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2025年度 静岡県 前半の概要
医薬品の本質と安全性に関する基礎知識
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の本質 / リスク区分 / 不良医薬品の禁止
医薬品に関する記述a〜dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 人体に対して使用されない殺虫剤であっても、誤って人体がそれに曝(さら)されれば健康を害するおそれがあるものがある。 b 一般用医薬品は、一般の生活者が自ら選択し、使用するものであるが、一般の生活者においては、添付文書や製品表示に記載された内容を見ただけでは、効能効果や副作用等について誤解や認識不足を生じることもある。 c 医薬品は、市販後にも、医学・薬学等の新たな知見、使用成績等に基づき、その有効性、安全性等の確認が行われる仕組みになっており、それらの結果を踏まえ、リスク区分の見直しが行われることがある。 d 医薬品医療機器等法では、健康被害の発生の可能性の有無にかかわらず、異物等の混入、変質等がある医薬品を販売等してはならない旨を定めている。
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解答
5
解説
医薬品は、使い方を誤るとかえって健康を害するおそれがある製品である。人体に直接使わない殺虫剤などでも、浴びたり間違って使ったりすれば害が出ることがある。また、市販された後も新しい知見で安全性が見直されることがある。
解き方
- 記述a〜dが、医薬品の性質や法律の決まりに合っているかを一つずつ確かめる。
- a〜dをすべて判定し、四つとも「正」になる選択肢5を導く。
- 選択肢 1不正解
- 記述dは正しいので、dを誤りとするこの選択肢は間違いです。
- 選択肢 2不正解
- 記述cは正しいので、cを誤りとするこの選択肢は間違いです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは正しいので、bを誤りとするこの選択肢は間違いです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aは正しいので、aを誤りとするこの選択肢は間違いです。
- 選択肢 5正解
- 記述a、b、c、dはすべて正しく、正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:正
- 人体に直接用いない殺虫剤等であっても、吸入や誤用により人体に曝露されれば健康被害を生じるおそれがあります。
- b:正
- 一般用医薬品は一般生活者が選択・使用しますが、添付文書等の情報だけでは効能効果や副作用への誤解や認識不足を生じる場合があります。
- c:正
- 医薬品は市販後も使用成績等の新たな知見に基づき安全性・有効性の評価が継続され、リスク区分の見直し等がなされます。
- d:正
- 医薬品医療機器等法第56条等において、異物の混入や変質のある医薬品は、健康被害の有無にかかわらず販売・授与等が禁止されています。
覚えるポイント
- 人体に直接使用しない殺虫剤も健康被害リスクがある
- 不良医薬品の販売禁止は被害発生の有無を問わない
間違えやすいところ
- 実際の健康被害が出ていなければ販売してよい、と勘違いしないようにする
出題の前提:試験実施基準日時点の医薬品医療機器等法及び手引きの総論事項に基づく。
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.2 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品のリスク評価と各種基準
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · リスク評価 / 臨床試験基準 / 毒性試験指標
医薬品のリスク評価に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 少量の医薬品の投与であれば、発がん作用や臓器の機能不全を生じることはない。 b 製造販売後安全管理の基準として、Good Post-marketing Study Practice(GPSP)が制定されている。 c ヒトを対象とした臨床試験の実施の基準には、国際的にGood Clinical Practice(GCP)が制定されている。 d 動物実験により求められる50%致死量(LD50)は、薬物の毒性の指標として用いられる。
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解答
4
解説
医薬品の安全性と有効性は、いくつかの決められた基準に沿って確かめられる。動物を使った試験、人を対象とした臨床試験、販売後の安全管理や調査がある。それぞれ役割が違うので、名前と内容を正しく覚える。
解き方
- 各記述の正誤を確かめ、aの毒性は少量でも出る点と、bのGVPとGPSPの取り違えを見抜く。
- 正しい記述であるcとdの組み合わせ、選択肢4を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述a、bはどちらも誤りなので、この選択肢は適切でありません。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは誤りで、cは正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは誤りで、dは正しい記述です。
- 選択肢 4正解
- 記述cとdはどちらも正しく、適切な組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- 少量の投与であっても、長期連用や個体差等により発がん作用や不可逆的な臓器不全を生じるリスクは存在します。
- b:誤
- 製造販売後の「安全管理」の基準はGVP(Good Vigilance Practice)であり、GPSPは製造販売後「調査及び試験」の基準です。
- c:正
- ヒトを対象とした臨床試験の実施に関する基準として、Good Clinical Practice(GCP)が制定されています。
- d:正
- 投与した動物の半数が死亡する用量である50%致死量(LD50)は、薬物の急性毒性評価の代表的な指標です。
覚えるポイント
- GVPは安全管理基準、GPSPは製造販売後調査等の基準
- LD50は半数致死量で毒性の指標
間違えやすいところ
- GVP(安全の管理)とGPSP(販売後の調査)の名前と役割を混同しない
出題の前提:医薬品の安全性基準及び薬事法令の基本規定に基づく。
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.2 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
保健機能食品制度の区分と医薬品との相互作用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 特定保健用食品 / 栄養機能食品 / 機能性表示食品 / 健康食品の相互作用
いわゆる「健康食品」と呼ばれる健康増進や維持の助けになることが期待される食品に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 「特定保健用食品」は、身体の生理機能などに影響を与える保健機能成分を含むもので、個別に(一部は規格基準に従って)特定の保健機能を示す有効性や安全性などに関する国の審査を受け、許可されたものである。 b 「栄養機能食品」は、事業者の責任で科学的根拠をもとに疾病に罹(り)患していない者の健康維持及び増進に役立つ機能を商品のパッケージに表示するものとして都道府県に届出された商品である。 c 「機能性表示食品」は、身体の健全な成長や発達、健康維持に必要な栄養成分(ビタミン、ミネラルなど)の補給を目的としたもので、国が定めた規格基準に適合したものであれば、その栄養成分の健康機能を表示できる。 d 健康食品は、医薬品との相互作用で薬物治療の妨げになることがある。
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解答
4
解説
保健機能食品には三つの種類がある。国の審査と許可がいる「特定保健用食品」、規格に合えばよい「栄養機能食品」、事業者が消費者庁長官に届け出る「機能性表示食品」である。それぞれ制度が違うので区別して覚える。
解き方
- 記述bとcで「機能性表示食品」と「栄養機能食品」が入れ替わっていること、届出先が誤っていることを見抜く。
- 正しい記述であるaとdの組み合わせ、選択肢4を正解とする。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは正しいですが、記述bは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述bとcは中身が入れ替わっていて、どちらも誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述cは誤りで、記述dは正しい記述です。
- 選択肢 4正解
- 記述aとdはどちらも正しく、適切な組み合わせです。
答えの内訳
- a:正
- 特定保健用食品(トクホ)は、個別の有効性や安全性について国の審査を受け、表示の許可を受けた食品です。
- b:誤
- 記述の内容は「機能性表示食品」に関するものであり、届出先も都道府県ではなく「消費者庁長官」です。
- c:誤
- 記述の内容は、国が定めた規格基準に合致していれば届出なしで表示できる「栄養機能食品」に関するものです。
- d:正
- 健康食品に含まれる成分が医薬品の吸収や代謝に影響を及ぼし、治療を妨げる相互作用を示すことがあります。
覚えるポイント
- 特保は国の審査・許可
- 機能性表示食品は消費者庁長官への届出(審査なし)
- 栄養機能食品は規格基準型
間違えやすいところ
- 機能性表示食品の届出先を「都道府県知事」と書く誤りに注意する
出題の前提:食品表示法及び手引きの保健機能食品に関する規定に基づく。
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.3 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品によるアレルギー(過敏反応)の特徴
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · アレルギー / 体質・遺伝的素因 / 添加物 / 原材料
アレルギー(過敏反応)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a アレルギーには、体質的・遺伝的な要素があり、近い親族にアレルギー体質の人がいる場合には、注意が必要である。 b 薬理作用がない添加物は、アレルギーを引き起こす原因物質(アレルゲン)となり得ない。 c 普段は医薬品にアレルギーを起こしたことがない人でも、病気等に対する抵抗力が低下している状態などの場合には、医薬品による思わぬアレルギーを生じることがある。 d 医薬品の中には、鶏卵や牛乳等を原材料として作られているものがあるため、それらに対するアレルギーがある人ではその医薬品の使用を避けなければならない場合がある。
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解答
5
解説
アレルギーは、体の免疫が過剰に反応して起きる現象である。原因は薬の有効成分だけではなく、添加物や原材料に由来する成分でもなる。
解き方
- 記述bについて、薬の作用がない添加物でもアレルギーの原因になり得る点を確かめ、「誤」と判断する。
- a、c、dがアレルギーの仕組みや注意点として正しいことを確かめ、「正・誤・正・正」の選択肢5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは正、bは誤、dは正なので、この選択肢は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述bは誤、cは正なので、この選択肢は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述dは正しいので、この選択肢は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aは正、bは誤、cは正なので、この選択肢は誤りです。
- 選択肢 5正解
- aは正、bは誤、cは正、dは正で、正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:正
- アレルギーの発症には遺伝的素因やアレルギー体質が深く関与するため、近親者にアレルギー歴がある場合は注意が必要です。
- b:誤
- 医薬品の添加物は主たる薬理作用を持ちませんが、生体にとっては異物でありアレルゲンとなり得ます。
- c:正
- 体調不良や疲労等により生体の免疫・抵抗力が低下していると、普段は反応しない医薬品でもアレルギーを引き起こすことがあります。
- d:正
- リゾチーム塩酸塩(鶏卵由来)やタンニン酸アルブミン(牛乳由来)などのように、食品アレルギーのある人は使用を避けるべき医薬品があります。
覚えるポイント
- 薬理作用のない添加物もアレルゲンになり得る
- 鶏卵や牛乳由来成分にアレルギー禁忌がある
間違えやすいところ
- 添加物は体に無害なのでアレルギーの原因にならない、と勘違いしやすい
出題の前提:手引きの「医薬品の副作用(アレルギー)」に関する記述に基づく。
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.3 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
セルフメディケーションとセルフメディケーション税制
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · セルフメディケーション / 登録販売者の役割 / セルフメディケーション税制
セルフメディケーションに関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
4
解説
セルフメディケーション税制は、医療費控除の特例である。決められた成分を含むスイッチOTC医薬品などの購入費を所得から差し引ける制度で、すべての一般用医薬品が対象ではない。
解き方
- 1〜3の記述が、セルフメディケーションの意味や登録販売者の役割、制度の始まりとして正しいことを確かめる。
- 4の「すべての一般用医薬品が税制の対象」という部分が誤りであると見抜く。
- 選択肢 1不正解
- セルフメディケーションの意味についての正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 登録販売者が果たすべき社会的な役割についての正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 平成29年1月に始まったセルフメディケーション税制の経緯についての正しい記述です。
- 選択肢 4正解
- 税制の対象は決められた成分を含む医薬品などに限られ、すべての一般用医薬品ではないので誤り(本問の正解)です。
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覚えるポイント
- セルフメディケーション税制の対象は「すべての一般用医薬品」ではない
間違えやすいところ
- 令和4年1月の見直しで全医薬品が対象になった、と読み違えないこと
出題の前提:手引きの「適切な医薬品選択と受診勧奨(セルフメディケーション)」に基づく。
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.4 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品の副作用に関する基本的認識
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 副作用の定義 / 主作用と副作用 / 使用中断と安全性確保
医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 副作用には、眠気や口渇等の比較的よく見られる症状は含まれない。 b 医薬品が人体に及ぼす作用は、すべてが解明されているわけではないため、十分注意して適正に使用された場合であっても、副作用が生じることがある。 c 複数の疾病を有する人の場合、ある疾病のために使用された医薬品の作用によって、別の疾病の治療が妨げられることがある。 d 一般用医薬品は、一般の生活者が自らの判断で使用するものであり、通常は、その使用を中断することによる不利益よりも、重大な副作用を回避することが優先される。
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解答
5
解説
副作用とは、期待される治療効果以外の好ましくない体の反応をすべて指す。眠気や口渇のような軽い症状から、命に関わる重いものまで幅広く含む。
解き方
- 記述aの「眠気や口渇等は含まれない」が誤りであると判断する。
- 記述b、c、dが副作用の性質や一般用医薬品をやめる基準として正しいことを確かめ、選択肢5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述bは正しいので、bを誤りとするこの肢は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは誤り、bとcは正しいので、この肢は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aは誤り、cとdは正しいので、この肢は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aは誤り、dは正しいので、この肢は誤りです。
- 選択肢 5正解
- aは誤り、bは正、cは正、dは正で、正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- 医薬品の副作用には、重篤な疾患だけでなく、眠気や口渇、便秘など日常的・比較的軽微に自覚される好ましくない症状もすべて含まれます。
- b:正
- 医薬品の体内動態や作用機序は未解明な部分もあり、適正な用量・用法で使用された場合でも副作用の発現を完全に防ぐことはできません。
- c:正
- 持病のある人では、一方の疾病治療薬が他方の疾病を悪化させたり、治療の効果を減弱・阻害することがあります。
- d:正
- 一般用医薬品は生活者の自己判断で使用されるため、副作用が疑われる場合は使用中断の不利益よりも重大な副作用の回避が最優先されます。
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覚えるポイント
- 眠気や口渇などの比較的軽度な症状も副作用に含まれる
- 副作用疑い時は使用中止による不利益より重大な副作用の回避を優先
間違えやすいところ
- よくある軽い不快な症状を副作用から外してしまう誤りに注意する
出題の前提:手引きの「医薬品の副作用」に関する共通事項に基づく。
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.4 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品の不適正使用と薬物依存
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 不適正使用 / 習慣性・依存性 / 専門家の役割
医薬品の不適正な使用と副作用に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
2
解説
一般用医薬品にも、習慣性や依存性のある成分を含むものがある。乱用や長期連用で薬物依存ができると、自分の意志だけではなかなかやめられない。
解き方
- 1、3、4の記述が、医薬品の適正な使用や専門家の情報提供の意味に合っていることを確かめる。
- 2の「容易に離脱することができる」が依存の性質に反しており誤りであると選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 用法・用量が、効果と危険のバランスをとって決められていることについての正しい記述です。
- 選択肢 2正解
- 薬物依存は一度できると自分の力で容易にやめられないので、本記述は誤り(本問の正解)です。
- 選択肢 3不正解
- 殺虫剤や検査薬など、人体に直接使わない医薬品の誤った使い方についての正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- 乱用や不適正な使用を防ぐための登録販売者などの役割についての正しい記述です。
覚えるポイント
- 一般用医薬品であっても形成された薬物依存からの離脱は容易ではない
間違えやすいところ
- 市販薬だから医療用医薬品より依存からやめやすい、と勘違いしないこと
出題の前提:手引きの「医薬品の不適正な使用と副作用」に基づく。
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.5 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品相互作用のメカニズム
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 相互作用 / 作用の増強と減弱 / 薬物動態学的・薬力学的相互作用
医薬品と他の医薬品との相互作用に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
1
解説
複数の薬を併用すると、作用が強まる場合もあれば弱まる場合もある。体内での吸収・分布・代謝・排泄の過程で起こるものと、作用する部位で起こるものがある。
解き方
- 1の「作用が増強することはあるが、減弱することはない」という極端な言い方に注目し、弱まることもあるので誤りと判断する。
- 2、3、4が、相互作用の防ぎ方や併用時の注意、相互作用の分け方について正しいことを確かめる。
- 選択肢 1正解
- 相互作用で効果が弱まることもあるので、「減弱することはない」とする本記述は誤り(本問の正解)です。
- 選択肢 2不正解
- 体の中での時間を考え、併用中だけでなく前後も含めて避ける必要があるという正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 複数の病気で多くの薬を併用する場合の相互作用の危険についての正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- 体内での過程で起こる相互作用と、作用する部位で起こる相互作用の分け方についての正しい記述です。
覚えるポイント
- 相互作用には「作用の増強」だけでなく「作用の減弱」もある
間違えやすいところ
- 相互作用は副作用が強まることだけと思い込み、効果が弱まる現象を見落とすこと
出題の前提:手引きの「相互作用」に関する薬理・体内動態の基本事項に基づく。
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.5 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品と食品の相互作用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 相互作用 / 食品との影響 / アルコール / ハーブ・生薬成分
医薬品と食品との相互作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下欄の選択肢から1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品と食品の相互作用は、飲み薬だけでなく外用薬や注射薬でも起こることがあります。食品に含まれる成分が薬の吸収や分解に影響し、効き目や副作用を変えるおそれがあります。アルコールやサプリメント・ハーブ類にも注意が必要です。
解き方
- 記述a・b・cが、医薬品と食品(アルコールやハーブ)の飲み合わせについて正しい説明であることを確かめます。
- 記述dについて、飲み薬だけでなく外用薬や注射薬でも食品の影響を受ける場合があるので、誤りだと判断します。
- aが正、bが正、cが正、dが誤となる組み合わせの選択肢4を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aとbは正しく、dは誤っているので当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- bとcは正しく、dは誤っているので当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- cは、食品として売られるハーブなどの生薬成分について正しい説明なので当てはまりません。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤の組み合わせが正しいです。
- 選択肢 5不正解
- aは正しく、dは誤っているので当てはまりません。
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覚えるポイント
- 外用薬や注射薬であっても食品による代謝酵素への影響等を受ける可能性がある点
間違えやすいところ
- 飲み合わせの影響は飲み薬だけに限られると思い込んでしまう誤り
出題の前提:令和7年度静岡県登録販売者試験問題(前半・問9)
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.6 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
高齢者の医薬品使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 高齢者 / 加齢による生理機能低下 / 年齢区分 / 誤嚥・嚥下障害
高齢者の医薬品の使用に関する記述のうち、誤っているものを下欄の選択肢から1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
3
解説
高齢者は肝臓や腎臓の働きが落ちて副作用が出やすく、食べ物を飲み込む力の低下(嚥下障害)や視力の低下にも配慮が必要です。医薬品の添付文書の書き方の決まりでは、「高齢者」の目安は65歳以上とされています。
解き方
- 選択肢1・2・4が、高齢者の体の特徴や配慮すべき点として正しい記述であることを確かめます。
- 選択肢3の年齢の目安を確かめ、決まりでは「高齢者」は65歳以上なので、「70歳以上」が誤りだと見つけます。
- 誤っている記述である選択肢3を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 高齢者への適切な販売対応として正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 高齢者の嚥下障害と飲み薬を使うときの注意点として正しい記述です。
- 選択肢 3正解
- この決まりでは「高齢者」はおおよそ65歳以上なので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 視力の低下に配慮した、ていねいな情報提供が必要という正しい記述です。
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覚えるポイント
- 添付文書等の記載要領における高齢者の目安はおおむね「65歳以上」
間違えやすいところ
- 高齢者の定義を70歳以上や75歳以上(後期高齢者)と混同してしまうこと
出題の前提:令和7年度静岡県登録販売者試験問題(前半・問10)
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.6 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
小児等の医薬品使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児 / 生理機能 / 年齢区分 / 小児の腸管吸収率
小児等の医薬品の使用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下欄の選択肢から1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
2
解説
小児は肝臓や腎臓で薬を分解・排出する力がまだ十分でなく、体の大きさの割に腸が長いため薬の吸収率が大人より高くなります。添付文書の年齢区分では、7歳以上15歳未満が小児の目安とされています。
解き方
- 記述a(肝臓・腎臓の未発達で薬が効きすぎる)、記述c(小児の年齢区分は7歳以上15歳未満)、記述d(服薬後の観察の大切さ)がそれぞれ正しいことを確かめます。
- 記述bを調べ、小児は腸が長く吸収率は「低い」ではなく「高い」ので誤りだと判断します。
- aが正、bが誤、cが正、dが正となる選択肢2を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aとdは正しく、bは誤っているので当てはまりません。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正の組み合わせが正しいです。
- 選択肢 3不正解
- aとcは正しく、bは誤っているので当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- dは乳幼児に薬を使った後の観察について正しい記述なので当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- bは小児の吸収率が高いため誤りで、cは正しい記述なので当てはまりません。
覚えるポイント
- 小児は身体の大きさに対して腸が長く、医薬品の吸収率が相対的に高い
間違えやすいところ
- 小児は未発達だから薬の吸収率は「低い」と逆に思い込んでしまうこと
出題の前提:令和7年度静岡県登録販売者試験問題(前半・問11)
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.7 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
プラセボ効果(偽薬効果)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · プラセボ効果 / 心理的要因 / 暗示効果 / 不都合な反応
プラセボ効果(偽薬効果)に関する記述のうち、誤っているものを下欄の選択肢から1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
3
解説
プラセボ効果は、薬の効く成分がなくても、飲んだことへの期待や思い込みなどで体に反応が起きることをいいます。数値で測れる変化も現れ、良い効果だけでなく、頭痛や吐き気のような不都合な反応(副作用)が出ることもあります。
解き方
- 選択肢1・2・4が、プラセボ効果の特徴(測れる変化、薬の作用との共存、暗示や条件づけの関与)として正しいことを確かめます。
- 選択肢3について、プラセボ効果で不都合な副作用が出ることもあるので、「不都合なもの(副作用)はない」が誤りだと判断します。
- 誤っているものとして選択肢3を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 血圧や血糖値など、測れる変化としても現れるので正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 薬を飲んだときの反応には、本来の薬の作用とプラセボ効果の両方が含まれるので正しい記述です。
- 選択肢 3正解
- プラセボ効果で頭痛や吐き気などの不都合な反応が出ることもあるので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 暗示効果や条件づけによる体の反応が関わって起きるという正しい記述です。
覚えるポイント
- プラセボ効果には望ましい効果だけでなく不都合な副作用も現れ得る
間違えやすいところ
- プラセボ効果は良い効き目だけだと思い込んでしまうこと
出題の前提:令和7年度静岡県登録販売者試験問題(前半・問12)
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.7 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
妊婦・授乳婦の医薬品使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 妊婦 / 授乳婦 / 血液胎盤関門 / 瀉下薬・子宮収縮
妊婦又は妊娠していると思われる女性及び母乳を与える女性(授乳婦)の医薬品の使用等に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下欄の選択肢から1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
4
解説
妊婦が医薬品を使うときは、胎盤の関所(血液-胎盤関門)がどの程度働くかや胎児への影響がよく分かっていない点に注意が必要です。便秘薬は子宮を収縮させ、流産や早産を招くおそれがあります。授乳婦では母乳への移行に気をつけますが、すべての医薬品を一律に使わないというわけではありません。
解き方
- 記述a(プライバシーへの配慮)、記述b(胎盤の関所がよく分かっていない点)、記述c(便秘薬による流産・早産の危険)が正しいことを確かめます。
- 記述dについて、授乳婦でもすべての医薬品が禁止・遠慮の対象になるわけではないので誤りだと判断します。
- aが正、bが正、cが正、dが誤となる選択肢4を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aとbは正しく、dは誤っているので当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- bとcは正しく、dは誤っているので当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- cは、便秘薬が流産や早産を招くことについて正しい記述なので当てはまりません。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤の組み合わせが正しいです。
- 選択肢 5不正解
- aは正しく、dは誤っているので当てはまりません。
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覚えるポイント
- 授乳婦であってもすべての医薬品の使用を一律に控える必要はない
間違えやすいところ
- 授乳中の服薬はどの医薬品でも絶対に禁止だと思い込んでしまうこと
出題の前提:令和7年度静岡県登録販売者試験問題(前半・問13)
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.8 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
一般用医薬品の役割
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 一般用医薬品の役割 / セルフメディケーション / 生活習慣病
一般用医薬品の役割として誤っている事項を下欄の選択肢1~5の中から1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
1
解説
一般用医薬品(市販薬)は、軽い症状の改善や生活習慣病の予防、自分での健康チェック、生活の質(QOL)の改善・向上など、自分で自分の健康を守るセルフメディケーションを支えます。生活習慣病そのものの治療は、医師の診断と処方にもとづく医療用医薬品の役割です。
解き方
- 一般用医薬品の役割として公に示されたもの(軽い病気の症状改善、生活習慣病の予防、健康の維持・増進、自己検査、QOLの改善など)を思い出します。
- 選択肢1の「生活習慣病の治療」は一般用医薬品の役割ではなく、医師の診療の対象なので誤りだと判断します。
- 誤っているものとして選択肢1を選びます。
- 選択肢 1正解
- 生活習慣病で一般用医薬品が担うのは「予防」であり、「治療」ではないので誤り(正解)です。
- 選択肢 2不正解
- 健康の維持・増進は、一般用医薬品が果たす役割の一つとして適切です。
- 選択肢 3不正解
- 軽い病気にともなう症状の改善は、一般用医薬品の主要な役割の一つです。
- 選択肢 4不正解
- 尿糖・尿タンパク検査薬や妊娠検査薬などによる自分での健康チェックは役割の一つです。
- 選択肢 5不正解
- 生活の質(QOL)の改善・向上は、一般用医薬品が果たす役割の一つとして適切です。
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覚えるポイント
- 一般用医薬品の役割は生活習慣病の「予防」であり「治療」ではない
間違えやすいところ
- 生活習慣病の「予防」と「治療」という言葉の違いを見落としてしまうこと
出題の前提:令和7年度静岡県登録販売者試験問題(前半・問14)
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.8 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
適切な医薬品選択と受診勧奨
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 受診勧奨 / 販売時の配慮 / ドーピング防止 / 常備薬
適切な医薬品選択と受診勧奨に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下欄の選択肢から1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
2
解説
一般用医薬品は、長い間だらだらと使い続けず、よくならないときは医療機関を受診するようすすめます。また、かぜ薬やせき止め薬などに含まれる成分(エフェドリンなど)には、アンチ・ドーピング規則で禁止されている物質に当たるものがあるので注意が必要です。
解き方
- 記述a(受診をすすめる大切さ)、記述b(販売数量や続けての確認への配慮)、記述d(常備薬を買う人の状況の把握)が正しいことを確かめます。
- 記述cについて、一般用医薬品にもドーピング禁止物質に当たる成分があるので誤りだと判断します。
- aが正、bが正、cが誤、dが正となる選択肢2を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aは正しく、cは誤っているので当てはまりません。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正の組み合わせが正しいです。
- 選択肢 3不正解
- bは正しく、cは誤っているので当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- aは、受診をすすめる適切なタイミングについて正しい記述なので当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- bは正しく、cは誤っているので当てはまりません。
覚えるポイント
- 一般用医薬品にもドーピングに該当する成分(エフェドリン類など)が含まれる
間違えやすいところ
- 市販薬ならドーピング違反になる成分は入っていないと思い込むこと
出題の前提:令和7年度静岡県登録販売者試験問題(前半・問15)
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.9 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品の品質と保管
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の品質 / 使用期限 / 保管・陳列 / 不良医薬品の販売禁止
医薬品の品質に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下欄の選択肢から1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品は保管のしかたで品質が変わったり、有効な成分が減ったりするため、正しく管理する必要があります。表示されている「使用期限」は、開けていない(未開封の)状態で正しく保管したときに品質が保証される期限です。開封後は早めに使い切ります。
解き方
- 記述a(保管条件と品質の変化)、記述b(常備薬としての販売の余裕期間)、記述c(基準に合わない医薬品の販売禁止)が正しいことを確かめます。
- 記述dについて、使用期限は開封後ではなく「未開封」で保管した場合を前提としているので誤りだと判断します。
- aが正、bが正、cが正、dが誤となる選択肢1を選びます。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤の組み合わせが正しいです。
- 選択肢 2不正解
- cは、承認基準に合わない医薬品の販売禁止について正しい記述で、dは誤っているので当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- bは、常備薬としての販売への配慮について正しい記述で、dは誤っているので当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- aは、正しい保管・陳列の大切さについて正しい記述なので当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- dは、使用期限が開封後の品質を考えたものではないので誤りです。
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覚えるポイント
- 医薬品に表示されている使用期限は「未開封状態」での品質保持期限である
間違えやすいところ
- 食品の賞味期限と同じように、医薬品の使用期限も開封後まで保証されると思い込むこと
出題の前提:令和7年度静岡県登録販売者試験問題(前半・問16)
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.9 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
サリドマイドおよびサリドマイド胎芽症に関する記述の正誤
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / サリドマイド / 催奇形性 / 光学異性体
サリドマイドに関する次の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a サリドマイド訴訟は、サリドマイド製剤を妊娠している女性が使用したことにより、出生児に四肢欠損、耳の障害等の先天異常(サリドマイド胎芽症)が発生したことに対する損害賠償訴訟である。 b 妊娠している女性が摂取した場合、サリドマイドは血液-胎盤関門を通過して胎児に移行する。 c 催眠鎮静成分として承認されたが、副作用として血管新生を促進する作用もあった。 d サリドマイドの催奇形性の原因となる作用は、その光学異性体のうち、一方の異性体のみが有する作用であることから、もう一方の異性体を分離して製剤化した場合には、催奇形性を避けることができる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
サリドマイドは催眠鎮静薬(ねむりを誘う薬)として売られましたが、胎児に移行して重い催奇形性(奇形を生む作用)を起こしました。原因の一つは血管新生を抑える作用です。光学異性体の片方だけを取り出しても、体内で元に戻る(ラセミ化)ため、安全にはできません。
解き方
- 記述a・bの正誤を確認します。胎児への移行や、四肢の欠損・耳の障害などの先天異常の記載は正しいです。
- 記述cの「血管新生を促進」は誤りです。正しくは血管新生を抑える作用です。
- 記述dの「異性体を分ければ催奇形性を避けられる」は誤りです。体内でラセミ化して元に戻るためです。
- 選択肢 1不正解
- aとbは正しいですが、cとdが誤っているので、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- dは体内でラセミ化して元に戻るため、催奇形性を避けられず誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤で、すべて正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- cは「血管新生を抑える作用」なので、「促進」と書いてある点が誤りです。
- 選択肢 5不正解
- a以外のcとdが誤っているので、この組み合わせは正しくありません。
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覚えるポイント
- サリドマイドは血管新生抑制作用により四肢欠損等の胎芽症を誘発し、生体内でラセミ化するため光学異性体の分離でも催奇形性は回避できません。
間違えやすいところ
- 催奇形性を引き起こす異性体だけを取り除けば安全になると考えないようにします。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題(前半)問17、手引き第1章「薬害の歴史」サリドマイド
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.10 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)及びCJD訴訟に関する記述の正誤
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / クロイツフェルト・ヤコブ病 / プリオン / ヒト乾燥硬膜
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)及びCJD訴訟に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a CJDは、ウイルスが原因とされている。 b CJDは、次第に認知症に類似した症状が現れ、死に至る重篤な神経難病である。 c CJD訴訟は、脳外科手術等に用いられていたウシ乾燥硬膜を介してCJDに罹患したことに対する損害賠償訴訟である。 d 生物由来の医薬品等によるCJD等の感染被害を受けて、独立行政法人医薬品医療機器総合機構による生物由来製品による感染等被害救済制度の創設等がなされた。
解答・解説を表示
解答
3
解説
CJDは、細菌やウイルスではなく、異常プリオン蛋白質というタンパク質が脳を侵す神経の病気です。脳外科手術で使われた「ヒト乾燥硬膜」から感染が広がり、生物由来製品による感染等被害救済制度がつくられました。
解き方
- 記述aの病原体を確かめます。ウイルスではなく「異常プリオン蛋白質」なので誤りです。
- 記述bの症状の進み方を確かめます。認知症に似た症状から死に至る神経難病なので正しいです。
- 記述cの材料を確かめます。「ウシ乾燥硬膜」ではなく「ヒト乾燥硬膜」なので誤りです。
- 記述dの安全対策と救済制度の話は正しいです。
- 選択肢 1不正解
- cは「ヒト乾燥硬膜」が正しく、dも制度ができたので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aはウイルスではなく異常プリオン蛋白質なので誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aとcが誤っていて、bは正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aは病原体がウイルスではないので誤りです。
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覚えるポイント
- CJDの病因は「異常プリオン蛋白質」であり、移植された感染源は「ヒト乾燥硬膜」です。
間違えやすいところ
- 病原体をウイルスや細菌と間違えたり、材料をウシ乾燥硬膜と混同したりしないようにします。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題(前半)問18、手引き第1章「薬害の歴史」CJD訴訟
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.10 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
HIV訴訟及びC型肝炎訴訟に関する記述の正誤判断
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / HIV訴訟 / C型肝炎訴訟 / 血液製剤
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)訴訟及びC型肝炎訴訟に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
C型肝炎訴訟は、出産や手術などで大量に出血したときに「特定のフィブリノゲン製剤」や「血液凝固第Ⅸ因子製剤」の投与を受け、C型肝炎ウイルスに感染した被害の損害賠償訴訟です。
解き方
- それぞれの記述が扱う病気・原因となった製剤・行政の対応を確かめます。
- 選択肢1・2は、HIV訴訟の内容と、つくられた医薬品緊急輸入制度として正しいです。
- 選択肢3を見ると、原因の製剤が「特定のグロブリン製剤」と書かれています。正しくはフィブリノゲン製剤なので誤りです。
- 選択肢4は、薬害再発防止の提言を受けて医薬品等行政評価・監視委員会が設置された話で正しいです。
- 選択肢 1不正解
- 血友病患者が血液凝固因子製剤の投与でHIVに感染した訴訟の説明で、内容は正しいです。
- 選択肢 2不正解
- HIV訴訟をきっかけに緊急輸入制度ができたという説明で、内容は正しいです。
- 選択肢 3正解
- 感染の原因は「特定のフィブリノゲン製剤」などで、「グロブリン製剤」ではないので誤りです(正答)。
- 選択肢 4不正解
- 薬害肝炎の最終提言を受けて医薬品等行政評価・監視委員会が設置された話で、正しいです。
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覚えるポイント
- C型肝炎訴訟の対象製剤は「フィブリノゲン製剤」と「血液凝固第Ⅸ因子製剤」です。
間違えやすいところ
- フィブリノゲン製剤を免疫グロブリン製剤やアルブミン製剤と取り違えないようにします。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題(前半)問19、手引き第1章「薬害の歴史」C型肝炎訴訟
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.11 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
スモン及びスモン訴訟に関する記述の正誤
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / スモン訴訟 / キノホルム / 医薬品副作用被害救済制度
亜急性脊髄視神経症(スモン)及びスモン訴訟に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a スモン訴訟は、整腸剤として販売されていたキノホルム製剤を使用したことにより、スモンに罹患したことに対する損害賠償訴訟である。 b スモンはその症状として、初期には腹部の膨満感から激しい腹痛を伴う下痢を生じ、次第に下半身の痺れや脱力、歩行困難等が現れる。 c キノホルム製剤は、現在、日本ではアメーバ赤痢への使用に限り販売されている。 d スモン訴訟、サリドマイド訴訟を契機として、医薬品副作用被害救済制度が創設された。
解答・解説を表示
解答
5
解説
キノホルム製剤は整腸剤(おなかの薬)として使われ、下肢のしびれや視覚障害などを起こすスモンを引き起こしました。日本では1970年に販売停止・回収され、今はいかなる用途でも販売が認められていません。この訴訟などをきっかけに医薬品副作用被害救済制度がつくられました。
解き方
- 記述a・bを確かめます。整腸剤キノホルムの使用歴と、おなかの症状から下肢の神経症状・視覚障害へ進む経過は正しいです。
- 記述cの現在の販売状況を確かめます。日本では全面的に禁止され、アメーバ赤痢用としても売られていないので誤りです。
- 記述dの医薬品副作用被害救済制度が、スモン・サリドマイド訴訟をきっかけにできた話は正しいです。
- 選択肢 1不正解
- aは正しいですが、cが誤りなので、この組み合わせは適しません。
- 選択肢 2不正解
- bは正しいですが、cが誤りなので、この組み合わせは適しません。
- 選択肢 3不正解
- aはスモン訴訟の説明として正しいので、この組み合わせは適しません。
- 選択肢 4不正解
- bとdは正しいですが、cが誤りなので、この組み合わせは適しません。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正で、正しい組み合わせです。
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覚えるポイント
- キノホルム製剤は現在日本において一切販売されておらず、スモン訴訟等を契機に副作用被害救済制度が設立されました。
間違えやすいところ
- 一部の用途でなら今も売られている、という選択肢は誤りだと見落とさないようにします。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題(前半)問20、手引き第1章「薬害の歴史」スモン訴訟
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.11 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
かぜの症状緩和に用いられる漢方処方製剤とマオウの含有
主な医薬品とその作用 · かぜ薬 / 漢方処方製剤 / マオウ / 構成生薬
かぜの症状緩和に用いられる漢方処方製剤のうち、マオウを含むものとして、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 葛根湯 b 小青竜湯 c 半夏厚朴湯 d 桂枝湯
解答・解説を表示
解答
1
解説
マオウ(麻黄)は交感神経を刺激するエフェドリンを含み、発汗・解熱・咳止め・気管支を広げる目的で、葛根湯や小青竜湯、麻黄湯などに使われます。桂枝湯や半夏厚朴湯、香蘇散などには入っていません。
解き方
- それぞれの漢方処方製剤に、マオウが入っているかどうかを確かめます。
- 葛根湯はマオウを含むので、条件に合います。
- 小青竜湯もマオウを含むので、条件に合います。
- 半夏厚朴湯はマオウを含みません(カンゾウも含みません)。
- 桂枝湯はマオウを含みません(桂枝湯にマオウとカッコンを加えたものが葛根湯です)。
- 以上から、マオウを含むのはaとbなので、選択肢1を選びます。
- 選択肢 1正解
- 葛根湯と小青竜湯はどちらもマオウを含むので、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 半夏厚朴湯はマオウを含まないので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 桂枝湯はマオウを含まないので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 半夏厚朴湯も桂枝湯もマオウを含まないので、この組み合わせは誤りです。
覚えるポイント
- かぜに用いる漢方のうち葛根湯・麻黄湯・小青竜湯はマオウを含み、桂枝湯・香蘇散・半夏厚朴湯はマオウを含みません。
間違えやすいところ
- 桂枝湯は葛根湯と名前や使い方が似ていますが、マオウを含まない処方なので注意します。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題(前半)問21、手引き第3章「かぜ薬」漢方処方製剤
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.12 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
かぜ薬配合成分の薬理作用と注意点
主な医薬品とその作用 · かぜ薬 / アセトアミノフェン / コデインリン酸塩 / トラネキサム酸 / グリチルリチン酸
かぜ薬に配合される成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 解熱鎮痛成分であるアセトアミノフェンは、主として中枢作用によって解熱・鎮痛をもたらすため、末梢における抗炎症作用は期待できない。 b 鎮咳成分であるコデインリン酸塩水和物は、依存性がある成分である。 c トラネキサム酸は、体内での起炎物質の産生を抑制することで鼻粘膜や喉の炎症の発生を抑え、腫れを和らげるが、凝固した血液を溶解されやすくする働きもある。 d グリチルリチン酸二カリウムの作用本体であるグリチルリチン酸は、化学構造がステロイド性抗炎症成分に類似していることから、抗炎症作用を示すと考えられている。
解答・解説を表示
解答
2
解説
トラネキサム酸は抗プラスミン作用で炎症を抑えますが、線溶(できた血栓を溶かす働き)を止めるため、固まった血液が溶けにくくなります。そのため血栓のある人は注意が必要です。アセトアミノフェンの中枢性の解熱鎮痛作用、コデインの依存性、グリチルリチン酸の抗炎症の仕組みも大切です。
解き方
- 記述a:アセトアミノフェンは主に中枢で働き、末梢の抗炎症作用はほとんどないので正しいです。
- 記述b:コデインリン酸塩はモルヒネ系の鎮咳薬で、くり返し摂ると依存性があるので正しいです。
- 記述c:トラネキサム酸は血液を「溶けにくくする」ので、「溶けやすくする」と書いた記述は誤りです。
- 記述d:グリチルリチン酸はステロイドに似た構造で抗炎症作用を示すので正しいです。
- 組み合わせが「正、正、誤、正」になる選択肢2を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aは正しいですが、cは溶けにくくするので誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bは依存性があり正しいですが、cが誤りなので不適です。
- 選択肢 4不正解
- aは中枢性の解熱鎮痛薬の説明として正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bは正しいですが、cは血液を溶けにくくするので誤りです。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- トラネキサム酸は抗プラスミン作用によって「凝固した血液を溶解されにくくする」ため血栓症に注意が必要です。
間違えやすいところ
- 「血液を溶けにくくする」と「溶けやすくする」を逆に覚えないようにします。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題(前半)問22、手引き第3章「かぜ薬」配合成分
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.12 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
カフェインの生体内作用と安全性に関する穴埋め
主な医薬品とその作用 · 眠気防止薬 / カフェイン / 腎臓 / 利尿作用 / 胃液分泌
カフェインに関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 カフェインは、脳に軽い興奮状態を引き起こし、一時的に眠気や倦怠感を抑える効果がある。また、腎臓におけるナトリウムイオンの再吸収( a )作用があり、尿量の( b )をもたらす。 安全使用の観点から留意すべき作用に、胃液分泌( c )作用があり、その結果、副作用として胃腸障害が現れることがある。
解答・解説を表示
解答
1
解説
カフェインは中枢神経を興奮させて目を覚まさせるほか、腎臓でのナトリウムイオンの再吸収を抑えて、尿量を増やします(浸透圧利尿)。また胃液の分泌を高めるため、胃潰瘍のある人などは胃腸障害の副作用に注意が必要です。
解き方
- カフェインの利尿の仕組みから、空欄a・bを考えます。ナトリウムイオンの再吸収を「抑制」すると、尿量は「増加」します。
- カフェインの胃腸への作用から、空欄cを考えます。胃液分泌を「亢進」させるので、副作用として胃腸障害が起こります。
- 「抑制・増加・亢進」の順になる選択肢1を選びます。
- 選択肢 1正解
- aが抑制、bが増加、cが亢進で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 尿量は増加し、胃液分泌は亢進するので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 胃液分泌は抑えるのではなく高まるので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- ナトリウムの再吸収は高まるのではなく抑えるので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- どの空欄も逆になっているので、この組み合わせは誤りです。
覚えるポイント
- カフェインは腎臓でのNa+再吸収「抑制」により尿量「増加」、胃液分泌「亢進」による胃腸障害をもたらします。
間違えやすいところ
- 尿量が増えるからといって、ナトリウムの再吸収が「亢進」していると間違えないようにします。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題(前半)問23、手引き第3章「眠気を防ぐ薬」カフェイン
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.13 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
鎮咳去痰に用いられる漢方処方製剤の鑑別(半夏厚朴湯)
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / 漢方処方製剤 / 半夏厚朴湯 / 咽喉・食道部異物感
第1欄の記述は、咳止めや痰を出しやすくする目的で用いられる漢方処方製剤に関するものである。該当する漢方処方製剤として正しいものを第2欄から1つ選びなさい。 第1欄 体力中等度をめやすとして、気分がふさいで、咽喉・食道部に異物感があり、ときに動悸、めまい、嘔気などを伴う不安神経症、神経性胃炎、つわり、咳、しわがれ声、のどのつかえ感に適すとされる。 また、構成生薬にカンゾウを含まない。 第2欄 1 半夏厚朴湯 2 柴朴湯 3 駆風解毒散 4 五虎湯 5 神秘湯
解答・解説を表示
解答
1
解説
半夏厚朴湯は、気の滞りをやわらげる代表的な方剤です。のどや食道の異物感(梅核気)、のどのつかえ、不安神経症、つわり、咳などに使われます。構成生薬(半夏、厚朴、茯苓、生姜、蘇葉)にカンゾウを含まない点が試験でよく問われます。
解き方
- 問題文の条件「体力中等度」「気分がふさいで、のど・食道に異物感」を確かめます。
- もう一つの条件「カンゾウを含まない」を確かめます。
- 柴朴湯・五虎湯・神秘湯はカンゾウを含みますが、半夏厚朴湯は含みません。
- したがって、条件にぴったり合う1(半夏厚朴湯)を選びます。
- 選択肢 1正解
- のど・食道の異物感に適し、カンゾウを含まないので、条件にぴったり合います。
- 選択肢 2不正解
- 柴朴湯(小柴胡湯+半夏厚朴湯)はカンゾウを含むので適しません。
- 選択肢 3不正解
- 駆風解毒散はのどの腫れや痛みに使われ、カンゾウを含むので適しません。
- 選択肢 4不正解
- 五虎湯は麻杏甘石湯に桑白皮を加えた方剤で、マオウやカンゾウを含むので適しません。
- 選択肢 5不正解
- 神秘湯は気管支喘息などに使われ、マオウやカンゾウを含むので適しません。
覚えるポイント
- 半夏厚朴湯は「咽喉・食道部に異物感(のどのつかえ感)」に適し、「カンゾウを含まない」鎮咳・精神安定の漢方処方製剤です。
間違えやすいところ
- 柴朴湯は半夏厚朴湯と小柴胡湯を合わせた方剤なので、カンゾウを含む点を見落としやすいです。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題(前半)問24、手引き第3章「鎮咳去痰薬」漢方処方製剤
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.13 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
腸の薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · 止瀉薬 / 整腸薬 / トリメブチンマレイン酸塩 / ロペラミド塩酸塩 / ビスマス製剤 / 木クレオソート
腸の薬の配合成分に関する次の記述(a〜d)の正誤の正しい組み合わせを選びなさい。 a トリメブチンマレイン酸塩は、細菌感染による下痢の症状を鎮めることを目的として用いられるが、通常の腸管内に生息する腸内細菌に対しても抗菌作用を示すため、症状が治まったのに漫然と服用すると、腸内環境を悪化させることがある。 b ロペラミド塩酸塩は、食べすぎ・飲みすぎによる下痢、寝冷えによる下痢、食あたりや水あたりによる下痢の症状に用いることを目的として配合される。 c ビスマスを含む成分は、アルコールと一緒に摂取されると、循環血液中への移行が高まって精神神経症状を生じるおそれがあるため、服用時は飲酒を避ける必要がある。 d 木クレオソートは、過剰な腸管の蠕動運動を正常化し、あわせて水分や電解質の分泌を抑える止瀉作用がある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
止瀉薬(下痢を止める薬)は成分ごとに働き方が違い、注意点も異なるので、正しく区別して覚えることが大切です。腸の運動や分泌を整える成分、収斂(しゅうれん)や吸着の成分、抗菌の成分があります。それぞれの作用と禁忌(使ってはいけない場合)・注意事項を確かめましょう。
解き方
- 各記述の成分(トリメブチン、ロペラミド、ビスマス、木クレオソート)の働きと注意点を確かめる。
- aとbが誤り、cとdが正しいことを見きわめ、組み合わせ(誤・誤・正・正)を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aとbが誤りで、cとdが正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 2不正解
- bが誤りで、dが正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 3正解
- aが誤り、bが誤り、cが正、dが正なので、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- cが正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤りで、cとdが正しいので、この組み合わせは間違いです。
覚えるポイント
- ロペラミド塩酸塩は食あたり・水あたり・発熱を伴う下痢には用いない。
- ビスマス製剤は飲酒により血中移行が増大し精神神経症状を生じる恐れがある。
間違えやすいところ
- トリメブチンマレイン酸塩は消化管の運動を整える成分で、抗菌成分ではない点に注意。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」胃腸薬(止瀉薬)
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.14 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
瀉下薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · 瀉下薬 / ビサコジル / ジオクチルソジウムスルホサクシネート / センノシド / カルメロースナトリウム
瀉下薬の配合成分に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
瀉下薬(下剤)の成分は、働き方の違いでいくつかに分けて覚えることが大切です。大きく分けると、腸を刺激する成分、塩類や膨張で効果を出す成分、便を軟らかくする成分があります。それぞれの作用の違いをはっきり区別しましょう。
解き方
- 各選択肢の成分とその瀉下作用の仕組みを確かめる。
- 選択肢2の記述がヒマシ油のもので、DSSの働き(便を軟らかくする)と違うことを見抜く。
- 選択肢 1不正解
- ビサコジルの働きについて、正しく書かれています。
- 選択肢 2正解
- 小腸で分解されて効くのはヒマシ油です。DSSは便を軟らかくする成分なので、この記述は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- センノシドの働きについて、正しく書かれています。
- 選択肢 4不正解
- カルメロースナトリウム(便のかさを増やす成分)について、正しく書かれています。
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覚えるポイント
- DSSは界面活性作用により便を軟化させる成分。
- ヒマシ油は小腸でリパーゼにより加水分解されてリシノール酸となり小腸を刺激する。
間違えやすいところ
- ヒマシ油(小腸を刺激)とDSS(便を軟らかくする)の働きを混同しないようにする。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」胃腸薬(瀉下薬)
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.14 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
胃の不調に用いられる漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 胃炎 / 六君子湯 / 胃腸虚弱
第1欄の記述に該当する胃の不調を改善する漢方処方製剤として、第2欄から正しいものを1つ選びなさい。 【第1欄】 体力中等度以下で、胃腸が弱く、食欲がなく、みぞおちがつかえ、疲れやすく、貧血性で手足が冷えやすいものの胃炎、胃腸虚弱、胃下垂、消化不良、食欲不振、胃痛、嘔吐に適すとされる。
解答・解説を表示
解答
5
解説
胃腸の症状に使う漢方処方製剤は、体力の程度と特徴的な症状の言葉を手がかりに見分けます。たとえば「みぞおちのつかえ」「胃腸虚弱」「食欲不振」などの文言を照合します。問題文の条件と合うものを選びましょう。
解き方
- 第1欄の体力の条件(体力中等度以下)と主な症状(食欲不振、みぞおちのつかえ、胃腸虚弱など)を確かめる。
- 選択肢の漢方処方製剤の適応を比べ、六君子湯が合うことを確かめる。
- 選択肢 1不正解
- 薏苡仁湯は関節痛や筋肉痛に使う処方なので、間違いです。
- 選択肢 2不正解
- 抑肝散は神経症や不眠症、小児の夜泣きなどに使う処方なので、間違いです。
- 選択肢 3不正解
- 加味帰脾湯は貧血、不眠症、精神不安などに使う処方なので、間違いです。
- 選択肢 4不正解
- 桔梗湯は咽頭炎や扁桃炎など、のどの痛みに使う処方なので、間違いです。
- 選択肢 5正解
- 六君子湯は体力中等度以下で胃腸が弱く、食欲がなくみぞおちがつかえる胃炎・胃腸虚弱に適します。
覚えるポイント
- 六君子湯:体力中等度以下、胃腸虚弱、食欲不振、みぞおちがつかえる。
間違えやすいところ
- 加味帰脾湯(貧血・精神不安)や安中散(神経性胃炎・胃痛)との適応の混同に注意。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」胃の薬(漢方処方製剤)
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.15 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
貧血用薬(鉄製剤)とその配合成分
主な医薬品とその作用 · 貧血用薬 / 鉄製剤 / タンニン酸 / 硫酸銅 / 副作用軽減
貧血用薬(鉄製剤)及びその配合成分に関する次の記述(a〜d)の正誤の正しい組み合わせを選びなさい。 a 鉄分は、赤血球が酸素を運搬する上で重要なヘモグロビンの産生に不可欠なミネラルであるため、鉄製剤は悪性貧血を含む様々な分類の貧血を改善できる。 b 服用の前後30分にタンニン酸を含む飲食物(緑茶、紅茶、コーヒー、ワイン、柿等)を摂取すると、タンニン酸と反応して鉄の吸収が悪くなることがあるので、鉄製剤服用前後はタンニン酸を含む飲食物の摂取を控えることとされている。 c 鉄分の吸収は空腹時のほうが高いとされているが、消化器系への副作用を軽減するには、鉄製剤は食後に服用することが望ましい。 d 銅はヘモグロビンの産生過程で、鉄の代謝や輸送に重要な役割を持つ。補充した鉄分を利用してヘモグロビンが産生されるのを助ける目的で、硫酸銅が配合されている場合がある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
一般用医薬品の貧血用薬は、鉄が足りないことで起こる鉄欠乏性貧血に使う薬です。そのため、悪性貧血や溶血性貧血には適しません。鉄の吸収のしかた、胃腸への影響、銅などの補助成分の働きも理解しましょう。
解き方
- 記述aの「悪性貧血を含む様々な分類の貧血を改善できる」が誤りであることを確かめる。
- 記述b(タンニン酸との相互作用)、c(食後服用での副作用軽減)、d(銅のヘモグロビン産生補助)が正しいことを確かめ、5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- bが正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りで、bとcが正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤りで、cとdが正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤りで、dが正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 5正解
- aが誤り、bが正、cが正、dが正なので、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 鉄製剤の適用は鉄欠乏性貧血に限られ、悪性貧血には無効である。
- 銅(硫酸銅)は鉄の代謝・輸送に重要でヘモグロビン産生を助ける。
間違えやすいところ
- 鉄分の吸収は空腹時の方が高いが、胃腸障害を減らすため食後に服用する点に注意。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」貧血用薬
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.15 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
呼吸器官に作用する薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / メチルエフェドリン塩酸塩 / グアイフェネシン / ノスカピン / キョウニン
呼吸器官に作用する薬の配合成分に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
呼吸器官に作用する薬は、成分を役割ごとに整理して覚えることが大切です。気管支を広げる成分、痰を出しやすくする去痰成分、せきを止める鎮咳成分に分けられます。生薬は、もとになる植物と働きを正しく区別しましょう。
解き方
- 各成分(メチルエフェドリン、グアイフェネシン、ノスカピン、キョウニン)の分類と記述の内容を確かめる。
- 1は交感神経を刺激する作用、3は非麻薬性、4はオウヒの説明なので誤り。2が正しいことを見きわめる。
- 選択肢 1不正解
- メチルエフェドリン塩酸塩は交感神経を「刺激」するアドレナリン作動成分なので、間違いです。
- 選択肢 2正解
- グアイフェネシンは気道粘膜からの分泌を促して痰の切れを良くする去痰成分で、正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- ノスカピンは非麻薬性の鎮咳成分です。依存性の記述はコデインリン酸塩などの麻薬性鎮咳成分のものです。
- 選択肢 4不正解
- ヤマザクラ・カスミザクラの樹皮を用いるのはオウヒで、キョウニンはホンアンズなどの種子なので、間違いです。
覚えるポイント
- グアイフェネシン:分泌促進による去痰作用。
- キョウニンはアンズの種子、オウヒはサクラの樹皮。
間違えやすいところ
- ノスカピンはアヘンのアルカロイド系だが、麻薬ではない「非麻薬性」の鎮咳成分である点に注意。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」呼吸器官に作用する薬
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.16 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · 胃腸鎮痛鎮痙薬 / パパベリン塩酸塩 / チキジウム臭化物 / アミノ安息香酸エチル / オキセサゼイン
胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
胃腸鎮痛鎮痙薬の成分は、働き方によって三つに分けて覚えましょう。副交感神経の伝達を止める抗コリン成分、消化管の筋肉に直接効くパパベリン塩酸塩、胃の粘膜を麻酔する成分です。それぞれ作用の仕方が違うので区別が大切です。
解き方
- パパベリン塩酸塩の働き方(筋肉に直接効き、抗コリン作用ではない)を確かめる。
- 選択肢1の「抗コリン成分であり、胃液分泌を抑える作用がある」が明らかな誤りだと見きわめる。
- 選択肢 1正解
- パパベリン塩酸塩は抗コリン成分ではなく、筋肉に直接効く鎮痙成分で、胃液の分泌も抑えないので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- チキジウム臭化物(抗コリン成分)の作用と散瞳などの副作用について、正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- アミノ安息香酸エチルのメトヘモグロビン血症と6歳未満への使用を避ける点について、正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- オキセサゼイン(局所麻酔成分)の漫然と使い続けないという点について、正しい記述です。
覚えるポイント
- パパベリン塩酸塩は直接平滑筋に作用する(抗コリン成分ではない・眼圧上昇等の抗コリン性副作用は生じにくい)。
間違えやすいところ
- アミノ安息香酸エチルはメトヘモグロビン血症の危険があるため「6歳未満には使えない」点に注意。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」胃腸鎮痛鎮痙薬
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.16 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
かぜ及びかぜ薬の基礎知識
主な医薬品とその作用 · かぜ薬 / 感冒 / インフルエンザ / 対症療法
「かぜ」(感冒)及びかぜ薬(総合感冒薬)に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
一般用医薬品のかぜ薬は、かぜの原因であるウイルスを退治する薬ではありません。ウイルスへの体の防御反応で出る、つらい症状をやわらげる対症療法薬です。だから治すのではなく、症状を楽にするための薬だと覚えましょう。
解き方
- かぜ薬の定義と目的(対症療法)を確かめる。
- 選択肢3の「ウイルスの増殖を抑えたり、体内から除去する」が誤りだと見きわめる。
- 選択肢 1不正解
- かぜの呼吸器症状と全身症状について、正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- インフルエンザとかぜの区別について、正しい記述です。
- 選択肢 3正解
- かぜ薬は症状をやわらげる対症療法薬で、ウイルスを抑えたり除いたりする働きはないので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 症状に合わせて薬を選ぶことと、副作用を避けることについて、正しい記述です。
覚えるポイント
- かぜ薬は対症療法薬であり、ウイルスの増殖抑制や体内からの除去はできない。
間違えやすいところ
- かぜ薬そのものが原因を取り除く抗ウイルス薬だと誤解しないこと。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」かぜ薬
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.17 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
制酸成分の作用機序
主な医薬品とその作用 · 胃の薬 / 制酸成分 / メタケイ酸アルミン酸マグネシウム / 粘膜保護
次の医薬品成分のうち、胃酸の中和作用に加え、胃粘膜にゼラチン状の皮膜を形成して保護する作用もあるとされているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
4
解説
制酸成分のうち、アルミニウムを含むものは胃酸を中和するだけでなく、胃の粘膜を守る皮膜を作ります。たとえばメタケイ酸アルミン酸マグネシウムや乾燥水酸化アルミニウムゲルです。ゼラチン状の膜で粘膜を覆う働きがあると覚えましょう。
解き方
- 問題文の「胃酸を中和し、胃粘膜にゼラチン状の皮膜を作って守る」という特徴を確かめる。
- アルミニウムを含む制酸成分であるメタケイ酸アルミン酸マグネシウムを選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- ケイ酸マグネシウムは制酸成分ですが、ゼラチン状の皮膜を作る働きはないので、間違いです。
- 選択肢 2不正解
- 酸化マグネシウムは制酸作用や瀉下作用がありますが、ゼラチン状の皮膜を作る働きはないので、間違いです。
- 選択肢 3不正解
- 炭酸マグネシウムは速く中和しますが、ゼラチン状の皮膜を作る働きはないので、間違いです。
- 選択肢 4正解
- メタケイ酸アルミン酸マグネシウムは中和作用に加え、胃粘膜にゼラチン状の皮膜を作って守るので、正しいです。
- 選択肢 5不正解
- 炭酸水素ナトリウムは速く効く制酸作用がありますが、皮膜を作る働きはないので、間違いです。
覚えるポイント
- メタケイ酸アルミン酸マグネシウム:胃酸中和+ゼラチン状の皮膜形成による粘膜保護。
間違えやすいところ
- 他のマグネシウム系の制酸薬(酸化マグネシウムなど)と混同しないよう、アルミニウムを含む皮膜保護作用に注目する。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」胃の薬(制酸成分)
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.17 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
乗物酔い防止薬(鎮暈薬)の配合成分
主な医薬品とその作用 · 鎮暈薬 / ジフェニドール塩酸塩 / メクリジン塩酸塩 / ジプロフィリン
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 乗物酔い防止薬には、吐きけを抑えることを目的とした成分も配合されるが、つわりに伴う吐きけへの対処として使用することは適当でない。 b ジフェニドール塩酸塩は、前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)の調節作用のほか、内耳への血流を改善する作用を示す。 c メクリジン塩酸塩は、他の抗ヒスタミン成分と比べて作用が現れるのが早く持続時間が短い。 d ジプロフィリンは、乗物酔い防止に用いられている抗コリン成分である。
解答・解説を表示
解答
3
解説
乗物酔い防止薬(鎮暈薬)には、抗コリン成分、抗めまい成分、抗ヒスタミン成分、中枢神経抑制成分、キサンチン系成分などが目的別に配合される。なぜなら、乗物酔いは自律神経や内耳、脳の複数の働きが関係して起こるため、それぞれに働きかける成分が使い分けられるからである。
解き方
- 記述a:つわりに伴う吐きけは乗物酔い防止薬で対処してはいけないので、正しいと判定します。
- 記述b:ジフェニドール塩酸塩は内耳の血流を改善し、前庭神経を調節する抗めまい成分なので、正しいと判定します。
- 記述c:メクリジン塩酸塩は他の抗ヒスタミン成分より効き始めが遅く、持続時間が長いので、誤りと判定します。
- 記述d:ジプロフィリンは抗コリン成分ではなく、キサンチン系成分(中枢を興奮させる成分)なので、誤りと判定します。
- 選択肢 1不正解
- aとbを誤、cとdを正としていますが、実際はaとbが正、cとdが誤なので不適です。
- 選択肢 2不正解
- bを誤、dを正としていますが、実際はbが正、dが誤なので不適です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤の組み合わせなので正しいです。
- 選択肢 4不正解
- cを正としていますが、メクリジン塩酸塩は効き始めが遅く持続が長いため誤りで不適です。
- 選択肢 5不正解
- aとdの正誤が実際とは逆になっているため不適です。
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覚えるポイント
- メクリジン塩酸塩は作用発現が遅く持続時間が長い
- ジプロフィリンはキサンチン系の中枢神経興奮成分
間違えやすいところ
- ジプロフィリンを抗コリン成分(スコポラミンなど)と混同しないように注意する。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」乗物酔い防止薬(鎮暈薬)
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.18 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
催眠鎮静薬・睡眠改善薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · 催眠鎮静薬 / ブロモバレリル尿素 / 柴胡加竜骨牡蛎湯 / 抗ヒスタミン成分
眠気を促す薬及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを下から1つ選びなさい。 a ブロモバレリル尿素は、反復して摂取すると依存を生じることが知られており、ブロモバレリル尿素が配合された医薬品は、本来の目的から逸脱した使用(乱用)がなされることがあることに留意が必要である。 b 体力中等度以上で、精神不安があって、動悸、不眠、便秘などを伴う高血圧の随伴症状(動悸、不安、不眠)、神経症、更年期神経症、小児夜なき、便秘に適する漢方処方製剤として麻黄湯がある。 c 妊娠中にホルモンのバランスや体型の変化等が原因で生じる睡眠障害は、抗ヒスタミン成分を含有する睡眠改善薬の適用対象である。 d 小児及び若年者では、抗ヒスタミン成分により眠気とは反対の神経過敏や中枢興奮などが現れることがある。特に小児ではそうした副作用が起きやすいため、抗ヒスタミン成分を含有する睡眠改善薬の使用は避ける。
解答・解説を表示
解答
4
解説
睡眠改善薬は一時的な不眠の緩和に使われ、妊婦や小児には使わない。なぜなら、ブロモバレリル尿素には依存や乱用のおそれがあり、小児では抗ヒスタミン成分が逆に興奮を起こすことがあるからである。
解き方
- 記述a:ブロモバレリル尿素は繰り返し取ると依存を生じ、乱用されることがあるので正しい記述です。
- 記述b:「体力中等度以上で精神不安、不眠、便秘など」に合うのは柴胡加竜骨牡蛎湯であり、麻黄湯ではないので誤りです。
- 記述c:妊娠中の睡眠障害は睡眠改善薬の対象外(妊婦は使わない)なので誤りです。
- 記述d:小児や若い人では中枢の興奮や神経過敏などの逆の反応が出やすいため使わず、正しい記述です。
- 選択肢 1不正解
- bは麻黄湯ではなく柴胡加竜骨牡蛎湯の内容なので不適です。
- 選択肢 2不正解
- bとcはどちらも誤った記述なので不適です。
- 選択肢 3不正解
- cが誤った記述なので不適です。
- 選択肢 4正解
- aとdの記述がどちらも正しいので適切です。
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覚えるポイント
- 妊婦の睡眠障害は抗ヒスタミン系睡眠改善薬の適応対象外
- 小児は抗ヒスタミン成分で中枢興奮等の副作用が起きやすい
間違えやすいところ
- 柴胡加竜骨牡蛎湯と麻黄湯の効能・体質の違いを見落とさないようにする。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」催眠鎮静薬
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.18 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
サリチル酸系解熱鎮痛成分の特徴と留意点
主な医薬品とその作用 · 解熱鎮痛薬 / アスピリン / エテンザミド / サリチルアミド
サリチル酸系解熱鎮痛成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a アスピリン(別名アセチルサリチル酸)、サザピリン、サリチル酸ナトリウム、エテンザミド、サリチルアミド等を総称してサリチル酸系解熱鎮痛成分という。 b アスピリンは、他の解熱鎮痛成分と比較して胃腸障害を起こしやすく、アスピリンアルミニウム等として胃粘膜への悪影響の軽減を図っている製品もある。 c エテンザミド及びサリチルアミドは、小児に対しては、いかなる場合も一般用医薬品として使用してはならない。 d アスピリンには血液を凝固しにくくさせる作用もあるため、胎児や出産時の母体への影響を考慮して、出産予定日12週間以内の使用を避ける。
解答・解説を表示
解答
5
解説
サリチル酸系解熱鎮痛成分は、15歳未満の小児では水痘・インフルエンザの流行時に使うのを避けるが、エテンザミドやサリチルアミドは「いかなる場合も小児に使えない」わけではない。なぜなら、小児用の解熱鎮痛薬に配合されることもあるからである。
解き方
- 記述a:アスピリン、サザピリン、エテンザミド、サリチルアミドなどはサリチル酸系解熱鎮痛成分なので、正しいと判定します。
- 記述b:アスピリンは胃腸障害を起こしやすいため、アルミニウム塩などにして胃粘膜を守った製品があり、正しいと判定します。
- 記述c:エテンザミドなどは15歳未満の小児に水痘やインフルエンザのとき原則禁忌だが、「いかなる場合も使わない」わけではないので誤りと判定します。
- 記述d:アスピリンは血液を固まりにくくするため、出産予定日12週間以内の妊婦は避けることとされており、正しいと判定します。
- 選択肢 1不正解
- aを誤、cを正としているため不適です。
- 選択肢 2不正解
- bを誤、cを正としているため不適です。
- 選択肢 3不正解
- aを誤としているため不適です。
- 選択肢 4不正解
- bを誤、cを正、dを誤としているため不適です。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正の組み合わせなので正しいです。
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覚えるポイント
- アスピリンは出産予定日12週間以内の妊婦に使用しない
- アスピリンアルミニウムは胃粘膜障害の軽減を図ったもの
間違えやすいところ
- エテンザミド・サリチルアミドとアスピリンで、小児への禁忌の条件が違う点に注意する。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」解熱鎮痛薬
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.19 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
浣腸薬・坐剤の使用方法と注意点
主な医薬品とその作用 · 浣腸薬 / グリセリン浣腸 / 坐剤 / 使用上の注意
浣腸薬に関する記述のうち、誤っているものを下から1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
浣腸用注入剤の残量は、細菌などによる汚染や感染のおそれがあるため、保管して再利用してはいけない。なぜなら、一度開けた液は雑菌が入りやすく、そのまま使うと感染症の原因になりうるからである。
解き方
- 選択肢1:残量を冷蔵庫に保管して再利用できるとしているが、汚染を防ぐため残量は捨てるべきなので誤りです。
- 選択肢2:浣腸薬の連用は直腸の感じ方が鈍くなるため連用しないとされており、正しいです。
- 選択肢3:坐剤の硬さを調整する正しい使い方なので、正しいです。
- 選択肢4:坐剤を入れた後すぐに排便すると効く前に出てしまうため、便意が強まるまで我慢するのは正しく適切です。
- 選択肢 1正解
- 残量の再利用は細菌汚染などの危険があるため認められず、廃棄が必要なので、記述は誤りで正答です。
- 選択肢 2不正解
- 連用すると直腸が慣れて効果が弱まるという正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 坐剤が柔らかいときは冷やし、硬いときは柔らかくするという正しい使い方です。
- 選択肢 4不正解
- 坐剤が溶ける前に出ないよう、便意が強まるまで待つのは正しい記述です。
覚えるポイント
- 浣腸注入剤の半量使用時の残量は再利用せず必ず廃棄する
- 浣腸薬の連用は直腸の感受性低下(慣れ)を引き起こす
間違えやすいところ
- 坐剤や注入剤の使い残しを「冷蔵で保管すれば再利用できる」と誤解しないこと。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」腸の薬(浣腸薬)
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.19 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
口腔咽喉薬及び含嗽薬(うがい薬)の適正使用
主な医薬品とその作用 · 口腔咽喉薬 / 含嗽薬 / トローチ剤 / 局所作用と全身影響
口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 含嗽薬は、口腔及び咽頭の殺菌・消毒・洗浄、口臭の除去等を目的として、用時水に希釈又は溶解してうがいに用いる、又は患部に塗布した後、水でうがいする外用液剤である。 b トローチ剤やドロップ剤は、有効成分が速やかに咽頭部に行き渡るよう、よく噛み砕いて飲み込んで使用する。 c 含嗽薬は、水で用時希釈又は溶解して使用するものが多いが、調製した濃度が濃すぎても薄すぎても効果が十分得られない。 d 口腔咽喉薬及び含嗽薬は、口腔内や咽頭における局所的な作用を目的とする医薬品であるため、全身的な影響を生じることはない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
口腔咽喉薬や含嗽薬(うがい薬)は、有効成分を口やのどにとどめて局所的に効かせる薬である。噛み砕いて飲み込むと局所にとどまる時間が短くなり効果が出ず、成分が吸収されて全身に影響することもある。
解き方
- 記述a:含嗽薬の目的と使い方に合っているため、正しいと判定します。
- 記述b:トローチ剤やドロップ剤は口の中でゆっくり溶かすもので、噛み砕いて飲み込んではいけないので誤りと判定します。
- 記述c:希釈して使う含嗽薬は濃すぎても薄すぎても十分な効果が出ないため、正しいと判定します。
- 記述d:局所に効かせる薬だが、成分が吸収されて全身に影響することもあるため誤りと判定します。
- 選択肢 1不正解
- aを誤、bを正としているため不適です。
- 選択肢 2不正解
- bを正、cを誤、dを正としているため不適です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤の組み合わせなので正しいです。
- 選択肢 4不正解
- a・b・dの正誤が実際とは逆になっているため不適です。
- 選択肢 5不正解
- dを正としているため不適です。
覚えるポイント
- トローチ剤・ドロップ剤は噛み砕かずに口の中で徐々に溶かす
- 外用・局所用製剤であっても全身的な副作用を生じる可能性がある
間違えやすいところ
- 「局所に効かせる薬だから全身への影響はない」という思い込みに注意する。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」口腔咽喉薬・含嗽薬
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.20 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
駆虫薬の配合成分と併用に関する注意点
主な医薬品とその作用 · 駆虫薬 / ヒマシ油 / サントン / ピペラジンリン酸塩
駆虫薬及びその配合成分に関する記述のうち、誤っているものを下から1つ選びなさい。
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解答
2
解説
駆虫薬とヒマシ油のような油性の瀉下薬(下剤)を併用してはいけない。なぜなら、油が脂溶性の駆虫成分の体内への吸収を促し、全身性の重い副作用を引き起こすおそれがあるからである。
解き方
- 選択肢1:一般用の駆虫薬が対象とするのは回虫と蟯虫なので正しいです。
- 選択肢2:ヒマシ油との併用は駆虫成分の吸収を高めて中毒のおそれがあるため避けるべきで、記述は誤りです。
- 選択肢3:サントニンは回虫の動きを抑え、排便とともに出すために使うので正しいです。
- 選択肢4:ピペラジンリン酸塩はアセチルコリンの伝達を妨げて運動筋を麻痺させるので正しいです。
- 選択肢 1不正解
- 一般用の駆虫薬が回虫と蟯虫を対象とするという正しい記述です。
- 選択肢 2正解
- ヒマシ油と併用すると駆虫成分が体内に吸収されて危険があるため避けるべきで、記述は誤りなので正答です。
- 選択肢 3不正解
- サントニンが回虫の自発運動を抑えるという正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- ピペラジンリン酸塩がアセチルコリン伝達を妨げて筋肉を麻痺させるという正しい記述です。
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覚えるポイント
- 駆虫薬とヒマシ油は併用を避ける(駆虫薬の体内吸収が増加するため)
- 一般用駆虫薬の対象は回虫と蟯虫
間違えやすいところ
- 「虫を早く出すために下剤を併用した方がよい」と早合点し、ヒマシ油の併用禁忌を見落とさないようにする。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」駆虫薬
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.20 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
胃の薬の配合成分と配合目的
主な医薬品とその作用 · 胃の薬 / ジメチルポリシロキサン / スクラルファート / ピレンゼピン塩酸塩 / テプレノン
胃の薬の配合成分とその配合目的との関係の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 (配合成分) ― (配合目的) a ジメチルポリシロキサン ― 胃粘膜の炎症を和らげる b スクラルファート ― 胃粘膜を保護して、その修復を促す c ピレンゼピン塩酸塩 ― 過剰な胃液の分泌を抑える d テプレノン ― 胃の内容物の消化を助ける
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解答
2
解説
胃の薬は成分ごとに働きが決まっている。ジメチルポリシロキサンは泡を消す消泡成分、スクラルファートは胃粘膜の保護・修復、ピレンゼピン塩酸塩は胃液分泌の抑制、テプレノンは胃粘膜の保護であり、テプレノンは消化を助ける成分ではない。
解き方
- a ジメチルポリシロキサン:消化管内の泡を消してガスによる膨満感をやわらげる消泡成分なので誤りです。
- b スクラルファート:荒れた胃粘膜に付いて保護膜を作り、組織の修復を促す成分なので正しいです。
- c ピレンゼピン塩酸塩:胃酸の分泌に関わる副交感神経の働きを抑えて、胃液の出過ぎを抑えるので正しいです。
- d テプレノン:胃粘液の分泌を促して胃粘膜を守る成分で、消化を助ける成分ではないので誤りです。
- 選択肢 1不正解
- aを正、cを誤としているため不適です。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤の組み合わせなので正しいです。
- 選択肢 3不正解
- bを誤、dを正としているため不適です。
- 選択肢 4不正解
- bを誤、dを正としているため不適です。
- 選択肢 5不正解
- aを正、bを誤、cを誤としているため不適です。
覚えるポイント
- ジメチルポリシロキサン(ジメチコン)は消泡成分
- テプレノンは胃粘液の分泌・合成を促す胃粘膜保護修復成分
間違えやすいところ
- テプレノンを消化酵素(ジアスターゼなど)と混同しないようにする。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」胃の薬
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.21 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
高コレステロール改善薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · 高コレステロール改善薬 / リノール酸 / リボフラビン酪酸エステル / パンテチン / ビタミンE
高コレステロール改善薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを下から1つ選びなさい。 a リノール酸は、コレステロールと結合して、代謝されやすいコレステロールエステルを形成するとされ、肝臓におけるコレステロールの代謝を促す効果を期待して用いられる。 b ビタミンB2(リボフラビン酪酸エステル等)の摂取によって尿が黄色くなることがあり、これは使用の中止を要する副作用である。 c パンテチンは、高密度リポタンパク質(HDL)の異化排泄を促進し、リポタンパクリパーゼ活性を高めて、低密度リポタンパク質(LDL)産生を高める作用があるとされる。 d ビタミンE(トコフェロール酢酸エステル)は、コレステロールからの過酸化脂質の生成を抑えるほか、末梢血管における血行を促進する作用があるとされ、血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害(手足の冷え、痺れ)の緩和等を目的として用いられる。
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解答
4
解説
高コレステロール改善薬の成分ごとに働きが決まっている。リノール酸はコレステロールとエステルを作って代謝を促し、ビタミンB2で尿が黄色くなるのは無害な現象である。パンテチンはHDLを増やしLDLの排泄を促し、ビタミンEは酸化を抑えて血行を促す。
解き方
- 記述a:リノール酸はコレステロールとエステルを作って代謝を促すという正しい記述です。
- 記述b:ビタミンB2で尿が黄色くなるのは余分な成分が出るためで、使用を中止する副作用ではないので誤りです。
- 記述c:パンテチンはHDLを増やし、LDLの分解・排泄を促すので、HDLとLDLの説明が逆で誤りです。
- 記述d:ビタミンEの酸化を防ぐ作用と末梢の血行を促す作用についての正しい記述です。
- 選択肢 1不正解
- bの尿の黄変は副作用ではなく無害な着色なので不適です。
- 選択肢 2不正解
- bとcがどちらも誤りなので不適です。
- 選択肢 3不正解
- cのパンテチンの記述が誤りなので不適です。
- 選択肢 4正解
- aとdの記述がどちらも正しいので適切です。
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覚えるポイント
- ビタミンB2摂取による尿の黄変は問題のない生理的変化
- パンテチンはHDL増加・LDL異化排泄促進
間違えやすいところ
- パンテチンの働きでHDL(善玉)とLDL(悪玉)の説明を取り違えないこと。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」高コレステロール改善薬
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.21 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
痔疾用薬として用いられる生薬成分及び漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 痔疾用薬 / 生薬成分 / 漢方処方製剤 / グリチルリチン酸
痔疾用薬として用いられる生薬成分及び漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。
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解答
5
解説
痔の薬には、生薬や漢方処方製剤が使われます。目的は、患部の炎症をしずめること、傷の治りを助けること、血のめぐりを良くすること、体質を整えることなどです。カンゾウやダイオウのように副作用に注意がいる生薬もあります。
解き方
- シコンやセイヨウトチノミの原料(基原)と主なはたらき(傷の治りを助ける、炎症をしずめるなど)の記述を確認する。
- 乙字湯の体力のめやす(中等度以上)と、ダイオウが入るため胃腸が弱い人への副作用、芎帰膠艾湯のカンゾウ含有の注意点を確認する。
- 選択肢 1不正解
- 記述dが誤りとされているので不適です。芎帰膠艾湯にはカンゾウが含まれます。
- 選択肢 2不正解
- 記述cが誤りとされているので不適です。乙字湯は胃腸が弱い人や下痢しやすい人には向きません。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤りとされているので不適です。セイヨウトチノミは炎症をしずめる作用などを期待して使われます。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤りとされているので不適です。シコンはムラサキ科のムラサキの根を原料とします。
- 選択肢 5正解
- 記述a、b、c、dはすべて正しいので、「5」が正解です。
覚えるポイント
- 乙字湯は体力中等度以上でダイオウ配合、芎帰膠艾湯はカンゾウ配合製剤です。
間違えやすいところ
- 外用の薬だけでなく、飲む痔の薬にも入る生薬成分の特徴を混同しないようにしましょう。
出題の前提:試験問題の記載および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.22 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
泌尿器用薬に用いられる生薬成分及び漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 泌尿器用薬 / 生薬成分 / 漢方処方製剤 / 牛車腎気丸
泌尿器用薬として用いられる生薬成分及び漢方処方製剤に関する記述のうち、誤っているものを1つ選べ。
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解答
2
解説
泌尿器用の漢方処方製剤では、体力があるか弱っているか、熱感があるか冷えているかで使い分けます。牛車腎気丸や八味地黄丸は、体力中等度以下の人に向く処方です。
解き方
- 各生薬成分(ウワウルシ、キササゲ)の原料と作用が正しく書かれているかを確認する。
- 牛車腎気丸と竜胆瀉肝湯の体力のめやす(証)と、向く症状の記述をくらべて検討する。
- 選択肢 1不正解
- ウワウルシについての正しい記述です。アルブチンが体内で分解されてハイドロキノンになり、尿路で殺菌作用を示します。
- 選択肢 2正解
- 牛車腎気丸は体力中等度以下で手足が冷えやすい人に向く処方なので、この記述は誤り(正答)です。
- 選択肢 3不正解
- キササゲについての正しい記述です。ノウゼンカズラ科の果実で、利尿作用を期待して使われます。
- 選択肢 4不正解
- 竜胆瀉肝湯についての正しい記述です。体力中等度以上で下腹部に熱感がある泌尿器の症状に向きます。
覚えるポイント
- 牛車腎気丸や八味地黄丸は「体力中等度以下で四肢が冷えやすい」人に適します。
間違えやすいところ
- のぼせが強く赤ら顔で体力が充実している、という記述は、牛車腎気丸が向く人の状態(虚弱・冷え)と逆になります。
出題の前提:試験問題の記載および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.22 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
婦人薬に用いられる漢方処方製剤のカンゾウ含有
主な医薬品とその作用 · 婦人薬 / 漢方処方製剤 / カンゾウ / 温経湯 / 桃核承気湯
女性の月経や更年期障害に伴う諸症状の緩和に用いられる主な漢方処方製剤のうち、構成生薬としてカンゾウを含む組み合わせとして正しいものを1つ選べ。
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解答
2
解説
婦人薬に使う漢方処方製剤について、カンゾウが入っているかどうかは、偽アルドステロン症などを防ぐために大切な見分け方です。温経湯、桃核承気湯、加味逍遙散、桂枝茯苓丸加よく苡仁などにはカンゾウが入っています。
解き方
- 示された各漢方処方製剤に入っている生薬に、カンゾウがあるかないかを整理する。
- 四物湯、当帰芍薬散、温清飲にはカンゾウが入らないので、これらを含む選択肢を外す。
- 選択肢 1不正解
- 四物湯にはカンゾウが入っていないので誤りです。
- 選択肢 2正解
- 温経湯と桃核承気湯はどちらもカンゾウを含むので、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 四物湯にはカンゾウが入っていないので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 温清飲にはカンゾウが入っていないので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 当帰芍薬散にはカンゾウが入っていないので誤りです。
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覚えるポイント
- 婦人薬の四物湯、当帰芍薬散、温清飲はカンゾウを含まないと覚えましょう。
間違えやすいところ
- 四物湯や当帰芍薬散にカンゾウが入っていると間違えやすいので注意しましょう。
出題の前提:試験問題の記載および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.23 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む)の作用と特徴
主な医薬品とその作用 · 内服アレルギー用薬 / 抗コリン成分 / アトピー性皮膚炎 / 副作用
内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む。)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。
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解答
4
解説
鼻炎用の内服薬には、抗ヒスタミン成分、アドレナリン作動成分、抗コリン成分などが入ります。抗コリン成分は副交感神経のはたらきを抑えて鼻水を減らします。また、飲むアレルギー用薬でも薬疹などの副作用が出ることがあります。
解き方
- a:鼻炎用内服薬の配合成分の組み合わせの説明が正しいかを確認する(正しい)。
- b:ベラドンナ総アルカロイドなどの抗コリン成分のはたらき方(副交感神経を抑える)を確認する(誤り)。
- c:一般用医薬品には、アトピー性皮膚炎の慢性湿疹を適応とするものがないことを確認する(正しい)。
- d:飲むアレルギー用薬で薬疹などの副作用が起こる可能性を確認する(誤り)。
- 選択肢 1不正解
- cが誤り、dが正となっているので不適です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りとなっているので不適です。
- 選択肢 3不正解
- aが誤り、bが正、cが誤り、dが正となっているので不適です。
- 選択肢 4正解
- a:正、b:誤、c:正、d:誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤り、bが正となっているので不適です。
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覚えるポイント
- 抗コリン成分は副交感神経系を「抑制」して鼻汁分泌を抑えます。
間違えやすいところ
- アレルギー用薬であっても、薬自体が薬疹などのアレルギー反応を起こすことがあります。
出題の前提:試験問題の記載および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.23 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
鼻に用いる薬の配合成分とその配合目的
主な医薬品とその作用 · 鼻炎用点鼻薬 / ナファゾリン塩酸塩 / クロモグリク酸ナトリウム / ケトチフェンフマル酸塩
鼻に用いる薬の配合成分とその配合目的との関係のうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
2
解説
鼻炎用点鼻薬には、はたらきのちがう成分が組み合わせて使われます。血管を縮めるアドレナリン作動成分(ナファゾリン塩酸塩など)、アレルギーをおさえる抗アレルギー成分(クロモグリク酸ナトリウム、ケトチフェンフマル酸塩など)、菌を消毒する殺菌消毒成分(セチルピリジニウム塩化物など)です。成分名とそのはたらきを正しく結びつけて覚えましょう。
解き方
- a:ナファゾリン塩酸塩は血管を縮めるアドレナリン作動成分なので、局所麻酔成分とするのは誤りです。
- b:クロモグリク酸ナトリウムはアレルギーをおさえる抗アレルギー成分なので正しいです。
- c:セチルピリジニウム塩化物は菌を消毒する殺菌消毒成分なので正しいです。
- d:ケトチフェンフマル酸塩は抗アレルギー成分(抗ヒスタミン作用もある)なので、アドレナリン作動成分とするのは誤りです。
- 選択肢 1不正解
- aが誤っているので、この組み合わせは正しくありません。ナファゾリン塩酸塩はアドレナリン作動成分です。
- 選択肢 2正解
- bとcの組み合わせはどちらも正しいので、これが正解です。
- 選択肢 3不正解
- dが誤っているので、この組み合わせは正しくありません。ケトチフェンフマル酸塩は抗アレルギー成分です。
- 選択肢 4不正解
- aもdも誤っているので、この組み合わせは正しくありません。
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覚えるポイント
- ナファゾリンは血管収縮(アドレナリン作動)、ケトチフェンは抗アレルギー成分です。
間違えやすいところ
- ケトチフェンなどの抗アレルギー成分を、交感神経を刺激するアドレナリン作動成分と混同しないようにしましょう。
出題の前提:試験問題の記載および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.24 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
眼科用薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / スルファメトキサゾール / ホウ酸 / プラノプロフェン
眼科用薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
3
解説
眼科用薬の抗菌成分スルファメトキサゾールは細菌の感染には効きますが、ウイルスや真菌には効きません。プラノプロフェンは非ステロイド性の抗炎症成分(NSAIDs)です。無機塩類などは、浸透圧やpHを調整する目的で入ります。
解き方
- a:サルファ剤(スルファメトキサゾール)が効く相手(真菌やウイルスには効かない)を確認する(正しい)。
- b:ホウ酸の洗眼薬としての使い方(結膜嚢を洗って消毒する)を確認する(正しい)。
- c:リン酸水素ナトリウムを入れる目的(等張化剤、pH調整剤など)を確認する(新陳代謝の促進ではないので誤り)。
- d:プラノプロフェンがステロイド性か非ステロイド性かを確認する(非ステロイド性なので誤り)。
- 選択肢 1不正解
- aが誤り、c・dが正となっているので不適です。
- 選択肢 2不正解
- bが誤り、dが正となっているので不適です。
- 選択肢 3正解
- a:正、b:正、c:誤、d:誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- cが正となっているので不適です。リン酸水素ナトリウムは新陳代謝を促すものではありません。
- 選択肢 5不正解
- aが誤り、c・dが正となっているので不適です。
覚えるポイント
- プラノプロフェンは「非ステロイド性」抗炎症成分(NSAIDs)です。
間違えやすいところ
- プラノプロフェンをステロイド性の抗炎症成分と混同する誤りがよく出ます。
出題の前提:試験問題の記載および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.24 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
眼科用薬及びその配合成分の作用と留意点
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / テトラヒドロゾリン塩酸塩 / ネオスチグミンメチル硫酸塩 / ベンザルコニウム塩化物
眼科用薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
4
解説
テトラヒドロゾリン塩酸塩はアドレナリン作動成分で、結膜の充血を取り除きます。ネオスチグミンメチル硫酸塩はコリンエステラーゼを阻害して、ピント調節機能を良くします。防腐剤のベンザルコニウム塩化物はソフトコンタクトレンズに吸着するので、装用時の使用は避けます。
解き方
- a:テトラヒドロゾリン塩酸塩のはたらき(充血除去成分で、目の乾きを防ぐものではない)を確認する(誤り)。
- b:ネオスチグミンメチル硫酸塩のはたらき方(コリンエステラーゼを阻害して調節機能を良くする)を確認する(正しい)。
- c:ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)のアミノ酸代謝・目の疲れ改善作用を確認する(正しい)。
- d:ベンザルコニウム塩化物がソフトコンタクトレンズに吸着する注意点を確認する(正しい)。
- 選択肢 1不正解
- aが正、dが誤となっているので不適です。
- 選択肢 2不正解
- aが正、cが誤となっているので不適です。
- 選択肢 3不正解
- aが正、bが誤となっているので不適です。
- 選択肢 4正解
- a:誤、b:正、c:正、d:正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aが正となっているので不適です。テトラヒドロゾリンは結膜の充血を抑える成分です。
覚えるポイント
- ベンザルコニウム塩化物を含む点眼薬はソフトコンタクトレンズ装用時は避けます。
間違えやすいところ
- テトラヒドロゾリン塩酸塩(血管を縮める)と、コンドロイチン硫酸エステルナトリウムなど(水を保ち乾きを防ぐ)を混同しないようにしましょう。
出題の前提:試験問題の記載および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.25 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
漢方独自の病態認識「証」と「しばり」(使用制限)
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 証 / しばり / 肝陽上亢 / 血虚
漢方独自の病態認識である「証」と一般用医薬品であることを考慮した記載である「しばり」(使用制限)との関係の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
2
解説
漢方の「証」の考え方(虚実・陰陽・気血水・五臓など)は、一般用漢方処方製剤の効能・効果で、生活者に分かりやすい「しばり表現」として書かれます。五臓の考え方に「肝陽上亢」という分類・しばりの記載は、通常の手引きの基準にはあてはまりません。
解き方
- a:虚実の中間が「体力中等度で」と表されることを確認する(正しい)。
- b:陰陽の「陰」の病態が「疲れやすく冷えやすいもの」などに対応することを確認する(正しい)。
- c:「のぼせぎみで顔色が赤く」は五臓の考え方の記載ではないので誤り。
- d:気血水の「血虚」が「皮膚の色つやが悪く」などの血行不良・栄養不足の症状に対応することを確認する(正しい)。
- 選択肢 1不正解
- cが正、dが誤となっているので不適です。
- 選択肢 2正解
- a:正、b:正、c:誤、d:正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤、cが正となっているので不適です。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、cが正となっているので不適です。
- 選択肢 5不正解
- cが正となっているので不適です。五臓の考え方による「しばり」ではありません。
覚えるポイント
- 血虚は皮膚の色つやが悪く、気虚・陽虚は冷えや疲れやすさに対応します。
間違えやすいところ
- 手引きの証の分類(虚実、陰陽、気血水)としばり表現の対応を、取り違えないようにしましょう。
出題の前提:試験問題の記載および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.25 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
きず口等の殺菌消毒薬及び配合成分
主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / 殺菌消毒成分 / 使用上の注意
きず口等の殺菌消毒薬及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
殺菌消毒薬は、石けんなどの界面活性剤やアルカリ性で効き目が弱くなることがあります。そのため、使う前によく洗い、決められた手順で使うことが大切です。
解き方
- ヨードチンキとオキシドールについての記述が正しいと確認します。
- 医薬部外品の範囲と創傷面の初期処置についての誤りを除き、正しい組み合わせを選びます。
- 選択肢 1正解
- aとcが正しい記述で、選択肢1が正解の組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bが誤りを含むので不適です。医薬部外品は火傷や化膿した創傷面の消毒などに使えません。
- 選択肢 3不正解
- bとdのどちらも誤った記述なので不適です。
- 選択肢 4不正解
- dが誤りを含むので不適です。創傷面が汚れているときは、まず水で洗うのが基本です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- ヨードチンキは石けん等のアルカリ性で殺菌力が低下するため、十分に洗い流してから使用する。
間違えやすいところ
- 創傷面の異物や汚れは、乾かすのではなく、まず水道水などでよく洗い流します。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」外皮用薬(きず口等の殺菌消毒薬)
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.26 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
外皮用薬及びその配合成分の作用と注意点
主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / 抗炎症成分 / 漢方処方製剤 / 角質軟化成分
外皮用薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
外用薬の成分には、それぞれ決まった効き目と注意があります。ケトプロフェンは光線過敏症に注意が必要で、紫雲膏には使えない場合があることを正しく覚えましょう。
解き方
- 記述aの免疫機能を下げる作用はステロイドの特徴で、非ステロイドのインドメタシンには当てはまらず誤りです。
- 記述bのケトプロフェンの光線過敏症、記述cの紫雲膏の適応の誤り、記述dのサリチル酸の作用を順に確認します。
- 選択肢 1不正解
- cが正しく、dが誤っているので誤りです。紫雲膏は急性化膿性疾患の初期などには向きません。
- 選択肢 2不正解
- aが正となっているので誤りです。免疫機能を下げるのはステロイド性抗炎症成分です。
- 選択肢 3不正解
- a:正、b:誤、c:正、d:誤となっているので誤りです。
- 選択肢 4正解
- a:誤、b:正、c:誤、d:正の正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aが正しく、bが誤り、cが正となっているので誤りです。
覚えるポイント
- ケトプロフェン使用中及び使用後当分の間は紫外線に当たるのを避ける必要がある。
間違えやすいところ
- 紫雲膏は、傷口が化膿している人や患部が広範囲の人、湿潤・ただれ・火傷・外傷がひどい人には向きません。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」皮膚に用いる薬
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.26 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
歯や口中に用いる薬の役割と配合成分
主な医薬品とその作用 · 歯痛薬 / 歯槽膿漏薬 / 止血成分 / 漢方処方製剤
歯や口中に用いる薬に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
歯槽膿漏薬には、抗炎症・止血・組織修復・血行促進など、さまざまな働きの成分が入ります。それぞれの成分がどの働きを受け持つかを区別して覚えましょう。
解き方
- 選択肢1・2・4の記述は、いずれも手引きと一致する正しい内容であることを確認します。
- 選択肢3では、カルバゾクロムの効能が血行促進とされている点に注目し、正しくは止血作用であることを確認して誤りと判定します。
- 選択肢 1不正解
- 歯痛薬は応急的に痛みをやわらげるもので、むし歯そのものを治したり修復したりはしません。
- 選択肢 2不正解
- 歯槽膿漏薬の内服薬は抗炎症成分やビタミン成分などを含み、外用薬との併用が効果的とされます。
- 選択肢 3正解
- カルバゾクロムは毛細血管を強くして出血を抑える止血作用を期待して配合されます。
- 選択肢 4不正解
- 茵蔯蒿湯のしばりや適応、胃腸が弱い人で下痢などの副作用が出やすいことは正しい記述です。
覚えるポイント
- カルバゾクロムは毛細血管の抵抗性を高めて出血を抑える止血成分である。
間違えやすいところ
- 血行を促すビタミンE(トコフェロールなど)と、止血成分のカルバゾクロムを混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」歯や口中に用いる薬
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.27 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
禁煙補助剤(ニコチン置換療法)の特徴と注意点
主な医薬品とその作用 · 禁煙補助剤 / ニコチン / 相互作用 / 使用上の注意
ニコチン置換療法に使用される禁煙補助剤に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。
解答・解説を表示
解答
5
解説
ニコチンには交感神経を刺激する働きがあります。そのため、インスリンの作用を邪魔したり、循環器の病気を悪化させたりするおそれがあります。口の中のpHが変わると吸収率も変わります。
解き方
- 記述aは、ナファゾリンなどのアドレナリン作動成分と併用すると作用が強まるおそれがあるため、「減弱」は誤りと判断します。
- 記述bのインスリンへの拮抗、cの循環器疾患への禁忌、dの酸性飲料による吸収低下が、それぞれ正しいことを確認します。
- 選択肢 1不正解
- bが誤っているので誤りです。ニコチンはインスリンの血糖を下げる作用にさからいます。
- 選択肢 2不正解
- aが正しく、bが誤り、cが誤っているので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが正しく、cとdが誤っているので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが正しく、dが誤っているので誤りです。
- 選択肢 5正解
- a:誤、b:正、c:正、d:正の正しい組み合わせです。
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覚えるポイント
- コーヒーや炭酸飲料などの摂取直後は口腔内が酸性化し、ニコチンの吸収が低下する。
間違えやすいところ
- アドレナリン作動成分とニコチンを併用すると、作用は弱まるのではなく、交感神経の刺激が強まります。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」禁煙補助剤
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.27 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
滋養強壮保健薬の生薬成分(ニンジン)
主な医薬品とその作用 · 滋養強壮保健薬 / ニンジン / 生薬の基原 / 薬理作用
滋養強壮保健薬に配合される生薬成分ニンジンに関する記述について、( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを選びなさい。
解答・解説を表示
解答
5
解説
ニンジン(オタネニンジン)の薬用部位は、細根を除いた根や湯通ししたものです。神経系を興奮させ、副腎皮質の機能を高めることで、ストレスへの抵抗や代謝を促します。
解き方
- ニンジンの基原部位が「細根を除いた根」であることを見つけ、選択肢を3・4・5にしぼります。
- 作用として「神経系の興奮」と「副腎皮質の機能亢進」が当てはまることを確認し、選択肢5を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 基原部位は葉ではなく「細根を除いた根」なので不適です。
- 選択肢 2不正解
- 基原部位が誤りで、作用も抑制ではなく興奮や亢進なので不適です。
- 選択肢 3不正解
- 神経系への作用は抑制ではなく興奮で、抗ヒスタミン作用でもありません。
- 選択肢 4不正解
- 副腎皮質の機能は「抑制」ではなく「機能亢進」なので不適です。
- 選択肢 5正解
- a:細根を除いた根、b:興奮、c:副腎皮質の機能亢進の正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- ニンジンはウコギ科オタネニンジンの細根を除いた根を基原とし、神経系興奮・副腎皮質機能亢進作用をもつ。
間違えやすいところ
- ニンジンの薬用部位を「葉」と間違えたり、神経系を鎮静・抑制する作用と取り違えたりしないようにしましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」滋養強壮保健薬(生薬成分)
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.28 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
滋養強壮保健薬及びビタミン等の基礎知識
主な医薬品とその作用 · 滋養強壮保健薬 / ビタミン成分 / アミノ酸成分 / 医薬部外品
滋養強壮保健薬及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
ビタミンは、体の代謝に欠かせない微量の有機化合物で、体の中で十分に作れないため外から取る必要があります。ヘスペリジン(ビタミン様物質)、システイン(アミノ酸)、カルシウム(無機塩類)とは役割が違います。
解き方
- 選択肢1は、医薬部外品でも「病中病後」の体力低下時の栄養補給が認められているため誤りと判断します。
- 選択肢2がビタミンの正式な定義として正しいことを確認します。
- 選択肢3(カルシウムの説明)と選択肢4(ヘスペリジンと混同した記述)の誤りを除きます。
- 選択肢 1不正解
- 医薬部外品でも、病中・病後の体力が低下したときの栄養補給などの効能が認められています。
- 選択肢 2正解
- ビタミンの定義についての正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 骨や歯の形成、筋肉の収縮などに関わるのは、カルシウムなどの無機塩類の説明です。
- 選択肢 4不正解
- ビタミンCの吸収を助けるビタミン様物質はヘスペリジンで、システインはアミノ酸の一種です。
覚えるポイント
- ヘスペリジンは柑橘類の果皮等に含まれるビタミン様物質で、ビタミンCの吸収を助ける。
間違えやすいところ
- システイン(アミノ酸成分)とヘスペリジン(ビタミン様物質)の記述が入れ替わっていないか注意しましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」滋養強壮保健薬
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.28 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
肥満症等に用いられる漢方処方製剤の鑑別
主な医薬品とその作用 · 肥満症用薬 / 防風通聖散 / 防已黄耆湯 / 大柴胡湯 / ダイオウ
肥満症又は肥胖症に用いられる漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
防風通聖散は実証で皮下脂肪型、防已黄耆湯は虚証で水ぶとり型に使います。また、ダイオウを含む製剤は、母乳を通じて赤ちゃんが下痢を起こすおそれがあるため授乳婦は注意が必要です。
解き方
- 記述aとbは、防風通聖散と防已黄耆湯の適応を入れ替えて書かれているため、どちらも誤りと判断します。
- 記述cの大柴胡湯のしばり・適応と、記述dの防風通聖散・大柴胡湯がダイオウを含むため授乳を避ける注意が、それぞれ正しいことを確認します。
- 選択肢 1不正解
- aとbが正しく、cとdが誤っており、正誤が逆なので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bが正しく、dが誤っているので誤りです。bは防風通聖散の説明です。
- 選択肢 3正解
- a:誤、b:誤、c:正、d:正の正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- cが誤っているので誤りです。大柴胡湯についての記述は適切です。
- 選択肢 5不正解
- aが正しく、cとdが誤っているので誤りです。
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覚えるポイント
- 防已黄耆湯は体力中等度以下で水太り、防風通聖散は体力充実して皮下脂肪・便秘傾向に用いる。
間違えやすいところ
- 防風通聖散と大柴胡湯はどちらもダイオウを含むため、授乳婦は使用を避けるか授乳を避けます。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」その他の生薬・漢方処方製剤(肥満症)
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.29 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
一般用検査薬(尿糖・尿タンパク検査薬)の注意点
主な医薬品とその作用 · 一般用検査薬 / 検体採取 / 測定誤差の要因
尿糖・尿タンパク検査薬の検査結果に影響を与える要因に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
尿検査薬は、酵素反応やpH指示薬による色の変化を利用しています。そのため、尿の酸性・アルカリ性の偏り、試験紙を浸す時間、尿を取る場所(中間尿)やタイミング(尿タンパクは早朝尿、尿糖は食後など)が結果に大きく影響します。
解き方
- 記述aについて、ふつうの尿は弱酸性で、アルカリ性に傾くと誤差が出るため「通常弱アルカリ性」は誤りと判定します。
- 記述bの検出成分の溶出、記述cの中間尿を取る必要性が正しいことを確認します。
- 記述dについて、尿タンパク検査は原則として「早朝尿(起きてすぐの尿)」を使うため誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りを含むので不適です。ふつうの尿は弱酸性です。
- 選択肢 2正解
- bとcが正しい記述で、選択肢2が正解の組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- dが誤りを含むので不適です。食後1〜2時間の尿は尿糖検査の検体です。
- 選択肢 4不正解
- aとdのどちらも誤った記述なので不適です。
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覚えるポイント
- 尿タンパク検査は起床直後の早朝尿、尿糖検査は食後1〜2時間の尿を検体とするのが原則である。
間違えやすいところ
- 試験紙を尿に長く浸しすぎると試薬成分が溶け出すため、浸す時間は必ず守りましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」公衆衛生用薬・一般用検査薬
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.29 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
婦人薬の配合成分と適用対象
第3章 主な医薬品とその作用 · 婦人薬 / 女性ホルモン成分 / 更年期障害
婦人薬及びその適用対象となる体質・症状に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
婦人薬に含まれる女性ホルモン成分は、外陰部や膣に塗る薬でも、皮膚や粘膜から吸収されて血液中に入ります。そのため、体全体に影響を及ぼすことがあります。
解き方
- 婦人薬の概要、更年期障害の定義、外用ホルモン薬が体に入るしくみ、月経不順の原因についての選択肢を確認します。
- 女性ホルモン成分は外用でも皮膚や粘膜から吸収されて血中に入る点に注目し、誤っている選択肢を見つけます。
- 選択肢 1不正解
- 婦人薬の定義として正しい説明です。女性特有の全身の不調をやわらげ、保健を目的としています。
- 選択肢 2不正解
- 更年期障害の説明として正しいです。閉経の前後でホルモンのバランスが乱れて起こります。
- 選択肢 3正解
- 女性ホルモン成分は、外用でも皮膚や粘膜から吸収されて血液中に入るため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 月経不順の原因として正しい説明です。ストレスや無理なダイエットも悪化の原因になります。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 外用女性ホルモン成分も粘膜や皮膚から吸収されて循環血液中に移行する
間違えやすいところ
- 外用薬だから局所にしか効かず、血液中には入らないと思い込まないようにしましょう
出題の前提:令和7年度登録販売者試験(静岡県)前半・問57
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.30 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
殺菌消毒薬の成分と特徴
第3章 主な医薬品とその作用 · 消毒薬 / 次亜塩素酸ナトリウム / 殺菌消毒成分
第1欄の記述に該当する消毒薬の配合成分として、第2欄から正しいものを1つ選びなさい。 第1欄:皮膚刺激性が強いため、通常、人体の消毒には用いられず、専ら器具、設備等の殺菌・消毒に用いられる。また、強い酸化力により一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に対する殺菌消毒作用を示す。
解答・解説を表示
解答
5
解説
次亜塩素酸ナトリウムは強い酸化力で、一般細菌や真菌だけでなくウイルス全般にも効きます。ただし皮膚を強く刺激するため、人体には使えず、器具や設備の消毒に使われます。
解き方
- 第1欄の特徴(皮膚への刺激が強く人体消毒に使えない、器具や設備の消毒用、強い酸化力、ウイルス全般に効く)を確認します。
- それぞれの成分が効く相手と使い方を比べ、塩素系の次亜塩素酸ナトリウムを選びます。
- 選択肢 1不正解
- イソプロパノールはアルコール系で、手指や皮膚の消毒にも使えますが、一部のウイルスには効きにくいです。
- 選択肢 2不正解
- クレゾール石ケン液はフェノール系で、手指の消毒に薄めて使うこともありますが、ウイルスには効きません。
- 選択肢 3不正解
- ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルは界面活性剤で、この消毒成分ではありません。
- 選択肢 4不正解
- クロルヘキシジングルコン酸塩は手指や傷の消毒に使いますが、ウイルスや真菌には効きません。
- 選択肢 5正解
- 次亜塩素酸ナトリウムは強い酸化力でウイルス全般に効きますが、皮膚への刺激が強く人体には使えません。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 次亜塩素酸ナトリウムは強い酸化力でウイルス全般に有効だが、皮膚刺激性が強いため人体には使用しない
間違えやすいところ
- エタノールやクレゾールなど、人体に使える消毒薬と混同しないようにしましょう
出題の前提:令和7年度登録販売者試験(静岡県)前半・問58
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.30 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
衛生害虫とその防除
第3章 主な医薬品とその作用 · 衛生害虫 / 防除法 / トコジラミ / ゴキブリの燻蒸
衛生害虫とその防除に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 蚊の幼虫(ボウフラ)の防除を目的として水系に殺虫剤を投入する際には、生態系に与える影響を考慮して適切な使用を行う必要がある。 b ゴキブリの防除を目的として燻蒸処理を行う場合、ゴキブリの卵は医薬品の成分が浸透しない殻で覆われているため、3週間位後に、もう一度燻蒸処理を行い、孵化した幼虫を駆除する必要がある。 c トコジラミは、シラミの一種であり、その防除には、殺虫成分としてフェノトリンが配合されたシャンプーやてんか粉を用いた医薬品による方法が用いられる。 d ヒョウヒダニ類やケナガコナダニは、ヒトを刺すことはないが、ダニの糞や死骸がアレルゲンとなって気管支喘息やアトピー性皮膚炎などを引き起こすことがある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
トコジラミはシラミではなく、カメムシの仲間です。フェノトリンのシャンプーや粉はシラミの駆除に使います。また、ゴキブリの卵には薬がしみ込まないため、約3週間後にもう一度くん蒸します。
解き方
- aは、蚊の幼虫を防除するときは生態系への影響に配慮すべきという正しい記述です。
- bは、ゴキブリの卵には薬が届かないため約3週間後の再くん蒸が必要で、正しいです。
- cは、トコジラミはシラミの仲間ではなく、フェノトリンの薬はシラミ用なので誤りです。
- dは、ヒョウヒダニ類やコナダニ類は人を刺しませんが、死骸やふんがアレルギーの原因となり、正しいです。
- 正・正・誤・正となる選択肢2を選びます。
- 選択肢 1不正解
- cが誤りでdが正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正なので、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bが正でcが誤っているため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが正でcが誤っているため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cが誤っているので、すべて正とするこの組み合わせは誤りです。
覚えるポイント
- トコジラミ(別名ナンキンムシ)はシラミではなくカメムシの仲間
- ゴキブリの燻蒸は卵鞘対策として約3週間後に再度実施する
間違えやすいところ
- 「トコジラミ」という名前からシラミの仲間と間違えやすいので注意しましょう
出題の前提:令和7年度登録販売者試験(静岡県)前半・問59
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.31 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品販売時における受診勧奨
第3章 主な医薬品とその作用 · 受診勧奨 / 白癬菌 / 爪白癬 / 頭部白癬
登録販売者が行う医薬品の販売時における受診勧奨に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
爪白癬や頭部白癬は、菌が爪や毛の奥深くにあるため、一般用医薬品の塗り薬がしみ込みにくく、自然に治ることもありません。そのため、医療機関で治療を受ける必要があります。
解き方
- それぞれの選択肢が、どのような受診勧奨をしているかを確認します。
- 選択肢3について、爪白癬が自然に治るかどうかを考えます。
- 爪白癬は自然に治らず、一般用医薬品でも治しにくいため、誤りとして3を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 鼻炎が長引くと副鼻腔炎や中耳炎につながることがあるため、受診を勧めるのは適切です。
- 選択肢 2不正解
- 低温やけどは見た目より深くまで傷んでいることが多いため、受診を勧めるのは適切です。
- 選択肢 3正解
- 爪白癬は清潔にしても自然に治らず、塗り薬もしみ込みにくいため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 1ヶ月ほど飲んでもよくならないときは別の病気が隠れていることがあり、受診勧奨は適切です。
覚えるポイント
- 爪白癬および頭部白癬は自然治癒せず一般用医薬品での対処が困難なため受診勧奨の対象
間違えやすいところ
- 爪白癬は自然に治るという誤った思い込みを持たないようにしましょう
出題の前提:令和7年度登録販売者試験(静岡県)前半・問60
出典:静岡県『2025年度 静岡県 前半』
令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) p.31 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
2025年度 静岡県 前半
参照した公式資料
静岡県が公開した2025年度 静岡県 前半の問題・解答資料です。
- 令和7年度(前半) (PDF 953.0KB) ↗ — www.pref.shizuoka.jp(PDF・32ページ)
- 令和7年度(正答) (PDF 29.6KB) ↗ — www.pref.shizuoka.jp(PDF・1ページ)

