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2025年度 岡山県 前半の概要
医薬品の本質と法的規制
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の本質 / 医薬品医療機器等法 / 不良医薬品の販売禁止
医薬品の本質に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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解答
4
解説
不良医薬品は、健康被害が起きる可能性があってもなくても、一律に販売や授与が禁止されます。医薬品は人の命に関わる製品なので、品質を厳しく保つ必要があるからです。
解き方
- 医薬品の本質を確かめ、生命に関わる製品としての定義やリスクの特徴をおさえる。
- 医薬品医療機器等法が定める不良医薬品の販売禁止の条件を考え、誤った選択肢を見つける。
- 選択肢 1不正解
- 医薬品は、病気の診断・治療・予防や、体の構造・機能への影響を目的とする製品なので正しい。
- 選択肢 2不正解
- 医薬品は体にとって異物なので、良い効果だけでなく望ましくない反応も起こることがある。
- 選択肢 3不正解
- 一般用医薬品は生活者が自分で判断して使うもので、医療用医薬品より健康上のリスクは低いと考えられる。
- 選択肢 4正解
- 異物の混入や変質がある不良医薬品は、健康被害が起きるかどうかに関係なく、すべて販売が禁止される。
覚えるポイント
- 不良医薬品の販売等は健康被害の可能性の有無を問わず禁止される
間違えやすいところ
- 「健康被害の可能性があるときだけ禁止」という限定の言葉を見落とすまちがい。
出題の前提:医薬品医療機器等法第56条および「試験問題作成に関する手引き」
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.1 ↗(www.pref.okayama.jp)
医薬品のリスク評価と各種基準
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 用量反応関係 / 非臨床試験基準 / GCP / GPSP
医薬品のリスク評価に関する記述について、正しい組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
5
解説
薬の量は、有効量が増えると中毒量になり、次に最小致死量、そして致死量へと進みます。また、非臨床試験の基準はGLP、臨床試験の基準はGCP、製造販売後調査の基準はGPSPです。
解き方
- 量と反応の関係で、中毒量・最小致死量・致死量が現れる順番を確かめる。
- 少ない量や長く使い続けたときにも、有害な作用が起こるかどうかを考える。
- GLP、GCP、GPSPなど試験の基準の意味を確かめて、正しい組み合わせを選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- a・b・cはすべて誤りで、dは正しいので、この組み合わせは当てはまらない。
- 選択肢 2不正解
- aとcが誤った記述なので、この組み合わせは当てはまらない。
- 選択肢 3不正解
- aとbが誤った記述なので、この組み合わせは当てはまらない。
- 選択肢 4不正解
- cは非臨床試験のGLPではなく臨床試験のGCPなので誤りであり、当てはまらない。
- 選択肢 5正解
- aは中毒量と最小致死量の順が逆で誤り、bは少量でも起こり得るので誤り、cはGLPの誤りで、dは正しいので適切。
覚えるポイント
- 用量反応の順序:治療量上限→中毒量→最小致死量→致死量
- 非臨床はGLP、臨床はGCP、製造販売後はGPSP
間違えやすいところ
- 中毒量と最小致死量の順番を逆にしたり、GLPとGCPを混同したりするまちがい。
出題の前提:「試験問題作成に関する手引き」医薬品のリスク評価
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.1 ↗(www.pref.okayama.jp)
健康食品の定義と取扱い
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 特定保健用食品 / 健康食品と医薬品の区別 / 相互作用
いわゆる「健康食品」に関する記述について、正しい組み合わせはどれか。
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解答
2
解説
健康食品は、法律上は医薬品ではなく食品です。しかし、医薬品と同じような働きをする成分や、薬の代謝に影響する成分もあり、一緒に使うと治療の妨げになることがあります。
解き方
- 特定保健用食品の許可のしくみと、食品としての法律上の位置づけを確かめる。
- 健康食品と医薬品が互いに影響し合うかどうかを判断する(治療の妨げになることがある)。
- 販売するときに、買う人が健康食品を使っているかを確かめる必要があるか考える。
- 選択肢 1不正解
- cは影響し合うことがあるので誤り、dは指導すべきなので正しく、この組み合わせは当てはまらない。
- 選択肢 2正解
- aは正しく、bも正しく、cは影響し合うことがあるので誤り、dは正しい。これが正しい組み合わせ。
- 選択肢 3不正解
- bは健康食品が食品として医薬品と区別されるので正しく、この組み合わせは当てはまらない。
- 選択肢 4不正解
- aとbは正しく、cは誤りなので、この組み合わせは当てはまらない。
- 選択肢 5不正解
- a・b・dはすべて正しい記述なので、この組み合わせは当てはまらない。
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覚えるポイント
- 健康食品も医薬品との相互作用で薬物治療を妨げることがある
間違えやすいところ
- 「食品だから医薬品と影響し合わない」という間違った思い込み。
出題の前提:「試験問題作成に関する手引き」いわゆる健康食品
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.2 ↗(www.pref.okayama.jp)
セルフメディケーションの定義と役割
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · WHOの定義 / 一般用医薬品の役割 / 受診勧奨 / 専門家の支援
セルフメディケーションに関する記述について、正しい組み合わせはどれか。
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解答
1
解説
セルフメディケーションは、WHOが「自分の健康は自分で責任を持ち、軽い体の不調は自分で手当てすること」と定めた考え方です。重い症状のときは一般用医薬品で対処せず、医療機関への受診をすすめる必要があります。
解き方
- WHOが定めたセルフメディケーションの定義(「軽い」体の不調)と照らし合わせる。
- 一般用医薬品が使える範囲と、症状が重いときに受診をすすめるのが適切かを確かめる。
- 登録販売者などが科学的な根拠に基づいて正しい情報を伝えることの意味を確かめる。
- 選択肢 1正解
- aは「軽い不調」が対象なので誤り、b・c・dはすべて正しく、これが正解の組み合わせ。
- 選択肢 2不正解
- aは「すべての体の不調」としている点が誤りで、cは適切な対処とはいえないため正しい記述。
- 選択肢 3不正解
- aは誤りで、bとcは正しい記述なので、この組み合わせは当てはまらない。
- 選択肢 4不正解
- dは専門家の適切な支援が期待されているので正しい記述であり、この組み合わせは当てはまらない。
- 選択肢 5不正解
- b・c・dはすべて正しい記述なので、この組み合わせは当てはまらない。
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覚えるポイント
- WHOの定義:自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること
間違えやすいところ
- 「すべての体の不調を手当てする」と間違えないよう注意する。
出題の前提:「試験問題作成に関する手引き」セルフメディケーション
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.2 ↗(www.pref.okayama.jp)
医薬品の副作用とアレルギー
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · WHOの副作用定義 / アレルギー体質 / 自覚症状 / 血管性浮腫
医薬品の副作用に関する記述について、正しい組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品の副作用は、普通の量を使っても起こる体に悪い反応です。アレルギー体質の人や家族にアレルギーのある人は起こりやすいので注意が必要で、初期には気づきにくい重い副作用もあります。
解き方
- WHOによる副作用の定義と記述aを照らし合わせる(正しい)。
- アレルギー体質や家族歴のある人に注意を呼びかける必要があるか考える(注意が必要なのでbは誤り)。
- 自分では気づきにくいこと(c)と、血管性浮腫ができやすい場所(d)を確かめる。
- 選択肢 1不正解
- a・c・dは正しい記述なので、この組み合わせは当てはまらない。
- 選択肢 2正解
- aは正しく、bは注意が必要なので誤り、cとdは正しい。これが正しい組み合わせ。
- 選択肢 3不正解
- cは症状として気づかないこともあるので正しい記述であり、この組み合わせは当てはまらない。
- 選択肢 4不正解
- aは正しく、bは誤りなので、この組み合わせは当てはまらない。
- 選択肢 5不正解
- bは注意が必要なので誤り、dは正しい記述なので、この組み合わせは当てはまらない。
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覚えるポイント
- 血管性浮腫は目や口の周り、手足等に生じやすい
- アレルギーの家族歴も副作用リスクの注意点
間違えやすいところ
- 「副作用の症状は必ず自分で気づく」という間違い。
出題の前提:「試験問題作成に関する手引き」医薬品の副作用
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.3 ↗(www.pref.okayama.jp)
医薬品の不適正な使用と薬物乱用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 用量遵守 / 乱用による臓器障害 / 依存性成分 / 青少年への啓発
医薬品の不適正な使用と副作用に関する記述のうち、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品は、用法と用量を守って使うことで安全と効果が保たれます。決められた量を超えたり、お酒と一緒に使ったりする不適正な使用や乱用は、急性中毒や慢性的な臓器障害、依存症の原因になります。
解き方
- 用法と用量を守る必要と、飲みすぎの危険性を考える(1は誤り)。
- 医薬品の乱用で慢性的な臓器障害などが起こる危険性を判断する(2は正しい)。
- 一般用医薬品に依存性のある成分が含まれるか(3は誤り)と、青少年の実情(4は誤り)を確かめる。
- 選択肢 1不正解
- 決められた量を超えて飲んでも効果は高まらず、副作用の危険が増えるので誤り。
- 選択肢 2正解
- 他の医薬品やお酒などと一緒にむやみに使い続けると、慢性的な臓器障害などを起こすおそれがある。
- 選択肢 3不正解
- 一般用医薬品の中にも、コデイン類やブロモバレリル尿素など、依存性や習慣性のある成分を含むものがある。
- 選択肢 4不正解
- 青少年が好奇心から乱用する例があるので、啓発や販売時の適切な対応が必要とされている。
覚えるポイント
- 一般用医薬品にも依存性・習慣性のある成分が含まれるものがある
間違えやすいところ
- 「一般用医薬品なら乱用しても安全」という間違い。
出題の前提:「試験問題作成に関する手引き」医薬品の不適正な使用と副作用
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.3 ↗(www.pref.okayama.jp)
相互作用の機序と注意点
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 成分の重複 / 相互作用の部位・機序 / 複数疾患の注意点 / 食品との相互作用
他の医薬品や食品との相互作用に関する記述について、正しい組み合わせはどれか。
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解答
4
解説
医薬品の相互作用は、薬が効く場所での作用の強め合いや弱め合いだけでなく、消化管での吸収の妨げや、肝臓での代謝・腎臓からの排泄の競合など、体内でのさまざまな段階で起こります。食品に含まれる同じ成分のとりすぎにも注意が必要です。
解き方
- いくつもの成分が入ることで作用が重なる危険性を確かめる(aは正しい)。
- 相互作用が体内での変化のいろいろな段階で起こるか考える(「薬が効く場所だけ」とするbは誤り)。
- 一緒に使うときの注意点(c)と、食品(カフェイン・ビタミンAなど)との相互作用(d)を確かめる。
- 選択肢 1不正解
- bは吸収・代謝・排泄などさまざまな過程でも起こるので誤り、dは正しい記述。
- 選択肢 2不正解
- aは正しく、bは誤りなので、この組み合わせは当てはまらない。
- 選択肢 3不正解
- cとdは正しい記述なので、この組み合わせは当てはまらない。
- 選択肢 4正解
- aは正しく、bは薬が効く場所以外でも起こるので誤り、cとdは正しい。これが正しい組み合わせ。
- 選択肢 5不正解
- a・c・dはすべて正しい記述なので、この組み合わせは当てはまらない。
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覚えるポイント
- 相互作用は薬理作用部位だけでなく、吸収・代謝・排泄など様々な部位・段階で生じる
間違えやすいところ
- 「相互作用は薬が効く場所だけで起こる」という限定の言葉に惑わされるまちがい。
出題の前提:「試験問題作成に関する手引き」相互作用
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.4 ↗(www.pref.okayama.jp)
小児の生理機能と医薬品の使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 年齢区分 / 乳児の受診勧奨 / 小児の腸管吸収 / 誤飲防止
小児及び小児の医薬品の使用に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
3
解説
小児は成人に比べて、体の大きさに対する腸の割合が長く、薬の吸収率が高い傾向があります。また、肝臓や腎臓の代謝・排泄の働きがまだ十分でないため、薬の作用が強く出やすく、副作用に注意が必要です。
解き方
- 小児の年齢の区分(小児は7歳以上15歳未満)についての決まりを確かめる(1は正しい)。
- 乳児の特徴と、受診をすすめる原則を確かめる(2は正しい)。
- 小児の消化管の相対的な長さと薬の吸収率を成人と比べて考える(3は誤り)。
- 家庭での医薬品の保管や、誤って飲むのを防ぐ対策を確かめる(4は正しい)。
- 選択肢 1不正解
- 添付文書の記載要領の留意事項では、小児はおおよそ7歳以上15歳未満と定められている。
- 選択肢 2不正解
- 乳児は状態が急に変わりやすいので、自分で判断するより医師の診療を受けることが優先される。
- 選択肢 3正解
- 小児は体の大きさに対して腸が「長く」、薬の吸収率が相対的に「高い」ので、記述は逆で誤り。
- 選択肢 4不正解
- 小児の誤飲・誤用を防ぐには、手の届く場所や目につく場所に医薬品を置かない配慮が欠かせない。
覚えるポイント
- 小児は身体に対して腸が長く、医薬品の吸収率が相対的に高い
間違えやすいところ
- 小児の腸の相対的な長さを「短い」、吸収率を「低い」と逆に覚えてしまうまちがい。
出題の前提:「試験問題作成に関する手引き」小児等の医薬品の使用
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.4 ↗(www.pref.okayama.jp)
高齢者の医薬品使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 高齢者への配慮 / 生理機能の低下 / 年齢区分の定義
高齢者及び高齢者の医薬品の使用に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
4
解説
高齢者は肝臓や腎臓の働きが低下し、薬が体内で分解・排出されにくくなるため、副作用のリスクが高まります。医薬品の公的基準では、高齢者のおおよその目安は65歳以上とされています。
解き方
- 高齢者の体の特徴(薬の分解・排出能の低下、手先の衰え、飲み間違いや服薬管理の難しさ)に関する記述を確認します。
- 公的な添付文書の記載要領で示す年齢区分(高齢者は65歳以上)と比べ、誤った記述を見つけます。
- 選択肢 1不正解
- 高齢者は肝臓や腎臓の働きが低下していることが多く、薬の血中濃度が上がりやすいため、記述は正しいです。
- 選択肢 2不正解
- 年をとると手先や視力・記憶力が衰え、薬を取り出しにくくなったり取り違えや飲み忘れが起きやすくなるので、記述は正しいです。
- 選択肢 3不正解
- 高齢者は持病を持つことが多く、一般用医薬品で持病が悪化したり、複数の薬を長く使うことで副作用が出やすくなるので、記述は正しいです。
- 選択肢 4正解
- 通知では「高齢者」のおおよその目安は65歳以上とされているため、「75歳以上」とする記述は誤りです。
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覚えるポイント
- 医薬品の添付文書等における「高齢者」の目安は65歳以上です。
間違えやすいところ
- 後期高齢者を表す75歳以上と、医薬品の年齢区分である65歳以上を混同しないようにしましょう。
出題の前提:医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項(平成29年6月8日薬生安発0608第1号)
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.5 ↗(www.pref.okayama.jp)
妊婦・授乳婦への医薬品使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 妊婦 / 胎盤関門 / ビタミンA / 授乳婦
妊娠又は妊娠していると思われる女性、母乳を与える女性(授乳婦)への医薬品の使用等に関する記述について、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
胎盤には血液-胎盤関門(薬が胎児へ移るのを防ぐ仕組み)がありますが、すべての薬の移行を完全に止めることはできません。また授乳中に飲んだ薬の成分は乳汁(母乳)へ移ることがあるため、妊婦・授乳婦への医薬品の使用には特に慎重さが必要です。
解き方
- 胎盤関門のはたらき(完全には防げない)と母乳への薬の移行を確認し、記述aとdが誤りだと判断します。
- 妊婦では臨床試験が難しく安全性の評価が難しいことと、ビタミンAの催奇形性(胎児の形態異常を起こす性質)を確認し、記述bとcが正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aは誤り、bは正しいので、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- aは誤り、cは正しいので、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- aとdはどちらも誤りなので、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 4正解
- bとcはどちらも正しい記述なので、この組み合わせが正答です。
- 選択肢 5不正解
- bは正しいですが、dが誤りなのでこの組み合わせは正しくありません。
答えの内訳
- a:誤
- 血液-胎盤関門はすべての薬物移行を完全に遮断できるわけではなく、多くの物質が通過して胎児に移行する可能性があります。
- b:正
- 人道的な観点から妊婦を対象とした臨床試験は困難であり、安全性の評価が難しいため「相談すること」とされています。
- c:正
- 妊娠前後の一定期間にビタミンAを過剰摂取すると、胎児に形態異常などの先天異常を引き起こすリスクが高まることが知られています。
- d:誤
- 母体が服用した医薬品成分の一部は乳汁中に移行し、母乳を介して乳児に影響を与えることがあります。
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覚えるポイント
- 胎盤関門は薬物の移行を完全には防げず、母乳中にも薬物成分は移行し得ます。
間違えやすいところ
- 血液-脳関門や血液-胎盤関門を「すべての薬を遮断する」と書いてある記述の誤りに注意しましょう。
出題の前提:試験問題の原文および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.5 ↗(www.pref.okayama.jp)
医療機関受診者等への対応
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 受診者への対応 / 基礎疾患 / 併用確認 / 登録販売者の役割
医療機関で治療を受けている人等への医薬品の使用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医療機関で治療中の人や慢性の病気を持つ人が一般用医薬品を使うと、病状が悪くなったり、処方薬との相互作用(薬どうしが影響し合うこと)を起こしたりするおそれがあります。そのため医師や薬剤師への相談と情報共有が大切です。
解き方
- 慢性の病気に対する一般用医薬品の影響(悪化することがある)を確認し、aは誤りと判断します。
- 受診の際に使用中の薬を伝える指導と、処方薬との併用時に専門家へ相談する必要性を確認し、bとdは正しいと判断します。
- 受診していなくても、特定の症状がある場合は使える成分が制限されることに注意が必要なので、cは誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aとcが正しいとされているので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが誤り、bが正、cが誤、dが正なので、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤り、cが正とされているので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが正、bが誤、cが正とされているので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- dが誤りとされているので、この組み合わせは誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- 一般用医薬品の成分が慢性疾患に悪影響を与えたり、症状を悪化させたりすることがあります。
- b:正
- 医療機関を受診する際は、相互作用等を防ぐために使用中の一般用医薬品の情報を医師や薬剤師に伝えるよう説明することが大切です。
- c:誤
- 治療を受けていなくても、特定の症状や持病の素因がある場合は使用できる成分に制限があるため注意が必要です。
- d:正
- 処方薬との相互作用の判断は難しいため、処方医や調剤薬剤師に相談するよう促す必要があります。
覚えるポイント
- 慢性疾患のある人や処方薬を服用している人は、一般用医薬品の使用前に主治医・薬剤師へ相談することが基本です。
間違えやすいところ
- 医療機関で診断や治療を受けていなければ、医薬品の成分を自由に選んでよいと勘違いしないようにしましょう。
出題の前提:試験問題の原文および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.6 ↗(www.pref.okayama.jp)
プラセボ効果の機序と取り扱い
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · プラセボ効果 / 偽薬効果 / 心理的効果 / 適正使用
プラセボ効果(偽薬効果)に関する文中の空欄( a )~( c )に入る語句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
プラセボ効果(偽薬効果)は、薬を飲んだことによる安心感や期待、条件付け、病気が自然に治まっていくことなどが複雑に重なって起こります。効果が不確実なので、プラセボ効果を目的として医薬品を使うべきではありません。
解き方
- プラセボ効果を生む心のはたらきとして「楽観的な結果への期待」を選びます。
- 時間の経過に伴う要因として、病状の「自然発生的な変化」を選びます。
- プラセボ効果をねらった医薬品の使用について、「使用されるべきではない」を選びます。
- 選択肢 1正解
- a・b・cのすべてに正しい語句が入っており、手引きの記述とぴったり合っています。
- 選択肢 2不正解
- a・b・cのすべてが誤った語句の組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aが「意図しない作用」になっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aとbが誤った語句になっています。
- 選択肢 5不正解
- bとcが誤った語句になっています。
答えの内訳
- a:楽観的な結果への期待
- 医薬品を使用したこと自体による「楽観的な結果への期待」や条件付けが生体反応に関与します。
- b:自然発生的な変化
- 病状の時間経過による「自然発生的な変化」などがプラセボ効果発現の要因に含まれます。
- c:使用されるべきではない
- プラセボ効果は不確実であり、それを主たる目的として医薬品が使用されるべきではありません。
覚えるポイント
- プラセボ効果を期待・目的として医薬品が「使用されるべきではない」ことは必須の頻出論点です。
間違えやすいところ
- プラセボ効果で症状が良くなることがあるからといって、「使用されるべきである」と間違えないようにしましょう。
出題の前提:試験問題の原文および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.6 ↗(www.pref.okayama.jp)
医薬品の品質と使用期限
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の品質 / 使用期限 / 保管・陳列条件 / 経時変化
医薬品の品質に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品の使用期限は、「未開封状態」で正しく保管された場合の期限です。医薬品は熱・光・湿気などで変質しやすく、適切に保管しても時間の経過による少しずつの品質劣化は避けられません。
解き方
- 使用期限の定義(未開封であることが前提)を確認し、記述aは誤りと判断します。
- 販売するときに使用期限を確認することの大切さを確認し、記述bは誤りと判断します。
- 環境の影響による変質と、避けられない経年変化の性質を確認し、記述cとdは正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aとbが正、dが誤とされているので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aとbが正、cが誤とされているので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cが誤りとされているので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正なので、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- bが正、dが誤とされているので、この組み合わせは誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- 医薬品の外箱等に表示されている使用期限は、「未開封状態」で適切に保管された場合の期限です。
- b:誤
- 購入後すぐに使用されるとは限らず家庭で保管されることもあるため、販売時に使用期限の確認は不可欠です。
- c:正
- 医薬品の有効成分や添加物は、熱・光・湿度などの外部環境要因によって変質や分解を起こしやすい性質があります。
- d:正
- どれほど適切な条件下で保管・陳列していても、時間の経過に伴う緩慢な品質劣化を完全に防ぐことはできません。
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覚えるポイント
- 使用期限は「未開封」での保管が前提であり、開封後は早めに使い切る必要があります。
間違えやすいところ
- 「開封後」の保存期限と混同しないよう、定義を正確に確認しましょう。
出題の前提:試験問題の原文および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.7 ↗(www.pref.okayama.jp)
一般用医薬品の役割
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 一般用医薬品の役割 / 自己検査 / 生活習慣病の予防 / 健康増進
一般用医薬品の果たす役割に関する記述(a~d)の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
一般用医薬品には、軽い病気の症状を改善すること、健康状態を自分で検査すること、健康の維持・増進を図ること、生活習慣病などの症状の発生を予防すること(科学的・合理的な根拠があるものに限る)といった役割があります。
解き方
- 厚生労働省の手引きに示された「一般用医薬品の役割」の4つの項目を確認します。
- a(自分での検査)、b(健康の維持・増進)、c(軽い症状の改善)、d(科学的な根拠に基づく予防)がすべて当てはまることを確認し、すべて正しいと判断します。
- 選択肢 1正解
- a・b・c・dはすべて一般用医薬品の役割として正しいので、この組み合わせが正答です。
- 選択肢 2不正解
- a・c・dが誤りとされているので、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- a・b・cが誤りとされているので、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 4不正解
- bが誤りとされているので、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 5不正解
- cとdが誤りとされているので、この組み合わせは正しくありません。
答えの内訳
- a:正
- 一般用検査薬による健康状態の自己検査(尿糖・尿タンパク検査薬や妊娠検査薬など)は一般用医薬品の役割に含まれます。
- b:正
- ビタミン剤や滋養強壮保健薬等による健康の維持・増進は一般用医薬品の重要な役割の1つです。
- c:正
- かぜ薬や解熱鎮痛薬など、軽度な疾病に伴う諸症状の改善は一般用医薬品の代表的な役割です。
- d:正
- 科学的・合理的に効果が期待できるものに限定した、生活習慣病等の疾病に伴う症状発現の予防も一般用医薬品の役割です。
覚えるポイント
- 一般用医薬品の役割:軽度症状改善、生活習慣病等の予防、自己検査、健康維持増進。
間違えやすいところ
- 生活習慣病の予防は「役割ではない」と間違えがちですが、科学的・合理的な根拠があるものは役割に含まれます。
出題の前提:試験問題の原文および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.7 ↗(www.pref.okayama.jp)
一般用医薬品の性質・スイッチOTC・ドーピング
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · QOLの向上 / ドーピング成分 / スイッチOTC医薬品 / セルフケア
一般用医薬品に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
5
解説
一般用医薬品は、生活の質(QOL)を高める役割も担っています。また、一部の一般用医薬品にはドーピングで禁止される成分が含まれているため注意が必要です。医療用医薬品から一般用に転用されたものはスイッチOTC医薬品と呼ばれます。
解き方
- 生活の質(QOL)の改善が一般用医薬品の役割かどうかを確認し、それを否定する記述aは誤りと判断します。
- 一般用医薬品にドーピングで禁止される成分が含まれることがあるかを確認し、含まれないとする記述bは誤りと判断します。
- スイッチOTCの定義と、人によって対処できる範囲が違うことを確認し、記述cとdは正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aとbはどちらも誤った記述なので、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りなので、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- aが誤りなので、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 4不正解
- bが誤りなので、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 5正解
- cとdはどちらも正しい記述なので、この組み合わせが正答です。
答えの内訳
- a:誤
- 生活の質(QOL)の改善・向上も、一般用医薬品の重要な役割の一つに含まれます。
- b:誤
- 一般用医薬品のかぜ薬や鎮咳去痰薬等にも、興奮作用などを有しドーピング防止規則に抵触する成分が含まれているものがあります。
- c:正
- 医療用医薬品として用いられていた有効成分を、一般用医薬品として転用したものをスイッチOTC医薬品と呼びます。
- d:正
- 使用する個人の健康状態、年齢、知識、経験や生活環境などによって、一般用医薬品で対処可能な範囲は異なります。
覚えるポイント
- 一般用かぜ薬等に含まれるエフェドリン類などはドーピング禁止物質に該当します。
間違えやすいところ
- OTC医薬品だからドーピング検査に引っかからないと決めつけないよう注意が必要です。
出題の前提:試験問題の原文および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.8 ↗(www.pref.okayama.jp)
一般用医薬品販売時のコミュニケーション
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 情報提供 / コミュニケーション技術 / 副作用歴の確認 / 購買行動
一般用医薬品の販売時のコミュニケーションに関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
登録販売者は、生活者が自分で健康管理を行うセルフメディケーションを前向きに支える姿勢を持ち、購入者の意識や選ぶ理由に気を配りながら、副作用の経験などの大切な情報を聞き出す会話の技術を身につける必要があります。
解き方
- 確認すべき事項(アレルギー歴や副作用の経験など)が適切かを確認し、記述aは正しいと判断します。
- 専門家としての支援の姿勢(支援は不要とするのは不適切)を確認し、記述bは誤りと判断します。
- 情報提供を受け身にしない会話の技術の大切さを確認し、記述cは正しいと判断します。
- 購入者の買い方の心理や行動(広告などで漠然と選ぶこと)を確認し、記述dは正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aとdが誤りとされているので、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが誤とされているので正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- cが誤りとされているので、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正なので、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- bが正、dが誤とされているので、この組み合わせは正しくありません。
答えの内訳
- a:正
- アレルギー歴や過去の副作用経験の有無を確認することは、医薬品を安全に使用してもらうための基本情報です。
- b:誤
- 生活者の自己決定を尊重しつつも、専門家としてセルフメディケーションを適切に支援する姿勢で臨む必要があります。
- c:正
- 購入者に情報提供を受ける意識が薄い場合でも、対話を通じて必要な情報を聞き出すコミュニケーション技術が求められます。
- d:正
- 事前の詳細な調査ではなく、広告や価格に惹かれて漠然と製品を選んでいる購入者も少なくないため適切な確認が求められます。
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覚えるポイント
- 購入者が事前に商品を指名買いする場合でも、広告や価格のみで選んでいる可能性を考慮して対応します。
間違えやすいところ
- 生活者が自分で決めるのだから専門家は支援しなくてよい、と誤解しないようにしましょう。
出題の前提:試験問題の原文および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.8 ↗(www.pref.okayama.jp)
サリドマイド製剤及びサリドマイド訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害 / サリドマイド / 催奇形性
サリドマイド、サリドマイド製剤及びサリドマイド訴訟に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a サリドマイド製剤は、これまでに一般用医薬品として販売されていたことはない。 b サリドマイド訴訟は、サリドマイド製剤を妊娠している女性が使用したことにより、出生児に四肢欠損、耳の障害等の先天異常(サリドマイド胎芽症)が発生したことに対する損害賠償訴訟である。 c サリドマイドには、血管新生を妨げる作用がある。 d サリドマイドの光学異性体のうち、一方の異性体(R体)のサリドマイドを分離して製剤化したものであれば、妊娠している女性が摂取しても催奇形性を避けることができる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
サリドマイドは強い催奇形性をもつ薬害の原因物質である。体内で光学異性体が互いに移り変わるため、片方だけを製剤化しても催奇形性は避けられない。また血管新生を妨げる作用をもつ。
解き方
- a(誤)、b(正)、c(正)、d(誤)と、各記述の正誤を1つずつ確かめる。
- 正しいbとcの組み合わせになる選択肢を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aは過去に一般用医薬品として販売されたことがあるため誤りで、1は不正解です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤っているので、aを含む2の組み合わせは不正解です。
- 選択肢 3不正解
- aとdがどちらも誤っているので、3は不正解です。
- 選択肢 4正解
- bとcはどちらも正しいので、4が正解です。
- 選択肢 5不正解
- dは体内で光学異性体が移り変わるため催奇形性を避けられず、誤りです。
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覚えるポイント
- サリドマイドは一般用医薬品(睡眠鎮静薬・胃腸薬等)としても販売されていた歴史がある。
間違えやすいところ
- R体だけを製剤化しても、体内でS体に移り変わるため催奇形性は避けられない点に注意。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」薬害の歴史(サリドマイド訴訟)
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.9 ↗(www.pref.okayama.jp)
スモン及びスモン訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害 / スモン / キノホルム
スモン及びスモン訴訟に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a スモン訴訟は、解熱鎮痛剤として販売されていたキノホルム製剤を使用したことにより、亜急性脊髄視神経症に罹患したことに対する損害賠償訴訟である。 b スモンはその症状として、初期には腹部の膨満感から激しい腹痛を伴う下痢を生じ、次第に下半身の痺れや脱力、歩行困難等が現れる。麻痺は上半身にも拡がる場合があり、ときに視覚障害から失明に至ることもある。 c スモン訴訟を契機に、緊急に必要とされる医薬品を迅速に供給するための「緊急輸入」制度が創設された。 d スモン患者に対する救済制度として、施術費及び医療費の自己負担分の公費負担や世帯更生資金貸付による生活資金の貸付等が講じられている。
解答・解説を表示
解答
2
解説
スモンは整腸剤キノホルムによる薬害である。初期には腹痛を伴う下痢が起こり、次第に下半身のしびれや歩行困難が現れる。この訴訟をきっかけに副作用被害救済制度が整った。
解き方
- a(誤)、b(正)、c(誤)、d(正)と、記述ごとに正誤を確かめる。
- 判定と一致する選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- bが正でcが誤っているので、1の組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aが正、bが誤とされているので、3は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが正、bが誤、cが正とされているので、4は誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが正、cが正、dが誤とされているので、5は誤りです。
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覚えるポイント
- キノホルムは整腸剤として使用され、スモン訴訟を契機に医薬品副作用被害救済制度が創設された。
間違えやすいところ
- キノホルムは解熱鎮痛薬ではなく整腸剤である点を間違えないようにする。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」薬害の歴史(スモン訴訟)
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.9 ↗(www.pref.okayama.jp)
HIV訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害 / HIV / 血液凝固因子製剤
HIV(ヒト免疫不全ウイルス)訴訟に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 白血病患者が、HIVが混入した原料血漿から製造された血液凝固因子製剤の投与を受けたことにより、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。 b 国及び製薬企業が被告として提訴され、その後、和解が成立している。 c HIV訴訟を契機に、血液製剤の安全確保対策として検査や献血時の問診の充実が図られた。 d HIV訴訟を契機に、医薬品副作用被害救済制度が創設された。
解答・解説を表示
解答
2
解説
HIV訴訟は、血友病患者が血液凝固因子製剤の投与でHIVに感染した被害をめぐる訴訟である。国と製薬企業が被告となり、その後和解が成立した。これを機に血液製剤の安全対策が強まった。
解き方
- a(誤)、b(正)、c(正)、d(誤)と、各記述の正誤を確かめる。
- 当てはまる組み合わせの選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- bが誤、dが正とされているので誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- cが誤、dが正とされているので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが正、bが誤とされているので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが正とされているので誤りです。
覚えるポイント
- 対象疾患は血友病であり、医薬品副作用被害救済制度の創設契機はスモン訴訟である。
間違えやすいところ
- 患者は白血病ではなく血友病である点、制度の名称を混同しないようにする。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」薬害の歴史(HIV訴訟)
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.10 ↗(www.pref.okayama.jp)
CJD及びCJD訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害 / CJD / プリオン / 生物由来製品
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)及びCJD訴訟に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a CJDは、細菌でもウイルスでもないタンパク質の一種であるプリオンが原因とされている。 b CJDは、次第に認知症に類似した症状が現れ、死に至る重篤な神経難病である。 c CJD訴訟は、脳外科手術等に用いられていたヒト乾燥硬膜を介してCJDに罹患したことに対する損害賠償訴訟である。 d CJD訴訟を契機に、生物由来製品による感染等被害救済制度の創設がなされた。
解答・解説を表示
解答
5
解説
CJD訴訟は、ヒト乾燥硬膜から感染する遅発性のプリオン病をめぐる薬害です。これがきっかけになり、生物由来製品の安全対策が進み、感染などの被害を救う救済制度が作られました。
解き方
- a〜dの記述がそれぞれ正しいかどうかを、一つずつ確かめます(すべて正しい)。
- a〜dがすべて正しいと書かれている選択肢5を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aとcが誤りとされているので、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- dが誤りとされているので、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- a〜dがすべて誤りとされているので、正しくありません。
- 選択肢 4不正解
- bとcが誤りとされているので、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dがすべて正しいので、正解は5です。
覚えるポイント
- CJDの原因物質は異常プリオン蛋白質であり、ヒト乾燥硬膜移植による感染が問題となった。
間違えやすいところ
- CJD訴訟をきっかけにできた救済制度の名前は「生物由来製品感染等被害救済制度」だと覚えておきましょう。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」薬害の歴史(CJD訴訟)
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.10 ↗(www.pref.okayama.jp)
消化器系の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 消化器系 / 消化管の長さ / 舌 / リゾチーム / 胃液
消化器系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 消化管は、口腔から肛門まで続く管で、平均的な成人で全長約5mある。 b 舌の表面には、味蕾という無数の小さな突起があり、味覚を感知する部位である舌乳頭が分布している。 c 唾液に含まれているリゾチームには、細菌の細胞壁を分解する酵素作用のほか、消炎作用などもあり、生体防御因子として働く。 d ペプシノーゲンは胃酸によって、タンパク質を消化する酵素であるペプトンとなる。
解答・解説を表示
解答
5
解説
消化管は口腔から肛門まで続く管で、成人では全長約9mある。舌では舌乳頭という突起の中に味蕾があり、味を感じる。胃ではペプシノーゲンが胃酸によりペプシンとなってタンパク質を消化する。
解き方
- a(全長約9mなので誤)、b(突起は舌乳頭でその中に味蕾があるので誤)、c(正)、d(ペプシンになるので誤)と確かめる。
- 誤・誤・正・誤の組み合わせを選択肢から探す。
- 選択肢 1不正解
- aが正、cが誤とされているので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aとbが正とされているので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- dが正とされているので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bとdが正とされているので誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが誤で、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 成人の消化管の全長は約9mであり、胃酸によりペプシノーゲンがペプシンに活性化される。
間違えやすいところ
- 舌乳頭(突起)と味蕾(味を感じる部分)の関係の入れ替え、ペプシンとペプトンの混同に注意。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」消化器系(口腔・胃等)
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.11 ↗(www.pref.okayama.jp)
小腸及び大腸の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 小腸 / 十二指腸 / 大腸 / 絨毛 / 腸内細菌
小腸及び大腸に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 十二指腸で分泌される腸液に含まれる成分の働きによって、膵液中のトリプシノーゲンがトリプシンになる。 b 十二指腸は、胃から連なるC字型に彎曲した部分で、彎曲部には膵臓からの膵管と胆嚢からの胆管の開口部があって、それぞれ膵液と胆汁を腸管内へ送り込んでいる。 c 大腸は、盲腸、虫垂、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸からなる管状の臓器で、内壁粘膜に絨毛がある。 d 大腸内には腸内細菌が多く存在し、腸管内の食物繊維(難消化性多糖類)を発酵分解する。
解答・解説を表示
解答
3
解説
十二指腸では腸液の成分が働き、膵液のトリプシノーゲンがトリプシンになる。十二指腸には膵管と胆管が開き、膵液と胆汁が送り込まれる。大腸には絨毛がなく、腸内細菌が食物繊維を発酵分解する。
解き方
- a(正)、b(正)、c(絨毛は小腸にあり大腸にはないので誤)、d(正)と確かめる。
- 正・正・誤・正の組み合わせの選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aとdが誤りとされているので、不正解です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤、cが正とされているので、不正解です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、cが正とされているので、不正解です。
- 選択肢 5不正解
- bとdが誤りとされているので、不正解です。
覚えるポイント
- 絨毛(微絨毛)が存在するのは小腸であり、大腸粘膜には絨毛がない。
間違えやすいところ
- 大腸にも絨毛があるとする引っ掛けに引かれず、絨毛は小腸の特徴だと覚える。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」消化器系(小腸・大腸)
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.11 ↗(www.pref.okayama.jp)
胆嚢及び肝臓の機能と病態
人体の働きと医薬品 · 肝臓 / ビタミン貯蔵 / アルコール代謝 / 黄疸
胆嚢及び肝臓に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 肝臓は、脂溶性ビタミンであるビタミンA、D等のほか、ビタミンB6やB12等の水溶性ビタミンの貯蔵臓器でもある。 b 肝臓は、胆汁を産生するほか、栄養分の代謝・貯蔵、生体に有害な物質の無毒化・代謝などの働きがある。 c アルコールは、肝臓へと運ばれて一度アセトアニリドに代謝されたのち、さらに代謝されて酢酸となる。 d 肝機能障害や胆管閉塞などを起こすとアンモニアが循環血液中に滞留して、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる症状)を生じる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
肝臓は栄養分の代謝や貯蔵、有害物質の無毒化、胆汁の産生など多くの働きをもつ。アルコールは肝臓で一度アセトアルデヒドになり、さらに酢酸へと変わる。黄疸(皮膚や白目が黄色くなる症状)はビリルビンが原因で起こる。
解き方
- a(正)、b(正)、c(アセトアルデヒドなので誤)、d(ビリルビンが原因なので誤)と確かめる。
- 正・正・誤・誤の組み合わせの選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aとbが誤、cが正とされているので、不正解です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤、dが正とされているので、不正解です。
- 選択肢 4不正解
- bが誤、cとdが正とされているので、不正解です。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、dが正とされているので、不正解です。
覚えるポイント
- アルコールはアセトアルデヒドを経て酢酸になり、黄疸はビリルビンの滞留により生じる。
間違えやすいところ
- アセトアルデヒドとアセトアニリド(解熱鎮痛成分)、ビリルビンとアンモニアの取り違えに注意。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」消化器系(肝臓・胆嚢)
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.12 ↗(www.pref.okayama.jp)
呼吸器系の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 呼吸器系 / 鼻腔 / 咽頭 / 気管・気管支 / 肺胞マクロファージ
呼吸器系に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
気道は鼻腔、咽頭、喉頭、気管、気管支、肺へと続く。喉頭から左右の肺に分かれるまでの部分は「気管」で、分かれた後の部分が「気管支」である。
解き方
- 選択肢1〜4の記述を、呼吸器のつくりの知識と1つずつ照らし合わせる。
- 3の「左右の肺に分かれるまでの部分」を気管支とする誤りを見つけ、正解とする。
- 選択肢 1不正解
- 鼻腔の粘膜や鼻汁中のリゾチームについての正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 咽頭が消化管と気道の両方に属する器官であることは正しい記述です。
- 選択肢 3正解
- 左右の肺に分かれるまでの部分は「気管」なので、誤った記述です。
- 選択肢 4不正解
- 肺胞マクロファージが異物を食べて処理する防御機構についての正しい記述です。
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覚えるポイント
- 喉頭から分岐部までが「気管」、左右の肺へ分岐した後の枝分かれが「気管支」である。
間違えやすいところ
- 気管(1本の管)と気管支(左右に分かれた管)の名前と役割の混同に注意。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」呼吸器系(気道・肺)
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.12 ↗(www.pref.okayama.jp)
循環器系(血液成分・心臓)の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 白血球 / 血漿成分 / 心臓の拍動 / 血漿タンパク質
循環器系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a リンパ球は、血管壁を通り抜けて組織の中に入り込むことができ、組織の中ではマクロファージ(貪食細胞)と呼ばれる。 b 血漿は、90%以上がアルブミン、グロブリン等のタンパク質からなり、微量の脂質、糖質、電解質を含む。 c 心室で血液を集めて心房に送り、心房から血液を拍出する心臓の動きを拍動という。 d グロブリンは、血液の浸透圧を保持する(血漿成分が血管から組織中に漏れ出るのを防ぐ)働きがあるほか、ホルモンや医薬品の成分等と複合体を形成して、それらが血液によって運ばれるときに代謝や排泄を受けにくくする。
解答・解説を表示
解答
5
解説
血液は血漿と有形成分に分かれ、血漿の主成分は水分です。血漿タンパク質の代表はアルブミンで、膠質浸透圧(血液が血管の外に漏れ出るのを防ぐ力)を保つ働きをもちます。心臓では心房が血液を受け取り、心室が血液を送り出します。
解き方
- 組織に入ってマクロファージ(貪食細胞)になる血球は単球です。リンパ球ではないのでaは誤りです。
- 血漿の90%以上は水分です。心臓は心房から心室へ血液を送り、心室が拍出します。膠質浸透圧を保つのはアルブミンなので、b、c、dもすべて誤りです。
- 選択肢 1不正解
- aとcが正とされていますが、どちらも誤った記述なので不適切です。
- 選択肢 2不正解
- a、b、dが正とされていますが、どれも誤った記述なので不適切です。
- 選択肢 3不正解
- bが正とされていますが、血漿の90%以上は水分なので不適切です。
- 選択肢 4不正解
- cとdが正とされていますが、どちらも誤った記述なので不適切です。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dのすべてが誤りで、正しい組み合わせになっています。
覚えるポイント
- 単球が組織に入るとマクロファージになる
- 血漿の90%以上は水分で膠質浸透圧維持はアルブミン
間違えやすいところ
- 心房と心室の役割(受血と拍出)を逆に覚えてしまう誤り。
- アルブミンとグロブリンの役割を取り違える誤り。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」循環器系
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.13 ↗(www.pref.okayama.jp)
泌尿器系(腎臓・副腎)の構造と機能
人体の働きと医薬品 · アルドステロン / 腎臓の役割 / 腎臓の解剖 / 副腎皮質と副腎髄質
泌尿器系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a アルドステロンの分泌が過剰になると、高血圧、むくみ(浮腫)、カリウム喪失などを生じる(アルドステロン症)。 b 腎臓では水分及び電解質(特にナトリウム)の排出調節が行われており、血液の量と組成を維持して、血圧を一定範囲内に保つ上でも重要な役割を担っている。 c 腎臓は背骨の左右両側に位置する一対の空豆状の臓器で、内側中央部のくびれた部分に尿管、動脈、静脈、リンパ管等がつながっている。 d 副腎皮質では、自律神経系に作用するアドレナリン(エピネフリン)とノルアドレナリン(ノルエピネフリン)が産生・分泌される。
解答・解説を表示
解答
1
解説
副腎は、皮質(ひしつ)と髄質(ずいしつ)の二つの層に分かれています。皮質はステロイドホルモン(アルドステロンやコルチゾールなど)を、髄質はカテコールアミン(アドレナリンやノルアドレナリン)を分泌します。
解き方
- a、b、cはどれも、腎臓やホルモンの正しいはたらきを述べています。
- dのアドレナリンとノルアドレナリンは副腎髄質から出るので、誤りだと判断します。
- 選択肢 1正解
- aが正・bが正・cが正・dが誤で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aとbは正しく、dは副腎髄質の話なので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aとcは正しく、dは副腎髄質の話なので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bとcはもともと正しい記述なので、この組み合わせは不適切です。
- 選択肢 5不正解
- dが誤りなので、この組み合わせは不適切です。
覚えるポイント
- 副腎皮質はアルドステロン等のステロイド
- 副腎髄質はアドレナリン・ノルアドレナリン
間違えやすいところ
- 副腎皮質と副腎髄質から出るホルモンを混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」泌尿器系
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.13 ↗(www.pref.okayama.jp)
目の充血の病態と組織
人体の働きと医薬品 · 目の充血 / 結膜 / 強膜
目の充血に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 目の充血は血管が( a )して赤く見える状態であるが、( b )の充血では白目の部分だけでなく眼瞼の裏側も赤くなる。( c )が充血した時は、眼瞼の裏側は赤くならず、( c )自体が乳白色であるため、白目の部分がピンク味を帯びる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
充血は血管が拡張して血流が増え、赤く見える状態です。結膜は眼瞼の裏側から眼球の前方を覆うので、結膜の充血では眼瞼の裏側も赤くなります。強膜の充血では眼瞼の裏側は赤くならず、乳白色の膜を通して白目がピンク色に見えます。
解き方
- 充血は血管が「拡張」して起こるので、aには「拡張」が入ります。
- 眼瞼の裏側まで赤くなるのは「結膜」の充血なので、bには「結膜」が入ります。
- 眼瞼の裏側が赤くならず白目がピンク色を帯びるのは「強膜」なので、cには「強膜」が入ります。
- 選択肢 1不正解
- aは拡張、bは結膜、cは強膜が入るので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aは血管の収縮ではなく拡張なので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bとcの結膜と強膜が逆になっているので誤りです。
- 選択肢 4正解
- aに拡張、bに結膜、cに強膜が正しく入っています。
覚えるポイント
- 結膜充血:眼瞼裏側も赤い
- 強膜充血:眼瞼裏側は赤くならず白目がピンク色
間違えやすいところ
- 結膜充血と強膜充血の特徴を逆に覚えてしまうこと。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」感覚器系(目)
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.14 ↗(www.pref.okayama.jp)
目の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 水晶体と硝子体 / 結膜 / 眼脂 / 涙器と涙液
目に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
眼球に入った光は角膜、房水、水晶体、硝子体を通って網膜に達します。焦点を合わせるレンズの役割をするのは水晶体で、毛様体が水晶体の厚みを変えて調節します。硝子体は厚みを変えません。
解き方
- 選択肢1の「主に硝子体の厚みを変化させる」という部分を確認します。焦点調節は水晶体が行うので誤りです。
- 選択肢2、3、4はいずれも手引きどおりの正しい記述だと確認します。
- 選択肢 1正解
- 焦点調節は水晶体の厚みを変えて行うので、この記述は誤りで正解です。
- 選択肢 2不正解
- 結膜の構造と透明さについての記述は正しいので、選ぶと誤りになります。
- 選択肢 3不正解
- 眼脂(目やに)のでき方についての記述は正しいので、選ぶと誤りになります。
- 選択肢 4不正解
- 涙器のつくりと涙腺が涙液を作る記述は正しいので、選ぶと誤りになります。
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覚えるポイント
- 遠近の焦点調節は水晶体の厚み変化による
- 涙液は上眼瞼裏側の涙腺で血漿から産生される
間違えやすいところ
- 水晶体と硝子体の役割を取り違えること。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」感覚器系(目)
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.14 ↗(www.pref.okayama.jp)
耳の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 中耳の構成 / 前庭と蝸牛 / 耳小骨 / 外耳道と耳垢
耳に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 中耳とは、外耳と内耳をつなぐ部分で、鼓膜、鼓室、耳小骨、耳管からなる。 b 蝸牛は、水平・垂直方向の加速度を感知する部分(耳石器官)と、体の回転や傾きを感知する部分(半規管)に分けられる。 c 外耳道を伝わってきた音は、鼓膜を振動させ、鼓室の内部では、互いに連結した微細な2つの耳小骨が鼓膜の振動を増幅して、内耳へ伝導する。 d 外耳道にある耳垢腺(汗腺の一種)や皮脂腺からの分泌物に、埃や外耳道上皮の老廃物などが混じって耳垢(耳あか)となる。
解答・解説を表示
解答
5
解説
内耳には、音を感じる蝸牛と、平衡感覚を担う前庭があります。前庭は耳石器官と半規管に分かれます。中耳の鼓室には3つの耳小骨(ツチ骨・キヌタ骨・アブミ骨)があります。
解き方
- aの中耳のつくりについての記述は正しいので、正と判定します。
- bの耳石器官と半規管からなるのは前庭であり、蝸牛ではないので誤りです。
- cの耳小骨は2つではなく「3つ」なので誤りです。
- dの耳垢のでき方についての記述は正しいので、正と判定します。
- 選択肢 1不正解
- aが誤、bが正、cが正とされているので不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤、cが正とされているので不適切です。
- 選択肢 3不正解
- bが正、dが誤とされているので不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、bが正とされているので不適切です。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正となっており、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 内耳の前庭=平衡感覚(耳石器官+半規管)
- 耳小骨は3つ(ツチ・キヌタ・アブミ)
間違えやすいところ
- 蝸牛と前庭の役割を取り違えること。
- 耳小骨の数を3つではなく2つと間違えること。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」感覚器系(耳)
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.15 ↗(www.pref.okayama.jp)
外皮系の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 角質層の成分 / メラノサイトの位置 / 皮下脂肪層 / 汗腺(アポクリン腺・エクリン腺)
外皮系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 角質層は、細胞膜が丈夫な線維性のタンパク質(フィブリン)でできた板状の角質細胞と、セラミド(リン脂質の一種)を主成分とする細胞間脂質で構成されている。 b メラニン色素は、表皮の最上層にあるメラニン産生細胞(メラノサイト)で産生され、太陽光に含まれる紫外線から皮膚組織を防護する役割がある。 c 皮下脂肪層は、外気の熱や寒さから体を守るとともに、衝撃から体を保護するほか、脂質としてエネルギー源を蓄える機能がある。 d 汗腺には、腋窩(わきのした)などの毛根部に分布するアポクリン腺(体臭腺)と、手のひらなど毛根がないところも含め全身に分布するエクリン腺の二種類がある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
表皮の角質細胞はケラチンという線維性タンパク質からできます。メラノサイト(メラニンを作る細胞)は表皮の一番下の基底層にあります。汗腺には全身にあるエクリン腺と、毛根の近くにあるアポクリン腺があります。
解き方
- aの角質細胞のタンパク質はフィブリンではなく「ケラチン」なので誤りです。
- bのメラノサイトは表皮の最上層ではなく「最下層(基底層)」にあるので誤りです。
- cの皮下脂肪層の機能と、dの汗腺の分け方(エクリン腺とアポクリン腺)はどちらも正しい記述です。
- 選択肢 1不正解
- bが正、cが誤とされているので不適切です。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正となっており、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aが正、cが誤とされているので不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aが正、dが誤とされているので不適切です。
- 選択肢 5不正解
- bが正、dが誤とされているので不適切です。
覚えるポイント
- 角質細胞のタンパク質はケラチン
- メラノサイトは表皮の最下層(基底層)にある
間違えやすいところ
- ケラチンとフィブリンを取り違えること。
- メラノサイトの場所を最上層と間違えること(正しくは最下層)。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」外皮系
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.15 ↗(www.pref.okayama.jp)
骨格系及び筋組織の構造と性質
人体の働きと医薬品 · 骨組織の基本構造 / 骨の無機質と有機質 / 筋組織の分類 / 骨格筋の疲労特性
骨格系及び筋組織に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 骨は体の器官のうち最も硬い組織の一つで、その基本構造は、主部となる骨質、骨質表面を覆う骨膜、骨質内部の骨髄、骨の接合部にある関節軟骨の四組織からなる。 b 骨組織を構成する無機質は、骨に硬さを与え、有機質(タンパク質及び多糖体)は骨の強靭さを保つ。 c 筋組織は、筋細胞(筋繊維)とそれらをつなぐ結合組織からなり、その機能や形態によって、骨格筋、平滑筋、心筋に分類される。 d 骨格筋は、横紋筋とも呼ばれ、収縮力が強く、自分の意識どおりに動かすことができる随意筋であるため、疲労しにくく、長時間の動作が容易である。
解答・解説を表示
解答
1
解説
骨格筋は横紋筋で、自分の意思で動かせる随意筋です。収縮力は強いですが疲労しやすい特徴があります。一方、内臓などの平滑筋は自分の意思で動かせない不随意筋で、収縮力は弱いものの疲労しにくいです。
解き方
- a、b、cはいずれも骨のつくり・成分と筋肉の分類についての正しい説明です。
- dの骨格筋は収縮力が強い代わりに「疲労しやすい」ので、疲労しにくいと書いたdは誤りです。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤となっており、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aとbが正しく、dが誤りなので不適切です。
- 選択肢 3不正解
- aが正しく、dが誤りなので不適切です。
- 選択肢 4不正解
- bとcは正しい記述なので不適切です。
- 選択肢 5不正解
- cは正しく、dは誤りなので不適切です。
覚えるポイント
- 骨格筋:横紋筋・随意筋・収縮力強・疲労しやすい
- 平滑筋:不随意筋・疲労しにくい
間違えやすいところ
- 骨格筋と平滑筋の疲労のしやすさを取り違えること。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」運動器官系
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.16 ↗(www.pref.okayama.jp)
脳や神経系の働き
人体の働きと医薬品 · 脳の代謝特性 / 末梢神経系の分類 / 延髄の中枢機能 / 自律神経の神経伝達物質
脳や神経系の働きに関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 脳において、血液の循環量は心拍出量の約15%、酸素の消費量は全身の約20%、ブドウ糖の消費量は全身の約25%と多い。 b 末梢神経系は、随意運動、知覚等を担う体性神経系と、生命や身体機能の維持のため無意識に働いている機能を担う自律神経系に分類される。 c 脳は脊髄と、延髄(後頭部と頸部の境目あたりに位置する)でつながっており、延髄には心拍数を調節する心臓中枢、呼吸を調節する呼吸中枢等がある。 d 交感神経の節後線維の末端から放出される神経伝達物質はアドレナリンであり、副交感神経の節後線維の末端から放出される神経伝達物質はアセチルコリンである。
解答・解説を表示
解答
3
解説
自律神経の節後線維の末端から出る神経伝達物質は、交感神経では主にノルアドレナリン、副交感神経ではアセチルコリンです。アドレナリンは主に副腎髄質から出るホルモンです。
解き方
- a(脳の血流と代謝の割合)、b(末梢神経系の分類)、c(延髄の中枢)は正しい記述だと確認します。
- dの交感神経の節後線維の末端から出る物質はアドレナリンではなく「ノルアドレナリン」なので誤りです。
- 選択肢 1不正解
- bが誤、dが正とされているので不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aとcは正しい記述なので不適切です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤となっており、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- cは正しく、dはノルアドレナリンなので誤りであり不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aとbは正しく、dが誤りなので不適切です。
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覚えるポイント
- 交感神経節後線維末端=ノルアドレナリン
- 副交感神経節後線維末端=アセチルコリン
間違えやすいところ
- 交感神経の末端から出るノルアドレナリンとアドレナリンを取り違えること。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」神経系
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.16 ↗(www.pref.okayama.jp)
医薬品の剤形とその特徴
人体の働きと医薬品 · 剤形 / 経口液剤 / チュアブル錠 / スプレー剤 / クリーム剤
医薬品の剤形とその特徴に関する記述について、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a 経口液剤 ― 液状の剤形のうち、内服用の剤形である。固形製剤よりも飲み込みやすく、また、既に有効成分が液中に溶けたり分散したりしているため、服用後、比較的速やかに消化管から吸収されるという特徴がある。 b チュアブル錠 ― 薬効を期待する部位が口の中や喉であるものが多く、飲み込まずに口の中で舐めて、徐々に溶かして使用する。 c スプレー剤 ― 有効成分を霧状にする等して局所に吹き付ける剤形である。手指等では塗りにくい部位や、広範囲に適用する場合に適している。 d クリーム剤 ― 外用局所に適用する剤形であり、外用液剤に比べて患部が乾きやすいという特徴がある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品の剤形は、使いやすさや効き目を考えて工夫されているので、それぞれの特徴を正しく理解することが大切です。なぜなら、同じ有効成分でも剤形によって安定性や作用する場所、のみやすさが変わるからです。
解き方
- 経口液剤・チュアブル錠・スプレー剤・クリーム剤の説明が正しいかを一つずつ確かめる。
- aは正しく、bはトローチ剤・ドロップ剤の説明、cは正しく、dは外用液剤の方が乾きやすいので誤り。正しい組み合わせ(a,c)を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aは正しいですが、bはトローチ剤などの説明で、チュアブル錠の説明ではありません。
- 選択肢 2正解
- aとcはどちらも剤形の特徴を正しく書いており、正解です。
- 選択肢 3不正解
- cは正しいですが、bはチュアブル錠ではなくトローチ剤などの説明なので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bもdも間違った説明なので、この組み合わせは当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- cは正しいですが、dは乾きやすさの比較が逆で、誤りです。
覚えるポイント
- チュアブル錠は水なしで噛み砕いて服用する錠剤
- トローチ剤は舐めて徐々に溶かす口腔内適用製剤
- 外用液剤は水分やアルコール等の蒸発により患部が乾きやすい
間違えやすいところ
- チュアブル錠(かみ砕く)とトローチ剤(なめて溶かす)の使い方を混同しやすい。
- クリーム剤と外用液剤の乾きやすさの比較を間違えやすい。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題(午前の部)問33、厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.17 ↗(www.pref.okayama.jp)
薬が働く仕組みと生体内動態・アレルギー
人体の働きと医薬品 · 薬の体内動態 / 受動拡散 / 直腸吸収 / アレルギー反応
薬が働く仕組みに関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 皮膚に適用する医薬品(塗り薬、貼り薬等)は、適用部位に対する局所的な効果を目的とするものがほとんどであるため、アレルギー性の副作用は適用部位にのみ現れる。 b 内服薬の有効成分は主に小腸で吸収され、一般に、消化管からの吸収は、濃度の高い方から低い方へ受動的に拡散していく現象である。 c 坐剤の有効成分は、直腸の粘膜下に豊富に分布する動脈から容易に循環血液中に入るため、内服の場合よりも全身作用が速やかに現れる。 d アレルギー反応は微量の抗原でも生じるため、点眼薬や含嗽薬(うがい薬)等でもショック(アナフィラキシー)等のアレルギー性副作用を生じることがある。
解答・解説を表示
解答
1
解説
薬がどこで吸収されるかと、アレルギー反応が全身に現れることを正しく理解しましょう。内服薬は主に小腸から吸収され、坐剤は直腸の静脈から吸収されます。また、アレルギー反応はごく微量の薬でも全身に現れることがあります。
解き方
- aは、皮膚に塗る薬でも全身のアレルギー反応が起こることがあるので誤り。
- bは、内服薬は主に濃度の高い方から低い方へ自然にしみ込んで吸収されるので正しい。
- cは、坐剤を吸収するのは直腸の「静脈」で「動脈」ではないため誤り。
- dは、外用薬やうがい薬でもごく少量でアナフィラキシーを起こすことがあるので正しい。
- 「誤・正・誤・正」の並びになる選択肢1を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- aは誤り、bは正しく、cは誤り、dは正しく、すべての判定が一致しています。
- 選択肢 2不正解
- dを誤りとしている点が違います。点眼薬やうがい薬でもショックが起きます。
- 選択肢 3不正解
- bを誤り、cを正しいとしている点が違います。
- 選択肢 4不正解
- aとcを正しく、dを誤りとしている点が違います。
- 選択肢 5不正解
- aを正しく、bを誤りとしている点が違います。
覚えるポイント
- 外用薬のアレルギー反応は全身に現れることがある
- 直腸粘膜下に豊富に分布するのは「静脈」であり、肝初回通過効果を一部回避する
- 消化管からの吸収は濃度の高い方から低い方への受動拡散が主体
間違えやすいところ
- 直腸の血管を「動脈」と「静脈」で取り違えやすい。
- 皮膚に塗る薬ならアレルギーも塗った所だけに出ると誤解しやすい。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題(午前の部)問34、厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.17 ↗(www.pref.okayama.jp)
重篤な皮膚粘膜障害(SJS・TEN)
人体の働きと医薬品 · 皮膚粘膜眼症候群(SJS) / 中毒性表皮壊死融解症(TEN) / 副作用
重篤な皮膚粘膜障害に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 皮膚粘膜眼症候群は、38℃以上の高熱を伴って、発疹・発赤、火傷様の水疱等の激しい症状が比較的短時間のうちに全身の皮膚、口、眼等の粘膜に現れる病態をいう。 b 皮膚粘膜眼症候群の発生頻度は、人口100万人当たり年間1~6人と報告されており、発生機序の詳細は不明である。 c 中毒性表皮壊死融解症は、38℃以上の高熱を伴って広範囲の皮膚に発赤が生じ、全身の10%以上に火傷様の水疱等が認められ、かつ、口唇の発赤・びらん等の症状を伴う病態をいう。 d 中毒性表皮壊死融解症の発生頻度は、人口100万人当たり年間0.4~1.2人と報告されており、発生機序の詳細は不明である。
解答・解説を表示
解答
2
解説
皮膚粘膜眼症候群(SJS)と中毒性表皮壊死融解症(TEN)は、高熱と皮膚・粘膜のやけど状の病変が出る、非常に重い皮膚の病気です。どちらも症状や発症頻度が細かく決められているので、正しく覚える必要があります。
解き方
- aは、SJSの症状(38℃以上の高熱、口や目の粘膜症状など)の説明通りなので正しい。
- bは、SJSの発生頻度(100万人あたり年間1〜6人)と原因不明という説明が正しく、正しい。
- cは、TENの定義(38℃以上の高熱、広い範囲の発赤、全身の10%以上の水疱など)が正しく、正しい。
- dは、TENの発生頻度(100万人あたり年間0.4〜1.2人)と原因不明という説明が正しく、正しい。
- すべて「正」になっている選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- cもdも正しい説明なので、この組み合わせは当てはまりません。
- 選択肢 2正解
- a・b・c・dのすべてが正しい説明で、正解です。
- 選択肢 3不正解
- aもbもcも正しい説明なので、この組み合わせは当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- aもbもdも正しい説明なので、この組み合わせは当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- aも正しい説明なので、この組み合わせは当てはまりません。
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覚えるポイント
- SJSの発生頻度:年間100万人当たり1〜6人
- TENの発生頻度:年間100万人当たり0.4〜1.2人
- TENは全身の10%以上に火傷様の水疱等が認められる
間違えやすいところ
- SJSとTENの発生頻度(数値)を混同しやすい。
- TENの体表面積の基準(10%以上)の数値を間違えやすい。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題(午前の部)問35、厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.18 ↗(www.pref.okayama.jp)
偽アルドステロン症の病態と対処
人体の働きと医薬品 · 偽アルドステロン症 / 低カリウム血症 / グリチルリチン酸 / 初期症状
偽アルドステロン症に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 体内にカリウムと水が貯留し、体から塩分(ナトリウム)が失われることによって生じる病態である。 b 主な症状に、手足の脱力、血圧上昇、筋肉痛、倦怠感、喉の渇き等がある。 c 低身長、低体重など体表面積が小さい者ほど生じにくく、原因医薬品の長期服用後に初めて発症する場合もある。 d 偽アルドステロン症が疑われる症状に気付いても、原因と考えられる医薬品の使用を中止せず、医師の診療を受けることが重要である。
解答・解説を表示
解答
5
解説
偽アルドステロン症は、アルドステロンというホルモンが増えていないのに、体にナトリウムと水がたまり、カリウムが出てしまう病気です。その結果、低カリウム血症や高血圧などが起こります。
解き方
- aは、体にたまるのがナトリウムと水、失われるのがカリウムなので、逆の説明で誤り。
- bは、低カリウム血症や高血圧にともなう症状(手足の脱力、血圧上昇、筋肉痛など)なので正しい。
- cは、体が小さい人ほど起こり「やすい」ので、説明が逆で誤り。
- dは、疑わしい症状が出たら「直ちに使用をやめて」医師の診療を受ける必要があるので誤り。
- 「誤・正・誤・誤」の組み合わせである5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aもcも誤りなので、この組み合わせは当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- a・b・dの正誤の判定が違うので、この組み合わせは当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- bは正しいですが、cもdも誤りなので当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- dが誤りです。症状が出たら直ちに使用をやめるのが原則です。
- 選択肢 5正解
- aは誤り、bは正しく、cは誤り、dは誤りとなり、正解です。
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覚えるポイント
- 偽アルドステロン症:ナトリウム・水が貯留、カリウムが排泄(低カリウム血症)
- 小柄・高齢者・体表面積が小さい者ほど発症しやすい
- 疑わしい症状が出たら直ちに使用を中止して受診する
間違えやすいところ
- ナトリウムとカリウムの出入り(どちらがたまり、どちらが失われるか)を逆にしやすい。
- 使用をやめずに医師の診療だけ受けようとしてしまう間違い。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題(午前の部)問36、厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.18 ↗(www.pref.okayama.jp)
精神神経系に現れる副作用
人体の働きと医薬品 · 精神神経症状 / 無菌性髄膜炎 / 頭痛・めまい / 副作用
精神神経系に現れる副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 精神神経症状は、医薬品の大量服用や長期連用等の不適正な使用がなされた場合に限らず、通常の用法・用量でも発生することがある。 b 無菌性髄膜炎とは、髄膜炎のうち、髄液に細菌が検出されないものをいい、大部分はウイルスが原因と考えられているが、マイコプラズマ感染症やライム病、医薬品の副作用等によって生じることもある。 c 医薬品の副作用が原因の無菌性髄膜炎は、早期に原因医薬品の使用を中止すれば、速やかに回復し、予後は比較的良好であるため、重篤な後遺症が残ることはない。 d 心臓や血管に作用する医薬品により、頭痛やめまい、浮動感(体がふわふわと宙に浮いたような感じ)、不安定感(体がぐらぐらする感じ)等が生じることがある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
精神神経系の副作用は、正しく使っても起こることがあります。医薬品が原因の無菌性髄膜炎は、早く中止すれば回復しやすいですが、重い後遺症が残った例も報告されています。
解き方
- aは、精神神経の症状は普通の用法・用量でも起こることがあるので正しい。
- bは、無菌性髄膜炎の定義と原因(ウイルス、マイコプラズマ、医薬品など)が正しい。
- cは「重い後遺症は残らない」と言い切っていますが、残った例もあるので誤り。
- dは、心臓や血管に効く薬による頭痛・浮動感・不安定感の説明が正しい。
- 「正・正・誤・正」の並びになる選択肢5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- bは正しく、cは誤りなので、この組み合わせは当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- aもdも正しいので、この組み合わせは当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- aもbも正しいので、この組み合わせは当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- aとbは正しく、cは誤りなので、この組み合わせは当てはまりません。
- 選択肢 5正解
- aは正しく、bも正しく、cは誤り、dも正しく、すべて一致しています。
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覚えるポイント
- 医薬品による無菌性髄膜炎は予後良好なことが多いが、重篤な後遺症が残った事例もある
- 無菌性髄膜炎は全身性エリテマトーデス(SLE)などの基礎疾患がある人で発症リスクが高い
- 精神神経症状は通常用法・用量でも発現し得る
間違えやすいところ
- 「後遺症は絶対に残らない」と思い込んでしまうこと。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題(午前の部)問37、厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.19 ↗(www.pref.okayama.jp)
消化器系に現れる副作用
人体の働きと医薬品 · 消化性潰瘍 / イレウス様症状 / 浣腸剤・坐剤の局所・全身反応
消化器系に現れる副作用に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
1
解説
消化性潰瘍は、主に胃や十二指腸の粘膜が胃液などで傷つき、粘膜筋板を超えて組織が欠ける状態です。大腸の一部であるS状結腸にはできません。
解き方
- 選択肢1の「胃やS状結腸」に注目する。正しくは「胃や十二指腸」なので誤りと判断する。
- 選択肢2・3・4は手引きに書かれている通りで正しいことを確かめる。
- 問われているのは誤った説明なので、1を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- 消化性潰瘍は「胃や十二指腸」にできるもので、「S状結腸」ではないので誤りです(本問の正解)。
- 選択肢 2不正解
- 自覚症状が少なく、貧血や突然の吐血・下血で見つかることがあるので正しい説明です。
- 選択肢 3不正解
- イレウス様症状が悪化すると脱水や全身の衰弱が進むという説明は正しいので、誤答の選択肢です。
- 選択肢 4不正解
- 浣腸剤・坐剤で出る一時的な症状(熱感、立ちくらみなど)の説明は正しいので、誤答の選択肢です。
覚えるポイント
- 消化性潰瘍の好発部位は「胃」と「十二指腸」
- 消化性潰瘍の定義:粘膜筋板を超えて組織が欠損した状態
- びらんは粘膜筋板を超えない浅い損傷
間違えやすいところ
- 消化性潰瘍ができる場所(十二指腸をS状結腸やすい臓などに置き換える問題)を見落としやすい。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題(午前の部)問38、厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.19 ↗(www.pref.okayama.jp)
薬疹の病態と特徴
人体の働きと医薬品 · 薬疹 / アレルギー / 遅発性薬疹 / 粘膜・全身症状
薬疹に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 医薬品によって引き起こされるアレルギー反応の一種で、医薬品を使用した直後に起きることが多く、長期使用後に現れることはない。 b あらゆる医薬品で起きる可能性があり、同じ医薬品でも生じる発疹の型は人によって様々であるが、皮膚以外に症状が現れることはない。 c 薬疹による痒み等の症状に対して、一般の生活者が自己判断で対症療法を行うことは、原因の特定を困難にするおそれがあるため、避けるべきである。 d アレルギー体質の人や以前に薬疹を起こしたことのある人で生じやすいが、それまで薬疹を経験したことがない人であっても、暴飲暴食や肉体疲労が誘因となって現れることがある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
薬疹はアレルギー反応で、長く使い続けた後に出ることもあります。皮膚だけでなく、目や口の粘膜などにも症状が出ることがあります。自分勝手に対症療法をすると原因が分からなくなるので、してはいけません。
解き方
- aは、薬疹は使い始めてから長い時間がたって初めて出ることもあるので誤り。
- bは、皮膚だけでなく唇や目の粘膜、全身の症状が出ることもあるので誤り。
- cは、自分で対症療法をすると原因が分からなくなるので避けるべきで、正しい。
- dは、初めてでも疲労や体調不良がきっかけで発症することがあるので正しい。
- 「誤・誤・正・正」の組み合わせである5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aもbも誤りで、cは正しいので、この組み合わせは当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- aは誤りで、cとdは正しいので、この組み合わせは当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- bは誤りで、dは正しいので、この組み合わせは当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- aが誤りなので、この組み合わせは当てはまりません。
- 選択肢 5正解
- aは誤り、bも誤り、cは正しく、dも正しく、正解です。
覚えるポイント
- 薬疹は使い始めだけでなく長期使用後に現れることもある
- 皮膚だけでなく粘膜や全身症状を伴うことがある
- 自己判断でのステロイド外用等の対症療法は避ける
間違えやすいところ
- 薬疹は使った直後だけに出る(長く使っても出ない)と誤解しやすい。
- 症状は皮膚だけに出ると思い込みやすい。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題(午前の部)問39、厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.20 ↗(www.pref.okayama.jp)
医薬品副作用等報告制度の仕組み
人体の働きと医薬品 · 医薬品医療機器等法第68条の10第2項 / 副作用報告 / 厚生労働大臣 / PMDA
副作用情報等の収集と報告に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選べ。 登録販売者は、医薬品の副作用等を知った場合において、( a )の危害の発生又は拡大を防止するため必要があると認めるときは、その旨を( b )に報告しなければならないとされており、実務上は決められた形式に従い報告書を( c )に提出することとなる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
法律により、薬局を開いた人や医薬品の販売業者などは、保健衛生上の危害を防ぐ必要があるとき、副作用などを厚生労働大臣に報告しなければなりません。実際の報告書の提出先はPMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)です。
解き方
- 法律の条文を確かめ、aが「保健衛生上」であることを見きわめる。
- 法律上の報告先であるbが「厚生労働大臣」であることを確かめる。
- 実際の報告書の提出先であるcが「独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)」であることを確かめる。
- 「保健衛生上/厚生労働大臣/独立行政法人医薬品医療機器総合機構」の組み合わせである4を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 報告先のbが「総務大臣」になっているので当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- 実際の提出先のcが「都道府県」になっているので当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- aが「公衆衛生上」、bが「総務大臣」、cが「都道府県」なので当てはまりません。
- 選択肢 4正解
- aは「保健衛生上」、bは「厚生労働大臣」、cは「独立行政法人医薬品医療機器総合機構」で、正解です。
- 選択肢 5不正解
- aが「公衆衛生上」、bが「総務大臣」になっているので当てはまりません。
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覚えるポイント
- 法的な報告義務先:厚生労働大臣
- 実務上の報告書提出先:独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)
- 目的:保健衛生上の危害の発生又は拡大を防止するため
間違えやすいところ
- 法律上の報告先(厚生労働大臣)と実際の提出先(PMDA)を混同しやすい。
- 都道府県知事に出すと間違えやすい。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題(午前の部)問40、医薬品医療機器等法第68条の10第2項、厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.20 ↗(www.pref.okayama.jp)
医薬品医療機器等法の目的と責務
薬事に関する法規と制度 · 医薬品医療機器等法の目的 / 登録販売者の継続研修 / 国民の責務
医薬品医療機器等法の目的及び関係者の責務等に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品医療機器等法は、医薬品などの品質・有効性・安全性を確保し、保健衛生上の危害の発生や拡大を防ぐことを目的としています。また、登録販売者の資質を高めるため、薬局開設者などは毎年度、届出をした外部の研修機関の研修を受けさせなければなりません。研修を行うのは都道府県ではありません。
解き方
- 第1条に書かれた法の目的と、規制の対象になる品目(医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器、再生医療等製品)の記述が正しいかを確かめます。
- 登録販売者の研修を行うのは誰か(届出をした外部の研修機関など)を確かめ、誤りを見つけます。
- 選択肢 1不正解
- 法律の目的を述べた記述で、内容は正しいです。
- 選択肢 2正解
- 研修を行うのは都道府県ではなく、厚生労働大臣に届け出た外部の研修機関などです。
- 選択肢 3不正解
- 登録販売者には最新の情報を集め、自分で学ぶ努力が求められるので正しいです。
- 選択肢 4不正解
- 国民の責務として、医薬品を正しく使い知識を深めることが定められているので正しいです。
覚えるポイント
- 登録販売者の外部研修は都道府県ではなく厚生労働大臣へ届け出た外部研修機関等が実施します。
間違えやすいところ
- 研修を行うのは都道府県だと思い込みやすいので注意しましょう。
出題の前提:令和7年度岡山県登録販売者試験問題(午前の部)問41・医薬品医療機器等法第1条および薬事法施行規則に基づく外部研修指針
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.21 ↗(www.pref.okayama.jp)
登録販売者の販売従事登録
薬事に関する法規と制度 · 販売従事登録の手続き / 登録販売者名簿の記載事項 / 登録消除申請
販売従事登録に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
5
解説
販売従事登録は、医薬品の販売などに従事する薬局や店舗のある都道府県知事に届け出ます。登録販売者名簿には登録番号や合格年月などが載り、販売に従事しなくなったら30日以内に消除を申請します。住所の移動は登録事項ではないので届け出る必要はありません。
解き方
- 従事しなくなったときの消除申請は30日以内かどうかを確かめます(aは正)。
- 名簿に載る事項(合格年月や本籍地都道府県名など)と、載らない事項(住所など)を確かめます(bは誤、dは誤)。
- 販売従事登録の申請先が勤務地の都道府県知事かどうかを確かめます(cは正)。
- 選択肢 1不正解
- bとdが誤りで、cは正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aは正しく、bは誤りなので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bは誤りで、cは正しい記述なので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aは正しく、dは誤りなので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤で、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 販売従事登録名簿の登録事項には「合格年月」「本籍地都道府県名」が含まれ、「現住所」は含まれません。
間違えやすいところ
- 住所を変えたときに届出が必要だと思い込みやすいので注意しましょう(本籍地の都道府県名を変えたときは届出が必要です)。
出題の前提:令和7年度岡山県登録販売者試験問題(午前の部)問42・医薬品医療機器等法施行規則第159条の5等
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.21 ↗(www.pref.okayama.jp)
医薬品の定義と範囲
薬事に関する法規と制度 · 医薬品の定義 / 日本薬局方 / 無承認無許可医薬品
医薬品医療機器等法における医薬品の定義と範囲に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品医療機器等法第2条第1項で、医薬品は日本薬局方に載る物、人や動物の病気の診断・治療・予防に使う物、体の構造や機能に影響を与える物(医薬部外品や化粧品を除く)と決められています。検査薬や殺虫剤のように体に直接使わない物も含まれ、無承認無許可でも目的から医薬品とみなされます。
解き方
- 体に直接使わない物(検査薬や殺虫剤など)も医薬品に含まれるかを確かめます(aは正)。
- 日本薬局方に載る医薬品が一般用医薬品などにも配合されているかを確かめます(bは正)。
- 無承認無許可の医薬品が医薬品として取り締まりの対象になるかを確かめます(cは誤)。
- 法第2条第1項第3号(体の構造・機能に影響を与える目的)の決まりを確かめます(dは正)。
- 選択肢 1不正解
- aとbが正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bとdが正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bが正、cが誤、dが正なので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが正、cが誤なので誤りです。
覚えるポイント
- 無承認無許可の製品であっても、医薬品的な効能効果を標榜していれば法的な医薬品とみなされて取り締まりを受けます。
間違えやすいところ
- 医薬品は体に直接作用する物だけだと思い込みやすいですが、殺虫剤や体外診断用医薬品も医薬品に含まれます。
出題の前提:令和7年度岡山県登録販売者試験問題(午前の部)問43・医薬品医療機器等法第2条第1項
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.22 ↗(www.pref.okayama.jp)
一般用医薬品及び要指導医薬品の範囲
薬事に関する法規と制度 · 一般用医薬品の効能効果の範囲 / 一般用検査薬の範囲 / 毒薬・劇薬と販売業態
一般用医薬品及び要指導医薬品に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
一般用医薬品と要指導医薬品は、医師の診断や治療を前提とせず、生活者が自分で判断して使います。そのため、がんや心臓病などの重い病気への効能効果は認められていません。血液を採るように体を傷つける検査薬も認められません。毒薬に当たる物はありませんが、劇薬に当たる物はあります。店舗販売業が売れるのは要指導医薬品と一般用医薬品だけです。
解き方
- 一般用医薬品などに、がんなどの治りにくい病気への効能効果が認められないことを確かめます(aは正)。
- 一般用検査薬で、血液を採るなど体に危険がある検査は除かれていることを確かめます(bは正)。
- 劇薬に当たる一般用医薬品・要指導医薬品があることを確かめます(cは誤)。
- 店舗販売業で扱える品目(医療用医薬品は売れない)を確かめます(dは誤)。
- 選択肢 1正解
- aとbがどちらも正しい記述で、正答になります。
- 選択肢 2不正解
- cは劇薬に指定された一般用医薬品などがあるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- dは店舗販売業で医療用医薬品を売れないため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- dが誤っているので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cとdがどちらも誤りなので誤りです。
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覚えるポイント
- 一般用医薬品や要指導医薬品に毒薬はありませんが、劇薬に該当するものはあります。
間違えやすいところ
- 店舗販売業でも一部の医療用医薬品(処方箋がいらない医療用医薬品)を売れると勘違いしやすいですが、売れるのは薬局だけです。
出題の前提:令和7年度岡山県登録販売者試験問題(午前の部)問44・医薬品医療機器等法第4条、第25条等
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.22 ↗(www.pref.okayama.jp)
毒薬・劇薬の表示と取扱い規制
薬事に関する法規と制度 · 毒薬と劇薬の表示 / 毒薬と劇薬の保管方法 / 毒薬・劇薬の譲渡制限
毒薬・劇薬に関して記述した表の空欄( a )~( d )に入る字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
5
解説
毒薬は「黒地に白枠、白字」で品名と「毒」の文字を示し、他の物と区別してかぎを付けます。劇薬は「白地に赤枠、赤字」で品名と「劇」の文字を示し、区別して貯蔵・陳列しますが、かぎを付ける義務はありません。毒薬・劇薬とも14歳未満の人など、安全に扱えないおそれのある人への交付は禁止されています。
解き方
- 毒薬の容器の表示(黒地に白枠、白字)を確かめ、劇薬の表示(白地に赤枠、赤字)と比べます(aは黒地に白枠、白字)。
- 毒薬と劇薬に施錠(かぎをかけること)の義務があるかを確かめます(毒薬はかぎが「あり」、劇薬は「なし」)。
- 毒薬・劇薬の交付が禁じられる年齢を確かめます(「14」歳未満)。
- すべての空欄に合う組み合わせを選びます。
- 選択肢 1不正解
- 毒薬の表示は「黒地に白枠、白字」なので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 毒薬の表示、施錠の要否、交付制限の年齢(14歳未満)がすべて誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 劇薬にかぎを付ける義務はなく、交付制限年齢も14歳未満なので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 毒薬にはかぎを付ける義務があり、交付制限年齢も14歳未満なので誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが黒地に白枠、白字、bがあり、cがなし、dが14で、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 毒薬:黒地に白枠白字・かぎ必要/劇薬:白地に赤枠赤字・かぎ不要/交付禁止:14歳未満。
間違えやすいところ
- 交付制限の年齢を成年年齢などと混同して18歳未満や16歳未満と答えやすいので注意しましょう。
出題の前提:令和7年度岡山県登録販売者試験問題(午前の部)問45・医薬品医療機器等法第44条、第46条、第47条
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.23 ↗(www.pref.okayama.jp)
医薬品の直接の容器等の法定記載事項
薬事に関する法規と制度 · 医薬品医療機器等法第50条 / 直接の容器・被包の記載事項 / 要指導医薬品および配置用医薬品の表示
医薬品医療機器等法第50条の規定に基づき、医薬品の直接の容器又は直接の被包に記載しなければならない事項のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
法第50条では、医薬品の直接の容器や直接の包みに書かなければならない事項を定めています。製造販売業者の氏名・名称と住所、一般用医薬品のリスク区分を示す字句などが当てはまります。要指導医薬品は「要」だけではなく枠の中に「要指導医薬品」、配置販売品目の一般用医薬品は「配置専用」ではなく「配置用」と書かなければなりません。
解き方
- 直接の容器などに、リスク区分の表示と製造販売業者などの表示が義務づけられていることを確かめます(aは正、bは正)。
- 要指導医薬品に書く決まった文字が「要指導医薬品」であることを確かめます(cは誤)。
- 配置販売品目の一般用医薬品に書く決まった文字が「配置用」であることを確かめます(dは誤)。
- 選択肢 1正解
- aとbがどちらも正しい記載事項・決まりの内容です。
- 選択肢 2不正解
- 要指導医薬品は枠の中に「要指導医薬品」と書く必要があるのでcは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 配置販売品目の一般用医薬品には「配置用」と書くのでdは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- dが誤っているので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cとdがどちらも誤りなので誤りです。
覚えるポイント
- 直接の容器への記載:要指導医薬品は「要指導医薬品」、配置品目は「配置用」です。
間違えやすいところ
- 「配置専用」や「要」だけといった略した言葉や似た言葉のひっかけに注意しましょう。
出題の前提:令和7年度岡山県登録販売者試験問題(午前の部)問46・医薬品医療機器等法第50条
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.23 ↗(www.pref.okayama.jp)
医薬部外品及び化粧品の規制と定義
薬事に関する法規と制度 · 医薬部外品の販売業許可 / 化粧品の効能効果の範囲 / 化粧品の成分規制
医薬部外品及び化粧品に関する記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬部外品や化粧品は、普通の小売店でも販売業の許可がなく売れます。医薬部外品は、あらかじめ決められた範囲で医薬品的な効能効果を表示できます。一方、化粧品は体を清潔にし美化するための物なので、医薬品的な効能効果の表示は一切認められず、医薬品の成分を配合することも原則として禁止されています。
解き方
- 医薬部外品の販売に許可が要るかを確かめます(許可は不要なので1は誤り)。
- 医薬部外品で効能効果を表示できるかを確かめます(認められた範囲で表示できるので2は誤り)。
- 化粧品で医薬品的な効能効果を表示できるかを確かめます(一切できないので3は誤り)。
- 化粧品に配合できる成分の基準を確かめます(4が正しい)。
- 選択肢 1不正解
- 医薬部外品や化粧品の販売には販売業の許可は必要ありません。
- 選択肢 2不正解
- 医薬部外品は決められた範囲内で医薬品的な効能効果を表示できます。
- 選択肢 3不正解
- 化粧品で医薬品的な効能効果を表示することは一切認められていません。
- 選択肢 4正解
- 化粧品の成分の決まりを正しく述べた記述で、正しいです。
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覚えるポイント
- 医薬部外品・化粧品の販売に許可は不要。化粧品は医薬品的な効能効果の標榜が不可。
間違えやすいところ
- 医薬部外品の販売に許可が必要だと思ったり、化粧品に例外的な医薬品の効能が認められると思い込みやすいです。
出題の前提:令和7年度岡山県登録販売者試験問題(午前の部)問47・医薬品医療機器等法第2条第2項・第3項、化粧品基準
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.24 ↗(www.pref.okayama.jp)
食品と医薬品の区分及び無承認医薬品
薬事に関する法規と制度 · 医薬品と食品の規制目的の違い / 無承認医薬品の判断基準(46通知) / 栄養機能食品
食品に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品は品質・有効性・安全性を確保するために規制され、食品はもっぱら安全性を確保するために規制されます。見た目が食品でも、成分や効能効果の表示、形、使い方などから総合的に見て医薬品とみなされることがあります。保健機能食品のうち特定保健用食品は個別の許可が必要ですが、栄養機能食品は国の規格を満たせば許可申請なしで機能を表示できます。
解き方
- 医薬品(品質・有効性・安全性)と食品(もっぱら安全性)で規制の考え方が違うことを確かめます(aは正)。
- 食品の形で売られていても、医薬品とみなされることがあるかを確かめます(bは誤)。
- 栄養機能食品が自己認証制度で、消費者庁長官の許可が不要なことを確かめます(cは誤)。
- 「医薬品の範囲に関する基準」(46通知)を守る際の留意点を確かめます(dは正)。
- 選択肢 1不正解
- aとdが正しく、bが誤りなので誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aが正しく、cが誤りなので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bとcが誤りで、dが正しいので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bは医薬品とみなされることがあるので誤りです。
覚えるポイント
- 栄養機能食品:規格基準適合で許可不要。特定保健用食品(トクホ):消費者庁長官の個別許可が必要。
間違えやすいところ
- 栄養機能食品と特定保健用食品(トクホ)で許可が必要かどうかを混同しやすいので、整理して覚えましょう。
出題の前提:令和7年度岡山県登録販売者試験問題(午前の部)問48・無承認無許可医薬品の指導取締りについて(昭和46年6月1日薬発第476号)
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.24 ↗(www.pref.okayama.jp)
医薬品の分割販売の可否と販売業態
薬事に関する法規と制度 · 医薬品の分割販売 / 薬局 / 店舗販売業 / 配置販売業
医薬品の分割販売(容器等の開封販売)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品の分割販売(小分け販売)は、薬局開設者と店舗販売業者が購入者の求めに応じて行えます。なぜなら、この2つの業態では必要な表示や情報提供をその場で行えるからです。配置販売業者は、あらかじめ包装された製品を預ける仕組みのため、分割販売は認められていません。
解き方
- 医薬品の分割販売が、どの販売業態で法律上認められているかを確かめる。
- 薬局と店舗販売業者では認められ、配置販売業者では認められない点から、選択肢3を正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- 分割販売はまったく認められないわけではなく、薬局開設者や店舗販売業者は適法に行えます。
- 選択肢 2不正解
- 分割販売は薬局だけでなく、店舗販売業者も購入者の求めに応じて行えます。
- 選択肢 3正解
- 店舗販売業者は、購入者の求めに応じて容器を開け、決められた事項を書いた容器に入れて分割販売できます。
- 選択肢 4不正解
- 配置販売業者は、あらかじめ封をされた基準に合う品目だけを扱うため、開封しての分割販売はできません。
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覚えるポイント
- 店舗販売業者と薬局開設者は分割販売が可能、配置販売業者は分割販売不可。
間違えやすいところ
- 分割販売は「薬局だけ」ができると誤解しやすいので注意する。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律施行規則第158条等
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.25 ↗(www.pref.okayama.jp)
薬局の定義・管理及び医療提供施設としての位置づけ
薬事に関する法規と制度 · 薬局の定義 / 医療法 / 管理薬剤師 / 名称独占
薬局に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 医療用医薬品の他、要指導医薬品及び一般用医薬品を取り扱うことができる。 b 医療法(昭和 23 年法律第 205 号)において、調剤を実施する薬局は、医療提供施設として位置づけられている。 c 医薬品を取り扱う場所であって、薬局として開設の許可を受けていないものについては、病院又は診療所の調剤所を除き、薬局の名称を付してはならない。 d 薬局開設者が薬剤師でないときは、その薬局で薬事に関する実務に従事する薬剤師のうちから管理者を指定して実地に管理させなければならない。
解答・解説を表示
解答
1
解説
薬局は薬剤師が調剤を行う場所で、調剤のほか要指導医薬品や一般用医薬品も扱えます。医療法では、調剤を行う薬局は医療提供施設とされています。また、薬局の許可がない場所(病院や診療所の調剤所を除く)は「薬局」という名称を使えず、開設者が薬剤師でないときは薬剤師の管理者を置く必要があります。
解き方
- 記述aからdが、薬機法と医療法の薬局の決まりに合っているかを1つずつ確かめる。
- a(扱える品目)、b(医療提供施設)、c(名称の制限)、d(管理者の指定)がすべて正しいと確認し、選択肢1を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- a、b、c、dのすべてが法令の決まりどおり正しいので、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 2不正解
- 記述bとdも正しいので、これらを誤りとするこの選択肢は間違いです。
- 選択肢 3不正解
- 記述a、b、cはどれも正しいので、この選択肢は間違いです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aとbはどちらも正しいので、この選択肢は間違いです。
- 選択肢 5不正解
- 記述a、c、dはどれも正しいので、この選択肢は間違いです。
覚えるポイント
- 調剤を実施する薬局は医療法上の「医療提供施設」であり、名称独占規定がある。
間違えやすいところ
- 病院や診療所の調剤所は、「薬局」の名称を使えない決まりの例外だと混同しないようにする。
出題の前提:医薬品医療機器等法第2条第12項、第6条、第7条、医療法第1条の2第2項
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.25 ↗(www.pref.okayama.jp)
配置販売業の業務形態と基準・許可
薬事に関する法規と制度 · 配置販売業 / 先用後利 / 配置販売品目基準 / 区域許可
配置販売業に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。 a 購入者の居宅等に医薬品をあらかじめ預けておき、購入者がこれを使用した後でなければ代金請求権を生じない(「先用後利」という)といった販売形態である。 b 配置販売業者は、要指導医薬品の配置販売については、薬剤師により販売又は授与させなければならない。 c 一般用医薬品のうち経年変化が起こりにくいこと等の基準(配置販売品目基準(平成 21 年厚生労働省告示第 26 号))に適合するもの以外の医薬品を販売してはならない。 d 配置販売業の許可は、配置しようとする区域に関わらず、申請者の住所地の都道府県知事が与えることとされている。
解答・解説を表示
解答
2
解説
配置販売業は、医薬品をあらかじめ家庭などに預け、使った分だけ後で代金を受け取る「先用後利」という形の販売です。扱えるのは配置販売品目基準に合う一般用医薬品だけで、要指導医薬品や医療用医薬品は扱えません。また、許可は配置しようとする区域ごとに、その都道府県知事から受ける必要があります。
解き方
- 記述aの「先用後利」が、配置販売業の特徴として正しいと確かめる。
- 記述bは誤りだと確かめる。配置販売業では要指導医薬品を扱えない。
- 記述cの配置販売品目基準を守るという内容が正しいと確かめる。
- 記述dは誤りだと確かめる。許可は住所地ではなく、配置しようとする区域の都道府県知事から受ける。
- 正しい組み合わせ(a,c)である選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤りです。配置販売業では要指導医薬品を扱えません。
- 選択肢 2正解
- 記述aとcがどちらも正しいので、この選択肢が正解です。
- 選択肢 3不正解
- 記述dが誤りです。許可は住所地ではなく、配置しようとする区域の都道府県知事から受けます。
- 選択肢 4不正解
- 記述bとdはどちらも誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述cは正しいですが、記述dが誤りです。
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覚えるポイント
- 配置販売業で扱えるのは配置販売品目基準に適合する一般用医薬品のみ(要指導医薬品は不可)。
- 許可は配置する区域を管轄する都道府県知事ごとに受ける。
間違えやすいところ
- 配置販売業の許可が、業者の住所地だけで全国有効になると誤解しやすいので注意する。
出題の前提:医薬品医療機器等法第30条、第31条等
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.26 ↗(www.pref.okayama.jp)
医薬品のリスク区分に応じた情報提供の義務・努力義務
薬事に関する法規と制度 · 要指導医薬品 / 第一類医薬品 / 第二類医薬品 / 第三類医薬品 / 情報提供
店舗販売業者における医薬品のリスク区分に応じた情報提供に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 要指導医薬品を販売し、又は授与する場合には、その店舗において医薬品の販売又は授与に従事する薬剤師又は登録販売者に、当該要指導医薬品を購入し、又は譲り受けようとする者が、当該要指導医薬品を使用しようとする者であることを確認させなければならない。 b 第一類医薬品を購入し、又は譲り受ける者から説明を要しない旨の意思の表明があり、薬剤師が、当該第一類医薬品が適正に使用されると認められると判断した場合であっても必要な情報提供をせずに販売することは認められない。 c 第二類医薬品を販売又は授与する場合には、その店舗において医薬品の販売又は授与に従事する薬剤師又は登録販売者に、法で定める事項を記載した書面を用いて、必要な情報提供をさせなければならない。 d 第三類医薬品を販売又は授与する場合には、その店舗において医薬品の販売又は授与に従事する薬剤師又は登録販売者に、必要な情報提供をさせることが望ましい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
リスク区分に応じた情報提供では、要指導医薬品と第一類医薬品は、書面を使った情報提供が「義務」で、薬剤師が対面で行います。要指導医薬品は、使う本人への販売確認も薬剤師が行います。第一類医薬品は、購入者が説明不要の意思を示し、薬剤師が適正に使えると認めたときは省けます。第二類医薬品は「努力義務」、第三類医薬品は法令上の義務がなく「望ましい」とされています。
解き方
- 記述a:要指導医薬品を扱えるのは薬剤師だけで登録販売者は不可なので「誤」と判断する。
- 記述b:説明不要の意思表明があり、適正使用と認められれば省けるので「誤」と判断する。
- 記述c:第二類医薬品の情報提供は義務ではなく「努力義務」なので「誤」と判断する。
- 記述d:第三類医薬品の情報提供は義務ではないが望ましいとされているので「正」と判断する。
- 組み合わせが「誤・誤・誤・正」になる選択肢4を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述aとbが誤りなので、この選択肢は間違いです。
- 選択肢 2不正解
- 記述a、b、cが誤りで、dは正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bとcが誤りなので、この選択肢は間違いです。
- 選択肢 4正解
- aは誤、bは誤、cは誤、dは正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 記述cが誤りで、記述dが正しいので、この選択肢は間違いです。

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覚えるポイント
- 要指導医薬品:薬剤師のみ販売、対面・書面で義務。
- 第一類:薬剤師が書面で義務(例外あり)。第二類:努力義務。第三類:特段の規定なし(望ましい)。
間違えやすいところ
- 第二類医薬品の情報提供を「義務」と混同しないようにする(書面での情報提供は努力義務)。
出題の前提:医薬品医療機器等法第36条の6、第36条の10
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.26 ↗(www.pref.okayama.jp)
薬局及び一般用医薬品販売業における医薬品の陳列
薬事に関する法規と制度 · 陳列方法 / 第一類医薬品陳列区画 / 営業時間外の閉鎖 / 区分の混在防止
医薬品の陳列に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 薬局開設者は、鍵をかけた陳列設備以外の場所に第一類医薬品を陳列してはならない。 b 店舗販売業者は、開店時間のうち、一般用医薬品を販売し、又は授与しない時間は、一般用医薬品を通常陳列し、又は交付する場所を閉鎖しなければならない。 c 店舗販売業者は、第一類医薬品、第二類医薬品及び第三類医薬品を混在しないように陳列しなければならない。 d 配置販売業者は、医薬品を他の物と区別して貯蔵し、又は陳列しなければならないが、第一類医薬品、第二類医薬品、第三類医薬品の区分ごとに陳列する必要はない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
第一類医薬品は、鍵をかけた陳列設備か、購入者などの手が届かない第一類医薬品陳列区画に並べる必要があります。販売しない時間は、一般用医薬品を並べたり渡したりする場所を閉めなければなりません。また、第一類・第二類・第三類の各区分は混ざらないように分けて並べる必要があり、配置販売業でも同じように区分して管理します。
解き方
- 記述a:第一類医薬品は鍵付き設備以外でも、手の届かない陳列区画に並べられるので「誤」と判断する。
- 記述b:販売しない時間に陳列・交付場所を閉める義務は正しいので「正」と判断する。
- 記述c:リスク区分が混ざらないように並べる決まりは正しいので「正」と判断する。
- 記述d:配置販売業でも区分ごとに陳列・貯蔵する必要があるので「誤」と判断する。
- 組み合わせが「誤・正・正・誤」になる選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述aとdが誤りなので、この選択肢は間違いです。
- 選択肢 2不正解
- 記述bとcは正しく、記述dは誤りなので、この選択肢は間違いです。
- 選択肢 3正解
- aは誤、bは正、cは正、dは誤で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤りで、記述cが正しいので、この選択肢は間違いです。
- 選択肢 5不正解
- 記述bが正しく、記述dが誤りなので、この選択肢は間違いです。
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覚えるポイント
- 第一類医薬品は鍵付き設備だけでなく、手の届かない「第一類医薬品陳列区画」にも陳列可能。
- 一般用医薬品はリスク区分(第一類、第二類、第三類)ごとに混在させずに陳列する。
間違えやすいところ
- 鍵をかけた陳列設備だけに限られると思い込まないようにする。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第218条の3、第218条の4等
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.27 ↗(www.pref.okayama.jp)
店舗販売業における店舗の掲示事項
薬事に関する法規と制度 · 店舗掲示事項 / 許可の区分 / 名札による区別 / 相談窓口
店舗販売業者が、店舗の見やすい位置に掲示板で掲示しなければならない事項に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 勤務する者の名札等による区別に関する説明 b 許可の区分の別 c 個人情報の適正な取扱いを確保するための措置 d 相談時及び緊急時の電話番号その他連絡先
解答・解説を表示
解答
5
解説
店舗販売業者は、利用者が医薬品を選び相談しやすいように、見やすい場所に掲示板を設けなければなりません。そこには、許可の区分、管理者の氏名、勤務する専門家の別と名札などでの区別、扱う一般用医薬品の区分、苦情相談の窓口、緊急連絡先、個人情報の取扱いの措置などを掲示します。
解き方
- 店舗の掲示板に掲示しなければならない法定事項の一覧を確かめる。
- a(名札などによる区別)、b(許可の区分の別)、c(個人情報の取扱い措置)、d(相談・緊急の連絡先)がすべて掲示必須だと確かめる。
- すべて「正」になる選択肢5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述a、c、dも掲示する事項に当たるので、この選択肢は間違いです。
- 選択肢 2不正解
- 記述bとdも掲示する事項に当たるので、この選択肢は間違いです。
- 選択肢 3不正解
- 記述a、b、dも掲示する事項に当たるので、この選択肢は間違いです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bとcも掲示する事項に当たるので、この選択肢は間違いです。
- 選択肢 5正解
- a~dの項目はすべて、店舗の見やすい位置に掲示すべき事項です。
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覚えるポイント
- 店舗の掲示板には、許可情報、従事者の区別(名札)、個人情報取扱措置、相談・緊急連絡先等を掲示する。
間違えやすいところ
- 個人情報の適正な取扱いや連絡先も掲示事項に含まれる点を見落とさないようにする。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則別表第1の2(第14条の2関係)
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.27 ↗(www.pref.okayama.jp)
特定販売(インターネット販売)におけるホームページ表示事項
薬事に関する法規と制度 · 特定販売 / ホームページ表示事項 / 使用期限 / 外観写真
店舗販売業者がインターネットを利用して特定販売を行うことについて広告をするとき、ホームページに見やすく表示しなければならない情報に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 店舗の主要な外観の写真 b 特定販売を行う一般用医薬品の使用期限 c 医薬部外品の陳列に関する解説 d 要指導医薬品、第一類医薬品、第二類医薬品及び第三類医薬品の定義並びにこれらに関する解説
解答・解説を表示
解答
3
解説
インターネットなどで特定販売をするときは、実店舗があることを確かめられるよう、店舗の主要な外観や内部の写真を表示する義務があります。また、販売する一般用医薬品の使用期限、各リスク区分(要指導医薬品を含む)の定義や解説、一般用医薬品の陳列に関する解説などを正しく表示しなければなりません。
解き方
- 特定販売の広告で、ホームページに表示すべき法定事項を確かめる。
- a(店舗の外観写真)とb(販売する医薬品の使用期限)が表示事項だと確かめる。
- cは「医薬部外品」ではなく「一般用医薬品」の陳列に関する解説なので誤りと判断する。
- d(要指導医薬品や一般用医薬品各区分の定義・解説)が表示事項だと確かめる。
- 正・正・誤・正の組み合わせである選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述aとdも表示すべき事項なので、この選択肢は間違いです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aとbが正しく、cが誤りなので、この選択肢は間違いです。
- 選択肢 3正解
- aは正、bは正、cは誤、dは正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bとdも表示すべき事項なので、この選択肢は間違いです。
- 選択肢 5不正解
- 記述bが正しく、cが誤りなので、この選択肢は間違いです。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 特定販売のウェブ表示:外観写真、医薬品の使用期限、各リスク区分および陳列に関する解説が必要。
- 「医薬部外品」の陳列解説ではなく「一般用医薬品」の陳列解説である点に注意。
間違えやすいところ
- 要指導医薬品は特定販売できないが、定義や解説はホームページに表示する項目に含まれる。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則別表第1の4(特定販売に関する表示事項)
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.28 ↗(www.pref.okayama.jp)
同一事業者内の異なる店舗間における医薬品移転時の記録事項
薬事に関する法規と制度 · 店舗間移転 / 医薬品の譲受・譲渡記録 / 記録事項
複数の店舗について店舗販売業の許可を受けている事業者が、当該事業者内の異なる店舗間で一般用医薬品を移転するとき、移転先及び移転元のそれぞれの店舗ごとに、記録しなければならない事項のうち、正しいものの組み合わせはどれか。 a 数量 b 移転先及び移転元の場所並びに移転の年月日 c 製造販売業者名 d 受け渡しを行った者の氏名
解答・解説を表示
解答
1
解説
同じ事業者の複数の店舗の間で医薬品を移すときは、どこからどこへ移したか分かるように記録します。移転元と移転先の両方の店舗で、「品名」「数量」「移転先と移転元の場所」「移転の年月日」を書面に記録し、3年間保存しなければなりません。ふつうの仕入れや販売と違い、「製造販売業者名」や「受け渡しをした人の氏名」は記録する事項ではありません。
解き方
- 同一事業者の店舗間で移すときの法定記録事項(品名、数量、移転先と移転元の場所、移転年月日)を思い出す。
- a(数量)とb(場所・年月日)が記録事項に当たると確かめる。
- c(製造販売業者名)とd(受け渡しをした人の氏名)は含まれないと確かめる。
- aとbの組み合わせである選択肢1を正答と判断する。
- 選択肢 1正解
- a(数量)とb(移転先・移転元の場所と移転の年月日)は法定記録事項で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述c(製造販売業者名)は、店舗間の移転で記録する事項に定められていません。
- 選択肢 3不正解
- 記述d(受け渡しをした人の氏名)は、店舗間の移転で記録する事項に定められていません。
- 選択肢 4不正解
- 記述bは正しいですが、記述dは記録事項ではないので、この選択肢は間違いです。
- 選択肢 5不正解
- 記述cとdは、店舗間の移転で記録する事項ではありません。
覚えるポイント
- 店舗間移転の記録事項は4つ:「品名」「数量」「移転先及び移転元の場所」「移転の年月日」。
間違えやすいところ
- ふつうの譲渡・譲受の記録項目(相手方の連絡先や製造番号など)や受け渡しをした人の氏名と混同しないよう整理する。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第146条第2項等
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.28 ↗(www.pref.okayama.jp)
乱用等のおそれのある医薬品の指定成分
薬事に関する法規と制度 · 乱用等のおそれのある医薬品 / 適正使用
次の成分(その水和物及びそれらの塩類を含む。)を有効成分として含有する製剤のうち、「濫用等のおそれのあるものとして厚生労働大臣が指定する医薬品(平成26年厚生労働省告示第252号)」において指定されているものとして、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
乱用(らんよう)等のおそれがある医薬品は、医薬品医療機器等法の規則に基づき、依存性や乱用のおそれがある成分を含む製剤を厚生労働大臣が指定したものです。なぜなら、そうした製剤は販売時に数量確認などの規制が必要になるからです。
解き方
- 厚生労働大臣が指定する6つの成分(エフェドリン、コデイン、ジヒドロコデイン、ブロモバレリル尿素、プソイドエフェドリン、メチルエフェドリン)を思い出す。
- それぞれを選択肢の成分と見くらべ、指定されていないカフェインを誤りとして選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- ジヒドロコデイン(せき止め・たん切りの薬に限る)は、乱用等のおそれがある医薬品に指定されています。
- 選択肢 2正解
- カフェインは、乱用等のおそれがある医薬品の成分として厚生労働大臣に指定されていません。
- 選択肢 3不正解
- プソイドエフェドリンは、乱用等のおそれがある医薬品に指定されています。
- 選択肢 4不正解
- ブロモバレリル尿素は、乱用等のおそれがある医薬品に指定されています。
覚えるポイント
- 厚生労働大臣指定の乱用等のおそれのある医薬品はエフェドリン、コデイン、ジヒドロコデイン、ブロモバレリル尿素、プソイドエフェドリン、メチルエフェドリンの6種類。
間違えやすいところ
- カフェインは眠気防止薬などで乱用が問題になることがあっても、この告示で指定された成分ではない点に注意する。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律施行規則第15条の2、平成26年厚生労働省告示第252号
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.29 ↗(www.pref.okayama.jp)
医薬品の広告規制と適正広告基準
薬事に関する法規と制度 · 医薬品の広告 / 課徴金制度 / 医薬品等適正広告基準
医薬品の広告に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品の広告は、うそや大げさな広告が禁止され、適正広告基準を守ることが求められます。なぜなら、テレビCMや新聞広告だけでなく、チラシや店頭POP、Web広告なども、すべて規制される広告に当たるからです。
解き方
- 医薬品広告に当たるかどうかの3つの条件(誘引性・特定性・認知性)と、課徴金制度(売上額×4.5%)が正しいかを確かめる。
- チラシやPOP広告が広告の定義に含まれるかを考え、含まれないとする記述4が誤りだと判断する。
- 選択肢 1不正解
- うそや大げさな広告などの違反に対する課徴金では、割合は違反期間中の対象商品の売上額の4.5%と決められています。
- 選択肢 2不正解
- 広告に当たるかどうかは、「顧客を誘う意図」「特定商品の明示」「一般の人が見られる状態」の3つすべてを満たす必要があります。
- 選択肢 3不正解
- 医薬品等適正広告基準は、広告の法令遵守と、医薬品が命に関わる製品であることを考えて、広告の適正化を図るために作られています。
- 選択肢 4正解
- 店舗で使うチラシ、ダイレクトメール、POP広告なども、特定の医薬品を買いたくさせる媒体なので、広告に含まれます。
覚えるポイント
- 医薬品広告の3要件:顧客を誘引する意図、特定の商品名、一般人が認知できる状態。チラシやPOP広告も当然に含まれる。
間違えやすいところ
- 課徴金の割合は4.5%であることと、テレビや新聞以外の店内POPやチラシも広告の規制対象になることを見落としやすい。
出題の前提:医薬品医療機器等法第66条、第75条の5の2、医薬品等適正広告基準
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.29 ↗(www.pref.okayama.jp)
医薬品の適正な販売方法と景品類の取扱い
薬事に関する法規と制度 · 医薬品の販売方法 / 組み合わせ販売 / 景品・懸賞の制限
医薬品の販売方法に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品を懸賞や景品として授与することは、原則として認められていない。 b 異なる複数の医薬品を組み合わせて販売する場合には、組み合わせた個々の医薬品等の外箱に記載された医薬品医療機器等法に基づく記載事項は、組み合わせ販売のため使用される容器の外から明瞭に見えるようになっている必要がある。 c 店舗販売業において、許可を受けた店舗以外の場所に医薬品を貯蔵又は陳列し、そこを拠点として販売等に供するような場合は当該店舗販売業許可における販売に当たる。 d 医薬品の販売をする場合、キャラクターグッズ等の景品類を提供することは、いかなる場合にも認められていない。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品をむやみに使わせないため、医薬品そのものを景品(けいひん)として贈ることは原則として禁止されています。また、組み合わせ販売では法定の表示が見えるようにすること、許可した店舗以外を貯蔵・陳列・販売の拠点にしないことが決められています。
解き方
- 記述a〜dの正しい・誤りを順に判断する(a:正、b:正、c:誤、d:誤)。
- 正しい記述aとbの組み合わせである選択肢1を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- aとbがどちらも正しい記述なので、この選択肢が正解です。
- 選択肢 2不正解
- cが誤りです。店舗以外の場所を拠点に医薬品を販売することは、店舗販売業の許可による適正な販売には当たりません。
- 選択肢 3不正解
- dが誤りです。不当景品類及び不当表示防止法の範囲内なら、景品類を渡すこと自体は認められています。
- 選択肢 4不正解
- cが誤りなので、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 5不正解
- dが誤りなので、この組み合わせは正しくありません。
覚えるポイント
- 医薬品そのものを懸賞・景品とすることは原則禁止だが、医薬品購入者への少額景品(おまけグッズ等)は景表法の範囲内なら可能。
間違えやすいところ
- 医薬品を景品にすることの禁止と、医薬品を買った人に普通の景品グッズを渡すこと(条件付きで可能)を混同しないようにする。
出題の前提:医薬品医療機器等法、不当景品類及び不当表示防止法、医薬品の販売方法に関する通達
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.30 ↗(www.pref.okayama.jp)
行政庁の監視指導及び処分等
薬事に関する法規と制度 · 薬事監視員 / 構造設備改善命令 / 回収・廃棄等の義務
医薬品医療機器等法に基づく行政庁の監視指導及び処分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 都道府県知事等は、薬事監視員に、店舗販売業者が医薬品を業務上取り扱う場所に立ち入らせ、無承認無許可医薬品、不良医薬品又は不正表示医薬品等の疑いのある物を、試験のため必要な分量に関わらず、全て収去させなければならない。 b 都道府県知事等は、配置販売業者に対して、その構造設備が基準に適合しない場合においては、その構造設備の改善を命じ、又はその改善がなされるまでの間当該施設の全部若しくは一部の使用を禁止することができる。 c 薬事監視員を任命している行政庁の薬務主管課、保健所、薬事監視事務所等は、生活者からの苦情等の内容から、薬事に関する法令への違反、不遵守につながる情報が見出された場合に、立入検査等によって事実関係を確認のうえ、問題とされた薬局開設者又は医薬品の販売業者等に対して、必要な指導等を行っている。 d 医薬品等の製造販売業者は、その医薬品等の使用によって保健衛生上の危害が発生し、又は拡大するおそれがあることを知っても、行政庁からの命令がない限りは、廃棄、回収、販売の停止、情報の提供等の措置を講じることはできない。
解答・解説を表示
解答
5
解説
薬事監視員が立ち入り検査で収去(しゅうきょ)できるのは「試験に必要な最小の分量」だけです。また配置販売業は店舗の設備を持たないので構造設備の改善命令の対象にならず、製造販売業者は危害のおそれを知ったら自分から回収などの措置をとる義務があります。
解き方
- 記述aは、収去の分量が「試験に必要な最小の分量」に限られる決まりを確かめ、誤りと判断する。
- 記述bは、構造設備の改善命令が出せる対象(薬局、店舗販売業、卸売販売業などで、配置販売業は含まない)を確かめ、誤りと判断する。
- 記述cは、苦情などを受けて行う立ち入り検査と指導の実際の内容を確かめ、正しいと判断する。
- 記述dは、危害の発生・拡大を防ぐために回収などを行う自主的な措置の義務を確かめ、誤りと判断する。
- 組み合わせが「誤・誤・正・誤」である選択肢5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aは誤り、bは誤り、cは正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aは誤り、cは正しい、dは誤りなので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aは誤り、bは誤りなので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cは正しい、dは誤りなので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5正解
- a:誤、b:誤、c:正、d:誤の組み合わせが正解です。
覚えるポイント
- 薬事監視員の収去は「試験に必要な最小分量」に限られ、無償で行われる。配置販売業には構造設備基準が存在しない。
間違えやすいところ
- 配置販売業者には店舗の構造設備がないため、構造設備の改善命令の決まりが当てはまらない点に注意する。
出題の前提:医薬品医療機器等法第68条の9、第69条第4項、第72条第1項
出典:岡山県『2025年度 岡山県 前半』
令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] p.30 ↗(www.pref.okayama.jp)
2025年度 岡山県 前半
参照した公式資料
岡山県が公開した2025年度 岡山県 前半の問題・解答資料です。
- 令和7年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/646KB] ↗ — www.pref.okayama.jp(PDF・30ページ)
- 令和7年度試験解答 [PDFファイル/54KB] ↗ — www.pref.okayama.jp(PDF・1ページ)

