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2025年度 長野県 後半の概要
かぜの後期や消化器症状に用いられる漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · かぜ薬 / 漢方処方製剤 / 小柴胡湯
次の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適切なものを1つ選べ。 「体力中等度で、ときに脇腹(腹)からみぞおちあたりにかけて苦しく、食欲不振や口の苦味があり、舌に白苔がつくものの食欲不振、吐きけ、胃炎、胃痛、胃腸虚弱、疲労感、かぜの後期の諸症状に適すとされ、また、胃腸虚弱、胃炎のような消化器症状にも用いられるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)には不向きとされる。」
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解答
4
解説
小柴胡湯は、脇腹からみぞおちの苦しさ(胸脇苦満)、口の苦味、舌の白苔を目印に、体力中等度の人のかぜの後期や胃炎などに使う漢方処方です。これらの特徴がそろうと、この処方が合うとされるからです。
解き方
- 問題文の「体力中等度」「脇腹からみぞおちにかけて苦しい」「口の苦味」「舌に白苔」「かぜの後期」という手がかりを確かめます。
- 選択肢の漢方処方を比べます。葛根湯・小青竜湯・麻黄湯はいずれもかぜの初期や鼻炎向けで麻黄を含むため、小柴胡湯だと分かります。
- 選択肢 1不正解
- 葛根湯は、体力中等度以上の人のかぜの初期や鼻かぜ、頭痛、肩こりなどに使う漢方処方なので当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- 小青竜湯は、体力中等度またはやや弱い人の、うすい水のような痰を伴うせきや鼻水、アレルギー性鼻炎などに使う処方なので当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- 麻黄湯は、体力が充実した人の、かぜの初期で悪寒・発熱・頭痛・関節痛があり汗が出ていないときなどに使う処方なので当てはまりません。
- 選択肢 4正解
- 小柴胡湯は、体力中等度で、脇腹からみぞおちの苦しさ、食欲不振、口の苦味、舌の白苔、かぜの後期や胃炎などに適する処方で、記述と一致します。
覚えるポイント
- 小柴胡湯は「胸脇苦満」「口の苦味」「かぜの後期」がキーワードです。
間違えやすいところ
- 小柴胡湯は、体の弱っている人には向かず、間質性肺炎(はいの炎症)という副作用にも注意が必要です。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」漢方処方製剤(かぜ薬)の記載に基づく。
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.4 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
解熱鎮痛薬及び頭痛に関する基礎知識
主な医薬品とその作用 · 解熱鎮痛薬 / 頭痛 / 適正使用
解熱鎮痛薬及び頭痛に関する記述のうち、正しいものの組合せを1つ選べ。 a 解熱鎮痛薬は、頭痛に対し、症状が軽いうちに服用すると効果的であるので、予防として発症する前から積極的に使用するべきである。 b 解熱鎮痛薬の連用により頭痛が常態化することはない。 c 頭痛が頻繁に出現して24時間以上続く場合や、一般用医薬品を使用しても痛みを抑えられない場合は、自己治療で対処できる範囲を超えていると判断される。 d 頭痛の発症とその程度には、頭痛が起こるのではないかという不安感も含め、心理的な影響が大きい。
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解答
4
解説
解熱鎮痛薬は、痛みを根本から治す薬ではなく、症状をおさえる対症療法薬です。そのため、痛みが出る前から予防として使ったり、長く使い続けたりせず、症状が重い・長引くときは受診をすすめます。
解き方
- 各記述の正しい・誤りを判断します。aは予防のための服用をすすめているので誤り、bは長く使うと頭痛が常態化(薬物乱用頭痛)することがあるので誤りです。
- c(受診をすすめる目安)とd(心の影響)はどちらも正しいので、組み合わせは「c、d」を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aとbはどちらも誤った記述なので、この組み合わせは当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- aが誤った記述なので、この組み合わせは当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- bが誤った記述なので、この組み合わせは当てはまりません。
- 選択肢 4正解
- cとdはどちらも正しい記述なので、この組み合わせが正解です。
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覚えるポイント
- 解熱鎮痛薬は予防的に使用してはならず、連用により頭痛が常態化(薬物乱用頭痛)することがあります。
間違えやすいところ
- 「痛みが軽いうちに飲む」のはよいことですが、「痛みが出る前に予防として飲む」のは誤りです。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」解熱鎮痛薬の基礎知識に基づく。
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.4 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
解熱鎮痛薬配合成分の特徴と副作用
主な医薬品とその作用 · イブプロフェン / アセトアミノフェン / 解熱鎮痛成分
ある解熱鎮痛薬の成分表(イブプロフェン195mg、アセトアミノフェン195mg、酸化マグネシウム70mg、無水カフェイン65mg)に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 一般用医薬品におけるイブプロフェンは、15歳未満の小児に対しては、いかなる場合も使用してはならない。 b イブプロフェンは、プロスタグランジンの産生を抑制することで消化管粘膜の防御機能を高める。 c アセトアミノフェンは、まれに重篤な副作用として肝機能障害を生じることがあり、日頃から酒類(アルコール)をよく摂取する人で起こりやすい。 d アセトアミノフェンは、主として中枢作用によって解熱・鎮痛をもたらすため、末梢における抗炎症作用は期待できない。
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解答
2
解説
イブプロフェンなどのNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)は、プロスタグランジンをつくるのをおさえることで胃の粘膜を守る力を弱め、胃を傷めやすくします。また15歳未満には使えません。アセトアミノフェンは主に中枢(脳)に働き、炎症をおさえる作用は期待できません。
解き方
- aを判断:一般用医薬品のイブプロフェンは15歳未満の小児には使ってはいけないので「正」。
- bを判断:プロスタグランジンをおさえると胃の粘膜を守る力は「弱まる」ので、「高める」と書いたこの記述は「誤」。
- cを判断:アセトアミノフェンで肝機能障害(肝臓の障害)が起きやすくなるのは、アルコールをよく飲む人なので「正」。
- dを判断:アセトアミノフェンは主に中枢(脳)に働き、末梢での炎症をおさえる作用は期待できないので「正」。
- 選択肢 1不正解
- bが正、dが誤となっているので当てはまりません。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正で、記述と一致します。
- 選択肢 3不正解
- aが誤となっているので当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- bが正、cが誤となっているので当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、bが正、dが誤となっているので当てはまりません。
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覚えるポイント
- アセトアミノフェンは末梢の抗炎症作用をほとんど持たず、主に中枢性に解熱・鎮痛作用を発揮します。
間違えやすいところ
- イブプロフェンはプロスタグランジンをおさえることで、胃の粘膜を守る力を「弱めます」(「高める」のではありません)。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」解熱鎮痛成分の作用機序と副作用に基づく。
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.5 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
眠気を促す薬とその配合成分
主な医薬品とその作用 · 催眠鎮静薬 / ジフェンヒドラミン塩酸塩 / ブロモバレリル尿素 / 生薬・ハーブ相互作用
眠気を促す薬とその成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a アルコールとともにジフェンヒドラミン塩酸塩を含む催眠鎮静薬を服用すると、その薬効や副作用が増強されるおそれがある。 b ブロモバレリル尿素やアリルイソプロピルアセチル尿素は、いずれも脳の興奮を促進し、痛覚を鈍くする作用がある。 c カノコソウ、サンソウニン、チャボトケイソウ、ホップ等を含む医薬品は、他の鎮静作用があるとされるハーブ(セントジョーンズワート等)を含む食品と併せて摂取すると、薬効が増強、減弱したり、副作用のリスクが高まったりすることがある。
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解答
3
解説
ブロモバレリル尿素やアリルイソプロピルアセチル尿素などの鎮静成分は、脳の興奮を「おさえる」ことで、落ち着かせたり痛みをやわらげたりするのを助けます。アルコールや鎮静作用のあるハーブと一緒に使うと、中枢(脳)のおさえ込みが強くなりすぎるおそれがあるので注意します。
解き方
- aを判断:抗ヒスタミン成分とアルコールを一緒に使うと、中枢(脳)をおさえる作用や副作用が強まるので「正」。
- bを判断:ブロモバレリル尿素などは脳の興奮を「おさえる」ので、「促進する」と書いたこの記述は「誤」。
- cを判断:鎮静作用のある生薬とセントジョーンズワートなどのハーブ食品を一緒に使うときの注意を述べており「正」。
- 選択肢 1不正解
- bが正となっているので当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- cが誤となっているので当てはまりません。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正で、記述と一致します。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、bが正、cが誤となっているので当てはまりません。
覚えるポイント
- 鎮静成分は脳の興奮を「抑制」して鎮静効果をもたらします。
間違えやすいところ
- ブロモバレリル尿素などは興奮を「促進する」のではなく「おさえる」ものです。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」催眠鎮静薬の配合成分に関する記載に基づく。
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.5 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
眠気防止薬に配合されるカフェインの作用と性質
主な医薬品とその作用 · 眠気防止薬 / カフェイン / 血液-胎盤関門 / 副作用
眠気を防ぐ薬(眠気防止薬)の有効成分として配合されるカフェイン(無水カフェイン、安息香酸ナトリウムカフェイン等を含む)に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a カフェインには、作用は弱いながら反復摂取により依存を形成するという性質がある。 b 服用されたカフェインは、吸収されて循環血液中に移行するが、血液-胎盤関門を通過できないため、妊婦が服用してもカフェインは胎児には到達せず、胎児の発達に影響を及ぼさないことが知られている。 c カフェインは、脳に軽い興奮状態を引き起こし、一時的に眠気や倦怠感を抑える効果がある。 d カフェインには胃液分泌亢進作用があり、副作用として胃腸障害(食欲不振、悪心・嘔吐)が現れることがある。
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解答
4
解説
カフェインは中枢神経(脳と神経)を興奮させ、眠気やだるさを一時的にやわらげます。一方で、繰り返し取ると依存ができやすく、胃液の出る量を増やして胃を傷めることがあります。また、血液-胎盤関門を通って胎児に移るため、妊婦の使用には注意が必要です。
解き方
- aを判断:カフェインは繰り返し取ると習慣性・依存性ができるので「正」。
- bを判断:カフェインは血液-胎盤関門を通って胎児に移るので「誤」。
- cを判断:中枢神経(脳と神経)を興奮させ、眠気やだるさを一時的に抑えるので「正」。
- dを判断:胃液の分泌を促す作用があり、吐きけや嘔吐などの胃腸障害が起きることがあるので「正」。
- 選択肢 1不正解
- aとdが誤となっているので当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- bが正、cが誤となっているので当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、bが正となっているので当てはまりません。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正で、記述と一致します。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、bが正となっているので当てはまりません。
覚えるポイント
- カフェインは血液-胎盤関門および血液-脳関門のいずれも通過します。
間違えやすいところ
- カフェインが胎盤を「通れない」とする記述は、よく出る誤りのパターンです。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」眠気防止薬・カフェインの記載に基づく。
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.6 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
眠気防止薬の適正使用と生体反応
主な医薬品とその作用 · 眠気防止薬 / 小児の使用制限 / 感染時の眠気 / 配合ビタミン
眠気を防ぐ薬(眠気防止薬)に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 成長期の小児の発育には睡眠が重要であることから、一般用医薬品である眠気防止薬が15歳未満の小児に使用されないよう注意が必要である。 b 細菌やウイルスなどに感染したときに生じる眠気は、発熱と同様、生体防御の重要な一端を担っている病態生理的反応であり、そのようなときに眠気防止薬で睡眠を妨げると、病気の治癒を遅らせるおそれがある。 c かぜ薬やアレルギー用薬などを使用したことによる眠気を抑えるためには、眠気防止薬を使用することが望ましい。 d 眠気防止薬には、眠気を抑える成分としてビタミンB1(チアミン硝化物、チアミン塩化物塩酸塩等)やビタミンB2(リボフラビンリン酸エステルナトリウム等)、パントテン酸カルシウム等が配合されている場合がある。
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解答
4
解説
眠気防止薬は15歳未満には使えません。感染症(細菌やウイルスによる病気)のときの眠気は、からだを守る反応なので、薬で眠りを妨げると治りが遅れるおそれがあります。かぜ薬などの眠気を消すための使用も避けます。ビタミン類は疲労回復などを目的に配合されます。
解き方
- aを判断:15歳未満の小児には使わないよう注意が必要なので「正」。
- bを判断:感染症のときの眠気はからだを守る仕組みの一部で、眠りを妨げると治りが遅れるので「正」。
- cを判断:かぜ薬などの眠気を抑えるために眠気防止薬を使うのは避けるべきなので「誤」。
- dを判断:ビタミンB群は「眠気を抑える成分」としてではなく、エネルギー代謝などを助けるために配合されるので「誤」。
- 選択肢 1不正解
- aとbが誤となっているので当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- bが誤、cが正となっているので当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、dが正となっているので当てはまりません。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤で、記述と一致します。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、cとdが正となっているので当てはまりません。
覚えるポイント
- かぜ薬やアレルギー薬の眠気対策として眠気防止薬を使ってはなりません。
間違えやすいところ
- ビタミンB群は疲労の改善やカフェインの代謝を助けるもので、直接「眠気を抑える」成分ではありません。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」眠気防止薬の適正使用と配合成分に基づく。
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.6 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)の配合成分
主な医薬品とその作用 · 鎮暈薬 / キサンチン系 / プロメタジン塩酸塩 / スコポラミン臭化水素酸塩
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)に含まれている成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 胃粘膜への麻酔作用によって嘔吐刺激を和らげ、乗物酔いに伴う吐きけを抑えることを目的として、ジプロフィリンなどのキサンチン系と呼ばれる成分が配合されている場合がある。 b プロメタジン塩酸塩等のプロメタジンを含む成分は、外国において、乳児突然死症候群や乳児睡眠時無呼吸発作のような致命的な呼吸抑制を生じたとの報告があるため、15歳未満の小児では使用を避ける必要がある。 c スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、消化管からの吸収が悪く、他の抗コリン成分と比べて脳内へ移行しにくい。
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解答
4
解説
鎮暈薬(乗り物酔いの薬)では、キサンチン系(ジプロフィリンなど)は脳を軽く興奮させて感覚の混乱をやわらげます。プロメタジンは重い呼吸抑制の危険があるため15歳未満には使えません。スコポラミンは吸収がよく、脳に移りやすい抗コリン成分です。
解き方
- aを判断:胃の粘膜を麻酔するのはアミノ安息香酸エチルなどの局所麻酔成分なので、ジプロフィリンの説明としては「誤」。
- bを判断:プロメタジン製剤は乳児突然死症候群などの報告から、15歳未満の小児には使えないので「正」。
- cを判断:スコポラミン臭化水素酸塩水和物は消化管からよく吸収され、脳に移りやすいので「誤」。
- 選択肢 1不正解
- bが誤、cが正となっているので当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- aとcが正となっているので当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- aが正、bが誤となっているので当てはまりません。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが誤で、記述と一致します。
覚えるポイント
- プロメタジンは15歳未満禁忌、スコポラミンは吸収がよく脳内へ移行しやすい成分です。
間違えやすいところ
- スコポラミン臭化水素酸塩は「脳に移りにくい」と逆に書かれることが多いので注意しましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」乗物酔い防止薬(鎮暈薬)の配合成分に基づく。
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.7 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
小児鎮静薬(小児の疳に適応する生薬・漢方処方製剤)
主な医薬品とその作用 · 小児鎮静薬 / 漢方処方製剤の乳児使用 / ゴオウ / 小児疳の漢方
小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 漢方処方製剤は、用法用量において適用年齢の下限が設けられていない場合でも、生後3ヶ月未満の乳児には使用しないこととなっている。 b ゴオウは、ジンチョウゲ科の植物の材、特にその辺材の材質中に黒色の樹脂が沈着した部分を採取したものを基原とする生薬で、鎮静、健胃、強壮などの作用を期待して用いられる。 c 小児の疳を適応症とする主な漢方処方製剤としては、柴胡加竜骨牡蛎湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、抑肝散、抑肝散加陳皮半夏のほか、小建中湯がある。
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解答
1
解説
小児鎮静薬の漢方処方製剤は、年齢の下限が書かれていなくても、生後3ヶ月未満の乳児には使いません。ゴオウはウシの胆のうの結石を原料とする生薬です。ジンチョウゲ科の植物の材に樹脂が沈着した生薬はジンコウ(沈香)で、ゴオウとは別物です。
解き方
- aを判断:漢方処方製剤は下限が書かれていなくても、生後3ヶ月未満の乳児には使わないので「正」。
- bを判断:ジンチョウゲ科の材に樹脂が沈着したものは「ジンコウ」の原料で、「ゴオウ」ではないので「誤」。
- cを判断:柴胡加竜骨牡蛎湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、抑肝散、抑肝散加陳皮半夏、小建中湯はいずれも小児の疳に適応があるので「正」。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが誤、cが正で、記述と一致します。
- 選択肢 2不正解
- aが誤、bが正、cが誤となっているので当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- bが正となっているので当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- aが誤となっているので当てはまりません。
覚えるポイント
- 生後3ヶ月未満の乳児には漢方処方製剤を使用しません。ゴオウはウシの胆のう結石です。
間違えやすいところ
- ジンコウ(ジンチョウゲ科)とゴオウ(ウシ科)の原料を、取り違えないようにしましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」小児鎮静薬の生薬および漢方処方製剤に基づく。
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.7 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
鎮咳去痰薬の配合成分とその作用機序
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / 粘液溶解成分 / 麻薬性鎮咳成分 / 殺菌消毒成分 / 抗ヒスタミン成分
鎮咳去痰薬に含まれる有効成分の作用や副作用に関する次の記述 a 〜 d の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a メチルシステイン塩酸塩は、痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少させる。 b ジヒドロコデインリン酸塩は、胃腸の運動を低下させる作用があり、副作用として便秘が現れることがある。 c セチルピリジニウム塩化物は、口腔咽喉薬の効果を兼ねたトローチ剤やドロップ剤に配合される場合がある。 d クレマスチンフマル酸塩は、気道粘膜からの粘液分泌を促進する作用を示す。
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解答
3
解説
鎮咳去痰薬は、せきを止める成分、痰を出しやすくする成分、喉の殺菌や炎症を防ぐ成分を組み合わせて作られている。それぞれの成分がどのようにはたらくかを区別して覚えることが大切である。
解き方
- 記述a〜cは、メチルシステイン塩酸塩、ジヒドロコデインリン酸塩、セチルピリジニウム塩化物についての正しい説明だと判断する。
- 記述dのクレマスチンフマル酸塩はアレルギーを抑える抗ヒスタミン成分で、痰の分泌を増やすはたらきはないので誤りと判断する。
- 正・正・正・誤の組になる選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- bの記述は正しいのにbを誤としているので、この組合せは誤り。ジヒドロコデインリン酸塩は胃腸の動きを弱めて便秘を起こすことがある。
- 選択肢 2不正解
- bとcは正しく、dは誤り。だからこの組合せは誤り。
- 選択肢 3正解
- a、b、cがすべて正しく、dだけが誤り。だからこの組合せが正しい。
- 選択肢 4不正解
- aは正しいが、dは誤り。だからこの組合せは誤り。
- 選択肢 5不正解
- aとcは正しいが、dは誤り。だからこの組合せは誤り。
答えの内訳
- a:正
- メチルシステイン塩酸塩は、痰の中のムコ蛋白などの粘性タンパク質を溶解・低分子化して痰の粘性を下げる粘液溶解成分です。
- b:正
- ジヒドロコデインリン酸塩などのオピオイド系中枢性鎮咳成分は、胃腸運動を抑制するため副作用として便秘を生じやすいです。
- c:正
- セチルピリジニウム塩化物は殺菌消毒成分であり、喉の殺菌効果を兼ねたトローチ剤やドロップ剤に配合されることがあります。
- d:誤
- クレマスチンフマル酸塩は抗ヒスタミン成分であり、気道粘膜の粘液分泌を促進する作用ではなくアレルギー症状の緩和を目的とします。
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覚えるポイント
- メチルシステイン塩酸塩・エチルシステイン塩酸塩は粘液溶解成分
- コデイン・ジヒドロコデインは胃腸運動抑制による便秘に注意
間違えやすいところ
- 痰の分泌を増やす去痰成分(グアイフェネシンなど)と、抗ヒスタミン成分(クレマスチンなど)のはたらきを混同すること
出題の前提:令和7年度登録販売者試験(長野県)後半問69
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.8 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
鎮咳去痰薬の成分の特徴と安全性
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / コデインリン酸塩 / ハンゲ / メチルエフェドリン塩酸塩 / マオウ
鎮咳去痰薬に含まれている成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを1つ選びなさい。 a コデインリン酸塩水和物は、妊娠中に摂取された場合、吸収された成分の一部が血液-胎盤関門を通過して胎児へ移行することが知られている。 b ハンゲは、中枢性の鎮咳作用を示す生薬成分として配合されている場合がある。 c メチルエフェドリン塩酸塩は、副交感神経系を刺激して気管支を拡張させる作用を示し、呼吸を楽にして咳や喘息の症状を鎮めることを目的として用いられる。 d マオウの中枢神経系に対する作用は、同じ気管支拡張成分であるメトキシフェナミン塩酸塩に比べ弱いとされている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
気管支を広げるアドレナリン作動成分は交感神経を刺激して気管支をゆるめる。ハンゲは中枢にはたらく鎮咳の生薬であり、オピオイド系の鎮咳薬は胎盤を通って胎児に移行する。
解き方
- 記述aのコデインが胎盤を通ることと、記述bのハンゲが中枢にはたらく鎮咳作用を持つことが正しいと確認する。
- 記述cは副交感神経ではなく交感神経を刺激して気管支を広げるので、神経の種類が誤りだと指摘する。
- 記述dは中枢への作用の強さが逆で、マオウやエフェドリンの方が強いので誤りと判断する。
- 正しい組み合わせは(a、b)なので、選択肢1を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- aとbの記述がどちらも正しい。だからこの組合せが正解になる。
- 選択肢 2不正解
- cは交感神経を刺激するので誤り。だからこの組合せは誤り。
- 選択肢 3不正解
- dはマオウの方がメトキシフェナミンより中枢神経へのはたらきが強いので誤り。
- 選択肢 4不正解
- cもdも誤った記述。だからこの選択肢は誤り。
答えの内訳
- a:正
- コデインリン酸塩水和物は血液-胎盤関門を通過して胎児に移行するため、妊婦または妊娠していると思われる女性では使用に注意が必要です。
- b:正
- ハンゲ(半夏)はサトイモ科のカラスビシャクの塊茎を基原とし、中枢性の鎮咳作用を示す生薬成分として配合されます。
- c:誤
- メチルエフェドリン塩酸塩は交感神経系を刺激(アドレナリン受容体を刺激)して気管支を拡張させる成分であり、副交感神経系ではありません。
- d:誤
- メトキシフェナミン塩酸塩はアドレナリン作動成分ですが、エフェドリン類に比べて中枢神経系への興奮作用が弱いとされています。
覚えるポイント
- エフェドリン類・マオウは交感神経刺激(アドレナリン作動)で気管支拡張
- メトキシフェナミン塩酸塩はエフェドリン等に比べて中枢興奮作用が弱い
間違えやすいところ
- 気管支を広げる神経を副交感神経だと誤って覚えること
- ハンゲ(中枢性の鎮咳)のはたらき方の分類を誤ること
出題の前提:令和7年度登録販売者試験(長野県)後半問70
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.8 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
口腔咽喉薬及び含嗽薬の使用法と配合成分
主な医薬品とその作用 · 口腔咽喉薬 / 含嗽薬 / トローチ剤 / 噴射式液剤
口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを1つ選びなさい。 a トローチ剤やドロップ剤は、有効成分が口腔内や咽頭部に行き渡るよう、口中に含み、噛まずにゆっくり溶かすようにして使用されることが重要である。 b 噴射式の液剤は、口腔の奥まで届くよう、息を吸いながら噴射して使用する必要がある。 c 含嗽薬は、水で用時希釈又は溶解して使用するものが多いが、調製した濃度が濃すぎても薄すぎても効果が十分得られない。 d 口腔咽喉薬には、気管支拡張成分や去痰成分が配合されている製品がある。
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解答
2
解説
口腔咽喉薬や含嗽薬は、患部の粘膜に直接はたらく薬である。誤って気管に入れないための使い方や、トローチ・ドロップ剤を口の中で長く溶かす使い方、正しい希釈の濃度が大切になる。
解き方
- 記述aは、トローチ・ドロップ剤の正しい使い方なので正しいと確認する。
- 記述bは、息を吸いながら噴射すると気管に入る危険があるので誤りと判断する。
- 記述cは、含嗽薬を適切な濃度で薄めて使うことが正しいと確認する。
- 記述dは、口腔咽喉薬に気管支拡張成分や去痰成分は入らないので誤りと判断し、正解を(a、c)の選択肢2とする。
- 選択肢 1不正解
- bは息を吸いながら噴射すると誤って肺に入る原因になるので誤り。
- 選択肢 2正解
- aとcの記述がどちらも正しい。だからこの組合せが正解。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りなので、この選択肢は選べない。
- 選択肢 4不正解
- bもdも誤りなので、この選択肢は選べない。
- 選択肢 5不正解
- dは口腔咽喉薬に気管支拡張成分や去痰成分が入らないので誤り。
答えの内訳
- a:正
- トローチ剤やドロップ剤は口腔・咽頭に徐々に成分を行き渡らせるため、噛み砕かずにゆっくり溶かして用いることが重要です。
- b:誤
- 息を吸いながら噴射すると気管支や肺に薬液が入り込む危険があるため、声を出しながら又は軽く息を吐きながら噴射します。
- c:正
- 含嗽薬は適正な濃度で用時希釈・溶解して使用しないと十分な殺菌消毒等の効果が得られません。
- d:誤
- 口腔咽喉薬には気管支拡張成分や去痰成分が配合されている製品はありません(鎮咳去痰薬と区別されます)。
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覚えるポイント
- 噴射式液剤は「声を出しながら」または「息を吐きながら」噴射する
- 口腔咽喉薬には気管支拡張成分や去痰成分は配合されない
間違えやすいところ
- 噴射式の液剤で奥まで届かせようと、息を吸いながら噴射すると誤って覚えること
出題の前提:令和7年度登録販売者試験(長野県)後半問71
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.9 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
コレステロール及び高コレステロール改善薬の成分
主な医薬品とその作用 · 高コレステロール改善薬 / コレステロール / 大豆油不けん化物 / ビタミンB2 / ビタミンE
コレステロール及び高コレステロール改善薬の成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを1つ選びなさい。 a コレステロールは水に溶けにくい物質であるため、血液中では血漿タンパク質と結合したリポタンパク質となって存在する。 b 大豆油不けん化物(ソイステロール)は、悪心(吐きけ)、胃部不快感、胸やけ、下痢等の消化器系の副作用が現れることがある。 c 血液中の高密度リポタンパク質(HDL)が多く、低密度リポタンパク質(LDL)が少ないと、心臓病、肥満や動脈硬化症等の生活習慣病につながる危険性が高くなる。 d ビタミンE(トコフェロール酢酸エステル)は、コレステロールの生合成抑制と排泄・異化促進作用、中性脂肪抑制作用、過酸化脂質分解作用を有すると言われている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
LDLは肝臓から末梢組織へ、HDLは末梢組織から肝臓へコレステロールを運ぶ。本問dの生合成抑制・排泄と異化の促進・中性脂肪抑制・過酸化脂質分解という作用は、ビタミンEではなくビタミンB2(リボフラビン)の説明である。
解き方
- コレステロールがリポタンパク質として運ばれるという記述aを正しいと判断する。
- 大豆油不けん化物の副作用についての記述bを正しいと判断する。
- 記述cは、HDL(善玉)とLDL(悪玉)の増減と病気のリスクの関係が逆なので誤りと判断する。
- 記述dに並んだ作用はビタミンB2(リボフラビン)の説明で、ビタミンEではないので誤りと判断する。
- 正しい組み合わせ(a、b)になる選択肢1を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- aとbの記述がどちらも正しい。だからこの組合せが正解。
- 選択肢 2不正解
- cはLDLが多くHDLが少ないときにリスクが高くなるので誤り。
- 選択肢 3不正解
- cが誤った記述を含んでいるので適切でない。
- 選択肢 4不正解
- dはビタミンB2(リボフラビン)の作用をビタミンEの説明としているので誤り。
- 選択肢 5不正解
- cもdも誤りなので適切でない。
答えの内訳
- a:正
- コレステロールは脂溶性で水に溶けにくいため、血中ではアポタンパク質と結合したリポタンパク質(微粒子)として循環します。
- b:正
- 大豆油不けん化物(ソイステロール)の主な副作用として、悪心(吐きけ)、胃部不快感、胸やけ、下痢等の消化器症状が知られています。
- c:誤
- LDL(悪玉)が多くHDL(善玉)が少ない場合に、動脈硬化等のリスクが高くなります。記述は逆になっています。
- d:誤
- 記述はビタミンB2(リボフラビン)の作用です。ビタミンEは過酸化脂質の生成抑制や末梢血行促進に関わります。パンテチンの説明とも区別します。
覚えるポイント
- ビタミンB2(リボフラビン)の脂質代謝に関わる作用と、ビタミンEの過酸化脂質生成抑制・末梢血行促進を区別する
- ソイステロール(大豆油不けん化物)は腸管でのコレステロール吸収阻害
間違えやすいところ
- ビタミンB2、ビタミンE、パンテチンの作用を一つにまとめて覚えること
- HDLとLDLの役割やリスクの関係を取り違えること
出題の前提:令和7年度登録販売者試験(長野県)後半問72
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.9 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
貧血用薬(鉄製剤)の適正使用と配合成分
主な医薬品とその作用 · 貧血用薬 / 鉄製剤 / ビタミンB6 / 硫酸コバルト
貧血用薬(鉄製剤)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 一般用医薬品である貧血用薬(鉄製剤)は、貧血の症状がみられる以前から予防的に使用することが適当である。 b 赤血球が酸素を運搬する上で重要なヘモグロビンの産生に必要であるビタミンB6が配合されている場合がある。 c 骨髄での造血機能を高める目的で硫酸コバルトが配合されている場合がある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
貧血用薬(鉄製剤)は、すでに起きている鉄欠乏性の貧血を改善するために使う。ヘモグロビンを作るには鉄だけでなくビタミンB6などのビタミンも必要で、さらに微量金属元素(コバルト、銅、マンガンなど)が造血を助ける成分として配合される。
解き方
- 記述aは、貧血用薬が予防のための薬ではないので「誤」と判断する。
- 記述bは、ビタミンB6がヘモグロビンの産生に関わるので「正」と判断する。
- 記述cは、硫酸コバルトが骨髄の造血機能を高めるので「正」と判断する。
- 誤・正・正になる選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aは予防には使わないので誤り、bは正しい。だからこの選択肢は適切でない。
- 選択肢 2不正解
- bは正しい記述なのにbを誤としているので、この選択肢は誤り。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが正の正しい組合せ。
- 選択肢 4不正解
- aは誤で、bとcは正しいので誤り。
- 選択肢 5不正解
- cは正しい記述なのにcを誤としているので、この選択肢は誤り。
答えの内訳
- a:誤
- 一般用医薬品の貧血用薬は、鉄欠乏状態による貧血の症状改善を目的とするものであり、予防的に使用するものではありません。
- b:正
- ビタミンB6はヘモグロビン合成に不可欠なビタミンであり、造血を助ける目的で配合される場合があります。
- c:正
- 硫酸コバルトは骨髄における造血機能を高める目的で微量配合される無機成分です。
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覚えるポイント
- 一般用貧血用薬は予防的連用を行わない
- ビタミンB6はヘモグロビン合成、ビタミンB12・葉酸は赤血球形成に関与
- コバルトは骨髄での造血機能を高める
間違えやすいところ
- 貧血用薬を栄養補給のように予防目的で使えると誤って覚えること
出題の前提:令和7年度登録販売者試験(長野県)後半問73
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.10 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
循環器用薬の成分及び漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 循環器用薬 / ユビデカレノン / イノシトールヘキサニコチネート / 七物降下湯
循環器用薬とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a ユビデカレノンは、心筋の酸素利用効率を高めて収縮力を高めることによって血液循環の改善効果を示すとされる。 b イノシトールヘキサニコチネートは、ニコチン酸が遊離し、そのニコチン酸の働きによって末梢の血液循環を改善する作用を示すとされ、血流を改善させる作用があるビタミンAと組み合わせて用いられる場合が多い。 c 高血圧や心疾患に伴う諸症状を改善する一般用医薬品の使用は補助的なものであり、高血圧や心疾患そのものへの対処については、医療機関の受診がなされるなどの対応が必要である。 d 七物降下湯は、胃腸が弱く下痢しやすい人では、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
一般用医薬品の循環器用薬は、動悸や息切れ、血行不良などの症状をやわらげる補助的な役割にとどまる。末梢血管を広げるニコチン酸誘導体(イノシトールヘキサニコチネートなど)はビタミンEと一緒に使われることが多く、漢方薬(七物降下湯など)は体質(証)に合わせて選ぶ必要がある。
解き方
- 記述aのユビデカレノンが心筋の酸素利用効率を高めるという記述は正しいと確認する。
- 記述bで一緒に使われるビタミンは、ビタミンAではなくビタミンEなので誤りと判断する。
- 記述cの一般用医薬品の補助的な役割と、受診を勧める必要性が正しいと確認する。
- 記述dの七物降下湯が胃腸の弱い人に不向きという注意点は正しいと確認する。
- 正・誤・正・正になる選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- bはビタミンAではなくビタミンEなので誤り、cは正しい。だから適切でない。
- 選択肢 2不正解
- aは正しい記述なのにaを誤としているので、この選択肢は誤り。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正の正しい組合せ。
- 選択肢 4不正解
- cは正しい記述なのにcを誤としているので、この選択肢は誤り。
- 選択肢 5不正解
- aもdも正しい記述なので適切でない。
答えの内訳
- a:正
- ユビデカレノン(コエンザイムQ10)は心筋の酸素利用効率を高め、心収縮力を改善して全身の血行を促します。
- b:誤
- イノシトールヘキサニコチネートは、末梢血行改善作用を持つビタミンE(トコフェロール)と組み合わせて用いられる場合が多いです(ビタミンAではありません)。
- c:正
- 一般用医薬品の循環器用薬は症状の緩和・補助的なものであり、疾患自体の根本治療には医療機関での受診が必要です。
- d:正
- 七物降下湯は体力中等度以下の高血圧に伴う随伴症状に用いられますが、胃腸が弱く下痢しやすい人では胃部不快感等を起こしやすく不向きです。
覚えるポイント
- ユビデカレノン=心筋の酸素利用効率改善・心機能補助
- イノシトールヘキサニコチネートはビタミンEと併用されることが多い
- 七物降下湯は胃腸虚弱で下痢しやすい人には不向き
間違えやすいところ
- イノシトールヘキサニコチネートと一緒に使う血流改善成分をビタミンAと混同すること
出題の前提:令和7年度登録販売者試験(長野県)後半問74
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.10 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
強心薬とその成分の作用
主な医薬品とその作用 · 強心薬 / 受診勧奨 / ジャコウ / ロクジョウ
強心薬とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 5~6日間使用して症状の改善がみられない場合には、呼吸器疾患、貧血、精神神経系の疾患等の心臓以外の要因が考えられ、適宜、医療機関の受診を勧奨することが重要である。 b ジャコウは、強心作用の他、呼吸中枢を鎮静し、息切れを改善させる。 c ロクジョウは、強心作用の他、強壮、血行促進等の作用があるとされる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
強心薬の生薬成分では、センソはごく少量で強い心筋収縮力の増大作用を示し、ジャコウは中枢(呼吸中枢)を刺激して気付けや息切れを改善し、ロクジョウやゴオウは強心や強壮の作用を持つ。また症状が続くときは早めに医療機関を受診する必要がある。
解き方
- 記述aの受診を勧める目安の期間(5〜6日間)と対応が正しいと確認する。
- 記述bは、ジャコウが呼吸中枢を「鎮静」ではなく「刺激・興奮」するので誤りと判断する。
- 記述cのロクジョウの効能(強心、強壮、血行促進)が正しいと確認する。
- 正・誤・正になる選択肢1を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが誤、cが正の正しい組合せ。
- 選択肢 2不正解
- bは呼吸中枢を刺激するので誤り。だからこの選択肢は適切でない。
- 選択肢 3不正解
- cは正しい記述なのにcを誤としているので、この選択肢は誤り。
- 選択肢 4不正解
- aは正しい記述なのにaを誤としているので、この選択肢は誤り。
答えの内訳
- a:正
- 強心薬を5〜6日間使用しても症状が改善しない場合は、心臓以外の疾患が疑われるため漫然と連用せず受診を勧奨します。
- b:誤
- ジャコウは呼吸中枢を「刺激」して呼吸機能を高め、気付け・息切れを改善します。「鎮静」ではありません。
- c:正
- ロクジョウ(鹿茸)はシカ科のジャコウジカやマンシュウアカシカなどの幼角を基原とし、強心作用のほか強壮、血行促進作用を示します。
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覚えるポイント
- 強心薬は5〜6日間使用しても改善しない場合は受診勧奨
- ジャコウは呼吸中枢を刺激して呼吸機能を高める
- ロクジョウは強心、強壮、血行促進
間違えやすいところ
- ジャコウの中枢への作用を、中枢興奮・呼吸中枢刺激ではなく「鎮静」と取り違えること
出題の前提:令和7年度登録販売者試験(長野県)後半問75
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.11 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
婦人薬の配合成分と漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 婦人薬 / 女性ホルモン成分 / エチニルエストラジオール / 漢方処方製剤 / カンゾウ
婦人薬とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 妊娠中の女性ホルモン成分の摂取によって、胎児の先天性異常の発生が報告されているため、妊婦又は妊娠していると思われる女性では使用を避ける必要がある。 b 人工的に合成された女性ホルモンの一種であるエチニルエストラジオールは、エストラジオールを補充するもので、膣粘膜又は外陰部に適用されるものがある。 c 女性の月経や更年期障害に伴う諸症状の緩和に用いられる主な漢方処方製剤として、温清飲、加味逍遥散、四物湯、当帰芍薬散があげられるが、いずれの製剤にも構成生薬としてカンゾウが含まれている。
解答・解説を表示
解答
2
解説
婦人薬には、自律神経やホルモンのバランスを整える成分や漢方処方が使われる。女性ホルモン成分(エチニルエストラジオールなど)は胎児への影響があるので妊婦には使わない。また四物湯や当帰芍薬散などの代表的な婦人科の漢方にはカンゾウが含まれないので、構成生薬の見分けが問われる。
解き方
- 記述aの、妊婦に女性ホルモン成分を使う危険性を確認して正と判断する。
- 記述bのエチニルエストラジオールの性質と使う場所についての記述が正しいと確認する。
- 記述cについて、四物湯(地黄・芍薬・川芎・当帰)と当帰芍薬散(当帰・芍薬・川芎・蒼朮または白朮・茯苓・沢瀉)にはカンゾウが入らないので誤りと判断する。
- 正・正・誤になる選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- cの四物湯や当帰芍薬散にはカンゾウが入らないので、cを正とするこの選択肢は誤り。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが誤の正しい組合せ。
- 選択肢 3不正解
- bは正しく、cは誤りなので適切でない。
- 選択肢 4不正解
- aは正しく、cは誤りなので適切でない。
- 選択肢 5不正解
- aもbも正しい記述なので適切でない。
答えの内訳
- a:正
- 女性ホルモン成分は胎児の先天性異常の報告があるため、妊婦または妊娠していると思われる女性では使用を避けます。
- b:正
- エチニルエストラジオールは合成女性ホルモン成分で、外用軟膏などとして局所(膣粘膜や外陰部)に適用される製剤もあります。
- c:誤
- 四物湯(しもつとう)および当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)にはカンゾウ(甘草)は含まれていません。
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覚えるポイント
- 女性ホルモン成分(エチニルエストラジオール等)は妊婦禁忌(催奇形性等の懸念)
- 四物湯・当帰芍薬散にはカンゾウ(甘草)が含まれない
- 加味逍遥散・温清飲にはカンゾウが含まれる
間違えやすいところ
- 婦人科系の漢方処方にはすべてカンゾウが入っていると思い込むこと
出題の前提:令和7年度登録販売者試験(長野県)後半問76
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.11 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
内服アレルギー用薬の配合成分と特徴
主な医薬品とその作用 · 内服アレルギー用薬 / 抗ヒスタミン成分 / アドレナリン作動成分
内服アレルギー用薬に含まれている成分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a クロルフェニラミンマレイン酸塩を含む内服薬には覚醒作用があるため、本剤の服用後に乗物又は機械類の運転操作をしても問題ない。 b メチルエフェドリン塩酸塩は、依存性がある成分であり、長期間にわたって連用された場合、薬物依存につながるおそれがある。 c 皮膚や鼻粘膜の炎症を和らげることを目的として、トラネキサム酸やジフェンヒドラミン塩酸塩が配合されている場合がある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
内服アレルギー用薬は、抗ヒスタミン成分を主薬とし、アドレナリン作動成分や抗炎症成分を補助的に組み合わせた薬です。抗ヒスタミン成分は脳を落ち着かせて眠気を起こします。アドレナリン作動成分は依存性(やめにくくなる性質)に注意が必要です。
解き方
- aは、抗ヒスタミン成分のクロルフェニラミンマレイン酸塩が眠気を起こすので、運転を避ける必要があり誤りです。
- bは、メチルエフェドリン塩酸塩に依存性があり、長く使うと薬物依存につながるおそれがあるので正しいです。
- cは、ジフェンヒドラミン塩酸塩が抗炎症成分ではなく抗ヒスタミン成分なので誤りです。
- 選択肢 1不正解
- aとcが誤りで、bは正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りで、bは正しいため、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 3正解
- aが誤り、bが正しく、cが誤りなので、これが正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bは正しく、cは誤りなので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 5不正解
- cが誤りなので、この組み合わせは間違いです。
答えの内訳
- a:誤
- クロルフェニラミンマレイン酸塩は抗ヒスタミン成分であり、眠気を引き起こすため、服用後は乗物や機械類の運転操作を避ける必要があります。
- b:正
- メチルエフェドリン塩酸塩などのアドレナリン作動成分は依存性があり、長期連用により薬物依存につながるおそれがあります。
- c:誤
- トラネキサム酸は抗炎症成分ですが、ジフェンヒドラミン塩酸塩は抗ヒスタミン成分であり、炎症を直接和らげる抗炎症成分ではありません。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 抗ヒスタミン成分を含む薬は眠気を催すため運転操作が禁止されています。
- ジフェンヒドラミンは抗ヒスタミン成分、トラネキサム酸は抗炎症成分です。
間違えやすいところ
- 抗ヒスタミン薬は眠気を起こすので、覚醒作用と取り違えないようにしましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和6年4月改訂)第3章「内服アレルギー用薬」
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.12 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
ヒスタミンの生理作用と抗ヒスタミン成分の性質
主な医薬品とその作用 · ヒスタミン / 抗ヒスタミン成分 / 抗コリン作用
ヒスタミン、ヒスタミンに類似した物質及び抗ヒスタミン成分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 生体内情報伝達物質であるヒスタミンは、脳の下部にある睡眠・覚醒に関与する部位で神経細胞の刺激を介して、覚醒の維持や調節を行う働きを担っている。 b 食品が傷むとヒスタミンやヒスタミンに類似した物質(ヒスタミン様物質)が生成することがあり、そうした食品を摂取することによって生じる蕁麻疹もある。 c 抗ヒスタミン成分は、ヒスタミンの働きのみを選択的に抑えるので、排尿困難の症状がある人、緑内障の診断を受けた人も問題なく使用できる。 d 肥満細胞から遊離したヒスタミンは、周囲の器官などに分布する特定のタンパク質(受容体)と反応することで、血管収縮作用を示す。
解答・解説を表示
解答
4
解説
ヒスタミンは体の中で炎症やアレルギー症状を起こす物質です。肥満細胞から出ると血管を広げ、血管を通りやすくします。抗ヒスタミン成分は受容体をふさぎますが、抗コリン作用(唾液や排尿を抑える働き)も持つため、排尿困難や緑内障の人は注意が必要です。
解き方
- aは、ヒスタミンが脳で覚醒(目覚めている状態)の維持に関わるので正しいです。
- bは、傷んだ食品でヒスタミン様物質ができ、蕁麻疹を起こすことがあるので正しいです。
- cは、抗ヒスタミン成分が抗コリン作用も持つため、排尿困難や緑内障で注意が必要となり誤りです。
- dは、ヒスタミンが血管を広げるので、血管を狭めるという記述は誤りです。
- 選択肢 1不正解
- bは正しく、cは誤りなので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 2不正解
- dは血管を狭めるのではなく広げるので誤りで、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 3不正解
- aとbは正しく、dは誤りなので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 4正解
- aが正しく、bも正しく、cとdが誤りなので、これが正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aは正しく、cとdは誤りなので、この組み合わせは間違いです。
答えの内訳
- a:正
- ヒスタミンは脳内で覚醒状態の維持や調節に関与する生体内情報伝達物質として機能しています。
- b:正
- 赤身魚などが傷むとヒスタミン様物質が生成され、摂取によりアレルギー様食中毒(蕁麻疹等)を引き起こすことがあります。
- c:誤
- 抗ヒスタミン成分は抗コリン作用も併せ持つため、排尿困難や緑内障の悪化を招くおそれがあり、使用前に相談が必要です。
- d:誤
- ヒスタミン受容体に結合すると、血管拡張作用や血管透過性亢進作用を示し、血管収縮作用ではありません。

関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- ヒスタミンは血管拡張・透過性亢進をもたらします(収縮ではない)。
- 抗ヒスタミン薬は抗コリン作用を併せ持ち、排尿困難や緑内障には注意が必要です。
間違えやすいところ
- ヒスタミンは血管を広げるので、アドレナリン作動成分の血管収縮と混同しないようにしましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和6年4月改訂)第3章「鼻に用いる薬」「内服アレルギー用薬」
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.12 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
鼻に用いる薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · 点鼻薬 / アドレナリン作動成分 / 局所麻酔成分 / 殺菌消毒成分
鼻に用いる薬とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a アドレナリン作動成分は、交感神経系を刺激して鼻粘膜を通っている血管を収縮させることにより、鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを目的として配合されている。 b 鼻粘膜の過敏性、痛みや痒みを抑えることを目的として、リドカイン、リドカイン塩酸塩等の局所麻酔成分が配合されている場合がある。 c フェニレフリン塩酸塩は、肥満細胞からヒスタミンの遊離を抑制する作用を示し、花粉、ハウスダスト(室内塵)等による鼻アレルギー症状の緩和を目的として配合されている。 d ベンザルコニウム塩化物は、黄色ブドウ球菌、溶血性連鎖球菌又はカンジダ等の真菌類に対する殺菌消毒作用を示す。
解答・解説を表示
解答
4
解説
点鼻薬には、鼻の血管を縮めるアドレナリン作動成分、アレルギー症状を抑える抗ヒスタミン成分・抗アレルギー成分、痛みや痒みをやわらげる局所麻酔成分、菌の感染を防ぐ殺菌消毒成分などが組み合わされます。
解き方
- aは、アドレナリン作動成分が鼻の血管を縮めて、充血や腫れをやわらげるので正しいです。
- bは、リドカインなどの局所麻酔成分が鼻の粘膜をしびれさせ、痛みや痒みをやわらげるので正しいです。
- cは、フェニレフリン塩酸塩が血管を縮める成分で、ヒスタミンの遊離を抑えないので誤りです。
- dは、ベンザルコニウム塩化物が黄色ブドウ球菌やカンジダなどに殺菌消毒作用を示すので正しいです。
- 選択肢 1不正解
- bは正しく、cは誤り、dは正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 2不正解
- bが正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 3不正解
- aとdが正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 4正解
- aが正しく、bも正しく、cが誤り、dも正しいので、これが正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aは正しく、cは誤りなので、この組み合わせは間違いです。
答えの内訳
- a:正
- アドレナリン作動成分は鼻粘膜の血管を収縮させ、充血や腫れを抑えて鼻づまりを改善します。
- b:正
- リドカイン等の局所麻酔成分は、鼻粘膜の知覚神経を麻痺させて痛みや痒みを和らげます。
- c:誤
- フェニレフリン塩酸塩はアドレナリン作動成分(血管収縮)です。ヒスタミン遊離抑制作用を示すのはクロモグリク酸ナトリウムです。
- d:正
- ベンザルコニウム塩化物は陽イオン界面活性成分であり、一般細菌類やカンジダ等の真菌類に対して殺菌消毒作用を示します。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- フェニレフリンはアドレナリン作動成分(血管収縮)です。
- 肥満細胞からのヒスタミン遊離を抑制するのはクロモグリク酸ナトリウム(抗アレルギー成分)です。
間違えやすいところ
- フェニレフリンは血管を縮める成分で、ヒスタミンを抑えるクロモグリク酸とははっきり区別しましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和6年4月改訂)第3章「鼻に用いる薬」
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.13 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
妊娠検査薬の原理と判定上の注意
主な医薬品とその作用 · 一般用検査薬 / 妊娠検査薬 / hCG
妊娠検査薬に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 一般的な妊娠検査薬は、月経予定日が過ぎて概ね1週目以降の検査が推奨されている。 b 尿中ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)の検出反応は、hCGと特異的に反応する抗体や酵素を用いた反応であるため、温度の影響を受けることがある。 c 高濃度のタンパク尿や糖尿の場合、検査結果が偽陽性を示す場合がある。 d 妊娠検査薬は、妊娠の早期判定の補助として尿中のhCGの有無を調べるものであり、その結果をもって直ちに妊娠しているか否かを断定することはできない。
解答・解説を表示
解答
1
解説
妊娠検査薬は、着床した胎盤から出るhCGというホルモンを、抗体と酵素の反応で見つける仕組みです。検査が早すぎたり、尿にタンパクや糖が多いと、正しく判定できないことがあります。月経予定日の約1週後以降に使い、最終的な診断は医療機関で受けることが基本です。
解き方
- aは、月経予定日のおよそ1週後以降に使うのがよいので正しいです。
- bは、抗体や酵素を使う反応が温度の影響を受けることがあるので正しいです。
- cは、尿にタンパクや糖が多いと偽陽性(本当は陰性なのに陽性と出る)ことがあるので正しいです。
- dは、妊娠検査薬は早期判定の補助で、確定診断ではないので正しいです。
- 選択肢 1正解
- a、b、c、dはすべて正しいので、これが正答です。
- 選択肢 2不正解
- bとdも正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 3不正解
- cも正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 4不正解
- a、b、dも正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 5不正解
- a、c、dも正しいので、この組み合わせは間違いです。
答えの内訳
- a:正
- 通常の妊娠検査薬は、尿中hCG濃度が十分に達する月経予定日のおよそ1週間後以降の使用が推奨されています。
- b:正
- 抗原抗体反応や酵素反応を利用しているため、高温や極度の低温などの温度条件による影響を受けることがあります。
- c:正
- 尿中に高濃度のタンパク質や糖が含まれていると、非特異的な反応等により偽陽性を示すことがあります。
- d:正
- 妊娠検査薬はあくまで早期判定の補助を目的としたものであり、最終的な確定診断は医師の診察による必要があります。
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覚えるポイント
- 妊娠検査薬の推奨時期は月経予定日から概ね1週後以降です。
- 妊娠検査薬は判定補助であり、確定診断は産婦人科等の医師が行います。
間違えやすいところ
- 検査結果だけで妊娠の有無を断定できると誤らないように注意しましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和6年4月改訂)第3章「妊娠検査薬」
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.13 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
健胃生薬の基原と作用機序
主な医薬品とその作用 · 胃の薬 / 健胃生薬 / 基原
健胃を目的とした生薬成分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a センブリは、リンドウ科のセンブリの開花期の全草を基原とする生薬で、苦味による健胃作用を期待して用いられる。 b ユウタンは、クマ科のUrsus arctos Linné又はその他近縁動物の胆汁を乾燥したものを基原とする生薬で、香りによる健胃作用を期待して用いられる。 c チョウジは、フトモモ科のチョウジの根茎を基原とする生薬で、香りによる健胃作用を期待して用いられる。 d ゲンチアナは、リンドウ科のGentiana lutea Linnéの根及び根茎を基原とする生薬で、苦味による健胃作用を期待して用いられる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
健胃生薬は大きく2つに分かれます。苦味で胃液の分泌を促す「苦味健胃生薬」と、香りで胃の働きを促す「芳香性健胃生薬」です。センブリやゲンチアナ、リュウタン、ユウタンは苦味、ケイヒやチョウジ、ウイキョウは香りによるものと覚え、原料の部位も正確に押さえましょう。
解き方
- aは、センブリが開花期の全草を原料とし、苦味で胃液の分泌を促すので正しいです。
- bは、ユウタンが香りではなく苦味で健胃に働くので誤りです。
- cは、チョウジの原料が根茎ではなくつぼみ(花のつぼみ)なので誤りです。
- dは、ゲンチアナが根と根茎を原料とし、苦味で健胃に働くので正しいです。
- 選択肢 1不正解
- cの原料の部位が誤りなので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 2不正解
- aは正しく、bは誤りなので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 3不正解
- bとcが誤りで、dは正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 4正解
- aが正しく、bが誤り、cが誤り、dが正しいので、これが正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aは正しく、bとcは誤りなので、この組み合わせは間違いです。
答えの内訳
- a:正
- センブリはリンドウ科のセンブリの開花期の全草を基原とし、強い苦味により味覚神経を刺激して胃液分泌を促す苦味健胃生薬です。
- b:誤
- ユウタンはクマ科動物の胆汁乾燥物で、苦味による健胃作用を期待して用いられます(芳香性健胃ではありません)。
- c:誤
- チョウジはフトモモ科のチョウジの「つぼみ(蕾花)」を基原とする芳香性健胃生薬であり、根茎ではありません。
- d:正
- ゲンチアナはリンドウ科のGentiana luteaの根及び根茎を基原とする代表的な苦味健胃生薬です。
覚えるポイント
- 苦味健胃:センブリ(開花期の全草)、ゲンチアナ(根・根茎)、ユウタン(胆汁)。
- 芳香性健胃:チョウジ(つぼみ)、ケイヒ(樹皮)。
間違えやすいところ
- ユウタンは苦味、チョウジの原料はつぼみなので、芳香性や根茎と取り違えないようにしましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和6年4月改訂)第3章「胃の薬」
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.14 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の相互作用と併用上の注意
主な医薬品とその作用 · 相互作用 / 駆虫薬 / 整腸薬 / 瀉下薬
医薬品の相互作用に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 駆虫薬とヒマシ油を併用した場合、全身性の副作用が生じる危険性が高まる。 b 生菌成分が配合された整腸薬に、腸内殺菌成分が配合された止瀉薬が併用された場合、生菌成分の働きが腸内殺菌成分によって弱められる。 c センナの茎を用いた製品は、微量のセンノシドが含まれることがあるため、瀉下薬と同時期に摂取された場合、複数の瀉下薬を併用した場合と同様な健康被害につながるおそれがある。
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解答
5
解説
医薬品の相互作用(一緒に使うと作用が変わること)には、いくつかの型があります。吸収が増えて副作用が強まる場合、効果が打ち消し合う場合、同じ作用が重なって強く出すぎる場合です。併用する薬や食品をよく確認することが大切です。
解き方
- aは、ヒマシ油が駆虫成分の吸収を増やし、全身性の副作用の危険を高めるので正しいです。
- bは、止瀉薬の殺菌成分が生菌成分を殺してしまい、整腸作用が弱まるので正しいです。
- cは、センナの茎にもセンノシドが含まれることがあり、瀉下薬と重なると害が出るおそれがあるので正しいです。
- 選択肢 1不正解
- cも正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 2不正解
- aとcも正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 3不正解
- bも正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 4不正解
- aとbも正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 5正解
- a、b、cはすべて正しいので、これが正答です。
答えの内訳
- a:正
- ヒマシ油は脂溶性の駆虫成分の体内吸収を促進し、全身性の重篤な副作用を招く危険があるため併用を避けます。
- b:正
- 腸内殺菌成分が同時に服用した生菌成分を殺菌してしまうため、整腸作用が減弱します。
- c:正
- 食品として流通するセンナの茎にもセンノシドが含まれる場合があり、瀉下薬との併用で下痢や腹痛等の過剰な作用を招くおそれがあります。
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覚えるポイント
- 駆虫薬とヒマシ油の併用は吸収増大による全身性副作用を招くため禁忌です。
- 生菌整腸薬と腸内殺菌成分は互いの効果を打ち消し合います。
間違えやすいところ
- センナの茎は食品でもセンノシドを含むことがあるため、瀉下薬との重なりに注意しましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和6年4月改訂)第3章「腸の薬」「駆虫薬」
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.14 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
腸の薬に含まれる成分と漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 整腸薬 / 止瀉薬 / 瀉下薬 / トリメブチンマレイン酸塩 / 大黄甘草湯
腸の薬とその成分に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。 a 腸内細菌のバランスを整えることを目的として、ビフィズス菌等の生菌成分が用いられる。 b トリメブチンマレイン酸塩の重篤な副作用として、腎機能障害を生じることがある。 c ロペラミド塩酸塩は、腸管内の異常発酵等によって生じた有害な物質を吸着させることを目的として用いられる。 d 大黄甘草湯は、便秘、便秘に伴う頭重などの症状の緩和に適すとされる。
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解答
2
解説
腸に働く薬には、腸内細菌のバランスを整える生菌製剤、腸の動きを調整する成分(トリメブチン)、腸の動きを抑える止瀉薬(ロペラミド)、大腸を刺激して便を出す瀉下成分(ダイオウを含む漢方など)があります。重い副作用と作用の違いを正確に区別しましょう。
解き方
- aは、ビフィズス菌などの生菌成分が腸内細菌のバランスを整えるので正しいです。
- bは、トリメブチンマレイン酸塩の重い副作用が肝機能障害なので誤りです。
- cは、ロペラミド塩酸塩が腸の動きを抑える成分で、有害物質を吸着しないので誤りです。
- dは、大黄甘草湯が便秘や頭重などの症状に適するので正しいです。
- 選択肢 1不正解
- cが誤りなので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 2正解
- aとdが正しいので、これが正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bとcが誤りなので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 4不正解
- bが誤りなので、この組み合わせは間違いです。
答えの内訳
- a:正
- ビフィズス菌や乳酸菌等の生菌成分は、腸内細菌叢のバランスを整える整腸作用を目的として用いられます。
- b:誤
- トリメブチンマレイン酸塩の重篤な副作用としては「肝機能障害」が知られており、腎機能障害ではありません。
- c:誤
- ロペラミド塩酸塩は腸管運動抑制作用・抗分泌作用を示す止瀉成分です。有害物質を吸着するのは炭酸カルシウムや天然ケイ酸アルミニウムなどです。
- d:正
- 大黄甘草湯はダイオウとカンゾウからなる瀉下薬で、便秘やそれに伴う頭重・のぼせ等の緩和に適しています。
覚えるポイント
- トリメブチンマレイン酸塩の重篤な副作用は「肝機能障害」です。
- ロペラミド塩酸塩は強力な腸管運動抑制薬です(吸着薬ではない)。
間違えやすいところ
- ロペラミドは腸の動きを抑える成分で、吸着成分の炭酸カルシウムなどと混同しないようにしましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和6年4月改訂)第3章「腸の薬」
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.15 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
胃腸薬の処方構成と配合成分の留意点
主な医薬品とその作用 · 胃腸薬 / 制酸成分 / 抗コリン成分 / 胃粘膜保護修復成分
次の表は、ある胃腸薬に含まれている成分の一覧である。 【1包(1.3g)中】 炭酸水素ナトリウム:200 mg ケイ酸アルミン酸マグネシウム:300 mg ロートエキス3倍散:30 mg ソファルコン:100 mg この胃腸薬に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 炭酸水素ナトリウムは、炭水化物、脂質、タンパク質、繊維質等の分解に働く酵素を補うことを目的としている。 b 本剤の服用により、母乳が出にくくなることがある。 c 本剤の服用により、まれに重篤な副作用として肝機能障害を生じることがあるので、肝臓病の診断を受けた人では、使用する前に治療を行っている医師又は薬剤師に相談がなされるべきである。
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解答
4
解説
複合胃腸薬には、胃酸を中和する制酸成分、胃酸の分泌や胃のけいれんを抑える抗コリン成分、胃の粘膜を守る粘膜保護修復成分が組み合わされます。ロートエキスによる母乳の出にくさや、ソファルコンによる肝機能障害など、成分ごとの副作用を知っておくことが大切です。
解き方
- 処方の成分を薬のはたらきで整理します(炭酸水素ナトリウムとケイ酸アルミン酸マグネシウム=制酸、ロートエキス=抗コリン、ソファルコン=胃の粘膜を守る成分)。
- aは、炭酸水素ナトリウムが消化酵素ではなく、胃酸を中和する制酸成分なので誤りです。
- bは、ロートエキスが抗コリン作用で母乳の分泌を抑えるので正しいです。
- cは、ソファルコンがまれに重い肝機能障害を起こすことがあり、肝臓病の人は相談が必要なので正しいです。
- 選択肢 1不正解
- cが正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 2不正解
- aは誤りで、bとcは正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 3不正解
- aは誤りで、bは正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 4正解
- aが誤り、bが正しく、cも正しいので、これが正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aは誤りで、cは正しいので、この組み合わせは間違いです。
答えの内訳
- a:誤
- 炭酸水素ナトリウムは速効性の「制酸成分」であり、過剰な胃酸を中和する目的で配合され、消化酵素ではありません。
- b:正
- ロートエキスは抗コリン成分であり、乳汁分泌を抑制して母乳が出にくくなることがあるため、授乳中の使用には注意が必要です。
- c:正
- ソファルコンは胃粘膜保護修復成分ですが、まれに重篤な肝機能障害を生じることがあるため、肝臓病の人は相談することとされています。
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覚えるポイント
- 炭酸水素ナトリウムは速効性の制酸成分です。
- ロートエキス(抗コリン成分)は母乳が出にくくなる副作用があります。
- ソファルコン(胃粘膜保護修復成分)はまれに重篤な肝機能障害を生じることがあります。
間違えやすいところ
- ソファルコンはまれに重い肝機能障害を起こすので、大切な注意点として覚えましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和6年4月改訂)第3章「胃の薬」
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.15 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
胃腸鎮痛鎮痙薬の抗コリン成分
主な医薬品とその作用 · 胃腸鎮痛鎮痙薬 / 抗コリン成分 / 平滑筋直接作用成分 / 局所麻酔成分
胃腸鎮痛鎮痙薬に配合される抗コリン成分として、正しいものの組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
1
解説
胃腸鎮痛鎮痙薬の抗コリン成分は、アセチルコリン受容体をふさぐことで副交感神経の伝達を抑えます。その結果、胃腸の動きすぎやけいれん、胃液の出すぎを鎮める役割を持ちます。
解き方
- 示された各成分が、抗コリン成分・平滑筋に直接働く成分・局所麻酔成分のどれに当たるかを照らし合わせます。
- a(メチルベナクチジウム臭化物)とb(ジサイクロミン塩酸塩)が抗コリン成分です。c(パパベリン塩酸塩)は筋に直接働き、d(アミノ安息香酸エチル)は局所麻酔成分なので、組み合わせを選びます。
- 選択肢 1正解
- メチルベナクチジウム臭化物(a)とジサイクロミン塩酸塩(b)はどちらも抗コリン成分で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- パパベリン塩酸塩(c)は消化管平滑筋に直接働いて鎮痙作用を示す成分で、抗コリン成分ではないので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- アミノ安息香酸エチル(d)は胃の粘膜を麻酔して痛みを鎮める成分で、抗コリン成分ではないので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- パパベリン塩酸塩(c)は平滑筋に直接働く成分、アミノ安息香酸エチル(d)は局所麻酔成分なので誤りです。
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覚えるポイント
- 抗コリン成分(メチルベナクチジウム臭化物、ジサイクロミン塩酸塩等)と平滑筋直接作用成分(パパベリン塩酸塩)の区別
間違えやすいところ
- パパベリン塩酸塩を抗コリン成分と混同しやすいですが、消化管平滑筋に直接働く成分です。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題・正答(長野県)
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.16 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
浣腸薬とその成分
主な医薬品とその作用 · 浣腸薬 / ビサコジル / グリセリン / 使用上の注意
浣腸薬とその成分に関する記述について、正しい正誤の組合せはどれか。 a ビサコジルは、直腸内で徐々に分解して炭酸ガスの微細な気泡を発生することで直腸を刺激する作用を期待して用いられる。 b グリセリンが配合された浣腸薬では、排便時に血圧低下を生じて、立ちくらみの症状が現れるおそれがある。 c 注入剤(肛門から薬液を注入するもの)を使用する時の注意点として、できるだけ早く押し込み、注入が終わったら放出部をゆっくり抜き取ることが挙げられる。 d 浣腸薬は一般に、妊婦又は妊娠していると思われる女性では使用を避けるべきである。
解答・解説を表示
解答
2
解説
浣腸薬は直腸の粘膜を局所的に刺激して排便を促します。注入するときは粘膜を傷つけたり血圧が急に変動したりしないよう、ゆっくり入れます。子宮の収縮を招くおそれがあるため、妊婦は使用を避けます。
解き方
- 記述aについて、炭酸ガスを出す坐剤の成分(炭酸水素ナトリウム等)と、大腸を刺激するビサコジルの働きを区別します(誤)。
- 記述bについて、グリセリン浣腸薬で排便するときの迷走神経反射や、血圧が急に下がって立ちくらみが起きる危険を確認します(正)。
- 記述cについて、注入の速さは適切か(急に押し込まず、ゆっくり注入する)を確認します(誤)。
- 記述dについて、子宮の収縮を招いて流産・早産の危険があるため、妊婦は使用を避けることを確認します(正)。
- 選択肢 1不正解
- bが正、cが誤なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正で、すべて正しい評価になっています。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、cが誤、dが正なので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、bが正、cが誤なので誤りです。
覚えるポイント
- 浣腸薬の薬液注入は急激に行わずゆっくり注入すること
- 妊婦又は妊娠していると思われる女性は流早産のおそれがあるため使用を避ける
間違えやすいところ
- 炭酸ガスの細かい泡を出して刺激するのは炭酸水素ナトリウム等であり、ビサコジルではない点に注意します。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題・正答(長野県)
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.16 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
駆虫薬の基礎知識
主な医薬品とその作用 · 駆虫薬 / 適応寄生虫 / 服用方法 / 作用限界
駆虫薬に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
1
解説
一般用医薬品の駆虫薬は、消化管内に寄生する回虫と蟯虫を駆除する目的で使います。体全体に回らないよう空腹時に服用し、腸管内だけで働かせます。
解き方
- 選択肢1について、一般用医薬品の駆虫薬が対象とする寄生虫(回虫と蟯虫)を確認し、条虫が入っている誤りを見つけます。
- 選択肢2~4について、用法・用量を超えたときの副作用、作用する範囲(成虫だけで卵や移行中の幼虫には効かない)、空腹時に飲む理由が正しいことを確認します。
- 選択肢 1正解
- 一般用医薬品の駆虫薬が対象とするのは回虫と蟯虫(ぎょう虫)で、条虫(サナダ虫)は対象に含まれないため、この記述は誤りで正解です。
- 選択肢 2不正解
- 駆虫薬を多く飲んでも効果は上がらず、副作用の危険が高まるだけなので、正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 腸管内の成虫にだけ作用し、虫卵や腸管の外に潜伏する幼虫には作用しないので、正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- 消化管の内容物があると駆虫成分が吸収されて全身性の副作用が出るため、空腹時に飲む製品が多いので、正しい記述です。
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覚えるポイント
- 一般用医薬品の駆虫薬の対象は「回虫」と「蟯虫(ぎょう虫)」
間違えやすいところ
- 条虫(サナダ虫)や吸虫は医療用医薬品の対象で、一般用医薬品の駆虫薬の対象ではない点を見落とさないようにします。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題・正答(長野県)
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.16 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
痔及び痔疾用薬の成分
主な医薬品とその作用 · 痔疾用薬 / 内痔核 / 生活習慣改善 / 組織修復成分 / 血管収縮成分
痔及び痔疾用薬に含まれている成分に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 a 直腸粘膜と皮膚の境目となる歯状線より上部の直腸粘膜にできた痔核は内痔核と呼ばれ、排便と関係なく、出血や患部の痛みを生じる。 b 痔に対しては、痔疾用薬の使用と併せて、痔を生じた要因となっている生活習慣の改善等が図られることが重要である。 c 局所麻酔成分であるアルミニウムクロルヒドロキシアラントイネートは、痔に伴う痛みや痒みを和らげることを主な目的として用いられる。 d メチルエフェドリン塩酸塩は、血管収縮作用による止血効果を期待して配合されていることがある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
痔の治療では、薬を使うだけでなく生活習慣の改善が大切です。痔は便秘や同じ姿勢など日々の生活が原因で起こることが多く、もとになる習慣を直す必要があるからです。配合成分は、血管収縮(止血)、組織修復、抗炎症、局所麻酔など、目的ごとに分けられます。
解き方
- aについて、内痔核は歯状線より上にでき、痛みを感じる神経がないため、ふつうは痛まず、排便時に鮮血が出ることを確かめる(誤り)。
- bについて、便秘を直すなど生活習慣の改善が大切だと述べている点を確かめる(正しい)。
- cについて、アルミニウムクロルヒドロキシアラントイネートはアラントインの仲間で、組織を修復する成分だと確かめる(局所麻酔成分ではないので誤り)。
- dについて、メチルエフェドリン塩酸塩は交感神経を刺激して血管を縮め、血を止める働きがある点を確かめる(正しい)。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りなので、この組合せは誤りです。内痔核は痛みを感じる神経がなく、ふつうは痛みません。
- 選択肢 2不正解
- aとcが誤りなので、この組合せは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cが誤りなので、この組合せは誤りです。アルミニウムクロルヒドロキシアラントイネートは組織修復成分です。
- 選択肢 4正解
- bとdがどちらも正しいので、これが正解です。
- 選択肢 5不正解
- cが誤りなので、この組合せは誤りです。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 内痔核は歯状線の上で痛みを感じにくい
- アルミニウムクロルヒドロキシアラントイネートは組織修復成分
間違えやすいところ
- 内痔核と外痔核の症状の違いを混同しない。内痔核は痛みの少ない出血、外痔核は強い痛みです。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題・正答(長野県)
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.17 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
利尿と尿路殺菌作用を持つ生薬成分
主な医薬品とその作用 · 泌尿器用薬 / 生薬成分 / ウワウルシ / アルブチン
泌尿器用薬に含まれている生薬成分のうち、利尿作用のほかに、尿路の殺菌消毒効果を期待して用いられるものはどれか。
解答・解説を表示
解答
4
解説
泌尿器用薬に使われる生薬の多くは利尿作用を持ちます。ウワウルシは有効成分アルブチンによる尿路の殺菌消毒作用も合わせ持つ、特徴的な生薬です。
解き方
- 示された生薬成分(モクツウ、ソウハクヒ、サンキライ、ウワウルシ、キササゲ)のはたらきを確認します。
- 利尿作用に加えて「尿路の殺菌消毒効果」も持つ生薬として、ウワウルシ(アルブチンを含む)を選びます。
- 選択肢 1不正解
- モクツウはアケビ科のミツバアケビ等のつる性の茎を原料とし、利尿作用を期待して使われますが、尿路の殺菌作用はありません。
- 選択肢 2不正解
- ソウハクヒはクワ科のマグワ等の根皮を原料とし、利尿作用などを期待して使われます。
- 選択肢 3不正解
- サンキライはサルトリイバラ科のサルトリイバラ等の根茎を原料とし、利尿作用などを期待して使われます。
- 選択肢 4正解
- ウワウルシは利尿作用のほか、アルブチンを含み尿路の殺菌消毒効果を期待して配合されるので正解です。
- 選択肢 5不正解
- キササゲはノウゼンカズラ科のキササゲ等の果実を原料とし、利尿作用を期待して使われます。
覚えるポイント
- ウワウルシ=利尿作用+尿路の殺菌消毒効果(アルブチン)
間違えやすいところ
- モクツウやキササゲも利尿の生薬ですが、「尿路の殺菌消毒」の特徴を持つのはウワウルシである点を見落とさないようにします。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題・正答(長野県)
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.17 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
眼科用薬の正しい取扱いと注意点
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / 点眼方法 / 使用期限 / コンタクトレンズ / 緑内障
眼科用薬に関する記述について、正しい正誤の組合せはどれか。 a 点眼薬は、一度に何滴も点眼しても効果が増すわけではなく、むしろ薬液が鼻腔内へ流れ込み、鼻粘膜や喉から吸収されて、副作用を起こしやすくなる。 b 点眼薬の容器に記載されている使用期限は、未開封の状態におけるものであり、容器が開封されてから長期間を経過した製品は、使用を避けるべきである。 c 全ての点眼薬は、ソフトコンタクトレンズを装着したままの点眼を避けることとされている。 d 一般用医薬品の点眼薬には、緑内障の症状改善を目的とした製品がある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
眼科用薬は涙をためる部分(結膜嚢)の容量が限られるため、1回1滴で十分です。開封後は雑菌が増えやすいので、期限に関わらず早めに使い切ります。一般用医薬品には緑内障の改善薬はありません。
解き方
- 記述aについて、結膜嚢の容量(約30μL)を超えた余分な薬液が鼻涙管から全身に回り、副作用を招く危険を確認します(正)。
- 記述bについて、使用期限は未開封のときのもので、開封後は無菌でなくなるため、長く経過した製品は使えないことを確認します(正)。
- 記述cについて、人工涙液などソフトコンタクトレンズをつけたまま使える点眼薬もあるため、「全て」とする記述を誤りと判断します(誤)。
- 記述dについて、一般用医薬品の点眼薬には緑内障の症状改善を目的としたものはないことを確認します(誤)。
- 選択肢 1不正解
- bが正、cが誤なので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- dが誤り(一般用の点眼薬に緑内障改善薬はない)なので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが正、dが誤なので誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aが正、cが誤なので誤りです。
覚えるポイント
- 点眼は1回1滴で十分(何滴もさすと全身移行して副作用の原因になる)
- 一般用医薬品に緑内障を改善する点眼薬はない
間違えやすいところ
- ソフトコンタクトレンズをつけたまま使える人工涙液などの例外があるため、「全ての点眼薬」という表現を見逃さないこと。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題・正答(長野県)
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.18 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
眼科用薬の配合成分とその作用機序
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / クロモグリク酸ナトリウム / クロルフェニラミンマレイン酸塩 / プラノプロフェン
ある眼科用薬(有効成分:クロモグリク酸ナトリウム 1%、クロルフェニラミンマレイン酸塩 0.03%、プラノプロフェン 0.05%、コンドロイチン硫酸エステルナトリウム 0.5%)に関する記述について、正しい正誤の組合せはどれか。 a クロモグリク酸ナトリウムは、肥満細胞からのヒスタミン遊離を抑える作用を示す。 b クロルフェニラミンマレイン酸塩は、炎症を生じた眼粘膜の組織修復を促す作用を示す。 c プラノプロフェンは、ヒスタミンの働きを抑えることにより、目の痒みを和らげる作用を示す。
解答・解説を表示
解答
1
解説
アレルギー性の点眼薬は、成分ごとに働き方が違います。クロモグリク酸ナトリウムは肥満細胞からのヒスタミン放出を抑え(抗アレルギー)、抗ヒスタミン成分は受容体をふさぎ、プラノプロフェンはプロスタグランジンという炎症物質の産生を抑えて炎症をしずめます。
解き方
- aについて、クロモグリク酸ナトリウムは肥満細胞を安定させ、ヒスタミンが出るのを抑える抗アレルギー作用をもつことを確かめる(正しい)。
- bについて、クロルフェニラミンマレイン酸塩は抗ヒスタミン成分であり、組織を修復する作用ではないことを確かめる(誤り)。
- cについて、プラノプロフェンは非ステロイド性抗炎症成分(NSAIDs)で、プロスタグランジンの生成を抑えて炎症をしずめる成分だと確かめる(誤り)。
- 選択肢 1正解
- aが正しく、bとcが誤りなので、この組合せが正解です。
- 選択肢 2不正解
- aは正しく、cは誤りなので、この組合せは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aは正しく、bは誤りなので、この組合せは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bとcが誤りなので、この組合せは誤りです。
覚えるポイント
- クロモグリク酸=肥満細胞からのケミカルメディエーター遊離抑制
- プラノプロフェン=非ステロイド性抗炎症成分(プロスタグランジン産生抑制)
間違えやすいところ
- プラノプロフェンを抗ヒスタミン成分や組織修復成分と取り違えないように、働き方を整理しよう。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題・正答(長野県)
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.18 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
皮膚に用いる消毒薬の殺菌スペクトルと副作用
主な医薬品とその作用 · 皮膚消毒薬 / アクリノール / クロルヘキシジングルコン酸塩 / ヨウ素系殺菌消毒成分 / アナフィラキシー
皮膚に用いる消毒薬とその成分に関する記述について、正しい正誤の組合せはどれか。 a アクリノールは、真菌、結核菌、ウイルスに対して殺菌消毒作用を示すが、連鎖球菌、黄色ブドウ球菌に対する殺菌消毒作用はない。 b クロルヘキシジングルコン酸塩は、結核菌やウイルスに対する殺菌消毒作用を示す。 c ヨウ素系殺菌消毒成分は、外用薬として用いた場合でも、まれにショック(アナフィラキシー)のような全身性の重篤な副作用を生じることがある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
アクリノールやクロルヘキシジンは結核菌やウイルスには効かず、主に一般の細菌などに効きます。ヨウ素系の殺菌消毒薬は、粘膜や傷口から吸収されて、外用でもアナフィラキシーを起こす危険があります。
解き方
- 記述aについて、アクリノールは連鎖球菌や黄色ブドウ球菌などの一般細菌に効き、真菌・結核菌・ウイルスには効かない(記述と正反対)ことを確認します(誤)。
- 記述bについて、クロルヘキシジングルコン酸塩は一般細菌や真菌に効きますが、結核菌やウイルスには効かない点を確認します(誤)。
- 記述cについて、ポビドンヨードなどのヨウ素系殺菌消毒成分は、外用でもアナフィラキシーショックを起こすおそれがあることを確認します(正)。
- 選択肢 1不正解
- aが誤り(アクリノールは一般細菌に効き、ウイルス等には効かない)なので誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが誤、cが正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤り(クロルヘキシジンは結核菌やウイルスに効かない)なので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aとbが誤り、cが正なので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤り、cが正なので誤りです。
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覚えるポイント
- アクリノール・クロルヘキシジンは「結核菌」「ウイルス」には無効
- ヨウ素系成分は外用でもアナフィラキシーを起こすことがある
間違えやすいところ
- 各消毒薬の殺菌スペクトルの有効・無効を、あべこべに覚えないよう注意します。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題・正答(長野県)
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.19 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
外皮用薬及びその成分の作用と安全性
主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / 抗炎症成分 / 局所麻酔成分 / 知覚神経麻痺成分
外皮用薬及びその成分に関する記述a~cについて、正誤の正しい組合せを1つ選びなさい。 a ケトプロフェンは、ステロイド性抗炎症成分に分類される。 b ジフェンヒドラミンは、湿疹、皮膚炎、かぶれ等の一時的かつ部分的な皮膚症状の緩和を目的として用いられるが、副作用として、患部の腫れが現れることがある。 c アンモニアは、皮下の知覚神経に麻痺を起こさせる成分として、主に虫さされによる痒みに用いられるが、皮膚刺激性が強いため、粘膜や目の周りへの使用は避ける必要がある。
解答・解説を表示
解答
1
解説
外皮用薬の抗炎症成分は、ステロイド性と非ステロイド性に分かれます。かゆみや痛みを和らげる成分には、抗ヒスタミン成分や局所麻酔成分など、いろいろな働きのものがあります。そのため、成分ごとの分類と作用を区別して覚えることが大切です。
解き方
- 記述aのケトプロフェンがステロイド性か非ステロイド性かを確かめ、誤りだと判断します。
- 記述bのジフェンヒドラミンの働きと、外用したときの腫れなどの副作用を確かめ、正しいと判断します。
- 記述cのアンモニアが知覚神経を麻痺させることと、粘膜への刺激の注意点を確かめ、正しいと判断します。
- 選択肢 1正解
- aは誤りで、bとcは正しいので、この組合せが正解です。
- 選択肢 2不正解
- cは正しいので、この組合せは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aを正、bとcを誤りとしている点が誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aを正しいとしている点が誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bを誤りとしている点が誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- ケトプロフェンはプロスタグランジン産生を抑える非ステロイド性抗炎症成分(NSAIDs)に分類されます。
- b:正
- 抗ヒスタミン成分であるジフェンヒドラミン等は、外用による副作用として患部の腫れや皮膚刺激感等が生じることがあります。
- c:正
- アンモニアは皮下の知覚神経を麻痺させて痒みを和らげますが、強い刺激性があるため粘膜や目の周りへの使用は避けなければなりません。
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覚えるポイント
- ケトプロフェンは非ステロイド性抗炎症成分(NSAIDs)に分類される代表的な外用成分です。
間違えやすいところ
- アンモニアが知覚神経を麻痺させてかゆみを鎮める成分であることを、他の局所麻酔成分と混同しないようにしましょう。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験の手引きに基づく出題条件
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.19 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
歯や口中に用いる薬とその成分の作用
主な医薬品とその作用 · 歯痛薬 / チモール / ヒノキチオール / 歯槽膿漏薬
歯や口中に用いる薬とその成分に関する記述a~cについて、正誤の正しい組合せを1つ選びなさい。 a 歯痛薬(外用)は、歯の齲蝕(むし歯)による歯痛を応急的に鎮めることを目的としており、歯の齲蝕が修復されることはない。 b チモールは、齲蝕により露出した歯髄を通っている知覚神経の伝達を遮断して痛みを鎮めることを目的として用いられる局所麻酔成分である。 c 歯槽膿漏薬には、歯肉溝(歯と歯肉の境目にある溝)での細菌の繁殖を抑える作用(殺菌消毒作用)のほか、抗炎症作用なども期待してヒノキチオールが配合されている場合がある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
外用の歯痛薬は、むし歯そのものを治すのではなく、痛みを一時的に和らげるための薬です。配合される成分には、知覚神経の伝達を止める局所麻酔成分や、患部を清潔にする殺菌消毒成分、炎症を抑える成分があります。
解き方
- 記述aの外用歯痛薬が応急的な鎮痛を目的とし、むし歯そのものを治さないことを確かめ、正しいと判断します。
- 記述bのチモールが局所麻酔成分ではなく殺菌消毒成分であることを確かめ、誤りと判断します。
- 記述cのヒノキチオールが殺菌消毒作用と抗炎症作用の両方を持つことを確かめ、正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aを誤り、bを正しいとしている点が誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bを正しい、cを誤りとしている点が誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aとcを誤りとしている点が誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが正しく、bが誤り、cが正しいので、この組合せが正解です。
答えの内訳
- a:正
- 歯痛薬(外用)はう蝕による痛みを一時的・応急的に和らげるものであり、虫歯そのものを修復・治療する効果はありません。
- b:誤
- チモールは殺菌消毒成分であり、知覚神経の伝達を遮断する局所麻酔成分ではありません。
- c:正
- ヒノキチオールは殺菌消毒作用のほか抗炎症作用なども有しており、歯槽膿漏薬に配合されることがあります。
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覚えるポイント
- チモールは殺菌消毒成分、アミノ安息香酸エチルやジブカイン塩酸塩は局所麻酔成分です。
間違えやすいところ
- チモールを局所麻酔成分と取り違えたり、外用歯痛薬でむし歯が治ると誤解しないように注意しましょう。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験の手引きに基づく出題条件
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.20 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
禁煙補助剤の適正使用と相互作用
主な医薬品とその作用 · 禁煙補助剤 / ニコチン / 相互作用 / 使用上の注意
禁煙補助剤に関する記述a~cについて、正誤の正しい組合せを1つ選びなさい。 a 口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が増加するため、咀嚼剤は口腔内を酸性にする食品を摂取した後しばらくは使用を避けることとされている。 b 妊婦又は妊娠していると思われる女性は、禁煙することが推奨されるため、積極的に禁煙補助剤を使用することが望ましい。 c アドレナリン作動成分が配合された医薬品(鎮咳去痰薬、鼻炎用薬等)との併用により、アドレナリン作動成分の作用を減弱させるおそれがある。
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解答
5
解説
禁煙補助剤は、ニコチンを口や皮膚から補い、離脱症状(禁煙時のつらさ)をやわらげる薬です。ただしニコチン自体に、交感神経を刺激する作用や血管を縮める作用、胎児に悪影響を与える性質があります。
解き方
- 記述aの酸性のときにニコチンが口の粘膜から吸収されにくくなることを確かめ、誤りと判断します。
- 記述bの妊婦に対して禁煙補助剤が使えないこと(ニコチンの胎児への害)を確かめ、誤りと判断します。
- 記述cのアドレナリン作動成分と併用すると交感神経の刺激が強まることを確かめ、誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aとcを正しいとしている点が誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cを正しいとしている点が誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bを正しいとしている点が誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aとbを正しいとしている点が誤りです。
- 選択肢 5正解
- a、b、cすべてを誤りとしていて、これが正解です。
答えの内訳
- a:誤
- 口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が低下するため、酸性の飲食物を摂取した直後は使用を避ける必要があります。
- b:誤
- ニコチンは胎盤通過性があり胎児の発育障害等を引き起こすおそれがあるため、妊婦等は禁煙補助剤を使用してはなりません。
- c:誤
- ニコチンは交感神経系を刺激するため、アドレナリン作動成分と併用すると血圧上昇等の作用が増強されるおそれがあります。
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覚えるポイント
- 禁煙補助剤は口腔内が酸性になると吸収が低下し、交感神経刺激成分の作用を増強させます。
間違えやすいところ
- 禁煙が望まれる妊婦でも、ニコチンを含む禁煙補助剤は使ってはいけない点に注意してください。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験の手引きに基づく出題条件
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.20 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
滋養強壮保健薬とその成分の特徴
主な医薬品とその作用 · 滋養強壮保健薬 / ビタミンB6 / システイン / タウリン / インヨウカク
滋養強壮保健薬とその成分に関する記述a~dについて、正誤の正しい組合せを1つ選びなさい。 a ビタミンB6主薬製剤は、口角炎(唇の両端の腫れ・ひび割れ)、口唇炎(唇の腫れ・ひび割れ)、口内炎の症状の緩和に用いられる。 b システインは、皮膚におけるメラニンの生成を抑えるとともに、皮膚の新陳代謝を活発にしてメラニンの排出を促す働きがあるとされる。 c アミノエチルスルホン酸(タウリン)は、軟骨組織の主成分で、軟骨成分を形成及び修復する働きがあるとされる。 d インヨウカクは、イネ科のハトムギの種皮を除いた種子を基原とする生薬で、肌荒れやいぼに用いられる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
滋養強壮保健薬には、いろいろなビタミン、アミノ酸成分、動物や植物の生薬が配合されています。それぞれ栄養を補う、組織の代謝を高める、疲労を回復させるなど、働き方が異なります。だから成分ごとの特徴を区別して理解することが大切です。
解き方
- 記述aのビタミンB6が口角炎や口内炎に使われることを確かめ、正しいと判断します。
- 記述bのシステインがメラニンの生成を抑え、新陳代謝を高める働きを確かめ、正しいと判断します。
- 記述cの軟骨組織についての記述がコンドロイチン硫酸ナトリウムのものであることを確かめ、誤りと判断します。
- 記述dのハトムギを基原とする生薬がヨクイニンであることを確かめ、誤りと判断します。
- 選択肢 1正解
- aが正しく、bも正しく、cとdが誤りなので、この組合せが正解です。
- 選択肢 2不正解
- bを誤り、cとdを正しいとしている点が誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aを誤り、cとdを正しいとしている点が誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aとbを誤り、cを正しいとしている点が誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bを誤り、dを正しいとしている点が誤りです。
答えの内訳
- a:正
- ビタミンB6はアミノ酸の代謝に関与し、口角炎、口唇炎、口内炎などの粘膜症状の緩和に用いられます。
- b:正
- システインは含硫アミノ酸で、メラニン生成を抑え皮膚の代謝を促してメラニン排出を促進します。
- c:誤
- 軟骨組織の主成分として関節の形成・修復を助けるのはコンドロイチン硫酸ナトリウムです。タウリンは肝機能改善や筋肉疲労回復を助けます。
- d:誤
- ハトムギの種子を基原とするのはヨクイニンです。インヨウカクはメギ科のイカリソウなどを基原とし、滋養強壮・強精に用いられます。
覚えるポイント
- ハトムギの種子はヨクイニン、イカリソウはインヨウカク、軟骨成分はコンドロイチンです。
間違えやすいところ
- タウリン(肝機能や筋肉疲労の回復)とコンドロイチン硫酸(関節の軟骨成分)の働きを取り違えないようにしましょう。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験の手引きに基づく出題条件
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.21 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
漢方処方製剤の基本的な特徴と適正使用
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 証 / 適正使用 / 食品との相互作用
漢方処方製剤に関する記述a~dについて、正誤の正しい組合せを1つ選びなさい。 a 漢方処方は、処方全体としての適用性等、その性質からみて処方自体が一つの有効成分として独立したものという見方をすべきものである。 b 漢方薬を使用する場合、漢方独自の病態認識である「証」に基づいて用いることが、有効性及び安全性を確保するために重要である。 c 漢方処方製剤は、症状の原因となる体質の改善を主眼としているものが多く、比較的長期間(1ヶ月位)継続して服用されることがある。 d 生薬成分の中には、食品(ハーブ等)として流通しているものもあるため、漢方処方製剤を販売する際は、食品として当該生薬成分を摂取していると思われる人に対して、漢方処方製剤の適正使用が促されることが重要である。
解答・解説を表示
解答
5
解説
漢方処方製剤は、生薬を単純に足し合わせたものではなく、処方全体がまとまって効果を表す薬です。そのため、一人ひとりの体質や症状の状態である「証」に合わせて選ぶことと、食品などから同じ成分をとりすぎないように注意することが基本です。
解き方
- 記述aの処方全体が一つの有効成分としてとらえられる性質を確かめ、正しいと判断します。
- 記述bの「証」に基づく選択が有効性と安全性に大切であることを確かめ、正しいと判断します。
- 記述cの体質改善を目的としたときの服用期間(1ヶ月くらい)を確かめ、正しいと判断します。
- 記述dの食品からとる生薬成分との重なりに対する適正使用の確認が大切であることを確かめ、正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- dを誤りとしている点が誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cを誤りとしている点が誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bを誤りとしている点が誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aを誤りとしている点が誤りです。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dのすべてが正しいので、この組合せが正解です。
答えの内訳
- a:正
- 漢方処方は複数の生薬が組み合わさることで処方全体として独自の効果を発揮するため、処方全体が一つの独立した有効成分とみなされます。
- b:正
- 個人の体質や症状の状態である「証」に合わせて処方を選択することが、有効性と安全性を高めるために必須です。
- c:正
- 体質改善を主眼とする処方では、効果判定のために1ヶ月程度継続して用いられることがあります。
- d:正
- 生薬成分がハーブ等として食品にも含まれるため、過剰摂取や相互作用を防ぐための適正使用の指導が重要です。
覚えるポイント
- 漢方処方製剤は処方全体が1つの有効成分とみなされ、「証」に基づき使用されます。
間違えやすいところ
- 漢方薬だから副作用がないわけではありません。証(体質や症状の状態)が合わないと、効果が出ないばかりか副作用が起きます。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験の手引きに基づく出題条件
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.21 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
消毒薬の殺菌スペクトルと取扱い上の注意
主な医薬品とその作用 · 消毒薬 / クレゾール石ケン液 / 塩素系殺菌消毒成分 / 誤付着時の処置
消毒薬とその成分に関する記述a~cについて、正誤の正しい組合せを1つ選びなさい。 a クレゾール石ケン液は、結核菌を含む一般細菌類、真菌類に対して比較的広い殺菌消毒作用を示すが、大部分のウイルスに対する殺菌消毒作用はない。 b サラシ粉などの塩素系殺菌消毒成分は、その酸化力で一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に対する殺菌消毒作用を示し、皮膚刺激性が弱いため、専ら人体の消毒に用いられる。 c 消毒薬が誤って皮膚に付着した場合、速やかに酸はアルカリで中和し、アルカリは酸で中和する処置を行う。
解答・解説を表示
解答
2
解説
消毒薬は、成分ごとに効果を発揮する相手(細菌、結核菌、真菌、ウイルス)が異なります。また刺激性の強さも違うため、使う場所を選ぶ必要があります。皮膚に付いたときは、中和せずに大量の水で洗い流すことが大切です。
解き方
- 記述aのクレゾール石ケン液の殺菌スペクトル(結核菌・真菌には有効、ウイルスには無効)を確かめ、正しいと判断します。
- 記述bのサラシ粉などの塩素系成分が刺激が強く、人体の消毒には使えないことを確かめ、誤りと判断します。
- 記述cの皮膚に付いたときの応急処置が、中和ではなく大量の水での洗浄であることを確かめ、誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- bを正しいとしている点が誤りなので、この組合せは誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが正しく、bとcが誤りなので、この組合せが正解です。
- 選択肢 3不正解
- aを誤りとしている点が誤りなので、この組合せは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aを誤り、bとcを正しいとした点が誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aを誤り、cを正しいとした点が誤りなので、この組合せは誤りです。
答えの内訳
- a:正
- クレゾール石ケン液は結核菌を含む細菌・真菌に有効ですが、大部分のウイルスに対する抗ウイルス効果はありません。
- b:誤
- サラシ粉や次亜塩素酸ナトリウム等の塩素系殺菌消毒成分は皮膚刺激性が非常に強いため、人体の消毒には用いず器具や環境等の消毒に用いられます。
- c:誤
- 皮膚に付着した場合、中和熱等によって組織損傷を悪化させるおそれがあるため、中和剤を用いず直ちに大量の水で洗い流す必要があります。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 塩素系殺菌消毒成分は皮膚刺激性が強いため人体には使用せず、付着時は中和せず大量の水で洗います。
間違えやすいところ
- やけど(化学熱傷)を起こすおそれがあるため、酸やアルカリが付いても中和剤を反応させてはいけません。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験の手引きに基づく出題条件
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.22 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
衛生害虫の生態と防除法
主な医薬品とその作用 · 衛生害虫 / ゴキブリ / シラミ / トコジラミ / 屋内塵性ダニ
衛生害虫の種類と防除に関する記述のうち、正しいものの組合せを1つ選びなさい。 a 燻蒸処理は、ゴキブリの卵内にも医薬品の成分が浸透するため、殺虫効果が高い。 b シラミは、種類ごとに宿主を厳密に選択しないため、ペット等に寄生しているシラミによる被害がしばしば発生している。 c トコジラミは、シラミの一種でなくカメムシ目に属する昆虫で、ナンキンムシとも呼ばれる。 d 屋内塵性ダニであるヒョウヒダニ類やケナガコナダニは、ヒトを刺すことはないが、ダニの糞や死骸がアレルゲンとなって気管支喘息やアトピー性皮膚炎などを引き起こすことがある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
衛生害虫を駆除・防除するときは、それぞれの害虫の生態の特徴をふまえた対策が必要です。たとえば、ゴキブリの卵は薬がしみ込みにくく、シラミは宿主(すみつく相手)が決まっており、ダニは刺さなくてもアレルギーの原因になります。
解き方
- 記述aのゴキブリの卵鞘(卵を包む殻)に燻蒸剤がしみ込まないことを確かめ、誤りと判断します。
- 記述bのシラミの宿主特異性が厳密で、ペットからヒトには寄生しないことを確かめ、誤りと判断します。
- 記述cのトコジラミがカメムシ目(別名ナンキンムシ)であることを確かめ、正しいと判断します。
- 記述dの屋内塵性ダニが刺さず、糞や死骸がアレルゲンになることを確かめ、正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aは誤った記述なので、含めると誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aは誤った記述なので、含めると誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bは誤った記述なので、含めると誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bは誤った記述なので、含めると誤りです。
- 選択肢 5正解
- cとdはどちらも正しい記述なので、この組合せが正解です。
答えの内訳
- a:誤
- ゴキブリの卵は硬い殻(卵鞘)に覆われており医薬品成分が内部へ浸透しないため、燻蒸処理は卵には無効です。
- b:誤
- シラミは厳密な宿主特異性を持つため、ヒトに寄生するシラミがペット等から感染することはありません。
- c:正
- トコジラミ(ナンキンムシ)はシラミの仲間ではなくカメムシ目(半翅目)に属する昆虫です。
- d:正
- ヒョウヒダニ類やケナガコナダニは人を吸血・刺咬することはありませんが、糞や死骸が吸入性アレルゲンとなります。
覚えるポイント
- ゴキブリの卵鞘には薬剤が効かず、シラミは宿主特異性が高いためペットからうつりません。
間違えやすいところ
- トコジラミは名前に「シラミ」と付きますが、シラミ目ではなくカメムシ目の昆虫です。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験の手引きに基づく出題条件
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.22 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
殺虫剤・忌避剤の作用機序と適正使用
主な医薬品とその作用 · 殺虫剤 / ピレスロイド系 / カーバメイト系 / ディート / 忌避剤
殺虫剤・忌避剤とその成分に関する記述a~dについて、正誤の正しい組合せを1つ選びなさい。 a 殺虫剤の使用に当たっては、殺虫作用に対する抵抗性が生じるのを避けるため、同じ殺虫成分を長期間連用せず、いくつかの殺虫成分を順番に使用していくことが望ましい。 b ピレスロイド系殺虫成分は、除虫菊の成分から開発された成分で、比較的速やかに自然分解して残効性が低い。 c カーバメイト系殺虫成分は、アセチルコリンエステラーゼと不可逆的に結合してその働きを阻害する。 d ディートは、年齢による使用制限がない忌避成分で、蚊やマダニなどに対して効果を発揮する。
解答・解説を表示
解答
1
解説
殺虫成分には、ピレスロイド系、有機リン系(アセチルコリンエステラーゼを不可逆的に阻害)、カーバメイト系(同じ酵素を可逆的に阻害)などがあります。忌避成分のディートには、小さな子どもに対する厳しい使用制限があります。
解き方
- 記述aの抵抗性(薬が効きにくくなること)を防ぐために、成分を順番に使う必要があることを確かめ、正しいと判断します。
- 記述bのピレスロイド系が除虫菊から作られ、自然に分解されやすく残効性が低いことを確かめ、正しいと判断します。
- 記述cのカーバメイト系が「可逆的」阻害(有機リン系が「不可逆的」阻害)であることを確かめ、誤りと判断します。
- 記述dのディートに年齢による使用制限があることを確かめ、誤りと判断します。
- 選択肢 1正解
- aが正しく、bも正しく、cとdが誤りなので、この組合せが正解です。
- 選択肢 2不正解
- bを誤り、cを正しいとしている点が誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aを誤り、cを正しいとしている点が誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aを誤り、dを正しいとしている点が誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aとbを誤り、cとdを正しいとしている点が誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 同一系統の殺虫剤を連続使用すると抵抗性害虫が生じやすいため、異なる作用機序の成分をローテーションで使用することが推奨されます。
- b:正
- ピレスロイド系成分は除虫菊のピレトリンを模して開発され、光や空気で速やかに分解するため環境への残効性が低く安全性が高いです。
- c:誤
- カーバメイト系殺虫成分はアセチルコリンエステラーゼを可逆的に阻害します。不可逆的に阻害するのは有機リン系殺虫成分です。
- d:誤
- ディートは生後6ヶ月未満の乳児に使用不可など年齢による使用制限があります。年齢制限がないのはイカリジンです。
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覚えるポイント
- 有機リン系はコリンエステラーゼを不可逆的阻害、カーバメイト系は可逆的阻害です。
間違えやすいところ
- ディートには年齢制限(生後6ヶ月未満は不可など)がありますが、イカリジンには小児の使用回数や年齢の制限がありません。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験の手引きに基づく出題条件
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.23 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の適正使用情報
医薬品の適正使用と安全対策 · 適正使用情報 / 情報提供 / 添付文書
医薬品の適正使用情報に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 医薬品は、効能・効果、用法・用量、起こり得る副作用等、その適正な使用のために必要な情報(適正使用情報)を伴って初めて医薬品としての機能を発揮するものである。 b 要指導医薬品又は一般用医薬品の場合、添付文書や製品表示に記載されている適正使用情報は、一般の生活者に理解しやすい平易な表現でなされている。 c 一般用医薬品は、薬剤師、登録販売者その他の医薬関係者から提供された情報に基づき、一般の生活者が購入し、自己の判断で使用するものである。 d 医薬品の販売等に従事する専門家は、医薬品を購入し、又は使用する生活者の状況に関わらず添付文書に記載されている内容全てを説明する必要がある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品は適正使用情報があってこそ力を発揮し、専門家は購入者の状況に応じて情報提供します。一般用医薬品は生活者が自分の判断で使うため、誰にでも分かる平易な情報が必要だからです。
解き方
- 記述a、b、cが手引きの内容と一致しているので、それぞれ正しいと確認します。
- 記述dは「状況に関わらず全て説明する」と一律に義務づけている点が誤りだと見分けます。
- 選択肢 1不正解
- 記述cは正しく、記述dは誤りなので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aと記述cがどちらも正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bと記述cがどちらも正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤なので、これが正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aと記述bがどちらも正しいので、この組み合わせは間違いです。
答えの内訳
- a:正
- 医薬品は適正使用情報を伴って初めて医薬品としての十分な機能を発揮するため正しいです。
- b:正
- 要指導医薬品や一般用医薬品の適正使用情報は、一般の生活者が理解しやすい平易な表現で記載されています。
- c:正
- 一般用医薬品は医薬関係者からの情報提供を受け、生活者が自己の判断で使用するものであるため正しいです。
- d:誤
- 購入者等の状況に応じて実効性ある適切な情報提供を行うべきであり、状況に関わらず全てを説明する必要はありません。
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覚えるポイント
- 一般用医薬品の添付文書は一般生活者に分かりやすい平易な表現で書かれています。
間違えやすいところ
- 販売時の情報提供は、全てを読み上げるのではなく、購入者の状態や希望に合わせて行うのが大切です。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和6年4月版)第5章「医薬品の適正使用・安全対策」
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.24 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の添付文書の構成と記載事項
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書 / 記載事項 / 養生訓
一般用医薬品の添付文書に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 病気の予防・症状の改善につながる事項(いわゆる「養生訓」)は、一般の生活者に分かりやすく示すために、必ず記載しなければならない。 b 添付文書の販売名の上部に、「使用にあたって、この説明文書を必ず読むこと。また、必要なときに読めるよう大切に保存すること。」等の文言が記載されている。 c 添付文書には、医薬品の有効成分の名称及び分量の記載と併せ、添加物として配合されている成分も記載されている(人体に直接使用しない検査薬等を除く)。
解答・解説を表示
解答
1
解説
養生訓は必ず載せるものではなく、必要に応じて記載されます。添付文書には注意喚起文や成分表示など、統一した記載ルールがあるからです。
解き方
- 記述aの「必ず記載しなければならない」は誤りで、必ず載せる事項ではないと判断します。
- 記述bとcが、手引きに書かれた添付文書の決まりや構成と一致していると確認します。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bが正、cが正なので、これが正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは必ず載せる事項ではないので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは正しい内容なので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤で記述cが正なので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 5不正解
- 記述bとcがどちらも正しいので、この組み合わせは間違いです。
答えの内訳
- a:誤
- 病気の予防・症状の改善につながる事項(養生訓)は、必要に応じて記載されるものであり、必ず記載しなければならないものではありません。
- b:正
- 販売名の上部には、使用にあたって添付文書を必ず読み大切に保管する旨の注意文言が記載されています。
- c:正
- 有効成分の名称・分量とともに、アレルギー等の注意を喚起するため添加物として配合されている成分も記載されます。
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覚えるポイント
- 養生訓は必ず記載する事項ではなく、必要に応じて記載される事項です。
間違えやすいところ
- 添加物はアレルギーなどの観点から記載が求められます。「有効成分だけ書けばよい」と誤解しないようにしましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和6年4月版)第5章「医薬品の適正使用・安全対策」
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.24 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
添付文書の使用上の注意
医薬品の適正使用と安全対策 · 使用上の注意 / 相談すること / 副作用の初期症状
一般用医薬品の添付文書の使用上の注意に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 「相談すること」の項目に「妊娠又は妊娠していると思われる人」と記載されている医薬品は、ヒトにおける具体的な悪影響が判明しているものに限定されている。 b 一般的な副作用として記載されている症状であっても、発疹や発赤などのように、重篤な副作用の初期症状である可能性がある。 c 局所に適用する医薬品の添付文書には、患部の状態によっては症状を悪化させたり、誤った部位に使用すると副作用を生じたりするおそれがあるため、使用を避けるべき患部の状態、適用部位等に分けて簡潔に記載されている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
妊婦への注意は動物実験の結果なども含めて広く書かれます。発疹のような軽い症状でも、重い副作用の前兆になることがあるからです。
解き方
- 記述aの「ヒトでの悪影響が分かっているものだけ」という部分が誤りだと確認します。
- 記述bとcが手引きの内容と一致していて正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤で記述cが正なので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが正なので、これが正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述cが正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが誤っているので、この組み合わせは間違いです。
答えの内訳
- a:誤
- ヒトにおける悪影響が判明しているものだけでなく、動物実験で催奇形性等の報告がある場合なども含まれます。
- b:正
- 発疹・発赤などは一般的な副作用として現れるほか、重篤な皮膚粘膜眼症候群等の初期症状である可能性もあります。
- c:正
- 局所適用薬では、悪化や副作用を防ぐため、使用を避ける患部状態や部位が具体的に分けて簡潔に記載されます。
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覚えるポイント
- 妊婦の注意喚起は動物実験で催奇形性が報告されている場合も対象となります。
間違えやすいところ
- 発疹や発赤は軽い副作用に分けられることが多いですが、重い副作用の初期症状の場合もあるので見落とさないようにします。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和6年4月版)第5章「医薬品の適正使用・安全対策」
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.25 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
添付文書のその他の注意等の記載
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書 / その他の注意 / 妊娠検査薬 / 軽微な症状の持続
一般用医薬品の添付文書に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 「その他の注意」の項目には、容認される軽微な症状について、「次の症状があらわれることがある」として記載されている。 b 妊娠検査薬では、専門家による購入者等への情報提供の参考として、検出感度も併せて記載されている。 c 抗ヒスタミン薬を服用した際の眠気のように薬理作用から発現が予測され、容認される軽微な症状の持続又は増強がみられた場合には、いったん使用を中止した上で専門家に相談する旨が記載されている。
解答・解説を表示
解答
4
解説
添付文書には、副作用だけでなく、薬の作用から予測できる軽い症状や検査薬の感度なども書かれます。適正に使うために必要な情報を過不足なく伝えるためです。
解き方
- 記述a、b、cの内容が、添付文書の書き方の決まりや手引きと合っているか順に照らし合わせます。
- a、b、cがすべて正しい記述だと確認します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bも正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aと記述cも正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 3不正解
- すべて正しい記述なので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが正、cが正なので、これが正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aも正しいので、この組み合わせは間違いです。
答えの内訳
- a:正
- 「その他の注意」等において、容認される軽微な症状について「次の症状があらわれることがある」などと記載されます。
- b:正
- 妊娠検査薬の添付文書には、情報提供の参考として検出感度(hCG濃度)が記載されています。
- c:正
- 眠気等の軽微な症状であっても、持続や増強が見られる場合は使用を中止し相談するよう記載されています。
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覚えるポイント
- 妊娠検査薬の添付文書には検出感度も情報提供の参考として記載されています。
間違えやすいところ
- 予測できる軽い症状でも、強くなったり続いたりするときは「使用を中止して専門家に相談」です。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和6年4月版)第5章「医薬品の適正使用・安全対策」
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.25 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
保管及び取扱い上の注意
医薬品の適正使用と安全対策 · 保管及び取扱い上の注意 / シロップ剤 / エアゾール製品 / 点眼薬
一般用医薬品の保管及び取扱い上の注意に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a シロップ剤は、室温との急な温度差で変質するおそれがあるため、冷蔵庫内で保管してはならない。 b エアゾール製品の添付文書には、「保管及び取扱い上の注意」の項目中に高圧ガス保安法(昭和26年法律第204号)に基づく注意事項が記載されている。 c 点眼薬の添付文書には、複数の使用者間で使い回されると、使用に際して薬液に細菌汚染があった場合に、別の使用者に感染するおそれがあるため、添付文書には「他の人と共用しないこと」と記載されている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
シロップ剤は開栓後、冷蔵庫などの冷暗所に保管するのが望ましいです。品質を保ち、細菌の繁殖や二次汚染を防ぐためです。
解き方
- 記述aの「冷蔵庫内で保管してはならない」が誤りだと判断します。
- 記述bの高圧ガス保安法による注意と、記述cの点眼薬の共用禁止が正しいと確認します。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bが正、cが正なので、これが正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤で記述cが正なので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが誤で、記述bとcが正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 4不正解
- 記述cが正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが誤で記述bが正しいので、この組み合わせは間違いです。
答えの内訳
- a:誤
- シロップ剤は変質しやすいため、開栓後は冷蔵庫などの冷暗所に保管することが望ましいとされています。「保管してはならない」は誤りです。
- b:正
- 高圧ガスを使用したエアゾール製品には、高圧ガス保安法に基づく高温注意等の記載がなされます。
- c:正
- 感染症の媒介や細菌汚染の拡大を防ぐため、点眼薬には「他の人と共用しないこと」と記載されます。
覚えるポイント
- シロップ剤は開栓後は密栓して冷蔵庫等に保管します。
間違えやすいところ
- シロップ剤は冷蔵庫に入れてはいけないと誤解されがちですが、開栓後は細菌の繁殖を防ぐため冷蔵庫での保管が勧められます。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和6年4月版)第5章「医薬品の適正使用・安全対策」
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.26 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の外箱等の表示
医薬品の適正使用と安全対策 · 製品表示 / 配置期限 / アルコール含有量 / 使用期限
一般用医薬品の製品表示に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 配置販売される医薬品の使用期限の表示は、「配置期限」として記載される場合がある。 b 1回服用量中 0.1 mL を超えるアルコールを含有する内服液剤(滋養強壮を目的とするもの)については、アルコールを含有する旨及びその分量が記載されている。 c すべての一般用医薬品について、使用期限の法的な表示義務がある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
使用期限の法的な表示義務があるのは、保存状態が良くても3年以内に品質が変わるおそれのある医薬品などです。すべての医薬品が対象なわけではありません。
解き方
- 記述aの配置期限という表示が正しいことを確認します。
- 記述bの「1回量中0.1mL超」というアルコール表示の基準が正しいことを確認します。
- 記述cの「すべての一般用医薬品に法的な表示義務がある」が誤りだと見分けます。
- 選択肢 1不正解
- 記述aとbが正しく、記述cが誤りなので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 2不正解
- 記述bが正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが正、cが誤なので、これが正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正しいので、この組み合わせは間違いです。
答えの内訳
- a:正
- 配置販売品目では、使用期限に代えて「配置期限」と記載されることがあります。
- b:正
- 滋養強壮内服液剤等で1回服用量中0.1mLを超えるアルコールを含む場合、アルコールを含有する旨およびその分量の記載が必要です。
- c:誤
- 法的な表示義務があるのは適切な保存条件下で3年以内に性状や品質が変化するおそれのある医薬品等であり、「すべての医薬品」ではありません。
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覚えるポイント
- 法的な使用期限の表示義務は3年以内に変質するものに限られますが、実際には自主的にほぼ全製品に記載されています。
間違えやすいところ
- アルコールの表示基準は「1回量中0.1mLを超える場合」です。この数値を正確に覚えましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和6年4月版)第5章「医薬品の適正使用・安全対策」
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.26 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品・医療機器等安全性情報報告制度
医薬品の適正使用と安全対策 · 安全性情報報告制度 / 医薬関係者 / 登録販売者 / 厚生労働大臣への報告
医薬品・医療機器等安全性情報報告制度に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 本制度は、医薬品の使用、販売等に携わり、副作用等が疑われる事例に直接に接する医薬関係者からの情報を広く収集することによって、医薬品の安全対策のより着実な実施を図ることを目的としている。 b 医薬関係者は、医薬品の副作用等によるものと疑われる健康被害の発生を知った場合において、保健衛生上の危害の発生又は拡大を防止するため必要があると認めるときは、その旨を厚生労働大臣に報告しなければならない。 c 登録販売者は、本制度に基づく報告を行う医薬関係者として位置づけられている。
解答・解説を表示
解答
4
解説
この制度は医薬関係者から副作用などの情報を広く集めて安全対策に役立てるものです。登録販売者も医薬関係者に含まれ、報告の対象になります。
解き方
- 記述aの制度の目的が正しいことを確認します。
- 記述bの報告義務の内容が条文や手引きと一致していると確認します。
- 記述cの、登録販売者が報告する医薬関係者に含まれることを確認します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bとcも正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aとbも正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aとcも正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが正、cが正なので、これが正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:正
- 医薬関係者から広く副作用等の情報を収集し安全対策の着実な実施を図る制度であり正しいです。
- b:正
- 法第68条の10第2項に基づき、医薬関係者は必要があると認めるときは厚生労働大臣に報告しなければなりません。
- c:正
- 登録販売者も医薬関係者の一員として本制度に基づく報告を行う主体に位置づけられています。
覚えるポイント
- 登録販売者も医薬品・医療機器等安全性情報報告制度における「医薬関係者」に含まれます。
間違えやすいところ
- 登録販売者は医師や薬剤師と違って対象外だと思い込みやすいので、注意しましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和6年4月版)第5章「医薬品の適正使用・安全対策」
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.27 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
緊急安全性情報(イエローレター)
医薬品の適正使用と安全対策 · 緊急安全性情報 / イエローレター / 小柴胡湯 / 医療機器
緊急安全性情報に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 緊急安全性情報は、A4サイズの黄色地の印刷物で、イエローレターとも呼ばれる。 b 緊急安全性情報の対象になるのは医薬品のみであり、医療機器は対象にならない。 c 小柴胡湯による間質性肺炎に関する緊急安全性情報のように、一般用医薬品に関係する緊急安全性情報が発出されたことがある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
緊急安全性情報(イエローレター)は、重大な安全上の問題が起きたとき1か月以内に伝えられます。医薬品だけでなく医療機器なども対象で、一般用医薬品で出た例もあります。
解き方
- 記述aのイエローレターの様式と名前が正しいことを確認します。
- 記述bの「医薬品のみ」が誤りで、医療機器なども対象だと見分けます。
- 記述cの小柴胡湯による間質性肺炎での発出が事実だと確認します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが正で記述bが誤りなので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aとcが正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが誤で記述cが正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが誤、cが正なので、これが正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:正
- 緊急安全性情報はA4サイズの黄色地の印刷物で配布されるため「イエローレター」とも呼ばれます。
- b:誤
- 緊急安全性情報の対象は医薬品だけでなく、医療機器や再生医療等製品、医薬部外品なども対象となります。
- c:正
- 平成8年に小柴胡湯による間質性肺炎に関して、一般用医薬品も含めた緊急安全性情報が発出された事例があります。

関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 緊急安全性情報は医薬品だけでなく医療機器も対象となります。
間違えやすいところ
- 一般用医薬品には緊急安全性情報は出ないと思いがちですが、小柴胡湯による間質性肺炎の例があります。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和6年4月版)第5章「医薬品の適正使用・安全対策」
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.27 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品医療機器総合機構のホームページ情報の正誤判断
医薬品の適正使用と安全対策 · PMDAホームページ / 医薬品安全対策情報 / 副作用症例情報
独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)のホームページで提供されている情報に関する記述のうち、正しい組合せを1つ選べ。 a 医薬品の承認情報が掲載されている。 b 医薬品等の製品回収に関する情報は掲載されていない。 c 製造販売業者等や医療機関等から報告された、医薬品による副作用が疑われる症例情報が掲載されている。 d 要指導医薬品の添付文書情報は掲載されているが、一般用医薬品の添付文書情報は掲載されていない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)のウェブサイトには、医薬品に関する公式情報が幅広く載っている。承認情報・回収情報・添付文書情報・副作用が疑われる症例情報などが、一般の人と専門家の両方向けに公表されているからだ。
解き方
- 各記述がPMDAウェブサイトで本当に提供されている情報かどうか、一つずつ照らし合わせて確認する。
- 回収情報はないとするbと、一般用医薬品の添付文書はないとするdを誤りとし、aとcを正しいと判定する。
- 選択肢 1不正解
- aは承認情報が載っているので正しく、dは一般用医薬品の添付文書情報も載っているので誤りです。
- 選択肢 2正解
- aは正、bは誤、cは正、dは誤で、正しい組み合わせになっています。
- 選択肢 3不正解
- cは副作用が疑われる症例情報が実際に載っているので正しいです。だから不適です。
- 選択肢 4不正解
- bは回収情報が載っているので誤りで、cは載っているので正しいです。だから不適です。
- 選択肢 5不正解
- aは正、bは誤、dは誤なので、この組み合わせは適していません。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- PMDAのホームページには承認情報、回収情報、一般用医薬品を含む添付文書情報、副作用等症例情報が掲載されている。
間違えやすいところ
- 回収情報や一般用医薬品の添付文書はPMDAの対象外だと思い込まないよう気をつける。
出題の前提:令和7年度長野県登録販売者試験問題後半・問109(手引き別表・安全対策等)
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.28 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の添付文書情報に関する正誤判断
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書の改訂 / 使用上の注意 / 購入者相談対応
医薬品の添付文書情報に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 添付文書の内容は、医薬品の有効性・安全性等に係る新たな知見、使用に係る情報に基づき、2年に1回、必ず改訂される。 b 一般用医薬品の添付文書に「使用上の注意」として記載される内容は、配合成分等の記載からある程度読み取ることが可能である。 c 購入者等が抱く疑問等に対する答えは添付文書に記載されていることが多く、そうした相談対応において、添付文書情報は有用である。
解答・解説を表示
解答
1
解説
添付文書は医薬品を正しく使うための大切な文書で、有効性や安全性について新しい知見が出ると、決まった周期を待たずにそのつど改訂される。使用上の注意は配合成分の働きと深く関わり、購入者への説明や相談対応に添付文書の理解が欠かせないからだ。
解き方
- 添付文書が決まった周期で改訂されるのか、必要に応じてそのつど改訂されるのかを考える。
- 配合成分と使用上の注意の関わり、購入者の相談での添付文書の役立ち方を確かめる。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bが正、cが正で、正しい組み合わせになっています。
- 選択肢 2不正解
- aは2年に1回必ずではなくそのつど改訂されるので誤り、cは役に立つので正です。だから不適です。
- 選択肢 3不正解
- aは誤りで、bは配合成分からある程度読み取れるので正しいです。だから不適です。
- 選択肢 4不正解
- bとcはどちらも正しい記述なので、この組み合わせは適していません。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 添付文書の改訂は定期的な年数ごとではなく、新たな知見や情報に基づき「随時」改訂される。
間違えやすいところ
- 2年に1回改訂されるという決まった周期の書き方を、そのまま正しいと思い込まないよう注意する。
出題の前提:令和7年度長野県登録販売者試験問題後半・問110
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.28 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
制酸薬の配合成分と添付文書上の「相談すること(基礎疾患)」
医薬品の適正使用と安全対策 · 制酸薬 / ロートエキス / 抗コリン成分 / 心臓病
ある制酸薬(3包中:銅クロロフィリンカリウム120mg、無水リン酸水素カルシウム1020mg、沈降炭酸カルシウム1020mg、水酸化マグネシウム960mg、ロートエキス30mg)の添付文書の「相談すること」の項目中に「次の診断を受けた人」として記載されている基礎疾患等を1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
2
解説
ロートエキスなどの抗コリン作用を持つ成分は、心臓の動きを速めて心臓に負担をかけるおそれがある。そのため心臓病と診断された人は、服用前に専門家へ相談することとされている。カルシウムやマグネシウムなどの無機塩類も心臓や腎臓に影響することがある。
解き方
- 処方に含まれる成分、特にロートエキスの相談することに当てはまる病気を洗い出す。
- ロートエキスなどの抗コリン成分は心臓病の人で症状を悪化させるおそれがあるので、相談することに心臓病が当てはまると判断する。
- 選択肢 1不正解
- 全身性エリテマトーデスはイブプロフェンなどの消炎鎮痛薬で相談することになりますが、この処方の対象ではありません。
- 選択肢 2正解
- ロートエキスを含むため心拍数が増えて心臓病を悪化させるおそれがあり、心臓病の人は相談することとされています。
- 選択肢 3不正解
- 貧血はこの処方の相談することに当てはまる基礎疾患ではありません。
- 選択肢 4不正解
- 糖尿病は主にアドレナリン作動薬やステロイドで注意されますが、この処方には当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- 肝臓病はアセトアミノフェンなどで注意されますが、この処方で明確に当てはまるのは心臓病です。

関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- ロートエキス(抗コリン成分)を含む胃腸薬では、心拍数増加のおそれから「心臓病」の診断を受けた人は相談すること。
間違えやすいところ
- 制酸成分は腎臓病、ロートエキスは心臓病・緑内障・排尿困難と、関係する病気を分けて覚えておく。
出題の前提:令和7年度長野県登録販売者試験問題後半・問111(添付文書使用上の注意別表)
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.29 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
アレルギー既往歴と「してはいけないこと」該当成分の正誤判断
医薬品の適正使用と安全対策 · 使用上の注意 / してはいけないこと / アレルギー既往歴 / 交差感作
一般用医薬品の添付文書の「次の人は使用(服用)しないこと」の項目中に記載されるアレルギーの既往歴と、それに関連する主な成分・薬効群の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 喘息を起こしたことがある人 ― インドメタシンが配合された外用鎮痛消炎薬 b 牛乳によるアレルギー症状を起こしたことがある人 ― リゾチーム塩酸塩 c チアプロフェン酸を含有する解熱鎮痛薬によるアレルギー症状を起こしたことがある人 ― ケトプロフェンが配合された外用鎮痛消炎薬 d オクトクリレンを含有する製品によるアレルギー症状を起こしたことがある人 ― ロペラミド塩酸塩
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解答
2
解説
添付文書のしてはいけないことには、重いアレルギーを防ぐため、成分の特徴や交差アレルギー(似た物質どうしで起きるアレルギー)の既往歴が書かれている。リゾチーム塩酸塩は鶏卵由来、オクトクリレンとの交差光線過敏症はケトプロフェン、外用の消炎鎮痛薬はアスピリン喘息の既往歴で使用が禁止とされている。
解き方
- a:インドメタシンなどの外用消炎鎮痛薬と喘息の既往歴の関係を確かめる(正)。
- b:リゾチーム塩酸塩の原料アレルゲンを確かめる(鶏卵で牛乳ではないので誤)。
- c:ケトプロフェンとチアプロフェン酸などの交差過敏症の関係を確かめる(正)。
- d:オクトクリレンのアレルギー歴で禁止される薬を確かめる(ケトプロフェンでロペラミドではないので誤)。
- 選択肢 1不正解
- bは鶏卵アレルギーが当てはまるので誤りです(牛乳アレルギーはタンニン酸アルブミンなど)。だから不適です。
- 選択肢 2正解
- aは正、bは誤、cは正、dは誤で、正しい組み合わせになっています。
- 選択肢 3不正解
- cは正しく、dはケトプロフェン外用薬が禁止されるので誤りです。だから不適です。
- 選択肢 4不正解
- aは正、bとdは誤りなので、この組み合わせは適していません。
- 選択肢 5不正解
- aは正、bは誤、cは正なので、この組み合わせは適していません。

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覚えるポイント
- リゾチーム塩酸塩=鶏卵アレルギー。オクトクリレン・チアプロフェン酸既往歴=ケトプロフェン外用薬。
間違えやすいところ
- 牛乳アレルギー(タンニン酸アルブミンなど)と鶏卵アレルギー(リゾチーム)を混同しないようにする。
出題の前提:令和7年度長野県登録販売者試験問題後半・問112(別表「してはいけないこと」)
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.29 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
「15歳未満の小児」に使用(服用)しないこととされない成分の同定
医薬品の適正使用と安全対策 · 小児の禁忌 / ライ症候群 / アミノ安息香酸エチル / 局所麻酔成分
一般用医薬品の添付文書の「次の人は使用(服用)しないこと」の項目中に、「15歳未満の小児」と記載されている主な成分・薬効群等として、誤っているものを1つ選べ。
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解答
3
解説
15歳未満の小児が禁止される成分には、ライ症候群(アスピリンなどで起きる重い脳と肝臓の病気)のリスクがあるサリチル酸系、小児での安全性が確立していない睡眠改善薬(ジフェンヒドラミン)、オキセサゼインなどがある。一方、アミノ安息香酸エチルは6歳未満の小児が対象だ。
解き方
- それぞれの成分・薬効群の小児に対する年齢制限や禁止の決まりを確かめる。
- アミノ安息香酸エチルは6歳未満の小児が対象で、15歳未満の小児ではないと見きわめる。
- 選択肢 1不正解
- サリチル酸ナトリウムはサリチル酸系で、ライ症候群のおそれから15歳未満の小児には使いません。
- 選択肢 2不正解
- 抗ヒスタミン成分が主薬の睡眠改善薬は、小児での安全性が確立していないため15歳未満の小児には使いません。
- 選択肢 3正解
- アミノ安息香酸エチルが禁止されるのは6歳未満の小児(メトヘモグロビン血症のおそれ)で、15歳未満の小児ではないため誤り(正解)です。
- 選択肢 4不正解
- オキセサゼインは小児での安全性が確立していないため、15歳未満の小児には使いません。
- 選択肢 5不正解
- アスピリンはライ症候群のおそれから15歳未満の小児には使いません。
覚えるポイント
- アミノ安息香酸エチル=「6歳未満の小児」に使用しない(メトヘモグロビン血症)。
間違えやすいところ
- オキセサゼインやサリチル酸系と混同しやすいので、6歳未満という例外をしっかり覚える。
出題の前提:令和7年度長野県登録販売者試験問題後半・問113(別表「してはいけないこと」)
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.30 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
「相談すること」と記載されている対象者と関連成分の正誤判断
医薬品の適正使用と安全対策 · 相談すること / ロペラミド塩酸塩 / アスピリン / カンゾウ / ビタミンA
一般用医薬品の添付文書に「相談すること」と記載されている対象者と、それに関連する主な成分・薬効群等との関係の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 授乳中の人 ― ロペラミド塩酸塩 b 甲状腺機能障害の診断を受けた人 ― アスピリン c 高齢者 ― カンゾウが配合された内服薬(1日用量がカンゾウとして1g以上を含有する場合) d 妊娠3ヶ月以内の妊婦、妊娠していると思われる人又は妊娠を希望する人 ― ビタミンA主薬製剤
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解答
5
解説
相談することの対象者には、体の状態やもともとの病気で副作用のリスクが高くなる人が入る。ロペラミド塩酸塩は授乳中の人、カンゾウを1g以上含む製剤は高齢者(偽アルドステロン症のリスク)、ビタミンAの高用量製剤は胎児への影響から妊娠初期の女性が対象とされている。
解き方
- a:ロペラミド塩酸塩で授乳中の人への注意があることを確かめる(正)。
- b:アスピリンで相談することになる病気を確かめる(胃・十二指腸潰瘍や血液疾患などで、甲状腺機能障害ではないので誤)。
- c:カンゾウを含む内服薬で高齢者への注意があることを確かめる(正)。
- d:ビタミンA主薬製剤で妊娠3ヶ月以内などの注意があることを確かめる(正)。
- 選択肢 1不正解
- aは正、bは誤、cは正なので、この組み合わせは適していません。
- 選択肢 2不正解
- cとdはどちらも正しい記述なので、この組み合わせは適していません。
- 選択肢 3不正解
- aは正、bは誤、dは正なので、この組み合わせは適していません。
- 選択肢 4不正解
- bは誤りで、cは正しいので、この組み合わせは適していません。
- 選択肢 5正解
- aは正、bは誤、cは正、dは正で、正しい組み合わせになっています。

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覚えるポイント
- カンゾウ(1g以上)=高齢者は相談すること(偽アルドステロン症)。ビタミンA=妊娠3ヶ月以内の妊婦等は相談すること。
間違えやすいところ
- 甲状腺機能障害で相談することとなるのはポビドンヨードなどのヨウ素成分やアドレナリン作動薬である。
出題の前提:令和7年度長野県登録販売者試験問題後半・問114(別表「相談すること」)
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.30 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
「してはいけないこと」で「前立腺肥大による排尿困難」が記載されている成分の同定
医薬品の適正使用と安全対策 · プソイドエフェドリン塩酸塩 / 前立腺肥大 / 排尿困難 / してはいけないこと
次の医薬品成分のうち、一般用医薬品の添付文書の「次の人は使用(服用)しないこと」の項目中に、「次の症状がある人」として「前立腺肥大による排尿困難」と記載されているものを1つ選べ。
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解答
2
解説
抗コリン成分や交感神経を刺激する成分(アドレナリン作動成分)は、膀胱の筋肉をゆるめたり尿道の出口を縮めたりして、尿が出にくくなるおそれがある。特にプソイドエフェドリン塩酸塩は、前立腺肥大で排尿が難しい人には使用しないこと(禁止)とされている。
解き方
- 示された成分の中から、前立腺肥大による排尿困難をしてはいけないこと(禁止)としている成分を探す。
- プソイドエフェドリン塩酸塩が次の人は使用しないことの前立腺肥大による排尿困難に当てはまると確かめる。
- 選択肢 1不正解
- カフェインのしてはいけないことは胃潰瘍などで、前立腺肥大による排尿困難は当てはまりません。
- 選択肢 2正解
- プソイドエフェドリン塩酸塩は尿道の出口を縮めて排尿困難を悪化させるため、してはいけないこととされています。
- 選択肢 3不正解
- インドメタシンのしてはいけないことは喘息や妊娠後期の女性などです。
- 選択肢 4不正解
- 芍薬甘草湯のしてはいけないことは心臓病などです。
- 選択肢 5不正解
- 水酸化アルミニウムゲルのしてはいけないことは透析療法を受けている人などです。
覚えるポイント
- プソイドエフェドリン塩酸塩=前立腺肥大による排尿困難の人は「使用しないこと」(禁忌)。
間違えやすいところ
- 抗コリン薬の多くは排尿困難の人で相談することですが、プソイドエフェドリンはしてはいけないことである点に注意する。
出題の前提:令和7年度長野県登録販売者試験問題後半・問115(別表「してはいけないこと」)
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.30 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品副作用被害救済制度の給付要件・手続きの正誤判断
医薬品の適正使用と安全対策 · 医薬品副作用被害救済制度 / 自宅療養 / 障害年金請求期限 / 薬事審議会
医薬品副作用被害救済制度に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 医薬品の副作用による疾病のため、入院治療が必要と認められるが、やむをえず自宅療養を行った場合は、給付対象とならない。 b 障害年金の給付には請求期限はない。 c 健康被害が医薬品の副作用によるものかどうかなど、医学的薬学的判断を要する事項について薬事審議会の諮問・答申を経て、厚生労働大臣が判定した結果に基づいて、医療費等の給付が行われる。
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解答
1
解説
医薬品副作用被害救済制度では、医療費・医療手当の対象は入院治療が必要な程度の病気だが、やむをえず自宅で療養した場合も対象になる。障害年金や障害児養育年金には請求期限がなく、給付の判定は薬事審議会(旧・薬事・食品衛生審議会)の諮問・答申を経て厚生労働大臣が行う。
解き方
- a:入院治療が必要な程度で、やむをえず自宅療養した場合に給付されるかを判断する(対象なので誤)。
- b:それぞれの給付の請求期限を確かめる(障害年金には請求期限がないので正)。
- c:判定の手続き(PMDAから厚労大臣への申し出、薬事審議会への諮問・答申)を確かめる(正)。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bが正、cが正で、正しい組み合わせになっています。
- 選択肢 2不正解
- aはやむをえず自宅療養した場合も給付の対象になるので誤りです。だから不適です。
- 選択肢 3不正解
- cは薬事審議会の諮問・答申を経て厚生労働大臣が判定するので正しいです。だから不適です。
- 選択肢 4不正解
- aは誤りで、bとcは正しいので、この組み合わせは適していません。
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覚えるポイント
- 入院治療が必要な程度でやむをえず自宅療養した場合も救済制度の対象となる。障害年金には請求期限がない。
間違えやすいところ
- 入院治療という条件から、自宅療養はまったく対象外と勘違いしないよう注意する。
出題の前提:令和7年度長野県登録販売者試験問題後半・問116(手引き第5章 医薬品副作用被害救済制度)
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.31 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品PLセンターの機能と役割
医薬品の適正使用と安全対策 · 医薬品PLセンター / 製造物責任法 / 苦情処理・あっせん
医薬品PLセンターに関する次の記述(a~d)の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 医薬品副作用被害救済制度の対象とならないケースのうち、製品不良など、製薬企業に損害賠償責任がある場合には、医薬品PLセンターへの相談が推奨される。 b 医薬品PLセンターは、消費者から医薬品又は医薬部外品に関する苦情について申立ての相談を受け付けているが、健康被害に関する苦情以外の損害については、申立ての相談を受け付けていない。 c 医薬品PLセンターは、平成7年7月の製造物責任法の施行に伴い、日本製薬団体連合会が開設した。 d 医薬品PLセンターは、苦情を申し立てた消費者が製造販売元の企業と交渉するに当たって、公平・中立な立場に立ち、交渉の仲介や調整・あっせんを行い、裁判によらずに迅速な解決に導くことを目的としている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品PLセンターは、製造物責任法に合わせて日本製薬団体連合会が開設した、裁判を使わない紛争解決の機関です。なぜなら、医薬品や医薬部外品による健康被害やその他の損害についての消費者の苦情を、公正・中立な立場で仲介・あっせんし、素早い解決を図るためです。
解き方
- 医薬品PLセンターの対象範囲が健康被害だけに限られるかを確認します。財産的な損害も含まれるので、bを誤りと判断します。
- 開設した団体(日薬連)、設立の時期(製造物責任法が施行されたとき)、救済制度との役割の分け方、あっせんの機能の記述が正しいことを確認します。
- 選択肢 1正解
- a・c・dが正しく、bだけが誤りなので、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 2不正解
- bを正とし、cとdを誤としている点が間違いです。
- 選択肢 3不正解
- bを正とし、dを誤としている点が間違いです。
- 選択肢 4不正解
- a・c・dは正しい記述なので、すべて誤りとするこの選択肢は間違いです。
- 選択肢 5不正解
- aを誤、bを正とする組み合わせなので間違いです。
答えの内訳
- a:正
- 製薬企業の損害賠償責任に基づく損害については医薬品副作用被害救済制度の対象外となり、医薬品PLセンターが相談窓口となります。
- b:誤
- 医薬品PLセンターでは、健康被害だけでなく、製品不良による衣服の汚損等の財産的損害に関する苦情相談も受け付けています。
- c:正
- 医薬品PLセンターは、1995年(平成7年)7月の製造物責任法(PL法)施行に合わせて日本製薬団体連合会によって設立されました。
- d:正
- 医薬品PLセンターは中立・公正な立場から相談を受け付け、裁判外紛争解決手続(ADR)として当事者間の交渉の仲介・あっせんを行います。
覚えるポイント
- 医薬品PLセンターは健康被害だけでなく製品不良による物損等の被害相談も受け付けます。
間違えやすいところ
- 救済制度(PMDA)とPLセンター(日薬連の裁判外紛争解決機関)は役割や管轄が違うので、混同しないようにしましょう。
出題の前提:医薬品医療機器等法および登録販売者試験「試験問題作成に関する手引き」
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.31 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
製造販売業者による副作用等の15日以内報告義務
医薬品の適正使用と安全対策 · 企業報告制度 / 副作用等報告 / 報告期限
医薬品医療機器等法第68条の10第1項の規定に基づき、医薬品の製造販売業者が、その製造販売した医薬品について行う副作用等の報告において、15日以内に厚生労働大臣に報告することとされている事項に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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解答
4
解説
製造販売業者の副作用等の報告では、緊急性の高い事例は15日以内、それ以外のものは30日以内と期限が分かれます。なぜなら、危険の広がりを早く防ぐ必要がある情報を優先して届け出るためです。
解き方
- 製造販売業者に義務づけられた副作用等の報告期限には、15日以内と30日以内の2つの区分があることを思い出します。
- 「発生傾向が著しく変化したことを示す研究報告」は30日以内の報告事項なので、15日以内の報告事項としている選択肢4を誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 外国での製造・輸入・販売の中止や回収などの措置の情報は、危害の広がりを防ぐため15日以内に報告する必要があります。
- 選択肢 2不正解
- 新有効成分含有医薬品として承認後2年以内の国内の既知重篤な副作用症例(死亡を除く)は、15日以内の報告対象です。
- 選択肢 3不正解
- 感染症症例は、既知か未知かを問わず、重篤な国内事例(死亡を含む)は15日以内の報告事項です。
- 選択肢 4正解
- 副作用症例や感染症の発生傾向の著しい変化などを示す研究報告は、15日以内ではなく30日以内の報告義務です。
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覚えるポイント
- 研究報告や非重篤な副作用・感染症定期報告などは30日以内、外国での回収措置や重篤な感染症などは15日以内です。
間違えやすいところ
- 「研究報告」はすべて15日以内と思い込みやすいですが、発生傾向の変化などを示す研究報告は30日以内です。
出題の前提:医薬品医療機器等法第68条の10第1項および同法施行規則
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.32 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品副作用被害救済制度の対象医薬品
医薬品の適正使用と安全対策 · 医薬品副作用被害救済制度 / 救済給付の対象・対象外
次のうち、医薬品副作用被害救済制度の対象となる医薬品として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品副作用被害救済制度は、適正に使われた医薬品による重篤な健康被害を早く救済する制度です。ただし、人体に直接使用しない殺菌消毒剤・殺虫剤・殺鼠剤、一般用検査薬、日局ワセリンなどの一部は対象から外されています。
解き方
- 救済制度の対象から外れている医薬品(人体に直接使用しない殺菌消毒剤、殺虫剤、殺鼠剤、検査薬、一部の日本薬局方収載医薬品)を思い出します。
- 選択肢2の「人体に直接使用する殺菌消毒剤」はこの除外リストに入っていないので、救済の対象になる医薬品だと導きます。
- 選択肢 1不正解
- 日本薬局方収載医薬品のワセリンは、副作用被害救済制度の対象から外れた医薬品に指定されています。
- 選択肢 2正解
- 人体に直接使用する殺菌消毒剤は対象外に指定されていないので、救済制度の対象医薬品になります。
- 選択肢 3不正解
- 一般用検査薬は、人体に直接使われないことなどから救済制度の対象外です。
- 選択肢 4不正解
- 人体に直接使用しない殺虫剤は、救済制度の対象外の医薬品に指定されています。
- 選択肢 5不正解
- 殺鼠剤は、人体に直接使われないため救済制度の対象外の医薬品に指定されています。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 人体に「直接使用しない」殺菌消毒剤や殺虫剤等は対象外ですが、「直接使用する」ものは対象となります。
間違えやすいところ
- 「殺菌消毒剤」という言葉だけで対象外と決めつけず、人体に直接使用するかどうかの条件を確認しましょう。
出題の前提:独立行政法人医薬品医療機器総合機構法および同法施行令
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.32 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の適正使用のための啓発活動
医薬品の適正使用と安全対策 · 適正使用啓発活動 / 薬と健康の週間 / ダメ。ゼッタイ。普及運動
医薬品の適正使用のための啓発活動に関する次の記述(a~d)の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 医薬品の持つ特質及びその使用・取扱い等について正しい知識を広く生活者に浸透させることにより、保健衛生の維持向上に貢献することを目的とし、毎年10月17日~23日の1週間を「薬と健康の週間」としている。 b 医薬品医療機器等法第68条の3において、「国、都道府県、保健所を設置する市及び特別区は、関係機関及び関係団体の協力の下に、医薬品、医療機器及び再生医療等製品の適正な使用に関する啓発及び知識の普及に努める」と規定されている。 c 薬物乱用防止を一層推進するため、「ダメ。ゼッタイ。」普及運動が毎年6月20日~7月19日までの1ヶ月間実施されている。 d 医薬品の適正使用の重要性に関する啓発は、内容が正しく理解されないおそれがあるため、小中学生に行うべきではない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
薬の正しい使い方や乱用防止についての普及啓発は、法律に基づく行政の役割です。なぜなら、国民全体に正しい知識を広め、健康を守る必要があるからです。「薬と健康の週間(10月17日~23日)」や「ダメ。ゼッタイ。普及運動(6月20日~7月19日)」が行われ、子どもへの早い時期からの教育も大切とされています。
解き方
- 記述a・b・cについて、法律の条文や週間・運動の期間、目的が正しいことを確認します。
- 記述dについて、小中学生への早い時期からの医薬品適正使用教育はすすめられているので、誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aの「薬と健康の週間(10月17日~23日)」の記述は正しいので、aを誤とするこの選択肢は間違いです。
- 選択肢 2正解
- a・b・cが正しく、dが誤りなので、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 3不正解
- bとcはどちらも正しい記述なので、誤とするこの選択肢は間違いです。
- 選択肢 4不正解
- cが正しく、dが誤りなので、この選択肢は間違いです。
- 選択肢 5不正解
- aとbを誤、dを正とする組み合わせなので間違いです。
答えの内訳
- a:正
- 毎年10月17日~23日の1週間は、医薬品の正しい知識の浸透を目的とした「薬と健康の週間」と定められています。
- b:正
- 医薬品医療機器等法第68条の3において、国や地方自治体が適正使用の啓発及び知識の普及に努める旨が規定されています。
- c:正
- 「ダメ。ゼッタイ。」普及運動は、国連の「国際麻薬乱用撲滅デー」(6月26日)を中心に、毎年6月20日~7月19日の1ヶ月間実施されます。
- d:誤
- 小中学生の時期から医薬品の適正使用や薬物乱用防止に関する啓発活動を積極的に行うことが重要とされています。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 「薬と健康の週間」は10月17日~23日、「ダメ。ゼッタイ。普及運動」は6月20日~7月19日です。
間違えやすいところ
- 小中学生への啓発は「理解できないから行わない」のではなく、早い時期からの正しい知識の教育として積極的にすすめられています。
出題の前提:医薬品医療機器等法第68条の3および関係啓発事業実施要綱
出典:長野県『2025年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:841KB) p.33 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
2025年度 長野県 後半
参照した公式資料
長野県が公開した2025年度 長野県 後半の問題・解答資料です。
- 試験問題 後半(PDF:841KB) ↗ — www.pref.nagano.lg.jp(PDF・36ページ)
- 正答一覧(PDF:68KB) ↗ — www.pref.nagano.lg.jp(PDF・1ページ)

