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2025年度 関西広域連合 前半の概要
医薬品の本質と安全性・品質
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の本質 / 製造物責任法 / 専門家の役割
医薬品の本質に関する次の記述について、正しいものの組合せを選びなさい。
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解答
3
解説
医薬品は人の命や健康に直接はたらきかけるため、添付文書を読むだけでは十分ではなく、専門家が正しい情報を伝える必要があります。だから厳しい品質管理が求められ、PL法(製造物責任法)などの法的な責任も負います。
解き方
- 記述aは、一般用医薬品について生活者が誤解しにくいとしている点を検討し、誤りと判断します。
- 記述bの専門家が最新の情報を知る必要がある点と、記述cの品質保証の水準が大切な点を確認し、どちらも正しいと判断します。
- 記述dの医薬品にPL法(製造物責任法)が当てはまるかを検討し、誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは「誤解や認識不足を生じることはない」としていて誤りなので、この組合せは当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りなので、この組合せは当てはまりません。
- 選択肢 3正解
- 記述bとcはどちらも正しく、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- 記述dは「製造物責任法(PL法)の対象ではない」としていて誤りなので、この組合せは当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- 記述dが誤りなので、この組合せは当てはまりません。
覚えるポイント
- 一般用医薬品も製造物責任法(PL法)の対象となる製品です。
間違えやすいところ
- 添付文書を読めば一般の人は誤解なく理解できる、と決めつけないように注意します。
出題の前提:手引き「医薬品の本質」に準拠した出題です。
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.2 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
医薬品開発とリスク評価の基準(GCP・GLP・GPSP)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品のリスク評価 / GLP / GCP / GPSP
医薬品のリスク評価に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組合せを選びなさい。 新規に開発される医薬品のリスク評価は、医薬品開発の国際的な標準化(ハーモナイゼーション)制定の流れのなかで、個々の医薬品の用量-反応関係に基づいて、医薬品の安全性に関する非臨床試験の基準である( a )が制定されている。また、ヒトを対象とした臨床試験の実施の基準には、国際的に( b )が制定されている。さらに、製造販売後の調査及び試験の実施の基準として( c )が制定されている。
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解答
1
解説
医薬品は開発から販売後まで段階ごとに、国際的な決まりごとで管理されています。非臨床試験はGLP、ヒトを対象とする臨床試験はGCP、製造販売後の調査や試験はGPSP、安全管理はGVPという基準です。
解き方
- 安全性に関する非臨床試験(動物などを使う試験)の基準がGLP(Good Laboratory Practice)であることを確かめます。
- ヒトを対象とした臨床試験の実施基準がGCP(Good Clinical Practice)であることを確かめます。
- 製造販売後の調査および試験の実施基準がGPSP(Good Post-marketing Study Practice)であることを確かめ、組合せ1を選びます。
- 選択肢 1正解
- aにGLP、bにGCP、cにGPSPが入るので正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- cの製造販売後の調査・試験の基準はGVPではなくGPSPなので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aとbが入れかわり、cもGVPになっているので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aもbも、入る用語が間違っています。
- 選択肢 5不正解
- aの非臨床試験の基準がGVPになっているので誤りです。
覚えるポイント
- GLPは非臨床試験、GCPは臨床試験、GPSPは製造販売後調査・試験の基準です。
間違えやすいところ
- GPSP(製造販売後の調査・試験の基準)とGVP(安全を確保する管理の基準)は、名前も意味も取り違えやすいので注意します。
出題の前提:手引き「医薬品のリスク評価」の国際基準に関する記載に基づきます。
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.3 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
健康食品の定義と制度分類
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 健康食品 / 相互作用 / 機能性表示食品 / 特定保健用食品
健康食品に関する記述の正誤について、正しい組合せを選びなさい。
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解答
5
解説
健康食品は医薬品と相互作用(おたがいに影響し合うこと)を起こすことがあり、形の決まりもなくなりました。保健機能食品のうち、特定保健用食品は国が個別に審査し許可しますが、機能性表示食品は事業者の責任で国に届け出るだけです。
解き方
- 記述aの健康食品と医薬品の相互作用について検討し、妨げになることがあるので誤りと判断します。
- 記述bの形の規制について検討し、錠剤やカプセル状の健康食品は禁じられていないので誤りと判断します。
- 記述cの機能性表示食品について検討し、国の個別許可ではなく消費者庁への届出制なので誤りと判断します。
- 記述dの特定保健用食品について検討し、有効性や安全性を国が審査して許可した食品なので正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aを正、cを正、dを誤としているので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aを正としているので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cを正、dを誤としているので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aとbを正、dを誤としているので誤りです。
- 選択肢 5正解
- a誤、b誤、c誤、d正で、正しい組合せです。
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覚えるポイント
- 機能性表示食品は「事業者の責任で届出」、特定保健用食品は「国の個別審査・許可」です。
間違えやすいところ
- 機能性表示食品を、特定保健用食品のように国が個別に審査・許可したものと混同しないようにします。
出題の前提:手引き「健康食品」に関する保健機能食品制度の規定に基づきます。
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.4 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
セルフメディケーションとセルフメディケーション税制
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · セルフメディケーション / 受診勧奨 / セルフメディケーション税制
セルフメディケーションに関する記述の正誤について、正しい組合せを選びなさい。
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解答
3
解説
セルフメディケーションは、自分の健康を自分で守り、医療費を適正に保つのに役立つ取り組みです。そのため税制の控除制度がありますが、対象になるのは決まった成分を含む一般用医薬品などに限られます。
解き方
- 記述aのセルフメディケーションの意義と、記述bの登録販売者の役割(相談や受診勧奨)を確かめ、どちらも正しいと判断します。
- 記述cのセルフメディケーション税制が平成29年1月に始まった事実を確かめ、正しいと判断します。
- 記述dの税制の対象品目を確かめ、令和4年1月の見直し後も「全ての一般用医薬品」ではないので誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- cを誤、dを正としているので当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- aとbを誤としているので当てはまりません。
- 選択肢 3正解
- a正、b正、c正、d誤で、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- bを誤としているので当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- aを誤、dを正としているので当てはまりません。
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覚えるポイント
- セルフメディケーション税制の対象は、すべての一般用医薬品ではなく対象成分を含むものに限られます。
間違えやすいところ
- 令和4年の見直しで対象が広がったものの、すべてのOTC医薬品(一般用医薬品)が対象になったわけではない点に注意します。
出題の前提:手引き「適切な医薬品選択と受診勧奨」「セルフメディケーション税制」の記載に基づきます。
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.5 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
免疫の仕組みとアレルギー反応の特質
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 免疫 / アレルギー / 血管性浮腫 / 遺伝的要素
免疫及びアレルギーに関する記述の正誤について、正しい組合せを選びなさい。
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解答
5
解説
アレルギーは、体を守る仕組みである免疫が、行きすぎたり都合悪く現れたものです。原因になる物質はあらゆるものがあり得て、体質や遺伝も深く関わります。
解き方
- 記述aの免疫の基本(病原体などから体を守る反応)を確かめ、正しいと判断します。
- 記述bのアレルゲン(アレルギーの原因)の範囲を確かめ、あらゆる物質が原因になり得るので正しいと判断します。
- 記述cの症状(鼻炎、皮膚の症状、血管性浮腫など)を確かめ、正しいと判断します。
- 記述dの体質や遺伝の関わりを確かめ、正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述dを誤りとしているので当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- 記述cを誤りとしているので当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- 記述bを誤りとしているので当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- 記述aを誤りとしているので当てはまりません。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dのすべてが正しく、選択肢5が正解です。
覚えるポイント
- アレルギーは医薬品の有効成分だけでなく添加物を含むあらゆる物質で引き起こされる可能性があります。
間違えやすいところ
- 「あらゆる物質で起こり得る」という言い方を大げさだと決めつけて、誤りと判断しないようにします。
出題の前提:手引き「アレルギー(過敏反応)」の記載に基づきます。
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.6 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
医薬品の副作用とその対応
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 副作用の定義 / 自覚症状 / 受診勧奨
医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組合せを選びなさい。
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解答
2
解説
医薬品を使ったときに起こる好ましくない作用は、軽いものも含めてすべて副作用です。一般用医薬品では、重い副作用を確実に避けることが、使い続けることの利益よりも優先されます。
解き方
- 記述aで、眠気や口渇が副作用に含まれるかを確かめ、「含まれない」としているので誤りと判断します。
- 記述bで、副作用を避けることと使うのをやめることの優先順位を検討し、一般用医薬品では重い副作用を避けるのが優先なので誤りと判断します。
- 記述cで、自分では気づきにくい症状(検査の数値の異常など)もある点を確かめ、正しいと判断します。
- 記述dで、専門家が経過を聞き取り、必要なら医療機関への受診を勧める点を確かめ、正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aとbを正としているので誤りです。
- 選択肢 2正解
- a誤、b誤、c正、d正で、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- cを誤としているので当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- aとbを正、cとdを誤としているので当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- aを正、dを誤としているので当てはまりません。
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覚えるポイント
- 一般用医薬品では、重大な副作用を回避することがその使用を中断することによる不利益よりも優先されます。
間違えやすいところ
- 眠気や口渇のようなよくある身近な症状を、副作用ではないと決めつけてしまう誤りに注意します。
出題の前提:手引き「副作用」の記載に基づきます。
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.6 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
一般用医薬品の適正使用と専門家の対応
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 適正使用 / 用法用量 / 漫然使用の防止 / 乱用防止
医薬品の適正使用に関する記述の正誤について、正しい組合せを選びなさい。
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解答
1
解説
一般用医薬品は、症状をやわらげる対症療法の薬が多く、だらだら使い続けるのはよくありません。生活習慣を整えたり根本から治したりすることが大切で、大量購入など乱用のおそれがある人には販売を控える対応が必要です。
解き方
- 記述aの購入者に合わせた説明と、記述bの有効性と副作用を最小にする用法・用量の設定を確かめ、どちらも正しいと判断します。
- 記述cの、症状が一時的にやわらぐので使い続けようという考えを検討し、だらだらした連用は避けるべきなので誤りと判断します。
- 記述dの、大量・頻回の購入者への対応を検討し、乱用を防ぐために販売を控えるなどの対応が必要なので誤りと判断します。
- 選択肢 1正解
- a正、b正、c誤、d誤で、正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- aを誤、cを正としているので当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- aとbを誤、cとdを正としているので当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- aを誤、dを正としているので当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- bを誤としているので当てはまりません。
覚えるポイント
- 医薬品の大量購入や頻回購入など乱用のおそれがある場合には、必要に応じて販売を差し控えます。
間違えやすいところ
- 症状が一時的に抑えられているからといって、受診や生活習慣の改善をせずに使い続けることを勧めてはいけません。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用」「乱用等のおそれのある医薬品の販売」の規定に基づきます。
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.7 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
医薬品と食品・他剤との相互作用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 相互作用 / 体内動態 / 外用薬と食品 / 併用確認
複数の医薬品や食品による相互作用に関する記述の正誤について、正しい組合せを選びなさい。
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解答
1
解説
相互作用(薬どうしや薬と食品が影響し合うこと)は、吸収や代謝の過程だけでなく、受容体などの作用する場所でも起こります。外用薬と食品の間でも起こることがあります。処方薬を使っているときは、自分勝手に判断せず主治医や調剤薬剤師に確認するのが原則です。
解き方
- 記述aを検討し、薬のはたらきによる作用する場所での相互作用などもあるので、「〜の過程でのみ起こる」は誤りと判断します。
- 記述bの、相互作用を避けるために使用の前後を通じて摂取を控える必要がある点を確かめ、正しいと判断します。
- 記述cの、外用薬でも食品の影響を受けることがある点を確かめ、正しいと判断します。
- 記述dの、医療機関の処方薬と併用できるかについて検討し、販売する専門家が安易に併用できると判断せず、主治医や薬剤師への相談を勧めるべきなので誤りと判断します。
- 選択肢 1正解
- a誤、b正、c正、d誤で、正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- aを正、bを誤、dを正としているので当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- aとdを正としているので当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- aを正、bを誤としているので当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- cを誤、dを正としているので当てはまりません。
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覚えるポイント
- 医療機関で交付された薬剤を服用中の場合は、購入者自身が主治医や薬剤師に相談するよう案内します。
間違えやすいところ
- 相互作用は吸収・分布・代謝・排泄(ADME)だけでなく、作用する場所でも起こる点を見落としやすいので注意します。
出題の前提:手引き「相互作用」の体内動態および専門家の相談対応に関する記載に基づきます。
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.8 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
医薬品とアルコールの相互作用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 相互作用 / アルコール代謝 / アセトアミノフェン
医薬品とアルコールの相互作用に関する次の文章について、( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組合せを選びなさい。 アルコールは、主として肝臓で代謝されるため、酒類(アルコール)をよく摂取する者では、肝臓の代謝機能が高まっていることが多い。その結果、肝臓で代謝されるアセトアミノフェンなどでは、通常よりも( a )なり、薬効が( b )ことがある。また、代謝によって産生する物質(代謝産物)が人体に悪影響を及ぼす医薬品の場合には、副作用が( c )なる。
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解答
4
解説
お酒をよく飲む人では、肝臓で薬を分解する力が高まり、薬の効き目が弱まる一方で、有害な代謝物による副作用は出やすくなります。なぜならアルコールを分解する肝臓の働きが高まっているからです。
解き方
- 毎日お酒をよく飲む人では肝臓で薬を分解する力が高まり、薬が「代謝されやすく」なることを確かめます。
- 薬が早く分解されると血中濃度が下がって「薬効が十分に得られなくなる」こと、有害な代謝物で「副作用が現れやすく」なることを導きます。
- 選択肢 1不正解
- 毎日飲む人では薬は「代謝されやすく」なり、副作用も「現れやすく」なるため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 薬は代謝されやすく、薬効は弱まるので「強く現れる」とする点が誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 薬効は早く分解されて弱まり、副作用は「現れやすく」なるため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aは「代謝されやすく」、bは「十分に得られなくなる」、cは「現れやすく」で、文の内容と一致します。
- 選択肢 5不正解
- 有害な代謝物が増える薬では副作用は「現れやすく」なるため誤りです。
答えの内訳
- 空欄a:代謝されやすく
- 慢性的なアルコール摂取により肝臓の薬物代謝酵素が誘導され、通常よりも薬物が速やかに代謝されやすくなります。
- 空欄b:十分に得られなくなる
- 薬物の代謝が促進されて血中濃度が速やかに低下するため、目的とする薬効が十分に得られなくなることがあります。
- 空欄c:現れやすく
- 有害な代謝産物の産生量が増加することにより、肝障害などの副作用が通常よりも現れやすくなります。
覚えるポイント
- 常習飲酒者は肝代謝酵素が誘導されて薬効が減弱し、アセトアミノフェン等の有害代謝産物による副作用リスクが高まる。
間違えやすいところ
- 飲んだ直後のアルコールで薬の分解が妨げられ作用が強まる場合と、毎日飲むことで分解が速まり効果が弱まる場合を混同しないようにします。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂・令和5年4月改訂対応)「医薬品と食品・アルコールとの相互作用」
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.9 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
小児等への医薬品の使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児等の年齢区分 / 小児の生理学的特徴 / 血液脳関門 / 受診勧奨
小児等への医薬品の使用に関する記述の正誤について、正しい組合せを選びなさい。 a 「医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項」において、幼児とは、おおよその目安として、1歳以上7歳未満をいう。 b 小児は、大人と比べて身体の大きさに対して腸が長いため、服用した医薬品の吸収率が相対的に高い。 c 小児は、大人と比べて血液脳関門が発達しているため、中枢神経系に影響を与える医薬品で副作用を起こしにくい。 d 乳児は状態が急変しやすく、一般用医薬品の使用の適否が見極めにくいため、基本的には医師の診療を受けることが優先される。
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解答
5
解説
小児は体の器官や脳を守る関門がまだ発達しておらず、体重のわりに腸で薬を吸収しやすいため、大人と違って副作用が出やすい特徴があります。だから年齢や体の特徴に合わせた注意が必要です。
解き方
- 年齢の区分(乳児は1歳未満、幼児は1歳以上7歳未満、小児は7歳以上15歳未満)を確かめ、aを「正」と判断します。
- 小児の腸と脳への薬の移行の特徴を照らし合わせ、bは「正」、未発達のため副作用が出やすいcは「誤」と判断します。
- 乳児は急に状態が変わりやすく受診を優先するので、dを「正」とし、選択肢5を導きます。
- 選択肢 1不正解
- aは正しく、cは未発達で副作用が出やすいので誤りです。この組合せは合いません。
- 選択肢 2不正解
- bは正しく、cは誤りなので、この組合せは合いません。
- 選択肢 3不正解
- aは1歳以上7歳未満で正しいので、この組合せは合いません。
- 選択肢 4不正解
- bは正しく、cは誤り、dは正しいので、この組合せは合いません。
- 選択肢 5正解
- aは正、bは正、cは誤、dは正で、正しい組合せです。
答えの内訳
- a:正
- 小児の年齢区分において、幼児はおおよその目安として1歳以上7歳未満と規定されています。
- b:正
- 小児は大人に比べて身体の大きさに対する腸の割合が長く、服用した薬物の吸収率が相対的に高くなります。
- c:誤
- 小児は血液脳関門が未発達であるため、中枢神経系に影響を与える医薬品で中枢神経系の副作用を起こしやすいです。
- d:正
- 乳児は病態が急変しやすく適否の判断が困難なため、自己判断での一般用医薬品の使用を避け医師の診療を優先します。
覚えるポイント
- 小児の年齢区分:新生児(4週未満)、乳児(1歳未満)、幼児(1歳以上7歳未満)、小児(7歳以上15歳未満)。血液脳関門は未発達。
間違えやすいところ
- 脳を守る関門が「未発達」で中枢の副作用が「出やすい」のに、「発達して出にくい」とする引っかけに注意します。
出題の前提:手引き「小児・高齢者等への配慮(小児等)」
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.10 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
高齢者への医薬品の使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 高齢者の生理機能 / 基礎疾患 / 嚥下障害 / 情報提供への配慮
高齢者への医薬品の使用に関する記述の正誤について、正しい組合せを選びなさい。 a 一般に生理機能が衰えつつあり、特に、肝臓や腎臓の機能が低下していると若年時と比較して副作用を生じるリスクが低くなる。 b 持病(基礎疾患)を抱えていることが多いが、一般用医薬品の使用によって基礎疾患の症状が悪化することはない。 c 喉の筋肉が衰えて飲食物を飲み込む力が弱まっている(嚥下障害)場合があり、内服薬を使用する際に喉に詰まらせやすい。 d 細かい文字が見えづらく、添付文書や製品表示の記載を読み取るのが難しい場合等があり、情報提供や相談対応において特段の配慮が必要となる。
解答・解説を表示
解答
5
解説
高齢者は肝臓や腎臓の働きが落ちて薬が体に残りやすく、薬の効き目や副作用が出やすいので、複数の薬の併用や持病の悪化、のみ込む力の低下などに十分な注意が必要です。
解き方
- 高齢者は肝臓・腎臓の働きが落ちて血中濃度が上がり、副作用の危険は「高くなる」ので、aを「誤」とします。
- 一般用医薬品が持病を悪化させることがあるので、bを「誤」とします。
- のみ込みにくさや視力の低下についてのc・dを、それぞれ「正」と判断します。
- 選択肢 1不正解
- aとbは誤りで、cとdが正しいので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aは副作用の危険が高くなるので誤りです。この組合せは合いません。
- 選択肢 3不正解
- bは持病が悪化することがあるので誤りで、cとdが正しいため合いません。
- 選択肢 4不正解
- aは誤り、cとdは正しいので合いません。
- 選択肢 5正解
- aは誤、bは誤、cは正、dは正で、正しい組合せです。
答えの内訳
- a:誤
- 高齢者では肝機能や腎機能の低下に伴い薬物の代謝・排泄が遅れ、体内濃度が高くなりやすいため副作用リスクは高くなります。
- b:誤
- 一般用医薬品の成分が基礎疾患に影響を及ぼし、症状を悪化させたり治療を妨げたりすることがあります。
- c:正
- 喉の筋肉の衰えによる嚥下障害により、錠剤やカプセル剤等を喉に詰まらせたり気道に誤嚥したりしやすい傾向があります。
- d:正
- 視力や理解力の低下に配慮し、添付文書の文字が読みにくい場合はわかりやすく丁寧に口頭説明する等の配慮が必要です。
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覚えるポイント
- 高齢者は肝・腎機能低下で副作用リスクが増大する。一般用医薬品でも基礎疾患を悪化させるリスクがある。
間違えやすいところ
- 体の働きが落ちると薬の効き目も弱まり副作用の危険も「低くなる」と、取り違えないように注意します。
出題の前提:手引き「小児・高齢者等への配慮(高齢者)」
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.10 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
妊婦・授乳婦への医薬品の使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 妊婦 / 胎児への影響 / 瀉下薬の危険性 / 授乳婦と母乳移行
妊婦又は妊娠していると思われる女性及び母乳を与える女性(授乳婦)への医薬品の使用に関する記述の正誤について、正しい組合せを選びなさい。 a 妊娠の有無やその可能性については、購入者等にとって他人に知られたくない場合もあることから、一般用医薬品の販売等において専門家が情報提供や相談対応を行う際には、十分配慮することが必要である。 b 妊婦が一般用医薬品を使用する際には、妊婦の状態を通じて胎児に影響を及ぼすことがないよう配慮する必要がある。 c 便秘薬には、配合成分やその用量によっては、流産や早産を誘発するおそれがあるものがある。 d 医薬品の種類によっては、授乳婦が使用した医薬品の成分の一部が乳汁中に移行することが知られている。
解答・解説を表示
解答
5
解説
妊婦や授乳婦への薬は、胎盤を通じた胎児への影響や母乳への移行、子宮を縮める作用に注意し、妊娠の秘密にも配慮して対応する必要があります。母体の状態を通じても赤ちゃんに影響することがあるためです。
解き方
- 妊婦の秘密への配慮(a)と、胎児への直接・間接の影響への配慮(b)がどちらも正しいことを確かめます。
- 下剤の成分で子宮が縮み流産や早産の危険があること(c)と、母乳への移行(d)がどちらも正しいことを確かめます。
- すべて正しい記述(正・正・正・正)なので、選択肢5を選びます。
- 選択肢 1不正解
- dは薬が母乳に移行することで正しいので、dを誤とするこの選択肢は合いません。
- 選択肢 2不正解
- cは便秘薬が流産・早産を招くことで正しいので、cを誤とするこの選択肢は合いません。
- 選択肢 3不正解
- bは母体の状態を通じた胎児への影響で正しいので、bを誤とするこの選択肢は合いません。
- 選択肢 4不正解
- aは秘密への配慮として正しいので、aを誤とするこの選択肢は合いません。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dはすべて手引きに書かれているとおりの正しい記述です。
答えの内訳
- a:正
- 妊娠に関する情報は極めてデリケートなプライバシーであるため、相談応需時には周囲の環境も含めた十分な配慮が求められます。
- b:正
- 胎盤関門を通過する直接的な影響だけでなく、母体の循環動態等の変調を通じて胎児に間接的悪影響を及ぼすことへの配慮が必要です。
- c:正
- 刺激性瀉下成分などにより子宮収縮が誘発され、流産や早産を引き起こす危険性があります。
- d:正
- 母体が服用した薬物成分の一部は血液から母乳中へ移行し、乳児に影響を及ぼすことがあります。
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覚えるポイント
- 妊婦への刺激性瀉下薬は子宮収縮を誘発し流早産のリスクがある。母乳移行性のある医薬品にも注意する。
間違えやすいところ
- 胎児への影響は薬が胎盤を直接通る場合だけでなく、母体の血流の変化など状態を通じても起こる点を見落とさないようにします。
出題の前提:手引き「妊婦又は妊娠していると思われる女性、授乳婦」
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.11 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
プラセボ効果
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · プラセボ効果の定義 / 心理的作用・条件付け / 副作用様症状 / 医薬品使用の適否
プラセボ効果に関する記述の正誤について、正しい組合せを選びなさい。 a 医薬品を使用したとき、結果的又は偶発的に薬理作用によらない作用を生じることをプラセボ効果という。 b プラセボ効果によってもたらされる反応や変化は、望ましいもの(効果)だけであり、不都合なもの(副作用)はない。 c プラセボ効果は、条件付けによる生体反応は関与していないと考えられている。 d 一般用医薬品の使用によりもたらされた望ましい反応や変化が、プラセボ効果と思われるときは、その効果を目的として医薬品を使用するべきである。
解答・解説を表示
解答
4
解説
プラセボ効果は、薬の本来の作用ではなく、気持ちや条件付け(経験によって体が反応すること)で起こる効果です。良い変化だけでなく副作用のような不快な反応も出るので、これを狙って薬を使うべきではありません。
解き方
- プラセボ効果の基本的な意味から、aを「正」と判断します。
- 不快な症状も出ることからbを「誤」、条件付けも関係することからcを「誤」と判断します。
- プラセボ効果を目的に薬を使うのは認められないのでdを「誤」とし、選択肢4を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aは正しく、bとcは誤りなので合いません。
- 選択肢 2不正解
- cは条件付けも関係するので誤りで、この選択肢は合いません。
- 選択肢 3不正解
- bは副作用のような症状もあり誤り、dはプラセボ効果を狙う使用が不適切なので誤りです。
- 選択肢 4正解
- aは正、bは誤、cは誤、dは誤で、正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- aのプラセボ効果の意味は正しい記述なので合いません。
答えの内訳
- a:正
- 薬理作用によらず、使用したことによる心理的要因や暗示効果等で生じる反応をプラセボ効果といいます。
- b:誤
- プラセボ効果には望ましい改善効果だけでなく、望ましくない副作用様症状(ノセボ効果)も含まれます。
- c:誤
- プラセボ効果の発現には、過去の服用経験や環境による条件付け生体反応も深く関与していると考えられています。
- d:誤
- 本来の薬理作用に基づかないプラセボ効果を目的として医薬品を漫然と使用することは不適切です。
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覚えるポイント
- プラセボ効果には望ましくない反応(副作用様症状)も現れる。条件付けも関与する。プラセボ目的の使用は不可。
間違えやすいところ
- プラセボ効果は「良い効果(改善)だけ」と誤解しやすいですが、不快な症状(副作用のようなもの)も含まれます。
出題の前提:手引き「プラセボ効果」
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.12 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
医薬品の品質と保管陳列
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 経時変化 / 品質劣化 / 添加物 / 保管環境
医薬品の品質に関する記述の正誤について、正しい組合せを選びなさい。 a 医薬品は、適切な保管・陳列がなされていれば、経時変化による品質の劣化を避けることができる。 b 医薬品の品質が劣化した場合、人体に好ましくない作用をもたらす物質が生じることはあるが、医薬品の効き目が低下することはない。 c 医薬品に配合されている添加物成分は、高温や多湿、紫外線等によって品質が劣化することはない。 d 医薬品が保管・陳列される場所は、清潔性が保たれるとともに、その品質が十分保持される環境となるよう留意する必要がある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
医薬品は化学物質の集まりなので、正しく保管しても時間とともに有効成分が分解し、効き目が落ちたり有害な物ができたりします。添加物も含めて温度・湿度・光などを管理することがとても大切です。
解き方
- どのように保管しても時間による劣化は避けられないので、aを「誤」と判断します。
- 劣化すると効き目が落ちるので、bを「誤」と判断します。
- 添加物も熱や光で変質するので、cを「誤」と判断します。
- 保管・陳列場所の環境を保つことを求めたdを「正」とし、選択肢5を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aとcは誤りで、dが正しい記述なので合いません。
- 選択肢 2不正解
- aの時間による変化は正しく保管しても避けられないので誤りです。合いません。
- 選択肢 3不正解
- cの添加物も劣化するので誤りで、dは正しいため合いません。
- 選択肢 4不正解
- aとbは誤った記述なので合いません。
- 選択肢 5正解
- aは誤、bは誤、cは誤、dは正で、正しい組合せです。
答えの内訳
- a:誤
- 医薬品は適切な条件下で保管されていても、長期間の経過による品質の劣化を完全に避けることはできません。
- b:誤
- 有効成分の分解等により、有害物質の生成だけでなく、本来期待される薬効の低下も起こります。
- c:誤
- 有効成分のみならず、製剤に含まれる各種添加物も光・熱・湿度などの影響を受けて変質・劣化します。
- d:正
- 店舗等における医薬品の保管陳列場所は、清潔を保ち、温度・湿度・遮光等の適正な品質保持環境を整える必要があります。
覚えるポイント
- 適切な保管をしていても経時変化による劣化は避けられない。有効成分だけでなく添加物も劣化する。
間違えやすいところ
- 「正しく保管していれば時間がたっても劣化しない」という誤った思い込みに惑わされないようにします。
出題の前提:手引き「医薬品の品質」
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.12 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
一般用医薬品で対処可能な範囲と受診勧奨
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 一般用医薬品の役割 / 受診勧奨 / 非薬物療法 / 対処可能な範囲
一般用医薬品で対処可能な症状等の範囲に関する記述の正誤について、正しい組合せを選びなさい。 a 一般用医薬品は、医療機関での治療を受けるほどではない体調不良や疾病の初期段階、あるいは日常において、生活者が自らの疾病の治療、予防又は生活の質の改善・向上を図ることを目的として用いられる。 b 一般用医薬品を一定期間若しくは一定回数使用しても症状の改善がみられない場合は、他の一般用医薬品に変更し症状の改善を図るのが適当である。 c 一般用医薬品の販売等に従事する専門家による情報提供は、必ずしも医薬品の販売に結びつけるのでなく、医薬品の使用によらない対処を勧めることが適切な場合があることにも留意する必要がある。 d 症状が重いとき(例えば、高熱や激しい腹痛がある場合等)に、一般用医薬品を使用することは、一般用医薬品の役割にかんがみて、適切な対処といえる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
一般用医薬品は、軽い体調不良を自分で手当てするためのものです。使っても良くならない場合や、症状が重い場合には、早めに医療機関を受診することが安全のために欠かせません。
解き方
- 一般用医薬品の目的と範囲を確かめ、aを「正」と判断します。
- 良くならないときに別の一般用医薬品に変えるのは不適切(受診を勧めるべき)なので、bを「誤」と判断します。
- 薬以外の対処も含めた専門家の役割(c)を「正」、重い症状での使用の不適切さ(d)を「誤」と判断します。
- 選択肢 1不正解
- aは一般用医薬品の目的に合い正しく、bは受診を勧めるべきなので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bは誤り、cは正しく、dは重い症状を自分で対処するので誤りです。
- 選択肢 3正解
- aは正、bは誤、cは正、dは誤で、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- aは正しく、bとdが誤りなので合いません。
- 選択肢 5不正解
- dの高熱や激しい腹痛に一般用医薬品を使うのは不適切(誤)です。
答えの内訳
- a:正
- 一般用医薬品は、軽度な体調不良や疾病初期段階、QOLの維持・向上等を目的として用いられます。
- b:誤
- 一定期間使用しても改善しない場合は、重篤な疾患等の可能性があるため漫然と別剤に変更せず受診を勧奨します。
- c:正
- 生活習慣の改善や休養などの非薬物療法を案内し、医薬品の販売にとらわれない適切な対応が求められます。
- d:誤
- 高熱や激しい腹痛等の重篤な症状は一般用医薬品の対処範囲を超えており、速やかな医師の診療が必要です。
覚えるポイント
- 一定期間・回数使っても改善しない場合は漫然と他剤へ変更せず医療機関の受診を勧奨する。高熱や激痛は自己対処不可。
間違えやすいところ
- 薬が効かないときに「別の市販薬を次々に試す」ことを勧める記述に惑わされないようにします。
出題の前提:手引き「一般用医薬品の役割と対処可能な範囲」
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.13 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
登録販売者の販売姿勢とコミュニケーション
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 登録販売者の役割 / 業務範囲(第二類・第三類) / 常備薬の確認 / 広告・価格への留意
登録販売者の一般用医薬品を販売する際の姿勢に関する記述の正誤について、正しい組合せを選びなさい。 a 購入者側に情報提供を受けようとする意識が乏しい場合であっても、購入者側から医薬品の使用状況に係る情報をできる限り引き出し、可能な情報提供を行っていくためのコミュニケーション技術を身につけるべきである。 b 全ての一般用医薬品の販売、情報提供等を担う観点から、一般の生活者のセルフメディケーションに対して支援していくという姿勢で臨むことが基本となる。 c 一般用医薬品は、家庭における常備薬として購入されることも多いことから、その医薬品によって対処しようとする症状等が現にあるか把握するよう努めることが望ましい。 d 購入者等が、宣伝広告や販売価格等に基づいて漠然と製品を選択することがあることに留意しなければならない。
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解答
2
解説
登録販売者は第二類・第三類医薬品の適正使用を支える立場です。購入者が自分から情報を出さない場合や、広告・価格だけで選ぶ場合に気を配り、こちらから主体的に話を聞く姿勢が大切です。
解き方
- 専門家として情報を集め対話する力の大切さ(a)を「正」と判断します。
- 登録販売者が扱えるのは第一類を除いた一般用医薬品なので、「全ての一般用医薬品」とするbを「誤」と判断します。
- 常備用かすぐ使うかの状況の確認(c)と、広告・価格で漠然と選ぶことへの注意(d)を「正」と判断します。
- 選択肢 1不正解
- aは正しく、bは第一類を扱えないので誤りです。合いません。
- 選択肢 2正解
- aは正、bは誤、cは正、dは正で、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bの「全ての一般用医薬品」が誤りなので合いません。
- 選択肢 4不正解
- 記述dは正しい注意点なので、dを誤とするこの選択肢は合いません。
- 選択肢 5不正解
- 記述aは正しく、記述bは誤りなので合いません。
答えの内訳
- a:正
- 情報提供を求めていない購入者に対しても、潜在的なリスクを防ぐため対話から必要な情報を聞き出す技術が必要です。
- b:誤
- 登録販売者が販売・情報提供を担うのは「第二類医薬品及び第三類医薬品」であり、第一類医薬品を含む全ての医薬品ではありません。
- c:正
- 今すぐ使用するのか、予防・常備用としての購入なのかを確認し、適切な保管方法や使用期限等の情報を提供します。
- d:正
- CM等の広告や安売り価格のみに惹かれて本来の症状に合致しない薬を漠然と選ぶ購入者がいる点に留意すべきです。
覚えるポイント
- 登録販売者が取り扱えるのは第二類医薬品および第三類医薬品であり、第一類医薬品は薬剤師のみが販売・情報提供を行う。
間違えやすいところ
- 「全ての一般用医薬品」という表現を見落とし、登録販売者が第一類まで含めて扱えると誤解しないように注意します。
出題の前提:手引き「適切な医薬品選択と受診勧奨等の専門家としての関わり」
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.14 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
薬害訴訟と講じられた措置
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害 / 薬害訴訟 / 副作用被害救済制度
薬害訴訟と、その対応として講じられた措置との関係について、正しい組合せを1つ選べ。 a スモン訴訟:医薬品副作用被害救済制度の創設 b HIV訴訟:献血時の問診の充実 c CJD訴訟:生物由来製品による感染等被害救済制度の創設 d C型肝炎訴訟:製薬企業に対して感染症報告の義務化
解答・解説を表示
解答
3
解説
薬害訴訟をきっかけに、救済制度や安全対策、法改正が順番に整えられてきました。どの訴訟が、どの制度や対策につながったのかを正しく結びつけて覚えましょう。
解き方
- スモン訴訟が医薬品副作用被害救済制度を作るきっかけになったので、aは正しい。
- HIV訴訟が血液製剤の安全確保や献血時問診の充実につながったので、bは正しい。
- CJD訴訟が生物由来製品による感染等被害救済制度につながったので、cは正しい。
- 製薬企業への感染症報告の義務化はCJD訴訟がきっかけで、C型肝炎訴訟ではないのでdは誤り。
- よって「正・正・正・誤」の選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- cは「正」、dは「誤」なので、この組合せは間違いです。
- 選択肢 2不正解
- aとbはどちらも「正」なので、この組合せは間違いです。
- 選択肢 3正解
- a・b・cが正しく、dが誤りなので、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- bは「正」なので、この組合せは間違いです。
- 選択肢 5不正解
- aは「正」、dは「誤」なので、この組合せは間違いです。
答えの内訳
- a:正
- スモン訴訟を契機として、1979年に医薬品副作用被害救済基金法が成立し、医薬品副作用被害救済制度が創設されました。
- b:正
- HIV訴訟を契機として、安全な血液製剤の安定供給確保や献血時の問診の充実などの安全対策が講じられました。
- c:正
- CJD(クロイツフェルト・ヤコブ病)訴訟を契機として、生物由来製品による感染等被害救済制度が創設されました。
- d:誤
- 製薬企業に対して感染症報告が義務化された契機はCJD訴訟等であり、C型肝炎訴訟の対応としては特定フィブリノゲン鉱や特定血液凝固第IX因子製剤によるC型肝炎感染被害者救済特別措置法等が成立しました。
覚えるポイント
- スモン訴訟は副作用被害救済制度、HIV訴訟は献血時問診充実・血液法、CJD訴訟は生物由来製品救済制度の創設契機です。
間違えやすいところ
- 感染症報告の義務化や生物由来製品への対応を、C型肝炎訴訟の成果と混同しないようにしましょう。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題(関西広域連合)前半 問17
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.15 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
サリドマイド及びサリドマイド訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害 / サリドマイド / 催眠鎮静成分
サリドマイド及びサリドマイド訴訟に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a サリドマイド訴訟は、サリドマイド製剤を妊娠している女性が使用したことにより、出生児に四肢欠損、耳の障害等の先天異常が発生したことに対する損害賠償訴訟である。 b サリドマイドは、催眠鎮静成分として承認され、その鎮静作用を目的として、胃腸薬にも配合された。 c サリドマイドは副作用として血管新生を促進する作用があったため、胎児に先天異常が発生した。 d サリドマイドによる薬害事件は、日本のみならず世界的にも問題となったため、世界保健機関(WHO)加盟国を中心に、各国における副作用情報の収集体制の整備が図られた。
解答・解説を表示
解答
5
解説
サリドマイドのS体には催奇形性(胎児に奇形を起こす性質)があり、血管新生を妨げる(阻害する)ことで胎児の手足や耳の発育を妨げます。この薬害をきっかけに、WHOなどを中心に国際的な副作用情報の集集体制が整えられました。
解き方
- aの記述(妊娠中の使用で手足の欠損や耳の障害などの先天異常)は正しい。
- bの記述(催眠鎮静成分として承認され、胃腸薬にも配合)は正しい。
- cは「血管新生を促進する」とあるが、実際は「妨げる(阻害する)」なので誤り。
- dの記述(WHO加盟国を中心に副作用情報の集集体制を整備)は正しい。
- 正・正・誤・正なので選択肢5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aは「正」なので、この組合せは間違いです。
- 選択肢 2不正解
- aとdは「正」、cは「誤」なので、この組合せは間違いです。
- 選択肢 3不正解
- bは「正」、cは「誤」なので、この組合せは間違いです。
- 選択肢 4不正解
- a・b・dは「正」なので、この組合せは間違いです。
- 選択肢 5正解
- a・b・dが正しく、cが誤りなので、正しい組合せです。
答えの内訳
- a:正
- サリドマイド製剤を妊娠初期の女性が使用したことで、胎児に四肢欠損や耳の障害等の先天異常が生じ、訴訟が提起されました。
- b:正
- サリドマイドは催眠鎮静成分として承認され、鎮静作用を期待して一般用胃腸薬などにも配合されました。
- c:誤
- サリドマイドには血管新生を「妨げる(阻害・抑制する)」作用があり、これが胎児の器官形成期に血管新生を阻害して先天異常を引き起こしました。「促進する」ではありません。
- d:正
- 世界的な薬害事件となったため、WHO加盟国を中心に各国で副作用情報の収集・モニタリング体制の整備が推進されました。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- サリドマイドは血管新生を「妨げる(阻害する)」作用によって奇形を生じさせます。胃腸薬にも配合されました。
間違えやすいところ
- 「血管新生を促進する」という誤った記述を見落として正解にしないようにしましょう。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題(関西広域連合)前半 問18
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.16 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
スモン訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害 / スモン / キノホルム
スモン訴訟に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組合せを1つ選べ。 ( a )として販売されていたキノホルム製剤を使用したことにより、( b )に罹患したことに対する損害賠償訴訟である。キノホルム製剤は、1958年頃から( c )症状を伴う特異な神経症状が報告されるようになり、米国では1960年にアメーバ赤痢への使用に限ることが勧告されたが、日本で販売が停止されたのは1970年であった。
解答・解説を表示
解答
4
解説
スモン(SMON)は、整腸剤として使われたキノホルムが原因で起きた薬害です。最初は腹痛や下痢などの消化器症状が出て、進むと脊髄や視神経の障害で下肢の麻痺や視力障害が現れます。
解き方
- キノホルム製剤の用途を確かめる。整腸剤として売られていたので、aは「整腸剤」。
- スモンの正式な病名を確かめる。スモンは「亜急性脊髄視神経症」なので、bはこれ。
- スモンの初期症状を確かめる。腹痛や下痢などの「消化器」症状を伴うので、cは「消化器」。
- a:整腸剤、b:亜急性脊髄視神経症、c:消化器がそろう選択肢4を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aは整腸剤、cは消化器が入るので間違いです。
- 選択肢 2不正解
- aは整腸剤、bは亜急性脊髄視神経症、cは消化器が入るので間違いです。
- 選択肢 3不正解
- bは中毒性表皮壊死融解症(TEN)ではなく亜急性脊髄視神経症なので間違いです。
- 選択肢 4正解
- aは整腸剤、bは亜急性脊髄視神経症、cは消化器で、正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- cは呼吸器ではなく消化器なので間違いです。
答えの内訳
- a:整腸剤
- キノホルム製剤は整腸剤として販売されていました。
- b:亜急性脊髄視神経症
- キノホルムによって発症したスモン(SMON)の正式名称は亜急性脊髄視神経症(Subacute Myelo-Optico-Neuropathy)です。
- c:消化器
- 激しい腹痛や下痢などの消化器症状に続いて、下肢のしびれや麻痺、視力障害などが現れました。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- スモンは「整腸剤」キノホルムにより「消化器症状」に続いて「亜急性脊髄視神経症」を起こした薬害です。
間違えやすいところ
- キノホルムを解熱鎮痛剤と混同したり、症状を呼吸器症状と混同しないようにしましょう。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題(関西広域連合)前半 問19
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.17 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
HIV訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害 / HIV訴訟 / 緊急輸入
HIV訴訟に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 血友病患者が、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が混入した原料血漿から製造された血液凝固因子製剤の投与を受けたことにより、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。 b 国及び製薬企業を被告として、大阪地裁、東京地裁で提訴され、現在も和解に向けた協議が進められている。 c HIV感染者に対する恒久対策として、国はエイズ治療・研究開発センター及び拠点病院の整備などの取り組みを推進している。 d 本訴訟を契機に、緊急に必要とされる医薬品を迅速に供給するための「緊急輸入」制度の創設等を内容とする改正薬事法が成立し、施行された。
解答・解説を表示
解答
2
解説
HIV訴訟は、非加熱の血液凝固因子製剤によるHIV感染をめぐる訴訟です。1996年に国と企業、原告の間で和解が成立し、拠点病院の整備や緊急輸入制度の導入などが進められました。
解き方
- aの記述(血友病患者が非加熱血液凝固因子製剤でHIVに感染)は正しい。
- bは「現在も協議中」とあるが、1996年に和解が成立しているので誤り。
- cの記述(エイズ治療・研究開発センターや拠点病院の整備)は正しい。
- dの記述(「緊急輸入」制度の創設などを含む改正薬事法)は正しい。
- 正・誤・正・正なので選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aは「正」、bは「誤」、dは「正」なので間違いです。
- 選択肢 2正解
- a・c・dが正しく、bが誤りなので、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- bはすでに和解が成立しているので誤りで、この組合せは間違いです。
- 選択肢 4不正解
- dは「正」なので、この組合せは間違いです。
- 選択肢 5不正解
- aは「正」、bは「誤」なので間違いです。
答えの内訳
- a:正
- 血友病患者がHIVの混入した非加熱血液凝固因子製剤の投与によりHIVに感染したことに対する損害賠償訴訟です。
- b:誤
- HIV訴訟は1989年に提訴され、1996年3月に東京地裁・大阪地裁において既に実質的和解が成立しています。「現在も和解に向けた協議が進められている」わけではありません。
- c:正
- 和解に基づく恒久対策として、エイズ治療・研究開発センターや全国の拠点病院の整備などが進められました。
- d:正
- HIV訴訟等の和解を踏まえ、緊急に必要な未承認医薬品を迅速に供給するための「緊急輸入」制度や治験迅速化を盛り込んだ薬事法改正が行われました。
覚えるポイント
- HIV訴訟は1996年に既に和解が成立しています。「緊急輸入」制度の創設契機でもあります。
間違えやすいところ
- HIV訴訟が今も争われていると誤解しないようにしましょう。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題(関西広域連合)前半 問20
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.18 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
かぜ及びかぜ薬の基礎知識
主な医薬品とその作用 · かぜ / 総合感冒薬 / インフルエンザ
かぜ(感冒)及びかぜ薬(総合感冒薬)に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 上気道の急性炎症であるかぜは、単一の疾患であり、予後は良好である。 b かぜによく似た症状の疾患は、喘息、肺結核、関節リウマチなど多数ある。 c インフルエンザ(流行性感冒)は、細菌の呼吸器感染によるものであり、感染力が強く、また重症化しやすいため、かぜとは区別して扱われる。 d かぜは様々な症状が組み合わさって現れるため、かぜであれば、どのような場合でも総合感冒薬を選択すべきである。
解答・解説を表示
解答
3
解説
かぜは一つの病気ではなく、上気道の急性の炎症をまとめた呼び名です。多くはウイルスが原因で、インフルエンザもウイルスによるものです。かぜ薬は症状をやわらげるもので、出ている症状に合わせて選ぶ必要があります。
解き方
- aは「単一の疾患」とあるが、かぜは急性炎症の総称なので誤り。
- b(喘息、肺結核、関節リウマチなど似た症状の病気が多い)は正しい。
- cは「細菌の呼吸器感染」とあるが、インフルエンザはウイルス感染なので誤り。
- dは「どのような場合でも総合感冒薬」とあるが、症状に合わせて選ぶので誤り。
- 誤・正・誤・誤なので選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aは「誤」なので、この組合せは間違いです。
- 選択肢 2不正解
- aは「誤」、bは「正」、cは「誤」、dは「誤」なので間違いです。
- 選択肢 3正解
- aは誤、bは正、cは誤、dは誤で、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- aは「誤」、bは「正」、cは「誤」なので間違いです。
- 選択肢 5不正解
- bは「正」、cは「誤」、dは「誤」なので間違いです。
答えの内訳
- a:誤
- かぜは単一の疾患ではなく、上気道の急性炎症の総称(複合病態)です。
- b:正
- かぜと類似した初期症状を示す疾患として、喘息、肺炎、肺結核のほか、関節リウマチなどの自己免疫疾患なども挙げられます。
- c:誤
- インフルエンザは「ウイルス(インフルエンザウイルス)」の感染によるものであり、「細菌」ではありません。
- d:誤
- 特定の症状(発熱だけ、鼻水だけなど)がはっきりしている場合は、その症状に適した単味の成分を選ぶことが適切であり、どのような場合でも総合感冒薬を選択すべきとは言えません。
覚えるポイント
- かぜは単一の疾患ではなく症候群(総称)です。インフルエンザの原因病原体は「ウイルス」です。
間違えやすいところ
- インフルエンザを「細菌感染」とする引っかけに注意しましょう。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題(関西広域連合)前半 問21
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.19 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
かぜに用いられる漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / かぜ薬 / 柴胡桂枝湯 / 小青竜湯
かぜの症状緩和に用いられる漢方処方製剤に関する記述について、正しいものの組合せを1つ選べ。 a 葛根湯は、体力虚弱で、神経過敏で気分がすぐれず胃腸の弱いもののかぜの初期、血の道症に適すとされる。 b 柴胡桂枝湯は、体力中等度又はやや虚弱で、多くは腹痛を伴い、ときに微熱・寒気・頭痛・吐きけなどのあるものの胃腸炎、かぜの中期から後期の症状に適すとされる。 c 小青竜湯は、体力中等度又はやや虚弱で、うすい水様の痰を伴う咳や鼻水が出るものの気管支炎、気管支喘息、鼻炎、アレルギー性鼻炎、むくみ、感冒、花粉症に適すとされる。 d 半夏厚朴湯は、体力中等度で、ときに脇腹からみぞおちあたりにかけて苦しく、食欲不振や口の苦味があり、舌に白苔がつくものの食欲不振、吐きけ、胃炎、胃痛、胃腸虚弱、疲労感、かぜの後期の諸症状に適すとされる。
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解答
3
解説
かぜに使う漢方処方製剤は、体力(虚実)や病期(初期・中期・後期)、目立つ症状(水様の鼻水、腹痛、胃腸症状、胸脇苦満など)で使い分けます。
解き方
- a(体力虚弱で気分がすぐれず胃腸が弱い)は香蘇散の適応で、葛根湯ではないので誤り。
- b(腹痛を伴うかぜの中期〜後期)は柴胡桂枝湯に合うので正しい。
- c(うすい水様の痰・鼻水)は小青竜湯の特徴に合うので正しい。
- d(胸脇苦満、口の苦味、舌に白苔)は小柴胡湯の適応で、半夏厚朴湯ではないので誤り。
- 正しいのはbとcなので、選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aが誤っているので、この組合せは間違いです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤っているので、この組合せは間違いです。
- 選択肢 3正解
- bとcはどちらも正しいので、正解です。
- 選択肢 4不正解
- dが誤っているので、この組合せは間違いです。
- 選択肢 5不正解
- dが誤っているので、この組合せは間違いです。
答えの内訳
- a:誤
- 葛根湯は「体力中等度以上のものの感冒の初期、鼻かぜ、頭痛、肩こり等」に適します。設問の記述(体力虚弱、神経過敏で気分がすぐれず胃腸が弱い等)は「香蘇散」の記述です。
- b:正
- 柴胡桂枝湯は、体力中等度又はやや虚弱で腹痛を伴い、微熱や寒気、吐きけ等がある胃腸炎、かぜの中期から後期の症状に適します。
- c:正
- 小青竜湯は、体力中等度又はやや虚弱で「うすい水様の痰を伴う咳や鼻水が出るもの」の感冒、アレルギー性鼻炎等に適します。
- d:誤
- 記述の内容(ときに脇腹からみぞおちあたりにかけて苦しく、食欲不振や口の苦味があり、舌に白苔がつくもの)は「小柴胡湯」の適応です。半夏厚朴湯は「気分がふさいで、咽喉・食道部に異物感があり、ときに動悸、めまい、嘔気などを伴うもの」に適します。
覚えるポイント
- 小青竜湯=「うすい水様の痰・鼻水」、柴胡桂枝湯=「腹痛を伴うかぜの中期〜後期」、小柴胡湯=「胸脇苦満・口の苦味・舌に白苔」です。
間違えやすいところ
- 香蘇散と葛根湯の体力の違い、小柴胡湯と半夏厚朴湯の症状の入れ替えに注意しましょう。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題(関西広域連合)前半 問22
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.19 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
かぜ薬の配合成分と服薬指導
主な医薬品とその作用 · 総合感冒薬 / 抗ヒスタミン成分 / ビタミンB2 / アルコール相互作用
35歳男性が、かぜの症状があるため、次の成分を含む一般用医薬品のかぜ薬を購入する目的で店舗を訪れた。この男性に対する登録販売者の説明の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 【3錠中】 ブロムヘキシン塩酸塩 4mg デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物 16mg dl-メチルエフェドリン塩酸塩 20mg アセトアミノフェン 300mg クロルフェニラミンマレイン酸塩 2.5mg アスコルビン酸カルシウム 83.3mg リボフラビン(ビタミンB2) 4mg a 解熱鎮痛成分の胃腸障害の軽減を目的として、胃酸を中和する成分が含まれています。 b 口渇を起こしやすい成分が含まれています。 c 服用後、尿が黄色になったら直ちに服用を中止してください。 d この薬を服用している間は、飲酒を控えてください。
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解答
5
解説
処方の内容から、各成分の薬効と副作用を読み取ります。抗ヒスタミン成分は抗コリン作用で口渇や眠気を起こします。ビタミンB2による尿の黄変は体に害のない変化です。解熱鎮痛成分や抗ヒスタミン成分を含むかぜ薬は、アルコールと一緒に使うのを避けます。
解き方
- 処方に制酸成分が入っていないので、aは誤り。
- クロルフェニラミンマレイン酸塩の抗コリン作用で口渇が出やすいので、bは正しい。
- リボフラビンによる尿の黄変は害のない反応で、中止は不要なのでcは誤り。
- アセトアミノフェンや抗ヒスタミン成分が入っているので、飲酒は控えるべきでdは正しい。
- 誤・正・誤・正なので選択肢5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りで、dが正しいので間違いです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤り、bが正、cが誤、dが正なので間違いです。
- 選択肢 3不正解
- cが誤っているので、この組合せは間違いです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤り、bが正しいので間違いです。
- 選択肢 5正解
- aは誤、bは正、cは誤、dは正で、正しい組合せです。
答えの内訳
- a:誤
- 処方中に制酸成分(合成ケイ酸アルミニウムや酸化マグネシウム等)は含まれていません。
- b:正
- クロルフェニラミンマレイン酸塩(抗ヒスタミン成分)は抗コリン作用も有するため、口渇(口のかわき)を起こしやすい成分です。
- c:誤
- リボフラビン(ビタミンB2)の摂取により尿が黄色くなることがありますが、これは生理的な現象であり、服用を中止する必要はありません。
- d:正
- アセトアミノフェン服用時の飲酒は肝障害のリスクを高め、またクロルフェニラミン等の中枢抑制作用を増強するため、服用中の飲酒は避ける必要があります。
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覚えるポイント
- ビタミンB2(リボフラビン)による尿の着色(黄色)は心配なく服用継続可能、口渇は抗ヒスタミン等の抗コリン作用によるものです。
間違えやすいところ
- ビタミンB2による尿の黄変を、副作用の中止の目安と勘違いしないようにしましょう。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題(関西広域連合)前半 問23
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.20 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
化学的に合成された解熱鎮痛成分の作用機序
主な医薬品とその作用 · 解熱鎮痛成分 / プロスタグランジン / 循環血流量 / 腎血流量
化学的に合成された解熱鎮痛成分に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組合せを1つ選べ。なお、同じアルファベットの( )の中には、同じ字句が入る。 解熱に関しては、中枢神経系におけるプロスタグランジンの産生( a )作用のほか、腎臓における水分の再吸収を促して循環血流量を( b )させ、発汗を促進する作用も寄与している。 また、末梢におけるプロスタグランジンの産生( a )は、腎血流量を( c )させる。よって、心臓に障害がある場合や腎機能に障害がある場合には、その症状を悪化させるおそれがある。
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解答
1
解説
解熱鎮痛成分はプロスタグランジン(PG)の産生を抑えて、解熱・鎮痛作用を示します。中枢では体温調節中枢を正常に戻し、水分の再吸収を促して循環血流量を増やし、発汗を促します。一方、末梢では腎臓の血管を広げているPGが減るため、腎血流量が減り、心臓や腎臓の病気を悪化させることがあります。
解き方
- 解熱鎮痛成分はPGの産生を「抑制」するので、aは「抑制」(選択肢4、5を除く)。
- 腎臓での水分の再吸収が進むと血液中の水分が増え、循環血流量は「増加」するので、bは「増加」(選択肢3を除く)。
- 末梢でPGの産生が抑えられると血管が縮み、腎血流量は「減少」するので、cは「減少」(選択肢2を除く)。
- a:抑制、b:増加、c:減少なので選択肢1を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- a:抑制、b:増加、c:減少で、正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- cは「増加」ではなく「減少」なので間違いです。
- 選択肢 3不正解
- bは「減少」ではなく「増加」、cは「増加」ではなく「減少」なので間違いです。
- 選択肢 4不正解
- aは「促進」ではなく「抑制」、bは「減少」ではなく「増加」なので間違いです。
- 選択肢 5不正解
- aは「促進」ではなく「抑制」なので間違いです。
答えの内訳
- a:抑制
- 解熱鎮痛成分はプロスタグランジンの産生を「抑制」します。
- b:増加
- 腎臓における水分の再吸収を促して循環血流量を「増加」させ、発汗を促進します。
- c:減少
- プロスタグランジンは通常腎血流を維持・拡張させているため、その産生が抑制されると腎血流量は「減少」します。
覚えるポイント
- 解熱鎮痛薬はPG産生を抑制し、循環血流量を「増加」させて発汗を促すが、腎血流量は「減少」させます。
間違えやすいところ
- 循環血流量の「増加」と腎血流量の「減少」を逆にしないように整理して覚えましょう。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題(関西広域連合)前半 問24
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.21 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
かぜ薬に用いられる漢方処方製剤とマオウの含有
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / マオウ / かぜ薬
かぜの症状緩和に用いられる漢方処方製剤のうち、構成生薬としてマオウ(麻黄)を含むものの正しい組合せを選べ。 a 葛根湯 b 小柴胡湯 c 小青竜湯 d 麦門冬湯
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解答
2
解説
マオウ(麻黄)を含む漢方薬は、血圧や心臓・甲状腺に影響するので、持病のある人は注意します。なぜなら、マオウには交感神経を刺激するエフェドリン類がふくまれるからです。かぜ薬では葛根湯や小青竜湯、麻黄湯などに配合されています。
解き方
- それぞれの漢方処方製剤にどんな生薬が入っているかを確かめ、マオウを含むもの(葛根湯、小青竜湯)を見つける。
- マオウを含まない処方(小柴胡湯、麦門冬湯)を外し、当てはまる組合せ(a、c)を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 小柴胡湯にはマオウが入っていないので誤りです。
- 選択肢 2正解
- 葛根湯と小青竜湯はどちらもマオウを含む漢方薬なので正しいです。
- 選択肢 3不正解
- 小柴胡湯にはマオウが入っていないので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 小柴胡湯も麦門冬湯もマオウを含まないので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 麦門冬湯にはマオウが入っていないので誤りです。
覚えるポイント
- マオウを含む主な漢方処方:葛根湯、麻黄湯、小青竜湯、麻杏甘石湯など
間違えやすいところ
- 麦門冬湯や小柴胡湯など、呼吸器やかぜに使う処方にもマオウが入っていると混同しやすいので気をつける。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題・厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.21 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
慢性頭痛等に用いられる漢方処方製剤の鑑別
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 釣藤散 / 頭痛
次の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適切なものを選べ。 「体力中等度で、慢性に経過する頭痛、めまい、肩こりなどがあるものの慢性頭痛、神経症、高血圧の傾向のあるものに適すとされる。」
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解答
4
解説
頭痛に使う漢方薬のうち、釣藤散は「体力中等度で、慢性に経過する頭痛、めまい、肩こり、高血圧の傾向があるもの」に適します。なぜなら、問題文の体質と症状がそのまま釣藤散の特徴と一致するからです。一方、呉茱萸湯は「体力中等度以下で、手足の冷え、嘔吐を伴う頭痛」に適します。
解き方
- 問題文の体質(体力中等度)と症状(慢性の頭痛、めまい、肩こり、高血圧の傾向)を確かめる。
- それぞれの漢方薬の適応と比べ、釣藤散に当てはまると見きわめる。
- 選択肢 1不正解
- 呉茱萸湯は、体力中等度以下で手足が冷え、吐き気などを伴う頭痛に使い、設問とはちがいます。
- 選択肢 2不正解
- 香蘇散は、体力が弱く胃腸が弱い人のかぜの初期などに使い、設問とはちがいます。
- 選択肢 3不正解
- 麻黄湯は、体力が充実した人のかぜのひきはじめで寒気や発熱、頭痛があるときなどに使い、設問とはちがいます。
- 選択肢 4正解
- 体力中等度で慢性の頭痛、めまい、肩こり、高血圧の傾向があるものに使うのは釣藤散なので正しいです。
- 選択肢 5不正解
- 芍薬甘草湯は、急に起こる筋肉のけいれんを伴う痛み(こむらがえりなど)に使い、設問とはちがいます。
覚えるポイント
- 釣藤散=体力中等度、慢性頭痛、めまい、肩こり、高血圧傾向
間違えやすいところ
- 同じ頭痛に使う漢方薬でも、冷えと吐き気を伴う呉茱萸湯と、高血圧の傾向があるときに使う釣藤散を混同しないようにする。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題・厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.22 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
催眠鎮静薬および配合成分の特徴
主な医薬品とその作用 · 催眠鎮静薬 / 抗ヒスタミン成分 / アリルイソプロピルアセチル尿素
一般用医薬品の催眠鎮静薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。 a 抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬は、慢性的に不眠症状がある人や、医療機関において不眠症の診断を受けている人に使用される。 b 妊娠中に生じる睡眠障害は、睡眠改善薬の適用対象である。 c アリルイソプロピルアセチル尿素は、脳の興奮を抑え、痛覚を鈍くする作用がある。 d 小児及び若年者では、抗ヒスタミン成分により眠気とは反対の神経過敏や中枢興奮などが現れることがある。
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解答
5
解説
一般用の抗ヒスタミン系睡眠改善薬は「一時的な不眠」に使う薬で、慢性的な不眠や不眠症と診断された人、妊婦は使いません。なぜなら、これらは対象外で、かえって危険になることがあるからです。また、小児や若い人では、抗ヒスタミン成分で眠気とは逆に神経が高ぶることがあります。
解き方
- 記述a:抗ヒスタミン系睡眠改善薬は一時的な不眠が対象で、慢性の不眠や不眠症の人には向かないので「誤」。
- 記述b:妊娠中の睡眠障害は対象外で、妊婦は服用を避けるべきなので「誤」。
- 記述c:アリルイソプロピルアセチル尿素の鎮静・鎮痛を助ける作用の説明として「正」。
- 記述d:抗ヒスタミン成分で小児・若年者に中枢の興奮などが起きる副作用の説明として「正」。
- 「誤・誤・正・正」の組合せから選択肢5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが「正」になっているので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述a・bが「正」、dが「誤」になっているので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述a・bが「正」、c・dが「誤」になっているので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが「正」、cが「誤」になっているので誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正で、正しい組合せです。
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覚えるポイント
- 抗ヒスタミン系睡眠改善薬は「一時的な不眠」が対象。慢性不眠・妊婦・15歳未満は使用不可。
間違えやすいところ
- 睡眠改善薬を、病院で治療中の不眠症や、うつ病などによる不眠にも使えると勘違いしないこと。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題・厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.22 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
精神安定・不眠に用いる漢方処方製剤の鑑別
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 酸棗仁湯 / 加味帰脾湯 / 抑肝散 / 柴胡加竜骨牡蛎湯 / 小建中湯
次の漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。 a 酸棗仁湯は、体力中等度以下で、心身が疲れ、精神不安、不眠などがあるものの不眠症、神経症に適すとされる。 b 加味帰脾湯は、体力中等度をめやすとして、神経がたかぶり、怒りやすい、イライラなどがあるものの神経症、不眠症、小児夜なき、小児疳症、歯ぎしり、更年期障害、血の道症に適すとされる。 c 柴胡加竜骨牡蛎湯は、体力中等度以上で、精神不安があって、動悸、不眠、便秘などを伴う高血圧の随伴症状、神経症、更年期神経症、小児夜なき、便秘に適すとされる。 d 小建中湯は、体力虚弱で疲労しやすく腹痛があり、血色がすぐれず、ときに動悸、手足のほてり、冷え、ねあせ、鼻血、頻尿及び多尿などを伴うものの小児虚弱体質、疲労倦怠、慢性胃腸炎、腹痛、神経質、小児夜尿症、夜なきに適すとされる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
加味帰脾湯は「体力中等度以下で心身が疲れ、血色が悪く、ときに熱感を伴うものの貧血、不眠症、精神不安、神経症」に適します。設問bの「神経が高ぶり怒りやすい、イライラする」は加味帰脾湯ではなく抑肝散の特徴です。だからbは誤りで、a・c・dは正しいです。
解き方
- 記述a:酸棗仁湯の適応と体質として正しい(正)。
- 記述b:神経が高ぶり怒りやすいなどの記述は抑肝散のもので、加味帰脾湯ではない(誤)。
- 記述c:柴胡加竜骨牡蛎湯の体力中等度以上、動悸、不眠、便秘などの記述は正しい(正)。
- 記述d:小建中湯の体力虚弱、小児虚弱体質、夜尿症、夜なきなどの記述は正しい(正)。
- 「正・誤・正・正」になる選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが正、dが誤になっているので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述bが正、cが誤になっているので誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正で、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤、bが正になっているので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述bが正になっているので誤りです。
覚えるポイント
- 抑肝散=神経がたかぶり怒りやすい・イライラ。加味帰脾湯=心身が疲れ血色が悪い・貧血・不眠。
間違えやすいところ
- 神経症や小児夜泣きに使う処方(抑肝散、加味帰脾湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、桂枝加竜骨牡蛎湯)の体質と主な症状を取り違えやすい。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題・厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.23 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
乗物酔い防止薬の成分と相談対応
主な医薬品とその作用 · 乗物酔い防止薬 / ジフェニドール塩酸塩 / スコポラミン臭化水素酸塩水和物 / カフェイン
55歳男性が乗物酔いによる吐き気のため、次の成分を含む乗物酔い防止薬の購入に来店した。登録販売者の説明の正誤について、正しい組合せを選べ。 【1錠中】:ジフェニドール塩酸塩 16.6mg、スコポラミン臭化水素酸塩水和物 0.16mg、無水カフェイン 30mg、ピリドキシン塩酸塩 5mg a この薬を服用している間は、かぜ薬や解熱鎮痛薬の服用は避けてください。 b 眠気を促す作用がある成分が入っていますが、眠気を解消することを目的として無水カフェインが配合されています。 c 乗物酔いに伴う一時的な症状ではなく、日常においてめまいが度々生じる場合には、医療機関を受診してください。 d 緑内障の診断を受けている場合は、服用する前に治療を行っている医師等に相談してください。
解答・解説を表示
解答
3
解説
乗物酔い防止薬に入る無水カフェインは、脳の血流を良くして揺れによる感覚の混乱を抑え、頭痛をやわらげるために配合されます。眠気を消すためではありません。また、ジフェニドールやスコポラミンは抗コリン作用を持つので、緑内障の人は相談が必要で、他の薬との併用にも制限があります。
解き方
- 記述a:抗コリン作用が重ならないよう、かぜ薬や解熱鎮痛薬などの併用を避ける説明として「正」。
- 記述b:乗物酔い防止薬のカフェインは揺れによる感覚の混乱を抑え頭痛をやわらげるのが目的で、「眠気を消すため」は「誤」。
- 記述c:日常的にめまいが起きるのは大きな病気の可能性があるので、受診をすすめる説明として「正」。
- 記述d:スコポラミンやジフェニドールは抗コリン作用を示すので、緑内障と診断された人は相談することになっており「正」。
- 「正・誤・正・正」になる選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが正、dが誤になっているので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述bが正、cが誤になっているので誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正で、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤、bが正になっているので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述bが正になっているので誤りです。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 乗物酔い防止薬のカフェイン=感覚の混乱抑制・めまいや頭痛の軽減目的
間違えやすいところ
- 眠気を防ぐ薬としてのカフェインの働きと、乗物酔い防止薬に入れる目的を混同しないように注意する。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題・厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.24 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
鎮咳去痰薬の配合成分と作用・注意事項
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / ジヒドロコデインリン酸塩 / ノスカピン / ブロムヘキシン塩酸塩 / カルビノキサミンマレイン酸塩
次の成分を含む一般用医薬品の鎮咳去痰薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。 【2カプセル中】:ブロムヘキシン塩酸塩 4mg、ジヒドロコデインリン酸塩 10mg、ノスカピン 20mg、dl-メチルエフェドリン塩酸塩 25mg、カルビノキサミンマレイン酸塩 4mg、無水カフェイン 50mg a 12歳未満の小児には使用できない。 b ノスカピンは、非麻薬性鎮咳成分である。 c ブロムヘキシン塩酸塩は、気管支を拡張させる作用を示し、呼吸を楽にして咳や喘息の症状を鎮めることを目的として用いられる。 d カルビノキサミンマレイン酸塩は、抗ヒスタミン作用を目的として配合されている。
解答・解説を表示
解答
2
解説
ジヒドロコデインリン酸塩は呼吸を抑えるおそれがあるので、12歳未満には使ってはいけません。ブロムヘキシン塩酸塩は気道の粘膜からの分泌を促して痰をうすめる去痰成分で、気管支を広げる成分(dl-メチルエフェドリン塩酸塩など)とは別ものです。
解き方
- 記述a:ジヒドロコデインリン酸塩を含むので12歳未満は使ってはいけず「正」。
- 記述b:ノスカピンは麻薬ではない鎮咳成分なので「正」。
- 記述c:ブロムヘキシン塩酸塩は去痰成分で、気管支を広げるという説明は誤り(誤)。
- 記述d:カルビノキサミンマレイン酸塩は抗ヒスタミン成分なので「正」。
- 「正・正・誤・正」になる選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤、cが正、dが誤になっているので誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正で、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤、cが正、dが誤になっているので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤になっているので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述bが誤、cが正になっているので誤りです。
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覚えるポイント
- コデイン・ジヒドロコデイン=12歳未満禁忌。ブロムヘキシン=分泌促進・去痰成分。
間違えやすいところ
- 気管支を広げる成分(エフェドリンなど)と去痰成分(ブロムヘキシンなど)の働きを取り違えないようにする。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題・厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.25 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
口腔咽喉薬・含嗽薬の配合成分と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 口腔咽喉薬 / 含嗽薬 / グリチルリチン酸二カリウム / ヨウ素系殺菌消毒成分
口腔咽喉薬及び含嗽薬とその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。 a 口腔咽喉薬には、鎮咳成分や気管支拡張成分、去痰成分は配合されていない。 b 含嗽薬の殺菌消毒効果は、含嗽薬の使用後すぐに食事を摂った場合でも影響はない。 c グリチルリチン酸二カリウムは、喉の粘膜を刺激から保護する成分として配合されている。 d バセドウ病や橋本病の甲状腺疾患の診断を受けた人が、ヨウ素系殺菌消毒成分が配合された含嗽薬を使用する場合、その適否について、治療を行っている医師等に相談する必要がある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
口腔咽喉薬は、のどの痛みや炎症を局所でやわらげる薬で、全身に効く鎮咳・気管支拡張・去痰の成分は入っていません。グリチルリチン酸二カリウムは炎症を抑える成分です。ヨウ素系の成分は甲状腺に影響するので、甲状腺の病気の人は相談が必要です。
解き方
- 記述a:口腔咽喉薬には鎮咳・気管支拡張・去痰成分は入らないので「正」。
- 記述b:使ったすぐ後に飲食すると薬液が流れて効果が弱まるので「誤」。
- 記述c:グリチルリチン酸二カリウムは粘膜を保護するのではなく「抗炎症成分」なので「誤」。
- 記述d:ヨウ素系の含嗽薬は甲状腺ホルモンに影響するので、甲状腺の病気の人は受診・相談が必要で「正」。
- 「正・誤・誤・正」になる選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが正、dが誤になっているので誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正で、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが誤、cが正、dが誤になっているので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが正、dが誤になっているので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが誤になっているので誤りです。
覚えるポイント
- グリチルリチン酸=抗炎症成分。ポビドンヨード等=甲状腺疾患で相談。
間違えやすいところ
- グリチルリチン酸二カリウムの薬のグループ(抗炎症成分)を、粘膜を保護する成分と混同しないようにする。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題・厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.26 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
胃腸薬の配合成分と作用・禁忌
主な医薬品とその作用 · ウルソデオキシコール酸 / テプレノン / スクラルファート / ピレンゼピン塩酸塩
胃腸に作用する薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。 a ウルソデオキシコール酸は、肝臓病の診断を受けた人では、かえって症状を悪化させるおそれがある。 b テプレノンは、血栓のある人、血栓を起こすおそれのある人では、生じた血栓が分解されにくくなることが考えられる。 c スクラルファートは、透析を受けている人では、使用を避ける必要がある。 d ピレンゼピン塩酸塩は、排尿困難、動悸、目のかすみの副作用を生じることがある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
スクラルファートはアルミニウムを含むので、透析を受けている人には使ってはいけません。ピレンゼピン塩酸塩は抗コリン作用(胃酸の分泌を抑える働き)により、排尿困難や動悸、目のかすみなどの副作用が出ることがあります。テプレノンは胃の粘膜を守る成分で、血栓に関わるのはトラネキサム酸です。
解き方
- 記述a:ウルソデオキシコール酸は肝臓病の人で症状が悪化するおそれがあり、相談事項なので「正」。
- 記述b:血栓が分解されにくくなるのは抗プラスミン作用を持つトラネキサム酸なので「誤」。
- 記述c:スクラルファートはアルミニウムを含むので透析患者には使ってはいけず「正」。
- 記述d:ピレンゼピン塩酸塩は抗コリン作用を持つので排尿困難や目のかすみなどが起きることがあり「正」。
- 「正・誤・正・正」になる選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤、bが正、cが誤になっているので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤、bが正、dが誤になっているので誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正で、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤、dが誤になっているので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述bが正、cが誤になっているので誤りです。
覚えるポイント
- スクラルファート=アルミニウム含有(透析禁忌)。血栓の分解阻害=トラネキサム酸。
間違えやすいところ
- 胃の粘膜を守るテプレノンと、抗炎症成分トラネキサム酸の副作用・注意点を混同しないこと。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題・厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.26 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
ロペラミド塩酸塩の適正使用と受診勧奨
主な医薬品とその作用 · 止瀉薬 / ロペラミド塩酸塩 / 適正使用
寝冷えによる下痢症状に対し、ロペラミド塩酸塩配合の止瀉薬を購入しようとする者への登録販売者の説明として適切なものの組合せを選べ。
解答・解説を表示
解答
2
解説
ロペラミド塩酸塩は、腸の動きを強く止める下痢止めの薬です。感染性の下痢に使うと、病原体や毒素を体の外に出せず、症状が重くなるおそれがあります。眠気やめまいなどの副作用、他の鎮痛鎮痙薬(胃腸の痛みをとる薬)との併用にも注意が必要です。
解き方
- それぞれの記述が正しいか判定します。発熱があるときは感染性下痢を疑い、使うのを避けるので(a:正)です。
- 併用してはいけない薬や注意点を確認します。胃腸鎮痛鎮痙薬との併用は避けるので(b:誤)、眠気やめまいがあるときは運転しないので(c:正)、服用期間のめやすは2〜3日なので(d:誤)です。
- aとcが正しいので、その組合せである選択肢2を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 記述bは、胃腸鎮痛鎮痙薬と一緒に使うと腸が動かなくなるなど重い副作用のおそれがあるので、まちがっています。
- 選択肢 2正解
- 記述a(発熱があると感染症のおそれ)と記述c(眠気があると運転しない)はどちらも正しいです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bがまちがっているので、この組合せは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bとdがまちがっているので、この組合せは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述dは1〜2週間ではなく、2〜3日飲んでもよくならなければ医師の診療を受けるので、まちがっています。
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覚えるポイント
- ロペラミド塩酸塩は強力な腸管運動抑制作用があり、発熱や血便を伴う下痢には使用不可です。
- ロペラミド服用時はめまい・眠気があるため運転操作を避け、2〜3日服用しても改善しなければ受診を勧めます。
間違えやすいところ
- 市販の下痢止めで医師に相談するめやすは1〜2週間ではなく、ふつう2〜3日と短いことに注意しましょう。
出題の前提:試験問題および「試験問題の作成に関する手引き」に基づく。
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.27 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
瀉下薬の作用機序と配合成分
主な医薬品とその作用 · 瀉下薬 / 刺激性瀉下成分 / 無機塩類
瀉下成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
解答・解説を表示
解答
1
解説
下剤(瀉下薬)は、成分ごとに働き方がちがいます。センノシドやピコスルファートなどの刺激性の成分は大腸を刺激して便を出させます。水酸化マグネシウムなどの塩類下剤は、浸透圧(水分を引き寄せる力)で腸の中に水分を集めます。
解き方
- 記述aを判定します。センノシドは腸内細菌で変化して大腸を刺激する成分で、便のかさを増やす膨潤性成分ではないので誤りです。
- 記述bを判定します。ピコスルファートナトリウムは大腸の細菌で分解され、刺激作用を出すので正しいです。
- 記述cを判定します。水酸化マグネシウムなどの無機塩類は腸の中の浸透圧を高めて水分を保ち、刺激して排便をうながすので正しいです。
- 記述dを判定します。麦芽糖が分解してできるガスで便通をうながすのはマルツエキスで、ビサコジルではないので誤りです。
- 「誤、正、正、誤」のならびになる選択肢1を選びます。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤で、これが正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- 記述cは正しく、記述dは誤りなので、この組合せは不適切です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは正しく、記述dは誤りなので、この組合せは不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aは誤りで、記述cは正しいので、この組合せは不適切です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aは誤りで、記述bは正しいので、この組合せは不適切です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- センノシド・センナは大腸刺激性瀉下成分です。
- ピコスルファートナトリウムは大腸細菌で分解されて活性化します。
- 麦芽糖の発酵ガスによる排便促進作用はマルツエキスの特徴です。
間違えやすいところ
- 水酸化マグネシウムは水分を増やすだけでなく、腸を刺激して動きをうながす働きもあります。
出題の前提:試験問題および「試験問題の作成に関する手引き」に基づく。
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.27 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
胃腸症状に用いられる漢方処方製剤の鑑別
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 胃腸薬 / 安中散 / 六君子湯
胃腸の不調を改善する目的で用いられる漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
解答・解説を表示
解答
4
解説
胃腸の不調に使う漢方薬は、証(体力や症状の特徴)によって使い分けます。安中散は冷えやおなかの力が弱いときの胃痛・胸やけ、六君子湯はみぞおちのつかえや食欲不振、麻子仁丸は便秘、桂枝加芍薬湯は腹痛やしぶり腹(何度も便意がある)に使います。
解き方
- 記述aを判定します。安中散は体力がふつう以下の人の胃痛・腹痛、胸やけなどに適すので正しいです。
- 記述bを判定します。書かれている内容は人参湯のもので、麻子仁丸は体力がふつう以下で便が硬く便秘の傾向の人に使うので誤りです。
- 記述cを判定します。書かれている内容は平胃散のもので、桂枝加芍薬湯はおなかの張りがあるしぶり腹などに使うので誤りです。
- 記述dを判定します。六君子湯は体力がふつう以下で胃腸が弱く、食欲不振やみぞおちのつかえなどに適すので正しいです。
- 「正、誤、誤、正」のならびになる選択肢4を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 記述bは誤りで、記述dは正しいので、この組合せは不適切です。
- 選択肢 2不正解
- 記述cは誤りで、記述dは正しいので、この組合せは不適切です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aは正しく、記述bとcは誤りなので、この組合せは不適切です。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正で、これが正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aは正しく、記述bは誤りなので、この組合せは不適切です。
覚えるポイント
- 安中散:体力中等度以下、胃痛、胸やけ、腹力低下。
- 六君子湯:体力中等度以下、胃腸虚弱、食欲不振、みぞおちのつかえ。
- 麻子仁丸は便秘の漢方、桂枝加芍薬湯は腹痛・しぶり腹の漢方です。
間違えやすいところ
- 麻子仁丸と人参湯、平胃散と桂枝加芍薬湯は説明が入れ替えられやすいので、整理して覚えましょう。
出題の前提:試験問題および「試験問題の作成に関する手引き」に基づく。
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.28 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分と注意点
主な医薬品とその作用 · 胃腸鎮痛鎮痙薬 / ブチルスコポラミン臭化物 / オキセサゼイン / ロートエキス
胃腸鎮痛鎮痙薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
解答・解説を表示
解答
2
解説
胃腸鎮痛鎮痙薬の抗コリン成分(ブチルスコポラミン臭化物、ロートエキスなど)は、胃腸のけいれんをやわらげますが、排尿困難や心臓病を悪化させます。局所麻酔成分のオキセサゼインは胃の粘膜をしびれさせ、妊娠中の女性や小児には使えません。重い病気の発見が遅れないよう、安易に使わないことが大切です。
解き方
- 記述aを判定します。ブチルスコポラミン臭化物は抗コリン作用で排尿困難や心臓病を悪化させるおそれがあるので正しいです。
- 記述bを判定します。ロートエキスは副交感神経の伝達を止める抗コリン作用によるもので、局所麻酔作用ではないので誤りです。
- 記述cを判定します。オキセサゼインは妊娠中の女性や15歳未満の小児では使わないので正しいです。
- 記述dを判定します。医師にかかるべき強い痛みを自分で抑えると診断が遅れ、重くなることがあるので、その場しのぎの使用は不適切で誤りです。
- 「正、誤、正、誤」のならびになる選択肢2を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは正しく、記述bは誤りなので、この組合せは不適切です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤で、これが正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bとdは誤りで、記述cは正しいので、この組合せは不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述cは正しいので、この組合せは適切ではありません。
- 選択肢 5不正解
- 記述aとcは正しいので、この組合せは適切ではありません。
覚えるポイント
- ロートエキス・ブチルスコポラミン臭化物:抗コリン成分(排尿困難・緑内障・心疾患に注意)。
- オキセサゼイン:局所麻酔成分(妊婦・15歳未満小児は使用不可)。
間違えやすいところ
- 病院に行くべき激しい腹痛に、診察までの応急処置として胃腸薬を使うことはすすめられません。
出題の前提:試験問題および「試験問題の作成に関する手引き」に基づく。
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.29 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
胃腸薬各成分の適正使用と相互作用
主な医薬品とその作用 · 瀉下薬 / 制酸薬 / 胃腸鎮痛鎮痙薬 / 止瀉薬
胃腸に作用する薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
解答・解説を表示
解答
1
解説
大腸を刺激する下剤をいつも使うと、体が薬に慣れて腸が動きにくくなります。制酸薬(胃酸を中和する薬)は酸性の飲み物で効き目が弱まり、局所麻酔成分は症状を隠すおそれがあるので長くだらだら使い続けてはいけません。下痢止めは、下痢を予防するために飲む薬ではありません。
解き方
- 記述aを判定します。大腸を刺激する下剤をいつも使うと腸の感じ方がにぶくなるので、常用は避けるべきで誤りです。
- 記述bを判定します。制酸薬を炭酸飲料など酸っぱい飲み物と一緒に飲むと、中和する力が弱まるので正しいです。
- 記述cを判定します。局所麻酔成分は重い消化器の病気のサインを隠すおそれがあるので、長く使うのは避けるべきで正しいです。
- 記述dを判定します。下痢止めは出てしまった下痢症状に対応する薬で、予防のために飲むものではないので誤りです。
- 「誤、正、正、誤」のならびになる選択肢1を選びます。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤で、これが正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは誤り、記述cは正しく、記述dは誤りなので不適切です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aは誤りで、記述bは正しいので、この組合せは不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述cは正しく、記述dは誤りなので、この組合せは不適切です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aは誤り、記述bは正しく、記述dは誤りなので不適切です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 刺激性下剤は常用すると耐性を生じ効果が低下するため連用を避けます。
- 制酸薬は炭酸飲料等での服用を避けます。
- 止瀉薬は下痢の予防目的で使用してはなりません。
間違えやすいところ
- 下痢止め全般(腸の中の菌を殺す成分を含む)は、予防に飲んでも効き目がなく、下痢予防のための服用は誤りです。
出題の前提:試験問題および「試験問題の作成に関する手引き」に基づく。
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.30 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
強心薬の生薬成分の作用と用法用量
主な医薬品とその作用 · 強心薬 / センソ / ジャコウ / ロクジョウ / リュウノウ
一般用医薬品の強心薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
解答・解説を表示
解答
1
解説
強心薬の生薬成分では、センソはよく効く量と危険な量が近く、1日の量が5mg以下と決められています。ジャコウは呼吸をうながす中枢を刺激し、心臓の働きを強めます。ロクジョウは体を強くする強壮、リュウノウは気つけ(意識をはっきりさせる)のために配合されます。
解き方
- 記述aを判定します。センソは有効域(効く量と危険な量の幅)が狭く、市販薬での1日の量が5mg以下と決められているので正しいです。
- 記述bを判定します。ジャコウは呼吸の中枢を刺激して呼吸を活発にし、意識をはっきりさせる働きがあるので正しいです。
- 記述cを判定します。書かれている内容はゴオウの働き(血管を広げて血圧を下げる、安静にするなど)で、ロクジョウは体を強くする生薬なので誤りです。
- 記述dを判定します。リュウノウは中枢神経を刺激して気つけの効果をねらって配合されるので、鎮静作用とするのは誤りです。
- 「正、正、誤、誤」のならびになる選択肢1を選びます。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤で、これが正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- 記述dは誤りなので、この組合せは適切ではありません。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは正しいので、この組合せは適切ではありません。
- 選択肢 4不正解
- 記述aとbは正しく、記述cは誤りなので、この組合せは不適切です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aとbは正しく、記述cは誤りなので、この組合せは不適切です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- センソ:有効域が狭く1日用量5mg以下。
- ジャコウ:強心作用、呼吸中枢刺激、意識清明化。
- ゴオウ:強心作用、末梢血管拡張、血圧降下、鎮静。
- リュウノウ:気つけ(中枢刺激)。
間違えやすいところ
- ロクジョウ(体を強くする)とゴオウ(血圧を下げ、興奮をしずめる)の働きを混同しないよう注意しましょう。
出題の前提:試験問題および「試験問題の作成に関する手引き」に基づく。
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.31 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
貧血用薬(鉄製剤)の配合成分と服薬指導
主な医薬品とその作用 · 貧血用薬 / 鉄製剤 / 硫酸銅 / ビタミン成分
貧血及び貧血用薬(鉄製剤)の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
解答・解説を表示
解答
2
解説
市販の鉄剤が使える貧血は、鉄が足りない鉄欠乏性貧血だけです。銅(硫酸銅など)は、ヘモグロビンを作るのに必要な鉄の利用を助けるために配合されます。鉄剤を飲むと便が黒くなりますが、飲む前から黒い便は消化管出血のサインなので、比べて確かめることが大切です。
解き方
- 記述aを判定します。鉄剤でよくできる貧血は鉄欠乏性貧血だけなので正しいです。
- 記述bを判定します。銅はヘモグロビンを作る過程で鉄の利用を助けるミネラルで、エネルギーを作る酵素の説明ではないので誤りです。
- 記述cを判定します。ビタミンB6はヘモグロビン作りに、ビタミンB12や葉酸は正常な赤血球作りに関わるので正しいです。
- 記述dを判定します。鉄剤で黒くなる便と消化管出血で黒くなる便を見分けるには、飲む前の状態と比べる必要があるので正しいです。
- 「正、誤、正、正」のならびになる選択肢2を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 記述dは正しいので、この組合せは適切ではありません。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正で、これが正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは誤りで、記述cとdは正しいので、この組合せは不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aは正しく、記述bは誤りなので、この組合せは不適切です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aとcは正しく、記述bは誤りなので、この組合せは不適切です。
覚えるポイント
- 鉄製剤が有効なのは鉄欠乏性貧血のみ。
- 銅はヘモグロビン合成において鉄の利用を促進する。
- 服用前から黒色便がある場合は消化管出血の疑いがあり受診が必要。
間違えやすいところ
- 硫酸銅のはたらきをエネルギー代謝の酵素と混同しないよう、鉄の利用を助ける役割だと覚えましょう。
出題の前提:試験問題および「試験問題の作成に関する手引き」に基づく。
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.31 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
痔の病態と痔疾用薬配合成分
主な医薬品とその作用 · 痔疾用薬 / 痔核 / イソプロピルメチルフェノール / リドカイン
痔及び一般用医薬品の痔疾用薬とその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
解答・解説を表示
解答
3
解説
痔核はいぼ痔とも呼ばれ、肛門の血管がうっ血して広がることでできます。イソプロピルメチルフェノールは菌を殺して消毒する成分で、傷を治す(組織を修復する)成分ではありません。リドカインは局所麻酔成分で、感覚神経をしびれさせて痛みやかゆみを抑えます。
解き方
- 記述aを判定します。痔は肛門への負担やストレスなどで起こったり悪くなったりするので正しいです。
- 記述bを判定します。痔核は肛門のまわりの静脈がうっ血して広がっていぼ状になったものなので正しいです。
- 記述cを判定します。イソプロピルメチルフェノールは菌を殺して消毒する成分で、組織を修復する成分(アラントインなど)ではないので誤りです。
- 記述dを判定します。リドカインは局所麻酔成分で、クロタミトンやカンフルなどの温かく感じさせる刺激によるものではないので誤りです。
- 「正、正、誤、誤」のならびになる選択肢3を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 記述bは正しく、記述cとdは誤りなので、この組合せは不適切です。
- 選択肢 2不正解
- 記述cは誤りなので、この組合せは適切ではありません。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤で、これが正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aは正しく、記述dは誤りなので、この組合せは不適切です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aとbは正しく、記述cとdは誤りなので、この組合せは不適切です。
覚えるポイント
- イソプロピルメチルフェノール:殺菌消毒成分。
- アラントイン:組織修復成分。
- リドカイン:局所麻酔成分(知覚神経を麻痺させて鎮痛・鎮痒)。
間違えやすいところ
- リドカインの働き方を、温かく感じる刺激や冷たく感じる刺激と混同しないよう区別しましょう。
出題の前提:試験問題および「試験問題の作成に関する手引き」に基づく。
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.32 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
漢方処方製剤(泌尿器・八味地黄丸)
主な医薬品とその作用 · 泌尿器用薬 / 漢方処方製剤 / 八味地黄丸
次の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適切なものを1つ選べ。 「体力中等度以下で、疲れやすくて、四肢が冷えやすく、尿量減少又は多尿でときに口渇があるものの下肢痛、腰痛、しびれ、高齢者のかすみ目、痒み、排尿困難、残尿感、夜間尿、頻尿、むくみ、高血圧に伴う随伴症状の改善(肩こり、頭重、耳鳴り)、軽い尿漏れに適すとされる。」
解答・解説を表示
解答
4
解説
八味地黄丸(はちみじおうがん)は、冷えや泌尿器の不調に使う代表的な補腎剤(腎の働きを助ける薬)です。年をとると腎の気が弱まり、手足の冷えや頻尿・夜間尿、排尿困難、腰痛、かすみ目が起こりやすくなります。八味地黄丸はそうした症状に適し、腎気丸とも呼ばれます。
解き方
- 問題文にある体力のめやす「体力中等度以下で、疲れやすく、手足が冷えやすい」と、適応する症状「頻尿、排尿困難、かすみ目、下肢の痛みなど」を確かめます。
- それぞれの処方が何に効くかを照らし合わせ、八味地黄丸が当てはまると判断します。
- 選択肢 1不正解
- 芎帰膠艾湯(きゅうきこうあいとう)は、冷え症で出血傾向がある人の痔出血や貧血などに使う薬なので、この記述には当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- 乙字湯(おつじとう)は、体力が中等度以上で便がかたく便秘気味の人の痔核や痔、便秘などに使う薬なので違います。
- 選択肢 3不正解
- 竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)は、体力が中等度以上で下腹部に熱感や痛みがある人の排尿痛や残尿感などに使う薬なので違います。
- 選択肢 4正解
- 八味地黄丸は、体力が中等度以下で手足が冷えやすく、尿のトラブルや腰痛、かすみ目がある人に適すので、これが正解です。
- 選択肢 5不正解
- 苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)は、めまいやふらつき、動悸がある人の立ちくらみや頭痛などに使う薬なので違います。
覚えるポイント
- 八味地黄丸は「体力中等度以下」「冷え」「頻尿・排尿困難・かすみ目・腰痛」がキーワードです。
間違えやすいところ
- 体力が充実気味で下腹部の熱感や排尿痛に使う竜胆瀉肝湯と、体力が弱めで冷えと頻尿に使う八味地黄丸を混同しないようにしましょう。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題(前半)問41、手引き「第3章 主な医薬品とその作用」
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.32 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
婦人薬(漢方処方製剤の体力判定)
主な医薬品とその作用 · 婦人薬 / 漢方処方製剤 / 虚実判定
女性の月経や更年期障害に伴う諸症状の緩和に用いられる漢方処方製剤のうち、体力虚弱な人に用いるものの組合せを選べ。 a 桂枝茯苓丸 b 四物湯 c 桃核承気湯 d 当帰芍薬散
解答・解説を表示
解答
4
解説
女性の月経や更年期の症状に使う漢方では、体力によって選ぶ処方が決まります。当帰芍薬散と四物湯は体力が弱い人向けです。一方、桃核承気湯は体力が充実した人、桂枝茯苓丸は中等度の人に使います。
解き方
- それぞれの漢方薬の体力のめやすを確かめます(桂枝茯苓丸は中等度前後、四物湯は虚弱、桃核承気湯は充実、当帰芍薬散は虚弱)。
- 「体力が弱い人に使うもの」として、bの四物湯とdの当帰芍薬散の組み合わせを選びます。
- 選択肢 1不正解
- 桂枝茯苓丸(a)は体力が中等度くらいの人に使う薬なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 桂枝茯苓丸(a)も桃核承気湯(c)も体力が弱い人向けではないので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 桃核承気湯(c)は体力が充実した人に使う薬なので誤りです。
- 選択肢 4正解
- 四物湯(b)と当帰芍薬散(d)は、どちらも体力が弱い人に適する漢方薬です。
- 選択肢 5不正解
- 桃核承気湯(c)は体力が充実した人に使う薬なので誤りです。
覚えるポイント
- 婦人薬の体力:桃核承気湯=充実、桂枝茯苓丸=中等度、当帰芍薬散・四物湯=虚弱。
間違えやすいところ
- 桂枝茯苓丸と当帰芍薬散の体力のめやす(桂枝茯苓丸は中等度、当帰芍薬散は虚弱)を逆に覚えないようにしましょう。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題(前半)問42、手引き「第3章 主な医薬品とその作用」
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.33 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
アレルギー及び蕁麻疹の病態・発症機序
主な医薬品とその作用 · アレルギー用薬 / 蕁麻疹 / ヒスタミン
アレルギー及び蕁麻疹に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。 a 体内に侵入したアレルゲンが直接、肥満細胞を刺激することによって、細胞間の刺激の伝達を担うヒスタミンやプロスタグランジン等が遊離される。 b 肥満細胞から遊離されたヒスタミンは、周囲の器管や組織表面の受容体と反応することで血管拡張や血管透過性亢進等の作用を示す。 c 皮膚症状が治まると喘息が現れるというように、種々のアレルギー症状が連鎖的に現れることがある。 d サバなどの生魚は、傷むとヒスタミンやヒスタミン様物質が生成することがあり、そうした食品を摂取することで蕁麻疹を生じることがある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
アレルギーの反応では、アレルゲンがIgE抗体に結びつき、肥満細胞の表面の受容体を通じて刺激されてヒスタミンなどが出ます(アレルゲンが直接刺激するのではありません)。また、傷んだ魚にできたヒスタミンを食べて起こる蕁麻疹もあります。
解き方
- aを検討:アレルゲンは肥満細胞を直接刺激するのではなく、IgE抗体を介して反応するので誤りです。
- bを検討:ヒスタミンが受容体に結びつくと血管が広がり、通りやすくなるので正しい記述です。
- cを検討:皮膚の症状のあとに喘息が出るなど、連鎖して現れることがあるので正しい記述です。
- dを検討:傷みかけた青魚などにできたヒスタミンで蕁麻疹(アレルギーに似た食中毒)が起きるので正しい記述です。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りで、bとdは正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りで、bは正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが誤りで、cとdは正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 4正解
- aは誤りで、b・c・dはすべて正しいので、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 5不正解
- 記述cは正しいので、この組み合わせは間違いです。
覚えるポイント
- ヒスタミン遊離はアレルゲンがIgE抗体と結合して生じる反応であり、直接刺激ではありません。
間違えやすいところ
- サバなどの食品にたまったヒスタミンを直接食べて起こる蕁麻疹のしくみを見落とさないようにしましょう。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題(前半)問43、手引き「第3章 主な医薬品とその作用」
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.33 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
鼻炎用内服薬の配合成分と注意点
主な医薬品とその作用 · 鼻炎用内服薬 / プソイドエフェドリン塩酸塩 / ベラドンナ総アルカロイド / サイシン
次の成分を含む一般用医薬品の鼻炎用内服薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。 3カプセル中: プソイドエフェドリン塩酸塩 105mg ベラドンナ総アルカロイド 0.4mg d-クロルフェニラミンマレイン酸塩 4.5mg サイシン乾燥エキス 30mg 無水カフェイン 120mg a プソイドエフェドリン塩酸塩は、他のアドレナリン作動成分に比べて中枢神経系に対する作用が強く、副作用として不眠や神経過敏が現れることがある。 b ベラドンナ総アルカロイドは、ヒスタミンの働きを抑える作用を目的として配合されている抗ヒスタミン成分である。 c サイシンは鎮痛、鎮咳、利尿等の作用を有するとされる生薬成分で、鼻閉への効果を期待して用いられる。 d この医薬品は、前立腺肥大による排尿困難の症状がある人では、症状を悪化させるおそれがあるため、使用を避ける必要がある。
解答・解説を表示
解答
1
解説
ベラドンナ総アルカロイドは、アセチルコリンの働きを抑える抗コリン成分で、鼻水の分泌を抑えます。抗コリン作用やアドレナリン作動作用で膀胱の出口が締まったり尿道の抵抗が増えたりするため、前立腺肥大で尿が出にくい人は使ってはいけません。
解き方
- aを検討:プソイドエフェドリンは中枢を興奮させる働きが比較的強く、不眠や神経過敏を起こすことがあるので正です。
- bを検討:ベラドンナ総アルカロイドは抗コリン成分で、抗ヒスタミン成分ではないので誤です。
- cを検討:サイシン(細辛)は鼻づまりなどの症状をやわらげる生薬なので正です。
- dを検討:抗コリン成分やアドレナリン作動成分を含むため、前立腺肥大で尿が出にくい人は使うのを避ける必要があり正です。
- 選択肢 1正解
- a正・b誤・c正・d正の組み合わせなので、正しい判断です。
- 選択肢 2不正解
- 記述dは正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aは正しく、bは誤りなので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aとcは正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述bは誤りで、cは正しいので、この組み合わせは誤りです。
覚えるポイント
- ベラドンナ総アルカロイドは「抗コリン成分」であり、抗ヒスタミン成分ではありません。
間違えやすいところ
- 抗ヒスタミン成分(d-クロルフェニラミン)と抗コリン成分(ベラドンナ)の働きの違いを取り違えないようにしましょう。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題(前半)問44、手引き「第3章 主な医薬品とその作用」
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.34 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
アレルギー症状の漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 皮膚用薬 / 鼻炎用薬 / 漢方処方製剤 / 生薬構成
アレルギー症状の緩和を目的として用いる漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。 a 十味敗毒湯、消風散、当帰飲子は、鼻の症状を主とする人に適すとされる。 b 茵蔯蒿湯は、体力中等度以下で、冷え症で、皮膚が乾燥するものの湿疹・皮膚炎(分泌物の少ないもの)、痒みに適すとされる。 c 葛根湯加川芎辛夷は、比較的体力があるものの鼻づまり、蓄膿症(副鼻腔炎)、慢性鼻炎に適すとされる。 d 辛夷清肺湯は、構成生薬としてカンゾウを含まない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
十味敗毒湯・消風散・当帰飲子は、湿疹や皮膚炎などの皮膚の症状に使う処方です。茵蔯蒿湯は体力が中等度以上で蕁麻疹などに適します。辛夷清肺湯は構成生薬にカンゾウを含まないのが特徴です。
解き方
- aを検討:十味敗毒湯などは皮膚の病気向けの処方で、鼻の症状向けではないので誤です。
- bを検討:問題文の「体力中等度以下で冷え症、皮膚が乾燥」は当帰飲子の説明で、茵蔯蒿湯ではないので誤です。
- cを検討:葛根湯加川芎辛夷は体力が比較的ある人の蓄膿症や鼻づまりなどに適するので正です。
- dを検討:辛夷清肺湯にはカンゾウが含まれないので正です。
- 選択肢 1不正解
- 記述aとbが誤っているので、この組み合わせは不正解です。
- 選択肢 2正解
- a誤・b誤・c正・d正なので、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述cは正しいので、この組み合わせは不正解です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aとbは誤りで、dは正しいので、この組み合わせは不正解です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aは誤りで、dは正しいので、この組み合わせは不正解です。
覚えるポイント
- 辛夷清肺湯は鼻疾患用漢方の中で「カンゾウを含まない」重要処方です。
間違えやすいところ
- 当帰飲子(冷え・乾燥・体力が弱め)と茵蔯蒿湯(体力が充実気味で黄疸や便秘傾向の蕁麻疹)の特徴を混同しないようにしましょう。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題(前半)問45、手引き「第3章 主な医薬品とその作用」
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.35 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
鼻炎用点鼻薬の特徴とクロモグリク酸ナトリウム
主な医薬品とその作用 · 鼻炎用点鼻薬 / クロモグリク酸ナトリウム / 二次充血
鼻炎用点鼻薬及びその配合成分に関する記述について、誤っているものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
5
解説
クロモグリク酸ナトリウムは、肥満細胞からヒスタミンなどが出るのを抑える抗アレルギー成分です。そのため、花粉などのアレルゲンが原因のアレルギー性鼻炎にだけ効き、感染によるものなどアレルギーでない鼻炎には効きません。
解き方
- 選択肢1〜4の記述を確かめ、どれも手引きにある正しい内容であることを確認します。
- 選択肢5のクロモグリク酸ナトリウムの働き(抗アレルギー作用)を考えると、「アレルギー性でない鼻炎にも効く」という点が誤りだと分かります。
- 選択肢 1不正解
- 鼻炎用点鼻薬の定義と効能として正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 薬液の汚れや逆流を防ぎ、効果を高めるため、使う前に鼻をかむのは正しい使い方です。
- 選択肢 3不正解
- 鼻の粘膜は血の流れが豊富なので、成分が吸収されて全身に影響が出ることがあります。
- 選択肢 4不正解
- 血管を縮める成分(ナファゾリンなど)を使い続けると、反動で血管が広がる二次充血が起こります。
- 選択肢 5正解
- 肥満細胞の脱顆粒(顆粒を放出すること)を抑える成分なので、アレルギーでない鼻炎や副鼻腔炎には効きません。
覚えるポイント
- クロモグリク酸ナトリウムは抗アレルギー成分であり、非アレルギー性の鼻炎には無効です。
間違えやすいところ
- 点鼻薬の血管を縮める成分による二次充血(反動で血管が広がること)のしくみをよく押さえておきましょう。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題(前半)問46、手引き「第3章 主な医薬品とその作用」
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.35 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
眼科用薬の使用法と配合成分
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / 点眼方法 / 結膜嚢 / テトラヒドロゾリン塩酸塩
眼科用薬及びその配合成分に関する記述について、正しいものの組合せを選べ。 a コンタクトレンズをしたままの点眼は、ソフトコンタクトレンズ、ハードコンタクトレンズに関わらず、すべての点眼薬で行うことはできない。 b 点眼の際には、薬液に雑菌を混入させないために、容器の先端が眼瞼(まぶた)や睫毛(まつげ)に触れないようにする。 c 点眼薬の1滴の薬液量は、結膜嚢の容積より少ないとされている。 d テトラヒドロゾリン塩酸塩が配合されている点眼薬は、緑内障を悪化させることがある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
点眼薬の1滴は約50μLで、結膜嚢(まぶたの内側の袋)が保てる量(約30μL)より多いため、1滴で十分です。また、テトラヒドロゾリンなどのアドレナリン作動成分は瞳孔を広げて眼圧を上げるため、緑内障を悪化させるおそれがあります。
解き方
- aを検討:ハードコンタクトレンズをつけたまま使える点眼薬や、人工涙液のように使えるものもあるので誤りです。
- bを検討:容器の先がまぶたやまつげに触れると薬液が汚れる原因になるので正です。
- cを検討:1滴の量(約50μL)は結膜嚢の容積(約30μL)より多いので誤りです。
- dを検討:血管を縮める成分は眼圧を上げるおそれがあり、緑内障を悪化させる可能性があるので正です。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤っているので不正解です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aとcが誤っているので不正解です。
- 選択肢 3不正解
- 記述cが誤っているので不正解です。
- 選択肢 4正解
- 記述bとdがどちらも正しい、適切な組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 記述cが誤っているので不正解です。
覚えるポイント
- 点眼薬の1滴(約50μL)は結膜嚢の容積(約30μL)よりも多いです。
間違えやすいところ
- 1滴では足りないと思って何滴も点眼すると、全身に副作用が出る危険が高まるので注意が必要です。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題(前半)問47、手引き「第3章 主な医薬品とその作用」
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.36 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
外皮用薬の使用上の注意と剤形
主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / 貼付剤 / スプレー剤 / 医薬部外品
外皮用薬に関する記述について、正しいものの組合せを選べ。 a 外皮用薬は、表皮の角質層が柔らかくなることで有効成分が浸透しやすくなることから、入浴後に用いるのが効果的とされる。 b 貼付剤は、同じ部位に連続して貼付すると、かぶれを生じやすい。 c スプレー剤は患部から十分離して、10秒以上同じ部位に連続して噴霧することが望ましい。 d 火傷や化膿した創傷面の消毒、口腔内の殺菌・消毒を目的とする製品は、医薬部外品として製造販売されている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
外皮用薬は、入浴後など角質層(皮膚の一番外側)が水分を含んでやわらかくなっているときによくしみ込みます。エアゾール剤を同じ場所に続けて長く噴霧すると凍傷になる危険があります。また、火傷や化膿した傷の消毒は医薬品にだけ認められています。
解き方
- aを検討:入浴後は角質層がやわらかくなり、成分がしみ込みやすくなるので正しい記述です。
- bを検討:同じ場所に続けて貼ると、皮膚を刺激してかぶれの原因になるので正しい記述です。
- cを検討:スプレー剤を続けて噴霧すると凍傷の危険があるので、ふつう数秒(1〜3秒)ほどとされ、10秒以上は誤りです。
- dを検討:火傷や化膿した傷の消毒は医薬部外品の効能・効果には含まれず、医薬品だけに認められるので誤りです。
- 選択肢 1正解
- aとbがどちらも正しい、適切な組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述cは凍傷の危険があり誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述cが誤っているので不正解です。
- 選択肢 4不正解
- 記述dは医薬部外品の範囲を超えているので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述cとdがどちらも誤っているので不正解です。
覚えるポイント
- スプレー剤の同一部位への噴霧は凍傷を防ぐため短時間にとどめます。
間違えやすいところ
- 医薬部外品で認められている傷の消毒の範囲(切り傷、すり傷など軽いもの)に、「化膿・火傷」は含まれない点に注意しましょう。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題(前半)問48、手引き「第3章 主な医薬品とその作用」
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.36 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
きず口等の殺菌消毒成分
主な医薬品とその作用 · 殺菌消毒成分 / アクリノール / オキシドール / レゾルシン / ポビドンヨード
きず口等の殺菌消毒成分に関する記述について、正しいものの組合せを選べ。
解答・解説を表示
解答
3
解説
きず口等の殺菌消毒薬に使う成分は、それぞれ効く相手(細菌・真菌・ウイルス)や注意点が決まっている。だから成分ごとの特徴を一つずつ確かめないと、正しい組合せは選べない。
解き方
- それぞれの記述で、成分名と効く菌の範囲、はたらき方、混ぜる目的、性状を確かめる。
- アクリノールは真菌やウイルスには効かない点、ポビドンヨードは水に溶ける複合体である点から、正しいか誤りかを判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤っているので、この組合せは正しくない。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤っているので、この組合せは正しくない。
- 選択肢 3正解
- 記述bとcはどちらも正しいので、これが正解になる。
- 選択肢 4不正解
- 記述dが誤っているので、この組合せは正しくない。
- 選択肢 5不正解
- 記述dが誤っているので、この組合せは正しくない。
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覚えるポイント
- アクリノールは真菌・結核菌・ウイルスには効果を示しません。
間違えやすいところ
- ポビドンヨードと、エタノールを含むヨードチンキは別のものなので、性状を混同しないようにする。
出題の前提:試験問題の記載および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.37 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
痒み、腫れ、痛み等を抑える外皮用薬成分
主な医薬品とその作用 · ステロイド性抗炎症成分 / ケトプロフェン / ジクロフェナクナトリウム / 光線過敏症
痒み、腫れ、痛み等を抑える配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
解答・解説を表示
解答
2
解説
外皮用の炎症を抑える成分には、ステロイド性と非ステロイド性がある。ステロイド性は免疫のはたらきを弱め、皮膚の感染症を悪化させることがあるので注意が必要である。
解き方
- 各記述に出てくる成分の特徴、はたらき、副作用、使うときの注意を細かく確認する。
- ステロイドは免疫の力を下げて皮膚の感染症を悪化させるため、みずむし等には向かない。そこからbを誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述dは正しいので、誤りを含むこの組合せは正しくない。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正で、すべて一致している。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤りで、cは正しいので、この組合せは正しくない。
- 選択肢 4不正解
- 記述aは正しく、bは誤りなので、この組合せは正しくない。
- 選択肢 5不正解
- 記述aは正しく、bは誤りなので、この組合せは正しくない。
覚えるポイント
- ステロイド性抗炎症成分は細菌・真菌等の感染症がある部位への使用を避けます。
間違えやすいところ
- ケトプロフェンによる光線過敏症は、使っている間だけでなく、使い終わった後しばらくの間も出ることがある。
出題の前提:試験問題の記載および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.37 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
外皮用薬及びその配合成分
主な医薬品とその作用 · ジフェンヒドラミン / カンフル / 温熱刺激成分 / アラントイン
外皮用薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
解答・解説を表示
解答
4
解説
抗ヒスタミン成分は、ヒスタミンが受容体にくっつくのを邪魔して作用する。温熱刺激成分は刺激が強いので、入浴の直後の使用は避ける必要がある。
解き方
- 記述aは、ヒスタミン受容体との結合を「促す」のではなく「邪魔する(遮断する)」ので誤りである。
- 記述cは、入浴直後に貼ると刺激が強いので、入浴の直前・直後は避けるべきであり誤りである。
- 選択肢 1不正解
- 記述cは誤りで、dは正しいので、この組合せは正しくない。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りなので、この組合せは正しくない。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが誤りで、bは正しいので、この組合せは正しくない。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正で、すべて一致している。
- 選択肢 5不正解
- 記述aもcも誤りなので、この組合せは正しくない。
覚えるポイント
- 温感湿布・温熱刺激成分は入浴後すぐ貼ると強い刺激や痛みを生じるため避けます。
間違えやすいところ
- 抗ヒスタミン薬のはたらきを「ヒスタミンの結合を促す」と逆に覚えないようにする。
出題の前提:試験問題の記載および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.38 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
みずむし・たむし用薬の配合成分と剤形
主な医薬品とその作用 · ピロールニトリン / クロタミトン / クロトリマゾール / 液剤の特徴
提示された処方成分(ピロールニトリン、クロトリマゾール、クロタミトン、l-メントール)のみずむし・たむし用薬に関する記述について、正しいものの組合せを選べ。
解答・解説を表示
解答
5
解説
みずむし・たむし用薬は、成分ごとに菌へのはたらき方や、冷感・温感などの性質が違う。さらに剤形によって、しみ込みやすさや使う場所の特徴も変わる。
解き方
- ピロールニトリンは菌の呼吸や代謝を邪魔する抗生物質であり、患部を酸性にするものではないのでaは誤りである。
- クロタミトンは温かい刺激でかゆみを抑えるもので、冷たい刺激ではないのでbは誤りである。cとdは正しい記述である。
- 選択肢 1不正解
- 記述aもbも誤りなので、この組合せは正しくない。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りなので、この組合せは正しくない。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤りなので、この組合せは正しくない。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが誤りなので、この組合せは正しくない。
- 選択肢 5正解
- 記述cとdはどちらも正しいので、これが正解になる。
覚えるポイント
- 患部を酸性にして菌の発育を抑える成分はウンデシレン酸や安息香酸等です。
間違えやすいところ
- クロタミトンは温感刺激と局所麻酔のはたらきがあり、冷感刺激(メントール等)と混同しやすい。
出題の前提:試験問題の記載および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.39 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
禁煙補助剤の留意点と取扱い
主な医薬品とその作用 · 咀嚼剤の使用方法 / 禁忌症 / うつ病 / ニコチンの薬理作用
一般用医薬品の禁煙補助剤に関する記述について、誤っているものを選べ。
解答・解説を表示
解答
1
解説
禁煙補助剤(ニコチン製剤)は、口の中の粘膜からニコチンをゆっくり吸収させる。そのため、ふつうのガムのように続けて噛んではいけない。
解き方
- 各選択肢について、禁煙補助剤の使い方、使ってはいけない人、飲み薬との組み合わせを確認する。
- 選択肢1の「菓子のガムのように噛む」という記述が誤りだと判断する。
- 選択肢 1正解
- 誤った記述を選ぶ問題なので、内容が誤っている選択肢1が正解になる。
- 選択肢 2不正解
- 急性期の脳血管障害がある人は、血管が縮むなどして症状が悪化するおそれがあるので、正しい記述である。
- 選択肢 3不正解
- うつ症状が悪化するおそれがあるので使用を避けるとされており、正しい記述である。
- 選択肢 4不正解
- 交感神経を興奮させるはたらきが重なって強まる危険があるので、正しい記述である。
- 選択肢 5不正解
- 喫煙を続けながら使うとニコチンの取りすぎになるので、完全に禁煙して使うとされており、正しい記述である。
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覚えるポイント
- ニコチン咀嚼剤はピリッとした味を感じるまでゆっくり噛み、頬と歯茎の間に挟んで吸収させます。
間違えやすいところ
- 菓子のガムのように噛むと、唾液と一緒にニコチンを飲み込んでしまい、胃の不快感や吸収不足の原因になる。
出題の前提:試験問題の記載および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.39 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
滋養強壮保健薬の定義と目的
主な医薬品とその作用 · 滋養強壮保健薬 / 体調不良 / 栄養素 / 改善又は予防
医薬品として扱われる保健薬に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組合せを選べ。 滋養強壮保健薬は、( a )を生じやすい状態や体質の改善、特定の( b )の不足による症状の( c )等を目的として、ビタミン成分、カルシウム、アミノ酸、生薬成分等が配合された医薬品である。
解答・解説を表示
解答
3
解説
滋養強壮保健薬は、日ごろの体調不良が起きやすい体質を改善したり、特定の栄養素が足りないことで出る症状を改善・予防したりする目的で作られている。
解き方
- 滋養強壮保健薬についての手引きの定義文を確認する。
- aには「体調不良」、bには「栄養素」、cには「改善又は予防」を当てはめる。
- 選択肢 1不正解
- aが「消化不良」になっているので、この組合せは正しくない。
- 選択肢 2不正解
- a、b、cのすべてが定義と違うので、この組合せは正しくない。
- 選択肢 3正解
- a:体調不良、b:栄養素、c:改善又は予防が正しく当てはまる。
- 選択肢 4不正解
- cが「治療又は予防」になっているので、この組合せは正しくない。
- 選択肢 5不正解
- bとcが違っているので、この組合せは正しくない。
覚えるポイント
- 滋養強壮保健薬は病気の根本治療ではなく「体調不良」の「改善又は予防」を主目的とします。
間違えやすいところ
- 「治療」ではなく「改善又は予防」である点を見落とさないようにする。
出題の前提:試験問題の記載および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.40 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
滋養強壮保健薬及びその配合成分の正誤
主な医薬品とその作用 · 脂溶性ビタミン / 医薬部外品 / ロクジョウ / 成分上限量
滋養強壮保健薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
解答・解説を表示
解答
5
解説
ビタミンAやDは油に溶ける脂溶性ビタミンである。医薬部外品の滋養強壮保健薬には、効能効果や配合できる成分・上限量について決まった基準がある。
解き方
- a:ビタミンA・Dは「水に溶ける」ではなく「油に溶ける(脂溶性)」ビタミンなので誤りである。
- b:医薬部外品でも「肉体疲労時の栄養補給」などの全身に効く効能が認められており、特定の部位だけではないので誤りである。
- c:ロクジョウは医薬部外品には配合できないので誤りである。d:決められた値を超えるものは医薬品になるので誤りである。
- 選択肢 1不正解
- dが誤りなので、この組合せは正しくない。
- 選択肢 2不正解
- cが誤りなので、この組合せは正しくない。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りなので、この組合せは正しくない。
- 選択肢 4不正解
- aが誤りなので、この組合せは正しくない。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dすべて誤りなので、これが正解になる。
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覚えるポイント
- ビタミンA・D・E・Kは脂溶性ビタミンであり過剰症に注意が必要です。
間違えやすいところ
- ビタミンAやDを水に溶けると間違えないよう、油に溶ける(DAKE)とまとめて覚える。
出題の前提:試験問題の記載および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.40 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
肥満症や皮膚症状に用いられる漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 清上防風湯 / 防風通聖散 / 大柴胡湯 / 防已黄耆湯
皮膚症状や肥満症に用いられる漢方処方製剤(清上防風湯、防風通聖散、大柴胡湯、防已黄耆湯)に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
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解答
3
解説
漢方処方製剤は、体力の程度(証)と、それぞれの主な症状によって使い分ける。大柴胡湯、防風通聖散、防已黄耆湯は、体力や症状の違いを正しく整理して覚える必要がある。
解き方
- aは清上防風湯の正しい適応を述べた記述である。
- bの「脇腹からみぞおちあたりにかけて苦しく」は大柴胡湯、cの「水ぶとり」は防已黄耆湯、dの「腹部に皮下脂肪が多く、便秘がち」は防風通聖散の説明であり、b・c・dは誤りである。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤りなので、この組合せは正しくない。
- 選択肢 2不正解
- 記述bとdが誤りなので、この組合せは正しくない。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが誤で、すべて一致している。
- 選択肢 4不正解
- 記述aは正しく、c・dは誤りなので、この組合せは正しくない。
- 選択肢 5不正解
- 記述aは正しく、cは誤りなので、この組合せは正しくない。

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覚えるポイント
- 防風通聖散は「皮下脂肪・便秘がち」、防已黄耆湯は「水ぶとり・多汗」、大柴胡湯は「胸脇苦満」が目印です。
間違えやすいところ
- 肥満症に用いる防風通聖散・防已黄耆湯・大柴胡湯の体質や特徴を取り違えないようにする。
出題の前提:試験問題の記載および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.41 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
漢方の特徴・漢方薬使用の基本的考え方
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 漢方の概念 / 水毒
漢方の特徴及び漢方薬使用における基本的な考え方に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
2
解説
漢方処方は、処方そのものが1つの有効成分とみなされます。複数の生薬が組み合わさり、全体で1つの効き目を示すからです。一般用漢方製剤には顆粒剤や錠剤など多くの形があり、承認基準は294処方です。「水毒」は、水分のめぐりが悪くて口が渇いたり尿が減ったりする状態を指します。
解き方
- 各記述(a〜d)を、手引きにある漢方の基本の考え方や承認基準と比べて正誤を判断します。
- a(正)、b(誤:散剤だけでなく顆粒剤や錠剤もある)、c(正)、d(誤:承認基準は294処方)に合う選択肢2を選びます。
- 選択肢 1不正解
- bを正としているので誤りです。今の一般用漢方製剤には散剤だけでなく顆粒剤や錠剤もあります。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- cを誤、dを正としているので誤りです。口の渇きや尿の減少は水毒で、承認基準は294処方です。
- 選択肢 4不正解
- aを誤、dを正としているので誤りです。漢方処方は処方そのものが1つの有効成分とみなされます。
- 選択肢 5不正解
- aを誤としているので誤りです。処方全体でみるため、処方そのものが有効成分と考えられます。
覚えるポイント
- 漢方処方自体が1つの有効成分として独立して捉えられる点と、一般用漢方製剤承認基準が294処方あること。
間違えやすいところ
- 「水毒」をたんなる水分の増えすぎとだけ考え、口の渇きや尿の減少が当てはまらないと思い込まないようにします。
出題の前提:手引き「漢方処方製剤の基本的考え方」および「一般用漢方製剤承認基準」に基づく。
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.42 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
感染症及び食中毒の特徴と対策
主な医薬品とその作用 · 感染症 / 食中毒 / 消毒薬
感染症及び食中毒に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。
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解答
2
解説
感染症とは、病原微生物が体の中に入りこんで増え、起こる好ましくない反応です。食中毒では、細菌によるものは気温・湿度が高い夏に多く、ノロウイルスなどのウイルスによるものは乾燥して寒い冬に多くなります。二次感染や集団感染を防ぐには、適切な消毒薬を選んで使うことが大切です。
解き方
- 各記述の正誤を考えます。a、b、dは感染症・食中毒の疫学や衛生管理として正しい内容です。
- 記述cは、ふつう「夏は細菌性、冬はウイルス性」の食中毒が多いので誤りと判断します。
- その結果「a:正、b:正、c:誤、d:正」となる選択肢2を選びます。
- 選択肢 1不正解
- cを正、dを誤としているので不適です。食中毒は夏に細菌、冬にウイルスが多く、消毒薬も大切です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- dを誤としているので不適です。器具などの消毒薬を使った処置は感染の広がりを防ぐのに大変有効です。
- 選択肢 4不正解
- a、bを誤、cを正としているので不適です。感染症の定義や感染経路の記述は正しい内容です。
- 選択肢 5不正解
- aを誤としているので不適です。病原微生物が入ることで起こる好ましくない反応、という記述は正しいです。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 食中毒の季節性:夏は「細菌性」、冬は「ウイルス性」が多発することを確実に覚える。
間違えやすいところ
- 夏と冬で食中毒を起こす微生物(細菌とウイルス)の多い時期を逆に覚えないように注意します。
出題の前提:手引き「公衆衛生用薬(消毒薬等)」及び感染症・食中毒の基礎知識に基づく。
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.43 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
害虫忌避剤及び配合成分(ディート・イカリジン)
主な医薬品とその作用 · 忌避剤 / ディート / イカリジン
忌避剤及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
1
解説
虫よけ(忌避剤)は、血を吸う虫が人を感じ取るのを邪魔して、刺されないようにするものです。刺された後の痒みや腫れを治す働きはありません。ディートは医薬品だけでなく防除用医薬部外品にも広く使われています。年齢による使用の制限(生後6ヶ月未満には使えないなど)があるのはディートで、イカリジンには年齢や使用回数の制限がありません。
解き方
- 記述a・bを確かめ、忌避剤の目的(予防だけで鎮痒などはない)や正しい使い方として正しいと判断します。
- 記述cは、ディートが医薬品だけでなく医薬部外品にも配合されるので誤りと判断します。
- 記述dは、小児などの使用制限(6ヶ月未満は使用不可など)があるのはディートで、イカリジンにはないため誤りと判断します。
- 「a:正、b:正、c:誤、d:誤」となる選択肢1を選びます。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bを誤、cを正としているので誤りです。ディートは医薬部外品にも配合され、塗り広げも必要です。
- 選択肢 3不正解
- aを誤、c・dを正としているので誤りです。忌避剤に治療の効果はなく、イカリジンに年齢制限はありません。
- 選択肢 4不正解
- bを誤、dを正としているので誤りです。イカリジンには乳児への使用制限はありません。
- 選択肢 5不正解
- aを誤、dを正としているので誤りです。忌避剤は虫よけが目的で、刺された後の症状を和らげるものではありません。
覚えるポイント
- 年齢制限があるのはディート(生後6ヶ月未満不可等)であり、イカリジンには年齢制限がない。
間違えやすいところ
- ディートとイカリジンの特徴や使用制限の有無を逆に覚えてしまわないように区別します。
出題の前提:手引き「衛生害虫用薬(忌避剤)」に基づく。
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.44 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
尿糖・尿タンパク一般用検査薬
主な医薬品とその作用 · 一般用検査薬 / 尿糖 / 尿タンパク / 検体採取
尿糖・尿タンパク検査薬に関する記述について、正しいものの組み合わせを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
1
解説
尿タンパクの検査では、激しい運動や起立性タンパク尿の影響を避けるため、原則として「早朝尿」を使います。また、外陰部や尿道の分泌物が混じらないよう「中間尿」を取ります。健康な人の尿はふつう「弱酸性」です。市販薬に含まれるアスコルビン酸(ビタミンC)などは検査薬と反応し、尿糖検査で偽陰性(本当は陽性でも陰性と出る)などの影響を与えます。
解き方
- 記述a(早朝尿、激しい運動の直後を避ける)と記述b(中間尿を取る)が正しいことを確かめます。
- 記述cは、尿のふつうのpHが「弱酸性」なので「弱アルカリ性」とする記述は誤りと判断します。
- 記述dは、ビタミンCなど市販薬の成分でも検査結果に影響するので誤りと判断します。
- 正しい記述の組み合わせ(a、b)である選択肢1を選びます。
- 選択肢 1正解
- aとbの記述がどちらも正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述cが誤りです。尿はふつう「弱酸性」で、弱アルカリ性ではありません。
- 選択肢 3不正解
- 記述cが誤りです。ふつうの尿の液性は弱酸性です。
- 選択肢 4不正解
- 記述dが誤りです。ビタミンCなどの市販薬の成分も、偽陰性などの検査への影響を与えます。
- 選択肢 5不正解
- 記述c、dがどちらも誤りなので不適です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 尿の液性は通常「弱酸性」であること、ビタミンCなどの一般用医薬品成分も検査に影響を与えること。
間違えやすいところ
- 尿の液性を弱アルカリ性と間違えないこと、検査薬への影響は医療用医薬品だけではないことに注意します。
出題の前提:手引き「一般用検査薬(尿糖・尿タンパク検査薬)」に基づく。
出典:関西広域連合『2025年度 関西広域連合 前半』
令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) p.44 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
2025年度 関西広域連合 前半
参照した公式資料
関西広域連合が公開した2025年度 関西広域連合 前半の問題・解答資料です。
- 令和7年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 411.6KB) ↗ — www.kouiki-kansai.jp(PDF・44ページ)
- 令和7年度 登録販売者試験 解答 (PDFファイル: 68.5KB) ↗ — www.kouiki-kansai.jp(PDF・1ページ)

