公開問題を地域・年度・前半後半で区別しています。地域共通問題を含み、全国の独立した問題を網羅する集計ではありません。受験する地域の最新版の手引きと案内を併せて確認してください。
2025年度 北海道 後半の概要
口腔および歯・舌の構造と働き
人体の働きと医薬品 · 消化器系 / 口腔の機能 / 歯の構造 / 唾液の作用
口腔の生理機能および構造に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 唾液には、リゾチーム等の殺菌・抗菌物質が含まれており、口腔粘膜の保護・洗浄、殺菌等の作用がある。 b 唾液によって口腔内はpHがほぼ中性に保たれ、酸による歯の齲蝕を防いでいる。 c 歯の齲蝕がエナメル質に達すると、神経が刺激されて、歯がしみたり痛みを感じるようになる。 d 舌には、咀嚼された飲食物を攪拌して唾液と混和させる働きがある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
口腔は食べ物をかみ、飲みこむための場所です。唾液には殺菌や抗菌の働きがあり、口の中を守っています。歯の一番外側のエナメル質には神経がないので、むし歯が内側の象牙質まで進んで初めて痛みを感じます。
解き方
- aからdまでの記述がそれぞれ正しいかを一つずつ確かめる。
- aは正、bは正、cは誤(痛みを感じるのはエナメル質でなく象牙質)、dは正なので、合う選択肢を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- cは誤り、dは正しいので、この組み合わせは当てはまりません。
- 選択肢 2正解
- aは正、bは正、cは誤、dは正となり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bは唾液が酸をやわらげる働きとして正しいので、これを誤りとするこの選択肢は当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- aは正しく、cは誤りなので、この組み合わせは当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- aもdも正しいので、これを誤りとするこの選択肢は当てはまりません。
覚えるポイント
- エナメル質には神経が通っておらず、象牙質に達すると痛みを感じる
間違えやすいところ
- エナメル質そのもので痛みを感じると間違えやすいので注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和6年4月版)第2章「消化器系」
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.1 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
肝臓の構造と主な働き
人体の働きと医薬品 · 消化器系 / 肝臓の機能 / 代謝・貯蔵
肝臓に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 横隔膜の直下に位置する。 b 必須アミノ酸を生合成することができる。 c 水溶性ビタミンを貯蔵することはできない。 d 小腸で吸収されたブドウ糖は、血液によって肝臓に運ばれてグリコーゲンとして蓄えられる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
肝臓は体の中で最も大きい臓器で、横隔膜のすぐ下の右上腹部にあります。小腸で吸収された栄養をためたり加工したりし、ブドウ糖はグリコーゲンとして蓄えます。ビタミンも貯蔵しますが、体で作れない必須アミノ酸は食事から取る必要があります。
解き方
- aは位置として正、bは必須アミノ酸を作れないので誤、cはビタミンを貯蔵できるので誤、dは糖の代謝として正と確かめる。
- 正しいaとdの組み合わせである選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 必須アミノ酸は体の中で作れないので、bを含む組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2正解
- aもdも正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bもcも誤った記述なので、当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- 肝臓はビタミンB12などの水溶性ビタミンも貯蔵できるので、cは誤りです。
覚えるポイント
- 肝臓は必須アミノ酸を生合成できず、ビタミンB12等の水溶性ビタミンも貯蔵する
間違えやすいところ
- 必須アミノ酸を体で作れると間違えないよう注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和6年4月版)第2章「消化器系」
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.1 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
呼吸器系の構造と異物排出機能
人体の働きと医薬品 · 呼吸器系 / 気道防御機能 / 喉頭と咽頭 / 呼吸運動
呼吸器系に関する以下の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
呼吸器では、咽頭は食べ物の通り道と空気の通り道が交わる管の部分です。喉頭は軟骨に囲まれた円筒状の器官で、軟骨の出っぱった部分が「のどぼとけ」になります。肺そのものには筋肉がなく、横隔膜や肋間筋の動きで呼吸をします。
解き方
- 各選択肢の体のつくりについての記述を確かめる。
- 選択肢3で器官の名前(咽頭と喉頭)が取り違えられているのを見つけ、誤っているものを選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- この記述は正しいので、誤りを選ぶこの問題の答えにはなりません。
- 選択肢 2不正解
- 気道の粘膜が粘液と線毛の動きで異物を出すという説明で、正しいです。
- 選択肢 3正解
- 「のどぼとけ」を作る軟骨に囲まれた器官は「喉頭」で、「咽頭」ではないので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 肺に筋肉がなく、横隔膜や肋間筋で呼吸するという記述は正しいです。
覚えるポイント
- のどぼとけ(甲状軟骨)があるのは咽頭ではなく喉頭
間違えやすいところ
- 咽頭(食べ物と空気の共通の通り道)と喉頭(声を出す所で気道の入り口)を混同しやすい。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和6年4月版)第2章「呼吸器系」
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.1 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
血液の成分と各血球・血漿タンパク質の役割
人体の働きと医薬品 · 循環器系 / 血漿タンパク質 / 免疫グロブリン / 白血球・血小板
血液に関する以下の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
血液は血しょうと血球からできています。血しょう中のアルブミンは物質と結びつき、代謝や排泄を受けにくくします。グロブリンの一部(免疫グロブリン)は抗体です。白血球で最も大きく強い食作用を持つのは単球で、ヘモグロビンを含み中央がくぼんだ円盤状の細胞は赤血球です。
解き方
- 血しょうのタンパク質と、それぞれの血球の特徴を順に照らし合わせる。
- 1(代謝・排泄を受けにくくする)、3(最も大きいのは単球)、4(赤血球の説明)が誤りだと見分け、2を正解とする。
- 選択肢 1不正解
- アルブミンと結びついた成分は、代謝や排泄を「受けにくく」なります。
- 選択肢 2正解
- 免疫グロブリンは体内の異物を見分ける抗体として働くので、正しいです。
- 選択肢 3不正解
- 白血球で最も大きく、強い食作用を持つのは「単球」です。
- 選択肢 4不正解
- 中央がくぼんだ円盤状でヘモグロビンを含むのは「赤血球」です。
覚えるポイント
- アルブミン結合型薬物は代謝・排泄を受けにくく作用も示さない
間違えやすいところ
- 白血球で最も大きい細胞をリンパ球と間違えやすいので注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和6年4月版)第2章「循環器系」
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.2 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
腎臓および副腎の構造とホルモン分泌
人体の働きと医薬品 · 泌尿器系 / 腎臓のネフロン / エリスロポエチン / 副腎皮質と髄質
腎臓及び副腎に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 腎臓に入る動脈は、細かく枝分かれして、毛細血管が小さな球状になった糸球体を形成する。 b 尿細管では、肝臓でアミノ酸が分解されて生成する尿素など、血液中の老廃物が濾過される。 c 腎臓には、内分泌腺としての機能があり、骨髄における赤血球の産生を促進するホルモンを分泌する。 d 副腎皮質では、アドレナリンとノルアドレナリンが産生・分泌される。
解答・解説を表示
解答
2
解説
腎小体は糸球体とボーマン嚢からできており、老廃物などのろ過は糸球体で行われ、尿細管では再吸収が行われます。腎臓は赤血球を作るのを促すホルモン(エリスロポエチン)を出します。副腎は皮質(ステロイドホルモン)と髄質(アドレナリン・ノルアドレナリン)に分かれます。
解き方
- aは正、bは尿素のろ過が糸球体なので誤、cはエリスロポエチンの分泌で正、dはアドレナリン等が副腎髄質なので誤と見分ける。
- 正しい組み合わせ(a、c)が選択肢2だと見きわめる。
- 選択肢 1不正解
- 老廃物がろ過されるのは糸球体なので、bを含む組み合わせは当てはまりません。
- 選択肢 2正解
- aもcも正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bもdも誤った記述なので、当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- アドレナリンとノルアドレナリンが出るのは副腎髄質なので、dは誤りです。
覚えるポイント
- 濾過は糸球体、再吸収は尿細管。アドレナリン分泌は副腎髄質
間違えやすいところ
- 副腎皮質と副腎髄質から出るホルモンを混同しやすい。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和6年4月版)第2章「泌尿器系」
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.2 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
目の構造と生理機能
人体の働きと医薬品 · 感覚器系 / 角膜と涙液 / ビタミンAと夜盲症 / 眼圧と房水 / 水晶体による調節
目に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 涙液には、角膜に酸素や栄養分を供給する働きはない。 b ビタミンAが不足すると、夜間視力の低下(夜盲症)を生じる。 c 角膜と水晶体の間は、房水で満たされ、眼内に一定の圧を生じさせている。 d 遠近の焦点調節は、主に硝子体の厚みを変化させることによって行われている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
角膜には血管がないので、涙液や房水から酸素と栄養をもらいます。網膜の光を感じる物質ロドプシンを作るにはビタミンAが必要で、不足すると夜盲症になります。房水は眼圧を一定に保ち、遠近のピント合わせは毛様体筋が水晶体の厚みを変えて行います。
解き方
- aは角膜に酸素と栄養を供給する働きがあるので誤りだと判断する。
- bは正、cは正、dは硝子体でなく水晶体の厚みを変えるので誤と判断し、正しい組み合わせ(b、c)を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 涙液は血管のない角膜に酸素と栄養を届けているので、aは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aもdも誤った記述なので、当てはまりません。
- 選択肢 3正解
- bもcも正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 遠近のピント合わせは「水晶体」の厚みを変えて行うので、dは誤りです。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 焦点調節を担うレンズは水晶体。角膜へは涙液と房水から栄養供給
間違えやすいところ
- 水晶体と硝子体の役割を取り違えやすい。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和6年4月版)第2章「感覚器系(目)」
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.2 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
鼻および副鼻腔の構造と生理機能
人体の働きと医薬品 · 感覚器系 / 嗅覚の受容 / 副鼻腔の構造 / 副鼻腔炎の機序
鼻に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 鼻腔上部の粘膜にある嗅細胞を、においの元となる物質の分子が刺激すると、その刺激が脳の嗅覚中枢へ伝えられる。 b 鼻腔に隣接した目と目の間、額部分、頬の下、鼻腔の奥に空洞があり、それらを総称して副鼻腔という。 c 副鼻腔に入った埃等の粒子は、粘液に捉えられて、線毛の働きによって鼻腔内へ排出される。 d 鼻腔と副鼻腔を連絡する管は非常に狭いため、鼻腔粘膜が腫れると副鼻腔の開口部がふさがりやすくなり、副鼻腔に炎症を生じることがある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
鼻の上の方の粘膜にある嗅細胞がにおいの分子を感じ取り、その信号が脳の嗅覚中枢に伝わります。鼻のまわりの骨の中にある空洞が副鼻腔で、内側は線毛でおおわれて異物を鼻の中へ出します。副鼻腔との連絡口は狭いので、鼻炎で粘膜がはれるとふさがり、副鼻腔炎になりやすくなります。
解き方
- a(嗅細胞がにおいを感じる)、b(副鼻腔の位置)、c(線毛の動きで異物を出す)、d(連絡口がふさがって炎症が起きるしくみ)をそれぞれ確かめる。
- すべて正しい記述(正・正・正・正)なので、選択肢5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- dは鼻の粘膜のはれで副鼻腔炎が起きるしくみとして正しいので、当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- b、c、dもすべて正しいので、当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- a、b、cもすべて正しいので、当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- a、c、dもすべて正しいので、当てはまりません。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dのすべてが正しく、適切な組み合わせです。
覚えるポイント
- 副鼻腔の開口部は狭く、鼻炎の腫れで塞がると副鼻腔炎になりやすい
間違えやすいところ
- 副鼻腔にも線毛の動きがあることを見落としやすいので注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和6年4月版)第2章「感覚器系(鼻)」
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.3 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
外皮系の構成と皮膚・汗腺の生理機能
人体の働きと医薬品 · 皮膚系 / 外皮系の構成 / メラニン色素 / 皮膚常在菌 / エクリン腺とアポクリン腺
外皮系に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 皮膚と皮膚腺、角質の総称である。 b メラニン色素は、太陽光に含まれる紫外線から皮膚組織を防護する役割がある。 c ヒトの皮膚の表面には常に一定の微生物が付着しており、それら微生物の存在によって、皮膚の表面での病原菌の繁殖が抑えられている。 d 汗腺には、エクリン腺とアポクリン腺の二種類があり、エクリン腺は体臭腺である。
解答・解説を表示
解答
1
解説
外皮系は皮膚、皮膚腺、爪や毛などの角質の組織からできています。メラニンは紫外線を吸収し、皮膚の下の組織を守ります。皮膚にすみつく常在菌は病原菌の定着や増殖を抑えます。汗腺には、全身にあり体温調節を担うエクリン腺と、わきの下などにあり体臭の原因になるアポクリン腺があります。
解き方
- aは正、bは正、cは正、dはアポクリン腺が体臭腺なので誤と判断する。
- 正・正・正・誤となる選択肢1を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- aは正、bは正、cは正、dは誤となり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aもbも正しく、dは誤りなので、当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- cは皮膚の常在菌が守る働きとして正しく、dは誤りなので、当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- bは正しく、dは誤りなので、当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- aは外皮系の定義として正しいので、当てはまりません。
覚えるポイント
- エクリン腺は全身(体温調節)、アポクリン腺は腋窩など(体臭腺)
間違えやすいところ
- エクリン腺とアポクリン腺の働きや特徴を逆に覚えやすい。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和6年4月版)第2章「皮膚」
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.3 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
医薬品の有効成分の代謝及び排泄
人体の働きと医薬品 · 薬物動態 / 代謝 / 排泄 / 肝初回通過効果
医薬品の有効成分の代謝及び排泄に関する次の記述について、正しいものの組み合わせとして適切なものを一つ選びなさい。 a 経口投与後、消化管で吸収された医薬品の有効成分は、全身循環に入る前にリンパ管を経由して肝臓を通過する。 b 肝初回通過効果とは、全身循環に移行する医薬品の有効成分の量が、消化管で吸収された量よりも、肝臓で代謝を受けた分だけ少なくなることをいう。 c 腎機能が低下した人では、医薬品の効き目が過剰に現れたり、副作用が生じやすくなったりする。 d 医薬品の有効成分は、未変化体のままで、あるいは代謝物として、肺から呼気中へ排出されることはない。
解答・解説を表示
解答
4
解説
結論として、経口で飲んだ薬の有効成分は、主に小腸から吸収され、門脈(腸から肝臓へ向かう血管)を通って肝臓へ運ばれます。肝臓で一部が代謝(体の外へ出やすい形に変えられること)を受けるのを肝初回通過効果といいます。その後は血流に乗って全身を巡り、主に腎臓から尿へ、一部は肺からの呼気や汗からも出ていきます。
解き方
- 記述aについて、消化管から吸収された成分が肝臓に運ばれる血管経路が門脈かリンパ管かを照合し、誤りと判断します。
- 記述bの肝初回通過効果の定義と、記述cの腎機能が低下したときの影響を確認し、どちらも正しいと判断します。
- 記述dについて、体から出ていく経路に呼気中への排出が含まれるかを確認し、誤りと判断して組み合わせ「4」を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは誤りで、記述bは正しいため、この組み合わせは適切ではありません。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは誤りで、記述cは正しいため、この組み合わせは適切ではありません。
- 選択肢 3不正解
- 記述aと記述dはどちらも誤っているため、この組み合わせは適切ではありません。
- 選択肢 4正解
- 記述bと記述cはどちらも正しいため、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 5不正解
- 記述bは正しいですが、記述dが誤っているため、この組み合わせは適切ではありません。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 消化管から肝臓へ向かう血液は門脈を通る
- 腎機能低下では排泄が遅延し薬効や副作用が増強しやすい
間違えやすいところ
- 吸収経路を「門脈」ではなく「リンパ管」と取り違えないように注意する
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題・北海道(午後)問9
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.4 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
医薬品の体内での働きと血中濃度
人体の働きと医薬品 · 薬力学 / 血中濃度 / 受容体 / 有効濃度域
医薬品の体内での働きに関する次の記述について、正しいものの組み合わせとして適切なものを一つ選びなさい。 a 医薬品の有効成分は、多くの場合、標的となる細胞に存在する受容体などのタンパク質と結合し、その機能を変化させることで薬効や副作用を現す。 b 医薬品の血中濃度は、ある時点でピークに達し、その後は代謝・排泄の速度が吸収・分布の速度を上回るため、低下していく。 c 生体の反応として薬効が現れるのは、医薬品の血中濃度が最高血中濃度に達したときである。 d 一度に大量の医薬品を摂取して血中濃度を高くしても、ある濃度以上になるとより強い薬効は得られなくなり、副作用や毒性も現れにくくなる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
結論として、薬の成分は、標的となる細胞にある受容体(たんぱく質)などに結びつき、そのはたらきを変えることで効き目や副作用を現します。血中濃度は投与後にピーク(最高血中濃度)に達し、その後は代謝・排泄の速さが吸収・分布の速さを上回るため下がっていきます。一度にたくさん飲んでも、ある濃度を超えると効き目はそれ以上強くならず、副作用や毒性は出やすくなります。
解き方
- 記述a(標的のたんぱく質と結びついて薬効や副作用を現すこと)と、記述b(血中濃度が下がる理由)を確認し、どちらも正しいと判断します。
- 記述cについて、薬効が現れ始めるのは最高血中濃度のときではなく、最小有効濃度に達したときなので誤りと判断します。
- 記述dについて、濃度が高いと副作用や毒性が現れやすくなるので誤りと判断し、正答を「1」と導きます。
- 選択肢 1正解
- 記述aと記述bはどちらも正しいので、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは正しいですが、記述dが誤っているため適切ではありません。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは正しいですが、記述cが誤っているため適切ではありません。
- 選択肢 4不正解
- 記述cと記述dはどちらも誤っているため適切ではありません。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 薬効発現の基準は最高血中濃度ではなく最小有効濃度である
- 血中濃度が過度に上昇すると副作用・毒性の危険性が高まる
間違えやすいところ
- 薬効が現れるタイミングを、ピーク時(最高血中濃度)と混同しないように注意する
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題・北海道(午後)問10
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.4 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
内服薬の剤形及びその一般的な特徴
人体の働きと医薬品 · 剤形 / 口腔内崩壊錠 / 顆粒剤 / 経口液剤 / カプセル剤
内服薬の剤形及びその一般的な特徴に関する次の記述について、正しいものの組み合わせとして適切なものを一つ選びなさい。 a 口腔内崩壊錠は、舌下で溶解させ、有効成分を口腔粘膜から吸収させる。 b 顆粒剤は、粒の表面がコーティングされているものもあるので、噛み砕かずに水などで飲み込む。 c 経口液剤は、既に有効成分が液中に溶けたり分散したりしているため、服用後、比較的速やかに消化管から吸収されるという特徴がある。 d カプセル剤は、カプセル内に散剤や液剤等を充填した剤形であり、カプセルの原材料として乳糖が広く用いられているため、乳成分に対してアレルギーを持つ人は使用を避けるなどの注意が必要である。
解答・解説を表示
解答
3
解説
結論として、口腔内崩壊錠はだ液や少しの水ですばやく崩れますが、成分が吸収されるのは主に消化管です(口の粘膜から吸わせるのは舌下錠などです)。カプセル剤の殻の主な材料はゼラチン(動物性のたんぱく質)で、ゼラチンに対するアレルギーに注意が必要です。
解き方
- 記述aについて、口腔内崩壊錠の吸収される場所が口の粘膜ではなく主に消化管であることを確認し、誤りと判断します。
- 記述b(コーティングを壊さずに飲む顆粒剤の特徴)と記述c(経口液剤の速やかな吸収)を確認し、どちらも正しいと判断します。
- 記述dについて、カプセルの主な材料は乳糖ではなくゼラチンなので誤りと判断し、組み合わせ「3」を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは誤りで、記述bは正しいため、この組み合わせは適切ではありません。
- 選択肢 2不正解
- 記述aと記述dはどちらも誤っているため、この組み合わせは適切ではありません。
- 選択肢 3正解
- 記述bと記述cはどちらも正しいため、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 4不正解
- 記述cは正しいですが、記述dが誤っているため、この組み合わせは適切ではありません。
覚えるポイント
- 口腔内崩壊錠は消化管から吸収される内服薬である
- カプセルの主原料はゼラチン(豚等のコラーゲン由来)である
間違えやすいところ
- 口腔内崩壊錠を、口の粘膜から吸収させる舌下錠と混同しないように注意する
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題・北海道(午後)問11
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.5 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
外用薬の剤形及びその一般的な特徴
人体の働きと医薬品 · 外用剤 / 軟膏剤 / クリーム剤 / 外用液剤 / 貼付剤
外用薬の剤形及びその一般的な特徴に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを一つ選びなさい。 a 軟膏剤は、油性の基剤で皮膚への刺激が弱い。 b クリーム剤は、適用部位を水から遮断したい場合に用いる。 c 外用液剤は、軟膏剤やクリーム剤に比べて、患部が乾きにくいという特徴がある。 d 貼付剤は、適用部位にかぶれなどを起こす場合がある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
結論として、軟膏剤は油性の基剤で刺激が弱く、患部を水から遮断したいときに向いています。一方、クリーム剤(乳剤性の基剤)は水で洗い流しやすく、べたつきにくいのが特徴です。外用液剤は水分などが蒸発して患部が乾きやすく、貼付剤は粘着成分などでかぶれることがあります。
解き方
- 記述aについて、軟膏剤は油性の基剤で刺激が弱いことを確認し、「正」と判定します。
- 記述bについて、患部を水から遮断したいときに使うのは軟膏剤なので、「誤」と判定します。
- 記述cについて、外用液剤は乾きやすい特徴があるので、「誤」と判定します。
- 記述dについて、貼付剤はかぶれを起こすことがあるので「正」と判定し、正答「4」を選びます。
- 選択肢 1不正解
- bとcが誤りで、dは正しいため、この組み合わせは適切ではありません。
- 選択肢 2不正解
- aは正しく、bとcが誤っているため、この組み合わせは適切ではありません。
- 選択肢 3不正解
- aは正しく、bが誤っているため、この組み合わせは適切ではありません。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正で、判定と完全に一致しています。
- 選択肢 5不正解
- dは正しいので、すべて誤りとするこの組み合わせは適切ではありません。
覚えるポイント
- 水を遮断したい場合は油性の軟膏剤を用いる
- 外用液剤は軟膏やクリームに比べ患部が乾きやすい
間違えやすいところ
- クリーム剤と軟膏剤の使い分け(患部の乾燥・浸潤・水の遮断性)を逆にしないように注意する
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題・北海道(午後)問12
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.5 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
全身的に現れる医薬品の副作用
人体の働きと医薬品 · アナフィラキシー / スティーブンス・ジョンソン症候群 / 偽アルドステロン症 / 無顆粒球症
全身的に現れる医薬品の副作用に関する次の記述について、正しいものの組み合わせとして適切なものを一つ選びなさい。 a アナフィラキシーは、生体異物に対する遅延型のアレルギー反応の一種である。 b スティーブンス・ジョンソン症候群を発症する可能性のある医薬品は限られており、発症を予測しやすい。 c 偽アルドステロン症は、複数の医薬品や、医薬品と食品との間の相互作用によって起きることがある。 d 医薬品の使用が原因で血液中の白血球が減少し、細菌やウイルスの感染に対する抵抗力が弱くなって、突然の高熱、悪寒、喉の痛み等の症状を呈することがある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
結論として、アナフィラキシーは短い時間で激しい症状が出る即時型のアレルギー反応です。スティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)は多くの種類の医薬品で起こり、発症を予測するのはとても難しいです。偽アルドステロン症は甘草などの取りすぎで起こりやすく、無顆粒球症(白血球が減る病気)では感染しやすくなって高熱やのどの痛みが現れます。
解き方
- 記述aについて、アナフィラキシーは遅延型ではなく即時型のアレルギー反応なので、誤りと判断します。
- 記述bについて、SJSを起こす医薬品は多く、予測が難しいので誤りと判断します。
- 記述c(偽アルドステロン症が相互作用で起こること)と記述d(白血球減少による症状)が正しいことを確認し、組み合わせ「4」を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 記述aと記述bはどちらも誤っているため適切ではありません。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは誤りで、記述dは正しいため、この組み合わせは適切ではありません。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは誤りで、記述cは正しいため、この組み合わせは適切ではありません。
- 選択肢 4正解
- 記述cと記述dはどちらも正しいため、この組み合わせが正解です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- アナフィラキシーは即時型アレルギー反応である
- スティーブンス・ジョンソン症候群は原因薬が多岐にわたり発症予測が極めて困難
間違えやすいところ
- アナフィラキシーを「即時型」ではなく「遅延型」とする引っかけに注意する
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題・北海道(午後)問13
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.6 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
医薬品が原因となる肝機能障害
人体の働きと医薬品 · 肝機能障害 / 中毒性 / アレルギー性 / 黄疸 / ビリルビン
医薬品が原因となる肝機能障害に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを一つ選びなさい。 a 医薬品により生じる肝機能障害は、中毒性のものと、アレルギー性のものに大別される。 b 軽度の肝機能障害の場合は、自覚症状がなく、健康診断等の血液検査で初めて判明することが多い。 c 黄疸は、ビリルビンが血液中へ排出されず、胆汁中に滞留することにより生じる。 d 原因と考えられる医薬品を漫然と使用し続けると、不可逆的な病変(肝不全)を生じ、死に至ることがある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
結論として、薬による肝機能障害は、その仕組みから中毒性とアレルギー性に分けられます。軽い場合には自覚症状がなく、健康診断などの血液検査で初めて見つかることが多いです。黄疸は、肝機能障害で胆汁に出すことができなくなったビリルビンが血液中に増えてたまり、皮膚や白目が黄色くなる病態です。
解き方
- 記述a(中毒性とアレルギー性に分けること)と記述b(軽いときは無症状で検査により分かることが多いこと)を確認し、「正」と判定します。
- 記述cについて、黄疸はビリルビンが「胆汁中に滞留」するのではなく「血液中に滞留」して起こるので、「誤」と判定します。
- 記述d(放置すると元に戻らない病変や死亡のおそれがあること)を確認し「正」と判定し、組み合わせ「2」を選びます。
- 選択肢 1不正解
- a、b、dは正しく、cが誤っているため適切ではありません。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正で、判定と完全に一致しています。
- 選択肢 3不正解
- bは正しく、cが誤っているため適切ではありません。
- 選択肢 4不正解
- aは正しいので、aを誤りとするこの組み合わせは適切ではありません。
- 選択肢 5不正解
- bは正しいので、bを誤りとするこの組み合わせは適切ではありません。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 黄疸はビリルビンが胆汁中へ排泄されず血液中に滞留することで生じる
- 軽度の肝機能障害は自覚症状に乏しい
間違えやすいところ
- ビリルビンが血液と胆汁のどちらにたまるのかを読み違えないように注意する
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題・北海道(午後)問14
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.6 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
偽アルドステロン症の病態と分泌器官
人体の働きと医薬品 · 偽アルドステロン症 / ナトリウム / カリウム / 副腎皮質
偽アルドステロン症に関する次の記述について、( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 「偽アルドステロン症とは、体内に( a )と水が貯留し、体から( b )が失われることによって生じる病態である。( c )からのアルドステロン分泌が増加していないにもかかわらずこのような状態となることから、偽アルドステロン症と呼ばれている。」
解答・解説を表示
解答
1
解説
結論として、副腎皮質から出るアルドステロンは、腎臓でナトリウムと水の再吸収を促し、カリウムの排出を進めるホルモンです。甘草の成分(グリチルリチン酸など)によって、この分泌が増えていないのに同じような電解質の異常(ナトリウムが多くカリウムが少ない状態)が起こる病態を偽アルドステロン症といいます。
解き方
- アルドステロンのはたらきで体内にたまるのはナトリウムと水なので、aは「ナトリウム」と決めます。
- 体外に失われる電解質はカリウムなので、bは「カリウム」と決めます。
- アルドステロンを出す本来の器官は副腎皮質なので、cは「副腎皮質」と決め、選択肢「1」を導きます。
- 選択肢 1正解
- aにナトリウム、bにカリウム、cに副腎皮質が入る正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aがカリウム、bがカルシウム、cが副腎髄質で、すべて誤っています。
- 選択肢 3不正解
- aとbは正しいですが、アルドステロンを出す器官は副腎皮質なのでcが誤りです。
- 選択肢 4不正解
- たまるのはナトリウム、失われるのはカリウムで、aとbとcが誤っています。
- 選択肢 5不正解
- 体外に失われるのはカルシウムではなくカリウムなので、bが誤りです。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 偽アルドステロン症:ナトリウム貯留、カリウム排泄(低カリウム血症)
- アルドステロンは副腎皮質ホルモン
間違えやすいところ
- 副腎皮質と副腎髄質の混同、ナトリウムとカリウムの入れかわりに注意する
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題・北海道(午後)問15
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.7 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
精神神経系に現れる医薬品の副作用
人体の働きと医薬品 · 眠気 / 無菌性髄膜炎 / 精神神経系副作用 / 基礎疾患
精神神経系に現れる医薬品の副作用に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを一つ選びなさい。 a 眠気を催すことが知られている医薬品を使用した後は、乗物や危険な機械類の運転作業に従事しないように十分注意することが必要である。 b 無菌性髄膜炎は、医薬品の副作用が原因の場合、全身性エリテマトーデス、混合性結合組織病、関節リウマチ等の基礎疾患がある人で発症リスクが高い。 c 無菌性髄膜炎は、早期に原因医薬品の使用を中止しても、予後は不良となることがほとんどである。 d 心臓や血管に作用する医薬品により、頭痛やめまい、浮動感、不安定感等が生じることがある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
結論として、眠気を起こす薬を使った後は、乗り物や危険な機械の運転をしてはいけません。薬による無菌性髄膜炎は、自己免疫の病気などの基礎疾患がある人で起こりやすく、早く薬をやめれば予後(その後の経過)は良いことがほとんどです。また、血圧の変化などで頭痛やめまいが現れることがあります。
解き方
- 記述a(眠気を起こす薬の使用後は運転などを避ける注意)を確認し、「正」と判定します。
- 記述b(無菌性髄膜炎と基礎疾患のリスク)を確認し、「正」と判定します。
- 記述cについて、薬による無菌性髄膜炎は中止すると予後が良いことが多いので、「誤」と判定します。
- 記述d(循環器に作用する薬による頭痛やめまいなど)を確認し「正」と判定し、組み合わせ「4」を選びます。
- 選択肢 1不正解
- cが誤っているので、すべて正しいとするこの組み合わせは適切ではありません。
- 選択肢 2不正解
- aは正しく、cが誤っているため適切ではありません。
- 選択肢 3不正解
- bは正しく、cが誤っているため適切ではありません。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正で、判定と一致しています。
- 選択肢 5不正解
- cが誤りで、dは正しいため適切ではありません。
覚えるポイント
- 無菌性髄膜炎は早期に使用を中止すれば予後良好となることが多い
- 自己免疫疾患(SLE等)の基礎疾患があると無菌性髄膜炎の発症リスクが高い
間違えやすいところ
- 「予後は不良となることがほとんど」を正しいと思い込まないように注意する
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題・北海道(午後)問16
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.7 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
消化器系に現れる副作用
人体の働きと医薬品 · 消化器系の副作用 / 消化性潰瘍 / イレウス様症状 / 浣腸剤・坐剤の副作用
消化器系に現れる医薬品の副作用に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 消化性潰瘍は、貧血症状の検査時や突然の吐血・下血によって発見されることがある。 b イレウス様症状は、激しい腹痛や嘔吐、腹部膨満感を伴う著しい便秘が現れる。 c イレウス様症状が悪化すると、腸内細菌の異常増殖によって全身状態の衰弱が急激に進行する可能性がある。 d 浣腸剤や坐剤の使用によって現れる一過性の症状に、肛門部の熱感等の刺激、異物の注入による不快感、排便直後の立ちくらみなどがある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
消化器系に現れる副作用は多様で、胃腸障害だけではありません。消化性潰瘍は自覚症状が少ないまま進むことがあります。イレウス様症状は腸の動きが麻痺して起こります。浣腸剤や坐剤では局所の刺激や一過性の血圧低下も出ます。
解き方
- 記述aからdまでを手引きと照らし合わせ、1つずつ正しいか誤りかを確かめる。
- a・b・c・dがすべて正しいので、全部「正」となっている選択肢2が答えだと分かる。
- 選択肢 1不正解
- bとdも正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2正解
- a、b、c、dのすべてが正しいので正解です。
- 選択肢 3不正解
- aとbも正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cも正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- a、c、dも正しいので、この組み合わせは誤りです。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 消化性潰瘍は自覚症状が乏しく吐血・下血で初めて気づくことがあること、イレウス様症状では激しい腹痛・嘔吐・腹部膨満感を伴う著しい便秘が生じることを覚えましょう。
間違えやすいところ
- イレウス様症状を下痢と取り違えないようにしましょう。腸の動きが止まるため、ひどい便秘になります。
出題の前提:令和7年度北海道登録販売者試験問題(午後・問17)
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.8 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
呼吸器系に現れる副作用
人体の働きと医薬品 · 呼吸器系の副作用 / 間質性肺炎 / 喘息
呼吸器系に現れる医薬品の副作用に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 間質性肺炎は、肺の中で肺胞と毛細血管を取り囲んで支持している組織が炎症を起こしたものである。 b 間質性肺炎の症状は、かぜや気管支炎の症状と区別がつきやすい。 c 喘息は、原因となる医薬品(アスピリン等)の使用後、短時間(1時間以内)のうちに鼻水・鼻づまりが現れ、続いて咳、喘鳴及び呼吸困難を生じる。 d 喘息は、合併症を起こさない限り、原因となった医薬品の有効成分が体内から消失すれば症状は寛解する。
解答・解説を表示
解答
1
解説
呼吸器系の副作用では、間質性肺炎と喘息が大切です。間質性肺炎は初期にかぜや気管支炎に似ていて見分けにくいため、そのまま放っておかれがちです。喘息は、原因の成分が体から消えると症状がおさまるのが特徴です。
解き方
- 各記述の正誤を確かめる。bは「区別がつきやすい」とあるが、実際は初期症状がかぜと見分けにくいので誤り。
- a・c・dはどれも手引きと一致する正しい記述なので、正・誤・正・正の選択肢1を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- aが正しく、bが誤りで、cとdが正しいので正解です。
- 選択肢 2不正解
- aは正しく、bは誤りで、dも正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aとcは正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bは誤りで、cとdは正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- dは正しいので、この組み合わせは誤りです。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 間質性肺炎は息切れ・空咳・発熱などが急に現れ、かぜの諸症状と区別がつきにくいことが特徴です。
間違えやすいところ
- 間質性肺炎をふつうの肺炎(気道や肺胞の炎症)と取り違えたり、初期の見分けが簡単だと思い込まないようにしましょう。
出題の前提:令和7年度北海道登録販売者試験問題(午後・問18)
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.8 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
循環器系及び泌尿器系に現れる副作用
人体の働きと医薬品 · 循環器系・泌尿器系の副作用 / うっ血性心不全 / 不整脈 / 腎障害 / 排尿困難・尿閉
循環器系及び泌尿器系に現れる医薬品の副作用に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
抗コリン作用のある成分などによる排尿困難や尿閉は、前立腺肥大症の人で特に起こりやすいです。しかし、基礎疾患がない人や女性でも起こることがあります。
解き方
- 1から3は、心不全・不整脈・腎障害の定義や症状としてどれも正しいと確かめる。
- 4の「前立腺肥大がある人に特有」という限った言い方が正しいか考え、基礎疾患がない人でも起こるので誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- うっ血性心不全の説明として正しいので、誤りの選択肢ではありません。
- 選択肢 2不正解
- 不整脈の説明として正しいので、誤りの選択肢ではありません。
- 選択肢 3不正解
- 腎障害でよくみられる症状として正しいので、誤りの選択肢ではありません。
- 選択肢 4正解
- 前立腺肥大がない人や女性でも尿閉が起こるので、「特有に現れる」という記述は誤りです。
覚えるポイント
- 抗コリン作用等による排尿困難・尿閉は、前立腺肥大の男性だけでなく、基礎疾患のない人や女性にも起こり得ます。
間違えやすいところ
- 「前立腺肥大の人に起こりやすい」ことと「前立腺肥大の人だけに特有」なことを取り違えないようにしましょう。
出題の前提:令和7年度北海道登録販売者試験問題(午後・問19)
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.9 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
皮膚に現れる副作用
人体の働きと医薬品 · 皮膚の副作用 / 接触皮膚炎 / 光線過敏症 / 薬疹
皮膚に現れる医薬品の副作用に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 接触皮膚炎は、医薬品が触れた皮膚の部分にのみ生じ、正常な皮膚との境界がはっきりしている。 b 貼付剤による光線過敏症は、貼付剤を剥がした後でも発症することがある。 c 薬疹は、医薬品の長期使用後に現れることはない。 d 薬疹を経験したことがある人が、再度同種の医薬品を使用しても、アレルギー反応を生じることはない。
解答・解説を表示
解答
1
解説
外用薬による接触皮膚炎は、薬が触れた部分だけに、正常な皮膚との境がはっきりして現れます。光線過敏症は、貼付剤を剥がした後でも成分が残っていれば光を受けて発症します。薬疹は長く使い続けた後に出ることもあり、以前に薬疹を起こした薬をもう一度使うと、より重いアレルギーを起こす危険があります。
解き方
- a:接触皮膚炎の特徴を正しく述べている。
- b:光線過敏症は剥がした後もしばらく発症するおそれがあるので正しい。
- c:薬疹は長く使った後に出ることもあるので、「現れることはない」は誤り。
- d:以前アレルギーが出た薬をまた使うと、より重い症状が出るので、「生じることはない」は誤り。
- 正しいものの組み合わせはaとbなので、選択肢1が答えになる。
- 選択肢 1正解
- aとbがどちらも正しいので正解です。
- 選択肢 2不正解
- dの記述が誤りなので不正解です。
- 選択肢 3不正解
- cの記述が誤りなので不正解です。
- 選択肢 4不正解
- cとdがどちらも誤りなので不正解です。
覚えるポイント
- ケトプロフェンなどの光線過敏症は貼付剤を剥がした後数日〜数週間経ってから日光を浴びても発症することがあります。
間違えやすいところ
- 薬疹は飲み始めた直後だけでなく、長く使った後に突然出ることもあるので注意しましょう。
出題の前提:令和7年度北海道登録販売者試験問題(午後・問20)
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.9 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
医薬品等の適正使用と医薬関係者の責務
薬事関係法規・制度 · 医薬品医療機器等法第1条の5第1項 / 医薬関係者の義務 / 情報提供
医薬品医療機器等法第1条の5第1項に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。なお、2箇所の( b )内は、どちらも同じ字句が入る。 「医師、歯科医師、薬剤師、( a )その他の医薬関係者は、医薬品等の有効性及び安全性その他これらの適正な( b )に関する知識と理解を深めるとともに、これらの使用の対象者(略)及びこれらを購入し、又は譲り受けようとする者に対し、これらの適正な( b )に関する事項に関する( c )な情報の提供に努めなければならない。」
解答・解説を表示
解答
5
解説
医薬品医療機器等法第1条の5第1項は、医薬関係者の責務を定めています。医師・歯科医師・薬剤師・獣医師などは、医薬品等の適正な使用について理解を深めます。そして、買う人などに正確で適切な情報を伝えるよう努めます。
解き方
- 条文を確かめる。「医師、歯科医師、薬剤師、獣医師その他の医薬関係者」とあるので、aは「獣医師」。
- 「適正な使用に関する知識と理解」とあるので、bは「使用」。
- 「正確かつ適切な情報の提供に努めなければならない」とあるので、cは「正確かつ適切」。
- 以上から、a:獣医師、b:使用、c:正確かつ適切の組み合わせである選択肢5が正解。
- 選択肢 1不正解
- aが登録販売者になっているので誤りです。条文には「獣医師」と書かれています。
- 選択肢 2不正解
- aが登録販売者、bが保管方法、cが具体的になっているので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが登録販売者、cが具体的になっているので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bが保管方法、cが具体的になっているので誤りです。
- 選択肢 5正解
- a=獣医師、b=使用、c=正確かつ適切が条文とぴったり一致しています。
覚えるポイント
- 法第1条の5第1項に列挙されている医薬関係者は「医師、歯科医師、薬剤師、獣医師」です。登録販売者は含まれていません。
間違えやすいところ
- 登録販売者試験の問題なのでaに「登録販売者」を入れたくなりますが、条文では「獣医師」なので注意しましょう。
出題の前提:医薬品医療機器等法第1条の5第1項、令和7年度北海道登録販売者試験問題(午後・問21)
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.10 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
登録販売者制度の概要
薬事関係法規・制度 · 登録販売者制度 / 販売従事登録 / 登録の消除 / 外部研修
登録販売者に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 登録販売者とは、一般用医薬品の販売又は授与に従事しようとする者が、それに必要な資質を有することを確認するために都道府県知事が行う試験に合格した者をいう。 b 登録事項に変更を生じたときは、30日以内に、その旨を届け出なければならない。 c 一般用医薬品の販売又は授与に従事しようとしなくなったときは、30日以内に、登録販売者名簿の登録の消除を申請しなければならない。 d 薬局開設者は、その薬局において業務に従事する登録販売者に対し、厚生労働大臣に届出を行った者(研修実施機関)が行う研修を毎年度受講させなければならない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
登録販売者とは、都道府県知事の試験に合格し、さらに都道府県知事の販売従事登録を受けた人をいいます。試験に合格しただけでは登録販売者にはなれません。登録事項の変更届と消除申請の期限はどちらも30日以内です。開設者は、登録販売者に毎年度研修を受けさせなければなりません。
解き方
- aを考える。登録販売者は試験合格後に「販売従事登録を受けた者」なので、試験に合格した者とする記述は誤り。
- bを考える。登録事項(本籍地の都道府県名、氏名など)が変わったときの届出は30日以内なので正しい。
- cを考える。一般用医薬品の販売などに従事しなくなったときは、30日以内に登録の消除を申請するので正しい。
- dを考える。薬局開設者などは登録販売者に毎年度研修を受けさせるので正しい。
- したがって、a:誤、b:正、c:正、d:正となり、選択肢2が正解。
- 選択肢 1不正解
- aの記述が誤りなので不正解です。
- 選択肢 2正解
- aが誤りで、b・c・dが正しいので正解です。
- 選択肢 3不正解
- aは誤りで、bは正しい記述なので不正解です。
- 選択肢 4不正解
- aは誤りで、cは正しい記述なので不正解です。
- 選択肢 5不正解
- aは誤りで、dは正しい記述なので不正解です。
覚えるポイント
- 「登録販売者」の定義は試験合格者ではなく、「都道府県知事の販売従事登録を受けた者」である点に注意しましょう。
間違えやすいところ
- 試験に合格した時点で登録販売者になれると間違えやすいですが、登録を受けて初めて登録販売者になります。
出題の前提:医薬品医療機器等法第36条の8第2項、令和7年度北海道登録販売者試験問題(午後・問22)
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.10 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
要指導医薬品の定義と取扱い
薬事関係法規・制度 · 要指導医薬品 / 一般用医薬品への移行 / 販売業態の制限
要指導医薬品に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a あらかじめ定められた用量に基づき、適正使用することによって効果を期待するものである。 b 医師等の診療によらなければ一般に治癒が期待できない疾患に対する効能効果が認められている。 c 定められた期間を経過し、薬事審議会において、一般用医薬品として取り扱うことが適切であると認められると、一般用医薬品に分類される。 d 卸売販売業者は、配置販売業者に対し、要指導医薬品を販売することができる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
要指導医薬品は、医療用から一般用に移ったばかりの薬など、対面で指導が必要な医薬品です。一般用医薬品と同じく、あらかじめ決められた用法・用量に基づいて使います。医師の診療を受けないと治らない病気を対象にはできません。また、配置販売業では販売が認められていません。
解き方
- a:要指導医薬品と一般用医薬品に共通する性質として正しい。
- b:医師の診療を受けないと治らない病気を対象にするのは医療用医薬品なので、要指導医薬品には認められず誤り。
- c:安全性を評価する期間を過ぎ、薬事審議会の意見を聞いて一般用医薬品へ移るので正しい。
- d:配置販売業者は要指導医薬品を扱えないので、卸売販売業者が配置販売業者に売ることはできず誤り。
- したがって、正しい記述はaとcであり、選択肢1が正解。
- 選択肢 1正解
- aとcの記述がどちらも正しいので正解です。
- 選択肢 2不正解
- dの記述が誤りなので不正解です。
- 選択肢 3不正解
- bの記述が誤りなので不正解です。
- 選択肢 4不正解
- bとdの記述がどちらも誤りなので不正解です。
覚えるポイント
- 要指導医薬品は薬局または店舗販売業のみで販売可能であり、配置販売業では販売できません。
間違えやすいところ
- 要指導医薬品でも、「医師の診療を受けないと治らない病気」を対象にはできません(それは医療用医薬品の領域です)。
出題の前提:医薬品医療機器等法第4条第5項第4号、令和7年度北海道登録販売者試験問題(午後・問23)
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.11 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
一般用医薬品のリスク区分
薬事関係法規・制度 · リスク区分 / 第一類医薬品 / 指定第二類医薬品 / 第三類医薬品
一般用医薬品のリスク区分に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 第一類医薬品には、その副作用等により日常生活に支障を来す程度の健康被害が生じるおそれがあるすべての一般用医薬品が指定される。 b 第二類医薬品のうち、特別な注意を要するものとして製造販売業者が指定するものを「指定第二類医薬品」という。 c 第三類医薬品では、副作用等により身体の変調・不調が起こることはない。 d 厚生労働大臣は、第一類医薬品又は第二類医薬品の指定に資するよう医薬品に関する情報の収集に努めるとともに、必要に応じてこれらの指定を変更しなければならない。
解答・解説を表示
解答
4
解説
一般用医薬品は、日常生活に支障が出る危険の大きさに応じて第一類・第二類などに分けられます。第三類でも体の変調や不調が起こるおそれはあります。指定第二類医薬品を指定するのは厚生労働大臣です。厚生労働大臣は、新しい知見に基づいて区分の指定を変える義務があります。
解き方
- a:日常生活に支障が出るほどの健康被害のおそれがあるものには第二類も含まれる(第一類は「特にそのおそれが高いもの」)ので誤り。
- b:指定第二類医薬品を指定するのは「厚生労働大臣」で、製造販売業者ではないので誤り。
- c:第三類医薬品でも体の変調や不調が起こるおそれはある(日常生活に支障が出るほどではない程度)ので誤り。
- d:厚生労働大臣は情報を集め、必要に応じて指定を変えなければならないと定められているので正しい。
- したがって、a:誤、b:誤、c:誤、d:正となり、選択肢4が正解。
- 選択肢 1不正解
- aは誤りで、dは正しいので不正解です。
- 選択肢 2不正解
- bは誤りで、dは正しいので不正解です。
- 選択肢 3不正解
- cは誤りで、dは正しいので不正解です。
- 選択肢 4正解
- a・b・cが誤りで、dが正しいので正解です。
- 選択肢 5不正解
- dの記述は正しいので不正解です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 指定第二類医薬品を指定するのは「厚生労働大臣」です。第三類医薬品でも身体の変調・不調を生じるおそれがあります。
間違えやすいところ
- 第二類医薬品も「日常生活に支障が出るほどの健康被害のおそれがある」ので、第一類との定義の違いを正確に覚えましょう。
出題の前提:医薬品医療機器等法第36条の7、令和7年度北海道登録販売者試験問題(午後・問24)
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.11 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
医薬品の容器・外箱等の法定記載事項
医薬品に共通する特性と基本的な知識・薬事関係法規 · 表示規制 / 指定第二類医薬品の表示 / 直接の容器等の記載事項
医薬品の直接の容器又は外箱等への必要な記載事項に関する記述について、正しいものの組み合わせとして適切なものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
結論:医薬品の直接の容器や外箱などには、法律で決まった表示を必ず付けなければなりません。なぜなら、リスク区分や用法・用量などを購入者が確認できるようにする必要があるからです。外箱で覆われて見えないときは、外箱にも同じ表示が要ります。決まりに反する医薬品を売ると、販売業者自身も罰せられます。
解き方
- 各記述(a~d)が正しいかを、医薬品医療機器等法の決まりに当てはめて一つずつ判定します。
- 正しい記述であるaとbの組み合わせを選択肢の中から選びます。
- 選択肢 1正解
- aとbのどちらも正しいので、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 2不正解
- aは正しいですが、cは「指定」ではなく数字の「2」を枠の中に書くので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bは正しいですが、dは販売業者なども罰せられるので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cとdはどちらも誤った記述なので、この組み合わせは不適切です。
覚えるポイント
- 指定第二類医薬品の表示は「2」の文字を四角枠又は丸枠で囲む必要があります。
- 法定表示のない医薬品の販売等は、製造販売業者だけでなく薬局や販売業者も責任を負います。
間違えやすいところ
- 「指定」という文字を枠で囲むとまちがえやすいので、指定第二類医薬品の表示に注意しましょう。
出題の前提:医薬品医療機器等法第50条、第51条、第52条及び関連省令等の規定に基づく。
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.12 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp) / 【解答】 (PDF 46KB) p.1 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
保健機能食品等の制度と基準
薬事関係法規・制度 · 栄養機能食品 / 機能性表示食品 / 健康被害情報の届出 / GMP基準
保健機能食品等に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせとして適切なものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
結論:栄養機能食品は国の規格基準を満たしていれば許可は要らず、機能性表示食品は事業者の責任で届け出るもので許可は要りません。なぜなら、この二つは特定保健用食品のような国の個別許可とはちがう仕組みだからです。機能性表示食品には、健康被害が疑われる情報の報告や、天然抽出物を使った錠剤・カプセル剤などのGMP順守が決められています。
解き方
- 栄養機能食品と機能性表示食品で、許可や届出がどうなっているかを確かめます。
- 機能性表示食品の健康被害情報の報告義務とGMP基準の順守が正しいか照合します。
- 記述(a~d)がすべて正しいことを確かめて、当てはまる選択肢を選びます。
- 選択肢 1正解
- a・b・c・dの記述はすべて正しいので、この組み合わせが適切です。
- 選択肢 2不正解
- a・b・cはどれも正しいので、これらを「誤」とするこの選択肢は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- a・b・dはどれも正しいので、これらを「誤」とするこの選択肢は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aとcはどちらも正しいので、これらを「誤」とするこの選択肢は誤りです。
- 選択肢 5不正解
- dは食品表示基準でGMPに基づく製造管理が守るべきこととされているので正しく、これを誤りとする選択肢は不適切です。
覚えるポイント
- 栄養機能食品は個別許可不要(自己認証制)です。
- 機能性表示食品は消費者庁長官の個別審査・許可を受けたものではなく、届出制です。
- 機能性表示食品の健康被害疑い情報は、因果関係不明であっても行政への迅速な情報提供が求められます。
間違えやすいところ
- 特定保健用食品(トクホ)は国の個別許可が必要ですが、機能性表示食品は許可ではなく届出である点をまちがえやすいので注意しましょう。
出題の前提:食品表示法、食品表示基準(平成27年内閣府令第10号)及び関連通知等に基づく。
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.12 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp) / 【解答】 (PDF 46KB) p.1 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
薬局の開設と管理体制
薬事関係法規・制度 · 分割販売 / 薬剤師不在時間 / 地域連携薬局
薬局に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせとして適切なものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
結論:分割販売は、購入者に求められたときに開けて売る場合だけ認められ、あらかじめ小分けしておくことはできません。また、薬剤師がいない時間には第一類医薬品を売ったり渡したりできず、管理薬剤師と連絡が取れる体制を整えることが義務です。
解き方
- 分割販売は事前の小分けができないことを確かめます(aは正)。
- 薬剤師がいない時間に第一類医薬品を扱えるかを確かめます(bは誤)。
- 薬剤師不在時間の連絡体制の基準と、地域連携薬局の定義が正しいかを確かめます(cは正、dは正)。
- 正・誤・正・正の組み合わせである「2」を選びます。
- 選択肢 1不正解
- bが誤りなので、すべてを「正」とするこの選択肢は誤りです。
- 選択肢 2正解
- aは正・bは誤・cは正・dは正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bは誤りで、cとdは正しい記述なので不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aとdは正しい記述なので、この選択肢は不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aは正・bは誤・cは正なので、この選択肢は不適切です。
覚えるポイント
- 薬剤師不在時間内は要指導医薬品及び第一類医薬品を販売・授与できません。
- 分割販売は、購入者の具体的な求めに応じてその都度開封して行う必要があります。
間違えやすいところ
- 薬剤師がいない時間でも登録販売者がいれば第一類医薬品を売れる、と勘ちがいしないようにしましょう。
出題の前提:医薬品医療機器等法および関係施行規則(薬局の管理・分割販売・薬剤師不在時間・地域連携薬局)に基づく。
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.13 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp) / 【解答】 (PDF 46KB) p.1 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
店舗販売業の業務と店舗管理者
薬事関係法規・制度 · 店舗販売業の調剤制限 / 管理者の義務 / 兼歴制限 / 管理帳簿
店舗販売業に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせとして適切なものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
結論:店舗販売業は一般用医薬品などを売る業態で、薬剤師がいても調剤はできません。調剤には薬局の開設が必要です。店舗管理者が意見を述べるときは書面にする必要があり、ほかの場所での実務に就く制限や管理帳簿への記載義務があります。
解き方
- 店舗販売業で調剤ができるかを判断します(薬剤師がいてもできないのでaは誤り)。
- 店舗管理者が意見を述べるときの方法を確かめます(bは誤り)。
- 店舗管理者のかけもち禁止の原則と、自治体の首長の許可による例外を確かめます(cは正しい)。
- 店舗管理帳簿に書く事項(試験検査、不良品の処理など)を確かめます(dは正しい)。
- 正しい組み合わせ「4(c、d)」を選びます。
- 選択肢 1不正解
- a(店舗販売業では調剤できない)とb(意見具申の方法)はどちらも誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aは誤りで、cは正しいので不適切です。
- 選択肢 3不正解
- bは誤りで、dは正しいので不適切です。
- 選択肢 4正解
- cとdはどちらも正しい記述なので正解です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 調剤を実施できるのは薬局のみであり、店舗販売業では薬剤師であっても調剤できません。
- 店舗管理者が店舗販売業者に意見を述べるときは「書面」により行わなければなりません。
間違えやすいところ
- 「薬剤師がいる店舗販売業なら調剤できる」と勘ちがいしやすいので注意しましょう。
出題の前提:医薬品医療機器等法第25条、第28条、第29条等に基づく。
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.13 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp) / 【解答】 (PDF 46KB) p.1 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
配置販売業の法規制と業務管理
薬事関係法規・制度 · 配置基準 / 配置員の届出 / 身分証明書の携帯 / 区域管理者
配置販売業に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせとして適切なものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
結論:配置販売業で扱えるのは、配置基準(品質が変わりにくいなど)に合った一般用医薬品だけです。なぜなら、家に置いても品質が保てる医薬品に限る必要があるからです。配置販売に従事するときは、あらかじめ区域の都道府県知事に届け出る必要があります。身分証明書はいつも持ち歩き、求められたら見せなければなりません。
解き方
- 配置販売業で売れる品目の基準(品質が変わりにくいなど)を確かめます(aは正)。
- 配置に従事する人の届出義務(区域の都道府県知事へ)を確かめます(bは正)。
- 身分証明書は事務所に置くのではなく持ち歩く義務があることを確かめます(cは誤)。
- 区域管理者が配置員を監督する責任などを確かめます(dは正)。
- 「正・正・誤・正」の組み合わせである「3」を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aとbは正しく、cは誤りなので不適切です。
- 選択肢 2不正解
- bは正しく、cは誤りで、dは正しいので不適切です。
- 選択肢 3正解
- aは正・bは正・cは誤・dは正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- a・b・dはどれも正しい記述なので不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aは正しい記述なので不適切です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 配置員は、医薬品の配置販売に従事する際は必ず身分証明書を携帯しなければなりません。
- 配置販売業で販売できる一般用医薬品は、経年変化が起こりにくい等の基準に適合するものに限られます。
間違えやすいところ
- 身分証明書をなくさないためといって持ち歩かず保管すると、法律に反することになります。
出題の前提:医薬品医療機器等法第30条~第33条及び関連省令等の規定に基づく。
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.14 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp) / 【解答】 (PDF 46KB) p.1 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
第一類医薬品販売時の書面記載事項
薬事関係法規・制度 · 第一類医薬品 / 販売記録 / 法定記載事項
医薬品医療機器等法施行規則第146条第3項の規定に基づき、店舗販売業者が第一類医薬品を販売したときに書面に記載しなければならない事項として、正しいものの組み合わせとして適切なものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
結論:第一類医薬品を売ったときに記録・保存する項目は、品名、数量、販売日時、販売した薬剤師の氏名、購入者の確認事項、情報提供を理解したかの確認などです。購入者の連絡先や一人ひとりの症状は、記録する義務がありません。なぜなら、法律で決められた項目だけを記録すればよいからです。
解き方
- 第一類医薬品を売ったときの法定の記録事項(規則第146条第3項)を整理します。
- 記録する項目に「販売の日時(c)」と「数量(d)」が入っているのを確かめます。
- 「購入者の連絡先(a)」と「購入者の症状(b)」は法定の記録事項に入っていないのを確かめます。
- 正しい組み合わせ「4(c、d)」を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 購入者の連絡先(a)と症状(b)はどちらも法定の記録事項ではありません。
- 選択肢 2不正解
- cは法定の記録事項ですが、aは入っていないので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- dは法定の記録事項ですが、bは入っていないので誤りです。
- 選択肢 4正解
- 販売の日時(c)と数量(d)はどちらも省令で決められた記載事項なので正解です。

関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 第一類医薬品の販売記録事項:品名、数量、販売日時、担当薬剤師名、説明理解等の確認結果。
- 購入者の氏名・住所・連絡先や症状そのものは、第一類医薬品販売記録の法定必須項目ではありません。
間違えやすいところ
- 購入者の連絡先や症状まで記録が必要だと勘ちがいしないようにしましょう(乱用のおそれがある医薬品の若年者への確認事項と混同しやすいので注意)。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第146条第3項の規定に基づく。
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.14 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp) / 【解答】 (PDF 46KB) p.1 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
医薬品のリスク区分に応じた情報提供義務
薬事関係法規・制度 · 第二類医薬品の情報提供 / 相談応需義務 / 第三類医薬品の情報提供 / 指定第二類医薬品の注意喚起
店舗販売業者及び配置販売業者が行う一般用医薬品の情報提供に関する記述の正誤について、正しい組み合わせとして適切なものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
結論:第二類医薬品の情報提供は努力義務で、書面を使う必要はありません。書面での情報提供が義務なのは第一類医薬品です。ただし、購入者から相談があったときは、どの医薬品でも情報提供の義務があります。第三類医薬品でも情報提供に努めること、指定第二類医薬品では禁忌などを正しく認識してもらう措置が決められています。
解き方
- 第二類医薬品の情報提供の要件を確かめます(書面での提供が必須ではないのでaは誤り)。
- 相談を受けたときの情報提供義務を確かめます(bは正)。
- 第三類医薬品でも情報提供に努めることが望ましいとされるのを確かめます(cは正)。
- 指定第二類医薬品で禁忌などの注意喚起・認識措置が義務なのを確かめます(dは正)。
- 「誤・正・正・正」の組み合わせである「2」を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りなので、すべてを「正」とするこの選択肢は誤りです。
- 選択肢 2正解
- aは誤・bは正・cは正・dは正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aは誤りで、bは正しいので不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aは誤りで、cは正しいので不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aは誤りで、dは正しいので不適切です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 第一類医薬品:書面を用いた情報提供が「義務」。
- 第二類医薬品:必要な情報提供は「努力義務」(書面は必須ではない)。
- 第三類医薬品:質問等がなくても情報提供を行うことが「望ましい」。
- 相談があった場合:すべての区分で情報提供が「義務」。
間違えやすいところ
- 第二類医薬品でも第一類医薬品と同じように「書面での情報提供が必須」だと勘ちがいしないようにしましょう。
出題の前提:医薬品医療機器等法第36条の10及び関係省令等の規定に基づく。
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.15 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp) / 【解答】 (PDF 46KB) p.1 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
医薬品の陳列方法と区別陳列
薬事関係法規・制度 · リスク区分に応じた陳列 / 閉鎖措置 / 他の物品との区別 / 要指導医薬品の陳列
医薬品の陳列に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせとして適切なものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
結論:一般用医薬品は、リスク区分(第一類・第二類・第三類)ごとに区別して陳列しなければなりません。「薬効分類ごと」に分ける義務はありません。要指導医薬品の陳列は、鍵をかけた陳列設備だけでなく、陳列設備から1.2メートル以内に購入者などが入れないようにする措置でも認められています。
解き方
- 陳列の分け方の基準を確かめます(薬効別ではなくリスク区分別に分けるのでaは誤り)。
- 営業時間外などに一般用医薬品の陳列場所を閉める義務を確かめます(bは正)。
- 医薬品と食品・化粧品などの他の品を区別して陳列する義務を確かめます(cは正)。
- 要指導医薬品の陳列の要件(鍵付きの設備以外にも進入を防ぐ措置がある)を確かめます(dは「必ず」ではないので誤り)。
- 「誤・正・正・誤」の組み合わせである「4」を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aとdは誤りで、cは正しい記述なので不適切です。
- 選択肢 2不正解
- dは鍵をかける方法以外(1.2mの進入防止など)も認められているので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aとdは誤りで、bは正しいので不適切です。
- 選択肢 4正解
- aは誤・bは正・cは正・dは誤で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aは誤りで、bとcは正しい記述なので不適切です。
覚えるポイント
- 陳列の法的義務は「リスク区分ごと」の区別陳列です(同一薬効内でリスク別に混在させず区分する等の措置)。
- 要指導医薬品の陳列設備は、鍵をかけた設備に陳列するか、1.2メートル以内に近づけない措置をとる等が必要です。
間違えやすいところ
- 「薬効分類ごとに陳列しなければならない」というまちがった決まりに惑わされないようにしましょう。
- 要指導医薬品は「必ず鍵をかけた設備」だけに限られているわけではありません。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第218条の3、第218条の4等の医薬品の陳列規定に基づく。
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.15 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp) / 【解答】 (PDF 46KB) p.1 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
店舗の見やすい位置への掲示事項
薬事関係法規・制度 · 店舗掲示事項 / 店舗販売業
店舗販売業者が店舗の見やすい位置に掲示板で掲示しなければならない事項に関する記述について、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 勤務する者の薬剤師免許番号又は販売従事登録番号 b 当該店舗内の情報提供及び指導を行う場所 c 医薬品による健康被害の救済制度に関する解説 d 管理者の氏名
解答・解説を表示
解答
4
解説
店舗販売業の店舗では、購入者が医薬品を正しく選び相談できるよう、法令で決められた事項を店舗の見やすい位置の掲示板に掲示しなければなりません。掲示するのは、取扱う要指導医薬品・一般用医薬品の区分や管理者・勤務者の氏名、医薬品による健康被害の救済制度の解説などです。
解き方
- 各記述が法令で決められた掲示事項に当てはまるかを一つずつ確かめる。
- a(免許・登録番号)とb(店内の情報提供場所)は掲示事項に含まれないので誤りとする。
- c(救済制度の解説)とd(管理者の氏名)は法令の掲示事項なので正しいとし、正しい組み合わせ(c、d)を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aとbはどちらも法令で決められた掲示事項に当たりません。免許番号や登録番号、情報提供場所の掲示は必要ありません。
- 選択肢 2不正解
- aは掲示事項ではないので誤りですが、cは掲示事項なので正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- bは掲示事項ではないので誤りですが、dは掲示事項なので正しい記述です。
- 選択肢 4正解
- c(健康被害の救済制度に関する解説)とd(店舗管理者の氏名)は、どちらも見やすい位置の掲示板に掲示すべき事項です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 掲示事項には管理者の氏名や勤務者の氏名・区分、営業時間、救済制度の解説などが含まれるが、免許番号・登録番号までは求められない。
間違えやすいところ
- 勤務する薬剤師や登録販売者の「氏名」は掲示事項ですが、「免許番号」や「登録番号」を掲示する義務はない点に注意する。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第158条の2(現行の店舗における掲示事項等の規定)
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.16 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
特定販売のルールと遵守事項
薬事関係法規・制度 · 特定販売 / 要指導医薬品 / インターネット広告
特定販売に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 薬局開設者は、特定販売により要指導医薬品及び一般用医薬品を販売することができる。 b 薬局開設者は、特定販売を行う薬局以外の場所に貯蔵又は陳列している一般用医薬品を特定販売により販売することができる。 c 店舗販売業者は、特定販売を行うことについて、インターネットを利用して広告をするときは、都道府県知事(その店舗の所在地が保健所を設置する市又は特別区の区域である場合においては、市長又は区長。)及び厚生労働大臣が容易に閲覧することができるホームページで行わなければならない。 d 店舗販売業者は、特定販売により第三類医薬品を購入しようとする者から対面又は電話により相談応需の希望があった場合は、その店舗において、医薬品の販売に従事する薬剤師又は登録販売者に、対面又は電話により情報提供を行わせなければならない。
解答・解説を表示
解答
1
解説
特定販売(通信販売やインターネット販売など)は、許可を受けた薬局や店舗に貯蔵・陳列してある一般用医薬品についてだけ認められます。対面販売が原則の要指導医薬品は特定販売できません。
解き方
- aは、要指導医薬品は特定販売が禁止されているので誤りとする。
- bは、特定販売を行う薬局・店舗以外の場所に貯蔵・陳列した医薬品は販売できないので誤りとする。
- cは、インターネット広告を都道府県知事と厚生労働大臣が容易に見られるホームページで行う必要があるので正しいとする。
- dは、第三類医薬品でも相談の希望があれば対面または電話で情報提供する義務があるので正しいとする。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正となり、正しい正誤の組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aは要指導医薬品も特定販売できるとしているので誤りで、cとdは正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- aとbは誤りで、dは正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- aは誤りで、cは正しい記述です。
- 選択肢 5不正解
- bは店舗の外にある医薬品を販売できるとしているので誤りです。
覚えるポイント
- 特定販売できるのは「一般用医薬品」のみであり、「要指導医薬品」は対面販売が原則のため特定販売不可。
間違えやすいところ
- 第三類医薬品であっても、購入者から相談の希望があったときは、対面または電話で専門家が情報提供しなければならない点を見落としやすい。
出題の前提:医薬品医療機器等法第36条の7、同法施行規則第158条の7、第158条の11等(特定販売の遵守事項)
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.16 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
店舗販売業者の遵守事項(帳簿・区域・名札等)
薬事関係法規・制度 · 店舗管理業務 / 書面の保存期間 / 名札の着用
店舗販売業者の遵守事項に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 医薬品を購入したときは、品名、数量、購入等の年月日等を書面に記載しなければならないが、同一法人の異なる店舗に医薬品を販売したときは書面に記載する必要はない。 b 卸売販売業者から購入した医薬品に係る記録は、記載の日から3年間保存しなければならない。 c 医薬品の貯蔵設備を設ける区域に立ち入ることができる者を特定しなければならない。 d その店舗において医薬品の販売等に従事する薬剤師、登録販売者又は一般従事者であることが容易に判別できるよう、その店舗に勤務する者に名札を付けさせること等の必要な措置を講じなければならない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
店舗販売業者は、医薬品の流通と安全を管理するため、受払の記録(品名・数量・年月日など)を作り3年間保存しなければなりません。記録は同じ法人の店舗間の移動でも必要です。保管区域の管理や名札で従事者を区別することも決められています。
解き方
- aは、同じ法人の別の店舗への移動や販売でも記録の作成が必要なので誤りとする。
- bは、医薬品の購入記録の保存期間は3年間なので正しいとする。
- cは、貯蔵設備を置く区域に立ち入る人を特定することが遵守事項なので正しいとする。
- dは、薬剤師・登録販売者・一般従事者を見分けられる名札の着用などが義務なので正しいとする。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りなので不正解です。同じ法人の別店舗への販売や移管でも、取引の記録を書く必要があります。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正となり、正しい正誤の組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bは正しい記述(3年間の保存)ですが、ここでは誤としているので不正解です。
- 選択肢 4不正解
- cは正しい記述ですが、ここでは誤としているので不正解です。
- 選択肢 5不正解
- dは正しい記述ですが、ここでは誤としているので不正解です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 医薬品の購入・販売記録(譲受・譲渡記録)は記載の日から「3年間」保存する。同一法人内の移動も記録対象。
間違えやすいところ
- 同じ法人の中の別店舗だからといって、記録を作る義務がなくなるわけではない点に注意する。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第146条、第158条等(店舗管理者の遵守事項)
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.17 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
濫用等のおそれのある医薬品の販売時確認事項
薬事関係法規・制度 · 濫用等のおそれのある医薬品 / 購入確認事項
濫用等のおそれのあるものとして厚生労働大臣が指定する医薬品を販売する場合、店舗販売業者が薬剤師又は登録販売者に必ず確認させなければならない事項に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 当該医薬品を購入しようとする者が若年者である場合にあっては、当該者の氏名及び年齢 b 当該医薬品を購入しようとする者の住所 c 当該医薬品を使用しようとする者の他の薬局開設者等からの当該医薬品及び当該医薬品以外の濫用等のおそれのある医薬品の購入又は譲受けの状況 d 当該医薬品を購入しようとする者が、適正な使用のために必要と認められる数量を超えて当該医薬品を購入しようとする場合は、その理由
解答・解説を表示
解答
2
解説
エフェドリン、コデイン、ジヒドロコデインなどの濫用のおそれがある医薬品を販売するときは、薬局開設者などは若年者の氏名・年齢、他の店での購入状況、適正な量を超える場合の理由などを確認させなければなりません。
解き方
- aは、購入者が若年者(高校生・中学生など)のときは氏名と年齢の確認が決められているので正しいとする。
- bは、住所の確認は決められていないので誤りとする。
- cは、他の薬局などからの購入・譲受けの状況の確認が決められているので正しいとする。
- dは、適正な量を超えるときの理由の確認が決められているので正しいとする。
- 選択肢 1不正解
- bの購入者の「住所」は、必ず確認しなければならない事項には入っていないので不正解です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正となり、正しい正誤の組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- cとdは確認しなければならない事項なので、誤とするのは適当ではありません。
- 選択肢 4不正解
- aは正しい記述なので、誤とするのは適当ではありません。
- 選択肢 5不正解
- aは正、bは誤なので不正解です。
覚えるポイント
- 濫用等のおそれのある医薬品の確認事項:若年者の氏名・年齢、他店での購入状況、適正使用量を超える場合の理由など(住所は含まれない)。
間違えやすいところ
- 購入者の「氏名」は若年者などの確認事項にありますが、「住所」までは必ず確認する事項とされていない点に注意する。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第15条の2、第147条の3(濫用等のおそれのある医薬品の確認事項)
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.17 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
医薬品の広告規制と広告の定義
薬事関係法規・制度 · 医薬品広告の3要件 / 承認前医薬品の広告禁止 / POP広告
医薬品の広告や販売方法に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 漢方処方製剤の効能効果は、配合されている個々の生薬成分の作用を個別に挙げて説明することが望ましい。 b 販売促進のため用いられるPOP広告(ポスター、ステッカー等)は、一般用医薬品の販売広告に含まれない。 c 医薬品の広告に該当するか否かについては、(1)顧客を誘引する意図が明確であること、(2)特定の医薬品の商品名が明らかにされていること、(3)一般人が認知できる状態であることのいずれの要件も満たす場合には、該当するものと判断されている。 d 医薬品の製造販売業者は、承認前の医薬品の名称に関する広告を行うことができる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品の広告は、医薬品等適正広告基準や医薬品医療機器等法第68条(承認前医薬品の広告の禁止)で厳しく制限されています。漢方処方製剤は生薬全体を合わせた働きで示すもので、個々の成分の働きを別々に強調することは認められません。チラシやPOP広告も広告の対象です。
解き方
- aは、個々の生薬成分の働きを別々に挙げて説明するのは適当でないので誤りとする。
- bは、POP広告も医薬品の広告に当たるので誤りとする。
- cは、広告に当たるかの3つの条件(顧客を引き寄せる意図、特定の商品名の明示、一般の人が見られる状態)をすべて満たせば広告とみなされるので正しいとする。
- dは、承認前の医薬品の広告はすべて禁止されているので誤りとする。
- 選択肢 1不正解
- a、b、dが誤りなので不正解です。
- 選択肢 2不正解
- aとdが誤りなので不正解です。
- 選択肢 3不正解
- aは誤りで、cは正しい記述です。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが誤となり、正しい正誤の組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- bは誤りで、cは正しい記述なので不正解です。
覚えるポイント
- 医薬品広告の3要件:①顧客を誘引する意図、②特定医薬品の商品名明示、③一般人が認知できる状態(すべて満たすと広告)。未承認医薬品の広告は禁止。
間違えやすいところ
- 店頭のPOP広告やポスターも「医薬品の広告」に当たる点に注意する。
出題の前提:医薬品医療機器等法第66条、第68条、薬食発第0929003号「医薬品等の広告の該当性について」
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.18 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
医薬品の広告・販売方法と課徴金制度
薬事関係法規・制度 · 課徴金制度 / 推薦広告の禁止 / 景品類の提供
一般用医薬品の広告や販売方法に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 医師が推薦している旨の広告については、事実に基づくものであれば認められている。 b 有効成分が同一であれば、医療用医薬品と同じ効能効果を一般用医薬品でも標榜できる。 c 厚生労働大臣が、医薬品の効能・効果に関する虚偽・誇大な広告を行った者に対して、違反を行っていた期間中における対象商品の売上額に応じた課徴金を納付させる命令を行う課徴金制度がある。 d キャラクターグッズ等の景品類を提供して医薬品を販売することは、不当景品類及び不当表示防止法(昭和37年法律第134号)の限度内であれば認められる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品医療機器等法には、うその広告や大げさな広告を禁じる規定(第66条)に加えて、違反した人に売上額に応じた課徴金の納付を命じる制度があります。医師や歯科医師などの推薦広告は、事実であっても消費者に過大な信頼を与えるため原則として禁止です。一般用医薬品でうたえる効能効果は承認された範囲だけです。
解き方
- aは、医薬関係者の推薦広告は事実であっても禁止されているので誤りとする。
- bは、同じ成分でも医療用と一般用では承認された効能が違うことがあり、承認外をうたえないので誤りとする。
- cは、うその広告や大げさな広告に対する課徴金の制度は法律で定められているので正しいとする。
- dは、景品類の提供は不当景品類及び不当表示防止法の限度内なら認められるので正しいとする。
- 選択肢 1不正解
- a(医師の推薦)とb(医療用の効能をうたうこと)はどちらも禁止されており、誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りであるため、この組み合わせは不正解です。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りであるため、この組み合わせは不正解です。
- 選択肢 4正解
- c(課徴金の納付命令の制度)とd(景品表示法の範囲内での景品類の提供)は、どちらも正しい記述です。
覚えるポイント
- 医師・歯科医師・薬剤師等の推薦広告は、仮に事実であっても公認・推薦している旨の広告は禁止されている。
間違えやすいところ
- 事実であれば医師の推薦を広告してよいと勘違いしやすいですが、事実であっても一切認められません。
出題の前提:医薬品医療機器等法第66条第2項、第75条の5の2、医薬品等適正広告基準
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.18 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
医薬品の適正な販売方法(景品・セット販売・配置販売)
薬事関係法規・制度 · 授与の制限 / 組み合わせ販売 / 配置販売業(先用後利)
医薬品の販売方法に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 医薬品を懸賞や景品として授与することは、原則として認められない。 b 購入者の利便性のために、医薬品と他の物品を組み合わせて販売することは、いかなる場合でも認められない。 c 店舗販売業において、許可を受けた店舗以外の場所に医薬品を貯蔵又は陳列し、そこを拠点として販売等に供することは認められない。 d 配置販売業において、医薬品を先用後利によらず現金売りを行うことは、顧客の求めに応じたものであれば、医薬品医療機器等法違反には当たらない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品は安全な管理と適正な使用のため、許可を受けた場所以外での貯蔵・陳列・販売が禁止されています。使いやすさをあおる懸賞や景品として医薬品を配ることも原則として認められません。配置販売業は「先に配置して後から代金を回収する(先用後利)」形で、その場での現金売りは禁止です。
解き方
- aは、医薬品を景品や懸賞として配ることは認められないので正しいとする。
- bは、「どんな場合でも認められない」わけではなく、適切な組み合わせなら認められる場合があるので誤りとする。
- cは、店舗の外の場所を拠点にして販売することは認められないので正しいとする。
- dは、配置販売業者がお客の求めでも現金売りをすることは法令違反になるので誤りとする。
- 選択肢 1不正解
- bは「どんな場合でも認められない」としている点が誤りです。組み合わせが適切なら認められる場合があります。
- 選択肢 2正解
- a(景品授与の原則禁止)とc(店舗外の拠点の禁止)はどちらも正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- bとdはどちらも誤った記述です。
- 選択肢 4不正解
- dは配置販売業者が現金売りをしてもよいとしているので誤りです。配置販売業では現金売りは認められません。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 配置販売業は「先用後利」が基本であり、顧客の希望があってもその場での直接の現金売りは禁止されている。
間違えやすいところ
- 配置員がその場で現金売りをしてほしいと頼まれても、配置販売業の許可では現金売りは行えない点に注意する。
出題の前提:医薬品医療機器等法第25条、第30条、第31条(配置販売業の業務範囲等)
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.19 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
医薬品の廃棄・回収命令と危害防止措置
薬事関係法規・制度 · 廃棄命令 / 回収命令 / 危害発生時の措置協力
医薬品の廃棄・回収命令に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 都道府県知事は、不正表示医薬品の廃棄の命令を受けた店舗販売業者がその命令に従わないとき、薬事監視員に、これを廃棄させることができる。 b 都道府県知事は、店舗販売業者に対し、無承認無許可医薬品について、回収を命じることができる。 c 行政庁による命令がなければ、医薬品の製造販売業者は、その医薬品の使用によって保健衛生上の危害が発生したことを知ったときに必要な措置を講じてはならない。 d 医薬品の製造販売業者が、その医薬品の使用によって保健衛生上の危害が発生したことを知ったときに行う必要な措置に対して、店舗販売業者は協力するよう努めなければならない。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品医療機器等法第70条には、不正表示医薬品や不良医薬品などの廃棄・回収の命令に関する規定があります。命令に従わないときは、薬事監視員が廃棄などを行えます。また第68条の9により、保健衛生上の危害が起きたときは製造販売業者みずからが直ちに必要な措置をとる義務があり、販売業者には協力する努力義務があります。
解き方
- aは、都道府県知事は廃棄命令に従わない店舗などに対し薬事監視員に廃棄させられるので正しいとする。
- bは、都道府県知事は無承認無許可医薬品などの回収を命じられるので正しいとする。
- cは、行政庁の命令を待たずに製造販売業者みずからが必要な措置をとらなければならないので誤りとする。
- dは、店舗販売業者は製造販売業者が行う危害防止の措置に協力するよう努めなければならないので正しいとする。
- 選択肢 1不正解
- cが誤りなので不正解です。行政庁の命令がなくても、製造販売業者は危害を知ったとき直ちに必要な措置をとらなければなりません。
- 選択肢 2不正解
- aは正しい規定ですが、誤としているので不正解です。
- 選択肢 3不正解
- bは正しい規定ですが、誤としているので不正解です。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正となり、正しい正誤の組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- dは正しい規定ですが、誤としているので不正解です。
覚えるポイント
- 保健衛生上の危害発生時、製造販売業者は行政命令を待たずに自主回収等の必要な措置を講じる義務がある。
間違えやすいところ
- 行政庁からの命令が出るまで回収を行ってはならないと誤解しやすいですが、危害防止のため自発的な措置が義務付けられています。
出題の前提:医薬品医療機器等法第68条の9(危害の発生の防止等)、第70条(廃棄等)
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.19 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
添付文書のしてはいけないこと(飲酒を避ける成分)
医薬品の適正使用・安全対策 · 添付文書 / してはいけないこと / 相互作用 / 次硝酸ビスマス
一般用医薬品の添付文書における「してはいけないこと」欄において、吸収が増大することにより精神神経系障害を生じるおそれがあるため、「服用前後は飲酒しないこと」と記載することとされている成分として正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
3
解説
ビスマスを含む止瀉薬の成分(次硝酸ビスマスなど)は、お酒と一緒に使うと体内への吸収が増えて、中枢神経の障害を起こすおそれがあります。そのため、服用前後の飲酒が禁止されています。
解き方
- 各成分について、添付文書の「してはいけないこと」にある飲酒の注意と、その理由を照らし合わせます。
- お酒で吸収が増え、精神神経系障害のおそれがある次硝酸ビスマスを正解として選びます。
- 選択肢 1不正解
- タンニン酸アルブミンは、牛乳アレルギーの人が使わないこととされています。吸収が増えて精神神経系障害を起こす理由で飲酒が禁止される成分ではありません。
- 選択肢 2不正解
- カフェインは「短期間の服用にとどめ、連用しないこと」などが定められています。本問の飲酒禁止の成分ではありません。
- 選択肢 3正解
- 次硝酸ビスマスは、お酒によって吸収が増え、精神神経系障害を起こすおそれがあるため「服用前後は飲酒しないこと」と書かれます。
- 選択肢 4不正解
- オキセサゼインは胃腸薬の成分で、妊婦への禁忌などはありますが、飲酒による精神神経系障害を理由にした飲酒禁止の記載はありません。
- 選択肢 5不正解
- ヒマシ油は作用の強い瀉下薬で、妊婦や3歳未満の幼児への禁忌などがありますが、本問の記載には当てはまりません。
覚えるポイント
- 次硝酸ビスマスは飲酒により吸収増大して精神神経系障害のおそれがあるため服用前後の飲酒は禁忌。
間違えやすいところ
- 抗ヒスタミン成分などの「中枢神経の抑制が強まる」ための飲酒注意と、ビスマス製剤の「吸収が増える」ための飲酒注意を混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用・安全対策」における「別表:してはいけないこと(成分名と理由)」に基づく出題。
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.20 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
一般用医薬品の添付文書の記載事項
医薬品の適正使用・安全対策 · 添付文書 / 使用上の注意 / 記載要領
一般用医薬品の添付文書に関する記述a~dの正誤の組み合わせとして正しいものはどれか。 a 販売名に薬効名が含まれているような場合には、薬効名の記載が省略されることがある。 b 「してはいけないこと」の項目には、守らないと症状が悪化する事項、副作用又は事故等が起こりやすくなる事項について記載されている。 c 一般用医薬品には、添付文書又はその容器若しくは被包に、「用法、用量その他使用及び取扱い上の必要な注意」等の記載が義務づけられている。 d 副作用のうち薬理作用等から発現が予測される軽微な症状がみられた場合に関する記載として、症状の持続又は増強がみられた場合には、使用を自己判断で中止することなく、専門家に相談する旨が記載されている。
解答・解説を表示
解答
5
解説
添付文書は、医薬品を安全に使うための大切な文書です。軽い症状でも、続いたり強くなったりしたときは、使用を中止して医師・薬剤師・登録販売者に相談します。
解き方
- 記述a〜cが、添付文書の記載の決まりや法律の規定に合っているか確かめます(どれも正しい)。
- 記述dの「自己判断で中止することなく」が正しいかを考え、中止して相談するのが正しいので誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述dが誤っているので、すべて正とした選択肢1は当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは正しく、記述dが誤っているので当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは正しく、記述dが誤っているので当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- 記述cは正しく、記述dが誤っているので当てはまりません。
- 選択肢 5正解
- a・b・cが正しく、dが誤っている組み合わせが正解です。
答えの内訳
- a:正
- 販売名から薬効が明らかな場合は、薬効名の記載を省略することが認められています。
- b:正
- 「してはいけないこと」には、症状の悪化や副作用・事故を避けるために避けるべき事項が記載されます。
- c:正
- 医薬品医療機器等法第52条等により、添付文書又は外箱等への必要な注意の記載が義務づけられています。
- d:誤
- 症状の持続又は増強がみられた場合には、服用(使用)を中止して、専門家に相談する旨が記載されます。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 副作用の増強や持続がみられる場合は「使用を中止して」専門家に相談することが添付文書に明記されます。
間違えやすいところ
- 自己判断で使い続けず「すぐに使用を中止する」という原則を、見落とさないようにしましょう。
出題の前提:手引き「第5章 医薬品の適正使用・安全対策」における「添付文書の記載事項」に基づく。
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.20 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
一般用医薬品の添付文書(構成と記載内容)
医薬品の適正使用・安全対策 · 添付文書 / 副作用の記載順序 / 製造販売業者
一般用医薬品の添付文書に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
2
解説
一般用医薬品の添付文書の副作用欄では、まず身近な副作用が「関係部位(皮膚、消化器、精神神経系など)」ごとに示されます。そのあとに、まれで重い副作用が症状名ごとに示されます。
解き方
- 各選択肢の、添付文書の構成や記載内容についての記述をよく読みます。
- 選択肢2の副作用の並べ方・分け方が「発生頻度別」になっている誤りを見つけます。
- 選択肢 1不正解
- 使用上の注意は「してはいけないこと」「相談すること」「その他の注意」の3つからできており、正しい記述です。
- 選択肢 2正解
- 一般的な副作用は発生頻度別ではなく、皮膚や消化器などの「関係部位別」に書かれるので、この記述は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 製造販売業者の名称と所在地(主な事務所)が書かれるので、正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- 養生法など、予防・改善につながることが書かれる場合があり、正しい記述です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 一般用医薬品の一般的な副作用は「関係部位別」に記載され、「発生頻度別」ではない。
間違えやすいところ
- 医療用医薬品でみられる「頻度別」の表示と、一般用医薬品の「部位別」の表示を混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「添付文書の記載要領」における「相談すること(副作用)」の解説に基づく。
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.20 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
医薬品の添付文書および製品表示
医薬品の適正使用・安全対策 · 一般用検査薬 / エアゾール製品 / アルコール含有内服液剤
一般用医薬品の添付文書や製品表示に関する記述a~dの正誤の組み合わせとして正しいものはどれか。 a 一般用検査薬においては、「キットの内容及び成分・分量」が記載されている。 b 可燃性ガスを噴射剤としているエアゾール製品については、消防法(昭和23年法律第186号)や高圧ガス保安法(昭和26年法律第204号)に基づき、その容器への注意事項についての表示が義務づけられ、添付文書においても「使用上の注意」として記載されている。 c 医薬品によっては添付文書の形ではなく、「用法、用量その他使用及び取扱い上必要な注意」の記載を外箱に行っている場合がある。 d 1回服用量中0.1mLを超えるアルコールを含有する内服液剤(滋養強壮を目的とするもの)については、アルコールを含有する旨及びその分量が記載されている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
エアゾール製品の高温や火気に関する注意は、「使用上の注意」ではなく「保管及び取扱い上の注意」に書かれます。また、1回に0.1mLを超えるアルコールを含む内服液は、表示が定められています。
解き方
- 記述bの高圧ガスに関する記載が「使用上の注意」ではなく「保管及び取扱い上の注意」であることを確かめ、誤りと判断します。
- 記述a、c、dがそれぞれ手引きの基準どおり正しいことを確かめ、正誤の組み合わせを導きます。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤っているので当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは正しく、記述bが誤っているので当てはまりません。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正の組み合わせが正しいです。
- 選択肢 4不正解
- 記述cは正しく、記述bが誤っているので当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- 記述dは正しく、記述bが誤っているので当てはまりません。
答えの内訳
- a:正
- 一般用検査薬では、キットの内容や反応試薬の成分・分量が適切に記載されます。
- b:誤
- 可燃性エアゾール製品の高圧ガス保安法等に基づく注意は、添付文書において「保管及び取扱い上の注意」として記載されます。
- c:正
- 外箱等の表示により必要な注意が確認できる場合、添付文書を省略して外箱等に記載することができます。
- d:正
- 滋養強壮内服液等で1回服用量中0.1mLを超えるアルコールを含む場合、含有する旨と分量の記載が必要です。
覚えるポイント
- 高圧ガスを用いたエアゾール製品の火気注意は、添付文書では「保管及び取扱い上の注意」に記載。
間違えやすいところ
- エアゾールの注意を書く欄が「使用上の注意」か「保管取扱い上の注意」かを読み違えないようにしましょう。
出題の前提:手引き「添付文書等の記載事項(製品表示、保管及び取扱い上の注意)」に基づく。
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.21 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
医薬品の使用期限に関する規定
医薬品の適正使用・安全対策 · 使用期限 / 法的表示義務 / 配置期限
医薬品の使用期限に関する記述a~dの正誤の組み合わせとして正しいものはどれか。 a 適切な保存条件の下で、製造後3年を超えて性状及び品質が安定であることが確認されている医薬品において、法的な表示義務はない。 b 配置販売される医薬品では、配置期限として記載される場合がある。 c 流通管理等の便宜上、外箱等に記載されるのが通常となっている。 d 開封されてからどの程度の期間、品質が保持されるかについては、医薬品それぞれの包装形態や個々の使用状況、保管状況等による。
解答・解説を表示
解答
1
解説
法律上、製造後3年を超えて安定な医薬品には使用期限を表示する義務がありません。それでも流通管理などのために自主的に表示されており、期限は開封前の品質の保証です。
解き方
- 記述a〜dをそれぞれ、薬機法と実務上のルールに照らし合わせます。
- 4項目すべてが正しい内容であることを確かめ、「すべて正」の選択肢を選びます。
- 選択肢 1正解
- 記述a、b、c、dのすべてが正しいので、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは3年を超えて安定な場合の法的義務について正しい記述で、誤りではありません。
- 選択肢 3不正解
- 記述bの配置期限についての記載は正しいので当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- 記述cの外箱への流通管理上の記載は正しいので当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- 記述dの開封後の品質保持についての記載は正しいので当てはまりません。
答えの内訳
- a:正
- 適切な保存下で製造後3年を超えて安定な医薬品は、法的な使用期限の表示義務はありません。
- b:正
- 配置販売業において取り扱われる医薬品では、「配置期限」として表示されることがあります。
- c:正
- 法的な義務がない場合でも、流通管理や品質管理の便宜上、使用期限が表示されるのが一般的です。
- d:正
- 記載された期限は未開封状態のものであり、開封後の品質保持期間は保管状況や包装形態によります。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 製造後3年を超えて安定な医薬品は法的表示義務はないが、実務上外箱等に記載されている。
間違えやすいところ
- 「3年未満で変質するものには法的義務がある」という原則と、「3年を超えて安定なものは法的義務がない」という言い方を混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用情報(保管及び取扱い上の注意、使用の期限)」に基づく。
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.21 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
緊急安全性情報と安全性速報
医薬品の適正使用・安全対策 · 緊急安全性情報 / 安全性速報 / イエローレター / ブルーレター
緊急安全性情報及び安全性速報に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。 a 緊急安全性情報は、A4サイズの青色地の印刷物で、ブルーレターとも呼ばれる。 b 緊急安全性情報は、医療用医薬品や医家向け医療機器についての情報伝達である場合が多いが、一般用医薬品にも発出される。 c 安全性速報は、一般的な使用上の注意の改訂情報よりも迅速な注意喚起や、適正使用のための対応の注意喚起が必要な状況にある場合に作成される。 d 安全性速報は、厚生労働省によって作成される。
解答・解説を表示
解答
3
解説
緊急安全性情報(イエローレター:黄色地)と安全性速報(ブルーレター:青色地)は、どちらも製造販売業者が厚生労働省の指示などを受けて作り、原則1か月以内に素早く情報提供します。
解き方
- 記述aを確かめる:緊急安全性情報は黄色地(イエローレター)なので誤りです。
- 記述bを確かめる:一般用医薬品(小柴胡湯など)にも出された例があり、正しいです。
- 記述cを確かめる:安全性速報の説明として適切で、正しいです。
- 記述dを確かめる:安全性速報は厚生労働省の指示などに基づき製造販売業者が作るので誤りです。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤っているので当てはまりません(緊急安全性情報はイエローレターです)。
- 選択肢 2不正解
- 記述aとdがどちらも誤っているので当てはまりません。
- 選択肢 3正解
- 記述bとcが正しいので、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 4不正解
- 記述dが誤っているので当てはまりません(作るのは厚生労働省ではなく製造販売業者です)。

関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 緊急安全性情報はイエロー(黄色)、安全性速報はブルー(青色)。作成は製造販売業者。
間違えやすいところ
- 作って伝えるのは国(厚生労働省)そのものと誤解しがちですが、実際に作るのは製薬企業(製造販売業者)です。
出題の前提:手引き「緊急安全性情報及び安全性速報」の解説に基づく。
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.22 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
医薬品・医療機器等安全性情報
医薬品の適正使用・安全対策 · 医薬品・医療機器等安全性情報 / 厚生労働省 / 安全性情報の周知
医薬品・医療機器等安全性情報に関する記述a~dの正誤の組み合わせとして正しいものはどれか。 a 医薬品等について、緊急かつ重大な注意喚起や使用制限に係る対策が必要な状況にある場合に作成される。 b 厚生労働省が情報をとりまとめ、広く医薬関係者向けに情報提供を行っている。 c 医薬品の安全性に関する解説記事や、使用上の注意の改訂内容等が掲載されている。 d 関係学会等へ送付され、医学・薬学関係の専門誌等にも転載される。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品・医療機器等安全性情報は、厚生労働省が安全対策上の大切な情報を広く知らせるため、月1回程度発行する定期的な情報誌です。緊急時のイエローレターなどとは役割が違います。
解き方
- 記述aが緊急安全性情報(イエローレター)の定義だと見抜き、誤りと判断します。
- 記述b、c、dが「医薬品・医療機器等安全性情報」の特徴として正しいことを確かめます。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りで、記述cが正しい記述なので当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りで、記述bが正しい記述なので当てはまりません。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正の組み合わせが正しいです。
- 選択肢 4不正解
- 記述dは正しい記述なので当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- 記述b、c、dはすべて正しい記述なので当てはまりません。
答えの内訳
- a:誤
- 緊急かつ重大な注意喚起等の際に作成されるのは「緊急安全性情報」や「安全性速報」です。
- b:正
- 厚生労働省が収集した副作用等の情報をとりまとめ、医薬関係者向けに情報提供しています。
- c:正
- 安全対策上の重要情報、解説記事、使用上の注意の改訂内容などが掲載されています。
- d:正
- 関係学会や団体等へ配布され、専門誌等にも広く転載されて周知されます。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 医薬品・医療機器等安全性情報は、厚生労働省がとりまとめて定期的に専門家へ提供する安全性情報。
間違えやすいところ
- 緊急時の対応である「緊急安全性情報」と、定期的で全般的な「医薬品・医療機器等安全性情報」を混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「医薬品・医療機器等安全性情報」の定義・概要に基づく。
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.22 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
医薬品医療機器等法第68条の2の6第3項(適正使用情報の収集等)
医薬品の適正使用・安全対策 · 法第68条の2の6 / 医薬関係者の責務 / 適正な使用 / 相互の密接な連携
医薬品医療機器等法第68条の2の6第3項に関する次の記述について、( a )~( c )に入る字句の正しい組み合わせはどれか。 「薬局開設者、病院若しくは診療所の開設者又は医師、歯科医師、薬剤師その他の医薬関係者は、医薬品、医療機器及び再生医療等製品の( a )を確保するため、( b )の下に、製造販売業者等から提供される情報の活用その他必要な情報の収集、検討及び( c )を行うことに努めなければならない。」
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品医療機器等法第68条の2の6第3項は、医薬関係者が医薬品等の「適正な使用」を確保するため、「相互の密接な連携」のもとで情報の収集・検討・「利用」に努める義務を定めています。
解き方
- 法第68条の2の6第3項の条文(適正使用の確保、相互の密接な連携、情報の収集・検討・利用)を思い出します。
- a=適正な使用、b=相互の密接な連携、c=利用 の組み合わせを選択肢4から選びます。
- 選択肢 1不正解
- aが「安定的な供給」になっているので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが「安定的な供給」、bが「個人の研鑽」になっているので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが「安定的な供給」、cが「発信」になっているので誤りです。
- 選択肢 4正解
- aに「適正な使用」、bに「相互の密接な連携」、cに「利用」が入る正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- bが「個人の研鑽」、cが「発信」になっているので誤りです。
答えの内訳
- a:適正な使用
- 法第68条の2の6第3項において確保すべき対象は「適正な使用」です。
- b:相互の密接な連携
- 医薬関係者が情報活用を行う体制として「相互の密接な連携」の下に行うと定められています。
- c:利用
- 情報の収集、検討及び「利用」を行うことに努めなければならないとされています。
覚えるポイント
- 法第68条の2の6第3項:医薬品等の「適正な使用」を確保するため、「相互の密接な連携」の下に「利用」に努める。
間違えやすいところ
- 第1条の5の条文や供給に関する条文と混同し、目的語を「適正な使用」ではなく「安定的な供給」と誤解しないようにしましょう。
出題の前提:医薬品医療機器等法第68条の2の6第3項に基づく条文問題。
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.23 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
一般用医薬品の添付文書及び製品表示の提供形態と活用
適正使用・安全対策 · 添付文書の電磁的提供 / PMDAウェブサイト / 製品表示の活用
一般用医薬品の添付文書や製品表示に関する以下の記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 現在、一般用医薬品への紙の添付文書の同梱は廃止され、注意事項等情報は電子的な方法により提供されている。 b 独立行政法人医薬品医療機器総合機構のホームページには、一般用医薬品・要指導医薬品の添付文書情報が掲載されている。 c 購入者等が抱く疑問等に対する答えは添付文書に記載されていることが多く、そうした相談への対応において、添付文書情報は有用である。 d 添付文書情報が事前に閲覧できる環境が整っていない場合にあっては、製品表示から読み取れる適正使用情報が有効に活用され、購入者等に対して適切な情報提供がなされることが一層重要となる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
一般用医薬品と要指導医薬品には、今も紙の添付文書が同梱されています。電子化で紙が原則廃止されたのは医療用医薬品等だからです。購入者が直接確認できるよう、紙の提供が残されているためです。
解き方
- 一般用医薬品で紙の添付文書を同梱する義務が残っているか確認し、記述aを誤りと判断する。
- PMDAが情報を公表していること、相談対応での有用性、製品表示の大切さを確認し、b・c・dを正と判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは、一般用医薬品で紙の添付文書の同梱が廃止されたとする点が誤りなので不適切です。
- 選択肢 2正解
- 記述aは誤りで、記述b・c・dは正しいので、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aは誤りで、記述bはPMDAのウェブサイトで情報提供されているため正しく、この組み合わせは不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aは誤りで、記述cは相談対応に添付文書が役立つため正しく、この組み合わせは不適切です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aは誤りで、記述dは外箱などの製品表示の大切さを述べており正しく、この組み合わせは不適切です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 一般用医薬品・要指導医薬品は現在も紙の添付文書が同梱されている。
間違えやすいところ
- 医療用医薬品で紙の添付文書が原則廃止されたことと、一般用医薬品の扱いを混同しないよう注意する。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.23 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
医薬品の適正使用情報の活用と専門家の役割
適正使用・安全対策 · 情報提供の多様化 / インターネット情報 / 専門家のセルフメディケーション支援
医薬品の適正使用情報の活用に関する以下の記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 健康に対する一般の生活者の意識・関心の高まりに伴って、医薬品の有効性や安全性等に関する情報に対するニーズが多様化・高度化する傾向にある。 b 情報通信技術の発展・普及に伴って、一般の生活者が、医薬品の有効性、安全性等に関して相当程度専門的な情報にも容易にアクセスできる状況となっている。 c 一般の生活者が接する医薬品の有効性や安全性等に関する情報は、断片的かつ必ずしも正確でない情報として伝わっている場合も多い。 d 医薬品の販売等に従事する専門家においては、購入者等に対して科学的な根拠に基づいた正確なアドバイスを与え、セルフメディケーションを適切に支援することが期待されている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
情報化が進み、生活者は専門的な医薬品情報にも簡単に触れられるようになりました。一方で、断片的で不正確な情報も多く出回っています。そのため、登録販売者などの専門家が科学的根拠に基づいて助言し、支援することが欠かせません。
解き方
- 生活者の健康志向の高まりや情報ニーズの高度化についてのa・bの記述が正しいことを確認する。
- 誤った情報が広がることと、専門家が科学的根拠に基づいて支援する責務についてのc・dの記述が正しいことを確認する。
- 選択肢 1正解
- a、b、c、dのすべてが正しいので、これが正解です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは手引きに書かれている通りの正しい内容なので、誤りとしたこの選択肢は不適切です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは手引きに書かれている通りの正しい内容なので、誤りとしたこの選択肢は不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述cは手引きに書かれている通りの正しい内容なので、誤りとしたこの選択肢は不適切です。
- 選択肢 5不正解
- 記述dは手引きに書かれている通りの正しい内容なので、誤りとしたこの選択肢は不適切です。
覚えるポイント
- 生活者の入手する情報は断片的・不正確な場合があるため、専門家による科学的根拠に基づく助言が必要。
間違えやすいところ
- 基本的な内容だが、文末の否定表現などに引っ掛けがないか、よく確認する。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(適正使用情報)
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.24 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
医薬品の副作用等報告制度(医薬関係者等の報告)
適正使用・安全対策 · 医薬品医療機器等法第68条の10第2項 / 因果関係不明例の報告 / 電子報告
登録販売者が行う医薬品の副作用等報告に関する以下の記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品の副作用等によるものと疑われる健康被害の発生を知った場合において、保健衛生上の危害の発生又は拡大を防止するため必要があると認めるときは、その旨を厚生労働大臣に報告しなければならない。 b 医薬品との因果関係が明確でない場合であっても報告の対象となり得る。 c 医薬品の過量使用や誤用等によるものと思われる健康被害について、安全対策上必要があると認めるときは、報告がなされる必要がある。 d ウェブサイトに直接入力することによる電子的な報告が可能である。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬関係者は、医薬品の副作用などによる健康被害を知ったとき、安全対策上必要があれば厚生労働大臣に報告します。因果関係がはっきりしない場合や、過量使用・誤用による場合でも報告の対象になります。ウェブサイトからの電子報告も認められています。
解き方
- 法第68条の10第2項に基づく副作用等報告の対象と報告義務(記述a)を確認する。
- 因果関係がまだ確定していない疑いの例や、誤用・過量使用の扱い(記述b、c)を確認する。
- PMDAのウェブサイトを使った電子報告システムが利用できること(記述d)を確認する。
- 選択肢 1正解
- a、b、c、dのすべてが正しく、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは法第68条の10第2項に定められた内容で正しいため、誤りとしたこの選択肢は不適切です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは因果関係がはっきりしない場合も報告の対象になり得るため正しく、この選択肢は不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述cは誤用や過量使用の事例も報告の対象になるため正しく、この選択肢は不適切です。
- 選択肢 5不正解
- 記述dはウェブサイトからの電子報告ができるため正しく、この選択肢は不適切です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 因果関係が完全には確立していなくても、保健衛生上の必要性があれば副作用報告の対象となる。
間違えやすいところ
- 誤用や乱用による健康被害は報告の対象から外れると誤解しやすいので注意する。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第68条の10第2項
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.24 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
医薬品副作用被害救済制度の概要と給付請求権者
適正使用・安全対策 · 医薬品副作用被害救済制度 / 適正使用 / 給付請求
医薬品副作用被害救済制度に関する以下の記述について、( a )及び( b )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 「医薬品を( a )発生した副作用による被害者の迅速な救済を図るため、製薬企業の社会的責任に基づく公的制度として1980年5月より運営が開始された。 健康被害を受けた( b )の給付請求を受けて、その健康被害が医薬品の副作用によるものかどうかなど、医学的薬学的判断を要する事項について薬事審議会の諮問・答申を経て、厚生労働大臣が判定した結果に基づいて、医療費、障害年金、遺族年金等の各種給付が行われる。」
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品副作用被害救済制度は、医薬品を適正に使用したにもかかわらず起こった重い健康被害を救う制度です。給付を請求できるのは、健康被害を受けた本人またはその家族(遺族)です。
解き方
- 救済の前提が「適正使用」であることを確認し、aには「適正に使用したにもかかわらず」が入ると判断する。
- 給付を請求する主体が被害を受けた「本人(又は家族)」であることを確認し、bを決める。
- 選択肢 1不正解
- aの「適正に使用したか否かにかかわらず」と、bの「患者を診察した医療機関」がどちらも誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 適正使用が要件なので、aの「適正に使用したか否かにかかわらず」が誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aの記述と、bの「医師又は歯科医師」が誤りです。医師などは診断書を作りますが、請求者ではありません。
- 選択肢 4正解
- aに「適正に使用したにもかかわらず」、bに「本人(又は家族)」が入る正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 給付を請求するのは医療従事者ではなく、被害を受けた本人や家族なので、bが誤りです。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 救済制度の請求者は本人(または家族)であり、医療機関や医師が直接請求するのではない。
間違えやすいところ
- 誤用や適正でない使用による健康被害は、救済制度の給付の対象外になる点に注意する。
出題の前提:独立行政法人医薬品医療機器総合機構法
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.25 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
医薬品副作用被害救済制度の運営機関
適正使用・安全対策 · 救済事業の運営機関 / PMDA / 専門家の相談対応
第1欄の記述は、医薬品副作用被害救済制度に関するものである。( )の中に入れるべき字句について、第2欄のうち最も適するものを1つ選びなさい。 【第1欄】 一般用医薬品の使用により副作用を生じた場合であって、その副作用による健康被害が救済給付の対象となると思われたときには、医薬品の販売等に従事する専門家においては、健康被害を受けた購入者等に対して救済制度があることや、救済事業を運営する( )の相談窓口等を紹介し、相談を促すなどの対応が期待される。 【第2欄】 1 製造販売元の製薬企業 2 独立行政法人医薬品医療機器総合機構 3 消費者庁 4 都道府県 5 保健所
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品副作用被害救済制度は、製薬企業からの拠出金などを財源としています。給付請求の受付や給付金の支払いなどの業務は、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)が運営しています。
解き方
- 救済事業を運営する主体が問われていることを押さえる。
- 医薬品副作用被害救済制度を運営し相談窓口を担当する組織が、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)であることを特定する。
- 選択肢 1不正解
- 製薬企業は拠出金を納める社会的責任を負いますが、救済事業を運営する機関ではありません。
- 選択肢 2正解
- 独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)が、救済制度の運営と相談窓口を担当しています。
- 選択肢 3不正解
- 消費者庁は消費者行政をまとめる機関であり、副作用救済給付業務を運営する機関ではありません。
- 選択肢 4不正解
- 都道府県は薬事の監視や許可などを行いますが、救済事業を運営する機関ではありません。
- 選択肢 5不正解
- 保健所は地域の公衆衛生を担う機関であり、副作用被害救済給付を直接運営する組織ではありません。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 医薬品副作用被害救済制度の運営窓口は独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)。
間違えやすいところ
- 製薬企業や厚生労働省が直接、相談窓口や運営を行っていると誤解しないようにする。
出題の前提:独立行政法人医薬品医療機器総合機構法第15条
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.25 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
医薬品副作用被害救済制度の支給対象外となる範囲
適正使用・安全対策 · 救済給付の支給対象除外医薬品 / 製造物責任 / 個人輸入医薬品
医薬品副作用被害救済制度の救済給付の支給対象範囲に関する以下の記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 製品不良など、製薬企業に損害賠償責任がある場合は、救済制度の対象とならない。 b 殺虫剤(人体に直接使用するものを除く)の使用による健康被害は、救済制度の対象とならない。 c 個人輸入により入手された医薬品の使用による健康被害は、救済制度の対象とならない。 d 一般用検査薬の使用による健康被害は、救済制度の対象とならない。
解答・解説を表示
解答
5
解説
救済制度は、適正に使用しても防げなかった健康被害を対象にしています。そのため、製薬企業に損害賠償責任がある場合や、対象から除かれる医薬品、個人輸入した医薬品による被害は支給の対象になりません。
解き方
- 製品不良などで企業に損害賠償責任がある事例は対象外(民事の賠償などで対応)になることを確認する(a正)。
- 殺虫剤(人体に直接使うものを除く)や一般用検査薬が、法律で対象から除かれる医薬品だと確認する(b・d正)。
- 国内で承認されていない個人輸入の医薬品が制度の対象外であることを確認する(c正)。
- 選択肢 1不正解
- 企業に損害賠償責任がある場合は救済給付の対象外なので、aは正しく、この選択肢は不適切です。
- 選択肢 2不正解
- 人体に直接使わない殺虫剤は救済の対象から除かれる医薬品なので、bは正しく、この選択肢は不適切です。
- 選択肢 3不正解
- 個人輸入した医薬品は救済制度の対象外なので、cは正しく、この選択肢は不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 一般用検査薬は直接人体に使わないため救済給付の対象外であり、dは正しく、この選択肢は不適切です。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dのすべてが対象外の要件を正しく説明しているので、正解です。
覚えるポイント
- 人体に直接使用しない医薬品(殺虫剤・殺菌消毒剤・検査薬等)や個人輸入薬は救済対象外。
間違えやすいところ
- 製薬企業に過失がある場合(製造物責任法の対象)は、救済制度ではなく損害賠償の対象になる点に注意する。
出題の前提:独立行政法人医薬品医療機器総合機構法
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.26 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
小柴胡湯による間質性肺炎と安全対策(歴史的経緯)
適正使用・安全対策 · 小柴胡湯 / インターフェロン製剤 / 緊急安全性情報
間質性肺炎に関する以下の記述について、( a )及び( b )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。なお、2箇所の( a )内はどちらも同じ字句が入る。 「小柴胡湯と( a )の併用例による間質性肺炎が報告されたことから、1994年1月、( a )との併用を禁忌とする旨の使用上の注意の改訂がなされた。しかし、それ以降も慢性肝炎患者が小柴胡湯を使用して間質性肺炎が発症し、死亡を含む重篤な転帰に至った例もあったことから、1996年3月、厚生省(当時)より関係製薬企業に対して( b )が指示された。」
解答・解説を表示
解答
4
解説
漢方製剤の小柴胡湯は、インターフェロン製剤との併用で間質性肺炎が問題となり、併用が禁忌とされました。その後、単独で使っても死亡例が出たため、1996年に緊急安全性情報(イエローレター)が出されました。
解き方
- 小柴胡湯の間質性肺炎で併用が禁忌とされた相手の医薬品が「インターフェロン製剤」であることを特定する(a)。
- 1996年3月に厚生省が指示した安全対策の措置が「緊急安全性情報の配布」であることを特定する(b)。
- 選択肢 1不正解
- アミノピリン製剤と製品の回収は、小柴胡湯の安全対策の記述として誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 指示されたのは回収ではなく緊急安全性情報の配布なので、bが誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 併用が禁忌とされたのはアミノピリン製剤ではなくインターフェロン製剤なので、aが誤りです。
- 選択肢 4正解
- aに「インターフェロン製剤」、bに「緊急安全性情報の配布」が入る正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 小柴胡湯の製造販売そのものが中止されたわけではないので、bが誤りです。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 小柴胡湯とインターフェロン製剤の併用禁忌、1996年3月の緊急安全性情報の配布。
間違えやすいところ
- 漢方製剤でも重い間質性肺炎で死亡例があり、緊急安全性情報が出された事実をしっかり覚える。
出題の前提:医薬品等の安全性関連通知(1996年小柴胡湯緊急安全性情報)
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.26 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
一般用医薬品の添付文書における「してはいけないこと」(成分と禁忌事項)
適正使用・安全対策 · ロペラミド塩酸塩 / プソイドエフェドリン塩酸塩 / アルジオキサ / アミノフィリン水和物
一般用医薬品の添付文書における「使用上の注意」の記載に関する以下の記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a ロペラミド塩酸塩は、乳製カゼインを由来としているため、「本剤又は本剤の成分、牛乳によるアレルギー症状を起こしたことがある人」は服用しないこととされている。 b プソイドエフェドリン塩酸塩を服用すると、尿の貯留・尿閉を生じるおそれがあるため、「前立腺肥大による排尿困難の症状がある人」は服用しないこととされている。 c アルジオキサを服用すると、胃液の分泌が亢進するため、「胃潰瘍の診断を受けた人」は服用しないこととされている。 d アミノフィリン水和物は、乳児に神経過敏を起こすことがあるため、「授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けること」とされている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品成分ごとに、使ってはいけない人の理由は決まっています。牛乳アレルギーで禁忌なのはタンニン酸アルブミンです。プソイドエフェドリンは排尿困難を悪化させ、アミノフィリンは母乳を通じて乳児が神経過敏になるため禁忌とされています。
解き方
- 乳製カゼインを原料とし牛乳アレルギーで禁忌とされる成分はタンニン酸アルブミンであり、ロペラミド塩酸塩ではないのでaを誤りと判断する。
- プソイドエフェドリン塩酸塩が、前立腺肥大による排尿困難で禁忌とされる理由を確認し、bを正と判断する。
- アルジオキサは胃粘膜を守る成分で胃液の分泌を増やさない(アルミニウムを含むため透析治療中が禁忌)ので、cを誤りと判断する。
- アミノフィリン水和物が授乳中の人に禁忌とされる理由(母乳を通じて乳児が神経過敏になる)を確認し、dを正と判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aとcが誤りで、記述dは正しいので不適切です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは誤りで、記述bは正しいので不適切です。
- 選択肢 3正解
- 記述aが誤り、bが正、cが誤り、dが正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述dは授乳中の人への禁忌として正しいので不適切です。
- 選択肢 5不正解
- 記述bは正しく、記述cは誤りなので不適切です。
覚えるポイント
- 牛乳アレルギーによる禁忌=タンニン酸アルブミン(乳製カゼイン由来)。
間違えやすいところ
- アルジオキサは胃潰瘍の治療や保護に使う成分であり、胃潰瘍で禁忌になるわけではない点に注意する。
出題の前提:一般用医薬品の添付文書記載要領・手引き別表
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.27 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
健胃薬の配合成分と使用上の注意
適正使用・安全対策 · 合成ケイ酸アルミニウム / アルミニウム製剤 / 透析治療 / 長期連用
ある健胃薬(1.3g中:ケイヒ92mg、ウイキョウ24mg、ニクズク20mg、チョウジ12mg、チンピ22mg、ゲンチアナ15mg、ニガキ末15mg、炭酸水素ナトリウム625mg、沈降炭酸カルシウム133mg、炭酸マグネシウム26mg、合成ケイ酸アルミニウム273.4mg、ビオヂアスターゼ40mg)を服用するにあたっての登録販売者の説明として、正しいものの組み合わせを選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
アルミニウムを含む制酸剤(合成ケイ酸アルミニウムなど)は、透析を受けている人には使えません。腎臓の働きが悪いとアルミニウムが体の外に出にくく、アルミニウム脳症やアルミニウム骨症を起こすおそれがあるからです。同じ理由で、長く続けて飲むことも禁止されています。
解き方
- 薬に含まれる成分の中から、注意が必要な合成ケイ酸アルミニウムを見つける。
- アルミニウムを含む薬が使えない人(透析を受けている人)と、長く飲んではいけない決まりに当てはまるか確かめる。
- チンピなどの生薬には運転を制限したり妊婦が使えなくなる決まりはないと確かめ、正しい組み合わせを選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aとbはどちらも間違った説明なので、この組み合わせは正しくない。
- 選択肢 2不正解
- aは間違いでcは正しい説明なので、この組み合わせは正しくない。
- 選択肢 3不正解
- bは間違いでdは正しい説明なので、この組み合わせは正しくない。
- 選択肢 4正解
- cとdはどちらも合成ケイ酸アルミニウムについて正しい説明なので、この組み合わせが正解です。
覚えるポイント
- アルミニウム含有成分(合成ケイ酸アルミニウム、スクラルファート等)は「透析治療を受けている人」が禁忌であり、「長期連用しない」こととされている。
間違えやすいところ
- 健胃の生薬チンピ(陳皮)には、抗コリン成分のような眠気・口の渇き・子宮を縮める働きはない。運転を禁じたり妊婦が使えない決まりには当たらない。
出題の前提:手引き(医薬品的な注意・適正使用情報)におけるアルミニウム含有成分の「してはいけないこと」の基準
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.28 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
登録販売者による一般用医薬品の適切な受需・相談対応
適正使用・安全対策 · 睡眠改善薬 / ケトプロフェン / クロルヘキシジン / カフェイン製剤
医薬品の販売等に従事する登録販売者と購入希望者(成人、基礎疾患及び併用薬なし)の会話のうち、相談に対する登録販売者の説明として正しいものを選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
一般用医薬品は、添付文書の注意に沿って案内することが大切です。睡眠改善薬は一時的な不眠に使い、日常的な不眠には使いません。ケトプロフェンは紫外線を避ける必要があり、クロルヘキシジンは口の中の傷に使うとショックを起こすおそれがあります。カフェインは飲み過ぎを防ぐため、カフェイン入り飲料との併用や長く続けることを避けます。
解き方
- 選択肢1:睡眠改善薬は「一時的な不眠の緩和」のための薬で、日常的な不眠には向かないと確かめる。
- 選択肢2:ケトプロフェンは、光線過敏症を防ぐため患部を紫外線から覆い隠す必要があると確かめる。
- 選択肢3:クロルヘキシジングルコン酸塩は、口の中の傷やひどいただれに使うとショックを起こすおそれがあると確かめる。
- 選択肢4:カフェイン入り眠気防止薬の使い方(短い期間だけ・カフェイン入り飲料と一緒に飲まない)が正しいと確かめる。
- 選択肢 1不正解
- 抗ヒスタミン成分が主薬の睡眠改善薬は「一時的な不眠の緩和」のための薬で、日常的・慢性的な不眠には使えない。
- 選択肢 2不正解
- ケトプロフェン入りの外用薬は重い光線過敏症を起こすおそれがあるため、屋外では患部を衣服やサポーターで覆って紫外線を避ける必要がある。
- 選択肢 3不正解
- クロルヘキシジングルコン酸塩は、口の中に傷やひどいただれがある人ではショック(アナフィラキシー)を起こすおそれがあるため使えない。
- 選択肢 4正解
- カフェイン製剤は一時的な眠気防止のための薬で、長く続けず、コーヒーやお茶などのカフェイン入り飲料と一緒に飲まない必要があるので、この説明は正しい。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 睡眠改善薬は「一時的な不眠」が適応であり、日常的不眠には医療機関の受診を勧奨する。
間違えやすいところ
- ケトプロフェンは、使っている間だけでなく使い終わってしばらくの間も、紫外線を避ける必要がある点に注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き「第5章 医薬品の適正使用・安全対策」相談対応事例
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.29 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
相談することの項目における基礎疾患と主な成分
適正使用・安全対策 · エテンザミド / 胃・十二指腸潰瘍 / パパベリン塩酸塩 / 緑内障
一般用医薬品の添付文書の「相談すること」の項目中に、「次の診断を受けた人」と記載される基礎疾患等と主な成分との関係について、正しいものの組み合わせを選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
エテンザミドなどの非ステロイド性抗炎症成分(炎症や痛みをやわらげる成分)は、胃を守るプロスタグランジンの産生を抑えるため、胃・十二指腸潰瘍がある人では「相談すること」とされています。パパベリン塩酸塩は抗コリン作用で眼圧を上げるおそれがあるため、緑内障がある人では「相談すること」とされています。
解き方
- a(てんかん―アスピリン):アスピリンで相談が必要なのは胃・十二指腸潰瘍や肝臓病などで、てんかんではない(てんかんはジプロフィリンなど)。
- b(胃・十二指腸潰瘍―エテンザミド):プロスタグランジンの産生を抑えて胃潰瘍が悪くなるおそれがあるため「相談すること」に当てはまり、正しい。
- c(肝臓病―メチルエフェドリン塩酸塩):メチルエフェドリンで相談が必要なのは高血圧、心臓病、糖尿病、甲状腺機能障害などで、肝臓病ではない。
- d(緑内障―パパベリン塩酸塩):眼圧を上げるおそれがあるため「相談すること」に当てはまり、正しい。
- 選択肢 1不正解
- aは間違いでbは正しいので、この組み合わせは誤り。
- 選択肢 2不正解
- aもcも間違いなので、この組み合わせは誤り。
- 選択肢 3正解
- b(胃・十二指腸潰瘍―エテンザミド)とd(緑内障―パパベリン塩酸塩)はどちらも正しいので、この組み合わせが正解。
- 選択肢 4不正解
- cは間違いでdは正しいので、この組み合わせは誤り。

関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 解熱鎮痛成分(アスピリン、エテンザミド等)は胃・十二指腸潰瘍で「相談すること」に記載される。
間違えやすいところ
- パパベリン塩酸塩はけいれんを鎮める成分だが、弱い抗コリン作用があるため、緑内障と診断された人では「相談すること」になる点を見落としやすい。
出題の前提:手引き別表「添付文書の使用上の注意(相談すること)における基礎疾患等と主な成分」
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.29 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
相談することに記載される基礎疾患と主な成分の組み合わせ
適正使用・安全対策 · グリチルリチン酸二カリウム / ポビドンヨード / プソイドエフェドリン塩酸塩 / ジフェンヒドラミン塩酸塩
一般用医薬品の添付文書の「相談すること」の項目中に、「次の診断を受けた人」と記載される基礎疾患等と主な成分の組み合わせのうち、誤っているものを選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
グリチルリチン酸二カリウムは、体にナトリウムをためてカリウムを出しやすくするため、高血圧・心臓病・腎臓病の人では症状が悪くなるおそれがあり「相談すること」とされています。糖尿病はその対象ではありません。糖尿病で「相談すること」になる代表的な成分は、肝臓でグリコーゲン(体にためた糖)の分解を促すアドレナリン作動成分(プソイドエフェドリン塩酸塩など)です。
解き方
- 1:ポビドンヨードは、ヨウ素が体内に吸収されて甲状腺の働きに影響するおそれがあるため「甲状腺疾患」で相談することになり、適切。
- 2:プソイドエフェドリン塩酸塩は、腎臓病では体から出にくくなるおそれがあるため「腎臓病」で相談することになり、適切。
- 3:グリチルリチン酸二カリウムで相談が必要なのは偽アルドステロン症に関わる高血圧・腎臓病・心臓病で、「糖尿病」ではないため誤り。
- 4:ジフェンヒドラミン塩酸塩は、抗コリン作用で眼圧が上がるおそれがあるため「緑内障」で相談することになり、適切。
- 選択肢 1不正解
- ポビドンヨードに含まれるヨウ素が甲状腺ホルモンの産生に影響するおそれがあるため、甲状腺疾患は正しい組み合わせ。
- 選択肢 2不正解
- プソイドエフェドリン塩酸塩は、腎臓の働きが低下していると体から出にくくなるおそれがあるため、腎臓病は正しい組み合わせ。
- 選択肢 3正解
- グリチルリチン酸二カリウムで「相談すること」となる基礎疾患は高血圧・心臓病・腎臓病などで、糖尿病ではないため誤り(正解)。
- 選択肢 4不正解
- 抗ヒスタミン成分のジフェンヒドラミン塩酸塩は抗コリン作用があり眼圧を上げるおそれがあるため、緑内障は正しい組み合わせ。

関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- グリチルリチン酸の相談対象疾患は「高血圧・心臓病・腎臓病」であり、糖尿病は「アドレナリン作動成分」が対象となる。
間違えやすいところ
- 生活習慣病として高血圧と糖尿病を一緒に覚えがちだが、グリチルリチン酸の薬で注意する対象に糖尿病は入っていない。
出題の前提:手引き別表「添付文書の使用上の注意(相談すること)における基礎疾患等と主な成分」
出典:北海道『2025年度 北海道 後半』
【午後】 (PDF 632KB) p.30 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
2025年度 北海道 後半
参照した公式資料
北海道が公開した2025年度 北海道 後半の問題・解答資料です。
- 【午後】 (PDF 632KB) ↗ — www.pref.hokkaido.lg.jp(PDF・30ページ)
- 【解答】 (PDF 46KB) ↗ — www.pref.hokkaido.lg.jp(PDF・1ページ)

