公開問題を地域・年度・前半後半で区別しています。地域共通問題を含み、全国の独立した問題を網羅する集計ではありません。受験する地域の最新版の手引きと案内を併せて確認してください。
2025年度 北海道 前半の概要
医薬品の本質
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の本質 / リスク評価 / 市販後安全対策
医薬品の本質に関する次の記述(a〜d)の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 期待される有益な効果(薬効)のみをもたらす。 b 用法用量や副作用の情報が適切に伝達される必要がある。 c 市販後にも有効性、安全性等の確認が行われ、リスク区分や承認基準が見直される。 d 一般用医薬品は、医療用医薬品と比較して保健衛生上のリスクは相対的に高い。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品は命や健康に直接はたらきかけるため、有効性と安全性のバランスの上に成り立っています。そのため市販後も調査が続けられ、安全対策が見直されます。
解き方
- 各記述の内容が、医薬品の基本的な性質やリスク管理の原則に合っているかを判定します。
- a(誤)、b(正)、c(正)、d(誤)となる組み合わせを選択肢の中から探します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bを誤りとしているため、当てはまりません。情報は正しく伝える必要があります。
- 選択肢 2不正解
- 記述aを正、記述cを誤、記述dを正としているため、当てはまりません。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤で、正しい組み合わせになっています。
- 選択肢 4不正解
- 記述bを誤、記述dを正としているため、当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- 記述cを誤りとしているため、当てはまりません。市販後も見直しが行われます。
答えの内訳
- a:誤
- 医薬品は期待される薬効だけでなく、好ましくない有害な反応(副作用)をもたらすリスクを併せ持っています。
- b:正
- 医薬品が正しく使われるためには、適切な用法・用量や副作用等の安全情報が購入者等へ正確に伝達される必要があります。
- c:正
- 市販後にも副作用情報の集積等を通じて有効性や安全性の再確認が行われ、リスク区分や承認基準の見直しに反映されます。
- d:誤
- 一般用医薬品は生活者が自己判断で使用する性質上、医療用医薬品と比較して保健衛生上のリスクは相対的に低く設定されています。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 一般用医薬品は医療用医薬品に比べて保健衛生上のリスクが相対的に低いです。
間違えやすいところ
- 医薬品は有益なはたらきだけを持つと決めつけないように注意しましょう。
出題の前提:令和7年度(2025年度)北海道登録販売者試験 午前 問1
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.1 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
非臨床試験(毒性試験)の種類
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 非臨床試験 / 医薬品毒性試験法ガイドライン / 安全性評価
次の1~5で示される非臨床試験のうち、医薬品毒性試験法ガイドラインに沿った毒性試験として、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品の開発では、薬の効き目や体内での動きを調べる「薬理試験」と、安全かどうかを調べる「毒性試験」に大きく分かれます。毒性試験は決められたガイドラインに沿って行われます。
解き方
- 出された5つの試験名を、毒性を調べる試験とそれ以外の試験に分けます。
- 一般薬理試験は薬理試験の仲間で、毒性試験ガイドラインの毒性試験には当たらないことを確かめます。
- 選択肢 1不正解
- 反復投与毒性試験は、一定期間くり返し投与したときの毒性を調べる毒性試験です。
- 選択肢 2不正解
- 単回投与毒性試験は、1回投与したときの急性の毒性を調べる毒性試験です。
- 選択肢 3不正解
- 皮膚感作性試験は、アレルギーによる皮膚の反応を調べる毒性試験です。
- 選択肢 4正解
- 一般薬理試験は薬理試験(体のはたらきへの影響を調べる試験)の仲間で、毒性試験ではありません。
- 選択肢 5不正解
- 皮膚光感作性試験は、光を当てたときのアレルギー反応を調べる局所毒性試験です。
覚えるポイント
- 一般薬理試験は毒性試験ではなく、生体の生理機能への影響を調べる薬理試験です。
間違えやすいところ
- 体への影響を調べる試験を、すべて「毒性試験」と一まとめにしないようにしましょう。
出題の前提:令和7年度(2025年度)北海道登録販売者試験 午前 問2
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.1 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
医薬品の効果とリスク
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 治験(GCP) / 安全性基準 / 用量反応関係 / GVP
医薬品の効果とリスクに関する次の記述(a〜d)の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a Good Clinical Practice(GCP)に準拠した手順で安全な治療量を設定することが、臨床試験(治験)の目標の一つである。 b 医薬品は、食品と同水準の安全性基準が要求されている。 c 投与量の増加に伴い、「無作用量」から、最小有効量を経て「治療量」に至る。 d 製造販売後安全管理の基準としてGood Vigilance Practice(GVP)が制定されている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品は人の命や健康に直結するため、開発から市販後までGCPやGVPといった厳しい基準のもとで品質・有効性・安全性が保たれています。
解き方
- a〜dの各文が正しいかを、治験の基準、用量と反応の関係、市販後の安全管理の基準に照らして確かめます。
- bは食品と同じ水準ではなく、はるかに高い水準が求められる点で誤りだと判断し、正誤の組み合わせを決めます。
- 選択肢 1不正解
- 記述dを誤りとしているため、当てはまりません。GVPは製造販売後の安全管理の基準です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aを誤、記述bを正、記述cを誤としているため、当てはまりません。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正で、正しい組み合わせになっています。
- 選択肢 4不正解
- 記述bを正、記述cを誤としているため、当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- 記述aを誤、記述bを正、記述dを誤としているため、当てはまりません。
答えの内訳
- a:正
- 治験はGCP(医薬品の臨床試験の実施の基準)に準拠して実施され、安全な治療量の設定などが目標とされます。
- b:誤
- 医薬品は病気等の治療に用いられるため、日常摂取される食品よりもはるかに厳しい高い安全水準が要求されます。
- c:正
- 投与量を増やしていくと、反応が現れない無作用量から、効果が現れ始める最小有効量を経て治療量に到達します。
- d:正
- GVP(Good Vigilance Practice)は医薬品の製造販売後安全管理の基準として制定されています。
覚えるポイント
- GCPは臨床試験の基準、GVPは製造販売後安全管理の基準です。
間違えやすいところ
- 食品と医薬品では、求められる安全性の基準の厳しさが違う点に注意しましょう。
出題の前提:令和7年度(2025年度)北海道登録販売者試験 午前 問3
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.1 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
機能性表示食品の定義
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 保健機能食品 / 機能性表示食品 / 国の制度
機能性表示食品に関する以下の記述について、( a )・( b )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 機能性表示食品は、事業者の責任で、科学的根拠をもとに、疾病に( a )の健康維持及び増進に役立つ機能を商品のパッケージに表示するものとして、国に( b )された商品である。
解答・解説を表示
解答
2
解説
機能性表示食品は、事業者の責任で科学的な根拠を消費者庁に「届出」して、体に役立つ機能を表示できる食品です。トクホのような国の個別の「許可」は受けません。
解き方
- 食品の対象者が「疾病に罹患していない者」であることを確かめます。
- 機能性表示食品は国(消費者庁)への「届出」制度で、トクホのような許可ではないことを照らし合わせて選びます。
- 選択肢 1不正解
- 疾病に罹患している者を対象とせず、国による許可制でもないため、当てはまりません。
- 選択肢 2正解
- aに「罹患していない者」、bに「届出」が入るので、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 機能性表示食品の対象者は「疾病に罹患していない者」なので、当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- 機能性表示食品は許可制ではなく、事業者の責任による「届出」制なので、当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- 法律上の手続きの言葉は「認定」ではなく「届出」なので、当てはまりません。
答えの内訳
- a:罹患していない者
- 食品であるため対象は疾病に罹患していない者(未成年者、妊産婦、授乳婦を除く健常者)です。
- b:届出
- 国の個別審査による「許可」ではなく、安全性や機能性の根拠に関する情報を事業者が消費者庁長官へ「届出」する制度です。
覚えるポイント
- 機能性表示食品は「届出制」、特定保健用食品(トクホ)は「個別許可制」です。
間違えやすいところ
- 機能性表示食品が国の個別の許可を受けていると決めつけないようにしましょう。
出題の前提:令和7年度(2025年度)北海道登録販売者試験 午前 問4
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.2 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
セルフメディケーションの推進と登録販売者の役割
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · セルフメディケーション / セルフメディケーション税制 / 受診勧奨 / 専門家の役割
セルフメディケーションの推進に関する次の記述(a〜d)のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 登録販売者は、一般用医薬品を一定期間使用しても症状の改善がみられない又は悪化した購入者に対しては、別の一般用医薬品の使用を勧める必要がある。 b セルフメディケーションの主役は、医薬品の販売に従事する専門家である。 c 風邪やアレルギーの諸症状に対応する一般用医薬品の中には、セルフメディケーション税制の対象となっているものがある。 d 登録販売者は、一般用医薬品に関する正確で最新の知識を常に修得するよう心がけることが望まれる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
セルフメディケーションとは「自分の健康は自分で責任を持ち、軽い不調は自分で手当てすること」で、主役は生活者自身です。改善が見られないときは医療機関の受診が必要です。
解き方
- 各記述の正誤を考えます(aは受診を勧めるべきなので誤、bは主役が生活者なので誤)。
- cとdがどちらも正しい記述であることを確かめ、正しい組み合わせを選びます。
- 選択肢 1不正解
- aとbはどちらも誤った記述なので、当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- aが誤った記述なので、当てはまりません。受診を勧める必要があります。
- 選択肢 3不正解
- bが誤った記述なので、当てはまりません。主役は生活者です。
- 選択肢 4正解
- cとdがどちらも正しい記述で、適切な組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- 医薬品を一定期間使用しても症状が改善しない、あるいは悪化した場合は、漫然と他の医薬品を勧めず医療機関の受診を勧奨します。
- b:誤
- セルフメディケーションの主役は一般の「生活者自身」であり、専門家はその支援者(アドバイザー)です。
- c:正
- セルフメディケーション税制の対象には、かぜ薬やアレルギー用薬などのスイッチOTC医薬品が多く含まれています。
- d:正
- 医薬品を適切に販売し適切な助言を行うため、登録販売者は常に正確で最新の専門知識を修得する努力が求められます。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- セルフメディケーションの主役は「生活者自身」です。
間違えやすいところ
- 薬が効かないときに別の一般用医薬品を次々と勧めず、受診を勧める必要があります。
出題の前提:令和7年度(2025年度)北海道登録販売者試験 午前 問5
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.2 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
医薬品の作用と副作用の定義
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬理作用 / 副作用の定義(WHO) / 相互作用・合併症 / 適正使用と副作用
医薬品の作用に関する次の記述(a〜d)の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品の有効成分である薬物が生体の生理機能に影響を与えることを薬理作用という。 b 世界保健機関(WHO)の定義によれば、副作用とは、「疾病の予防、診断、治療のため、又は身体の機能を正常化するために、人に通常用いられる量で発現する医薬品の有害かつ予測できる反応」とされている。 c 複数の疾病を有する人の場合、ある疾病のために使用された医薬品の作用が、別の疾病に対しては症状を悪化させることもある。 d 医薬品を十分注意して適正に使用した場合であっても、副作用が生じることがある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
WHOの定義では、副作用とは通常の用量で起こる「有害で意図しない反応」を指します。また、注意して正しく使っても副作用が起こることは避けられません。
解き方
- 記述bのWHOの副作用の定義で、「意図しない反応」か「予測できる反応」かを確かめ、誤りだと判断します。
- a、c、dがそれぞれ医薬品のはたらきや使用について正しい記述であることを確かめ、組み合わせを選びます。
- 選択肢 1不正解
- 記述bを正としているため、当てはまりません。WHOの定義は「意図しない反応」です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aを誤、記述bを正としているため、当てはまりません。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bを正、記述cを誤としているため、当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- 記述bを正、記述dを誤としているため、当てはまりません。
答えの内訳
- a:正
- 薬物が体内の受容体等に作用して生理機能に及ぼす効果や影響のことを薬理作用と呼びます。
- b:誤
- WHOの副作用の定義では、「有害かつ意図しない反応(harmful and unintended)」と定義されており、「予測できる反応」ではありません。
- c:正
- 併存する他の疾患に対して、使用した医薬品の薬理作用が悪影響を及ぼし症状を悪化させることがあります。
- d:正
- どれほど注意して適正に使用しても、個人の体質やアレルギー反応等により副作用が発生する可能性を完全には排除できません。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- WHOの副作用定義は「有害かつ意図しない反応」です。
間違えやすいところ
- 「予測できる反応」を副作用の定義だと取り違えないように注意しましょう。
出題の前提:令和7年度(2025年度)北海道登録販売者試験 午前 問6
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.3 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
医薬品の副作用の基本的性質と要因
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 副作用の回避 / アレルギー(過敏反応) / 自覚症状 / アレルゲン
医薬品の副作用に関する次の記述(a〜d)のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 一般用医薬品は、重大な副作用を回避することよりも、医薬品の使用を継続することによる利益が優先される。 b 発生原因の観点から、薬理作用によるものとアレルギー(過敏反応)によるものに大別することができる。 c 明確な自覚症状として現れないことがある。 d アレルギーを引き起こす原因物質をアナフィラキシーという。
解答・解説を表示
解答
3
解説
一般用医薬品では安全性の確保が最も大切で、重い副作用を避けることが使用の継続よりも優先されます。また、アレルギーの原因物質はアレルゲンと呼びます。
解き方
- 記述aとdの誤りをさがします(aは回避が優先、dはアレルゲンが原因物質)。
- 記述bとcが正しい内容であることを確かめ、組み合わせ(b、c)を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aが誤った記述なので、当てはまりません。重い副作用の回避が最優先です。
- 選択肢 2不正解
- aとdがどちらも誤った記述なので、当てはまりません。
- 選択肢 3正解
- bとcがどちらも正しい記述で、適切な組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- dが誤った記述なので、当てはまりません。アレルギーの原因物質はアレルゲンです。
答えの内訳
- a:誤
- 一般用医薬品は軽度な疾患の対処に用いられるため、重大な副作用を回避することが使用継続の利益よりも優先されます。
- b:正
- 副作用の発生機序は、主作用に付随する薬理作用によるものと、個体の免疫応答に基づくアレルギーによるものに大別されます。
- c:正
- 血液検査や肝機能検査などの数値異常のように、自覚症状がはっきり現れずに進行する副作用もあります。
- d:誤
- アレルギーを引き起こす原因物質は「アレルゲン(抗原)」であり、アナフィラキシーは重篤な全身性アレルギー反応の名称です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 原因物質は「アレルゲン」、急性の全身性重篤反応は「アナフィラキシー」です。
間違えやすいところ
- 一般用医薬品で、副作用の危険を冒してまで使用を続けることはありません。
出題の前提:令和7年度(2025年度)北海道登録販売者試験 午前 問7
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.3 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
医薬品の相互作用と適正使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 相互作用の機序 / 成分の重複 / 医薬品の適正選択 / 相互作用の回避
医薬品の相互作用に関する次の記述(a〜d)の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 吸収、分布、代謝又は排泄される過程で起こるものと、薬理作用をもたらす部位において起こるものがある。 b 総合感冒薬とアレルギー用薬の併用は、成分や作用が重複することは少なく問題ない。 c 緩和を図りたい症状に合った成分のみが配合された医薬品を選択することが望ましい。 d 相互作用を回避するには、ある医薬品を使用している期間やその前後を通じて、通常、その医薬品との相互作用を生じるおそれのある医薬品や食品の摂取を控えなければならない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
複数の医薬品や食品を一緒に使うと、体内での動きや作用する場所で影響し合い、作用が強まったり副作用を招くことがあります。特にかぜ薬とアレルギー用薬は抗ヒスタミン成分などの重なりに注意が必要です。
解き方
- 各記述の正誤を考えます(記述bのかぜ薬とアレルギー用薬の併用は成分が重なりやすいので誤り)。
- a(正)、b(誤)、c(正)、d(正)という正誤の並びを見つけ、対応する選択肢を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 記述dを誤りとしているため、当てはまりません。服用の前後を通じて控える必要があります。
- 選択肢 2不正解
- 記述aを誤、記述bを正、記述cを誤としているため、当てはまりません。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bを正、記述cを誤としているため、当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- 記述aを誤、記述bを正、記述dを誤としているため、当てはまりません。
答えの内訳
- a:正
- 相互作用には、薬物動態学的(体内を移動・変化する過程での相互作用)なものと、薬力学的(作用部位受容体等での相互作用)なものがあります。
- b:誤
- 総合感冒薬には抗ヒスタミン成分等が含まれていることが多く、アレルギー用薬と併用すると成分や作用が重複して過度の眠気等の副作用を招く危険があります。
- c:正
- 不要な成分の摂取による相互作用や副作用を防ぐため、必要な成分のみが含まれる製品を選ぶことが望ましいです。
- d:正
- 相互作用は服用中だけでなく、体内から成分が完全に消失するまでの前後期間を通じて注意し、摂取を控える必要があります。
覚えるポイント
- 総合感冒薬とアレルギー用薬・鎮咳去痰薬・乗り物酔い止めなどは成分の重複が起きやすいです。
間違えやすいところ
- 相互作用を避けるための注意期間は、薬を飲んでいる瞬間だけでなく、その前後も含みます。
出題の前提:令和7年度(2025年度)北海道登録販売者試験 午前 問8
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.4 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
食品と医薬品の相互作用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 相互作用 / 食品・アルコールとの影響
食品と医薬品の相互作用に関する次の記述(a~d)について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
食品や飲料(アルコールやカフェインなど)、ハーブなどは、医薬品の効き目を弱めたり副作用を強めたりします。この影響は飲み薬だけでなく、塗り薬や注射薬にも及びます。
解き方
- 記述aは、アルコールをよく飲む人ではアセトアミノフェンの効き目が落ち、肝臓への害の危険が高まるので正しいと判断します。
- 記述bは、総合感冒薬とコーヒーを一緒に取るとカフェインを取りすぎることがあるので正しいと判断します。
- 記述cは、ハーブ(生薬を含むもの)が医薬品の効き目や副作用を強めたり弱めたりすることがあるので正しいと判断します。
- 記述dは、食品の成分が代謝に関わる酵素などに影響し、飲み薬だけでなく塗り薬や注射薬にも影響することがあるので正しいと判断します。
- 選択肢 1正解
- a、b、c、dがすべて正しいので、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが「誤」となっている点が間違いです。アルコールをよく飲む人ではアセトアミノフェンの効き目が十分に得られないことがあります。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが「誤」となっている点が間違いです。感冒薬とコーヒーの併用でカフェインを取りすぎるおそれがあります。
- 選択肢 4不正解
- 記述cが「誤」となっている点が間違いです。ハーブは生薬を含む医薬品の効き目や副作用に影響することがあります。
- 選択肢 5不正解
- 記述dが「誤」となっている点が間違いです。食品は塗り薬や注射薬の体内での動きや作用にも影響することがあります。
覚えるポイント
- 食品や嗜好品も医薬品の体内動態に影響し、内服・外用・注射を問わず相互作用の原因となり得ます。
間違えやすいところ
- 相互作用は飲み薬どうしだけに起こると思い込み、塗り薬や注射薬への影響を考えない間違いに注意が必要です。
出題の前提:令和7年度北海道登録販売者試験問題・手引き(第1章 医薬品の相互作用)
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.4 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
小児等の医薬品使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児の生理特性 / 血液脳関門 / 適正使用
小児等の医薬品使用に関する次の記述(a~d)について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
小児は脳を守る仕組み(血液脳関門)や肝臓・腎臓の働きがまだ十分でないため、医薬品の効き目や副作用が強く出やすいです。そのため、用量が定められていない薬を自己判断で減らして使ってはいけません。
解き方
- 記述aは、小児は血液脳関門(脳を守る仕組み)が未発達で中枢神経に影響を受けやすく、副作用を起こしやすいので誤りと判断します。
- 記述bは、年齢に応じた用量がない薬を、自己判断で大人の量を減らして使ってはいけないので誤りと判断します。
- 記述cは、乳児は体調が急に変わりやすいため、一般用医薬品より先に医師の診察を受けるべきなので誤りと判断します。
- 記述dは、乳幼児が誤って飲んだときは専門機関への相談や受診が欠かせないので正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- bが「正」、dが「誤」とされている点が間違いです。
- 選択肢 2不正解
- cが「正」、dが「誤」とされている点が間違いです。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが誤、cが誤、dが正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが「正」とされている点が間違いです。小児の血液脳関門はまだ発達していません。
- 選択肢 5不正解
- a、b、cが「正」、dが「誤」とされている点が間違いです。
覚えるポイント
- 小児の血液脳関門は未発達で中枢系副作用が出やすく、乳児は自己治療せず医師の受診が最優先です。
間違えやすいところ
- 大人の薬を小児に減らして飲ませてもよいと考えるのは誤りです。小児の用量が定められていない薬を使うのは避けなければなりません。
出題の前提:令和7年度北海道登録販売者試験問題・手引き(第1章 小児、高齢者等への配慮)
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.5 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
妊婦・授乳婦の医薬品使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 妊婦 / 授乳婦 / ビタミンA / 胎盤移行性
妊婦又は妊娠していると思われる女性及び授乳婦の医薬品使用に関する次の記述(a~d)について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
妊婦が使った医薬品は胎盤を通って胎児に移ることがあり、授乳婦が使った成分も母乳に移って乳児に影響するおそれがあります。そのため、妊娠中や授乳中は安全性に特に気を配る必要があります。
解き方
- 記述aは、医薬品の成分が胎児へ移る量や影響にはまだ分かっていない点が多いので正しいと判断します。
- 記述bは、ビタミンAを取りすぎると胎児の奇形を起こす危険があるので正しいと判断します。
- 記述cは、瀉下薬(便秘薬)は成分や量によっては子宮の収縮を招き、流産や早産の危険があるので正しいと判断します。
- 記述dは、授乳婦が使った医薬品の成分は母乳に移ることがあるため、「移ることはない」とする記述は誤りと判断します。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- cが「誤」、dが「正」とされている点が間違いです。
- 選択肢 3不正解
- bが「誤」、dが「正」とされている点が間違いです。
- 選択肢 4不正解
- aが「誤」、dが「正」とされている点が間違いです。
- 選択肢 5不正解
- dが「正」とされている点が間違いです。母乳に移る成分は多くあります。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- ビタミンAの過量摂取は催奇形性リスクを高め、授乳婦の使用した薬は母乳へ移行する可能性があります。
間違えやすいところ
- 授乳中の服薬は母乳に影響しないと軽く考えてしまう間違いに注意が必要です。
出題の前提:令和7年度北海道登録販売者試験問題・手引き(第1章 妊婦、授乳婦等への配慮)
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.5 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
医薬品選択とコミュニケーション
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 適切な情報提供 / ドーピング / 使用者確認
適切な医薬品選択及び販売時のコミュニケーションに関する次の記述(a~d)について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
一般用医薬品を売るときは、買う人の理解力や事情に合わせて、やさしい言葉で説明する必要があります。また、小児や妊婦など使う人の背景、常備用か今の症状用かを確かめ、ドーピングで禁止される成分がないかにも気を配ります。
解き方
- 記述aは、専門用語をそのまま使わず、相手に合わせた分かりやすい言葉で伝えるべきなので誤りと判断します。
- 記述bは、一般用医薬品にもエフェドリンなどドーピングで禁止される成分を含むものがあるので誤りと判断します。
- 記述cは、第二類医薬品を売るときでも、使う本人や小児・妊婦・高齢者などの確認に努めるのが望ましいので正しいと判断します。
- 記述dは、常備薬として買う場合でも、今の症状があるかどうかを確かめるのが望ましいので正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- bが「正」、dが「誤」とされている点が間違いです。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- cが「誤」とされている点が間違いです。第二類医薬品でも使う人の状況を確かめます。
- 選択肢 4不正解
- aが「正」、cが「誤」とされている点が間違いです。
- 選択肢 5不正解
- aが「正」、cとdが「誤」とされている点が間違いです。
覚えるポイント
- 情報提供は相手に合わせて平易な言葉で行い、一般用医薬品にもドーピング該当成分が含まれ得ます。
間違えやすいところ
- 間違いを防ぐには、誰にでも難しい専門用語を使うべきだと誤解しないように注意しましょう。
出題の前提:令和7年度北海道登録販売者試験問題・手引き(第1章 適切な医薬品選択と受診勧奨)
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.6 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
プラセボ効果
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · プラセボ効果 / 暗示効果 / 偽薬効果
プラセボ効果に関する次の記述(a~d)のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
プラセボ効果は、薬を使ったという期待や暗示などの心の働きで現れます。自分で感じる症状だけでなく、血圧など測って分かる値の変化として出ることもあります。また、よい効果だけでなく、副作用のような不快な症状として出ることもあります。
解き方
- 記述aは、血圧や脈拍など測って分かる変化として現れることもあるので正しいと判断します。
- 記述bは、飲んだことへの期待や条件づけ(暗示)が関わって起こるので正しいと判断します。
- 記述cは、薬を飲んだときの体の反応には薬の作用だけでなくプラセボ効果も含まれるので誤りと判断します。
- 記述dは、望ましくない反応(ノーシーボ効果)として現れることもあるので誤りと判断します。
- 選択肢 1正解
- aとbの記述がともに正しいので、この選択肢が正解です。
- 選択肢 2不正解
- cの記述が誤っているため適しません。薬を使ったときの反応にはプラセボ効果も含まれます。
- 選択肢 3不正解
- dの記述が誤っているため適しません。プラセボ効果で不快な症状が出ることもあります。
- 選択肢 4不正解
- cとdの記述がともに誤っているため適しません。
覚えるポイント
- プラセボ効果は客観的指標の変化を伴うことがあり、効果だけでなく不都合な症状として現れることもあります。
間違えやすいところ
- プラセボ効果は単なる「気のせい」で体に変化は起きない、よい効果しか出ないと思う間違いに注意が必要です。
出題の前提:令和7年度北海道登録販売者試験問題・手引き(第1章 プラセボ効果)
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.6 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
医薬品の品質
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の品質 / 使用期限 / 保管条件
医薬品の品質に関する次の記述(a~d)のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品は、いつも高い水準でむらのない品質が保たれている必要があります。しかし、光や温度、湿度などで時間とともに品質が落ちるため、正しい保管が求められます。箱などに書かれた使用期限は、開けていない状態で保管した場合の期限です。
解き方
- 記述aは、医薬品は光(紫外線)で成分が分解したり変質したりするので誤りと判断します。
- 記述bは、人の健康に関わる製品なので高い水準でむらのない品質保証が欠かせないので正しいと判断します。
- 記述cは、表示の使用期限は「開けていない状態」で正しく保管した場合の期限なので誤りと判断します。
- 記述dは、どんなに管理しても時間の経過による品質の低下は完全には防げないので正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aとcはどちらも誤った記述なので適しません。
- 選択肢 2不正解
- aが誤った記述なので適しません。光によって品質は影響を受けます。
- 選択肢 3不正解
- cが誤った記述なので適しません。使用期限は開けていない状態での期限です。
- 選択肢 4正解
- bとdの記述がともに正しいので、この組み合わせが正解です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 医薬品の「使用期限」は、未開封状態で適切な保管条件を満たしている場合の期限を指します。
間違えやすいところ
- 使用期限を開封後の期限と取り違えたり、正しく保管すれば品質がまったく落ちないと思い込んだりしないよう注意が必要です。
出題の前提:令和7年度北海道登録販売者試験問題・手引き(第1章 医薬品の品質)
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.7 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
一般用医薬品の定義
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬機法定義 / 一般用医薬品の定義 / 条文の空欄補充
医薬品医療機器等法第4条第5項第4号に規定されている一般用医薬品の定義に関する記述の( a )、( b )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 「医薬品のうち、その効能及び効果において人体に対する作用が( a )ものであって、( b )情報に基づく需要者の選択により使用されることが目的とされているもの(要指導医薬品を除く。)」
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品医療機器等法第4条第5項第4号では、一般用医薬品を「人体に対する作用が著しくないもので、薬剤師その他の医薬関係者から提供された情報に基づく需要者の選択により使われることが目的とされているもの」と定めています。
解き方
- 条文の決まりに従い、aに入る作用の程度は「著しくない」だと分かります。「緩やかな」は医薬部外品の定義で使われる言葉です。
- bに入る情報の出どころは「薬剤師その他の医薬関係者から提供された」だと分かります。
- 以上から、aが「著しくない」、bが「薬剤師その他の医薬関係者から提供された」となる選択肢1を選びます。
- 選択肢 1正解
- aに「著しくない」、bに「薬剤師その他の医薬関係者から提供された」が入るので正しいです。
- 選択肢 2不正解
- bの「自ら取得した」が条文と違うので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aの「緩やかな」は医薬部外品の定義で、一般用医薬品の定義ではないので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが「緩やかな」、bが「自ら取得した」となっており、どちらも誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aの「著しい」が条文と反対の意味になっているので誤りです。
覚えるポイント
- 一般用医薬品の人体に対する作用は「著しくない」、医薬部外品の人体に対する作用は「緩和な(緩やかな)」です。
間違えやすいところ
- 医薬部外品の「人体に対する作用が緩和なもの」という定義と混同し、「緩やかな」を選んでしまう間違いが多いです。
出題の前提:医薬品医療機器等法第4条第5項第4号
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.7 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
一般用医薬品の役割
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 一般用医薬品の役割 / セルフメディケーション / QOL向上
次の記述(a~d)のうち、一般用医薬品の役割として正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
一般用医薬品の役割は、軽い病気に伴う症状の改善、生活習慣病などの予防、健康の維持・増進、生活の質(QOL)の向上などです。重い病気の治療や、医師が行う病気の確定診断は役割に含まれません。
解き方
- 記述aは、生活の質(QOL)の改善・向上が一般用医薬品の明確な役割の一つなので正しいと判断します。
- 記述bは、対象は「軽度な疾病」に伴う症状の改善で、「重度な疾病」は医師が診るものなので誤りと判断します。
- 記述cは、病気の確定「診断」は医師の役割で、一般用医薬品(一般用検査薬を含む)の役割ではないので誤りと判断します。
- 記述dは、健康の維持・増進が一般用医薬品の大切な役割なので正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- cが誤りなので適しません。生活習慣病の診断は一般用医薬品の役割ではありません。
- 選択肢 2正解
- aとdがともに正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bとcはどちらも一般用医薬品の役割ではないので適しません。
- 選択肢 4不正解
- bが誤りなので適しません。重い病気への対応は一般用医薬品の役割ではありません。
覚えるポイント
- 一般用医薬品は「軽度な症状の改善」や「QOL向上」「健康増進」が役割であり、確定診断や重症治療は行いません。
間違えやすいところ
- 自分で使う検査薬があることから「生活習慣病の診断ができる」と誤解しやすいですが、診断は医師に任されます。
出題の前提:令和7年度北海道登録販売者試験問題・手引き(第1章 一般用医薬品の役割)
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.7 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
サリドマイド及びその訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / サリドマイド訴訟
サリドマイド及びその訴訟に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 血管新生を促進する作用がある。 b 解熱鎮痛剤として販売された。 c サリドマイド訴訟を契機として、独立行政法人医薬品医療機器総合機構による生物由来製品の感染等被害救済制度が創設された。 d サリドマイドによる薬害事件により、WHO加盟国を中心に市販後の副作用情報の収集体制の整備が図られることとなった。
解答・解説を表示
解答
3
解説
サリドマイドは催眠鎮静剤などとして販売されましたが、胎児の血管新生を妨げる作用による催奇形性が問題となりました。これをきっかけに、副作用情報を集める国際的な体制や副作用の救済制度が作られることになりました。
解き方
- サリドマイドの作用(催眠・鎮静)と、奇形が起きるしくみ(血管新生を妨げる)を確かめる。
- サリドマイド事件をきっかけに作られた救済制度と国際的な情報収集体制について、記述の正しさを照らし合わせる。
- 選択肢 1不正解
- bは解熱鎮痛剤ではなく催眠鎮静剤などとして売られたので誤りで、dは正しいので当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- cは生物由来製品の制度ではなく、医薬品副作用被害救済制度を作るきっかけになったので誤りです。
- 選択肢 3正解
- aとbとcは誤り、dは正しいので、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aは血管新生を「促進」ではなく「妨げる」作用なので誤りで、当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- dはWHO加盟国を中心に副作用情報の収集体制を整えた正しい記述なので、当てはまりません。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- サリドマイドは血管新生阻害作用による催奇形性を持つこと。
間違えやすいところ
- 催眠鎮静剤として売られたものを、解熱鎮痛剤と混同しないこと。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題・北海道(午前問17)
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.8 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
スモン及びその訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / スモン訴訟
スモン及びその訴訟に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。 a 整腸剤として販売されていたラクトミン製剤の使用による健康被害である。 b 初期には下半身の痺れや脱力、歩行困難等が現れ、次第に腹部の膨満感から激しい腹痛を伴う下痢を生じ、ときに聴覚障害から失聴に至ることもある。 c スモン患者の早期救済のために、各地の裁判所において和解が勧められ、全面和解が成立した。 d スモン患者に対する施策や救済制度として、治療研究施設の整備、治療法の開発調査研究の推進、施術費及び医療費の自己負担分の公費負担、生活資金の貸付のほか、重症患者に対する介護事業が講じられている。
解答・解説を表示
解答
5
解説
スモンは整腸剤キノホルムが原因の薬害による神経の病気です。初めに激しい腹痛や下痢が起こり、次第に下半身のしびれや視覚障害へ進みます。裁判では全面和解が成立し、さまざまな救済策が行われています。
解き方
- スモンの原因(キノホルム)と、症状が出る順番(おなかの症状から神経・視覚の症状へ)を確かめる。
- スモン訴訟で早く救済するための全面和解と、行われている救済策の記述を確かめる。
- 選択肢 1不正解
- a(原因はキノホルム)も、b(症状が出る順番や視覚障害の書き方が誤り)もどちらも誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りなので、組み合わせとして正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りなので、組み合わせとして正しくありません。
- 選択肢 4不正解
- bが誤りなので、組み合わせとして正しくありません。
- 選択肢 5正解
- cとdはどちらも正しい記述なので、正しい組み合わせです。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- スモンの原因はキノホルムであり、腹部症状に続いて神経・視覚障害が生じること。
間違えやすいところ
- 症状の順番(おなかの症状が先で、下半身の麻痺や視覚障害が後)を逆にしないこと。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題・北海道(午前問18)
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.8 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
HIV訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / HIV訴訟
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)訴訟に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。 a HIV訴訟を契機として、緊急に必要とされる医薬品を迅速に供給するための緊急輸入制度の創設等を内容とする改正薬事法が成立した。 b HIVが混入した原料血漿から製造された血液凝固因子製剤の投与を受けたことにより、白血病患者がHIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。 c 国及び医療機関を被告として、大阪地裁、東京地裁で提訴された。 d HIV訴訟を契機に、血液製剤の安全確保対策として検査や献血時の問診の充実が図られた。
解答・解説を表示
解答
2
解説
HIV訴訟は、加熱されていない血液凝固因子製剤で血友病患者がHIVに感染したとして、国と製薬企業を相手に起こした裁判です。この裁判をきっかけに緊急輸入制度が作られ、血液製剤の安全対策も進みました。
解き方
- HIV感染の被害を受けたもとの病気(血友病)と、訴えた相手(国と製薬企業)を確かめる。
- 和解をきっかけに作られた法律や制度(改正薬事法、緊急輸入制度など)と安全対策を確かめる。
- 選択肢 1不正解
- cは被告が「国と製薬企業」なので誤りで、当てはまりません。
- 選択肢 2正解
- aとdはどちらも正しい記述なので、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bは対象が血友病患者で、cも被告の書き方が誤りなので当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- bは白血病ではなく血友病患者なので誤りです。
覚えるポイント
- HIV訴訟の対象は血友病患者であり、被告は国及び製薬企業であること。
間違えやすいところ
- 患者のもとの病気(血友病)を白血病と間違えないこと。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題・北海道(午前問19)
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.9 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)及びその訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / CJD訴訟
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)及びその訴訟に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a ウイルスであるプリオンが原因とされている。 b プリオン不活化のための十分な化学的処理が行われないまま製品として流通し、脳外科手術で移植された患者にCJDが発生した。 c CJD訴訟とは、脳外科手術等に用いられていたウシ乾燥硬膜を介してCJDに罹患したことに対する訴訟である。 d プリオンが脳の組織に感染し、次第に認知症に類似した症状が現れ、死に至る重篤な神経難病である。
解答・解説を表示
解答
2
解説
CJDは、異常なプリオンタンパク質が原因で中枢神経が変性する病気です。脳外科手術で使われたヒト乾燥硬膜の移植を通じて感染が広がり、薬害訴訟になりました。
解き方
- プリオンの正体(ウイルスではなくタンパク質)を確かめる。
- 移植に使われた乾燥硬膜のもと(ヒト乾燥硬膜)と、症状(認知症に似た症状から死に至る神経の難病)を確かめる。
- 選択肢 1不正解
- aはプリオンがタンパク質の一種なので誤りで、dは正しいので当てはまりません。
- 選択肢 2正解
- aは誤り、bは正、cは誤り、dは正なので、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bは正しく、cは原因がヒト乾燥硬膜なので誤りで、当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- cはウシ乾燥硬膜ではなくヒト乾燥硬膜なので誤りで、当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- aはプリオンがウイルスではないので誤りで、bは正しいので当てはまりません。
覚えるポイント
- CJDの原因物質プリオンはタンパク質であり、ヒト乾燥硬膜移植が原因となったこと。
間違えやすいところ
- プリオンをウイルスと間違えたり、乾燥硬膜の原料をウシと混同しないこと。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題・北海道(午前問20)
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.9 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
かぜ、かぜ薬及びその配合成分
主な医薬品とその作用 · かぜの病態 / かぜ薬の役割 / ジヒドロコデインリン酸塩
かぜ(感冒)、かぜ薬及びその配合成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。 a かぜ薬は、かぜの原因となるウイルスの増殖を抑えたり、体内から除去することにより、かぜ症状の緩和を図る対症療法薬である。 b かぜの原因には、アレルギーのような非感染性の要因によるものはない。 c かぜは、主にウイルスが鼻や喉などに感染して起こる上気道の急性炎症の総称である。 d 鎮咳成分であるジヒドロコデインリン酸塩は、12才未満の小児には使用禁忌となっている。
解答・解説を表示
解答
4
解説
かぜは主にウイルスの感染で起こる上気道の急性炎症です。かぜ薬はウイルスを除くのではなく、症状をやわらげる対症療法薬です。ジヒドロコデインリン酸塩は呼吸を弱めるおそれがあり、12歳未満には使えません。
解き方
- かぜの定義と原因(ウイルス感染が主だが、寒冷やアレルギーなど感染以外の原因もある)を確かめる。
- かぜ薬の目的(対症療法)と、コデイン類の鎮咳成分が12歳未満で禁止されている決まりを照らし合わせる。
- 選択肢 1不正解
- a(ウイルスを直接抑える薬ではない)も、b(感染以外の原因もある)もどちらも誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aがかぜ薬の働きとして誤っているので、当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りなので、正しい組み合わせではありません。
- 選択肢 4正解
- cとdはどちらも正しい記述なので、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- かぜ薬はウイルスの除去ではなく諸症状を和らげる対症療法薬であること。
間違えやすいところ
- ジヒドロコデインリン酸塩の小児の禁止年齢(12歳未満)を見落とさないこと。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題・北海道(午前問21)
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.10 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
かぜ薬の配合成分の作用と副作用
主な医薬品とその作用 · 抗ヒスタミン成分 / 抗炎症成分 / アドレナリン作動成分
かぜ薬の配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a メキタジンは、去痰成分として用いられる。 b グリチルリチン酸は、大量摂取により、偽アルドステロン症を生じるおそれがある。 c トラネキサム酸は、体内での起炎物質の産生を抑制することで炎症の発生を抑え、腫れを和らげる。 d メチルエフェドリン塩酸塩には、依存性があることに留意する必要がある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
かぜ薬にはいろいろな成分が入っています。メキタジンは抗ヒスタミン成分、グリチルリチン酸は偽アルドステロン症に注意、トラネキサム酸は炎症を抑え、メチルエフェドリン塩酸塩は依存性に注意が必要です。
解き方
- それぞれの成分(メキタジン、グリチルリチン酸、トラネキサム酸、メチルエフェドリン塩酸塩)の薬の種類を分ける。
- それぞれの成分の主な働きと、特に気をつける副作用・注意点の記述を確かめて正誤を判断する。
- 選択肢 1不正解
- aは抗ヒスタミン成分なので誤りで、dは依存性があり正しいので当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- cのトラネキサム酸についての記述は正しいので、当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- aは誤りで、bは偽アルドステロン症のおそれがあるので正しい記述です。
- 選択肢 4正解
- aは誤り、bは正、cは正、dは正なので、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 誤っているのはaだけで、b、c、dはどれも正しい記述なので当てはまりません。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- メキタジンは抗ヒスタミン成分、メチルエフェドリンは依存性に注意すること。
間違えやすいところ
- メキタジンを去痰成分と取り違えないこと。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題・北海道(午前問22)
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.10 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
化学的に合成された解熱鎮痛成分の作用機序
主な医薬品とその作用 · 解熱鎮痛成分 / プロスタグランジン
以下の化学的に合成された解熱鎮痛成分の作用に関する記述について、( )の中に入れるべき字句として正しいものはどれか。なお、( )内はすべて同じ字句が入る。 「解熱に関しては、中枢神経系における( )の産生抑制作用のほか、腎臓における水分の再吸収を促して循環血流量を増し、発汗を促進する作用も寄与している。体の各部(末梢)での痛みや炎症反応に対しては、局所の( )産生を抑制する作用により、それらを鎮める効果を発揮する(アセトアミノフェンの場合を除く)。」
解答・解説を表示
解答
1
解説
プロスタグランジンは、発熱や痛みの増強、炎症に関わる体内の物質です。多くの解熱鎮痛成分は、この物質が作られるのを妨げることで薬の効果を出します。
解き方
- 問題文にある、中枢と末梢で産生を抑える対象の生理活性物質の働きを確かめる。
- 選択肢の中から、解熱・鎮痛・消炎に関わる体内の情報伝達物質であるプロスタグランジンを選ぶ。
- 選択肢 1正解
- 解熱鎮痛成分が主に狙う物質で、文の内容に合うので正解です。
- 選択肢 2不正解
- チアミンはビタミンB1の別名で、解熱鎮痛成分の働きとは関係ありません。
- 選択肢 3不正解
- リボフラビンはビタミンB2の別名で、解熱鎮痛に関わる物質ではありません。
- 選択肢 4不正解
- メラニンは皮膚や毛髪に含まれる色素なので、当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- システインは含硫アミノ酸の一種で、解熱鎮痛成分が抑える対象ではありません。
覚えるポイント
- 解熱鎮痛成分はプロスタグランジンの産生を抑制して解熱・鎮痛効果を示すこと。
間違えやすいところ
- ビタミンなどの名前と混同せず、働く物質を正しく覚えること。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題・北海道(午前問23)
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.11 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
鎮痛の目的で用いられる漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 芍薬甘草湯 / 桂枝加朮附湯 / 薏苡仁湯 / 疎経活血湯
鎮痛の目的で用いられる漢方処方製剤に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 芍薬甘草湯は、体力に関わらず使用でき、筋肉の急激な痙攣を伴う痛みのあるもののこむらがえり、筋肉の痙攣、腹痛、腰痛に適すとされる。 b 桂枝加朮附湯は、体力中等度で、痛みがあり、ときにしびれがあるものの関節痛、神経痛、腰痛、筋肉痛に適すとされる。 c 薏苡仁湯は、体力中等度で、関節や筋肉のはれや痛みがあるものの関節痛、筋肉痛、神経痛に適すとされる。 d 疎経活血湯は、体力虚弱で、汗が出、手足が冷えてこわばり、ときに尿量が少ないものの関節痛、神経痛に適すとされる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
鎮痛に使う漢方処方製剤は、体力(証)や一緒に現れる症状で使い分けます。桂枝加朮附湯は「体力虚弱」、疎経活血湯は「体力中等度」、薏苡仁湯は「体力中等度ではれや痛み」、芍薬甘草湯は「体力に関わらず急激な筋肉のけいれん」に適します。
解き方
- 芍薬甘草湯(体力を問わない・急激なけいれん・こむらがえり)と薏苡仁湯(中等度・関節や筋肉のはれや痛み)の記述を確かめる。
- 桂枝加朮附湯(体力虚弱・冷え・尿量の減少)と疎経活血湯(中等度・痛みやしびれ)の記述が入れ替わっているのを見抜く。
- 選択肢 1不正解
- bは誤りで、cは正しい記述なので当てはまりません。
- 選択肢 2正解
- aは正、bは誤、cは正、dは誤なので、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aは正しい記述で、bは誤りなので当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- cは正しく、dは誤りなので当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- aは正しく、bとdが誤りなので当てはまりません。
覚えるポイント
- 桂枝加朮附湯は体力虚弱で冷え、疎経活血湯は体力中等度でしびれを伴う痛みに適すること。
間違えやすいところ
- 桂枝加朮附湯と疎経活血湯の体質・症状の記述が入れ替わっている点に注意すること。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験問題・北海道(午前問24)
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.11 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
催眠鎮静薬および配合成分の適応と特徴
主な医薬品とその作用 · 催眠鎮静薬 / 抗ヒスタミン成分 / 漢方処方製剤 / 鎮静成分
眠気を促す薬及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせとして適切なものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
3
解説
睡眠改善薬(抗ヒスタミン成分配合)は一時的な不眠にだけ使い、慢性の不眠には使いません。眠気を強める作用があるため、アルコールと一緒に使うと中枢神経の抑制が強くなりすぎて危険です。だから併用は禁忌とされています。
解き方
- 記述aについて、抗ヒスタミン成分が主薬の睡眠改善薬は一時的な不眠に使うのか、慢性の不眠に使うのかを比べ、誤りと判断する。
- 記述bについて、抑肝散の体力の目安と使える症状が合っているかを確かめ、正しいと判断する。
- 記述cについて、ブロモバレリル尿素が使われてきた経緯を確かめ、正しいと判断する。
- 記述dについて、ジフェンヒドラミン塩酸塩とアルコールを一緒に使うと効果が弱まるのか強まるのかを確かめ、誤りと判断する。
- 正しい記述であるbとcの組み合わせを選択肢から選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aが誤っているため、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- aとdがどちらも誤っているため、正しくありません。
- 選択肢 3正解
- bとcがどちらも正しいので、これが正解です。
- 選択肢 4不正解
- dが誤っているため、この組み合わせは正しくありません。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- ジフェンヒドラミン塩酸塩などの抗ヒスタミン成分は一時的な不眠症状にのみ使用し、慢性不眠には使用しない。
- 催眠鎮静薬とアルコールの併用は中枢神経抑制作用を増強させる。
間違えやすいところ
- 睡眠改善薬を、慢性の不眠を治す薬と混同しやすいので注意する。
- アルコールと一緒に使ったときの薬の効き方を、強まるのではなく弱まると取り違えないようにする。
出題の前提:令和7年度北海道登録販売者試験 午前問25
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.12 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
眠気防止薬およびカフェインの作用・用量
主な医薬品とその作用 · 眠気防止薬 / カフェイン / 用法用量 / 利尿作用
眠気防止薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
1
解説
カフェインは脳幹網様体賦活系(脳の目覚めを促す部分)などに働き、眠気や疲労感を軽くします。依存性があるので、服用は短期間だけにします。小児は神経が未発達で副作用が出やすいため使えません。
解き方
- 記述aについて、カフェインの1回の摂取量(200mg)と1日の摂取量(500mg)の上限が合っているかを確かめる。
- 記述bについて、続けて使うのを避ける理由(依存性)が合っているかを確かめる。
- 記述cについて、小児(15歳未満)に使えるかを確かめ、使えないので誤りと判断する。
- 記述dについて、腎臓でナトリウムの再吸収を抑えて利尿作用を出す仕組みが合っているかを確かめる。
- 選択肢 1正解
- a・b・dが正しく、cだけが誤りなので、これが正解です。
- 選択肢 2不正解
- bは正しいですが、cが誤っているので正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- aとdは正しいですが、cが誤っているので正しくありません。
- 選択肢 4不正解
- dは正しい記述なので、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 5不正解
- aとbは正しい記述なので、この組み合わせは正しくありません。
覚えるポイント
- カフェインの上限量は1回200mg、1日500mg。
- 眠気防止薬は小児(15歳未満)への使用が不可。
間違えやすいところ
- カフェインの利尿作用を、水分の再吸収を促す作用と間違えやすい。
- かぜ薬などと違い、眠気防止薬には小児用がないことを見落としやすい。
出題の前提:令和7年度北海道登録販売者試験 午前問26
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.12 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
鎮暈薬の配合成分とその作用機序
主な医薬品とその作用 · 鎮暈薬 / ジフェニドール塩酸塩 / スコポラミン / ビタミン成分
鎮暈薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせとして適切なものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
3
解説
鎮暈薬(乗り物酔いを防ぐ薬)には、自律神経の乱れを抑える抗コリン成分、内耳の血流を良くする成分、吐き気を防ぐビタミン成分、抗ヒスタミン成分による眠気を消す中枢興奮成分などが組み合わされています。
解き方
- 記述aについて、ジフェニドール塩酸塩は内耳の血流を良くする(促す)ので、「抑える」という記述を誤りと判断する。
- 記述bについて、スコポラミン臭化水素酸塩水和物が中枢に働いて自律神経の乱れを軽くする点が正しいことを確かめる。
- 記述cについて、無水カフェインを入れる目的は抗ヒスタミン成分などの眠気を防ぐことで、「抗めまい成分の眠気を消す」ではないため誤りと判断する。
- 記述dについて、ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)が吐き気を防ぐ目的で入っている点が正しいと確かめる。
- 選択肢 1不正解
- aが誤っているため、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- aとcがどちらも誤っているため、正しくありません。
- 選択肢 3正解
- bとdがどちらも正しいので、これが正解です。
- 選択肢 4不正解
- cが誤っているため、この組み合わせは正しくありません。
覚えるポイント
- ジフェニドール塩酸塩は内耳への血流を改善して平衡感覚の混乱を抑える。
- ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)は乗り物酔いに伴う吐き気の防止に用いられる。
間違えやすいところ
- ジフェニドールの作用を「血流を抑える」と読み間違えないように注意する。
- カフェインの目的を「抗めまい成分の眠気を防ぐ」とせず、抗ヒスタミン成分の眠気対策だと正しく覚える。
出題の前提:令和7年度北海道登録販売者試験 午前問27
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.13 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
鎮咳去痰薬の配合成分の分類と作用
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / キサンチン系 / 非麻薬性鎮咳成分 / カンゾウ
鎮咳去痰薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
4
解説
鎮咳去痰薬(せき止め・たん切り薬)は、延髄の咳中枢を抑える鎮咳成分、気管支を広げる成分、たんの粘りを下げる去痰成分、気道粘膜の炎症を抑える抗炎症成分などを組み合わせた薬です。
解き方
- 選択肢1について、ジプロフィリンは自律神経を介さず気管支平滑筋に直接働くので誤りと判断する。
- 選択肢2について、ノスカピンは非麻薬性の鎮咳成分で麻薬性ではないため誤りと判断する。
- 選択肢3について、デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物は延髄の咳中枢に働く鎮咳成分で、たんを溶かす成分ではないため誤りと判断する。
- 選択肢4について、カンゾウに炎症を抑える作用と、気道粘膜の分泌を促す去痰作用があることを確かめ、正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- ジプロフィリンは自律神経を介さず、気管支の平滑筋に直接働いて広げるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- ノスカピンは非麻薬性の鎮咳成分で、麻薬性の鎮咳成分ではないため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- デキストロメトルファンは中枢に働く鎮咳成分で、たんの粘性タンパク質を溶かす去痰成分ではないため誤りです。
- 選択肢 4正解
- カンゾウは炎症を抑えるほか、気道粘膜の分泌を促してたんを出しやすくするため正しいです。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- ジプロフィリンは自律神経系を介さず直接気管支平滑筋に作用する。
- ノスカピン、デキストロメトルファンは非麻薬性鎮咳成分。
間違えやすいところ
- アドレナリン作動成分(交感神経を介する)とキサンチン系成分(直接働く)の仕組みの違いを混同しやすい。
- カンゾウに去痰作用(粘液の分泌を促す)があることを見落としやすい。
出題の前提:令和7年度北海道登録販売者試験 午前問28
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.13 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
口腔咽喉薬及び含嗽薬の使用方法と留意点
主な医薬品とその作用 · 口腔咽喉薬 / トローチ剤 / 含嗽薬 / 局所外用薬
口腔咽喉薬及びうがい薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
5
解説
トローチやドロップは口の中でゆっくり溶かして患部に効かせる薬なので、噛み砕いてはいけません。また、のどに噴射する薬はむせて気管に入らないよう、軽く息を吐きながら使います。
解き方
- 記述aについて、トローチ剤は噛み砕かず口の中で溶かす必要があるため誤りと判断する。
- 記述bについて、口腔咽喉薬の成分が粘膜から吸収されて全身に働くことがある点を確かめ、正しいと判断する。
- 記述cについて、含嗽薬(うがい薬)は決められた薄さで使うべきで、「濃いほどよく効く」わけではないため誤りと判断する。
- 記述dについて、口腔内噴射剤は気道に入らないよう「息を吸いながら」ではなく「息を吐きながら」噴射するため誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- a・c・dが誤っているため、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- cとdが誤っているため、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- aとcが誤っているため、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 4不正解
- aが誤っているため、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 5正解
- aが誤り、bが正しく、cが誤り、dが誤りなので、これが正解です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- トローチ剤・ドロップ剤は噛み砕かずに口の中でゆっくり溶かす。
- 口腔内噴射液は息を吸いながらではなく、息を吐きながら(または軽く息を止めて)噴射する。
間違えやすいところ
- うがい薬は濃いほど良いと誤解しやすいが、粘膜を刺激する原因になる。
- 口腔内噴射剤を吸入ステロイドなどと混同し、息を吸い込みながら噴射すると誤解しやすい。
出題の前提:令和7年度北海道登録販売者試験 午前問29
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.14 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
胃腸に作用する成分の分類と作用
主な医薬品とその作用 · 胃腸薬 / ピコスルファートナトリウム / オウレン / ビフィズス菌 / 沈降炭酸カルシウム
胃腸に作用する成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせとして適切なものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
4
解説
胃腸薬の成分は、健胃、制酸、消化、整腸、止瀉、瀉下などの働きごとに分けられます。沈降炭酸カルシウムは制酸作用に加え、止瀉薬では有害な物質を吸着して腸の粘膜を守る目的でも使われます。
解き方
- 記述aのピコスルファートナトリウムは大腸を刺激する瀉下成分で、制酸成分ではないため誤りと判断する。
- 記述bのオウレンは苦味健胃成分で、大腸を刺激する瀉下成分ではないため誤りと判断する。
- 記述cのビフィズス菌が腸内細菌のバランスを整える整腸成分であることを確かめ、正しいと判断する。
- 記述dの沈降炭酸カルシウムが、止瀉薬などで腸内の有害物質を吸着する目的で使われることを確かめ、正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- aとbがどちらも誤っているため、正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- aが誤っているため、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- bが誤っているため、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 4正解
- cとdがどちらも正しいので、これが正解です。
覚えるポイント
- オウレンはベルベリンを含む苦味健胃成分・止瀉成分。
- 沈降炭酸カルシウムなどのカルシウム製剤は、腸管内の有害物質吸着作用・腸粘膜保護作用も有する。
間違えやすいところ
- ピコスルファートナトリウムを制酸成分と取り違えないようにする。
- 沈降炭酸カルシウムを制酸薬だけと捉え、吸着作用の記述を誤りと判断しないように注意する。
出題の前提:令和7年度北海道登録販売者試験 午前問30
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.14 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
止瀉薬の配合成分とその特徴・注意点
主な医薬品とその作用 · 止瀉薬 / 木クレオソート / ロペラミド塩酸塩 / ベルベリン塩化物 / ビスマス製剤
止瀉薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
1
解説
止瀉薬(下痢止め)には、腸の運動を抑える成分、殺菌成分、収斂成分などが入ります。ロペラミド塩酸塩は腸の運動を強く抑えるので食中毒などの下痢には使わず、ビスマス製剤は中枢神経の副作用を防ぐため長く続けて使うのを避けます。
解き方
- 記述aの木クレオソートが、強すぎる腸の運動を正常に戻し、水分の分泌を抑える働きを持つことを確かめ、正しいと判断する。
- 記述bのロペラミド塩酸塩が、食あたり・水あたりには使わないことを確かめ、正しいと判断する。
- 記述cのベルベリン塩化物が、抗菌作用で感染性の下痢の症状をやわらげる目的で使われることを確かめ、正しいと判断する。
- 記述dのビスマスを含む成分が、長く使うと精神神経障害を起こすため1週間以上の使用を避けることを確かめ、正しいと判断する。
- 選択肢 1正解
- a・b・c・dがすべて正しいので、これが正解です。
- 選択肢 2不正解
- aは正しい記述なので、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- bは正しい記述なので、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 4不正解
- cは正しい記述なので、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 5不正解
- dは正しい記述なので、この組み合わせは正しくありません。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- ロペラミド塩酸塩は食あたり・水あたりによる下痢には使用しない。
- ビスマスを含む成分は精神神経症状のおそれがあるため1週間以上連用しない。
間違えやすいところ
- ロペラミド塩酸塩がどんな下痢にも使えると誤解しやすい。
- 次没食子酸ビスマスなどのビスマス製剤の連用制限(1週間)を忘れないようにする。
出題の前提:令和7年度北海道登録販売者試験 午前問31
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.15 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
瀉下薬の配合成分とその作用部位・機序
主な医薬品とその作用 · 瀉下薬 / ヒマシ油 / センノシド / 膨張性瀉下成分 / 便軟化成分
瀉下薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
3
解説
刺激性の瀉下成分のうち、センノシドや大黄・センナは大腸の細菌によって活性のある形に変えられて大腸を刺激します。一方、ヒマシ油は小腸を刺激します。膨張性の瀉下成分や便軟化成分は、便を物理的に出しやすくします。
解き方
- 記述aのヒマシ油について、子宮を収縮させるおそれがあり妊婦には使えず、3歳未満の乳幼児にも使えないことを確かめ、正しいと判断する。
- 記述bについて、センノシドは大腸の腸内細菌によって分解され大腸を刺激するので、「小腸にすむ腸内細菌」「小腸への刺激」という記述を誤りと判断する。
- 記述cのジオクチルソジウムスルホサクシネート(DSS)が、界面活性作用で便を軟らかくすることを確かめ、正しいと判断する。
- 記述dのカルメロースナトリウムが、水分を吸ってふくらみ便のかさを増して軟らかくすることを確かめ、正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- dは正しい記述なので、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- aは正しく、bは誤っているため、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 3正解
- aが正しく、bが誤り、cが正しく、dが正しいので、これが正解です。
- 選択肢 4不正解
- bは誤りで、cは正しい記述なので、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 5不正解
- bは誤りで、dは正しい記述なので、この組み合わせは正しくありません。
覚えるポイント
- センノシドは大腸の腸内細菌で分解されて大腸を刺激する(大腸刺激性)。
- ヒマシ油はリシノール酸となって小腸を刺激する(小腸刺激性、妊婦・3歳未満禁忌)。
間違えやすいところ
- センノシドの働く場所(大腸)とヒマシ油の働く場所(小腸)を取り違えやすい。
- DSS(界面活性作用)とカルメロース(水分でふくらむ作用)の仕組みを混同しないように注意する。
出題の前提:令和7年度北海道登録販売者試験 午前問32
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.15 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
浣腸薬及びその配合成分
主な医薬品とその作用 · 浣腸薬 / グリセリン / ソルビトール / 適正使用
浣腸薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下の中から1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
浣腸薬は直腸の粘膜を刺激して便意を起こさせる外用の下剤です。浸透圧の差や直接の刺激で効きますが、使い続けると習慣になり、粘膜に傷があると成分が体内に入って危険なことがあります。
解き方
- 記述aのグリセリンは、粘膜に傷があると禁忌になることを確かめ、誤りとします。
- 記述bの注入剤は、使い残しを捨てるのが原則だと確かめ、正しいとします。
- 記述cのソルビトールと、炭酸ガスを出す成分との違いを確かめ、誤りとします。
- 記述dの連用で直腸の感じ方が鈍くなることを確かめ、正しいとします。
- 選択肢 1不正解
- aとcが誤りで、dは正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが誤り、bが正、cが誤り、dが正で、これが正解です。
- 選択肢 3不正解
- aが誤りであるため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤りであるため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bは正しいため、この組み合わせは誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- グリセリンは粘膜に損傷があると血管内に入り溶血等を引き起こす危険があるため、治癒目的では使用されず禁忌とされます。
- b:正
- 浣腸注入剤を半量使用した場合、容器内に残った薬液を再利用すると細菌等による感染の原因となるため廃棄します。
- c:誤
- ソルビトールは浸透圧の差によって腸壁から水分を引き寄せる成分であり、炭酸ガスを発生させて刺激する作用はありません。
- d:正
- 浣腸薬を連用すると直腸粘膜の刺激に対する感受性が低下して自力排便が困難になるため、連用は避ける必要があります。
覚えるポイント
- グリセリン浣腸は直腸粘膜損傷時に溶血を引き起こすおそれがあるため使用を避ける。
間違えやすいところ
- 炭酸ガスの小さな泡で刺激するのは、炭酸水素ナトリウムを配合した坐剤である点に注意します。
出題の前提:手引き(第3章)便秘薬・浣腸薬の配合成分及び使用上の注意
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.16 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
心臓の働き及び強心薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · 強心薬 / ジャコウ / 自律神経系 / 苓桂朮甘湯
心臓の働き、心臓に作用する薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下の中から1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
心臓は、意志とは関係なく働く自律神経にコントロールされた心筋という筋肉でできたポンプです。一般用の強心薬は、心筋の収縮力を高めたり、呼吸を助けたり血行を良くしたりする生薬を中心に作られています。
解き方
- 心臓を作る筋肉が心筋であることを確かめ、「平滑筋」とする記述aを誤りとします。
- ジャコウには強心作用と呼吸を活発にする作用があることを確かめ、記述bを正しいとします。
- 心臓の拍動を調節するのは自律神経であることを確かめ、「体性神経」とする記述cを誤りとします。
- 苓桂朮甘湯が水毒を減らし、動悸やめまいを鎮めることを確かめ、記述dを正しいとします。
- 選択肢 1不正解
- aとcが誤りで、dは正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが誤り、bが正、cが誤り、dが正で、これが正解です。
- 選択肢 3不正解
- aが誤りであるため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤りであるため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bは正しく、cは誤りであるため、この組み合わせは誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- 強心薬は心臓の筋肉(心筋)に直接作用して収縮力を高める成分を主体としており、平滑筋ではありません。
- b:正
- ジャコウはシカ科のジャコウジカの雄の分泌物で、強心作用のほか呼吸中枢刺激による呼吸機能亢進作用を持ちます。
- c:誤
- 心臓の拍動は体性神経系ではなく、意志とは無関係に働く自律神経系(交感神経・副交感神経)により調節されます。
- d:正
- 苓桂朮甘湯は水分代謝の異常である水毒を改善し、利尿作用によってめまいや動悸を鎮める漢方処方製剤です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 心臓は自律神経支配の心筋で動いており、体性神経系や平滑筋ではない。
間違えやすいところ
- ジャコウには強心作用だけでなく、呼吸中枢を刺激する作用もある点を見落としやすいです。
出題の前提:手引き(第3章)強心薬及び生薬・漢方処方製剤
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.16 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
センソの特徴と用量規制
主な医薬品とその作用 · 強心成分 / センソ / 局所麻酔作用 / 用量制限
センソに関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下の中から1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
センソ(蟾酥)は、ジギタリスに似た強い強心作用を持つ成分です。少しの量でよく効く一方、効く量と危険な量が近く、口や粘膜をしびれさせるため、飲み方と1日の上限量が厳しく決められています。
解き方
- センソが粘膜をしびれさせる作用を持つことを確かめ、記述aを正とします。
- センソがごく少量で強い強心作用を示すことを確かめ、記述bを正とします。
- 効く量と中毒の量が近く、普通の量でも吐き気が出ることを確かめ、記述cを正とします。
- 一般用医薬品のセンソの1日上限量が5mg以下であることを確かめ、記述dを正とします。
- 選択肢 1正解
- a、b、c、dがすべて正しいため、これが正解です。
- 選択肢 2不正解
- aは正しいため、この選択肢は誤りを含みます。
- 選択肢 3不正解
- bは正しいため、この選択肢は誤りを含みます。
- 選択肢 4不正解
- cは正しいため、この選択肢は誤りを含みます。
- 選択肢 5不正解
- dは正しいため、この選択肢は誤りを含みます。
答えの内訳
- a:正
- センソは皮膚や粘膜に触れると局所麻酔作用を示すため、噛まずに速やかに服用する必要があります。
- b:正
- センソはヒキガエル科の毒腺分泌物を基原とし、微量で強力な心筋収縮力増強作用を示します。
- c:正
- センソの有効域と中毒域は接近しており、通常用量であっても悪心や嘔吐などの副作用が生じることがあります。
- d:正
- センソの劇薬相当の強い毒性を考慮し、一般用医薬品では1日最大用量が5mg以下と定められています。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- センソの一般用医薬品における1日用量は5mg以下である。
間違えやすいところ
- センソのしびれさせる作用を誤りとすることや、上限量の数字を混同しやすいです。
出題の前提:手引き(第3章)強心薬・センソの作用と注意点
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.17 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
高コレステロール改善薬の配合成分と服薬指導
主な医薬品とその作用 · 高コレステロール改善薬 / 大豆油不けん化物 / トコフェロール酢酸エステル / パンテチン
ある高コレステロール改善薬(6カプセル中:パンテチン 375mg、大豆油不けん化物 600mg、トコフェロール酢酸エステル 100mg)に関する登録販売者の説明について、正しいものの組み合わせを下の中から1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
一般用の高コレステロール改善薬は、生活習慣の改善を助ける目的で使われます。コレステロールの吸収を抑えたり、代謝を助けたりする成分が入っていますが、だらだら長く飲まず、よくならないときは受診を勧めます。
解き方
- 大豆油不けん化物(ソイステロール)がコレステロールの吸収を抑えることを確かめ、記述aを正とします。
- この処方に、尿を黄色くするビタミンB2(リボフラビン)が入っていないことを確かめ、記述bを誤りとします。
- トコフェロール酢酸エステルが血の巡りを良くすることを確かめ、記述cを正とします。
- よくならないときの受診の目安は1ヶ月程度で、1年ではないことを確かめ、記述dを誤りとします。
- 選択肢 1不正解
- bは誤りの説明であるため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2正解
- aとcの説明が正しいため、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りの説明であるため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bとdがともに誤りの説明であるため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- dは受診の目安が1ヶ月程度でないため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 大豆油不けん化物(ソイステロール)は、腸管からのコレステロール吸収を抑制する働きを持ちます。
- b:誤
- 尿を黄色く着色させる作用があるビタミン成分はリボフラビン(ビタミンB2)であり、本処方には含まれていません。
- c:正
- トコフェロール酢酸エステル(ビタミンE)は、過酸化脂質の生成を抑制し末梢血行障害を緩和します。
- d:誤
- 高コレステロール改善薬を一定期間(通常1ヶ月程度)服用しても改善が見られない場合は、医療機関の受診を勧めます。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 大豆油不けん化物は腸管吸収抑制、ビタミンEは末梢血行改善、ビタミンB2は尿着色。
間違えやすいところ
- 受診の目安を「1年」と思い込み、正しい文だと勘違いしやすいです。
出題の前提:手引き(第3章)高コレステロール改善薬の成分と相談対応
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.17 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
コレステロールの動態と脂質異常症
主な医薬品とその作用 · リポタンパク質 / 脂質異常症の定義 / 動脈硬化 / ガンマ-オリザノール
コレステロール、脂質異常症及び高コレステロール改善薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを下の中から1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
脂質異常症は、血の中の脂質の値が正常から外れた状態で、動脈硬化の大きな原因になります。コレステロールは水に溶けにくく、リポタンパク質(LDLやHDL)として血の中を運ばれる仕組みを理解し、成分ごとの働きの違いを区別します。
解き方
- コレステロールがリポタンパク質として血の中を運ばれることを確かめ、記述aを正とします。
- 脂質異常症は検査値の「いずれか」が外れた状態であることを確かめ、記述bを誤りとします。
- LDLが多くHDLが少ないと動脈硬化の危険が高まることを確かめ、記述cを正とします。
- ガンマ-オリザノールと他の脂質改善成分の働きの違いを確かめ、記述dを誤りとします。
- 選択肢 1不正解
- bは「すべて」ではなく「いずれか」が正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2正解
- aとcが正しい記述であるため、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りであるため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bとdが誤りであるため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- dはガンマ-オリザノールの説明として正しくないため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- コレステロールは脂溶性で水に溶けにくいため、血漿タンパク質と結合したリポタンパク質として血中を運ばれます。
- b:誤
- 脂質異常症は、LDL高値、HDL低値、中性脂肪高値の「すべて」ではなく「いずれか」を満たす状態を指します。
- c:正
- LDLが多くHDLが少ないとコレステロールが血管壁等に沈着し、動脈硬化等の生活習慣病リスクを高めます。
- d:誤
- 記述の内容はポリエンホスファチジルコリン等の説明であり、ガンマ-オリザノールは自律神経系を介して脂質代謝を改善します。
覚えるポイント
- 脂質異常症はLDL高値、HDL低値、中性脂肪高値のいずれか1つを満たせば該当する。
間違えやすいところ
- 「すべてを満たす」という限定の誤りを見落としやすいです。
出題の前提:手引き(第3章)高コレステロール改善薬及び関連する疾患知識
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.18 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
貧血用薬における無機質成分(コバルト)
主な医薬品とその作用 · 貧血用薬 / コバルト / ビタミンB12 / 造血機能
貧血用薬の配合成分に関する以下の文中の( )に入れるべき字句として、正しいものを下の中から1つ選びなさい。 「( )は、ビタミンB12の構成成分であり、骨髄での造血機能を高める目的で、硫酸( )が配合されている場合がある。」
解答・解説を表示
解答
2
解説
貧血用薬には、鉄分を補う鉄の成分だけでなく、造血を助ける微量ミネラルも補助的に入ります。銅(硫酸銅)はヘモグロビンの合成を助け、コバルト(硫酸コバルト)はビタミンB12の構成成分として骨髄の造血機能を高めます。
解き方
- 「ビタミンB12の構成成分」という部分に注目し、その中心になる元素を思い出します。
- ビタミンB12を作り、骨髄の造血機能を高める無機質がコバルト(硫酸コバルト)だと特定します。
- 選択肢 1不正解
- 銅(硫酸銅)は鉄の利用を助けるミネラルで、ビタミンB12の成分ではありません。
- 選択肢 2正解
- コバルトはビタミンB12の構成成分で、骨髄の造血機能を高めます。
- 選択肢 3不正解
- マンガンは糖や脂質の代謝に関わる酵素の成分として配合されます。
- 選択肢 4不正解
- 鉄はヘモグロビンの主な成分で、ビタミンB12の構成成分ではありません。
- 選択肢 5不正解
- カリウムは細胞内の液に多い電解質で、造血のミネラルとは違います。
覚えるポイント
- コバルトはビタミンB12の構成成分、銅は鉄の利用を助ける成分。
間違えやすいところ
- ヘモグロビン合成を助ける銅と、ビタミンB12の構成成分であるコバルトを混同しやすいです。
出題の前提:手引き(第3章)貧血用薬の配合成分(無機質)
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.18 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
貧血及び鉄製剤の作用と服用時の注意点
主な医薬品とその作用 · 鉄欠乏性貧血 / 鉄製剤 / 副作用 / 食後服用
貧血、鉄製剤及びその副作用に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを下の中から1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
鉄欠乏性貧血は、体に貯めてある鉄が使い果たされてから症状が出ます。鉄製剤は胃の粘膜を刺激しやすいので食後に飲み、飲みすぎを防ぐために同じような薬を重ねて使わないことが大切です。
解き方
- 一般用の鉄製剤はビタミン欠乏性貧血ではなく鉄欠乏性貧血に使うことを確かめ、記述aを誤りとします。
- 鉄製剤を重ねると飲みすぎや胃腸障害の危険があることを確かめ、記述bを正とします。
- 貯蔵鉄がある間は貧血症状がすぐには出ないことを確かめ、記述cを誤りとします。
- 胃の刺激をやわらげるため食後に飲むのがよいことを確かめ、記述dを正とします。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りであるため、この組み合わせは不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aとcがともに誤りであるため、この組み合わせは不適切です。
- 選択肢 3不正解
- cが誤りであるため、この組み合わせは不適切です。
- 選択肢 4正解
- bとdが正しいため、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 5不正解
- cが誤りであるため、この組み合わせは不適切です。
答えの内訳
- a:誤
- 一般用医薬品の鉄製剤は、鉄分の不足により生じる「鉄欠乏性貧血」に対して鉄分を補充するものです。
- b:正
- 複数の鉄製剤の併用は鉄過剰症や胃粘膜への刺激による悪心・嘔吐、便秘などの胃腸障害を招きやすくなります。
- c:誤
- 鉄分不足が生じても、貯蔵鉄が消費されている間はヘモグロビン量が保たれるため直ちには症状が現れません。
- d:正
- 鉄製剤は胃粘膜への直接的な刺激を避けて副作用(胃不快感・悪心)を軽減するため、食後の服用が推奨されます。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 鉄製剤は鉄欠乏性貧血に用い、胃粘膜刺激を軽減するため食後に服用する。
間違えやすいところ
- 貯蔵鉄があるため、鉄が足りなくてもすぐには貧血症状が出ない点を見落としやすいです。
出題の前提:手引き(第3章)貧血用薬及び鉄製剤の用法・副作用
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.18 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
循環器用薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · ユビデカレノン / ルチン / ヘプロニカート / コウカ
循環器用薬及びその配合成分に関する記述のうち、誤っているものを下の中から1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
循環器用薬に配合される末梢の血行を良くする成分はさまざまです。ニコチン酸のような血管を広げる物質を出すもの、毛細血管を強くするフラボノイド、心筋のエネルギー産生を助ける補酵素などがあります。
解き方
- ユビデカレノンがエネルギー産生を助ける補酵素として働くことを確かめ、記述1を正とします。
- ルチンがビタミンPのような働きで毛細血管を強くすることを確かめ、記述2を正とします。
- ヘプロニカートから出るのはグリチルリチン酸ではなくニコチン酸であることを確かめ、記述3を誤りとします。
- 生薬コウカが血行を良くし、うっ血を取ることを確かめ、記述4を正とします。
- 選択肢 1不正解
- エネルギー代謝に関わる酵素の働きを助ける、正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 高血圧で毛細血管を補強・強化する効果を期待する、正しい記述です。
- 選択肢 3正解
- ヘプロニカートから出るのはニコチン酸で、グリチルリチン酸ではないため誤り(正解)です。
- 選択肢 4不正解
- 末梢の血行を促し、うっ血を取る生薬の働きについての正しい記述です。
答えの内訳
- 1:正
- ユビデカレノン(コエンザイムQ10)は、ミトコンドリアでのエネルギー産生酵素を補助し心機能を改善します。
- 2:正
- ルチンはビタミンP様作用を持つフラボノイドであり、毛細血管の浸透性を正常に保ち血管壁を強化します。
- 3:誤
- ヘプロニカートは体内で代謝されてニコチン酸が遊離し、末梢血管拡張作用を示す成分です。
- 4:正
- コウカ(紅花)はキク科のベニバナの管状花を基原とし、末梢血行促進・うっ血改善の作用を持ちます。
覚えるポイント
- ヘプロニカートから遊離するのはニコチン酸(ビタミンB3誘導体)である。
間違えやすいところ
- ヘプロニカートを、炎症を抑えるグリチルリチン酸と結びつける間違いに注意します。
出題の前提:手引き(第3章)循環器用薬の配合成分
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.19 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
外用痔疾用薬及びその配合成分の作用
主な医薬品とその作用 · 外用痔疾用薬 / 抗炎症成分 / 局所麻酔成分 / 組織修復成分
外用痔疾用薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 坐剤及び注入軟膏では、成分の一部が直腸粘膜から吸収されて循環血流中に入りやすく、全身的な影響を生じることがある。 b 痔に伴う痒みを和らげることを目的として、抗ヒスタミン成分であるクロタミトンが配合されている場合がある。 c 肛門部の炎症や痒みを和らげる成分として、ステロイド性抗炎症成分であるグリチルレチン酸が配合されている場合がある。 d 痔による肛門部の創傷の治癒を促す効果を期待して、アラントインのような組織修復成分が用いられる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
外用痔疾用薬は患部に直接効かせる薬ですが、坐剤や注入軟膏は直腸の粘膜から成分が吸収され、体全体に影響することがあります。クロタミトンは温かさや刺激で痒みをしずめる成分で、抗ヒスタミン成分ではありません。グリチルレチン酸はステロイドではなく、非ステロイド性の抗炎症成分です。
解き方
- 記述aは、坐剤や注入軟膏が直腸の粘膜から吸収されて全身に回ることがあるかを確かめ、正しいと判断します。
- 記述bは、クロタミトンが抗ヒスタミン成分ではなく、鎮痒(痒みをしずめる)成分なので誤りと判断します。
- 記述cは、グリチルレチン酸がステロイド性ではなく、非ステロイド性の抗炎症成分なので誤りと判断します。
- 記述dは、アラントインが傷の治りを助ける組織修復成分であることを確かめ、正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bとcが誤りなので、この組み合わせは当てはまりません。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤りなので、この組み合わせは当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正、cが誤、dが正なので、この組み合わせは当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが正、bが誤、cが誤なので、この組み合わせは当てはまりません。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- クロタミトンは局所刺激による鎮痒成分、グリチルレチン酸は非ステロイド性抗炎症成分である点。
間違えやすいところ
- ステロイド成分のヒドロコルチゾンと、生薬から作られる非ステロイドのグリチルレチン酸を混同しないこと。
出題の前提:手引き「外用痔疾用薬」の配合成分及び使用上の注意に関する記述に準拠。
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.19 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
内用痔疾用薬として用いられる漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 内用痔疾用薬 / 乙字湯 / ダイオウ
第1欄の記述に該当する内用痔疾用薬の漢方製剤として正しいものを第2欄から1つ選べ。 【第1欄】 通常、構成生薬としてダイオウを含む漢方製剤であり、体力中等度以上で、大便がかたく、便秘傾向のあるものの痔核(いぼ痔)、切れ痔、便秘、軽度の脱肛に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱く下痢しやすい人では、悪心・嘔吐、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。
解答・解説を表示
解答
5
解説
痔の漢方薬の代表が乙字湯(おつじとう)です。体力が中等度以上で便秘ぎみの痔に使い、便を出しやすくするダイオウを含みます。そのため体が弱い人や胃腸が弱く下痢しやすい人には向きません。
解き方
- 設問の適応(痔核、切れ痔、便秘、軽度の脱肛)と、「ダイオウを含む」「体力中等度以上」という条件を確かめます。
- 選択肢の中から、痔に効いてダイオウを含む乙字湯を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 葛根湯はかぜや肩こりなどに使う漢方薬で、痔を目的とした記述には当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- 芎帰膠艾湯は痔の出血などに使うことがありますが、体が弱い人向けでダイオウを含みません。
- 選択肢 3不正解
- 八味地黄丸は体力中等度以下で脚の痛みや頻尿などに使う漢方薬で、当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- 猪苓湯は排尿の痛みや残尿感などに使う漢方薬で、当てはまりません。
- 選択肢 5正解
- 乙字湯は体力中等度以上で便秘ぎみの痔核や切れ痔に適し、ダイオウを含むので記述とよく合います。
覚えるポイント
- 乙字湯は体力中等度以上・便秘傾向のいぼ痔や切れ痔に適し、ダイオウを含む。
間違えやすいところ
- 痔の漢方では、芎帰膠艾湯(体が弱い人向け・止血)と乙字湯(中等度以上・ダイオウ入り)を混同しやすい。
出題の前提:手引き「漢方処方製剤(内用痔疾用薬)」の乙字湯の記述に準拠。
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.20 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
婦人薬に含まれる生薬成分の作用と注意点
主な医薬品とその作用 · 婦人薬 / 生薬成分 / サフラン / センキュウ / ダイオウ
婦人薬に含まれる生薬成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 鎮静、鎮痛のほか、女性の滞っている月経を促す作用を期待して、サフランが配合されている場合がある。 b 血行を改善し、血色不良や冷えの症状を緩和するほか、強壮、鎮静、鎮痛等の作用を期待して、センキュウが用いられる場合がある。 c 鎮痛・鎮痙の作用を期待して、ブクリョウが配合されている場合がある。 d ダイオウを含有する医薬品については、妊婦又は妊娠していると思われる女性、授乳婦における使用に関して留意する必要がある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
婦人薬に使うサフランは月経を促し、鎮静・鎮痛にも働きます。センキュウは血の巡りをよくして冷えや血色の悪さをやわらげます。ブクリョウは利尿や鎮静の生薬で、鎮痛・鎮痙の代表はシャクヤクです。ダイオウは妊婦や授乳婦で注意が必要です。
解き方
- 記述aのサフランの働き(月経を促すなど)が正しいことを確かめます。
- 記述bのセンキュウが血の巡りをよくするなどの働きを持つことを確かめます。
- 記述cのブクリョウの主な働きは利尿や鎮静で、鎮痛・鎮痙ではないので誤りと判断します。
- 記述dのダイオウに対する妊婦・授乳婦の注意が正しいことを確かめます。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが誤りでdが正しいので、この組み合わせは当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- 記述aとbが正しく、cが誤りなので、この組み合わせは当てはまりません。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが正しいので、この組み合わせは当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが正しく、cが誤りでdが正しいので、この組み合わせは当てはまりません。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- ブクリョウはサルノコシカケ科マツホドの菌核で利尿・鎮静作用等を期待して配合される。
間違えやすいところ
- シャクヤク(鎮痛・鎮痙)とブクリョウ(利尿・鎮静)の働きを取り違えないこと。
出題の前提:手引き「婦人薬に配合される主な生薬成分」の記述に準拠。
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.20 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
婦人薬として用いられる漢方処方製剤(加味逍遙散)
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 婦人薬 / 加味逍遙散 / 腸間膜静脈硬化症
第1欄の記述に該当する婦人薬の漢方製剤として正しいものを第2欄から1つ選べ。 【第1欄】 体力中等度以下で、のぼせ感があり、肩がこり、疲れやすく、精神不安やいらだちなどの精神神経症状、ときに便秘の傾向のあるものの冷え症、虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期障害、血の道症、不眠症に適すとされるが、胃腸の弱い人では悪心(吐きけ)、嘔吐、胃部不快感、下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。まれに重篤な副作用として、肝機能障害、腸間膜静脈硬化症を生じることが知られている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
加味逍遙散(かみしょうようさん)は、体力中等度以下でのぼせ、肩こり、精神不安やいらだち、ときに便秘ぎみの更年期障害や血の道症などに使います。サンシシを含むため、長く飲み続けると腸間膜静脈硬化症を起こすことがあります。
解き方
- 第1欄の「体力中等度以下」「のぼせ感」「精神不安やいらだち」「ときに便秘の傾向」「まれに腸間膜静脈硬化症」という言葉を確かめます。
- 選択肢の漢方薬と照らし合わせ、婦人薬の代表である加味逍遙散を選びます。
- 選択肢 1正解
- 加味逍遙散の組み合わせ・適応・副作用(腸間膜静脈硬化症など)の記述とよく一致します。
- 選択肢 2不正解
- 柴胡桂枝乾姜湯は体力中等度以下で冷え症や動悸などに使いますが、便秘傾向や腸間膜静脈硬化症の記述には合いません。
- 選択肢 3不正解
- 六味丸は排尿困難や残尿感、むくみなどに使う処方で、当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- 竜胆瀉肝湯は体力中等度以上で排尿の痛みなどに使う処方で、当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- 消風散は体力中等度以上の湿疹や皮膚炎、かゆみなどに使う皮膚の処方です。
覚えるポイント
- 加味逍遙散は体力中等度以下、精神不安やいらだち、便秘傾向、サンシシ配合により腸間膜静脈硬化症に注意。
間違えやすいところ
- 当帰芍薬散(虚弱・貧血・冷え)、桂枝茯苓丸(中等度・のぼせて足冷え)、加味逍遙散(中等度以下・精神不安・便秘傾向)を区別すること。
出題の前提:手引き「漢方処方製剤(婦人薬)」の加味逍遙散の記述に準拠。
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.21 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
鼻炎用点鼻薬に含まれるアドレナリン作動成分の作用
主な医薬品とその作用 · 鼻炎用点鼻薬 / アドレナリン作動成分 / 血管収縮 / 鼻粘膜充血
アドレナリン作動成分に関する以下の記述について、( a )・( b )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選べ。 「交感神経を刺激して鼻粘膜を通っている血管を( a )させることにより、鼻粘膜の( b )や腫れを和らげることを目的として、ナファゾリン塩酸塩、フェニレフリン塩酸塩、テトラヒドロゾリン塩酸塩などのアドレナリン作動成分が用いられる。」
解答・解説を表示
解答
1
解説
アドレナリン作動成分(ナファゾリンなど)は交感神経を刺激し、鼻の粘膜の血管を収縮させます。血流が減ることで鼻粘膜の充血や腫れがおさまり、鼻づまりが楽になります。
解き方
- アドレナリン作動成分が血管を収縮させる働きから、( a )は「収縮」と判断します。
- 血管が縮んで良くなる鼻粘膜の症状から、( b )は「充血」と判断します。
- 選択肢 1正解
- aが「収縮」、bが「充血」で、どちらも正しく当てはまります。
- 選択肢 2不正解
- bが「化膿」になっていて誤りです。アドレナリン作動成分は化膿を抑える薬ではありません。
- 選択肢 3不正解
- aが「拡張」、bが「疼痛」になっていて誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが「拡張」になっていて誤りです。交感神経を刺激すると局所の血管は収縮します。
- 選択肢 5不正解
- aが「拡張」、bが「化膿」になっていて誤りです。
覚えるポイント
- アドレナリン作動成分は鼻粘膜の血管を収縮させて充血・腫れを和らげる。
間違えやすいところ
- 交感神経を刺激すると気管支は「拡張」しますが、皮膚や粘膜の血管は「収縮」するという場所ごとの違いに注意すること。
出題の前提:手引き「鼻炎用点鼻薬」のアドレナリン作動成分の記述に準拠。
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.21 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
点眼薬の適正な使用法と配合成分
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / 点眼薬 / 人工涙液 / コンタクトレンズ
点眼薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 点眼後は、目頭を押さえると、薬液が鼻腔内へ流れ込むので効果的とされる。 b ソフトコンタクトレンズを装着したまま点眼すると、レンズに防腐剤などの配合成分が吸着し、角膜に障害を引き起こす場合がある。 c 人工涙液には、目の痒み、結膜充血を抑える成分が配合されている。 d アレルギー用点眼薬には、花粉、ハウスダスト等による目のアレルギー症状の緩和を目的とした成分が配合されている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
点眼したあとは、薬が鼻に流れないように目頭を軽く押さえます。人工涙液は涙を補う薬で、痒みや充血を抑える成分は入っていません。ソフトコンタクトレンズをつけたまま点眼すると、防腐剤がレンズに吸着して角膜を傷めることがあります。
解き方
- 記述aは、目頭を押さえるのは薬が鼻に流れるのを防ぐためなので、「流れ込むので効果的」は誤りです。
- 記述bは、ソフトコンタクトレンズに防腐剤が吸着して角膜障害を起こす注意点なので正しい記述です。
- 記述cは、人工涙液が涙を補う薬で、痒みや充血を抑える成分は入らないので誤りです。
- 記述dは、アレルギー用点眼薬の目的についての記述が正しいことを確かめます。
- 選択肢 1不正解
- 記述aとcが誤りなので、この組み合わせは当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- 記述bが正しいので、この組み合わせは当てはまりません。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤りでdが正しいので、この組み合わせは当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- 記述bが正しく、cが誤りなので、この組み合わせは当てはまりません。
覚えるポイント
- 点眼後に目頭を押さえるのは、薬液が鼻涙管から鼻腔内へ流れ込むのを防ぐため。
間違えやすいところ
- 「目頭を押さえて鼻に流す」と誤解しないこと(鼻への流出を防ぎ、薬を目にとどめるため)。
出題の前提:手引き「眼科用薬」の用法・用量上の注意及び配合成分に関する記述に準拠。
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.22 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
眼科用薬に配合されるビタミン成分(ビタミンA)
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / ビタミンA / レチノール / 視細胞
第1欄の記述に該当する眼科用薬の配合成分として最も適するものを第2欄から1つ選べ。 【第1欄】 ( )は、視細胞が光を感受する反応に関与していることから、視力調整等の反応を改善する効果を期待して用いられる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
ビタミンA(レチノールなど)は、目の網膜の視細胞で光を感じ取る物質ロドプシンを作るのに欠かせません。光を感受する反応に関わるため、目の調節機能の改善などに使われます。
解き方
- 「視細胞が光を感受する反応に関与」という特徴的な言葉を確かめます。
- 眼科用薬のビタミンの中で、光を感じるのに関わるビタミンA(レチノール)を選びます。
- 選択肢 1正解
- 視細胞の光を感じる反応に関わり、視力調整などの改善に使われる成分として正しいです。
- 選択肢 2不正解
- ビタミンB2は、目の細胞の呼吸や組織の代謝を促すために配合されます。
- 選択肢 3不正解
- ビタミンB6は、目の組織の代謝を活発にするために配合されます。
- 選択肢 4不正解
- ビタミンB12は、毛様体筋の働きを活発にして目の疲れを改善するために配合されます。
- 選択肢 5不正解
- ビタミンEは、末梢の血行を促して栄養の供給を改善するために配合されます。
覚えるポイント
- ビタミンAは視細胞の光受容反応に関与(ロドプシン合成等)。
間違えやすいところ
- 毛様体筋の働きをよくするビタミンB12や、細胞の呼吸を促すビタミンB2と取り違えないこと。
出題の前提:手引き「眼科用薬」の配合成分(ビタミン成分)の記述に準拠。
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.22 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
創傷面の殺菌消毒成分(オキシドール)の性質
主な医薬品とその作用 · 外用殺菌消毒薬 / オキシドール / 過酸化水素 / 活性酸素
きず口等の殺菌消毒成分に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句として正しいものを1つ選べ。 「( )は、一般細菌類の一部(連鎖球菌、黄色ブドウ球菌などの化膿菌)に対する殺菌消毒作用を示す。( )の作用は、過酸化水素の分解に伴って発生する活性酸素による酸化、及び発生する酸素による泡立ちによる物理的な洗浄効果であるため、作用の持続性は乏しく、また、組織への浸透性も低い。刺激性があるため、目の周りへの使用は避ける必要がある。」
解答・解説を表示
解答
4
解説
オキシドールは過酸化水素の水溶液です。傷口の酵素で分解されると活性酸素が生じて菌を酸化し、同時に出る酸素の泡で傷を洗います。ただし効果は長く続かず、組織への浸透性も低いという特徴があります。
解き方
- 問題文の「過酸化水素の分解で生じる活性酸素」「酸素の泡立ちによる物理的な洗浄効果」という記述を確かめます。
- 過酸化水素を有効成分とする消毒薬であるオキシドールを選びます。
- 選択肢 1不正解
- イソプロピルメチルフェノールはフェノール系の殺菌成分で、過酸化水素の分解による働きではありません。
- 選択肢 2不正解
- ベンザルコニウム塩化物は陽イオン界面活性剤で、細胞膜を壊すなどして働きます。
- 選択肢 3不正解
- エタノールはアルコール系の成分で、タンパク質を変性させて働きます。
- 選択肢 4正解
- 過酸化水素の分解による酸化と泡立ちによる洗浄効果という記述に合い、正答です。
- 選択肢 5不正解
- クロルヘキシジン塩酸塩はビグアナイド系の殺菌成分で、当てはまりません。
覚えるポイント
- オキシドール=過酸化水素、活性酸素の酸化と泡立ちによる物理的洗浄作用。
間違えやすいところ
- 泡立ちによる洗浄効果と過酸化水素という言葉を手がかりに、他の殺菌成分と区別すること。
出題の前提:手引き「外用殺菌消毒薬」のオキシドールに関する記述に準拠。
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.23 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
にきび・吹き出物の治療薬成分と病態
主な医薬品とその作用 · 皮膚疾患用薬 / 化膿性皮膚疾患 / アクネ菌 / サルファ剤
にきびと吹き出物の治療に関する記述について、( a )~( c )に入る適切な字句の組み合わせを選択しなさい。 「にきび、吹き出物は、最も一般的に生じる( a )である。その発生要因の一つとして、老廃物がつまった毛穴の中で( b )であるアクネ菌が繁殖することが挙げられる。( c )は、細菌のDNA合成を阻害することにより抗菌作用を示すことで、( a )の治療に使用される。」
解答・解説を表示
解答
2
解説
にきびや吹き出物は、毛穴がつまって皮脂がたまり、皮膚常在菌であるアクネ菌がふえることで起こる化膿性皮膚疾患です。スルファジアジンなどのサルファ剤は、細菌の葉酸づくりをじゃましてDNA合成を妨げ、抗菌作用を示します。
解き方
- にきび・吹き出物はカビ(真菌)の病気ではなく、化膿性皮膚疾患だと確認する。
- アクネ菌は皮膚糸状菌というカビではなく、皮膚常在菌という細菌だと判断する。
- 細菌のDNA合成をじゃまする抗菌成分としてスルファジアジンを選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- アクネ菌はカビではなく細菌で、クロラムフェニコールはタンパク質の合成を妨げる成分なので誤りです。
- 選択肢 2正解
- aは化膿性皮膚疾患、bは皮膚常在菌、cはスルファジアジンで、すべて正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- にきびはカビの病気ではなく化膿性皮膚疾患で、アクネ菌は皮膚常在菌なので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- にきびは表在性真菌感染症ではなく、クロラムフェニコールはDNAではなくタンパク質の合成を妨げるので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- アクネ菌は皮膚糸状菌(白癬菌など)ではなく皮膚常在菌なので誤りです。
答えの内訳
- a:化膿性皮膚疾患
- にきびや吹き出物は毛穴における細菌感染による炎症であり、化膿性皮膚疾患に分類されます。
- b:皮膚常在菌
- アクネ菌(アクネ桿菌)は皮膚に常に存在する皮膚常在菌(細菌)の一種です。
- c:スルファジアジン
- スルファジアジン等のサルファ剤は、細菌の葉酸合成を阻害してDNA合成を妨げることで抗菌作用を示します。クロラムフェニコールはタンパク質合成阻害です。
覚えるポイント
- アクネ菌は皮膚常在菌(細菌)であり、にきびは化膿性皮膚疾患であること。
間違えやすいところ
- アクネ菌を皮膚糸状菌(水虫などの原因になるカビ)と混同しないように注意する。
出題の前提:手引き(令和6年4月改訂)第3章 皮膚に用いる薬
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.23 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
抗真菌成分の作用機序
主な医薬品とその作用 · みずむし・たむし用薬 / 抗真菌成分 / イミダゾール系 / アリルアミン系
抗真菌作用を有する配合成分に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを選択しなさい。 a オキシコナゾール硝酸塩は、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げる。 b テルビナフィン塩酸塩は、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げる。 c ウンデシレン酸亜鉛は、患部をアルカリ性にすることで、皮膚糸状菌の発育を抑える。 d ピロールニトリンは、菌の呼吸や代謝を妨げることで、皮膚糸状菌の増殖を抑える。
解答・解説を表示
解答
3
解説
抗真菌成分には、細胞膜の材料(エルゴステロール)の合成を妨げるもの(イミダゾール系やアリルアミン系など)と、患部を酸性にして菌の育ちを抑える有機酸系(ウンデシレン酸など)、菌の呼吸や代謝を妨げるもの(ピロールニトリンなど)があります。
解き方
- 記述aとbのイミダゾール系・アリルアミン系が膜成分(エルゴステロール)の産生を妨げるのは正しいと確認する(どちらも正)。
- 記述cのウンデシレン酸亜鉛は患部を酸性にするので、アルカリ性とする記述は誤りと判断する。
- 記述dのピロールニトリンが菌の呼吸や代謝を妨げるのは正しいと確認し、組み合わせ「正・正・誤・正」を導く。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは正しく、記述cは誤っているので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 2不正解
- 記述bは正しく、記述cは誤っているので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述cは誤りで、記述dは正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 5不正解
- 記述cが誤っているので、この組み合わせは間違いです。
答えの内訳
- a:正
- オキシコナゾール硝酸塩等のイミダゾール系抗真菌成分は、細胞膜の構成成分であるエルゴステロールの産生を妨げます。
- b:正
- テルビナフィン塩酸塩等のアリルアミン系抗真菌成分も、エルゴステロールの生合成経路を阻害して細胞膜産生を妨げます。
- c:誤
- ウンデシレン酸およびウンデシレン酸亜鉛は、患部を「酸性」に保つことで皮膚糸状菌の発育を抑えます。
- d:正
- ピロールニトリンは、菌の呼吸や物質代謝を妨げることによって発育・増殖を抑えます。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- ウンデシレン酸は患部を「酸性」にして白癬菌の発育を抑制する。
間違えやすいところ
- 「酸性にする」作用を「アルカリ性」と書く引っかけに注意する。
出題の前提:手引き(令和6年4月改訂)第3章 皮膚に用いる薬
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.24 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
毛髪用薬配合成分の特徴
主な医薬品とその作用 · 毛髪用薬 / カルプロニウム塩化物 / エストラジオール / ヒノキチオール
頭皮・毛根に作用する配合成分に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを選択しなさい。 a カルプロニウム塩化物は、末梢組織(適用局所)においてアセチルコリンに類似した作用(コリン作用)を示す。 b エストラジオール安息香酸エステルは、男性ホルモン成分の一種である。 c チクセツニンジンは、血行促進、抗炎症などの作用を期待して用いられる。 d ヒノキチオールは、頭皮における脂質代謝を高めて、余分な皮脂を取り除く作用を期待して用いられる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
毛髪用薬には、局所の血管を広げるカルプロニウム塩化物(コリン作用)、男性ホルモンの働きを抑える女性ホルモン成分(エストラジオールなど)、殺菌・抗炎症作用のあるヒノキチオールなどが配合されます。
解き方
- 記述aのカルプロニウム塩化物がコリン作用で血管を広げるのは正しいと確認する。
- 記述bのエストラジオールは男性ホルモンではなく女性ホルモン成分なので誤りと判断する。
- 記述cのチクセツニンジンの効能(血行促進・抗炎症)が正しいと確認する。
- 記述dのヒノキチオールは殺菌・抗炎症成分で、脂質代謝を高めるのでは誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述bとdは誤りで、cは正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aは正しく、bとdは誤っているので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aとcは正しく、bとdは誤っているので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aとcは正しく、dは誤っているので、この組み合わせは間違いです。
答えの内訳
- a:正
- カルプロニウム塩化物はコリン作用を示し、局所の血管を拡張して血流量を増大させる作用があります。
- b:誤
- エストラジオール安息香酸エステルは「女性ホルモン成分」の一種であり、脱毛抑制等を期待して配合されます。
- c:正
- チクセツニンジンは、ウコギ科のトチバニンジンの根茎を基原とし、血行促進や抗炎症作用を期待して用いられます。
- d:誤
- ヒノキチオールは抗菌、抗炎症などの作用を期待して配合される成分です。脂質代謝を高める成分ではありません。
覚えるポイント
- エストラジオールは女性ホルモン成分であり、脱毛抑制に用いられる。
間違えやすいところ
- エストラジオールを男性ホルモンと混同しないこと。ヒノキチオールは抗菌・抗炎症作用である。
出題の前提:手引き(令和6年4月改訂)第3章 皮膚に用いる薬(毛髪用薬)
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.24 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
歯槽膿漏薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · 歯槽膿漏薬 / アスコルビン酸 / カミツレ / チモール / 銅クロロフィリンナトリウム
歯槽膿漏薬の配合成分に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを選択しなさい。 a 炎症を起こした歯周組織の修復を助け、また、毛細血管を強化して炎症による腫れや出血を抑える効果を期待して、アスコルビン酸が配合されている場合がある。 b 抗炎症、抗菌などの作用を期待して、カミツレが配合されている場合がある。 c 炎症を起こした歯周組織からの出血を抑える作用を期待して、チモールが配合されている場合がある。 d 炎症を起こした歯周組織の修復を促す作用のほか、歯肉炎に伴う口臭を抑える効果を期待して、銅クロロフィリンナトリウムが配合されている場合がある。
解答・解説を表示
解答
1
解説
歯槽膿漏薬には、歯ぐきの炎症・はれ・出血を抑える抗炎症・組織修復・止血成分(アスコルビン酸、カルバゾクロム、銅クロロフィリンナトリウムなど)と、細菌を殺す殺菌消毒成分(チモール、セチルピリジニウム塩化物など)が使われます。
解き方
- 記述aのアスコルビン酸が血管を強くし組織を修復するのは正しいと確認する。
- 記述bのカミツレが抗炎症・抗菌作用をもつのは正しいと確認する。
- 記述cのチモールは出血を抑えるのではなく殺菌消毒成分なので誤りと判断する。
- 記述dの銅クロロフィリンナトリウムが組織を修復し口臭を抑えるのは正しいと確認する。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bは正しく、cは誤り、dは正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 3不正解
- aは正しく、cは誤っているので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 4不正解
- aは正しく、cは誤っているので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 5不正解
- aとdは正しいので、この組み合わせは間違いです。
答えの内訳
- a:正
- アスコルビン酸(ビタミンC)はコラーゲン合成に関与し、毛細血管を強化して歯周組織の修復や出血・腫れを抑えます。
- b:正
- カミツレはキク科植物由来の生薬で、抗炎症作用や抗菌作用等を期待して配合されます。
- c:誤
- チモールは殺菌消毒成分であり、止血作用(出血を抑える作用)を期待して用いられる成分ではありません。
- d:正
- 銅クロロフィリンナトリウムは組織修復促進作用に加え、口臭の除去・抑制効果を期待して配合されます。
覚えるポイント
- チモールは殺菌消毒成分、銅クロロフィリンナトリウムは組織修復および口臭抑制。
間違えやすいところ
- チモールを止血成分と混同しない(止血成分はカルバゾクロムなど)。
出題の前提:手引き(令和6年4月改訂)第3章 歯痛・歯槽膿漏薬
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.25 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
口内炎及び口内炎用薬の特徴と成分
主な医薬品とその作用 · 口内炎用薬 / 自然寛解 / フィトナジオン / シコン
口内炎及び口内炎用薬に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを選択しなさい。 a 一般用医薬品の副作用として口内炎が現れることがある。 b 口内炎は、通常であれば1~2週間で自然寛解する。 c フィトナジオンは、患部からの細菌感染防止を目的として配合されている場合がある。 d シコンは、組織修復促進や抗菌などの作用を期待して配合される。
解答・解説を表示
解答
1
解説
アフタ性口内炎はふつう1〜2週間で自然に治りますが、長引く場合や薬を飲んだ後に多くできる場合は副作用などを考えます。生薬のシコンは紫雲膏などの成分として、組織の修復や抗菌の目的で使われます。
解き方
- 記述aの、薬の副作用で口内炎が出ることがあるのは正しいと確認する。
- 記述bの、口内炎が1〜2週間で自然に治るのは正しいと確認する。
- 記述cのフィトナジオン(ビタミンK1)は抗菌・感染防止成分ではないので誤りと判断する。
- 記述dのシコンが組織を修復し抗菌作用をもつのは正しいと確認する。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bとdは正しく、cは誤っているので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 3不正解
- cは誤りで、dは正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 4不正解
- aは正しく、cは誤っているので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 5不正解
- aとdは正しいので、この組み合わせは間違いです。
答えの内訳
- a:正
- 医薬品の副作用(スティーブンス・ジョンソン症候群の前駆症状や薬疹など)として口内炎が現れることがあります。
- b:正
- 一般的なアフタ性口内炎は、通常1〜2週間程度で自然に寛解します。
- c:誤
- フィトナジオンはビタミンK1であり、血液凝固に関与する止血成分などの文脈で扱われ、口内炎用薬の細菌感染防止成分ではありません。
- d:正
- シコン(ムラサキ科のムラサキの根)は、組織修復促進や抗菌などの作用を期待して口内炎軟膏等に配合されます。
覚えるポイント
- 口内炎は通常1〜2週間で自然寛解する。シコンは組織修復促進や抗菌作用を持つ。
間違えやすいところ
- フィトナジオンはビタミンKで、細菌感染を防ぐ成分ではない。
出題の前提:手引き(令和6年4月改訂)第3章 口内炎用薬
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.25 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
禁煙補助剤の作用と投与経路
主な医薬品とその作用 · 禁煙補助剤 / ニコチン置換療法 / 咀嚼剤 / 口腔粘膜吸収
禁煙補助剤に関する記述について、( a )・( b )に入る適切な字句の組み合わせを選択しなさい。 「禁煙補助剤は、( a )に使用される、ニコチンを有効成分とする医薬品である。噛むことにより口腔内でニコチンが放出され、( b )から吸収されて循環血液中に移行する咀嚼剤と、1日1回皮膚に貼付することによりニコチンが皮膚を透過して血中に移行するパッチ製剤がある。」
解答・解説を表示
解答
1
解説
禁煙補助剤はニコチン置換療法に使います。咀嚼剤(かむタイプ)は、かんで口の粘膜からニコチンを吸収させる必要があります。つばと一緒に飲み込んで胃から吸収させようとすると、効果が弱まり、胃の不快感などの副作用の原因になります。
解き方
- (a)に入る療法名として「ニコチン置換療法」を選ぶ。
- (b)に入る咀嚼剤の吸収部位として、胃や腸ではなく「口腔粘膜」を選ぶ。
- a:ニコチン置換療法、b:口腔粘膜の組み合わせ(選択肢1)を決める。
- 選択肢 1正解
- aがニコチン置換療法、bが口腔粘膜で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 咀嚼剤のニコチンは胃粘膜ではなく口腔粘膜から吸収されるので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 咀嚼剤のニコチンは腸粘膜からではなく口腔粘膜から吸収されるので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 療法名は置換療法で、吸収部位も胃粘膜ではないので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 療法名が「ニコチン強化療法」ではなく「ニコチン置換療法」なので誤りです。
答えの内訳
- a:ニコチン置換療法
- 禁煙補助剤は、タバコ以外の方法でニコチンを体内に補給して離脱症状を緩和する「ニコチン置換療法」に用いられます。
- b:口腔粘膜
- 咀嚼剤(ガム製剤)から放出されたニコチンは、主に「口腔粘膜」から速やかに吸収されて循環血液中に入ります。飲み込むと胃酸で分解されたり初回通過効果を受けます。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 禁煙補助の咀嚼剤は噛んだ後、頬と歯茎の間に挟んで「口腔粘膜」から吸収させる。
間違えやすいところ
- 咀嚼剤をふつうのガムのように飲み込み、胃から吸収させると誤解しないこと。
出題の前提:手引き(令和6年4月改訂)第3章 禁煙補助剤
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.26 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
滋養強壮保健薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · 滋養強壮保健薬 / ナイアシン / ビタミンE / タウリン / コンドロイチン硫酸
滋養強壮保健薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを選択しなさい。 a ナイアシンは、下垂体や副腎系に作用してホルモンの分泌の調節に関与するため、ときに経血量が多くなることがある。 b アスパラギン酸ナトリウムは、ビタミンCの吸収を助ける働きがある。 c アミノエチルスルホン酸(タウリン)は、肝臓機能を改善する働きがある。 d コンドロイチン硫酸は、軟骨成分を形成及び修復する働きがある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
滋養強壮保健薬にふくまれるタウリン(アミノエチルスルホン酸)は肝機能を改善し、コンドロイチン硫酸は軟骨組織を保ち・修復するのを助けます。下垂体や副腎にはたらいてホルモンのバランスを整え、経血量が増えることがあるのはビタミンEです。
解き方
- 記述aはナイアシンではなくビタミンEについての内容なので誤りと判断する。
- 記述bのアスパラギン酸ナトリウムはエネルギー産生に関わる成分で、ビタミンCの吸収を助けるのでは誤りと判断する。
- 記述cのタウリンが肝機能を改善するのは正しいと確認する。
- 記述dのコンドロイチン硫酸が軟骨を形成・修復するのは正しいと確認し、(c、d)を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aとbはどちらも誤った記述です。
- 選択肢 2不正解
- aは誤りで、cは正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- bは誤りで、dは正しい記述です。
- 選択肢 4正解
- cとdがどちらも正しい記述で、正解です。
答えの内訳
- a:誤
- 記述の内容(内分泌系への作用、経血量増加など)は「ビタミンE(トコフェロール)」に関する記述であり、ナイアシンではありません。
- b:誤
- アスパラギン酸ナトリウムは生体内のエネルギー産生に関与するアミノ酸成分であり、ビタミンCの吸収を助ける働きではありません。
- c:正
- アミノエチルスルホン酸(タウリン)は含硫アミノ酸の一種で、肝臓機能を改善し疲労回復等に働きます。
- d:正
- コンドロイチン硫酸は、軟骨組織の構成成分として保水性や弾力性を保ち、軟骨組織を形成・修復する働きがあります。
覚えるポイント
- 経血量が多くなることがあるビタミンはビタミンE(トコフェロール)。
間違えやすいところ
- ビタミンEの生理作用(内分泌系への関与)と、水溶性ビタミン(ナイアシンなど)を混同しない。
出題の前提:手引き(令和6年4月改訂)第3章 滋養強壮保健薬
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.26 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
生薬の基原と薬効(ヨクイニン)
主な医薬品とその作用 · 生薬成分 / ヨクイニン / ハトムギ / 肌荒れ・いぼ
イネ科のハトムギの種皮を除いた種子を基原とし、肌荒れやいぼに用いられる生薬成分として、正しいものを選択しなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
ヨクイニンは、イネ科のハトムギの種皮を除いた種子を使った生薬で、消炎・利尿・排膿などの作用があり、いぼや皮膚のあれに用います。オウギ(マメ科キバナオウギなどの根)、ゴミシ(マツブサ科チョウセンゴミシの果実)、タイソウ(クロウメモドキ科ナツメの果実)、サンシュユ(ミズキ科サンシュユの偽果の果肉)と区別します。
解き方
- 問題文の基原「イネ科ハトムギの種皮を除いた種子」と効能「肌荒れやいぼ」を確認する。
- ハトムギを基原とする生薬「ヨクイニン」を選択肢1から選ぶ。
- 選択肢 1正解
- ヨクイニンはハトムギの種皮を除いた種子を基原とし、いぼや肌荒れに使われるので正解です。
- 選択肢 2不正解
- オウギはマメ科キバナオウギなどの根を基原とする生薬なので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- ゴミシはマツブサ科チョウセンゴミシの果実を基原とする生薬なので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- タイソウはクロウメモドキ科ナツメの果実を基原とする生薬なので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- サンシュユはミズキ科サンシュユの果実(偽果の果肉)を基原とする生薬なので誤りです。
覚えるポイント
- ハトムギの種皮を除いた種子=ヨクイニン(肌荒れ・いぼ)。
間違えやすいところ
- 他の滋養強壮・鎮静系生薬(オウギ、タイソウなど)と基原を取り違えないように注意する。
出題の前提:手引き(令和6年4月改訂)第3章 皮膚に用いる薬/滋養強壮保健薬
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.26 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
漢方の病態認識と証の表現
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 証 / 病態認識
漢方の病態認識に関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 「実」の病態が適応となるものは、「体力が充実して」と表現される。 b 「血虚」の病態は、「皮膚の色つやが悪く」と表現される。 c 「陽」の病態は、「のぼせぎみで顔色が赤く」などの熱症状として表現される。 d 「脾胃虚弱」の病態が適応となるものは、「胃腸虚弱で」と表現される。
解答・解説を表示
解答
1
解説
漢方では、体質やそのときの病態をまとめた「証」で薬の適応を決めます。体力が充実した実証、反対の虚証、のぼせなどの熱症状がある陽証、冷えのある陰証、血が不足する血虚、胃腸が弱い脾胃虚弱など、状態ごとに決まった言い方があります。
解き方
- 実証(体力が充実)と虚証(体力が虚弱)の効能・効果の書かれ方を確かめる。
- 血虚(皮膚の色つやが悪い)、陽証(のぼせなどの熱症状)、脾胃虚弱(胃腸虚弱)の言い方が合っているか照合して正誤を決める。
- 選択肢 1正解
- a、b、c、dの記述がすべて正しいので、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 2不正解
- aの「実」が「体力が充実して」と表されるのは正しいので、この選択肢は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bの「血虚」が「皮膚の色つやが悪く」と表されるのは正しいので、この選択肢は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cの「陽」が「のぼせぎみで顔色が赤く」などの熱症状として表されるのは正しいので、この選択肢は誤りです。
- 選択肢 5不正解
- dの「脾胃虚弱」が「胃腸虚弱で」と表されるのは正しいので、この選択肢は誤りです。
覚えるポイント
- 実証は「体力充実」、虚証は「体力虚弱」と表現される。
- 血虚は血液や栄養の不足から「皮膚の色つやが悪い」等と表現される。
- 脾胃虚弱は消化吸収機能の低下であり「胃腸虚弱」と表現される。
間違えやすいところ
- 陽証(熱感があり活動的)と陰証(冷えがあり沈静的)の特徴を取り違えやすい。
- 脾胃虚弱を「食欲不振」だけの症状と狭く考えないように注意する。
出題の前提:手引き「漢方処方製剤」における病態認識および証の規定に基づく。
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.27 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
消毒薬及び配合成分の特徴
主な医薬品とその作用 · 消毒薬 / エタノール / 次亜塩素酸ナトリウム / クレゾール石ケン液
消毒薬及びその配合成分に関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a エタノールは、アルコール分が微生物のタンパク質を変性させ、それらの作用を消失させる。 b サラシ粉は、酸性の洗剤と混ぜることで有毒な塩素ガスを発生させる可能性がある。 c 次亜塩素酸ナトリウムは、強い酸化力により一般細菌類やウイルス全般に対して優れた殺菌消毒作用を示すため、通常人体の消毒に使用される。 d クレゾール石ケン液は、結核菌を含む一般細菌類や真菌類に対して比較的広い殺菌消毒作用を示すが、大部分のウイルスには効果がない。
解答・解説を表示
解答
1
解説
消毒薬は成分ごとに、殺菌のしくみや効く相手、人体への安全さが違います。特に次亜塩素酸ナトリウムなどの塩素系は酸化力が強く広い効果をもちますが、刺激が強いため人体には直接使わず、器具や環境の消毒に使います。
解き方
- エタノールなど各成分の殺菌のしくみと、効く範囲を確かめる。
- サラシ粉や次亜塩素酸ナトリウムの刺激の強さと、酸性の物と混ざったときの危険を確かめる。
- クレゾール石ケン液が結核菌・真菌には効くがウイルスには効かない点を照合して正誤を決める。
- 選択肢 1正解
- aは正、bは正、cは誤、dは正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bは正ですがcは誤なので、この選択肢は不適です。
- 選択肢 3不正解
- aは正なので、この選択肢は不適です。
- 選択肢 4不正解
- aは正、cは誤、dは正なので、この選択肢は不適です。
- 選択肢 5不正解
- a、b、dがすべて正しい記述なので、この選択肢は不適です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 次亜塩素酸ナトリウムは皮膚刺激性が強いため人体には使用しない。
- サラシ粉や次亜塩素酸ナトリウムは酸性洗剤と混ざると有毒な塩素ガスを発生する。
- クレゾール石ケン液は結核菌に有効だが、ウイルス全般には効果がない。
間違えやすいところ
- 次亜塩素酸ナトリウムがウイルス全般に効くことから、人体の消毒にも使えると誤解しやすい。
- 消毒用エタノールとクレゾール石ケン液のウイルスへの効き方の違いを混同しやすい。
出題の前提:手引き「消毒薬」の各成分の特徴および使用上の注意に基づく。
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.27 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
衛生害虫の生態と媒介疾患
主な医薬品とその作用 · 衛生害虫 / ゴキブリ / ダニ / シラミ / ハエ
衛生害虫に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a ゴキブリの卵は、医薬品の成分が浸透しやすい殻で覆われているため、燻蒸処理による殺虫効果は高い。 b ヒョウヒダニ類は、ヒトを刺すことはないが、気管支喘息やアトピー性皮膚炎を引き起こすことがある。 c シラミは、種類ごとに寄生対象となる動物が決まっているため、ヒト以外の動物に寄生するシラミがヒトに寄生して直接的な害を及ぼすことはない。 d ハエは、日本脳炎、マラリア、黄熱、デング熱を媒介する。
解答・解説を表示
解答
3
解説
衛生害虫の問題では、害虫ごとの生態と、病気をうつす力や人への害の形を正しく区別することが大切です。ゴキブリの卵は薬がしみこみにくい殻で守られているため、くん蒸しても効きにくいです。ダニは人を刺しませんが、体やふんがアレルギーのもとになります。シラミは動物ごとに決まった種類しか寄生せず、蚊が日本脳炎やマラリアなどをうつします。
解き方
- 記述aは、ゴキブリの卵を覆う殻(卵鞘)に薬がしみこみにくく、くん蒸の効果が低いので誤りです。
- 記述bは、ヒョウヒダニ類は人を刺さないが、体やふんがアレルギーのもとになり、ぜん息やアトピーを起こすことがあるので正しいです。
- 記述cは、シラミは動物の種類ごとに寄生相手が決まっており、人以外に寄生するシラミは人に害を与えないので正しいです。
- 記述dは、日本脳炎・マラリア・黄熱・デング熱をうつすのは蚊であり、ハエではないので誤りです。
- 正しい記述はbとcなので、その組み合わせの選択肢3を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aは誤り(卵の殻に薬がしみこみにくい)で、bは正しいため、この組み合わせは合いません。
- 選択肢 2不正解
- aとdがどちらも誤った記述なので、この組み合わせは合いません。
- 選択肢 3正解
- bとcがどちらも正しい記述なので、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 4不正解
- bは正しいですが、dは誤り(蚊がうつす病気)なので合いません。
- 選択肢 5不正解
- cは正しいですが、dは誤り(蚊がうつす病気)なので合いません。
覚えるポイント
- ゴキブリの卵は卵鞘に守られているため燻蒸剤の効果が及びにくい。
- 日本脳炎、マラリア、黄熱、デング熱を媒介するのはハエではなくカ(蚊)である。
- ヒョウヒダニ類は人を刺さないがアレルギー(喘息・皮膚炎)の原因となる。
間違えやすいところ
- 日本脳炎やマラリアなどをうつす虫を、蚊とハエで混同しやすいです。
- ゴキブリをくん蒸すれば卵まで全部退治できると誤解しやすいです。
出題の前提:手引き「衛生害虫の防除」における各害虫の生態および防除法に基づく。
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.28 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
一般用検査薬の基本的特徴と検体
主な医薬品とその作用 · 一般用検査薬 / 体外診断用医薬品 / 偽陰性 / 検体採取
一般用検査薬に関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 専ら疾病の診断に使用されることが目的とされる医薬品のうち、人体に直接使用されることのないものを体外診断用医薬品という。 b 一般の生活者が正しく用いて健康状態を把握し、速やかな受診につなげることで、疾病を早期発見するためのものである。 c 検体中に存在しているにもかかわらず、その濃度が検出感度以下であったり、検出反応を妨害する他の物質の影響等によって、検査結果が陰性となった場合を偽陰性という。 d 検査に用いる検体は、尿、糞便、鼻汁、唾液、涙液など採取に際して侵襲(採血や穿刺等)のないものである。
解答・解説を表示
解答
5
解説
体外診断用医薬品は、人体に直接使わず尿や分泌物などの検体を調べる医薬品です。一般用検査薬はそのうち、一般の人が自分で検体をとって健康状態を確かめ、受診の判断に使うもので、採血や穿刺のような体を傷つける方法を伴わないものに限られます。
解き方
- aについて、体外診断用医薬品は人体に直接使わないという定義を確かめる(正しい)。
- bについて、一般用検査薬は早めの受診につなげる目的をもつことを確かめる(正しい)。
- cについて、偽陰性は本来陽性の検体を陰性と判定することを確かめる(正しい)。
- dについて、一般用検査薬で扱えるのは体を傷つけない検体だけであることを確かめる(正しい)。
- すべて正しい(正・正・正・正)の選択肢5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aの体外診断用医薬品の定義は正しいので、この選択肢は不適です。
- 選択肢 2不正解
- bの一般用検査薬の目的の記述は正しいので、この選択肢は不適です。
- 選択肢 3不正解
- cの偽陰性の説明は正しいので、この選択肢は不適です。
- 選択肢 4不正解
- dの体を傷つけない検体を使うという記述は正しいので、この選択肢は不適です。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dがすべて正しいので正解です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 一般用検査薬の検体は尿や便、唾液など侵襲(採血等)のないものに限られる。
- 偽陰性とは本来検出されるべき対象が存在するのに陰性と判定されることである。
- 一般用検査薬は確定診断を行うものではなく、早期受診の目安とするものである。
間違えやすいところ
- 採血を伴う検査薬も一般用検査薬に含まれると誤解しやすい(採血するものは対象外)。
- 「偽陽性」(ないのに陽性)と「偽陰性」(あるのに陰性)の意味を混同しやすい。
出題の前提:手引き「一般用検査薬」の目的、検体の種類、検査結果の解釈基準に基づく。
出典:北海道『2025年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 646KB) p.28 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
2025年度 北海道 前半
参照した公式資料
北海道が公開した2025年度 北海道 前半の問題・解答資料です。
- 【午前】 (PDF 646KB) ↗ — www.pref.hokkaido.lg.jp(PDF・28ページ)
- 【解答】 (PDF 46KB) ↗ — www.pref.hokkaido.lg.jp(PDF・1ページ)

