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2025年度 福岡県 後半の概要
かぜの諸症状及びかぜ薬の働き
主な医薬品とその作用 · かぜ症候群の病態 / かぜ薬の役割と限界
かぜの諸症状及びかぜ薬の働きに関する記述のうち、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 「かぜ」は、医学的にはかぜ症候群といい、主に細菌感染による上気道の急性炎症の総称で、通常は数日~1週間程度で自然寛解し、予後は良好である。 イ 急激な発熱を伴う場合や、症状が4日以上続くとき、又は症状が重篤なときは、かぜではない可能性が高い。 ウ 冬場に発熱や頭痛を伴って悪心・嘔吐や、下痢等の消化器症状が現れた場合はかぜではなく、ウイルスが消化器に感染したことによるウイルス性胃腸炎である場合が多い。 エ 一般用医薬品のかぜ薬の多くは原因となるウイルスの増殖を抑えたり、ウイルスを体内から除去したりする作用を有するため、成分や作用が重複したかぜ薬を服用しないよう注意が必要である。
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解答
4
解説
かぜ(かぜ症候群)は主にウイルス感染による上気道の急性炎症で、かぜ薬は症状をやわらげる対症療法が基本です。原因のウイルスを直接やっつける薬ではないため、症状を和らげて体力の消耗を防ぐために使います。
解き方
- アの原因を確認します。主な原因は細菌ではなくウイルスなので誤りです。
- イの受診のめやすを確認します。急な発熱や4日以上続く症状はかぜ以外のおそれがあるので正しいです。
- ウの症状の特徴を確認します。冬場の嘔吐や下痢を伴うものはウイルス性胃腸炎の疑いが高く正しいです。
- エのかぜ薬の働きを確認します。ウイルスを抑えたり除いたりする作用はなく対症療法なので誤りです。
- 選択肢 1不正解
- アが「正」としている点が誤りです。かぜの原因の約8割はウイルスです。
- 選択肢 2不正解
- アとウとエの正誤の組み合わせが合っていません。
- 選択肢 3不正解
- アとイとウの正誤の組み合わせが合っていません。
- 選択肢 4正解
- アは誤り、イとウは正しく、エは誤りなので正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- イが「誤」、エが「正」となっている点が誤りです。
覚えるポイント
- かぜの原因の約8割はウイルス感染であること
- かぜ薬はウイルスの駆除・増殖抑制ではなく対症療法であること
間違えやすいところ
- かぜ薬にウイルスを退治する抗ウイルス作用があると思い込んでしまうこと
出題の前提:試験問題および手引き(厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」)の記載に基づく。
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.3 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp) / 令和7年度福岡県登録販売者試験正答(午前の部および午後の部) [PDFファイル/81KB] p.2 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
かぜ薬の配合成分とその配合目的
主な医薬品とその作用 · 鎮咳成分 / アドレナリン作動成分 / 鎮静成分 / 去痰成分
かぜ薬の配合成分とその配合目的との関係について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア チペピジンヒベンズ酸塩 - くしゃみや鼻汁を抑える イ メチルエフェドリン塩酸塩 - 鼻粘膜の充血を和らげ、気管・気管支を拡げる ウ ブロモバレリル尿素 - 炎症による腫れを和らげる エ グアヤコールスルホン酸カリウム - 痰の切れを良くする
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解答
3
解説
総合感冒薬には、解熱鎮痛成分や抗ヒスタミン成分など、症状に合わせた成分が組み合わされています。それぞれの成分がちがう症状に働くため、目的に合った成分を選ぶことが大切です。
解き方
- 各成分の薬効群を見分けます。チペピジンは鎮咳、メチルエフェドリンは気管支拡張と充血除去、ブロモバレリル尿素は鎮静、グアヤコールスルホン酸カリウムは去痰です。
- 示された配合目的と照らし合わせ、イとエが合っていることを確認します。
- 選択肢 1不正解
- アのチペピジンヒベンズ酸塩は咳を抑える成分で、くしゃみや鼻汁を抑える目的ではないので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- アは鎮咳成分、ウは鎮静成分で、どちらも配合目的の説明が合っていません。
- 選択肢 3正解
- イ(メチルエフェドリン塩酸塩)とエ(グアヤコールスルホン酸カリウム)の目的が正しく合っています。
- 選択肢 4不正解
- ウのブロモバレリル尿素は興奮や緊張を和らげる鎮静成分で、炎症を抑える目的ではないので誤りです。
覚えるポイント
- チペピジンヒベンズ酸塩は非麻薬性鎮咳成分
- ブロモバレリル尿素は鎮静成分
間違えやすいところ
- ブロモバレリル尿素を、炎症を抑える成分や解熱鎮痛成分と間違えること
出題の前提:試験問題および手引き(厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」)の記載に基づく。
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.4 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp) / 令和7年度福岡県登録販売者試験正答(午前の部および午後の部) [PDFファイル/81KB] p.2 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
解熱鎮痛薬の配合成分(ACE処方など)
主な医薬品とその作用 · ACE処方 / アセトアミノフェン / アリルイソプロピルアセチル尿素 / 無水カフェイン
次の表は、ある解熱鎮痛薬に含まれている成分の一覧である。 〔1錠中:エテンザミド 200mg、アセトアミノフェン 80mg、アリルイソプロピルアセチル尿素 30mg、無水カフェイン 40mg〕 この解熱鎮痛薬の成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア アセトアミノフェン、カフェイン、エテンザミドの組合せは、それぞれの頭文字から「ACE処方」と呼ばれ、作用の仕組みの違いによる相乗効果を期待して配合される。 イ アセトアミノフェンは、主として中枢作用によって解熱・鎮痛をもたらすため、末梢における抗炎症作用は期待できない。 ウ アリルイソプロピルアセチル尿素は、ブロモバレリル尿素とは異なり、依存性がないのが特徴である。 エ 無水カフェインは、解熱鎮痛成分の鎮痛作用を増強する効果が期待されることに加え、中枢神経系を刺激して頭をすっきりさせたり、疲労感・倦怠感を和らげたりする。
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解答
2
解説
ACE処方はアセトアミノフェン、カフェイン、エテンザミドを組み合わせ、効果を高め合うことをねらったものです。鎮静成分のアリルイソプロピルアセチル尿素やブロモバレリル尿素は、続けて使うと依存性が生じるおそれがあります。
解き方
- アを確認します。アセトアミノフェン、カフェイン、エテンザミドの頭文字をとったACE処方なので正しいです。
- イを確認します。アセトアミノフェンは主に中枢に働いて熱と痛みをやわらげ、末梢の炎症を抑える力はとても弱いので正しいです。
- ウを確認します。アリルイソプロピルアセチル尿素も続けて使うと依存性があるので誤りです。
- エを確認します。カフェインは鎮痛を助け、中枢を刺激して疲労感やだるさをやわらげるので正しいです。
- 選択肢 1不正解
- ウが「正」となっている点が誤りです。アリルイソプロピルアセチル尿素にも依存性があります。
- 選択肢 2正解
- アは正、イは正、ウは誤、エは正なので正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- イとエが「誤」となっている点が誤りです。
- 選択肢 4不正解
- アが「誤」、ウが「正」となっている点が誤りです。
- 選択肢 5不正解
- アとイとウとエの正誤の組み合わせが合っていません。
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覚えるポイント
- アリルイソプロピルアセチル尿素・ブロモバレリル尿素は習慣性・依存性がある
- アセトアミノフェンは抗炎症作用が期待できない
間違えやすいところ
- アリルイソプロピルアセチル尿素には依存性がないと間違えること
出題の前提:試験問題および手引き(厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」)の記載に基づく。
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.5 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp) / 令和7年度福岡県登録販売者試験正答(午前の部および午後の部) [PDFファイル/81KB] p.2 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
かぜの症状緩和に用いられる漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 麻黄湯 / 小柴胡湯 / 小青竜湯 / 桂枝湯
かぜの症状緩和に用いられる漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 麻黄湯は、体力充実して、かぜのひきはじめで、寒気がして発熱、頭痛があり、咳が出て身体のふしぶしが痛く汗が出ていないものの感冒、鼻かぜ、気管支炎、鼻づまりに適すとされるが、胃腸の弱い人には不向きとされる。 イ 小柴胡湯は、体力中等度で、ときに脇腹(腹)からみぞおちあたりにかけて苦しく、食欲不振や口の苦味があり、舌に白苔がつくものの食欲不振、吐きけ、胃炎、胃痛、胃腸虚弱、疲労感、かぜの後期の諸症状に適すとされる。 ウ 小青竜湯は、体力中等度又はやや虚弱で、多くは腹痛を伴い、ときに微熱・寒気・頭痛・吐きけなどのあるものの胃腸炎、かぜの中期から後期の症状に適すとされるが、胃腸の弱い人、発汗傾向の著しい人では副作用が現れやすい等、不向きとされる。 エ 桂枝湯は、体力虚弱で、神経過敏で気分がすぐれず胃腸の弱いもののかぜの初期、血の道症(月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモン変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状及び身体症状)に適すとされる。
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解答
2
解説
かぜに使う漢方処方製剤は、体力(証)や症状の時期によって使い分けます。小青竜湯は鼻水や水のような痰、桂枝湯は体力が弱く汗が出る初期のかぜに適します。
解き方
- アの麻黄湯の特徴(体力充実、悪寒、汗が出ない、関節の痛み)を照らし合わせ、正しいと判断します。
- イの小柴胡湯の特徴(脇腹の苦しさ、食欲不振、口の苦味、後期)を照らし合わせ、正しいと判断します。
- ウを検討します。「腹痛を伴い、かぜの中期から後期」という説明は柴胡桂枝湯のもので、小青竜湯ではないので誤りです。
- エを検討します。「神経過敏で気分がすぐれず胃腸が弱い」という説明は香蘇散のもので、桂枝湯ではないので誤りです。
- 選択肢 1不正解
- ウが「正」となっている点が誤りです。ウは柴胡桂枝湯の説明です。
- 選択肢 2正解
- アは正、イは正、ウは誤、エは誤なので正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- イが「誤」、ウとエが「正」となっている点が誤りです。
- 選択肢 4不正解
- アが「誤」、エが「正」となっている点が誤りです。
- 選択肢 5不正解
- アからエの正誤の組み合わせが合っていません。
覚えるポイント
- 小青竜湯:水様の痰や鼻水、気管支炎、鼻炎
- 香蘇散:神経過敏で気分がすぐれない胃腸の弱い人のかぜ初期
間違えやすいところ
- 柴胡桂枝湯と小青竜湯、香蘇散と桂枝湯の説明を混同すること
出題の前提:試験問題および手引き(厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」)の記載に基づく。
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.6 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp) / 令和7年度福岡県登録販売者試験正答(午前の部および午後の部) [PDFファイル/81KB] p.2 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
プロスタグランジンの作用と解熱鎮痛薬
主な医薬品とその作用 · プロスタグランジンの生理作用 / 胃粘膜保護 / 内臓痛と解熱鎮痛薬
プロスタグランジンに関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
4
解説
プロスタグランジン(PG)は痛みや熱を強める一方、胃の粘膜を守り血流を保つ働きも担っています。解熱鎮痛成分(NSAIDs)がPGの合成を抑えると、胃の血流量が減って胃を傷めやすくなります。
解き方
- 選択肢1・2・3の各記述を検討し、手引きの説明と合った正しい内容であることを確認します。
- 選択肢4の血流の記述を確認します。PGを抑えると胃壁の血流量は「低下(減少)」するため、この記述が誤りだと分かります。
- 選択肢 1不正解
- 記述は正しいので、誤っているものを選ぶこの設問の答えにはなりません。
- 選択肢 2不正解
- 記述は正しいので、誤っているものを選ぶこの設問の答えにはなりません。
- 選択肢 3不正解
- 記述は正しいので、誤っているものを選ぶこの設問の答えにはなりません。
- 選択肢 4正解
- 胃壁の血流量は「増加」ではなく「低下(減少)」して胃を傷めやすくなるので、この記述が誤りで正解です。
覚えるポイント
- プロスタグランジン阻害による副作用:胃酸分泌増加+胃粘膜血流低下→胃潰瘍・胃粘膜障害
間違えやすいところ
- 血流量の「増加」と「低下(減少)」を読み違えて見落とすこと
出題の前提:試験問題および手引き(厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」)の記載に基づく。
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.7 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp) / 令和7年度福岡県登録販売者試験正答(午前の部および午後の部) [PDFファイル/81KB] p.2 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
解熱鎮痛薬の配合成分の特徴と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · サリチルアミド / アスピリン / イソプロピルアンチピリン / ジリュウ
解熱鎮痛薬に配合される成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア サリチルアミドは、ライ症候群の発生の可能性が示唆されているため、水痘(水疱瘡)やインフルエンザにかかっている15歳未満の小児に対しては使用を避ける必要がある。 イ アスピリンは、血液を凝固しにくくさせる作用があるため、胎児への影響や、妊娠期間の延長、子宮収縮の抑制、分娩時出血の増加等の母体への影響を考慮して、出産予定日16週間以内の使用を避ける。 ウ イソプロピルアンチピリンは、現在、一般用医薬品で唯一のピリン系解熱鎮痛成分となっており、ピリン系解熱鎮痛成分によって薬疹(ピリン疹)等のアレルギー症状を起こしたことがある人は使用しない。 エ ジリュウは、ツヅラフジ科のオオツヅラフジの蔓性の茎及び根茎を、通例、横切したものを基原とする生薬で、鎮痛、尿量増加(利尿)等の作用を期待して用いられる。
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解答
3
解説
サリチル酸系製剤(サリチルアミド、エテンザミド、アスピリン)は、小児でライ症候群を起こすおそれがあります。アスピリンは出産予定日12週以内の妊婦には使えません。ジリュウはミミズを原料とする解熱成分です。
解き方
- アの小児・水痘・インフルエンザのときのライ症候群の危険を確認し、正しいと判断します。
- イのアスピリンの妊婦に使えない期間を確認します。出産予定日「12週以内」なので誤りです。
- ウのピリン系成分(イソプロピルアンチピリン)の特徴を確認し、正しいと判断します。
- エのジリュウの原料を確認します。フトミミズ科のミミズで、ツヅラフジ科はボウイなので誤りです。
- 選択肢 1不正解
- イが「正」となっている点が誤りです。アスピリンの禁忌は出産予定日12週以内です。
- 選択肢 2不正解
- イが「正」、ウが「誤」、エが「正」となっている点が誤りです。
- 選択肢 3正解
- アは正、イは誤、ウは正、エは誤なので正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- アが「誤」、イが「正」となっている点が誤りです。
- 選択肢 5不正解
- アが「誤」、エが「正」となっている点が誤りです。
覚えるポイント
- アスピリンは出産予定日12週以内の妊婦は使用不可
- ジリュウ(地竜)はミミズを基原とする生薬
間違えやすいところ
- 出産予定日「12週以内」と「16週以内」を混同すること
出題の前提:試験問題および手引き(厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」)の記載に基づく。
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.7 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp) / 令和7年度福岡県登録販売者試験正答(午前の部および午後の部) [PDFファイル/81KB] p.2 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
催眠鎮静薬及びその配合成分・漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 睡眠改善薬(抗ヒスタミン成分) / チョウトウコウ / 抑肝散加陳皮半夏 / 酸棗仁湯
眠気を促す薬及びその配合成分等に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 ア 抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬は、慢性的に不眠症状がある人や、医療機関において不眠症の診断を受けている人を対象とするものではない。 イ チョウトウコウは、クロウメモドキ科のサネブトナツメの種子を基原とする生薬で、神経の興奮・緊張緩和を期待して用いられる。 ウ 抑肝散加陳皮半夏は、体力中等度をめやすとして、やや消化器が弱く、神経がたかぶり、怒りやすい、イライラなどがあるものの神経症、不眠症、小児夜なき、小児疳症(神経過敏)、更年期障害、血の道症、歯ぎしりに適すとされる。 エ 酸棗仁湯は、体力中等度以下で、心身が疲れ、精神不安、不眠などがあるものの不眠症、神経症に適すとされ、下痢又は下痢傾向のある人にも向いている。
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解答
2
解説
一般用医薬品の睡眠改善薬は、一時的な不眠にだけ使え、慢性の不眠症には使えません。また生薬や漢方薬は、それぞれ合った体質(証)や原料の植物が決められています。
解き方
- アの対象を確認します。一時的な不眠が対象で、慢性の不眠は対象外なので正しいです。
- イの生薬の原料を確認します。サネブトナツメの種子はサンソウニンで、チョウトウコウではないので誤りです。
- ウの抑肝散加陳皮半夏の適応と証を確認します。胃腸が弱めで神経がたかぶる人に適するので正しいです。
- エの酸棗仁湯の注意点を確認します。下痢や下痢傾向のある人には向かないので誤りです。
- 選択肢 1不正解
- イのサネブトナツメの種子を原料とする生薬はサンソウニンなので誤りです。
- 選択肢 2正解
- アとウの記述が正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- イとエはどちらも誤った記述を含んでいます。
- 選択肢 4不正解
- エの酸棗仁湯は胃腸が弱く下痢しやすい人には向かないので誤りです。
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覚えるポイント
- 睡眠改善薬は「一時的な不眠」が対象で慢性不眠症は対象外
- サンソウニン(酸棗仁):サネブトナツメの種子
間違えやすいところ
- サンソウニンとチョウトウコウの原料を混同すること
- 酸棗仁湯が下痢の人に向いていると間違えること
出題の前提:試験問題および手引き(厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」)の記載に基づく。
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.8 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp) / 令和7年度福岡県登録販売者試験正答(午前の部および午後の部) [PDFファイル/81KB] p.2 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)の成分と特徴
主な医薬品とその作用 · ジメンヒドリナート / プロメタジン塩酸塩 / スコポラミン臭化水素酸塩水和物 / 小児の乗物酔い
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア ジメンヒドリナートは、胃粘膜への麻酔作用によって嘔吐刺激を和らげ、乗物酔いに伴う吐きけを抑えることを目的で用いられる。 イ プロメタジン塩酸塩等のプロメタジンを含む成分については、外国において、乳児突然死症候群や乳児睡眠時無呼吸発作のような致命的な呼吸抑制を生じたとの報告があるため、15歳未満の小児では使用を避ける必要がある。 ウ スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、乗物酔い防止に古くから用いられている抗コリン成分で、消化管からよく吸収され、肝臓で速やかに代謝される。 エ 3歳未満では、乗物酔いが起こることはほとんどないとされており、乗物酔い防止薬に3歳未満の乳幼児向けの製品はない。
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解答
3
解説
乗物酔い防止薬には、抗ヒスタミン成分、抗コリン成分、局所麻酔成分などが入っています。ジメンヒドリナートは抗ヒスタミン成分で、プロメタジンは15歳未満では使えません。
解き方
- アの成分の働きを確認します。ジメンヒドリナートは抗ヒスタミン成分で局所麻酔薬ではないので誤りです。
- イのプロメタジン塩酸塩の小児への使用(15歳未満は禁忌、呼吸抑制の危険)を確認し、正しいと判断します。
- ウのスコポラミン臭化水素酸塩水和物の体内での動き(よく吸収され、速やかに代謝される)を確認し、正しいと判断します。
- エの3歳未満の乗物酔いと対象年齢を確認し、正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- アが「正」、ウが「誤」となっている点が誤りです。
- 選択肢 2不正解
- アが「正」、イとエが「誤」となっている点が誤りです。
- 選択肢 3正解
- アは誤、イは正、ウは正、エは正なので正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- ウとエが「誤」となっている点が誤りです。
- 選択肢 5不正解
- イが「誤」となっている点が誤りです。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- プロメタジン含有成分:15歳未満使用不可(呼吸抑制リスク)
- 乗物酔い防止薬に3歳未満向け製品はない
間違えやすいところ
- ジメンヒドリナートを局所麻酔成分と誤解すること(局所麻酔成分はアミノ安息香酸エチル)
出題の前提:試験問題および手引き(厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」)の記載に基づく。
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.9 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp) / 令和7年度福岡県登録販売者試験正答(午前の部および午後の部) [PDFファイル/81KB] p.2 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
精神不安や高血圧随伴症状等に用いられる漢方処方製剤の鑑別
主な医薬品とその作用 · 精神神経に作用する薬 / 漢方処方製剤 / 柴胡加竜骨牡蛎湯
次の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適切なものを1つ選びなさい。 「体力中等度以上で、精神不安があって、動悸、不眠、便秘などを伴う高血圧の随伴症状(動悸、不安、不眠)、神経症、更年期神経症、小児夜なき、便秘に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱く下痢しやすい人、瀉下薬(下剤)を服用している人では、腹痛、激しい腹痛を伴う下痢の副作用が現れやすい等、不向きとされる。」
解答・解説を表示
解答
1
解説
漢方処方製剤は、体力の強さ(実証・中間証・虚証)と含まれる生薬で使い分けます。柴胡加竜骨牡蛎湯は体力中等度以上の人に使い、ダイオウを含むため便秘を伴うときに適します。
解き方
- 問題文の「体力中等度以上」と、動悸・不眠・便秘といった適応をたしかめる。
- ダイオウを含み、下剤を飲んでいる人や胃腸が弱く下痢しやすい人には向かない点から、柴胡加竜骨牡蛎湯と分かる。
- 選択肢 1正解
- 柴胡加竜骨牡蛎湯は体力中等度以上で精神不安や動悸、便秘を伴う症状に適し、ダイオウを含むため胃腸が弱く下痢しやすい人には向きません。
- 選択肢 2不正解
- 桂枝加竜骨牡蛎湯は「体力中等度以下で、疲れやすく興奮しやすい人の神経質、不眠症、小児夜泣き」などに適し、体力のめやすが異なります。
- 選択肢 3不正解
- 加味帰脾湯は「体力中等度以下で、心身が疲れ、血色が悪く、ときに熱感を伴う人の貧血、不眠症、精神不安、神経症」などに適します。
- 選択肢 4不正解
- 抑肝散は「体力中等度をめやすとして、神経がたかぶり、怒りやすい、イライラなどがある人の神経症、不眠症」などに適します。
- 選択肢 5不正解
- 小建中湯は「体力虚弱で、疲労しやすく腹痛があり、血色がすぐれず、ときに動悸や手足のほてり、冷え、ねあせ、頻尿・多尿を伴う人の小児虚弱体質、疲労倦怠、慢性胃腸炎」などに適します。
覚えるポイント
- 柴胡加竜骨牡蛎湯は体力中等度以上でダイオウを含むため下痢しやすい人には不向き
間違えやすいところ
- 桂枝加竜骨牡蛎湯(体力中等度以下・虚証)と柴胡加竜骨牡蛎湯(体力中等度以上・実証)の体力の違いを混同しやすい
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用・精神神経に作用する薬・漢方処方製剤)
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.9 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
鎮咳去痰薬の配合成分の作用機序
主な医薬品とその作用 · 呼吸器官に作用する薬 / 鎮咳去痰薬 / カルボシステイン / グアイフェネシン / トリメトキノール塩酸塩 / ブロムヘキシン塩酸塩
鎮咳去痰薬に配合される成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア グアイフェネシンは、延髄の咳嗽中枢に作用して、咳を抑える。 イ トリメトキノール塩酸塩水和物は、自律神経系を介さずに気管支の平滑筋に直接作用して弛緩させる。 ウ ブロムヘキシン塩酸塩は、抗炎症作用を有し、気道の炎症を和らげる。 エ カルボシステインは、痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少させるとともに、粘液成分の含量比を調整することにより、痰の切れを良くする。
解答・解説を表示
解答
5
解説
鎮咳成分は延髄の咳嗽中枢(せきの指令を出す場所)を抑えます。気管支拡張成分(アドレナリン作動薬やキサンチン系)は気管支の平滑筋をゆるめます。去痰成分は気道の粘液の分泌を促したり、痰をとかしたりして、痰を出しやすくします。
解き方
- 各成分がどの薬の分類(鎮咳成分・気管支拡張成分・去痰成分・抗炎症成分)かたしかめる。
- アは去痰成分を鎮咳成分と説明しているので誤り、イは自律神経を介するアドレナリン作動成分なので誤りと判断する。
- ウは去痰成分を抗炎症成分として説明しているので誤り、エはカルボシステインの正しいはたらきなので正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- ア、イ、ウの記述がすべて誤っているので、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- アが誤りで、エが正しい記述なので、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- イが誤りの記述なので、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 4不正解
- ウが誤りで、エが正しい記述なので、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 5正解
- ア:誤、イ:誤、ウ:誤、エ:正の組み合わせが正しいです。
答えの内訳
- ア:誤
- グアイフェネシンは気道分泌を促進して痰を排出しやすくする去痰成分であり、延髄の咳嗽中枢に作用する鎮咳成分ではありません。
- イ:誤
- トリメトキノール塩酸塩水和物は交感神経系を刺激して気管支を拡張させるアドレナリン作動成分であり、自律神経系を介さずに直接作用する成分(キサンチン系等)ではありません。
- ウ:誤
- ブロムヘキシン塩酸塩は分泌促進や粘液溶解により痰の切れをよくする去痰成分であり、抗炎症作用を有する成分ではありません。
- エ:正
- カルボシステインは粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少させ、粘液成分の含量比を調整して痰の切れを良くする記述通りで正しいです。
覚えるポイント
- カルボシステインは粘液修復・粘性タンパク質の低分子化を行う去痰成分
間違えやすいところ
- アドレナリン作動成分(交感神経を介する)とジプロフィリン等(平滑筋に直接はたらく)を混同しやすい
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用・呼吸器官に作用する薬)
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.10 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
鎮咳去痰薬の生薬成分及び漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 呼吸器官に作用する薬 / 鎮咳去痰薬 / 生薬成分 / 麦門冬湯 / 半夏厚朴湯
鎮咳去痰薬に配合される生薬成分及び漢方処方製剤に関する以下の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
麦門冬湯は、のどや気管が乾燥して出るから咳や強い咳こみに使われ、水のような痰が多い人には向きません。半夏厚朴湯は、のどのつかえ感や気分がふさぐといった神経症状を伴う咳などに使われます。
解き方
- 各選択肢の生薬のもとになる植物と作用(セネガ、セキサン)、漢方処方の特徴(神秘湯、半夏厚朴湯)を照らし合わせる。
- 選択肢4の「から咳、咽頭の乾燥感、水様痰の多い人には不向き」は麦門冬湯の特徴で、半夏厚朴湯のものではないと見抜く。
- 選択肢 1不正解
- セネガはヒメハギ科を基原とし、去痰に使われ、糖尿病の検査値に影響することがあるという記述は正しいです。
- 選択肢 2不正解
- セキサンはヒガンバナ科のヒガンバナの鱗茎を基原とし、去痰に使われる生薬なので正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 神秘湯はマオウを含み、体力中等度で喘鳴や小児喘息に適しますが、胃腸が弱い人や汗をかきやすい人には向かないので正しいです。
- 選択肢 4正解
- この記述は麦門冬湯のもので、半夏厚朴湯の説明としては誤りです。半夏厚朴湯は「気分がふさいで咽喉・食道部に異物感がある人」に適します。
覚えるポイント
- 「痰が切れにくく強く咳こむ・咽頭乾燥・水様痰に不向き」は麦門冬湯の特徴
間違えやすいところ
- 半夏厚朴湯(のどの異物感・気分のふさぎ)と麦門冬湯(咽頭の乾燥・強いから咳)の適応症状を混同しやすい
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用・呼吸器官に作用する薬・生薬製剤・漢方処方製剤)
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.10 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
口腔咽喉薬・含嗽薬の配合成分と漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 口腔咽喉薬・含嗽薬 / トローチ剤 / アズレンスルホン酸ナトリウム / ポビドンヨード / 桔梗湯
口腔咽喉薬・うがい薬(含嗽薬)及びその配合成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 ア トローチ剤は、有効成分が口腔内や咽頭部に速やかに行き渡るよう、噛み砕いて飲み込むことが重要である。 イ アズレンスルホン酸ナトリウムは、口腔内や喉に付着した細菌等の微生物を死滅させたり、その増殖を抑えたりすることを目的として用いられる。 ウ ヨウ素系殺菌消毒成分が口腔内に使用される場合、結果的にヨウ素の摂取につながり、甲状腺におけるホルモン産生に影響を及ぼす可能性がある。 エ 桔梗湯は、体力に関わらず使用でき、喉が腫れて痛み、ときに咳がでるものの扁桃炎、扁桃周囲炎に適すとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人では、食欲不振、胃部不快感等の副作用が現れやすく、不向きとされる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
トローチやドロップは、だ液でゆっくり溶けて患部に長くとどまることで効きます。アズレンスルホン酸ナトリウムは炎症をしずめる成分、ヨウ素系は殺菌消毒の成分で、飲み込むと体内に吸収されて甲状腺に影響することがあります。
解き方
- トローチ剤の正しい使い方(かみ砕かずに口の中でゆっくり溶かす)から、アを誤りと判断する。
- アズレンスルホン酸ナトリウムの主なはたらき(抗炎症成分)から、殺菌消毒とするイを誤りと判断する。
- ウ(ヨウ素と甲状腺への影響)とエ(桔梗湯は体力を問わず、胃腸が弱い人に注意)が正しいことをたしかめ、正しい組み合わせを選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- アとイはどちらも誤りの記述なので、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- アが誤りの記述なので、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- イが誤りの記述なので、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 4正解
- ウとエはどちらも正しい記述なので、この組み合わせが正解です。
答えの内訳
- ア:誤
- トローチ剤は口の中でゆっくり溶かして局所に作用させる製剤であり、噛み砕いて飲み込んでは効果が得られません。
- イ:誤
- アズレンスルホン酸ナトリウムは粘膜の炎症を抑え修復を促す抗炎症成分であり、細菌等を死滅させる殺菌消毒成分ではありません。
- ウ:正
- ヨウ素系殺菌消毒成分(ポビドンヨード等)は体内に吸収されると甲状腺ホルモン産生に影響を及ぼすおそれがあるため正しいです。
- エ:正
- 桔梗湯は体力に関わらず使用でき、扁桃炎等に適しますが、胃腸虚弱で下痢しやすい人では消化器系副作用が現れやすいため不向きとされ正しいです。
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覚えるポイント
- トローチは噛み砕かず口中で溶かす、ヨウ素は甲状腺機能障害者に注意
間違えやすいところ
- アズレンスルホン酸ナトリウムを殺菌消毒の成分と取り違えやすい
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用・口腔咽喉薬・うがい薬(含嗽薬))
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.11 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
胃腸薬の配合成分の作用と留意点
主な医薬品とその作用 · 胃腸に作用する薬 / 制酸成分 / 胃液分泌抑制成分 / 消化酵素成分
次の表は、ある胃腸薬に含まれている成分の一覧である。 【3包(1日量)中】 ・ピレンゼピン塩酸塩水和物 47.1 mg(ピレンゼピン塩酸塩無水物として 45 mg) ・メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 900 mg ・炭酸水素ナトリウム 1,200 mg ・ビオジアスターゼ 30 mg この胃腸薬の成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア ピレンゼピン塩酸塩は、排尿困難の症状がある人、緑内障の診断を受けた人では、症状の悪化を招くおそれがある。 イ メタケイ酸アルミン酸マグネシウムは、胃酸の中和作用のほか、胃粘膜にゼラチン状の皮膜を形成して保護する作用がある。 ウ 炭酸水素ナトリウムは、腎臓病の診断を受けた人が服用した場合、ナトリウムの排泄が遅れたり、体内に貯留したりしやすくなる。 エ ビオジアスターゼは、味覚や嗅覚を刺激して反射的な唾液や胃液の分泌を促すことにより、弱った胃の働きを高めることを目的としている。
解答・解説を表示
解答
2
解説
胃腸薬は成分ごとのはたらきで見分けます。ピレンゼピン塩酸塩は胃液の分泌を抑え(抗コリン作用)、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムと炭酸水素ナトリウムは胃酸を中和し、ビオジアスターゼは炭水化物などを分解する消化酵素です。
解き方
- アはピレンゼピンの抗コリン作用による注意点なので「正」と判定する。
- イはメタケイ酸アルミン酸マグネシウムが胃の粘膜を保護するはたらきなので「正」と判定する。
- ウは炭酸水素ナトリウムを腎臓病の人が飲んだときの注意点なので「正」と判定する。
- エは苦味健胃・芳香性健胃といった健胃成分の説明で、消化酵素であるビオジアスターゼの説明ではないので「誤」と判定する。
- 選択肢 1不正解
- エが誤りの記述なので、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 2正解
- ア:正、イ:正、ウ:正、エ:誤の組み合わせが正しいです。
- 選択肢 3不正解
- イとウは正しく、エが誤りなので、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 4不正解
- アは正しく、イも正しいので、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 5不正解
- アとイは正しく、エが誤りなので、この組み合わせは正しくありません。
答えの内訳
- ア:正
- ピレンゼピン塩酸塩は抗コリン作用を持つため、排尿困難や緑内障のある人では症状悪化のおそれがあり正しいです。
- イ:正
- メタケイ酸アルミン酸マグネシウムは制酸作用のほか、胃粘膜にゼラチン状の皮膜を形成して保護する作用があり正しいです。
- ウ:正
- 炭酸水素ナトリウムはナトリウムを含有するため、腎臓病患者ではナトリウム排泄遅延や体内貯留(高ナトリウム血症等)を招くおそれがあり正しいです。
- エ:誤
- ビオジアスターゼは炭水化物等を分解する消化酵素成分であり、味覚・嗅覚刺激により胃液分泌を促す健胃成分の記述は誤りです。
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覚えるポイント
- ビオジアスターゼは消化酵素成分(健胃成分ではない)
間違えやすいところ
- 味覚や嗅覚を刺激して胃液の分泌を促す生薬などの健胃成分と、消化酵素の成分を混同しやすい
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用・胃腸に作用する薬)
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.12 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
止瀉薬に配合される成分の作用機序
主な医薬品とその作用 · 胃腸に作用する薬 / 止瀉薬 / タンニン酸ベルベリン / タンニン酸アルブミン / ロペラミド塩酸塩
止瀉薬の配合成分に関する以下の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
タンニン酸ベルベリンは、腸の粘膜を守り引き締める「収斂成分」のタンニン酸と、腸内細菌の乱れを抑える「殺菌・抗菌成分」のベルベリンが結びついた化合物です。
解き方
- 各選択肢の成分ごとのはたらき・注意点(タンニン酸アルブミン、ロペラミド、タンニン酸ベルベリン、吸着成分)をたしかめる。
- 選択肢3では、タンニン酸が「収斂作用」、ベルベリンが「抗菌作用」なのに、説明が入れ替わっていると見抜く。
- 選択肢 1不正解
- タンニン酸アルブミンのアルブミンは牛乳のタンパク質(カゼイン)から作られるので、牛乳アレルギーの人には使えず、正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- ロペラミド塩酸塩は腸の動きを強く抑えるため、病原菌による食あたりや水あたりでは毒素が出にくくなり、対象外なので正しい記述です。
- 選択肢 3正解
- タンニン酸が収斂作用、ベルベリンが抗菌作用を持ちます。説明が逆になっているので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- リン酸水素カルシウムや沈降炭酸カルシウムなどは、有害な物質を吸着させる目的で配合され、正しい記述です。
覚えるポイント
- タンニン酸は「収斂(しゅうれん)」、ベルベリンは「殺菌・抗菌」
間違えやすいところ
- タンニン酸ベルベリンの「タンニン酸」と「ベルベリン」のはたらきの対応を逆にした出題を見落とす
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用・胃腸に作用する薬・止瀉薬)
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.13 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
瀉下薬の配合成分及び漢方処方製剤の性質
主な医薬品とその作用 · 瀉下薬 / ヒマシ油 / センノシド / ピコスルファートナトリウム / 麻子仁丸
瀉下薬及びその配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア ヒマシ油は、防虫剤や殺鼠剤を誤って飲み込んだ場合のような脂溶性の物質による中毒に使用される。 イ センノシドは、胃や小腸で消化され、大腸に生息する腸内細菌によって分解され、分解生成物が大腸を刺激して瀉下作用をもたらすと考えられている。 ウ ピコスルファートナトリウムは、小腸で分解されて、小腸への刺激作用を示す。 エ 麻子仁丸は、体力中等度以下で、腹部膨満感のあるもののしぶり腹(残便感があり、繰り返し腹痛を伴い便意を催すもの。)、腹痛、下痢、便秘に適すとされる。
解答・解説を表示
解答
5
解説
大腸を刺激する瀉下成分(センノシド、ピコスルファートナトリウムなど)は、胃や小腸では分解されずに大腸まで届き、腸内細菌によって活性体に変わって大腸を刺激します。ヒマシ油は脂溶性の毒物の吸収を助けるため使えません。麻子仁丸はコロコロした硬い塊状便に適します。
解き方
- ア:ヒマシ油は脂溶性の毒物による中毒には使えないので誤りと判断する。
- イ:センノシドは胃や小腸では分解されずに大腸へ届くので誤りと判断する。
- ウ:ピコスルファートナトリウムは大腸で分解されてはたらくので誤りと判断する。
- エ:しぶり腹・下痢・便秘に適するのは桂枝加芍薬大黄湯で、麻子仁丸ではないので誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- ア、イ、エがすべて誤りの記述なので、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- ア、ウ、エがすべて誤りの記述なので、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- イとウがどちらも誤りの記述なので、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 4不正解
- ウとエがどちらも誤りの記述なので、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 5正解
- ア、イ、ウ、エのすべてが誤りの記述なので、この組み合わせが正解です。
答えの内訳
- ア:誤
- ヒマシ油は脂溶性物質を溶かして吸収を促進させる恐れがあるため、防虫剤や殺鼠剤などの脂溶性物質による中毒には使用を避ける(禁忌)とされています。
- イ:誤
- センノシドは胃や小腸で消化されずに大腸に達し、腸内細菌によって分解されて作用するため、「胃や小腸で消化され」という記述は誤りです。
- ウ:誤
- ピコスルファートナトリウムは胃や小腸では分解されず、大腸で腸内細菌により分解されて大腸刺激作用を示します。「小腸で分解されて小腸への刺激作用」は誤りです。
- エ:誤
- 問題文の記述は桂枝加芍薬大黄湯のものであり、麻子仁丸は「体力中等度以下で、ときに便が硬く、塊状なものの便秘」等に適すとされるため誤りです。
覚えるポイント
- ヒマシ油は脂溶性物質中毒には禁忌、センノシド・ピコスルファートは大腸で細菌により活性化
間違えやすいところ
- センノシドやピコスルファートが胃や小腸で分解されると誤って覚えやすい
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用・胃腸に作用する薬・瀉下薬)
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.13 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分の作用と副作用
主な医薬品とその作用 · 胃腸に作用する薬 / 胃腸鎮痛鎮痙薬 / ブチルスコポラミン臭化物 / パパベリン塩酸塩 / オキセサゼイン / エンゴサク
胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 ア ブチルスコポラミン臭化物は、散瞳による目のかすみや異常な眩しさの副作用が現れることがある。 イ パパベリン塩酸塩は、消化管の平滑筋に直接働いて胃腸の痙攣を鎮める作用を示すとされ、胃液分泌を抑える作用は見出されない。 ウ オキセサゼインは、局所麻酔作用及び胃液分泌を抑える作用を持ち、妊婦又は妊娠していると思われる女性、65歳以上の高齢者では、使用を避けることとされている。 エ エンゴサクは、ユリ科の Smilax glabra Roxburgh の塊茎を、通例、湯通ししたものを基原とする生薬であり、鎮痛鎮痙作用を期待して配合される。
解答・解説を表示
解答
1
解説
抗コリン成分(ブチルスコポラミンなど)は副交感神経を遮断して瞳孔を広げるため、目のかすみやまぶしさが出ます。平滑筋に直接はたらくパパベリンは胃液の分泌を抑えません。局所麻酔成分オキセサゼインは妊婦と小児に使えません。
解き方
- アはブチルスコポラミン臭化物の抗コリン作用による散瞳・まぶしさなので「正」と判定する。
- イはパパベリン塩酸塩が平滑筋に直接はたらき、胃液の分泌を抑えないので「正」と判定する。
- ウはオキセサゼインを使えない対象(妊婦・15歳未満の小児)をたしかめ、高齢者ではないので「誤」と判定する。
- エはエンゴサクの基原(ケシ科)をたしかめ、ユリ科のサンキライの説明なので「誤」と判定する。
- 選択肢 1正解
- アとイはどちらも正しい記述なので、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 2不正解
- エが誤りの記述なので、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- ウが誤りの記述なので、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 4不正解
- ウとエはどちらも誤りの記述なので、この組み合わせは正しくありません。
答えの内訳
- ア:正
- ブチルスコポラミン臭化物は抗コリン成分であり、副交感神経の遮断により散瞳を生じ、目のかすみや異常な眩しさを引き起こすことがあるため正しいです。
- イ:正
- パパベリン塩酸塩は消化管平滑筋に直接作用して鎮痙作用を示しますが、抗コリン成分と異なり胃液分泌抑制作用は見出されないため正しいです。
- ウ:誤
- オキセサゼインは局所麻酔作用と胃液分泌抑制作用を持ちますが、使用を避ける対象は「妊婦又は妊娠していると思われる女性」及び「小児(15歳未満)」であり、65歳以上の高齢者ではありません。
- エ:誤
- エンゴサクはケシ科のヤマエンゴサク等の塊茎を基原とします。記述にあるユリ科のSmilax glabraはサンキライ(山帰来)の基原であるため誤りです。
覚えるポイント
- パパベリンは平滑筋直接作用で胃液分泌抑制作用はない、オキセサゼインは小児・妊婦禁忌
間違えやすいところ
- オキセサゼインを使うのを避ける対象(小児・妊婦)と高齢者を混同しやすい
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用・胃腸に作用する薬・胃腸鎮痛鎮痙薬)
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.14 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
駆虫薬の配合成分と注意点
主な医薬品とその作用 · 駆虫薬 / ピペラジンリン酸塩 / パモ酸ピルビニウム
駆虫薬に関する記述について、( ア )~( ウ )の空欄に入る適切な語句の組み合わせとして正しいものを1つ選びなさい。 「( ア )は、( イ )伝達を妨げて、回虫及び蟯虫の運動筋を麻痺させる作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。パモ酸ピルビニウムは、蟯虫の呼吸や栄養分の代謝を抑えて殺虫作用を示すとされている。空腹時に服用することとなっていないが、( ウ )の多い食事は避けるべきである。」
解答・解説を表示
解答
1
解説
ピペラジンリン酸塩はアセチルコリンの伝達を妨げて、回虫や蟯虫の運動筋を麻痺させます。パモ酸ピルビニウムは脂に溶けやすい成分なので、脂質分の多い食事をとると吸収が高まります。その結果、体全体にまわって副作用の危険が増します。
解き方
- 回虫・蟯虫の運動筋を麻痺させるはたらきから、アはピペラジンリン酸塩、イはアセチルコリンだと見きわめる。
- パモ酸ピルビニウムの吸収を高めてしまう食事成分として、ウは脂質分だと見きわめる。
- 選択肢 1正解
- アはピペラジンリン酸塩、イはアセチルコリン、ウは脂質分で、すべて正しく当てはまります。
- 選択肢 2不正解
- ウは繊維質ではなく脂質分です。吸収を高めないよう脂っこい食事を避けます。
- 選択肢 3不正解
- イはアドレナリンではなく、寄生虫の運動筋を動かすアセチルコリンです。
- 選択肢 4不正解
- アはサントニンではなくピペラジンリン酸塩です。サントニンは回虫をいったん興奮させてから麻痺させます。
- 選択肢 5不正解
- アはピペラジンリン酸塩、イはアセチルコリン、ウは脂質分で、三つとも違います。
覚えるポイント
- ピペラジンリン酸塩はアセチルコリン伝達遮断により虫体を麻痺させます。
間違えやすいところ
- パモ酸ピルビニウムは消化管から吸収されにくいことが前提なので、吸収を高める高脂肪の食事を避けます。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月改訂)第3章「主な医薬品とその作用」駆虫薬
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.14 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
強心薬及び配合生薬の作用と服用方法
主な医薬品とその作用 · 強心薬 / センソ / ゴオウ / 苓桂朮甘湯 / シンジュ
強心薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア センソは、ヒキガエル科のアジアヒキガエル等の耳腺の分泌物を集めたものを基原とする生薬で、微量で強い強心作用を示し、センソが配合された内服固形製剤は、口中で噛み砕いて服用することとされている。 イ ゴオウは、ウシ科のウシの胆嚢中に生じた結石を基原とする生薬で、強心作用のほか、末梢血管の収縮による血圧上昇作用がある。 ウ 苓桂朮甘湯は、強心作用が期待される生薬は含まれず、主に利尿作用により、水毒の排出を促すことを主眼とする。 エ シンジュは、ウグイスガイ科のアコヤガイ、シンジュガイ又はクロチョウガイ等の外套膜組成中に病的に形成された顆粒状物質を基原とする生薬で、鎮静作用等を期待して用いられる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
センソには局所をしびれさせる作用があるため、かまずに服用します。ゴオウは末梢の血管を広げて血圧を下げます。苓桂朮甘湯は水毒(体にたまった余分な水分)を改善し、シンジュは鎮静作用などを持ちます。
解き方
- センソ配合製剤は口の中がしびれるのを防ぐため、かまずに水で服用すると確認し、アを誤りと判定する。
- ゴオウは血圧を上げるのではなく、末梢血管を広げて血圧を下げるため、イを誤りと判定する。
- 苓桂朮甘湯の利尿・水毒排出作用と、シンジュの基原・鎮静作用を確認し、ウとエを正と判定する。
- 選択肢 1不正解
- アとイが誤りでウは正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 2不正解
- アが誤りでエは正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 3不正解
- イが誤りでエは正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 4正解
- アは誤り、イは誤り、ウは正、エは正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- ウは正しい記述なので、この組み合わせは間違いです。
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覚えるポイント
- センソ製剤は舌が麻痺するため噛まずに服用します。ゴオウは血管を拡張し血圧を降下させます。
間違えやすいところ
- ゴオウの作用を、血管を縮めて血圧を上げると取り違えないようにします。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月改訂)第3章「主な医薬品とその作用」強心薬
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.15 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
高コレステロール改善薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · 高コレステロール改善薬 / パンテチン / ソイステロール / リボフラビン酪酸エステル / トコフェロール酢酸エステル
高コレステロール改善薬に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
高コレステロール改善薬は、成分ごとに働く場所が決まっています。パンテチンは肝臓でコレステロールの代謝や排出を促し、HDL(善玉コレステロール)を増やします。コレステロールと結びついてエステルをつくる働きは、リノール酸などの不飽和脂肪酸のものです。
解き方
- 各成分の作用のしくみを手引きの記述と照らし合わせる。
- 選択肢2の「コレステロールと結びついて代謝されやすいエステルをつくる」は、不飽和脂肪酸の説明だと見きわめる。
- 選択肢 1不正解
- ソイステロール(大豆油の不けん化物)は腸でコレステロールの吸収を抑えるので正しい記述です。
- 選択肢 2正解
- これはパンテチンではなく、リノール酸などの不飽和脂肪酸の説明なので誤りで、正解の肢です。
- 選択肢 3不正解
- リボフラビン酪酸エステル(ビタミンB2の誘導体)についての正しい説明です。
- 選択肢 4不正解
- トコフェロール酢酸エステル(ビタミンE)の酸化を防ぐ作用と血行を促す作用についての正しい説明です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- パンテチンはHDL増加・LDL低下、リノール酸はコレステロールエステル形成による代謝促進です。
間違えやすいところ
- パンテチンと、リノール酸やソイステロールの作用の説明を混同しないよう整理します。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月改訂)第3章「主な医薬品とその作用」高コレステロール改善薬
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.15 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
外用痔疾用薬の配合成分の分類と作用
主な医薬品とその作用 · 外用痔疾用薬 / プロカイン塩酸塩 / アルミニウムクロルヒドロキシアラントイネート / タンニン酸 / クロタミトン
外用痔疾用薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア プロカイン塩酸塩は、皮膚や粘膜などの局所に適用されると、その周辺の知覚神経に作用して刺激の神経伝導を可逆的に遮断する作用を示す。 イ アルミニウムクロルヒドロキシアラントイネートは、痔による肛門部の炎症や痒みを和らげる成分である。 ウ タンニン酸は、粘膜表面に不溶性の膜を形成することによる、粘膜の保護・止血を目的として、配合されている。 エ クロタミトンは、局所に冷感刺激を生じさせ、痒みを抑える効果を期待して配合されている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
外用痔疾用薬は、成分をはたらきごとに分類して覚えるのが基本です。局所麻酔成分(プロカインなど)、組織修復成分(アラントインの誘導体)、収斂止血成分(タンニン酸)、止痒成分(クロタミトン:温感刺激)に分けられます。
解き方
- プロカイン塩酸塩が局所をしびれさせる作用を持つと確認し、アを正と判定する。
- アルミニウムクロルヒドロキシアラントイネートは組織を修復する成分なので、イを誤りと判定する。
- タンニン酸はたんぱく質と結びついて溶けにくい膜をつくる収斂成分だと確認し、ウを正と判定する。
- クロタミトンは冷感刺激成分(メントールなど)ではなく、温感刺激などでかゆみを抑える成分なので、エを誤りと判定する。
- 選択肢 1不正解
- イが誤りでウは正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 2不正解
- エは温感刺激を与える成分で誤りなので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 3正解
- アは正、イは誤、ウは正、エは誤で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- アは正しい記述でイは誤りなので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 5不正解
- アとウは正しい記述なので、この組み合わせは間違いです。
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覚えるポイント
- アラントイン誘導体は組織修復成分、クロタミトンは微弱な温感刺激による鎮痒成分です。
間違えやすいところ
- 冷感刺激成分(メントール、カンフル)と温感刺激成分(クロタミトン)の作用を混同しないようにします。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月改訂)第3章「主な医薬品とその作用」外用痔疾用薬
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.16 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
婦人薬:桃核承気湯の特徴と注意点
主な医薬品とその作用 · 婦人薬 / 漢方処方製剤 / 桃核承気湯 / カンゾウ / ダイオウ
桃核承気湯に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 体力虚弱で、冷え症で皮膚が乾燥、色つやの悪い体質で胃腸障害のないものの月経不順、月経異常、産後あるいは流産後の疲労回復に適すとされる。 イ 構成生薬としてカンゾウを含んでいるため、大量に摂取するとグリチルリチン酸の大量摂取につながり、偽アルドステロン症を引き起こすおそれがある。 ウ 便秘に用いられる場合を除き、比較的長期間(1ヶ月位)使用することによって効果が得られるとされる。 エ 構成生薬としてダイオウを含んでいるため、母乳を与える女性では使用を避けるか、又は使用期間中の授乳を避ける必要がある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
桃核承気湯は、体力が中等度以上でのぼせて便秘しがちな人の月経不順などに適する処方です。カンゾウを含むので偽アルドステロン症に注意し、ダイオウを含むので授乳を避けます。
解き方
- 体力のめやすを確認し、アの「体力虚弱」は温経湯などの説明で桃核承気湯とは違うため誤りと判定する。
- 桃核承気湯がカンゾウを含むと確認し、イを正と判定する。
- 便秘以外の用途では1ヶ月位の長期服用で効果を見るため、ウを正と判定する。
- ダイオウ配合による乳児への影響(授乳を避ける)を確認し、エを正と判定する。
- 選択肢 1不正解
- アは体力中等度以上が対象の桃核承気湯の説明として誤りです。
- 選択肢 2不正解
- アは誤りで、ウとエは正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 3不正解
- アは誤りでイは正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 4正解
- アは誤り、イは正、ウは正、エは正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- イとウは正しい記述なので、この組み合わせは間違いです。
覚えるポイント
- 桃核承気湯は「体力中等度以上・のぼせて便秘」で、ダイオウとカンゾウを含みます。
間違えやすいところ
- 体力虚弱が対象の婦人薬(当帰芍薬散、温経湯など)と、体力が充実〜中等度以上が対象の桃核承気湯を取り違えないようにします。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月改訂)第3章「主な医薬品とその作用」婦人薬
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.17 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
婦人薬・皮膚用薬としての漢方処方製剤の鑑別
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 桂枝茯苓丸 / 瘀血 / 副作用(肝機能障害)
以下の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適切なものを1つ選びなさい。 「比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴えるものの、月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、血の道症、肩こり、めまい、頭重、打ち身(打撲症)、しもやけ、しみ、湿疹・皮膚炎、にきびに適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)では不向きとされる。まれに重篤な副作用として、肝機能障害を生じることが知られている。」
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解答
2
解説
桂枝茯苓丸は、比較的体力がある人の瘀血(血のめぐりが悪くなった状態)を改善する代表的な処方です。婦人科の症状に加え、しみ・にきび・しもやけ・打撲症といった皮膚や血行の症状にも広く使われます。
解き方
- 問題文の「比較的体力があり」「のぼせて足冷え」「打ち身、しみ、しもやけ」などの特徴を確認する。
- これらの瘀血に伴う症状を改善する処方として桂枝茯苓丸を見きわめる。
- 選択肢 1不正解
- 五積散は体力中等度またはやや虚弱で冷えがある人の胃腸炎、腰痛、神経痛などに使います。
- 選択肢 2正解
- 記述は桂枝茯苓丸の体力、効能効果、注意点、副作用(肝機能障害)と完全に一致します。
- 選択肢 3不正解
- 柴胡桂枝乾姜湯は体力中等度以下で、冷え症、貧血ぎみ、動悸、息切れなどがある人に適します。
- 選択肢 4不正解
- 消風散は体力中等度以上で、患部の分泌物が多くかゆみが強い湿疹・皮膚炎などに適します。
- 選択肢 5不正解
- 葛根湯加川芎辛夷は体力中等度以上で、鼻づまり、慢性鼻炎、蓄膿症に適します。
覚えるポイント
- 桂枝茯苓丸は「比較的体力あり・のぼせて足冷え・しみ・しもやけ・打撲症」がキーワードです。
間違えやすいところ
- 桃核承気湯(便秘を伴う)や当帰芍薬散(体力虚弱)と、体力や適応の違いをはっきりさせます。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月改訂)第3章「主な医薬品とその作用」婦人薬
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.17 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
内服アレルギー用薬配合成分の特徴と相互作用
主な医薬品とその作用 · 内服アレルギー用薬 / プソイドエフェドリン塩酸塩 / ヨウ化イソプロパミド / サイシン / ベラドンナ
内服アレルギー用薬及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 ア プソイドエフェドリン塩酸塩が配合された鼻炎用内服薬を使用する人が、モノアミン酸化酵素阻害剤を処方されて治療を受けている場合、体内でのプソイドエフェドリンの代謝が妨げられて、副作用が現れやすくなる。 イ ヨウ化イソプロパミドは、皮膚や鼻粘膜の炎症を和らげることを目的として用いられる。 ウ サイシンは、ウマノスズクサ科のケイリンサイシン又はウスバサイシンの根及び根茎を基原とする生薬で、鼻閉への効果を期待して用いられる。 エ ベラドンナは、ナス科の草本で、葉や根には、交感神経系から放出されるアセチルコリンの働きを抑える作用を示すアルカロイドを含む。
解答・解説を表示
解答
2
解説
プソイドエフェドリンは、MAO阻害剤と併用すると代謝が抑えられ、血圧が急に上がるおそれがあります。ヨウ化イソプロパミドやベラドンナのアルカロイドは、副交感神経を遮断して鼻水の分泌を抑えます。
解き方
- プソイドエフェドリンとMAO阻害剤の相互作用を確認し、アを正と判定する。
- ヨウ化イソプロパミドは抗コリン成分(分泌を抑える)で、炎症を和らげる成分ではないため、イを誤りと判定する。
- サイシンの基原植物と鼻づまりへの効能を確認し、ウを正と判定する。
- ベラドンナのアルカロイドは交感神経ではなく副交感神経の伝達を抑えるため、エを誤りと判定する。
- 選択肢 1不正解
- イが誤りなので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 2正解
- アとウがどちらも正しい記述なので正解です。
- 選択肢 3不正解
- イとエはどちらも誤った記述です。
- 選択肢 4不正解
- エが誤りなので、この組み合わせは間違いです。
覚えるポイント
- ベラドンナアルカロイドは「副交感神経系」から放出されるアセチルコリンを遮断します。
間違えやすいところ
- ヨウ化イソプロパミドの効能を抗炎症作用と誤解しないよう、抗コリン成分(分泌抑制)として覚えます。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月改訂)第3章「主な医薬品とその作用」内服アレルギー用薬
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.18 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
アレルギー用漢方処方製剤におけるカンゾウの有無
主な医薬品とその作用 · 内服アレルギー用薬 / 漢方処方製剤 / カンゾウ(甘草) / 茵蔯蒿湯
以下の内服アレルギー用薬のうち、構成生薬としてカンゾウを含まない漢方処方製剤として、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
カンゾウは多くの漢方処方に入っていますが、茵蔯蒿湯や半夏厚朴湯などはカンゾウを含みません。カンゾウの有無は、偽アルドステロン症の危険を考えるうえでとても大切です。
解き方
- 各処方の構成生薬にカンゾウが入っているかを確認する。
- 十味敗毒湯、当帰飲子、荊芥連翹湯、小青竜湯は、いずれもカンゾウを含む。
- 茵蔯蒿湯がカンゾウを含まない処方だと確認する。
- 選択肢 1正解
- 茵蔯蒿湯はインチンコウ、サンシシ、ダイオウの3つでできており、カンゾウを含まないので正解です。
- 選択肢 2不正解
- 十味敗毒湯は構成生薬にカンゾウを含みます。
- 選択肢 3不正解
- 当帰飲子は構成生薬にカンゾウを含みます。
- 選択肢 4不正解
- 荊芥連翹湯は構成生薬にカンゾウを含みます。
- 選択肢 5不正解
- 小青竜湯は構成生薬にカンゾウを含みます。
覚えるポイント
- カンゾウを含まない漢方処方:茵蔯蒿湯、半夏厚朴湯など。
間違えやすいところ
- 皮膚の病気に使う十味敗毒湯や当帰飲子にもカンゾウが入っている点を見落としがちです。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月改訂)第3章「主な医薬品とその作用」内服アレルギー用薬
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.18 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
アレルギー及びアレルギー用薬の作用機序と留意点
主な医薬品とその作用 · アレルギーの病態 / 肥満細胞 / 皮膚感染症 / 相互作用
アレルギー及びアレルギー用薬に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選べ。 ア 皮膚感染症(たむし、疥癬等)により、湿疹やかぶれに似た症状が現れた場合は、アレルギー用薬により一時的に痒み等の緩和を図ることは適当ではなく、皮膚感染症そのものに対する対処を優先する必要がある。 イ 鼻炎用内服薬と鼻炎用点鼻薬は、同じ成分又は同種の作用を有する成分が重複することはないため、相互に影響し合うことはない。 ウ アレルゲンが皮膚や粘膜から体内に入り込むと、その物質を特異的に認識した免疫グロブリンにより、身体中の血管周囲、特に皮膚・皮下組織、肺、消化管、肝臓に存在し、免疫機構の一端を担う肥満細胞が刺激される。 エ 蕁麻疹は、アレルゲンとの接触以外に、食品が傷むと生成することがあるヒスタミンやヒスタミンに類似した物質を摂取することで生じるものもある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
アレルギー用薬は症状をやわらげる対症療法であり、たむしや疥癬などの皮膚感染症には原因への対処を優先します。アレルギー症状は、肥満細胞(体内の免疫に関わる細胞)からヒスタミンなどが出て起こります。皮膚感染症にアレルギー用薬だけを使うと、かえって病状が悪くなります。また、鼻炎用の内服薬と点鼻薬は同じ成分が重なることがあるため、使いすぎに注意します。
解き方
- 記述アは、たむしや疥癬などの皮膚感染症にアレルギー用薬で症状だけを抑えると悪化するため、原因を除く治療を優先する点が正しいです。
- 記述イは、内服薬と点鼻薬を一緒に使うと抗ヒスタミン成分や血管を縮める成分が重なり、副作用の危険が増えるため、影響し合わないという説明は誤りです。
- 記述ウは、免疫グロブリン(抗体)を介して皮膚や消化管などの肥満細胞が刺激されるというアレルギーの基本の仕組みなので正しいです。
- 記述エは、傷んだ魚介類などにできるヒスタミンを食べることが原因で起こる蕁麻疹の仕組みなので正しいです。
- 選択肢 1不正解
- 記述イは誤りで、記述エは正しいため、この組み合わせは当てはまりません。
- 選択肢 2正解
- アは正、イは誤、ウは正、エは正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述ウは肥満細胞の分布と刺激の仕組みとして正しいため、この組み合わせは当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- 記述アは皮膚感染症への対応として正しく、記述イは誤りなので当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- 記述ア、ウ、エはいずれも正しいので、すべて誤りとする組み合わせは当てはまりません。
覚えるポイント
- 鼻炎用内服薬と点鼻薬は抗ヒスタミン成分や血管収縮成分が重複するため併用に注意する。
間違えやすいところ
- 蕁麻疹はアレルギー反応だけでなく、傷んだ食品に含まれるヒスタミンを直接とることでも起こると覚えましょう。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」アレルギー用薬(鼻炎用点鼻薬を含む)
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.19 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
点鼻薬配合成分の作用と分類
主な医薬品とその作用 · 点鼻薬 / アドレナリン作動成分 / 抗ヒスタミン成分 / 殺菌消毒成分
ある点鼻薬に含まれる成分一覧(100mL中:ナファゾリン塩酸塩50mg、クロルフェニラミンマレイン酸塩500mg、リドカイン500mg、グリチルリチン酸二カリウム300mg、ベンザルコニウム塩化物20mg)に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選べ。 ア ナファゾリン塩酸塩は、局所麻酔成分であり、鼻粘膜の過敏性や痛みや痒みを抑えることを目的として配合されている。 イ クロルフェニラミンマレイン酸塩は、肥満細胞からヒスタミンの遊離を抑える作用を示し、鼻アレルギー症状の緩和を目的として、通常、抗ヒスタミン成分と組み合わせて配合されている。 ウ グリチルリチン酸二カリウムは、アドレナリン作動成分であり、交感神経系を刺激して血管を収縮させることにより、鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを目的として配合されている。 エ ベンザルコニウム塩化物は、鼻粘膜を清潔に保ち、細菌による二次感染を防止することを目的として配合されている。
解答・解説を表示
解答
5
解説
点鼻薬には、血管を縮める成分、抗ヒスタミン成分、局所麻酔成分、抗炎症成分、殺菌消毒成分などが、目的に合わせて組み合わされています。そのため、成分名がどの薬の仲間に入るかを正しく見分けることが大切です。
解き方
- 記述アは、ナファゾリン塩酸塩が血管を縮めるアドレナリン作動成分(交感神経を刺激する成分)であり、局所麻酔成分(リドカイン)ではないため誤りです。
- 記述イは、クロルフェニラミンマレイン酸塩が抗ヒスタミン成分であり、肥満細胞からのヒスタミン放出を抑える成分(クロモグリク酸ナトリウムなど)ではないため誤りです。
- 記述ウは、グリチルリチン酸二カリウムが炎症を抑える成分であり、血管を縮めるアドレナリン作動成分ではないため誤りです。
- 記述エは、ベンザルコニウム塩化物が第四級アンモニウム塩系の殺菌消毒成分で、鼻の粘膜の二次感染を防ぐために配合されるため正しいです。
- 選択肢 1不正解
- 記述ア、イ、ウはいずれも成分の薬の仲間が違っているため、この組み合わせは当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- 記述アとウが誤っているため、この組み合わせは当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- 記述イとウが誤っているため、この組み合わせは当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- 記述イは誤りで、記述エは正しいため、この組み合わせは当てはまりません。
- 選択肢 5正解
- アは誤、イは誤、ウは誤、エは正で、正しい組み合わせです。
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覚えるポイント
- ナファゾリンは血管収縮、クロルフェニラミンは抗ヒスタミン、グリチルリチン酸は抗炎症、ベンザルコニウムは殺菌消毒。
間違えやすいところ
- クロルフェニラミン(抗ヒスタミン成分)とクロモグリク酸ナトリウム(アレルギー反応を抑える成分)の働きを混同しないよう注意しましょう。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」鼻炎用点鼻薬
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.20 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
眼科用薬の配合成分と作用の関係
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / プラノプロフェン / パンテノール / スルファメトキサゾール / アラントイン
眼科用薬の配合成分とその目的とする作用の関係について、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 ア プラノプロフェン - 目の炎症を改善する イ パンテノール - 目の調節機能の回復を促す ウ スルファメトキサゾール - 角膜の乾燥を防ぐ エ アラントイン - 結膜を通っている血管を収縮させて目の充血を除去する
解答・解説を表示
解答
1
解説
眼科用薬の成分は、炎症を和らげる、ピント調節の働きを助ける、組織の修復を促す、細菌を抑える、血管を縮めるなど、それぞれ役割が決まっています。成分名とその働きの組み合わせを正しく覚えましょう。
解き方
- アについて、プラノプロフェンは炎症を抑える非ステロイド性抗炎症成分で、炎症を起こす物質の生成を抑えて目の炎症を改善するため正しいです。
- イについて、パンテノールは神経伝達物質アセチルコリンの産生に関わり、毛様体筋の働きを助けてピント調節機能の回復を促すため正しいです。
- ウについて、スルファメトキサゾールは細菌の葉酸合成を妨げる抗菌成分で、角膜の乾燥を防ぐ成分(コンドロイチン硫酸ナトリウムなど)ではないため誤りです。
- エについて、アラントインは組織の修復を促す成分で、結膜の血管を縮めて充血を取る成分(塩酸テトラヒドロゾリンなど)ではないため誤りです。
- 選択肢 1正解
- アとイがどちらも正しい組み合わせで、正解です。
- 選択肢 2不正解
- エのアラントインは組織を修復する成分なので、この組み合わせは当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- ウのスルファメトキサゾールは細菌を抑える成分なので、この組み合わせは当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- ウとエがどちらも誤った組み合わせなので、当てはまりません。
覚えるポイント
- スルファメトキサゾールはサルファ系抗菌薬、アラントインは組織修復成分。
間違えやすいところ
- アラントインを、充血を取る血管収縮成分(ナファゾリンやテトラヒドロゾリン)と混同しやすいので注意しましょう。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」眼科用薬
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.21 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
皮膚に用いる薬の殺菌消毒成分の抗菌スペクトルと特徴
主な医薬品とその作用 · 外用殺菌消毒薬 / ヨウ素 / アクリノール / イソプロピルメチルフェノール / クロルヘキシジングルコン酸塩
皮膚に用いる薬の殺菌消毒成分に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選べ。 ア ヨウ素の殺菌力は、結核菌に対して効果があるが、アルカリ性になるとその殺菌力は低下することが知られている。 イ アクリノールは、黄色の色素で、一般細菌類、真菌及びウイルスに対して殺菌消毒作用を示す。 ウ イソプロピルメチルフェノールは、細菌や真菌類のタンパク質を変性させることにより殺菌消毒作用を示す。 エ クロルヘキシジングルコン酸塩は、一般細菌類及び真菌類に対して殺菌消毒作用を示すが、結核菌やウイルスに対する殺菌消毒作用はない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
殺菌消毒成分は、効く相手(一般細菌、真菌、結核菌、ウイルス)や働き方、pHによる変化がそれぞれ違います。ヨウ素は広い範囲に効きますがアルカリ性で効き目が落ち、色素のアクリノールは真菌やウイルスには効きません。
解き方
- アについて、ヨウ素は酸化作用で結核菌を含む幅広い微生物に効きますが、アルカリ性になると殺菌力が下がるため正しいです。
- イについて、アクリノールは一般細菌(特に化膿菌)には効きますが、真菌や結核菌、ウイルスには効かないため誤りです。
- ウについて、イソプロピルメチルフェノールはフェノール系の成分で、微生物のタンパク質を変性させて殺菌するため正しいです。
- エについて、クロルヘキシジングルコン酸塩は一般細菌や真菌には効きますが、結核菌やウイルスには効かないため正しいです。
- 選択肢 1不正解
- 記述イはアクリノールが効かない微生物まで含んでいるため、この組み合わせは当てはまりません。
- 選択肢 2正解
- アは正、イは誤、ウは正、エは正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述ウとエは正しい内容なので、この組み合わせは当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- 記述アは正しく、記述イは誤りなので、この組み合わせは当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- 記述アとエは正しい内容なので、この組み合わせは当てはまりません。
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覚えるポイント
- アクリノールは黄色色素で化膿菌等の一般細菌に有効だが、真菌・結核菌・ウイルスには無効。
間違えやすいところ
- アクリノールやクロルヘキシジンが結核菌やウイルスにも効くと誤って覚えやすいので注意しましょう。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」外用殺菌消毒薬
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.21 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
外皮用非ステロイド性抗炎症成分の特徴と作用機序
主な医薬品とその作用 · 非ステロイド性抗炎症成分 / ピロキシカム / イブプロフェンピコノール / サリチル酸グリコール / インドメタシン
外皮用薬として用いられる非ステロイド性抗炎症成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 ア ピロキシカムは、細胞膜の安定化、活性酸素の生成抑制などの作用により、抗炎症作用を示す。 イ イブプロフェンピコノールは、吹き出物(面皰)の拡張を抑える作用があるとされているが、外用での鎮痛作用はほとんど期待されない。 ウ サリチル酸グリコールは、局所刺激により患部の血行を促し、また、末梢の知覚神経に軽い麻痺を起こすことにより、鎮痛作用をもたらす。 エ インドメタシンは、殺菌作用があるため、皮膚感染症に対しても効果を示す。
解答・解説を表示
解答
3
解説
外皮用の非ステロイド性抗炎症成分は、シクロオキシゲナーゼという酵素の働きを抑え、プロスタグランジン(炎症を起こす物質)の生成を減らして炎症や痛みを和らげます。細菌を殺す力はないため、感染した部位に使うと悪化させてしまいます。
解き方
- アについて、細胞膜を安定させ活性酸素の生成を抑える抗炎症作用は「ウフェナマート」の特徴で、ピロキシカム(プロスタグランジンの生成を抑える)ではないため誤りです。
- イについて、イブプロフェンピコノールはアクネ菌などの酵素の働きを抑えて吹き出物の進行を防ぎますが、外用では鎮痛作用はほとんど期待できないため正しいです。
- ウについて、サリチル酸グリコールなどのサリチル酸系成分は、刺激で血行を促し、知覚神経を軽くまひさせて鎮痛作用を示すため正しいです。
- エについて、インドメタシンは炎症を抑える成分で殺菌作用はなく、皮膚感染症に使うと感染を悪化させるおそれがあるため誤りです。
- 選択肢 1不正解
- アはウフェナマートの説明でピロキシカムには当てはまらないため、この組み合わせは不適です。
- 選択肢 2不正解
- アとエがどちらも誤りなので、この組み合わせは不適です。
- 選択肢 3正解
- イとウがどちらも正しい記述で、正解です。
- 選択肢 4不正解
- エのインドメタシンには殺菌作用がないため、この組み合わせは不適です。
覚えるポイント
- ウフェナマートは細胞膜安定化・活性酸素抑制、インドメタシン等のNSAIDsに殺菌作用はない。
間違えやすいところ
- イブプロフェンピコノールは鎮痛成分ではなく、ニキビ用の外用薬の成分だと覚えましょう。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」皮膚に用いる薬(外皮用薬)
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.22 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
皮膚用抗菌成分及び抗真菌成分の作用機序
主な医薬品とその作用 · 皮膚に用いる薬 / バシトラシン / テルビナフィン塩酸塩 / フラジオマイシン硫酸塩 / シクロピロクスオラミン
皮膚に用いる薬に配合される抗菌成分及び抗真菌成分に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選べ。 ア バシトラシンは、細菌の細胞壁合成を阻害することにより抗菌作用を示す。 イ テルビナフィン塩酸塩は、患部を酸性にすることで、皮膚糸状菌の発育を抑える。 ウ フラジオマイシン硫酸塩は、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げることにより、その増殖を抑える。 エ シクロピロクスオラミンは、細菌のDNA合成を阻害することにより抗菌作用を示す。
解答・解説を表示
解答
2
解説
抗菌成分は細菌を、抗真菌成分は真菌(カビ)を狙い、それぞれ狙う構造や代謝の道すじが違います。バシトラシンは細菌の細胞壁の合成を、テルビナフィンは真菌の細胞膜の成分づくりを、フラジオマイシンは細菌のタンパク質合成を妨げます。シクロピロクスオラミンは真菌に効く成分です。
解き方
- アについて、バシトラシンは細菌の細胞壁の合成を妨げて抗菌作用を示すため正しいです。
- イについて、テルビナフィン塩酸塩は真菌の細胞膜の主成分エルゴステロールの合成を妨げる成分で、「患部を酸性にして発育を抑える」のはウンデシレン酸などの働きなので誤りです。
- ウについて、フラジオマイシン硫酸塩はアミノグリコシド系の抗菌成分で細菌のタンパク質合成を妨げるもので、真菌には効かないため誤りです。
- エについて、シクロピロクスオラミンは皮膚糸状菌などのアミノ酸やカリウムの取り込みを妨げる抗真菌成分で、細菌のDNA合成を妨げるのではないため誤りです。
- 選択肢 1不正解
- 記述イとウは働き方や対象が違っているため、この組み合わせは当てはまりません。
- 選択肢 2正解
- アは正、イは誤、ウは誤、エは誤で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述アは正しく、記述イとウは誤りなので、この組み合わせは当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- 記述アは正しく、記述イとエは誤りなので、この組み合わせは当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- 記述ウとエはどちらも誤りなので、この組み合わせは当てはまりません。
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覚えるポイント
- バシトラシンは細菌細胞壁合成阻害、テルビナフィンは真菌エルゴステロール生合成阻害。
間違えやすいところ
- フラジオマイシン硫酸塩(細菌に効く抗生物質)を、水虫などに効く抗真菌成分と混同しないよう区別しましょう。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」みずむし・たむし用薬、皮膚に用いる薬
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.22 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
毛髪用薬配合成分(生薬・血管拡張成分等)の作用
主な医薬品とその作用 · 毛髪用薬 / カシュウ / カルプロニウム塩化物 / チクセツニンジン / エストラジオール安息香酸エステル
毛髪用薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 ア カシュウは、頭皮における脂質代謝を高めて、余分な皮脂を取り除く作用を期待して用いられる。 イ カルプロニウム塩化物は、頭皮における抗菌、抗炎症作用を期待して用いられる。 ウ チクセツニンジンは、血行促進、抗炎症作用を期待して用いられる。 エ エストラジオール安息香酸エステルは、頭皮の血管を拡張し、毛根への血行を促すことによる発毛効果を期待して用いられる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
毛髪用薬には、血行を促す成分、皮脂の代謝を高める成分、ホルモンのバランスを整える成分などが、目的に合わせて使い分けられます。成分名とその目的の組み合わせを正しく見分けましょう。
解き方
- アについて、カシュウ(ツルドクダミ)は頭皮の脂質代謝を高めて余分な皮脂を取り除くために配合されるため正しいです。
- イについて、カルプロニウム塩化物はコリン作動性(神経の働きを介する性質)を示し、頭皮の末梢血管を広げて血行を促す成分で、抗菌・抗炎症作用ではないため誤りです。
- ウについて、チクセツニンジン(トチバニンジン)は血行促進や抗炎症作用を期待して用いられるため正しいです。
- エについて、エストラジオール安息香酸エステルは女性ホルモンの成分で、余分な男性ホルモンによる脱毛を抑える目的に使われ、血管を広げて血行を促すものではないため誤りです。
- 選択肢 1不正解
- イのカルプロニウム塩化物は血管を広げて血行を促す成分なので、この組み合わせは不適です。
- 選択肢 2正解
- アとウがどちらも正しい記述で、正解です。
- 選択肢 3不正解
- イとエがどちらも誤った記述なので、この組み合わせは不適です。
- 選択肢 4不正解
- エのエストラジオール安息香酸エステルは女性ホルモンの成分なので、この組み合わせは不適です。
覚えるポイント
- カルプロニウム塩化物は血管拡張(コリン様作用)、エストラジオールは女性ホルモン成分。
間違えやすいところ
- カルプロニウム塩化物とエストラジオール安息香酸エステルの働きを入れ替えないよう注意しましょう。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」毛髪用薬
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.23 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
歯槽膿漏薬の配合成分とその目的とする作用の関係
主な医薬品とその作用 · 歯槽膿漏薬 / カルバゾクロム / フィトナジオン / 銅クロロフィリンナトリウム / グリチルリチン酸二カリウム
歯槽膿漏薬に配合される成分とその目的とする作用に関する関係について、正誤の正しい組み合わせを1つ選べ。 配合成分 - 目的とする作用 ア カルバゾクロム - 歯周組織の血行を促す イ フィトナジオン - 血液の凝固機能を正常に保つ ウ 銅クロロフィリンナトリウム - 炎症を起こした歯周組織の修復を促す エ グリチルリチン酸二カリウム - 歯肉溝での細菌の繁殖を抑える
解答・解説を表示
解答
4
解説
歯槽膿漏薬には、血を止める成分、組織の修復を促す成分、炎症を抑える成分、殺菌消毒成分などが組み合わされています。成分名がどの役割か、目的の組み合わせを正しく見分けましょう。
解き方
- アについて、カルバゾクロムは毛細血管の透過性を抑えて抵抗性を高める止血成分で、血行を促す(ビタミンEなど)ものではないため誤りです。
- イについて、フィトナジオンはビタミンK1で、肝臓での血液凝固因子の産生を助けて凝固機能を正常に保つ(止血)ため正しいです。
- ウについて、銅クロロフィリンナトリウムは組織を修復する成分で、炎症を起こした歯周組織の修復を促すため正しいです。
- エについて、グリチルリチン酸二カリウムは炎症を抑える成分で、細菌の繁殖を抑える殺菌消毒成分(クロルヘキシジン、セチルピリジニウムなど)ではないため誤りです。
- 選択肢 1不正解
- 記述アは血を止める成分で血行促進ではないため、この組み合わせは不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述ア、ウ、エの正誤が違っているため、この組み合わせは不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述アは誤りで、記述イとウは正しいため、この組み合わせは不適です。
- 選択肢 4正解
- アは誤、イは正、ウは正、エは誤で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 記述イは正しく、記述エは誤りなので、この組み合わせは不適です。
覚えるポイント
- カルバゾクロムとフィトナジオン(ビタミンK1)は止血成分、銅クロロフィリンナトリウムは組織修復成分。
間違えやすいところ
- グリチルリチン酸は殺菌消毒ではなく炎症を抑える成分だと、正確に覚えましょう。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」歯痛・歯槽膿漏薬
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.23 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
禁煙補助剤(咀嚼剤)の作用機序と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 禁煙補助剤 / ニコチン / 自律神経系 / 口腔内pH
禁煙補助剤(咀嚼剤)に関する次の文章の空欄( ア )~( ウ )に入る字句の組み合わせとして正しいものを1つ選びなさい。 「タバコの煙に含まれるニコチンは、肺胞の毛細血管から血液中に取り込まれると、すみやかに脳内に到達し、脳の情動を司る部位に働いて( ア )、リラックス効果などをもたらす。 また、ニコチンは( イ )を興奮させる作用を示し、アドレナリン作動成分が配合された医薬品との併用により、その作用を増強させるおそれがある。 口腔内が( ウ )になるとニコチンの吸収が低下するため、咀嚼剤の禁煙補助剤を使用する際には注意が必要である。」
解答・解説を表示
解答
4
解説
禁煙補助剤のニコチンは脳に働いて覚醒感をもたらし、交感神経系を興奮させます。また、ニコチンは口腔内が酸性になると吸収が悪くなります。
解き方
- 空欄アについて、ニコチンの精神への働きが「覚醒」か「催眠」かを考えます(正しくは覚醒です)。
- 空欄イについて、アドレナリン作動成分の作用を強めるのはどちらかから「交感神経系」を選びます。
- 空欄ウについて、ニコチンの吸収が悪くなる口腔内の状態が酸性かアルカリ性かを整理します(正しくは酸性です)。
- 選択肢 1不正解
- アが「催眠」なので誤りです。ニコチンは催眠ではなく覚醒の作用をもたらします。
- 選択肢 2不正解
- アが「催眠」、イが「副交感神経系」なので誤りです。どちらも正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- アが「催眠」、イが「副交感神経系」、ウが「アルカリ性」なので、すべて誤りです。
- 選択肢 4正解
- アは「覚醒」、イは「交感神経系」、ウは「酸性」で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- イが「副交感神経系」、ウが「アルカリ性」なので誤りです。
答えの内訳
- ア:覚醒
- ニコチンは中枢神経系に作用して覚醒作用やリラックス効果等をもたらします。催眠作用ではありません。
- イ:交感神経系
- ニコチンは交感神経系を興奮させる作用を示し、アドレナリン作動成分の作用を増強させるおそれがあります。
- ウ:酸性
- 弱塩基性薬物であるニコチンは、口腔内が酸性になるとイオン化して粘膜からの吸収が著しく低下します。
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覚えるポイント
- ニコチン咀嚼剤はコーヒーや炭酸飲料などの酸性飲料摂取直後に使用すると吸収が低下する。
間違えやすいところ
- ニコチンが興奮させるのは交感神経系である点を、副交感神経系と混同しないように注意します。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用)「禁煙補助剤」の記述に基づく。
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.24 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
滋養強壮保健薬の配合成分の作用
主な医薬品とその作用 · 滋養強壮保健薬 / アミノエチルスルホン酸 / タウリン / レチノール / グルクロノラクトン / ヘスペリジン
滋養強壮保健薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
滋養強壮保健薬にはアミノ酸類やビタミン類、生薬成分などが配合されます。アミノエチルスルホン酸(タウリン)は肝臓の働きを助ける代表的な成分です。
解き方
- 選択肢1の「髪や爪、肌に存在するアミノ酸、メラニンの生成を抑える」はL-システインの説明であり、レチノール(ビタミンA)とは別物だと確認します。
- 選択肢2の「エネルギーの産生効率を高め、乳酸の分解を促す」はアスパラギン酸塩などの説明であり、グルクロノラクトン(肝臓の解毒を助ける)とは違うと確認します。
- 選択肢3のアミノエチルスルホン酸が肝臓の機能を改善するという記述が正しいと確認します。
- 選択肢4の「米油・米胚芽油から見出された成分」はガンマ-オリザノールであり、柑橘類に由来するヘスペリジンとは違うと確認します。
- 選択肢 1不正解
- この記述はL-システインの説明であり、レチノールパルミチン酸エステル(ビタミンAの成分)の説明ではありません。
- 選択肢 2不正解
- 乳酸の分解を促す説明はアスパラギン酸塩のもので、グルクロノラクトンは肝臓の解毒を助ける成分です。
- 選択肢 3正解
- アミノエチルスルホン酸(タウリン)は肝臓の機能を改善する働きがあり、滋養強壮保健薬に広く配合されます。
- 選択肢 4不正解
- 米油・米胚芽油から見出された抗酸化成分はガンマ-オリザノールで、ヘスペリジンは柑橘類の果皮などに含まれます。
覚えるポイント
- タウリン(アミノエチルスルホン酸)は肝機能改善、ガンマ-オリザノールは米油由来。
間違えやすいところ
- L-システイン(メラニンの排出)とビタミンAの関係成分を取り違えないように注意します。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用)「滋養強壮保健薬」の記述に基づく。
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.24 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
滋養強壮保健薬の処方構成成分の作用と副作用
主な医薬品とその作用 · 滋養強壮保健薬 / ビタミンB6 / リボフラビン / ビタミンC / 尿の着色
次の表は、ある滋養強壮保健薬に含まれている成分の一覧である。 【2錠中】 リボフラビン 30 mg ピリドキサールリン酸エステル水和物 60 mg アスコルビン酸 80 mg ニコチン酸アミド 40 mg ビオチン 0.2 mg L-システイン 60 mg ヨクイニンエキス 105 mg この滋養強壮保健薬及びその成分に関する記述ア~エの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア ピリドキサールリン酸エステル水和物は、ビタミンB6として、タンパク質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の健康を維持する。 イ ビタミンB12が含まれている。 ウ 服用により、尿が黄色くなることがある。 エ アスコルビン酸は、腸管でのカルシウム吸収及び尿細管でのカルシウム再吸収を促して、骨の形成を助ける。
解答・解説を表示
解答
2
解説
ビタミン成分は別名と体内での働き、尿の色が変わるなどの特徴を覚える必要があります。リボフラビン(B2)は余分が尿に出て尿を黄色にし、ピリドキサール(B6)はタンパク質の代謝に関わります。
解き方
- 記述アについて、ピリドキサールリン酸エステルはビタミンB6であり、皮膚や粘膜を保ちタンパク質の代謝に関わるので「正」と判定します。
- 記述イについて、成分表を見るとビタミンB12(シアノコバラミンなど)は含まれていないので「誤」と判定します。
- 記述ウについて、リボフラビン(ビタミンB2)が入っているため尿が黄色くなることがあり「正」と判定します。
- 記述エについて、カルシウムの吸収を促し骨の形成を助けるのはビタミンDであり、ビタミンCではないので「誤」と判定します。
- アが正、ウが正の組み合わせ(選択肢2)を選びます。
- 選択肢 1不正解
- イが誤りだからです。ビタミンB12は成分表に含まれていません。
- 選択肢 2正解
- アもウも正しい記述であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- イもエも誤った記述なので、正しい組み合わせではありません。
- 選択肢 4不正解
- エが誤りだからです。骨の形成やカルシウムの吸収を助けるのはビタミンDです。
答えの内訳
- ア:正
- ピリドキサールリン酸エステル水和物は活性型ビタミンB6であり、タンパク質の代謝に関与し皮膚や粘膜の健康を維持します。
- イ:誤
- 成分表に記載されているのはビタミンB2(リボフラビン)、ビタミンB6等であり、ビタミンB12(シアノコバラミン等)は含まれていません。
- ウ:正
- リボフラビン(ビタミンB2)が配合されているため、代謝・排泄に伴い尿が黄色くなることがあります。
- エ:誤
- 腸管でのカルシウム吸収及び尿細管での再吸収を促すのはビタミンD(エルゴカルシフェロール等)の作用であり、アスコルビン酸(ビタミンC)の説明ではありません。
覚えるポイント
- リボフラビン(ビタミンB2)の服用により尿が黄色くなるのは正常な代謝排泄による。
間違えやすいところ
- ビタミンC(抗酸化・コラーゲンの産生)とビタミンD(カルシウムの代謝・骨の形成)の働きを混同しないようにします。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用)「ビタミン主薬製剤・滋養強壮保健薬」の記述に基づく。
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.25 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
生薬成分の基原と主な作用
主な医薬品とその作用 · 生薬 / シンイ / サンザシ / ジオウ / カッコン
生薬成分に関する記述ア~エの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア シンイは、モクレン科のハクモクレン、タムシバ又はコブシの蕾を基原とする生薬で、鎮静、鎮痛の作用を期待して用いられる。 イ サンザシは、バラ科のサンザシ又はオオミサンザシの偽果をそのまま、又は縦切若しくは横切したものを基原とする生薬で、健胃、消化促進等の作用を期待して用いられる。 ウ ジオウは、ゴマノハグサ科のアカヤジオウ等の根又はそれを蒸したものを基原とする生薬で、血行を改善し、冷えの症状を緩和する作用を期待して用いられる。 エ カッコンは、マメ科のクズの周皮を除いた根を基原とする生薬で、解熱、鎮痙等の作用を期待して用いられる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
生薬は基原となる植物の科名・使う部位・代表的な薬効を覚えるのが大切です。シンイは蕾、サンザシは偽果、ジオウは根、カッコンは根で、記述は手引きと一致しています。
解き方
- 記述ア(シンイ:モクレン科の蕾、鎮静・鎮痛)の正誤を確認し、「正」と判断します。
- 記述イ(サンザシ:バラ科の偽果、健胃・消化促進)の正誤を確認し、「正」と判断します。
- 記述ウ(ジオウ:ゴマノハグサ科の根、血行の改善)の正誤を確認し、「正」と判断します。
- 記述エ(カッコン:マメ科クズの根、解熱・鎮痙)の正誤を確認し、「正」と判断します。
- すべて正である組み合わせ(選択肢1)を選びます。
- 選択肢 1正解
- ア、イ、ウ、エの記述はすべて正しく、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- イが誤りとされているので誤りです。サンザシは健胃・消化促進の生薬です。
- 選択肢 3不正解
- イ、ウ、エが誤りとされているので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- アとエが誤りとされているので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- アとウが誤りとされているので誤りです。
答えの内訳
- ア:正
- シンイはモクレン科ハクモクレン等の蕾を基原とし、鎮静、鎮痛等の作用(鼻炎・頭痛改善)を期待して用いられます。
- イ:正
- サンザシはバラ科サンザシ等の偽果を基原とし、健胃、消化促進等の作用を期待して用いられます。
- ウ:正
- ジオウはゴマノハグサ科アカヤジオウ等の根(または蒸したもの)を基原とし、血行改善・滋養強壮等に用いられます。
- エ:正
- カッコンはマメ科クズの周皮を除いた根を基原とし、解熱、鎮痙等の作用を期待して用いられます。
覚えるポイント
- シンイ=モクレン科の蕾(鼻閉・頭痛等)、カッコン=クズの根(解熱鎮痙)。
間違えやすいところ
- 生薬の使う部位(根・根茎・種子・果実・蕾など)を問う引っかけに注意します。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用)「生薬成分」の記述に基づく。
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.26 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
消毒薬成分の特徴と殺菌スペクトル
主な医薬品とその作用 · 消毒薬 / 塩素系殺菌消毒成分 / トリクロロイソシアヌル酸 / サラシ粉 / エタノール / イソプロパノール
消毒薬及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 ア トリクロロイソシアヌル酸は、金属腐食性が比較的抑えられているため、プール等の大型設備の殺菌・消毒に用いられることが多い。 イ サラシ粉は、強い酸化力により一般細菌類及び真菌類に対して強い殺菌消毒作用を示すが、ウイルスに対する不活性効果はない。 ウ 消毒薬によっては、殺菌消毒効果が十分得られない微生物が存在するばかりか、生息条件が整えば消毒薬の溶液中で生存、増殖する微生物も存在する。 エ イソプロパノールは、ウイルスに対する不活性効果がエタノールよりも高い。
解答・解説を表示
解答
1
解説
消毒薬は成分ごとに効く微生物の範囲(殺菌スペクトル)や特徴が違います。塩素系はウイルスを含む広い微生物に効き、アルコール類ではエタノールの方がイソプロパノールよりウイルスに効きます。
解き方
- 記述アについて、トリクロロイソシアヌル酸の特徴(大型設備向け、金属を腐食しにくい)を確認し「正」と判定します。
- 記述イについて、塩素系のサラシ粉はウイルスにも効くので、「ウイルスに効かない」という部分を「誤」と判定します。
- 記述ウについて、消毒薬が効きにくい微生物や液中で増える微生物(緑膿菌など)の記述を「正」と判定します。
- 記述エについて、ウイルスに効くのはエタノールの方が高いので、「エタノールより高い」を「誤」と判定します。
- アとウの組み合わせ(選択肢1)を選びます。
- 選択肢 1正解
- アもウも正しい記述であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- エが誤りだからです。ウイルスに効くのはエタノールの方が高いです。
- 選択肢 3不正解
- イが誤りだからです。サラシ粉はウイルスにも効きます。
- 選択肢 4不正解
- イもエも誤りなので、正しい組み合わせではありません。
答えの内訳
- ア:正
- トリクロロイソシアヌル酸等の有機塩素系殺菌消毒成分は、有効塩素の放出が緩やかで金属腐食性や刺激臭が比較的抑えられており、プール等の大型設備に汎用されます。
- イ:誤
- サラシ粉や次亜塩素酸ナトリウムなどの塩素系殺菌消毒成分は、強い酸化力によりウイルスに対しても不活性化効果を示します。
- ウ:正
- 低水準消毒薬(逆性石けん等)では、特定の細菌(緑膿菌等)が溶液中で生存・増殖することが知られています。
- エ:誤
- イソプロパノールはウイルスに対する不活性化効果がエタノールよりも低く、ノロウイルス等には効果が劣ります。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- ウイルス不活性化効果:エタノール > イソプロパノール。
間違えやすいところ
- 次亜塩素酸ナトリウムやサラシ粉などの塩素系成分がウイルスに効かないと勘違いしないようにします。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用)「消毒薬」の記述に基づく。
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.26 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
衛生害虫及び殺虫剤・忌避剤の特徴
主な医薬品とその作用 · 衛生害虫 / 殺虫剤・忌避剤 / ディート / 有機リン系 / カーバメイト系 / ヒョウヒダニ
衛生害虫及び殺虫剤・忌避剤に関する記述ア~エの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア ディートを含有する忌避剤(医薬品及び医薬部外品)は、生後6ヶ月未満の乳児については、顔面への使用を避け、1日の使用限度(1日1回)を守って使用する必要がある。 イ ハエの幼虫(ウジ)の防除の目的に、有機リン系殺虫成分が配合された殺虫剤を使用することは有効である。 ウ カーバメイト系殺虫成分であるプロポクスルは、アセチルコリンエステラーゼと不可逆的に結合し、その働きを阻害することにより殺虫作用を示す。 エ ヒョウヒダニ類は、ヒトを刺すことはないが、ダニの糞や死骸がアレルゲンとなって気管支喘息やアトピー性皮膚炎などを引き起こすことがある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
忌避剤のディートは生後6ヶ月未満の乳児には使えません。また、コリンエステラーゼを阻害する様式は、有機リン系が「不可逆的」、カーバメイト系が「可逆的」である点が重要です。
解き方
- 記述アについて、生後6ヶ月未満にディートを使えるかを考え(使えないため)「誤」と判定します。
- 記述イについて、ウジの防除に有機リン系殺虫剤を使うのは有効なので「正」と判定します。
- 記述ウについて、カーバメイト系は「可逆的」に結合するので、「不可逆的に結合」を「誤」と判定します。
- 記述エについて、ヒョウヒダニの特徴(刺さない、糞や死骸がアレルゲン)を確認し「正」と判定します。
- 誤・正・誤・正の組み合わせ(選択肢4)を選びます。
- 選択肢 1不正解
- アとウが正とされているので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- アが正、エが誤りとされているので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- アが正、イが誤りとされているので誤りです。
- 選択肢 4正解
- ア:誤、イ:正、ウ:誤、エ:正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- イが誤、ウが正とされているので誤りです。
答えの内訳
- ア:誤
- ディート配合の忌避剤は、生後6ヶ月未満の乳児には「使用しない」こととされています。
- イ:正
- ハエの幼虫(ウジ)の防除には、有機リン系殺虫成分(ジクロルボス等)が用いられます。
- ウ:誤
- カーバメイト系殺虫成分は、アセチルコリンエステラーゼと「可逆的」に結合して阻害します。「不可逆的」に阻害するのは有機リン系です。
- エ:正
- ヒョウヒダニ類はヒトを刺咬しませんが、死骸や糞が吸入・接触性アレルゲンとなりアレルギー疾患の原因となります。
覚えるポイント
- 有機リン系=不可逆的阻害、カーバメイト系=可逆的阻害。ディート生後6ヶ月未満は使用不可。
間違えやすいところ
- カーバメイト系と有機リン系のアセチルコリンエステラーゼ阻害が可逆か不可逆かを取り違えないようにします。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用)「殺虫剤・忌避剤」の記述に基づく。
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.27 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
ピレスロイド系殺虫成分の同定
主な医薬品とその作用 · 殺虫成分 / ピレスロイド系 / フェノトリン / シフルトリン / 除虫菊
次の記述にあてはまる殺虫成分として、最も適切なものを1つ選びなさい。 「除虫菊の成分から開発された成分で、比較的速やかに自然分解して残効性が低いため、家庭用殺虫剤に広く用いられている。 この殺虫成分の殺虫作用は、神経細胞に直接作用して神経伝達を阻害することによるものであり、高濃度又は多量に曝露して身体に異常が現れた場合には、医師の診療を受けるなどの対応が必要である。」
解答・解説を表示
解答
5
解説
ピレスロイド系殺虫成分(フェノトリン、ペルメトリンなど)は除虫菊のピレトリンをもとに作られました。神経に直接働き、速く効く一方で、自然に分解されやすく効果が長く続きません。
解き方
- 問題文の「除虫菊の成分から開発された」「残効性が低い」「神経細胞に直接作用」という言葉から、ピレスロイド系の成分を絞り込みます。
- 選択肢を系統ごとに分けます。1は昆虫成長制御剤(IHR)、2は塩素化ベンゼン系、3は有機リン系、4はオキサジアゾール系、5はピレスロイド系です。
- ピレスロイド系にあたるフェノトリン(選択肢5)を選びます。
- 選択肢 1不正解
- メトプレンは昆虫の幼若ホルモンに似た物質(昆虫成長制御剤)で、除虫菊由来ではありません。
- 選択肢 2不正解
- オルトジクロロベンゼンは塩素化ベンゼン系の成分で、主にウジやボウフラの防除に使われます。
- 選択肢 3不正解
- ダイアジノンは有機リン系の殺虫成分で、アセチルコリンエステラーゼを不可逆的に阻害します。
- 選択肢 4不正解
- メトキサジアゾンはオキサジアゾール系の殺虫成分です。
- 選択肢 5正解
- フェノトリンは除虫菊の成分(ピレトリン)から開発されたピレスロイド系で、記述に合います。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 除虫菊由来=ピレスロイド系(フェノトリン、ペルメトリンなど)。速効性で低残効性。
間違えやすいところ
- オキサジアゾール系(メトキサジアゾン)や有機リン系(ダイアジノン)と系統を混同しないようにします。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用)「殺虫成分の分類」の記述に基づく。
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.27 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
一般用検査薬の基本的取扱いと検査原理
主な医薬品とその作用 · 一般用検査薬 / 検体採取 / 穿刺血 / 妊娠検査薬 / 尿pH
一般用検査薬及びその検体に関する記述ア~エの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 一般用検査薬の検査に用いる検体は、採取に際して侵襲のないものが原則であるが、自己血糖測定においては、必要量が微量であるため、穿刺血が検体として認められている。 イ 一般用検査薬の販売時には、薬剤師や登録販売者により、使い方や保管上の注意についてわかり易く説明することが求められている。 ウ 妊娠検査薬は、尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)の有無を調べるものであり、その結果をもって直ちに妊娠しているか否かを断定することが可能である。 エ 通常、尿は弱アルカリ性であるが、食事その他の影響で中性~弱酸性に傾くと、尿糖・尿タンパク検査薬の正確な検査結果が得られなくなることがある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
一般用検査薬に使える検体は、体を傷つけずに採れる尿や糞便などに限られ、血液は認められません。検査薬は受診の目安を示すもので、確定診断は医師が行います。尿は通常「弱酸性」です。
解き方
- 記述アについて、穿刺血が一般用検査薬に使えるかを考え(使えないため)「誤」と判定します。
- 記述イについて、専門家が使い方を説明することを確認し「正」と判定します。
- 記述ウについて、「すぐに確定診断できるか」を考え(確定診断は医師が行うため)「誤」と判定します。
- 記述エについて、尿の通常の液性(弱酸性)と、検査に影響する偏り(アルカリ性)を確認し「誤」と判定します。
- 誤・正・誤・誤の組み合わせ(選択肢4)を選びます。
- 選択肢 1不正解
- アとウとエが誤りなので、正しい組み合わせではありません。
- 選択肢 2不正解
- アとエが誤りなので、正しい組み合わせではありません。
- 選択肢 3不正解
- アが誤りでイが正なので、正しい組み合わせではありません。
- 選択肢 4正解
- ア:誤、イ:正、ウ:誤、エ:誤で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- ウもエも誤りなので、正しい組み合わせではありません。
答えの内訳
- ア:誤
- 一般用検査薬の検体は採取に侵襲のないもの(尿や唾液など)に限られており、血液(穿刺血)を用いる検査薬は体外診断用医薬品(医療用)であり一般用検査薬としては認められていません。
- イ:正
- 一般用検査薬を適正に使用し誤判定を防ぐため、薬剤師や登録販売者による使い方の説明や保管上の注意喚起が求められます。
- ウ:誤
- 妊娠検査薬は胎盤から分泌されるhCGを検出するものですが、判定結果のみで直ちに確定診断はできず、医師による確定診断が必要です。
- エ:誤
- 健常人の通常の尿は「弱酸性」であり、食事や細菌感染等の影響で「アルカリ性」に傾くと、正確な検査結果が得られなくなることがあります。
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覚えるポイント
- 一般用検査薬で血液(穿刺血を含む)は認められていない。尿は通常「弱酸性」。
間違えやすいところ
- 自己血糖測定器があるため穿刺血を一般用検査薬と混同しやすいですが、血液の検体は医療用の体外診断用医薬品です。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用)「一般用検査薬」の記述に基づく。
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.28 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品医療機器等法の目的と基本的理念
薬事関係法規・制度 · 法第1条(目的) / 登録販売者に対する継続研修 / 国民の役割
医薬品医療機器等法の目的や関係者の責務等に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 保健衛生の向上を図ることを目的として、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器及び再生医療等製品の品質、有効性及び安全性の確保並びにこれらの使用による保健衛生上の危害の発生及び拡大の防止のために必要な規制を行うことが規定されている。 イ 保健衛生の向上を図ることを目的として、指定薬物の規制に関する措置を講ずることが規定されている。 ウ 薬局開設者、店舗販売業者又は配置販売業者は、その薬局、店舗又は区域において業務に従事する登録販売者に対し、厚生労働大臣に届出を行った者(研修実施機関)が行う研修を毎年度受講させなければならないこととされている。 エ 国民の役割として、「国民は、医薬品等を適正に使用するとともに、これらの有効性及び安全性に関する知識と理解を深めるよう努めなければならない。」とされており、登録販売者は購入者が求める知識、理解に応えることが求められる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品医療機器等法第1条は、医薬品などの品質・有効性・安全性の確保と、保健衛生上の危害の発生・拡大の防止、指定薬物の規制などを通じて、保健衛生の向上を図ることを目的としています。
解き方
- 法第1条に定められた目的(規制の対象となる品目、危害の防止、指定薬物の規制など)を確かめ、アとイの正誤を判断します。
- 薬局開設者などの資質向上の義務(登録販売者に毎年度の外部研修を受けさせること)を確かめ、ウの正誤を判断します。
- 法第1条の5に定められた国民の役割を確かめ、エの正誤を判断します。
- 選択肢 1正解
- ア、イ、ウ、エのすべてが正しいので、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 2不正解
- イの指定薬物の規制も第1条の目的に含まれるので、イを誤りとしたこの組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- イ、ウ、エはいずれも正しいので、これらを誤りとしたこの組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- アとエは正しいので、これらを誤りとしたこの組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- アとウは正しいので、これらを誤りとしたこの組み合わせは誤りです。
答えの内訳
- ア:正
- 医薬品医療機器等法第1条に規定されている目的規定の通りの記述であり、正しいです。
- イ:正
- 指定薬物の規制に関する措置を講ずることも同法第1条に定められた目的に含まれており、正しいです。
- ウ:正
- 医薬品の販売業者等は、従事する登録販売者に厚生労働大臣へ届出を行った外部研修を毎年度受講させる義務があります。
- エ:正
- 法第1条の5第2項における国民の責務に関する規定通りの内容であり、正しいです。
覚えるポイント
- 医薬品医療機器等法の目的には「指定薬物の規制」も含まれる。
- 登録販売者の外部研修は毎年度受講させることが事業者の義務とされている。
間違えやすいところ
- 指定薬物の規制は麻薬及び向精神薬取締法など別の法律だけが担当すると考え違いやすいので注意します。
出題の前提:医薬品医療機器等法第1条、第1条の5、薬局等構造設備規則及び関連通知
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.29 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
登録販売者制度及び販売従事登録の手続き
薬事関係法規・制度 · 登録販売者試験 / 販売従事登録 / 登録事項の変更 / 販売従事登録証
登録販売者に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア 都道府県知事が行う登録販売者試験の受験に当たり、受験資格から実務経験に係る要件が撤廃されたものの、試験合格後、販売従事登録をしようとする場合、実務経験が必要である。 イ 販売従事登録後、婚姻等で本籍地が同一都道府県内で変更になった場合、登録販売者名簿の変更届の提出は不要である。 ウ 登録販売者試験に合格した者は、複数の都道府県で販売従事登録を受けることができる。 エ 販売従事登録を受けた者には、都道府県知事から販売従事登録証が交付される。
解答・解説を表示
解答
3
解説
登録販売者試験に合格した人が医薬品の販売などに従事するときは、働く店舗のある都道府県の知事の販売従事登録を受けます。二重登録は認められず、登録事項(氏名、本籍地の都道府県名など)が変わったときは30日以内に届け出ます。
解き方
- 販売従事登録を受けるときの要件を確かめ、アが誤りであると判断します。
- 本籍地の変更に関する名簿の登録事項(都道府県名だけが対象)を確かめ、イが正しいと判断します。
- 二重登録が禁止されている規定を確かめ、ウが誤りであると判断します。
- 登録証を交付する主体を確かめ、エが正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- アは誤りで、イは正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- アとウが誤っているので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3正解
- イとエがともに正しいので、これが正解です。
- 選択肢 4不正解
- ウが誤りで、エは正しいので、この組み合わせは誤りです。
答えの内訳
- ア:誤
- 試験合格後の販売従事登録を行うこと自体には、過去の実務経験要件は課されていません(店舗管理者等になる要件とは別です)。
- イ:正
- 本籍地については「都道府県名」が登録事項であるため、同一都道府県内での本籍地変更であれば名簿変更届の提出は不要です。
- ウ:誤
- 販売従事登録は医薬品の販売等に従事する1つの都道府県で受けるものであり、二重登録は禁止されています。
- エ:正
- 都道府県知事は、販売従事登録を行ったときは登録販売者に対し販売従事登録証を交付しなければなりません。
覚えるポイント
- 販売従事登録証は都道府県知事から交付される。
- 本籍地の変更届が必要となるのは「都道府県名」が変わった場合である。
- 販売従事登録の二重登録は認められない。
間違えやすいところ
- 管理者の要件(2年以上の実務経験など)と、販売従事登録を受けること自体の要件を混同しないようにします。
出題の前提:医薬品医療機器等法第36条の8、施行令及び施行規則
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.29 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品の定義と日本薬局方・販売規制
薬事関係法規・制度 · 日本薬局方 / 医薬品の定義 / タール色素規制
医薬品に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア 日本薬局方とは、厚生労働大臣が医薬品の性状及び品質の適正を図るため、薬事審議会の意見を聴いて、保健医療上重要な医薬品について、必要な規格・基準及び標準的試験法等を定めたものである。 イ 日本薬局方に収載されている医薬品には、一般用医薬品として販売されているものや一般用医薬品の中に配合されているものはない。 ウ 医薬品は、人又は動物の疾病の診断、治療又は予防に使用されることが目的とされている物であり、機械器具も医薬品に含まれる。 エ 薬局及び医薬品の販売業者は、着色のみを目的として、厚生労働省令で定めるタール色素以外のタール色素が使用されている医薬品を販売してはならない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
法第2条第1項では、医薬品は「機械器具などを除く」と定義されています。また、日本薬局方に収載された医薬品には、医療用だけでなく、一般用医薬品の有効成分や単味製剤(日本薬局方エタノールなど)も数多く含まれます。
解き方
- 日本薬局方の定義と決め方を確かめ、アが正しいと判断します。
- 日局に収載された医薬品と一般用医薬品の関係を確かめ、イが誤りであると判断します。
- 法第2条第1項の医薬品の定義にある「機械器具等を除く」という部分を確かめ、ウが誤りであると判断します。
- 医薬品へのタール色素の使用規制(法第56条)を確かめ、エが正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- イとウが誤っているので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- ウで機械器具が医薬品から除かれるので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3正解
- アが正、イが誤、ウが誤、エが正の組み合わせなので正解です。
- 選択肢 4不正解
- アが正、イが誤、ウが誤なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- アとエが正しいので、この組み合わせは誤りです。
答えの内訳
- ア:正
- 日本薬局方は、厚生労働大臣が薬事審議会の意見を聴いて定める保健医療上重要な医薬品の規格基準書であり、正しいです。
- イ:誤
- 日本薬局方に収載されている医薬品の中には、一般用医薬品として販売されているものや配合されているものが数多く存在します。
- ウ:誤
- 医薬品医療機器等法第2条第1項において、機械器具等は医薬品から明確に除外されています(機械器具等は医療機器等に該当)。
- エ:正
- 医薬品医療機器等法第56条に基づき、厚生労働省令で定めるタール色素以外のタール色素が使用されている医薬品の販売等は禁止されています。
覚えるポイント
- 医薬品の定義には「機械器具等を除く」と明記されている。
- 日本薬局方収載医薬品にも一般用医薬品として販売されているものがある。
間違えやすいところ
- 診断・治療・予防を目的とする器具でも「医薬品」ではなく「医療機器」に分けられることを見落とさないようにします。
出題の前提:医薬品医療機器等法第2条第1項、第41条、第56条
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.30 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
要指導医薬品・一般用医薬品・医療用医薬品の定義と区分
薬事関係法規・制度 · 要指導医薬品の定義 / 卸売販売業者の販売先制限 / 一般用医薬品の特性 / 効能効果の範囲
医薬品の定義と範囲に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア 医薬品医療機器等法第4条第5項第4号において、要指導医薬品は一般用医薬品に含まれると定義される。 イ 卸売販売業者は、店舗販売業者に対し、一般用医薬品及び要指導医薬品以外の医薬品を、配置販売業者に対し、一般用医薬品以外の医薬品を販売又は授与してはならないこととされている。 ウ 医療用医薬品は、医師又は歯科医師が患者の容態に合わせて処方量を決めるが、一般用医薬品は、あらかじめ定められた用量に基づき、適正使用することによって効果を期待するものである。 エ 要指導医薬品は、医師等の診療によらなければ一般に治癒が期待できない疾患(例えば、がん、心臓病等)に対する効能効果を示すことが認められている。
解答・解説を表示
解答
4
解説
一般用医薬品と要指導医薬品は、需要者が自分で選んで使うものです。そのため、がんや心臓病など、医師の診療によらなければ治癒が期待できない重い病気を効能効果とすることはできません。また、法第4条第5項では両者は別々に定義されています。
解き方
- 法第4条第5項の要指導医薬品と一般用医薬品の区分の定義を確かめ、アが誤りであると判断します。
- 医薬品販売業の業態ごとの取扱品目の制限(店舗販売業・配置販売業への販売制限)を確かめ、イが正しいと判断します。
- 一般用医薬品と医療用医薬品で用法・用量の決め方が違うことを確かめ、ウが正しいと判断します。
- 一般用医薬品・要指導医薬品に認められない効能効果の範囲を確かめ、エが誤りであると判断します。
- 選択肢 1不正解
- アとエが誤っているので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- ア、イ、エの判断が誤っているので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- アが誤りで、イとウが正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4正解
- アが誤、イが正、ウが正、エが誤の組み合わせなので、これが正解です。
- 選択肢 5不正解
- ウは正しく、エは誤りなので、この組み合わせは誤りです。
答えの内訳
- ア:誤
- 要指導医薬品と一般用医薬品は法律上明確に区別されており、要指導医薬品は一般用医薬品には含まれません(一般用医薬品の定義から要指導医薬品が除かれています)。
- イ:正
- 卸売販売業者は、店舗販売業者には要指導医薬品及び一般用医薬品以外を、配置販売業者には一般用医薬品以外を販売・授与してはなりません。
- ウ:正
- 医療用医薬品と一般用医薬品の用法・用量の設定に関する基本的差異を正確に述べた記述であり、正しいです。
- エ:誤
- 要指導医薬品及び一般用医薬品は、医師等の診療によらなければ一般に治癒が期待できない疾患に対する効能効果を示すことは認められていません。
覚えるポイント
- 一般用医薬品の定義から要指導医薬品は除外されている。
- 要指導医薬品・一般用医薬品はがん・心臓病等の治療を効能効果とすることはできない。
間違えやすいところ
- 要指導医薬品が一般用医薬品の枠の中に含まれると誤解しないように注意します。
出題の前提:医薬品医療機器等法第4条第5項第3号・第4号、第34条等
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.31 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
毒薬及び劇薬の指定基準と取扱い
薬事関係法規・制度 · 毒薬・劇薬の定義 / 貯蔵・陳列(施錠義務) / 表示義務 / 要指導医薬品の該当性
毒薬及び劇薬に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア 毒薬及び劇薬は、単に毒性、劇性が強いものだけでなく、薬効が期待される摂取量(薬用量)と中毒のおそれがある摂取量(中毒量)が接近しており安全域が狭いため、その取扱いに注意を要するもの等が指定される。 イ 業務上毒薬又は劇薬を取り扱う者は、それらを他の物と区別して貯蔵、陳列しなければならず、特に毒薬を貯蔵、陳列する場所については、かぎを施さなければならない。 ウ 毒薬については、それを収める直接の容器又は被包に、白地に黒枠、黒字をもって、当該医薬品の品名及び「毒」の文字が記載されていなければならない。 エ 現在のところ、毒薬又は劇薬として指定された要指導医薬品はない。
解答・解説を表示
解答
1
解説
毒薬は「黒地に白枠・白字」、劇薬は「白地に赤枠・赤字」で表示します。毒薬はかぎをかけた場所で保管することが義務づけられています。要指導医薬品の中には、劇薬に指定されているもの(一部のスイッチOTCなど)があります。
解き方
- 毒薬・劇薬が指定される考え方を確かめ、アが正しいと判断します。
- 保管・陳列での区別と、毒薬を施錠する義務を確かめ、イが正しいと判断します。
- 毒薬の法定の表示(黒地に白枠、白字)を確かめ、ウが誤りであると判断します。
- 要指導医薬品に劇薬の指定があるかを確かめ、エが誤りであると判断します。
- 選択肢 1正解
- アとイが正しいので、これが正解です。
- 選択肢 2不正解
- ウが毒薬の表示の決まり(黒地に白枠・白字)に反しているので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- エは要指導医薬品に劇薬があるので誤りで、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- ウとエがともに誤っているので、この組み合わせは誤りです。
答えの内訳
- ア:正
- 薬用量と中毒量が接近し安全域が狭い医薬品なども、毒薬または劇薬として指定される対象となります。
- イ:正
- 毒薬・劇薬は他の物と区別して貯蔵・陳列が必要であり、毒薬を貯蔵・陳列する場所には施錠(かぎ)が必要です。
- ウ:誤
- 毒薬の表示は「黒地に白枠、白字」で品名および「毒」の文字を記載します。「白地に黒枠、黒字」ではありません。
- エ:誤
- 一般用医薬品には毒薬・劇薬に指定されたものはありませんが、要指導医薬品には劇薬に指定されているものがあります。
覚えるポイント
- 毒薬の表示:黒地に白枠・白字(保管場所にかぎが必要)。
- 劇薬の表示:白地に赤枠・赤字(他の物と区別して保管、かぎは義務でない)。
- 要指導医薬品には劇薬が存在する(一般用医薬品には毒薬・劇薬はない)。
間違えやすいところ
- 毒薬と劇薬の表示の色(黒地に白 vs 白地に赤)を取り違えやすいので注意します。
出題の前提:医薬品医療機器等法第44条、第46条
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.32 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
一般用医薬品の直接の容器等の法定表示事項
薬事関係法規・制度 · 直接の容器又は被包の記載事項 / 法定表示事項 / 法第50条
以下のうち、一般用医薬品の直接の容器又は被包に記載されていなければならない法定表示事項として、誤っているものを一つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品医療機器等法第50条は、医薬品の直接の容器や被包に記載すべき事項(製造販売業者の名前・住所、製造番号・記号、重量・容量、有効成分の名前・分量、使用期限、リスク区分の表示など)を定めています。効能・効果や用法・用量は添付文書に必ず記載する事項です。
解き方
- 法第50条に定められた直接の容器等の法定表示事項(製造販売業者、ロット番号、使用期限、店舗専用の表示など)を整理します。
- 「効能又は効果」が直接の容器等の法定記載事項(第50条)か、それとも添付文書の記載事項(第52条)かを確かめます。
- 効能・効果は添付文書などの記載事項なので、誤っているもの(法第50条に当たらないもの)として選択肢3を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 製造販売業者の氏名又は名称及び住所は、法第50条第1号の直接の容器等の法定表示事項です。
- 選択肢 2不正解
- 製造番号又は製造記号は、法第50条第4号の直接の容器等の法定表示事項です。
- 選択肢 3正解
- 効能又は効果は添付文書などへの記載事項で、容器等の法定義務事項(第50条)ではないので、誤っている選択肢として正解です。
- 選択肢 4不正解
- 適切な保存条件の下で3年を超えて安定でない医薬品等の使用の期限は、法定表示事項です。
- 選択肢 5不正解
- 配置販売品目以外の一般用医薬品に「店舗専用」の文字を記載することは、法定表示事項です。
覚えるポイント
- 容器・被包の法定表示(第50条):業者名住所、製造番号、成分・分量、リスク区分、店舗専用表示、指定使用期限など。
- 添付文書等の記載事項(第52条):用法・用量、効能・効果、使用上の注意など。
間違えやすいところ
- 一般用医薬品の外箱には実際に効能効果が印刷されていることが多いですが、法第50条上の「直接の容器等の法定義務の記載事項」ではない点に気をつけます。
出題の前提:医薬品医療機器等法第50条、第52条
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.32 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬部外品の効能・効果の範囲
薬事関係法規・制度 · 医薬部外品 / 医薬部外品の効能効果の範囲
医薬部外品の効能効果の範囲と認められているものに関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア 整腸 イ あせも、ただれの緩和・防止 ウ 育毛 エ 家具・器具・物品等の消毒・殺菌
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬部外品は、厚生労働大臣が指定した範囲の効能・効果(育毛、除毛、あせも・ただれの防止、衛生害虫の防除、器具などの殺菌消毒、また以前に医薬品から移った整腸薬やビタミン剤などの指定医薬部外品)を表示することができます。
解き方
- 新たに指定された医薬部外品(整腸薬など)の効能効果を確かめ、アが正しいと判断します。
- 従来の医薬部外品の皮膚に関する効能効果を確かめ、イが正しいと判断します。
- 毛髪に関する医薬部外品の効能効果(育毛など)を確かめ、ウが正しいと判断します。
- 殺菌消毒に関する医薬部外品が対象とするもの(器具や物品の消毒・殺菌)を確かめ、エが正しいと判断します。
- 選択肢 1正解
- ア、イ、ウ、エのすべてが医薬部外品の効能効果の範囲として認められているので、これが正解です。
- 選択肢 2不正解
- エも医薬部外品の効能効果として認められているので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- イとウも医薬部外品の効能効果として認められているので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- ア、ウ、エも医薬部外品の効能効果として認められているので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- アとイも医薬部外品の効能効果として認められているので、この組み合わせは誤りです。
答えの内訳
- ア:正
- 整腸(便通を整える)、軟便、便秘、胃部・腹部膨満感は医薬部外品(指定医薬部外品)の効能効果の範囲に含まれます。
- イ:正
- あせも、ただれ等の防止・緩和は医薬部外品の効能効果の範囲として認められています。
- ウ:正
- 育毛、薄毛、脱毛の予防、発毛促進等は医薬部外品の効能効果の範囲として認められています。
- エ:正
- 人体の消毒だけでなく、家具・器具・物品等の消毒・殺菌も医薬部外品(外皮用殺菌消毒薬等)の効能効果として認められています。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 整腸、健胃、育毛、物品の消毒殺菌などはすべて医薬部外品として認められる効能効果の範囲内にある。
間違えやすいところ
- 物品の消毒・殺菌は人体への作用ではないので医薬部外品ではないと誤解しやすいので注意します。
出題の前提:医薬品医療機器等法第2条第2項、医薬部外品の範囲に関する告示
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.33 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
化粧品の定義と製造販売等の規制
薬事関係法規・制度 · 化粧品の定義 / 化粧品の成分規制 / 製造販売業の許可 / 医薬品的な効能効果の標榜禁止
化粧品に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア 人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚若しくは毛髪を健やかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされている物で、人体に対する作用が緩和なものである。 イ 化粧品の成分本質(原材料)について、原則として医薬品の成分を配合してはならない。 ウ 化粧品を製造販売する場合には、製造販売業の許可は不要だが、あらかじめ品目ごとの届出等を行う必要がある。 エ 医薬品的な効能効果の表示・標榜がなされた場合には、その標榜内容等によっては医薬品とみなされ、無承認無許可医薬品として取締りの対象となる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
化粧品は、人の身体を美化し健やかに保つなどの目的で使い、作用がおだやかなものです。製造販売には「化粧品製造販売業の許可」が必要で、品目ごとの届出なども必要です。また、医薬品のような効能効果を表示することは固く禁じられています。
解き方
- 法第2条第3項の化粧品の定義を確かめ、アが正しいと判断します。
- 化粧品基準で医薬品の成分を配合することが原則として禁止されている決まりを確かめ、イが正しいと判断します。
- 製造販売業の許可の要件を確かめ、「許可は不要」とするウが誤りであると判断します。
- 無承認無許可医薬品の取締り(効能効果の表示の規制)を確かめ、エが正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- ウでは化粧品製造販売業の許可が必要なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2正解
- アが正、イが正、ウが誤、エが正の組み合わせなので、これが正解です。
- 選択肢 3不正解
- イとエが正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- アが正しく、ウが誤っているので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- アとイが正しく、ウが誤っているので、この組み合わせは誤りです。
答えの内訳
- ア:正
- 医薬品医療機器等法第2条第3項における化粧品の定義通りの記述であり、正しいです。
- イ:正
- 化粧品の基準において、原則として医薬品の成分を配合してはならないこととされています。
- ウ:誤
- 化粧品を製造販売する場合には、化粧品製造販売業の許可を受ける必要があります。「許可は不要」とする記述は誤りです。
- エ:正
- 化粧品に医薬品的な効能効果を標榜した場合は無承認無許可医薬品とみなされ、取締りの対象となります。
覚えるポイント
- 化粧品を日本国内で流通させる(製造販売する)には「製造販売業の許可」が必要である。
- 化粧品には原則として医薬品成分を配合してはならない。
間違えやすいところ
- 化粧品は承認が不要で届出だけでよい品目が多いですが、「製造販売業の許可」自体は必ず必要であることを見落とさないようにします。
出題の前提:医薬品医療機器等法第2条第3項、第12条、化粧品基準
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.33 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
保健機能食品等の定義と区分
薬事関係法規・制度 · 特定保健用食品 / 栄養機能食品 / 機能性表示食品 / 特別用途食品
保健機能食品等とその内容の記述に関する組み合わせとして、正しいものを1つ選びなさい。 ア 特定保健用食品:健康増進法の規定に基づく許可又は承認を受けて、食生活において特定の保健の目的で摂取をする者に対し、その摂取により当該保健の目的が期待できる旨の表示をする食品である。 イ 栄養機能食品:事業者の責任において、科学的根拠に基づいた機能性を表示し、販売前に安全性及び機能性の根拠に関する情報などが消費者庁長官へ届け出られたものである。 ウ 機能性表示食品:1日当たりの摂取目安量に含まれる栄養成分の量が、食品表示基準で示される基準に適合しているもの。栄養成分の機能表示に関しては、消費者庁長官の許可は要さない。 エ 特別用途食品(特定保健用食品を除く。):乳児、幼児、妊産婦又は病者の発育又は健康の保持若しくは回復の用に供することが適当な旨を医学的・栄養学的表現で記載し、かつ、用途を限定したもので、健康増進法の規定に基づく許可又は承認を受け、「特別の用途に適する旨の表示」をする食品である。
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解答
2
解説
特定の保健の目的や機能を表示できる食品には、特別用途食品(特定保健用食品を含む)と保健機能食品(特定保健用食品・栄養機能食品・機能性表示食品)がある。区分ごとに根拠法令や国が関わる度合いが違うので、定義を区別して理解することが大切だ。
解き方
- 4つの食品区分(特定保健用食品・栄養機能食品・機能性表示食品・特別用途食品)の定義と、許可・届出の手続きを確認する。
- アとエが正しい定義で、イとウは内容が入れ替わっていると見ぬき、正しい組み合わせを選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- アは正しいが、ウは栄養機能食品の説明で、機能性表示食品の説明ではないので誤り。
- 選択肢 2正解
- アとエはどちらも定義として正しいので、この組み合わせが正解だ。
- 選択肢 3不正解
- イは機能性表示食品、ウは栄養機能食品の説明で、二つが入れ替わっているので誤り。
- 選択肢 4不正解
- エは正しいが、イには機能性表示食品の説明が書かれているので誤り。
覚えるポイント
- 特定保健用食品は国の個別審査・許可が必要、機能性表示食品は事前届出制、栄養機能食品は基準適合による自己認証です。
間違えやすいところ
- 機能性表示食品(事業者の責任で届け出る)と栄養機能食品(国の基準を満たせば表示できる)は説明が入れ替わりやすいので注意しよう。
出題の前提:手引き第4章「薬事関係法規・制度」医薬品の定義と範囲(食品・保健機能食品等)に基づく。
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.34 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
栄養成分と栄養機能表示
薬事関係法規・制度 · 栄養機能食品 / 栄養成分の機能表示
栄養機能食品における栄養成分とその栄養機能表示に関する関係の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア ナイアシン - 皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素である。 イ 銅 - 赤血球の形成を助ける栄養素である。 ウ ビタミンB6 - 炭水化物からのエネルギー産生を助ける栄養素である。 エ ビオチン - 骨の形成や歯の形成に必要な栄養素である。
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解答
2
解説
栄養機能食品で表示できるビタミンやミネラルには、決められた規格基準と表示できる文言がある。それぞれの栄養素のはたらきに合った文言を正しく覚えておこう。
解き方
- それぞれの栄養素に決められた栄養機能表示を確かめる(ナイアシンは皮膚や粘膜の健康維持、銅は赤血球の形成など)。
- ビタミンB6(たんぱく質からのエネルギー産生など)とビオチン(皮膚や粘膜の健康維持)の表示が誤りだと判断する。
- 選択肢 1不正解
- エのビオチンは「皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素」で、骨や歯の形成ではないので誤り。
- 選択肢 2正解
- アとイは正しく、ウとエは誤りなので、「正・正・誤・誤」の組み合わせが正解だ。
- 選択肢 3不正解
- イは正しいが、ウはビタミンB1の機能表示(炭水化物からのエネルギー産生)なので誤り。
- 選択肢 4不正解
- アは正しいが、ウとエが誤っているので合わない。
- 選択肢 5不正解
- アとイは正しいが、エが誤っているので合わない。
覚えるポイント
- ビタミンB1は炭水化物からのエネルギー産生、B6はたんぱく質からのエネルギー産生、ビオチンは皮膚粘膜維持です。
間違えやすいところ
- ビタミンB1とB6がはたらく相手(B1=炭水化物、B6=たんぱく質)は取り違えやすいので注意しよう。
出題の前提:食品表示基準および手引き第4章「保健機能食品等の表示」に基づく。
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.35 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
薬局の定義・役割・認定制度
薬事関係法規・制度 · 薬局の定義 / 医療法 / 登録販売者の業務範囲 / 地域連携薬局
薬局に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 医薬品医療機器等法において、薬局とは、「薬剤師が販売又は授与の目的で調剤の業務並びに薬剤及び医薬品の適正な使用に必要な情報の提供及び薬学的知見に基づく指導の業務を行う場所(その開設者が併せ行う医薬品の販売業に必要な場所を含む。)」と定義されている。 イ 薬剤師法(昭和35年法律第146号)により、調剤を実施する薬局は、医療提供施設として位置づけられている。 ウ 薬局において、登録販売者は、一般用医薬品のうち第二類医薬品又は第三類医薬品に分類されたものの販売等に関しては、購入者等への情報提供や相談対応を行うことができる。 エ 地域連携薬局とは、医師若しくは歯科医師又は薬剤師が診療又は調剤に従事する他の医療提供施設と連携し、薬剤の適正な使用の確保のために必要な機能を有し、傷病の区分ごとにその所在地の都道府県知事の認定を受けた薬局のことである。
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解答
3
解説
薬局は、調剤や医薬品の販売・情報提供を行う場所として医薬品医療機器等法に定められている。医療提供施設として位置づけるのは医療法だ。認定薬局には、他の施設と連携する「地域連携薬局」と、がんなどの傷病の区分ごとに高度な薬学管理をする「専門医療機関連携薬局」がある。
解き方
- 医薬品医療機器等法第2条第12項の薬局の定義を確かめ、アが正しいと判断する。
- 医療提供施設と定めるのは「医療法」で、薬剤師法ではないので、イは誤りと判断する。
- 登録販売者は第二類・第三類医薬品の販売や情報提供ができるので、ウは正しいと判断する。
- 「傷病の区分ごとに」認定されるのは専門医療機関連携薬局で、地域連携薬局ではないので、エは誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- イは薬剤師法ではなく「医療法」で医療提供施設とされているので誤り。
- 選択肢 2不正解
- イは医療法の部分が誤り、ウは正しい、エは専門医療機関連携薬局の説明なので誤り。
- 選択肢 3正解
- ア(正)、イ(誤)、ウ(正)、エ(誤)で、これが正しい組み合わせだ。
- 選択肢 4不正解
- アは医薬品医療機器等法第2条第12項の規定と完全に一致していて正しいので合わない。
- 選択肢 5不正解
- アは正しいが、エは地域連携薬局ではなく専門医療機関連携薬局の説明なので合わない。
覚えるポイント
- 薬局を「医療提供施設」として位置づけている法律は薬剤師法ではなく「医療法」です。
間違えやすいところ
- 「地域連携薬局」と「専門医療機関連携薬局(傷病の区分ごとに認定)」は、はたらきと要件を混同しやすいので注意しよう。
出題の前提:医薬品医療機器等法第2条第12項、第6条の2、第6条の3、医療法第1条の2に基づく。
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.36 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
店舗販売業の管理・許可基準
薬事関係法規・制度 · 店舗管理者の意見尊重 / 店舗販売業許可の有効期間 / 店舗管理者の要件 / 分割販売
店舗販売業に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 ア 店舗販売業者は、その店舗における店舗管理者の意見を尊重するとともに、法令遵守のために措置を講ずる必要があるときは、当該措置を講じ、かつ、講じた措置の内容(措置を講じない場合は、その旨及びその理由)を記録し、これを適切に保存しなければならない。 イ 店舗販売業の許可は、6年ごとにその更新を受けなければ、その期間の経過によって、その効力を失う。 ウ 薬剤師が店舗管理者であり、要指導医薬品若しくは第一類医薬品を販売し、若しくは授与する店舗販売業で登録販売者として一定の期間従事した者は、店舗管理者を補佐する薬剤師を置かなくても、要指導医薬品を販売する店舗の管理者になることができる。 エ 店舗販売業の許可を受けた店舗においては、薬剤師が従事している場合に限り、医薬品をあらかじめ小分けし、販売することが認められている。
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解答
1
解説
店舗販売業者は、店舗管理者の法令遵守のための意見を尊重し、講じた措置を記録して保存する義務がある。許可の有効期間は6年だ。要指導医薬品を売る店舗の管理者は必ず薬剤師でなければならない。また、購入者の求めに応じる分割販売以外に、あらかじめ医薬品を小分けして陳列・販売することは認められていない。
解き方
- アの意見を尊重する義務と、講じた措置を記録・保存する義務が正しいと確かめる。
- イの許可の有効期間(6年ごとに更新)が正しいと確かめる。
- ウについて、要指導医薬品を売る店舗の管理者には登録販売者はなれず、薬剤師でなければならないので誤りと判断する。
- エについて、あらかじめ小分けして売ることは認められず、求めに応じた分割販売だけが例外なので誤りと判断する。
- 選択肢 1正解
- アとイはどちらも正しい記述なので正解だ。
- 選択肢 2不正解
- ウは、要指導医薬品を扱う店舗の管理者が必ず薬剤師でなければならないので誤り。
- 選択肢 3不正解
- エは、医薬品をあらかじめ小分けして売ることが認められていないので誤り。
- 選択肢 4不正解
- ウとエはどちらも誤った記述なので合わない。
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覚えるポイント
- 要指導医薬品を販売する店舗の管理者は必ず「薬剤師」でなければなりません(登録販売者は不可)。
間違えやすいところ
- 第一類医薬品を扱う店舗の管理者の要件(一定の要件を満たす登録販売者+補佐の薬剤師)と、要指導医薬品の要件を混同しないようにしよう。
出題の前提:医薬品医療機器等法第24条、第26条、第28条および同法施行規則に基づく。
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.37 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
配置販売業の業務規制と基準
薬事関係法規・制度 · 配置販売業の許可 / 配置員の届出 / 配置販売品目基準 / 許可基準
配置販売業に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 配置販売業者が、店舗による販売又は授与の方法で医薬品を販売等しようとする場合には、別途、薬局の開設又は店舗販売業の許可を受ける必要がある。 イ 配置販売業者又はその配置員は、医薬品の配置販売に従事しようとするときは、配置販売業者の氏名及び住所、配置販売に従事する者の氏名及び住所並びに区域及びその期間を、あらかじめ、配置販売に従事しようとする区域の都道府県知事に届け出なければならない。 ウ 配置販売業者は、一般用医薬品のうち経年変化が起こりにくいこと等の基準(配置販売品目基準(平成21年厚生労働省告示第26号))に適合するもの以外の医薬品を販売してはならない。 エ 都道府県知事は、許可を受けようとする区域において適切に医薬品の配置販売をするために必要な基準(薬局並びに店舗販売業及び配置販売業の業務を行う体制を定める省令(昭和39年厚生省令第3号)第3条)が整っていないとき、又は申請者が薬事に関する法令等に違反し一定期間を経過していないときなどには、許可を与えないことができる。
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解答
1
解説
配置販売業は、医薬品をあらかじめ預けておき、後から代金を精算する売り方だ。店舗で売るには、別に店舗販売業などの許可が必要になる。区域ごとの事前届出、配置販売品目基準への適合、業務体制省令への適合、欠格事由による不許可などが厳しく定められている。
解き方
- ア:配置販売業者が店舗で販売するには別に許可が必要なので正しいと判断する。
- イ:配置販売に従事するときの都道府県知事への事前届出義務を確かめ、正しいと判断する。
- ウ:配置できる品目は「配置販売品目基準」に合う一般用医薬品だけなので正しいと判断する。
- エ:業務体制の基準を満たさない場合や法違反の欠格事由がある場合の不許可規定を確かめ、正しいと判断する。
- 選択肢 1正解
- ア、イ、ウ、エはどれも正しい記述で、これが正しい組み合わせだ。
- 選択肢 2不正解
- イとエも正しい記述なので合わない。
- 選択肢 3不正解
- イとウも正しい記述なので合わない。
- 選択肢 4不正解
- ア、ウ、エも正しい記述なので合わない。
- 選択肢 5不正解
- ア、イ、エも正しい記述なので合わない。
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覚えるポイント
- 配置販売業は都道府県ごとの区域単位で許可され、従事する配置員はあらかじめ知事への届出が必要です。
間違えやすいところ
- 配置販売業では要指導医薬品を扱えず、一般用医薬品でも配置販売品目基準に合うものだけに限られる。
出題の前提:医薬品医療機器等法第30条~第33条、業務体制省令第3条に基づく。
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.38 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
薬局における薬剤師不在時間の取扱い
薬事関係法規・制度 · 薬剤師不在時間 / 調剤室の閉鎖 / 陳列区画の閉鎖 / 掲示事項
薬局における薬剤師不在時間(医薬品医療機器等法施行規則第1条第2項第2号)に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 薬剤師不在時間とは、開店時間のうち、当該薬局において調剤に従事する薬剤師が当該薬局以外の場所において業務を行うため、やむを得ず、かつ、一時的に当該薬局において薬剤師が不在となる時間のことをいう。 イ 学校薬剤師の恒常的な業務により薬剤師が不在となる時間は、薬剤師不在時間として認められる。 ウ 薬剤師不在時間内において、薬局開設者は調剤室の閉鎖に加え、要指導医薬品又は第一類医薬品の陳列区画を閉鎖しなければならない。ただし、鍵をかけた陳列設備にそれらを陳列する場合はこの限りでない。 エ 薬局開設者は、薬剤師不在時間内に調剤室を閉鎖すれば、調剤に従事する薬剤師が不在のため調剤に応じることができない旨等を当該薬局の見やすい場所に掲示する必要はない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
「薬剤師不在時間」とは、やむを得ず一時的に、調剤に従事する薬剤師が不在になる時間のことだ。学校薬剤師の仕事のような、あらかじめ決まっている恒常的な不在は含まれない。不在の間は、調剤室の閉鎖、要指導・第一類医薬品の陳列区画の閉鎖(または鍵付き設備への保管)、調剤に応じられない旨の掲示が義務だ。
解き方
- ア:施行規則の薬剤師不在時間の定義に合っているので正と判断する。
- イ:学校薬剤師の仕事など、あらかじめ決まった恒常的な業務による不在は認められないので誤と判断する。
- ウ:調剤室の閉鎖と要指導・第一類の陳列区画の閉鎖(鍵付き設備は例外)は義務なので正と判断する。
- エ:調剤に応じられない旨や不在時間を、薬局の見やすい場所に掲示する義務があるので誤と判断する。
- 選択肢 1不正解
- イは恒常的な業務による不在が認められないので誤り、エは掲示義務があるので誤り。
- 選択肢 2正解
- ア(正)、イ(誤)、ウ(正)、エ(誤)で、これが正しい組み合わせだ。
- 選択肢 3不正解
- ウは正しい規定(調剤室の閉鎖と陳列区画の閉鎖・施錠)なので合わない。
- 選択肢 4不正解
- アは正しいが、イが誤っているので合わない。
- 選択肢 5不正解
- アは正しい記述だが、エが誤っているので合わない。
覚えるポイント
- 薬剤師不在時間であっても、調剤室と要指導・第一類医薬品売場の閉鎖、およびその旨の掲示が必須です。
間違えやすいところ
- あらかじめ予定されている学校薬剤師の定期的な出務などは、「やむを得ず一時的な不在」とは認められない。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第1条第2項第2号、第1条の2に基づく。
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.39 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
特定販売におけるホームページの表示事項
薬事関係法規・制度 · 特定販売 / インターネット販売 / ホームページ表示事項
薬局開設者又は店舗販売業者がインターネットを利用して特定販売を行うことについて広告をするとき、ホームページに見やすく表示しなければならない事項として、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
2
解説
インターネットで医薬品を特定販売するときの広告では、店が本当にあることや管理体制、購入者の安全を確かめられるようにする必要がある。そのため、薬局・店舗の外観写真、陳列の状況の写真、管理者の氏名、勤務者の別と氏名、営業時間、医薬品の使用期限などの決められた事項を見やすく表示しなければならない。
解き方
- 医薬品医療機器等法施行規則の別表第1の2にある、特定販売のホームページ表示事項を確かめる。
- 外観写真や陳列状況の写真は必要だが、「情報提供場所の写真」という項目は決められていないと確かめ、2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 店舗管理者(または薬局管理者)の氏名は、決められた表示事項なので正しい。
- 選択肢 2正解
- 必要な写真は「店舗などの主要な外観の写真」と「一般用医薬品の陳列の状況を示す写真」などで、「情報提供場所の写真」は決められていないので誤り。
- 選択肢 3不正解
- 営業時間と、営業時間外に相談できる時間は、決められた表示事項なので正しい。
- 選択肢 4不正解
- 特定販売を行う医薬品の使用期限は、決められた表示事項なので正しい。
- 選択肢 5不正解
- 個人情報を正しく取り扱うための措置は、決められた表示事項なので正しい。
覚えるポイント
- 特定販売サイトの写真表示義務は「店舗の主要な外観の写真」と「陳列の状況を示す写真」です。
間違えやすいところ
- 実店舗の構造設備の基準(情報提供場所など)と混同して、ネットの表示事項にも情報提供場所の写真が必要だと間違えないようにしよう。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則別表第1の2に基づく。
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.39 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
濫用等のおそれのある医薬品の販売規制
薬事関係法規・制度 · 濫用等のおそれのある医薬品 / 確認事項 / 指定成分
濫用等のおそれのあるものとして厚生労働大臣が指定する一般用医薬品(濫用等のおそれのある医薬品)及びその販売に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 ア 当該医薬品を購入しようとする者が、適正な使用のために必要と認められる数量を超えて当該医薬品を購入しようとする場合は、薬局開設者、店舗販売業者又は配置販売業者は、必ずその者の氏名及び住所とその理由を薬剤師又は登録販売者に確認させなければならない。 イ 当該医薬品を購入しようとする者が若年者である場合は、薬局開設者、店舗販売業者又は配置販売業者は、その者の氏名及び年齢を薬剤師又は登録販売者に確認させなければならない。 ウ ブロムヘキシン塩酸塩を有効成分とする総合感冒薬は、濫用等のおそれのある医薬品である。 エ メチルエフェドリンとその水和物及びそれらの塩類を有効成分として含有する製剤は、濫用等のおそれのある医薬品である。
解答・解説を表示
解答
3
解説
厚生労働大臣が指定する濫用等のおそれのある医薬品(エフェドリン、コデイン、ジヒドロコデイン、ブロモバレリル尿素、プソイドエフェドリン、メチルエフェドリンなど)を売るときには、適正な使用数量や購入理由の確認、若年者の氏名・年齢の確認、他店での購入状況の確認などが薬局開設者・店舗販売業者に義務づけられている。配置販売業者は配置販売品目基準により扱えない。
解き方
- 濫用の指定成分(エフェドリン、コデイン、ジヒドロコデイン、ブロモバレリル尿素、プソイドエフェドリン、メチルエフェドリン)を確かめ、エが正しくウ(ブロムヘキシン)が誤りだと判断する。
- 若年者(高校生・中学生など)のときは氏名と年齢を確認する義務を確かめ、イを正しいと判断する。
- アについて、適正な使用に必要な量を超えて購入しようとするときは、その理由を確認させ、さらに氏名と住所の確認が必要な場合が定められている。ただし、規定の言い方や配置販売業者の取り扱い制限などの文脈から、アは当てはまらないと判断する。
- 選択肢 1不正解
- アは記述の要件や文脈が正確でなく誤っているので合わない。
- 選択肢 2不正解
- ウのブロムヘキシン塩酸塩は去痰成分で、濫用等のおそれのある医薬品の指定成分ではないので誤り。
- 選択肢 3正解
- イ(若年者への氏名・年齢の確認)とエ(メチルエフェドリンが指定成分に当たる)が正しいので正解だ。
- 選択肢 4不正解
- ウが誤り(ブロムヘキシン塩酸塩は指定成分に当たらない)なので合わない。
覚えるポイント
- 濫用等のおそれのある医薬品の指定成分:エフェドリン、コデイン、ジヒドロコデイン、ブロモバレリル尿素、プソイドエフェドリン、メチルエフェドリン。
間違えやすいところ
- 去痰成分のブロムヘキシン塩酸塩と、鎮静成分のブロモバレリル尿素は名前が似ていて混同しやすいので注意しよう。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第15条の2、厚生労働省告示第252号に基づく。
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.40 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
薬局及び店舗販売業における医薬品の陳列方法
薬事関係法規・制度 · 医薬品の陳列 / 要指導医薬品 / 第一類医薬品 / 指定第二類医薬品
薬局及び店舗販売業における医薬品の陳列方法に関する記述について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。なお、各陳列区画及び設備は薬局等構造設備規則で規定されるものとする。 ア 一般用医薬品は、原則リスク区分ごとに陳列する必要があるが、情報提供を行うための設備内に陳列する場合は、その限りでない。 イ 鍵をかけた陳列設備に第一類医薬品を陳列する場合、第一類医薬品陳列区画の内部に陳列する必要はない。 ウ 指定第二類医薬品は、情報提供を行うための設備から7メートル以内の範囲に陳列しなければならないが、薬剤師が販売する場合は、その限りでない。 エ 要指導医薬品は、要指導医薬品陳列区画の内部の陳列設備、鍵をかけた陳列設備、又は要指導医薬品を購入しようとする者等が直接手の触れられない陳列設備に陳列しなければならない。
解答・解説を表示
解答
4
解説
一般用医薬品はリスク区分ごとに分けて陳列します。第一類医薬品や要指導医薬品は、購入者がすぐ手に取れないよう専用の区画や鍵をかけた設備に置きます。指定第二類医薬品は情報提供の設備から7メートル以内に置き、販売する人が誰であってもこの決まりは変わりません。
解き方
- 記述アは、情報提供を行う設備の中でもリスク区分を分けて陳列する決まりなので「誤」と判断します。
- 記述イは、鍵をかけた設備に置けば第一類医薬品陳列区画の内側でなくてもよいので「正」と判断します。
- 記述ウは、薬剤師が販売する場合でも7メートル以内という決まりは免除されないので「誤」と判断します。
- 記述エは、要指導医薬品の置き方の決まりとして正しいので「正」と判断し、「誤・正・誤・正」の選択肢4を選びます。
- 選択肢 1不正解
- アを正、エを誤としている点が間違いです。
- 選択肢 2不正解
- アを正、イを誤、ウを正としている点が間違いです。
- 選択肢 3不正解
- ウを正、エを誤としている点が間違いです。
- 選択肢 4正解
- ア誤・イ正・ウ誤・エ正の組み合わせなので正しいです。
- 選択肢 5不正解
- イを誤、ウを正、エを誤としている点が間違いです。
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覚えるポイント
- 指定第二類医薬品は情報提供を行うための設備から7メートル以内の範囲に陳列する義務があります。
間違えやすいところ
- 薬剤師など専門家が販売する場合でも、陳列の距離の決まりは緩くなりません。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則及び薬局等構造設備規則の陳列基準に基づく出題
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.41 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
要指導医薬品又は第一類医薬品の販売記録事項
薬事関係法規・制度 · 特定販売 / 販売記録 / 要指導医薬品 / 第一類医薬品
店舗販売業者が要指導医薬品又は第一類医薬品を販売したとき、必ず書面に記載し、2年間保存しなければならない事項として、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
5
解説
要指導医薬品や第一類医薬品を販売したときは、決められた事項を書面に書き、2年間保存しなければなりません。購入者の連絡先は「確認に努める」だけの努力義務で、書面への記載や保存は必須ではありません。
解き方
- 書面に必ず書いて2年間保存する事項(品名、数量、販売日時、情報提供をした薬剤師の氏名、確認した結果、販売した薬剤師の氏名)を確かめます。
- 選択肢1から4は、すべて書面に書いて保存することが法律で決められている事項です。
- 選択肢5の購入者の連絡先は「確認に努める」努力義務であり、記載や保存は必要ないので誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 数量は書面に必ず書き2年間保存する決められた事項です。
- 選択肢 2不正解
- 販売した日時は書面に必ず書き2年間保存する決められた事項です。
- 選択肢 3不正解
- 情報提供をした薬剤師の氏名は書面に必ず書き保存する事項です。
- 選択肢 4不正解
- 販売した薬剤師の氏名は書面に必ず書き保存する事項です。
- 選択肢 5正解
- 購入者の連絡先は確認に努めるだけで、記載や保存は必須ではありません。

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覚えるポイント
- 要指導医薬品・第1類医薬品の販売記録の保存期間は2年間であり、連絡先の確認は努力義務です。
間違えやすいところ
- 連絡先の確認は努力義務です。書面への記載や2年間の保存が必要な事項と混同しないようにしましょう。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第158条等の販売記録保存義務規定に基づく出題
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.41 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品の販売広告及び販売方法
薬事関係法規・制度 · 医薬品の広告規制 / 適正広告基準 / 抱き合わせ販売 / 景品類の提供
医薬品の販売広告及び販売方法に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア 商品名を連呼する音声広告等、医薬品が不必要な人にまで使用を促したり、安易な使用を促したりするおそれがあるものについては、保健衛生上の観点から必要な監視指導が行われている。 イ 医師が推薦している旨の広告については、事実に基づくものであれば認められている。 ウ 医薬品と他の物品(救急絆創膏、ガーゼ等)を組み合わせて販売又は授与する場合は、組み合わせた医薬品について、購入者等に対して情報提供を十分に行える程度の範囲内であり、かつ、組み合わせることに合理性が認められるものでなければならない。 エ キャラクターグッズ等の景品類を提供して医薬品を販売することは、不当景品類及び不当表示防止法(昭和37年法律第134号)の限度内であれば認められている。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品は命に関わるため、買いたい気持ちを過度にあおる広告や医師などの推薦広告は強く制限されています。推薦広告は事実に基づいていても禁止です。物品との組み合わせ販売や景品類の提供は、安易な使用を促さず法律の範囲内であれば認められます。
解き方
- 記述アは、商品名を連呼するなど安易な使用を促す広告への監視指導の話なので「正」と判断します。
- 記述イは、医師などの推薦広告が事実に基づいていても原則禁止なので「誤」と判断します。
- 記述ウは、医薬品と他の物品を組み合わせて売るときの条件の話で正しいので「正」と判断します。
- 記述エは、景品類の提供が景品表示法の範囲内なら認められるので「正」と判断し、「正・誤・正・正」の選択肢2を選びます。
- 選択肢 1不正解
- イを正、ウを誤としている点が間違いです。
- 選択肢 2正解
- ア正・イ誤・ウ正・エ正の組み合わせなので正しいです。
- 選択肢 3不正解
- エを誤としている点が間違いです。
- 選択肢 4不正解
- アを誤、イを正としている点が間違いです。
- 選択肢 5不正解
- ア、ウ、エを誤としている点が間違いです。
覚えるポイント
- 医師や薬剤師等の専門家による推薦広告は、事実であっても一切認められません。
間違えやすいところ
- 「本当のことなら推薦広告はよい」と間違えやすいですが、事実であっても禁止されています。
出題の前提:医薬品等適正広告基準及び薬事監視指導指針に基づく出題
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.42 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品に関する苦情・相談と行政庁による監視指導
薬事関係法規・制度 · 苦情・相談窓口 / 国民生活センター / 薬事監視員 / 監視指導
一般の生活者からの医薬品の苦情及び相談並びに行政庁による監視指導に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア 医薬品の販売関係の業界団体・職能団体においては、一般用医薬品の販売等に関する苦情を含めた様々な相談を購入者等から受け付ける窓口を設置し、業界内における自主的なチェックと自浄的是正を図る取り組みがなされている。 イ 独立行政法人国民生活センターは、寄せられた苦情等の内容から、薬事に関する法令への違反、不遵守につながる情報が見出された場合に、行政庁とともに立入検査等によって事実関係を確認のうえ、必要な指導、処分等を行っている。 ウ 消費者団体等の民間団体は、一般の生活者からの苦情等が寄せられるが、生活者に代わって行政庁への通報を行うことはできない。 エ 行政庁の監視指導において、行政庁が命ずる薬事監視員の質問に、薬剤師や登録販売者が正当な理由なく答弁しなかったり、虚偽の答弁を行ったりした場合には、罰則が定められている。
解答・解説を表示
解答
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解説
消費者の苦情や相談は、業界団体の窓口や消費生活センターなどに寄せられます。立入検査や行政処分を行えるのは厚生労働大臣や都道府県知事などの行政庁です。薬事監視員の質問に正当な理由なく答えない場合や、うその答弁をした場合には罰則があります。
解き方
- 記述アは、業界団体が自主的に相談窓口を設けて改善に取り組む話なので「正」と判断します。
- 記述イは、立入検査や処分の権限は行政庁にあり、国民生活センターが行政庁と一緒に行うものではないので「誤」と判断します。
- 記述ウは、民間団体が生活者に代わって行政庁に通報することはできるので「誤」と判断します。
- 記述エは、薬事監視員の質問への拒否やうその答弁に罰則があるので「正」と判断し、「正・誤・誤・正」の選択肢2を選びます。
- 選択肢 1不正解
- イとウを正、エを誤としている点が間違いです。
- 選択肢 2正解
- ア正・イ誤・ウ誤・エ正の組み合わせなので正しいです。
- 選択肢 3不正解
- アを誤、イを正としている点が間違いです。
- 選択肢 4不正解
- アを誤、イを正、エを誤としている点が間違いです。
- 選択肢 5不正解
- アを誤、ウを正、エを誤としている点が間違いです。
覚えるポイント
- 独立行政法人国民生活センターには、立入検査や行政処分の権限はありません。
間違えやすいところ
- 薬事監視員の質問にうそを言ったり、立入検査を拒んだりすると、法律の罰則が科されます。
出題の前提:医薬品医療機器等法第69条(立入検査等)及び関連する行政監視指導体制に基づく出題
出典:福岡県『2025年度 福岡県 後半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] p.43 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
2025年度 福岡県 後半
参照した公式資料
福岡県が公開した2025年度 福岡県 後半の問題・解答資料です。
- 令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.32MB] ↗ — www.pref.fukuoka.lg.jp(PDF・43ページ)
- 令和7年度福岡県登録販売者試験正答(午前の部および午後の部) [PDFファイル/81KB] ↗ — www.pref.fukuoka.lg.jp(PDF・2ページ)
- 令和7年度福岡県登録販売者試験における不適正問題の取扱いについて [PDFファイル/136KB] ↗ — www.pref.fukuoka.lg.jp(PDF・1ページ)

