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2025年度 福岡県 前半の概要
医薬品の本質と法的責任
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の定義 / 製造物責任法 / 適正使用
医薬品の定義、性質及び法的責任に関する次の記述(ア~エ)の正誤の組み合わせとして、適切なものを1つ選びなさい。 ア 医薬品は、人の疾病の診断、治療若しくは予防に使用されること、又は人の身体の構造や機能に影響を及ぼすことを目的としている。 イ 人体に対して使用されない医薬品は、人の健康に影響を与えることはない。 ウ 一般用医薬品として販売される製品は、製造物責任法(平成6年法律第85号)の対象である。 エ 医療用医薬品と比較すれば保健衛生上のリスクが相対的に低いと考えられる一般用医薬品であっても、科学的な根拠に基づく適切な理解や判断によって適正な使用が図られる必要がある。
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解答
2
解説
医薬品は人の命や健康に直接えいきょうを与えるものです。だから、体に直接使わない殺虫剤や体外診断用の薬でも、生活環境や健康管理を通して人の健康にえいきょうします。製造物責任法(PL法)の対象にもなります。
解き方
- 各記述(ア~エ)が法律上どう位置づけられるか、医薬品の基本の考え方から正しいか間違いかを判定する。
- イが間違いで、ア・ウ・エが正しいことをたしかめ、あてはまる選択肢2をさがす。
- 選択肢 1不正解
- 記述イが「正」になっているので間違いです。体に直接使わない殺虫剤なども健康被害を起こすことがあります。
- 選択肢 2正解
- アは医薬品医療機器等法の目的に合い正しく、イは体に直接使わない薬もえいきょうし得るので間違い、ウはPL法の対象で正しく、エも適正使用の要件として正しいので正解です。
- 選択肢 3不正解
- 記述ウとエが「誤」になっているので間違いです。一般用医薬品も製造物責任法の対象で、適正使用の判断も欠かせません。
- 選択肢 4不正解
- 記述アが「誤」、イが「正」になっているので間違いです。
- 選択肢 5不正解
- 記述アが「誤」、イが「正」になっているので間違いです。
覚えるポイント
- 医薬品は人体に直接使わないもの(殺虫剤・検査薬等)でも人の健康に影響を与える
- 一般用医薬品も製造物責任法(PL法)の対象となる
間違えやすいところ
- 体に使わない殺虫剤や体外診断用医薬品は健康被害と関係ないと思い込みやすい
出題の前提:医薬品医療機器等法第2条第1項、手引き第1章「医薬品の本質」
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.3 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品の基準(GLP・GCP・GPSP・GVP)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · GLP / GCP / GPSP / GVP / リスク評価
医薬品のリスク評価や市販後管理の基準に関する次の記述(ア~エ)の正誤の組み合わせとして、正しいものを1つ選びなさい。 ア Good Laboratory Practice(GLP)とは、ヒトを対象とした臨床試験の実施の基準のことである。 イ Good Clinical Practice(GCP)とは、医薬品の安全性に関する非臨床試験の基準のことである。 ウ Good Post-marketing Study Practice(GPSP)とは、医薬品の製造販売後安全管理の基準のことである。 エ Good Vigilance Practice(GVP)とは、医薬品の製造販売後の調査及び試験の実施の基準のことである。
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解答
5
解説
医薬品の安全と有効性を守るために、非臨床試験のGLP、臨床試験のGCP、製造販売後安全管理のGVP、製造販売後調査等のGPSPという基準があります。英語の頭文字と役割を正しく対応させることが大切です。
解き方
- GLP(動物などを使う非臨床試験の基準)とGCP(人を対象にした臨床試験の基準)が入れかわっていることを確認する(ア・イとも間違い)。
- GPSP(製造販売後調査・試験の基準)とGVP(安全管理の基準)が入れかわっていることを確認する(ウ・エとも間違い)。
- すべて「誤」になっている選択肢5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- GLPは非臨床試験の基準で、GCPが臨床試験の基準なので、ア・イとも間違いです。
- 選択肢 2不正解
- ア、ウ、エのすべてで基準の説明が入れかわっているので間違いです。
- 選択肢 3不正解
- アとウで基準の対応が逆になっているので間違いです。
- 選択肢 4不正解
- イ、ウ、エのいずれも別の基準の説明と入れかわっているので間違いです。
- 選択肢 5正解
- アはGLPとGCP、ウはGPSPとGVPの内容が入れかわり、記述がすべて間違いなので正解です。
覚えるポイント
- GLP:Laboratory=非臨床(安全性試験)の基準
- GCP:Clinical=臨床試験の基準
- GVP:Vigilance=製造販売後「安全管理」の基準
- GPSP:Post-marketing Study=製造販売後「調査及び試験」の基準
間違えやすいところ
- GVP(安全管理)とGPSP(調査・試験)の区別があいまいになり、混同しやすい
出題の前提:医薬品医療機器等法に基づく各基準省令、手引き第1章「医薬品の安全性」
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.4 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
用量-反応関係と薬物の毒性指標
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 用量-反応関係 / LD50 / 中毒量・致死量
医薬品のリスク評価に関する次の記述(ア~エ)の正誤の組み合わせとして、正しいものを1つ選びなさい。 ア 医薬品の効果とリスクは、用量と作用強度の関係(用量-反応関係)に基づいて評価される。 イ 治療量を超えた量の医薬品を単回投与した後には毒性が発現するおそれがあるが、少量の医薬品を長期投与する場合には毒性が発現するおそれはない。 ウ 投与量と効果又は毒性の関係は、薬物用量の増加に伴い、治療量上限を超えると、やがて効果よりも有害反応が強く発現する「中毒量」となり、「最小致死量」を経て「致死量」に至る。 エ LD50は、ヒトを対象とした臨床試験で求められ、薬物の毒性の指標として用いられる。
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解答
3
解説
薬の効果と毒性は用量-反応関係で考えます。少量でも長く使い続けると慢性の毒性が出ることがあります。半数致死量(LD50)は急性毒性の強さを示す値で、動物実験で測り、人の臨床試験で測ることはありません。
解き方
- 記述ア(用量-反応関係)とウ(中毒量・致死量への移り変わり)が正しいことを確認し「正」と判定する。
- 記述イ(長く使っても毒性は出ない)とエ(人で致死量を調べる)がおかしいことを確認し「誤」と判定する。
- 「正・誤・正・誤」の組み合わせである選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 少量を長く使い続けても、体にたまって毒性が出ることがあるのでイは間違いです。
- 選択肢 2不正解
- LD50を人の臨床試験で求めることは倫理的にできず、動物実験などで求めるのでエは間違いです。
- 選択肢 3正解
- アとウは正しく、イは慢性の毒性を見落としているので間違い、エは人ではなく動物で測るので間違いです。
- 選択肢 4不正解
- 医薬品の評価は用量-反応関係で行うので、記述アは「正」です。
- 選択肢 5不正解
- アとウが正しいので、すべて誤りとするこの肢はふさわしくありません。
覚えるポイント
- 少量であっても長期投与により慢性毒性や有害事象が発現する可能性がある
- LD50(半数致死量)は動物実験で測定される急性毒性指標である
間違えやすいところ
- 「少量だから長期間でも安心」と思い込んでしまう点に注意する
出題の前提:手引き第1章「医薬品のリスク評価」
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.5 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
健康食品の分類と安全性・相互作用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 保健機能食品 / 特定保健用食品 / 機能性表示食品 / 健康被害
健康食品に関する次の記述(ア~エ)の正誤の組み合わせとして、正しいものを1つ選びなさい。 ア 保健機能食品は、一定の基準のもと健康増進の効果等を表示することが許可された健康食品である。 イ 特定保健用食品は、事業者の責任で科学的根拠をもとに疾病に罹患していない者の健康維持及び増進に役立つ機能を、商品のパッケージに表示するものとして国に届出された商品である。 ウ いわゆる健康食品は、食品であるため摂取しても安全で、健康被害が生じるおそれはない。 エ いわゆる健康食品は、医薬品との相互作用を起こすことはないため、一般用医薬品の販売時に健康食品の摂取の有無について確認する必要はない。
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解答
3
解説
健康食品のうち、安全性や有効性の機能を表示できるものを「保健機能食品」(特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品)といいます。特定保健用食品は国の個別審査・許可が必要で、事業者の責任で国に届け出るのは機能性表示食品です。健康食品でも、とりすぎの危険や医薬品との相互作用があります。
解き方
- 記述アが保健機能食品をまとめた定義として正しいことを確認する。
- 記述イが特定保健用食品(個別の許可)ではなく機能性表示食品(届出)の説明だと見抜く(間違い)。
- 記述ウとエの「健康被害はない・相互作用はない」という言い過ぎを間違いと判断する。
- 正・誤・誤・誤の組み合わせである3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- イ、ウ、エのいずれもまちかった内容を含んでいるので間違いです。
- 選択肢 2不正解
- イは機能性表示食品の説明で、エも健康食品と医薬品の相互作用を打ち消しているので間違いです。
- 選択肢 3正解
- アは正しく、イは機能性表示食品の説明、ウは健康被害があり得ることを打ち消し、エは相互作用を打ち消しており、どれも間違いです。
- 選択肢 4不正解
- アは保健機能食品の定義として正しく、イは事業者の責任で届け出る機能性表示食品の説明なので間違いです。
- 選択肢 5不正解
- アは正しく、ウとエは間違いなのでふさわしくありません。
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覚えるポイント
- 特定保健用食品(トクホ):国が有効性や安全性を個別に審査して「許可」
- 機能性表示食品:事業者の責任で科学的根拠を国に「届出」
- 健康食品でも医薬品との相互作用や健康被害は起こり得る
間違えやすいところ
- 特定保健用食品と機能性表示食品の制度の違い(許可制か届出制か)を取り違えやすい
出題の前提:食品表示法、手引き第1章「健康食品」
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.6 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
セルフメディケーションと一般用医薬品の選択
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · セルフメディケーション / 受診勧奨 / ドーピング / 対象者別の制限
一般用医薬品の選択及びセルフメディケーションに関する次の記述(ア~エ)の正誤の組み合わせとして、正しいものを1つ選びなさい。 ア 登録販売者が一般の生活者へ情報提供するにあたり、セルフメディケーションを的確に推進するため、症状が重い場合であっても、医療機関の受診ではなく一般用医薬品による対処を勧めることが適切である。 イ 体調不良や軽度の症状等について一般用医薬品を使用して対処した場合であっても、一定期間若しくは一定回数使用しても症状の改善が見られない又は悪化したときには、医療機関を受診して医師の診療を受ける必要がある。 ウ 一般用医薬品にも使用すればドーピングに該当する成分を含んだものがあるため、登録販売者は、スポーツ競技者から相談があった場合は、専門知識を有する薬剤師などへの確認が必要である。 エ 一般用医薬品で対処可能な症状等の範囲は、医薬品を使用する人によって変わるものであり、例えば、乳幼児や妊婦等では、通常の成人の場合に比べ、その範囲は限られる。
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解答
3
解説
一般用医薬品を使うセルフメディケーションは、軽い不調を自分で手当てするものです。症状が重いときやよくならないときは、すぐに受診をすすめる必要があります。スポーツ選手へのドーピングへの配慮や、子ども・妊婦への慎重な判断も求められます。
解き方
- 記述アは、症状が重いときの受診勧奨の原則に反するので「誤」と判定する。
- 記述イ(よくならないときの受診)、ウ(ドーピングの確認)、エ(人による適用範囲の違い)をそれぞれ「正」と判定する。
- 「誤・正・正・正」となる選択肢3をさがす。
- 選択肢 1不正解
- 記述アが間違いなのでふさわしくありません。症状が重いときは医薬品での対処をすすめず、受診をすすめます。
- 選択肢 2不正解
- アが「正」、イとウが「誤」とされているので間違いです。
- 選択肢 3正解
- アは受診をすすめるべき状況なので間違い、イ・ウ・エは適切なセルフメディケーション支援の観点から正しいので正解です。
- 選択肢 4不正解
- ウ(ドーピングの確認の必要性)とエ(乳幼児・妊婦の範囲の制限)が「誤」になっているのでふさわしくありません。
- 選択肢 5不正解
- イとエが「誤」になっているのでふさわしくありません。
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覚えるポイント
- 症状が重いときや改善が見られないときは速やかに医療機関の受診を勧める(受診勧奨)
- 一般用医薬品にもドーピング禁止物質(エフェドリン類等)が含まれる場合がある
間違えやすいところ
- セルフメディケーションを「どんな症状でも医薬品を売って対処すること」と広げすぎないこと
出題の前提:手引き第1章「適切な医薬品選択と受診勧奨」
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.7 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品の副作用の定義と特徴
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · WHOの定義 / 副作用の自覚症状 / 使用中止の判断
医薬品の副作用に関する次の記述(ア~エ)の正誤の組み合わせとして、正しいものを1つ選びなさい。 ア 世界保健機関(WHO)の定義によれば、疾病の予防のために人に通常用いられる量で発現する医薬品の有害かつ意図しない反応は、医薬品の副作用ではないとされている。 イ 眠気や口渇等の比較的よく見られる症状は副作用とはされないが、日常生活に支障を来す程度の健康被害を生じる重大なものは副作用とされる。 ウ 一般用医薬品は、重大な副作用の兆候が現れたときでも、使用中断による不利益を回避するため、基本的に使用を継続することが必要である。 エ 副作用は、血液や内臓機能への影響等のように、明確な自覚症状として現れないことがある。
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解答
5
解説
WHOの定義では、副作用とは「医薬品をふつうに使う量で出る、有害で意図しない反応」で、予防のための使用でも同じです。ねむけや口のかわきのような軽い症状も副作用にふくまれます。重大な副作用のきざしが出たら、すぐに使うのをやめる必要があります。血液や肝臓の異常のように、初期には自分で気づきにくいものもあります。
解き方
- 記述アは、WHOの定義に照らして「副作用ではない」という部分を間違いと判定する。
- 記述イは、ねむけや口のかわきも副作用にふくまれるので間違いと判定する。
- 記述ウは、重大な副作用のきざしのときはすぐ使うのをやめるべきなので間違いと判定する。
- 記述エは、自分で気づきにくい副作用があることを確認し正と判定する。
- 組み合わせが「誤・誤・誤・正」となる選択肢5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- ア、イ、ウのいずれもまちかった記述なのでふさわしくありません。
- 選択肢 2不正解
- アとイが「正」とされているので間違いです。
- 選択肢 3不正解
- アが「正」、エが「誤」になっているのでふさわしくありません。
- 選択肢 4不正解
- イとウが「正」、エが「誤」になっているのでふさわしくありません。
- 選択肢 5正解
- ア・イ・ウは副作用の定義や対処法に反するので間違い、エは自分で気づきにくい副作用の特徴を正しく述べているので正解です。
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覚えるポイント
- WHO定義:通常用いられる量で発現する有害かつ意図しない反応(予防や診断時も含む)
- 眠気や口渇のような日常的で軽微な症状もすべて副作用である
- 重大な副作用の兆候があれば直ちに使用を中止する
間違えやすいところ
- ねむけや口のかわきはよくあることだから副作用ではないと思い込む誤り
出題の前提:WHO定義、手引き第1章「医薬品の副作用」
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.8 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
一般用医薬品の適正使用と乱用・依存
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 適正使用 / 薬物依存 / 乱用 / 専門家の関与
一般用医薬品の適正使用に関する次の記述(ア~エ)の正誤の組み合わせとして、正しいものを1つ選びなさい。 ア 一般用医薬品の場合、その使用を判断する主体が一般の生活者であることから、その適正な使用を図っていく上で、販売時における専門家の関与が重要である。 イ 手軽に入手できる一般用医薬品では、長期連用しても精神的な依存が起こることはない。 ウ 便秘薬や総合感冒薬、解熱鎮痛薬などは長期連用すれば、その症状を抑えていることで重篤な疾患の発見が遅れたり、肝臓や腎臓などを傷めたりする可能性もある。 エ 医薬品を本来の目的以外の意図で、定められた用量を意図的に超えて服用したり、みだりに他の医薬品や酒類と一緒に摂取したりするといった乱用がなされると、過量摂取による急性中毒を生じる危険性が高くなる。
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解答
3
解説
一般用医薬品は生活者が自分で判断して使うので、専門家による適切な情報提供と注意よびかけが欠かせません。せき止めや痛み止めなどの成分には依存性をもつものがあり、使いすぎや長く使い続けることで、精神的な依存・体の依存ができたり、臓器を傷めたりするおそれがあります。
解き方
- 記述ア(専門家がかかわる重要性)を正と判定する。
- 記述イ(一般用医薬品の依存性を打ち消す)は、乱用などの実態から見て誤と判定する。
- 記述ウ(長く使うことでもとの病気の見落としや臓器の障害)を正と判定する。
- 記述エ(乱用による急性中毒の危険)を正と判定する。
- 「正・誤・正・正」となる選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述イが「正」になっているので間違いです。一般用医薬品でも精神的な依存が起きることがあります。
- 選択肢 2不正解
- イが「正」、ウとエが「誤」になっているので間違いです。
- 選択肢 3正解
- ア・ウ・エは適正使用・乱用防止の観点から正しく、イは一般用医薬品でも依存が起き得るので間違いであり、この肢が正解です。
- 選択肢 4不正解
- アが「誤」、イが「正」になっているのでふさわしくありません。
- 選択肢 5不正解
- アとウが「誤」になっているのでふさわしくありません。
覚えるポイント
- 一般用医薬品でも習慣性・依存性のある成分が含まれている製品がある
- 漫然とした長期連用は重篤な疾患の発見の遅れや臓器障害につながる
間違えやすいところ
- 「市販薬(OTC)だから乱用や依存は起きない」という思い込み
出題の前提:手引き第1章「医薬品の不適正な使用と乱用」
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.9 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品の相互作用の仕組みと選択
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 相互作用の機序 / 体内動態 / 適切な医薬品の選択
医薬品の相互作用に関する次の記述(ア~エ)の正誤の組み合わせとして、正しいものを1つ選びなさい。 ア 複数の医薬品を併用した場合、医薬品の作用が増強したり、減弱したりすることを相互作用という。 イ 相互作用を回避するには、ある医薬品を使用している期間やその前後を通じて、その医薬品との相互作用を生じるおそれのある医薬品や食品の摂取を控えなければならないのが通常である。 ウ 一般用医薬品は安全性が比較的高いため、緩和を図りたい症状が明確である場合でも、本人が自覚していない症状に対しても効果が得られるように、様々な症状に合った複数の成分が配合された医薬品を選択することが望ましい。 エ 相互作用は、医薬品が吸収、分布、代謝又は排泄される過程で起こることはなく、医薬品が薬理作用をもたらす部位において起こるものである。
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解答
2
解説
相互作用は、薬が効く場所での競合や強め合いだけでなく、吸収・分布・代謝・排泄という体の中での動き(ADME)のすべての段階で起こります。また、楽にしたい症状がはっきりしているときは、むだな副作用や相互作用をさけるため、目的に合った最小限の成分の薬を選ぶのがよいとされます。
解き方
- 記述ア(相互作用の定義)とイ(服薬の前後もふくめた注意)を正と判定する。
- 記述ウは、症状がはっきりしているときは多成分の合剤ではなく必要最小限の成分を選ぶべきなので誤と判定する。
- 記述エは、吸収・代謝などの体の中の動きでも相互作用が起きるので誤と判定する。
- 「正・正・誤・誤」となる選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述ウが「正」になっているので間違いです。楽にしたい症状がはっきりしているときは、必要最小限の成分の薬を選ぶのが原則です。
- 選択肢 2正解
- アとイは相互作用の定義と回避策として正しく、ウは不要な多成分の薬をすすめているので間違い、エは体の中の動きでの相互作用を打ち消しているので間違いです。
- 選択肢 3不正解
- イが「誤」、ウとエが「正」になっているのでふさわしくありません。
- 選択肢 4不正解
- アが「誤」、エが「正」になっているのでふさわしくありません。
- 選択肢 5不正解
- アとイが正しいので、すべて誤りとするこの肢は間違いです。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 相互作用は薬理作用の部位だけでなく、吸収・分布・代謝・排泄の過程でも発生する
- 緩和したい症状が明確なときは、その症状に適した成分のみが配合された薬を選ぶ
間違えやすいところ
- 「大は小を兼ねる」として、症状が一つでも多くの成分が入った総合薬を選ぶのがよいと思い込みやすい
出題の前提:手引き第1章「他の医薬品や食品との相互作用、飲み合わせ」
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.10 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品と食品の相互作用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 相互作用 / 食品・アルコールとの影響
医薬品と食品の相互作用に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 酒類をよく摂取する者では、肝臓の代謝機能が高まっていることが多く、肝臓での代謝によって産生する物質(代謝産物)に薬効があるものの場合には、作用が強く出ることがある。 イ ハーブを含む食品と生薬成分が配合された医薬品を一緒に摂取すると、生薬成分が配合された医薬品の副作用が増強することがある。 ウ 食品と医薬品の相互作用はしばしば「飲み合わせ」と表現される。 エ 外用薬は、食品によって医薬品の作用や代謝に影響を受けることはない。
解答・解説を表示
解答
1
解説
食品や嗜好品(お酒、カフェイン、ハーブなど)の成分は、医薬品の効き目や副作用に影響することがあります。これらの成分が、薬の吸収・代謝・排泄(体の中で分解され、外へ出るまでの流れ)に関わるためです。その結果、薬が効きにくくなったり、副作用が強く出たりします。
解き方
- お酒をよく飲む人では肝臓の代謝(分解)が高まり、代謝産物に薬効がある薬は作用が強まる点を確認する(アは正)。
- ハーブと生薬成分の飲み合わせ、食品が外用薬に影響するかをそれぞれ確認する(イ・ウは正、エは誤)。
- 選択肢 1正解
- ア・イ・ウは正しく、エは誤りなので、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 2不正解
- ウは正しいですがエが誤りなので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 3不正解
- イとウは正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 4不正解
- アは正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 5不正解
- アとイは正しくエが誤りなので、この組み合わせは間違いです。
答えの内訳
- ア:正
- 日常的に酒類を摂取する人は肝臓の代謝酵素が誘導されて代謝が高まっていることがあり、代謝産物が活性を示す薬物では作用が増強されることがあります。
- イ:正
- ハーブ等の食品成分が生薬成分と同じ薬理作用を有する場合、作用や副作用が増強されるおそれがあります。
- ウ:正
- 食品と医薬品の間で生じる相互作用は、一般に「飲み合わせ」と呼ばれることが多くあります。
- エ:誤
- 外用薬であっても有効成分が皮膚から吸収されて全身循環に移行する場合があり、食品成分により作用や代謝が影響を受けることがあります。
覚えるポイント
- 外用薬でも成分が血中へ移行すれば食品と相互作用を起こす可能性がある。
間違えやすいところ
- 外用薬(塗り薬)なら全身や食品の影響はまったくない、と間違えやすい。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」医薬品の相互作用と食品
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.11 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
小児等の医薬品の使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児の年齢区分 / 生理機能の特徴 / 服薬指導
小児等の医薬品の使用に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 「医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項」において、小児とは、おおよその目安として1歳以上、7歳未満をいう。 イ 小児は、肝臓や腎臓の機能が未発達であるため、医薬品の成分の代謝・排泄に時間がかかり、作用が強く出過ぎることがあるが、副作用がより強く出ることはない。 ウ 小児は、大人と比べて身体の大きさに対して腸が短く、服用した医薬品の吸収率が相対的に低い。 エ 医薬品が喉につかえると、咳き込んで吐き出し苦しむことになり、その体験から乳幼児に医薬品の服用に対する拒否意識を生じさせることがある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
小児は大人と体の仕組みが違うため、薬の効き方も変わり、添付文書の用法・用量を守ることが大切です。小児は肝臓や腎臓が未熟で、薬が体内に残りやすいからです。腸の長さや吸収のしかたも大人と異なります。
解き方
- 小児の年齢の分け方(新生児は4週未満、乳児は1歳未満、幼児は1歳以上7歳未満、小児は7歳以上15歳未満)を確かめる(アは誤)。
- 小児の体の働き(腸の長さと薬の吸収率、肝臓や腎臓が未熟なための副作用の危険)と、薬を飲むときの気持ちを確かめる(イ・ウは誤、エは正)。
- 選択肢 1不正解
- ア、イ、ウがすべて誤りなので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 2不正解
- アとウが誤りで、エは正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 3不正解
- アが誤っているので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 4不正解
- イが誤りで、エは正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 5正解
- ア、イ、ウが誤りで、エだけが正しいので、これが正解です。
答えの内訳
- ア:誤
- 添付文書等の記載要領における年齢区分では、小児はおおよその目安として7歳以上15歳未満を指し、1歳以上7歳未満は「幼児」です。
- イ:誤
- 肝臓や腎臓の機能が未発達であるため、代謝や排泄が遅れて体内にとどまりやすく、作用のみならず副作用も強く現れやすくなります。
- ウ:誤
- 小児は大人と比べて身体の大きさに対して腸が長く、服用した医薬品の吸収率が相対的に高くなります。
- エ:正
- 喉につかえて苦しんだ経験から薬を飲むこと自体を嫌がるようになるため、服用させ方に十分配慮する必要があります。
覚えるポイント
- 小児はおおよそ7歳以上15歳未満。身体の大きさに対して腸が長く吸収率が高い。
間違えやすいところ
- 体が小さいから腸も短くて薬が吸収されにくい、と間違えやすい。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」小児等への配慮
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.12 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
高齢者の医薬品の使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 高齢者の定義 / 嚥下障害 / 生理機能の個人差 / 情報提供
高齢者の医薬品の使用に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを下から1つ選びなさい。 ア 「医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項」において、高齢者とは、おおよその目安として70歳以上をいう。 イ 高齢者は、喉の筋肉が衰えて飲食物を飲み込む力が弱まっている(嚥下障害)場合があり、内服薬を使用する際に喉に詰まらせやすい。 ウ 高齢者の生理機能の衰えの度合いは個人差が小さいので、副作用を生じるリスクの増大の程度を年齢から判断できる。 エ 高齢者によくみられる傾向として、医薬品の説明を理解するのに時間がかかる場合や、細かい文字が見えづらく、添付文書や製品表示の記載を読み取るのが難しい場合があり、情報提供や相談対応において特段の配慮が必要となる。
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解答
3
解説
高齢者への対応では、一人ひとりの体の状態に合わせた配慮が必要です。高齢者は一般に体の働きが低下しますが、その程度には大きな個人差があるためです。食べ物を飲み込む力や、理解・感覚の変化にも気を配ります。
解き方
- 高齢者の年齢の目安は65歳以上であることを確認し、アの「70歳以上」が誤りだと判断する。
- 体の働きの衰えには個人差が大きいことを確認し、ウの「個人差が小さい」が誤りだと判断する。
- イとエが正しい記述だと確認し、正しい組み合わせ(イ、エ)を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- アは高齢者の目安を70歳以上としていて誤りです。
- 選択肢 2不正解
- ア(70歳以上)とウ(個人差が小さい)はどちらも誤りです。
- 選択肢 3正解
- イとエはどちらも正しいので、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 4不正解
- ウは体の働きの低下の個人差を小さいとしていて誤りです。
答えの内訳
- ア:誤
- 添付文書等の記載要領における高齢者とは、おおよその目安として「65歳以上」を指します。
- イ:正
- 加齢に伴い喉の筋肉が衰え嚥下障害を生じやすいため、内服薬が喉につかえたり誤嚥したりする危険があります。
- ウ:誤
- 高齢者の生理機能の衰えの度合いには大きな個人差があるため、暦年齢のみでリスクの程度を一律に判断することはできません。
- エ:正
- 理解力や視力の低下等に配慮し、文字の大きさや平易な言葉遣いなど、個々の状態に応じた丁寧な情報提供が求められます。
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覚えるポイント
- 高齢者のおおよその目安は65歳以上。生理機能低下の個人差は大きい。
間違えやすいところ
- 高齢者の年齢の区切りを、後期高齢者の75歳や70歳と混同しやすい。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」高齢者への配慮
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.13 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品購入者への対応(女性・併用薬)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · プライバシーへの配慮 / 妊婦とビタミンA / 併用薬の確認 / 瀉下薬と子宮収縮
成人女性がドラッグストア(店舗販売業)に来店し、総合感冒薬及び便秘薬(いずれも第二類医薬品)を購入しようと登録販売者のいるレジにやってきた。当該成人女性は購入しようとする医薬品について事前の相談はしていない状況である。この購入者への対応に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 ア 妊娠の有無やその可能性については、購入者等にとって他人に知られたくない場合もあることから、登録販売者が情報提供や相談対応を行う際には、十分に配慮することが必要である。 イ 総合感冒薬に含まれるビタミンCは、妊娠前後の一定期間に通常の用量を超えて摂取すると胎児に先天異常を起こす危険性が高まるとされているため、積極的な情報収集とそれに基づく情報提供が重要である。 ウ 購入者(服用者)が医療機関・薬局で交付された薬剤を使用している場合は、一般用医薬品との併用の可否の判断が困難なことが多いため、その薬剤を処方した医師若しくは歯科医師又は調剤を行った薬剤師に相談するよう説明する。 エ 便秘薬は配合成分やその用量によって流産や早産を誘発するおそれがあるため、積極的な情報収集とそれに基づく情報提供が重要である。
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解答
2
解説
妊娠中の人や他の病院で薬をもらっている人への販売では、赤ちゃんや体への影響、処方薬との飲み合わせに気をつける必要があります。ビタミンAのとり過ぎや、便を出しやすくする薬による子宮の収縮が危険だからです。
解き方
- 妊娠しているかどうかを聞くときは、まわりの人に配慮する必要がある(アは正)。
- とり過ぎると赤ちゃんの奇形の心配があるビタミンはビタミンAで、イの「ビタミンC」は誤りと分かる。
- 病院で出された薬との飲み合わせを確かめ、便秘薬が子宮の収縮を起こす危険を確認する(ウ・エは正)。
- 選択肢 1不正解
- イが誤っているので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 2正解
- ア、ウ、エは正しく、イだけが誤りなので、これが正解です。
- 選択肢 3不正解
- ウとエは正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 4不正解
- アは正しく、イは誤りなので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 5不正解
- アは正しく、イは誤りなので、この組み合わせは間違いです。
答えの内訳
- ア:正
- 妊娠の有無や可能性はプライバシーに関わるため、周囲の状況に配慮しながら適切に確認する必要があります。
- イ:誤
- 妊娠前後の過剰摂取により胎児の奇形(先天異常)リスクが高まるとされているのはビタミンAであり、ビタミンCではありません。
- ウ:正
- 処方薬を使用中の場合は相互作用の専門的評価が必要となるため、処方医や調剤薬剤師への相談を促すのが適切です。
- エ:正
- 刺激性瀉下成分などを含む便秘薬は腸管運動を亢進させて子宮収縮を誘発し、流産・早産を招くおそれがあるため注意が必要です。
覚えるポイント
- 妊娠前後の大量摂取で先天異常リスクがあるのはビタミンA。
間違えやすいところ
- 水に溶けるビタミンCと、油に溶けるビタミンAを混同しやすい。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」妊婦等への配慮
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.14 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
プラセボ効果
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · プラセボ効果の定義 / 望ましい効果と副作用 / 客観的変化 / 暗示効果
プラセボ効果に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 ア 医薬品を使用したときにもたらされる反応や変化には、薬理作用によるもののほか、プラセボ効果によるものが含まれている。 イ プラセボ効果によってもたらされる反応や変化には、望ましいもの(効果)と不都合なもの(副作用)がある。 ウ プラセボ効果は、主観的な変化だけでなく、客観的に測定可能な変化として現れることもあるため、その変化を目的として医薬品を使用することが推奨される。 エ プラセボ効果は、医薬品を使用したこと自体による楽観的な結果への期待(暗示効果)が関与して生じる場合がある。
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解答
2
解説
プラセボ効果は、薬を飲んだという気持ちなどから起こる体と心の反応です。本当に体の数値が変わることもありますが、効果は不確かで偶然に左右されるため、これを目的に薬を使うべきではありません。
解き方
- プラセボ効果の基本と、良い効果と不快な反応の両方があることを確かめる(ア・イは正)。
- プラセボ効果をねらって薬を使うべきかどうかを考える(ウは「推奨される」としているので誤)。
- 思い込みや心の働きが関係することを確かめる(エは正)。
- 選択肢 1不正解
- ウが誤っているので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 2正解
- ア、イ、エは正しく、ウだけが誤りなので、これが正解です。
- 選択肢 3不正解
- イとエは正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 4不正解
- アは正しく、ウは誤りなので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 5不正解
- アとイは正しいので、この組み合わせは間違いです。
答えの内訳
- ア:正
- 医薬品使用による生体の反応には、有効成分本来の薬理作用に加え、プラセボ効果による変化が含まれています。
- イ:正
- プラセボ効果には、症状改善などの望ましい効果だけでなく、不快な症状などの不都合な反応(副作用様症状)も現れます。
- ウ:誤
- プラセボ効果は不確実であり、それを目的として医薬品を使用することは推奨されません(本来の目的に沿った適正使用が必要)。
- エ:正
- 「薬を飲んだから良くなるはずだ」という楽観的な期待や暗示効果、条件づけなどがプラセボ効果に関与します。
覚えるポイント
- プラセボ効果を目的として医薬品を使用することは推奨されない。
間違えやすいところ
- プラセボ効果は良い効果だけで、不快な反応は起きないと思い込みやすい。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」プラセボ効果
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.15 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品の品質と使用期限
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 品質の劣化 / 保管条件 / 使用期限の意義 / 常備薬の販売配慮
医薬品の品質に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 ア 医薬品は、適切な保管・陳列がなされなければ、医薬品の効き目が低下することはあるが、人体に好ましくない作用をもたらす物質を生じることはない。 イ 医薬品は、高温や多湿によって品質の劣化を起こしやすいものが多いが、光(紫外線)による劣化はない。 ウ 医薬品の外箱等に記載されている「使用期限」は、未開封状態で適切に保管された場合に、品質が保持される期限である。 エ 一般用医薬品は、家庭の常備薬として購入されることも多いため、外箱等に記載されている使用期限から十分な余裕をもって販売することは重要である。
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解答
4
解説
医薬品は温度・湿度・光などの影響で品質が落ちたり、体に悪い物質ができたりすることがあります。そのため、正しく保管し、開けていない状態を前提にした使用期限を守ることが大切です。
解き方
- 医薬品が変質して体に悪い物質ができるかどうかを確かめる(アは「生じることはない」としているので誤)。
- 品質が落ちる原因を確かめる(光や紫外線も影響する。イは「劣化はない」としているので誤)。
- 使用期限の意味(開けていない状態で正しく保管した場合)と、販売時の配慮を確かめる(ウ・エは正)。
- 選択肢 1不正解
- アとイが誤りで、ウは正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 2不正解
- アが誤りで、エは正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 3不正解
- イが誤りで、エは正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 4正解
- ア、イが誤りで、ウ、エが正しいので、これが正解です。
- 選択肢 5不正解
- ウは正しいので、この組み合わせは間違いです。
答えの内訳
- ア:誤
- 医薬品が変質すると有効成分の低下だけでなく、有害な分解生成物が生じて人体に悪影響を及ぼすことがあります。
- イ:誤
- 医薬品は熱や湿気だけでなく、光(紫外線)によっても容易に分解・変質を起こすものがあります。
- ウ:正
- 使用期限は「未開封状態」で添付文書に指定された保存条件で保管された場合に品質が保証される期限です。
- エ:正
- 家庭で長期間保管される常備薬としての性質を考慮し、期限に十分なゆとりがある状態で販売することが求められます。
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覚えるポイント
- 使用期限は「未開封状態」で適切に保管された場合の期限である。
間違えやすいところ
- 使用期限は、開けた後でも書いてある日まで品質が保たれると誤解しやすい。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」医薬品の品質
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.16 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
セルフメディケーションと登録販売者の役割
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 情報提供の言葉遣い / 受診勧奨 / セルフメディケーション税制
セルフメディケーションに関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 ア 一般用医薬品の販売等を行う登録販売者は、一般用医薬品等に関する正確で最新の知識を常に修得するよう心がけることが望まれる。 イ 一般用医薬品の情報提供は、使用する人に誤認が生じないよう正確な専門用語を用い、相手によって表現を変えることのないよう注意して行う。 ウ 地域住民の健康相談を受け、一般用医薬品の販売や必要な時は医療機関の受診を勧める業務はセルフメディケーションの推進に欠かせない。 エ 平成29年1月からは、条件を満たした場合にスイッチOTC医薬品の購入の対価について、一定の金額をその年分の総所得金額等から控除するセルフメディケーション税制が導入され、令和4年1月の見直しにより、全ての一般用医薬品が税制の対象となっている。
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解答
3
解説
登録販売者は、新しい知識を持ち、買う人の理解に合わせたやさしい言葉で説明し、必要なら病院に行くよう勧めることで、自分の健康管理を支えます。
解き方
- 学び続ける必要と、病院に行くよう勧める役割を確かめる(ア・ウは正)。
- 伝え方の工夫(むずかしい言葉を避けてやさしく話す)を確かめる(イは「専門用語を使い表現を変えない」としているので誤)。
- セルフメディケーション税制の対象(すべての薬ではなく、決められた成分だけ)を確かめる(エは誤)。
- 選択肢 1不正解
- イは誤り、ウは正しく、エは誤りなので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 2不正解
- エが誤っているので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 3正解
- ア、ウは正しく、イ、エが誤りなので、これが正解です。
- 選択肢 4不正解
- アは正しく、イは誤りなので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 5不正解
- アとウは正しいので、この組み合わせは間違いです。
答えの内訳
- ア:正
- 専門職として適切な相談対応を行うため、常に最新かつ正確な医薬品情報を学習し続けることが求められます。
- イ:誤
- 専門用語をそのまま使うのではなく、相手の理解度や年齢に合わせて平易で分かりやすい表現を用いて説明すべきです。
- ウ:正
- 一般用医薬品での対処のみならず、重篤化を防ぐための適切な受診勧奨もセルフメディケーション推進の重要な柱です。
- エ:誤
- セルフメディケーション税制の対象は特定成分を含む製品等に限定されており、全ての一般用医薬品が対象となっているわけではありません。
覚えるポイント
- 情報提供は専門用語を避け平易に伝える。セルフメディケーション税制の対象は限定されている。
間違えやすいところ
- セルフメディケーション税制が広がって、すべての一般用医薬品が対象になったと間違えやすい。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」セルフメディケーションと登録販売者
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.17 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
アレルギー(過敏反応)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 免疫反応の生体防御 / 添加物アレルゲン / 既使用医薬品のアレルギー / 原材料(卵・牛乳)
アレルギー(過敏反応)に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 ア 通常の免疫反応の場合、炎症やそれに伴って発生する痛み、発熱等は、人体にとって有害なものを体内から排除するための必要な過程である。 イ アレルゲンとなり得る添加物としては、黄色4号(タートラジン)、カゼイン、亜硫酸塩(亜硫酸ナトリウム、ピロ硫酸カリウム等)が知られている。 ウ アレルギーは一般的に特定の物質によって起こるものであるため、普段から使用している医薬品が原因でアレルギーが生じることはない。 エ 医薬品の中には、鶏卵や牛乳等を原材料として作られているものがあるため、それらに対するアレルギーがある人では使用を避けなければならない場合がある。
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解答
1
解説
アレルギーは、免疫が特定の物質に過剰に反応する状態です。免疫は体を守る仕組みですが、害のない物にも強く働くことがあります。添加物や食品由来の成分でも起こり、使ったことのある薬でも後から出ることがあります。
解き方
- 正常な免疫反応では、炎症や発熱は体を守るために必要な反応だと確かめる(アは正)。
- 添加物(タートラジン、カゼイン、亜硫酸塩など)がアレルギーの原因になり得ると確かめる(イは正)。
- 使ったことのある医薬品でも、後からアレルギーが出ることがあると判断する(ウは「生じない」としているので誤)。
- 鶏卵や牛乳などを原料とする成分に注意が必要だと確かめる(エは正)。
- 選択肢 1正解
- ア・イ・エが正しく、ウが誤りなので、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 2不正解
- イは正しく、ウは誤りなので、この組み合わせは不正解です。
- 選択肢 3不正解
- イの記述は正しいので、この組み合わせは不正解です。
- 選択肢 4不正解
- アとエの記述は正しいので、この組み合わせは不正解です。
- 選択肢 5不正解
- アとイは正しく、ウは誤りなので、この組み合わせは不正解です。
答えの内訳
- ア:正
- 通常の免疫応答における発熱や炎症などの反応は、異物や病原体を排除・生体防御するための生理的な防御反応です。
- イ:正
- 黄色4号(タートラジン)、カゼイン、亜硫酸塩などの添加物は、人によってアレルギー(過敏症)の原因物質となることが知られています。
- ウ:誤
- 過去に問題なく使用していた医薬品であっても、反復使用によって感作され、ある日突然アレルギーを発症することがあります。
- エ:正
- 鶏卵白由来のリゾチーム塩酸塩や牛乳由来のタンニン酸アルブミンなど、食品アレルギー患者で使用を避けるべき医薬品成分があります。
覚えるポイント
- 普段問題なく使用している薬でも、ある日突然アレルギーを発症することがある。
間違えやすいところ
- 「これまで副作用が出なかった薬なら、今後もアレルギーは絶対に起きない」と決めつけてしまう。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」アレルギー(過敏反応)
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.18 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
一般用医薬品の果たす役割
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 一般用医薬品の役割 / セルフメディケーション
一般用医薬品の役割として、誤っているものを次のうちから1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
一般用医薬品は、生活者が自分で判断して使う薬です。軽い症状の改善、生活習慣病の症状が出るのを防ぐこと(予防)、健康の維持・増進、健康状態の自己検査(一般用検査薬)などを役割とします。生活習慣病そのものの治療は医師の診療が前提なので、役割には含まれません。
解き方
- 一般用医薬品が担う役割を、一つずつ確認する。
- 生活習慣病は「治療」ではなく「症状が出るのを防ぐこと(予防)」だと見抜く。
- 選択肢 1不正解
- 健康の維持・増進は、一般用医薬品が担う役割の一つなので正しい。
- 選択肢 2正解
- 生活習慣病では「症状が出るのを防ぐこと(予防)」が役割で、「治療」ではないので誤り。
- 選択肢 3不正解
- 軽い病気に伴う症状の改善は、一般用医薬品の代表的な役割なので正しい。
- 選択肢 4不正解
- 生活の質(QOL)の改善・向上は、一般用医薬品の役割として正しい。
- 選択肢 5不正解
- 一般用検査薬を使った健康状態の自己検査は、一般用医薬品の役割の一つなので正しい。
覚えるポイント
- 生活習慣病に対して一般用医薬品ができるのは「症状発現の予防」までです。
間違えやすいところ
- 「症状が出るのを防ぐこと(予防)」と「治療」を取り違えないように注意する。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」における一般用医薬品の役割に基づく。
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.18 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
一般用医薬品販売時のコミュニケーション
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 専門家による情報提供 / 購入者への対応 / コミュニケーション
一般用医薬品の販売時のコミュニケーションに関する以下の記述のア〜エについて、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 購入者等があらかじめ購入する医薬品を決めている場合は、登録販売者が購入者等の個々の状況把握に努める必要はない。 イ 医薬品の適正な使用のために必要な情報は、基本的に添付文書や製品表示に記載されているが、それらの記載は一般的・網羅的な内容となっているため、個々の購入者や使用者にとって、どの記載内容が当てはまり、どの注意書きに特に留意すべきなのか等について適切に理解することは必ずしも容易ではない。 ウ 購入者等の状況を把握するため、一般用医薬品の使用目的のみを簡潔に確認するよう努める。 エ 購入者等が医薬品を使用する状況は、随時変化する可能性があるため、販売数量は一時期に使用する必要量とする等、販売時のコミュニケーションの機会が継続的に確保されるよう配慮することが重要である。
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解答
3
解説
一般用医薬品の販売では、購入者が買う品をあらかじめ決めていても、不適切な使用を防ぐために状態を把握する必要があります。添付文書は広く網羅的に書かれているため、一人ひとりに大事な点を伝えること、使用目的だけでなく症状や併用薬(いっしょに使う薬)も確認すること、使う分だけ販売して続けて確認することが大切です。
解き方
- ア:品を決めていても状態の把握が必要なので、誤りと判定する。
- イ:添付文書は網羅的なので要点を理解しにくく、正しいと判定する。
- ウ:使用目的だけでなく症状や使用者の状態も確認すべきなので、誤りと判定する。
- エ:変化に合わせて一時に使う量とし、続けて確認の機会を作るので正しいと判定する。
- 選択肢 1不正解
- アとウが誤りで、エが正しいため、この組み合わせは合いません。
- 選択肢 2不正解
- アが誤りで、イが正しいため、この組み合わせは合いません。
- 選択肢 3正解
- アが誤、イが正、ウが誤、エが正の正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- エが正しいため、この組み合わせは合いません。
- 選択肢 5不正解
- イとエが正しくウが誤りなので、この組み合わせは合いません。
覚えるポイント
- 購入希望品が決まっている場合でも購入者の状況確認は省略できません。
間違えやすいところ
- 確認する事柄を「使用目的だけ」に絞ってしまう引っかけに注意する。
出題の前提:手引き「適切な医薬品選択と受診勧奨」「購入者への情報提供」に基づく。
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.19 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
薬害訴訟の歴史(サリドマイド・HIV)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害 / サリドマイド訴訟 / HIV訴訟 / 医薬品副作用被害救済制度
サリドマイド訴訟及びHIV訴訟に関する以下の記述のア〜エについて、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア サリドマイド訴訟は、サリドマイド製剤を妊娠している女性が使用したことにより、出生児に四肢欠損、耳の障害等の先天異常が発生したことに対する損害賠償訴訟である。 イ HIV訴訟は、血友病患者が、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が混入した原料血漿から製造された血液凝固因子製剤の投与を受けたことにより、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。 ウ サリドマイド訴訟は、国及び製薬企業を被告として提訴され、現在でも和解は成立していない。 エ HIV訴訟を契機として、1979年、医薬品の副作用による健康被害の迅速な救済を図るため、医薬品副作用被害救済制度が創設された。
解答・解説を表示
解答
2
解説
サリドマイド訴訟は、薬の催奇形性(赤ちゃんの体に生まれつきの異常を起こす性質)で手足の欠損などが起きたことへの損害賠償訴訟で、1974年に国と製薬企業との間で和解が成立しました。HIV訴訟は、血液凝固因子製剤の投与でHIVに感染したことへの訴訟です。1979年にできた医薬品副作用被害救済制度は、スモン訴訟が直接のきっかけです。
解き方
- ア:サリドマイドの催奇形性の被害の内容として、正しいと判定する。
- イ:HIV訴訟の感染経路と原因の製剤として、正しいと判定する。
- ウ:サリドマイド訴訟は1974年に和解が成立しているので、誤りと判定する。
- エ:1979年の救済制度ができたきっかけはスモン訴訟なので、誤りと判定する。
- 選択肢 1不正解
- エはスモン訴訟がきっかけなので誤りで、合いません。
- 選択肢 2正解
- アが正、イが正、ウが誤、エが誤の正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- イが正しくウが誤りなので、合いません。
- 選択肢 4不正解
- アが正しくウとエが誤りなので、合いません。
- 選択肢 5不正解
- アとイが正しくエが誤りなので、合いません。
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覚えるポイント
- 医薬品副作用被害救済制度創設(1979年)の契機はスモン訴訟です。
間違えやすいところ
- 各薬害事件の原因の薬、被害の症状、できた制度や安全対策の組み合わせを混同しないようにする。
出題の前提:手引き「薬害の歴史」におけるサリドマイドおよびHIV訴訟の項目に基づく。
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.20 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
薬害訴訟の歴史(CJD・スモン)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害 / CJD訴訟 / スモン訴訟 / キノホルム / プリオン
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)訴訟及びスモン訴訟に関する以下の記述のア〜エについて、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア CJD訴訟は、キノホルム製剤を使用したことによりCJDに罹患したことに対する損害賠償訴訟である。 イ CJDは、ウイルスの一種であるプリオンが原因であるとされている。 ウ スモン訴訟は、脳外科手術等に用いられていたヒト乾燥硬膜を介して、亜急性脊髄視神経症に罹患したことに対する損害賠償訴訟である。 エ キノホルム製剤は、一般用医薬品として販売されていたことはない。
解答・解説を表示
解答
5
解説
CJD(クロイツフェルト・ヤコブ病)は、異常プリオンというタンパク質性感染粒子が原因とされ、脳外科手術などで使われたヒト乾燥硬膜の移植で感染しました。一方、スモン(亜急性脊髄視神経症)は、整腸剤などとして一般用医薬品でも売られていたキノホルム製剤が原因です。
解き方
- ア:キノホルム製剤が原因の病気はスモン訴訟なので、誤りと判定する。
- イ:プリオンはウイルスではなくタンパク質性感染粒子なので、誤りと判定する。
- ウ:ヒト乾燥硬膜で感染したのはCJDなので、誤りと判定する。
- エ:キノホルム製剤は一般用医薬品としても広く売られていたので、誤りと判定する。
- 選択肢 1不正解
- ア、イ、エがいずれも誤りなので、合いません。
- 選択肢 2不正解
- ア、ウ、エがいずれも誤りなので、合いません。
- 選択肢 3不正解
- ア、ウがいずれも誤りなので、合いません。
- 選択肢 4不正解
- イ、ウがいずれも誤りなので、合いません。
- 選択肢 5正解
- ア〜エの記述がすべて誤りなので、正しい組み合わせです。
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覚えるポイント
- プリオンは「ウイルス」ではなく「タンパク質性感染粒子」です。
間違えやすいところ
- CJD(ヒト乾燥硬膜・異常プリオン)とスモン(キノホルム・整腸剤)の記述を入れ替える引っかけに注意する。
出題の前提:手引き「薬害の歴史」におけるスモン訴訟およびCJD訴訟の項目に基づく。
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.21 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
消化器系の内臓器官の構造と働き
人体の働きと医薬品 · 消化器系 / 咽頭 / 胃 / 大腸 / 肝臓
消化器系の内臓器官に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から1つ選びなさい。 ア 咽頭は、口腔から食道に通じる食物路と、呼吸器の気道が交わるところである。 イ 胃粘液に含まれる成分は、小腸におけるビタミンB2の吸収に重要な役割を果たしている。 ウ 大腸の粘膜上皮細胞は、腸内細菌が食物繊維を分解して生じる栄養分を、その活動に利用している。 エ 肝臓は、必須アミノ酸を含むアミノ酸を生合成することができる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
咽頭は、食べ物の通り道(消化管)と息の通り道(気道)が交わる所です。胃液の中の内因子はビタミンB12の吸収に必要で、必須アミノ酸は体内で作れません。大腸の細胞は、腸内細菌が食物繊維を分解してできる栄養分を利用します。
解き方
- ア:咽頭が食べ物の道と息の道の交差点であることは正しいと判断する。
- イ:胃に関係するのはビタミンB2ではなくビタミンB12なので誤りと判断する。
- ウ:大腸の細胞が食物繊維の分解物を栄養として使うのは正しいと判断する。
- エ:肝臓は必須アミノ酸を作れないので誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- イが誤りなので、この組み合わせは不正解です。
- 選択肢 2正解
- アとウの組み合わせが正しいので、これが正解です。
- 選択肢 3不正解
- イとエの両方が誤りなので、この組み合わせは不正解です。
- 選択肢 4不正解
- エが誤りなので、この組み合わせは不正解です。
覚えるポイント
- 胃の内因子によって小腸で吸収されるのは「ビタミンB12」です。
間違えやすいところ
- 必須アミノ酸は体内で作ることができないアミノ酸だと覚えておく。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の消化器系(胃・大腸・肝臓)に関する記述に基づく。
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.22 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
膵臓の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 消化器系 / 膵臓 / 消化酵素 / 外分泌と内分泌 / 膵液
膵臓に関する以下の記述のア〜エについて、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 膵臓は、タンパク質、炭水化物、脂質のそれぞれを消化するすべての酵素の供給を担う。 イ 膵臓は、消化腺であるが内分泌腺としての機能はない。 ウ 膵液は、弱酸性であり、十二指腸へ分泌される。 エ 膵臓は、胃の後下部に位置する細長い臓器である。
解答・解説を表示
解答
3
解説
膵臓は胃の後ろの下側にある細長い器官です。三大栄養素(炭水化物・タンパク質・脂質)を消化するすべての酵素を出す外分泌腺であると同時に、血糖を調節するインスリンやグルカゴンなどを血中に出す内分泌腺でもあります。出される膵液は、胃酸を中和するために弱アルカリ性です。
解き方
- ア:膵臓が三大栄養素すべてを消化する酵素を出すのは正しいと判定する。
- イ:インスリンなどを出す内分泌腺でもあるので、誤りと判定する。
- ウ:膵液は胃酸を中和するため弱アルカリ性で、弱酸性とするのは誤りと判定する。
- エ:膵臓の位置(胃の後ろの下側)と形(細長い)は正しいと判定する。
- 選択肢 1不正解
- イが誤りでエが正しいので、合いません。
- 選択肢 2不正解
- ウは弱アルカリ性なので誤りで、合いません。
- 選択肢 3正解
- アが正、イが誤、ウが誤、エが正の正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- アが正しくイが誤りなので、合いません。
- 選択肢 5不正解
- アとエが正しいので、合いません。
覚えるポイント
- 膵液は胃から送られてくる酸性内容物を中和するため「弱アルカリ性」です。
間違えやすいところ
- 膵臓が内分泌腺(ホルモンを出す)と外分泌腺(消化酵素を出す)の両方を兼ねる点を見落としやすい。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の膵臓の機能に基づく。
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.22 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
肝臓の代謝機能(アルコールとビリルビン)
人体の働きと医薬品 · 消化器系 / 肝臓 / アルコール代謝 / ヘモグロビン分解 / ビリルビン / 黄疸
肝臓の代謝に関する以下の記述について、( ア )・( イ )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。なお、同じ記号の( )内には同じ字句が入ります。 「アルコールは、胃や小腸で吸収されるが、肝臓へと運ばれて一度アセトアルデヒドに代謝されたのち、さらに代謝されて( ア )となる。ヘモグロビンが分解して生じた( イ )も肝臓で代謝される。( イ )が循環血液中に滞留すると、黄疸を生じる。」
解答・解説を表示
解答
5
解説
アルコールは肝臓で、まずアセトアルデヒドになり、さらに酢酸へと代謝されます。また、古くなった赤血球のヘモグロビンが分解してできる黄色い色素のビリルビンも肝臓で代謝されます。肝臓の働きが悪くなってビリルビンが血中にたまると、皮膚や目が黄色くなる黄疸になります。
解き方
- アルコールの代謝の流れ(アルコール→アセトアルデヒド→酢酸)から、空欄アを「酢酸」と決める。
- 赤血球のヘモグロビンの分解物で、血中にたまると黄疸の原因になる物質から、空欄イを「ビリルビン」と決める。
- ア=酢酸、イ=ビリルビンの組み合わせを選択肢から選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- アは酢酸、イはビリルビンが入るので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- イのリボフラビンはビタミンB2の別名で、黄疸の原因になる物質ではないので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- アは酢酸、イはビリルビンが入るので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- アのコール酸は胆汁酸の一種で、アルコールの代謝物ではないので誤りです。
- 選択肢 5正解
- アに「酢酸」、イに「ビリルビン」が入る正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- ヘモグロビン分解産物で黄疸の原因となる黄色色素は「ビリルビン」です。
間違えやすいところ
- ビタミンB2(リボフラビン)とヘモグロビンの代謝物(ビリルビン)の名前の混同に注意する。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の肝臓の代謝機能に関する記述に基づく。
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.23 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
呼吸器系の構造と働き
人体の働きと医薬品 · 呼吸器系 / 鼻腔 / 喉頭 / 声帯 / 肺
呼吸器系に関する以下の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
喉頭は気道のいちばん上にあり、軟骨に囲まれた空間です。発声器としての役割も担い、喉頭の上部にある声帯が、吐き出される空気(呼気)で振動すると声が出ます。吸気(吸い込む息)で振動して声が出るわけではありません。また肺には自分で動かす筋肉がないため、横隔膜や肋間筋の動きで受け身的にふくらんだり縮んだりします。
解き方
- 記述1、2、4を検討し、防御のしくみ、鼻腔の加温・加湿、肺の受け身の動きが正しいことを確かめる。
- 記述3を検討し、発声は「吸気」ではなく「呼気」によるものだと見つけて、誤りと判定する。
- 選択肢 1不正解
- 呼吸器は外の空気にふれるため、鼻毛や粘膜、線毛運動などいくつもの防御のしくみがあり、正しい。
- 選択肢 2不正解
- 鼻腔の内壁の棚状の構造は空気にふれる面積を広げ、温めたりうるおしたりするので正しい。
- 選択肢 3正解
- 発声は主に「呼気」で声帯を振動させるため、「吸気」とする記述は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 肺には自分で動かす筋肉がなく、呼吸筋(横隔膜や肋間筋)の動きで受け身的に動くので正しい。
覚えるポイント
- 発声は息を吐き出すとき(呼気)に声帯を振動させて行われます。
間違えやすいところ
- 「吸気」と「呼気」の言葉の入れ替えに注意する。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の呼吸器系(喉頭・肺)に関する記述に基づく。
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.23 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
血球の分類と生理機能
人体の働きと医薬品 · 血球 / 白血球 / 単球 / 好中球 / 血小板
血球の種類とその性質や役割に関する組み合わせとして、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
5
解説
血液中の有形成分(血球)には赤血球、白血球(好中球、好酸球、好塩基球、単球、リンパ球)、血小板がある。それぞれ酸素を運ぶ、体を守る、血を止めるという役割を分けて担っている。なぜなら、体には運搬・防御・止血という別々の仕事が必要だからである。
解き方
- 各選択肢に出ている血球の名前と説明を照らし合わせ、白血球の種類や血小板の決まりと合っているか確かめる。
- 単球が組織に入り込み、マクロファージとなって強い食作用を発揮するという説明が正しいか見きわめる。
- 選択肢 1不正解
- 異物を見分けて抗体を作るのはリンパ球(B細胞やT細胞)である。赤血球は酸素を運ぶヘモグロビンを含む。
- 選択肢 2不正解
- 血を固める成分を出して止血するのは血小板である。好中球は細菌などを食べる食作用を担う。
- 選択肢 3不正解
- 病原体から体を守るのは白血球である。血小板の主な働きは血を固めることである。
- 選択肢 4不正解
- 白血球で最も多く約60%を占めるのは好中球である。リンパ球は約35%を占める。
- 選択肢 5正解
- 単球は白血球で最も大きく、血管の外の組織へ移ってマクロファージとなり、強い食作用を発揮するので正しい。
覚えるポイント
- 好中球は白血球最多(約60%)、単球は最大サイズで組織移行後に強い食作用を発揮します。
間違えやすいところ
- 好中球とリンパ球の割合を逆に覚えたり、血小板の止血の働きと白血球の免疫の働きを混同したりしやすいので注意する。
出題の前提:厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.24 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
腎臓の構造とネフロンの構成
人体の働きと医薬品 · 腎臓 / 糸球体 / ボウマン嚢 / 腎小体 / ネフロン
腎臓に関する以下の文中の( ア )~( ウ )に入るべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 「腎臓に入る動脈は細かく枝分かれし、毛細血管が( ア )を形成する。( ア )の外側を( イ )が包み込んでおり、これを( ウ )という。( ウ )と尿細管とで腎臓の基本的な機能単位を構成している。」
解答・解説を表示
解答
5
解説
腎臓の機能の単位はネフロンである。ネフロンは腎小体と1本の尿細管からできている。腎小体は、毛細血管が球状になった糸球体と、それを包むボウマン嚢からなる。この構造で血液をこして尿を作る。
解き方
- 毛細血管が球状に集まった部分が「糸球体(ア)」であることを見つける。
- 糸球体を袋のように包むのが「ボウマン嚢(イ)」で、この二つを合わせて「腎小体(ウ)」と呼ぶことを確かめる。
- 選択肢 1不正解
- 毛細血管が作るのは糸球体であり、外側を包むのはボウマン嚢なので、この組み合わせは当てはまらない。
- 選択肢 2不正解
- 毛細血管の球が糸球体、それを覆う袋がボウマン嚢なので、アとイの順が逆で誤りである。
- 選択肢 3不正解
- 外側を包むのはボウマン嚢なので、イにネフロンが入るのは誤りである。
- 選択肢 4不正解
- 糸球体を包むのはボウマン嚢なので、イにネフロンが入る点が誤りである。
- 選択肢 5正解
- ア=糸球体、イ=ボウマン嚢、ウ=腎小体(腎小体+尿細管=ネフロン)の組み合わせが正しい。
覚えるポイント
- 「糸球体+ボウマン嚢=腎小体」、「腎小体+尿細管=ネフロン(腎単位)」の包含関係を整理します。
間違えやすいところ
- 「腎小体」と、機能の単位全体を指す「ネフロン」の意味を取り違えないように注意する。
出題の前提:厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.24 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
感覚器官(眼・鼻・耳)の構造と生理
人体の働きと医薬品 · 感覚器官 / 眼瞼 / 涙液 / 副鼻腔 / 鼓室
感覚器官に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 眼瞼は、浮腫等、全身的な体調不良(薬の副作用を含む)の症状が現れやすい。 イ 涙液は、起きている間は絶えず分泌されており、目頭の内側にある涙点から涙道に流れ込んでいる。 ウ 副鼻腔は、鼻腔に隣接した目と目の間、額部分、頬の下、鼻腔の奥の空洞の総称である。 エ 鼓室は、耳管という管で鼻腔や咽頭と通じており、急な気圧変化のため鼓膜の内外に気圧差が生じると、耳がつまったような痛みなどを感じる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
眼、鼻、耳などの感覚器官は、こわれやすい細かな構造をしている。刺激を受け取るだけでなく、涙などの分泌液を流す道や、圧力の差をなくす耳管などを備えて、体の状態を保っている。
解き方
- まぶた(眼瞼)はむくみが出やすいこと(ア)と、涙液が流れる道(イ)が正しいか考える。
- 副鼻腔の場所(ウ)と、鼓室が耳管で気圧を調節する仕組み(エ)が正しいか判断し、すべて正しいと導く。
- 選択肢 1正解
- ア、イ、ウ、エはどれも手引きの説明と一致して正しいので、選択肢1が正解である。
- 選択肢 2不正解
- イは正しい内容なので、イを誤りとするこの選択肢は当てはまらない。
- 選択肢 3不正解
- イ、ウ、エはどれも正しい記述なので当てはまらない。
- 選択肢 4不正解
- ア、ウはどれも正しい記述なので当てはまらない。
- 選択肢 5不正解
- ア、イ、エはどれも正しい記述なので当てはまらない。
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覚えるポイント
- 眼瞼は皮下組織が緩いため浮腫が出やすく、中耳の鼓室は耳管により咽頭・鼻腔に通じて気圧調整を行います。
間違えやすいところ
- 涙液は眠っている間ではなく「起きている間」に出続ける点や、耳管がつながる場所(咽頭など)の用語を混同しやすいので注意する。
出題の前提:厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.25 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
外皮系の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 外皮系 / 汗腺 / 角質 / メラノサイト / 立毛筋
外皮系に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 汗腺には、手のひらなどに分布するエクリン腺と腋窩などに分布するアポクリン腺の二種類がある。 イ 爪や毛等の角質は、皮膚の一部が変化してできている。 ウ メラニン色素は、表皮の最上層にあるメラニン産生細胞(メラノサイト)で産生され、太陽光に含まれる紫外線から皮膚組織を防護する。 エ 立毛筋と皮脂腺はつながっており、立毛筋は気温や感情の変化などの刺激で弛緩し、毛穴が隆起する立毛反射が生じる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
皮膚は外側から表皮、真皮、皮下組織の3層からできている。メラノサイトは表皮の一番下の基底層にあり、立毛筋は縮んで毛が立ち、鳥肌(立毛反射)になる。立毛筋は交感神経に支配された筋肉だからである。
解き方
- 汗腺の種類(エクリン腺・アポクリン腺)と、爪や毛が皮膚からできることを確かめ、ア・イを「正」とする。
- メラノサイトの場所(一番上ではなく基底層)と立毛筋の動き(ゆるむのではなく縮む)を判断し、ウ・エを「誤」とする。
- 選択肢 1不正解
- ウが誤りなので、ウを正とするこの選択肢は当てはまらない。
- 選択肢 2正解
- アは正、イは正、ウは誤(基底層にある)、エは誤(立毛筋が縮む)で一致している。
- 選択肢 3不正解
- イは正しく、ウとエは誤りなので当てはまらない。
- 選択肢 4不正解
- アは正しく、エは誤りなので当てはまらない。
- 選択肢 5不正解
- アとイは正しく、ウは誤りなので当てはまらない。
覚えるポイント
- メラノサイトは表皮最下層(基底層)に存在し、立毛反射は立毛筋の「収縮」によって生じます。
間違えやすいところ
- メラニン色素を作る細胞が表皮の「一番上(角質層の近く)」にあると間違えやすいので注意する。
出題の前提:厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.26 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
骨格系及び筋組織の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 骨格系 / 関節 / 骨代謝 / 腱 / 筋疲労
骨格系及び筋組織に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 骨の関節面は、弾力性に富む軟骨層に覆われ、関節周囲は滑膜に包まれている。 イ 骨は生きた組織であり、一生を通じて破壊(骨吸収)と修復(骨形成)が行われている。 ウ 筋組織と腱は、どちらも筋細胞及び結合組織からできており、伸縮性がある。 エ 骨格筋の疲労は、グリコーゲンの代謝に伴い生成する乳酸が蓄積して、筋組織の収縮性が低下する現象である。
解答・解説を表示
解答
1
解説
骨は生きた組織であり、骨吸収と骨形成を一生くり返している。筋組織は縮む力を持つ筋細胞からできるが、筋肉を骨につなぐ腱は丈夫な結合組織だけからできており、ほとんど伸び縮みしない。
解き方
- 関節面が軟骨層や滑膜に包まれること(ア)、骨が作りかえられること(イ)、乳酸の蓄積で疲れること(エ)が正しいと確かめる。
- 腱は筋細胞を含まず結合組織だけででき、伸縮性がないこと(ウ)を判断し、正・正・誤・正の組み合わせを選ぶ。
- 選択肢 1正解
- ア、イ、エは正しく、ウは「腱には筋細胞がなく伸縮性もない」ので誤りであり、この組み合わせが正解である。
- 選択肢 2不正解
- イは正しく、ウは誤りなので当てはまらない。
- 選択肢 3不正解
- イは正しい記述なので当てはまらない。
- 選択肢 4不正解
- アとエは正しい記述なので当てはまらない。
- 選択肢 5不正解
- アは正しく、ウは誤りなので当てはまらない。
覚えるポイント
- 腱(けん)は結合組織のみで構成されており、筋細胞は含まれず伸縮性もありません。
間違えやすいところ
- 筋肉と腱を同じものと混同し、「腱も伸び縮みする」と間違えやすいので注意する。
出題の前提:厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.26 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
脳及び神経系の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 神経系 / 延髄 / 視床下部 / 末梢神経系 / 血液脳関門
脳や神経系の働きに関する以下の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
神経系は中枢神経系(脳と脊髄)と末梢神経系に分けられる。末梢神経系は脳や脊髄から全身にのびる神経の集まりで、運動や感覚、自律的な働きを伝える。
解き方
- 延髄の生命維持の中枢、視床下部のホルモン調節、脳の血管の物質の選びやすさが正しいか確かめる。
- 選択肢3で、脊髄が中枢神経系なのに末梢神経系に含まれている誤りを見つける。
- 選択肢 1不正解
- 延髄には心拍数を調節する心臓中枢や呼吸を調節する呼吸中枢があり、体を保つ大切な中枢なので正しい。
- 選択肢 2不正解
- 視床下部は自律神経の最高の中枢であり、下垂体を通してホルモン分泌も調節するので正しい。
- 選択肢 3正解
- 脊髄は脳とともに中枢神経系を作る。末梢神経系は脳神経と脊髄神経からなるので、この記述は誤りである。
- 選択肢 4不正解
- 脳の毛細血管には血液脳関門があり、末梢の毛細血管より物質を通しにくく選ぶ力が高いので正しい。
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覚えるポイント
- 中枢神経系=脳+脊髄。末梢神経系=脳神経・脊髄神経(機能的分類:体性神経系・自律神経系)。
間違えやすいところ
- 「脊髄」と「脊髄神経」を混同し、脊髄を末梢神経系の一部と間違えやすいので注意する。
出題の前提:厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.27 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
交感神経系興奮時の効果器反応
人体の働きと医薬品 · 自律神経系 / 交感神経系 / 気管支 / 汗腺 / 肝臓 / 膀胱
交感神経系が優位に働いているときの効果器とその反応に関する以下の関係の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 効果器/反応 ア 気管、気管支/収縮 イ 汗腺/発汗亢進 ウ 肝臓/グリコーゲンの分解 エ 膀胱/排尿筋の弛緩
解答・解説を表示
解答
4
解説
交感神経系は「戦うか逃げるか」のときに優位になる。酸素を多く取り込むため気管支は広がり、エネルギーを作るため肝臓でグリコーゲンが分解され、排尿を抑えるため膀胱の排尿筋はゆるむ。
解き方
- 気管・気管支への交感神経の反応は「拡張」なので、収縮とあるアを「誤」と判断する。
- 汗腺の発汗(イ)、肝臓のグリコーゲン分解(ウ)、膀胱排尿筋の弛緩(エ)が正しい反応だと確かめる。
- 選択肢 1不正解
- アは拡張が正しく、エは弛緩で正しいので当てはまらない。
- 選択肢 2不正解
- アは誤りで、イは正しい反応なので当てはまらない。
- 選択肢 3不正解
- アは誤りで、イとウは正しい反応なので当てはまらない。
- 選択肢 4正解
- アは誤り(気管支は拡張)で、イ、ウ、エは正しく、この組み合わせが正解である。
- 選択肢 5不正解
- イ、ウ、エはどれも正しい反応なので当てはまらない。

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覚えるポイント
- 交感神経刺激:気管支拡張、瞳孔散大、心拍数増加、血糖上昇(グリコーゲン分解)、膀胱排尿筋弛緩(蓄尿)。
間違えやすいところ
- 膀胱の「排尿筋」と「括約筋」の動きを混同したり(交感神経優位では排尿筋がゆるみ括約筋が縮む)、気管支の収縮と拡張を取り違えたりしやすいので注意する。
出題の前提:厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.27 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
薬の体内動態と作用機序
人体の働きと医薬品 · 薬物動態 / 溶出 / 能動輸送・受動拡散 / 血漿タンパク結合 / 代謝
薬が働く仕組みに関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 錠剤は、胃と比較すると腸で有効成分が溶出するものがほとんどである。 イ 一般的に、消化管での有効成分の吸収は、受容体やトランスポーターなどを介して、濃度の低い方から高い方へ能動的に行われ、消化管の毛細血管から血液中へ移行する。 ウ 循環血液中に移行した有効成分が血液中で血漿タンパク質と複合体を形成すると、肝細胞の薬物代謝酵素による代謝を受けやすくなる。 エ 有効成分は代謝を受けた結果、不活性化したり、作用が現れたり、あるいは体外へ排泄されやすい脂溶性の物質へ変化したりする。
解答・解説を表示
解答
5
解説
経口薬は胃でくずれて溶け、多くは小腸で吸収される。吸収の多くは濃度の高い方から低い方へ自然に移る受動拡散である。代謝はふつう水に溶けやすくして排泄を進める。血漿タンパク質と結びついた薬は、そのままでは代謝や排泄を受けにくい。
解き方
- ア(ふつうは胃で大半が溶ける)、イ(多くは濃度の高い方から低い方へ自然に広がる受動拡散)を見て、誤りだと確かめる。
- ウ(複合体は代謝酵素の影響を受けにくい)、エ(体の外に出やすいのは「水溶性」の物質)を見て、どちらも誤りだと確かめる。
- 選択肢 1不正解
- ア、イ、エは誤った記述なので当てはまらない。
- 選択肢 2不正解
- ア、ウ、エは誤った記述なので当てはまらない。
- 選択肢 3不正解
- ア、ウは誤った記述なので当てはまらない。
- 選択肢 4不正解
- イ、ウは誤った記述なので当てはまらない。
- 選択肢 5正解
- ア、イ、ウ、エはどれも誤り(誤・誤・誤・誤)なので、選択肢5が正解である。
覚えるポイント
- 消化管吸収は原則受動拡散、タンパク結合型は代謝・排泄されない、代謝により「水溶性」が高まり排泄されます。
間違えやすいところ
- 代謝で排泄されやすくなるのは「水溶性」なのに、「脂溶性」と書く引っかけに注意する。
出題の前提:厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.28 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
薬の体内動態と血中濃度変化
人体の働きと医薬品 · 最小有効濃度 / 血中濃度 / 薬効と副作用
薬の体内での働きに関する次の文章の空欄( ア )〜( ウ )に入る字句の適切な組み合わせとして正しいものを1つ選びなさい。 「医薬品が摂取された後、成分が吸収されるにつれて、その血中濃度は上昇し、( ア )を超えたときに生体の反応として薬効が現れる。一度に大量の医薬品を摂取して、血中濃度がある濃度以上になると、より強い薬効が( イ )なり、有害な作用は( ウ )なる。」
解答・解説を表示
解答
2
解説
薬は、血中濃度が最小有効濃度をこえると効き始めます。しかし、ある濃度をこえると薬の効きはそれ以上強くならず、有害な作用があらわれやすくなります。
解き方
- 薬効が現れる境界となる血中濃度の名前を考え、「最小有効濃度」をアに入れる。
- 血中濃度が上がりすぎたときは、強い薬効は得られなくなり、有害な作用が現れやすくなると判断する。
- ア・イ・ウの組み合わせが合う選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- イの「得られやすく」とウの「現れにくく」が誤りです。摂りすぎると強い薬効は得られなくなり、有害な作用が出やすくなります。
- 選択肢 2正解
- アが最小有効濃度、イが得られなく、ウが現れやすくで、すべて正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- アは最高血中濃度ではなく「最小有効濃度」で、イも誤りです。
- 選択肢 4不正解
- ア・イ・ウのすべてが誤っています。
- 選択肢 5不正解
- アは最高血中濃度ではなく「最小有効濃度」なので誤りです。
答えの内訳
- ア:最小有効濃度
- 薬効が現れるために達する必要がある最低限の血中濃度は「最小有効濃度」です。
- イ:得られなく
- 受容体の飽和等により、血中濃度がある一定の限度を超えてもそれ以上の強い薬効は「得られなく」なります。
- ウ:現れやすく
- 血中濃度が過度に上昇して毒性域(中毒域)に入ると、有害な作用(副作用や中毒症状)は「現れやすく」なります。
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覚えるポイント
- 血中濃度が最小有効濃度を超えると効果発現、上限を超えると有害作用が急増する
間違えやすいところ
- 血中濃度が上がるほど効果がどこまでも強くなると誤解しないこと
出題の前提:試験問題の原文および公式正答・厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.28 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp) / 令和7年度福岡県登録販売者試験正答(午前の部および午後の部) [PDFファイル/81KB] p.1 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品の剤形とその特徴
人体の働きと医薬品 · 剤形 / 顆粒剤 / 軟膏剤 / 経口液剤 / 貼付剤
医薬品の剤形に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア 顆粒剤は、錠剤を飲み込むことが困難な人にとっても服用しやすく、噛み砕いて服用しても良い。 イ 軟膏剤は、油性基剤に水分を加えたもので、皮膚への刺激が強い。 ウ 経口液剤は錠剤(内服)と比較して、服用後、有効成分の血中濃度が上昇しやすい。 エ 貼付剤は、皮膚に貼り付けて用いる剤形であり、パップ剤が分類される。
解答・解説を表示
解答
4
解説
剤形(薬の形)は、薬の効き目や安全さ、飲みやすさを高めるために工夫されています。顆粒剤はかまずに飲み、軟膏剤は油性で刺激が少なく、経口液剤は吸収が速く、貼付剤にはパップ剤がふくまれます。
解き方
- 各記述の正誤を判定する。アは「噛み砕いて服用しても良い」が誤り、イは「水分を加えたもので刺激が強い」が誤り。
- ウは血中濃度が上がりやすいので正しく、エはパップ剤が貼付剤にふくまれるので正しい。
- 正しい組み合わせ「ウ、エ」に対応する選択肢4を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- アとイはどちらも誤った記述です。
- 選択肢 2不正解
- ウは正しいですが、アが誤りです。
- 選択肢 3不正解
- エは正しいですが、イが誤りです。
- 選択肢 4正解
- ウ、エはどちらも正しい記述で、合った組み合わせです。
答えの内訳
- ア:誤
- 顆粒剤にはコーティングされたもの等があり、噛み砕いて服用すると徐放性や胃溶性・腸溶性の設計が崩れるため、噛み砕かずに水等で服用する必要があります。
- イ:誤
- 軟膏剤は通常油性基剤のみ(あるいは極微量の水分)から成り、刺激性が少ないのが特徴です。水分を含むのはクリーム剤等です。
- ウ:正
- 経口液剤はすでに有効成分が溶解しているため、固形剤である錠剤に比べて崩壊・溶解の過程が不要であり、吸収が早く血中濃度が上昇しやすいです。
- エ:正
- 貼付剤は皮膚に貼り付けて局所または全身に作用させる製剤であり、パップ剤やテープ剤がこれに含まれます。
覚えるポイント
- 液剤は崩壊プロセスがないため血中濃度が速やかに上がりやすい
- 軟膏剤は油性基剤で皮膚への刺激が弱い
間違えやすいところ
- 顆粒剤は粒が細かいからと噛み砕いてよいと考えないこと
出題の前提:試験問題の原文および公式正答・厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.29 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp) / 令和7年度福岡県登録販売者試験正答(午前の部および午後の部) [PDFファイル/81KB] p.1 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
ショック(アナフィラキシー)の病態と初期症状(不適正問題)
人体の働きと医薬品 · ショック(アナフィラキシー) / 副作用 / 不適正問題(全員正解)
ショック(アナフィラキシー)に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。(※本問は問題文のラベルが1〜4となっているのに対し、解答選択肢の表が「ア、イ、ウ、エ」となっており対応しないため、採点上「全員正解(解なし)」と公表されました) 1 医薬品が原因物質であるショック(アナフィラキシー)は、以前にその医薬品によって蕁麻疹等のアレルギーを起こしたことがある人で起きる可能性が高い。 2 適切な対応が遅れるとチアノーゼや呼吸困難を生じることがある。 3 発症後の進行が非常に速やかなことが特徴であり、直ちに救急救命処置が可能な医療機関を受診する必要がある。 4 一般に、顔の紅潮、吐きけ、手足の冷感、冷や汗など複数の症状が現れる。
- 1
- ア:正、イ:正、ウ:正、エ:正
- 2
- ア:正、イ:正、ウ:正、エ:誤
- 3
- ア:正、イ:誤、ウ:誤、エ:誤
- 4
- ア:誤、イ:正、ウ:誤、エ:正
- 5
- ア:誤、イ:誤、ウ:正、エ:正
解答・解説を表示
解答
解なし
解説
アナフィラキシーショックは、即時型アレルギー反応で急に血圧低下や呼吸困難が起きる重い副作用です。全身のさまざまな症状が速く進むため、すぐに救急医療が必要です。なお、この問題は設問番号の不整合で全員正解になりました。
解き方
- 問題文の各項目1〜4の正誤を考えると、手引きの記述からすべて「正」になります。
- 解答欄の選択肢が「1〜4」ではなく「ア〜エ」になっている作問の不備を確かめます。
- 公式の発表にしたがって「解なし(全員正解)」として扱います。
- 選択肢 1正解
- 記述1〜4をア〜エに対応させるとすべて「正」となるため本来の答えと考えられますが、問題の不備で解なし(全員正解)になりました。
- 選択肢 2不正解
- 記述4も正しいので、エを「誤」とするこの選択肢は内容から見ても誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述2、3、4はどれも正しいので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述1、3はどれも正しいので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述1、2はどれも正しいので誤りです。
答えの内訳
- 1(ア相当):正
- 過去に原因薬物等により蕁麻疹等のアレルギー歴がある人では、ショックを起こすリスクが高いです。
- 2(イ相当):正
- 対応が遅れると血圧低下、チアノーゼ、呼吸困難等を来し、生命に危険が及びます。
- 3(ウ相当):正
- アナフィラキシーは進行が極めて速やかなため、直ちに救急救命処置ができる医療機関を受診する必要があります。
- 4(エ相当):正
- 血管拡張や循環不全に伴い、顔の紅潮、吐き気、手足の冷感、冷汗など多彩な全身症状が現れます。

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覚えるポイント
- アナフィラキシーは進行が急速で直ちに救急処置が必要となる
- 作問の記述番号と正誤表の記号の不一致により全員正解となった事例
間違えやすいところ
- 以前にアレルギーを起こした人はショックが起きやすい点を見落とさない
出題の前提:福岡県令和7年度登録販売者試験「正答」および「不適正問題の取扱いについて」公式発表資料
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.29 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp) / 令和7年度福岡県登録販売者試験正答(午前の部および午後の部) [PDFファイル/81KB] p.1 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp) / 令和7年度福岡県登録販売者試験における不適正問題の取扱いについて [PDFファイル/136KB] p.1 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品の全身的副作用(偽アルドステロン症など)
人体の働きと医薬品 · 偽アルドステロン症 / 肝機能障害 / 血小板減少 / 中毒性表皮壊死融解症(TEN)
全身的に現れる副作用に関する以下の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
偽アルドステロン症は、アルドステロンが出ていないのに、体にナトリウムと水がたまり、カリウムが排出されすぎる病気です。その結果、低カリウム血症や高血圧、むくみ、手足のしびれ、こむら返りなどが起きます。
解き方
- 選択肢1の肝機能障害の主な症状(倦怠感、黄疸、皮膚の痒み)を確かめ、正しいと判断する。
- 選択肢2の偽アルドステロン症では、ナトリウムと水は「たまる」はずなのに「失われる」とあるので誤りと判断する。
- 選択肢3(血小板が減ると紫斑が出る)と選択肢4(TENは2週間以内が多い)が正しいことを確かめる。
- 誤っているものとして選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 肝機能障害では、倦怠感や黄疸、痒みなどが現れるので、この記述は正しいです。
- 選択肢 2正解
- 偽アルドステロン症ではナトリウムと水が体にたまり、カリウムが失われるので、この記述は誤り(正解)です。
- 選択肢 3不正解
- 血小板が減ると血が止まりにくくなり、紫斑や鼻血が起きるので、この記述は正しいです。
- 選択肢 4不正解
- 中毒性表皮壊死融解症(TEN)は、薬を使い始めてから2週間以内に発症することが多いので正しいです。
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覚えるポイント
- 偽アルドステロン症はナトリウムと水の「貯留」、カリウムの「排泄」
間違えやすいところ
- カリウムが失われて低カリウム血症になる点と、水とナトリウムが体にたまる点を混同しないこと
出題の前提:試験問題の原文および公式正答・厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.30 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp) / 令和7年度福岡県登録販売者試験正答(午前の部および午後の部) [PDFファイル/81KB] p.1 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
精神神経系に現れる副作用(無菌性髄膜炎など)
人体の働きと医薬品 · 無菌性髄膜炎 / 精神神経系副作用 / イブプロフェン / 運転操作の制限
精神神経系に現れる副作用に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア 眠気を催すことが知られている医薬品を使用した後は、乗物や機械類の運転操作に従事しないよう十分注意する必要がある。 イ 震え(振戦)、うつ等の精神神経症状は、医薬品を通常の用法・用量で使用する場合には発生することはない。 ウ 無菌性髄膜炎は、全身性エリテマトーデスの基礎疾患がある人にイブプロフェンを使用すると発症しやすい。 エ 無菌性髄膜炎は、早期に原因の医薬品の使用を中止すれば、速やかに回復し、予後は比較的良好であることが多く、重篤な中枢神経系の後遺症が残った例の報告はない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
薬による中枢神経の副作用は、用法・用量を守っていても起きることがあります。特にイブプロフェンによる無菌性髄膜炎は、基礎疾患のある人で起こりやすく、多くは中止で良くなりますが、重い後遺症が残った例も報告されています。
解き方
- アの運転操作の制限についての記述を正しいと判定する。
- イは、通常の用量でも精神神経症状が起きるので、「発生することはない」が誤りと判定する。
- ウの無菌性髄膜炎とSLE・イブプロフェンの関係を正しいと判定する。
- エの「後遺症が残った例の報告はない」は、報告があるので誤りと判定する。
- 正・誤・正・誤の組み合わせである選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- イ、ウ、エの正誤の判断が誤っています。
- 選択肢 2正解
- アが正、イが誤、ウが正、エが誤で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- ウは正しく、エは誤りなので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- アは正しく、イは誤りなので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- アは正しく、エは誤りなので、この組み合わせは誤りです。
答えの内訳
- ア:正
- 抗ヒスタミン成分など眠気を催す成分を服用した後は、事故防止のため乗物や機械類の運転操作を避ける必要があります。
- イ:誤
- 精神神経症状(振戦、うつ等)は、通常の用法・用量であっても生じるおそれがあります。
- ウ:正
- 無菌性髄膜炎は、全身性エリテマトーデス(SLE)や混合性結合組織病等の基礎疾患がある人にイブプロフェン等を使用すると発症リスクが高まります。
- エ:誤
- 予後は比較的良好であることが多いものの、重篤な中枢神経系の後遺症が残った例も報告されています。「報告はない」とする記述は誤りです。
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覚えるポイント
- 無菌性髄膜炎は重篤な後遺症が残った例も報告されている
- SLE等の自己免疫疾患がある人ではイブプロフェンによる無菌性髄膜炎に注意
間違えやすいところ
- 「予後が良いことが多い」からといって「後遺症の報告は一切ない」と決めつけないこと
出題の前提:試験問題の原文および公式正答・厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.30 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp) / 令和7年度福岡県登録販売者試験正答(午前の部および午後の部) [PDFファイル/81KB] p.1 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
呼吸器系に現れる副作用(間質性肺炎と喘息)
人体の働きと医薬品 · 間質性肺炎 / アスピリン喘息 / 副作用の剤形別誘発
呼吸器系に現れる副作用に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア 間質性肺炎は、肺胞と毛細血管が炎症を起こしたものである。 イ 間質性肺炎を発症すると、肺胞と毛細血管の間のガス交換効率が低下して血液に酸素を十分取り込めなくなる。 ウ 喘息は、非ステロイド性抗炎症成分を含む解熱鎮痛薬などが原因で発症することがある。 エ 喘息は、内服薬や坐薬で誘発されるが、外用薬では誘発されない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
間質性肺炎は、肺胞を囲む支持組織(間質)が炎症を起こし、ガス交換がうまくできなくなる病気です。また、解熱鎮痛薬による喘息発作(アスピリン喘息)は、成分が全身にまわれば外用薬でも起きることがあります。
解き方
- 記述アを確かめる。手引きでは「肺胞の壁が炎症を起こしたもの」とあり、「肺胞と毛細血管が炎症」とするのは誤り。
- 記述イを確かめる。ガス交換が悪くなる仕組みとして正しいので「正」。
- 記述ウを確かめる。NSAIDsによる喘息発作の記述として正しいので「正」。
- 記述エを確かめる。外用薬でも起きるので「外用薬では誘発されない」は「誤」。
- 誤・正・正・誤の組み合わせである選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- アとエが誤りなので合いません。
- 選択肢 2不正解
- アが誤りでイが正しいので合いません。
- 選択肢 3正解
- アが誤、イが正、ウが正、エが誤で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- ウは正しい記述なので合いません。
- 選択肢 5不正解
- イ、ウが正しく、エが誤りなので合いません。
答えの内訳
- ア:誤
- 間質性肺炎は、肺胞の壁(間質)や毛細血管の壁などの支持組織が炎症を起こしたものであり、「肺胞と毛細血管そのもの」ではなく「肺胞の壁(間質)」の炎症です。
- イ:正
- 間質が肥厚・線維化することでガス交換効率が著しく低下し、息切れや低酸素血症を引き起こします。
- ウ:正
- 解熱鎮痛成分(NSAIDs)によってプロスタグランジン産生が阻害され、アスピリン喘息を誘発することがあります。
- エ:誤
- アスピリン喘息は内服薬や坐薬だけでなく、外用薬(貼付剤や塗布剤等)の経皮吸収によっても誘発されます。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 間質性肺炎は「肺胞の壁(間質)」の炎症でガス交換が低下する
- アスピリン喘息は外用薬(湿布など)でも誘発される
間違えやすいところ
- 外用薬なら全身にまわらず喘息を起こさないと勘違いしやすい
出題の前提:試験問題の原文および公式正答・厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.31 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp) / 令和7年度福岡県登録販売者試験正答(午前の部および午後の部) [PDFファイル/81KB] p.1 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
感覚器系に現れる副作用(眼圧上昇と抗コリン作用)
人体の働きと医薬品 · 眼圧上昇 / 緑内障 / 抗コリン作用 / 房水
感覚器系に現れる副作用に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。 「眼球内の角膜と( ア )の間を満たしている眼房水が排出されにくくなると、眼圧が上昇し、視覚障害を生じることがある。抗コリン作用がある成分が配合された医薬品は、特に緑内障により隅角が( イ )なっている人が使用する際には、眼圧上昇に厳重な注意が必要である。」
解答・解説を表示
解答
4
解説
眼房水は毛様体で作られ、角膜と水晶体の間を満たし、隅角から排出されます。抗コリン作用のある成分は瞳を広げるため、隅角が狭い緑内障の人が使うと眼房水が出にくくなり、眼圧が急に上がって急性緑内障発作を起こす危険があります。
解き方
- 眼房水が満たす部位は角膜と「水晶体」の間なので、アに「水晶体」を入れる。
- 抗コリン作用で眼圧上昇が危ないのは、隅角が「狭く」なった閉塞隅角緑内障なので、イに「狭く」を入れる。
- ア=水晶体、イ=狭く の組み合わせである選択肢4を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 正しくはアは水晶体、イは狭くなので、両方とも誤りです。
- 選択肢 2不正解
- イは正しいですが、アが毛様体なので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- アは正しいですが、イが広くなので誤りです。
- 選択肢 4正解
- アに水晶体、イに狭くが入る正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- アは結膜ではなく水晶体で、イは狭くが正しいので誤りです。
答えの内訳
- ア:水晶体
- 眼房水は角膜と水晶体の間(前眼房・後眼房)を満たしている体液です。
- イ:狭く
- 隅角が「狭く」なっている閉塞隅角緑内障の患者では、抗コリン作用による散瞳で隅角がさらに狭窄し、急激な眼圧上昇を招く恐れがあります。

関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 眼房水は角膜と水晶体の間を満たす
- 抗コリン成分は隅角が狭くなっている緑内障で眼圧を急上昇させる
間違えやすいところ
- 房水を作る毛様体と、満たされる空間(角膜と水晶体の間)を混同しないこと
出題の前提:試験問題の原文および公式正答・厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.31 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp) / 令和7年度福岡県登録販売者試験正答(午前の部および午後の部) [PDFファイル/81KB] p.1 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
皮膚に現れる副作用(接触皮膚炎・薬疹)
人体の働きと医薬品 · 接触皮膚炎 / 薬疹 / 光線過敏症 / 皮膚副作用
皮膚に現れる副作用に関する以下の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
接触皮膚炎(いわゆるかぶれ)は、外用薬などが触れた部位に赤みや痒みなどの炎症を起こす局所的な反応で、出る場所は触れた部位に限られます。一方、光線過敏症は貼付剤をはがした後や全身に広がることがあり、薬疹はどんな薬でも全身に起きうるアレルギー反応です。
解き方
- 選択肢1(薬疹はどんな医薬品でも起きうる)が正しいことを確かめる。
- 選択肢2(痒みを自己判断で対処すると悪化するおそれがあるので避けるべき)が正しいことを確かめる。
- 選択肢3(光線過敏症ははがした後も皮膚に残った成分で起きることがある)が正しいことを確かめる。
- 選択肢4は、接触皮膚炎は「医薬品が触れた部位に限られる」ので、「限定されない」は誤りと判断する。
- 誤っているものとして選択肢4を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 薬疹はアレルギー反応の一種で、どんな医薬品でも起きる可能性があるので正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 原因の薬をやめて専門医に診てもらう必要があり、自己判断の対症療法は避けるべきなので正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 貼付剤をはがした後も成分が皮膚に残っていると、紫外線で発症することがあるので正しい記述です。
- 選択肢 4正解
- 接触皮膚炎は「医薬品が触れた部位」に限って現れるので、「限定されない」とするこの記述は誤り(正解)です。
覚えるポイント
- 接触皮膚炎の発症部位は接触した部位に「限定される」
- 光線過敏症は貼付剤を剥がした後でも起こり得る
間違えやすいところ
- 接触皮膚炎と、全身に現れる薬疹・アレルギー反応を混同しないこと
出題の前提:試験問題の原文および公式正答・厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.32 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp) / 令和7年度福岡県登録販売者試験正答(午前の部および午後の部) [PDFファイル/81KB] p.1 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品の副作用等の報告制度に関する記述
医薬品の適正使用・安全対策 · 副作用等報告制度 / 製造販売後調査 / 登録販売者の責務
医薬品の副作用等の報告制度に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを一つ選びなさい。 ア 医療用医薬品のみならず、一般用医薬品に関しても、承認後の調査が製造販売業者に求められている。 イ 製造販売業者には、その製造販売した医薬品の使用によるものと疑われる感染症の発生を知ったときは、厚生労働大臣への報告が義務づけられている。 ウ 医療用医薬品で使用されていた有効成分を一般用医薬品で初めて配合したものについては、承認後の一定期間(概ね3年)、安全性に関する調査及び調査結果の報告が求められている。 エ 登録販売者は、製造販売業者が行う情報収集に協力するよう努めなければならない。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品は承認されたあとも安全を確かめる必要があるため、製造販売業者に調査と報告が義務づけられ、登録販売者などの医薬関係者も情報集めに協力します。
解き方
- 記述ア:一般用医薬品でも市販後の調査が製造販売業者に求められているか確かめます。
- 記述イ:製造販売業者が、使用による感染症の発生を知ったときの厚生労働大臣への報告義務を確かめます。
- 記述ウ:スイッチOTCなどの承認後安全性調査の期間(概ね3年)と報告義務を確かめます。
- 記述エ:登録販売者が製造販売業者の情報集めに協力する努力義務を負う点を確かめ、すべて正しい「1」を選びます。
- 選択肢 1正解
- ア、イ、ウ、エのすべてが正しいので、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 2不正解
- ウは「概ね3年」の調査と報告が求められており正しい内容なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- イ、ウ、エはいずれも正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- アとエはいずれも正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- アとイはいずれも正しいので、この組み合わせは誤りです。
覚えるポイント
- スイッチOTC医薬品等の製造販売後調査の期間は承認後概ね3年間とされています。
間違えやすいところ
- 副作用だけでなく、感染症の発生が疑われる場合も厚生労働大臣への報告対象になる点を見落とさないようにしましょう。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用・安全対策」医薬品の副作用等報告制度
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.33 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
「相談すること」と記載される基礎疾患(糖尿病)
医薬品の適正使用・安全対策 · 添付文書の記載事項 / 相談すること / 糖尿病
以下の医薬品成分のうち、その成分が配合された一般用医薬品の添付文書において、「相談すること」の項目中に「糖尿病の診断を受けた人」と記載されるものの組み合わせを一つ選びなさい。 ア パパベリン塩酸塩 イ トリメトキノール塩酸塩水和物 ウ グリチルリチン酸二カリウム エ マオウ
解答・解説を表示
解答
3
解説
アドレナリン作動成分(交感神経を刺激する成分)は肝臓でのグリコーゲン分解を進めて血糖値を上げるため、糖尿病の人では「相談すること」と記載されます。
解き方
- 各成分の薬理作用と、基礎疾患への影響を考えます。
- トリメトキノール塩酸塩水和物とマオウは、交感神経を刺激する作用で血糖値を上げるおそれがあります。
- したがってイとエが当てはまり、選択肢3が正解になります。
- 選択肢 1不正解
- パパベリン塩酸塩は緑内障などで「相談すること」とされ、糖尿病は当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- グリチルリチン酸二カリウムは偽アルドステロン症の心配から、高血圧や腎臓病、心臓病で相談することとされています。
- 選択肢 3正解
- トリメトキノール塩酸塩水和物とマオウは、どちらも交感神経を刺激して血糖値を上げるおそれがあるので正しいです。
- 選択肢 4不正解
- ウのグリチルリチン酸二カリウムは、糖尿病の注意記載の対象ではないので誤りです。

関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- アドレナリン作動成分(エフェドリン類、マオウ、トリメトキノール等)は血糖値上昇を招くため糖尿病で相談することです。
間違えやすいところ
- グリチルリチン酸の注意対象(高血圧・腎臓病・心臓病)と、交感神経刺激薬の糖尿病・甲状腺機能障害を混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用・安全対策」別表(使用上の注意)
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.33 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
添付文書における「してはいけないこと」に関する記述
医薬品の適正使用・安全対策 · 添付文書の記載事項 / してはいけないこと / 芍薬甘草湯 / アミノ安息香酸エチル / ケトプロフェン / ロペラミド塩酸塩
一般用医薬品の添付文書における「してはいけないこと」の項に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを一つ選びなさい。 ア 芍薬甘草湯は、徐脈又は頻脈を引き起こし、心臓病の症状を悪化させるおそれがあるため、心臓病の人は使用しないこととされている。 イ アミノ安息香酸エチルは、メトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるため、15歳未満の小児には使用しないこととされている。 ウ ケトプロフェンは、光線過敏症が現れるおそれがあるため、外出時には本剤の塗布部を衣服等で覆い、紫外線に当てないこととされている。 エ ロペラミド塩酸塩は、眠気が懸念される成分とはされていないため、服用後、乗物又は機械類の運転操作をしても問題ない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品の「してはいけないこと」には、重い副作用や症状悪化を防ぐため、使ってはいけない人や行ってはいけない行為(運転など)が書かれています。
解き方
- 記述ア:芍薬甘草湯は、心臓病の人は使わないこととされているので正しいです。
- 記述イ:アミノ安息香酸エチルがメトヘモグロビン血症をおこすおそれから使ってはいけないのは「6歳未満の小児」なので誤りです。
- 記述ウ:ケトプロフェンの外用剤は、光線過敏症を防ぐため患部を紫外線に当てないよう指示されているので正しいです。
- 記述エ:ロペラミド塩酸塩は眠気やめまいが出ることがあるので運転操作をしてはならず、記述は誤りです。
- 選択肢 1不正解
- イとエが誤りで、ウが正しいという判断になっているので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- エは、服用後に運転操作をしてはならないので誤りです。
- 選択肢 3正解
- アが正、イが誤、ウが正、エが誤の正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- アは正しく、イとエは誤りなので当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- アとウは正しい記述なので誤りです。

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覚えるポイント
- アミノ安息香酸エチルはメトヘモグロビン血症のリスクから「6歳未満の小児」に使用禁忌です。
間違えやすいところ
- ロペラミド塩酸塩は止瀉薬(下痢止め)ですが、脳に移行して眠気などが出るため運転操作禁止の対象です。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用・安全対策」別表(使用上の注意)
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.34 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
一般用医薬品の添付文書の記載事項に関する記述
医薬品の適正使用・安全対策 · 添付文書の記載事項 / 法定記載事項 / 薬効名 / その他の注意
一般用医薬品の添付文書の記載事項に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを一つ選びなさい。 ア 病気の予防・症状の改善につながる事項(いわゆる「養生訓」)は、添付文書の必須記載事項である。 イ 購入者等からの相談に応じるための製造販売業者の窓口担当部門の名称、電話番号、受付時間等が記載されている。 ウ 守らないと症状が悪化する事項、副作用又は事故等が起こりやすくなる事項については、使用上の注意における「その他の注意」に記載されている。 エ 薬効名とは、その医薬品の薬効又は性質が簡潔なわかりやすい表現で示されたもので、販売名に薬効名が含まれている場合であっても、必ず記載されなければならない。
解答・解説を表示
解答
4
解説
一般用医薬品の添付文書には、法律で決められた記載事項のほか、相談窓口や使用上の注意など、正しく使うための情報がまとめて書かれています。
解き方
- 記述ア:養生訓は推奨される記載ですが、法律で必ず記載する事項ではないので誤りです。
- 記述イ:製造販売業者の相談窓口の名称や電話番号などは添付文書に書かれているので正しいです。
- 記述ウ:症状悪化や副作用・事故につながる事項は「してはいけないこと」に書かれるので誤りです。
- 記述エ:販売名から薬効が明らかなときは薬効名の記載を省けるので、「必ず記載」とする記述は誤りです。
- 選択肢 1不正解
- アとエはどちらも誤った記述なので当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- アとウは誤りで、イは正しいので当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- ウは「してはいけないこと」の説明になっており、誤りです。
- 選択肢 4正解
- アが誤、イが正、ウが誤、エが誤で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- イは正しく、ウとエは誤りなので当てはまりません。
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覚えるポイント
- 販売名に薬効名が含まれている場合には、添付文書の薬効名の記載を省略することができます。
間違えやすいところ
- 「してはいけないこと」と「その他の注意」、それぞれに書かれる内容の違いを取り違えないようにしましょう。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用・安全対策」添付文書の記載事項
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.35 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
透析療法を受けている人が使用しないこととされるアルミニウム含有成分
医薬品の適正使用・安全対策 · してはいけないこと / 透析療法 / アルミニウム脳症 / 胃腸薬
以下の医薬品成分を含有する胃腸薬の添付文書において、長期間服用した場合に、アルミニウム脳症及びアルミニウム骨症を発症したとの報告があるため、「次の人は使用(服用)しないこと」の項目中に「透析療法を受けている人」と記載されるものの組み合わせを一つ選びなさい。 ア スクラルファート イ テプレノン ウ アルジオキサ エ 銅クロロフィリンカリウム
解答・解説を表示
解答
2
解説
透析療法を受けている人はアルミニウムをうまく排泄できず、体内にたまってアルミニウム脳症やアルミニウム骨症を起こすおそれがあるため、アルミニウムを含む成分は使ってはいけません。
解き方
- 示された成分の中から、構造にアルミニウムを含む成分を探します。
- スクラルファート(スクロース硫酸エステルアルミニウム塩)とアルジオキサ(アラントインのアルミニウム複合体)はアルミニウムを含みます。
- したがってアとウが当てはまり、選択肢2が正しい組み合わせです。
- 選択肢 1不正解
- テプレノンはテルペン系の胃粘膜保護成分で、アルミニウムを含まないので誤りです。
- 選択肢 2正解
- スクラルファートとアルジオキサはどちらもアルミニウムを含み、透析患者では使ってはいけないので正しいです。
- 選択肢 3不正解
- テプレノンと銅クロロフィリンカリウムはアルミニウムを含まないので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 銅クロロフィリンカリウムは銅を含む葉緑素誘導体で、アルミニウムを含まないので誤りです。
覚えるポイント
- スクラルファート、アルジオキサ、ケイ酸アルミニウム等のアルミニウム含有成分は透析療法中の人は禁忌です。
間違えやすいところ
- テプレノンや銅クロロフィリンカリウムなど、他の胃粘膜修復成分に金属が含まれるかどうかを混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用・安全対策」別表(使用上の注意)
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.35 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬関係者による医薬品の副作用等報告に関する記述
医薬品の適正使用・安全対策 · 医薬品等安全性情報報告制度 / 医薬関係者の報告義務 / PMDA
医薬品医療機器等法第68条の10第2項の規定に基づき、医薬関係者に義務付けられている医薬品の副作用等の報告に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを一つ選びなさい。 ア 医薬品との因果関係が必ずしも明確でない場合であっても、報告の対象となり得る。 イ 安全対策上必要があると認めるときは、医薬品の過量使用や誤用等によるものと思われる健康被害についても、報告する必要がある。 ウ 購入者等(健康被害を生じた本人に限らない)から適切に情報を把握し、報告様式の記入欄すべてに必要事項を記入しなければならない。 エ 報告様式は、独立行政法人医薬品医療機器総合機構のホームページから入手できる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬関係者は、保健衛生上の危害を防ぐため、因果関係がはっきりしない場合や過量使用・誤用による健康被害でも、安全対策上必要と認めるときは報告する義務があります。報告は、把握できた範囲で速やかに行います。
解き方
- 記述ア:因果関係がまだ確定していなくても、疑いのある健康被害は報告の対象なので正しいです。
- 記述イ:過量使用や誤用などによる健康被害も、安全対策上必要なら報告の対象なので正しいです。
- 記述ウ:報告様式のすべての欄を埋める必要はなく、把握できた情報で速やかに報告するので誤りです。
- 記述エ:報告様式はPMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)のウェブサイトなどから手に入るので正しいです。
- 選択肢 1不正解
- ウは、すべての記入欄を埋める必要はないので誤りです。
- 選択肢 2正解
- アが正、イが正、ウが誤、エが正の正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- イとエは正しく、ウは誤りなので当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- アとエは正しい記述なので当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- アとイはどちらも正しい記述なので誤りです。
覚えるポイント
- 医薬関係者の副作用等報告は、必ずしも記入欄すべてに記入する必要はなく、判明している範囲で速やかに行います。
間違えやすいところ
- 因果関係が完全には証明されていない段階でも報告の対象になり得る点に注意しましょう。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用・安全対策」医薬関係者による副作用等の報告
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.36 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品副作用被害救済制度の概要に関する記述
医薬品の適正使用・安全対策 · 救済制度の概要 / 拠出金 / 生物由来製品感染等被害救済制度 / 請求者
医薬品副作用被害救済制度に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを一つ選びなさい。 ア 医薬品副作用被害救済制度は、製薬企業の社会的責任に基づく公的制度として運営が開始された。 イ 救済給付業務に必要な費用のうち、給付費については、製造販売業者から年度ごとに納付される拠出金が充てられる。 ウ 生物由来製品感染等被害救済制度は、生物由来製品を介した感染等による健康被害の迅速な救済を図ることを目的として創設された。 エ 給付請求は、健康被害を受けた本人又は家族だけではなく、治療に当たった医師や調剤した薬剤師も行うことができる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品副作用被害救済制度は、正しく使ったのに起きた副作用の被害を早く救済する公的制度です。給付費は製造販売業者の拠出金でまかない、請求できるのは被害を受けた本人か遺族です。
解き方
- 記述ア:製薬企業の社会的責任に基づく公的制度として始まった経緯は正しいです。
- 記述イ:給付費の財源には、製造販売業者などが年度ごとに納める拠出金が充てられるので正しいです。
- 記述ウ:生物由来製品感染等被害救済制度の目的として正しいです。
- 記述エ:請求できるのは被害を受けた本人か遺族などで、医師や薬剤師は請求できないので誤りです。
- 選択肢 1正解
- アが正、イが正、ウが正、エが誤の正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- ウは制度の目的として正しい記述なので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- イは正しく、エは誤りなので当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- アは正しく、エは誤りなので当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- アとイはどちらも正しい記述なので誤りです。
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覚えるポイント
- 救済給付の請求権者は健康被害を受けた本人(またはその遺族等)であり、医師や薬剤師等の医療従事者は請求できません。
間違えやすいところ
- 救済給付に必要な「給付費」は製薬企業の拠出金でまかない、「事務費」の半分は国庫補助である点も確かめておきましょう。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用・安全対策」医薬品副作用被害救済制度
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.37 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
救済給付の種類及び請求手続きに関する記述
医薬品の適正使用・安全対策 · 救済給付の種類 / 医療手当 / 遺族年金 / 障害児養育年金 / 請求書類
医薬品副作用被害救済制度における給付の種類及び請求の手続きに関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを一つ選びなさい。 ア 医療手当は、医薬品の副作用による疾病(入院治療を必要とする程度)の治療に要した費用の実費を補償するものである。 イ 遺族年金は、生計維持者が医薬品の副作用により死亡した場合に、その遺族の生活の立て直し等を目的に、10年間を限度として給付される。 ウ 救済給付の請求に当たっては、医師の診断書や、要した医療費を証明する書類(受診証明書)が必要だが、その医薬品を販売等した薬局開設者、医薬品の販売業者が作成した販売証明書等は不要である。 エ 障害児養育年金は、医薬品の副作用により一定程度の障害の状態にある18歳未満の人を養育する人に対して給付されるものである。
解答・解説を表示
解答
3
解説
副作用被害救済制度の給付には、医療費、医療手当、障害年金、障害児養育年金、遺族年金、遺族一時金、葬祭料があります。請求には、医師の診断書や薬局・店舗の販売証明書などが必要です。
解き方
- 記述ア:治療費の「実費」を支給するのは「医療費」です。「医療手当」は入院に伴う実費以外の費用を対象にした定額給付なので誤りです。
- 記述イ:生計維持者が亡くなったときの遺族年金は、10年を限度に支給されるので正しいです。
- 記述ウ:一般用医薬品による被害の請求では、販売した業者の販売証明書などが必要なので「不要」とする記述は誤りです。
- 記述エ:障害児養育年金は、18歳未満の障害児を育てる人に支給されるので正しいです。
- 選択肢 1不正解
- アは医療手当ではなく「医療費」の説明なので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- アとウはどちらも誤りなので当てはまりません。
- 選択肢 3正解
- イとエが正しいので、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 4不正解
- ウは、販売証明書などが必要なので誤りです。
覚えるポイント
- 医療費は治療に要した費用の実費(自己負担分)、医療手当は実費以外の費用を対象とする定額給付です。
間違えやすいところ
- 障害児養育年金の対象年齢(18歳未満)や、遺族年金の支給期間(10年まで)などの数字を正確に覚えましょう。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用・安全対策」救済給付の業務
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.38 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
一般用医薬品の主な安全対策の歴史
医薬品の適正使用・安全対策 · 安全対策の歴史 / アンプル入りかぜ薬 / 小柴胡湯 / PPA
一般用医薬品の安全対策に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
一般用医薬品の安全対策は、過去に起きた重大な副作用の被害をきっかけに進められてきた。実際に被害が出た事例を教訓として、法律の整備や添付文書の改訂、別の成分への切り替えが行われてきた。そのため、どの事例でどのような被害が出たのかを正しく理解しておく必要がある。
解き方
- それぞれの記述について、歴史上の事実、対象となった製品、起きた健康被害の内容を確かめる。
- ア(アンプル入りかぜ薬の回収要請)とウ(小柴胡湯とインターフェロンの併用禁止)が正しい記述だと判断する。
- イ(すべての製品が対象)とエ(脳出血などの副作用)が誤りであることを確かめ、正しい組み合わせを選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述アは正しいが、記述イは報告のあった製品だけでなく「すべてのかぜ薬」が対象とされたため誤り。
- 選択肢 2正解
- 記述ア(アンプル入りかぜ薬の回収要請)と記述ウ(小柴胡湯とインターフェロン製剤の併用禁止)はどちらも正しい。
- 選択肢 3不正解
- 記述イは改訂の対象がすべての製品なので誤り。記述エはPPAの重い副作用が偽アルドステロン症ではなく脳出血などなので誤り。
- 選択肢 4不正解
- 記述ウは正しいが、記述エはPPAの副作用として脳出血などの危険が問題とされたため誤り。
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覚えるポイント
- アンプル入りかぜ薬はショックによる死亡事故を受けて回収要請がなされたこと
- 小柴胡湯とインターフェロン製剤の併用は間質性肺炎の発生により禁忌とされたこと
- PPA(塩酸フェニルプロパノールアミン)は脳出血の副作用リスクからプソイドエフェドリン塩酸塩等へ代替されたこと
間違えやすいところ
- かぜ薬の間質性肺炎の注意喚起が一部の製品だけに出されたと間違えやすい(実際はすべての製品が対象)。
- PPA(塩酸フェニルプロパノールアミン)の健康被害を偽アルドステロン症と取り違えないようにする。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用・安全対策」医薬品の安全対策に関する歴史
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.38 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品の適正使用のための啓発活動
医薬品の適正使用・安全対策 · 啓発活動 / 薬物乱用防止 / ダメ。ゼッタイ。普及運動
医薬品の適正使用のための啓発活動に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
適正使用の啓発活動には「ダメ。ゼッタイ。」普及運動や「薬と健康の週間」などがある。若い世代からの教育が大切で、登録販売者の積極的な関わりも求められる。また、薬物乱用は違法薬物だけでなく、一般用医薬品の不適正な使用でも起こり得る。
解き方
- 記述アからエまでの正誤を一つずつ判断する。
- アは6月20日から7月19日までの「ダメ。ゼッタイ。」普及運動のことで正しい。
- イは小中学生のころからの啓発が大切という点で正しく、ウは登録販売者が啓発活動に協力する点で正しい。
- エは一般用医薬品でも乱用や依存が起こり得るので誤り。
- 正・正・正・誤の組み合わせを選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述エが「一般用医薬品では起こり得ない」となっていて誤りなので、当てはまらない。
- 選択肢 2正解
- ア、イ、ウが正しく、エが誤りなので、正しい組み合わせである。
- 選択肢 3不正解
- 記述イと記述ウは正しいが、記述エが誤りなので当てはまらない。
- 選択肢 4不正解
- 記述アと記述ウの正誤が正しく判断されていないので当てはまらない。
- 選択肢 5不正解
- 記述アと記述イの正誤が正しく判断されていないので当てはまらない。
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覚えるポイント
- 「ダメ。ゼッタイ。」普及運動の期間は6月20日~7月19日であること
- 一般用医薬品でも大量摂取や連用により薬物乱用・依存が生じること
間違えやすいところ
- 薬物乱用や依存は麻薬や覚醒剤などの違法薬物だけだと誤解しやすいので注意する。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用・安全対策」医薬品の適正使用のための啓発活動
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.39 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
緊急安全性情報(イエローレター)の概要
医薬品の適正使用・安全対策 · 緊急安全性情報 / イエローレター / 情報伝達期間
緊急安全性情報に関する記述について、( ア )~( ウ )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
緊急安全性情報(イエローレター)は、緊急で重大な注意喚起や使用制限が必要なときに、厚生労働省の指示などで作られる。原則として1ヶ月以内に情報が伝えられる。なお、安全性速報(ブルーレター)も1ヶ月以内だが、名前や用紙の色が違う。
解き方
- 作るよう命じるのが厚生労働省であることを確かめる(ア=厚生労働省)。
- 情報を伝える期限が原則1ヶ月以内であることを確かめる(イ=1ヶ月)。
- 緊急安全性情報は黄色い用紙を使うことからイエローレターと呼ばれると確かめる(ウ=イエローレター)。
- これらがそろった選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 伝える期間は3ヶ月ではなく1ヶ月以内で、緊急安全性情報はイエローレターと呼ばれるため誤り。
- 選択肢 2不正解
- 命令するのはPMDAではなく厚生労働省で、期間は1ヶ月、名前はイエローレターなので誤り。
- 選択肢 3正解
- アが「厚生労働省」、イが「1ヶ月」、ウが「イエローレター」で、すべて正しく当てはまる。
- 選択肢 4不正解
- 緊急安全性情報を命令・指示するのは厚生労働省なので誤り。
- 選択肢 5不正解
- 緊急安全性情報の通称はイエローレターで、ブルーレター(安全性速報)ではないため誤り。

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覚えるポイント
- 緊急安全性情報=イエローレター(厚生労働省指示、1ヶ月以内)
- 安全性速報=ブルーレター(厚生労働省指示、1ヶ月以内)
間違えやすいところ
- 情報を伝える期限を3ヶ月や半年などと取り違えないようにする。
- イエローレター(緊急安全性情報)とブルーレター(安全性速報)の対応を取り違えないように注意する。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用・安全対策」医薬品の安全性情報
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.40 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
副作用情報等の評価及び安全対策措置の主体
医薬品の適正使用・安全対策 · 副作用情報 / PMDA / 厚生労働大臣 / 安全対策措置
副作用情報等の評価及び措置に関する記述について、( ア )及び( イ )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
集めた副作用情報は、まず独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)で専門委員の意見を聞きながら調査・検討される。その結果をもとに、厚生労働大臣が薬事審議会の意見を聞いたうえで、使用上の注意の改訂などの行政措置を行う。
解き方
- 副作用情報の調査・検討を行う機関を特定する(ア=独立行政法人医薬品医療機器総合機構)。
- 薬事審議会の意見を聞いて行政上の措置を行う主体を特定する(イ=厚生労働大臣)。
- アとイの組み合わせである選択肢1を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- アが独立行政法人医薬品医療機器総合機構、イが厚生労働大臣で、正しい組み合わせである。
- 選択肢 2不正解
- 行政措置を行うのは国立医薬品食品衛生研究所長ではなく厚生労働大臣なので誤り。
- 選択肢 3不正解
- 調査・検討を行うのは日本製薬団体連合会ではなくPMDAで、行政措置の主体も理事長ではないため誤り。
- 選択肢 4不正解
- アもイも、公的機関や行政庁の役割の決まりと合っていないため誤り。
- 選択肢 5不正解
- 副作用情報の調査・検討を行う公的機関は日本製薬団体連合会ではなくPMDAなので誤り。
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覚えるポイント
- 副作用情報の調査検討=独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)
- 行政措置の実施=厚生労働大臣(薬事審議会の意見を聴く)
間違えやすいところ
- 調査・検討を行うPMDAと、行政処分・措置を行う厚生労働大臣の役割を混同しやすいので注意する。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用・安全対策」副作用情報等の収集、評価及び措置
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.41 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品PLセンターの役割と対象範囲
医薬品の適正使用・安全対策 · 医薬品PLセンター / 医薬部外品 / 製造物責任法 / 裁判外紛争解決
医薬品PLセンターに関する記述について、( ア )~( ウ )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品PLセンターは、日本製薬団体連合会が開設した機関である。医薬品や医薬部外品についての消費者の苦情をめぐり、製造販売元の企業との交渉を仲介・調整する。裁判を使わずにすばやく解決する(ADR)ことを目的とする(医療機器は対象外)。
解き方
- 医薬品PLセンターの対象が医薬品と「医薬部外品」であることを確かめる(ア=医薬部外品、医療機器は対象外)。
- 消費者が交渉する相手が「製造販売元の企業」であることを確かめる(イ=製造販売元の企業)。
- 仲介・あっせんのやり方が「裁判によらずに迅速」な解決(ADR)であることを確かめる(ウ=裁判によらずに迅速)。
- すべての空欄に合う選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 苦情の交渉相手は厚生労働省ではなく、医薬品などの製造販売元の企業なので誤り。
- 選択肢 2正解
- アが医薬部外品、イが製造販売元の企業、ウが裁判によらずに迅速で、すべて正しい。
- 選択肢 3不正解
- 医薬品PLセンターの対象は医療機器ではなく医薬部外品なので誤り。
- 選択肢 4不正解
- 対象は医薬部外品で、交渉相手は製造販売元の企業、解決方法は裁判を使わない迅速な解決なので誤り。
- 選択肢 5不正解
- 医療機器は対象に含まれず、裁判を使わない紛争解決手続きなので「裁判による法的」も誤り。
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覚えるポイント
- 医薬品PLセンターの対象は「医薬品」および「医薬部外品」(医療機器や化粧品は対象外)
- 裁判によらずに迅速な解決(ADR)を目指す民間機関
間違えやすいところ
- 医薬品PLセンターの対象に医療機器が入ると誤解しやすい(医療機器は対象外)。
- 裁判を通した法的な解決ではなく、裁判を使わないあっせん・仲介を行う機関である点に注意する。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用・安全対策」医薬品PLセンター
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.41 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品副作用被害救済制度の支給対象範囲
医薬品の適正使用・安全対策 · 救済制度の対象外 / 個人輸入 / 殺菌消毒剤 / 一般用検査薬
医薬品副作用被害救済制度の救済給付の支給対象範囲に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品副作用被害救済制度は、正しく使われた医薬品の副作用による重い健康被害を救済する制度である。企業の賠償責任が明らかな場合や、個人輸入の無承認医薬品、人体に直接使わない殺菌消毒剤、殺虫剤・防虫剤、一般用検査薬などは支給の対象から除かれる。
解き方
- 記述ア:企業に損害賠償責任がある製品不良などは民事責任の対象で、救済制度の対象外なので誤りと判断する。
- 記述イ:個人輸入の無承認無許可医薬品は救済制度の対象外なので誤りと判断する。
- 記述ウ:人体に直接使わない殺菌消毒剤は対象外の医薬品なので正しいと判断する。
- 記述エ:一般用検査薬は対象外の医薬品なので正しいと判断する。
- 正しいウとエの組み合わせである4を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 製薬企業に損害賠償責任がある場合や個人輸入の医薬品は救済制度の対象外なので、アもイも誤り。
- 選択肢 2不正解
- 記述ウは正しいが、記述アが誤りなので当てはまらない。
- 選択肢 3不正解
- 記述エは正しいが、記述イが誤りなので当てはまらない。
- 選択肢 4正解
- 記述ウ(人体に直接使わない殺菌消毒剤)と記述エ(一般用検査薬)はともに対象外の医薬品で、正しい。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 救済制度の対象除外:人体に直接使用しない殺菌消毒剤、殺虫剤・防虫剤、一般用検査薬など
- 個人輸入医薬品や不適正な使用、企業に明確な損害賠償責任がある健康被害も救済対象外
間違えやすいところ
- 殺菌消毒剤でも「人体に直接使うもの」は対象になり得るが、「人体に直接使わないもの」は対象外である点を見落とさない。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用・安全対策」医薬品副作用被害救済制度
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.42 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
添付文書「してはいけないこと」授乳を避ける成分
医薬品の適正使用・安全対策 · してはいけないこと / 授乳中の人 / テオフィリン / センノシド
添付文書の「してはいけないこと」の項目に、「授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けること」と記載される医薬品の組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
母乳に移行して乳児に影響を与えるおそれがある医薬品は、添付文書の「してはいけないこと」に「授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けること」と書かれる。テオフィリンは乳児を興奮させるおそれがあり、センノシドやダイオウなど便を出しやすくするアントラキノン系の成分は下痢を起こすおそれがある。
解き方
- ア(デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物)はせきを止める成分で、「授乳を避ける」の「してはいけないこと」には当たらないと確かめる。
- イ(水酸化アルミニウムゲル)は胃酸を中和する成分で、当たらないと確かめる。
- ウ(テオフィリン)は母乳に移行して乳児を興奮させるおそれがあるため当たると確かめる。
- エ(センノシド)は母乳に移行して乳児に下痢を起こすおそれがあるため当たると確かめる。
- ウとエの組み合わせである4を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- アとイの成分には「服用しないか授乳を避けること」の指定がないため誤り。
- 選択肢 2不正解
- ウは当たるが、アは当たらないため当てはまらない。
- 選択肢 3不正解
- エは当たるが、イは当たらないため当てはまらない。
- 選択肢 4正解
- ウのテオフィリンとエのセンノシドは、母乳に移行して乳児に影響するのを防ぐため「服用しないか授乳を避けること」と記載される。

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覚えるポイント
- 授乳を避ける「してはいけないこと」:センノシド・ダイオウ等のアントラキノン系瀉下薬、テオフィリンなど
- センノシドは乳児の下痢、テオフィリンは乳児の神経過敏・興奮が理由
間違えやすいところ
- 一般的なかぜ薬のせき止め成分(デキストロメトルファンなど)を、間違って「してはいけないこと(授乳を避ける)」に選ばないように注意する。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用・安全対策」別表(してはいけないこと)
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.42 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
イブプロフェンの「してはいけないこと」(妊娠後期の妊婦)
医薬品の適正使用・安全対策 · イブプロフェン / 妊娠期間延長 / 動脈管早期閉鎖 / 12週以内
イブプロフェンを含有する一般用医薬品の添付文書の「してはいけないこと」に関する記述について、( ア )~( ウ )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
イブプロフェンはプロスタグランジンの合成を妨げる作用を持ち、子宮の収縮を抑えて妊娠期間を延長させたり、胎児の動脈管が早く閉じたり分娩時の出血が増える危険がある。「出産予定日12週以内の妊婦」は使用してはいけないとされている。
解き方
- プロスタグランジンを抑えることで分娩が遅れる現象は、妊娠期間の「延長」だと確かめる(ア=延長)。
- 子宮の筋肉の収縮を妨げるので「子宮収縮の抑制」だと確かめる(イ=抑制)。
- 使用を禁じる妊娠後期の期間が「出産予定日12週以内」だと確かめる(ウ=12)。
- ア=延長、イ=抑制、ウ=12の組み合わせ(選択肢1)を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- アが「延長」、イが「抑制」、ウが「12」で、正しく当てはまっている。
- 選択肢 2不正解
- 子宮収縮は促進ではなく抑制され、期間も24週ではなく12週以内なので誤り。
- 選択肢 3不正解
- 妊娠期間は短縮ではなく延長するので誤り。
- 選択肢 4不正解
- 妊娠期間は短縮ではなく延長で、子宮収縮は抑制されるので誤り。
- 選択肢 5不正解
- 妊娠期間は延長で、対象の期間も出産予定日12週以内なので誤り。
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覚えるポイント
- イブプロフェンは出産予定日12週以内の妊婦に使用しない(禁忌)
- 理由:胎児の動脈管収縮・早期閉鎖、子宮収縮抑制による妊娠期間延長、分娩時出血増加
間違えやすいところ
- 子宮収縮を「促進」と間違えたり、妊娠期間の「延長」と「短縮」を混同しないようにする。
- 出産予定日の週数を12週と24週などで間違えないように覚える。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用・安全対策」別表(してはいけないこと)
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.43 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
添付文書の「相談すること」における基礎疾患等と主な成分
医薬品の適正使用・安全対策 · 添付文書の相談すること / 基礎疾患 / トラネキサム酸
一般用医薬品の添付文書の「相談すること」の項目欄において、「次の診断を受けた人」として記載される基礎疾患等と、その対象となる主な配合成分の組み合わせとして正しいものを1つ選びなさい。
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解答
3
解説
持病(基礎疾患)があると、薬の成分の働きで病状が悪化したり、予期せぬ副作用が出たりすることがあります。そのため添付文書の「相談すること」欄には、気をつけるべき基礎疾患と、その診断を受けた人への注意が書かれます。
解き方
- 各選択肢の成分の働きと、気をつけるべき持病が合っているかを照らし合わせます。
- トラネキサム酸は血を固まりやすくする作用(抗線溶作用)があるため、「血栓のある人」が相談対象になると確認します。
- 選択肢 1不正解
- 硫酸ナトリウムは体内に塩分や水分をため込みやすいため、「高血圧、心臓病、腎臓病」などで相談対象です。「甲状腺機能障害」で相談するのはヨウ素系殺菌成分やマオウ、プソイドエフェドリンなどです。
- 選択肢 2不正解
- 酸化マグネシウムはマグネシウムが体にたまりすぎるのを防ぐため、「腎臓病」と診断された人が相談対象です。
- 選択肢 3正解
- トラネキサム酸(内服)は血を溶けにくくする作用(抗線溶作用)があるため、脳血栓や心筋梗塞などの「血栓のある人」は相談対象です。
- 選択肢 4不正解
- 合成ヒドロタルサイトはアルミニウムを含む胃腸薬で、「腎臓病」の人が相談対象です。「てんかん」で注意がいるのは中枢を興奮させるジプロフィリンなどです。
- 選択肢 5不正解
- ジプロフィリンは中枢を興奮させ心拍数を上げる作用があるため、「心臓病」や「てんかん」の人が相談対象です。

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覚えるポイント
- トラネキサム酸は抗プラスミン作用があるため血栓のある人で相談すること
間違えやすいところ
- マグネシウムやアルミニウムを含む胃腸薬で注意するのは「腎臓病」です。心臓病などの別の病気と取り違えないようにしましょう。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用・安全対策」における「添付文書の読み方(相談すること)」の記載に基づく。
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.43 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品の保管及び取扱い上の注意
医薬品の適正使用・安全対策 · 保管及び取扱い上の注意 / 容器の移し替え / 点眼薬の共用 / エアゾール製品
医薬品の保管及び取扱い上の注意に関する記述ア~エの正誤の組み合わせとして、正しいものを1つ選びなさい。 ア シロップ剤は変質しやすいため、開封後は冷蔵庫内に保管されることが望ましい。 イ 医薬品を旅行先に携行するために別の容器へ移し替えることは、誤用の原因となるおそれがある。 ウ 点眼薬は、長期間の保存に適さないため、家族で共用し、できる限り早く使い切ることが望ましい。 エ 可燃性ガスを噴射剤としているエアゾール製品については、消防法(昭和23年法律第186号)や高圧ガス保安法(昭和26年法律第204号)に基づき、その容器への注意事項の表示が義務づけられているが、添付文書において「保管及び取扱い上の注意」としても記載されている。
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解答
2
解説
薬が変質したり、誤った使い方や感染を防いだりするため、添付文書には正しい保管場所、容器の移し替えの注意、共用の禁止、高圧ガスの火気注意などが書かれます。
解き方
- 記述ア:シロップ剤は細菌やカビが増えやすく変質しやすいため、開封後は冷蔵庫で保管するのがよく、正しい。
- 記述イ:別の容器に移し替えると、成分や量を間違えたり誤って飲んだりする原因になるため避けるべきで、正しい。
- 記述ウ:点眼薬を家族で共用すると結膜炎などの感染症がうつるおそれがあるため、家族でも共用してはいけなく、誤り。
- 記述エ:エアゾール製品の法律で決められた表示は、添付文書の保管取扱いの注意にも書かれており、正しい。
- 選択肢 1不正解
- ウが誤りでエが正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 2正解
- アが正、イが正、ウが誤、エが正なので、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- イとエが正しい記述なので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 4不正解
- アが正しくウが誤っているので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 5不正解
- アとイが正しくウが誤っているので、この組み合わせは間違いです。
覚えるポイント
- 点眼薬は微生物汚染や病気の感染を避けるため家族間でも共用してはならない
間違えやすいところ
- 使い切るために点眼薬を共用するのがよい、と間違えないように注意しましょう。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用・安全対策」における「保管及び取扱い上の注意」の記載に基づく。
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.44 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
アスピリン喘息に関する禁忌成分
医薬品の適正使用・安全対策 · アスピリン喘息 / 解熱鎮痛薬の禁忌 / イブプロフェン
以下の成分のうち、アスピリン喘息を誘発するおそれがあるため、一般用医薬品の添付文書等の「次の人は使用(服用)しないこと」の項目欄に「本剤又は他のかぜ薬、解熱鎮痛薬を使用(服用)して喘息を起こしたことがある人」と記載されているものとして、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
5
解説
アスピリン喘息は、アスピリンだけでなく解熱鎮痛成分(非ステロイド性抗炎症成分)の働きでも起こる重い喘息発作です。そのため、過去にかぜ薬や解熱鎮痛薬で喘息を起こした人には、同じ仲間の成分を「使用(服用)しないこと」としています。
解き方
- 示された5つの成分の中から、非ステロイド性抗炎症成分(NSAIDs)を探します。
- イブプロフェンは解熱鎮痛成分で、アスピリン喘息のあった人には使用禁止(禁忌)と書かれる成分だと判断します。
- 選択肢 1不正解
- ジフェンヒドラミン塩酸塩は抗ヒスタミン成分なので、アスピリン喘息を理由に「服用しないこと」となる成分ではありません。
- 選択肢 2不正解
- 酸化マグネシウムは胃薬や下剤に使う成分なので、アスピリン喘息による禁忌には当たりません。
- 選択肢 3不正解
- ジヒドロコデインリン酸塩は麻薬性のせき止め成分で、12歳未満の子どもなどでは禁忌ですが、アスピリン喘息の原因になる成分ではありません。
- 選択肢 4不正解
- 無水カフェインは中枢神経を興奮させる成分なので、アスピリン喘息を理由とした使用禁止の対象ではありません。
- 選択肢 5正解
- イブプロフェンは非ステロイド性抗炎症成分(NSAIDs)で、アスピリン喘息を起こすおそれがあるため、解熱鎮痛薬などで喘息を起こした人は「使用(服用)しないこと」とされています。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 解熱鎮痛成分(NSAIDs)はアスピリン喘息を起こしたことがある人には禁忌である
間違えやすいところ
- アスピリン喘息はアスピリンだけではなく、イブプロフェンなど他のNSAIDsでも同じように起こる点を見落とさないようにしましょう。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用・安全対策」における「してはいけないこと(アスピリン喘息)」の記載に基づく。
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.44 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
クロルフェニラミンマレイン酸塩の内服アレルギー用薬の使用上の注意
医薬品の適正使用・安全対策 · クロルフェニラミンマレイン酸塩 / 抗ヒスタミン成分 / 使用上の注意
クロルフェニラミンマレイン酸塩を含有する一般用医薬品である内服アレルギー用薬の添付文書等において、「使用上の注意」に記載されている事項に関する記述ア~エの正誤の組み合わせとして、正しいものを1つ選びなさい。 ア 緑内障の診断を受けた人は、「相談すること」とされている。 イ 胃潰瘍の診断を受けた人は、「相談すること」とされている。 ウ 眠気等が現れることがあるため、「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこと」とされている。 エ 一定期間又は一定回数服用しても症状の改善がみられない場合は、ほかに原因がある可能性があるため、「長期連用しないこと」とされている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
クロルフェニラミンマレイン酸塩などの第1世代抗ヒスタミン成分は、眠気を起こす中枢神経の抑制と、眼圧の上昇や排尿困難を招く抗コリン作用を併せもちます。そのため運転操作の禁止や、緑内障のある人への相談の呼びかけが決められています。また、症状の本当の原因を見逃さないため、だらだらと長く使い続けてはいけません。
解き方
- 記述ア:抗コリン作用で眼圧が上がるため、緑内障の人は「相談すること」とされており、正しい。
- 記述イ:胃潰瘍が相談対象になるのは主に解熱鎮痛成分などで、抗ヒスタミン薬だけの決まりではないため、誤り。
- 記述ウ:中枢が抑えられて眠気や注意力の低下が起こるため、運転操作をしないことは「してはいけないこと」と書かれ、正しい。
- 記述エ:よくならないまま使い続けると別の病気を見逃すことになるため、「長期連用しないこと」と書かれ、正しい。
- 選択肢 1不正解
- 記述イが誤っているので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 2不正解
- 記述イが誤りで、記述ウとエが正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 3正解
- アが正、イが誤、ウが正、エが正なので、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述アが正しく記述イが誤っているので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 5不正解
- 記述アとウが正しいので、この組み合わせは間違いです。
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覚えるポイント
- 抗ヒスタミン成分は眠気による運転操作禁止、抗コリン作用による緑内障・前立腺肥大での相談喚起が基本である
間違えやすいところ
- 胃潰瘍で相談が必要なのは解熱鎮痛成分などです。抗ヒスタミン薬の注意と混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用・安全対策」における「クロルフェニラミンマレイン酸塩(使用上の注意)」の記載に基づく。
出典:福岡県『2025年度 福岡県 前半』
令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] p.45 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
2025年度 福岡県 前半
参照した公式資料
福岡県が公開した2025年度 福岡県 前半の問題・解答資料です。
- 令和7年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.65MB] ↗ — www.pref.fukuoka.lg.jp(PDF・45ページ)
- 令和7年度福岡県登録販売者試験正答(午前の部および午後の部) [PDFファイル/81KB] ↗ — www.pref.fukuoka.lg.jp(PDF・2ページ)
- 令和7年度福岡県登録販売者試験における不適正問題の取扱いについて [PDFファイル/136KB] ↗ — www.pref.fukuoka.lg.jp(PDF・1ページ)

