公開問題を地域・年度・前半後半で区別しています。地域共通問題を含み、全国の独立した問題を網羅する集計ではありません。受験する地域の最新版の手引きと案内を併せて確認してください。
2025年度 愛媛県 前半の概要
医薬品の本質
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の本質 / 医薬品医療機器等法 / 生命関連製品
医薬品の本質に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
異物の混入や変質等がある医薬品は、健康被害が起きるかどうかにかかわらず、販売や授与などが一切禁止されます。医薬品は人の生命や健康に直接はたらく生命関連製品であり、高い安全性と品質が求められるからです。
解き方
- 医薬品の定義、体への作用(異物性)、一般用医薬品のリスクの位置づけを確認します。
- 不良医薬品の販売禁止は「健康被害の可能性の有無を問わない」という点を選択肢と照らし合わせます。
- 選択肢 1不正解
- 医薬品は病気の診断・治療・予防や体のはたらきへの影響を目的とする生命関連製品なので、この記述は正しいです。
- 選択肢 2不正解
- 医薬品は体にとって外来の異物なので、よい効果だけでなく好ましくない副作用を起こすことがあります。
- 選択肢 3不正解
- 一般用医薬品は生活者が自分で判断して使うもので、医療用医薬品より作用がおだやかでリスクは相対的に低いです。
- 選択肢 4正解
- 健康被害のおそれがある場合に限らず、異物の混入や変質がある医薬品の販売や授与などは一律に禁止されています。
覚えるポイント
- 不良医薬品の販売等は健康被害の有無にかかわらず禁止されている
間違えやすいところ
- 「健康被害のおそれがあるときだけ禁止」という限定表現を見落とし、正しいと誤解すること
出題の前提:手引き(令和6年4月版)第1章「医薬品の本質」
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.1 ↗(www.pref.ehime.jp)
医薬品のリスク評価
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 用量反応関係 / 医薬品の安全性基準 / GLP・GCP・GPSP
医薬品のリスク評価に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
5
解説
医薬品の用量は、無作用量から有効量、中毒量、最小致死量、致死量へと変わっていきます。また開発の信頼性基準は、非臨床試験がGLP、臨床試験がGCP、製造販売後がGPSPやGVPと決められています。
解き方
- 用量反応の段階(中毒量と最小致死量の順序)を正しくとらえてaを判定します。
- 少量の投与でも発がん性や胎児への毒性が起こり得ることを確認してbを判定します。
- 各基準の略称(GLP=非臨床、GCP=臨床、GPSP=製造販売後の調査・試験)を確認してc・dを判定します。
- 選択肢 1不正解
- a・b・cが誤りでdが正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aとcが誤っているので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aとbが誤っているので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cが誤りでdが正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5正解
- aもbもcも誤りでdが正しく、正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- 薬物用量が治療量上限を超えると効果よりも有害反応が強く現れる「中毒量」となり、次いで「最小致死量」を経て「致死量」に至るため、記述の順序が誤りです。
- b:誤
- 少量の投与であっても、長期連用や個体の感受性によって発がん作用や胎児毒性、臓器の機能不全を生じることがあります。
- c:誤
- 非臨床試験(動物実験等)の安全性基準はGLP(Good Laboratory Practice)であり、GCPは臨床試験の基準です。
- d:正
- 製造販売後の調査及び試験の実施基準として、GPSP(Good Post-marketing Study Practice)が制定されています。
覚えるポイント
- 用量の推移は中毒量から最小致死量を経て致死量に至る
- GLPは非臨床試験、GCPは臨床試験の基準
間違えやすいところ
- 中毒量と最小致死量の順序を逆にしてしまうこと
- GLP(非臨床)とGCP(臨床)の頭文字を混同すること
出題の前提:手引き(令和6年4月版)第1章「医薬品のリスク評価」
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.1 ↗(www.pref.ehime.jp)
健康食品の定義と取扱い
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 健康食品 / 特定保健用食品 / 医薬品との相互作用
いわゆる「健康食品」に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
健康食品は医薬品ではなく食品ですが、有効成分を含むものもあり、医薬品と一緒に使うと効果が強まったり弱まったりする相互作用を起こすことがあります。
解き方
- 特定保健用食品が国の個別審査・許可を受ける食品かを確認してaを判定します。
- 健康食品が法律上は食品である点を確認してbを判定します。
- 健康食品と医薬品に相互作用が起きるかを考えてcを判定します。
- 登録販売者として、購入者の健康食品の摂取状況を聞いて指導する大切さを確認してdを判定します。
- 選択肢 1不正解
- cが誤りでdが正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2正解
- aとbが正、cが誤、dが正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bは正しい記述なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aとbは正しく、cは誤りなので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- a・b・dが正しいので、この組み合わせは誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 特定保健用食品は生理機能等に影響を与える保健機能成分を含み、個別に国の審査を受け許可された食品です。
- b:正
- 健康食品はあくまで食品であり、医薬品医療機器等法上の医薬品とは法律上明確に区別されます。
- c:誤
- 健康食品中の成分が医薬品の吸収や代謝に影響を及ぼし、相互作用により治療を妨げることがあります(例:セイヨウオトギリソウ)。
- d:正
- 医薬品販売時には健康食品の併用状況を確認し、意識を尊重しつつ必要に応じて適切な摂取指導を行うことが重要です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 健康食品も医薬品と相互作用を起こす場合がある
- 特定保健用食品は有効性や安全性に関して国の審査・許可が必要
間違えやすいところ
- 食品由来だから医薬品と相互作用は絶対に起きないと思い込むこと
出題の前提:手引き(令和6年4月版)第1章「健康食品」
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.2 ↗(www.pref.ehime.jp)
セルフメディケーションの概念
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · セルフメディケーション / WHOの定義 / 一般用医薬品の役割
セルフメディケーションに関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
セルフメディケーションはWHOにより「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な体の不調は自分で手当てすること」と定義されています。重い症状や原因が分からない症状は、自分で判断せず早めに受診することが基本です。
解き方
- WHOの定義が「軽度な体の不調」か「全ての体の不調」かを確認してaを判定します。
- 一般用医薬品は軽い症状を対象に、生活者が自分で判断して使う点を確認してbを判定します。
- 症状が重いときは受診をすすめるという原則を確認してcを判定します。
- 専門家としての情報提供と支援の観点からdを判定します。
- 選択肢 1正解
- aが誤で、b・c・dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りでcが正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤りでb・cが正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- dは正しい記述なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- b・c・dが正しいので、この組み合わせは誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- WHOの定義では「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」とされており、「全ての身体の不調」ではありません。
- b:正
- 一般用医薬品は、軽度な疾病に伴う症状の改善等を図るため、一般の生活者が自らの判断で使用するものです。
- c:正
- 高熱や激しい腹痛など症状が重いときは医療機関の受診を優先すべきであり、一般用医薬品での対処は適切ではありません。
- d:正
- 専門家は科学的根拠に基づいた正確な情報提供を行い、生活者のセルフメディケーションを適切に支援することが求められます。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- セルフメディケーションの対象は「軽度な」身体の不調である
間違えやすいところ
- 「全ての不調を自分で手当てする」という大げさな表現を見落とし、正しいと判断すること
出題の前提:手引き(令和6年4月版)第1章「セルフメディケーション」
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.2 ↗(www.pref.ehime.jp)
医薬品の副作用とアレルギー
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 副作用の定義 / アレルギー / 血管性浮腫
医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品の副作用は通常の用量でも起こることがあります。アレルギー体質や家族歴は副作用のリスクを高め、自覚症状が出にくい重い臓器障害もあるため、初期のサインを見つけて注意を促すことが大切です。
解き方
- WHOによる副作用の定義文と合っているかを確認してaを判定します。
- アレルギー体質の人に副作用の注意が必要かを確認してbを判定します。
- 自覚症状が出にくい副作用があるかについてcを判定します。
- 血管性浮腫ができやすい場所(まぶた、くちびる、手足など)を確認してdを判定します。
- 選択肢 1不正解
- a・c・dが正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cとdが正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- cは正しい記述なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが正しくbが誤りなので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bが誤りでdが正しいので、この組み合わせは誤りです。
答えの内訳
- a:正
- WHOの定義において、副作用とは「人に通常用いられる量で発現する医薬品の有害かつ意図しない反応」とされています。
- b:誤
- 本人や血縁者にアレルギー体質がある場合は、医薬品によるアレルギー等の副作用が現れるリスクが高いため注意が必要です。
- c:正
- 肝機能障害など初期に自覚症状が乏しい副作用もあり、明確な自覚症状として現れないこともあります。
- d:正
- 血管性浮腫は皮膚や粘膜の深部で起こる浮腫であり、特に目や口の周り、手足等で多く見られます。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- アレルギー歴や家族歴がある場合は医薬品副作用に十分な注意が必要
- 血管性浮腫は目や口の周り、手足に現れやすい
間違えやすいところ
- アレルギー体質の人に注意が「不要」とする誤った選択肢を読み飛ばすこと
出題の前提:手引き(令和6年4月版)第1章「医薬品の副作用」
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.3 ↗(www.pref.ehime.jp)
不適正使用と薬物乱用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 不適正使用 / 薬物乱用 / 依存性成分
医薬品の不適正な使用と副作用に関する記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品を決められた用法・用量から外して使うことや、目的以外に使うことは乱用にあたります。急性の中毒だけでなく、慢性的な臓器障害や心身の依存を引き起こす大きな危険があります。
解き方
- 用量を増やしても効果は頭打ちになり、副作用の危険が増す原則を確認します。
- 乱用を繰り返すことで慢性的な臓器障害が起きるかを考えます。
- 一般用医薬品に含まれる依存性成分(コデイン類、鎮静成分など)の有無を確認します。
- 青少年の薬物乱用の現状や意識についての記述が妥当かを評価します。
- 選択肢 1不正解
- 用量を超えて飲んでも効果は増えるとは限らず、副作用や中毒の危険が高まるので誤りです。
- 選択肢 2正解
- お酒と一緒に使ったり乱用を繰り返したりすると、肝臓や腎臓などの慢性的な臓器障害を起こすおそれがあります。
- 選択肢 3不正解
- かぜ薬や鎮咳去痰薬、鎮静薬などにも、習慣性や依存性のある成分が含まれるものがあります。
- 選択肢 4不正解
- 青少年が興味本位や誤った知識で一般用医薬品を乱用する例が社会問題になっており、この記述は誤りです。
覚えるポイント
- 一般用医薬品にも依存性・習慣性のある成分(コデイン、ブロモバレリル尿素等)が存在する
間違えやすいところ
- 「一般用医薬品には依存性成分は含まれない」と思い込んでしまうこと
出題の前提:手引き(令和6年4月版)第1章「不適正な使用と乱用」
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.3 ↗(www.pref.ehime.jp)
相互作用(医薬品・食品)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 相互作用 / 成分の重複 / 食品との相互作用
他の医薬品や食品との相互作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品どうしや食品との相互作用は、受容体などでの薬のはたらきだけでなく、消化管での吸収のじゃま、肝臓の代謝酵素(CYPなど)の競合や誘導、腎臓からの排泄の競合など、体内でのいろいろな段階で起こります。
解き方
- 複数の成分を含む市販薬で成分が重なる危険を確認してaを判定します。
- 相互作用が「薬のはたらく場所だけ」で起きるかに限らない点を確認してbを判定します。
- 多くの薬を一緒に使う人(ポリファーマシーなど)での相互作用の危険を確認してcを判定します。
- 食品(緑茶、コーヒー、レバーなど)の成分との取りすぎの危険を確認してdを判定します。
- 選択肢 1不正解
- bが誤りでdが正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが正しくbが誤りなので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cとdは正しい記述なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが誤、cとdが正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- a・c・dが正しいので、この組み合わせは誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 一般用医薬品には複数の有効成分を含むものが多く、併用すると同一または同類作用を持つ成分が重複して過剰投与となるおそれがあります。
- b:誤
- 相互作用は薬理作用をもたらす部位だけでなく、吸収、分布、代謝、排泄などの生体内運命のあらゆる過程で起こります。
- c:正
- 複数の疾患に対して多種類の薬剤が処方・使用されている人では、薬物相互作用を生じるリスクが高いため特に注意を要します。
- d:正
- カフェインやビタミンA等は日常の食品にも含まれるため、医薬品と食品の併用によって摂取過多となる場合があります。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 相互作用は薬理作用部位だけでなく吸収・代謝・排泄の過程でも生じる
間違えやすいところ
- 「はたらく場所でのみ生じる」という限定表現を正しいと誤解すること
出題の前提:手引き(令和6年4月版)第1章「相互作用」
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.4 ↗(www.pref.ehime.jp)
小児の医薬品使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児の年齢区分 / 小児の生理機能 / 誤飲防止
小児及び小児の医薬品の使用に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
小児は肝臓や腎臓の代謝・排泄のはたらきが未熟で、体の大きさに対する腸管が相対的に長いため、医薬品の吸収率が高く、影響を強く受けやすいという特徴があります。
解き方
- 添付文書の留意事項通知にある年齢区分(乳児・幼児・小児の基準)を確認します。
- 乳児への基本姿勢(医師の診療を優先)が正しいかを検討します。
- 小児の消化管の特徴(体に対する腸の長さ、吸収率の高低)を確認して、記述の誤りを見つけます。
- 家庭内で子どもの誤飲を防ぐ対策が適切かを確認します。
- 選択肢 1不正解
- 年齢区分では、小児はおおよそ7歳以上15歳未満です(乳児は1歳未満、幼児は7歳未満)。
- 選択肢 2不正解
- 乳児は容態が急変しやすく自分でうまく伝えられないため、医師の診療を受けることが最優先です。
- 選択肢 3正解
- 小児は大人より体の大きさに対して腸が「長く」、医薬品の吸収率が「相対的に高い」ので、この記述は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 子どもの手の届かない、目の届かない場所に保管することは、誤飲・誤用を防ぐ基本です。
覚えるポイント
- 小児は身体の大きさに対して腸が「長く」、吸収率が相対的に「高い」
間違えやすいところ
- 小児は体が小さいから「腸が短い」「吸収率が低い」と直感で逆に誤解すること
出題の前提:手引き(令和6年4月版)第1章「小児等の医薬品の使用」
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.4 ↗(www.pref.ehime.jp)
高齢者及び高齢者の医薬品使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 高齢者の生理機能 / 副作用リスク / 高齢者の年齢区分
高齢者及び高齢者の医薬品の使用に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
公的な通知では、高齢者とはおおよそ65歳以上を指します。年をとると肝臓や腎臓の働きが弱り、薬の代謝や排泄(体の外へ出すこと)が遅れるため、副作用が出やすくなるからです。
解き方
- それぞれの選択肢が、高齢者の体の特徴や薬を使うときの注意点として正しいかを確かめる。
- 公的な通知では高齢者は「65歳以上」とされている。選択肢4の「75歳以上」と見くらべて、誤りをさがす。
- 選択肢 1不正解
- 年をとると肝臓や腎臓の働きが弱り、薬の血中濃度が上がって副作用が出やすくなります。
- 選択肢 2不正解
- 高齢者は視力や手先の動きが衰え、飲み間違いや飲み忘れを起こしやすいです。
- 選択肢 3不正解
- 持病が悪化したり、常用薬とぶつかったり、多くの薬を長く使うことで副作用の危険が高まります。
- 選択肢 4正解
- 添付文書でいう「高齢者」の目安は75歳以上ではなく「65歳以上」なので、この記述は誤りです。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 医薬品添付文書等における高齢者の目安は「65歳以上」です。
間違えやすいところ
- 75歳以上は「後期高齢者」の区切りです。高齢者の目安である65歳以上と混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」高齢者への配慮
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.5 ↗(www.pref.ehime.jp)
妊婦・授乳婦への医薬品使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 血液-胎盤関門 / 妊婦への安全性評価 / ビタミンA過剰症 / 母乳への移行
妊娠又は妊娠していると思われる女性、母乳を与える女性(授乳婦)への医薬品の使用等に関する記述について、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 胎盤には、胎児の血液と母体の血液とが混ざらない仕組み(血液-胎盤関門)があり、母体が医薬品を使用した場合でも医薬品の成分の胎児への移行は全て防御される。 b 一般用医薬品において、妊婦の使用については「相談すること」としているものが多い理由は、妊婦が使用した場合における安全性に関する評価が困難であるためである。 c ビタミンA含有製剤は、妊娠前後の一定期間に通常の用量を超えて摂取すると胎児に先天異常を起こす危険性が高まるとされている。 d 授乳婦が使用した医薬品の成分が、乳汁中に移行することはない。
解答・解説を表示
解答
4
解説
胎盤(胎児と母体の間の器官)や母乳を通して、薬の成分が胎児や赤ちゃんに移ることがあります。そのため「すべて防げる」「母乳に移らない」という説明は誤りです。
解き方
- aは、胎盤の仕組みがすべての薬の移行を防げるわけではないので誤り。
- bは、妊婦の試験は倫理的に難しく安全性の評価が困難なので正しい。
- cは、ビタミンAのとりすぎで胎児に奇形が起きる危険があるので正しい。
- dは、薬の成分が母乳に移ることがあるので誤り。
- 正しい組み合わせはbとcで、選択肢4を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aは誤りでbは正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 2不正解
- aは誤りでcは正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 3不正解
- aとdはどちらも誤りなので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 4正解
- bもcも正しい内容で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- bは正しいですが、dが誤りなのでこの組み合わせは間違いです。
覚えるポイント
- 血液-胎盤関門は万能ではなく、薬物成分の胎児への移行を完全には防げません。
間違えやすいところ
- 授乳婦がのんだ薬は母乳に移ることがあります。「移行しない」を正しいと思い込まないようにしましょう。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」妊婦又は妊娠していると思われる女性及び授乳婦
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.5 ↗(www.pref.ehime.jp)
医療機関受診者等への医薬品の使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 慢性疾患への影響 / 受診時の情報提供 / 併用禁忌・相互作用 / 受診勧奨
医療機関で治療を受けている人等への医薬品の使用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 一般用医薬品を使用することで、生活習慣病等の慢性疾患の症状が悪化することはない。 b 登録販売者は、医薬品の購入者に対して医療機関で治療を受ける際には、使用している一般用医薬品の情報を医療機関の医師や薬局の薬剤師等に伝えるよう説明することも重要である。 c 特定の症状がある人でも、医療機関で治療を受けていない場合は、医薬品の種類や配合成分等に注意する必要はない。 d 医療機関・薬局で交付された薬剤を使用している人については、登録販売者において一般用医薬品との併用の可否を判断することは困難なことが多く、その薬剤を処方した医師若しくは歯科医師又は調剤を行った薬剤師に相談するよう説明する必要がある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医療機関で治療中の人に一般用医薬品を売るときは、処方薬との飲み合わせを自分で判断せず、医師や薬剤師に相談するよう伝えます。持病が悪化したり、処方薬とぶつかったりする危険があるからです。
解き方
- aは、一般用医薬品が持病を悪化させることがあるので「悪化しない」は誤り。
- bは、医師や薬剤師への情報提供をうながす指導が大切なので正しい。
- cは、通院していなくても持病や症状に合わせた慎重な選択が必要なので誤り。
- dは、処方薬との飲み合わせの判断は難しいので、医師や薬剤師への相談を勧めるので正しい。
- 正誤の並びは(誤・正・誤・正)なので、選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aとcを正としているので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 2正解
- aは誤り、bは正、cは誤り、dは正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bを誤り、cを正としているので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 4不正解
- aを正、bを誤りとしているので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 5不正解
- dを誤りとしているので、この組み合わせは間違いです。
覚えるポイント
- 一般用医薬品が生活習慣病等の症状を悪化させるおそれがあることに留意します。
間違えやすいところ
- 通院していない人でも、体質や症状に合わせて成分を選ぶときは十分に注意しましょう。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」医療機関で治療を受けている人等
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.6 ↗(www.pref.ehime.jp)
プラセボ効果(偽薬効果)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · プラセボ効果の機序 / 自然発生的な変化 / プラセボ効果を目的とした使用の禁止
プラセボ効果(偽薬効果)に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを選びなさい。 プラセボ効果は、医薬品を使用したこと自体による( a )や、条件付けによる生体反応、時間経過による( b )等が関与して生じると考えられている。 プラセボ効果によってもたらされる反応や変化は不確実であり、それを目的として医薬品が( c )。
解答・解説を表示
解答
1
解説
プラセボ効果は、期待や時間の経過で起こるもので、効果はあてにならず、よくない反応が出ることもあります。そのため、これを目的に医薬品を使うことは認められません。
解き方
- aには、心理的な要因である「楽観的な結果への期待」が入る。
- bには、時間の経過による「自然発生的な変化」が入る。
- cには、効果があてにならないので「使用されるべきではない」が入る。
- すべての語句が合う選択肢1が正解。
- 選択肢 1正解
- a・b・cのすべてが手引きの記述とぴったり合っています。
- 選択肢 2不正解
- a・b・cのどれも当てはまらないので間違いです。
- 選択肢 3不正解
- aに「意図しない作用」が入っている点が間違いです。
- 選択肢 4不正解
- aとbの語句が当てはまらないので間違いです。
- 選択肢 5不正解
- bとcの語句が当てはまらないので間違いです。
覚えるポイント
- プラセボ効果を目的として医薬品が使用されるべきではありません。
間違えやすいところ
- プラセボ効果でも、望ましくない反応(有害事象)が出ることがあるので気をつけましょう。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」プラセボ効果
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.6 ↗(www.pref.ehime.jp)
医薬品の品質と保管
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 使用期限の定義 / 医薬品の変質・変敗 / 経時変化
医薬品の品質に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 外箱等に表示されている「使用期限」は開封した状態で保管された場合に品質が保持される期限である。 b 一般用医薬品は、薬局又は店舗販売業において購入された後、すぐに使用されるため、販売等の際に、外箱等に記載されている使用期限を気にする必要はない。 c 医薬品に配合されている成分(有効成分及び添加物成分)は、高温や多湿、光(紫外線)等によって品質の劣化(変質・変敗)を起こしやすいものが多い。 d 医薬品は、適切な保管・陳列がなされたとしても、経時変化による品質の劣化は避けられない。
解答・解説を表示
解答
4
解説
「使用期限」は、開けていない状態で正しく保管したときの期限です。医薬品は温度・湿度・光で変質しやすく、正しく保管しても時間とともに劣化するので、期限の管理が大切です。
解き方
- aは、使用期限が開けていない状態の期限なので誤り。
- bは、販売時に使用期限を確認して管理する必要があるので誤り。
- cは、医薬品の成分が高温・多湿・光で劣化しやすいので正しい。
- dは、正しく保管しても時間による劣化は避けられないので正しい。
- 組み合わせが「誤・誤・正・正」なので選択肢4を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aとbが誤りでdが正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 2不正解
- aとbが誤りでcが正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 3不正解
- cが正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 4正解
- aは誤り、bは誤り、cは正、dは正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- bが誤りでdが正しいので、この組み合わせは間違いです。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 使用期限は「未開封状態」で保管された場合に品質が保持される期限です。
間違えやすいところ
- 開封後は、どう保管しても少しずつ劣化します。表示の期限までもつとは限らないので注意しましょう。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」医薬品の品質
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.7 ↗(www.pref.ehime.jp)
一般用医薬品の役割
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 自己検査 / 健康維持・増進 / 症状改善 / 生活習慣病の予防
一般用医薬品の役割に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 健康状態の自己検査 b 健康の維持・増進 c 軽度な疾病に伴う症状の改善 d 生活習慣病等の疾病に伴う症状発現の予防(科学的・合理的に効果が期待できるものに限る。)
解答・解説を表示
解答
1
解説
一般用医薬品には、軽い症状の改善や健康の維持・増進、自分の体を自分で調べる自己検査など、幅広い役割があります。生活習慣病の予防なども役割の一つです。
解き方
- aは、尿糖・尿蛋白検査薬や妊娠検査薬などの自己検査薬も役割なので正。
- bは、ビタミン剤や滋養強壮薬などの健康維持・増進も役割なので正。
- cは、かぜ薬や頭痛薬などによる軽い症状の改善も基本的な役割なので正。
- dは、科学的に効果が期待できる生活習慣病の予防も役割なので正。
- すべて「正」なので選択肢1を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- a・b・c・dのすべてが一般用医薬品の役割として正しく書かれています。
- 選択肢 2不正解
- a・c・dも役割に含まれるので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 3不正解
- a・b・cも役割に含まれるので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 4不正解
- bも役割に含まれるので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 5不正解
- c・dも役割に含まれるので、この組み合わせは間違いです。
覚えるポイント
- 一般用医薬品の役割には「自己検査」や「科学的に効果が期待できる生活習慣病の予防」も含まれます。
間違えやすいところ
- 自己検査薬(OTC検査薬)も一般用医薬品の役割に入ります。入らないと間違えないようにしましょう。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」一般用医薬品の役割
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.7 ↗(www.pref.ehime.jp)
一般用医薬品の基礎知識
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · QOLの改善・向上 / ドーピング規制 / スイッチOTC医薬品 / 対処可能な範囲
一般用医薬品に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 生活の質(QOL)の改善・向上は、一般用医薬品の役割ではない。 b 一般用医薬品には、スポーツ競技者がその使用によりドーピングに該当する成分を含んだものはない。 c 一般用医薬品のうち、医師等の診断、処方箋に基づき使用されていた医療用医薬品を薬局や店舗販売業などで購入できるように転用した医薬品をスイッチOTC医薬品という。 d 一般用医薬品で対処可能な範囲は、医薬品を使用する人によって変わってくるものである。
解答・解説を表示
解答
5
解説
一般用医薬品には、ドーピング禁止物質が入ったものもあります。スポーツ選手は注意が必要です。医療用から切りかえられたものはスイッチOTC医薬品と呼ばれます。
解き方
- aは、生活の質(QOL)の改善・向上も大切な役割なので誤り。
- bは、総合感冒薬などにもドーピング禁止物質が入ることがあるので誤り。
- cは、医療用の成分を一般用に切りかえたものをスイッチOTC医薬品と呼ぶので正しい。
- dは、体の状態や持病などで対処できる範囲が変わるので正しい。
- 正しいcとdの組み合わせなので選択肢5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aもbも誤りなので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りでcが正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤りでdが正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 4不正解
- bが誤りでcが正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 5正解
- cもdも正しく、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 一般用医薬品にもドーピング対象成分(プソイドエフェドリン等)が含まれる場合があります。
間違えやすいところ
- 市販薬ならドーピングに引っかからない、と思い込むのは間違いなので注意しましょう。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」一般用医薬品の役割/スイッチOTC医薬品
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.8 ↗(www.pref.ehime.jp)
販売時のコミュニケーション
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 副作用歴の確認 / セルフメディケーション支援の姿勢 / 情報提供と質問技術 / 購入者の選択傾向
一般用医薬品の販売時のコミュニケーションに関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 医薬品を使用する人が過去にアレルギーや医薬品による副作用等の経験があるかは、医薬品の販売等に従事する専門家が購入者等から確認しておきたい基本的なポイントのひとつである。 b 一般用医薬品は、一般の生活者がその選択や使用を判断する主体となるため、生活者のセルフメディケーションに対して、登録販売者は、支援していくという姿勢で臨まなくてよい。 c 医薬品の販売等に従事する専門家は、購入者側に情報提供を受けようとする意識が乏しい場合でも、医薬品の使用状況に係る情報をできる限り引き出し、可能な情報提供を行っていくためのコミュニケーション技術を身につけるべきである。 d 購入者等があらかじめ購入する医薬品を決めていることも多いが、使う人の体質や症状等にあった製品を事前に調べて選択しているのではなく、宣伝広告や販売価格等に基づいて漠然と選択していることも少なくない。
解答・解説を表示
解答
4
解説
一般用医薬品を売る専門家は、生活者が自分で健康管理をするのを支援する姿勢が大切です。副作用歴などの情報を上手に聞き出し、正しい使い方をうながす役割があります。
解き方
- aは、アレルギーや副作用の経験を確認するのが基本なので正。
- bは、登録販売者はセルフメディケーションを支援する姿勢が必要なので「臨まなくてよい」は誤り。
- cは、購入者に聞く意識がなくても、必要な情報を引き出す技術が必要なので正。
- dは、広告や価格だけで漠然と選ぶ人も多いので、専門家の関与が必要なので正。
- 並びが「正・誤・正・正」なので選択肢4を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aとdが正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 2不正解
- a・c・dが正しく、bが誤りなので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 3不正解
- cが正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 4正解
- aは正、bは誤り、cは正、dは正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- bが誤りでdが正しいので、この組み合わせは間違いです。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 登録販売者は生活者のセルフメディケーションを適切に「支援する姿勢」で臨む必要があります。
間違えやすいところ
- 生活者が自分で薬を選ぶ場合でも、専門家が支援しなくてよいわけではありません。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」適切な医薬品選択と受診勧奨
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.8 ↗(www.pref.ehime.jp)
サリドマイド製剤及びサリドマイド訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / サリドマイド
サリドマイド、サリドマイド製剤及びサリドマイド訴訟に関する次の記述について、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a サリドマイド製剤は、これまでに一般用医薬品として販売されていたことはない。 b サリドマイド訴訟は、サリドマイド製剤を妊娠している女性が使用したことにより、出生児に四肢欠損、耳の障害等の先天異常(サリドマイド胎芽症)が発生したことに対する損害賠償訴訟である。 c サリドマイドには、血管新生を妨げる作用がある。 d サリドマイドの光学異性体のうち、一方の異性体(R体)のサリドマイドを分離して製剤化したものであれば、妊娠している女性が摂取しても催奇形性を避けることができる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
サリドマイド訴訟は、妊娠初期にサリドマイド製剤を服用したことで胎児に四肢欠損や耳の障害(サリドマイド胎芽症)が生じた薬害事件です。サリドマイドは体内で光学異性体が互いに移り変わるため、異性体を分けても催奇形性(胎児の奇形を起こす性質)は避けられません。
解き方
- まず各記述の正誤を調べます。aは、サリドマイド製剤が睡眠鎮静薬や胃腸薬(一般用医薬品)としても売られていたので誤りです。bはサリドマイド胎芽症の説明として正しいです。
- cは血管新生(新しい血管を作ること)を妨げる作用の説明として正しいです。dは、体内で異性体が混ざり合う(ラセミ化する)ので催奇形性を避けられず、誤りです。
- 正しい記述bとcの組み合わせを選びます。
- 選択肢 1不正解
- aは誤りで、bは正しいです。サリドマイド製剤は一般用医薬品(鎮静薬や胃腸薬)としても広く売られていました。
- 選択肢 2不正解
- aは誤りで、cは正しいです。サリドマイド製剤は一般用医薬品としても売られていました。
- 選択肢 3不正解
- aとdはどちらも誤りなので当てはまりません。
- 選択肢 4正解
- bとcはどちらも正しい記述です。だから選択肢4が正解です。
- 選択肢 5不正解
- bは正しいですが、dは誤りです。R体とS体という光学異性体は体内でたやすく入れ替わるので、分けても安全とは言えません。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- サリドマイドは光学異性体が体内で相互変換するため催奇形性を分離・回避できないこと。
間違えやすいところ
- サリドマイドが医療用医薬品だけでなく、一般用医薬品(薬局で買える薬)としても売られていた点を見落としやすいです。
出題の前提:手引き(令和6年4月改訂)第1章「薬害の歴史」サリドマイド訴訟
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.9 ↗(www.pref.ehime.jp)
スモン及びスモン訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / スモン / キノホルム
スモン及びスモン訴訟に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a スモン訴訟は、解熱鎮痛剤として販売されていたキノホルム製剤を使用したことにより、亜急性脊髄視神経症に罹患したことに対する損害賠償訴訟である。 b スモンはその症状として、初期には腹部の膨満感から激しい腹痛を伴う下痢を生じ、次第に下半身の痺れや脱力、歩行困難等が現れる。麻痺は上半身にも拡がる場合があり、ときに視覚障害から失明に至ることもある。 c スモン訴訟を契機に、緊急に必要とされる医薬品を迅速に供給するための「緊急輸入」制度が創設された。 d スモン患者に対する救済制度として、施術費及び医療費の自己負担分の公費負担や世帯更生資金貸付による生活資金の貸付等が講じられている。
解答・解説を表示
解答
2
解説
スモン訴訟は、整腸剤として売られていたキノホルム製剤が原因で起こった神経障害(亜急性脊髄視神経症)をめぐる裁判です。この裁判をきっかけに、1979年に医薬品副作用被害救済制度が作られました。
解き方
- 記述a:キノホルム製剤は解熱鎮痛剤ではなく、おなかの調子を整える「整腸剤」として売られていたので誤りです。
- 記述b:スモンの症状(初めの腹部の症状、下半身の麻痺、目の障害や失明)の説明として正しいです。
- 記述c:スモン訴訟をきっかけに作られたのは「医薬品副作用被害救済制度」なので、この記述は誤りです。
- 記述d:患者を救うしくみ(医療費の自己負担分を公費で負担、生活資金の貸付など)の説明として正しいです。
- 選択肢 1不正解
- bとdは正しく、cは誤りなので当てはまりません。
- 選択肢 2正解
- aは誤り、bは正しい、cは誤り、dは正しいの組み合わせなので正解です。
- 選択肢 3不正解
- aは解熱鎮痛剤ではなく整腸剤なので誤りです。bは正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- aもcも誤りなので当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- aとcは誤りで、dは正しい記述なので当てはまりません。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- キノホルムは「整腸剤」であり、スモン訴訟を契機に「医薬品副作用被害救済制度」が創設されました。
間違えやすいところ
- キノホルムの用途を「解熱鎮痛剤」と間違えたり、スモン訴訟がきっかけで作られた救済制度を別のものと混同しやすいです。
出題の前提:手引き(令和6年4月改訂)第1章「薬害の歴史」スモン訴訟
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.9 ↗(www.pref.ehime.jp)
HIV訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / HIV訴訟 / 血液凝固因子製剤
HIV(ヒト免疫不全ウイルス)訴訟に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 白血病患者が、HIVが混入した原料血漿から製造された血液凝固因子製剤の投与を受けたことにより、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。 b 国及び製薬企業が被告として提訴され、その後、和解が成立している。 c HIV訴訟を契機に、血液製剤の安全確保対策として検査や献血時の問診の充実が図られた。 d HIV訴訟を契機に、医薬品副作用被害救済制度が創設された。
解答・解説を表示
解答
2
解説
HIV訴訟は、血友病患者が加熱処理していない血液凝固因子製剤の投与でHIVに感染したことをめぐる裁判です。この裁判をきっかけに、血液製剤の安全対策や感染症の報告制度が整えられました。なお、医薬品副作用被害救済制度ができたきっかけはスモン訴訟です。
解き方
- 記述a:被害を受けたのは「白血病患者」ではなく「血友病患者」なので誤りです。
- 記述b:国と製薬企業が訴えられ、その後和解が成立したので正しいです。
- 記述c:検査や問診などの安全対策が強められたので正しいです。
- 記述d:医薬品副作用被害救済制度ができたきっかけはスモン訴訟なので誤りです。
- 選択肢 1不正解
- bは正しく、dは誤りなので当てはまりません。
- 選択肢 2正解
- aは誤り、bは正しい、cは正しい、dは誤りの組み合わせなので正解です。
- 選択肢 3不正解
- cは正しく、dは誤りなので当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- aは「血友病患者」とすべきところなので誤りです。bは正しく、dは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aは患者を「白血病患者」としている点が誤りです。
覚えるポイント
- HIV訴訟の対象は「血友病患者」、血液製剤の安全対策等の契機となった。
間違えやすいところ
- 患者の病気の名前(白血病と血友病)の入れ替えや、救済制度ができたきっかけ(スモン訴訟)との混同に注意しましょう。
出題の前提:手引き(令和6年4月改訂)第1章「薬害の歴史」HIV訴訟
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.10 ↗(www.pref.ehime.jp)
CJD及びCJD訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / CJD / 生物由来製品
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)及びCJD訴訟に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a CJDは、細菌でもウイルスでもないタンパク質の一種であるプリオンが原因とされている。 b CJDは、次第に認知症に類似した症状が現れ、死に至る重篤な神経難病である。 c CJD訴訟は、脳外科手術等に用いられていたヒト乾燥硬膜を介してCJDに罹患したことに対する損害賠償訴訟である。 d CJD訴訟を契機に、生物由来製品による感染等被害救済制度の創設がなされた。
解答・解説を表示
解答
5
解説
CJDは、細菌でもウイルスでもないプリオンというタンパク質が原因の神経の難病です。脳外科手術で使われたヒト乾燥硬膜(人の組織から作った硬膜)が感染のもとになりました。CJD訴訟の和解などをきっかけに薬事法が改正され、生物由来製品の安全管理が強められ、被害救済制度も作られました。
解き方
- 記述a:原因となるのは異常なプリオンタンパク質なので正しいです。
- 記述b:認知症に似た症状が出て、やがて死に至る神経の難病なので正しいです。
- 記述c:脳外科手術などでのヒト乾燥硬膜の移植が原因なので正しいです。
- 記述d:CJD訴訟をきっかけに生物由来製品感染等被害救済制度が作られたので正しいです。
- 選択肢 1不正解
- aとcも正しい記述なので当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- dも正しい記述なので当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- aからdまですべて正しいので当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- bとcも正しい記述なので当てはまりません。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dがすべて正しい記述なので、選択肢5が正解です。
覚えるポイント
- CJDの原因物質はプリオン、原因製品はヒト乾燥硬膜、生物由来製品感染等被害救済制度が創設された。
間違えやすいところ
- プリオンを細菌やウイルスと混同したり、ヒト乾燥硬膜を血液製剤と混同したりしないよう注意しましょう。
出題の前提:手引き(令和6年4月改訂)第1章「薬害の歴史」CJD訴訟
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.10 ↗(www.pref.ehime.jp)
消化器系の構造と働き
人体の働きと医薬品 · 消化管 / 舌 / 唾液 / 胃
消化器系に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 消化管は、口腔から肛門まで続く管で、平均的な成人で全長約5mある。 b 舌の表面には、味蕾という無数の小さな突起があり、味覚を感知する部位である舌乳頭が分布している。 c 唾液に含まれているリゾチームには、細菌の細胞壁を分解する酵素作用のほか、消炎作用などもあり、生体防御因子として働く。 d ペプシノーゲンは胃酸によって、タンパク質を消化する酵素であるペプトンとなる。
解答・解説を表示
解答
5
解説
消化管は口から肛門まで続く管で、成人では全長約9mあります。舌の表面にある舌乳頭(小さな突起)の中に、味を感じる味蕾があります。胃で出るペプシノーゲンは胃酸によって、タンパク質を分解する酵素ペプシンに変わり、タンパク質をペプトンに分解します。
解き方
- 記述a:成人の消化管の全長は約9mなので、「約5m」としている記述は誤りです。
- 記述b:小さな突起は「舌乳頭」で、その中に味を感じる「味蕾」があります。記述は主語と述語が逆なので誤りです。
- 記述c:唾液に含まれるリゾチームは細菌の細胞壁を壊し、炎症をやわらげる働きもあるので正しいです。
- 記述d:ペプシノーゲンは胃酸で「ペプシン」になります。ペプトンはペプシンがタンパク質を分解してできたものなので、この記述は誤りです。
- 選択肢 1不正解
- aは誤り、cは正しく、dは誤りなので当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- aとbが誤りなので当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- dが誤りなので当てはまりません(ペプシンに変わります)。
- 選択肢 4不正解
- bとdが誤りなので当てはまりません。
- 選択肢 5正解
- aは誤り、bは誤り、cは正しい、dは誤りの組み合わせなので正解です。
覚えるポイント
- 消化管の全長は約9m。ペプシノーゲン+胃酸=ペプシン。ペプシンがタンパク質をペプトンに分解。
間違えやすいところ
- ペプシンとペプトンという言葉の混同や、舌乳頭と味蕾の関係が入れ替わる点に注意しましょう。
出題の前提:手引き(令和6年4月改訂)第2章「人体の働きと医薬品」消化器系
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.11 ↗(www.pref.ehime.jp)
小腸及び大腸の構造と働き
人体の働きと医薬品 · 十二指腸 / 膵液 / 大腸 / 腸内細菌
小腸及び大腸に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 十二指腸で分泌される腸液に含まれる成分の働きによって、膵液中のトリプシノーゲンがトリプシンになる。 b 十二指腸は、胃から連なるC字型に彎曲した部分で、彎曲部には膵臓からの膵管と胆嚢からの胆管の開口部があって、それぞれ膵液と胆汁を腸管内へ送り込んでいる。 c 大腸は、盲腸、虫垂、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸からなる管状の臓器で、内壁粘膜に絨毛がある。 d 大腸内には腸内細菌が多く存在し、腸管内の食物繊維(難消化性多糖類)を発酵分解する。
解答・解説を表示
解答
3
解説
十二指腸は胃と小腸をつなぐC字型の部分で、膵管(すい管)と総胆管が開いています。腸液のエンテロキナーゼによって、トリプシノーゲンがトリプシンという消化酵素に変わります。小腸の内側には絨毛(細かい突起)がありますが大腸にはなく、大腸では水分の吸収と腸内細菌による発酵分解が行われます。
解き方
- 記述a:トリプシノーゲンは十二指腸液の成分(エンテロキナーゼ)でトリプシンに変わるので正しいです。
- 記述b:十二指腸の曲がった部分に膵管と胆管の開口部(ファーター乳頭)があるので正しいです。
- 記述c:絨毛があるのは小腸(空腸・回腸)です。大腸の内側には絨毛がないので誤りです。
- 記述d:大腸の中の腸内細菌が食物繊維を発酵して分解するので正しいです。
- 選択肢 1不正解
- aとdが正しいので当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- aとdは正しく、cは誤りなので当てはまりません。
- 選択肢 3正解
- aは正しい、bは正しい、cは誤り、dは正しいの組み合わせなので正解です。
- 選択肢 4不正解
- aは正しく、cは誤りなので当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- bとdが正しいので当てはまりません。
覚えるポイント
- 小腸粘膜には絨毛があるが、大腸粘膜には絨毛はない。
間違えやすいところ
- 大腸と小腸の形の違い(絨毛があるかないか)を取り違えやすいので注意しましょう。
出題の前提:手引き(令和6年4月改訂)第2章「人体の働きと医薬品」小腸・大腸
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.11 ↗(www.pref.ehime.jp)
胆嚢及び肝臓の機能
人体の働きと医薬品 · 肝臓の代謝機能 / ビタミンの貯蔵 / アルコール代謝 / 黄疸
胆嚢及び肝臓に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 肝臓は、脂溶性ビタミンであるビタミンA、D等のほか、ビタミンB6やB12等の水溶性ビタミンの貯蔵臓器でもある。 b 肝臓は、胆汁を産生するほか、栄養分の代謝・貯蔵、生体に有害な物質の無毒化・代謝などの働きがある。 c アルコールは、肝臓へと運ばれて一度アセトアニリドに代謝されたのち、さらに代謝されて酢酸となる。 d 肝機能障害や胆管閉塞などを起こすとアンモニアが循環血液中に滞留して、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる症状)を生じる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
肝臓は体の中の大切な化学工場で、ビタミン(A、D、B6、B12など)を蓄えたり、体に有害な物質を無害にしたりします。アルコールは肝臓で酵素によってアセトアルデヒドに変えられ、最後には酢酸になります。黄疸(皮膚や白目が黄色くなる症状)は、胆汁の色素ビリルビンが血中にたまって起こります。
解き方
- 記述a:脂に溶けるビタミン(A、D)だけでなく、水に溶けるビタミン(B6、B12)も肝臓に蓄えられるので正しいです。
- 記述b:胆汁を作り、栄養分の代謝や貯蔵、有害物質の無毒化や解毒を行うので正しいです。
- 記述c:アルコールの途中でできるのは「アセトアルデヒド」です。「アセトアニリド(解熱鎮痛成分)」ではないので誤りです。
- 記述d:黄疸の原因になるのは「ビリルビン」です。「アンモニア」ではないので誤りです。
- 選択肢 1不正解
- aとbは正しく、cは誤りなので当てはまりません。
- 選択肢 2正解
- aは正しい、bは正しい、cは誤り、dは誤りの組み合わせなので正解です。
- 選択肢 3不正解
- bは正しく、dは誤りなので当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- bは正しく、cとdは誤りなので当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- aは正しく、dは誤りなので当てはまりません。
覚えるポイント
- アルコールの中間代謝物はアセトアルデヒド。黄疸の原因物質はビリルビン。
間違えやすいところ
- アセトアルデヒドとアセトアニリドの見間違いや、黄疸の原因(ビリルビンとアンモニア)の取り違えに注意しましょう。
出題の前提:手引き(令和6年4月改訂)第2章「人体の働きと医薬品」肝臓・胆嚢
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.12 ↗(www.pref.ehime.jp)
呼吸器系の構造と働き
人体の働きと医薬品 · 鼻腔 / 咽頭 / 気管 / 気管支 / 肺胞マクロファージ
呼吸器系に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
呼吸器で、喉頭から下へ向かう気道のうち、左右の肺に分かれるまでの1本の管を「気管」といいます。左右の肺に分かれたあとの気道を「気管支」といいます。
解き方
- 選択肢1:鼻汁とリゾチームの働きについて正しく説明しています。
- 選択肢2:咽頭(のど)は食べ物の通り道と空気の通り道を兼ねているので正しいです。
- 選択肢3:喉頭から左右の肺に分かれるまでは「気管」です。「気管支」は分かれた後の部分なので誤りです。
- 選択肢4:肺胞マクロファージ(異物を食べる細胞)の働きについて正しく説明しています。
- 選択肢 1不正解
- 鼻汁に含まれるリゾチームが体を守る働きをするので、この記述は正しいです。
- 選択肢 2不正解
- 咽頭は空気と食べ物の両方の通り道で、消化管と気道の両方に属するので正しいです。
- 選択肢 3正解
- 分かれるまでの1本の管は「気管」です。分かれた後の管が「気管支」なので、この記述が誤りで本問の正解です。
- 選択肢 4不正解
- 肺胞マクロファージ(異物を食べる細胞)が異物を取り除くしくみの説明として正しいです。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 分岐するまでが「気管」、左右に分岐して細かく分かれた部分が「気管支」。
間違えやすいところ
- 「気管」と「気管支」の区別(どこで分かれるか)を取り違えやすいので注意しましょう。
出題の前提:手引き(令和6年4月改訂)第2章「人体の働きと医薬品」呼吸器系
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.12 ↗(www.pref.ehime.jp)
循環器系の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 血液成分 / 単球とマクロファージ / 心臓の拍動 / アルブミンとグロブリン
循環器系に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a リンパ球は、血管壁を通り抜けて組織の中に入り込むことができ、組織の中ではマクロファージ(貪食細胞)と呼ばれる。 b 血漿は、90%以上がアルブミン、グロブリン等のタンパク質からなり、微量の脂質、糖質、電解質を含む。 c 心室で血液を集めて心房に送り、心房から血液を拍出する心臓の動きを拍動という。 d グロブリンは、血液の浸透圧を保持する(血漿成分が血管から組織中に漏れ出るのを防ぐ)働きがあるほか、ホルモンや医薬品の成分等と複合体を形成して、それらが血液によって運ばれるときに代謝や排泄を受けにくくする。
解答・解説を表示
解答
5
解説
循環器系の血液成分と心臓の動きは、名前と役割をセットで覚えるのが基本です。なぜなら、似た名前の細胞やタンパク質が多く、役割を入れ替えた選択肢が出やすいからです。
解き方
- a:組織でマクロファージになるのは単球なので、「誤」と判断する。
- b:血漿の90%以上は水分なので、「誤」と判断する。
- c:血液は心房に入り心室から出ていくので、記述は「誤」と判断する。
- d:浸透圧を保ち薬と結びつくのは主にアルブミンなので、「誤」と判断する。
- すべて「誤」になる組み合わせ(選択肢5)を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aとcはどちらも記述が誤りなので、正しい組み合わせではありません。
- 選択肢 2不正解
- a、b、dはどれも誤った記述なので、正しい組み合わせではありません。
- 選択肢 3不正解
- bは誤った記述なので、正しい組み合わせではありません。
- 選択肢 4不正解
- cとdはどちらも誤った記述なので、正しい組み合わせではありません。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dがすべて「誤」なので、これが正解です。
答えの内訳
- a:誤
- 組織中でマクロファージと呼ばれるのはリンパ球ではなく「単球」です。
- b:誤
- 血漿の90%以上は「水分」であり、アルブミンやグロブリン等のタンパク質は約7〜8%です。
- c:誤
- 心房で血液を集めて心室へ送り、心室から血液を全身や肺へ拍出します。記述は心房と心室の役割が逆です。
- d:誤
- 血液の浸透圧保持やホルモン・薬物との結合能を持つ主要な血漿タンパク質は「アルブミン」です。
覚えるポイント
- 血漿の90%以上は水分、浸透圧保持や薬物結合はアルブミン、組織でマクロファージになるのは単球です。
間違えやすいところ
- アルブミン(浸透圧を保つ・物を運ぶ)とグロブリン(免疫の働き)の役割を混同しないようにする。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験(愛媛県・午前)問25
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.13 ↗(www.pref.ehime.jp)
泌尿器系および副腎の構造と機能
人体の働きと医薬品 · アルドステロン / 腎臓の構造と機能 / 副腎皮質と副腎髄質
泌尿器系に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a アルドステロンの分泌が過剰になると、高血圧、むくみ(浮腫)、カリウム喪失などを生じる(アルドステロン症)。 b 腎臓では水分及び電解質(特にナトリウム)の排出調節が行われており、血液の量と組成を維持して、血圧を一定範囲内に保つ上でも重要な役割を担っている。 c 腎臓は背骨の左右両側に位置する一対の空豆状の臓器で、内側中央部のくびれた部分に尿管、動脈、静脈、リンパ管等がつながっている。 d 副腎皮質では、自律神経系に作用するアドレナリン(エピネフリン)とノルアドレナリン(ノルエピネフリン)が産生・分泌される。
解答・解説を表示
解答
1
解説
腎臓は尿を作り、水分や塩分を調節して血圧を保つ臓器です。副腎は腎臓の上にあり、皮質と髄質で別々のホルモンを作るので、分泌する場所を区別して覚えます。
解き方
- a:アルドステロンの働きと過剰症についての記述なので「正」とする。
- b:腎臓が水分と塩分の排出で血圧を調えるという記述なので「正」とする。
- c:腎臓の位置と形、腎門部についての記述なので「正」とする。
- d:アドレナリンなどは副腎髄質から出るので「誤」とする。
- 「正・正・正・誤」の組み合わせ(選択肢1)を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- a、b、cは正しく、dだけが誤りなので正解です。
- 選択肢 2不正解
- aとbは正しいですが、dが誤りなので不適です。
- 選択肢 3不正解
- aとcは正しいですが、dが誤りなので不適です。
- 選択肢 4不正解
- bとcも正しい記述なので不適です。
- 選択肢 5不正解
- dは誤った記述なので、この組み合わせは不適です。
答えの内訳
- a:正
- アルドステロン過剰によりナトリウムと水が貯留し、カリウム排泄が促進されるため高血圧や浮腫、カリウム喪失が生じます。
- b:正
- 腎臓は水や電解質の排出量を調節することで血液量と組成を一定に保ち、血圧調節にも深く関与しています。
- c:正
- 腎臓は背骨の両側にある一対の空豆状臓器で、腎門部(内側中央部のくびれ)に血管や尿管が接続しています。
- d:誤
- アドレナリンやノルアドレナリンを分泌するのは「副腎髄質」です。副腎皮質からはステロイドホルモン(アルドステロン等)が分泌されます。
覚えるポイント
- 副腎皮質はステロイドホルモン(アルドステロン等)、副腎髄質はアドレナリン・ノルアドレナリンを分泌します。
間違えやすいところ
- 副腎皮質と副腎髄質が出すホルモンを逆に覚えないようにする。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験(愛媛県・午前)問26
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.13 ↗(www.pref.ehime.jp)
目の充血の病態と分類
人体の働きと医薬品 · 目の充血 / 結膜充血 / 毛様充血・強膜充血
目の充血に関する次の文章について、( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 目の充血は血管が( a )して赤く見える状態であるが、( b )の充血では白目の部分だけでなく眼瞼の裏側も赤くなる。( c )が充血した時は、眼瞼の裏側は赤くならず、( c )自体が乳白色であるため、白目の部分がピンク味を帯びる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
目の充血は血管が広がって起こります。結膜はまぶたの裏から白目を覆うので結膜充血ではまぶたの裏も赤くなりますが、強膜の充血ではまぶたの裏は赤くならず白目がピンク色に見えます。
解き方
- a:充血は血管が広がって起こるので「拡張」が入る。
- b:まぶたの裏まで赤くなるのは「結膜」の充血である。
- c:まぶたの裏は赤くならず、白目がピンク色に見えるのは「強膜」である。
- a:拡張、b:結膜、c:強膜の組み合わせ(選択肢4)を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aには「拡張」、bには「結膜」、cには「強膜」が入るので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aは収縮ではなく「拡張」なので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bとcの言葉が入れ替わっているので誤りです。
- 選択肢 4正解
- a=拡張、b=結膜、c=強膜の組み合わせなので正しいです。
答えの内訳
- a:拡張
- 充血は血管が「拡張」して血流量が増加し赤く見える現象です。
- b:結膜
- 結膜充血では、眼瞼結膜(まぶたの裏)と球結膜(白目)の両方が赤くなります。
- c:強膜
- 強膜充血(毛様充血含む)では眼瞼の裏側は赤くならず、乳白色の強膜を透かして白目がピンク味を帯びます。
覚えるポイント
- 結膜充血は眼瞼裏も赤くなる、強膜充血は眼瞼裏は赤くならず白目がピンク色を帯びます。
間違えやすいところ
- 充血を「血管の収縮」と間違えないこと、結膜と強膜で赤くなる場所が違うことを区別するのが大切です。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験(愛媛県・午前)問27
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.14 ↗(www.pref.ehime.jp)
目の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 水晶体と遠近調節 / 結膜 / 眼脂(目やに) / 涙器
目に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
目に入った光は角膜や水晶体などを通って網膜に像を結びます。遠近のピントを合わせるために厚みを変えるレンズの役割は「水晶体」が担います。
解き方
- 1:焦点調節をするのは硝子体ではなく「水晶体」なので、この記述を誤りと判断する。
- 2:結膜のつくりと保護の働き、透明さについて正しい記述だと確認する。
- 3:睡眠中や涙の働きが弱ったときに目やにができる仕組みは正しいと確認する。
- 4:涙器が涙腺と涙道からなり、涙腺が血漿から涙を作るという記述は正しいと確認する。
- 誤っているものとして選択肢1を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- 焦点調節をするのは「水晶体」で、硝子体ではないので誤りの記述として正解です。
- 選択肢 2不正解
- 結膜のつくりと特徴について正しく書かれているので不適です。
- 選択肢 3不正解
- 目やにができる仕組みについて正しく書かれているので不適です。
- 選択肢 4不正解
- 涙器のつくりと、涙腺が涙を作る場所について正しく書かれているので不適です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 遠近の焦点調節は「毛様体」が収縮・弛緩して「水晶体」の厚みを変化させることで行われます。
間違えやすいところ
- 水晶体(レンズの役割)と硝子体(眼球の形を保つゼリー状の組織)の働きを混同しないようにする。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験(愛媛県・午前)問28
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.14 ↗(www.pref.ehime.jp)
耳の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 中耳の構成 / 前庭と半規管・蝸牛 / 耳小骨 / 耳垢の成因
耳に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 中耳とは、外耳と内耳をつなぐ部分で、鼓膜、鼓室、耳小骨、耳管からなる。 b 蝸牛は、水平・垂直方向の加速度を感知する部分(耳石器官)と、体の回転や傾きを感知する部分(半規管)に分けられる。 c 外耳道を伝わってきた音は、鼓膜を振動させ、鼓室の内部では、互いに連結した微細な2つの耳小骨が鼓膜の振動を増幅して、内耳へ伝導する。 d 外耳道にある耳垢腺(汗腺の一種)や皮脂腺からの分泌物に、埃や外耳道上皮の老廃物などが混じって耳垢(耳あか)となる。
解答・解説を表示
解答
5
解説
耳は外耳・中耳・内耳に分かれます。中耳の3つの耳小骨は音の振動を大きくします。内耳では蝸牛が聴覚を、前庭と半規管が平衡感覚を担当します。
解き方
- a:中耳のつくりについて正しく書かれているので「正」とする。
- b:平衡感覚は前庭と半規管が担い、蝸牛は聴覚の器官なので「誤」とする。
- c:耳小骨はツチ骨・キヌタ骨・アブミ骨の3つなので「誤」とする。
- d:耳あかができる仕組みについて正しく書かれているので「正」とする。
- 「正・誤・誤・正」の組み合わせ(選択肢5)を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aとdは正しいですが、bとcが誤りなので不適です。
- 選択肢 2不正解
- aは正しい記述ですが、cが誤りなので不適です。
- 選択肢 3不正解
- bが誤った記述で、dは正しいので不適です。
- 選択肢 4不正解
- aは正しいですが、bが誤りなので不適です。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正なので正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:正
- 中耳は鼓膜、鼓室、耳小骨、耳管から構成されます。
- b:誤
- 加速度を感知する耳石器官(前庭)や回転・傾きを感知する半規管は「前庭小器官」であり、蝸牛は「聴覚」を担う器官です。
- c:誤
- 耳小骨はツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨の「3つ」の骨が連結しています(2つではありません)。
- d:正
- 耳垢は耳垢腺・皮脂腺の分泌物と埃や剥離した外耳道上皮が混ざり合って形成されます。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 耳小骨は3つ(ツチ・キヌタ・アブミ)、蝸牛は聴覚、平衡感覚は前庭(加速度)と半規管(回転)です。
間違えやすいところ
- 内耳で聴覚(蝸牛)と平衡感覚(前庭・半規管)の担当を入れ替えないように注意する。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験(愛媛県・午前)問29
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.15 ↗(www.pref.ehime.jp)
外皮系の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 角質層(ケラチン) / メラニン産生細胞(メラノサイト) / 皮下脂肪層 / 汗腺(アポクリン腺・エクリン腺)
外皮系に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 角質層は、細胞膜が丈夫な線維性のタンパク質(フィブリン)でできた板状の角質細胞と、セラミド(リン脂質の一種)を主成分とする細胞間脂質で構成されている。 b メラニン色素は、表皮の最上層にあるメラニン産生細胞(メラノサイト)で産生され、太陽光に含まれる紫外線から皮膚組織を防護する役割がある。 c 皮下脂肪層は、外気の熱や寒さから体を守るとともに、衝撃から体を保護するほか、脂質としてエネルギー源を蓄える機能がある。 d 汗腺には、腋窩(わきのした)などの毛根部に分布するアポクリン腺(体臭腺)と、手のひらなど毛根がないところも含め全身に分布するエクリン腺の二種類がある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
皮膚は表皮・真皮・皮下組織からなります。表皮の最も外側の角質層はケラチンと細胞間脂質でバリアを作り、メラノサイトは一番下の基底層にあります。皮下脂肪層は断熱やクッション、エネルギーの貯蔵を担います。
解き方
- a:フィブリンではなくケラチンで、セラミドはスフィンゴ脂質なので「誤」とする。
- b:メラノサイトがあるのは表皮の一番下の基底層なので「誤」とする。
- c:皮下脂肪層の働きについて正しく書かれているので「正」とする。
- d:アポクリン腺とエクリン腺の分布と特徴について正しく書かれているので「正」とする。
- 「誤・誤・正・正」の組み合わせ(選択肢2)を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- bが誤りで、cは正しいので不適です。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正なので正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aとcの正誤が逆になっているので不適です。
- 選択肢 4不正解
- aが誤りで、cとdは正しいので不適です。
- 選択肢 5不正解
- bが誤りで、dは正しいので不適です。
答えの内訳
- a:誤
- 角質細胞は線維性タンパク質「ケラチン」で満たされており、セラミドはリン脂質ではなく「スフィンゴ脂質」の一種です。
- b:誤
- メラノサイト(メラニン産生細胞)は表皮の最上層ではなく「最下層(基底層)」に存在します。
- c:正
- 皮下脂肪層は断熱、衝撃吸収、エネルギー源の貯蔵などの機能を持っています。
- d:正
- 汗腺には腋窩等の毛根部に開口するアポクリン腺と、全身に分布するエクリン腺があります。
覚えるポイント
- 角質細胞の主タンパク質はケラチン、メラノサイトは表皮基底層(最下層)に存在します。
間違えやすいところ
- 角質層の「ケラチン」と血液を固める「フィブリン」を混同させる引っかけに注意する。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験(愛媛県・午前)問30
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.15 ↗(www.pref.ehime.jp)
骨格系及び筋組織の構造と性質
人体の働きと医薬品 · 骨組織の基本構造 / 無機質と有機質 / 筋組織の分類 / 骨格筋の疲労性
骨格系及び筋組織に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 骨は体の器官のうち最も硬い組織の一つで、その基本構造は、主部となる骨質、骨質表面を覆う骨膜、骨質内部の骨髄、骨の接合部にある関節軟骨の四組織からなる。 b 骨組織を構成する無機質は、骨に硬さを与え、有機質(タンパク質及び多糖体)は骨の強靭さを保つ。 c 筋組織は、筋細胞(筋繊維)とそれらをつなぐ結合組織からなり、その機能や形態によって、骨格筋、平滑筋、心筋に分類される。 d 骨格筋は、横紋筋とも呼ばれ、収縮力が強く、自分の意識どおりに動かすことができる随意筋であるため、疲労しにくく、長時間の動作が容易である。
解答・解説を表示
解答
1
解説
骨は無機質が硬さを、有機質が粘り強さを作ります。筋肉は自分の意志で動かせる骨格筋と、意志で動かせない平滑筋・心筋に分かれます。骨格筋は力が強い一方で疲れやすいです。
解き方
- a:骨を成す4つの基本構造について正しく書かれているので「正」とする。
- b:骨の無機質と有機質の役割について正しく書かれているので「正」とする。
- c:筋組織が骨格筋・平滑筋・心筋の3つに分かれるという記述は正しいので「正」とする。
- d:骨格筋は自分の意志で動くが「疲れやすい」ので「誤」とする。
- 「正・正・正・誤」の組み合わせ(選択肢1)を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- a、b、cは正しく、dだけが誤りなので正解です。
- 選択肢 2不正解
- aとbは正しいですが、dが誤りなので不適です。
- 選択肢 3不正解
- aは正しいですが、dが誤りなので不適です。
- 選択肢 4不正解
- bとcも正しい記述なので不適です。
- 選択肢 5不正解
- cは正しいですが、dが誤りなので不適です。
答えの内訳
- a:正
- 骨は骨質、骨膜、骨髄、関節軟骨の4組織から構成されています。
- b:正
- 骨組織の無機質(カルシウム塩等)は硬さを与え、有機質(コラーゲン等)は柔軟性・強靭さを与えます。
- c:正
- 筋組織は形態・機能により骨格筋、平滑筋、心筋の3種に分類されます。
- d:誤
- 骨格筋は収縮力が強く随意筋ですが、「疲労しやすく、長時間の連続動作には適さない」性質を持ちます。
覚えるポイント
- 骨格筋は「随意筋・横紋筋・収縮力大・疲労しやすい」、平滑筋は「不随意筋・疲労しにくい」です。
間違えやすいところ
- 骨格筋は「疲れにくい」という記述が誤りであることに気づかず、正しいとしてしまうミスに注意する。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験(愛媛県・午前)問31
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.16 ↗(www.pref.ehime.jp)
脳や神経系の構造と神経伝達物質
人体の働きと医薬品 · 脳の代謝と血液循環 / 末梢神経系の分類 / 延髄の生命維持中枢 / 自律神経の神経伝達物質
脳や神経系の働きに関する次の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 脳において、血液の循環量は心拍出量の約15%、酸素の消費量は全身の約20%、ブドウ糖の消費量は全身の約25%と多い。 b 末梢神経系は、随意運動、知覚等を担う体性神経系と、生命や身体機能の維持のため無意識に働いている機能を担う自律神経系に分類される。 c 脳は脊髄と、延髄(後頭部と頸部の境目あたりに位置する)でつながっており、延髄には心拍数を調節する心臓中枢、呼吸を調節する呼吸中枢等がある。 d 交感神経の節後線維の末端から放出される神経伝達物質はアドレナリンであり、副交感神経の節後線維の末端から放出される神経伝達物質はアセチルコリンである。
解答・解説を表示
解答
3
解説
脳は多くの血液と酸素、ブドウ糖を使い、延髄には心臓や呼吸を調える中枢があります。自律神経の節後線維では、交感神経はノルアドレナリン、副交感神経はアセチルコリンを放出します。
解き方
- a:脳の血流量15%、酸素消費量20%、ブドウ糖消費量25%の数値は正しいので「正」とする。
- b:末梢神経系が体性神経系と自律神経系に分かれるという記述は正しいので「正」とする。
- c:延髄の位置と、心臓・呼吸中枢があるという記述は正しいので「正」とする。
- d:交感神経の節後線維が出すのはアドレナリンではなく「ノルアドレナリン」なので「誤」とする。
- 「正・正・正・誤」の組み合わせ(選択肢3)を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- bは正しい記述ですが、dが誤りなので不適です。
- 選択肢 2不正解
- aとcは正しい記述なので不適です。
- 選択肢 3正解
- a、b、cは正しく、dだけが誤りなので正解です。
- 選択肢 4不正解
- cは正しいですが、dが誤りなので不適です。
- 選択肢 5不正解
- aとbは正しいですが、dが誤りなので不適です。
答えの内訳
- a:正
- 脳への血流量は心拍出量の約15%、酸素消費量は約20%、ブドウ糖消費量は約25%を占めます。
- b:正
- 末梢神経系は運動や知覚に関わる体性神経系と、内臓機能等を無意識に制御する自律神経系に大別されます。
- c:正
- 延髄は脳と脊髄を接続し、心臓中枢や呼吸中枢など生命維持に不可欠な自律神経中枢が存在します。
- d:誤
- 交感神経の節後線維末端から放出される神経伝達物質は主に「ノルアドレナリン」です(アドレナリンではありません)。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 交感神経の節後線維末端から遊離される神経伝達物質は「ノルアドレナリン」です。
間違えやすいところ
- 「アドレナリン」と「ノルアドレナリン」の違いを見落とさないように注意する。
出題の前提:令和7年度登録販売者試験(愛媛県・午前)問32
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.16 ↗(www.pref.ehime.jp)
医薬品の剤形とその特徴
人体の働きと医薬品 · 剤形 / 経口液剤 / チュアブル錠 / スプレー剤 / クリーム剤
医薬品の剤形とその特徴に関する記述について、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 経口液剤 ― 液状の剤形のうち、内服用の剤形である。固形製剤よりも飲み込みやすく、また、既に有効成分が液中に溶けたり分散したりしているため、服用後、比較的速やかに消化管から吸収されるという特徴がある。 b チュアブル錠 ― 薬効を期待する部位が口の中や喉であるものが多く、飲み込まずに口の中で舐めて、徐々に溶かして使用する。 c スプレー剤 ― 有効成分を霧状にする等して局所に吹き付ける剤形である。手指等では塗りにくい部位や、広範囲に適用する場合に適している。 d クリーム剤 ― 外用局所に適用する剤形であり、外用液剤に比べて患部が乾きやすいという特徴がある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品の剤形(薬の形)は、有効成分の性質や効き始める速さ、使う部位の使いやすさに合わせて工夫されています。だから形ごとの特徴と正しい使い方を知ることが大切です。
解き方
- 各記述の剤形と特徴が合っているかを確認する(a:経口液剤は正しい。b:チュアブル錠は噛み砕いて服用する錠剤なので誤り)。
- 残り(c:スプレー剤は正しい。d:クリーム剤より外用液剤の方が患部が乾きやすいため誤り)を判断し、正しい組み合わせを選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは正しいですが、bのチュアブル錠は口の中で溶かす薬ではなく、かみ砕いて飲む薬なので誤りです。
- 選択肢 2正解
- 記述a(経口液剤の特徴)と記述c(スプレー剤の特徴)はどちらも正しいので、これが正解の組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述cは正しいですが、bはチュアブル錠ではなくトローチ剤などの説明なので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bはトローチ剤などの説明なので誤りです。またdも、患部が乾きやすいのはクリーム剤ではなく外用液剤なので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述cは正しいですが、dは外用液剤とクリーム剤の乾きやすさの比較が逆になっているので誤りです。
覚えるポイント
- チュアブル錠は口の中で噛み砕いて服用する剤形であること。
- 外用液剤は水分等の蒸発が早く患部が乾きやすい特徴があること。
間違えやすいところ
- チュアブル錠(かみ砕く薬)とトローチ剤(なめてゆっくり溶かす薬)の特徴を取り違えないようにしましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月改訂)
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.17 ↗(www.pref.ehime.jp)
薬が働く仕組みとアレルギー反応
人体の働きと医薬品 · 薬物動態 / 小腸吸収 / 坐剤 / アレルギー反応
薬が働く仕組みに関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 皮膚に適用する医薬品(塗り薬、貼り薬等)は、適用部位に対する局所的な効果を目的とするものがほとんどであるため、アレルギー性の副作用は適用部位にのみ現れる。 b 内服薬の有効成分は主に小腸で吸収され、一般に、消化管からの吸収は、濃度の高い方から低い方へ受動的に拡散していく現象である。 c 坐剤の有効成分は、直腸の粘膜下に豊富に分布する動脈から容易に循環血液中に入るため、内服の場合よりも全身作用が速やかに現れる。 d アレルギー反応は微量の抗原でも生じるため、点眼薬や含嗽薬(うがい薬)等でもショック(アナフィラキシー)等のアレルギー性副作用を生じることがある。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品が吸収される道すじとアレルギー反応の特徴を正しく理解することが大切です。アレルギー反応は塗り薬や貼り薬でも全身に広がることがあり、坐剤は直腸の粘膜の下にある静脈から吸収されます。
解き方
- 記述a:外用薬でもアレルギーの副作用は全身に広がることがあるので「誤」。
- 記述b:消化管での吸収は小腸が中心で、濃度の高い方から低い方へ自然に広がるので「正」。
- 記述c:直腸の粘膜の下の豊富な「静脈」から吸収されるので「誤」(問題文は動脈と書いている)。
- 記述d:ごくわずかな抗原でもショックなどの重いアレルギー反応を起こすので「正」。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正で、すべての正誤の組み合わせが合っているので正解です。
- 選択肢 2不正解
- 記述dを「誤」としているため誤りです。ごくわずかな抗原でもアナフィラキシーショックを起こすことがあります。
- 選択肢 3不正解
- 記述bを「誤」、記述cを「正」としているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aを「正」、記述cを「正」、記述dを「誤」としているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aを「正」、記述bを「誤」としているため誤りです。
覚えるポイント
- 坐剤の吸収部位は直腸粘膜下の静脈(静脈叢)であること。
- 局所適用薬でもアレルギー反応は全身に現れ得ること。
間違えやすいところ
- 坐剤の吸収に関わる血管を「動脈」と「静脈」で見間違えやすいので注意しましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月改訂)
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.17 ↗(www.pref.ehime.jp)
重篤な皮膚粘膜障害(SJS・TEN)
人体の働きと医薬品 · スティーブンス・ジョンソン症候群 / 中毒性表皮壊死融解症 / 発生頻度
重篤な皮膚粘膜障害に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 皮膚粘膜眼症候群は、38℃以上の高熱を伴って、発疹・発赤、火傷様の水疱等の激しい症状が比較的短時間のうちに全身の皮膚、口、眼等の粘膜に現れる病態をいう。 b 皮膚粘膜眼症候群の発生頻度は、人口100万人当たり年間1~6人と報告されており、発生機序の詳細は不明である。 c 中毒性表皮壊死融解症は、38℃以上の高熱を伴って広範囲の皮膚に発赤が生じ、全身の10%以上に火傷様の水疱等が認められ、かつ、口唇の発赤・びらん等の症状を伴う病態をいう。 d 中毒性表皮壊死融解症の発生頻度は、人口100万人当たり年間0.4~1.2人と報告されており、発生機序の詳細は不明である。
解答・解説を表示
解答
2
解説
皮膚粘膜眼症候群(SJS)と中毒性表皮壊死融解症(TEN)は、命に関わる重い皮膚と粘膜の障害です。高い熱、広い範囲の発疹や水ぶくれ、粘膜の病変を特徴とし、発生する仕組みはよく分かっていません。
解き方
- a(SJS の症状:38℃以上の高い熱、皮膚と粘膜の激しい症状)は正しい。
- b(SJS が1年間に起こる割合:人口100万人当たり1~6人、仕組みは不明)は正しい。
- c(TEN の症状:高い熱、全身の10%以上の水ぶくれ、粘膜の症状)は正しい。
- d(TEN が1年間に起こる割合:人口100万人当たり0.4~1.2人、仕組みは不明)は正しい。
- すべて正しい(正・正・正・正)の組み合わせを選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- cとdも正しい記述で「誤」ではないので、この選択肢は当てはまりません。
- 選択肢 2正解
- a、b、c、dの記述はすべて手引きと一致しているので正解です。
- 選択肢 3不正解
- a、b、cも正しい記述なので、この選択肢は当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- a、b、dも正しい記述なので、この選択肢は当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- aも正しい記述なので、「誤」とするこの選択肢は当てはまりません。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- SJSの頻度は年間100万人当たり1~6人。
- TENの頻度は年間100万人当たり0.4~1.2人、皮膚剥離等は全身の10%以上。
間違えやすいところ
- SJS と TEN の発生頻度の数字を入れ替えるひっかけに注意しましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月改訂)
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.18 ↗(www.pref.ehime.jp)
偽アルドステロン症の病態と症状
人体の働きと医薬品 · 偽アルドステロン症 / 電解質異常 / 初期症状
偽アルドステロン症に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 体内にカリウムと水が貯留し、体から塩分(ナトリウム)が失われることによって生じる病態である。 b 主な症状に、手足の脱力、血圧上昇、筋肉痛、倦怠感、喉の渇き等がある。 c 低身長、低体重など体表面積が小さい者ほど生じにくく、原因医薬品の長期服用後に初めて発症する場合もある。 d 偽アルドステロン症が疑われる症状に気付いても、原因と考えられる医薬品の使用を中止せず、医師の診療を受けることが重要である。
解答・解説を表示
解答
5
解説
偽アルドステロン症は、アルドステロンというホルモンが増えていないのに、体にナトリウムと水がたまり、カリウムが外へ出てしまう病気です。疑われるときは、すぐに薬の使用を中止します。
解き方
- a:体にナトリウムと水がたまり、カリウムが排出されるので「誤」。
- b:手足のだるさ、血圧の上昇、筋肉痛、けん怠感、のどの渇きなどが主な症状なので「正」。
- c:高齢者や体重が少ないなど体の表面積が小さい人ほど「起こりやすい」ので「誤」。
- d:症状に気づいたら「すぐに原因と思われる薬の使用を中止」する必要があるので「誤」。
- 選択肢 1不正解
- a(電解質の変化が逆)とc(実際は起こりやすい)が誤っているので、この選択肢は当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- aとdが誤りで、bは正しいので、この選択肢は当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- bは正しく、cとdが誤っているので、この選択肢は当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- dはすぐに使用を中止しなければならないので誤りで、この選択肢は当てはまりません。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが誤で、正しい組み合わせなので正解です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 偽アルドステロン症は「ナトリウム・水の貯留」と「カリウムの排泄(低カリウム血症)」を引き起こす。
- 体表面積が小さい者ほど発症リスクが高く、疑われたら直ちに使用を中止する。
間違えやすいところ
- ナトリウムとカリウムのどちらが体にたまり、どちらが失われるかを逆に覚えないよう注意しましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月改訂)
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.18 ↗(www.pref.ehime.jp)
精神神経系に現れる副作用
人体の働きと医薬品 · 無菌性髄膜炎 / 精神神経症状 / 中枢神経系副作用
精神神経系に現れる副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 精神神経症状は、医薬品の大量服用や長期連用等の不適正な使用がなされた場合に限らず、通常の用法・用量でも発生することがある。 b 無菌性髄膜炎とは、髄膜炎のうち、髄液に細菌が検出されないものをいい、大部分はウイルスが原因と考えられているが、マイコプラズマ感染症やライム病、医薬品の副作用等によって生じることもある。 c 医薬品の副作用が原因の無菌性髄膜炎は、早期に原因医薬品の使用を中止すれば、速やかに回復し、予後は比較的良好であるため、重篤な後遺症が残ることはない。 d 心臓や血管に作用する医薬品により、頭痛やめまい、浮動感(体がふわふわと宙に浮いたような感じ)、不安定感(体がぐらぐらする感じ)等が生じることがある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
薬による無菌性髄膜炎は、早く薬をやめれば回復することが多いですが、重い後遺症が残った例も報告されています。また、精神や神経の症状は普通の用量でも起こることがあります。
解き方
- a:普通の用法・用量でも精神や神経の症状が出ることがあるので「正」。
- b:無菌性髄膜炎の意味と原因(ウイルス、マイコプラズマ、薬など)として「正」。
- c:「重い後遺症が残ることはない」と言い切っているが、後遺症が残った例もあるので「誤」。
- d:心臓や血管に効く薬による頭痛・めまい・ふわふわ感・ぐらぐら感の記述として「正」。
- 選択肢 1不正解
- bを「誤」、cを「正」としているので、この選択肢は当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- aとdを「誤」としているので、この選択肢は当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- aとbを「誤」としているので、この選択肢は当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- a、bを「誤」、cを「正」としているので、この選択肢は当てはまりません。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正で、すべて合っているので正解です。
覚えるポイント
- 無菌性髄膜炎は予後良好なことが多いが、「重篤な後遺症が残った例もある」。
- 精神神経症状は不適正使用に限らず、通常の用法・用量でも生じる。
間違えやすいところ
- 「予後良好」という言葉から「後遺症が絶対に残らない」と勘違いしやすいので注意しましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月改訂)
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.19 ↗(www.pref.ehime.jp)
消化器系に現れる副作用
人体の働きと医薬品 · 消化性潰瘍 / イレウス様症状 / 坐剤・浣腸剤の副作用
消化器系に現れる副作用に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
消化性潰瘍は、胃酸やペプシン(消化酵素)と、胃や十二指腸の粘膜を守る力とのバランスが崩れて、粘膜の組織が粘膜筋板という層を越えてえぐられる病気です。
解き方
- 選択肢1の「胃やS状結腸」を確認する。定義では「胃や十二指腸」なので誤り(これが誤っている選択肢)。
- 選択肢2~4の記述が手引きの内容(症状がなく吐血・下血で見つかる、イレウスの脱水・衰弱、浣腸剤などの一時的な症状)と合っていることを確認する。
- 選択肢 1正解
- 消化性潰瘍は胃や「十二指腸」の粘膜が粘膜筋板を越えてえぐられる状態を指すので、この記述は誤りで正解です。
- 選択肢 2不正解
- 自覚症状が少なく、貧血の検査や吐血・下血で初めて見つかることもあるので正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 嘔吐による脱水や、腸内細菌が異常に増えることによる衰弱の進行という記述は正しいので外れます。
- 選択肢 4不正解
- 浣腸剤や坐剤を使ったときの肛門の刺激感や、排便直後の立ちくらみなどの記述は正しいので外れます。
覚えるポイント
- 消化性潰瘍の好発・発生部位は「胃」および「十二指腸」であること。
間違えやすいところ
- 大腸の部位(S状結腸など)と十二指腸を取り違えて見逃さないようにしましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月改訂)
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.19 ↗(www.pref.ehime.jp)
薬疹の病態と特徴
人体の働きと医薬品 · 薬疹 / アレルギー / 発症時期 / 対処法
薬疹に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品によって引き起こされるアレルギー反応の一種で、医薬品を使用した直後に起きることが多く、長期使用後に現れることはない。 b あらゆる医薬品で起きる可能性があり、同じ医薬品でも生じる発疹の型は人によって様々であるが、皮膚以外に症状が現れることはない。 c 薬疹による痒み等の症状に対して、一般の生活者が自己判断で対症療法を行うことは、原因の特定を困難にするおそれがあるため、避けるべきである。 d アレルギー体質の人や以前に薬疹を起こしたことのある人で生じやすいが、それまで薬疹を経験したことがない人であっても、暴飲暴食や肉体疲労が誘因となって現れることがある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
薬疹は、薬によるアレルギー反応で起こる皮膚や粘膜の病変です。飲み始めてすぐだけでなく、長く使い続けた後に出ることもあり、粘膜の症状や発熱など全身の症状を伴うこともあります。
解き方
- a:長く使った後に現れることもあるので「誤」。
- b:皮膚だけでなく、目の結膜や口唇・口の中の粘膜などにも現れることがあるので「誤」。
- c:自分勝手な対症療法は原因の特定を難しくするので避けるべきであり「正」。
- d:食べすぎ飲みすぎや体の疲れなどの体調不良がきっかけで発症することがあるので「正」。
- 選択肢 1不正解
- aとbが誤りで、cは正しいので、この選択肢は当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- aとdの正誤が逆になっているので、この選択肢は当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りで、dは正しいので、この選択肢は当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- aは長く使った後にも現れるので誤りで、この選択肢は当てはまりません。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正で、すべて合っているので正解です。
覚えるポイント
- 薬疹は投与直後だけでなく、長期使用後に発症することもある。
- 皮膚だけでなく、眼や口腔などの粘膜や全身症状を伴う場合がある。
間違えやすいところ
- 「長く使っても現れない」「皮膚だけに限られる」といった言い切りに惑わされないようにしましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月改訂)
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.20 ↗(www.pref.ehime.jp)
副作用等報告制度
人体の働きと医薬品 · 医薬品医療機器等法第68条の10 / 厚生労働大臣 / 医薬品医療機器総合機構 / 保健衛生上の危害
副作用情報等の収集と報告に関する以下の記述について、( )の中に入るべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 登録販売者は、医薬品の副作用等を知った場合において、( a )の危害の発生又は拡大を防止するため必要があると認めるときは、その旨を( b )に報告しなければならないとされており、実務上は決められた形式に従い報告書を( c )に提出することとなる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品医療機器等法第68条の10第2項により、医薬関係者は保健衛生上の危害の発生や拡大を防ぐため、厚生労働大臣へ報告する義務(努力義務)があります。実際の提出先は PMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)です。
解き方
- 条文の決まりを確認する:防ぐべき危害は「保健衛生上」の危害(a)。
- 法律上の報告先は「厚生労働大臣」(b)。
- 実際の報告書の提出先は「独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)」(c)。
- これらをすべて満たす選択肢4が正解だと特定する。
- 選択肢 1不正解
- 報告先(b)が総務大臣になっているので誤りです。正しくは厚生労働大臣です。
- 選択肢 2不正解
- 報告書の提出先(c)が都道府県になっているので誤りです。正しくは PMDA です。
- 選択肢 3不正解
- aが公衆衛生上、bが総務大臣、cが都道府県で、すべて誤っています。
- 選択肢 4正解
- aが保健衛生上、bが厚生労働大臣、cが独立行政法人医薬品医療機器総合機構で、完全に正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aが公衆衛生上、bが総務大臣になっているので誤りです。
覚えるポイント
- 法的な報告先は「厚生労働大臣」、実務上の提出先は「PMDA(総合機構)」。
- 防止する目的は「保健衛生上」の危害の発生又は拡大。
間違えやすいところ
- 実際の提出先を自治体(都道府県や保健所)と取り違える間違いが多いです。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月改訂)/医薬品医療機器等法第68条の10第2項
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.20 ↗(www.pref.ehime.jp)
医薬品医療機器等法の目的と関係者の責務
薬事関係法規・制度 · 法第1条の目的 / 薬局開設者の責務 / 登録販売者の責務 / 国民の責務
医薬品医療機器等法の目的等に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品医療機器等法は、医薬品等の品質・有効性・安全性を守り、健康への被害の発生や拡大を防ぐことを目的としています。そのため、薬局開設者などは、働く登録販売者に、厚生労働大臣へ届け出た機関が行う研修を毎年度受けさせなければなりません。
解き方
- 医薬品医療機器等法第1条(目的の決まり)と、関係者の責務の条文を確認する。
- 登録販売者に受けさせる研修を行うのは「厚生労働大臣に届け出た機関」で、都道府県ではないと見抜く。
- 選択肢 1不正解
- 医薬品医療機器等法第1条が定める法の目的に合っている正しい記述です。
- 選択肢 2正解
- 研修を行うのは都道府県ではなく、厚生労働大臣に届け出た研修実施機関などです。
- 選択肢 3不正解
- 登録販売者は、購入者に正しい情報を伝えるため、最新情報の入手や勉強に努める必要があります。
- 選択肢 4不正解
- 医薬品医療機器等法第1条の6に、国民が医薬品を適正に使い、理解を深める努力義務が定められています。
覚えるポイント
- 外部研修の実施主体は「厚生労働大臣に届出を行った機関」であり都道府県ではない。
間違えやすいところ
- 登録販売者の研修を行うのは都道府県だと誤解しないように注意する。
出題の前提:医薬品医療機器等法第1条、第1条の6、薬局並びに店舗販売業及び配置販売業の業務を行う体制を定める省令
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.21 ↗(www.pref.ehime.jp)
販売従事登録の手続きと登録事項
薬事関係法規・制度 · 販売従事登録 / 登録の消除 / 登録販売者名簿 / 申請先都道府県
販売従事登録に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 登録販売者は、一般用医薬品の販売又は授与に従事しようとしなくなったときは、30 日以内に、登録販売者名簿の登録の消除を申請しなければならない。 b 都道府県に備えられている登録販売者名簿には、登録販売者試験合格の年月は登録されていない。 c 販売従事登録を受けようとする者は、医薬品の販売等に従事する薬局又は医薬品の販売業の店舗の所在地の都道府県知事に申請書を提出しなければならない。 d 登録販売者がその住所地を他の都道府県に移動したときは、30 日以内に、その旨を届け出なければならない。
解答・解説を表示
解答
5
解説
一般用医薬品を販売・授与するには、働く店舗などの所在地の都道府県知事に販売従事登録を申請して受けなければなりません。名簿には本籍地の都道府県名、氏名、生年月日、試験に合格した年月と施行地の都道府県名などが載り、住所は載りません。
解き方
- 記述a:仕事に従事しなくなったときは30日以内に登録の消除を申請するのが正しいと確認する。
- 記述b:試験に合格した年月は名簿の登録事項に含まれるため、誤りだと判断する。
- 記述c:申請先は働く場所の都道府県知事であり、正しい記述だと確認する。
- 記述d:名簿に今の住所は載らないので、他都道府県に引っ越しても届出は不要で、誤りだと判断する。
- 選択肢 1不正解
- bとdが誤りで、cは正しいので不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aが正しく、bが誤りなので不適切です。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りで、cが正しいので不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aが正しく、dが誤りなので不適切です。
- 選択肢 5正解
- a:正、b:誤、c:正、d:誤の組み合わせなので正解です。
答えの内訳
- a:正
- 販売等に従事しようとしなくなったときは、30日以内に登録の消除を申請しなければなりません。
- b:誤
- 登録販売者名簿の登録事項には「試験合格の年月及び試験施行地都道府県名」が含まれています。
- c:正
- 販売従事登録は従事する薬局又は店舗等の所在地の都道府県知事に申請します。
- d:誤
- 住所地の変更は登録販売者名簿の登録事項ではないため、住所地を移動しても届出は不要です。
覚えるポイント
- 販売従事登録名簿に記載されるのは本籍地都道府県名であり、住所は登録事項に含まれない。
間違えやすいところ
- 住所が変わったら30日以内に届け出が必要だと間違えやすいが、届出が要るのは氏名や本籍地の変更だけである。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第159条の5、第159条の7、第159条の9
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.21 ↗(www.pref.ehime.jp)
医薬品の定義と範囲
薬事関係法規・制度 · 医薬品の定義 / 日本薬局方 / 無承認無許可医薬品 / 機械器具等の除外
医薬品医療機器等法における医薬品の定義と範囲に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品には検査薬や殺虫剤、器具用消毒薬のように、人の身体に直接使用されないものも含まれる。 b 日本薬局方に収載されている医薬品の中には、一般用医薬品として販売されている、又は一般用医薬品の中に配合されているものもある。 c 医薬品には、無承認無許可医薬品は含まれない。 d 人又は動物の身体の構造又は機能に影響を及ぼすことが目的とされている物であって、機械器具等でないもの(医薬部外品、化粧品及び再生医療等製品を除く。)と規定されている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
法第2条第1項で、医薬品は①日本薬局方に載っている物、②病気の診断・治療・予防を目的とする物、③体の構造や機能に影響を与えることを目的とする物(機械器具、医薬部外品、化粧品、再生医療等製品を除く)と決められています。医薬品のような効能効果をうたっていれば、承認がなくても無承認無許可医薬品として取り締まられます。
解き方
- 記述a:体に直接使わない殺虫剤や器具の消毒薬なども医薬品に含まれるので、正しいと判断する。
- 記述b:日本薬局方に載る物は一般用医薬品としても広く使われているので、正しいと判断する。
- 記述c:承認や許可がなくても医薬品に当たり規制の対象になるので、誤りと判断する。
- 記述d:法第2条第1項第3号の条文のとおりなので、正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- aとbが正しいので不適切です。
- 選択肢 2不正解
- bとdが正しいので不適切です。
- 選択肢 3正解
- a:正、b:正、c:誤、d:正の組み合わせなので正解です。
- 選択肢 4不正解
- bが正しく、cが誤りなので不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aが正しく、cが誤りなので不適切です。
答えの内訳
- a:正
- 体外診断用医薬品や殺虫剤、器具用消毒薬のように、人体に直接使用されない物も医薬品に含まれます。
- b:正
- 日本薬局方に収載されている物には、一般用医薬品として販売されているものや配合されているものが多数あります。
- c:誤
- 無承認無許可医薬品であっても医薬品の定義に該当する目的を有していれば医薬品として法の規制対象となります。
- d:正
- 法第2条第1項第3号の規定通り、構造・機能影響目的の物(除外規定含む)は医薬品の定義に含まれます。
覚えるポイント
- 無承認無許可医薬品も医薬品の定義に該当し、取締り・規制の対象に含まれる。
間違えやすいところ
- 「承認を得ていない物は医薬品ではない」と決めつけて除いてしまうこと。
出題の前提:医薬品医療機器等法第2条第1項
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.22 ↗(www.pref.ehime.jp)
一般用医薬品及び要指導医薬品の範囲と区分
薬事関係法規・制度 · 一般用医薬品の効能効果 / 体外診断用医薬品の範囲 / 毒薬・劇薬の指定 / 店舗販売業の取扱品目
一般用医薬品及び要指導医薬品に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 医師等の診療によらなければ一般に治癒が期待できない疾患(例えば、がん、心臓病等)に対する効能効果は、一般用医薬品及び要指導医薬品において認められていない。 b 人体に直接使用されない検査薬においては、検体の採取に身体への直接のリスクを伴うもの(例えば、血液を検体とするもの)は、一般用医薬品又は要指導医薬品としては認められていない。 c 要指導医薬品及び一般用医薬品は、毒薬又は劇薬に該当することはない。 d 店舗販売業は、一般用医薬品及び要指導医薬品以外に、一部の医療用医薬品の販売等が認められている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
一般用医薬品と要指導医薬品には、治りにくい重い病気の効能効果や、身体に負担のかかる検査薬は認められていません。生活者が自分で、または専門家の指導のもとで使うものだからです。毒薬に当たるものはありませんが、劇薬に当たるものは一部あります。店舗販売業で売れるのはこの2種類だけです。
解き方
- 記述a:がんや心臓病などは対象にならないので、正しいと考える。
- 記述b:血液を取るなど身体に負担のかかる検査薬は認められないので、正しいと考える。
- 記述c:毒薬はないが、劇薬に指定された一般用・要指導医薬品はあるので、誤りと考える。
- 記述d:店舗販売業では医療用医薬品を扱えないので、誤りと考える。
- 選択肢 1正解
- aとbがどちらも正しく、組み合わせとして適切です。
- 選択肢 2不正解
- cは劇薬に当たる一般用医薬品などがあるので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- dは店舗販売業で医療用医薬品を売れないので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- dが誤りなので、この組み合わせは不適切です。
- 選択肢 5不正解
- cとdがどちらも誤りなので、不適切です。
答えの内訳
- a:正
- がんや心臓病など医師の診療によらなければ治癒が期待できない疾患への効能効果は認められていません。
- b:正
- 採血など身体への直接のリスクを伴う検体採取を行う検査薬は一般用・要指導医薬品として認められません。
- c:誤
- 要指導医薬品や一般用医薬品の中にも劇薬に該当するものがあります(毒薬に該当するものはありません)。
- d:誤
- 店舗販売業では医療用医薬品を販売することはできません。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 一般用医薬品・要指導医薬品に毒薬はないが劇薬はある。店舗販売業は医療用医薬品を販売できない。
間違えやすいところ
- 劇薬も一切ないと思い込んだり、店舗販売業で一部の医療用医薬品を扱えると誤解すること。
出題の前提:医薬品医療機器等法第4条第5項第4号、第25条第1号、第44条
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.22 ↗(www.pref.ehime.jp)
毒薬及び劇薬の表示・管理・交付制限
薬事関係法規・制度 · 毒薬の表示 / 劇薬の表示 / 施錠義務 / 交付制限年齢
毒薬・劇薬に関して記述した表について、( a )~( d )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ・表示:毒薬は( a )で品名及び「毒」の文字/劇薬は白地に赤枠、赤字で品名及び「劇」の文字 ・貯蔵・陳列:毒薬は他の物と区別し、かぎを施す必要( b )/劇薬は他の物と区別し、かぎを施す必要( c ) ・交付制限:( d )歳未満の者その他安全な取扱いに不安のある者に交付することは禁止されている
解答・解説を表示
解答
5
解説
法第44条・第46条・第47条により、毒薬の容器の表示は「黒地に白枠、白字」、劇薬は「白地に赤枠、赤字」と決められています。保管では毒薬だけ「かぎを施す」ことが義務で(劇薬は他の物と区別するだけ)、渡せない年齢は「14歳未満」です。
解き方
- 毒薬の表示が「黒地に白枠、白字」であることを確かめる(a)。
- かぎを施す義務は、毒薬が「あり」(b)、劇薬が「なし」(c)だと確かめる。
- 毒薬・劇薬を渡せない年齢が「14歳未満」だと確かめる(d)。
- これらがすべて合う選択肢5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aが黒地に白枠・白字ではなく、白地に黒枠・黒字なので不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aの表示、b・cのかぎの義務、dの年齢(18歳ではない)が誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cの劇薬のかぎの義務(不要)と、dの年齢(14歳)が誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bの毒薬のかぎの義務(必要)と、dの年齢が誤りです。
- 選択肢 5正解
- a:黒地に白枠・白字、b:あり、c:なし、d:14のすべてが正しいです。
答えの内訳
- a:黒地に白枠、白字
- 毒薬の表示は「黒地に白枠、白字」で品名及び「毒」の文字を記載します。
- b:あり
- 毒薬は他の物と区別して貯蔵・陳列し、かぎを施さなければなりません。
- c:なし
- 劇薬は他の物と区別して貯蔵・陳列する必要がありますが、施錠義務はありません。
- d:14
- 毒薬及び劇薬は14歳未満の者等への交付が禁止されています。
覚えるポイント
- 毒薬=黒地に白枠白字・鍵あり、劇薬=白地に赤枠赤字・鍵なし、交付制限=14歳未満。
間違えやすいところ
- 劇薬にもかぎを施す義務があると間違えたり、渡せない年齢を18歳や20歳と取り違えること。
出題の前提:医薬品医療機器等法第44条第1項・第2項、第46条第1項、第47条
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.23 ↗(www.pref.ehime.jp)
直接の容器・被包への法定記載事項
薬事関係法規・制度 · 法第50条の法定表示 / リスク区分表示 / 製造販売業者の氏名・住所 / 要指導医薬品の表示 / 配置専用の表示
医薬品医療機器等法第 50 条の規定に基づき、医薬品の直接の容器又は直接の被包に記載しなければならない事項のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 一般用医薬品のリスク区分を示す字句 b 製造販売業者の氏名又は名称及び住所 c 要指導医薬品にあっては、枠の中に「要」の文字 d 配置販売品目たる一般用医薬品にあっては、「配置専用」の文字
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品の直接の容器や直接の包装には、法律で決まった事項を書かなければなりません。製造販売業者の氏名・名称と住所、名称、製造番号、重量や容量、日本薬局方名、有効期間、リスク区分を示す字句などです。要指導医薬品には「要指導医薬品」という文字を書きます。
解き方
- 記述a:一般用医薬品のリスク区分を示す字句は法第50条の記載事項なので、正しいと考える。
- 記述b:製造販売業者の氏名または名称と住所は法第50条第1号の記載事項なので、正しいと考える。
- 記述c:要指導医薬品は枠の中に「要」ではなく、「要指導医薬品」と書くので、誤りと考える。
- 記述d:「配置専用」の文字は法第50条の直接の容器などの記載事項ではないので、誤りと考える。
- 選択肢 1正解
- aとbが正しいので、1が正解です。
- 選択肢 2不正解
- cは誤りで、正しくは「要指導医薬品」の文字なので不適切です。
- 選択肢 3不正解
- dは法第50条の記載事項ではないので不適切です。
- 選択肢 4不正解
- dが誤りなので、この組み合わせは不適切です。
- 選択肢 5不正解
- cとdがどちらも誤りなので、不適切です。
答えの内訳
- a:正
- 一般用医薬品のリスク区分を示す字句は、法第50条に基づく直接の容器等の法定記載事項です。
- b:正
- 製造販売業者の氏名又は名称及び住所は、法第50条第1号に規定された法定記載事項です。
- c:誤
- 要指導医薬品には「要指導医薬品」の文字を表示し、枠の中に「要」ではありません。
- d:誤
- 配置専用の文字は、直接の容器等ではなく添付文書や外箱等への表示義務または販売ルールに関連するもので、第50条の直接の容器への法定記載事項ではありません。
覚えるポイント
- 法第50条の記載事項:製造販売業者名・住所、一般用医薬品のリスク区分、「要指導医薬品」の文字。
間違えやすいところ
- 指定第二類医薬品の「枠の中に『2』」と、要指導医薬品の表示方法を混同しないようにする。
出題の前提:医薬品医療機器等法第50条、同法施行規則第210条
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.23 ↗(www.pref.ehime.jp)
医薬部外品及び化粧品の定義と取扱い
薬事関係法規・制度 · 医薬部外品の販売業許可 / 医薬部外品の効能効果 / 化粧品の効能標榜 / 化粧品の配合成分制限
医薬部外品及び化粧品に関する記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬部外品や化粧品は、医薬品より作用がおだやかな製品です。医薬部外品や化粧品を売るときに、医薬品のような「販売業の許可」は要りません。化粧品は医薬品のような効能効果を表示することが一切認められず、原則として医薬品成分を混ぜられず、例外的に認められる場合も薬の働きが出ない量以下に厳しく制限されています。
解き方
- 選択肢1:医薬部外品を売るのに販売業の許可は要らないので、誤りと判断する。
- 選択肢2:医薬部外品は、決められた範囲内で認められた効能効果を表示できるので、誤りと判断する。
- 選択肢3:化粧品は医薬品のような効能効果をうたうことが一切認められないので、誤りと判断する。
- 選択肢4:化粧品の成分の配合規制について正確に書かれているので、正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- 医薬部外品を売るのに医薬品販売業の許可は要りません。
- 選択肢 2不正解
- あらかじめ認められた範囲内で、医薬品のような効能効果を表示できます。
- 選択肢 3不正解
- 化粧品で医薬品のような効能効果を表示・宣伝することは認められていません。
- 選択肢 4正解
- 化粧品基準などにより、原則として医薬品成分は混ぜられず、認められても薬の働きが出ない量以下に制限されます。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 化粧品に医薬品成分は原則配合不可(薬理作用のない微量のみ例外)。医薬部外品の販売に許可は不要。
間違えやすいところ
- 医薬部外品を売るのに販売業の許可が必要だと勘違いしてしまうこと。
出題の前提:医薬品医療機器等法第2条第2項・第3項、化粧品基準(平成12年厚生省告示第331号)
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.24 ↗(www.pref.ehime.jp)
食品と医薬品の区分及び健康食品の表示
薬事関係法規・制度 · 食品と医薬品の法規制の違い / 無承認無許可医薬品(46通知) / 栄養機能食品の表示ルール / 医薬品の範囲に関する基準
食品に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品には、その品質、有効性及び安全性の確保のために必要な規制が行われているが、食品には、専ら安全性の確保のために必要な規制その他の措置が図られている。 b 外形上、食品として販売等されている製品については、いかなる場合であっても医薬品とみなされることはない。 c 栄養機能食品について、栄養成分の機能表示を行う場合は、消費者庁長官の許可を受けなければならない。 d 食品の販売を行う場合は、「医薬品の範囲に関する基準」(昭和 46 年6月1日付け薬発第 476 号厚生省薬務局長通知の別紙)に照らして、医薬品に該当する物とみなされることのないよう留意する必要がある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品は品質・有効性・安全性を確保するために規制されますが、一般の食品はもっぱら安全性の確保が図られています。見た目が食品でも、医薬品に当たる成分や効能効果の表示があれば医薬品とみなされることがあります(46通知)。保健機能食品のうち、特定保健用食品は国の許可が必要ですが、栄養機能食品は国が決めた規格に合っていれば個別の許可はいりません。
解き方
- 記述a:医薬品と食品で、規制する目的がどう違うかを確かめる。
- 記述b:食品の形をしていても、医薬品のような効能をうたえば医薬品とみなされるので誤りと考える。
- 記述c:栄養機能食品は個別の許可ではなく、規格に合っていれば自分で表示できるので誤りと考える。
- 記述d:46通知という基準に照らして、医薬品とみなされないよう気をつけるという正しい記述だと考える。
- 選択肢 1不正解
- aは正しく、bは誤りなので、この組み合わせは当てはまりません。
- 選択肢 2正解
- a:正、b:誤、c:誤、d:正の組み合わせで、これが正解です。
- 選択肢 3不正解
- aは正しく、cは誤りなので、この組み合わせは当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- bとcがどちらも誤りなので、この組み合わせは当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- bが誤りなので、この組み合わせは当てはまりません。
答えの内訳
- a:正
- 食品は専ら安全性の確保のための規制が行われており、医薬品のような有効性の確保規制は行われていません。
- b:誤
- 外形上食品であっても、医薬品的な効能効果を標榜していれば無承認無許可医薬品とみなされます。
- c:誤
- 栄養機能食品は国の規格基準に適合していれば自己認証で表示でき、消費者庁長官の個別許可は不要です。
- d:正
- 昭和46年の「無承認無許可医薬品の指導取締りについて(46通知)」の基準に照らして判断・留意する必要があります。
覚えるポイント
- 栄養機能食品は個別許可不要(規格基準型)。特定保健用食品(トクホ)は消費者庁長官の許可が必要。
間違えやすいところ
- 特定保健用食品と栄養機能食品で、許可が必要かどうかを混同してしまうこと。
出題の前提:昭和46年6月1日薬発第476号通知「無承認無許可医薬品の指導取締りについて」、食品表示法
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.24 ↗(www.pref.ehime.jp)
医薬品の分割販売の取扱い
薬事に関する法規と制度 · 分割販売 / 店舗販売業 / 配置販売業
医薬品の分割販売に関する記述について、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品の分割販売は、薬局開設者と店舗販売業者が、決まった購入者の求めに応じて行うことができます。なぜなら、包装を開けて分けて売ることが認められているのはこの2つの業態だけだからです。配置販売業では、包装を開けての分割販売は認められていません。
解き方
- 分割販売ができる業態(薬局と店舗販売業)と、できない業態(配置販売業)を分けて考える。
- 店舗販売業者が特定の購入者の求めに応じて分割販売できると述べた選択肢3を正解とする。
- 選択肢 1不正解
- 医薬品の分割販売は全く認められておらずではなく、薬局開設者や店舗販売業者では認められています。
- 選択肢 2不正解
- 薬局だけに限らず、店舗販売業者も医薬品の分割販売ができます。
- 選択肢 3正解
- 店舗販売業者は、決まった購入者の求めに応じて包装を開けて分割販売できます。
- 選択肢 4不正解
- 配置販売業者は、包装を開けての分割販売が認められていません。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 薬局と店舗販売業は分割販売が可能、配置販売業は分割販売不可
間違えやすいところ
- 分割販売の容器や包装に必要な記載事項が免除される規定と混同しないようにする。
出題の前提:医薬品医療機器等法および関連省令・手引きに基づく基準
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.25 ↗(www.pref.ehime.jp)
薬局の定義・管理等の規定
薬事に関する法規と制度 · 薬局の定義 / 医療提供施設 / 薬局管理者
薬局に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 医療用医薬品の他、要指導医薬品及び一般用医薬品を取り扱うことができる。 b 医療法(昭和 23 年法律第 205 号)において、調剤を実施する薬局は、医療提供施設として位置づけられている。 c 医薬品を取り扱う場所であって、薬局として開設の許可を受けていないものについては、病院又は診療所の調剤所を除き、薬局の名称を付してはならない。 d 薬局開設者が薬剤師でないときは、その薬局で薬事に関する実務に従事する薬剤師のうちから管理者を指定して実地に管理させなければならない。
解答・解説を表示
解答
1
解説
薬局は調剤を行う場所で、要指導医薬品や一般用医薬品も扱えます。医療法では医療提供施設とされ、薬局でない場所(病院や診療所の調剤所を除く)に「薬局」の名前を付けることは禁止されています。薬局の管理者は、原則として実際に業務をする薬剤師でなければなりません。
解き方
- 記述aからdまでの正しいか誤りかを一つずつ確かめる。
- a(扱える医薬品)、b(医療提供施設としての位置づけ)、c(名称制限の例外)、d(管理者の指定)がすべて正しいことを確認する。
- 選択肢 1正解
- 記述a、b、c、dがすべて正しいので、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 2不正解
- bとdも正しい記述なので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- a、b、cも正しい記述なので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aとbも正しい記述なので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- a、c、dも正しい記述なので誤りです。
覚えるポイント
- 薬局は医療法における医療提供施設であり、管理者は実地に管理する薬剤師である
間違えやすいところ
- 病院や診療所の調剤所は「薬局」の名称制限から除かれる点を見落としやすい。
出題の前提:医薬品医療機器等法第2条第12項、第7条、医療法第1条の2等
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.25 ↗(www.pref.ehime.jp)
配置販売業の業務と基準
薬事に関する法規と制度 · 配置販売業 / 先用後利 / 配置販売品目基準
配置販売業に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。 a 購入者の居宅等に医薬品をあらかじめ預けておき、購入者がこれを使用した後でなければ代金請求権を生じない(「先用後利」という)といった販売形態である。 b 配置販売業者は、要指導医薬品の配置販売については、薬剤師により販売又は授与させなければならない。 c 一般用医薬品のうち経年変化が起こりにくいこと等の基準(配置販売品目基準(平成 21 年厚生労働省告示第 26 号))に適合するもの以外の医薬品を販売してはならない。 d 配置販売業の許可は、配置しようとする区域に関わらず、申請者の住所地の都道府県知事が与えることとされている。
解答・解説を表示
解答
2
解説
配置販売業は「先用後利」を基本とし、配置販売品目基準に合う一般用医薬品だけを扱えます。なぜなら、配置販売では要指導医薬品や医療用医薬品を扱うことが認められていないからです。また、配置販売業の許可は、配置しようとする区域を含む都道府県ごとに、その都道府県知事から受ける必要があります。
解き方
- 記述aからdまでの正しいか誤りかを確かめる。aは先用後利の説明として正しい。
- bは要指導医薬品の配置販売が認められていないので誤りである。
- cは配置販売品目基準に合うものだけに限られるので正しい。
- dは区域ごとに都道府県知事の許可が必要なので「住所地の都道府県知事」とする点が誤りである。
- 正しい組み合わせは(a, c)である。
- 選択肢 1不正解
- bは要指導医薬品の配置販売が認められていないので誤りです。
- 選択肢 2正解
- aとcの記述がともに正しいので、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 3不正解
- dは配置しようとする区域を含む都道府県ごとに許可が必要なので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bとdはどちらも誤りの記述です。
- 選択肢 5不正解
- dが誤りの記述なので当てはまりません。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 配置販売業では要指導医薬品の取扱いは不可、許可は配置する区域の都道府県ごと
間違えやすいところ
- 薬剤師がいれば要指導医薬品も配置販売できると間違えやすいが、薬剤師がいてもできません。
出題の前提:医薬品医療機器等法第30条、第31条等
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.26 ↗(www.pref.ehime.jp)
リスク区分に応じた情報提供等の義務
薬事に関する法規と制度 · 情報提供 / 要指導医薬品 / 第一類医薬品 / 第二類医薬品 / 第三類医薬品
店舗販売業者における医薬品のリスク区分に応じた情報提供に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 要指導医薬品を販売し、又は授与する場合には、その店舗において医薬品の販売又は授与に従事する薬剤師又は登録販売者に、当該要指導医薬品を購入し、又は譲り受けようとする者が、当該要指導医薬品を使用しようとする者であることを確認させなければならない。 b 第一類医薬品を購入し、又は譲り受ける者から説明を要しない旨の意思の表明があり、薬剤師が、当該第一類医薬品が適正に使用されると認められると判断した場合であっても必要な情報提供をせずに販売することは認められない。 c 第二類医薬品を販売又は授与する場合には、その店舗において医薬品の販売又は授与に従事する薬剤師又は登録販売者に、法で定める事項を記載した書面を用いて、必要な情報提供をさせなければならない。 d 第三類医薬品を販売又は授与する場合には、その店舗において医薬品の販売又は授与に従事する薬剤師又は登録販売者に、必要な情報提供をさせることが望ましい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
要指導医薬品の対面販売や確認は「薬剤師」が行い、登録販売者は関われません。なぜなら、要指導医薬品は薬剤師が扱うと決められているからです。第一類医薬品の情報提供は義務ですが、購入者が説明不要と伝え、薬剤師が適正に使われると判断したときは省けます。第二類医薬品の情報提供は努力義務で、書面交付の義務はありません。第三類医薬品は法律上の情報提供義務はありませんが、相談への対応や適切な情報提供が望ましいとされています。
解き方
- aを検討:要指導医薬品の使用者確認や販売は「薬剤師」だけが行え、登録販売者は行えないので「誤」。
- bを検討:説明不要の意思表明があり、適正使用と認められれば情報提供なしで販売できるので「誤」。
- cを検討:第二類医薬品の情報提供は「努力義務」で、義務(させなければならない)とするのは「誤」。
- dを検討:第三類医薬品の情報提供は義務ではないが、必要に応じて行うのが望ましいので「正」。
- よって組み合わせは「誤、誤、誤、正」の4となる。
- 選択肢 1不正解
- aとbが誤りなので当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- a、b、cが誤りでdが正しいので当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- bとcが誤りなので当てはまりません。
- 選択肢 4正解
- a:誤、b:誤、c:誤、d:正 の組み合わせが正解です。
- 選択肢 5不正解
- cは努力義務で義務ではないので誤り、dは正しいので当てはまりません。

関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 要指導医薬品は薬剤師のみ、第二類医薬品の情報提供は努力義務
間違えやすいところ
- 第一類医薬品でも、購入者の説明不要の意思表明と薬剤師の適正判断があれば情報提供を省ける例外を忘れないこと。
出題の前提:医薬品医療機器等法第36条の6、第36条の9、第36条の10等
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.26 ↗(www.pref.ehime.jp)
医薬品の陳列方法
薬事に関する法規と制度 · 陳列設備 / 第一類医薬品の陳列 / 区分陳列 / 閉鎖
医薬品の陳列に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 薬局開設者は、鍵をかけた陳列設備以外の場所に第一類医薬品を陳列してはならない。 b 店舗販売業者は、開店時間のうち、一般用医薬品を販売し、又は授与しない時間は、一般用医薬品を通常陳列し、又は交付する場所を閉鎖しなければならない。 c 店舗販売業者は、第一類医薬品、第二類医薬品及び第三類医薬品を混在しないように陳列しなければならない。 d 配置販売業者は、医薬品を他の物と区別して貯蔵し、又は陳列しなければならないが、第一類医薬品、第二類医薬品、第三類医薬品の区分ごとに陳列する必要はない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
第一類医薬品は、鍵をかけた陳列設備か、第一類医薬品陳列区画(購入者が入らないような措置をとった場所)に陳列しなければならず、「鍵をかけた設備以外はだめ」ではありません。一般用医薬品を売らない時間帯は陳列・交付する場所を閉めておく必要があります。また第一類・第二類・第三類は混ぜずに区分して陳列することが、店舗販売業でも配置販売業でも求められます。
解き方
- aを検討:第一類医薬品陳列区画に陳列することも認められているので「誤」。
- bを検討:一般用医薬品を売らない時間はその場所を閉めなければならないので「正」。
- cを検討:第一類・第二類・第三類医薬品は混ぜないように陳列しなければならないので「正」。
- dを検討:配置販売業者でもリスク区分ごとに分けて陳列・貯蔵しなければならないので「誤」。
- 正誤は「誤、正、正、誤」となり、選択肢3に合う。
- 選択肢 1不正解
- aとdが誤りなので当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- bとcは正しい記述なので当てはまりません。
- 選択肢 3正解
- a:誤、b:正、c:正、d:誤 の組み合わせが正解です。
- 選択肢 4不正解
- aは誤りでcは正しいので当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- bは正しくdは誤りなので当てはまりません。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 第一類医薬品は「鍵付き設備」または「第一類医薬品陳列区画」に陳列する
間違えやすいところ
- 配置販売業者でもリスク区分ごとに陳列・管理が必要な点を見落とさないようにする。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第15条の7、第218条の3等
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.27 ↗(www.pref.ehime.jp)
店舗の見やすい位置への掲示事項
薬事に関する法規と制度 · 掲示板 / 店舗の掲示事項 / 店舗管理
店舗販売業者が、店舗の見やすい位置に掲示板で掲示しなければならない事項の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 勤務する者の名札等による区別に関する説明 b 許可の区分の別 c 個人情報の適正な取扱いを確保するための措置 d 相談時及び緊急時の電話番号その他連絡先
解答・解説を表示
解答
5
解説
店舗販売業者は、店舗の見やすい位置に、許可の区分、店舗管理者の氏名、勤務する薬剤師や登録販売者の氏名と担当業務、名札などでの区別の説明、扱うリスク区分、医薬品の定義と解説、相談時や緊急時の連絡先、個人情報の取扱いの措置などを掲示しなければなりません。
解き方
- 掲示板に掲示する事項の一覧(薬機法施行規則別表第1の2など)を思い出す。
- a(名札などの区別の説明)、b(許可の区分の別)、c(個人情報の保護措置)、d(連絡先)がすべて掲示事項に入っていることを確認する。
- よってすべて「正」の組み合わせを選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- a、c、dも掲示事項なので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- b、dも掲示事項なので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- a、b、dも掲示事項なので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- b、cも掲示事項なので誤りです。
- 選択肢 5正解
- a:正、b:正、c:正、d:正 のすべてが正しいので正解です。
覚えるポイント
- 店舗の掲示板事項には、個人情報保護措置や相談・緊急時の連絡先、名札の区別も含まれる
間違えやすいところ
- 特定販売(ネット販売)の画面表示事項と店舗掲示板の掲示事項は共通する項目が多いので、混同しないようにする。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第147条の11、別表第1の2
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.27 ↗(www.pref.ehime.jp)
特定販売を行うホームページの表示事項
薬事に関する法規と制度 · 特定販売 / ホームページの表示事項 / 使用期限
店舗販売業者がインターネットを利用して特定販売を行うことについて広告をするとき、ホームページに見やすく表示しなければならない情報の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 店舗の主要な外観の写真 b 特定販売を行う一般用医薬品の使用期限 c 医薬部外品の陳列に関する解説 d 要指導医薬品、第一類医薬品、第二類医薬品及び第三類医薬品の定義並びにこれらに関する解説
解答・解説を表示
解答
3
解説
インターネットなどで特定販売を行うときのウェブサイトには、店舗の外観写真や陳列状況の写真、売る一般用医薬品の使用期限、各医薬品(要指導医薬品と第一類から第三類)の定義や表示・情報提供・陳列についての解説などを表示しなければなりません。「医薬部外品」の陳列についての解説は表示事項に含まれません。
解き方
- aを検討:店舗の主な外観の写真や一般用医薬品の陳列状況の写真は表示事項なので「正」。
- bを検討:特定販売する一般用医薬品の使用期限の表示は義務なので「正」。
- cを検討:陳列の解説が必要なのは「一般用医薬品」で医薬部外品ではないので「誤」。
- dを検討:要指導医薬品と一般用医薬品の定義・解説は表示事項なので「正」。
- 正誤は「正、正、誤、正」となり、選択肢3に合う。
- 選択肢 1不正解
- aとdも表示事項(正)なので当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- aとbが正しく、cが誤りなので当てはまりません。
- 選択肢 3正解
- a:正、b:正、c:誤、d:正 の組み合わせが正解です。
- 選択肢 4不正解
- bとdも表示事項(正)なので当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- bは正しく、cは医薬部外品ではなく一般用医薬品についての解説なので誤りです。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 特定販売サイトでは店舗外観・陳列写真、使用期限、医薬品の定義・解説を表示する
間違えやすいところ
- 特定販売では要指導医薬品を売れないが、制度を理解するため要指導医薬品の定義の解説表示も求められる点に注意する。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則別表第1の2等
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.28 ↗(www.pref.ehime.jp)
同一事業者内の店舗間移転時の記録事項
薬事に関する法規と制度 · 店舗間移転 / 医薬品の譲受・譲渡記録 / 帳簿記載事項
複数の店舗について店舗販売業の許可を受けている事業者が、当該事業者内の異なる店舗間で一般用医薬品を移転するとき、移転先及び移転元のそれぞれの店舗ごとに、記録しなければならない事項のうち、正しいものの組み合わせはどれか。 a 数量 b 移転先及び移転元の場所並びに移転の年月日 c 製造販売業者名 d 受け渡しを行った者の氏名
解答・解説を表示
解答
1
解説
複数の店舗を持つ店舗販売業者が、同じ事業者の別の店舗へ一般用医薬品を移すときは、移す先と移す元のそれぞれの店舗ごとに、「品名」「数量」「移転先と移転元の場所および移転の年月日」を書面に記録しなければなりません。製造販売業者名や受け渡しをした人の氏名は記録事項ではありません。
解き方
- 同じ事業者内での店舗間移転で書面に書く事項を確認する。
- 品名、数量、移転先と移転元の場所、移転の年月日の4つが対象である。
- よってa(数量)とb(場所・年月日)が正しく、c(製造販売業者名)とd(受け渡し者の氏名)は不要である。
- 組み合わせとして(a, b)である選択肢1を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- a(数量)とb(場所と年月日)が法令上の記録事項なので正解です。
- 選択肢 2不正解
- cの製造販売業者名は記録事項に含まれないので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- dの受け渡しをした人の氏名は記録事項に含まれないので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- dが記録事項に含まれないので当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- cとdはどちらも記録事項に含まれないので誤りです。
覚えるポイント
- 店舗間移転の記録事項は「品名」「数量」「移転元・移転先の場所」「年月日」の4点
間違えやすいところ
- 通常の譲受記録事項(ロット番号や譲渡人の氏名など)と店舗間移転の記録事項を混同しないようにする。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第147条の10等
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.28 ↗(www.pref.ehime.jp)
濫用等のおそれのある医薬品の指定成分
薬事に関する法規と制度 · 濫用等のおそれのある医薬品 / 指定成分
有効成分(その水和物及びそれらの塩類を含む。)として含有する製剤のうち、「濫用等のおそれのあるものとして厚生労働大臣が指定する医薬品(平成26年厚生労働省告示第252号)」において指定されているものとして誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
2
解説
濫用等のおそれのある医薬品の指定成分は、エフェドリン、コデイン、ジヒドロコデイン、ブロモバレリル尿素、プソイドエフェドリン、メチルエフェドリンの6つ(水和物や塩類を含む)です。乱用すると健康を害するおそれがあるため、国が特に指定して販売を制限しています。カフェインはこの指定に含まれません。
解き方
- 国の告示で指定された6つの成分を思い出す。
- 選択肢の成分を1つずつ照らし合わせ、指定されていないものを探す。
- 選択肢 1不正解
- ジヒドロコデインは指定成分に含まれるので、この記述は誤りではありません。
- 選択肢 2正解
- カフェインは指定成分に含まれないので、これが誤った記述で正解です。
- 選択肢 3不正解
- プソイドエフェドリンは指定成分に含まれるので、誤りではありません。
- 選択肢 4不正解
- ブロモバレリル尿素は指定成分に含まれるので、誤りではありません。
覚えるポイント
- 濫用等のおそれのある医薬品として指定されている6成分を確実に暗記する。
間違えやすいところ
- 眠気防止薬などに入っている無水カフェインを、指定成分だと間違えやすい。
出題の前提:平成26年厚生労働省告示第252号に基づく出題基準
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.29 ↗(www.pref.ehime.jp)
医薬品等の広告規制と該当要件
薬事に関する法規と制度 · 広告の該当性 / 課徴金制度 / チラシ・POP広告
医薬品の広告に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品の広告規制は、チラシやPOP広告など媒体の形を問わず適用されます。広告かどうかは、「顧客を引きつける意図」「商品名の明示」「一般の人が見られる状態」の3つを満たすかで判断します。そのため販促用のチラシやメール、POPも広告として法や適正広告基準を守る必要があります。
解き方
- 広告に当たるかの3つの条件と、課徴金の割合(4.5%)を確かめる。
- チラシやPOP広告などが広告に当たるかどうかを考える。
- 選択肢 1不正解
- 課徴金の割合は対象商品の売上額の4.5%なので、この記述は正しいです。
- 選択肢 2不正解
- 3つの条件をすべて満たすと広告と判断されるので、この記述は正しいです。
- 選択肢 3不正解
- 医薬品等適正広告基準の目的を述べたもので、正しい内容です。
- 選択肢 4正解
- チラシやダイレクトメール、POP広告も広告に含まれるので、含まれないとするこの記述が誤り(正解)です。
覚えるポイント
- チラシ・ダイレクトメール・POP広告も医薬品の広告に含まれる。
間違えやすいところ
- 店頭のPOP広告は広告規制の対象外だと間違えやすい。
出題の前提:医薬品医療機器等法第66条、第75条の5の2及び医薬品等適正広告基準
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.29 ↗(www.pref.ehime.jp)
医薬品の適正な販売方法と授与基準
薬事に関する法規と制度 · 景品授与 / 組み合わせ販売 / 店舗外販売
医薬品の販売方法に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。 a 医薬品を懸賞や景品として授与することは、原則として認められていない。 b 異なる複数の医薬品を組み合わせて販売する場合には、組み合わせた個々の医薬品等の外箱に記載された医薬品医療機器等法に基づく記載事項は、組み合わせ販売のため使用される容器の外から明瞭に見えるようになっている必要がある。 c 店舗販売業において、許可を受けた店舗以外の場所に医薬品を貯蔵又は陳列し、そこを拠点として販売等に供するような場合は当該店舗販売業許可における販売に当たる。 d 医薬品の販売をする場合、キャラクターグッズ等の景品類を提供することは、いかなる場合にも認められていない。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品は命に関わる製品なので、懸賞や景品として配ることは原則できません。また組み合わせて売る時は、それぞれの外箱の法定記載事項が外からはっきり見える必要があります。許可した店舗の外で貯蔵・陳列して売る拠点にすることは認められず、景品類も景品表示法の範囲内なら例外的に認められることがあります。
解き方
- 記述aからdまでの正しさをそれぞれ判断する。
- aは正しい。bも正しい。cは許可店舗の外を販売の拠点にする話なので誤り。dは景品表示法などの範囲内で認められる場合があり誤り。
- 正しい記述の組み合わせ「a, b」を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- aとbはどちらも正しいので、正解の組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- cは許可店舗以外の場所で貯蔵・陳列して売ることを認めておらず、誤りです。
- 選択肢 3不正解
- dは景品表示法の範囲内なら少額の景品を提供できる場合があり、誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cが誤った記述なので、この組み合わせは適しません。
- 選択肢 5不正解
- dが誤った記述なので、この組み合わせは適しません。
覚えるポイント
- 医薬品自体の景品・懸賞授与は原則禁止だが、物品等の適正な景品提供は景表法の範囲内で認められる。
間違えやすいところ
- 組み合わせ販売で外箱の記載が外から見えるかの条件を見落としやすい。
出題の前提:医薬品医療機器等法及び関係通知(医薬品の適正な販売方法等)
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.30 ↗(www.pref.ehime.jp)
行政庁の監視指導、立入検査及び処分
薬事に関する法規と制度 · 薬事監視員 / 収去 / 構造設備改善命令 / 緊急回収等の義務
医薬品医療機器等法に基づく行政庁の監視指導及び処分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 都道府県知事等は、薬事監視員に、店舗販売業者が医薬品を業務上取り扱う場所に立ち入らせ、無承認無許可医薬品、不良医薬品又は不正表示医薬品等の疑いのある物を、試験のため必要な分量に関わらず、全て収去させなければならない。 b 都道府県知事等は、配置販売業者に対して、その構造設備が基準に適合しない場合においては、その構造設備の改善を命じ、又はその改善がなされるまでの間当該施設の全部若しくは一部の使用を禁止することができる。 c 薬事監視員を任命している行政庁の薬務主管課、保健所、薬事監視事務所等は、生活者からの苦情等の内容から、薬事に関する法令への違反、不遵守につながる情報が見出された場合に、立入検査等によって事実関係を確認のうえ、問題とされた薬局開設者又は医薬品の販売業者等に対して、必要な指導等を行っている。 d 医薬品等の製造販売業者は、その医薬品等の使用によって保健衛生上の危害が発生し、又は拡大するおそれがあることを知っても、行政庁からの命令がない限りは、廃棄、回収、販売の停止、情報の提供等の措置を講じることはできない。
解答・解説を表示
解答
5
解説
薬事監視員が行う収去(品物を持ち帰って調べること)は「試験に必要な最小の量」に限られます。構造設備の改善命令は薬局や店舗販売業が対象で、店舗設備を持たない配置販売業には当てはまりません。製造販売業者は命令を待たず、自分で回収などの危害防止措置をとる義務があります。
解き方
- a:収去は試験に必要な最小の量に限られるので誤り。
- b:配置販売業には構造設備の改善命令などの決まりが当てはまらないので誤り。
- c:苦情の情報に基づく立入検査や指導についての正しい記述なので正。
- d:命令を待たずに自分で回収などの措置をとる義務があるので誤り。
- 「誤、誤、正、誤」に当てはまる選択肢5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- a、b、cの正しいか誤りかの判断が違っています。
- 選択肢 2不正解
- a、c、dの正しいか誤りかの判断が違っています。
- 選択肢 3不正解
- a、bの正しいか誤りかの判断が違っています。
- 選択肢 4不正解
- c、dの正しいか誤りかの判断が違っています。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが誤で、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 薬事監視員の収去は「試験のため必要な最小分量」に限られる。
間違えやすいところ
- 配置販売業には構造設備の改善命令がない点を見落としやすい。
出題の前提:医薬品医療機器等法第69条、第72条、第68条の9等
出典:愛媛県『2025年度 愛媛県 前半』
令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] p.30 ↗(www.pref.ehime.jp)
2025年度 愛媛県 前半
参照した公式資料
愛媛県が公開した2025年度 愛媛県 前半の問題・解答資料です。
- 令和7年登録販売者試験問題(午前) [PDFファイル/700KB] ↗ — www.pref.ehime.jp(PDF・30ページ)
- 令和7年登録販売者試験解答 [PDFファイル/45KB] ↗ — www.pref.ehime.jp(PDF・1ページ)

