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2024年度 東京都試験の概要
医薬品の本質と品質・有効性・安全性の確保
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の本質 / 市販後安全対策 / 医薬品医療機器等法
医薬品の本質に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品は、製造販売業者による製品回収等の措置がなされることがあるので、医薬品の販売等を行う者は、製造販売業者等からの情報に日頃から留意しておくことが重要である。 b 医薬品は、効能効果、用法用量、副作用等の必要な情報が適切に伝達されることを通じて、購入者等が適切に使用することにより、初めてその役割を十分に発揮するものである。 c 医薬品医療機器等法では、健康被害の発生の可能性の有無にかかわらず、異物等の混入、変質等がある医薬品を販売等してはならない旨を定めている。 d 医薬品は、市販後にも、その安全性の確認が行われる仕組みとなっているが、その有効性については市販前に十分確認されているため、市販後に確認は行われない。
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解答
1
解説
医薬品は、適切な情報が伝わって初めて本来の効果を発揮します。医薬品は正しく使っても副作用が出ることがあり、市販後も有効性と安全性の確認が続けられるからです。
解き方
- 記述a〜cが、手引きの医薬品の本質と不良医薬品の販売禁止の決まりに合っているか確認する。
- 記述dでは、市販後も有効性の確認が行われる点に注目し、誤りだと判断する。
- a:正、b:正、c:正、d:誤の組み合わせを選択肢1として選ぶ。
- 選択肢 1正解
- 記述a、b、cがすべて正しく、記述dだけが誤っているので、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述b、c、dの正誤の判断が違います。bとcは正しく、dは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述a、b、dの正誤の判断が違います。aは正しく、dは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述a、cの正誤の判断が違います。aとcはどちらも正しい記述です。
- 選択肢 5不正解
- 記述bの正誤の判断が違います。bは正しい記述です。
答えの内訳
- a:正
- 医薬品は製造販売業者等による回収等の措置が講じられることがあるため、販売者等は日頃から安全性情報の把握に努める必要があります。
- b:正
- 医薬品は単なる物ではなく情報と一体となって機能するものであり、適切な情報伝達と適正使用によって本来の役割を発揮します。
- c:正
- 医薬品医療機器等法第56条等により、健康被害発生の恐れの有無にかかわらず、異物の混入や変質等がある不良医薬品の販売等は禁止されています。
- d:誤
- 医薬品は市販後においても安全性のみならず、有効性についても継続的に確認や再評価が行われる仕組みになっています。
覚えるポイント
- 医薬品は市販後も有効性と安全性の両面について確認・再評価が行われる。
間違えやすいところ
- 有効性は市販前に確認済みなので、市販後は安全性だけを確認すると誤解しやすい。
出題の前提:「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.3 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
医薬品の本質とリスク区分・製造物責任法
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の本質 / 一般用医薬品のリスク / 製造物責任法 / 一般用検査薬
医薬品の本質に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品が人体に及ぼす作用は複雑、かつ、多岐に渡り、好ましくない反応(副作用)を生じる場合もある。 b 検査薬の検査結果については、正しい解釈や判断がなされなくても、適切な治療を受ける機会を失うおそれはない。 c 一般用医薬品は、医薬品医療機器等法の対象となるが、製造物責任法(平成6年法律第85号)の対象とはならない。 d 一般用医薬品は、医療用医薬品と比較して保健衛生上のリスクは相対的に高い。
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解答
3
解説
一般用医薬品は、生活者が自分で判断して使うため、医療用医薬品より保健衛生上のリスクは相対的に低く抑えられています。また、製造物責任法(PL法)の対象にもなります。
解き方
- 記述aが、医薬品の体への作用の特徴として正しいことを確認する。
- 記述bは、検査結果の取り違えが治療の遅れにつながるので誤りと判断する。
- 記述cは、一般用医薬品もPL法の対象なので誤りと判断する。
- 記述dは、一般用医薬品のリスクは医療用医薬品より相対的に低いので誤りと判断する。
- a:正、b:誤、c:誤、d:誤の組み合わせである選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述cの判断が違います。一般用医薬品も製造物責任法の対象です。
- 選択肢 2不正解
- 記述a、c、dの判断が違います。aは正しく、cとdは誤りです。
- 選択肢 3正解
- aだけが正しく、b、c、dはどれも誤りなので、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述b、dの判断が違います。検査結果の取り違えは受診の機会を失うおそれがあり、一般用医薬品のリスクは相対的に低いです。
- 選択肢 5不正解
- 記述a、bの判断が違います。aは正しく、bは誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 医薬品の作用は複雑かつ多岐にわたり、主作用だけでなく好ましくない副作用を生じる可能性があります。
- b:誤
- 検査薬の結果について誤った解釈や判断がなされると、早期に適切な治療を受ける機会を失うおそれがあります。
- c:誤
- 一般用医薬品も製造物責任法(PL法)における「製造物」に該当し、同法の対象となります。
- d:誤
- 一般用医薬品は、医師等の診断に基づき処方される医療用医薬品と比較して保健衛生上のリスクは相対的に低いです。
覚えるポイント
- 一般用医薬品は製造物責任法(PL法)の対象であること、医療用医薬品に比べリスクは相対的に低いこと。
間違えやすいところ
- 医薬品には特別な法律(医薬品医療機器等法)があるのでPL法は適用されない、と混同しやすい。
出題の前提:「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.3 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
医薬品のリスク評価基準(GCP・GVP等)と用量反応関係
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品のリスク評価 / GCP / GVP / 用量-反応関係
医薬品のリスク評価に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a ヒトを対象とした臨床試験の実施の基準には、国際的に Good Clinical Practice(GCP)が制定されている。 b 医薬品の投与量と効果の関係は、薬物用量の増加に伴い、効果の発現が検出されない「無作用量」から、最小有効量を経て「治療量」に至る。 c Good Vigilance Practice(GVP)とは、医薬品に対する製造販売後の調査及び試験の実施の基準である。 d 医薬品の効果とリスクは、用量と作用強度の関係(用量-反応関係)に基づいて評価される。
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解答
3
解説
医薬品は、開発から市販後まで国際的なGLP、GCP、GPSP、GVPなどの基準で管理されています。GVPは安全管理の基準で、製造販売後の調査・試験の基準(GPSP)とは別のものです。
解き方
- 記述aのGCP(臨床試験の基準)が正しいことを確認する。
- 記述bの用量の移り変わり(無作用量→最小有効量→治療量)が正しいことを確認する。
- 記述cのGVPは製造販売後安全管理の基準で、調査・試験の基準はGPSPなので誤りと判断する。
- 記述dの用量-反応関係による評価が正しいことを確認する。
- a:正、b:正、c:誤、d:正となる組み合わせ3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが誤りです。GVPは安全管理の基準で、調査・試験の基準はGPSPです。
- 選択肢 2不正解
- 記述a、b、cの判断が違います。aとbは正しく、cは誤りです。
- 選択肢 3正解
- 記述a、b、dが正しく、記述cだけが誤っているので、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述b、c、dの判断が違います。bとdは正しく、cは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述a、dの判断が違います。aとdはどちらも正しい記述です。
答えの内訳
- a:正
- 人を対象とした臨床試験(治験)の実施基準として、国際的にGCP(Good Clinical Practice)が定められています。
- b:正
- 薬物用量の増加に伴い、効果が検出されない無作用量から最小有効量を経て治療量に至り、さらに増量すると中毒量、致死量に至ります。
- c:誤
- GVP(Good Vigilance Practice)は「製造販売後安全管理基準」です。記述にある「製造販売後の調査及び試験の実施の基準」はGPSP(Good Post-marketing Study Practice)です。
- d:正
- 医薬品の薬効および安全性・毒性のリスクは、投与量と作用強度の関係(用量-反応関係)に基づいて評価されます。
覚えるポイント
- GVPは製造販売後安全管理基準、GPSPは製造販売後の調査及び試験の実施の基準である。
間違えやすいところ
- GVP(安全管理の基準)とGPSP(調査・試験の基準)の意味を取り違えやすい。
出題の前提:「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.4 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
健康食品と保健機能食品(トクホ・機能性・栄養機能)の区分
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 健康食品 / 特定保健用食品 / 機能性表示食品 / 栄養機能食品
健康食品に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a カプセル、錠剤のような医薬品に類似した形状の健康食品は、販売されていない。 b 機能性表示食品は、身体の生理機能などに影響を与える保健機能成分を含むもので、個別に(一部は規格基準に従って)特定の保健機能を示す有効性や安全性などに関する国の審査を受け、許可されたものである。 c 栄養機能食品は、国が定めた規格基準に適合したものであれば、その食品に含まれるビタミン、ミネラル等の栄養成分の健康機能を表示できる。 d 健康食品は、法的にも、安全性や効果を担保する科学的データの面でも医薬品とは異なることを十分理解しておく必要がある。
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解答
4
解説
保健機能食品には、特定保健用食品(国の個別審査・許可)、機能性表示食品(事業者が消費者庁へ届出)、栄養機能食品(国の規格基準に適合)の3つがあります。
解き方
- 記述aは、錠剤型の健康食品が存在するので誤りと判断する。
- 記述bは、国による個別審査・許可が必要な「特定保健用食品」の説明なので誤りと判断する。
- 記述cは、規格基準型である栄養機能食品の正しい説明だと判断する。
- 記述dは、健康食品と医薬品の本質的な違いについての正しい記述だと判断する。
- a:誤、b:誤、c:正、d:正となる選択肢4を正解とする。
- 選択肢 1不正解
- 記述a、b、dの判断が違います。aとbは誤りで、dは正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 記述a、c、dの判断が違います。aは誤りで、cとdは正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 記述b、cの判断が違います。bは特定保健用食品の説明で誤り、cは正しい記述です。
- 選択肢 4正解
- 記述aとbが誤り、記述cとdが正しい記述なので、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 記述b、dの判断が違います。bは誤りで、dは正しい記述です。
答えの内訳
- a:誤
- 健康食品には、錠剤やカプセル剤など医薬品に類似した形状のものも広く流通・販売されています。
- b:誤
- 記述の内容は「特定保健用食品(トクホ)」の定義です。機能性表示食品は国の個別審査や許可を受けたものではなく、事業者の責任で届出を行うものです。
- c:正
- 栄養機能食品は、国の定めた規格基準に適合していれば個別の申請や許可なしに栄養成分の機能表示が可能です。
- d:正
- 健康食品は食品に分類され、医薬品とは法的な位置付けや有効性・安全性を担保する科学的根拠の水準が異なります。
覚えるポイント
- 特定保健用食品は国の個別審査と許可が必要だが、機能性表示食品は事業者の責任で届出を行う。
間違えやすいところ
- 特定保健用食品と機能性表示食品の制度の違い(国の審査・許可の有無)を取り違えやすい。
出題の前提:「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.4 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
医薬品によるアレルギー反応と血管性浮腫・アレルゲン添加物
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · アレルギー / 血管性浮腫 / 蕁麻疹 / 添加物アレルゲン
アレルギー(過敏反応)に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a アレルギー症状である血管性浮腫は、皮膚の下の毛細血管が拡張して、その部分に局所的な腫れを生じるもので、蕁麻疹と異なり、痒みを生じることは少ない。 b アレルギーには体質的・遺伝的な要素があり、アレルギーを起こしやすい体質の人や、近い親族にアレルギー体質の人がいる場合には、注意が必要である。 c アレルギーは、内服薬だけでなく外用薬等でも引き起こされることがある。 d 医薬品の添加物のうち、アレルゲン(アレルギーを引き起こす原因物質)となり得るものとしては、黄色4号(タートラジン)、カゼイン、亜硫酸塩(亜硫酸ナトリウム等)等が知られている。
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解答
1
解説
医薬品のアレルギーは、有効成分だけでなく添加物でも起こることがあります。血管性浮腫は皮膚の深いところで起こるため、表面にできる蕁麻疹と違い、かゆみが少ないのが特徴です。
解き方
- 記述aの血管性浮腫の特徴(蕁麻疹と違い、かゆみが少ない)が正しいことを確認する。
- 記述bの体質・遺伝の関わりが正しいことを確認する。
- 記述cの外用薬などでもアレルギーが起こる可能性が正しいことを確認する。
- 記述dのアレルゲンとなる代表的な添加物(タートラジン、カゼインなど)が正しいことを確認する。
- すべて正しい(正 正 正 正)である選択肢1を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- a、b、c、dの記述はすべて正しいので、これが正解です。
- 選択肢 2不正解
- 記述dを誤りとしていますが、dも正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 記述b、cを誤りとしていますが、どちらも正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- 記述a、c、dを誤りとしていますが、どれも正しい記述です。
- 選択肢 5不正解
- 記述a、bを誤りとしていますが、どちらも正しい記述です。
答えの内訳
- a:正
- 血管性浮腫は皮膚深部や粘膜の局所的な腫れを特徴とし、蕁麻疹と異なり痒みを伴うことが少ない病態です。
- b:正
- アレルギー発症には遺伝的素因や体質が関係するため、本人や家族のアレルギー歴の有無に注意が必要です。
- c:正
- アレルギーは内服薬のみならず、外用薬や点眼薬・点鼻薬等によっても生じることがあります。
- d:正
- 黄色4号、カゼイン、亜硫酸塩などの添加物はアレルゲンとなり得ることが知られています。
覚えるポイント
- 血管性浮腫は蕁麻疹と異なり痒みが少ないこと、添加物(黄色4号やカゼイン等)もアレルゲンになること。
間違えやすいところ
- 血管性浮腫も蕁麻疹と同じように強いかゆみを伴う、と誤解しやすい。
出題の前提:「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.5 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
医薬品の副作用の定義と対応原則
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 副作用の定義 / WHOの定義 / 重大な副作用 / 初期対応
医薬品の副作用に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
3
解説
一般用医薬品は軽い不調を改善するためのものです。副作用の兆候が出たときは、使用をやめる不利益よりも、重大な副作用を避けることを最優先し、すぐに使用を中止します。
解き方
- 各選択肢をよく読み、医薬品の副作用の定義と対応の原則と比べる。
- 選択肢3で、重大な副作用を避けるより使用中断の不利益を優先するという誤りを見つける。
- 誤っている記述として選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 世界保健機関(WHO)による副作用の定義として、手引きのとおり適切です。
- 選択肢 2不正解
- 医薬品の作用の仕組みにはまだ分かっていない部分もあり、適正使用でも副作用が出るという手引きの記述に合っています。
- 選択肢 3正解
- 重大な副作用を避けることを優先すべきで、使用中断の不利益を優先するわけではないので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 自覚しにくい内臓の障害や血液の障害も副作用としてあるので、適切な記述です。
- 選択肢 5不正解
- 軽い症状から命に関わる重い健康被害まで、副作用は様々なので適切な記述です。
答えの内訳
- 1:正
- WHO(世界保健機関)による医薬品の副作用の公式な定義文と合致しており、正しい記述です。
- 2:正
- 医薬品の生体への作用機序は未解明な部分もあるため、適正使用であっても予期せぬ副作用が生じることがあります。
- 3:誤
- 一般用医薬品の使用において、使用中断による不利益よりも重大な副作用の回避を常に優先しなければなりません。
- 4:正
- 肝機能障害や血液障害などの副作用は初期段階で明確な自覚症状が現れにくい場合があります。
- 5:正
- 副作用の重症度は眠気や口渇等の軽微なものから、ショックや肝不全など命に関わる重大なものまで多岐にわたります。
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覚えるポイント
- 一般用医薬品では「重大な副作用の回避」が最優先であり、異常を感じたら直ちに使用を中断する。
間違えやすいところ
- 医療用医薬品のように、勝手に服用をやめてはいけないと思い込んで誤解しやすい。
出題の前提:「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.5 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
医薬品の不適正使用と薬物乱用・販売者の対応
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の不適正使用 / 薬物乱用 / 依存性 / 販売時の対応
医薬品の不適正な使用等に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 青少年は、薬物乱用の危険性に関する認識や理解が十分であり、薬物を興味本位で乱用することはない。 b 長期連用により、精神的な依存がおこり、使用量が増え、購入するための経済的な負担が大きくなる例も見られる。 c 医薬品の販売等に従事する専門家においては、必要以上の大量購入や頻回購入などを試みる不審な者には慎重に対処する必要がある。 d 医薬品は、定められた用量を意図的に超えて服用したり、みだりに他の医薬品や酒類等と一緒に摂取するといった乱用がなされると、過量摂取による急性中毒等を生じる危険性が高くなり、乱用の繰り返しによって慢性的な臓器障害等を生じるおそれもある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
一般用医薬品でも、決められた用法用量から外れた使い方は薬物乱用となり、依存や急性中毒、慢性的な臓器障害を引き起こします。専門家による適切な販売時の見守りと声かけが欠かせません。
解き方
- 記述aは、青少年の危険性の理解が十分でなく、興味本位の乱用が心配されるので「誤」と判断する。
- 記述b、c、dは、薬物乱用・依存の病態と専門家の役割についての正しい記述だと判断する。
- a:誤、b:正、c:正、d:正の組み合わせである選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述a、dの判断が違います。aは誤りで、dは正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 記述a、b、c、dの判断が違います。aだけが誤りで、b、c、dは正しいです。
- 選択肢 3正解
- 記述aだけが誤りで、記述b、c、dがすべて正しいので、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述c、dの判断が違います。cとdはどちらも正しい記述です。
- 選択肢 5不正解
- 記述bの判断が違います。bは正しい記述です。
答えの内訳
- a:誤
- 青少年は危険性に対する認識や理解が必ずしも十分ではなく、好奇心や興味本位から乱用に至る危険性があります。
- b:正
- 依存性薬物の連用により精神的依存が形成されると、耐性により使用量が増加し経済的負担の増大につながります。
- c:正
- 登録販売者等の専門家は、過量購入や頻回購入を試みる不審な購入者に対して理由の確認など慎重に対応する必要があります。
- d:正
- 意図的な過量服用やアルコール等との併用は急性中毒を招き、乱用の反復により慢性的な内臓障害等を生じる危険があります。
覚えるポイント
- 青少年は薬物乱用の危険性に関する理解が不十分であり、興味本位で乱用しやすい。
間違えやすいところ
- 一般用医薬品では依存や乱用は起きないと思い込みやすい。
出題の前提:「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.6 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
他の医薬品や食品との相互作用のメカニズム
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 相互作用 / 食品との相互作用 / 成分の重複 / 外用薬・注射薬
他の医薬品や食品との相互作用に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品の相互作用とは、複数の医薬品を併用した場合に、医薬品の作用が増強することをいい、作用が減弱する場合には、相互作用とはいわない。 b 外用薬や注射薬は、食品によって医薬品の作用や代謝に影響を受ける可能性はない。 c 相互作用を回避するには、ある医薬品を使用している期間やその前後を通じて、通常、その医薬品との相互作用を生じるおそれのある医薬品や食品の摂取を控えなければならない。 d 一般用医薬品は、一つの医薬品の中に作用の異なる複数の成分を組み合わせて含んでいることが多いため、他の医薬品と併用すると、同様な作用を持つ成分が重複することがある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
相互作用には、作用が強まる場合だけでなく弱まる場合もあります。また、飲み薬だけでなく外用薬や注射薬でも食品の成分と影響し合うことがあり、併用による成分の重複にも注意が必要です。
解き方
- 記述aは、作用が弱まる場合も相互作用なので「誤」と判断する。
- 記述bは、外用薬や注射薬も食品による代謝などの影響を受け得るので「誤」と判断する。
- 記述cは、相互作用を避けるための正しい注意事項だと確認する。
- 記述dは、一般用医薬品の併用で成分が重複するリスクとして正しいと確認する。
- 正しい組み合わせ(c、d)である選択肢5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aとbはどちらも誤った記述なので、当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- aは誤りで、dは正しい記述なので、当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- bは誤りで、cは正しい記述なので、当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- bは誤りで、dは正しい記述なので、当てはまりません。
- 選択肢 5正解
- cとdはどちらも正しい記述なので、正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- 相互作用には作用が増強する場合だけでなく、作用が減弱する場合(効果が弱まる場合)も含まれます。
- b:誤
- 外用薬や注射薬であっても、血中に移行した成分が食品中の成分により代謝酵素に影響を受けるなどして相互作用を生じることがあります。
- c:正
- 相互作用を防ぐためには、医薬品の使用中だけでなくその前後も含めて相互作用の原因となる医薬品や食品の摂取を控える必要があります。
- d:正
- 一般用医薬品は複合製剤が多いため、複数の医薬品を併用すると同一または類似の作用を持つ成分が重複して過量摂取となるおそれがあります。
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覚えるポイント
- 相互作用には「増強」と「減弱」の両方があること、外用薬・注射薬も食品の影響を受け得ること。
間違えやすいところ
- 消化管を通らない外用薬や注射薬は、食事や食品の影響を全く受けないと誤解しやすい。
出題の前提:「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.6 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
小児への医薬品の使用に関する注意点
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児の生理機能 / 血液脳関門 / 薬物動態
小児への医薬品の使用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを下から1つ選びなさい。 a 医薬品によっては、形状等が小児向けに作られていないため、小児に対して使用しないことなどの注意を促している場合がある。 b 小児は、肝臓や腎臓の機能が未発達であるため、医薬品の成分の代謝・排泄に時間がかかり、作用が強く出過ぎたり、副作用がより強く出ることがある。 c 小児は、血液脳関門が未発達であるため、吸収されて循環血液中に移行した医薬品の成分が脳に達しにくい。 d 小児は、大人と比べて身体の大きさに対して腸が短く、服用した医薬品の吸収率が相対的に低い。
解答・解説を表示
解答
3
解説
小児は体の機能がまだ十分に育っていないため、薬の影響を大人より強く受けやすい。肝臓で薬を分解する力や腎臓で外に出す力が弱く、薬が体に長く残りやすい。また、脳を守る血液脳関門(有害な物質を脳に入れにくくする仕組み)が未熟で、中枢の副作用が出やすい。
解き方
- 小児の体の特徴について、薬を分解する力・外に出す力・脳を守る仕組み・腸の長さの面から、各記述の正誤を考えます。
- aは正、bは正、cは誤、dは誤となるので、これを満たす選択肢3が答えです。
- 選択肢 1不正解
- cは誤りなので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- bは正しく、dは誤りなので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 3正解
- aもbも正しく、cとdは誤りなので、この組合せが正解です。
- 選択肢 4不正解
- cとdが誤りなので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 5不正解
- aとbは正しく、cは誤りなので、この組合せは正しくありません。
答えの内訳
- a:正
- 小児は喉に詰まらせる危険があるなど、剤形や形状が小児に適していない医薬品では、小児への使用を避ける旨の注意がなされています。
- b:正
- 小児は肝臓や腎臓の機能が未発達であるため、医薬品成分の代謝・排泄に時間を要し、血中濃度が高まることで作用や副作用が強く現れることがあります。
- c:誤
- 小児は血液脳関門が未発達であるため、循環血液中に移行した医薬品の有効成分が脳に達しやすく、中枢神経系への副作用を生じやすい特徴があります。
- d:誤
- 小児は大人と比べて身体の大きさに対して腸が相対的に長く、服用した医薬品の有効成分の吸収率が相対的に高いとされています。
覚えるポイント
- 小児は身体に対して腸が長く吸収率が高いこと、血液脳関門が未発達で脳へ成分が移行しやすいことを押さえましょう。
間違えやすいところ
- 小児の腸が「短い」、「脳に達しにくい」という逆の書き方にだまされないようにしましょう。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」小児等への配慮
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.7 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
高齢者及び高齢者への医薬品の使用に関する留意点
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 高齢者の定義 / 生理機能の個人差 / 誤嚥のリスク
高齢者及び高齢者への医薬品の使用に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを下から1つ選びなさい。 a 「医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項」(平成29年6月8日付け薬生安発0608第1号厚生労働省医薬・生活衛生局安全対策課長通知別添)において、おおよその目安として60歳以上を「高齢者」としている。 b 医薬品の副作用で口渇が生じた場合、高齢者は誤嚥(食べ物等が誤って気管に入り込むこと)を誘発しやすくなるので注意が必要である。 c 生理機能の衰えの度合いは個人差が小さいので、年齢から副作用のリスク増大の程度を判断できる。 d 高齢者によくみられる傾向として、医薬品の説明を理解するのに時間がかかる場合や、細かい文字が見えづらく、添付文書や製品表示の記載を読み取るのが難しい場合等があり、情報提供や相談対応において、特段の配慮が必要となる。
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解答
4
解説
高齢者は、薬の作用や副作用が出やすいので注意が必要である。肝臓や腎臓の働きが落ちて、薬が体に残りやすいからだ。さらに、体の衰え方には大きな個人差があり、のみ込みにくさ(誤嚥)や飲み間違いにも配慮が要る。
解き方
- 各記述の正誤を考えます。aは65歳以上なので誤、bは正、cは個人差が大きいので誤、dは正です。
- 正しい記述の組合せ(b、d)に合う選択肢4を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aは誤りなので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- aもcも誤りなので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- cが誤りなので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 4正解
- bとdがどちらも正しいので、この組合せが正解です。
- 選択肢 5不正解
- cが誤りなので、この組合せは正しくありません。
答えの内訳
- a:誤
- 「医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項」等において、高齢者はおおよその目安として「65歳以上」と定義されています。
- b:正
- 抗コリン作用などにより口渇が生じると、唾液分泌の減少によって嚥下困難を招き、誤嚥を誘発しやすくなります。
- c:誤
- 生理機能の衰えの度合いには大きな個人差があるため、実年齢のみから副作用リスクを一律に判断することはできません。
- d:正
- 高齢者では視覚や認知機能の低下がみられることがあるため、添付文書の文字サイズへの配慮や丁寧なコミュニケーションが求められます。
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覚えるポイント
- 高齢者の目安年齢は「65歳以上」であり、生理機能の衰えの程度は「個人差が大きい」という点を正確に覚えましょう。
間違えやすいところ
- 高齢者の年齢の目安を60歳以上と間違えたり、個人差が小さいと勘違いしたりしないようにしましょう。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」高齢者への配慮
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.7 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
妊婦・授乳婦への医薬品使用に関する基礎知識
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 胎盤関門 / 催奇形性 / 母乳移行 / プライバシーへの配慮
妊婦又は妊娠していると思われる女性及び母乳を与える女性(授乳婦)への医薬品の使用に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
5
解説
胎盤には、母体の血液と胎児の血液が混ざらないようにしながら、必要な物質をやり取りする仕組みがある。これを血液-胎盤関門という。ただし、薬がこの関門をまったく通らないわけではなく、すべてを防げるものではない。
解き方
- それぞれの記述の正誤を、一つずつ確認します。
- 肢5の「胎児の血液と母体の血液が混ざりあう仕組みがある」は体のしくみと合わないので、誤った記述として選びます。
- 選択肢 1不正解
- ビタミンAを取りすぎると胎児の先天異常の危険が高まるので、この記述は正しい。
- 選択肢 2不正解
- 妊婦での試験は難しく、多くの薬が「相談すること」とされているので、この記述は正しい。
- 選択肢 3不正解
- 脂に溶けやすい薬などは母乳に移ることがあるので、この記述は正しい。
- 選択肢 4不正解
- 妊娠のことは他人に知られたくない情報なので、プライバシーへの配慮が要る。この記述は正しい。
- 選択肢 5正解
- 胎盤で母体の血液と胎児の血液が直接混ざることはないので、この記述は誤りです。
覚えるポイント
- 血液-胎盤関門では母体血と胎児血は直接混ざり合わず、絨毛膜等を介して物質交換が行われます。
間違えやすいところ
- 血液-胎盤関門が、有害な物質をすべて完全に防げると勘違いしないようにしましょう。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」妊婦又は妊娠していると思われる女性及び母乳を与える女性(授乳婦)への配慮
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.8 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
受診中の患者等への医薬品使用に関する配慮
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医療機関の治療 / 相互作用 / 慢性疾患
医療機関で治療を受けている人等への医薬品の使用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを下から1つ選びなさい。 a 一般用医薬品の購入者等に対して、医療機関で治療を受ける際には、使用している一般用医薬品の情報を医療機関の医師や薬局の薬剤師等に伝えるよう説明することも重要である。 b 生活習慣病等の慢性疾患を持つ者が一般用医薬品を使用しても、その症状が悪化したり、治療が妨げられることはない。 c 医療機関での治療は特に受けていない場合であっても、医薬品の種類や配合成分等によっては、特定の症状がある人が使用するとその症状を悪化させるおそれがある。
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解答
2
解説
一般用医薬品でも、治療中の病気や処方薬に悪い影響を与えたり、持病を悪化させたりすることがある。だから、販売のときは受診の有無や健康状態を確かめることが大切だ。
解き方
- aは正、bは誤(症状が悪くなったり治療の邪魔になったりするため)、cは正と判断します。
- 正・誤・正の組合せに合う選択肢2が答えです。
- 選択肢 1不正解
- bが誤りなので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 2正解
- aは正、bは誤、cは正なので、この組合せが正解です。
- 選択肢 3不正解
- cは正しいので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 4不正解
- bが誤りなので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 5不正解
- bが誤りなので、この組合せは正しくありません。
答えの内訳
- a:正
- 処方薬と一般用医薬品の重複投与や相互作用を防ぐため、受診時に使用中の一般用医薬品について医師や薬剤師に伝えるよう促すことは重要です。
- b:誤
- 慢性疾患を持つ者が一般用医薬品を使用することで、基礎疾患の症状が悪化したり、処方薬の薬効に干渉して治療が妨げられたりすることがあります。
- c:正
- 未受診であっても、特定の基礎疾患や潜在的な病態を持つ人が医薬品を使用すると、その成分の影響で症状が増悪するおそれがあります。
覚えるポイント
- 慢性疾患の治療を受けている人が一般用医薬品を使用すると、原疾患の悪化や処方薬との相互作用を招く危険があります。
間違えやすいところ
- 一般用医薬品なら、病院の治療にまったく影響しないと決めつけないようにしましょう。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」医療機関で治療を受けている人等
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.8 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
プラセボ効果(偽薬効果)の特性と取扱い
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · プラセボ効果 / 心理的要因 / 副作用
プラセボ効果(偽薬効果)に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを下から1つ選びなさい。 a プラセボ効果は、医薬品を使用したこと自体による楽観的な結果への期待は関与しないと考えられている。 b 医薬品を使用したときにもたらされる反応や変化には、薬理作用によるもののほか、プラセボ効果によるものも含まれる。 c プラセボ効果は、主観的な変化だけでなく、客観的に測定可能な変化として現れることもあるが、不確実であり、それを目的として一般用医薬品が使用されるべきではない。 d プラセボ効果によってもたらされる反応や変化には、不都合なもの(副作用)はない。
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解答
3
解説
プラセボ効果(薬の成分ではなく、思い込みや期待で体に変化が起こること)は、心の働きが関わるものだ。よい変化だけでなく、副作用のような都合の悪い反応が出ることもある。そのため、効果をねらって使うべきではない。
解き方
- 各記述の正誤を考えます。aは心の期待が関わるので誤、bは正、cは正、dはよくない反応もあるので誤です。
- 正しい記述の組合せ(b、c)に合う選択肢3を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りなので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- aもdも誤りなので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 3正解
- bとcがどちらも正しいので、この組合せが正解です。
- 選択肢 4不正解
- dが誤りなので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 5不正解
- dが誤りなので、この組合せは正しくありません。
答えの内訳
- a:誤
- プラセボ効果には、薬を使用したことによる安心感や治癒への楽観的な期待などの心理的要因が深く関与しています。
- b:正
- 医薬品使用後に現れる生体反応には、有効成分本来の薬理作用に加え、プラセボ効果による反応も混在して含まれます。
- c:正
- プラセボ効果は血圧等の客観的数値として現れることもありますが、発現が不確実であるためそれを期待して使用すべきではありません。
- d:誤
- プラセボ効果によって好ましい反応だけでなく、望ましくない反応(副作用のような症状)が生じることもあります(ノセボ効果など)。
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覚えるポイント
- プラセボ効果は心理的要因が関与し、客観的変化も生じ得ること、また不都合な反応(副作用様症状)も起こり得ることを整理しておきましょう。
間違えやすいところ
- プラセボ効果は「感じ方だけの変化だ」「よくない反応は起きない」という間違いに注意しましょう。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」プラセボ効果
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.9 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
医薬品の品質保持と使用期限
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 使用期限 / 保管方法 / 経時変化 / 品質劣化
医薬品の品質に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを下から1つ選びなさい。 a 一般用医薬品は、家庭の常備薬として購入されることも多いため、外箱等に表示されている「使用期限」から十分な余裕をもって販売することが重要である。 b 医薬品の外箱等に表示されている「使用期限」は、未開封状態で保管された場合に品質が保持される期限のことである。 c 医薬品に配合されている成分(有効成分及び添加物成分)には、高温や多湿によって品質の劣化(変質・変敗)を起こしやすいものが多いが、光(紫外線)によって品質の劣化を起こすものはない。 d 医薬品は、適切な保管・陳列がなされたとしても、経時変化による品質の劣化は避けられない。
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解答
1
解説
医薬品は、開けていない状態で正しく保管すれば、一定の期間は品質が保たれる。しかし、光・熱・湿気の影響を受けやすく、時間がたつと少しずつ劣化していくのは避けられない。
解き方
- 各記述の正誤を考えます。aは正、bは正、cは光でも劣化するので誤、dは正です。
- 正・正・誤・正の組合せに合う選択肢1を選びます。
- 選択肢 1正解
- aは正、bは正、cは誤、dは正なので、この組合せが正解です。
- 選択肢 2不正解
- cが誤りなので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- dは正しいので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 4不正解
- cが誤りなので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 5不正解
- aとbは正しいので、この組合せは正しくありません。
答えの内訳
- a:正
- 家庭で常備・保管される期間を考慮し、販売時には外箱等の使用期限に十分な余裕があるものを供給することが求められます。
- b:正
- 表示されている使用期限は、記載された適切な保管条件下において「未開封状態」で品質が保持される期限を指します。
- c:誤
- 医薬品の成分には、温度や湿度のほか、光(紫外線)によって分解や変質等の劣化を起こすものが数多く存在します。
- d:正
- 医薬品は化学物質等で構成されているため、適切に保管・陳列されていても経時的な品質の劣化を完全に避けることはできません。
覚えるポイント
- 使用期限は「未開封状態」での保持期限であり、光(紫外線)も品質劣化の重要な要因となります。
間違えやすいところ
- 一度開けても、表示の使用期限までは品質が保証されると勘違いしないようにしましょう。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」医薬品の品質
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.9 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
一般用医薬品の定義(法第4条第5項第4号)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 一般用医薬品の定義 / 医薬品医療機器等法 / 要指導医薬品の除外
医薬品医療機器等法第4条第5項第4号に規定されている一般用医薬品の定義に関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組合せを下から1つ選びなさい。 「医薬品のうち、その効能及び効果において人体に対する作用が( a )ものであつて、薬剤師その他の医薬関係者から提供された情報に基づく( b )の選択により使用されることが目的とされているもの(( c )を除く。)をいう。」
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解答
4
解説
一般用医薬品とは、人体への作用が「著しくない」医薬品だ。専門家からもらった情報をもとに、需要者(買う人)が自分で選んで使うものを指す。ただし、要指導医薬品は含まれない。
解き方
- 法律の決まりに合わせて、aに「著しくない」、bに「需要者」、cに「要指導医薬品」を入れて考えます。
- この語句の組合せに合う選択肢4を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aとbの語句が法律の定義と違うので、正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- cに入るのは「薬局医薬品」ではなく「要指導医薬品」なので、正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- すべての空欄の語句が法律の定義と違うので、正しくありません。
- 選択肢 4正解
- aは著しくない、bは需要者、cは要指導医薬品なので、この組合せが正解です。
- 選択肢 5不正解
- aに入るのは「緩和な」ではなく「著しくない」なので、正しくありません。
答えの内訳
- a:著しくない
- 法第4条第5項第4号において、人体に対する作用が「著しくない」と規定されています(「緩和な」は医薬部外品の定義で用いられます)。
- b:需要者
- 専門家から提供された情報に基づいて「需要者」自らの選択により使用されることが目的とされています。
- c:要指導医薬品
- 一般用医薬品の定義からは「要指導医薬品を除く」と規定されています。
覚えるポイント
- 医薬部外品は「人体に対する作用が緩和なもの」、一般用医薬品は「人体に対する作用が著しくないもの」という文言の区別を覚えましょう。
間違えやすいところ
- 一般用医薬品の定義で「緩和な」と間違えてしまう人が多いので注意しましょう。
出題の前提:医薬品医療機器等法第4条第5項第4号、手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」一般用医薬品の役割
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.10 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
一般用医薬品の販売時における専門家のコミュニケーション
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 情報提供 / コミュニケーション / 販売数量の配慮 / 代理購入
一般用医薬品の販売時のコミュニケーションにおいて、医薬品の販売等に従事する専門家として留意すべき事項に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを下から1つ選びなさい。 a 医薬品の情報提供は、使用する人に誤認が生じないよう正確な専門用語を用い、相手によって表現を変えることのないよう注意して行う。 b 購入者等が、一般用医薬品を使用する状況は随時変化する可能性があるため、販売数量は一時期に使用する必要量とする等、販売時のコミュニケーションの機会が継続的に確保されるよう配慮することが重要である。 c 一般用医薬品については、必ずしも情報提供を受けた当人が医薬品を使用するとは限らないことを踏まえ、販売時のコミュニケーションを考える必要がある。 d 購入者等の状況を把握するため購入者等に尋ねる場合は、一般用医薬品の使用状況のみを簡潔に確認するよう努める必要がある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
専門家の情報提供は、相手の分かるやさしい言葉で行うのが基本だ。買う人と使う人が違うこともあるため、使う人の体質や一緒に使う薬などを広く確かめることも大切だ。
解き方
- 各記述の正誤を考えます。aはやさしい言葉に直す必要があるので誤、bは正、cは正、dは使用状況だけでは足りないので誤です。
- 誤・正・正・誤の組合せに合う選択肢4を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aとdが誤りなので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りなので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- dが誤りなので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 4正解
- aは誤、bは正、cは正、dは誤なので、この組合せが正解です。
- 選択肢 5不正解
- aが誤りなので、この組合せは正しくありません。
答えの内訳
- a:誤
- 専門用語をそのまま並べるのではなく、購入者等の理解力や状況に応じて平易でわかりやすい表現に置き換えて説明する必要があります。
- b:正
- 漫然とした連用を防ぎ状態の変化を確認できるよう、一時期に必要な数量のみを販売し継続的なコミュニケーション機会を確保することが推奨されます。
- c:正
- 家族のための代理購入など、購入者と実際の使用者が異なる場合があるため、使用者の状態や情報伝達を考慮した対応が必要です。
- d:誤
- 使用状況だけでなく、年齢、性別、症状、体質、アレルギー歴、基礎疾患の有無など幅広い背景情報を把握することが重要です。
覚えるポイント
- 情報提供は専門用語を避け平易な表現を用いること、確認事項は医薬品使用歴だけでなく体質や症状全般に及ぶことを押さえましょう。
間違えやすいところ
- 「専門用語を正確に使うのが誠実だ」と思い込み、aを正としてしまわないようにしましょう。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」適切な医薬品選択と受診勧奨
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.10 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
サリドマイド及びサリドマイド訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / サリドマイド
サリドマイド及びサリドマイド訴訟に関する記述のうち、正しいものの組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a サリドマイド訴訟は、サリドマイド製剤を妊娠している女性が使用したことにより、出生児に四肢欠損、耳の障害等の先天異常(サリドマイド胎芽症)が発生したことに対する損害賠償訴訟である。 b サリドマイド製剤は、一般用医薬品として販売されていたことはない。 c 1961年11月、西ドイツ(当時)のレンツ博士がサリドマイド製剤の催奇形性について警告を発し、日本では、同年中に速やかに販売停止及び回収措置が行われた。 d サリドマイドによる薬害事件をきっかけとして、各国における副作用情報の収集体制の整備が図られることとなった。
解答・解説を表示
解答
2
解説
サリドマイドは、胎児に奇形を起こす作用(催奇形性)がある薬です。催眠や鎮静の成分として一般用医薬品にも配合されていました。妊婦が服用すると、胎児に四肢欠損などの先天異常が起きました。1961年のレンツ博士の警告のあと、日本での回収は翌年秋まで遅れ、被害が広がりました。
解き方
- サリドマイドがどのように売られていたか、胎児への害、回収の遅れ、副作用情報の収集体制のきっかけを、それぞれ確認します。
- 記述aは正しく、記述bは一般用医薬品にも入っていたので誤り、記述cは回収が翌年に遅れたので誤り、記述dは正しいと判断し、(a、d)の組合せを選びます。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは正しいですが、記述bは一般用医薬品にも入っていたので誤りです。
- 選択肢 2正解
- 記述aと記述dはどちらも内容が正しいので、この組合せが正解です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bも記述cも事実とちがっていて誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述dは正しいですが、記述bが誤っているので正解ではありません。
- 選択肢 5不正解
- 記述dは正しいですが、記述cはすぐに回収されず対応が遅れたので誤りです。
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覚えるポイント
- サリドマイドは一般用医薬品(睡眠薬や胃腸薬)としても販売されていた点。
- 西ドイツのレンツ警告(1961年11月)に対し、日本の回収着手は1962年9月と遅れた点。
間違えやすいところ
- サリドマイドが医療用の薬だけだったと思い込まないようにします。
- レンツ博士の警告のすぐ後、日本でもすぐ回収されたと間違えないようにします。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」医薬品に共通する特性と基本的な知識・薬害の歴史
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.11 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
スモン及びスモン訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / スモン
スモン及びスモン訴訟に関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 スモン訴訟は、( a )として販売されていた( b )を使用したことにより、( c )に罹患したことに対する損害賠償訴訟である。
解答・解説を表示
解答
4
解説
スモンは「亜急性脊髄視神経症」という神経の病気です。英語名の略で、正式にはSubacute Myelo-Optico-Neuropathyといいます。整腸剤として売られていたキノホルム製剤を使ったことで起こりました。
解き方
- スモンの原因になった薬のグループ(整腸剤)と成分名(キノホルム製剤)を確かめます。
- スモンの病名「亜急性脊髄視神経症」を確かめ、a・b・cのすべてに合う選択肢4を選びます。
- 選択肢 1不正解
- cの中毒性表皮壊死融解症は皮膚の重い障害で、スモンの病名ではないので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bのペニシリン製剤は抗生物質で、スモンの原因ではないので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aの解熱鎮痛剤は誤りで、正しくは整腸剤として売られていました。
- 選択肢 4正解
- 整腸剤、キノホルム製剤、亜急性脊髄視神経症の3つがすべて正しく合っています。
- 選択肢 5不正解
- a・b・cの3つとも正しくない字句の組合せなので誤りです。
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覚えるポイント
- スモンは整腸剤キノホルムによる亜急性脊髄視神経症であること。
- 下肢のしびれ、歩行障害、視力障害(ときに失明)などの神経障害を呈すること。
間違えやすいところ
- スモンの病名と、皮膚の重い障害である中毒性表皮壊死融解症を混同しないようにします。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」医薬品に共通する特性と基本的な知識・薬害の歴史
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.11 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
HIV訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / HIV訴訟
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)訴訟に関する次の記述の正誤について、正しい組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a 悪性貧血患者が、HIVが混入した原料血漿から製造された血液凝固因子製剤の投与を受けたことにより、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。 b HIV訴訟は、国のみを被告として提訴された。 c HIV訴訟の和解を踏まえ、国は、HIV感染者に対する恒久対策として、エイズ治療・研究開発センター及び拠点病院の整備や治療薬の早期提供等の様々な取り組みを推進してきている。
解答・解説を表示
解答
4
解説
HIV訴訟は、血友病患者が加熱処理されていない血液凝固因子製剤を使ったことでHIVに感染した事件です。国だけでなく製薬企業も被告になりました。和解のあと、国は恒久対策を進めました。
解き方
- 記述aの対象となる患者の病気を確かめます。血友病であり悪性貧血ではないので誤りです。
- 記述bの訴えられた相手を確かめます。国だけでなく製薬企業も被告なので誤りです。
- 記述cの和解後の恒久対策(エイズ治療・研究開発センターの整備など)が正しいことを確かめ、選択肢4を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 記述aも記述bも事実とちがっているので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述a・b・cの3つとも判定が誤っています。
- 選択肢 3不正解
- 記述aは悪性貧血ではなく血友病なので誤りです。
- 選択肢 4正解
- 記述aが誤り、記述bが誤り、記述cが正しい、正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- 記述bは国だけでなく製薬企業も被告で、記述cは正しいので誤りです。
覚えるポイント
- HIV訴訟の対象は血友病患者に対する血液凝固因子製剤の投与であること。
- 被告は国および製薬企業双方であること。
間違えやすいところ
- 血友病を悪性貧血や白血病など、他の血液の病気と取り違えないようにします。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」医薬品に共通する特性と基本的な知識・薬害の歴史
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.12 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
C型肝炎及びC型肝炎訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / C型肝炎訴訟
C型肝炎及びC型肝炎訴訟に関する次の記述の正誤について、正しい組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a C型肝炎訴訟は、脳外科手術等に用いられていたヒト乾燥硬膜を介して、C型肝炎ウイルスに感染したことに対する損害賠償訴訟である。 b C型肝炎訴訟は、国及び製薬企業を被告として複数の地裁で提訴されたが、判決は、国及び製薬企業が責任を負うべき期間等について判断が分かれていた。 c C型肝炎ウイルス感染者の早期・一律救済の要請にこたえるべく、2008年1月に議員立法による特別措置法が制定、施行された。 d 「薬害再発防止のための医薬品行政等の見直しについて(最終提言)」(平成22年4月28日薬害肝炎事件の検証及び再発防止のための医薬品行政のあり方検討委員会)を受け、医師、薬剤師、法律家、薬害被害者などの委員により構成される医薬品等行政評価・監視委員会が設置された。
解答・解説を表示
解答
1
解説
C型肝炎訴訟は、出産や手術のときに血液凝固因子製剤(フィブリノゲン製剤など)を使い、C型肝炎ウイルスに感染した事件の裁判です。ヒト乾燥硬膜で感染するのはCJD(クロイツフェルト・ヤコブ病)で、C型肝炎とは別です。
解き方
- 記述aについて、ヒト乾燥硬膜による薬害はCJD訴訟なので誤りと判断します。
- 記述b・c・dについて、地裁判決で責任の期間が分かれたこと、2008年1月の特別措置法、医薬品等行政評価・監視委員会の設置が正しいことを確かめます。
- a誤・b正・c正・d正に合う選択肢1を選びます。
- 選択肢 1正解
- 記述aが誤りで、記述b・c・dが正しいので、この組合せが正解です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aはCJDの説明で誤り、記述bは正しいので当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- 記述cも記述dも正しい記述なので当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- 記述aは誤りで、記述cは正しい記述なので当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- 記述bは各地方裁判所で判断が分かれており正しいので当てはまりません。
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覚えるポイント
- ヒト乾燥硬膜が原因となったのはCJD(クロイツフェルト・ヤコブ病)訴訟であること。
- C型肝炎訴訟は特定フィブリノゲン製剤や血液凝固第IX因子製剤が原因であること。
間違えやすいところ
- CJD訴訟の原因(ヒト乾燥硬膜)と、薬害肝炎の原因(血液凝固因子製剤)を取り違えないようにします。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」医薬品に共通する特性と基本的な知識・薬害の歴史
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.12 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
消化器系の構造と働き(食道・胃・小腸)
人体の働きと医薬品 · 消化器系 / 胃 / 食道 / 小腸
消化器系に関する次の記述の正誤について、正しい組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a 食道は、喉もとから上腹部のみぞおち近くまで続く、直径1~2cmの管状の器官で、消化液の分泌腺がある。 b ペプシノーゲンは、胃酸によって主に炭水化物を消化する酵素であるペプシンとなり、胃酸とともに胃液として働く。 c 胃粘液に含まれる成分は、小腸におけるビタミンB12の吸収に重要な役割を果たしている。 d 小腸は、全長6~7mの管状の臓器で、十二指腸、空腸、盲腸の3部分に分かれる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
食道は食べ物を胃へ送る管で、消化液を出す腺はありません。ペプシンは胃酸で活性化され、タンパク質を分解します。胃粘液の内因子はビタミンB12の吸収に欠かせません。小腸は十二指腸・空腸・回腸の3つに分かれます。
解き方
- 記述aについて、食道には粘液を出す部分はあるが、消化液を出す腺はないので誤りです。
- 記述bについて、ペプシンが分解するのは炭水化物ではなくタンパク質なので誤りです。
- 記述cについて、胃粘液の成分(内因子)が小腸でのビタミンB12の吸収に関わる正しい記述です。
- 記述dについて、盲腸は大腸の始まりで、小腸は十二指腸・空腸・回腸なので誤りです。
- 選択肢 1不正解
- 記述aと記述bが誤りなので当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- 記述a・c・dの判定がすべて逆になっているので誤りです。
- 選択肢 3正解
- a誤・b誤・c正・d誤の組合せで正解です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aは誤りで、記述cは正しいので当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- 記述bも記述dも誤りなので当てはまりません。
覚えるポイント
- 食道には消化液の分泌腺はない(食物の通過器官)。
- ペプシンは「タンパク質」を消化する酵素。
- 小腸は十二指腸・空腸・「回腸」からなる(盲腸は大腸)。
間違えやすいところ
- ペプシンが分解するものを炭水化物(デンプン)と取り違えないこと。
- 小腸のつくりに盲腸を混ぜる引っ掛けに注意すること。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」人体の働きと医薬品・消化器系
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.13 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
消化器系の働き(肝臓・膵臓・大腸・肛門)
人体の働きと医薬品 · 消化器系 / 肝臓 / 膵臓 / 大腸 / 肛門
消化器系に関する次の記述の正誤について、正しい組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a 肝臓は、脂溶性ビタミンであるビタミンA、D等や水溶性ビタミンであるビタミンB6、B12等の貯蔵臓器である。 b 膵臓は、胃の後下部に位置する臓器で、弱酸性の膵液や血糖値を調節するホルモンを分泌する。 c 大腸の腸内細菌は、血液凝固や骨へのカルシウム定着に必要なビタミンKを産生している。 d 肛門周囲には静脈が細かい網目状に通っていて、肛門周囲の組織がうっ血すると痔の原因となる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
膵液は弱アルカリ性です。胃から来る強い酸性の内容物を中和するためです。肝臓はビタミンを蓄える臓器です。大腸の腸内細菌はビタミンKを作り、肛門のまわりの静脈がうっ血すると痔になります。
解き方
- 記述aについて、肝臓がビタミンA・D・B6・B12などを蓄える臓器である正しい内容を確かめます。
- 記述bについて、膵液は弱酸性ではなく「弱アルカリ性」なので誤りと判断します。
- 記述cについて、大腸の腸内細菌がビタミンKを作る正しい記述と判断します。
- 記述dについて、肛門のまわりの静脈の網目がうっ血すると痔になる正しい記述と判断します。
- 選択肢 1正解
- a正・b誤・c正・d正の正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- 記述bの膵液は弱アルカリ性で、記述dは正しいので当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- 記述cも記述dも正しい内容なので当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- 記述aは正しく、記述bは誤りなので当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- 記述aは正しく、記述bは誤りなので当てはまりません。
覚えるポイント
- 膵液は胃酸を中和するために「弱アルカリ性」であること。
- 腸内細菌はビタミンKやビタミンB群を合成・産生すること。
間違えやすいところ
- 膵液の性質を胃液と混同して酸性と間違えないようにします。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」人体の働きと医薬品・消化器系
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.13 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
呼吸器系の構造と働き
人体の働きと医薬品 · 呼吸器系 / 咽頭 / 喉頭 / 肺胞
呼吸器系に関する次の記述のうち、正しいものの組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a 鼻腔から気管支までの呼気及び吸気の通り道を気道といい、そのうち、咽頭・喉頭までの部分を上気道という。 b 咽頭は、鼻腔と口腔につながっているが、消化管には属さない。 c 喉頭の後壁にある扁桃は、リンパ組織が集まってできていて、気道に侵入してくる細菌、ウイルス等に対する免疫反応が行われる。 d 肺の内部で気管支が細かく枝分かれし、末端はブドウの房のような構造となっており、その球状の袋部分を肺胞という。
解答・解説を表示
解答
3
解説
咽頭は、呼吸にも食べ物の通り道にもなる共通の通路です。扁桃は咽頭にあります。鼻腔から喉頭までを上気道、気管から肺胞までを下気道といい、肺胞でガス交換が行われます。
解き方
- 記述a(気道と上気道の定義)が正しいことを確かめます。
- 記述bについて、咽頭は食べ物の通り道でもあり消化管にも属するので誤りです。
- 記述cについて、扁桃があるのは喉頭ではなく「咽頭」なので誤りです。
- 記述d(気管支の末端の肺胞のつくり)が正しいことを確かめ、(a、d)を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは正しいが、記述bは咽頭が消化管にも属するので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは正しいが、記述cは扁桃が咽頭にあるので誤りです。
- 選択肢 3正解
- 記述aと記述dのどちらも正しいので正解です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bも記述cも体のつくりに反していて誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述dは正しいが、記述cが誤っているので当てはまりません。
覚えるポイント
- 咽頭は呼吸器と消化器の両方に属する共通の通路。
- 扁桃(咽頭扁桃、口蓋扁桃等)が存在するのは「咽頭」。
間違えやすいところ
- 咽頭と喉頭の位置や役割を逆にして覚えないように注意します。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」人体の働きと医薬品・呼吸器系
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.14 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
循環器系の構造と血液成分
人体の働きと医薬品 · 循環器系 / 血圧 / 白血球 / 血漿タンパク質
循環器系に関する次の記述の正誤について、正しい組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a 心臓が収縮したときの血圧を最大血圧、弛緩したときの血圧を最小血圧という。 b 静脈にかかる圧力は比較的低いため、静脈の血管壁は動脈よりも薄い。 c 好中球は、白血球の約1/3を占め、細菌、ウイルス等の異物を認識したり、それらに対する抗体を産生する。 d 血漿中のアルブミンは、その多くが、免疫反応において、体内に侵入した細菌やウイルス等の異物を特異的に認識する抗体としての役割を担う。
解答・解説を表示
解答
2
解説
好中球は白血球の半分以上(約60%)を占め、異物を食べるはたらきをします。抗体を作るのはリンパ球です。血漿の中で抗体になるのはグロブリンで、アルブミンは浸透圧の維持や物質の運搬を担います。
解き方
- 記述a(収縮時の最大血圧と弛緩時の最小血圧の定義)が正しいことを確かめます。
- 記述b(静脈は圧が低いので壁が動脈より薄い)が正しいことを確かめます。
- 記述cについて、好中球は白血球の約60%を占める最も多い顆粒球で異物を食べ、抗体を作るのはリンパ球なので誤りです。
- 記述dについて、抗体として働くのはグロブリン(免疫グロブリン)でアルブミンではないので誤りです。
- 選択肢 1不正解
- 記述cはリンパ球と好中球を混同しており誤りです。
- 選択肢 2正解
- a正・b正・c誤・d誤の正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは正しく、記述dは誤りなので当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- 記述aは正しく、記述cと記述dは誤りなので当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- 記述aと記述bは正しく、記述cは誤りなので当てはまりません。
覚えるポイント
- 好中球は白血球の約60%を占め、旺盛な貪食作用をもつ。
- 抗体を産生するのは「リンパ球(B細胞)」。
- 抗体(免疫グロブリン)はグロブリンであり、アルブミンではない。
間違えやすいところ
- 好中球とリンパ球の割合や役割を混同しないように注意します。
- 血漿タンパク質のアルブミンとグロブリンの主なはたらきを混同しないようにします。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」人体の働きと医薬品・循環器系
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.14 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
泌尿器系の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 泌尿器系 / 尿道 / 排尿のメカニズム / ネフロン / アルドステロン
泌尿器系に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 女性は尿道が短いため、細菌などが侵入したとき膀胱まで感染を生じやすい。 b 膀胱の出口にある膀胱括約筋が緩むと、同時に膀胱壁の排尿筋が収縮し、尿が尿道へと押し出される。 c ネフロンは、腎小体と尿細管とで構成される、腎臓の基本的な機能単位である。 d 副腎皮質ホルモンの一つであるアルドステロンは、体内にカリウムと水を貯留し、塩分の排泄を促す作用があり、電解質と水分の排出調節の役割を担っている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
泌尿器系は、血液から老廃物をこしとって尿として出し、体液の状態を一定に保つ器官です。腎臓の機能単位はネフロンで、腎小体と尿細管からできています。アルドステロンは塩分(ナトリウム)と水を体にため、カリウムの排出を促すホルモンです。
解き方
- a~dの各文が正しいかどうかを、体のしくみの知識で一つずつ確かめる。
- aは正、bは正、cは正、dは誤なので、同じ組み合わせの選択肢1を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- a・b・cが正しく、dだけが誤りなので、この組み合わせは正しいです。
- 選択肢 2不正解
- 本当はbとcが正しく、dが誤りなので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 3不正解
- 本当はaが正しく、dが誤りなので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 4不正解
- 本当はaとbが正しく、dが誤りなので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 5不正解
- 本当はaとcは正しいので、この組み合わせは間違いです。
答えの内訳
- a:正
- 女性の尿道は男性に比べて短いため、細菌などが尿道から侵入した際に膀胱まで達して膀胱炎などの感染症を生じやすい構造となっています。
- b:正
- 排尿時には、膀胱壁の排尿筋が収縮すると同時に、出口にある膀胱括約筋が緩む(弛緩する)協調運動によって尿が尿道へ押し出されます。
- c:正
- ネフロンは腎臓の基本的な機能単位であり、毛細血管塊である糸球体とボーマン嚢からなる腎小体、およびそれに続く尿細管から構成されます。
- d:誤
- アルドステロンは副腎皮質から分泌されるホルモンですが、「ナトリウム(塩分)と水を体内に保持し、カリウムの排泄を促す」作用を持ちます。記述はナトリウムとカリウムの作用が逆です。
覚えるポイント
- アルドステロンは「ナトリウム(塩分)と水」を再吸収・貯留し、「カリウム」を排泄させる。
間違えやすいところ
- アルドステロンは、体にためる電解質(ナトリウム)と排出する電解質(カリウム)を逆に覚えやすいので注意する。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.15 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
目の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 感覚器系 / 眼球 / 網膜 / ビタミンA / 調節機能
目に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
目は、角膜や水晶体で光を曲げてピントを合わせ、網膜の視細胞で光を感じ取る器官です。物を見るために必要な物質(ロドプシン)を作るには、ビタミンAが欠かせません。
解き方
- 各選択肢について、目のつくりと働きの知識で正しいかを確かめる。
- 選択肢4は夜盲症に必要なビタミンをDとしているが、正しくはAなので誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- 目を動かす6本の筋肉が強膜につながっているので、この記述は正しいです。
- 選択肢 2不正解
- 涙液は角膜の表面を滑らかにして、はっきり見えるように助けるので、この記述は正しいです。
- 選択肢 3不正解
- 角膜と水晶体には血管がなく、房水から酸素や栄養を受け取るので、この記述は正しいです。
- 選択肢 4正解
- 光を感じ取るのに必要なのはビタミンAで、ビタミンDではないので、この記述は誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 水晶体は近くを見るとき厚く、遠くを見るとき薄くなるので、この記述は正しいです。
覚えるポイント
- 夜盲症(鳥目)の予防・光受容に必要なのはビタミンA。
間違えやすいところ
- カルシウムの代謝に関わるビタミンDと、目のはたらきに関わるビタミンAを混同しないよう気をつける。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.15 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
鼻及び耳の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 感覚器系 / 嗅覚の順応 / 副鼻腔 / 外耳 / 中耳 / 耳管
鼻及び耳に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a においに対する感覚は順応を起こしにくく、長時間同じにおいを嗅いでいても、そのにおいをいつまでも鋭敏に感じる。 b 鼻腔に隣接した目と目の間、額部分、頬の下、鼻腔の奥に空洞があり、それらを総称して副鼻腔という。 c 外耳は、側頭部から突出した耳介と、耳介で集められた音を鼓膜まで伝導する外耳道からなる。 d 内耳にある鼓室は、耳管という管で鼻腔や咽頭と通じている。
解答・解説を表示
解答
5
解説
鼻はにおいを感じたり、吸う空気を温め・湿らせたりする器官です。耳は外耳・中耳・内耳に分かれ、音を聞くはたらきと体のバランスを保つはたらきを担います。それぞれの部分の名前と位置を正しく覚えましょう。
解き方
- aは、においの感覚が慣れやすいかどうかを考え、誤りと判断する。
- bは、副鼻腔の説明として正しいかどうかを確かめる。
- cは、外耳のつくりとして正しいかどうかを確かめる。
- dは、鼓室がどの部分にあるかを考え、誤りと判断する。
- 誤・正・正・誤の組み合わせになる選択肢5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aは誤りで、cは正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 2不正解
- aとdは誤りで、bは正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 3不正解
- cは正しく、dは誤りなので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 4不正解
- bとcは正しく、dは誤りなので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 5正解
- aが誤りで、bとcが正しく、dが誤りなので、この組み合わせは正しいです。
答えの内訳
- a:誤
- においに対する感覚(嗅覚)は非常に順応を起こしやすく、同じにおいを長時間嗅いでいると速やかに感じにくくなります。
- b:正
- 鼻腔に隣接する頭蓋骨内の空洞(前頭洞、篩骨洞、蝶形骨洞、上顎洞)を総称して副鼻腔と呼びます。
- c:正
- 外耳は、体外に突出した耳介と、集音された音波を鼓膜まで導く外耳道から構成されます。
- d:誤
- 鼓室は「内耳」ではなく「中耳」に存在する空洞であり、耳管によって咽頭(鼻腔後方)とつながっています。
覚えるポイント
- 鼓室があるのは「中耳」。耳管は中耳(鼓室)と咽頭をつなぐ。
間違えやすいところ
- 中耳(鼓膜・鼓室・耳小骨・耳管)と内耳(前庭・半規管・蝸牛)の部分を混同しないよう注意する。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.16 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
外皮系の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 外皮系 / 皮膚の付属器官 / 体温調節 / 真皮 / 立毛筋
外皮系に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを1つ選びなさい。 a 外皮系には、身体を覆う皮膚と、汗腺、皮脂腺、乳腺等の皮膚腺が含まれるが、爪や毛は含まれない。 b 体温が上がり始めると、皮膚を通っている毛細血管に血液がより多く流れるように血管が開き、体外へより多くの熱を排出する。 c 表皮は、線維芽細胞とその細胞で産生された線維性のタンパク質(コラーゲン、フィブリリン、エラスチン等)からなる結合組織の層である。 d 立毛筋は、気温や感情の変化などの刺激により収縮し、毛穴が隆起する立毛反射(いわゆる「鳥肌」)が生じる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
外皮系は、体を外からの刺激や病原体から守り、感覚を感じたり体温を調節したりするはたらきを担います。皮膚は上から表皮、真皮、皮下組織の3つの層に分かれ、毛・爪・汗腺などは付属の器官です。
解き方
- aは、外皮系に何が含まれるかを確かめ、毛や爪も含まれるので誤りと判断する。
- bは、体温が上がったときの皮膚の血管の反応を確かめる。
- cは、結合組織の層を確かめ、表皮ではなく真皮なので誤りと判断する。
- dは、立毛筋が縮んで鳥肌が立つしくみを確かめる。
- 正しいのはbとdなので、組み合わせ4を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りなので、この組み合わせは不正解です。
- 選択肢 2不正解
- aとcがどちらも誤りなので、この組み合わせは不正解です。
- 選択肢 3不正解
- cが誤りなので、この組み合わせは不正解です。
- 選択肢 4正解
- bとdがどちらも正しいので、この組み合わせは正解です。
- 選択肢 5不正解
- cが誤りなので、この組み合わせは不正解です。
答えの内訳
- a:誤
- 外皮系には、皮膚だけでなく角質が変形した爪や毛、皮膚腺(汗腺、皮脂腺、乳腺など)も含まれます。
- b:正
- 体温が上昇すると、体温調節機構により皮膚の末梢血管が拡張して血流を増やし、熱を体外へ放散させます。
- c:誤
- 線維芽細胞やコラーゲン、エラスチンなどの線維性タンパク質からなる結合組織層は「表皮」ではなく「真皮」です。
- d:正
- 立毛筋は交感神経の支配を受け、寒さや恐怖・緊張等の情動変化によって収縮し、立毛反射(鳥肌)を引き起こします。
覚えるポイント
- コラーゲンやエラスチンからなる結合組織の層は「真皮」。爪や毛も外皮系に含まれる。
間違えやすいところ
- 表皮(上皮組織の層)と真皮(コラーゲンなど結合組織の層)の特徴を混同しやすいので注意する。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.16 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
骨格系及び筋組織の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 骨格系 / 造血機能 / 骨の無機質 / 筋組織と腱 / 骨格筋
骨格系及び筋組織に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 胸骨は、造血機能を担う骨のうちの一つである。 b 骨組織を構成する無機質は、炭酸カルシウムやリン酸カルシウム等の石灰質からなる。 c 筋組織は、筋細胞(筋線維)とそれらをつなぐ結合組織からできているのに対して、腱は結合組織のみでできているため、伸縮性が高い。 d 筋組織は、その機能や形態によって、骨格筋、平滑筋、心筋に分類され、このうち運動器官とされるのは骨格筋のみである。
解答・解説を表示
解答
1
解説
骨は体を支え、内臓を守り、血液を作るなどのはたらきを持ちます。筋肉は自分の意思で動かせる骨格筋と、意思で動かせない平滑筋・心筋に分かれます。骨と筋肉をつなぐ腱はほとんど伸び縮みせず、筋力を骨に伝えます。
解き方
- aは、胸骨に血液を作るはたらきがあるかを確かめる。
- bは、骨を作る無機質の成分を確かめる。
- cは、腱の伸び縮みについて確かめ、伸縮性が乏しいので誤りと判断する。
- dは、運動器官とされる筋肉が骨格筋だけかを確かめる。
- 正・正・誤・正の組み合わせになる選択肢1を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- a・b・dが正しく、cが誤りなので、この組み合わせは正しいです。
- 選択肢 2不正解
- 本当はbとdが正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 3不正解
- 本当はaが正しく、cが誤りなので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 4不正解
- 本当はcが誤りで、dが正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 5不正解
- 本当はaとdが正しいので、この組み合わせは間違いです。
答えの内訳
- a:正
- 胸骨や肋骨、椎骨、骨盤などの骨髄には赤色骨髄が存在し、造血機能を担っています。
- b:正
- 骨組織の無機質(骨塩)は、リン酸カルシウムや炭酸カルシウムなどの石灰質から構成され、硬度を与えています。
- c:誤
- 腱は結合組織のみでできており、骨と筋肉を強力につなぐ構造であるため「伸縮性がほとんどない(伸縮性が乏しい)」のが特徴です。「伸縮性が高い」とする記述は誤りです。
- d:正
- 筋組織は骨格筋、平滑筋、心筋に大別されますが、意識的に骨格を動かして姿勢保持や身体運動を行う運動器官とされるのは骨格筋のみです。
覚えるポイント
- 腱は結合組織のみでできており、伸縮性は「極めて乏しい(ほとんどない)」。
間違えやすいところ
- 腱に筋肉のような強い伸縮性があると勘違いしないよう注意する。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.17 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
交感神経系興奮時の生体反応
人体の働きと医薬品 · 自律神経系 / 交感神経系 / 効果器の反応 / 瞳孔 / 気管支 / 腸管運動 / 肝臓
交感神経系が副交感神経系より活発に働いたときの効果器とその反応の組合せa~dの正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 効果器 ――― 反応 a 目 ――――――― 瞳孔収縮 b 気管、気管支 ―― 収縮 c 腸 ――――――― 運動亢進 d 肝臓 ―――――― グリコーゲンの分解(ブドウ糖の放出)
解答・解説を表示
解答
5
解説
交感神経は、体が活動するときや緊張したときにはたらいています。気管支を広げ、心臓を速く動かし、ブドウ糖を作り出し、瞳孔を広げます。一方で、消化管の動きは抑えられます。
解き方
- 目(瞳孔)は交感神経が優位だと広がるので、aは誤り。
- 気管・気管支は交感神経が優位だと広がるので、bは誤り。
- 腸は交感神経が優位だと動きが弱まるので、cは誤り。
- 肝臓は交感神経が優位だとグリコーゲンが分解されるので、dは正しい。
- 誤・誤・誤・正の組み合わせになる選択肢5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 本当はaとbは誤りなので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 2不正解
- 本当はaとbが誤りで、dが正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 3不正解
- 本当はaとcは誤りなので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 4不正解
- 本当はbとcが誤りで、dが正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 5正解
- a・b・cが誤りで、dが正しいので、この組み合わせは正しいです。
答えの内訳
- a:誤
- 交感神経系が活発になると、瞳孔散大筋が収縮して瞳孔は「散大」します(瞳孔収縮は副交感神経刺激による)。
- b:誤
- 交感神経系が活発になると、呼吸量を増やすために気管・気管支の平滑筋が弛緩して「拡張」します(気管支収縮は副交感神経刺激による)。
- c:誤
- 交感神経系が活発になると、消化管の運動や分泌は「低下(抑制)」します(腸の運動亢進は副交感神経刺激による)。
- d:正
- 交感神経系が活発になると、身体活動に備えてエネルギーを供給するため、肝臓でグリコーゲンが分解されブドウ糖が血中に放出されます。

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覚えるポイント
- 交感神経興奮:瞳孔散大、気管支拡張、消化管運動低下、グリコーゲン分解。
間違えやすいところ
- 交感神経と副交感神経で、器官ごとに反対のはたらきになることを取り違えないよう注意する。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.17 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
医薬品の体内吸収のメカニズム
人体の働きと医薬品 · 薬の生体内運命 / 坐剤の吸収 / 固形剤の溶出 / 消化管内容物の影響 / 受動拡散
医薬品の吸収に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 坐剤は、有効成分が容易に循環血液中に入るため、内服の場合よりも全身作用が速やかに現れる。 b 錠剤、カプセル剤等の固形剤は、消化管内で崩壊して、有効成分が溶け出さなければならず、小腸で有効成分が溶出するものが大部分である。 c 内服薬の有効成分の吸収量や吸収速度は、消化管内容物には影響されない。 d 一般に、消化管からの吸収は、濃度の高い方から低い方へ受動的に拡散していく現象である。
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解答
3
解説
飲み薬の固形剤は、ふつう胃で崩れて成分が溶け出し、主に小腸で吸収されます。吸収は、濃度の高い方から低い方へ自然に移る受動拡散が中心です。坐剤は直腸の粘膜から吸収されるので、早く効きます。
解き方
- aは、坐剤の特徴として正しいかを確かめる。
- bは、固形剤が主にどこで溶け出すかを確かめ、胃なので誤りと判断する。
- cは、消化管の中身が吸収に影響するかを確かめ、影響するので誤りと判断する。
- dは、受動拡散の説明として正しいかを確かめる。
- 正・誤・誤・正の組み合わせになる選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 本当はaが正しく、bが誤りなので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 2不正解
- 本当はbが誤りで、dが正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 3正解
- aとdが正しく、bとcが誤りなので、この組み合わせは正しいです。
- 選択肢 4不正解
- 本当はaが正しく、bとcが誤りなので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 5不正解
- 本当はaとdが正しく、cが誤りなので、この組み合わせは間違いです。
答えの内訳
- a:正
- 坐剤は直腸粘膜から直接吸収され、門脈を経由せず大静脈に入る経路があるため、肝臓の初回通過効果を一部回避でき、内服に比べて全身作用が速やかに現れます。
- b:誤
- 錠剤やカプセル剤の有効成分は、主に「胃」で崩壊・溶出し、その後小腸で吸収されるものが大部分です(腸溶性製剤などの例外を除く)。「小腸で溶出するものが大部分」とする記述は誤りです。
- c:誤
- 消化管内容物の有無や種類(食物、水分量等)によって、胃からの排出速度や成分の溶解性・吸収率が変化するため、吸収量や吸収速度は影響を受けます。
- d:正
- 多くの医薬品成分の消化管粘膜透過は、濃度勾配に従って高い方から低い方へと移動する「受動拡散」によって行われます。
覚えるポイント
- 固形剤の有効成分は主に「胃」で溶出する(腸溶錠などを除く)。大部分の吸収は小腸。
間違えやすいところ
- 吸収は主に小腸、溶出は主に胃で起こることを混同しないよう注意する。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.18 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
医薬品の吸収部位と初回通過効果・代謝活性
人体の働きと医薬品 · 皮膚吸収 / 消化管・腎臓の代謝活性 / 口腔粘膜吸収 / 点鼻薬の作用様式
医薬品の吸収及び代謝に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 加齢等により皮膚のみずみずしさが低下すると、塗り薬の有効成分が浸潤・拡散しやすくなる。 b 小腸などの消化管粘膜や腎臓には、医薬品の代謝活性がない。 c 口腔粘膜から吸収された医薬品の成分は、初めに肝臓で代謝を受けてから全身に分布する。 d 一般用医薬品の点鼻薬は、有効成分を鼻の粘膜から循環血液中に移行させ、全身作用を発揮させることを目的としている。
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解答
5
解説
薬の効き方は、体への入れ方(投与方法)によって吸収の速さや全身への回り方が変わります。口の粘膜から吸収された薬は肝臓を通らずに全身へ回ります。一般用医薬品の点鼻薬や塗り薬は、基本として患部で効くように作られています。
解き方
- aは、加齢で皮膚のうるおいが減ると塗り薬がしみ込みにくくなるので誤りと判断する。
- bは、消化管の粘膜や腎臓にも代謝のはたらきがあるので誤りと判断する。
- cは、口の粘膜から吸収された薬は肝臓を通らずに全身へ回るので誤りと判断する。
- dは、一般用の点鼻薬は鼻の患部で効くことを目的とするので誤りと判断する。
- すべての記述が誤りなので、選択肢5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- a・b・dがどれも誤りなので、この組み合わせは不正解です。
- 選択肢 2不正解
- aとcが誤りなので、この組み合わせは不正解です。
- 選択肢 3不正解
- a・c・dがどれも誤りなので、この組み合わせは不正解です。
- 選択肢 4不正解
- bとcが誤りなので、この組み合わせは不正解です。
- 選択肢 5正解
- a・b・c・dがすべて誤りなので、この組み合わせは正しいです。
答えの内訳
- a:誤
- 加齢等により皮膚の水分量(みずみずしさ)が低下すると、角質層のバリア機能の変化等に伴い、塗り薬の有効成分の浸潤・拡散が低下(しにくく)なります。
- b:誤
- 医薬品の代謝は主として肝臓で行われますが、小腸粘膜や腎臓などの臓器・組織にも薬物代謝酵素が存在し、一定の代謝活性を持っています。
- c:誤
- 口腔粘膜から吸収された成分は、頸静脈を経て直接全身循環(心臓)に入るため、初めに肝臓を通る門脈系を経由せず、肝初回通過効果を受けません。
- d:誤
- 一般用医薬品の点鼻薬は、鼻腔粘膜に直接作用させて局所の充血や炎症を抑える「局所作用」を目的としており、全身作用を目的としたものではありません。
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覚えるポイント
- 口腔粘膜や直腸下部からの吸収は、門脈を通らないため肝初回通過効果を回避できる。
間違えやすいところ
- 消化管の粘膜や腎臓にも代謝酵素が少しはあることを忘れないよう注意する。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.18 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
血漿タンパク質結合と腎排泄のメカニズム
人体の働きと医薬品 · 医薬品の代謝及び排泄 / 血漿タンパク質結合 / 腎臓での濾過
医薬品の代謝及び排泄に関する次の文章の空欄( a )~( c )に入る字句の組み合わせとして正しいものはどれか。なお、2箇所の( a )には同じ字句が入る。 「循環血液中に移行した有効成分の多くは血液中で( a )と結合して複合体を形成するが、この結合は( b )である。有効成分と( a )との複合体は腎臓で( c )ため、この複合体形成は排泄の過程においても重要な意味を持つ。」
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解答
2
解説
血中に入った薬の多くは、血漿タンパク質(アルブミンなど)と速やかかつ可逆的に結びつく。この複合体は分子が大きく、腎臓の糸球体で濾過(ろ過)されない。そのため薬は体内に長く残り、作用が続きやすくなる。
解き方
- 血液中で薬と結びつく主な成分が血漿タンパク質(アルブミンなど)だと押さえる。
- その結びつきが速やかで、何度でも外れる可逆的なものだと押さえる。
- タンパク質と結びついた薬は分子が大きく糸球体を通れず、濾過されないと押さえる。
- 選択肢 1不正解
- aが脂質、cが濾過されやすいとなっている点が誤り。結びつくのは主に血漿タンパク質で、複合体は濾過されない。
- 選択肢 2正解
- aに血漿タンパク質、bに速やかかつ可逆的、cに濾過されないが正しく入っているので正しい。
- 選択肢 3不正解
- cが濾過されやすいとなっている点が誤り。血漿タンパク質と結びついた複合体は分子が大きく、濾過されない。
- 選択肢 4不正解
- aが脂質、bが緩やかかつ不可逆的となっている点が誤り。結びつきは可逆的で、外れた薬が再び使われる。
- 選択肢 5不正解
- bが緩やかかつ不可逆的、cが濾過されやすいとなっている点が誤り。結びつきは速やかで可逆的、複合体は濾過されない。
覚えるポイント
- 血漿タンパク質結合型は糸球体で濾過されず、遊離型(非結合型)のみが濾過・作用発現する。
間違えやすいところ
- 血漿タンパク質との結びつきは、外れにくいのではなく、速やかで何度でも外れる可逆的なものだと覚える。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)第2章「人体の働きと医薬品」
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.19 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
薬物動態と体内での働き
人体の働きと医薬品 · 血中濃度と薬効 / トランスポーター / 吸収・分布・代謝・排泄
医薬品の体内での働きに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 a 医薬品の有効成分の血中濃度と薬効は比例関係にあり、薬効が頭打ちになることはない。 b 医薬品の有効成分の血中濃度はある時点でピークに達し、その後は低下していくが、これは代謝・排泄の速度が吸収・分布の速度と同じになるからである。 c 医薬品が効果を発揮するためには、有効成分がその作用の対象である器官や組織の細胞外液中あるいは細胞内液中に、一定以上の濃度で分布する必要がある。 d トランスポーターは細胞膜の脂質二重層を貫き、埋め込まれて存在する膜貫通タンパク質で、細胞膜の外側から内側へ極性物質、イオンを選択的に運ぶ。
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解答
5
解説
薬の効果は、受容体が満杯になるなどして頭打ち(最大効果)がある。血中濃度がピークを過ぎて下がるのは、代謝・排泄の速さが吸収・分布の速さを上回るから。有効成分は標的部位(効かせたい場所)に一定の濃度以上ないと効果を出せない。
解き方
- 記述aは、血中濃度と効果がずっと比例するのではなく頭打ちがあるため誤りと判断する。
- 記述bは、ピーク後の低下は代謝・排泄速度が吸収・分布速度を「上回る」からで、誤りと判断する。
- 記述cとdはどちらも正しい説明なので、組合せ5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aとbのどちらも誤りなので、組合せとして不適切。
- 選択肢 2不正解
- aが誤り、cが正しいので、組合せとして不適切。
- 選択肢 3不正解
- bが誤り、cが正しいので、組合せとして不適切。
- 選択肢 4不正解
- bが誤り、dが正しいので、組合せとして不適切。
- 選択肢 5正解
- cとdがどちらも正しいので、適切な組合せ。
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覚えるポイント
- 血中濃度がピークに達した後は「代謝・排泄の速度が吸収・分布の速度を上回る」ことで低下する。
間違えやすいところ
- 血中濃度がピークのときは吸収・分布と代謝・排泄が釣り合うが、下がるのは代謝・排泄が上回るからだと区別する。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)第2章「人体の働きと医薬品」
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.19 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
医薬品の剤形とその特徴
人体の働きと医薬品 · 剤形の特徴 / 軟膏剤とクリーム剤 / カプセル剤 / 顆粒剤
医薬品の剤形に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。 a 軟膏剤とクリーム剤は、有効成分が適用部位に留まりやすいという特徴があり、一般的には、適用部位を水から遮断したい場合にはクリーム剤を用いることが多い。 b カプセルの原材料として広く用いられているゼラチンは、ブタなどのタンパク質を主成分としているため、ゼラチンに対してアレルギーを持つ人はカプセル剤の使用を避けるなどの注意が必要である。 c 経口液剤は、既に有効成分が液中に溶けたり分散したりしているため、服用後、比較的速やかに消化管から吸収されるという特徴がある。 d 顆粒剤は、粒の表面がコーティングされているものがあるので、口の中で噛み砕かずに水などで飲み込む。
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解答
4
解説
軟膏剤は油性の基剤で水を防ぎ、患部を保護するのに向く。クリーム剤は乳化型(水と油を混ぜた型)で水で洗い流しやすい。カプセルのゼラチンはアレルギーに注意が必要。顆粒剤はコーティングを壊さないよう、噛まずに飲む。
解き方
- 記述aは、水を防ぎたいときは油性の軟膏剤を使うので、誤りと判断する。
- 記述bは、ゼラチンは動物のタンパク質由来で、アレルギーの人は避けるので正しいと判断する。
- 記述cは、経口液剤はすでに溶けているので固形剤より速く吸収され、正しいと判断する。
- 記述dは、顆粒剤はコーティングを守るため噛まずに水で飲むので正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りなので不適です(水を防ぎたいときは軟膏剤を使います)。
- 選択肢 2不正解
- aが誤り、cとdが正しいので不適です。
- 選択肢 3不正解
- aとbの正誤の判断が誤っているので不適です。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正の組合せなので正しい。
- 選択肢 5不正解
- bとcが誤りとされているので不適です。
覚えるポイント
- 患部を水から遮断・保護したいときは軟膏剤、伸びがよく水で洗い流しやすいのはクリーム剤。
間違えやすいところ
- 軟膏剤とクリーム剤の基剤の性質と使い分けを逆に覚えないよう注意する。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)第2章「人体の働きと医薬品」
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.20 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
ショック(アナフィラキシー)の特徴と対応
人体の働きと医薬品 · ショック(アナフィラキシー) / 即時型アレルギー / 外用薬・含嗽薬による副作用
医薬品の副作用として現れるショック(アナフィラキシー)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。 a 生体の異物に対する遅延型アレルギー反応の一種である。 b 医薬品が原因物質である場合、以前にその医薬品によって蕁麻疹等のアレルギーを起こしたことがある人で起きる可能性が高い。 c 一旦発症すると病態は急速に悪化することが多く、適切な対応が遅れるとチアノーゼや呼吸困難等を生じ、死に至ることがある。 d 含嗽薬(うがい薬)は、その多くが唾液や粘液によって食道へ流れてしまうため、咽頭粘膜からの吸収が少なく、ショック(アナフィラキシー)等のアレルギー性副作用を生じることはない。
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解答
4
解説
ショック(アナフィラキシー)は、発症後すぐに全身へ症状が出る即時型アレルギー反応。以前アレルギーを起こした人で出やすい。内服薬だけでなく、外用薬や含嗽薬(うがい薬)でも起こることがある。
解き方
- 記述aは、遅延型ではなく「即時型」アレルギーなので誤りと判断する。
- 記述bは、以前アレルギーを起こした人は再び触れると重くなりやすいので正しいと判断する。
- 記述cは、急に悪化してチアノーゼや呼吸困難から死に至ることがあるので正しいと判断する。
- 記述dは、含嗽薬や外用薬でもアナフィラキシーを起こす恐れがあるので誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- aが正、cが誤、dが正とされているので不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aが正、bとcが誤とされているので不適切です。
- 選択肢 3不正解
- aは即時型アレルギーなのに正とされているので不適切です。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤の正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- bが誤、dが正とされているので不適切です。

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覚えるポイント
- アナフィラキシーは「即時型アレルギー」であり、塗り薬やうがい薬でも生じ得る。
間違えやすいところ
- 外用薬やうがい薬なら体内に入る量が少なくアナフィラキシーは起きない、と思い込まないよう注意する。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)第2章「人体の働きと医薬品」
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.20 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
肝機能障害の病態と症状
人体の働きと医薬品 · 肝機能障害 / 中毒性およびアレルギー性 / 黄疸 / 自覚症状
医薬品の副作用として現れる肝機能障害に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。 a 肝機能障害の主な症状には、全身の倦怠感、黄疸のほか、発熱、発疹、皮膚の掻痒感、吐きけ等があるが、自覚症状がないこともある。 b 医薬品により生じる肝機能障害は、有効成分又はその代謝物の直接的肝毒性が原因で起きる中毒性のものであり、有効成分に対する抗原抗体反応が原因で起きるアレルギー性のものはない。 c 肝機能障害の主な症状である黄疸とは、皮膚や白眼が黄色くなる病態であるが、黄疸の発症により尿の色が濃くなることはない。 d 肝機能障害が疑われた場合、原因と考えられる医薬品を使用し続けても、不可逆的な病変(肝不全)を生じることはない。
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解答
2
解説
薬による肝機能障害には、中毒性とアレルギー性の両方がある。黄疸(おうだん)では、過剰なビリルビンが尿中に出て尿の色が濃くなる。原因の薬を飲み続けると、劇症肝炎や肝不全など、元に戻らない危険がある。
解き方
- 記述aは、初期は自覚症状が少なく、倦怠感や発熱、掻痒感などが出るので正しいと判断する。
- 記述bは、抗原抗体反応によるアレルギー性のものもあるので誤りと判断する。
- 記述cは、黄疸で胆汁色素(ビリルビン)が尿に出て尿の色が濃くなるので誤りと判断する。
- 記述dは、原因の薬を使い続けると元に戻らない病変(肝不全など)になる恐れがあるので誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- bとcが正とされているので不適です。
- 選択肢 2正解
- aが正、b・c・dが誤りの正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- cとdが正とされているので不適です。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、cが正とされているので不適です。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、bとdが正とされているので不適です。
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覚えるポイント
- 肝機能障害による黄疸では、皮膚・白眼の黄染とともに「尿の色が濃くなる(褐色尿)」。
間違えやすいところ
- 薬による肝機能障害は中毒性だけでなく、アレルギー性でも起きると押さえる。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)第2章「人体の働きと医薬品」
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.21 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
医薬品の副作用として現れる消化器系の症状
人体の働きと医薬品 · 消化器系の副作用 / イレウス様症状 / 消化性潰瘍 / 浣腸剤・坐剤の局所症状
医薬品の副作用として現れる消化器系の症状等に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 a イレウス様症状は、医薬品の作用によって腸管運動が亢進した状態をいい、発症すると激しい腹痛、嘔吐、軟便や下痢が現れる。 b 消化性潰瘍は、胃や十二指腸の粘膜組織が傷害されるが、粘膜表面のみの欠損で、粘膜筋板までは欠損していない状態である。 c 消化性潰瘍では、胃のもたれ、食欲低下、胸やけ、吐きけ、胃痛、空腹時にみぞおちが痛くなる、消化管出血に伴って糞便が黒くなるなどの症状が現れる。 d 浣腸剤や坐剤の使用によって現れる一過性の症状に、肛門部の熱感等の刺激、排便直後の立ちくらみなどがある。
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解答
5
解説
イレウス様症状は、腸管運動が麻痺・低下して内容物がたまる病態。粘膜の表面だけが欠けたものはびらんで、粘膜筋板を越えて欠けた病変を消化性潰瘍(かいよう)と呼ぶ。
解き方
- 記述aは、イレウス様症状は腸管運動の亢進ではなく「麻痺・低下」で、便秘やガス滞留を起こすので誤りと判断する。
- 記述bは、粘膜筋板を越えて欠けたものが消化性潰瘍(表面だけならびらん)なので誤りと判断する。
- 記述cとdはどちらも正しい内容なので、組合せ5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aとbのどちらも誤りなので、組合せとして不適切。
- 選択肢 2不正解
- aが誤り、cが正しいので、組合せとして不適切。
- 選択肢 3不正解
- aが誤り、dが正しいので、組合せとして不適切。
- 選択肢 4不正解
- bが誤り、cが正しいので、組合せとして不適切。
- 選択肢 5正解
- cとdがどちらも正しいので、適切な組合せ。
覚えるポイント
- 消化性潰瘍は粘膜筋板を越えて欠損した状態(粘膜表面のみの欠損はびらん)。
間違えやすいところ
- イレウス(腸閉塞様症状)を腸管運動の亢進や下痢と混同しない(実際は麻痺・便秘)。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)第2章「人体の働きと医薬品」
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.21 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
医薬品の副作用として現れる呼吸器系の症状
人体の働きと医薬品 · 呼吸器系の副作用 / 間質性肺炎 / 医薬品誘発性喘息
医薬品の副作用として現れる呼吸器系の症状に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。 a 喘息は、合併症を起こさない限り、原因となった医薬品の有効成分が体内から消失すれば症状は寛解する。 b 間質性肺炎は、一般的に、原因となる医薬品の使用開始から短時間(1時間以内)のうちに起きることが多い。 c 医薬品で喘息発作を起こしたことがある人は、同種の医薬品の使用を避ける必要がある。 d 間質性肺炎の症状は、かぜや気管支炎の症状と区別が難しいことがある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
薬による喘息は、体内から成分が消えると寛解(かんかい)するが、同じ種類の薬は再び使わない。間質性肺炎は投与開始から1〜2週間ほどで出ることが多く、かぜや気管支炎と似ていて見分けにくいことがある。
解き方
- 記述aは、薬による喘息は合併症がなければ原因物質が消えれば寛解するので正しいと判断する。
- 記述bは、間質性肺炎は1時間以内ではなく、ふつう1〜2週間ほどで出るので誤りと判断する。
- 記述cは、以前喘息発作を起こした同種の薬は再発を防ぐため避けるべきで、正しいと判断する。
- 記述dは、間質性肺炎の初期症状はかぜや気管支炎と似て見分けにくいので正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- aとcが誤りとされているので不適切です。
- 選択肢 2不正解
- bが正、cとdが誤りとされているので不適切です。
- 選択肢 3不正解
- dが誤りとされているので不適切です(初期はかぜと見分けにくい)。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正の正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、bが正とされているので不適切です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 間質性肺炎は投与開始から1〜2週間程度で発症することが多く、息切れ・から咳を伴う。
間違えやすいところ
- アナフィラキシー様症状(1時間以内の急な発症)と、間質性肺炎の発症時期(1〜2週間ほど)を混同しない。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)第2章「人体の働きと医薬品」
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.22 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
医薬品による皮膚の副作用(薬疹・接触皮膚炎・光線過敏症)
人体の働きと医薬品 · 薬疹 / 接触皮膚炎 / 光線過敏症の対処
医薬品の副作用として現れる皮膚の症状等に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
5
解説
光線過敏症が出たら、皮膚に残った薬をすぐ洗い流す。紫外線を通しにくい濃い色の長袖などで患部をしっかり遮光し、医師の診療を受ける。白や薄手の服は紫外線を通しやすいので適さない。
解き方
- 選択肢1〜4は、薬疹、接触皮膚炎、光線過敏症の特徴と合っていて正しいと確認する。
- 選択肢5は、「患部を洗わずそのまま」「白い生地や薄手の服で遮光」とする点が明らかな誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- 薬疹は皮膚だけでなく、口唇・口腔粘膜や眼の充血などを伴うこともあるので正しい。
- 選択肢 2不正解
- 薬疹は、疲労や暴飲暴食などがきっかけで出ることもあるので正しい。
- 選択肢 3不正解
- 接触皮膚炎は、薬が直接触れた部分だけに出る局所的な反応なので正しい。
- 選択肢 4不正解
- 光線過敏症は成分が皮膚に残るため、貼付剤を剥がした数日〜数週間後でも出ることがあり正しい。
- 選択肢 5正解
- 患部の薬をすぐ洗い流し、紫外線を通しにくい濃い色の服で遮光する必要があるので誤り。
覚えるポイント
- 光線過敏症の応急対応:使用中止、患部を洗い流す、色の濃い衣服などで確実に遮光する。
間違えやすいところ
- 白い服や薄手の服は紫外線を通しやすいので、遮光には向かないと押さえる。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)第2章「人体の働きと医薬品」
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.22 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
医薬品医療機器等法第1条の目的規定
薬事に関する法規と制度 · 医薬品医療機器等法の目的 / 指定薬物 / 研究開発の促進
次の文章は医薬品医療機器等法第1条の条文である。( a )〜( c )の中に入る字句の正しい組み合わせを選びなさい。なお、2箇所の( a )には同じ字句が入る。「この法律は、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器及び再生医療等製品(以下「医薬品等」という。)の品質、有効性及び安全性の確保並びにこれらの使用による( a )上の危害の発生及び拡大の防止のために必要な規制を行うとともに、( b )の規制に関する措置を講ずるほか、医療上特にその必要性が高い医薬品、医療機器及び再生医療等製品の( c )のために必要な措置を講ずることにより、( a )の向上を図ることを目的とする。」
解答・解説を表示
解答
5
解説
医薬品医療機器等法第1条は、この法律の目的を定めた基本の条文です。品質・有効性・安全性を守り、保健衛生上の危害の発生と拡大を防ぎ、指定薬物の規制や、必要性の高い医薬品等の研究開発の促進を通じて、保健衛生の向上を目指します。
解き方
- ( a )には法律の最終目的である「保健衛生」が入ることを確かめ、選択肢3と4を外します。
- ( b )には危険ドラッグ対策の「指定薬物」が入ることを確かめ、選択肢2を外します。
- ( c )には必要性の高い医薬品等への「研究開発の促進」が入ることを確かめ、正答を「5」とします。
- 選択肢 1不正解
- ( c )が「適正使用の推進」になっていて誤りです。ここには「研究開発の促進」が入ります。
- 選択肢 2不正解
- ( b )は「麻薬及び向精神薬」ではなく「指定薬物」で、( c )も「研究開発の促進」なので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- ( a )は「公衆衛生」ではなく「保健衛生」で、( c )も「研究開発の促進」なので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- ( a )は「保健衛生」、( b )は「指定薬物」が正しく、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが保健衛生、bが指定薬物、cが研究開発の促進で、法第1条の条文と一致しています。
答えの内訳
- a:保健衛生
- 法第1条において、危害発生・拡大の防止および最終的な向上目標として掲げられている用語は「保健衛生」です。
- b:指定薬物
- 法第1条において規制に関する措置を講ずると明記されているのは、いわゆる危険ドラッグ対策としての「指定薬物」です。
- c:研究開発の促進
- 医療上特にその必要性が高い医薬品等に対して必要な措置を講ずるとされているのは「研究開発の促進」です。
覚えるポイント
- 医薬品医療機器等法第1条のキーワードは「保健衛生の向上」「指定薬物」「研究開発の促進」です。
間違えやすいところ
- 「保健衛生」を「公衆衛生」と間違えたり、必要性の高い医薬品等への措置を「適正使用の推進」と混同しやすいので注意します。
出題の前提:医薬品医療機器等法第1条、および厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.23 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
登録販売者の販売従事登録に関する規定
薬事に関する法規と制度 · 販売従事登録 / 欠格事由 / 変更届
医薬品医療機器等法第36条の8に規定する販売従事登録に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 麻薬、大麻、あへん又は覚醒剤の中毒者は、販売従事登録を受けることができない。 b 登録販売者が精神の機能の障害を有する状態となり登録販売者の業務の継続が著しく困難になったときは、遅滞なく、登録を受けた都道府県知事にその旨を届け出ることとされている。 c 二以上の都道府県の薬局又は店舗において一般用医薬品の販売又は授与に従事しようとする者は、それぞれの薬局又は店舗の所在地の都道府県知事の販売従事登録を受けなければならない。 d 登録販売者は、医薬品医療機器等法施行規則に定める登録事項に変更を生じたときは、60日以内に、登録を受けた都道府県知事に変更届を提出しなければならない。
解答・解説を表示
解答
1
解説
販売従事登録は、一般用医薬品の販売・授与に従事するために都道府県知事が行う登録制度です。欠格条項や二重登録の禁止、登録事項に変更があったときの届出などが定められ、変更届は30日以内に出す必要があります。
解き方
- 記述aは、麻薬などの薬物中毒者が欠格条項に当たることを確かめ、「正」とします。
- 記述bは、精神の機能障害で業務の継続が難しくなったときの届出義務を確かめ、「正」とします。
- 記述cは、二つ以上の都道府県で二重に登録できない決まりに反するので、「誤」とします。
- 記述dは、変更届の期限が60日以内ではなく30日以内なので、「誤」とします。
- 正しい組み合わせは(a、b)となり、選択肢1が正答です。
- 選択肢 1正解
- aとbはともに正しい記述で、正しい組み合わせになっています。
- 選択肢 2不正解
- cは二重登録を禁じているので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- dの届出期限は「30日以内」なので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cは二重登録の禁止に反するので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cもdも誤った記述なので、この組み合わせは誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 麻薬、大麻、あへん若しくは覚醒剤の中毒者は、販売従事登録の欠格条項に該当し登録を受けることができません。
- b:正
- 精神の機能の障害により業務継続が著しく困難になったときは、本人またはその法定代理人・同居の親族等が遅滞なく都道府県知事に届け出る必要があります。
- c:誤
- 販売従事登録は二重登録が禁止されており、複数の都道府県で従事する場合でもいずれか一つの都道府県知事の登録のみを受けます。
- d:誤
- 登録販売者が登録事項(氏名、本籍地都道府県名等)に変更を生じたときの変更届の提出期限は「30日以内」であり、60日以内ではありません。
覚えるポイント
- 販売従事登録は「1つの都道府県でのみ受ける(二重登録禁止)」、「変更届は30日以内」です。
間違えやすいところ
- 変更届の期限「30日以内」を「60日以内」や「14日以内」と取り違えないように注意します。
出題の前提:医薬品医療機器等法第36条の8、施行規則第159条の5等、「試験問題の作成に関する手引き」
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.23 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
医薬品の定義と規制対象
薬事に関する法規と制度 · 医薬品の製造販売業と製造業 / 日本薬局方 / 一般用医薬品・要指導医薬品の用量 / 動物用医薬品
医薬品に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 医薬品は、医薬品の製造販売業の許可を受けた者でなければ製造をしてはならない。 b 一般用医薬品として販売されている医薬品は、日本薬局方に収載されない。 c 一般用医薬品及び要指導医薬品は、あらかじめ定められた用量に基づき、適正使用することによって効果を期待するものである。 d 動物の疾病の治療に使用されることが目的とされている医薬品は、医薬品医療機器等法の規制対象外である。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品を製造するには「製造業」の許可が必要で、出荷・上市には「製造販売業」の許可が必要です。日本薬局方には医療用・一般用を問わず重要な医薬品が収載され、動物用医薬品も同法の規制を受けます。
解き方
- 記述aは、製造に必要な許可が「製造業許可」なので誤りと判断します。
- 記述bは、一般用医薬品にも局方収載品(消毒用エタノールや生薬など)があるので誤りと判断します。
- 記述cは、一般用医薬品と要指導医薬品が決められた用法・用量で使われるので正しいと判断します。
- 記述dは、動物用医薬品も医薬品医療機器等法の規制対象に含まれるので誤りと判断します。
- 組み合わせが「誤・誤・正・誤」となる選択肢4を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aは正しいものの、cを誤、dを正としている点が誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aとbを正としている点が誤りです。
- 選択肢 3不正解
- dを正(規制対象外)としている点が誤りです。
- 選択肢 4正解
- a誤・b誤・c正・d誤で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- bを正、cを誤、dを正としている点が誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- 医薬品の製造を行うには医薬品の「製造業」の許可が必要であり、「製造販売業」の許可ではありません。
- b:誤
- 日本薬局方に収載されている医薬品の中にも、一般用医薬品として販売されているものが多数存在します。
- c:正
- 一般用医薬品及び要指導医薬品は、あらかじめ定められた用法・用量に基づき適正に使用することで効果を発揮するものです。
- d:誤
- 動物の疾病の診断、治療等に使用される医薬品(動物用医薬品)も、医薬品医療機器等法の規制対象に含まれます(主務大臣が農林水産大臣等に読み替えられます)。
覚えるポイント
- 「製品をつくる」のは製造業許可、「市場に出荷する最終責任」は製造販売業許可です。
間違えやすいところ
- 動物用医薬品が医薬品医療機器等法の対象外だと勘違いしないように注意します。
出題の前提:医薬品医療機器等法第2条、第12条、第13条、第83条、「試験問題の作成に関する手引き」
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.24 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
毒薬及び劇薬の取扱いと表示基準
薬事に関する法規と制度 · 劇薬の譲受手続 / 毒薬・劇薬の表示 / 店舗管理者の資格と開封販売 / 毒薬・劇薬の指定基準
毒薬及び劇薬に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 劇薬を一般の生活者に対して販売する際、譲受人から交付を受ける文書には、当該医薬品の使用期間の記載が必要である。 b 劇薬の直接の容器又は直接の被包には、赤地に白枠、白字をもって、当該医薬品の品名及び「劇」の文字が記載されていなければならない。 c 店舗管理者が登録販売者である店舗販売業者は、劇薬を開封して販売してはならない。 d 毒薬及び劇薬は、単に毒性、劇性が強いものだけでなく、薬効が期待される摂取量(薬用量)と中毒のおそれがある摂取量(中毒量)が接近しており安全域が狭いため、その取扱いに注意を要するもの等が指定される。
解答・解説を表示
解答
5
解説
毒薬の表示は「黒地に白枠、白字」、劇薬は「白地に赤枠、赤字」です。また、店舗管理者が登録販売者の店舗では、毒薬と劇薬を開封して販売することは認められていません。
解き方
- 記述aは、譲受書面の記載事項に使用期間が含まれないので誤りと判断します。
- 記述bは、劇薬の表示が白地に赤枠・赤字なので誤りと判断します。
- 記述cは、登録販売者が店舗管理者のとき毒薬・劇薬の開封販売が禁じられるので正しいと判断します。
- 記述dは、毒薬・劇薬の指定基準についての記述が適切なので正しいと判断します。
- 正しい組み合わせは(c、d)となり、選択肢5を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aもbも誤った記述なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤った記述なので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤った記述なので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bが誤った記述なので誤りです。
- 選択肢 5正解
- cもdも法の規定に合った正しい記述です。
答えの内訳
- a:誤
- 譲受人から交付を受ける文書に必要な記載事項は、品名、数量、使用目的、譲受人の氏名・住所・職業・押印(署名)等であり、「使用期間」の記載は求められていません。
- b:誤
- 劇薬の表示は「白地に赤枠、赤字」で品名および「劇」の文字を記載します。「赤地に白枠、白字」ではありません。
- c:正
- 店舗販売業者が薬剤師以外の者(登録販売者)を店舗管理者としている店舗では、毒薬及び劇薬を開封して販売・授与することは禁止されています。
- d:正
- 毒薬・劇薬は毒性・劇性が強いもののほか、薬用量と中毒量が接近し安全域が狭いものなども考慮されて指定されます。
覚えるポイント
- 毒薬は「黒地に白枠、白字」、劇薬は「白地に赤枠、赤字」です。
間違えやすいところ
- 劇薬の表示(白地に赤枠・赤字)と毒薬の表示(黒地に白枠・白字)を逆にしないよう注意します。
出題の前提:医薬品医療機器等法第44条、第46条、第37条第1項、「試験問題の作成に関する手引き」
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.24 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
医薬品の容器・添付文書の記載事項
薬事に関する法規と制度 · 外部容器への記載 / 記載禁止事項 / 邦文記載義務 / 不正表示医薬品の販売規制
医薬品に添付する文書、医薬品の容器等(直接の容器又は直接の被包)又は外箱等(外部の容器又は外部の被包)への記載事項に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 医薬品は、その容器等が小売りのために包装されている場合において、医薬品医療機器等法で定められた容器等への記載が、外箱等を透かして容易に見ることができないときには、その外箱等にも同様の事項が記載されていなければならない。 b 医薬品に添付する文書、その容器等又は外箱等に記載されていてはならない事項の一つに「保健衛生上危険がある用法、用量又は使用期間」がある。 c 医薬品医療機器等法第50条の規定に基づく法定表示事項及び同法第52条の規定に基づく添付文書等への記載については、邦文でされていなければならない。 d 医薬品の表示については製造販売業者の責任であるため、医薬品の販売業者が表示の不適切な医薬品を販売しても罰せられることはない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品の容器・外箱・添付文書には、正しく使うための法定表示が義務づけられ、記載してはいけない事項もあります。表示は原則として邦文で書き、法定表示を欠く医薬品は製造販売業者だけでなく販売業者も販売できません。
解き方
- 記述aは、外箱等を通して見えないときの外部容器への記載義務を確かめ、「正」とします。
- 記述bは、記載禁止事項に危険な用法・用量などの記載が含まれることを確かめ、「正」とします。
- 記述cは、法定表示と添付文書を邦文で書く義務を確かめ、「正」とします。
- 記述dは、販売業者も不正表示の医薬品を販売できないことを確かめ、「誤」とします。
- 組み合わせが「正・正・正・誤」となる選択肢3を選びます。
- 選択肢 1不正解
- a・b・cを誤、dを正としている点が誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aを誤としている点が誤りです。
- 選択肢 3正解
- a正・b正・c正・d誤で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bを誤、dを正としている点が誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cを誤、dを正としている点が誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 直接の容器等の記載事項が外箱等を透かして容易に見えないときは、外部の容器等にも同様の事項を記載しなければなりません。
- b:正
- 法第54条において、「保健衛生上危険がある用法、用量又は使用期間」は添付文書や容器等に記載してはならない事項と定められています。
- c:正
- 法第53条等により、容器等や添付文書への法定記載事項は邦文(日本語)で記載されていなければなりません。
- d:誤
- 法第55条第2項により、表示不適正な医薬品を販売・授与することは販売業者であっても禁止されており、違反すると罰則の対象となります。
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覚えるポイント
- 法定記載事項は「邦文」で記載が義務付けられ、不正表示医薬品の販売・授与は販売業者も処罰対象です。
間違えやすいところ
- 製造販売業者だけが責任を負い、販売店は罰せられないと誤解しやすいので注意します。
出題の前提:医薬品医療機器等法第50条〜第55条、「試験問題の作成に関する手引き」
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.25 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
医薬部外品及び化粧品の定義と取扱い
薬事に関する法規と制度 · 医薬部外品の範囲 / 医薬部外品・化粧品の販売業許可 / 化粧品の効能効果の範囲 / 防除用医薬部外品の表示
医薬部外品及び化粧品に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 医薬部外品には、あせも、ただれ等の防止を目的とする物がある。 b 医薬部外品及び化粧品の販売には、それぞれ販売業の許可が必要である。 c 化粧品の効能効果として、「発毛促進」を表示することができる。 d 衛生害虫類(ねずみ、はえ、蚊、のみその他これらに類する生物)の防除のために使用される医薬部外品の直接の容器又は直接の被包には、「防除用医薬部外品」の表示が義務付けられている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬部外品や化粧品は医薬品より作用がおだやかで、販売に販売業の許可は要りません。また、化粧品で表示できる効能効果は厳しく限られており、「発毛促進」は医薬部外品(育毛剤)の効能効果です。
解き方
- 記述aは、あせも・ただれ等の防止を目的とする物が医薬部外品に含まれることを確かめ、「正」とします。
- 記述bは、医薬部外品と化粧品の販売に販売業許可が要らないことを確かめ、「誤」とします。
- 記述cは、「発毛促進」が化粧品では表示できず医薬部外品(育毛剤)の範囲なので、「誤」とします。
- 記述dは、害虫防除の医薬部外品に「防除用医薬部外品」の表示義務があることを確かめ、「正」とします。
- 正しい組み合わせ(a、d)となる選択肢3を選びます。
- 選択肢 1不正解
- bは販売業許可が不要なので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cの「発毛促進」は化粧品の効能効果の範囲外なので誤りです。
- 選択肢 3正解
- aもdも正しい記述で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bもcも誤った記述なので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bが誤った記述なので誤りです。
答えの内訳
- a:正
- あせも、ただれ等の防止を目的とする物は医薬部外品(いわゆる薬用化粧品等の区分など)に含まれます。
- b:誤
- 医薬部外品及び化粧品を販売・授与するにあたって、販売業の許可は必要ありません(製造販売業や製造業の許可とは区別されます)。
- c:誤
- 「発毛促進」は化粧品の効能効果の範囲外であり、医薬部外品(育毛剤)の効能効果として認められている表現です。
- d:正
- ねずみ、はえ、蚊、のみ等の防除のために使用される医薬部外品の直接の容器・被包には、「防除用医薬部外品」の文字を表示する義務があります。
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覚えるポイント
- 医薬部外品・化粧品の販売に「販売業の許可」は不要です。「発毛促進」は化粧品ではなく医薬部外品です。
間違えやすいところ
- 医薬品と同じように医薬部外品や化粧品にも販売業許可が必要だと勘違いしないようにします。
出題の前提:医薬品医療機器等法第2条第2項・第3項、第59条、「試験問題の作成に関する手引き」
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.25 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
食品と保健機能食品等の分類と規制
薬事に関する法規と制度 · 無承認無許可医薬品(医薬品的な効能効果) / 保健機能食品の分類 / 特定保健用食品 / 健康食品の定義
保健機能食品等の食品に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 外形上、食品として販売されている製品であっても、その成分本質、効能効果の標榜内容等に照らして医薬品とみなされることがある。 b 保健機能食品、栄養機能食品、機能性表示食品を総称して特定保健用食品という。 c 特定保健用食品は、疾病の予防又は治癒が期待できる旨の表示をする食品である。 d 健康食品という単語は、法令で定義された用語ではない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
食品は「特定保健用食品」「栄養機能食品」「機能性表示食品」からなる保健機能食品と一般食品に分かれます。いずれも医薬品のような「疾病の診断・治療・予防」をうたうことはできず、「健康食品」は法令上の用語ではありません。
解き方
- 記述aは、食品の形でも医薬品的な効能効果をうたえば医薬品とみなされることを確かめ、「正」とします。
- 記述bは、3つの食品の総称が「保健機能食品」なので「誤」とします。
- 記述cは、食品では「疾病の治療や予防」をうたえないので「誤」とします。
- 記述dは、「健康食品」に法令上の定義がないことを確かめ、「正」とします。
- 組み合わせが「正・誤・誤・正」となる選択肢3を選びます。
- 選択肢 1不正解
- bを正としている点が誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cを正、dを誤としている点が誤りです。
- 選択肢 3正解
- a正・b誤・c誤・d正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aを誤、cを正としている点が誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aを誤、bを正、dを誤としている点が誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 外形が食品であっても、医薬品的な成分本質(原材料)や医薬品的な効能効果を標榜していれば医薬品(無承認無許可医薬品)とみなされます。
- b:誤
- 特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品の3つを総称して「保健機能食品」と呼びます。
- c:誤
- 食品である以上、特定保健用食品であっても疾病の予防や治癒効果を標榜することは認められていません。
- d:正
- 「健康食品」という用語は広く一般に用いられていますが、食品衛生法等の法令で定義された公的な用語ではありません。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 特定保健用食品・栄養機能食品・機能性表示食品をまとめて「保健機能食品」と呼びます。
間違えやすいところ
- 特定保健用食品(トクホ)でも医薬品ではないので、「疾病の予防や治癒」をうたうことはできません。
出題の前提:健康増進法、医薬品医療機器等法無承認無許可医薬品の指導取締り要領、「試験問題の作成に関する手引き」
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.26 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
医薬品販売業の許可基準
薬事に関する法規と制度 · 店舗販売業の許可権者 / 許可の有効期間 / 一般の生活者に対する販売業種 / 配置販売業の許可
医薬品の販売業の許可に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 店舗販売業の許可は、店舗ごとに、その店舗の所在地の都道府県知事(その店舗の所在地が保健所を設置する市又は特別区の区域にある場合においては、市長又は区長)が与える。 b 医薬品の販売業の許可は、6年ごとに、その更新を受けなければ、その期間の経過によって、その効力を失う。 c 医薬品の販売業のうち、一般の生活者に対して医薬品を販売することができるのは、店舗販売業の許可を受けた者だけである。 d 店舗販売業者が、配置による販売又は授与の方法で医薬品を販売等しようとする場合には、別途、配置販売業の許可を受ける必要がある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品の販売業の許可には「店舗販売業」「配置販売業」「卸売販売業」の3種類があります。一般の生活者に販売できるのは店舗販売業と配置販売業で、許可の有効期間はすべて6年です。
解き方
- 記述aは、店舗販売業の許可権者(都道府県知事、保健所設置市長・区長)を確かめ、「正」とします。
- 記述bは、医薬品販売業許可の有効期間が6年であることを確かめ、「正」とします。
- 記述cは、配置販売業者も一般生活者に販売できるので「誤」とします。
- 記述dは、配置販売に別途の配置販売業許可が要ることを確かめ、「正」とします。
- 正誤の組み合わせ「正・正・誤・正」となる選択肢2を選びます。
- 選択肢 1不正解
- dを誤としている点が誤りです。
- 選択肢 2正解
- a正・b正・c誤・d正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bを誤、cを正としている点が誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aを誤、cを正としている点が誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aを誤、cを正、dを誤としている点が誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 店舗販売業の許可は、店舗ごとにその店舗の所在地の都道府県知事(保健所設置市又は特別区では市長又は区長)が与えます。
- b:正
- 医薬品販売業の許可の有効期間は6年であり、6年ごとに更新を受けなければ失効します。
- c:誤
- 一般の生活者に対して医薬品を販売できるのは店舗販売業だけでなく、配置販売業も一般生活者へ販売可能です(薬局開設者も販売可能)。
- d:正
- 配置による販売又は授与を行おうとする場合には、店舗販売業の許可とは別に配置販売業の許可を受ける必要があります。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 販売業許可の有効期間は「6年」です。一般生活者に医薬品を小売りできるのは「店舗販売業」と「配置販売業」です。
間違えやすいところ
- 卸売販売業は一般生活者に直接販売できませんが、配置販売業は一般生活者に販売できます。
出題の前提:医薬品医療機器等法第24条、第26条、第30条、「試験問題の作成に関する手引き」
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.26 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
薬局の開設許可及び業務範囲
薬事に関する法規と制度 · 薬局 / 開設許可 / 分割販売 / 薬剤師不在時間
薬局に関する次の記述のうち、正しいものの組合せとして適切なものを1つ選びなさい。なお、本問において「薬剤師不在時間」とは、医薬品医療機器等法施行規則第1条第2項第2号で規定されるものとする。 a 薬局は、厚生労働大臣の許可を受けなければ開設してはならない。 b 薬局における医薬品の販売行為は、薬局の業務に付随して行われる行為であるので、医薬品の販売業の許可は必要としない。 c 薬局では、特定の購入者の求めに応じて医薬品の包装を開封して分割販売することができる。 d 薬局開設者は、薬剤師不在時間内は、薬剤師不在時間に係る掲示事項を当該薬局に掲示すれば、調剤室を閉鎖する必要はない。
解答・解説を表示
解答
4
解説
薬局は調剤を行う場所で、開設許可は厚生労働大臣ではなく、所在地の都道府県知事(保健所設置市・特別区では市長・区長)から受けます。だから「厚生労働大臣の許可」とする記述は誤りです。薬局開設者は医薬品販売業の許可がなくても医薬品を販売・授与できます。分割販売は認められますが、薬剤師不在時間内は調剤室を閉鎖しなければなりません。
解き方
- それぞれの記述が薬の法律の決まりに合っているかを、一つずつ確かめます。
- aは許可するのが都道府県知事などなので誤り、dは調剤室を閉じる義務があるので誤りです。
- 正しいbとcの組合せを選びます。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤っているので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤っているので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- 記述aと記述dがどちらも誤っているので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 4正解
- 記述bと記述cがどちらも正しいので、この組合せが正解です。
- 選択肢 5不正解
- 記述dが誤っているので、この組合せは正しくありません。
覚えるポイント
- 薬局の開設許可権者は都道府県知事(地域により市長・区長)です。
- 薬剤師不在時間内は調剤室を閉鎖しなければなりません。
間違えやすいところ
- 薬局の開設許可を、厚生労働大臣の許可だと間違えないようにします。
- 薬剤師がいない時間に掲示をすれば、調剤室を閉じなくてよいと間違えないようにします。
出題の前提:医薬品医療機器等法第4条、第5条、施行規則第1条第2項第2号
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.27 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
店舗販売業の管理及び業務範囲
薬事に関する法規と制度 · 店舗販売業 / 店舗管理者 / 指定第二類医薬品 / 調剤
店舗販売業に関する次の記述の正誤について、正しい組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a 第二類医薬品又は第三類医薬品を販売し、授与する店舗では、薬剤師又は登録販売者を店舗管理者にしなければならない。 b 店舗販売業における店舗管理者は、その店舗の所在地の都道府県知事(その店舗の所在地が保健所を設置する市又は特別区の区域にある場合においては、市長又は区長)の許可を受けた場合を除き、その店舗以外の場所で業として店舗の管理その他薬事に関する実務に従事する者であってはならない。 c 指定第二類医薬品は、その店舗において登録販売者が従事していても薬剤師が従事していない場合には、販売又は授与を行うことができない。 d 店舗販売業では、薬局と異なり、薬剤師が従事していても調剤を行うことはできない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
店舗販売業で第二類・第三類医薬品だけを売る店では、店舗管理者は薬剤師でなくても、条件を満たす登録販売者になれます。店舗管理者は、原則として自分の店以外で店舗管理などの薬事の実務に従事できません。指定第二類医薬品は登録販売者でも販売できます。調剤ができるのは薬局だけで、店舗販売業では薬剤師がいても調剤できません。
解き方
- 記述a:第二類・第三類だけを扱う店の管理者は、薬剤師か条件を満たす登録販売者にできるので正しいです。
- 記述b:店舗管理者は原則として他の店で働けない(知事などの許可があるときを除く)ので正しいです。
- 記述c:指定第二類医薬品は登録販売者でも売れるので、この記述は誤りです。
- 記述d:店舗販売業では調剤できないので正しいです。
- 選択肢 1不正解
- 記述aとbは正しいですが、記述cが誤っているので正しくありません。
- 選択肢 2正解
- 記述a(正)、b(正)、c(誤)、d(正)の組合せなので正解です。
- 選択肢 3不正解
- 記述cが誤りで記述dが正しいので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 4不正解
- 記述a、b、dの正誤の組み合わせが合っていないので正しくありません。
- 選択肢 5不正解
- 記述aは正しいので、この組合せは正しくありません。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 店舗販売業では、薬剤師がいても調剤を行うことはできません。
- 登録販売者は第二類医薬品(指定第二類を含む)および第三類医薬品を販売できます。
間違えやすいところ
- 指定第二類医薬品を売るのに薬剤師が必要だと間違えないようにします。
- 薬剤師がいれば店舗販売業でも調剤できると勘違いしやすいので注意します。
出題の前提:医薬品医療機器等法第28条、第35条、第36条の8
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.27 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
第一類医薬品販売時の書面記載事項
薬事に関する法規と制度 · 店舗販売業 / 第一類医薬品 / 販売記録 / 記載事項
次のうち、医薬品医療機器等法施行規則第146条第3項の規定に基づき、店舗販売業者が第一類医薬品を販売したとき、書面に記載しなければならない事項として、正しいものの組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a 購入者の氏名 b 購入者の症状 c 販売した日時 d 数量
解答・解説を表示
解答
5
解説
店舗販売業者が第一類医薬品を販売・授与したときは、品名、数量、販売などの日時、情報提供をした薬剤師の氏名、情報提供を受けた人の確認状況などを書面に書き、2年間保存しなければなりません。購入者の氏名や症状は、法律で書くことが決められた事項には含まれません。
解き方
- 医薬品医療機器等法施行規則第146条第3項に、第一類医薬品を売ったときの記録事項が定められています。
- 書く事項は、品名、数量、日時、担当した薬剤師の名前、確認したことなどです。
- c(売った日時)とd(数量)はこの中に入り、a(氏名)とb(症状)は入らないので、正解は5です。
- 選択肢 1不正解
- a(購入者の氏名)は必ず書く事項ではないので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- a(購入者の氏名)は必ず書く事項ではないので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- b(購入者の症状)は必ず書く事項ではないので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 4不正解
- b(購入者の症状)は必ず書く事項ではないので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 5正解
- c(売った日時)とd(数量)はどちらも施行規則第146条第3項で必ず書くと決められた事項なので正解です。

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覚えるポイント
- 第一類医薬品の販売記録事項:品名、数量、販売日時、薬剤師氏名、情報提供の確認状況など(保存期間は2年間)。
間違えやすいところ
- 購入者の氏名や症状が、第一類医薬品の販売記録に必ず書く事項だと勘違いしやすいので注意します。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第146条第3項
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.28 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
医薬品のリスク区分に応じた情報提供等の義務
薬事に関する法規と制度 · 要指導医薬品 / 一般用医薬品 / 情報提供 / 指定第二類医薬品
店舗販売業者が行う要指導医薬品又は一般用医薬品のリスク区分に応じた情報提供等に関する次の記述の正誤について、正しい組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a 要指導医薬品を販売又は授与する場合には、その店舗において医薬品の販売又は授与に従事する薬剤師に、対面により、書面を用いて、必要な情報を提供させ、必要な薬学的知見に基づく指導を行わせなければならない。 b 第一類医薬品を販売又は授与する場合には、その店舗において医薬品の販売又は授与に従事する薬剤師又は登録販売者に、書面を用いて、必要な情報を提供させなければならない。 c 第二類医薬品を販売又は授与する場合には、その店舗において医薬品の販売又は授与に従事する薬剤師又は登録販売者に、必要な情報を提供させるよう努めなければならない。 d 指定第二類医薬品を販売又は授与する場合には、当該指定第二類医薬品を購入しようとする者等が、禁忌事項を確認すること及び当該医薬品の使用について薬剤師又は登録販売者に相談することを勧める旨を確実に認識できるようにするために必要な措置を講じなければならない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
要指導医薬品は、薬剤師が対面で書面を使って情報提供と指導をする義務があります。第一類医薬品も書面を使った薬剤師の情報提供が義務で、登録販売者は行えません。第二類医薬品は、薬剤師か登録販売者が情報提供する努力義務です。指定第二類医薬品は、禁忌事項の確認や専門家への相談をすすめることを分かってもらうための措置をとる義務があります。
解き方
- 記述a:要指導医薬品は薬剤師が対面と書面で指導する義務があるので正しいです。
- 記述b:第一類医薬品の情報提供は薬剤師だけが行えるので、登録販売者を含むこの記述は誤りです。
- 記述c:第二類医薬品の情報提供は薬剤師か登録販売者が努めて行うもので、正しいです。
- 記述d:指定第二類医薬品は禁忌の確認などを分かってもらう措置が必要なので正しいです。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは正しいですが、記述bが誤っているので正しくありません。
- 選択肢 2正解
- 記述a(正)、b(誤)、c(正)、d(正)の組合せなので適切です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤りで記述cとdは正しいので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 4不正解
- 記述aとcの正誤の判定が合っていないので正しくありません。
- 選択肢 5不正解
- 記述dは正しいので、この組合せは正しくありません。
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覚えるポイント
- 第一類医薬品の情報提供義務を負うのは「薬剤師」のみであり、登録販売者は含まれません。
- 指定第二類医薬品では、禁忌の確認や相談勧奨を確実に認識させる措置が必要です。
間違えやすいところ
- 第一類医薬品の販売や情報提供に、登録販売者が関われると間違えないようにします。
出題の前提:医薬品医療機器等法第36条の6、第36条の9、第36条の10
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.28 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
医薬品の陳列及び配置の基準
薬事に関する法規と制度 · 陳列設備 / 要指導医薬品 / 第一類医薬品 / 区別陳列
医薬品の陳列及び配置に関する次の記述のうち、正しいものの組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a 薬局開設者が要指導医薬品を陳列するときは、必ず鍵をかけた陳列設備に陳列しなければならない。 b 店舗販売業者が第一類医薬品を陳列するときは、薬局等構造設備規則に規定する「情報提供を行うための設備」から1メートル以内の範囲に陳列しなければならない。 c 配置販売業者は、第一類医薬品、第二類医薬品及び第三類医薬品を混在させないように配置しなければならない。 d 店舗販売業者は、医薬品を他の物と区別して貯蔵し、又は陳列しなければならない。
解答・解説を表示
解答
5
解説
要指導医薬品や第一類医薬品は、鍵をかけた陳列設備に置くか、購入者が直接手に取れない陳列区画に置くなどの方法が決められています。第一類医薬品の陳列設備は、情報提供の設備から1.2メートル以内の範囲などに置きます。また、リスク区分ごとに混ぜない配置と、医薬品を他の物と区別して陳列することが義務づけられています。
解き方
- 記述a:鍵をかけた設備のほか、要指導医薬品陳列区画に置く方法もあるので「必ず」ではなく誤りです。
- 記述b:距離の決まりは「1.2メートル以内」なので誤りです。
- 記述c:配置販売業者はリスク区分ごとに混ぜないようにする決まりがあり、正しいです。
- 記述d:医薬品を他の物と区別して貯蔵・陳列する義務があり、正しいです。
- 選択肢 1不正解
- 記述aとbがどちらも誤っているので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤っているので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤っているので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが誤っているので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 5正解
- 記述cと記述dがどちらも正しいので、この組合せが正解です。
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覚えるポイント
- 第一類医薬品の陳列場所は、情報提供設備から「1.2m以内」の範囲または閉鎖された陳列設備等と定められています。
- 医薬品は医薬部外品や化粧品、雑貨などの他の物と区別して陳列・貯蔵しなければなりません。
間違えやすいところ
- 情報提供の設備からの距離を「1m以内」と「1.2m以内」で取り違えないようにします。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第218条の3、第218条の4等、薬局等構造設備規則
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.29 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
店舗販売業における店舗の見やすい位置への掲示事項
薬事に関する法規と制度 · 店舗販売業 / 掲示事項 / 健康被害救済制度 / 個人情報保護
次のうち、医薬品医療機器等法に基づき、店舗販売業者が、当該店舗の見やすい位置に掲示板で掲示しなければならない事項として、正しいものの組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a 個人情報の適正な取扱いを確保するための措置 b 当該店舗内の情報提供及び指導を行う場所 c 医薬品による健康被害の救済制度に関する解説 d 店舗に勤務する者の氏名及び薬剤師名簿登録番号又は販売従事登録番号
解答・解説を表示
解答
1
解説
店舗販売業者は、店舗管理や運営のこと(許可の区分、店舗管理者の氏名、勤務する専門家の氏名と担当業務など)と、制度の解説(リスク区分の定義、情報提供や指導、救済制度の解説、個人情報を守る措置など)を、掲示板で見やすい場所に掲示しなければなりません。専門家の登録番号や店舗内の場所の図は、掲示事項に含まれません。
解き方
- 医薬品医療機器等法施行規則別表第1の2に、掲示する事項が定められています。
- a(個人情報を正しく扱うための措置)とc(健康被害の救済制度の解説)は、定められた掲示事項です。
- b(情報提供を行う場所)とd(登録番号)は掲示する義務がないので、外します。
- 選択肢 1正解
- 記述aと記述cはどちらも法律で掲示が義務づけられた事項なので正解です。
- 選択肢 2不正解
- 記述dの「登録番号」は掲示する事項に含まれないので正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- 記述bの「情報提供や指導を行う場所」は掲示する事項ではないので正しくありません。
- 選択肢 4不正解
- 記述bと記述dがどちらも掲示する義務のある事項ではないので正しくありません。
- 選択肢 5不正解
- 記述dの「登録番号」は掲示する事項に含まれないので正しくありません。
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覚えるポイント
- 店舗の掲示事項には、専門家の「氏名及び担当業務」は含まれますが「登録番号」は含まれません。
- 制度に関する解説として「健康被害救済制度」や「個人情報の適正な取扱い確保のための措置」の掲示が必要です。
間違えやすいところ
- 勤務する薬剤師や登録販売者の登録番号まで掲示する必要があると勘違いしないようにします。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則別表第1の2(第148条関係)
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.29 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
医薬品医療機器等法に基づく特定販売の基準
薬事に関する法規と制度 · 特定販売 / 要指導医薬品 / 発送場所 / 使用期限の表示 / 容易な閲覧
医薬品医療機器等法に基づく特定販売に関する次の記述の正誤について、正しい組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a 特定販売とは、その薬局又は店舗におけるその薬局又は店舗以外の場所にいる者に対する薬局製造販売医薬品、要指導医薬品及び一般用医薬品の販売又は授与をいう。 b 特定販売を行う薬局又は店舗に注文された医薬品がない場合、別の薬局又は店舗から発送することができる。 c 特定販売を行うことについてインターネットを利用して広告をするときは、ホームページに特定販売を行う医薬品の使用期限を見やすく表示しなければならない。 d 特定販売を行うことについてインターネットを利用して広告をするときは、都道府県知事(その薬局又は店舗の所在地が保健所を設置する市又は特別区の区域にある場合においては、市長又は区長)及び厚生労働大臣が容易に閲覧することができるホームページで行わなければならない。
解答・解説を表示
解答
4
解説
特定販売(通信販売など)で売れるのは、薬局製造販売医薬品と一般用医薬品です。要指導医薬品は対面での販売が義務なので特定販売はできません。医薬品は、注文を受けたその店から発送しなければなりません。また、広告のサイトには医薬品の使用期限を見やすく表示し、知事や厚生労働大臣がいつでも見られるようにしておく必要があります。
解き方
- 記述a:特定販売の対象に要指導医薬品は含まれないので誤りです。
- 記述b:注文を受けた店以外の場所から発送することは認められないので誤りです。
- 記述c:インターネット販売では使用期限を見やすく表示する義務があるので正しいです。
- 記述d:知事や市長・区長、厚生労働大臣がいつでも見られるホームページで行う必要があるので正しいです。
- 選択肢 1不正解
- 記述aとbが誤りで記述dは正しいので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- 記述bが誤りで記述cは正しいので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが誤りで記述cとdは正しいので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 4正解
- 記述a(誤)、b(誤)、c(正)、d(正)の組合せなので正解です。
- 選択肢 5不正解
- 記述dは正しいので、この組合せは正しくありません。
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覚えるポイント
- 要指導医薬品は対面指導が義務づけられているため、特定販売の対象にはなりません。
- 特定販売を行う医薬品は、必ず注文を受けた薬局または店舗から発送しなければなりません。
間違えやすいところ
- 特定販売(インターネット販売など)で要指導医薬品も売れると間違えないようにします。
- 在庫がないときに他の店から直接送れると勘違いしないよう注意します。
出題の前提:医薬品医療機器等法第37条第1項、施行規則第15条の6、第147条の7等
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.30 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
濫用等のおそれのあるものとして指定された医薬品成分
薬事に関する法規と制度 · 濫用等のおそれのある医薬品 / 指定成分 / コデイン / ブロモバレリル尿素
次の成分(その水和物及びそれらの塩類を含む。)を有効成分として含有する製剤のうち、濫用等のおそれのあるものとして厚生労働大臣が指定する医薬品(平成26年厚生労働省告示第252号)に該当するものの組合せとして、正しいものを1つ選びなさい。 a ブロモバレリル尿素 b デキストロメトルファン c コデイン d ジフェンヒドラミン
解答・解説を表示
解答
2
解説
厚生労働大臣が指定する「濫用等のおそれのある医薬品」の成分は6つあります。エフェドリン、コデイン(鎮咳去痰薬に限る)、ジヒドロコデイン(鎮咳去痰薬に限る)、ブロモバレリル尿素、プソイドエフェドリン、メチルエフェドリン(鎮咳去痰薬に限る)です。デキストロメトルファンやジフェンヒドラミンはこの6つに含まれません。
解き方
- 厚生労働大臣が指定する濫用等のおそれのある医薬品の6つの成分を思い出します。
- a(ブロモバレリル尿素)とc(コデイン)はこの6つに当てはまります。
- b(デキストロメトルファン)とd(ジフェンヒドラミン)は指定されていません。
- そのため、正しい組合せは2(a、c)になります。
- 選択肢 1不正解
- b(デキストロメトルファン)は指定成分に含まれないので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 2正解
- a(ブロモバレリル尿素)とc(コデイン)はどちらも濫用等のおそれのある指定医薬品の成分なので正解です。
- 選択肢 3不正解
- b(デキストロメトルファン)は指定成分に含まれないので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 4不正解
- b(デキストロメトルファン)とd(ジフェンヒドラミン)はどちらも指定成分に含まれないので正しくありません。
- 選択肢 5不正解
- d(ジフェンヒドラミン)は指定成分に含まれないので、この組合せは正しくありません。
覚えるポイント
- 濫用等のおそれのある医薬品として指定されている6成分:エフェドリン、コデイン、ジヒドロコデイン、ブロモバレリル尿素、プソイドエフェドリン、メチルエフェドリン。
間違えやすいところ
- 麻薬ではない鎮咳成分のデキストロメトルファンや、抗ヒスタミン成分のジフェンヒドラミンを、指定成分と混同しないようにします。
出題の前提:平成26年厚生労働省告示第252号、医薬品医療機器等法施行規則第15条の2
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.30 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
濫用等のおそれのある医薬品の販売時における確認事項
薬事に関する法規と制度 · 濫用等のおそれのある医薬品 / 販売時の確認事項 / 医薬品医療機器等法施行規則第15条の2
濫用等のおそれのあるものとして厚生労働大臣が指定する医薬品を販売する場合、医薬品医療機器等法施行規則第15条の2の規定に基づき、薬局開設者が薬剤師又は登録販売者に必ず確認させなければならない事項に関する記述として、正しいものの組合せを一つ選びなさい。 a 当該医薬品を購入しようとする者が、適正な使用のために必要と認められる数量を超えて当該医薬品を購入しようとする場合は、その理由 b 当該医薬品を購入しようとする者の電話番号 c 当該医薬品を使用しようとする者の他の薬局開設者等からの当該医薬品及び当該医薬品以外の濫用等のおそれのある医薬品の購入等の状況 d 当該医薬品を購入しようとする者が若年者である場合にあっては、当該者の氏名及び住所
解答・解説を表示
解答
2
解説
濫用等のおそれのある医薬品を売るときは、購入する理由や他の店での購入状況を確認しなければなりません。なぜなら、同じ薬を買い集めて乱用するのを防ぐ必要があるからです。
解き方
- 各記述が、医薬品医療機器等法施行規則第15条の2で定められた確認事項に当てはまるか照らし合わせる。
- a(必要量を超えるときの理由)とc(他の店での購入状況)が正しく、b(電話番号)とd(住所)が誤りだと判断する。
- 選択肢 1不正解
- bの電話番号は確認する事項に入っていないので、誤りです。
- 選択肢 2正解
- aとcはどちらも規則第15条の2で定められた正しい確認事項です。
- 選択肢 3不正解
- 若い人の確認事項は「氏名と年齢」で、「住所」は含まれないので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bの電話番号は確認する事項に入っていないので、誤りです。
- 選択肢 5不正解
- dの「住所」を確認することは定められていないので誤りです。
覚えるポイント
- 若年者に対して確認すべき事項は「氏名及び年齢」であり住所は含まれない。
間違えやすいところ
- 劇薬などの譲受書に書く事項(氏名、住所、職業)と混同しないようにする。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律施行規則第15条の2
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.31 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
医薬品の広告規制
薬事に関する法規と制度 · 誇大広告の禁止 / 承認前医薬品等の広告禁止 / 課徴金制度 / 特定農薬等の推薦広告
医薬品の広告に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを一つ選びなさい。 a 医薬関係者、医療機関、公的機関、団体等が、公認、推薦、選用等している旨の広告については、仮に事実であったとしても、原則として不適当とされている。 b 医薬品医療機器等法第66条の規定による誇大広告等の禁止及び同法第68条の規定による承認前の医薬品等の広告の禁止は、広告等の依頼主だけでなく、その広告等に関与するすべての人が対象となる。 c 一般人が認知できる状態であり、顧客を誘引する意図が明確であれば、特定の医薬品の商品名(販売名)が明らかにされていなくても医薬品の広告に該当するものと判断されている。 d 厚生労働大臣が医薬品、医療機器等の名称、製造方法、効能、効果又は性能に関する虚偽・誇大な広告を行った者に対して、課徴金を納付させる命令を行う課徴金制度がある。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品などの広告に当たるかどうかは、3つの条件をすべて満たすかで決まります。それは「顧客を引きつける意図」「特定の商品を示すこと」「一般の人が見られること」です。誇大広告などの禁止は誰にも及び、課徴金制度もあります。
解き方
- 広告に当たるための3つの条件(引きつける意図、商品名の特定、一般の人の認知)を確かめ、cが誤りだと見分ける。
- 推薦広告の制限(a)、誰でも対象になる規定(b)、課徴金制度(d)の正誤を確かめる。
- 選択肢 1正解
- a(正)、b(正)、c(誤:特定の商品を示す必要がある)、d(正)の組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aは正しい記述で、cは誤りなので不正解です。
- 選択肢 3不正解
- bは正しい記述(誰でも対象)で、cは誤りなので不正解です。
- 選択肢 4不正解
- aとbは正しく、cは誤りなので不正解です。
- 選択肢 5不正解
- dは課徴金制度についての正しい記述なので不正解です。
覚えるポイント
- 医薬品広告の3要件:誘引意図、特定商品の明示、認知可能性のすべてを満たすこと。
間違えやすいところ
- 特定の商品名がはっきりしないと広告に当たらない、という点を見落とさない。
出題の前提:医薬品医療機器等法第66条、第68条、第75条の5の2
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.31 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
医薬品の適正な販売方法
薬事に関する法規と制度 · 組み合わせ販売の禁止 / 大量購入への対応 / 配置販売の現金売り / 懸賞や景品
医薬品の販売方法に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを一つ選びなさい。 a 在庫処分等の販売側の都合で、異なる複数の医薬品をあらかじめ組み合わせて販売してもよいとされている。 b 医薬品の販売等に従事する専門家は、医薬品を多量に購入する者に対して、積極的に事情を尋ねるなど慎重に対処し、状況によっては販売を差し控えるべきである。 c 配置販売業において、医薬品を先用後利によらず現金売りを行うことは、顧客の求めに応じた物であれば医薬品医療機器等法違反には当たらない。 d 医薬品を懸賞や景品として授与することは、原則として認められていない。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品を正しく使ってもらうため、理由のない組み合わせ販売や、配置販売での直接の現金売り、懸賞品としての授与は、原則として認められていません。なぜなら、薬の使い方を誤らせたり、乱用を招いたりするおそれがあるからです。
解き方
- a(組み合わせ販売の制限)はふさわしくないので誤りと判断する。
- b(大量に買う人への慎重な対応)は正しい使い方の観点から正しいと判断する。
- c(配置販売での現金売り)は法に違反するので誤りと判断する。
- d(懸賞品・景品としての授与)は原則禁止なので正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- aは誤り、cは誤り、dは正しい記述なので不正解です。
- 選択肢 2不正解
- bは正しい記述で、cは法に違反するので誤りであり、不正解です。
- 選択肢 3不正解
- aは誤り、bは正しい記述なので不正解です。
- 選択肢 4正解
- a(誤)、b(正)、c(誤)、d(正)の正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- dは正しい記述なので不正解です。
覚えるポイント
- 配置販売業では、購入者の求めがあっても先用後利によらない現金売りは禁止されている。
間違えやすいところ
- お客の同意や希望があれば配置販売で現金売りが許されると、間違えないようにする。
出題の前提:医薬品医療機器等法(販売方法の基準等)
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.32 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
行政庁による監視指導及び処分
薬事に関する法規と制度 · 薬事監視員 / 収去 / 業務停止命令 / 立入検査拒否の罰則
医薬品医療機器等法に基づく行政庁による監視指導及び処分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを一つ選びなさい。 なお、本設問において、「都道府県知事」とは、「都道府県知事(薬局又は店舗販売業にあっては、その薬局又は店舗の所在地が保健所を設置する市又は特別区の区域にある場合においては、市長又は区長)」とする。 a 都道府県知事は、薬事監視員に、店舗販売業者が医薬品を業務上取り扱う場所に立ち入らせ、無承認無許可医薬品、不良医薬品又は不正表示医薬品等の疑いのある物を、試験のため必要な最少分量に限り、収去させることができる。 b 都道府県知事は、配置販売業の配置員が、その業務に関し、医薬品医療機器等法若しくはこれに基づく命令又はこれらに基づく処分に違反する行為があったときは、その配置販売業者に対して、期間を定めてその配置員による配置販売の業務の停止を命ずることができる。 c 都道府県知事は、薬事監視員に、薬局開設者又は医薬品の販売業者が医薬品を業務上取り扱う場所に立ち入らせ、帳簿書類を収去させることができる。 d 薬局開設者や医薬品の販売業者が、薬事監視員による立入検査や収去を拒んだり、妨げたり、忌避した場合については、罰則の規定が設けられている。
解答・解説を表示
解答
5
解説
薬事監視員が収去できるのは、試験に必要な最少分量の疑いのある物などに限られます。帳簿書類は調べる対象であって、持ち去る(収去する)ことはできません。
解き方
- a(疑いのある物を最少分量だけ収去する)が正しいことを確かめる。
- b(違反した配置員への業務停止命令)が正しいことを確かめる。
- c(帳簿書類の収去)は調べることだけが認められ、持ち去れないので誤りと判断する。
- d(立ち入り検査などを拒んだ場合の罰則)が正しいことを確かめる。
- 選択肢 1不正解
- bとdも正しい記述なので不正解です。
- 選択肢 2不正解
- bは正しく、cは誤りなので不正解です。
- 選択肢 3不正解
- aは正しく、cは誤りなので不正解です。
- 選択肢 4不正解
- aは正しく、cは誤りなので不正解です。
- 選択肢 5正解
- a(正)、b(正)、c(誤)、d(正)の正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 収去の対象は「試験のため必要な最少分量の医薬品等」であり、帳簿書類は検査対象。
間違えやすいところ
- 帳簿書類まで持ち去れると取り違えやすいので注意する。
出題の前提:医薬品医療機器等法第69条、第72条の2、第73条、第87条等
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.33 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
かぜ及びかぜ薬の基礎知識
主な医薬品とその作用 · かぜの原因と症状 / 鑑別を要する疾患 / 症状に応じた薬の選択 / マオウの作用
かぜ(感冒)及びかぜ薬(総合感冒薬)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを一つ選びなさい。 a かぜは単一の疾患ではなく、医学的にはかぜ症候群といい、主に細菌が鼻や喉などに感染して起こる上気道の急性炎症の総称で、通常は数日~1週間程度で自然寛解し、予後は良好である。 b かぜとよく似た症状が現れる疾患に、喘息、アレルギー性鼻炎、リウマチ熱、関節リウマチ、肺炎、肺結核、髄膜炎、急性肝炎、尿路感染症等がある。 c 発熱、咳、鼻水など症状がはっきりしている場合には、症状を効果的に緩和させるため、解熱鎮痛薬、鎮咳去痰薬、鼻炎を緩和させる薬などを選択することが望ましい。 d かぜ薬に配合される生薬成分であるマオウは、メチルエフェドリン塩酸塩と同様の作用を示す。
解答・解説を表示
解答
1
解説
かぜ(かぜ症候群)の原因のほとんど(約8割)はウイルスで、細菌が原因のものは一部です。また、症状がはっきりしているときは、総合感冒薬より、その症状に合った単独の薬を選ぶことがすすめられます。
解き方
- aの原因となる病原体(主にウイルス)を確かめ、細菌としている記述を誤りと判断する。
- b(似た症状が出る別の病気)、c(症状ごとの適切な薬の選び方)、d(マオウのエフェドリンに似た作用)が正しいことを確かめる。
- 選択肢 1正解
- a(誤)、b(正)、c(正)、d(正)の正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- cとdは正しい記述なので不正解です。
- 選択肢 3不正解
- bは正しい記述なので不正解です。
- 選択肢 4不正解
- aは誤りで、bとcは正しい記述なので不正解です。
- 選択肢 5不正解
- aは誤り、dは正しい記述なので不正解です。
覚えるポイント
- かぜの主な原因はウイルス(約8割)であり、細菌ではない。
間違えやすいところ
- 「細菌が主な原因」という記述を、うっかり正しいと判断しないように注意する。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(第3章 かぜ薬)
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.3 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
かぜ薬の配合成分とその配合目的
主な医薬品とその作用 · 抗ヒスタミン成分 / 抗炎症成分 / 解熱鎮痛成分 / 鎮咳成分
かぜ薬(総合感冒薬)の配合成分とその配合目的の組合せのうち、正しいものの組合せを一つ選びなさい。 配合成分 ――― 配合目的 a メキタジン ―――――――――― 発熱を鎮め、痛みを和らげる b グリチルリチン酸二カリウム ―― 炎症による腫れを和らげる c サリチルアミド ―――――――― 痰の切れを良くする d ノスカピン ―――――――――― 咳を抑える
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解答
4
解説
かぜ薬の成分は、それぞれの働きで役割が分かれています。メキタジンはくしゃみや鼻水をやわらげる抗ヒスタミン成分、グリチルリチン酸二カリウムは炎症をしずめる抗炎症成分、サリチルアミドは熱と痛みを和らげる解熱鎮痛成分、ノスカピンはせきを止める鎮咳成分です。
解き方
- a:メキタジンの働き(抗ヒスタミン)と、示された「発熱・痛みを和らげる」を照らし合わせ、誤りと判断する。
- b:グリチルリチン酸二カリウムが「抗炎症成分」として合っていることを確かめる。
- c:サリチルアミドの働き(解熱鎮痛)と、示された「たんを出しやすくする」を照らし合わせ、誤りと判断する。
- d:ノスカピンが「鎮咳成分」として合っていることを確かめる。
- 選択肢 1不正解
- aのメキタジンは抗ヒスタミン成分(鼻水・くしゃみなどをやわらげる)なので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aとcはどちらも働きの記述が誤っています。
- 選択肢 3不正解
- cのサリチルアミドは解熱鎮痛成分で、去痰作用ではないので誤りです。
- 選択肢 4正解
- b(抗炎症成分)とd(鎮咳成分)の正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- cのサリチルアミドの働きが誤りです。
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覚えるポイント
- サリチルアミドは解熱鎮痛成分、ノスカピンは非麻薬性中枢性鎮咳成分。
間違えやすいところ
- 成分名の語尾などから、サリチルアミドを去痰成分と取り違えないようにする。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(第3章 かぜ薬の配合成分)
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.3 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
解熱鎮痛薬及びその配合成分
主な医薬品とその作用 · アセトアミノフェン / イソプロピルアンチピリン / エテンザミド / アスピリン喘息
解熱鎮痛薬及びその配合成分等に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを一つ選びなさい。 a アセトアミノフェンは、主として中枢作用によって解熱・鎮痛をもたらすため、末梢における抗炎症作用は期待できない。 b イソプロピルアンチピリンは、解熱及び鎮痛の作用は比較的強いが、抗炎症作用は弱いため、他の解熱鎮痛成分と組み合わせて配合される。 c エテンザミドは、他の解熱鎮痛成分に比べ、痛みが神経を伝わっていくのを抑える働きが強いため、他の解熱鎮痛成分と組み合わせて配合してはならないとされている。 d アスピリン喘息は、アスピリン特有の副作用ではなく、他の解熱鎮痛成分でも生じる可能性がある。
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解答
3
解説
エテンザミドは、痛みが神経を伝わるのを抑える働きが強く、他の解熱鎮痛成分と組み合わせて使うと効果が高まります。この組み合わせは相乗効果をねらったものです。
解き方
- a(アセトアミノフェンは抗炎症作用が弱い)、b(イソプロピルアンチピリンの特徴)が正しいことを確かめる。
- c(エテンザミドの配合)は「組み合わせてはいけない」ではなく「組み合わせて使われる」ので誤りと判断する。
- d(アスピリン喘息の交差反応)が正しいことを確かめる。
- 選択肢 1不正解
- cは誤り、dは正しい記述なので不正解です。
- 選択肢 2不正解
- bは正しい記述なので不正解です。
- 選択肢 3正解
- a(正)、b(正)、c(誤)、d(正)の正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aとdは正しい記述なので不正解です。
- 選択肢 5不正解
- aは正しく、cは誤りなので不正解です。
覚えるポイント
- エテンザミドは他の解熱鎮痛成分と併用することで相乗的な鎮痛効果をもたらす。
間違えやすいところ
- アスピリン喘息は、アスピリン以外の解熱鎮痛成分でも起こることがある点を見落とさない。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(第3章 解熱鎮痛薬)
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.4 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
鎮痛の目的で用いられる漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 桂枝加朮附湯 / 釣藤散 / 呉茱萸湯 / 芍薬甘草湯
鎮痛の目的で用いられる漢方処方製剤に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを一つ選びなさい。 a 桂枝加朮附湯は、体力中等度で、痛みがあり、ときにしびれがあるものの関節痛、神経痛、腰痛、筋肉痛に適すとされるが、消化器系の副作用(食欲不振、胃部不快感等)が現れやすい等の理由で、胃腸が弱く下痢しやすい人には不向きとされる。 b 釣藤散は、体力中等度で、慢性に経過する頭痛、めまい、肩こりなどがあるものの慢性頭痛、神経症、高血圧の傾向のあるものに適すとされるが、胃腸虚弱で冷え性の人には不向きとされる。 c 呉茱萸湯は、体力中等度以下で、手足が冷えて肩がこり、ときにみぞおちが膨満するものの頭痛、頭痛に伴う吐きけ・嘔吐、しゃっくりに適すとされる。 d 芍薬甘草湯は、体力虚弱で、汗が出、手足が冷えてこわばり、ときに尿量が少ないものの関節痛、神経痛に適すとされる。
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解答
3
解説
芍薬甘草湯は体力にかかわらず使え、急に起こる筋肉のけいれんを伴う痛みなどに適します。桂枝加朮附湯は体力が弱く、汗が出て手足が冷えてこわばり、ときに尿量が少ないものに適します。
解き方
- aは桂枝加朮附湯の説明に別の薬の特徴が混じっていて、体力が弱い人に使うという区分と合わないので誤りと判断します。
- bは釣藤散の特徴(体力は中くらい、胃腸が弱く冷え性の人には向かない)と合っているので正しいと判断します。
- cは呉茱萸湯の特徴(体力は中くらい以下、手足の冷え、頭痛や吐きけに使う)と合っているので正しいと判断します。
- dは芍薬甘草湯の説明ではなく、体力を問わず使えるという点とも合わないので誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aの桂枝加朮附湯の説明が誤っているため、この組合せは不正解です。
- 選択肢 2不正解
- aの説明が誤っているため、この組合せも不正解です。
- 選択肢 3正解
- bとcはどちらも正しいので、この組合せが正解です。
- 選択肢 4不正解
- dの芍薬甘草湯は体力を問わず使えるため、dが誤りで不正解です。
- 選択肢 5不正解
- dが誤っているため、この組合せは不正解です。
覚えるポイント
- 芍薬甘草湯は「体力に関わらず使用できる」漢方処方製剤の代表格。
間違えやすいところ
- 桂枝加朮附湯の説明(体力が弱く手足がこわばる)が、dで芍薬甘草湯のものとして入れ替わっている点に気をつけます。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(第3章 鎮痛の目的で用いられる漢方処方製剤)
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.4 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
催眠鎮静薬およびその配合成分の特徴
主な医薬品とその作用 · 催眠鎮静薬 / 抗ヒスタミン成分 / ブロモバレリル尿素 / 漢方処方製剤
眠気を促す薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。 a 抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬は、一時的な睡眠障害(寝つきが悪い、眠りが浅い)の緩和に使用されず、慢性的に不眠症状がある人や、医療機関において不眠症の診断を受けている人に使用される。 b ブロモバレリル尿素を含有する催眠鎮静薬は、胎児に障害を引き起こさないため、妊婦の睡眠障害の緩和に適している。 c 妊娠中にしばしば生じる睡眠障害は、ホルモンのバランスや体型の変化等が原因であり、睡眠改善薬の適用対象ではない。 d 柴胡加竜骨牡蛎湯は、体力中等度以下で、心身が疲れ、血色が悪く、ときに熱感を伴うものの貧血、不眠症、精神不安、神経症に適すとされる。
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解答
1
解説
一般用の催眠鎮静薬(睡眠改善薬)は、一時的な不眠症状をやわらげるための薬です。慢性的な不眠や妊娠に伴う不眠には使えません。効果が一時的な寝つきの悪さなどに限られ、胎児への悪い影響が心配される成分もあるからです。
解き方
- 抗ヒスタミン成分が主薬の睡眠改善薬は、一時的な不眠だけに使えることと、妊婦に使えるかを確かめます。
- ブロモバレリル尿素は、胎児に悪い影響(奇形など)を起こすおそれがあるため、妊婦は避けることを確かめます。
- 柴胡加竜骨牡蛎湯は体力中等度以上向きで、体力中等度以下向けの加味帰脾湯と混同しないよう見分けます。
- 選択肢 1正解
- aは誤、bは誤、cは正、dは誤の組合せなので正解です。
- 選択肢 2不正解
- aを正としている点が誤りです。睡眠改善薬は一時的な不眠にだけ使います。
- 選択肢 3不正解
- aとbを正、cを誤としている点が誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bとdを正としている点が誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cを誤、dを正としている点が誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- 抗ヒスタミン成分を主薬とする睡眠改善薬は一時的な睡眠障害の緩和に用いられるものであり、慢性的な不眠や不眠症の診断を受けた人には適しません。
- b:誤
- ブロモバレリル尿素は胎児に障害(催奇形性等)を引き起こすおそれがあるため、妊婦又は妊娠していると思われる女性は使用を避ける必要があります。
- c:正
- 妊娠中の睡眠障害はホルモンバランスや体型の変化などが原因であるため、一般用医薬品の睡眠改善薬の適用対象とはなりません。
- d:誤
- 柴胡加竜骨牡蛎湯は体力中等度以上で精神不安や動悸、不眠等がある場合に適します。設問の記述は加味帰脾湯に関する説明です。
覚えるポイント
- 睡眠改善薬は一時的な不眠のみが対象で、慢性不眠や妊婦には使用不可です。
間違えやすいところ
- 柴胡加竜骨牡蛎湯は体力中等度以上向きの薬です。体力が弱い人向けの加味帰脾湯と取り違えないようにします。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和6年4月)」第3章 主な医薬品とその作用
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.5 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
眠気防止薬およびカフェインの体内動態と作用
主な医薬品とその作用 · 眠気防止薬 / カフェイン / 乳児の代謝 / 腎臓での利尿作用
眠気防止薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。 a カフェインの血中濃度が最高血中濃度の半分に低減するのに要する時間は、通常の成人が約3.5時間であるのに対して、乳児では約80時間と非常に長い。 b 授乳中の女性がカフェインを大量に摂取したり、カフェインを連用したりした場合には、乳児の体内にカフェインが蓄積して、頻脈や不眠等を引き起こす可能性がある。 c 成長期の小児の発育には睡眠が重要であることから、小児用の眠気防止薬はない。 d カフェインの眠気防止に関連しない作用として、腎臓におけるナトリウムイオン(同時に水分)の再吸収促進作用があり、尿量の増加(利尿)をもたらす。
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解答
5
解説
カフェインは、脳を目覚めさせる作用と、腎臓で水や電解質の再吸収を抑えて尿を増やす利尿作用を持ちます。乳児では体内から抜けにくく、母乳を通じて赤ちゃんに影響するため、注意が必要です。
解き方
- カフェインが体から抜ける速さ(成人と乳児の血中半減期の違い)と、母乳への移行を確かめます。
- 小児用の眠気防止薬があるかどうかを判定します(小児用はありません)。
- カフェインの利尿の仕組み(再吸収を「抑える」)と、設問の「促す」という記述を比べて正誤を判断します。
- 選択肢 1不正解
- dを正としている点が誤りです。再吸収を抑えるのが正しい仕組みです。
- 選択肢 2不正解
- aを誤、dを正としている点が誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bを誤、dを正としている点が誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cを誤、dを正としている点が誤りです。
- 選択肢 5正解
- aは正、bは正、cは正、dは誤の組合せなので正解です。
答えの内訳
- a:正
- カフェインの血中半減期は通常の成人で約3.5時間ですが、肝臓の代謝機能が未熟な乳児では約80時間と非常に長く持続します。
- b:正
- カフェインは母乳中に移行するため、授乳婦の大量摂取・連用により乳児体内に蓄積して頻脈や不眠等を引き起こすおそれがあります。
- c:正
- 小児の発育には十分な睡眠が不可欠であるため、小児向けの一般用眠気防止薬は存在せず、15歳未満への使用は禁じられています。
- d:誤
- カフェインの利尿作用は、腎臓の尿細管におけるナトリウムイオンと水分の再吸収を「抑制」することによって生じるため誤りです。
覚えるポイント
- カフェインの利尿作用はナトリウムと水分の再吸収「抑制」によるものです。
間違えやすいところ
- 再吸収を「促す」と、体に水分がたまって尿が増えません。利尿の仕組みを取り違えないようにします。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和6年4月)」第3章 主な医薬品とその作用
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.5 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)の配合成分
主な医薬品とその作用 · 鎮暈薬 / ジフェニドール塩酸塩 / スコポラミン臭化水素酸塩水和物 / ジプロフィリン / メクリジン塩酸塩
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)の配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 a ジフェニドール塩酸塩は、緑内障の診断を受けた人では、その症状を悪化させるおそれがある。 b スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、乗物酔い防止に古くから用いられている抗ヒスタミン成分である。 c ジプロフィリンは、脳への抑制作用により、平衡感覚の混乱によるめまいを軽減させることを目的として、配合されている。 d メクリジン塩酸塩は、他の抗ヒスタミン成分と比べて作用が現れるのが遅く持続時間が長い。
解答・解説を表示
解答
3
解説
乗物酔い防止薬には、抗コリン成分・抗ヒスタミン成分・中枢興奮成分などが配合されます。それぞれの薬の分類と、脳を興奮させるか抑えるかの働き、注意点を正しくおさえることが大切です。
解き方
- ジフェニドール塩酸塩の働き(抗コリン作用)と、緑内障への悪い影響を確認します。
- スコポラミン臭化水素酸塩の分類(抗コリン成分)と、ジプロフィリンの働き(中枢を興奮させる)を確かめます。
- メクリジン塩酸塩は作用が長く続くという特徴を確認し、正しい組合せ(a、d)を選びます。
- 選択肢 1不正解
- bは抗コリン成分なので誤りで、この組合せは不正解です。
- 選択肢 2不正解
- cは中枢を興奮させる成分なので誤りで、この組合せは不正解です。
- 選択肢 3正解
- aとdはどちらも正しいので、この組合せが正解です。
- 選択肢 4不正解
- bもcも説明が誤っているため、この組合せは不正解です。
- 選択肢 5不正解
- cは中枢を抑える働きではなく、興奮させる働きなので誤りです。
答えの内訳
- a:正
- ジフェニドール塩酸塩は抗コリン作用を持つため、眼圧を上昇させて緑内障を悪化させるおそれがあります。
- b:誤
- スコポラミン臭化水素酸塩水和物は副交感神経遮断成分(抗コリン成分)であり、抗ヒスタミン成分ではありません。
- c:誤
- ジプロフィリンはキサンチン系の中枢興奮成分であり、脳血流を改善し中枢を興奮させることでめまいを軽減します(脳への抑制作用ではありません)。
- d:正
- メクリジン塩酸塩は他の抗ヒスタミン成分と比較して作用発現が遅く、作用持続時間が長いという特徴があります。
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覚えるポイント
- スコポラミンは抗コリン成分、ジプロフィリンは中枢興奮成分(キサンチン系)です。
間違えやすいところ
- ジプロフィリンは中枢を興奮させることと、鎮静成分が脳を抑えることを混同しないようにします。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和6年4月)」第3章 主な医薬品とその作用
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.6 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
小児鎮静薬(小児の疳の薬)およびその配合生薬
主な医薬品とその作用 · 小児鎮静薬 / カンゾウ / 抑肝散 / ジンコウ
小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)及びその配合成分等に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。 a 小児鎮静薬は、興奮状態を鎮めるため、血液の循環を抑制する作用があるとされる生薬成分を中心に配合されている。 b カンゾウは、主として健胃作用を期待して用いられるが、配合量は比較的少ないことから他の医薬品等から摂取されるグリチルリチン酸の量を注意する必要はない。 c 抑肝散を小児の夜泣きに用いる場合には、体質の改善に1か月位を要するため、症状の改善がみられないときでも、少なくとも1か月位は継続して服用すべきである。 d ジンコウは、鎮静、健胃、強壮などの作用を期待して用いられる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
小児鎮静薬(小児の疳の薬)は、生薬の血行を促す作用や鎮静作用を利用して、小児の疳や夜泣きをやわらげます。服用期間のめやすや、カンゾウの重複による偽アルドステロン症(むくみや高血圧など)の予防に気をつけます。
解き方
- 小児鎮静薬は血液の流れを促すことと、設問aの「抑える」という記述を比べます。
- カンゾウを含むときの注意(他の薬との重複を避ける)と、抑肝散を夜泣きに使う期間のめやす(1週間くらい)を確かめます。
- ジンコウの薬効を確かめ、dだけが正しい組合せ(誤・誤・誤・正)を見つけます。
- 選択肢 1不正解
- aとbを正としている点が誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aとcを正、dを誤としている点が誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bとcを正、dを誤としている点が誤りです。
- 選択肢 4正解
- aは誤、bは誤、cは誤、dは正の組合せなので正解です。
- 選択肢 5不正解
- dを誤としている点が誤りです。ジンコウの記述は正しいです。
答えの内訳
- a:誤
- 小児鎮静薬は血液の循環を「促す」作用があるとされる生薬成分を中心に配合されており、循環を抑制するわけではありません。
- b:誤
- カンゾウを含む医薬品を複数併用するとグリチルリチン酸の過剰摂取により偽アルドステロン症等のリスクが高まるため、注意が必要です。
- c:誤
- 抑肝散を小児の夜泣きに用いる場合、1週間位服用しても症状が改善しないときは使用を中止して専門家に相談すべきです。
- d:正
- ジンコウ(沈香)はジンチョウゲ科の植物に由来し、鎮静、健胃、強壮などの作用を期待して用いられます。
覚えるポイント
- 抑肝散を小児の夜泣きに用いる場合、服用期間の目安は「1週間位」です。
間違えやすいところ
- 夜泣きに使うときは、体質改善のための長期服用と混同せず、1か月以上も漫然と続けないようにします。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和6年4月)」第3章 主な医薬品とその作用
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.6 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
鎮咳去痰薬の配合成分とその作用機序
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / コデイン類 / メチルエフェドリン塩酸塩 / グアイフェネシン / ジプロフィリン
鎮咳去痰薬の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。 a コデインリン酸塩水和物、ジヒドロコデインリン酸塩は、その作用本体がモルヒネと同じ基本構造を持ち、依存性があり、麻薬性鎮咳成分とも呼ばれる。 b メチルエフェドリン塩酸塩は、交感神経系を刺激して気管支を拡張させる作用を示し、呼吸を楽にして咳や喘息の症状を鎮めることを目的として用いられる。 c グアイフェネシンは、粘液成分の含量比を調整し痰の切れをよくする作用を示す。 d ジプロフィリンは、自律神経系を介さずに気管支の平滑筋に直接作用して弛緩させ、気管支を拡張させる作用を示す。
解答・解説を表示
解答
2
解説
咳や痰に効く成分には、延髄の咳の中枢を抑える中枢性鎮咳成分、気管支を広げる気管支拡張成分、痰を出しやすくする去痰成分があります。それぞれの働き方の違いをおさえることが大切です。
解き方
- コデイン類が麻薬性鎮咳成分で、習慣性・依存性があることを確かめます。
- メチルエフェドリン(交感神経を刺激)とジプロフィリン(気管支に直接働く)の仕組みを確かめます。
- 去痰成分のうち、粘液の成分比を整えるもの(カルボシステイン)と、分泌を促すグアイフェネシンを区別して正誤を判断します。
- 選択肢 1不正解
- bを誤、cを正、dを誤としている点が誤りです。
- 選択肢 2正解
- aは正、bは正、cは誤、dは正の組合せなので正解です。
- 選択肢 3不正解
- aを誤、cを正としている点が誤りです。
- 選択肢 4不正解
- dを誤としている点が誤りです。ジプロフィリンは気管支を直接広げます。
- 選択肢 5不正解
- aとbを誤としている点が誤りです。
答えの内訳
- a:正
- コデインリン酸塩水和物やジヒドロコデインリン酸塩はモルヒネと同じ基本骨格を持ち、習慣性・依存性があるため麻薬性鎮咳成分と呼ばれます。
- b:正
- メチルエフェドリン塩酸塩はアドレナリン作動成分であり、交感神経を刺激して気管支平滑筋を弛緩・拡張させ呼吸を楽にします。
- c:誤
- グアイフェネシンは気道分泌を促進して痰を薄める去痰成分です。粘液成分の含量比を調整するのはカルボシステインの説明です。
- d:正
- ジプロフィリンはキサンチン系成分であり、自律神経系を介さず気管支平滑筋に直接作用して弛緩・拡張させます。
覚えるポイント
- 粘液成分の比率を正常化するのはカルボシステイン、分泌促進はグアイフェネシンです。
間違えやすいところ
- 去痰薬の働き方(分泌を促す・粘液を溶かす・粘液を修復するなど)を取り違えないように整理します。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和6年4月)」第3章 主な医薬品とその作用
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.7 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
鎮咳去痰薬に配合される生薬成分および漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · キョウニン / ナンテンジツ / 半夏厚朴湯 / 柴朴湯
鎮咳去痰薬に配合される生薬成分及び漢方処方製剤に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 a キョウニンは、体内で分解されて生じた代謝物の一部が延髄の呼吸中枢、咳嗽中枢を鎮静させる作用を示すとされる。 b ナンテンジツは、ヒメハギ科のイトヒメハギの根を基原とする生薬で、去痰作用を期待して用いられる。 c 半夏厚朴湯は、体力中等度をめやすとして、気分がふさいで、咽喉・食道部に異物感があり、ときに動悸、めまい、嘔気などを伴う不安神経症、神経性胃炎、つわり、咳、しわがれ声、のどのつかえ感に適すとされる。 d 柴朴湯は、体力中等度以下で、痰が切れにくく、ときに強く咳こみ、又は咽頭の乾燥感があるもののから咳、気管支炎、気管支喘息、咽頭炎、しわがれ声に適すとされるが、水様痰の多い人には不向きとされる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
生薬は、基になる植物と使う部分を正しく覚え、分解してできる物質の働きを理解することが大切です。漢方処方製剤は、体力の区分や主な症状(のどの乾燥感や異物感など)で見分けます。
解き方
- キョウニンの働き(微量に生じる物質が中枢を鎮める)を確かめます。
- ナンテンジツ(メギ科ナンテンの果実)とオンジ(イトヒメハギの根)の基を比べます。
- 半夏厚朴湯(のどの異物感)と麦門冬湯(のどの乾燥、から咳、水様痰に不向き)の適応を区別し、正しい組合せ(a、c)を選びます。
- 選択肢 1不正解
- bはオンジの基であってナンテンジツではないため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aとcの記述がどちらも正しいので正解です。
- 選択肢 3不正解
- bの基に関する記述が誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bもdも記述が誤っています(dは麦門冬湯の説明です)。
- 選択肢 5不正解
- dは柴朴湯ではなく麦門冬湯の説明なので誤りです。
答えの内訳
- a:正
- キョウニンは加水分解により微量の青酸を発生し、延髄の呼吸中枢や咳嗽中枢を鎮静させる作用を示します。
- b:誤
- ナンテンジツはメギ科のナンテンの果実を基原とします。イトヒメハギの根を基原とするのはオンジです。
- c:正
- 半夏厚朴湯は体力中等度で、喉に異物感(のどのつかえ感)があり気分がふさぐ人の不安神経症や咳などに適します。
- d:誤
- 記述内容は麦門冬湯の適応に関するものです。柴朴湯は小柴胡湯と半夏厚朴湯を合わせた処方で、気分がふさぐ小児喘息や気管支炎等に適します。
覚えるポイント
- ナンテンジツはメギ科ナンテンの果実、イトヒメハギの根はオンジです。
間違えやすいところ
- 麦門冬湯(から咳・のどの乾燥)と柴朴湯(気分のふさぎ・咳)の適応文を取り違えないようにします。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和6年4月)」第3章 主な医薬品とその作用
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.7 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
含嗽薬・口腔咽喉薬の配合成分と使用法
主な医薬品とその作用 · 含嗽薬 / 駆風解毒湯 / 噴射式液剤の使用法 / アズレンスルホン酸ナトリウム / クロルヘキシジングルコン酸塩
口腔咽喉薬・うがい薬(含嗽薬)及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。 a 駆風解毒湯は、体力に関わらず使用でき、喉が腫れて痛む扁桃炎、扁桃周囲炎に適すとされる。 b 噴射式の液剤では、息を吐いたり、声を出しながら噴射すると、有効成分が口腔内や咽頭部に行き渡らないおそれがあるため、息を吸いながら噴射することが望ましい。 c アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)は、口腔内や喉に付着した細菌等の微生物を死滅させたり、その増殖を抑えることを目的として、用いられる。 d クロルヘキシジングルコン酸塩が配合された含嗽薬については、口腔内に傷やひどいただれのある人では、強い刺激を生じるおそれがあるため、使用を避ける必要がある。
解答・解説を表示
解答
1
解説
含嗽薬(うがい薬)や口腔咽喉薬は、患部に直接働かせる薬です。噴射式では薬液を飲み込まないように使い、抗炎症成分と殺菌消毒成分を区別し、傷があるときの注意点もおさえます。
解き方
- 駆風解毒湯は体力を問わず使え、扁桃炎に適することを確かめます。
- 噴射式の液剤の正しい使い方(気管に入らないよう、息を吸いながらは使わない)を判定します。
- アズレンスルホン酸ナトリウムの分類(抗炎症成分)と、クロルヘキシジンの傷があるときの禁忌を確かめて正誤を判断します。
- 選択肢 1正解
- aは正、bは誤、cは誤、dは正の組合せなので正解です。
- 選択肢 2不正解
- aを誤、bを正としている点が誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aを誤、cを正、dを誤としている点が誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cを正、dを誤としている点が誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aを誤、bを正、dを誤としている点が誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 駆風解毒湯(駆風解毒散)は体力に関わらず使用可能で、喉が腫れて痛む扁桃炎や扁桃周囲炎に適します。
- b:誤
- 息を吸いながら噴射すると薬液が気管支や肺に入り込む危険があるため、声を出しながら又は息を吐きながら噴射します。
- c:誤
- アズレンスルホン酸ナトリウムは抗炎症成分であり、殺菌消毒作用を目的として用いられるものではありません。
- d:正
- クロルヘキシジングルコン酸塩は口腔内に傷やひどいただれがあると強い刺激やショックを誘発するおそれがあるため使用を避けます。
覚えるポイント
- 噴射式液剤は気管への吸入を防ぐため「息を吸いながら」ではなく声を出しながら噴射します。
間違えやすいところ
- 水溶性アズレンは殺菌消毒成分ではなく「抗炎症成分」である点に注意します。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和6年4月)」第3章 主な医薬品とその作用
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.8 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
胃腸に作用する薬の分類と特徴
主な医薬品とその作用 · 制酸薬 / 消化薬 / 胃腸鎮痛鎮痙薬 / 健胃薬
胃腸に作用する薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。 a 制酸薬は、胃液の分泌抑制に伴う腹部の不快感、吐きけ等の症状を緩和することを目的とする。 b 消化薬は、炭水化物、脂質、タンパク質等の分解に働く酵素を補う等により、胃や腸の内容物の消化を助けることを目的とする。 c 胃腸鎮痛鎮痙薬に配合されている成分は、胃腸以外に対する作用も示すものがほとんどであり、複数の胃腸鎮痛鎮痙薬が併用された場合、泌尿器系や循環器系、精神神経系などに対する作用(副作用)が現れやすくなる。 d 制酸成分と健胃成分は、同時に配合されることもある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
胃腸に効く薬には、制酸薬、健胃薬、消化薬、整腸薬、鎮痛鎮痙薬などの種類があります。それぞれの目的と働きを理解し、重ねて飲んだときの全身への副作用(口の渇きや排尿しにくさなど)に注意します。
解き方
- 制酸薬の目的(余分な胃酸を中和する)と、設問aの「分泌を抑えるのに伴う」という誤った前提を確かめます。
- 消化薬の意味(消化酵素を補って消化を助ける)を確かめます。
- 胃腸鎮痛鎮痙薬を重ねて使う危険(抗コリン作用の副作用が強まる)と、総合胃腸薬での配合の実情を確かめて正誤を判断します。
- 選択肢 1不正解
- dを誤としている点が誤りです。制酸成分と健胃成分は同じ薬に配合できます。
- 選択肢 2不正解
- aを正、bを誤としている点が誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aを正、cを誤としている点が誤りです。
- 選択肢 4正解
- aは誤、bは正、cは正、dは正の組合せなので正解です。
- 選択肢 5不正解
- bとcを誤としている点が誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- 制酸薬は「胃液の過剰な分泌(胃酸過多)」により生じる胸やけや胃痛等の症状を緩和するものであり、分泌抑制に伴う不快感ではありません。
- b:正
- 消化薬は炭水化物、脂質、タンパク質等の三大栄養素の分解酵素を補い、消化不良を改善することを目的とします。
- c:正
- 抗コリン成分等の胃腸鎮痛鎮痙成分は全身に作用するため、併用すると排尿困難(泌尿器系)や動悸(循環器系)などの副作用が増強されます。
- d:正
- 総合胃腸薬などの製剤では、胃酸を中和する制酸成分と胃の働きを高める健胃成分が同時に配合されることがあります。
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覚えるポイント
- 制酸薬は胃酸過多による症状を改善するもので、過剰な胃酸の中和が目的です。
間違えやすいところ
- 胃腸鎮痛鎮痙薬を重ねて飲むと、抗コリン作用(瞳が開く、排尿しにくい、口が渇くなど)が重ならないように気をつけます。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和6年4月)」第3章 主な医薬品とその作用
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.8 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
胃腸薬配合成分の特徴と注意点
主な医薬品とその作用 · 胃腸に作用する薬 / 制酸成分 / 胃粘膜保護成分 / 抗コリン成分
胃腸に作用する薬の配合成分に関する記述(a~d)の正誤の正しい組合せを選びなさい。 a 炭酸水素ナトリウムなどの制酸成分を主体とする胃腸薬は、酸度の高い食品と一緒に使用すると胃酸に対する中和作用が低下することが考えられるため、炭酸飲料での服用は適当でない。 b スクラルファートは、アルミニウムを含む成分であるため、透析を受けている人では使用を避ける必要がある。 c ソファルコンは、消化管内容物中に発生した気泡の分離を促すことを目的として配合される。 d ピレンゼピン塩酸塩は、消化管の運動にほとんど影響を与えずに胃液の分泌を抑える作用を示すとされる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
胃腸薬は、働きごとに成分が分かれている。制酸成分は胃酸を中和する。胃粘膜保護の成分は傷ついた胃を守り、ピレンゼピン塩酸塩は胃液の分泌を抑える。消化管内の泡を消すのは消泡成分(ジメチコンなど)である。
解き方
- 記述aは、制酸薬を酸性の飲み物で飲むと中和する力が使われてしまうため不適切で、正しい。
- 記述bは、スクラルファートにアルミニウムが含まれ、透析を受けている人では使えないため正しい。
- 記述cは、泡を分離させるのはジメチルポリシロキサン(ジメチコン)で、ソファルコンは胃粘膜を保護・修復する成分なので誤り。
- 記述dは、ピレンゼピン塩酸塩が消化管の動きにほとんど影響せず胃液の分泌を抑えるので正しい。
- 正・正・誤・正となる選択肢2が正解。
- 選択肢 1不正解
- cを正、dを誤とする点が正解と違います。
- 選択肢 2正解
- a正・b正・c誤・d正で、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- bを誤、cを正、dを誤とする点が正解と違います。
- 選択肢 4不正解
- aを誤、dを誤とする点が正解と違います。
- 選択肢 5不正解
- aを誤、bを誤、cを正とする点が正解と違います。
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覚えるポイント
- スクラルファートはアルミニウムを含有し透析患者禁忌
- ピレンゼピン塩酸塩は消化管運動に影響しにくく胃液分泌を抑制
間違えやすいところ
- ソファルコン(胃の粘膜を守り修復する)とジメチルポリシロキサン(泡を消す成分)を混同すること
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.9 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
止瀉薬の配合成分と注意点
主な医薬品とその作用 · 止瀉薬 / ベルベリン / ロペラミド塩酸塩 / タンニン酸アルブミン
止瀉薬の配合成分等に関する記述(a~d)の正誤の正しい組合せを選びなさい。 a オウバクは、収斂作用のほか、抗菌作用、抗炎症作用も期待して用いられる。 b ベルベリン塩化物は、細菌感染による下痢の症状を鎮めることを目的として用いられる。 c ロペラミド塩酸塩は、食べすぎ・飲みすぎによる下痢、寝冷えによる下痢のほか、食あたりや水あたりによる下痢の症状を鎮めることを目的として用いられる。 d タンニン酸アルブミンに含まれるアルブミンは、牛乳に含まれるタンパク質(カゼイン)から精製された成分であるため、牛乳にアレルギーがある人では使用を避ける必要がある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
ロペラミド塩酸塩は腸の動きを強く抑える。そのため、細菌が原因の下痢(食あたり・水あたり)に使うと、菌や毒素を体の外に出しにくくなり、症状が悪くなることがある。
解き方
- 記述aは、オウバクが収斂作用・抗菌作用・抗炎症作用をあわせ持つので正しい。
- 記述bは、ベルベリン塩化物が腸内の細菌を殺す成分で、細菌による下痢に使われるので正しい。
- 記述cは、ロペラミド塩酸塩を食あたり・水あたりの下痢に使ってはいけないので誤り。
- 記述dは、タンニン酸アルブミンのアルブミンが牛乳のカゼイン由来なので、牛乳アレルギーの人は避ける必要があり正しい。
- 正・正・誤・正となる選択肢2が正解。
- 選択肢 1不正解
- cを正、dを誤とする点が正解と違います。
- 選択肢 2正解
- a正・b正・c誤・d正で、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- bを誤、cを正、dを誤とする点が正解と違います。
- 選択肢 4不正解
- aを誤、dを誤とする点が正解と違います。
- 選択肢 5不正解
- aを誤、bを誤、cを正とする点が正解と違います。
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覚えるポイント
- ロペラミド塩酸塩は食あたりや水あたりに伴う下痢には用いない
- タンニン酸アルブミンは牛乳アレルギーで禁忌
間違えやすいところ
- ロペラミド塩酸塩が食あたりや水あたりの下痢にも使えると誤解すること
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.9 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
瀉下薬の配合成分と作用機序
主な医薬品とその作用 · 瀉下薬 / 酸化マグネシウム / ヒマシ油 / プランタゴ・オバタ / ピコスルファートナトリウム
瀉下薬の配合成分等に関する記述のうち、正しいものの組合せを選びなさい。 a 酸化マグネシウムは、腸内容物の浸透圧を高めることで糞便中の水分量を増し、また、大腸を刺激して排便を促すことを目的として配合されている場合がある。 b ヒマシ油は、腸内容物の急速な排除を目的として用いられ、急激で強い瀉下作用(峻下作用)を示すため、防虫剤や殺鼠剤を誤って飲み込んだ場合のような脂溶性の物質による中毒に使用するとよい。 c プランタゴ・オバタの種子又は種皮は、腸管内で水分を吸収して腸内容物に浸透し、糞便のかさを増やすとともに糞便を柔らかくすることによる瀉下作用を期待して用いられる。 d ピコスルファートナトリウムは、胃や小腸で分解されることにより、大腸への刺激作用を示すようになる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
瀉下薬(下剤)には、浸透圧性・膨張性・刺激性などの種類がある。ヒマシ油は脂溶性の毒物を体に吸収しやすくするため、中毒のときは使わない。ピコスルファートナトリウムは大腸の細菌によって分解されて効く。
解き方
- 記述aは、酸化マグネシウムが腸の中の浸透圧を高めて水分を増やし、腸を刺激して排便を促すので正しい。
- 記述bは、ヒマシ油が脂溶性の物質の吸収を助けるため、脂溶性の殺虫剤などの中毒には使ってはいけず誤り。
- 記述cは、プランタゴ・オバタが膨張性の成分で、水分を吸って便のかさを増やすので正しい。
- 記述dは、ピコスルファートナトリウムが胃や小腸では分解されず、大腸の細菌で分解されて効くので誤り。
- 正しい記述はaとcの組合せである選択肢2が正解。
- 選択肢 1不正解
- bが入っている組合せなので誤りです。
- 選択肢 2正解
- aとcが正しい記述で、適切な組合せです。
- 選択肢 3不正解
- bが入っている組合せなので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bとdが入っている組合せなので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- dが入っている組合せなので誤りです。
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覚えるポイント
- ヒマシ油は脂溶性物質中毒には禁忌(吸収を促進するため)
- ピコスルファートナトリウムは大腸で腸内細菌により分解されて活性化
間違えやすいところ
- ピコスルファートナトリウムが分解される場所を、大腸ではなく胃や小腸と間違えること
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.10 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
一般用駆虫薬の特徴と注意点
主な医薬品とその作用 · 駆虫薬 / 回虫 / 蟯虫 / 服薬指導
駆虫薬に関する記述のうち、正しいものの組合せを選びなさい。 a 一般用医薬品の駆虫薬は、腸管内に生息する虫体のほか、虫卵にも効果を示す。 b 複数の駆虫薬を併用することで、組合せによってはかえって駆虫作用が減弱することもある。 c 一般用医薬品の駆虫薬が対象とする寄生虫は、回虫、蟯虫及び条虫(いわゆるサナダ虫など)である。 d 食事を摂って消化管内に内容物があるときに一般用医薬品の駆虫薬を使用すると、消化管内容物の消化・吸収に伴って駆虫成分の吸収が高まることから、空腹時に使用することとされているものが多い。
解答・解説を表示
解答
4
解説
一般用の駆虫薬は、回虫と蟯虫の虫体にだけ効き、虫卵や条虫には効かない。また、成分が全身に吸収されると副作用につながるため、空腹時に飲むものが多い。
解き方
- 記述aは、一般用の駆虫薬が虫卵には効かないので誤り。
- 記述bは、複数の駆虫薬を一緒に使うと、組合せによっては効き目が弱まったり副作用が強くなることがあり正しい。
- 記述cは、一般用の駆虫薬の対象が回虫と蟯虫で、条虫は対象外なので誤り。
- 記述dは、成分が全身に吸収されるのを抑えて腸の中で効かせるため、空腹時に飲むものが多く正しい。
- 正しい記述はbとdの組合せである選択肢4が正解。
- 選択肢 1不正解
- aが入っている組合せなので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aとcが入っている組合せなので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cが入っている組合せなので誤りです。
- 選択肢 4正解
- bとdが正しい記述で、適切な組合せです。
- 選択肢 5不正解
- cが入っている組合せなので誤りです。
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覚えるポイント
- 一般用駆虫薬は虫卵や条虫(サナダ虫)には効果がない
- 駆虫成分の吸収を避けるため空腹時服用が多い
間違えやすいところ
- 虫卵にも効くと誤解すること
- 条虫(サナダ虫)も対象だと思い込むこと
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.10 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
心臓の働き・動悸・息切れの病態
主な医薬品とその作用 · 動悸 / 息切れ / 心臓の生理
心臓の働き、動悸、息切れに関する記述(a~d)の正誤の正しい組合せを選びなさい。 a 心臓は、血液を全身に循環させるポンプの働きを担っているが、通常、体性神経系によって調整がなされている。 b 酸素の供給が過多となり、呼吸運動によって取り込む空気の量を減らすことで、息切れが起こる。 c 心臓の働きが低下して十分な血液を送り出せなくなり、脈拍数を増やすことによってその不足を補おうとして動悸が起こる。 d 正常な健康状態では、興奮したときも動悸、息切れは発生しない。
解答・解説を表示
解答
1
解説
心臓の拍動は、自分の意思とは関係なく自律神経系(交感神経と副交感神経)によって調節されている。心臓の働きが落ちたり酸素が足りなくなったりすると、拍動数を増やして補おうとし、動悸や息切れを感じる。
解き方
- 記述aは、心臓が体性神経系ではなく自律神経系で無意識に調節されているので誤り。
- 記述bは、息切れが酸素の不足などを補うために呼吸の回数や深さが増えることで起こるので誤り。
- 記述cは、心臓が送り出す血液が減ったのを脈拍数の増加で補おうとすると動悸を感じるので正しい。
- 記述dは、健康な人でも興奮したり激しく運動したりすると動悸や息切れが起こるので誤り。
- 誤・誤・正・誤となる選択肢1が正解。
- 選択肢 1正解
- a誤・b誤・c正・d誤で、正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- bを正、cを誤、dを正とする点が正解と違います。
- 選択肢 3不正解
- aを正、cを誤、dを正とする点が正解と違います。
- 選択肢 4不正解
- aを正、cを誤とする点が正解と違います。
- 選択肢 5不正解
- aを正、bを正とする点が正解と違います。
覚えるポイント
- 心臓の拍動は自律神経系によって自動的に調節される
- 健康な状態でも興奮や激しい運動により動悸・息切れは起こる
間違えやすいところ
- 心臓の調節を、体性神経系だと取り違えること
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.11 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
強心薬配合生薬(センソ・ゴオウ・シンジュ)の薬理と注意
主な医薬品とその作用 · 強心薬 / センソ / ゴオウ / シンジュ
強心薬に配合される生薬成分等に関する記述(a~d)の正誤の正しい組合せを選びなさい。 a センソは、有効域が比較的狭い成分であり、1日用量中センソ5mgを超えて含有する医薬品は劇薬に指定されており、一般用医薬品では、1日用量が5mg以下となるよう用法・用量が定められている。 b センソは、皮膚や粘膜に触れると局所麻酔作用を示し、センソが配合された丸薬、錠剤等の内服固形製剤は、口中で噛み砕くと舌が麻痺することがあるため、噛まずに服用することとされている。 c ゴオウは、ウシ科のウシの胆嚢中に生じた結石を基原とする生薬で、強心作用のほか、呼吸中枢を刺激して呼吸機能を高めたり、意識をはっきりさせる作用があるとされる。 d シンジュは、ウグイスガイ科のアコヤガイ、シンジュガイ又はクロチョウガイ等の外套膜組成中に病的に形成された顆粒状物質を基原とする生薬で、鎮静作用等を期待して用いられる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
センソはヒキガエルから作られ、有効域が狭く劇薬に指定される基準がある。局所麻酔作用があるため、噛まずに飲む。ゴオウはウシの胆嚢の結石から作る生薬で強心作用などがあるが、呼吸中枢を刺激したり意識をはっきりさせたりするのはジャコウの特徴である。
解き方
- 記述aは、センソが1日5mgを超えると劇薬に指定され、一般用医薬品では1日5mg以下と決められているので正しい。
- 記述bは、センソに局所麻酔作用があり、噛み砕くと舌がしびれることがあるので正しい。
- 記述cは、呼吸中枢を刺激して呼吸を高めたり意識をはっきりさせたりするのはジャコウで、ゴオウの説明としては誤り。
- 記述dは、シンジュがアコヤガイなどの外套膜に病的にできた粒で、鎮静作用などを期待して使われるので正しい。
- 正・正・誤・正となる選択肢1が正解。
- 選択肢 1正解
- a正・b正・c誤・d正で、正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- cを正、dを誤とする点が正解と違います。
- 選択肢 3不正解
- aを誤、dを誤とする点が正解と違います。
- 選択肢 4不正解
- aを誤、bを誤、cを正とする点が正解と違います。
- 選択肢 5不正解
- bを誤、dを誤とする点が正解と違います。
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覚えるポイント
- センソは1日量5mg以下(超えると劇薬)かつ局所麻酔作用のため噛まずに服用
- 呼吸中枢刺激・意識覚醒作用はジャコウ(シカ科ジャコウジカ由来)
間違えやすいところ
- ジャコウの作用(呼吸中枢の刺激・意識をはっきりさせる)とゴオウの作用を混同すること
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.11 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
コレステロールとリポタンパク質の代謝および病態
主な医薬品とその作用 · 高コレステロール改善薬 / LDL・HDL / コレステロール代謝
コレステロール及びリポタンパク質に関する記述(a~d)の正誤の正しい組合せを選びなさい。 a コレステロールは、水に溶けやすい物質であるため、血液中では血漿タンパク質と結合したリポタンパク質となって存在する。 b コレステロールは、胆汁酸や副腎皮質ホルモン等の生理活性物質の産生に重要な物質であり、コレステロールの産生及び代謝は、主として膵臓で行われる。 c 血液中の低密度リポタンパク質(LDL)が多く、高密度リポタンパク質(HDL)が少ないと、心臓病や肥満、動脈硬化症等の生活習慣病につながる危険性が高くなる。 d 血漿中のリポタンパク質のバランスの乱れは、生活習慣病を生じる以前の段階では自覚症状を伴わないことが多い。
解答・解説を表示
解答
5
解説
コレステロールは水に溶けにくい脂質で、血の中ではタンパク質と結びついてリポタンパク質として運ばれる。作られたり分解されたりする主な場所は肝臓である。脂質のバランスの乱れは自覚症状がないまま動脈硬化を進めることがある。
解き方
- 記述aは、コレステロールが水に溶けにくい物質なので誤り。
- 記述bは、コレステロールの産生と代謝が主に肝臓で行われるので誤り(膵臓ではない)。
- 記述cは、LDLが多くHDLが少ないと動脈硬化などの危険が高まるので正しい。
- 記述dは、リポタンパク質のバランスの乱れが初期には自覚症状がないことが多いので正しい。
- 誤・誤・正・正となる選択肢5が正解。
- 選択肢 1不正解
- aを正とする点が正解と違います。
- 選択肢 2不正解
- aを正、cとdを誤とする点が正解と違います。
- 選択肢 3不正解
- bを正、dを誤とする点が正解と違います。
- 選択肢 4不正解
- bを正、cを誤とする点が正解と違います。
- 選択肢 5正解
- a誤・b誤・c正・d正で、正しい組合せです。
覚えるポイント
- コレステロールは水に難溶(不溶性)
- コレステロールの産生・代謝は「肝臓」で行われる
間違えやすいところ
- コレステロールが水に溶けると思い込むこと
- 産生・代謝の臓器を肝臓ではなく膵臓と間違えること
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.12 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
循環器用薬ユビデカレノンの作用と特徴
主な医薬品とその作用 · 循環器用薬 / ユビデカレノン / コエンザイムQ10
循環器用薬に配合されるユビデカレノンに関する記述のうち、正しいものの組合せを選びなさい。 a 肝臓や心臓などの臓器に多く存在し、エネルギー代謝に関与する酵素の働きを助ける成分で、摂取された栄養素からエネルギーが産生される際にビタミンAとともに働く。 b 心筋の酸素利用効率を高めて収縮力を高めることによって血液循環の改善効果を示すとされ、軽度な心疾患により日常生活の身体活動を少し越えたときに起こる動悸、息切れ、むくみの症状に用いられる。 c 副作用として、胃部不快感、食欲減退、吐きけ、下痢、発疹・痒みが現れることがある。 d ニコチン酸が遊離し、そのニコチン酸の働きによって末梢の血液循環を改善する作用を示すとされる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
ユビデカレノン(補酵素Q10)は、体の中、とくに心筋のミトコンドリアでATPというエネルギーを作るのに関わり、心筋が酸素を使う効率を高めて心臓の働きを改善する。エネルギー産生ではビタミンB群と一緒に働く。
解き方
- 記述aは、ユビデカレノンがエネルギー産生でビタミンB群と働くので、ビタミンAとする記述は誤り。
- 記述bは、心筋の酸素利用効率を高めて血液循環を改善し、軽い動悸・息切れ・むくみに使われるので正しい。
- 記述cは、胃部不快感や食欲減退、吐きけ、下痢、発疹・かゆみなどの副作用があるので正しい。
- 記述dは、ニコチン酸が遊離して血行を改善するのはニコチン酸誘導体(ヘプロニカートやニコモールなど)なので誤り。
- 正しい記述はbとcの組合せである選択肢3が正解。
- 選択肢 1不正解
- aが入っている組合せなので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが入っている組合せなので誤りです。
- 選択肢 3正解
- bとcが正しい記述で、適切な組合せです。
- 選択肢 4不正解
- dが入っている組合せなので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- dが入っている組合せなので誤りです。
覚えるポイント
- ユビデカレノンは心筋酸素利用効率を改善する
- エネルギー産生ではビタミンB群とともに機能する
間違えやすいところ
- 一緒に働くビタミンをビタミンAと間違えること
- ニコチン酸誘導体の働きと混同すること
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.12 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
貧血用薬の成分及び使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 貧血用薬 / 鉄製剤 / ビタミン成分
ある一般用医薬品の貧血用薬(1日量中に溶性ピロリン酸第二鉄 79.5mg、ビタミンC 50mg、ビタミンE酢酸エステル 10mg、ビタミンB12 50μg、葉酸 1mgを含有)に関する記述a~dの正誤の正しい組合せを1つ選べ。 a 鉄分の吸収は、空腹時のほうが高いため、食前に服用することが望ましい。 b 本剤に配合されている葉酸は、正常な赤血球の形成に働くことを期待して配合されている。 c 本剤に配合されているビタミンB12は、消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つことを目的として用いられている。 d 鉄欠乏性貧血を予防するため、貧血の症状がみられる以前から継続的に本剤を使用することが適当である。
解答・解説を表示
解答
4
解説
貧血用薬の鉄分は胃を刺激しやすいので、食後に飲むのが基本です。鉄の吸収を助けるのはビタミンCで、ビタミンB12や葉酸は赤血球を作るのを助けます。症状がないのに予防のため続けて飲むのは適当ではありません。
解き方
- それぞれの記述について、飲む時間(食前か食後か)、ビタミンの役割、予防に使えるかを確かめる。
- aは誤り、bは正しい、cは誤り、dは誤りと判断し、この組み合わせになる選択肢4を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aとcの記述が誤っているので、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- a、b、dの正誤の判断が違っているので、正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- b、c、dの正誤の判断が違っているので、正しくありません。
- 選択肢 4正解
- aは誤り、bは正しい、cは誤り、dは誤りで、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- cとdの記述が誤っているので、この組み合わせは正しくありません。
答えの内訳
- a:誤
- 鉄分の吸収は空腹時の方が高いものの、消化管粘膜を刺激して胃部不快感や悪心等を起こしやすいため、食後に服用することが望ましいとされています。
- b:正
- 葉酸はビタミンB12とともに骨髄における造血機能に関与し、正常な赤血球の形成を助ける働きがあります。
- c:誤
- 消化管内で鉄を吸収されやすい状態(3価から2価)に保つのはビタミンCの役割であり、ビタミンB12は正常な赤血球形成を助ける目的で配合されます。
- d:誤
- 一般用医薬品の貧血用薬は、症状がみられない段階から予防目的で継続的に漫然と使用することは適当ではありません。
覚えるポイント
- 鉄剤は胃腸障害予防のため食後に服用する。
- ビタミンCは鉄の吸収促進、ビタミンB12・葉酸は赤血球の形成に関与する。
間違えやすいところ
- 鉄は空腹のほうが吸収率がよいという点だけに目をとられ、食前に飲むのがよいと間違えないこと。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」第3章 主な医薬品とその作用(貧血用薬)
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.13 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
痔疾用薬のステロイド性抗炎症成分
主な医薬品とその作用 · 痔疾用薬 / 抗炎症成分 / ステロイド
次の医薬品成分のうち、痔疾用薬に用いられるステロイド性抗炎症成分はどれか。
解答・解説を表示
解答
4
解説
痔の強い炎症や腫れをしずめるために、ヒドロコルチゾン酢酸エステルやプレドニゾロン酢酸エステルのようなステロイド性の抗炎症成分が使われます。ステロイドは炎症を強く抑える働きがあります。
解き方
- それぞれの成分が何の役割か分類する(トコフェロール酢酸エステル:ビタミンE・血行をよくする、デカリニウム塩化物:菌を殺す消毒、ナファゾリン塩酸塩:血管を縮める、プレドニゾロン酢酸エステル:ステロイドの抗炎症、クロルフェニラミンマレイン酸塩:抗ヒスタミン)。
- ステロイド性の抗炎症成分である選択肢4(プレドニゾロン酢酸エステル)を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- トコフェロール酢酸エステルはビタミンEで、手足の血の流れをよくするために配合されます。
- 選択肢 2不正解
- デカリニウム塩化物は、患部の細菌の感染を防ぐ殺菌消毒成分です。
- 選択肢 3不正解
- ナファゾリン塩酸塩はアドレナリン作動成分で、局所の血管を縮めて充血や腫れを抑えるために配合されます。
- 選択肢 4正解
- プレドニゾロン酢酸エステルはステロイド性の抗炎症成分で、強い抗炎症作用により腫れや痛みをしずめます。
- 選択肢 5不正解
- クロルフェニラミンマレイン酸塩は抗ヒスタミン成分で、かゆみを抑えるために配合されます。
覚えるポイント
- 痔疾用薬のステロイド成分にはプレドニゾロン酢酸エステル、ヒドロコルチゾン酢酸エステルなどがある。
間違えやすいところ
- 抗ヒスタミン成分や局所麻酔成分と、抗炎症成分(とくにステロイド)の名前を混同しないこと。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」第3章 主な医薬品とその作用(痔の薬)
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.13 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
漢方処方製剤の鑑別(八味地黄丸)
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 八味地黄丸 / 頻尿・排尿困難
次の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適切なものはどれか。 「体力中等度以下で、疲れやすくて、四肢が冷えやすく、尿量減少又は多尿でときに口渇があるものの下肢痛、腰痛、しびれ、高齢者のかすみ目、痒み、排尿困難、残尿感、夜間尿、頻尿、むくみ、高血圧に伴う随伴症状の改善(肩こり、頭重、耳鳴り)、軽い尿漏れに適すとされるが、胃腸の弱い人、下痢しやすい人では、食欲不振、胃部不快感、腹痛、下痢の副作用が現れるおそれがあるため使用を避ける必要があり、また、のぼせが強く赤ら顔で体力の充実している人では、のぼせ、動悸等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。」
解答・解説を表示
解答
2
解説
八味地黄丸は、体力が中等度以下の人で手足が冷えやすく、尿が少ないか多い、下肢の痛み、夜間尿、頻尿などに適します。胃腸をこわしやすく、のぼせが強い人には向きません。
解き方
- 体質(体力中等度以下、手足の冷え、尿のトラブル)と注意点(胃腸が弱い人、のぼせが強い人には向かない)を確かめる。
- 泌尿器に働く代表的な処方(八味地黄丸、猪苓湯、竜胆瀉肝湯)の中から、体力中等度以下で冷えを特徴とする八味地黄丸を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 温清飲は体力中等度で、皮膚がかさつき色つやが悪く、のぼせる人の月経不順や更年期障害、神経症などに適します。
- 選択肢 2正解
- 八味地黄丸は体力中等度以下で疲れやすく手足が冷え、頻尿・夜間尿・排尿困難・軽い尿漏れなどに適し、問題文と一致するので正解です。
- 選択肢 3不正解
- 五積散は体力中等度またはやや虚弱で、冷えがある人の胃腸炎、腰痛、神経痛などに適します。
- 選択肢 4不正解
- 猪苓湯は体力に関係なく使え、排尿の異常があり、ときに口が渇く人の排尿困難、排尿痛、残尿感などに適します。
- 選択肢 5不正解
- 竜胆瀉肝湯は体力中等度以上で、下腹部に熱感や痛みがある人の排尿痛、残尿感などに適します。
覚えるポイント
- 八味地黄丸:体力中等度以下、四肢の冷え、頻尿・排尿困難・軽い尿漏れ。胃腸虚弱・のぼせの強い人には不向き。
間違えやすいところ
- 体力に関係なく使える猪苓湯や、体力中等度以上を対象とする竜胆瀉肝湯と、体力の基準や冷えの有無を混同しないこと。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」第3章 主な医薬品とその作用(その他の泌尿器用薬/漢方処方製剤)
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.14 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
婦人薬及び漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 婦人薬 / 月経前症候群 / 桃核承気湯 / 四物湯 / 温経湯
婦人薬及びその適用対象となる体質・症状に関する記述a~dの正誤の正しい組合せを1つ選べ。 a 月経の約10~3日前に現れ、月経開始と共に消失する腹部膨満感、頭痛、乳房痛などの身体症状や感情の不安定、抑うつなどの精神症状を主体とするものを、月経前症候群という。 b 桃核承気湯は、体力中等度又はやや虚弱で、冷えがあるものの胃腸炎、腰痛、神経痛、関節痛、月経痛、頭痛、更年期障害、感冒に適すとされ、構成生薬としてマオウを含む。 c 四物湯は、体力虚弱で、冷え症で皮膚が乾燥、色つやの悪い体質で胃腸障害のないものの月経不順、月経異常、更年期障害、血の道症、冷え症、しもやけ、しみ、貧血、産後あるいは流産後の疲労回復に適すとされる。 d 女性の月経や更年期障害に伴う諸症状の緩和に用いられる漢方処方製剤として、温経湯、柴胡桂枝乾姜湯があるが、これらは構成生薬としてカンゾウを含んでいる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
婦人薬の問題では、月経前症候群の定義と、代表的な婦人向け漢方処方の特徴が問われます。桃核承気湯は実証で便秘がちな人、四物湯は虚証で皮膚が乾燥した人、温経湯と柴胡桂枝乾姜湯はカンゾウを含む処方です。
解き方
- a:月経前症候群の説明であり、正しいと判断する。
- b:桃核承気湯は体力中等度以上で便秘がちな人向けで、記述は五積散のものなので誤りと判断する。
- c:四物湯の体質と効能に合っているので、正しいと判断する。
- d:温経湯と柴胡桂枝乾姜湯にカンゾウが含まれるかを確かめ、正しいと判断する。
- 組み合わせ(正、誤、正、正)から選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- bの記述が誤っているので、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- aは正しく、bは誤りなので、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 3正解
- aは正しく、bは誤り、cもdも正しく、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bが誤りでcが正しいので、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 5不正解
- bが誤りでdが正しいので、この組み合わせは正しくありません。
答えの内訳
- a:正
- 月経前症候群(PMS)は月経の約10~3日前に現れ月経開始とともに減退・消失する精神的・身体的症状の総称であり、正しい記述です。
- b:誤
- 桃核承気湯は「体力中等度以上で、のぼせて便秘しがちなものの月経不順、月経困難症等」に適する処方です。記述にある効能等は「五積散」に関するものです。
- c:正
- 四物湯は体力虚弱で冷え症、皮膚が乾燥し色つやが悪い体質で胃腸障害のないものの月経不順や更年期障害、冷え症などに適します。
- d:正
- 温経湯および柴胡桂枝乾姜湯はいずれも構成生薬としてカンゾウを含んでいます。
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覚えるポイント
- 桃核承気湯:体力中等度以上、便秘傾向、のぼせ。
- 五積散:冷えがあるものの胃腸炎、腰痛、感冒(マオウを含む)。
- 温経湯、柴胡桂枝乾姜湯はカンゾウを含む。
間違えやすいところ
- 桃核承気湯(実証向け、ダイオウを含む)と五積散(冷え、マオウを含む)の説明が入れ替わっていないか注意すること。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」第3章 主な医薬品とその作用(婦人薬)
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.14 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
内服アレルギー用薬の抗ヒスタミン成分
主な医薬品とその作用 · 内服アレルギー用薬 / 抗ヒスタミン成分 / ロラタジン / ケトチフェンフマル酸塩
内服アレルギー用薬に配合される次の成分のうち、抗ヒスタミン成分の組合せとして正しいものを1つ選べ。 a ヨウ化イソプロパミド b ロラタジン c グリチルリチン酸 d ケトチフェンフマル酸塩
解答・解説を表示
解答
5
解説
アレルギーの症状(くしゃみ、鼻水など)を抑えるために、ヒスタミンの働きをさえぎる抗ヒスタミン成分が使われます。ロラタジンやケトチフェンフマル酸塩は、第2世代の抗ヒスタミン薬です。
解き方
- それぞれの成分の分類を整理する(a:抗コリン成分、b:抗ヒスタミン成分、c:抗炎症成分、d:抗ヒスタミン成分)。
- 抗ヒスタミン成分であるbとdの組み合わせ(選択肢5)を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- ヨウ化イソプロパミド(a)は抗コリン成分で、抗ヒスタミン成分ではありません。
- 選択肢 2不正解
- ヨウ化イソプロパミド(a)は抗コリン成分、グリチルリチン酸(c)は抗炎症成分です。
- 選択肢 3不正解
- ヨウ化イソプロパミド(a)は抗コリン成分で、抗ヒスタミン成分ではありません。
- 選択肢 4不正解
- グリチルリチン酸(c)は抗炎症成分で、抗ヒスタミン成分ではありません。
- 選択肢 5正解
- ロラタジン(b)とケトチフェンフマル酸塩(d)はどちらも抗ヒスタミン成分で、正しい組み合わせです。

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覚えるポイント
- ロラタジン、ケトチフェン、セチリジン、フェキソフェナジン等は抗ヒスタミン成分(第2世代)。
- ヨウ化イソプロパミドは抗コリン成分、グリチルリチン酸は抗炎症成分。
間違えやすいところ
- 鼻水を抑えるために配合される抗コリン成分(ヨウ化イソプロパミド)と、抗ヒスタミン成分を取り違えないこと。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」第3章 主な医薬品とその作用(鼻炎用内服薬/内服アレルギー用薬)
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.15 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
鼻炎用点鼻薬の配合成分とその配合目的
主な医薬品とその作用 · 鼻炎用点鼻薬 / クロモグリク酸ナトリウム / テトラヒドロゾリン塩酸塩 / リドカイン塩酸塩 / クロルフェニラミンマレイン酸塩
鼻炎用点鼻薬の配合成分とその配合目的の組合せa~dの正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a クロモグリク酸ナトリウム ―― 鼻粘膜を清潔に保ち、細菌による二次感染を防止する b テトラヒドロゾリン塩酸塩 ―― 鼻粘膜の充血や腫れを和らげる c リドカイン塩酸塩 ―――――― 鼻粘膜の過敏性や痛みや痒みを抑える d クロルフェニラミンマレイン酸塩 ―― ヒスタミンの働きを抑えることにより、くしゃみや鼻汁等の症状を緩和する
解答・解説を表示
解答
4
解説
点鼻薬には、それぞれの目的に合わせて成分が配合されます。血管を縮める成分は充血や腫れを、局所麻酔成分は過敏性やかゆみを、抗ヒスタミン成分はくしゃみや鼻水を抑えます。抗アレルギー成分や消毒成分が入ることもあります。
解き方
- a:クロモグリク酸ナトリウムは抗アレルギー成分(肥満細胞の膜を安定させる)なので、誤り。
- b:テトラヒドロゾリン塩酸塩は血管収縮成分で、充血や腫れをやわらげるので、正しい。
- c:リドカイン塩酸塩は局所麻酔成分で、過敏性や痛み、かゆみを抑えるので、正しい。
- d:クロルフェニラミンマレイン酸塩は抗ヒスタミン成分で、くしゃみや鼻汁をやわらげるので、正しい。
- 組み合わせ(誤、正、正、正)から選択肢4を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- bとdが正しいので、この組み合わせは誤っています。
- 選択肢 2不正解
- aは誤りでbが正しく、dも正しいので、この組み合わせは誤っています。
- 選択肢 3不正解
- aは誤りでcが正しく、dも正しいので、この組み合わせは誤っています。
- 選択肢 4正解
- aは誤り、bは正しく、cもdも正しく、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- bとcが正しいので、この組み合わせは誤っています。
答えの内訳
- a:誤
- クロモグリク酸ナトリウムは肥満細胞からのヒスタミン遊離を抑える抗アレルギー成分(肥満細胞脱顆粒抑制成分)であり、二次感染防止(殺菌消毒)ではありません。
- b:正
- テトラヒドロゾリン塩酸塩はアドレナリン作動成分(血管収縮成分)であり、鼻粘膜の充血や腫れを和らげます。
- c:正
- リドカイン塩酸塩は局所麻酔成分であり、鼻粘膜の過敏性や痛み、かゆみを抑えます。
- d:正
- クロルフェニラミンマレイン酸塩は抗ヒスタミン成分であり、ヒスタミン受容体を遮断してくしゃみや鼻汁症状を緩和します。
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覚えるポイント
- クロモグリク酸ナトリウム:肥満細胞からのヒスタミン遊離抑制(抗アレルギー)。
- テトラヒドロゾリン:血管収縮(鼻づまり改善)。
- リドカイン:局所麻酔。
間違えやすいところ
- クロモグリク酸ナトリウムを、ベンザルコニウム塩化物などの殺菌消毒成分と混同しないこと。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」第3章 主な医薬品とその作用(鼻炎用点鼻薬)
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.15 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
眼科用薬の正しい使用方法及び配合成分
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / 点眼薬の使い方 / 洗眼薬 / 人工涙液
眼科用薬に関する記述a~dの正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 一般的に、点眼薬の1滴の薬液量は、結膜嚢の容積より少ない。 b 点眼後は、数秒間、眼瞼(まぶた)を閉じて、目頭を押さえると、薬液が鼻腔内へ流れ込み、効果的とされる。 c 洗眼薬は、目の洗浄、眼病予防(水泳のあと、埃や汗が目に入ったとき等)に用いられるもので、主な配合成分として涙液成分のほか、抗炎症成分、抗ヒスタミン成分等が用いられる。 d 人工涙液は、涙液成分を補うことを目的とするもので、目の疲れやコンタクトレンズ装着時の不快感等には用いられない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
点眼薬の1滴は結膜嚢(目の下の薬をためる部分)より多いので、あふれ出て1回1滴で十分です。点眼後に目頭を押さえるのは、薬が鼻へ流れるのを防ぐためです。
解き方
- a:1滴の量(約30~50μL)は結膜嚢の容積(約10~30μL)より多いので、「少ない」は誤り。
- b:目頭を押さえるのは鼻への流れを「防ぐ」ためなので、「流れ込ませる」は誤り。
- c:洗眼薬の目的と配合成分に合っているので、正しい。
- d:人工涙液は、コンタクト装着時の不快感や目の疲れにも使えるので、「用いられない」は誤り。
- 組み合わせ(誤、誤、正、誤)から選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aは誤りでcが正しいので、この組み合わせは誤っています。
- 選択肢 2不正解
- bは誤りでcが正しく、dも誤りなので、この組み合わせは誤っています。
- 選択肢 3正解
- aは誤り、bは誤り、cは正しく、dは誤りで、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aは誤りでdも誤りなので、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 5不正解
- aもbも誤っているので、この組み合わせは正しくありません。
答えの内訳
- a:誤
- 点眼薬の1滴の薬液量(約30~50μL)は結膜嚢の容積(通常約10~30μL)よりも多いため、1滴点眼すれば十分にあふれ出ます。
- b:誤
- 点眼後に目頭(涙嚢部)を軽く押さえるのは、薬液が鼻涙管を通って鼻腔内へ流れ込むのを防ぎ、眼内に留めるためです。
- c:正
- 洗眼薬は目の洗浄や眼病予防に用いられ、涙液成分のほか抗炎症成分や抗ヒスタミン成分などが配合されます。
- d:誤
- 人工涙液は涙液成分を補うだけでなく、目の疲れや乾き、コンタクトレンズ装着時の不快感等の改善にも用いられます。
覚えるポイント
- 点眼薬の1滴の量 > 結膜嚢の容積(1滴で十分)。
- 点眼後はまぶたを閉じ、目頭を軽く押さえて鼻腔への流出を防ぐ。
間違えやすいところ
- 「目頭を押さえると鼻に流れて効果的」という記述を正しいと間違えないこと(鼻への流出を防ぐのが目的)。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」第3章 主な医薬品とその作用(眼科用薬)
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.16 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
外皮用薬及びその配合成分の留意点
主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / 抗真菌成分 / フェルビナク / イブプロフェンピコノール / ケトプロフェン
外皮用薬及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組合せを1つ選べ。 a 湿疹か皮膚糸状菌による皮膚感染かはっきりしない場合、抗真菌成分が配合された医薬品を使用することが適当である。 b フェルビナクは、殺菌作用があり、皮膚感染症に対して使用されている。 c イブプロフェンピコノールは、にきび治療薬に用いられるが、外用での鎮痛作用はほとんど期待されない。 d 非ステロイド性抗炎症成分のケトプロフェンは、妊婦又は妊娠していると思われる女性では、使用を避けるべきである。
解答・解説を表示
解答
5
解説
湿疹か白癬(水虫など)か見分けがつかないときは、抗真菌薬を使うと悪化させたり診断が遅れたりします。また、フェルビナクなどの非ステロイド性抗炎症薬は炎症や痛みを抑える成分で、ケトプロフェンは妊婦が使ってはいけません。
解き方
- a:湿疹か白癬かはっきりしないのに抗真菌薬を使うのは適当でないので、誤り。
- b:フェルビナクは非ステロイド性抗炎症成分(鎮痛消炎)で殺菌成分ではないので、誤り。
- c:イブプロフェンピコノールはにきびなどに使われ、外用での鎮痛作用はほとんどないので、正しい。
- d:ケトプロフェン外用剤は胎児の血管を縮めるおそれがあり、妊婦などは避ける(禁忌)ので、正しい。
- 正しい組み合わせ(c、d)である選択肢5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aもbも誤った記述なので、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- aが誤った記述なので、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- bが誤った記述なので、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 4不正解
- bが誤った記述なので、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 5正解
- cもdも正しい記述で、正解の組み合わせです。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- ケトプロフェン外用薬:妊婦は使用を避ける(禁忌)。光線過敏症にも注意。
- イブプロフェンピコノール:抗炎症・抗原虫作用でニキビ治療に用いるが、鎮痛作用はない。
間違えやすいところ
- フェルビナクを殺菌消毒成分と取り違えないこと(非ステロイド性抗炎症成分)。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」第3章 主な医薬品とその作用(皮膚に用いる薬)
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.16 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
外皮用薬及びその配合成分等の作用
主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / 生薬成分 / 抗菌成分 / 漢方処方製剤
外皮用薬及びその配合成分等に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a カシュウは、タデ科のツルドクダミの塊根を基原とする生薬で、頭皮における脂質代謝を高めて、余分な皮脂を取り除く作用を期待して用いられる。 b 尿素は、角質層の水分保持量を高め、皮膚の乾燥を改善することを目的として用いられる。 c バシトラシンは、細菌のDNA合成を阻害することにより抗菌作用を示す。 d 中黄膏は、急性化膿性皮膚疾患(腫れ物)の初期、打ち身、捻挫に適すとされ、湿潤、ただれ、火傷又は外傷のひどい場合、傷口が化膿している場合、患部が広範囲の場合には不向きとされている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
外皮用薬は成分ごとに基原・はたらき・使い方が違うので、区別して覚えます。保湿成分、抗菌成分、生薬、外用漢方製剤など種類が多いためです。
解き方
- 記述aとbを見て、カシュウの基原・はたらきと、尿素が角質の水分を保つはたらきを確かめ、どちらも正しいと判断します。
- 記述cは、バシトラシンの抗菌のはたらきがDNA合成を妨げるのではなく、細菌の細胞壁を作るのを妨げるものなので誤りと判断します。
- 記述dの中黄膏が使える症状と使えない状態を確かめ、正しい組み合わせを導きます。
- 選択肢 1不正解
- aは正しく、cは誤りなので、この組み合わせはまちがいです。
- 選択肢 2不正解
- bは正しく、cは誤りなので、この組み合わせはまちがいです。
- 選択肢 3正解
- aは正、bは正、cは誤、dは正で、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 4不正解
- cは誤りで、dは正しいので、この組み合わせはまちがいです。
- 選択肢 5不正解
- cが誤りなのに、すべて正としているのでまちがいです。
覚えるポイント
- バシトラシンは細菌の細胞壁合成を阻害して抗菌作用を示す成分です。
間違えやすいところ
- 外皮用の抗菌成分は、細胞壁を作るのを妨げる、タンパク質を作るのを妨げるなど、はたらきの混同に注意します。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.17 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
サリチル酸メチルの作用
主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / 局所刺激成分 / サリチル酸メチル
外皮用薬に配合されるサリチル酸メチルの作用に関する記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
サリチル酸メチルは、患部を刺激して血行をよくし、知覚神経を軽く麻痺させて痛みを和らげます。外皮用の鎮痛消炎薬に配合される局所刺激成分です。
解き方
- サリチル酸メチルの薬のはたらき(局所の刺激、知覚神経の麻痺、血行をよくする)を確かめます。
- ほかの選択肢(ステロイド、抗ヒスタミン、コリンに似た作用、収斂して保護する作用)と比べて、2を選びます。
- 選択肢 1不正解
- ステロイド骨格で抗炎症作用を示すのはステロイド性成分で、この説明はまちがいです。
- 選択肢 2正解
- 局所刺激で血行を促し、知覚神経を麻痺させて鎮痛する説明で、正しいです。
- 選択肢 3不正解
- ヒスタミンの受容体への結合を妨げるのは抗ヒスタミン成分で、まちがいです。
- 選択肢 4不正解
- コリンに似た作用で血管を広げるのはカルプロニウム塩化物などで、まちがいです。
- 選択肢 5不正解
- 皮膚を覆う皮膜を作り保護するのは収斂成分などの説明で、まちがいです。
覚えるポイント
- サリチル酸メチルは局所刺激成分であり、末梢神経麻痺と血行促進により鎮痛効果を示します。
間違えやすいところ
- 外皮用の鎮痛消炎薬で、NSAIDsやステロイド成分のはたらきと混同しないように注意します。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.17 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
外皮用薬に配合される抗真菌成分
主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / みずむし・たむし用薬 / 抗真菌成分
外皮用薬に配合される抗真菌成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a ビホナゾールは、副作用としてかぶれ、腫れ、刺激感等が現れることがあり、イミダゾール系成分が配合されたみずむし薬でかぶれたことがある人は避けるべきである。 b ブテナフィン塩酸塩は、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げることにより、その増殖を抑える。 c ピロールニトリンは、菌の呼吸や代謝を妨げることにより、皮膚糸状菌の増殖を抑える。 d ウンデシレン酸亜鉛は、皮膚糸状菌の細胞膜に作用して、その増殖・生存に必要な物質の輸送機能を妨げ、その増殖を抑える。
解答・解説を表示
解答
1
解説
抗真菌成分は、細胞膜を作るのを妨げる、呼吸や代謝を妨げる、物質を運ぶのを妨げる、の3タイプに分けて覚えます。みずむし・たむし薬の成分は作用のしかたがそれぞれ違うからです。
解き方
- 記述aについて、ビホナゾールはイミダゾール系で、かぶれたことがある人は使わないので正と判断します。
- 記述bについて、ブテナフィン塩酸塩が細胞膜の成分(エルゴステロール)を作るのを妨げるはたらきを確かめ、正と判断します。
- 記述cについて、ピロールニトリンが菌の呼吸や代謝を妨げるはたらきを確かめ、正と判断します。
- 記述dについて、細胞膜に作用して物質を運ぶはたらきを妨げるのはシクロピロクスオラミンなので、ウンデシレン酸亜鉛の説明としては誤りと判断します。
- 選択肢 1正解
- aは正、bは正、cは正、dは誤で、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 2不正解
- bとcは正しく、dは誤りなので、この組み合わせはまちがいです。
- 選択肢 3不正解
- cは正しく、dは誤りなので、この組み合わせはまちがいです。
- 選択肢 4不正解
- aは正しく、cも正しいので、この組み合わせはまちがいです。
- 選択肢 5不正解
- aは正しく、dは誤りなので、この組み合わせはまちがいです。
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覚えるポイント
- シクロピロクスオラミンは細胞膜に作用して物質輸送機能を妨げます。
間違えやすいところ
- ウンデシレン酸(呼吸や代謝を妨げる)とシクロピロクスオラミン(物質の輸送を妨げる)のはたらきの混同に注意します。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.18 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
歯痛・歯槽膿漏薬及びその配合成分等
主な医薬品とその作用 · 歯痛・歯槽膿漏薬 / 生薬成分 / 組織修復成分
歯痛・歯槽膿漏薬及びその配合成分等に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a ラタニアは、クラメリア科のクラメリア・トリアンドラ及びその同属植物の根を基原とする生薬で、咽頭粘膜をひきしめる(収斂)作用により炎症の寛解を促す効果を期待して用いられる。 b チモールは、歯の齲蝕(むし歯)により露出した歯髄を通っている知覚神経の伝達を遮断して痛みを鎮める。 c カミツレは、キク科のカミツレの頭花を基原とする生薬で、抗炎症、抗菌などの作用を期待して用いられる。 d アラントインは、炎症を起こした歯周組織の修復を促す作用を期待して用いられる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
歯痛薬では、痛みをとる局所麻酔成分と、菌を殺す消毒成分ははたらきが違います。チモールは消毒成分で、神経の伝達を止める麻酔成分ではありません。配合生薬の基原と効き目も正確に覚えましょう。
解き方
- 記述aについて、ラタニアの基原と、収斂(ひきしめること)による炎症を和らげるはたらきを確かめ、正と判断します。
- 記述bについて、チモールは殺菌消毒の成分で、知覚神経の伝達を止める局所麻酔の成分ではないため誤りと判断します。
- 記述cとdについて、カミツレの抗炎症・抗菌作用、アラントインの組織を修復するはたらきを確かめ、正と判断します。
- 選択肢 1不正解
- aは正しく、bは誤りなので、この組み合わせはまちがいです。
- 選択肢 2不正解
- aとdは正しく、bは誤りなので、この組み合わせはまちがいです。
- 選択肢 3正解
- aは正、bは誤、cは正、dは正で、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 4不正解
- bは誤りで、cは正しいので、この組み合わせはまちがいです。
- 選択肢 5不正解
- bが誤りなのに、すべて正としているのでまちがいです。
覚えるポイント
- チモールは殺菌消毒成分であり、露出した歯髄神経を麻痺させる成分ではありません。
間違えやすいところ
- チモール(殺菌消毒)と、アミノ安息香酸エチルやジブカイン塩酸塩(局所麻酔)の混同に注意します。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.18 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
禁煙補助剤(咀嚼剤)の特徴と使用法
主な医薬品とその作用 · 禁煙補助剤 / ニコチン / 相互作用
禁煙補助剤(咀嚼剤)及びその配合成分に関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。なお、2箇所の( a )内にはどちらも同じ字句が入る。 「口腔内が( a )になるとニコチンの吸収が低下するため、コーヒーなど口腔内を( a )にする食品を摂取した後しばらくは使用を避けることとされている。また、ニコチンは( b )を興奮させる作用を示し、アドレナリン作動成分が配合された医薬品(鎮咳去痰薬、鼻炎用薬、痔疾用薬等)との併用により、その作用を( c )させるおそれがある。なお、禁煙補助剤は、喫煙を( d )使用することとされている。」
解答・解説を表示
解答
2
解説
ニコチンは弱い塩基なので、口の中が酸性になると溶けにくい形になって吸収が落ちます。ニコチンは交感神経を興奮させ、アドレナリン作動成分の作用を強めます。使うときはたばこを完全に止めます。
解き方
- 空欄a:ニコチンの吸収が落ちるのは、口の中が「酸性」になったときです。
- 空欄b・c:ニコチンは「交感神経系」を興奮させ、アドレナリン作動成分のはたらきを「増強」させます。
- 空欄d:禁煙補助剤は、たばこを「完全に止めたうえ」で使います。
- 選択肢 1不正解
- bは交感神経系、dは完全に止めたうえなので、この組み合わせはまちがいです。
- 選択肢 2正解
- aは酸性、bは交感神経系、cは増強、dは完全に止めたうえで、正しいです。
- 選択肢 3不正解
- aは酸性、bは交感神経系、cは増強、dは完全に止めたうえなので、まちがいです。
- 選択肢 4不正解
- aは酸性、dは完全に止めたうえなので、この組み合わせはまちがいです。
- 選択肢 5不正解
- aは酸性、bは交感神経系、cは増強なので、この組み合わせはまちがいです。
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覚えるポイント
- 禁煙補助剤(咀嚼剤)は、酸性飲料の摂取後に吸収が低下し、喫煙を完全に止めて使用します。
間違えやすいところ
- ニコチン過量摂取を防ぐため、たばこを徐々に減らして併用するのではなく、完全に禁煙したうえで使う点を取り違えやすいです。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.19 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
滋養強壮保健薬に配合される生薬成分
主な医薬品とその作用 · 滋養強壮保健薬 / 生薬主薬保健薬 / 医薬部外品
滋養強壮保健薬に配合される生薬成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a ニンジン、ジオウ、トウキ、センキュウが既定値以上配合されている生薬主薬保健薬については、虚弱体質、肉体疲労、病中病後(又は、病後の体力低下)のほか、胃腸虚弱、食欲不振、血色不良、冷え症における滋養強壮の効能が認められている。 b コウジンは、神経系の興奮や副腎皮質の機能亢進等の作用により、外界からのストレス刺激に対する抵抗力や新陳代謝を高めるとされる。 c ハンピは、イネ科のハトムギの種皮を除いた種子を基原とする生薬で、肌荒れやいぼに用いられる。 d 医薬部外品の保健薬は、有効成分や分量が人体に対する作用が緩和なものに限られ、カシュウ、ゴオウ、ゴミシ、ロクジョウ等の生薬成分が配合されている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
滋養強壮保健薬は、生薬ごとの効能の決まりと、医薬部外品に使える生薬・医薬品だけの生薬の区別を整理して覚えます。生薬の基原やはたらきも問われるからです。
解き方
- 記述aについて、4つの生薬が決められた量以上入った生薬主薬保健薬の効能・効果を確かめ、正と判断します。
- 記述bについて、コウジンがストレスへの抵抗力や新陳代謝を高めるはたらきを確かめ、正と判断します。
- 記述cについて、ハトムギの種子を基原とするのはヨクイニンで、ハンピはマムシの皮と内臓を除いたものなので誤りと判断します。
- 記述dについて、カシュウ、ゴオウ、ゴミシ、ロクジョウなどは医薬部外品には使えず、医薬品だけの生薬なので誤りと判断します。
- 選択肢 1正解
- aは正、bは正、cは誤、dは誤で、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 2不正解
- bは正しく、cは誤りなので、この組み合わせはまちがいです。
- 選択肢 3不正解
- aは正しく、dは誤りなので、この組み合わせはまちがいです。
- 選択肢 4不正解
- aは正しく、dは誤りなので、この組み合わせはまちがいです。
- 選択肢 5不正解
- aは正しく、cは誤りなので、この組み合わせはまちがいです。
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覚えるポイント
- ゴオウ、ロクジョウ、カシュウ、ゴミシ等の生薬成分は医薬部外品には配合できません。
間違えやすいところ
- ハンピ(マムシ)とヨクイニン(ハトムギ)など、生薬の基原の取り違えに注意します。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.19 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
滋養強壮保健薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · 滋養強壮保健薬 / ビタミン成分 / ナイアシン / アミノ酸成分
滋養強壮保健薬の配合成分とその配合目的とする作用の組み合わせのうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
5
解説
滋養強壮保健薬の成分は、体の中での主なはたらきと配合の目的を正しく結びつけて覚えます。ビタミン、アミノ酸、肝臓を助ける成分など種類が多いからです。
解き方
- 選択肢1〜4のシステイン、ビタミンB6、グルクロノラクトン、ビオチンのはたらきが正しいことを確かめます。
- 選択肢5について、「骨格筋にたまった乳酸の分解を促す」のはアスパラギン酸ナトリウムなどのはたらきで、ナイアシンの説明ではないため誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- システインがアルコールやアセトアルデヒドの分解を助ける説明で、正しいです。
- 選択肢 2不正解
- ビタミンB6が皮膚・粘膜や神経の働きを保つ説明で、正しいです。
- 選択肢 3不正解
- グルクロノラクトンが肝臓を助け、肝臓の血の流れをよくする説明で、正しいです。
- 選択肢 4不正解
- ビオチンが皮膚や粘膜の働きを保つのを助ける説明で、正しいです。
- 選択肢 5正解
- 乳酸の分解を促すのはアスパラギン酸ナトリウムなどで、ナイアシンの説明としてはまちがいです。
覚えるポイント
- アスパラギン酸ナトリウムは骨格筋に溜まった乳酸の分解を促します。
間違えやすいところ
- ナイアシン(皮膚・粘膜の維持、エネルギー代謝)とアスパラギン酸ナトリウム(乳酸の分解)のはたらきの取り違えに注意します。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.20 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
生薬成分の基原と薬効
主な医薬品とその作用 · 生薬成分 / 基原 / サイコ / ブクリョウ
生薬成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a ブクリョウは、セリ科の Saposhnikovia divaricata Schischkin の根及び根茎を基原とする生薬で、発汗、解熱、鎮痛、鎮痙等の作用を期待して用いられる。 b サイシンは、ミズキ科のサンシュユの偽果の果肉を基原とする生薬で、強壮作用を期待して用いられることがある。 c サイコは、セリ科のミシマサイコの根を基原とする生薬で、抗炎症、鎮痛等の作用を期待して用いられる。 d モクツウは、キンポウゲ科の Cimicifuga dahurica Maximowicz、Cimicifuga heracleifolia Komarov、Cimicifuga foetida Linné 又はサラシナショウマの根茎を基原とする生薬で、発汗、解熱、解毒、消炎等の作用を期待して用いられる。
解答・解説を表示
解答
5
解説
生薬の問題では、科名・学名や植物名・使う部分・主な効き目が一組で問われます。よく似た生薬を入れ替えた引っかけに気づけるよう、基原と部位を正確に覚えましょう。
解き方
- 記述aについて、セリ科の根・根茎で発汗・解熱・鎮痛を示すのはボウフウなので誤りと判断します(ブクリョウはサルノコシカケ科マツホドの菌核です)。
- 記述bについて、サンシュユの果肉を基原とするのはサンシュユなので誤りと判断します(サイシンはウマノスズクサ科ウスバサイシンなどの根・根茎です)。
- 記述cについて、サイコがセリ科ミシマサイコの根で、抗炎症・鎮痛作用を示すことを確かめ、正と判断します。
- 記述dについて、キンポウゲ科サラシナショウマなどの根茎を基原とするのはショウマなので誤りと判断します(モクツウはアケビ科のつるの茎です)。
- 選択肢 1不正解
- bとdは誤りで、cは正しいので、この組み合わせはまちがいです。
- 選択肢 2不正解
- aとdは誤りなので、この組み合わせはまちがいです。
- 選択肢 3不正解
- aとbは誤りで、cは正しいので、この組み合わせはまちがいです。
- 選択肢 4不正解
- bは誤りなので、この組み合わせはまちがいです。
- 選択肢 5正解
- aは誤、bは誤、cは正、dは誤で、この組み合わせが正解です。
覚えるポイント
- サイコはセリ科ミシマサイコの根で、抗炎症・鎮痛等の作用を持ちます。
間違えやすいところ
- ブクリョウ(マツホドの菌核)とボウフウ、モクツウ(アケビの茎)とショウマ(キンポウゲ科の根茎)の入れ替えに注意します。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.20 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
漢方処方製剤の特徴と適正使用
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 適応年齢 / 肥満症 / 証
漢方処方製剤の特徴及び使用上の留意点に関する次の記述a~cについて、正しい組合せを選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
漢方処方製剤は、生後3ヶ月未満の乳児には使わないのが原則です。また、体質や病態(証)に合わない処方を選ぶと、効果が出にくく副作用も起きやすくなります。そのため、証に合った処方を選ぶことが大切です。
解き方
- 記述aは、漢方処方製剤を生後3ヶ月未満の乳児に使わないという決まりに合っているので「正」です。
- 記述bは、肥満症用の漢方薬は証(体質や症状)によって使い分けるため「肥満症全般に適する」とはいえず「誤」です。
- 記述cは、証に合わないと効果が弱まり副作用も起きやすくなるという正しい説明なので「正」です。よって正・誤・正の組合せ(3)を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aとcはどちらも正しい内容なので、この組合せは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aは正しく、bは誤りなので、この組合せは誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正なので、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- bは誤りで、cは正しいので、この組合せは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aは正しい内容なので、この組合せは誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 漢方処方製剤は、用法用量において下限年齢が設定されていない場合であっても、原則として生後3ヶ月未満の乳児には使用しないこととされています。
- b:誤
- 防已黄耆湯、防風通聖散、大柴胡湯はいずれも肥満症等に用いられますが、体質や症状(証)に応じて使い分けるものであり、肥満症全般に適するわけではありません。
- c:正
- 漢方処方製剤は個人の体質や状態(証)に合わせて選択されるため、証に合わない処方が選択された場合は効果が期待できないだけでなく副作用が生じやすくなります。
覚えるポイント
- 漢方処方製剤は生後3ヶ月未満の乳児には使用しないこととされています。
間違えやすいところ
- 防已黄耆湯(虚証・水太り)と防風通聖散(実証・太鼓腹)など、適する証の違いを見落とさないようにしましょう。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.21 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
殺菌消毒成分の性質と殺菌スペクトル
主な医薬品とその作用 · 殺菌消毒薬 / アクリノール / サラシ粉 / レゾルシン / セチルピリジニウム塩化物
殺菌消毒成分の「殺菌消毒作用又はその性質」と「殺菌消毒作用を示す微生物等」に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組合せを選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
殺菌消毒成分は、その種類によって効く微生物の範囲や働き方がはっきり違います。塩素系、フェノール系、陽性界面活性成分などの分類ごとの特徴を理解することが大切です。
解き方
- 記述aは、アクリノールが真菌やウイルスには効かないので「誤」です。
- 記述bは、サラシ粉が強い酸化力で細菌・真菌・ウイルス全般に働くので「正」です。
- 記述cは、レゾルシンがフェノール系成分で陽性界面活性成分ではないので「誤」です。
- 記述dは、セチルピリジニウム塩化物が陽性界面活性成分でウイルス全般には効かないので「誤」です。よって組合せ(2)を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aは誤りで、bは正しいので、この組合せは誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが誤なので、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- bは正しく、cは誤りなので、この組合せは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bは正しく、dは誤りなので、この組合せは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bが正しい記述なので、この組合せは誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- アクリノールは一般細菌類(特に化膿菌)には有効ですが、真菌や結核菌、ウイルス全般に対する殺菌効果はありません。
- b:正
- サラシ粉は塩素系殺菌消毒成分であり、強い酸化力によって一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に対して殺菌消毒作用を示します。
- c:誤
- レゾルシンはフェノール系殺菌成分であり、陽性界面活性成分ではありません。タンパク質を変性・沈殿させる作用を持ちます。
- d:誤
- セチルピリジニウム塩化物は陽性界面活性成分であり、一般細菌類や真菌類に有効ですが、大部分のウイルスに対する殺菌効果は期待できません。
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覚えるポイント
- サラシ粉や次亜塩素酸ナトリウムなどの塩素系殺菌消毒成分は、細菌・真菌・ウイルス全般に有効です。
間違えやすいところ
- アクリノールは刺激が少ない色素ですが、ウイルスや真菌には効かない点に注意しましょう。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.21 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
衛生害虫の生態と殺虫成分
主な医薬品とその作用 · 衛生害虫 / ハエ・ウジ / プロポクスル / トコジラミ / 屋内塵性ダニ
衛生害虫の種類と防除及び殺虫剤の配合成分に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組合せを選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
衛生害虫の防除では、発生源を駆除したり増殖を抑えたりするのが基本です。また、殺虫成分には有機リン系、カーバメイト系、ピレスロイド系などの系統があり、毒性の違いを理解する必要があります。
解き方
- 記述aは、ハエの防除の基本がウジ(幼虫)の駆除で、有機リン系が使われるので「正」です。
- 記述bは、プロポクスルが有機塩素系ではなくカーバメイト系で、有機リン系より毒性が低いので「誤」です。
- 記述cは、トコジラミがカメムシ目に属し、建物のすき間に潜むという正しい説明なので「正」です。
- 記述dは、屋内塵性ダニは完全に駆除するのが難しく、増やさない工夫が基本なので「正」です。よって正・誤・正・正の組合せ(3)を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aとcはどちらも正しいので、この組合せは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bは誤りで、cとdは正しいので、この組合せは誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正なので、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- aは正しく、bは誤りなので、この組合せは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aは正しく、bは誤りなので、この組合せは誤りです。
答えの内訳
- a:正
- ハエの防除の基本は発生源となる幼虫(ウジ)の防除であり、ウジの防除には通常、有機リン系殺虫成分が配合された殺虫剤が用いられます。
- b:誤
- プロポクスルはカーバメイト系殺虫成分であり、アセチルコリンエステラーゼを阻害しますが、一般に有機リン系殺虫成分に比べて毒性は低いです。
- c:正
- トコジラミ(ナンキンムシ)はシラミではなくカメムシ目に属し、壁の隙間や畳の敷き合わせ目、ベッドなどに潜伏して夜間に吸血します。
- d:正
- 屋内塵性ダニは住環境から完全に駆除することが極めて困難であるため、湿度管理や清掃等により増殖させない環境を作ることが防除の基本です。
覚えるポイント
- プロポクスルはカーバメイト系殺虫成分で、有機リン系よりも人畜に対する毒性が低いです。
間違えやすいところ
- トコジラミは名前に「シラミ」と付きますが、シラミ目ではなくカメムシ目の昆虫です。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.22 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
一般用検査薬の測定原理と使用上の留意点
主な医薬品とその作用 · 一般用検査薬 / 尿糖・尿タンパク検査薬 / 妊娠検査薬 / 偽陽性・偽陰性
一般用検査薬の原理及び適切な取扱いに関する次の記述a~dの正誤について、正しい組合せを選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
一般用検査薬は自分で手軽にチェックできるものですが、採尿のタイミング(尿糖は食後、尿タンパクは早朝尿)や検査環境、試験紙を浸す時間を守らないと、正確な結果は得られません。
解き方
- 記述aは、体から出た検体には妨害する物質が混じることがあり、偽陰性や偽陽性を完全には防げないので「正」です。
- 記述bは、試験紙を長く尿に浸すと試薬成分が溶け出すので「正」です。
- 記述cは、尿糖は食後2~3時間、尿タンパクは早朝尿が目安なのに、記述が逆になっているので「誤」です。
- 記述dは、室温が極端に高い・低いと結果に悪い影響が出ることがあるので「正」です。よって正・誤・正・正の組合せ(3)を選びます。
- 選択肢 1不正解
- cは誤りで、dは正しいので、この組合せは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bが正しいので、この組合せは誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正なので、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- aとdはどちらも正しいので、この組合せは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aは正しく、cは誤りなので、この組合せは誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 生体検体には類似物質や妨害物質が混在する可能性があるため、どのような検査薬でも偽陰性・偽陽性の可能性を完全には排除できません。
- b:正
- 尿糖・尿タンパク検査薬の試験紙を尿中に長く浸しすぎると、試験紙の試薬成分が溶け出してしまい正確な判定が得られなくなります。
- c:誤
- 採尿のタイミングは、尿糖検査では食後2~3時間を目安とし、尿タンパク検査では原則として早朝尿(起床直後の尿)を検体とします。
- d:正
- 妊娠検査薬に用いられる抗体等の試薬反応は温度の影響を受けるため、操作環境の室温が極端に高い・低い場合には正しい結果が得られないことがあります。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 採尿時期の原則:尿糖検査は食後2~3時間、尿タンパク検査は早朝尿(起床直後)です。
間違えやすいところ
- 尿糖と尿タンパクの検体を採るタイミングが入れ替わって出題される典型パターンに注意しましょう。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.22 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
医薬品の適正使用情報と情報提供
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書 / 適正使用情報 / 登録販売者の役割 / 法定表示
医薬品の適正使用情報に関する次の記述a~dのうち、正しいものの組合せを選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
添付文書などの適正使用情報は、使う人が安全に使えるよう平易な言葉でまとめられています。医薬関係者は、一人ひとりの生活背景に合わせて大切な事項を重点的に伝える必要があります。
解き方
- 記述aは、重い皮膚粘膜障害の既往歴などに関する記載の方針に合っているので「正」です。
- 記述bは、登録販売者の情報提供の役割についての正しい説明なので「正」です。
- 記述cは、法律で添付文書などへの記載が義務づけられた事項に「製造年月日」は含まれないので「誤」です。
- 記述dは、要指導医薬品の添付文書も一般の人に分かりやすい表現で書かれるので「誤」です。よって(a、b)の組合せ(1)を選びます。
- 選択肢 1正解
- aとbはどちらも正しい記述なので、正解です。
- 選択肢 2不正解
- cは製造年月日ではなく用法・用量や注意事項が定められているので、誤りです。
- 選択肢 3不正解
- dは専門的な表現ではなく平易な表現で書かれるので、誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cが誤りの記述なので、この組合せは不適です。
- 選択肢 5不正解
- cとdはどちらも誤りの記述なので、不適です。
答えの内訳
- a:正
- 皮膚粘膜眼症候群等の重篤な副作用が掲げられている医薬品では、添付文書の使用上の注意欄にアレルギーの既往歴がある人等は使用しないことと記載されています。
- b:正
- 登録販売者は添付文書等の内容を理解し、購入者個々の状況に合わせて積極的な情報提供が必要な点に絞り、効率的・効果的に説明することが重要です。
- c:誤
- 医薬品医療機器等法第52条第2項で義務づけられているのは「用法、用量その他使用及び取扱い上の必要な注意」等であり、「製造年月日」の記載義務はありません。
- d:誤
- 要指導医薬品の添付文書に記載されている適正使用情報は、一般の生活者が理解しやすいよう平易な表現で分かりやすく記載されています。
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覚えるポイント
- 一般用医薬品・要指導医薬品の添付文書は、専門用語を避け一般の生活者に理解しやすい平易な表現で作成されます。
間違えやすいところ
- 容器や添付文書の法定表示には「製造年月日」ではなく「使用の期限」や「製造番号・記号」が求められる点に注意しましょう。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.23 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
一般用医薬品の添付文書の取扱規定
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書の改訂 / 保管義務 / 医療機関受診時の持参 / 薬効名の記載
一般用医薬品(人体に直接使用しない検査薬を除く。)の添付文書に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組合せを選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
一般用医薬品の添付文書は、新しい知見が得られるたびにそのつど改訂されます。使っている間はいつでも確認できるよう手元に保管し、受診のときには医師などに見せて正確な情報を伝えることが大切です。
解き方
- 記述aは、改訂が「3年ごと」などの決まった期間ではなく、そのつど行われるので「誤」です。
- 記述bは、必要なときにすぐ読めるよう保管しておくべきなので「正」です。
- 記述cは、医療機関を受診するときに添付文書を持って行き、医師などに見せることが大切なので「正」です。
- 記述dは、販売名に薬効名が入っている場合は薬効名の記載を省けるので「正」です。よって誤・正・正・正の組合せ(2)を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aは誤りで、bとcは正しいので、この組合せは誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正なので、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- aは誤りで、cとdは正しいので、この組合せは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bとdはどちらも正しい記述なので、この組合せは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aは誤りで、dは正しいので、この組合せは誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- 添付文書の内容は定期的に年数を定めて改訂されるものではなく、有効性や安全性等に係る新たな知見が得られた都度、速やかに改訂されます。
- b:正
- 添付文書は初回開封時のみならず、副作用の発現や用法の再確認など必要な際にいつでも読めるよう保管しておく必要があります。
- c:正
- 医薬品使用後に医療機関を受診する際は、使用した薬の成分や使用状況を正確に医師・薬剤師に伝えるため添付文書を持参することが望まれます。
- d:正
- 販売名からその薬効が明確に理解できる場合(例えば「○○かぜ薬」など)には、添付文書における薬効名の記載を省略することができます。
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覚えるポイント
- 添付文書は定期改訂ではなく、新しい安全知見や改訂指示があった際に「随時」改訂されます。
間違えやすいところ
- 販売名から薬効が明らかな場合に限り、薬効名の記載を省ける例外があることを覚えましょう。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.23 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
一般用医薬品の添付文書等の記載事項
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書の記載順序 / リスク区分表示 / 点眼事故防止表示 / 成分及び分量
一般用医薬品(人体に直接使用しない検査薬を除く。)の添付文書等に関する次の記述a~dのうち、正しいものの組合せを選びなさい。
解答・解説を表示
解答
5
解説
一般用医薬品の添付文書では、安全を守るため「してはいけないこと」が最初に書かれます。また、容器の取り違えによる重大な事故を防ぐ警告表示や、有効成分と添加物を全部示す表示も求められます。
解き方
- 記述aは、使用上の注意の最初が「してはいけないこと」なので「誤」です。
- 記述bは、第三類医薬品でもリスク区分の表示は必要で省けないので「誤」です。
- 記述cは、点眼薬に似た容器の誤点眼を防ぐ赤枠・赤字の表示についての正しい説明なので「正」です。
- 記述dは、有効成分だけでなく添加物も記載されるので「正」です。よって(c、d)の組合せ(5)を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aとbはどちらも誤りの記述なので、不適です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りの記述なので、不適です。
- 選択肢 3不正解
- aが誤りの記述なので、不適です。
- 選択肢 4不正解
- bが誤りの記述なので、不適です。
- 選択肢 5正解
- cとdはどちらも正しい記述なので、正解です。
答えの内訳
- a:誤
- 「使用上の注意」は、緊急性や危険度の高い順に「してはいけないこと」、「相談すること」、「その他の注意」の順序で記載されます。
- b:誤
- 第三類医薬品であっても製品のリスク区分(第3類医薬品等の文字)の記載を省略することはできません。
- c:正
- 点眼剤と類似した容器の外用液剤は誤点眼事故を防ぐため、容器本体に赤枠・赤字で「目に入れない」等の注意書きが記載されています。
- d:正
- 「成分及び分量」の項目には、有効成分の名称・分量とともに、添加物として配合されている成分名もすべて掲げられています。
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覚えるポイント
- 使用上の注意の記載順序は「してはいけないこと」→「相談すること」→「その他の注意」です。
間違えやすいところ
- 第三類医薬品でも、リスク区分を外箱や容器に表示する義務はなくなりません。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.24 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
一般用医薬品の保管及び取扱い上の注意
医薬品の適正使用と安全対策 · 保管及び取扱い上の注意 / 点眼薬の共用 / 容器の移し替え / エアゾール製品 / 小児の手の届かない場所
一般用医薬品の保管及び取扱い上の注意に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組合せを選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品の品質を保ち、誤飲や事故を防ぐため、容器のまま保管すること、他の人と共用しないこと、小児用も含めてすべての医薬品を小児の手の届かない所に置くことが基本です。
解き方
- 記述aは、「家族以外の人」ではなく「他の人(家族も含む)」との共用を避けるとされているので「誤」です。
- 記述bは、容器を移し替えると誤用や変質のもとになるので「誤」です。
- 記述cは、可燃性エアゾール製品の添付文書と容器への取扱い注意表示についての正しい説明なので「正」です。
- 記述dは、「小児に使う医薬品を除き」という例外はなく、すべての医薬品が対象なので「誤」です。よって誤・誤・正・誤の組合せ(4)を選びます。
- 選択肢 1不正解
- bとdが誤りなので、この組合せは不適です。
- 選択肢 2不正解
- aとbが誤りなので、この組合せは不適です。
- 選択肢 3不正解
- aは誤りで、cは正しいので、この組合せは不適です。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが誤なので、正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- aとdが誤りなので、この組合せは不適です。
答えの内訳
- a:誤
- 点眼薬の共用による感染防止のため、添付文書には家族間であっても共用を避けるよう「他の人と共用しないこと」と記載されています。
- b:誤
- 医薬品を別の容器に移し替えると誤用や品質劣化の原因となるため、携帯目的であっても他の容器への移し替えは避けるべきとされています。
- c:正
- 可燃性ガスを用いたエアゾール製品は関係法規による容器表示に加え、添付文書の「保管及び取扱い上の注意」にも高圧ガス・火気に関する注意が記載されます。
- d:誤
- 小児用医薬品も含め、すべての医薬品は誤飲や事故を防ぐため「小児の手の届かない所に保管すること」とされています。
覚えるポイント
- 点眼薬は家族間であっても共用してはならず「他の人と共用しないこと」とされています。
間違えやすいところ
- 小児用医薬品であっても「小児の手の届かない所に保管する」必要があります。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.24 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
運転操作の禁止事項と抗コリン成分
医薬品の適正使用と安全対策 · してはいけないこと / 乗物又は機械類の運転操作の禁止 / 抗コリン成分
一般用医薬品の添付文書において、「眠気、目のかすみ、異常なまぶしさ」を生じることがあるため、「してはいけないこと」欄に「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこと」と記載することとされている成分として、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
抗コリン作用を持つ成分は、アセチルコリン(神経の伝達物質)の働きを抑えます。そのため瞳孔が広がってピント調節が麻痺し、目のかすみや異常なまぶしさが出ます。さらに眠気を催すこともあるので、服用後の乗物や機械の運転操作は禁止されています。
解き方
- 設問で示された「眠気、目のかすみ、異常なまぶしさ」という理由に注目します。
- 副交感神経を遮断する抗コリン作用を持つ成分、スコポラミン臭化水素酸塩水和物を選びます。
- 選択肢 1不正解
- テオフィリンはキサンチン系の成分で、眠気や目のかすみを理由とする運転禁止の主な対象ではありません。
- 選択肢 2正解
- スコポラミン臭化水素酸塩水和物は抗コリン成分です。瞳孔を広げて目のかすみや異常なまぶしさ、眠気を起こすため、運転操作が禁止されます。
- 選択肢 3不正解
- ケトプロフェンは非ステロイド性抗炎症成分で、外用薬では光線過敏症が問題になりますが、この問いの注意には当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- カフェインは中枢を興奮させて眠気を防ぐ成分で、眠気や目のかすみを理由とする運転禁止の対象ではありません。
- 選択肢 5不正解
- プソイドエフェドリン塩酸塩はアドレナリン作動成分で、眠気や目のかすみを主な理由とする運転禁止の成分ではありません。
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覚えるポイント
- 抗コリン成分は目のかすみや異常なまぶしさ、眠気を生じるため運転操作が禁止される。
間違えやすいところ
- 抗ヒスタミン成分の眠気による運転禁止と、抗コリン成分の目のかすみ・まぶしさによる運転禁止を混同しやすい。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」してはいけないこと(乗物又は機械類の運転操作をしないこと)
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.25 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
妊婦に対する使用制限(アスピリンアルミニウム)
医薬品の適正使用と安全対策 · してはいけないこと / 妊婦 / 動脈管の早期閉鎖
一般用医薬品の添付文書等において、妊娠期間の延長、胎児の動脈管の収縮・早期閉鎖、子宮収縮の抑制、分娩時出血の増加のおそれがあるため、「次の人は服用しないこと」の項目中に「出産予定日12週以内の妊婦」と記載することとされている成分として、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
非ステロイド性解熱鎮痛成分(NSAIDs)は、プロスタグランジン(体内で作られる物質)の合成を妨げます。そのため妊娠後期には、胎児の動脈管が収縮・早期閉鎖したり、分娩が遅れたり、分娩時の出血が増えたりするおそれがあります。そこで出産予定日12週以内の妊婦は服用できません。
解き方
- 設問にある副作用(胎児の動脈管収縮・早期閉鎖、子宮収縮の抑制、分娩時出血の増加)を確認します。
- このような作用を持つプロスタグランジン阻害薬の解熱鎮痛成分、アスピリンアルミニウムを選びます。
- 選択肢 1不正解
- アミノ安息香酸エチルは局所麻酔成分です。小児への使用制限などはありますが、動脈管早期閉鎖による12週以内の妊婦禁忌ではありません。
- 選択肢 2不正解
- エチニルエストラジオールは女性ホルモンの成分で、この問いの動脈管収縮などを理由とする12週以内の妊婦禁忌には当たりません。
- 選択肢 3正解
- アスピリンアルミニウムは、妊娠後期に服用すると胎児の動脈管早期閉鎖などを起こすため、出産予定日12週以内の妊婦は服用できません。
- 選択肢 4不正解
- ビタミンAは取りすぎると胎児の奇形が心配される成分で、「相談すること」などに記載されますが、この問いの記述とは違います。
- 選択肢 5不正解
- ジヒドロコデインリン酸塩は麻薬性の鎮咳成分で、呼吸抑制などの注意はありますが、胎児動脈管収縮による出産予定日12週以内の禁忌成分ではありません。
覚えるポイント
- アスピリンやイブプロフェンは出産予定日12週以内の妊婦が「してはいけないこと」に指定されている。
間違えやすいところ
- すべての妊婦禁忌と、妊娠後期の動脈管閉鎖を理由とする「出産予定日12週以内」という限定を混同しやすい。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」してはいけないこと(次の人は使用(服用)しないこと:出産予定日12週以内の妊婦)
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.25 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
購入者相談への登録販売者の対応の適否
医薬品の適正使用と安全対策 · センノシド / 授乳婦 / ジフェンヒドラミン塩酸塩 / ケトプロフェン / カフェイン
医薬品の販売等に従事する登録販売者と購入者の会話(a~d)について、購入者からの相談に対する登録販売者の対応の正誤の正しい組合せを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
5
解説
一般用医薬品を安全に使うには、添付文書の注意に基づく適切な助言が必要です。たとえば、授乳婦への成分の乳汁移行、睡眠改善薬とアルコールの併用、ケトプロフェンによる光線過敏症、カフェインの取りすぎへの注意などがあります。
解き方
- aの対応を確認します。センノシドは授乳婦への服用を認めているので誤りです。
- bの対応を確認します。抗ヒスタミン成分とアルコールの併用で鎮静作用が強まるのを避ける指導なので正しいです。
- cの対応を確認します。ケトプロフェン使用中の日光照射による光線過敏症を避ける助言なので正しいです。
- dの対応を確認します。カフェイン製剤の連用・併用を避ける指導なので正しいです。よって「誤、正、正、正」となります。
- 選択肢 1不正解
- aは誤りで、bとdは正しいため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aは誤りで、cは正しいため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bとcの対応は正しいため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cとdの対応は正しいため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 5正解
- aは誤、bは正、cは正、dは正で、正しい組合せです。
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覚えるポイント
- センノシドは授乳を避けるか服用を避ける必要がある。
間違えやすいところ
- ケトプロフェンの光線過敏症は、使用後もしばらく紫外線を避ける必要がある点を見落としやすい。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」医薬品の適正使用情報・購入者への相談対応
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.26 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
基礎疾患と相談することの記載対象成分
医薬品の適正使用と安全対策 · 相談すること / 基礎疾患 / マオウ / アセトアミノフェン / メチルエフェドリン塩酸塩 / エテンザミド
一般用医薬品の添付文書等の「相談すること」の項目中に「次の診断を受けた人」と記載することとされている医薬品成分等と基礎疾患等の組合せの正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a マオウ ―― 貧血 b アセトアミノフェン ―― 胃・十二指腸潰瘍 c メチルエフェドリン塩酸塩 ―― 糖尿病 d エテンザミド ―― 腎臓病
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品の有効成分は、その薬理作用や体内での動き方によって、特定の基礎疾患を悪化させるおそれがあります。そのため添付文書の「相談すること」欄には、その病気の診断を受けた人への注意が定められています。
解き方
- マオウ(交感神経を刺激する成分)が対象とする病気を確認します。高血圧や糖尿病などで、貧血ではないためaは誤りです。
- アセトアミノフェンやエテンザミドなど解熱鎮痛成分は、胃・十二指腸潰瘍や腎臓病に注意が必要です。よってbとdは正しいと判定します。
- メチルエフェドリン塩酸塩(アドレナリン作動成分)は血糖値を上げるため糖尿病が対象となり、cは正しいと判定します。
- 選択肢 1不正解
- aは誤りで、cとdは正しいため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 2正解
- aは誤、bは正、cは正、dは正で、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- bとdも正しいため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cとdも正しいため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aは誤りで、bとcは正しいため、この組合せは誤りです。

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覚えるポイント
- メチルエフェドリン塩酸塩などのアドレナリン作動成分は肝臓でのグリコーゲン分解を促すため糖尿病で注意する。
間違えやすいところ
- マオウの「相談すること」の対象疾患に貧血が入ると勘違いしやすい。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」相談すること(基礎疾患等の記載)
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.27 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
制酸薬の配合成分と相談すべき基礎疾患
医薬品の適正使用と安全対策 · 制酸薬 / 腎臓病 / 無機塩類 / 高マグネシウム血症
ある一般用医薬品の制酸薬(1日量中に水酸化マグネシウム450mg、合成ヒドロタルサイト780mg、沈降炭酸カルシウム900mg、アルジオキサ150mg、ピレンゼピン塩酸塩水和物46.9mg、炭酸水素ナトリウム240mg、チンピ末300mgを含有)の添付文書等において、「相談すること」の項目中に「次の診断を受けた人」として記載されている基礎疾患等として、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
マグネシウム塩・アルミニウム塩・カルシウム塩を含む制酸成分は、腎臓の働きが悪い人では排泄が遅れます。そのため高マグネシウム血症やアルミニウム脳症などの電解質異常・中毒を起こすおそれがあり、「腎臓病」が相談事項になります。
解き方
- 含まれる成分(水酸化マグネシウム、合成ヒドロタルサイト、沈降炭酸カルシウムなど)を確認します。
- マグネシウムやアルミニウムを含む制酸薬で、排泄が遅れて問題となる病気が「腎臓病」だと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 糖尿病はアドレナリン作動成分などで相談対象になりますが、無機塩が中心の制酸薬の主な注意疾患ではありません。
- 選択肢 2正解
- マグネシウムやアルミニウムなどの無機塩類は腎臓から排泄されるため、腎機能が悪いと体内に蓄積しやすく「腎臓病」が対象になります。
- 選択肢 3不正解
- ナトリウムを多く含む製剤では高血圧に配慮しますが、この配合制酸薬全体で最も重視される診断名は腎臓病です。
- 選択肢 4不正解
- てんかんは中枢興奮成分や抗ヒスタミン成分などで問題になりますが、この制酸薬の記載対象ではありません。
- 選択肢 5不正解
- 肝臓病はアセトアミノフェンなど肝臓で代謝される薬で注意されますが、無機塩類の排泄障害が中心のこの処方の対象ではありません。
覚えるポイント
- マグネシウムやアルミニウムを含む胃腸薬・制酸薬は「腎臓病」で相談する。
間違えやすいところ
- 炭酸水素ナトリウムに目が行って高血圧を選びがちだが、無機陽イオン製剤の主な相談対象は腎臓病である。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」相談すること(腎臓病)
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.27 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
甲状腺機能障害・甲状腺機能亢進症に関する相談事項の理由
医薬品の適正使用と安全対策 · 甲状腺機能障害 / 甲状腺機能亢進症 / トリメトキノール塩酸塩水和物 / 沈降炭酸カルシウム / フェニレフリン塩酸塩
一般用医薬品の添付文書等の「相談すること」の項目中に「次の診断を受けた人」として「甲状腺機能障害又は甲状腺機能亢進症」と記載することとされている医薬品成分とその理由の組合せ(a~c)の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a トリメトキノール塩酸塩水和物 ―― 交感神経系の興奮作用により、症状を悪化させるおそれがあるため。 b 沈降炭酸カルシウム ―― 甲状腺ホルモンの吸収を阻害するおそれがあるため。 c フェニレフリン塩酸塩 ―― 副交感神経系の興奮作用により、症状を悪化させるおそれがあるため。
解答・解説を表示
解答
2
解説
甲状腺機能亢進症では、交感神経が強く刺激された状態に近くなっています。そのためアドレナリン作動成分(交感神経刺激薬)を使うと、動悸や頻脈などが悪化します。またカルシウム成分は、併用する甲状腺ホルモン薬の消化管での吸収を妨げます。
解き方
- トリメトキノール塩酸塩水和物は交感神経を刺激して症状を悪化させるおそれがあるため、aは正と判断します。
- 沈降炭酸カルシウムは甲状腺ホルモン薬(レボチロキシンなど)の吸収を妨げるため、bは正と判断します。
- フェニレフリン塩酸塩は副交感神経ではなく交感神経を興奮させる成分なので、cは誤と判断します。
- 選択肢 1不正解
- aとbが正しく、cが誤りなので、この組合せは誤りです。
- 選択肢 2正解
- aは正、bは正、cは誤で、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- bは甲状腺ホルモンの吸収阻害を理由にしており正しいため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cは副交感神経ではなく交感神経の興奮作用なので誤りで、この組合せは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aはアドレナリン作動成分として正しいため、この組合せは誤りです。
覚えるポイント
- フェニレフリンは交感神経系を興奮させるアドレナリン作動成分である。
間違えやすいところ
- カルシウム製剤が甲状腺ホルモン薬の吸収を妨げるという相互作用の理由を見落としやすい。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」相談すること(甲状腺機能障害又は甲状腺機能亢進症)
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.28 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
緊急安全性情報及び安全性速報
医薬品の適正使用と安全対策 · 緊急安全性情報 / 安全性速報 / イエローレター / ブルーレター
医薬品等の安全性情報等に関する次の記述(a~d)のうち、正しいものの組合せを1つ選びなさい。 a 緊急安全性情報は、ブルーレターとも呼ばれる。 b 緊急安全性情報は、医療機関や薬局等へ直接配布されるものであり、電子メールによる情報伝達は認められていない。 c 安全性速報の対象となるのは、医薬品だけでなく、医療機器や再生医療等製品も対象となる。 d 緊急安全性情報及び安全性速報は、厚生労働省からの命令、指示、製造販売業者の自主決定等に基づいて作成される。
解答・解説を表示
解答
5
解説
医薬品などで重い副作用が起きたときは、すばやく注意を呼びかけるため緊急安全性情報(イエローレター)や安全性速報(ブルーレター)が出されます。これらは医薬品だけでなく医療機器なども対象で、電子メールなども使って広く迅速に伝えられます。
解き方
- aの名称を確認します。緊急安全性情報はイエローレターで、ブルーレターは安全性速報なので誤りです。
- bの伝達方法を確認します。電子メールやファクシミリなどによる伝達も迅速化のため認められているので誤りです。
- cとdの内容が正しいことを確認し、組合せ(c、d)を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aもbもどちらも誤った記述なので、この組合せは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りで、cは正しい記述なので、この組合せは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りで、cは正しい記述なので、この組合せは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bが誤りで、dは正しい記述なので、この組合せは誤りです。
- 選択肢 5正解
- cもdも正しい記述で、適切な組合せです。

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覚えるポイント
- 緊急安全性情報はイエローレター、安全性速報はブルーレターと呼ばれる。
間違えやすいところ
- 緊急安全性情報の用紙の色(黄色)と安全性速報の用紙の色(青色)を取り違えやすい。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」緊急安全性情報、安全性速報
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.28 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
添付文書情報等の活用
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書の電子化 / PMDAホームページ / 使用上の注意
医薬品の添付文書情報等の活用に関する次の記述(a~c)の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 令和3年8月1日から、医療用医薬品への紙の添付文書の同梱を廃止し、注意事項等情報は電子的な方法により提供されることとなったが、一般用医薬品等の製品は、引き続き紙の添付文書が同梱されている。 b 独立行政法人医薬品医療機器総合機構のホームページでは、一般用医薬品・医療用医薬品の添付文書情報を閲覧することができる。 c 添付文書に「使用上の注意」として記載される内容は、その医薬品に配合されている成分等に由来することが多い。
解答・解説を表示
解答
1
解説
添付文書の情報は、医薬品を正しく使うための基本です。医療用医薬品は電子的な記録での提供に原則として移りましたが、一般用医薬品はこれまでどおり紙の添付文書が同梱されています。PMDAのウェブサイトでは最新の注意事項等の情報が見られ、配合成分に由来する注意がまとめて示されています。
解き方
- aについて、令和3年8月1日の改正による医療用医薬品の電子化と、一般用医薬品の紙の同梱継続を確認し、正と判定します。
- bについて、PMDAのホームページで一般用と医療用の医薬品の添付文書情報が見られることを確認し、正と判定します。
- cについて、「使用上の注意」の多くが含まれる成分の薬理・安全性から来ていることを確認し、正と判定します。
- 選択肢 1正解
- a、b、cすべて正しい記述で、この組合せが正解です。
- 選択肢 2不正解
- bおよびcも正しいため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cも正しいため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aおよびbも正しいため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aおよびcも正しいため、この組合せは誤りです。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 一般用医薬品には引き続き紙の添付文書が同梱されている。
間違えやすいところ
- 医療用医薬品だけでなく一般用医薬品も紙の添付文書が原則廃止されたと誤解しやすい。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」添付文書の電子化、適正使用情報の活用
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.29 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
医薬品の副作用情報等の収集体制
医薬品の適正使用と安全対策 · 医薬品・医療機器等安全性情報報告制度 / 生物由来製品感染症等報告業務
医薬品の副作用情報等の収集に関する記述のうち、正しいものの組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a 血液製剤等の生物由来製品を製造販売する企業は、当該製品の安全性について評価し、その成果が副作用情報として有用であったときに速やかに報告すれば、定期的に国へ報告する必要はない。 b 医薬品・医療機器等安全性情報報告制度において、実務上は、医薬品医療機器等法第68条の13第3項の規定により、報告書を独立行政法人医薬品医療機器総合機構に提出することとされている。 c 医薬品・医療機器等安全性情報報告制度は、1967年より、厚生省(当時)が全ての医療機関から直接副作用報告を受ける「医薬品副作用モニター制度」としてスタートした。 d 医薬品・医療機器等安全性情報報告制度に基づく報告を行う医薬関係者には、登録販売者が含まれる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品・医療機器等安全性情報報告制度では、医薬関係者(医師・薬剤師・登録販売者など)が厚生労働大臣へ副作用などを報告します。報告先は実際にはPMDAです。生物由来製品では感染症などの定期報告も義務づけられています。
解き方
- 記述a:生物由来製品を作る会社は、感染症の定期報告などで定期的に国へ報告する義務があるので誤りです。
- 記述b:法第68条の13第3項により、報告書の提出先は実際にはPMDA(総合機構)とされているので正しいです。
- 記述c:1967年に始まった制度の対象は「約3,000か所のモニター病院」で、「全ての医療機関」ではないので誤りです。
- 記述d:報告する医薬関係者には登録販売者も含まれるので正しいです。
- 正しいのはbとdなので、選択肢4が正解です。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは誤りで、記述bは正しいため、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aも記述cも誤りなので、この組み合わせは選べません。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは正しいですが、記述cが誤りなので適切ではありません。
- 選択肢 4正解
- 記述bと記述dがどちらも正しいので、これが正解です。
- 選択肢 5不正解
- 記述dは正しいですが、記述cが誤りなので適切ではありません。
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覚えるポイント
- 医薬品・医療機器等安全性情報報告制度の報告対象者には登録販売者も含まれること
- 実務上の報告書提出先は独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)であること
間違えやすいところ
- 医薬品副作用モニター制度が始まった時から全ての医療機関が対象だったと間違えること
- 生物由来製品には定期的な安全性の評価報告義務がないと勘違いすること
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.29 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
企業からの副作用等の報告制度(市販後安全管理)
医薬品の適正使用と安全対策 · 製造販売業者の報告義務 / 再審査制度 / 承認条件
企業からの副作用等の報告制度に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 登録販売者は、製造販売業者等が行う情報収集に協力するよう努めなければならない。 b 製造販売業者は、製造販売をした医薬品について、その副作用によるものと疑われる健康被害の発生を知った時に医薬品医療機器等法に基づき報告することが義務づけられているが、報告期限は定められていない。 c 一般用医薬品では、既存の医薬品と明らかに異なる有効成分が配合されたものについては、10年を超えない範囲で厚生労働大臣が承認時に定める一定期間(概ね8年)、承認後の使用成績等を製造販売業者等が集積し、厚生労働省へ提出する制度(再審査制度)が適用される。 d 医療用医薬品で使用されていた有効成分を一般用医薬品で初めて配合したものについては、承認条件として承認後の一定期間(概ね3年)、品質及び有効性に関する調査及び調査結果の報告が求められている。
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解答
4
解説
製造販売業者は、重い副作用などが起きたと知ったら、決められた期限(15日以内・30日以内など)に国へ報告する義務があります。承認条件の調査では、安全性についての報告が求められます。
解き方
- 記述a:登録販売者には、製造販売業者などの情報集めに協力する努力義務があるので正しいです(正)。
- 記述b:副作用などの報告期限は15日以内や30日以内などと決められているので誤りです(誤)。
- 記述c:新しい有効成分を含む医薬品などの再審査制度(概ね8年など)についての記述で正しいです(正)。
- 記述d:承認条件で求められるのは「品質と有効性」ではなく「安全性」についての調査報告なので誤りです(誤)。
- そこで、正・誤・正・誤の組み合わせである選択肢4が正解です。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは正しく、記述bは誤りなので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 2不正解
- 記述bと記述dが誤りなので、この組み合わせは適切ではありません。
- 選択肢 3不正解
- 記述dは「安全性」についての調査なので、これを正とする選択肢3は誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤なので、これが正解です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aと記述cは正しいので、これらを誤とする選択肢5は適切ではありません。
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覚えるポイント
- 製造販売業者による副作用等報告には15日以内・30日以内などの厳格な報告期限があること
- スイッチOTC等の承認条件で求められる調査報告は「安全性」に関するものであること
間違えやすいところ
- 企業からの報告に期限が決められていないと間違えること
- 承認条件の調査で報告する内容を、安全性ではなく有効性や品質と混同すること
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.30 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
副作用情報等の評価及び安全対策措置
医薬品の適正使用と安全対策 · 安全対策措置 / 薬事審議会 / 健康危機管理基本指針
医薬品の副作用情報等の評価及び措置に関する次の記述のうち、正しいものの組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a 厚生労働大臣は、独立行政法人医薬品医療機器総合機構において行われた調査検討の結果に基づき、日本製薬団体連合会の意見を聴いて、安全対策上必要な行政措置を講じている。 b 独立行政法人医薬品医療機器総合機構は、薬事審議会の意見を聴いて、調査・実験の実施の指示、製造・販売の中止、製品の回収等の安全対策上必要な措置を講じている。 c 収集された副作用等の情報は、その医薬品の製造販売業者等において評価・検討され、必要な安全対策が図られる。 d 厚生労働省の健康危機管理に当たっては、科学的・客観的な評価を行うとともに、情報の広範な収集、分析の徹底と対応方針の弾力的な見直しに努め、国民に対して情報の速やかな提供と公表を行うことを基本としている。
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解答
5
解説
集めた副作用の情報は、PMDAや製造販売業者などで評価・検討されます。厚生労働大臣は薬事審議会の意見を聞いて、回収の指示や販売の中止など必要な安全対策を行います。
解き方
- 記述a:厚生労働大臣が行政措置を行うときに意見を聞く相手は「日本製薬団体連合会」ではなく「薬事審議会」なので誤りです。
- 記述b:調査の指示や製造・販売の中止、製品の回収などを行うのは「厚生労働大臣」であり、PMDAではないので誤りです。
- 記述c:製造販売業者などは、集めた副作用情報を評価・検討して安全対策を図る必要があるので正しいです。
- 記述d:厚生労働省の健康危機管理基本指針に基づく対応の基本方針を正しく述べた記述なので正しいです。
- したがって、正しい記述の組み合わせはcとd(選択肢5)です。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りで、記述cが正しいので、この組み合わせは適切ではありません。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りで、記述dが正しいので、この組み合わせは適切ではありません。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤りで、記述cが正しいので、この組み合わせは適切ではありません。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが誤りで、記述dが正しいので、この組み合わせは適切ではありません。
- 選択肢 5正解
- 記述cと記述dがどちらも正しいので、これが正解です。
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覚えるポイント
- 行政措置(回収命令や販売中止等)を講じる主体は厚生労働大臣であること
- 厚生労働大臣が意見を聴く専門機関は薬事審議会であること
間違えやすいところ
- 安全対策のための行政措置の命令をPMDAが行うと間違えること
- 意見を聞く相手を日本製薬団体連合会などの業界団体と取り違えること
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.30 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
医薬品医療機器等法に基づく副作用等報告
医薬品の適正使用と安全対策 · 医薬品医療機器等法第68条の10第2項 / 副作用等報告の対象 / 医薬関係者の報告
医薬品医療機器等法第68条の10第2項の規定に基づく医薬品の副作用等の報告に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 医薬品によるものと疑われる死亡事例のほか、日常生活に支障を来す程度の健康被害についても報告が求められている。 b 安全対策上必要があると認めるときは、医薬品の誤用によるものと思われる健康被害についても報告がなされる必要がある。 c 医薬品の副作用は、使用上の注意に記載されているものに限る。 d 医薬品と副作用の因果関係が必ずしも明確でない場合であっても報告の対象となり得る。
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解答
1
解説
医薬関係者による副作用などの報告には、死亡や日常生活に支障が出る健康被害、誤用や過量使用の事例も含まれます。添付文書に書かれていない未知の副作用や、因果関係がはっきりしない疑いの事例も対象です。
解き方
- 記述a:死亡の事例だけでなく、日常生活に支障が出る程度の健康被害も報告の対象なので正しいです(正)。
- 記述b:安全対策上必要と認められるときは、誤用や過量使用による健康被害も報告が必要なので正しいです(正)。
- 記述c:知られている副作用だけでなく、使用上の注意に書かれていない未知の副作用も大切な報告の対象なので誤りです(誤)。
- 記述d:因果関係がはっきりしない疑いの事例でも、報告の対象になるので正しいです(正)。
- そこで、正・正・誤・正の組み合わせである選択肢1が正解です。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正なので、これが正解です。
- 選択肢 2不正解
- 記述cを正としている点が誤りです。添付文書にない副作用も報告の対象です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aと記述bを誤としている点が適切ではありません。
- 選択肢 4不正解
- 記述bと記述dを誤、記述cを正としている点が適切ではありません。
- 選択肢 5不正解
- 記述aと記述dを誤、記述cを正としている点が適切ではありません。
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覚えるポイント
- 副作用報告は因果関係が必ずしも明確でなくても疑い事例として報告対象となること
- 既知の副作用のみならず、使用上の注意に記載のない未知の副作用も報告対象であること
間違えやすいところ
- 添付文書に書かれている副作用しか報告してはいけないと思い込むこと
- 因果関係が科学的に完全に証明されてからでないと報告できないと誤解すること
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.31 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
医薬品副作用被害救済制度の概要と給付内容
医薬品の適正使用と安全対策 · 医薬品副作用被害救済制度 / 給付の種類 / 請求期限 / 対象除外医薬品
医薬品副作用被害救済制度に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 医薬品副作用被害救済制度は、医薬品を適正に使用したにもかかわらず副作用による一定の健康被害が生じた場合について、被害者の迅速な救済を図るため、製薬企業の社会的責任に基づく公的制度として運用が開始された。 b 医薬品を適正に使用した場合であっても、要指導医薬品又は一般用医薬品の一部には、救済制度の対象とならない医薬品がある。 c 健康被害を受けた本人(又は家族)への給付は、医学的薬学的判断を要する事項について薬事審議会の諮問・答申を経て、厚生労働大臣が判定した結果に基づいて行われる。 d 給付の種類としては、医療費、医療手当、障害年金、障害児養育年金、遺族年金、遺族一時金及び葬祭料があり、給付の種類によっては請求期限が定められているため、注意する必要がある。
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解答
5
解説
医薬品副作用被害救済制度は、正しく使ったのに重い健康被害が出た人を早く救済するための公的制度です。7種類の給付があり、薬事審議会の諮問・答申を経て厚生労働大臣が判定します。
解き方
- 記述a:製薬企業の社会的責任に基づく公的制度として作られ、運用されているので正しいです(正)。
- 記述b:一般用医薬品や要指導医薬品でも、殺虫剤や体に直接使わない検査薬など、救済制度の対象から外れているものがあるので正しいです(正)。
- 記述c:PMDAが請求を受け付けたあと、薬事審議会の諮問・答申を経て厚生労働大臣が判定するので正しいです(正)。
- 記述d:法律で決まった7種類の給付があり、医療費・医療手当や遺族年金などには決められた請求期限があるので正しいです(正)。
- すべての記述が「正」なので、選択肢5が正解です。
- 選択肢 1不正解
- 記述a、c、dも正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述a、bも正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述b、cも正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述b、dも正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dのすべてが正しいので、これが正解です。
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覚えるポイント
- 救済給付の判定は薬事審議会の諮問・答申を経て厚生労働大臣が行うこと
- 殺虫剤・殺鼠剤・一般用検査薬などは適正使用であっても救済制度の対象除外であること
間違えやすいところ
- すべての一般用医薬品が救済制度の対象になると勘違いすること
- 救済給付の判定をPMDAが単独で決めていると思い込むこと
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.31 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
医薬品副作用被害救済制度の給付要件と対象範囲
医薬品の適正使用と安全対策 · 自宅療養の救済対象 / 個人輸入医薬品の除外 / 製品不良と損害賠償責任
医薬品副作用被害救済制度に関する次の記述のうち、正しいものの組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a 副作用による疾病のため、入院治療が必要と認められるが、やむをえず自宅療養を行った場合についても、救済給付の対象となる。 b 個人輸入により入手した医薬品を使用して生じた健康被害は、救済制度の対象となる。 c 医薬品の副作用であるかどうか判断がつきかねる場合は、給付請求を行うことはできない。 d 製品不良など、製薬企業に損害賠償責任がある場合は、救済制度の対象から除外されている。
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解答
2
解説
救済給付は、入院治療が必要な程度の医療が原則ですが、やむをえず自宅で療養した場合も対象になります。一方、個人輸入した医薬品や、製薬企業に責任がある場合は対象外です。
解き方
- 記述a:入院が必要と認められる程度でも、やむをえず自宅で療養した場合は給付の対象に含まれるので正しいです。
- 記述b:個人輸入で手に入れた医薬品は、救済制度の対象から外れているので誤りです。
- 記述c:副作用かどうか判断がつかない場合でも請求はでき、厚生労働大臣が判定するので誤りです。
- 記述d:製品の不良などで製薬企業に損害賠償責任がある場合は、救済制度の対象から外れるので正しいです。
- 正しい記述はaとdなので、選択肢2が正解です。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは正しいですが、記述cが誤りなので適切ではありません。
- 選択肢 2正解
- 記述aと記述dがどちらも正しいので、これが正解です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bも記述cも誤りなので、この組み合わせは選べません。
- 選択肢 4不正解
- 記述dは正しいですが、記述bが誤りなので適切ではありません。
- 選択肢 5不正解
- 記述dは正しいですが、記述cが誤りなので適切ではありません。
覚えるポイント
- 入院を要する程度の医療でやむを得ず自宅療養した場合も救済対象に含まれること
- 個人輸入医薬品による健康被害は救済給付の対象外であること
間違えやすいところ
- 入院治療をした実績がなければ絶対に救済されないと間違えること
- 製品不良による健康被害も救済制度で給付されると思い込むこと(企業の損害賠償の対象)
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.32 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
一般用医薬品の安全対策の歴史的経緯
医薬品の適正使用と安全対策 · 小青竜湯と小柴胡湯の区別 / アンプル入りかぜ薬 / PPAからプソイドエフェドリンへの代替
一般用医薬品の安全対策に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 一般用かぜ薬の使用によると疑われる肝機能障害の発生事例が報告されたことを受けて、2003年に厚生労働省は、一般用かぜ薬全般につき使用上の注意の改訂を指示することとした。 b 慢性肝炎患者が 小青竜湯 を使用して間質性肺炎を発症し、死亡を含む重篤な転帰に至った例もあったことから、厚生省(当時)より関係製薬企業に対して緊急安全性情報の配布が指示された。 c 解熱鎮痛成分としてアミノピリン等が配合されたアンプル入りかぜ薬の使用による重篤な副作用(ショック)が発生したことから、厚生省(当時)より関係製薬企業に対し、製品の回収が要請された。 d 塩酸フェニルプロパノールアミン(PPA)が配合された一般用医薬品による脳出血等の副作用症例が複数報告されたことから、厚生労働省は、代替成分としてプソイドエフェドリン塩酸塩等への速やかな切替えを指示した。
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解答
4
解説
一般用医薬品の安全対策の歴史では、2003年の使用上の注意の改訂指示は間質性肺炎の報告がきっかけでした。慢性肝炎患者の間質性肺炎による死亡例で緊急安全性情報が出された漢方製剤は「小柴胡湯」です。
解き方
- 記述a:2003年5月に使用上の注意の改訂が指示されたのは「間質性肺炎」の発生事例が理由で、「肝機能障害」ではないので誤りです(誤)。
- 記述b:緊急安全性情報の配布が指示されたのは、慢性肝炎患者が「小柴胡湯」を使って間質性肺炎を発症した事例なので誤りです(誤)。
- 記述c:アンプル入りかぜ薬による重いショック死が多発したため、1965年に製品の回収が要請された経緯なので正しいです(正)。
- 記述d:2003年に米国FDAでの報告などを受けて、PPAからプソイドエフェドリン塩酸塩などへの切り替えが指示されたので正しいです(正)。
- したがって、誤・誤・正・正の組み合わせである選択肢4が正解です。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りで、記述dが正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述bが誤りで、記述dが正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述cと記述dが正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正なので、これが正解です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aと記述bがどちらも誤りなので、この組み合わせは適切ではありません。
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覚えるポイント
- 小柴胡湯による間質性肺炎で緊急安全性情報が配布されたこと(小青竜湯ではない)
- 2003年の一般用かぜ薬の注意改訂指示の契機は間質性肺炎であること
間違えやすいところ
- 小柴胡湯と小青竜湯の名前を取り違えること
- 2003年のかぜ薬安全対策の理由を、間質性肺炎ではなく肝機能障害と混同すること
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.32 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
医薬品の適正使用のための啓発活動
医薬品の適正使用と安全対策 · セルフメディケーションの普及 / 薬物乱用防止教育 / 薬と健康の週間
医薬品の適正使用のための啓発活動等に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 登録販売者は、適切なセルフメディケーションの普及定着、医薬品の適正使用の推進のため、啓発活動に積極的に参加、協力することが期待される。 b 薬物乱用や薬物依存は、違法薬物(麻薬、覚醒剤、大麻等)によるもので、一般用医薬品によっては生じ得ない。 c 医薬品の適正使用の重要性に関する啓発は、内容が正しく理解されないおそれがあるため、小中学生に行うべきではない。 d 毎年10月17日~23日の1週間を「薬と健康の週間」として、国、自治体、関係団体等による広報活動やイベント等が実施されている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
登録販売者には、啓発活動に積極的にかかわることが期待されています。一般用医薬品でも薬物乱用は起こり得ます。早い時期から正しい知識を広めるため、小中学生などへの啓発も大切です。
解き方
- 記述a:登録販売者には、セルフメディケーションや適正使用の普及啓発活動への参加・協力が期待されるので正しいです(正)。
- 記述b:一般用医薬品(せき止めや鎮痛薬など)でも、乱用されると依存が生じ得るので誤りです(誤)。
- 記述c:医薬品の適正使用についての啓発は、児童・生徒の時期(小中学生など)から積極的に行うことが大切なので誤りです(誤)。
- 記述d:毎年10月17日~23日は「薬と健康の週間」として広報啓発活動が行われているので正しいです(正)。
- したがって、正・誤・誤・正の組み合わせである選択肢3が正解です。
- 選択肢 1不正解
- 記述dが正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが正しく、記述bが誤りなので適切ではありません。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正なので、これが正解です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正しく、記述cが誤りなので適切ではありません。
- 選択肢 5不正解
- 記述bと記述cが誤りで、記述dが正しいので適切ではありません。
覚えるポイント
- 一般用医薬品も過量服用等によって薬物乱用・依存の対象となること
- 毎年10月17日~23日は「薬と健康の週間」と定められていること
間違えやすいところ
- 医薬品の乱用は違法薬物だけに限られると間違えること
- 小中学生には理解が難しいので薬の教育はしないほうがよいと誤解すること
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:東京都『2024年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.33 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
2024年度 東京都 登録販売者試験
参照した公式資料
東京都が公開した2024年度 東京都 登録販売者試験の問題・解答資料です。
- 公式問題(午前) ↗ — www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp(PDF・35ページ)
- 公式問題(午後) ↗ — www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp(PDF・35ページ)
- 公式正答 ↗ — www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp(PDF・1ページ)

