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2024年度 静岡県 前半の概要
医薬品の本質と社会的役割
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の本質 / 医薬品の定義 / 品質管理 / 市販後安全対策
医薬品の本質や品質、市販後の安全確保等に関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品は、人の疾病の診断、治療若しくは予防に使用されること、又は人の身体の構造や機能に影響を及ぼすことを目的とするものである。 b 医薬品の使用は、保健衛生上のリスクを伴うことに注意が必要である。 c 医薬品は、市販後にも、医学・薬学等の新たな知見、使用成績等に基づき、その有効性、安全性等の確認が行われる仕組みになっている。 d 医薬品は、人の生命や健康に密接に関連するものであるため、高い水準で均一な品質が保証されていなければならない。
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解答
5
解説
医薬品は人の命や健康に直接関わるため、役に立つ面と保健衛生上のリスクを合わせ持つ。だから高い水準でそろった品質を保証し、承認された後も有効性や安全性を確かめ続ける仕組みが必要になる。
解き方
- 記述aが、医薬品医療機器等法でいう医薬品の目的の決まりに合っているかを確かめる。
- 記述b・c・dが、医薬品のリスク、市販後の調査の仕組み、品質管理の大切さに合っているかを確かめ、すべて正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述dは、医薬品が命に関わるため均一な品質保証が必要とされていて正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述cは、製造販売後調査など販売後にも有効性と安全性を見直す仕組みがあり正しいので、誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは、医薬品が常に保健衛生上のリスクを伴うので注意が必要とされていて正しいので、誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aは、法第2条第1項で定められた医薬品の定義に合っていて正しいので、誤りです。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dの記述は手引きの通りすべて正しいので、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 医薬品は市販後も使用成績等の集積により有効性・安全性の再確認が行われる。
間違えやすいところ
- 市販後は安全性が完全に固まっていると思い込み、販売後にもう一度確認する必要を否定してしまうこと。
出題の前提:医薬品医療機器等法第2条、試験問題の手引き第1章「医薬品の本質」
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.2 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品のリスク評価の指標と基準
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品のリスク評価 / 50%致死量 / 用量反応関係 / GLP/GCP
医薬品のリスク評価に関する記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
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解答
3
解説
医薬品の効果とリスクは、投与量と効果・毒性の関係(用量反応関係)で評価する。動物実験で得られるLD50などは毒性を比べる客観的な目安になる。また、安全性試験にはGLP、ヒトの臨床試験にはGCPが使われる。
解き方
- 各選択肢について、安全性試験の基準(GLPかGCPか)、用量と反応の関係、毒性が出る条件を細かく見る。
- LD50が薬物の毒性を比べる目安として使われるという記述が正しいことを確かめる。
- 選択肢 1不正解
- 少量でも長く投与されると慢性的な毒性が出ることがあるので、誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 医薬品の効果とリスクは「投与量と反応(効果・毒性)の関係」で評価するので、誤りです。
- 選択肢 3正解
- 動物実験で求める50%致死量(LD50)は、薬物の毒性の強さを表す目安として適切です。
- 選択肢 4不正解
- ヒトの臨床試験の基準はGCPで、GLPは非臨床試験の基準なので、誤りです。
覚えるポイント
- GLPは非臨床試験(動物実験等)の基準、GCPはヒトを対象とした臨床試験の基準である。
間違えやすいところ
- GLPとGCPの名前と対象(動物実験などの非臨床か、ヒトの臨床試験か)を逆に覚えてしまうこと。
出題の前提:試験問題の手引き第1章「医薬品のリスク評価」
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.2 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
健康食品の分類と特徴
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 健康食品 / 保健機能食品 / 栄養機能食品 / 機能性表示食品 / 相互作用
いわゆる「健康食品」に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 「栄養機能食品」は、身体の健全な成長や発達、健康維持に必要な栄養成分(ビタミン、ミネラルなど)の補給を目的としたものである。 b 健康食品であっても、誤った使用方法や個々の体質により健康被害を生じた例が報告されている。 c 健康食品は、医薬品との相互作用で薬物治療の妨げになることはない。 d 「機能性表示食品」は、身体の生理機能などに影響を与える機能成分を含むもので、個別に国の審査を受け、許可されたものである。
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解答
1
解説
健康食品は医薬品ではなく食品だが、飲みすぎや体質などで健康被害が出たり、医薬品と影響し合ったりすることがある。保健機能食品のうち、国が個別に審査・許可するのは特定保健用食品で、機能性表示食品は事業者の責任で届け出る制度である。
解き方
- 記述aとbについて、栄養機能食品の定義と健康被害の報告例から正誤を判断する(どちらも正)。
- 記述cの医薬品との相互作用の可能性(誤り)と、記述dの機能性表示食品に個別審査があるか(個別審査は特定保健用食品で誤り)を判断する。
- 選択肢 1正解
- aとbはどちらも記述が正しいので、適切な組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- cは健康食品でも医薬品と影響し合うことがあるので、誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cとdはどちらも誤り(国が個別に審査・許可するのは特定保健用食品)です。
- 選択肢 4不正解
- dは国が個別に審査して許可するものではなく、事業者の責任で届け出るものなので、誤りです。
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覚えるポイント
- 国が個別に有効性や安全性を審査・許可するのは特定保健用食品(トクホ)である。
間違えやすいところ
- 機能性表示食品と特定保健用食品で、許可・届出の制度が違うことを混同すること。
出題の前提:試験問題の手引き第1章「健康食品」
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.3 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
セルフメディケーションの理念と推進
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · セルフメディケーション / 受診勧奨 / セルフメディケーション税制 / 登録販売者の役割
セルフメディケーションに関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a セルフメディケーションの推進には、地域住民の健康相談を受け、一般用医薬品の販売や必要な時は医療機関の受診を勧める業務が欠かせない。 b セルフメディケーションを的確に推進するため、一般用医薬品の販売等を行う登録販売者には、一般用医薬品等に関する正確で最新の知識を常に修得する心がけが望まれている。 c 適切な健康管理の下で医療用医薬品からの代替を進める観点から、条件を満たした場合にスイッチOTC医薬品の購入の対価について、一定の金額をその年分の総所得金額等から控除する制度が導入された。 d 少子高齢化の進む社会では、地域包括ケアシステムなどに代表されるように、自分、家族、近隣住民、専門家、行政など全ての人たちで協力して個々の住民の健康を維持・増進していくことが求められる。
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解答
5
解説
セルフメディケーションとは「自分自身の健康に責任を持ち、軽い体の不調は自分で手当てすること」です。登録販売者などの専門家は正しい情報提供や受診の勧めを行い、国も税制の優遇(セルフメディケーション税制)などで支えます。
解き方
- 記述a、bについて、医薬品販売者の受診勧奨や知識習得の務めに照らして正誤を確かめる(どちらも正)。
- 記述c、dについて、セルフメディケーション税制の内容や、地域全体で健康を保つ考え方に照らして確かめ、すべて正と判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述dは地域包括ケアシステムの考え方に合っていて正しいので、誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述cはセルフメディケーション税制の趣旨と内容として正しいので、誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは専門家に求められる学び続ける姿勢として正しいので、誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aは受診の勧めを含めた推進活動として正しいので、誤りです。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dの記述はすべて正しいので、これが正解です。
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覚えるポイント
- スイッチOTC医薬品の購入費用に対する所得控除制度(セルフメディケーション税制)が存在する。
間違えやすいところ
- セルフメディケーションを医薬品の購入や自己判断だけに限り、受診の勧めや社会での連携を外して捉える誤り。
出題の前提:試験問題の手引き第1章「セルフメディケーション」
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.3 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品の副作用の定義と性質
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 副作用 / WHOの定義 / 自覚症状 / 適正使用と副作用
医薬品の副作用に関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 副作用は、眠気や口渇等の比較的よく見られるものから、日常生活に支障を来す程度の健康被害を生じる重大なものまで様々であるが、どのような副作用であれ、起きないことが望ましい。 b 副作用は、容易に異変を自覚できるものばかりでなく、血液や内臓機能への影響等のように、明確な自覚症状として現れないこともある。 c 世界保健機関(WHO)の定義による医薬品の副作用とは、「疾病の予防、診断、治療のため、又は身体の機能を正常化するために、人に通常用いられる量で発現する医薬品の有用かつ予測できる反応」とされている。 d 医薬品が人体に及ぼす作用は、すべてが解明されているわけではないため、十分注意して適正に使用された場合であっても、副作用が生じることがある。
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解答
2
解説
副作用とは、人に通常使われる量で出る「有害で意図しない反応」を指します。自分では気づきにくい内臓の障害もあり、正しく使っても副作用を完全に避けることは難しい。
解き方
- 記述cのWHOの定義を確かめ、「有用で予測できる反応」ではなく「有害で意図しない反応」なので誤りと判断する。
- 記述a、b、dの内容が手引きの記載と合っていて、いずれも正しいことを確かめる。
- 選択肢 1不正解
- aは正しく、cは誤りなので、この組み合わせは不適切です。
- 選択肢 2正解
- a:正、b:正、c:誤(WHOの定義は有害かつ意図しない反応)、d:正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bははっきりした自覚症状が出ない副作用もあるので正しく、cは誤りなので不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aは副作用が起きないことが望ましいという点で正しいので、不適切です。
- 選択肢 5不正解
- bは正しく、cは誤りなので、不適切です。
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覚えるポイント
- WHOによる副作用の定義は「通常用いられる量で発現する、医薬品の有害かつ意図しない反応」である。
間違えやすいところ
- WHOの定義の大切な言葉「有害かつ意図しない反応」を「有用」「意図した/予測できる」などに置き換えられても見落とすこと。
出題の前提:試験問題の手引き第1章「医薬品の副作用」
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.4 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
アレルギー(過敏反応)の特徴
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · アレルギー / 外用薬 / 添加物 / 免疫不全/体質
アレルギー(過敏反応)に関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a アレルギーは、外用薬では引き起こされない。 b アレルギーは、薬理作用がない添加物では引き起こされない。 c 医薬品にアレルギーを起こしたことがない人は、病気等に対する抵抗力が低下している状態などの場合でも、アレルギーを生じることはない。 d アレルギーには体質的・遺伝的な要素はない。
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解答
5
解説
アレルギーは医薬品の有効成分だけでなく添加物でも、内服薬だけでなく外用薬でも起きる。体質や遺伝の要素も関わり、これまでアレルギー歴がなくても、体調や抵抗力の低下で発症することがある。
解き方
- 各記述の誤りを確かめる:a(外用薬でも起きる)、b(添加物でも起きる)。
- c(アレルギー経験がなくても発症することがある)、d(体質や遺伝の要素もある)を確かめ、すべて「誤」であることを導く。
- 選択肢 1不正解
- アレルギーには体質や遺伝の要素も関わるので、dは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 今までアレルギーを起こしたことがない人でも、抵抗力が下がった時などに発症することがあるので、cは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 薬の働きがない添加物(色素や保存剤など)でもアレルギーの原因になるので、bは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 外用薬(貼り薬、塗り薬など)でも接触皮膚炎などのアレルギーは起きるので、aは誤りです。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dはすべて誤った記述で、選択肢5が正解です。
覚えるポイント
- アレルギーは有効成分だけでなく添加物でも生じ、外用薬でも起こりうる。
間違えやすいところ
- 「添加物には薬の働きがないからアレルギーも起きない」と思い込んでしまうこと。
出題の前提:試験問題の手引き第1章「アレルギー(過敏反応)」
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.4 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
食品と医薬品の相互作用(アルコールとアセトアミノフェン)
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 食品と医薬品の相互作用 / アルコール / 肝臓代謝 / アセトアミノフェン
食品と医薬品の相互作用に関する記述について、( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。なお、同じ記号の( )内には同じ字句が入る。 「アルコールは、主として( a )で( b )されるため、酒類(アルコール)をよく摂取する者では、( a )の( b )機能が高まっていることが多い。その結果、( a )で( b )されるアセトアミノフェンなどでは、通常よりも( b )され( c )なり、十分な薬効が得られなくなることがある。」
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解答
1
解説
アルコールは主に肝臓で代謝される。ふだん飲酒する人は肝臓の代謝酵素が増えて働きが高まるため、同じく肝臓で代謝されるアセトアミノフェンなどは早く分解されて薬の効きが弱まったり、有害な代謝物が増えて肝障害の危険が高まることがある。
解き方
- アルコールが主に代謝される臓器(a)は「肝臓」だと特定する。
- 肝臓で行われる体内での処理(b)は「代謝」だと特定する。
- 酵素が増えることでアセトアミノフェンは通常より代謝され「やすく」なり、血中の濃度が下がって十分な薬の効きが得られなくなる(c)ことを導く。
- 選択肢 1正解
- a:肝臓、b:代謝、c:やすく が正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bは「吸収」ではなく肝臓での「代謝」なので、誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cは代謝機能が高まって「やすく」なるので、「にくく」は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aは「腎臓」ではなく「肝臓」で、bも「吸収」ではないので、誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aは「腎臓」ではなく「肝臓」なので、誤りです。
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覚えるポイント
- 慢性的な飲酒者は肝臓の薬物代謝酵素が誘導され、一部の医薬品が代謝されやすくなる。
間違えやすいところ
- アルコール摂取が肝機能に与える影響を、「代謝されにくくなる」と逆に考えてしまうこと。
出題の前提:試験問題の手引き第1章「医薬品と酒類(アルコール)との相互作用」
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.5 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品の不適正使用と専門家の役割
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 不適正使用 / 一般用医薬品 / 専門家の関与 / 受診の遅れ
医薬品の不適正な使用と副作用に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
1
解説
一般用医薬品は一般の生活者が自分の判断で使うものだからこそ、使い間違いや乱用、受診の遅れを防ぐために、医薬品の販売などに携わる専門家による適切な情報提供や助言(関与)が欠かせない。
解き方
- 各選択肢を読み、専門家の役割、だらだら使い続けるリスク、体に直接使わない薬のリスクを考える。
- 選択肢1が「専門家の関与は不要」と述べており、一般用医薬品販売制度の基本の考え方に反して誤りであることを特定する。
- 選択肢 1正解
- 生活者が自分の判断で使うからこそ、使い間違いを防ぐ専門家の関与が欠かせないので、この記述は誤り(設問の正解)です。
- 選択肢 2不正解
- 効かない薬をだらだら使い続けると、医療機関で適切に治療を受ける機会を失うので、記述自体は正しいです。
- 選択肢 3不正解
- 症状を抑える薬を長く使い続けると、背後にある重大な病気の発見が遅れるおそれがあるので、記述自体は正しいです。
- 選択肢 4不正解
- 殺虫剤や消毒薬など体に直接使わない薬でも、使い間違いで健康被害が出るので、記述自体は正しいです。
覚えるポイント
- 一般用医薬品は自己選択されるからこそ、専門家の関与・情報提供が重要となる。
間違えやすいところ
- 「一般用医薬品は生活者が自己責任で選ぶ=専門家の関与は任意・不要」と短絡的に考えてしまうこと。
出題の前提:試験問題の手引き第1章「医薬品の適正使用と専門家の役割」
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.5 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品の不適正な使用
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬物乱用 / 依存性 / 専門家の対応
医薬品の不適正な使用に関する記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 一般用医薬品であっても習慣性・依存性がある成分を含んでいるものがある。 b 適正な使用がなされる限りは安全かつ有効な医薬品であっても乱用された場合には薬物依存を生じることがあるが、そこから離脱することは容易である。 c 青少年は、薬物乱用の危険性に関する認識や理解が必ずしも十分でなく、好奇心から身近に入手できる薬物を興味本位で乱用することがあるので、注意が必要である。 d 医薬品の販売等に従事する専門家においては、必要以上の大量購入や頻回購入などを試みる不審な者には慎重に対処する必要がある。
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解答
3
解説
一般用医薬品にも、習慣性・依存性(やめにくくなる性質)のある成分を含むものがあります。乱用すると心と体が薬に頼る状態になり、自分の意思だけで離脱するのはとても難しいからです。
解き方
- まず各記述の正誤を確かめます。aは、一般用医薬品にも依存性のある成分があるという正しい記述です。
- bは「離脱するのは容易(たやすい)」としている点が誤りです。実際にはなかなか離脱できません。
- cとdは、青少年の乱用を防ぐことや、販売する専門家の対応として正しい内容です。
- 「正、誤、正、正」となる選択肢3を選びます。
- 選択肢 1不正解
- bを正、dを誤としている点が間違いです。bは誤りで、dは正しいです。
- 選択肢 2不正解
- bを正、cを誤としている点が間違いです。bは誤りで、cは正しいです。
- 選択肢 3正解
- aは正、bは誤、cは正、dは正で、この組み合わせが正しいです。
- 選択肢 4不正解
- aを誤、bを正としている点が間違いです。aは正しく、bは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bを「依存から抜けやすい」としている点が間違いです。実際は抜けにくいです。
覚えるポイント
- 薬物依存が形成されると自己の意志のみで離脱することは容易ではない。
間違えやすいところ
- 一般用医薬品でも、コデイン類など依存性のある成分が入っているものがあることを忘れないようにしましょう。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」不適正な使用と副作用、乱用等
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.6 ↗(www.pref.shizuoka.jp) / 令和6年度(正答) (PDF 29.7KB) p.1 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品と他の医薬品や食品との相互作用
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 相互作用 / 併用注意 / 食品との相互作用
医薬品と他の医薬品や食品との相互作用に関する記述のうち、正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
4
解説
食品に、医薬品と同じ成分(カフェインやビタミンなど)が入っていることがあります。薬と一緒にとると、その成分をとりすぎる(過剰摂取)おそれがあり、作用が強くなりすぎたり副作用が出たりするためです。
解き方
- 選択肢1:かぜ薬や鎮咳去痰薬などは、成分やはたらきが重なることが多いので誤りです。
- 選択肢2:複数の病気に複数の薬を使うときは、薬どうしの相互作用に注意が必要なので誤りです。
- 選択肢3:外用薬や注射薬でも、体内を巡れば食品の影響を受けることがあるので誤りです。
- 選択肢4:カフェインやビタミンAなどは食品にもあり、一緒にとるととりすぎになるので正しいです。
- 選択肢 1不正解
- かぜ薬や解熱鎮痛薬、アレルギー用薬などは、成分やはたらきが重なることが多いです。
- 選択肢 2不正解
- 複数の病気に複数の薬を使うと、薬どうしが影響し合うので注意が必要です。
- 選択肢 3不正解
- 外用薬や注射薬でも、体内に入って巡れば食品の影響を受けることがあります。
- 選択肢 4正解
- 食品に医薬品と同じ成分が入っていると、一緒にとってとりすぎになるものがあります。
覚えるポイント
- 外用薬や注射薬であっても体内に吸収されれば食品との相互作用が生じうる。
間違えやすいところ
- 外用薬だから全身に関わる相互作用は起きない、と思い込まないようにしましょう。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」相互作用
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.6 ↗(www.pref.shizuoka.jp) / 令和6年度(正答) (PDF 29.7KB) p.1 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
小児の医薬品の使用
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児の生理特性 / 血液脳関門 / 肝機能・腎機能
小児の医薬品の使用に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a 小児は大人と比べて身体の大きさに対して腸が短く、服用した医薬品の吸収率が相対的に低い。 b 保護者等に対しては、成人用の医薬品の量を減らして小児へ与えるような安易な使用は避け、必ず年齢に応じた用法用量が定められているものを使用するよう説明がなされることが重要である。 c 小児は血液脳関門が未発達であるため、吸収されて循環血液中に移行した医薬品の成分が脳に達しにくい。 d 小児は肝臓や腎臓の機能が未発達であるため、医薬品の成分の代謝・排泄に時間がかかり、作用が強く出過ぎたり、副作用がより強く出ることがある。
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解答
3
解説
小児は大人と体のつくりが違い、薬のはたらき方に特徴があります。体の大きさのわりに腸が長くて吸収しやすく、血液脳関門(脳に入るものを選ぶ仕切り)や肝臓・腎臓の働きも未発達なので、脳に移行しやすく、薬が体内に長く残りやすいからです。
解き方
- 記述a:小児は体の大きさのわりに腸が「長く」、吸収率が「高い」ので誤りです。
- 記述b:成人用の薬を減らして与えず、年齢に合った薬を使うべきなので正しいです。
- 記述c:血液脳関門が未発達で、薬が脳に届き「やすい」ので誤りです。
- 記述d:肝臓や腎臓が未発達で、代謝・排泄(薬を処理して外へ出すこと)に時間がかかり、作用や副作用が強く出やすいので正しいです。
- 正しいのはbとdなので、選択肢3を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 記述aもcも、小児の体の特徴として誤っています。
- 選択肢 2不正解
- bは正しいですが、cが誤りです(血液脳関門が未発達で脳に届きやすい)。
- 選択肢 3正解
- bとdが正しく、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- dは正しいですが、aが誤りです(腸が長く吸収率が高い)。
覚えるポイント
- 小児は体に対して腸が相対的に長く、血液脳関門が未発達で中枢へ移行しやすい。
間違えやすいところ
- 小児の腸を「短い」「吸収率が低い」とする誤った文につられないようにしましょう。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」小児等の医薬品の使用
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.7 ↗(www.pref.shizuoka.jp) / 令和6年度(正答) (PDF 29.7KB) p.1 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
高齢者の医薬品の使用
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 高齢者 / 生理機能の低下 / 誤嚥 / 定義年齢
高齢者の医薬品の使用に関する記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 高齢者の基礎体力や生理機能の衰えの度合いは個人差が大きく、年齢のみから一概にどの程度リスクが増大しているかを判断することは難しい。 b 厚生労働省の通知「医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項」においては、おおよその目安として60歳以上を「高齢者」としている。 c 医薬品の副作用で口渇を生じることがあり、その場合、誤嚥(食べ物等が誤って気管に入り込むこと)を誘発しやすくなるので注意が必要である。 d 高齢者は、持病(基礎疾患)を抱えていることが多く、一般用医薬品の使用によって基礎疾患の症状が悪化したり、治療の妨げとなる場合がある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
高齢者が薬を使うときは、肝臓や腎臓の働きの低下で薬が効きすぎたり、口の渇きで誤嚥(食べ物などが気管に入ること)を起こしやすくなったり、持病が悪化したりするおそれがあります。なお、添付文書などでの「高齢者」の目安はおおむね65歳以上です。
解き方
- 記述a:衰え方には個人差が大きく、年齢だけでリスクは判断できないので正しいです。
- 記述b:添付文書などの「高齢者」の目安は「65歳以上」なので、60歳以上とするのは誤りです。
- 記述c:口が渇くと飲み込みにくくなり、誤嚥を起こしやすいので正しいです。
- 記述d:持病が悪化したり、併用する薬と影響し合ったりするので正しいです。
- 「正、誤、正、正」となる選択肢2を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aを誤、bを正、dを誤としている点が間違いです。
- 選択肢 2正解
- aは正、bは誤、cは正、dは正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- a・b・cの正誤の判断が間違っています。
- 選択肢 4不正解
- dを誤としている点が間違いです。dは正しい記述です。
- 選択肢 5不正解
- bを正、cを誤としている点が間違いです。
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覚えるポイント
- 医療用医薬品の添付文書等における「高齢者」の目安は原則として65歳以上。
間違えやすいところ
- 定年のイメージの60歳と、添付文書の基準の65歳を混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」高齢者の医薬品の使用
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.7 ↗(www.pref.shizuoka.jp) / 令和6年度(正答) (PDF 29.7KB) p.1 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
妊婦等への医薬品の使用
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 胎盤関門 / 妊婦への配慮 / ビタミンA / 先天異常
妊婦又は妊娠していると思われる女性への医薬品の使用等に関する記述について、( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選べ。 母体が医薬品を使用した場合に、( a )によって、どの程度医薬品の成分の胎児への移行が防御されるかは、未解明のことも多い。一般用医薬品においても、多くの場合、妊婦が使用した場合における安全性に関する評価が( b )であるため、妊婦の使用については「相談すること」としているものが多い。 さらに、( c )含有製剤のように、妊娠前後の一定期間に通常の用量を超えて摂取すると胎児に先天異常を起こす危険性が高まるとされているものや、便秘薬のように、配合成分やその用量によっては流産や早産を誘発するおそれがあるものがある。
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解答
2
解説
母体から胎児へ薬の成分が移るのを完全に防ぐことはできません。血液-胎盤関門(母体と胎児の間の仕切り)に移行を防ぐ働きはありますが十分ではなく、妊婦での安全性の試験も難しいためです。また、ビタミンAのとりすぎは胎児の先天異常の危険を高めます。
解き方
- 空欄a:母体から胎児への移行に関わるのは「血液-胎盤関門」です。
- 空欄b:妊婦での臨床試験は倫理的に難しく、安全性の評価は「困難」です。
- 空欄c:妊娠前後にとりすぎると胎児に先天異常を起こすおそれがあるのは「ビタミンA」です。
- a=血液-胎盤関門、b=困難、c=ビタミンAの選択肢2を選びます。
- 選択肢 1不正解
- cがパントテン酸なので誤りです。先天異常の危険があるのはビタミンAです。
- 選択肢 2正解
- a:血液-胎盤関門、b:困難、c:ビタミンAで、すべて正しいです。
- 選択肢 3不正解
- bが「容易」なので誤りです。安全性の評価は「困難」です。
- 選択肢 4不正解
- aが血液-脳関門なので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- a・b・cのすべてが間違っています。
覚えるポイント
- ビタミンAの妊娠前後の過剰摂取は胎児の先天異常のリスクがある。
間違えやすいところ
- 血液-脳関門と血液-胎盤関門という言葉を混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」妊婦又は妊娠していると思われる女性
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.8 ↗(www.pref.shizuoka.jp) / 令和6年度(正答) (PDF 29.7KB) p.1 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
プラセボ効果(偽薬効果)
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · プラセボ効果 / 心理的作用 / 医薬品適正使用
プラセボ効果(偽薬効果)に関する記述のうち、正しいものを1つ選べ。
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解答
4
解説
プラセボ効果は、薬の成分のはたらき(薬理作用)ではなく、思い込みなどの心の働きや自然な経過で出る反応です。確実ではなく、よい反応も悪い反応もあり、これを狙って医薬品を使うのは正しい使い方ではありません。
解き方
- 選択肢1:プラセボ効果は薬理作用「によらない」反応なので誤りです。
- 選択肢2:主観的な変化のことが多く、「いつも客観的に測れる変化が出る」わけではないので誤りです。
- 選択肢3:よい反応もあれば悪い反応もあるので、「副作用しかない」とするのは誤りです。
- 選択肢4:プラセボ効果を狙って医薬品を使うべきではないので正しいです。
- 選択肢 1不正解
- プラセボ効果は、薬理作用によらない思い込みなどで出る反応なので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 主観的な症状の改善として出ることが多く、いつも客観的に測れるわけではありません。
- 選択肢 3不正解
- よい効果だけでなく、副作用のような悪い反応が出ることもあります。
- 選択肢 4正解
- 正しい使い方の観点から、プラセボ効果を狙って医薬品を使うべきではありません。
覚えるポイント
- プラセボ効果には望ましい効果だけでなく不都合な反応(副作用)も含まれる。
間違えやすいところ
- プラセボ効果を、意図的に使ってよい治療法だと勘違いしないようにしましょう。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」プラセボ効果
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.8 ↗(www.pref.shizuoka.jp) / 令和6年度(正答) (PDF 29.7KB) p.1 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品の品質
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の品質 / 保管・陳列環境 / 経時変化 / 使用期限
医薬品の品質に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a 医薬品に配合されている成分(有効成分及び添加物成分)には、高温や多湿、光(紫外線)等によって品質の劣化を起こしやすいものが多い。 b 医薬品が保管・陳列される場所については、清潔性が保たれるとともに、その品質が十分保持される環境となるよう留意される必要がある。 c 医薬品は、適切な保管・陳列がなされれば、経時変化による品質の劣化を避けることができる。 d 表示されている「使用期限」は、開封状態で保管された場合にも品質が保持される期限である。
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解答
1
解説
医薬品は時間がたつと少しずつ品質が落ちていきます(経時変化)。どんなに上手に保管しても、この劣化を完全に防ぐことはできません。また、表示の「使用期限」は、開けていない状態で保管したときの期限です。
解き方
- 記述a:成分は光・熱・湿気などで劣化しやすいので正しいです。
- 記述b:保管・陳列する場所は、清潔で品質を保てる環境である必要があるので正しいです。
- 記述c:どんなに上手に保管しても、時間による劣化は完全には防げないので誤りです。
- 記述d:「使用期限」は開けていない状態での期限で、開封後は当てはまらないので誤りです。
- 正しいのはaとbなので、選択肢1を選びます。
- 選択肢 1正解
- aとbがどちらも正しい記述で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- cを「適切に保管すれば劣化を避けられる」としている点が誤りです。
- 選択肢 3不正解
- dを「開封状態でも品質が保たれる期限」としている点が誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cとdがどちらも誤っています。
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覚えるポイント
- 使用期限は「未開封状態」で適切な条件で保管された場合のもの。
間違えやすいところ
- よい環境で保管すれば、時間による劣化を完全に防げると思い込まないようにしましょう。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」医薬品の品質
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.9 ↗(www.pref.shizuoka.jp) / 令和6年度(正答) (PDF 29.7KB) p.1 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
適切な医薬品選択と受診勧奨
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · セルフメディケーション / 受診勧奨 / ドーピング
適切な医薬品選択と受診勧奨に関する記述のうち、誤っているものを1つ選べ。
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解答
2
解説
かぜ薬や鼻炎薬などに含まれるエフェドリン類などの成分は、スポーツ競技で禁止されているドーピング物質に指定されていることがあります。市販薬(一般用医薬品)を使っても、ドーピング検査で陽性になるおそれがあるためです。
解き方
- 選択肢1:受診を勧めたり、薬に頼らない対処を提案したりするのは、専門家として正しい対応です。
- 選択肢2:一般用医薬品にもメチルエフェドリンなどドーピング禁止の成分を含むものがあるので、「含むものはない」は誤りです。
- 選択肢3:乳幼児や妊婦などは、使える薬や対処できる範囲が成人より限られるので正しいです。
- 選択肢4:一定期間使ってもよくならない、または悪化したときは受診が必要なので正しいです。
- 誤っているものを選ぶので、選択肢2を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 受診を勧めたり、薬以外の対処を勧めたりすることも大切な対応なので正しいです。
- 選択肢 2正解
- 一般用医薬品にもエフェドリン塩酸塩などドーピング禁止の成分を含むものがあるので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 年齢や体の状態によって、一般用医薬品で対処できる範囲は変わるので正しいです。
- 選択肢 4不正解
- 漫然と使い続けず、よくならないときは受診を勧める必要があるので正しいです。
覚えるポイント
- 一般用医薬品であってもドーピング禁止物質(興奮薬等)を含むものがある。
間違えやすいところ
- 「一般用医薬品は安全だからドーピングには関係ない」という勘違いに注意しましょう。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」適切な医薬品選択と受診勧奨
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.9 ↗(www.pref.shizuoka.jp) / 令和6年度(正答) (PDF 29.7KB) p.1 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
一般用医薬品の販売時におけるコミュニケーション
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · コミュニケーション / 情報提供 / 購入者の自己決定支援
一般用医薬品の販売時における登録販売者と購入者等とのコミュニケーションに関する次の記述(a~d)の正誤の組み合わせとして、正しいものを1つ選びなさい。
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解答
5
解説
登録販売者は、購入者が自分で医薬品を適切に選び使えるよう支援する役割があります。そのためには、専門用語をかみくだき、相手の理解度や使い方を確かめながら話すことが大切です。
解き方
- 記述a~dが、登録販売者のコミュニケーションの手引きに合っているかを一つずつ確かめます。
- a、b、c、dがすべて正しいと分かるので、当てはまる選択肢5を選びます。
- 選択肢 1不正解
- dは購入者が自ら責任を持って薬を選び適正に使えるよう働きかける点で正しく、dを誤としたこの選択肢は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cは、話が通じにくい相手にもできる限り情報を伝える技術が必要という内容で正しく、cを誤としたこの選択肢は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bは、やさしい言葉を使うだけでなく相手の事情や理解度を確かめると効果が高まるという内容で正しく、bを誤としたこの選択肢は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aは、添付文書の細かな記載だけから一般の人が注意点を判断するのは難しく専門家の助けが要るという内容で正しく、aを誤としたこの選択肢は誤りです。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dはすべて正しい内容なので、すべて正としたこの選択肢が正解です。
覚えるポイント
- 医薬品販売時のコミュニケーションは一方的な説明ではなく、相手の反応や理解度を確かめながら進める。
間違えやすいところ
- 相手との会話が難しい場合でも、あきらめずに情報を伝え、状況をくみ取る必要がある点を見落としやすい。
出題の前提:手引き(令和5年4月改訂)第1章「適切な医薬品選択と受診勧奨」のコミュニケーションに関する記述
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.10 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
サリドマイドおよびサリドマイド訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害 / サリドマイド / 催奇形性 / 副作用収集体制
サリドマイドに関する次の記述(a~d)のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
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解答
2
解説
サリドマイドは催眠鎮静成分などとして売られ、胎児の血管新生を妨げて四肢の欠損などの奇形を起こしました。光学異性体(R体とS体)は体内で互いに移り変わるため、片方だけを製剤化しても安全にはできません。
解き方
- 記述aについて、サリドマイドが売られたときの効能(催眠鎮静薬・胃腸薬)と記述(鎮咳去痰薬)を比べ、誤りと判断します。
- 記述bの光学異性体(R体・S体)が体内で移り変わることと奇形の関係、記述cの国際的な副作用情報の収集体制づくりのきっかけになった歴史を正と確かめます。
- 記述dの血管新生への作用(促すのではなく妨げる)を確かめて誤りとし、bとcの組み合わせを選びます。
- 選択肢 1不正解
- aは鎮咳去痰薬ではなく催眠鎮静成分などとして売られていたので誤りで、正解の組み合わせではありません。
- 選択肢 2正解
- b(光学異性体が体内で移り変わること)とc(副作用情報の収集体制づくりのきっかけ)はどちらも正しく、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 3不正解
- dは血管新生を「促す」ではなく「妨げる(阻害する)」働きなので誤りで、当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- a(用途が鎮咳去痰薬)とd(血管新生を促す)はどちらも誤りです。
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覚えるポイント
- サリドマイドは催眠鎮静成分・胃腸薬として販売された。血管新生を妨げることで胎芽症を招く。
間違えやすいところ
- 催奇形性を示すのはS体ですが、体内でR体とS体が移り変わるため、R体だけを製剤化しても奇形を防げない点を混同しやすい。
出題の前提:手引き(令和5年4月改訂)第1章「薬害の歴史」サリドマイド訴訟
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.11 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
スモン訴訟およびC型肝炎訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · スモン訴訟 / キノホルム / C型肝炎訴訟 / 医薬品副作用被害救済制度
スモン訴訟及びC型肝炎訴訟に関する次の記述(a~d)の正誤の組み合わせとして、正しいものを1つ選びなさい。
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解答
3
解説
スモン訴訟はキノホルム製剤による神経の障害をめぐる訴訟で、医薬品副作用被害救済制度ができるきっかけになりました。C型肝炎訴訟は血液凝固因子製剤などによる感染の被害で、医薬品等行政評価・監視委員会の設置につながりました。
解き方
- 記述a(キノホルムによるスモン訴訟)が正しいことを確かめます。
- 記述bの救済制度の名前を確かめ、「医薬品副作用被害救済制度」が正しく、架空の「医薬品訴訟迅速救済制度」は誤りと判断します。
- 記述c(フィブリノゲン製剤などによるC型肝炎感染)と記述d(最終提言を受けた医薬品等行政評価・監視委員会の設置)が正しいことを確かめます。
- 正・誤・正・正となる組み合わせ(選択肢3)を選びます。
- 選択肢 1不正解
- dの医薬品等行政評価・監視委員会の設置は正しいので、dを「誤」とするこの選択肢は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cの特定フィブリノゲン製剤や血液凝固第IX因子製剤についての記述は正しいので、cを「誤」とするこの選択肢は誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤(正しくは医薬品副作用被害救済制度)、cが正、dが正なので、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 4不正解
- aのスモン訴訟(キノホルム製剤による亜急性脊髄視神経症)は正しいので、aを「誤」とするこの選択肢は誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bの制度名が誤っているので、すべてを「正」とするこの選択肢は誤りです。
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覚えるポイント
- スモン訴訟を契機に創設された救済制度の名称は「医薬品副作用被害救済制度」である。
間違えやすいところ
- スモン訴訟が「医薬品副作用被害救済制度」、サリドマイドやスモンが「市販後安全対策」、HIV訴訟が「生物由来製品の安全対策」、C型肝炎訴訟が「医薬品等行政評価・監視委員会設置」につながった対応を混同しやすい。
出題の前提:手引き(令和5年4月改訂)第1章「薬害の歴史」スモン訴訟、C型肝炎訴訟
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.11 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
HIV訴訟およびCJD訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · HIV訴訟 / 血液凝固因子製剤 / CJD訴訟 / ヒト乾燥硬膜
HIV(ヒト免疫不全ウイルス)訴訟及びCJD(クロイツフェルト・ヤコブ病)訴訟に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
1
解説
HIV訴訟は血友病患者が非加熱血液凝固因子製剤によってHIVに感染した薬害をめぐる訴訟です。CJD訴訟は脳外科手術などに使われたヒト乾燥硬膜によるプリオン病感染の被害をめぐる訴訟です。
解き方
- 記述1で、血友病患者に投与されて感染の原因になった製剤が「血液凝固因子製剤」か「インターフェロン製剤」かを確かめ、誤りと特定します。
- 記述2、3、4が、それぞれHIV訴訟後の国の取り組み、CJD訴訟の原因物質(ヒト乾燥硬膜)、診療録の保存措置と一致することを確かめます。
- 選択肢 1正解
- HIV訴訟の原因になったのは「血液凝固因子製剤」で、インターフェロン製剤ではないため誤り(この問いの正解)です。
- 選択肢 2不正解
- HIV訴訟の和解を受けた国の取り組み(エイズ治療・研究開発センターなどの整備)についての記述は正しいので、答えから外れます。
- 選択肢 3不正解
- CJD訴訟がヒト乾燥硬膜を通じた感染の被害をめぐる訴訟であることは正しいので、答えから外れます。
- 選択肢 4不正解
- CJDの和解後に患者の診療録を長く保存する措置などについての記述は正しいので、答えから外れます。
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覚えるポイント
- HIV訴訟は「血友病患者への非加熱血液凝固因子製剤」、CJD訴訟は「ヒト乾燥硬膜」が原因物質。
間違えやすいところ
- 血液製剤の種類(血液凝固因子製剤とインターフェロン製剤など)で言葉が入れ替わっていないか注意します。
出題の前提:手引き(令和5年4月改訂)第1章「薬害の歴史」HIV訴訟、CJD訴訟
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.12 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
かぜ(感冒)およびかぜ薬の特性
主な医薬品とその作用 · かぜ(感冒) / 総合感冒薬 / ウイルス感染 / 受診勧奨
かぜ(感冒)及びかぜ薬(総合感冒薬)に関する次の記述(a~d)の正誤の組み合わせとして、正しいものを1つ選びなさい。
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解答
4
解説
かぜの原因の多くはウイルス感染ですが、冷気やアレルギーなどの感染しない要因もあります。かぜ薬は症状をやわらげる対症療法薬で、ウイルスを排除したり殺したりするものではありません。重い症状や4日以上続く症状は別の病気を疑い、受診をすすめます。
解き方
- 記述aは、冷気や乾燥、アレルギー様の反応など感染しない要因もかぜの原因になるので誤りと判断します。
- 記述bは、冬の発熱・頭痛に吐き気や下痢などの消化器症状を伴う場合はウイルス性胃腸炎が多いという手引きの記述から正と判断します。
- 記述cは、かぜ薬が症状をやわらげる対症療法薬で、ウイルスの増殖抑制や体内からの除去はしないので誤りと判断します。
- 記述dは、4日以上続く場合や重い場合はかぜ以外の病気が疑われるので正と判断し、「誤・正・誤・正」の4を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aは感染しない要因で起こるかぜもあるため誤りで、この選択肢は当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- dは急な発熱や4日以上続く症状ではかぜでない可能性が高いとする正しい記述なので、当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- cのかぜ薬がウイルスを除いたり増殖を抑えたりするという説明は誤りなので、この選択肢は当てはまりません。
- 選択肢 4正解
- a:誤、b:正、c:誤、d:正の組み合わせで、これが正解です。
- 選択肢 5不正解
- cが誤りでdが正しいので、この選択肢は当てはまりません。
覚えるポイント
- かぜの原因には非感染性要因(乾燥や冷気等)もある。かぜ薬は対症療法薬でありウイルスを駆除しない。
間違えやすいところ
- かぜ薬を、細菌やウイルスをやっつける原因療法薬と取り違えないよう注意します。
出題の前提:手引き(令和5年4月改訂)第3章「かぜ薬」
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.13 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
かぜ薬(総合感冒薬)の配合成分
主な医薬品とその作用 · トラネキサム酸 / コデインリン酸塩水和物 / エテンザミド / ビタミン
かぜ薬(総合感冒薬)に配合される成分に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
トラネキサム酸は炎症をやわらげる作用がある一方、線溶系(フィブリンを分解するしくみ)を抑えて血栓を溶けにくくする作用(抗プラスミン作用)を持ちます。そのため血栓症のリスクがある人に使うときは注意が必要です。
解き方
- 記述1のトラネキサム酸が血液の凝固・線溶にどう働くかを考え、「溶けにくくする」が正しいところ「溶けやすくする」と書いてあるので誤りと判断します。
- 記述2のコデイン類が12歳未満の小児に禁忌(呼吸を抑えるおそれ)であることが正しいと確かめます。
- 記述3のビタミン類の配合目的と、記述4のエテンザミド(サリチル酸系)が15歳未満の水痘・インフルエンザ時にライ症候群を防ぐため避けることが正しいと確かめます。
- 選択肢 1正解
- トラネキサム酸は、かたまった血液を溶け「にくく」する働き(抗プラスミン作用)があるので、誤った記述でこの問いの正解です。
- 選択肢 2不正解
- コデインリン酸塩水和物は呼吸を抑えるおそれなどから12歳未満の小児には使ってはいけないので、正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- ビタミンC(アスコルビン酸など)やビタミンB1(チアミンなど)がかぜ薬に補助的に配合されるという記述は正しいので、外れます。
- 選択肢 4不正解
- エテンザミドなどのサリチル酸系成分は、水痘やインフルエンザにかかった15歳未満でライ症候群を起こすおそれがあるため避ける必要があり、正しい記述です。
覚えるポイント
- トラネキサム酸は血栓を溶けにくくする(抗プラスミン作用)。血栓のある人は注意。
間違えやすいところ
- 「溶けやすくする(線溶を促す)」と「溶けにくくする(抗プラスミン・線溶を抑える)」の言葉の入れ替わりに注意します。
出題の前提:手引き(令和5年4月改訂)第3章「かぜ薬の配合成分(抗炎症成分等)」
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.13 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
かぜの症状緩和に用いられる漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 葛根湯 / 麻黄湯 / 半夏厚朴湯 / カンゾウ
かぜ(感冒)の症状緩和に用いられる漢方処方製剤に関する次の記述(a~d)の正誤の組み合わせとして、正しいものを1つ選びなさい。
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解答
3
解説
かぜに使う漢方処方製剤は、「証」(体力や体質など)や症状(汗の有無、せきの様子など)に合わせて使い分けます。構成する生薬にカンゾウを含まない処方(半夏厚朴湯など)を覚えておくことも大切です。
解き方
- 記述aは「体力があり、かぜのひきはじめで、寒気がして発熱し、汗が出ていないもの」という麻黄湯の説明で、麦門冬湯ではないので誤りと判断します。
- 記述bは、葛根湯が体力中等度以上の人向けで、虚弱な人・胃腸が弱い人・よく汗をかく人には向かないので正と判断します。
- 記述cは「体力中等度またはやや虚弱で、多くは腹痛を伴い…」という柴胡桂枝湯の説明で、麻黄湯ではないので誤りと判断します。
- 記述dは、半夏厚朴湯がカンゾウを含まない代表的な処方なので正と判断し、誤・正・誤・正の3を選びます。
- 選択肢 1不正解
- cは柴胡桂枝湯の説明で誤りなので、この選択肢は当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りでbが正しいので、この選択肢は当てはまりません。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正となり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤りでdが正しいので、この選択肢は当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- aが麦門冬湯ではなく麻黄湯の内容で誤りなので、この選択肢は当てはまりません。
覚えるポイント
- 半夏厚朴湯は構成生薬にカンゾウを含まない(偽アルドステロン症のリスクが少ない)。
間違えやすいところ
- 麻黄湯(体力があり汗が出ない)と麦門冬湯(からぜき・痰が切れにくい)の使う症状を取り違えないよう注意します。
出題の前提:手引き(令和5年4月改訂)第3章「かぜ薬(漢方処方製剤)」
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.14 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
解熱鎮痛薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · イブプロフェン / イソプロピルアンチピリン / アセトアミノフェン / アスピリン
解熱鎮痛薬に配合される成分に関する次の記述(a~d)のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
解熱鎮痛成分は、効き方や胃腸障害などの副作用の出方がそれぞれ違います。イブプロフェンは消化管潰瘍や炎症性腸疾患の再発を招くおそれがあり、アセトアミノフェンは胃の粘膜を直接刺激しにくいものの食後の服用がすすめられます。小児用の坐薬があるのはアセトアミノフェンです。
解き方
- 記述aのイブプロフェンが、潰瘍性大腸炎やクローン病の既往がある人で再発を招くおそれがある点を確かめ、正と判断します。
- 記述bのイソプロピルアンチピリンは炎症を抑える作用が弱く、他の解熱鎮痛成分と組み合わせて配合されるので誤りと判断します。
- 記述cのアセトアミノフェンは空腹時にも飲める製品があるが、原則として食後の服用がすすめられている点を確かめ、正と判断します。
- 記述dの小児用の坐薬があるのはアスピリンではなくアセトアミノフェン(アスピリンは15歳未満禁忌)なので誤りと判断し、aとcの組み合わせを選びます。
- 選択肢 1正解
- aとcが正しい記述で、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 2不正解
- bのイソプロピルアンチピリンは炎症を抑える作用が弱く、ふつう他の成分と組み合わせて配合されるので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bとdがどちらも誤りなので、当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- dのアスピリンは15歳未満の小児には使ってはいけず、小児用の坐薬に使われるのはアセトアミノフェンなので誤りです。
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覚えるポイント
- 小児の解熱に用いる坐薬の主成分はアセトアミノフェン。アスピリンは15歳未満禁忌。
間違えやすいところ
- ピリン系(イソプロピルアンチピリン)は解熱・鎮痛作用は強いが炎症を抑える作用は弱く、他の鎮痛成分と組み合わせて使われる点を見落としやすい。
出題の前提:手引き(令和5年4月改訂)第3章「解熱鎮痛薬の配合成分」
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.14 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
眠気防止薬及びその配合成分の特徴と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 眠気防止薬 / カフェイン / 適正使用
眠気防止薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。
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解答
5
解説
眠気防止薬の主成分はカフェインで、大脳皮質(脳の表面)を興奮させ、一時的な眠気やだるさを取ります。ただし、かぜ薬などの眠気を打ち消すために一緒に使うと、重大な副作用や薬の相互作用を招くおそれがあり、すすめられません。また、子どもは睡眠が脳の発育に必要なので、小児用の製品はありません。
解き方
- 各記述が何について書かれているか(効き目、カフェインの作用と副作用、他の薬との併用、子どもへの使用)を確かめる。
- aは正、bは正、cは誤(眠気を打ち消す併用は不可)、dは正と判定し、当てはまる組み合わせを選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aは正しくcは誤っているので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 2不正解
- bは正しくcは誤っているので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 3不正解
- aが正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 4不正解
- bが正しくcは誤り、dも正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 5正解
- a(正)、b(正)、c(誤)、d(正)の組み合わせで、正解です。
覚えるポイント
- 眠気防止薬はかぜ薬やアレルギー薬の眠気防止には使用不可
- 15歳未満の小児向け眠気防止薬はない
間違えやすいところ
- かぜ薬を飲んでいるときの眠気対策に、カフェインの薬を一緒に使ってよいと間違えない。
出題の前提:試験問題の記載内容及び登録販売者試験「試験問題作成に関する手引き」に基づく。
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.15 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
催眠鎮静薬・睡眠改善薬及びその配合成分の作用
主な医薬品とその作用 · 催眠鎮静薬 / 抗ヒスタミン成分 / ブロモバレリル尿素 / ジフェンヒドラミン塩酸塩
眠気を促す薬及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを下から1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
市販の睡眠改善薬は、抗ヒスタミン成分が持つ一時的な眠気の作用を利用したものです。そのため、長く続く不眠には使えません。ブロモバレリル尿素などの鎮静成分は、何度も使うと依存(やめられなくなること)が起こるおそれがあります。抗ヒスタミン薬のジフェンヒドラミン塩酸塩は、妊婦には使わないか、避けるのが望ましいとされています。
解き方
- 各記述が正しいか考える。aは一時的な睡眠障害に使うので正。bはアリルイソプロピルアセチル尿素が鎮静成分で、抗ヒスタミン成分ではないので誤。
- cは妊婦の不眠には使うのを避けるので誤。dはブロモバレリル尿素の作用と依存性について書かれており正しいので正。
- 選択肢 1不正解
- cは妊婦には使うのを避ける必要があるので、間違いです。
- 選択肢 2不正解
- bもcもどちらも誤っているので、間違いです。
- 選択肢 3不正解
- bはアリルイソプロピルアセチル尿素を抗ヒスタミン成分としているので、間違いです。
- 選択肢 4正解
- aとdがどちらも正しいので、正解です。
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覚えるポイント
- 睡眠改善薬は一時的な不眠の緩和にのみ用い慢性的不眠には不可
- ブロモバレリル尿素は反復摂取で薬物依存を生じる
間違えやすいところ
- アリルイソプロピルアセチル尿素を、抗ヒスタミン成分と取り違えないようにする。
出題の前提:試験問題の記載内容及び登録販売者試験「試験問題作成に関する手引き」に基づく。
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.15 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
乗物酔い防止薬(鎮暈薬)の配合成分と特徴
主な医薬品とその作用 · 鎮暈薬 / スコポラミン / メクリジン / ジフェニドール
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
5
解説
乗物酔い防止薬には、内耳(耳の奥の平衡感覚をつかさどる部分)の自律神経の興奮を抑える抗コリン成分(スコポラミンなど)や抗ヒスタミン成分(メクリジンなど)、内耳の前庭神経を調整するジフェニドールなどが入っています。スコポラミンは分解されるのが速く、効き目が短いのに対し、メクリジンは効き始めるのが遅く、長く効きます。
解き方
- a〜dの記述が正しいかを確かめる。aは3歳未満向けの製品がないので正。
- bは分解が速く効き目が短いので、「分解が遅く長く効く」とする記述は誤り。
- cはメクリジンが長く効くという特徴を書いており、正しい。
- dはジフェニドール塩酸塩の抗コリン様作用で、排尿困難や緑内障を悪化させるおそれがあるので正。
- 選択肢 1不正解
- aは正しくbは誤っているので、間違いです。
- 選択肢 2不正解
- bは誤りでcは正しいので、間違いです。
- 選択肢 3不正解
- dが正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 4不正解
- aは正、bは誤り、cは正なので、間違いです。
- 選択肢 5正解
- a(正)、b(誤)、c(正)、d(正)の組み合わせで、正解です。
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覚えるポイント
- スコポラミンは代謝が速く作用持続が短い
- メクリジンは作用発現が遅く持続時間が長い
間違えやすいところ
- スコポラミンとメクリジンで、効き目の続く時間の長さを逆に覚えないようにする。
出題の前提:試験問題の記載内容及び登録販売者試験「試験問題作成に関する手引き」に基づく。
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.16 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
小児の疳及び小児鎮静薬の特徴と適正使用
主な医薬品とその作用 · 小児鎮静薬 / 漢方処方製剤 / 小児の疳 / 乳児への使用制限
小児の疳及び小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)に関する記述のうち、誤っているものを下から1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
小児の疳(かんの虫)は、成長とともに自然に治まることが多い症状です。小児鎮静薬は体質を改善したり、興奮をしずめたりするための薬です。ただし、漢方処方製剤はすべて、生後3ヶ月未満の乳児には原則として使ってはいけないと決められています。
解き方
- 選択肢1・2・4が、手引きにある小児の疳と漢方処方製剤の正しい説明であることを確かめる。
- 選択肢3は、漢方処方製剤は生後3ヶ月未満の乳児には決して使えないという決まりに反するので、誤りだと判断する。
- 選択肢 1不正解
- 体に問題がない疳の症状は、成長とともに自然に治まるのが普通なので、正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 小児鎮静薬の効き目と目的として正しい記述です。
- 選択肢 3正解
- 漢方処方製剤は年齢の下限が書かれていなくても、生後3ヶ月未満の乳児には使わないことになっているので、この記述は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 小児の疳に使われる代表的な漢方処方製剤として、正しい記述です。
覚えるポイント
- 漢方処方製剤は原則として生後3ヶ月未満の乳児には使用しない
間違えやすいところ
- 使い方の説明に年齢の下限がなければ、生後3ヶ月未満にも使えると間違えやすい。
出題の前提:試験問題の記載内容及び登録販売者試験「試験問題作成に関する手引き」に基づく。
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.16 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
鎮咳去痰薬の配合成分の分類と作用機序
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / メチルエフェドリン塩酸塩 / グアイフェネシン / ブロムヘキシン / 抗ヒスタミン成分
鎮咳去痰薬に配合される成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
鎮咳去痰薬(せき止めと痰の薬)では、メチルエフェドリン塩酸塩はアドレナリン作動成分で、気管支を広げる働きがあります。ブロムヘキシンは気道の分泌を増やし、痰のねばりを弱める去痰成分です。抗ヒスタミン成分の抗コリン作用は、気道の粘膜の分泌を抑えるため、痰がねばねばして出しにくくなることがあります。
解き方
- a:メチルエフェドリン塩酸塩は麻薬性のせき止め成分ではなくアドレナリン作動成分なので誤り。
- b:グアイフェネシンは気道の粘膜の分泌を増やす去痰成分なので正しい。
- c:ブロムヘキシンはアドレナリン作動成分ではなく去痰成分なので誤り。
- d:抗ヒスタミン成分は気道の分泌を抑え、痰が出にくくなることがあるので正しい。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りでbが正しいので、間違いです。
- 選択肢 2不正解
- bは正しくcは誤っているので、間違いです。
- 選択肢 3正解
- a(誤)、b(正)、c(誤)、d(正)の組み合わせで、正解です。
- 選択肢 4不正解
- aとcが誤りでbが正しいので、間違いです。
- 選択肢 5不正解
- dが正しいので、この組み合わせは間違いです。
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覚えるポイント
- メチルエフェドリン塩酸塩はアドレナリン作動成分
- ブロムヘキシン塩酸塩は去痰成分
間違えやすいところ
- メチルエフェドリンを、中枢に効く麻薬性のせき止め成分(コデインなど)と混同しない。
出題の前提:試験問題の記載内容及び登録販売者試験「試験問題作成に関する手引き」に基づく。
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.17 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
含嗽薬・口腔咽喉薬の成分と漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 含嗽薬 / アズレンスルホン酸ナトリウム / 白虎加人参湯 / 噴射式液剤
口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)とその配合成分に関する記述のうち、正しいものを下から1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
口やのどに使う薬でも、粘膜から吸収されたり、間違って飲み込んだりして、体全体に影響が出ることがあります。噴射式の液剤は、気管に入らないように声を出しながら噴射します。アズレンスルホン酸ナトリウムは殺菌成分ではなく、炎症をしずめる成分です。白虎加人参湯は、体に熱感があり、のどがひどく渇く人に適した漢方薬です。
解き方
- 選択肢1:局所に使う薬でも血液に入って全身に影響が出ることがあるので誤り。
- 選択肢2:息を吸いながら噴射すると、気管や肺に入るおそれがあるので誤り。
- 選択肢3:アズレンスルホン酸ナトリウムは抗炎症成分(組織を修復する)で、殺菌成分ではないので誤り。
- 選択肢4:白虎加人参湯の適応(体力が中等度以上で、熱感と口の渇きが強い人)が正しいことを確かめる。
- 選択肢 1不正解
- 粘膜から吸収されるなどして、全身に副作用などの影響が出ることがあります。
- 選択肢 2不正解
- 息を吸いながら噴射すると気道に吸い込まれるおそれがあるので、声を出しながら噴射します。
- 選択肢 3不正解
- アズレンスルホン酸ナトリウムは殺菌のためではなく、炎症をしずめるために入れられています。
- 選択肢 4正解
- 白虎加人参湯についての記述として正しく、適切な選択肢です。
覚えるポイント
- 噴射式液剤は声を出しながら噴射する(誤嚥防止)
- アズレンスルホン酸ナトリウムは抗炎症成分
間違えやすいところ
- 口に使う薬でも、体全体に副作用や影響が起こることがある点を見落とさない。
出題の前提:試験問題の記載内容及び登録販売者試験「試験問題作成に関する手引き」に基づく。
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.17 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
胃の薬の配合成分及び漢方処方製剤の特徴
主な医薬品とその作用 · 胃の薬 / ソファルコン / デヒドロコール酸 / 健胃生薬 / 漢方処方製剤
胃の薬及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを下から1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
胃腸薬の健胃生薬は、独特の苦味や香りが舌や鼻を刺激して胃液の分泌を促すので、オブラートで味や香りを隠して飲むのは適していません。また、安中散、人参湯、平胃散、六君子湯はどれも甘草(カンゾウ)を含みます。デヒドロコール酸は胆汁の出をよくする成分ですが、肝臓の働きが悪いときは症状を悪化させるおそれがあります。
解き方
- a:消化管内の泡を消すのはジメチルポリシロキサンで、ソファルコンは胃の粘膜を保護・修復する成分なので誤り。
- b:デヒドロコール酸の胆汁を出す作用と、肝臓病を悪化させる注意点は正しい。
- c:健胃生薬は味やにおいを刺激して胃液を出すので、オブラートで包むのは適さず誤り。
- d:挙げられた4つの漢方処方製剤はどれも構成生薬にカンゾウを含むので正しい。
- 選択肢 1不正解
- aが誤っているので、この組み合わせは不正解です。
- 選択肢 2不正解
- aもcもどちらも誤っているので、不正解です。
- 選択肢 3正解
- bとdがどちらも正しいので、正解です。
- 選択肢 4不正解
- cが誤っているので、この組み合わせは不正解です。
覚えるポイント
- 健胃生薬は味や香りの刺激が重要なためオブラートで包まない
- 気泡分離成分はジメチルポリシロキサン
間違えやすいところ
- 健胃生薬は、飲みやすさを優先してオブラートを使うようすすめてはいけない点に注意する。
出題の前提:試験問題の記載内容及び登録販売者試験「試験問題作成に関する手引き」に基づく。
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.18 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
腸の薬(整腸薬・止瀉薬)に配合される成分の作用機序
主な医薬品とその作用 · 止瀉薬 / トリメブチンマレイン酸塩 / 次硝酸ビスマス / ロペラミド塩酸塩 / タンニン酸ベルベリン
腸の薬に配合される成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
ロペラミド塩酸塩は腸の動きを強く抑えるので、食あたりや水あたりのような感染性の下痢に使うと、毒素(毒になるもの)が体の外に出るのを遅らせ、症状を悪化させる危険があります。また、タンニン酸ベルベリンは、タンニン酸の収斂作用(粘膜をひきしめる働き)とベルベリンの殺菌作用で下痢を止める成分で、下痢を起こす下剤ではありません。
解き方
- a:トリメブチンマレイン酸塩の消化管の動きを整える作用と、重い肝機能障害の副作用は正しい。
- b:次硝酸ビスマスが溶けない膜を作り、粘膜をひきしめる収斂作用を持つという記述は正しい。
- c:ロペラミド塩酸塩は食あたりや水あたりの下痢には使うのを避ける必要があるので誤り。
- d:タンニン酸ベルベリンは下痢を起こすのではなく、下痢を止めるために働くので誤り。
- 選択肢 1不正解
- aとbが正しく、cとdが誤っているので、間違いです。
- 選択肢 2不正解
- bは正しくdは誤っているので、間違いです。
- 選択肢 3正解
- a(正)、b(正)、c(誤)、d(誤)の組み合わせで、正解です。
- 選択肢 4不正解
- cが誤っているので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 5不正解
- aは正しく、cとdが誤っているので、間違いです。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- ロペラミド塩酸塩は食あたり・水あたりには使用しない
- タンニン酸ベルベリンは止瀉(下痢止め)成分
間違えやすいところ
- 「止瀉(下痢を止める)」と「瀉下(便を出す)」という言葉の違いを混同しない。
出題の前提:試験問題の記載内容及び登録販売者試験「試験問題作成に関する手引き」に基づく。
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.18 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
瀉下薬の販売時の説明
主な医薬品とその作用 · 瀉下薬 / ヒマシ油 / ビサコジル / 酸化マグネシウム / センナ
登録販売者が行う瀉下薬の販売時における説明に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
4
解説
瀉下薬は成分ごとに作用の仕方や体内での動きが違います。だから妊婦・授乳婦への移行、胃で溶けるか腸で溶けるかという製剤の性質、持病に応じた注意を正しく伝える必要があります。
解き方
- 選択肢1〜3について、ヒマシ油の中毒時の禁忌、ビサコジルの服用のしかた(胃で溶けないようにする)、酸化マグネシウムの高マグネシウム血症の危険を確かめる。
- 選択肢4のセンナが乳汁に移行するかどうかを確かめ、授乳中の女性への使用制限に関する誤りを見つける。
- 選択肢 1不正解
- ヒマシ油は腸でリシノール酸を生んで腸を刺激しますが、脂溶性の物質の吸収を進めるため、防虫剤や殺鼠剤による中毒には使えません。この記述は正しいです。
- 選択肢 2不正解
- ビサコジルの腸溶錠は胃で溶けないように作られており、制酸薬や牛乳の後1時間以内の服用は避けます。この記述は正しいです。
- 選択肢 3不正解
- 酸化マグネシウムなどの無機塩類の瀉下薬は、腎臓のはたらきが弱るとマグネシウムを排出できず、高マグネシウム血症を起こすおそれがあります。この記述は正しいです。
- 選択肢 4正解
- センナやセンノシドは乳汁に移行し、乳児に下痢を起こすおそれがあります。授乳中の女性は服用を避けるか授乳を避ける必要があり、この記述は誤りです。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- センナやダイオウに含まれるアントラキノン系成分は乳汁中へ移行するため授乳中は避けます。
間違えやすいところ
- ビサコジルの腸溶性コーティングが胃で溶けないよう、牛乳や制酸薬とは前後1時間あけます。
出題の前提:手引き第3章 胃腸に作用する薬(瀉下薬)
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.19 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
浣腸薬及びその配合成分
主な医薬品とその作用 · 浣腸薬 / グリセリン / ソルビトール / ビサコジル
浣腸薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
2
解説
浣腸薬は直腸を刺激したり、浸透圧の差で水分を引き込んだりして排便を促します。だから連用すると直腸の感じ方が鈍くなり、高齢者や心臓病の人では血圧低下や立ちくらみに注意が必要です。
解き方
- a:浣腸薬を続けて使うと、直腸の感じ方が鈍くなるか(習慣性)を確かめる。
- b:炭酸ガスの細かい泡を出す成分(炭酸水素ナトリウムなど)とビサコジルの作用の違いを見分ける。
- c:ソルビトールが浸透圧の差で水分を引き込むしくみが正しいか確かめる。
- d:グリセリン浣腸で立ちくらみなどの反射が起きやすい人(高齢者や虚弱な人)を確かめる。
- 選択肢 1不正解
- aとdが誤りで、cは正しいため、組み合わせが合いません。
- 選択肢 2正解
- aは誤り、bは誤り、cは正しく、dは誤りで、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bとdが誤りで、cは正しいため、組み合わせが合いません。
- 選択肢 4不正解
- aが誤りなので、組み合わせが合いません。
- 選択肢 5不正解
- bが誤りで、cは正しいため、組み合わせが合いません。
覚えるポイント
- 浣腸薬を連用すると直腸の感受性が低下して効果が弱くなり、習慣性便秘を招きます。
間違えやすいところ
- 炭酸ガスの細かい泡を出して直腸を刺激するのは、炭酸水素ナトリウムを配合した坐剤です。
出題の前提:手引き第3章 胃腸に作用する薬(浣腸薬)
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.19 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · 胃腸鎮痛鎮痙薬 / オキセサゼイン / メチルオクタトロピン臭化物 / パパベリン塩酸塩 / アミノ安息香酸エチル
胃腸鎮痛鎮痙薬及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
4
解説
胃腸鎮痛鎮痙薬には、抗コリン成分、平滑筋に直接はたらく成分(パパベリンなど)、局所麻酔成分(オキセサゼイン、アミノ安息香酸エチルなど)があります。それぞれのはたらきと副作用の違いをおさえることが大切です。
解き方
- a:オキセサゼインに局所麻酔作用と胃液の分泌を抑える作用があるか確かめる(正しい)。
- b:メチルオクタトロピン臭化物は抗コリン成分で、平滑筋への直接作用ではないことを確かめる(誤り)。
- c:パパベリン塩酸塩には胃液分泌を抑える作用はないが、眼圧を上げる作用があるため緑内障で注意がいることを確かめる(誤り)。
- d:局所麻酔成分をだらだら使い続けると、重い病気を見逃すおそれがあることを確かめる(正しい)。
- 選択肢 1不正解
- aは正しいですが、bは抗コリン作用によるもので直接作用ではないため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bとcはどちらも誤った記述です。
- 選択肢 3不正解
- dは正しいですが、cはパパベリン塩酸塩に眼圧を上げる作用があるため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aとdの記述がどちらも正しく、合っている組み合わせです。
覚えるポイント
- パパベリン塩酸塩は抗コリン成分とは異なり平滑筋に直接働きますが、眼圧を上昇させる作用があります。
間違えやすいところ
- オキセサゼインは局所麻酔作用だけでなく、胃液の分泌を抑える作用も合わせ持つ成分です。
出題の前提:手引き第3章 胃腸に作用する薬(胃腸鎮痛鎮痙薬)
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.20 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
駆虫薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · 駆虫薬 / カイニン酸 / パモ酸ピルビニウム / サントニン / ピペラジンリン酸塩
駆虫薬の配合成分とその作用との関係の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 (配合成分) (作用) a カイニン酸 ― 回虫に痙攣を起こさせる作用を示し、虫体を排便とともに排出させる。 b パモ酸ピルビニウム ― 回虫の自発運動を抑える作用を示し、虫体を排便とともに排出させる。 c サントニン ― 蟯虫の呼吸や栄養分の代謝を抑えて殺虫作用を示すとされる。 d ピペラジンリン酸塩 ― アセチルコリン伝達を妨げて、回虫及び蟯虫の運動筋を麻痺させる作用を示し、虫体を排便とともに排出させる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
駆虫薬の成分は、効く寄生虫(回虫か蟯虫か、両方か)と、その作用のしくみ(運動麻痺、痙攣、代謝阻害など)がはっきり分かれています。だから成分名と作用の正しい対応をおぼえる必要があります。
解き方
- a:カイニン酸が回虫に痙攣を起こす作用を確かめる(正)。
- b:パモ酸ピルビニウムは蟯虫だけに効き、代謝を抑えて殺すことを確かめ、記述がサントニンや回虫用になっている誤りを見つける(誤)。
- c:サントニンは回虫に効き、自発運動を抑えることを確かめ、記述がパモ酸ピルビニウムのものになっている誤りを見つける(誤)。
- d:ピペラジンリン酸塩がアセチルコリンを妨げ、回虫と蟯虫の運動筋を麻痺させることを確かめる(正)。
- 選択肢 1正解
- aは正しく、bは誤り、cは誤り、dは正しく、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aが正しくbが誤りなので、組み合わせが合いません。
- 選択肢 3不正解
- cが誤りでdが正しいので、組み合わせが合いません。
- 選択肢 4不正解
- aが正しくbが誤りなので、組み合わせが合いません。
- 選択肢 5不正解
- aが正しくcが誤りなので、組み合わせが合いません。
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覚えるポイント
- パモ酸ピルビニウムは「蟯虫」の呼吸・代謝を抑え、赤色に着色する特徴があります。
間違えやすいところ
- サントニン(回虫の自発運動を抑える)とパモ酸ピルビニウム(蟯虫の呼吸や代謝を抑える)の記述の入れ替えに注意します。
出題の前提:手引き第3章 駆虫薬
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.20 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
強心薬及びその配合成分
主な医薬品とその作用 · 強心薬 / ジャコウ / センソ / 苓桂朮甘湯 / 受診勧奨
強心薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
5
解説
一般用の強心薬は、軽い動悸や息切れなどの症状を改善するために使います。生薬の作用、センソの1日5mg以下の上限、漢方処方の水毒を出すしくみ、5〜6日使ってもよくならなければ受診を勧めることが基本です。
解き方
- a:ジャコウが心筋を直接刺激して強心作用を示す記述を確かめる(正しい)。
- b:センソは有効な量の幅が狭く、1日5mg以下という上限があることを確かめる(正しい)。
- c:苓桂朮甘湯は利尿によって水毒を出すのが主なはたらきであることを確かめる(正しい)。
- d:強心薬を5〜6日飲んでもよくならない場合は、心臓以外の原因(貧血、甲状腺の異常など)も考えて受診を勧めることを確かめる(正しい)。
- 選択肢 1不正解
- dも正しい記述なので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cも正しい記述なので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bも正しい記述なので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aも正しい記述なので誤りです。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dの記述はすべて正しいので、正解です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- センソの一般用医薬品における1日用量上限は5mg以下と定められています。
間違えやすいところ
- 動悸や息切れは心臓の病気だけでなく、呼吸器の病気、貧血、甲状腺の異常でも起きるため、5〜6日を目安に受診を勧めます。
出題の前提:手引き第3章 心臓などの器官や業務に作用する薬(強心薬)
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.21 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
貧血用薬(鉄製剤)及びその配合成分
主な医薬品とその作用 · 貧血用薬 / 鉄製剤 / マンガン / ビタミンB6 / 葉酸
貧血用薬(鉄製剤)及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
3
解説
貧血用薬(鉄製剤)は鉄が足りない状態を改善する対症療法の薬で、予防のために飲むものではありません。また、鉄が体外に出るときに便が黒くなるため、消化管出血による黒い便と見分ける必要があります。
解き方
- a:ビタミンB12の構成成分はコバルトで、マンガンではないことを確かめる(誤り)。
- b:貧血の症状がない段階から鉄製剤を予防的に飲むのは適当でないことを確かめる(誤り)。
- c:薬で黒くなった便と、飲む前からの黒い便(消化管出血など)を見分ける必要があることを確かめる(正しい)。
- d:ビタミンB6(ヘモグロビンを作る)や葉酸(赤血球を作る)を配合する意味を確かめる(正しい)。
- 選択肢 1不正解
- aとbはどちらも誤った記述です。
- 選択肢 2不正解
- bが誤りなので、この組み合わせは合いません。
- 選択肢 3正解
- cとdの記述がどちらも正しく、合っている組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤りなので、この組み合わせは合いません。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 赤血球生成に不可欠なビタミンB12の構成成分となるミネラルはコバルトです。
間違えやすいところ
- 鉄製剤は予防のために続けて飲むものではなく、症状があるときに使う医薬品です。
出題の前提:手引き第3章 心臓などの器官や業務に作用する薬(貧血用薬)
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.21 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
コレステロール及び高コレステロール改善薬
主な医薬品とその作用 · 高コレステロール改善薬 / HDL / LDL / ポリエンホスファチジルコリン / ビタミンE
コレステロール及び高コレステロール改善薬とその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
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解答
4
解説
LDLはコレステロールを体のすみずみへ運んでため込み、HDLは末梢から肝臓へ回収します。高コレステロール改善薬は生活習慣病の予防のため血中脂質を改善する薬で、やせる目的で使うものではありません。
解き方
- a:LDL(悪玉)とHDL(善玉)のはたらきを確かめ、LDLが多くHDLが少ない場合の説明かどうかを見て、記述の逆転を判断する(誤)。
- b:ポリエンホスファチジルコリンがコレステロールエステルを作り、肝臓での代謝を促す作用を確かめる(正)。
- c:高コレステロール改善薬はウエスト周囲径を減らすなど、やせる目的の薬ではないことを確かめる(誤)。
- d:ビタミンE(トコフェロール)が過酸化脂質を抑え、末梢の血行を促す作用を確かめる(正)。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りでbが正しいので、組み合わせが合いません。
- 選択肢 2不正解
- dが正しいので、組み合わせが合いません。
- 選択肢 3不正解
- aとcが誤りなので、組み合わせが合いません。
- 選択肢 4正解
- aは誤り、bは正しく、cは誤り、dは正しく、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- cが誤りでdが正しいので、組み合わせが合いません。

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覚えるポイント
- 高コレステロール改善薬は生活習慣の改善が基本であり、痩身(ダイエット)目的の薬ではありません。
間違えやすいところ
- LDL(低密度リポタンパク質)は末梢へ運び、HDL(高密度リポタンパク質)は回収するという役割を混同しないようにします。
出題の前提:手引き第3章 心臓などの器官や業務に作用する薬(高コレステロール改善薬)
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.22 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
循環器用薬及びその配合成分
主な医薬品とその作用 · 循環器用薬 / ヘプロニカート / 三黄瀉心湯 / コウカ / ユビデカレノン
循環器用薬及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
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解答
2
解説
循環器用薬に配合される成分は、それぞれのはたらきが違います(ニコチン酸系は末梢の血管を広げ、ユビデカレノンはエネルギー代謝を助けるなど)。また、ダイオウを含む漢方処方(三黄瀉心湯など)は他の瀉下薬と一緒に使うのを避けます。
解き方
- a:記述はユビデカレノンの説明であり、ヘプロニカートはニコチン酸系の誘導体(末梢血管を広げる)なので誤りと判断する。
- b:三黄瀉心湯にはダイオウが入っているため、瀉下作用が強くなりすぎないよう他の瀉下薬との併用を避けることを確かめる(正しい)。
- c:コウカ(紅花)が末梢の血行を促し、うっ血を改善する作用を確かめる(正しい)。
- d:毛細血管を補強するのはルチンなどのビタミンP様物質で、ユビデカレノンの記述ではないので誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りなので、この組み合わせは合いません。
- 選択肢 2正解
- bとcの記述がどちらも正しく、合っている組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- dが誤りなので、この組み合わせは合いません。
- 選択肢 4不正解
- aとdはどちらも誤った記述です。
覚えるポイント
- 三黄瀉心湯や防風通聖散などダイオウを含む漢方処方製剤では瀉下薬との併用を避けます。
間違えやすいところ
- ユビデカレノン(ミトコンドリアのエネルギー産生を助ける)とルチン・ヘスペリジン(毛細血管を強くする)の説明を混同しないようにします。
出題の前提:手引き第3章 心臓などの器官や業務に作用する薬(循環器用薬)
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.22 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
痔の薬及び配合成分の作用と漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 外用痔疾用薬 / 内用痔疾用薬 / アドレナリン作動成分 / 漢方処方製剤
痔の薬及びその配合成分に関する以下の記述について、誤っているものの組み合わせとして正しいものを1つ選びなさい。 a シコンは、新陳代謝促進、殺菌、抗炎症等の作用を期待して外用痔疾用薬に配合される。 b トコフェロール酢酸エステルは、肛門周囲の末梢血管の血行を促して、うっ血を改善する効果を期待して内用痔疾用薬に配合される。 c エフェドリン塩酸塩は、血管拡張作用による止血効果を期待して外用痔疾用薬に配合される。 d 芎帰膠艾湯は、体力中等度以上で、大便がかたく、便秘傾向のあるものの痔核(いぼ痔)、切れ痔、便秘、軽度の脱肛に適すとされる。
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解答
3
解説
痔疾用薬では、アドレナリン作動成分(エフェドリン塩酸塩など)が血管を縮めて、腫れや出血を抑えます。血管収縮作用があるためです。漢方の乙字湯は体力中等度以上で便秘ぎみの人に、芎帰膠艾湯は体力中等度以下で出血しやすい人に使います。
解き方
- 記述aとbの正誤を確かめる。シコン(新陳代謝促進・殺菌・抗炎症)とトコフェロール酢酸エステル(血行促進・うっ血改善)はどちらも正しい。
- 記述cとdの誤りを見つける。エフェドリン塩酸塩は血管収縮作用なのでcは誤り、dは乙字湯の体力と適応症なので誤り。
- 選択肢 1不正解
- aもbも正しい記述なので、誤りの組み合わせにはなりません。
- 選択肢 2不正解
- bは正しく、誤っているのはcだけなので当てはまりません。
- 選択肢 3正解
- c(血管収縮が正しい)とd(乙字湯の記述が正しい)の両方が誤っているので正解です。
- 選択肢 4不正解
- aは正しく、誤っているのはdだけなので当てはまりません。
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覚えるポイント
- 痔疾用薬のエフェドリン塩酸塩は血管収縮作用により止血を促す。
- 乙字湯は体力中等度以上で便秘傾向の痔、芎帰膠艾湯は体力中等度以下で出血傾向の痔に適す。
間違えやすいところ
- 血管を縮める薬を血管を広げる薬と取り違えないようにする。
- 乙字湯と芎帰膠艾湯の体力の基準(中等度以上と中等度以下)を取り違えないようにする。
出題の前提:令和6年度登録販売者試験問題・手引き(主な医薬品とその作用・痔の薬)
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.23 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
婦人薬の配合成分及び漢方処方製剤の正誤
主な医薬品とその作用 · 婦人薬 / 女性ホルモン成分 / 健胃生薬 / 加味逍遙散
婦人薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 鎮静作用を期待して、モクツウが配合されている場合がある。 b エチニルエストラジオールは、人工的に合成された女性ホルモンの一種であり、エストラジオールを補充するものである。 c 胃腸症状に対する効果を期待して、オウレンが配合されている場合がある。 d 漢方処方製剤である加味逍遙散は、構成生薬としてカンゾウを含む。
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解答
5
解説
婦人薬には、女性ホルモン成分、鎮痛鎮痙や自律神経調整の生薬、利尿生薬、胃腸の不調を改善する健胃生薬(オウレンなど)が配合されます。モクツウはアケビ科の植物のつるの茎を原料とし、利尿作用などを示します。加味逍遙散にはカンゾウが含まれます。
解き方
- aを判定する。モクツウは鎮静ではなく利尿などを目的にする生薬なので誤り。
- bを判定する。エチニルエストラジオールは合成の女性ホルモンで、エストラジオールを補う成分なので正しい。
- cを判定する。オウレンは健胃作用があり、胃腸の症状の改善に使うので正しい。
- dを判定する。加味逍遙散を構成する生薬にはカンゾウが含まれるので正しい。
- 選択肢 1不正解
- bを誤りとしているので当てはまりません(bは正しい)。
- 選択肢 2不正解
- aを正、bとcを誤りとしているので当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- aを正、cとdを誤りとしているので当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- aを正、dを誤りとしているので当てはまりません。
- 選択肢 5正解
- aが誤で、b・c・dが正という正しい組み合わせです。
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覚えるポイント
- モクツウは利尿作用を期待して配合される生薬である。
- エチニルエストラジオールは合成女性ホルモン成分である。
間違えやすいところ
- モクツウ(利尿)をカノコソウなどの鎮静の生薬と混同しないようにする。
- 加味逍遙散にカンゾウが含まれる点を見落とさないようにする。
出題の前提:令和6年度登録販売者試験問題・手引き(主な医薬品とその作用・婦人薬)
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.23 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
外用痔疾用薬の成分表示に基づく特徴判定
主な医薬品とその作用 · 外用痔疾用薬 / ステロイド性抗炎症成分 / 局所麻酔成分 / 組織修復成分
次の表は、ある一般用医薬品の外用痔疾用薬(注入軟膏)に含まれている成分一覧である。 【1個(2g)中:リドカイン 60mg、プレドニゾロン酢酸エステル 1mg、トコフェロール酢酸エステル 50mg、アラントイン 20mg】 この医薬品に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 局所の感染を防止することを目的として、殺菌消毒成分が配合されている。 b 配合されているステロイド性抗炎症成分は、その含有量によらず長期連用を避ける必要がある。 c 局所への穏やかな刺激によって痒みを抑える効果を期待して、熱感刺激を生じさせる成分が配合されている。 d 肛門部の創傷の治癒を促す効果を期待して、組織修復成分が配合されている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
処方表から配合成分の薬効グループを見分ける問題です。リドカインは局所麻酔成分、プレドニゾロン酢酸エステルはステロイド性抗炎症成分、トコフェロール酢酸エステルは血行促進成分、アラントインは組織修復成分です。ステロイド成分入りの薬は、量に関わらず長く続けて使うのは避けます。
解き方
- 処方を見る。殺菌消毒成分も熱感刺激成分も入っていないので、aとcは誤り。
- ステロイド成分(プレドニゾロン酢酸エステル)は長く続けて使うのを避けるのでbは正しい。
- アラントインは傷の治りを助ける組織修復成分なのでdは正しい。
- 選択肢 1不正解
- 殺菌消毒成分は処方にないのでaは誤りで、bは正しいので当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- bとdを誤りとしているので当てはまりません。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正という正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aとcを正としているので当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- d(アラントインの組織修復作用)を誤りとしているので当てはまりません。
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覚えるポイント
- アラントインは組織修復成分である。
- ステロイド性抗炎症成分は含有量にかかわらず長期連用を避ける。
間違えやすいところ
- 処方に殺菌消毒成分(クロルヘキシジン塩酸塩など)が入っていると思い込まない。
- トコフェロール酢酸エステル(血行促進)を刺激する成分と混同しない。
出題の前提:令和6年度登録販売者試験問題・手引き(主な医薬品とその作用・痔の薬)
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.24 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
月経不順・月経困難に適する漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 婦人薬 / 桃核承気湯 / 温経湯
月経不順、月経困難や月経困難症に適すとされる漢方処方製剤として、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 桃核承気湯 b 温経湯 c 茵蔯蒿湯 d 猪苓湯
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解答
1
解説
婦人薬に使う漢方処方には、体力が充実し便秘ぎみの人に使う桃核承気湯や、体力中等度以下で手足のほてりや唇の乾燥がある人に使う温経湯などがあります。茵蔯蒿湯は肝胆や皮膚の病気、猪苓湯は排尿の異常を主な適応とします。
解き方
- それぞれの漢方処方が何に効くか確かめる。桃核承気湯と温経湯は月経不順・月経困難などの婦人病に使う。
- ほかの処方を確かめる。茵蔯蒿湯は黄疸や湿疹・皮膚炎、猪苓湯は排尿困難・排尿痛などに使うので外す。
- 選択肢 1正解
- a(桃核承気湯)とb(温経湯)の両方が月経不順・月経困難症に適すので正解です。
- 選択肢 2不正解
- cの茵蔯蒿湯は蕁麻疹や口内炎、湿疹・皮膚炎などに適す処方なので当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- dの猪苓湯は排尿の異常(排尿痛、残尿感など)に適す処方なので当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- cもdも月経不順・月経困難に使う処方ではないので当てはまりません。
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覚えるポイント
- 桃核承気湯:体力中等度以上、のぼせて便秘しがちなものの月経不順・月経痛等。
- 温経湯:体力中等度以下、手足がほてり唇が乾くものの月経不順・月経困難等。
間違えやすいところ
- 猪苓湯(利尿・排尿異常)や茵蔯蒿湯(黄疸・口内炎)を婦人薬と混同しないようにする。
出題の前提:令和6年度登録販売者試験問題・手引き(主な医薬品とその作用・婦人薬)
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.24 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
アレルギーが生じる生体内メカニズム
主な医薬品とその作用 · アレルギー / 肥満細胞 / 受容体 / ヒスタミン
アレルギー(過敏反応)を生じる仕組みに関する次の記述について、( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 「アレルゲンが皮膚や粘膜から体内に入り込むと、その物質を特異的に認識した免疫グロブリン(抗体)によって( a )が刺激され、細胞間の刺激の伝達を担う生理活性物質であるヒスタミンやプロスタグランジン等の物質が遊離する。( a )から遊離したヒスタミンは、周囲の器官や組織の表面に分布する特定の( b )(受容体)と反応することで、( c )、血管透過性亢進等の作用を示す。」
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解答
5
解説
アレルギー反応では、肥満細胞(マスト細胞)の表面にある特異な抗体に抗原が結びつくと、ヒスタミンなどの化学伝達物質が外へ出ます(脱顆粒)。ヒスタミンは標的の細胞の表面にあるタンパク質の受容体(H1受容体など)に結びつき、血管拡張や血管透過性亢進、知覚神経の刺激などを起こします。
解き方
- aを決める。ヒスタミンを外へ出すのは肥満細胞である(脂肪細胞ではない)。
- bを決める。体の中の受容体はタンパク質でできている(炭水化物ではない)。
- cを決める。ヒスタミンが働くと毛細血管が広がり、透過性が高まる(血管収縮ではない)。
- 選択肢 1不正解
- aを脂肪細胞としているので誤りです(正しくは肥満細胞)。
- 選択肢 2不正解
- a・b・cのすべてが誤った字句になっています。
- 選択肢 3不正解
- bを炭水化物、cを血管収縮としているので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cを血管収縮としているので誤りです(ヒスタミンは血管を広げます)。
- 選択肢 5正解
- aは肥満細胞、bはタンパク質、cは血管拡張で、すべて正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- ヒスタミンを遊離するのは肥満細胞(マスト細胞)。
- ヒスタミンの作用は血管拡張および血管透過性亢進。
間違えやすいところ
- 肥満細胞(マスト細胞)を、エネルギーをためる脂肪細胞と混同しない。
- ヒスタミンの血管への働き(拡張)を、アドレナリン作動成分の働き(収縮)と混同しない。
出題の前提:令和6年度登録販売者試験問題・手引き(主な医薬品とその作用・アレルギー用薬)
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.25 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
眼科用薬の配合成分とその作用の正誤
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / コンドロイチン硫酸ナトリウム / ホウ酸 / 抗アレルギー成分 / 抗菌成分
眼科用薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a コンドロイチン硫酸ナトリウムは、眼粘膜のタンパク質と結合して皮膜を形成し、外部の刺激からの保護を目的として用いられる。 b ホウ酸は、新陳代謝を促し、目の疲れの改善を目的として用いられる。 c クロモグリク酸ナトリウムは、花粉、ハウスダスト(室内塵)等による目のアレルギー症状(結膜充血、痒み、かすみ、流涙、異物感)の緩和を目的として用いられる。 d スルファメトキサゾールナトリウムは、ブドウ球菌や連鎖球菌による結膜炎やものもらい(麦粒腫)、眼瞼炎等の化膿性の症状の改善を目的として用いられる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
コンドロイチン硫酸ナトリウムは角膜を守る成分(保水性を高める)で、硫酸亜鉛などは収斂成分です。ホウ酸は殺菌・消毒や防腐・緩衝剤として洗眼薬などに使われます。クロモグリク酸ナトリウムは肥満細胞からのヒスタミン放出を抑える抗アレルギー成分、スルファメトキサゾールは細菌の感染に使うサルファ系の抗菌成分です。
解き方
- aを判定する。タンパク質と結びついて膜を作るのは収斂成分(硫酸亜鉛など)の説明なので誤り。
- bを判定する。新陳代謝を促すのはビタミン類やアミノ酸で、ホウ酸は防腐・殺菌・緩衝の目的なので誤り。
- cを判定する。クロモグリク酸ナトリウムはアレルギーの症状をやわらげるのに使うので正しい。
- dを判定する。スルファメトキサゾールナトリウムは結膜炎やものもらいなどの細菌感染に使うので正しい。
- 選択肢 1不正解
- aとbが誤りで、cとdが正しいので当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- bが誤りで、dが正しいので当てはまりません。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正という正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- cを誤りとしているので当てはまりません(cは正しい)。
- 選択肢 5不正解
- aを正、cとdを誤りとしているので当てはまりません。
覚えるポイント
- コンドロイチン硫酸ナトリウムは角膜保護(保水)成分。
- クロモグリク酸ナトリウムは抗アレルギー成分(ヒスタミン遊離抑制)。
- スルファメトキサゾールはサルファ系抗菌成分。
間違えやすいところ
- コンドロイチン硫酸ナトリウムと収斂成分(硫酸亜鉛水和物)の説明を混同しない。
- ホウ酸を、代謝を促す成分(ビタミン・タウリンなど)と取り違えない。
出題の前提:令和6年度登録販売者試験問題・手引き(主な医薬品とその作用・眼科用薬)
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.25 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
眼科用薬の特徴と正しい使用方法
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / 人工涙液 / 緑内障 / 点眼方法
眼科用薬に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせとして適切なものを1つ選びなさい。 a 人工涙液は、涙液成分を補うことを目的とするもので、目の疲れや乾き、コンタクトレンズ装着時の不快感等に用いられる。 b 一般用医薬品の点眼薬には、緑内障の症状を改善できるものはない。 c 点眼薬は、結膜嚢(結膜で覆われた眼瞼(まぶた)の内側と眼球の間の空間)に適用するものであり、1滴の薬液量は結膜嚢の容積の50%程度に設定されている。 d 点眼後は、しばらくまばたきを繰り返して、薬液を結膜嚢内に行き渡らせるとよい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
一般用の点眼薬は結膜嚢(まぶたの内側と眼球の間の空間)に使います。点眼容器の1滴は約50μLで、結膜嚢が保てる量(約10〜20μL)より多いため、1滴で足ります。点眼後はまばたきをせず、軽くまぶたを閉じて目頭を押さえます。一般用医薬品に緑内障の治療薬はありません。
解き方
- 記述aとbを確かめる。人工涙液の目的と、一般用点眼薬に緑内障を改善する薬はないという記述はどちらも正しい。
- 記述cを確かめる。1滴の薬液量は結膜嚢の容積より多く、50%程度ではないので誤り。
- 記述dを確かめる。点眼直後のまばたきは薬を外へ出してしまうので適切でない(まぶたを閉じるのがよい)ので誤り。
- 選択肢 1正解
- aもbも正しい記述なので正解です。
- 選択肢 2不正解
- cは薬液量が結膜嚢の容積より多いので誤りで、当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- cもdも誤りなので当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- dは点眼後の正しい手技に反するので誤りで、当てはまりません。
覚えるポイント
- 一般用医薬品の点眼薬には緑内障の症状を改善できるものはない。
- 点眼後はまばたきをせず、まぶたを閉じて目頭を軽く押さえる。
間違えやすいところ
- 1滴の薬液量が結膜嚢の容積より少ないと思い込まない(1滴であふれる量がある)。
- 点眼後にまばたきをして薬を行きわたらせるのが正しいと間違えやすい。
出題の前提:令和6年度登録販売者試験問題・手引き(主な医薬品とその作用・眼科用薬)
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.26 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
鼻炎用点鼻薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · 鼻炎用点鼻薬 / アドレナリン作動成分 / 抗炎症成分 / 局所麻酔成分
鼻炎用点鼻薬の配合成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせとして適切なものを1つ選びなさい。 a ナファゾリン塩酸塩は、鼻粘膜を通っている血管を拡張させ、鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを目的として用いられる。 b グリチルリチン酸二カリウムは、鼻粘膜の炎症を和らげることを目的として用いられる。 c ケトチフェンフマル酸塩は、鼻粘膜を清潔に保ち、細菌による二次感染を防止することを目的として用いられる。 d リドカイン塩酸塩は、鼻粘膜の過敏性や痛みや痒みを抑えることを目的として用いられる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
ナファゾリンなどのアドレナリン作動成分は、血管を収縮させて鼻粘膜の充血や腫れをやわらげます。ケトチフェンフマル酸塩は抗アレルギー成分(ヒスタミンの遊離を抑え、受容体をふさぐ)です。グリチルリチン酸二カリウムは抗炎症成分、リドカインは局所麻酔成分です。
解き方
- aを判定する。ナファゾリン塩酸塩は血管を収縮させて充血を取るので、「拡張」とする記述は誤り。
- bを判定する。グリチルリチン酸二カリウムは炎症をしずめる作用があるので正しい。
- cを判定する。ケトチフェンフマル酸塩は抗アレルギー成分で、二次感染の防止(殺菌消毒)ではないので誤り。
- dを判定する。リドカイン塩酸塩は局所麻酔作用で過敏や痛みを抑えるので正しい。
- 選択肢 1不正解
- aが誤り(血管収縮が正しい)なので当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- aとcの両方が誤りなので当てはまりません。
- 選択肢 3正解
- b(抗炎症成分)とd(局所麻酔成分)がどちらも正しいので正解です。
- 選択肢 4不正解
- cが誤り(抗アレルギー成分である)なので当てはまりません。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- ナファゾリン塩酸塩は血管収縮成分。
- ケトチフェンフマル酸塩は抗アレルギー成分。
- リドカイン塩酸塩は局所麻酔成分。
間違えやすいところ
- アドレナリン作動薬の働き(血管収縮)を血管拡張と取り違えない。
- ケトチフェンフマル酸塩を殺菌消毒成分(塩化ベンザルコニウムなど)と混同しない。
出題の前提:令和6年度登録販売者試験問題・手引き(主な医薬品とその作用・鼻炎用点鼻薬)
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.26 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
外皮用薬及びその配合成分
主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / ヘパリン類似物質 / ステロイド外用薬 / 冷感刺激成分
外皮用薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選択しなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
外皮用薬の成分は、働きごとに区別して覚えることが大切です。保湿や血行促進のヘパリン類似物質、免疫を抑えて炎症を和らげる副腎皮質ホルモン、冷感や温感の刺激成分があります。それぞれの作用と注意点を正しく見分けましょう。
解き方
- 記述aは、外用薬の副作用である発疹や発赤が、もとの皮膚の症状と見分けにくいことがあるため正しいとします。
- 記述bは、ヘパリン類似物質には血液を固まりにくくする働きがあるため、傷からの出血を止める目的では使わず誤りです。
- 記述cは、ステロイド外用薬は局所の免疫を抑え、細菌・真菌・ウイルスの感染を悪化させることがあるため正しいとします。
- 記述dは、ハッカ油は温感ではなく冷感を与える成分なので誤りです。
- 選択肢 1不正解
- この組み合わせはcを誤、dを正としており、正しい判定と違うため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- この組み合わせはaを誤としており、aは正しいので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- この組み合わせはaを誤、bを正、cを誤、dを正としており、正しい判定と違うため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aは正、bは誤、cは正、dは誤で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- この組み合わせはaを誤、bを正、cを誤としており、正しい判定と違うため誤りです。
覚えるポイント
- ヘパリン類似物質は血液凝固抑制作用があるため出血傾向時には禁忌です。
- ハッカ油・メントールは冷感刺激、カプサイシン・ノニル酸ワニリルアミドは温感刺激です。
間違えやすいところ
- ハッカ油を塗ったときの清涼感(ひんやりした感じ)と温感作用を混同しないようにしましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第3章 主な医薬品とその作用 外皮用薬)
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.27 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
みずむし・たむし用薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · 抗真菌成分 / シクロピロクスオラミン / 皮膚糸状菌
第1欄の記述に当てはまる外皮用薬の配合成分として、第2欄から最も適切なものを1つ選択しなさい。 【第1欄】 ( )は、皮膚糸状菌の細胞膜に作用して、その増殖・生存に必要な物質の輸送機能を妨げ、その増殖を抑える。
解答・解説を表示
解答
4
解説
みずむし・たむし用薬の抗真菌成分は、作用のしかたで分類できます。細胞膜の材料(エルゴステロール)づくりを止めるもの、細胞膜の物質の運搬を妨げるもの、菌の呼吸や代謝を妨げるものがあります。それぞれの違いを区別して覚えましょう。
解き方
- 第1欄の記述は「皮膚糸状菌の細胞膜に作用し、増殖・生存に必要な物質の運搬を妨げて増殖を抑える」という作用のしかたを示しています。
- この作用のしかたに当てはまる抗真菌成分として、シクロピロクスオラミン(選択肢4)を選びます。
- 選択肢 1不正解
- ピロールニトリンは、菌の呼吸を妨げたり細胞膜をこわしたりして抗真菌作用を示すため違います。
- 選択肢 2不正解
- クロラムフェニコールは、細菌のタンパク質合成を妨げる抗菌成分(抗生物質)なので違います。
- 選択肢 3不正解
- ウンデシレン酸は、患部を酸性にして皮膚糸状菌の発育を抑える成分なので違います。
- 選択肢 4正解
- シクロピロクスオラミンは、皮膚糸状菌の細胞膜に作用して物質の運搬を妨げ、増殖を抑えます。
- 選択肢 5不正解
- スルファジアジンは、細菌の葉酸合成を妨げるサルファ系の抗菌成分なので違います。
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覚えるポイント
- シクロピロクスオラミンは「細胞膜に作用して物質の輸送機能を妨げる」抗真菌成分です。
間違えやすいところ
- ピロールニトリン(呼吸を妨げる)やウンデシレン酸(患部を酸性にする)と、作用のしかたを取り違えないようにしましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第3章 主な医薬品とその作用 みずむし・たむし用薬)
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.27 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
歯痛・歯槽膿漏薬の配合成分とその目的
主な医薬品とその作用 · 歯痛・歯槽膿漏薬 / カルバゾクロム / フィトナジオン / ジブカイン塩酸塩 / 銅クロロフィリンナトリウム
歯痛・歯槽膿漏薬の配合成分とその配合目的との関係の正誤について、正しい組み合わせを選択しなさい。
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解答
2
解説
歯痛・歯槽膿漏薬には、目的のちがう成分が組み合わされています。毛細血管を丈夫にして出血を抑えるカルバゾクロム、血液を固まらせるのを助けるフィトナジオン(ビタミンK)、痛みをやわらげる局所麻酔成分(ジブカイン塩酸塩)、組織の修復や口臭を抑える銅クロロフィリンナトリウムなどです。
解き方
- 成分aのカルバゾクロムは毛細血管を丈夫にして出血を抑える止血成分なので正しいです。
- 成分bのフィトナジオンはビタミンKで、血液が固まる働きを正常に保つ成分なので正しいです。
- 成分cのジブカイン塩酸塩は局所麻酔成分で、殺菌消毒の作用はないため誤りです。
- 成分dの銅クロロフィリンナトリウムは組織の修復を助け、口臭も抑えるため正しいです。
- 選択肢 1不正解
- この組み合わせはaを誤、cを正、dを誤としており、正しい判定と違うため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aは正、bは正、cは誤、dは正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- この組み合わせはbを誤、cを正、dを誤としており、正しい判定と違うため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- この組み合わせはaを誤としており、aは正しいので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- この組み合わせはbを誤、cを正としており、正しい判定と違うため誤りです。
覚えるポイント
- ジブカイン塩酸塩やアミノ安息香酸エチルは痛みを和らげる局所麻酔成分です。
- フィトナジオン(ビタミンK)やカルバゾクロムは止血成分です。
間違えやすいところ
- ジブカイン塩酸塩のような局所麻酔成分を、殺菌消毒成分と取り違えないようにしましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第3章 主な医薬品とその作用 歯痛・歯槽膿漏薬)
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.28 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
口内炎及び口内炎用薬
主な医薬品とその作用 · 口内炎用薬 / シコン / アクリノール / ステロイド外用薬
口内炎及び口内炎用薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを選択しなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
口内炎用薬には、炎症を抑える成分、組織を修復する成分、殺菌消毒する成分などが使われます。生薬のシコンはムラサキの根から作られ、抗炎症と組織修復の作用を示します。口の中に使うステロイド性抗炎症成分でも、長く続けて使うのは避けます。
解き方
- 記述aは、口内炎が粘膜上皮の水疱や潰瘍、痛み、口臭を伴う病態であることを示しており正しいとします。
- 記述bは、シコンはムラサキの「根」から作られ、抗菌ではなく組織修復や抗炎症を期待するため誤りです。
- 記述cは、口の中に使う場合でもステロイド成分を長く使い続けるのは避ける必要があるため誤りです。
- 記述dは、アクリノールが殺菌消毒成分で、患部の細菌感染を防ぐために使われるので正しいとします。
- 選択肢 1不正解
- この組み合わせは記述bを正としていますが、bは誤りなので正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- この組み合わせは記述bとcを正としていますが、どちらも誤りなので正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- この組み合わせは記述cを正としていますが、cは誤りなので正しくありません。
- 選択肢 4正解
- 記述aとdはどちらも正しく、その組み合わせです。
覚えるポイント
- シコン(紫根)の基原はムラサキ科ムラサキの「根」です。
- ステロイド配合の口内炎用薬は長期連用を避けます。
間違えやすいところ
- 皮膚に塗る外用薬と同じように、ステロイドを口の中に長く使い続けても問題ないと誤解しないようにしましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第3章 主な医薬品とその作用 口内炎用薬)
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.28 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
禁煙補助剤(ニコチン置換療法)
主な医薬品とその作用 · 禁煙補助剤 / ニコチン咀嚼剤 / 使用上の注意 / 禁忌
ニコチン置換療法に使用される禁煙補助剤に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選択しなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
ニコチン咀嚼剤は、口の粘膜からニコチンを吸収させます。口の中が酸性になると吸収が悪くなるため、酸性の飲み物をとった後は使いません。また、ニコチンには血管を縮めたり心臓を刺激したりする働きがあるため、重い心血管の病気がある人には使えません。
解き方
- 記述aは、口の中が酸性になるとニコチンの吸収が「低下」するので誤りです。
- 記述bは、急性期の脳血管障害や重い心臓病などがある人は使うのを避ける必要があるため正しいです。
- 記述cは、依存が重い場合は禁煙外来を受診するよう勧めることを考えるため正しいです。
- 記述dは、とりすぎを防ぐため1度に2個以上使うのは避ける必要があり、正しいです。
- 選択肢 1不正解
- この組み合わせはaを正、dを誤としており、正しい判定と違うため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- この組み合わせはaを正、cを誤としており、正しい判定と違うため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- この組み合わせはaを正、bを誤としており、正しい判定と違うため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aは誤、bは正、cは正、dは正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- この組み合わせはaを正としており、aは誤りなので誤りです。
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覚えるポイント
- 口腔内が酸性になるとニコチンの吸収は「低下」します(コーヒーや炭酸飲料の直後は避ける)。
- ニコチン製剤は重い心疾患や急性期脳血管障害では使用を避けます。
間違えやすいところ
- 酸性の環境でニコチンの吸収が「増える」と考え違いしないようにしましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第3章 主な医薬品とその作用 禁煙補助剤)
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.29 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
システインの生体内機能と作用
主な医薬品とその作用 · システイン / アミノ酸 / メラニン / 肝臓
システインに関する記述について、( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを選択しなさい。 「システインは、髪や爪、肌などに存在する( a )の一種で、皮膚における( b )の生成を抑えるとともに、皮膚の新陳代謝を活発にして( b )の排出を促す働き、また、( c )においてアルコールを分解する酵素の働きを助け、アセトアルデヒドの代謝を促す働きがあるとされる。」
解答・解説を表示
解答
3
解説
システインは、硫黄を含むアミノ酸の一種です。皮膚でメラニンができるのを抑え、その排出を促します。また、肝臓でアルコールを分解する酵素の働きを助け、アセトアルデヒドの分解を促します。
解き方
- システインはケラチンなどを作る「含硫アミノ酸(硫黄を含むアミノ酸)」なので、aには「アミノ酸」が入ります。
- 皮膚のシミやそばかすの原因になる色素「メラニン」の生成を抑え、排出を促すので、bには「メラニン」が入ります。
- アルコールやアセトアルデヒドを分解する主な臓器は「肝臓」なので、cには「肝臓」が入ります。
- 選択肢 1不正解
- システインはビタミンではなくアミノ酸なので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aのビタミン、bのケラチン、cの腎臓がどれも当てはまらないため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aにアミノ酸、bにメラニン、cに肝臓が入る正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bはケラチンではなくメラニンが入るため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aはビタミンではなくアミノ酸、cは腎臓ではなく肝臓が入るため誤りです。
覚えるポイント
- システインはアミノ酸の一種で、メラニン生成抑制と肝臓でのアルコール代謝促進に関与します。
間違えやすいところ
- システインをビタミン成分と混同しないように注意しましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第3章 主な医薬品とその作用 滋養強壮保健薬)
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.29 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
滋養強壮保健薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · 滋養強壮保健薬 / ヘスペリジン / ビタミンB6 / インヨウカク / カルシウム
滋養強壮保健薬の配合成分に関する記述のうち、誤っているものを1つ選択しなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
ヘスペリジンは、柑橘類の皮などに含まれ、ビタミンPとも呼ばれるビタミンに似た物質です。毛細血管を丈夫にする、ビタミンCの吸収を助けるなどの働きがあります。軟骨の主成分として関節の働きを助けるのはコンドロイチン硫酸ナトリウムです。
解き方
- 記述1は、軟骨組織の主成分として形成・修復に関わるのがコンドロイチン硫酸ナトリウムなどであり、ヘスペリジンの説明ではないため誤り(正解の選択肢)と判断します。
- 記述2(ビタミンB6のタンパク質代謝や皮膚・粘膜の維持)、記述3(インヨウカクの強壮・血行促進作用)、記述4(カルシウムの骨形成・筋肉の収縮・血液凝固作用)はどれも正しい記述だと確認します。
- 選択肢 1正解
- ヘスペリジンはビタミンに似た物質で毛細血管を丈夫にするなどに働き、軟骨の主成分(コンドロイチン硫酸)ではないため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- ビタミンB6(ピリドキシン)はタンパク質の代謝に関わり、皮膚や粘膜の健康を保つため正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- インヨウカク(イカリソウの地上部)は強壮、血行促進、強精などの作用を期待して使われるため正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- カルシウムは骨や歯を作るほか、筋肉の収縮、血液凝固、神経の働きにも関わるため正しい記述です。
覚えるポイント
- ヘスペリジンはビタミン様物質(ビタミンP)で毛細血管の補強等に働きます。
- 軟骨組織の形成・修復はコンドロイチン硫酸ナトリウムです。
間違えやすいところ
- ヘスペリジンとコンドロイチン硫酸の使う目的を混同しないようにしましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第3章 主な医薬品とその作用 滋養強壮保健薬)
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.30 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
漢方の特徴及び漢方薬使用の基本的考え方
主な医薬品とその作用 · 漢方薬の基本的考え方 / 証 / 重篤な副作用 / 中薬・韓方薬との違い
漢方の特徴・漢方薬使用における基本的な考え方に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選択しなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
日本の漢方医学をもとにした漢方薬は、中国の伝統医学が日本の風土や気候に合わせて独自に発展したものです。そのため、現代中国の中薬や韓国の韓方薬とは基本的な考え方や処方が異なります。また、副作用がまったくないわけではなく、間質性肺炎や肝機能障害などに注意が必要です。
解き方
- 記述aは、漢方薬でも間質性肺炎や肝機能障害などの重い副作用が出ることがあるため正しいです。
- 記述bは、漢方薬は「証」(体の状態を示す考え方)をもとに使うことが大切なので正しいです。
- 記述cは、漢方処方は一つ一つの生薬ではなく、処方全体を一つの有効成分とみなすので正しいです。
- 記述dは、漢方薬が中薬や韓方薬と区別されないとする内容で、実際は区別されるため誤りです。
- 選択肢 1正解
- aは正、bは正、cは正、dは誤で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- この組み合わせはcを誤、dを正としており、正しい判定と違うため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- この組み合わせはbを誤、dを正としており、正しい判定と違うため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- この組み合わせはaを誤、dを正としており、正しい判定と違うため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- この組み合わせはdを正としており、dは誤りなので誤りです。
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覚えるポイント
- 日本の漢方薬は中国の中薬や韓国の韓方薬とは基本的に異なる体系として区別されます。
- 漢方処方は処方全体が一つの有効成分として独立したものと捉えます。
間違えやすいところ
- 漢方薬は自然からできているから副作用がない、中薬や韓方薬と同じものだと混同しないようにしましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第3章 主な医薬品とその作用 漢方処方製剤)
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.30 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
漢方処方製剤の適応症状と体質(証)
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 黄連解毒湯 / 防風通聖散 / 大柴胡湯 / 清上防風湯
漢方処方製剤とその適用となる症状・体質との関係について、正しいものの組み合わせを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
2
解説
漢方処方製剤は、その人の体質や症状の出方である「証」に合わせて選びます。体力の充実度(実証・虚証)や熱・冷えの偏り、のぼせ・便秘・胃腸症状などの伴う症状を組み合わせて使い分けることが大切です。
解き方
- 各製剤の証(体力の基準)と主な適応症を確かめる。
- 誤った記述(aは大柴胡湯でなく補中益気湯など、dは清上防風湯でなく人参湯など)を外し、正しい組み合わせを選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りで、記述bは正しいので、(a、b)の組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2正解
- 記述bの黄連解毒湯と記述cの防風通聖散はどちらも正しく、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述cは正しいですが、記述dが誤りなので、(c、d)の組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aと記述dはどちらも誤りなので、(a、d)の組み合わせは誤りです。
覚えるポイント
- 大柴胡湯は体力充実、脇腹からみぞおちに苦しさがあり便秘傾向の肥満等に適します。
- 黄連解毒湯は体力中等度以上でのぼせ・赤ら顔・いらいら傾向の鼻出血や不眠に適します。
- 防風通聖散は体力充実で腹部に皮下脂肪が多く便秘がちな肥満症等に適します。
間違えやすいところ
- 清上防風湯はにきびや顔面湿疹などに使う処方です。胃腸虚弱や下痢・冷えには人参湯などが当てはまるので、混同しないように注意します。
出題の前提:令和6年度登録販売者試験問題・静岡県(前半)問57
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.31 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
消毒薬の取扱い上の注意
主な医薬品とその作用 · 公衆衛生用薬 / クレゾール石ケン液 / 次亜塩素酸ナトリウム / ポリアルキルポリアミノエチルグリシン塩酸塩
消毒薬の取扱い上の注意に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
5
解説
消毒薬を扱うときは、皮膚や粘膜への刺激や化学反応の危険を知っておく必要があります。目に入ったときは、中和熱で組織を傷めないようよく水で洗い、塩素系の薬剤は酸性の洗剤と混ぜると有毒ガスが出るので注意します。
解き方
- 記述aは、目に入ったとき中和剤を使うのは禁忌で、水で洗眼するので誤りと判断します。
- 記述bは、クレゾール石ケン液の原液を皮膚に付けないようにする点が正しいので正と判断します。
- 記述cは、次亜塩素酸ナトリウムが「酸性」洗剤と反応して塩素ガスを出すので誤りと判断します。
- 記述dは、ポリアルキルポリアミノエチルグリシン塩酸塩が両性界面活性剤で有機塩素系でないので誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- a、b、dの正誤の判定が誤っています。
- 選択肢 2不正解
- b、cの正誤の判定が誤っています。
- 選択肢 3不正解
- dを有機塩素系の殺菌消毒成分とする点が誤っています。
- 選択肢 4不正解
- a、b、cの正誤の判定が誤っています。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが誤で、正しい組み合わせです。
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覚えるポイント
- アルカリ性・酸性を問わず消毒薬が目に入った時は中和剤を使わず大量の水で洗い流します。
- 次亜塩素酸ナトリウムは酸性洗剤と混ざると有毒な塩素ガスが発生します。
- ポリアルキルポリアミノエチルグリシン塩酸塩は両性界面活性成分です。
間違えやすいところ
- プールなどの大型設備に使う有機塩素系成分(ジクロルイソシアヌル酸ナトリウムなど)と、両性界面活性成分を混同しないようにします。
出題の前提:令和6年度登録販売者試験問題・静岡県(前半)問58
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.31 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
衛生害虫と殺虫剤・忌避剤の配合成分と作用
主な医薬品とその作用 · 衛生害虫 / ツツガムシ / ディート / フェノトリン / 有機リン系殺虫成分
衛生害虫と殺虫剤・忌避剤及びその配合成分に関する記述のうち、誤っているものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
4
解説
衛生害虫が媒介する感染症と、防除薬の成分の特徴は正しく区別する必要があります。蚊は日本脳炎やマラリア、デング熱などを媒介し、ツツガムシは幼虫がヒトの血を吸ってツツガムシ病を媒介します。また、人体に直接使える殺虫成分は、シラミ駆除用のフェノトリンだけです。
解き方
- 各選択肢にある衛生害虫の生態・媒介する病気と、薬剤成分の適用を確かめる。
- 選択肢4の媒介する病気(日本脳炎、マラリアなど)が蚊によるものだと見抜き、誤りとして選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- ディートは忌避剤として最も効果が高く、持続性も高いので正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- フェノトリンはシラミ駆除薬として唯一人体に直接使える殺虫成分なので正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- ハエの防除の基本はウジの駆除で、有機リン系殺虫剤が使われるので正しい記述です。
- 選択肢 4正解
- 日本脳炎やマラリアなどを媒介するのは蚊で、ツツガムシはツツガムシ病を媒介するので誤りの記述です。
覚えるポイント
- カは日本脳炎、マラリア、黄熱、デング熱などを媒介します。
- ツツガムシはツツガムシ病(リケッチア)を媒介します。
- フェノトリンはシラミ駆除を目的として唯一人体に直接使用される殺虫成分です。
間違えやすいところ
- ツツガムシが媒介する病気と、蚊が媒介する熱帯の感染症などを混同しないように整理して覚えます。
出題の前提:令和6年度登録販売者試験問題・静岡県(前半)問59
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.32 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
一般用検査薬の検体・特徴・目的
主な医薬品とその作用 · 一般用検査薬 / 検体 / 擬陰性 / 検査対象外
一般用検査薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
2
解説
一般用検査薬は、生活者が自分で検体を採って健康状態を確かめ、早めの受診につなげるための簡単な検査薬です。採取の負担や判定の難しさから、検体は尿や糞便、鼻汁などに限られ、血液や唾液などは認められていません。また、悪性腫瘍や遺伝性疾患など、確定診断に専門知識が要るものは対象外です。
解き方
- 記述aは、血液、唾液、涙液などが一般用検査薬の検体として認められていないので誤りと判断します。
- 記述bは、学術的な評価が確立し、情報提供で対応できることが一般用検査薬の要件として正しいので正と判断します。
- 記述cは、目的物質が検出感度未満(低濃度)だと反応せず陰性になる「擬陰性」の説明として正しいので正と判断します。
- 記述dは、遺伝性疾患の診断に関係するものが一般用検査薬の対象外とされているので誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- a、cの正誤の判定が誤っています。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- b、dの正誤の判定が誤っています。
- 選択肢 4不正解
- b、c、dの正誤の判定が誤っています。
- 選択肢 5不正解
- a、b、cの正誤の判定が誤っています。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 一般用検査薬の検体は尿や糞便、鼻汁などに限られ、血液・唾液・涙液等は認められていません。
- 悪性腫瘍や遺伝性疾患に関する検査は一般用検査薬の対象外です。
- 検体中の濃度が検出感度未満の場合は偽陰性となることがあります。
間違えやすいところ
- 一般用検査薬で血液や唾液を検体として使えると誤って覚えやすいので注意が必要です。
出題の前提:令和6年度登録販売者試験問題・静岡県(前半)問60
出典:静岡県『2024年度 静岡県 前半』
令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) p.32 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
2024年度 静岡県 前半
参照した公式資料
静岡県が公開した2024年度 静岡県 前半の問題・解答資料です。
- 令和6年度(前半) (PDF 705.9KB) ↗ — www.pref.shizuoka.jp(PDF・33ページ)
- 令和6年度(正答) (PDF 29.7KB) ↗ — www.pref.shizuoka.jp(PDF・1ページ)

