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2024年度 長野県 前半の概要
医薬品医療機器等法第1条の目的規定
薬事に関する法規と制度 · 医薬品医療機器等法第1条 / 法の目的 / 指定薬物
次の文章は医薬品医療機器等法第1条の条文である。空欄( a )~( c )に入る語句の組み合わせとして正しいものを1つ選べ。 「第一条 この法律は、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器及び再生医療等製品(以下「医薬品等」という。)の品質、有効性及び( a )の確保並びにこれらの使用による保健衛生上の危害の発生及び拡大の防止のために必要な規制を行うとともに、( b )の規制に関する措置を講ずるほか、医療上特にその必要性が高い医薬品、医療機器及び再生医療等製品の研究開発の促進のために必要な措置を講ずることにより、( c )を図ることを目的とする。」
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解答
3
解説
医薬品医療機器等法第1条は、この法律の目的を定めた基本の条文です。医薬品などの品質・有効性・安全性を守り、健康を害する事故の発生や拡大を防ぐために規制します。さらに指定薬物の規制や研究開発の促進を通して、保健衛生の向上をめざします。
解き方
- 条文の基本の三つ「品質・有効性・安全性」から、aは「安全性」だとわかります。
- 危険ドラッグなどの乱用を防ぐため、bには「指定薬物」が入ります。
- 法律の最後の目的は「保健衛生の向上を図る」なので、cは「保健衛生の向上」です。
- 選択肢 1不正解
- aが「安定供給」、cが「医療の質の確保」になっている点が誤りです。正しくはa「安全性」、c「保健衛生の向上」です。
- 選択肢 2不正解
- aが「安定供給」、bが「麻薬」になっている点が誤りです。麻薬は麻薬及び向精神薬取締法で定めます。
- 選択肢 3正解
- 条文と同じ組み合わせ(a安全性、b指定薬物、c保健衛生の向上)なので正しいです。
- 選択肢 4不正解
- bが「麻薬」、cが「医療の質の確保」になっている点が誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cが「医療の質の確保」になっている点が誤りです。結びは「保健衛生の向上を図ることを目的とする」です。
覚えるポイント
- 医薬品等の基本三要素は「品質」「有効性」「安全性」であること
- 医薬品医療機器等法における規制対象物質として「指定薬物」が明記されていること
- 法の最終的な目的は「保健衛生の向上」であること
間違えやすいところ
- 「麻薬」は別の法律(麻薬及び向精神薬取締法)で決められているので、この条文の空欄には入りません。
- 「国民の健康の保持」などの似た言葉と、「保健衛生の向上」を混同しないように正確に覚えましょう。
出題の前提:医薬品医療機器等法第1条
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.4 ↗(www.pref.nagano.lg.jp) / 正答一覧(PDF:67KB) p.1 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
登録販売者制度の概要と販売従事登録
薬事に関する法規と制度 · 販売従事登録 / 登録販売者名簿 / 店舗管理者要件
登録販売者に関する次の記述a~cの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 登録販売者試験に合格した者であって、医薬品の販売又は授与に従事しようとするものは、厚生労働大臣の登録を受けなければならない。 b 登録販売者は、医薬品医療機器等法施行規則第159条の8第1項の登録事項に変更を生じたときは、30日以内に、その旨を届けなければならない。 c 店舗販売業の店舗の管理者となる登録販売者は、一定の実務・業務経験が必要とされる。
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解答
5
解説
登録販売者試験に合格したあと、一般用医薬品を販売するには、店舗のある都道府県知事の販売従事登録が必要です。登録した内容が変わったときは30日以内に届け出ます。店舗の管理者になるには、決められた実務・業務経験も必要です。
解き方
- aについて、販売従事登録をするのは「厚生労働大臣」ではなく「都道府県知事」なので、誤りと判断します。
- bについて、登録事項が変わったときは「30日以内」に届け出るので、正しいと判断します。
- cについて、店舗の管理者になるには一定期間の実務・業務経験が必要なので、正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 正しい組み合わせはa誤・b正・c正なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cを誤としている点が誤りです。店舗の管理者には一定の実務・業務経験が必要です。
- 選択肢 3不正解
- aを正、bを誤としている点が誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aを正、cを誤としている点が誤りです。
- 選択肢 5正解
- a誤・b正・c正の正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 販売従事登録を行うのは厚生労働大臣ではなく都道府県知事であること
- 登録事項に変更があった場合の届出期間は「30日以内」であること
- 第2類・第3類を管理する店舗管理者となるには実務・業務経験が必要であること
間違えやすいところ
- 薬剤師名簿は厚生労働大臣、登録販売者名簿は都道府県知事が管理します。この違いを混同しないようにしましょう。
出題の前提:医薬品医療機器等法第36条の8第2項、施行規則第159条の8、第140条
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.4 ↗(www.pref.nagano.lg.jp) / 正答一覧(PDF:67KB) p.1 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
登録販売者名簿の登録事項
薬事に関する法規と制度 · 登録販売者名簿 / 医薬品医療機器等法施行規則第159条の8
都道府県が備える登録販売者名簿の登録事項の正誤について、医薬品医療機器等法施行規則第159条の8第1項に照らし、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 登録番号及び登録年月日 b 現住所、氏名、生年月日及び性別 c 登録販売者試験合格の年月及び試験施行地市区町村名
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解答
2
解説
都道府県知事が備える登録販売者名簿には、登録番号・登録年月日、本籍地の都道府県名、氏名、生年月日、性別、試験の合格年月、試験を行った都道府県名などが載ります。現住所や市区町村名は載りません。
解き方
- aの「登録番号及び登録年月日」は施行規則第159条の8第1項第1号にあるので、正しいと判断します。
- bについて、登録事項は「本籍地都道府県名」で、「現住所」は含まれないので誤りと判断します。
- cについて、試験の情報は「試験施行地都道府県名」で、「試験施行地市区町村名」ではないので誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- bに現住所が入っている点が誤りです。名簿に現住所は載りません。
- 選択肢 2正解
- a正・b誤・c誤の正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aを誤、bを正としている点が誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aを誤、cを正としている点が誤りです。
覚えるポイント
- 登録販売者名簿に記載されるのは「本籍地都道府県名」であり「現住所」ではないこと
- 試験合格に関する登録事項は「試験施行地都道府県名」であること
間違えやすいところ
- 申請書に書く住所と、名簿に載る本籍地の都道府県名を混同しないようにしましょう。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第159条の8第1項
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.5 ↗(www.pref.nagano.lg.jp) / 正答一覧(PDF:67KB) p.1 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
薬局の定義・開設許可・取扱品目
薬事に関する法規と制度 · 薬局の開設許可 / 医療提供施設 / 医薬品の取扱い
薬局に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a 調剤を実施する薬局は、医療法において、医療提供施設として位置づけられている。 b 薬局は、厚生労働大臣の許可を受けなければ、開設してはならない。 c 薬局開設者は薬剤師でなければならない。 d 薬局では、医療用医薬品の他、要指導医薬品及び一般用医薬品を取り扱うことができる。
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解答
2
解説
薬局は医療法で医療提供施設とされています。薬局を開く許可は、所在地の都道府県知事(保健所のある市の市長や特別区長)が出します。開設者は薬剤師でなくてもなれますが、その場合は管理薬剤師を置きます。調剤のほか、要指導医薬品や一般用医薬品も扱えます。
解き方
- aは、医療法で薬局が医療提供施設とされているので正しい。
- bは、開設の許可が厚生労働大臣ではなく都道府県知事(保健所設置市長・特別区長)なので誤り。
- cは、薬局を開設する人は薬剤師でなくてもよいので誤り。
- dは、薬局では医療用医薬品の調剤・販売のほか、要指導医薬品や一般用医薬品も扱えるので正しい。
- 選択肢 1不正解
- bは開設の許可権者が都道府県知事(保健所設置市長・特別区長)なので誤りです。
- 選択肢 2正解
- aとdがどちらも正しく、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bが許可権者を厚生労働大臣としているので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cが開設者を薬剤師に限定しているので誤りです。
覚えるポイント
- 薬局は医療法における「医療提供施設」であること
- 薬局開設許可の権限者は「都道府県知事等」であること
- 薬局開設者は非薬剤師でも可能だが、管理者には薬剤師を置く必要があること
間違えやすいところ
- 管理薬剤師になるための要件と、薬局を開設する人の資格要件を混同しないようにしましょう。
出題の前提:医薬品医療機器等法第4条、医療法第1条の2第2項
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.5 ↗(www.pref.nagano.lg.jp) / 正答一覧(PDF:67KB) p.1 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品医療機器等法第56条に基づく不良医薬品
薬事に関する法規と制度 · 不良医薬品 / 医薬品医療機器等法第56条 / 日本薬局方基準
不良医薬品に関する次の記述a~cの正誤について、医薬品医療機器等法第56条に照らし、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 日本薬局方に収められている医薬品であって、その性状又は品質が日本薬局方で定める基準に適合しないものは、不良医薬品である。 b 着色のみを目的として、厚生労働省令で定めるタール色素以外のタール色素が使用されている医薬品は、不良医薬品である。 c 病原微生物その他疾病の原因となるものにより汚染されているおそれがある医薬品は、不良医薬品ではない。
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解答
1
解説
法第56条は「不良医薬品」を定め、その販売や製造を禁止しています。日本薬局方の基準に合わないもの、指定外のタール色素を使ったもの、異物が混じったもの、病原微生物などで汚染されたもの、またはそのおそれがあるものが含まれます。
解き方
- aは、日本薬局方に載る医薬品で性状・品質が基準に合わないものは、法第56条第1号の不良医薬品なので正しい。
- bは、着色のため指定外のタール色素を使ったものは、法第56条第3号の不良医薬品なので正しい。
- cは、病原微生物などで汚染されている「おそれがある」ものも不良医薬品なので、「不良医薬品ではない」とする記述は誤り。
- 選択肢 1正解
- a正・b正・c誤の正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bを誤としている点が誤りです。指定外のタール色素を使うと不良医薬品です。
- 選択肢 3不正解
- aを誤、cを正としている点が誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bを誤、cを正としている点が誤りです。
覚えるポイント
- 日本薬局方の基準に適合しないものは不良医薬品となること
- 着色目的のタール色素は省令で定めるもの以外使用禁止であること
- 「汚染されているおそれがある」ものも不良医薬品に含まれること
間違えやすいところ
- 実際に汚染が確認されたものだけでなく、「汚染のおそれ」がある段階でも不良医薬品になる点に注意しましょう。
出題の前提:医薬品医療機器等法第56条
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.5 ↗(www.pref.nagano.lg.jp) / 正答一覧(PDF:67KB) p.1 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
特定販売(インターネット販売)におけるホームページ表示事項
薬事に関する法規と制度 · 特定販売 / 特定販売広告の表示事項 / インターネット販売
店舗販売業者がインターネットを利用して特定販売を行うことについて広告をするとき、ホームページに見やすく表示しなければならない情報として、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a 店舗の主要な外観の写真 b 情報提供場所の写真 c 現在勤務している登録販売者の氏名及び写真 d 医薬品による健康被害の救済制度に関する解説
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解答
3
解説
インターネットで特定販売の広告を出すときは、実店舗の様子がわかるように、店舗の主要な外観の写真や一般用医薬品の陳列設備の写真、勤務している専門家の氏名、健康被害の救済制度の解説などを表示します。専門家の写真までは義務づけられていません。
解き方
- aは、特定販売の広告で表示する実店舗の写真として「店舗の主要な外観の写真」があるので正しい。
- bは、義務の写真は外観や一般用医薬品の陳列設備などで、「情報提供場所の写真」は決められていないので誤り。
- cは、勤務中の専門家の「氏名」は必要ですが、「写真」までは義務づけられていないので誤り。
- dは、「医薬品による健康被害の救済制度に関する解説」は表示事項に含まれるので正しい。
- 選択肢 1不正解
- bは法律で決められた表示事項ではないので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cは専門家の顔写真まで求めるものではないので誤りです。
- 選択肢 3正解
- aとdが法律で決められた表示事項なので正しいです。
- 選択肢 4不正解
- cの勤務者の写真は表示の義務がないので誤りです。
覚えるポイント
- 特定販売で表示が必要な写真は「外観の写真」や「医薬品の陳列設備の写真」であること
- 勤務者の「氏名」は表示必要だが「顔写真」は必須ではないこと
- 「健康被害救済制度の解説」は必須表示事項であること
間違えやすいところ
- 専門家の氏名を表示する必要はありますが、写真の掲載までは求められない点を混同しないようにしましょう。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則別表第1の2
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.6 ↗(www.pref.nagano.lg.jp) / 正答一覧(PDF:67KB) p.1 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
毒薬及び劇薬の規制と取扱い
薬事に関する法規と制度 · 毒薬 / 劇薬 / 安全域 / 貯蔵陳列 / 開封販売
毒薬及び劇薬に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 毒薬及び劇薬は、薬効が期待される摂取量(薬用量)と中毒のおそれがある摂取量(中毒量)が離れており安全域が広い。 b 現在のところ、毒薬又は劇薬で、一般用医薬品のものはない。 c 劇薬を貯蔵、陳列する場所には、かぎを施さなければならない。 d 店舗管理者が登録販売者である店舗販売業者は、劇薬を開封して、販売することができる。
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解答
2
解説
毒薬・劇薬は、効く量と中毒になる量が近く、安全域が狭い医薬品です。一般用医薬品にはありません。貯蔵や陳列では、劇薬は他の物と区別すればよく、かぎをかける必要があるのは「毒薬」だけです。店舗販売業で毒薬・劇薬を開封して売れるのは、薬剤師が管理者のときに限られます。
解き方
- aは、毒薬・劇薬は薬用量と中毒量が近く「安全域が狭い」ので誤り。
- bは、一般用医薬品や要指導医薬品には今のところ毒薬・劇薬がないので正しい。
- cは、かぎをかける義務があるのは「毒薬」で、劇薬は「他の物と区別」すればよいので誤り。
- dは、店舗の管理者が登録販売者の場合、劇薬を開封して売ることは認められないので誤り。
- 選択肢 1不正解
- aを正、bを誤としている点が誤りです。
- 選択肢 2正解
- a誤・b正・c誤・d誤の正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- a・c・dを正としている点が誤りです。
- 選択肢 4不正解
- a・cを正としている点が誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bを誤、c・dを正としている点が誤りです。
覚えるポイント
- 毒薬・劇薬は薬用量と中毒量が近接し「安全域が狭い」こと
- 施錠義務があるのは「毒薬」のみ(劇薬は他と区別陳列)であること
- 登録販売者が管理者の店舗では毒薬・劇薬を開封販売できないこと
間違えやすいところ
- 劇薬の貯蔵設備にもかぎをかける義務があると勘違いしやすいので注意しましょう。
出題の前提:医薬品医療機器等法第44条、第47条、第37条
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.6 ↗(www.pref.nagano.lg.jp) / 正答一覧(PDF:67KB) p.1 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
生物由来製品の定義と指定要件
薬事に関する法規と制度 · 生物由来製品 / 医薬品医療機器等法第2条第10項 / 薬事審議会
生物由来製品に関する次の記述について、医薬品医療機器等法第2条第10項に照らし、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選べ。 「「生物由来製品」とは、人その他の生物(( a )を除く。)に由来するものを原料又は材料として製造をされる医薬品、医薬部外品、( b )のうち、保健衛生上特別の注意を要するものとして、厚生労働大臣が( c )の意見を聴いて指定するものをいう。」
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解答
1
解説
法第2条第10項では、生物由来製品を「人その他の生物(植物を除く)に由来するものを原料や材料にして作る医薬品・医薬部外品・化粧品・医療機器」と定めています。保健衛生上とくに注意が必要なものを、厚生労働大臣が薬事審議会の意見を聞いて指定します。
解き方
- 条文で除かれる生物は「植物」なので、aは「植物」に決まります。
- 対象になる品目は「医薬品・医薬部外品・化粧品・医療機器」で、再生医療等製品は別の区分なので、bは「化粧品又は医療機器」です。
- 厚生労働大臣が意見を聞くのは「薬事審議会」なので、cは「薬事審議会」です。
- 選択肢 1正解
- a植物・b化粧品又は医療機器・c薬事審議会の組み合わせで、条文通り正しいです。
- 選択肢 2不正解
- aが細菌、bが再生医療等製品になっている点が誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが細菌になっている点が誤りです。除かれるのは植物です。
- 選択肢 4不正解
- bが再生医療等製品、cが医道審議会になっている点が誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが細菌、cが医道審議会になっている点が誤りです。
覚えるポイント
- 生物由来製品の原料から除外されるのは「植物」であること
- 対象品目には再生医療等製品は含まれず「医薬品、医薬部外品、化粧品又は医療機器」であること
- 意見を聴く審議会は「薬事審議会」であること
間違えやすいところ
- 「植物」と「細菌」を混同しないようにしましょう。細菌は生物由来製品の原料になり得ます。
- 審議会の名前を「医道審議会」と混同しないようにしましょう。
出題の前提:医薬品医療機器等法第2条第10項
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.6 ↗(www.pref.nagano.lg.jp) / 正答一覧(PDF:67KB) p.1 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品のリスク区分
薬事に関する法規と制度 · 一般用医薬品のリスク区分 / 指定第二類医薬品 / 第三類医薬品
一般用医薬品のリスク区分に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 第一類医薬品は、保健衛生上のリスクが特に高い成分が配合された一般用医薬品である。 b 指定第二類医薬品は、第二類医薬品のうち、特別の注意を要するものとして都道府県知事が指定するものである。 c 第三類医薬品は、保健衛生上のリスクがない一般用医薬品であるため、副作用等により身体の変調や不調を起こすことはない。 d 第一類医薬品、第二類医薬品又は第三類医薬品への分類については、安全性に関する新たな知見や副作用の発生状況等を踏まえ、適宜見直しが図られている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
一般用医薬品は、保健衛生上のリスクの大きさに応じて第一類・第二類・第三類に分けられます。リスクが高いほど、売れる店や説明のルールが厳しくなるからです。第二類のうち特に注意が必要なものは、厚生労働大臣が指定第二類医薬品に指定します。
解き方
- それぞれの記述が正しいかどうかを確かめます。指定第二類医薬品を指定するのは誰か、第三類医薬品にもリスクがあるかを見ます。
- aは正しく、bとcは誤りで、dは正しいので、選択肢1を選びます。
- 選択肢 1正解
- aとdが正しく、bとcが誤っているので、この組み合わせは正しいです。
- 選択肢 2不正解
- cは誤りで、dは正しい内容なので、この組み合わせは合いません。
- 選択肢 3不正解
- 指定第二類医薬品を指定するのは都道府県知事ではなく厚生労働大臣なので、bは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aは正しい定義ですが、bとcが誤っているので合いません。
- 選択肢 5不正解
- aとdは正しいですが、bが誤っているので合いません。
答えの内訳
- a:正
- 第一類医薬品は、その副作用等により日常生活に支障を来す程度の健康被害を生ずるおそれがある医薬品のうち、特に注意が必要なものや新規の一般用医薬品が該当します。
- b:誤
- 指定第二類医薬品は、第二類医薬品のうち特別の注意を要するものとして厚生労働大臣が指定するものであり、都道府県知事ではありません。
- c:誤
- 第三類医薬品であっても医薬品である以上リスクは存在し、日常生活に支障を来す程度ではないものの身体の変調や不調が生じるおそれがあります。
- d:正
- 一般用医薬品のリスク区分は固定されたものではなく、新たな知見や副作用の発生状況を踏まえて適宜見直しが図られています。
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覚えるポイント
- 指定第二類医薬品を指定するのは都道府県知事ではなく厚生労働大臣である。
間違えやすいところ
- 第三類医薬品はリスクが低めの区分ですが、リスクがまったくないわけではありません。
出題の前提:医薬品医療機器等法第36条の7および手引き「第4章 薬事関係法規・制度」
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.7 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の法定表示事項
薬事に関する法規と制度 · 法定表示 / 一般用医薬品 / 記載事項
一般用医薬品の直接の容器又は直接の被包への法定表示に関する次の事項のうち、正しいものの組合せを1つ選びなさい。 a 配置販売品目にあっては、「配置専用」の文字 b 指定第二類医薬品にあっては、枠の中に「指」の文字 c 重量、容量又は個数等の内容量 d 一般用医薬品のリスク区分を示す字句
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品の直接の容器や被包には、法律で決められた表示事項を必ず書かなければなりません。購入者が安全に使えるようにするためです。その内容は医薬品医療機器等法第50条に定められ、リスク区分や内容量などが含まれます。
解き方
- 法定表示の各項目について、配置用医薬品の書き方、指定第二類医薬品の枠囲み、内容量、リスク区分の表示が正しいかを確かめます。
- aは「配置用」が正しく、bは「2」を枠で囲むので誤りです。cとdは正しいので、組み合わせ4を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aは「配置専用」ではなく「配置用」が正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aで誤っているので、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- bは「指」ではなく「2」の数字を枠で囲むので誤りです。
- 選択肢 4正解
- 内容量(c)とリスク区分の字句(d)はどちらも正しい表示事項です。
答えの内訳
- a:誤
- 配置販売品目にあっては、「配置専用」ではなく「配置用」の文字を記載しなければなりません。
- b:誤
- 指定第二類医薬品の表示は、「第[2]類医薬品」や「第②類医薬品」のように「2」の数字を枠で囲む等して表示し、「指」の文字を用いるわけではありません。
- c:正
- 医薬品医療機器等法第50条に基づき、重量、容量又は個数等の内容量は法定表示事項として定められています。
- d:正
- 一般用医薬品のリスク区分を示す字句(「第1類医薬品」「第2類医薬品」「第3類医薬品」等)は法定表示事項です。
覚えるポイント
- 配置販売用医薬品の表示文字は「配置専用」ではなく「配置用」である。
間違えやすいところ
- 指定第二類医薬品は「2」の数字を枠で囲むと覚え、「指」の文字を囲むのではない点に注意します。
出題の前提:医薬品医療機器等法第50条、同法施行規則第214条および手引き「第4章 薬事関係法規・制度」
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.7 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬部外品の規制と取扱い
薬事に関する法規と制度 · 医薬部外品 / 製造販売業 / 販売業の許可 / 法定表示
医薬部外品に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 医薬部外品を製造販売する場合には、医薬部外品の製造販売業の許可が必要であり、厚生労働大臣が基準を定めて指定するものを除き、品目ごとに承認を得る必要がある。 b 医薬部外品は、医薬品のような販売業の許可は必要なく、一般小売店において販売することができる。 c 医薬部外品は、医薬品と同様に、不良医薬部外品及び不正表示医薬部外品の販売は禁止されている。 d 医薬部外品の直接の容器又は直接の被包には、「医薬部外品」の文字を表示する義務はない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬部外品は、製造して販売するには許可と品目ごとの承認が必要です。安全を保つためです。一方、売るときは販売業の許可がいらず、一般の小売店でも売れます。直接の容器には「医薬部外品」と表示する義務があります。
解き方
- 製造販売の決まり(a)、販売に許可がいるか(b)、不良品の販売禁止(c)、容器への表示義務(d)を一つずつ確かめます。
- a・b・cが正しく、dが誤りなので、選択肢3を選びます。
- 選択肢 1不正解
- bとcは正しいですが、dが誤っているので合いません。
- 選択肢 2不正解
- bが正しい内容なので、この組み合わせは合いません。
- 選択肢 3正解
- a・b・cは正しく、dの「表示義務はない」が誤りなので、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 4不正解
- aは正しいですが、dが誤っているので合いません。
- 選択肢 5不正解
- dは誤りで、表示義務があるので合いません。
答えの内訳
- a:正
- 医薬部外品を業として製造販売するには製造販売業の許可が必要であり、基準が定められたものを除いて品目ごとの承認が必要です。
- b:正
- 医薬部外品の販売については販売業の許可を要せず、一般の小売店舗において自由に販売することができます。
- c:正
- 医薬部外品においても品質や表示の適正を確保するため、不良医薬部外品や不正表示医薬部外品の販売等は禁止されています。
- d:誤
- 医薬部外品の直接の容器又は直接の被包には、「医薬部外品」の文字を表示することが義務付けられています。
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覚えるポイント
- 医薬部外品の販売には医薬品のような販売業許可は不要であるが、容器等への「医薬部外品」の文字表示は義務付けられている。
間違えやすいところ
- 医薬部外品は作って売るのに許可と承認がいりますが、小売店で売るのは誰でもできる、という違いを混同しないようにします。
出題の前提:医薬品医療機器等法第12条、第14条、第59条、第60条等および手引き「第4章 薬事関係法規・制度」
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.8 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬部外品の定義と区分
薬事に関する法規と制度 · 医薬部外品 / 指定医薬部外品 / 防除用医薬部外品
医薬部外品に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを1つ選びなさい。 a 効能効果があらかじめ定められた範囲内であって、成分や用法等に照らして人体に対する作用が緩和であることを要件として、医薬品的な効能効果を表示・標榜することが認められている。 b 吐き気その他の不快感又は口臭若しくは体臭の防止等の目的のために使用されるものであり、機械器具等を含む。 c 薬用化粧品類、薬用石けん、薬用歯みがき類は、医薬部外品に該当する。 d 衛生害虫類(ねずみ、はえ、蚊、のみその他これらに類する生物)の防除のため使用される製品については、「指定医薬部外品」の表示が義務付けられている。
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解答
2
解説
医薬部外品は、機械器具等を除いたもので、人への作用がおだやかな品です。決められた目的に使われます。衛生害虫を防ぐ製品には「防除用医薬部外品」と表示する義務があります。
解き方
- 医薬部外品の定義(機械器具等を除く)、当てはまる品目(薬用化粧品など)、衛生害虫を防ぐ製品の表示(防除用医薬部外品)を確かめます。
- aとcが正しく、bとdが誤りなので、組み合わせ2を選びます。
- 選択肢 1不正解
- bは「機械器具等を除く」と決められているので誤りです。
- 選択肢 2正解
- aとcはどちらも正しい内容なので、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 3不正解
- dは「指定医薬部外品」ではなく「防除用医薬部外品」なので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- dが誤っているので、この組み合わせは合いません。
答えの内訳
- a:正
- 医薬部外品は人体に対する作用が緩和であることを要件とし、定められた範囲内で医薬品的な効能効果を標榜することが認められています。
- b:誤
- 医薬品医療機器等法第2条第2項において、医薬部外品は「機械器具等を除く」と規定されており、機械器具等は含まれません。
- c:正
- 薬用化粧品、薬用石けん、薬用歯みがき類などは、人体に対する作用が緩和な医薬部外品に該当します。
- d:誤
- ねずみ、はえ、蚊等の防除を目的とするものは「指定医薬部外品」ではなく「防除用医薬部外品」の表示が義務付けられています。
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覚えるポイント
- 医薬部外品の定義では「機械器具等を除く」とされている。
間違えやすいところ
- 衛生害虫を防ぐ製品は「指定医薬部外品」ではなく「防除用医薬部外品」と表示します。取り違えやすいので注意します。
出題の前提:医薬品医療機器等法第2条第2項、同法施行規則第216条の2および手引き「第4章 薬事関係法規・制度」
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.8 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
化粧品の効能効果の範囲
薬事に関する法規と制度 · 化粧品 / 効能効果の範囲 / パーマネント・ウェーブ用剤
次のうち、化粧品の効能効果の範囲として、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
5
解説
化粧品で言える効能効果は、国が定めた56項目の範囲に限られています。安全を守り、誤解を防ぐためです。毛髪の構造を化学的に変えてくせ毛をのばす作用は、化粧品ではなく医薬部外品に認められています。
解き方
- それぞれの効能効果が、化粧品で言える範囲(56項目)に入っているかを確かめます。
- 1から4は化粧品で認められていますが、毛髪を化学的に変える5は医薬部外品の効能なので誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 「頭皮、毛髪を清浄にする」は化粧品で認められた効能効果です。
- 選択肢 2不正解
- 「フケ、カユミを抑える」は化粧品で認められた効能効果です。
- 選択肢 3不正解
- 「口唇の荒れを防ぐ」は化粧品で認められた効能効果です。
- 選択肢 4不正解
- 「日やけによるシミ、ソバカスを防ぐ」は化粧品で認められた効能効果です。
- 選択肢 5正解
- くせ毛をのばし保つ効能は医薬部外品のもので、化粧品では誤りです。
覚えるポイント
- 毛髪の構造を変化させて伸ばしたり保ったりする効果は医薬部外品の領域である。
間違えやすいところ
- 「フケ、カユミを抑える」や「日やけによるシミ、ソバカスを防ぐ」も、化粧品で言える効能効果に含まれます。
出題の前提:化粧品の効能の範囲の改定について(薬食発第0721001号)および手引き「第4章 薬事関係法規・制度」
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.8 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
食品の分類と保健機能食品等
薬事に関する法規と制度 · 食品の定義 / 保健機能食品 / 特別用途食品
保健機能食品等の食品に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 食品安全基本法及び食品衛生法における食品とは、医薬品、医薬部外品及び再生医療等製品以外のすべての飲食物をいう。 b 特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品を総称して「保健機能食品」という。 c 特別用途食品(特定保健用食品を除く。)は、「特別の用途に適する旨の表示」をする食品であり、消費者庁の許可等のマークが付されている。
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解答
5
解説
法律上の食品とは、医薬品・医薬部外品・再生医療等製品を除いたすべての飲食物です。そのうち、決められた機能を表示できるものとして保健機能食品や特別用途食品が制度で定められています。保健機能食品は、特定保健用食品・栄養機能食品・機能性表示食品の3つをまとめた呼び名です。
解き方
- 食品の法律上の意味(医薬品などを除いたすべての飲食物)を表すaを正しいと確かめます。
- 保健機能食品の分け方(b)と、特別用途食品の表示とマーク(c)も正しいので、すべて正の選択肢5を選びます。
- 選択肢 1不正解
- bとcも正しい内容なので、この組み合わせは合いません。
- 選択肢 2不正解
- bも正しい内容なので、この組み合わせは合いません。
- 選択肢 3不正解
- aとcも正しい内容なので、この組み合わせは合いません。
- 選択肢 4不正解
- aも正しい内容なので、この組み合わせは合いません。
- 選択肢 5正解
- a・b・cはすべて正しいので、これが正解です。
答えの内訳
- a:正
- 食品衛生法等において、食品とは「医薬品、医薬部外品及び再生医療等製品以外のすべての飲食物」と定義されています。
- b:正
- 保健機能食品制度において、特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品の3つを総称して保健機能食品と呼びます。
- c:正
- 特別用途食品(病者用食品、妊産婦・授乳婦用粉乳等)は消費者庁の許可等を受けて特別の用途に適する旨を表示し、専用の許可マークが付されます。
覚えるポイント
- 保健機能食品には「特定保健用食品」「栄養機能食品」「機能性表示食品」の3種類が含まれる。
間違えやすいところ
- 食品の定義から除かれるものに「再生医療等製品」も入っている点を見落としやすいので注意します。
出題の前提:食品衛生法第4条、健康増進法第43条等および手引き「第4章 薬事関係法規・制度」
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.9 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品販売業の許可制度
薬事に関する法規と制度 · 医薬品販売業 / 卸売販売業 / 薬局の販売行為 / 許可の更新期間
医薬品の販売業の許可に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 店舗販売業の許可、配置販売業の許可又は卸売販売業の許可を受けた者は、一般の生活者に対して医薬品を販売することができる。 b 薬局における医薬品の販売行為は、薬局の業務に付随して行われる行為であるので、医薬品の販売業の許可は必要としない。 c 医薬品の販売業の許可は3年ごとに、その更新を受けなければ、許可の効力を失う。
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解答
4
解説
医薬品を売る許可には、店舗販売業・配置販売業・卸売販売業の3種類があります。一般の生活者に直接売れないのは卸売販売業です。卸売販売業は薬局や他の業者に売る業態だからです。許可の有効期間は6年で、6年ごとに更新しなければ効力を失います。
解き方
- 卸売販売業が一般の生活者に売れるか(売れない=誤)、薬局の医薬品販売に販売業の許可がいるか(いらない=正)、許可の更新年数(6年=誤)を確かめます。
- aが誤り、bが正しく、cが誤りなので、組み合わせ4を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aは誤りで、bは正しいので、この組み合わせは合いません。
- 選択肢 2不正解
- aとcが誤っているので、この組み合わせは合いません。
- 選択肢 3不正解
- 更新の期間は3年ではなく6年なので、cは誤りです。
- 選択肢 4正解
- aは誤り、bは正しく、cは誤りなので、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 5不正解
- 卸売販売業は一般の生活者に売れないので、aは誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- 卸売販売業は薬局開設者や医薬品の製造販売業者・販売業者等に対して医薬品を販売する業態であり、一般の生活者に直接販売することはできません。
- b:正
- 薬局開設者は、調剤の業務に付随して医薬品の販売を行うことができるため、別途販売業の許可を受ける必要はありません。
- c:誤
- 医薬品の販売業の許可の有効期間は6年間であり、6年ごとに更新を受けなければ効力を失います。
覚えるポイント
- 医薬品販売業の許可の有効期間は「6年」である。
間違えやすいところ
- 卸売販売業が売る相手は薬局や他の販売業者などで、一般の生活者には売れません。
出題の前提:医薬品医療機器等法第24条、第25条等および手引き「第4章 薬事関係法規・制度」
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.9 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
特定の機能を有する薬局の区分
薬事に関する法規と制度 · 地域連携薬局 / 専門医療機関連携薬局 / 薬局の機能認定
医薬品医療機器等法第6条の2第1項で規定される次の記述にあてはまる薬局として、最も適切なものを1つ選びなさい。 「薬局であって、その機能が、医師若しくは歯科医師又は薬剤師が診療又は調剤に従事する他の医療提供施設と連携し、地域における薬剤及び医薬品の適正な使用の推進及び効率的な提供に必要な情報の提供及び薬学的知見に基づく指導を実施するために一定の必要な機能を有する薬局」
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解答
3
解説
他の医療施設と連携し、地域で薬や医薬品を正しく使うために情報提供や指導を行う薬局は「地域連携薬局」です。地域包括ケアシステムを支える役割を担います。都道府県知事の認定を受けて名乗ることができます。
解き方
- 問題文にある条文の内容(法第6条の2第1項、他の医療施設との連携、地域での適正使用の推進)を確かめます。
- 専門医療機関と連携する「専門医療機関連携薬局」や「健康サポート薬局」と区別し、「地域連携薬局」を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 院内薬局は病院や診療所の中の調剤所を指す通称で、法第6条の2の認定薬局ではありません。
- 選択肢 2不正解
- 門前薬局は病院の前にある立地を指す通称で、法律で決まった認定薬局ではありません。
- 選択肢 3正解
- 問題文の条文にぴったり合うのは、法第6条の2第1項の「地域連携薬局」です。
- 選択肢 4不正解
- 専門医療機関連携薬局は、がんなどの専門的な医療が必要な人を支える連携機能を持つ薬局です。
- 選択肢 5不正解
- 健康サポート薬局は厚生労働大臣が定める基準に合う薬局で、問題文の内容とは違います。
覚えるポイント
- 地域における他医療提供施設との連携・適正使用を推進する認定薬局は「地域連携薬局」である。
間違えやすいところ
- 「専門医療機関連携薬局」(高度な専門性・がんなど)や「健康サポート薬局」の定義と混同しないようにします。
出題の前提:医薬品医療機器等法第6条の2第1項および手引き「第4章 薬事関係法規・制度」
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.10 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
店舗販売業の規定と管理者要件
薬事に関する法規と制度 · 店舗販売業 / 店舗管理者 / 指定第二類医薬品の販売者 / 調剤の制限
店舗販売業に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 薬剤師が従事している店舗販売業の店舗では、薬局と同様に調剤を行うことができる。 b 指定第二類医薬品は、薬剤師でなければ販売又は授与することができない。 c 店舗管理者は、保健衛生上支障を生ずるおそれがないよう、店舗販売業者に対して必要な意見を書面により述べなければならない。 d 店舗管理者は、その店舗の所在地の都道府県知事の許可を受けた場合を除き、その店舗以外の場所で業として店舗の管理その他薬事に関する実務に従事する者であってはならない。
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解答
3
解説
店舗販売業は一般用医薬品を販売・授与する業態であり、たとえ薬剤師が働いていても調剤はできません。調剤が認められているのは薬局だけだからです。また店舗管理者は店舗の管理責任を実際に負うため、他の店舗などで働くこと(兼職)は原則として制限されます。
解き方
- 調剤ができるのは薬局だけなので、店舗販売業ではできないと考え、aを誤と判断します。
- 第二類医薬品は登録販売者も販売できるので、bを誤と判断します。
- 店舗管理者には書面で意見を述べる義務があり、他の店舗での業務も制限されるので、cとdを正と判断します。
- 選択肢 1不正解
- この組合せはbを正、dを誤としています。第二類医薬品は登録販売者も売れ、dの兼職制限は正しいので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- この組合せはaを正としています。店舗販売業では薬剤師がいても調剤はできないので誤りです。
- 選択肢 3正解
- aは誤、bは誤、cは正、dは正で、記述の正誤とぴったり合っているので正解です。
- 選択肢 4不正解
- この組合せはbを正、cを誤としています。店舗管理者には書面で意見を述べる義務があるので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- この組合せはaとbを正、cを誤としています。店舗で調剤はできず、登録販売者も第二類医薬品を扱えるので誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- 店舗販売業では調剤を行うことはできず、薬剤師が従事していても調剤を実施できるのは薬局に限られます。
- b:誤
- 指定第二類医薬品を含む第二類医薬品は、薬剤師だけでなく登録販売者も販売または授与が可能です。
- c:正
- 店舗管理者は保健衛生上支障が生じないよう、店舗販売業者に対して必要な意見を書面で述べる義務があります。
- d:正
- 店舗管理者は都道府県知事の許可を受けた場合を除き、他所で業として管理や薬事实務に従事することは禁止されています。
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覚えるポイント
- 店舗販売業では調剤不可(調剤は薬局のみ)
- 店舗管理者は原則として他所での実務従事が禁止(兼任禁止)
間違えやすいところ
- 薬剤師がいる店舗販売業では調剤もできると、間違えやすいです。
- 指定第二類医薬品を第一類医薬品と混同し、薬剤師しか売れないと勘違いしやすいです。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(店舗販売業に関する規定)
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.10 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
配置販売業の業務内容と許可要件
薬事に関する法規と制度 · 配置販売業 / 配置販売業の許可権者 / 配置販売品目基準 / 第一類医薬品の販売
配置販売業に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 配置販売業の許可は、一般用医薬品を、配置により販売又は授与する業務について、配置しようとする市区町村ごとに、その市区町村長が与える。 b 先用後利という販売形態であり、一般用医薬品のうち経年変化が起こりにくいこと等の基準に適合するもの以外の医薬品を販売等してはならない。 c 第一類医薬品の配置販売は、薬剤師により販売又は授与させなければならない。 d 薬局開設者又は店舗販売業者が、配置による販売又は授与の方法で医薬品を販売等しようとする場合には、別途、配置販売業の許可を受ける必要がある。
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解答
4
解説
配置販売業は、先に医薬品を預けて使い、後で使った分を精算する「先用後利」という売り方です。許可を与えるのは市区町村長ではなく都道府県知事です。また、配置販売品目基準という条件を満たす一般用医薬品だけを扱えます。
解き方
- 許可を与えるのは市区町村長ではなく都道府県知事なので、aを誤と判断します。
- 先用後利という売り方と配置販売品目基準の決まりに当てはまるので、bを正と判断します。
- 第一類医薬品は薬剤師が扱う決まりで、配置販売は別の許可が必要なので、cとdを正と判断します。
- 選択肢 1不正解
- この組合せはaを正、bとcを誤としています。許可を与えるのは都道府県知事なので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- この組合せはaを正、bとdを誤としています。bとdは正しいので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- この組合せはcを誤としています。第一類医薬品の配置販売は薬剤師が行うので誤りです。
- 選択肢 4正解
- aは誤、bは正、cは正、dは正で、記述の正誤と合っているので正解です。
- 選択肢 5不正解
- この組合せはaを正、cとdを誤としています。cとdは正しいので誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- 配置販売業の許可は、市区町村長ではなく、配置しようとする区域を管轄する都道府県知事が都道府県ごとに与えます。
- b:正
- 配置販売業は先用後利を基本とし、経年変化が起こりにくいこと等の基準(配置販売品目基準)に適合する一般用医薬品のみ取り扱えます。
- c:正
- 第一類医薬品を配置販売する場合、薬剤師に対面で情報提供および販売・授与を行わせなければなりません。
- d:正
- 薬局開設者や店舗販売業者であっても、配置販売を行う場合は別途配置販売業の許可を受ける必要があります。
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覚えるポイント
- 配置販売業の許可権者は都道府県知事(都道府県ごと)
- 取り扱い品目は経年変化が起こりにくい等の配置販売品目基準に適合するもの限定
間違えやすいところ
- 店舗販売業などの許可があれば配置販売もできると勘違いしやすいです。
- 配置販売業の許可を与える人を市区町村長と間違えやすいです。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第30条ほか
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.11 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の適切な販売方法及び制限
薬事に関する法規と制度 · 景品付き販売 / 医薬品の授与の制限 / 店舗外での貯蔵・陳列制限
医薬品の販売方法に関する次の記述a~cの正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 医薬品を懸賞や景品として授与することは、原則として認められていない。 b キャラクターグッズ等の景品類を提供して医薬品を販売することは、不当景品類及び不当表示防止法の限度内であっても認められていない。 c 店舗販売業において、許可を受けた店舗以外の場所に医薬品を貯蔵又は陳列し、そこを拠点として販売等に供することは認められない。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品そのものを懸賞や景品として配ることは、原則としてできません。医薬品は正しく使われる必要があり、品質も守らなければならないからです。一方、買った人にキャラクターグッズなどの品物を付けることは、景品表示法の範囲内なら認められます。
解き方
- 医薬品そのものを懸賞や景品として配るのは原則禁止なので、aを正と判断します。
- 品物の景品は景品表示法の範囲内なら認められるので、bを誤と判断します。
- 許可された店舗以外で医薬品を保管・陳列して売る拠点にすることは認められないので、cを正と判断します。
- 選択肢 1正解
- aは正、bは誤、cは正で、記述の正誤と合っているので正解です。
- 選択肢 2不正解
- この組合せはbを正、cを誤としています。景品表示法の範囲内の景品提供は認められるので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- この組合せはcを誤としています。許可された店舗以外で保管・陳列して売ることは認められないので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- この組合せはaを誤、bを正としています。aとbの正誤が逆なので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- この組合せはaを誤としています。医薬品を景品として配るのは原則禁止なので誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 医薬品は適正使用が図られるべき性質のものであるため、懸賞や景品として安易に授与することは原則として認められません。
- b:誤
- キャラクターグッズ等の景品類を提供して販売することは、不当景品類及び不当表示防止法の限度内であれば認められています。
- c:正
- 店舗販売業は許可を受けた店舗ごとに管理を行う必要があるため、店舗外に医薬品を貯蔵・陳列して販売の拠点とすることは禁止されています。
覚えるポイント
- 医薬品そのものを景品・懸賞として提供するのは原則禁止
- 景品表示法の範囲内でのグッズ等景品の付帯提供は許容される
間違えやすいところ
- 「医薬品そのものを景品にする」ことと「医薬品を買った人にグッズを付ける」ことを混同しやすいです。
出題の前提:医薬品医療機器等法及び関連通知(医薬品等の適正な販売方法等)
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.11 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
要指導医薬品及び一般用医薬品の陳列方法
薬事に関する法規と制度 · 陳列基準 / 指定第二類医薬品の陳列 / 店舗の閉鎖 / 要指導医薬品陳列区画
要指導医薬品又は一般用医薬品の陳列等に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 第一類医薬品、第二類医薬品及び第三類医薬品は、混在して陳列しても構わない。 b 薬局開設者又は店舗販売業者は、鍵をかけた陳列設備に陳列する場合又は指定第二類医薬品を陳列する陳列設備から7メートルの範囲に、医薬品を購入しようとする者が進入することができないよう必要な措置が取られている場合を除き、薬局等構造設備規則に規定する「情報提供を行うための設備」から 10 メートル以内の範囲に指定第二類医薬品を陳列しなければならない。 c 薬局開設者又は店舗販売業者は、要指導医薬品又は一般用医薬品を販売し、又は授与しない時間は、要指導医薬品又は一般用医薬品を通常陳列し、又は交付する場所を閉鎖しなければならない。 d 薬局開設者又は店舗販売業者は、鍵をかけた陳列設備に陳列する場合又は要指導医薬品を購入しようとする者等が直接手の触れられない陳列設備に陳列する場合を除き、要指導医薬品を薬局等構造設備規則に規定する要指導医薬品陳列区画の内部の陳列設備に陳列しなければならない。
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解答
4
解説
一般用医薬品は、リスク区分(第一類・第二類・第三類)ごとに区別して陳列しなければなりません。区分に応じて正しく情報提供する必要があるからです。特に指定第二類医薬品は、情報提供を行うための設備から7メートル以内に陳列する決まりです。
解き方
- 一般用医薬品はリスク区分ごとに分けて陳列する必要があるので、aを誤と判断します。
- 指定第二類医薬品は情報提供設備から7メートル以内に陳列し、進入防止の距離は1.2メートルなので、bを誤と判断します。
- 売らない時間帯は陳列場所を閉める義務があり、要指導医薬品は決まった陳列区画に置くので、cとdを正と判断します。
- 選択肢 1不正解
- この組合せはaを正、cとdを誤としています。cとdは正しいので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- この組合せはaを正としています。リスク区分の違う医薬品を混ぜて陳列することはできないので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- この組合せはbを正、cを誤としています。指定第二類医薬品は情報提供設備から7メートル以内に陳列するので誤りです。
- 選択肢 4正解
- aは誤、bは誤、cは正、dは正で、記述の正誤と合っているので正解です。
- 選択肢 5不正解
- この組合せはaとbを正、cとdを誤としています。aとbは誤っているので不正解です。
答えの内訳
- a:誤
- 一般用医薬品は、リスク区分(第一類、第二類、第三類)ごとに混在しないよう区別して陳列しなければなりません。
- b:誤
- 指定第二類医薬品は、「情報提供を行うための設備」から「7メートル」以内の範囲に陳列しなければなりません。また進入防止措置の距離は「1.2メートル」です。
- c:正
- 要指導医薬品や一般用医薬品を販売・授与しない営業時間外等の時間は、陳列・交付する場所を閉鎖しなければなりません。
- d:正
- 要指導医薬品は、鍵をかけた陳列設備や購入者の手が届かない設備に陳列する場合を除き、要指導医薬品陳列区画の内部に陳列しなければなりません。
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覚えるポイント
- 指定第二類医薬品は情報提供設備から「7メートル」以内の範囲に陳列
- 医薬品を販売しない時間帯は陳列場所を閉鎖する義務がある
間違えやすいところ
- 指定第二類医薬品の陳列距離(7メートル)と進入防止の距離(1.2メートル)の数字を間違えやすいです。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第218条の3、第218条の4等
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.12 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の本質と適正使用・品質
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の本質 / 適正使用情報 / 不良医薬品の販売禁止
医薬品に関する次の記述a~cの正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 医薬品は、効能効果、用法用量、副作用等の必要な情報が適切に伝達されることを通じて、購入者等が適切に使用することにより、初めてその役割を十分に発揮するものである。 b 一般用医薬品は、十分な知見の積み重ねを経て販売されるため、市販後に添付文書や製品表示が変更されることはない。 c 医薬品医療機器等法では、健康被害発生の可能性の有無にかかわらず、異物の混入、変質等がある医薬品を販売してはならない旨が定められている。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品は、効く成分のはたらきだけでなく、正しく使うための情報とセットになって初めて役割を果たします。また、安全を守るため市販後も情報は更新され、品質の基準を満たさない製品は販売できません。
解き方
- 医薬品は正しい情報と切り離せないという性質から、aを正と判断します。
- 市販後も調査が行われ、添付文書は改訂されるので、変わらないとするbを誤と判断します。
- 医薬品医療機器等法第56条で不良医薬品の販売が禁じられているので、cを正と判断します。
- 選択肢 1不正解
- この組合せはaを誤としています。医薬品は正しい情報が伝わって初めて効果を発揮するので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- この組合せはcを誤としています。異物が混ざった医薬品などは健康被害の有無にかかわらず販売禁止なので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- この組合せはaを誤、bを正としています。市販後も添付文書は改訂されるので誤りです。
- 選択肢 4正解
- aは正、bは誤、cは正で、記述の正誤と合っているので正解です。
答えの内訳
- a:正
- 医薬品は有用な効果とともに副作用を併せ持つため、適正使用に関する情報が伝達されて初めて本来の役割を果たします。
- b:誤
- 一般用医薬品であっても、市販後の安全対策や新たな知見の集積に基づき、添付文書や製品表示が改訂・変更されます。
- c:正
- 健康被害発生の恐れや実際の被害の有無にかかわらず、異物混入や変質した医薬品(不良医薬品)の販売は法で厳格に禁止されています。
覚えるポイント
- 市販後も新たな科学的知見等により添付文書や表示は随時改訂される
- 変質・異物混入した医薬品は健康被害の有無にかかわらず販売禁止
間違えやすいところ
- 「健康被害が起きるおそれがなければ、少し変質した医薬品でも売れる」と間違えやすいです。
出題の前提:医薬品医療機器等法第56条、試験問題作成に関する手引き(第1章 医薬品の本質)
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.13 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品のリスク評価と各種基準(GLP・GCP等)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 用量反応関係 / 毒性試験 / GLP / GCP
医薬品のリスク評価に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 投与量と効果又は毒性の関係は、薬物用量の増加に伴い、治療量から最小致死量を経て中毒量に至る。 b 少量の医薬品の投与でも発がん作用、胎児毒性や組織・臓器の機能不全を生じる場合がある。 c 新規に開発される医薬品のリスク評価は、医薬品の安全性に関する非臨床試験の基準である Good Clinical Practice(GCP)に沿って毒性試験が厳格に実施されている。 d 製造販売後の調査及び試験の実施の基準として Good Laboratory Practice(GLP)が制定されている。
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解答
5
解説
薬の量が増えると、無作用量、治療量、中毒量、致死量の順に変化します。量と効果の関係を正しく区別することが大切です。また、開発や管理の基準は、非臨床試験がGLP、臨床試験がGCP、製造販売後の調査がGPSPと分かれています。
解き方
- 量が増えるときは治療量の次に中毒量、その次に致死量となるので、順序が違うaを誤と判断します。
- 少量の投与でも発がんや胎児への害が起きることがあるので、bを正と判断します。
- 非臨床試験の基準はGLPでGCPではないので、cを誤と判断します。
- GLPは非臨床試験の基準で、製造販売後の基準ではないので、dを誤と判断します。
- 選択肢 1不正解
- この組合せはaを正、bを誤としています。中毒量と致死量の順序が逆なので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- この組合せはcとdを正としています。非臨床試験はGLP、臨床試験はGCPなので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- この組合せはaとcを正としています。どちらも誤っているので不正解です。
- 選択肢 4不正解
- この組合せはbを誤、dを正としています。bは正しく、dは誤りなので不正解です。
- 選択肢 5正解
- aは誤、bは正、cは誤、dは誤で、記述の正誤と合っているので正解です。
答えの内訳
- a:誤
- 薬物用量の増加に伴う用量反応関係は、無作用量から治療量、そして「中毒量」を経て「最小致死量・致死量」へと至ります。
- b:正
- 少量の投与であっても、蓄積性や特殊な感受性によって発がん作用や胎児毒性などを引き起こすことがあります。
- c:誤
- 医薬品の安全性に関する「非臨床試験」の基準はGLP(Good Laboratory Practice)であり、GCPは「臨床試験」の基準です。
- d:誤
- GLPは非臨床試験の基準であり、製造販売後の調査及び試験の実施基準はGPSP(Good Post-marketing Study Practice)等です。
覚えるポイント
- 用量推移:無作用量 → 治療量 → 中毒量 → 致死量
- 非臨床試験基準:GLP(Laboratory)、臨床試験基準:GCP(Clinical)
間違えやすいところ
- 中毒量と致死量の順序を逆に覚えてしまうことがあります。
- GLP(非臨床試験)とGCP(臨床試験)の略称を入れ替えてしまう間違いが多いです。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第1章 医薬品のリスク評価)
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.13 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
セルフメディケーションと専門家の役割
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · セルフメディケーションの定義 / 登録販売者の役割 / セルフメディケーション税制
セルフメディケーションに関する次の記述a~dの正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 世界保健機関(WHO)によれば、セルフメディケーションとは、「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」とされている。 b 登録販売者が地域住民の相談を受け、一般用医薬品の販売や必要な時は医療機関の受診を勧める業務は、セルフメディケーションの推進に欠かせない。 c 一般用医薬品の販売に従事する登録販売者には、薬剤師や医師、看護師など地域医療を支える医療スタッフあるいは行政などとも連携をとって、地域住民の健康維持・増進、生活の質(QOL)の改善・向上などに携わることが望まれる。 d セルフメディケーション税制の対象となる医薬品は、令和4年1月の見直しにより、スイッチОTC医薬品に限定された。
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解答
1
解説
セルフメディケーションとは、自分の健康は自分で管理し、軽い体の不調は自分で手当てする取り組みです。専門家は医薬品を売るだけでなく、必要なら医療機関の受診を勧め、他の医療職とも連携します。税制の対象品目は令和4年の見直しで広がりました。
解き方
- WHOが示した定義の内容と合っているので、aを正と判断します。
- 受診を勧めることや地域の医療スタッフとの連携が大切なので、bとcを正と判断します。
- 令和4年1月の見直しで税制の対象が広がったので、限定されたとするdを誤と判断します。
- 選択肢 1正解
- aは正、bは正、cは正、dは誤で、記述の正誤と合っているので正解です。
- 選択肢 2不正解
- この組合せはaを誤、dを正としています。WHOの定義は正しく、税制の対象は限定ではなく広がったので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- この組合せはbとcを誤、dを正としています。bとcは正しいので不正解です。
- 選択肢 4不正解
- この組合せはaとbを誤、dを誤としています。aとbは正しいので不正解です。
- 選択肢 5不正解
- この組合せはdを正としています。税制の対象はスイッチOTC医薬品だけではないので誤りです。
答えの内訳
- a:正
- WHOの定義において、セルフメディケーションは「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」とされています。
- b:正
- 適切な一般用医薬品の販売とともに、必要に応じた受診勧奨を行うことはセルフメディケーション推進の重要な柱です。
- c:正
- 地域の医師や薬剤師等の医療従事者、行政機関と連携して住民のQOL向上を支えることが専門家に期待されます。
- d:誤
- 令和4年1月の見直しでは対象範囲が拡充され、スイッチOTC医薬品以外に一部の非スイッチOTC医薬品も対象に追加されました。
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覚えるポイント
- WHOの定義:自分自身の健康に責任を持ち、軽度な不調は自分で手当てすること
- 令和4年1月の税制改定ではスイッチOTC以外の一定の一般用医薬品も追加拡充された
間違えやすいところ
- セルフメディケーション税制の対象がスイッチOTC医薬品だけだと思い込みやすいです。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第1章 セルフメディケーション)
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.14 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の副作用の本質と適切な初期対応
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 副作用の定義 / 適正使用下の副作用 / 副作用発現時の対応
医薬品の副作用に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 世界保健機関(WHO)の定義によれば、医薬品の副作用とは、「疾病の予防、診断、治療のため、又は身体の機能を正常化するために、人に通常用いられる量で発現する医薬品の有害かつ意図しない反応」とされている。 b 医薬品が人体に及ぼす作用は、すべてが解明されているわけではないため、十分注意して適正に医薬品を使用した場合であっても、副作用が生じることがある。 c 副作用は、眠気や口渇等の比較的よく見られるものから、日常生活に支障を来す程度の健康被害を生じる重大なものまで様々である。 d 一般用医薬品は、軽度な疾病に伴う症状の改善等を図るためのものであるため、副作用の兆候が現れた場合であっても、症状の改善を優先し使用を継続した方がよい。
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解答
2
解説
医薬品は正しく使っても、予想していなかった副作用が起きることがあります。だから副作用の兆候(サイン)が現れたら、重い健康被害にならないよう、すぐに使用を中止するのが基本です。
解き方
- WHOが示した副作用の定義と合っているので、aを正と判断します。
- 正しく使っていても副作用は完全には防げないので、bを正と判断します。
- 副作用には軽いものから重いものまで幅があるので、cを正と判断します。
- 副作用の兆候が出たときに使い続けるのは危険で、中止が基本なので、dを誤と判断します。
- 選択肢 1不正解
- この組合せはbを誤、dを正としています。副作用の兆候が出たら服用を続けてはいけないので誤りです。
- 選択肢 2正解
- aは正、bは正、cは正、dは誤で、記述の正誤と合っているので正解です。
- 選択肢 3不正解
- この組合せはdを正としています。使い続けず、すぐ中止すべきなので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- この組合せはaとcを誤、dを正としています。aとcは正しいので不正解です。
- 選択肢 5不正解
- この組合せはaを誤としています。aはWHOの定義どおりで正しいので誤りです。
答えの内訳
- a:正
- WHOの副作用の定義は、「人に通常用いられる量で発現する有害かつ意図しない反応」とされています。
- b:正
- 人体の仕組みや薬理作用は未解明な部分もあるため、適正に使用していても副作用が生じる可能性があります。
- c:正
- 眠気や口渇などの軽微な症状から、ショックや重篤な皮膚障害など命に関わる重大なものまで幅広く存在します。
- d:誤
- 副作用の兆候が現れた場合は、重篤化を防ぐために直ちに使用を中止し、専門家に相談する必要があります。
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覚えるポイント
- WHOの副作用定義:通常用いられる量で発現する有害かつ意図しない反応
- 副作用の兆候が現れたら、直ちに使用を中止して相談する
間違えやすいところ
- 「一般用医薬品は効き方が穏やかなので、副作用が出ても最後まで飲んだ方がよい」と間違えやすいです。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第1章 医薬品の副作用)
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.14 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品販売時のコミュニケーション
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 購入者への情報提供 / コミュニケーションの留意点
一般用医薬品販売時のコミュニケーションに関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 情報提供を受ける購入者が医薬品を使用する本人で、かつ、現に症状がある場合、言葉によるコミュニケーションから得られる情報のほか、購入者の状態や様子全般から得られる情報も、状況把握につながる重要な手がかりとなる。 b 登録販売者からの情報提供は、単に専門用語を分かりやすい平易な表現で説明するだけでなく、説明した内容が購入者にどう理解され、行動に反映されているか、などの実情を把握しながら行うことにより、その実効性が高まる。 c 登録販売者は、購入者があらかじめ購入する医薬品を決めているような場合、医薬品を使う人の体質や症状等にあった製品を事前に調べて選択しているのではなく、宣伝広告や販売価格等に基づいて漠然と選択することがあることに留意して情報提供を行う必要がある。 d 購入者が医薬品を使用する状況は随時変化する可能性があるため、登録販売者は販売数量を一時期に使用する必要量とする等、販売時のコミュニケーションの機会が継続的に確保されるよう配慮することが重要である。
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解答
3
解説
販売時のコミュニケーションは、購入者が自分で適切に医薬品を選び使えるよう支える双方向の対話です。こちらが一方的に説明するのではなく、説明がどう伝わったかを確かめることで、安全の確保につながります。
解き方
- 記述a〜dが、販売時のコミュニケーションの基本的な考え方に合っているかを一つずつ確かめます。
- a、b、c、dのすべてが正しいので、それを示す選択肢3を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが「誤」になっているため誤りです。買う物を決めていても、その選択が適切か確かめる必要があります。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが「誤」になっているため誤りです。購入者の様子全般からも大切な手がかりが得られます。
- 選択肢 3正解
- 記述a、b、c、dがすべて正しいので、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- 記述dが「誤」になっているため誤りです。販売量を適正にして対話の機会を保つことは大切です。
- 選択肢 5不正解
- 記述bが「誤」になっているため誤りです。相手の理解や行動を確かめながら説明することが大切です。
答えの内訳
- a:正
- 本人の言葉による訴えだけでなく、顔色や咳などの外見・様子全般からも健康状態を把握することが重要です。
- b:正
- 情報提供は一方通行ではなく、相手の理解度や実際の服薬行動への反映を確認しながら行うことで実効性が高まります。
- c:正
- 購入者が広告や価格だけで漠然と品目を選んでいる場合があるため、使用者の状態に適しているか確認が必要です。
- d:正
- 漫然とした長期連用を防ぎ、使用状況の変化に対応できるよう、一度に過剰な量を販売せず対話の機会を確保します。
覚えるポイント
- 販売時の情報提供は一方通行にならず、相手の理解と行動を確認しながら行う。
間違えやすいところ
- 購入者が指名で買う場合でも、広告などの影響で適切でない物を選んでいないか気を配る必要がある点を見落としがちです。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(医薬品に共通する特性と基本的な知識)
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.15 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
アレルギー(過敏反応)に関する基礎知識
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · アレルギー症状 / 外用薬のアレルギー / 医薬品原材料とアレルギー
アレルギーに関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a アレルギー症状として、流涙や眼の痒み等の結膜炎症状、鼻汁やくしゃみ等の鼻炎症状が挙げられる。 b 医薬品によるアレルギーは、内服薬で引き起こされ外用薬では引き起こされない。 c 医薬品の中には、鶏卵や牛乳等を原材料として作られているものがあるため、それらに対するアレルギーがある人では使用を避けなければならない場合がある。
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解答
3
解説
アレルギーは、薬の本来の作用とは関係なく、体の免疫のしくみが過剰に反応して起こる有害な反応です。飲み薬でも外用薬でも起こり、原料に由来するものもあります。
解き方
- 記述a:アレルギー症状の代表例として結膜炎症状や鼻炎症状があるかを確かめ、正しいと判断します。
- 記述b:外用薬でも接触皮膚炎などのアレルギーが起きるので、誤りと判断します。
- 記述c:鶏卵や牛乳から作られた成分(リゾチームなど)を含む薬があり、避ける必要があるので正しいと判断します。
- aが正、bが誤、cが正の組合せである選択肢3を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが「正」、cが「誤」になっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが「誤」、bが「正」になっているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aは正、bは誤、cは正なので、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- 記述cが「誤」になっているため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 医薬品によるアレルギー症状には皮膚症状のほか、結膜炎症状や鼻炎症状、呼吸困難など多様な反応が含まれます。
- b:誤
- 内服薬だけでなく、外用薬(貼付薬や点眼薬、軟膏など)によってもアレルギー(接触皮膚炎等)は引き起こされます。
- c:正
- リゾチーム塩酸塩(鶏卵由来)やタンニン酸アルブミン(牛乳由来)など、原材料由来のアレルギーに注意が必要です。
覚えるポイント
- 医薬品アレルギーは内服薬のみならず外用薬でも生じる。
間違えやすいところ
- 外用薬ならアレルギーは起きないと思い込みやすいので注意します。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(医薬品に共通する特性と基本的な知識)
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.15 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の使用と安全確保
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 副作用のリスク管理 / 依存性 / 小児への使用上の注意
医薬品の使用に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを1つ選びなさい。 a 人体に直接使用されない一般用医薬品では、使用する人の誤解や認識不足による使い方や判断の誤りがあった場合でも、副作用につながることはない。 b 医薬品は、その目的とする効果に対して副作用が生じる危険性が最小限となるよう、使用する量や使い方が定められている。 c 一般用医薬品の長期連用により精神的な依存が起こることがある。 d 小児への使用を避けるべき医薬品であっても、大人用の用量の半分であれば、服用させてもよい。
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解答
3
解説
医薬品は、決められた用法・用量を守って使ってこそ効果が得られ、副作用の危険も小さくなります。だから自己判断で量を減らしたり、長く使い続けたりするのは危険です。
解き方
- aの誤り(体に直接使わない殺虫剤などでも、誤った使い方で健康被害が出る)を確かめる。
- bの正しさ(用法・用量は副作用の危険を小さくするために決められている)を確かめる。
- cの正しさ(長く使い続けると薬物依存の危険がある)を確かめる。
- dの誤り(小児に使ってはいけない薬は、半分の量でも飲ませてはならない)を確かめる。
- 正しいbとcの組合せ(選択肢3)を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aが入っているので間違いです。体に直接使わない薬でも、誤った使い方で健康被害が出ます。
- 選択肢 2不正解
- aが入っているので間違いです。aの内容は誤っています。
- 選択肢 3正解
- bとcがどちらも正しく、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- dが入っているので間違いです。小児に使ってはいけない成分は、大人の半分の量でも与えてはいけません。
- 選択肢 5不正解
- dが入っているので間違いです。dの内容は誤っています。
答えの内訳
- a:誤
- 殺虫剤や一般用検査薬など人体に直接使用されない医薬品であっても、誤用等により健康被害や不都合な結果を招くことがあります。
- b:正
- 医薬品の用法・用量は、有効性が最大限に発揮され、副作用の危険が最小限となるよう設定されています。
- c:正
- 催眠鎮静薬や鎮咳去痰薬などの成分により、長期連用で精神的・身体的な依存を生じることがあります。
- d:誤
- 小児への使用を避けるべき医薬品は、大人用の用量を減量しても小児に服用させてはなりません。
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覚えるポイント
- 小児に使用不可の医薬品は、成人用量を減量しても服用させてはならない。
間違えやすいところ
- 大人の半分の量なら小児に飲ませても安全だと思い込みやすい。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(医薬品に共通する特性と基本的な知識)
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.16 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の相互作用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 相互作用の定義 / 体内動態における相互作用 / 配合成分の重複
医薬品の相互作用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 相互作用とは、複数の医薬品を併用した場合や、医薬品と保健機能食品やいわゆる健康食品を含む特定の食品を一緒に摂取した場合に、医薬品の作用が増強したり減弱したりすることをいう。 b 相互作用は、医薬品が吸収、分布、代謝又は排泄される過程では起こらず、生体内で医薬品が薬理作用をもたらす部位において起こる。 c 一般用医薬品は、一つの医薬品の中に作用の異なる複数の成分が配合されていることは少なく、他の医薬品と併用した場合に、同様な作用を持つ成分が重複することはほとんどない。
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解答
4
解説
相互作用は、体の中で薬が効く場所だけでなく、薬が吸収・分解・排出される過程でも起こります。薬どうしだけでなく、食品やサプリメントとの組合せでも起こります。
解き方
- 記述aが相互作用の定義として正しいことを確かめます。
- 記述bは「吸収、分布、代謝又は排泄される過程では起こらず」としている点が誤りだと確かめます。
- 記述cは一般用医薬品に複数成分のものが多く、成分が重なりやすいので誤りだと確かめます。
- a:正、b:誤、c:誤の組合せである選択肢4を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aが「誤」、bが「正」になっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bが「正」になっているため誤りです。吸収や代謝の過程でも相互作用は起きます。
- 選択肢 3不正解
- cが「正」になっているため誤りです。一般用医薬品は複数の成分を含むものが多く、成分が重なりやすいです。
- 選択肢 4正解
- aは正、bは誤、cは誤なので、正しい組合せです。
答えの内訳
- a:正
- 医薬品同士の併用のみならず、特定の食品やサプリメントとの組み合わせでも相互作用は起こります。
- b:誤
- 相互作用は作用部位における直接的な影響だけでなく、吸収、分布、代謝、排泄(ADME)の過程でも生じます。
- c:誤
- 一般用医薬品は複数の有効成分が配合されていることが多く、併用によって同種作用成分の重複が起きやすいです。
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覚えるポイント
- 相互作用は薬理作用部位だけでなく、吸収・分布・代謝・排泄の過程でも起こる。
間違えやすいところ
- 相互作用は薬どうしだけで起き、食品や健康食品とは起きないと誤解しやすいので注意します。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(医薬品に共通する特性と基本的な知識)
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.16 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
小児と医薬品の特性
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 血液脳関門の未発達 / 小児の腸管吸収 / 小児の年齢区分 / 誤嚥防止
小児と医薬品に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 小児は、血液脳関門が未発達であるため、吸収されて循環血液中に移行した医薬品の成分が脳に達しにくく、中枢神経系に影響を与える医薬品では副作用を起こしにくい。 b 小児は大人と比べて身体の大きさに対して腸が長く、服用した医薬品の吸収率が相対的に高い。 c 「医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項」において、小児とは、おおよその目安として、5歳以上、15 歳未満とされている。 d 5歳未満の幼児に使用される錠剤やカプセル剤などの医薬品では、服用時に喉につかえやすいので注意するよう添付文書に記載されている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
小児は体の器官がまだ発達の途中で、大人とは違う配慮が必要です。血液脳関門(脳に入る物質を選ぶ仕切り)が未熟で薬が脳に届きやすく、腸が長くて吸収率も高くなっています。
解き方
- 記述a:血液脳関門が未熟で脳に届きやすく、中枢神経系の副作用が起きやすいので誤りと判断します。
- 記述b:体の割に腸が長く、吸収率が相対的に高いので正しいと判断します。
- 記述c:記載要領の小児の目安は「7歳以上15歳未満」なので誤りと判断します(幼児は1歳以上7歳未満)。
- 記述d:5歳未満の幼児向けの錠剤やカプセル剤は喉につかえやすいという注意が添付文書に書かれるので正しいと判断します。
- 誤・正・誤・正の組合せである選択肢1を選びます。
- 選択肢 1正解
- aは誤、bは正、cは誤、dは正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが「正」、bが「誤」になっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aとcが「正」、dが「誤」になっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが「正」、bが「誤」になっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述cが「正」になっているため誤りです。小児の目安は7歳以上15歳未満です。
答えの内訳
- a:誤
- 小児は血液脳関門が未発達であるため、薬物成分が脳に達しやすく、中枢神経系の副作用を起こしやすいです。
- b:正
- 小児は成人に比べて体重あたりの腸が長く、粘膜からの医薬品の吸収率が相対的に高くなります。
- c:誤
- 添付文書等の記載要領において、小児はおおよその目安として「7歳以上15歳未満」とされています。
- d:正
- 5歳未満の乳幼児は嚥下能力が未熟なため、喉につかえやすい旨の注意が添付文書に記載されます。
覚えるポイント
- 小児の年齢区分の目安は「7歳以上15歳未満」(乳児は1歳未満、幼児は1歳以上7歳未満)。
間違えやすいところ
- 血液脳関門が未熟だから脳に移行「しにくい」という逆の記述に引っかかりやすいので注意します。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(医薬品に共通する特性と基本的な知識)
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.17 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
高齢者と医薬品の特性
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 高齢者の年齢区分 / 嚥下機能の低下 / 情報提供の配慮 / 肝・腎機能の低下とリスク
高齢者と医薬品に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 「医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項」において、高齢者とは、おおよその目安として、60 歳以上とされている。 b 高齢者は、生理機能の衰えのほか、喉の筋肉が衰えて飲食物を飲み込む力が弱まっている場合があり、内服薬を使用する際に喉に詰まらせやすい。 c 高齢者によくみられる傾向として、医薬品の説明を理解するのに時間がかかる場合や、細かい文字が見えづらく、添付文書や製品表示の記載を読み取るのが難しい場合等があり、情報提供や相談対応において特段の配慮が必要である。 d 高齢者は生理機能が衰えつつあり、特に、肝臓や腎臓の機能が低下していると医薬品の作用が現れにくく、若年時と比べて副作用を生じるリスクは低くなる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
高齢者は体の機能が全体的に低下しており、肝臓で薬を分解する力や腎臓から排出する力が落ちています。そのため薬が体内にたまりやすく、副作用の危険が大きくなります。
解き方
- 記述a:記載要領の高齢者の目安は「65歳以上」なので、60歳以上とする記述は誤りです。
- 記述b:喉の筋力が弱まり内服薬を詰まらせやすいという記述は正しいです。
- 記述c:理解力や視力の低下に合わせた情報提供の配慮が必要という記述は正しいです。
- 記述d:肝臓や腎臓の機能が低下すると排出が遅れ、作用が強く出て副作用の危険が高くなるので誤りです。
- 誤・正・正・誤の組合せである選択肢2を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが「正」、bとcが「誤」になっているため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aは誤、bは正、cは正、dは誤であり、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aとdが「正」、bが「誤」になっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aとdが「正」、cが「誤」になっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述dが「正」になっているため誤りです。高齢者では副作用の危険が高くなります。
答えの内訳
- a:誤
- 添付文書等の記載要領において、高齢者はおおよその目安として「65歳以上」とされています。
- b:正
- 加齢に伴う嚥下機能の低下により、内服薬を喉に詰まらせたり誤嚥したりする危険性が高まります。
- c:正
- 視力や理解力の変化に配慮し、文字の大きさや説明のわかりやすさなど特段の配慮が求められます。
- d:誤
- 肝機能や腎機能が低下すると有効成分の代謝・排泄が遅れ、作用が強く現れ副作用リスクは高くなります。
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覚えるポイント
- 添付文書上の高齢者の目安は65歳以上。肝・腎機能低下により副作用リスクは高まる。
間違えやすいところ
- 代謝や排泄が低下すると「作用が現れにくく副作用の危険が下がる」と正反対に思い込みやすいので注意します。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(医薬品に共通する特性と基本的な知識)
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.17 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
妊婦及び授乳婦と医薬品
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 妊婦の添付文書表示 / ビタミンAの過剰摂取 / プライバシーへの配慮 / 母乳への移行
妊婦及び授乳婦と医薬品に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 一般用医薬品は、多くの場合、妊婦が使用した場合における安全性に関する評価が困難であるため、添付文書において、妊婦の使用については「相談すること」としているものが多い。 b ビタミンA含有製剤は、妊娠前後の一定期間に通常の用量を超えて摂取すると胎児に先天異常を起こす危険性が高まるとされている。 c 妊娠の有無やその可能性については、購入者にとって他人に知られたくない場合もあることから、一般用医薬品の販売等において専門家が情報提供を行う際には、十分に配慮することが必要である。 d 授乳婦が使用した医薬品の成分が乳汁中に移行することはないため、母乳を介して乳児が医薬品の成分を摂取することはない。
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解答
5
解説
妊婦や胎児、授乳婦とその乳児は、薬の成分にとても影響を受けやすいです。胎盤や母乳を通じて成分が移る危険をよく考えて対応する必要があります。
解き方
- 記述a:妊婦の安全性を評価するのが難しく「相談すること」と書かれるものが多いので、正と判断します。
- 記述b:ビタミンAの取りすぎが胎児の奇形の危険になることを確かめ、正と判断します。
- 記述c:妊娠の有無を確かめるときはプライバシーへの十分な配慮が必要なので、正と判断します。
- 記述d:成分が母乳に移り乳児が取り込むことがあるため、「移行することはない」は誤りと判断します。
- 正・正・正・誤の組合せである選択肢5を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 記述aとcが「誤」、dが「正」になっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述bが「誤」になっているため誤りです。ビタミンAの取りすぎは先天異常の危険があります。
- 選択肢 3不正解
- 記述bとcが「誤」、dが「正」になっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが「誤」、dが「正」になっているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aは正、bは正、cは正、dは誤であり、正しい組合せです。
答えの内訳
- a:正
- 妊婦に対する臨床試験は倫理的に困難であるため安全性の評価が難しく、「相談すること」とされる場合が多いです。
- b:正
- ビタミンAは妊娠前3ヶ月から妊娠初期に過剰摂取すると、胎児の先天異常(奇形)のリスクが高まることが知られています。
- c:正
- 妊娠に関する質問はプライバシーに深く関わるため、周囲に配慮した丁寧な聞き取りが不可欠です。
- d:誤
- 授乳婦が服用した医薬品成分の一部は乳汁中に移行し、母乳を介して乳児に影響を与えることがあります。
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覚えるポイント
- ビタミンAの過剰摂取は胎児の先天異常リスクがある。薬物成分は乳汁中に移行することがある。
間違えやすいところ
- 母乳には薬の成分はまったく移行しないと思い込んでしまう誤りに注意します。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(医薬品に共通する特性と基本的な知識)
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.18 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品のプラセボ効果
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · プラセボ効果の機序 / 望ましい効果と不都合な反応 / 客観的測定
医薬品のプラセボ効果に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a プラセボ効果には、医薬品を使用したこと自体による楽観的な結果への期待(暗示効果)は関与しないと考えられている。 b 医薬品を使用したときにもたらされる反応や変化には、薬理作用によるもののほか、プラセボ効果によるものも含まれている。 c プラセボ効果によってもたらされる反応や変化には、望ましいもの(効果)と不都合なもの(副作用)がある。 d プラセボ効果は、主観的な変化として現れることが多く、客観的に測定可能な変化として現れることはない。
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解答
4
解説
プラセボ効果は、薬を使ったという気持ちや思い込み、条件反射などで起こる体と心の反応です。よい効果だけでなく、体に不都合な反応として現れることもあり、数値として測れる変化も含みます。
解き方
- 記述a:暗示効果が関わるので「関与しない」は誤りと判断します。
- 記述b:薬を使ったときの反応には薬理作用とプラセボ効果の両方が含まれるので正しいと判断します。
- 記述c:よい効果と不都合な副作用の両面があるので正しいと判断します。
- 記述d:血圧や脈拍など、客観的に測れる変化としても現れるので「現れることはない」は誤りと判断します。
- 誤・正・正・誤の組合せである選択肢4を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 記述bとcが「誤」、dが「正」になっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aとdが「正」、cが「誤」になっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが「誤」、dが「正」になっているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aは誤、bは正、cは正、dは誤であり、正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが「正」になっているため誤りです。期待や暗示効果が関わります。
答えの内訳
- a:誤
- プラセボ効果は、薬を使用したこと自体による期待や暗示効果、条件反射などが関与して生じます。
- b:正
- 実際に医薬品を服用したときに生じる反応には、本来の薬理作用とプラセボ効果が合わさって現れます。
- c:正
- プラセボ効果には症状の改善などの望ましい効果だけでなく、不快な症状などの副作用様反応も現れます。
- d:誤
- プラセボ効果は主観的な変化のみならず、血圧や脈拍の変動など客観的に測定可能な変化としても現れます。
覚えるポイント
- プラセボ効果には副作用様の不都合な反応もあり、客観的に測定可能な変化としても現れる。
間違えやすいところ
- プラセボ効果は「気のせい」だけで、客観的な測定値には表れないと誤解しやすいので注意します。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(医薬品に共通する特性と基本的な知識)
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.18 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の品質と適切な取扱い
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の品質 / 使用期限 / 保管方法
医薬品の品質に関する以下の記述(a〜d)の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
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解答
3
解説
医薬品は決められた条件で正しく保管して初めて品質が保たれます。高温・多湿・光などで変質しやすいからです。箱に書かれた使用期限は、まだ開けていない状態で正しく保管した場合の期限です。開封後は品質が落ちることがあるので、早めに使い切りましょう。
解き方
- aとbは、医薬品が変質しやすいことと、基準に合わない医薬品の販売禁止の決まりに合うので正しいと判断します。
- cは、家でしばらく保管されることを考え、余裕をもって販売すべきなので誤りと判断します。
- dは、使用期限が開封後ではなく未開封の状態での期限なので誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aを誤、cを正としているので誤りです。aは正しく、cは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- dを正としているので誤りです。使用期限はまだ開けていない状態での品質の期限です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤の組み合わせで、正解です。
- 選択肢 4不正解
- aとbを誤、dを正としているので誤りです。aとbは正しく、dは誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 医薬品は高温・多湿・光等の影響で品質が低下し、好ましくない変質物質を生じることがあります。
- b:正
- 品質が承認された基準に適合しない医薬品は、医薬品医療機器等法により販売や授与が禁止されています。
- c:誤
- 購入後に家庭で一定期間保管される場合も多いため、使用期限に十分な余裕をもって販売することが重要です。
- d:誤
- 外箱等に記載されている使用期限は、「未開封」の状態で適切に保管された場合に品質が保持される期限です。
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覚えるポイント
- 外箱の使用期限は「未開封」で適切に保管された場合の期限を意味します。
間違えやすいところ
- 開封後も使用期限まで品質が完全に保たれると勘違いしないようにしましょう。
出題の前提:令和6年度登録販売者試験問題・厚生労働省試験問題作成の手引き
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.19 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の定義
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 一般用医薬品の定義 / 医薬品医療機器等法
一般用医薬品の定義に関する次の記述について、( a )〜( c )の中に入れるべき字句の正しい組合せを1つ選びなさい。 「一般用医薬品は、医薬品医療機器等法において『医薬品のうち、その効能及び効果において人体に対する作用が( a )ものであって、薬剤師その他の医薬関係者から提供された情報に基づく( b )の選択により使用されることが目的とされているもの(( c )医薬品を除く。)』と定義されている。」
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解答
2
解説
一般用医薬品とは、人体への作用が強くないもので、需要者(使う人)が自分で選んで使うことを目的とした医薬品です。法律でそう定義され、要指導医薬品は含まれません。
解き方
- 法律の文では作用の程度が「著しくない」なので、aは「著しくない」と決まります。
- 説明を受けた後に選ぶのは「需要者」なので、bは「需要者」と決まります。
- かっこ内で除かれるとされたのは「要指導」医薬品なので、この組み合わせに決まります。
- 選択肢 1不正解
- bを「登録販売者」としているので誤りです。正しくは「需要者」です。
- 選択肢 2正解
- aが「著しくない」、bが「需要者」、cが「要指導」で、すべて合っています。
- 選択肢 3不正解
- bを「登録販売者」、cを「第一類」としているので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aを「著しい」、cを「第一類」としているので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aを「著しい」、bを「登録販売者」としているので誤りです。
答えの内訳
- a:著しくない
- 一般用医薬品は効能及び効果において人体に対する作用が「著しくない」ものが該当します。
- b:需要者
- 医薬関係者から提供された情報に基づく「需要者」の選択により使用されることが目的とされています。
- c:要指導
- 定義上、「要指導医薬品を除く」と規定されており、一般用医薬品から除外されています。
覚えるポイント
- 一般用医薬品の定義は「作用が著しくない」「需要者の選択」「要指導医薬品を除く」の3点です。
間違えやすいところ
- 選ぶのは誰かという部分を「登録販売者」や「専門家」と間違えないようにしましょう。
出題の前提:医薬品医療機器等法第4条第5項第4号・手引き
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.19 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の役割と適正使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 一般用医薬品の役割 / ドーピング防止 / 妊婦・乳幼児への配慮
一般用医薬品に関する以下の記述(a〜d)の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
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解答
4
解説
一般用医薬品は、軽い病気の治療や症状の予防、健康状態の自己検査に使われます。ただし、妊婦や子どもは慎重に使う必要があります。スポーツをする人は禁止物質が入っている場合があるので注意が必要です。
解き方
- aの自己検査(一般用検査薬)は一般用医薬品の役割に含まれるので「正」とします。
- bの生活習慣病の予防も役割に含まれるので、「役割ではない」という記述は「誤」とします。
- cの乳幼児や妊婦は対応できる範囲が限られるという点は正しいので「正」とします。
- dのドーピング禁止物質が市販薬にも入る場合があるという点から「誤」とします。
- 選択肢 1不正解
- b、c、dの正誤が違います。正しくはaが正、bが誤、cが正、dが誤です。
- 選択肢 2不正解
- aとbの正誤が逆です。aは正、bは誤です。
- 選択肢 3不正解
- aを誤、bを正、cを誤としているので違います。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤の組み合わせで正解です。
- 選択肢 5不正解
- dを正としているので誤りです。市販薬にもドーピングの対象になる成分が入ることがあります。
答えの内訳
- a:正
- 一般用検査薬による尿糖・尿タンパク等の健康状態の自己検査は、一般用医薬品の役割の1つです。
- b:誤
- 生活習慣病等の疾病に伴う症状発現の予防も、一般用医薬品が担う役割の1つに含まれています。
- c:正
- 乳幼児や妊婦は身体的・生理的特徴から副作用のリスクが高く、一般用医薬品で対処可能な範囲は限られます。
- d:誤
- 風邪薬や胃腸薬などの一般用医薬品にも興奮薬等の禁止物質が含まれる場合があり、ドーピング違反につながる恐れがあります。
覚えるポイント
- 風邪薬等に含まれる成分(エフェドリン類など)はドーピング禁止物質に該当することがあります。
間違えやすいところ
- 市販薬だからドーピング検査に引っかからない、と思い込まないようにしましょう。
出題の前提:手引き「医薬品の本質」・ドーピング防止に関する基準
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.20 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品販売時の確認事項
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 情報提供 / コミュニケーション / 受診勧奨
一般用医薬品の販売に従事する専門家が購入者から確認しておきたい基本的なポイントに関する以下の記述(a〜d)の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
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解答
1
解説
一般用医薬品を安全に使ってもらうため、販売する専門家は購入者に確認をします。使うのが本人か、年齢や体の状態(妊娠中など)、治療中の病気、過去のアレルギーや副作用の経験を確かめる必要があります。
解き方
- a〜dがすべて、安全に使うために購入者へ確認すべき基本事項かを確かめます。
- 使う人の特定(a)、体の特徴(b)、受診の有無(c)、アレルギーの経験(d)がすべて適切なので、全部「正」と判断します。
- 選択肢 1正解
- a、b、c、dのすべてが正しく、正解です。
- 選択肢 2不正解
- aを誤としているので間違いです。使う人が本人かの確認は必ず必要です。
- 選択肢 3不正解
- bを誤としているので間違いです。子どもや妊婦などの確認は必ず必要です。
- 選択肢 4不正解
- cを誤としているので間違いです。治療中の病気の確認は大切です。
- 選択肢 5不正解
- dを誤としているので間違いです。過去の副作用やアレルギーの確認は必ず必要です。
答えの内訳
- a:正
- 使用者が本人か家族等かを確認することは、適切な情報提供や安全確保のために不可欠です。
- b:正
- 小児、高齢者、妊婦などは生理機能や感受性が異なるため、使用者の属性を事前に確認する必要があります。
- c:正
- 併用薬の重複や原疾患への影響を防ぐため、医療機関で治療を受けていないかを確認することは重要です。
- d:正
- 過去のアレルギー歴や副作用歴は、重大な再発を未然に防止する上で必須の確認事項です。
覚えるポイント
- 販売時の確認事項:誰が使うか、年齢・妊婦等の状況、受診状況・基礎疾患、アレルギー・副作用歴。
間違えやすいところ
- 買った人が自分で使うと決めつけず、家族などの代理購入でないかを確認しましょう。
出題の前提:手引き「適切な医薬品選択と受診勧奨」
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.20 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
健康食品と保健機能食品の分類
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 特定保健用食品 / 機能性表示食品 / 栄養機能食品 / 健康食品
健康食品に関する以下の記述(a〜d)の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
5
解説
保健機能食品には3つの種類があります。特定保健用食品は国の審査と許可が必要です。栄養機能食品は国の決めた基準に合うものです。機能性表示食品は事業者が自分の責任で届け出ます。それぞれ仕組みが違います。
解き方
- aは保健機能食品についての正しいまとめなので「正」とします。
- bは審査と許可が必要な制度を機能性表示食品としているので誤りで、正しくは特定保健用食品です。
- cは国の基準に合う栄養成分を特定保健用食品としているので誤りで、正しくは栄養機能食品です。
- dはいわゆる健康食品が食品に分類されるという正しい説明なので「正」とします。
- 選択肢 1不正解
- bを正としているので誤りです。国の審査と許可を受けるのは特定保健用食品です。
- 選択肢 2不正解
- aとdを誤、bを正としているので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cを正、dを誤としているので誤りです。cは栄養機能食品の説明です。
- 選択肢 4不正解
- aを誤、bとcを正としているので誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正の組み合わせで正解です。
答えの内訳
- a:正
- 保健機能食品は国の定める一定の基準のもと、健康の維持・増進の効果等を表示できる食品です。
- b:誤
- 国の審査を受け許可されるのは「特定保健用食品」です。機能性表示食品は事業者の責任で消費者庁に届出を行います。
- c:誤
- ビタミンやミネラルなど国が定めた規格基準に合致して栄養成分機能を表示できるのは「栄養機能食品」です。
- d:正
- いわゆる健康食品は法令上はあくまで「食品」であり、医薬品とは法的に明確に区別されています。
覚えるポイント
- 特保は「国の審査・許可」、機能性表示食品は「事業者の自己責任で届出」、栄養機能食品は「基準合致型」です。
間違えやすいところ
- 特定保健用食品、機能性表示食品、栄養機能食品のそれぞれの決まりを混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「食品と医薬品の相互作用/保健機能食品等の食品」
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.21 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
サリドマイドおよびサリドマイド訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · サリドマイド訴訟 / 薬害の歴史 / 副作用情報収集体制
サリドマイド及びサリドマイド訴訟に関する以下の記述(a〜d)の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
サリドマイドは眠りを助ける薬として売られましたが、血管の新たな形成を抑える作用から胎児に奇形を起こしました。西ドイツの警告後も日本は回収が遅れ、被害が広がりました。これをきっかけに世界で副作用情報を集める仕組みができました。
解き方
- aのサリドマイドで胎児に障害が出たことについての裁判の内容は正しいと確認します(正)。
- bの血管新生への作用は「促す」ではなく「抑える」なので誤りです(誤)。
- cの日本での対応は「すぐ回収」ではなく遅れたので誤りです(誤)。
- dのWHOを中心に世界で副作用情報を集める仕組みができた点は正しいと確認します(正)。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正の組み合わせで正解です。
- 選択肢 2不正解
- aを誤、bを正としているので間違いです。血管新生には抑える作用があります。
- 選択肢 3不正解
- bを正、dを誤としているので間違いです。
- 選択肢 4不正解
- aを誤、cを正としているので間違いです。日本での回収は遅れました。
答えの内訳
- a:正
- 妊婦が催眠鎮静薬サリドマイドを服用したことで胎児に四肢欠損等の胎芽症が生じ、損害賠償訴訟が提起されました。
- b:誤
- サリドマイドには血管新生を「抑制する(妨げる)」作用があり、これが四肢形成不全の原因となりました。
- c:誤
- 西ドイツからの勧告後も日本国内での回収着手は遅れ、翌1962年9月まで販売が継続されました。
- d:正
- サリドマイド事件を契機に、WHO加盟国を中心に国際的な医薬品副作用モニタリング体制が整備されました。
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覚えるポイント
- サリドマイドの催奇形性は「血管新生の抑制」が原因。日本の回収対応は遅延しました。
間違えやすいところ
- 血管新生の「促す」と「抑える(妨げる)」を間違えやすいので注意しましょう。
出題の前提:手引き「薬害の歴史(サリドマイド訴訟)」
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.21 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
HIV訴訟の概要と教訓
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · HIV訴訟 / 薬害の歴史 / 感染症報告義務
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)訴訟に関する以下の記述(a〜c)の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
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解答
2
解説
HIV訴訟は、血友病の患者がHIVに汚染された加熱していない血液凝固因子製剤を使い、感染した薬害の裁判です。和解をきっかけに、血液製剤の安全対策や、製薬企業に感染症の定期報告を求める制度ができ、薬の制度が大きく見直されました。
解き方
- aは原因の薬を「アルブミン製剤」としていますが、正しくは「血液凝固因子製剤」なので「誤」と判断します。
- bの感染者への長く続く対策や再発防止が進められた点は正しいので「正」と判断します。
- cの感染症報告の義務が法律で決められた点は正しいので「正」と判断します。
- 選択肢 1不正解
- aを正、bを誤としているので誤りです。原因となった薬は血液凝固因子製剤です。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが正、cが正の正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- cを誤としているので誤りです。感染症の報告義務はHIV訴訟がきっかけです。
- 選択肢 4不正解
- aを正、cを誤としているので誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- HIV訴訟の対象となった医薬品は「アルブミン製剤」ではなく「血液凝固因子製剤」です。
- b:正
- 和解を踏まえ、感染者に対する恒久対策や医薬品の安全確保・再発防止策が進められました。
- c:正
- 本訴訟を契機に、製薬企業に対して従来の副作用報告に加えて感染症報告が義務づけられました。
覚えるポイント
- HIV訴訟の原因は「非加熱血液凝固因子製剤」。対策として「感染症報告の義務化」が導入されました。
間違えやすいところ
- アルブミン製剤と血液凝固因子製剤を混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「薬害の歴史(HIV訴訟)」
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.22 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
CJDおよびCJD訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · CJD訴訟 / プリオン / 生物由来製品感染等被害救済制度
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)及びCJD訴訟に関する次の記述について、( a )〜( c )の中に入れるべき字句の正しい組合せを1つ選びなさい。 「CJD訴訟は、脳外科手術等に用いられていた( a )乾燥硬膜を介してCJDに罹患したことに対する損害賠償訴訟である。CJDは、( b )の一種であるプリオンが脳の組織に感染し、次第に認知症に類似した症状が現れ、死に至る重篤な神経難病である。 本訴訟の和解を踏まえ、(独)医薬品医療機器総合機構による( c )の創設が行われた。」
解答・解説を表示
解答
1
解説
CJDは、異常になったプリオンタンパク質が原因で起こる、ゆっくり進む中枢神経の病気です。ヒトの乾燥硬膜による薬害CJDをきっかけに、安全対策が強まり、「生物由来製品による感染等被害救済制度」が作られました。
解き方
- 乾燥硬膜の原料がヒトのもの(ヒト乾燥硬膜)なので、aは「ヒト」を選びます。
- プリオンの正体が異常な「タンパク質」なので、bは「タンパク質」を選びます(ウイルスではありません)。
- 作られた救済の制度が「生物由来製品による感染等被害救済制度」なので、cはこれを選びます。
- 選択肢 1正解
- aが「ヒト」、bが「タンパク質」、cが「生物由来製品による感染等被害救済制度」で正解です。
- 選択肢 2不正解
- bをウイルス、cを医薬品副作用被害救済制度としているので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cを医薬品副作用被害救済制度としているので誤りです。これはスモンなどがきっかけの制度です。
- 選択肢 4不正解
- aをサルとしているので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aをサル、bをウイルスとしているので誤りです。
答えの内訳
- a:ヒト
- CJD訴訟の原因となった乾燥硬膜は「ヒト」の死体から採取された乾燥硬膜です。
- b:タンパク質
- プリオンはウイルスではなく異常構造をとる「タンパク質」の一種です。
- c:生物由来製品による感染等被害救済制度
- CJD訴訟の和解を契機に「生物由来製品による感染等被害救済制度」が創設されました。
覚えるポイント
- プリオンは「タンパク質」。CJD訴訟を契機に「生物由来製品による感染等被害救済制度」が創設されました。
間違えやすいところ
- プリオンをウイルスや細菌のような病原体と混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「薬害の歴史(CJD訴訟)」
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.22 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
消化器系の働きと構造
人体の働きと医薬品 · 消化器系 / 嚥下運動 / 胃の構造と分泌 / 唾液の作用
消化器系に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 飲食物を飲み込む運動(嚥下)が起きるときには、喉頭の入り口にある弁(喉頭蓋)を人が意識的に閉じることにより、飲食物が喉頭や気管に流入せずに食道へと送られる。 b 胃は、食道から内容物が送られてくると、その刺激に反応して胃壁の平滑筋が弛緩し、容積が拡がる。 c 胃の内壁を覆っている粘膜の表面には無数の微細な孔があり、胃腺につながって塩酸(胃酸)のほか、ペプシンを分泌している。 d 唾液は、殺菌・抗菌物質を含んでおり、口腔粘膜の保護・洗浄、殺菌等の作用がある。
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解答
3
解説
消化管の運動や分泌は、自律神経や反射によって細かく調節されています。そのため、どの器官が何を分泌し、どのように反応するかを一つずつ正しく覚えることが大切です。
解き方
- aでは、飲み込むときの喉頭蓋の閉じ方が意識的か無意識かを確かめ、誤りと判断します。
- bとcでは、胃が広がる反応と、胃腺が出すのがペプシンではなくペプシノーゲンである点を確かめます。
- dでは、唾液に含まれる抗菌物質の働きを確かめ、正誤の組み合わせから選択肢3を選びます。
- 選択肢 1不正解
- dを誤りとしているため不適切です。唾液には殺菌や抗菌の働きがあります。
- 選択肢 2不正解
- bを誤り、cを正としているため不適切です。どちらも判定が逆になっています。
- 選択肢 3正解
- aは誤、bは正、cは誤、dは正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aを正、bを誤としているため不適切です。
答えの内訳
- a:誤
- 嚥下運動時の喉頭蓋の開閉は反射的(無意識)に行われるものであり、人が意識的に閉じる運動ではありません。
- b:正
- 食道から内容物が胃に送られてくると、その刺激により胃壁の平滑筋が弛緩して容積が拡がります(胃適応性弛緩)。
- c:誤
- 胃腺から分泌されるのは不活性なペプシノーゲンであり、胃酸によってタンパク質消化酵素であるペプシンへと活性化されます。
- d:正
- 唾液にはリゾチームなどの殺菌・抗菌物質が含まれており、口腔粘膜の保護や洗浄、殺菌などの重要な働きを担っています。
覚えるポイント
- 嚥下時の喉頭蓋閉鎖は不随意反射である
- 胃腺から分泌されるのはペプシノーゲン(胃酸でペプシンに変化)
間違えやすいところ
- 胃腺からペプシンがそのまま出ると混同しないように注意する
出題の前提:手引き(令和5年4月改訂)第2章「人体の働きと医薬品」消化器系
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.23 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
膵臓の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 消化器系 / 膵臓 / 膵液 / 消化酵素 / 内分泌腺
膵臓に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 膵液に含まれるトリプシノーゲンは、胃で半消化されたタンパク質をさらに細かく消化する酵素である。 b 膵液は、デンプンを分解するリパーゼなど、多くの消化酵素を含んでいる。 c 膵臓は、血糖値を調節するホルモン(インスリン及びグルカゴン)等を血液中に分泌する内分泌腺である。 d 膵液は弱アルカリ性で、胃で酸性となった内容物を中和するのに重要である。
解答・解説を表示
解答
3
解説
膵臓は、消化液を十二指腸へ送る外分泌腺と、ホルモンを血液中へ送る内分泌腺の両方の働きを持つ器官です。消化液は弱アルカリ性で、多くの消化酵素を含みます。
解き方
- aでは、トリプシノーゲンが酵素になる前の物質である点から誤りと判断します。
- bでは、リパーゼが分解するのは脂質で、デンプンではないことから誤りと判断します。
- cとdでは、ホルモンを出す内分泌腺としての働きと、膵液が酸性を中和することを確かめ、選択肢3を選びます。
- 選択肢 1不正解
- bを正、cを誤としているため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- dを誤としているため不適切です。膵液は弱アルカリ性です。
- 選択肢 3正解
- aは誤、bは誤、cは正、dは正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aとbを正としているため不適切です。
答えの内訳
- a:誤
- トリプシノーゲンは酵素の前駆体であり、十二指腸液中のエンテロキナーゼにより活性化されてトリプシンとなって消化作用を示します。
- b:誤
- リパーゼは脂質を分解する酵素です。デンプンを分解する膵液中の酵素はアミラーゼです。
- c:正
- 膵臓のランゲルハンス島からインスリンやグルカゴンなどの血糖調節ホルモンが血中に分泌される内分泌腺の役割を持ちます。
- d:正
- 膵液は重炭酸塩を含み弱アルカリ性であり、胃から送られてくる酸性の内容物を中和して消化酵素の至適pHを保ちます。
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覚えるポイント
- リパーゼは脂質分解酵素、アミラーゼはデンプン分解酵素
- トリプシノーゲンはエンテロキナーゼによりトリプシンに活性化される
間違えやすいところ
- リパーゼとアミラーゼが分解するものを取り違えないように注意する
出題の前提:手引き(令和5年4月改訂)第2章「人体の働きと医薬品」消化器系
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.23 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
肝臓の生理機能
人体の働きと医薬品 · 消化器系 / 肝臓 / 胆汁酸塩 / ビタミンの貯蔵 / アンモニア代謝
肝臓に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 肝臓で産生された胆汁に含まれる胆汁酸塩(コール酸、デオキシコール酸等の塩類)は、タンパク質の消化を容易にする。 b 肝臓は、脂溶性ビタミンであるビタミンA、D等のほか、水溶性ビタミンであるビタミンB6、B12 等を貯蔵することができる。 c 小腸で吸収されたブドウ糖は、血液によって肝臓に運ばれてグリコーゲンとして蓄えられるが、その他の組織では蓄えられない。 d アミノ酸が分解された場合等に生成するアンモニアは、肝臓において尿素に代謝される。
解答・解説を表示
解答
2
解説
肝臓は体の中の化学工場のような器官です。栄養素の代謝や貯蔵、有害な物質の解毒、胆汁の産生など、多くの働きを担っています。
解き方
- aでは、胆汁酸塩が脂質の消化を助ける物質であることから誤りと判断します。
- bでは、脂溶性ビタミンだけでなくB6やB12も貯蔵できるため正しいと判断します。
- cでは、グリコーゲンは骨格筋にも蓄えられるため、その部分を誤りと判断します。
- dでは、アンモニアが尿素に代謝されることを確かめ、組み合わせ「誤・正・誤・正」の選択肢2を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aを正、bを誤、cを正、dを誤としているため不適切です。
- 選択肢 2正解
- aは誤、bは正、cは誤、dは正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bを誤、cを正、dを誤としているため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aを正、bを誤としているため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- dを誤としているため不適切です。
答えの内訳
- a:誤
- 胆汁に含まれる胆汁酸塩は、脂質を微細な粒子に分散(乳化)させてリパーゼによる消化を容易にするもので、タンパク質ではありません。
- b:正
- 肝臓は、脂溶性ビタミン(A、D等)のほか、水溶性ビタミンであるビタミンB6やB12等も貯蔵することができます。
- c:誤
- グリコーゲンは肝臓だけでなく、筋肉(骨格筋)など他の組織にも蓄えられます。
- d:正
- 体内でアミノ酸が分解された際に生じる有害なアンモニアは、肝臓で無害な尿素へと代謝(解毒)されます。
覚えるポイント
- 胆汁酸塩は脂質の乳化を促進する(酵素は含まない)
- グリコーゲンは肝臓のほか筋肉組織にも蓄えられる
- 有害なアンモニアは肝臓で尿素に代謝される
間違えやすいところ
- 水溶性ビタミンは肝臓にまったく貯蔵されないと思い込まないこと
出題の前提:手引き(令和5年4月改訂)第2章「人体の働きと医薬品」消化器系
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.24 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
消化管の構造と機能(機械的消化・食道・大腸)
人体の働きと医薬品 · 消化器系 / 機械的消化 / 食道の構造 / 腸内細菌 / ビタミンK
消化器系に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 機械的消化は、口腔における咀嚼(食物を噛み、口腔内で粉砕すること)のみをいう。 b 食道は、喉もとから上腹部のみぞおち近くまで続く、直径1~2 cm の管状の器官で、消化液の分泌腺はない。 c 大腸の腸内細菌には、血液凝固や骨へのカルシウム定着に必要なビタミンKを産生しているものも存在する。
解答・解説を表示
解答
4
解説
消化には、食べ物を細かくして混ぜる機械的消化と、酵素で分解する化学的消化があります。食道は食べ物を運ぶ管で消化液を出さず、大腸の細菌は役に立つビタミンを作ります。
解き方
- aでは、咀嚼だけでなく消化管の運動も機械的消化に含まれるため誤りと判断します。
- bでは、食道に消化液を出す腺がないという記述が正しいことを確かめます。
- cでは、腸内細菌がビタミンKなどを作ることを確かめ、組み合わせ「誤・正・正」の選択肢4を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aを正としているため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- bとcを誤としているため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- aを正、cを誤としているため不適切です。
- 選択肢 4正解
- aは誤、bは正、cは正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aを正、bを誤としているため不適切です。
答えの内訳
- a:誤
- 機械的消化には口腔内の咀嚼だけでなく、胃や腸の蠕動運動や分節運動などの物理的運動も含まれます。
- b:正
- 食道は喉もとからみぞおち近くまで続く管状器官で、消化液の分泌腺はなく、粘液を分泌して内容物を送ります。
- c:正
- 大腸の腸内細菌は、血液凝固や骨形成に必要なビタミンKやビタミンB群などを合成・産生しています。
覚えるポイント
- 機械的消化には咀嚼のほか消化管の蠕動運動や攪拌運動も含まれる
- 食道には消化液の分泌腺はない
- 大腸の腸内細菌はビタミンK等を産生する
間違えやすいところ
- 機械的消化を口の中の咀嚼だけだと思い込まないこと
出題の前提:手引き(令和5年4月改訂)第2章「人体の働きと医薬品」消化器系
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.24 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
呼吸器系の構成と役割
人体の働きと医薬品 · 呼吸器系 / 上気道・下気道 / 扁桃 / リンパ組織
呼吸器系に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 呼吸器系は、呼吸を行うための器官系で、鼻腔、咽頭、喉頭、気管、気管支、肺からなる。 b 鼻腔から気管支までの呼気及び吸気の通り道を気道といい、そのうち、咽頭・喉頭までの部分を下気道、気管から気管支、肺までの部分を上気道という。 c 扁桃はリンパ組織(白血球の一種であるリンパ球が密集する組織)が集まってできていて、気道に侵入してくる細菌、ウイルス等に対する免疫反応が行われる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
気道は喉頭を境に分けられます。鼻から喉頭までが上気道、気管から肺までが下気道です。扁桃は外から入る異物を防ぐ免疫の器官です。
解き方
- aでは、呼吸器系を作る器官が正しく並んでいることを確かめます。
- bでは、上気道と下気道の説明が逆になっているため誤りと判断します。
- cでは、扁桃がリンパ組織で免疫の働きをすることを確かめ、選択肢4を選びます。
- 選択肢 1不正解
- bを正としているため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aを誤としているため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- aを誤、bを正、cを誤としているため不適切です。
- 選択肢 4正解
- aは正、bは誤、cは正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- bを正、cを誤としているため不適切です。
答えの内訳
- a:正
- 呼吸器系は、鼻腔、咽頭、喉頭、気管、気管支、肺から構成される器官系です。
- b:誤
- 鼻腔から咽頭・喉頭までが上気道、気管から気管支、肺までが下気道であり、記述は用語の区分が逆になっています。
- c:正
- 扁桃はリンパ組織が集まってできたもので、気道に侵入する病原体に対する免疫防御反応を担っています。
覚えるポイント
- 鼻腔から喉頭までが上気道、気管から肺までが下気道
- 扁桃はリンパ球が集まるリンパ組織で免疫反応に関与する
間違えやすいところ
- 上気道と下気道の境目(喉頭と気管の間)を取り違えないように注意する
出題の前提:手引き(令和5年4月改訂)第2章「人体の働きと医薬品」呼吸器系
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.25 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
血液の成分とその機能
人体の働きと医薬品 · 循環器系 / 好中球 / ヘモグロビン / 血液凝固 / グロブリン
血液に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを1つ選びなさい。 a 好中球は、白血球の約 60%を占めている。 b 赤血球は、銅と結合したタンパク質であるヘモグロビンを含んでいる。 c 血管の損傷部位では、血小板から放出される酵素によって血液を凝固させる一連の反応が起こり、血漿タンパク質の一種であるフィブリンが傷口で重合して線維状のフィブリノゲンとなる。 d グロブリンは、その多くが、免疫反応において、体内に侵入した細菌やウイルス等の異物を特異的に認識する抗体としての役割を担う。
解答・解説を表示
解答
3
解説
血液は液体の血漿と血球からできています。白血球で最も多いのは好中球です。赤血球のヘモグロビンには鉄が含まれ、血液凝固ではフィブリノゲンがフィブリンに変わります。
解き方
- aでは、好中球が白血球の約60%を占めるという内容が正しいことを確かめます。
- bでは、ヘモグロビンに含まれる金属が鉄で、銅ではないため誤りと判断します。
- cでは、フィブリノゲンからフィブリンができる順序が逆になっているため誤りと判断します。
- dでは、グロブリンが抗体として働くことを確かめ、組み合わせ(a、d)の選択肢3を選びます。
- 選択肢 1不正解
- bが誤りであるため不適切です。ヘモグロビンには鉄が含まれます。
- 選択肢 2不正解
- cが誤りであるため不適切です。フィブリノゲンがフィブリンになります。
- 選択肢 3正解
- aとdが正しく、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- cが誤りであるため不適切です。
答えの内訳
- a:正
- 好中球は白血球の約60%を占め、感染初期に最も早く集まって細菌などを貪食します。
- b:誤
- ヘモグロビンは銅ではなく、鉄(ヘム鉄)と結合したタンパク質(グロビン)です。
- c:誤
- 水溶性のフィブリノゲンが重合して不溶性の線維状フィブリンとなり血栓を形成するため、順序が逆です。
- d:正
- 血漿タンパク質であるグロブリンの多く(ガンマグロブリン)は抗体(免疫グロブリン)として機能します。
覚えるポイント
- 白血球の中で最も多いのは好中球(約60%)
- ヘモグロビンは鉄と結合したタンパク質
- 血液凝固:フィブリノゲン(水溶性)→ フィブリン(不溶性線維)
間違えやすいところ
- フィブリノゲンとフィブリンの前後関係を逆に覚えないこと
出題の前提:手引き(令和5年4月改訂)第2章「人体の働きと医薬品」循環器系
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.25 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
脾臓とリンパ系の機能
人体の働きと医薬品 · 循環器系 / 脾臓 / リンパ系 / リンパ節 / リンパの流れ
脾臓及びリンパ系に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 脾臓の主な働きは、脾臓内を流れる血液から古くなった赤血球を濾し取って処理することである。 b リンパ管には逆流防止のための弁があって、リンパ液は一定の方向に流れている。 c リンパ節の内部にはリンパ球やマクロファージ(貪食細胞)が密集している。 d リンパ系には心臓のようにポンプの働きをする器官がある。
解答・解説を表示
解答
1
解説
脾臓は古くなった赤血球をこし取って処理し、免疫の働きも担います。リンパ管は弁でリンパ液を一方向へ流します。リンパ液を送るポンプの器官はありません。
解き方
- a・b・cでは、脾臓の赤血球処理、リンパ管の弁、リンパ節の細胞の並びがそれぞれ正しいことを確かめます。
- dでは、リンパ系にポンプの役をする専用の器官がないため誤りと判断します。
- 正誤の並び「正・正・正・誤」から、選択肢1を正答として選びます。
- 選択肢 1正解
- aは正、bは正、cは正、dは誤で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aとbを誤、dを正としているため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- aとcを誤としているため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- bを誤、dを正としているため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- cを誤、dを正としているため不適切です。
答えの内訳
- a:正
- 脾臓は古くなった赤血球を濾し取ってマクロファージ等により破壊・処理する重要な働きを持っています。
- b:正
- リンパ管には静脈と同様に逆流防止弁が存在し、リンパ液が一方向に流れるようになっています。
- c:正
- リンパ節内部にはリンパ球やマクロファージが密集し、異物の除去や免疫反応を行っています。
- d:誤
- リンパ系には心臓のようなポンプ器官は存在せず、骨格筋の収縮や呼吸運動、血管の拍動等によってリンパ液が送られます。
覚えるポイント
- 脾臓の主要機能は老朽赤血球の濾過・処理
- リンパ系には心臓のようなポンプ器官はない(骨格筋の収縮等で流れる)
- リンパ管には逆流防止弁がある
間違えやすいところ
- リンパ管に心臓のような専用のポンプがあると誤解しないこと
出題の前提:手引き(令和5年4月改訂)第2章「人体の働きと医薬品」循環器系
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.26 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
感覚器系(耳・鼻の構造と働き)
人体の働きと医薬品 · 感覚器系 / 内耳 / 前庭 / 蝸牛 / 鼻出血 / 嗅覚
耳及び鼻に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを1つ選びなさい。 a 前庭は、渦巻き形をした器官で、内部はリンパ液で満たされている。 b 蝸牛は、水平・垂直方向の加速度を感知する部分と、体の回転や傾きを感知する部分に分けられる。 c 鼻腔上部の粘膜にある特殊な神経細胞を、においの元となる物質の分子が刺激すると、その刺激が脳の嗅覚中枢へ伝えられる。 d 鼻中隔の前部は、毛細血管が豊富に分布していることに加えて粘膜が薄いため、傷つきやすく鼻出血を起こしやすい。
解答・解説を表示
解答
5
解説
内耳では、蝸牛が音を、前庭が直線の加速度や重力を、半規管が回転を感じ取ります。鼻の上部にはにおいを感じる細胞があり、鼻中隔の前は出血しやすい部分です。
解き方
- aでは、渦巻き形の器官が前庭ではなく蝸牛であるため誤りと判断します。
- bでは、体の傾きや加速度を感じ取るのは前庭や半規管で、蝸牛は音を感じるため誤りと判断します。
- cとdでは、においを感じ取る仕組みと鼻中隔の前の特徴が正しいことを確かめます。
- 正しい組み合わせ(c、d)である選択肢5を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りであるため不適切です。渦巻き形は蝸牛です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りであるため不適切です。平衡感覚を担うのは前庭と半規管です。
- 選択肢 4不正解
- bが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 5正解
- cとdが正しく、正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- 渦巻き形をした器官は蝸牛(聴覚を担う)であり、前庭ではありません。
- b:誤
- 加速度を感知するのは前庭(耳石器)、回転や傾きを感知するのは半規管であり、蝸牛ではありません。
- c:正
- 鼻腔上部の嗅粘膜にある嗅細胞(特殊な神経細胞)がにおい分子により刺激され、嗅神経を通じて嗅覚中枢へ伝達されます。
- d:正
- 鼻中隔前部(キーゼルバッハ部位)は血管網が発達し粘膜が薄いため、軽微な外力等でも鼻出血を起こしやすい部位です。
覚えるポイント
- 蝸牛:渦巻き形、聴覚受容(内部はリンパ液)
- 前庭:水平・垂直の加速度・傾きを感知
- 半規管:回転運動を感知
- 鼻中隔前部(キーゼルバッハ部位):粘膜が薄く鼻出血を起こしやすい
間違えやすいところ
- 蝸牛(聴覚)と前庭・半規管(平衡感覚)の働きを混同しないこと
出題の前提:手引き(令和5年4月改訂)第2章「人体の働きと医薬品」感覚器系
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.26 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
眼球の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 感覚器系 / 眼球 / 視覚機能
眼球の構造及び機能に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
虹彩は目に入る光の量を調節する器官です。瞳孔を広げたり縮めたりして光の量を加減します。一方、遠近のピント調節は毛様体が水晶体の厚みを変えて行います。
解き方
- 虹彩は瞳孔の大きさを変えて目に入る光の量を調節する器官だと確認する。
- 遠近のピント調節は毛様体が水晶体の厚みを変えて行うので、記述1は誤りだと判断する。
- 選択肢 1正解
- 虹彩は目に入る光の量を調節する器官です。遠近のピント調節は毛様体と水晶体が行います。
- 選択肢 2不正解
- 角膜と水晶体には血管がなく、間を満たす房水から酸素や栄養分をもらいます。
- 選択肢 3不正解
- 網膜には視細胞がたくさんあり、受けた光の情報は網膜内の神経細胞を通って神経線維へ伝わります。
- 選択肢 4不正解
- 暗いところで働く桿体細胞がロドプシンを作り直すにはビタミンAが必要で、不足すると夜盲症(夜に見えにくくなる)になります。
覚えるポイント
- 虹彩は眼に入る光量の調節、毛様体と水晶体は遠近の焦点調節を担当します。
間違えやすいところ
- 虹彩の働き(光の量の調節)と毛様体の働き(ピント調節)を間違えないようにしましょう。
出題の前提:手引き(令和5年4月改訂)「人体の働きと医薬品」の感覚器系(目)に関する基準に基づく。
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.26 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
外皮系の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 皮膚 / 表皮 / 真皮 / 汗腺
外皮系に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 角質層は、細胞膜が丈夫な線維性のセラミドでできた板状の角質細胞と、ケラチンを主成分とする細胞間脂質で構成されている。 b 表皮は、線維芽細胞とその細胞で産生された線維性のタンパク質からなる結合組織の層である。 c メラノサイトが活性化されると、メラニン色素の過剰な産生が起こり、シミやそばかすとして沈着する。 d 汗はエクリン腺から分泌され、体温調節のための発汗は全身の皮膚に生じるが、精神的緊張による発汗は手のひらや足底、脇の下、顔面などの限られた皮膚に生じる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
角質層では、角質細胞はケラチンを主成分とし、細胞間脂質はセラミドを主成分とします。線維芽細胞やコラーゲンなどの結合組織からなる層は真皮です。
解き方
- aは角質細胞と細胞間脂質の主成分が入れ替わっているので誤りです。角質細胞はケラチン、細胞間脂質はセラミドが主成分です。
- bの線維芽細胞と結合組織からなる層は表皮ではなく真皮なので誤りです。
- cのメラノサイトによるメラニンの産生と沈着、dの発汗の分布はどちらも正しい記述です。
- 選択肢 1不正解
- aとbが誤りで、dは正しい記述なので当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- aとbが誤りで、cは正しい記述なので当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- bは真皮の説明なので誤りで、cは正しい記述です。この組合せは当てはまりません。
- 選択肢 4正解
- a誤、b誤、c正、d正の組合せなので正しい選択肢です。
- 選択肢 5不正解
- dは精神的緊張による発汗の場所を正しく述べているので誤りではありません。
覚えるポイント
- 角質細胞はケラチン、細胞間脂質はセラミド、線維芽細胞が存在するのは真皮です。
間違えやすいところ
- 角質細胞はケラチン、細胞間脂質はセラミドと、逆に覚えないようにしましょう。
出題の前提:手引き(令和5年4月改訂)「人体の働きと医薬品」の外皮系に関する基準に基づく。
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.27 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
筋組織の特性と分類
人体の働きと医薬品 · 筋組織 / 骨格筋 / 腱 / 心筋
筋組織に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 筋組織は筋細胞と結合組織からできているのに対して、腱は結合組織のみでできているため、伸縮性はあまりない。 b 運動器官とされる筋組織は、骨格筋である。 c 関節を動かす骨格筋は、関節を構成する骨に腱を介してつながっている。 d 心筋は、心臓壁にある筋層を構成する筋組織で、筋線維には骨格筋のような横縞模様がある随意筋であり、強い収縮力と持久力を兼ね備えている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
骨格筋は横紋があり自分の意志で動かせる随意筋です。平滑筋(内臓の筋)は横紋がなく意志で動かせない不随意筋です。心筋は横紋がありますが、自律神経に支配される不随意筋です。
解き方
- a、b、cを確かめ、腱のつくり、骨格筋が運動器官であること、腱を介した骨とのつながりはどれも正しいと判断します。
- dの心筋は横紋がありますが自分の意志で動かせない不随意筋なので、「随意筋」とする記述は誤りです。
- 選択肢 1正解
- a正、b正、c正、d誤の組合せなので正しい選択肢です。
- 選択肢 2不正解
- aとcは正しく、dの心筋は不随意筋なので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bは正しく、dは随意筋ではなく不随意筋なので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aは腱のつくりと伸縮性について正しい記述なので当てはまりません。
覚えるポイント
- 心筋は「横紋筋」でありながら「不随意筋」であるという例外的な組み合わせを暗記します。
間違えやすいところ
- 心筋は横紋があっても、骨格筋と同じ随意筋だと間違えないようにしましょう。
出題の前提:手引き(令和5年4月改訂)「人体の働きと医薬品」の筋組織に関する基準に基づく。
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.27 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
脳及び神経系の仕組み
人体の働きと医薬品 · 中枢神経系 / 延髄 / 脊髄反射 / 自律神経系 / 神経伝達物質
脳及び神経系に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 延髄は、自律神経系やホルモン分泌等の調節機能を担っている。 b 脊髄は、脳と末梢の間で刺激を伝えるほか、末梢からの刺激の一部に対して脳を介さずに刺激を返す場合がある。 c 末梢神経系は、その機能に着目して、随意運動、知覚等を担う自律神経系と、消化管の運動や血液の循環等のように生命や身体機能の維持のため無意識に働いている機能を担う体性神経系に分類される。 d エクリン腺を支配する交感神経線維の末端ではノルアドレナリンが神経伝達物質として放出されるが、アポクリン腺を支配する交感神経線維の末端ではアセチルコリンが神経伝達物質として放出される。
解答・解説を表示
解答
5
解説
自律神経の中枢やホルモンの調節は視床下部(間脳)が担います。延髄は呼吸・心拍・飲み込みなどを司ります。エクリン腺を支配する交感神経の線維では、例外的にアセチルコリンが出ます。
解き方
- aの自律神経やホルモン分泌の中心は間脳(視床下部)なので、延髄とする記述は誤りです。
- bは脊髄反射の正しい説明なので正しいと判断します。
- cは体性神経系と自律神経系の説明が入れ替わっているので誤りです。
- dはエクリン腺とアポクリン腺の伝達物質が逆なので誤りです。
- 選択肢 1不正解
- aとcが誤りなので当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- aとcが誤りで、bは正しい記述なので当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- dは神経伝達物質の組み合わせが逆なので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bは正しく、cとdは誤りなので当てはまりません。
- 選択肢 5正解
- a誤、b正、c誤、d誤の組合せなので正しい選択肢です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 交感神経の末端伝達物質は基本的にノルアドレナリンですが、全身のエクリン汗腺はアセチルコリンです。
間違えやすいところ
- 体性神経系と自律神経系の働き、視床下部と延髄の役割を混同しないように整理しましょう。
出題の前提:手引き(令和5年4月改訂)「人体の働きと医薬品」の神経系に関する基準に基づく。
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.28 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
交感神経系と効果器の反応
人体の働きと医薬品 · 自律神経系 / 交感神経系 / 効果器の反応
交感神経系が活発になっているときの効果器とその反応との関係のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
4
解説
交感神経は体が緊張・興奮したとき働きます。心臓の働きを高め、気管支を広げ、瞳孔を散大させ、消化管の運動を抑え、排尿を抑え、血糖値を上げます(グリコーゲンを分解)。
解き方
- 交感神経が働くときの反応を確かめます(目は散大、胃は血管収縮、腸は運動低下、膀胱は排尿筋の弛緩)。
- 肝臓では活動のエネルギーを作るためグリコーゲンを分解して血糖を上げます。だから「合成」とする記述は誤りです。
- 選択肢 1不正解
- 交感神経が興奮すると瞳孔を広げる筋が縮んで瞳孔が散大するので正しいです。
- 選択肢 2不正解
- 交感神経が興奮すると胃などの血管が縮んで血流が減るので正しいです。
- 選択肢 3不正解
- 交感神経が興奮すると腸の動きは抑えられて運動が低下するので正しいです。
- 選択肢 4正解
- 交感神経が興奮すると肝臓ではグリコーゲンが分解されブドウ糖が出るので、「合成」は誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 交感神経が興奮すると膀胱の排尿筋がゆるみ、括約筋が縮んで排尿が抑えられるので正しいです。

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覚えるポイント
- 交感神経刺激下ではエネルギー消費のためグリコーゲン分解、副交感神経刺激下でグリコーゲン合成が行われます。
間違えやすいところ
- 膀胱の排尿筋の弛緩(尿をためる)と括約筋の収縮の違い、肝臓での分解と合成の違いに注意しましょう。
出題の前提:手引き(令和5年4月改訂)「人体の働きと医薬品」の自律神経系に関する基準に基づく。
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.28 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の剤形と特徴
人体の働きと医薬品 · 剤形 / 顆粒剤 / 舌下錠 / 口腔内崩壊錠 / トローチ剤
医薬品の剤形と、その特徴または服用方法との関係の正誤のうち、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 顆粒剤 - 粒の表面がコーティングされているものは、噛み砕いて水などで飲み込む。 b 舌下錠 - 吸収され循環血液中に入った成分は、初めに肝臓で代謝を受けた後、全身に分布する。 c 口腔内崩壊錠 - 口の中で速やかに溶けるため、水なしで服用することができる。 d トローチ剤 - 飲み込まずに口の中で舐めて、徐々に溶かして使用する。
解答・解説を表示
解答
2
解説
舌下錠は口の中の粘膜からすぐに血管へ吸収され、全身を巡ります。このため肝臓で最初に分解されることを避けられます。コーティングされた顆粒剤などを噛み砕くと、その働きが失われます。
解き方
- aの表面をコーティングした顆粒剤は、噛み砕かずに飲むべきなので誤りです。
- bの舌下錠は肝臓を通らずに全身を巡るので、「初めに肝臓で代謝される」という部分は誤りです。
- cの口腔内崩壊錠が水なしで飲めること、dのトローチ剤を口の中で溶かすことはどちらも正しいです。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りで、dは正しい記述なので当てはまりません。
- 選択肢 2正解
- a誤、b誤、c正、d正の組合せなので正しい選択肢です。
- 選択肢 3不正解
- bは肝臓の初回通過効果を受けないので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aとbが誤りで、cは正しい記述なので当てはまりません。
覚えるポイント
- 舌下錠は口腔粘膜から吸収され、肝臓初回通過効果を回避して速やかに効果を示します。
間違えやすいところ
- 舌下錠を普通の飲み薬と同じように肝臓を通ると間違えないようにしましょう。
出題の前提:手引き(令和5年4月改訂)「人体の働きと医薬品」の薬の生体内運命と剤形に関する基準に基づく。
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.29 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の代謝及び排泄
人体の働きと医薬品 · 代謝 / 小腸粘膜 / 腎機能 / 血漿タンパク結合
医薬品の代謝及び排泄に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを1つ選びなさい。 a 代謝とは、物質が体内で化学的に変化することであり、有効成分も循環血液中へ移行して体内を循環するうちに徐々に代謝を受ける。 b 小腸の消化管粘膜には、医薬品の代謝活性がないことが知られている。 c 腎機能が低下した人では、正常な人よりも有効成分の尿中への排泄が遅れ、医薬品の効き目が過剰に現れたり、副作用を生じやすくなることがある。 d 多くの有効成分は、血液中で血漿タンパク質と結合して複合体を形成しており、その複合体は腎臓で濾過されやすいため、有効成分が循環血液中に留まりにくく、作用が低下する原因となる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
小腸の粘膜にもシトクロムP450などの代謝酵素があります。また、血漿タンパク質と結びついた複合体は分子が大きく、腎臓の糸球体で濾過されず血中に残ります。
解き方
- aの代謝の意味と、体を巡る間に代謝を受けるという説明は正しいと確認します。
- bは、小腸の粘膜にも代謝酵素があるので誤りです。
- cは、腎機能が低下すると排泄が遅れて血中濃度が上がり副作用が出やすくなるので正しいです。
- dの血漿タンパク質と結びついた複合体は糸球体を通れないので、「濾過されやすい」は誤りです。
- 選択肢 1不正解
- bは、小腸の粘膜にも薬を代謝する酵素があるので誤りです。
- 選択肢 2正解
- 正しい記述の組合せ(aとc)です。
- 選択肢 3不正解
- dは、血漿タンパク質と結びついた複合体が糸球体で濾過されないので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bが誤りなので当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- dが誤りなので当てはまりません。
覚えるポイント
- タンパク結合型薬物は糸球体で濾過されず、遊離型(非結合型)のみが濾過されます。
間違えやすいところ
- 薬物の代謝は肝臓だけと思わず、小腸の粘膜でも行われることを忘れないようにしましょう。
出題の前提:手引き(令和5年4月改訂)「人体の働きと医薬品」の薬の生体内運命(代謝・排泄)に関する基準に基づく。
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.29 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の体内での働きと血中濃度
人体の働きと医薬品 · 血中濃度 / 有効濃度域 / 薬物動態 / 組織分布
医薬品の体内での働きに関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 一度に大量の医薬品を摂取しても、ある血中濃度以上になるとより強い薬効は得られなくなり、薬効は頭打ちとなるが、有害な作用(副作用や毒性)は現れやすくなる。 b 全身作用を目的とする医薬品の多くは、使用後の一定期間、その有効成分の血中濃度が有効域に維持されるよう、使用量及び使用間隔が定められている。 c 血中濃度はある時点でピークに達した後に低下するが、これは吸収・分布の速度が代謝・排泄の速度を上回るためである。 d 医薬品が効果を発揮するためには、有効成分がその対象である器官や組織中に、一定以上の濃度で分布する必要がある。
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解答
5
解説
薬の血中濃度は最高になった後で下がります。これは体から消える速さ(代謝・排泄)が、体に入る速さ(吸収・分布)を上回るためです。
解き方
- aは、ある濃度を超えると薬の効きは頭打ちになり、副作用の危険だけが高まるので正しいです。
- bは、血中濃度を有効な範囲に保つための用法・用量の決め方なので正しいです。
- cは、ピーク後に濃度が下がるのは代謝・排泄の速さが吸収・分布の速さを上回るからなので逆で誤りです。
- dは、効く場所に一定以上の濃度で行き渡る必要があるので正しいです。
- 選択肢 1不正解
- bとdは正しく、cは速さの関係が逆なので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aは、薬の効きの頭打ちと副作用の危険が増えることを述べていて正しいです。
- 選択肢 3不正解
- bは正しく、cは誤りなので当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- aとdは正しく、cは誤りなので当てはまりません。
- 選択肢 5正解
- a正、b正、c誤、d正の組合せなので正しい選択肢です。
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覚えるポイント
- 血中濃度が低下している局面では、「代謝・排泄の速度」が「吸収・分布の速度」を上回っています。
間違えやすいところ
- ピーク後に血中濃度が下がるときの速さの大小関係を逆にしないようにしましょう。
出題の前提:手引き(令和5年4月改訂)「人体の働きと医薬品」の薬の生体内運命に関する基準に基づく。
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.30 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
呼吸器系に現れる副作用(間質性肺炎・喘息)
人体の働きと医薬品 · 呼吸器系の副作用 / 間質性肺炎 / 喘息
呼吸器系に現れる副作用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 間質性肺炎は、医薬品の使用開始から短時間(1時間以内)で起きることが多い。 b 間質性肺炎を発症すると、肺胞と毛細血管の間のガス交換効率が低下して血液に酸素を十分取り込むことができず、体内は低酸素状態になる。 c これまでに医薬品で喘息発作を起こしたことがある人は重症化しやすいので、同種の医薬品の使用を避ける必要がある。 d 喘息の原因となる医薬品には、アスピリンなどの非ステロイド性抗炎症成分を含む解熱鎮痛薬がある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
間質性肺炎は、投与を始めてから1〜2週間程度で発現することが多い。肺胞の壁に炎症が起きて厚くなり、ガス交換がうまくできなくなるためだ。一方、解熱鎮痛薬などによる喘息発作は、服用後短時間で起きる。
解き方
- 記述aは、間質性肺炎が1〜2週間程度で起きることが多く短時間ではないので「誤」とする。
- 記述bは、ガス交換の効率が下がって低酸素状態になる仕組みが正しいので「正」とする。
- 記述cとdは、薬による喘息の既往と非ステロイド性抗炎症成分による誘発の説明が正しいので、どちらも「正」とする。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りで記述bは正しいので、この組み合わせは正しくない。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正なので、正しい組み合わせである。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが誤り、bとcは正しいので、この組み合わせは正しくない。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤り、cとdは正しいので、この組み合わせは正しくない。
- 選択肢 5不正解
- 記述dは正しいので、この組み合わせは正しくない。
答えの内訳
- a:誤
- 間質性肺炎は、医薬品の使用開始から1〜2週間程度で発現することが多く、短時間(1時間以内)で起きることが多いとする記述は誤りです。
- b:正
- 間質性肺炎では肺胞の壁(間質)に炎症が生じて肥厚するため、肺胞と毛細血管の間のガス交換効率が低下し、体内が低酸素状態になります。
- c:正
- 過去に医薬品による喘息発作を起こしたことがある人は、再使用により重症化しやすいため、同種の医薬品の使用を避ける必要があります。
- d:正
- アスピリン等の非ステロイド性抗炎症成分(NSAIDs)を含む解熱鎮痛薬は、プロスタグランジン産生抑制等に伴い喘息発作を誘発することがあります。
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覚えるポイント
- 間質性肺炎は発熱や息切れ等を伴い、使用開始から1〜2週間程度で発現することが多いです。
間違えやすいところ
- 間質性肺炎と喘息では症状が出る時期が違うので、取り違えないようにする。
出題の前提:令和6年度登録販売者試験問題・正答(長野県:2024年8月29日実施)問57
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.30 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
偽アルドステロン症の病態と特徴
人体の働きと医薬品 · 偽アルドステロン症 / グリチルリチン酸 / 副作用
偽アルドステロン症に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 低身長、低体重など体表面積が小さい者や高齢者で生じやすい。 b 症状として、血圧低下、筋肉痛、喉の渇き、倦怠感等を生じる。 c 体内に塩分(ナトリウム)と水が貯留し、体からカリウムが失われることによって生じる。 d 複数の医薬品や、医薬品と食品の間の相互作用によって起きることがある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
偽アルドステロン症は、塩分(ナトリウム)と水が体にたまり、カリウムが失われることで起こる。血圧が上がり、カリウムが減ったことで筋肉の症状が出る。甘草などに含まれるグリチルリチン酸のとりすぎが原因になる。
解き方
- 記述aは、体が小さめの人や高齢者で起こりやすいので「正」とする。
- 記述bは、症状が「血圧低下」ではなく「血圧上昇」なので「誤」とする。
- 記述cは、塩分と水がたまりカリウムが失われる仕組みが正しいので「正」とする。
- 記述dは、薬どうしや食品との相互作用で起こることがあるので「正」とする。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは正しい内容なので、誤りを含むこの組み合わせは正しくない。
- 選択肢 2不正解
- 記述aとdは正しく、記述bが誤りなので、この組み合わせは正しくない。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正なので、正しい組み合わせである。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが誤りで記述cは正しいので、この組み合わせは正しくない。
答えの内訳
- a:正
- 偽アルドステロン症は、小柄な人(体表面積が小さい者)や高齢者において発現リスクが高くなります。
- b:誤
- 偽アルドステロン症ではナトリウムと水が貯留するため、血圧は「低下」ではなく「上昇」します。
- c:正
- 副腎皮質ホルモンであるアルドステロンの分泌が増加していないにもかかわらず、ナトリウムと水の貯留およびカリウム排泄促進が生じる病態です。
- d:正
- 甘草やグリチルリチン酸を含む複数の医薬品の併用や、甘草を含む食品との相互作用によって発症することがあります。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 偽アルドステロン症では塩分・水分の貯留により血圧上昇やむくみが生じます。
間違えやすいところ
- 血圧が下がるのではなく上がる点を取り違えないようにする。
出題の前提:令和6年度登録販売者試験問題・正答(長野県:2024年8月29日実施)問58
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.31 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
肝機能障害と黄疸のメカニズム
人体の働きと医薬品 · 肝機能障害 / 黄疸 / ビリルビン
肝機能障害の症状である黄疸に関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組合せを1つ選べ。 黄疸とは、( a )が( b )中へ排出されず血液中に滞留することにより生じる、皮膚や白眼が黄色くなる病態である。また、過剰となった血液中の( a )が尿中に排出されることにより、尿の色が( c )なることもある。
解答・解説を表示
解答
1
解説
黄疸は、黄色い色素であるビリルビンが胆汁の中へ出されず、血液中にたまることで起こる。皮膚や白目が黄色くなる。血中のビリルビンが尿に出ると、尿の色が濃くなる。
解き方
- 皮膚や白目を黄色くする原因の物質であるビリルビンをaに入れる。
- ビリルビンが本来出される経路である胆汁をbに入れる。
- 余ったビリルビンが尿に出ると尿の色が濃くなるので、cには「濃く」を入れる。
- 選択肢 1正解
- aにビリルビン、bに胆汁、cに濃くが入るので、正しい組み合わせである。
- 選択肢 2不正解
- bは胆汁、cは濃くが正しいので、この組み合わせは正しくない。
- 選択肢 3不正解
- 尿の色は「濃く」なるので、この組み合わせは正しくない。
- 選択肢 4不正解
- トリプシンは膵液に含まれるタンパク質を分解する酵素で、黄疸の説明としてはすべて誤りである。
- 選択肢 5不正解
- aはトリプシンではなくビリルビンなので誤りである。
答えの内訳
- a:ビリルビン
- ヘモグロビンの代謝物である黄色色素のビリルビンが血液中に増加することで皮膚や白眼が黄色くなります。
- b:胆汁
- ビリルビンは通常肝臓で代謝され胆汁中に排泄されますが、肝機能低下等により排泄が滞ると血中に滞留します。
- c:濃く
- 血中で過剰になったビリルビンが腎臓から尿中へと排出されるため、尿の色が濃黄色や褐色などに濃くなります。
覚えるポイント
- 黄疸ではビリルビンが血液中に滞留し、皮膚の黄染や尿色が濃くなる症状が現れます。
間違えやすいところ
- 尿の色は薄くなるのではなく、ビリルビンが尿に出ることで濃くなる点に注意する。
出題の前提:令和6年度登録販売者試験問題・正答(長野県:2024年8月29日実施)問59
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.31 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
精神神経系に現れる副作用と適正使用
人体の働きと医薬品 · 精神神経系の副作用 / 無菌性髄膜炎 / 医薬品の適正使用
精神神経系に現れる副作用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 医薬品の副作用によって中枢神経系が影響を受け、物事に集中できない、落ち着きがなくなる等の精神神経症状を生じることがある。 b 精神神経症状は、通常の医薬品の用法・用量で発生することはない。 c 医薬品の副作用を原因とする無菌性髄膜炎は、過去に軽度の症状を経験した人では、同じ医薬品を使用することにより再発し、急激に症状が進行する場合がある。 d 医薬品の長期連用や過量服用などの不適正な使用によって、倦怠感や虚脱感等を生じることがあるため、医薬品の販売等に従事する専門家は、販売する医薬品の使用状況にも留意する必要がある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品が中枢神経にはたらくことで起こる精神神経症状は、飲みすぎのときだけでなく通常の用法・用量でも出ることがある。イブプロフェンなどによる無菌性髄膜炎は、過去にかかった人では再び使うと急に重くなることがある。
解き方
- 記述aは、中枢神経が影響を受けて精神神経症状が出るという内容が正しいので「正」とする。
- 記述bは、通常の用法・用量でも出ることがあるので「誤」とする。
- 記述cは、無菌性髄膜炎の経験がある人は再使用で急に重くなることがあるので「正」とする。
- 記述dは、長期連用や過量服用の害と使用状況の確認の大切さが正しいので「正」とする。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤りで記述cは正しいので、この組み合わせは正しくない。
- 選択肢 2不正解
- 記述aとdは正しく、記述bが誤りなので、この組み合わせは正しくない。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正なので、正しい組み合わせである。
- 選択肢 4不正解
- 記述aとcは正しく、記述bが誤りなので、この組み合わせは正しくない。
- 選択肢 5不正解
- 記述dは正しいので、この組み合わせは正しくない。
答えの内訳
- a:正
- 医薬品の副作用により中枢神経系が影響を受けることで、集中力低下や情緒不安定、興奮などの精神神経症状を呈することがあります。
- b:誤
- 精神神経症状は、通常の用法・用量であっても体質や基礎疾患、医薬品相互作用などによって発生することがあります。
- c:正
- 医薬品による無菌性髄膜炎は、過去に軽度の既往がある場合、同じ医薬品の再使用により急激に症状が進行して重症化するリスクがあります。
- d:正
- 長期連用や過量服用により倦怠感や虚脱感などの不適正使用に伴う弊害が生じる恐れがあるため、専門家は使用状況を確認・把握する必要があります。
覚えるポイント
- 副作用による精神神経症状は、通常の用法・用量を守っていても発現することがあります。
間違えやすいところ
- 「通常の用法・用量では出ない」という誤った記述にだまされないようにする。
出題の前提:令和6年度登録販売者試験問題・正答(長野県:2024年8月29日実施)問60
出典:長野県『2024年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:743KB) p.32 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
2024年度 長野県 前半
参照した公式資料
長野県が公開した2024年度 長野県 前半の問題・解答資料です。
- 試験問題 前半(PDF:743KB) ↗ — www.pref.nagano.lg.jp(PDF・36ページ)
- 正答一覧(PDF:67KB) ↗ — www.pref.nagano.lg.jp(PDF・1ページ)

