公開問題を地域・年度・前半後半で区別しています。地域共通問題を含み、全国の独立した問題を網羅する集計ではありません。受験する地域の最新版の手引きと案内を併せて確認してください。
2024年度 宮城県 前半の概要
医薬品の本質と適正使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の本質 / 適正使用 / リスク性
医薬品の本質に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせとして適切なものを1つ選べ。 a 一般用医薬品であっても医療用医薬品と同様に、科学的な根拠に基づく適切な理解や判断によって適正な使用が図られる必要がある。 b 医薬品は生命関連製品で、有用性が認められたものであり、使用には保健衛生上のリスクを伴わない。 c 医薬品は人の疾病の診断や治療に使用されるものであり、人の疾病の予防には使用されない。 d 一般用医薬品は、一般の生活者においては、添付文書や製品表示に記載された内容を見ただけでは、効能効果や副作用等について誤解や認識不足を生じることがある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品は生命や健康に直接はたらく製品で、有用性とリスクの両方を持っています。だから予防・診断・治療のすべてに使われ、一般用医薬品でも科学的な根拠に基づく適正な使用が欠かせません。
解き方
- 各記述の正しさを一つずつ確かめる。aは正しく、bは「リスクを伴わない」が誤り、cは「予防に使われない」が誤り、dは正しい。
- 正しい記述の組み合わせ「a、d」に当てはまる選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは正しいが、記述bが誤っている。だから組み合わせとして不適切。
- 選択肢 2正解
- 記述aも記述dも正しい内容。だから適切な組み合わせ。
- 選択肢 3不正解
- 記述bも記述cもどちらも誤り。だから不適切。
- 選択肢 4不正解
- 記述dは正しいが、記述cが誤っている。だから組み合わせとして不適切。
覚えるポイント
- 医薬品は治療だけでなく「診断」や「予防」にも使用される。
- 医薬品は有用性とともに必ず保健衛生上のリスクを伴う。
間違えやすいところ
- 医薬品の目的に予防が入らないと勘違いしないこと。
- 添付文書があれば一般の人が完全に理解できると思い込まないこと。
出題の前提:手引き「医薬品概論 医薬品の本質」に準拠。
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.1 ↗(www.pref.miyagi.jp)
医薬品の特性と専門家の責務
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 市販後安全管理 / 一般用検査薬 / 不良医薬品の販売禁止 / 登録販売者の責務
医薬品の本質に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 医薬品の市販後は、その有効性や安全性等の確認が行われない。 b 検査薬は、検査結果について正しい解釈や判断がなされなければ、適切な治療を受ける機会を失うおそれがある。 c 登録販売者は、健康被害の発生の可能性がある場合のみ、異物等の混入、変質等がある医薬品を販売してはならない。 d 登録販売者は、医薬品の有効性、安全性等に関して常に新しい情報の把握に努める必要がある。
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解答
3
解説
医薬品は市販された後も副作用情報などを集め、安全性を確かめ続けます。異物混入や変質がある医薬品は、健康被害の可能性の有無にかかわらず販売できません。専門家は常に新しい情報を把握し、適正使用を支えます。
解き方
- 記述ごとに正誤を判定する。aは市販後も確認が行われるので誤り、bは正しい、cは健康被害の可能性を問わず販売禁止なので誤り、dは正しい。
- 「誤、正、誤、正」に当てはまる選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述aを正、記述dを誤としている。だから誤り。
- 選択肢 2不正解
- 記述aを正、記述bを誤、記述cを正としている。だから誤り。
- 選択肢 3正解
- a誤、b正、c誤、d正の組み合わせ。だから正しい。
- 選択肢 4不正解
- 記述cを正、記述dを誤としている。だから誤り。
- 選択肢 5不正解
- 記述bを誤としている。だから誤り。
覚えるポイント
- 医薬品は製造販売後も安全性や有効性の確認(市販後調査等)が続けられる。
- 異物混入や変質のある不良医薬品は理由を問わず販売してはならない。
間違えやすいところ
- 健康被害の「おそれがある場合のみ」禁止されると限定する引っかけに注意すること。
- 検査薬の判定ミスが適切な受療機会の喪失につながる点を軽く見ないこと。
出題の前提:手引き「医薬品の本質、医薬品の効能効果と安全性」に準拠。
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.1 ↗(www.pref.miyagi.jp)
医薬品のリスク評価と用量反応関係
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · LD50 / 用量-反応関係 / 慢性毒性 / GCP
医薬品のリスク評価に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a LD50とは、動物実験により求められる50%致死量のことであり、薬物の毒性の指標として用いられる。 b 医薬品の効果とリスクは、用量と作用強度の関係(用量-反応関係)に基づいて評価される。 c 少量の医薬品の投与であれば、長期投与されても慢性的な毒性が発現することはない。 d ヒトを対象とした臨床試験の実施の基準として、国際的にGood Clinical Practice(GCP)が制定されている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品の効果と毒性は、投与量と反応の関係(用量-反応関係)で決まります。少量でも長く投与されると体内にたまり、慢性の毒性が出ることがあります。だから長期連用の安全性評価が大切です。
解き方
- 記述ごとに正誤を判定する。aは正、bは正、cは少量でも長期投与で慢性毒性が生じるので誤り、dは正。
- 「正、正、誤、正」に当てはまる選択肢1を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- a正、b正、c誤、d正の組み合わせ。だから正しい。
- 選択肢 2不正解
- 記述aを誤、記述cを正、記述dを誤としている。だから誤り。
- 選択肢 3不正解
- 記述bを誤、記述cを正としている。だから誤り。
- 選択肢 4不正解
- 記述aを誤としている。だから誤り。
- 選択肢 5不正解
- 記述bを誤、記述cを正、記述dを誤としている。だから誤り。
覚えるポイント
- LD50(Lethal Dose 50%)は薬物の毒性指標(50%致死量)。
- 少量であっても長期連用により慢性毒性が発現することがある。
間違えやすいところ
- 少量なら長く使っても毒性が絶対に出ないと誤解しないこと。
- GLP(非臨床試験の基準)とGCP(臨床試験の基準)を混同しないこと。
出題の前提:手引き「医薬品のリスク評価」に準拠。
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.2 ↗(www.pref.miyagi.jp)
健康食品の定義と分類
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 健康食品 / 特定保健用食品 / 栄養機能食品 / 相互作用の確認
健康食品に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 健康増進や維持の助けになることが期待されるいわゆる「健康食品」は、あくまで食品であり、医薬品とは法律上区別される。 b 「特定保健用食品」は、身体の生理機能などに影響を与える保健機能成分を含むもので、国の審査を受け許可されたものである。 c 「栄養機能食品」は、身体の健全な成長や発達、健康維持に必要な栄養成分(ビタミン、ミネラルなど)の補給を目的としたものである。 d 一般用医薬品の販売時に健康食品の摂取の有無について確認することは重要である。
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解答
1
解説
健康食品は食品であり、医薬品とは法律上区別されます。特定保健用食品は個別に審査され国が許可し、栄養機能食品は規格の基準を満たせば表示できます。薬との相互作用を防ぐため、摂取の有無の確認が大切です。
解き方
- 記述a〜dを確かめる。aは食品としての位置づけ、bは特定保健用食品の審査・許可、cは栄養機能食品の目的、dは販売時の確認。すべて正しい。
- すべて正となる選択肢1を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- 記述a、b、c、dのすべてが正しい。だから適切な組み合わせ。
- 選択肢 2不正解
- 記述aを誤としている。だから不適切。
- 選択肢 3不正解
- 記述bを誤としている。だから不適切。
- 選択肢 4不正解
- 記述cを誤としている。だから不適切。
- 選択肢 5不正解
- 記述dを誤としている。だから不適切。
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覚えるポイント
- 特定保健用食品(トクホ)は国の個別審査を受けて許可された食品。
- 栄養機能食品は国の規格基準に適合していれば個別の許可申請は不要。
間違えやすいところ
- 特定保健用食品と栄養機能食品の審査の違いを混同しないこと。
- 健康食品は食品だから医薬品と相互作用しないと誤解しないこと。
出題の前提:手引き「健康食品等」に準拠。
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.2 ↗(www.pref.miyagi.jp)
セルフメディケーションと関連制度
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · セルフメディケーション / セルフメディケーション税制 / 地域医療連携
セルフメディケーションに関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
4
解説
セルフメディケーション税制(医療費控除の特例)は、健康管理の下でスイッチOTC医薬品などの購入費を所得から控除する制度です。見直しで、スイッチOTC以外の一部の一般用医薬品も対象に加わりました。
解き方
- 選択肢1〜3が、国民負担の軽減・地域での連携・税の控除制度という内容と合っているか確かめる。
- 選択肢4の「スイッチOTC医薬品のみ」という限定が誤りだと見つける。
- 選択肢 1不正解
- セルフメディケーションの意味として正しい記述。
- 選択肢 2不正解
- 登録販売者が地域で連携する役割として正しい記述。
- 選択肢 3不正解
- セルフメディケーション税制の要点として正しい記述。
- 選択肢 4正解
- 対象にはスイッチOTC医薬品のほか一部の一般用医薬品も含まれる。だから「のみ」が誤りで、これが答え。
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覚えるポイント
- セルフメディケーション税制は医療費控除の特例制度である。
- 制度対象はスイッチOTC医薬品に限定されない。
間違えやすいところ
- 税制の対象が「スイッチOTC医薬品のみ」だと思い込まないこと。
- セルフメディケーションを自分で薬を買うことだけだと狭くとらえないこと。
出題の前提:手引き「セルフメディケーション」に準拠。
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.3 ↗(www.pref.miyagi.jp)
医薬品によるアレルギー(過敏反応)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · アレルギー / 薬理作用との無関係性 / 外用薬 / 体質・遺伝的要素
アレルギー(過敏反応)に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 内服薬だけでなく外用薬でも引き起こされることがある。 b 医薬品の薬理作用と関係なく起こり得るものである。 c 医薬品でアレルギーを起こしたことがない人は、病気等に対する抵抗力が低下している状態でもアレルギーを生じることはない。 d アレルギーには体質的・遺伝的な要素もあり、アレルギーを起こしやすい体質の人や、近い親族にアレルギー体質の人がいる場合には、注意が必要である。
解答・解説を表示
解答
3
解説
アレルギーは体の免疫反応が過剰に働くことで、医薬品の本来の薬理作用とは関係なく起こります。これまで医薬品でアレルギーを起こした人でも、体調が悪いときや疲れているときにはじめて出ることがあります。
解き方
- 記述a(外用薬でも起こる)は正、b(薬理作用と無関係)は正、c(抵抗力が下がっても起こらない)は誤、d(体質・遺伝への注意)は正と判定する。
- 「正、正、誤、正」に当てはまる選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述cを正、記述dを誤としている。だから誤り。
- 選択肢 2不正解
- 記述aを誤、記述cを正としている。だから誤り。
- 選択肢 3正解
- a正、b正、c誤、d正の組み合わせ。だから正しい。
- 選択肢 4不正解
- 記述a、bを誤、記述cを正としている。だから誤り。
- 選択肢 5不正解
- 記述bを誤としている。だから誤り。
覚えるポイント
- 医薬品アレルギーは投与量や主たる薬理作用と無関係に起こる。
- アレルギーの既往がない人でも、抵抗力低下時などに発症することがある。
間違えやすいところ
- 外用薬は体に入らないからアレルギーを起こさないと思い込まないこと。
- 過去に副作用がなければ絶対に安全だと誤解しないこと。
出題の前提:手引き「副作用(アレルギー)」に準拠。
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.3 ↗(www.pref.miyagi.jp)
医薬品の不適正使用と副作用のリスク
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 検査薬の不適正使用 / 解熱鎮痛薬の連用障害 / 依存性 / 専門家の説明配慮
医薬品の不適正な使用と副作用に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 人体に直接使用されない医薬品は、使用する人の誤解や認識不足によって使い方や判断を誤っても、副作用にはつながらない。 b 解熱鎮痛薬の長期連用で、肝臓や腎臓などの医薬品を代謝する器官を傷めることはない。 c 一般用医薬品の長期連用で、精神的な依存がおこることはない。 d 登録販売者は、医薬品の適正な使用が図られるよう、購入者等の理解力や医薬品を使用する状況等に即して説明すべきである。
解答・解説を表示
解答
2
解説
人体に直接使わない一般用検査薬でも、結果の判断を誤ると適切な治療の機会を失うなど不利益を招きます。解熱鎮痛薬の長期連用は肝臓や腎臓の障害を起こし、依存性のある成分を含む一般用医薬品では精神的な依存が出ることがあります。
解き方
- 記述ごとに正誤を判定する。aは誤り(判断ミスが間接的な健康被害につながる)、bは誤り(肝臓・腎臓を傷めることがある)、cは誤り(精神的な依存が出ることがある)、dは正しい。
- 「誤、誤、誤、正」になる選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述a、bを正としている。だから誤り。
- 選択肢 2正解
- a誤、b誤、c誤、d正の正しい組み合わせ。
- 選択肢 3不正解
- 記述b、cを正としている。だから誤り。
- 選択肢 4不正解
- 記述bを正、記述dを誤としている。だから誤り。
- 選択肢 5不正解
- 記述a、cを正、記述dを誤としている。だから誤り。
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覚えるポイント
- 解熱鎮痛薬の長期連用は肝臓障害や腎臓障害の原因となる。
- 一般用医薬品でも習慣性・依存性のある成分を含むものは精神的依存を生じる。
間違えやすいところ
- 一般用医薬品だから依存は起きないと過信しないこと。
- 検査薬の使い方の誤りが健康被害につながる可能性を見落とさないこと。
出題の前提:手引き「不適正使用と副作用」に準拠。
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.4 ↗(www.pref.miyagi.jp)
医薬品の乱用防止と適正使用の指導
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬物乱用 / 青少年の乱用 / 大量購入・頻回購入の防止 / 用法用量の意義
医薬品の不適正な使用に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 医薬品は、定められた用量を意図的に超えて服用したり、みだりに他の医薬品や酒類等と一緒に摂取すると、急性中毒等の危険性が高くなる。 b 青少年は、薬物乱用の危険性に関する認識や理解が必ずしも十分ではなく、好奇心から身近に入手できる医薬品を興味本位で乱用することがある。 c 登録販売者は、必要以上の大量購入や頻回購入などを試みる者には、積極的に事情を尋ねる、状況によっては販売を差し控えるなどの対応を図ることが望ましい。 d 医薬品は、その目的とする効果に対して副作用が生じる危険性が最小限となるよう、使用する量や使い方が定められている。
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解答
1
解説
医薬品の用法・用量は、有効性と安全性のバランスを保つために科学的に決められています。これを超えた乱用や多剤・アルコールとの併用は急性中毒や重い副作用を招きます。乱用を防ぐため、不審な大量購入などには事情を確認し、販売を控える対応が求められます。
解き方
- 記述a〜dを確かめる。aは過量服用や飲酒併用の危険、bは青少年の乱用の動機、cは頻回・大量購入への対応、dは用法用量を定めた目的。すべて正しい。
- すべて正となる選択肢1を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- 記述a、b、c、dのすべてが正しい。だから適切な組み合わせ。
- 選択肢 2不正解
- 記述aを誤としている。だから不適切。
- 選択肢 3不正解
- 記述bを誤としている。だから不適切。
- 選択肢 4不正解
- 記述cを誤としている。だから不適切。
- 選択肢 5不正解
- 記述dを誤としている。だから不適切。
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覚えるポイント
- 乱用が疑われる大量購入や頻回購入には事情確認や販売差控えを行う。
- 医薬品の用法用量は有効性と安全性のバランスが最適となるよう定められている。
間違えやすいところ
- 販売者は求めに応じる義務があると考え、疑わしいときも売らなければならないと誤解しないこと。
- アルコールとの併用が急性中毒につながる危険を軽く見ないこと。
出題の前提:手引き「医薬品の不適正使用」に準拠。
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.4 ↗(www.pref.miyagi.jp)
医薬品と食品・アルコール等の相互作用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 相互作用 / 薬物動態 / アルコールの影響
他の医薬品や食品との相互作用に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 相互作用は、医薬品が吸収、分布、代謝又は排泄される過程で起こるものと、医薬品が薬理作用をもたらす部位において起こるものがある。 b 医薬品と特定の食品を一緒に摂取した場合に、医薬品の薬理作用が減弱することがある。 c 酒類(アルコール)をよく摂取する者では、肝臓の代謝機能が低下していることが多いため、体内から医薬品が速く消失して十分な薬効が得られなくなることがある。 d 食品は、外用薬や注射薬の作用や代謝に影響を与えない。
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解答
1
解説
相互作用は、体内に取り込まれる過程と、薬がはたらく場所の2か所で起こります。吸収・分布・代謝・排泄のどこかで起こるものと、受容体など作用する部位で起こるものがあるためです。また、食品やアルコールは代謝の酵素を変化させ、内服薬だけでなく外用薬や注射薬にも影響することがあります。
解き方
- 記述aを検討:相互作用は体内に取り込まれる過程と、薬がはたらく部位で起こると説明しており正しい。
- 記述bを検討:食品の成分と反応して吸収が悪くなったり分解が進んだりして、薬のはたらきが弱まることがあるため正しい。
- 記述cを検討:お酒をよく飲む人では肝臓の代謝機能が高まっていることが多く、薬が速く分解されて薬効が弱まることがあるため誤り(代謝機能が低下するのではない)。
- 記述dを検討:外用薬や注射薬でも体に吸収されて血の流れに乗って分解されるため、食品が作用や代謝に影響することがあり誤り。
- したがって、正しい記述の組み合わせはaとbであり、選択肢1が正解となる。
- 選択肢 1正解
- aとbの両方が正しい記述なので正解です。
- 選択肢 2不正解
- aは正しいですが、dは外用薬や注射薬にも食品の影響が及ぶため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bは正しいですが、cはお酒をよく飲む人で肝臓の代謝機能が高まることがあるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cもdも誤った記述なので不正解です。
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覚えるポイント
- 日常的にアルコールを摂取している人では、肝臓の代謝機能が高まっていることが多い。
- 食品成分による相互作用は内服薬に限らず外用薬や注射薬にも及ぶことがある。
間違えやすいところ
- お酒をよく飲む人は肝機能がいつも低下していると考えがちですが、代謝の酵素が増えて代謝機能が高まっている場合があります。
出題の前提:手引き(医薬品に共通する特性と基本的な知識)の相互作用に関する記述に基づく。
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.5 ↗(www.pref.miyagi.jp)
小児等の医薬品使用と注意点
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児の年齢区分 / 小児の生理機能 / 誤飲事故防止
小児等の医薬品使用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 「医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項」において、小児という場合には、おおよその目安として、7歳以上、15歳未満という年齢区分が用いられている。 b 小児は、大人と比べて身体の大きさに対して腸が短く、服用した医薬品の吸収率が相対的に低い。 c 家庭内において、医薬品は、小児が取り出しやすいように、容易に手に取れる場所や小児の目につく場所に置くことが重要である。 d 5歳未満の幼児に使用される錠剤やカプセル剤などの医薬品は、服用時に喉につかえやすいので注意するよう添付文書に記載されている。
解答・解説を表示
解答
4
解説
小児の年齢区分は、おおよそ7歳以上15歳未満を目安とします。小児は大人より体の大きさの割に腸が長く、薬を吸収しやすいためです。また、誤飲を防ぐため薬は小児の手の届かない所に保管し、5歳未満では錠剤やカプセルが喉につかえやすい点に注意します。
解き方
- 記述aを検討:添付文書の記載要領では、小児はおおよそ7歳以上15歳未満を目安としており正しい。
- 記述bを検討:小児は大人より体の大きさの割に腸が長く、薬の吸収率が高いため誤り。
- 記述cを検討:家庭では誤飲を防ぐため、小児の手の届かない所や目につかない所に保管すべきであり誤り。
- 記述dを検討:5歳未満の幼児は飲み込む力が十分でなく、錠剤やカプセルが喉につかえやすいとの注意が記載されており正しい。
- したがって、正・誤・誤・正の組み合わせである選択肢4が正解となる。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bとcが誤であるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- bは「腸が長く吸収率が高い」ため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aとdが正、bが誤であるため不正解です。
- 選択肢 4正解
- a:正、b:誤、c:誤、d:正の組み合わせで完全に一致しています。
- 選択肢 5不正解
- cは誤、dは正であるため不正解です。
覚えるポイント
- 年齢区分:新生児(出生後4週未満)、乳児(1歳未満)、幼児(7歳未満)、小児(7歳以上15歳未満)。
- 小児は身体に対して腸が長く、医薬品の吸収率が相対的に高い。
間違えやすいところ
- 小児は体が小さいから腸も短いと考えがちですが、「体の大きさの割に長い」のが正しい点です。
出題の前提:手引き(医薬品に共通する特性と基本的な知識)小児等への配慮に基づく。
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.5 ↗(www.pref.miyagi.jp)
プラセボ効果(偽薬効果)の特徴
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · プラセボ効果 / 自然緩解 / 望ましくない作用
プラセボ効果(偽薬効果)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品を使用したとき、結果的又は偶発的に薬理作用を生じることをいう。 b 時間経過による自然発生的な変化(自然緩解など)は関与していないと考えられている。 c プラセボ効果によってもたらされる反応や変化は、望ましいもの(効果)だけであり、不都合なもの(副作用)はない。 d 客観的に測定可能な変化として現れることはない。
解答・解説を表示
解答
5
解説
プラセボ効果とは、薬のはたらきによらない効果のことです。有効成分のないプラセボを投与したときや、暗示・自然緩解・条件反射などで、症状の改善や副作用に似た好ましくない反応が現れます。よい変化だけでなく、悪い反応も出る点が大切です。
解き方
- 記述aを検討:プラセボ効果は「薬のはたらきによらない効果」であり、薬理作用が生じるわけではないため誤り。
- 記述bを検討:時間がたつうちに自然に治る変化(自然緩解など)もプラセボ効果に関係していると考えられているため誤り。
- 記述cを検討:プラセボ効果にはよい効果だけでなく、好ましくない反応(副作用に似た症状)も現れるため誤り。
- 記述dを検討:プラセボ効果は気分の変化だけでなく、血圧や脈拍の変動など客観的に測れる変化としても現れるため誤り。
- したがって、すべて誤りである選択肢5が正解となる。
- 選択肢 1不正解
- aとdも誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- bとcも誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- aとcも誤りであるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- bとdも誤りであるため不正解です。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dのすべてが誤りであり、正しく一致しています。
覚えるポイント
- プラセボ効果は薬理作用によるものではない。
- 自然緩解や条件反射も関与し、不都合な副作用様症状や客観的数値の変化としても現れる。
間違えやすいところ
- プラセボ効果は思い込みによる気分の改善だけで副作用はないと誤解しやすい点に注意が必要です。
出題の前提:手引き(医薬品に共通する特性と基本的な知識)プラセボ効果に関する記述に基づく。
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.6 ↗(www.pref.miyagi.jp)
一般用医薬品の定義
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 一般用医薬品の定義 / 医薬品医療機器等法第4条
一般用医薬品に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 一般用医薬品は、医薬品医療機器等法において「( a )のうち、その効能及び効果において人体に対する作用が( b )ものであって、薬剤師その他の医薬関係者から提供された情報に基づく( c )の選択により使用されることが目的とされているもの(要指導医薬品を除く。)」と定義されている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
一般用医薬品は、医薬品医療機器等法で「医薬品のうち、効能・効果において人体への作用が著しくないもの」と定められています。薬剤師などから提供された情報をもとに、需要者(買う人・使う人)自身が選んで使うことが目的だからです。
解き方
- 空欄aを判定:条文の最初は「医薬品のうち」なので、aには「医薬品」が入る。
- 空欄bを判定:人体への作用がおだやかであることを表すので、bには「著しくない」が入る。
- 空欄cを判定:買う人・使う人自身が選ぶことを示すので、cには「需要者」が入る。
- すべてが一致する選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aは「医薬品」、bは「著しくない」、cは「需要者」であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが「物質」ではなく「医薬品」であるため誤りです。
- 選択肢 3正解
- 医薬品、著しくない、需要者の組み合わせがすべて正しく一致しています。
- 選択肢 4不正解
- cが「販売者」ではなく「需要者」であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bは「著しくない」、cは「需要者」であるため誤りです。
覚えるポイント
- 一般用医薬品の定義条文:医薬品/人体に対する作用が著しくない/需要者の選択。
間違えやすいところ
- 販売者が選ぶのではなく「需要者の選択」である点を間違えないように注意が必要です。
出題の前提:医薬品医療機器等法第4条第5項第4号及び手引きの記述に基づく。
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.6 ↗(www.pref.miyagi.jp)
医薬品の適切な保管と品質保持
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 品質保持 / 使用期限 / 経時変化
医薬品の品質に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品は、正しく保管・陳列しても時間がたつにつれて品質が少しずつ悪くなります(経時変化)。完全に劣化を防ぐことはできないためです。そのため、適切な流通管理や使用期限の設定が行われています。
解き方
- 選択肢1を検討:家庭で常備薬として長く置かれることを考え、使用期限に十分余裕を持たせて売ることが重要であり正しい。
- 選択肢2を検討:高温・多湿・直射日光は品質の低下を早めるため、これらを避けて清潔に保管・陳列する必要があり正しい。
- 選択肢3を検討:正しく保管・陳列しても、時間がたつことによる品質の劣化は避けられないため誤り。
- 選択肢4を検討:外箱などに書かれた使用期限は、開封せずに適切に保管した場合の期限を意味するため正しい。
- 誤っているものを探す問題なので、選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 家庭の常備薬という性質をふまえた適切な記述です。
- 選択肢 2不正解
- 医薬品の変質や劣化を防ぐための保管・陳列の条件として正しい記述です。
- 選択肢 3正解
- 正しく保管・陳列しても、時間がたつことによる品質の劣化は完全には防げません。
- 選択肢 4不正解
- 使用期限は開封せずに定められた条件で保管した場合の期限です。
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覚えるポイント
- 医薬品は適切に保管しても経時変化による劣化を完全に避けることはできない。
- 使用期限は「未開封状態」で適正に保管された場合の保証期限である。
間違えやすいところ
- 正しく保管していれば劣化しないと錯覚しやすいので注意が必要です。
出題の前提:手引き(医薬品に共通する特性と基本的な知識)医薬品の品質に関する記述に基づく。
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.7 ↗(www.pref.miyagi.jp)
一般用医薬品の販売時における確認事項
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 情報提供 / 購入者の確認事項 / コミュニケーション
登録販売者が一般用医薬品の購入者等から確認しておきたい事項に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 何のためにその医薬品を購入しようとしているか(購入者等のニーズ、購入の動機)。 b その医薬品を使用する人が医療機関で治療を受けていないか。 c その医薬品を使用する人が過去にアレルギーや医薬品による副作用等の経験があるか。 d 症状等がある場合、それはいつ頃からか、その原因や患部等の特定はなされているか。
解答・解説を表示
解答
5
解説
登録販売者が適切な情報提供や助言をするには、購入の目的や体の状態を正しくつかむことが欠かせません。受診状況・持病、アレルギーや副作用の経験、症状の時期・原因・患部の様子などを確認する必要があるからです。
解き方
- 記述aを検討:買う目的やニーズを確認することは、正しく使ってもらうために必要であり正しい。
- 記述bを検討:病院で治療を受けているか(薬の飲み合わせなどの危険)の確認は重要であり正しい。
- 記述cを検討:アレルギー歴や副作用歴の確認は、再び有害な反応を起こさないために必要であり正しい。
- 記述dを検討:症状がいつからか、患部の様子を確認することは、受診をすすめるかの判断などに必要であり正しい。
- したがって、すべてが正である選択肢5が正解となる。
- 選択肢 1不正解
- dも確認すべき大切な事項であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cも確認すべき大切な事項であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bも確認すべき大切な事項であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aも確認すべき大切な事項であるため誤りです。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dの記述がすべて正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 購入者のニーズ、受診歴、副作用・アレルギー歴、症状の経過・部位は販売時の基本確認項目である。
間違えやすいところ
- 症状の時期や原因を確かめることは医療行為ではなく、適切な情報提供や受診勧奨のために必要な確認です。
出題の前提:手引き(医薬品に共通する特性と基本的な知識)適切な医薬品選択と受診勧奨に基づく。
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.7 ↗(www.pref.miyagi.jp)
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)及びその訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · CJD訴訟 / プリオン / ヒト乾燥硬膜 / 生物由来製品
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)及びその訴訟に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a ヒト乾燥硬膜の原料が採取された段階でプリオンに汚染されている場合があり、プリオン不活化のための十分な化学的処理が行われないまま製品として流通し、脳外科手術で移植された患者にCJDが発生した。 b 細菌でもウイルスでもないリン脂質の一種であるプリオンが原因とされた。 c 症状としては、初期には腹部の膨満感から激しい腹痛を伴う下痢を生じ、次第に下半身の痺れや脱力、歩行困難が現れる。 d CJD訴訟の和解後に、生物由来製品による感染等被害救済制度の創設等がなされた。
解答・解説を表示
解答
3
解説
CJDは、脳外科手術に使われたヒト乾燥硬膜から異常プリオンタンパク質に感染して起こった薬害です。認知症のような症状や運動障害が急に進んで死に至る重い神経の病気だからです。裁判の和解を受けて、生物由来製品による感染などの被害を救済する制度が作られました。
解き方
- 記述aを検討:ヒト乾燥硬膜の原料の段階でプリオンに汚染され、十分な不活化処理をしないまま流通して感染した事例であり正しい。
- 記述bを検討:プリオンは「タンパク質」の一種であり、「リン脂質」ではないため誤り。
- 記述cを検討:腹痛や下痢で始まり下半身のしびれなどが生じるのはスモン(キノホルム)の症状であり、CJDの症状ではないため誤り。
- 記述dを検討:CJDの訴訟の和解を受けて、生物由来製品による感染などの被害救済制度が作られたため正しい。
- したがって、正・誤・誤・正となる選択肢3が正解である。
- 選択肢 1不正解
- cはスモンの症状を説明しているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aは正しい記述であり、bはプリオンがタンパク質であるため誤りです。
- 選択肢 3正解
- a:正、b:誤、c:誤、d:正の正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bは誤り、dは正しい記述であるため不正解です。
- 選択肢 5不正解
- aとdが正しく、cが誤りであるため不正解です。
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覚えるポイント
- CJDの原因病原体:タンパク質の一種であるプリオン。
- CJDの創設制度:生物由来製品感染等被害救済制度。
間違えやすいところ
- プリオンを「脂質」や「ウイルス」と引っかけたり、スモンの消化器・神経の症状と混同させたりする問題に注意が必要です。
出題の前提:手引き(薬害の歴史)クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)に関する記述に基づく。
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.8 ↗(www.pref.miyagi.jp)
亜急性脊髄視神経症(スモン)及びその訴訟等
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · スモン / キノホルム / 医薬品副作用被害救済制度
亜急性脊髄視神経症(スモン)及びその訴訟等に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
スモンは、整腸剤などとして売られていたキノホルム製剤が原因で起こった薬害です。1970年に販売停止となり、裁判の和解を経て救済の取り組みが行われました。サリドマイド訴訟とともに、1979年の医薬品副作用被害救済制度ができたきっかけでもあります。
解き方
- 選択肢1を検討:キノホルム製剤は整腸剤などとして売られていたため正しい。
- 選択肢2を検討:キノホルム製剤は1970年に販売停止されており、限定的な販売も含めて今は売られていないため誤り。
- 選択肢3を検討:スモンの患者には、医療費・施術費の自己負担の公費負担や介護事業などの救済が行われており正しい。
- 選択肢4を検討:スモン訴訟とサリドマイド訴訟を大きなきっかけとして、1979年に医薬品副作用被害救済基金法が成立し制度ができたため正しい。
- 誤っている記述を選ぶ問題なので、選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- キノホルム製剤は整腸薬として広く使われていました。
- 選択肢 2正解
- キノホルム製剤は1970年に販売中止・回収され、現在は販売されていません。
- 選択肢 3不正解
- スモン患者への救済措置として正しい内容です。
- 選択肢 4不正解
- 医薬品副作用被害救済制度がサリドマイド・スモン訴訟をきっかけにできたという記述で正しいです。
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覚えるポイント
- キノホルム製剤は1970年に販売停止・回収された(現在は販売されていない)。
- サリドマイド訴訟とスモン訴訟が医薬品副作用被害救済制度の創設契機となった。
間違えやすいところ
- アメーバ赤痢などへの限定販売が認められていると誤解しやすいですが、日本国内では販売停止されています。
出題の前提:手引き(薬害の歴史)スモンに関する記述に基づく。
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.8 ↗(www.pref.miyagi.jp)
HIV訴訟の概要と薬事制度の見直し
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / HIV訴訟 / 感染症報告
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)訴訟に関する記述について、( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 HIV訴訟は、血友病患者が、HIVが混入した( a )から製造された( b )の投与を受けたことにより、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。 本訴訟の和解を踏まえ、HIV感染者に対する恒久対策のほか、製薬企業に対し従来の副作用報告に加えて( c )の義務づけ等を内容とする改正薬事法が成立し、施行された。
解答・解説を表示
解答
3
解説
HIV訴訟は、HIVが混入した原料血漿から作られた血液凝固因子製剤が原因の薬害事件です。血友病患者がこの製剤の投与を受けて感染しました。和解を受けて、製薬企業に感染症報告が新たに義務づけられました。
解き方
- 血友病の止血に使われた薬と、その原料を思い出します。原料は原料血漿で、薬は血液凝固因子製剤です。
- 和解のあと改正された薬事法で、製薬企業に新しく加わった義務は感染症報告です。これを手がかりに正しい組み合わせを選びます。
- 選択肢 1不正解
- bが免疫グロブリン製剤になっています。正しくは血液凝固因子製剤なので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aは原料血小板、cは市販後の副作用情報の収集と書かれています。正しくは原料血漿と感染症報告なので誤りです。
- 選択肢 3正解
- aは原料血漿、bは血液凝固因子製剤、cは感染症報告です。手引きの通りで正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aは原料血小板、bは免疫グロブリン製剤、cは市販後の副作用情報の収集です。すべて正しくないので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bが免疫グロブリン製剤、cが市販後の副作用情報の収集になっています。正しくは血液凝固因子製剤と感染症報告なので誤りです。
答えの内訳
- a:原料血漿
- 血液凝固因子製剤は、多数のヒトの血液から採取された原料血漿を用いて製造された生物由来製品です。
- b:血液凝固因子製剤
- 血友病患者に対して止血のために投与されていた非加熱の血液凝固因子製剤にHIVが混入していました。
- c:感染症報告
- HIV訴訟の和解に伴い、製薬企業に対して従来の副作用報告に加えて生物由来製品等による感染症報告が義務づけられました。
覚えるポイント
- HIV訴訟の原因医薬品は原料血漿由来の血液凝固因子製剤であり、和解後に感染症報告が義務化されました。
間違えやすいところ
- 原因となった製剤を、CJDのヒト乾燥硬膜やスモンのキノホルム製剤と混同しないようにしましょう。
出題の前提:薬事法改正の契機となった薬害訴訟の歴史(手引き第1章)に基づく出題。
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.9 ↗(www.pref.miyagi.jp)
C型肝炎訴訟の概要と薬害再発防止提言
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / C型肝炎訴訟 / 医薬品等行政評価・監視委員会
C型肝炎訴訟に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 特定のフィブリノゲン製剤や血液凝固第Ⅸ因子製剤の投与を受けたことが原因で、C型肝炎ウイルスに感染したことに対する損害賠償訴訟である。 b 製薬企業及び医療機関を被告として、複数の地方裁判所で提訴された。 c C型肝炎ウイルス感染者の早期・一律救済の要請にこたえるべく、議員立法による特別措置法(平成20年法律第2号)が制定、施行された。 d 「薬害再発防止のための医薬品行政等の見直しについて(最終提言)」を受け、医師、薬剤師、法律家、薬害被害者などの委員により構成される医薬品等行政評価・監視委員会が設置された。
解答・解説を表示
解答
1
解説
C型肝炎訴訟は、国と製薬企業を被告として争われた裁判です。和解と議員立法の特別措置法により、感染者の早期・一律救済が実現しました。最終提言を受けて、医薬品等行政評価・監視委員会も設置されました。
解き方
- 記述aからdまでの内容が正しいかどうかを一つずつ確かめます。
- bの被告は医療機関ではなく、国と製薬企業です。だからbは誤りと判断します。
- a、c、dは正しいです。正・誤・正・正の組み合わせを選びます。
- 選択肢 1正解
- aは正、bは誤、cは正、dは正です。この組み合わせは正しいです。
- 選択肢 2不正解
- aを誤、bを正としています。原因製剤は特定フィブリノゲン製剤などなのでaは正しく、被告は国と製薬企業なのでbは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cとdを誤としています。特別措置法の制定も委員会の設置も正しい内容なので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bを正、dを誤としています。被告に医療機関は入っておらず、dの委員会設置は事実なので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aとcを誤としています。どちらも手引きに合った正しい内容なので誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 記述の通り、特定のフィブリノゲン製剤や血液凝固第Ⅸ因子製剤の投与によりC型肝炎ウイルスに感染したことに対する訴訟です。
- b:誤
- 提訴された被告は「国及び製薬企業」であり、「製薬企業及び医療機関」ではありません。
- c:正
- 患者の早期・一律救済を図るため、議員立法により特定フィブリノゲン製剤及び特定血液凝固第Ⅸ因子製剤によるC型肝炎感染被害者を救済するための特別措置法が制定・施行されました。
- d:正
- 最終提言を受け、医薬品行政を監視・評価するために第三者組織である医薬品等行政評価・監視委員会が設置されました。
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覚えるポイント
- C型肝炎訴訟の被告は国と製薬企業であり、救済は議員立法の特別措置法、行政見直しとして医薬品等行政評価・監視委員会が設置されました。
間違えやすいところ
- 訴訟の被告に医療機関が入っていると間違えやすいので注意しましょう。
出題の前提:薬害再発防止とC型肝炎訴訟の経緯(手引き第1章)に基づく出題。
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.9 ↗(www.pref.miyagi.jp)
適切な医薬品選択及び受診勧奨の考え方
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 受診勧奨 / 一般用医薬品の役割 / セルフメディケーション
適切な医薬品選択及び受診勧奨に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 一般用医薬品を一定期間若しくは一定回数使用しても、症状の改善がみられない又は悪化したときには、医療機関を受診して医師の診療を受ける必要がある。 b 情報提供は、必ずしも医薬品の販売に結びつけるのでなく、医療機関の受診を勧めたり、医薬品の使用によらない対処を勧めることが適切な場合がある。 c 高熱や激しい腹痛がある場合など、症状が重いときに一般用医薬品を使用することは、一般用医薬品の役割にかんがみて適切な対処といえる。 d 通常の成人では、乳幼児や妊婦の場合に比べ、一般用医薬品で対処可能な症状等の範囲は限られる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
一般用医薬品は、軽い症状に自分で対処するために使うものです。重い症状やよくならない症状では、医療機関の受診をすすめます。乳幼児や妊婦は、成人より使える範囲が狭くなります。
解き方
- aとbは、登録販売者の基本理念と受診勧奨の原則に合っているので正しいと確認します。
- cは、激しい腹痛や高熱など重い症状のときの話です。一般用医薬品の対象外なので誤りです。
- dで使える範囲が限られるのは成人ではなく、乳幼児や妊婦です。だから誤りです。
- 選択肢 1不正解
- dを正としています。使える範囲が限られるのは乳幼児や妊婦なので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aを誤、cを正としています。よくならないときは受診が必要で、重い症状に一般用医薬品を使うのは適切ではありません。
- 選択肢 3不正解
- aとbを誤、dを正としています。売ることにつなげない受診勧奨も大切なので誤りです。
- 選択肢 4正解
- aは正、bは正、cは誤、dは誤です。この組み合わせは正しいです。
- 選択肢 5不正解
- bを誤、cとdを正としています。正しくないので誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 一定期間・回数使用しても改善しない場合や悪化した場合は、重大な疾患の可能性があるため医療機関の受診を促す必要があります。
- b:正
- 購入者の利益を最優先とし、安易な販売に頼らず受診勧奨や生活指導など医薬品によらない対処を提案することが適切です。
- c:誤
- 高熱や激しい腹痛などの重い症状は一般用医薬品で対処すべき範囲を超えており、速やかに医療機関を受診させる必要があります。
- d:誤
- 乳幼児や妊婦等の方が安全性への配慮から一般用医薬品で対処可能な症状等の範囲が限られます。通常の成人の方が範囲は広いです。
覚えるポイント
- 重い症状や一定期間改善しない場合は受診勧奨を行います。使用制限がより厳しいのは成人ではなく乳幼児や妊婦です。
間違えやすいところ
- どんな相談でも医薬品を売らなければならない、と誤解しないようにしましょう。
出題の前提:一般用医薬品の役割と受診勧奨(手引き第1章)に基づく出題。
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.10 ↗(www.pref.miyagi.jp)
医薬品販売時のコミュニケーションと情報収集
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · コミュニケーション / 情報提供 / 健康状態の把握
一般用医薬品の販売時のコミュニケーションに関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
販売時のコミュニケーションでは、購入者の話だけでなく、様子の観察も欠かせません。顔色や話し方など、見て分かる情報も合わせて判断します。
解き方
- それぞれの選択肢が、コミュニケーションについて何を述べているか確かめます。
- 選択肢1、2、4は、登録販売者の情報提供や購入者理解のしかたとして手引きに合っています。
- 選択肢3の「状態や様子から得られる情報は必要ない」は明らかに誤りです。
- 選択肢 1不正解
- 広告や価格だけで選んでしまう可能性があるので、適切な情報提供が必要です。正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 状況が変わっても相談できるよう、買いだめを避けて必要な分だけ売る配慮は適切です。正しい記述です。
- 選択肢 3正解
- 本人の言葉だけでなく、表情や顔色、動作などの様子も大切です。だからこの記述は誤りで、正解です。
- 選択肢 4不正解
- やさしい言葉に加えて、相手がどう理解し実際にどう使っているかを見ることで効果が高まります。正しい記述です。
覚えるポイント
- コミュニケーションでは言葉(主観的情報)と全身の様子・観察(客観的情報)の双方が不可欠です。
間違えやすいところ
- 「本人が話しているから言葉だけで十分」と思わず、様子を観察することの大切さを意識しましょう。
出題の前提:購入者等とのコミュニケーションの基本(手引き第1章)に基づく出題。
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.10 ↗(www.pref.miyagi.jp)
かぜ薬の配合成分とその配合目的
主な医薬品とその作用 · かぜ薬 / アセトアミノフェン / 抗ヒスタミン成分 / 去痰成分 / 鎮咳成分
次の表は、ある一般用医薬品のかぜ薬に含まれている成分(一部抜粋)の一覧である。 〔成分表(9錠中)〕 クレマスチンフマル酸塩:1.34mg アセトアミノフェン:900mg グアヤコールスルホン酸カリウム:240mg ノスカピン:48mg 無水カフェイン:75mg このかぜ薬に含まれる成分とその成分を配合する目的との関係について、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a クレマスチンフマル酸塩 ― くしゃみや鼻汁を抑える b アセトアミノフェン ― 咳を抑える c グアヤコールスルホン酸カリウム ― 痰の切れを良くする d ノスカピン ― 痛みを和らげる
解答・解説を表示
解答
2
解説
かぜ薬には、いろいろな症状をやわらげるため、はたらきの違う成分が組み合わされています。鼻の症状、熱や痛み、痰、咳など、それぞれの成分の役割を正しく結びつけましょう。
解き方
- 成分ごとのはたらきを確かめます。クレマスチンは抗ヒスタミン、アセトアミノフェンは解熱鎮痛、グアヤコールは去痰、ノスカピンは鎮咳です。
- 示された目的と比べます。aは正、bは誤、cは正、dは誤となります。
- 正しいものの組み合わせは(a、c)です。
- 選択肢 1不正解
- bのアセトアミノフェンは解熱鎮痛の成分で、咳を抑える成分ではありません。だから誤りです。
- 選択肢 2正解
- aのクレマスチン(抗ヒスタミン)とcのグアヤコール(去痰)は、目的と正しく合っています。
- 選択肢 3不正解
- bの解熱鎮痛とdの鎮咳の目的が入れ替わっています。どちらも誤りです。
- 選択肢 4不正解
- dのノスカピンは鎮咳の成分で、痛みを和らげるものではありません。だから誤りです。
答えの内訳
- a:正
- クレマスチンフマル酸塩は抗ヒスタミン成分であり、くしゃみや鼻汁などの鼻炎症状を抑える目的で配合されます。
- b:誤
- アセトアミノフェンは解熱鎮痛成分であり、発熱や頭痛・関節痛・喉の痛みを和らげる目的で配合されます(咳を抑える目的ではありません)。
- c:正
- グアヤコールスルホン酸カリウムは去痰成分であり、気道分泌を促して痰の切れを良くする目的で配合されます。
- d:誤
- ノスカピンは非麻薬性鎮咳成分であり、延髄の咳嗽中枢に作用して咳を抑える目的で配合されます(痛みを和らげる目的ではありません)。
覚えるポイント
- アセトアミノフェンは解熱鎮痛、ノスカピンは鎮咳、グアヤコールスルホン酸塩は去痰成分です。
間違えやすいところ
- アセトアミノフェンとノスカピンのはたらきを取り違えないようにしましょう。
出題の前提:かぜ薬の配合成分と薬効群(手引き第3章)に基づく出題。
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.11 ↗(www.pref.miyagi.jp)
痛みの発生機序とプロスタグランジン
主な医薬品とその作用 · プロスタグランジン / 発痛物質 / 解熱鎮痛薬の機序
第1欄の記述は、痛みが起こる仕組みに関するものである。( )の中に入れるべき字句として正しいものを第2欄から1つ選びなさい。 【第1欄】 ( )はホルモンに似た働きをする物質で、病気や外傷があるときに活発に産生されるようになり、体の各部位で発生した痛みが脳へ伝わる際に、そのシグナルを増幅することで痛みの感覚を強めている。 【第2欄】 1 メラニン 2 ペプシン 3 リジン 4 ビリルビン 5 プロスタグランジン
解答・解説を表示
解答
5
解説
痛みを強める物質はプロスタグランジンです。組織が傷ついたり炎症が起きたりすると作られ、痛みの信号を強めます。解熱鎮痛薬の多くは、この物質ができるのを抑えて効きます。
解き方
- 第1欄の「ホルモンに似たはたらき」「痛みの信号を強める」に当てはまる物質を考えます。
- 選択肢のはたらきを確かめます。メラニンは色素、ペプシンは消化酵素、リジンはアミノ酸、ビリルビンは胆汁色素です。
- 当てはまるプロスタグランジン(5)を選びます。
- 選択肢 1不正解
- メラニンは皮膚や毛髪の色を作る黒い色素で、痛みを強める物質ではありません。
- 選択肢 2不正解
- ペプシンは胃液に含まれるタンパク質を分解する酵素で、痛みの伝わり方には関わりません。
- 選択肢 3不正解
- リジンは必須アミノ酸の一つで、痛みの信号を強める物質ではありません。
- 選択肢 4不正解
- ビリルビンはヘモグロビンからできる胆汁色素で、痛みの仕組みとは関係ありません。
- 選択肢 5正解
- プロスタグランジンは体の局部で作られ、痛みを感じる部分の感度を高めて信号を強めます。記述に合っています。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- プロスタグランジンは痛み・発熱・炎症を促進する局所ホルモン様物質です。
間違えやすいところ
- 消化酵素や色素など、他の体の成分と混同しないように、基本の物質の名前を整理しておきましょう。
出題の前提:解熱鎮痛薬の薬理作用と痛みの機序(手引き第3章)に基づく出題。
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.11 ↗(www.pref.miyagi.jp)
解熱鎮痛薬の配合成分とその特徴
主な医薬品とその作用 · イソプロピルアンチピリン / イブプロフェン / アスピリン / 解熱鎮痛薬の注意点
解熱鎮痛薬及びその配合成分等に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a イソプロピルアンチピリンは、解熱及び鎮痛の作用は比較的強いが、抗炎症作用は弱い。 b 解熱鎮痛薬は、発熱や痛みの原因となっている病気や外傷を根本的に治すものではない。 c イブプロフェンは消化管粘膜の防御機能を低下させるため、胃・十二指腸潰瘍、クローン病等の既往歴がある人では、それら疾患の再発を招くおそれがある。 d アスピリンは、他の解熱鎮痛成分に比較して胃腸障害を起こしにくい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
解熱鎮痛薬は、原因を治すのではなく症状をやわらげる薬です。ピリン系のイソプロピルアンチピリンは鎮痛作用が強い一方で抗炎症作用は弱いです。アスピリンやイブプロフェンは胃腸障害を起こしやすい点に注意します。
解き方
- a:イソプロピルアンチピリンは鎮痛作用が比較的強く、抗炎症作用は弱いので正しいです。
- b:解熱鎮痛薬は原因を治す薬ではなく、症状をやわらげる薬なので正しいです。
- c:イブプロフェンは胃腸の粘膜を弱め、潰瘍などの既往があると再発しやすいので正しいです。
- d:アスピリンは胃腸障害を起こしやすいので、「起こしにくい」は誤りです。
- 選択肢 1正解
- aは正、bは正、cは正、dは誤です。この組み合わせは正しいです。
- 選択肢 2不正解
- aを誤、dを正としています。アスピリンは胃腸障害を起こしやすいので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bを誤、dを正としています。解熱鎮痛薬は症状をやわらげる薬なので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aとbを誤としています。どちらも正しい内容なので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bとcを誤、dを正としています。正しくないので誤りです。
答えの内訳
- a:正
- イソプロピルアンチピリンはピリン系解熱鎮痛成分で、解熱・鎮痛作用は比較的強いものの、抗炎症作用は弱いです。
- b:正
- 解熱鎮痛薬は発熱や痛みという症状を一時的に緩和する対症療法薬であり、原因疾患を根治するものではありません。
- c:正
- イブプロフェンなどのプロスタグランジン合成阻害薬は胃粘膜防御を弱めるため、胃潰瘍や潰瘍性大腸炎、クローン病の既往がある人では再発を招くおそれがあります。
- d:誤
- アスピリンはプロスタグランジン産生抑制等により胃粘膜障害を生じやすく、他の成分と比べて胃腸障害を起こしやすい成分です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- アスピリンは胃腸障害を起こしやすく、イソプロピルアンチピリンは抗炎症作用が弱いです。
間違えやすいところ
- 「アスピリンはよく使われるから胃にやさしい」と思い込まないようにしましょう。
出題の前提:解熱鎮痛成分の作用機序と副作用(手引き第3章)に基づく出題。
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.12 ↗(www.pref.miyagi.jp)
鎮痛の目的で用いられる漢方処方製剤の特徴
主な医薬品とその作用 · 芍薬甘草湯 / 桂枝加朮附湯 / 薏苡仁湯 / 呉茱萸湯
鎮痛の目的で用いられる漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 呉茱萸湯は、体力に関わらず使用でき、筋肉の急激な痙攣を伴う痛みのあるもののこむらがえり、筋肉の痙攣、腹痛、腰痛に適すとされる。 b 桂枝加朮附湯は、体力虚弱で、汗が出、手足が冷えてこわばり、ときに尿量が少ないものの関節痛、神経痛に適すとされる。 c 薏苡仁湯は、体力中等度で、関節や筋肉のはれや痛みがあるものの関節痛、筋肉痛、神経痛に適すとされる。 d 芍薬甘草湯は、体力中等度以下で、手足が冷えて肩がこり、ときにみぞおちが膨満するものの頭痛、頭痛に伴う吐きけ・嘔吐、しゃっくりに適すとされる。
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解答
3
解説
漢方薬では、芍薬甘草湯と呉茱萸湯の説明が入れ替わって出題されることがよくあります。芍薬甘草湯はこむらがえりや筋肉のけいれんに使います。呉茱萸湯は冷えによる頭痛や吐き気に使います。
解き方
- aの「体力に関わらず、筋肉の急なけいれん、こむらがえり」は芍薬甘草湯の特徴です。呉茱萸湯とするのは誤りです。
- bの桂枝加朮附湯は、体力虚弱で冷えてこわばる関節痛や神経痛に使うので正しいです。
- cの薏苡仁湯は、体力中等度で関節や筋肉のはれや痛みに使うので正しいです。
- dの「手足が冷えて肩がこり、頭痛や嘔吐」は呉茱萸湯の特徴です。芍薬甘草湯とするのは誤りです。
- 選択肢 1不正解
- aを正、cを誤としています。aは芍薬甘草湯の説明で、cは正しい内容なので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aを正、bを誤としています。aは誤りでbは正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3正解
- aは誤、bは正、cは正、dは誤です。この組み合わせは正しいです。
- 選択肢 4不正解
- aとdを正としています。二つの説明文が入れ替わっているので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- dを正としています。dの記述は呉茱萸湯のものなので誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- 記述内容は「芍薬甘草湯」の適応であり、呉茱萸湯の説明ではありません。
- b:正
- 桂枝加朮附湯は、体力虚弱で汗が出て手足が冷えてこわばる等の関節痛・神経痛に適しています。
- c:正
- 薏苡仁湯は、体力中等度で関節や筋肉の腫れや痛みがある関節痛・筋肉痛・神経痛に適しています。
- d:誤
- 記述内容は「呉茱萸湯」の適応であり、芍薬甘草湯の説明ではありません。
覚えるポイント
- 芍薬甘草湯は「体力に関わらず、こむらがえり」、呉茱萸湯は「中等度以下、冷えや嘔吐を伴う頭痛」に適します。
間違えやすいところ
- 芍薬甘草湯と呉茱萸湯の使う症状が入れ替わって出題されるので、見落とさないようにしましょう。
出題の前提:鎮痛に用いられる漢方処方製剤の鑑別(手引き第3章)に基づく出題。
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.12 ↗(www.pref.miyagi.jp)
眠気を促す薬及び眠気に関連する物質の作用機序と配合成分
主な医薬品とその作用 · 催眠鎮静薬 / 抗ヒスタミン成分 / ブロモバレリル尿素
眠気を促す薬及び眠気に関連する物質に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 小児及び若年者では、抗ヒスタミン成分により眠気とは反対の神経過敏や中枢興奮などが現れることがある。 b 生体内情報伝達物質であるヒスタミンは、脳の下部にある睡眠・覚醒に関与する部位で神経細胞の刺激を介して、覚醒の維持や調節を行う働きを担っている。 c 脳内におけるヒスタミン刺激が低下すると眠気を促すが、ニコチン酸アミドは、抗ヒスタミン成分の中でも特にこのような中枢作用が強い。 d ブロモバレリル尿素は、妊婦又は妊娠していると思われる女性では使用を避けるべきである。
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解答
4
解説
睡眠改善薬の抗ヒスタミン成分は、脳でヒスタミンが覚醒を保つ働きを抑えて眠気を促します。ただし、小児や若年者では逆に興奮や神経過敏が現れることがあるため、配慮が必要です。
解き方
- 記述aとbが、ヒスタミンと抗ヒスタミン薬の基本的な働きとして正しいか確かめます。
- 記述cのニコチン酸アミドがビタミン成分である点を誤りだと見抜きます。記述dの胎児への影響の注意は正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aとbは正しく、cは誤りなので、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- bは覚醒を保つ働きの説明として正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aとdは正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4正解
- aは正、bは正、cは誤、dは正なので、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aとdは正しく、cは誤りなので、この組み合わせは正しくありません。
答えの内訳
- a:正
- 小児や若年者において抗ヒスタミン成分を服用した際、中枢抑制による眠気とは逆に、興奮や神経過敏等の症状が現れることがあります。
- b:正
- ヒスタミンは脳の下部において神経細胞を刺激し、覚醒の維持や調節に深く関与する生体内情報伝達物質です。
- c:誤
- ニコチン酸アミドはビタミン成分であり抗ヒスタミン成分ではありません。抗ヒスタミン作用で中枢抑制を示す成分にはジフェンヒドラミン塩酸塩などがあります。
- d:正
- ブロモバレリル尿素は胎児障害を引き起こすおそれがあるため、妊婦又は妊娠していると思われる女性では使用を避けることとされています。
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覚えるポイント
- 抗ヒスタミン成分による小児の奇異性興奮
- ブロモバレリル尿素の妊婦禁忌
間違えやすいところ
- ニコチン酸アミドを、中枢に効く抗ヒスタミン成分だと取り違えること
出題の前提:試験問題の記載内容及び登録販売者試験「試験問題作成に関する手引き」
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.13 ↗(www.pref.miyagi.jp)
カフェインの利尿作用機序と体内代謝
主な医薬品とその作用 · 眠気防止薬 / カフェイン / 薬物代謝
カフェインに関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 「カフェインは腎臓における( a )(同時に水分)の再吸収( b )があり、尿量の増加(利尿)をもたらす。また、乳児は( c )が未発達なため、カフェインの代謝にはより多くの時間を要する。」
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解答
4
解説
カフェインは腎臓でナトリウムイオンと水分の再吸収を抑えて尿を増やします。また、代謝は主に肝臓で行うため、肝臓が未発達な乳児ではカフェインが体に残りやすくなります。
解き方
- 腎臓で尿を増やす仕組みが、ナトリウムイオンと水分の「再吸収を抑える」ことによるものだと確かめます。
- 薬を体内で処理する主な臓器が「肝臓」だと確かめ、当てはまる組み合わせを選びます。
- 選択肢 1不正解
- 再吸収は促進ではなく抑制で、代謝する臓器は腎臓ではなく肝臓です。
- 選択肢 2不正解
- 再吸収に関わる主なイオンはナトリウムイオンで、代謝する臓器は肝臓です。
- 選択肢 3不正解
- 再吸収は促進ではなく抑制で、代謝する臓器は心臓ではありません。
- 選択肢 4正解
- aにはナトリウムイオン、bには抑制作用、cには肝臓が正しく当てはまります。
- 選択肢 5不正解
- 再吸収が抑えられるイオンはカリウムイオンではなくナトリウムイオンです。
答えの内訳
- a:ナトリウムイオン
- カフェインは腎尿細管において、ナトリウムイオンの再吸収を阻害します。
- b:抑制作用
- ナトリウムイオンと水分の再吸収を「抑制」することで、尿量を増加(利尿)させます。
- c:肝臓
- 乳児は「肝臓」の代謝機能が未発達であるため、カフェインの排泄・消失により長い時間を要します。
覚えるポイント
- カフェインの利尿機序はナトリウムイオン再吸収抑制
- 乳児は肝臓未発達でカフェイン代謝遅延
間違えやすいところ
- 再吸収を「促進」と読み間違えること
- 代謝を担う臓器を腎臓と混同すること
出題の前提:試験問題の記載内容及び登録販売者試験「試験問題作成に関する手引き」
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.13 ↗(www.pref.miyagi.jp)
乗物酔い防止薬の配合成分とその特徴
主な医薬品とその作用 · 乗物酔い防止薬 / ジフェニドール塩酸塩 / メクリジン塩酸塩 / つわり
乗物酔い防止薬及びその配合成分等に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a ジフェニドール塩酸塩は、内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)の調節作用のほか、内耳への血流を改善する作用を示す。 b ジメンヒドリナートは、乗物酔い防止薬に配合される抗ヒスタミン成分である。 c メクリジン塩酸塩は、他の抗ヒスタミン成分と比べて作用が現れるのが速く持続時間が短い。 d 乗物酔い防止薬は、主として吐きけを抑えることを目的とした成分も配合されるが、つわりに伴う吐きけへの対処として使用することは適当でない。
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解答
4
解説
乗物酔い防止薬には、前庭神経を整える抗めまい成分や抗ヒスタミン成分が入っています。ただし、効き始める速さや効果の続く時間は成分ごとに違い、妊娠中のつわりには使いません。
解き方
- 記述aのジフェニドール塩酸塩の働き方が正しいか確かめます。
- 記述bのジメンヒドリナートが抗ヒスタミン成分だという点が正しいか確かめます。
- 記述cのメクリジン塩酸塩は、効き始めが遅く効果が長く続く点から誤りだと見抜きます。
- 記述dの、つわりには使わないという注意が正しいか確かめます。
- 選択肢 1不正解
- cは「効き始めが遅く、効果が長く続く」が正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aは正しい記述なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bは正しい記述なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4正解
- aは正、bは正、cは誤、dは正なので、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- dは正しい記述なので、この組み合わせは誤りです。
答えの内訳
- a:正
- ジフェニドール塩酸塩は、前庭神経の調節作用と内耳への血流改善作用を示し、平衡感覚の乱れによるめまいを抑えます。
- b:正
- ジメンヒドリナートは、乗物酔い防止薬に頻用される抗ヒスタミン成分です。
- c:誤
- メクリジン塩酸塩は、他の抗ヒスタミン成分と比べて作用が現れるのが遅く、持続時間が長い特徴をもちます。
- d:正
- 乗物酔い防止薬はつわりに伴う嘔気への対処として使用することは適当でありません。
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覚えるポイント
- メクリジン塩酸塩は作用発現が遅く持続時間が長い
- 乗物酔い薬はつわりに不適
間違えやすいところ
- メクリジン塩酸塩を、すぐ効いて短時間で切れると勘違いすること
出題の前提:試験問題の記載内容及び登録販売者試験「試験問題作成に関する手引き」
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.14 ↗(www.pref.miyagi.jp)
鎮咳去痰薬の配合成分とその薬理作用
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / ジプロフィリン / カンゾウ / デキストロメトルファン
鎮咳去痰薬に配合される成分に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。
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解答
4
解説
鎮咳去痰薬には、せきを止める成分、気管支を広げる成分、たんを出しやすくする成分、炎症を抑える生薬などが、それぞれの目的に合わせて使われます。せき中枢に効く成分と、たんに効く成分は役割が違います。
解き方
- 各選択肢の成分の役割(ジプロフィリン=気管支を広げる、エチルシステイン=たんを出しやすくする、デキストロメトルファン=せきを止める)を照合します。
- 生薬カンゾウが、炎症を抑える作用と分泌を促す作用(去痰作用)を併せ持つという記述は正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- ジプロフィリンはせき中枢を抑えるのではなく、気管支を広げる成分です。
- 選択肢 2不正解
- エチルシステイン塩酸塩は気管支を広げるのではなく、たんを出しやすくする成分です。
- 選択肢 3不正解
- デキストロメトルファンはたんを薄めるのではなく、せき中枢に働いてせきを止める成分です。
- 選択肢 4正解
- カンゾウは炎症を抑え、気道の粘膜からの分泌を促す目的で配合されるので、正しい記述です。
答えの内訳
- 1:誤
- ジプロフィリンはキサンチン系成分であり、主に自律神経系を介さず気管支平滑筋を弛緩させて気管支を拡張する作用を示します。
- 2:誤
- エチルシステイン塩酸塩は粘液溶解作用を示す去痰成分です。記述の気管支拡張や交感神経刺激様の中枢興奮・甲状腺機能障害の悪化はアドレナリン作動成分等の特徴です。
- 3:誤
- デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物は非麻薬性鎮咳成分であり、延髄の咳嗽中枢に作用して咳を鎮める成分です。
- 4:正
- カンゾウ(甘草)は抗炎症作用のほか、気道粘膜の分泌を促進して痰を出しやすくする去痰作用も併せ持ちます。
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覚えるポイント
- ジプロフィリンはキサンチン系気管支拡張成分
- カンゾウは抗炎症・粘液分泌促進作用
間違えやすいところ
- せき中枢に効く成分と、たんを溶かす去痰成分の働きを混同すること
出題の前提:試験問題の記載内容及び登録販売者試験「試験問題作成に関する手引き」
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.14 ↗(www.pref.miyagi.jp)
口腔咽喉薬及び含嗽薬の使用法と全身影響
主な医薬品とその作用 · 口腔咽喉薬 / 含嗽薬 / 全身作用
口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 口腔咽喉薬は、口腔内又は咽頭部の粘膜に局所的に作用して、それらの部位の炎症による痛み、腫れ等の症状の緩和を主たる目的とするものである。 b 含嗽薬は、口腔及び咽頭の殺菌・消毒・洗浄、口臭の除去等を目的として、用時水に希釈又は溶解してうがいに用いる、又は患部に塗布した後、水でうがいする外用液剤である。 c 含嗽薬は、調製した濃度が濃ければ濃いほど効果が得られる。 d 口腔咽喉薬及び含嗽薬は、成分の一部が口腔や咽頭の粘膜から吸収されて循環血流中に入りやすく、全身的な影響を生じることがあるため、配合成分によっては注意を要する場合がある。
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解答
4
解説
口腔咽喉薬や含嗽薬は、患部に直接効かせるための外用薬です。しかし、粘膜から成分が吸収されて全身に影響することがあるため、特に含嗽薬は決められた濃度に薄めて使う必要があります。
解き方
- 記述aとbが、口腔咽喉薬と含嗽薬の基本的な定義や使い方として正しいか確かめます。
- 記述cの「濃いほど効く」という考えは誤りだと判断します。
- 記述dの、粘膜から吸収されて全身に影響するという内容が正しいか確かめます。
- 選択肢 1不正解
- aとbは正しく、cは誤りなので、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- bは正しい記述なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aとdは正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4正解
- aは正、bは正、cは誤、dは正なので、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aとdは正しく、cは誤りなので、この組み合わせは正しくありません。
答えの内訳
- a:正
- 口腔咽喉薬は、口腔内や咽頭粘膜に局所的に適用し、炎症による痛みや腫れを緩和することを主目的とします。
- b:正
- 含嗽薬は口腔・咽頭の殺菌消毒や口臭除去を目的に希釈・溶解して用いる液剤等です。
- c:誤
- 含嗽薬は濃すぎると口腔粘膜を荒らしたり刺激が強くなったりするため、定められた希釈倍数を守ることが必要です。
- d:正
- 口腔や咽頭の粘膜は血管が豊富であり、吸収された成分が循環血流に入ることで全身的な影響を生じることがあります。
覚えるポイント
- 含嗽薬は適切な希釈濃度を守る(濃いほど良いわけではない)
- 粘膜吸収による全身作用に注意
間違えやすいところ
- 患部に使う薬だから全身には影響しないと決めつけること
出題の前提:試験問題の記載内容及び登録販売者試験「試験問題作成に関する手引き」
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.15 ↗(www.pref.miyagi.jp)
胃腸薬の配合成分とその配合目的
主な医薬品とその作用 · 制酸成分 / 健胃成分 / 消化成分 / 粘膜修復成分
次の表は、ある一般用医薬品の胃に作用する薬に含まれている成分(一部改変)の一覧である。 【成分分量(9錠中)】 メタケイ酸アルミン酸マグネシウム:360mg 炭酸水素ナトリウム:480mg ウイキョウ:30mg チョウジ:30mg リパーゼ:60mg 銅クロロフィリンナトリウム:48mg この胃に作用する薬に含まれる成分とその成分を配合する目的との関係について、正しいものの組み合わせを下から1つ選びなさい。 成分 ― 配合する目的 a メタケイ酸アルミン酸マグネシウム ― 中和反応によって胃酸の働きを弱める b ウイキョウ ― 荒れた胃粘膜の修復を促す c 銅クロロフィリンナトリウム ― 香りによる健胃作用 d リパーゼ ― 脂質の分解に働く酵素を補う
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解答
2
解説
胃に作用する薬は、胃酸を中和する成分、消化を助ける健胃成分、消化酵素を補う成分、荒れた粘膜を修復する成分などを組み合わせて作られます。それぞれの成分の役割を正しく対応させることが大切です。
解き方
- 各成分の役割(メタケイ酸アルミン酸マグネシウム=胃酸を抑える、ウイキョウ=香りで健胃、銅クロロフィリンナトリウム=粘膜を修復、リパーゼ=脂肪を分解)を整理します。
- a(胃酸を抑える)とd(脂肪を分解)は目的と一致し、bとcは目的が入れ替わっていると確かめます。
- 選択肢 1不正解
- bのウイキョウは粘膜を修復するのではなく、香りで胃の働きを促す成分なので誤りです。
- 選択肢 2正解
- aとdの組み合わせが正しいので、正解です。
- 選択肢 3不正解
- bもcも配合する目的の説明が誤っているので、正しくありません。
- 選択肢 4不正解
- cの銅クロロフィリンナトリウムは健胃ではなく、胃粘膜を修復する成分です。
答えの内訳
- a:正
- メタケイ酸アルミン酸マグネシウムは制酸成分であり、中和反応によって胃酸の働きを弱める目的で配合されます。
- b:誤
- ウイキョウは芳香性健胃生薬であり、独特の香りや味によって胃の働きを促す健胃目的で配合されます。
- c:誤
- 銅クロロフィリンナトリウムは胃粘膜修復成分であり、荒れた胃粘膜を保護・修復する目的で配合されます。
- d:正
- リパーゼは消化酵素成分であり、脂質を分解する働きを補う目的で配合されます。
覚えるポイント
- ウイキョウ・チョウジは芳香性健胃生薬
- 銅クロロフィリンナトリウムは胃粘膜修復成分
- リパーゼは脂質消化酵素
間違えやすいところ
- 健胃の生薬と、粘膜を修復する成分の目的を取り違えること
出題の前提:試験問題の記載内容及び登録販売者試験「試験問題作成に関する手引き」
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.16 ↗(www.pref.miyagi.jp)
止瀉薬の作用機序と適正使用
主な医薬品とその作用 · 止瀉薬 / 次硝酸ビスマス / ロペラミド塩酸塩 / 収斂成分
止瀉薬及びその配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 収斂成分を主体とする止瀉薬は、腸の運動を鎮める作用があり、細菌性の下痢や食中毒のときの下痢症状を鎮めるのに適している。 b 次硝酸ビスマスは、牛乳にアレルギーがある人では使用を避ける必要がある。 c ロペラミド塩酸塩は、副作用としてめまいや眠気が現れることがあるため、乗物又は機械類の運転操作を避ける必要がある。 d 腸内殺菌成分の入った止瀉薬は、下痢の症状が出る前に服用することが望ましい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
止瀉薬は症状をやわらげる薬で、細菌性の下痢に安易に使ったり、症状が出る前に飲んだりするのは適切ではありません。また、成分ごとの禁忌(例:タンニン酸アルブミンと牛乳アレルギー)を正しく知っておく必要があります。
解き方
- 記述aは、細菌性の下痢に止瀉薬を使うのが適切でないと判断します(誤)。
- 記述bは、牛乳アレルギーで注意する成分がタンニン酸アルブミンであることを確かめ、次硝酸ビスマスとする記述は誤りだと見抜きます(誤)。
- 記述cは、ロペラミド塩酸塩の副作用と運転を避ける注意が正しいと確かめます(正)。
- 記述dは、予防のために飲むのが適切でないと確かめます(誤)。
- 選択肢 1不正解
- aとbは誤りなので、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- bとdは誤りでcは正しいので、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- aとdは誤りなので、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 4正解
- aは誤、bは誤、cは正、dは誤なので、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aとdは誤りでcは正しいので、この組み合わせは正しくありません。
答えの内訳
- a:誤
- 細菌性下痢や食中毒による下痢では、病原体や毒素の体外排出を妨げるおそれがあるため、安易に止瀉薬を使用すべきではありません。
- b:誤
- 牛乳アレルギーで避ける必要がある成分はタンニン酸アルブミン(カゼインを含む)であり、次硝酸ビスマスではありません。
- c:正
- ロペラミド塩酸塩は中枢性のめまいや眠気等を引き起こすことがあるため、服用後は乗物や機械類の運転操作を避けます。
- d:誤
- 止瀉薬は下痢症状を緩和する対症療法薬であり、症状が現れる前から予防的に服用することは適当ではありません。
覚えるポイント
- 牛乳アレルギー禁忌はタンニン酸アルブミン
- ロペラミド塩酸塩は眠気・めまいがあり運転禁止
間違えやすいところ
- タンニン酸アルブミンと次硝酸ビスマスの禁忌を取り違えること
出題の前提:試験問題の記載内容及び登録販売者試験「試験問題作成に関する手引き」
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.17 ↗(www.pref.miyagi.jp)
腸に作用する薬の使用法及び受診勧奨
主な医薬品とその作用 · 止瀉薬 / 瀉下薬 / 受診勧奨 / 過敏性腸症候群
腸に作用する薬の使用及び受診勧奨に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 一般用医薬品の使用中に原因が明確でない下痢や便秘を生じた場合は、安易に止瀉薬や瀉下薬によって症状を抑えようとせず、その医薬品の使用を中止して、医師や薬剤師などの専門家に相談するよう説明すべきである。 b 過敏性腸症候群の便通障害のように下痢と便秘が繰り返し現れるものもあり、症状が長引くような場合には、医師の診療を受けるなどの対応が必要である。 c 下痢に発熱を伴う場合は、安易に止瀉薬を用いて症状を一時的に鎮めようとするのでなく、早期に医療機関を受診して原因の特定、治療をすべきである。 d 瀉下薬が手放せなくなっているような慢性の便秘については、漫然と継続使用するよりも、医師の診療を受けるなどの対応が必要である。
解答・解説を表示
解答
1
解説
腸の不調に一般用医薬品を使うときは、感染症や重い病気を見逃さないことが大切です。そのため、必要に応じて受診をすすめ、長期の使いすぎにならないよう指導することが欠かせません。
解き方
- 記述a〜dをそれぞれ確かめ、すべてが医薬品の正しい使い方と受診のすすめに沿った内容だと判断します。
- すべてが「正」である選択肢1を選びます。
- 選択肢 1正解
- a、b、c、dはすべて正しいので、これが正解です。
- 選択肢 2不正解
- aは正しい記述なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bは正しい記述なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cは正しい記述なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- dは正しい記述なので、この組み合わせは誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 医薬品使用中の原因不明な便通異常は副作用の可能性もあるため、使用を中止して専門家に相談することが適切です。
- b:正
- 下痢と便秘を繰り返すような過敏性腸症候群等の慢性的病態は、一般用医薬品で安易に対処せず受診を促す必要があります。
- c:正
- 発熱を伴う下痢は感染症の可能性が高く、止瀉薬による対症療法ではなく医療機関での確定診断・治療が優先されます。
- d:正
- 瀉下薬への依存傾向がある慢性便秘は、器質的疾患の鑑別も含め医師の診療を受けることが推奨されます。
覚えるポイント
- 発熱を伴う下痢は感染症を疑い受診勧奨
- 瀉下薬の連用・依存時は受診勧奨
間違えやすいところ
- 感染性の下痢に止瀉薬を使ってもよいと認めてしまうこと
出題の前提:試験問題の記載内容及び登録販売者試験「試験問題作成に関する手引き」
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.17 ↗(www.pref.miyagi.jp)
駆虫薬およびその配合成分の特徴
主な医薬品とその作用 · 駆虫薬 / パモ酸ピルビニウム / ピペラジンリン酸塩
駆虫薬及びその配合成分に関する次の記述(a~d)の正誤の組み合わせとして、正しいものはどれか。 a 一般用医薬品の駆虫薬が対象とする寄生虫は、回虫と蟯虫である。 b 食事を摂って消化管内に内容物があるときに使用すると、消化管内容物の消化・吸収に伴って、駆虫成分の吸収が高まることから、空腹時に使用することとされているものが多い。 c パモ酸ピルビニウムは、水に溶けにくいため消化管からの吸収は少ないとされているが、ヒマシ油との併用は避ける必要がある。 d ピペラジンリン酸塩は、回虫及び蟯虫の運動筋を麻痺させる作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
一般用医薬品の駆虫薬は、腸にすむ回虫や蟯虫を弱らせて便と一緒に体の外へ出す薬です。なぜなら、駆虫成分が体に吸収されると副作用のもとになるからです。そのため、空腹時に飲み、吸収を高める油脂類(ヒマシ油など)との併用を避けます。
解き方
- 各記述を、駆虫薬が対象とする虫、飲む時期、配合成分の特徴に当てはめて確認する。
- 記述a(対象の虫)、b(空腹時に飲む理由)、c(パモ酸ピルビニウムとヒマシ油)、d(ピペラジンリン酸塩の作用)の正誤を順に判定し、すべて正しい「1」を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- a、b、c、dの記述はすべて正しいので、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 2不正解
- aは対象となる虫についての正しい記述なので、aを誤りとするこの選択肢は間違いです。
- 選択肢 3不正解
- bは空腹時に飲む理由についての正しい記述なので、この選択肢は間違いです。
- 選択肢 4不正解
- cはパモ酸ピルビニウムとヒマシ油の併用についての正しい記述なので、この選択肢は間違いです。
- 選択肢 5不正解
- dはピペラジンリン酸塩のはたらきについての正しい記述なので、この選択肢は間違いです。
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覚えるポイント
- 一般用駆虫薬の適用対象は回虫と蟯虫の2種類のみである。
- パモ酸ピルビニウムはヒマシ油と併用すると吸収が増大して副作用のリスクが高まる。
間違えやすいところ
- 条虫(サナダムシ)や吸虫は一般用医薬品の対象ではない点を見落としやすい。
- 駆虫薬は虫を殺すのではなく、運動する筋肉を麻痺させて便と一緒に出させるものが多い。
出題の前提:試験問題の記載および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく。
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.18 ↗(www.pref.miyagi.jp)
心臓の働きと強心作用を有する生薬
主な医薬品とその作用 · 心臓の働き / 自律神経系 / ロクジョウ
心臓の働き及び心臓に作用する生薬の作用に関する次の記述について、( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。 心臓は、血液を全身に循環させるポンプの働きを担っているが、通常、( a )によって無意識のうちに調整がなされており、激しい運動をしたり、興奮したときなどの動悸や息切れは、正常な健康状態でも現れる。 ロクジョウは、( b )に作用して、その収縮力を( c )作用を期待して用いられる生薬である。
解答・解説を表示
解答
4
解説
心臓は自分で拍動のリズムを作り、さらに自律神経系(交感神経と副交感神経)によって無意識に調節されています。強心薬に使われる生薬(ロクジョウ、センソ、ジャコウなど)は、主に心筋に直接はたらいて収縮力を高め、弱った心臓のはたらきを助けます。
解き方
- 心臓のポンプ機能は意識して動かせないので、aには「自律神経系」が入ると判断する。
- ロクジョウは心臓を強くする生薬で、はたらく筋肉は「心筋」、その収縮力を「高める」ので、bは「心筋」、cは「高める」が入る。
- a:自律神経系、b:心筋、c:高めるの組み合わせになる選択肢4を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 心臓を調節するのは運動神経系ではなく自律神経系で、生薬がはたらくのは平滑筋ではなく心筋なので間違いです。
- 選択肢 2不正解
- 心臓の無意識の調節は自律神経系で、強心成分は心筋の収縮力を高めるので、この選択肢は間違いです。
- 選択肢 3不正解
- 心臓の自動的な調節を担うのは運動神経系ではなく自律神経系なので間違いです。
- 選択肢 4正解
- aが自律神経系、bが心筋、cが高めるで、すべての空欄が正しく埋まっています。
- 選択肢 5不正解
- ロクジョウがはたらくのは心筋で、収縮力を高めるので、この選択肢は間違いです。
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覚えるポイント
- 心臓の拍動調節は自律神経系による。
- ロクジョウ(鹿茸)はシカ科のジャコウジカ以外の雄シカの幼角であり、心筋収縮力を高める強心生薬である。
間違えやすいところ
- 心臓をつくる筋肉は骨格筋や平滑筋ではなく「心筋」である。
- 強心作用は収縮力を抑えるのではなく高めるはたらきである。
出題の前提:試験問題の記載および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく。
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.18 ↗(www.pref.miyagi.jp)
強心薬に配合される生薬および漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · ジャコウ / センソ / 苓桂朮甘湯 / ゴオウ
心臓に作用する薬及びその成分等に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a ジャコウは、強心作用を期待して用いられる生薬である。 b センソが配合された錠剤は、効果を高めるために口中で噛み砕いて服用する必要がある。 c 苓桂朮甘湯は、強心作用が期待される生薬は含まれず、主に利尿作用がある。 d ゴオウは、末梢血管の収縮による血圧上昇や興奮作用がある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
強心薬には、心筋の収縮力を高める生薬(センソ、ジャコウ、ゴオウなど)と、水分を出して心臓の負担をやわらげる漢方処方製剤(苓桂朮甘湯)が使われます。センソには局所麻酔作用があるため、口の中でかみ砕くと舌や口の中が麻痺します。だからかまずに水で飲みます。ゴオウは末梢の血管を広げて血圧を下げ、中枢の興奮をしずめるはたらきがあります。
解き方
- 記述a:ジャコウ(シカ科のジャコウジカの雄の香嚢からの分泌物)は強心作用や呼吸中枢を刺激する作用を期待して使うので「正」。
- 記述b:センソは局所麻酔作用があるため、かみ砕くと舌の麻痺などを起こすおそれがあり、かまずに飲むので「誤」。
- 記述c:苓桂朮甘湯は強心作用のある生薬を含まず、主に利尿作用で血液の循環を整えるので「正」。
- 記述d:ゴオウは末梢の血管を広げて血圧を下げ、中枢神経をしずめる作用などがあるので「誤」。
- 以上から「正、誤、正、誤」の組み合わせである「2」を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- bは誤りでcは正しいので、bを正・cを誤とするこの組み合わせは間違いです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aは正しい記述、bは誤った記述なので、aを誤りとするこの組み合わせは間違いです。
- 選択肢 4不正解
- cは正しい記述、dは誤った記述なので、cを誤り・dを正とするこの組み合わせは間違いです。
- 選択肢 5不正解
- aは正しい記述で、bとdは誤った記述なので、この組み合わせは間違いです。
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覚えるポイント
- センソは局所麻酔作用があるため、口中で噛み砕いてはいけない(噛まずに服用)。
- 苓桂朮甘湯には強心生薬が含まれず、利尿作用により心臓の負担を軽減する。
間違えやすいところ
- ゴオウは末梢の血管を収縮させて血圧を上げるのではなく、血管を広げて血圧を下げる作用や鎮静作用がある。
- センソは1回の量が5mgを超えると劇薬にあたるため、一般用医薬品では1日の量が5mg以下に限られている。
出題の前提:試験問題の記載および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく。
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.19 ↗(www.pref.miyagi.jp)
高コレステロール改善薬の成分と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 高コレステロール改善薬 / 大豆油不けん化物 / トコフェロール酢酸エステル / リボフラビン酪酸エステル
ある店舗販売業の店舗で販売している2種類の高コレステロール改善薬の配合成分(一部改変)は、以下のとおりである。 【高コレステロール改善薬A(6カプセル中)】 パンテチン 375mg、大豆油不けん化物 600mg、トコフェロール酢酸エステル 100mg 【高コレステロール改善薬B(2カプセル中)】 リボフラビン酪酸エステル 60mg この2種類の高コレステロール改善薬に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。 a 高コレステロール改善薬Aは、腸管におけるコレステロールの吸収を抑えたり、血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害を緩和する作用がある。 b 高コレステロール改善薬Aは、悪心や胃部不快感等の副作用が現れることがある。 c 高コレステロール改善薬Bを服用すると尿が黄色くなることがあるので、その場合はすぐに使用を中止する必要がある。 d 高コレステロール改善薬は、一般に痩身効果を目的とする医薬品でもある。
解答・解説を表示
解答
1
解説
高コレステロール改善薬は、血中のコレステロールを改善し、血行障害をやわらげることを目的とした薬です。大豆油不けん化物にはコレステロールの吸収を抑えるはたらきがあり、ビタミンE(トコフェロール酢酸エステル)には末梢の血行を改善するはたらきがあります。リボフラビン(ビタミンB2)で尿が黄色くなっても体に害はなく、中止する必要はありません。この薬はやせるためのものではありません。
解き方
- 記述a:大豆油不けん化物は腸でコレステロールの吸収を抑え、トコフェロール酢酸エステルは末梢の血行障害をやわらげるので「正」。
- 記述b:高コレステロール改善薬の副作用として、吐き気や胃の不快感、胸やけなどの胃腸の症状が知られているので「正」。
- 記述c:リボフラビン酪酸エステル(ビタミンB2の誘導体)で尿が黄色くなるのは無害な変化で、使用を中止する必要はないので「誤」。
- 記述d:高コレステロール改善薬は生活習慣病を防ぐための血中脂質の改善が目的で、やせることを目的としたものではないので「誤」。
- aとbの組み合わせである「1」を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- aとbはどちらも正しい記述なので、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 2不正解
- cは尿が黄色くなっても使用を中止する必要がないので、cを含むこの組み合わせは間違いです。
- 選択肢 3不正解
- cは誤った記述なので、cを含むこの組み合わせは間違いです。
- 選択肢 4不正解
- dはやせる効果を目的としたものではないので、dを含むこの組み合わせは間違いです。
- 選択肢 5不正解
- cとdはどちらも誤った記述なので、この組み合わせは間違いです。
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覚えるポイント
- リボフラビン(ビタミンB2)による尿の黄色化は吸収されたビタミンが排泄されることによる無害な現象。
- 高コレステロール改善薬は痩身を目的とする医薬品ではない。
間違えやすいところ
- コレステロールを下げる作用と、やせる(体重が減る)効果を混同しやすい。
- 尿の着色を副作用だと決めつけて、服薬の中止を伝えてしまわないよう注意する。
出題の前提:試験問題の記載および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく。
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.19 ↗(www.pref.miyagi.jp)
貧血の病態とヘモグロビン
主な医薬品とその作用 · 貧血 / 鉄分 / ヘモグロビン
貧血に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句として正しいものはどれか。なお、( )内は全て同じ字句が入る。 鉄分は、赤血球が酸素を運搬する上で重要な( )の産生に不可欠なミネラルである。鉄分の摂取不足を生じても、初期には貯蔵鉄や血清鉄が減少するのみで( )量自体は変化せず、ただちに貧血の症状は現れない。しかし、持続的に鉄が欠乏すると、( )が減少して貧血症状が現れる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
鉄は、赤血球の中で酸素を運ぶ血色素ヘモグロビンを作るのに欠かせないミネラルです。体内の鉄が足りなくなると、まず貯蔵鉄(フェリチンなど)や血清鉄が使われてヘモグロビンの合成は保たれます。しかし鉄不足が続くとヘモグロビンを作りきれなくなり、血中のヘモグロビンが減って酸素を十分に運べず、貧血の症状が出ます。
解き方
- 文中の「赤血球が酸素を運ぶのに重要」「鉄がその産生に欠かせない」という部分から入る物質を考える。
- 赤血球の中で酸素を運ぶヘムタンパク質は「ヘモグロビン」なので、選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- グロブリンは抗体などをつくる血清タンパク質で、赤血球が酸素を運ぶもとにはならないので間違いです。
- 選択肢 2不正解
- アルブミンは血漿の浸透圧を保ち物質を運ぶ血漿タンパク質で、鉄が酸素を運ぶもとではないので間違いです。
- 選択肢 3正解
- 鉄はヘモグロビン(血色素)の合成に欠かせず、不足が続くとヘモグロビンが減って貧血になるので正しい。
- 選択肢 4不正解
- フィブリンは血液が固まるときにできる線維素なので間違いです。
- 選択肢 5不正解
- マクロファージは異物を食べる白血球の一種(食細胞)なので間違いです。

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覚えるポイント
- 鉄欠乏性貧血では、まず貯蔵鉄(フェリチン)が枯渇し、その後にヘモグロビンが減少する。
- ヘモグロビンはヘム(鉄を含む色素)とグロビン(タンパク質)から成る。
間違えやすいところ
- 免疫グロブリン(抗体)の「グロブリン」と「ヘモグロビン」の名前の混同に注意する。
出題の前提:試験問題の記載および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく。
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.20 ↗(www.pref.miyagi.jp)
貧血用薬の配合成分と副作用
主な医薬品とその作用 · 貧血用薬 / 硫酸コバルト / ビタミンB6 / 消化器系副作用
貧血用薬の配合成分及び副作用に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。 a 貧血用薬は、消化器系への副作用を軽減するため、食前に服用することが望ましい。 b コバルトは、赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンB12の構成成分であり、骨髄での造血機能を高める目的で、硫酸コバルトが配合されている場合がある。 c ビタミンB6は、消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つことを目的として用いられる。 d 貧血用薬の主な副作用として、悪心、嘔吐、食欲不振、胃部不快感、腹痛、便秘、下痢等の胃腸障害が知られている。
解答・解説を表示
解答
4
解説
鉄剤などの貧血用薬は胃の粘膜を刺激し、吐き気・胃の不快感・腹痛・便秘・下痢などの胃腸障害を起こしやすい薬です。そのため、胃腸への負担をやわらげる目的で「食後」に飲むのがよいとされています。鉄を吸収されやすい形(3価から2価)に変えるのはビタミンC(アスコルビン酸)で、ビタミンB6ではありません。コバルトはビタミンB12の材料として造血機能を高めます。
解き方
- 記述a:胃腸障害をやわらげるため、貧血用薬は食後に飲むので「誤」。
- 記述b:硫酸コバルトはビタミンB12の成分として造血機能を高める目的で配合されるので「正」。
- 記述c:鉄を吸収されやすい形(3価から2価)に保つのはビタミンC(アスコルビン酸)で、ビタミンB6ではないので「誤」。
- 記述d:貧血用薬の主な副作用として、吐き気、嘔吐、便秘、下痢などの胃腸障害があるので「正」。
- 正しい組み合わせ(b、d)である選択肢4を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aは食前ではなく食後に飲むのがよいとされているので、aを含むこの組み合わせは間違いです。
- 選択肢 2不正解
- aとcがどちらも誤った記述なので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 3不正解
- cは鉄を吸収されやすい形で保つ成分がアスコルビン酸(ビタミンC)なので、cを含むこの組み合わせは間違いです。
- 選択肢 4正解
- bとdはどちらも正しい記述なので、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 5不正解
- cは誤った記述なので、cを含むこの組み合わせは間違いです。
覚えるポイント
- 鉄製剤は胃腸障害予防のため食後に服用する。
- 消化管内で鉄を吸収されやすい状態(還元)に保つのはビタミンC(アスコルビン酸)。
- コバルトはビタミンB12の構成成分。
間違えやすいところ
- 鉄の吸収を助けるビタミンCと、ヘモグロビンの合成を助けるビタミンB6のはたらきを混同しやすい。
出題の前提:試験問題の記載および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく。
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.20 ↗(www.pref.miyagi.jp)
鉄製剤との相互作用(吸収阻害物質)
主な医薬品とその作用 · 鉄製剤 / 相互作用 / タンニン酸
次の1~5で示される成分のうち、鉄製剤の服用前後30分に摂取すると鉄の吸収が悪くなることがあるため、服用前後に摂取を控えるべきとされているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
2
解説
緑茶や紅茶、コーヒーなどに含まれるタンニン酸は、鉄イオンと結びついて水に溶けにくいタンニン酸鉄の沈殿を作ります。このため、消化管からの鉄の吸収が大きく妨げられます。だから鉄製剤を飲む前後30分は、お茶やコーヒーなどを飲まないようにします。
解き方
- 鉄の吸収を妨げる成分として、お茶などに含まれるタンニン酸を思い出す。
- 選択肢2の「タンニン酸」を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- β-カロテンは体内でビタミンAになる成分で、鉄の吸収を直接妨げるはたらきは知られていないので間違いです。
- 選択肢 2正解
- タンニン酸は鉄と溶けにくい結びつきを作って吸収を下げるため、飲む前後30分は控えるべき成分です。
- 選択肢 3不正解
- リノール酸は体に必要な脂肪酸で、鉄の吸収を妨げる成分ではないので間違いです。
- 選択肢 4不正解
- 葉酸は赤血球を作るのを助ける水溶性ビタミンで、鉄製剤に一緒に配合されることもあるので間違いです。
- 選択肢 5不正解
- アスコルビン酸(ビタミンC)は鉄を3価から2価に戻して吸収を高める成分なので間違いです。
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覚えるポイント
- タンニン酸(お茶、コーヒーなど)は鉄と結合して吸収を阻害するため、鉄剤服用前後30分は避ける。
- ビタミンC(アスコルビン酸)は逆に鉄の吸収を助ける。
間違えやすいところ
- 鉄の吸収を「高める」アスコルビン酸と、「妨げる」タンニン酸のはたらきを逆に覚えないようにする。
出題の前提:試験問題の記載および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく。
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.20 ↗(www.pref.miyagi.jp)
循環器用薬の配合成分とその特徴
主な医薬品とその作用 · コウカ / ユビデカレノン / ルチン / 七物降下湯
循環器用薬及びその配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a コウカは、末梢の血行を促してうっ血を除く作用があるとされる。 b ユビデカレノンは、心筋の酸素利用効率を高めて収縮力を高めることによって、血液循環の改善効果を示すとされる。 c ルチンは、ニコチン酸を遊離させ、そのニコチン酸の働きによって、末梢の血液循環を改善する作用を示すとされる。 d 七物降下湯は、生薬成分であるダイオウを含み、体の虚弱な人、胃腸が弱く下痢しやすい人、だらだら出血が長引いている人では激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
循環器用薬には、心臓のはたらきを改善する成分(ユビデカレノンなど)、末梢の血行を改善する成分(ヘプロニカート、ルチンなど)、生薬や漢方処方製剤が含まれます。ルチンはビタミンPに似た物質で、毛細血管をじょうぶにするはたらきを示します。体内で分解してニコチン酸を出すのはヘプロニカートやイノシトールヘキサニコチネートです。また、七物降下湯にはダイオウは含まれていません。
解き方
- 記述a:コウカ(ベニバナ)は末梢の血行を促し、うっ血を除く(駆瘀血)作用があるので「正」。
- 記述b:ユビデカレノン(コエンザイムQ10)は心筋の酸素の利用効率を高め、収縮力を高めて血液循環を改善するので「正」。
- 記述c:体内でニコチン酸を出して血行を改善するのはヘプロニカートやイノシトールヘキサニコチネートで、ルチンは毛細血管を強くする作用(ビタミンP様作用)なので「誤」。
- 記述d:七物降下湯は生薬のダイオウを含まないので「誤」(ダイオウを含む高血圧の随伴症状用の漢方処方は三黄瀉心湯や大柴胡湯など)。
- 組み合わせとして「正、正、誤、誤」である「3」を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- bはユビデカレノンについての正しい記述なので、bを誤りとするこの組み合わせは間違いです。
- 選択肢 2不正解
- bは正しく、cとdは誤りなので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aは正しく、cとdは誤りなので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 5不正解
- aは正しく、cは誤りなので、この組み合わせは間違いです。
覚えるポイント
- ユビデカレノンは心筋の酸素利用効率を高める。
- ルチンは毛細血管を補強して出血を防ぐビタミンP様物質。
- 七物降下湯にはダイオウやマオウ、カンゾウは含まれない。
間違えやすいところ
- ニコチン酸を出して血管を広げる成分(ヘプロニカートなど)と、ビタミンP様物質のルチンのはたらきを混同しやすい。
- 七物降下湯にダイオウが含まれていると勘違いしやすい(ダイオウを含む代表は三黄瀉心湯)。
出題の前提:試験問題の記載および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく。
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.21 ↗(www.pref.miyagi.jp)
外用痔疾用薬の配合成分の作用
主な医薬品とその作用 · 外用痔疾用薬 / 局所刺激成分 / 抗炎症成分 / 抗ヒスタミン成分 / 収斂成分
外用痔疾用薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a カンフルは、局所麻酔成分であり、痔に伴う痛み・痒みを和らげることを目的として、配合されている場合がある。 b グリチルレチン酸は、比較的緩和な抗炎症作用を示す成分として、配合されている場合がある。 c ジフェンヒドラミンは、抗ヒスタミン成分であり、痔に伴う痒みを和らげることを目的として、配合されている場合がある。 d タンニン酸は、痔疾患に伴う局所の殺菌消毒を目的として、配合されている場合がある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
外用痔疾用薬には、局所麻酔成分・抗炎症成分・抗ヒスタミン成分・収斂保護成分・殺菌消毒成分など、はたらきのちがう有効成分が組み合わされている。痔では痛み・痒み・炎症・出血など複数の症状が同時に現れるため、それぞれに対応する成分を配合する必要があるからである。
解き方
- 記述aのカンフルは冷感刺激成分(清涼成分)なので誤りと判断します。
- 記述bのグリチルレチン酸は炎症をやわらげる抗炎症成分なので正しいと判断します。
- 記述cのジフェンヒドラミンは痒みを抑える抗ヒスタミン成分なので正しいと判断します。
- 記述dのタンニン酸は収斂保護成分で、殺菌消毒成分ではないので誤りと判断します。
- 組み合わせが「誤・正・正・誤」になる選択肢4を正答とします。
- 選択肢 1不正解
- 記述aとdの判断が誤っています。aは誤、dは誤とするのが正しいです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aとcの判断が誤っています。aは誤、cは正とするのが正しいです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bとdの判断が誤っています。bは正、dは誤とするのが正しいです。
- 選択肢 4正解
- aは誤、bは正、cは正、dは誤で、すべて一致しています。
- 選択肢 5不正解
- 記述aとbの判断が誤っています。aは誤、bは正とするのが正しいです。
答えの内訳
- a:誤
- カンフルは冷感刺激を与えることで感覚を麻痺させ、局所の痒みや痛みを和らげる冷感刺激成分(局所刺激成分)であり、局所麻酔成分ではありません。
- b:正
- グリチルレチン酸は生薬カンゾウに由来する成分で、患部の炎症を和らげる比較的緩和な抗炎症作用を示します。
- c:正
- ジフェンヒドラミンは肥満細胞から遊離したヒスタミンの受容体結合を遮断する抗ヒスタミン成分で、痒みを抑える目的で配合されます。
- d:誤
- タンニン酸は粘膜表面のタンパク質を凝固させて保護膜を形成する収斂作用を示し、創面を保護・止血する目的で配合される成分です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- カンフル・メントールは冷感刺激成分、リドカイン・ジブカインは局所麻酔成分です。
間違えやすいところ
- タンニン酸は殺菌消毒ではなく、粘膜を保護する収斂成分である点に注意しましょう。
出題の前提:手引き第3章「痔の薬」の配合成分とその作用機序に基づく出題。
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.21 ↗(www.pref.miyagi.jp)
泌尿器用薬の漢方処方製剤の特徴
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 猪苓湯 / 竜胆瀉肝湯 / 八味地黄丸
泌尿器用薬として使用される漢方処方製剤に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ( a )は、体力に関わらず使用でき、排尿異常があり、ときに口が乾くものの排尿困難、排尿痛、残尿感、頻尿、むくみに適すとされる。 ( b )は、体力中等度以上で、下腹部に熱感や痛みがあるものの排尿痛、残尿感、尿の濁り、こしけ(おりもの)、頻尿に適すとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人では、胃部不快感、下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。 ( c )は、体力中等度以下で、疲れやすくて、四肢が冷えやすく、尿量減少又は多尿でときに口渇があるものの下肢痛、腰痛、しびれ、高齢者のかすみ目、痒み、排尿困難、残尿感、夜間尿、頻尿、むくみ、高血圧に伴う随伴症状の改善、軽い尿漏れに適すとされるが、のぼせが強く赤ら顔で体力の充実している人では、のぼせ、動悸等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
泌尿器用の漢方薬は、体力の基準と特有の症状で見分ける。猪苓湯は体力に関わらず使え、竜胆瀉肝湯は体力中等度以上、八味地黄丸は体力中等度以下が目安である。
解き方
- 体力に関わらず使え、排尿痛やむくみに適す(a)は猪苓湯です。
- 体力中等度以上で下腹部の熱感やこしけ(おりもの)に適す(b)は竜胆瀉肝湯です。
- 体力中等度以下で手足の冷えや夜間尿、かすみ目、軽い尿漏れに適す(c)は八味地黄丸です。
- aが猪苓湯、bが竜胆瀉肝湯、cが八味地黄丸の選択肢2を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aが八味地黄丸、bが猪苓湯、cが竜胆瀉肝湯なので誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが猪苓湯、bが竜胆瀉肝湯、cが八味地黄丸で正しく合っています。
- 選択肢 3不正解
- aが竜胆瀉肝湯、bが猪苓湯なので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが八味地黄丸、cが猪苓湯なので誤りです。
答えの内訳
- a:猪苓湯
- 体力に関わらず使用可能で、口の渇きや排尿異常(残尿感・排尿痛など)に適するのは猪苓湯です。
- b:竜胆瀉肝湯
- 体力中等度以上で熱感・尿の濁り・こしけ等に適し、胃腸虚弱な人に不向きとされるのは竜胆瀉肝湯です。
- c:八味地黄丸
- 体力中等度以下で疲れやすく冷えがあるものの夜間尿・かすみ目・軽い尿漏れ等に適するのは八味地黄丸です。
覚えるポイント
- 猪苓湯=体力不問、竜胆瀉肝湯=体力充実(中等度以上)、八味地黄丸=冷え・虚弱(中等度以下)。
間違えやすいところ
- 竜胆瀉肝湯の「下腹部の熱感」「こしけ」というキーワードを見落とさないようにしましょう。
出題の前提:手引き第3章「排尿困難・頻尿等に用いられる漢方処方製剤」に基づく出題。
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.22 ↗(www.pref.miyagi.jp)
月経及び婦人薬の適用対象となる症状
主な医薬品とその作用 · 婦人薬 / 血の道症 / 月経前症候群 / 月経の仕組み
月経及び婦人薬の適用対象となる症状に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 血の道症とは、臓器・組織の形態的異常があり、抑うつや寝つきが悪くなる、神経質、集中力の低下等の精神神経症状が現れる病態のことである。 b 月経前症候群とは、月経の約10~3日前に現れ、月経開始と共に消失する腹部膨満感、頭痛、乳房痛などの身体症状や感情の不安定、抑うつなどの精神症状を主体とするものをいう。 c 月経周期には、視床下部や下垂体で産生されるホルモンと、卵巣で産生される女性ホルモンが関与する。 d 女性の月経は、卵巣の内壁を覆っている膜が剥がれ落ち、血液(経血)と共に排出される生理現象である。
解答・解説を表示
解答
2
解説
婦人薬が対象とする女性特有の症状は、性ホルモンの分泌の変化やバランスの乱れで起こることが多く、臓器や組織の形の異常を伴わないのが特徴である。
解き方
- 記述aは、血の道症に形の異常は認められないので誤りと判断します。
- 記述bは、月経前症候群の定義と発現・消失の時期が正しいので正と判断します。
- 記述cは、ホルモンによる月経周期の調節のしくみが正しいので正と判断します。
- 記述dは、剥がれ落ちるのが「卵巣の内壁」ではなく「子宮の内壁(子宮内膜)」なので誤りと判断します。
- 組み合わせが「誤・正・正・誤」になる選択肢2を正答とします。
- 選択肢 1不正解
- 記述a、b、cの正誤の判断が誤っています。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤で、すべて合っています。
- 選択肢 3不正解
- 記述aとcの正誤の判断が誤っています。
- 選択肢 4不正解
- 記述bとdの正誤の判断が誤っています。
- 選択肢 5不正解
- 記述bとdの正誤の判断が誤っています。
答えの内訳
- a:誤
- 血の道症は、ホルモンの変動等に伴って現れる精神神経症状や身体症状の病態であり、臓器や組織の形態的異常は認められません。
- b:正
- 月経前症候群(PMS)は、月経開始の約10〜3日前に出現し、月経の開始とともに消失または減退する精神・身体症状を指します。
- c:正
- 月経周期は、脳の視床下部や下垂体から分泌される性腺刺激ホルモンと、卵巣から分泌される女性ホルモン(エストロゲンやプロゲステロン)の相互作用で調節されます。
- d:誤
- 月経は、卵巣ではなく「子宮」の内壁を覆っている子宮内膜が剥がれ落ちて血液とともに排出される現象です。
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覚えるポイント
- 血の道症は形態的異常を伴わない病態です。月経で剥離するのは「子宮内膜」です。
間違えやすいところ
- 「卵巣の内壁」と「子宮の内壁」の取りちがえに注意しましょう。
出題の前提:手引き第3章「女性薬」の適応対象および生理機能に基づく出題。
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.23 ↗(www.pref.miyagi.jp)
婦人薬の相互作用及び受診勧奨
主な医薬品とその作用 · 婦人薬 / 相互作用 / 受診勧奨 / 更年期障害 / 不正出血
婦人薬の相互作用及び受診勧奨に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 医師の治療を受けている人では、婦人薬を使用する前に、その適否につき、治療を行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談がなされるべきである。 b 内服で用いられる婦人薬では、通常、複数の生薬成分が配合されている場合が多く、他の婦人薬、生薬成分を含有する医薬品が併用された場合、効き目が強すぎたり、副作用が起こりやすくなるおそれがある。 c 更年期障害の不定愁訴とされるのぼせやほてり等の症状については、心臓や甲状腺の病気でも起こることがあり、そのような原因が見出された場合には、その治療が優先される必要がある。 d 月経以外の不規則な出血(不正出血)がある場合には、すみやかに医療機関を受診して専門医の診療を受けるなどの対応が必要である。
解答・解説を表示
解答
4
解説
婦人薬を売るときは、生薬が重なって副作用が強まるおそれへの注意と、重い病気が隠れていないかを見きわめた受診勧奨が大切である。
解き方
- 記述aは、医師の治療を受けている人の事前の相談が必要なので正と判断します。
- 記述bは、生薬の重なりで作用が強まり副作用の危険が増すので正と判断します。
- 記述cは、のぼせやほてりが他の病気でも起こるため治療を優先すべきなので正と判断します。
- 記述dは、不正出血で専門医の受診をすすめるのが適切なので正と判断します。
- a、b、c、dがすべて正である選択肢4を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 記述aとcを誤りとしており、正しくない組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述bとcを誤りとしており、正しくない組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述dを誤りとしており、正しくない組み合わせです。
- 選択肢 4正解
- 記述a、b、c、dがすべて正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 記述a、b、dを誤りとしており、正しくない組み合わせです。
答えの内訳
- a:正
- 医師の治療を受けている場合は処方薬との相互作用や治療への影響を避けるため、事前に医師または薬剤師に相談する必要があります。
- b:正
- 婦人薬には複数の生薬成分が含まれることが多く、重複服用により薬効が過剰になったり副作用リスクが高まる恐れがあります。
- c:正
- のぼせやほてりは更年期障害だけでなく甲状腺機能亢進症等の器質的疾患でも生じるため、重大な病因の治療が優先されます。
- d:正
- 月経時以外の不正出血は子宮筋腫や悪性腫瘍などの重大な病気が背景にある可能性があるため、速やかな受診勧奨が必要です。
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覚えるポイント
- 不正出血や、甲状腺・心臓疾患が疑われる不定愁訴は安易な一般用医薬品使用を避け医療機関を受診させます。
間違えやすいところ
- 更年期障害に似た症状でも、重い別の病気が隠れている場合があるので見落とさないようにしましょう。
出題の前提:手引き第3章「婦人薬の相互作用および受診勧奨」に基づく出題。
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.24 ↗(www.pref.miyagi.jp)
アレルギーの機序及び内服アレルギー用薬の成分
主な医薬品とその作用 · アレルギーの機序 / 抗炎症成分 / アドレナリン作動成分 / 抗ヒスタミン成分
アレルギー(過敏反応)及び内服アレルギー用薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a アレルゲン(抗原)が皮膚や粘膜から体内に入り込むと、その物質を特異的に認識した免疫グロブリン(抗体)によって肥満細胞が刺激され、ヒスタミンやプロスタグランジン等の物質が遊離する。 b トラネキサム酸は、皮膚や鼻粘膜の炎症を和らげることを目的として、配合されている場合がある。 c 抗ヒスタミン成分として、フェニレフリン塩酸塩が配合されている場合がある。 d クロルフェニラミンマレイン酸塩は、交感神経系を刺激して鼻粘膜の血管を収縮させることによって、鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを目的として、配合されている場合がある。
解答・解説を表示
解答
1
解説
アレルギー用薬には、アレルギーのしくみに対応する抗ヒスタミン成分だけでなく、血管を縮めるアドレナリン作動成分や、炎症を抑える抗炎症成分なども組み合わされる。
解き方
- 記述aは、アレルギー反応の基本的なしくみを述べているので正しいと判断します。
- 記述bは、トラネキサム酸の配合目的として正しいので正と判断します。
- 記述cは、フェニレフリン塩酸塩がアドレナリン作動成分なので誤りと判断します。
- 記述dは、クロルフェニラミンマレイン酸塩にアドレナリン作動成分の説明がついているので誤りと判断します。
- 正しい組み合わせである(a、b)の選択肢1を選びます。
- 選択肢 1正解
- 記述a、bがともに正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述cはフェニレフリン塩酸塩がアドレナリン作動成分なので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述dは抗ヒスタミン成分にアドレナリン作動成分のはたらきを書いているので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述c、dはどちらも成分の区分と作用の説明が入れかわっているので誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 抗原が抗体(IgEなど)と結合し、肥満細胞を刺激してヒスタミン等の化学伝達物質が遊離することでアレルギー症状が生じます。
- b:正
- トラネキサム酸は抗プラスミン作用を示し、皮膚や鼻粘膜等の炎症を和らげる目的で配合される抗炎症成分です。
- c:誤
- フェニレフリン塩酸塩は交感神経系を刺激して鼻粘膜の血管を収縮させるアドレナリン作動成分であり、抗ヒスタミン成分ではありません。
- d:誤
- クロルフェニラミンマレイン酸塩は抗ヒスタミン成分であり、記述にある「交感神経系を刺激して血管を収縮させる」のはアドレナリン作動成分の作用です。
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覚えるポイント
- フェニレフリン・プソイドエフェドリンはアドレナリン作動成分、クロルフェニラミンは抗ヒスタミン成分です。
間違えやすいところ
- アドレナリン作動成分(血管を縮める)と抗ヒスタミン成分(ヒスタミンを止める)のはたらきの混同に注意しましょう。
出題の前提:手引き第3章「内服アレルギー用薬」に基づく出題。
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.24 ↗(www.pref.miyagi.jp)
鼻炎用点鼻薬及びその配合成分
主な医薬品とその作用 · 鼻炎用点鼻薬 / 殺菌消毒成分 / 局所麻酔成分 / 抗アレルギー成分
鼻炎用点鼻薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 一般用医薬品の鼻炎用点鼻薬の対応範囲は、蓄膿症などの慢性のものであり、急性又はアレルギー性の鼻炎及びそれに伴う副鼻腔炎は対象となっていない。 b セチルピリジニウム塩化物は殺菌消毒成分であるが、黄色ブドウ球菌、溶血性連鎖球菌には効果がない。 c リドカイン塩酸塩は、鼻粘膜の過敏性や痛みや痒みを抑えることを目的として、配合される場合がある。 d クロモグリク酸ナトリウムの使用は、減感作療法等のアレルギーの治療の妨げになるおそれがある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
一般用の点鼻薬は、急性の症状をやわらげるのが主な目的で、慢性の蓄膿症などは対象外である。また、配合成分のはたらきや他の治療への影響を正しく知ることが大切である。
解き方
- 記述aは、点鼻薬の対象が逆(急性・アレルギー性が対象、慢性の蓄膿症は対象外)なので誤りと判断します。
- 記述bのセチルピリジニウム塩化物は黄色ブドウ球菌などにも抗菌作用を示すので誤りと判断します。
- 記述cのリドカイン塩酸塩は過敏性や痛み・痒みを抑える局所麻酔成分なので正と判断します。
- 記述dのクロモグリク酸ナトリウムは減感作療法の妨げになるおそれがあるので正と判断します。
- 組み合わせが「誤・誤・正・正」である選択肢3を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 記述aとdの正誤の判断が誤っています。
- 選択肢 2不正解
- 記述aとcの正誤の判断が誤っています。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正で正しく合っています。
- 選択肢 4不正解
- 記述bとcの正誤の判断が誤っています。
- 選択肢 5不正解
- 記述dの正誤の判断が誤っています。
答えの内訳
- a:誤
- 一般用医薬品の鼻炎用点鼻薬の適応対象は急性鼻炎、アレルギー性鼻炎等であり、蓄膿症などの慢性疾患は医師の診療対象です。
- b:誤
- セチルピリジニウム塩化物は陽イオン界面活性成分であり、黄色ブドウ球菌や溶血性連鎖球菌などのグラム陽性菌に対しても効果を示します。
- c:正
- リドカイン塩酸塩は局所麻酔成分であり、鼻粘膜の過敏性を抑えて痛みや痒みを和らげる目的で配合されます。
- d:正
- クロモグリク酸ナトリウムは肥満細胞からの化学伝達物質遊離を抑えるため、減感作療法等のアレルギー治療の妨げとなるおそれがあります。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- クロモグリク酸ナトリウムは肥満細胞を安定化させ、減感作療法の妨げとなるおそれがあります。
間違えやすいところ
- 一般用の点鼻薬で慢性の蓄膿症を治せると誤解しないように注意しましょう。
出題の前提:手引き第3章「鼻炎用点鼻薬」に基づく出題。
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.25 ↗(www.pref.miyagi.jp)
眼科用薬の基礎知識と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / 結膜嚢の容積 / コンタクトレンズ / 無菌性 / 緑内障
眼科用薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 点眼薬1滴の薬液の量は約50μLであるのに対して、結膜嚢の容積は30μL程度とされており、一度に何滴も点眼しても効果が増すわけではない。 b 通常、ソフトコンタクトレンズは水分を含みやすいが、防腐剤などの配合成分がレンズに吸着されるおそれはない。 c 点眼薬は、結膜嚢に適用するものであるため、通常、無菌的に製造されている。 d 一般用医薬品の点眼薬には、緑内障の症状を改善できるものがある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
点眼薬は結膜嚢(目の表面の袋状の部分)に直接つける薬なので、無菌で作られている。また、涙の量やコンタクトレンズへの成分の吸着にも注意して正しく使う必要がある。
解き方
- 記述aは、1滴の量(約50μL)と結膜嚢の容積(約30μL)の関係から正と判断します。
- 記述bは、ソフトレンズに防腐剤が吸着するおそれがあるので誤りと判断します。
- 記述cは、点眼薬が無菌的に作られているので正と判断します。
- 記述dは、一般用医薬品に緑内障を改善する薬はないので誤りと判断します。
- 組み合わせが「正・誤・正・誤」になる選択肢3を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが無菌的に作られる点眼薬の性質に反して誤りとされており、不適切です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aとbの正誤の判断が誤っています。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤で、正しく合っています。
- 選択肢 4不正解
- 記述b、c、dの正誤の判断が誤っています。
- 選択肢 5不正解
- 記述a、b、dの正誤の判断が誤っています。
答えの内訳
- a:正
- 点眼薬1滴は約50μLですが、結膜嚢の容積は約30μLしかないため、あふれ出た分は効果に関与せず、1回1滴で十分です。
- b:誤
- ソフトコンタクトレンズは水分を含みやすく、ベンザルコニウム塩化物等の防腐剤がレンズに吸着・濃縮されて角膜障害を起こすおそれがあります。
- c:正
- 点眼薬は無防備な結膜嚢に直接適用する医薬品であるため、無菌製剤として厳格に製造されています。
- d:誤
- 一般用医薬品の点眼薬には緑内障の症状を改善できるものは存在せず、緑内障の治療は医療機関で行う必要があります。
覚えるポイント
- 点眼薬1滴は約50μL、結膜嚢は約30μLなので1回1滴で十分です。一般用点眼薬に緑内障治療薬はありません。
間違えやすいところ
- ソフトコンタクトレンズをつけたまま防腐剤(ベンザルコニウムなど)を含む点眼薬を使わないよう注意しましょう。
出題の前提:手引き第3章「眼科用薬」の基礎知識に基づく出題。
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.25 ↗(www.pref.miyagi.jp)
眼科用薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / 組織修復成分 / 保湿・保護成分 / 代謝改善成分 / 添加物(ホウ酸)
眼科用薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a アラントインは、局所麻酔成分であり、痛みや痒みを和らげることを目的として配合されている。 b 精製ヒアルロン酸ナトリウムは、角膜の乾燥を防ぐことを目的として配合されている。 c パンテノールは、末梢の微小循環を促進させることにより、結膜充血、疲れ目の症状を改善する効果を期待して配合されている。 d ホウ酸は、防腐効果を期待して、配合されている。
解答・解説を表示
解答
4
解説
点眼薬には、組織の修復を助ける成分(アラントイン)、乾燥を防ぐ成分(ヒアルロン酸など)、ビタミン類(代謝を高めるパンテノールなど)、添加物(防腐・緩衝作用のホウ酸など)が、それぞれの役割で配合される。
解き方
- 記述aのアラントインは組織修復成分なので誤りと判断します。
- 記述bの精製ヒアルロン酸ナトリウムは角膜の乾燥を防ぐので正と判断します。
- 記述cのパンテノールは組織の代謝を高める成分で、微小循環の促進ではないので誤りと判断します。
- 記述dのホウ酸に防腐効果が期待できるので正と判断します。
- 組み合わせが「誤・正・誤・正」になる選択肢4を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 記述a、b、c、dの正誤の判断がすべて逆になっています。
- 選択肢 2不正解
- 記述aを正としており誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bを誤、記述cを正としており、不適切です。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正で、正しく合っています。
- 選択肢 5不正解
- 記述a、c、dの正誤の判断が誤っています。
答えの内訳
- a:誤
- アラントインは組織修復成分であり、創傷治癒を促す目的で配合されます(局所麻酔成分ではありません)。
- b:正
- 精製ヒアルロン酸ナトリウムは保水性・粘稠性を高め、角膜の乾燥を防ぐ目的で配合されます。
- c:誤
- パンテノールはビタミンB群の一種で、目の組織代謝を促す成分です。末梢の微小循環を促進させるのはビタミンE(トコフェロール)等です。
- d:正
- ホウ酸は緩衝剤やpH調節剤のほか、防腐効果を期待して点眼薬に配合されることがあります。
覚えるポイント
- アラントイン=組織修復、パンテノール=組織代謝改善、ホウ酸=緩衝・防腐効果。
間違えやすいところ
- パンテノール(代謝を高める)とトコフェロール(微小循環を促す)の役割のちがいを区別しましょう。
出題の前提:手引き第3章「眼科用薬」の配合成分に基づく出題。
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.26 ↗(www.pref.miyagi.jp)
外皮用薬及びその配合成分の特徴
主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / 殺菌消毒薬 / 非ステロイド性抗炎症成分 / ステロイド性抗炎症成分
皮膚に用いる薬及びその配合成分に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選べ。 a 外皮用薬は、皮膚表面に生じた創傷や症状、又は皮膚の下にある毛根、血管、筋組織、関節等の症状を改善・緩和するため、外用局所に直接適用される医薬品である。 b 殺菌消毒薬は、日常の生活において生じる、比較的小さなきり傷、擦り傷、掻き傷等の創傷面の化膿を防止すること、又は手指・皮膚の消毒を目的として使用される。 c 非ステロイド性抗炎症成分は、妊婦又は妊娠していると思われる女性では、原則使用を避けるべきである。 d ステロイド性抗炎症成分は、末梢組織の免疫機能を上昇させる作用を示すため、主に化膿している患部へ使用される。
解答・解説を表示
解答
3
解説
外皮用薬は皮膚の患部に直接ぬる医薬品です。ステロイド性抗炎症成分は免疫の働きを下げるため、化膿(うみが出る)した所には使いません。非ステロイド性抗炎症成分(NSAIDs外用薬)は赤ちゃんへの影響を考え、妊婦は原則使いません。
解き方
- まず各記述の正誤を1つずつ確かめます。aは外皮用薬の定義として正しいです。
- bは傷を守り、手指を消毒する外用の殺菌消毒薬の説明として正しいです。
- cの非ステロイド性抗炎症成分は赤ちゃんへの影響を考え、妊婦では原則使わないので正しいです。
- dはステロイドが免疫の働きを抑えて化膿を悪化させるため誤りです。
- 選択肢 1不正解
- cの記述は正しいので、それを誤りとするこの選択肢は当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- aは正しく、dは誤りなので当てはまりません。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤となり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bは正しく、dは誤りなので当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- aとbはどちらも正しいので当てはまりません。
覚えるポイント
- ステロイド性抗炎症成分は免疫機能を抑制するため化膿患部には使用を避ける。
間違えやすいところ
- 外用薬であっても、妊婦への使用に注意が必要な点を見落としやすいです。
出題の前提:手引き(令和5年4月改訂)第3章「皮膚に用いる薬」
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.26 ↗(www.pref.miyagi.jp)
外皮用薬配合成分の副作用
主な医薬品とその作用 · インドメタシン / ケトプロフェン / ピロキシカム / フェルビナク
外皮用薬の配合成分の副作用に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選べ。 a インドメタシンの副作用として、適用部位の皮膚に、ヒリヒリ感、熱感、乾燥感が現れることがある。 b ケトプロフェンが配合された外皮用薬を使用している間及び使用後当分の間は、塗布部が紫外線に当たるのを避ける必要がある。 c ピロキシカムの副作用として、腫れ、かぶれ、水疱、落屑(皮膚片の細かい脱落)が現れることがある。 d フェルビナクは、アスピリン喘息を起こしたことがある人では、使用を避ける必要がある。
解答・解説を表示
解答
1
解説
抗炎症成分を配合した外皮用薬(NSAIDs外用薬)は、皮膚の刺激やかぶれ、光線過敏症(紫外線で症状が悪化する)に注意します。特にケトプロフェンと、アスピリン喘息(薬で息苦しくなる病気)の誘発に気をつけます。
解き方
- aについて、インドメタシンでヒリヒリ感や熱感、乾燥感が出るのは正しいです。
- bについて、ケトプロフェンは光線過敏症の危険があるため、使用中と使用後しばらくは紫外線を避ける必要があり正しいです。
- cについて、ピロキシカムで腫れやかぶれ、水ぶくれ、落屑(皮膚片が細かくはがれる)が出るのは正しいです。
- dについて、フェルビナクなどのNSAIDs外用薬はアスピリン喘息のある人では発作を起こすため使ってはいけなく、正しいです。
- 選択肢 1正解
- a、b、c、dのすべてが正しいので、これが正解です。
- 選択肢 2不正解
- cの記述も正しいので当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- aの記述も正しいので当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- a、b、cの記述も正しいので当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- a、c、dの記述も正しいので当てはまりません。
覚えるポイント
- ケトプロフェンは使用中だけでなく使用後当分の間も紫外線遮光が必要である。
間違えやすいところ
- 外用薬でも、アスピリン喘息の経験がある人には使ってはいけない点を見落としやすいです。
出題の前提:手引き(令和5年4月改訂)第3章「外皮用薬」
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.27 ↗(www.pref.miyagi.jp)
外皮用薬の抗真菌成分
主な医薬品とその作用 · みずむし・たむし用薬 / ピロールニトリン / 抗真菌成分
第1欄の記述に該当する、外皮用薬の配合成分として第2欄から正しいものを1つ選べ。 第1欄: ( )は、菌の呼吸や代謝を妨げることにより、皮膚糸状菌の増殖を抑える。単独での抗真菌作用は弱いため、他の抗真菌成分と組み合わせて配合される。 第2欄: 1 テルビナフィン塩酸塩 2 バシトラシン 3 ピロールニトリン 4 クロラムフェニコール 5 スルファジアジン
解答・解説を表示
解答
3
解説
菌の呼吸や代謝を妨げて皮膚糸状菌の増殖を抑える成分はピロールニトリンです。単独では抗真菌の力が弱いため、他の抗真菌成分(クロトリマゾール等)と組み合わせて配合されます。
解き方
- 問題文の「菌の呼吸や代謝を妨げる」「単独では作用が弱く組み合わせる」という特徴を確かめます。
- 選択肢の抗生物質・抗菌薬(バシトラシン、クロラムフェニコール、スルファジアジン)を外します。
- テルビナフィン塩酸塩は細胞膜を作る働きを強く妨げる殺真菌成分なので外します。
- 条件に合うピロールニトリン(3)を選びます。
- 選択肢 1不正解
- テルビナフィン塩酸塩はアリルアミン系の抗真菌成分で、真菌を死滅させるので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- バシトラシンは細菌の細胞壁づくりを妨げる抗菌成分(抗生物質)なので誤りです。
- 選択肢 3正解
- ピロールニトリンは真菌の呼吸や代謝を妨げる成分で、単独では弱いため併用されます。
- 選択肢 4不正解
- クロラムフェニコールは細菌のタンパク質づくりを妨げる抗菌成分(抗生物質)なので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- スルファジアジンはサルファ系抗菌成分で、葉酸づくりを妨げて細菌を抑えるので誤りです。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- ピロールニトリンは呼吸・代謝を妨げる抗真菌成分で単独作用は弱い。
間違えやすいところ
- 抗菌成分(バシトラシンなど)と抗真菌成分を取り違えないようにします。
出題の前提:手引き(令和5年4月改訂)第3章「みずむし・たむし用薬」
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.27 ↗(www.pref.miyagi.jp)
歯痛・歯槽膿漏薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · ジブカイン塩酸塩 / オイゲノール / サンシシ / カルバゾクロム
歯痛・歯槽膿漏薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a ジブカイン塩酸塩は、齲蝕により露出した歯髄を通っている知覚神経の伝達を遮断して、痛みを鎮めることを期待して配合されている。 b オイゲノールは、冷感刺激を与えて知覚神経を麻痺させることによる鎮痛・鎮痒の効果を期待して配合されている。 c サンシシは、抗炎症作用を期待して配合されている。 d カルバゾクロムは、歯肉溝での細菌の繁殖を抑えることを期待して配合されている。
解答・解説を表示
解答
2
解説
歯痛・歯槽膿漏薬には、局所麻酔成分、鎮痛鎮痙(痛みやけいれんをしずめる)成分、抗炎症成分、止血成分などが配合されます。それぞれの働きの違いを正しくおさえることが大切です。
解き方
- a:ジブカイン塩酸塩は局所麻酔成分で、神経の伝達を遮断して痛みをしずめるので正しいです。
- b:オイゲノールは歯痛をしずめる作用がありますが、冷感刺激で麻痺させる説明(ハッカ油やメントール)ではないので誤りです。
- c:サンシシはアカネ科クチナシの実からとる生薬で、抗炎症作用を期待して配合されるので正しいです。
- d:カルバゾクロムは毛細血管を丈夫にして出血を抑える止血成分で、殺菌成分ではないので誤りです。
- 選択肢 1不正解
- bのオイゲノールの説明(冷感刺激)が誤りなので当てはまりません。
- 選択肢 2正解
- aとcは正しい記述で、適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bの記述が誤りなので当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- bとdはどちらも誤りなので当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- dのカルバゾクロムの記述が誤りなので当てはまりません。
覚えるポイント
- カルバゾクロムは毛細血管を強化する止血成分である。
間違えやすいところ
- オイゲノールとハッカ油・メントール(冷感刺激)の働きを混同しないようにします。
出題の前提:手引き(令和5年4月改訂)第3章「歯痛・歯槽膿漏薬」
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.28 ↗(www.pref.miyagi.jp)
口内炎及び口中に用いる薬
主な医薬品とその作用 · 口内炎用薬 / ステロイド性抗炎症成分 / 歯槽膿漏薬 / 受診勧奨
口内炎及び口中に用いる薬に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選べ。 a 口内炎用薬であれば、ステロイド性抗炎症成分が配合されていても、長期の連用は問題ない。 b 歯槽膿漏薬としては、患部局所に適用する外用薬のほか、内服で用いるものもある。 c 口内炎は、栄養摂取の偏り、ストレスや睡眠不足などが要因とされている口腔粘膜の炎症であり、ウイルスによって生じることはない。 d 口内炎が再発を繰り返す場合には、ベーチェット病などの可能性も考えられるので、医療機関を受診するなどの対応が必要である。
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解答
5
解説
口内炎用薬のステロイド成分は局所の免疫を抑えるため、長く使い続けるのは避けます。口内炎にはウイルスが原因のものもあり、繰り返す場合はベーチェット病などの疑いがあるため受診が必要です。
解き方
- a:ステロイド性抗炎症成分を長く使い続けると感染の危険が高まるので、「問題ない」は誤りです。
- b:歯槽膿漏薬には、ぬる外用薬(塗布剤・歯磨剤型)だけでなく飲み薬もあるので正しいです。
- c:口内炎は単純ヘルペスウイルスなどでも起こるので、「ウイルスで生じることはない」は誤りです。
- d:口内炎を繰り返す場合はベーチェット病などの全身の病気が疑われるので、受診を勧めるのが適切で正しいです。
- 選択肢 1不正解
- aとcは誤りで、dは正しいので当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- bは正しく、cは誤りなので当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- dの受診を勧める記述は正しいので当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- aは誤りで、bは正しいので当てはまりません。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正となり、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 口内炎が多発・再発する場合はベーチェット病等の全身性疾患を疑う。
間違えやすいところ
- 口内炎は物理的な刺激や栄養不足だけでなく、ウイルス感染でも起こります。
出題の前提:手引き(令和5年4月改訂)第3章「口内炎用薬」
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.28 ↗(www.pref.miyagi.jp)
禁煙補助剤の特徴と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 禁煙補助剤 / ニコチン / 咀嚼剤 / 使用上の注意
禁煙補助剤に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a 咀嚼剤は、菓子のガムのように噛むと唾液が多く分泌され、ニコチンが唾液とともに飲み込まれてしまい、吐きけや腹痛等の副作用が現れやすくなるため、ゆっくりと断続的に噛むこととされている。 b 禁煙補助剤は、喫煙を完全に止めたうえ使用することとされている。 c 母乳を与えている女性は、禁煙することが推奨されるので、禁煙補助剤を使用することが望ましい。 d 口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が上昇するため、コーヒーなど口腔内を酸性にする食品を摂取した後、しばらくは咀嚼剤の使用を避けることとされている。
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解答
1
解説
ニコチン咀嚼剤(かむタイプ)は口の粘膜から吸収させるため、ゆっくり断続的にかみます。ニコチンは母乳に移るため授乳中の女性は使いません。口の中が酸性になるとニコチンが吸収されにくくなるため、酸性の飲食物の直後は使いません。
解き方
- a:速くかむと唾液といっしょにニコチンを飲み込み、おなかの不調を起こすので、ゆっくり断続的にかむ必要があり正しいです。
- b:ニコチンの取りすぎ(急性中毒)を防ぐため、たばこを完全にやめた状態で使うので正しいです。
- c:ニコチンは母乳に移り赤ちゃんに影響するため、授乳中の女性は使ってはいけなく、誤りです。
- d:口の中が酸性になるとニコチンは吸収されにくくなるので、飲食の直後を避けるのであり、「吸収が高まる」は誤りです。
- 選択肢 1正解
- aとbはどちらも正しい記述で、適切な組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- dの記述(酸性だと吸収が下がる)が誤りなので当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- cの記述(授乳中は使うべき)が誤りなので当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- cとdはどちらも誤りなので当てはまりません。
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覚えるポイント
- 弱アルカリ性でニコチンの口腔粘膜吸収が高まり、酸性では低下する。
間違えやすいところ
- 授乳中の禁煙補助剤は母乳に移るため使ってはいけない点を見落としやすいです。
出題の前提:手引き(令和5年4月改訂)第3章「禁煙補助剤」
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.29 ↗(www.pref.miyagi.jp)
ビタミン主薬製剤の効能・効果
主な医薬品とその作用 · ビタミン主薬製剤 / ビタミンA / ビタミンC / ビタミンB1 / ビタミンE
ビタミン主薬製剤に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a ビタミンA主薬製剤は、骨歯の発育不良、くる病の予防に用いられる。 b ビタミンC主薬製剤は、赤血球の形成を助け、また、神経機能を正常に保つために用いられる。 c ビタミンB1主薬製剤は、神経痛、筋肉痛・関節痛などの症状の緩和に用いられる。 d ビタミンE主薬製剤は、末梢血管障害による肩・首すじのこり、手足のしびれ・冷え、しもやけの症状の緩和に用いられる。
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解答
5
解説
ビタミンごとに主薬製剤の効能・効果を整理することが大切です。くる病の予防はビタミンD、赤血球の形成や神経の働きを保つのはビタミンB12、神経痛や筋肉痛を和らげるのはビタミンB1、末梢の血行をよくするのはビタミンEが対応します。
解き方
- a:骨や歯の発育不良・くる病の予防に使うのはビタミンD主薬製剤なので誤りです(ビタミンAは目の乾燥や夜盲症など)。
- b:赤血球の形成や神経の働きを助けるのはビタミンB12主薬製剤なので誤りです(ビタミンCは色素沈着や出血の予防など)。
- c:ビタミンB1主薬製剤は神経痛、筋肉痛・関節痛(肩こり、腰痛など)の緩和に使うので正しいです。
- d:ビタミンE主薬製剤は末梢の血行をよくし、肩・首すじのこり、手足のしびれ・冷え、しもやけなどに使うので正しいです。
- 選択肢 1不正解
- aの記述が誤りなので当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- aの記述が誤りなので当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- bの記述が誤りなので当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- bの記述が誤りなので当てはまりません。
- 選択肢 5正解
- cとdは正しい記述で、適切な組み合わせです。
覚えるポイント
- ビタミンB1は神経痛・筋肉痛緩和、ビタミンEは末梢血行障害緩和に対応する。
間違えやすいところ
- くる病の予防(ビタミンD)と夜盲症の緩和(ビタミンA)を混同しやすいです。
出題の前提:手引き(令和5年4月改訂)第3章「ビタミン主薬製剤」
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.29 ↗(www.pref.miyagi.jp)
滋養強壮保健薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · システイン / タウリン / ナイアシン / グルクロノラクトン / ガンマ-オリザノール
滋養強壮保健薬及びその成分に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選べ。 a システインは、肝臓においてアルコールを分解する酵素の働きを助け、アセトアルデヒドの代謝を促す働きがあるとされている。 b タウリンは、筋肉や脳、心臓、目、神経等、体のあらゆる部分に存在し、細胞の機能が正常に働くために重要な物質である。 c ナイアシンは、皮膚や粘膜などの機能を維持することを助ける成分である。 d グルクロノラクトンは、米油及び米胚芽油から見出された抗酸化作用を示す成分で、ビタミンE等と組み合わせて配合されている場合がある。
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解答
5
解説
滋養強壮保健薬に配合されるアミノ酸やビタミンなどの働きをおさえます。米油・米胚芽油から見つかり抗酸化作用を示すのはガンマ-オリザノールで、グルクロノラクトンは肝臓の解毒を助ける成分です。
解き方
- a:システインはアセトアルデヒド(アルコールの分解でできる物質)の代謝を促し、皮膚の代謝も正常にするので正しいです。
- b:タウリン(アミノエチルスルホン酸)は体のあらゆる所にあり、細胞の働きを保つために重要なので正しいです。
- c:ナイアシン(ニコチン酸など)は皮膚や粘膜の機能を保つのを助けるビタミン成分なので正しいです。
- d:米油・米胚芽油から見つかった抗酸化作用の成分はガンマ-オリザノールで、グルクロノラクトンではないので誤りです。
- 選択肢 1不正解
- bの記述が正しいので当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- cは正しく、dは誤りなので当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- aとbはどちらも正しいので当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- aは正しく、dは誤りなので当てはまりません。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤となり、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 米油・米胚芽油由来の抗酸化成分はガンマ-オリザノールである。
間違えやすいところ
- グルクロノラクトン(肝機能を助け解毒)とガンマ-オリザノール(抗酸化)の混同に注意します。
出題の前提:手引き(令和5年4月改訂)第3章「滋養強壮保健薬」
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.30 ↗(www.pref.miyagi.jp)
漢方の特徴及び漢方薬使用の基本概念
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 証 / 生後3ヶ月未満の乳児 / 漢方の病態認識
漢方の特徴及び漢方薬使用における基本的な考え方に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
3
解説
漢方処方製剤は、個々の生薬の薬理作用を足し算したものではなく、生薬どうしが影響し合って全体として効果を発揮します。そのため、体質や症状の現れ方を表す「証」に合わせて使うことが大切です。
解き方
- 各選択肢の漢方医学の記述(証という考え方、乳児への制限、方剤の成り立ち、病態認識)を確かめる。
- 選択肢3が「個々の有効成分の薬理作用を中心に足し合わせて配合した」としている誤りを見つけ、誤りを含む選択肢として選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 漢方薬は、体質や症状の出方を表す「証」に合わせて使うので正しい。
- 選択肢 2不正解
- 用法用量に年齢の下限がなくても、生後3か月未満の乳児には使わないことになっているので正しい。
- 選択肢 3正解
- 漢方処方製剤は生薬が互いに影響し合って全体で効くもので、足し合わせではないので誤り。
- 選択肢 4不正解
- 虚実・陰陽・気血水・五臓は漢方独特の病態のとらえ方なので正しい。
覚えるポイント
- 漢方処方製剤は相加的配合ではなく、生薬相互の調和・相互作用により全体として作用する点。
間違えやすいところ
- 西洋医学の配合剤(単剤の効果を足し合わせたり強めたりするもの)と漢方処方の考え方を混同しないこと。
出題の前提:手引き(医薬品的な効果と安全性、漢方処方製剤)
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.30 ↗(www.pref.miyagi.jp)
生薬成分と期待される効果の組み合わせ
主な医薬品とその作用 · 生薬成分 / サンザシ / ブクリョウ / レンギョウ / ブシ
生薬成分と期待する効果との関係について、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 生薬成分 ― 期待する効果 a サンザシ ― 健胃、消化促進作用 b ブクリョウ ― 解熱、鎮痙作用 c レンギョウ ― 鎮痛、抗菌作用 d ブシ ― 健胃、消化促進作用
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解答
2
解説
生薬成分は、それぞれの植物や使う部位に応じた薬効を持ちます。サンザシは健胃・消化促進、レンギョウは鎮痛・抗菌、ブクリョウは利尿・鎮静、ブシは強心・鎮痛・体を温める作用です。
解き方
- a〜dの生薬成分と、その主な薬効・期待される効果を照らし合わせる。
- a(サンザシ=健胃、消化促進作用)とc(レンギョウ=鎮痛、抗菌作用)が正しく、bとdが誤りだと判断する。
- 正しい組み合わせ(a、c)である選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- bのブクリョウは利尿や鎮静の作用なので、この組み合わせは誤り。
- 選択肢 2正解
- aのサンザシもcのレンギョウも、効果の組み合わせが正しい。
- 選択肢 3不正解
- bもdも作用の説明が間違っているため、この組み合わせは誤り。
- 選択肢 4不正解
- dのブシは強心や鎮痛の作用なので、この組み合わせは誤り。
答えの内訳
- a:正
- サンザシはバラ科のサンザシ等の偽果を基原とし、健胃、消化促進等の作用を期待して用いられます。
- b:誤
- ブクリョウはサルノコシカケ科のマツホドの菌核で、利尿、鎮静等の作用を期待して用いられます。解熱、鎮痙作用ではありません。
- c:正
- レンギョウはモクセイ科のレンギョウ等の果実を基原とし、鎮痛、抗菌等の作用を期待して用いられます。
- d:誤
- ブシはキンポウゲ科のハナトリカブト等の塊根を減毒加工したもので、心筋の収縮力を高める強心作用や鎮痛、血行促進(体を温める)等を期待して用いられます。
覚えるポイント
- サンザシは消化促進・健胃、レンギョウは抗菌・抗炎症・鎮痛に用いられる。
間違えやすいところ
- ブシ(附子)を健胃の生薬と取り違えないこと(ブシは強心・鎮痛・体を温める作用)。
出題の前提:手引き(胃腸薬・強心薬・皮膚外用薬等に含まれる生薬成分)
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.31 ↗(www.pref.miyagi.jp)
消毒薬及びその配合成分の性質
主な医薬品とその作用 · 消毒薬 / 次亜塩素酸ナトリウム / クレゾール石ケン液 / エタノール
消毒薬及びその配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 次亜塩素酸ナトリウムは、アルカリ性の洗剤・洗浄剤と反応して有毒な塩素ガスが発生するため、混ざらないように注意する必要がある。 b クレゾール石ケン液は、結核菌を含む一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に対して殺菌消毒作用を示す。 c 手指又は皮膚の殺菌・消毒を目的とする消毒薬のうち、配合成分やその濃度等があらかじめ定められた範囲内である製品については、医薬部外品として流通することが認められている。 d エタノールは、脱脂による肌荒れを起こしやすい。
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解答
5
解説
次亜塩素酸ナトリウムは酸性のものと混ざると有毒な塩素ガスが出るため、混ぜないよう注意が必要です。クレゾール石ケン液はウイルスには効きません。エタノールは脱脂で肌荒れを起こしやすいです。
解き方
- 記述aの「アルカリ性」を「酸性」の誤りだと判断する。
- 記述bの「ウイルス全般に対して」を誤りだと判断する(ウイルスには効かない)。
- 記述c(医薬部外品の基準)と記述d(エタノールの肌荒れ)が正しいことを確かめる。
- 正誤の並び「誤・誤・正・正」と一致する選択肢5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aとbが誤りでcは正しいため、この並びは正しくない。
- 選択肢 2不正解
- aは誤りでcとdは正しいため、この並びは正しくない。
- 選択肢 3不正解
- aとbは誤りでdは正しいため、この並びは正しくない。
- 選択肢 4不正解
- bのクレゾール石ケン液はウイルス全般には効かないので誤り。
- 選択肢 5正解
- aは誤、bは誤、cは正、dは正で、この組み合わせが正しい。
答えの内訳
- a:誤
- 次亜塩素酸ナトリウムは、「酸性」の洗剤・洗浄剤等と反応して有毒な塩素ガスが発生します。アルカリ性ではありません。
- b:誤
- クレゾール石ケン液は結核菌を含む一般細菌類や真菌類には有効ですが、ウイルスには効果がありません。
- c:正
- 手指・皮膚の殺菌消毒を目的とする消毒薬のうち、成分や濃度があらかじめ定められた範囲内の製品は医薬部外品として認められています。
- d:正
- エタノールは脱脂作用があるため、繰り返し使用すると皮膚の肌荒れを引き起こしやすいです。
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覚えるポイント
- 次亜塩素酸ナトリウムは「酸性」洗剤と混ざると塩素ガスが発生する。クレゾールはウイルス無効。
間違えやすいところ
- クレゾール石ケン液が結核菌に効くことから、ウイルスにも効くと誤って考えやすい。
出題の前提:手引き(公衆衛生用薬・消毒薬)
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.31 ↗(www.pref.miyagi.jp)
一般用検査薬の特性と留意点
主な医薬品とその作用 · 一般用検査薬 / 尿糖・尿タンパク検査薬 / 妊娠検査薬 / hCG / 保管条件
一般用検査薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 通常、尿は弱酸性であるが、食事その他の影響で中性~弱アルカリ性に傾くと、尿糖及び尿タンパクの正確な検査結果が得られなくなることがある。 b 妊娠検査薬は、検査結果をもって、妊娠しているか否かを断定することができる。 c 妊娠検査薬は、尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)の有無を調べるものである。 d 一般用検査薬が高温になる場所に放置されたり、冷蔵庫内に保管されていたりすると、設計どおりの検出感度を発揮できなくなるおそれがある。
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解答
4
解説
一般用検査薬は、病気や妊娠を確定するものではなく、目安(スクリーニング)として使います。試薬を安定させて正しい感度を保つため、常温で保管することが大切です。
解き方
- 記述a(尿のpHの変化が検査に与える影響)が正しいことを確かめる。
- 記述b(妊娠を断定できるか)について、一般用検査薬では断定できないので誤りと判断する。
- 記述c(hCGの検出)が正しいことを確かめる。
- 記述d(保管する場所と検出感度への影響)が正しいことを確かめる。
- 「正・誤・正・正」となる選択肢4を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- cは正しいのに誤りとしているため、この組み合わせは不適切。
- 選択肢 2不正解
- aは正しいのに誤り、bは誤りなのに正としているため不適切。
- 選択肢 3不正解
- aは正しいのに誤り、bは誤りなのに正としているため不適切。
- 選択肢 4正解
- aは正、bは誤、cは正、dは正で、この組み合わせが正しい。
- 選択肢 5不正解
- bは誤りなのに正、cは正しいのに誤りとしているため不適切。
答えの内訳
- a:正
- 通常は弱酸性ですが、中性〜弱アルカリ性に傾くと、尿糖や尿タンパク検査薬の正確な判定に影響を与えることがあります。
- b:誤
- 妊娠検査薬の結果のみで妊娠を確定(断定)することはできず、確定診断には専門医の受診・診察が必要です。
- c:正
- 妊娠検査薬は、妊娠時に胎盤の絨毛細胞から分泌されるヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)を検出します。
- d:正
- 一般用検査薬は試薬成分を含むため、高温や冷蔵庫内(冷えすぎや結露など)で保管されると所定の検出感度を発揮できなくなる恐れがあります。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 妊娠検査薬はhCGを調べるものであり、検査結果だけで妊娠を確定・断定はできない。
間違えやすいところ
- 検査薬は冷暗所や冷蔵庫に入れがちだが、冷蔵庫で保管する指示がない限り常温で保管するのが基本である。
出題の前提:手引き(一般用検査薬)
出典:宮城県『2024年度 宮城県 前半』
午前(PDF:426KB) p.32 ↗(www.pref.miyagi.jp)
2024年度 宮城県 前半
参照した公式資料
宮城県が公開した2024年度 宮城県 前半の問題・解答資料です。
- 午前(PDF:426KB) ↗ — www.pref.miyagi.jp(PDF・32ページ)
- 解答(PDF:32KB) ↗ — www.pref.miyagi.jp(PDF・1ページ)

