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2024年度 関西広域連合 前半の概要
医薬品の本質とリスク
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の本質 / 生命関連製品 / 品質の保持
医薬品の本質に関する記述(a~d)の正誤の組み合わせとして正しいものを1つ選べ。 a 人体に対して使用されない医薬品は、人体がそれに曝されても健康を害するおそれはない。 b 医薬品が人体に及ぼす作用は複雑、かつ、多岐に渡り、必ずしも期待される有益な効果(薬効)のみをもたらすとは限らない。 c 医薬品は、人の疾病の診断、治療若しくは予防に使用されること、又は人の身体の構造や機能に影響を及ぼすことを目的とする生命関連製品であるが、保健衛生上のリスクを伴うものではない。 d 医薬品について、法では健康被害の発生の可能性がある場合のみ、異物等の混入、変質等があってはならない旨を定めている。
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解答
3
解説
医薬品は、期待される効果だけでなく有害な反応を起こすリスクを常に持っています。人の健康や生命に直接関わる製品だからです。直接体に使わない製品でも、品質と安全の確保が厳しく求められます。
解き方
- それぞれの記述の正誤を確かめ、aは誤り、bは正しい、cは誤り、dは誤りと判断します。
- その組み合わせ「誤、正、誤、誤」に合う選択肢3を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りなので不正解です。体に直接使わない医薬品でも、触れることで健康を害するおそれがあります。
- 選択肢 2不正解
- a、c、dがどれも誤りなので不正解です。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが誤で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aとcが誤りなので不正解です。
- 選択肢 5不正解
- cとdがどちらも誤りなので不正解です。
答えの内訳
- a:誤
- 殺虫剤や一般用検査薬などのように人体に直接使用されない医薬品であっても、不適切な取扱い等により人体が曝露された場合には健康を害するおそれがあります。
- b:正
- 医薬品が生体に及ぼす作用は多岐にわたり、期待される薬効だけでなく好ましくない有害反応(副作用)を生じる可能性があります。
- c:誤
- 医薬品は人の生命や健康に深く関わる生命関連製品であり、常に保健衛生上のリスクを内在して伴うものです。
- d:誤
- 医薬品医療機器等法においては、健康被害発生の可能性の有無にかかわらず、異物の混入や変質等の欠損があってはならないと定めています。
覚えるポイント
- 医薬品は直接人体に用いないものでも健康危害のリスクがあり、法的に異物混入や変質は一切認められない。
間違えやすいところ
- 「健康被害の可能性がある場合のみ」のような限定の言い方を見落とし、正しいと判断してしまわないように注意します。
出題の前提:厚生労働省「試験問題作成に関する手引き(令和6年4月)」第1章(医薬品の本質)
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.3 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
医薬品の効果とリスク評価
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 用量-反応関係 / 中毒量と致死量 / LD50
医薬品の効果とリスク評価に関する記述(a~d)の正誤の組み合わせとして正しいものを1つ選べ。 a 医薬品は、少量の投与であれば、長期投与された場合でも毒性が発現することはない。 b 医薬品の投与量が治療量上限を超えると、やがて効果よりも有害反応が強く発現する「中毒量」となり、「最小致死量」を経て、「致死量」に至る。 c 医薬品の効果とリスクは、用量と作用強度の関係(用量-反応関係)に基づいて評価される。 d LD50とは動物実験における最小致死量のことであり、薬物の毒性の指標として用いられる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品の効果と毒性は、投与量によって段階的に変わります。量が増えると、無作用量、治療量、中毒量、致死量へと進みます。LD50は、実験動物の50%が死亡する量(半数致死量)で、急性毒性の強さを示す指標です。
解き方
- a~dのそれぞれが正しいか誤りかを、一つずつ確かめます。
- 「誤、正、正、誤」の組み合わせになる選択肢3を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aとdが誤りで、cは正しいからです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りで、cは正しいからです。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤で、正しい組み合わせだからです。
- 選択肢 4不正解
- cは正しく、dが誤りだからです。
- 選択肢 5不正解
- bの記述が正しいので、この組み合わせは不正解です。
答えの内訳
- a:誤
- 少量であっても長期にわたって投与された場合には、生体内に蓄積するなどして慢性毒性が発現することがあります。
- b:正
- 投与量が治療量上限を超えると有害反応が強く現れる中毒量に達し、さらに増量すると最小致死量を経て致死量へと至ります。
- c:正
- 医薬品の薬効や副作用などのリスクは、投与量とそれに対する生体の反応強度の関係である用量-反応関係に基づいて適正に評価されます。
- d:誤
- LD50(半数致死量)は実験動物の50%が死亡する投与量のことであり、最小致死量のことではありません。
覚えるポイント
- LD50は最小致死量ではなく、投与された動物の50%が死亡する「半数致死量」である。
間違えやすいところ
- 少量でも長く使い続けると、体内にたまって毒性が出ることがある点を見落としがちです。
出題の前提:厚生労働省「試験問題作成に関する手引き(令和6年4月)」第1章(医薬品の有効性と安全性、薬理作用)
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.3 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
医薬品のリスク評価と各種基準(GLP・GCP・GPSP・GVP)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · GLP / GCP / GPSP / 安全性基準
医薬品のリスク評価に関する記述(a~d)の正誤の組み合わせとして正しいものを1つ選べ。 a 新規に開発される医薬品のリスク評価は、医薬品の安全性に関する非臨床試験の基準である Good Laboratory Practice(GLP)の他に、医薬品毒性試験法ガイドラインに沿った各種毒性試験が厳格に実施されている。 b ヒトを対象にした臨床試験の実施の基準には、国際的に Good Vigilance Practice (GVP)が制定されている。 c 医薬品に対しては製造販売後の調査及び試験の実施の基準として、Good Post-marketing Study Practice(GPSP)が制定されている。 d 医薬品の安全性基準は、食品よりも厳しくない。
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解答
4
解説
医薬品は、開発から販売後に至るまで厳しい基準で安全が確かめられます。非臨床試験はGLP、臨床試験はGCP、販売後の調査・試験はGPSP、販売後の安全管理はGVPです。食品よりも厳しい安全性が求められます。
解き方
- aが正、bが誤、cが正、dが誤だと、一つずつ確かめます。bはGCPとGVPを混同しています。
- 「正、誤、正、誤」の組み合わせなので選択肢4を選びます。
- 選択肢 1不正解
- bとdが誤りで、cは正しいからです。
- 選択肢 2不正解
- aは正しい記述なので不正解です。
- 選択肢 3不正解
- bが誤っているので不正解です。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤で、正しい組み合わせだからです。
- 選択肢 5不正解
- aは正、bとdが誤りだからです。
答えの内訳
- a:正
- 非臨床試験の安全性基準としてGLPが定められており、毒性試験法ガイドラインに準拠した厳格な毒性評価が行われています。
- b:誤
- ヒトを対象とした臨床試験の実施基準はGood Clinical Practice(GCP)です。GVPは製造販売後安全管理基準を指します。
- c:正
- 製造販売後の調査及び試験の実施基準としてGood Post-marketing Study Practice(GPSP)が定められています。
- d:誤
- 医薬品は生命や身体に直接作用を及ぼすため、その安全性基準は食品よりもはるかに厳格に定められています。
覚えるポイント
- 非臨床試験はGLP、ヒトの臨床試験はGCP、製造販売後調査はGPSP、安全管理はGVPである。
間違えやすいところ
- GCP(臨床試験の基準)とGVP(販売後の安全管理の基準)は混同しやすいので、意味を区別して覚えましょう。
出題の前提:厚生労働省「試験問題作成に関する手引き(令和6年4月)」第1章(医薬品の安全性基準)
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.4 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
健康食品と保健機能食品の分類・表示
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 健康食品 / 特定保健用食品 / 機能性表示食品 / 栄養機能食品
健康食品に関する記述(a~d)の正誤の組み合わせとして正しいものを1つ選べ。 a 健康増進や維持の助けとなることが期待される、いわゆる「健康食品」は、医薬品とは法律上区別される。 b 健康食品は、カプセルや錠剤等の医薬品に類似した形状で発売されているものも多く、誤った使用方法により健康被害を生じた例も報告されている。 c 「特定保健用食品」は、事業者の責任で科学的根拠をもとに疾病に罹患していない者の健康維持及び増進に役立つ機能を商品のパッケージに表示するものとして国に届出された商品で、国に個別の許可を受けたものではない。 d 「栄養機能食品」は、身体の健全な成長や発達、健康維持に必要な栄養成分(ビタミン、ミネラルなど)の補給を目的としたもので、国が定めた規格基準に適合したものであれば、その栄養成分の健康機能を表示できる。
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解答
2
解説
保健機能食品には3つの種類があり、決まりや審査のしかたが違います。特定保健用食品は国が個別に審査して許可します。機能性表示食品は事業者の責任で国に届け出ます。栄養機能食品は国の規格に合えば自分で機能を表示できます。
解き方
- aが正、bが正、cが誤、dが正だと確かめます。cは機能性表示食品の説明になっています。
- 「正、正、誤、正」の組み合わせなので選択肢2が答えです。
- 選択肢 1不正解
- cが誤りで、dは正しいからです。
- 選択肢 2正解
- aとbとdが正しく、cが誤りで、正しい組み合わせだからです。
- 選択肢 3不正解
- dは正しい記述なので不正解です。
- 選択肢 4不正解
- aとbは正しく、cが誤りだからです。
- 選択肢 5不正解
- aは正しい記述なので不正解です。
答えの内訳
- a:正
- いわゆる健康食品は食品に分類され、医薬品医療機器等法上の医薬品とは法律上明確に区別されています。
- b:正
- 錠剤やカプセル状の製品が多く流通しており、過剰摂取や医薬品との相互作用等による健康被害事例が報告されています。
- c:誤
- 記述の内容は「機能性表示食品」の定義です。「特定保健用食品」は有効性や安全性を国が個別に審査して許可を与える食品です。
- d:正
- 栄養機能食品は、国の定めた規格基準に適合していれば個別の事前届出や審査なしに指定された栄養成分の機能を表示できます。
覚えるポイント
- 特定保健用食品は「国の個別審査・許可」、機能性表示食品は「事業者の責任で届出」である。
間違えやすいところ
- 特定保健用食品と機能性表示食品は、決まりと手続きが違うので混同しないようにしましょう。
出題の前提:厚生労働省「試験問題作成に関する手引き(令和6年4月)」第1章(健康食品)
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.4 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
医薬品の副作用の定義と適正使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 副作用の定義 / 相互影響 / 受診勧奨
医薬品の副作用に関する記述(a~d)の正誤の組み合わせとして正しいものを1つ選べ。 a 世界保健機関(WHO)の定義によれば、医薬品の副作用とは、「疾病の予防、診断、治療のため又は身体の機能を正常化するために、人に通常用いられる量で発現する医薬品の有害かつ意図しない反応」とされている。 b 複数の疾病を有する人の場合、ある疾病のために使用された医薬品の作用によって、別の疾病に対して症状を悪化させることがある。 c 医薬品が人体に及ぼす作用は、すべてが解明されていないが、十分注意して適正に使用すれば、副作用が生じることはない。 d 医薬品の販売等に従事する専門家は、一般用医薬品を継続して使用する購入者等に特段の異常が認められない場合、医療機関の受診を促す必要はない。
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解答
1
解説
医薬品の作用は、すべてが分かっているわけではありません。通常の量でも、有害で意図しない反応(副作用)が起こることがあります。だらだらと使い続けると、隠れた重い病気の進行を見逃すおそれがあるため、受診をすすめることが大切です。
解き方
- aが正、bが正、cが誤、dが誤だと、一つずつ確かめます。
- 「正、正、誤、誤」の組み合わせなので選択肢1を選びます。
- 選択肢 1正解
- aとbが正しく、cとdが誤りで、正しい組み合わせだからです。
- 選択肢 2不正解
- bは正しく、cとdが誤りだからです。
- 選択肢 3不正解
- aは正しい記述なので不正解です。
- 選択肢 4不正解
- bは正しく、cが誤りだからです。
- 選択肢 5不正解
- aとbは正しく、cとdが誤りだからです。
答えの内訳
- a:正
- 世界保健機関(WHO)における副作用の定義として正確な記述です。
- b:正
- 複数の基礎疾患を持つ場合、一つの疾患への薬物治療が他の疾患の病態に悪影響を及ぼすことがあります。
- c:誤
- 医薬品を十分注意して適正に使用した場合であっても、副作用が生じるリスクを完全にゼロにすることはできません。
- d:誤
- 症状の改善が見られないまま漫然と一般用医薬品を継続している購入者等には、重篤な疾患の見落としを防ぐため受診勧奨を行う必要があります。
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覚えるポイント
- 適正に使用しても副作用のリスクは排除できず、漫然連用時は受診勧奨が必要である。
間違えやすいところ
- 「正しく使えば副作用は起きない」という言い切りは誤りなので注意しましょう。
出題の前提:厚生労働省「試験問題作成に関する手引き(令和6年4月)」第1章(副作用)
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.5 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
アレルギー(過敏反応)の病態と添加物
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 免疫反応 / アレルギー / 添加物 / カゼイン
アレルギーに関する記述(a~d)の正誤の組み合わせとして正しいものを1つ選べ。 a 通常の免疫反応の場合、炎症やそれに伴って発生する痛み、発熱等は、人体にとって有害なものを体内から排除するための必要な過程である。 b アレルギーは、医薬品の薬理作用等とは無関係に起こり得る。 c 過去に医薬品でアレルギーを起こしたことがない人であれば、病気等に対する抵抗力が低下している場合であっても、医薬品でアレルギーを生じることはない。 d カゼインは、アレルギーを引き起こすことのない添加物である。
解答・解説を表示
解答
1
解説
アレルギーは、体の免疫の仕組みが関わる過敏な反応です。薬の薬理作用とは関係なく、わずかな量でも起こります。有効成分だけでなく、カゼインなどの添加物もアレルギーの原因になることがあります。
解き方
- aが正、bが正、cが誤、dが誤だと、一つずつ確かめます。
- 「正、正、誤、誤」の組み合わせなので選択肢1を選びます。
- 選択肢 1正解
- aとbが正しく、cとdが誤りで、正しい組み合わせだからです。
- 選択肢 2不正解
- bは正しく、cとdが誤りだからです。
- 選択肢 3不正解
- aは正しい記述なので不正解です。
- 選択肢 4不正解
- bは正しく、cが誤りだからです。
- 選択肢 5不正解
- aとbは正しく、cとdが誤りだからです。
答えの内訳
- a:正
- 免疫反応に伴う炎症や発熱等は、生体が外敵や異物を排除・無害化するための防御反応の生理的過程です。
- b:正
- アレルギーは抗原抗体反応等による免疫機構の過剰反応であり、医薬品本来の薬理作用とは無関係に発生します。
- c:誤
- 過去に発症経験がなくても、体調の悪化や疲労、抵抗力低下などにより突如としてアレルギーを発症することがあります。
- d:誤
- 牛乳タンパク質由来のカゼインなどの医薬品添加物は、アレルギーを引き起こす要因になり得ます。
覚えるポイント
- 牛乳アレルギーのある人では、牛乳由来の添加物(カゼイン等)でアレルギーを生じる。
間違えやすいところ
- 添加物は安全でアレルギーを起こさない、と思い込まないようにしましょう。
出題の前提:厚生労働省「試験問題作成に関する手引き(令和6年4月)」第1章(アレルギー)
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.5 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
一般用医薬品の適正使用と薬物乱用防止
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 適正使用 / 薬物依存 / 青少年 / 大量・頻回購入
一般用医薬品の適正使用に関する記述(a~d)の正誤の組み合わせとして正しいものを1つ選べ。 a 症状の改善等がなされないまま、一般用医薬品の使用を漫然と続けているような場合には、副作用を招く危険性が増加する。 b 指示どおりの使用量で一般用医薬品を使用しても、長期連用により精神的な依存が起こることがある。 c 青少年は、薬物乱用の危険性に関する認識や理解が十分であり、薬物を興味本位で乱用することはない。 d 医薬品の販売等に従事する専門家は、必要以上の大量購入や頻回購入を試みる者に対して、積極的に事情を尋ねるなどの対策を講じることが望ましい。
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解答
1
解説
一般用医薬品(市販薬)でも、依存を生じる成分(習慣性のある成分)が入っているものがあります。決められた量を守っていても、長く使い続けると精神的な依存ができることがあります。青少年の乱用(むだ使い)を防ぐため、大量や何度もの購入には声をかけ、確認することが大切です。
解き方
- aからdまでの文がそれぞれ正しいか間違いかを順に確かめる。aは正、bは正、cは誤、dは正となる。
- この「正、正、誤、正」の組み合わせに合うのは選択肢1なので、それを選ぶ。
- 選択肢 1正解
- aは正、bは正、cは誤、dは正となるので、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- dは正しい文なので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 3不正解
- aは正しく、cは誤りなので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 4不正解
- aは正しい文なので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 5不正解
- aとbは正しく、cは誤りなので、この組み合わせは間違いです。
答えの内訳
- a:正
- 効果が得られないまま漫然と使用を続けると、予期せぬ副作用を生じる危険性が増大します。
- b:正
- 用法・用量を守って服用していても、依存性成分を含む医薬品を長期連用することで精神的依存が形成されることがあります。
- c:誤
- 青少年は薬物乱用の危険性に関する認識や理解が不十分であることが多く、興味本位等から乱用に走る危険があります。
- d:正
- 乱用のおそれのある医薬品の大量購入や頻回購入を試みる購入者等に対しては、使用目的等の事情を確認することが求められます。
覚えるポイント
- 指示通りの使用量であっても長期連用によって精神的依存が生じる場合がある。
間違えやすいところ
- 「決められた量を守っていれば依存は絶対に起きない」と間違えて思い込みやすいので注意する。
出題の前提:厚生労働省「試験問題作成に関する手引き(令和6年4月)」第1章(適正使用と薬物乱用)
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.6 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
他の医薬品との相互作用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 相互作用の部位 / 作用の増強・減弱 / 成分の重複 / 多疾患併用
他の医薬品との相互作用に関する記述(a~d)の正誤の組み合わせとして正しいものを1つ選べ。 a 医薬品の相互作用は、医薬品の薬理作用をもたらす部位でのみ起こる。 b 複数の医薬品を併用した場合、医薬品の作用が増強することはあるが、減弱することはない。 c 一般用医薬品のかぜ薬や解熱鎮痛薬等では、成分や作用が重複することが少ないため、通常、これらの医薬品を併用することが望ましい。 d 複数の疾病を有する人では、疾病ごとにそれぞれ医薬品が使用される場合が多く、医薬品同士の相互作用に関して特に注意が必要である。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品の相互作用(くすり同士が影響し合うこと)は、薬が効く場所だけで起こるのではありません。吸収・運搬・分解・排出といった体の中の各段階でも起こります。そして、作用が強まる場合もあれば、弱まる場合もあります。
解き方
- aからdまでの文がそれぞれ正しいか間違いかを順に確かめる。aは誤、bは誤、cは誤、dは正となる。
- この「誤、誤、誤、正」の組み合わせに合うのは選択肢1なので、それを選ぶ。
- 選択肢 1正解
- aは誤、bは誤、cは誤、dは正となるので、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- cは誤りで、dは正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 3不正解
- bは誤りで、dは正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 4不正解
- aは誤りで、dは正しいので、この組み合わせは間違いです。
- 選択肢 5不正解
- dは正しい文なので、この組み合わせは間違いです。
答えの内訳
- a:誤
- 相互作用は作用部位だけでなく、吸収、分布、代謝、排泄などの体内動態のあらゆる過程でも起こります。
- b:誤
- 医薬品の併用により作用が増強する場合もあれば、互いに作用を打ち消し合って減弱する場合もあります。
- c:誤
- かぜ薬と解熱鎮痛薬は配合成分が重複することが多く、作用の過剰や副作用のリスクが高まるため併用を避ける必要があります。
- d:正
- 複数の疾患を抱えている人は多種類の医薬品を服用していることが多いため、相互作用について特に配慮が必要です。
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覚えるポイント
- 相互作用は作用部位だけでなく吸収・代謝・排泄など体内動態の過程でも生じ、作用の減弱も起こる。
間違えやすいところ
- かぜ薬と解熱鎮痛薬は同じような成分が重なりやすいので、一緒に使ってはいけないことを見落とさないようにする。
出題の前提:厚生労働省「試験問題作成に関する手引き(令和6年4月)」第1章(相互作用)
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.6 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
食品と医薬品の相互作用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 相互作用 / 食品・アルコール・カフェイン
食品と医薬品の相互作用に関する記述について、正しい組合せを1つ選べ。 a 食品と医薬品の相互作用は、しばしば「飲み合わせ」と表現され、食品と飲み薬が体内で相互作用を生じる場合が主に想定される。 b 酒類(アルコール)をよく摂取する者では、肝臓の代謝機能が高まっていることが多く、アセトアミノフェンの薬効が強く現れることがある。 c カフェインを含む総合感冒薬とコーヒーを一緒に服用しても、カフェインの過剰摂取にはならない。 d 外用薬や注射薬であれば、食品の摂取によって、これら医薬品の作用や代謝が影響を受ける可能性はない。
解答・解説を表示
解答
4
解説
食品と医薬品の飲み合わせは、飲み薬だけでなく外用薬や注射薬でも起こることがあります。たとえば、お酒は肝臓の働きを変えるため薬の効き方に影響します。また、かぜ薬とコーヒーのように同じ成分(カフェイン)が重なると、体内で多くなりすぎることがあります。
解き方
- aは、食品と飲み薬が体内で影響し合うという一般的な説明なので正しい。
- bは、お酒をよく飲む人は薬の分解が速まり、アセトアミノフェンの効きが弱くなったり肝臓を傷めやすくなるため誤り。
- cは、かぜ薬とコーヒーを一緒に飲むとカフェインの取りすぎになるため誤り。dは、外用薬や注射薬も食品の影響を受けることがあるため誤り。
- 選択肢 1不正解
- aを誤りとしていますが、aは正しく、bとcこそ誤りなので、この組合せはあてはまりません。
- 選択肢 2不正解
- cを正としていますが、カフェインの取りすぎになるので、cは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bとdを正としていますが、アセトアミノフェンは効きが弱まり、外用薬も食品の影響を受けるので誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが正しく、b・c・dがすべて誤りなので、この組合せは正しいです。
- 選択肢 5不正解
- aを誤りとしていますが、aの記述は正しいので、この組合せはあてはまりません。
覚えるポイント
- 酒類常飲者ではアセトアミノフェンの代謝が促進されて薬効が減弱する。
間違えやすいところ
- 外用薬や注射薬でも、食品のとり方で影響を受けることがあるのを見落とさない。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」食品と医薬品の相互作用
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.7 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
小児等への医薬品の使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児等の注意 / 年齢区分 / 血液脳関門
小児等への医薬品の使用に関する記述について、正しい組合せを1つ選べ。 a 乳児向けの用法用量が設定されている医薬品であれば、乳児は医薬品の使用により状態が急変することはない。 b 乳幼児は、医薬品が喉につかえると、大事に至らなくても咳き込んで吐き出し苦しむことになり、その体験から医薬品の服用に対する拒否意識を生じることがある。 c 「医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項」において、おおよその目安として、小児は5歳以上、15歳未満との年齢区分が用いられている。 d 大人に比べて小児は、吸収されて循環血液中に移行した医薬品の成分が脳に達しやすい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
小児は薬の作用や副作用が強く出やすく、体調も急に変わりやすいです。肝臓や腎臓の働き、脳を守る仕組み(血液脳関門)がまだ育っていないためです。添付文書の年齢区分では、小児はおおむね7歳以上15歳未満とされています。
解き方
- aは、乳児向けの使い方が決まっていても、体調が急に変わることがあるので誤り。
- bは、薬が喉につかえて苦しんだ経験から、薬を飲むのを嫌がるようになることがあるので正しい。
- cは、添付文書の小児の区分が7歳以上15歳未満であり、5歳ではないので誤り。
- dは、脳を守る仕組みがまだ弱いため、薬の成分が脳に届きやすいので正しい。
- 選択肢 1不正解
- aを正としていますが、乳児は体調が急に変わりやすいので、aは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aを正、dを誤としていますが、aは誤りでdは正しいので、この組合せはあてはまりません。
- 選択肢 3不正解
- cを正、dを誤としていますが、cは誤りでdは正しいので、この組合せはあてはまりません。
- 選択肢 4正解
- aが誤り、bが正しく、cが誤り、dが正しいので、この組合せは正しいです。
- 選択肢 5不正解
- bを誤、cを正としていますが、bは正しくcは誤りなので、この組合せはあてはまりません。
覚えるポイント
- 小児の目安は7歳以上15歳未満、幼児は1歳以上7歳未満、乳児は1歳未満。
間違えやすいところ
- 小児の年齢区分の下限を5歳と間違えないように注意する。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」小児等への配慮
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.8 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
高齢者への医薬品の使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 高齢者の注意 / 生理機能の低下 / 誤嚥
高齢者への医薬品の使用に関する記述について、正しい組合せを1つ選べ。 a 基礎体力や生理機能の衰えの度合いに個人差はほとんどない。 b 医薬品の取り違えや飲み忘れを起こしやすいなどの傾向があるため、家族や周囲の人(介護関係者等)の理解や協力が重要となる。 c 医薬品の説明を理解するのに時間がかかる場合があり、情報提供や相談対応において特段の配慮が必要となる。 d 医薬品の副作用で口渇を生じることがあり、誤嚥を誘発しやすくなるので注意が必要である。
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解答
4
解説
高齢者では、体の働きが衰える程度に大きな個人差があります。また、薬の副作用で口が渇くと、飲み込みにくくなって誤嚥(食べ物などが気管に入ること)を起こしやすくなります。そのため、服薬の管理や説明にも気配りが必要です。
解き方
- aは、高齢者でも体の働きの衰え方には大きな個人差があるので、「個人差はほとんどない」は誤り。
- bは、薬の取り違えや飲み忘れを防ぐため、家族や介護する人の協力が大切なので正しい。
- cは、説明を理解するのに時間がかかることがあり、丁寧な対応が必要なので正しい。
- dは、口が渇くと飲み込みがうまくできず、誤嚥を起こしやすくなるので正しい。
- 選択肢 1不正解
- aを正、bとdを誤としていますが、aは誤りでbとdは正しいので、この組合せはあてはまりません。
- 選択肢 2不正解
- aを正、bを誤としていますが、aは誤りでbは正しいので、この組合せはあてはまりません。
- 選択肢 3不正解
- aを正、cとdを誤としていますが、aは誤りでcとdは正しいので、この組合せはあてはまりません。
- 選択肢 4正解
- aが誤りで、b・c・dがすべて正しいので、この組合せは正しいです。
- 選択肢 5不正解
- cを誤りとしていますが、cは正しいので、この組合せはあてはまりません。
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覚えるポイント
- 高齢者の基礎体力や生理機能の衰えの度合いには大きな個人差がある。
間違えやすいところ
- 口が渇く副作用が誤嚥(気管に入ること)につながることを見落とさない。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」高齢者への配慮
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.9 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
妊婦等への医薬品の使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 妊婦 / 血液胎盤関門 / 相談すること
妊婦又は妊娠していると思われる女性への医薬品の使用に関する記述について、正しい組合せを1つ選べ。 a 胎盤には、胎児の血液と母体の血液とが混ざりあう仕組みがあるため、妊婦が医薬品を使用した場合は胎児へ医薬品の成分が容易に移行する。 b 購入者等にとって、妊娠の有無は他人に知られたくない場合もあることから、一般用医薬品の販売等に従事する専門家がその内容について聞き取る必要はない。 c 体の変調や不調に対して、一般用医薬品を使用することにより症状を緩和したいという相談があった場合、一般用医薬品の販売等に従事する専門家は、その対処が適切かどうかを含めて慎重に考慮する必要がある。 d 一般用医薬品において、多くの場合、妊婦が使用した場合における安全性に関する評価が困難であるため、妊婦の使用については「相談すること」としているものが多い。
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解答
4
解説
胎盤には血液胎盤関門という仕組みがあり、母体の血と胎児の血は直接混ざり合いません。妊婦が一般用医薬品を使うかどうかは、慎重に判断する必要があります。専門家はプライバシーに配慮しながら、妊娠の有無などを確認します。
解き方
- aは、母体の血と胎児の血が混ざり合うのではなく、薬が関門を通って移行するので誤り。
- bは、安全のために、プライバシーに配慮しつつも必要な確認や聞き取りを行うので誤り。
- cは、妊婦に一般用医薬品で対処してよいか慎重に考える必要があるので正しい。
- dは、妊婦での試験が難しく安全性を評価しにくいため、「相談すること」とされるものが多く正しい。
- 選択肢 1不正解
- aとbを正、cとdを誤としていますが、aとbは誤りでcとdは正しいので、この組合せはあてはまりません。
- 選択肢 2不正解
- aを正、dを誤としていますが、aは誤りでdは正しいので、この組合せはあてはまりません。
- 選択肢 3不正解
- aを正、cを誤としていますが、aは誤りでcは正しいので、この組合せはあてはまりません。
- 選択肢 4正解
- aが誤り、bが誤り、cが正しく、dが正しいので、この組合せは正しいです。
- 選択肢 5不正解
- dを誤りとしていますが、dは正しいので、この組合せはあてはまりません。
覚えるポイント
- 母体の血液と胎児の血液は直接混ざり合わない(血液胎盤関門の存在)。
間違えやすいところ
- プライバシーに配慮することと、確認をしなくてよいことを同じだと思わない。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」妊婦等への配慮
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.10 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
医療機関で治療を受けている人等への使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 受診中の者 / 相互作用 / 情報提供
医療機関で治療を受けている人等への医薬品の使用に関する記述について、正しい組合せを1つ選べ。 a 生活習慣病等の慢性疾患では、一般用医薬品を使用することでその症状が悪化することはない。 b 医療機関・薬局で交付された薬剤を使用している人について、登録販売者は一般用医薬品との併用の可否を容易に判断できることが多い。 c 疾患の程度や購入しようとする医薬品の種類等に応じて、問題を生じるおそれがあれば使用を避けることができるよう情報提供がなされることが重要である。 d 医療機関での治療を特に受けていない場合であっても、医薬品の種類や配合成分等によっては、特定の症状がある人が使用するとその症状を悪化させるおそれがある。
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解答
5
解説
病院で出された薬と一般用医薬品を一緒に使うと、持病が悪くなったり、強い相互作用が起きたりする危険があります。一緒に使ってよいかを登録販売者だけで簡単に判断するのは難しく、医師や薬剤師に確認することが大切です。
解き方
- aは、一般用医薬品の成分で持病の慢性疾患が悪くなることがあるので誤り。
- bは、医療用医薬品と一緒に使えるかの判断は簡単ではなく、主治医や薬剤師に確認が必要なので誤り。
- cは、相互作用などの危険を避けるため、正しい情報提供が大切なので正しい。
- dは、病院に通っていなくても、もともとある症状が悪くなることがあるので正しい。
- 選択肢 1不正解
- aを正、dを誤としていますが、aは誤りでdは正しいので、この組合せはあてはまりません。
- 選択肢 2不正解
- aを正、cを誤としていますが、aは誤りでcは正しいので、この組合せはあてはまりません。
- 選択肢 3不正解
- bを正としていますが、簡単に判断できることはないので、この組合せはあてはまりません。
- 選択肢 4不正解
- bを正、cを誤としていますが、bは誤りでcは正しいので、この組合せはあてはまりません。
- 選択肢 5正解
- aが誤り、bが誤り、cが正しく、dが正しいので、この組合せは正しいです。
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覚えるポイント
- 医療用医薬品と一般用医薬品の併用可否を容易に判断できることは少ない。
間違えやすいところ
- 慢性疾患の人が一般用医薬品を使っても悪影響はない、と思い込まない。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」医療機関で治療を受けている人等
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.11 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
医薬品の品質と使用期限
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の品質 / 使用期限 / 保管陳列
医薬品の品質に関する記述について、正しい組合せを1つ選べ。 a 一般用医薬品は、購入された後すぐに使用されるとは限らないため、外箱等に記載されている「使用期限」から十分な余裕をもって販売することが重要である。 b 医薬品は、高い水準で均一な品質が保証されていなければならない。 c 医薬品の外箱等に記載されている「使用期限」は、開封状態で保管された場合でも品質が保持される期限である。 d 医薬品は、適切な保管・陳列がなされていれば、経時変化による品質の劣化は起こらない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品には、高い水準でむらのない品質が求められます。外箱に書かれた「使用期限」は、開けていない状態で正しく保管した場合の期限です。また、正しく保管していても、時間がたつと品質は少しずつ劣化します。
解き方
- aは、買った後も家で保管されることを考え、使用期限に余裕をもって売ることが大切なので正しい。
- bは、人の命や健康に関わるため、むらのない品質が保証されている必要があるので正しい。
- cは、使用期限が開けていない状態での期限なので誤り。
- dは、正しく保管や陳列をしていても、時間がたつと品質は劣化するので誤り。
- 選択肢 1不正解
- bを誤、cとdを正としていますが、bは正しく、cとdは誤りなので、この組合せはあてはまりません。
- 選択肢 2不正解
- cを正としていますが、使用期限は開けていない状態が前提なので、この組合せはあてはまりません。
- 選択肢 3正解
- aが正しく、bが正しく、cが誤り、dが誤りなので、この組合せは正しいです。
- 選択肢 4不正解
- aを誤、dを正としていますが、aは正しく、dは誤りなので、この組合せはあてはまりません。
- 選択肢 5不正解
- aとbを誤、cとdを正としていますが、aとbは正しく、cとdは誤りなので、この組合せはあてはまりません。
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覚えるポイント
- 使用期限は「未開封」で適切な保管条件の下にある場合の期限である。
間違えやすいところ
- 正しく保管しても、時間がたつことによる品質の劣化を完全になくせるわけではない。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」医薬品の品質
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.12 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
適切な医薬品選択と受診勧奨
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · セルフメディケーション / 受診勧奨 / ドーピング
適切な医薬品選択と受診勧奨に関する記述について、正しい組合せを1つ選べ。 a 一般用医薬品は、医療機関での治療を受けるほどではない体調不良や疾病の初期段階、あるいは日常において、生活者が自らの疾病の治療、予防又は生活の質の改善・向上を図ることを目的として用いられる。 b 一般用医薬品の役割の一つに、生活習慣病の治療がある。 c 一般用医薬品であっても、使用すればドーピングに該当する成分を含むものがあるため、スポーツ競技者から相談があった場合は、専門知識を有する薬剤師などへの確認が必要である。 d 乳幼児や妊婦等では、一般用医薬品で対処可能な範囲は、通常の成人の場合に比べ限られてくることがある。
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解答
3
解説
一般用医薬品の役割は、生活習慣病の「治療」ではなく、軽い不調をやわらげたり、生活習慣病の「予防」をしたりすることです。また、市販薬に含まれる成分がドーピングで禁止されている場合もあるため、確認が大切です。
解き方
- aは、一般用医薬品の目的や定義に合っているので正しい。
- bは、一般用医薬品の役割が生活習慣病の予防や軽い症状の緩和であり、「治療」ではないので誤り。
- cは、かぜ薬などに禁止された成分が含まれることがあり、専門家への確認が必要なので正しい。
- dは、乳幼児や妊婦などは安全への配慮から、一般用医薬品で対処できる範囲が限られるので正しい。
- 選択肢 1不正解
- bを正、dを誤としていますが、bは誤りでdは正しいので、この組合せはあてはまりません。
- 選択肢 2不正解
- bを正、cを誤としていますが、bは誤りでcは正しいので、この組合せはあてはまりません。
- 選択肢 3正解
- aが正しく、bが誤り、cが正しく、dが正しいので、この組合せは正しいです。
- 選択肢 4不正解
- aを誤、bを正としていますが、aは正しく、bは誤りなので、この組合せはあてはまりません。
- 選択肢 5不正解
- bを正としていますが、bは誤りです。生活習慣病の治療は一般用医薬品の役割に含まれないので、この組合せはあてはまりません。
覚えるポイント
- 一般用医薬品の役割に「生活習慣病の治療」は含まれない(予防等に留まる)。
間違えやすいところ
- 生活習慣病の「予防」と「治療」という言葉を間違えないように注意する。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」適切な医薬品選択と受診勧奨
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.12 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
販売時のコミュニケーション
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 登録販売者の役割 / コミュニケーション / 適正使用
一般用医薬品の販売時のコミュニケーションに関する記述について、正しい組合せを1つ選べ。 a 登録販売者は、全ての一般用医薬品の販売、情報提供等を担う観点から、一般の生活者のセルフメディケーションに対して支援していくという姿勢で臨むことが基本となる。 b 購入者等が自分自身や家族の健康に対する責任感を持ち、適切な医薬品を選択して、適正に使用するよう働きかけていくことが重要である。 c 購入者側に情報提供を受けようとする意識が乏しい場合は、情報提供を行うためのコミュニケーションを図る必要はない。 d 購入者等が医薬品を使用する状況は随時変化する可能性があるため、販売数量は一時期に使用する必要量とする等、販売時のコミュニケーションの機会を継続的に確保するよう配慮することが重要である。
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解答
5
解説
登録販売者が販売できるのは第二類・第三類医薬品で、第一類医薬品を含む「全て」ではありません。また、買う人に情報提供を受けようという意識がなくても、専門家の方から進んでコミュニケーションをとる必要があります。
解き方
- aは、登録販売者が扱うのが第二類と第三類の医薬品であり、「全ての一般用医薬品」ではないので誤り。
- bは、自分の健康への責任を持ってもらい、正しく使ってもらう働きかけが大切なので正しい。
- cは、情報提供を求める意識が薄い場合でも、専門家から積極的に働きかける必要があるので誤り。
- dは、継続して確認するため、必要以上に多く売らずに話をする機会を確保すべきなので正しい。
- 選択肢 1不正解
- aとcを正、dを誤としていますが、aとcは誤りでdは正しいので、この組合せはあてはまりません。
- 選択肢 2不正解
- aを正としていますが、第一類医薬品は登録販売者が扱えないので、この組合せはあてはまりません。
- 選択肢 3不正解
- aを正、dを誤としていますが、aは誤りでdは正しいので、この組合せはあてはまりません。
- 選択肢 4不正解
- bを誤、cを正としていますが、bは正しく、cは誤りなので、この組合せはあてはまりません。
- 選択肢 5正解
- aが誤り、bが正しく、cが誤り、dが正しいので、この組合せは正しいです。
覚えるポイント
- 登録販売者が販売・情報提供を行うのは第二類及び第三類医薬品である。
間違えやすいところ
- 買う人に聞く気がなくても、専門家の方から働きかける必要がある。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」適切な情報提供とコミュニケーション
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.13 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
サリドマイド訴訟と薬害の発生
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · サリドマイド / 薬害の歴史 / 催奇形性
サリドマイド及びサリドマイド訴訟に関する記述について、正誤の正しい組合せを選びなさい。 a 解熱鎮痛薬として販売されたサリドマイド製剤を妊娠している女性が使用したことにより、出生児に四肢欠損、耳の障害等の先天異常(サリドマイド胎芽症)が発生した。 b サリドマイドの血管新生を妨げる作用は、サリドマイドの光学異性体のうち、一方の異性体のみが有する作用であるため、もう一方の異性体を分離して製剤化すれば避けることができる。 c 妊娠している女性がサリドマイドを摂取した場合、サリドマイドは血液-胎盤関門を通過して胎児に移行する。 d 1961年11月、西ドイツ(当時)のレンツ博士がサリドマイド製剤の催奇形性について警告を発し、西ドイツでは製品が回収されたことに伴い、日本でも、同年中に速やかに販売停止及び回収措置が取られた。
解答・解説を表示
解答
2
解説
サリドマイドは催眠鎮静薬などとして売られ、胎児に奇形を起こす薬害を生みました。原因となる成分は体内で別の形に変わるため、片方だけを取り出しても安全にはできません。
解き方
- 記述aからdの正誤(a:誤、b:誤、c:正、d:誤)を一つずつ確かめる。
- その並びと一致する選択肢2が正解だと決める。
- 選択肢 1不正解
- a・b・dの正誤が逆なので当てはまりません。
- 選択肢 2正解
- a:誤、b:誤、c:正、d:誤の並びで正しいです。
- 選択肢 3不正解
- aとbの正誤が逆なので当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- aの正誤が逆なので当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- b・c・dの正誤が逆なので当てはまりません。
答えの内訳
- a:誤
- サリドマイド製剤は解熱鎮痛薬ではなく、催眠鎮静薬や胃腸薬等として販売されました。
- b:誤
- サリドマイドの光学異性体は生体内で相互に変換(ラセミ化)するため、一方の異性体のみを単離して製剤化しても催奇形性を避けることはできません。
- c:正
- サリドマイドは血液-胎盤関門を通過して胎児に移行し、胎児の細胞分裂や血管新生を阻害して先天異常を引き起こします。
- d:誤
- 西ドイツでレンツ警告が出された後も日本での対応は遅れ、販売停止と回収が行われたのは翌年の1962年9月でした。
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覚えるポイント
- サリドマイドは催眠鎮静成分であり、光学異性体は体内でラセミ化するため分離しても毒性を防げない点を押さえましょう。
間違えやすいところ
- 西ドイツで回収の勧めが出たあと、日本でもすぐ回収されたと勘違いしないようにしましょう。
出題の前提:試験問題の原文および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく。
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.14 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
HIV訴訟と医薬品安全対策
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · HIV訴訟 / 薬害の歴史 / 安全確保対策
HIV訴訟に関する記述について、正誤の正しい組合せを選びなさい。 a 血友病患者が、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が混入した原料血漿から製造された免疫グロブリン製剤の投与を受けたことにより、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。 b 本訴訟の和解を踏まえ、国は、薬害の再発を防止するための様々な取り組みを推進したが、その後、サリドマイド訴訟、スモン訴訟が相次いで起こった。 c 本訴訟を踏まえ、医薬品の副作用等による健康被害の再発防止に向けた取り組みの一つとして、製薬企業に対し、感染症報告の義務づけ等を内容とする薬事法の改正が行われた。 d 本訴訟を契機に、血液製剤の安全確保対策として検査や献血時の問診の充実が図られた。
解答・解説を表示
解答
2
解説
HIV訴訟は、加熱していない血液凝固因子製剤でHIV感染が広がった薬害です。和解をきっかけに、法律の改正や献血・検査の安全対策が進められました。
解き方
- 記述aからdの正誤(a:誤、b:誤、c:正、d:正)を一つずつ確かめる。
- その並び(誤・誤・正・正)に合う選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aとbの正誤が逆なので当てはまりません。
- 選択肢 2正解
- a:誤、b:誤、c:正、d:正の並びで正しいです。
- 選択肢 3不正解
- cの正誤が逆なので当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- aからdすべての正誤が逆なので当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- aとdの正誤が逆なので当てはまりません。
答えの内訳
- a:誤
- 感染原因となった製剤は免疫グロブリン製剤ではなく、血友病患者に用いられた非加熱血液凝固因子製剤です。
- b:誤
- サリドマイド訴訟やスモン訴訟はHIV訴訟よりも前に提訴され、和解に達しています。
- c:正
- HIV訴訟を踏まえ、製薬企業に対する感染症報告の義務づけや副作用報告制度の強化などを柱とする薬事法改正が行われました。
- d:正
- 血液製剤の安全確保のため、原料血のスクリーニング検査や献血時の問診等の徹底が図られました。
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覚えるポイント
- HIV訴訟の原因医薬品は「非加熱血液凝固因子製剤」であり、免疫グロブリン製剤ではない点を混同しないようにしましょう。
間違えやすいところ
- 薬害が起きた順番(サリドマイド・スモン→HIV→CJD→C型肝炎)を間違えやすいので整理しましょう。
出題の前提:試験問題の原文および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく。
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.15 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
CJD及びCJD訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · クロイツフェルト・ヤコブ病 / 薬害の歴史 / 生物由来製品
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)及びCJD訴訟に関する記述について、正誤の正しい組合せを選びなさい。 a CJD訴訟とは、脳外科手術等に用いられていたヒト乾燥硬膜を介してCJDに罹患したことに対する損害賠償訴訟である。 b CJD訴訟は、生物由来製品による感染等被害救済制度が創設等される契機のひとつとなった。 c CJDは、次第に認知症に類似した症状が現れ、死に至る重篤な神経難病である。 d CJDは、細菌でもウイルスでもない脂質の一種であるプリオンが原因とされている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
CJDは異常プリオンタンパク質が脳にたまる中枢神経の病気です。ヒト乾燥硬膜の移植で感染した薬害被害を救うため、救済制度が作られました。
解き方
- aからdの記述を確かめ、原因のプリオンがタンパク質であることからdが誤りだと気づく。
- a:正、b:正、c:正、d:誤と一致する選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- cとdの正誤が逆なので当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- aとbの正誤が逆なので当てはまりません。
- 選択肢 3正解
- a:正、b:正、c:正、d:誤の並びで正しいです。
- 選択肢 4不正解
- bの正誤が逆なので当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- a・c・dの正誤が逆なので当てはまりません。
答えの内訳
- a:正
- CJD訴訟は、脳外科手術等で使用されたヒト乾燥硬膜を介してCJDに罹患したことに対する損害賠償訴訟です。
- b:正
- CJD訴訟の和解を契機として、生物由来製品による感染等被害救済制度が創設されました。
- c:正
- CJDはプリオンが脳組織に蓄積して海綿状の変化を生じ、認知症様症状を呈して短期間で死に至る重篤な神経難病です。
- d:誤
- 病原体とされるプリオンは脂質ではなく、「タンパク質」の一種(異常プリオンタンパク質)です。
覚えるポイント
- プリオンは細菌やウイルスではなく「タンパク質」の一種であるという基本事項を正確に覚えましょう。
間違えやすいところ
- プリオンを「脂質」や「核酸」にすり替える出題に惑わされないようにしましょう。
出題の前提:試験問題の原文および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく。
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.16 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
C型肝炎訴訟と特別措置法
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · C型肝炎訴訟 / フィブリノゲン製剤 / 特別措置法
C型肝炎訴訟に関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組合せを選びなさい。なお、複数箇所の( b )内は同じ字句が入る。 出産や手術での大量出血などの際に特定の( a )や血液凝固第Ⅸ因子製剤の投与を受けたことにより、C型肝炎ウイルスに感染したことに対する損害賠償訴訟である。( b )を被告として、2002年から2007年にかけて、5つの地裁で提訴されたが、判決は( b )が責任を負うべき期間等について判断が分かれていた。このような中、C型肝炎ウイルス感染者の早期・一律救済の要請にこたえるべく、( c )によって、2008年1月に特別措置法が制定、施行された。
解答・解説を表示
解答
5
解説
C型肝炎訴訟は、フィブリノゲン製剤などの投与でウイルスに感染した被害の訴訟です。国と製薬企業を被告とし、最後は議員立法で特別措置法ができました。
解き方
- 原因の製剤a(フィブリノゲン製剤)、被告b(国及び製薬企業)、立法の形c(議員立法)を確かめる。
- すべての空欄に合う選択肢5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aがアルブミン製剤なので当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- a・b・cのすべてが違うので当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- bが国及び医療機関なので当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- cが厚生労働省なので当てはまりません。
- 選択肢 5正解
- a:フィブリノゲン製剤、b:国及び製薬企業、c:議員立法の組合せで正しいです。
答えの内訳
- a:フィブリノゲン製剤
- C型肝炎ウイルスの感染被害をもたらした原因血液製剤は「フィブリノゲン製剤」および血液凝固第Ⅸ因子製剤です。
- b:国及び製薬企業
- 訴訟は「国及び製薬企業」を共同被告として全国5つの地方裁判所で提訴されました。
- c:議員立法
- 一律救済を図るため、政府提出法案ではなく「議員立法」によって2008年1月に特定フィブリノゲン製剤等の投与によるC型肝炎感染被害者を救済するための特別措置法が成立・施行されました。
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覚えるポイント
- C型肝炎訴訟は「フィブリノゲン製剤」「国及び製薬企業」「議員立法による特別措置法」が重要キーワードです。
間違えやすいところ
- 特別措置法を内閣提出の法案や厚生労働省主導と勘違いせず、「議員立法」だと覚えましょう。
出題の前提:試験問題の原文および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく。
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.16 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
かぜ及びその治療
主な医薬品とその作用 · かぜの原因 / かぜ薬の役割 / 受診勧奨
かぜ及びその治療に関する記述について、正誤の正しい組合せを選びなさい。 a かぜ薬は、原因となるウイルスの増殖を抑えたり、体内から除去することにより、かぜの諸症状の緩和を図るものである。 b 原因となるウイルスには、ライノウイルス、アデノウイルスなどがある。 c 発熱、咳、鼻水など症状がはっきりしている場合には、総合感冒薬ではなく、それぞれの症状に合わせて薬を選択することが望ましい。 d 急激な発熱を伴う場合や、症状が4日以上続くとき、又は症状が重篤なときは、かぜではない可能性が高い。
解答・解説を表示
解答
4
解説
かぜ薬はウイルスを退治する薬ではなく、症状をやわらげる対症療法薬です。症状に合った薬を選び、長引くときや重いときは受診が大切です。
解き方
- aがかぜ薬を「ウイルスの除去」としている点から誤りだと見抜く。
- b・c・dが正しい記述だと確かめ、選択肢4を正解とする。
- 選択肢 1不正解
- a・b・dの正誤が逆なので当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- aとbの正誤が逆なので当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- a・c・dの正誤が逆なので当てはまりません。
- 選択肢 4正解
- a:誤、b:正、c:正、d:正の並びで正しいです。
- 選択肢 5不正解
- cの正誤が逆なので当てはまりません。
答えの内訳
- a:誤
- かぜ薬はウイルスの増殖抑制や除去を行うものではなく、諸症状を緩和して治癒を促す対症療法薬です。
- b:正
- かぜを引き起こす主な病原体はウイルスであり、ライノウイルス、コロナウイルス、アデノウイルスなど多数存在します。
- c:正
- 単一の症状が突出している場合は、総合感冒薬による不要な成分の摂取を避け、症状に合った単味薬等の選択が望まれます。
- d:正
- 通常のかぜは数日で軽快するため、急激な発熱や4日以上の持続、症状が重篤な場合は他の疾患を疑い医療機関受診を勧めます。
覚えるポイント
- 一般用医薬品のかぜ薬にはウイルスの増殖抑制や体内からの除去作用はない(対症療法である)という基本を徹底しましょう。
間違えやすいところ
- かぜ薬が原因のウイルスそのものを退治すると誤解しやすいので注意しましょう。
出題の前提:試験問題の原文および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく。
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.17 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
かぜ薬の配合成分と配合目的
主な医薬品とその作用 · メチルエフェドリン塩酸塩 / メキタジン / ブロムヘキシン塩酸塩 / ノスカピン
かぜ薬(総合感冒薬)の配合成分とその配合目的との関係について、正しいものの組合せを選びなさい。 a メチルエフェドリン塩酸塩 ― 鼻粘膜の充血を和らげ、気管・気管支を拡げる。 b メキタジン ― 熱を下げる。 c ブロムヘキシン塩酸塩 ― 痰の切れを良くする。 d ノスカピン ― 炎症による腫れを和らげる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
かぜ薬には、気管支を広げる成分、抗ヒスタミン成分、去痰成分、鎮咳成分などが目的に応じて入っています。成分ごとの働きと配合の目的を正しく結び付けましょう。
解き方
- 各成分の働き(a:気管支を広げる、b:抗ヒスタミン、c:去痰、d:鎮咳)と記述の目的を照らし合わせる。
- 正しい組合せがaとcだと確かめ、選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- bの配合目的が違うので当てはまりません。
- 選択肢 2正解
- aとcの対応がどちらも正しいので正解です。
- 選択肢 3不正解
- bの配合目的が違うので当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- bとdの配合目的がどちらも違うので当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- dの配合目的が違うので当てはまりません。
答えの内訳
- a:正
- メチルエフェドリン塩酸塩はアドレナリン作動成分であり、気管支を拡張させるとともに鼻粘膜の充血を和らげます。
- b:誤
- メキタジンは抗ヒスタミン成分であり、くしゃみや鼻水を抑える目的で配合され、解熱作用はありません。
- c:正
- ブロムヘキシン塩酸塩は気道分泌を促して粘度を低下させ、痰の切れを良くする去痰成分です。
- d:誤
- ノスカピンは非麻薬性鎮咳成分であり、延髄の咳嗽中枢に作用して咳を鎮める目的で配合されます。
覚えるポイント
- ノスカピンは「鎮咳」、メキタジンは「抗ヒスタミン(鼻水・くしゃみ)」、ブロムヘキシンは「去痰」です。
間違えやすいところ
- ノスカピンを抗炎症成分や解熱成分と混同しないように覚えましょう。
出題の前提:試験問題の原文および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく。
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.17 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
かぜ薬の配合成分の分類と安全性
主な医薬品とその作用 · 解熱鎮痛成分 / エテンザミド / クレマスチンフマル酸塩 / グリチルリチン酸二カリウム
かぜ薬(総合感冒薬)の配合成分に関する記述について、正誤の正しい組合せを選びなさい。 a 解熱鎮痛成分として、サリチルアミド、イソプロピルアンチピリン等が用いられる。 b エテンザミドは、15歳未満の小児で水痘にかかっているときは使用を避ける。 c アドレナリン作動成分として、クレマスチンフマル酸塩が用いられる。 d 抗コリン成分として、グリチルリチン酸二カリウムが用いられる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
かぜ薬の成分は、解熱鎮痛、抗ヒスタミン、抗炎症など働きごとに分かれます。サリチル酸系の解熱鎮痛成分は、子供の水痘などでは使わないよう注意が必要です。
解き方
- 記述aからdの正誤(a:正、b:正、c:誤、d:誤)を一つずつ判断する。
- その並び(正・正・誤・誤)と一致する選択肢1を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- a:正、b:正、c:誤、d:誤の並びで正しいです。
- 選択肢 2不正解
- aとcの正誤が逆なので当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- aからdすべての正誤が逆なので当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- a・b・dの正誤が逆なので当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- bの正誤が逆なので当てはまりません。
答えの内訳
- a:正
- サリチルアミドやイソプロピルアンチピリン(ピリン系)は解熱鎮痛成分として配合されます。
- b:正
- エテンザミドなどのサリチル酸系製剤は、ライ症候群の発症リスクがあるため15歳未満の水痘・インフルエンザ患者には使用を避けます。
- c:誤
- クレマスチンフマル酸塩はアドレナリン作動成分ではなく、抗ヒスタミン成分です。
- d:誤
- グリチルリチン酸二カリウムは抗コリン成分ではなく、抗炎症成分(生薬甘草の有効成分)です。
覚えるポイント
- エテンザミドやサリチルアミド等のサリチル酸系は15歳未満の水痘・インフルエンザ時にライ症候群の危険があるため使用を避けます。
間違えやすいところ
- グリチルリチン酸二カリウムを抗コリン成分と混同せず、抗炎症作用があると確かめましょう。
出題の前提:試験問題の原文および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく。
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.18 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
かぜに用いられる漢方処方製剤の体力規定
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 桂枝湯 / 香蘇散 / 体力虚弱
かぜの症状緩和に用いられる漢方処方製剤のうち、体力虚弱な人に用いるものの組合せを選びなさい。 a 葛根湯 b 桂枝湯 c 小柴胡湯 d 香蘇散
解答・解説を表示
解答
4
解説
かぜに使う漢方処方製剤は、体力や体質(証)に合わせて選びます。桂枝湯と香蘇散は、体力が弱い人に向く処方です。
解き方
- 各処方の体力の目安(葛根湯:中等度以上、桂枝湯:虚弱、小柴胡湯:中等度、香蘇散:虚弱)を確かめる。
- 体力虚弱にあたるbとdの組合せである選択肢4を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aの葛根湯は体力中等度以上が対象なので当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- aもcも体力中等度以上か中等度が対象なので当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- cの小柴胡湯は体力中等度が対象なので当てはまりません。
- 選択肢 4正解
- 桂枝湯(b)と香蘇散(d)はどちらも体力虚弱の人に合うので正解です。
- 選択肢 5不正解
- cの小柴胡湯は体力中等度が対象なので当てはまりません。
答えの内訳
- a:誤
- 葛根湯は「体力中等度以上」で、汗をかいていない風邪の初期等に適します。
- b:正
- 桂枝湯は「体力虚弱」で、汗が出るものの風邪の初期に適します。
- c:誤
- 小柴胡湯は「体力中等度」で、食欲不振や吐き気、微熱などのかぜの後期の症状に適します。
- d:正
- 香蘇散は「体力虚弱」で、神経過敏で気分がすぐれず、胃腸が弱いものの風邪の初期に適します。
覚えるポイント
- かぜ初期の漢方:葛根湯・麻黄湯は「中等度以上」、桂枝湯・香蘇散は「体力虚弱」と整理して覚えましょう。
間違えやすいところ
- 桂枝湯を体力中等度向けと誤解しやすいので、汗が出る虚弱体質向けだと区別しましょう。
出題の前提:試験問題の原文および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく。
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.18 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
解熱鎮痛薬及び配合成分の特性と副作用
主な医薬品とその作用 · 解熱鎮痛薬 / アスピリン / アスピリン喘息 / 飲酒との相互作用
解熱鎮痛薬(生薬成分を除く。)及びその配合成分に関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組合せを選びなさい。 a 発熱や痛みの原因となっている病気や外傷を根本的に治すことを目的とする。 b 飲酒によって、解熱鎮痛薬による胃腸障害が増強する可能性がある。 c アスピリンには血液を凝固しにくくさせる作用がある。 d アスピリン喘息は、アスピリン特有の副作用ではなく、他の解熱鎮痛成分でも生じる可能性がある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
解熱鎮痛薬は、熱や痛みの原因そのものを治す薬ではなく、症状をやわらげる対症療法薬です。プロスタグランジンのはたらきを抑えて熱や痛みを和らげるため、胃腸障害やアスピリン喘息、出血しやすい状態に注意が必要です。
解き方
- 記述aは、解熱鎮痛薬が原因を治す薬か症状をやわらげる薬かを確かめ、根本治療ではないので「誤」とします。
- 記述bは、お酒と一緒に使うと胃腸障害が強まることを確かめ「正」とします。
- 記述cは、アスピリンが血液を固まりにくくするはたらきを確かめ「正」とします。
- 記述dは、アスピリン喘息が他の解熱鎮痛成分でも起こることを確かめ「正」とします。
- aが誤、b・c・dが正となる選択肢3を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aは正しいですが、bとdを誤りとしているので間違いです。
- 選択肢 2不正解
- aは正しいですが、bとcを誤りとしているので間違いです。
- 選択肢 3正解
- aが誤で、b・c・dが正の正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- cを誤りとしているので間違いです。
- 選択肢 5不正解
- bを誤りとしているので間違いです。
答えの内訳
- a:誤
- 解熱鎮痛薬は発熱や痛みの症状を緩和する対症療法薬であり、原因疾患を根本的に治すものではありません。
- b:正
- 飲酒により胃粘膜が荒れるとともに薬物代謝や胃粘膜刺激が増大し、胃腸障害等の副作用が増強されるおそれがあります。
- c:正
- アスピリンには血小板凝集を抑制する作用があるため、血液を凝固しにくくさせる特徴があります。
- d:正
- アスピリン喘息はアスピリンのみならず、プロスタグランジン合成阻害作用を持つ他の非ステロイド性抗炎症成分でも生じます。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 解熱鎮痛薬は対症療法薬であること
- アスピリン喘息は他の解熱鎮痛成分でも生じること
間違えやすいところ
- 「アスピリン喘息」という名前だけで、アスピリンだけの副作用と決めつけないように注意します。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用)解熱鎮痛薬
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.19 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
鎮痛を目的とした漢方処方製剤の使い分け
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 呉茱萸湯 / 釣藤散 / 桂枝加朮附湯 / 芍薬甘草湯
鎮痛の目的で用いられる漢方処方製剤に関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組合せを選びなさい。 a 呉茱萸湯は、体力中等度以下で、手足が冷えて肩がこり、ときにみぞおちが膨満するものの頭痛、頭痛に伴う吐きけ・嘔吐、しゃっくりに適すとされる。 b 釣藤散は、体力に関わらず使用でき、筋肉の急激な痙攣を伴う痛みのあるもののこむらがえり、筋肉の痙攣、腹痛、腰痛に適すとされる。 c 桂枝加朮附湯は、体力虚弱で、汗が出、手足が冷えてこわばり、ときに尿量が少ないものの関節痛、神経痛に適すとされる。 d 芍薬甘草湯は、体力中等度で、慢性に経過する頭痛、めまい、肩こりなどがあるものの慢性頭痛、神経症、高血圧の傾向のあるものに適すとされる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
鎮痛に使う漢方処方製剤は、体力(からだの弱り具合)と付随する症状で使い分けます。芍薬甘草湯は体力を問わず急な筋肉のけいれんに、釣藤散は高血圧傾向のある慢性の頭痛に、呉茱萸湯は冷えと吐きけを伴う頭痛に、桂枝加朮附湯は冷えや関節痛に使います。
解き方
- 記述aの呉茱萸湯の特徴(手足の冷え、頭痛に伴う吐きけ・しゃっくり)を確かめ「正」とします。
- 記述bの「体力を問わず急な筋肉のけいれん・こむらがえり」は芍薬甘草湯の内容なので「誤」とします。
- 記述cの桂枝加朮附湯の特徴(体力虚弱、汗、手足の冷えとこわばり、関節痛)を確かめ「正」とします。
- 記述dの「慢性の頭痛、めまい、肩こり、高血圧傾向」は釣藤散の内容なので「誤」とします。
- aが正、bが誤、cが正、dが誤となる選択肢1を選びます。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤の正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- aを誤、bを正としているので間違いです。
- 選択肢 3不正解
- aを誤、dを正としているので間違いです。
- 選択肢 4不正解
- bを正、cを誤としているので間違いです。
- 選択肢 5不正解
- cを誤、dを正としているので間違いです。
答えの内訳
- a:正
- 呉茱萸湯は体力中等度以下で手足が冷えて肩がこり、頭痛や頭痛に伴う吐きけ・嘔吐、しゃっくりに適します。
- b:誤
- 体力に関わらず筋肉の急激な痙攣を伴うこむらがえり等に適するのは「芍薬甘草湯」の記述です。
- c:正
- 桂枝加朮附湯は体力虚弱で汗が出て手足が冷えてこわばり、尿量が少ないものの関節痛や神経痛に適します。
- d:誤
- 慢性に経過する頭痛、めまい、肩こり、高血圧傾向等に適するのは「釣藤散」の記述です。
覚えるポイント
- 芍薬甘草湯は体力に関わらず筋肉の急激な痙攣に用いる
- 釣藤散は慢性頭痛や高血圧傾向に用いる
間違えやすいところ
- 芍薬甘草湯と釣藤散の対象症状や体力の決まりが入れ替わって出やすいので注意します。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用)鎮痛の漢方処方製剤
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.20 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
解熱鎮痛薬購入者への相談対応と受診勧奨
主な医薬品とその作用 · 解熱鎮痛薬 / 受診勧奨 / 月経困難症 / 相互作用
一般用医薬品の解熱鎮痛薬購入者に対する登録販売者の説明について、適切なものの組合せを選びなさい。 a 発熱が1週間以上続く場合は、服用量を増やしてください。 b 年月の経過に伴って月経痛が悪化している場合は、病院を受診してください。 c 頭痛に対して使用する場合には、症状が出る前に服用してください。 d 肝機能障害を起こすことがあるので、服用期間中の飲酒はやめてください。
解答・解説を表示
解答
4
解説
解熱鎮痛薬は短期間の対症療法に使い、自分で量を増やしたり予防のために飲んだりしてはいけません。月経痛が年々悪化するときは子宮内膜症などの病気が隠れていることがあるため受診が必要です。飲酒は肝機能障害や胃腸障害を招くので服用中は避けさせます。
解き方
- 記述aは、熱が続くときに量を増やすのは誤りで受診が適切なので「不適切」とします。
- 記述bは、月経痛の悪化に受診をすすめるのが適切か確かめ「適切」とします。
- 記述cは、痛みが出る前に予防で飲むのは不適切なので「不適切」とします。
- 記述dは、服用中は飲酒を避け肝臓を守る説明が適切か確かめ「適切」とします。
- 適切なのはbとdなので、選択肢4を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aの説明が不適切なので間違いです。
- 選択肢 2不正解
- aとcの説明が不適切なので間違いです。
- 選択肢 3不正解
- cの説明が不適切なので間違いです。
- 選択肢 4正解
- bとdの説明が適切な組合せです。
- 選択肢 5不正解
- cの説明が不適切なので間違いです。
答えの内訳
- a:不適切
- 発熱が続く場合は服用量を増やすのではなく、重篤な疾患のおそれがあるため漫然とした使用をやめ医師の診療を受けるべきです。
- b:適切
- 年月の経過とともに月経痛が悪化している場合は子宮内膜症等の基礎疾患が疑われるため、医療機関の受診を勧めます。
- c:不適切
- 解熱鎮痛薬は痛みが生じたときに頓用するものであり、予防目的で事前に服用するものではありません。
- d:適切
- アルコール摂取により肝機能障害や胃腸障害のリスクが高まるため、服用期間中の飲酒は避けるよう指導します。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 解熱鎮痛薬を予防目的で服用してはならない
- 月経痛の悪化は受診勧奨の対象である
間違えやすいところ
- 痛みが出る前に予防として飲むのがよい、と間違えないようにします。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用)解熱鎮痛薬の相談対応
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.20 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
眠気防止薬及びカフェインの用量と作用
主な医薬品とその作用 · 眠気防止薬 / カフェイン / 利尿作用 / 用量制限
眠気防止薬及びその配合成分に関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組合せを選びなさい。 a 小児用の眠気防止薬はない。 b かぜ薬を使用したことによる眠気を抑えるために、眠気防止薬を使用することは適切ではない。 c カフェインには、腎臓におけるナトリウムイオンの再吸収抑制作用がある。 d 眠気防止薬におけるカフェインの1回摂取量はカフェインとして20mg、1日摂取量はカフェインとして50mgが上限とされている。
解答・解説を表示
解答
2
解説
眠気防止薬の主成分カフェインは、脳を刺激して眠気を覚まし、腎臓でナトリウムの再吸収を抑えて尿を出しやすくします。小児への安全性が確かめられていないため15歳未満には使えません。一般用医薬品の上限は1回200mg、1日500mgです。
解き方
- 記述aは、眠気防止薬に小児用の製品がないこと(15歳未満は使えない)を確かめ「正」とします。
- 記述bは、かぜ薬の眠気を打ち消す目的でカフェインを使うのが不適切だと確かめ「正」とします。
- 記述cは、カフェインがナトリウムの再吸収を抑えて尿を出すはたらきを確かめ「正」とします。
- 記述dは、上限が1回200mg・1日500mgなので20mg・50mgは誤りであり「誤」とします。
- a・b・cが正、dが誤となる選択肢2を選びます。
- 選択肢 1不正解
- bを誤、dを正としているので間違いです。
- 選択肢 2正解
- a・b・cが正、dが誤の正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- cを誤としているので間違いです。
- 選択肢 4不正解
- aを誤、dを正としているので間違いです。
- 選択肢 5不正解
- aとbを誤、dを正としているので間違いです。
答えの内訳
- a:正
- 眠気防止薬は小児向けの用法用量は設定されておらず(15歳未満は使用不可)、小児用の製品はありません。
- b:正
- かぜ薬等に含まれる抗ヒスタミン成分等の眠気に対して、眠気防止薬を併用して相殺しようとする使い方は不適切です。
- c:正
- カフェインは腎臓においてナトリウムイオン等の再吸収を抑制し、水分の排泄を促す利尿作用を示します。
- d:誤
- 眠気防止薬におけるカフェインの摂取上限量は、1回200mg、1日500mgとされています。
覚えるポイント
- カフェインの用量上限は1回200mg、1日500mg
- 眠気防止薬は15歳未満使用不可
間違えやすいところ
- カフェインの上限量は1回200mg・1日500mgです。20mg・50mgとする記述にだまされないようにします。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用)眠気防止薬
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.21 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
乗物酔い防止薬の有効成分とその作用機序
主な医薬品とその作用 · 乗物酔い防止薬 / ジフェニドール塩酸塩 / メクリジン塩酸塩 / スコポラミン臭化水素酸塩 / ジプロフィリン
乗物酔い防止薬の配合成分に関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組合せを選びなさい。 a ジフェニドール塩酸塩は、前庭神経の調節作用と内耳への血流改善作用を示す。 b メクリジン塩酸塩は、他の抗ヒスタミン成分と比べて作用の持続時間が短い。 c スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、中枢に作用して自律神経系の混乱を軽減させるとともに、末梢では消化管緊張低下作用を示す。 d ジプロフィリンは、脳の興奮を抑制するキサンチン系成分である。
解答・解説を表示
解答
3
解説
乗物酔い防止薬は、めまいを抑える成分、抗ヒスタミン成分、抗コリン成分、キサンチン系成分などを組み合わせています。メクリジン塩酸塩は作用が長く続くのが特徴で、ジプロフィリンは脳を興奮させて感覚の乱れをやわらげます。
解き方
- 記述aは、ジフェニドール塩酸塩のはたらき(前庭神経の調節、内耳の血流改善)を確かめ「正」とします。
- 記述bは、メクリジン塩酸塩の作用時間が「長い」ことを確かめ「誤」とします。
- 記述cは、スコポラミン臭化水素酸塩水和物の中枢抑制と末梢の抗コリン作用を確かめ「正」とします。
- 記述dは、ジプロフィリンが脳を抑えるのではなく興奮させるので「誤」とします。
- aが正、bが誤、cが正、dが誤となる選択肢3を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aを誤、bを正としているので間違いです。
- 選択肢 2不正解
- bを正、cを誤、dを正としているので間違いです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤の正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- aを誤、bを正、cを誤、dを正としているので間違いです。
- 選択肢 5不正解
- dを正としているので間違いです。
答えの内訳
- a:正
- ジフェニドール塩酸塩は内耳への血流を改善し、前庭神経の調節作用を示してめまいや吐きけを抑えます。
- b:誤
- メクリジン塩酸塩は、他の抗ヒスタミン成分と比較して作用の持続時間が長いことが特徴です。
- c:正
- スコポラミン臭化水素酸塩水和物は抗コリン作用により中枢の混乱を抑え、末梢の消化管緊張を低下させます。
- d:誤
- ジプロフィリンはキサンチン系成分であり、脳の興奮を抑制するのではなく、中枢興奮作用により動揺病症状を改善します。
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覚えるポイント
- メクリジン塩酸塩は作用持続時間が長い
- ジプロフィリンはキサンチン系で脳を興奮させる
間違えやすいところ
- メクリジンは作用が「短い」ではなく長いこと、ジプロフィリンは脳を抑えず興奮させることを覚えておきます。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用)乗物酔い防止薬
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.21 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
小児虚弱体質や夜尿症に用いられる漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 小建中湯 / 小児夜尿症 / 虚弱体質
次の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適切なものを選びなさい。 「体力虚弱で疲労しやすく腹痛があり、血色がすぐれず、ときに動悸、手足のほてり、冷え、ねあせ、鼻血、頻尿及び多尿などを伴うものの小児虚弱体質、疲労倦怠、慢性胃腸炎、腹痛、神経質、小児夜尿症、夜なきに適すとされる。」
解答・解説を表示
解答
3
解説
小建中湯は、桂枝湯の芍薬を増やして水あめを加えた処方です。体力が弱く疲れやすく、血色が悪く、腹痛や動悸、冷えなどを伴う小児の虚弱体質、夜尿症、夜泣きなどに広く使われます。
解き方
- 問題文の体質(体力虚弱、腹痛、血色不良、動悸、冷え、ねあせ、鼻血など)と適応症(小児虚弱体質、疲労倦怠、慢性胃腸炎、腹痛、小児夜尿症、夜なき)を確かめます。
- 選択肢の漢方処方製剤を見くらべます(柴胡加竜骨牡蛎湯は体力中等度以上、抑肝散は体力中等度、白虎加人参湯は体力中等度以上でのどの渇き)。
- あてはまる処方が小建中湯だと分かるので、選択肢3を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 柴胡加竜骨牡蛎湯は体力中等度以上で、精神不安や動悸、不眠などに使います。
- 選択肢 2不正解
- 桂枝加芍薬湯は体力中等度以下で、おなかが張るしぶり腹や腹痛に使います。
- 選択肢 3正解
- 小建中湯は体力虚弱で腹痛、小児虚弱体質や夜尿症、夜泣きなどに適します。
- 選択肢 4不正解
- 抑肝散は体力中等度をめやすに、神経がたかぶり怒りやすい小児の夜泣きなどに使います。
- 選択肢 5不正解
- 白虎加人参湯は体力中等度以上で、熱感や激しい口渇を伴う皮膚炎やかゆみに使います。
覚えるポイント
- 小建中湯は体力虚弱、小児虚弱体質、小児夜尿症、夜なきに適応
間違えやすいところ
- 小児夜泣きにも使う抑肝散と、体力が弱いことや夜尿症・鼻血・血色不良の記載で見分けます。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用)小児の疳の漢方処方製剤
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.22 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
ジヒドロコデインリン酸塩の作用・禁忌・依存性
主な医薬品とその作用 · ジヒドロコデインリン酸塩 / 麻薬性鎮咳成分 / 年齢制限 / 授乳婦への注意
ジヒドロコデインリン酸塩に関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組合せを選びなさい。 a 使用するにあたっては、12歳以上であることの確認が必要である。 b 母乳への移行が少ないことから、授乳中であっても服用することができる。 c 長期連用や大量摂取によって多幸感等が現れることがあり、依存性がある。 d 延髄の咳嗽中枢に作用して、咳を抑える。
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解答
2
解説
ジヒドロコデインリン酸塩は、延髄の咳中枢に働く麻薬性の鎮咳成分です。呼吸を止めるおそれがあるため12歳未満には使えず、母乳に移行して乳児に中毒を起こすおそれがあるので授乳中は避けます。連用で依存性にも注意が必要です。
解き方
- 記述aは、コデイン類が12歳未満に使えず12歳以上を確かめることを確認し「正」とします。
- 記述bは、授乳中は母乳に移行して乳児が中毒になるおそれがあるので「誤」とします。
- 記述cは、麻薬性の鎮咳成分に特有の依存性や多幸感があることを確かめ「正」とします。
- 記述dは、延髄の咳中枢を抑えるはたらきを確かめ「正」とします。
- aが正、bが誤、cが正、dが正となる選択肢2を選びます。
- 選択肢 1不正解
- bを正、cとdを誤としているので間違いです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正の正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- aを誤、bを正、cとdを誤としているので間違いです。
- 選択肢 4不正解
- dを誤としているので間違いです。
- 選択肢 5不正解
- aを誤としているので間違いです。
答えの内訳
- a:正
- コデイン類は小児で呼吸抑制を起こすおそれがあるため、12歳未満には使用できず12歳以上であることを確認します。
- b:誤
- 母乳中に移行して乳児にモルヒネ中毒を起こすおそれがあるため、授乳中の人は服用を避けるか授乳を避ける必要があります。
- c:正
- 麻薬性鎮咳成分であり、連用や大量摂取により多幸感等を生じ精神的・身体的依存性があります。
- d:正
- 延髄にある咳嗽中枢に直接作用して咳反射を抑制し、強い鎮咳効果を示します。
覚えるポイント
- コデイン類は12歳未満の小児に使用しない
- 授乳中は服用を避けるか授乳を中止する
間違えやすいところ
- 「母乳への移行が少ない」は誤りです。乳児がモルヒネ中毒になる危険があることを覚えておきます。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用)鎮咳去痰薬(中枢性鎮咳成分)
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.22 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
口腔咽喉薬及び含嗽薬の使用方法と特徴
主な医薬品とその作用 · 口腔咽喉薬 / 含嗽薬 / 全身性副作用 / 使用法
口腔咽喉薬・含嗽薬に関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組合せを選びなさい。 a 口腔咽喉薬及び含嗽薬は、口腔内や咽頭における局所的な作用を目的とする医薬品であるため、全身的な影響を生じることはない。 b 含嗽薬は即効性があり、使用後すぐに食事を摂っても、殺菌消毒効果に対する影響はほとんどない。 c 医薬部外品として製造販売されている製品もある。 d 噴射式の液剤では、口腔の奥まで薬液が届くように、軽く息を吸いながら噴射することが望ましい。
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解答
4
解説
口腔咽喉薬や含嗽薬は口やのどに直接はたらく薬ですが、飲みこんだり粘膜から吸収されたりして全身に影響することがあります。使った直後の飲食は薬を洗い流して効果を弱めます。噴射式は息を吸いながらではなく、声を出しながら噴射します。
解き方
- 記述aは、局所に使う薬でも吸収や飲みこみで全身に影響することがあると確かめ「誤」とします。
- 記述bは、使った直後の飲食で薬が洗い流され効果が弱まることを確かめ「誤」とします。
- 記述cは、医薬部外品として売られている製品があることを確かめ「正」とします。
- 記述dは、噴射のとき息を吸うと気管に入るおそれがあるため「誤」とします。
- aが誤、bが誤、cが正、dが誤となる選択肢4を選びます。
- 選択肢 1不正解
- bを正、cを誤、dを正としているので間違いです。
- 選択肢 2不正解
- bを正としているので間違いです。
- 選択肢 3不正解
- aとdを正としているので間違いです。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが誤の正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- aとbを正、cを誤、dを正としているので間違いです。
答えの内訳
- a:誤
- 局所適用であっても、粘膜からの吸収や誤嚥・嚥下により全身的な影響(アレルギーや副作用等)を生じることがあります。
- b:誤
- 使用後すぐに食事を摂ると有効成分が洗い流されてしまい、十分な効果が得られなくなります。
- c:正
- 口腔咽喉薬や含嗽薬の中には、効果が緩和なものとして医薬部外品に指定されている製品もあります。
- d:誤
- 息を吸いながら噴射すると薬液が気管支や肺に入ってしまうおそれがあるため、声を出しながら噴射します。
覚えるポイント
- 噴射式液剤は息を吸いながらではなく声を出しながら噴射する
- 局所薬でも全身的影響が生じることがある
間違えやすいところ
- 噴射式は「軽く息を吸いながら」ではなく、声を出しながら噴射するのが正しい使い方です。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用)口腔咽喉薬・含嗽薬
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.23 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
呼吸器官に作用する薬:鎮咳去痰に用いる漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / 漢方処方製剤 / 麦門冬湯
次の記述にあてはまる咳止めや痰を出しやすくする目的で用いられる漢方処方製剤として、最も適切なものを1つ選べ。 「体力中等度以下で、痰が切れにくく、ときに強く咳こみ、又は咽頭の乾燥感があるもののから咳、気管支炎、気管支喘息、咽頭炎、しわがれ声に適すとされるが、水様痰の多い人には不向きとされる。」
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解答
2
解説
麦門冬湯は、のどや気道をうるおす漢方薬です。体力が中等度以下の人で、痰が切れにくく、のどの乾燥をともなう激しい咳やから咳に向いています。水のような痰が多い人には向いておらず、症状を悪化させるおそれがあります。
解き方
- 「体力中等度以下」「痰が切れにくく、のどの乾燥感があるから咳」「水様痰の多い人には不向き」という手がかりの言葉を確かめます。
- それぞれの漢方薬の効き目と特徴をくらべ、乾燥した激しい咳に適する麦門冬湯を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 駆風解毒湯は、体力にかかわらず、のどがはれて痛む扁桃炎などに使う漢方薬です。
- 選択肢 2正解
- 麦門冬湯は、痰が切れにくくのどが乾くから咳などに適し、水様痰には向きません。
- 選択肢 3不正解
- 響声破笛丸は、体力中等度以下で、しわがれ声やのどの不快感に使う漢方薬です。
- 選択肢 4不正解
- 桔梗湯は、体力にかかわらず使え、のどがはれて痛む扁桃炎などに使います。
- 選択肢 5不正解
- 白虎加人参湯は、体力中等度以上で、熱感や強いのどの渇きをともなう湿疹や皮膚炎などに使います。
覚えるポイント
- 麦門冬湯=から咳・咽頭乾燥・水様痰が多い人には不向き
間違えやすいところ
- のどの痛みに使う桔梗湯や駆風解毒湯と、から咳に使う麦門冬湯を混同しないように注意します。
出題の前提:試験問題の記載基準による
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.23 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
胃の薬:胃に作用する配合成分の分類と作用
主な医薬品とその作用 · 胃の薬 / 配合成分 / 制酸成分 / 消化成分 / 健胃成分
胃に作用する薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a ジメチルポリシロキサン(ジメチコン)は、制酸成分である。 b ピレンゼピン塩酸塩は、消化成分である。 c タカヂアスターゼは、健胃成分である。 d メタケイ酸アルミン酸マグネシウムは、胃液分泌抑制成分である。
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解答
5
解説
胃の薬には、制酸成分・健胃成分・消化成分・胃液分泌抑制成分・消泡成分などがあり、それぞれ分類と働きが違います。成分名がどの分類で、どんな働きをするかを正しく区別して覚えることが大切です。
解き方
- 記述a〜dの成分名と、示された分類をそれぞれ照らし合わせます。
- ジメチコンは消泡成分、ピレンゼピンは胃液分泌抑制成分、タカヂアスターゼは消化成分、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムは制酸成分なので、すべて誤り(誤・誤・誤・誤)と判断します。
- 選択肢 1不正解
- b(ピレンゼピン)とc(タカヂアスターゼ)が正しくないので、この組合せは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- a(ジメチルポリシロキサン)とc(タカヂアスターゼ)が正しくないので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- a・b・dはいずれも成分の分類が違うので、この組合せは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- a(ジメチルポリシロキサン)は制酸成分ではなく消泡成分なので誤りです。
- 選択肢 5正解
- aは消泡成分、bは胃液分泌抑制成分、cは消化成分、dは制酸成分で、すべて誤りです。
覚えるポイント
- ジメチコン=消泡成分、ピレンゼピン=胃液分泌抑制成分、タカヂアスターゼ=消化成分
間違えやすいところ
- メタケイ酸アルミン酸マグネシウムなどの無機塩類は、胃液分泌抑制成分ではなく制酸成分として覚えます。
出題の前提:試験問題の記載基準による
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.24 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
腸の薬:止瀉薬の配合成分とその適応
主な医薬品とその作用 · 止瀉薬 / ベルベリン / タンニン酸アルブミン / ロペラミド塩酸塩
止瀉薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a ベルベリン塩化物は、細菌感染による下痢の症状を鎮めることを目的として配合されている。 b 天然ケイ酸アルミニウムは、腸管内の異常発酵等によって生じた有害物質を吸着することを目的として配合されている。 c タンニン酸アルブミンは、収斂作用により腸粘膜を保護することを目的として配合されている。 d ロペラミド塩酸塩が配合された止瀉薬は、食べすぎ・飲みすぎによる下痢、寝冷えによる下痢の症状に用いられることを目的としており、食あたりや水あたりによる下痢については適用対象ではない。
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解答
5
解説
止瀉薬(下痢止め)の成分には、細菌を抑える・有害物質を吸着する・収斂(粘膜を引き締める)・腸の運動を抑えるなど、いろいろな働きがあります。とくに腸の運動を強く抑えるロペラミド塩酸塩は、感染性の下痢を悪化させるため、食あたり・水あたりの下痢には使いません。
解き方
- a:ベルベリン塩化物の細菌を抑える作用と下痢止めの働きを確かめます(正しい)。
- b:天然ケイ酸アルミニウムの有害物質を吸着する働きを確かめます(正しい)。
- c:タンニン酸アルブミンの収斂作用で腸の粘膜を守る働きを確かめます(正しい)。
- d:ロペラミド塩酸塩は、食べすぎ・飲みすぎや寝冷えによる下痢に限られ、食あたり・水あたりには使わないことを確かめます(正しい)。
- 選択肢 1不正解
- dの記述は正しいので、dを「誤」とするこの組合せは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cの記述は正しいので、cを「誤」とするこの組合せは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bの記述は正しいので、bを「誤」とするこの組合せは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aの記述は正しいので、aを「誤」とするこの組合せは誤りです。
- 選択肢 5正解
- a・b・c・dはすべて正しいので、この組合せが正解です。
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覚えるポイント
- ロペラミド塩酸塩は食あたり・水あたりには適用対象外
間違えやすいところ
- ロペラミド塩酸塩がどんな下痢にも使えるわけではない点に注意します。
出題の前提:試験問題の記載基準による
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.24 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
胃腸の不調に用いる漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 胃腸薬 / 漢方処方製剤 / 麻子仁丸 / 安中散 / 大黄甘草湯
胃腸の不調を改善する目的で用いられる漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 麻子仁丸は、体力虚弱で、疲れやすくて手足などが冷えやすいものの胃腸虚弱、下痢、嘔吐、胃痛、腹痛、急・慢性胃炎に適すとされる。 b 六君子湯は、体力中等度以上で、下腹部痛があって、便秘しがちなものの月経不順、月経困難、月経痛、便秘、痔疾に適すとされる。 c 大黄甘草湯は、体力に関わらず使用でき、便秘、便秘に伴う頭重、のぼせ、湿疹・皮膚炎、ふきでもの、食欲不振、腹部膨満、腸内異常発酵、痔などの症状の緩和に適すとされる。 d 安中散は、体力中等度以下で、腹部は力がなくて、胃痛又は腹痛があって、ときに胸やけや、げっぷ、胃もたれ、食欲不振、吐きけ、嘔吐などを伴うものの神経性胃炎、慢性胃炎、胃腸虚弱に適すとされる。
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解答
5
解説
胃腸の不調に使う漢方薬は、体力の状態(虚弱・中等度・充実)と主な症状(胃痛・食欲不振・便秘・腹痛など)の違いで使い分けます。それぞれの適用を正しく見分けることが大切です。
解き方
- a:麻子仁丸は便が硬く便秘がちな人に使う瀉下薬(下剤)で、下痢や胃炎の説明は誤りです。
- b:六君子湯は胃腸虚弱や食欲不振に使う薬で、月経不順や下腹部痛の記述は桃核承気湯のもので誤りです。
- c:大黄甘草湯は体力にかかわらず便秘や便秘にともなう症状に使い、正しいです。
- d:安中散は体力中等度以下で腹に力のない胃痛・胸やけ・胃炎に適し、正しいです。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りでdが正しいので、この組合せは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りでcが正しいので、この組合せは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bは六君子湯ではなく桃核承気湯の説明なので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bが誤りでcが正しいので、この組合せは誤りです。
- 選択肢 5正解
- aは誤り、bは誤り、cは正、dは正で、この組合せが正解です。
覚えるポイント
- 大黄甘草湯=体力に関わらず便秘に用いる、安中散=腹力のない胃痛・胸やけ
間違えやすいところ
- 六君子湯(胃腸虚弱)と桃核承気湯(月経痛・便秘)の使い分けを混同しないよう注意します。
出題の前提:試験問題の記載基準による
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.25 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
瀉下薬・浣腸薬:適正使用と登録販売者の説明
主な医薬品とその作用 · 瀉下薬 / 浣腸薬 / センノシド / ビサコジル / グリセリン
瀉下薬又は浣腸薬の購入者に対する登録販売者の説明について、不適切なものの組合せを1つ選べ。 a 複数の瀉下薬を同時に使用しないよう説明した。 b センノシドが配合された瀉下薬を服用する際には、授乳を控えるように説明した。 c ビサコジルが配合された瀉下薬は、服用後すぐに効果があることが多いいため、起床時に服用するよう説明した。 d グリセリンが配合された浣腸薬について、繰り返し使用することで効果が強くなると説明した。
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解答
5
解説
ビサコジルなどの刺激性の瀉下薬は、ふつう飲んでから数時間〜半日ほどで効くため、就寝前に飲むのが基本です。グリセリンなどの浣腸薬を連用すると、直腸の粘膜が鈍くなって効き目が弱まるため、使い続けるのは避けます。
解き方
- a:瀉下薬をいくつも一緒に使わないよう伝えるのは適切な指導です。
- b:センノシドは母乳に移り赤ちゃんが下痢をするおそれがあるので、授乳を避けるよう伝えるのは適切です。
- c:ビサコジル経口薬はすぐ効く薬ではなく翌朝の排便をうながすので就寝前服用がふつうで、「すぐ効く」「起床時に服用」は不適切です。
- d:浣腸薬を連用すると効き目が弱くなる(鈍くなる)ので、「効果が強くなる」は不適切です。
- 不適切なのはcとdなので、正解は選択肢5です。
- 選択肢 1不正解
- aとbはどちらも適切な説明なので、不適切な組合せではありません。
- 選択肢 2不正解
- aは適切な説明なので、この組合せにはあてはまりません。
- 選択肢 3不正解
- bは適切な説明なので、この組合せにはあてはまりません。
- 選択肢 4不正解
- bは適切な説明なので、この組合せにはあてはまりません。
- 選択肢 5正解
- cとdの説明が不適切で、不適切なものの組合せとして正解です。
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覚えるポイント
- 浣腸薬を連用すると効果が減弱する、ビサコジル経口剤は就寝前服用が基本
間違えやすいところ
- 浣腸薬の連用で効果が高まると思いやすい点(実際は鈍くなって効き目が弱まる)に注意します。
出題の前提:試験問題の記載基準による
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.25 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
胃腸鎮痛鎮痙薬:配合成分の作用機序と特徴
主な医薬品とその作用 · 胃腸鎮痛鎮痙薬 / チキジウム臭化物 / ブチルスコポラミン臭化物 / オキセサゼイン
胃腸鎮痛鎮痙薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 下痢を伴う腹痛の場合、基本的に下痢への対処が優先されるため、胃腸鎮痛鎮痙薬の適用となる症状ではない。 b チキジウム臭化物には、胃液分泌を抑える作用はない。 c ブチルスコポラミン臭化物は、アセチルコリンと受容体の反応を妨げる。 d オキセサゼインは、局所麻酔作用のほか、胃液分泌を抑える作用もあるとされる。
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解答
3
解説
抗コリン成分は、消化管の異常なけいれんをしずめるだけでなく、胃液の分泌も抑えます。局所麻酔成分のオキセサゼインは、局所を麻痺させる作用と、胃液の分泌を抑える作用の両方を持ちます。
解き方
- a:下痢をともなう腹痛では、まず下痢の対処が優先され、胃腸鎮痛鎮痙薬の適用ではないことを確かめます(正)。
- b:チキジウム臭化物は抗コリン成分で胃液の分泌を抑えるので、「作用はない」は誤りです(誤)。
- c:ブチルスコポラミン臭化物は、副交感神経のアセチルコリン受容体をさえぎるので正しいです(正)。
- d:オキセサゼインは局所麻酔作用とともに胃液の分泌を抑える作用も持つので正しいです(正)。
- 選択肢 1不正解
- aが正でbが誤りなので、この組合せは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが正、bが誤、dが正なので、この組合せは誤りです。
- 選択肢 3正解
- aは正、bは誤、cは正、dは正で、この組合せが正解です。
- 選択肢 4不正解
- dの記述は正しいので、この組合せは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bが誤りでcが正しいので、この組合せは誤りです。
覚えるポイント
- オキセサゼイン=局所麻酔作用+胃液分泌抑制作用
間違えやすいところ
- 抗コリン成分が胃のけいれんを抑えるだけでなく、胃液の分泌も抑えることを見落とさないようにします。
出題の前提:試験問題の記載基準による
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.26 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
強心薬:生薬成分の作用と服用時の注意点
主な医薬品とその作用 · 強心薬 / ゴオウ / ユウタン / センソ / シンジュ
一般用医薬品の強心薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a ゴオウは強心作用のほか、末梢血管の拡張による血圧降下、興奮を静める等の作用があるとされる。 b ユウタンは苦味による健胃作用を期待して用いられるほか、消化補助成分として配合される場合もある。 c センソが配合された内服固形製剤は、口中で噛み砕くと舌等が麻痺することがある。 d シンジュは、中枢神経系の刺激作用による気つけの効果を期待して用いられる。
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解答
1
解説
強心薬に使う生薬のうち、ゴオウは強心・血圧降下・鎮静、センソは強心と局所麻酔(かむと舌がしびれる)、ユウタンは健胃と消化の補助、シンジュは鎮静を目的に配合されます。
解き方
- a:ゴオウのはたらき(強心、末梢血管を広げて血圧を下げる、しずめる)を確かめます(正)。
- b:ユウタンのはたらき(健胃、消化の補助)を確かめます(正)。
- c:センソの局所麻酔作用で、かみ砕くと舌などがしびれるため、かまずに飲むことを確かめます(正)。
- d:シンジュは中枢神経を刺激するのではなく、しずめる作用を期待して使われるので誤りです(誤)。
- 選択肢 1正解
- aは正、bは正、cは正、dは誤で、この組合せが正解です。
- 選択肢 2不正解
- cは正しく、dは誤りなので、この組合せは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bは正しく、dは誤りなので、この組合せは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aは正しく、dは誤りなので、この組合せは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- dの記述が誤りなので、この組合せは誤りです。
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覚えるポイント
- センソ=噛み砕くと舌が麻痺する、シンジュ=鎮静作用
間違えやすいところ
- シンジュの中枢刺激作用(誤り)と鎮静作用(正しい)を混同しないように注意します。
出題の前提:試験問題の記載基準による
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.26 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
高コレステロール改善薬:配合成分と使用目的
主な医薬品とその作用 · 高コレステロール改善薬 / パンテチン / ソイステロール / ピリドキシン塩酸塩
次の成分の一般用医薬品の高コレステロール改善薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 [6カプセル中:パンテチン 375mg、大豆油不けん化物(ソイステロール) 600mg、トコフェロール酢酸エステル 100mg、ルチン 60mg、ピリドキシン塩酸塩 10mg] a コレステロールと結合して、代謝されやすいコレステロールエステルを形成する成分が含まれている。 b 高密度リポタンパク質(HDL)等の異化排泄を促進し、リポタンパクリパーゼ活性を高めて、低密度リポタンパク質(LDL)産生を高める作用をもつ成分が含まれている。 c 尿が黄色くなる成分が含まれている。 d 血中コレステロール異常を改善することにより、ウエスト周囲径(腹囲)を減少させるなど、痩身効果を目的とする医薬品である。
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解答
5
解説
高コレステロール改善薬は、生活習慣の改善を助けて血中の脂質のバランスを整える薬で、痩せることを目的とした薬ではありません。パンテチンは、LDL(悪玉)の分解・排泄を促し、HDL(善玉)の産生を高めるように働きます。
解き方
- a:ソイステロールはコレステロールの吸収を抑えるもので、エステルを作って代謝しやすくするという記述は誤りです。
- b:パンテチンはLDLの異化排泄を促し、HDLの産生を高めるので、記述は逆で誤りです。
- c:尿を黄色くするのはビタミンB2(リボフラビン)ですが、この処方には含まれないので誤りです(ピリドキシン塩酸塩はビタミンB6)。
- d:高コレステロール改善薬は、ウエストを細くしたり痩せたりする目的の薬ではないので誤りです。
- 選択肢 1不正解
- dの「痩身目的」という記述は誤りなので、この組合せは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cの尿を黄色くする成分(ビタミンB2)は含まれないので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bのパンテチンの説明(HDLとLDLの関係)が逆なので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aのコレステロールエステルを作るという記述は誤りです。
- 選択肢 5正解
- a・b・c・dはすべて誤りなので、この組合せが正解です。
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覚えるポイント
- 高コレステロール改善薬は痩身目的ではない、パンテチン=LDL排泄促進・HDL産生促進
間違えやすいところ
- ビタミンB2(尿が黄色くなる)とビタミンB6(ピリドキシン)を混同しないよう確かめます。
出題の前提:試験問題の記載基準による
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.27 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
貧血用薬の適正使用と相談対応
主な医薬品とその作用 · 貧血用薬 / 鉄製剤 / ビタミンC / 服薬指導
ある一般用医薬品の貧血用薬(溶性ピロリン酸第二鉄79.5mg、シアノコバラミン50μg、葉酸2mg配合)について、仕事が忙しく食生活が乱れておりビタミンC主薬製剤を服用中の35歳女性に対する登録販売者の説明として、正しい組合せはどれか。 a 鉄分の吸収は空腹時の方が高いので、消化器系への副作用を軽減するためにも、食前に服用する方が望ましいです。 b 鉄の吸収が悪くなることがあるので、ビタミンC主薬製剤の服用は中止して下さい。 c 服用後、便が黒くなったら直ちに服用を中止してください。 d 食生活を改善し、この薬を2週間程度続けても症状の改善がみられない場合には、服用を中止し、医療機関を受診してください。
解答・解説を表示
解答
3
解説
貧血用薬は食後に飲み、2週間たっても改善しなければ受診します。鉄分は胃を刺激しやすいので、食後に飲むと胃が荒れにくいからです。ビタミンCは鉄の吸収を助けます。便が黒くなるのは吸収されなかった鉄が出ただけで心配いりません。
解き方
- 鉄剤は胃を刺激しやすいので食後に飲むことを思い出し、記述aを誤と判断します。
- ビタミンCは鉄の吸収を助けることと、黒い便は鉄の排泄で自然なことを確認し、記述bとcを誤と判断します。
- 飲み続けずに受診する目安は2週間程度だと確認し、記述dを正と判断して組合せを決めます。
- 選択肢 1不正解
- a・b・cがすべて誤りなので、この組合せは不正解です。
- 選択肢 2不正解
- bが誤りなので、この組合せは不正解です。
- 選択肢 3正解
- a・b・cが誤りでdが正しいので、これが正解です。
- 選択肢 4不正解
- a・bが誤りでdは正しいので、この組合せは不正解です。
- 選択肢 5不正解
- a・cが誤りでdは正しいので、この組合せは不正解です。
答えの内訳
- a:誤
- 鉄製剤は空腹時の方が吸収は良いものの、消化器系への胃腸障害を軽減するために食後に服用することが望ましいとされています。
- b:誤
- ビタミンC(アスコルビン酸)は鉄の還元を促して消化管からの吸収を高めるため、服用を中止する必要はありません。
- c:誤
- 鉄製剤の服用により便が黒くなることがありますが、これは吸収されなかった鉄分が排泄されたものであり、中止する必要はありません。
- d:正
- 貧血用薬を2週間程度服用しても症状の改善がみられない場合は、他の疾患等の可能性があるため服用を中止して医療機関を受診します。
覚えるポイント
- 鉄製剤は胃腸障害を抑えるため「食後」に服用する。
- ビタミンCは鉄の吸収を促進するが、お茶などに含まれるタンニン酸は吸収を阻害する可能性がある。
間違えやすいところ
- 便が黒くなっても、出血ではなく鉄が体の外に出ただけなので、すぐ中止する必要はありません。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」貧血用薬
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.28 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
痔疾及び痔疾用薬の成分
主な医薬品とその作用 · 痔の病態 / 痔疾用薬 / 外痔核 / 局所麻酔成分
痔及び一般用医薬品の痔疾用薬とその配合成分に関する記述について、正しいものの組合せを選べ。 a 一般に「いぼ痔」と呼ばれる痔核のうち、直腸粘膜と皮膚の境目となる歯状線より上部の、直腸粘膜にできた痔核を外痔核と呼ぶ。 b 痔瘻は、肛門内部に存在する肛門腺窩と呼ばれる小さなくぼみに糞便の滓が溜まって炎症・化膿を生じた状態である。 c 痔に伴う痛み・痒みを和らげることを目的に、リドカイン等の局所麻酔成分が用いられる。 d 現在、製造販売されている一般用医薬品の痔疾用薬は、肛門部又は直腸内に適用する外用薬のみである。
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解答
3
解説
歯状線より上にできるのが内痔核、下にできるのが外痔核です。痔瘻は肛門のくぼみに便がたまって化膿した状態です。痔の薬には塗り薬や坐剤だけでなく、飲み薬もあります。
解き方
- 歯状線より上は内痔核、下は外痔核だと確認し、記述aを誤と判断します。
- 痔瘻は肛門腺窩に便がたまって化膿した状態だと確認し、記述bを正と判断します。
- リドカインなどの局所麻酔成分が痛みや痒みをやわらげると確認し、記述cを正と判断します。
- 痔の薬には坐剤や軟膏のほかに内服薬もあると確認し、記述dを誤と判断して(b、c)を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りなので、この組合せは不正解です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りなので、この組合せは不正解です。
- 選択肢 3正解
- bとcがともに正しいので、これが正解です。
- 選択肢 4不正解
- dが誤りなので、この組合せは不正解です。
- 選択肢 5不正解
- dが誤りなので、この組合せは不正解です。
答えの内訳
- a:誤
- 歯状線より上部の直腸粘膜にできた痔核は「内痔核」であり、歯状線より下部の肛門皮下にできた痔核を「外痔核」と呼びます。
- b:正
- 痔瘻(あな痔)は、肛門腺窩に糞便の滓が溜まって化膿し、直腸・肛門管と周囲の皮膚との間にトンネル状の瘻管が生じた状態です。
- c:正
- リドカインやジブカイン塩酸塩などの局所麻酔成分は、患部の知覚神経を麻痺させて痛みや痒みを和らげる目的で配合されます。
- d:誤
- 一般用医薬品の痔疾用薬には、坐剤や軟膏・注入軟膏などの外用薬だけでなく、内服薬(生薬配合錠剤など)も販売されています。
覚えるポイント
- 歯状線より上は内痔核(痛みが少ない)、下は外痔核(知覚神経があり痛む)。
- 痔瘻は一般用医薬品では根本治癒できず、早期の医療機関受診が必要。
間違えやすいところ
- 内痔核と外痔核は歯状線の上か下かで分かれるので、位置を逆に覚えないようにします。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」痔疾用薬
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.29 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
婦人薬の生薬成分及び漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 婦人薬 / 漢方処方製剤 / サフラン / 温経湯 / 桂枝茯苓丸
婦人薬として用いられる生薬成分及び漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。 a サフラン、コウブシは、鎮静、鎮痛のほか、女性の滞っている月経を促す作用を期待して用いられる。 b 加味逍遙散、桃核承気湯は、構成生薬としてカンゾウを含まない。 c 温経湯は、体力中等度以下で、手足がほてり、唇が乾くものの月経不順、月経困難、こしけ、更年期障害、不眠、神経症、湿疹・皮膚炎、足腰の冷え、しもやけ、手あれに適すとされる。 d 桂枝茯苓丸は、体力虚弱で、冷え症で貧血の傾向があり疲労しやすいものの月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、腰痛、足腰の冷え症、しもやけ、むくみ、しみ、耳鳴りに適すとされる。
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解答
4
解説
体力が弱く冷えや貧血ぎみの人には当帰芍薬散、体力が中等度以上で赤ら顔の人には桂枝茯苓丸を使います。加味逍遙散と桃核承気湯にはカンゾウが入っています。温経湯は手足のほてりや唇の乾きがある人に使います。
解き方
- サフランとコウブシには月経を促す働きがあると確認し、記述aを正と判断します。
- 加味逍遙散と桃核承気湯にはカンゾウが入っていると確認し、記述bを誤と判断します。
- 温経湯は手足のほてりや唇の乾きがある人に使うと確認し、記述cを正と判断します。
- 記述dの体質は当帰芍薬散のもので桂枝茯苓丸とは違うと確認し、誤と判断します。
- 選択肢 1不正解
- bは誤りでcは正しいので、この組合せは不正解です。
- 選択肢 2不正解
- dが誤りなので、この組合せは不正解です。
- 選択肢 3不正解
- aが正しいので、この組合せは不正解です。
- 選択肢 4正解
- aとcが正しく、bとdが誤りなので、これが正解です。
- 選択肢 5不正解
- aは正しくdは誤りなので、この組合せは不正解です。
答えの内訳
- a:正
- サフランやコウブシは、鎮痛・鎮静作用とともに血行を改善して女性の滞っている月経を促す(通経)作用を期待して用いられます。
- b:誤
- 加味逍遙散、桃核承気湯はいずれも構成生薬としてカンゾウを含んでいます。
- c:正
- 温経湯は「体力中等度以下で、手足がほてり、唇が乾くもの」の月経不順、月経困難、こしけ、手あれ等に適します。
- d:誤
- 記述の内容は「当帰芍薬散」に関するものです。桂枝茯苓丸は「体力中等度又はやや強く、赤ら顔で下腹部痛などがあるもの」に適します。
覚えるポイント
- 当帰芍薬散:体力虚弱、冷え、貧血傾向、むくみ(カンゾウを含まない)。
- 桂枝茯苓丸:体力中等度以上、のぼせて足冷え、しみ(カンゾウを含まない)。
- 加味逍遙散:体力中等度以下、のぼせ感、肩こり、イライラ(カンゾウを含む)。
間違えやすいところ
- カンゾウを含む漢方薬は加味逍遙散だけではなく、桃核承気湯にも含まれています。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」婦人薬
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.29 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
アレルギー性鼻炎内服薬の成分と服薬指導
主な医薬品とその作用 · 抗ヒスタミン成分 / 抗コリン成分 / 副作用 / 服薬指導
60歳男性がアレルギー性鼻炎による症状のため、d-クロルフェニラミンマレイン酸塩6mg、ベラドンナ総アルカロイド0.6mg、フェニレフリン塩酸塩30mg配合の内服薬を購入する際の登録販売者の説明として、適切なものの組合せを選べ。 a 眠気を促す成分が含まれているため、服用後は、乗物又は機械類の運転操作を避けるように説明した。 b 5~6日間使用しても症状の改善が見られない場合には、服用を中止し、医師の診療を受けるよう説明した。 c コリン作用(アセチルコリンに類似した作用)を示す成分が含まれているため、排尿困難の症状や緑内障の診断を受けているならば、服用前に治療を行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談するよう説明した。 d 下痢を起こしやすい成分が含まれていると説明した。
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解答
1
解説
鼻炎の飲み薬は眠気がでるので、服用後の運転は避けます。ベラドンナなどの抗コリン成分は副交感神経を止めるため、目が見えにくい・尿が出にくい・便秘・口の渇きが起こります。5〜6日飲んでよくならなければ中止して受診します。
解き方
- 抗ヒスタミン成分は眠気を起こすので運転を避けると確認し、記述aを正と判断します。
- 飲む目安は5〜6日で、よくならなければ受診すると確認し、記述bを正と判断します。
- ベラドンナは「抗コリン作用」であり「コリン作用」ではないと確認し、記述cを誤と判断します。
- 抗コリン成分で起こりやすいのは下痢ではなく便秘だと確認し、記述dを誤と判断して(a、b)を選びます。
- 選択肢 1正解
- aとbがともに適切なので、これが正解です。
- 選択肢 2不正解
- cが不適切なので、この組合せは不正解です。
- 選択肢 3不正解
- cが不適切なので、この組合せは不正解です。
- 選択肢 4不正解
- dが不適切なので、この組合せは不正解です。
- 選択肢 5不正解
- cとdがともに不適切なので、この組合せは不正解です。
答えの内訳
- a:正
- d-クロルフェニラミンマレイン酸塩は抗ヒスタミン成分であり、眠気を引き起こすため、運転操作を避けるよう指導します。
- b:正
- 鼻炎用内服薬を5〜6日間服用しても症状が改善しない場合は、他の疾患の可能性があるため服用を中止して受診を勧めます。
- c:誤
- ベラドンナ総アルカロイドが示すのは「抗コリン作用(アセチルコリンの働きを抑える作用)」であり、コリン作用ではありません。
- d:誤
- 抗コリン成分や抗ヒスタミン成分の副交感神経抑制作用により、腸管運動が低下して「便秘」を起こしやすくなります。
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覚えるポイント
- ベラドンナ総アルカロイドは「抗コリン成分」であり、緑内障や前立腺肥大による排尿困難のある人は使用前に相談が必要。
- 抗コリン成分の消化器系への作用は下痢ではなく便秘。
間違えやすいところ
- 「コリン作用」と「抗コリン作用」は意味が反対なので、言い換えに注意します。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」鼻炎用点鼻薬・鼻炎用内服薬
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.30 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
鼻炎及び鼻炎用点鼻薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · 鼻炎用点鼻薬 / 殺菌消毒成分 / 血管収縮成分 / 適応範囲
鼻炎及び鼻炎用点鼻薬とその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。 a アレルギー性鼻炎は、鼻腔内に付着したウイルスや細菌が原因となって生じる鼻粘膜の炎症で、かぜの随伴症状として現れることが多い。 b ベンザルコニウム塩化物は、黄色ブドウ球菌、溶血性連鎖球菌及び結核菌に対する殺菌消毒作用を示す。 c テトラヒドロゾリン塩酸塩は、鼻粘膜を通っている血管を拡張させることにより、鼻粘膜の充血や腫れを和らげる。 d 一般用医薬品の鼻炎用点鼻薬の対応範囲は、アレルギー性鼻炎及びそれに伴う副鼻腔炎、蓄膿症等である。
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解答
5
解説
アレルギー性鼻炎は花粉やハウスダストなどが原因で、ウイルスや細菌による急性鼻炎とは別の病気です。点鼻薬のテトラヒドロゾリンは血管を収縮させて鼻づまりをやわらげます。ベンザルコニウム塩化物は結核菌やウイルスには効きません。蓄膿症は一般用点鼻薬では扱いません。
解き方
- 急性鼻炎とアレルギー性鼻炎は原因が違うと確認し、記述aを誤と判断します。
- ベンザルコニウム塩化物は結核菌やウイルスには効かないと確認し、記述bを誤と判断します。
- テトラヒドロゾリンは血管を収縮させると確認し、記述cを誤と判断します。
- 一般用点鼻薬は蓄膿症には使えないと確認し、記述dを誤と判断します。
- 選択肢 1不正解
- dが誤りなので、この組合せは不正解です。
- 選択肢 2不正解
- cが誤りなので、この組合せは不正解です。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りなので、この組合せは不正解です。
- 選択肢 4不正解
- aが誤りなので、この組合せは不正解です。
- 選択肢 5正解
- a・b・c・dがすべて誤りなので、これが正解です。
答えの内訳
- a:誤
- 記述は「急性鼻炎」の説明です。アレルギー性鼻炎は花粉やハウスダスト等のアレルゲンに対する免疫反応によって生じる炎症です。
- b:誤
- ベンザルコニウム塩化物は陽イオン界面活性成分であり、結核菌やウイルスには効果がありません。
- c:誤
- テトラヒドロゾリン塩酸塩はアドレナリン作動成分であり、鼻粘膜の血管を「収縮」させて充血や腫れを抑えます。
- d:誤
- 一般用医薬品の点鼻薬の適応はアレルギー性鼻炎や急性鼻炎等であり、蓄膿症等の慢性副鼻腔炎は医療機関での治療対象です。
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覚えるポイント
- アドレナリン作動成分は血管を「収縮」させて充血・腫れを改善する(「拡張」ではない)。
- 第4級アンモニウム塩(ベンザルコニウム等)は結核菌・ウイルスには効かない。
間違えやすいところ
- 鼻づまりを治す点鼻薬は血管を収縮させます。血管を広げると覚えないようにします。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」鼻炎用点鼻薬
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.31 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
点眼薬の適正な使用方法と注意事項
主な医薬品とその作用 · 点眼薬 / 使用方法 / コンタクトレンズ / 副作用
点眼薬における一般的な注意に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。 a コンタクトレンズをしたままでの点眼は、添付文書に使用可能と記載されてない限り行うべきでない。 b 薬液を結膜嚢に行き渡らせるためには、点眼後にまばたきを数回行うと効果的とされる。 c 正確に点眼するために、容器の先端を目尻につけて点眼すると良い。 d 一度に数滴点眼することで効果が増し、副作用も起こりにくくなる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
点眼薬は1回1滴で十分です。結膜嚢の容量は約30μLで、1滴は約50μLあるためです。点眼後はまばたきをせず目を閉じ、目頭を軽く押さえます。容器の先は目に触れないようにします。
解き方
- コンタクトレンズは使用可能と書かれていない限り外して点眼すると確認し、記述aを正と判断します。
- 点眼後はまばたきをせず目を閉じると確認し、記述bを誤と判断します。
- 容器の先端を目に触れさせないと確認し、記述cを誤と判断します。
- 点眼は1回1滴でよく、多くしても効果は増えないと確認し、記述dを誤と判断します。
- 選択肢 1不正解
- aは正しく、bとcは誤りなので、この組合せは不正解です。
- 選択肢 2不正解
- cが誤りなので、この組合せは不正解です。
- 選択肢 3不正解
- bとdが誤りなので、この組合せは不正解です。
- 選択肢 4正解
- aだけが正しく、b・c・dは誤りなので、これが正解です。
- 選択肢 5不正解
- aが正しいので、この組合せは不正解です。
答えの内訳
- a:正
- コンタクトレンズ装着時は防腐剤等の吸着変質を防ぐため、添付文書に使用可能と明記されていない限り外して点眼します。
- b:誤
- 点眼後にまばたきをすると薬液が涙道から流れ出てしまうため、まばたきをせず静かにまぶたを閉じ、目頭を軽く押さえます。
- c:誤
- 容器の先端が目やまつ毛に触れると薬液が汚染される原因となるため、触れないように点眼します。
- d:誤
- 1滴で結膜嚢を満たすのに十分であり、多量に点眼しても溢れ出るだけで効果は増さず、全身性副作用の原因になります。
覚えるポイント
- 点眼後はまばたきをせず、まぶたを閉じて目頭(涙嚢部)を軽く押さえる。
- 点眼は「1回1滴」で十分であり、多く点しても効果は変わらず鼻涙管から全身移行するリスクが増える。
間違えやすいところ
- 点眼後にまばたきをするのは誤りです。薬液が流れ出てしまいます。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」眼科用薬
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.31 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
眼科用薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / パンテノール / アズレンスルホン酸ナトリウム / イプシロン-アミノカプロン酸 / アスパラギン酸カリウム
眼科用薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。 a パンテノールは、自律神経系の伝達物質の産生に重要な成分であり、目の調節機能の回復を促す効果を期待して用いられる。 b アズレンスルホン酸ナトリウムは、結膜を通っている血管を収縮させて目の充血を除去する目的で配合されている場合がある。 c イプシロン-アミノカプロン酸は、炎症の原因となる物質の生成を抑える作用を示し、目の炎症を改善する効果を期待して用いられる。 d アスパラギン酸カリウムは、角膜の乾燥を防ぐことを目的として配合されている場合がある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
目薬の成分は名前と働きをセットで覚えます。パンテノールは目のピント調節を助けます。アズレンスルホン酸ナトリウムとイプシロン−アミノカプロン酸は炎症をしずめます。アスパラギン酸カリウムは新陳代謝を高めます。
解き方
- パンテノールは目のピント調節機能を助けると確認し、記述aを正と判断します。
- アズレンスルホン酸ナトリウムは抗炎症成分で、血管収縮成分ではないと確認し、記述bを誤と判断します。
- イプシロン−アミノカプロン酸には抗炎症作用があると確認し、記述cを正と判断します。
- アスパラギン酸カリウムは組織呼吸や代謝を助ける成分だと確認し、記述dを誤と判断します。
- 選択肢 1不正解
- bとdが誤りなので、この組合せは不正解です。
- 選択肢 2不正解
- aが正しいので、この組合せは不正解です。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りなので、この組合せは不正解です。
- 選択肢 4正解
- aとcが正しく、bとdが誤りなので、これが正解です。
- 選択肢 5不正解
- aは正しく、bとdは誤りなので、この組合せは不正解です。
答えの内訳
- a:正
- パンテノールは自律神経系の伝達物質(アセチルコリン)の産生に重要で、目のピント調節機能の回復を促す効果を期待して配合されます。
- b:誤
- アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)は抗炎症成分であり、血管収縮による充血除去成分(ナファゾリン等)ではありません。
- c:正
- イプシロン-アミノカプロン酸は抗プラスミン作用等により炎症原因物質の産生を抑え、目の炎症を改善する目的で用いられます。
- d:誤
- アスパラギン酸カリウムはアミノ酸類であり、組織呼吸や新陳代謝を促す成分です。乾燥防止にはコンドロイチン硫酸エステル等が用いられます。
覚えるポイント
- パンテノール:自律神経伝達物質(アセチルコリン)の産生に関与し、目の調節機能の回復を促す。
- アズレンスルホン酸ナトリウム、イプシロン-アミノカプロン酸:抗炎症成分。
間違えやすいところ
- アズレンスルホン酸ナトリウムは炎症をしずめる成分で、充血を取る血管収縮成分ではありません。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」眼科用薬
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.32 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
きず口等の殺菌消毒成分の性質と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 外用殺菌消毒薬 / オキシドール / ポビドンヨード / 消毒用エタノール
きず口等の殺菌消毒成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。 a オキシドールの作用は持続的であり、組織への浸透性は高い。 b きず口等の殺菌消毒成分として使用されるポビドンヨードの濃度は、含嗽薬として用いられている濃度と同じである。 c ヨウ素の殺菌力はアルカリ性になると低下するため、石けん等と併用する場合には、石けん分をよく洗い落としてから使用する。 d 消毒用エタノールの粘膜(口唇等)や目の周りへの使用は、避ける必要がある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
消毒薬はそれぞれ特徴が違います。オキシドールの殺菌作用は一時的で、しみ込みにくいです。ポビドンヨードはきず口用とうがい用で濃度が違い、石けんが残ると効きが弱まるのでよく洗い流します。消毒用エタノールは刺激が強いので粘膜や目の周りには使いません。
解き方
- オキシドールは作用が一時的で浸透性も低いと確認し、記述aを誤と判断します。
- きず口用と含嗽用のポビドンヨードは濃度が違うと確認し、記述bを誤と判断します。
- ヨウ素は石けんなどアルカリ性で効きが弱るため洗い流すと確認し、記述cを正と判断します。
- 消毒用エタノールは刺激が強く粘膜や目の周りに使えないと確認し、記述dを正と判断します。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りなので、この組合せは不正解です。
- 選択肢 2不正解
- aとbが誤りでdは正しいので、この組合せは不正解です。
- 選択肢 3不正解
- aとbが誤りでcとdは正しいので、この組合せは不正解です。
- 選択肢 4不正解
- bが誤りでcは正しいので、この組合せは不正解です。
- 選択肢 5正解
- aとbが誤り、cとdが正しいので、これが正解です。
答えの内訳
- a:誤
- オキシドール(過酸化水素水)はカタラーゼにより速やかに分解して酸素泡を生じるため、作用は一時的で組織浸透性も低いです。
- b:誤
- ポビドンヨードの製剤は外傷用(きず口用)とうがい薬(含嗽用)で有効成分の濃度や希釈方法が異なって設定されています。
- c:正
- ヨウ素系殺菌消毒成分はアルカリ性で殺菌力が低下するため、石けんを使用した場合は十分に洗い流してから塗布します。
- d:正
- 消毒用エタノールは局所刺激性が強く、粘膜(口唇等)や目の周囲、傷が深い部位への使用は避ける必要があります。
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覚えるポイント
- オキシドール:作用は一時的、組織浸透性は低い。
- ヨウ素系成分:アルカリ性や有機物で効果低下するため石けんはよく洗い落とす。
- エタノール:強い刺激性があるため粘膜や目の周りには避ける。
間違えやすいところ
- きず口用と含嗽用のポビドンヨードは濃度が違うので、同じだと思わないようにします。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」外皮用薬(殺菌消毒成分)
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.32 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
打撲や捻挫への対応及び外用鎮痛成分
主な医薬品とその作用 · 打撲・捻挫の手当て / 温感刺激成分 / 非ステロイド性抗炎症成分
打撲や捻挫等への対応および外用鎮痛消炎薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選択せよ。 a 患部を氷嚢などで冷却することで、内出血を最小限に抑え、痛みの緩和を図る。 b 患部を弾性包帯やサポーター等で軽く圧迫し、心臓より高く挙上しておくことで腫れを抑える。 c 冷感刺激成分であるノニル酸ワニリルアミドが配合された外用鎮痛薬は、急性の腫れや熱感を伴う症状に適している。 d フェルビナクは、打撲や捻挫等の鎮痛を目的として用いられるステロイド性抗炎症成分である。
解答・解説を表示
解答
3
解説
打撲や捻挫の直後は、安静・冷却・圧迫・挙上(RICE処置)が基本です。冷やすと血管が縮んで内出血が抑えられ、腫れも軽くなります。熱感のある急性期には、温める成分ではなく冷やす処置や冷感刺激成分を使います。
解き方
- 急性期の外傷手当てである冷却・圧迫・挙上が正しく書かれているか確かめる。
- ノニル酸ワニリルアミドは温感刺激成分、フェルビナクは非ステロイド性抗炎症成分(NSAIDs)だと見分ける。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが誤りなので、選択肢1は正しくない。
- 選択肢 2不正解
- 記述dが誤りなので、選択肢2は正しくない。
- 選択肢 3正解
- aは正しく、bも正しく、cとdは誤りなので、選択肢3が正解。
- 選択肢 4不正解
- aとbは正しく、cも誤りなので、選択肢4は正しくない。
- 選択肢 5不正解
- aは正しく、dは誤りなので、選択肢5は正しくない。
答えの内訳
- a:正
- 急性期の打撲や捻挫では、氷嚢等で冷やす(アイシング)ことで血管を収縮させて内出血を抑え、痛みを緩和します。
- b:正
- 患部を適度に圧迫(コンプレッション)し、心臓より高く挙上(エレベーション)することは、腫れや浮腫を抑制する適切な初期処置です。
- c:誤
- ノニル酸ワニリルアミドは「温感刺激成分」であり、血流を促すため、急性期の熱感や腫れがある患部に用いるのは不適です。
- d:誤
- フェルビナクはステロイドではなく、プロスタグランジン産生を抑える非ステロイド性抗炎症成分(NSAIDs)です。
覚えるポイント
- ノニル酸ワニリルアミドやカプサイシンは温感刺激成分である。
間違えやすいところ
- フェルビナクやインドメタシンをステロイド成分だと思い込まないようにする。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」皮膚に用いる薬(外用鎮痛消炎薬)に基づく。
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.33 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
外皮用薬及びその配合成分の作用
主な医薬品とその作用 · ケトプロフェン / 光線過敏症 / ピロキシリン / 角質軟化成分 / 尿素
外皮用薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選択せよ。 a ケトプロフェンが配合された外皮用薬は、使用中のみならず使用後も当面の間、塗布部への紫外線の照射を避ける必要がある。 b 傷口に薄い被膜を形成して保護する目的で、ピロキシリン(ニトロセルロース)が配合される場合がある。 c イオウは、角質層のケラチンを変質させる作用により、角質軟化効果を示す。 d 尿素は、角質層の水分保持能力を高めることで、皮膚の乾燥を緩和する目的で用いられる。
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解答
5
解説
外皮用薬には、傷を保護する被膜形成成分、角質をやわらかくしたり保湿したりする成分、炎症を抑える成分などがあります。ケトプロフェンは光線過敏症を起こすことがあるため、使った後も紫外線を避ける必要があります。
解き方
- ケトプロフェンは使った後もしばらく日光(紫外線)を避けるのが正しいか判断する。
- ピロキシリン、イオウ、尿素それぞれの働きと、配合される目的が正しいか確かめる。
- 選択肢 1不正解
- 記述dが正しいので、選択肢1は正しくない。
- 選択肢 2不正解
- 記述cが正しいので、選択肢2は正しくない。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが正しいので、選択肢3は正しくない。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正しいので、選択肢4は正しくない。
- 選択肢 5正解
- a・b・c・dのすべてが正しいので、選択肢5が正解。
答えの内訳
- a:正
- ケトプロフェンは光線過敏症の副作用リスクがあり、使用中のみならず使用後もしばらくの間、患部を遮光する必要があります。
- b:正
- ピロキシリン(ニトロセルロース)は、液体絆創膏などで被膜を形成して創傷面を保護する被膜形成成分として用いられます。
- c:正
- イオウは角質層を構成するケラチンを変質させて角質軟化作用を発揮し、ニキビ用薬などに配合されます。
- d:正
- 尿素は角質層の水分保持量を高め、皮膚の乾燥やかさつきを改善する目的で用いられます。
覚えるポイント
- ケトプロフェンは使用後も当分の間、紫外線遮光が必要である。
間違えやすいところ
- ピロキシリンを殺菌成分や局所麻酔成分と間違えないようにする。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」皮膚に用いる薬(外皮用薬)に基づく。
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.33 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
毛髪用薬の処方成分と作用・副作用
主な医薬品とその作用 · 毛髪用薬 / カルプロニウム塩化物 / カシュウ / ヒノキチオール
50歳男性が購入を希望した毛髪用薬(カルプロニウム塩化物2.0g、カシュウチンキ3.0mL、チクセツニンジンチンキ3.0mL、ヒノキチオール0.05g、パントテニールエチルエーテル1.0g、l-メントール0.3g/100mL中)に関する記述について、適切な組み合わせを選択せよ。 a カルプロニウム塩化物の副作用として、発汗やそれに伴う寒気、震え、吐き気が現れることがある。 b カシュウ(カシュウチンキ)は、頭皮における脂質代謝を高め、余分な皮脂を除去する作用を期待して配合されている。 c ヒノキチオールは、アセチルコリン類似作用により頭皮の血管を拡張させ、血行を促進する作用を期待して配合されている。 d 脱毛は男性ホルモンの働きが過剰であることが一因であるため、本剤には女性ホルモン成分が配合されている。
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解答
1
解説
毛髪用薬には、頭皮の血管を広げる成分(カルプロニウム塩化物)、生薬成分(カシュウ、チクセツニンジン)、殺菌成分(ヒノキチオール)などが入ります。成分ごとに、はたらき・副作用・処方の中身を照らし合わせて考えます。
解き方
- 処方の一覧を見て、女性ホルモン成分が入っていないか確かめ、記述dを外す。
- カルプロニウム塩化物のコリン作用による副作用と、カシュウの働きから、aとbが正しいか確かめる。
- ヒノキチオールの抗菌作用とカルプロニウム塩化物の血管拡張作用を混同せず、記述cを誤りと判断する。
- 選択肢 1正解
- aとbがどちらも正しいので、選択肢1が正解。
- 選択肢 2不正解
- cが誤りなので、選択肢2は正しくない。
- 選択肢 3不正解
- cが誤りなので、選択肢3は正しくない。
- 選択肢 4不正解
- dが誤りなので、選択肢4は正しくない。
- 選択肢 5不正解
- cもdも誤りなので、選択肢5は正しくない。
答えの内訳
- a:正
- カルプロニウム塩化物はコリン作用を示し、過剰吸収等により発汗、悪寒、震え、吐き気などの全身症状が現れることがあります。
- b:正
- カシュウはタデ科のツルドクダミの塊根で、頭皮の脂質代謝を高めて余分な皮脂を取り除く作用を期待して配合されます。
- c:誤
- ヒノキチオールは殺菌・抗菌・抗炎症作用等を期待して配合されます。アセチルコリン類似の血行促進作用を示すのはカルプロニウム塩化物です。
- d:誤
- 処方表にエストラジオール等の女性ホルモン成分は含まれていません。
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覚えるポイント
- カルプロニウム塩化物はアセチルコリン類似作用(局所血管拡張・発汗等)を持つ。
間違えやすいところ
- ヒノキチオールを血管を広げる成分と間違えないようにする。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」皮膚に用いる薬(毛髪用薬)に基づく。
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.34 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
歯痛・歯槽膿漏薬及び配合成分
主な医薬品とその作用 · 歯槽膿漏 / 外用歯痛薬 / 銅クロロフィリンナトリウム / ジブカイン塩酸塩
歯痛・歯槽膿漏の病態及び治療薬とその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選択せよ。 a 歯槽膿漏は、歯肉炎が重症化して歯周組織全体へと炎症が拡大した状態である。 b 外用歯痛薬は、歯痛を緩和するとともに、歯の齲蝕そのものを修復する目的で用いられる。 c 銅クロロフィリンナトリウムは、炎症を起こした歯周組織の修復を促すとともに、歯肉炎に伴う口臭を抑制する効果を期待して配合される。 d ジブカイン塩酸塩は、齲蝕部に生じた細菌の増殖を抑制する目的で配合される。
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解答
4
解説
外用歯痛薬は、虫歯の痛みを一時的に和らげるだけで、虫歯そのものを治したり修復したりはできません。配合成分は、局所麻酔・組織修復・殺菌などの働きごとに正しく分けて覚えます。
解き方
- 外用歯痛薬は虫歯を修復できないので、記述bを誤りと判断する。
- ジブカイン塩酸塩は局所麻酔成分で殺菌成分ではないので、記述dを誤りと判断する。
- aとcが正しいことを確かめ、正・誤・正・誤の組み合わせを選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aは正しく、bは誤りなので、選択肢1は正しくない。
- 選択肢 2不正解
- dが誤りなので、選択肢2は正しくない。
- 選択肢 3不正解
- bもdも誤りなので、選択肢3は正しくない。
- 選択肢 4正解
- aは正、bは誤、cは正、dは誤なので、選択肢4が正解。
- 選択肢 5不正解
- aは正しく、bは誤りなので、選択肢5は正しくない。
答えの内訳
- a:正
- 歯周病において、炎症が歯肉にとどまる歯肉炎から、進行して歯槽骨など歯周組織全体に広がった病態が歯槽膿漏(歯周炎)です。
- b:誤
- 外用歯痛薬は虫歯の痛みを一時的に鎮めるものであり、齲蝕(虫歯)によって欠損した歯質を修復する効果はありません。
- c:正
- 銅クロロフィリンナトリウムは組織修復を助ける作用とともに、口臭を抑える消臭効果を期待して配合されます。
- d:誤
- ジブカイン塩酸塩は殺菌成分ではなく「局所麻酔成分」であり、痛覚伝達を遮断して痛みを和らげます。
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覚えるポイント
- ジブカイン塩酸塩は局所麻酔成分であり、殺菌成分ではない。
間違えやすいところ
- 歯痛薬で虫歯そのものを治したり修復したりできると誤解しない。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」歯痛・歯槽膿漏薬に基づく。
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.35 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
一般用禁煙補助剤の適正使用と禁忌
主な医薬品とその作用 · ニコチン製剤 / 禁煙補助剤 / 使用上の注意 / 禁忌
一般用医薬品の禁煙補助剤に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選択せよ。 a 咀嚼剤とパッチ製剤の2つの禁煙補助剤を同時に併用してもニコチン過剰摂取の心配はなく、禁煙成功に効果的である。 b 咀嚼剤は口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が増加するため、炭酸飲料を飲んだ直後の使用を避ける。 c 禁煙補助剤を使用する際は、喫煙を完全に中止した状態で使用を開始しなければならない。 d 重度の狭心症や不整脈と診断された人では、循環器系に重大な影響を及ぼすおそれがあるため使用を避ける必要がある。
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解答
2
解説
禁煙補助剤は体内のニコチンを補う薬です。だから他のニコチン製剤やたばこと一緒に使うとニコチンを取りすぎることになり、禁止されています。心臓の病気への影響にも気をつけます。
解き方
- 咀嚼剤とパッチ製剤は一緒に使えないことを確かめ、記述aを誤りと判断する。
- 口の中が酸性だとニコチンが吸収されにくくなることを確かめ、記述bを誤りと判断する。
- 完全に禁煙して使うこと(c)と、重い循環器の病気では使えないこと(d)が正しいと確かめる。
- 選択肢 1不正解
- aもbも誤りなので、選択肢1は正しくない。
- 選択肢 2正解
- aは誤、bは誤、cは正、dは正なので、選択肢2が正解。
- 選択肢 3不正解
- cが正しいので、選択肢3は正しくない。
- 選択肢 4不正解
- aもbも誤りなので、選択肢4は正しくない。
- 選択肢 5不正解
- aは誤で、dは正しいので、選択肢5は正しくない。
答えの内訳
- a:誤
- 咀嚼剤とパッチ製剤を併用するとニコチンの過剰摂取となり、重篤な副作用を招く危険があるため併用は禁止されています。
- b:誤
- ニコチンは弱アルカリ性で吸収されやすいため、酸性の炭酸飲料やコーヒー摂取後はニコチンの吸収が低下します。
- c:正
- 禁煙補助剤の使用中に喫煙を続けると血中ニコチン濃度が過剰になるため、完全禁煙下で使用する必要があります。
- d:正
- ニコチンには血管収縮や心拍数増加作用があるため、重度の狭心症や不整脈の患者は使用を避ける(禁忌)とされています。
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覚えるポイント
- ニコチン咀嚼剤は口腔内が酸性になると吸収が低下する。
間違えやすいところ
- 咀嚼剤とパッチ製剤を一緒に使うと効果的だと考え、併用してもよいと間違えない。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」禁煙補助剤に基づく。
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.36 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
滋養強壮保健薬の配合成分と注意点
主な医薬品とその作用 · 滋養強壮保健薬 / ゴオウ・ロクジョウ / 適正使用 / 薬用酒
滋養強壮保健薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選択せよ。 a 体調不良を起こしやすい状態や体質改善を目的として、ビタミン成分、カルシウム、アミノ酸、生薬成分などが配合されている。 b 生薬成分であるゴオウやロクジョウの配合は、医薬品においてのみ認められている。 c 期待する症状の改善を早く得たい場合には、規定量より多めに摂取することが推奨される。 d 数種類の生薬をアルコールで抽出した薬用酒は、手術や出産の直後における滋養強壮を目的として用いられる。
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解答
1
解説
滋養強壮保健薬には、ビタミン・カルシウム・アミノ酸・生薬などが組み合わされて入っています。ゴオウやロクジョウは医薬品にしか入れられない生薬です。薬用酒はアルコールを含むため、手術や出産の直後には使えません。
解き方
- ゴオウ・ロクジョウは医薬品だけに入る生薬だと覚え、記述bを正と判断する。
- 用法と用量を守るのが基本なので、記述cを誤りと判断する。
- 薬用酒はアルコールを含み、手術直後・出産直後には使えないので、記述dを誤りと判断する。
- 選択肢 1正解
- aは正、bは正、cは誤、dは誤なので、選択肢1が正解。
- 選択肢 2不正解
- dが誤りなので、選択肢2は正しくない。
- 選択肢 3不正解
- bが正しいので、選択肢3は正しくない。
- 選択肢 4不正解
- aもbも正しいので、選択肢4は正しくない。
- 選択肢 5不正解
- aが正しいので、選択肢5は正しくない。
答えの内訳
- a:正
- 滋養強壮保健薬は体調改善や栄養補給を目的に、ビタミン、ミネラル(カルシウム等)、アミノ酸、生薬成分が複合して用いられます。
- b:正
- ゴオウやロクジョウは医薬品にのみ配合が認められている生薬成分であり、指定医薬部外品には配合できません。
- c:誤
- 医薬品は定められた用法・用量を遵守すべきであり、自己判断で多量に摂取することは過剰症などの健康被害を招くため不適です。
- d:誤
- 薬用酒はアルコールを含有するため、出血を伴う病態や手術直後・出産直後の人では血流増加によるリスクがあり使用できません。
覚えるポイント
- ゴオウやロクジョウは医薬品にのみ配合が認められる生薬である。
間違えやすいところ
- 薬用酒がアルコールを含む薬だと気づかず、産後や手術後の滋養強壮に使えると間違えない。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」滋養強壮保健薬に基づく。
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.36 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
滋養強壮保健薬に含まれるビタミン及びアミノ酸成分
主な医薬品とその作用 · ビタミンB2 / アミノエチルスルホン酸 / システイン / ビタミンB6
滋養強壮保健薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選択せよ。 a ビタミンB2は、脂質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要な栄養素である。 b アミノエチルスルホン酸は、骨格筋の疲労原因となる乳酸の分解を促す等の働きを期待して用いられる。 c システインは、皮膚におけるメラニン生成を抑えるとともに、新陳代謝を活発にしてメラニンの排出を促す働きがあるとされる。 d ビタミンB6は、体内の脂質を酸化から守り、細胞の活動を助ける栄養素で、血流を改善させる作用がある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
滋養強壮薬に使われるビタミン(B2、B6、Eなど)やアミノ酸(タウリン、アスパラギン酸、システインなど)は、体の中での働きがそれぞれ違います。どの成分にどの働きが対応するかを正しく区別して覚えます。
解き方
- ビタミンB2が脂質の代謝に関わり、皮膚や粘膜を守る働き(a)が正しいと確かめる。
- 乳酸の分解を促すのはアスパラギン酸の説明で、タウリンの説明ではないので、記述bを誤りと判断する。
- システインがメラニン生成を抑え、代謝を促す働き(c)が正しいと確かめる。
- 抗酸化作用と血流改善はビタミンEの説明なので、記述dを誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- aは正しく、bは誤りなので、選択肢1は正しくない。
- 選択肢 2不正解
- dが誤りなので、選択肢2は正しくない。
- 選択肢 3不正解
- aは正しく、bは誤りなので、選択肢3は正しくない。
- 選択肢 4正解
- aは正、bは誤、cは正、dは誤なので、選択肢4が正解。
- 選択肢 5不正解
- bもdも誤りなので、選択肢5は正しくない。
答えの内訳
- a:正
- ビタミンB2(リボフラビン)は脂質代謝に関与し、皮膚や粘膜の正常な機能を維持する重要な成分です。
- b:誤
- 乳酸の分解を促す等の記述はアスパラギン酸ナトリウムの説明です。アミノエチルスルホン酸(タウリン)は肝機能改善や細胞の浸透圧調節等に関与します。
- c:正
- システインはメラニン生成抑制やターンオーバー促進により、しみ・そばかすの改善を助けます。
- d:誤
- 抗酸化作用により脂質の酸化を防ぎ血流を改善するのはビタミンE(トコフェロール)の説明です。ビタミンB6はタンパク質代謝に関与します。
覚えるポイント
- 抗酸化作用および末梢血行障害改善作用を持つのはビタミンE(トコフェロール)である。
間違えやすいところ
- ビタミンB6のタンパク質代謝の働きと、ビタミンEの抗酸化・血流改善の働きを混同しない。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」滋養強壮保健薬(ビタミン成分・アミノ酸成分)に基づく。
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.37 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
肥満症等に用いられる漢方処方製剤の鑑別
主な医薬品とその作用 · 防已黄耆湯 / 漢方処方製剤 / 水太り / 肥満症
「体力中等度以下で、疲れやすく、汗のかきやすい傾向があるものの肥満に伴う関節の腫れや痛み、むくみ、多汗症、肥満症(筋肉にしまりのない、いわゆる水ぶとり)に適すとされる」漢方処方製剤として、最も適切なものを選択せよ。
解答・解説を表示
解答
2
解説
同じ肥満症に使う漢方でも、体の状態(証)で使い分けます。防風通聖散は体力があり便秘がちな太鼓腹、大柴胡湯は体力があり上腹部が張る人、防已黄耆湯は体力が中等度以下で汗かき・水太りの人に適します。
解き方
- 問題文から「体力中等度以下、疲れやすい、汗をかきやすい、筋肉にしまりのない水太り」という条件を取り出す。
- 体力のある人向けの防風通聖散や大柴胡湯を外し、水太り・虚証に向く防已黄耆湯(選択肢2)を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 黄連解毒湯は体力中等度以上でのぼせ気味、顔の赤み、イライラ、鼻血、皮膚炎などに適する処方で、問題文に合わない。
- 選択肢 2正解
- 問題文の「体力中等度以下、汗をかきやすい、水太り」に合う最も適切な漢方処方製剤。
- 選択肢 3不正解
- 防風通聖散は体力があり、おなかに脂肪が多く便秘がちな肥満症に適する処方で、問題文に合わない。
- 選択肢 4不正解
- 大柴胡湯は体力があり、脇腹からみぞおちにかけて苦しく便秘気味の肥満症などに適する処方で、問題文に合わない。
- 選択肢 5不正解
- 清上防風湯は体力中等度以上で赤ら顔、にきびなどに適する処方で、問題文に合わない。

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覚えるポイント
- 防已黄耆湯は「体力中等度以下・水ぶとり・多汗・関節痛」がキーワード。
間違えやすいところ
- 防風通聖散(体力があり便秘がちな太鼓腹)と防已黄耆湯(体力中等度以下で水太り)の体力を混同しない。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」その他の漢方処方製剤(肥満症)に基づく。
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.37 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
漢方の特徴と漢方薬使用の基本原則
主な医薬品とその作用 · 漢方薬の基本概念 / 証 / 使用上の注意
漢方の特徴及び漢方薬使用における基本的な考え方に関する記述について、正しい組合せを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
3
解説
漢方医学では、個人の体質や病態を示す「証(その人に合った状態の判定)」に合わせて処方を決めるのが基本です。証を正しく見極めることで、有効性と安全性が保たれます。また、生後3か月未満の乳児には使わないなど、厳しい安全の決まりがあります。
解き方
- 記述aについて、漢方薬の有効性と安全性を保つために証の判定が欠かせないかを確かめ、正しいと判断します。
- 記述b・c・dについて、皮膚の色つやが悪い状態は血虚であること、専ら医薬品として使われる成分の規制、生後3か月未満は使わない決まりを照らし合わせ、誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bの「皮膚の色つやが悪く」は水毒ではなく血虚を指す状態なので、誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述bが誤りであるうえ、記述dの乳児の制限月齢は生後6か月未満ではなく生後3か月未満なので誤りです。
- 選択肢 3正解
- 記述aだけが正しく、記述b、c、dはどれも誤りなので、この組合せが正解です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aは正しい内容で、記述cとdはどちらも誤りなので、この組合せは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aは証に基づく使用の大切さを正しく述べているのに、これを誤りとしている点が不適切です。
答えの内訳
- a:正
- 漢方薬は個人の体質や病態である「証」に合わせて用いられることで有効性と安全性が確保されます。
- b:誤
- 「皮膚の色つやが悪く」と表現される状態は、漢方の病態認識では水毒ではなく血虚に該当します。
- c:誤
- 専ら医薬品として使用される成分本質に該当する生薬は、効能効果を暗示しなくても食品として流通できません。
- d:誤
- 用法用量で年齢下限が定められていない場合でも、漢方処方製剤は生後3か月未満の乳児には使用しません。
覚えるポイント
- 漢方製剤は下限の記載がない場合でも生後3か月未満の乳児には使用しないこととされています。
間違えやすいところ
- 皮膚の色つやが悪い状態を、水分代謝の異常である水毒と混同しないように注意します。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」漢方処方製剤の基本的知識より
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.38 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
殺菌・滅菌の定義と消毒薬の性質
主な医薬品とその作用 · 滅菌と消毒の定義 / 次亜塩素酸ナトリウム / エタノール / 微生物の耐性
殺菌・消毒、滅菌及び消毒薬に関する記述について、正しい組合せを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
4
解説
滅菌とは、特定の微生物だけでなく、すべての微生物を殺すか完全に取り除く操作です。消毒薬は、効く菌の範囲や、対象物を腐食させる性質などを考えて使い分ける必要があります。
解き方
- 記述aとbについて、滅菌の定義(すべての微生物を取り除くこと)と次亜塩素酸ナトリウムの金属を腐食させる性質を確かめ、どちらも誤りと判断します。
- 記述cとdについて、エタノールの働き方と効く範囲、消毒液の中で増える菌がいることを確かめ、どちらも正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは滅菌の定義に合わず、記述bは金属の腐食への配慮を欠いているので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aとbは誤りで、エタノールの働きを述べた記述cは正しいので、この組合せは不適切です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aを正とし、正しい記述であるcとdを誤りとしているので不適切です。
- 選択肢 4正解
- aとbが誤り、cとdが正しい記述なので、この組合せが正解です。
- 選択肢 5不正解
- 記述dは消毒薬の中で増えることのある微生物の性質を正しく述べているので、誤りとするのは不適切です。
答えの内訳
- a:誤
- 滅菌とは特定の微生物だけでなく、あらゆる微生物を殺滅または完全に除去することを指します。
- b:誤
- 次亜塩素酸ナトリウムは強い金属腐食性があるため、金属製の医療機器の消毒には適していません。
- c:正
- エタノールは微生物のタンパク質を変性させ、結核菌を含む一般細菌や真菌に対して殺菌消毒効果を示します。
- d:正
- 消毒薬の種類や濃度によっては、条件が整うと溶液中で生存や増殖が可能な微生物が存在します。
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覚えるポイント
- 次亜塩素酸ナトリウムはプラスチックや陶器等に用い、金属腐食性があるため金属器具には使用しません。
間違えやすいところ
- 滅菌(すべての微生物を殺す・取り除く)と消毒(害のない程度まで減らす、特定の微生物を殺す)を混同しないようにします。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」公衆衛生用薬(消毒薬)より
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.38 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
代表的な衛生害虫の生態と防除
主な医薬品とその作用 · ツツガムシ / シラミの寄生性 / ゴキブリの防除 / トコジラミの被害
代表的な衛生害虫に関する記述について、正しいものの組合せを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
5
解説
衛生害虫の防除では、どの害虫がどんな吸血被害や感染症を運ぶか、薬が効きにくい卵がいつかえるかなど、それぞれの生態の特徴をつかむことが欠かせません。
解き方
- 記述aについて運ばれる病気を検討し、蚊が運ぶ感染症と取り違えているため誤りと判定します。
- 記述bの宿主の選り好み、記述cのゴキブリの再処理の間隔(約3週間後)、記述dのトコジラミの被害症状を照らし合わせ、cとdが正しいと判定します。
- 選択肢 1不正解
- aとbはどちらも誤った記述なので、この組合せは適切ではありません。
- 選択肢 2不正解
- aは蚊が運ぶ感染症について述べていて誤りなので、この組合せは適切ではありません。
- 選択肢 3不正解
- bはシラミが宿主を選ぶ性質を無視した誤った記述なので、この組合せは適切ではありません。
- 選択肢 4不正解
- bが誤りなので、この組合せは正解ではありません。
- 選択肢 5正解
- cとdの記述がどちらも正しいので、この組合せが正解です。
答えの内訳
- a:誤
- 日本脳炎やマラリア、デング熱等を媒介するのは蚊であり、ツツガムシが媒介するのはツツガムシ病です。
- b:誤
- シラミは宿主特異性が高いため、ペットのイヌに寄生するシラミがヒトに寄生して吸血することはありません。
- c:正
- ゴキブリの卵は卵鞘に守られて医薬品が効きにくいため、孵化する約3週間後に再度燻蒸処理を行います。
- d:正
- トコジラミに刺されると激しい痒みによる睡眠不足やアレルギー反応、神経性の消化不良等を起こすことがあります。
覚えるポイント
- ゴキブリの卵鞘には薬剤が届かないため、孵化を見計らって約3週間後に再度の燻蒸処理を行います。
間違えやすいところ
- 蚊が運ぶマラリアやデング熱などの感染症を、ツツガムシや他の害虫と混同しないようにします。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」公衆衛生用薬(衛生害虫の防除)より
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.39 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
一般用検査薬の原理と検査対象
主な医薬品とその作用 · 偽陽性の定義 / 尿検査の採尿時期 / hCG検査 / 一般用検査薬の対象範囲
一般用検査薬に関する記述について、正しい組合せを1つ選べ。
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解答
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解説
一般用検査薬は、消費者が自分の健康状態を確かめる目安として使うものです。そのため、重大な病気の診断を目的とする検査は除かれ、正しく判定するために採尿の適した時期が決められています。
解き方
- 記述aとcについて、偽陽性(本当は対象物質がないのに陽性になること)の定義と、妊娠検査薬がhCGを検出する仕組みを確かめ、正しいと判断します。
- 記述b(尿糖は食後、尿タンパクは早朝が原則)とd(重い病気の診断は一般用の対象外)の正誤を確かめ、誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bは採尿のタイミングが逆で、記述dの対象範囲も誤っているので適切ではありません。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは偽陽性の正しい定義で、記述dは一般用検査薬の対象から外れるので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aとcは正しい内容で、記述dは誤りなので適切ではありません。
- 選択肢 4不正解
- 記述bは尿糖と尿タンパクの採尿時期が逆になっていて誤りなので適切ではありません。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤となり、正しい組合せです。
答えの内訳
- a:正
- 対象物質が存在しないにもかかわらず、他の物質と反応して結果が陽性となる現象を偽陽性と呼びます。
- b:誤
- 尿糖検査は食後2〜3時間の尿を、尿タンパク検査は早朝尿(起床直後)を検体とするのが適しています。
- c:正
- 妊娠検査薬は受精卵が着床した胎盤から分泌されるヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)を検出します。
- d:誤
- 悪性腫瘍や心筋梗塞など重大な疾患の診断に関わる検査は、一般用検査薬の対象外とされています。
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覚えるポイント
- 尿糖検査は食後2〜3時間、尿タンパク検査は起床直後の早朝尿を検体とします。
間違えやすいところ
- 悪性腫瘍や心筋梗塞などの重い病気の確定診断に関わる検査試薬は、一般用検査薬として認められていません。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」一般用検査薬より
出典:関西広域連合『2024年度 関西広域連合 前半』
令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) p.39 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
2024年度 関西広域連合 前半
参照した公式資料
関西広域連合が公開した2024年度 関西広域連合 前半の問題・解答資料です。
- 令和6年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 421.6KB) ↗ — www.kouiki-kansai.jp(PDF・39ページ)
- 令和6年度 登録販売者試験 解答 (PDFファイル: 68.6KB) ↗ — www.kouiki-kansai.jp(PDF・1ページ)

