公開問題を地域・年度・前半後半で区別しています。地域共通問題を含み、全国の独立した問題を網羅する集計ではありません。受験する地域の最新版の手引きと案内を併せて確認してください。
2024年度 神奈川県 後半の概要
かぜ及びかぜ薬(総合感冒薬)の基礎知識
主な医薬品とその作用 · かぜ薬 / かぜの病態 / 生薬成分(マオウ)
かぜ(感冒)及びかぜ薬(総合感冒薬)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。 a かぜは単一の疾患ではなく、医学的にはかぜ症候群といい、主に細菌が鼻や喉などに感染して起こる上気道の急性炎症の総称で、通常は数日~1週間程度で自然寛解し、予後は良好である。 b かぜとよく似た症状が現れる疾患に、喘息、アレルギー性鼻炎、リウマチ熱、関節リウマチ、肺炎、肺結核、髄膜炎、急性肝炎、尿路感染症等がある。 c 発熱、咳、鼻水など症状がはっきりしている場合には、症状を効果的に緩和させるため、解熱鎮痛薬、鎮咳去痰薬、鼻炎を緩和させる薬などを選択することが望ましい。 d かぜ薬に配合される生薬成分であるマオウは、メチルエフェドリン塩酸塩と同様の作用を示す。
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解答
1
解説
かぜの原因のほとんどはウイルスです。ですから、症状が鼻やのどなど一部に限られているときは、総合感冒薬ではなく、その症状に合った単剤を使うのが基本です。
解き方
- 記述aの原因が細菌かウイルスかを確かめる。かぜの主な原因はウイルスなので誤りと分かる。
- 記述b・c・dが、似た病気の見分け、薬の選び方、マオウの働きの説明として正しいかを確かめる。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bとcとdが正なので、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 2不正解
- cとdが誤となっているので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤となっているので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが正、bとcが誤となっているので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが正、bとdが誤となっているので、この組み合わせは誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- かぜの原因の約8割以上はウイルス感染であり、「主に細菌が感染して起こる」とする点が誤りです。
- b:正
- 喘息、アレルギー性鼻炎、肺炎、肺結核、髄膜炎、急性肝炎、尿路感染症などは、かぜと類似した初期症状を示す疾患です。
- c:正
- 症状が特定されている場合は、総合感冒薬よりもそれぞれの症状に適した単剤(解熱鎮痛薬や鎮咳去痰薬等)を選択することが望ましいです。
- d:正
- マオウ(麻黄)は交感神経刺激成分であるエフェドリン類を含み、メチルエフェドリン塩酸塩と同様に気管支拡張等の作用を示します。
覚えるポイント
- かぜの主な原因はウイルス(約8割以上)であること。
- 症状が単一・明確な場合は総合感冒薬ではなく症状に合った単剤を選ぶこと。
間違えやすいところ
- かぜの原因を「細菌」と書いてあるところに引っかからないようにする。
- マオウに含まれるエフェドリン類の働きを、別の薬の働きと取り違えないようにする。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.3 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
かぜ薬の配合成分と配合目的
主な医薬品とその作用 · 抗ヒスタミン成分 / 抗炎症成分 / 解熱鎮痛成分 / 鎮咳成分
かぜ薬(総合感冒薬)の配合成分とその配合目的の組合せのうち、正しいものの組合せはどれか。 配合成分 ――― 配合目的 a メキタジン ――― 発熱を鎮め、痛みを和らげる b グリチルリチン酸二カリウム ――― 炎症による腫れを和らげる c サリチルアミド ――― 痰の切れを良くする d ノスカピン ――― 咳を抑える
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解答
4
解説
かぜ薬には、抗ヒスタミン、抗炎症、解熱鎮痛、鎮咳など、いろいろな働きの成分が入っています。だから、それぞれの成分の働きと目的を正しく結びつけて覚える必要があります。
解き方
- それぞれの成分(メキタジン、グリチルリチン酸二カリウム、サリチルアミド、ノスカピン)の働きの種類を確かめる。
- その働きが書かれた目的と合っているかを見て、正しいbとdの組み合わせを選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aが入っているので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aとcが入っているので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cが入っているので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4正解
- bとdが正しいので、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 5不正解
- cが入っているので、この組み合わせは誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- メキタジンは抗ヒスタミン成分であり、くしゃみや鼻水を抑える目的で配合されます。発熱や痛みを和らげる目的ではありません。
- b:正
- グリチルリチン酸二カリウムは抗炎症成分であり、炎症による喉の腫れ等を和らげる目的で配合されます。
- c:誤
- サリチルアミドは解熱鎮痛成分であり、発熱を鎮め痛みを和らげる目的で配合されます。痰の切れを良くする目的ではありません。
- d:正
- ノスカピンは非麻薬性鎮咳成分であり、延髄の咳中枢に作用して咳を抑える目的で配合されます。
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覚えるポイント
- メキタジンは抗ヒスタミン成分。
- サリチルアミドは解熱鎮痛成分。
- ノスカピンは非麻薬性鎮咳成分。
間違えやすいところ
- サリチルアミドを、痰(たん)を出しやすくする成分と取り違えないようにする。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.3 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
解熱鎮痛薬及びその配合成分の作用と副作用
主な医薬品とその作用 · アセトアミノフェン / イソプロピルアンチピリン / エテンザミド / アスピリン喘息
解熱鎮痛薬及びその配合成分等に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。 a アセトアミノフェンは、主として中枢作用によって解熱・鎮痛をもたらすため、末梢における抗炎症作用は期待できない。 b イソプロピルアンチピリンは、解熱及び鎮痛の作用は比較的強いが、抗炎症作用は弱いため、他の解熱鎮痛成分と組み合わせて配合される。 c エテンザミドは、他の解熱鎮痛成分に比べ、痛みが神経を伝わっていくのを抑える働きが強いため、他の解熱鎮痛成分と組み合わせて配合してはならないとされている。 d アスピリン喘息は、アスピリン特有の副作用ではなく、他の解熱鎮痛成分でも生じる可能性がある。
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解答
3
解説
解熱鎮痛成分には、脳にはたらくものや、プロスタグランジンという物質の産生を抑えるものなど、作用する場所に特徴があります。効果を高めるために組み合わせて配合されること、喘息の発作という共通のリスクがあることを押さえます。
解き方
- 記述a〜dが正しいか、それぞれの成分の特徴に当てはめて一つずつ確かめる。
- エテンザミド(記述c)は「他の成分と合わせてはならない」ではなく「合わせて配合される」ので誤りと判断する。
- 正・正・誤・正の組み合わせである選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- cが正、dが誤となっているので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bが誤となっているので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正で、正解の組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aとdが誤となっているので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、cが正となっているので、この組み合わせは誤りです。
答えの内訳
- a:正
- アセトアミノフェンは主に中枢神経系に作用して解熱・鎮痛を示し、末梢での抗炎症作用はほとんど期待できません。
- b:正
- イソプロピルアンチピリンはピリン系成分で解熱鎮痛作用は比較的強いですが、抗炎症作用が弱いため他の解熱鎮痛成分と組み合わせて配合されます。
- c:誤
- エテンザミドは痛みの伝達を抑える作用があり、他の解熱鎮痛成分と組み合わせることで鎮痛効果の相乗効果が期待され、併用して配合されます(配合してはならないわけではありません)。
- d:正
- アスピリン喘息はプロスタグランジン産生抑制による喘息発作であり、アスピリンに限らず他の解熱鎮痛成分でも生じる可能性があります。
覚えるポイント
- エテンザミドは他の解熱鎮痛成分と併用して相乗効果を狙う処方が一般的(ACE処方等)。
- アスピリン喘息は他の解熱鎮痛成分でも引き起こされる。
間違えやすいところ
- アセトアミノフェンに強い抗炎症作用があると思い込まないようにする。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.4 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
鎮痛を目的とする漢方処方製剤の鑑別
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 桂枝加朮附湯 / 釣藤散 / 呉茱萸湯 / 芍薬甘草湯
鎮痛の目的で用いられる漢方処方製剤に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 a 桂枝加朮附湯は、体力中等度で、痛みがあり、ときにしびれがあるものの関節痛、神経痛、腰痛、筋肉痛に適すとされるが、消化器系の副作用(食欲不振、胃部不快感等)が現れやすい等の理由で、胃腸が弱く下痢しやすい人には不向きとされる。 b 釣藤散は、体力中等度で、慢性に経過する頭痛、めまい、肩こりなどがあるものの慢性頭痛、神経症、高血圧の傾向のあるものに適すとされるが、胃腸虚弱で冷え性の人には不向きとされる。 c 呉茱萸湯は、体力中等度以下で、手足が冷えて肩がこり、ときにみぞおちが膨満するものの頭痛、頭痛に伴う吐きけ・嘔吐、しゃっくりに適すとされる。 d 芍薬甘草湯は、体力虚弱で、汗が出、手足が冷えてこわばり、ときに尿量が少ないものの関節痛、神経痛に適すとされる。
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解答
3
解説
漢方処方製剤は、体力(体の弱り具合、虚・実)と症状の特徴(冷え、胃腸の弱さ、一緒に出る症状)によって、使えるかどうかが細かく決められています。
解き方
- それぞれの漢方処方製剤の体力の目安と主な症状を確かめる。
- aは桂枝加朮附湯の体力と症状の書き方が誤っている。
- dは芍薬甘草湯の体力の決まり(体力に関わらず使える)と主な症状が誤っている。
- bとcが正しいことを確かめて、組み合わせ「3」を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aが入っているので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが入っているので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3正解
- bとcが正しいので、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 4不正解
- dが入っているので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- dが入っているので、この組み合わせは誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- 桂枝加朮附湯は「体力虚弱で、汗が出、手足が冷えてこわばり、ときに尿量が少ないものの関節痛、神経痛」に適すとされます。設問の記述は疎経活血湯や他の処方と混同しています。
- b:正
- 釣藤散は体力中等度で、慢性頭痛や高血圧傾向のあるものに適しますが、胃腸虚弱で冷え性の人には不向きとされています。
- c:正
- 呉茱萸湯は体力中等度以下で、手足が冷えて肩がこり、ときにみぞおちが膨満するものの頭痛、頭痛に伴う吐き気・嘔吐、しゃっくりに適すとされます。
- d:誤
- 芍薬甘草湯は体力に関わらず使用でき、急激におこる筋肉のけいれんを伴う疼痛(こむらがえり等)に適すとされます。記述にある「体力虚弱で、汗が出、手足が冷えて…」は桂枝加朮附湯等の特徴です。
覚えるポイント
- 芍薬甘草湯は「体力に関わらず使用可能」で急激な筋肉のけいれん(こむらがえり)に用いられる。
- 呉茱萸湯は冷えを伴う頭痛や吐き気、しゃっくりに用いられる。
間違えやすいところ
- 桂枝加朮附湯と芍薬甘草湯の使う症状を取り違えないようにする。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.4 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
催眠鎮静薬及び睡眠改善薬の基礎知識
主な医薬品とその作用 · 抗ヒスタミン成分 / ブロモバレリル尿素 / 睡眠改善薬の適用 / 柴胡加竜骨牡蛎湯
眠気を促す薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。 a 抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬は、一時的な睡眠障害(寝つきが悪い、眠りが浅い)の緩和に使用されず、慢性的に不眠症状がある人や、医療機関において不眠症の診断を受けている人に使用される。 b ブロモバレリル尿素を含有する催眠鎮静薬は、胎児に障害を引き起こさないため、妊婦の睡眠障害の緩和に適している。 c 妊娠中にしばしば生じる睡眠障害は、ホルモンのバランスや体型の変化等が原因であり、睡眠改善薬の適用対象ではない。 d 柴胡加竜骨牡蛎湯は、体力中等度以下で、心身が疲れ、血色が悪く、ときに熱感を伴うものの貧血、不眠症、精神不安、神経症に適すとされる。
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解答
1
解説
一般用の睡眠改善薬は、一時的な睡眠障害のための薬です。慢性的な不眠や妊婦の睡眠障害には使えません。また鎮静成分のブロモバレリル尿素は、胎児への移行や依存に注意が必要です。
解き方
- aの睡眠改善薬が使える範囲(一時的か慢性的か)を考えて「誤」と判断する。
- bのブロモバレリル尿素が妊婦に安全かどうかを考えて「誤」と判断する。
- cの妊娠中の睡眠障害への対応を考えて「正」と判断する。
- dの漢方(柴胡加竜骨牡蛎湯)の体力と症状の決まりを考えて「誤」と判断する。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが誤で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aが正となっているので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aとbが正、cが誤となっているので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bとdが正となっているので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cが誤、dが正となっているので、この組み合わせは誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- 抗ヒスタミン成分を主薬とする睡眠改善薬は「一時的な睡眠障害」の緩和に用いられ、慢性的な不眠症状や医療機関で不眠症の診断を受けている人は使用を避ける(医療機関を受診する)必要があります。
- b:誤
- ブロモバレリル尿素は胎児障害(催奇形性等)の可能性があるため、妊婦又は妊娠していると思われる女性は使用を避ける必要があります。
- c:正
- 妊娠中の睡眠障害はホルモンバランスや体型の変化等によるものであり、一般用医薬品の睡眠改善薬の適用対象ではありません。
- d:誤
- 柴胡加竜骨牡蛎湯は「体力中等度以上で、精神不安があって、動悸、不眠、便秘などを伴う」ものに適します。「体力中等度以下で、心身が疲れ、血色が悪く…」は加味帰脾湯などの記述です。
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覚えるポイント
- 睡眠改善薬は一時的な不眠(寝つきが悪い、眠りが浅い)の緩和に用い、慢性的不眠には用いない。
- ブロモバレリル尿素は胎児への悪影響のおそれがあり妊婦禁忌。
間違えやすいところ
- 柴胡加竜骨牡蛎湯(体力中等度以上)と、加味帰脾湯や酸棗仁湯(体力中等度以下・虚弱)を取り違えないようにする。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.5 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
眠気防止薬及びカフェインの生体内動態と作用
主な医薬品とその作用 · 眠気防止薬 / カフェインの代謝 / 授乳婦とカフェイン / カフェインの腎作用
眠気防止薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。 a カフェインの血中濃度が最高血中濃度の半分に低減するのに要する時間は、通常の成人が約3.5時間であるのに対して、乳児では約80時間と非常に長い。 b 授乳中の女性がカフェインを大量に摂取したり、カフェインを連用したりした場合には、乳児の体内にカフェインが蓄積して、頻脈や不眠等を引き起こす可能性がある。 c 成長期の小児の発育には睡眠が重要であることから、小児用の眠気防止薬はない。 d カフェインの眠気防止に関連しない作用として、腎臓におけるナトリウムイオン(同時に水分)の再吸収促進作用があり、尿量の増加(利尿)をもたらす。
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解答
5
解説
カフェインは脳を興奮させるはたらきのほか、腎臓で水と電解質の再吸収を抑えて尿を増やす利尿作用があります。小児向けの製品はなく、乳児では血中半減期がとても長くなります。
解き方
- a・b・cが、半減期の比較、母乳への移行と蓄積、小児用製品がないことについて正しいと確かめる。
- dの利尿の仕組みは「再吸収促進」ではなく「再吸収抑制」なので誤りと判断する。
- 正・正・正・誤の組み合わせである選択肢5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- dが正となっているので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤、dが正となっているので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤、dが正となっているので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cが誤、dが正となっているので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤で、正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:正
- カフェインの血中半減期は通常の成人が約3.5時間であるのに対し、代謝能が未熟な乳児では約80時間と非常に長くなります。
- b:正
- カフェインは母乳中に移行するため、授乳婦の大量摂取・連用により乳児に蓄積し、頻脈や不眠等を引き起こすおそれがあります。
- c:正
- 成長期の小児の発育には十分な睡眠が極めて重要であるため、15歳未満の小児を対象とする眠気防止薬はありません。
- d:誤
- カフェインは腎臓においてナトリウムイオン(同時に水分)の再吸収を「抑制」することにより、利尿をもたらします。「再吸収促進」とする記述は誤りです。
覚えるポイント
- カフェインの利尿作用は「ナトリウムおよび水分の再吸収抑制」による。
- 成人の半減期は約3.5時間、乳児は約80時間。
- 15歳未満の小児を対象とした眠気防止薬はない。
間違えやすいところ
- 「利尿=再吸収促進」と間違えないようにする(再吸収を抑えると尿が増える)。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.6 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)の配合成分
主な医薬品とその作用 · ジフェニドール塩酸塩 / スコポラミン臭化水素酸塩 / ジプロフィリン / メクリジン塩酸塩
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)の配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 a ジフェニドール塩酸塩は、緑内障の診断を受けた人では、その症状を悪化させるおそれがある。 b スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、乗物酔い防止に古くから用いられている抗ヒスタミン成分である。 c ジプロフィリンは、脳への抑制作用により、平衡感覚の混乱によるめまいを軽減させることを目的として、配合されている。 d メクリジン塩酸塩は、他の抗ヒスタミン成分と比べて作用が現れるのが遅く持続時間が長い。
解答・解説を表示
解答
3
解説
乗物酔い防止薬には、自律神経を遮断する成分(抗コリン成分)、抗ヒスタミン成分、中枢を興奮させる成分などが入っています。それぞれの働きの種類と、特徴的な副作用・効果の持続時間を押さえることが大切です。
解き方
- a〜dの成分の働きの種類と性質をそれぞれ考える。
- a(ジフェニドール:抗コリン作用で緑内障を悪化させる)は正しい。
- b(スコポラミン:抗コリン成分)は、抗ヒスタミンとしているので誤り。
- c(ジプロフィリン:中枢を興奮させる成分)は、抑える作用としているので誤り。
- d(メクリジン:効き始めが遅く、長く続く)は正しい。
- aとdが正しい組み合わせである選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- bが入っているので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cが入っているので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3正解
- aとdが正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bとcが入っているので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cが入っているので、この組み合わせは誤りです。
答えの内訳
- a:正
- ジフェニドール塩酸塩は抗コリン作用を持つため、眼圧を上昇させて緑内障を悪化させるおそれがあります。
- b:誤
- スコポラミン臭化水素酸塩水和物は「抗コリン成分」であり、抗ヒスタミン成分ではありません。
- c:誤
- ジプロフィリンはキサンチン系成分であり、脳への「興奮」作用により平衡感覚の混乱を軽減させます(脳への抑制作用ではありません)。
- d:正
- メクリジン塩酸塩は抗ヒスタミン成分の中でも作用の発現が遅く、効果が長く持続することが特徴です。
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覚えるポイント
- スコポラミン臭化水素酸塩は抗コリン成分。
- ジプロフィリンはキサンチン系の中枢興奮成分。
- メクリジン塩酸塩は他の抗ヒスタミン成分に比べ作用発現が遅く持続時間が長い。
間違えやすいところ
- ジプロフィリンが中枢を興奮させることを、抗ヒスタミン成分などの鎮静・抑制作用と取り違えないようにする。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.6 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
小児鎮静薬及びその配合生薬・漢方の知識
主な医薬品とその作用 · 小児鎮静薬 / カンゾウ / 抑肝散 / ジンコウ
小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)及びその配合成分等に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。 a 小児鎮静薬は、興奮状態を鎮めるため、血液の循環を抑制する作用があるとされる生薬成分を中心に配合されている。 b カンゾウは、主として健胃作用を期待して用いられるが、配合量は比較的少ないことから他の医薬品等から摂取されるグリチルリチン酸の量を注意する必要はない。 c 抑肝散を小児の夜泣きに用いる場合には、体質の改善に1か月位を要するため、症状の改善がみられないときでも、少なくとも1か月位は継続して服用すべきである。 d ジンコウは、鎮静、健胃、強壮などの作用を期待して用いられる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
小児鎮静薬は、血液の流れをよくして自律神経の乱れを整える生薬を基本にしています。夜泣きなどの改善が見られないときは、だらだらと長く使い続けず、1週間ほどを目安に医師への受診をすすめます。
解き方
- aの働き(血液の流れをよくするか悪くするか)を確かめて誤と判断する。
- bのカンゾウ・グリチルリチン酸の重複に注意が要るかを確かめて誤と判断する。
- cの小児の夜泣きに対する漢方の服用の目安期間(1週間ほど)を確かめて誤と判断する。
- dのジンコウを入れる目的(鎮静、健胃、強壮)を確かめて正と判断する。
- 誤・誤・誤・正の組み合わせである選択肢4を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aとbが正となっているので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aとcが正、dが誤となっているので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bとcが正、dが誤となっているので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが誤、cが誤、dが正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- dが誤となっているので、この組み合わせは誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- 小児鎮静薬は、神経の興奮を鎮めるとともに「血液循環を促す」作用があるとされる生薬成分を中心に配合されています。「血液の循環を抑制する」とする点が誤りです。
- b:誤
- カンゾウが含まれる製剤では、他の医薬品や食品等からのグリチルリチン酸の過剰摂取により偽アルドステロン症を生じる恐れがあるため注意が必要です。
- c:誤
- 抑肝散を小児の夜泣きに用いる場合、1週間位服用しても症状の改善がみられないときは服用を中止して医師等に相談すべきであり、「1か月位は継続して服用すべき」とする記述は誤りです。
- d:正
- ジンコウ(沈香)は、ジンチョウゲ科の植物の材で、鎮静、健胃、強壮等の作用を期待して配合されます。
覚えるポイント
- 小児鎮静薬は血液の循環を「促す」生薬が中心。
- 小児の夜泣きに漢方製剤を用いる場合、改善が見られなければ「1週間位」で服用を中止する。
- ジンコウは鎮静、健胃、強壮などの作用。
間違えやすいところ
- 慢性の病気向けの「1か月ほど」という連用の目安を、小児の夜泣き(1週間ほど)と取り違えないようにする。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.7 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
鎮咳去痰薬の配合成分の作用機序と特徴
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / 麻薬性鎮咳成分 / 気管支拡張成分 / 去痰成分
鎮咳去痰薬の配合成分に関する記述について、正しい組合せを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
鎮咳去痰薬には、せきを止める成分、気管支を広げる成分、たんを出しやすくする成分がある。それぞれ働く場所と仕組みが違うので、正しく区別して覚えることが大切だ。
解き方
- 各記述がどの成分のことを言っているか確かめる(a:コデイン類、b:メチルエフェドリン、c:グアイフェネシン、d:ジプロフィリン)。
- 記述cの「粘液成分の含量比を調整」はカルボシステイン等の説明で、グアイフェネシンの働き(気道の分泌を促す)とは違う。正誤の並び(正・正・誤・正)から選択肢2と決める。
- 選択肢 1不正解
- bを誤、cを正、dを誤としているが、どれも正誤の判断が逆で合っていません。
- 選択肢 2正解
- a(正)、b(正)、c(誤)、d(正)の組み合わせとぴったり合っています。
- 選択肢 3不正解
- aを誤、cを正、dを誤としているが、どれも正誤の判断が合っていません。
- 選択肢 4不正解
- dは平滑筋に直接働いて気管支を広げるので正しい。それを誤とするこの選択肢は合いません。
- 選択肢 5不正解
- aもbも正しい記述なので、それらを誤とするこの選択肢は合いません。
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覚えるポイント
- グアイフェネシンは気道分泌を促進して痰を薄める分泌促進型、カルボシステインは粘液成分比を調整する修復型です。
間違えやすいところ
- メチルエフェドリンなどの交感神経を刺激する薬と、ジプロフィリンなどの平滑筋に直接働くキサンチン系成分は、働く道すじが違うので混同しないようにしましょう。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.7 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
鎮咳去痰薬に配合される生薬成分及び漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · キョウニン / ナンテンジツ / 半夏厚朴湯 / 柴朴湯
鎮咳去痰薬に配合される生薬成分及び漢方処方製剤に関する記述のうち、正しいものの組合せを1つ選びなさい。
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解答
2
解説
生薬成分は、どの植物のどの部分を使うかと、主な働きを正しく整理して覚える。漢方処方製剤は、体力(証)や「のどの乾燥・からぜき」「のどの異物感・つかえ感」などの特徴的な症状を手がかりに見分ける。
解き方
- 各記述を確かめ、ナンテンジツの基原(メギ科ナンテン)とオンジの基原(ヒメハギ科イトヒメハギ)を取り違えているbを誤りと判断する。
- 漢方の記述では、dが麦門冬湯の説明だと確かめて誤りとし、aとcが正しいことから選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- bはオンジの基原と混同していて誤りなので、この組み合わせは合いません。
- 選択肢 2正解
- a(キョウニンの働き)とc(半夏厚朴湯の適応)がどちらも正しく、合った組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りなので、この組み合わせは合いません。
- 選択肢 4不正解
- bとdがどちらも誤りなので、この組み合わせは合いません。
- 選択肢 5不正解
- dは麦門冬湯の説明で誤りなので、この組み合わせは合いません。
覚えるポイント
- キョウニンは分解生成物(微量のシアン化水素)が延髄の咳嗽中枢・呼吸中枢を鎮静します。
間違えやすいところ
- 半夏厚朴湯の「のどのつかえ感や気分のふさがり」と、麦門冬湯の「たんが切れにくく強くせき込む・のどが乾く」の見分けを間違えないようにしましょう。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.8 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
口腔咽喉薬・含嗽薬の配合成分と使用法
主な医薬品とその作用 · 駆風解毒湯 / 噴射式液剤の用法 / アズレンスルホン酸ナトリウム / クロルヘキシジングルコン酸塩
口腔咽喉薬・うがい薬(含嗽薬)及びその配合成分に関する記述について、正しい組合せを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
口腔咽喉薬やうがい薬は、患部に直接働かせる薬だ。誤って気管に入れないための正しい噴射のしかた、殺菌消毒成分と組織修復成分(アズレンなど)の働きの違い、傷やただれがある人を避ける注意を理解しておく。
解き方
- 記述aの駆風解毒湯が「体力に関わらず」のどの腫れや痛む扁桃炎に使えることを確かめる(正)。
- 記述bの噴射のしかた(息を吸ってはいけない、声を出しながら噴射)と、記述cのアズレンの働き(炎症をしずめ組織を修復するもので殺菌ではない)が誤りだと判断する。
- 記述dのクロルヘキシジングルコン酸塩の注意が正しいと確かめ、正・誤・誤・正になる選択肢1を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- a(正)、b(誤)、c(誤)、d(正)の組み合わせと一致しています。
- 選択肢 2不正解
- aは正しく、bは誤りなので、この組み合わせは合いません。
- 選択肢 3不正解
- aは正しく、cは炎症をしずめる働きで殺菌消毒ではないので誤り。この組み合わせは合いません。
- 選択肢 4不正解
- cは殺菌ではなく炎症をしずめ組織を修復する目的なので誤り。この組み合わせは合いません。
- 選択肢 5不正解
- aもdも正しい記述なので、それらを誤とするこの選択肢は合いません。
覚えるポイント
- 噴射式液剤は、気道や肺への吸い込みを防ぐため「軽く息を吐きながら」または「声を出しながら」噴射します。
間違えやすいところ
- アズレンスルホン酸ナトリウムは粘膜を修復し炎症をしずめる成分で、殺菌消毒する成分ではない。取り違えやすいので注意しましょう。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.8 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
胃腸に作用する薬の分類と相互作用
主な医薬品とその作用 · 制酸薬 / 消化薬 / 胃腸鎮痛鎮痙薬 / 健胃薬
胃腸に作用する薬に関する記述について、正しい組合せを1つ選びなさい。
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解答
4
解説
胃腸薬は働き方で分けられる。胃酸を中和する制酸薬、味やにおいの刺激で分泌を促す健胃薬、酵素で分解を助ける消化薬、平滑筋の収縮を抑える胃腸鎮痛鎮痙薬などだ。複合製剤で一緒に配合できるか、抗コリン作用が全身に出て重ならないかも大切だ。
解き方
- 記述aを考え、「胃液の分泌を抑えたときの症状」ではなく「胃酸の出すぎによる症状」を中和して和らげるのが目的なので誤りと判断する。
- 記述b、c、dがどれも胃腸薬の定義・併用の注意・複合配合の事実と合っていることを確かめる。
- 誤・正・正・正の並びになる選択肢4を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- dは総合胃腸薬などで制酸成分と健胃成分が一緒に使われている実例があり正しいので、この選択肢は合いません。
- 選択肢 2不正解
- aは誤りでbは正しい。判定が逆になっているので合いません。
- 選択肢 3不正解
- bもcも正しい内容なので、それらを誤とするこの選択肢は合いません。
- 選択肢 4正解
- a(誤)、b(正)、c(正)、d(正)の組み合わせと完全に一致しています。
- 選択肢 5不正解
- bもcも正しい記述なので、それらを誤とするこの選択肢は合いません。
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覚えるポイント
- 制酸成分は過剰な胃酸を中和する成分であり、胃酸分泌を抑制する成分とは概念が異なります。
間違えやすいところ
- 健胃成分(苦味などで分泌を促す)と制酸成分(酸を中和する)は目的が違い、総合胃腸薬に一緒に配合されることがある。この点を見落とさないようにしましょう。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.9 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
胃腸薬の配合成分の特徴と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 炭酸水素ナトリウム / スクラルファート / ソファルコン / ピレンゼピン塩酸塩
胃腸に作用する薬の配合成分に関する記述について、正しい組合せを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
制酸成分や胃粘膜保護成分には、それぞれ特有の注意がある。アルミニウムを含む成分(スクラルファートなど)はアルミニウム脳症を防ぐため透析患者には使えない。ピレンゼピン塩酸塩はムスカリン受容体を遮断し、消化管の動きへの影響を抑えながら胃酸の分泌を選んで抑えるのが特徴だ。
解き方
- 記述aの炭酸水素ナトリウムの指導(炭酸飲料を避ける)が正しいことを確かめる。
- 記述bのスクラルファートがアルミニウムを含み、透析患者には使えない点が正しいことを確かめる。
- 記述cのソファルコンは胃粘膜を保護し修復する成分で、泡を消す成分ではない。これが誤りだと判断する。
- 記述dのピレンゼピン塩酸塩が胃酸分泌を選んで抑える点が正しいと確かめ、正・正・誤・正の選択肢2を決める。
- 選択肢 1不正解
- cはジメチルポリシロキサンの説明で誤り、dは正しいので、この組み合わせは合いません。
- 選択肢 2正解
- a(正)、b(正)、c(誤)、d(正)の組み合わせと合っています。
- 選択肢 3不正解
- bは正しく、cは誤りなので、この組み合わせは合いません。
- 選択肢 4不正解
- aもdも正しい記述なので、それらを誤とするこの選択肢は合いません。
- 選択肢 5不正解
- aもbも正しい記述なので、それらを誤とするこの選択肢は合いません。
覚えるポイント
- スクラルファートやアルジオキサなどアルミニウムを含む成分は透析治療中には使用禁忌です。
間違えやすいところ
- 消化管内のガスや泡を消して分ける成分(ジメチコンなど)と、粘膜を修復する成分(ソファルコンなど)の働きを混同しないようにしましょう。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.10 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
止瀉薬の配合成分とその禁忌・注意事項
主な医薬品とその作用 · オウバク / ベルベリン塩化物 / ロペラミド塩酸塩 / タンニン酸アルブミン
止瀉薬の配合成分等に関する記述について、正しい組合せを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
止瀉薬には、収斂(しゅうれん)する成分、抗菌する成分、腸の動きを抑える成分などがある。腸の動きを強く抑えるロペラミド塩酸塩は、食あたりや水あたりなど感染性の下痢に使うと病原体や毒素を出しにくくし重くなることがあるので使ってはいけない。タンニン酸アルブミンはアレルギーにも注意する。
解き方
- 記述aのオウバクと、記述bのベルベリン塩化物の働きが正しいことを確かめる。
- 記述cのロペラミド塩酸塩が「食あたり・水あたり」に使えるかを確かめ、感染性の下痢には使わないので誤りと判断する。
- 記述dのタンニン酸アルブミンが牛乳アレルギーで使えない点が正しいと確かめ、正・正・誤・正の選択肢2を決める。
- 選択肢 1不正解
- cは食あたり・水あたりに使ってはいけないので誤り、dは正しいので、この組み合わせは合いません。
- 選択肢 2正解
- a(正)、b(正)、c(誤)、d(正)の組み合わせと合っています。
- 選択肢 3不正解
- bは正しく、cは誤りなので、この組み合わせは合いません。
- 選択肢 4不正解
- aもdも正しい記述なので、それらを誤とするこの選択肢は合いません。
- 選択肢 5不正解
- aもbも正しい記述なので、それらを誤とするこの選択肢は合いません。
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覚えるポイント
- ロペラミド塩酸塩は食べすぎ・飲みすぎ・寝冷えによる下痢に用い、食あたり・水あたり等の感染が疑われる下痢には使用しません。
間違えやすいところ
- タンニン酸アルブミンは卵アレルギーではなく「牛乳アレルギー」で使えない点を間違えないように確認しましょう。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.11 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
瀉下薬の配合成分の作用機序と適応・禁忌
主な医薬品とその作用 · 酸化マグネシウム / ヒマシ油 / プランタゴ・オバタ / ピコスルファートナトリウム
瀉下薬の配合成分等に関する記述のうち、正しいものの組合せを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
瀉下薬(下剤)には、無機塩類(浸透圧性)、膨張性、刺激性(大腸刺激・小腸刺激)など働き方の違いがある。ヒマシ油は小腸を強く刺激する峻下薬(きつい下剤)だが、脂溶性の物質の吸収を助けるので誤飲中毒のときは使ってはいけない。ピコスルファートナトリウムは胃や小腸では分解されず、大腸の細菌によって分解されて働く。
解き方
- 記述aの酸化マグネシウムの仕組み(水分を保って便のかさを増やし大腸を刺激する)を確かめる(正)。
- 記述bのヒマシ油を脂溶性物質の中毒に使ってよいか確かめ、吸収を促すので避けるべきと判断する(誤)。
- 記述cのプランタゴ・オバタが膨らんで便を軟らかくする働きを確かめる(正)。
- 記述dのピコスルファートナトリウムが「大腸の細菌で分解される」点を確かめ、「胃や小腸で分解」を誤りと判断して、正しい組み合わせ(a、c)の2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- bは脂溶性物質の中毒には使えない(吸収を促すため)ので誤り。この組み合わせは合いません。
- 選択肢 2正解
- a(酸化マグネシウム)とc(プランタゴ・オバタ)がどちらも正しく、合った組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りなので、この組み合わせは合いません。
- 選択肢 4不正解
- bとdがどちらも誤りなので、この組み合わせは合いません。
- 選択肢 5不正解
- dは胃や小腸ではなく大腸で腸内の細菌により分解されるので誤り。この組み合わせは合いません。
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覚えるポイント
- ピコスルファートナトリウムは大腸に届いて初めて大腸細菌叢(腸内細菌)により加水分解されて効果を現します。
間違えやすいところ
- ヒマシ油は脂溶性の毒物(殺鼠剤や防虫剤など)の中毒のときに飲むと吸収が早まり危険なので、使ってはいけません。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.11 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
一般用医薬品の駆虫薬の対象寄生虫と服用法
主な医薬品とその作用 · 駆虫薬 / 対象寄生虫 / 駆虫薬の併用 / 服用タイミング
駆虫薬に関する記述のうち、正しいものの組合せを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
一般用医薬品の駆虫薬は、腸管内の回虫と蟯虫の虫体に直接働いて駆除する薬で、虫卵には効かない。消化管から吸収されると副作用のもとになるため、食事の影響を受けにくい空腹時に飲む。複数の駆虫薬を一緒に使うと、作用が弱まったり副作用が強まったりすることがある。
解き方
- 記述aの「虫卵にも効く」が誤りだと確かめる(虫卵には効かない)。
- 記述cの対象の虫を確かめ、一般用医薬品は回虫と蟯虫だけで、条虫(サナダ虫)は対象外なので誤りと判断する。
- 記述b(一緒に使うと弱まることがある)と記述d(空腹時に飲む理由)がどちらも正しいと確かめ、(b、d)の選択肢4を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aは駆虫薬が虫卵には効かないので誤り。この組み合わせは合いません。
- 選択肢 2不正解
- aとcがどちらも誤りなので、この組み合わせは合いません。
- 選択肢 3不正解
- cは条虫が一般用医薬品の対象外なので誤り。この組み合わせは合いません。
- 選択肢 4正解
- b(駆虫薬を一緒に使うときの注意)とd(空腹時に飲む意味)がどちらも正しく、合った組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- cが誤りなので、この組み合わせは合いません。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 一般用医薬品の駆虫薬が対象とするのは「回虫」と「蟯虫」のみで、虫卵には効きません。
間違えやすいところ
- 駆虫薬は腸管内で虫体に直接働かせる必要があるので、食後ではなく「空腹時」に飲む点に注意しましょう。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.12 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
心臓の働き、動悸、息切れに関する記述の正誤
主な医薬品とその作用 · 心臓の生理 / 動悸 / 息切れ / 自律神経系
心臓の働き、動悸、息切れに関する記述a~dの正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 心臓は血液を全身に循環させるポンプの働きを担っているが、通常、体性神経系によって調整がなされている。 b 酸素の供給が過多となり、呼吸運動によって取り込む空気の量を減らすことで、息切れが起こる。 c 心臓の働きが低下して十分な血液を送り出せなくなり、脈拍数を増やすことによってその不足を補おうとして動悸が起こる。 d 正常な健康状態では、興奮したときも動悸、息切れは発生しない。
解答・解説を表示
解答
1
解説
心臓の拍動と血流は、自律神経系が自動で調節しています。体性神経系ではありません。酸素の需給バランスが崩れたり、心臓のポンプ機能が落ちたりすると、体を守るために心拍数を増やし、動悸や息切れが起こります。
解き方
- 各記述を体の仕組みと手引きの内容に照らして、正しいか誤りかを判断します。
- aは誤、bは誤、cは正、dは誤となる組合せを選択肢から探します。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが誤の組み合わせなので正しいです。
- 選択肢 2不正解
- bとdは実際には誤なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aは誤で、cは正、dは誤なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aは誤で、cは正なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aもbも誤なので、この組み合わせは誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- 心臓の拍動は自律神経系(交感神経系および副交感神経系)によって無意識下に自動的に調整されており、体性神経系ではありません。
- b:誤
- 息切れは、生体の酸素要求量に対して供給が不足した際に、呼吸運動を高めて酸素を取り込もうとするために生じます。過多により減らすためではありません。
- c:正
- 心機能の低下により全身へ送る血液量が不足すると、代償的に心拍数(脈拍数)を増加させて補おうとするため動悸が自覚されます。
- d:誤
- 健康な正常状態であっても、激しい運動や強い緊張・興奮時には交感神経が優位になり、動悸や息切れが一時的に生じることがあります。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 心臓調節は自律神経系によるもの(体性神経系ではない)。
- 興奮や激しい運動時など健常人でも動悸・息切れは生じる。
間違えやすいところ
- 心臓の拍動を、自分の意志で動かす体性神経系と混同しないこと。
- 息切れは酸素が不足したときの体の反応であることを忘れないこと。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.12 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
強心薬に配合される生薬成分等に関する記述の正誤
主な医薬品とその作用 · センソ / ゴオウ / シンジュ / 強心生薬
強心薬に配合される生薬成分等に関する記述a~dの正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a センソは、有効域が比較的狭い成分であり、1日用量中センソ5mgを超えて含有する医薬品は劇薬に指定されており、一般用医薬品では、1日用量が5mg以下となるよう用法・用量が定められている。 b センソは、皮膚や粘膜に触れると局所麻酔作用を示し、センソが配合された丸薬、錠剤等の内服固形製剤は、口中で噛み砕くと舌が麻痺することがあるため、噛まずに服用することとされている。 c ゴオウは、ウシ科のウシの胆嚢中に生じた結石を基原とする生薬で、強心作用のほか、呼吸中枢を刺激して呼吸機能を高めたり、意識をはっきりさせる作用があるとされる。 d シンジュは、ウグイスガイ科のアコヤガイ、シンジュガイ又はクロチョウガイ等の外套膜組成中に病的に形成された顆粒状物質を基原とする生薬で、鎮静作用等を期待して用いられる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
強心薬に使う生薬は、もとになる動植物(基原)と作用がそれぞれ違います。センソは心筋の収縮力を高めますが、量の制限があり、噛むと舌がしびれます。ゴオウはウシの胆のうの結石、シンジュはアコヤガイから得られ、鎮静作用があります。
解き方
- センソが劇薬になる基準(1日5mgを超える場合)と、麻酔作用の注意点を確認し、aとbを正と判断します。
- cはゴオウとジャコウの作用を入れ替えた記述なので、誤りと判断します。
- dのシンジュの基原と効能を確認し、正と判断します。
- 選択肢 1正解
- aは正、bは正、cは誤、dは正の組み合わせなので正解です。
- 選択肢 2不正解
- cは誤で、dは正なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aは正、dは正なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aは正、bは正、cは誤なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bもdも正なので、この組み合わせは誤りです。
答えの内訳
- a:正
- センソは安全域(有効域)が狭いため、1日用量5mg超は劇薬に指定され、一般用医薬品では1日用量5mg以下と定められています。
- b:正
- センソには局所麻酔作用があるため、口中で噛み砕くと舌や口腔粘膜が麻痺することがあり、噛まずに服用する必要があります。
- c:誤
- 記述にある「呼吸中枢を刺激して呼吸機能を高め、意識をはっきりさせる」作用がある生薬はジャコウ等の記述です(ゴオウは強心作用、末梢血管拡張による血圧降下、抗炎症等の作用)。
- d:正
- シンジュ(真珠)はウグイスガイ科のアコヤガイ等の外套膜組成中に病的に形成された顆粒状物質を基原とし、鎮静作用等を期待して配合されます。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- センソは1日5mg超で劇薬、5mg以下がOTC、局所麻酔作用があり噛まずに服用。
- 呼吸中枢刺激・意識清明化作用はジャコウの作用記述。
間違えやすいところ
- ゴオウとジャコウの作用の説明を取り違えないようにすること。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.13 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
コレステロール及びリポタンパク質に関する記述の正誤
主な医薬品とその作用 · コレステロール / リポタンパク質 / LDL / HDL
コレステロール及びリポタンパク質に関する記述a~dの正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a コレステロールは、水に溶けやすい物質であるため、血液中では血漿タンパク質と結合したリポタンパク質となって存在する。 b コレステロールは、胆汁酸や副腎皮質ホルモン等の生理活性物質の産生に重要な物質であり、コレステロールの産生及び代謝は、主として膵臓で行われる。 c 血液中の低密度リポタンパク質(LDL)が多く、高密度リポタンパク質(HDL)が少ないと、心臓病や肥満、動脈硬化症等の生活習慣病につながる危険性が高くなる。 d 血漿中のリポタンパク質のバランスの乱れは、生活習慣病を生じる以前の段階では自覚症状を伴わないことが多い。
解答・解説を表示
解答
5
解説
コレステロールは水に溶けにくい脂質です。そのため血液中ではタンパク質と結びつき、リポタンパク質として運ばれます。肝臓で作られて代謝され、LDLが多くHDLが少ない状態は、自覚症状がないまま動脈硬化を進めます。
解き方
- コレステロールが水に溶けにくいことを確認し、aを誤と判断します。
- コレステロールを作り代謝する主な臓器が肝臓であることを確認し、bを誤と判断します。
- LDLとHDLの割合と動脈硬化のリスクを述べたcを、正と判断します。
- 自覚症状が出にくいというdの記述を、正と判断します。
- 選択肢 1不正解
- aは「水に溶けやすい」が誤りで、実際は水に溶けにくいです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤で、cとdは正なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bは肝臓で行われるので誤り、dは正なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bは誤、cは正なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5正解
- aは誤、bは誤、cは正、dは正の組み合わせなので正解です。
答えの内訳
- a:誤
- コレステロールは水に「溶けにくい(難溶性)」物質であるため、血液中を運ばれるためにタンパク質と結合してリポタンパク質を形成します。
- b:誤
- コレステロールの産生および代謝は主として「肝臓」で行われます。膵臓ではありません。
- c:正
- LDL(悪玉)が多くHDL(善玉)が少ない脂質異常状態は、動脈硬化症や心臓病などの生活習慣病リスクを高めます。
- d:正
- 血漿中リポタンパク質のバランス異常(脂質異常症)は、初期や生活習慣病の発症前段階では自覚症状が現れにくいのが特徴です。
覚えるポイント
- コレステロールは水に「溶けにくい」脂質。
- 産生・代謝の中心となる臓器は「肝臓」。
間違えやすいところ
- コレステロールが水に溶けると勘違いしやすいので注意すること。
- 肝臓と膵臓の役割を入れ替えないようにすること。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.14 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
循環器用薬に配合されるユビデカレノンに関する記述
主な医薬品とその作用 · ユビデカレノン / コエンザイムQ10 / 心筋収縮力 / 循環器用薬
循環器用薬に配合されるユビデカレノンに関する記述a~dのうち、正しいものの組合せを1つ選べ。 a 肝臓や心臓などの臓器に多く存在し、エネルギー代謝に関与する酵素の働きを助ける成分で、摂取された栄養素からエネルギーが産生される際にビタミンAとともに働く。 b 心筋の酸素利用効率を高めて収縮力を高めることによって血液循環の改善効果を示すとされ、軽度な心疾患により日常生活の身体活動を少し越えたときに起こる動悸、息切れ、むくみの症状に用いられる。 c 副作用として、胃部不快感、食欲減退、吐きけ、下痢、発疹・痒みが現れることがある。 d ニコチン酸が遊離し、そのニコチン酸の働きによって末梢の血液循環を改善する作用を示すとされる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
ユビデカレノン(コエンザイムQ10)は、体の中でエネルギーを作るのを助ける成分です。心筋が酸素を使う効率と収縮力を高め、血液の流れを改善します。
解き方
- aはビタミンAと書いてある点が誤りだと判断します。
- bの心筋機能の改善と効く症状の記述が正しいことを確認します。
- cの胃や皮膚などの副作用の記述が正しいことを確認します。
- dのニコチン酸が遊離する記述は、ユビデカレノンのものではないと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りなので、この組み合わせは不正解です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りなので、この組み合わせは不正解です。
- 選択肢 3正解
- bとcの記述が正しいので、正解です。
- 選択肢 4不正解
- dが誤りなので、この組み合わせは不正解です。
- 選択肢 5不正解
- dが誤りなので、この組み合わせは不正解です。
答えの内訳
- a:誤
- ユビデカレノンは生体内エネルギー産生に関与する補酵素ですが、エネルギー産生過程ではビタミンB群等とともに働きます(手引きではビタミンB群とともに働くと記載されており、ビタミンAではありません)。
- b:正
- 心筋の酸素利用効率を高めて心収縮力を改善し、軽度な心疾患による動悸、息切れ、むくみの緩和に用いられます。
- c:正
- ユビデカレノンの副作用として、消化器症状(胃部不快感、食欲減退、吐き気、下痢)や皮膚症状(発疹・痒み)が知られています。
- d:誤
- 体内で分解してニコチン酸が遊離し末梢血行を改善するのは、ニコチン酸トコフェロールやヘプロニカート等の記述です。
覚えるポイント
- ユビデカレノンは心筋の酸素利用効率・収縮力を高める補酵素。
- ニコチン酸を遊離する成分(ヘプロニカート等)と作用機序を区別する。
間違えやすいところ
- ビタミンAとビタミンB群を入れ替えた記述を見落とさないこと。
- 他の末梢の血行を改善する薬(ニコチン酸の仲間)と混同しないこと。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.14 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
貧血用薬の処方構成成分に関する記述の正誤
主な医薬品とその作用 · 貧血用薬 / 鉄剤 / 葉酸 / ビタミンB12 / ビタミンC
提示された貧血用薬の処方成分(1日量1錠中:溶性ピロリン酸第二鉄 79.5mg、ビタミンC 50mg、ビタミンE酢酸エステル 10mg、ビタミンB12 50μg、葉酸 1mg)に関する記述a~dの正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 鉄分の吸収は、空腹時のほうが高いため、食前に服用することが望ましい。 b 本剤に配合されている葉酸は、正常な赤血球の形成に働くことを期待して配合されている。 c 本剤に配合されているビタミンB12は、消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つことを目的として用いられている。 d 鉄欠乏性貧血を予防するため、貧血の症状がみられる以前から継続的に本剤を使用することが適当である。
解答・解説を表示
解答
4
解説
一般用医薬品の鉄剤は、胃を刺激しないよう食後に飲みます。ビタミンCは鉄を吸収しやすい形に変えるために配合されます。ビタミンB12と葉酸は赤血球を作るのを助けます。症状がないのに予防目的で続けて飲むのは適切ではありません。
解き方
- 鉄剤は胃を刺激しないよう食後に飲むことから、aを誤と判断します。
- 葉酸が赤血球を作る役割を担うことから、bを正と判断します。
- 鉄の吸収を助けるのはビタミンCで、ビタミンB12ではないので、cを誤と判断します。
- 予防目的で続けて飲むのは適切でないことから、dを誤と判断します。
- 選択肢 1不正解
- aとcが誤なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aとdが誤で、bが正なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bが正で、cとdが誤なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4正解
- aは誤、bは正、cは誤、dは誤の組み合わせなので正解です。
- 選択肢 5不正解
- cとdが誤なので、この組み合わせは誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- 鉄剤は空腹時に服用すると胃粘膜への刺激が強く胃部不快感や吐き気を起こしやすいため、食後に服用することが望ましいとされています。
- b:正
- 葉酸およびビタミンB12は、正常な赤血球の形成・成熟(造血機能)に不可欠なビタミンです。
- c:誤
- 消化管内で鉄を吸収されやすい状態(3価から2価への還元)に保つ目的で配合されるのは「ビタミンC(アスコルビン酸)」です。ビタミンB12は造血に関与します。
- d:誤
- 一般用医薬品の貧血用薬は、症状が現れていない段階からの予防的な連用・継続使用は適当ではありません。
覚えるポイント
- 鉄剤は胃粘膜保護のため「食後」に服用する。
- 鉄の吸収促進はビタミンC、赤血球形成はビタミンB12・葉酸。
間違えやすいところ
- 鉄の吸収率だけを見て、胃を刺激しないための食後服用を忘れないこと。
- ビタミンCとビタミンB12の役割を入れ替えないようにすること。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.15 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
痔疾用薬に用いられるステロイド性抗炎症成分
主な医薬品とその作用 · 痔疾用薬 / ステロイド性抗炎症成分 / プレドニゾロン酢酸エステル
次の医薬品成分のうち、痔疾用薬に用いられるステロイド性抗炎症成分として正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
4
解説
痔疾用薬で炎症をしずめる成分には、ステロイド性抗炎症成分があります。プレドニゾロン酢酸エステルやヒドロコルチゾン酢酸エステルがこれにあたります。
解き方
- それぞれの成分がどの薬効分類に入るかを照らし合わせます。
- プレドニゾロン酢酸エステルがステロイド性抗炎症成分に当てはまることを確認します。
- 選択肢 1不正解
- トコフェロール酢酸エステルはビタミンEで、血行を促す成分です。
- 選択肢 2不正解
- デカリニウム塩化物は殺菌消毒の成分です。
- 選択肢 3不正解
- ナファゾリン塩酸塩は血管を縮めて充血を取る成分です。
- 選択肢 4正解
- プレドニゾロン酢酸エステルはステロイド性抗炎症成分です。
- 選択肢 5不正解
- クロルフェニラミンマレイン酸塩は抗ヒスタミン成分です。
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覚えるポイント
- 痔疾用薬のステロイド成分:プレドニゾロン酢酸エステル、ヒドロコルチゾン酢酸エステル等。
間違えやすいところ
- 血管を縮める成分や局所麻酔成分と、薬効分類を混同しないこと。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.15 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
排尿異常や下肢痛等に用いられる漢方処方製剤の鑑別
主な医薬品とその作用 · 八味地黄丸 / 漢方処方製剤 / 排尿困難 / 頻尿
次の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適切なものを1つ選べ。 「体力中等度以下で、疲れやすくて、四肢が冷えやすく、尿量減少又は多尿でときに口渇があるものの下肢痛、腰痛、しびれ、高齢者のかすみ目、痒み、排尿困難、残尿感、夜間尿、頻尿、むくみ、高血圧に伴う随伴症状の改善(肩こり、頭重、耳鳴り)、軽い尿漏れに適すとされるが、胃腸の弱い人、下痢しやすい人では、食欲不振、胃部不快感、腹痛、下痢の副作用が現れるおそれがあるため使用を避ける必要があり、また、のぼせが強く赤ら顔で体力の充実している人では、のぼせ、動悸等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。」
解答・解説を表示
解答
2
解説
八味地黄丸は、体力が中等度以下の人で、手足の冷えや尿の量の異常(頻尿・多尿・尿量減少)、腰痛、しびれがあるときに向きます。ジオウによる胃腸障害や、ブシによるのぼせ・動悸に注意が必要です。
解き方
- 体力中等度以下、手足の冷え、ときに口が渇くという体質と、下肢痛・排尿異常・高齢者のかすみ目などの症状を確認します。
- 胃腸が弱い人や、のぼせて顔が赤く体力のある人に不向きという記述から、八味地黄丸だと特定します。
- 選択肢 1不正解
- 温清飲は体力中等度で、皮膚の色つやが悪く、のぼせる人の月経不順や更年期障害などに使います。
- 選択肢 2正解
- 体力中等度以下、冷え、頻尿や排尿困難、胃腸が弱い人や、のぼせの強い人に不向きという記述がすべて一致します。
- 選択肢 3不正解
- 五積散は体力中等度またはやや虚弱で冷えがある人の胃腸炎、腰痛、神経痛、更年期障害などに使います。
- 選択肢 4不正解
- 猪苓湯は体力を問わず使え、排尿の異常や残尿感、頻尿などに使いますが、下肢痛や高齢者のかすみ目の記述はありません。
- 選択肢 5不正解
- 竜胆瀉肝湯は体力中等度以上で、下腹部痛や排尿痛、残尿感などに使います。
覚えるポイント
- 八味地黄丸:体力中等度以下、四肢冷え、下肢痛・かすみ目・排尿異常(頻尿・残尿感・尿漏れ)。
- ジオウを含むため胃腸虚弱者、ブシを含むためのぼせの強い体力充実者には不向き。
間違えやすいところ
- 猪苓湯(体力を問わず、排尿痛や残尿感)や牛車腎気丸との違いに注意すること。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.16 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
婦人薬及び適用される漢方処方製剤の記述の正誤
主な医薬品とその作用 · 月経前症候群 / 桃核承気湯 / 四物湯 / 婦人薬の漢方処方製剤
婦人薬及びその適用対象となる体質・症状に関する記述a~dの正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 月経の約10~3日前に現れ、月経開始と共に消失する腹部膨満感、頭痛、乳房痛などの身体症状や感情の不安定、抑うつなどの精神症状を主体とするものを、月経前症候群という。 b 桃核承気湯は、体力中等度又はやや虚弱で、冷えがあるものの胃腸炎、腰痛、神経痛、関節痛、月経痛、頭痛、更年期障害、感冒に適すとされ、構成生薬としてマオウを含む。 c 四物湯は、体力虚弱で、冷え症で皮膚が乾燥、色つやの悪い体質で胃腸障害のないものの月経不順、月経異常、更年期障害、血の道症、冷え症、しもやけ、しみ、貧血、産後あるいは流産後の疲労回復に適すとされる。 d 女性の月経や更年期障害に伴う諸症状の緩和に用いられる漢方処方製剤として、温経湯、柴胡桂枝乾姜湯があるが、これらは構成生薬としてカンゾウを含んでいる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
婦人薬では、症状の定義だけでなく、体力に合わせた使い分けが大切です。桃核承気湯は体力中等度以上で、のぼせて便秘しがちな人に使い、ダイオウを含みます。四物湯は体力虚弱で胃腸障害のない人に使います。配合される生薬(カンゾウやダイオウ)の有無も確認します。
解き方
- aの月経前症候群の定義が正しいことを確認します。
- bの桃核承気湯は体力中等度以上で、ダイオウを含みマオウを含まないことを確認し、誤と判断します。
- cの四物湯の適応の記述が正しいことを確認します。
- dの温経湯と柴胡桂枝乾姜湯がカンゾウを含むことを確認し、正と判断します。
- 選択肢 1不正解
- bが誤りなので、この組み合わせは不正解です。
- 選択肢 2不正解
- aは正しいですが、bが誤りなので不正解です。
- 選択肢 3正解
- aは正、bは誤、cは正、dは正の組み合わせなので正解です。
- 選択肢 4不正解
- bが誤で、cが正なので、この組み合わせは不正解です。
- 選択肢 5不正解
- bが誤で、dが正なので、この組み合わせは不正解です。
答えの内訳
- a:正
- 月経前症候群(PMS)の定義に関する正しい記述です。
- b:誤
- 桃核承気湯は体力中等度以上で、のぼせて便秘しがちなものの月経不順や月経痛等に適します(設問の体力やや虚弱・マオウ含有等は五積散などの特徴です)。桃核承気湯にはダイオウが含まれますがマオウは含みません。
- c:正
- 四物湯(しもつとう)の体力規定(体力虚弱、胃腸障害がない)および効能に関する正しい記述です。
- d:正
- 温経湯および柴胡桂枝乾姜湯は、いずれも構成生薬としてカンゾウを含有しています。
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覚えるポイント
- 桃核承気湯:体力中等度以上、のぼせ・便秘、ダイオウを含む。
- 四物湯:体力虚弱、冷え・皮膚乾燥、胃腸障害のない人向け。
間違えやすいところ
- 桃核承気湯と五積散の効能や構成生薬を取り違えないようにすること。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.17 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
内服アレルギー用薬に配合される抗ヒスタミン成分の判別
主な医薬品とその作用 · 内服アレルギー用薬 / 抗ヒスタミン成分
内服アレルギー用薬に配合される次の成分(a~d)のうち、抗ヒスタミン成分に該当するものの正しい組合せを1つ選びなさい。 a ヨウ化イソプロパミド b ロラタジン c グリチルリチン酸 d ケトチフェンフマル酸塩
解答・解説を表示
解答
5
解説
アレルギー症状(くしゃみ、鼻汁など)を抑えるのが抗ヒスタミン成分です。昔からある第1世代のほか、肥満細胞(アレルギー反応に関わる細胞)からのヒスタミン遊離を抑える働きを併せ持つ第2世代(ケトチフェンフマル酸塩、アゼラスチン塩酸塩、ロラタジンなど)があります。
解き方
- a~dの各成分がどの薬効群で、どんな働きをするかを一つずつ確認する。
- 抗ヒスタミン成分であるb(ロラタジン)とd(ケトチフェンフマル酸塩)を含む選択肢を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- ヨウ化イソプロパミドは抗コリン成分で、抗ヒスタミン成分ではありません。
- 選択肢 2不正解
- ヨウ化イソプロパミドは抗コリン成分、グリチルリチン酸は抗炎症成分です。どちらも抗ヒスタミン成分ではありません。
- 選択肢 3不正解
- ケトチフェンフマル酸塩は抗ヒスタミン成分ですが、ヨウ化イソプロパミドは抗コリン成分です。
- 選択肢 4不正解
- ロラタジンは抗ヒスタミン成分ですが、グリチルリチン酸は抗炎症成分(甘草から得られる成分)です。
- 選択肢 5正解
- ロラタジンとケトチフェンフマル酸塩はどちらも抗ヒスタミン成分で、正しい組合せです。

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覚えるポイント
- ロラタジン、ケトチフェンフマル酸塩、アゼラスチン塩酸塩などは抗ヒスタミン作用を持つ。
間違えやすいところ
- ヨウ化イソプロパミド(抗コリン成分)やグリチルリチン酸(抗炎症成分)と混同しないようにする。
出題の前提:令和6年4月一部改訂「試験問題の作成に関する手引き」
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.17 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
鼻炎用点鼻薬の配合成分とその配合目的の正誤
主な医薬品とその作用 · 鼻炎用点鼻薬 / 局所麻酔成分 / アドレナリン作動成分 / 抗ヒスタミン成分 / 抗アレルギー成分
鼻炎用点鼻薬の配合成分とその配合目的の組合せ(a~d)の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 配合成分 ―― 配合目的 a クロモグリク酸ナトリウム ―― 鼻粘膜を清潔に保ち、細菌による二次感染を防止する b テトラヒドロゾリン塩酸塩 ―― 鼻粘膜の充血や腫れを和らげる c リドカイン塩酸塩 ―――――― 鼻粘膜の過敏性や痛みや痒みを抑える d クロルフェニラミンマレイン酸塩 ―― ヒスタミンの働きを抑えることにより、くしゃみや鼻汁等の症状を緩和する
解答・解説を表示
解答
4
解説
点鼻薬には、目的に応じてさまざまな成分が使われます。アレルギー反応を抑える抗アレルギー成分(クロモグリク酸ナトリウム)、血管を細めて充血や腫れを和らげるアドレナリン作動成分(テトラヒドロゾリンなど)、局所麻酔成分(リドカインなど)、抗ヒスタミン成分(クロルフェニラミンなど)が配合されます。
解き方
- aのクロモグリク酸ナトリウムの目的を確認する。肥満細胞(アレルギー物質を出す細胞)の働きを抑える成分で、殺菌や感染防止ではないため誤り。
- b、c、dの成分と目的が一致しているかを確認する。いずれも正しい記述。
- 「誤・正・正・正」の組合せになる選択肢4を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- bとdを誤りとしているので適切ではありません。
- 選択肢 2不正解
- aを正、bとdを誤りとしているので適切ではありません。
- 選択肢 3不正解
- aを正、cとdを誤りとしているので適切ではありません。
- 選択肢 4正解
- 誤りはaだけで、b、c、dはどれも正しい記述なので、これが正解です。
- 選択肢 5不正解
- bとcを誤りとしているので適切ではありません。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- クロモグリク酸ナトリウムはヒスタミン等の遊離を抑える抗アレルギー成分である。
間違えやすいところ
- 殺菌消毒成分(ベンザルコニウム塩化物など)の目的と、抗アレルギー成分の目的を取り違えないようにする。
出題の前提:令和6年4月一部改訂「試験問題の作成に関する手引き」
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.18 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
眼科用薬及びその適正な使用法に関する正誤
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / 点眼薬の使用法 / 洗眼薬 / 人工涙液
眼科用薬に関する次の記述(a~d)の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 一般的に、点眼薬の1滴の薬液量は、結膜嚢の容積より少ない。 b 点眼後は、数秒間、眼瞼(まぶた)を閉じて、目頭を押さえると、薬液が鼻腔内へ流れ込み、効果的とされる。 c 洗眼薬は、目の洗浄、眼病予防(水泳のあと、埃や汗が目に入ったとき等)に用いられるもので、主な配合成分として涙液成分のほか、抗炎症成分、抗ヒスタミン成分等が用いられる。 d 人工涙液は、涙液成分を補うことを目的とするもので、目の疲れやコンタクトレンズ装着時の不快感等には用いられない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
点眼薬の1滴は約50μLで、結膜嚢(まぶたの内側の袋)の容積(約30μL、保てる量は数~十数μL)より多いため、1滴で十分です。点眼後に目頭(涙嚢部)を押さえるのは、薬液が鼻腔へ流れ出るのを防ぎ、全身に移行するのを抑えるためです。
解き方
- aは、点眼薬1滴の量が結膜嚢の容積より「多い」ので誤りと判断する。
- bは、目頭を押さえるのが鼻腔への「流出を防ぐ」ためなので誤りと判断する。
- cは、洗眼薬の目的と主な配合成分の記述が正しいので正と判断する。
- dは、人工涙液は目の疲れやコンタクトレンズ装着時の不快感などにも使われるので誤りと判断する。
- 「誤・誤・正・誤」の組合せになる選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aを正、cを誤りとしているので適切ではありません。
- 選択肢 2不正解
- bとdを正、cを誤りとしているので適切ではありません。
- 選択肢 3正解
- a、b、dが誤りで、cだけが正しいので、これが正解です。
- 選択肢 4不正解
- aとdを正としているので適切ではありません。
- 選択肢 5不正解
- aとbを正、cを誤りとしているので適切ではありません。
覚えるポイント
- 点眼後はまぶたを閉じ、目頭を軽く押さえて鼻涙管を通じた全身への移行や流出を防ぐ。
間違えやすいところ
- 1滴の量は結膜嚢に保てる量より多い(あふれ出る)ので、「少ない」と取り違えないようにする。
出題の前提:令和6年4月一部改訂「試験問題の作成に関する手引き」
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.19 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
外皮用薬及びその配合成分に関する記述の正誤
主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / 抗真菌成分 / NSAIDs / ケトプロフェン / イブプロフェンピコノール
外皮用薬及びその配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを1つ選びなさい。 a 湿疹か皮膚糸状菌による皮膚感染かはっきりしない場合、抗真菌成分が配合された医薬品を使用することが適当である。 b フェルビナクは、殺菌作用があり、皮膚感染症に対して使用されている。 c イブプロフェンピコノールは、にきび治療薬に用いられるが、外用での鎮痛作用はほとんど期待されない。 d 非ステロイド性抗炎症成分のケトプロフェンは、妊婦又は妊娠していると思われる女性では、使用を避けるべきである。
解答・解説を表示
解答
5
解説
外皮用薬では、湿疹(皮膚の炎症)か白癬菌(はくせんきん)による感染か分からないとき、抗真菌薬(かびを殺す薬)を自分で使うと悪化することがあります。そのため、医師の診察を受けます。また、ケトプロフェンは胎児に悪い影響のおそれがあるため、妊婦には使いません。
解き方
- a:原因が分からない皮膚の症状に、抗真菌薬を自分で使うのは適当ではありません(誤り)。
- b:フェルビナクは炎症や痛みをやわらげる薬で、菌を殺す作用はありません(誤り)。
- c:イブプロフェンピコノールは、にきび薬に使われますが、外用での鎮痛作用はほとんど期待できません(正しい)。
- d:ケトプロフェンは、妊婦や妊娠していると思われる女性は使用を避けます(正しい)。
- cとdが正しいので、組合せ5を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aとbはどちらも誤った記述なので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- dは正しいですが、aが誤っているので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- cは正しいですが、bが誤っているので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 4不正解
- dは正しいですが、bが誤っているので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 5正解
- cとdはどちらも正しいので、この組合せが正解です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- イブプロフェンピコノールはにきび等に用いられるが外用鎮痛作用はほとんどない。
間違えやすいところ
- フェルビナクは痛みや炎症をしずめる成分で、菌を殺す成分ではありません。
出題の前提:令和6年4月一部改訂「試験問題の作成に関する手引き」
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.19 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
外皮用薬及びその配合成分・漢方製剤に関する正誤
主な医薬品とその作用 · 毛髪用薬 / 角質軟化成分 / 抗菌成分 / 外用漢方製剤 / 中黄膏
外皮用薬及びその配合成分等に関する次の記述(a~d)の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a カシュウは、タデ科のツルドクダミの塊根を基原とする生薬で、頭皮における脂質代謝を高めて、余分な皮脂を取り除く作用を期待して用いられる。 b 尿素は、角質層の水分保持量を高め、皮膚の乾燥を改善することを目的として用いられる。 c バシトラシンは、細菌のDNA合成を阻害することにより抗菌作用を示す。 d 中黄膏は、急性化膿性皮膚疾患(腫れ物)の初期、打ち身、捻挫に適すとされ、湿潤、ただれ、火傷又は外傷のひどい場合、傷口が化膿している場合、患部が広範囲の場合には不向きとされている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
外用の抗菌成分の働き方には違いがあります。バシトラシンは細菌の細胞壁(菌の外側のかたい膜)の合成を妨げて抗菌作用を示します。タンパク質の合成を妨げるクロラムフェニコールや、DNAの合成を妨げるものなどとの区別が問われます。
解き方
- aを判定する。カシュウ(ツルドクダミ)は脂質の代謝を高めて皮脂を取り除く作用があり、正しい(正)。
- bを判定する。尿素は角質層の水分を保つ量を高めて乾燥を改善するので、正しい(正)。
- cを判定する。バシトラシンは細胞壁の合成を妨げる成分で、「DNA合成を妨げる」は誤り(誤)。
- dを判定する。中黄膏の適応と使用上の注意(湿潤や傷口が化膿している場合などには不向き)は正しい(正)。
- 「正・正・誤・正」になる選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aを誤、cを正としているので適切ではありません。
- 選択肢 2不正解
- bを誤、cを正としているので適切ではありません。
- 選択肢 3正解
- a、b、dが正しく、cだけが誤っているので、これが正解です。
- 選択肢 4不正解
- cを正、dを誤としているので適切ではありません。
- 選択肢 5不正解
- cを正としているので適切ではありません。
覚えるポイント
- バシトラシンは細菌の「細胞壁合成を阻害」する抗菌成分である。
間違えやすいところ
- バシトラシンの働き方を、核酸(DNA)合成の阻害やタンパク質合成の阻害と混同しない。
出題の前提:令和6年4月一部改訂「試験問題の作成に関する手引き」
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.20 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
外皮用薬に配合されるサリチル酸メチルの作用機序
主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / 外用鎮痛消炎薬 / サリチル酸メチル
外皮用薬に配合されるサリチル酸メチルの作用に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
サリチル酸メチルやサリチル酸グリコールは、プロスタグランジン(痛みや炎症を起こす物質)の生合成を抑える働きに加え、局所を刺激して患部の血行を促し、末梢の知覚神経に軽い麻痺を起こして痛みを和らげます。
解き方
- サリチル酸メチルの薬効群と、外用での働き方を思い出す。
- 選択肢1はステロイド抗炎症成分、3は抗ヒスタミン成分、4はカルプロニウム塩化物などの説明、5は収斂・保護成分(酸化亜鉛など)の説明だと確認する。
- 局所刺激で患部の血行を促し、知覚神経に軽い麻痺を起こして鎮痛をもたらす選択肢2を正答と判断する。
- 選択肢 1不正解
- ステロイド性抗炎症成分についての記述で、サリチル酸メチルには当てはまりません。
- 選択肢 2正解
- 局所刺激で患部の血行を促し、末梢の知覚神経に軽い麻痺を起こして鎮痛をもたらす、正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 抗ヒスタミン成分についての記述で、サリチル酸メチルには当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- カルプロニウム塩化物(育毛成分など)についての記述です。
- 選択肢 5不正解
- 酸化亜鉛などの収斂・保護成分についての記述です。
覚えるポイント
- サリチル酸メチルは局所刺激による血行促進と知覚神経の軽度麻痺により鎮痛効果を示す。
間違えやすいところ
- ステロイドホルモン様の作用やコリン作用(カルプロニウムなど)の記述と混同しないようにする。
出題の前提:令和6年4月一部改訂「試験問題の作成に関する手引き」
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.20 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
外皮用薬に配合される抗真菌成分の作用機序等の正誤
主な医薬品とその作用 · みずむし・たむし用薬 / 抗真菌成分 / イミダゾール系 / ピロールニトリン / ウンデシレン酸亜鉛
外皮用薬に配合される抗真菌成分に関する次の記述(a~d)の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a ビホナゾールは、副作用としてかぶれ、腫れ、刺激感等が現れることがあり、イミダゾール系成分が配合されたみずむし薬でかぶれたことがある人は避けるべきである。 b ブテナフィン塩酸塩は、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げることにより、その増殖を抑える。 c ピロールニトリンは、菌の呼吸や代謝を妨げることにより、皮膚糸状菌の増殖を抑える。 d ウンデシレン酸亜鉛は、皮膚糸状菌の細胞膜に作用して、その増殖・生存に必要な物質の輸送機能を妨げ、その増殖を抑える。
解答・解説を表示
解答
1
解説
抗真菌成分の働き方には違いがあります。イミダゾール系やアリルアミン系・ベンジルアミン系(ブテナフィンなど)は、細胞膜を作る成分(エルゴステロール)の生合成を妨げます。ピロールニトリンは菌の呼吸や代謝を妨げます。細胞膜に働いて物質の輸送機能を妨げるのはシクロピロクスオラミンです。
解き方
- aを評価する。イミダゾール系成分で過敏症(かぶれなど)の既往がある人は使用を避ける必要があり、正しい(正)。
- bを評価する。ブテナフィン塩酸塩は細胞膜を作る成分の産生を妨げるので、正しい(正)。
- cを評価する。ピロールニトリンは菌の呼吸や代謝を妨げる作用で、正しい(正)。
- dを評価する。細胞膜に働いて必要な物質の輸送機能を妨げるのはシクロピロクスオラミンで、ウンデシレン酸亜鉛の説明ではないので誤り(誤)。
- 「正・正・正・誤」になる選択肢1を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- a、b、cが正しく、dが誤りなので、これが正解です。
- 選択肢 2不正解
- bとcを誤、dを正としているので適切ではありません。
- 選択肢 3不正解
- cを誤、dを正としているので適切ではありません。
- 選択肢 4不正解
- aを誤、dを誤としているので適切ではありません。
- 選択肢 5不正解
- aとbを誤、dを正としているので適切ではありません。
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覚えるポイント
- シクロピロクスオラミンは細胞膜に作用して物質輸送機能を妨げる。
- ピロールニトリンは菌の呼吸や代謝を妨げる。
間違えやすいところ
- ウンデシレン酸(菌の発育を抑える)とシクロピロクスオラミン(物質の輸送機能を妨げる)の働きの違いを混同しないようにする。
出題の前提:令和6年4月一部改訂「試験問題の作成に関する手引き」
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.21 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
歯痛・歯槽膿漏薬及びその配合成分に関する正誤
主な医薬品とその作用 · 歯痛・歯槽膿漏薬 / ラタニア / チモール / カミツレ / アラントイン
歯痛・歯槽膿漏薬及びその配合成分等に関する次の記述(a~d)の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a ラタニアは、クラメリア科のクラメリア・トリアンドラ及びその同属植物の根を基原とする生薬で、咽頭粘膜をひきしめる(収斂)作用により炎症の寛解を促す効果を期待して用いられる。 b チモールは、歯の齲蝕(むし歯)により露出した歯髄を通っている知覚神経の伝達を遮断して痛みを鎮める。 c カミツレは、キク科のカミツレの頭花を基原とする生薬で、抗炎症、抗菌などの作用を期待して用いられる。 d アラントインは、炎症を起こした歯周組織の修復を促す作用を期待して用いられる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
歯痛薬で知覚神経の伝達を遮断して痛みを鎮めるのは、局所麻酔成分(アミノ安息香酸エチルなど)です。一方、チモールは殺菌消毒成分で、むし歯でできた空洞の中を殺菌消毒する目的で配合されます。
解き方
- aを判定する。ラタニアはクラメリア科植物の根で、収斂作用により炎症を抑えるので正しい(正)。
- bを判定する。知覚神経の伝達を遮断して痛みを鎮めるのは局所麻酔成分で、チモールは殺菌消毒成分なので誤り(誤)。
- cを判定する。カミツレはキク科の頭花で、抗炎症・抗菌作用があり正しい(正)。
- dを判定する。アラントインは組織の修復を促す成分で正しい(正)。
- 「正・誤・正・正」になる選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aを誤、bを正としているので適切ではありません。
- 選択肢 2不正解
- aを誤、bを正、dを誤としているので適切ではありません。
- 選択肢 3正解
- a、c、dが正しく、bだけが誤っているので、これが正解です。
- 選択肢 4不正解
- bを正、cを誤としているので適切ではありません。
- 選択肢 5不正解
- bを正としているので適切ではありません。
覚えるポイント
- チモール、フェノール、オイゲノール等は歯痛薬において殺菌消毒成分として用いられる。
間違えやすいところ
- 局所麻酔成分(アミノ安息香酸エチルなど)と殺菌消毒成分(チモールなど)の働き方を取り違えないようにする。
出題の前提:令和6年4月一部改訂「試験問題の作成に関する手引き」
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.22 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
禁煙補助剤(咀嚼剤)及びその配合成分に関する記述
主な医薬品とその作用 · 禁煙補助剤 / ニコチン / アドレナリン作動成分
禁煙補助剤(咀嚼剤)及びその配合成分に関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組合せを選びなさい。なお、2箇所の( a )内にはどちらも同じ字句が入る。 「口腔内が( a )になるとニコチンの吸収が低下するため、コーヒーなど口腔内を( a )にする食品を摂取した後しばらくは使用を避けることとされている。また、ニコチンは( b )を興奮させる作用を示し、アドレナリン作動成分が配合された医薬品(鎮咳去痰薬、鼻炎用薬、痔疾用薬等)との併用により、その作用を( c )させるおそれがある。なお、禁煙補助剤は、喫煙を( d )使用することとされている。」
解答・解説を表示
解答
2
解説
禁煙補助剤(咀嚼剤)は、口腔内が酸性だと吸収が落ち、交感神経を興奮させ、完全に禁煙したうえで使います。ニコチンは酸性になるとイオン化して粘膜から吸収されにくくなるからです。また交感神経を刺激するので、アドレナリン作動成分(交感神経を刺激する成分)と一緒に使うと作用が強まります。喫煙を続けると体内のニコチンが多くなりすぎるためです。
解き方
- 空欄a:コーヒーなどの酸性の飲み物をとった後は、ニコチンが吸収されにくくなるので「酸性」が入ります。
- 空欄b・c:ニコチンは「交感神経系」を興奮させ、アドレナリン作動成分と併用するとその作用を「増強」させます。
- 空欄d:体内のニコチンが多くなりすぎないよう、喫煙を「完全に止めたうえ」で使います。
- 以上から、[a:酸性、b:交感神経系、c:増強、d:完全に止めたうえ]の組合せである選択肢2が正解です。
- 選択肢 1不正解
- bが「副交感神経系」、dが「完全には止めずに」となっている点が誤りです。正しくは交感神経系と完全に止めたうえです。
- 選択肢 2正解
- aが酸性、bが交感神経系、cが増強、dが完全に止めたうえで、すべて正しいです。
- 選択肢 3不正解
- aがアルカリ性、bが副交感神経系、cが減弱、dが完全には止めずになっており、すべて誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aがアルカリ性、dが完全には止めずになっている点が誤りです。正しくは酸性と完全に止めたうえです。
- 選択肢 5不正解
- aがアルカリ性、bが副交感神経系、cが減弱となっている点が誤りです。正しくは酸性、交感神経系、増強です。
答えの内訳
- 空欄a:酸性
- ニコチンは弱塩基性であるため、口腔内が酸性になるとイオン化して粘膜からの吸収が著しく低下します。
- 空欄b:交感神経系
- ニコチンは自律神経節や副腎髄質を刺激し、交感神経系を興奮させて血圧上昇や心拍数増加をもたらします。
- 空欄c:増強
- 交感神経を刺激するニコチンと、アドレナリン作動成分を併用すると交感神経刺激作用が増強されます。
- 空欄d:完全に止めたうえ
- 喫煙を続けながら禁煙補助剤を使用すると体内ニコチン濃度が過剰になるため、完全に禁煙したうえで使用します。
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覚えるポイント
- 禁煙補助剤は口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が低下するため食後や酸性飲料直後は避ける。
- 禁煙補助剤を使用する際は喫煙を完全に止めたうえで使用する。
間違えやすいところ
- 禁煙補助剤はたばこを減らしながら使ってよいと勘違いしやすいですが、完全に禁煙してから使います。
出題の前提:手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)主な医薬品とその作用「禁煙補助剤」
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.23 ↗(www.pref.kanagawa.jp) / 令和6年度登録販売者試験 解答(PDF:46KB) p.2 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
滋養強壮保健薬に配合される生薬成分に関する記述
主な医薬品とその作用 · 滋養強壮保健薬 / 生薬成分 / コウジン / ハンピ
滋養強壮保健薬に配合される生薬成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを選びなさい。 a ニンジン、ジオウ、トウキ、センキュウが既定値以上配合されている生薬主薬保健薬については、虚弱体質、肉体疲労、病中病後(又は、病後の体力低下)のほか、胃腸虚弱、食欲不振、血色不良、冷え症における滋養強壮の効能が認められている。 b コウジンは、神経系の興奮や副腎皮質の機能亢進等の作用により、外界からのストレス刺激に対する抵抗力や新陳代謝を高めるとされる。 c ハンピは、イネ科のハトムギの種皮を除いた種子を基原とする生薬で、肌荒れやいぼに用いられる。 d 医薬部外品の保健薬は、有効成分や分量が人体に対する作用が緩和なものに限られ、カシュウ、ゴオウ、ゴミシ、ロクジョウ等の生薬成分が配合されている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
滋養強壮保健薬では、生薬ごとに認められる効能や基原(もとになる動植物)が決まっています。決められた量を満たして配合すると、定められた効能が認められます。また、ハンピはマムシ、ヨクイニンはハトムギのように基原を取り違えやすいので注意します。ゴオウやロクジョウなどは医薬品にしか使えません。
解き方
- 記述aの検討:生薬主薬保健薬の規定について正しく述べているので「正」です。
- 記述bの検討:コウジンの作用(神経系の興奮やストレスへの抵抗力を高めるなど)は正しいので「正」です。
- 記述cの検討:ハトムギの種子を基原とし肌荒れやいぼに使うのはヨクイニンなので「誤」です。
- 記述dの検討:カシュウ、ゴオウ、ゴミシ、ロクジョウは医薬部外品に配合できない成分なので「誤」です。
- したがって、[a:正、b:正、c:誤、d:誤]の選択肢1が正解です。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤で、正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- bが誤、cが正となっているため誤りです。コウジンの説明は正しく、ハトムギはヨクイニンの基原です。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、dが正となっているため誤りです。aは正しく、dの生薬は医薬部外品に配合できません。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、bが誤、dが正となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、cが正となっているため誤りです。
答えの内訳
- 記述a:正
- ニンジン、ジオウ、トウキ、センキュウが既定値以上配合された生薬主薬保健薬には、胃腸虚弱や冷え症等の効能が認められています。
- 記述b:正
- コウジン(紅参)はウコギ科のオタネニンジンの根を蒸して乾燥したもので、ストレス抵抗力や新陳代謝を高める作用があります。
- 記述c:誤
- イネ科のハトムギの種皮を除いた種子を基原とする生薬は「ヨクイニン」であり、ハンピはクサリヘビ科のマムシの内臓を除いて乾燥させたものです。
- 記述d:誤
- カシュウ、ゴオウ、ゴミシ、ロクジョウ等の生薬成分は医薬部外品には配合が認められておらず、医薬品のみに配合されます。
覚えるポイント
- ハンピ=マムシの内臓を除去・乾燥したもの(動物性生薬)。
- ヨクイニン=イネ科ハトムギの種皮を除いた種子(肌荒れ、いぼ)。
- ゴオウ、ロクジョウ、カシュウ等は医薬部外品には配合できない。
間違えやすいところ
- ハンピ(マムシ)とヨクイニン(ハトムギ)の基原を混同しやすいので注意します。
出題の前提:手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)主な医薬品とその作用「滋養強壮保健薬」
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.24 ↗(www.pref.kanagawa.jp) / 令和6年度登録販売者試験 解答(PDF:46KB) p.2 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
滋養強壮保健薬の配合成分とその配合目的の誤り
主な医薬品とその作用 · 滋養強壮保健薬 / ナイアシン / ビタミン成分
滋養強壮保健薬の配合成分とその配合目的とする作用の組合せのうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
5
解説
滋養強壮保健薬の成分は、それぞれの働きを正確におさえる必要があります。ナイアシンはニコチン酸アミドともいい、皮膚や粘膜の機能を保つのを助けるビタミンB群の一つです。乳酸の分解を促すのはアスパラギン酸などのアミノ酸成分です。
解き方
- 選択肢1〜4の成分と作用(システイン=アセトアルデヒドの代謝、ビタミンB6=皮膚・粘膜・神経、グルクロノラクトン=肝機能・肝血流、ビオチン=皮膚・粘膜の維持)は、いずれも正しい記述です。
- 選択肢5のナイアシンは皮膚や粘膜の機能を保つのを助けるビタミンで、「骨格筋にたまった乳酸の分解を促す」のはアスパラギン酸などの作用なので誤りです。
- したがって、誤っている記述である選択肢5が正解です。
- 選択肢 1不正解
- システインは肝臓でアルコールを分解する酵素を助け、アセトアルデヒドの代謝を促すので正しいです。
- 選択肢 2不正解
- ビタミンB6はアミノ酸の代謝に関わり、皮膚や粘膜の健康と神経の働きを保つので正しいです。
- 選択肢 3不正解
- グルクロノラクトンは肝臓の働きや血流を助けるので正しいです。
- 選択肢 4不正解
- ビオチンは皮膚や粘膜の機能を正常に保つのを助けるビタミンなので正しいです。
- 選択肢 5正解
- ナイアシンは皮膚や粘膜の機能維持を助けるビタミンで、乳酸の分解を促す作用ではないので誤りです。
覚えるポイント
- アスパラギン酸ナトリウム=骨格筋に溜まった乳酸の分解を促す。
- ナイアシン(ニコチン酸/ニコチン酸アミド)=皮膚や粘膜などの機能を維持することを助ける。
間違えやすいところ
- ビタミンB群それぞれの働き(B1、B2、B6、ナイアシンなど)と、アスパラギン酸などのアミノ酸成分の働きを混同しやすいので注意します。
出題の前提:手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)主な医薬品とその作用「滋養強壮保健薬」
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.24 ↗(www.pref.kanagawa.jp) / 令和6年度登録販売者試験 解答(PDF:46KB) p.2 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
生薬成分の基原及び作用に関する記述
主な医薬品とその作用 · 生薬成分 / ブクリョウ / サイシン / サイコ / モクツウ
生薬成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを選びなさい。 a ブクリョウは、セリ科の Saposhnikovia divaricata Schischkin の根及び根茎を基原とする生薬で、発汗、解熱、鎮痛、鎮痙等の作用を期待して用いられる。 b サイシンは、ミズキ科のサンシュユの偽果の果肉を基原とする生薬で、強壮作用を期待して用いられることがある。 c サイコは、セリ科のミシマサイコの根を基原とする生薬で、抗炎症、鎮痛等の作用を期待して用いられる。 d モクツウは、キンポウゲ科の Cimicifuga dahurica Maximowicz 、 Cimicifuga heracleifolia Komarov、Cimicifuga foetida Linné 又はサラシナショウマの根茎を基原とする生薬で、発汗、解熱、解毒、消炎等の作用を期待して用いられる。
解答・解説を表示
解答
5
解説
生薬は、もとになる植物の名前・科名・使う部位・効能を正しく照合する必要があります。サイコはセリ科のミシマサイコ、ボウフウはセリ科の防風、サンシュユはミズキ科、ショウマはキンポウゲ科のサラシナショウマです。似た名前の生薬が入れ替えられている選択肢に注意します。
解き方
- 記述aの検討:セリ科のSaposhnikovia divaricataはボウフウの基原で、ブクリョウ(マツホド)ではないため「誤」です。
- 記述bの検討:ミズキ科サンシュユの果肉はサンシュユの基原で、サイシンではないため「誤」です。
- 記述cの検討:セリ科ミシマサイコの根を基原とするサイコについての正しい記述なので「正」です。
- 記述dの検討:サラシナショウマを基原とするのはショウマで、モクツウ(アケビ)ではないため「誤」です。
- したがって、[a:誤、b:誤、c:正、d:誤]となる選択肢5が正解です。
- 選択肢 1不正解
- bが正、cが誤、dが正となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが正、dが正となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが正、bが正、cが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bが正となっているため誤りです。サンシュユの説明です。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが誤で、正しい組合せです。
答えの内訳
- 記述a:誤
- セリ科の Saposhnikovia divaricata の根・根茎を基原とするのは「ボウフウ」です。ブクリョウはサルノコシカケ科のマツホドの菌核です。
- 記述b:誤
- ミズキ科のサンシュユの果肉を基原とするのは「サンシュユ」です。サイシンはウマノスズクサ科のウスバサイシン等の根・根茎です。
- 記述c:正
- サイコ(柴胡)はセリ科のミシマサイコの根を基原とし、抗炎症、鎮痛等の作用を期待して用いられます。
- 記述d:誤
- サラシナショウマ等の根茎を基原とするのは「ショウマ」です。モクツウはアケビ科のアケビ等の蔓性の茎です。
覚えるポイント
- サイコ(柴胡):セリ科ミシマサイコの根(抗炎症、鎮痛)。
- ボウフウ(防風):セリ科(発汗、解熱、鎮痛)。
- ショウマ(升麻):キンポウゲ科サラシナショウマ等の根茎。
- ブクリョウ(茯苓):サルノコシカケ科マツホドの菌核。
間違えやすいところ
- 基原の植物の学名や科名が入れ替えられた選択肢を見落とさないように注意します。
出題の前提:手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)主な医薬品とその作用「生薬成分」
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.25 ↗(www.pref.kanagawa.jp) / 令和6年度登録販売者試験 解答(PDF:46KB) p.2 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
漢方処方製剤の一般的特徴に関する記述
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 適用年齢 / 肥満症 / 証
漢方処方製剤に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを選びなさい。 a 漢方処方製剤は、用法用量において適用年齢の下限が設けられていない場合であっても、生後3ヶ月未満の乳児には使用しないこととされている。 b 防已黄耆湯、防風通聖散、大柴胡湯は、肥満症又は肥胖症に用いられる漢方処方製剤であり、肥満症全般に適するとされている。 c 漢方処方製剤を利用する場合、患者の「証」に合わないものが選択された場合には、効果が得られないばかりでなく、副作用を生じやすくなる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
漢方処方製剤は、一人ひとりの体質や病態(証)に合わせて選ぶため、同じ病名(肥満症など)でも誰にでも合う処方はありません。証に合わないと効果が出にくく、副作用も起こりやすくなります。また、生後3ヶ月未満の乳児には使いません。
解き方
- 記述aの検討:漢方処方製剤は生後3ヶ月未満の乳児には使わないので「正」です。
- 記述bの検討:防已黄耆湯、防風通聖散、大柴胡湯はそれぞれ合う体質(証)が違い、「肥満症全般に適する」わけではないので「誤」です。
- 記述cの検討:証に合わない漢方薬を使うと、効果が出ないだけでなく副作用も起こりやすいので「正」です。
- したがって、[a:正、b:誤、c:正]の選択肢3が正解です。
- 選択肢 1不正解
- aが誤、cが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤、bが正となっているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正で、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- bが正、cが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤となっているため誤りです。
答えの内訳
- 記述a:正
- 漢方処方製剤は、用法用量に年齢下限の記載がない場合でも、生後3ヶ月未満の乳児には使用してはならないとされています。
- 記述b:誤
- これらは体質(証)に応じて使い分けるものであり、「肥満症全般に適する」わけではありません(防已黄耆湯は虚証水太り、防風通聖散は実証太鼓腹、大柴胡湯は実証がっちり型など)。
- 記述c:正
- 漢方処方製剤は個人の体質や病態である「証」に合わせて選択されるため、証に合わない場合は効果が出ず副作用が生じやすくなります。
覚えるポイント
- 漢方処方製剤は年齢下限がなくても生後3ヶ月未満の乳児には使用しない。
- 漢方薬は「肥満症全般」など特定の症状全般に適するわけではなく、「証」に応じた使い分けが必要。
間違えやすいところ
- 肥満症に使う代表的な処方だからといって、誰にでも効く(肥満症全般に適する)と誤解しないようにします。
出題の前提:手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)主な医薬品とその作用「漢方処方製剤」
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.25 ↗(www.pref.kanagawa.jp) / 令和6年度登録販売者試験 解答(PDF:46KB) p.2 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
殺菌消毒成分の性質及び適応微生物に関する記述
主な医薬品とその作用 · 消毒薬 / アクリノール / サラシ粉 / レゾルシン / セチルピリジニウム塩化物
殺菌消毒成分の「殺菌消毒作用又はその性質」と「殺菌消毒作用を示す微生物等」に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを選びなさい。 a アクリノール:黄色の色素で、比較的刺激性が低く、創傷患部にしみにくい。 ―― 一般細菌類、真菌類、ウイルス全般 b サラシ粉:強い酸化力により殺菌消毒作用を示す。 ―― 一般細菌類、真菌類、ウイルス全般 c レゾルシン:陽性界面活性成分により殺菌消毒作用を示す。 ―― 真菌類 d セチルピリジニウム塩化物:皮膚刺激性が強く、粘膜(口唇等)や目の周りへの使用は避ける必要がある。 ―― 大部分のウイルス
解答・解説を表示
解答
2
解説
殺菌消毒成分は、化学的な分類(塩素系、色素系、フェノール系、陽性界面活性剤など)と、効く微生物の範囲を正しく対応させる必要があります。サラシ粉や次亜塩素酸ナトリウムなどの塩素系は強い酸化力で、細菌だけでなく真菌やウイルスにも効きます。アクリノールや陽性界面活性成分はウイルスには効きません。
解き方
- 記述aの検討:アクリノールは真菌やウイルスには効かないので「誤」です。
- 記述bの検討:サラシ粉は強い酸化力により細菌・真菌・ウイルス全般に効くので「正」です。
- 記述cの検討:レゾルシンはフェノール系(タンパク質を変性させる)で、陽性界面活性成分ではないため「誤」です。
- 記述dの検討:セチルピリジニウム塩化物は陽性界面活性成分で、ウイルスには効かないため「誤」です。
- したがって、[a:誤、b:正、c:誤、d:誤]の選択肢2が正解です。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bが誤となっているため誤りです。アクリノールはウイルスに効きません。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが誤で、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤、cが正となっているため誤りです。レゾルシンは陽性界面活性成分ではありません。
- 選択肢 4不正解
- bが誤、dが正となっているため誤りです。セチルピリジニウム塩化物はウイルスに効きません。
- 選択肢 5不正解
- bが誤となっているため誤りです。サラシ粉の説明は正しいです。
答えの内訳
- 記述a:誤
- アクリノールは一般細菌類(特に化膿菌)に対する殺菌作用を示しますが、真菌類やウイルスには効果がありません。
- 記述b:正
- サラシ粉(塩素系殺菌消毒成分)は強い酸化力により、一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に対して広い殺菌消毒効果を示します。
- 記述c:誤
- レゾルシンはフェノール系殺菌成分であり、陽性界面活性成分ではありません(陽性界面活性成分はベンザルコニウム塩化物等)。
- 記述d:誤
- セチルピリジニウム塩化物は陽性界面活性成分で、一般細菌類や一部の真菌類に有効ですが、ウイルスには効果がありません。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 塩素系殺菌消毒成分(サラシ粉、次亜塩素酸ナトリウム):酸化作用、細菌・真菌・ウイルス全般に有効。
- アクリノール:色素系、化膿菌(細菌)に有効、真菌・ウイルスには無効。
- 陽性界面活性成分(ベンザルコニウム、セチルピリジニウム等):ウイルスには無効。
間違えやすいところ
- アクリノールや陽性界面活性成分がウイルスにも効くと勘違いしやすいので注意します。
出題の前提:手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)主な医薬品とその作用「公衆衛生用薬(殺菌消毒薬)」
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.26 ↗(www.pref.kanagawa.jp) / 令和6年度登録販売者試験 解答(PDF:46KB) p.2 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
衛生害虫の防除及び殺虫剤の配合成分に関する記述
主な医薬品とその作用 · 衛生害虫 / ハエの防除 / プロポクスル / トコジラミ / 屋内塵性ダニ
衛生害虫の種類と防除及び殺虫剤の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを選びなさい。 a ハエの防除の基本は、ウジの防除であり、ウジの防除法としては、通常、有機リン系殺虫成分が配合された殺虫剤が用いられる。 b プロポクスルは、有機塩素系殺虫成分で、アセチルコリンエステラーゼの阻害によって殺虫作用を示し、一般に有機リン系殺虫成分に比べて毒性が高い。 c トコジラミは、シラミの一種でなくカメムシ目に属する昆虫で、ナンキンムシとも呼ばれ、床や壁の隙間、壁紙の裏、畳の敷き合わせ目、ベッド等に潜伏する。 d 屋内塵性ダニは、完全に駆除することは困難であるため、増殖させないということを基本に防除が行われることが重要である。
解答・解説を表示
解答
3
解説
衛生害虫は、その生態(トコジラミはカメムシ目、ダニは増やさないことが基本など)と、殺虫成分の系統(プロポクスルはカーバメート系、アセチルコリンエステラーゼを阻害、有機リン系より毒性は低い)を整理して覚えます。
解き方
- 記述aの検討:ハエの防除の基本はウジの防除で、有機リン系殺虫剤が使われるため「正」です。
- 記述bの検討:プロポクスルはカーバメート系殺虫成分で、「有機塩素系」「有機リン系より毒性が高い」とする点は「誤」です。
- 記述cの検討:トコジラミの分類(カメムシ目)、別名(ナンキンムシ)、すみかについての正しい記述なので「正」です。
- 記述dの検討:屋内塵性ダニの防除の基本についての正しい記述なので「正」です。
- したがって、[a:正、b:誤、c:正、d:正]の選択肢3が正解です。
- 選択肢 1不正解
- aとcが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bが正、cとdが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正で、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、bが正、dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、bが正となっているため誤りです。
答えの内訳
- 記述a:正
- ハエの防除の基本は発生源のウジ(幼虫)の防除であり、有機リン系殺虫成分(ダイアジノン等)が主として用いられます。
- 記述b:誤
- プロポクスルは「カーバメート系」殺虫成分であり、有機リン系に比べて一般に毒性は低いです。
- 記述c:正
- トコジラミ(ナンキンムシ)はシラミではなくカメムシ目に属し、昼間は家具や壁の隙間、寝具等に潜伏して夜間に吸血します。
- 記述d:正
- 屋内塵性ダニ(チリダニ類等)は完全駆除が困難なため、清掃や換気等により「増殖させない」防除が基本となります。
覚えるポイント
- プロポクスル、メトキサジアゾン=カーバメート系殺虫成分。
- カーバメート系はアセチルコリンエステラーゼを可逆的に阻害し、有機リン系より毒性は低い。
- トコジラミはカメムシ目(シラミではない)。
間違えやすいところ
- プロポクスルを有機塩素系殺虫成分と取り違えやすいので注意します。
出題の前提:手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)主な医薬品とその作用「衛生害虫用薬」
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.27 ↗(www.pref.kanagawa.jp) / 令和6年度登録販売者試験 解答(PDF:46KB) p.2 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
一般用検査薬に関する記述
主な医薬品とその作用 · 一般用検査薬 / 尿糖・尿タンパク検査薬 / 採尿タイミング / 妊娠検査薬
一般用検査薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを選びなさい。 a 生体から採取された検体には、予期しない妨害物質や化学構造がよく似た物質が混在することがあり、いかなる検査薬においても偽陰性・偽陽性を完全に排除することは困難である。 b 尿糖・尿タンパク検査薬は、長い間尿に浸していると検出成分が溶け出してしまい、正確な検査結果が得られなくなることがある。 c 尿糖検査の場合、原則として早朝尿(起床直後の尿)を検体とし、尿タンパク検査の場合、食後2~3時間を目安に採尿を行う。 d 妊娠検査薬は、検査操作を行う場所の室温が極端に高いか、又は低い場合にも、正確な検査結果が得られないことがある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
一般用検査薬は自分の健康管理のためのもので、検体の取り方(尿糖は食後、尿タンパクは早朝尿)や検査の手順・環境を守らないと正しく判定できません。検体には似た物質が混ざることがあり、偽陽性や偽陰性を完全になくすことはできません。
解き方
- 記述aの検討:検査薬で偽陽性・偽陰性を完全になくすのは難しいので「正」です。
- 記述bの検討:長く尿に浸すと試薬が溶け出すため、浸す時間を守る必要があり「正」です。
- 記述cの検討:尿糖は食後2〜3時間、尿タンパクは早朝尿(起床直後)が原則で、記述は入れ替わっているため「誤」です。
- 記述dの検討:極端な高温・低温の場所では正確な結果が得られないことがあるため「正」です。
- したがって、[a:正、b:正、c:誤、d:正]の選択肢3が正解です。
- 選択肢 1不正解
- cが正、dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bが誤となっているため誤りです。試薬の溶出についての記述は正しいです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正で、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、bが誤、cが正となっているため誤りです。
答えの内訳
- 記述a:正
- 生体試料中には共存物質や類似物質が存在するため、いかなる検査薬でも偽陰性・偽陽性を100%排除することはできません。
- 記述b:正
- 試験紙を尿中に長時間浸したままにすると、試薬(呈色反応成分)が尿中に溶け出してしまい正確な結果が得られなくなります。
- 記述c:誤
- 尿糖検査は食後2〜3時間等の尿を検体とし、尿タンパク検査は原則として早朝尿(起床直後の尿)を検体とします(記述は逆です)。
- 記述d:正
- 妊娠検査薬は抗原抗体反応等を利用しているため、室温が極端に高い・低い環境では反応が正常に進まず誤判定の原因となります。
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覚えるポイント
- 尿糖検査:食後2〜3時間の尿を検体とする(食後の高血糖を捉える)。
- 尿タンパク検査:早朝尿(起床直後)を検体とする(生理的タンパク尿を避ける)。
- 試験紙は尿に長く浸けすぎない(試薬成分が溶出する)。
間違えやすいところ
- 尿糖検査と尿タンパク検査の採尿のタイミング(食後と早朝尿)の対応を混同しやすいので注意します。
出題の前提:手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)主な医薬品とその作用「一般用検査薬」
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.28 ↗(www.pref.kanagawa.jp) / 令和6年度登録販売者試験 解答(PDF:46KB) p.2 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品の適正使用情報に関する記述
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書の記載事項 / 情報提供 / 医薬品医療機器等法
医薬品の適正使用情報に関する次の記述のうち、正しいものの組合せとして適切なものを1つ選べ。 a 重篤な副作用として皮膚粘膜眼症候群や中毒性表皮壊死融解症等が掲げられている医薬品では、添付文書等の「使用上の注意」欄において、アレルギーの既往歴がある人等は使用しないこととして記載されている。 b 登録販売者は、添付文書や製品表示の内容を的確に理解した上で、使用する個々の生活者の状況に応じ、積極的な情報提供が必要と思われる事項に焦点を絞って効果的かつ効率的な説明を行うことが重要である。 c 医薬品医療機器等法第52条第2項の規定により、一般用医薬品には、添付文書又は容器・被包に「用法、用量及び製造年月日」の記載が義務づけられている。 d 要指導医薬品の添付文書に記載されている適正使用情報は、専門的な表現で記載されているため、一般の生活者には理解しにくいものになっている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
添付文書は、生活者が安全に使えるように平易な言葉で書かれている。だから登録販売者は内容を正しく理解し、生活者の状況に合わせて必要な情報を説明する必要がある。
解き方
- 各記述が法律や添付文書の決まりに合っているかを1つずつ確かめる。
- aは正しく、bも正しい。cは製造年月日の記載義務がなく誤り、dは平易な言葉で書かれるため誤り。よってaとbの組合せを選ぶ。
- 選択肢 1正解
- aとbの両方が正しいので、この組合せが正解です。
- 選択肢 2不正解
- cが誤っているので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- dが誤っているので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 4不正解
- cが誤っているので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 5不正解
- cとdの両方が誤っているので、この組合せは正しくありません。
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覚えるポイント
- 添付文書は一般生活者向けに平易な言葉で書かれている点
間違えやすいところ
- 製造番号の記載義務と製造年月日を混同しないこと
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.29 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
一般用医薬品の添付文書に関する記述
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書の改訂 / 添付文書の保管 / 薬効名
一般用医薬品(人体に直接使用しない検査薬を除く。)の添付文書に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 添付文書の内容は、医薬品の有効性・安全性等に係る新たな知見を反映するため、3年ごとに定期的な改訂がなされている。 b 添付文書は開封時に一度目を通されれば十分というものではなく、必要なときにいつでも取り出して読むことができるように保管される必要がある。 c 一般用医薬品を使用した人が医療機関を受診する際は、その添付文書を持参し、医師や薬剤師に見せて相談がなされることが重要である。 d 販売名に薬効名が含まれているような場合には、薬効名の記載は省略されることがある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
添付文書は決まった年数ごとではなく、新しい知見が出るたびに改訂される。また、服用が終わるまで保管すべき大切な書類である。
解き方
- aは3年ごとの定期改訂ではなく、必要に応じて改訂されるので誤りと判断する。
- b、c、dはいずれも添付文書の基本事項として正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bとcが誤となっているので正しくありません。
- 選択肢 2正解
- aが誤で、b・c・dが正の組合せなので正解です。
- 選択肢 3不正解
- aが正、cとdが誤となっているので正しくありません。
- 選択肢 4不正解
- bとdが誤となっているので正しくありません。
- 選択肢 5不正解
- aが正、dが誤となっているので正しくありません。
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覚えるポイント
- 添付文書は定期改訂ではなく随時改訂される原則
間違えやすいところ
- 3年ごとや1年ごとなど、決まった改訂期間に惑わされないこと
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.30 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
一般用医薬品の添付文書等の記載事項
医薬品の適正使用と安全対策 · 使用上の注意の順序 / リスク区分の表示 / 誤用防止の表示 / 成分及び分量
一般用医薬品(人体に直接使用しない検査薬を除く。)の添付文書等に関する次の記述のうち、正しいものの組合せとして適切なものを1つ選べ。 a 使用上の注意は、「相談すること」、「してはいけないこと」、「その他の注意」の順に記載するよう定められている。 b 一般用医薬品のうち第三類医薬品については、製品のリスク区分の記載を省略することができる。 c 点眼剤に類似した容器に収められた外用液剤では、取り違えにより点眼される事故防止のため、その容器本体に赤枠・赤字で「目に入れない」旨の文字が記載されている。 d 成分及び分量には、有効成分の名称及び分量の記載と併せて、添加物として配合されている成分が掲げられている。
解答・解説を表示
解答
5
解説
「使用上の注意」は大切な順に「してはいけないこと」「相談すること」「その他の注意」の順で書く。容器には誤用防止やリスク区分の表示が決められている。
解き方
- aは「してはいけないこと」「相談すること」の順なので誤りと判断する。
- bは第三類医薬品でもリスク区分の記載が必要なので誤りと判断する。
- cとdは正しい記述なので、組合せ5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aとbがどちらも誤っているので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- aが誤っているので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- aが誤っているので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 4不正解
- bが誤っているので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 5正解
- cとdがどちらも正しいので、この組合せが正解です。
覚えるポイント
- 使用上の注意の記載順は「してはいけないこと」が最初に来る点
間違えやすいところ
- 第三類医薬品でもリスク区分は決められた表示なので省略できない
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.30 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
一般用医薬品の保管及び取扱い上の注意
医薬品の適正使用と安全対策 · 点眼薬の共用 / 容器の移し替え / 高圧ガス製品 / 小児の手の届かない場所
一般用医薬品の保管及び取扱い上の注意に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 点眼薬では、万一、使用に際して薬液に細菌汚染があった場合に別の使用者に感染するおそれがあるため、添付文書に「家族以外の人とは共用しないこと」と記載されている。 b ビン入りの錠剤は、旅行や勤め先等へ携行する場合、市販の容器に移し替えることが適当である。 c 可燃性ガスを噴射剤としているエアゾール製品については、消防法や高圧ガス保安法に基づき、その容器への注意事項の表示が義務づけられているが、添付文書において「保管及び取扱い上の注意」としても記載されている。 d 小児に使用される医薬品を除き、医薬品は小児の手の届かないところに保管される必要がある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
品質を保ち誤用や事故を防ぐため、点眼薬は家族でも共用せず、他の容器に移し替えず、すべて小児の手の届かない所に保管する。
解き方
- aは「家族間でも共用しないこと」と書かれるので誤りと判断する。
- bは誤用や品質変化を防ぐため移し替えてはいけないので誤りと判断する。
- cは法律の表示義務に加えて添付文書にも書かれるので正しいと判断する。
- dは小児用の医薬品も含めて手の届かない所に保管するので誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- bとdが正となっているので正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- aとbが正となっているので正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- aが正、cが誤となっているので正しくありません。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが誤の組合せなので正解です。
- 選択肢 5不正解
- aとdが正となっているので正しくありません。
覚えるポイント
- 点眼薬は家族間であっても共用禁止である点
間違えやすいところ
- 小児用の医薬品でも小児の手の届かない所に保管すること
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.31 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
運転操作をしないこととされる成分
医薬品の適正使用と安全対策 · 運転操作の禁止 / 抗コリン成分 / スコポラミン臭化水素酸塩水和物
次の医薬品成分のうち、一般用医薬品の添付文書等において、眠気、目のかすみ、異常なまぶしさを生じることがあるため、「してはいけないこと」の項目中に「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこと」と記載することとされている成分として正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
2
解説
抗コリン成分は瞳孔を広げて目のかすみやまぶしさを起こし、眠気も出ることがある。そのため服用後の乗物や機械の運転が禁止されている。
解き方
- 選択肢の中から抗コリン作用をもつ成分を探す。
- スコポラミン臭化水素酸塩水和物が抗コリン成分で、問題文に合うことを確かめる。
- 選択肢 1不正解
- テオフィリンはキサンチン系の成分なので該当しません。
- 選択肢 2正解
- 抗コリン成分で、目のかすみや瞳孔拡大、眠気が出るため運転が禁止されています。
- 選択肢 3不正解
- ケトプロフェンは外用の非ステロイド性抗炎症成分なので該当しません。
- 選択肢 4不正解
- カフェインは中枢を興奮させ、眠気防止に使われるので該当しません。
- 選択肢 5不正解
- プソイドエフェドリン塩酸塩はアドレナリン作動成分なので該当しません。
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覚えるポイント
- 抗コリン成分による異常なまぶしさや目のかすみと運転禁止の関連
間違えやすいところ
- 眠気だけでなく、瞳孔が広がる異常なまぶしさも出る点を忘れないこと
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.32 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
出産予定日12週以内の妊婦への使用禁止成分
医薬品の適正使用と安全対策 · 妊娠期の禁忌 / アスピリンアルミニウム / 胎児の動脈管早期閉鎖
次の医薬品成分のうち、一般用医薬品の添付文書等において、妊娠期間の延長、胎児の動脈管の収縮・早期閉鎖、子宮収縮の抑制、分娩時出血の増加のおそれがあるため、「次の人は服用しないこと」の項目中に「出産予定日12週以内の妊婦」と記載することとされている成分として正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
3
解説
アスピリンなどの非ステロイド性抗炎症成分は、妊娠末期に飲むと胎児の動脈管が縮んだり早期に閉じたり、分娩が遅れる危険がある。
解き方
- 問題文の「出産予定日12週以内の妊婦が服用しないこと」とされる理由を確かめる。
- 非ステロイド性解熱鎮痛成分であるアスピリンアルミニウムを選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- アミノ安息香酸エチルは局所麻酔の成分なので該当しません。
- 選択肢 2不正解
- エチニルエストラジオールは女性ホルモンの成分なので該当しません。
- 選択肢 3正解
- アスピリンアルミニウムは胎児の動脈管が縮む危険があるため、出産予定日12週以内の妊婦は服用できません。
- 選択肢 4不正解
- ビタミンAは取りすぎると胎児奇形のおそれがありますが、この記述の理由とは違います。
- 選択肢 5不正解
- ジヒドロコデインリン酸塩は麻薬性の鎮咳成分なので該当しません。
覚えるポイント
- アスピリン系成分と出産予定日12週以内の服用禁止
間違えやすいところ
- ビタミンAの奇形のリスクと、アスピリンの胎児動脈管早期閉鎖のリスクを混同しないこと
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.32 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
登録販売者と購入者の対話事例における適正対応
医薬品の適正使用と安全対策 · センノシドと授乳 / ジフェンヒドラミンと飲酒 / ケトプロフェンと光線過敏症 / カフェインの適正使用
医薬品の販売等に従事する登録販売者と購入者の会話に関する次の記述について、相談に対する登録販売者の対応の正誤の正しい組合せを1つ選べ。 a 購入者:「授乳中なのですが、便秘がひどいので、薬を購入したいです。」 登録販売者:「センノシドが配合された便秘薬は、授乳中でも服用できます。」 b 購入者:「ジフェンヒドラミン塩酸塩を主薬とする催眠鎮静薬の購入を考えていますが、お酒が好きで、毎日晩酌しています。注意することはありますか。」 登録販売者:「鎮静作用の増強が生じるおそれがあるので、服用前後は飲酒しないでください。」 c 購入者:「部活のため、屋外において毎日サッカーをしています。ふくらはぎの筋肉痛に、ケトプロフェンが配合された外用鎮痛消炎薬の使用を検討しています。」 登録販売者:「屋外において使用する場合は、使用中又は使用後しばらくしてから重篤な光線過敏症が現れることがあるため、ケトプロフェンが配合されていない外用鎮痛消炎薬を使用してください。」 d 購入者:「大型トラックの運転手として働いています。運転中に眠くなるのを避けるため、初めてカフェイン入り眠気防止薬を飲んでみようと思っています。」 登録販売者:「カフェイン入り眠気防止薬は、一時的に居眠りを防止することが目的です。服用する際は、短期間の服用にとどめ、長期連用はせず、また、コーヒーやお茶等のカフェインを含有する飲料と同時に服用しないでください。」
解答・解説を表示
解答
5
解説
成分ごとの飲み合わせや禁忌・副作用に合わせた服薬指導が必要である。センノシドの乳汁移行、抗ヒスタミン成分と酒の併用、ケトプロフェンの光線過敏症、カフェインの取りすぎに注意する。
解き方
- aはセンノシドが乳汁に移り乳児に下痢を起こすおそれがあるため、対応は誤りと判断する。
- b、c、dの説明はどれも適正使用情報に合っているので正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bとdが誤となっているので正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- aが正、cが誤となっているので正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- bとcが誤となっているので正しくありません。
- 選択肢 4不正解
- cとdが誤となっているので正しくありません。
- 選択肢 5正解
- aが誤で、b・c・dが正の適切な組合せなので正解です。
覚えるポイント
- センノシドは授乳中の服用を避けるか授乳を中断する必要がある点
間違えやすいところ
- ケトプロフェンの光線過敏症は、日光を浴びる屋外活動で特に重要になること
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.33 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
相談すること欄における基礎疾患と成分の組合せ
医薬品の適正使用と安全対策 · 相談すること / 基礎疾患 / マオウ / エテンザミド
一般用医薬品の添付文書等の「相談すること」の項目中に「次の診断を受けた人」と記載することとされている医薬品成分等と基礎疾患等の組合せの正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a マオウ ―― 貧血 b アセトアミノフェン ―― 胃・十二指腸潰瘍 c メチルエフェドリン塩酸塩 ―― 糖尿病 d エテンザミド ―― 腎臓病
解答・解説を表示
解答
2
解説
成分の薬の働きによっては、持っている病気が悪くなるおそれがある。その場合は添付文書の「相談すること」に、その診断を受けた人として注意が書かれる。
解き方
- aのマオウは心臓病や高血圧、糖尿病などで注意が必要だが、貧血は当てはまらないので誤りと判断する。
- b、c、dはそれぞれ胃・十二指腸潰瘍、糖尿病、腎臓病について「相談すること」に書かれるので正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- aが正、cとdが誤となっているので正しくありません。
- 選択肢 2正解
- aが誤で、b・c・dが正の組合せなので正解です。
- 選択肢 3不正解
- bとdが誤となっているので正しくありません。
- 選択肢 4不正解
- cとdが誤となっているので正しくありません。
- 選択肢 5不正解
- aが正、bとcが誤となっているので正しくありません。

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覚えるポイント
- マオウは交感神経刺激作用により高血圧や心臓病、甲状腺機能障害等で相談すること
間違えやすいところ
- エフェドリン類が肝臓のグリコーゲン分解を促し、糖尿病を悪化させる点の関連
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.34 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
制酸薬の配合成分と相談すべき基礎疾患
医薬品の適正使用と安全対策 · 制酸成分 / 使用上の注意 / 相談すること / 腎臓病
次の表は、ある一般用医薬品の制酸薬に含まれている成分の一覧である。この制酸薬の添付文書等の「相談すること」の項目中に「次の診断を受けた人」として記載されている基礎疾患等はどれか。 【1日量(6錠)中】 ・水酸化マグネシウム 450mg ・合成ヒドロタルサイト 780mg ・沈降炭酸カルシウム 900mg ・アルジオキサ 150mg ・ピレンゼピン塩酸塩水和物 46.9mg ・炭酸水素ナトリウム 240mg ・チンピ末 300mg
解答・解説を表示
解答
2
解説
制酸薬に含まれるマグネシウム・アルミニウム・カルシウムなどの無機塩は、通常は腎臓から速やかに体外へ出されます。しかし腎臓の働きが落ちていると排出が遅れ、体内にたまって高マグネシウム血症や高カルシウム血症などを起こすおそれがあります。そのため「腎臓病」の診断を受けた人は相談することとされています。
解き方
- 含まれている成分(水酸化マグネシウム、合成ヒドロタルサイト、沈降炭酸カルシウムなど)の特徴を確かめる。
- マグネシウム・アルミニウム・カルシウムは腎臓から出るので、当てはまる基礎疾患として「腎臓病」を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 糖尿病は、主にアドレナリン作動成分(交感神経を刺激して血糖を上げる)で相談対象になりますが、この制酸薬の主な対象ではありません。
- 選択肢 2正解
- マグネシウム・アルミニウム・カルシウムを含む制酸成分は排出が遅れて血中濃度が上がるおそれがあるため、「腎臓病」の人として記載されます。
- 選択肢 3不正解
- 高血圧は、主にナトリウムの取りすぎや交感神経を刺激する成分などで注意されますが、この制酸薬全体では腎臓病が最も適切です。
- 選択肢 4不正解
- てんかんは、抗ヒスタミン成分(ジフェンヒドラミンなど)で相談することとされる疾患です。
- 選択肢 5不正解
- 肝臓病は、解熱鎮痛成分(アセトアミノフェンなど)で注意されますが、制酸薬で直接相談対象になる疾患ではありません。
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覚えるポイント
- マグネシウム・アルミニウム・カルシウムを含有する制酸薬は「腎臓病」患者で排泄障害のリスクあり。
間違えやすいところ
- 炭酸水素ナトリウムが入っているので高血圧と迷いやすいですが、マグネシウム・アルミニウム・カルシウムが多い制酸薬の代表的な注意は「腎臓病」です。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)「第5章 医薬品の適正使用と安全対策」別表
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.35 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
甲状腺機能障害等に関する使用上の注意の根拠
医薬品の適正使用と安全対策 · 甲状腺機能障害 / トリメトキノール塩酸塩水和物 / 沈降炭酸カルシウム / フェニレフリン塩酸塩
一般用医薬品の添付文書等の「相談すること」の項目中に「次の診断を受けた人」として「甲状腺機能障害又は甲状腺機能亢進症」と記載することとされている医薬品成分とその理由の組合せの正誤について、正しい組合せはどれか。 a トリメトキノール塩酸塩水和物 ―― 交感神経系の興奮作用により、症状を悪化させるおそれがあるため。 b 沈降炭酸カルシウム ―――――― 甲状腺ホルモンの吸収を阻害するおそれがあるため。 c フェニレフリン塩酸塩 ――――― 副交感神経系の興奮作用により、症状を悪化させるおそれがあるため。
解答・解説を表示
解答
2
解説
甲状腺機能亢進症では交感神経が過剰に働くため、アドレナリン作動成分(交感神経を刺激する成分)で動悸や血圧上昇などが悪化するおそれがあります。またカルシウム製剤は甲状腺ホルモン製剤の吸収を妨げるため、甲状腺機能障害の診断を受けた人では相談することとされています。
解き方
- 記述a:トリメトキノール塩酸塩水和物はアドレナリン作動成分で、交感神経を刺激して症状を悪化させるおそれがあるため正しい。
- 記述b:沈降炭酸カルシウムは甲状腺ホルモン製剤と結びついて吸収を妨げるため正しい。
- 記述c:フェニレフリン塩酸塩はアドレナリン作動成分(交感神経刺激)で、「副交感神経の興奮」とする記述は誤り。
- 正・正・誤の並びになっている選択肢2を正答とする。
- 選択肢 1不正解
- aとbを誤りとしていますが、どちらも正しい記述なので誤りです。
- 選択肢 2正解
- aは正、bは正、cは誤なので、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- bを誤りとしていますが、カルシウム製剤は甲状腺ホルモンの吸収を妨げるため正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- cを正としていますが、フェニレフリンは副交感神経ではなく交感神経を刺激します。
- 選択肢 5不正解
- aを誤りとしていますが、アドレナリン作動薬は交感神経を刺激して症状を悪化させるため正しい記述です。
覚えるポイント
- フェニレフリンやトリメトキノールは交感神経興奮、沈降炭酸カルシウムは甲状腺ホルモンの吸収阻害。
間違えやすいところ
- アドレナリン作動成分を「副交感神経系」と入れ替える引っかけに注意しましょう。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)「第5章 医薬品の適正使用と安全対策」別表
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.36 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
緊急安全性情報及び安全性速報の特徴
医薬品の適正使用と安全対策 · 緊急安全性情報 / 安全性速報 / イエローレター / ブルーレター
医薬品等の安全性情報等に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 a 緊急安全性情報は、ブルーレターとも呼ばれる。 b 緊急安全性情報は、医療機関や薬局等へ直接配布されるものであり、電子メールによる情報伝達は認められていない。 c 安全性速報の対象となるのは、医薬品だけでなく、医療機器や再生医療等製品も対象となる。 d 緊急安全性情報及び安全性速報は、厚生労働省からの命令、指示、製造販売業者の自主決定等に基づいて作成される。
解答・解説を表示
解答
5
解説
緊急安全性情報はイエローレターと呼ばれ、原則4週間以内に医療関係者へ直接配布などで伝えられます。電子メール(PMDAメディナビなど)でも伝えられます。安全性速報はブルーレターと呼ばれ、原則1ヶ月以内に伝えられます。どちらも医薬品・医療機器・再生医療等製品が対象で、厚生労働省の指示や製造販売業者の自主決定で作られます。
解き方
- 記述a:緊急安全性情報はイエローレター、安全性速報がブルーレターなので誤りと判断する。
- 記述b:電子メールやファクシミリなどを使った迅速な伝達も認められているので誤りと判断する。
- 記述c:医薬品・医療機器・再生医療等製品が対象なので正しいと判断する。
- 記述d:厚労省の指示・命令や企業の自主決定に基づいて作られ、伝えられるので正しいと判断する。
- 正しい組み合わせはcとd(選択肢5)である。
- 選択肢 1不正解
- aとbはどちらも誤った記述なので、誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りで、cは正しい記述なので、誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りで、cは正しい記述なので、誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bが誤りで、dは正しい記述なので、誤りです。
- 選択肢 5正解
- cとdはどちらも正しく、適切な組合せです。

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覚えるポイント
- 緊急安全性情報=イエローレター(4週間以内)、安全性速報=ブルーレター(1ヶ月以内)。
間違えやすいところ
- 「電子メールでの情報伝達は認められていない」と限定する表現が誤りである点に注意しましょう。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)「第5章 医薬品の適正使用と安全対策」
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.36 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
添付文書情報等の活用と電子化の取扱い
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書の電子化 / PMDAホームページ / 使用上の注意
医薬品の添付文書情報等の活用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。 a 令和3年8月1日から、医療用医薬品への紙の添付文書の同梱を廃止し、注意事項等情報は電子的な方法により提供されることとなったが、一般用医薬品等の製品は、引き続き紙の添付文書が同梱されている。 b 独立行政法人医薬品医療機器総合機構のホームページでは、一般用医薬品・医療用医薬品の添付文書情報を閲覧することができる。 c 添付文書に「使用上の注意」として記載される内容は、その医薬品に配合されている成分等に由来することが多い。
解答・解説を表示
解答
1
解説
令和3年8月1日の法改正で、医療用医薬品の添付文書は原則として電子化され、紙の同梱が廃止されました。しかし消費者が自分で買う要指導医薬品や一般用医薬品などは、これまで通り紙の添付文書の同梱が義務づけられています。またPMDAのホームページでは一般用・医療用医薬品の添付文書情報が見られます。
解き方
- 記述a:医療用医薬品は紙の同梱が原則廃止され、一般用医薬品では紙の同梱が続く内容なので正しい。
- 記述b:PMDAのホームページで一般用・医療用医薬品の添付文書を検索・閲覧できるので正しい。
- 記述c:使用上の注意は配合成分の薬理作用や副作用の特徴から決められるので正しい。
- すべて正(正・正・正)の選択肢1を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- a・b・cはどれも正しい内容なので、正解です。
- 選択肢 2不正解
- bとcを誤りとしていますが、どちらも正しい記述なので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cを誤りとしていますが、cは正しい記述なので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aとbを誤りとしていますが、どちらも正しい記述なので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aとcを誤りとしていますが、どちらも正しい記述なので誤りです。
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覚えるポイント
- 医療用医薬品は電子化(原則紙同梱廃止)、一般用医薬品は紙の添付文書同梱が継続。
間違えやすいところ
- 一般用医薬品まで紙の添付文書が廃止されたと間違えないように注意しましょう。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)「第5章 医薬品の適正使用と安全対策」
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.37 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
副作用情報等の収集体制及び安全性情報報告制度
医薬品の適正使用と安全対策 · 医薬品・医療機器等安全性情報報告制度 / PMDAへの提出 / 登録販売者の報告義務 / 生物由来製品
医薬品の副作用情報等の収集に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 a 血液製剤等の生物由来製品を製造販売する企業は、当該製品の安全性について評価し、その成果が副作用情報として有用であったときに速やかに報告すれば、定期的に国へ報告する必要はない。 b 医薬品・医療機器等安全性情報報告制度において、実務上は、医薬品医療機器等法第68条の13第3項の規定により、報告書を独立行政法人医薬品医療機器総合機構に提出することとされている。 c 医薬品・医療機器等安全性情報報告制度は、1967年より、厚生省(当時)が全ての医療機関から直接副作用報告を受ける「医薬品副作用モニター制度」としてスタートした。 d 医薬品・医療機器等安全性情報報告制度に基づく報告を行う医薬関係者には、登録販売者が含まれる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品・医療機器等安全性情報報告制度は、医薬品などによる副作用をつかむため、医師・歯科医師・薬剤師・登録販売者などの医薬関係者がPMDAへ直接報告する制度です。前身の医薬品副作用モニター制度(1967年)は、最初は約3,000の指定施設(モニター病院など)から始まり、後に全医療機関・薬局へ広がりました。生物由来製品の製造販売企業には、定期的に感染症を報告する義務(感染症定期報告)があります。
解き方
- 記述a:生物由来製品の企業には定期的な報告(感染症定期報告)の義務があるため誤り。
- 記述b:実務上の報告書の提出先はPMDA(総合機構)なので正しい。
- 記述c:始まった時は「全ての医療機関」ではなく、指定モニター病院の約3,000施設からなので誤り。
- 記述d:報告する医薬関係者には登録販売者もはっきり含まれているので正しい。
- 正しい組み合わせ(b、d)を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りで、bは正しい記述なので、誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aとcはどちらも誤った記述なので、誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bは正しいですが、cが誤りなので、誤りです。
- 選択肢 4正解
- bとdはどちらも正しく、適切な組合せです。
- 選択肢 5不正解
- cが誤りで、dは正しい記述なので、誤りです。
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覚えるポイント
- 安全性情報報告制度の報告者には登録販売者も含まれ、提出先はPMDAである。
間違えやすいところ
- モニター制度が始まった時から「全医療機関」が対象だったとする誤りに注意しましょう。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)「第5章 医薬品の適正使用と安全対策」
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.37 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
企業からの副作用報告制度及び再審査制度
医薬品の適正使用と安全対策 · 企業の副作用報告 / 報告期限 / 再審査制度 / 承認条件
企業からの副作用等の報告制度に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。 a 登録販売者は、製造販売業者等が行う情報収集に協力するよう努めなければならない。 b 製造販売業者は、製造販売をした医薬品について、その副作用によるものと疑われる健康被害の発生を知った時に医薬品医療機器等法に基づき報告することが義務づけられているが、報告期限は定められていない。 c 一般用医薬品では、既存の医薬品と明らかに異なる有効成分が配合されたものについては、10年を超えない範囲で厚生労働大臣が承認時に定める一定期間(概ね8年)、承認後の使用成績等を製造販売業者等が集積し、厚生労働省へ提出する制度(再審査制度)が適用される。 d 医療用医薬品で使用されていた有効成分を一般用医薬品で初めて配合したものについては、承認条件として承認後の一定期間(概ね3年)、品質及び有効性に関する調査及び調査結果の報告が求められている。
解答・解説を表示
解答
4
解説
製造販売業者などに対する副作用報告制度では、未知・既知の重篤な副作用や感染症の発生などについて「15日以内」または「30日以内」という厳しい報告期限が決められています。またスイッチOTCのように医療用から転用された成分では、承認条件として一定期間(概ね3年)「安全性」に関する調査と結果報告が求められます。
解き方
- 記述a:登録販売者には製造販売業者などの安全性情報収集に協力する努力義務があるので正しい。
- 記述b:企業報告には15日や30日などの明確な報告期限が決められているので誤り。
- 記述c:新しい有効成分を含む一般用医薬品には再審査制度(概ね8年)が適用されるので正しい。
- 記述d:承認条件で求められるのは「品質及び有効性」ではなく、主に「安全性」の調査結果の報告なので誤り。
- 正しい組み合わせ(正、誤、正、誤)の選択肢4を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aを誤、bを正としているので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bを正、cを誤、dを正としているので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- dを正としていますが、求められるのは品質・有効性ではなく安全性の調査なので誤りです。
- 選択肢 4正解
- aは正、bは誤、cは正、dは誤なので、正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- aとcを誤、dを正としているので誤りです。
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覚えるポイント
- 企業の副作用等報告には15日以内や30日以内の期限が明確に定められている。
間違えやすいところ
- 承認条件で求められる使用成績調査のねらいは「安全性」の確認で、「品質及び有効性」ではない点に注意しましょう。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)「第5章 医薬品の適正使用と安全対策」
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.38 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品の副作用情報等の評価及び安全対策措置
医薬品の適正使用と安全対策 · 安全対策措置 / 薬事審議会 / 総合機構(PMDA)の役割 / 健康危機管理
医薬品の副作用情報等の評価及び措置に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 a 厚生労働大臣は、独立行政法人医薬品医療機器総合機構において行われた調査検討の結果に基づき、日本製薬団体連合会の意見を聴いて、安全対策上必要な行政措置を講じている。 b 独立行政法人医薬品医療機器総合機構は、薬事審議会の意見を聴いて、調査・実験の実施の指示、製造・販売の中止、製品の回収等の安全対策上必要な措置を講じている。 c 収集された副作用等の情報は、その医薬品の製造販売業者等において評価・検討され、必要な安全対策が図られる。 d 厚生労働省の健康危機管理に当たっては、科学的・客観的な評価を行うとともに、情報の広範な収集、分析の徹底と対応方針の弾力的な見直しに努め、国民に対して情報の速やかな提供と公表を行うことを基本としている。
解答・解説を表示
解答
5
解説
集めた副作用情報はPMDAで整理・調査検討された後、厚生労働大臣が「薬事審議会」の意見を聞いて、使用上の注意の改訂指示や製造・販売の中止、製品回収などの行政措置を決めます。PMDA自身が製造中止や回収の命令を直接出す権限はありません。企業自身の評価・自主的な対策や、厚労省の健康危機管理に基づく迅速な公表も大切です。
解き方
- 記述a:厚生労働大臣が意見を聞くのは「薬事審議会」なので誤り。
- 記述b:行政措置(指示・命令・回収など)を行う主体は「厚生労働大臣」なので誤り。
- 記述c:製造販売業者なども自社製品の副作用情報を評価・検討して安全対策を図るので正しい。
- 記述d:厚労省の健康危機管理に関する基本方針として適切で正しい。
- 正しい組み合わせとしてcとd(選択肢5)を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りで、cは正しい記述なので、誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りで、dは正しい記述なので、誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りで、cは正しい記述なので、誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bが誤りで、dは正しい記述なので、誤りです。
- 選択肢 5正解
- cとdはどちらも正しく、適切な組合せです。
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覚えるポイント
- 行政措置(回収・中止指示等)の主体は厚生労働大臣、意見を聴くのは薬事審議会。
間違えやすいところ
- PMDAが回収命令などの行政措置を直接出すと誤解しないようにしましょう。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)「第5章 医薬品の適正使用と安全対策」
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.39 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬関係者からの副作用等報告制度(法第68条の10第2項)
医薬品の適正使用と安全対策 · 副作用等報告制度 / 医薬関係者 / 報告の対象 / 因果関係
医薬品医療機器等法第68条の10第2項の規定に基づく医薬品の副作用等の報告に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。 a 医薬品によるものと疑われる死亡事例のほか、日常生活に支障を来す程度の健康被害についても報告が求められている。 b 安全対策上必要があると認めるときは、医薬品の誤用によるものと思われる健康被害についても報告がなされる必要がある。 c 医薬品の副作用は、使用上の注意に記載されているものに限る。 d 医薬品と副作用の因果関係が必ずしも明確でない場合であっても報告の対象となり得る。
解答・解説を表示
解答
1
解説
法第68条の10第2項による医薬関係者からの報告では、死亡や日常生活に支障を来す重篤な健康被害が対象です。使用上の注意に書かれていない「未知の副作用」を見つけることが安全対策でとても大切で、記載済みのものに限りません。因果関係がはっきりしない「疑い」の段階でも広く報告が求められます。
解き方
- 記述a:死亡や障害、日常生活に支障を来す重篤な健康被害は報告対象なので正しい。
- 記述b:過量使用や誤用による健康被害でも、安全対策上必要なら報告対象になるので正しい。
- 記述c:使用上の注意にない未知の副作用こそ報告の価値が高く、「記載されているものに限る」は明確に誤り。
- 記述d:因果関係が必ずしも明らかでなく、疑われる段階でも報告対象になるので正しい。
- 正・正・誤・正の並びである選択肢1を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- aは正、bは正、cは誤、dは正なので、正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- cを正としていますが、報告は記載済みのものに限らないので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aとbを誤りとしていますが、どちらも正しい記述なので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bを誤、cを正、dを誤としているので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aを誤、cを正としていますが、aは正しくcは誤りなので誤りです。
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覚えるポイント
- 医薬関係者の副作用報告は「既知・未知を問わず」「因果関係が明確でなくても疑いがあれば」対象となる。
間違えやすいところ
- 添付文書に書いてある副作用しか報告できないと思い込まないようにしましょう。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)「第5章 医薬品の適正使用と安全対策」
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.39 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品副作用被害救済制度の概要と給付
医薬品の適正使用と安全対策 · 副作用被害救済制度 / 給付の種類 / 請求期限
医薬品副作用被害救済制度に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品副作用被害救済制度は、医薬品を適正に使用したにもかかわらず副作用による一定の健康被害が生じた場合について、被害者の迅速な救済を図るため、製薬企業の社会的責任に基づく公的制度として運用が開始された。 b 医薬品を適正に使用した場合であっても、要指導医薬品又は一般用医薬品の一部には、救済制度の対象とならない医薬品がある。 c 健康被害を受けた本人(又は家族)への給付は、医学的薬学的判断を要する事項について薬事審議会の諮問・答申を経て、厚生労働大臣が判定した結果に基づいて行われる。 d 給付の種類としては、医療費、医療手当、障害年金、障害児養育年金、遺族年金、遺族一時金及び葬祭料があり、給付の種類によっては請求期限が定められているため、注意する必要がある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
医薬品副作用被害救済制度は、医薬品を正しく使っても起きた重い健康被害を救う公的制度です。入院が必要な病気や、生活が大きく制限される障害、死亡が対象になります。対象外となる医薬品や判定の流れ、給付の種類と請求期限を覚えることが大切です。
解き方
- まず記述a~dを1つずつ正しいかどうか確かめます。aは制度ができた目的と性格についての記述で、正しいです。
- bは対象にならない医薬品があるという記述で正しいです。cは薬事審議会への諮問・答申と厚生労働大臣の判定という流れで正しいです。dは給付の7種類と請求期限についての記述で正しいです。
- 4つとも正しいので、正・正・正・正となる選択肢5が答えです。
- 選択肢 1不正解
- 記述a・c・dがいずれも正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述a・bがいずれも正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述b・cがいずれも正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述b・dがいずれも正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5正解
- 記述a・b・c・dはすべて正しく、選択肢5が正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:正
- 医薬品副作用被害救済制度は、医薬品を適正に使用したにもかかわらず発生した副作用被害者の迅速な救済を図るため、製薬企業の社会的責任に基づく公的制度として創設されました。
- b:正
- 要指導医薬品や一般用医薬品のうち、人体に直接使用しない殺虫剤・殺鼠剤や、殺菌消毒剤の一部、検査薬などは救済制度の対象から除外されています。
- c:正
- 救済給付の支給決定にあたっては、医学的・薬学的判断を要する事項について薬事審議会への諮問・答申を経て、厚生労働大臣の判定結果に基づいてPMDAにより支給されます。
- d:正
- 給付には医療費、医療手当、障害年金、障害児養育年金、遺族年金、遺族一時金、葬祭料の7種類があり、医療費や医療手当、遺族一時金等には所定の請求期限が設けられています。
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覚えるポイント
- 給付の種類:医療費・医療手当・障害年金・障害児養育年金・遺族年金・遺族一時金・葬祭料の7種類
- 一般用医薬品でも殺虫剤や一部の消毒薬・検査薬などは対象除外となる
間違えやすいところ
- すべての医薬品が救済制度の対象になる、と間違えないように注意しましょう。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.40 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品副作用被害救済制度の対象範囲と除外事由
医薬品の適正使用と安全対策 · 救済給付の対象 / 除外事由 / 自宅療養
医薬品副作用被害救済制度に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを1つ選びなさい。 a 副作用による疾病のため、入院治療が必要と認められるが、やむをえず自宅療養を行った場合についても、救済給付の対象となる。 b 個人輸入により入手した医薬品を使用して生じた健康被害は、救済制度の対象となる。 c 医薬品の副作用であるかどうか判断がつきかねる場合は、給付請求を行うことはできない。 d 製品不良など、製薬企業に損害賠償責任がある場合は、救済制度の対象から除外されている。
解答・解説を表示
解答
2
解説
救済給付の対象は、医薬品を正しく使っても起きた一定以上の健康被害(入院治療が必要な程度の病気など)です。個人輸入した薬や、会社にはっきり責任がある製品不良による被害は対象から外れます。
解き方
- まず各記述が正しいか確かめます。aは、やむをえず自宅で療養した場合の取り扱いについてで、正しいです。
- bは個人輸入した医薬品が救済の対象になるかという記述で、誤りです(対象外)。
- cは請求できるかどうかについての記述で、誤りです(判断がつかなくても請求できます)。
- dは製薬会社に賠償責任がある場合の除外規定で、正しいです。
- 正しい組み合わせは「a、d」なので、選択肢2が答えです。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが誤っているので、この組み合わせは適切ではありません。
- 選択肢 2正解
- 記述a・dがどちらも正しいので、適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述b・cがどちらも誤っているので、適切ではありません。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが誤っているので、適切ではありません。
- 選択肢 5不正解
- 記述cが誤っているので、適切ではありません。
答えの内訳
- a:正
- 副作用による疾病について、本来は入院治療を要する程度であるものの、やむをえず自宅療養を行った場合も給付(医療費等)の対象に含まれます。
- b:誤
- 個人輸入により入手した医薬品や、適正な目的・用法等に従わず使用された場合による健康被害は救済制度の対象外です。
- c:誤
- 副作用であるか判断がつかない場合であっても、請求を行うことは可能であり、厚生労働大臣(薬事審議会)の判定により因果関係が判断されます。
- d:正
- 製品の欠陥や不良など、民事上の損害賠償責任(製造物責任等)が明白である場合は、本救済制度の給付対象から除外されます。
覚えるポイント
- 入院治療が必要と認められる程度の疾病であれば、やむをえない自宅療養も対象
- 個人輸入薬や、製薬企業に過失・賠償責任がある製品不良などは対象外
間違えやすいところ
- 副作用かもしれないと思っても、確証がなければ請求できない、と誤解しないようにしましょう。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.40 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
一般用医薬品の主な安全対策の歴史
医薬品の適正使用と安全対策 · 小青竜湯 / 間質性肺炎 / アンプル入りかぜ薬 / PPA
一般用医薬品の安全対策に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 一般用かぜ薬の使用によると疑われる肝機能障害の発生事例が報告されたことを受けて、2003年に厚生労働省は、一般用かぜ薬全般につき使用上の注意の改訂を指示することとした。 b 慢性肝炎患者が小青竜湯を使用して間質性肺炎を発症し、死亡を含む重篤な転帰に至った例もあったことから、厚生省(当時)より関係製薬企業に対して緊急安全性情報の配布が指示された。 c 解熱鎮痛成分としてアミノピリン等が配合されたアンプル入りかぜ薬の使用による重篤な副作用(ショック)が発生したことから、厚生省(当時)より関係製薬企業に対し、製品の回収が要請された。 d 塩酸フェニルプロパノールアミン(PPA)が配合された一般用医薬品による脳出血等の副作用症例が複数報告されたことから、厚生労働省は、代替成分としてプソイドエフェドリン塩酸塩等への速やかな切替えを指示した。
解答・解説を表示
解答
4
解説
一般用医薬品の安全対策では、過去の副作用被害の事例と、そのときの行政の対応、原因となった成分を正しく結びつけて覚える必要があります。アンプル入りかぜ薬、小柴胡湯、2003年の一般用かぜ薬と間質性肺炎、PPAによる脳出血などが例です。
解き方
- 記述a:2003年に注意の改訂が指示されたのは、肝機能障害ではなく間質性肺炎なので「誤」です。
- 記述b:慢性肝炎の患者で問題になったのは、小青竜湯ではなく小柴胡湯なので「誤」です。
- 記述c:アミノピリンなどを含むアンプル入りかぜ薬の回収要請についての記述で「正」です。
- 記述d:PPAによる脳出血と、プソイドエフェドリン塩酸塩への切替えについての記述で「正」です。
- 「誤・誤・正・正」の組み合わせになる選択肢4が答えです。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りで、dは正しいので、この組み合わせは適切ではありません。
- 選択肢 2不正解
- 記述bが誤りで、dは正しいので、この組み合わせは適切ではありません。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが誤りで、c・dは正しいので、この組み合わせは適切ではありません。
- 選択肢 4正解
- a:誤、b:誤、c:正、d:正となる正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 記述a・bが誤りで、cは正しいので、この組み合わせは適切ではありません。
答えの内訳
- a:誤
- 2003年に一般用かぜ薬全般について改訂が指示されたのは、肝機能障害ではなく「間質性肺炎」の発生事例の報告を受けた措置です。
- b:誤
- 慢性肝炎患者への投与により間質性肺炎の重篤例が多発し緊急安全性情報が配布されたのは、小青竜湯ではなく「小柴胡湯」です。
- c:正
- アミノピリンやスルピリン等が配合されたアンプル入りかぜ薬でショック等の重篤な副作用が多発したため、1965年に製品回収等の措置が要請されました。
- d:正
- 塩酸フェニルプロパノールアミン(PPA)含有医薬品による脳出血事例を受け、2003年にプソイドエフェドリン塩酸塩等への代替切替えが指示されました。
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覚えるポイント
- 小柴胡湯:慢性肝炎患者での間質性肺炎(緊急安全性情報)
- 2003年一般用かぜ薬:間質性肺炎に関する使用上の注意改訂
- PPA:脳出血のリスクからプソイドエフェドリン塩酸塩へ代替
間違えやすいところ
- 小柴胡湯と小青竜湯を間違えたり、間質性肺炎と肝機能障害を混同したりしないよう注意しましょう。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.41 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品の適正使用のための啓発活動
医薬品の適正使用と安全対策 · 薬物乱用防止 / 啓発活動 / 薬と健康の週間
医薬品の適正使用のための啓発活動等に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 登録販売者は、適切なセルフメディケーションの普及定着、医薬品の適正使用の推進のため、啓発活動に積極的に参加、協力することが期待される。 b 薬物乱用や薬物依存は、違法薬物(麻薬、覚醒剤、大麻等)によるもので、一般用医薬品によっては生じ得ない。 c 医薬品の適正使用の重要性に関する啓発は、内容が正しく理解されないおそれがあるため、小中学生に行うべきではない。 d 毎年10月17日~23日の1週間を「薬と健康の週間」として、国、自治体、関係団体等による広報活動やイベント等が実施されている。
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解答
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解説
医薬品を正しく使ってもらうには、一般の人への啓発を続けることが大切です。薬物乱用は一般用医薬品でも起こること、学校での教育も行われていること、「薬と健康の週間」(10月17日~23日)などの基本を理解しましょう。
解き方
- 記述a:登録販売者が啓発活動に積極的に協力するという記述で、正しいです。
- 記述b:一般用医薬品でも乱用や依存は起こるので、誤りです。
- 記述c:小中学生への適正使用の教育は大切なので、「行うべきではない」は誤りです。
- 記述d:「薬と健康の週間」は毎年10月17日~23日なので、正しいです。
- 「正・誤・誤・正」の組み合わせになる選択肢3が答えです。
- 選択肢 1不正解
- 記述dが正しいので、この組み合わせは適切ではありません。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが正しく、bが誤っているので、適切ではありません。
- 選択肢 3正解
- a:正、b:誤、c:誤、d:正となる正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正しく、cが誤っているので、適切ではありません。
- 選択肢 5不正解
- 記述b・cが誤りで、dは正しいので、この組み合わせは適切ではありません。
答えの内訳
- a:正
- 登録販売者は医薬品の販売等に従事する専門家として、地域における適切なセルフメディケーションや適正使用の啓発活動に積極的に関わることが期待されています。
- b:誤
- 薬物乱用や依存は違法薬物のみならず、一般用医薬品の乱用(咳止め薬や鎮痛薬等の大量摂取・連用)によっても生じます。
- c:誤
- 小中学生の段階から医薬品の適正使用や薬物乱用防止についての正しい知識を身につけさせる啓発教育が推奨されています。
- d:正
- 毎年10月17日~23日の1週間は「薬と健康の週間」と定められ、医薬品の適正使用等に関する広報活動が全国で実施されています。
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覚えるポイント
- 薬と健康の週間:毎年10月17日~23日
- 一般用医薬品でも乱用・依存は起こり得る
- 小中学生への医薬品適正使用教育も積極的に実施される
間違えやすいところ
- 薬物乱用は違法薬物だけと思い込まないこと、啓発活動の対象から小中学生を外さないことに注意しましょう。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 後半』
令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) p.42 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
2024年度 神奈川県 後半
参照した公式資料
神奈川県が公開した2024年度 神奈川県 後半の問題・解答資料です。
- 令和6年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:839KB) ↗ — www.pref.kanagawa.jp(PDF・44ページ)
- 令和6年度登録販売者試験 解答(PDF:46KB) ↗ — www.pref.kanagawa.jp(PDF・2ページ)

