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2024年度 神奈川県 前半の概要
医薬品の本質と市販後の安全性・有効性確認
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の本質 / 不良医薬品の販売禁止 / 市販後安全対策
医薬品の本質に関する次の記述(a〜d)の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 医薬品は製造販売業者による回収等の措置がなされる場合があるため、販売者は日頃からその情報に留意することが重要である。 b 医薬品は効能効果、用法用量、副作用等の情報が適切に伝達され、購入者が適正に使用することで初めて本来の役割を発揮する。 c 医薬品医療機器等法では、健康被害発生の可能性の有無にかかわらず、異物の混入や変質等がある医薬品の販売等を禁止している。 d 医薬品は市販後にも安全性の確認が行われるが、有効性は市販前に確認済みであるため市販後には確認されない。
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解答
1
解説
医薬品は、正しく使われて初めて本来の効果を発揮します。なぜなら、効能・用法などの情報が正しく伝わり、購入者が適切に使う必要があるからです。また、不良医薬品は健康被害の恐れがあってもなくても販売が禁止され、市販後も安全性と有効性の確認が続けられます。
解き方
- 記述a・bが、医薬品の情報提供の大切さや販売者の役割に合っているかを確かめます。
- 記述cが、不良医薬品の販売などを禁じる法律の決まりに合っているかを確かめます。
- 記述dについて、市販後にも有効性の確認が行われるかを考えます。
- 選択肢 1正解
- a・b・cが正しく、dだけが誤りの正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bとcを誤、dを正とした組み合わせなので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aとbを誤、dを正とした組み合わせなので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aとcを誤とした組み合わせなので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bを誤とした組み合わせなので誤りです。
覚えるポイント
- 医薬品は市販後も安全性のみならず有効性の確認が継続的に行われる。
- 異物混入・変質医薬品は健康被害の発生可能性の有無を問わず販売禁止である。
間違えやすいところ
- 「有効性の確認は市販前だけで終わる」と勘違いしないようにします。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.3 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
一般用医薬品のリスクと法的位置づけ
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の本質 / 製造物責任法(PL法) / 一般用医薬品のリスク
医薬品の本質に関する次の記述(a〜d)の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 医薬品が人体に及ぼす作用は複雑多岐にわたり、副作用を生じる場合もある。 b 検査薬の検査結果は、正しく解釈されなくても適切な治療を受ける機会を失うおそれはない。 c 一般用医薬品は医薬品医療機器等法の対象であるが、製造物責任法の対象とはならない。 d 一般用医薬品は、医療用医薬品と比較して保健衛生上のリスクが相対的に高い。
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解答
3
解説
一般用医薬品も、製造物責任法(PL法)の対象となる「製造物」です。なぜなら、医薬品も製品として欠陥があれば責任を問われるからです。また、一般用医薬品は医療用医薬品より健康上のリスクが相対的に低く作られています。検査薬の結果を読み違えると、治療が遅れる恐れがあります。
解き方
- 記述aの副作用が起こりうるという内容が正しいかを判断します。
- 記述bについて、検査薬の結果を読み違えたときの健康への影響を確かめます。
- 記述cについて、一般用医薬品にPL法が適用されるかを確かめます。
- 記述dについて、医療用と一般用のリスクの高さを比べて判断します。
- 選択肢 1不正解
- cを正とした組み合わせで、医薬品もPL法の対象なので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aを誤、cとdを正とした組み合わせなので誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが正、b・c・dが誤という正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bとdを正とした組み合わせなので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aを誤、bを正とした組み合わせなので誤りです。
覚えるポイント
- 医薬品は医薬品医療機器等法だけでなく製造物責任法(PL法)の対象でもある。
- 一般用医薬品は医療用医薬品に比べて保健衛生上のリスクが「相対的に低い」。
間違えやすいところ
- 一般用医薬品がPL法の適用外だと勘違いしやすいので注意します。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.4 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品のリスク評価と各種GLP/GCP/GVP基準
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · リスク評価 / 用量-反応関係 / GCP / GVP
医薬品のリスク評価に関する次の記述(a〜d)の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a ヒトを対象とした臨床試験の実施基準として、国際的にGood Clinical Practice(GCP)が制定されている。 b 薬物用量の増加に伴い、効果が検出されない「無作用量」から最小有効量を経て「治療量」に至る。 c Good Vigilance Practice(GVP)とは、製造販売後の調査及び試験の実施の基準である。 d 医薬品の効果とリスクは、用量と作用強度の関係(用量-反応関係)に基づいて評価される。
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解答
3
解説
医薬品の開発や安全管理には国際的な決まりがあります。安全性試験はGLP、臨床試験はGCP、製造販売後の安全管理はGVP、製造販売後の調査・試験はGPSPです。効果と安全性は、用量と反応の関係をもとに適切な用量を決めます。
解き方
- 記述aについて、臨床試験の基準がGCPかを確かめます。
- 記述bについて、量を増やしたときの作用の段階(無作用量→最小有効量→治療量)を確かめます。
- 記述cについて、GVPの意味(製造販売後の安全管理の基準)と比べます。
- 記述dについて、リスク評価が用量と反応の関係に基づくかを確かめます。
- 選択肢 1不正解
- cを正とした組み合わせで、cはGPSPの説明なので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aとbを誤、cを正とした組み合わせなので誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正という正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bを誤、cを正、dを誤とした組み合わせなので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aとdを誤とした組み合わせなので誤りです。
覚えるポイント
- GVPは「製造販売後安全管理の基準」である(Vigilance=警戒・監視)。
- GPSPが「製造販売後の調査及び試験の実施の基準」である。
間違えやすいところ
- GVP(安全管理の基準)とGPSP(調査・試験の基準)を混同しやすいので注意します。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.5 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
健康食品の分類と保健機能食品の定義
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 健康食品 / 機能性表示食品 / 栄養機能食品 / 特定保健用食品
健康食品に関する次の記述(a〜d)の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a カプセルや錠剤のような医薬品に類似した形状の健康食品は販売されていない。 b 機能性表示食品は、身体の生理機能等に影響を与える成分を含み、個別に国の審査を受け許可されたものである。 c 栄養機能食品は、国の定めた規格基準に適合すれば、ビタミンやミネラル等の栄養成分の健康機能を表示できる。 d 健康食品は、法的にも科学的データの面でも医薬品とは異なることを理解しておく必要がある。
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解答
4
解説
健康食品には、錠剤やカプセルの形のものもあります。保健機能食品のうち特定保健用食品は、有効性と安全性を国が個別に審査して許可します。一方、機能性表示食品は事業者の責任で届け出る制度で、国の個別審査はありません。栄養機能食品は、国の規格基準を満たせば届け出なしで栄養機能を表示できます。
解き方
- 記述aについて、錠剤やカプセル型の健康食品が実際にあるかを確かめます。
- 記述bについて、国の個別審査・許可を受ける特定保健用食品と機能性表示食品の違いを判断します。
- 記述cについて、栄養機能食品が規格基準を満たせばよい制度かを確かめます。
- 記述dについて、健康食品と医薬品の法律上の違いや科学的根拠の違いを確かめます。
- 選択肢 1不正解
- aとbを正、dを誤とした組み合わせなので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aを正、cを誤とした組み合わせなので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bを正、cを誤とした組み合わせなので誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正という正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- bを正、dを誤とした組み合わせなので誤りです。
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覚えるポイント
- 特定保健用食品は国の個別審査・許可が必要である。
- 機能性表示食品は国の個別審査を受けず、事業者の責任で消費者庁に届け出る。
間違えやすいところ
- 機能性表示食品と特定保健用食品で、国の審査・許可があるかないかを取り違えやすいので注意します。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.6 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品のアレルギー(過敏反応)と原因物質
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · アレルギー / 血管性浮腫 / 外用薬のアレルギー / 添加物のアレルゲン
アレルギー(過敏反応)に関する次の記述(a〜d)の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 血管性浮腫は皮膚の下の毛細血管が拡張して局所的な腫れを生じるもので、蕁麻疹と異なり痒みを生じることは少ない。 b アレルギーには体質的・遺伝的な要素があり、本人や近い親族にアレルギー体質がある場合は注意が必要である。 c アレルギーは内服薬だけでなく外用薬等でも引き起こされることがある。 d 医薬品の添加物のうち、黄色4号(タートラジン)、カゼイン、亜硫酸塩等はアレルゲンとなり得ることが知られている。
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解答
1
解説
医薬品によるアレルギーは、飲み薬でも塗り薬でも起こります。着色料や防腐剤などの添加物もアレルゲン(アレルギーを起こす原因)になることがあります。また、血管性浮腫は蕁麻疹と違い、皮膚の深いところの血管が広がって腫れるもので、強い痒みを伴わないことが多いです。
解き方
- 記述aについて、血管性浮腫の特徴(蕁麻疹との痒みの違い)を確かめます。
- 記述bについて、アレルギーに体質や遺伝が関係するかを確かめます。
- 記述cについて、飲み薬だけでなく塗り薬でもアレルギーが起こるかを確かめます。
- 記述dについて、アレルゲンになりうる添加物(黄色4号、カゼイン、亜硫酸塩など)を確かめます。
- 選択肢 1正解
- a・b・c・dすべてが正しく、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- dを誤とした組み合わせなので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bとcを誤とした組み合わせなので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- a・c・dを誤とした組み合わせなので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aとbを誤とした組み合わせなので誤りです。
覚えるポイント
- 血管性浮腫は蕁麻疹に比べて痒みを生じることは少ない。
- 有効成分だけでなく黄色4号やカゼインなどの添加物もアレルゲンになる。
間違えやすいところ
- 「塗り薬では全身のアレルギーは起こらない」と思い込まないようにします。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.7 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品の副作用の定義と一般的留意事項
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 副作用の定義 / WHOの定義 / 副作用への対応
医薬品の副作用に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選べ。
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解答
3
解説
一般用医薬品は、生活者が自分で判断して使うものです。命を保つのに欠かせない一部の処方薬とは違い、重大な副作用の兆候が出たら、すぐに使用を中止して重い健康被害を防ぐことが最も優先されます。
解き方
- 選択肢1・2・4・5が、副作用の定義や基本的な特徴に合っているかを確かめます。
- 選択肢3について、一般用医薬品を使うときの「重大な副作用の回避」と「使用をやめる不利益」のどちらを優先するかを判断します。
- 選択肢 1不正解
- WHOによる副作用の国際的な定義に合った正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 正しく使っても予期しない副作用が起こることがあるので正しい記述です。
- 選択肢 3正解
- 重大な副作用を避けることが常に最優先なので、この記述は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 肝機能障害や血液障害のように、初めは自覚しにくい副作用もあるので正しい記述です。
- 選択肢 5不正解
- 軽い症状から重いショックや皮膚粘膜眼症候群まで幅広いので正しい記述です。
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覚えるポイント
- 一般用医薬品では「重大な副作用の回避」が最優先される。
間違えやすいところ
- 「治療をやめないために重大な副作用を我慢して飲み続けるべき」という誤った判断に注意します。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.8 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品の不適正使用と薬物乱用・依存
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の乱用 / 薬物依存 / 青少年の薬物乱用 / 専門家の対応
医薬品の不適正な使用等に関する次の記述(a〜d)の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 青少年は薬物乱用の危険性に関する認識や理解が十分であり、薬物を興味本位で乱用することはない。 b 長期連用により精神的な依存がおこり、使用量が増えて購入の経済的負担が大きくなる例も見られる。 c 医薬品の販売等に従事する専門家は、必要以上の大量購入や頻回購入を試みる不審者には慎重に対処する必要がある。 d 用量を意図的に超えて服用する等の乱用がなされると、急性中毒の危険性が高まり慢性的な臓器障害を生じる恐れもある。
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解答
3
解説
一般用医薬品でも、指定された成分を含むものは、中枢神経を刺激したり鎮静したりする目的で乱用されることがあります。特に青少年は乱用の危険性についての理解が足りず、興味本位で使うことがあります。そのため、販売する専門家は購入数量の確認や理由の聴取など、慎重な対応が求められます。
解き方
- 記述aについて、青少年の乱用の心理と危険性への認識を確かめます。
- 記述bについて、長く使い続けることで依存ができ、お金の負担が増えることを確かめます。
- 記述cについて、医薬品を販売する人が適正販売のために行う確認や対応を確かめます。
- 記述dについて、乱用による急性中毒や慢性的な臓器障害の危険を確かめます。
- 選択肢 1不正解
- aを正、dを誤とした組み合わせなので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aを正、b・c・dを誤とした組み合わせなので誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正という正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- cとdを誤とした組み合わせなので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bを誤とした組み合わせなので誤りです。
覚えるポイント
- 青少年は薬物乱用の危険性の認識が不十分であり、興味本位で手を出す危険がある。
間違えやすいところ
- 「青少年は知識があるので乱用しない」という誤った選択肢を正としないように注意します。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.9 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
他の医薬品や食品との相互作用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 相互作用の定義 / 食品との相互作用 / 配合成分の重複
他の医薬品や食品との相互作用に関する次の記述(a〜d)のうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a 医薬品の相互作用とは、併用時に作用が増強することをいい、作用が減弱する場合は相互作用とはいわない。 b 外用薬や注射薬は、食品によって医薬品の作用や代謝に影響を受ける可能性はない。 c 相互作用を回避するには、医薬品使用期間やその前後を通じて、相互作用の恐れがある医薬品や食品の摂取を控えなければならない。 d 一般用医薬品は作用の異なる複数成分を含むことが多いため、他剤と併用すると同様な作用を持つ成分が重複することがある。
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解答
5
解説
相互作用には、作用が強くなる場合だけでなく、弱くなる場合も含まれます。また、塗り薬や注射薬でも、吸収された成分が全身を巡るため、食品の成分が代謝の酵素を妨げたり促したりして影響を受けることがあります。
解き方
- 記述aについて、相互作用の定義(強くなる場合と弱くなる場合の両方)を確かめます。
- 記述bについて、塗り薬や注射薬でも食品と相互作用があるかを判断します。
- 記述cについて、相互作用を避けるための使用期間の前後の注意を確かめます。
- 記述dについて、複数の成分を含む一般用医薬品を併用したときの成分の重なりの危険を確かめます。
- 選択肢 1不正解
- aとbはどちらも誤った記述です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りで、dだけが正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りで、cだけが正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- bが誤りで、dだけが正しい記述です。
- 選択肢 5正解
- cとdがどちらも正しく、正しい組み合わせです。
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覚えるポイント
- 相互作用には作用が増強する場合だけでなく減弱する場合も含まれる。
- 外用薬や注射薬であっても食品等との相互作用を生じる可能性がある。
間違えやすいところ
- 塗り薬なら食品との相互作用が全く起きないと思い込まないように注意します。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.10 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
小児への医薬品の使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児の生理機能 / 医薬品の体内動態 / 血液脳関門
小児への医薬品の使用に関する記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを一つ選びなさい。 a 医薬品によっては、形状等が小児向けに作られていないため、小児に対して使用しないことなどの注意を促している場合がある。 b 小児は、肝臓や腎臓の機能が未発達であるため、医薬品の成分の代謝・排泄に時間がかかり、作用が強く出過ぎたり、副作用がより強く出ることがある。 c 小児は、血液脳関門が未発達であるため、吸収されて循環血液中に移行した医薬品の成分が脳に達しにくい。 d 小児は、大人と比べて身体の大きさに対して腸が短く、服用した医薬品の吸収率が相対的に低い。
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解答
3
解説
小児は大人と同じ薬でも、作用や副作用の出方が大きく違います。肝臓や腎臓、脳への入口(血液脳関門)が未発達で、薬の成分が体内に長くとどまりやすいためです。だから小児の体の特徴を一つずつ押さえることが大切です。
解き方
- それぞれの記述が、小児の体のつくりや薬の体内での動き方に当てはまるかを一つずつ確かめる。
- aは正、bは正、cは誤、dは誤なので、その組み合わせになっている選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- cを正としているので間違いです。小児は血液脳関門が未発達で、薬の成分が脳に届きやすいです。
- 選択肢 2不正解
- bを誤、dを正としているので間違いです。本当はbが正、dが誤です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aを誤、cとdを正としているので間違いです。本当はaが正、cとdが誤です。
- 選択肢 5不正解
- aとbを誤、cを正としているので間違いです。本当はaとbが正、cが誤です。
答えの内訳
- a:正
- 誤嚥や窒息等の危険があるため、剤形や形状が小児向けでない医薬品には小児に使用しない旨の注意があります。
- b:正
- 小児は肝臓や腎臓の代謝・排泄機能が未発達なため、医薬品成分の血中濃度が上昇・持続しやすく副作用が出やすくなります。
- c:誤
- 小児は血液脳関門が未発達であるため、循環血液中に移行した成分が脳へ到達しやすい状態にあります。
- d:誤
- 小児は大人と比べて身体の大きさに対して腸が長く、粘膜からの医薬品の吸収率が相対的に高くなります。
覚えるポイント
- 小児は身体に対して腸が長く吸収率が高いこと、血液脳関門が未発達で中枢へ移行しやすいことを押さえましょう。
間違えやすいところ
- 小児の腸は大人より「短い」「吸収率が低い」と逆に覚えてしまう間違いに注意しましょう。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.10 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
高齢者及び高齢者への医薬品の使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 高齢者の定義 / 生理機能の低下 / 誤嚥リスク / 服薬指導上の配慮
高齢者及び高齢者への医薬品の使用に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを一つ選びなさい。 a 「医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項」(平成29年6月8日付け薬生安発0608第1号厚生労働省医薬・生活衛生局安全対策課長通知別添)において、おおよその目安として60歳以上を「高齢者」としている。 b 医薬品の副作用で口渇が生じた場合、高齢者は誤嚥(食べ物等が誤って気管に入り込むこと)を誘発しやすくなるので注意が必要である。 c 生理機能の衰えの度合いは個人差が小さいので、年齢から副作用のリスク増大の程度を判断できる。 d 高齢者によくみられる傾向として、医薬品の説明を理解するのに時間がかかる場合や、細かい文字が見えづらく、添付文書や製品表示の記載を読み取るのが難しい場合等があり、情報提供や相談対応において、特段の配慮が必要となる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
高齢者は加齢により肝臓や腎臓の働き、視力や聴力などが低下し、副作用が出やすくなります。しかも衰え方には大きな個人差があります。だから一人ひとりに合わせた分かりやすい説明と気配りが欠かせません。
解き方
- それぞれの記述が、高齢者とは何かや高齢者の特徴に合っているかを確かめる。
- aは誤、bは正、cは誤、dは正なので、正しい組み合わせ(b、d)の選択肢4を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りです。高齢者の目安は65歳以上なので、60歳以上とするのは間違いです。
- 選択肢 2不正解
- aとcがどちらも誤りなので間違いです。
- 選択肢 3不正解
- cが誤りです。生理機能の衰え方には大きな個人差があります。
- 選択肢 4正解
- bとdがどちらも正しく、合っている組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- cが誤りなので間違いです。dは正しい記述です。
答えの内訳
- a:誤
- 厚生労働省の通知における「高齢者」のおおよその目安は「65歳以上」とされています。
- b:正
- 抗コリン作用等による口渇が生じると喉の潤いが低下し、高齢者の誤嚥を誘発しやすくなります。
- c:誤
- 生理機能の衰えの度合いは個人差が極めて大きいため、単に年齢のみから副作用リスクの程度を一概に判断することはできません。
- d:正
- 高齢者は理解力や視力等の感覚器の衰えがみられる場合があるため、分かりやすく丁寧な情報提供への配慮が必要です。
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覚えるポイント
- 医薬品の基準における高齢者の目安は「65歳以上」であり、生理機能の低下には大きな「個人差」があります。
間違えやすいところ
- 高齢者の目安を「60歳以上」や「70歳以上」と取り違えないようにしましょう。正しくは65歳以上です。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.11 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
妊婦・授乳婦への医薬品の使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 胎盤関門 / ビタミンAの催奇形性 / 乳汁移行 / 情報提供時のプライバシー配慮
妊婦又は妊娠していると思われる女性及び母乳を与える女性(授乳婦)への医薬品の使用に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
5
解説
お母さんの血液と胎児の血液は、胎盤にある関門(血液-胎盤関門)で直接混ざり合いません。ただし、多くの薬の成分はこの関門を通って胎児に移ることがあります。だから妊婦への薬は慎重に考える必要があります。
解き方
- 妊婦や授乳婦の薬の働き方と、胎盤の関門のしくみについて、各選択肢を一つずつ確かめる。
- 母体と胎児の血液が混ざり合うとした選択肢5が、はっきりした誤りだと見つける。
- 選択肢 1不正解
- 記述は正しいです。妊娠前後のビタミンAの大量摂取は、胎児に奇形を起こすおそれがあります。
- 選択肢 2不正解
- 記述は正しいです。妊婦での試験は難しく安全性を確かめにくいため、「相談すること」とする薬が多いです。
- 選択肢 3不正解
- 記述は正しいです。薬の成分の一部は母乳に移り、乳児に影響することがあります。
- 選択肢 4不正解
- 記述は正しいです。妊娠の有無は他人に知られたくない情報なので、周りへの配慮が欠かせません。
- 選択肢 5正解
- 血液-胎盤関門は母体の血と胎児の血を隔て、物質をやり取りするしくみです。混ざり合うという記述は誤りです。
答えの内訳
- 1:正
- ビタミンAの過剰摂取は胎児の奇形発生リスクを高めるため、妊娠前後の摂取量に上限等の注意が設定されています。
- 2:正
- 妊婦を対象とした臨床試験は困難であり、安全性の評価が難しいため添付文書で「相談すること」とされる場合が多いです。
- 3:正
- 母体が服用した医薬品成分の一部は血液から乳汁中へと移行し、乳児に影響を与えることがあります。
- 4:正
- 妊娠の有無はプライバシー性の高い情報であるため、相談応対時には周囲への配慮が不可欠です。
- 5:誤
- 血液-胎盤関門では母体と胎児の血液が直接混ざり合うのではなく、組織を介して物質交換が行われます。
覚えるポイント
- 血液-胎盤関門では、母体と胎児の血液は直接混ざり合わない仕組みになっています。
間違えやすいところ
- 胎盤の関門があるからといって、すべての薬の通過を完全に防げるわけではないことも覚えておきましょう。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.11 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医療機関で治療を受けている人等への医薬品の使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 受診時・調剤時の情報伝達 / 基礎疾患への影響 / 潜在的症状の悪化
医療機関で治療を受けている人等への医薬品の使用に関する記述a~cの正誤について、正しい組み合わせを一つ選びなさい。 a 一般用医薬品の購入者等に対して、医療機関で治療を受ける際には、使用している一般用医薬品の情報を医療機関の医師や薬局の薬剤師等に伝えるよう説明することも重要である。 b 生活習慣病等の慢性疾患を持つ者が一般用医薬品を使用しても、その症状が悪化したり、治療が妨げられることはない。 c 医療機関での治療は特に受けていない場合であっても、医薬品の種類や配合成分等によっては、特定の症状がある人が使用するとその症状を悪化させるおそれがある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医療機関で治療を受けている人や慢性の病気を持つ人は、一般用医薬品の成分で病気が悪くなったり、処方薬と影響し合ったりするおそれがあります。だから使用中の薬や体調を確かめ、注意を伝えることが欠かせません。
解き方
- 各記述が、通院中の人や持病のある人への医薬品の使い方の考え方に合うかを確かめる。
- aは正、bは誤、cは正なので、当てはまる選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- bを正、cを誤としているので間違いです。本当はbが誤、cが正です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- cを誤としているので間違いです。治療中でなくても症状が悪くなることがあります。
- 選択肢 4不正解
- aを誤、bを正としているので間違いです。本当はaが正、bが誤です。
- 選択肢 5不正解
- aとcを誤、bを正としているので間違いです。本当はaとcが正、bが誤です。
答えの内訳
- a:正
- 処方薬との重複や相互作用を未然に防ぐため、使用中の一般用医薬品を医師や薬剤師に伝えるよう説明することは極めて重要です。
- b:誤
- 生活習慣病等の慢性疾患を持つ者が一般用医薬品を使用することで、基礎疾患が悪化したり処方薬治療が妨げられるおそれがあります。
- c:正
- 治療を受けていない未診断の状態であっても、特定の基礎症状や体質を持つ人が服用すると症状が悪化するリスクがあります。
覚えるポイント
- 一般用医薬品の成分が慢性疾患の病態に悪影響を及ぼしたり、処方薬の効果を妨げたりすることがあります。
間違えやすいところ
- 「一般用医薬品なら作用がやさしいので、持病に影響しない」と思い込まないようにしましょう。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.12 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
プラセボ効果(偽薬効果)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · プラセボ効果の機序 / 主観的・客観的変化 / 副作用の出現 / 使用の不適格性
プラセボ効果(偽薬効果)に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを一つ選びなさい。 a プラセボ効果は、医薬品を使用したこと自体による楽観的な結果への期待は関与しないと考えられている。 b 医薬品を使用したときにもたらされる反応や変化には、薬理作用によるもののほか、プラセボ効果によるものも含まれる。 c プラセボ効果は、主観的な変化だけでなく、客観的に測定可能な変化として現れることもあるが、不確実であり、それを目的として一般用医薬品が使用されるべきではない。 d プラセボ効果によってもたらされる反応や変化には、不都合なもの(副作用)はない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
プラセボ効果は、期待や思い込み、信頼感など心の働きで起こる反応です。よい効果だけでなく、ノセボ効果という不快な症状や副作用のような反応が出ることもあります。
解き方
- プラセボ効果が何によって起こるか、どのように現れるか(主観・客観、よい・悪い)を考える。
- aは誤、bは正、cは正、dは誤なので、正しい組み合わせ(b、c)の選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りです。薬を使ったという楽観的な期待は、プラセボ効果の大切な要因です。
- 選択肢 2不正解
- aとdが誤りなので間違いです。
- 選択肢 3正解
- bとcが正しく、合っている組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- dが誤りです。プラセボ効果でも不快な反応(副作用のような症状)が出ることがあります。
- 選択肢 5不正解
- dが誤りなので間違いです。cは正しい記述です。
答えの内訳
- a:誤
- プラセボ効果には、医薬品を使用したこと自体による楽観的な期待や暗示が深く関与しています。
- b:正
- 医薬品使用時の効果や体調変化には、本来の有効成分の薬理作用に加えプラセボ効果も合算されて現れます。
- c:正
- 客観的変化として現れる場合もありますが、効果は不確実でありプラセボ効果を主たる目的として使用することは認められません。
- d:誤
- プラセボ効果(ノセボ効果)によっても、不都合な症状や副作用様の好ましくない反応が現れることがあります。
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覚えるポイント
- プラセボ効果には好都合な効果だけでなく、副作用などの好ましくない反応(不都合な反応)も含まれます。
間違えやすいところ
- プラセボ効果は主観的な変化だけでなく、客観的に測れる体の変化として現れることもある点を忘れないようにしましょう。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.12 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品の品質
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 使用期限の定義 / 常備薬の販売時配慮 / 経時変化と劣化 / 光・温度による影響
医薬品の品質に関する記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを一つ選びなさい。 a 一般用医薬品は、家庭の常備薬として購入されることも多いため、外箱等に表示されている「使用期限」から十分な余裕をもって販売することが重要である。 b 医薬品の外箱等に表示されている「使用期限」は、未開封状態で保管された場合に品質が保持される期限のことである。 c 医薬品に配合されている成分(有効成分及び添加物成分)には、高温や多湿によって品質の劣化(変質・変敗)を起こしやすいものが多いが、光(紫外線)によって品質の劣化を起こすものはない。 d 医薬品は、適切な保管・陳列がなされたとしても、経時変化による品質の劣化は避けられない。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品は化学物質などでできているため、光や熱、湿気、そして時間の経過で少しずつ劣化します。使用期限は、適切に保管した未開封の状態を前提に決められています。
解き方
- 使用期限の意味と、医薬品の安定性についての記述が正しいかを確かめる。
- aは正、bは正、cは誤、dは正なので、選択肢1が正解と定まる。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bを誤、cを正、dを誤としているので間違いです。
- 選択肢 3不正解
- dを誤としているので間違いです。時間の経過による劣化は避けられません。
- 選択肢 4不正解
- aを誤、cを正、dを誤としているので間違いです。
- 選択肢 5不正解
- aとbを誤としているので間違いです。
答えの内訳
- a:正
- 購入後に一定期間保管されてから使用される常備薬の性格上、使用期限まで十分な余裕をもって販売する必要があります。
- b:正
- 添付文書や外箱等に明記された「使用期限」は、未開封の状態で適正に保管された場合の期限を意味します。
- c:誤
- 医薬品の成分には、温度や湿度だけでなく光(紫外線)によって分解や劣化を起こすものが多く存在します。
- d:正
- 適切な保管・陳列条件下であっても、物質である以上、時間の経過に伴う緩やかな劣化を完全に避けることはできません。
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覚えるポイント
- 使用期限は「未開封状態」で適切に保管された場合の保証期限であり、開封後は速やかに使用する必要があります。
間違えやすいところ
- 光をさえぎる容器に入った薬があるように、光(紫外線)で劣化する成分も多くあります。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.13 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
一般用医薬品の定義
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品医療機器等法第4条第5項第4号 / 一般用医薬品の定義 / 需要者の選択 / 要指導医薬品の除外
医薬品医療機器等法第4条第5項第4号に規定されている一般用医薬品の定義に関する次の記述について、( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組合せを一つ選びなさい。 医薬品のうち、その効能及び効果において人体に対する作用が( a )ものであつて、薬剤師その他の医薬関係者から提供された情報に基づく( b )の選択により使用されることが目的とされているもの(( c )を除く。)をいう。
解答・解説を表示
解答
4
解説
法律で定める一般用医薬品の定義には、「人体への作用が著しくない」「需要者(使う人)が自分で選んで使う」「要指導医薬品を除く」の3つが正確に書かれています。
解き方
- 条文(法第4条第5項第4号)の空欄に入る正しい言葉を確かめる。
- aは「著しくない」、bは「需要者」、cは「要指導医薬品」の組み合わせである選択肢4を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aの「緩和な」は医薬部外品の定義の言葉です。bの「販売者」も条文の「需要者」と違います。
- 選択肢 2不正解
- cが「薬局医薬品」となっているので間違いです。正しくは「要指導医薬品を除く」です。
- 選択肢 3不正解
- a、b、cのすべてが条文の正しい言葉と違います。
- 選択肢 4正解
- a「著しくない」、b「需要者」、c「要指導医薬品」で、条文どおりの正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aが「緩和な」となっているので間違いです。「緩和な」は医薬部外品に使う言葉です。
答えの内訳
- a:著しくない
- 法第4条第5項第4号の規定上、作用が「著しくない」ものと定義されています(「緩和な」は医薬部外品の定義条文)。
- b:需要者
- 一般用医薬品は、医薬関係者からの情報提供に基づき「需要者」自らの選択により使用されます。
- c:要指導医薬品
- 一般用医薬品の条文上の定義から「要指導医薬品を除く」と明確に規定されています。
覚えるポイント
- 一般用医薬品の作用は「著しくない」、医薬部外品の作用は「緩和な」と厳密に使い分けられています。
間違えやすいところ
- 「需要者」を「販売者」や「購入者」と混同したり、「要指導医薬品」を「薬局医薬品」と取り違えないよう注意します。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.13 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
一般用医薬品販売時のコミュニケーション
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 販売時のコミュニケーション / 専門用語の平易化 / 適正な販売数量 / 代行購入者への配慮
一般用医薬品の販売時のコミュニケーションにおいて、医薬品の販売等に従事する専門家として留意すべき事項に関する記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを一つ選びなさい。 a 医薬品の情報提供は、使用する人に誤認が生じないよう正確な専門用語を用い、相手によって表現を変えることのないよう注意して行う。 b 購入者等が、一般用医薬品を使用する状況は随時変化する可能性があるため、販売数量は一時期に使用する必要量とする等、販売時のコミュニケーションの機会が継続的に確保されるよう配慮することが重要である。 c 一般用医薬品については、必ずしも情報提供を受けた当人が医薬品を使用するとは限らないことを踏まえ、販売時のコミュニケーションを考える必要がある。 d 購入者等の状況を把握するため購入者等に尋ねる場合は、一般用医薬品の使用状況のみを簡潔に確認するよう努める必要がある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
専門家は、専門用語をかみ砕いて購入者に分かりやすく伝える必要があります。また、家族などが代理で買う場合があることや、併用薬・持病などいろいろな背景を確かめた上で説明しなければなりません。
解き方
- 販売時の話し方、販売する数量、代理購入、聞き取る内容のそれぞれが正しいかを確かめる。
- aは誤、bは正、cは正、dは誤なので、選択肢4を正解として選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aとdが誤りなので間違いです。
- 選択肢 2不正解
- aを正、bを誤としているので間違いです。本当はaが誤、bが正です。
- 選択肢 3不正解
- bとcを誤、dを正としているので間違いです。本当はbとcが正、dが誤です。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aを正、cを誤としているので間違いです。本当はaが誤、cが正です。
答えの内訳
- a:誤
- 専門用語をそのまま並べるのではなく、購入者の理解度や状況に合わせて平易で分かりやすい表現を用いて説明すべきです。
- b:正
- 使用状況の推移を見守るためにも過量販売を避け、一時期に必要な数量にとどめて継続的相談の機会を確保します。
- c:正
- 家族など代理の購入者である可能性も常に想定し、実際の使用者の年齢や症状を確認する配慮が必要です。
- d:誤
- 一般用医薬品の使用状況だけでなく、医療機関受診の有無や併用薬、アレルギー歴など多角的な情報を確認する必要があります。
覚えるポイント
- コミュニケーションでは専門用語を避け、分かりやすい平易な表現を用いることが基本です。
間違えやすいところ
- 買った人だけでなく「実際に使う人」の背景(併用薬やアレルギーの有無など)まで広く確かめる必要があります。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.14 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
サリドマイド及びサリドマイド訴訟に関する正誤判断
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / サリドマイド訴訟
サリドマイド及びサリドマイド訴訟に関する次の記述のうち、正しいものの組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a サリドマイド訴訟は、サリドマイド製剤を妊娠している女性が使用したことにより、出生児に四肢欠損、耳の障害等の先天異常(サリドマイド胎芽症)が発生したことに対する損害賠償訴訟である。 b サリドマイド製剤は、一般用医薬品として販売されていたことはない。 c 1961年11月、西ドイツ(当時)のレンツ博士がサリドマイド製剤の催奇形性について警告を発し、日本では、同年中に速やかに販売停止及び回収措置が行われた。 d サリドマイドによる薬害事件をきっかけとして、各国における副作用情報の収集体制の整備が図られることとなった。
解答・解説を表示
解答
2
解説
サリドマイドは催眠鎮静成分などとして一般用医薬品にも配合され、妊娠初期に飲むと胎児に四肢欠損などの先天異常を起こしました。海外の警告から日本の回収まで遅れが出たことを反省し、副作用の情報を集める体制がつくられました。
解き方
- 各記述の正誤を判定します。aは正しく、bは誤り(一般用医薬品としても流通)、cは誤り(回収は翌年9月と遅れた)、dは正しいです。
- 正しいaとdの組合せを選択肢から探すと2になります。
- 選択肢 1不正解
- bは一般用医薬品としても販売されていたので誤りです。
- 選択肢 2正解
- aとdの記述がともに正しく、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- bとcはどちらも誤った記述なので不適切です。
- 選択肢 4不正解
- bは一般用医薬品としても広く販売されていたため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cは日本の回収が1962年9月まで遅れたため誤りです。
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覚えるポイント
- サリドマイド製剤は催眠鎮静剤や胃腸薬として一般用医薬品でも販売されていた
- レンツ警告(1961年11月)後、日本での回収着手は翌1962年9月まで遅れた
間違えやすいところ
- サリドマイドは医療用医薬品だけと思い込みやすい。
- 日本での対応がすばやく行われたと誤解しやすい。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.15 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
スモン及びスモン訴訟に関する空欄補充
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / スモン訴訟
スモン及びスモン訴訟に関する次の文中の( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組合せとして最も適切なものを1つ選びなさい。 「スモン訴訟は、( a )として販売されていた( b )を使用したことにより、( c )に罹患したことに対する損害賠償訴訟である。」
解答・解説を表示
解答
4
解説
スモン(SMON)は「亜急性脊髄視神経症」と呼ばれ、整腸剤として使われたキノホルム製剤が原因の神経の病気です。脚のしびれや歩行障害、視力障害を起こしました。
解き方
- スモンの原因となった薬の薬効群(a:整腸剤)と成分名(b:キノホルム製剤)を確かめます。
- スモンの病名「亜急性脊髄視神経症」(c)を確かめ、合う組合せ4を選びます。
- 選択肢 1不正解
- cの中毒性表皮壊死融解症(TEN)は重い皮膚・粘膜の病気なので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bの原因成分はペニシリンではなくキノホルムなので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aの薬効群は解熱鎮痛剤ではなく整腸剤なので誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが整腸剤、bがキノホルム製剤、cが亜急性脊髄視神経症で、すべて正しく当てはまります。
- 選択肢 5不正解
- a、b、cのすべてが誤った字句の組合せです。
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覚えるポイント
- スモンは整腸剤のキノホルム製剤が原因
- 病名は亜急性脊髄視神経症(下肢の麻痺や視力障害等)
間違えやすいところ
- スモンの原因を解熱鎮痛剤や下痢止め・便秘薬と混同しやすい。
- 病名を中毒性表皮壊死融解症などの皮膚の症状と取り違えやすい。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.16 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)訴訟に関する正誤判断
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / HIV訴訟
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)訴訟に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 悪性貧血患者が、HIVが混入した原料血漿から製造された血液凝固因子製剤の投与を受けたことにより、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。 b HIV訴訟は、国のみを被告として提訴された。 c HIV訴訟の和解を踏まえ、国は、HIV感染者に対する恒久対策として、エイズ治療・研究開発センター及び拠点病院の整備や治療薬の早期提供等の様々な取り組みを推進してきている。
解答・解説を表示
解答
4
解説
HIV訴訟は、血友病患者が非加熱の血液凝固因子製剤の投与でHIVに感染したとして、国と製薬企業を被告に起こした裁判です。和解を受けてエイズ治療の拠点病院の整備などの対策が進められました。
解き方
- aを検討します。対象の病気は「血友病」で、「悪性貧血」ではないので誤りです。
- bを検討します。被告は国だけでなく「製薬企業」も含まれるので誤りです。
- cを検討します。エイズ治療・研究開発センターの整備などの恒久対策の記述は正しく、4が導かれます。
- 選択肢 1不正解
- aとbがどちらも誤りなので不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aとbが誤りで、cが正しい記述なので不適切です。
- 選択肢 3不正解
- aの対象の病気が悪性貧血と書かれている点が誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが誤、cが正の組合せで正解です。
- 選択肢 5不正解
- bは国だけでなく製薬企業も被告なので誤りです。
覚えるポイント
- HIV訴訟の対象は血友病患者に対する血液凝固因子製剤の投与
- 被告は国及び製薬企業の両者である
間違えやすいところ
- 血友病を悪性貧血などの他の血液の病気と混同しやすい。
- 提訴の相手を国だけ、または製薬企業だけと決めつけて誤解しやすい。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.16 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
C型肝炎及びC型肝炎訴訟に関する正誤判断
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / C型肝炎訴訟
C型肝炎及びC型肝炎訴訟に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a C型肝炎訴訟は、脳外科手術等に用いられていたヒト乾燥硬膜を介して、C型肝炎ウイルスに感染したことに対する損害賠償訴訟である。 b C型肝炎訴訟は、国及び製薬企業を被告として複数の地裁で提訴されたが、判決は、国及び製薬企業が責任を負うべき期間等について判断が分かれていた。 c C型肝炎ウイルス感染者の早期・一律救済の要請にこたえるべく、2008年1月に議員立法による特別措置法が制定、施行された。 d 「薬害再発防止のための医薬品行政等の見直しについて(最終提言)」(平成22年4月28日薬害肝炎事件の検証及び再発防止のための医薬品行政のあり方検討委員会)を受け、医師、薬剤師、法律家、薬害被害者などの委員により構成される医薬品等行政評価・監視委員会が設置された。
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解答
1
解説
C型肝炎訴訟は、出産や手術などでフィブリノゲン製剤や血液凝固第IX因子製剤の投与を受けて感染したことによる裁判です。ヒト乾燥硬膜が原因のものはCJD(クロイツフェルト・ヤコブ病)訴訟です。
解き方
- aを検討します。ヒト乾燥硬膜はCJD訴訟の原因なので誤りです。
- bを検討します。地裁判決で責任の期間の判断が分かれたという記述は正しいです。
- cを検討します。2008年1月に議員立法で特定フィブリノゲン等救済特措法が制定・施行されたという記述は正しいです。
- dを検討します。最終提言を受けて医薬品等行政評価・監視委員会が設置されたという記述は正しいです。
- 以上から、誤・正・正・正の1を選びます。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正の正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- aはCJD訴訟の説明と混同しているので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cとdは事実に基づく正しい記述なので不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aは誤りで、cは2008年1月に特措法が制定されており正しい記述です。
- 選択肢 5不正解
- bは各地裁で責任の期間などの判断が分かれていたので正しい記述です。
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覚えるポイント
- C型肝炎訴訟の原因はフィブリノゲン製剤等の血液凝固因子製剤
- ヒト乾燥硬膜が原因となったのはCJD(クロイツフェルト・ヤコブ病)訴訟
- 2008年1月に一律救済のための特別措置法が制定・施行された
間違えやすいところ
- ヒト乾燥硬膜をC型肝炎訴訟の原因と混同しやすい。
- 救済特別措置法ができた時期(2008年)を取り違えやすい。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.17 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
消化器系の構造と機能に関する正誤判断
人体の働きと医薬品 · 消化器系 / 食道 / 胃 / 小腸
消化器系に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 食道は、喉もとから上腹部のみぞおち近くまで続く、直径1~2cmの管状の器官で、消化液の分泌腺がある。 b ペプシノーゲンは、胃酸によって主に炭水化物を消化する酵素であるペプシンとなり、胃酸とともに胃液として働く。 c 胃粘液に含まれる成分は、小腸におけるビタミンB12の吸収に重要な役割を果たしている。 d 小腸は、全長6~7mの管状の臓器で、十二指腸、空腸、盲腸の3部分に分かれる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
食道は消化液を出さず、食物を送る器官です。胃酸で活性化されたペプシンはタンパク質を分解し、胃粘液の中の内因子はビタミンB12の吸収に欠かせません。小腸は十二指腸・空腸・回腸からできています。
解き方
- aを検討します。食道には粘液を出す腺はありますが、消化液を出す腺はないので誤りです。
- bを検討します。ペプシンが消化するのは炭水化物ではなくタンパク質なので誤りです。
- cを検討します。胃粘液に含まれる成分(内因子)がビタミンB12の吸収に関わるという記述は正しいです。
- dを検討します。小腸は十二指腸・空腸・回腸の3つに分かれ、盲腸は大腸の一部なので誤りです。
- 以上から、誤・誤・正・誤の3が正解です。
- 選択肢 1不正解
- a(消化液を出す腺はない)とb(タンパク質を分解する酵素)が誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aとdが誤りで、cが正しい記述なので不適切です。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが誤の正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- aは食道に消化液を出す腺がないので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bはタンパク質を消化する酵素で、dの盲腸は大腸なので不適切です。
覚えるポイント
- 食道には消化液の分泌腺はない(蠕動運動で送るのみ)
- ペプシンはタンパク質を半消化(ペプトンに分解)する
- 小腸は十二指腸、空腸、回腸の3部分からなる
間違えやすいところ
- ペプシンを炭水化物(デンプン)を消化する酵素と混同しやすい。
- 小腸の構成に盲腸を含めてしまう間違いが多い。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.18 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
消化器系(肝臓・膵臓・大腸・肛門)に関する正誤判断
人体の働きと医薬品 · 消化器系 / 肝臓 / 膵臓 / 大腸 / 肛門
消化器系に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 肝臓は、脂溶性ビタミンであるビタミンA、D等や水溶性ビタミンであるビタミンB6、B12等の貯蔵臓器である。 b 膵臓は、胃の後下部に位置する臓器で、弱酸性の膵液や血糖値を調節するホルモンを分泌する。 c 大腸の腸内細菌は、血液凝固や骨へのカルシウム定着に必要なビタミンKを産生している。 d 肛門周囲には静脈が細かい網目状に通っていて、肛門周囲の組織がうっ血すると痔の原因となる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
肝臓はビタミンなどを蓄えるはたらきがあります。膵臓から出る膵液は胃酸を中和するので弱アルカリ性です。大腸の細菌はビタミンKなどをつくり、肛門の周りの静脈が混み合ってうっ血すると痔の原因になります。
解き方
- aを検討します。肝臓がビタミンA、DやビタミンB群などを蓄える臓器だという記述は正しいです。
- bを検討します。胃酸を中和するため膵液は「弱アルカリ性」で、「弱酸性」は誤りです。
- cを検討します。腸内細菌がビタミンKをつくるという記述は正しいです。
- dを検討します。肛門の周りの網目状の静脈がうっ血して痔になるという記述は正しいです。
- 正・誤・正・正の組合せである1を選びます。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正で正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- bの膵液は胃酸を中和するため弱アルカリ性なので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cとdはどちらも正しい記述なので不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aは正しい記述で、bは誤りなので不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aは正しく、bは弱酸性ではなく弱アルカリ性なので誤りです。
覚えるポイント
- 膵液は胃酸を中和するために弱アルカリ性である
- 大腸の腸内細菌はビタミンKやビタミンB群の一部を産生する
- 肝臓はビタミンA、DやB6、B12等の貯蔵器官である
間違えやすいところ
- 膵液の液性を酸性と誤解しやすい(胃酸と混同)。
- 水溶性ビタミンは肝臓にまったく蓄えられないと勘違いしやすい。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.19 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
呼吸器系の構造と機能に関する記述の選択
人体の働きと医薬品 · 呼吸器系 / 気道 / 咽頭 / 喉頭 / 肺胞
呼吸器系に関する次の記述のうち、正しいものの組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a 鼻腔から気管支までの呼気及び吸気の通り道を気道といい、そのうち、咽頭・喉頭までの部分を上気道という。 b 咽頭は、鼻腔と口腔につながっているが、消化管には属さない。 c 喉頭の後壁にある扁桃は、リンパ組織が集まってできていて、気道に侵入してくる細菌、ウイルス等に対する免疫反応が行われる。 d 肺の内部で気管支が細かく枝分かれし、末端はブドウの房のような構造となっており、その球状の袋部分を肺胞という。
解答・解説を表示
解答
3
解説
鼻腔から喉頭までを上気道、気管から肺までを下気道といいます。咽頭は呼吸器系と消化器系の両方に属し、扁桃は咽頭にあります。気管支の先の球状の肺胞でガス交換が行われます。
解き方
- aを検討します。気道のうち咽頭・喉頭までを上気道とする記述は正しいです。
- bを検討します。咽頭は消化管と気道の両方に通じる器官で、消化管にも属するので誤りです。
- cを検討します。扁桃があるのは喉頭ではなく「咽頭」の後壁などなので誤りです。
- dを検討します。気管支の先のブドウの房のような袋の部分を肺胞とする記述は正しいです。
- 正しい記述の組合せであるaとd(選択肢3)を選びます。
- 選択肢 1不正解
- bは咽頭が消化管にも属するので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cの扁桃は喉頭ではなく咽頭にあるので誤りです。
- 選択肢 3正解
- aとdが正しい記述で、適切な組合せです。
- 選択肢 4不正解
- bとcはどちらも誤った記述なので不適切です。
- 選択肢 5不正解
- cは扁桃の位置が咽頭なので誤りです。
覚えるポイント
- 上気道は鼻腔から咽頭・喉頭まで、気管から先は下気道
- 咽頭は気道と消化管の両方に共通する通路である
- 扁桃は「咽頭」の後壁などにあるリンパ組織である
間違えやすいところ
- 咽頭と喉頭の位置や役割(扁桃の位置など)を混同しやすい。
- 咽頭が消化管に含まれることを見落としやすい。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.19 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
循環器系(血管・血液成分)に関する正誤判断
人体の働きと医薬品 · 循環器系 / 血圧 / 静脈 / 白血球 / 血漿タンパク質
循環器系に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 心臓が収縮したときの血圧を最大血圧、弛緩したときの血圧を最小血圧という。 b 静脈にかかる圧力は比較的低いため、静脈の血管壁は動脈よりも薄い。 c 好中球は、白血球の約1/3を占め、細菌、ウイルス等の異物を認識したり、それらに対する抗体を産生する。 d 血漿中のアルブミンは、その多くが、免疫反応において、体内に侵入した細菌やウイルス等の異物を特異的に認識する抗体としての役割を担う。
解答・解説を表示
解答
2
解説
心臓が縮むときが最大血圧、ゆるむときが最小血圧です。静脈の壁は動脈より薄いです。抗体をつくるのは白血球のうちリンパ球で、血漿タンパク質の中で抗体としてはたらくのはグロブリン(免疫グロブリン)です。
解き方
- aを検討します。縮むときが最大血圧、ゆるむときが最小血圧という定義は正しいです。
- bを検討します。静脈は内側の圧が低いため動脈より壁が薄いという記述は正しいです。
- cを検討します。抗体をつくり白血球の約1/3を占めるのはリンパ球で、好中球(異物を食べる)ではないので誤りです。
- dを検討します。抗体としてはたらくのはグロブリンで、アルブミン(浸透圧の維持・物質の運搬)ではないので誤りです。
- 正・正・誤・誤の組合せである2を選びます。
- 選択肢 1不正解
- cで抗体をつくるのは好中球ではなくリンパ球なので誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤の正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- bは正しい記述で、dは抗体が免疫グロブリンなので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aは正しく、cとdはどちらも誤った記述なので不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aとbは正しく、cは好中球ではなくリンパ球の説明なので誤りです。
覚えるポイント
- 好中球は白血球の約60%を占め、旺盛な貪食作用を持つ
- 抗体を産生するのはリンパ球(白血球の約1/3)である
- アルブミンは血漿の膠質浸透圧維持や物質輸送を担い、抗体はグロブリンである
間違えやすいところ
- 好中球とリンパ球の役割(食べるはたらきと抗体づくり)を取り違えやすい。
- 血漿タンパク質のアルブミンと免疫グロブリンのはたらきを混同しやすい。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.20 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
泌尿器系の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 泌尿器系 / 腎臓 / 膀胱 / アルドステロン
泌尿器系に関する以下の記述について、正しい正誤の組合せを選びなさい。 a 女性は尿道が短いため、細菌などが侵入したとき膀胱まで感染を生じやすい。 b 膀胱の出口にある膀胱括約筋が緩むと、同時に膀胱壁の排尿筋が収縮し、尿が尿道へと押し出される。 c ネフロンは、腎小体と尿細管とで構成される、腎臓の基本的な機能単位である。 d 副腎皮質ホルモンの一つであるアルドステロンは、体内にカリウムと水を貯留し、塩分の排泄を促す作用があり、電解質と水分の排出調節の役割を担っている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
泌尿器系は、血液から老廃物をこして尿をつくり、体の外へ出す器官のまとまりです。腎臓ではネフロンで尿がつくられ、膀胱では排尿のしくみが働きます。ホルモンが塩分と水分の量を調節します。
解き方
- a・b・cの内容が体のつくりとして正しいか、順に確かめます。
- dではアルドステロンの働きが逆になっており、ナトリウムとカリウムの役割が入れかわっている点に気づきます。
- 選択肢 1正解
- a・b・cが正しく、dだけが誤りなので、この組合せが正解です。
- 選択肢 2不正解
- bとcは正しく、dは誤りなので、この組合せは当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- aは正しく、dは誤りなので、この組合せは当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- aは正しい記述で、dは誤りなので、この組合せは当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- aとcは正しい記述なので、この組合せは当てはまりません。
答えの内訳
- a:正
- 女性の尿道は男性に比べて短いため、外部から細菌が侵入した際に膀胱炎などの感染症を起こしやすい構造になっています。
- b:正
- 排尿時には、膀胱括約筋が緩むと同時に膀胱壁の排尿筋(平滑筋)が収縮することによって、尿が尿道へと押し出されます。
- c:正
- 腎臓の基本的な機能単位であるネフロン(腎単位)は、腎小体(糸球体とボウマン嚢)とそれに続く尿細管から構成されています。
- d:誤
- 副腎皮質から分泌されるアルドステロンは、腎臓の尿細管においてナトリウム(塩分)と水の再吸収を促進し、カリウムの排泄を促す作用を持ちます。
覚えるポイント
- アルドステロンはナトリウム(塩分)と水を保持し、カリウムの排泄を促すホルモンです。
間違えやすいところ
- アルドステロンの働きについて、ナトリウムとカリウムの出し入れを逆に覚えてしまう間違い。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.20 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
目の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 目 / 視覚 / 角膜 / 水晶体 / 夜盲症
目に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか選びなさい。
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解答
4
解説
目は光を受け取る器官で、光を曲げる角膜・水晶体と、光を感じる網膜からできています。網膜の視細胞が光を感じるにはビタミンA(レチノール)が必要です。
解き方
- 目のつくり(眼筋、角膜、房水、水晶体)について、各記述が正しいか確かめます。
- 記述4はビタミンDとしていますが、視細胞に必要なのはビタミンAだと指摘します。
- 選択肢 1不正解
- 眼筋が6本あり、強膜につながるという記述は正しいです。
- 選択肢 2不正解
- 涙液が角膜の表面を滑らかにするという記述は正しいです。
- 選択肢 3不正解
- 血管のない角膜・水晶体に房水が栄養を運ぶという記述は正しいです。
- 選択肢 4正解
- 夜盲症の原因はビタミンAの不足で、ビタミンDではないので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 遠近調節で水晶体の厚みが変わるという記述は正しいです。
答えの内訳
- 1:正
- 眼球運動は、眼球の外側(強膜)につながる6本の眼筋(上直筋、下直筋、内側直筋、外側直筋、上斜筋、下斜筋)によって制御されます。
- 2:正
- 涙液は角膜表面を覆って乾燥を防ぐとともに、光学的に滑らかな屈折面を形成し鮮明な視覚情報を得る役割を果たします。
- 3:正
- 角膜および水晶体には血管が存在しないため、毛様体から分泌される房水が循環することで栄養素や酸素を供給しています。
- 4:誤
- 網膜の視細胞(桿体細胞)で光を感じるロドプシンの構成成分として不可欠なのはビタミンAであり、不足すると夜盲症を生じます。ビタミンDではありません。
- 5:正
- 毛様体の弛緩・収縮に伴い水晶体の厚みが変化し、近くを見るときは厚みが増し、遠くを見るときは扁平になって焦点調節を行います。
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覚えるポイント
- 夜盲症(とり目)の予防・治療に関与する脂溶性ビタミンはビタミンAです。
間違えやすいところ
- カルシウムの代謝に関わるビタミンDと、目のはたらきに関わるビタミンAを混同しないように注意します。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.21 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
鼻及び耳の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 鼻 / 副鼻腔 / 外耳 / 中耳 / 内耳 / 耳管
鼻及び耳に関する以下の記述について、正しい正誤の組合せを選びなさい。 a においに対する感覚は順応を起こしにくく、長時間同じにおいを嗅いでいても、そのにおいをいつまでも鋭敏に感じる。 b 鼻腔に隣接した目と目の間、額部分、頬の下、鼻腔の奥に空洞があり、それらを総称して副鼻腔という。 c 外耳は、側頭部から突出した耳介と、耳介で集められた音を鼓膜まで伝導する外耳道からなる。 d 内耳にある鼓室は、耳管という管で鼻腔や咽頭と通じている。
解答・解説を表示
解答
5
解説
鼻はにおいを感じる器官で、耳は音を感じる器官です。耳は外耳・中耳・内耳に分かれ、どの器官がどこに属するかを正しく区別することが大切です。
解き方
- においの感覚は疲れやすく順応しやすいので、記述aは誤りだと分かります。
- 副鼻腔と外耳の意味から、記述bとcは正しいと分かります。
- 鼓室は中耳にあるので、内耳とする記述dは誤りだと分かります。
- 選択肢 1不正解
- aは誤りで、cは正しいので、この組合せは当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- aとdは誤りで、bは正しいので、この組合せは当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- cは正しく、dは誤りなので、この組合せは当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- bとcは正しく、dは誤りなので、この組合せは当てはまりません。
- 選択肢 5正解
- aが誤り、bとcが正しく、dが誤りなので、この組合せが正解です。
答えの内訳
- a:誤
- 嗅覚(においに対する感覚)は疲労しやすく「順応を起こしやすい」ため、同じにおいを嗅ぎ続けていると次第に感じにくくなります。
- b:正
- 副鼻腔は鼻腔に隣接する頭蓋骨内の空洞で、前頭洞、篩骨洞、蝶形骨洞、上顎洞の総称です。
- c:正
- 外耳は頭部外側に突出した耳介と、集めた音波を鼓膜まで導く外耳道によって構成されます。
- d:誤
- 鼓室や耳小骨、耳管が存在するのは「中耳」です。内耳には蝸牛、前庭、半規管が存在します。
覚えるポイント
- 嗅覚は非常に順応しやすい感覚であり、鼓室・耳管・耳小骨は中耳に属します。
間違えやすいところ
- 鼓室は中耳にあることを忘れ、内耳と混同してしまう間違いがよくあります。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.21 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
外皮系の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 外皮系 / 皮膚 / 体温調節 / 表皮・真皮 / 立毛筋
外皮系に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを選びなさい。 a 外皮系には、身体を覆う皮膚と、汗腺、皮脂腺、乳腺等の皮膚腺が含まれるが、爪や毛は含まれない。 b 体温が上がり始めると、皮膚を通っている毛細血管に血液がより多く流れるように血管が開き、体外へより多くの熱を排出する。 c 表皮は、線維芽細胞とその細胞で産生された線維性のタンパク質(コラーゲン、フィブリリン、エラスチン等)からなる結合組織の層である。 d 立毛筋は、気温や感情の変化などの刺激により収縮し、毛穴が隆起する立毛反射(いわゆる「鳥肌」)が生じる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
皮膚は外側から表皮・真皮・皮下組織の順に重なっています。爪や毛、汗腺などの付属器も合わせて外皮系とよび、体温調節や体を守るはたらきをします。
解き方
- 外皮系には毛や爪も含まれるので、記述aは誤りだと分かります。
- 線維芽細胞やコラーゲンからなるのは真皮なので、表皮とする記述cは誤りだと分かります。
- 血管が広がって熱を逃がす記述bと、立毛反射の記述dは正しいと分かります。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りなので、この組合せは当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- aとcがどちらも誤りなので、この組合せは当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- cが誤りなので、この組合せは当てはまりません。
- 選択肢 4正解
- bとdがどちらも正しいので、この組合せが正解です。
- 選択肢 5不正解
- cが誤りなので、この組合せは当てはまりません。
答えの内訳
- a:誤
- 外皮系には皮膚および皮膚腺(汗腺、皮脂腺等)だけでなく、角質が変化した爪や毛などの付属器官も含まれます。
- b:正
- 体温上昇時には皮膚の末梢血管が拡張して血流を増やし、体外への熱放散(放熱)を促進します。
- c:誤
- 線維芽細胞やコラーゲン、エラスチンなどの線維性タンパク質からなる結合組織層は「真皮」の説明です。表皮は重層扁平上皮で構成されます。
- d:正
- 立毛筋は交感神経支配の平滑筋であり、寒冷や恐怖等の刺激で収縮して毛を立て毛穴を隆起させます(鳥肌)。
覚えるポイント
- 表皮は上皮組織、真皮はコラーゲン等の線維性タンパク質に富む結合組織です。
間違えやすいところ
- 真皮の特徴(線維芽細胞、コラーゲン、エラスチン)を表皮のものと取り違えないように注意します。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.22 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
骨格系及び筋組織の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 骨格系 / 造血機能 / 骨組織 / 筋組織 / 腱
骨格系及び筋組織に関する以下の記述について、正しい正誤の組合せを選びなさい。 a 胸骨は、造血機能を担う骨のうちの一つである。 b 骨組織を構成する無機質は、炭酸カルシウムやリン酸カルシウム等の石灰質からなる。 c 筋組織は、筋細胞(筋線維)とそれらをつなぐ結合組織からできているのに対して、腱は結合組織のみでできているため、伸縮性が高い。 d 筋組織は、その機能や形態によって、骨格筋、平滑筋、心筋に分類され、このうち運動器官とされるのは骨格筋のみである。
解答・解説を表示
解答
1
解説
骨は体を支え、内臓を守り、運動のてことして働きます。さらに造血や無機質の貯蔵も担います。筋組織は骨格筋・平滑筋・心筋に分けられ、腱は筋の力を骨に伝えます。
解き方
- 胸骨が造血を担うことと、骨の無機質が石灰質であることを確かめ、aとbは正しいと分かります。
- 腱は伸縮性がほとんどないので、記述cは誤りだと分かります。
- 運動器官となるのは骨格筋だけなので、記述dは正しいと分かります。
- 選択肢 1正解
- a正・b正・c誤・d正となるので、この組合せが正解です。
- 選択肢 2不正解
- bとdは正しいので、この組合せは当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- aは正しく、cは誤りなので、この組合せは当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- cは誤りで、dは正しいので、この組合せは当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- aとdは正しいので、この組合せは当てはまりません。
答えの内訳
- a:正
- 胸骨や肋骨、腸骨、脊椎などの骨髄には赤色骨髄が存在し、造血機能を担っています。
- b:正
- 骨組織の無機質成分(約70%)は、リン酸カルシウムや炭酸カルシウムなどの石灰質から構成され、骨に硬さを与えています。
- c:誤
- 腱は結合組織のみで構成されており、骨と筋肉を強く結びつけるために「伸縮性がほとんどない(非常に低い)」組織です。
- d:正
- 筋組織のうち、意志により動かすことができ運動器官として機能するのは骨格筋のみです(平滑筋や心筋は内臓器官の働きに関与する不随意筋)。
覚えるポイント
- 腱は筋肉の力を関節へ確実に伝えるため、伸縮性がほとんどありません。
間違えやすいところ
- 「腱は結合組織だから伸縮性が高い」と間違えやすいので、伸び縮みしにくい点に注意します。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.22 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
自律神経系の働きと効果器の反応
人体の働きと医薬品 · 自律神経系 / 交感神経系 / 効果器 / 瞳孔 / 気管支 / 肝臓
交感神経系が副交感神経系より活発に働いたときの効果器とその反応の組合せの正誤について、正しい組合せを選びなさい。 効果器 ―― 反応 a 目 ――――――― 瞳孔収縮 b 気管、気管支 ―― 収縮 c 腸 ――――――― 運動亢進 d 肝臓 ―――――― グリコーゲンの分解(ブドウ糖の放出)
解答・解説を表示
解答
5
解説
交感神経系は、体が活動するときや緊急時に働く神経です。瞳孔を広げ、気管支を広げ、消化の動きを抑え、血糖を上げるなど、体を戦う・逃げる状態に整えます。
解き方
- 各器官で交感神経が働いたときの反応(目は散大、気管支は拡張、腸は低下、肝臓はグリコーゲン分解)を思い出します。
- a・b・cは逆の反応で誤り、dだけが正しいと分かります。
- 選択肢 1不正解
- aとbがどちらも誤りなので、この組合せは当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- a・b・dの正誤が合わないので、この組合せは当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- aとcがどちらも誤りなので、この組合せは当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- bとcがどちらも誤りなので、この組合せは当てはまりません。
- 選択肢 5正解
- a誤・b誤・c誤・d正となるので、この組合せが正解です。
答えの内訳
- a:誤
- 交感神経系が優位になると瞳孔散大筋が収縮し、瞳孔は「散大」します(瞳孔収縮は副交感神経刺激)。
- b:誤
- 交感神経系が優位になると呼吸を促進するため、気管・気管支は「拡張」します(気管支収縮は副交感神経刺激)。
- c:誤
- 交感神経系が優位になると消化活動は抑制されるため、腸管の運動は「低下」します(運動亢進は副交感神経刺激)。
- d:正
- 交感神経系が優位になるとエネルギー産生を促すため、肝臓でグリコーゲンが分解されてブドウ糖が血中に放出されます。

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覚えるポイント
- 交感神経刺激:瞳孔散大、気管支拡張、心拍増加、消化機能低下、グリコーゲン分解。
間違えやすいところ
- 活動時に酸素を多く取り込むため気管支は「拡張」し、消化器は「抑制」される点を逆にしないように注意します。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.23 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品の吸収
人体の働きと医薬品 · 薬物動態 / 吸収 / 坐剤 / 固形剤 / 受動拡散
医薬品の吸収に関する以下の記述について、正しい正誤の組合せを選びなさい。 a 坐剤は、有効成分が容易に循環血液中に入るため、内服の場合よりも全身作用が速やかに現れる。 b 錠剤、カプセル剤等の固形剤は、消化管内で崩壊して、有効成分が溶け出さなければならず、小腸で有効成分が溶出するものが大部分である。 c 内服薬の有効成分の吸収量や吸収速度は、消化管内容物には影響されない。 d 一般に、消化管からの吸収は、濃度の高い方から低い方へ受動的に拡散していく現象である。
解答・解説を表示
解答
3
解説
飲んで投与した薬は、消化管で崩れて溶け出し、粘膜から濃度の高い方から低い方へしみ込みます。坐剤は直腸から吸収されるため、飲み薬より全身にはやく効くことがあります。
解き方
- 坐剤は吸収が速く全身作用が早く出るので、記述aは正しいと分かります。
- 固形剤が溶け出す場所は大部分が「胃」なので、記述bは誤りだと分かります。
- 消化管の中身は吸収に影響するのでcは誤り、吸収は濃度の高い方から低い方への拡散なのでdは正しいと分かります。
- 選択肢 1不正解
- aは正しく、bは誤りなので、この組合せは当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- bは誤りで、dは正しいので、この組合せは当てはまりません。
- 選択肢 3正解
- a正・b誤・c誤・d正となるので、この組合せが正解です。
- 選択肢 4不正解
- aは正しく、bとcは誤りなので、この組合せは当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- aとdは正しく、cは誤りなので、この組合せは当てはまりません。
答えの内訳
- a:正
- 坐剤は直腸粘膜から直接吸収され、下部の静脈叢から肝臓の初回通過効果を一部回避して全身循環に入るため、一般に内服薬よりも全身作用が速やかに現れます。
- b:誤
- 固形剤(錠剤やカプセル剤)は消化管内で崩壊し、「胃」で有効成分が溶出するものが大部分です(腸溶性製剤等の例外を除く)。
- c:誤
- 胃や腸の中に食物や水分などの内容物が存在すると、医薬品成分の吸収量や吸収速度は大きく影響を受けます。
- d:正
- 医薬品有効成分の消化管粘膜透過は、主として濃度勾配に従って高濃度から低濃度へ移動する受動拡散によって行われます。
覚えるポイント
- 固形剤の多くは胃で溶出し、大部分の有効成分は小腸で吸収されます。
間違えやすいところ
- 「吸収される部位(小腸)」と「溶け出す部位(大部分は胃)」を混同しないように注意します。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.23 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品の吸収及び代謝
人体の働きと医薬品 · 薬物動態 / 皮膚吸収 / 代謝器官 / 口腔粘膜吸収 / 点鼻薬
医薬品の吸収及び代謝に関する以下の記述について、正しい正誤の組合せを選びなさい。 a 加齢等により皮膚のみずみずしさが低下すると、塗り薬の有効成分が浸潤・拡散しやすくなる。 b 小腸などの消化管粘膜や腎臓には、医薬品の代謝活性がない。 c 口腔粘膜から吸収された医薬品の成分は、初めに肝臓で代謝を受けてから全身に分布する。 d 一般用医薬品の点鼻薬は、有効成分を鼻の粘膜から循環血液中に移行させ、全身作用を発揮させることを目的としている。
解答・解説を表示
解答
5
解説
薬は塗る・口腔・鼻など、使う場所によって吸収のされ方が変わります。代謝は主に肝臓で行われますが、小腸や腎臓などにも代謝する力があり、点鼻薬は鼻の局所に効かせます。
解き方
- 皮膚が乾燥すると塗り薬はしみ込みにくくなるので、記述aは誤りだと分かります。
- 小腸や腎臓にも代謝する力があるので、記述bは誤りだと分かります。
- 口腔粘膜から吸収された薬は初めに肝臓を通らないので、記述cは誤りだと分かります。
- 一般用の点鼻薬は鼻の局所に効かせるもので、記述dは誤りだと分かります。
- aからdまですべて誤りなので、選択肢5が正解です。
- 選択肢 1不正解
- a・b・dがどれも誤った記述なので、この組合せは当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- aとcがどちらも誤った記述なので、この組合せは当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- a・c・dがどれも誤った記述なので、この組合せは当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- bとcがどちらも誤った記述なので、この組合せは当てはまりません。
- 選択肢 5正解
- a・b・c・dがすべて誤りなので、この組合せが正解です。
答えの内訳
- a:誤
- 加齢等により皮膚の水分量(みずみずしさ)が低下すると、角質層が乾燥して塗り薬の有効成分が浸潤・拡散しにくくなります。
- b:誤
- 医薬品の代謝は主として肝臓で行われますが、小腸粘膜や腎臓、肺などにも薬物代謝酵素が存在し、代謝活性を持っています。
- c:誤
- 口腔粘膜から吸収された成分は、直接毛細血管から内頸静脈等を経て全身循環に入るため、初回通過効果(初めに肝臓を通過すること)を受けません。
- d:誤
- 一般用医薬品の点鼻薬は、鼻粘膜局所の充血や炎症を抑える「局所作用」を目的として使用されます(全身作用を目的とするものではありません)。
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覚えるポイント
- 口腔粘膜や坐剤(直腸下部)からの吸収は、肝臓の初回通過効果を受けずに全身へ移行します。
間違えやすいところ
- すべて「誤」になる設問でも、どれかを「正」と見間違えないように注意します。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)」
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.24 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品の代謝と排泄における血漿タンパク結合
人体の働きと医薬品 · 医薬品の代謝と排泄 / 血漿タンパク質結合 / 腎臓での排泄
医薬品の代謝及び排泄に関する次の記述について、( a )〜( c )の中に入れるべき字句の正しい組合せを選びなさい。なお、2箇所の( a )内にはどちらも同じ字句が入る。 「循環血液中に移行した有効成分の多くは血液中で( a )と結合して複合体を形成するが、この結合は( b )である。有効成分と( a )との複合体は腎臓で( c )ため、この複合体形成は排泄の過程においても重要な意味を持つ。」
解答・解説を表示
解答
2
解説
血中に入った医薬品の多くは血漿タンパク質と結びつきます(結合)。この結びつきは速やかで、また元に戻れる(可逆的)です。結びついた複合体は腎臓の糸球体を通れず濾過されないので、薬が効いたり尿に出たりするのは結びついていない遊離型だけです。
解き方
- 血液中で医薬品の成分が結びつく相手は、主に血漿タンパク質だと確かめる。
- その結びつき方が、すぐ付いたり離れたりする「速やかかつ可逆的」な反応だと見きわめる。
- 結合した複合体は分子が大きく、腎小体(糸球体)で「濾過されない」ことから、正しい組合せを選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aは脂質でなく血漿タンパク質で、cは「濾過されない」が正しいので誤りです。
- 選択肢 2正解
- aに血漿タンパク質、bに速やかかつ可逆的、cに濾過されないが入るので正解です。
- 選択肢 3不正解
- 複合体は大きいので糸球体で濾過されません。cが「濾過されやすい」なので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 結合は不可逆的でなく速やかかつ可逆的で、結びつく相手も脂質ではないので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 結合は緩やかかつ不可逆的でなく、腎臓で濾過されやすくもならないので誤りです。
答えの内訳
- a:血漿タンパク質
- 循環血液中に移行した有効成分の多くは、血漿タンパク質(アルブミン等)と結合して複合体を形成します。
- b:速やかかつ可逆的
- 有効成分と血漿タンパク質の結合は速やかかつ可逆的であり、遊離型と結合型が平衡状態を保ちます。
- c:濾過されない
- タンパク質と結合した複合体は分子量が大きく、腎臓の糸球体で濾過されないため、排泄が遅延します。
覚えるポイント
- 血漿タンパク結合は可逆的であり、複合体は腎臓で濾過されない
間違えやすいところ
- 薬が効いたり体から出たりするのは、結合していない遊離型だけだと覚えておく。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.24 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品の体内動態と作用機序
人体の働きと医薬品 · 血中濃度と薬効 / トランスポーター / 有効濃度
医薬品の体内での働きに関する次の記述のうち、正しいものの組合せを選びなさい。 a 医薬品の有効成分の血中濃度と薬効は比例関係にあり、薬効が頭打ちになることはない。 b 医薬品の有効成分の血中濃度はある時点でピークに達し、その後は低下していくが、これは代謝・排泄の速度が吸収・分布の速度と同じになるからである。 c 医薬品が効果を発揮するためには、有効成分がその作用の対象である器官や組織の細胞外液中あるいは細胞内液中に、一定以上の濃度で分布する必要がある。 d トランスポーターは細胞膜の脂質二重層を貫き、埋め込まれて存在する膜貫通タンパク質で、細胞膜の外側から内側へ極性物質、イオンを選択的に運ぶ。
解答・解説を表示
解答
5
解説
薬の効き目は、決まった濃度(最小有効濃度)以上になると出ますが、ある程度で頭打ちになります。血中濃度が下がるのは、代謝・排泄の速さが吸収・分布の速さを上回るからです。水に溶けやすい物質(極性物質)を細胞膜越しに運ぶときは、トランスポーターというタンパク質が働きます。
解き方
- 記述aは血中濃度と薬効の関係を考えます。受容体が埋まると効き目が頭打ちになるので、aは誤りです。
- 記述bはピーク後に濃度が下がる理由を見ます。代謝・排泄の速さが吸収・分布の速さを上回るので、bは誤りです。
- 記述cは組織で一定の濃度が必要なこと、記述dはトランスポーターの作りと働きを確かめ、どちらも正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aもbも誤った記述なので、当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- aは誤りでcは正しいので、組合せとして当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- bは誤りでcは正しいので、組合せとして当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- bは誤りでdは正しいので、組合せとして当てはまりません。
- 選択肢 5正解
- cとdがどちらも正しい記述なので正解です。
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覚えるポイント
- 血中濃度ピーク後は代謝・排泄速度が吸収・分布速度を上回ることで濃度が低下する
間違えやすいところ
- ピークの瞬間は両方の速さが同じですが、ここから下がるのは代謝・排泄の方が速くなるからだと注意します。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.25 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品の剤形の特徴と使用上の注意
人体の働きと医薬品 · 軟膏剤とクリーム剤 / カプセル剤とゼラチン / 経口液剤 / 顆粒剤
医薬品の剤形に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを選びなさい。 a 軟膏剤とクリーム剤は、有効成分が適用部位に留まりやすいという特徴があり、一般的には、適用部位を水から遮断したい場合にはクリーム剤を用いることが多い。 b カプセルの原材料として広く用いられているゼラチンは、ブタなどのタンパク質を主成分としているため、ゼラチンに対してアレルギーを持つ人はカプセル剤の使用を避けるなどの注意が必要である。 c 経口液剤は、既に有効成分が液中に溶けたり分散したりしているため、服用後、比較的速やかに消化管から吸収されるという特徴がある。 d 顆粒剤は、粒の表面がコーティングされているものがあるので、口の中で噛み砕かずに水などで飲み込む。
解答・解説を表示
解答
4
解説
患部を水から守りたいときは、油性で覆う力の強い軟膏剤が向いています。飲み薬では、カプセルのゼラチンでアレルギーを起こす人がいることや、製剤の工夫をこわさない飲み方に気をつける必要があります。
解き方
- 記述aは軟膏剤とクリーム剤の基剤をくらべます。水を遮断するには軟膏剤を使うので、aは誤りです。
- 記述bはカプセルの材料(ゼラチン)とアレルギーの関係を確かめ、正しいと判断します。
- 記述cは経口液剤の吸収の特徴(崩れる段階がなく速やかに吸収される)を確かめ、正しいと判断します。
- 記述dは顆粒剤のコーティングの特徴と飲むときの注意を確かめ、正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りなので、すべて正とするこの選択肢は当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- aは誤りで、cとdは正しいので当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- aは誤りで、bとdは正しいので当てはまりません。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正で、正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- bとcを誤りとしているので当てはまりません。
答えの内訳
- a:誤
- 適用部位を水から遮断したい場合に用いるのは、油性基剤で被覆性の高い軟膏剤です(クリーム剤は水で洗い流しやすい特徴を持つ)。
- b:正
- カプセル基剤のゼラチンは動物性タンパク質であるため、アレルギーを持つ人はカプセル剤の使用を避ける必要があります。
- c:正
- 経口液剤は固形剤のように消化管内での崩壊を必要とせず、比較的速やかに消化管から吸収されます。
- d:正
- 腸溶性コーティングや徐放性コーティングが施されているものがあるため、噛み砕かずに服用します。
覚えるポイント
- 水から患部を遮断したい場合は軟膏剤、水で洗い流したい場合はクリーム剤を用いる
間違えやすいところ
- 軟膏剤とクリーム剤の使い分け(油で覆うか、水で洗い流せるか)を間違えないようにします。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.25 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品の副作用:ショック(アナフィラキシー)
人体の働きと医薬品 · アナフィラキシー / 即時型アレルギー / 含嗽薬と副作用
医薬品の副作用として現れるショック(アナフィラキシー)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを選びなさい。 a 生体の異物に対する遅延型アレルギー反応の一種である。 b 医薬品が原因物質である場合、以前にその医薬品によって蕁麻疹等のアレルギーを起こしたことがある人で起きる可能性が高い。 c 一旦発症すると病態は急速に悪化することが多く、適切な対応が遅れるとチアノーゼや呼吸困難等を生じ、死に至ることがある。 d 含嗽薬(うがい薬)は、その多くが唾液や粘液によって食道へ流れてしまうため、咽頭粘膜からの吸収が少なく、ショック(アナフィラキシー)等のアレルギー性副作用を生じることはない。
解答・解説を表示
解答
4
解説
アナフィラキシーは、IgE抗体などが関係する代表的な即時型のアレルギー反応です。飲み薬だけでなく、外用薬やうがい薬でも、ごく少しでも全身に急な反応が出ることがあります。
解き方
- 記述aはアレルギーの種類を考えます。遅延型でなく「即時型」なので、aは誤りです。
- 記述bは過去のアレルギー歴との関係を確かめます。体が感作されていると起きやすいので、正しいと判断します。
- 記述cは病状が進む速さと命に関わることを確かめ、正しいと判断します。
- 記述dは使い方の経路とアナフィラキシーの関係を考えます。外用薬やうがい薬でも起きるので、dは誤りです。
- 選択肢 1不正解
- aを正、cを誤、dを正としているので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bとcを誤りとしているので当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- aを正としているので当てはまりません(これは即時型の反応です)。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤で、正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- bを誤、dを正としているので当てはまりません。
答えの内訳
- a:誤
- ショック(アナフィラキシー)は、遅延型ではなく即時型アレルギー反応の一種です。
- b:正
- 過去に蕁麻疹等のアレルギーを起こしたことがある人では、再投与時にショックを生じる可能性が高くなります。
- c:正
- 発症後は極めて急速に進行し、血圧低下、呼吸困難、チアノーゼ等を生じて死に至ることがあります。
- d:誤
- 含嗽薬や点眼薬、外用薬などの局所投与製剤であっても、重篤なアナフィラキシーを生じる可能性があります。

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覚えるポイント
- アナフィラキシーは即時型アレルギー反応であり外用薬や含嗽薬でも生じる
間違えやすいところ
- 外用薬やうがい薬でも、全身性のショックは起きると知っておきます。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.26 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品の副作用:肝機能障害
人体の働きと医薬品 · 肝機能障害 / アレルギー性機序 / 黄疸と尿色
医薬品の副作用として現れる肝機能障害に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを選びなさい。 a 肝機能障害の主な症状には、全身の倦怠感、黄疸のほか、発熱、発疹、皮膚の掻痒感、吐きけ等があるが、自覚症状がないこともある。 b 医薬品により生じる肝機能障害は、有効成分又はその代謝物の直接的肝毒性が原因で起きる中毒性のものであり、有効成分に対する抗原抗体反応が原因で起きるアレルギー性のものはない。 c 肝機能障害の主な症状である黄疸とは、皮膚や白眼が黄色くなる病態であるが、黄疸の発症により尿の色が濃くなることはない。 d 肝機能障害が疑われた場合、原因と考えられる医薬品を使用し続けても、不可逆的な病変(肝不全)を生じることはない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
薬による肝臓の障害には、薬そのものが毒になる中毒性のものと、体質によるアレルギー性のものがあります。そのまま放っておくと、劇症肝炎や肝不全になることがあります。黄疸が出るときは、血中のビリルビンが増えて尿の色が濃くなります。
解き方
- 記述aは自覚症状がいろいろあり、何も感じないこともある点を確かめ、正しいと判断します。
- 記述bは起こる仕組みを考えます。アレルギー性のものもあるので、bは誤りです。
- 記述cは黄疸のときの尿の色を考えます。ビリルビンが出て濃くなるので、cは誤りです。
- 記述dはその後の経過を考えます。悪くなると元に戻らない肝不全になるので、dは誤りです。
- 選択肢 1不正解
- bとcを正としているので誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが誤で、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- cとdを正としているので当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- aを誤、cを正としているので当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- aを誤、bとdを正としているので当てはまりません。
答えの内訳
- a:正
- 肝機能障害では全身倦怠感や黄疸などの他、初期には自覚症状が現れず血液検査等でのみ発見されることもあります。
- b:誤
- 医薬品による肝機能障害には、直接毒性による中毒性のもののほか、アレルギー性のものも存在します。
- c:誤
- 黄疸を生じると、血液中のビリルビンが尿中に排泄されるため尿の色が濃くなります(濃染尿)。
- d:誤
- 原因医薬品の使用を継続すると重篤化し、不可逆的な肝不全に進行して死に至るおそれがあります。
覚えるポイント
- 薬物性肝機能障害には中毒性とアレルギー性の両方があり、黄疸では尿の色が濃くなる
間違えやすいところ
- 黄疸では、皮膚や白目の黄色だけでなく尿の色も濃くなるのを見落としやすいので注意します。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.27 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品の副作用:消化器系の症状
人体の働きと医薬品 · イレウス様症状 / 消化性潰瘍 / 浣腸剤・坐剤の一過性副作用
医薬品の副作用として現れる消化器系の症状等に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを選びなさい。 a イレウス様症状は、医薬品の作用によって腸管運動が亢進した状態をいい、発症すると激しい腹痛、嘔吐、軟便や下痢が現れる。 b 消化性潰瘍は、胃や十二指腸の粘膜組織が傷害されるが、粘膜表面のみの欠損で、粘膜筋板までは欠損していない状態である。 c 消化性潰瘍では、胃のもたれ、食欲低下、胸やけ、吐きけ、胃痛、空腹時にみぞおちが痛くなる、消化管出血に伴って糞便が黒くなるなどの症状が現れる。 d 浣腸剤や坐剤の使用によって現れる一過性の症状に、肛門部の熱感等の刺激、排便直後の立ちくらみなどがある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
イレウス様症状は、腸の動きが弱ったり止まったりして、腸の中身がたまる状態です。組織の傷が粘膜筋板という層を越えて深くえぐれたものが消化性潰瘍で、粘膜筋板まででとどまるものはびらんと呼びます。潰瘍では出血して便が黒くなることがあります。
解き方
- 記述aはイレウス様症状の意味を確かめます。腸の動きが弱まり便が出にくくなる状態なので、aは誤りです。
- 記述bは消化性潰瘍の傷の深さを確かめます。粘膜筋板を越えて深く傷ついた状態なので、bは誤りです。
- 記述cの自覚症状と黒い便(タール便)の説明は正しいと確かめます。
- 記述dの浣腸剤・坐剤で起こる立ちくらみや局所の刺激症状の説明は正しいと確かめます。
- 選択肢 1不正解
- aもbも誤った記述なので当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- aは誤りでcは正しいので、組合せとして当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- aは誤りでdは正しいので、組合せとして当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- bは誤りでcは正しいので、組合せとして当てはまりません。
- 選択肢 5正解
- cとdがどちらも正しい記述なので正解です。
覚えるポイント
- 消化性潰瘍は粘膜筋板を越える欠損、イレウス様症状は腸管運動麻痺による便秘・腹部膨満
間違えやすいところ
- 粘膜筋板まででとどまる「びらん」と、粘膜筋板を越える「潰瘍」の意味を逆にしないようにします。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.28 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品の副作用:呼吸器系の症状
人体の働きと医薬品 · 喘息 / 間質性肺炎 / 副作用の初期症状
医薬品の副作用として現れる呼吸器系の症状に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを選びなさい。 a 喘息は、合併症を起こさない限り、原因となった医薬品の有効成分が体内から消失すれば症状は寛解する。 b 間質性肺炎は、一般的に、原因となる医薬品の使用開始から短時間(1時間以内)のうちに起きることが多い。 c 医薬品で喘息発作を起こしたことがある人は、同種の医薬品の使用を避ける必要がある。 d 間質性肺炎の症状は、かぜや気管支炎の症状と区別が難しいことがある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
薬で起きた喘息は、原因の薬が体から消えるとおさまりますが、もう一度使うと再発するので使ってはいけません。一方、間質性肺炎は肺の胞(肺胞)の壁が炎症を起こす病気で、出るまでに1〜2週間ほどかかり、風邪のような症状と間違えやすいです。
解き方
- 記述aは薬で起きる喘息の経過を確かめます。原因成分が消えるとおさまるので、正しいと判断します。
- 記述bは発症までの時間を考えます。間質性肺炎は1〜2週間ほどで起きることが多いので、bは誤りです。
- 記述cは喘息になった人が同じ薬を使わないという原則を確かめ、正しいと判断します。
- 記述dは間質性肺炎の初期症状(かぜに似ていること)を確かめ、正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aとcを誤りとしているので当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- bを正、cとdを誤としているので当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- dを誤としているので当てはまりません。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正で、正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- aを誤、bを正としているので当てはまりません。
答えの内訳
- a:正
- 医薬品による喘息は、原因成分が体内から消失すれば通常は寛解に向かいます。
- b:誤
- 間質性肺炎は投与後短時間(1時間以内)ではなく、一般に使用開始から1〜2週間程度で発症することが多いです。
- c:正
- 過去に医薬品による喘息発作を経験したことがある人は、同種の医薬品の使用を避けなければなりません。
- d:正
- 間質性肺炎の初期症状(息切れ、空咳、発熱等)は、風邪や気管支炎と類似しており鑑別が困難な場合があります。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 間質性肺炎は使用開始から1〜2週間程度で発症し、かぜ症状と類似する
間違えやすいところ
- すぐ起きるショックや喘息と、1〜2週間かけて起きる間質性肺炎の時間の違いを混同しないようにします。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.28 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品の副作用:皮膚の症状(光線過敏症など)
人体の働きと医薬品 · 薬疹 / 接触皮膚炎 / 光線過敏症の対処
医薬品の副作用として現れる皮膚の症状等に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
5
解説
光線過敏症の応急処置は、原因の物質を取り除くことと、紫外線をしっかり遮ることが基本です。具体的には、すぐに患部を洗い流し、白や薄手で紫外線を通しやすい服ではなく、遮光効果の高い濃い色の服などを使います。
解き方
- 選択肢1から4の、薬疹・接触皮膚炎・貼付剤をはがした後の光線過敏症について、それぞれの記述が正しいと確かめます。
- 選択肢5の対処法を確かめます。「洗い流さずそのまま」「白い生地や薄い服で遮光」が誤り(正しくは洗い流し、紫外線を通しにくい服で遮光)だと見つけます。
- 選択肢 1不正解
- 薬疹は皮膚だけでなく、重い場合は目の充血や唇・口の中の異常も伴うので正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 体調の乱れや食べ過ぎ、疲れが免疫や代謝に影響して薬疹が出ることがあるので正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 接触皮膚炎は、薬が直接触れた皮膚の部分だけに起きる局所の反応なので正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- 貼付剤をはがした後でも、皮膚に残った成分が光と反応して起きることがあるので正しい記述です。
- 選択肢 5正解
- 患部を洗い流さずに置くことや、紫外線を通しやすい白や薄い服で遮光するのは適切でなく誤りです。
覚えるポイント
- 外用薬による光線過敏症は患部を洗い流し、紫外線を通しにくい濃い色の衣類で遮光する
間違えやすいところ
- 白い服は紫外線を通しやすいので、遮光には向かないと見落とさないようにします。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.29 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品医療機器等法第1条の目的規定の穴埋め
薬事に関する法規と制度 · 医薬品医療機器等法第1条 / 法の目的 / 指定薬物 / 研究開発の促進
医薬品医療機器等法第1条の条文の空欄( a )~( c )に入る語句の正しい組み合わせを選びなさい。条文:「この法律は、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器及び再生医療等製品(以下「医薬品等」という。)の品質、有効性及び安全性の確保並びにこれらの使用による( a )上の危害の発生及び拡大の防止のために必要な規制を行うとともに、( b )の規制に関する措置を講ずるほか、医療上特にその必要性が高い医薬品、医療機器及び再生医療等製品の( c )のために必要な措置を講ずることにより、( a )の向上を図ることを目的とする。」
解答・解説を表示
解答
5
解説
医薬品医療機器等法第1条は、保健衛生の向上を図ることを目的としています。そのために、医薬品等の品質・有効性・安全性の確保、保健衛生上の危害の発生・拡大の防止、指定薬物の規制、医療上必要性が高いものの研究開発の促進を定めています。
解き方
- 条文の前後関係から、( a )には「公衆衛生」ではなく「保健衛生」が入ることを確かめます。
- ( b )には「指定薬物」、( c )には「研究開発の促進」が入るので、条文と照らして選択肢を絞ります。
- 選択肢 1不正解
- ( c )は「適正使用の推進」ではなく「研究開発の促進」なので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- ( b )は「麻薬及び向精神薬」ではなく「指定薬物」で、( c )も誤りです。
- 選択肢 3不正解
- ( a )は「公衆衛生」ではなく「保健衛生」で、( c )も誤りです。
- 選択肢 4不正解
- ( a )は「保健衛生」、( b )は「指定薬物」なので誤りです。
- 選択肢 5正解
- a「保健衛生」、b「指定薬物」、c「研究開発の促進」が入り、条文と一致するので正しいです。
答えの内訳
- a:保健衛生
- 医薬品医療機器等法第1条において、危害防止及び向上の対象として規定されている語句は「保健衛生」です。
- b:指定薬物
- 中枢神経系への作用等を有する規制対象として第1条に明記されているのは「指定薬物」です。
- c:研究開発の促進
- 医療上特にその必要性が高い医薬品等に対して講ずる措置として規定されているのは「研究開発の促進」です。
覚えるポイント
- 医薬品医療機器等法第1条の目的は「保健衛生の向上」であり、「指定薬物の規制」や「研究開発の促進」が含まれる。
間違えやすいところ
- 「公衆衛生」と「保健衛生」を混同したり、「適正使用の推進」と取り違えたりしやすいので、条文の言葉を正確に覚えましょう。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.30 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
販売従事登録の手続き及び欠格事由
薬事に関する法規と制度 · 販売従事登録 / 欠格事由 / 重複登録の禁止 / 変更届の期限
医薬品医療機器等法第36条の8に規定する販売従事登録に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。a 麻薬、大麻、あへん又は覚醒剤の中毒者は、販売従事登録を受けることができない。b 登録販売者が精神の機能の障害を有する状態となり登録販売者の業務の継続が著しく困難になったときは、遅滞なく、登録を受けた都道府県知事にその旨を届け出ることとされている。c 二以上の都道府県の薬局又は店舗において一般用医薬品の販売又は授与に従事しようとする者は、それぞれの薬局又は店舗の所在地の都道府県知事の販売従事登録を受けなければならない。d 登録販売者は、医薬品医療機器等法施行規則に定める登録事項に変更を生じたときは、60日以内に、登録を受けた都道府県知事に変更届を提出しなければならない。
解答・解説を表示
解答
1
解説
登録販売者が業務を行うには、都道府県知事の販売従事登録が必要です。登録は全国で一つの都道府県のみで、二重登録はできません。登録事項の変更届は30日以内、精神の機能の障害で業務継続が困難になったときは遅滞なく届け出ます。
解き方
- aの薬物中毒者は登録できないという欠格事由と、bの精神機能障害時の「遅滞なく」の届出が正しいことを判定します。
- cは重複登録が禁止されている点、dは変更届が「30日以内」である点が誤りなので、正・正・誤・誤の組合せを選びます。
- 選択肢 1正解
- aとbが正しく、cとdが誤りなので、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bは正しいですが、cは二重登録が禁止なので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bは正しいですが、dは期限が30日以内なので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aは正しいですが、cは二重登録が禁止なので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aは正しいですが、cとdが誤りなので不適当です。
答えの内訳
- a:正
- 麻薬、大麻、あへん若しくは覚醒剤の中毒者は、販売従事登録を受けることができない相対的欠格事由に該当します。
- b:正
- 精神の機能の障害により業務継続が著しく困難になったときは、本人または法定代理人等が遅滞なく都道府県知事に届け出る必要があります。
- c:誤
- 二以上の都道府県で販売に従事しようとする場合でも、重複して登録を受けることはできず、いずれか一の都道府県で登録を受けます。
- d:誤
- 登録事項に変更が生じた場合の変更届の提出期限は「30日以内」であり、60日以内ではありません。
覚えるポイント
- 販売従事登録の二重登録は禁止されており、氏名や本籍地変更の届出は「30日以内」に行う。
間違えやすいところ
- 変更届の期限「30日」を「60日」や「14日」と取り違える問題に注意しましょう。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.31 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品の定義と規制の基本事項
薬事に関する法規と制度 · 医薬品の製造業・製造販売業 / 日本薬局方 / 適正使用 / 動物用医薬品
医薬品に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。a 医薬品は、医薬品の製造販売業の許可を受けた者でなければ製造をしてはならない。b 一般用医薬品として販売されている医薬品は、日本薬局方に収載されない。c 一般用医薬品及び要指導医薬品は、あらかじめ定められた用量に基づき、適正使用することによって効果を期待するものである。d 動物の疾病の治療に使用されることが目的とされている医薬品は、医薬品医療機器等法の規制対象外である。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品を製造するには製造業の許可、市場に出荷するには製造販売業の許可が必要です。日本薬局方には一般用医薬品も収載されており、動物用医薬品も医薬品医療機器等法の規制を受けます。
解き方
- aは製造業許可が必要なのに製造販売業許可だけでは足りないので、誤りと判断します。
- bは日本薬局方に一般用医薬品もあるので誤りと判断します。
- cは用量に基づく適正使用の記述なので正、dは動物用医薬品も規制対象なので誤りと判定します。
- 選択肢 1不正解
- aとdが誤りで、cが正しいので不適当です。
- 選択肢 2不正解
- aとbが誤りなので不適当です。
- 選択肢 3不正解
- dは動物用医薬品も規制対象なので誤りです。
- 選択肢 4正解
- a誤・b誤・c正・d誤で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- bとdが誤りで、cが正しいので不適当です。
答えの内訳
- a:誤
- 医薬品を業として「製造」するには医薬品の製造業の許可が必要であり、製造販売業の許可だけでは製造できません。
- b:誤
- 一般用医薬品の中にも日本薬局方に収載されている医薬品(局方品)が数多く存在します。
- c:正
- 一般用医薬品及び要指導医薬品は、定められた用法用量に基づき適正使用することで所期の効果を期待するものです。
- d:誤
- 人だけでなく動物の疾病の診断・治療・予防に使用される物も医薬品医療機器等法上の医薬品に含まれます。
覚えるポイント
- 「製造業の許可」と「製造販売業の許可」の違い、日本薬局方に一般用医薬品も収載され得る点を押さえる。
間違えやすいところ
- 動物用医薬品が法律の対象外だと思い込まないこと。所管は農林水産大臣ですが、法の規制対象です。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.31 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
毒薬及び劇薬の規制と取扱い
薬事に関する法規と制度 · 劇薬の表示 / 譲受文書 / 毒薬劇薬の安全域 / 登録販売者店舗での開封販売
毒薬及び劇薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。a 劇薬を一般の生活者に対して販売する際、譲受人から交付を受ける文書には、当該医薬品の使用期間の記載が必要である。b 劇薬の直接の容器又は直接の被包には、赤地に白枠、白字をもって、当該医薬品の品名及び「劇」の文字が記載されていなければならない。c 店舗管理者が登録販売者である店舗販売業者は、劇薬を開封して販売してはならない。d 毒薬及び劇薬は、単に毒性、劇性が強いものだけでなく、薬効が期待される摂取量(薬用量)と中毒のおそれがある摂取量(中毒量)が接近しており安全域が狭いため、その取扱いに注意を要するもの等が指定される。
解答・解説を表示
解答
5
解説
毒薬は「黒地に白枠、白字」、劇薬は「白地に赤枠、赤字」で表示します。譲受文書に使用期間は含まれず、登録販売者が管理者の店舗では毒薬・劇薬を開封して販売できません。
解き方
- aは譲受文書に使用期間が含まれないこと、bは劇薬の表示が「白地に赤枠、赤字」であることを確かめ、どちらも誤りとして外します。
- cの開封販売の禁止と、dの毒薬・劇薬の指定要件が正しいことを確かめ、cとdの組合せを選びます。
- 選択肢 1不正解
- aとbはどちらも誤った記述です。
- 選択肢 2不正解
- aは譲受文書の記載事項と違うので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aは誤りで、dは正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- bは劇薬の表示(白地に赤枠・赤字)と違うので誤りです。
- 選択肢 5正解
- cとdがどちらも正しく、適切な組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- 譲受人から交付を受ける文書に必要な記載は品名、数量、使用目的、年月日、譲受人の氏名・住所・職業であり、使用期間は含まれません。
- b:誤
- 劇薬の表示は「白地に赤枠、赤字」です。「赤地に白枠、白字」という指定は誤りです。
- c:正
- 登録販売者が店舗管理者である店舗販売業では、毒薬および劇薬を開封して販売することは認められていません。
- d:正
- 毒薬・劇薬は毒性・劇性が強いもののほか、薬用量と中毒量が接近して安全域が狭いものなどが指定されます。
覚えるポイント
- 劇薬の表示は「白地に赤枠・赤字」、毒薬は「黒地に白枠・白字」。譲受書には品名・数量・用途・年月日・氏名・住所・職業。
間違えやすいところ
- 劇薬と毒薬の表示(地の色と文字の色)を逆に覚えないように注意しましょう。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.32 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品の容器・外箱及び添付文書の記載事項
薬事に関する法規と制度 · 容器等の記載事項 / 外箱への記載 / 記載禁止事項 / 邦文表示義務 / 販売者の責任
医薬品に添付する文書、医薬品の容器等又は外箱等への記載事項に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。a 医薬品は、その容器等が小売りのために包装されている場合において、医薬品医療機器等法で定められた容器等への記載が、外箱等を透かして容易に見ることができないときには、その外箱等にも同様の事項が記載されていなければならない。b 医薬品に添付する文書、その容器等又は外箱等に記載されていてはならない事項の一つに「保健衛生上危険がある用法、用量又は使用期間」がある。c 医薬品医療機器等法第50条の規定に基づく法定表示事項及び同法第52条の規定に基づく添付文書等への記載については、邦文でされていなければならない。d 医薬品の表示については製造販売業者の責任であるため、医薬品の販売業者が表示の不適切な医薬品を販売しても罰せられることはない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品の容器や外箱には、決められた事項を邦文で表示しなければなりません。うそや誇大な表示、保健衛生上危険な用法・用量の記載は禁止です。決まりを守らない医薬品は、販売業者も処罰されます。
解き方
- aの外箱への表示義務、bの記載禁止事項、cの邦文での記載が正しいことを確かめます。
- dは販売業者も不正表示の医薬品を販売すると禁止され罰則を受けるので、誤りと判定します。
- 選択肢 1不正解
- a・b・cは正しく、dは誤りなので不適当です。
- 選択肢 2不正解
- aは正しい記述なので不適当です。
- 選択肢 3正解
- a正・b正・c正・d誤で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bは正しく、dは誤りなので不適当です。
- 選択肢 5不正解
- cは正しく、dは誤りなので不適当です。
答えの内訳
- a:正
- 容器等の記載が外箱等を透かして見えない場合は、外箱等にも同様の法定表示事項を記載しなければなりません。
- b:正
- 「保健衛生上危険がある用法、用量又は使用期間」は添付文書や容器等への記載禁止事項に規定されています。
- c:正
- 法第50条の直接の容器等への法定表示事項および添付文書等の記載事項は邦文で明確に記載しなければなりません。
- d:誤
- 表示不備や不正表示のある医薬品を販売・授与等することは販売業者であっても禁止されており処罰の対象となります。
覚えるポイント
- 法定表示事項は原則として邦文で記載され、販売業者も表示不備・不正表示医薬品を販売・授与してはならない。
間違えやすいところ
- 「表示の責任は製造販売業者だけにあり、販売者は責任を問われない」と誤解しないようにしましょう。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.32 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬部外品及び化粧品の定義・表示・効能
薬事に関する法規と制度 · 医薬部外品の定義 / 化粧品の効能表現 / 防除用医薬部外品 / 販売業の許可の要否
医薬部外品及び化粧品に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。a 医薬部外品には、あせも、ただれ等の防止を目的とする物がある。b 医薬部外品及び化粧品の販売には、それぞれ販売業の許可が必要である。c 化粧品の効能効果として、「発毛促進」を表示することができる。d 衛生害虫類(ねずみ、はえ、蚊、のみその他これらに類する生物)の防除のために使用される医薬部外品の直接の容器又は直接の被包には、「防除用医薬部外品」の表示が義務付けられている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬部外品や化粧品は人体への作用がおだやかで、そのまま販売するには販売業の許可は要りません。医薬部外品には、あせも等の防止や衛生害虫の防除を目的とするものがあり、防除用は「防除用医薬部外品」と表示します。発毛促進を化粧品で表示することはできません。
解き方
- bは医薬部外品・化粧品の販売に許可が不要なので誤りと判断します。
- cは「発毛促進」が医薬部外品の効能なので、化粧品としては誤りと判断します。
- a(あせも・ただれ等の防止)とd(防除用医薬部外品の表示義務)が正しいことを確かめ、aとdの組合せを選びます。
- 選択肢 1不正解
- bは医薬部外品・化粧品の販売に許可が不要なので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cは「発毛促進」が化粧品ではなく医薬部外品の効能なので誤りです。
- 選択肢 3正解
- aとdがどちらも正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bとcはどちらも誤った記述です。
- 選択肢 5不正解
- bは誤りで、dは正しい記述です。
答えの内訳
- a:正
- あせも、ただれ等の防止を目的とする物は医薬部外品(薬用化粧品類等)の範囲に含まれます。
- b:誤
- 医薬部外品及び化粧品を小分け等せずそのまま販売する場合、販売業の許可は必要ありません。
- c:誤
- 「発毛促進」や「育毛」は医薬部外品の効能効果であり、化粧品で表示することは認められていません。
- d:正
- 衛生害虫の防除を目的とする医薬部外品の容器や被包には「防除用医薬部外品」の表示義務があります。
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覚えるポイント
- 医薬部外品や化粧品の販売には販売業の許可は不要である。「発毛促進」は化粧品の効能範囲外。
間違えやすいところ
- 化粧品でも「育毛」「発毛促進」を表示できると思い込まないように注意しましょう(これらは医薬部外品の効能です)。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.33 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
健康食品と保健機能食品の分類・表示規制
薬事に関する法規と制度 · 無承認無許可医薬品の判定 / 保健機能食品の体系 / 特定保健用食品の定義 / 健康食品の法的根拠
保健機能食品等の食品に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。a 外形上、食品として販売されている製品であっても、その成分本質、効能効果の標榜内容等に照らして医薬品とみなされることがある。b 保健機能食品、栄養機能食品、機能性表示食品を総称して特定保健用食品という。c 特定保健用食品は、疾病の予防又は治癒が期待できる旨の表示をする食品である。d 健康食品という単語は、法令で定義された用語ではない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
食品として売られていても、医薬品のような成分や効能の表示があれば医薬品とみなされます。機能性を表示できる食品を「保健機能食品」(特定保健用食品・栄養機能食品・機能性表示食品)と呼びます。食品では疾病の治療や予防の効果を表示できません。
解き方
- a(無承認無許可医薬品とみなされる場合)とd(「健康食品」は法令上の用語ではない)が正しいことを確かめます。
- b(総称は「特定保健用食品」ではなく「保健機能食品」)とc(食品で疾病の治療・予防は表示できない)が誤りであることを判定します。
- 選択肢 1不正解
- bは総称の定義が逆なので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cは食品で疾病の治療・予防を表示できないので誤りで、dは正しい記述です。
- 選択肢 3正解
- a正・b誤・c誤・d正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aは正しく、cは誤りなので不適当です。
- 選択肢 5不正解
- aとdは正しく、bは誤りなので不適当です。
答えの内訳
- a:正
- 食品の形態であっても医薬品的な効能効果や成分を含んでいれば無承認無許可医薬品とみなされます。
- b:誤
- 特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品の3つを総称したものが「保健機能食品」です。
- c:誤
- 食品である特定保健用食品は、医薬品のように「疾病の治療や予防」をうたうことはできません。
- d:正
- 「健康食品」という単語は法令で定義された公的な用語ではなく、広く用いられている通称です。
覚えるポイント
- 保健機能食品には「特定保健用食品」「栄養機能食品」「機能性表示食品」の3種類がある。「健康食品」は法的な定義がない。
間違えやすいところ
- 特定保健用食品でも、疾病の治療や予防の効果を表示することはできない点に注意しましょう。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.33 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品販売業の許可の区分と要件
薬事に関する法規と制度 · 店舗販売業の許可権者 / 許可の有効期間 / 販売業の区分 / 配置販売業
医薬品の販売業の許可に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。a 店舗販売業の許可は、店舗ごとに、その店舗の所在地の都道府県知事(その店舗の所在地が保健所を設置する市又は特別区の区域にある場合においては、市長又は区長)が与える。b 医薬品の販売業の許可は、6年ごとに、その更新を受けなければ、その期間の経過によって、その効力を失う。c 医薬品の販売業のうち、一般の生活者に対して医薬品を販売することができるのは、店舗販売業の許可を受けた者だけである。d 店舗販売業者が、配置による販売又は授与の方法で医薬品を販売等しようとする場合には、別途、配置販売業の許可を受ける必要がある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品の販売業は店舗販売業・配置販売業・卸売販売業の3つに分かれ、許可有効期間はどれも6年です。一般の生活者に販売できるのは店舗販売業と配置販売業で、配置販売を行うには別に配置販売業の許可が必要です。
解き方
- aの許可権者の決まりと、bの許可有効期間(6年)が正しいことを判定します。
- cは配置販売業でも一般消費者に販売できるので誤りと判断します。
- dは配置販売業の別許可が必要という記述が正しいことを確かめ、正・正・誤・正の組合せを選びます。
- 選択肢 1不正解
- dは正しい記述なので不適当です。
- 選択肢 2正解
- a正・b正・c誤・d正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bは正しく、cは誤りなので不適当です。
- 選択肢 4不正解
- aは正しく、cは誤りなので不適当です。
- 選択肢 5不正解
- aは正しく、cは誤りなので不適当です。
答えの内訳
- a:正
- 店舗販売業の許可は、店舗ごとにその所在地の都道府県知事(保健所設置市や特別区では市長・区長)が与えます。
- b:正
- 医薬品販売業の許可の有効期間は6年であり、6年ごとに更新を受けなければ失効します。
- c:誤
- 一般生活者に医薬品を販売できる業態には、店舗販売業のほかに配置販売業もあります(卸売販売業は一般不可)。
- d:正
- 配置販売を行うには、店舗販売業の許可とは別に都道府県知事から配置販売業の許可を受ける必要があります。
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覚えるポイント
- 販売業の許可の有効期間は6年。一般生活者に販売できるのは「店舗販売業」と「配置販売業」。
間違えやすいところ
- 卸売販売業は一般の生活者に直接販売できない点と、配置販売業を混同しないようにしましょう。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.34 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
薬局の定義及び業務に関する規制
薬事に関する法規と制度 · 薬局の開設許可 / 医薬品の販売業 / 分割販売 / 薬剤師不在時間
薬局に関する記述のうち、正しいものの組合せとして最も適切なものを1つ選びなさい。なお、本問において「薬剤師不在時間」とは、医薬品医療機器等法施行規則第1条第2項第2号で規定されるものとします。 a 薬局は、厚生労働大臣の許可を受けなければ開設してはならない。 b 薬局における医薬品の販売行為は、薬局の業務に付随して行われる行為であるので、医薬品の販売業の許可は必要としない。 c 薬局では、特定の購入者の求めに応じて医薬品の包装を開封して分割販売することができる。 d 薬局開設者は、薬剤師不在時間内は、薬剤師不在時間に係る掲示事項を当該薬局に掲示すれば、調剤室を閉鎖する必要はない。
解答・解説を表示
解答
4
解説
薬局を開設するには、所在地の都道府県知事などの許可が必要です。薬局は調剤と医薬品販売を行う場所だからです。薬局では、別に販売業の許可を受けなくても医薬品の販売や分割販売ができます。ただし、薬剤師が不在の時間は調剤室を閉めなければなりません。
解き方
- 各記述について、法律で決まった薬局の定義や管理のきまりに当てはめて、正しいか誤りかを確かめる。
- aは厚生労働大臣ではなく知事などの許可なので誤り、bは正しく、cも正しく、dは調剤室を閉める必要があるので誤り。正しい組合せ(b、c)を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが入っているので誤りです。薬局の開設を許可するのは厚生労働大臣ではなく、都道府県知事などです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが入っているので誤りです。薬局の開設を許可するのは都道府県知事などです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aとdが入っているので誤りです。薬剤師が不在の時間は調剤室を閉めなければなりません。
- 選択肢 4正解
- 記述bとcはどちらも正しく、正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- 記述dが入っているので誤りです。調剤室を閉めることは必ず必要な義務です。
覚えるポイント
- 薬局の開設許可は都道府県知事等が行う(厚労大臣ではない)。
- 薬剤師不在時間中は調剤室を閉鎖しなければならない。
間違えやすいところ
- 薬局で医薬品を売るには、別に販売業の許可が必要だと思い違いしやすい。
- 薬剤師が不在の時間でも、掲示さえすれば調剤室を開けておけると勘違いしやすい。
出題の前提:医薬品医療機器等法第4条、第5条、第9条の2、施行規則第1条等
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.34 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
店舗販売業の管理及び業務制限
薬事に関する法規と制度 · 店舗管理者 / 兼地の制限 / 指定第二類医薬品の販売 / 調剤の禁止
店舗販売業に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 第二類医薬品又は第三類医薬品を販売し、授与する店舗では、薬剤師又は登録販売者を店舗管理者にしなければならない。 b 店舗販売業における店舗管理者は、その店舗の所在地の都道府県知事(その店舗の所在地が保健所を設置する市又は特別区の区域にある場合においては、市長又は区長)の許可を受けた場合を除き、その店舗以外の場所で業として店舗の管理その他薬事に関する実務に従事する者であってはならない。 c 指定第二類医薬品は、その店舗において登録販売者が従事していても薬剤師が従事していない場合には、販売又は授与を行うことができない。 d 店舗販売業では、薬局と異なり、薬剤師が従事していても調剤を行うことはできない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
店舗販売業では、扱う医薬品の危険度(リスク区分)によって店舗管理者になれる人が決まります。第二類・第三類だけなら登録販売者でもなれます。指定第二類医薬品も登録販売者が扱えます。また、店舗販売業では薬剤師がいても調剤はできません。
解き方
- aの店舗管理者の要件を確かめ、第二類・第三類だけなら薬剤師か登録販売者でよいので正しいと判断する。
- bの店舗管理者の兼職(他の仕事との掛け持ち)のきまりを確かめ、知事などの許可がある場合を除き他の店で働けないので正しいと判断する。
- cの指定第二類医薬品を扱える人を確かめ、登録販売者でも販売できるので誤りと判断する。
- dの店舗販売業で調剤ができるかを確かめ、調剤は薬局だけなので正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- aとbを誤り、cを正しいとしているので不適切です。
- 選択肢 2正解
- a(正)、b(正)、c(誤)、d(正)の組合せで適切です。
- 選択肢 3不正解
- cを正、dを誤りとしているので不適切です。
- 選択肢 4不正解
- a、b、dの正誤の判断が逆なので不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aを誤りとしているので不適切です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 店舗販売業では薬剤師がいても調剤は一切できない。
- 指定第二類医薬品は登録販売者も販売できる。
間違えやすいところ
- 指定第二類医薬品を第一類医薬品と混同し、薬剤師でなければ売れないと勘違いしやすい。
- 薬剤師がいれば店舗販売業でも調剤ができると誤解しやすい。
出題の前提:医薬品医療機器等法第26条~第28条等
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.35 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
第一類医薬品販売時の書面記載事項
薬事に関する法規と制度 · 第一類医薬品の販売記録 / 法定義務記載事項
次のうち、医薬品医療機器等法施行規則第146条第3項の規定に基づき、店舗販売業者が第一類医薬品を販売したとき、書面に記載しなければならない事項として、正しいものの組合せを1つ選びなさい。 a 購入者の氏名 b 購入者の症状 c 販売した日時 d 数量
解答・解説を表示
解答
5
解説
第一類医薬品を売ったときは、きめられた事項を書面に書いて保存する義務があります。書くのは品名、数量、販売した日時、情報提供をした薬剤師の氏名などです。購入者の氏名や症状を書く義務はありません。
解き方
- 医薬品医療機器等法施行規則第146条第3項で決められた記録事項(品名、数量、販売日時、薬剤師の氏名など)を確かめる。
- 購入者の氏名(a)と購入者の症状(b)は、書くことが決められていない事項だと確かめる。
- 販売した日時(c)と数量(d)は記録事項に当てはまるので、正しい組合せ(c、d)を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aの購入者の氏名は、書くことが決められた事項ではないので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aの購入者の氏名は、書くことが決められた事項ではないので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bの購入者の症状は、書くことが決められた事項ではないので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bの購入者の症状は、書くことが決められた事項ではないので誤りです。
- 選択肢 5正解
- cの販売した日時とdの数量は、どちらも第一類医薬品の記録事項なので正しいです。

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覚えるポイント
- 第一類医薬品の販売記録:品名、数量、販売日時、担当薬剤師名、確認結果等。
- 購入者の氏名や住所、症状は第一類医薬品の法定記載事項ではない。
間違えやすいところ
- 毒薬を譲り受けたときの書類(氏名・住所・職業など)と混同しやすい。
- 乱用のおそれがある医薬品で若い人に確認する氏名・年齢などと混同しやすい。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第146条第3項
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.35 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品のリスク区分に応じた情報提供及び指導
薬事に関する法規と制度 · 要指導医薬品の情報提供 / 第一類医薬品の情報提供 / 第二類医薬品の情報提供 / 指定第二類医薬品の禁忌確認措置
店舗販売業者が行う要指導医薬品又は一般用医薬品のリスク区分に応じた情報提供等に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 要指導医薬品を販売又は授与する場合には、その店舗において医薬品の販売又は授与に従事する薬剤師に、対面により、書面を用いて、必要な情報を提供させ、必要な薬学的知見に基づく指導を行わせなければならない。 b 第一類医薬品を販売又は授与する場合には、その店舗において医薬品の販売又は授与に従事する薬剤師又は登録販売者に、書面を用いて、必要な情報を提供させなければならない。 c 第二類医薬品を販売又は授与する場合には、その店舗において医薬品の販売又は授与に従事する薬剤師又は登録販売者に、必要な情報を提供させるよう努めなければならない。 d 指定第二類医薬品を販売又は授与する場合には、当該指定第二類医薬品を購入しようとする者等が、禁忌事項を確認すること及び当該医薬品の使用について薬剤師又は登録販売者に相談することを勧める旨を確実に認識できるようにするために必要な措置を講じなければならない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
要指導医薬品と第一類医薬品の情報提供・指導は、薬剤師だけが行う決まりです。登録販売者はできません。第二類医薬品は、専門家による情報提供が努力義務です。指定第二類医薬品は、禁忌事項(使ってはいけない人)の確認と専門家への相談を呼びかける措置が義務です。
解き方
- aの要指導医薬品について、対面で書面を使い薬剤師が指導する義務を確かめ、正しいと判断する。
- bの第一類医薬品の情報提供をする人を確かめ、登録販売者はだめで薬剤師だけなので誤りと判断する。
- cの第二類医薬品の情報提供は努力義務だと確かめ、正しいと判断する。
- dの指定第二類医薬品で禁忌事項を分からせる措置を確かめ、正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- aを誤り、bを正しいとしているので不適切です。
- 選択肢 2正解
- a(正)、b(誤)、c(正)、d(正)の組合せで適切です。
- 選択肢 3不正解
- bを正、cとdを誤りとしているので不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aとcを誤りとしているので不適切です。
- 選択肢 5不正解
- dを誤りとしているので不適切です。

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覚えるポイント
- 第一類医薬品・要指導医薬品の情報提供は「薬剤師のみ」(登録販売者は不可)。
- 第二類医薬品は努力義務、第三類医薬品は特段の規定なし(相談があったら応答義務)。
間違えやすいところ
- 第一類医薬品の情報提供を登録販売者もできると勘違いしやすい。
- 第二類医薬品の情報提供を努力義務ではなく、必ずすべき法的義務と混同しやすい。
出題の前提:医薬品医療機器等法第36条の6、第36条の9、第36条の10等
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.36 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品の陳列及び配置の基準
薬事に関する法規と制度 · 要指導医薬品陳列区画 / 第一類医薬品陳列区画 / 配置販売業の配置基準 / 区分陳列
医薬品の陳列及び配置に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを1つ選びなさい。 a 薬局開設者が要指導医薬品を陳列するときは、必ず鍵をかけた陳列設備に陳列しなければならない。 b 店舗販売業者が第一類医薬品を陳列するときは、薬局等構造設備規則に規定する「情報提供を行うための設備」から1メートル以内の範囲に陳列しなければならない。 c 配置販売業者は、第一類医薬品、第二類医薬品及び第三類医薬品を混在させないように配置しなければならない。 d 店舗販売業者は、医薬品を他の物と区別して貯蔵し、又は陳列しなければならない。
解答・解説を表示
解答
5
解説
要指導医薬品や第一類医薬品は、鍵をかけた設備だけでなく、手が届かない作りや「情報提供を行うための設備から1.2メートル以内」に置く方法も認められています。配置販売業では危険度ごとに混ぜないで並べる義務があります。医薬品は他の物と区別して陳列・貯蔵しなければなりません。
解き方
- aについて、要指導医薬品は鍵をかけた設備のほかに専用の陳列区画などに置く方法もあるので誤りと判断する。
- bについて、第一類医薬品を置ける距離は「1.2メートル以内」で、1メートルではないので誤りと判断する。
- cについて、配置販売業では医薬品を区別して並べる義務を確かめ、正しいと判断する。
- dについて、医薬品を食品や雑品と区別して貯蔵・陳列する義務を確かめ、正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aとbは、どちらも数値や条件が間違っているので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが入っているので誤りです。要指導医薬品は鍵以外の陳列方法もあります。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが入っているので誤りです。距離の基準は1.2メートル以内です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが入っているので誤りです。距離の基準は1.2メートル以内です。
- 選択肢 5正解
- 記述cとdはどちらも正しく、適切な組合せです。
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覚えるポイント
- 第一類医薬品・要指導医薬品の陳列設備は、情報提供設備から「1.2メートル」以内の範囲。
- 陳列は「必ず鍵をかける」ことのみに限定されているわけではない。
間違えやすいところ
- 距離の基準(1.2メートル)を1メートルや1.5メートルと間違えやすい。
- 要指導医薬品の陳列は「鍵をかける」以外の方法もあるのを見落としやすい。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第218条の3、第218条の4、第149条等
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.37 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
店舗販売業における店舗の見やすい位置への掲示事項
薬事に関する法規と制度 · 店舗の掲示事項 / 救済制度の解説 / 個人情報の取扱い
次のうち、医薬品医療機器等法に基づき、店舗販売業者が、当該店舗の見やすい位置に掲示板で掲示しなければならない事項として、正しいものの組合せを1つ選びなさい。 a 個人情報の適正な取扱いを確保するための措置 b 当該店舗内の情報提供及び指導を行う場所 c 医薬品による健康被害の救済制度に関する解説 d 店舗に勤務する者の氏名及び薬剤師名簿登録番号又は販売従事登録番号
解答・解説を表示
解答
1
解説
店舗販売業者は、法律に基づき、店舗の見やすい場所にきめられた事項を掲示しなければなりません。掲示するのは、店舗の管理・運営に関することと、要指導医薬品・一般用医薬品の販売制度に関することです。具体的には、個人情報の適正な取扱いの措置や健康被害の救済制度の解説などです。
解き方
- 店舗の見やすい場所に掲示しなければならない事項の一覧を確かめる。
- a(個人情報の適正な取扱いの措置)とc(健康被害救済制度の解説)が掲示事項に入っていると確かめる。
- b(店舗内の具体的な場所)とd(登録番号)は掲示事項に入っていないと確かめ、正しい組合せ(a、c)を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- aとcはどちらも法律で掲示が義務づけられた事項なので正しいです。
- 選択肢 2不正解
- dの登録番号は掲示事項に含まれない(氏名と専門家の別を掲示する)ので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bの店舗内の情報提供・指導の場所は掲示事項に含まれないので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bとdはどちらも法律で決められた掲示事項ではないので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- dの登録番号は掲示事項に含まれないので誤りです。
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覚えるポイント
- 勤務する専門家の氏名や区分(薬剤師・登録販売者)は掲示するが、登録番号までは不要。
- 健康被害救済制度の解説や個人情報保護の措置は掲示事項に含まれる。
間違えやすいところ
- 勤務する人の登録番号まで掲示しなければならないと勘違いしやすい。
- 店舗の平面図や指導場所そのものを図で示す掲示が義務だと混同しやすい。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第147条別表第1の2
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.37 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
特定販売(通信販売・ネット販売)の規制
薬事に関する法規と制度 · 特定販売の定義 / 発送拠点 / 使用期限の表示 / 行政機関による閲覧
医薬品医療機器等法に基づく特定販売に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 特定販売とは、その薬局又は店舗におけるその薬局又は店舗以外の場所にいる者に対する薬局製造販売医薬品、要指導医薬品及び一般用医薬品の販売又は授与をいう。 b 特定販売を行う薬局又は店舗に注文された医薬品がない場合、別の薬局又は店舗から発送することができる。 c 特定販売を行うことについてインターネットを利用して広告をするときは、ホームページに特定販売を行う医薬品の使用期限を見やすく表示しなければならない。 d 特定販売を行うことについてインターネットを利用して広告をするときは、都道府県知事(その薬局又は店舗の所在地が保健所を設置する市又は特別区の区域にある場合においては、市長又は区長)及び厚生労働大臣が容易に閲覧することができるホームページで行わなければならない。
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解答
4
解説
特定販売(通信販売・ネット販売)の対象は、一般用医薬品と薬局製造販売医薬品です。要指導医薬品は対面で売る決まりなので対象に入りません。医薬品は注文を受けた許可店舗から直接発送しなければなりません。ネット広告では使用期限の表示や、行政がホームページを見られるようにすることが義務です。
解き方
- aについて、要指導医薬品は特定販売の対象外なので誤りと判断する。
- bについて、注文を受けた店以外から発送することは認められていないので誤りと判断する。
- cについて、インターネット広告では使用期限を表示する義務があると確かめ、正しいと判断する。
- dについて、知事や厚生労働大臣が閲覧できるホームページで行う義務を確かめ、正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- aとbを正、dを誤りとしているので不適切です。
- 選択肢 2不正解
- bを正、cを誤りとしているので不適切です。
- 選択肢 3不正解
- aを正、cとdを誤りとしているので不適切です。
- 選択肢 4正解
- a(誤)、b(誤)、c(正)、d(正)の組合せで適切です。
- 選択肢 5不正解
- dを誤りとしているので不適切です。
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覚えるポイント
- 要指導医薬品は特定販売(通信販売等)ができない。
- 医薬品は注文を受けた店舗から発送しなければならない(他店からの発送は不可)。
間違えやすいところ
- 要指導医薬品も特定販売(通信販売)できると勘違いしやすい。
- チェーン店などで在庫のある別の店から直接発送してもよいと勘違いしやすい。
出題の前提:医薬品医療機器等法第26条、施行規則第15条の6等
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.38 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
濫用等のおそれのある医薬品の指定成分
薬事に関する法規と制度 · 濫用等のおそれのあるものとして厚生労働大臣が指定する医薬品 / 指定成分の判定
次の成分(その水和物及びそれらの塩類を含む。)を有効成分として含有する製剤のうち、濫用等のおそれのあるものとして厚生労働大臣が指定する医薬品(平成26年厚生労働省告示第252号)に該当するものの組合せを1つ選びなさい。 a ブロモバレリル尿素 b デキストロメトルファン c コデイン d ジフェンヒドラミン
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解答
2
解説
濫用(乱用)のおそれがある医薬品として厚生労働大臣が指定する成分は6つです。エフェドリン、コデイン、ジヒドロコデイン、ブロモバレリル尿素、プソイドエフェドリン、メチルエフェドリンです。デキストロメトルファンやジフェンヒドラミンは入っていません。
解き方
- 厚生労働省の告示で決められた濫用のおそれがある医薬品の指定6成分を思い出す。
- a(ブロモバレリル尿素)とc(コデイン)が指定成分に入っていると確かめる。
- b(デキストロメトルファン)とd(ジフェンヒドラミン)は告示に入っていないと確かめ、組合せ(a、c)を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- bのデキストロメトルファンはこの告示の指定成分ではないので誤りです。
- 選択肢 2正解
- aのブロモバレリル尿素とcのコデインはどちらも指定成分なので正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- bのデキストロメトルファンは指定成分に含まれないので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bのデキストロメトルファンとdのジフェンヒドラミンはどちらも指定成分に含まれないので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- dのジフェンヒドラミンは指定成分に含まれないので誤りです。
覚えるポイント
- 濫用指定6成分:エフェドリン、コデイン、ジヒドロコデイン、ブロモバレリル尿素、プソイドエフェドリン、メチルエフェドリン。
- 鎮咳成分のデキストロメトルファンや抗ヒスタミン成分のジフェンヒドラミンは含まれない。
間違えやすいところ
- 麻薬でない鎮咳成分のデキストロメトルファンを指定成分と混同しやすい。
- 眠りを助ける抗ヒスタミン成分(ジフェンヒドラミンなど)を指定成分と混同しやすい。
出題の前提:平成26年厚生労働省告示第252号、施行規則第15条の2
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.38 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
濫用等のおそれのある医薬品の販売時の確認事項
薬事に関する法規と制度 · 適正使用 / 販売時の確認事項 / 濫用等のおそれのある医薬品
濫用等のおそれのあるものとして厚生労働大臣が指定する医薬品を販売する場合に、医薬品医療機器等法施行規則第15条の2の規定に基づき、薬局開設者が薬剤師又は登録販売者に確認させなければならない事項として、正しいものの組合せを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
2
解説
濫用等のおそれがある医薬品を売るときは、薬局開設者が薬剤師や登録販売者に決められた事項を確認させなければなりません。なぜなら、使いすぎや依存を防ぐために、買う理由や買いすぎがないかを確かめる必要があるからです。
解き方
- 法令(医薬品医療機器等法施行規則第15条の2など)で決められた確認事項(買う理由、他の店での購入状況、若年者の氏名と年齢など)と照らし合わせます。
- aとcは確認事項に含まれ、b(電話番号)とd(確認するのは住所ではなく年齢)は誤りだと判断します。
- 選択肢 1不正解
- bの電話番号は、法令で決められた確認事項ではないため誤りです。
- 選択肢 2正解
- a(買う理由)とc(他の店での購入状況)は、法令で決められた確認事項なので正しいです。
- 選択肢 3不正解
- dは、若年者に確認するのが「氏名と年齢」で「住所」ではないため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bの電話番号は確認事項に含まれないため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- dは、若年者の確認事項が「氏名と年齢」なので誤りです。
覚えるポイント
- 濫用等のおそれのある医薬品の確認事項:購入数量超過の理由、他店での購入状況、若年者の氏名および年齢。
間違えやすいところ
- 若年者に確認するのは「氏名と年齢」で、「住所」や「学校名」ではない点に気をつけます。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第15条の2及び第146条の規定に基づく出題。
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.39 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品の広告規制
薬事に関する法規と制度 · 広告規制 / 誇大広告の禁止 / 課徴金制度
医薬品の広告に関する記述a~dの正誤について、正しい組合せを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品などの広告には、人を誤解させないための決まりが厳しく定められています。誇大広告や承認前の広告は禁止され、違反したときは課徴金(お金の納付命令)の対象になります。
解き方
- a、b、dが法令や適正広告基準に合っているかを確かめます。
- cは、広告とみなされる条件に「商品名がはっきり示されていること」が必要なので、誤りだと判断します。
- 選択肢 1正解
- a(正)・b(正)・c(誤)・d(正)の正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aは正、cは誤、dは正なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bは「誰でも」が対象なので正、cは商品名の明示が必要なので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aは正、bは正、cは誤なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- dのうその広告・大げさな広告に対する課徴金のしくみはあるので正となり、この選択肢は誤りです。
覚えるポイント
- 医薬品の広告該当性3要件:①顧客を誘引する意図、②特定医薬品等の商品名の明示、③一般人が認知できる状態。
間違えやすいところ
- 商品名(販売名)が隠されている場合は、広告とみなされる3つの条件を満たさない点に気をつけます。
出題の前提:医薬品医療機器等法第66条、第68条、第75条の5の2及び医薬品等適正広告基準に基づく出題。
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.40 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品の適切な販売方法
薬事に関する法規と制度 · 販売方法の規制 / 配置販売業 / 抱き合わせ販売 / 景品等の授与
医薬品の販売方法に関する記述a~dの正誤について、正しい組合せを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品は正しく使われる必要があるため、売る側の都合で複数の医薬品をセットで売ったり、景品として渡したりすることは認められていません。配置販売で、後でお金をもらう方式によらない現金売りも認められていません。
解き方
- a:売る側の都合でセット販売するのは認められないので「誤」と判断します。
- b:たくさん買う人には進んで事情をたずね、慎重に対応する必要があるので「正」と判断します。
- c:配置販売で、後払いの方式によらない現金売りは、客が求めても認められないので「誤」と判断します。
- d:医薬品を懸賞や景品として渡すのは原則禁止なので「正」と判断します。
- 選択肢 1不正解
- aとcが誤りで、dは正なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bは正、cは誤りなので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aは誤り、bは正なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4正解
- a(誤)・b(正)・c(誤)・d(正)の正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- dは原則禁止なので正となり、この組み合わせは誤りです。
覚えるポイント
- 配置販売業は「先用後利」が基本であり、通常の店舗販売のようなその場での直接の現金売りは認められていません。
間違えやすいところ
- 客に求められても、配置販売業者が後払いによらずにその場で現金売りするのは違法です。ここを見落とさないようにしましょう。
出題の前提:医薬品医療機器等法及び関連通知(医薬品の適切な販売方法等)に基づく出題。
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.41 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
行政庁による監視指導及び処分
薬事に関する法規と制度 · 薬事監視員 / 収去 / 業務停止命令 / 罰則
医薬品医療機器等法に基づく行政庁による監視指導及び処分に関する記述a~dの正誤について、正しい組合せを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
5
解説
行政庁(都道府県知事など)は、薬事監視員に立ち入り検査をさせ、試験に必要な最少分量の医薬品などを収去(持ち出し)させることができます。ただし、帳簿書類は収去できず、検査して見るだけにとどまります。
解き方
- a:試験に必要な最少分量に限って物品を収去させられるので「正」と判定します。
- b:違反した配置員について、配置販売業者に業務停止を命じられるので「正」と判定します。
- c:帳簿書類は立ち入り検査(検査・閲覧)の対象ですが、収去(持ち出し)の対象ではないので「誤」と判定します。
- d:立ち入り検査や収去を拒んだり妨げたりする行為への罰則があるので「正」と判定します。
- 選択肢 1不正解
- bとdは正なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bは正、cは誤りなので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aは正、cは誤りなので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aは正、cは誤り、dは正なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5正解
- a(正)・b(正)・c(誤)・d(正)の正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 薬事監視員が「収去」できるのは試験に必要な疑いのある物等であり、帳簿書類は検査・閲覧のみで収去はできません。
間違えやすいところ
- 薬事監視員は帳簿書類を「検査」することはできますが、「収去」することはできません。この違いに気をつけましょう。
出題の前提:医薬品医療機器等法第69条、第73条、第87条等の監視指導及び処分規定に基づく出題。
出典:神奈川県『2024年度 神奈川県 前半』
令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) p.42 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
2024年度 神奈川県 前半
参照した公式資料
神奈川県が公開した2024年度 神奈川県 前半の問題・解答資料です。
- 令和6年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:810KB) ↗ — www.pref.kanagawa.jp(PDF・44ページ)
- 令和6年度登録販売者試験 解答(PDF:46KB) ↗ — www.pref.kanagawa.jp(PDF・2ページ)

