公開問題を地域・年度・前半後半で区別しています。地域共通問題を含み、全国の独立した問題を網羅する集計ではありません。受験する地域の最新版の手引きと案内を併せて確認してください。
2024年度 福岡県 後半の概要
かぜ薬に用いられる漢方処方製剤の特徴
主な医薬品とその作用 · かぜ薬 / 漢方処方製剤 / 葛根湯 / 麻黄湯 / 柴胡桂枝湯 / 香蘇散
かぜ薬に用いられる漢方処方製剤(葛根湯、麻黄湯、柴胡桂枝湯、香蘇散)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを一つ選びなさい。
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解答
5
解説
かぜに用いる漢方処方製剤は、体力や汗の有無、症状の時期によって使い分けます。同じかぜでも、体の状態や症状の出方で合う処方が変わるからです。それぞれの処方の証(体力や症状の型)と、目立つ症状を正しく覚えることが大切です。
解き方
- 記述ア〜エの各漢方処方製剤について、体力の決まり方と主な症状・適応を一つずつ確かめる。
- 葛根湯(体力中等度以上・汗なし)、麻黄湯(体力充実・汗なし)、柴胡桂枝湯(中等度またはやや虚弱・腹痛など)、香蘇散(虚弱・神経過敏)と比べて、正しいか誤りかを決める。
- 選択肢 1不正解
- アとイの記述が誤っているので、この組み合わせは不正解です。
- 選択肢 2不正解
- アとイが誤りで、エが正しい記述なので不正解です。
- 選択肢 3不正解
- アとウが誤りで、エが正しい記述なので不正解です。
- 選択肢 4不正解
- イとウの記述が誤っているので不正解です。
- 選択肢 5正解
- アは桂枝湯などの説明で、葛根湯は体力中等度以上で汗をかいていない人に使います。イは小青竜湯の説明で、麻黄湯は体力が充実して汗が出ていない人に使います。ウは葛根湯などの説明で、柴胡桂枝湯は腹痛を伴うことが多く、胃腸炎やかぜの中期から後期に適します。エは香蘇散の正しい記述で、この組み合わせが正解です。
覚えるポイント
- 葛根湯は体力中等度以上で無汗、香蘇散は体力虚弱で神経過敏・胃腸虚弱に適します。
間違えやすいところ
- 小青竜湯(水のような痰や鼻水)と麻黄湯の使う症状を取り違えないようにしましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(主な医薬品とその作用・かぜ薬)
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.3 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
解熱鎮痛薬の配合成分と服用時の注意点
主な医薬品とその作用 · 解熱鎮痛薬 / イブプロフェン / アリルイソプロピルアセチル尿素 / カフェイン
イブプロフェン150mg、アリルイソプロピルアセチル尿素60mg、無水カフェイン80mgを含む解熱鎮痛薬(2錠中)に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを一つ選びなさい。
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解答
1
解説
イブプロフェンは小児と、出産予定日12週以内の妊婦には使えません。鎮静成分のアリルイソプロピルアセチル尿素と、興奮・覚醒成分のカフェインは役割が違います。胃を守るために、服用する時期の決まりも理解しましょう。
解き方
- 示された処方の中身(イブプロフェン、アリルイソプロピルアセチル尿素、無水カフェイン)を確かめる。
- イブプロフェンの使えない条件(小児への使用禁止、妊娠後期への使用禁止)を考え、アとイを正しいと判断する。
- アリルイソプロピルアセチル尿素(鎮静成分)のはたらきと、解熱鎮痛薬を飲む時期(食後がよく、空腹時は避ける)を考え、ウとエを誤りと判断する。
- 選択肢 1正解
- ア(15歳未満は使用不可)とイ(出産予定日12週以内の妊婦は服用不可)はどちらも正しい記述で、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 2不正解
- エの記述が誤っているので不正解です。
- 選択肢 3不正解
- ウの記述が誤っているので不正解です。
- 選択肢 4不正解
- ウとエの記述がどちらも誤っているので不正解です。
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覚えるポイント
- イブプロフェンは15歳未満の小児および出産予定日12週以内の妊婦には使用禁忌です。
間違えやすいところ
- 胃を悪くしないため、解熱鎮痛薬は空腹時を避けて飲むのが基本です。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(主な医薬品とその作用・解熱鎮痛薬)
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.4 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
かぜ薬の配合成分とその薬効分類
主な医薬品とその作用 · かぜ薬 / 気管支拡張成分 / 鎮咳成分 / 抗コリン成分
かぜ薬の配合成分に関する記述文中の空欄( ア )~( ウ )に入るべき字句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 「その中には、鼻粘膜の充血を和らげ、気管・気管支を拡げる成分として( ア )、咳を抑える成分として( イ )、くしゃみや鼻汁を抑える成分として( ウ )が配合されているものがある。」
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解答
5
解説
かぜ薬には、はたらきの違う多くの成分が入っています。アドレナリン作動成分は気管支を広げて鼻の充血をやわらげ、鎮咳成分は咳をおさえます。抗コリン成分や抗ヒスタミン成分は、鼻水をおさえ、くしゃみをやわらげるのに使われます。
解き方
- 気管支を広げる成分としてアドレナリン作動薬(メチルエフェドリン塩酸塩)を見つける(カルボシステインは痰を出しやすくする成分)。
- 咳をおさえる成分として非麻薬性鎮咳薬(ノスカピン)を見つける(イソプロピルアンチピリンは解熱鎮痛成分)。
- くしゃみや鼻水をおさえる成分として抗コリン成分(ヨウ化イソプロパミド)を見つける(エテンザミドは解熱鎮痛成分)。
- 選択肢 1不正解
- アが痰を出しやすくする成分、イとウが解熱鎮痛成分なので、あてはまりません。
- 選択肢 2不正解
- アが痰を出しやすくする成分、ウが解熱鎮痛成分なので、あてはまりません。
- 選択肢 3不正解
- イとウが解熱鎮痛成分なので、あてはまりません。
- 選択肢 4不正解
- イのイソプロピルアンチピリンは解熱鎮痛成分で、咳をおさえる成分ではないので、あてはまりません。
- 選択肢 5正解
- ア(メチルエフェドリン塩酸塩:気管支を広げ充血をやわらげる)、イ(ノスカピン:咳をおさえる)、ウ(ヨウ化イソプロパミド:鼻水をおさえる)の組み合わせが正しいです。
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覚えるポイント
- ヨウ化イソプロパミドは抗コリン成分で、鼻汁分泌抑制を目的に配合されます。
間違えやすいところ
- エテンザミドやイソプロピルアンチピリンは解熱鎮痛成分で、咳や鼻水をおさえる成分ではありません。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(主な医薬品とその作用・かぜ薬)
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.5 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
鎮痛の目的で用いられる漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 芍薬甘草湯 / 疎経活血湯 / 麻杏薏甘湯 / 釣藤散
鎮痛の目的で用いられる漢方処方製剤(芍薬甘草湯、疎経活血湯、麻杏薏甘湯、釣藤散)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを一つ選びなさい。
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解答
3
解説
芍薬甘草湯は、筋肉の急なけいれんによる痛み(こむらがえりなど)に、体力にかかわらず使います。呉茱萸湯は冷えを伴う頭痛に使います。疎経活血湯、麻杏薏甘湯、釣藤散は、使う症状と証(体力や症状の型)が違うので正しく見分けましょう。
解き方
- 記述アを確かめる。手足が冷えてみぞおちが張り、頭痛や吐き気があるのは「呉茱萸湯」の説明で、芍薬甘草湯ではないので誤りと判断する。
- 記述イ(疎経活血湯:しびれを伴う関節痛・神経痛など)、ウ(麻杏薏甘湯:関節痛・神経痛・いぼなど)、エ(釣藤散:慢性の頭痛・高血圧傾向など)を手引きと照らし合わせ、すべて正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- アの記述が誤っているので不正解です。
- 選択肢 2不正解
- アが誤りで、イとエが正しい記述なので不正解です。
- 選択肢 3正解
- アだけが呉茱萸湯の説明で誤り、イ・ウ・エはすべて正しい記述なので、これが正解です。
- 選択肢 4不正解
- ウとエが正しい記述なので不正解です。
- 選択肢 5不正解
- イとウが正しい記述なので不正解です。
覚えるポイント
- 芍薬甘草湯は体力に関わらず使用でき、急激に起こる筋肉の痙攣(こむらがえり)に用いられます。
間違えやすいところ
- 呉茱萸湯(冷えや吐き気を伴う頭痛)と芍薬甘草湯の特徴を混同しないようにしましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(主な医薬品とその作用・解熱鎮痛薬)
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.5 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
かぜ薬の配合成分の作用機序と特徴
主な医薬品とその作用 · かぜ薬 / ジヒドロコデインリン酸塩 / アセトアミノフェン / 抗ヒスタミン成分 / ビタミンB2
処方例(グアイフェネシン、ジヒドロコデインリン酸塩、dl-メチルエフェドリン塩酸塩、アセトアミノフェン、クロルフェニラミンマレイン酸塩、無水カフェイン、リボフラビン)に含まれる成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを一つ選びなさい。
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解答
1
解説
アセトアミノフェンは主に中枢(脳や脊髄)にはたらく解熱鎮痛成分で、末梢での抗炎症作用は弱いです。コデイン類には依存性があり、抗ヒスタミン成分はヒスタミン受容体を遮断して症状をおさえます。リボフラビンはビタミンB2です。
解き方
- 記述アを考える。ジヒドロコデインリン酸塩は麻薬性の鎮咳成分で、使い続けると依存性が生じるので正しい。
- 記述イを考える。アセトアミノフェンは主に中枢にはたらくので、末梢での抗炎症作用は期待できず正しい。
- 記述ウを考える。クロルフェニラミンはヒスタミン受容体を遮断するもので、「反応を促進する」は誤り。
- 記述エを考える。リボフラビン(ビタミンB2)はビタミン補給などを目的とし、制酸作用はないので誤り。
- 選択肢 1正解
- ア:正、イ:正、ウ:誤、エ:誤で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- イが正しく、ウとエが誤っているのであてはまりません。
- 選択肢 3不正解
- イが正しく、ウが誤っているのであてはまりません。
- 選択肢 4不正解
- アが正しく、ウが誤っているのであてはまりません。
- 選択肢 5不正解
- アとイが正しく、エが誤っているのであてはまりません。
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覚えるポイント
- アセトアミノフェンは中枢に作用し、末梢の抗炎症作用はほとんど期待できません。
間違えやすいところ
- 抗ヒスタミン成分はヒスタミン受容体を遮断するもので、はたらきを促進するのではありません。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(主な医薬品とその作用・かぜ薬)
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.6 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品有効成分とアルコールとの相互作用
主な医薬品とその作用 · 相互作用 / アルコール / 次硝酸ビスマス / 抗ヒスタミン成分 / 生薬製剤
一般用医薬品に含まれる有効成分等とアルコールとの相互作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを一つ選びなさい。
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解答
2
解説
アルコールは、肝臓での薬の代謝や吸収に影響します。抗ヒスタミン成分や睡眠改善薬と一緒に使うと、中枢抑制作用(脳のはたらきをしずめる作用)が強まります。手引きでは、生薬成分だけの鎮静薬や漢方処方製剤には、アルコールを避けるという特段の注意は書かれていません。
解き方
- 記述アを考える。次硝酸ビスマスはアルコールで吸収が高まり、精神神経症状を起こすおそれがあるので正しい。
- 記述イを考える。アルコールは代謝などに影響するため、かぜ薬を飲んでいる間は飲酒を控える必要があり正しい。
- 記述ウを考える。抗ヒスタミン成分(ジフェンヒドラミン)とアルコールを一緒に使うと薬のはたらき(中枢抑制)が強まるので、「弱まる」は誤り。
- 記述エを考える。手引きでは、生薬成分だけの鎮静薬や漢方処方製剤には、アルコールの影響について特段の注意がないので正しい。
- 選択肢 1不正解
- ウが誤りで、エが正しい記述なので不正解です。
- 選択肢 2正解
- ア:正、イ:正、ウ:誤(抑制作用は強まる)、エ:正で、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 3不正解
- イが正しく、ウが誤っているので不正解です。
- 選択肢 4不正解
- アとエが正しいので不正解です。
- 選択肢 5不正解
- アとイが正しく、ウが誤っているので不正解です。
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覚えるポイント
- 抗ヒスタミン成分とアルコールの併用は、中枢抑制作用が相加的に増強され強い眠気を生じます。
間違えやすいところ
- 「弱まる」と「強まる」のように正反対の引っかけ表現に気をつけましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(主な医薬品とその作用・相互作用)
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.7 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
解熱鎮痛成分による腎血流への影響と副作用
主な医薬品とその作用 · 解熱鎮痛薬 / プロスタグランジン / 腎血流量 / 副作用
解熱鎮痛薬に関する記述文中の空欄( ア )~( ウ )に入るべき字句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 「解熱鎮痛成分により( ア )におけるプロスタグランジンの産生が( イ )されると、腎血流量が( ウ )するため、腎機能に障害があると、その症状を悪化させる可能性がある。」
解答・解説を表示
解答
2
解説
プロスタグランジン(PG)は末梢組織で血管を広げ、腎臓への血流を保っています。非ステロイド性抗炎症成分(NSAIDs)などで末梢でのPG産生が抑えられると、腎血流量が減り、腎機能の障害を悪化させることがあります。
解き方
- 解熱鎮痛成分がはたらく場所を考える。腎血流の調節は末梢組織で行われるので、アは「末梢」となる。
- PGの合成に対する解熱鎮痛薬のはたらきを考える。シクロオキシゲナーゼを阻害して産生が「抑制」されるので、イは「抑制」となる。
- PGが減ったときの血流の変化を考える。血管が広がりにくくなり腎血流量は「減少」するので、ウは「減少」となる。
- 選択肢 1不正解
- イが「促進」となっている点が誤りです。
- 選択肢 2正解
- ア:末梢、イ:抑制、ウ:減少のすべてが正しいです。
- 選択肢 3不正解
- ウが「増加」となっている点が誤りです。
- 選択肢 4不正解
- ア、イ、ウのすべてがあてはまりません。
- 選択肢 5不正解
- アが「中枢」となっている点が誤りです。
覚えるポイント
- 末梢でのプロスタグランジン産生抑制は、胃粘膜障害や腎血流量低下の原因となります。
間違えやすいところ
- 脳の視床下部にある温熱中枢でのはたらき(体温調節)と、末梢組織での抗炎症・血管へのはたらきを混同しないようにしましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(主な医薬品とその作用・解熱鎮痛薬)
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.7 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)のジフェニドール塩酸塩の作用
主な医薬品とその作用 · 鎮暈薬 / ジフェニドール塩酸塩 / 抗コリン作用 / 前庭神経
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)として使用されるジフェニドール塩酸塩に関する記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
ジフェニドール塩酸塩は、内耳への血流を改善し、前庭神経を調節し、延髄の嘔吐中枢への刺激を抑えることで、乗物酔いのめまいや吐き気をよくします。抗コリン作用もあるため、緑内障などには注意が必要です。
解き方
- 選択肢1〜3を考える。内耳の血流改善、前庭神経の調節作用、抗コリン作用による緑内障への注意は、いずれも手引きに書かれたジフェニドール塩酸塩の特徴で正しい。
- 選択肢4を考える。プロスタグランジンの産生を促進して制吐作用を示すという仕組みはなく、誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- ジフェニドール塩酸塩は内耳の血行を改善する作用があるので、正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 前庭神経を調節して、平衡感覚の乱れを抑えるので、正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 抗ヒスタミン成分ではありませんが抗コリン作用があるため、緑内障を悪化させるおそれがあり、正しい記述です。
- 選択肢 4正解
- プロスタグランジンの産生を促進する作用はなく、誤った記述なのでこれが選ぶべき答えです。
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覚えるポイント
- ジフェニドール塩酸塩は抗ヒスタミン成分ではないものの、抗コリン作用を有します。
間違えやすいところ
- ジフェニドール塩酸塩を抗ヒスタミン成分と混同したり、関係のないプロスタグランジン作用と結びつけないようにしましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(主な医薬品とその作用・鎮暈薬)
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.8 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
小児鎮静薬及びその配合生薬
主な医薬品とその作用 · 小児鎮静薬 / 漢方処方製剤 / 生薬成分
小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)及びその配合生薬に関する記述について、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
- 1
- (ア、イ)
- 2
- (ア、ウ)
- 3
- (イ、エ)
- 4
- (ウ、エ)
解答・解説を表示
解答
解なし
解説
小児鎮静薬の漢方処方製剤は、使う期間や体質(証)が細かく決まっている。だから適応や生薬の基原、安全性まで正確に覚える必要がある。
解き方
- アは、小児の夜泣きで1週間ほど飲んでもよくならないときは医師に相談する必要があるので誤り。
- イは、乳幼児がカンゾウを含む薬を使うときの体重あたりのグリチルリチン酸の量に関する注意点で、正しい。
- ウは、小建中湯ではなく抑肝散の説明になっているので誤り。
- エはゴオウ(牛の胆のうの結石)とジャコウ(雄のジャコウジカの分泌物)の基原の書き方が、手引きと合うか判断しにくいため全員正解になった。
- 選択肢 1不正解
- アは、1週間ほど飲んでもよくならないときは中止が必要なので誤り。
- 選択肢 2不正解
- アが誤りで、さらにウも抑肝散の説明なので誤り。
- 選択肢 3不正解
- エは手引き上、正誤の判断が難しく、正解として選べない。
- 選択肢 4不正解
- ウが誤りで、エも正誤の判断が難しく、正しい組み合わせにならない。
覚えるポイント
- 柴胡加竜骨牡蛎湯を小児の夜泣きに用いる場合は、1ヶ月ではなく1週間位服用して様子を見る必要があります。
間違えやすいところ
- 小建中湯と抑肝散の使い分け(体質や症状)を取り違えないよう注意。
出題の前提:令和6年度福岡県登録販売者試験「不適正問題の取扱いについて」により、問69はエの記述について手引き上正誤判断が困難であるため「解なし(全員加点)」と発表されました。
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.8 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp) / 令和6年度登録販売者試験における不適正問題の取扱いについて [PDFファイル/161KB] p.2 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
呼吸器官作用薬の成分と主な作用
主な医薬品とその作用 · 去痰成分 / 鎮咳成分 / 抗ヒスタミン成分 / 抗炎症成分
呼吸器官に作用する一般用医薬品に配合される成分とその主な作用との関係について、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 成分 - 主な作用 ア ブロムヘキシン塩酸塩 - 去痰作用 イ デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物 - 抗炎症作用 ウ カルビノキサミンマレイン酸塩 - 抗ヒスタミン作用 エ トラネキサム酸 - 鎮咳作用
解答・解説を表示
解答
2
解説
呼吸器官に効く成分には、せきを止める鎮咳(ちんがい)成分、たんを出しやすくする去痰(きょたん)成分、鼻水やくしゃみを抑える抗ヒスタミン成分、のどの腫れや痛みを和らげる抗炎症成分がある。
解き方
- アのブロムヘキシン塩酸塩は、たんを出しやすくする去痰成分なので正しい。
- イのデキストロメトルファンは、せき中枢に働く鎮咳成分で、抗炎症作用ではないので誤り。
- ウのカルビノキサミンマレイン酸塩は、ヒスタミンを抑える抗ヒスタミン成分なので正しい。
- エのトラネキサム酸は、抗プラスミン作用による抗炎症成分で、鎮咳作用ではないので誤り。
- 正しいのはアとウなので、選択肢2が正解。
- 選択肢 1不正解
- アは正しいが、イのデキストロメトルファンは鎮咳成分で抗炎症作用ではないので誤り。
- 選択肢 2正解
- ア(ブロムヘキシン=去痰)とウ(カルビノキサミン=抗ヒスタミン)はどちらも正しい。
- 選択肢 3不正解
- イは鎮咳成分、エは抗炎症成分で、どちらも示された作用と合わないので誤り。
- 選択肢 4不正解
- ウは正しいが、エのトラネキサム酸は抗炎症成分で鎮咳作用ではないので誤り。
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覚えるポイント
- デキストロメトルファンは非麻薬性鎮咳成分、トラネキサム酸は抗炎症成分(咽頭痛等に配合)です。
間違えやすいところ
- トラネキサム酸はせき止めと混同せず、抗プラスミン作用による抗炎症成分と覚える。
出題の前提:試験問題および公式正答に基づき、アとウが正しく選択肢2が正答となります。
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.9 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp) / 令和6年度登録販売者試験正答(午前の部および午後の部) [PDFファイル/69KB] p.2 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · 胃腸鎮痛鎮痙薬 / 抗コリン成分 / 局所麻酔成分 / パパベリン塩酸塩
胃腸鎮痛鎮痙薬に配合される成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア ブチルスコポラミン臭化物が配合された医薬品を服用した後は、乗り物又は機械類の運転操作を避ける必要がある。 イ パパベリン塩酸塩は、自律神経系を介した作用ではないが、眼圧を上昇させる作用を示すことが知られている。 ウ アミノ安息香酸エチルは、メトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるため、6歳未満の小児への使用を避ける必要がある。 エ オキセサゼインは、局所麻酔作用により鎮痛効果を示すが、胃液分泌を抑える作用はない。
解答・解説を表示
解答
1
解説
胃腸鎮痛鎮痙薬(胃腸の痛みやけいれんをとる薬)には、副交感神経を抑える抗コリン成分、消化管の筋肉に直接効く成分、胃の粘膜を麻酔する成分などがある。それぞれ副作用や注意点が違う。
解き方
- ア:ブチルスコポラミン臭化物は、抗コリン作用で瞳が開く・目の調節が乱れることがあるため、運転を避ける必要があり「正」。
- イ:パパベリン塩酸塩は消化管の筋肉を直接ゆるめるが、抗コリン成分と同じく眼圧を上げるおそれがあり「正」。
- ウ:アミノ安息香酸エチルはメトヘモグロビン血症(血液が酸素を運びにくくなる病気)を起こすおそれがあるため、6歳未満には使わず「正」。
- エ:オキセサゼインは局所麻酔作用のほか、胃液の分泌を抑える作用もあるので「誤」。
- 正・正・正・誤の並びなので、選択肢1が正解。
- 選択肢 1正解
- アが正、イが正、ウが正、エが誤の組み合わせで正しい。
- 選択肢 2不正解
- ウは正しいが、エは胃液分泌を抑える作用もあるので誤り。
- 選択肢 3不正解
- イは、パパベリン塩酸塩が眼圧を上げるので正しい。
- 選択肢 4不正解
- アは、運転を避ける必要があるので正しい。
- 選択肢 5不正解
- アもイも正しいので、この組み合わせは誤り。
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覚えるポイント
- オキセサゼインは局所麻酔作用だけでなくガストリン分泌抑制を介した胃液分泌抑制作用も有します。
間違えやすいところ
- パパベリン塩酸塩は自律神経を介さず筋肉に直接効くが、眼圧を上げるので緑内障の人は注意。
出題の前提:手引きの胃腸鎮痛鎮痙薬の項および公式正答に基づき、ア・イ・ウが正、エが誤となります。
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.9 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp) / 令和6年度登録販売者試験正答(午前の部および午後の部) [PDFファイル/69KB] p.2 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
催眠鎮静薬・眠気を促す薬の成分
主な医薬品とその作用 · 催眠鎮静薬 / 抗ヒスタミン成分 / ブロモバレリル尿素 / 生薬成分(ホップ)
眠気を促す薬及びその配合成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 ア 小児や若年者では、抗ヒスタミン成分により眠気とは反対の神経過敏や中枢興奮などが現れることがある。 イ ブロモバレリル尿素は、脳内におけるヒスタミン刺激を低下させることにより眠気を促す。 ウ ジフェンヒドラミン塩酸塩は、抗ヒスタミン成分の中でも特に中枢作用が弱い。 エ ホップは、ヨーロッパ南部から西アジアを原産とするアサ科のホップ Humulus lupulus L.の成熟した球果状の果穂が薬用部位となり、神経の興奮・緊張緩和を期待して配合される。
解答・解説を表示
解答
2
解説
睡眠改善薬の抗ヒスタミン成分は、脳内で覚醒(起きている状態)を保つヒスタミンをじゃまして眠気を促す。小児や若年者では逆に興奮することがあり、使ってはいけない。生薬の基原や効能もよく問われる。
解き方
- ア:小児や若年者では、抗ヒスタミン成分で逆に興奮する反応が現れることがあり「正」。
- イ:脳内のヒスタミンを減らして眠気を促すのは抗ヒスタミン成分の働きで、ブロモバレリル尿素ではないので「誤」。
- ウ:ジフェンヒドラミン塩酸塩は抗ヒスタミン成分の中でも中枢への作用が「強い」ので「誤」。
- エ:ホップはアサ科ホップの熟した球果状の果穂を原料とし、鎮静作用をねらって使われ「正」。
- アとエの組み合わせなので、選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- アは正しいが、イのヒスタミンを抑えて眠くなるのは抗ヒスタミン成分の説明なので誤り。
- 選択肢 2正解
- ア(小児・若年者の興奮)とエ(ホップの基原・効能)はどちらも正しい。
- 選択肢 3不正解
- イもウも誤り。ウのジフェンヒドラミン塩酸塩は中枢への作用が特に強い。
- 選択肢 4不正解
- エは正しいが、ウは中枢作用が弱いとする点が誤り。
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覚えるポイント
- ジフェンヒドラミン塩酸塩は抗ヒスタミン成分の中でも中枢抑制作用(眠気)が強いため、一時的な不眠の睡眠改善薬として利用されます。
間違えやすいところ
- 小児や若年者に抗ヒスタミン成分を使うと、眠気ではなく神経過敏や興奮が起きることがある。
出題の前提:手引きの催眠鎮静薬(眠気を促す薬)の項および公式正答に基づき、アとエが正しく選択肢2が正答となります。
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.10 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp) / 令和6年度登録販売者試験正答(午前の部および午後の部) [PDFファイル/69KB] p.2 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
口腔咽喉薬及び含嗽薬の使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 口腔咽喉薬 / 含嗽薬 / 使用方法
口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)の一般的な注意事項に関する記述について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア ドロップ剤は、有効成分が口腔内や咽頭部に行き渡るよう、噛み砕いて飲み込むのがよい。 イ 一般用医薬品の口腔咽喉薬は、局所的な作用を目的とする医薬品であり、全身的な影響を生じることはない。 ウ 口腔内に噴射して使用する外用液剤は、息を吸いながら噴射することが望ましい。 エ 用時希釈して使用する含嗽薬は、調製した濃度が濃すぎても薄すぎても効果が十分得られない。
解答・解説を表示
解答
5
解説
口腔咽喉薬(のどに使う薬)や含嗽薬(うがい薬)は、口やのどの粘膜に留めて効かせる薬。気管や肺に吸い込まないよう、正しい使い方を覚えることが大切。
解き方
- 各記述の正誤を確認する。ドロップ剤の使い方(ア=誤)、全身への影響(イ=誤)、噴射のときの呼吸(ウ=誤)、うすめる濃度(エ=正)。
- アが誤、イが誤、ウが誤、エが正なので、選択肢5が正解。
- 選択肢 1不正解
- アもイも誤りなので、この組み合わせは誤り。
- 選択肢 2不正解
- アもウも誤りで、エは正しいので誤り。
- 選択肢 3不正解
- イもウも誤りで、エは正しいので誤り。
- 選択肢 4不正解
- ウが誤りなので、この組み合わせは誤り。
- 選択肢 5正解
- アが誤、イが誤、ウが誤、エが正で、正しい組み合わせ。
答えの内訳
- ア:誤
- トローチ剤やドロップ剤は、口の中でゆっくり溶かして口腔内や咽頭の粘膜に成分を行き渡らせるものであり、噛み砕いて飲み込んでは十分な局所効果が得られません。
- イ:誤
- 口腔咽喉薬は主に局所作用を目的としますが、粘膜から吸収されて全身的な影響を生じる可能性もあります。
- ウ:誤
- 噴射式の液剤は、息を吸いながら噴射すると気管支や肺へ薬液が吸い込まれるおそれがあるため、声を出しながら噴射するなど息を止めて使用します。
- エ:正
- 含嗽薬を用時希釈する際、濃すぎると粘膜への刺激が強くなり、薄すぎると効果が十分に得られなくなります。
覚えるポイント
- トローチ・ドロップは噛み砕かずゆっくり溶かす
- 噴射剤は息を吸い込まずに声を出しながら噴射する
間違えやすいところ
- 外用薬でも、粘膜から吸収されて全身に効いたり副作用が出たりすることがあるので注意。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」口腔咽喉薬・含嗽薬の使用上の注意に基づく。
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.10 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
瀉下薬の配合成分とその作用機序
主な医薬品とその作用 · 瀉下薬 / ピコスルファートナトリウム / 刺激性瀉下成分
瀉下薬の配合成分に関する以下の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
瀉下薬(下剤)の成分は、腸を刺激する刺激性、塩類、膨潤(ふくらむ)性、糖類の4種類ほどに分かれる。種類ごとに便を出しやすくする仕組みが違う。
解き方
- 各成分の働きを確認し、ピコスルファートナトリウムが大腸を刺激する下剤成分だとおさえる。
- 選択肢1は膨潤性下剤の仕組みを書いているので誤りと判断する。
- 選択肢 1正解
- ピコスルファートナトリウムは大腸を刺激する下剤成分。水分を吸って便をふくらませるのは膨潤性下剤なので、この記述は誤り。
- 選択肢 2不正解
- センノシドは大腸で腸内細菌に分解され、大腸を刺激して下剤として働くので正しい。
- 選択肢 3不正解
- マグネシウム塩などの無機塩類は、腸の浸透圧を高めて水分を増やし、排便を促すので正しい。
- 選択肢 4不正解
- マルツエキスは、主成分の麦芽糖が腸内細菌で発酵し、出るガスが腸の運動を促すので正しい。
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覚えるポイント
- ピコスルファートナトリウムは大腸刺激性瀉下成分
- 水酸化マグネシウム等の塩類は浸透圧により便の水分を増大させる
間違えやすいところ
- 大腸を刺激する下剤と、膨らんで便を出す下剤の仕組みを混同しやすい。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」胃腸に作用する薬(瀉下薬)に基づく。
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.11 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
貧血及び貧血用薬の基礎知識と服用上の注意
主な医薬品とその作用 · 貧血用薬 / 鉄製剤 / 服用方法 / 相互作用
貧血及び貧血用薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア 鉄分は、赤血球が酸素を合成する上で重要なヘモグロビンの産生に不可欠なミネラルである。 イ 体の成長が著しい年長乳児や幼児、月経血損失のある女性、鉄要求量の増加する妊婦・母乳を与える女性では、鉄欠乏状態を生じやすい。 ウ 鉄製剤は、消化器系への副作用を軽減するために、食後に服用することが望ましい。 エ 鉄製剤は、服用の前後30分に緑茶や柿を摂取すると、吸収が悪くなることがある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
ヘモグロビンは酸素を「運ぶ」たんぱく質で、その中心に鉄が必要。鉄剤は胃を刺激しやすいので食後に飲み、タンニン酸と結びつくと吸収が落ちることに注意する。
解き方
- 各記述を確認し、アの「酸素を合成する」という言い方が誤りだと見ぬく。
- イ(貧血になりやすい人)、ウ(食後に飲む理由)、エ(タンニン酸との関わり)がそれぞれ正しいと確認する。
- アが誤、イが正、ウが正、エが正なので、選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- アが誤りで、ウは正しいので誤り。
- 選択肢 2不正解
- アもエも誤りで、イは正しいので誤り。
- 選択肢 3正解
- アが誤、イが正、ウが正、エが正で、正しい組み合わせ。
- 選択肢 4不正解
- エが正しいので、この組み合わせは誤り。
- 選択肢 5不正解
- イもウも正しいので、この組み合わせは誤り。
答えの内訳
- ア:誤
- 鉄分は赤血球が酸素を「運搬」する上で重要なヘモグロビンの構成成分です。赤血球が酸素を「合成」するわけではありません。
- イ:正
- 成長期の乳幼児、月経のある女性、妊娠・授乳期の女性は鉄の必要量が多く、鉄欠乏を生じやすいです。
- ウ:正
- 鉄製剤は胃腸障害(悪心、胃部不快感等)を起こしやすいため、消化器系への副作用を軽減するために食後に服用することが望ましいとされています。
- エ:正
- 緑茶や紅茶、柿などに含まれるタンニン酸が鉄と結合して不溶性の複合体を形成し、鉄の吸収が低下することがあります。
覚えるポイント
- ヘモグロビンは酸素の運搬を担う(合成ではない)
- 鉄製剤は胃腸障害軽減のため食後服用が望ましい
- 緑茶等のタンニン酸で鉄の吸収が悪くなることがある
間違えやすいところ
- 「酸素を運ぶ」と「酸素を合成する」の言いかえを見落としやすい。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」貧血用薬に基づく。
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.11 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
止瀉薬の配合成分の特徴と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 止瀉薬 / 次没食子酸ビスマス / 木クレオソート / タンニン酸ベルベリン / ロペラミド塩酸塩
止瀉薬の配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア 次没食子酸ビスマスは、収斂作用のほか、腸内で発生した有毒物質を分解する作用も持つとされるため、細菌性の下痢や食中毒のときに使用するとよい。 イ 木クレオソートは、過剰な腸管の運動を正常化し、あわせて水分や電解質の分泌も抑える止瀉作用がある。 ウ タンニン酸ベルベリンは、牛乳にアレルギーがある人では使用を避ける必要がある。 エ ロペラミド塩酸塩は、中枢神経系を抑制する作用があり、副作用としてめまいや眠気が現れることがある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
止瀉薬(下痢止め)は、細菌性の下痢でむやみに止めると病原体を体から出せなくなるので使ってはいけない。牛乳アレルギーに関係する成分や、ロペラミドの眠気にも注意し、成分ごとの違いを区別して覚える。
解き方
- アの「細菌性の下痢や食中毒のときによい」は、使ってはいけないことに反するので誤り。
- イ(木クレオソートの働き)は正、ウ(牛乳アレルギーはタンニン酸アルブミン)は誤、エ(ロペラミドの眠気・めまい)は正と判断する。
- ア=誤、イ=正、ウ=誤、エ=正なので、選択肢4を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- アもウも誤りなので、この組み合わせは誤り。
- 選択肢 2不正解
- アとエの正誤の判断が逆なので、この組み合わせは誤り。
- 選択肢 3不正解
- アとイの正誤の判断が逆なので、この組み合わせは誤り。
- 選択肢 4正解
- アが誤、イが正、ウが誤、エが正で、正しい組み合わせ。
- 選択肢 5不正解
- イとエは正しく、ウは誤りなので、この組み合わせは誤り。
答えの内訳
- ア:誤
- 細菌性下痢や食中毒の場合、収斂成分等で下痢を止めると毒素や病原体の体外排出が妨げられ、症状を悪化させるおそれがあるため使用を避ける必要があります。
- イ:正
- 木クレオソートは、過剰な腸運動を正常化するとともに、腸管内の水分・電解質の過剰な分泌を抑制する作用を示します。
- ウ:誤
- 牛乳アレルギーのある人が避けるべきなのは、牛乳のカゼインから作られる「タンニン酸アルブミン」です。タンニン酸ベルベリンではありません。
- エ:正
- ロペラミド塩酸塩は腸管運動を強力に抑制するほか、中枢抑制作用によりめまいや眠気などの副作用が生じることがあります。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 細菌性下痢・食中毒に止瀉薬は使用しない
- 牛乳アレルギー禁忌はタンニン酸アルブミン(カゼイン由来)
- ロペラミド塩酸塩はめまい・眠気をもたらすことがある
間違えやすいところ
- タンニン酸アルブミンとタンニン酸ベルベリンを混同し、牛乳アレルギーの注意対象を間違えやすい。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」胃腸に作用する薬(止瀉薬)に基づく。
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.12 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
駆虫薬の有効成分とその作用機序
主な医薬品とその作用 · 駆虫薬 / パモ酸ピルビニウム / 回虫・蟯虫駆除成分
駆虫薬に用いられる成分のうち、蟯虫の呼吸や栄養分の代謝を抑えて殺虫作用を示すとされるものとして、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
駆虫薬の成分は、虫体を麻痺させて出すタイプと、呼吸や代謝を抑えて殺すタイプに分かれます。前者はサントニン、カイニン酸、ピペラジンなどです。後者はパモ酸ピルビニウムです。
解き方
- それぞれの成分が、虫体を麻痺させるのか、呼吸や代謝を抑えて殺すのかを確かめる。
- 蟯虫の呼吸や栄養の代謝を抑えて殺す、という記述に合うのは「パモ酸ピルビニウム」だと見きわめる。
- 選択肢 1不正解
- サントニンは回虫を麻痺させて便と一緒に出す成分です。蟯虫の呼吸や代謝を抑える作用ではありません。
- 選択肢 2不正解
- カイニン酸はマクリ(海の紅藻)の主成分で、回虫を麻痺させて出す成分です。
- 選択肢 3不正解
- ピペラジンリン酸塩は、回虫や蟯虫の筋肉を麻痺させ、便と一緒に出す成分です。
- 選択肢 4正解
- パモ酸ピルビニウムは蟯虫の呼吸や栄養の代謝を抑えて殺します。腸からほとんど吸収されず、便が赤く色づく特徴があります。
- 選択肢 5不正解
- マクリ(海人草)は回虫などを麻痺させて出す生薬です。
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覚えるポイント
- パモ酸ピルビニウムは蟯虫の呼吸・代謝抑制による殺虫作用があり、赤色着色がある。
間違えやすいところ
- 虫体を麻痺させて便と一緒に出す成分(サントニン、カイニン、ピペラジン)と混同しない。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」駆虫薬
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.12 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
強心薬に配合される生薬成分
主な医薬品とその作用 · 強心薬 / センソ / ロクジョウ / ジンコウ / インヨウカク
強心薬に配合される生薬成分に関する以下の記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア ジンコウは、中枢神経系の刺激作用による気つけの効果を期待して用いられる。 イ 1日用量中センソ1mgを超えて含有する医薬品は、劇薬に指定されている。 ウ ロクジョウは、強心作用のほか、強壮、血行促進の作用があるとされる。 エ インヨウカクは、強心作用のほか、呼吸中枢を刺激して呼吸機能を高め、意識をはっきりさせる作用がある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
強心薬の生薬は、働きのタイプごとに分けて覚えるのが大切です。心臓の収縮力を高めるもの(センソなど)、気つけのもの(ジャコウ、リュウノウなど)、強壮や血行促進のもの(ロクジョウ、インヨウカクなど)があります。劇薬の基準値にも注意します。
解き方
- アは、ジンコウとリュウノウの作用のちがいを見きわめる(誤)。
- イは、センソの劇薬の基準(1日5mgをこえる)と問題文の1mgを比べる(誤)。
- ウは、ロクジョウの強心・強壮・血行促進の説明が正しいか確かめる(正)。
- エは、インヨウカクの作用と、呼吸中枢を刺激する作用(ジャコウなど)を区別する(誤)。
- 「誤・誤・正・誤」の組み合わせになる選択肢5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- ア・イ・エが誤りなので、正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- アとエが誤りなので、正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- アが誤りで、ウは正しい説明なので合いません。
- 選択肢 4不正解
- イとエが誤りで、ウは正しい説明なので合いません。
- 選択肢 5正解
- ア(誤)・イ(誤)・ウ(正)・エ(誤)の組み合わせが正解です。
答えの内訳
- ア:誤
- ジンコウ(沈香)は鎮静、健胃、強壮などの作用を期待して用いられます。中枢神経系の刺激作用による気つけの効果を期待して用いられるのはリュウノウ(竜脳)などの説明です。
- イ:誤
- 一般用医薬品のセンソは、1日用量が5mgを超えて含有するものが劇薬に指定されています(1mgではありません)。
- ウ:正
- ロクジョウ(鹿茸)はシカ科のマンシュウジカ等の雄のまだ角化していない幼角を基原とし、強心作用のほか強壮、血行促進等の作用があります。
- エ:誤
- 呼吸中枢を刺激して呼吸機能を高め、意識をはっきりさせる作用があるのはジャコウ(麝香)等の説明であり、インヨウカク(淫羊藿)は強壮、興奮作用などを期待して用いられます。
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覚えるポイント
- センソは1日用量5mg超で劇薬に指定される。
間違えやすいところ
- センソの劇薬の基準(5mgをこえる)を、他の生薬の基準値と混同しない。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」強心薬
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.13 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
血中コレステロール及び高コレステロール改善薬
主な医薬品とその作用 · コレステロール / リポタンパク質 / 脂質異常症の基準 / パンテチン
血中コレステロール及び高コレステロール改善薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア コレステロールは、血液中では血漿タンパク質と結合したリポタンパク質となって存在する。 イ 高密度リポタンパク質(HDL)は、コレステロールを肝臓から末梢組織へと運ぶ役割を担う。 ウ 医療機関で測定する検査値として、低密度リポタンパク質(LDL)が140mg/dL以上、高密度リポタンパク質(HDL)が40mg/dL未満、中性脂肪が150mg/dL以上のすべてにあてはまる状態が、脂質異常症とされる基準である。 エ パンテチンは、低密度リポタンパク質(LDL)等の異化排泄を促進し、リポタンパクリパーゼ活性を高めて、高密度リポタンパク質(HDL)産生を高める作用があるとされる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
LDL(悪玉)はコレステロールを肝臓から末梢へ運び、HDL(善玉)は末梢から肝臓へ回収します。脂質異常症は、検査値のどれか1つが基準を外れれば診断されます。パンテチンはLDLの排出を促し、HDLの産生も高めます。
解き方
- アは、水に溶けないコレステロールがリポタンパク質として血中を運ばれることを確かめる(正)。
- イは、HDLとLDLの役割の説明が逆になっていることを確かめる(誤)。
- ウは、基準が「いずれか」なのに「すべてにあてはまる」と書かれている点を確かめる(誤)。
- エは、パンテチンの働き方の説明が正しいことを確かめる(正)。
- 「正・誤・誤・正」の組み合わせになる選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- イとウが誤りなので、正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- イ・ウ・エの正誤が合わないので、正しくありません。
- 選択肢 3正解
- ア(正)・イ(誤)・ウ(誤)・エ(正)の組み合わせで、正解です。
- 選択肢 4不正解
- アとエは正しく、イが誤りなので合いません。
- 選択肢 5不正解
- アは正しく、ウが誤りなので合いません。
答えの内訳
- ア:正
- コレステロールは水に溶けにくいため、血漿タンパク質と結合したリポタンパク質(リポ蛋白)となって血中を運ばれます。
- イ:誤
- コレステロールを肝臓から末梢組織へ運ぶのは低密度リポタンパク質(LDL)です。HDLは末梢組織からコレステロールを回収して肝臓へ運ぶ役割を担います。
- ウ:誤
- LDLが140mg/dL以上、HDLが40mg/dL未満、中性脂肪(トリグリセリド)が150mg/dL以上の「いずれか」にあてはまる状態が脂質異常症の基準であり、「すべて」にあてはまる必要はありません。
- エ:正
- パンテチンは、LDL等の異化排泄を促進するとともに、リポタンパクリパーゼ活性を高めてHDL産生を高める作用があります。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 脂質異常症の基準は、LDL高値・HDL低値・中性脂肪高値の「いずれか」を満たすこと。
間違えやすいところ
- LDL(肝臓から末梢へ)とHDL(末梢から肝臓へ)の運ぶ向きを逆に覚えない。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」高コレステロール改善薬
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.14 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
外用痔疾用薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · 外用痔疾用薬 / リドカイン / グリチルレチン酸 / アラントイン / トコフェロール酢酸エステル
ある外用痔疾用薬の注入軟膏(1g中:リドカイン30mg、グリチルレチン酸15mg、アラントイン10mg、トコフェロール酢酸エステル25mg)に含まれる成分に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア リドカインは、局所の感染を防止する殺菌消毒成分として配合されている。 イ グリチルレチン酸が分解されるとグリチルリチン酸となり、抗炎症作用を示す。 ウ アラントインは、局所に冷感刺激を生じさせ、痒みを抑えることを目的として配合されている。 エ トコフェロール酢酸エステルは、内用薬ではコレステロールからの過酸化脂質の生成を抑えることから血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害の改善薬の成分として用いられる。
解答・解説を表示
解答
5
解説
外用の痔の薬には、局所麻酔、抗炎症、組織修復、血行促進など、目的のちがう成分が入っています。成分の変化の向き(グリチルリチン酸が分解されてグリチルレチン酸になる)も正しく覚えましょう。
解き方
- アは、リドカインが局所麻酔の成分であることを確かめる(誤)。
- イは、グリチルリチン酸が分解されてグリチルレチン酸になるので、説明が逆だと確かめる(誤)。
- ウは、アラントインが組織修復の成分で、冷感刺激の成分ではないことを確かめる(誤)。
- エは、ビタミンE(トコフェロール酢酸エステル)の説明が正しいことを確かめる(正)。
- 「誤・誤・誤・正」の組み合わせになる選択肢5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- アとイが誤りなので、正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- アとウが誤りで、エは正しいので合いません。
- 選択肢 3不正解
- イとウが誤りで、エは正しいので合いません。
- 選択肢 4不正解
- ウが誤りなので、正しくありません。
- 選択肢 5正解
- ア(誤)・イ(誤)・ウ(誤)・エ(正)の組み合わせが正解です。
答えの内訳
- ア:誤
- リドカインは局所麻酔成分であり、知覚神経を麻痺させて痛みや痒みを和らげる目的で配合されます。殺菌消毒成分ではありません。
- イ:誤
- グリチルリチン酸が体内で加水分解されてグリチルレチン酸になります(記述は主客が逆です)。
- ウ:誤
- アラントインは組織修復成分であり、肉芽形成を促して患部の治癒を早める目的で配合されます。冷感刺激を与える成分はメントールやカンフル等です。
- エ:正
- トコフェロール酢酸エステル(ビタミンE)は、内用薬としてコレステロールからの過酸化脂質の生成を抑え、末梢血行障害の改善薬にも用いられます。
覚えるポイント
- アラントイン=組織修復成分、リドカイン=局所麻酔成分。
間違えやすいところ
- グリチルリチン酸とグリチルレチン酸の関係(前が分解されて後になる)を逆に覚えない。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」外用痔疾用薬
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.15 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
婦人薬に配合される生薬成分
主な医薬品とその作用 · 婦人薬 / サフラン / センキュウ / コウブシ / ジオウ
婦人薬の代表的な生薬成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア サフランは、主に胃腸症状に対する効果や利尿作用を期待して用いられる。 イ センキュウは、血行を改善し、血色不良や冷えの症状を緩和するほか、強壮、鎮静、鎮痛等の作用を期待して用いられる。 ウ コウブシは、キンポウゲ科のハナトリカブト又はオクトリカブトの塊根を減毒加工して製したものを基原とする生薬である。 エ ジオウは、ゴマノハグサ科のアカヤジオウ等の根又はそれを蒸したものを基原とする生薬である。
解答・解説を表示
解答
4
解説
婦人薬に使われる生薬は、もとの植物と主な働きをセットで覚えるのが大切です。トウキ、センキュウ、シャクヤク、ジオウ、コウブシ、サフラン、ブシなどを混同しないようにしましょう。
解き方
- アは、サフランの働き(鎮痛、通経など)と、胃腸・利尿の説明を比べる(誤)。
- イは、センキュウの働きの説明が正しいか確かめる(正)。
- ウは、トリカブトの根を毒抜きしたものはブシで、コウブシではないと確かめる(誤)。
- エは、ジオウのもと(ゴマノハグサ科のアカヤジオウ)の説明が正しいことを確かめる(正)。
- 「誤・正・誤・正」の組み合わせになる選択肢4を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- アが誤りで、エは正しい説明なので合いません。
- 選択肢 2不正解
- アが誤りで、イは正しい説明なので合いません。
- 選択肢 3不正解
- ウが誤り(ブシの説明)なので、正しくありません。
- 選択肢 4正解
- ア(誤)・イ(正)・ウ(誤)・エ(正)の組み合わせが正解です。
- 選択肢 5不正解
- イとエは正しく、ウが誤りなので合いません。
答えの内訳
- ア:誤
- サフランはアヤメ科のサフランの柱頭を基原とし、鎮痛、通経、通血などの作用を期待して婦人薬等に用いられます。胃腸症状や利尿作用を主目的とする生薬ではありません。
- イ:正
- センキュウ(川芎)はセリ科のセンキュウの根茎を基原とし、血行改善、冷えの緩和、強壮、鎮静、鎮痛等の作用を期待して用いられます。
- ウ:誤
- キンポウゲ科のハナトリカブト又はオクトリカブトの塊根を減毒加工した生薬はブシ(附子)です。コウブシ(香附子)はカヤツリグサ科のハマスゲの根茎を基原とします。
- エ:正
- ジオウ(地黄)はゴマノハグサ科のアカヤジオウ等の根又はそれを蒸したものを基原とし、血行障害や強壮等の目的で用いられます。
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覚えるポイント
- ハナトリカブト減毒加工=ブシ(附子)、コウブシ=ハマスゲ。
間違えやすいところ
- 名前が似ているコウブシ(香附子)とブシ(附子)のもと植物を混同しない。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」婦人薬
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.16 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
婦人薬の成分と漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 婦人薬 / エチニルエストラジオール / 桃核承気湯 / 桂枝茯苓丸 / ビタミンE
婦人薬に関する以下の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
婦人薬の漢方処方(当帰芍薬散、加味逍遙散、桂枝茯苓丸、桃核承気湯、柴胡桂枝乾姜湯など)は、体力や主な症状で使う人が細かく決まっています。どの処方がどの症状に向くかを正しく区別しましょう。
解き方
- 選択肢1〜3の正誤を確かめる(どれも手引きと一致して正しい)。
- 選択肢4を見る。「体力中等度以下で、冷え症、貧血気味、神経過敏…」という説明は柴胡桂枝乾姜湯のものだと気づく。
- 桂枝茯苓丸は「比較的体力があり…」の人に使うので、選択肢4は誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- エチニルエストラジオールは合成の女性ホルモンで、長く使うと血栓症の危険があるので正しい。
- 選択肢 2不正解
- 桃核承気湯はダイオウやボウショウを含む、おなかを下す力の強い処方です。体が弱った人では激しい腹痛や下痢が起きやすいので正しい。
- 選択肢 3不正解
- ビタミンE(トコフェロール酢酸エステル)は血行をよくするために婦人薬に入るので正しい。
- 選択肢 4正解
- この説明は柴胡桂枝乾姜湯のものです。桂枝茯苓丸は「比較的体力があり、下腹部痛や肩こり、のぼせて足冷えなどを訴える人」に使います。よって誤りで正解です。
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覚えるポイント
- 桂枝茯苓丸=「比較的体力があり」のぼせ足冷え(実証向け)。
間違えやすいところ
- 柴胡桂枝乾姜湯(体力中等度以下、動悸・息切れ・ねあせ・口のかわき)と桂枝茯苓丸を混同しない。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」婦人薬
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.16 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
内服アレルギー用薬の配合成分とその特徴
主な医薬品とその作用 · 内服アレルギー用薬 / メチルエフェドリン塩酸塩 / トリプロリジン塩酸塩 / ケトチフェンフマル酸塩 / プソイドエフェドリン塩酸塩
内服アレルギー用薬の配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア メチルエフェドリン塩酸塩は、長期間にわたって連用すると、薬物依存につながる可能性がある。 イ トリプロリジン塩酸塩は、抗コリン作用を有するが、比較的その作用が緩和であるため、緑内障の診断を受けた人に対しても使用することができる。 ウ ケトチフェンフマル酸塩が配合された内服薬を服用した後は、乗り物又は機械類の運転操作を避ける必要がある。 エ プソイドエフェドリン塩酸塩は、アドレナリン作動薬の中でも中枢神経系に対する作用が比較的強く、不眠や神経過敏の副作用が現れることがある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
内服アレルギー用薬は、成分ごとの副作用と注意を正しく覚えましょう。交感神経を刺激する成分は依存や中枢の興奮に注意します。抗ヒスタミン成分は緑内障などの注意や、眠気による運転禁止があります。
解き方
- アは、メチルエフェドリンを長く使うと依存の危険があることを確かめる(正)。
- イは、トリプロリジン塩酸塩などの抗ヒスタミン成分が、緑内障では注意が必要だと確かめる(誤)。
- ウは、ケトチフェンフマル酸塩を飲んだ後の運転禁止を確かめる(正)。
- エは、プソイドエフェドリンが中枢を刺激する作用(不眠や神経過敏)を確かめる(正)。
- 「正・誤・正・正」の組み合わせになる選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- イが誤りで、ウとエは正しいので合いません。
- 選択肢 2正解
- ア(正)・イ(誤)・ウ(正)・エ(正)の組み合わせが正解です。
- 選択肢 3不正解
- エが正しい説明なので、合いません。
- 選択肢 4不正解
- アは正しく、イが誤りなので合いません。
- 選択肢 5不正解
- アとウが正しい説明なので、合いません。
答えの内訳
- ア:正
- メチルエフェドリン塩酸塩などのエフェドリン系成分は、長期連用により薬物依存につながるおそれがあります。
- イ:誤
- トリプロリジン塩酸塩は抗ヒスタミン成分であり、抗コリン作用による眼圧上昇のおそれがあるため、緑内障の診断を受けた人では使用前に相談等が必要です(使用可能ではありません)。
- ウ:正
- ケトチフェンフマル酸塩は抗アレルギー成分(第二世代抗ヒスタミン薬)で眠気を生じやすいため、服用後は乗り物や機械類の運転操作を避ける必要があります。
- エ:正
- プソイドエフェドリン塩酸塩は中枢神経系への刺激作用が比較的強く、不眠や神経過敏、興奮等の副作用が現れることがあります。
覚えるポイント
- 抗ヒスタミン成分は抗コリン作用があるため緑内障には注意・禁忌である。
間違えやすいところ
- 「作用がゆるやかだから緑内障でも使える」という間違いやすい引っ掛けに注意する。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」鼻炎用内服薬
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.17 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
内服アレルギー用薬の作用機序・生薬・漢方
主な医薬品とその作用 · 内服アレルギー用薬 / フェニレフリン塩酸塩 / 辛夷清肺湯 / サイシン / 対症療法
内服アレルギー用薬及びその配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア フェニレフリン塩酸塩は副交感神経系を刺激して、鼻粘膜の血管を収縮させることによって鼻粘膜の充血や腫れを和らげる。 イ 辛夷清肺湯は、体力中等度又はやや虚弱で、うすい水様の痰を伴う咳や鼻水が出るものの気管支喘息、鼻炎、アレルギー性鼻炎、むくみ、感冒、花粉症に適する。 ウ サイシンは鎮痛、鎮咳、利尿の作用を有するとされる生薬で、鼻閉への効果を期待して用いられる。 エ アレルギー症状に対する医薬品の使用は基本的に対症療法であり、症状軽減のためには日頃からアレルゲンの除去・回避を行うことが根源的な対処として重要である。
解答・解説を表示
解答
5
解説
フェニレフリンなどのアドレナリン作動成分は、交感神経を刺激して血管を縮めます。鼻炎の漢方では、うすい水様の鼻水や痰には小青竜湯、濃い鼻汁や熱感には辛夷清肺湯と使い分けます。
解き方
- アは、フェニレフリンが交感神経(アドレナリン受容体)に働くことを確かめる(誤)。
- イは、うすい水様の痰や鼻水が小青竜湯のもので、辛夷清肺湯ではないと確かめる(誤)。
- ウは、生薬サイシンの働き(鎮痛、鎮咳、利尿、鼻づまりの改善)を確かめる(正)。
- エは、アレルギーでは原因物質を避けることが大切で、薬は症状をやわらげるものだと確かめる(正)。
- 「誤・誤・正・正」の組み合わせになる選択肢5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- アとイが誤りなので、正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- ア・イ・エの正誤が合わないので、正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- アが誤りで、ウとエは正しいので合いません。
- 選択肢 4不正解
- イが誤りで、ウは正しいので合いません。
- 選択肢 5正解
- ア(誤)・イ(誤)・ウ(正)・エ(正)の組み合わせが正解です。
答えの内訳
- ア:誤
- フェニレフリン塩酸塩は交感神経系(アドレナリン作動成分)を刺激して血管を収縮させます。副交感神経系ではありません。
- イ:誤
- 「うすい水様の痰を伴う咳や鼻水が出るもの…」は小青竜湯の説明です。辛夷清肺湯は「体力中等度以上で、濃い鼻汁が出て、ときに熱感を伴うものの蓄膿症、慢性鼻炎」に適します。
- ウ:正
- サイシン(細辛)はウマノスズクサ科のウスバサイシン等の根及び根茎を基原とし、鎮痛、鎮咳、利尿作用があり、鼻閉改善に用いられます。
- エ:正
- 医薬品によるアレルギー症状の改善は対症療法であり、アレルゲンの除去・回避が根源的な対処として重要です。
覚えるポイント
- 辛夷清肺湯=濃い鼻汁・熱感(体力中等度以上)、小青竜湯=うすい水様鼻水。
間違えやすいところ
- アドレナリン作動成分(交感神経を刺激)と副交感神経の刺激を逆に覚えない。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」鼻炎用内服薬
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.18 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
鼻炎用点鼻薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · 鼻炎用点鼻薬 / 抗アレルギー成分 / アドレナリン作動成分 / 殺菌消毒成分
鼻炎用点鼻薬に配合される有効成分とその作用の組み合わせについて、正誤の正しい組み合わせを1つ選択しなさい。 ア クロモグリク酸ナトリウム - 肥満細胞からヒスタミンの遊離を抑える作用を示し、鼻アレルギー症状を緩和する作用 イ テトラヒドロゾリン塩酸塩 - 神経伝導を可逆的に遮断し、鼻粘膜の過敏性や痛みや痒みを抑える作用 ウ セチルピリジニウム塩化物 - 真菌に対する殺菌消毒作用 エ ナファゾリン塩酸塩 - 鼻粘膜の充血や腫れを和らげる作用
解答・解説を表示
解答
2
解説
鼻炎用点鼻薬には、役割のちがう成分がいくつか組み合わされます。血管を縮めて鼻づまりをやわらげる成分、アレルギーのもとになる物質が出るのを抑える成分、感染を防ぐ殺菌消毒成分などです。なぜなら、鼻づまり・アレルギー・感染という別々の原因にまとめて対処するためです。
解き方
- 各成分がどの薬理グループ(抗アレルギー、血管収縮、局所麻酔、殺菌消毒)に入るかを見分ける。
- テトラヒドロゾリン塩酸塩は局所麻酔ではなく血管収縮の成分だと確認し、正・誤・正・正を導く。
- 選択肢 1不正解
- イが誤りで、エは正しい記述です。そのためこの組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2正解
- ア・ウ・エが正しく、イだけが誤りです。だからこの組み合わせが正解です。
- 選択肢 3不正解
- エは正しい記述なので、エを誤としたこの組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- アは正しい記述なので、アを誤としたこの組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- アとウはどちらも正しい記述なので、この組み合わせは誤りです。
答えの内訳
- ア:正
- クロモグリク酸ナトリウムは肥満細胞を安定化させ、ヒスタミン等のケミカルメディエーターの遊離を抑える抗アレルギー成分です。
- イ:誤
- テトラヒドロゾリン塩酸塩はアドレナリン作動成分(血管収縮成分)です。設問の局所麻酔作用(神経伝導遮断)はリドカインなどの説明です。
- ウ:正
- セチルピリジニウム塩化物は陽イオン界面活性成分であり、一般細菌類のほかカンジダ等の真菌類に対しても殺菌消毒作用を示します。
- エ:正
- ナファゾリン塩酸塩はアドレナリン作動成分であり、鼻粘膜の微小血管を収縮させて充血や腫れを改善します。
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覚えるポイント
- テトラヒドロゾリンやナファゾリンは血管収縮作用、リドカインは局所麻酔作用を持ちます。
間違えやすいところ
- セチルピリジニウム塩化物が真菌(カビ)にも効くことを見落としやすいので気をつける。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」鼻炎用点鼻薬の配合成分とその作用に基づく出題。
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.19 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
婦人薬に用いられる漢方処方製剤の鑑別
主な医薬品とその作用 · 婦人薬 / 漢方処方製剤 / 加味逍遙散 / 四物湯 / 当帰芍薬散 / 五積散
婦人薬に用いられる漢方処方製剤に関する以下の記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選択しなさい。 ア 加味逍遙散は、体力虚弱で、冷え症で貧血の傾向があり疲労しやすく、ときに下腹部痛、頭重、めまい、肩こり、耳鳴り、動悸などを訴えるものの月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、産前産後あるいは流産による障害(貧血、疲労倦怠、めまい、むくみ)、めまい・立ちくらみ、頭重、肩こり、腰痛、足腰の冷え症、しもやけ、むくみ、しみ、耳鳴りに適する。 イ 四物湯は、体力虚弱で、冷え症で皮膚が乾燥、色つやの悪い体質で胃腸障害のないものの月経不順、月経異常、更年期障害、血の道症、冷え症、しもやけ、しみ、貧血、産後あるいは流産後の疲労回復に適する。 ウ 当帰芍薬散は、体力中等度以下で、のぼせ感があり、肩がこり、疲れやすく、精神不安やいらだちなどの精神神経症状、ときに便秘の傾向のあるものの冷え症、虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期障害、血の道症、不眠症に適する。 エ 五積散は、体力中等度又はやや虚弱で、冷えがあるものの胃腸炎、腰痛、神経痛、関節痛、月経痛、頭痛、更年期障害、感冒に適する。
解答・解説を表示
解答
5
解説
婦人薬の漢方処方製剤は、体質と症状の組み合わせで使い分けます。当帰芍薬散は冷え・貧血・むくみ、加味逍遙散はほてり・精神不安・便秘気味、四物湯は皮膚の乾燥で胃腸が丈夫、五積散は冷えを伴ういろいろな慢性症状がめやすです。にた薬が多いので、証(体質)と症状の対応を対比して覚えます。
解き方
- アとウの内容が当帰芍薬散と加味逍遙散で入れかわっているのを見抜く。
- イ(四物湯)とエ(五積散)の記述が手引きのとおり正しいことを確かめ、誤・正・誤・正の組み合わせを選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- アとウがどちらも誤りなので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- アとウが誤りで、イは正しい記述なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- アは誤りで、イとエは正しい記述なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- ウは誤りで、エは正しい記述なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5正解
- アが誤り、イが正、ウが誤り、エが正となるので、これが正しい組み合わせです。
答えの内訳
- ア:誤
- 記述は「当帰芍薬散」の適応・体質です。加味逍遙散はのぼせ感があり精神不安やいらだち等があるものに適します。
- イ:正
- 四物湯は体力虚弱で冷え症、皮膚が乾燥して色つやが悪い体質で胃腸障害のないものに適します。
- ウ:誤
- 記述は「加味逍遙散」の適応・体質です。当帰芍薬散は冷え症で貧血傾向、むくみなどがあるものに適します。
- エ:正
- 五積散は体力中等度又はやや虚弱で冷えがあるものの胃腸炎、腰痛、更年期障害、感冒などに適します。
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覚えるポイント
- 当帰芍薬散は「貧血・むくみ」、加味逍遙散は「のぼせ・精神不安・便秘傾向」がキーワードです。
間違えやすいところ
- 当帰芍薬散と加味逍遙散の体質・症状の決まり文句を取りちがえやすいので、並べて整理しましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」婦人薬(漢方処方製剤)に基づく出題。
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.20 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
点眼薬の正しい使用方法と特徴
主な医薬品とその作用 · 点眼薬 / 使用方法 / 結膜嚢 / 副作用 / コンタクトレンズ
点眼薬に関する以下の記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選択しなさい。 ア 点眼後に目頭を押さえると、薬液が結膜嚢内に行き渡らなくなり、効果が大きく減弱する原因となる。 イ 点眼薬は目の疲れや痒みといった症状の緩和を目的とした外用薬で、全身性の副作用が現れることはない。 ウ 1滴の薬液の量は約50μLであるのに対して、結膜嚢の容積は30μL程度とされており、一度に何滴も点眼しても効果が増すわけではない。 エ ソフトコンタクトレンズを装着したまま点眼すると、レンズに防腐剤などの配合成分が吸着し、角膜に障害を引き起こす場合がある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
点眼薬は1回1滴で結膜嚢(目の表面の袋)をじゅうぶん満たせます。点眼のあとに目頭を軽く押さえると、薬液が鼻へ流れ出るのを防ぎ、全身に回る副作用も防げます。ソフトコンタクトレンズは防腐剤を吸着しやすいため、装着中の使用には制限があります。
解き方
- アの「目頭を押さえると効果が弱まる」とイの「全身性の副作用は出ない」が、ともにはっきりした誤りだと判定する。
- ウの体積の比較(1滴約50μL、結膜嚢約30μL)と、エのソフトコンタクトレンズが防腐剤を吸着する危険が正しいことを確かめる。
- 選択肢 1不正解
- アとイが誤りで、エは正しい記述なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- アが誤った記述なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- アとウの正誤が合っていないので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- イが誤りで、ウは正しい記述なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5正解
- アが誤り、イが誤り、ウが正、エが正となるので、これが正しい組み合わせです。
答えの内訳
- ア:誤
- 点眼後に目頭(鼻涙管の開口部付近)を軽く押さえることで、薬液が鼻腔内へ流れ出るのを抑え、局所効果を高めるとともに全身性の副作用を防ぐことができます。
- イ:誤
- 点眼薬の成分が鼻粘膜などから吸収されて循環血液中に移行することで、全身性の副作用が現れることがあります。
- ウ:正
- 点眼液の1滴は約50μLですが、結膜嚢の容積は約30μL程度であるため、一度に複数滴点眼しても溢れ出るだけで効果は増しません。
- エ:正
- 含水性のあるソフトコンタクトレンズは、ベンザルコニウム塩化物等の防腐剤を吸着・濃縮して角膜障害の原因となるため装着中の点眼は避けます。
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覚えるポイント
- 点眼薬の1滴は約50μL、結膜嚢は約30μL。点眼後は目頭を軽く押さえます。
間違えやすいところ
- 目薬は外用薬でも、鼻の涙管から吸収されて全身に副作用が出ることがある点を忘れがちです。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」点眼薬の用法・注意点に基づく出題。
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.21 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
ネオスチグミンメチル硫酸塩の作用機序
主な医薬品とその作用 · 点眼薬 / ネオスチグミンメチル硫酸塩 / コリンエステラーゼ阻害 / 目の調節機能改善
点眼薬の配合成分に関する以下の記述について、( ア )~( ウ )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選択しなさい。 ネオスチグミンメチル硫酸塩は、コリンエステラーゼの働きを( ア )作用を示し、( イ )におけるアセチルコリンの働きを( ウ )ことで、目の調節機能を改善する効果を目的として用いられる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
ネオスチグミンメチル硫酸塩はコリンエステラーゼ(アセチルコリンを分解する酵素)の働きを抑えます。分解が抑えられると、毛様体(ピント調節の筋肉)でアセチルコリンの働きが続く・強まるので、ピント調節機能が改善します。
解き方
- コリンエステラーゼはアセチルコリンを分解する酵素なので、効かせるには「抑制する」必要があると確かめる。
- ピント調節を担う器官は「毛様体」で、その結果アセチルコリンの働きを「助ける」ことになると結びつける。
- 選択肢 1不正解
- アが「促進する」となっているので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- ア「促進する」・イ「水晶体」・ウ「妨げる」となっているので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- アが「促進する」、ウが「妨げる」となっているので誤りです。
- 選択肢 4正解
- ア「抑制する」・イ「毛様体」・ウ「助ける」の組み合わせが正しいです。
- 選択肢 5不正解
- イが「水晶体」となっているので誤りです。調節する筋肉は毛様体にあります。
答えの内訳
- ア:抑制する
- ネオスチグミンメチル硫酸塩は、アセチルコリンを分解する酵素であるコリンエステラーゼの働きを「抑制」します。
- イ:毛様体
- 目のピント調節を司る筋肉は「毛様体」(毛様体筋)です。
- ウ:助ける
- 分解酵素を阻害することでアセチルコリンの働きを「助け」、毛様体筋の収縮機能を回復させます。
覚えるポイント
- ネオスチグミンはコリンエステラーゼ阻害 → 毛様体のアセチルコリンの働きを助けて調節機能改善。
間違えやすいところ
- コリンエステラーゼを「促進」するのか「抑制」するのか、混同しないよう注意しましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」点眼薬(調節機能改善成分)に基づく出題。
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.21 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
点眼薬の配合成分とその目的
主な医薬品とその作用 · 点眼薬 / ホウ酸 / ビタミンA / スルファメトキサゾール / コンドロイチン硫酸ナトリウム
点眼薬の配合成分に関する以下の記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選択しなさい。 ア ホウ酸は、結膜嚢の洗浄・消毒だけではなく、点眼薬の防腐剤として配合されていることがある。 イ ビタミンAは、視細胞が光を感受する反応に関与していることから、視力調整を改善する効果を期待して用いられる。 ウ スルファメトキサゾールは、ウイルス感染による結膜炎の症状の改善を目的として用いられる。 エ コンドロイチン硫酸ナトリウムは、角膜の乾燥を防ぐことを目的として用いられる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
点眼薬には、抗菌・ビタミン補充・角膜保護・防腐など、さまざまな目的で成分が入っています。抗菌成分(スルファメトキサゾールなど)は細菌に効くもので、ウイルスが原因の結膜炎(はやり目など)には効きません。
解き方
- ア・イ・エが手引きのとおり正確な記述だと確かめる。
- ウのスルファメトキサゾールは「ウイルス感染」ではなく「細菌感染」に効くと見抜き、誤りと判定する。
- 選択肢 1不正解
- ウが誤った記述なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2正解
- アが正、イが正、ウが誤、エが正となるので、これが正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- イとエは正しく、ウが誤りなので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- アとエは正しい記述なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- アとイは正しく、ウが誤りなので、この組み合わせは誤りです。
答えの内訳
- ア:正
- ホウ酸は結膜嚢の洗浄・消毒に用いられるほか、点眼薬の防腐剤(保存剤)としても配合されます。
- イ:正
- ビタミンAは視細胞のロドプシン生成等に関与し、目の疲れやかすみ等の視力調整改善を期待して配合されます。
- ウ:誤
- スルファメトキサゾールはサルファ系の合成抗菌成分であり、細菌感染による結膜炎やものもらいに用いられます。ウイルス感染には無効です。
- エ:正
- コンドロイチン硫酸ナトリウムは保水性のある高分子化合物で、角膜の乾燥を防ぐ目的で配合されます。
覚えるポイント
- スルファメトキサゾールはサルファ系「抗菌」成分で、ウイルスには効きません。
間違えやすいところ
- 抗菌薬がウイルスにも効くと勘違いしないよう注意が必要です。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」点眼薬の配合成分に基づく出題。
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.22 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
皮膚に用いる薬の配合成分と注意点
主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / ステロイド性抗炎症成分 / ケトプロフェン / 抗真菌成分 / 温感刺激成分
皮膚に用いる薬及びその配合成分に関する以下の記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選択しなさい。 ア プレドニゾロン酢酸エステルは、炎症を抑える作用を示し、特に細菌、真菌、ウイルス等による皮膚感染が原因の痒みや発赤の皮膚症状に適する。 イ ケトプロフェンが配合された外皮用薬は、使用中及び使用後しばらくの間は、紫外線が塗布部に当たることで光線過敏症を生じるおそれがある。 ウ スルコナゾール硝酸塩は、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げたり、細胞膜の透過性を変化させたりすることにより、その増殖を抑える。 エ 温感刺激成分を主薬とする貼付剤は、貼付部位を温めると痛みの原因となるため、入浴前後の使用は避けるべきである。
解答・解説を表示
解答
4
解説
ステロイド外用薬は、感染症のある患部には原則として使いません。ケトプロフェンは光線過敏症(光で皮膚が過敏に反応する副作用)に特に注意が必要です。温感貼付剤は入浴の前後を避けるなど、時間の管理が大切です。
解き方
- アのステロイド成分が感染部位に適するという記述を誤りと判断する。
- イ(ケトプロフェンの光線過敏症)、ウ(スルコナゾールの抗真菌の仕組み)、エ(温感刺激剤と入浴)が正しいと確かめ、誤・正・正・正を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- アが誤った記述なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- アが誤りで、ウとエは正しい記述なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- アが誤りで、イとエは正しい記述なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4正解
- アが誤り、イが正、ウが正、エが正となるので、これが正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- イとウは正しい記述なので、この組み合わせは誤りです。
答えの内訳
- ア:誤
- プレドニゾロン酢酸エステル等のステロイド性抗炎症成分は、免疫機能を低下させて感染を悪化させるおそれがあるため、細菌・真菌・ウイルス等の感染部位には使用を避けます。
- イ:正
- ケトプロフェンは光線過敏症の重篤な副作用を引き起こすおそれがあり、使用中および使用後もしばらく紫外線照射を避ける必要があります。
- ウ:正
- スルコナゾール硝酸塩(イミダゾール系抗真菌成分)は、真菌の細胞膜成分(エルゴステロール)の合成阻害や細胞膜透過性変化により増殖を抑えます。
- エ:正
- カプサイシンやノニル酸ワニリルアミド等の温感刺激成分を含む貼付剤は、強い刺激や痛みを避けるため入浴前後(約1時間前後の剥離や貼付見合わせ)の使用を避けます。
覚えるポイント
- ステロイド外用薬は感染症(みずむし・たむし、化膿部位、水痘等)には使用しません。
間違えやすいところ
- 抗炎症作用があるからといって、どんな皮膚症状や感染性の皮膚炎にもステロイドが使えると誤解しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」外皮用薬に基づく出題。
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.23 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
外用薬(皮膚用薬)の使用法と剤形選択
主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / 剤形の選択 / 貼付剤の使用注意 / 衛生管理
皮膚に用いる薬に関する以下の記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選択しなさい。 ア 一般的に、湿潤している患部には液剤が適し、皮膚が厚く角質化している患部には軟膏が適すとされる。 イ 貼付剤は、一般的に、同じ部位に期間を空けず貼付すると、かぶれを生じやすい。 ウ 患部やその周辺に汗や汚れ等が付着した状態で貼付剤を使用すると、有効成分の浸透性が低下するおそれがある。 エ 塗り薬を塗布したあとは、手についた薬剤を十分に洗い流すべきである。
解答・解説を表示
解答
4
解説
皮膚外用薬の剤形(薬の形)選びでは、「湿ってジュクジュクした患部に液剤は刺激が強くて適さない」が基本です。貼付剤のかぶれを防ぐことと、塗ったあとの手洗いも、外用薬を安全に使うための大切な注意点です。
解き方
- アの「湿った患部に液剤が適する」が誤りであることを、剤形の特徴から見抜く。
- イ・ウ・エの貼付剤や軟膏の正しい使い方に関する記述が正しいと確かめ、組み合わせを導く。
- 選択肢 1不正解
- アが誤った記述なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- アが誤りで、ウとエは正しい記述なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- アが誤りで、イとエは正しい記述なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4正解
- アが誤り、イが正、ウが正、エが正となるので、これが正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- イとウは正しい記述なので、この組み合わせは誤りです。
答えの内訳
- ア:誤
- 湿潤(ジュクジュク)している患部に液剤を用いるとアルコール等による刺激が強いため適しません。湿潤部位には軟膏が適し、角質化した部位にも軟膏等が適します。
- イ:正
- 同じ部位に連続して貼付し続けると皮膚がふやけたり角質が剥がれて接触皮膚炎(かぶれ)を生じやすくなります。
- ウ:正
- 汗や皮脂などの汚れがあると粘着力が落ちるだけでなく、有効成分の皮膚への均一な浸透が妨げられるおそれがあります。
- エ:正
- 外皮用薬を塗布した手で目や粘膜に触れると強い刺激や障害を起こす可能性があるため、塗布後は手を十分に洗浄します。
覚えるポイント
- ジュクジュクした湿潤患部に刺激の強い「液剤」は使いません。
間違えやすいところ
- 液剤は乾燥を促すように思えて、湿った患部に適すると誤解しやすいので注意しましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」皮膚に用いる薬の適正使用・剤形に基づく出題。
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.24 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
創傷・にきび・化膿性疾患用薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · 創傷治癒 / サリチル酸 / イブプロフェンピコノール / 抗生物質耐性菌
皮膚及びきず口等に用いる薬並びにその配合成分に関する以下の記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選択しなさい。 ア 創傷部をより早く治癒させるには、人間の外皮表面に存在する皮膚常在菌を繰り返し殺菌消毒することが望ましい。 イ サリチル酸は角質軟化作用を示すほか、抗菌、抗真菌、抗炎症作用も期待され、にきび用薬に配合されている場合がある。 ウ イブプロフェンピコノールは、イブプロフェンの誘導体であり、主に鎮痛作用を期待され、外皮用薬に用いられる。 エ 化膿性皮膚疾患用薬を漫然と使用すると、連鎖球菌、黄色ブドウ球菌などの化膿菌が耐性を獲得するおそれがある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
傷は過度に消毒せず、体が自然に治る力をいかすことが大切です。イブプロフェンピコノールは外用の抗炎症成分で、にきびや吹き出物に使います。抗菌成分の外用薬は、耐性菌(薬が効かなくなった菌)を防ぐため、漫然と使い続けないようにします。
解き方
- アの「繰り返し消毒することが望ましい」が誤りだと判断する。
- ウのイブプロフェンピコノールは鎮痛ではなく「抗炎症」目的だと確かめ、誤りと判断する。
- イとエが正しい記述だと照合し、誤・正・誤・正の組み合わせを選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- アが誤りで、エは正しい記述なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- アが誤りで、イは正しい記述なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- ウは「鎮痛」ではなく「抗炎症」をねらう成分なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4正解
- アが誤り、イが正、ウが誤り、エが正となるので、これが正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- イとエは正しく、ウが誤りなので、この組み合わせは誤りです。
答えの内訳
- ア:誤
- 創傷部を繰り返し過剰に殺菌消毒すると、正常な組織修復や常在菌叢を害してかえって治癒を遅らせるおそれがあります。
- イ:正
- サリチル酸は角質軟化作用に加え、抗菌・抗真菌・弱い抗炎症作用を持ち、角化異常を伴うにきび用薬や水虫薬に配合されます。
- ウ:誤
- イブプロフェンピコノールは吹き出物やにきびに対して、主に「抗炎症作用」を期待して配合される非ステロイド性抗炎症成分です(鎮痛目的ではありません)。
- エ:正
- 抗生剤を含む化膿性皮膚疾患用薬を長期間漫然と連用すると、ブドウ球菌等の病原菌が薬剤耐性を獲得する危険があります。
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覚えるポイント
- イブプロフェンピコノールは外用で「抗炎症作用(にきび用)」として用いられます。
間違えやすいところ
- イブプロフェンの名前から、内服と同じ解熱鎮痛をねらった外用薬だと勘違いしないよう注意しましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」皮膚及びきず口等に用いる薬に基づく出題。
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.25 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
歯痛・歯槽膿漏薬及び配合成分
主な医薬品とその作用 · 歯痛・歯槽膿漏薬 / カルバゾクロム / カミツレ
歯痛・歯槽膿漏薬及びその配合成分に関する以下の記述について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 歯痛薬は、歯の齲蝕(むし歯)を修復することはない。 イ カルバゾクロムは、細菌の殺菌消毒作用を期待して配合されている場合がある。 ウ 内服で用いる歯槽膿漏薬には、かぜ薬と同じ又は同種の成分が配合されていることがある。 エ カミツレは、齲蝕により露出した歯髄を通っている知覚神経の伝達を遮断して痛みを鎮める。
解答・解説を表示
解答
3
解説
歯痛薬や歯槽膿漏薬は、痛みをやわらげ、歯肉の炎症や出血を抑える対症療法(原因ではなく症状に対処する治療)の薬です。むし歯そのものを治す力はないため、根治には歯科を受診する必要があります。
解き方
- カルバゾクロムやカミツレといった成分のはたらきと、歯痛薬の特徴を1つずつ確かめる。
- アは正、イは誤(血を止める成分)、ウは正、エは誤(炎症を抑える生薬)と判断し、正・誤・正・誤の組み合わせを選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- イは誤りで、ウは正しいので、この組み合わせは合いません。
- 選択肢 2不正解
- エはカミツレではなく、局所麻酔成分の説明なので誤りです。
- 選択肢 3正解
- アが正、イが誤、ウが正、エが誤で、すべて合っています。
- 選択肢 4不正解
- アは正しい記述で、イは誤った記述なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- アとウは正しく、エは誤りなので、この組み合わせは誤りです。
答えの内訳
- ア:正
- 外用歯痛薬は一時的に痛みを鎮めるものであり、齲蝕(むし歯)そのものを修復・治療する効果はありません。
- イ:誤
- カルバゾクロムは毛細血管を強化し出血を抑える止血成分であり、殺菌消毒作用ではありません。
- ウ:正
- 内服歯槽膿漏薬には、抗炎症成分や止血成分、ビタミン類など、かぜ薬と同様または同種の成分が含まれる場合があります。
- エ:誤
- カミツレは抗炎症作用等を期待して用いられます。知覚神経の伝達を遮断する局所麻酔作用を示す成分はアミノ安息香酸エチル等です。
覚えるポイント
- カルバゾクロムは毛細血管を強化して出血を抑える止血成分である。
- 歯痛薬は齲蝕を修復するものではなく、一時的な対症療法である。
間違えやすいところ
- カルバゾクロムを、細菌を殺す消毒成分と取り違えない。
- カミツレなどの生薬のはたらきと、局所麻酔成分のはたらきを混同しない。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」歯痛・歯槽膿漏薬
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.26 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
禁煙補助剤の作用と特徴
主な医薬品とその作用 · 禁煙補助剤 / ニコチン置換療法 / 咀嚼剤 / パッチ製剤
禁煙補助剤に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア ニコチン置換療法は、ニコチンの摂取方法を喫煙以外に換えて離脱症状の軽減を図るものであり、喫煙量の減少に伴い医薬品からのニコチン摂取量を徐々に増加させていくのが特徴である。 イ ニコチンを有効成分とする咀嚼剤は、口腔粘膜からの吸収が十分に行われるよう、菓子のガムのように噛み、唾液をより多く分泌させることが望ましい。 ウ 母乳を与える女性では、摂取されたニコチンにより乳児に影響が生じるおそれがあるため、使用を避ける必要がある。 エ 一般用医薬品として承認されている禁煙補助剤は、咀嚼剤のほかに、1日1回皮膚に貼付するパッチ製剤がある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
禁煙補助剤は、たばこをやめたときの離脱症状(禁断症状)をやわらげるため、たばこ以外の方法でニコチンを補う薬です。使う量を少しずつ減らしていき、最終的にたばこをやめられるようにします。
解き方
- ニコチン置換療法はニコチンを少しずつ減らす方法だと押さえ、アを誤りとする。
- 咀嚼剤は噛み続けず、ゆっくり噛んで頬と歯肉の間にはさむと確かめ、イを誤りとする。
- ウ(授乳中の女性は使わない)とエ(製剤の種類)の正誤を確かめ、ア:誤、イ:誤、ウ:正、エ:正を導く。
- 選択肢 1不正解
- アとイが誤った記述なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- ア、イ、ウの正誤が合っていないので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- アは誤りで、ウとエは正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- イは誤りで、ウとエは正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5正解
- アが誤、イが誤、ウが正、エが正で、すべて合っています。
答えの内訳
- ア:誤
- ニコチン置換療法では、医薬品からのニコチン摂取量を徐々に「減量」させていくことで無理なく禁煙に導きます。
- イ:誤
- 咀嚼剤は菓子のガムのように噛み続けるのではなく、ゆっくり噛んで歯肉と頬の間に挟み、口腔粘膜から徐々に吸収させます。
- ウ:正
- ニコチンは母乳中に移行するため、授乳中の女性は使用を避ける必要があります。
- エ:正
- 一般用医薬品の禁煙補助剤には、口腔粘膜吸収を目的とした咀嚼剤(ガム剤)と、1日1回皮膚に貼付するパッチ製剤があります。
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覚えるポイント
- ニコチン置換療法はニコチン摂取量を徐々に「減少」させていく。
- 禁煙咀嚼剤はガムのように噛み続けず、ゆっくり噛んで頬と歯肉の間に挟む。
間違えやすいところ
- ニコチンの量を「増やす」とする記述を、正しいと思い込まない。
- 咀嚼剤を、ふつうのガムのように噛み続けるものと混同しない。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」禁煙補助剤
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.27 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
滋養強壮保健薬のビタミン成分
主な医薬品とその作用 · 滋養強壮保健薬 / ビタミンB1 / ビタミンC / ビタミンB2 / ビタミンD
滋養強壮保健薬及びその配合成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア ビタミンB1は、炭水化物からのエネルギー産生に不可欠な栄養素で、神経の正常な働きを維持する作用がある。 イ ビタミンCは、体内の脂質を酸化から守る作用(抗酸化作用)を有する栄養素である。 ウ ビタミンB2主薬製剤は、ピリドキシン塩酸塩又はピリドキサールリン酸エステルが主薬として配合された製剤である。 エ ビタミンDの過剰症としては低カルシウム血症があり、便秘や吐きけ、嘔吐、腹痛が初期症状として現れることがある。
解答・解説を表示
解答
1
解説
ビタミンはそれぞれ違うはたらきを持ち、不足したときの症状と、とりすぎたときの症状も決まっています。ビタミンB群の番号と名前、脂溶性(油に溶けやすく体にためこまれやすい)ビタミンのとりすぎの症状は、よく問われる知識です。
解き方
- ビタミンB1とビタミンCのはたらきを確かめ、アとイが正しいと押さえる。
- ビタミンB6の成分名(ピリドキシンなど)と、ビタミンDのとりすぎの症状(高カルシウム血症)から、ウとエが誤りだと確かめる。
- 正しい組み合わせとして(ア、イ)を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- アとイがどちらも正しい記述なので、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 2不正解
- ウはビタミンB6についての記述なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- エは高カルシウム血症が正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- ウとエがどちらも誤った記述なので、この組み合わせは誤りです。
答えの内訳
- ア:正
- ビタミンB1は糖質(炭水化物)代謝に関与し、エネルギー産生や神経機能維持に不可欠なビタミンです。
- イ:正
- ビタミンC(アスコルビン酸)は抗酸化作用を持ち、体内の酸化ストレスを抑えるほかコラーゲン産生にも関与します。
- ウ:誤
- ピリドキシン塩酸塩やピリドキサールリン酸エステルはビタミンB6であり、ビタミンB2(リボフラビン等)ではありません。
- エ:誤
- ビタミンDの過剰症として生じるのは「高カルシウム血症」であり、低カルシウム血症ではありません。
覚えるポイント
- ピリドキシン・ピリドキサールはビタミンB6である(B2はリボフラビン)。
- ビタミンDの過剰症は「高」カルシウム血症である。
間違えやすいところ
- ビタミンB群の番号と化合物名(B1チアミン、B2リボフラビン、B6ピリドキシン)を混同しない。
- ビタミンDのとりすぎは高カルシウム血症だと覚え、低カルシウム血症と取り違えない。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」滋養強壮保健薬
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.28 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
漢方処方製剤の病態認識(証・しばり)
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 証 / 処方数 / 陰陽・虚実
漢方処方製剤に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。なお、同じ記号の( )内には同じ字句が入ります。 漢方薬を使用する場合、漢方独自の病態認識である「( ア )」に基づいて用いることが、有効性及び安全性を確保するために重要である。一般用に用いることが出来る漢方処方は、現在( イ )処方程度であるが、平成20年の厚生労働省医薬食品局審査管理課長通知により、医薬品の効能効果の表現に、この「( ア )」の考え方を盛り込んだ見直しが行われた。この見直しでは、一般用であることを考慮して、「( ア )」という漢方の専門用語を使用することを避け、「しばり」(使用制限)として記載が行われている。例えば、「( ウ )」の病態は「疲れやすく冷えやすいものの」などの寒性の症状を示す表現で示されている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
漢方医学では、患者の体質や病態を「証」(虚実や陰陽などでとらえる考え方)としてとらえます。一般用の製剤では、「しばり表現」(使える人を限る言い方)でその適応が示されています。
解き方
- 病態をとらえる漢方の用語として「証」をアに入れる。
- 一般用の漢方処方は約300処方なので、イは300と判断する。
- 「疲れやすく冷えやすいものの」のような寒性の症状は、陰陽では「陰」にあたるので、ウを特定する。
- 選択肢 1不正解
- イの処方数と、ウの病態の分類が誤っているので合いません。
- 選択肢 2不正解
- 一般用の漢方処方は100ではなく約300なので誤りです。
- 選択肢 3正解
- アが証、イが300、ウが陰で、すべて正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- ア、イ、ウのすべてが誤っているので合いません。
- 選択肢 5不正解
- アに入るのは「方」ではなく「証」なので誤りです。
答えの内訳
- ア:証
- 漢方独自の病態認識・体質的特徴を表す用語は「証」です。
- イ:300
- 一般用医薬品として用いられる漢方処方は、現在約300(294)処方程度です。
- ウ:陰
- 冷えなどの寒性の症状を示す病態は「陰」の病態です(熱感を示す病態は「陽」)。
覚えるポイント
- 一般用漢方処方は約300(294)処方程度が定められている。
- 寒性の病態は「陰」、熱性の病態は「陽」で表現される。
間違えやすいところ
- 処方数を100処方と少なく覚えない。
- 寒性の症状を「虚」と結びつけず、「陰」の考え方に正しく対応させる。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」漢方処方製剤
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.28 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
生薬の定義と留意点
主な医薬品とその作用 · 生薬 / 生薬製剤 / 相互作用 / 食品としての流通
生薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア 同じ生薬成分又は同種の作用を示す生薬成分を含有する医薬品、医薬部外品等が併用された場合は、作用が強く現れたり、副作用が生じやすくなるおそれがある。 イ 生薬製剤はすべからく作用が緩やかで、副作用が少ない。 ウ 生薬は、動植物の薬用とする部分、細胞内容物、分泌物、抽出物又は鉱物などであり、薬用動植物・薬用鉱物等の名称が生薬名と混同されて用いられることがあるが、その生薬の素材となる動植物・鉱物等とは明確に区別される必要がある。 エ 生薬成分は、医薬品的な効能効果が標榜又は暗示されていなければ、食品として流通可能なものがある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
生薬は天然の薬用部位などからできていて、それぞれ固有の薬理作用(体にはたらきかける力)を持っています。天然だからといって副作用がないわけではなく、併用や使い方に気をつける必要があります。
解き方
- イの「すべて作用が緩やかで副作用が少ない」という言い切りは誤りだと判断する。
- ア(重複で作用が強まる・副作用が出やすい)、ウ(素材の動植物と生薬名の区別)、エ(医薬品でない食品として出せるかの判断)が正しいと確かめる。
- 正・誤・正・正の組み合わせを選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- イは誤りで、エは正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2正解
- アが正、イが誤、ウが正、エが正で、すべて合っています。
- 選択肢 3不正解
- ウは正しい記述なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- アは正しく、イは誤りなので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- ア、ウ、エはいずれも正しい記述なので誤りです。
答えの内訳
- ア:正
- 同一または同種の薬理作用を持つ生薬成分が重複すると、作用が増強されたり予期せぬ副作用を生じるおそれがあります。
- イ:誤
- 生薬製剤であっても重篤な副作用や即効性・強い作用を示すものがあり、「すべからく作用が緩やかで副作用が少ない」わけではありません。
- ウ:正
- 生薬は素材動植物・鉱物の薬用部位や抽出物等であり、素材そのものの学名や通称とは区別されます。
- エ:正
- 専ら医薬品として使用される成分本質(原材料)でなく、かつ医薬品的な効能効果が標榜・暗示されていなければ食品として流通できます。
覚えるポイント
- 生薬製剤も医薬品であり、すべてが作用が緩やかで副作用が少ないとは言えない。
- 同一生薬成分の併用による過剰摂取・重複に注意する。
間違えやすいところ
- 「漢方や生薬だから安全で副作用がない」という思い込みで答えない。
- 医薬品としての効果をうたわない場合に、食品として出せるかどうかの決まりを正しく理解する。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」生薬製剤
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.29 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
消毒薬の配合成分と特徴
主な医薬品とその作用 · 消毒薬 / 次亜塩素酸ナトリウム / クレゾール石ケン液 / エタノール / ヨードチンキ
消毒薬の配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア 次亜塩素酸ナトリウムは、強い酸化力により一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に殺菌消毒作用を示し、主に人体の消毒に用いられる。 イ クレゾール石ケン液は、結核菌を含む一般細菌類、真菌類に対しては広い殺菌消毒作用を示すが、大部分のウイルスに対する殺菌消毒作用はない。 ウ エタノールは、手指や皮膚、創傷面の消毒に加え、粘膜面や目の周りへの使用にも適する。 エ ヨードチンキは、ヨウ素をポリビニルピロリドン(PVP)と呼ばれる担体に結合させて水溶性とし、徐々にヨウ素が遊離して殺菌作用を示すよう工夫されたものである。
解答・解説を表示
解答
4
解説
消毒薬は、効く相手(細菌、真菌、ウイルスなど)と人体への安全さの違いによって、使える場面がはっきり分かれています。それぞれの特徴を正しく理解して選ぶことが大切です。
解き方
- ア(次亜塩素酸ナトリウムは人体には使えない)から誤りと判断する。
- イ(クレゾール石ケン液は結核菌には効くがウイルスには効かない)から正しいと判断する。
- ウ(エタノールは粘膜などに使えない)とエ(PVPと結びつけたのはポビドンヨード)から、どちらも誤りと判断する。
- ア:誤、イ:正、ウ:誤、エ:誤の選択肢4を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- ア、ウ、エが誤った記述なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- アとエが誤った記述なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- アは誤りで、イは正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4正解
- アが誤、イが正、ウが誤、エが誤で、すべて合っています。
- 選択肢 5不正解
- イは正しく、ウとエは誤りなので、この組み合わせは誤りです。
答えの内訳
- ア:誤
- 次亜塩素酸ナトリウムは刺激性が強いため、人体の皮膚や傷口の消毒には用いられず、器具・環境等の消毒にのみ用いられます。
- イ:正
- クレゾール石ケン液は結核菌を含む細菌・真菌に有効ですが、ウイルスに対する殺菌効果は期待できません。
- ウ:誤
- エタノールは刺激性が強いため、粘膜面や目の周り、傷のある創傷面への使用は避ける必要があります。
- エ:誤
- ヨウ素をポリビニルピロリドン(PVP)に結合させた製剤は「ポビドンヨード」であり、ヨードチンキではありません。
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覚えるポイント
- 次亜塩素酸ナトリウムは人体の消毒には用いない(物・環境用)。
- ポリビニルピロリドン(PVP)とヨウ素の複合体はポビドンヨードである。
間違えやすいところ
- 次亜塩素酸ナトリウムを、皮膚の消毒薬と取り違えない。
- ポビドンヨードとヨードチンキの定義や成分の違いを混同しない。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」消毒薬
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.30 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
殺虫剤の作用機序と成分特性
主な医薬品とその作用 · 殺虫剤・忌避剤 / カーバメイト系 / 有機リン系 / ピレスロイド系 / 有機塩素系
殺虫剤及びその配合成分に関する以下の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
殺虫成分には、有機リン系(アセチルコリンエステラーゼと不可逆的に結合する)と、カーバメイト系(同じ酵素と可逆的に結合する)があります。結合が元に戻るかどうかが大切な区別点です。
解き方
- 各選択肢の殺虫成分の特徴と、虫を殺す仕組みを確かめる。
- 選択肢2で、カーバメイト系の阻害のしかたが「不可逆的」と書かれている点に注目する(正しくは可逆的)。
- 誤っているものとして選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- フェノトリンはピレスロイド系で、シラミ駆除のシャンプーなどに使われ、正しい記述です。
- 選択肢 2正解
- カーバメイト系はアセチルコリンエステラーゼと可逆的に結合するので、この記述は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 有機塩素系は蓄積性の問題で使用がしぼられ、現在はオルトジクロロベンゼンだけが使われ、正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- 有機リンのジクロルボスに多く触れると、縮瞳や呼吸困難などが起きることがあり、正しい記述です。
覚えるポイント
- 有機リン系:アセチルコリンエステラーゼと「不可逆的」に結合。
- カーバメイト系:アセチルコリンエステラーゼと「可逆的」に結合。
間違えやすいところ
- 有機リン系とカーバメイト系の「可逆的」「不可逆的」を逆に覚えない。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」殺虫剤・忌避剤
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.30 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
一般用検査薬の原理と限界
主な医薬品とその作用 · 一般用検査薬 / 偽陰性・偽陽性 / 検出限界 / 検体対象
検査薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア 検体中に検出反応が起こるための最低限の濃度以上の対象物質が存在しているにもかかわらず、検査結果が陽性にならず陰性となった場合を偽陽性という。 イ 血液は、一般用検査薬の検体には用いられない。 ウ 検出反応が起こるための最低限の濃度を、検出感度又は検出限界という。 エ 現在は悪性腫瘍や心筋梗塞といった重大な疾患の診断も、一般用検査薬で行うことができる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
一般用検査薬は、尿などを使って自分の健康状態を自分で確かめるのを助けるためのものです。体に傷をつける採血が必要なものや、重大な病気を確定するための診断は対象外です。
解き方
- ア(陽性になるはずが陰性になるのは偽陰性)から誤りと判断する。
- イ(血液は一般用検査薬の検体にならない)から正しいと判断する。
- ウ(検出感度・検出限界の意味)から正しいと判断する。
- エ(悪性腫瘍などの確定診断はできない)から誤りと判断する。
- 誤・正・正・誤の組み合わせを選択肢4と特定する。
- 選択肢 1不正解
- アは偽陰性の説明なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- アとエが誤りで、ウは正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- イとウが正しく、アは誤りなので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4正解
- アが誤、イが正、ウが正、エが誤で、すべて合っています。
- 選択肢 5不正解
- イは正しく、エは誤りなので、この組み合わせは誤りです。
答えの内訳
- ア:誤
- 本来陽性となるべき検体で結果が陰性となる現象は「偽陰性」であり、偽陽性ではありません。
- イ:正
- 一般用検査薬において採取される検体は尿や唾液等に限られ、血液を検体とするものは認められていません。
- ウ:正
- 検出反応が起こるために必要な最低限の対象物質の濃度を「検出感度」または「検出限界」といいます。
- エ:誤
- 悪性腫瘍や心筋梗塞等の重大な疾患の診断は医師の確定診断が必要であり、一般用検査薬の対象ではありません。
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覚えるポイント
- 陽性なのに陰性判定が出るのは「偽陰性」、陰性なのに陽性判定が出るのは「偽陽性」。
- 一般用検査薬の検体に「血液」は用いられない。
間違えやすいところ
- 偽陰性と偽陽性の意味を取り違えない。
- 医療用検査薬と一般用検査薬で、対象となる病気の範囲(悪性腫瘍などの除外)を混同しない。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」一般用検査薬
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.31 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品医療機器等法の目的と関係者の責務
薬事関係法規・制度 · 医薬品医療機器等法第1条 / 医薬関係者の責務 / 国民の責務
医薬品医療機器等法に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア 医薬品医療機器等法第1条において、医薬品、医薬部外品、化粧品、毒物、劇物、医療機器及び再生医療等製品の品質、有効性及び安全性の確保並びにこれらの使用による保健衛生上の危害の発生及び拡大の防止のために必要な規制を行うことを目的と定めている。 イ この法律は、医療上特にその必要性が高い医薬品、医療機器及び再生医療等製品の研究開発の促進のために必要な措置を講ずることにより、保健衛生の向上を図ることを目的の一つとしている。 ウ 医薬関係者は、医薬品等の有効性及び安全性その他これらの適正な使用に関する知識と理解を深めるとともに、これらの使用の対象者及びこれらを購入し、又は譲り受けようとする者に対し、これらの適正な使用に関する事項について、正確かつ適切な情報の提供に努めなければならない。 エ 国民は、医薬品等を適正に使用するとともに、これらの有効性及び安全性に関する知識と理解を深めるよう努めなければならない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品医療機器等法第1条が対象とするのは医薬品・医薬部外品・化粧品・医療機器・再生医療等製品で、毒物と劇物は含みません。毒物と劇物は「毒物及び劇物取締法」という別の法律で規制されています。医薬関係者の責務は第1条の4、国民の責務は第1条の5に定められています。
解き方
- アは、第1条の対象に毒物と劇物が入っているかを確かめます。入っていないので誤りです。
- イは、研究開発を進める措置で保健衛生の向上を図ることが目的に入るかを確かめます。入っているので正しいです。
- ウは、第1条の4第1項の医薬関係者の情報提供などの責務の文を確かめます。合っているので正しいです。
- エは、第1条の5第1項の国民の責務(適正に使い、知識と理解を深めること)を確かめます。合っているので正しいです。
- 以上から「誤・正・正・正」の選択肢3が答えになります。
- 選択肢 1不正解
- アが誤りなのに、すべて正としているので不適です。
- 選択肢 2不正解
- アは誤りでイとエは正しいので、この組み合わせは不適です。
- 選択肢 3正解
- アは誤りでイ・ウ・エは正しく、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- ウとエは正しいのに、誤りとしているので不適です。
- 選択肢 5不正解
- イとウは正しいのに、誤りとしているので不適です。
覚えるポイント
- 医薬品医療機器等法第1条の対象に「毒物」「劇物」は含まれない(毒物及び劇物取締法の対象)
- 医薬関係者は情報提供に「努めなければならない(努力義務)」、国民も適正使用と理解深化に「努めなければならない」
間違えやすいところ
- 毒物や劇物も第1条の対象に含まれると間違えやすい。
- 医薬関係者の責務と国民の責務の条文の中身を混同しやすい。
出題の前提:医薬品医療機器等法第1条、第1条の4第1項、第1条の5第1項、登録販売者試験問題作成に関する手引き
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.32 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品の定義と承認制度
薬事関係法規・制度 · 医薬品の定義 / 日本薬局方 / 無承認無許可医薬品 / 製造販売承認
医薬品の定義に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア 日本薬局方に収められている物は、すべて医薬品である。 イ 動物の疾病の治療に使用される物(ただし、機械器具等、医薬部外品、再生医療等製品を除く。)は、医薬品に含まれない。 ウ 「やせ薬」を標榜したものは、医薬品に含まれる。 エ 医薬品医療機器等法第14条又は第19条の2において、医薬品は、品目ごとに、品質、有効性及び安全性について審査等を受け、その製造販売について厚生労働大臣の承認を受けたものでなければならないとされている。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品医療機器等法第2条第1項では、日本薬局方に収められている物はすべて医薬品です。人だけでなく動物の病気の診断・治療・予防に使う物も医薬品に含まれます。やせ薬のような医薬品らしい効能をうたう物も医薬品とみなされます。
解き方
- ア:日本薬局方に入っている物はすべて医薬品(第1号医薬品)なので正しいです。
- イ:人や動物の病気の診断・治療・予防に使う物は医薬品に含まれるので、「含まれない」とするのは誤りです。
- ウ:やせ薬としての効果をうたう物は、無承認無許可の医薬品にあたるので正しいです。
- エ:法第14条・第19条の2により、品目ごとに厚生労働大臣の承認が必要なので正しいです。
- 正・誤・正・正の選択肢2が答えです。
- 選択肢 1不正解
- イは誤りでウとエは正しいので、この組み合わせは不適です。
- 選択肢 2正解
- ア・ウ・エは正しくイは誤りなので、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- エは正しいのに、誤りとしているので不適です。
- 選択肢 4不正解
- アは正しくイは誤りなので、この組み合わせは不適です。
- 選択肢 5不正解
- アとウは正しいのに、誤りとしているので不適です。
覚えるポイント
- 日本薬局方に収められている物は例外なく医薬品である
- 医薬品の定義には「人又は動物」の疾病の診断、治療又は予防が含まれる
- 医薬品的な効能効果を標榜した物は医薬品とみなされる
間違えやすいところ
- 医薬品は人に使う物だけで、動物用は入らないと間違えやすい。
- やせ薬など食品の形でも、医薬品らしい効能をうたえば医薬品とみなされる点を忘れやすい。
出題の前提:医薬品医療機器等法第2条第1項、第14条、第19条の2、無承認無許可医薬品の指導取締要領
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.33 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
毒薬及び劇薬の表示と取扱い規制
薬事関係法規・制度 · 毒薬・劇薬の定義 / 毒薬・劇薬の表示 / 譲受手続 / 開封販売
毒薬又は劇薬に関する以下の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
毒薬の容器や包装には「黒地に白枠、白字」で品名と「毒」の字を、劇薬には「白地に赤枠、赤字」で品名と「劇」の字を書かなければなりません。また、劇薬と毒薬を14歳未満の人や不正に使いそうな人に渡すことは禁止されています。
解き方
- 1:一般用医薬品に毒薬があるかを確かめます。今は無いので正しいです。
- 2:劇薬の決まった表示は「白地に赤枠、赤字」です。「赤地に白枠、白字」とするのは誤りです。
- 3:不正に使いそうな人への交付を禁じる決まりがあり、正しいです。
- 4:店舗管理者が薬剤師の店舗販売業者は劇薬を開封して売れるので、正しいです。
- 誤っている記述は2なので、2が答えです。
- 選択肢 1不正解
- 今は毒薬に指定された一般用医薬品はなく、正しい記述です。
- 選択肢 2正解
- 劇薬の表示は「白地に赤枠、赤字」なので、「赤地に白枠、白字」とするのは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 14歳未満の人や安全に扱えなさそうな人への交付は禁止されており、正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- 店舗管理者が薬剤師の店舗販売業者なら、劇薬を開封して売ったり渡したりできます。
覚えるポイント
- 毒薬の表示:黒地に白枠、白字(品名及び「毒」)
- 劇薬の表示:白地に赤枠、赤字(品名及び「劇」)
- 一般用医薬品に毒薬はない(劇薬は一部存在する)
間違えやすいところ
- 毒薬と劇薬の表示の色(黒地に白字か、白地に赤字か)を逆に覚えやすい。
- 店舗管理者が薬剤師でも、劇薬は開封して売れないと間違えやすい。
出題の前提:医薬品医療機器等法第44条第1項・第2項、第46条第1項、第47条、登録販売者試験問題作成に関する手引き
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.33 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
一般用医薬品の直接の容器等の法定表示事項
薬事関係法規・制度 · 容器・被包の記載事項 / 製造番号・記号 / 法定表示 / 添付文書記載事項
以下の事項のうち、一般用医薬品の直接の容器又は被包に記載されていなければならないものの組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア 製造番号及び製造年月 イ 重量、容量又は個数等の内容量 ウ 効能又は効果 エ 製造販売業者の氏名又は名称及び住所
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品医療機器等法第50条では、直接の容器や包装に「製造業者の氏名・住所」「名称」「製造番号又は製造記号」「内容量」「使用の期限」などを書かなければなりません。「効能又は効果」は添付文書などに書く事項(法第52条)で、直接の容器には必要ありません。「製造年月」を書く義務もありません。
解き方
- ア:法第50条で必要なのは「製造番号又は製造記号」です。「製造年月」は義務ではないので誤りです。
- イ:重量・容量・個数などの「内容量」は法第50条第4号の表示事項なので正しいです。
- ウ:「効能又は効果」は直接の容器には不要で、添付文書(第52条)に書く事項なので誤りです。
- エ:「製造販売業者の氏名又は名称及び住所」は法第50条第1号の表示事項なので正しいです。
- 正しい組み合わせは「イ、エ」なので、選択肢3が答えです。
- 選択肢 1不正解
- アの「製造年月」は法律で必要な表示ではないので不適です。
- 選択肢 2不正解
- アとウは直接の容器に必要な表示ではないので不適です。
- 選択肢 3正解
- イの内容量とエの製造販売業者の氏名・名称・住所は、どちらも直接の容器に必要な表示で正しいです。
- 選択肢 4不正解
- ウの「効能又は効果」は直接の容器に必要な表示ではないので不適です。
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覚えるポイント
- 直接の容器の記載事項:製造販売業者の氏名・住所、名称、製造番号又は製造記号、内容量、使用の期限等
- 直接の容器に「効能・効果」「用法・用量」は原則として法定義務付けされていない(添付文書の義務事項)
間違えやすいところ
- 製造番号と製造年月を混同し、製造年月も必要だと間違えやすい。
- 市販薬の箱に効能効果が印刷されていることが多く、法律で直接の容器に必要な事項だと間違えやすい。
出題の前提:医薬品医療機器等法第50条、登録販売者試験問題作成に関する手引き
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.34 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
化粧品の効能効果の標榜範囲
薬事関係法規・制度 · 化粧品 / 効能効果の範囲 / 標榜の制限 / 医薬部外品との区別
以下の効能効果のうち、化粧品において表示・標榜することが認められているものとして、誤っているものを一つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
化粧品でうたえる効能効果は、体を美しく見せたり、肌や毛髪をすこやかに保ったりするような穏やかな作用に限られます。昭和36年の通知などで定めた56項目に限られています。「発毛を促進する」や「育毛」は医薬部外品などの効能で、化粧品では認められません。
解き方
- 各選択肢が化粧品でうたえる効能(56項目など)に入るかを確かめます。
- 1の「頭皮、毛髪を清浄にする」は化粧品でうたえます。
- 2の「肌のキメを整える」は化粧品でうたえます。
- 3の「乾燥による小ジワを目立たなくする」は、しかるべき試験をクリアした化粧品で認められています。
- 4の「発毛を促進する」は医薬部外品や医薬品の効能で、化粧品では認められないので誤りです。
- 選択肢 1不正解
- 「頭皮、毛髪を清浄にする」は化粧品で認められた効能です。
- 選択肢 2不正解
- 「肌のキメを整える」は化粧品で認められた効能です。
- 選択肢 3不正解
- 「乾燥による小ジワを目立たなくする」は、適切な試験に基づけば化粧品で表示できる効能です。
- 選択肢 4正解
- 「発毛を促進する」は化粧品の範囲を超え、医薬部外品などの効能なので誤りです。
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覚えるポイント
- 化粧品の効能効果は「清潔にする」「健やかに保つ」「乾燥による小ジワを目立たなくする」などの緩和な範囲
- 「発毛促進」「育毛」「フケ・かゆみを防ぐ(薬用)」は医薬部外品等の効能
間違えやすいところ
- 「乾燥による小ジワを目立たなくする」は化粧品で認められないと誤解しやすい(指針で認められている)。
- 育毛や発毛促進をヘアケア化粧品でも自由にうたえると混同しやすい。
出題の前提:医薬品医療機器等法第2条第3項、化粧品の効能の範囲の改定に係る通知、登録販売者試験問題作成に関する手引き
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.34 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
機能性表示食品の制度と定義
薬事関係法規・制度 · 保健機能食品 / 機能性表示食品 / 特定保健用食品 / 消費者庁長官への届出
機能性表示食品に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。 機能性表示食品とは、( ア )の責任において、科学的根拠に基づいた機能性を表示し、販売前に( イ )及び機能性の根拠に関する情報などが消費者庁長官に届け出られたものである。機能性表示食品は、特定の保健の目的が期待できるという食品の機能性を表示することができるが、消費者庁長官の個別の許可を受けたものではないという点で( ウ )とは異なる。
解答・解説を表示
解答
5
解説
機能性表示食品は、事業者の責任で科学的根拠に基づく機能性を表示し、売る前に安全性や機能性の根拠などの情報を消費者庁長官に届け出た食品です。国が個別に審査して許可する「特定保健用食品(トクホ)」とは違い、個別の許可は受けていません。
解き方
- ア:機能性表示食品は第三者機関や国ではなく、自分の責任で表示するので「事業者」が入ります。
- イ:届け出るのは「安全性と機能性の根拠に関する情報」なので「安全性」が入ります。
- ウ:個別の許可を受けた食品と比べているので、個別審査と許可の「特定保健用食品」が入ります。
- ア=事業者、イ=安全性、ウ=特定保健用食品なので、選択肢5が答えです。
- 選択肢 1不正解
- ア・イ・ウのすべてが誤った言葉の組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- アは「事業者」、イは「安全性」であるべきで、両方とも誤りです。
- 選択肢 3不正解
- イは「安全性」であるべきなのに「有効性」となっているので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- ウは「特定保健用食品」であるべきなのに「栄養機能食品」となっているので誤りです。
- 選択肢 5正解
- アに事業者、イに安全性、ウに特定保健用食品が正しく入っているので正解です。
覚えるポイント
- 機能性表示食品:事業者の責任で販売前に安全性・機能性の根拠を消費者庁長官に届出(個別審査なし)
- 特定保健用食品:有効性・安全性を国が個別に審査し、消費者庁長官が許可する
間違えやすいところ
- 届出事項を「有効性」と覚えがちですが、正しい表現は「安全性と機能性の根拠」です。
- 特定保健用食品と機能性表示食品の審査・許可・届出の違いを混同しやすい。
出題の前提:食品表示法、食品表示基準、登録販売者試験問題作成に関する手引き
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.35 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
特定保健用食品の関与成分と保健の用途
薬事関係法規・制度 · 特定保健用食品 / 関与成分 / 血糖値調節 / 整腸作用
以下の保健機能成分のうち、特定保健用食品において、これまでに「血糖値が気になる方に適する」等の血糖値関係の表示が認められたものとして、誤っているものを一つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
特定保健用食品で、糖の吸収をおだやかにして血糖値の上昇を抑える成分には、難消化性デキストリン、小麦アルブミン、グアバ葉ポリフェノール、L-アラビノースなどがあります。一方、フラクトオリゴ糖などのオリゴ糖は「おなかの調子を整える」成分です。
解き方
- 各成分が特定保健用食品のどの用途にあたるかを整理します。
- 難消化性デキストリン、小麦アルブミン、グアバ葉ポリフェノール、L-アラビノースは血糖値を調節する成分です。
- フラクトオリゴ糖はおなかの調子を整える(整腸)成分だと分かります。
- よって、血糖値の表示ではない「フラクトオリゴ糖」(選択肢2)が誤っているものとして答えになります。
- 選択肢 1不正解
- 難消化性デキストリンは糖の吸収をおだやかにする血糖値の表示が認められています。
- 選択肢 2正解
- フラクトオリゴ糖は「おなかの調子を整える」成分で、血糖値の表示ではないので誤り(この問題の答え)です。
- 選択肢 3不正解
- 小麦アルブミンは糖の吸収をおだやかにする血糖値の表示が認められています。
- 選択肢 4不正解
- グアバ葉ポリフェノールは糖の吸収をおだやかにする血糖値の表示が認められています。
- 選択肢 5不正解
- L-アラビノースはショ糖の吸収を抑える血糖値の表示が認められています。
覚えるポイント
- 血糖値関係の特定保健用食品成分:難消化性デキストリン、小麦アルブミン、グアバ葉ポリフェノール、L-アラビノース
- おなかの調子を整える特定保健用食品成分:オリゴ糖類(フラクトオリゴ糖等)、乳酸菌類、食物繊維等
間違えやすいところ
- 難消化性デキストリンは整腸と血糖値・中性脂肪の両方に使われるため、血糖値に効かないと誤解しやすい。
- オリゴ糖を血糖値対策と混同しやすい。
出題の前提:特定保健用食品の表示許可基準、登録販売者試験問題作成に関する手引き
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.35 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
栄養機能食品の栄養成分と栄養機能表示
薬事関係法規・制度 · 栄養機能食品 / 銅 / マグネシウム / β-カロテン / 亜鉛
栄養機能食品における栄養成分と栄養機能表示に関する以下の関係の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア 銅:赤血球の形成を助ける栄養素です。 イ マグネシウム:骨の形成や歯の形成に必要な栄養素です。 ウ β-カロテン:体内の脂質を酸化から守り、細胞の健康維持を助ける栄養素です。 エ 亜鉛:たんぱく質・核酸の代謝に関与して、健康の維持に役立つ栄養素です。
解答・解説を表示
解答
2
解説
栄養機能食品の規格基準では、各栄養成分の機能表示の文言が細かく定められています。β-カロテンの表示は「夜間の視力の維持を助けるとともに、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素」です。「体内の脂質を酸化から守り、細胞の健康維持を助ける」はビタミンEの表示です。
解き方
- ア:銅は「赤血球の形成を助ける栄養素です。多くの体内酵素の正常な働きと骨の形成を助ける栄養素です。」と定められており正しいです。
- イ:マグネシウムは「骨や歯の形成に必要な栄養素です。」と定められており正しいです。
- ウ:「体内の脂質を酸化から守り、細胞の健康維持を助ける」はビタミンEの表示で、β-カロテンの表示ではないので誤りです。
- エ:亜鉛は「味覚を正常に保つ…たんぱく質・核酸の代謝に関与して、健康の維持に役立つ栄養素です。」と定められており正しいです。
- 以上から、正・正・誤・正の選択肢2が答えです。
- 選択肢 1不正解
- ウはビタミンEの表示で誤りなので、この組み合わせは不適です。
- 選択肢 2正解
- ア・イ・エは正しくウは誤りなので、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- イは正しくウは誤りなので、この組み合わせは不適です。
- 選択肢 4不正解
- アとエは正しいのに、誤りとしているので不適です。
- 選択肢 5不正解
- アとイは正しくウは誤りなので、この組み合わせは不適です。
覚えるポイント
- β-カロテンの表示:夜間の視力の維持、皮膚や粘膜の健康維持
- ビタミンEの表示:抗酸化作用により脂質を酸化から守り細胞の健康維持を助ける
- 銅:赤血球形成を助ける/マグネシウム:骨や歯の形成/亜鉛:味覚、皮膚粘膜、たんぱく質・核酸の代謝
間違えやすいところ
- 抗酸化作用のある栄養素(ビタミンC、ビタミンEなど)の表示とβ-カロテンの表示を混同しやすい。
- 亜鉛の機能表示に「たんぱく質・核酸の代謝」が入ることを見落としやすい。
出題の前提:食品表示基準(栄養機能食品の規格基準)、登録販売者試験問題作成に関する手引き
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.36 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
薬局の定義・管理者および地域連携薬局
薬事関係法規・制度 · 薬局 / 薬局の管理者 / 地域連携薬局
薬局に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
薬局の管理者には薬剤師を置く必要がありますが、開設者は薬剤師でなくてもかまいません。なぜなら、実務を統括する立場と、店を開く立場は別だからです。また、第一類医薬品の情報提供は薬剤師に限られます。
解き方
- 開設者に必要な条件と、管理者に必要な条件のちがいを確かめ、アを判断します。
- 医薬品のリスク区分ごとに、説明できる人の資格の決まりを確かめ、イを判断します。
- 管理者の兼務の禁止の決まりと、地域連携薬局の決まりを確かめ、ウとエをくわしく調べます。
- 選択肢 1不正解
- アは開設者に薬剤師の資格はいらないので誤りです。イも、第一類医薬品の対応は登録販売者にはできないので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- アは開設者に薬剤師の資格が必要というわけではないので誤りです。そのため、この組み合わせは当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- イは、たとえ薬剤師の監督下でも、登録販売者は第一類医薬品の情報提供ができないので誤りです。
- 選択肢 4正解
- ウ(管理者の兼務の制限)とエ(地域連携薬局の決まりと知事の認定)は、どちらも正しい記述です。
覚えるポイント
- 薬局開設者は非薬剤師でも可能だが、薬局管理者は原則として薬剤師でなければならない
間違えやすいところ
- 薬剤師の監督下でも、登録販売者が第一類医薬品の説明や相談対応をすることは認められていません
出題の前提:医薬品医療機器等法第5条、第7条、第6条の2
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.37 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp) / 令和6年度登録販売者試験正答(午前の部および午後の部) [PDFファイル/69KB] p.2 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
店舗販売業の許可・管理および販売可能医薬品
薬事関係法規・制度 · 店舗販売業 / 許可の有効期間 / 店舗管理者
店舗販売業に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
店舗販売業の許可の有効期間は6年です。そして、一般用医薬品と要指導医薬品以外の医薬品(処方箋医薬品など)は、原則として販売できません。
解き方
- 許可を更新できる年数の決まりを確かめ、アが6年なので誤りだと判断します。
- 店舗販売業で扱える医薬品の範囲を確かめ、イを正しいと判断します。
- 店舗管理者に必要な資質と、第一類医薬品を扱う店の管理者補佐の決まりを確かめ、ウとエを正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- アの許可の更新期間は5年ではなく6年なので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- アは誤りです。イ(要指導医薬品と一般用医薬品以外は販売できない)は正しい記述です。
- 選択肢 3正解
- アは誤り(正しくは6年)で、イ・ウ・エはすべて正しいので、この組み合わせが当てはまります。
- 選択肢 4不正解
- ウとエは正しい記述なので、これを誤りとするこの選択肢は当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- イとウは正しい記述なので、これを誤りとするこの選択肢は当てはまりません。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 医薬品販売業(薬局、店舗販売業、配置販売業等)の許可の有効期間は6年ごとに更新が必要
間違えやすいところ
- 法律で決まった業許可の有効期間を、5年と間違えないよう注意しましょう
出題の前提:医薬品医療機器等法第24条第2項、第26条、第28条、施行規則第140条
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.38 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp) / 令和6年度登録販売者試験正答(午前の部および午後の部) [PDFファイル/69KB] p.2 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
配置販売業の許可・管理および遵守事項
薬事関係法規・制度 · 配置販売業 / 配置員の届出 / 区域管理者
配置販売業に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
配置販売業は、医薬品を先に置いておき、後で代金を精算する販売方法です。置く区域(都道府県)ごとに許可を受け、配置員は前もって届出をする必要があります。
解き方
- 区域管理者に必要な条件を確かめ、第一類は薬剤師、第二・三類は薬剤師か登録販売者なので、アを正しいと判断します。
- 配置販売業の許可を出すのが、配置する区域ごとの都道府県知事である点を確かめ、イを誤りと判断します。
- 配置以外の方法で売ることの禁止を確かめてウを正とし、配置員は前もって届け出る義務を確かめてエを誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- イは誤りです。許可は申請者の住所地ではなく、配置しようとする区域の都道府県知事から受けます。
- 選択肢 2正解
- ア(区域管理者に必要な条件)とウ(配置以外の販売方法の禁止)は、どちらも正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- イは許可を出す人が間違っており、エも配置員の届出の時期が間違っているので、この組み合わせは当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- エは誤りです。配置の仕事に就く前に、前もって届け出なければなりません。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 配置販売業の許可は配置区域(都道府県)ごとに受ける必要があり、配置員の届出はあらかじめ行う
間違えやすいところ
- 店舗販売業とちがって、配置員の届出は事後(30日以内など)ではなく、前もって行う必要があります
出題の前提:医薬品医療機器等法第30条、第31条の2、第32条、第33条
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.39 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp) / 令和6年度登録販売者試験正答(午前の部および午後の部) [PDFファイル/69KB] p.2 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
配置販売業における第一類医薬品の記録事項
薬事関係法規・制度 · 配置販売業 / 第一類医薬品 / 販売等の記録
以下のうち、配置販売業者が第一類医薬品を配置したときに、書面に記載し、2年間保存しなければならない事項として、誤っているものを一つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
配置販売業者が第一類医薬品を置いたときは、決められた事項を書面に書き、2年間保存しなければなりません。書くのは、品名、数量、配置した日時、説明した薬剤師の氏名、相手が内容を理解したかの確認結果などです。
解き方
- 配置販売業で第一類医薬品を置くときの、書面への記録の決まりを確かめます。
- 品名、数量、日時、薬剤師の氏名、理解の確認結果が決められた事項だと照らし合わせます。
- 「配置した場所」は記録する事項に決められていないと確かめ、4を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 医薬品の品名は、置いたときに書面へ書き、2年間保存する決まりの事項の一つです。
- 選択肢 2不正解
- 医薬品の数量も、置いたときに書面へ書き、2年間保存する決まりの事項の一つです。
- 選択肢 3不正解
- 置いた日時も、書面へ書き、2年間保存する決まりの事項の一つです。
- 選択肢 4正解
- 配置した場所は、法律で書面への記載と2年間の保存が決められた事項ではありません。
- 選択肢 5不正解
- 購入した人が説明の内容を理解したかの確認結果も、書面へ書く決まりの事項の一つです。

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覚えるポイント
- 第一類医薬品の配置記録事項は「品名」「数量」「日時」「情報提供した薬剤師の氏名」「理解の確認結果」等であり、保存期間は2年間
間違えやすいところ
- 購入者の連絡先や配置場所は、法律で書くことが決められた事項ではありません
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第149条の5
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.39 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp) / 令和6年度登録販売者試験正答(午前の部および午後の部) [PDFファイル/69KB] p.2 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品のリスク区分に応じた販売方法と情報提供
薬事関係法規・制度 · 特定販売 / 要指導医薬品 / お薬手帳 / 指定第二類医薬品 / 第三類医薬品
要指導医薬品又は一般用医薬品のリスク区分に応じた販売方法等に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
要指導医薬品は、必ず対面で売ることになっているため、インターネットなどの特定販売では売れません。一般用医薬品を売るときは、お薬手帳を使うなど、リスクに応じて正しく説明することが求められます。
解き方
- 特定販売で売れる範囲を確かめ、要指導医薬品は特定販売が禁止なのでアを誤りと判断します。
- 第一類医薬品とお薬手帳の連携・記録の大切さを確かめ、イを正しいと判断します。
- 指定第二類医薬品の陳列のくふうや、説明の機会を進んで確保することを確かめ、ウを正しいと判断します。
- 第三類医薬品では、説明は必ずしも義務ではなく、進んで行うことが望ましいとされている点を確かめ、エを正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- アは誤りです。要指導医薬品は対面で売ることが決められており、特定販売はできません。
- 選択肢 2不正解
- アは誤りで、イ(お薬手帳の活用)とエ(第三類医薬品の説明)はどちらも正しい記述です。
- 選択肢 3正解
- アは誤りで、イ・ウ・エは正しい記述なので、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 4不正解
- ウとエは、正しい売り方と説明についての正しい記述なので、この選択肢は誤りです。
- 選択肢 5不正解
- イとウは正しい記述なので、これを誤りとするこの選択肢は当てはまりません。
覚えるポイント
- 要指導医薬品は対面販売が必須であり、特定販売(通販・ネット販売)は不可
間違えやすいところ
- 第三類医薬品は法律上の説明の義務はありませんが、買う人から質問がなくても説明することが望ましいとされています
出題の前提:医薬品医療機器等法第36条の6、第36条の10、施行規則
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.40 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp) / 令和6年度登録販売者試験正答(午前の部および午後の部) [PDFファイル/69KB] p.2 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
薬局及び店舗販売業における医薬品の陳列方法
薬事関係法規・制度 · 医薬品の陳列 / 要指導医薬品陳列区画 / 指定第二類医薬品の陳列
薬局及び店舗販売業における医薬品の陳列方法に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品は、医薬部外品などの他の物と分けて並べます。要指導医薬品と一般用医薬品も、混ぜずに並べます。指定第二類医薬品は、説明を行う設備から7メートル以内に並べるのが原則です。
解き方
- 区分ごとに混ぜて並べるのが禁止されていること、医薬部外品と分けて並べることを確かめ、アとイを正とします。
- 鍵をかけた設備に並べる場合の特例を確かめ、要指導医薬品を区画の外に並べられるのでウを正とします。
- 指定第二類医薬品は原則7メートル以内(鍵付きなどは1.2メートルの例外)という距離の決まりを確かめ、エを誤りとします。
- 選択肢 1正解
- ア・イ・ウは正しく、エは原則が1.2メートルではなく「7メートル以内」なので誤りです。よってこの組み合わせが正解です。
- 選択肢 2不正解
- ウは、鍵をかけた陳列設備なら区画の外でもよいので正しいです。エは距離の原則が7メートルなので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- イは、医薬品と医薬部外品を分けて並べるという点が正しいので、この選択肢は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- アは、要指導医薬品と一般用医薬品を混ぜて並べるのが禁止なので正しいです。よってこの選択肢は当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- アとイはどちらも正しい記述なので、この選択肢は当てはまりません。
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覚えるポイント
- 指定第二類医薬品は、情報提供を行う設備から原則7メートル以内の範囲に陳列する
間違えやすいところ
- 1.2メートル以内という距離は、指定第二類医薬品を鍵付き設備などに並べる例外の数値で、原則は7メートル以内です
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第218条の3、第218条の4等
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.41 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp) / 令和6年度登録販売者試験正答(午前の部および午後の部) [PDFファイル/69KB] p.2 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
店舗販売業における店舗の掲示板掲示事項
薬事関係法規・制度 · 店舗の掲示事項 / 店舗販売業 / 医薬品の適正使用
以下のうち、リスク区分に応じた情報提供又は相談対応の実効性を高めるため、店舗販売業者が店舗の見やすい位置に掲示板で掲示しなければならない事項として、誤っているものを一つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
5
解説
薬局や店舗販売業では、店の見やすい場所の掲示板に決められた事項を掲示します。管理者の氏名、勤務する人の氏名・業務・区別、扱う医薬品の区分、各リスク区分の表示と説明の解説、副作用被害救済制度の概要などです。
解き方
- 店の見やすい場所に掲示しなければならない決まりの事項を思い出します。
- 1〜4(管理者の氏名、勤務薬剤師の氏名・担当業務、緊急時の連絡先、リスク区分表示の解説)が掲示事項に含まれると確かめます。
- 解説の掲示が必要なのは「副作用被害救済制度」で、「安全性情報報告制度」ではないと確かめ、5を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 店舗管理者の氏名は、店の見やすい場所に掲示する決まりの事項です。
- 選択肢 2不正解
- 勤務する薬剤師や登録販売者の氏名と担当業務も、掲示する決まりの事項です。
- 選択肢 3不正解
- 相談のときや緊急のときの連絡先(電話番号など)も、掲示する決まりの事項です。
- 選択肢 4不正解
- 各リスク区分の医薬品の表示についての解説も、掲示する決まりの事項です。
- 選択肢 5正解
- 掲示が決められているのは「医薬品副作用被害救済制度の解説」で、安全性情報報告制度の解説ではありません。
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覚えるポイント
- 店舗の掲示板に掲示すべき制度の解説は「副作用被害救済制度」である
間違えやすいところ
- 「医薬品・医療機器等安全性情報報告制度」と「医薬品副作用被害救済制度」は取り違えやすいので注意しましょう
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第147条の11、別表第1の2
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.41 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp) / 令和6年度登録販売者試験正答(午前の部および午後の部) [PDFファイル/69KB] p.2 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
店舗販売業者の遵守事項(名札・乱用医薬品・広告規制)
薬事関係法規・制度 · 店舗販売業者の遵守事項 / 名札の着用 / 乱用等のおそれのある医薬品 / 医薬品広告の適正化
店舗販売業者の遵守事項に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
店舗販売業者は、働く人の名札の着用や、乱用のおそれがある医薬品を売るときの確認(若い人の氏名・年齢など)を徹底する必要があります。また、医薬品の広告では、利用者の口コミや閲覧・購入の履歴を使った自動の勧誘など、不適正使用を進める方法は禁止されています。
解き方
- 働く人を見分けられるようにする名札の着用義務を確かめ、アを正と判断します。
- 乱用のおそれがある医薬品を売るとき、若い人には氏名と年齢の確認が必要なことを確かめ、イを正と判断します。
- 広告で、買った人の意見やレビューなどを表示することの禁止を確かめ、ウを正と判断します。
- 利用の履歴などを使った自動の購入勧誘広告の制限を確かめ、エを正と判断します。
- 選択肢 1正解
- ア・イ・ウ・エは、どれも店舗販売業者が守る事項として正しく、すべて「正」です。
- 選択肢 2不正解
- イは、乱用のおそれがある医薬品を若い人に売るときは氏名と年齢の確認が必要なので正しいです。よって誤りとするこの選択肢は当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- イ・ウ・エは、どれも正しい守るべき事項なので、この選択肢は当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- アは、働く人だと分かるように名札をつけさせる決まりなので正しいです。よって誤りとするこの選択肢は当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- アとイも正しい記述なので、この選択肢は当てはまりません。
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覚えるポイント
- 医薬品広告において、購入者のレビュー・感想等の表示や、履歴に基づき自動勧誘する手法は禁止されている
間違えやすいところ
- 乱用のおそれがある医薬品を若い人に売るときは、氏名や年齢の確認が法律で決められています
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第147条の10、第15条の2、第15条の8
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.42 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp) / 令和6年度登録販売者試験正答(午前の部および午後の部) [PDFファイル/69KB] p.2 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
承認前の医薬品等の広告禁止(法第68条)
薬事関係法規・制度 · 医薬品医療機器等法第68条 / 承認前医薬品等 / 広告の制限
医薬品医療機器等法第68条(承認前の医薬品、医療機器及び再生医療等製品の広告の禁止)に関する次の条文記述の( ア )から( ウ )に入る字句の組み合わせとして、正しいものを1つ選びなさい。 「何人も、第14条第1項、第23条の2の5第1項若しくは第23条の2の23第1項に規定する医薬品若しくは医療機器又は( ア )であつて、まだ第14条第1項、第19条の2第1項、第23条の2の5第1項、第23条の2の17第1項、第23条の25第1項若しくは第23条の37第1項の承認又は第23条の2の23第1項の認証を受けていないものについて、その名称、( イ )、効能、効果又は( ウ )に関する広告をしてはならない。」
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品医療機器等法第68条は、承認や認証を受けていない医薬品・医療機器・再生医療等製品について、その広告を禁止しています。まだ安全かどうか、効くかどうかが確認されていない製品で、人が害を受けるのを防ぐためです。
解き方
- 法第68条で広告を禁止される品目は「医薬品、医療機器、再生医療等製品」です。この中から( ア )に入る再生医療等製品を選びます。
- 広告が禁止される項目は「名称、製造方法、効能、効果又は性能」です。これに合わせて( イ )は製造方法、( ウ )は性能と決めます。
- 選択肢 1不正解
- ( ア )は化粧品ではなく再生医療等製品で、( ウ )は性状ではなく性能なので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- ( ア )は化粧品ではなく再生医療等製品で、( イ )は成分ではなく製造方法なので誤りです。
- 選択肢 3正解
- 条文のとおり、( ア )は再生医療等製品、( イ )は製造方法、( ウ )は性能で正しいです。
- 選択肢 4不正解
- ( イ )は成分ではなく製造方法で、( ウ )は性状ではなく性能なので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- ( ア )は医薬部外品ではなく再生医療等製品なので誤りです。
覚えるポイント
- 法第68条の禁止対象は医薬品・医療機器・再生医療等製品で、名称・製造方法・効能・効果・性能の広告が禁止されます。
間違えやすいところ
- 医薬部外品や化粧品は、法第68条が対象とする承認前広告禁止の品目そのものには入りません。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第68条
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.43 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品等の広告規制と表現基準
薬事関係法規・制度 · 医薬品等の広告 / 虚偽・誇大広告 / 漢方処方製剤の広告
医薬品等の広告に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
漢方処方製剤の効能効果は、個々の生薬の作用を足したものではなく、処方全体として現れるものとして承認されています。そのため、配合された生薬の作用を一つずつ取り出して説明・広告することは認められていません。
解き方
- それぞれの記述が正しいかどうか、広告の基準に当てはめて考えます。
- 記述2は、漢方処方製剤の生薬を個別に挙げて説明できるとしている点が誤りです。
- 選択肢 1不正解
- がんや糖尿病など、医師の診断と治療が欠かせない重い病気について、自分で治せるかのような表現は不適正広告として禁止されています。
- 選択肢 2正解
- 漢方処方製剤の効能効果は処方全体の作用なので、生薬を個別に挙げて説明することは認められていません。
- 選択肢 3不正解
- 承認を受けていない製品でも、医薬品のような効能効果をうたえば、無承認無許可医薬品の広告(法第68条違反)とみなされます。
- 選択肢 4不正解
- 「副作用がない」「安全」といった表現は、安全性を保証する表現であり、虚偽・誇大広告にあたるので禁止されています。
覚えるポイント
- 漢方処方製剤は処方全体としての効能効果が承認されており、構成生薬の個別作用を挙げて説明することはできません。
間違えやすいところ
- 生薬ごとの効能を並べたほうが親切に見えますが、医薬品等適正広告基準では認められません。
出題の前提:医薬品等適正広告基準
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.43 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品の適正な販売方法等の規制
薬事関係法規・制度 · 医薬品の販売方法 / 組み合わせ販売 / 配置販売業 / 景品授与
医薬品の販売方法に関する次の記述について、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 ア 医薬品を懸賞や景品として授与することは、原則として認められていない。 イ 購入者の利便性のため、異なる複数の医薬品を組み合わせて販売又は授与する際には、組み合わせた医薬品について、購入者等に対して情報提供を十分に行える程度の範囲内であって、かつ、組み合わせることに合理性が認められるものでなければならない。 ウ 店舗販売業者は、許可を受けた店舗以外の場所においても医薬品を貯蔵又は陳列し、そこを拠点として販売等を行うことができる。 エ 配置販売業において、配置員は、購入者が医薬品を使用する前に現金売りを行うことができる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品の販売方法には、乱用を招かないための決まりがあります。懸賞や景品としての授与は原則として認められません。店舗販売業者は許可を受けた店舗の中で販売する必要があります。また配置販売業は、購入者が使った後に代金を精算する「先用後利」という形なので、使用前の現金売りは認められません。
解き方
- 記述ア・イ・ウ・エの正誤を一つずつ判定します。
- アは正しい記述です(懸賞や景品としての授与は原則としてできません)。イも正しい記述です(組み合わせ販売は、情報提供が十分にできる範囲で合理性があることが必要です)。
- ウは誤りです(店舗以外の場所で貯蔵・陳列して販売することはできません)。エも誤りです(配置販売業では使用前の現金売り、いわゆる先売りはできません)。
- したがって、アとイの組み合わせである「1」を選びます。
- 選択肢 1正解
- アとイはどちらも正しい記述なので、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 2不正解
- ウは、許可を受けた店舗以外の場所で医薬品を貯蔵・陳列して販売できないので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- エは、配置販売業では使用前に現金売り(先売り)が認められていないので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- ウもエもどちらも誤った記述です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 医薬品の懸賞・景品授与の原則禁止、配置販売業における先売り禁止、店舗外での販売拠点化禁止を把握しましょう。
間違えやすいところ
- 配置販売員がその場で代金を受け取り、未開封の製品を渡す行為(現金売り・先売り)は、配置販売の決まりから外れるので認められません。
出題の前提:医薬品医療機器等法第31条、医薬品医療機器等法施行規則等
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.44 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
薬事監視指導及び行政処分・自主回収
薬事関係法規・制度 · 薬事監視員 / 構造設備改善命令 / 配置員に対する業務停止命令 / 自主回収・危害防止措置
行政庁の薬事に関する監視指導又は処分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 厚生労働大臣、都道府県知事、保健所を設置する市の市長及び特別区の区長は、その職員のうちから薬事監視員を命じ、薬事監視員が監視指導を行っている。 イ 都道府県知事(薬局の所在地が保健所を設置する市又は特別区の区域にある場合においては、市長又は区長。)は、薬局開設者に対して、その構造設備によって不良医薬品を生じるおそれがある場合においては、その構造設備の改善を命じ、又はその改善がなされるまでの間当該施設の全部若しくは一部の使用を禁止することができる。 ウ 都道府県知事は、配置販売業の配置員が、その業務に関し、法又はこれに基づく命令に違反する行為があったときは、その配置販売業者に対して、期間を定めてその配置員による配置販売の業務の停止を命ずることができるが、その配置員に対しては、期間を定めて業務の停止を命ずることはできない。 エ 行政庁による命令がなくても、医薬品等の製造販売業者等が、その医薬品等の使用によって保健衛生上の危害が発生し、又は拡大するおそれがあることを知ったときは、これを防止するために廃棄、回収、販売の停止、情報の提供その他必要な措置を講じなければならない。
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解答
2
解説
行政庁は、保健衛生を守るために薬事監視員による監視指導や、改善命令・業務停止命令を行うことができます。配置員が法令などに違反したときは、配置販売業者だけでなく、その配置員本人にも期間を定めて業務停止を命じられます。また、危害が起きるおそれがあるときは、事業者が自ら回収などの措置をとる義務があります(法第68条の9)。
解き方
- 記述アは、薬事監視員を誰が命じるかについての規定であり、正しいと判断します。
- 記述イは、不良医薬品を防ぐための構造設備の改善命令と使用禁止命令であり、正しいと判断します。
- 記述ウは、都道府県知事が違反した配置員本人にも業務停止を命じられるので誤りです。
- 記述エは、法第68条の9の、製造販売業者などが自ら行う危害防止措置の義務であり、正しいと判断します。
- 正・正・誤・正の組み合わせになっている選択肢2を選びます。
- 選択肢 1不正解
- ウの記述が誤っているので不正解です。
- 選択肢 2正解
- アが正、イが正、ウが誤、エが正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- イは正しく、ウは誤り、エは正しいので不正解です。
- 選択肢 4不正解
- アは正しく、エも正しいので不正解です。
- 選択肢 5不正解
- アとイは正しく、ウは誤りなので不正解です。
覚えるポイント
- 配置員が薬事法規に違反した場合、都道府県知事は配置販売業者だけでなく、配置員本人に対しても業務停止を命じることができます。
間違えやすいところ
- 行政庁からの命令を待たなくても、製造販売業者などは自ら回収や販売停止などの安全を守る措置をとらなければなりません。
出題の前提:医薬品医療機器等法第68条の9、第72条、第73条、第77条
出典:福岡県『2024年度 福岡県 後半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] p.45 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
2024年度 福岡県 後半
参照した公式資料
福岡県が公開した2024年度 福岡県 後半の問題・解答資料です。
- 令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/1.3MB] ↗ — www.pref.fukuoka.lg.jp(PDF・45ページ)
- 令和6年度登録販売者試験正答(午前の部および午後の部) [PDFファイル/69KB] ↗ — www.pref.fukuoka.lg.jp(PDF・2ページ)
- 令和6年度登録販売者試験における不適正問題の取扱いについて [PDFファイル/161KB] ↗ — www.pref.fukuoka.lg.jp(PDF・2ページ)

