公開問題を地域・年度・前半後半で区別しています。地域共通問題を含み、全国の独立した問題を網羅する集計ではありません。受験する地域の最新版の手引きと案内を併せて確認してください。
2024年度 福岡県 前半の概要
医薬品の本質と専門家の役割
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の本質 / 医薬品の適正使用 / 登録販売者の責務
医薬品に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア 医薬品が人体に及ぼす作用は複雑、かつ、多岐に渡り、そのすべては解明されていない。 イ 人体に対して使用されない医薬品は、人の健康に影響を与えることはない。 ウ 全ての医薬品は、科学的な根拠に基づく適切な理解や判断によって適正な使用が図られる必要がある。 エ 一般用医薬品の販売に従事する専門家は、随時新たに付加される医薬品の有効性、安全性等に関する情報の把握に努める必要がある。
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解答
2
解説
医薬品は人の体や健康に直接はたらきかけるため、使い方を間違えると危険が生じます。人の体に使わない殺虫剤や検査薬でも、生活環境や診断を通じて健康に影響することがあります。そのため、科学的な根拠に基づく正しい使い方と、専門家による新しい情報の把握が欠かせません。
解き方
- 各記述の内容を、手引きにある医薬品の本質と基本の考え方と照らし合わせる。
- イの「人の体に使わない医薬品は健康に影響しない」が誤りだと見抜き、ア・ウ・エが正しいと確認する。
- 選択肢 1不正解
- 記述イを「正」、記述エを「誤」としているので誤りです。
- 選択肢 2正解
- アが正、イが誤、ウが正、エが正なので、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述ウを「誤」としているので誤りです。すべての医薬品は適正に使う必要があります。
- 選択肢 4不正解
- 記述アを「誤」、記述イを「正」としているので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述ア・ウ・エはいずれも正しい内容なので誤りです。
覚えるポイント
- 検査薬や殺虫剤等の直接人体に使用されない医薬品も人の健康に影響を与え得ること。
間違えやすいところ
- 人の体に直接使わない防疫用殺虫剤や体外診断用医薬品は、健康への害や影響がないと思い込みやすい点。
出題の前提:厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.3 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品のリスク評価の指標と基準
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 用量反応関係 / 毒性指標 / GLPとGCP
医薬品のリスク評価に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア 動物実験により求められる50%致死量(LD50)は、薬物の毒性の指標として用いられる。 イ 医薬品の投与量が治療量上限を超えると、効果よりも有害反応が強く発現する「最小致死量」となり、「中毒量」を経て、「致死量」に至る。 ウ 医薬品は少量の投与でも、長期投与されれば慢性的な毒性が発現する場合がある。 エ ヒトを対象とした臨床試験の実施の基準には、国際的にGood Laboratory Practice(GLP)が制定されている。
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解答
3
解説
医薬品は投与量が増えると、治療量から「中毒量」を経て「最小致死量」、そして「致死量」へと進みます。また、動物などを使う非臨床試験の安全基準はGLP、人を対象とする臨床試験の基準はGCPと分けて呼びます。
解き方
- 投与量が増えたときの順番(治療量の上限→中毒量→最小致死量→致死量)を確認する。
- 試験基準の違いを確認する。GLPは動物などを使う非臨床試験、GCPは人を対象とする臨床試験の基準である。
- 選択肢 1不正解
- イを「正」、ウを「誤」と判定しているので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- エを「正」と判定しているので誤りです。人を対象とする臨床試験の基準はGCPです。
- 選択肢 3正解
- アが正、イが誤(中毒量と最小致死量の順が逆)、ウが正、エが誤(GLPではなくGCP)で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- アを「誤」、イとエを「正」と判定しているので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- アとウは正しい記述なので誤りです。
覚えるポイント
- 投与量推移:無作用量→治療量→中毒量→最小致死量→致死量
- ヒト対象の臨床試験基準はGCP、非臨床安全性試験基準はGLP
間違えやすいところ
- 「中毒量」と「最小致死量」の順番を取り違えるミス。
- 非臨床試験の基準(GLP)と臨床試験の基準(GCP)を混同するミス。
出題の前提:厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」第1章 医薬品のリスク評価
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.4 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品の毒性試験法ガイドライン
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 毒性試験法ガイドライン / 非臨床試験の種類
以下の試験のうち、医薬品毒性試験法ガイドラインに沿って実施される毒性試験として、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア 薬物動態試験 イ 依存性試験 ウ 一般薬理試験 エ がん原性試験
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解答
3
解説
医薬品毒性試験法ガイドラインに基づく毒性試験には、単回投与毒性試験、反復投与毒性試験、生殖発生毒性試験、遺伝毒性試験、がん原性試験、依存性試験、局所刺激性試験、免疫毒性試験などがあります。一方、薬物動態試験や一般薬理試験は毒性試験とは別のものです。
解き方
- 示された4つの試験の中から、毒性を調べるための試験を見分ける。
- 薬物動態試験(吸収・分布・代謝・排泄を調べる)と一般薬理試験は、毒性試験ではないので外す。
- イ(依存性試験)とエ(がん原性試験)の組み合わせを選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- アの薬物動態試験は薬物が体内でどう動くかを調べる試験で、毒性試験法ガイドラインの毒性試験ではありません。
- 選択肢 2不正解
- アの薬物動態試験とウの一般薬理試験は、毒性試験には含まれません。
- 選択肢 3正解
- 依存性試験(イ)とがん原性試験(エ)は、どちらも医薬品毒性試験法ガイドラインに沿って行われる毒性試験です。
- 選択肢 4不正解
- ウの一般薬理試験は主な薬理作用以外の副次的な作用などを調べる試験で、毒性試験には当たりません。
覚えるポイント
- ガイドラインに基づく毒性試験:がん原性試験、依存性試験、遺伝毒性試験、生殖発生毒性試験など
間違えやすいところ
- 一般薬理試験や薬物動態試験を、毒性試験に含まれると考えてしまうミス。
出題の前提:厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」第1章 医薬品のリスク評価
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.4 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
健康食品の定義と保健機能食品の分類
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 特定保健用食品 / 栄養機能食品 / 健康食品と医薬品の相互作用
健康食品に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア 特定保健用食品は、事業者の責任で科学的根拠をもとに疾病に罹患していない者の健康維持及び増進に役立つ機能を、商品のパッケージに表示するものとして国に届出された商品である。 イ 栄養機能食品は、身体の健全な成長や発達、健康維持に必要な栄養成分(ビタミン、ミネラルなど)の補給を目的としたもので、国が定めた規格基準に適合したものであれば、その栄養成分の健康機能を表示できる。 ウ 健康食品は、その安全性や効果を担保する科学的データについて、医薬品と同等のものが求められる。 エ 一般用医薬品の販売等に従事する専門家においては、一般用医薬品の販売時に健康食品の摂取の有無について確認することは重要で、購入者等の健康に関する意識を尊重しつつも、必要があればそれらの摂取についての指導を行うべきである。
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解答
3
解説
保健機能食品には、国の個別許可・審査を受ける「特定保健用食品」、規格基準に合えば表示できる「栄養機能食品」、事業者の責任で届け出る「機能性表示食品」があります。健康食品は医薬品と違い、同等の安全性・有効性の科学的データまでは求められませんが、医薬品と相互作用することがあるため、専門家による摂取確認が大切です。
解き方
- アの記述が「特定保健用食品」ではなく「機能性表示食品」の定義だと確認し、誤りと判断する。
- イの「栄養機能食品」が規格基準に合うことの説明が正しいと確認する。
- ウの「医薬品と同等の科学的データが求められる」が誤りだと確認する。
- エの販売時に摂取状況を確認することの大切さが正しいと確認し、イとエの組み合わせを選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- アが誤りです。事業者の責任で科学的根拠をもとに届け出るのは「機能性表示食品」です。
- 選択肢 2不正解
- アとウが誤りです。健康食品には医薬品と同等の科学的データは求められません。
- 選択肢 3正解
- イ(栄養機能食品の規格基準)とエ(専門家による摂取確認と指導)は、どちらも正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- ウが誤りです。健康食品の安全性や効果を裏付けるデータは、医薬品と同等のものではありません。
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覚えるポイント
- 特定保健用食品:国の個別審査と許可が必要
- 機能性表示食品:国の審査はなく、事業者の責任で消費者庁に届出
- 栄養機能食品:規格基準を満たせば自己認証で機能表示可能
間違えやすいところ
- 「特定保健用食品」と「機能性表示食品」の制度の違い(国の個別許可か事業者の届出か)を取り違えるミス。
出題の前提:厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」第1章 健康食品
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.5 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
セルフメディケーションと税制
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · セルフメディケーション / セルフメディケーション税制 / 専門家の役割
セルフメディケーションに関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア 一般用医薬品の販売等を行う登録販売者は、セルフメディケーションを的確に推進するために、薬剤師や医師、看護師など地域医療を支える医療スタッフあるいは行政などとも連携をとって、地域住民の健康維持・増進、生活の質(QOL)の改善・向上などに携わることが望まれる。 イ 平成29年1月から、適切な健康管理の下で医療用医薬品からの代替を進める観点から、条件を満たした場合にスイッチOTC医薬品の購入の対価について、一定の金額をその年分の総所得金額等から控除するセルフメディケーション税制が導入された。 ウ セルフメディケーション税制が令和4年1月に見直され、腰痛や肩こり、風邪やアレルギーの諸症状に対応する一般用医薬品は、税制の対象外となった。 エ 少子高齢化の進む社会では、地域包括ケアシステムなどに代表されるように、自分、家族、近隣住民、専門家、行政など全ての人たちで協力して個々の住民の健康を維持・増進していくことが求められ、その中でも医薬品の販売等に従事する専門家は重要な情報提供者であり、薬物療法の指導者となることを常に意識して活動することが求められる。
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解答
2
解説
セルフメディケーション税制は医療費控除の特例で、適切な健康管理をしている人がスイッチOTC医薬品などを買ったとき、その代金の一部を所得から差し引ける制度です。令和4年1月の見直しでも対象成分の拡充や見直しが行われただけで、腰痛や肩こり、風邪など日常的な症状に対応する医薬品が対象外になったわけではありません。
解き方
- 記述アとイの地域連携とセルフメディケーション税制の概要が、手引きの記載と合っていると確認する。
- 記述ウの「令和4年1月の見直しで腰痛などの症状の一般用医薬品が対象外になった」が誤りだと見抜く。
- 記述エの地域包括ケアシステムでの専門家の役割が正しいと確認する。
- 選択肢 1不正解
- ウを「正」としているので誤りです。対象外にはなっていません。
- 選択肢 2正解
- アが正、イが正、ウが誤、エが正なので、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- イとエを「誤」としているので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- アを「誤」、ウを「正」としているので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- アとイを「誤」としているので誤りです。
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覚えるポイント
- セルフメディケーション税制:平成29年1月導入、スイッチOTC医薬品等の購入費用を所得控除する特例
間違えやすいところ
- 税制の見直しを「日常的な症状の医薬品が対象外になった」と誤解してしまうミス。
出題の前提:厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」第1章 セルフメディケーション
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.6 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品の副作用の定義と対応
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 副作用の定義 / アレルギーと添加物 / 副作用発現時の対応
医薬品の副作用に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア 世界保健機関(WHO)の定義によれば、疾病の予防のために人に通常用いられる量で発現する医薬品の有害かつ意図しない反応は、医薬品の副作用ではないとされている。 イ 医薬品の有効成分だけでなく、基本的に薬理作用がない添加物も、アレルギーを引き起こす原因物質(アレルゲン)となり得る。 ウ 一般用医薬品では、重大な副作用の兆候が現れたときでも、使用中断による不利益を回避するため、使用を継続することが必要である。 エ 医薬品を使用してアレルギーを起こしたことがある人は、その原因となった医薬品の使用を避ける必要がある。
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解答
3
解説
WHOの副作用の定義には、予防・診断・治療のために人に通常使われる量で起こる、害のある意図しない反応が含まれます。また、薬理作用がない添加物もアレルギーの原因になり得ます。副作用の兆候が出たらすぐに使用をやめ、アレルギーを起こしたことのある医薬品は避けるのが基本です。
解き方
- アの「予防のために…副作用ではない」がWHOの定義(副作用に含まれる)に反すると確認する。
- イの添加物そのものもアレルギーの原因になり得るという説明が正しいと確認する。
- ウの「使用を続けることが必要」という危険な記述が誤りだと確認する。
- エのアレルギーを起こした物質を避けることが正しいと確認し、イとエの組み合わせを選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- アが誤りです。WHOの定義では「予防、診断、治療のため」に通常使われる量で起こる反応も副作用に含まれます。
- 選択肢 2不正解
- アとウが誤りです。重大な副作用の兆候が出たら、すぐに使用を中止する必要があります。
- 選択肢 3正解
- イ(添加物もアレルギーの原因になる)とエ(アレルギー歴のある医薬品を避ける)は、どちらも正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- ウが誤りです。重大な副作用の兆候が出たときは、使用を続けてはいけません。
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覚えるポイント
- 添加物もアレルゲンになり得る。
- 重大な副作用の兆候が現れたら、直ちに使用を中止して医師・薬剤師に相談する。
間違えやすいところ
- 「添加物は薬理作用がないのでアレルギーを起こさない」と誤解してしまう点。
出題の前提:厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」第1章 副作用
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.7 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品の不適正使用と乱用・依存
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 不適正使用 / 医薬品の乱用 / 薬物依存 / 販売時の対応
一般用医薬品の不適正な使用及び副作用に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア 購入者等の誤解や認識不足が、一般用医薬品の不適正な使用につながることがある。 イ 疾病の根本的な治療や生活習慣の改善等がなされずに、一般用医薬品を使用して症状を一時的に緩和するだけの対処を漫然と続けていると、副作用を招く危険性が増すばかりでなく、適切な治療の機会を失うことにもつながりやすい。 ウ 医薬品の販売等に従事する専門家においては、必要以上の大量購入や頻回購入などを試みる不審な者には慎重に対処する必要があり、積極的に事情を尋ねる、状況によっては販売を差し控えるなどの対応が図られることが望ましい。 エ 適正な使用がなされる限りは安全かつ有効な医薬品であっても、乱用された場合には薬物依存を生じることがある。
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解答
1
解説
一般用医薬品は生活者が自分の判断で使うため、認識不足による不適正使用や、だらだらと使い続けること、大量購入などによる乱用への対策が必要です。乱用は薬物依存を引き起こすおそれがあり、専門家は必要に応じて事情を積極的に確かめたり、販売を差し控えたりすることが求められます。
解き方
- 記述アとイの、購入者の認識や漫然使用のリスクについて手引きの記述と照合する。
- 記述ウの大量・頻回購入者への対応(事情確認や販売の差し控え)が勧められていると確認する。
- 記述エの適正使用と乱用による薬物依存のリスクの記述を確認し、すべて「正」と判定する。
- 選択肢 1正解
- ア・イ・ウ・エのすべての記述が正しく、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- ウとエを「誤」としているので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- イを「誤」としているので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- アとエを「誤」としているので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- ア・イ・ウを「誤」としているので誤りです。
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覚えるポイント
- 不審な大量・頻回購入には事情を尋ね、場合によっては販売を差し控える。
- 適正使用される医薬品であっても、乱用により精神的・身体的依存を生じるおそれがある。
間違えやすいところ
- 不審な購入でも、販売を断ったり差し控えたりしてはいけないと思い込んでしまう点。
出題の前提:厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」第1章 不適正な使用と副作用
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.8 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品の相互作用と併用時の留意点
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 相互作用の機序 / 医薬品の選択基準 / 受診時・併用時の相談
医薬品の相互作用に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア 相互作用には、医薬品が吸収、分布、代謝(体内で化学的に変化すること)又は排泄される過程で起こるものと、医薬品が薬理作用をもたらす部位において起こるものがある。 イ 緩和を図りたい症状が明確である場合でも、予防的に多くの成分が配合された医薬品が選択されることが望ましい。 ウ 一般用医薬品は、一つの医薬品の中に作用の異なる複数の成分を組み合わせて含んでいることが多く、他の医薬品と併用した場合に、同様な作用を持つ成分が重複することがある。 エ 一般用医薬品の販売等に従事する専門家は、購入者等が医療機関・薬局から交付された薬剤を使用している場合には、診療を行った医師若しくは歯科医師又は調剤した薬剤師に、一般用医薬品の使用について相談するよう説明するべきである。
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解答
2
解説
医薬品の相互作用には、薬物が吸収・分布・代謝・排泄される過程で起こるものと、薬理作用が出る部位で起こるものがあります。症状がはっきりしている場合は、余分な副作用や相互作用を避けるため、予防的に多くの成分が入ったものではなく、必要な成分だけが配合された医薬品を選ぶのが基本です。
解き方
- アの体内での動きと作用部位における相互作用の記述が正しいと確認する。
- イの「予防的に多くの成分が配合された医薬品を選ぶのがよい」が誤りだと確認する。
- ウの合剤による成分の重複リスクと、エの医療機関の処方薬を使う人への確認・相談の説明が正しいと確認する。
- 選択肢 1不正解
- イを「正」としているので誤りです。症状がはっきりしているときは、余分な成分を含まない医薬品を選ぶべきです。
- 選択肢 2正解
- アが正、イが誤、ウが正、エが正なので、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- ウとエを「誤」としているので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- アを「誤」、イを「正」としているので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- アとエを「誤」としているので誤りです。
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覚えるポイント
- 症状が明確なときは、余分な成分が含まれていない医薬品を選択する。
- 医療用医薬品を服薬中の者には、主治医や調剤した薬剤師に相談するよう促す。
間違えやすいところ
- 念のため、いろいろな成分が入った総合配合剤を選ぶのがよいと誤解してしまう点。
出題の前提:厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」第1章 相互作用、飲み合わせ
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.9 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品と食品との相互作用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 相互作用 / 食品・アルコールとの影響
医薬品と食品との相互作用に関する記述について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 生薬成分が配合された医薬品と生薬成分が含まれた食品(ハーブ等)を合わせて摂取すると、その医薬品の効き目や副作用を増強させることがある。 イ 酒類(アルコール)をよく摂取する者では、肝臓の代謝機能が高まっていることが多く、その場合、アセトアミノフェンの薬効が強く現れる。 ウ 総合感冒薬とコーヒーを一緒に服用すると、カフェインの過剰摂取となることがある。 エ 注射薬は内服薬とは異なり、食品によって医薬品の作用や代謝に影響を受けることはない。
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解答
3
解説
食品や嗜好品(ハーブやアルコール、カフェイン入り飲料など)に含まれる成分は、医薬品の効き目や副作用に影響を与えることがあります。薬の吸収や代謝の働きが変わるためです。その結果、効果が弱まったり、副作用が出やすくなったりします。
解き方
- それぞれの記述について、食品と医薬品が影響し合う内容が正しいかを一つずつ確かめます。
- 記述ア(生薬とハーブの併用)とウ(総合感冒薬とコーヒーでカフェインが重なる)が正しいと判断します。
- 記述イ(アルコールをよく飲む人の代謝と薬の効き目)とエ(注射薬への影響)が誤りだと指摘し、組み合わせを選びます。
- 選択肢 1不正解
- イが誤っているので、この組み合わせは正解ではありません。
- 選択肢 2不正解
- イとエが誤りで、ウは正しいので、この組み合わせは正解ではありません。
- 選択肢 3正解
- アが正しく、イが誤り、ウが正しく、エが誤りなので、正解の組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- アは正しく、イは誤りなので、この組み合わせは正解ではありません。
- 選択肢 5不正解
- アは正しく、エは誤りなので、この組み合わせは正解ではありません。
覚えるポイント
- アルコール常用者では代謝酵素が誘導されてアセトアミノフェンの代謝が早まり十分な薬効が得られにくくなる一方、有害な代謝産物が増加して肝毒性のリスクが高まります。
間違えやすいところ
- 注射薬でも、血液中に入った食品の成分と影響し合うことがあります。見落とさないようにしましょう。
出題の前提:試験問題および「登録販売者試験問題作成に関する手引き」の記載に基づきます。
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.10 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
小児等の医薬品の使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児の生理機能 / 小児の用法用量
小児等の医薬品の使用に関する記述について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 「医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項」において、幼児とは、おおよその目安として1歳以上、6歳未満をいう。 イ 小児は大人と比べて身体の大きさに対して腸が長く、服用した医薬品の吸収率が相対的に高い。 ウ 小児は血液脳関門が未発達であるため、吸収されて循環血液中に移行した医薬品の成分が脳に達しやすく、中枢神経系に影響を与える医薬品で副作用を起こしやすい。 エ 年齢に応じた用法用量が定められていない医薬品の場合、通常成人が服用する量を減らして小児へ与えるように保護者に対して説明することが望ましい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
小児は体のつくりが大人と違うため、医薬品を使うときは特別な注意が必要です。臓器の働きや血液脳関門(脳を守る仕組み)がまだ十分に発達していないからです。また、体重のわりに消化管が長く、薬の吸収率が高いという特徴もあります。
解き方
- 小児の年齢区分(乳児・幼児・小児)の決まりを確認し、アの「幼児」の年齢の範囲が正しいかを判断します。
- 小児の消化管の特徴と、血液脳関門がまだ発達していないことから、イとウの正誤を判断します。
- 用法・用量が決まっていない医薬品について、大人の量を減らして子どもに与えてよいか(エ)を確認します。
- 選択肢 1不正解
- アが誤っているので、この組み合わせは正解ではありません。
- 選択肢 2不正解
- イとウは正しく、アは誤っているので、この組み合わせは正解ではありません。
- 選択肢 3正解
- アは誤り(幼児は1歳以上7歳未満)で、イとウは正しく、エも誤りなので正解です。
- 選択肢 4不正解
- ウは正しく、エは誤っているので、この組み合わせは正解ではありません。
- 選択肢 5不正解
- イは正しく、エは誤っているので、この組み合わせは正解ではありません。
覚えるポイント
- 小児の年齢区分目安は、新生児:出生後4週未満、乳児:1歳未満、幼児:1歳以上7歳未満、小児:7歳以上15歳未満です。
間違えやすいところ
- 小児の用量が決まっていない医薬品を、保護者の判断で量を減らして子どもに飲ませてはいけません。
出題の前提:試験問題および「登録販売者試験問題作成に関する手引き」の記載に基づきます。
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.11 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
高齢者の医薬品の使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 高齢者の生理機能 / 高齢者への配慮
高齢者の医薬品の使用に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 ア 「医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項」において、高齢者とは、おおよその目安として60歳以上をいう。 イ 医薬品の副作用で口渇を生じることがあり、その場合、高齢者は誤嚥を誘発しやすくなるので注意が必要である。 ウ 一般に高齢者は生理機能が衰えつつあり、特に、肝臓や腎臓の機能が低下していると医薬品の作用は現れにくく、若年時と比べて副作用を生じるリスクが低くなる。 エ 高齢者は、手先の衰えのため医薬品を容器や包装から取り出すことが難しい場合があり、家族や周囲の人(介護関係者等)の理解や協力も含めて、医薬品の安全使用の観点からの配慮が重要である。
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解答
3
解説
高齢者は体の働きが低下しているため、医薬品の副作用が出やすくなります。肝臓や腎臓の働きが弱ると、薬が体内に長く残るからです。物を飲み込む力や手先の動きの低下にも配慮が必要です。
解き方
- アの「高齢者」の年齢の目安(65歳以上)を確認し、記述が誤りかどうかを判断します。
- イの口の渇きによって誤嚥(飲み物や食べ物が気管に入ること)が起きやすくなるかを確認します。
- ウの肝臓・腎臓の働きの低下による薬の効き方と副作用の危険性の変化を確認します。血中濃度が上がるため副作用の危険は高くなります。
- エの高齢者の体の機能の低下に合わせた周りの支えの必要性を確認します。
- 選択肢 1不正解
- アは高齢者の目安を「65歳以上」とするため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- アとウはどちらも誤りなので、この組み合わせは正解ではありません。
- 選択肢 3正解
- イとエはどちらも正しく、正解の組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- ウは肝臓・腎臓の働きの低下で副作用の危険が高まるため誤りです。
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覚えるポイント
- 医薬関係の基準における高齢者の目安はおおよそ「65歳以上」とされています。
間違えやすいところ
- 肝臓や腎臓の働きが低下すると、薬の解毒や排出が遅れて体内の濃度が高まり、副作用の危険が大きくなります。
出題の前提:試験問題および「登録販売者試験問題作成に関する手引き」の記載に基づきます。
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.12 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
妊婦及び授乳婦の医薬品の使用等
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 妊婦・授乳婦への医薬品使用 / 催奇形性 / 母乳移行
妊婦及び授乳婦の医薬品の使用等に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 ア 妊娠の有無やその可能性については、購入者等にとって他人に知られたくない場合もあることから、登録販売者は妊婦に対して情報提供や相談対応を行わないように配慮する必要がある。 イ ビタミンB12含有製剤は、妊娠前後の一定期間に通常の用量を超えて摂取すると、製剤中のビタミンB12の影響により、胎児に先天異常を起こす危険性が高まる。 ウ 妊婦が便秘薬を使用する場合、配合成分やその用量によっては流産や早産を誘発するおそれがある。 エ 乳幼児に好ましくない影響を及ぼすことが知られている医薬品については、授乳期間中の使用を避けるか、使用後しばらくの間は授乳を避けるよう、医薬品の販売等に従事する専門家が積極的に情報提供する必要がある。
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解答
4
解説
妊婦や授乳婦では、薬の成分が胎児や乳児に悪い影響を与えるおそれがあるため、安全を第一に考えて対応します。薬の成分が胎盤や母乳を通じて赤ちゃんに移るからです。
解き方
- アの妊婦への情報提供や相談への対応の仕方について正誤を判断します。プライバシーに配慮しながら対応する必要があります。
- イの胎児の先天異常の危険があるビタミン成分(ビタミンA)と、記述の内容を比べます。
- ウの下剤の成分による子宮の収縮や流産・早産の危険について正誤を判断します。
- エの授乳婦に対して、母乳に薬が移るのを防ぐための情報提供が適切かどうかを判断します。
- 選択肢 1不正解
- アとイはどちらも誤りなので、この組み合わせは正解ではありません。
- 選択肢 2不正解
- アは相談に応じないとする点が誤りなので、この組み合わせは正解ではありません。
- 選択肢 3不正解
- イは先天異常の危険があるのがビタミンAであるため誤りです。
- 選択肢 4正解
- ウとエはどちらも正しく、正解の組み合わせです。
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覚えるポイント
- 妊娠前後の過剰摂取により胎児に先天異常を起こす危険性が高まるのは「ビタミンA」です。
間違えやすいところ
- デリケートな問題でも情報提供をやめるのではなく、プライバシーに十分配慮しながら適切に対応しましょう。
出題の前提:試験問題および「登録販売者試験問題作成に関する手引き」の記載に基づきます。
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.12 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
プラセボ効果
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · プラセボ効果の定義と特徴
プラセボ効果に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 医薬品を使用したとき、結果的又は偶発的に薬理作用によらない作用を生じることをプラセボ効果という。 イ プラセボ効果によってもたらされる反応や変化には、不都合なもの(副作用)は含まれない。 ウ プラセボ効果は、主観的な変化だけでなく、客観的に測定可能な変化として現れることもあるが、不確実である。 エ プラセボ効果は、自然緩解等の時間経過による自然発生的な変化が関与して生じる場合がある。
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解答
2
解説
プラセボ効果は、薬の成分の働きではなく、思い込みや条件づけ、自然な経過などによって起こる反応です。良い効果だけでなく、好ましくない副作用のような症状が出ることもあります。
解き方
- アのプラセボ効果の基本的な意味が正しいかを確認します。
- イの好ましくない反応(副作用)がプラセボ効果に含まれるかを確認します。好ましくない症状も含まれます。
- ウの客観的に測れる変化が出ることと、効果が不確実であることの記述が正しいかを確認します。
- エの自然に治まるなど、時間の経過が関係することを確認します。
- 選択肢 1不正解
- イは誤りで、エは正しいので、この組み合わせは正解ではありません。
- 選択肢 2正解
- アが正、イが誤、ウが正、エが正なので、正解の組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- ウは正しいので、この組み合わせは正解ではありません。
- 選択肢 4不正解
- アは正しく、イは誤りなので、この組み合わせは正解ではありません。
- 選択肢 5不正解
- ア、ウ、エが正しいので、この組み合わせは誤りです。
覚えるポイント
- プラセボ効果には望ましい反応だけでなく、副作用等の不都合な反応も含まれます。
間違えやすいところ
- プラセボ効果を期待して医薬品を使うことは、本来の正しい使い方とは言えず勧められません。
出題の前提:試験問題および「登録販売者試験問題作成に関する手引き」の記載に基づきます。
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.13 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品の品質
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 品質の経時変化 / 使用期限 / 変質医薬品の取扱い
医薬品の品質に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 医薬品は、適切な保管・陳列がなされたとしても、経時変化による品質の劣化は避けられない。 イ 医薬品に配合されている有効成分は、高温や多湿、紫外線のような光等による品質劣化(変質・変敗)を起こすことがあるが、添加物成分は、品質劣化を起こさない。 ウ 医薬品の外箱等に記載されている「使用期限」は、開封状態で保管された場合に、品質が保持される期限である。 エ その全部又は一部が変質・変敗した物質から成っている医薬品は、販売が禁止されている。
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解答
3
解説
医薬品は、有効成分だけでなく添加物も、環境の影響で劣化します。使用期限は、開けていない状態で正しく保管した場合の期限です。変質・変敗した医薬品は販売が禁止されています。
解き方
- アの医薬品が時間の経過で品質が劣化することを避けられないという点を確認します。
- イの添加物の成分が劣化するかどうかを判断します。添加物も劣化します。
- ウの使用期限の前提(開けていない状態で保管すること)を確認します。
- エの変質・変敗した医薬品の販売が法律で禁止されていることを確認します。
- 選択肢 1不正解
- イは誤りで、エは正しいので、この組み合わせは正解ではありません。
- 選択肢 2不正解
- ウは開けていない状態での期限なので、この組み合わせは正解ではありません。
- 選択肢 3正解
- アが正、イが誤、ウが誤、エが正なので、正解の組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- アは正しく、イとウは誤りなので、この組み合わせは正解ではありません。
- 選択肢 5不正解
- アとエは正しいので、この組み合わせは誤りです。
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覚えるポイント
- 外箱等に記載された使用期限は、「未開封状態で適切な保管条件のもとで品質が保持される期限」です。
間違えやすいところ
- 有効成分だけでなく、製剤に含まれる添加物の成分も、光や熱、湿気などで劣化することに注意しましょう。
出題の前提:試験問題および「登録販売者試験問題作成に関する手引き」の記載に基づきます。
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.14 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
一般用医薬品の選択及びセルフメディケーション
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · セルフメディケーション / 一般用医薬品の役割 / ドーピング
一般用医薬品の選択及びセルフメディケーションに関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 一般用医薬品の役割の一つとして、生活習慣病の治療が挙げられる。 イ スポーツ競技者については、ドーピングに注意が必要であるが、一般用医薬品には、使用してもドーピングに該当する成分を含むものはない。 ウ 一般用医薬品の販売等に従事する専門家は、購入者等に対して常に科学的な根拠に基づいた正確な情報提供を行い、セルフメディケーションを適切に支援していくことが期待されている。 エ 一般用医薬品で対処可能な症状の範囲は、乳幼児や妊婦等、医薬品を使用する人によって変わってくるものである。
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解答
5
解説
一般用医薬品は、軽い体調不良の改善や生活習慣病の予防などを目的とし、病気の治療そのものは対象外です。また、一般用医薬品でもドーピング禁止物質を含むことがあるので注意が必要です。
解き方
- アの一般用医薬品の役割にある「生活習慣病の治療」が正しいかを確認します。治療ではなく予防などが目的です。
- イの一般用医薬品にドーピング禁止の成分が含まれるかを確認します。エフェドリンなどを含む製品があります。
- ウの専門家によるセルフメディケーション支援の姿勢が適切かどうかを確認します。
- エの使う人(妊婦や小児など)によって対処できる症状の範囲が変わることを確認します。
- 選択肢 1不正解
- アとイが誤りで、ウは正しいので、この組み合わせは正解ではありません。
- 選択肢 2不正解
- アが誤りで、エは正しいので、この組み合わせは正解ではありません。
- 選択肢 3不正解
- アの「生活習慣病の治療」は一般用医薬品の役割ではないため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- イが誤りで、ウとエは正しいので、この組み合わせは正解ではありません。
- 選択肢 5正解
- アが誤、イが誤、ウが正、エが正なので、正解の組み合わせです。
覚えるポイント
- 一般用医薬品のかぜ薬等にも、ドーピング規制対象となる成分(プソイドエフェドリン塩酸塩など)が含まれるものがあります。
間違えやすいところ
- 生活習慣病の「治療」は医師の診療による医療用医薬品の領域です。一般用医薬品は「予防」や健康管理の支援までです。
出題の前提:試験問題および「登録販売者試験問題作成に関する手引き」の記載に基づきます。
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.15 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
販売時のコミュニケーション
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 購入者とのコミュニケーション / 専門家の姿勢 / 使用者の確認
一般用医薬品の販売時のコミュニケーションに関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 ア 医薬品の販売等に従事する専門家は、一般用医薬品の選択や使用を判断する主体であり、生活者のセルフメディケーションに対して、指導するという姿勢で臨むことが基本となる。 イ 一般用医薬品の場合、必ずしも情報提供を受けた当人が医薬品を使用するとは限らないことを踏まえ、販売時のコミュニケーションを考える必要がある。 ウ 購入者側に情報提供を受けようとする意識が乏しく、コミュニケーションが成立しがたい場合には、できる限り情報提供は行わないようにする。 エ 一般用医薬品は、すぐに使用する必要に迫られて購入されるとは限らず、家庭における常備薬として購入されることも多いため、医薬品の販売等に従事する専門家は、その医薬品がすぐに使用される状況にあるかと、症状等がある場合は、それはいつ頃からか確認することが望ましい。
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解答
3
解説
セルフメディケーションの主役は生活者自身です。専門家は教える人ではなく支える人として、使い方や買う目的に合わせて上手にやり取りする必要があります。
解き方
- アの「判断する主体は専門家で、指導する姿勢で臨む」という記述が誤りかどうかを判断します。主体は生活者自身で、専門家は支援する姿勢です。
- イの買う人と使う人が違う場合があることへの配慮について正誤を確認します。
- ウの情報提供を避ける対応がよいかどうかを確認します。分かってもらえるよう工夫して関わるべきです。
- エの常備薬かすぐ使うのかの確認や、症状がいつからかを確認する必要性を判断します。
- 選択肢 1不正解
- アは生活者自身が主役で専門家は支える人なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- アとウはどちらも誤りなので、この組み合わせは正解ではありません。
- 選択肢 3正解
- イとエはどちらも正しく、正解の組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- ウは情報提供をやめるのではなく、工夫して理解を促すべきなので誤りです。
覚えるポイント
- 一般用医薬品を選択し使用するかどうかを最終的に判断する主体は、生活者(購入者・使用者自身)です。
間違えやすいところ
- 買った本人が飲むとは限らず、家族などの代理で買う場合をいつも想定して対応しましょう。
出題の前提:試験問題および「登録販売者試験問題作成に関する手引き」の記載に基づきます。
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.16 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
一般用医薬品販売時の確認事項
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の販売等の基本理念 / 購入者等への情報提供
医薬品の販売等に従事する専門家が購入者等から確認しておきたい基本的な事項に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア その医薬品を使用する人として、小児や高齢者、妊婦等が想定されるか。 イ その医薬品を使用する人が、医療機関で治療を受けていないか。 ウ その医薬品を使用する人が、過去にアレルギーや医薬品による副作用等の経験があるか。 エ その医薬品を使用する人が、相互作用や飲み合わせで問題を生じるおそれのある他の医薬品の使用や食品の摂取をしていないか。
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解答
1
解説
一般用医薬品を安全に使うため、専門家は購入者から基本情報をきちんと聞き取って確認します。使う人の年齢や妊娠の有無、治療中の病気、副作用の経験、一緒に使う薬や食べ物を確かめることが大切だからです。
解き方
- 各記述が、専門家として確認すべき基本項目に当てはまるかを判断します。
- ア(使う人の属性)、イ(通院して治療中か)、ウ(アレルギーや副作用の経験)、エ(併用する薬や食品)がすべて正しいと確認し、組み合わせを選びます。
- 選択肢 1正解
- ア、イ、ウ、エのすべてが購入者に確認すべき事項として正しいので、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 2不正解
- エは薬の相互作用を防ぐために必要な正しい記述です。エを誤りとするこの選択肢は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- イ、ウ、エはいずれも医薬品の安全を守るために必要な確認事項です。これらを誤りとするこの選択肢は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- アとウは適正使用に欠かせない確認事項です。これらを誤りとするこの選択肢は誤りです。
- 選択肢 5不正解
- アとイは安全な使用のために確認すべき大切な事項です。これらを誤りとするこの選択肢は誤りです。
覚えるポイント
- 使用者の特定(小児・妊婦・高齢者)、通院中疾患、アレルギー歴、併用薬・サプリメント等の確認は販売時対応の必須事項です。
間違えやすいところ
- 一般用医薬品でも、食べ物や他の薬との組み合わせで問題が起きることがあります。併用状況の確認を軽く見ないようにしましょう。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」の適切な医薬品選択と受診勧奨
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.17 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
サリドマイド及びサリドマイド訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / サリドマイド / サリドマイド胎芽症
サリドマイド及びサリドマイド訴訟に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア サリドマイドは催眠鎮静成分として承認されたが、副作用として血管新生を妨げる作用があった。 イ サリドマイド訴訟とは、サリドマイド製剤を妊娠している女性が使用したことにより、出生児に四肢欠損、耳の障害等の先天異常(サリドマイド胎芽症)が発生したことに対する損害賠償訴訟である。 ウ サリドマイドの光学異性体(分子の化学的配列は同じであるが、鏡像関係にあり、互いに重ね合わせることができないもの。)のうち、鎮静作用を有する異性体を分離して製剤化しても、体内で相互に転換するため、催奇形性は避けられない。 エ 日本では、1961年12月に西ドイツ企業から勧告が届き、速やかに出荷停止、販売停止及び回収措置が行われた。
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解答
2
解説
サリドマイドは血管の新生を妨げることで胎芽に奇形を起こしました。光学異性体の一方に鎮静作用、もう一方に催奇形性がありますが、体内で互いに変換するため、分離しても催奇形性は防げません。日本では警告のあとも回収が遅れ、問題となりました。
解き方
- ア、イ、ウの薬の作用・胎芽症・光学異性体の性質が正しいことを確認します。
- エの日本の回収対応の歴史(すぐに回収されず遅れた)を確認し、エを誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- エについて、日本では西ドイツ企業の警告後も回収がすぐ行われず遅れたため誤りです。
- 選択肢 2正解
- ア、イ、ウはすべて正しく、エは日本の回収対応が遅れたため誤りです。これが正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- イとウの記述はいずれも正しいので、これらを誤りとするこの選択肢は不適切です。
- 選択肢 4不正解
- アは正しく、エは誤りなので、この選択肢は不適切です。
- 選択肢 5不正解
- アとイは正しく、エは誤りなので、この選択肢は不適切です。
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覚えるポイント
- サリドマイドの光学異性体は体内で相互に転換するため、片方を分離しても催奇形性は避けられません。
- 日本でのサリドマイド回収措置は勧告受領後も遅延し、1962年9月まで待たれました。
間違えやすいところ
- 海外企業から勧告を受けたあと、日本が「すぐに回収した」とする引っかけに注意しましょう。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」の薬害の歴史(サリドマイド訴訟)
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.18 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
スモン及びスモン訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / キノホルム / スモン / 副作用被害救済制度
スモン及びスモン訴訟に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア スモン訴訟は、整腸剤として販売されていたキノホルム製剤を使用したことにより、亜急性脊髄視神経症に罹患したことに対する損害賠償訴訟である。 イ スモンの症状として、初期には腹部の膨満感から激しい腹痛を伴う下痢を生じ、次第に下半身の痺れや脱力、歩行困難等が現れる。 ウ スモン患者に対する施策や救済制度として、治療研究施設の整備、治療法の開発調査研究の推進、施術費及び医療費の自己負担分の公費負担、世帯厚生資金貸付による生活資金の貸付、重症患者に対する介護事業が講じられている。 エ サリドマイド訴訟、スモン訴訟を契機として、1979年、医薬品の副作用による健康被害の迅速な救済を図るため、医薬品・医療機器等安全性情報報告制度が創設された。
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解答
2
解説
キノホルム製剤によるスモン(亜急性脊髄視神経症)は、激しいおなかの症状に続いて下半身の麻痺や視覚の障害を起こしました。サリドマイド訴訟やスモン訴訟の反省から、1979年に医薬品副作用被害救済制度が作られました。
解き方
- ア(原因の薬と病名)、イ(症状の進み方)、ウ(救済の施策の内容)が正しいことを確認します。
- 1979年にできたのは安全性情報報告制度ではなく「医薬品副作用被害救済制度」だと確認し、エを誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 1979年にできたのは医薬品副作用被害救済制度なので、エは誤りです。
- 選択肢 2正解
- ア、イ、ウはすべて正しく、エは制度名が違うため誤りです。これが正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- イとウの記述はいずれも正しいので、この選択肢は不適切です。
- 選択肢 4不正解
- アは正しく、エは誤りなので、この選択肢は不適切です。
- 選択肢 5不正解
- アとイは正しく、エは誤りなので、この選択肢は不適切です。
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覚えるポイント
- スモンの原因医薬品は整腸剤のキノホルム、疾患名は亜急性脊髄視神経症(SMON)です。
- 1979年に創設された救済制度は「医薬品副作用被害救済制度」です。
間違えやすいところ
- 1979年にできた制度を「安全性情報報告制度」に入れ替える引っかけに注意しましょう。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」の薬害の歴史(スモン訴訟)
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.19 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
HIV訴訟及びCJD訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / HIV訴訟 / CJD訴訟 / プリオン
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)及びクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア HIV訴訟は、血友病患者が、HIVが混入した原料血漿から製造された血液凝固因子製剤の投与を受けたことにより、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。 イ HIV訴訟の和解を踏まえ、日本は、HIV感染者に対する恒久対策として、エイズ治療・研究開発センター及び拠点病院の整備や治療薬の早期提供等の様々な取り組みを推進している。 ウ CJDは、細菌の一種であるプリオンが脳の組織に感染することが原因とされ、次第に認知症に類似した症状が現れ、死に至る重篤な神経難病である。 エ 2002年に行われた薬事法改正に伴い、生物由来製品の安全対策強化、独立行政法人医薬品医療機器総合機構による生物由来製品による感染等被害救済制度の創設等がなされた。
解答・解説を表示
解答
2
解説
CJDの原因であるプリオンは、細菌やウイルスではなくタンパク質の一種(異常プリオンタンパク)です。ヒト乾燥硬膜の移植で感染が広がりました。HIV訴訟やCJD訴訟をきっかけに、血液製剤や生物由来製品の安全対策が強化されました。
解き方
- ア、イのHIV訴訟の背景と、和解後の恒久対策が正しいことを確認します。
- ウのプリオンの分類(細菌ではなくタンパク質)に注目し、誤りと判断します。
- エの2002年薬事法改正での安全対策の強化と感染等被害救済制度の創設を確認し、組み合わせを決めます。
- 選択肢 1不正解
- ウについて、プリオンは細菌ではなくタンパク質の一種なので誤りです。
- 選択肢 2正解
- ア、イ、エは正しく、ウはプリオンの説明(細菌ではなくタンパク質)が誤りなので正解です。
- 選択肢 3不正解
- イは正しく、ウは誤りなので、この選択肢は不適切です。
- 選択肢 4不正解
- アは正しく、ウは誤りなので、この選択肢は不適切です。
- 選択肢 5不正解
- アとイはいずれも正しい記述なので、この選択肢は不適切です。
覚えるポイント
- CJD(クロイツフェルト・ヤコブ病)の原因物質であるプリオンは、細菌やウイルスではなく「タンパク質の一種」です。
- CJD訴訟を契機に2002年薬事法改正で生物由来製品の安全対策強化と感染等被害救済制度が導入されました。
間違えやすいところ
- プリオンを細菌やウイルスと取り違える出題が多いので注意しましょう。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」の薬害の歴史(HIV訴訟、CJD訴訟)
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.20 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
消化器系の働きと構造
人体の働きと医薬品 · 消化器系 / 胃 / 肝臓 / 膵臓 / 消化管
消化器系に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 炭水化物主体の食品は、脂質分の多い食品に比べ、胃内での滞留時間が短い。 イ 肝臓は、脂溶性ビタミンであるビタミンA等のほか、ビタミンB6等の水溶性ビタミンの貯蔵臓器でもある。 ウ 膵臓は、消化腺であり、血糖値を調節するホルモン等を血液中に分泌する内分泌腺でもある。 エ 消化管は、食道から肛門まで続く管で、平均的な成人で全長約9mある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
消化管は口から咽頭、食道、胃、小腸、大腸を通って肛門に至る、全長約9mの管です。胃に食べ物がとどまる時間は炭水化物<タンパク質<脂質の順に長くなります。肝臓はビタミンを蓄え、膵臓は消化液とホルモンの両方を出します。
解き方
- アの胃にとどまる時間の順(炭水化物が脂質より短い)が正しいことを確認します。
- イの肝臓が脂溶性・水溶性のビタミンを蓄える働きが正しいことを確認します。
- ウの膵臓が消化腺(外分泌)と内分泌腺の両方の働きをもつことが正しいことを確認します。
- エの消化管の範囲を確認し、「食道から」ではなく「口から」肛門までなのでエを誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- エについて、消化管は食道からではなく口から肛門まで続く管なので誤りです。
- 選択肢 2正解
- ア、イ、ウは正しく、エは始まりが食道になっているため誤りです。これが正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- イとウは正しい記述で、エは誤りなので不適切です。
- 選択肢 4不正解
- アとウは正しい記述なので不適切です。
- 選択肢 5不正解
- アとイは正しく、エは誤りなので不適切です。
覚えるポイント
- 消化管は「口腔」から肛門まで続く全長約9mの管です。
- 胃内滞留時間は、炭水化物(短い)<タンパク質<脂質(長い)となります。
間違えやすいところ
- 消化管の始まりを「食道から」とする誤った文を見落とさないようにしましょう。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」の消化器系
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.21 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
消化酵素と分泌部位
人体の働きと医薬品 · 消化器系 / 消化酵素 / 唾液腺 / 胃 / 膵臓 / 小腸
消化酵素及びそれに関連する物質に関する記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
消化酵素は、出す器官ごとに決まっています。唾液腺からはプチアリン(デンプンを分解する酵素)、胃からはペプシノーゲン(ペプシンのもと)、膵臓からはトリプシノーゲンや膵アミラーゼなど、小腸の粘膜からはマルターゼなどが出ます。
解き方
- 各選択肢の消化酵素・物質と、それが出る器官を照らし合わせます。
- 1のプチアリンは唾液腺から出るので正しいと判断します。
- 2のペプシノーゲンは胃、3のマルターゼは小腸、4のトリプシノーゲンは膵臓から出るので、それぞれ誤りと確認します。
- 選択肢 1正解
- プチアリン(唾液アミラーゼ)は唾液腺から唾液の中に出るので正しいです。
- 選択肢 2不正解
- ペプシノーゲンは膵臓からではなく、胃腺(主細胞)から出るので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- マルターゼは食道からではなく、小腸の粘膜の微絨毛から出るので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- トリプシノーゲンは胃からではなく、膵臓から膵液の中に出るので誤りです。
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覚えるポイント
- 唾液腺:プチアリン(唾液アミラーゼ)
- 胃:ペプシノーゲン(胃酸によりペプシンとなりタンパク質を分解)
- 膵臓:トリプシノーゲン(トリプシンとなる)、膵リパーゼ、膵アミラーゼ
- 小腸:マルターゼ、ラクターゼなどの二糖類水解酵素
間違えやすいところ
- 胃から出るペプシノーゲンと、膵臓から出るトリプシノーゲンを混同しないように整理しましょう。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」の消化器系(消化酵素)
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.21 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
大腸及び肛門の構造と働き
人体の働きと医薬品 · 消化器系 / 大腸 / 腸内細菌 / 肛門括約筋 / 糞便
大腸及び肛門に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 大腸は、盲腸、虫垂、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸からなる管状の臓器で、内壁粘膜に絨毛が存在する。 イ 大腸の腸内細菌は、血液凝固や骨へのカルシウム定着に必要なビタミンDを産生している。 ウ 肛門周囲は、肛門括約筋で囲まれており、排便を意識的に調節することができる。 エ 通常、糞便の成分の大半は食物の残滓で、そのほか、はがれ落ちた腸壁上皮細胞の残骸や腸内細菌の死骸が含まれ、水分は約5%に過ぎない。
解答・解説を表示
解答
5
解説
大腸の粘膜には、小腸のような絨毛(細かい突起)はありません。腸内細菌はビタミンKやビタミンB群などを作ります(ビタミンDではありません)。外肛門括約筋は自分の意思で動かせる筋肉で、排便を意識的に調節できます。正常な糞便は水分が約70〜80%を占めます。
解き方
- アの大腸の粘膜のつくりを確認し、絨毛があるのは小腸で大腸にはないため誤りと判断します。
- イの腸内細菌が作るビタミンを確認し、ビタミンDではなくビタミンKやB群なので誤りと判断します。
- ウの外肛門括約筋で意識的に調節できることが正しいことを確認します。
- エの糞便の水分の割合(通常約70〜80%)を確認し、約5%とする記述を誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- ア、イ、エの記述が誤っているので不適切です。
- 選択肢 2不正解
- アとイの記述が誤っているので不適切です。
- 選択肢 3不正解
- アとエが誤りで、ウが正しいので不適切です。
- 選択肢 4不正解
- イが誤りで、ウが正しいので不適切です。
- 選択肢 5正解
- ア(誤)、イ(誤)、ウ(正)、エ(誤)で、これが正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 大腸の内壁粘膜には絨毛がありません(絨毛があるのは小腸)。
- 腸内細菌が産生するのはビタミンKやビタミンB群です。
- 通常の糞便の水分含有量は約70〜80%です。
間違えやすいところ
- 糞便は食物の残りかすが大半ではなく、水分が約70〜80%を占める点に注意しましょう。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」の大腸及び肛門
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.22 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
呼吸器系の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 呼吸器系 / 喉頭 / 肺胞 / 間質 / 鼻汁 / 呼吸運動
呼吸器系に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 ア 喉頭は、咽頭と気管の間にある軟骨に囲まれた円筒状の器官で、軟骨の突起した部分がいわゆる「のどぼとけ」である。 イ 間質とは、肺胞と毛細血管を取り囲んで支持している組織のことである。 ウ 鼻汁にはリパーゼが含まれていて、気道の防御機構の一つとなっている。 エ 肺は胸部の左右両側に1対あり、肺に備わる筋組織により、自力で膨らんだり縮んだりすることで呼吸運動が行われている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
喉頭の甲状軟骨の前に出た部分が、いわゆる「のどぼとけ」です。肺胞と毛細血管の間を支える組織を間質と呼びます。鼻汁に含まれる殺菌成分はリゾチームです。肺そのものには筋肉がなく、肋間筋や横隔膜が動くことで受動的に呼吸が行われます。
解き方
- アの喉頭と「のどぼとけ(甲状軟骨)」の記述が正しいことを確認します。
- イの間質の定義(肺胞と毛細血管を囲んで支える組織)が正しいことを確認します。
- ウの鼻汁に含まれる酵素が「リパーゼ(脂質を分解する酵素)」ではなく「リゾチーム(菌を溶かす酵素)」なので誤りと判断します。
- エの肺には筋肉がなく自力で動けないことを確認し、エを誤りと判断します。
- 選択肢 1正解
- アとイがともに正しいので、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 2不正解
- ウについて、鼻汁に含まれる抗菌物質はリパーゼではなくリゾチームなので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- エについて、肺そのものには筋肉がなく自力で動けないので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- ウとエがいずれも誤りなので不適切です。
覚えるポイント
- 鼻汁に含まれる防御物質は「リゾチーム」です(リパーゼではありません)。
- 肺自体には筋組織がなく、横隔膜や肋間筋の働きによって胸郭が広がることで空気が取り込まれます。
間違えやすいところ
- 肺が筋肉で自力で伸び縮みしていると錯覚しやすいので注意しましょう。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」の呼吸器系
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.22 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
循環器系の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 心臓 / 静脈弁 / リンパ液 / 脾臓
循環器系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 心房には、血液が確実に一方向に流れるよう、血液を取り込む側と送り出す側にそれぞれ弁があり、心臓の拍動と協調して交互に開閉する。 イ 四肢を通る静脈では、血流が重力の影響を受けやすいため、一定の間隔で存在する内腔に向かう薄い帆状のひだ(静脈弁)が発達しており、血液の逆流を防いでいる。 ウ リンパ液の流れは主に平滑筋の収縮によるものであり、流速は血流に比べて緩やかである。 エ 脾臓は、胃の後方の右上背部に位置する握りこぶし大の袋状臓器であり、脾臓内を流れる血液から古くなった赤血球を濾し取って処理する働きがある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
血液が一方向に流れるための弁が、取り込む側と送り出す側の両方にあるのは心室です。心房にはそのような弁はありません。リンパ液は主に骨格筋の運動で流れ、脾臓は左上腹部にあって古い赤血球を処理します。
解き方
- 記述ア:弁が取り込む側と送り出す側の両方にあって拍動に合わせて開閉するのは心室なので、誤りです。
- 記述イ:四肢の静脈には重力による逆流を防ぐ静脈弁が発達しているので、正しいです。
- 記述ウ:リンパ液は主に骨格筋の収縮で流れるので、平滑筋とする記述は誤りです。
- 記述エ:脾臓は胃の後方の「左上腹部」にあるので、右上背部とする記述は誤りです。
- ア:誤、イ:正、ウ:誤、エ:誤の組み合わせなので、選択肢4を選びます。
- 選択肢 1不正解
- アとエが誤っているので、この組み合わせは正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- 正しいのはイだけで、ア・ウ・エは誤りなので正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- ウとエが誤っているので正しくありません。
- 選択肢 4正解
- アは誤り、イは正しく、ウとエも誤りなので、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 正しいのはイだけで、ウとエは誤りなので正しくありません。
覚えるポイント
- リンパ液の推進力は平滑筋ではなく主に骨格筋の収縮による点、脾臓は左上腹部に位置する点を押さえましょう。
間違えやすいところ
- 心房と心室の弁のちがいや、脾臓の位置(左上腹部)を肝臓(右上腹部)と取り違えないようにしましょう。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」循環器系
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.23 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
血液の成分と働き
人体の働きと医薬品 · 赤血球 / 単球・マクロファージ / 血漿タンパク質 / 血液粘稠性
血液に関する以下の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
白血球の中で最も多いのは好中球で、全体の約60%を占めます。単球は約5%と少ないですが、組織に入るとマクロファージと呼ばれ、異物を食べる働きをします。
解き方
- 記述1:赤血球の形(中央がくぼんだ円盤状)、割合(約40%)、作られる場所(骨髄)はどれも正しいです。
- 記述2:白血球の約60%を占めるのは好中球で、単球は約5%なので誤りです。
- 記述3:アルブミンと結びついた薬は代謝や排泄を受けにくく、離れたものだけが働くので正しいです。
- 記述4:血液の粘り気は主に血漿の水分量や赤血球の量で決まり、脂質量は直接関係しないので正しいです。
- 誤っている記述は選択肢2なので、これを選びます。
- 選択肢 1不正解
- 赤血球の形・割合・作られる場所のどれも正しい記述です。
- 選択肢 2正解
- 白血球の約60%を占めるのは好中球で、単球は約5%なので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- アルブミンと結びついた医薬品成分は代謝や排泄を受けにくくなるので、正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- 血液の粘り気は主に血漿の水分量や赤血球の量で決まり、脂質量はほとんど関係しないので正しい記述です。
覚えるポイント
- 白血球の最多成分は好中球(約60%)であり、単球は約5%で組織内でマクロファージになります。
間違えやすいところ
- 好中球と単球(マクロファージ)の特徴や、血中に占める割合を取り違えないようにしましょう。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」血液の成分と機能
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.23 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
泌尿器系の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 腎臓 / 糸球体・尿細管 / アルドステロン / 尿の性状
泌尿器系に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア 腎臓は、横隔膜の下、背骨の左右両側に位置する一対の空豆状の臓器で、内側中央部のくびれた部分に尿管、動脈、静脈、リンパ管等がつながっている。 イ 尿細管では、肝臓でアミノ酸が分解されて生成する尿素など、血液中の老廃物が濾過される。 ウ 副腎髄質から分泌されたアルドステロンは、電解質と水分の排出調節の役割を担っている。 エ 尿は血液が濾過されて作られるため、健康な状態であれば細菌等の微生物は存在しない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
腎臓では、まず糸球体で血液が濾過されて原尿ができ、次に尿細管で必要な成分や水分が再吸収されます。アルドステロンは副腎皮質から出るホルモンです。
解き方
- 記述ア:腎臓の位置や形、中央部で血管や尿管がつながることは正しく述べています。
- 記述イ:血液中の老廃物を濾過するのは糸球体(腎小体)で、尿細管は再吸収や分泌を担うので誤りです。
- 記述ウ:アルドステロンを出すのは副腎皮質で、髄質ではないので誤りです。
- 記述エ:尿は血液を濾過してできるので、健康な尿の中には細菌などの微生物がいません。正しいです。
- 正しい組み合わせは(ア、エ)なので、選択肢2を選びます。
- 選択肢 1不正解
- イが誤りなので正しくありません。
- 選択肢 2正解
- アとエがどちらも正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- イとウがどちらも誤りなので正しくありません。
- 選択肢 4不正解
- ウが誤りなので正しくありません。
覚えるポイント
- 老廃物の濾過は腎小体(糸球体)、再吸収は尿細管で行われます。アルドステロンは副腎皮質ホルモンです。
間違えやすいところ
- 腎小体(糸球体)と尿細管の役割のちがい、副腎皮質と副腎髄質から出るホルモンのちがいを取り違えないようにしましょう。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」泌尿器系
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.24 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
目の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 外眼筋 / 涙腺 / 充血の部位 / 焦点調節(水晶体)
目に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア 眼球を上下左右斜めの各方向に向けるため、6本の眼筋が眼球側面の強膜につながっている。 イ 涙腺は上眼瞼の裏側にある分泌腺で、リンパ液から涙液を産生する。 ウ 目の充血は血管が拡張して赤く見える状態であるが、強膜の充血では白目の部分だけでなく眼瞼の裏側も赤くなる。 エ 遠近の焦点調節は、主に硝子体の厚みを変化させることによって行われる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
眼球の向きは6本の外眼筋が強膜につながって動かします。涙腺は血液(血漿)から涙液を作り、焦点調節は水晶体の厚みを変えて行います。強膜充血では眼瞼の裏側は赤くなりません。
解き方
- 記述ア:眼球を動かす外眼筋は6本あり、強膜につながっているので正しいです。
- 記述イ:涙腺はリンパ液ではなく、血液(血漿)から涙液を作るので誤りです。
- 記述ウ:白目だけでなく眼瞼の裏側まで赤くなるのは結膜充血で、強膜充血では赤くならないので誤りです。
- 記述エ:遠近の焦点調節をするのは水晶体(毛様体の収縮・弛緩による)で、硝子体ではないので誤りです。
- ア:正、イ:誤、ウ:誤、エ:誤の組み合わせなので、選択肢3を選びます。
- 選択肢 1不正解
- イ、ウ、エが誤りなので正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- イとエが誤りなので正しくありません。
- 選択肢 3正解
- アは正しく、イ・ウ・エは誤りなので正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- アは正しいですが、イとウが誤りなので正しくありません。
- 選択肢 5不正解
- アは正しいですが、エが誤りなので正しくありません。
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覚えるポイント
- 焦点調節は水晶体、涙液の産生元は血漿、結膜充血は眼瞼裏側も赤くなる点を確認しましょう。
間違えやすいところ
- 水晶体と硝子体の役割のちがい、結膜充血と強膜充血で赤くなる範囲のちがいに注意しましょう。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」感覚器官(目)
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.24 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
感覚器官(耳・鼻)の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 内耳と中耳 / 前庭と蝸牛 / 鼻炎 / 鼻中隔
感覚器官に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア 内耳は、鼓膜、鼓室、耳小骨、耳管からなる。 イ 聴覚器官である前庭と、平衡器官である蝸牛の内部は、リンパ液で満たされている。 ウ 鼻炎は、鼻腔の粘膜に炎症を起こして腫れた状態で、鼻汁過多や鼻閉(鼻づまり)などの症状を生じる。 エ 鼻腔は、薄い板状の軟骨と骨でできた鼻中隔によって左右に仕切られている。
解答・解説を表示
解答
4
解説
耳は外耳・中耳・内耳に分かれ、鼓膜・鼓室・耳小骨・耳管は中耳の部分です。内耳では前庭が平衡を、蝸牛が聴覚を担当します。鼻腔は鼻中隔によって左右に分かれています。
解き方
- 記述ア:鼓膜、鼓室、耳小骨、耳管でできているのは「中耳」で、内耳ではないので誤りです。
- 記述イ:平衡器官は前庭(と半規管)、聴覚器官は蝸牛なので、説明が逆で誤りです。
- 記述ウ:鼻炎の病態と症状(鼻汁過多、鼻づまりなど)を正しく説明しているので正しいです。
- 記述エ:鼻腔が軟骨と骨からなる鼻中隔で左右に仕切られるという構造は正しいです。
- 正しい組み合わせは(ウ、エ)なので、選択肢4を選びます。
- 選択肢 1不正解
- アとイがどちらも誤りなので正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- アが誤りなので正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- イが誤りなので正しくありません。
- 選択肢 4正解
- ウとエがどちらも正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 中耳(鼓膜・鼓室・耳小骨・耳管)と内耳(前庭・半規管・蝸牛)の区分、前庭=平衡・蝸牛=聴覚を正確に覚えましょう。
間違えやすいところ
- 中耳と内耳を作る部分の取り違え、前庭と蝸牛の機能の逆転に注意しましょう。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」感覚器官(耳・鼻)
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.25 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
外皮系の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 皮膚の層構造 / 外皮系の構成 / 真皮の構造 / 体温調節
外皮系に関する以下の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
皮膚は外側から表皮・真皮・皮下組織の3層でできています。角質細胞と細胞間脂質からなるのは表皮の角質層で、皮下組織は脂肪細胞が多く、クッションや断熱の役割をします。
解き方
- 記述1:角質細胞と細胞間脂質でできているのは表皮の角質層で、皮下組織ではないので誤りです。
- 記述2:皮膚、皮膚腺、爪や毛などの角質をまとめて外皮系と呼ぶので正しいです。
- 記述3:真皮は線維芽細胞やコラーゲンなどの線維性タンパク質からでき、毛細血管や知覚神経の末端が通るので正しいです。
- 記述4:体温が上がると皮膚の血管が広がって血流が増え、熱を外へ出しやすくするので正しいです。
- 誤っている記述は選択肢1なので、これを選びます。
- 選択肢 1正解
- 角質細胞と細胞間脂質でできているのは表皮の角質層で、皮下組織ではないので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 皮膚とその付属器官(汗腺・皮脂腺・乳腺・爪・毛など)をまとめて外皮系と呼ぶので、正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 真皮は線維芽細胞や線維性タンパク質からなる結合組織で、血管や神経が通るので正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- 体温が上がると皮膚の毛細血管が広がって血流が増え、熱を放散するので正しい記述です。
覚えるポイント
- 皮膚のバリア機能を担う角質細胞と細胞間脂質は「表皮(角質層)」に存在し、「皮下組織」は脂肪組織が主体です。
間違えやすいところ
- 表皮の角質層の特徴と、皮下組織(脂肪組織)の特徴を取り違えないようにしましょう。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」皮膚(外皮系)
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.25 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
筋組織の種類と支配神経
人体の働きと医薬品 · 骨格筋 / 平滑筋 / 体性神経系 / 随意筋・不随意筋
筋組織に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。なお、同じ記号の( )内には同じ字句が入ります。 筋線維を顕微鏡で観察すると横縞模様(横紋)が見えるので横紋筋とも呼ばれる( ア )は、自分の意識どおりに動かすことができる随意筋であり、( イ )神経系に支配されている。一方、( ウ )は筋線維に( ア )のような横縞模様がなく、意識的にコントロールすることができない不随意筋である。
解答・解説を表示
解答
1
解説
筋肉には骨格筋・平滑筋・心筋があります。骨格筋は横紋があり意識で動かせる随意筋で、体性神経系に支配されます。平滑筋は横紋がなく、意識で動かせない不随意筋です。
解き方
- 横紋が見えて意識して動かせる随意筋である(ア)は「骨格筋」です。
- 骨格筋を支配する神経系(イ)は運動神経などを含む「体性」神経系です。
- 横紋がなく意識的に動かせない不随意筋である(ウ)は「平滑筋」です。
- ア=骨格筋、イ=体性、ウ=平滑筋の組み合わせなので、選択肢1を選びます。
- 選択肢 1正解
- ア=骨格筋、イ=体性、ウ=平滑筋の正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 骨格筋を支配するのは体性神経系で、心筋には横紋があるので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 平滑筋には横紋がなく不随意筋なので、アとウが逆で誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 平滑筋は随意筋ではなく、自律神経に支配されるので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 心筋は随意筋ではなく、自律神経に支配される不随意筋なので誤りです。
覚えるポイント
- 骨格筋:横紋筋・随意筋・体性神経系支配。平滑筋:非横紋筋・不随意筋・自律神経系支配。心筋:横紋筋・不随意筋・自律神経系支配。
間違えやすいところ
- 心筋は横紋がありながら不随意筋であること、骨格筋を支配するのが体性神経系であることを取り違えないようにしましょう。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」筋組織
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.26 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
神経系の分類と機能
人体の働きと医薬品 · 交感神経・副交感神経 / 血液脳関門 / 自律神経系 / 延髄・視床下部
脳や神経系の働きに関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア 副交感神経系の活動が活発になると、肝臓ではグリコーゲンが分解される。 イ 脳の血管は、末梢に比べて物質の透過に関する選択性が低く、イオン化した物質が血液中から脳の組織へ移行しやすい。 ウ 体性神経系は、交感神経系と副交感神経系からなり、効果を及ぼす各臓器・器官(効果器)に対して、交感神経系と副交感神経系の二つの神経系が支配している。 エ 視床下部は、様々な調節機能を担っている部位であり、心拍数を調節する心臓中枢、呼吸を調節する呼吸中枢等が存在する。
解答・解説を表示
解答
5
解説
グリコーゲンが分解されるのは交感神経が活発なときです。脳の血管は血液脳関門により物質を通す選び方がとても厳しいです。交感神経と副交感神経からなるのは自律神経系です。心臓中枢や呼吸中枢があるのは延髄です。
解き方
- 記述ア:グリコーゲンが分解されてブドウ糖になるのは「交感神経系」が活発なときなので誤りです。
- 記述イ:脳の血管(血液脳関門)は物質を通す選び方が「厳しく」、イオン化した物質は入りにくいので誤りです。
- 記述ウ:交感神経系と副交感神経系からなるのは「自律神経系」なので誤りです。
- 記述エ:心臓中枢や呼吸中枢があるのは「延髄」で、視床下部ではないので誤りです。
- ア:誤、イ:誤、ウ:誤、エ:誤の組み合わせなので、選択肢5を選びます。
- 選択肢 1不正解
- アとイも誤りなので正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- ア、ウ、エも誤りなので正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- アとエも誤りなので正しくありません。
- 選択肢 4不正解
- イ、ウ、エも誤りなので正しくありません。
- 選択肢 5正解
- ア・イ・ウ・エのすべてが誤りなので、正しい組み合わせです。
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覚えるポイント
- 血液脳関門は選択性が高いこと、自律神経系(交感・副交感)の二重支配、延髄の生命維持中枢(呼吸・心臓)を確実に覚えましょう。
間違えやすいところ
- 視床下部(自律神経・体温などの総合中枢)と延髄(呼吸・心臓中枢)の役割のちがいを取り違えやすいので注意しましょう。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」脳や神経系の働き
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.27 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
有効成分の吸収経路と特徴
人体の働きと医薬品 · 薬物の生体内運命 / 医薬品の吸収 / 投与経路
医薬品の有効成分の吸収に関する以下の記述(ア~エ)の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 消化管からの有効成分の吸収は、一般に、濃度の高い方から低い方へ受動的に拡散していく現象である。 イ 坐剤の有効成分は、一般に、直腸内壁の粘膜から吸収され、初めに肝臓で代謝を受けて全身に分布する。 ウ 眼の粘膜に適用する点眼薬は、有効成分が鼻涙管を通って鼻粘膜から吸収されることがある。 エ 咽頭の粘膜に適用する含嗽薬等の場合は、その多くが唾液や粘液によって食道へ流れてしまうため、咽頭粘膜からの吸収が原因で全身的な副作用が起こることは少ない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
有効成分がどこから吸収されるかは、投与する場所によって変わります。飲み薬は小腸などから吸収され、門脈(血管の通り道)を通って先に肝臓を通ります。一方、坐剤は直腸の下の方から吸収されるため、肝臓を先に通らずに全身へ回れます。
解き方
- アについて、消化管での薬物の吸収は主に濃度の高い方から低い方へ広がる受動拡散(自然に広がる動き)であることを確かめ、「正」と判定します。
- イについて、坐剤の成分は直腸の下の方から吸収されると門脈を通らず、初めに肝臓で代謝されないため「誤」と判定します。
- ウ・エについて、点眼薬が鼻涙管(目と鼻をつなぐ管)を通って鼻の粘膜から吸収されること、含嗽薬の多くが飲み込まれて全身の副作用が少ないことを確かめ、「正」と判定します。
- 組み合わせが「正・誤・正・正」となる選択肢2を正解とします。
- 選択肢 1不正解
- イの記述が誤りなので不適です。坐剤は直腸の下の方から吸収されると門脈を通らず全身へ回ります。
- 選択肢 2正解
- アが正、イが誤、ウが正、エが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- ウとエの記述はどちらも正しいので、これを誤りとする本肢は不適です。
- 選択肢 4不正解
- アが正、イが誤、エが正なので、正誤が合わず不適です。
- 選択肢 5不正解
- アが正、イが誤なので、正誤の組み合わせとして不適です。
覚えるポイント
- 坐剤は直腸粘膜から吸収され、初回通過効果(肝代謝)を回避して全身へ循環します。
間違えやすいところ
- 坐剤も飲み薬と同じように門脈を通って肝臓で最初に代謝されると間違えやすいので注意します。
出題の前提:令和6年度登録販売者試験問題(午前の部)問33、厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.28 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
口腔粘膜から吸収される医薬品成分
人体の働きと医薬品 · 投与部位 / 口腔粘膜吸収 / 剤形
以下の医薬品の成分のうち、主に口腔粘膜から吸収されて作用を現す剤形のあるものの組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア ニコチン イ アセトアミノフェン ウ ニトログリセリン エ ニコチン酸
解答・解説を表示
解答
2
解説
口の粘膜から吸収されるのは、吸収が速く、肝臓を先に通らずに効く薬です。口の中は毛細血管(細い血管)が多いので、成分がすぐに血管へ入ります。ニコチン(禁煙補助薬)やニトログリセリン(狭心症の舌下錠)が代表例です。
解き方
- 示された各成分について、口の粘膜から吸収させることを目的とした製剤があるかを確かめます。
- ニコチンは咀嚼剤(かんで使うガム)などで口の粘膜から吸収されるため該当します(ア)。
- アセトアミノフェンは主に小腸などから吸収される飲み薬や坐剤なので該当しません(イ)。
- ニトログリセリンは舌下錠(舌の下に置く薬)などで口の粘膜から速やかに吸収されるため該当します(ウ)。
- ニコチン酸はビタミンなどとして口から取るため該当しません(エ)。
- アとウの組み合わせである選択肢2を選びます。
- 選択肢 1不正解
- アは該当しますが、イのアセトアミノフェンは口の粘膜から吸収させる製剤ではないので誤りです。
- 選択肢 2正解
- ア(ニコチン)とウ(ニトログリセリン)は口の粘膜から吸収される代表的な製剤があるので正しいです。
- 選択肢 3不正解
- イのアセトアミノフェンもエのニコチン酸も、口の粘膜から吸収させる製剤ではないので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- ウは該当しますが、エのニコチン酸は該当しないので誤りです。
覚えるポイント
- ニトログリセリン(舌下錠等)やニコチン(ガム等)は口腔粘膜吸収を利用する代表例です。
間違えやすいところ
- ニコチン酸をニコチンと混同しないように、区別して覚えましょう。
出題の前提:令和6年度登録販売者試験問題(午前の部)問34、厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.28 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
薬物の代謝及び排泄
人体の働きと医薬品 · 体内動態 / 肝代謝 / 腎排泄 / 血漿タンパク結合
薬物の代謝及び排泄に関する以下の記述(ア~エ)の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 医薬品の有効成分は未変化体のままで、あるいは代謝物として、体外へ排出されるが、肺から呼気中へ排出されることはない。 イ 経口投与後、消化管で吸収された医薬品の有効成分は、血液中へ移行し、全身循環に入る前にリンパ管を経由して肝臓を通過するため、まず肝臓に存在する酵素の働きにより代謝を受けることになる。 ウ 多くの医薬品の有効成分は、血液中で血漿タンパク質と複合体を形成しており、複合体を形成している有効成分の分子は、トランスポーター(細胞膜の脂質二重層を貫き、埋め込まれて存在する膜貫通タンパク質)によって輸送されることはない。 エ 腎機能が低下した人では、正常の人よりも有効成分の尿中への排泄が遅れ、血中濃度が下がりにくい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
飲み薬の成分は消化管から毛細血管に入り、門脈を通って肝臓で代謝(変化)を受けてから全身を回ります。血液中では血漿タンパク質(血中のたんぱく質)と結びついた成分は運ばれず、結びついていないものだけが運ばれます。腎臓の働きが落ちると排泄が遅れ、薬の効果や副作用が強く出ます。
解き方
- アについて、揮発性(気化しやすい)成分などは息として出ることもあるため、「出ることはない」は「誤」と判定します。
- イについて、消化管から吸収された成分が肝臓に入る血管は「門脈」であり、リンパ管ではないため「誤」と判定します。
- ウについて、血漿タンパク質と結びついた複合体はトランスポーター(細胞膜を通す運び役)で運ばれず、結びついていないものだけが運ばれるため「正」と判定します。
- エについて、腎機能が落ちた人では尿への排泄が遅れ、血中濃度が下がりにくいため「正」と判定します。
- 正誤の並びが「誤・誤・正・正」となる選択肢4を選びます。
- 選択肢 1不正解
- アとイが誤り、ウが正なので、組み合わせが合わず不適です。
- 選択肢 2不正解
- アが誤り、エが正なので、組み合わせが合わず不適です。
- 選択肢 3不正解
- イが誤り、エが正なので、組み合わせが合わず不適です。
- 選択肢 4正解
- アが誤、イが誤、ウが正、エが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- ウは正しい記述なので、ウを誤りとする本肢は不適です。
覚えるポイント
- 消化管から肝臓へ薬物を運ぶ血管は「門脈」です。リンパ管ではありません。
間違えやすいところ
- 血漿タンパク質と結びついた複合体は細胞膜を通れず、トランスポーターでも運ばれません。
出題の前提:令和6年度登録販売者試験問題(午前の部)問35、厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.29 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品の剤形及び使用方法
人体の働きと医薬品 · 剤形の種類 / カプセル剤 / チュアブル錠 / 外用液剤
医薬品の剤形及び使用方法に関する以下の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
それぞれの剤形は、決まった場所で溶けて吸収されるように作られています。カプセル剤のゼラチンなどは水分を含むと粘つくため、水なしで飲むと食道にくっついて潰瘍や穴があくおそれがあります。だからカプセル剤は必ず十分な水と一緒に飲みます。
解き方
- 各選択肢の剤形の特徴と使い方の正しさを確かめます。
- 1は外用液剤(塗る液体の薬)の乾きやすさについての記述で、正しいです。
- 2は飲み薬の錠剤を原則かみ砕いてはいけない理由についての記述で、正しいです。
- 3はカプセル剤を「水なしで飲める」としていますが、食道にくっつく事故を防ぐため水と一緒に飲むべきなので誤りです。
- 4はチュアブル錠(かむ錠剤)の特徴として正しく、なめたりかみ砕いたりして水なしで飲めます。
- 誤っている記述である選択肢3を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 外用液剤は水分やアルコールが蒸発して患部が乾きやすい特徴があり、正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 崩壊・溶出の調整や胃を守るため、特別な製剤以外はかみ砕いてはならず、正しい記述です。
- 選択肢 3正解
- カプセル剤はのどや食道にくっついて潰瘍を起こすおそれがあるため、水なしで飲んではならず誤りです。
- 選択肢 4不正解
- チュアブル錠は口の中でかみ砕くか溶かすことで水なしでも飲める剤形で、正しい記述です。
覚えるポイント
- カプセル剤は食道に貼り付くリスクがあるため、必ず多めの水で服用します。
間違えやすいところ
- チュアブル錠や口腔内崩壊錠(口の中で溶ける錠剤)と、普通のカプセル剤・錠剤の飲み方を混同しないようにしましょう。
出題の前提:令和6年度登録販売者試験問題(午前の部)問36、厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.29 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
全身的に現れる副作用
人体の働きと医薬品 · ステロイド性抗炎症薬 / アナフィラキシー / スティーブンス・ジョンソン症候群 / 偽アルドステロン症
全身的に現れる副作用に関する以下の記述(ア~エ)の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア ステロイド性抗炎症薬の使用により、細菌やウイルスの感染に対する抵抗力が弱くなり、突然の高熱や倦怠感等の症状を呈することがある。 イ ショック(アナフィラキシー)を発症すると、病態は急速に悪化することが多く、適切な対応が遅れるとチアノーゼや呼吸困難等を生じ、死に至ることがある。 ウ 医薬品の副作用として現れる皮膚粘膜眼症候群は、発症機序が判明しており、発症の予測が可能である。 エ 偽アルドステロン症は、体内にカリウムが貯留し、体からナトリウムと水が失われることによって生じる病態である。
解答・解説を表示
解答
2
解説
皮膚粘膜眼症候群(SJS)は、なぜ起こるのか仕組みが分かっておらず、事前に予測できません。偽アルドステロン症は、アルドステロンが過剰でないのに、腎臓でナトリウムと水が体にためこまれ、カリウムが余分に体の外へ出る病態です。
解き方
- アについて、ステロイド薬が免疫を抑えて感染に弱くなり、高い熱やだるさが出る記述が正しいので「正」と判定します。
- イについて、ショック(アナフィラキシー)が急に悪化して死に至ることがある記述が正しいので「正」と判定します。
- ウについて、皮膚粘膜眼症候群は起こる仕組みが分からず予測がとても難しいため「誤」と判定します。
- エについて、偽アルドステロン症は「ナトリウムと水をためる」「カリウムを出す」なので記述が逆であり「誤」と判定します。
- 正誤の並びが「正・正・誤・誤」となる選択肢2を選びます。
- 選択肢 1不正解
- エはナトリウムと水がたまりカリウムが失われる病態なので誤りであり、本肢は不適です。
- 選択肢 2正解
- アが正、イが正、ウが誤、エが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- イが正、ウが誤なので不適です。
- 選択肢 4不正解
- アが正、ウとエが誤なので不適です。
- 選択肢 5不正解
- アとイが正、エが誤なので不適です。
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覚えるポイント
- 偽アルドステロン症は「ナトリウムと水が貯留」「カリウムが排泄(低カリウム血症)」です。
間違えやすいところ
- 偽アルドステロン症で、ナトリウムとカリウムの出し入れを逆に覚えないように気をつけます。
出題の前提:令和6年度登録販売者試験問題(午前の部)問37、厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.30 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
消化器系に現れる副作用
人体の働きと医薬品 · 消化性潰瘍 / イレウス様症状 / 消化器症状
消化器系に現れる副作用に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア イレウスとは、十二指腸の粘膜組織が傷害され、粘膜組織の一部が粘膜筋板を超えて欠損する状態のことである。 イ イレウス様症状では、嘔吐がない場合でも、腹痛などの症状のために水分や食物の摂取が抑制され、脱水状態となることがある。 ウ 普段から便秘傾向のある人では、イレウス様症状の発症のリスクが低い。 エ 医薬品の副作用による消化性潰瘍になると、胃のもたれ、吐きけ、胃痛、消化管出血に伴って糞便が黒くなるなどの症状が現れるが、自覚症状が乏しい場合もある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
イレウス(腸閉塞)様症状は、腸が動かなくなって中身が通らなくなる病態で、もともと便秘がちな人ほど起こりやすいです。消化性潰瘍は、胃や十二指腸の粘膜が粘膜筋板(粘膜の下の層)を越えて欠けてしまう病態で、黒い便などの出血症状が出ます。
解き方
- アについて、粘膜が粘膜筋板を越えて欠けるのは「消化性潰瘍」の説明であり、イレウスではないため誤りです。
- イについて、水分を取れなくなって脱水になることがあるため、正しい記述です。
- ウについて、便秘がちな人はイレウス様症状のリスクが「高くなる」ため誤りです。
- エについて、消化管の出血で黒い便(タール便)が出て、気づきにくいこともあるため正しい記述です。
- 正しい組み合わせ「イ、エ」に当たる選択肢3を選びます。
- 選択肢 1不正解
- アは消化性潰瘍の説明であり、イレウスの説明ではないので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- アとウがどちらも誤りなので不適です。
- 選択肢 3正解
- イとエの記述がどちらも正しいので、これが正解の組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- ウは便秘がちな人ほどリスクが高いので誤りです。
覚えるポイント
- イレウスは腸管内容物の通過障害(腸閉塞)、消化性潰瘍は粘膜筋板を超える欠損です。
間違えやすいところ
- イレウスの定義と、消化性潰瘍の病理学的な定義を混同しないようにしましょう。
出題の前提:令和6年度登録販売者試験問題(午前の部)問38、厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.30 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
泌尿器系に現れる副作用
人体の働きと医薬品 · 抗コリン作用 / 排尿困難 / 尿閉 / 膀胱炎様症状
泌尿器系に現れる副作用に関する以下の記述(ア~エ)の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 副交感神経系の機能を亢進する作用がある成分が配合された医薬品を使用すると、膀胱の排尿筋の収縮が抑制され、尿が出にくい等の症状を生じることがある。 イ 膀胱炎様症状では、尿の回数増加、排尿時の疼痛、残尿感等の症状が現れる。 ウ 排尿困難や尿閉の症状は、多くの場合、原因となる医薬品の使用を中止することにより症状は速やかに改善する。 エ 排尿困難や尿閉の症状が現れるのは、前立腺肥大等の基礎疾患のある男性に限られる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
副交感神経が働くと、膀胱の排尿筋が縮んで排尿が進みます。そのため排尿困難や尿閉を起こすのは、副交感神経を「抑える」抗コリン成分などです。これは前立腺肥大の男性だけでなく、女性やもともと病気がない人にも出ることがあります。
解き方
- アについて、排尿筋の収縮を抑えて排尿しにくくするのは副交感神経の「抑制(抗コリン作用)」なので「誤」と判定します。
- イについて、膀胱炎様症状として頻尿、排尿時の痛み、残尿感があることを確かめて「正」と判定します。
- ウについて、薬をやめると多くの場合すみやかに良くなることを確かめて「正」と判定します。
- エについて、前立腺肥大の男性だけでなく女性などにも出るため「男性に限られる」は「誤」と判定します。
- 正誤の並びが「誤・正・正・誤」となる選択肢4を選びます。
- 選択肢 1不正解
- アは副交感神経の機能を「抑える」成分で起こるため誤りであり、本肢は不適です。
- 選択肢 2不正解
- アとエが誤り、ウが正なので不適です。
- 選択肢 3不正解
- アが誤り、イとウが正なので不適です。
- 選択肢 4正解
- アが誤、イが正、ウが正、エが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- イが正、エが誤なので不適です。
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覚えるポイント
- 排尿困難・尿閉を招くのは「抗コリン作用(副交感神経の働きの抑制)」です。
間違えやすいところ
- 排尿障害は前立腺肥大の男性に起きやすいですが、それだけに「限られる」わけではありません。
出題の前提:令和6年度登録販売者試験問題(午前の部)問39、厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.31 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
皮膚に現れる副作用
人体の働きと医薬品 · 接触皮膚炎 / 薬疹 / 光線過敏症
皮膚に現れる副作用に関する以下の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
接触皮膚炎(かぶれ)は、薬が直接ふれた場所だけにでき、正常な皮膚との境目がはっきりしているのが特徴です。境目がぼやけて周りや全身に広がる場合は、光線過敏症や薬疹などの全身性のアレルギー反応を疑います。
解き方
- 各選択肢の皮膚症状の特徴をよく確かめます。
- 1について、接触皮膚炎はふれた場所だけにでき、正常な皮膚との「境目がはっきり」するのが典型なので、「境目がぼやける」とする記述は誤りです。
- 2について、薬疹は体調不良や疲れなどがきっかけになることがあるため正しい記述です。
- 3について、光線過敏症はふれた場所を越えて全身に広がることがあるため正しい記述です。
- 4について、発熱や粘膜の症状を伴う薬疹は重くなる(SJSなど)合図なので正しい記述です。
- 誤っているものとして選択肢1を選びます。
- 選択肢 1正解
- 接触皮膚炎は薬がふれた場所にでき、正常な皮膚との境目が「はっきり」するため誤りの記述です。
- 選択肢 2不正解
- 体調不良や疲れなどが免疫に影響して薬疹を起こすことがあり、正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 光線過敏症は塗った場所だけでなく全身に広がって重くなることがあり、正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- 高い熱や粘膜の症状を伴う薬疹はSJSなどの重い皮膚障害へ進むおそれがあり、正しい記述です。
覚えるポイント
- 接触皮膚炎は「触れた部位のみに発症し、境界がはっきり(明瞭)している」のが特徴です。
間違えやすいところ
- 接触皮膚炎(局所・境目がはっきり)と、光線過敏症(光の当たった場所から全身へ広がり重くなる)の特徴を混同しないようにします。
出題の前提:令和6年度登録販売者試験問題(午前の部)問40、厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.31 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
一般用医薬品の添付文書の記載及び取扱い
医薬品の適正使用・安全対策 · 添付文書の記載事項 / 添付文書の取扱留意点
一般用医薬品の添付文書に関する記述について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 販売名に薬効名が含まれているような場合でも、薬効名の記載は必須である。 イ 添付文書は、医薬品を開封する時に一度目を通せば十分である。 ウ 一般用医薬品を使用した人が医療機関を受診する際、その添付文書を持参し、医師や薬剤師に見せて相談がなされることが重要である。 エ 添付文書の内容は、医薬品の有効性・安全性等に係る新たな知見、使用に係る情報に基づき、1年に1回改訂がなされる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
一般用医薬品の添付文書は、安全で正しい使い方をするための大切な情報源です。新しい知見や使用に係る情報に合わせて、随時(そのつど)改訂されます。使っている間はいつでも読めるように保管し、受診のときは持って行って医師や薬剤師に見せましょう。
解き方
- アについて、販売名に薬効名が入っている場合に薬効名の記載が必要かを確認します。省略できるので誤りと判断します。
- イとウについて、添付文書の保管と使い方を確認します。開封したときだけでなく、その都度確認することや受診時に持参することが大切なので、イは誤り、ウは正しいと判断します。
- エについて、改訂の時期を確認します。1年に1回ではなく、新たな知見に基づいて随時行われるので誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- ア、イ、エが誤っているので、すべて正しいとするこの選択肢は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- アとイが誤りで、ウは正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- アが誤っているので、アを正とするこの選択肢は誤りです。
- 選択肢 4正解
- ア(誤)、イ(誤)、ウ(正)、エ(誤)で、正しい組み合わせとなっています。
- 選択肢 5不正解
- ウは正しく、エは誤りなので、この組み合わせは誤りです。
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覚えるポイント
- 添付文書の改訂は定期的(1年に1回など)ではなく、新たな知見に基づき随時行われます。
間違えやすいところ
- 販売名に「○○かぜ薬」のように薬効名が入っているときは、添付文書での薬効名の記載は省けます。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(医薬品の適正使用・安全対策)
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.32 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
一般用医薬品の添付文書の記載事項
医薬品の適正使用・安全対策 · 添付文書の記載事項 / 外箱等への記載事項との区別
以下のうち、一般用医薬品の添付文書に記載すべき事項として、誤っているものを一つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
一般用医薬品の添付文書には、法律と記載要領に基づいて、正しく使うために必要な情報が書かれます。たとえば、作成・改訂年月、販売名、製品の特徴、使用上の注意、効能・効果、用法・用量、成分・分量、保管と取扱いの注意、消費者相談窓口、製造販売業者の名称と所在地などです。
解き方
- 添付文書に書くべき基本の項目(改訂年月、製品の特徴、相談窓口、製造販売業者など)を整理します。
- 「製造年月日」は添付文書に書くべき事項に含まれないことを確認し、3を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 改訂年月(または作成年月)は添付文書に書く事項なので、この選択肢は正しい内容です。
- 選択肢 2不正解
- 製品の特徴は添付文書に書かれる事項の一つなので、正しい内容です。
- 選択肢 3正解
- 製造年月日は添付文書に書く事項ではないので、誤っているものとして正解です。
- 選択肢 4不正解
- 消費者相談窓口の連絡先は添付文書に書く事項なので、正しい内容です。
- 選択肢 5不正解
- 製造販売業者の名称と所在地は添付文書に必ず書く事項なので、正しい内容です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 添付文書に記載されるのは「作成年月・改訂年月」であり、「製造年月日」ではありません。
間違えやすいところ
- 外箱や容器に表示される「製造番号・記号(ロット)」や「使用期限」と、添付文書に書かれる事項を混同しないようにしましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(医薬品の適正使用・安全対策)
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.32 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
瀉下剤の添付文書における使用上の注意(大量使用禁止)
医薬品の適正使用・安全対策 · してはいけないこと / 瀉下成分 / 腸管粘膜の炎症
以下の瀉下剤の成分のうち、一般用医薬品の添付文書の「してはいけないこと」の項に、腸管粘膜に炎症を生じるおそれがあることから、「大量に使用(服用)しないこと」と記載されるものとして、誤っているものを一つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
5
解説
大腸を直接刺激して動きを活発にする刺激性瀉下成分(ダイオウ、センナ、カサントラノール、ピコスルファートナトリウムなど)を大量に使うと、腸の粘膜に炎症を起こす危険があります。そのため、添付文書の「してはいけないこと」に「大量に使用(服用)しないこと」と書かれます。
解き方
- 問題文の理由「腸の粘膜に炎症を起こすおそれがあるので大量に使用(服用)しないこと」に当てはまる成分のグループ(刺激性瀉下成分)を探します。
- 選択肢1〜4(カサントラノール、ピコスルファートナトリウム、センナ、ダイオウ)は、どれも刺激性瀉下成分に当てはまることを確認します。
- 選択肢5の酸化マグネシウムは塩類下剤なので、刺激性瀉下成分のこの記載の対象ではありません。だから誤っているものとして選びます。
- 選択肢 1不正解
- カサントラノールは大腸刺激性の瀉下成分で、腸の粘膜に炎症を起こすおそれがあるため大量服用禁止の対象です。
- 選択肢 2不正解
- ピコスルファートナトリウムは大腸刺激性の瀉下成分で、大量服用禁止の対象なので正しい内容です。
- 選択肢 3不正解
- センナはアントラキノン系の大腸刺激性瀉下成分で、大量服用禁止の対象なので正しい内容です。
- 選択肢 4不正解
- ダイオウはアントラキノン系の大腸刺激性瀉下成分で、大量服用禁止の対象なので正しい内容です。
- 選択肢 5正解
- 酸化マグネシウムは無機塩類の下剤で、腸の粘膜の炎症を理由とする大量服用禁止の対象ではないため正解です。
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覚えるポイント
- 刺激性瀉下成分は「腸管粘膜に炎症を生じるおそれ」があるため大量服用が禁止されます。
間違えやすいところ
- 塩類下剤の酸化マグネシウムや硫酸マグネシウムと、大腸刺激性下剤(センナ、ダイオウなど)の働き方や注意点の違いを混同しないようにしましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(医薬品の適正使用・安全対策)
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.33 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
一般用検査薬の添付文書の記載事項(不適正問題)
医薬品の適正使用・安全対策 · 一般用検査薬 / 添付文書の記載事項 / 不適正問題
一般用検査薬の添付文書に関する記述について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア その検査結果のみで確定診断はできないので、判定が陽性であれば速やかに医師の診断を受ける旨が記載されている。 イ その検査結果が陰性であっても何らかの症状がある場合は、再検査するか又は医師に相談する旨等が記載されている。 ウ 使用目的及び使用方法については、容器もしくは被包に記載されていれば、添付文書に記載されていなくてもよい。 エ 人体に直接使用しない検査薬においても、添加物として配合されている成分の記載が必要である。
- 1
- ア:正、イ:正、ウ:正、エ:正
- 2
- ア:正、イ:正、ウ:正、エ:誤
- 3
- ア:正、イ:誤、ウ:誤、エ:誤
- 4
- ア:誤、イ:正、ウ:誤、エ:正
- 5
- ア:誤、イ:誤、ウ:正、エ:誤
解答・解説を表示
解答
解なし
解説
一般用検査薬の添付文書には、確定診断は医師が行うことや、陰性のときに受診をすすめること、キットの取扱いや添加物などが書かれます。ただし、試験問題作成の手引きの解釈によって正誤が分かれる場合は、出題が不適切として全員加点などの対応が取られます。
解き方
- アとイの記述が、一般用検査薬の添付文書の一般的な記載事項として正しいことを確認します。
- エについて、人体に直接使わない検査薬で添加物の記載が必要かを確認します。
- ウについて、容器・被包の記載と添付文書の記載の関係が手引き上判断しにくいとされたため、試験実施機関により「解なし(全員正解)」とされました。
- 選択肢 1不正解
- ウの記述は手引き上正誤を判断しにくいため、本問は解なし(全員加点)とされました。
- 選択肢 2不正解
- ウの記述は手引き上正誤を判断しにくいため、本問は解なし(全員加点)とされました。
- 選択肢 3不正解
- ウの記述は手引き上正誤を判断しにくいため、本問は解なし(全員加点)とされました。
- 選択肢 4不正解
- ウの記述は手引き上正誤を判断しにくいため、本問は解なし(全員加点)とされました。
- 選択肢 5不正解
- ウの記述は手引き上正誤を判断しにくいため、本問は解なし(全員加点)とされました。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 一般用検査薬は確定診断を行うものではなく、判定に応じた受診勧奨が添付文書に明記されます。
間違えやすいところ
- 問題文の表現が公定テキストの書き方と大きく違う場合は、公式に解なし(没問)になることがあります。
出題の前提:令和6年度福岡県登録販売者試験における不適正問題の取扱いについて(福岡県発表)
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.33 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp) / 令和6年度登録販売者試験正答(午前の部および午後の部) [PDFファイル/69KB] p.1 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp) / 令和6年度登録販売者試験における不適正問題の取扱いについて [PDFファイル/161KB] p.1 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
透析療法を受けている人が使用を避けるべき成分
医薬品の適正使用・安全対策 · してはいけないこと / 透析療法 / アルミニウム脳症・アルミニウム骨症
以下の胃腸薬又は胃腸鎮痛鎮痙薬に配合される成分のうち、一般用医薬品の添付文書の「次の人は使用(服用)しないこと」の項に「透析療法を受けている人」と記載され、長期間服用した場合に、アルミニウム脳症及びアルミニウム骨症を発症したとの報告があるものの組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア オキシフェンサイクリミン塩酸塩 イ スクラルファート ウ チキジウム臭化物 エ 合成ヒドロタルサイト
解答・解説を表示
解答
3
解説
透析療法を受けている人は腎臓の働きが大きく落ちています。アルミニウムを含む薬(スクラルファート、アルジオキサ、合成ヒドロタルサイト、乾燥水酸化アルミニウムゲルなど)を使うと、体内にアルミニウムがたまり、重い神経の障害(アルミニウム脳症)や骨の障害(アルミニウム骨症)を起こすおそれがあります。
解き方
- 示された成分の中から、アルミニウムを含む胃腸薬の成分を探します(イのスクラルファート、エの合成ヒドロタルサイト)。
- アのオキシフェンサイクリミン塩酸塩とウのチキジウム臭化物は抗コリン成分で、アルミニウムを含まないことを確認します。
- したがって、当てはまる組み合わせの3(イ、エ)を選びます。
- 選択肢 1不正解
- アのオキシフェンサイクリミン塩酸塩は抗コリン成分で、アルミニウム脳症などの原因成分ではないため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- アとウは抗コリン成分で、アルミニウムを含まないため誤りです。
- 選択肢 3正解
- スクラルファート(イ)と合成ヒドロタルサイト(エ)はどちらもアルミニウムを含む成分なので正解です。
- 選択肢 4不正解
- ウのチキジウム臭化物は抗コリン成分で、アルミニウム脳症などの原因成分ではないため誤りです。
覚えるポイント
- アルミニウム含有成分(スクラルファート、合成ヒドロタルサイト、アルジオキサ等)は透析患者で禁忌です。
間違えやすいところ
- 胃腸鎮痛鎮痙薬の抗コリン成分(緑内障や排尿困難などに注意)と、アルミニウムを含む成分(透析で禁忌)の禁忌の理由を取り違えないようにしましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(医薬品の適正使用・安全対策)
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.34 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
15歳未満の小児に使用(服用)しないこととされる成分
医薬品の適正使用・安全対策 · してはいけないこと / 小児禁忌 / ライ症候群
以下の成分のうち、一般用医薬品の添付文書の「次の人は使用(服用)しないこと」の項に「15歳未満の小児」と記載されるものとして、誤っているものを一つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
サリチル酸系の解熱鎮痛成分(アスピリン、サリチル酸ナトリウムなど)は、水痘やインフルエンザが流行する時期の小児でライ症候群を起こす危険が高まるため、15歳未満には使えません。ロペラミド塩酸塩は中枢の抑制や麻痺性イレウスの危険、オキセサゼインは小児への安全性が確立していないため15歳未満は禁忌です。アセトアミノフェンは小児の解熱鎮痛薬として第一に選ばれます。
解き方
- 各成分について、小児への添付文書上の禁忌(15歳未満禁忌)を確認します。
- オキセサゼイン、アスピリン、ロペラミド塩酸塩、サリチル酸ナトリウムは、15歳未満の小児が禁忌であることを確認します。
- アセトアミノフェンは小児用の解熱鎮痛薬としても広く使われ、15歳未満禁忌ではないため、誤っているものとして4を選びます。
- 選択肢 1不正解
- オキセサゼインは小児への安全性が確立しておらず、「15歳未満の小児」は使用しないこととされています。
- 選択肢 2不正解
- アスピリンはライ症候群を起こす危険があるため、「15歳未満の小児」は使用しないこととされています。
- 選択肢 3不正解
- ロペラミドは小児で中枢神経の障害や腸管麻痺の危険が高いため、「15歳未満の小児」は使用しないこととされています。
- 選択肢 4正解
- アセトアミノフェンは小児用の製剤にも使われ、15歳未満禁忌ではないため正解です。
- 選択肢 5不正解
- サリチル酸ナトリウムはサリチル酸系の成分で、ライ症候群の危険から「15歳未満の小児」は使用しないこととされています。
覚えるポイント
- アスピリン、サリチル酸ナトリウム等のサリチル酸系成分は、ライ症候群予防のため15歳未満禁忌です。
間違えやすいところ
- アセトアミノフェンはインフルエンザやかぜの小児にも使える解熱鎮痛成分です。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(医薬品の適正使用・安全対策)
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.34 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品の保管及び取扱い上の注意
医薬品の適正使用・安全対策 · 保管及び取扱い上の注意 / 誤飲事故防止 / 誤用防止
一般用医薬品の保管及び取扱い上の注意に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア シロップ剤は、適切な保管がなされないと雑菌の繁殖等を生じることがあり、変質しやすいため、開封後は冷蔵庫内に保管されるのが望ましい。 イ 点眼薬は、複数の使用者間で使い回されると、使用に際して薬液に細菌汚染があった場合に、別の使用者に感染するおそれがあるため、「他の人と共用しないこと」と記載されている。 ウ 家庭内において、まだ手が届かないと思い、小児の目につくところに医薬品が置かれていたことによる誤飲事故が多く報告されている。 エ 旅行や勤め先等へ携行するために、医薬品を別の容器へ移し替えると、誤用の原因となるおそれがある。
解答・解説を表示
解答
1
解説
一般用医薬品の品質を保ち、事故を防ぐために、直射日光や高温多湿を避けて正しく保管します。別の容器に移し替えないこと(誤用や変質を防ぐ)、小児の手の届かない場所に置くこと、点眼薬などを他の人と共用しないことなど、安全な取扱いの注意が守られています。
解き方
- アについて、シロップ剤の開封後の保管条件(雑菌の繁殖を防ぐため冷蔵庫に保管)を確認し、正しいと判断します。
- イについて、点眼薬の二次感染を防ぐための共用禁止の事項を確認し、正しいと判断します。
- ウについて、小児の誤飲事故の原因として、目につく場所への放置が多いことを確認し、正しいと判断します。
- エについて、別の容器に移し替えると誤用や品質の変化を招く危険があることを確認し、正しいと判断します。
- すべて正(正・正・正・正)なので、選択肢1を選びます。
- 選択肢 1正解
- ア、イ、ウ、エの記述がすべて正しいため正解です。
- 選択肢 2不正解
- ウとエも正しい記述なので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- イとエも正しい記述なので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- アも正しい記述なので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- ア、イ、ウも正しい記述なので誤りです。
覚えるポイント
- 誤用を避け、品質を保持するため、医薬品は他の容器に入れ替えてはなりません。
間違えやすいところ
- 点眼薬の共用は、容器の先に付いた細菌などによる感染が広がる危険があるため、してはいけません。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(医薬品の適正使用・安全対策)
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.35 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
授乳婦が使用を避けるべき医薬品成分
医薬品の適正使用・安全対策 · してはいけないこと / 授乳婦 / 乳汁移行
以下の成分又は薬効群のうち、一般用医薬品の添付文書の「次の人は使用(服用)しないこと」の項に「授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けること」と記載されるものとして、誤っているものを一つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品の成分の一部は母乳に移り、乳児に呼吸抑制、中枢神経の抑制、興奮、下痢などの悪い影響を与えるおそれがあります。そのため、添付文書の「してはいけないこと」に「授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けること」と書かれます。
解き方
- 母乳に移って乳児に悪い影響を与えるおそれのある成分(抗ヒスタミン成分、モルヒネ系の鎮咳成分、キサンチン系成分、ヒマシ油など)を思い出します。
- 選択肢2のジフェンヒドラミン塩酸塩(乳児の昏睡や興奮など)、選択肢3のコデインリン酸塩水和物(呼吸抑制など)、選択肢4のテオフィリン(神経の過敏や興奮など)、選択肢5のヒマシ油類(乳児の下痢など)は、どれも授乳を避ける対象であることを確認します。
- 選択肢1のアスコルビン酸はビタミン成分で、授乳を避ける対象ではないため、誤っているものとして選びます。
- 選択肢 1正解
- アスコルビン酸は授乳を避ける対象の成分ではないため、誤っているものとして正解です。
- 選択肢 2不正解
- ジフェンヒドラミン塩酸塩は母乳に移って乳児の傾眠や神経の過敏を起こすおそれがあるため授乳回避の対象です。
- 選択肢 3不正解
- コデインリン酸塩水和物は母乳に移って乳児に重い呼吸抑制を起こすおそれがあるため授乳回避の対象です。
- 選択肢 4不正解
- テオフィリンは母乳に移って乳児に興奮などを起こすおそれがあるため授乳回避の対象です。
- 選択肢 5不正解
- ヒマシ油類は母乳に移って乳児に下痢を起こすおそれがあるため授乳回避の対象です。
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覚えるポイント
- コデイン類、ジフェンヒドラミン、テオフィリン、ヒマシ油は「服用する場合は授乳を避けること」とされています。
間違えやすいところ
- ビタミンC(アスコルビン酸)やビタミンB群などの水溶性ビタミンは、取りすぎでない限り授乳を避ける必要はありません。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(医薬品の適正使用・安全対策)
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.35 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
してはいけないこと(基礎疾患等)
医薬品の適正使用・安全対策 · 使用上の注意 / してはいけないこと / 基礎疾患
一般用医薬品の添付文書の「してはいけないこと」の項目において、「次の診断を受けた人」として記載される基礎疾患等と主な成分等との関係について、正しい正誤の組み合わせを1つ選びなさい。 ア 甲状腺機能障害 ― プソイドエフェドリン塩酸塩 イ 高血圧症 ― アルジオキサ ウ 心臓病 ― カフェイン エ 糖尿病 ― 芍薬甘草湯
解答・解説を表示
解答
3
解説
一般用医薬品の成分には、特定の基礎疾患(もともとある病気)を悪化させるおそれがあるため、添付文書の「してはいけないこと」に診断名が書かれているものがあります。どの成分がどの病気で使ってはいけないかを正しく覚えることが大切です。
解き方
- 記述ア〜エについて、各成分と「してはいけないこと(次の診断を受けた人)」に書かれる基礎疾患が合っているかを確認します。
- プソイドエフェドリン塩酸塩は甲状腺機能障害、カフェインは心臓病で使ってはいけないため、アとウは正しいです。
- アルジオキサは透析療法中などで使ってはいけないもの、芍薬甘草湯は心臓病で使ってはいけないものであり、高血圧症や糖尿病ではないため、イとエは誤りです。
- 選択肢 1不正解
- イの高血圧症とアルジオキサ、ウの心臓病とカフェインの正誤が逆になっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- エの糖尿病と芍薬甘草湯の正誤が誤っており、芍薬甘草湯で使ってはいけないのは心臓病だからです。
- 選択肢 3正解
- ア(正)、イ(誤)、ウ(正)、エ(誤)となり、正しい正誤の組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- アの甲状腺機能障害とプソイドエフェドリン塩酸塩、イの高血圧症とアルジオキサの正誤が逆だから誤りです。
- 選択肢 5不正解
- アとウは正しい内容なので、すべて誤りとするこの選択肢は当てはまりません。

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覚えるポイント
- プソイドエフェドリン塩酸塩は甲状腺機能障害・高血圧・心臓病・糖尿病で「してはいけないこと」に該当します。
- 芍薬甘草湯は急激なカリウム排泄を避けるため心臓病が「してはいけないこと」に該当します。
間違えやすいところ
- アルジオキサはアルミニウムを含むため「透析療法を受けている人」が使用できないのであり、高血圧症ではありません。
- 芍薬甘草湯で使ってはいけないのは「心臓病」であり、「糖尿病」と間違えないようにしましょう。
出題の前提:医薬品登録販売者試験作成の手引き(第5章 医薬品の適正使用・安全対策)
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.36 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
瀉下薬の併用注意(ダイオウを含む漢方処方製剤)
医薬品の適正使用・安全対策 · 使用上の注意 / してはいけないこと / 相互作用 / 漢方処方製剤
次の漢方処方製剤のうち、一般用医薬品の添付文書において、「本剤を使用している間は、次の医薬品を使用しないこと」の項に、他の瀉下薬(下剤)との併用を避ける注意がなされているものとして、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
5
解説
ダイオウ(大黄)を含む漢方処方製剤は、他の瀉下薬(下剤)と一緒に使うと激しい腹痛を伴う下痢を起こすおそれがあります。そのため添付文書の「してはいけないこと」に「他の瀉下薬(下剤)を使用しないこと」と書かれます。
解き方
- 各漢方処方製剤に、下剤の働きをする「ダイオウ」が入っているかを確認します。
- 麻子仁丸、防風通聖散、大黄牡丹皮湯、茵蔯蒿湯は、いずれもダイオウを含みます。
- 桂枝加芍薬湯はケイヒ、シャクヤク、タイソウ、カンゾウ、ショウキョウからできており、ダイオウを含まないため併用の禁止はありません。
- 選択肢 1不正解
- 麻子仁丸はダイオウを含むため、他の瀉下薬との併用を避ける記載があります。
- 選択肢 2不正解
- 防風通聖散はダイオウを含むため、他の瀉下薬との併用を避ける記載があります。
- 選択肢 3不正解
- 大黄牡丹皮湯は名前の通りダイオウを含むため、他の瀉下薬との併用を避ける記載があります。
- 選択肢 4不正解
- 茵蔯蒿湯はダイオウを含むため、他の瀉下薬との併用を避ける記載があります。
- 選択肢 5正解
- 桂枝加芍薬湯はダイオウを含まないため、他の瀉下薬との併用禁止の対象外となり、「誤っているもの」に当てはまります。
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覚えるポイント
- 大黄(ダイオウ)を含む漢方処方製剤は「他の瀉下薬を使用しないこと」が記載されます。
- 桂枝加芍薬湯は過敏性腸症候群などの腹痛やしぶり腹に用いられ、大黄は配合されていません。
間違えやすいところ
- お腹や便通に関係する漢方処方製剤でも、すべてに大黄が入っているわけではない点に注意しましょう。
出題の前提:医薬品登録販売者試験作成の手引き(第5章 医薬品の適正使用・安全対策)
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.36 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
一般用医薬品の製品表示
医薬品の適正使用・安全対策 · 外箱表示 / 使用期限 / 識別表示 / 法規表示
一般用医薬品の製品表示に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 使用期限の表示については、適切な保存条件の下で製造後3年を超えて性状及び品質が安定であることが確認されている医薬品において法的な表示義務はない。 イ 購入者によっては、購入後すぐ開封せずにそのまま保管する場合や持ち歩く場合があるため、添付文書を見なくても適切な保管がなされるよう、その容器や包装にも、保管に関する注意事項が記載されている。 ウ 資源の有効な利用の促進に関する法律(平成3年法律第48号)に基づく、容器包装の識別表示がなされている。 エ 消毒用アルコール等、危険物に該当する製品には「火気厳禁」等、消防法(昭和23年法律第186号)に基づく注意事項が表示されている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品の外箱などの容器や包装には、医薬品医療機器等法に基づく記載事項のほか、資源有効利用促進法によるリサイクル識別マークや、消防法による危険物の表示など、他の法律に基づく大切な情報も書かれます。
解き方
- 各記述の内容を、法律や適正使用の基準に当てはめて確認します。
- アは、3年を超えて安定な医薬品に法的な表示義務があるかどうかを述べており、正しいです。
- イ、ウ、エは、いずれも外箱や容器包装に書かれる適切な保管や他の法律(資源有効利用促進法、消防法)に基づく記載についての正しい記述です。
- 選択肢 1正解
- ア、イ、ウ、エはすべて正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- ウとエも正しい内容なので、これらを誤りとするこの選択肢は当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- イとエも正しい内容なので、これらを誤りとするこの選択肢は当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- アも正しい内容なので、これを誤りとするこの選択肢は当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- ア、イ、ウも正しい内容なので、この選択肢は当てはまりません。
覚えるポイント
- 製造後3年を超えて安定な医薬品には法的な使用期限の表示義務はありませんが、流通上の配慮等から自主的に表示されるのが通例です。
- 資源有効利用促進法による容器包装識別(紙・プラマーク等)や消防法による危険物表示(火気厳禁等)も外箱に記載されます。
間違えやすいところ
- 使用期限は「すべての医薬品で法的に表示義務がある」と間違えやすいですが、法律上の義務は「適切な保存条件の下で3年以内に性状や品質が変わるおそれがあるもの」だけです。
出題の前提:医薬品登録販売者試験作成の手引き(第5章 医薬品の適正使用・安全対策)
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.37 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
緊急安全性情報(イエローレター)
医薬品の適正使用・安全対策 · 緊急安全性情報 / イエローレター / 安全性速報 / 情報伝達
医薬品等の緊急安全性情報に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 厚生労働省からの命令、指示、製造販売業者の自主決定等に基づいて作成される。 イ 独立行政法人医薬品医療機器総合機構による医薬品医療機器情報配信サービスによる配信、製造販売業者から医療機関や薬局等への直接配布、ダイレクトメール、ファックス、電子メール等により情報伝達される。 ウ A4サイズの青色地の印刷物で、ブルーレターとも呼ばれる。 エ 医療用医薬品や医家向け医療機器についての情報伝達のみであり、一般用医薬品に関係する緊急安全性情報が発出されたことはない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
緊急安全性情報(イエローレター)は、重い健康被害を防ぐために急いで大きな注意を呼びかける必要があるときに出される黄色地の情報(A4サイズ)です。青色地のブルーレターは「安全性速報」であり、一般用医薬品でも緊急安全性情報が出たことがあります。
解き方
- 記述ア・イは、緊急安全性情報を出す条件と、PMDAメディナビなどを通じた素早い伝達方法についての正しい記述です。
- 記述ウはブルーレター(安全性速報)の説明であり、緊急安全性情報はイエローレター(黄色地)なので誤りです。
- 記述エは、一般用医薬品(小柴胡湯による間質性肺炎など)でも出た例があるため誤りです。
- 選択肢 1不正解
- ウとエが誤っているため、すべて正しいとするこの選択肢は当てはまりません。
- 選択肢 2正解
- アが正、イが正、ウが誤、エが誤となり、正しい正誤の組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- イの伝達方法についての記述は正しいので、この選択肢は当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- アは正しく、エは誤りなので、この選択肢は当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- アは正しく、ウは誤りなので、この選択肢は当てはまりません。

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覚えるポイント
- 緊急安全性情報=イエローレター(黄色地、4週間以内に情報伝達)。
- 安全性速報=ブルーレター(青色地、1か月以内に情報伝達)。
- 一般用医薬品でも過去に緊急安全性情報(小柴胡湯など)が発出されています。
間違えやすいところ
- イエローレターとブルーレターの色や名前を間違えないようにしましょう。
- 「一般用医薬品には出たことがない」という限定した言い方は誤りです。
出題の前提:医薬品登録販売者試験作成の手引き(第5章 医薬品の適正使用・安全対策)
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.38 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品医療機器総合機構(PMDA)の情報提供
医薬品の適正使用・安全対策 · PMDA / 医薬品・医療機器等安全性情報 / 副作用症例情報 / 添付文書情報
独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)のホームページに関する以下の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
PMDA(医薬品医療機器総合機構)の情報提供ホームページでは、厚生労働省が発行する「医薬品・医療機器等安全性情報」や添付文書情報、企業や医療機関から届いた副作用疑いの症例情報などが広く公開されています。「医薬品・医療機器等安全性情報」を発行するのは都道府県知事ではなく厚生労働省です。
解き方
- 各選択肢に書かれた内容と、それを発行する機関を確認します。
- 「医薬品・医療機器等安全性情報」は、厚生労働省が発行する安全性情報誌です。
- 選択肢1の「都道府県知事が発行する」という部分が誤りだと分かります。
- 選択肢 1正解
- 「医薬品・医療機器等安全性情報」は厚生労働省が発行するもので、「都道府県知事」とする点が誤りなので正解です。
- 選択肢 2不正解
- PMDAのホームページでは副作用疑い報告の症例情報が公開されているため、正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 一般用医薬品や要指導医薬品の最新の添付文書情報も掲載・検索できるため、正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- 厚生労働省が発表した医薬品等の安全性の資料もPMDAのホームページに掲載されているため、正しい記述です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 「医薬品・医療機器等安全性情報」の発行元は厚生労働省です。
- PMDAホームページでは添付文書、副作用症例情報、DSU(医薬品安全対策情報)などが一括して閲覧できます。
間違えやすいところ
- 国の発行資料(厚生労働省)と自治体(都道府県知事)の役割を間違えないようにしましょう。
出題の前提:医薬品登録販売者試験作成の手引き(第5章 医薬品の適正使用・安全対策)
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.38 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
企業からの副作用等報告制度
医薬品の適正使用・安全対策 · 企業報告 / 副作用症例報告 / 報告期限 / 重篤
医薬品医療機器等法に基づく企業からの副作用等の報告に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 医薬品によるものと疑われる副作用症例のうち、発生傾向が使用上の注意から予測することが出来ないもので重篤(死亡含む)なものは、15日以内に報告しなければならない。 イ 医薬品によるものと疑われる副作用症例のうち、使用上の注意から予測できるもので市販直後調査などによって得られたものは、30日以内に報告しなければならない。 ウ 医薬品によるものと疑われる副作用症例のうち、使用上の注意から予測できるもので死亡に関するものは、7日以内に報告しなければならない。 エ 医薬品によるものと疑われる感染症症例のうち、使用上の注意から予測できないもので重篤(死亡含む)なものは、15日以内に報告しなければならない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品の製造販売業者などは、自分の会社の医薬品で副作用や感染症が起きたことを知ったときは、厚生労働省令で決められた期間内(15日以内や30日以内など)に厚生労働大臣へ報告しなければなりません。予測できない重い副作用や感染症は15日以内に報告します。
解き方
- 各記述の「予測できるか(既知・未知)」「重いか」「報告の期限」の組み合わせを整理します。
- アは予測できない重い副作用(死亡を含む)で、15日以内に報告する義務があるため正しいです。
- イの使用上の注意から予測できる(既知)副作用で、市販直後調査などで得られたものは定期報告などになり、30日以内の報告ではないので誤りです。
- ウの使用上の注意から予測できる(既知)副作用による死亡は30日以内の報告であり、7日以内ではないので誤りです。
- エの予測できない重い感染症は15日以内に報告するため正しいです。
- 選択肢 1不正解
- イとウが誤っているため、この選択肢は当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- イが誤りでエが正しいため、この選択肢は当てはまりません。
- 選択肢 3正解
- ア(正)、イ(誤)、ウ(誤)、エ(正)となり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- アが正しく、イが誤っているため、この選択肢は当てはまりません。
- 選択肢 5不正解
- アが正しく、ウが誤っているため、この選択肢は当てはまりません。
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覚えるポイント
- 未知の重篤副作用・死亡・未知の重篤感染症:15日以内報告。
- 既知の重篤副作用・死亡:30日以内報告。
間違えやすいところ
- 企業からの副作用報告の期限に「7日以内」という区分はありません(15日以内か30日以内です)。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行令および法施行規則、医薬品登録販売者試験作成の手引き
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.39 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品・医療機器等安全性情報報告制度
医薬品の適正使用・安全対策 · 安全性情報報告制度 / 医薬関係者 / 報告方法 / 報告様式
医薬品・医療機器等安全性情報報告制度に基づいて行う医薬品の副作用等が疑われる場合の報告に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 複数の専門家が医薬品の販売等に携わっている場合は、販売等された医薬品の副作用等によると疑われる健康被害の情報に直接接したすべての専門家が報告書を提出する必要がある。 イ ウェブサイトに直接入力することによる報告は行えないため、郵送、ファクシミリ又は電子メールによって報告書を提出する必要がある。 ウ 副作用の報告は、医薬品の販売等に従事する専門家の場合、報告様式の記入欄すべてに記入しなければならない。 エ 報告様式は、独立行政法人医薬品医療機器総合機構のホームページから入手できるほか、医学・薬学関係の専門誌等にも掲載されている。
解答・解説を表示
解答
5
解説
医療関係者(登録販売者を含む)による副作用報告制度は、日々の仕事で知った副作用などの疑い事例を素早く集めることを目的としています。同じ報告が重ならないよう施設の代表者がまとめて報告し、すべての欄が埋まらなくても分かった範囲で早く報告します。電子報告の仕組みもあります。
解き方
- 記述ア:報告が重ならないよう、関係者が協力して代表者が報告するのが適切で、全員が別々に出す義務はありません(誤)。
- 記述イ:PMDAのウェブサイトから直接入力して電子報告できるため誤りです。
- 記述ウ:すべての記入欄を埋める必要はなく、分かっている範囲の情報で報告できます(誤)。
- 記述エ:報告様式はPMDAのホームページや関係する専門誌などから広く手に入るため、正しい記述です。
- 選択肢 1不正解
- ア、イ、ウが誤っているため、この選択肢は当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- ア、イが誤りで、エが正しいため、この選択肢は当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- ア、ウが誤っているため、この選択肢は当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- イ、ウが誤りで、エが正しいため、この選択肢は当てはまりません。
- 選択肢 5正解
- ア(誤)、イ(誤)、ウ(誤)、エ(正)となり、正しい正誤の組み合わせです。
覚えるポイント
- 安全性情報報告は、ウェブサイトからの直接入力(電子報告)が可能です。
- 全ての記入欄が埋まらなくても、把握している情報のみで速やかに報告します。
間違えやすいところ
- 複数の専門家が関わったとき、全員が別々に出すと二重の報告になるため、代表者がまとめて報告します。
出題の前提:医薬品登録販売者試験作成の手引き(第5章 医薬品の適正使用・安全対策)
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.40 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
副作用被害救済制度の給付種類
医薬品の適正使用・安全対策 · 医薬品副作用被害救済制度 / 救済給付 / 医療費 / 定額給付
医薬品副作用被害救済制度における副作用救済給付のうち、給付額が定額でないものとして、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品副作用被害救済制度の給付には、実際にかかったお金が支払われるもの(医療費)と、法律や政令で決まった一定額が支払われる定額給付(医療手当、障害年金、障害児養育年金、遺族年金、遺族一時金、葬祭料)があります。医療費だけが定額ではありません。
解き方
- それぞれの給付の金額の決め方を確認します。
- 医療費は、医療機関などの窓口で実際に支払った自己負担額(実費)が支払われます。
- 医療手当、障害年金、遺族一時金、葬祭料などは、法令で決められた一定額が支払われます。
- 選択肢 1不正解
- 遺族一時金は法律で決められた一定額が支払われます。
- 選択肢 2正解
- 医療費は入院や通院で実際に支払った自己負担額(実費)が支払われるため、定額ではありません。
- 選択肢 3不正解
- 障害年金は障害の程度に応じて決められた一定額が支払われます。
- 選択肢 4不正解
- 葬祭料は法律で決められた一定額が支払われます。
- 選択肢 5不正解
- 医療手当は入院や通院の月数などに応じて計算される定額が支払われます。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 救済給付の中で「実費給付(定額でない)」は「医療費」のみです。
- 「医療手当」は入院・通院日数や月数に応じた「定額」給付です。
間違えやすいところ
- 「医療費」と「医療手当」を混同しやすいです。医療費は実費、医療手当は定額です。
出題の前提:医薬品登録販売者試験作成の手引き(第5章 医薬品の適正使用・安全対策)
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.40 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品副作用被害救済制度の対象範囲
医薬品の適正使用・安全対策 · 医薬品副作用被害救済制度 / 給付対象除外医薬品
次の一般用医薬品等のうち、医薬品副作用被害救済制度の救済給付の対象となるものとして、正しいものを1つ選びなさい。 1 殺鼠剤 2 精製水(日本薬局方収載医薬品) 3 殺菌消毒薬(人体に直接使用するもの) 4 一般用検査薬 5 ワセリン(日本薬局方収載医薬品)
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品副作用被害救済制度には、給付の対象にならない品目がある。人体に直接使わない殺鼠剤や検査薬、精製水・ワセリンのように副作用の心配がほとんどないものは除外される。一方、人体に直接使う殺菌消毒薬は除外されず、救済の対象になる。
解き方
- 救済制度の対象から外れている一般用医薬品(殺虫剤、殺鼠剤、一般用検査薬など)と、指定された日本薬局方収載医薬品(精製水、ワセリンなど)を見分ける。
- 人体に直接使う殺菌消毒薬は除外品目に入らないので、救済制度の対象になると判断する。
- 選択肢 1不正解
- 殺鼠剤は人体に直接使わない医薬品なので、救済制度の給付対象から外されている。
- 選択肢 2不正解
- 精製水は日本薬局方に載る医薬品で、副作用による健康被害の危険がほとんどないため給付対象から外されている。
- 選択肢 3正解
- 人体に直接使う殺菌消毒薬は給付の除外品目に入らないので、副作用救済給付の対象になる。
- 選択肢 4不正解
- 一般用検査薬は人体に直接使わない医薬品なので、救済制度の給付対象から外されている。
- 選択肢 5不正解
- ワセリンは日本薬局方に載る医薬品で、薬の働きがとても穏やかで給付対象から外される品目に指定されている。
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覚えるポイント
- 救済除外:殺虫剤・殺鼠剤・一般用検査薬・局方精製水・局方ワセリン等
- 人体に直接使用する殺菌消毒薬は救済給付の対象に含まれる
間違えやすいところ
- 「人体に直接使用しない殺菌消毒薬」は除外品目だが、「人体に直接使用するもの」は対象になる。この違いを取り違えない。
出題の前提:試験実施要項及び厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(医薬品の適正使用・安全対策)」
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.41 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品PLセンターの役割と仕組み
医薬品の適正使用・安全対策 · 医薬品PLセンター / 製造物責任法 / 裁判外紛争解決
医薬品PLセンターに関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 医薬品副作用被害救済制度の対象となるケースのうち、製品不良など、製薬企業に損害賠償責任がある場合には、医薬品PLセンターへの相談が推奨される。 イ 医薬品PLセンターは、日本製薬団体連合会において、平成7年7月の製造物責任法(PL法)の施行と同時に開設された。 ウ 医薬品PLセンターは、消費者が、医薬品又は医薬部外品に関する苦情(健康被害以外の損害も含まれる)について製造販売元の企業と交渉するに当たって、公平・中立な立場で申立ての相談を受け付けている。 エ 医薬品PLセンターは、裁判によって、迅速な解決に導くことを目的としている。 1(ア:正、イ:正、ウ:正、エ:正) 2(ア:正、イ:誤、ウ:正、エ:正) 3(ア:正、イ:誤、ウ:誤、エ:誤) 4(ア:誤、イ:正、ウ:正、エ:誤) 5(ア:誤、イ:正、ウ:誤、エ:正)
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品PLセンターは、製造物責任法(PL法)が始まったのに合わせて、日本製薬団体連合会が開設した相談窓口である。裁判以外の方法で紛争を解決する機関(ADR)であり、救済制度の対象にならないケースや、製品の欠陥で企業に責任があるケースについて、消費者の苦情を公平・中立に受け付け、裁判によらず速やかな解決を目指す。
解き方
- 記述ア:救済制度は企業に過失がない場合を対象とする。企業に責任があるケースは制度の「対象にならない」ので、アは誤り。
- 記述イ:1995年(平成7年)7月にPL法が始まったのと同じときに、日本製薬団体連合会が開設したので、イは正しい。
- 記述ウ:医薬品や医薬部外品についての苦情(健康被害以外の損害も含む)を、公平・中立に受け付けるので、ウは正しい。
- 記述エ:裁判ではなく「裁判以外の方法」で解決する(ADR)のが目的なので、エは誤り。
- 正誤の組み合わせ(誤、正、正、誤)に合う選択肢4を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- アとエが誤っているので、全部正しいとするこの選択肢は合わない。
- 選択肢 2不正解
- アとエは誤りで、イは正しいため、この選択肢は合わない。
- 選択肢 3不正解
- アは誤りで、ウは正しいため、この選択肢は合わない。
- 選択肢 4正解
- アは誤り、イは正、ウは正、エは誤りで、正しい組み合わせ。
- 選択肢 5不正解
- ウは正しいが、エは誤りなので、この選択肢は合わない。
覚えるポイント
- 医薬品PLセンターは裁判によらない迅速な解決(ADR)を図る機関
- 医薬品副作用被害救済制度の「対象とならない」製薬企業に過失・欠陥がある苦情を取り扱う
間違えやすいところ
- 「裁判によって」解決する機関だと間違えない(裁判以外の方法で解決する)。
- 健康被害だけでなく、製品不良による「健康被害以外の損害」も苦情の対象になる。
出題の前提:試験実施要項及び厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(医薬品の適正使用・安全対策)」
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.41 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
過去の医薬品の安全対策措置
医薬品の適正使用・安全対策 · アンプル入りかぜ薬 / 小柴胡湯とインターフェロン / 塩酸フェニルプロパノールアミン / 一般用かぜ薬の間質性肺炎
医薬品の安全対策に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 解熱鎮痛成分として、アミノピリン、スルピリンが配合されたアンプル入りかぜ薬の使用による重篤な副作用(ショック)で死亡例が報告されたことを受けて、厚生省(当時)より関係製薬企業に対し、アンプル入りかぜ薬製品の回収が要請された。 イ 小柴胡湯とインターフェロン製剤の併用例による間質性肺炎が報告されたことから、インターフェロン製剤との併用を禁忌とする旨の使用上の注意の改訂がなされた。 ウ 塩酸フェニルプロパノールアミンは、一般用医薬品のかぜ薬等に配合されていたが、用法・用量の範囲を超えた使用による脳出血等の副作用症例が複数報告されたため、厚生労働省から関係製薬企業に対し、代替成分としてプソイドエフェドリン塩酸塩等への速やかな切替えの指示がなされた。 エ 一般用かぜ薬の使用によると疑われる心筋梗塞の発生事例が計26例報告されたことを受けて、厚生労働省では2003年6月、一般用かぜ薬全般につき使用上の注意の改訂を指示した。 1(ア:正、イ:正、ウ:正、エ:正) 2(ア:正、イ:正、ウ:正、エ:誤) 3(ア:正、イ:誤、ウ:誤、エ:正) 4(ア:誤、イ:正、ウ:誤、エ:誤) 5(ア:誤、イ:誤、ウ:正、エ:正)
解答・解説を表示
解答
2
解説
過去に起きた重い副作用を教訓に、さまざまな安全対策がとられてきた。アンプル入りかぜ薬の回収要請、小柴胡湯とインターフェロン製剤の併用禁止、塩酸フェニルプロパノールアミン(PPA)からプソイドエフェドリン等への切替え指示、一般用かぜ薬による間質性肺炎を受けての添付文書の改訂指示などである。
解き方
- 記述ア:1965年にアンプル入りかぜ薬でショック死が多発し、製品の回収が要請された。正しい記述。
- 記述イ:小柴胡湯とインターフェロンの併用で間質性肺炎が多発し、併用が禁止された。正しい記述。
- 記述ウ:米国での脳出血の報告や国内での過量服用による脳出血を受け、PPAからプソイドエフェドリン等への切替えが指示された。正しい記述。
- 記述エ:2003年6月に一般用かぜ薬全般の使用上の注意改訂が指示された理由は「間質性肺炎」で、「心筋梗塞」ではないので誤り。
- 正誤の組み合わせ(正、正、正、誤)から選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- エの記述が誤っているので、この選択肢は合わない。
- 選択肢 2正解
- アは正、イは正、ウは正、エは誤りで、正しい組み合わせ。
- 選択肢 3不正解
- イとウは正しく、エは誤りなので、この選択肢は合わない。
- 選択肢 4不正解
- アは正しく、ウも正しいので、この選択肢は合わない。
- 選択肢 5不正解
- アとイは正しく、エは誤りなので、この選択肢は合わない。
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覚えるポイント
- 2003年6月:一般用かぜ薬による「間質性肺炎」(計26例)を受けて使用上の注意改訂
- PPA(フェニルプロパノールアミン)は脳出血の恐れからプソイドエフェドリンへ代替
間違えやすいところ
- 2003年6月の一般用かぜ薬の改訂理由になった病気(間質性肺炎)を、心筋梗塞などと混同しない。
出題の前提:試験実施要項及び厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(医薬品の適正使用・安全対策)」
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.42 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品の適正使用と啓発活動
医薬品の適正使用・安全対策 · 薬と健康の週間 / ダメ。ゼッタイ。普及運動 / 啓発活動
医薬品の適正使用及びその啓発活動に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 医薬品の持つ特質及びその使用・取扱い等について、正しい知識を広く生活者に浸透させることにより、保健衛生の維持向上に貢献することを目的とし、毎年6月20日~7月19日の1ヶ月間を「薬と健康の月間」として、国、自治体、関係団体等による広報活動やイベント等が実施されている。 イ 薬物乱用防止を一層推進するため、毎年10月17日~11月16日の1ヶ月間、国、自治体、関係団体等により、「ダメ。ゼッタイ。」普及運動が実施されている。 ウ 登録販売者は、一般用医薬品の販売等に従事する医薬関係者(専門家)として、適切なセルフメディケーションの普及定着、医薬品の適正使用の推進のため、啓発活動に積極的に参加、協力することが期待される。 エ 医薬品の適正使用の重要性等に関して、小中学生のうちからの啓発が重要である。 1(ア:正、イ:正、ウ:正、エ:誤) 2(ア:正、イ:誤、ウ:正、エ:正) 3(ア:正、イ:誤、ウ:誤、エ:誤) 4(ア:誤、イ:正、ウ:誤、エ:正) 5(ア:誤、イ:誤、ウ:正、エ:正)
解答・解説を表示
解答
5
解説
医薬品の適正使用や薬物乱用防止のための啓発活動が行われている。毎年10月17日~23日は「薬と健康の週間」、毎年6月20日~7月19日は「ダメ。ゼッタイ。」普及運動(6月26日の国際麻薬乱用撲滅デーに合わせた運動)、10月1日~11月30日は「麻薬・覚醒剤乱用防止運動」である。登録販売者も啓発活動への参加や、学校教育を通じた早い時期からの啓発への協力が期待される。
解き方
- 記述ア:医薬品の正しい知識を広める行事は毎年10月17日~10月23日の「薬と健康の週間」なので、アは誤り。
- 記述イ:「ダメ。ゼッタイ。」普及運動は毎年6月20日~7月19日に行われるので、イは誤り。
- 記述ウ:登録販売者が専門家として適正使用の啓発活動に進んで参加・協力することは望ましく、ウは正しい。
- 記述エ:小中学生のうちから医薬品の適正使用について啓発することが大切で、エは正しい。
- 正誤の組み合わせ(誤、誤、正、正)から選択肢5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- アとイは誤りで、エは正しいので、この選択肢は合わない。
- 選択肢 2不正解
- アは「薬と健康の週間(10月17日~23日)」なので誤りで、この選択肢は合わない。
- 選択肢 3不正解
- アは誤りで、ウとエは正しいので、この選択肢は合わない。
- 選択肢 4不正解
- イは誤りで、ウは正しいので、この選択肢は合わない。
- 選択肢 5正解
- アは誤り、イは誤り、ウは正、エは正で、正しい組み合わせ。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 薬と健康の週間:毎年10月17日~10月23日
- 「ダメ。ゼッタイ。」普及運動:毎年6月20日~7月19日(6月26日は国際麻薬乱用撲滅デー)
間違えやすいところ
- 「薬と健康の週間」を「月間」にしたり、6~7月の期間と混同させる引っかけに注意する。
出題の前提:試験実施要項及び厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(医薬品の適正使用・安全対策)」
出典:福岡県『2024年度 福岡県 前半』
令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] p.43 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
2024年度 福岡県 前半
参照した公式資料
福岡県が公開した2024年度 福岡県 前半の問題・解答資料です。
- 令和6年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.48MB] ↗ — www.pref.fukuoka.lg.jp(PDF・43ページ)
- 令和6年度登録販売者試験正答(午前の部および午後の部) [PDFファイル/69KB] ↗ — www.pref.fukuoka.lg.jp(PDF・2ページ)
- 令和6年度登録販売者試験における不適正問題の取扱いについて [PDFファイル/161KB] ↗ — www.pref.fukuoka.lg.jp(PDF・2ページ)

