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2023年度 東京都試験の概要
医薬品の本質に関する基礎知識
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の本質 / 製造物責任法 / 市販後安全対策
医薬品の本質に関する記述について、正しい記述の組み合わせとして適切なものを1つ選べ。
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解答
5
解説
医薬品は生命関連性が高く、人体に対する作用のすべてが解明されているわけではありません。人に対する直接使用を目的としない殺虫剤等であっても人体に有害な影響を及ぼすおそれがあり、一般用医薬品も製造物責任法(PL法)の対象です。さらに、市販後も継続的に有効性や安全性の検証が行われます。
解き方
- 各記述(a〜d)の正誤を個別に判定する(a:誤、b:誤、c:正、d:正)。
- 正しい記述である「c」と「d」の組み合わせを選択肢群から特定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述a(全て解明されているわけではない)と記述b(殺虫剤でも健康を害するおそれがある)が共に誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述cは正しいですが、記述aが誤りであるため正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- 記述dは正しいですが、記述aが誤りであるため正しくありません。
- 選択肢 4不正解
- 記述cは正しいですが、記述bが誤りであるため正しくありません。
- 選択肢 5正解
- 記述c(製造物責任法の対象である)および記述d(市販後の安全性等の確認の仕組みがある)はともに正しいため正解です。
覚えるポイント
- 医薬品の人体への作用はすべてが解明されているわけではない。
- 一般用医薬品も製造物責任法(PL法)の対象となる。
間違えやすいところ
- 人体に直接使用しない殺虫剤だからといって、曝露されても健康被害がないと誤認しやすい。
- 承認されて市販された医薬品は安全性が完全に確立されていると誤認しやすい。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.3 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
医薬品の特性と品質保証・回収等
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の本質 / 品質管理 / 製品回収
医薬品の本質に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。
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解答
2
解説
医薬品は人の生命や健康に直結するため、高い水準で均一な品質が厳格に求められます。健康被害の発生の可能性の有無にかかわらず、異物の混入や変質等がある不良医薬品の販売・授与等は禁止されています。また、専門家による適切な情報提供と、市販後の回収情報等の把握が不可欠です。
解き方
- 各記述の正誤を検討する(a:正、b:正、c:誤、d:正)。
- 記述cは「健康被害の発生の可能性があるときに限り」という限定表現が誤りであることを確認し、該当する選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは正しく、記述cは誤り、記述dは正しいため不適切です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正であり、全ての正誤判定が正しく合致しています。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは正しい記述であり、記述cは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aは正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- 記述cが誤り(健康被害の恐れの有無にかかわらず異物混入等の販売は禁止)であるため不適切です。
覚えるポイント
- 医薬品医療機器等法では、健康被害の恐れの有無に関係なく、変質・異物混入医薬品の販売等は禁止されている。
- 一般生活者は添付文書を見ただけでは誤解や認識不足を生じることがある。
間違えやすいところ
- 「健康被害のおそれがある場合に限り禁止」という限定の罠を見落としやすい。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.3 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
医薬品のリスク評価と各種基準(GLP・GPSP等)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 用量反応関係 / 毒性指標(LD50) / 医薬品の安全性基準(GLP・GCP・GPSP)
医薬品のリスク評価に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。
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解答
1
解説
医薬品の用量反応関係では、無作用量、最小有効量、治療量、中毒量、致死量へと推移します。実験動物による50%致死量(LD50)は急性毒性の指標です。試験等の基準として、非臨床試験(動物実験等)の安全性基準はGLP、ヒトを対象とする臨床試験基準はGCP、製造販売後調査・試験基準はGPSPと規定されています。
解き方
- 各記述の正誤を検討する(a:正、b:正)。
- 記述cのGLPは非臨床試験の基準であり、ヒトを対象とする臨床試験はGCPであるため「誤」と判定する。
- 記述dのGPSPは製造販売後の調査・試験の基準であるため「正」と判定する。
- 判定結果(正・正・誤・正)より選択肢1を選択する。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが誤(ヒト臨床試験はGCP)、dが正であり、正答です。
- 選択肢 2不正解
- 記述b(LD50は毒性の指標)は正しく、記述c(臨床試験はGLPではなくGCP)は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aは正しく、記述cは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aおよび記述bは共に正しく、記述cは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述bおよび記述dは共に正しいため不適切です。
覚えるポイント
- GLP:医薬品の安全性非臨床試験の実施の基準(動物実験等)
- GCP:医薬品の臨床試験の実施の基準(ヒト対象)
- GPSP:医薬品の製造販売後の調査及び試験の実施の基準
間違えやすいところ
- GLP(非臨床試験)とGCP(臨床試験)の対象を取り違えやすい。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.4 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
健康食品と保健機能食品の制度的区分
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 健康食品 / 機能性表示食品 / 特定保健用食品 / 相互作用
健康食品に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。
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解答
4
解説
健康食品は医薬品とは異なり食品に分類されます。保健機能食品のうち「機能性表示食品」は国の個別許可ではなく、事業者の責任で科学的根拠を消費者庁長官に届出する制度です。一方、「特定保健用食品(トクホ)」は有効性や安全性について国の個別の審査を受け、許可されたものです。医薬品との相互作用を防ぐため、健康食品の摂取確認は不可欠です。
解き方
- 記述a:健康食品は食品であり医薬品と法的に区別されるため「正」。
- 記述b:機能性表示食品は国の個別許可を受けるものではなく届出制であるため「誤」。
- 記述c:特定保健用食品は国の審査を受け許可されたものであるため「正」。
- 記述d:医薬品との相互作用を考慮し摂取有無を確認することは重要であるため「正」。
- 組み合わせが「正・誤・正・正」となる選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤りであり、記述cが正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは正しく、記述bは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- 記述cおよび記述dは共に正しいため不適切です。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが誤(国の個別許可ではなく届出)、cが正、dが正であり、正答です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aは正しく、記述bは誤りであるため不適切です。
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覚えるポイント
- 特定保健用食品(トクホ):国の個別審査・許可が必要。
- 機能性表示食品:事業者の責任で科学的根拠を国(消費者庁)に届出(個別許可ではない)。
- 栄養機能食品:規格基準に適合していれば届出も許可も不要(自己認証)。
間違えやすいところ
- 「機能性表示食品」と「特定保健用食品」の国の関与度合い(届出か個別許可か)を混同しやすい。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.4 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
医薬品のアレルギー(過敏反応)に関する記述の正誤
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · アレルギー / 過敏反応 / 添加物 / 個体差
医薬品によるアレルギー(過敏反応)に関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。
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解答
4
解説
アレルギーは生体の免疫機構が医薬品成分や添加物を抗原と認識して過剰に反応する現象です。体質や遺伝、そのときの体調・抵抗力などの個体差が大きく影響し、内服・外用を問わず引き起こされます。
解き方
- 各記述a~dの内容を手引きの基準と照合して正誤を判定する。
- a(誤)・b(正)・c(誤)・d(正)となる選択肢の組み合わせを特定する。
- 選択肢 1不正解
- cが正、dが誤と判定されているため誤りです(実際はcが誤、dが正)。
- 選択肢 2不正解
- bが誤と判定されているため誤りです(実際はbが正)。
- 選択肢 3不正解
- aが正、bが誤、dが誤と判定されているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- a(誤)、b(正)、c(誤)、d(正)の正誤の組み合わせと合致しています。
- 選択肢 5不正解
- aが正、cが正、dが誤と判定されているため誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- アレルギーの起こりやすさには体質的・遺伝的な要素が関与しており、要素がないとする記述は誤りです。
- b:正
- アレルギーは内服薬のみならず、外用薬や注射薬などあらゆる投与経路・剤形で生じる可能性があります。
- c:誤
- 医薬品の主薬である有効成分だけでなく、製剤化のために配合されている添加物もアレルゲンとなり得ます。
- d:正
- 過去にアレルギー経験がない人でも、病気や疲労で免疫機能や抵抗力が変化している場合に発症することがあります。
覚えるポイント
- 医薬品の有効成分だけでなく添加物もアレルギーの原因になり得る点
- アレルギーには体質的・遺伝的要因が関与する点
間違えやすいところ
- 外用薬では局所作用のみでアレルギーは起きないと誤認してしまうこと
- 一度もアレルギーを起こしたことがない人は将来も起こさないと誤解すること
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)」
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.5 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
医薬品の副作用に関する記述の正誤
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 副作用の概念 / 自覚症状 / 適正使用と副作用 / 使用中断の判断
医薬品の副作用に関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。
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解答
1
解説
医薬品は適正に使用しても副作用のリスクが存在します。一般用医薬品は対症療法が主であるため、重篤な副作用の回避が常に最優先され、異変が疑われたら直ちに使用を中止して医療機関を受診することが基本です。
解き方
- 各記述a~dの妥当性を、医薬品適正使用および副作用回避の原則に基づいて検証する。
- a(正)・b(正)・c(誤)・d(正)に一致する選択肢を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- a(正)、b(正)、c(誤)、d(正)の正誤の組み合わせと完全に一致しています。
- 選択肢 2不正解
- aが誤、dが誤と判定されているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤、dが誤と判定されているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bが誤、cが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、cが正と判定されているため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 副作用には眠気や口渇といった比較的軽度で頻度の高いものから、重篤な健康被害を招くものまで多様に存在します。
- b:正
- 用法・用量を守り適正に使用した場合であっても、体質や体調により副作用が生じる可能性は排除できません。
- c:誤
- 一般用医薬品では重篤な副作用を回避することが常に最優先され、使用中断による不利益回避が優先されることはありません。
- d:正
- 肝機能障害や初期の血液障害などのように、明確な自覚症状が現れずに潜行する副作用も存在します。
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覚えるポイント
- 一般用医薬品において重大な副作用の回避は使用中断の不利益回避より優先される点
- 自覚症状が現れずに血液検査等で初めて判明する副作用もある点
間違えやすいところ
- 指示通りに適正使用していれば副作用は絶対に生じないと考える誤認
- 症状改善のために無理をして副作用の徴候を無視して服用を継続してしまう判断
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)」
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.5 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
医薬品の使用・適正使用に関する記述の正誤
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児の服用 / 長期連用 / 習慣性・依存性 / 専門家の関与
医薬品の使用等に関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。
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解答
2
解説
医薬品は適切な対象者、用法・用量、使用期間を守って初めて安全性が担保されます。一般用医薬品にも依存性成分が含まれる製品があり、一般生活者の自己判断に委ねられるからこそ専門家による適正な情報提供が重要となります。
解き方
- 小児への投与法、長期連用の影響、一般用医薬品に含まれる成分特性、専門家の責務について確認する。
- a(正)・b(正)・c(誤)・d(正)に適合する組み合わせを選択肢から特定する。
- 選択肢 1不正解
- cが正、dが誤と判定されているため誤りです。
- 選択肢 2正解
- a(正)、b(正)、c(誤)、d(正)の正誤の組み合わせと合致しています。
- 選択肢 3不正解
- bが誤、cが正、dが誤と判定されているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤と判定されているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、bが誤、cが正と判定されているため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 大人用の薬を半分にして小児に与えるような安易な使用は、臓器の発達が未熟な小児にとって深刻な副作用リスクとなります。
- b:正
- 漫然とした長期連用は、本来受診すべき重大な原疾患の発見を遅らせたり、肝障害や腎障害を招く原因となります。
- c:誤
- 一般用医薬品であっても、コデイン類、エフェドリン類、鎮痛成分など習慣性や依存性をもつ成分を含有するものがあります。
- d:正
- 一般用医薬品は生活者が自己判断で使用するため、誤用・乱用を防ぎ適正使用を促す専門家(薬剤師・登録販売者)の関与が不可欠です。
覚えるポイント
- 小児に大人用医薬品の用量を減らして服用させてはならない点
- 一般用医薬品にも依存性・習慣性のある成分(鎮咳去痰成分や鎮痛成分など)が存在する点
間違えやすいところ
- 一般用医薬品はすべて依存性のない安全な成分だけで作られていると思い込むこと
- 症状が続くときに医薬品をそのまま長期間飲み続けてしまうこと
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)」
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.6 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
医薬品と食品との相互作用に関する記述の正誤
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 相互作用の機序 / アルコールと代謝 / ハーブ・生薬 / 外用薬の相互作用
医薬品と食品との相互作用に関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。
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解答
3
解説
医薬品は食品、嗜好品(酒類・カフェイン等)、健康食品などと相互作用を起こすことがあります。薬物動態学的(ADME)機序と薬力学的機序の両面から影響が生じ、外用薬であっても全身移行により食品と相互作用する可能性があります。
解き方
- 各記述a~dについて、体内動態・薬理機序・アルコールの影響・外用薬の全身移行性を踏まえて判定する。
- a(正)・b(正)・c(正)・d(誤)の組み合わせである選択肢3を導き出す。
- 選択肢 1不正解
- cが誤、dが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤、dが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- a(正)、b(正)、c(正)、d(誤)の正誤の組み合わせと完全に一致しています。
- 選択肢 4不正解
- bが誤と判定されているため誤りです(慢性飲酒者では代謝酵素誘導により代謝されやすくなります)。
- 選択肢 5不正解
- a、b、cが誤、dが正と判定されているため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 相互作用には、体内動態(吸収・分布・代謝・排泄)の段階で起きるものと、受容体等の作用部位(薬理学的作用)で起きるものがあります。
- b:正
- 日常的に飲酒する人は肝臓の代謝酵素が誘導されていることが多く、アセトアミノフェンが速やかに代謝されて有害代謝物が生じやすくなります。
- c:正
- 食品(ハーブや健康食品)に含まれる生薬成分と医薬品が重複すると、効き目や副作用が増強されることがあります。
- d:誤
- 外用薬であっても皮膚や粘膜から吸収されて血流に乗るため、食品の摂取によって作用や代謝が影響を受けることがあります。
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覚えるポイント
- 外用薬であっても食品の摂取による相互作用の影響を受ける可能性がある点
- 日常的な飲酒習慣により肝代謝機能が亢進し薬物代謝が変化する点
間違えやすいところ
- 外用薬は塗布部位だけに留まり全身への影響や食品との相互作用はないと即断してしまうこと
- ハーブなどの天然成分食品は医薬品に影響を与えないと誤認すること
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)」
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.6 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
小児への医薬品の使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児の生理機能 / 血液脳関門 / 医薬品の年齢区分
小児への医薬品の使用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 小児は、大人と比べて身体の大きさに対して腸が長く、服用した医薬品の吸収率が相対的に高い。 b 小児は、血液脳関門が未発達であるため、吸収されて循環血液中に移行した医薬品の成分が脳に達しやすい。 c 小児は、肝臓や腎臓の機能が未発達であるため、医薬品の成分の代謝・排泄に時間がかかり、作用が強く出過ぎたり、副作用がより強く出ることがある。 d 「医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項」(平成29年6月8日付け薬生安発0608第1号厚生労働省医薬・生活衛生局安全対策課長通知別添)において、おおよその目安として、小児は5歳以上、15歳未満との年齢区分が用いられている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
小児は成人と比較して腸管の相対的長さによる吸収率の高さ、血液脳関門の未発達による中枢移行のしやすさ、肝・腎機能の未発達による代謝・排泄遅延などの特徴があります。また添付文書上の年齢区分では小児は7歳以上15歳未満と規定されています。
解き方
- 各記述(a〜d)の正誤を小児の薬物動態学的特徴および添付文書の年齢区分の定義に照らして判定する。
- a(正)、b(正)、c(正)、d(誤)となるため、対応する組み合わせ「1」を選択する。
- 選択肢 1正解
- a:正、b:正、c:正、d:誤の組み合わせであり、正しいです。
- 選択肢 2不正解
- aが正、cが正であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bは正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aは正、bも正、dは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- cは正、dは誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- 医薬品の年齢区分における小児は「7歳以上15歳未満」であること
- 小児は血液脳関門が未発達で中枢神経系への影響を受けやすいこと
間違えやすいところ
- 小児の区分を「5歳以上」と誤認しやすい点
- 小児の代謝・排泄機能が成人より高いために効きにくいと勘違いする点
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.7 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
高齢者への医薬品の使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 高齢者の生理機能 / 嚥下障害 / 高齢者の年齢区分
高齢者への医薬品の使用に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを1つ選べ。 a 高齢者は、喉の筋肉が衰えて飲食物を飲み込む力が弱まっている(嚥下障害)場合があり、内服薬を使用する際に喉に詰まらせやすい。 b 一般に高齢者は生理機能が衰えつつあり、特に、肝臓や腎臓の機能が低下していると医薬品の作用が現れにくくなるため、若年時と比べて副作用を生じるリスクは低い。 c 「医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項」(平成29年6月8日付け薬生安発0608第1号厚生労働省医薬・生活衛生局安全対策課長通知別添)において、おおよその目安として75歳以上を「高齢者」としている。 d 高齢者は、医薬品の取り違えや飲み忘れを起こしやすいなどの傾向があり、家族や介護関係者等の理解や協力も含めて、医薬品の安全使用の観点からの配慮が重要となることがある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
高齢者は生理機能の低下により、肝機能・腎機能の低下から医薬品の作用が増強しやすく副作用リスクが高まります。また添付文書における「高齢者」のおおよその目安は65歳以上とされています。
解き方
- 各記述の正誤を検討する。aは正、bは「作用が現れやすく副作用リスクが高い」ため誤、cは「65歳以上」であるため誤、dは正。
- 正しい記述の組合せである「a、d」に該当する選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- bは高齢者では代謝・排泄能低下により副作用リスクが高まるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cは添付文書の目安が75歳以上ではなく「65歳以上」であるため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aとdの記述はともに正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bおよびcがともに誤った記述であるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- cが高齢者の目安を65歳以上ではなく75歳以上としているため誤りです。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 高齢者の添付文書上の目安年齢は「65歳以上」であること
- 高齢者は肝・腎機能低下により医薬品が体内に滞留しやすく副作用が出やすいこと
間違えやすいところ
- 後期高齢者の定義である「75歳以上」と添付文書上の「65歳以上」を混同すること
- 代謝機能の低下を「薬が効きにくくなる」と取り違えること
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.7 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
妊婦及び授乳婦への医薬品の使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 胎盤関門 / ビタミンAの過剰摂取 / 母乳への移行
妊婦又は妊娠していると思われる女性及び母乳を与える女性(授乳婦)への医薬品の使用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a ビタミンA含有製剤は、妊娠前後の一定期間に通常の用量を超えて摂取すると胎児に先天異常を起こす危険性が高まるとされている。 b 胎盤には、胎児の血液と母体の血液とが混ざりあう仕組み(血液-胎盤関門)がある。 c 便秘薬のように、配合成分やその用量によっては流産や早産を誘発するおそれがあるものがある。 d 授乳婦が使用した医薬品の成分が乳汁中に移行することはない。
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解答
3
解説
胎盤には血液-胎盤関門があり母体と胎児の血液は直接混ざり合いません。ビタミンAの過剰摂取は催奇形性リスクを高め、子宮収縮を促す成分は流産・早産リスクとなり得ます。また医薬品成分の一部は乳汁へ移行します。
解き方
- 記述a:ビタミンAの過剰摂取による胎児の先天異常リスクは正。
- 記述b:血液-胎盤関門は血液が混ざり合わない仕組みであるため「混ざりあう」は誤。
- 記述c:瀉下薬等の成分によっては流早産の危険があるため正。
- 記述d:医薬品の成分が乳汁中へ移行することがあるため誤。
- 正・誤・正・誤の組み合わせである3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- bが正、cが誤となっているため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤、dが正となっているため不適切です。
- 選択肢 3正解
- a:正、b:誤、c:正、d:誤の組み合わせであり正しいです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、bが正、dが正となっているため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aが誤となっているため不適切です。
覚えるポイント
- 血液-胎盤関門では母体と胎児の血液は直接混ざり合わないこと
- 妊娠前後のビタミンA大量摂取は胎児の先天異常リスクがあること
間違えやすいところ
- 母体と胎児の血流が胎盤内で混ざり合っていると思い込むこと
- 授乳婦の服用薬が乳汁に移行しないと思い込むこと
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.8 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
医療機関で治療を受けている人等への配慮
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医療機関受診者への対応 / 併用時の相互作用 / 既往歴の確認
医療機関で治療を受けている人等への医薬品の使用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 生活習慣病等の慢性疾患の種類や程度によっては、一般用医薬品の使用により、その症状が悪化することがある。 b 過去に医療機関で治療を受けていたが、現在、治療を受けていない場合は、一般用医薬品の使用について、特に注意する必要はない。 c 医療機関での治療を特に受けていない場合であっても、医薬品の種類や配合成分等によっては、特定の症状がある人が使用するとその症状を悪化させるおそれがある。 d 医療機関・薬局で交付された薬剤を使用している人については、登録販売者において一般用医薬品との併用の可否を判断することは困難なことが多く、その薬剤を処方した医師若しくは歯科医師又は調剤を行った薬剤師に相談するよう説明する必要がある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
医療機関受診中の慢性疾患患者だけでなく、過去の治療歴(既往歴)や現在受けていない潜在的疾患がある人であっても、一般用医薬品の成分が症状を悪化させたり相互作用を起こす恐れがあるため注意が必要です。
解き方
- 記述a、c、dが適切な内容であるか確認し、すべて正しいと判定する。
- 記述bについて、過去に治療を受けていた場合でも再発や臓器障害の残存等の観点から注意が必要であるため誤りと判定する。
- 正・誤・正・正の組み合わせである5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- cおよびdが誤りとなっているため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤、bが正、cが誤となっているため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- aおよびdが誤りとなっているため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- bが正、cおよびdが誤りとなっているため不適切です。
- 選択肢 5正解
- a:正、b:誤、c:正、d:正の組み合わせであり正しいです。
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覚えるポイント
- 現在通院していなくても過去の病歴(既往歴)に注意を払う必要があること
- 処方薬服用者との併用判断は医師や調剤した薬剤師への相談を促すこと
間違えやすいところ
- 「現在通院していない=全く制限がない」と早合点してしまうこと
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.8 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
プラセボ効果の定義と特性
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · プラセボ効果 / 自然緩解 / 不都合な反応
プラセボ効果に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a プラセボ効果とは、医薬品を使用したとき、結果的又は偶発的に薬理作用を生じることをいう。 b プラセボ効果は、時間経過による自然発生的な変化(自然緩解など)は関与していないと考えられている。 c プラセボ効果によってもたらされる反応や変化には、望ましいもの(効果)だけであり、不都合なもの(副作用)はない。 d プラセボ効果は、客観的に測定が可能な変化として現れることはなく、主観的な変化だけが現れる。
解答・解説を表示
解答
5
解説
プラセボ効果とは薬理作用によらない心理的効果や自然緩解などによりもたらされる反応であり、望ましい効果だけでなく副作用様の有害事象も生じるほか、主観的変化のみならず血圧や検査値など客観的変化として現れることもあります。
解き方
- 各記述の内容をプラセボ効果の定義・特徴に照合する。
- aは薬理作用ではないため誤、bは自然緩解も関与するため誤、cは不都合な反応も生じるため誤、dは客観的測定可能な変化も生じるため誤。
- すべて「誤」である選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aとdを正としているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bとcを正としているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aとcを正としているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bとdを正としているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- a〜dの記述がすべて誤り(誤・誤・誤・誤)であり正しいです。
覚えるポイント
- プラセボ効果には自然緩解が関与していること
- プラセボ効果でも不都合な反応(副作用)や客観的な測定可能な変化が現れ得ること
間違えやすいところ
- プラセボ効果を「主観的な気休めだけ」と捉え、客観的変化は起きないと考えること
- プラセボ効果には悪い副作用は起きないと誤解すること
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.9 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
医薬品の品質とその保持
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の品質管理 / 経時変化 / 使用期限の定義
医薬品の品質に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 医薬品が保管・陳列される場所については、清潔性が保たれるとともに、その品質が十分保持される環境となるよう(高温、多湿、直射日光等の下に置かれることのないよう)留意する必要がある。 b 医薬品は、適切な保管・陳列がなされれば、経時変化による品質の劣化は起こらない。 c 一般用医薬品は、購入後、すぐに使用されるとは限らず、家庭における常備薬として購入されることも多いことから、外箱等に記載されている使用期限から十分な余裕をもって販売等がなされることも重要である。 d 外箱等に記載されている「使用期限」は、開封状態で保管された場合でも品質が保持される期限である。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品は化学物質であるため適切な保管を行っても経時的な劣化は避けられません。またパッケージ等に記載される使用期限は「未開封状態」で指定の保管条件下に置かれた場合の品質保持期限です。
解き方
- 記述aとcが正しいことを確認する。
- 記述b(経時変化は起こらない)は誤りであると判定する。
- 記述d(開封状態でも保持される)は「未開封状態で保管」の誤りであると判定する。
- 正・誤・正・誤となる選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aが誤、bおよびdが正となっているため不適切です。
- 選択肢 2正解
- a:正、b:誤、c:正、d:誤の組み合わせであり正しいです。
- 選択肢 3不正解
- bを経時変化による劣化が起こらないとして正としているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cが誤、dが正となっているため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、dが正となっているため不適切です。
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覚えるポイント
- 医薬品の使用期限は「未開封」で適切に保管された場合のものであること
- 適切な保管を行っていても経時変化による品質低下は避けられないこと
間違えやすいところ
- 使用期限を開封後も保証される期間と誤解すること
- 冷暗所に適切に保存していれば半永久的に劣化しないと思い込むこと
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.9 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
一般用医薬品の役割と対処可能な範囲
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 一般用医薬品の役割 / 受診勧奨 / セルフメディケーション
一般用医薬品で対処可能な症状等の範囲に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを1つ選べ。 a 一般用医薬品の販売等に従事する専門家においては、医薬品の使用によらない対処を勧めることが適切な場合があることにも留意する必要がある。 b 症状が重いとき(例えば、高熱や激しい腹痛がある場合、患部が広範囲である場合等)に、まずは一般用医薬品を使用することが適切な対処である。 c 一般用医薬品を一定期間使用しても症状の改善がみられないときには、医療機関を受診して医師の診療を受ける必要がある。 d 一般用医薬品で対処可能な範囲は、乳幼児や妊婦等、医薬品を使用する人によって変わるものではない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
一般用医薬品は軽度な不調に対処するためのものであり、症状が重い場合や一定期間使用しても改善しない場合は受診勧奨が必要です。また乳幼児や妊婦など使用者によって安全に対処できる範囲は異なります。
解き方
- 記述a(医薬品によらない対処の提案)とc(改善がみられない場合の受診)が正しいことを確認する。
- 記述b(重い症状にまず一般用医薬品を使う)およびd(対象者によって範囲が変わらない)が誤りであることを確認する。
- 正しい組み合わせ「a、c」である選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- bは重い症状の場合に一般用医薬品を優先させるとしているため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aおよびcが正しい記述であり、適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤った記述であるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- bおよびdがともに誤りであるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- dは対象者によって対処可能範囲が変化するため誤りです。
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覚えるポイント
- 重篤な症状や広範囲の病変は一般用医薬品で対処せず速やかに受診勧奨すること
- 生活習慣の改善など医薬品を用いない対処も専門家の助言対象であること
間違えやすいところ
- 一般用医薬品の対処可能範囲がすべての人で一律同じであると考えること
- 販売員として医薬品を必ず売らなければならないと考え非薬物療法を忘れること
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.10 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
販売時におけるコミュニケーションと情報提供
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 購入者とのコミュニケーション / 販売数量の制限 / セルフメディケーション支援
一般用医薬品の販売時におけるコミュニケーションにおいて、医薬品の販売等に従事する専門家として留意すべき事項に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 購入者等が、自分自身や家族の健康に対する責任感を持ち、適切な医薬品を選択して、適正に使用するよう、働きかけていくことが重要である。 b 「何のためにその医薬品を購入しようとしているか(購入者等のニーズ、購入の動機)」は、医薬品の販売等に従事する専門家が購入者等から確認しておきたい基本的なポイントの一つである。 c 購入者側に情報提供を受けようとする意識が乏しい場合であっても、購入者側から医薬品の使用状況に係る情報をできる限り引き出し、可能な情報提供を行っていくためのコミュニケーション技術を身につけるべきである。 d 購入者等が、一般用医薬品を使用する状況は随時変化する可能性があるため、販売数量は一時期に使用する必要量とする等、販売時のコミュニケーションの機会が継続的に確保されるよう配慮することが重要である。
解答・解説を表示
解答
1
解説
登録販売者は、購入者の自己決定を促す動機付けを行い、ニーズを把握した上で、情報提供を望まない人からも必要な情報を引き出す工夫が求められます。また、漫然とした連用を防ぎ状態の変化に対応するため、一時期に必要な量のみを販売する配慮も重要です。
解き方
- 記述a、b、c、dが手引きに記載された販売時のコミュニケーションの留意事項に合致しているか確認する。
- すべての記述が正しい(正・正・正・正)と判断し、選択肢1を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- a、b、c、dの記述はすべて正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りとなっているため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りとなっているため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- cが誤りとなっているため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- dが誤りとなっているため不適切です。
覚えるポイント
- 購入者の情報提供に対する意欲が低くても工夫して必要情報を引き出すこと
- 継続的なコミュニケーション機会を確保するため一時期に必要な量の販売にとどめること
間違えやすいところ
- 購入者が説明を嫌がる場合に一切情報提供を行わなくてよいと判断すること
- 大容量のまとめ買いを無条件に推奨してしまうこと
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.10 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
サリドマイド及びサリドマイド訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / サリドマイド訴訟
サリドマイド及びサリドマイド訴訟に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a サリドマイド訴訟は、サリドマイド製剤を妊娠している女性が使用したことにより、出生児に四肢欠損、耳の障害等の先天異常(サリドマイド胎芽症)が発生したことに対する損害賠償訴訟である。 b サリドマイドは、催眠鎮静成分として承認され、鎮静作用を目的として胃腸薬にも配合されていた。 c サリドマイドの副作用のうち血管新生を妨げる作用は、サリドマイドの光学異性体のうち、一方の異性体(S体)のみが有する作用であるため、もう一方の異性体(R体)を分離して製剤化すれば避けることができる。 d サリドマイドによる薬害事件は、日本のみならず世界的にも問題となったため、WHO加盟国を中心に市販後の副作用情報の収集の重要性が改めて認識され、各国における副作用情報の収集体制の整備が図られることとなった。
解答・解説を表示
解答
1
解説
サリドマイドは催眠鎮静薬や胃腸薬に配合されていた成分で、妊娠初期の服用により胎児の血管新生を阻害して四肢欠損等の重篤な奇形(胎芽症)を引き起こしました。光学異性体のうちR体とS体は生体内で速やかに相互変換するため、光学異性体を分離しても副作用の回避は不可能です。
解き方
- 記述aおよびbがサリドマイドの適応や胎芽症の病態として正しいことを確認する。
- 記述cの光学異性体の分離による副作用回避の可否を検討し、体内で相互変換するため誤りであると判断する。
- 記述dの国際的な市販後安全対策体制整備の歴史的契機となった事実を確認し、正しい組み合わせを導く。
- 選択肢 1正解
- 記述a、b、dが正しく、記述cのみが誤りであるため正解の組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aはサリドマイド訴訟の内容として正しいため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aとdは正しく、記述cは誤りであるため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bは正しく、記述cは誤りであるため不適当です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aおよびbは正しく、記述cは誤りであるため不適当です。
答えの内訳
- a:正
- 妊娠中の女性が催眠鎮静薬等として服用したことで、胎児に四肢欠損や耳の障害等のサリドマイド胎芽症を引き起こしました。
- b:正
- サリドマイドは催眠鎮静剤としてだけでなく、胃腸薬の配合成分としても広く使用されていました。
- c:誤
- サリドマイドの光学異性体は体内で相互に変換(ラセミ化)するため、R体のみを分離して投与しても催奇形性を避けることはできません。
- d:正
- 世界的な被害拡大を受けてWHO加盟国を中心に副作用情報収集の重要性が認識され、国際的な収集モニタリング体制が整備されました。
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覚えるポイント
- サリドマイドのR体とS体は生体内で相互変換(ラセミ化)するため分離しても奇形は防げない。
間違えやすいところ
- サリドマイドは催眠鎮静薬だけでなく胃腸薬にも配合されていた点を見落としやすい。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.11 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
スモン及びスモン訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / スモン訴訟
スモン及びスモン訴訟に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを1つ選びなさい。 a スモン訴訟とは、解熱鎮痛剤として販売されたキノホルム製剤を使用したことにより、亜急性脊髄視神経症に罹患したことに対する損害賠償訴訟である。 b スモンの原因となったキノホルム製剤には、一般用医薬品として販売されていた製品もある。 c スモン訴訟は、各地の地裁及び高裁において和解が勧められているが、いまだ全面和解には至っていない。 d スモン訴訟を一つの契機として、医薬品の副作用による健康被害の迅速な救済を図るため、医薬品副作用被害救済制度が創設された。
解答・解説を表示
解答
4
解説
スモン(亜急性脊髄視神経症)は整腸剤キノホルム製剤の使用により、下肢のしびれ、知覚異常、歩行障害、視覚障害などを来した薬害です。1979年に全面和解が成立し、同年に医薬品副作用被害救済制度の創設につながりました。
解き方
- 記述aのキノホルムの薬効群が解熱鎮痛剤ではなく整腸剤であることを確認して誤りと判断する。
- 記述bの一般用医薬品としての流通事実を確認して正しいと判断する。
- 記述cの全面和解状況を確認し、1979年に全面和解が成立しているため誤りと判断する。
- 記述dの救済制度創設の契機となった歴史的事実を確認して正しいと判断し、bとdの組み合わせを選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは整腸剤の誤りであるため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびcが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- 記述cは全面和解に達しているため誤りであり不適当です。
- 選択肢 4正解
- 記述bおよび記述dの双方が正しいため正解です。
- 選択肢 5不正解
- 記述cが誤りであるため不適当です。
答えの内訳
- a:誤
- キノホルム製剤は解熱鎮痛剤ではなく、整腸剤として販売されていました。
- b:正
- キノホルム製剤は医療用医薬品だけでなく、一般用医薬品としても広く販売されていました。
- c:誤
- スモン訴訟は1979年9月に国および製薬企業との間で全面和解が成立しています。
- d:正
- スモン訴訟を契機として1979年に医薬品副作用被害救済基金法が成立し、救済制度が創設されました。
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覚えるポイント
- キノホルムは整腸剤であり、スモン訴訟は1979年に全面和解が成立して救済制度の創設につながった。
間違えやすいところ
- キノホルムを解熱鎮痛剤と混同しないこと、また訴訟が現在も未和解であると勘違いしないこと。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.11 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / HIV訴訟
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)訴訟に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a HIV訴訟は、血友病患者が、HIVが混入した原料血漿から製造された免疫グロブリン製剤の投与を受けたことにより、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。 b HIV訴訟は、国及び製薬企業を被告として提訴され、その後和解が成立した。 c HIV訴訟を契機として、緊急に必要とされる医薬品を迅速に供給するための「緊急輸入」制度の創設等を内容とする改正薬事法が成立し、施行された。 d HIV訴訟を契機に、血液製剤の安全確保対策として検査や献血時の問診の充実が図られた。
解答・解説を表示
解答
2
解説
HIV訴訟は、血友病患者が非加熱血液凝固因子製剤の投与によってHIVに感染した薬害事件です。この訴訟を機に安全対策の徹底や緊急輸入制度の導入、製薬企業と行政の責任を明確にする制度改革が進められました。
解き方
- 記述aの原因製剤が血液凝固因子製剤であり免疫グロブリン製剤ではないことから誤りと判断する。
- 記述bの被告(国及び製薬企業)および和解成立の事実を確認して正しいと判断する。
- 記述cおよびdの法改正(緊急輸入制度創設等)や血液製剤の安全対策の充実が図られた事実を確認して双方とも正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りで記述cが正しいため不適当です。
- 選択肢 2正解
- aが誤り、bが正、cが正、dが正の組み合わせであり正解です。
- 選択肢 3不正解
- 記述dは安全確保対策として正しい内容であるため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aは誤りで記述bは正しいため不適当です。
- 選択肢 5不正解
- 記述bおよびcが正しいため不適当です。
答えの内訳
- a:誤
- 原因となったのは免疫グロブリン製剤ではなく、非加熱の血液凝固因子製剤です。
- b:正
- 国及び製薬企業を相手取って提訴され、1996年3月に和解が成立しました。
- c:正
- HIV訴訟を契機として、医薬品の緊急輸入制度の創設等を盛り込んだ改正薬事法が成立・施行されました。
- d:正
- 安全確保対策として、供血者に対する問診の充実や血液スクリーニング検査の強化が図られました。
覚えるポイント
- HIV訴訟の原因医薬品は「非加熱血液凝固因子製剤」であり、免疫グロブリン製剤ではない。
間違えやすいところ
- C型肝炎訴訟の原因となったフィブリノゲン製剤や免疫グロブリン製剤と混同しやすい。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.12 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)及びCJD訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / CJD訴訟
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)及びCJD訴訟に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを1つ選びなさい。 a CJD訴訟は、脳外科手術等に用いられていたウシ乾燥硬膜を介してCJDに罹患したことに対する損害賠償訴訟である。 b CJDは、ウイルスの一種であるプリオンが原因とされている。 c CJDは、認知症に類似した症状が現れ、死に至る重篤な神経難病である。 d CJD訴訟を一つの契機として、生物由来製品による感染等被害救済制度が創設された。
解答・解説を表示
解答
5
解説
CJDは異常プリオン蛋白質が脳内に蓄積して生じる神経変性疾患です。脳外科手術等で使用されたヒト乾燥硬膜が原因となり感染被害が発生し、これを受けて生物由来製品の安全管理や生物由来製品感染等被害救済制度が整備されました。
解き方
- 記述aの原材料が生体由来の「ヒト乾燥硬膜」である点を確認し誤りと判断する。
- 記述bのプリオンの定義(ウイルスではなく蛋白質)を確認し誤りと判断する。
- 記述cの病態と記述dの生物由来製品感染等被害救済制度創設の契機となった事実を確認し、正しい組み合わせを選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述aおよびbはともに誤りであるため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aはウシではなくヒト乾燥硬膜であるため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bはプリオンがウイルスではないため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 5正解
- 記述cおよび記述dがともに正しいため正解です。
答えの内訳
- a:誤
- 移植に用いられたのはウシ乾燥硬膜ではなく「ヒト乾燥硬膜」です。
- b:誤
- プリオンはウイルスではなく、タンパク質性の感染粒子です。
- c:正
- CJDは脳組織がスポンジ状になり、認知症様症状を呈して急速に死に至る神経難病です。
- d:正
- CJD訴訟などを契機として、2004年に生物由来製品感染等被害救済制度が創設されました。
覚えるポイント
- CJDの原因は「ヒト乾燥硬膜」であり、病原体はウイルスではなく「異常プリオン蛋白質」である。
間違えやすいところ
- 硬膜の由来をウシと取り違えたり、プリオンをウイルスの一種と誤認しやすい。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.12 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
消化器系の構造と働き(歯・喉頭・胃)
人体の働きと医薬品 · 消化器系 / 歯の構造 / 嚥下運動 / 胃の働き
消化器系に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 歯冠の表面は象牙質で覆われ、象牙質の下にはエナメル質と呼ばれる硬い骨状の組織がある。 b 飲食物を飲み込む運動(嚥下)が起きるときには、喉頭の入り口にある弁(喉頭蓋)が反射的に開くことにより、飲食物が喉頭や気管に流入せずに食道へと送られる。 c 胃は、食道から内容物が送られてくると、その刺激に反応して胃壁の平滑筋が弛緩し、容積が拡がる(胃適応性弛緩)。 d 胃粘液に含まれる成分は、小腸におけるビタミンB12の吸収に重要な役割を果たしている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
歯は表面がエナメル質、その内側が象牙質で構成されています。嚥下時には喉頭蓋が倒れて気管の入口を塞ぎます。胃では胃適応性弛緩により容量を広げ、分泌される内因子が小腸でのビタミンB12吸収を可能にします。
解き方
- 記述aのエナメル質と象牙質の位置関係が逆であることを確認して誤りと判断する。
- 記述bの喉頭蓋の開閉動作が「閉じる」べきところ「開く」となっているため誤りと判断する。
- 記述cの胃適応性弛緩の定義が正しいことを確認する。
- 記述dの内因子によるビタミンB12吸収促進の記述が正しいことを確認し、正解の組み合わせを導く。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正の組み合わせであり正解です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは誤りで、記述cは正しいため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは誤りで、記述c・dは正しいため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aおよびbは誤りであり、記述dは正しいため不適当です。
- 選択肢 5不正解
- 記述bが誤りであるため不適当です。
答えの内訳
- a:誤
- 歯冠の表面はエナメル質で覆われており、その下にあるのが象牙質です。記述は内外が逆です。
- b:誤
- 嚥下の際は喉頭蓋が反射的に「閉じる」ことで、誤嚥を防いで食道へと導きます。
- c:正
- 食道から内容物が入ると胃壁平滑筋が緩んで容積が広がる現象を「胃適応性弛緩」と呼びます。
- d:正
- 胃粘膜から分泌される内因子は、回腸(小腸)におけるビタミンB12の吸収に必須です。
覚えるポイント
- 歯の表面はエナメル質、内側が象牙質。嚥下時は喉頭蓋が閉じる。
間違えやすいところ
- 嚥下時の喉頭蓋の開閉(閉じる)や、歯のエナメル質と象牙質の位置を取り違えやすい。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.13 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
消化器系の構造と働き(膵臓・肝臓・大腸・肛門)
人体の働きと医薬品 · 消化器系 / 膵臓 / 肝臓 / 大腸 / 肛門
消化器系に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 膵臓は、炭水化物、タンパク質、脂質のそれぞれを消化する酵素の供給を担っている。 b 肝臓で産生された胆汁に含まれる胆汁酸塩(コール酸、デオキシコール酸等の塩類)は、タンパク質の消化を容易にし、また、水溶性ビタミンの吸収を助ける。 c 大腸は、盲腸、虫垂、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸からなる管状の臓器で、内壁粘膜に絨毛がある。 d 肛門には動脈が細かい網目状に通っていて、肛門周囲の組織がうっ血すると痔の原因となる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
膵臓は糖質・脂質・タンパク質のすべてを分解する消化酵素を分泌します。胆汁酸塩は脂質の乳化と脂溶性ビタミンの吸収を補助します。大腸粘膜には絨毛がなく平滑であり、肛門周囲でうっ血して痔核を形成するのは静脈叢です。
解き方
- 記述aの膵液が三大栄養素すべての分解酵素を供給することを確認し正しいと判断する。
- 記述bの胆汁酸塩の対象がタンパク質や水溶性ビタミンではなく脂質・脂溶性ビタミンであるため誤りと判断する。
- 記述cの大腸内壁に絨毛がないことを確認し誤りと判断する。
- 記述dの肛門周囲でうっ血するのは動脈ではなく静脈叢であるため誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは正しく、記述bは誤りであるため不適当です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが誤の組み合わせであり正解です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bおよびdが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- 記述cおよびdが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが正しく、記述bおよびcが誤りであるため不適当です。
答えの内訳
- a:正
- 膵液には三大栄養素を分解する酵素(アミラーゼ、トリプシン等、リパーゼ)が含まれます。
- b:誤
- 胆汁酸塩は「脂質」の消化を容易にし、「脂溶性ビタミン」の吸収を助けます。
- c:誤
- 大腸の内壁粘膜には絨毛がありません(絨毛が存在するのは小腸です)。
- d:誤
- 肛門周囲に網目状に通ってうっ血の原因となるのは「静脈」です。
覚えるポイント
- 大腸粘膜には絨毛がない。痔の原因となる血管のうっ血は静脈である。
間違えやすいところ
- 小腸と大腸の形態の違い(絨毛の有無)や、肛門の血管(動脈ではなく静脈)を誤認しやすい。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.13 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
呼吸器系の構造と働き(鼻腔・喉頭・気管・肺)
人体の働きと医薬品 · 呼吸器系 / 鼻腔 / 喉頭 / 気管支 / 肺の運動
呼吸器系に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 鼻腔の内壁には粘液分泌腺が多く分布し、鼻汁を分泌する。 b 喉頭は、発声器としての役割もあり、呼気で喉頭上部にある声帯を振動させて声が発せられる。 c 喉頭から肺へ向かう気道が左右の肺へ分岐するまでの部分を気管支といい、そこから肺の中で複数に枝分かれする部分を気管という。 d 肺自体には肺を動かす筋組織がないため、自力で膨らんだり縮んだりするのではなく、横隔膜や肋間筋によって拡張・収縮して呼吸運動が行われている。
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解答
2
解説
気道は喉頭から始まり、一本の気管を経て左右の気管支へと分岐します。肺実質には筋組織が存在せず、呼吸運動は骨格筋である横隔膜や肋間筋の収縮・弛緩によって胸腔内の圧力を変化させることで行われます。
解き方
- 記述aおよびbの鼻腔粘膜の機能と喉頭の発声機能を確認し正しいと判断する。
- 記述cの気管と気管支の名称および分岐前後の説明が逆になっているため誤りと判断する。
- 記述dの肺自体の自律的な筋運動の欠如と横隔膜・肋間筋による呼吸運動を確認し正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述dは正しい呼吸運動のメカニズムであるため不適当です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正の組み合わせであり正解です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは正しく、記述cは誤りであるため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aおよびbは正しいため不適当です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aは正しく、記述cは誤りであるため不適当です。
答えの内訳
- a:正
- 鼻腔内壁には鼻腺などの分泌腺が多く分布し、適度な湿潤を保つ鼻汁を分泌しています。
- b:正
- 喉頭には発声器としての役割があり、呼気によって声帯を振動させて発声を行います。
- c:誤
- 左右に分岐するまでの幹となる部分が「気管」で、左右に分かれて肺内で枝分かれする部分が「気管支」です。
- d:正
- 肺には自ら動く筋肉がないため、横隔膜や肋間筋の収縮弛緩による胸郭の容積変化で受動的に換気されます。
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覚えるポイント
- 気管が分岐する前の主幹、気管支が肺の中で細かく枝分かれする管である。
間違えやすいところ
- 気管と気管支の位置関係を入れ替えて出題されるパターンを見落としやすい。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.14 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
循環器系の構造と働き(心臓・血圧・静脈弁・門脈)
人体の働きと医薬品 · 循環器系 / 心臓の構造 / 血圧の定義 / 静脈弁 / 門脈
循環器系に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを1つ選びなさい。 a 心臓の内部は上部左右の心房、下部左右の心室の4つの空洞に分かれており、心室で血液を集めて心房に送り、心房から血液を拍出する。 b 血管壁にかかる圧力(血圧)は、通常、上腕部の動脈で測定され、心臓が収縮したときの血圧を最小血圧という。 c 四肢を通る静脈では血流が重力の影響を受けやすいため、一定の間隔で存在する内腔に向かう薄い帆状のひだ(静脈弁)が発達しており、血液の逆流を防いでいる。 d 消化管壁を通っている毛細血管の大部分は、門脈と呼ばれる血管に集まって肝臓に入る。
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解答
5
解説
心臓では心房が血液を受け入れ、心室が強い力で全身や肺へ拍出します。心臓収縮期の血圧が最大血圧です。静脈には逆流防止のための静脈弁が存在し、消化管からの血流は門脈を経て肝臓へと導かれます。
解き方
- 記述aの心房と心室の役割(心室から血液を全身・肺へ拍出する)を確認して誤りと判断する。
- 記述bの心臓収縮時の血圧が最大血圧である点を確認して誤りと判断する。
- 記述cの静脈弁の逆流防止機能を確認して正しいと判断する。
- 記述dの消化管から肝臓へ流入する門脈循環の記述を確認して正しいと判断し、cとdの組み合わせを選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述aおよびbはともに誤りであるため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 5正解
- 記述cおよび記述dがともに正しいため正解です。
答えの内訳
- a:誤
- 静脈から心房に血液が集まり、心室へと送られ、心室から動脈へ血液が拍出されます。
- b:誤
- 心臓が収縮したときの血圧は「最大血圧(収縮期血圧)」と呼びます。最小血圧は拡張時です。
- c:正
- 四肢の静脈には内腔に向かう薄い帆状の静脈弁があり、重力による血液の逆流を防ぎます。
- d:正
- 消化管で吸収された栄養を含む静脈血は門脈に集まり、肝臓へと流入します。
覚えるポイント
- 血液を送り出すポンプ役は心室。収縮期血圧が最大血圧、拡張期血圧が最小血圧。
間違えやすいところ
- 心房と心室の拍出順序の取り違えや、最大血圧・最小血圧の定義の混同に注意する。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.14 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
血液及びリンパ系の成分と働き
人体の働きと医薬品 · 血液成分 / 血漿 / 白血球 / リンパ系
血液及びリンパ系に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせはどれか。
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解答
2
解説
血液は血漿と有形成分(赤血球、白血球、血小板)からなり、粘稠性は主に赤血球数に依存します。リンパ管は静脈系に合流して循環系に戻ります。
解き方
- 記述aの血漿の主成分(水90%以上、タンパク質等)が正しいことを確認する。
- 記述bの粘稠性の決定要因(主として赤血球)と記述cの白血球の割合(好中球が最多)の誤りを見抜く。
- 記述dのリンパ管の合流先が動脈ではなく静脈であることを確認し、組み合わせを選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述bおよびdが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2正解
- aが正、b・c・dが誤りであるため、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述cが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正しく、dが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが正しく、bおよびcが誤りであるため不正解です。
答えの内訳
- a:正
- 血漿の90%以上は水分であり、アルブミンやグロブリンなどのタンパク質、脂質、糖質、電解質を含んでいます。
- b:誤
- 血液の粘稠性は主として赤血球の量によって決まります。
- c:誤
- 白血球の中で最も数が多いのは好中球(約60%)であり、リンパ球は約3分の1(約35%)です。
- d:誤
- リンパ管は最終的に動脈ではなく鎖骨下にある静脈(鎖骨下静脈)へと合流します。
覚えるポイント
- 白血球の最多は好中球(約60%)で、リンパ球は約35%であること
- リンパ管は最終的に鎖骨下の静脈に合流すること
間違えやすいところ
- 血液の粘稠性を決める主要因を血漿成分と誤認しやすい点
- リンパ液が戻る血管を動脈と取り違えやすい点
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.15 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
泌尿器系の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 腎臓 / 副腎 / 尿路感染症
泌尿器系に関する次の記述a~dのうち、正しいものの組み合わせはどれか。
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解答
4
解説
腎臓のネフロンでは腎小体で濾過、尿細管で再吸収が行われます。また腎臓はエリスロポエチンを分泌し、副腎では髄質からカテコールアミンが分泌されます。
解き方
- 記述aについて、再吸収を行う部位が尿細管であるため誤りと判断する。
- 記述bのエリスロポエチン分泌に関する記述が正しいことを確認する。
- 記述cについて、アドレナリン等は副腎髄質から分泌されるため誤りと判断する。
- 記述dの女性の尿道の長さと感染リスクに関する記述が正しいことを確認し、bとdの組み合わせを選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りであるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびcがともに誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが誤りであるため不適です。
- 選択肢 4正解
- 記述bおよびdがともに正しいため、これが正解となります。
- 選択肢 5不正解
- 記述cが誤りであるため不適です。
答えの内訳
- a:誤
- 原尿中のブドウ糖やアミノ酸、水、電解質の再吸収が行われるのは尿細管であり、腎小体は血漿を濾過して原尿を生成する部位です。
- b:正
- 腎臓は内分泌腺として骨髄の赤血球産生を促すホルモン(エリスロポエチン)を分泌します。
- c:誤
- アドレナリンとノルアドレナリンが産生・分泌されるのは副腎皮質ではなく副腎髄質です。
- d:正
- 女性は男性に比べて尿道が短いため、外部から細菌が侵入した際に膀胱炎などの感染症を起こしやすい構造になっています。
覚えるポイント
- 腎小体は濾過、尿細管は再吸収を行う
- 副腎髄質からはアドレナリン・ノルアドレナリン、皮質からはステロイドホルモンが分泌される
間違えやすいところ
- 腎小体と尿細管の機能の混同
- 副腎皮質と副腎髄質から分泌されるホルモンの取り違え
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.15 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
感覚器系(目)の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 虹彩 / 水晶体 / 毛様体 / 結膜・強膜 / 涙器
目に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせはどれか。
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解答
4
解説
眼球のピント調節は毛様体筋と水晶体によって行われ、遠くを見るときは水晶体が扁平化し、近くを見るときは厚くなります。結膜充血と強膜充血は眼瞼裏側の赤みの有無で見分けられます。
解き方
- 記述aの虹彩による瞳孔の調節作用が正しいことを確認する。
- 記述bの遠近調節における水晶体の変化(遠く=扁平、近く=厚い)と記述が逆であることを確認する。
- 記述cの結膜充血と強膜充血の鑑別所見、および記述dの涙器の構成が正しいことを確認する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aおよびcが正しいため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- 記述bが誤りで、cおよびdが正しいため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- 記述dが正しいため不正解です。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが正しく、bが誤りであるため不正解です。
答えの内訳
- a:正
- 水晶体の前面にある虹彩は瞳孔を散大・縮小させて眼内に入る光量を調節します。
- b:誤
- 遠くを見るときは毛様体が弛緩して水晶体が薄く扁平になり、近くを見るときは毛様体が収縮して水晶体の厚みが増します。
- c:正
- 結膜の充血では白目と眼瞼の裏側の両方が赤くなりますが、強膜の充血では眼瞼の裏側は赤くなりません。
- d:正
- 涙器は涙液を分泌する涙腺と、涙液を鼻腔へ導出する涙道から構成されています。
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覚えるポイント
- 近くを見るとき:毛様体収縮・水晶体は厚くなる
- 遠くを見るとき:毛様体弛緩・水晶体は薄く扁平になる
間違えやすいところ
- 遠近視時の水晶体の厚み変化を逆にしてしまうこと
- 強膜充血でも眼瞼裏側が充血すると誤認すること
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.16 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
感覚器系(鼻及び耳)の構造と特徴
人体の働きと医薬品 · キーゼルバッハ部位 / 副鼻腔 / 耳管 / 内耳
鼻及び耳に関する次の記述a~dのうち、正しいものの組み合わせはどれか。
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解答
3
解説
鼻中隔前部は毛細血管密度が高く出血しやすいです。小児の耳管解剖学的特徴(太い・短い・水平)は中耳炎の易罹患性につながります。内耳では蝸牛が聴覚、前庭・半規管が平衡感覚を担います。
解き方
- 記述aについて、鼻中隔前部は毛細血管が多く出血しやすいため誤りと判断する。
- 記述bの副鼻腔の開口部の狭さと炎症の波及に関する正しい記述を確認する。
- 記述cの小児の耳管構造の特徴が正しいことを確認する。
- 記述dの蝸牛(聴覚)と前庭(平衡覚)の対応関係が逆であることを見抜き、bとcを選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りであるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りであるため不適です。
- 選択肢 3正解
- 記述bおよびcが正しいため、これが正解となります。
- 選択肢 4不正解
- 記述dが誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述dが誤りであるため不適です。
答えの内訳
- a:誤
- 鼻中隔の前部(キーゼルバッハ部位)は毛細血管が豊富で粘膜が薄いため、傷つきやすく鼻出血を起こしやすい部位です。
- b:正
- 副鼻腔と鼻腔を結ぶ小孔は非常に狭いため、鼻粘膜の腫脹により閉塞しやすく副鼻腔炎を引き起こす原因となります。
- c:正
- 小児の耳管は太く短く水平に近いため、鼻咽頭の微生物が中耳に侵入しやすく中耳炎を起こしやすいです。
- d:誤
- 内耳において聴覚器官は蝸牛であり、平衡器官は前庭(および半規管)であるため、記述が逆になっています。
覚えるポイント
- 蝸牛=聴覚、前庭・半規管=平衡覚
- 小児の耳管:太く、短く、水平に近い
間違えやすいところ
- 蝸牛と前庭の受容器としての役割の取り違え
- 鼻中隔前部の毛細血管が少ないと誤認すること
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.16 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
外皮系の構造と皮膚付属器官
人体の働きと医薬品 · 角質層 / メラニン / 毛包・毛乳頭 / 汗腺
外皮系に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせはどれか。
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解答
5
解説
皮膚の角質層はケラチンを含む角質細胞とセラミドを含む細胞間脂質からなります。メラノサイトは表皮基底層にあり、汗腺には全身に分布するエクリン腺と毛包に開口するアポクリン腺があります。
解き方
- 記述aのケラチンとセラミドの配置が逆になっている誤りを見抜く。
- 記述bのメラノサイトの所在(表皮基底層)と皮下組織の誤りを見抜く。
- 記述cの毛乳頭と毛母細胞の関係が正しいことを確認する。
- 記述dの全身に分布する汗腺がエクリン腺である点を確認し、組み合わせを絞り込む。
- 選択肢 1不正解
- 記述aおよびbが誤りであるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびdが誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bおよびdが誤りであるため不適です。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが誤であり、正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- 角質細胞はケラチンで満たされており、細胞同士の隙間を埋める細胞間脂質はセラミドを主成分とします。
- b:誤
- メラニン産生細胞(メラノサイト)が存在するのは皮下組織ではなく表皮の最下層(基底層)です。
- c:正
- 毛球下端のへこみを毛乳頭と呼び、そこに毛細血管が入り込んで毛母細胞に栄養を供給しています。
- d:誤
- 手のひらなど全身に分布するのはエクリン腺であり、アポクリン腺は腋窩や陰部などの特定部位に分布します。
覚えるポイント
- 角質細胞=ケラチン、細胞間脂質=セラミド
- メラノサイトは表皮基底層、エクリン腺は全身分布
間違えやすいところ
- ケラチンとセラミドの構成成分の入れ替え
- エクリン腺とアポクリン腺の分布部位の混同
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.17 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
骨格系及び筋組織の構造と性質
人体の働きと医薬品 · 骨組織 / 骨質・骨膜 / 平滑筋 / 随意筋・不随意筋
骨格系及び筋組織に関する次の記述a~dのうち、正しいものの組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
1
解説
骨は無機質(硬さ)と有機質(柔軟性・強靱さ)から成ります。筋組織は顕微鏡下の構造で横紋筋と平滑筋に、機能で随意筋(体性神経支配)と不随意筋(自律神経支配)に分類されます。
解き方
- 記述aの骨を構成する4組織の記述が正しいことを確認する。
- 記述bの無機質と有機質の役割分担が正しいことを確認する。
- 記述cについて、横紋を持たないのが平滑筋であるため誤りと判断する。
- 記述dについて、随意筋と不随意筋の支配神経系が逆転しているため誤りと判断し、aとbを選ぶ。
- 選択肢 1正解
- 記述aおよびbがともに正しいため、これが正解となります。
- 選択肢 2不正解
- 記述cが誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述cが誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述dが誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述cおよびdがともに誤りであるため不適です。
答えの内訳
- a:正
- 骨の基本構造は骨質、骨膜、骨髄、関節軟骨の4つの組織から構成されています。
- b:正
- 骨組織の無機質(カルシウム等)は硬さを与え、有機質(コラーゲン等)は強靱さや弾力性を保ちます。
- c:誤
- 平滑筋には横紋がなく、顕微鏡下で横縞模様が見られるのは骨格筋や心筋などの横紋筋です。
- d:誤
- 随意筋は体性神経系に支配され、不随意筋は自律神経系に支配されるため、記述が逆になっています。
覚えるポイント
- 骨の無機質は硬さ、有機質は強靱さを付与する
- 随意筋は体性神経支配、不随意筋は自律神経支配
間違えやすいところ
- 平滑筋と横紋筋の組織学的特徴の混同
- 随意筋(骨格筋)と不随意筋(心筋・平滑筋)の神経支配の逆転
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.17 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
中枢神経系と末梢神経系の機能
人体の働きと医薬品 · 延髄 / 体性神経系 / 自律神経系 / 神経伝達物質
脳や神経系の働きに関する次の記述a~dのうち、正しいものの組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
3
解説
延髄には心臓中枢・呼吸中枢などの生命維持中枢が存在します。自律神経系の節後線維末端では、交感神経がノルアドレナリン、副交感神経がアセチルコリンを放出します。
解き方
- 記述aについて、心臓中枢・呼吸中枢は延髄にあるため誤りと判断する。
- 記述bの延髄の機能制御に関する記述が正しいことを確認する。
- 記述cの体性神経系と自律神経系の分類定義が正しいことを確認する。
- 記述dの副交感神経節後線維の伝達物質はアセチルコリンであるため誤りと判断し、bとcを選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りであるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りであるため不適です。
- 選択肢 3正解
- 記述bおよびcが正しいため、これが正解となります。
- 選択肢 4不正解
- 記述dが誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述dが誤りであるため不適です。
答えの内訳
- a:誤
- 心拍数を調節する心臓中枢や呼吸中枢が存在するのは脊髄ではなく延髄です。
- b:正
- 延髄は自律神経系の反射中枢ですが、より高度で複雑な制御は上位の脳(視床下部や大脳皮質など)の働きを受けます。
- c:正
- 末梢神経系は随意運動や知覚を担う体性神経系と、内臓機能等を自律的に調節する自律神経系に大別されます。
- d:誤
- 副交感神経の節後線維末端から放出される神経伝達物質はアセチルコリンであり、ノルアドレナリンは交感神経の節後線維末端から放出されます。
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覚えるポイント
- 呼吸中枢・心臓中枢は延髄に存在する
- 副交感神経節後線維末端の伝達物質はアセチルコリン
間違えやすいところ
- 生命維持中枢の所在を延髄ではなく脊髄と取り違えること
- 交感神経と副交感神経の節後線維末端の神経伝達物質の混同
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.18 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
薬物の生体内動態(吸収経路と代謝)
人体の働きと医薬品 · 投与経路 / 点鼻薬の吸収 / 初回通過効果 / 含嗽薬 / 経皮吸収
医薬品の有効成分の吸収及び代謝に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせはどれか。
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解答
1
解説
消化管から吸収された薬物は門脈を通り肝臓で代謝(初回通過効果)を受けますが、鼻粘膜や直腸下部などから吸収された薬物は肝臓を迂回して直接全身循環に入ります。皮膚損傷部位では吸収性が著しく亢進します。
解き方
- 記述aの内服外全身作用製剤の存在が正しいことを確認する。
- 記述bの鼻粘膜吸収成分が初回通過効果を受けるという誤りを見抜く(肝臓を通らず全身へ)。
- 記述cの含嗽薬の粘膜吸収と全身作用の少なさに関する記述が正しいことを確認する。
- 記述dの皮膚透過性が皮膚の状態に影響されないとする記述が誤りであると判断する。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが正しく、dが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが正しく、bが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- 記述cが正しいため不正解です。
- 選択肢 5不正解
- 記述bおよびdが誤りであるため不正解です。
答えの内訳
- a:正
- 坐剤や経皮吸収型テープ製剤などのように、内服以外の局所投与でも全身作用を期待して用いられる医薬品があります。
- b:誤
- 鼻粘膜から吸収された成分は直接全身循環に入り、初めに肝臓を経由(肝初回通過効果)することはありません。
- c:正
- 含嗽薬の成分の多くは唾液等で嚥下され粘膜接触時間が短いため、咽頭粘膜からの吸収による全身性の副作用は生じにくいです。
- d:誤
- 皮膚からの有効成分の浸透量は、角質層の厚さ、皮膚の水分量、創傷の有無や皮膚炎の状態によって大きく変化します。
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覚えるポイント
- 鼻粘膜吸収や直腸下部吸収は肝初回通過効果を回避する
- 皮膚に傷や炎症があると薬物の浸透・吸収量は増大する
間違えやすいところ
- 鼻粘膜から吸収された薬物も肝臓を最初に通ると誤認すること
- 外用薬の吸収量が皮膚状態によらず一定であると思い込むこと
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.18 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
医薬品の有効成分の代謝及び排泄
人体の働きと医薬品 · 代謝 / 排泄 / 肝機能 / 腎機能
医薬品の有効成分の代謝及び排泄に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品の有効成分が代謝を受けると、作用を失ったり(不活性化)、作用が現れたり(代謝的活性化)、あるいは体外へ排泄されやすい脂溶性の物質に変化したりする。 b 肝機能が低下した人では、医薬品を代謝する能力が低いため、一般的には正常な人に比べて全身循環に到達する有効成分の量がより多くなり、効き目が過剰に現れたり、副作用を生じやすくなったりする。 c 医薬品の有効成分は未変化体のままで、あるいは代謝物として、体外に排出されるが、肺から呼気中に排出されることはない。 d 腎機能が低下した人では、正常の人よりも有効成分の尿中への排泄が早まるため、医薬品の効き目が十分に現れず、副作用も生じにくい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品の多くは肝臓で代謝されて水溶性の高い物質へ変換され、腎臓から尿中へ、あるいは胆汁中へ排泄されます。肝機能や腎機能が低下している場合は薬物の体内滞留時間が延長し、副作用発現リスクが高まります。
解き方
- 記述aについて、代謝によって排泄されやすい「水溶性」の物質に変換されるため誤りと判断します。
- 記述bについて、肝機能低下により有効成分の代謝が滞り血中濃度が高くなるため正しいと判断します。
- 記述cについて、呼気から排出される成分も存在するため誤りと判断します。
- 記述dについて、腎機能低下では排泄が遅延して副作用が出やすくなるため誤りと判断します。
- a:誤、b:正、c:誤、d:誤 の組み合わせである選択肢4を選択します。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りであるため正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- a、b、cの正誤が誤っているため正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- b、c、dの正誤が誤っているため正しくありません。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが誤で正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- a、b、dの正誤が誤っているため正しくありません。
答えの内訳
- a:誤
- 代謝により多くの薬物は体外へ排泄されやすい「水溶性」の高い物質へと変化します。脂溶性の物質に変化するわけではありません。
- b:正
- 肝機能が低下していると薬物代謝能が落ち、初回通過効果等の低下によって全身循環に移行する未変化体の量が増加し、作用増強や副作用を招きやすくなります。
- c:誤
- 医薬品有効成分やその代謝物は主に尿や胆汁中に排泄されますが、揮発性成分などは肺から呼気中に排出されることもあります。
- d:誤
- 腎機能が低下すると有効成分の排泄が遅れ、体内蓄積によって血中濃度が上昇し、作用が過剰になったり副作用が生じやすくなります。
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覚えるポイント
- 代謝により水溶性が高まって排泄されやすくなる
- 肝・腎機能低下では薬効増強や副作用リスクが増大する
間違えやすいところ
- 代謝産物が「脂溶性」になると誤認しやすい点に注意する
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)」第2章「人体の働きと医薬品」
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.19 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
医薬品の体内動態と用量・反応関係
人体の働きと医薬品 · 血中濃度 / 最高血中濃度 / 治療域 / 受容体
医薬品の体内での働きに関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品を十分な間隔をあけずに追加摂取して血中濃度を高くしても、ある濃度以上になるとより強い薬効は得られなくなり、有害な作用(副作用や毒性)も現れにくくなる。 b 有効成分の血中濃度は、ある時点でピーク(最高血中濃度)に達し、その後は低下していくが、これは代謝・排泄の速度が吸収・分布の速度を上回るためである。 c 全身作用を目的とする医薬品の多くは、使用後の一定期間、その有効成分の血中濃度が、最小有効濃度と毒性が現れる濃度域の間の範囲に維持されるよう、使用量及び使用間隔が定められている。 d 循環血液中に移行した有効成分は、血流によって全身の組織・器官へ運ばれて作用するが、多くの場合、標的となる細胞に存在する受容体、酵素、トランスポーターなどのタンパク質と結合し、その機能を変化させることで薬効や副作用を現す。
解答・解説を表示
解答
5
解説
医薬品は最小有効濃度を超えて初めて効果を示し、中毒域に達すると毒性が現れます。適切な用量と投与間隔を守ることで、血中濃度を治療域(有効域)にコントロールすることが不可欠です。
解き方
- 記述aについて、血中濃度が高くなりすぎると副作用や毒性の危険が増加するため誤りと判定します。
- 記述bについて、代謝・排泄速度が吸収・分布速度を上回ることで血中濃度が低下するため正しいと判定します。
- 記述cについて、治療域に維持するよう用量・使用間隔が定められているため正しいと判定します。
- 記述dについて、標的タンパク質への結合による作用機序の説明として正しいと判定します。
- a:誤、b:正、c:正、d:正 より選択肢5を正答とします。
- 選択肢 1不正解
- b、cが誤りとされているため適切ではありません。
- 選択肢 2不正解
- a、b、dの正誤が誤っているため適切ではありません。
- 選択肢 3不正解
- dが誤りとされているため適切ではありません。
- 選択肢 4不正解
- a、c、dの正誤が誤っているため適切ではありません。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正で正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- 血中濃度がある水準を超えると薬効の上昇は頭打ちになる一方で、有害な作用(副作用や毒性)が現れやすくなります。
- b:正
- 最高血中濃度に達した後は、体内からの代謝・排泄速度が吸収・分布速度を上回るために血中濃度が下降します。
- c:正
- 医薬品の用法・用量は、有効成分の血中濃度が治療域(最小有効濃度と中毒域の間)に維持されるように設定されています。
- d:正
- 多くの薬物は標的細胞の受容体、酵素、トランスポーター等の生体分子(標的タンパク質)に結合して生体機能を修飾します。
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覚えるポイント
- 過量投与では薬効が増加せず有害作用のみ増大する
- ピーク後は代謝・排泄速度が吸収・分布を上回る
間違えやすいところ
- 血中濃度が上がれば副作用も現れにくくなると読み違えないように注意する
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)」第2章「人体の働きと医薬品」
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.20 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
医薬品の剤形と適切な使用方法
人体の働きと医薬品 · 錠剤 / トローチ剤 / 軟膏剤 / カプセル剤
医薬品の剤形及び適切な使用方法に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 錠剤(内服)は、胃や腸で崩壊し、有効成分が溶出することが薬効を発現する前提となるため、例外的な場合を除いて、口中で噛み砕いて服用してはならない。 b トローチ剤は、有効成分が口腔内や咽頭部に行き渡るよう、口中に含み、噛まずにゆっくり溶かすようにして使用される。 c 外用局所に適用する剤形のうち、一般的に適用部位を水から遮断したい場合には、クリーム剤ではなく軟膏剤を用いることが多い。 d カプセル剤は、カプセル内に薬剤を充填した剤形であり、水なしで服用すると、カプセルの原材料として広く用いられているゼラチンが喉や食道に貼り付くことがある。
解答・解説を表示
解答
1
解説
剤形は有効成分の放出速度の制御や局所への滞留、服薬のしやすさなどを考慮して工夫されており、それぞれ指定された正しい方法で使用しなければ期待される効果や安全性が損なわれます。
解き方
- 記述aについて、通常の錠剤は噛み砕かずに服用するため正しいと判定します。
- 記述bについて、トローチ剤は口中で溶かして局所に効かせるため正しいと判定します。
- 記述cについて、水を遮断する目的では軟膏剤が適しているため正しいと判定します。
- 記述dについて、ゼラチンカプセルは水なしでは食道等に貼り付きやすいため正しいと判定します。
- すべて正しい組み合わせである選択肢1を選択します。
- 選択肢 1正解
- a、b、c、dの記述はいずれも正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- a、b、dが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- b、c、dが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- a、bが誤りとされているため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 噛み砕いて服用すると徐放性や腸溶性などの設計機能が損なわれ、期待する薬効が得られなかったり胃障害等の原因となります。
- b:正
- トローチ剤は唾液で徐々に溶解させて口腔内や咽頭部の局所に有効成分を作用させるため、噛み砕かずに使用します。
- c:正
- 油脂性基剤の軟膏剤は油膜を形成して皮膚を被覆・保護し、水分の蒸発や外部の水から患部を遮断する目的にも適しています。
- d:正
- ゼラチン被膜は水分を吸うと粘着性が増すため、十分な水なしで服用すると食道粘膜に癒着して炎症や潰瘍を引き起こす恐れがあります。
覚えるポイント
- トローチは噛まずにゆっくり溶かす
- カプセルのゼラチンは水なしだと食道粘膜に張り付きやすい
間違えやすいところ
- 軟膏とクリームの使い分け(被覆・水遮断には軟膏が適する)を取り違えないようにする
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)」第2章「人体の働きと医薬品」
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.21 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
重篤な皮膚粘膜障害(SJS・TEN)
人体の働きと医薬品 · 皮膚粘膜眼症候群 / スティーブンス・ジョンソン症候群 / 中毒性表皮壊死融解症 / 初期症状
皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)及び中毒性表皮壊死融解症(TEN)に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 皮膚粘膜眼症候群は、発症機序の詳細が不明であり、また、発症の可能性がある医薬品の種類も多いため、発症の予測は極めて困難である。 b 皮膚粘膜眼症候群は、38℃以上の高熱を伴って、発疹・発赤、火傷様の水疱等の激しい症状が比較的短時間のうちに全身の皮膚、口、眼等の粘膜に現れる病態である。 c 皮膚粘膜眼症候群又は中毒性表皮壊死融解症の前兆として、両眼に現れる急性結膜炎(結膜が炎症を起こし、充血、目やに、流涙、痒み、腫れ等を生じる病態)は、皮膚や粘膜の変化とほぼ同時期又は半日~1日程度先行して生じることが知られている。 d 皮膚粘膜眼症候群と中毒性表皮壊死融解症は、原因医薬品の使用開始後2週間以内に発症することが多く、1ヶ月以上経ってから起こることはない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
皮膚粘膜眼症候群(SJS)や中毒性表皮壊死融解症(TEN)は、発熱や皮膚・粘膜の重篤な病変を伴う重篤な副作用であり、死亡や視覚障害等の後遺症に至る危険があるため、早期発見と速やかな服薬中止・専門医受診が不可欠です。
解き方
- 記述aについて、発症機序詳細不明で予測困難という内容は正しいため正と判定します。
- 記述bについて、高熱とともに皮膚粘膜に激しい症状が現れる病態として正しいため正と判定します。
- 記述cについて、両眼の急性結膜炎が先行または併発する前兆症状の特徴と合致するため正と判定します。
- 記述dについて、1ヶ月以上経ってから発症する場合もあるため誤りと判定します。
- a:正、b:正、c:正、d:誤 より選択肢3を正答とします。
- 選択肢 1不正解
- bが誤、dが正とされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- a、c、dの正誤が誤っているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤で正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- b、cが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- a、bが誤りとされているため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 発症機序は完全には解明されておらず、原因となり得る医薬品も多岐にわたるため、発症の事前予測は極めて困難です。
- b:正
- 38℃以上の高熱とともに、全身の皮膚や口腔・眼粘膜等に水疱や紅斑などの重篤な症状が急激に出現します。
- c:正
- 両眼の急性結膜炎などの眼症状は、皮膚や粘膜の変化とほぼ同時期または半日〜1日程度先行して現れる前兆症状として知られています。
- d:誤
- 発症は投与開始後2週間以内が多いものの、1ヶ月以上経過してから発症することもあります。「起こることはない」とする記述は誤りです。
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覚えるポイント
- SJS/TENは発症予測が極めて困難
- 投与開始後2週間以内が多いが1ヶ月以上経ってから発症することもある
間違えやすいところ
- 「1ヶ月以上経ってから起こることはない」という限定表現に惑わされないように注意する
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)」第2章「人体の働きと医薬品」
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.21 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
医薬品の副作用:肝機能障害
人体の働きと医薬品 · 肝機能障害 / 中毒性 / アレルギー性 / 黄疸
医薬品の副作用として現れる肝機能障害に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品により生じる肝機能障害は、有効成分又はその代謝物の直接的肝毒性が原因で起きる中毒性のものと、有効成分に対する抗原抗体反応が原因で起きるアレルギー性のものに大別される。 b 黄疸は、ビリルビン(黄色色素)が血液中へ排出されず、胆汁中に滞留することにより生じる。 c 軽度の肝機能障害の場合、自覚症状がなく、健康診断等の血液検査(肝機能検査値の悪化)で初めて判明することが多い。 d 肝機能障害が疑われた場合、原因と考えられる医薬品を使用し続けても、不可逆的な病変(肝不全)を生じることはない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
薬物性肝障害は自覚症状に乏しい初期段階から、重症化すると全身倦怠感、食欲不振、黄疸(皮膚や白目の黄染、尿の褐色化)等を生じ、肝不全へ進行する恐れがあるため疑われた場合は直ちに使用を中止する必要があります。
解き方
- 記述aについて、中毒性とアレルギー性の2つの成因分類として正しいため正と判定します。
- 記述bについて、ビリルビンが胆汁中ではなく「血液中」に滞留して起こるため誤りと判定します。
- 記述cについて、軽度では無自覚で検査値異常で判明することが多いため正しいと判定します。
- 記述dについて、使用継続により不可逆的な肝不全を生じるリスクがあるため誤りと判定します。
- a:正、b:誤、c:正、d:誤 より選択肢3を正答とします。
- 選択肢 1不正解
- bが正とされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- a、b、cの正誤が誤っているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤で正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- b、c、dの正誤が誤っているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- a、dの正誤が誤っているため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 薬物性肝障害は、薬物や代謝物の直接毒性による「中毒性」と、免疫応答による「アレルギー性」に大別されます。
- b:誤
- 黄疸は胆汁中へのビリルビン排泄が阻害され、血中にビリルビンが滞留・増加することによって生じます。
- c:正
- 軽度の肝機能障害は自覚症状に乏しく、健康診断や血液生化学検査(AST、ALTの上昇など)で偶然発見されることが少なくありません。
- d:誤
- 原因医薬品を漫然と継続使用すると、重症化して劇症肝炎や肝不全など不可逆的な病変に進行し、死に至る危険性があります。
覚えるポイント
- 黄疸はビリルビンが血液中に滞留することで生じる
- 軽度の肝障害は自覚症状がなく検査値で判明しやすい
間違えやすいところ
- ビリルビンが「胆汁中に滞留する」という逆の引っかけに注意する
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)」第2章「人体の働きと医薬品」
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.22 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
医薬品の副作用:偽アルドステロン症
人体の働きと医薬品 · 偽アルドステロン症 / グリチルリチン酸 / カリウム排泄 / 低カリウム血症
医薬品の副作用として現れる偽アルドステロン症に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 副腎皮質からのアルドステロン分泌が増加することにより生じる。 b 主な症状に、手足の脱力、血圧上昇、筋肉痛、こむら返り、手足のしびれ、むくみ(浮腫)等がある。 c 病態が進行すると、筋力低下、起立不能、歩行困難、痙攣等を生じる。 d 複数の医薬品や、医薬品と食品との間の相互作用によって起きることがある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
偽アルドステロン症は、グリチルリチン酸等により生体内酵素が阻害され、アルドステロン分泌が増えていないにもかかわらずナトリウム再吸収とカリウム排泄が亢進し、高血圧や低カリウム血症をきたす副作用です。
解き方
- 記述aについて、アルドステロン分泌は増加していないため誤りと判定します。
- 記述bについて、低カリウム血症および水分貯留による典型的な初期症状として正しいと判定します。
- 記述cについて、重症化に伴う筋障害・運動障害の進行症状として正しいため正と判定します。
- 記述dについて、医薬品同士や食品(甘味料等)との重複摂取で好発するため正しいと判定します。
- a:誤、b:正、c:正、d:正 より選択肢5を正答とします。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- b、dが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが正、c、dが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正で正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- 偽アルドステロン症は、副腎皮質からのアルドステロン分泌が増加していないにもかかわらず、高アルドステロン症類似の症状を呈する病態です。
- b:正
- ナトリウムと水分の貯留、カリウムの喪失(低カリウム血症)により、血圧上昇、むくみ、手足の脱力、しびれ、こむら返り等が現れます。
- c:正
- 低カリウム血症が進行すると、高度な筋力低下、起立不能、歩行困難、痙攣などの重篤な神経・筋症状へ進展します。
- d:正
- 甘草(カンゾウ)を含む複数の漢方薬の併用や、甘草抽出物を甘味料として含む食品等の重複摂取により発症リスクが高まります。
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覚えるポイント
- 偽アルドステロン症はアルドステロン分泌が増加していない
- 甘草含有食品との併用・重複摂取でも生じる
間違えやすいところ
- 「副腎皮質からのアルドステロン分泌が増加する」という引っ掛けを見抜く
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)」第2章「人体の働きと医薬品」
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.22 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
血液系・精神神経系等の副作用
人体の働きと医薬品 · 無顆粒球症 / 血小板減少 / 精神神経症状 / 無菌性髄膜炎
医薬品の副作用に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品の使用が原因で血液中の白血球(好中球)が減少し、細菌やウイルスの感染に対する抵抗力が弱くなって、突然の高熱、悪寒、喉の痛み、口内炎、倦怠感等の症状を呈することがある。 b 医薬品の使用が原因で血液中の血小板が減少し、鼻血、歯ぐきからの出血、手足の青あざ(紫斑)等の症状が現れることがある。 c 精神神経症状は、医薬品の大量服用や長期連用、乳幼児への適用外の使用等の不適正な使用がなされた場合に限られ、通常の用法・用量では発生しない。 d 無菌性髄膜炎は、大部分はウイルスが原因と考えられているが、マイコプラズマ感染症やライム病、医薬品の副作用等によって生じることもある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品の副作用は多岐にわたり、血液系障害(無顆粒球症や血小板減少)や中枢神経系・髄膜炎などの重篤な病態も含まれます。これらは用法用量を守った適正使用時でも発生し得るため、早期発見が重要です。
解き方
- 記述aについて、無顆粒球症の特徴的所見として正しいと判定します。
- 記述bについて、血小板減少症の止血障害症状として正しいと判定します。
- 記述cについて、通常の用法用量でも精神神経症状は起こり得るため誤りと判定します。
- 記述dについて、無菌性髄膜炎の原因に関する説明として正しいと判定します。
- a:正、b:正、c:誤、d:正 より選択肢4を正答とします。
- 選択肢 1不正解
- a、bが誤、cが正とされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤、cが正とされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- b、dが誤、cが正とされているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正で正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- dが誤りとされているため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 白血球(好中球)が著しく減少する無顆粒球症では、生体防御能が落ちて突然の高熱や咽頭痛などの重篤な感染症状を呈します。
- b:正
- 血小板減少では止血機構が阻害されるため、皮下出血(紫斑)や鼻出血、歯肉出血などの出血傾向がみられます。
- c:誤
- 精神神経症状は不適正使用時だけでなく、通常の用法・用量を遵守して適正に使用した場合でも体質や体調等により発症することがあります。
- d:正
- 無菌性髄膜炎の原因はウイルス感染が多数ですが、解熱鎮痛薬等の医薬品の副作用やマイコプラズマ感染症等によっても発症します。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 通常の用法・用量でも精神神経系の副作用は起こり得る
- 好中球減少(無顆粒球症)では高熱や咽頭痛が現れる
間違えやすいところ
- 「不適正な使用に限られ、通常の用法・用量では発生しない」という極端な記述は誤り
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)」第2章「人体の働きと医薬品」
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.23 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
医薬品の副作用:循環器系障害
人体の働きと医薬品 · うっ血性心不全 / 不整脈 / 心不全既往 / 自律神経症状
循環器系に現れる副作用に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a うっ血性心不全とは、心筋の自動性や興奮伝導の異常が原因で心臓の拍動リズムが乱れる病態である。 b 息切れ、疲れやすい、足のむくみ、急な体重の増加、咳とピンク色の痰などを認めた場合は、うっ血性心不全の可能性が疑われる。 c 医薬品を適正に使用している場合は、動悸(心悸亢進)や一過性の血圧上昇、顔のほてりを生じることはない。 d 心不全の既往がある人は、薬剤による心不全を起こしやすい。
解答・解説を表示
解答
5
解説
循環器系副作用には、心臓の拍動リズムの異常である不整脈や、心臓のポンプ機能不全によるうっ血性心不全があります。交感神経刺激薬や抗コリン薬などにより適正使用時でも循環器症状を誘発することがあります。
解き方
- 記述aについて、拍動リズムが乱れる病態は「不整脈」の定義であるため誤りと判定します。
- 記述bについて、うっ血性心不全の典型的な症状(息切れ・浮腫・体重増・ピンクの痰)と合致するため正と判定します。
- 記述cについて、適正使用であっても動悸や血圧上昇が生じることがあるため誤りと判定します。
- 記述dについて、心不全既往者は薬剤性心不全のリスクが高いため正しいと判定します。
- a:誤、b:正、c:誤、d:正 より選択肢5を正答とします。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bが誤、cが正とされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが正、cが正、dが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが正、dが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正で正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- 心拍動のリズムが乱れる病態は「不整脈」です。うっ血性心不全は心臓のポンプ機能が低下して全身に必要な血液を送り出せなくなる病態です。
- b:正
- 心ポンプ機能低下に伴う水分貯留や肺うっ血により、浮腫、急激な体重増加、息切れ、ピンク色の泡沫状の痰などがみられます。
- c:誤
- 交感神経興奮成分(アドレナリン作動成分等)などにより、適正使用であっても動悸、血圧上昇、顔のほてりなどが生じることがあります。
- d:正
- 心機能が既に低下している心不全既往患者では、薬剤の循環器への負荷により心不全が再燃・悪化しやすくなります。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- うっ血性心不全の兆候:息切れ、むくみ、体重急増、ピンク色の痰
- 心拍動リズムの乱れは「不整脈」
間違えやすいところ
- 「うっ血性心不全」と「不整脈」の定義の混同に注意する
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)」第2章「人体の働きと医薬品」
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.23 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
医薬品医療機器等法の目的(第1条)
薬事に関する法規と制度 · 医薬品医療機器等法第1条 / 法の目的条項
医薬品医療機器等法第1条の条文の空欄( a )~( c )に入る字句の正しい組合せとして適切なものを1つ選べ。 「第一条 この法律は、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器及び再生医療等製品(以下「医薬品等」という。)の品質、有効性及び安全性の確保並びにこれらの使用による保健衛生上の危害の発生及び( a )のために必要な規制を行うとともに、( b )の規制に関する措置を講ずるほか、医療上特にその必要性が高い医薬品、医療機器及び再生医療等製品の研究開発の促進のために必要な措置を講ずることにより、( c )を図ることを目的とする。」
解答・解説を表示
解答
5
解説
医薬品医療機器等法第1条は法の目的を定めた根幹規定であり、危害の発生及び拡大の防止、指定薬物の規制、医薬品等の研究開発の促進を通じて、最終的に保健衛生の向上を図ることを謳っています。
解き方
- 法第1条の条文を確認し、危害の発生の後に続く語句が「拡大の防止」であることを特定する。
- 特別に規制対象として明記されている措置が「指定薬物」であることを照合する。
- 最終目的が「保健衛生の向上」であることを確認し、該当する組合せ(拡大の防止、指定薬物、保健衛生の向上)を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが「まん延の予防」となっている点が誤りです。感染症法等の文脈と異なり、法第1条は「拡大の防止」です。
- 選択肢 2不正解
- cが「健康の保持」となっている点が誤りです。法第1条の最終目的は「保健衛生の向上」です。
- 選択肢 3不正解
- bが「麻薬及び向精神薬」となっている点が誤りです。本条文に規定されているのは「指定薬物」です。
- 選択肢 4不正解
- aが「まん延の予防」、bが「麻薬及び向精神薬」、cが「健康の保持」となっておりすべて不適切です。
- 選択肢 5正解
- a「拡大の防止」、b「指定薬物」、c「保健衛生の向上」であり、条文の規定と完全に合致しています。
答えの内訳
- 空欄a:拡大の防止
- 医薬品医療機器等法第1条では、保健衛生上の危害の発生及び「拡大の防止」と規定されています。
- 空欄b:指定薬物
- いわゆる危険ドラッグ対策として、第1条において「指定薬物」の規制に関する措置を講ずることが明記されています。
- 空欄c:保健衛生の向上
- 法第1条の最終的な目的は、国民の「保健衛生の向上」を図ることであり、「健康の保持」ではありません。
覚えるポイント
- 法第1条の3大キーワード:「危害の発生及び拡大の防止」「指定薬物の規制」「保健衛生の向上」。
間違えやすいところ
- 「まん延の予防」や「健康の保持」といった似た公衆衛生用語との混同に注意すること。
出題の前提:医薬品医療機器等法第1条
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.24 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
登録販売者制度及び販売従事登録の手続き
薬事に関する法規と制度 · 登録販売者の定義 / 販売従事登録 / 外部研修
登録販売者及び医薬品医療機器等法第36条の8に規定する販売従事登録に関する記述のうち、正しいものの組合せを1つ選べ。ただし、厚生労働省令で定める書類の省略に関する規定は考慮しなくてよい。
解答・解説を表示
解答
5
解説
登録販売者とは都道府県知事の試験に合格しただけでなく「販売従事登録を受けた者」を指します。また、登録事項の変更届出が必要なのは氏名や本籍地都道府県名等であり、住所の変更は登録事項に含まれません。
解き方
- 記述aを検討:試験に合格した者にとどまらず販売従事登録を受けた者を指すため誤りと判断する。
- 記述bを検討:住所は登録事項ではないため変更届出の対象外であり誤りと判断する。
- 記述cを検討:薬局開設者・医薬品販売業者等は登録販売者に毎年度外部研修を受講させる義務があるため正しいと判断する。
- 記述dを検討:販売従事登録の申請先は業務に従事する薬局又は店舗等の所在地の都道府県知事であるため正しいと判断する。
- 正しい記述の組合せとしてcとdを選択する。
- 選択肢 1不正解
- a、bともに誤りの記述であるため選べません。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りでdが正しい記述であるため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りでcが正しい記述であるため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- bが誤りでdが正しい記述であるため不適当です。
- 選択肢 5正解
- cとdの記述がともに正確であり、正しい組合せです。
覚えるポイント
- 販売従事登録事項は「氏名、生年月日、本籍地都道府県名、試験合格地及び年月」等であり住所は含まれません。
間違えやすいところ
- 薬剤師免許と異なり登録販売者の登録事項には住所が含まれない点に注意が必要です。
出題の前提:医薬品医療機器等法第36条の8、同法施行規則第15条の11の3、第159条の7等
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.24 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
一般用医薬品及び要指導医薬品の区分と特徴
薬事に関する法規と制度 · 一般用医薬品の効能効果表現 / 要指導医薬品の毒薬劇薬 / 配置販売業の取扱い範囲 / 検査薬の検体制限
一般用医薬品及び要指導医薬品に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 一般用医薬品及び要指導医薬品における効能効果の表現は、診断疾患名(例えば、胃炎、胃・十二指腸潰瘍等)で示されている。 b 毒薬又は劇薬は、要指導医薬品に該当することがある。 c 卸売販売業者は、配置販売業者に対し、一般用医薬品及び要指導医薬品を販売又は授与することができる。 d 検査薬において、検体の採取に身体への直接のリスクを伴うものであって、血液を検体とするものは、一般用医薬品としては認められていないが、要指導医薬品としては認められているものがある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
要指導医薬品・一般用医薬品は生活者が自己判断で使用することを前提としているため、効能効果表現は症状名で表され、検体も尿や唾液など非侵襲的なものに限られます。また配置販売業は品目基準に適合した一般用医薬品のみを取り扱えます。
解き方
- 記述a:効能効果表現が診断疾患名ではなく症状名中心であることから「誤」と判定する。
- 記述b:毒薬・劇薬に指定された要指導医薬品が存在し得ることから「正」と判定する。
- 記述c:配置販売業者は要指導医薬品を販売できないため卸売業者も販売不可であり「誤」と判定する。
- 記述d:血液検体検査薬は一般用・要指導医薬品ともに認められていないため「誤」と判定する。
- 正誤の並びが「誤、正、誤、誤」である選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aとdが正、bが誤とされているため不適当です。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが誤で正誤の組合せとして適切です。
- 選択肢 3不正解
- aとcが正、bが誤とされているため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- bが誤、dが正とされているため不適当です。
- 選択肢 5不正解
- aとcが正とされているため不適当です。
答えの内訳
- 記述a:誤
- 一般用医薬品等の効能効果は、生活者が自覚できる症状(胃痛、胸やけ等)で表現され、診断疾患名による表現は避けることとされています。
- 記述b:正
- 要指導医薬品の定義には、毒薬又は劇薬のうち厚生労働大臣が指定するものが含まれており、該当することがあります。
- 記述c:誤
- 配置販売業者は要指導医薬品を取り扱うことができないため、卸売販売業者が配置販売業者に要指導医薬品を販売・授与することは認められません。
- 記述d:誤
- 血液を検体とする検査薬は身体への直接のリスクを伴うため、一般用医薬品だけでなく要指導医薬品としても認められていません。
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覚えるポイント
- 一般用・要指導検査薬において、侵襲性を伴う「血液」を検体とするものは認められていません。
間違えやすいところ
- 要指導医薬品なら血液検体検査薬が認められていると誤認しやすいので注意が必要です。
出題の前提:医薬品医療機器等法第4条第5項第4号、医薬品製造販売指針
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.25 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
毒薬及び劇薬の規制と取扱い
薬事に関する法規と制度 · 毒薬・劇薬の交付制限 / 保管設備の施錠 / 容器・被包の表示 / 譲受書の記載事項
毒薬及び劇薬に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを1つ選べ。 a 毒薬又は劇薬を、18歳未満の者その他安全な取扱いに不安のある者に交付することは禁止されている。 b 劇薬を貯蔵、陳列する場所については、かぎを施さなければならない。 c 毒薬は、それを収める直接の容器又は被包に、黒地に白枠、白字をもって、当該医薬品の品名及び「毒」の文字が記載されていなければならない。 d 劇薬を一般の生活者に対して販売する際、譲受人から交付を受ける文書には、当該譲受人の症状の記載は不要である。
解答・解説を表示
解答
5
解説
毒薬・劇薬は強い作用と毒性を有するため厳格な規制が課されています。交付禁止年齢は14歳未満であり、施錠義務があるのは毒薬のみ(劇薬は他と区別)。表示は毒薬が「黒地に白枠白字」、劇薬が「白地に赤枠赤字」です。譲受書には品名・数量・使用目的・氏名・住所・職業の記載が必要ですが、症状の記載義務はありません。
解き方
- 記述aの交付禁止年齢を確認:18歳未満ではなく「14歳未満」であるため誤りと判断する。
- 記述bの施錠義務を確認:施錠保管が義務づけられているのは「毒薬」であり、劇薬は区別保管で足りるため誤りと判断する。
- 記述cの毒薬の表示を確認:直接の容器・被包に「黒地に白枠、白字で品名及び『毒』の文字」と規定されているため正しいと判断する。
- 記述dの譲受書の記載事項を確認:譲受書には使用目的等の記載が必要だが「症状」の記載は不要であるため正しいと判断する。
- 正しい記述の組合せとしてcとdを選択する。
- 選択肢 1不正解
- a(14歳未満が正しい)及びb(劇薬に施錠義務はない)が誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- bが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 5正解
- cとdがともに正しい記述であり、適切な組合せです。
覚えるポイント
- 毒薬・劇薬の交付禁止年齢は「14歳未満」。毒薬は「施錠保管」「黒地に白枠白字」、劇薬は「区別保管」「白地に赤枠赤字」。
間違えやすいところ
- 交付制限年齢の「14歳未満」を18歳未満や20歳未満と取り違えやすいため注意が必要です。
出題の前提:医薬品医療機器等法第44条、第46条、第47条
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.25 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
一般用医薬品のリスク区分
薬事に関する法規と制度 · 第一類医薬品の定義 / 第二類医薬品の定義 / 第三類医薬品の定義 / リスク区分の見直し
一般用医薬品のリスク区分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを1つ選べ。 a 第一類医薬品は、その副作用等により日常生活に支障を来す程度の健康被害が生ずるおそれがある医薬品のうち、その使用に関し特に注意が必要なものとして厚生労働大臣が指定するものが含まれる。 b 第二類医薬品は、その成分や使用目的等から、その副作用等により日常生活に支障を来す程度の健康被害が生ずるおそれがあり、保健衛生上のリスクが比較的高い一般用医薬品である。 c 第三類医薬品は、第一類医薬品及び第二類医薬品以外の一般用医薬品で、副作用等により身体の変調・不調が起こるおそれのないものである。 d 第三類医薬品である医薬品の分類が、第一類医薬品又は第二類医薬品に変更されることはない。
解答・解説を表示
解答
1
解説
一般用医薬品はリスクに応じて三つに区分されます。第一類医薬品は特に注意が必要なもの、第二類医薬品は日常生活に支障を来す程度の健康被害が生じるおそれがあるもの、第三類医薬品は身体の変調・不調が起こるおそれがあるものです(おそれがないわけではない)。また、安全性情報の集積等により区分が見直されることがあります。
解き方
- 記述aを検討:第一類医薬品の定義として正確であるため「正」と判断する。
- 記述bを検討:第二類医薬品の定義として正確であるため「正」と判断する。
- 記述cを検討:第三類医薬品であっても身体の変調・不調が起こるおそれはあるため「おそれのないもの」とする記述は「誤」と判断する。
- 記述dを検討:知見や副作用情報の集積によりリスク区分が見直され変更されることがあるため「誤」と判断する。
- 正しい記述の組合せとしてaとbを選択する。
- 選択肢 1正解
- aとbの記述がともに正確であり、正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- cが誤りの記述であるため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- dが誤りの記述であるため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- cが誤りの記述であるため不適当です。
- 選択肢 5不正解
- c、dともに誤りの記述であるため不適当です。

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覚えるポイント
- 第三類医薬品であっても「身体の変調・不調が起こるおそれ」はあります。医薬品である以上リスクゼロではありません。
間違えやすいところ
- 第三類医薬品を「副作用が全くない無害なもの」と誤解しないよう注意が必要です。
出題の前提:医薬品医療機器等法第36条の7第1項
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.26 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
医薬品の容器・被包の法定表示事項(第50条)
薬事に関する法規と制度 · 法第50条 / 直接の容器等の記載事項 / 製造販売業者表示
次のうち、医薬品医療機器等法第50条に基づき、医薬品の直接の容器又は被包に記載されていなければならない事項として誤っているものを1つ選べ。ただし、厚生労働省令で定める表示の特例に関する規定は考慮しなくてよい。
解答・解説を表示
解答
5
解説
医薬品医療機器等法第50条は直接の容器又は被包に記載すべき法定表示事項を定めています。市場出荷の責任を負う「製造販売業者」の氏名・名称及び住所の記載が義務づけられていますが、製造を行うだけの「製造業者」の氏名・住所の記載義務はありません。
解き方
- 各選択肢の表示事項を法第50条の規定と照合する。
- 1号:製造販売業者の氏名又は名称及び住所(「製造業者」ではない)。
- その他の規定:製造番号・製造記号、内容量、指定第二類医薬品の枠付き「2」、店舗専用の文字などは法定表示事項に含まれていることを確認する。
- したがって誤っているものは5と特定する。
- 選択肢 1不正解
- 製造番号又は製造記号は法第50条第13号等に基づき記載が義務づけられています。
- 選択肢 2不正解
- 指定第二類医薬品にあっては、枠の中に「2」の数字の表示が義務づけられています。
- 選択肢 3不正解
- 配置販売品目以外の一般用医薬品には「店舗専用」の文字の記載が義務づけられています。
- 選択肢 4不正解
- 重量、容量又は個数等の内容量は法第50条第3号等に基づき法定表示事項です。
- 選択肢 5正解
- 記載すべき義務があるのは「製造販売業者」の氏名又は名称及び住所であり、「製造業者」の表示義務ではないため誤り(正解)です。
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覚えるポイント
- 法第50条の表示義務者は「製造販売業者」であり、「製造業者」ではない。
間違えやすいところ
- 「製造業者」と「製造販売業者」の違いを見落として正解肢と判断してしまう誤りに注意。
出題の前提:医薬品医療機器等法第50条第1号
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.26 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
医薬部外品及び化粧品の規制と取扱い
薬事に関する法規と制度 · 医薬部外品の品目承認 / 医薬部外品の販売業許可 / 化粧品の法定表示 / 化粧品の効能効果表現
医薬部外品及び化粧品に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 医薬部外品を製造販売する場合には、厚生労働大臣が基準を定めて指定するものを除き、品目ごとに許可が必要である。 b 医薬部外品を販売する場合には、都道府県知事による販売業の許可が必要である。 c 化粧品の直接の容器又は直接の被包には、「化粧品」の文字の表示が義務付けられている。 d 化粧品において、医薬品的な効能効果を表示・標榜することは、一切認められていない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬部外品や化粧品は医薬品と異なり、販売業の許可なく誰でも販売することができます。品目ごとに取得するのは「承認」です。直接の容器・被包の表示では、医薬部外品には「医薬部外品」の表示義務がありますが化粧品には「化粧品」の表示義務はありません。また化粧品で医薬品的な効能効果を標榜することは禁止されています。
解き方
- 記述a:品目ごとに必要な処分は「承認」であるため「許可」とする本記述は「誤」と判定する。
- 記述b:医薬部外品の販売に販売業許可は不要であるため「誤」と判定する。
- 記述c:化粧品に「化粧品」の表示義務は規定されていないため「誤」と判定する。
- 記述d:化粧品で医薬品的な効能効果を標榜することは一切禁止されているため「正」と判定する。
- 正誤の並び「誤、誤、誤、正」から選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aとcが正、dが誤とされているため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- aとbが正とされているため不適当です。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが誤、cが誤、dが正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- bとcが正、dが誤とされているため不適当です。
- 選択肢 5不正解
- aが正、dが誤とされているため不適当です。
答えの内訳
- 記述a:誤
- 医薬部外品を製造販売する場合、品目ごとに必要なのは「承認」であり、「許可」ではありません(業として行うための製造販売業許可とは別)。
- 記述b:誤
- 医薬部外品の販売については、医薬品のような販売業の許可は一切不要です。
- 記述c:誤
- 医薬部外品には「医薬部外品」の文字の表示義務がありますが、化粧品には「化粧品」の文字の表示義務はありません。
- 記述d:正
- 化粧品において、医薬品的な効能効果を表示・標榜することは一切認められておらず、認められた56の効能効果の範囲内に限られます。
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覚えるポイント
- 医薬部外品・化粧品の販売に許可は不要。「医薬部外品」の表示義務はあるが「化粧品」の文字表示義務はない。
間違えやすいところ
- 品目「承認」と業の「許可」という行政処分の用語の違いの混同に注意が必要です。
出題の前提:医薬品医療機器等法第14条、第59条、第61条
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.27 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
食品の分類と保健機能食品等の基準
薬事に関する法規と制度 · 食品衛生法上の食品の定義 / 特別用途食品 / 栄養機能食品の栄養成分表示
保健機能食品等の食品に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 食品衛生法において、食品とは、医薬品及び医薬部外品以外のすべての飲食物であると規定されている。 b 特別用途食品は、乳児、幼児、妊産婦又は病者の発育又は健康の保持若しくは回復の用に供することが適当な旨を医学的・栄養学的表現で記載し、かつ、用途を限定したもので、健康増進法の規定に基づく許可又は承認を受け、「特別の用途に適する旨の表示」をする食品である。 c ビタミンDを栄養成分として含有している栄養機能食品に栄養表示する場合は、「ビタミンDは、皮膚や粘膜の健康維持を助けるとともに、抗酸化作用を持つ栄養素です。」と栄養成分の機能の表示を行わなければならない。 d マグネシウムを栄養成分として含有している栄養機能食品に栄養表示する場合は、「マグネシウムは、骨の形成や歯の形成に必要な栄養素です。マグネシウムは、多くの体内酵素の正常な働きとエネルギー産生を助けるとともに、血液循環を正常に保つのに必要な栄養素です。」と栄養成分の機能の表示を行わなければならない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
食品衛生法上、食品から除外されるのは医薬品、医薬部外品および再生医療等製品の3点です。特別用途食品は健康増進法に基づく個別許可制です。栄養機能食品は定められた規格基準に適合すれば届出なしで機能表示できますが、成分ごとに表示文言が厳密に定められています。
解き方
- 記述a:食品の除外対象に「再生医療等製品」が抜けているため「誤」と判定する。
- 記述b:特別用途食品の法的根拠(健康増進法)と内容が正しいので「正」と判定する。
- 記述c:提示された機能表示はビタミンC(抗酸化作用)等の説明であり、ビタミンD(カルシウム吸収促進・骨形成)ではないため「誤」と判定する。
- 記述d:マグネシウムの栄養機能表示(骨・歯の形成、酵素活性・エネルギー産生、血液循環維持)として正しいため「正」と判定する。
- 正誤の並び「誤、正、誤、正」から選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが正、dが誤とされているため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- aとcが正、bが誤とされているため不適当です。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- bが誤とされているため不適当です。
- 選択肢 5不正解
- cが正、dが誤とされているため不適当です。
答えの内訳
- 記述a:誤
- 食品衛生法第4条第1項では、食品とは「すべての飲食物をいう。ただし、医薬品、医薬部外品及び再生医療等製品は、これを含まない。」とされ、再生医療等製品も除外されています。
- 記述b:正
- 特別用途食品は健康増進法に基づき、乳児、幼児、妊産婦、病者等の用途に適する旨の表示の許可・承認を受ける食品であり、記述通りです。
- 記述c:誤
- 「皮膚や粘膜の健康維持を助けるとともに、抗酸化作用を持つ」はビタミンC等の機能表示です。ビタミンDの機能表示は「腸管でのカルシウムの吸収を促進し、骨の形成を助ける栄養素」です。
- 記述d:正
- マグネシウムの栄養機能食品における機能の表示として、提示された文章は規格基準と合致しており正確です。
覚えるポイント
- 食品衛生法の食品から除外されるのは「医薬品」「医薬部外品」「再生医療等製品」の3つ。ビタミンDは「腸管でのカルシウムの吸収を促進」。
間違えやすいところ
- 食品の定義から除外される対象に再生医療等製品が含まれている点を見落としやすいです。
出題の前提:食品衛生法第4条第1項、健康増進法第43条、食品表示基準
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.27 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
薬局の定義・開設許可および位置づけ
薬事に関する法規と制度 · 薬局の定義 / 医療提供施設 / 医薬品の小分け販売
薬局に関する次の記述のうち、正しいものの組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a 医薬品を取り扱う場所であって、薬局として開設の許可を受けていないものについては、病院又は診療所の調剤所を除き、薬局の名称を付してはならない。 b 医薬品をあらかじめ小分けし、販売する行為が認められている。 c 一般用医薬品の販売を行うためには、薬局の開設の許可と併せて店舗販売業の許可も受けなければならない。 d 調剤を実施する薬局は、医療法に基づく医療提供施設として位置づけられている。
解答・解説を表示
解答
2
解説
薬局は調剤や医薬品販売等を通じて地域医療を支える拠点であり、医療法上の医療提供施設として位置づけられ、名称独占等の法規制が適用されます。
解き方
- 記述aについて、医薬品医療機器等法における薬局名称の使用制限の規定を確認する。
- 記述bについて、医薬品の分割販売(小分け販売)に関する販売時点や注文のルールの規定を検討する。
- 記述cについて、薬局開設者が一般用医薬品を販売する際の業態・許可要件を確認する。
- 記述dについて、医療法における薬局の位置づけに関する規定を照合し正誤を判断する。
- 選択肢 1不正解
- aは正しいですが、bはあらかじめ小分けしておく行為が原則認められないため誤りです。
- 選択肢 2正解
- 記述a、dともに医薬品医療機器等法および医療法の規定に合致しており正しいです。
- 選択肢 3不正解
- bはあらかじめ小分けする行為が認められず誤りで、cも別途の許可は不要なため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- dは正しいですが、bはあらかじめ小分けしておく行為が禁止されているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- dは正しいですが、cは薬局開設許可があれば一般用医薬品を販売できるため誤りです。
覚えるポイント
- 薬局は医療法上の医療提供施設であり、薬局開設者は店舗販売業の許可なく一般用医薬品を販売可能です。
間違えやすいところ
- 医薬品の分割販売は注文を受けてから小分けするものであり、あらかじめ小分けして保管しておくことは製造行為にあたり禁止されます。
出題の前提:医薬品医療機器等法第24条第2項、医療法第1条の2第2項、手引き第4章(薬局の定義、分割販売等)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.28 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
薬局における薬剤師不在時間とその対応
薬事に関する法規と制度 · 薬剤師不在時間 / 調剤室の閉鎖 / 特定販売・医薬品区分
薬局に関する次の記述の正誤について、正しい組合せとして適切なものを1つ選びなさい。なお、本設問において、「薬剤師不在時間」とは、医薬品医療機器等法施行規則第1条第2項第2号で規定されるものとする。 a 開店時間のうち、当該薬局において調剤に従事する薬剤師が当該薬局以外の場所においてその業務を行うため、やむを得ず、かつ、一時的に当該薬局において薬剤師が不在となる時間を薬剤師不在時間という。 b 薬剤師不在時間内に限り、登録販売者でも第一類医薬品を販売することができる。 c 薬局開設者は、薬剤師不在時間内は、調剤室を閉鎖するとともに、調剤に従事する薬剤師が不在のため調剤に応じることができない旨等、薬剤師不在時間に係る掲示事項を当該薬局内の見やすい場所及び当該薬局の外側の見やすい場所に掲示しなければならない。 d 薬剤師不在時間内は、当該薬局の管理を行う薬剤師が、薬剤師不在時間内に当該薬局において勤務している従事者と連絡ができる体制を備えなければならない。
解答・解説を表示
解答
1
解説
薬剤師不在時間とは一時的に薬剤師が調剤業務等のため不在となる時間であり、調剤室閉鎖や第一類・要指導医薬品の販売停止などの管理要件が厳格に定められています。
解き方
- 記述aの「薬剤師不在時間」の定義が規則上の規定通りであるか確認する。
- 記述bの薬剤師不在時における登録販売者の第一類医薬品販売の可否を検討する。
- 記述cの調剤室閉鎖および薬局内外への掲示義務の要件を確認する。
- 記述dの薬局管理者(薬剤師)と勤務従事者間の連絡体制確保義務を確認し、全体の正誤をまとめる。
- 選択肢 1正解
- a、c、dは正しく、bは薬剤師不在時間であっても登録販売者が第一類医薬品を販売することはできないため誤りであり、本組合せが適切です。
- 選択肢 2不正解
- a、c、dが正しく、bが誤りであるため、本組合せは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aの定義は正しいため、aを誤りとする本選択肢は不適切です。
- 選択肢 4不正解
- cとdは正しい記述であるため、これらを誤りとする本選択肢は不適切です。
- 選択肢 5不正解
- bは誤りで、cは正しい記述であるため、本組合せは不適切です。
覚えるポイント
- 薬剤師不在時間中であっても、登録販売者が要指導医薬品や第一類医薬品を販売することはできません。
間違えやすいところ
- 薬剤師不在時間には調剤室を閉鎖し、薬局の内側だけでなく「外側の見やすい場所」にも掲示が必要です。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第1条第2項第2号、第15条の2等、手引き第4章(薬局の管理・薬剤師不在時間)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.28 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
店舗販売業の業務・管理体制及び陳列規制
薬事に関する法規と制度 · 店舗販売業 / 陳列設備 / 店舗管理者要件 / 調剤・要指導医薬品販売
店舗販売業に関する次の記述の正誤について、正しい組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a 店舗販売業者は、第三類医薬品を陳列する場合、薬局等構造設備規則に規定する「情報提供を行うための設備」から7メートル以内の範囲に陳列しなければならない。 b 第一類医薬品の販売等をする店舗において、薬剤師を店舗管理者とすることができない場合、過去5年間のうち、登録販売者として業務に従事した期間が通算して2年以上(過去5年間において合計1,920時間以上)ある登録販売者は、その店舗の店舗管理者になることができる。 c 薬剤師が従事している店舗販売業の店舗においては、調剤を行うことができる。 d 店舗販売業者は、その店舗に薬剤師が従事している場合であっても、要指導医薬品を販売することはできない。
解答・解説を表示
解答
5
解説
店舗販売業は一般用医薬品等の販売を行う業態であり、調剤を行うことはできず、また医薬品の区分や専門家配置に応じた管理者・陳列規制が適用されます。
解き方
- 記述aについて、情報提供設備から7メートル以内の陳列規制が適用される医薬品区分を確認する(指定第二類医薬品等の規定)。
- 記述bについて、第一類医薬品を販売する店舗の管理者は薬剤師でなければならない規定を確認する。
- 記述cについて、店舗販売業における調剤の可否を検討する(調剤は薬局のみ)。
- 記述dについて、店舗販売業で薬剤師が勤務している場合の要指導医薬品販売の可否を確認する。
- 選択肢 1不正解
- bとdはいずれも誤りであるため、本選択肢は不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aとcはいずれも誤りであるため、本選択肢は不適切です。
- 選択肢 3不正解
- aとbはいずれも誤りであるため、本選択肢は不適切です。
- 選択肢 4不正解
- bとcはいずれも誤りであるため、本選択肢は不適切です。
- 選択肢 5正解
- 記述a、b、c、dはすべて誤りであり、組合せとして5が正しいです。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 店舗販売業では調剤は一切できず、第一類医薬品を扱う店舗の管理者は必ず薬剤師でなければなりません。
間違えやすいところ
- 店舗販売業であっても、薬剤師が勤務していれば要指導医薬品の対面販売を行うことが可能です。
出題の前提:医薬品医療機器等法第26条、第28条、施行規則第140条等、手引き第4章(店舗販売業の管理と陳列)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.29 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
配置販売業の業務・許可及び品目基準
薬事に関する法規と制度 · 配置販売業 / 配置販売品目基準 / 配置員の身分証明書 / 店舗販売との相違
配置販売業に関する次の記述のうち、正しいものの組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a 配置販売業の許可は、申請者の住所地の都道府県知事が与えることとされている。 b 配置販売業者は、一般用医薬品のうち経年変化が起こりにくいこと等の基準(配置販売品目基準(平成21年厚生労働省告示第26号))に適合するもの以外の医薬品を販売等してはならない。 c 配置販売業者又はその配置員は、配置販売に従事しようとする区域の都道府県知事が発行する身分証明書の交付を受け、かつ、これを携帯しなければ、医薬品の配置販売に従事してはならない。 d 配置販売業者が、店舗による販売又は授与の方法で一般用医薬品を販売等しようとする場合には、別途、薬局の開設又は店舗販売業の許可を受ける必要がある。
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解答
4
解説
配置販売業は配置により医薬品を販売・授与する業態であり、配置区域ごとに許可が必要であり、品目基準に適合した一般用医薬品のみを取り扱います。
解き方
- 記述aについて、配置販売業の許可権者が誰であるか(配置区域ごとの知事)を確認する。
- 記述bについて、取り扱い可能な医薬品が配置販売品目基準に適合するものに限られるか確認する。
- 記述cについて、身分証明書を発行する都道府県知事(業者の住所地の知事)を確認する。
- 記述dについて、配置販売業者が店舗販売を行う際に別途許可が必要か確認し、正しい記述を組み合わせる。
- 選択肢 1不正解
- aとcはいずれも都道府県知事の管轄規定について誤っているため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- dは正しいですが、aは配置しようとする区域の知事の許可が必要なため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bは正しいですが、cは身分証明書の発行者が住所地の知事であるため誤りです。
- 選択肢 4正解
- bとdは正しく、aとcは誤りであるため、本組合せが適切です。
- 選択肢 5不正解
- dは正しいですが、cが誤りであるため不適切です。
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覚えるポイント
- 配置員の身分証明書は「配置販売業者の住所地(主たる事務所)の都道府県知事」が発行します。
間違えやすいところ
- 配置業の許可は「配置区域ごと」の知事から受けますが、身分証明書の交付は「住所地」の知事から受けます。
出題の前提:医薬品医療機器等法第30条、第31条、第32条、施行規則第149条等、手引き第4章(配置販売業)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.29 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
要指導医薬品及び一般用医薬品の陳列方法
薬事に関する法規と制度 · 医薬品の陳列 / 要指導医薬品陳列区画 / 第一類医薬品の陳列 / 閉鎖措置
薬局における要指導医薬品及び一般用医薬品の陳列に関する次の記述の正誤について、正しい組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a 購入者の利便性等を考慮し、薬効分類が同じである要指導医薬品と第一類医薬品を、区別することなく陳列することができる。 b 要指導医薬品を陳列する場合、要指導医薬品陳列区画の内部の陳列設備、鍵をかけた陳列設備、又は要指導医薬品を購入しようとする者等が直接手の触れられない陳列設備に陳列しなければならない。 c 開店時間のうち、要指導医薬品又は一般用医薬品を販売し、又は授与しない時間は、これらを通常陳列し、又は交付する場所を閉鎖しなければならない。 d 鍵をかけた陳列設備に第一類医薬品を陳列する場合は、第一類医薬品陳列区画の内部の陳列設備に陳列しなくてもよい。
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解答
2
解説
医薬品のリスクに応じた適切な選択と適正使用のため、要指導医薬品や各類別の一般用医薬品は混在させず区分して陳列しなければなりません。
解き方
- 記述aについて、同一薬効であってもリスク区分(要指導と第一類等)を混同して陳列できるか確認する(区分陳列義務違反)。
- 記述bについて、要指導医薬品陳列区画・鍵付き設備・手の触れられない陳列設備の要件を確認する。
- 記述cについて、医薬品を販売・授与しない時間帯における陳列・交付場所の閉鎖義務を確認する。
- 記述dについて、鍵をかけた陳列設備における第一類医薬品の陳列特例を確認し、正誤を判定する。
- 選択肢 1不正解
- aは区分陳列義務に反しており誤りのため、不適切です。
- 選択肢 2正解
- aが誤り、b・c・dはいずれも法令の規定通り正しいため、本組合せが適切です。
- 選択肢 3不正解
- aが誤りで、bは正しい規定であるため、不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aが誤りで、cは正しい規定であるため、不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aが誤りで、dは正しい規定であるため、不適切です。
覚えるポイント
- 要指導医薬品と一般用医薬品、または一般用医薬品の各リスク区分は混在させず区分して陳列します。
間違えやすいところ
- 鍵をかけた陳列設備や手の届かない陳列設備に陳列する場合は、陳列区画内に配置しなくても適合します。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第218条の3、第218条の4等、手引き第4章(医薬品の陳列)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.30 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
店舗販売業における店舗の法定掲示事項
薬事に関する法規と制度 · 店舗掲示事項 / 医薬品医療機器等法第29条の4 / 個人情報の取扱い
次のうち、医薬品医療機器等法第29条の4に基づき、店舗販売業者が、当該店舗の見やすい位置に掲示板で掲示しなければならない事項として、正しいものの組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a 当該店舗内の情報提供及び指導を行う場所 b 取り扱う要指導医薬品及び一般用医薬品の区分 c 個人情報の適正な取扱いを確保するための措置 d 店舗に勤務する登録販売者の氏名及び販売従事登録番号
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解答
3
解説
店舗販売業者は、利用者が適切に医薬品を選択・相談できるよう、管理運営や医薬品区分、個人情報保護措置等の法定事項を見やすい場所に掲示しなければなりません。
解き方
- 医薬品医療機器等法施行規則第142条に規定される店舗の掲示事項を確認する。
- 記述aの「情報提供及び指導を行う場所」が掲示事項に含まれるか検討する(含まれない)。
- 記述bの「取り扱う要指導医薬品及び一般用医薬品の区分」が含まれるか確認する(含まれる)。
- 記述cの「個人情報の適正な取扱いを確保するための措置」が含まれるか確認する(含まれる)。
- 記述dの登録販売者の掲示事項において「販売従事登録番号」が含まれるか確認する(氏名と担当業務等であり登録番号は不要)。
- 選択肢 1不正解
- aは法定掲示事項ではないため、不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aは法定掲示事項に含まれないため、不適切です。
- 選択肢 3正解
- bとcはいずれも施行規則第142条に規定された法定掲示事項であり、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- dの「販売従事登録番号」は掲示事項ではない(氏名と担当業務等)ため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- cは掲示事項ですが、dが誤りであるため不適切です。
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覚えるポイント
- 店舗掲示板には勤務者の「氏名」と「担当業務」を掲示しますが、「販売従事登録番号」は掲示不要です。
間違えやすいところ
- 店舗内設備の位置自体を掲示板に掲示する義務はなく、「情報の提供及び指導に関する解説」等を掲示します。
出題の前提:医薬品医療機器等法第29条の4、施行規則第142条、手引き第4章(店舗の見やすい場所に掲示すべき事項)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.30 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
特定販売(ネット販売)におけるウェブサイト表示事項
薬事に関する法規と制度 · 特定販売 / ホームページ表示事項 / 使用期限の表示
薬局開設者が医薬品の特定販売を行うことにおいて、インターネットを利用して広告する場合、医薬品医療機器等法施行規則第15条の6に基づき、ホームページに見やすく表示しなければならない次の事項の正誤について、正しい組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a 現在勤務している薬剤師又は登録販売者の別、その氏名及び写真 b 薬局製造販売医薬品を調剤室以外の場所に陳列する場合にあっては、薬局製造販売医薬品の定義及びこれに関する解説並びに表示、情報の提供及び陳列に関する解説 c 開店時間と特定販売を行う時間が異なる場合にあっては、その開店時間及び特定販売を行う時間 d 特定販売を行う薬局製造販売医薬品又は一般用医薬品の使用期限
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解答
2
解説
特定販売をインターネットで行う場合、購入者が適切に選択できるよう、勤務者の別・氏名、営業時間、陳列解説、使用期限等の規定事項をホームページ上に明示する必要があります。
解き方
- 記述aについて、勤務者の情報として「写真」の表示義務まで規定されているか確認する(写真義務はない)。
- 記述bについて、薬局製造販売医薬品を陳列する場合の定義・解説表示要件を確認する。
- 記述cについて、開店時間と特定販売時間の相違時の表示義務を確認する。
- 記述dについて、販売する医薬品の使用期限の表示義務を確認し、各肢の正誤を判定する。
- 選択肢 1不正解
- aは写真の表示義務がないため誤りで、cは正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 2正解
- aが誤り(写真は不要)、b・c・dが正しいため、本組合せが適切です。
- 選択肢 3不正解
- aが誤りで、bとdは正しいため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aが誤りで、bとcは正しいため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- dの使用期限は表示しなければならない事項であるため(正)、不適切です。
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覚えるポイント
- 特定販売サイトには勤務中の専門家の「別および氏名」を表示しますが、「写真」の掲載は義務づけられていません。
間違えやすいところ
- 特定販売で販売する医薬品の「使用期限」はホームページに見やすく表示しなければならない必須事項です。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第15条の6、別表第1の2、手引き第4章(特定販売の方法・表示事項)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.31 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
誇大広告等の禁止規定(法第66条)の条文穴埋め
薬事に関する法規と制度 · 医薬品の広告規制 / 虚偽・誇大広告の禁止 / 何人も規制 / 医薬品医療機器等法第66条
次の記述は、医薬品医療機器等法第66条の条文である。( )の中に入れるべき字句の正しい組合せとして適切なものを1つ選びなさい。なお、2箇所の( a )及び( b )内には、どちらも同じ字句が入る。 第六十六条 ( a )、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器又は再生医療等製品の名称、製造方法、( b )に関して、明示的であると暗示的であるとを問わず、( c )な記事を広告し、記述し、又は流布してはならない。 2 医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器又は再生医療等製品の( b )について、医師その他の者がこれを保証したものと誤解されるおそれがある記事を広告し、記述し、又は流布することは、前項に該当するものとする。 3 ( a )、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器又は再生医療等製品に関して堕胎を暗示し、又はわいせつにわたる文書又は図画を用いてはならない。
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解答
1
解説
医薬品等の広告規制(法第66条)は、国民の健康被害や誤認防止のため、事業者や医薬関係者に限らず「何人も」を対象とし、虚偽・誇大な記事等の流布を全面的に禁止しています。
解き方
- 条文第66条第1項における主語(a)を確認する(「何人も」)。
- 名称、製造方法に並ぶ対象項目(b)を確認する(「効能、効果又は性能」)。
- 禁止される広告等の性質(c)を確認する(「虚偽又は誇大」)。
- 選択肢の中からすべてが一致する組合せを特定する。
- 選択肢 1正解
- a「何人も」、b「効能、効果又は性能」、c「虚偽又は誇大」のすべての字句が正確であり正しいです。
- 選択肢 2不正解
- cの字句が「不正又は不当」ではなく「虚偽又は誇大」であるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- aは「医薬関係者は」ではなく「何人も」であり、cも誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- bの字句が「成分、性状又は品質」ではなく「効能、効果又は性能」であるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- a、b、cのいずれの字句も条文と一致しないため不適切です。
覚えるポイント
- 法第66条の広告規制は、広告主や専門家に限らず「何人も」が対象となります。
間違えやすいところ
- 誇大広告規制で対象となるのは「名称、製造方法、効能、効果又は性能」の「虚偽又は誇大」な記事です。
出題の前提:医薬品医療機器等法第66条、手引き第4章(医薬品の広告規制)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.31 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
医薬品の広告の該当性及び適正広告基準
薬事に関する法規と制度 · 医薬品の広告規制 / 適正広告基準
医薬品の広告に関する次の記述のうち、正しいものの組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a 医薬品の広告に該当するか否かについては、(1)顧客を誘引する意図が明確であること、(2)特定の医薬品の商品名(販売名)が明らかにされていること、(3)一般人が認知できる状態であることのいずれか一つを満たす場合に、広告に該当すると判断されている。 b 一般用医薬品の販売広告には、薬局、店舗販売業又は配置販売業において販売促進のため用いられるチラシやダイレクトメール(電子メールを含む)、POP広告も含まれる。 c 医療用医薬品と同じ有効成分を含有する一般用医薬品については、当該医療用医薬品の効能効果、用法用量をそのまま標榜すれば、承認されている内容を正確に反映した広告といえる。 d 医薬品等適正広告基準では、医薬品の効能効果又は安全性について、最大級の表現又はこれに類する表現等を行うことは不適当とされている。
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解答
4
解説
医薬品の広告該当性は、顧客誘引意図、特定商品名の明示、一般人が認知できる状態の3要件をすべて満たす場合に判断されます。また、承認範囲外の効能効果や最大級の表現は禁止されています。
解き方
- 記述aを検討:広告該当性の3要件は「いずれか一つ」ではなく「すべて満たす場合」に該当するため誤り。
- 記述bを検討:チラシ、ダイレクトメール、POP広告なども販売促進目的の広告に含まれるため正しい。
- 記述cを検討:一般用医薬品で認められた承認内容を超えて医療用医薬品の効能効果等をそのまま標榜することはできないため誤り。
- 記述dを検討:医薬品等適正広告基準により最大級表現等は不適当とされているため正しい。よってbとdが正しく4を選択。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが含まれているため誤りです。広告該当性の3要件はすべて満たす必要があります。
- 選択肢 2不正解
- 記述a及び記述cがともに誤りであるため選択肢として不適当です。
- 選択肢 3不正解
- 記述cが含まれているため誤りです。医療用医薬品の内容をそのまま標榜することはできません。
- 選択肢 4正解
- 記述bと記述dがともに正しいため、この組合せが正答となります。
- 選択肢 5不正解
- 記述cが含まれているため誤りです。医療用医薬品の効能効果等をそのまま標榜することは承認外広告となります。
覚えるポイント
- 医薬品広告の3要件は「すべて」満たすこと、最大級表現の禁止
間違えやすいところ
- 3要件の「いずれか」と「すべて」を取り違えやすいので注意する。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)」
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.32 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
未承認医薬品広告・課徴金制度・推薦広告の規制
薬事に関する法規と制度 · 医薬品医療機器等法第68条 / 課徴金制度 / 適正広告基準
医薬品の広告に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。なお、本設問においては「法」とは、「医薬品医療機器等法」を指すものとする。 a 厚生労働大臣又は都道府県知事は、法第68条(承認前の医薬品、医療機器及び再生医療等製品の広告の禁止)の規定に違反して広告等を行った者に対してその行為の中止、再発防止等の措置命令を行うことができる。 b 法第68条は、広告等の依頼主だけでなく、その広告等に関与するすべての人が対象となる。 c 厚生労働大臣又は都道府県知事は、法第75条の5の2により、医薬品、医療機器等の名称、製造方法、効能、効果又は性能に関する虚偽・誇大な広告を行った者に対して、課徴金を納付させる命令を行うことができる。 d 医薬関係者、医療機関、公的機関、団体等が、公認、推薦、選用等している旨の広告については、仮に事実であったとしても、原則として不適当とされている。
解答・解説を表示
解答
4
解説
未承認医薬品の広告は「何人も」禁止されており措置命令の対象です。課徴金納付命令は都道府県知事ではなく厚生労働大臣の権限です。また公認・推薦等の広告は事実であっても原則不適当とされます。
解き方
- 記述aを検討:未承認医薬品等の広告違反に対して、厚生労働大臣又は都道府県知事は措置命令を行うことができるため正しい。
- 記述bを検討:法第68条は「何人も」対象であり、依頼主のみならず関与するすべての人に適用されるため正しい。
- 記述cを検討:課徴金納付命令を行う権限を有するのは「厚生労働大臣」であり、都道府県知事は含まれないため誤り。
- 記述dを検討:公認・推薦等の広告は事実であっても一般人に与える影響が大きいため原則不適当とされており正しい。よって4が正解。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤り、記述cが正しいとされているため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- 記述bが誤り、記述cが正しいとされているため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤り、記述cが正しいとされているため不適当です。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが誤りとされているため不適当です。
覚えるポイント
- 課徴金納付命令の命令権者は厚生労働大臣単独である点
間違えやすいところ
- 措置命令(大臣又は知事)と課徴金納付命令(大臣のみ)の主体を混同しやすい。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)」
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.32 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
医薬品の販売方法(景品・セット販売)
薬事に関する法規と制度 · 医薬品の販売方法の基準 / 不当景品類及び不当表示防止法 / 組合せ販売
医薬品の販売方法に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 医薬品を懸賞や景品として授与することは、原則として認められていない。 b キャラクターグッズ等の景品類を提供して医薬品を販売することは、不当景品類及び不当表示防止法の限度内であれば認められている。 c 購入者の利便性のため異なる複数の医薬品又は医薬品と他の物品を組み合わせて販売又は授与する場合には、組み合わせた医薬品について、購入者等に対して情報提供を十分に行える程度の範囲内であって、かつ、組み合わせることに合理性が認められるものでなければならない。 d 購入者の利便性のため、効能効果が重複する医薬品を組み合わせて販売することが推奨されている。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品を懸賞や景品として提供することは認められません。また、効能効果が重複する医薬品のセット販売は過量摂取や相互作用の危険があるため不適当です。
解き方
- 記述aを検討:医薬品を景品・懸賞として授与することは原則認められていないため正しい。
- 記述bを検討:景品表示法の限度内であればグッズ等の景品類を提供して販売することは認められるため正しい。
- 記述cを検討:組合せ販売は情報提供が十分可能で合理性がある場合に認められるため正しい。
- 記述dを検討:効能効果が重複する医薬品の組合せ販売は推奨されず、不適当であるため誤り。したがって正正正誤の4を選択。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが誤り、記述dが正しいとされているため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りとされているため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤り、記述dが正しいとされているため不適当です。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤であり、正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- a、b、cが誤りとされているため不適当です。
覚えるポイント
- 効能効果が重複する医薬品のセット販売は不適当
間違えやすいところ
- 景品等として「医薬品を配ること」は不可だが「景品を付けて医薬品を売ること」は景表法範囲内で可能である違いに注意する。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)」
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.33 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
行政庁による監視指導・収去・監督処分
薬事に関する法規と制度 · 薬事監視員 / 収去 / 管理者変更命令 / 廃棄回収命令
医薬品医療機器等法に基づく行政庁による店舗販売業者に対する監視指導及び処分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。なお、本設問において、「都道府県知事」とは、「都道府県知事(その店舗の所在地が保健所を設置する市又は特別区の区域にある場合においては、市長又は区長)」とする。 a 都道府県知事は、薬事監視員に、店舗販売業者が医薬品を業務上取り扱う場所に立ち入らせ、無承認無許可医薬品、不良医薬品又は不正表示医薬品等の疑いのある物を、全て収去させなければならない。 b 都道府県知事は、店舗管理者に薬事に関する法令又はこれに基づく処分に違反する行為があったとき、又はその者が管理者として不適当であると認めるときは、その店舗販売業者に対して、店舗管理者の変更を命ずることができる。 c 都道府県知事は、店舗販売業者に対し、不正表示医薬品、不良医薬品等について、廃棄、回収その他公衆衛生上の危険の発生を防止するに足りる措置をとるべきことを命ずることができる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
薬事監視員による疑いのある物品の収去は「試験のため必要な最小分量に限り」行うことができ、「全て収去させなければならない」わけではありません。また知事は管理者の変更や廃棄回収等の措置を命じることができます。
解き方
- 記述aを検討:収去は試験のために必要な最小分量に限られるため「全て収去させなければならない」は誤り。
- 記述bを検討:法令違反や不適当と認められる場合、店舗販売業者に対して管理者の変更を命ずることができるため正しい。
- 記述cを検討:不正表示・不良医薬品等について、廃棄や回収等の危険防止措置を命ずることができるため正しい。よって誤正正の2を選択。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが誤りとされているため不適当です。知事は廃棄・回収命令を出せます。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが正、cが正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが正しいとされているため不適当です。収去は最小分量に限られます。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正、記述cが誤とされているため不適当です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが正しいとされているため不適当です。
覚えるポイント
- 収去は「試験のために必要な最小分量」に限られる
間違えやすいところ
- 「全て収去させなければならない」といった極端な表現を見落とさないようにする。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)」
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午前) p.33 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
かぜ(感冒)の病態とかぜ薬の役割
主な医薬品とその作用 · かぜの病因 / インフルエンザ / かぜ薬の目的
かぜ(感冒)及びかぜ薬(総合感冒薬)に関する次の記述のうち、正しいものの組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a かぜの約8割は細菌の感染が原因であるが、それ以外にウイルスの感染などがある。 b インフルエンザ(流行性感冒)は、感染力が強く、また重症化しやすいため、かぜとは区別して扱われる。 c かぜ薬は、細菌やウイルスの増殖を抑えたり、体内から除去することにより、咳や発熱などの諸症状の緩和を図るものである。 d かぜの原因となる細菌やウイルスの種類は、季節や時期などによって異なる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
かぜの約8割はウイルス感染が原因です。かぜ薬はウイルスの増殖抑制や除去を行うものではなく、諸症状を緩和する対症療法薬です。
解き方
- 記述aを検討:かぜの原因の約8割は「ウイルス」の感染であるため、「細菌の感染」とする記述は誤り。
- 記述bを検討:インフルエンザは感染力が強く重症化しやすいため、通常のかぜとは区別して扱われるため正しい。
- 記述cを検討:かぜ薬はウイルスの増殖抑制や体内からの除去を行うものではなく、対症療法薬であるため誤り。
- 記述dを検討:かぜの原因となる病原体の種類は季節や時期によって異なるため正しい。よってbとdが正しい4を選択。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが含まれているため誤りです。かぜの約8割はウイルス感染です。
- 選択肢 2不正解
- 記述a及び記述cがともに誤りであるため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが含まれているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- 記述bと記述dがともに正しいため、この組合せが正答です。
- 選択肢 5不正解
- 記述cが含まれているため誤りです。かぜ薬はウイルスの除去・抑制作用を持ちません。
覚えるポイント
- かぜの原因の約8割はウイルス感染、かぜ薬は対症療法薬
間違えやすいところ
- かぜ薬がウイルスを退治すると誤解しないこと。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)」
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.3 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
かぜ薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · グアイフェネシン / ジヒドロコデインリン酸塩 / アセトアミノフェン / クロルフェニラミンマレイン酸塩
次の表は、ある一般用医薬品のかぜ薬(総合感冒薬)に含まれている成分の一覧である。このかぜ薬に関する次の記述のうち、正しいものの組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 【3錠中】 グアイフェネシン 60mg ジヒドロコデインリン酸塩 8mg dl-メチルエフェドリン塩酸塩 20mg アセトアミノフェン 300mg クロルフェニラミンマレイン酸塩 2.5mg 無水カフェイン 25mg リボフラビン 4mg a グアイフェネシンは、鼻汁分泌やくしゃみを抑えることを目的として配合されている。 b ジヒドロコデインリン酸塩は、長期連用や大量摂取によって倦怠感や虚脱感、多幸感が現れることがある。 c アセトアミノフェンは、主として中枢作用によって解熱・鎮痛をもたらすため、末梢における抗炎症作用は期待できない。 d クロルフェニラミンマレイン酸塩は、去痰作用を目的として配合されている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
グアイフェネシンは去痰成分、クロルフェニラミンは抗ヒスタミン成分です。ジヒドロコデインは依存性・多幸感のリスクがあり、アセトアミノフェンは中枢性に作用し抗炎症作用をほとんど示しません。
解き方
- 記述aを検討:グアイフェネシンは気道分泌を促進して痰を出しやすくする「去痰成分」であるため誤り。
- 記述bを検討:ジヒドロコデインリン酸塩は依存性があり、長期連用等で多幸感等が生じるおそれがあるため正しい。
- 記述cを検討:アセトアミノフェンは主に中枢作用で解熱鎮痛を示し、末梢の抗炎症作用は期待できないため正しい。
- 記述dを検討:クロルフェニラミンマレイン酸塩は抗ヒスタミン成分で、くしゃみや鼻汁抑制が目的であるため誤り。よってbとcが正しく3を選択。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが含まれているため誤りです。グアイフェネシンは去痰成分です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが含まれているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- 記述bと記述cがともに正しいため、この組合せが正答です。
- 選択肢 4不正解
- 記述dが含まれているため誤りです。クロルフェニラミンは抗ヒスタミン成分です。
- 選択肢 5不正解
- 記述dが含まれているため誤りです。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- アセトアミノフェンは抗炎症作用が期待できない
- グアイフェネシンは去痰成分
間違えやすいところ
- アセトアミノフェンをNSAIDsと同様に強い抗炎症作用があると混同しないこと。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)」
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.3 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
かぜの症状緩和に用いられる漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 柴胡桂枝湯 / 香蘇散 / 小青竜湯 / 葛根湯
かぜ(感冒)の症状緩和に用いられる漢方処方製剤に関する次の記述のうち、正しいものの組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a 柴胡桂枝湯は、体力中等度又はやや虚弱で、多くは腹痛を伴い、ときに微熱・寒気・頭痛・吐きけなどのあるものの胃腸炎、かぜの中期から後期の症状に適すとされる。 b 香蘇散は、構成生薬としてカンゾウを含まず、体力虚弱で、神経過敏で気分がすぐれず胃腸の弱いもののかぜの初期、血の道症に適すとされる。 c 小青竜湯は、体力中程度又はやや虚弱で、うすい水様の痰を伴う咳や鼻水が出るものの気管支炎、気管支喘息、鼻炎、アレルギー性鼻炎、むくみ、感冒、花粉症に適すとされる。 d 葛根湯は、体力虚弱で、汗が出るもののかぜの初期に適すとされる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
柴胡桂枝湯はかぜの中期から後期、小青竜湯は水様の痰・鼻水に適します。香蘇散はカンゾウを含みます。葛根湯は体力中等度以上で汗が出ていないかぜの初期に適します。
解き方
- 記述aを検討:柴胡桂枝湯は体力中等度又はやや虚弱で微熱や腹痛などを伴うかぜの中期から後期に適するため正しい。
- 記述bを検討:香蘇散は構成生薬として「カンゾウを含む」ため、「カンゾウを含まず」は誤り。
- 記述cを検討:小青竜湯は体力中等度又はやや虚弱で、うすい水様の痰・鼻水に適するため正しい。
- 記述dを検討:葛根湯は体力中等度以上で「汗をかいていない」ものに適するため、「体力虚弱で汗が出るもの」は誤り(桂枝湯の説明に近い)。よってaとcが正しい2を選択。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが含まれているため誤りです。香蘇散にはカンゾウが含まれています。
- 選択肢 2正解
- 記述aと記述cがともに正しいため、この組合せが正答です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが含まれているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述b及び記述dがともに誤りであるため不適当です。
- 選択肢 5不正解
- 記述dが含まれているため誤りです。葛根湯は体力中等度以上で自然発汗のないものに適します。
覚えるポイント
- 葛根湯:体力中等度以上・無汗
- 香蘇散:カンゾウを含む
間違えやすいところ
- 葛根湯(汗なし)と桂枝湯(汗が出る)の体力・発汗の条件を混同しやすい。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)」
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.4 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
解熱鎮痛薬の配合成分(サザピリン・アスピリン・生薬)
主な医薬品とその作用 · サザピリン / アスピリン / ボウイ / シャクヤク
解熱鎮痛薬及びその配合成分等に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a サザピリンが配合された一般用医薬品の解熱鎮痛薬は、15歳未満の小児に対して使用することができる。 b アスピリンには血液を凝固しにくくさせる作用があり、医療用医薬品として、血栓ができやすい人に対する血栓予防薬の成分としても用いられている。 c ボウイは、ツヅラフジ科のオオツヅラフジの蔓性の茎及び根茎を、通例、横切したものを基原とする生薬で、鎮痛、尿量増加(利尿)等の作用を期待して用いられる。 d シャクヤクは、発汗を促して解熱を助ける作用を期待して配合されている。
解答・解説を表示
解答
2
解説
サザピリンやアスピリン等のサリチル酸系製剤はライ症候群のリスクのため15歳未満の小児には禁忌です。ボウイはオオツヅラフジ由来で鎮痛・利尿作用を示し、シャクヤクは鎮痛鎮痙作用を期待して配合されます。
解き方
- 記述aを検討:サザピリンはサリチル酸系解熱鎮痛成分であり、15歳未満の小児には使用不可(禁忌)であるため誤り。
- 記述bを検討:アスピリンは抗血小板作用(血液凝固阻害)を有し、医療用で血栓予防薬としても用いられるため正しい。
- 記述cを検討:ボウイはオオツヅラフジの蔓性の茎及び根茎を基原とし、鎮痛・利尿作用等を期待されるため正しい。
- 記述dを検討:シャクヤクは鎮痛鎮痙作用などを期待して配合され、「発汗を促して解熱を助ける作用」ではないため誤り。よって誤正正誤の2を選択。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが誤、記述dが正とされているため不適当です。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤であり、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが正、記述bが誤とされているため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- 記述a及び記述dが正とされているため不適当です。
- 選択肢 5不正解
- 記述b及び記述cが誤りとされているため不適当です。
覚えるポイント
- サリチル酸系(アスピリン、サザピリン等)は15歳未満の小児に使用不可
- シャクヤクは鎮痛鎮痙作用
間違えやすいところ
- サザピリンがサリチル酸系であり小児禁忌であることを見落としやすい。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)」
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.4 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
眠気を促す薬(催眠鎮静薬・漢方処方製剤)
主な医薬品とその作用 · 催眠鎮静薬 / 漢方処方製剤
眠気を促す薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬は、慢性的に続く睡眠障害の緩和に適している。 b ブロモバレリル尿素を含有する催眠鎮静薬は、胎児に障害を引き起こさないため、妊婦の睡眠障害の緩和に適している。 c 柴胡加竜骨牡蛎湯は、体力中等度以上で、精神不安があって、動悸、不眠、便秘などを伴う高血圧の随伴症状(動悸、不安、不眠)、神経症、更年期神経症、小児夜なき、便秘に適すとされる。 d 酸棗仁湯は、体力中等度以下で、心身が疲れ、精神不安、不眠などがあるものの不眠症、神経症に適すとされる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
一般用医薬品の睡眠改善薬(抗ヒスタミン成分等)は一時的な不眠の緩和を目的としており、慢性の不眠症には医療機関の受診を促す必要があります。また、鎮静成分の胎児への安全性や漢方処方の体力規定の正確な把握が求められます。
解き方
- 抗ヒスタミン成分の適応が一時的な不眠症状に限定されることを確認し、記述aを誤と判断する。
- ブロモバレリル尿素の妊婦禁忌を確認し、記述bを誤と判断する。
- 柴胡加竜骨牡蛎湯および酸棗仁湯の体力・適応症を確認し、記述c・dをともに正と判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aおよびbが誤りであるため、誤った組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述bが誤りで、記述dが正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aおよびbが誤りで、記述cは正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述cおよびdが正しい記述であるため誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- 抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬は、一時的な不眠症状の緩和に用いられるものであり、慢性的な睡眠障害には適しません。
- b:誤
- ブロモバレリル尿素は胎盤関門を通過し、胎児に障害を引き起こす可能性があるため、妊婦または妊娠していると思われる女性には使用を避けます。
- c:正
- 柴胡加竜骨牡蛎湯は、体力中等度以上で精神不安や動悸、不眠、便秘などを伴う高血圧の随伴症状や神経症等に適すとされます。
- d:正
- 酸棗仁湯は、体力中等度以下で心身が疲れ、精神不安、不眠などがあるものの不眠症、神経症に適すとされます。
覚えるポイント
- 睡眠改善薬は一時的な不眠のみに使用し、慢性的な不眠には使用しない。
間違えやすいところ
- ブロモバレリル尿素は胎盤を通過するため妊婦への投与は禁忌である点を見落としやすい。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.5 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
眠気防止薬(カフェインの作用と用量上限)
主な医薬品とその作用 · 眠気防止薬 / カフェイン
眠気防止薬の主な有効成分として配合されるカフェインに関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 腎臓におけるナトリウムイオンの再吸収促進作用があり、尿量の増加をもたらす。 b 胃液分泌抑制作用があり、その結果、副作用として胃腸障害(食欲不振、悪心・嘔吐)が現れることがある。 c 反復摂取により依存を形成するという性質がある。 d 眠気防止薬におけるカフェインの1回摂取量はカフェインとして200mg、1日摂取量はカフェインとして500mgが上限とされている。
解答・解説を表示
解答
5
解説
カフェインはアデノシン受容体に拮抗して中枢興奮作用を示し、末梢では胃液分泌促進、腎臓での水・電解質の再吸収抑制(利尿)などの作用を持ち、依存性や過剰摂取への注意が必要です。
解き方
- カフェインの腎臓への作用が「再吸収抑制」であるため、記述aを誤と判断する。
- カフェインの胃に対する作用が「胃液分泌促進」であるため、記述bを誤と判断する。
- カフェインの反復摂取による依存性の形成を確認し、記述cを正と判断する。
- 眠気防止薬としての用量上限(1回200mg、1日500mg)を確認し、記述dを正と判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤りで、記述cが正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述dが正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aおよびbが誤りで、記述dが正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aおよびbが誤りで、記述cが正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- カフェインは腎臓におけるナトリウムイオン(および水分)の再吸収を抑制することにより、尿量の増加(利尿作用)をもたらします。
- b:誤
- カフェインには胃液分泌を亢進(促進)する作用があり、胃腸障害(胃痛、悪心・嘔吐等)を引き起こすことがあります。
- c:正
- カフェインは脳の中枢神経系を興奮させる作用を持ち、反復摂取により依存を形成する性質があります。
- d:正
- 眠気防止薬におけるカフェインの1回摂取上限量はカフェインとして200mg、1日摂取上限量は500mgと定められています。
覚えるポイント
- カフェインの上限量は1回200mg、1日500mgである。
間違えやすいところ
- カフェインは胃液分泌を「抑制」ではなく「促進」する点に注意する。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.5 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
鎮暈薬(乗物酔い防止薬の配合成分)
主な医薬品とその作用 · 鎮暈薬 / ジフェニドール塩酸塩 / スコポラミン臭化水素酸塩水和物
次の表は、ある一般用医薬品の鎮暈薬(乗物酔い防止薬)に含まれている成分の一覧である。この鎮暈薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 【1錠中】 ジフェニドール塩酸塩:16.6mg スコポラミン臭化水素酸塩水和物:0.16mg 無水カフェイン:30.0mg ピリドキシン塩酸塩:5.0mg a ジフェニドール塩酸塩は、内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)の調節作用のほか、内耳への血流を改善する作用を示す。 b スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、消化管からよく吸収され、他の抗コリン成分と比べて脳内に移行しやすいとされる。 c 無水カフェインは、抗めまい成分による眠気の解消を期待して配合されている。 d ピリドキシン塩酸塩は、乗物酔いに伴う頭痛を和らげる作用が期待される。
解答・解説を表示
解答
4
解説
鎮暈薬には、自律神経の興奮を抑える抗コリン成分、内耳血流を改善し平衡感覚の乱れを抑える抗めまい成分、中枢興奮により頭痛や眠気を軽減するカフェイン、代謝を助け悪心を抑えるビタミン類が配合されます。
解き方
- ジフェニドール塩酸塩の抗めまい作用・血流改善作用を確認し、記述aを正と判断する。
- スコポラミン臭化水素酸塩水和物の吸収性と脳内移行性の特徴を確認し、記述bを正と判断する。
- カフェインの眠気解消対象が「抗ヒスタミン成分」等であることを確認し、記述cを誤と判断する。
- ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)の主目的が吐き気防止等であることを確認し、記述dを誤と判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述cおよびdが誤りであるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびbが正しく、記述dが誤りであるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが正しく、記述cが誤りであるため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが正しく、記述cおよびdが誤りであるため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- ジフェニドール塩酸塩は、前庭神経の調節作用のほか、内耳への血流を改善する抗めまい成分です。
- b:正
- スコポラミン臭化水素酸塩水和物は消化管からよく吸収され、他の抗コリン成分と比べて中枢(脳内)へ移行しやすいとされています。
- c:誤
- カフェイン類は「抗ヒスタミン成分などによる眠気」の解消や頭痛の緩和を期待して配合されるものであり、抗めまい成分による眠気ではありません。
- d:誤
- ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)は、中枢神経系を正常に働かせることで吐き気などの症状を抑える目的で配合されており、頭痛緩和を目的とするものではありません。
覚えるポイント
- スコポラミンは他の抗コリン成分と比べて脳内へ移行しやすい。
間違えやすいところ
- カフェインは抗めまい成分ではなく抗ヒスタミン成分による眠気を軽減する点を取り違えやすい。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.6 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
小児鎮静薬(小児の疳に適応する生薬製剤・漢方処方製剤)
主な医薬品とその作用 · 小児鎮静薬 / 生薬製剤 / 漢方処方製剤
小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)及びその配合成分等に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 漢方処方製剤は、用法用量において適用年齢の下限が設けられていない場合にあっても、生後6ヶ月未満の乳児には使用しないこととなっている。 b 小児鎮静薬には、鎮静と中枢刺激のように相反する作用を期待する生薬成分が配合されている場合もあるが、身体の状態によってそれらに対する反応が異なり、総じて効果がもたらされると考えられている。 c 小児鎮静薬は、夜泣き、ひきつけ、疳の虫等の症状を鎮めることを目的とした医薬品であり、小児における虚弱体質の改善は目的としていない。 d ジャコウは、緊張や興奮を鎮め、また、血液の循環を促す作用等を期待して用いられる。
解答・解説を表示
解答
5
解説
小児鎮静薬は小児の疳や夜泣きなどの神経症状の改善に加え、虚弱体質改善を目的としています。乳児への漢方薬使用は生後3ヶ月未満が使用不可の基準となります。
解き方
- 漢方処方製剤の乳児への下限が生後「3ヶ月未満」であることを確認し、記述aを誤と判断する。
- 相反する生薬配合の相互調整的な考え方を確認し、記述bを正と判断する。
- 虚弱体質の改善も目的に含まれることを確認し、記述cを誤と判断する。
- ジャコウの作用(鎮静、血行促進)を確認し、記述dを正と判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが誤りであるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りで、記述bが正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aおよびcが誤りで、記述bおよびdが正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤りで、記述dが正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- 漢方処方製剤において適用年齢の下限が設けられていない場合でも、生後3ヶ月未満の乳児には使用しないこととされています。
- b:正
- 小児鎮静薬では、相反する作用の生薬が配合されていても生体の状態に応じて総じて効果が発揮されると考えられています。
- c:誤
- 小児鎮静薬は夜泣きやひきつけなどの疳の症状を鎮めるだけでなく、小児の虚弱体質の改善も目的とされています。
- d:正
- ジャコウはシカ科のジャコウジカの雄の麝香腺分泌物で、緊張や興奮を鎮め、血液循環を促す作用等を期待して用いられます。
覚えるポイント
- 漢方処方製剤は年齢下限がない場合でも「生後3ヶ月未満」の乳児には使用しない。
間違えやすいところ
- 小児鎮静薬は症状の緩和だけでなく「虚弱体質の改善」も目的とする点を見落としやすい。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.7 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
鎮咳去痰薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / 気管支拡張成分 / 麻薬性鎮咳成分
鎮咳去痰薬の配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを1つ選びなさい。 a カルボシステインは、気管支を拡張させる作用を示し、呼吸を楽にして咳や喘息の症状を鎮めることを目的として用いられる。 b トリメトキノール塩酸塩水和物は、抗炎症作用のほか、気道粘膜からの粘液の分泌を促進することを目的として用いられる。 c メトキシフェナミン塩酸塩は、心臓病、高血圧、糖尿病又は甲状腺機能亢進症の診断を受けた人では、症状を悪化させるおそれがある。 d コデインリン酸塩水和物は、妊娠中に摂取された場合、吸収された成分の一部が血液-胎盤関門を通過して胎児へ移行することが知られている。
解答・解説を表示
解答
5
解説
鎮咳去痰薬の配合成分には、中枢性鎮咳成分(コデイン等)、気管支拡張成分(交感神経刺激成分等)、去痰成分(粘液溶解・修復成分等)があり、各成分の薬理機序と基礎疾患への禁忌・注意を区別します。
解き方
- カルボシステインが去痰成分(粘液修復)であることを確認し、記述aを誤と判断する。
- トリメトキノール塩酸塩水和物が気管支拡張成分であることを確認し、記述bを誤と判断する。
- メトキシフェナミン塩酸塩(アドレナリン作動成分)の基礎疾患悪化リスクを確認し、記述cを正と判断する。
- コデインリン酸塩水和物の胎盤通過性を確認し、記述dを正と判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aおよびbはともに誤りの記述です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは誤りで、記述dは正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは誤りで、記述cは正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bは誤りで、記述dは正しい記述です。
- 選択肢 5正解
- 記述cおよびdがともに正しく、適切な組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- カルボシステインは粘液修復・去痰成分であり、気管支拡張作用を持つ成分ではありません。
- b:誤
- トリメトキノール塩酸塩水和物はアドレナリン作動性の気管支拡張成分であり、抗炎症作用や粘液分泌促進成分ではありません。
- c:正
- メトキシフェナミン塩酸塩は交感神経刺激(アドレナリン作動)作用があるため、心臓病、高血圧、糖尿病、甲状腺機能亢進症の悪化のおそれがあります。
- d:正
- コデインリン酸塩水和物は血液-胎盤関門を通過して胎児へ移行することが知られており、妊婦等への使用に注意が必要です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- アドレナリン作動成分は心臓病、高血圧、糖尿病、甲状腺機能亢進症で悪化リスクがある。
間違えやすいところ
- カルボシステイン(去痰成分)と気管支拡張成分の作用を取り違えやすい。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.7 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
鎮咳去痰薬に配合される生薬成分
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / 生薬成分 / 基原
鎮咳去痰薬に配合される生薬成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを1つ選びなさい。 a ゴミシは、マツブサ科のチョウセンゴミシの果実を基原とする生薬で、鎮咳作用を期待して用いられる。 b キキョウは、ユリ科のジャノヒゲの根の膨大部を基原とする生薬で、鎮咳、去痰、滋養強壮等の作用を期待して用いられる。 c セキサンは、ヒガンバナ科のヒガンバナ鱗茎を基原とする生薬で、去痰作用を期待して用いられる。 d バクモンドウは、ヒメハギ科のイトヒメハギの根を基原とする生薬で、去痰作用を期待して用いられる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
鎮咳去痰作用を有する生薬成分はその科名・基原植物・薬用部位が問われます。ゴミシ(マツブサ科果実)、バクモンドウ(ユリ科根の膨大部)、キキョウ(キキョウ科根)、オンジ(ヒメハギ科根)、セキサン(ヒガンバナ科鱗茎)を正確に対比します。
解き方
- ゴミシの基原(マツブサ科チョウセンゴミシの果実)と作用を確認し、記述aを正と判断する。
- ユリ科ジャノヒゲの根の膨大部はバクモンドウの基原であるため、記述bを誤と判断する。
- セキサンの基原(ヒガンバナ科ヒガンバナの鱗茎)と去痰作用を確認し、記述cを正と判断する。
- ヒメハギ科イトヒメハギの根はオンジの基原であるため、記述dを誤と判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは正しいですが、記述bが誤りです。
- 選択肢 2正解
- 記述aおよびcがともに正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤りで、記述cは正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bおよびdはともに誤りの記述です。
- 選択肢 5不正解
- 記述cは正しいですが、記述dが誤りです。
答えの内訳
- a:正
- ゴミシは、マツブサ科のチョウセンゴミシの果実を基原とし、鎮咳作用を期待して用いられます。
- b:誤
- ユリ科のジャノヒゲの根の膨大部を基原とする生薬はバクモンドウです。キキョウはキキョウ科のキキョウの根を基原とします。
- c:正
- セキサンは、ヒガンバナ科のヒガンバナの鱗茎を基原とする生薬で、去痰作用を期待して用いられます。
- d:誤
- ヒメハギ科のイトヒメハギの根を基原とする生薬はオンジ(去痰作用等)です。
覚えるポイント
- バクモンドウはジャノヒゲの根の膨大部、オンジはイトヒメハギの根を基原とする。
間違えやすいところ
- キキョウとバクモンドウの基原植物や部位を取り違えやすい。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.8 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
口腔咽喉薬・うがい薬(含嗽薬)及びその配合成分
主な医薬品とその作用 · 口腔咽喉薬 / 含嗽薬 / ポビドンヨード / 駆風解毒散
口腔咽喉薬・うがい薬(含嗽薬)及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a ポビドンヨードが配合された含嗽薬では、まれにショック(アナフィラキシー)のような全身性の重篤な副作用を生じることがある。 b 駆風解毒散は体力に関わらず使用でき、喉が腫れて痛む扁桃炎、扁桃周囲炎に適すとされる。 c セチルピリジニウム塩化物は、喉の粘膜を刺激から保護する目的で配合される。 d アズレンスルホン酸ナトリウムは、炎症を生じた粘膜組織の修復を促す作用を期待して配合されている場合がある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
口腔咽喉薬や含嗽薬には、殺菌消毒成分(ヨウ素系、第四級アンモニウム系等)、抗炎症成分(アズレン等)、漢方処方製剤(駆風解毒散等)が配合され、各成分の薬効群と副作用特性を正しく理解する必要があります。
解き方
- ポビドンヨードのショック(アナフィラキシー)リスクを確認し、記述aを正と判断する。
- 駆風解毒散の体力規定(体力に関わらず)と喉の炎症適応を確認し、記述bを正と判断する。
- セチルピリジニウム塩化物が殺菌消毒成分であることを確認し、記述cを誤と判断する。
- アズレンスルホン酸ナトリウムの組織修復促進作用を確認し、記述dを正と判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが誤りであるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびdが正しく、記述cが誤りであるため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aおよびbが正しいため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述bが正しく、記述cが誤りであるため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- ポビドンヨード配合含嗽薬では、局所適用であってもまれにアナフィラキシーショック等の重篤な副作用を生じることがあります。
- b:正
- 駆風解毒散(駆風解毒湯)は体力に関わらず使用でき、喉が腫れて痛む扁桃炎、扁桃周囲炎に適すとされています。
- c:誤
- セチルピリジニウム塩化物は第四級アンモニウム塩系殺菌消毒成分であり、粘膜保護を目的とする成分ではありません。
- d:正
- アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)は、抗炎症作用とともに創傷治癒・組織修復を促す作用を持ちます。
覚えるポイント
- セチルピリジニウム塩化物は殺菌消毒成分、アズレンは粘膜修復・抗炎症成分である。
間違えやすいところ
- ポビドンヨードの含嗽薬であってもアナフィラキシー等の重篤な副作用が起こり得る点に注意する。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.8 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
止瀉薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · 止瀉薬 / タンニン酸ベルベリン / ロペラミド塩酸塩 / 吸着成分
止瀉薬の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a タンニン酸ベルベリンは、タンニン酸(収斂作用)とベルベリン(抗菌作用)の化合物であり、消化管内ではタンニン酸とベルベリンに分かれて、それぞれ止瀉に働くことを期待して用いられる。 b 天然ケイ酸アルミニウムは、その抗菌作用により、細菌感染を原因とする下痢の症状を鎮めることを目的として配合される。 c 沈降炭酸カルシウムは、腸管内の異常発酵等によって生じた有害な物質を吸着させることを目的として配合されている場合がある。 d ロペラミド塩酸塩は、腸管の運動を低下させる作用を示し、胃腸鎮痛鎮痙薬との併用は避ける必要がある。
解答・解説を表示
解答
1
解説
止瀉薬には、収斂成分(タンニン酸等)、殺菌抗菌成分(ベルベリン等)、吸着成分(天然ケイ酸アルミニウム、炭酸カルシウム等)、腸管運動抑制成分(ロペラミド等)があり、各成分の作用機序および相互作用・禁忌を把握します。
解き方
- タンニン酸ベルベリンの解離と二重作用(収斂+抗菌)を確認し、記述aを正と判断する。
- 天然ケイ酸アルミニウムが吸着・保護成分であり抗菌作用ではないことを確認し、記述bを誤と判断する。
- 沈降炭酸カルシウムの吸着作用・腸粘膜保護作用を確認し、記述cを正と判断する。
- ロペラミド塩酸塩の作用機序と胃腸鎮痛鎮痙薬との併用回避を確認し、記述dを正と判断する。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが正しく、記述bが誤りであるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aおよびdが正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述cおよびdが正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述bが誤りで、記述cおよびdが正しい記述であるため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- タンニン酸ベルベリンは腸管内でタンニン酸(収斂作用)とベルベリン(抗菌作用)に解離し、両方の作用で止瀉に働きます。
- b:誤
- 天然ケイ酸アルミニウムは腸粘膜の被覆保護や腸管内の有害物質の吸着作用により下痢を改善する成分であり、抗菌作用はありません。
- c:正
- 沈降炭酸カルシウムは腸粘膜の収斂・保護のほか、腸内の異常発酵による有害物質や過剰な水分の吸着を目的として配合されます。
- d:正
- ロペラミド塩酸塩は腸管運動低下作用を示し、胃腸鎮痛鎮痙薬と併用すると便秘や腸閉塞等の副作用リスクが高まるため併用を避けます。
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覚えるポイント
- ロペラミド塩酸塩は腸管運動抑制成分であり、胃腸鎮痛鎮痙薬との併用は避ける。
間違えやすいところ
- 天然ケイ酸アルミニウムは吸着成分であり、抗菌作用を持つ成分ではない。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.9 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
胃腸の不調に用いられる漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 安中散 / 大黄甘草湯 / ダイオウ / 六君子湯
胃や腸の不調を改善する目的で用いられる漢方処方製剤に関する記述a〜dの正誤について、正しい組み合わせを一つ選びなさい。 a 安中散は、体力中等度以下で、腹部は力がなくて、胃痛又は腹痛があって、ときに胸やけや、げっぷ、胃もたれ、食欲不振、吐きけ、嘔吐などを伴うものの神経性胃炎、慢性胃炎、胃腸虚弱に適するとされる。 b 大黄甘草湯は、体力に関わらず使用でき、便秘、便秘に伴う頭重、のぼせ、湿疹・皮膚炎、ふきでもの、食欲不振、腹部膨満、腸内異常発酵、痔などの症状の緩和に適すとされる。 c 構成生薬にダイオウを含む漢方処方製剤では、吸収された成分の一部が乳汁中に移行し、乳児に下痢を生じるおそれがあるため、母乳を与える女性では使用を避けるか、又は使用期間中の授乳を避ける必要がある。 d 六君子湯は、まれに重篤な副作用として、肝機能障害を生じることが知られている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
胃腸に用いられる漢方処方製剤は、体力(証)や症状の特徴に応じた使い分けが重要です。また、瀉下作用を持つダイオウを含む製剤は母乳移行によって乳児の下痢を引き起こすリスクがあることや、六君子湯などの漢方薬でも肝機能障害等の重篤な副作用が生じ得る点について留意が必要です。
解き方
- 記述aについて、安中散の適応(体力中等度以下、腹部軟弱、神経性胃炎等)を確認し正しいと判定する。
- 記述bについて、大黄甘草湯の体力規定(体力に関わらず使用可能)と便秘随伴症状への適応を確認し正しいと判定する。
- 記述cについて、ダイオウ成分のアンスロン類が母乳へ移行し乳児に下痢を起こす注意点を確認し正しいと判定する。
- 記述dについて、六君子湯のまれな重篤な副作用に肝機能障害があることを確認し正しいと判定する。
- 選択肢 1正解
- 記述a、b、c、dのすべてが正しい記述であるため、本組み合わせが正答です。
- 選択肢 2不正解
- a、b、cはいずれも手引きに合致した正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aおよびbも正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 六君子湯の重篤な副作用として肝機能障害が知られており、dは正しいため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- b、c、dもすべて正しい記述であるため誤りです。
覚えるポイント
- ダイオウ配合漢方は乳児の下痢誘発防止のため授乳を避ける。
間違えやすいところ
- 大黄甘草湯は体力に関わらず使用できる点を見落としやすい。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)」
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.9 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
胃の薬の配合成分とその特徴
主な医薬品とその作用 · 健胃成分 / センブリ / カルニチン塩化物 / ロートエキス / リュウタン
胃の薬の配合成分等に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを一つ選びなさい。 a ロートエキスは、吸収された成分の一部が母乳中に移行して乳児の脈が遅くなるおそれがある。 b センブリは、味覚を刺激して反射的な唾液や胃液の分泌を促すことにより、弱った胃の働きを高めることを目的として配合されている場合がある。 c リュウタンは、クマ科の Ursus arctos Linné 又はその他近縁動物の胆汁を乾燥したものを基原とする生薬で、苦味による健胃作用を期待して用いられる。 d カルニチン塩化物は、胃の働きの低下や食欲不振の改善を期待して、胃腸薬や滋養強壮保健薬に用いられる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
胃の薬には、苦味や香りにより反射的に胃液分泌を促す苦味健胃成分・芳香健胃成分、消化管運動や胃液分泌を調節する抗コリン成分やアミノ酸誘導体などが配合されます。生薬の基原や抗コリン成分の母乳移行による乳児の頻脈等の副作用を正確に把握する必要があります。
解き方
- 記述aを検討する。ロートエキスは抗コリン作用により乳児の脈を「速く」する(頻脈)ため誤り。
- 記述bを検討する。センブリはリンドウ科の当薬等で苦味による反射的胃液分泌促進を目的とするため正しい。
- 記述cを検討する。クマの胆汁を基原とする生薬はユウタン(熊胆)であり、リュウタンはトウリンドウ等の根・根茎であるため誤り。
- 記述dを検討する。カルニチン塩化物は胃の働きの低下や食欲不振の改善に用いられるため正しい。
- 選択肢 1不正解
- aの記述で乳児の脈が「遅くなる」としている点が誤りです(正しくは頻脈)。
- 選択肢 2不正解
- aの記述が誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- cの記述はリュウタンではなくユウタン(熊胆)の説明であるため誤りです。
- 選択肢 4正解
- 記述bとdの双方が正しいため、この組み合わせが正答となります。
- 選択肢 5不正解
- cの記述が誤りであるため不正解です。
覚えるポイント
- ロートエキスは母乳移行で乳児頻脈(脈が速くなる)を引き起こす。
間違えやすいところ
- リュウタン(植物根)とユウタン(動物胆汁)の基原の混同に注意。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)」
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.10 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · 胃腸鎮痛鎮痙薬 / 局所麻酔成分 / オキセサゼイン / ブチルスコポラミン臭化物 / パパベリン塩酸塩 / エンゴサク
胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分等に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを一つ選びなさい。 a パパベリン塩酸塩は、胃液分泌を抑える目的で使用される。 b エンゴサクは、ナス科ハシリドコロの根茎及び根を基原とし、鎮痛鎮痙作用を期待して配合される。 c オキセサゼインは、局所麻酔作用のほか、胃液分泌を抑える作用もあるとされている。 d ブチルスコポラミン臭化物については、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)を生じることが知られている。
解答・解説を表示
解答
5
解説
胃腸鎮痛鎮痙薬には、消化管平滑筋に直接作用して痙攣を鎮める成分(パパベリン)、副交感神経を遮断する抗コリン成分(ブチルスコポラミン等)、胃粘膜への局所麻酔作用とともにガストリン分泌抑制を介して胃液分泌抑制を示す成分(オキセサゼイン)、鎮痛鎮痙作用を有する生薬などが用いられます。
解き方
- 記述aを検討する。パパベリン塩酸塩は消化管平滑筋の痙攣を抑える直接性鎮痙成分であり、胃液分泌抑制ではないため誤り。
- 記述bを検討する。エンゴサクはケシ科延胡索の塊茎であり、ハシリドコロを基原とするのはロートエキスであるため誤り。
- 記述cを検討する。オキセサゼインは局所麻酔作用および胃液分泌抑制作用を併せ持つため正しい。
- 記述dを検討する。ブチルスコポラミン臭化物ではまれにショック(アナフィラキシー)を起こすことがあるため正しい。
- 選択肢 1不正解
- a及びbはともに基原や作用機序の記述が誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aの記述が誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- bの記述が誤りであるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- bの基原(ナス科ハシリドコロはロートエキス)が誤りです。
- 選択肢 5正解
- 記述cとdの双方が正しいため、この組み合わせが正答となります。
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覚えるポイント
- オキセサゼインは局所麻酔作用に加え胃液分泌抑制作用も持つ。
間違えやすいところ
- エンゴサク(ケシ科)とロートエキス(ナス科)の基原混同。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)」
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.10 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
強心薬及びその配合生薬
主な医薬品とその作用 · 強心薬 / センソ / ロクジョウ / ゴオウ / シンジュ / 苓桂朮甘湯
強心薬及びその配合成分等に関する記述a〜dの正誤について、正しい組み合わせを一つ選びなさい。 a センソ及びロクジョウは、心筋に直接刺激を与え、その収縮力を高める作用(強心作用)を期待して用いられる。 b ゴオウは、ウシ科のウシの胆嚢中に生じた結石を基原とする生薬で、強心作用のほか、末梢血管の拡張による血圧降下、興奮を静める等の作用があるとされる。 c シンジュは、ウグイスガイ科のアコヤガイ等の外套膜組成中に病的に形成された顆粒状物質を基原とする生薬で、鎮静作用等を期待して用いられる。 d 苓桂朮甘湯は、強心作用と尿量増加(利尿)作用が期待される生薬が含まれており、水毒(漢方の考え方で、体の水分が停滞したり偏在して、その循環が悪いことを意味する。)の排出を促す。
解答・解説を表示
解答
2
解説
強心薬に用いられる生薬には、心筋収縮力を高めるセンソやロクジョウ、抹消血流改善や強心・鎮静に働くゴオウ、鎮静作用を示すシンジュ等があります。苓桂朮甘湯は水毒を排出する作用がありますが、強心作用を示す生薬は含まれていません。
解き方
- 記述aを検討する。センソとロクジョウは心筋に作用し心収縮力を高めるため正しい。
- 記述bを検討する。ゴオウの基原(ウシの胆嚢結石)および強心・血圧降下・鎮静作用は正しいため正しい。
- 記述cを検討する。シンジュの基原(アコヤガイ等の真珠層・外套膜顆粒状物質)および鎮静作用は正しい。
- 記述dを検討する。苓桂朮甘湯には利尿作用により水毒を排出するが「強心作用が期待される生薬」は含まれないため誤り。
- 選択肢 1不正解
- dの記述で「強心作用が期待される生薬が含まれており」とする点が誤りです。
- 選択肢 2正解
- 記述a、b、cが正しく、dが誤りであるため、本組み合わせが正答です。
- 選択肢 3不正解
- aとbは正しい記述であるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- aとcは正しい記述であり、dは誤りであるため不正解です。
- 選択肢 5不正解
- bとcも正しい記述であるため不正解です。
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覚えるポイント
- 苓桂朮甘湯は利尿・水毒排出に働くが強心生薬は含まない。
間違えやすいところ
- 苓桂朮甘湯が強心作用を直接持つと誤解しないよう注意する。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)」
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.11 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
浣腸薬及びその配合成分・使用法
主な医薬品とその作用 · 浣腸薬 / グリセリン / 注入剤の使用法 / ソルビトール
浣腸薬及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを一つ選びなさい。 a グリセリンが配合された浣腸薬は、グリセリンによる組織修復促進を期待して、肛門や直腸の粘膜に損傷があり出血している場合に使用される。 b グリセリンが配合された浣腸薬を使用すると、排便時に血圧低下を生じて、立ちくらみの症状が現れることがある。 c 注入剤を使用する場合は、薬液の放出部を肛門に差し込み、薬液だまりの部分を絞って、薬液を押し込むように注入する。 d ソルビトールは、直腸内で徐々に分解して炭酸ガスの微細な気泡を発生することで直腸を刺激する作用を期待して用いられる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
浣腸薬は直腸粘膜を局所刺激し排便を促します。グリセリン浣腸は直腸粘膜に傷があると血管内に移行して溶血等を起こす危険があるため出血時は使用禁忌です。また急激な排便により一過性の血圧低下(立ちくらみ)が起こることがあります。炭酸ガスを発生する坐剤の主成分は炭酸水素ナトリウム等です。
解き方
- 記述aを検討する。肛門や直腸粘膜に傷があり出血している場合はグリセリンが血管内に入り溶血を起こす恐れがあるため使用してはならず誤り。
- 記述bを検討する。グリセリン浣腸薬の使用により、排便時のいきみや血圧低下による立ちくらみが生じることがあるため正しい。
- 記述cを検討する。注入剤の使用法としてノズル部を肛門に挿入し薬液だまりを絞って押し込むため正しい。
- 記述dを検討する。炭酸ガスの微細な気泡を発生するのは炭酸水素ナトリウムなどであり、ソルビトールは浸透圧による刺激であるため誤り。
- 選択肢 1不正解
- aの記述で出血時に使用するとしている点が誤りです(出血時は使用禁忌)。
- 選択肢 2不正解
- aの記述が誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3正解
- 記述bとcの双方が正しいため、この組み合わせが正答となります。
- 選択肢 4不正解
- dの炭酸ガスを発生する記述は炭酸水素ナトリウム等の説明であり誤りです。
- 選択肢 5不正解
- dの記述が誤りであるため不正解です。
覚えるポイント
- 直腸・肛門粘膜出血時のグリセリン浣腸は溶血リスクのため禁忌。
間違えやすいところ
- 炭酸ガス発生坐剤(炭酸水素ナトリウム)とソルビトール・グリセリンの混同。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)」
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.11 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
高コレステロール改善薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · 高コレステロール改善薬 / パンテチン / ソイステロール / ビタミンE / リノール酸
高コレステロール改善薬の配合成分に関する記述a〜dの正誤について、正しい組み合わせを一つ選びなさい。 a パンテチンは、低密度リポタンパク質(LDL)等の異化排泄を促進し、リポタンパクリパーゼ活性を高めて、高密度リポタンパク質(HDL)産生を高める作用があるとされる。 b 大豆油不けん化物(ソイステロール)は、腸管におけるコレステロールの吸収を抑える働きがあるとされる。 c ビタミンEは、コレステロールの生合成抑制と排泄・異化促進作用、過酸化脂質分解作用を有すると言われている。 d リノール酸は、コレステロールと結合して、代謝されやすいコレステロールエステルを形成するとされ、肝臓におけるコレステロールの代謝を促す効果を期待して用いられる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
コレステロール改善薬において、パンテチンはLDL排泄促進・HDL産生亢進、ソイステロールは腸管吸収抑制、リノール酸等の多価不飽和脂肪酸はエステル化による代謝促進、ビタミンE(トコフェロール)は過酸化脂質の生成抑制・末梢血行改善に働きます。
解き方
- 記述aを検討する。パンテチンのLDL異化排泄促進およびリポタンパクリパーゼ活性化によるHDL産生増加は正しい。
- 記述bを検討する。大豆油不けん化物(ソイステロール)の腸管におけるコレステロール吸収抑制は正しい。
- 記述cを検討する。コレステロールの生合成抑制と排泄・異化促進はポリエンホスファチジルコリンの作用であり、ビタミンEの主作用は過酸化脂質の生成抑制であるため誤り。
- 記述dを検討する。リノール酸が代謝されやすいコレステロールエステルを形成し代謝を促す作用は正しい。
- 選択肢 1不正解
- cの記述が誤り、dが正しい記述であるため不正解です。
- 選択肢 2正解
- 記述a、b、dが正しく、cが誤りであるため、本組み合わせが正答です。
- 選択肢 3不正解
- aとdも正しい記述であるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- aとbが正しく、cが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 5不正解
- aとbも正しい記述であるため不正解です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- ビタミンE(トコフェロール)は過酸化脂質の生成を抑制する。
間違えやすいところ
- ポリエンホスファチジルコリンとビタミンEのコレステロール改善作用の違い。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)」
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.12 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
貧血用薬(鉄製剤等)の配合成分と注意点
主な医薬品とその作用 · 貧血用薬 / 鉄製剤 / 硫酸銅 / 硫酸マンガン / ビタミンC
貧血用薬及びその配合成分に関する記述a〜dの正誤について、正しい組み合わせを一つ選びなさい。 a 貧血の症状がみられる以前から予防的に貧血用薬(鉄製剤)を使用することは適当でない。 b 硫酸銅は、補充した鉄分を利用してヘモグロビンが産生されるのを助ける目的で配合されている場合がある。 c 硫酸マンガンは、骨髄での造血機能を高める目的で配合されている。 d ビタミンCは、消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つことを目的として用いられる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
貧血用薬(鉄製剤)は予防的に使用すべきではありません。微量金属として、銅(ヘモグロビン産生補助)、コバルト(骨髄での造血機能向上)、マンガン(ヘモグロビン合成等の酵素反応に関与)が配合され、ビタミンC(アスコルビン酸)は鉄を3価から2価に還元して吸収を高めます。
解き方
- 記述aを検討する。鉄製剤は予防目的で使用することは適当でないため正しい。
- 記述bを検討する。銅(硫酸銅等)はヘモグロビン合成の際に鉄の利用を助けるため正しい。
- 記述cを検討する。骨髄での造血機能を高めるのはコバルト(硫酸コバルト等)であり、マンガンではないため誤り。
- 記述dを検討する。ビタミンCは還元作用により鉄の吸収を促すため正しい。
- 選択肢 1正解
- 記述a、b、dが正しく、cが誤りであるため、本組み合わせが正答です。
- 選択肢 2不正解
- dの記述は正しいため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- aが正しく、cが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- aとbが正しく、cが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 5不正解
- aとbも正しい記述であるため不正解です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 骨髄での造血機能を高める微量金属成分はコバルトである。
間違えやすいところ
- 銅(ヘモグロビン合成補助)、コバルト(骨髄造血機能)、マンガンの役割の取り違え。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)」
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.12 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
循環器用薬及びその配合成分
主な医薬品とその作用 · 七物降下湯 / ルチン / ヘプロニカート / ユビデカレノン
循環器用薬及びその配合成分に関する記述a〜dの正誤について、正しい組み合わせを一つ選びなさい。 a 七物降下湯は、体力中等度以下で、顔色が悪くて疲れやすく、胃腸障害のないものの高血圧に伴う随伴症状(のぼせ、肩こり、耳鳴り、頭重)に適すとされる。 b ルチンは、ビタミン様物質の一種で、高血圧等における毛細血管の補強、強化の効果を期待して用いられる。 c ヘプロニカートは、ニコチン酸を遊離し、そのニコチン酸の働きによって末梢の血液循環を改善する作用を示すとされる。 d ユビデカレノンは、肝臓や心臓などの臓器に多く存在し、エネルギー代謝に関与する酵素の働きを助ける成分で、摂取された栄養素からエネルギーが産生される際にビタミンB群とともに働く。
解答・解説を表示
解答
1
解説
高血圧等の随伴症状に用いられる循環器用薬には、血管補強成分(ルチン)、末梢循環改善成分(ヘプロニカート、ニコチン酸誘導体)、心筋代謝改善成分(ユビデカレノン/コエンザイムQ10)、および血圧降下作用・体質改善を目的とした漢方処方(七物降下湯)などがあります。
解き方
- 記述aを検討する。七物降下湯の体力中等度以下、胃腸障害のないものの高血圧随伴症状への適応を確認し正しいと判定する。
- 記述bを検討する。ルチンがビタミン様物質で毛細血管の補強・強化に用いられることを確認し正しいと判定する。
- 記述cを検討する。ヘプロニカートがニコチン酸を遊離し末梢循環を改善することを確認し正しいと判定する。
- 記述dを検討する。ユビデカレノンが生体内で補酵素として働きビタミンB群と共にエネルギー産生を助けることを確認し正しいと判定する。
- 選択肢 1正解
- 記述a、b、c、dのすべてが正しい記述であるため、本組み合わせが正答です。
- 選択肢 2不正解
- b、c、dも正しい記述であるため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- bとdも正しい記述であるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- aの記述も正しい記述であるため不正解です。
- 選択肢 5不正解
- a、b、cも正しい記述であるため不正解です。
覚えるポイント
- ヘプロニカートはニコチン酸を遊離して末梢血流を改善する。
間違えやすいところ
- 七物降下湯は胃腸障害のない人向け(消化器への負担)である点に注意。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)」
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.13 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
痔の薬及びその配合成分等
主な医薬品とその作用 · 痔の薬 / プレドニゾロン酢酸エステル / クロルヘキシジン塩酸塩 / セイヨウトチノミ / コウカ
痔の薬及びその配合成分等に関する記述について、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a プレドニゾロン酢酸エステルが配合された坐剤及び注入軟膏では、その含有量によらず長期連用を避ける必要がある。 b クロルヘキシジン塩酸塩は、痔に伴う痛み・痒みを和らげることを期待して配合されている。 c セイヨウトチノミは、トチノキ科のセイヨウトチノキ(マロニエ)の種子を用いた生薬で、主に抗炎症作用を期待して用いられる。 d コウカは、マメ科のエンジュの蕾を基原とする生薬で、主に止血効果を期待して用いられる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
外用痔疾用薬にはステロイド抗炎症成分、局所麻酔成分、殺菌消毒成分、止血成分、生薬成分などが配合されます。各成分の作用機序や基原植物を正しく判別することが重要です。
解き方
- 記述aを確認:ステロイド成分の長期連用回避の原則から「正」と判定する。
- 記述bを確認:クロルヘキシジン塩酸塩は殺菌消毒成分であるため「誤」と判定する。
- 記述cを確認:セイヨウトチノミの基原と効能(抗炎症)は正しいため「正」と判定する。
- 記述dを確認:コウカはキク科ベニバナの管状花であり、エンジュの蕾はカイカであるため「誤」と判定する。
- 正しい組み合わせは(a、c)となるため、選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- bが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2正解
- aおよびcがともに正しい記述であるため正解です。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- bおよびdが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 5不正解
- dが誤りであるため不正解です。
答えの内訳
- a:正
- プレドニゾロン酢酸エステルなどのステロイド性抗炎症成分は、長期連用すると皮膚や粘膜の菲薄化・感染症等の副作用リスクが高まるため、含有量にかかわらず長期連用を避ける必要があります。
- b:誤
- クロルヘキシジン塩酸塩は殺菌消毒成分であり、痔に伴う細菌感染を防ぐ目的で配合されます。局所麻酔作用による痛みや痒みの緩和ではありません。
- c:正
- セイヨウトチノミはトチノキ科のセイヨウトチノキ(マロニエ)の種子を基原とし、抗炎症作用等を期待して配合されます。
- d:誤
- コウカはキク科のベニバナの管状花を基原とする生薬で、末梢の血行を促す作用等を期待して用いられます。マメ科のエンジュの蕾を基原とする生薬はカイカ(槐花)です。
覚えるポイント
- コウカはキク科ベニバナの管状花で血行改善、カイカはマメ科エンジュの花・蕾で止血作用を期待して用いられます。
間違えやすいところ
- クロルヘキシジン塩酸塩(殺菌消毒成分)をリドカインなどの局所麻酔成分と混同しないようにしましょう。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)」
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.13 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
泌尿器用薬及びその配合成分等
主な医薬品とその作用 · 泌尿器用薬 / サンキライ / カゴソウ / 竜胆瀉肝湯 / 猪苓湯
泌尿器用薬及びその配合成分等に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a サンキライは、クワ科のマグワの樹皮を基原とする生薬で、利尿作用のほかに、経口的に摂取した後、尿中に排出される分解代謝物が抗菌作用を示し、尿路の殺菌消毒効果を期待して用いられる。 b 日本薬局方収載のカゴソウは、煎薬として残尿感、排尿に際して不快感のあるものに用いられる。 c 竜胆瀉肝湯は、体力中等度以上で、下腹部に熱感や痛みがあるものの排尿痛、残尿感、尿の濁り、こしけ(おりもの)、頻尿に適すとされる。 d 猪苓湯は、体力に関わらず使用でき、排尿異常があり、ときに口が渇くものの排尿困難、排尿痛、残尿感、頻尿、むくみに適すとされる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
泌尿器用薬の生薬ではウワウルシのアルブチン由来の尿路殺菌作用が頻出です。漢方処方製剤では竜胆瀉肝湯(比較的体力がある人向け)と猪苓湯(体力不問)の適応症状を把握することが重要です。
解き方
- 記述aを確認:尿中に排出される分解代謝物が抗菌作用を示すのはウワウルシであるため「誤」と判定する。
- 記述bを確認:カゴソウの適応・用法として正しいため「正」と判定する。
- 記述cを確認:竜胆瀉肝湯の体力基準(体力中等度以上)や適応症状が正しいため「正」と判定する。
- 記述dを確認:猪苓湯の体力基準(体力に関わらず使用可能)や適応症状が正しいため「正」と判定する。
- 正誤の並び(誤・正・正・正)より、選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りで、bおよびcが正しい記述であるため不正解です。
- 選択肢 3正解
- aが誤り、b・c・dがすべて正しい記述であるため正解です。
- 選択肢 4不正解
- aが誤りで、cおよびdが正しい記述であるため不正解です。
- 選択肢 5不正解
- bおよびdが正しい記述であるため不正解です。
答えの内訳
- a:誤
- 設問の記述にある「経口摂取後に尿中へ排出される分解代謝物が抗菌作用を示す」等の説明はウワウルシ(ツツジ科クマコケモモの葉)のものです。また、サンキライはサルトリイバラ科サルトリイバラの塊茎を基原とし利尿作用等があります。クワ科マグワの根皮はソウハクヒです。
- b:正
- カゴソウ(シソ科ウツボグサの花穂)は、日局収載生薬で煎薬として残尿感や排尿時の不快感に用いられます。
- c:正
- 竜胆瀉肝湯は体力中等度以上で下腹部熱感や痛みがあるものの排尿痛、残尿感、尿の濁り、こしけなどに適します。
- d:正
- 猪苓湯は体力に関わらず使用でき、排尿異常があり、ときに口渇があるものの排尿困難、排尿痛、残尿感、頻尿、むくみに適すとされています。
覚えるポイント
- ウワウルシは有効成分アルブチンが水解されて生じるハイドロキノンが尿路で殺菌作用を示します。
間違えやすいところ
- 猪苓湯は「体力に関わらず」使用できる漢方処方製剤の代表例です。虚弱者限定などと誤解しないよう注意しましょう。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)」
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.14 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
婦人薬及びその配合成分
主な医薬品とその作用 · 婦人薬 / エチニルエストラジオール / カンゾウを含む漢方処方製剤 / 桃核承気湯 / 五積散
婦人薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a エチニルエストラジオールは、人工的に合成された女性ホルモンの一種であり、妊娠中の女性ホルモンの補充のために用いられる。 b 女性の月経や更年期障害に伴う諸症状の緩和に用いられる主な漢方処方製剤として、温経湯、加味逍遙散、柴胡桂枝乾姜湯があり、これらは構成生薬としてカンゾウを含む。 c 桃核承気湯は、体力中等度以上で、のぼせて便秘しがちなものの月経不順、月経困難症、月経痛、月経時や産後の精神不安、腰痛、便秘、高血圧の随伴症状(頭痛、めまい、肩こり)、痔疾、打撲症に適すとされ、構成生薬としてダイオウを含む。 d 五積散は、体力中等度又はやや虚弱で、冷えがあるものの胃腸炎、腰痛、神経痛、関節痛、月経痛、頭痛、更年期障害、感冒に適すとされ、構成生薬としてマオウを含む。
解答・解説を表示
解答
4
解説
一般用医薬品の婦人薬におけるホルモン成分は更年期障害や月経不順の緩和に用いられますが、妊婦への投与は禁忌です。また婦人薬の漢方処方製剤では、カンゾウ、ダイオウ、マオウの含有有無と体力・適応の把握が必要です。
解き方
- 記述aを確認:合成女性ホルモンを妊娠中の補充に用いることはできず、妊婦等は使用不可であるため「誤」と判定する。
- 記述bを確認:温経湯、加味逍遙散、柴胡桂枝乾姜湯はすべてカンゾウを含有するため「正」と判定する。
- 記述cを確認:桃核承気湯の体力充実・便秘等の適応およびダイオウ含有の記述は正しいため「正」と判定する。
- 記述dを確認:五積散の適応症状およびマオウ含有の記述は正しいため「正」と判定する。
- 正誤の並び(誤・正・正・正)より、選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りで、cおよびdが正しい記述であるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りで、bが正しい記述であるため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- cおよびdが正しい記述であるため不正解です。
- 選択肢 4正解
- aが誤り、b・c・dがすべて正しい記述であるため正解です。
- 選択肢 5不正解
- bおよびdが正しい記述であるため不正解です。
答えの内訳
- a:誤
- 女性ホルモン成分(エチニルエストラジオールやエストラジオール)は、妊娠中に使用すると胎児の生殖器官の発育等に影響を及ぼすおそれがあるため、妊婦又は妊娠していると思われる女性では使用を避ける(禁忌)とされています。
- b:正
- 温経湯、加味逍遙散、柴胡桂枝乾姜湯はいずれも構成生薬としてカンゾウを含んでいます。
- c:正
- 桃核承気湯は体力中等度以上でのぼせて便秘しがちな月経不順や月経困難症等に適し、瀉下作用を持つダイオウを含んでいます。
- d:正
- 五積散は冷えがある胃腸炎、腰痛、関節痛、月経痛、感冒などに適し、構成生薬としてマオウやカンゾウを含みます。
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覚えるポイント
- 女性ホルモン成分(エチニルエストラジオール等)は妊娠中に使用してはならず、妊婦または妊娠の疑いのある人は禁忌です。
間違えやすいところ
- 五積散には「マオウ」が含まれている点を見落としやすいので注意しましょう。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)」
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.14 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
内服アレルギー用薬に用いられる抗ヒスタミン成分
主な医薬品とその作用 · 抗ヒスタミン成分 / メキタジン / ジフェンヒドラミン塩酸塩 / 抗コリン作用 / 抗アドレナリン作用
内服アレルギー用薬に用いられる抗ヒスタミン成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 内服薬として摂取された抗ヒスタミン成分は、吸収されて循環血流に入り全身的に作用する。 b メキタジンは、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)、肝機能障害、血小板減少を生じることがある。 c ジフェンヒドラミン塩酸塩は、吸収されたジフェンヒドラミンの一部が乳汁に移行して乳児に昏睡を生じるおそれがあるため、母乳を与える女性は使用を避けるか、使用する場合には授乳を避ける必要がある。 d 抗ヒスタミン成分は、ヒスタミンの働きを抑える作用以外に、抗アドレナリン作用も示すため、起立性低血圧、めまい、ふらつきが現れることがある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
抗ヒスタミン成分はヒスタミンH1受容体を遮断するだけでなく、アセチルコリン受容体にも作用する抗コリン作用を示すため、口渇、眠気、尿閉などの副作用を生じます。
解き方
- 記述aを確認:内服薬の全身作用についての記述であり「正」と判定する。
- 記述bを確認:メキタジンの重篤な副作用(ショック、肝機能障害、血小板減少)は正しいため「正」と判定する。
- 記述cを確認:ジフェンヒドラミン塩酸塩の乳汁移行による乳児昏睡リスクと授乳回避は正しいため「正」と判定する。
- 記述dを確認:抗ヒスタミン成分が併せ持つ代表的な作用は「抗コリン作用」であり、「抗アドレナリン作用」ではないため「誤」と判定する。
- 正誤の並び(正・正・正・誤)より、選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- dが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- aおよびbが正しく、dが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- aおよびcが正しいため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- bおよびcが正しく、dが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 5正解
- a・b・cが正しく、dが誤りであるため正解です。
答えの内訳
- a:正
- 内服薬として服用された抗ヒスタミン成分は、消化管から吸収されて血流に乗り、全身的に作用を示します。
- b:正
- メキタジンでは、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)、肝機能障害、血小板減少が報告されています。
- c:正
- ジフェンヒドラミン塩酸塩は乳汁移行により乳児に昏睡等を起こすおそれがあるため、授乳婦は使用を避けるか授乳を避けることとされています。
- d:誤
- 抗ヒスタミン成分は抗コリン作用も併せ持ち、排尿困難や口渇、眼圧上昇などを生じることがありますが、記述のような「抗アドレナリン作用による起立性低血圧」は該当しません。

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覚えるポイント
- 抗ヒスタミン成分の持つ主な副次作用は「抗コリン作用(口渇、便秘、排尿困難、眼圧上昇など)」です。
間違えやすいところ
- メキタジンの特有な重篤な副作用として「血小板減少」があることを覚えておきましょう。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)」
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.15 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む。)及びその配合成分
主な医薬品とその作用 · 鼻炎用内服薬 / トラネキサム酸 / 皮膚感染症の鑑別 / 抗コリン成分 / アトピー性皮膚炎
内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む。)及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 鼻炎用内服薬では、鼻粘膜の炎症を和らげることを目的として、トラネキサム酸が配合されている場合がある。 b 皮膚感染症(たむし、疥癬等)により、湿疹やかぶれ等に似た症状が現れた場合、皮膚感染症そのものに対する対処よりも、アレルギー用薬を使用して一時的に痒み等の緩和を図ることを優先する必要がある。 c 鼻炎用内服薬では、鼻腔内の粘液分泌腺からの粘液の分泌を抑えるとともに、鼻腔内の刺激を伝達する副交感神経系の働きを抑えることによって、鼻汁分泌やくしゃみを抑えることを目的として抗コリン成分が配合されている場合がある。 d 一般用医薬品には、アトピー性皮膚炎による慢性湿疹等の治療に用いることを目的とするものがある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
一般用アレルギー用薬は急性の湿疹・皮膚炎やアレルギー性鼻炎等の緩和を目的としており、アトピー性皮膚炎などの慢性疾患や皮膚感染症による病変の自己治療には適しません。
解き方
- 記述aを確認:トラネキサム酸の抗炎症目的での配合は正しいため「正」と判定する。
- 記述bを確認:皮膚感染症に対してアレルギー用薬での対症緩和を優先するのは誤りであるため「誤」と判定する。
- 記述cを確認:抗コリン成分の作用機序(鼻汁分泌・くしゃみの抑制)は正しいため「正」と判定する。
- 記述dを確認:一般用医薬品にはアトピー性皮膚炎の治療を目的とするものはないため「誤」と判定する。
- 正しい組み合わせは(a、c)となるため、選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- bが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2正解
- aおよびcがともに正しい記述であるため正解です。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- bおよびdが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 5不正解
- dが誤りであるため不正解です。
答えの内訳
- a:正
- トラネキサム酸は抗炎症成分(抗プラスミン作用)として、鼻粘膜の炎症を抑える目的で配合されることがあります。
- b:誤
- 皮膚感染症が原因の場合、アレルギー用薬で一時的に症状を抑えると原因菌等の増殖を見逃して悪化させるおそれがあるため、感染症自体の治療を優先し医師の診療を受ける等の対応が必要です。
- c:正
- ヨウ化イソプロパミドやベラドンナ総アルカロイド等の抗コリン成分は、粘液分泌腺の分泌を抑制し、副交感神経系の働きを抑えて鼻汁過多やくしゃみを緩和します。
- d:誤
- 一般用医薬品の内服アレルギー用薬には、アトピー性皮膚炎のような医師による管理が必要な慢性疾患の治療を目的とするものはありません。
覚えるポイント
- 一般用医薬品には「アトピー性皮膚炎」の治療を目的とした内服アレルギー用薬はありません。
間違えやすいところ
- 真菌や寄生虫による皮膚感染症(たむしや疥癬など)に抗ヒスタミン薬を安易に用いて受診を遅らせないよう指導します。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)」
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.15 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
鼻炎用点鼻薬及びその配合成分
主な医薬品とその作用 · 鼻炎用点鼻薬 / 局所作用 / アドレナリン作動成分 / クロモグリク酸ナトリウム
鼻炎用点鼻薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 鼻炎用点鼻薬は、急性鼻炎、アレルギー性鼻炎又は副鼻腔炎による諸症状のうち、鼻づまり、鼻みず、くしゃみ、頭重の緩和を目的として、鼻腔内に適用される外用液剤である。 b 鼻炎用点鼻薬は、鼻粘膜の充血を和らげる成分が主体となり、抗ヒスタミン成分や抗炎症成分を組み合わせて配合されており、それらは、鼻粘膜から吸収されて循環血流に入り全身的な作用を目的としている。 c アドレナリン作動成分は、副交感神経系を刺激して鼻粘膜を通っている血管を拡張することにより、鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを目的として配合される。 d クロモグリク酸ナトリウムは、肥満細胞からヒスタミンの遊離を抑える作用を示し、花粉、ハウスダスト等による鼻アレルギー症状の緩和を目的として、通常、抗ヒスタミン成分と組み合わせて配合される。
解答・解説を表示
解答
5
解説
点鼻薬は局所作用を目的とした外用剤です。アドレナリン作動成分(血管収縮薬)は交感神経刺激によって血管を収縮させることで鼻閉を改善します。過度・長期連用による二次充血に注意が必要です。
解き方
- 記述aを確認:点鼻薬の適応や製剤の定義として正しいため「正」と判定する。
- 記述bを確認:点鼻薬は局所作用を目的としており「全身的な作用を目的としている」は誤りであるため「誤」と判定する。
- 記述cを確認:アドレナリン作動薬は交感神経刺激により血管を収縮させるため「誤」と判定する。
- 記述dを確認:クロモグリク酸ナトリウムの作用機序および配合の特徴は正しいため「正」と判定する。
- 正誤の並び(正・誤・誤・正)より、選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが正しく、bおよびcが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- bが誤りで、dが正しい記述であるため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- aが正しく、bおよびcが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- cが誤りで、dが正しい記述であるため不正解です。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正で合致しているため正解です。
答えの内訳
- a:正
- 点鼻薬は、鼻腔内に噴霧等して適用する外用液剤で、鼻づまり、鼻汁過多、くしゃみ、頭重等の緩和を目的とします。
- b:誤
- 鼻炎用点鼻薬は、鼻粘膜の局所に直接作用することを目的として使用されるものであり、全身的な作用を目的としているわけではありません。
- c:誤
- アドレナリン作動成分は「交感神経系」を刺激して鼻粘膜の血管を「収縮」させ、充血や腫れを和らげる目的で配合されます。
- d:正
- クロモグリク酸ナトリウムは肥満細胞からのヒスタミン遊離を抑制(抗アレルギー作用)し、通常、抗ヒスタミン成分と組み合わせて配合されます。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- アドレナリン作動成分は「交感神経刺激」→「血管収縮」により鼻粘膜のうっ血・充血を改善します。
間違えやすいところ
- 点鼻薬は局所に直接作用させるものであり、全身循環への移行による作用を目的とするものではありません。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)」
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.16 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
眼科用薬の分類と特徴
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / 洗眼液 / 抗菌性点眼薬 / 人工涙液
眼科用薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 洗眼液は、涙液成分を補うことを目的とするもので、目の疲れや乾き、コンタクトレンズ装着時の不快感等に用いられる。 b 抗菌性点眼薬は、抗菌成分が配合され、結膜炎やものもらい、眼瞼炎等に用いられるものである。 c 人工涙液は、目の洗浄、眼病予防に用いられるもので、主な配合成分として抗菌成分のほか、抗炎症成分、抗ヒスタミン成分等が用いられる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
眼科用薬はその使用目的によって「一般点眼薬」「人工涙液」「抗菌性点眼薬」「洗眼薬(液)」などに分類され、それぞれの目的や配合成分の特徴が異なります。
解き方
- 記述aを確認:涙液成分を補うのは「人工涙液」であり、洗眼液の説明ではないため「誤」と判定する。
- 記述bを確認:抗菌性点眼薬の適応(結膜炎、ものもらい、眼瞼炎)は正しいため「正」と判定する。
- 記述cを確認:目の洗浄・眼病予防を目的とするのは「洗眼薬(液)」であり、人工涙液の説明ではないため「誤」と判定する。
- 正誤の並び(誤・正・誤)より、選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aおよびcが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- bが正しく、cが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- aが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが誤で合致しているため正解です。
- 選択肢 5不正解
- aが誤りで、bが正しいため不正解です。
答えの内訳
- a:誤
- 記述の内容は「人工涙液」に関する説明です。洗眼液は目の洗浄や眼病予防(水泳の後、ほこりや汗が目に入ったときなど)に用いられます。
- b:正
- 抗菌性点眼薬は、結膜炎(はやり目)、ものもらい、眼瞼炎(まぶたのただれ)等の細菌感染に伴う症状に用いられます。
- c:誤
- 目の洗浄や眼病予防に用いられ、抗菌成分や抗炎症成分等が配合されることがあるのは「洗眼液」です。人工涙液は涙液成分(無機塩類等)を補うことを主目的とします。
覚えるポイント
- 人工涙液:涙液不足を補う(乾き、疲れ、コンタクトレンズ時の不快感)。洗眼薬:目の洗浄、眼病予防。
間違えやすいところ
- 洗眼液と人工涙液の定義・目的が入れ替えられて出題されるパターンに注意しましょう。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)」
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.16 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
眼科用薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / スルファメトキサゾール / ホウ酸 / イプシロン-アミノカプロン酸 / アスパラギン酸マグネシウム
眼科用薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a スルファメトキサゾールは、細菌感染による結膜炎やものもらい、眼瞼炎などの化膿性の症状の改善を目的として用いられるが、すべての細菌に対して効果があるわけではない。 b ホウ酸は、洗眼薬として用時水に溶解し、結膜嚢の洗浄・消毒に用いられる。 c イプシロン-アミノカプロン酸は、角膜の乾燥を防ぐことを目的として用いられる。 d アスパラギン酸マグネシウムは、新陳代謝を促し、目の疲れを改善する効果を期待して配合されている場合がある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
眼科用薬の配合成分には、抗菌成分(サルファ剤等)、抗炎症成分(イプシロン-アミノカプロン酸、グリチルリチン酸二カリウム等)、新陳代謝促進成分(アミノ酸等)、角膜保護・保湿成分(コンドロイチン等)があり、各成分の薬効分類を正確に覚える必要があります。
解き方
- 記述aを確認:スルファメトキサゾールの抗菌作用の範囲として正しいため「正」と判定する。
- 記述bを確認:ホウ酸の洗眼薬としての用途は正しいため「正」と判定する。
- 記述cを確認:イプシロン-アミノカプロン酸は抗炎症成分であり、乾燥防止ではないため「誤」と判定する。
- 記述dを確認:アスパラギン酸マグネシウムの新陳代謝促進による疲労改善作用は正しいため「正」と判定する。
- 正誤の並び(正・正・誤・正)より、選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- cが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2正解
- a・b・dが正しく、cが誤りであるため正解です。
- 選択肢 3不正解
- bが正しく、cが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- aおよびdが正しい記述であるため不正解です。
- 選択肢 5不正解
- aおよびbが正しく、cが誤りであるため不正解です。
答えの内訳
- a:正
- スルファメトキサゾールはサルファ剤(抗菌成分)であり、細菌感染症に用いられますが、ウイルスや一部の細菌には効果がありません。
- b:正
- ホウ酸は殺菌・防腐作用を持ち、洗眼薬として用時水に溶解して結膜嚢の洗浄・消毒に用いられます。
- c:誤
- イプシロン-アミノカプロン酸は抗炎症成分であり、炎症の原因となるプラスミンの働きを抑えます。角膜の乾燥を防ぐ保湿成分(コンドロイチン硫酸ナトリウム等)ではありません。
- d:正
- アスパラギン酸マグネシウムなどのアミノ酸類は、目の組織の新陳代謝を促し、疲れ目を改善する目的で配合されます。
覚えるポイント
- イプシロン-アミノカプロン酸は抗炎症成分(抗プラスミン作用)です。
間違えやすいところ
- コンドロイチン硫酸エステルナトリウムなどの粘稠化剤・角膜保護成分と、イプシロン-アミノカプロン酸などの抗炎症成分の役割を取り違えないようにしましょう。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)」
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.17 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
きず口等の殺菌消毒成分
主な医薬品とその作用 · 外用殺菌消毒薬 / アクリノール / オキシドール / ポビドンヨード / クロルヘキシジングルコン酸塩
きず口等の殺菌消毒成分に関する記述のうち、正しいものの組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a アクリノールは黄色の色素で、一般細菌類の一部(連鎖球菌、黄色ブドウ球菌などの化膿菌)、真菌に対する殺菌消毒作用を示すが、結核菌、ウイルスに対しては効果がない。 b オキシドールの作用は、過酸化水素の分解に伴って発生する活性酸素による酸化、及び発生する酸素による泡立ちによる物理的な洗浄効果であるため、作用の持続性は乏しく、また、組織への浸透性も低い。 c ポビドンヨードに含まれるヨウ素は、その酸化作用により、結核菌を含む一般細菌類、真菌類に対して殺菌消毒作用を示すが、ウイルスに対しては効果がない。 d クロルヘキシジングルコン酸塩は、一般細菌類、真菌類に対しては比較的広い殺菌消毒作用を示すが、結核菌やウイルスに対する殺菌消毒作用はない。
解答・解説を表示
解答
4
解説
外用殺菌消毒成分はその化学的特性によって抗菌スペクトルが大きく異なります。ヨウ素系(ポビドンヨード等)は細菌、真菌のみならずウイルスや結核菌に対しても有効です。一方、アクリノールは真菌や結核菌、ウイルスには無効であり、クロルヘキシジングルコン酸塩は結核菌やウイルスには効果を示しません。各成分の抗菌スペクトルおよび作用持続性・浸透性の特徴を把握することが重要です。
解き方
- aの正誤判定:アクリノールは真菌に対する殺菌効果を持たないため誤りです。
- bの正誤判定:オキシドールは分解による活性酸素の酸化と泡立ちによる物理的洗浄により作用し、持続性・浸透性ともに低いため正しい記述です。
- cの正誤判定:ポビドンヨードはウイルスに対しても殺菌効果を持つため誤りです。
- dの正誤判定:クロルヘキシジングルコン酸塩は結核菌やウイルスには無効であるため正しい記述です。
- 正しい組み合わせはbとdであり、選択肢4を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りであるため、組合せとして不適当です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよび記述cがともに誤りであるため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- 記述cが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 4正解
- 記述b、dともに手引きの記載と合致しており正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- 記述cが誤りであるため不適当です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- アクリノールは黄色色素で化膿菌に効くが真菌・結核菌・ウイルスには無効
- ポビドンヨード等のヨウ素製剤はウイルス・結核菌を含む広範な微生物に有効
間違えやすいところ
- アクリノールが真菌に効くと誤認しやすい
- ポビドンヨードがウイルスに無効であると取り違えやすい
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)」第3章 主な医薬品とその作用(皮膚に用いる薬:きず口等の殺菌消毒成分)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.17 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
皮膚に用いる薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · 外用皮膚薬 / ニコチン酸ベンジルエステル / ノニル酸ワニリルアミド / バシトラシン / サリチル酸
皮膚に用いる薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a 皮膚に温感刺激を与え、末梢血管を拡張させて患部の血行を促す効果を期待して、ニコチン酸ベンジルエステルが配合されている場合がある。 b ノニル酸ワニリルアミドは、きり傷、擦り傷等の創傷面の痛みや、湿疹、皮膚炎等による皮膚の痒みを和らげる局所麻酔成分として配合されている場合がある。 c バシトラシンは、細菌のDNA合成を阻害することにより抗菌作用を示す。 d サリチル酸は、角質成分を溶解することにより角質軟化作用を示す。
解答・解説を表示
解答
3
解説
外用皮膚薬に配合される各有効成分の薬理機序を正確に区別することが基本です。温感刺激成分(血行促進成分)にはノニル酸ワニリルアミドやニコチン酸ベンジルエステルなどがあります。抗菌成分であるバシトラシンは細菌の細胞壁合成を阻害して作用します。サリチル酸は角質軟化溶解作用を持ち、鶏眼や胼胝等に用いられます。
解き方
- aの正誤判定:ニコチン酸ベンジルエステルは皮膚に温感刺激を与え血管を拡張させるため正しい記述です。
- bの正誤判定:ノニル酸ワニリルアミドは局所麻酔成分ではなく温感刺激成分(血行促進成分)であるため誤りです。
- cの正誤判定:バシトラシンは細菌の「細胞壁合成」を阻害する抗生物質であり、DNA合成阻害ではないため誤りです。
- dの正誤判定:サリチル酸は角質タンパク質を溶解・軟化させる角質軟化作用を示すため正しい記述です。
- 正しい記述はaとdの組み合わせであるため、3を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- 記述cが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 3正解
- 記述a、dともに正しい記述であり、適切な組合せです。
- 選択肢 4不正解
- 記述b、cともに誤りであるため不適当です。
- 選択肢 5不正解
- 記述cが誤りであるため不適当です。
覚えるポイント
- バシトラシンは細菌の細胞壁合成を阻害する外用抗生物質
- ノニル酸ワニリルアミドは局所麻酔成分ではなく温感刺激成分
間違えやすいところ
- ノニル酸ワニリルアミドを局所麻酔成分と誤認しやすい
- バシトラシンの作用機序を細胞壁合成阻害ではなくDNA合成阻害やタンパク質合成阻害と混同しやすい
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)」第3章 主な医薬品とその作用(皮膚に用いる薬)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.18 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
歯痛・歯槽膿漏薬の配合成分とその配合目的
主な医薬品とその作用 · 歯痛・歯槽膿漏薬 / オイゲノール / ジブカイン塩酸塩 / グリチルリチン酸二カリウム / カルバゾクロム
歯痛・歯槽膿漏薬の配合成分とその配合目的の組合せのうち、正しいものの組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 配合成分 ―― 配合目的 a オイゲノール ―― 炎症を起こした歯周組織の修復を促す作用 b ジブカイン塩酸塩 ―― 齲蝕により露出した歯髄を通っている知覚神経の伝達を遮断して痛みを鎮める作用 c グリチルリチン酸二カリウム ―― 細菌の繁殖を抑える作用 d カルバゾクロム ―― 炎症を起こした歯周組織からの出血を抑える作用
解答・解説を表示
解答
4
解説
歯痛・歯槽膿漏薬において、痛みを抑える局所麻酔成分(ジブカイン塩酸塩、アミノ安息香酸エチル等)や鎮痛鎮痙成分(オイゲノール、チョウジ油)、炎症を抑える抗炎症成分(グリチルリチン酸二カリウム等)、出血を抑える止血成分(カルバゾクロム等)、殺菌消毒成分などの目的と成分名を正確に対応づける必要があります。
解き方
- aの正誤判定:オイゲノールは露出した歯髄の知覚神経を麻痺させ痛みを鎮める作用(局所麻酔・鎮痛)を期待して配合されるため、組織修復とする記述は誤りです。
- bの正誤判定:ジブカイン塩酸塩は局所麻酔成分であり、露出した歯髄を通る知覚神経の伝達を遮断して痛みを鎮めるため正しい記述です。
- cの正誤判定:グリチルリチン酸二カリウムは抗炎症作用を目的とする成分であり、殺菌・静菌作用ではないため誤りです。
- dの正誤判定:カルバゾクロムは毛細血管を補強して歯周組織からの出血を抑える止血作用を期待して配合されるため正しい記述です。
- 正しい組合せはbとdであるため、4を選択します。
- 選択肢 1不正解
- aのオイゲノールの説明が誤っているため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- aとcの配合目的がともに誤っているため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- cのグリチルリチン酸二カリウムの説明が誤っているため不適当です。
- 選択肢 4正解
- bの局所麻酔作用およびdの止血作用の記述がともに正しく適切な組合せです。
- 選択肢 5不正解
- cの説明が誤っているため不適当です。
覚えるポイント
- オイゲノール(チョウジ油の主成分)は歯痛薬において露出歯髄の知覚神経を麻痺させる局所鎮痛成分
- カルバゾクロムは毛細血管透過性を抑制し出血を抑える止血成分
間違えやすいところ
- グリチルリチン酸二カリウムを殺菌成分と誤解しやすい
- オイゲノールを組織修復成分(アラントイン等)と混同しやすい
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)」第3章 主な医薬品とその作用(歯痛・歯槽膿漏薬)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.18 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
口内炎及び口内炎用薬
主な医薬品とその作用 · 口内炎 / 口内炎用薬 / 受診勧奨 / 医薬品副作用
口内炎及び口内炎用薬の配合成分等に関する記述の正誤について、正しい組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a 口内炎は、通常であれば1~2週間で自然寛解する。 b 一般用医薬品の副作用として口内炎が現れることもあるため、医薬品の販売等に従事する専門家においては、口内炎用薬を使用しようとする人における状況の把握に努めることが重要である。 c 口内炎が再発を繰り返す場合には、ベーチェット病などの可能性も考えられるので、医療機関を受診するなどの対応が必要である。
解答・解説を表示
解答
1
解説
一般的な口内炎(アフタ性口内炎)は通常1〜2週間で自然に治癒しますが、医薬品の重篤な副作用(皮膚粘膜眼症候群等の初期症状など)やベーチェット病等の基礎疾患の全身症状の一環として生じることがあるため、再発を繰り返す場合や他の症状を伴う場合は早期の受診勧奨が必要です。
解き方
- aの正誤判定:一般的な口内炎は通常1〜2週間で自然寛解するため正しい記述です。
- bの正誤判定:口内炎は医薬品の副作用としても生じ得るため、販売時の聞き取りや状況把握が重要であり正しい記述です。
- cの正誤判定:再発性アフタを特徴とするベーチェット病などの全身性疾患の疑いがあるため、受診勧奨が必要であり正しい記述です。
- したがって全て正(正、正、正)である選択肢1を選択します。
- 選択肢 1正解
- a、b、cのすべての記述が手引きの記載通りであり正しいです。
- 選択肢 2不正解
- 記述a、bともに正しいため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- 記述cは正しいため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- 記述b、cともに正しいため不適当です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aは正しいため不適当です。
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覚えるポイント
- 口内炎は通常1〜2週間で自然寛解する
- 再発を繰り返す口内炎はベーチェット病などの全身疾患を疑い受診勧奨する
間違えやすいところ
- 口内炎をすべて局所の軽微な炎症と考え、医薬品の副作用の可能性を見落とすこと
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)」第3章 主な医薬品とその作用(口内炎用薬)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.18 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
禁煙補助剤及びその配合成分
主な医薬品とその作用 · 禁煙補助剤 / ニコチン / 使用法 / 相互作用 / うつ病
禁煙補助剤及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a 咀嚼剤は、菓子のガムのように噛み、口腔内に放出されたニコチンを唾液とともに徐々に飲み込み摂取するものである。 b 禁煙補助剤は、喫煙を完全に止めたうえで使用することとされている。 c うつ病と診断されたことのある人では、禁煙時の離脱症状により、うつ症状を悪化させることがあるため、禁煙補助剤の使用が効果的である。 d ニコチンは、アドレナリン作動成分が配合された医薬品との併用により、その作用を減弱させるおそれがある。
解答・解説を表示
解答
1
解説
ニコチン咀嚼剤は、口腔粘膜からニコチンを吸収させる製剤であり、唾液を飲み込むと胃腸障害等の副作用を生じやすくなります。禁煙補助剤使用時は完全禁煙が原則です。うつ病の診断歴がある人はうつ症状悪化のおそれがあり使用を避けるべき(相談すること)とされています。また、ニコチンは交感神経節を刺激するためアドレナリン作動成分の作用を増強させるおそれがあります。
解き方
- aの正誤判定:咀嚼剤は口腔粘膜からニコチンを吸収させるもので、唾液とともに飲み込むと胃痛や吐き気等の原因となるため誤りです。
- bの正誤判定:喫煙しながら使用するとニコチンの過量摂取となるため、喫煙を完全に止めて使用する原則は正しく適合します。
- cの正誤判定:うつ病歴のある人では離脱症状により症状悪化のおそれがあり、安易に使用せず医師等に相談すべき対象であるため誤りです。
- dの正誤判定:ニコチンはアドレナリン作動成分の血圧上昇などの作用を「増強」させるおそれがあるため「減弱」とする記述は誤りです。
- したがって組合せは(誤、正、誤、誤)となり、選択肢1を選択します。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが誤で正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- cおよびdが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- aが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- aが誤り、bが正しい、dが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 5不正解
- aが誤り、bが正しい、cが誤りであるため不適当です。

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覚えるポイント
- 咀嚼剤は口腔粘膜からの吸収を目的とし、唾液は飲み込まずゆっくり噛む
- ニコチンはアドレナリン作動成分と併用すると作用が増強される
間違えやすいところ
- 咀嚼剤を通常のガムのように噛んで唾液を飲み込んで摂取すると誤解しやすい
- アドレナリン作動成分との併用で作用が減弱すると逆にとらえやすい
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)」第3章 主な医薬品とその作用(禁煙補助剤)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.19 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
ビタミン主薬製剤の配合成分
主な医薬品とその作用 · ビタミン主薬製剤 / ビタミンB1 / ビタミンD / ビタミンA / ビタミンB2
ビタミン主薬製剤の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a ビタミンB1は、炭水化物からのエネルギー産生に不可欠な栄養素で、神経の正常な働きを維持する作用がある。 b ビタミンDは、下垂体や副腎系に作用してホルモン分泌の調節に関与するとされており、ときに生理が早く来たり、経血量が多くなったりすることがある。 c ビタミンAは、骨の形成を助ける栄養素であり、過剰症として、高カルシウム血症、異常石灰化が知られている。 d ビタミンB2は、脂質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要な栄養素である。
解答・解説を表示
解答
3
解説
各種ビタミンの生理作用と過剰症の把握が問われます。ビタミンB1は糖質代謝と神経機能維持、ビタミンB2は脂質代謝と粘膜維持に関与します。下垂体・副腎系に作用してホルモン調節に関わるのはビタミンE(トコフェロール)です。また、腸管でのカルシウム吸収を助け、過剰症として高カルシウム血症や異常石灰化を起こすのはビタミンDです。
解き方
- aの正誤判定:ビタミンB1は炭水化物代謝の補酵素であり神経機能を維持するため正しい記述です。
- bの正誤判定:下垂体・副腎系に作用して経血量等に影響を与えるのはビタミンE(トコフェロール)の説明であり、ビタミンDではないため誤りです。
- cの正誤判定:骨形成を助け過剰症に高カルシウム血症・異常石灰化があるのはビタミンDの説明であり、ビタミンAではないため誤りです。
- dの正誤判定:ビタミンB2は脂質代謝に関与し皮膚・粘膜を正常に保つため正しい記述です。
- 正しい記述はaとdであるため、3を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- 記述cが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 3正解
- 記述a、dともに正しい記述であり適切な組合せです。
- 選択肢 4不正解
- 記述b、cともに誤りであるため不適当です。
- 選択肢 5不正解
- 記述cが誤りであるため不適当です。
覚えるポイント
- ビタミンE:ホルモン調節に関与、生理が早く来たり経血量が増加することがある
- ビタミンD:腸管カルシウム吸収・骨形成、過剰症は高カルシウム血症や異常石灰化
間違えやすいところ
- ビタミンEの記述をビタミンDと混同しやすい
- ビタミンDの過剰症の記述をビタミンAと混同しやすい
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)」第3章 主な医薬品とその作用(滋養強壮保健薬:ビタミン主薬製剤)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.19 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
滋養強壮保健薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · 滋養強壮保健薬 / ニコチン酸アミド / グルクロノラクトン / ヘスペリジン / コンドロイチン硫酸
滋養強壮保健薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a 皮膚や粘膜などの機能を維持することを助ける栄養素として、ニコチン酸アミドが配合されている場合がある。 b グルクロノラクトンは、骨格筋に溜まった乳酸の分解を促す働きを期待して用いられる。 c ヘスペリジンは、髪や爪などに存在するアミノ酸の一種で、皮膚におけるメラニンの生成を抑えるとともに、皮膚の新陳代謝を活発にしてメラニンの排出を促す働きがあるとされる。 d コンドロイチン硫酸は軟骨組織の主成分で、軟骨成分を形成及び修復する働きがあるとされる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
滋養強壮保健薬に配合される各成分の定義・作用機序の正確な区別が重要です。グルクロノラクトンは肝臓での解毒作用やエネルギー産生を助ける成分です(乳酸分解促進はアスパラギン酸塩等)。システインはメラニン生成抑制や排出促進に関わるアミノ酸です。ヘスペリジンはビタミン様物質で毛細血管の補強・強化等に関与します。
解き方
- aの正誤判定:ニコチン酸アミドは皮膚や粘膜などの機能を維持するビタミンB群の一種であり正しい記述です。
- bの正誤判定:グルクロノラクトンは肝臓の働きを助け解毒を促進する成分であり、骨格筋の乳酸分解を促す働きはアスパラギン酸塩等の説明であるため誤りです。
- cの正誤判定:メラニン生成抑制と排出促進を行うアミノ酸はシステイン(L-システイン)の説明であり、ヘスペリジンではないため誤りです。
- dの正誤判定:コンドロイチン硫酸は軟骨組織の主成分(ムコ多糖類)であり、軟骨成分の形成・修復を助けるため正しい記述です。
- 判定は(正、誤、誤、正)となり、選択肢2を選択します。
- 選択肢 1不正解
- bとcが誤りでdが正しい記述であるため不適当です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正であり正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- aが正、bとcが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- aが正、bが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 5不正解
- dが正しい記述であるため不適当です。
覚えるポイント
- システイン:メラニン生成抑制と皮膚新陳代謝による排出促進を行うアミノ酸
- グルクロノラクトン:肝機能向上、生体内解毒作用を助ける
間違えやすいところ
- システインの記述をヘスペリジンと取り違えやすい
- グルクロノラクトンとアスパラギン酸塩の作用を混同しやすい
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)」第3章 主な医薬品とその作用(滋養強壮保健薬:アミノ酸成分、その他の生薬等)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.20 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
漢方処方製剤の基礎知識
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 漢方の概念 / 証 / 中薬との違い
漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a 現代中国で利用されている中医学に基づく薬剤は、中薬と呼ばれ、漢方薬と同じものである。 b 漢方処方製剤は、生薬成分を組み合わせて配合された医薬品で、個々の有効成分(生薬成分)の薬理作用を主に考えて、それらが相加的に配合されたものである。 c 漢方処方製剤を利用する場合、患者の「証」に合わないものが選択された場合には、効果が得られないばかりでなく、副作用を生じやすくなる。 d 一般用医薬品に用いることが出来る漢方処方は、現在50処方程度である。
解答・解説を表示
解答
1
解説
漢方医学は古代中国から導入された後、日本の気候・風土や日本人の体質に合わせて独自に発展した伝統医学であり、現代中国の中医学(中薬)とは処方構成や概念が異なります。漢方処方は個々の生薬の単なる足し算ではなく処方全体としてひとつの薬効を示すように構成されています。使用にあたっては患者の体質・状態を示す「証」に合致することが不可欠です。一般用医薬品としての漢方製剤は200処方以上が定められています。
解き方
- aの正誤判定:中薬と漢方薬は日本の伝統医学として独自発展した経緯などから同一のものではないため誤りです。
- bの正誤判定:漢方処方は個々の薬理作用の単純な相加ではなく、処方全体としての総合的な相乗効果や調和を目的としているため誤りです。
- cの正誤判定:患者の「証」に合わない漢方処方を使用すると効果が出ないだけでなく副作用を生じやすくなるため正しい記述です。
- dの正誤判定:一般用医薬品として承認基準が定められている漢方処方は200処方以上(294処方など)あり、50処方程度ではないため誤りです。
- 組み合わせは(誤、誤、正、誤)となり、選択肢1を選択します。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが誤で正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- aおよびbが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- bが誤り、cが正、dが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- aおよびdが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 5不正解
- cが正しい記述であるため不適当です。
覚えるポイント
- 漢方薬と現代中国の中薬は同一ではない(日本で独自に発展)
- 証に合わない漢方処方は効果が得られないだけでなく副作用を招きやすい
間違えやすいところ
- 中医学(中薬)と漢方医学(漢方薬)を同一のものと混同しやすい
- 漢方処方を西洋薬のように個々の生薬の薬理作用の単純な寄せ集め(相加)と誤認しやすい
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)」第3章 主な医薬品とその作用(漢方処方製剤)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.20 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
漢方処方製剤の適用症状・体質と重篤な副作用
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 適応症・体質(証) / 重篤な副作用
漢方処方製剤の「適用となる症状・体質」と「重篤な副作用」に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
漢方処方製剤では、処方ごとに適応となる体力区分(証)や症状が厳密に定められています。また、カンゾウやサンシシ等の構成生薬に由来して偽アルドステロン症や腸間膜静脈硬化症などの重篤な副作用が生じることがあるため、各処方の特徴的な適用と副作用の組み合わせを正確に把握することが重要です。
解き方
- 各選択肢に記載された処方名、適用体質・症状、重篤な副作用の整合性を確認する。
- 黄連解毒湯は体力中等度以上で熱感や充血を伴う病態に用いられ、カンゾウを含まないため偽アルドステロン症の記載がある点および虚弱者への適応記述が誤りであることを特定する。
- 選択肢 1正解
- 記述されている体質・症状は「補中益気湯」のものであり、黄連解毒湯は体力中等度以上でのぼせやイライラがある人に適します。また黄連解毒湯はカンゾウを含まないため偽アルドステロン症は起こりません。
- 選択肢 2不正解
- 防已黄耆湯は体力中等度以下で疲れやすく汗をかきやすい水太りタイプに適し、重篤な副作用として肝機能障害、間質性肺炎、偽アルドステロン症が知られており正しいです。
- 選択肢 3不正解
- 防風通聖散は体力充実で皮下脂肪が多く便秘がちな肥満症等に適し、長期服用による腸間膜静脈硬化症を含む記載の重篤な副作用があるため正しいです。
- 選択肢 4不正解
- 大柴胡湯は体力充実で胸脇苦満や便秘傾向がある人に適し、構成生薬にカンゾウを含まないため偽アルドステロン症の記載はなく、肝機能障害や間質性肺炎が知られており正しいです。
- 選択肢 5不正解
- 清上防風湯は体力中等度以上で赤ら顔・のぼせ傾向のにきび等に適し、サンシシを含むため腸間膜静脈硬化症、カンゾウを含むため偽アルドステロン症の副作用があり正しいです。
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覚えるポイント
- 黄連解毒湯は体力中等度以上向けで、カンゾウを含まないため偽アルドステロン症は生じない。
間違えやすいところ
- 黄連解毒湯と補中益気湯の体質規定(実証向けか虚証向けか)を取り違えやすい点に注意する。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)」
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.21 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
消毒薬の用語の定義と各成分の特徴・応急処置
主な医薬品とその作用 · 消毒薬 / 殺菌・消毒・滅菌の定義 / エタノール / 次亜塩素酸ナトリウム / 誤飲時の応急処置
消毒薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 殺菌・消毒は、物質中のすべての微生物を殺滅又は除去することであり、滅菌は生存する微生物の数を減らすために行われる処置である。 b エタノールは、アルコール分が微生物のタンパク質を変性させ、それらの作用を消失させることから、殺菌消毒作用を示す。 c 次亜塩素酸ナトリウムは、強い酸化力により一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に対する殺菌消毒作用を示すが、皮膚刺激性が強いため、通常人体の消毒には用いられない。 d 消毒薬を誤って飲み込んだ場合、一般的な家庭における応急処置として、通常は多量の牛乳などを飲ませるが、水は飲ませてはいけない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
微生物を完全に死滅・除去する処理を「滅菌」と呼び、病原微生物の生存数を減らす処理を「消毒・殺菌」と呼びます。消毒薬成分の作用機序や適用部位(人体に使用できるか器具等に限るか)、誤飲事故時の応急対応(水や牛乳による希釈)などの基本事項を整理して理解します。
解き方
- aの定義を確認する:すべての微生物を殺滅・除去するのは「滅菌」であり、記述は逆であるため誤と判断する。
- bの作用機序を確認する:エタノールは微生物のタンパク質変性により殺菌消毒作用を示すため正と判断する。
- cの適用を確認する:次亜塩素酸ナトリウムは強い酸化力と刺激性のため人体には使用せず器具等に用いるため正と判断する。
- dの応急処置を確認する:誤飲時は多量の水または牛乳を飲ませて胃粘膜保護と希釈を図るため、「水は飲ませてはいけない」は誤と判断する。
- 選択肢 1不正解
- a(滅菌と消毒の定義が逆)とd(誤飲時に水も飲ませてよい)が誤りであるため不適です。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤の組合せとなっており、公式正答と完全に一致します。
- 選択肢 3不正解
- cは次亜塩素酸ナトリウムの正しい説明であり、dは誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- aは誤りであり、bは正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- aは誤り、bとcは正しい記述であるため不適です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 「滅菌」は全微生物の死滅・除去、「殺菌・消毒」は微生物数の減少を意味する。
間違えやすいところ
- 消毒薬誤飲時に「水は飲ませてはいけない」と思い込まず、水または牛乳を飲ませる。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)」
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.22 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
殺虫剤・忌避剤の区分と害虫の生態・駆除
主な医薬品とその作用 · 殺虫剤・忌避剤 / 医薬品と医薬部外品 / ハエ蛆症 / ゴキブリの駆除
殺虫剤・忌避剤及び衛生害虫に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 殺虫剤・忌避剤のうち、原液を用時希釈して用いるもの、長期間にわたって持続的に殺虫成分を放出させる又は一度に大量の殺虫成分を放出させるもの等、取扱い上、人体に対する作用が緩和とはいえない製品については医薬品又は医薬部外品として扱われる。 b 忌避剤は人体に直接使用されるが、虫さされによる痒みや腫れなどの症状を和らげる効果はない。 c ハエの幼虫(ウジ)が人の体内や皮膚などに潜り込み、組織や体液や消化器官内の消化物を食べて直接的な健康被害を与えるハエ蛆症と呼ばれる症状がある。 d ゴキブリの卵は医薬品の成分が浸透しやすい殻で覆われているため、燻蒸処理による殺虫効果は高い。
解答・解説を表示
解答
5
解説
殺虫剤・忌避剤において、人体に対する作用が緩和なものは防除用医薬部外品として認められますが、希釈を要するものや高濃度・大量に放出させるものは「医薬品」に分類されます。また害虫の駆除では、昆虫の生活環や生理的特徴(卵鞘による耐性など)に応じた適切な対処法を理解することが不可欠です。
解き方
- aを検討する:人体に対する作用が緩和とはいえない製品は「医薬品」として扱われ、医薬部外品には該当しないため誤と判定する。
- bを検討する:忌避剤は虫の付着を防ぐ目的であり、すでに刺された後の痒みや腫れを鎮める効能はないため正と判定する。
- cを検討する:ハエの幼虫が体内・皮膚に侵入して被害を与えるハエ蛆症に関する正確な記述であるため正と判定する。
- dを検討する:ゴキブリの卵は硬い殻(卵鞘)に包まれて薬剤が浸透しにくいため、燻蒸処理の効果は低く、孵化時期に再処理が必要であるため誤と判定する。
- 選択肢 1不正解
- aは医薬品のみとして扱われるため誤であり、bは忌避剤にかゆみ緩和作用はないため正です。
- 選択肢 2不正解
- aは誤、cは正、dは誤であるため正しい組合せではありません。
- 選択肢 3不正解
- aは誤であり、cはハエ蛆症の正確な記述で正であるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- dはゴキブリの卵に対する燻蒸効果は低いため誤であり、本選択肢は不適です。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤の組合せとなっており、公式正答と完全に一致します。
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覚えるポイント
- ゴキブリの卵(卵鞘)には燻蒸剤などの薬剤成分が浸透しにくく、幼虫孵化時に再度駆除する。
間違えやすいところ
- 人体に対する作用が緩和といえない殺虫剤まで医薬部外品に含まれると誤認しない。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)」
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.22 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
一般用検査薬の目的、検出限界、検体採取と使用時期
主な医薬品とその作用 · 一般用検査薬 / 尿糖・尿タンパク検査薬 / 妊娠検査薬 / 偽陰性
一般用検査薬に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを1つ選びなさい。 a 一般の生活者が正しく用いて原因疾患を把握し、一般用医薬品による速やかな治療につなげることを目的として用いられる。 b 検査薬は、対象とする生体物質を特異的に検出するように設計されているが、検体中の対象物質の濃度が極めて低い場合には検出反応が起こらずに陰性の結果が出る場合がある。 c 尿糖検査の場合、原則として早朝尿(起床直後の尿)を検体とし、激しい運動の直後は避ける必要がある。 d 一般的な妊娠検査薬は、月経予定日が過ぎて概ね1週目以降の検査が推奨されている。
解答・解説を表示
解答
4
解説
一般用検査薬は、生活者が健康管理や医療機関受診のきっかけとするためのものであり、確定診断や自己判断による自己治療を目的とするものではありません。検査の感度・検出限界、検体採取のタイミング(尿糖は食後尿、尿タンパクは早朝尿)、検査推奨時期(妊娠検査薬は月経予定日の概ね1週目以降)を正確に把握します。
解き方
- aを検討する:一般用検査薬は生活者が自己治療を行うためではなく、異常を発見して速やかに医師の診療を受ける目安とするものであるため誤と判断する。
- bを検討する:検出感度を下回る低濃度では検出反応が起こらず陰性(偽陰性)となることがあるため正と判断する。
- cを検討する:原則として早朝尿を検体とするのは「尿タンパク検査」であり、尿糖検査は食後1〜2時間の尿が適するため誤と判断する。
- dを検討する:一般的な妊娠検査薬(hCG検出)は、月経予定日が過ぎて概ね1週目以降の検査が推奨されているため正と判断する。
- 正しい記述はbとdであり、その組合せを選択する。
- 選択肢 1不正解
- aは一般用検査薬が一般用医薬品による自己治療を目的とするものではないため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- a及びc(尿糖検査は食後尿を検体とする)の双方が誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- cは早朝尿を原則とするのは尿タンパク検査であり、尿糖検査ではないため誤りです。
- 選択肢 4正解
- b及びdの双方が正しい記述であり、正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- cが誤りであるため、この組合せは不適です。
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覚えるポイント
- 尿糖検査は「食後尿(食後1〜2時間)」、尿タンパク検査は「早朝尿」を検体とする。
間違えやすいところ
- 一般用検査薬は自己診断による一般用医薬品治療のためではなく、早期受診につなげるためのものである。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)」
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.23 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
一般用医薬品の添付文書に関する記述の正誤
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書 / 改訂年月 / 電子化 / 販売会社表示
一般用医薬品(人体に直接使用しない検査薬を除く。)の添付文書に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 重要な内容が変更された場合には、改訂年月を記載するとともに改訂された箇所を明示することとされている。 b 紙の添付文書の同梱は廃止され、注意事項等情報は電子的な方法により提供されることとなった。 c 添付文書に記載されている適正使用情報は、医薬品の販売等に従事する専門家が正確に理解できるよう、専門的な表現となっている。 d 製造販売業者の名称及び所在地が記載されているが、販売を他社に委託している場合には、販売を請け負っている販社等の名称及び所在地も併せて記載されることがある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
一般用医薬品の添付文書は、医薬品を使用する一般の生活者が適切に使用するために必要な情報が分かりやすく平易に記載されています。医療用医薬品とは異なり、紙の添付文書の同梱が原則として継続されています。
解き方
- 各記述(a〜d)の正誤を厚生労働省の手引きに照らして判定する。
- a(正)、b(誤)、c(誤)、d(正)の組み合わせを選択肢から特定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述bおよびcが誤り、記述dが正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aは正しく、記述cは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述dが正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが正しく、記述bは誤りであるため不適切です。
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覚えるポイント
- 一般用医薬品の添付文書は一般生活者向けに分かりやすく平易に記載される。
- 医療用医薬品と異なり、一般用医薬品では紙の添付文書の同梱は廃止されていない。
間違えやすいところ
- 医療用医薬品における添付文書電子化(原則同梱廃止)と一般用医薬品の取り扱いを混同しないように注意する。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)「医薬品の適正使用と安全対策」
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.24 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
一般用医薬品の製品表示の記載に関する記述の正誤
医薬品の適正使用と安全対策 · 製品表示 / 外箱等の表示 / 使用期限 / 添加物表示
一般用医薬品の製品表示の記載に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 添加物として配合されている成分の記載については、外箱等は記載スペースが限られることから、アレルギーの原因となり得ることが知られているもの等、安全対策上重要なものを記載し、「(これら以外の)添加物成分は、添付文書をご覧ください」としている場合がある。 b 外箱には医薬品医療機器等法の規定による法定表示事項のみが記載され、他の法令に基づく製品表示がなされることはない。 c 専門家への相談勧奨に関する事項については、記載スペースが狭小な場合には、「使用が適さない場合があるので、使用前には必ず医師、歯科医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください」等と記載されている。 d 使用期限の表示については、適切な保存条件の下で製造後3年を超えて性状及び品質が安定であることが確認されている医薬品において法的な表示義務はない。
解答・解説を表示
解答
5
解説
外箱等への記載は法定表示事項だけでなく、業界の自主規約等に基づく表示も行われます。また、適切な保存条件で製造後3年を超えて品質が安定している医薬品には使用期限の法的な表示義務はありません(流通管理等のため自主的に記載されることが多いです)。
解き方
- 記述aについて、外箱のスペースが限られる場合の添加物記載方法として正しいか確認する(正)。
- 記述bについて、他の法令や公正競争規約等の表示があるか確認する(他の表示もあるため誤)。
- 記述cについて、記載スペースが狭小な場合の相談勧奨文言として正しいか確認する(正)。
- 記述dについて、製造後3年超で安定な医薬品における使用期限の法的表示義務の有無を確認する(義務はないため正)。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述cおよびdが正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが正しく、記述bは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述a、c、dがすべて正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
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覚えるポイント
- 製造後3年を超えて安定な医薬品には使用期限の法的な表示義務はない。
- 外箱には公正競争規約等に基づく表示も記載される。
間違えやすいところ
- すべての医薬品に使用期限の法的表示義務があると誤解しやすい点に注意する。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)「医薬品の適正使用と安全対策」
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.24 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
透析療法を受けている人が使用してはならないアルミニウム含有成分
医薬品の適正使用と安全対策 · 使用上の注意 / してはいけないこと / 透析療法 / アルミニウム脳症
次の医薬品成分等を含有する内服用の胃腸薬である一般用医薬品の添付文書等において、長期間服用した場合に、アルミニウム脳症及びアルミニウム骨症を発症したとの報告があるため、「次の人は使用(服用)しないこと」の項目中に「透析療法を受けている人」と記載することとされている成分として、正しいものの組合せを1つ選べ。 a アルジオキサ b 次没食子酸ビスマス c スクラルファート d アカメガシワ
解答・解説を表示
解答
2
解説
アルミニウムを含有する制酸薬や胃粘膜保護薬(アルジオキサ、スクラルファート、乾燥水酸化アルミニウムゲル等)は、透析患者が服用すると体内にアルミニウムが蓄積し、アルミニウム脳症やアルミニウム骨症を引き起こすおそれがあるため「透析療法を受けている人」は使用(服用)しないこととされています。
解き方
- 選択肢に挙げられた各成分について、アルミニウムを含有するかどうかを確認する。
- aのアルジオキサ、cのスクラルファートがアルミニウムを含む成分であることを確認する。
- bの次没食子酸ビスマス(ビスマス含有)、dのアカメガシワ(生薬)は該当しないため除外する。
- 選択肢 1不正解
- 次没食子酸ビスマスはビスマス製剤であり、アルミニウム脳症の警告対象成分ではありません。
- 選択肢 2正解
- アルジオキサ(a)とスクラルファート(c)はともにアルミニウムを含み、「透析療法を受けている人」が禁忌とされているため正しいです。
- 選択肢 3不正解
- アカメガシワは生薬成分であり、透析患者に対するアルミニウム脳症の禁忌成分ではありません。
- 選択肢 4不正解
- 次没食子酸ビスマスが含まれているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 次没食子酸ビスマスおよびアカメガシワは該当しないため誤りです。
覚えるポイント
- アルミニウム含有成分(アルジオキサ、スクラルファート等)は透析療法中の人で使用禁忌。
- アルミニウムの体内蓄積によりアルミニウム脳症・アルミニウム骨症を生じるおそれがある。
間違えやすいところ
- ビスマス製剤(次没食子酸ビスマス、次硝酸ビスマス)とアルミニウム製剤の禁忌内容を混同しないようにする。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)「医薬品の適正使用と安全対策」別表
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.25 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
牛乳によるアレルギー症状を起こしたことがある人が使用してはならない成分
医薬品の適正使用と安全対策 · 使用上の注意 / してはいけないこと / アレルギー / タンニン酸アルブミン / カゼイン
次の医薬品成分のうち、一般用医薬品の添付文書等において、「次の人は使用(服用)しないこと」の項目中に「本剤又は本剤の成分、牛乳によるアレルギー症状を起こしたことがある人」と記載することとされている成分はどれか。
解答・解説を表示
解答
4
解説
タンニン酸アルブミンに含まれるアルブミンは牛乳のカゼイン由来であるため、牛乳アレルギーのある人ではアナフィラキシー等のアレルギー反応を起こす危険性があります。そのため添付文書の「してはいけないこと」に記載されています。
解き方
- 牛乳アレルギーに関する禁忌項目が記載されている医薬品成分を特定する。
- 選択肢の中で、牛乳由来のタンパク質成分であるアルブミンを含む「タンニン酸アルブミン」を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 硫酸ナトリウムは瀉下成分等であり、牛乳アレルギーによる使用禁忌の対象ではありません。
- 選択肢 2不正解
- リドカインは局所麻酔成分であり、局所麻酔薬過敏症の注意はありますが牛乳アレルギーは該当しません。
- 選択肢 3不正解
- ジプロフィリンはキサンチン系成分であり、牛乳アレルギーに関する使用禁忌はありません。
- 選択肢 4正解
- タンニン酸アルブミンは牛乳タンパク(カゼイン)から作られるため、牛乳アレルギーのある人は使用禁忌です。
- 選択肢 5不正解
- セトラキサート塩酸塩は胃粘膜保護成分であり、牛乳アレルギーによる使用禁忌はありません。
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覚えるポイント
- タンニン酸アルブミン = 牛乳アレルギーの人は使用(服用)しないこと。
間違えやすいところ
- 卵アレルギー(リゾチーム塩酸塩など)と牛乳アレルギー(タンニン酸アルブミン、カゼイン)の禁忌成分を混同しないようにする。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)「医薬品の適正使用と安全対策」別表
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.25 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
添付文書の「相談すること」における基礎疾患等
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書 / 使用上の注意 / 相談すること / 基礎疾患
一般用医薬品の添付文書等において、「相談すること」の項目中に「次の診断を受けた人」と記載することとされている医薬品成分等と基礎疾患等の組合せの正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 [医薬品成分等 / 基礎疾患等] a サントニン ――― 甲状腺機能亢進症 b エテンザミド ――― 肝臓病 c メチルエフェドリン塩酸塩 ――― 心臓病 d マオウ ――― 貧血
解答・解説を表示
解答
3
解説
一般用医薬品の成分が生体に及ぼす薬理作用や代謝経路に基づき、基礎疾患の病態を悪化させるおそれがある場合には、添付文書の「相談すること」欄に「次の診断を受けた人」として対象疾患が明記されます。
解き方
- 各記述の医薬品成分の薬理作用および注意すべき基礎疾患を確認する。
- エテンザミド(肝臓病)とメチルエフェドリン塩酸塩(心臓病)が正しく、サントニンとマオウの組合せが誤りであると判定する。
- 選択肢 1不正解
- aおよびdの記述が誤りであるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aの記述が誤り、bの記述が正しいため不適切です。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤の組合せであり適切です。
- 選択肢 4不正解
- bの記述が正しく、dの記述が誤りであるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- bおよびcの記述が正しいため不適切です。
答えの内訳
- a:誤
- サントニンに関して「次の診断を受けた人」として甲状腺機能亢進症の記載は求められていません。
- b:正
- エテンザミド等の解熱鎮痛成分は、肝機能障害を悪化させるおそれがあるため「肝臓病」の診断を受けた人は相談することとされています。
- c:正
- メチルエフェドリン塩酸塩などのアドレナリン作動成分は、心臓を興奮させる作用があるため「心臓病」の診断を受けた人は相談することとされています。
- d:誤
- マオウ(エフェドリン類を含有)で相談することとされる基礎疾患等は心臓病、高血圧、糖尿病、甲状腺機能亢進症等であり、「貧血」ではありません。

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覚えるポイント
- アドレナリン作動成分(エフェドリン類・マオウ等)は心臓病・高血圧・糖尿病・甲状腺機能亢進症で相談することに記載される。
間違えやすいところ
- マオウに含まれる交感神経刺激作用を貧血と関連づけて正しいと誤認しやすいので注意する。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)」第5章 医薬品の適正使用・安全対策
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.26 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
添付文書の「相談すること」における症状
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書 / 使用上の注意 / 相談すること / 症状
一般用医薬品の添付文書等の「相談すること」の項目中に「次の症状がある人」と記載することとされている医薬品成分等と症状の組合せの正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 [医薬品成分等 / 症状] a ロペラミド塩酸塩 ――― けいれん b ジフェニドール塩酸塩 ――― むくみ c イソプロパミドヨウ化物 ――― 吐き気・嘔吐 d 小児五疳薬 ――― はげしい下痢
解答・解説を表示
解答
5
解説
添付文書の「相談すること」には、その成分の作用や副作用によって増悪するおそれのある現存症状が「次の症状がある人」として指定されています。抗コリン作用を持つ成分では「排尿困難」、止瀉薬では重篤な感染症を疑う下痢症状などが該当します。
解き方
- 提示された医薬品成分の薬効群・薬理作用と、悪化するおそれのある症状を照合する。
- a(けいれんではない)、b(むくみではない)、c(吐き気・嘔吐ではない)が誤りで、d(はげしい下痢)のみが正しいと判定する。
- 選択肢 1不正解
- aおよびbは誤り、dは正しいため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aおよびcは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- bは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- bおよびcは誤り、dは正しいため不適切です。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが誤、cが誤、dが正の組合せであり適切です。
答えの内訳
- a:誤
- ロペラミド塩酸塩で「次の症状がある人」として相談することとされているのは「発熱を伴う下痢のある人、血便のある人又は粘液便の続く人」などであり、「けいれん」ではありません。
- b:誤
- ジフェニドール塩酸塩で「次の症状がある人」として相談することとされているのは抗コリン作用による「排尿困難」であり、「むくみ」ではありません。
- c:誤
- イソプロパミドヨウ化物で相談することとされている症状は抗コリン作用に基づく「排尿困難」であり、「吐き気・嘔吐」ではありません。
- d:正
- 小児五疳薬等の添付文書において、「はげしい下痢」のある人は症状が悪化するおそれがあるため相談することと記載されています。

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覚えるポイント
- 抗コリン成分(イソプロパミドヨウ化物等)や抗めまい成分(ジフェニドール)で注意すべき症状は「排尿困難」である。
間違えやすいところ
- ジフェニドール塩酸塩の抗コリン様作用から連想される排尿困難と、偽アルドステロン症のむくみを混同しないようにする。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)」第5章 医薬品の適正使用・安全対策
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.26 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
「してはいけないこと」における妊婦の禁忌成分
医薬品の適正使用と安全対策 · してはいけないこと / 妊婦 / 禁忌 / 使用上の注意
一般用医薬品の添付文書等において、「してはいけないこと」の項目中に「次の人は使用(服用)しないこと」として「妊婦又は妊娠していると思われる人」と記載することとされている成分等の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物 b ジフェンヒドラミン塩酸塩を主薬とする催眠鎮静薬(睡眠改善薬) c カゼイン d オキセサゼイン
解答・解説を表示
解答
1
解説
一般用医薬品の中で、胎児障害や子宮収縮の誘発など胎児・母体への明確な危険性がある成分、あるいは安全性が未確立である特定の催眠鎮静薬等では、妊婦に対して「相談すること」ではなく「してはいけないこと(服用しないこと)」と厳格に規定されています。
解き方
- 提示された各成分について妊婦に対する記載区分(使用しないこと/相談すること)を確認する。
- ジフェンヒドラミンを主薬とする睡眠改善薬とオキセサゼインが「使用しないこと(正)」、デキストロメトルファンは「相談すること(誤)」、カゼインは牛乳アレルギー(誤)であると判定する。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正の組合せであり適切です。
- 選択肢 2不正解
- cは誤り、dは正しいため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- aは誤り、bは正しいため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aは誤り、bおよびdは正しいため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- bの記述が正しいため不適切です。
答えの内訳
- a:誤
- デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物は妊婦において「してはいけないこと(服用しないこと)」ではなく、「相談すること」とされています。
- b:正
- ジフェンヒドラミン塩酸塩を主薬とする催眠鎮静薬(睡眠改善薬)は、胎児への影響等を考慮し「妊婦又は妊娠していると思われる人」は服用しないこととされています。
- c:誤
- カゼインは牛乳由来成分であり、「本剤又は本剤の成分、牛乳によるアレルギー症状を起こしたことがある人」が使用しないこととされています。
- d:正
- オキセサゼインは妊娠中の安全性試験が確立されておらず胎児毒性等の懸念から、「妊婦又は妊娠していると思われる人」は服用しないこととされています。

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覚えるポイント
- ジフェンヒドラミン塩酸塩主薬の睡眠改善薬とオキセサゼインは妊婦が「してはいけないこと(使用しないこと)」に該当する。
間違えやすいところ
- カゼインの禁忌対象(牛乳アレルギー)と妊婦の禁忌対象を取り違えないように注意する。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)」第5章 医薬品の適正使用・安全対策
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.27 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
服用後の乗物・機械類の運転操作禁止成分
医薬品の適正使用と安全対策 · してはいけないこと / 運転操作の禁止 / 抗コリン成分 / 副作用
内服用の一般用医薬品の添付文書等において、「してはいけないこと」の項目中に「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこと」と記載することとされている成分の正しい組合せを1つ選びなさい。 a ピレンゼピン塩酸塩水和物 b テオフィリン c スコポラミン臭化水素酸塩水和物 d ウルソデオキシコール酸
解答・解説を表示
解答
2
解説
抗コリン作用を有する成分や中枢抑制作用(眠気)をもたらす成分は、目のかすみ、異常なまぶしさ、反応時間の遅延などを引き起こし重大な事故につながるおそれがあるため、添付文書の「してはいけないこと」に「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこと」と記載されます。
解き方
- 提示された成分の薬効と自律神経への作用を確認する。
- ピレンゼピン塩酸塩水和物(a)およびスコポラミン臭化水素酸塩水和物(c)が抗コリン作用を持つため運転操作禁止に該当すると判定する。
- 選択肢 1不正解
- bのテオフィリンは運転操作禁止に該当しないため不適切です。
- 選択肢 2正解
- aのピレンゼピン塩酸塩水和物とcのスコポラミン臭化水素酸塩水和物の組合せであり適切です。
- 選択肢 3不正解
- bのテオフィリンが含まれているため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- bおよびdはいずれも運転操作禁止に該当しないため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- dのウルソデオキシコール酸は該当しないため不適切です。
答えの内訳
- a:正しい
- ピレンゼピン塩酸塩水和物は抗コリン成分であり、散瞳による目のかすみや異常なまぶしさを引き起こすため、運転操作をしないこととされています。
- b:誤り
- テオフィリンはキサンチン系成分であり、眠気を促す作用や目のかすみ等による運転操作の禁止事項はありません。
- c:正しい
- スコポラミン臭化水素酸塩水和物は抗コリン成分であり、眠気や目のかすみ、異常なまぶしさを生じさせるため、運転操作をしないこととされています。
- d:誤り
- ウルソデオキシコール酸は利胆成分であり、運転操作を禁止する旨の記載はありません。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 抗コリン作用を示す成分(胃腸薬のピレンゼピン、乗物酔い防止薬のスコポラミンなど)は運転操作禁止となる。
間違えやすいところ
- 消化器官用薬であっても、ピレンゼピンのように抗コリン作用をもつものは運転操作が禁止される点を見落とさないこと。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)」第5章 医薬品の適正使用・安全対策
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.27 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
漢方製剤の連用禁止(うっ血性心不全・心室頻拍)
医薬品の適正使用と安全対策 · してはいけないこと / 芍薬甘草湯 / カンゾウ / 心室頻拍
次の一般用医薬品の漢方製剤のうち、その添付文書等において、うっ血性心不全、心室頻拍の副作用が現れることがあるため、「してはいけないこと」の項目中に「症状があるときのみの服用にとどめ、連用しないこと」と記載することとされているものはどれか1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
芍薬甘草湯は短期間の頓用を前提とした処方であり、構成生薬の半分近くをカンゾウが占めています。甘草の大量・長期摂取は重篤な偽アルドステロン症を引き起こし、重篤な心臓障害(うっ血性心不全、心室頻拍)につながるため、「症状があるときのみの服用にとどめ、連用しないこと」が「してはいけないこと」に明記されています。
解き方
- 問題文に示された副作用(うっ血性心不全、心室頻拍)および「連用しないこと」の対象となる漢方処方を想起する。
- 多量のカンゾウを含有し筋肉の急激な痙攣性疼痛に頓用される芍薬甘草湯を選択肢4から特定する。
- 選択肢 1不正解
- 防風通聖散には「症状があるときのみの服用にとどめ、連用しないこと」との記載はありません。
- 選択肢 2不正解
- 響声破笛丸にはうっ血性心不全・心室頻拍に基づく連用禁止の記載はありません。
- 選択肢 3不正解
- 柴胡桂枝湯には当該の連用禁止の記載はありません。
- 選択肢 4正解
- 芍薬甘草湯はうっ血性心不全や心室頻拍のおそれがあるため、連用しないこととされています。
- 選択肢 5不正解
- 麻子仁丸には当該の連用禁止の記載はありません。
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覚えるポイント
- 芍薬甘草湯は「うっ血性心不全、心室頻拍」の副作用リスクにより「連用しないこと」と記載される。
間違えやすいところ
- 防風通聖散など他のカンゾウ含有漢方と混同しやすいが、「連用しないこと」が直接の禁忌とされているのは芍薬甘草湯である。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)」第5章 医薬品の適正使用・安全対策
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.28 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
「してはいけないこと」における使用部位の制限
医薬品の適正使用と安全対策 · してはいけないこと / 次の部位には使用しないこと / 外用薬 / 使用上の注意
一般用医薬品の添付文書の「してはいけないこと」の項目中に「次の部位には使用しないこと」と記載することとされている薬効群等とその理由に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 殺菌消毒薬(液体絆創膏)は、湿潤した患部に用いると、分泌液が貯留して症状を悪化させることがあるため、ただれ、化膿している患部には使用しない。 b うおのめ・いぼ・たこ用薬は、角質溶解作用の強い薬剤であり、誤って目に入ると障害を与える危険性があるため、目の周囲には使用しない。 c 外用鎮痒消炎薬(エアゾール剤に限る)は、特定の局所に使用することが一般に困難であり、目などに薬剤が入るおそれがあるため、目の周囲、粘膜等には使用しない。 d みずむし・たむし用薬は、皮膚刺激成分により、強い刺激や痛みを生じるおそれがあるため、目や目の周囲、粘膜(例えば、口腔、鼻腔、膣等)には使用しない。
解答・解説を表示
解答
1
解説
外用薬の剤形や薬効成分の性質(被膜形成性、角質溶解性、刺激性、噴霧性など)に応じて、組織障害や症状増悪を防ぐために添付文書の「してはいけないこと」欄に使用禁止部位が具体的に記載されます。
解き方
- 各外用薬(液体絆創膏、うおのめ用薬、エアゾール剤、みずむし用薬)の禁止部位およびその医学的理由を照合する。
- a、b、c、dのすべての記述が手引きの記載と合致し「正」であることを確認する。
- 選択肢 1正解
- a、b、c、dすべて正しく、適切な組合せです。
- 選択肢 2不正解
- cの記述も正しいため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- bおよびdの記述も正しいため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- a、c、dの記述も正しいため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- a、b、cの記述も正しいため不適切です。
答えの内訳
- a:正
- 液体絆創膏などの殺菌消毒薬は、被膜形成により分泌液が貯留し悪化を招くため、ただれや化膿している患部には使用しないこととされています。
- b:正
- うおのめ・いぼ・たこ用薬(サリチル酸等)は強い角質溶解作用を有するため、誤入による重篤な眼障害を防ぐ目的で目の周囲には使用しないこととされています。
- c:正
- エアゾール剤の外用鎮痒消炎薬は噴霧範囲を厳密に限定することが難しく、目や粘膜へ薬剤が入るおそれがあるため、目の周囲や粘膜等に使用しないこととされています。
- d:正
- みずむし・たむし用薬は皮膚刺激成分を含有しており強い刺激痛を生じるため、目や目の周囲、粘膜等には使用しないこととされています。

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覚えるポイント
- 液体絆創膏は分泌液貯留のため「ただれ・化膿部」に禁忌、エアゾール剤は誤入リスクから「目の周囲・粘膜」に禁忌。
間違えやすいところ
- 外用薬ごとの剤形特性(液体絆創膏の被膜性、エアゾール剤の拡散性)と禁止部位の理由を正しく対応づける必要がある。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)」第5章 医薬品の適正使用・安全対策
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.28 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
かぜ薬の相談対応と適正使用
医薬品の適正使用と安全対策 · かぜ薬 / 相談対応 / 眠気 / ライ症候群
ある一般用医薬品のかぜ薬(6カプセル中:アセトアミノフェン500mg、エテンザミド400mg、クロルフェニラミンマレイン酸塩7.5mg、dl-メチルエフェドリン塩酸塩40mg、無水カフェイン120mg;用法用量:成人1回2カプセル、7歳以上15歳未満1回1カプセル、1日3回)について、40歳女性からの相談(車の運転時の眠気、保管方法、症状不改善時の対応、13歳の娘への使用)に対する登録販売者の説明として、適切なものの組合せを1つ選びなさい。 a 服用後、眠気等があらわれる成分は本剤に配合されていません。 b カプセル剤のため、冷蔵庫内で保管してください。 c 一定期間又は一定回数服用しても症状の改善がみられない場合は、服用を中止し、医療機関を受診してください。 d 娘さんが水痘(水ぼうそう)もしくはインフルエンザにかかっている又はその疑いのある場合は、服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。
解答・解説を表示
解答
5
解説
総合感冒薬の配合成分(抗ヒスタミン成分による眠気、サリチル酸系成分による15歳未満のライ症候群リスクなど)の特性を把握し、購入者の使用状況や対象者の背景に応じた適切な情報提供を行うことが求められます。
解き方
- 配合成分(クロルフェニラミン、エテンザミド等)の副作用と禁忌・注意事項を確認する。
- 眠気を生じる成分がないとするa、冷蔵庫保管を推奨するbを誤りと判断し、医療機関受診を勧めるc、ライ症候群注意のdを正しいと判定する。
- 選択肢 1不正解
- aおよびbはいずれも誤った説明であるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aは誤った説明であるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- aは誤った説明であるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- bは誤った説明であるため不適切です。
- 選択肢 5正解
- cおよびdはいずれも適切な説明であり、正しい組合せです。
答えの内訳
- a:誤
- 抗ヒスタミン成分であるクロルフェニラミンマレイン酸塩が配合されており、眠気があらわれることがあるため運転操作は避ける必要があります。
- b:誤
- 医薬品は通常、直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい所(室温)で保管し、結露による品質劣化を避けるため冷蔵庫内での保管は不適切です。
- c:正
- 一定期間または一定回数服用しても症状が改善しない場合は、重大な疾患の可能性があるため服用を中止して医療機関を受診させます。
- d:正
- エテンザミドなどのサリチル酸系製剤は、15歳未満の水痘・インフルエンザ患者においてライ症候群の発症リスクがあるため、事前の相談が必要です。
覚えるポイント
- エテンザミドを含む製品は、15歳未満の水痘・インフルエンザ罹患時にライ症候群のリスクがあるため相談することに記載される。
間違えやすいところ
- カプセル剤だからといって安易に冷蔵庫保管を推奨しない(湿気や温度差で吸湿・劣化を招くことがある)。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)」第5章 医薬品の適正使用・安全対策
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.29 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
医薬品等の安全性情報提供制度
医薬品の適正使用と安全対策 · 安全性情報 / PMDA / 医薬品・医療機器等安全性情報 / 緊急安全性情報
医薬品等の安全性情報等に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを1つ選びなさい。 a 独立行政法人医薬品医療機器総合機構のホームページには、一般用医薬品・要指導医薬品の添付文書情報が掲載されている。 b 医薬品の製造販売業者等は、医薬品の有効性及び安全性に関する事項その他医薬品の適正な使用のために必要な情報を収集し、検討するとともに、薬局開設者等に対して、提供するよう努めなければならないが、薬局等に従事する薬剤師や登録販売者は情報提供の対象となっていない。 c 厚生労働省は、医薬品(一般用医薬品を含む)、医療機器等による重要な副作用、不具合等に関する情報をとりまとめ、「医薬品・医療機器等安全性情報」として、広く医薬関係者向けに情報提供を行っている。 d 緊急安全性情報は、医療用医薬品や医家向け医療機器についての情報伝達であり、一般用医薬品についての情報が発出されたことはない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品等の安全性情報の円滑な伝達のため、PMDAによる添付文書情報の公表、厚生労働省による「医薬品・医療機器等安全性情報」の提供、製造販売業者等による医薬関係者(登録販売者を含む)への情報提供義務が体系的に定められています。
解き方
- 各記述の安全性情報提供の仕組みや歴史的事実を確認する。
- a(PMDAのHPへの掲載)およびc(医薬品・医療機器等安全性情報の提供)が正しく、b(登録販売者を除外)およびd(一般用医薬品で緊急安全性情報の過去の発出なし)が誤りであると判定する。
- 選択肢 1不正解
- bの記述が誤りであるため不適切です。
- 選択肢 2正解
- aおよびcの記述が正しく、適切な組合せです。
- 選択肢 3不正解
- dの記述が誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- bの記述が誤りであるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- dの記述が誤りであるため不適切です。
答えの内訳
- a:正
- PMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)のウェブサイトには、医療用医薬品だけでなく一般用医薬品や要指導医薬品の添付文書情報も掲載されています。
- b:誤
- 製造販売業者等による適正使用情報の提供先には、薬局開設者等のほか、実際に従事する薬剤師や登録販売者などの専門家も含まれます。
- c:正
- 厚生労働省は医薬品等による重要な副作用・不具合情報を「医薬品・医療機器等安全性情報」としてまとめ、広く医薬関係者向けに提供しています。
- d:誤
- 緊急安全性情報(イエローレター)は一般用医薬品についても発出された事例(小柴胡湯による間質性肺炎等)があります。
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覚えるポイント
- 緊急安全性情報(イエローレター)は、一般用医薬品(小柴胡湯など)に対しても発出された過去事例がある。
間違えやすいところ
- 登録販売者が情報提供の対象外であると勘違いしやすいが、医薬品の適正使用を担う専門家として情報提供の対象に含まれる。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)」第5章 医薬品の適正使用・安全対策
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.30 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
医薬品の副作用情報等の収集
医薬品の適正使用と安全対策 · 医薬品・医療機器等安全性情報報告制度 / 再審査制度
医薬品の副作用情報等の収集に関する記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品等の安全性確保のため、医療関係者からの副作用等報告や製造販売業者による市販後調査制度(再審査制度等)が法令に基づき運用されています。
解き方
- 記述a、b、cについて安全性情報報告制度の歴史や報告義務者に関する正確な規定を確認する。
- 記述dの一般用医薬品における再審査期間の年数基準(概ね4年)を確認して誤りを見抜く。
- 選択肢 1正解
- a、b、cが正しく、dが誤りであるため、この組み合わせが正答となります。
- 選択肢 2不正解
- cは2002年の法改正で報告が義務化されたため正しく、誤りとする本選択肢は不適です。
- 選択肢 3不正解
- a、bは正しく、dは再審査期間の年数が誤っているため不適です。
- 選択肢 4不正解
- aは歴史的経緯として正しく、dは再審査期間の誤記であるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- a、bともに正しい記述であるため不適です。
答えの内訳
- a:正
- 本制度は1967年3月より約3000の医療機関をモニター施設に指定して発足した医薬品副作用モニター制度が起源です。
- b:正
- 登録販売者は、医薬品・医療機器等安全性情報報告制度において副作用等の報告を行う医薬関係者として明確に位置づけられています。
- c:正
- 2002年7月の薬事法改正により、医師、歯科医師、薬剤師、登録販売者等の医薬関係者による副作用報告が法的に義務づけられました。
- d:誤
- 医療用から転用された有効成分を配合した一般用医薬品等の承認後の調査期間(再審査期間)は、概ね8年ではなく原則として4年です。
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覚えるポイント
- 一般用医薬品の再審査期間は原則として4年である。
間違えやすいところ
- 新有効成分の医療用医薬品の再審査期間(原則8年等)と一般用医薬品(原則4年)を取り違えないように注意する。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.30 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
製造販売業者による副作用等の報告義務
医薬品の適正使用と安全対策 · 医薬品医療機器等法第68条の10第1項 / 副作用等報告 / 報告期限
医薬品医療機器等法第68条の10第1項の規定に基づき、医薬品の製造販売業者に義務付けられている副作用等の報告に関する記述について、正しいものの組合せを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
製造販売業者は、製造販売した医薬品の副作用症例や感染症症例、外国措置情報、研究報告について、緊急度・重要度に応じて15日以内又は30日以内に厚生労働大臣へ報告する義務を負います。
解き方
- 外国措置情報および感染症症例(重篤)の報告期限が15日以内であることを確認し、aとdを誤りと判断する。
- 未知の重篤な副作用症例が15日以内、研究報告が30日以内であることを確認し、bとcを正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- aの報告期限は15日以内であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aの報告期限は15日以内であるため誤りです。
- 選択肢 3正解
- b及びcの記述がともに正しいため、この組み合わせが正答となります。
- 選択肢 4不正解
- dの重篤な感染症症例の報告期限は15日以内であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- dの重篤な感染症症例の報告期限は15日以内であるため誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- 外国での製造・輸入・販売の中止、回収、廃棄等保健衛生上の危害発生防止措置の実施は、30日以内ではなく15日以内に報告しなければなりません。
- b:正
- 医薬品による副作用症例のうち、使用上の注意から予測できない未知の重篤事例(死亡を除く)は15日以内に報告する必要があります。
- c:正
- 副作用症例・感染症の発生傾向の著しい変化等を示す研究報告については、30日以内の厚生労働大臣への報告が義務付けられています。
- d:誤
- 医薬品による感染症症例の発生は、使用上の注意から予測できるか否かを問わず、重篤なものは15日以内に報告しなければなりません。
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覚えるポイント
- 重篤な感染症症例や外国での回収措置等は15日以内に報告義務がある。
間違えやすいところ
- 感染症症例は予測可能(既知)であっても重篤な場合は30日ではなく15日以内である点を見落としやすい。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.31 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
副作用情報等の評価及び安全対策措置
医薬品の適正使用と安全対策 · 医薬品医療機器総合機構(PMDA) / 厚生労働大臣 / 薬事・食品衛生審議会
医薬品の副作用情報等の評価及び措置に関する文中の( a )~( c )内に入る字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
5
解説
収集された医薬品の副作用情報はPMDAで整理・調査検討された後、厚生労働大臣が薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて行政措置を実施します。
解き方
- 副作用情報の調査検討を行う専門機関が「独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)」であることを特定する。
- 安全対策上の行政措置を実施する主体が「厚生労働大臣」、諮問を受ける審議会が「薬事・食品衛生審議会」であることを当てはめる。
- 選択肢 1不正解
- aはPMDA、cは薬事・食品衛生審議会が入るため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aはPMDA、bは厚生労働大臣が入るため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aはPMDA、bは厚生労働大臣が入るため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bは厚生労働大臣、cは薬事・食品衛生審議会が入るため誤りです。
- 選択肢 5正解
- a、b、cのすべてに適切な字句が入っているため、正答となります。
答えの内訳
- a:独立行政法人医薬品医療機器総合機構
- 各制度により集められた副作用等の情報は、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)で専門委員の意見を聴き調査検討されます。
- b:厚生労働大臣
- 調査検討結果に基づき、安全対策上必要な行政措置(使用上の注意改訂の指示等)を命じる主体は厚生労働大臣です。
- c:薬事・食品衛生審議会
- 厚生労働大臣は、薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて、使用上の注意の改訂指示等の安全対策措置を講じます。
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覚えるポイント
- 副作用情報の調査検討はPMDAが行い、行政措置は厚生労働大臣が薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて決定する。
間違えやすいところ
- 措置を講じる主体を都道府県知事と混同しないようにする。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.31 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
医薬関係者による副作用報告制度
医薬品の適正使用と安全対策 · 医薬関係者の報告義務 / 過量使用・誤用 / 報告様式の記載範囲
医薬品医療機器等法第68条の10第2項に基づく医薬関係者の副作用等報告に関する記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬関係者は医薬品の適正使用によるものだけでなく過量使用や誤用による健康被害も含め、日常生活に支障を来す程度の有害反応を把握可能範囲で速やかに報告します。
解き方
- 過量使用や誤用も安全対策上必要なら報告対象となるため、aを誤りと判断する。
- 報告は把握可能な範囲でよく、重複を避けるため直接接した1名からでよいことから、bとcを正と判断する。
- 入院治療を要さずとも日常生活に支障を来すものは報告対象であるため、dを誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- cは正しく、dは誤りであるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- aは誤りで、cは正しいため不適です。
- 選択肢 3不正解
- aは過量使用や誤用も対象となるため誤りであり、不適です。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤の正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- b及びcは正しい記述であるため不適です。
答えの内訳
- a:誤
- 安全対策上必要があると認められる場合は、医薬品の過量使用や誤用等によるものと思われる健康被害についても報告の対象となります。
- b:正
- 同一施設で複数の専門家が関与していても、重複報告を避けるため、副作用情報に直接接した専門家1名から報告書が提出されれば十分です。
- c:正
- 報告様式のすべての記入欄を埋める必要はなく、購入者等から把握できた範囲で速やかに報告を行うことが求められます。
- d:誤
- 入院治療を必要としない場合でも、日常生活に支障を来す程度の健康被害(中等度以上の障害)は報告対象となります。
覚えるポイント
- 誤用・過量使用による被害も、安全対策上必要であれば報告対象となる。
間違えやすいところ
- 報告書のすべての項目を埋める必要はなく、把握可能な範囲で報告すればよい点を確認しておく。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.32 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
医薬品副作用被害救済制度の給付種類と内容
医薬品の適正使用と安全対策 · 障害児養育年金 / 医療手当 / 遺族年金 / 遺族一時金
医薬品副作用被害救済制度の給付に関する記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品副作用被害救済制度の各給付(医療費、医療手当、障害年金、障害児養育年金、遺族年金、遺族一時金、葬祭料)には対象要件、給付形式(実費または定額)、請求期限が厳密に定められています。
解き方
- 障害児養育年金の対象年齢が「18歳未満」であることを確認し、aを誤りと判断する。
- 医療手当は「定額」支給(実費は医療費)であることを確認し、bを誤りと判断する。
- 遺族年金の給付限度が「最高10年」であることを確認し、cを正と判断する。
- 遺族一時金には「死亡から5年以内」の請求期限があるため、dを誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- a及びbが誤りであるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤り、cが正、dが誤りであるため不適です。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが誤の正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bが誤り、cが正、dが誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- cは正しい記述であるため不適です。
答えの内訳
- a:誤
- 障害児養育年金は、医薬品の副作用により一定の障害状態にある「18歳未満」の人を養育する人に対して給付されるものです(20歳未満ではありません)。
- b:誤
- 医療手当は、入院治療を必要とする程度の治療に伴う実費補償ではなく、定額の手当として給付されるものです(実費補償されるのは医療費です)。
- c:正
- 遺族年金は、生計維持者が副作用で死亡した場合に遺族の生活の立て直しを目的として支給され、給付限度は最高10年間とされています。
- d:誤
- 遺族一時金の請求期限は、死亡のときから5年以内と定められており、無期限ではありません。
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覚えるポイント
- 障害児養育年金は18歳未満、医療手当は定額給付、遺族一時金の請求期限は5年以内。
間違えやすいところ
- 医療費(実費補償)と医療手当(定額手当)の給付内容を混同しやすい。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.32 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
医薬品副作用被害救済制度の適用対象と請求書類
医薬品の適正使用と安全対策 · 救済制度の除外対象 / 請求手続き / 適正使用
医薬品副作用被害救済制度に関する記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品副作用被害救済制度は適正使用による健康被害を対象とし、企業の損害賠償責任がある場合や不適正使用は対象外です。人体直接適用の殺菌消毒剤は対象に含まれます。
解き方
- 損害賠償責任がある場合(製品欠陥など)は対象外となるため、aを正と判断する。
- 人体に直接使用する殺菌消毒剤は対象となるため、bを誤りと判断する。
- 一般用医薬品の請求に必要な証明書類(販売証明書等)を確認し、cを正と判断する。
- 不適正使用は救済給付の対象外であるため、dを誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- b及びdが誤りであるため不適です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤の正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- a及びcは正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- cが正しく、dが誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- a及びcが正しいため不適です。
答えの内訳
- a:正
- 製品不良など製薬企業に明らかな損害賠償責任(民事責任)がある事案は、救済制度による給付の対象から除外されます。
- b:誤
- 殺菌消毒剤のうち「人体に直接使用するもの」は救済制度の対象となります(人体に直接使用しない器具・環境用等は対象外)。
- c:正
- 一般用医薬品の副作用被害を請求する際には、医師の診断書や受診証明書のほか、販売した薬局・販売業者が作成した販売証明書等が必要です。
- d:誤
- 本制度は医薬品を「適正に使用した」にもかかわらず発生した被害を救済するものであり、不適正な使用による健康被害は救済対象外です。
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覚えるポイント
- 人体に直接使用する殺菌消毒剤は救済制度の対象に含まれる。
間違えやすいところ
- 人体に直接使わない殺虫剤や器具用消毒剤は対象外だが、外用消毒薬(直接使用)は対象となる違いに留意する。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.33 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
一般用医薬品の主な安全対策の歴史
医薬品の適正使用と安全対策 · アンプル入りかぜ薬 / プソイドエフェドリンとPPA / 小柴胡湯とインターフェロン / 一般用かぜ薬と間質性肺炎
一般用医薬品の安全対策に関する記述のうち、正しいものの組合せを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
一般用医薬品における過去の重大な安全対策(アンプル入りかぜ薬の回収、小柴胡湯とインターフェロン、PPAの代替化、かぜ薬による間質性肺炎等)は頻出の重要事項です。
解き方
- 記述a(アンプル入りかぜ薬事件)が史実通り正しいことを確認する。
- 記述bの脳出血リスクによる代替指示は「PPA」に関するものであるため誤りと判断する。
- 記述cのインターフェロンとの併用禁忌は「小柴胡湯」であるため誤りと判断する。
- 記述d(かぜ薬全般の間質性肺炎に関する注意改訂)が正しいことを確認し、(a、d)を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- bはPPA(塩酸フェニルプロパノールアミン)の記述であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cは小柴胡湯に関する記述であるため誤りです。
- 選択肢 3正解
- a及びdの記述がともに正しいため、この組み合わせが正答となります。
- 選択肢 4不正解
- b及びcがともに誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- cは小柴胡湯に関する記述であるため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 1965年、アミノピリンやスルピリンを含むアンプル入りかぜ薬によるショック死亡例の発生を受け、製品回収が要請されました。
- b:誤
- 脳出血等の報告を受けて代替成分への切替え等が指示されたのは、プソイドエフェドリン塩酸塩ではなく「塩酸フェニルプロパノールアミン(PPA)」です。
- c:誤
- インターフェロン製剤との併用により間質性肺炎が報告され禁忌とされた漢方処方製剤は、小青竜湯ではなく「小柴胡湯」です。
- d:正
- 2003年、一般用かぜ薬による間質性肺炎の発生事例報告を受けて、かぜ薬全般の使用上の注意改訂が指示されました。
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覚えるポイント
- インターフェロン併用禁忌は小柴胡湯、脳出血による代替措置は塩酸フェニルプロパノールアミン(PPA)。
間違えやすいところ
- 小柴胡湯と小青竜湯の取り違え、PPAと代替成分であるプソイドエフェドリンの主客転倒に注意する。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.33 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
医薬品の適正使用啓発活動と薬物乱用防止
医薬品の適正使用と安全対策 · 薬と健康の週間 / 「ダメ。ゼッタイ。」普及運動 / 一般用医薬品の乱用
医薬品の適正使用のための啓発活動等に関する記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
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解答
1
解説
医薬品の適正使用や薬物乱用防止を推進するため国や関係団体等による啓発週間・運動が展開されており、一般用医薬品の乱用防止も重大な課題となっています。
解き方
- 啓発運動の名称・期間(10/17〜23:薬と健康の週間、6/20〜7/19:「ダメ。ゼッタイ。」普及運動)を確認し、a、b、cを正と判断する。
- 一般用医薬品でも乱用や依存が問題となるため、dを誤りと判断する。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤の正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- cは正しい啓発運動期間の記述であるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- bは正しく、dは一般用医薬品でも乱用が生じ得るため不適です。
- 選択肢 4不正解
- a及びbは正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- aが正しく、dが誤りであるため不適です。
答えの内訳
- a:正
- 登録販売者には、セルフメディケーションの普及や医薬品適正使用のための啓発活動への積極的な参加・協力が求められています。
- b:正
- 毎年10月17日~23日の1週間は「薬と健康の週間」と定められ、各種広報活動や啓発イベントが実施されています。
- c:正
- 「6・26国際麻薬乱用撲滅デー」を普及し乱用防止を図るため、6月20日~7月19日の1ヶ月間に「ダメ。ゼッタイ。」普及運動が行われます。
- d:誤
- 薬物乱用・依存は違法薬物に限らず、一般用医薬品(鎮咳去痰薬や鎮痛薬等の乱用等のおそれのある成分)によっても生じ得ます。
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覚えるポイント
- 「薬と健康の週間」は10月17日~23日、「ダメ。ゼッタイ。」運動は6月20日~7月19日。
間違えやすいところ
- 一般用医薬品であっても不適正な大量連用等により依存・乱用が生じることを忘れないようにする。
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和4年3月作成、令和5年4月一部改訂)
出典:東京都『2023年度 東京都 登録販売者試験』
公式問題(午後) p.34 ↗(www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp)
2023年度 東京都 登録販売者試験
参照した公式資料
東京都が公開した2023年度 東京都 登録販売者試験の問題・解答資料です。
- 公式問題(午前) ↗ — www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp(PDF・35ページ)
- 公式問題(午後) ↗ — www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp(PDF・35ページ)
- 公式正答 ↗ — www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp(PDF・1ページ)

