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2023年度 静岡県 前半の概要
医薬品の本質と適正使用
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の本質 / 情報提供 / 適正使用
医薬品に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下の中から1つ選びなさい。 a 医薬品は、科学的な根拠に基づく適切な理解や判断によって適正な使用が図られる必要がある。 b 一般用医薬品には、製品に添付されている文書(添付文書)や製品表示に必要な情報が記載されている。 c 購入者等が、一般用医薬品を適切に選択し、適正に使用するためには、その販売に専門家が関与し、専門用語を分かりやすい表現で伝えるなどの適切な情報提供を行い、また、購入者等が知りたい情報を十分に得ることができるように、相談に対応することが不可欠である。 d 医薬品は、有効性、安全性等に関する情報が集積されており、随時新たな情報が付加されるものである。
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解答
5
解説
医薬品は人の生命や健康に直接影響を与えるものであり、添付文書等の科学的根拠に基づく適正な情報提供と販売時の専門家の適切な関与が不可欠です。
解き方
- 記述a・b・c・dが医薬品の本質や専門家の役割として手引きの記述に合致しているか確認する。
- すべての記述が正しい(正・正・正・正)と判断し、該当する選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- dの記述が誤りとなっているため不適です。医薬品情報は販売後も随時更新されます。
- 選択肢 2不正解
- cの記述が誤りとなっているため不適です。専門家による適切な相談対応は不可欠です。
- 選択肢 3不正解
- bの記述が誤りとなっているため不適です。添付文書や製品表示に必要事項が記載されています。
- 選択肢 4不正解
- aの記述が誤りとなっているため不適です。科学的根拠に基づく適正使用が図られる必要があります。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dの記述はいずれも正しく、正しい組み合わせとなっています。
答えの内訳
- a:正
- 医薬品は生命や身体の健康に直接影響を与えるため、科学的根拠に基づいた理解と判断による適正使用が必須です。
- b:正
- 一般用医薬品の効能や用法用量、使用上の注意などの重要情報は、添付文書や外箱等の製品表示に記載されています。
- c:正
- 一般消費者が医薬品を適切に選択・使用できるよう、専門家が分かりやすく情報提供し相談に応じる役割を担います。
- d:正
- 医薬品は市販後も有効性や安全性に関する最新情報が集積され、添付文書の改訂等により随時情報が付加されます。
覚えるポイント
- 医薬品は市販後も安全性情報の収集と改訂が継続されること
間違えやすいところ
- 承認された時点で情報収集が完了し固定化されると誤認すること
出題の前提:手引き「医薬品の本質」および「医薬品の適正使用」に関する記述に基づく
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.2 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品のリスク評価
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 用量反応関係 / GCP / GPSP / 毒性試験
医薬品のリスク評価に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを下の中から1つ選びなさい。 a 投与量と効果の関係は、薬物用量の増加に伴い、効果の発現が検出されない「無作用量」から、最小有効量を経て「治療量」に至る。 b 製造販売後安全管理の基準としてGood Post-marketing Study Practice(GPSP)が制定されている。 c Good Clinical Practice(GCP)に準拠した手順で安全な治療量を設定することが新規医薬品の開発に関連する臨床試験(治験)の目標の一つである。 d 治療量を超えた量を単回投与した場合、毒性が発現するおそれはない。
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解答
2
解説
医薬品は用量依存的に薬効と毒性が現れるため、治験(GCP)などを通じて適切な治療量と安全域が設定され、市販後も各種基準のもとリスク管理が行われます。
解き方
- 用量反応曲線における無作用量・有効量・中毒量・致死量の関係を確認する。
- 各種基準(GCP、GVP、GPSPなど)の定義と違いを照合して正誤を判断する。
- 選択肢 1不正解
- bが誤りです。製造販売後安全管理の基準はGPSPではなくGVPです。
- 選択肢 2正解
- aとcが正しく、正しい組み合わせの選択肢となっています。
- 選択肢 3不正解
- bとdの両方が誤りです。治療量を超えて単回投与すると毒性が発現するおそれがあります。
- 選択肢 4不正解
- dが誤りです。治療量を超える単回投与により急性毒性が生じる可能性があります。
答えの内訳
- a:正
- 薬物用量の増加により、無作用量から最小有効量を経て効果が十分に発現する治療量へと至ります。
- b:誤
- 製造販売後安全管理の基準はGVPであり、GPSPは製造販売後の調査及び試験の実施基準です。
- c:正
- GCP(医薬品の臨床試験の実施の基準)に準拠して治験が行われ、有効性とともに安全な治療量が設定されます。
- d:誤
- 治療量を超えた量を単回投与した場合には、急性毒性が発現するおそれがあります。
覚えるポイント
- GVPは製造販売後安全管理基準、GPSPは製造販売後調査・試験基準
間違えやすいところ
- GVP(安全管理基準)とGPSP(調査・試験基準)の名称と役割の混同
出題の前提:手引き「医薬品のリスク評価」および関連GLP・GCP・GVP・GPSP基準に基づく
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.2 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
健康食品の分類と適切な対応
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 健康食品 / 保健機能食品 / 特定保健用食品 / 相談対応
いわゆる「健康食品」と呼ばれる健康増進や維持の助けになることが期待される食品(以下「健康食品」という。)に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを下の中から1つ選びなさい。 a 「保健機能食品」は、一定の基準のもと健康増進の効果等を表示することが許可された健康食品である。 b 「特定保健用食品」は、すべて個別に都道府県の審査を受け、許可されたものである。 c 健康食品は、健康増進や維持の助けになることが期待されるため、健康被害を生じることはない。 d 一般用医薬品の販売時にも健康食品の摂取の有無について確認することは重要で、購入者等の健康に関する意識を尊重しつつも、必要があればそれらの摂取についての指導も行うべきである。
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解答
4
解説
健康食品は医薬品とは異なり食品に分類されますが、過剰摂取や相互作用によるリスクがあり、保健機能食品の許可権限や相談時の指導内容を正確に把握する必要があります。
解き方
- 各記述の正誤を検討し、特定保健用食品の許可主体が消費者庁長官であることを確認する。
- aとdが正しく、bとcが誤りであることから組み合わせを選択する。
- 選択肢 1不正解
- bが誤りです。特定保健用食品の審査・許可は都道府県ではなく消費者庁が行います。
- 選択肢 2不正解
- bとcが誤りです。食品であっても過剰摂取等により健康被害を引き起こすことがあります。
- 選択肢 3不正解
- cが誤りです。健康食品でも体質や摂取法により健康被害を生じる場合があります。
- 選択肢 4正解
- aとdの記述がともに正しく、適切な組み合わせとなっています。
答えの内訳
- a:正
- 保健機能食品は、国が定めた安全性や有効性の基準に基づき機能性を表示できる食品群の総称です。
- b:誤
- 特定保健用食品(トクホ)は、都道府県ではなく国(消費者庁長官)が個別に審査・許可を行います。
- c:誤
- 健康食品であっても過剰摂取や医薬品との相互作用等により健康被害を生じる可能性があります。
- d:正
- 医薬品の販売時には健康食品の併用状況も確認し、必要に応じて適切な摂取指導を行う必要があります。
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覚えるポイント
- 特定保健用食品の個別審査・許可を行うのは国(消費者庁)であること
間違えやすいところ
- 「食品だから絶対に安全・健康被害は出ない」と思い込む誤り
出題の前提:手引き「健康食品」の定義および保健機能食品制度に基づく
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.3 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
アレルギー(過敏反応)の病態と注意点
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · アレルギー / 過敏反応 / 添加物 / アレルゲン
アレルギー(過敏反応)に関する記述のうち、誤っているものを下の中から1つ選びなさい。
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解答
3
解説
アレルギーは生体の免疫機能が特定の物質に対して過剰に反応して生じるものであり、アレルゲンだけでなく個人のアレルギー体質や遺伝的素因が発症に深く関係しています。
解き方
- 各記述を照合し、医薬品成分だけでなく添加物や原材料がアレルゲンとなり得ることを確認する。
- 記述3における「体質的・遺伝的な要素はない」という部分が手引きの記述に反することを見抜く。
- 選択肢 1不正解
- 正しい記述です。免疫応答により各部位に生じる炎症などの過敏反応をアレルギー症状と呼びます。
- 選択肢 2不正解
- 正しい記述です。タートラジン(着色料)やカゼイン、亜硫酸塩などの添加物がアレルゲンとなることがあります。
- 選択肢 3正解
- 誤った記述です。アレルギーには個人の体質的・遺伝的な要素(アトピー素因等)が密接に関与しています。
- 選択肢 4不正解
- 正しい記述です。カゼインやタンニン酸アルブミンなど牛乳由来成分を含む医薬品は避ける必要があります。
覚えるポイント
- アレルギーの発症には抗原のみならず個人の遺伝的・体質的要素が関与する
間違えやすいところ
- 有効成分だけでなく添加物もアレルゲンになり得る点を見落とすこと
出題の前提:手引き「アレルギー(過敏反応)」に関する記述に基づく
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.3 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
セルフメディケーションと税制
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · セルフメディケーション / セルフメディケーション税制 / 登録販売者の役割
セルフメディケーションに関する記述のうち、誤っているものを下の中から1つ選びなさい。
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解答
4
解説
セルフメディケーションは自身の健康に責任を持ち軽度な不調を自ら手当てすることで、セルフメディケーション税制はスイッチOTC医薬品等の購入費用を所得控除する制度です。
解き方
- 選択肢1〜3がセルフメディケーションの意義や税制の導入経緯について正しいことを確認する。
- 選択肢4において「特定保健用食品が対象となった」という点が誤りであることを判定する。
- 選択肢 1不正解
- 正しい記述です。セルフメディケーションは医療費適正化や健康寿命の延伸に寄与します。
- 選択肢 2不正解
- 正しい記述です。登録販売者は地域の健康維持やQOL向上に向けた連携を担うことが期待されます。
- 選択肢 3不正解
- 正しい記述です。平成29年1月より医療費控除の特例として同税制が施行されました。
- 選択肢 4正解
- 誤った記述です。対象はスイッチOTC医薬品等の一般用医薬品であり、特定保健用食品は対象外です。
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覚えるポイント
- セルフメディケーション税制の対象に健康食品や特定保健用食品は含まれない
間違えやすいところ
- 見直しにより食品の一部も税制対象に含まれるようになったと混同すること
出題の前提:手引き「適切な医薬品選択と受診勧奨(セルフメディケーション)」に基づく
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.4 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品の副作用と専門家の対応
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 副作用 / 受診勧奨 / 情報提供
医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下の中から1つ選びなさい。 a 副作用は起きないことが望ましいため、副作用が起きる仕組みや起こしやすい要因の認識、また、それらに影響を与える体質や体調等をあらかじめ把握し、適切な医薬品の選択、適正な使用が図られることが重要である。 b 医薬品が人体に及ぼす作用は、すべて解明されていないが、十分注意して適正に使用すれば副作用が生じることはない。 c 一般用医薬品の販売等に従事する専門家においては、購入者等から副作用の発生の経過を十分に聴いて、その後の適切な医薬品の選択に資する情報提供を行う等の対応をする必要がある。 d 一般用医薬品を継続して使用する場合には、特段の異常が感じられなくても医療機関を受診するよう、医薬品の販売等に従事する専門家から促していくことが重要である。
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解答
2
解説
医薬品には常に副作用のリスクが内在しており、適正に使用しても副作用が生じることがあるため、専門家は漫然とした継続使用を避け医療機関への受診勧奨を行います。
解き方
- 記述bの「適正に使用すれば副作用が生じることはない」が誤りであることを特定する。
- 記述a、c、dが手引きに沿った正しい記述であることを確認し、組み合わせ2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bが誤であるため不適です。適正使用下でも副作用は起こり得ます。
- 選択肢 2正解
- a:正、b:誤、c:正、d:正の正しい組み合わせとなっています。
- 選択肢 3不正解
- aが正、bが誤、cが正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- dが正であるため不適です。漫然とした継続使用を防ぐ受診勧奨が重要です。
- 選択肢 5不正解
- bが誤、cが正であるため誤った組み合わせです。
答えの内訳
- a:正
- 副作用の予防には、個人の体質や体調の把握、適正使用および適切な医薬品の選択が不可欠です。
- b:誤
- 医薬品は適正に使用された場合であっても、副作用が生じる可能性を完全に排除することはできません。
- c:正
- 副作用歴のある購入者等に対しては、発現経過を詳しく確認し以後の医薬品選択へ反映させます。
- d:正
- 一般用医薬品を漫然と長期使用せず、症状が続く場合は医療機関受診を促すことが重要です。
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覚えるポイント
- 医薬品は適正に使用しても副作用が発生するリスクを完全にゼロにはできない
間違えやすいところ
- 用法用量を厳格に守って適正に使用すれば絶対に副作用は起きないと誤認すること
出題の前提:手引き「医薬品のリスク評価(副作用の本質)」に関する記述に基づく
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.4 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品の不適正使用と副作用リスク
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 不適正使用 / 乱用 / 漫然連用 / 専門家の対応
医薬品の不適正な使用と副作用に関する記述のうち、誤っているものを下の中から1つ選びなさい。
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解答
4
解説
一般用医薬品は主に対症療法薬であり、根本治療や生活習慣の改善を怠り漫然と使用を継続すると副作用の発現や重大な疾患の発見遅れにつながります。
解き方
- 選択肢1〜3が医薬品の適正使用・販売時の注意点・対症療法の限界として正しいことを確認する。
- 選択肢4の「漫然と続けていても、副作用を招くことはない」という表現が明白な誤りであることを特定する。
- 選択肢 1不正解
- 正しい記述です。乱用が疑われる大量・頻回購入等には事情の確認や販売制限等の対応が必要です。
- 選択肢 2不正解
- 正しい記述です。対症療法薬の連用は根本原因となる疾患の発見を遅らせるリスクがあります。
- 選択肢 3不正解
- 正しい記述です。医薬品の用法用量はベネフィットがリスクを上回るよう設定されています。
- 選択肢 4正解
- 誤った記述です。根本原因を放置して漫然と長期使用を続けると、副作用を招く危険があります。
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覚えるポイント
- 一般用医薬品の漫然とした長期使用は副作用のリスクを増大させる
間違えやすいところ
- OTC医薬品は安全性が高いから長く飲み続けても副作用は出ないと誤解すること
出題の前提:手引き「医薬品の不適正な使用と副作用」に関する記述に基づく
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.5 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品同士の相互作用
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 相互作用 / 併用禁忌 / 体内動態 / 薬効の重複
医薬品と他の医薬品との相互作用に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを下の中から1つ選びなさい。 a かぜ薬、解熱鎮痛薬、アレルギー用薬等では、成分や作用が重複することが多く、通常、これらの薬効群に属する医薬品の併用は避けることとされている。 b 複数の疾病を有する人では、疾病ごとにそれぞれ医薬品が使用される場合が多く、医薬品同士の相互作用に関して特に注意が必要となる。 c 複数の医薬品を併用した場合、医薬品の作用が増強することがあるが、減弱することはない。 d 医薬品の相互作用は、医薬品が吸収、分布又は代謝(体内で化学的に変化すること)される過程においてのみ起こる。
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解答
1
解説
医薬品同士の併用により作用の増強だけでなく減弱も起こり得ます。また相互作用は吸収・分布・代謝・排泄(ADME)および作用部位のあらゆる段階で生じます。
解き方
- 記述cの「減弱することはない」および記述dの「〜においてのみ起こる(排泄等が除外)」を誤りと判定する。
- 記述aとbが正しいことを確認し、選択肢1の組み合わせを選択する。
- 選択肢 1正解
- aとbが正しく、正しい組み合わせとなっています。
- 選択肢 2不正解
- cが誤りです。相互作用によって効果が減弱することも生じます。
- 選択肢 3不正解
- cとdが誤りです。排泄の過程や作用部位でも相互作用は起こります。
- 選択肢 4不正解
- dが誤りです。排泄過程での競合など他の段階でも相互作用が生じます。
答えの内訳
- a:正
- かぜ薬や解熱鎮痛薬等は同系統の成分を含有することが多く、過量摂取につながるため併用を避けます。
- b:正
- 複数疾患で複数薬を使用する多剤併用では、相互作用により予期せぬ悪影響が生じやすくなります。
- c:誤
- 相互作用により医薬品の作用が増強する場合だけでなく、作用が減弱・相殺される場合もあります。
- d:誤
- 相互作用は吸収・分布・代謝だけでなく、排泄過程や受容体結合等の作用部位でも生じます。
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覚えるポイント
- 相互作用には作用の「増強」と「減弱」の両方が存在する
間違えやすいところ
- 排泄過程や作用部位での相互作用の発生を見落とし体内動態の一部のみに限定すること
出題の前提:手引き「相互作用」に関する記述(体内動態的・薬力学的相互作用)に基づく
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.5 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品と食品との相互作用
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 相互作用 / 食品との相互作用 / 飲み合わせ
医薬品と食品との相互作用に関する記述について、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
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解答
4
解説
食品と医薬品を併用すると、食品中に含まれる同種成分の過剰摂取や、代謝酵素の活性変化による薬効の増減や副作用の増強が生じる場合があります。
解き方
- 各記述の正誤を検討する。aはカフェインやビタミンAの重複摂取に関する正しい記述である。
- bは外用薬や注射薬でも食品の影響を受けることがあるため誤りである。
- cはアルコール常習者でのアセトアミノフェンの代謝や毒性に関する因果関係が誤りである。
- dは相互作用が「飲み合わせ」と呼ばれ経口薬で主に想定されるという正しい記述である。
- 正しい記述の組み合わせ(a、d)を選択肢4と判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述bにおいて「外用薬や注射薬の作用や代謝は、食品による影響を受ける可能性はない」としている点が誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述bおよび記述cがともに誤りであるため、この組み合わせは不適当です。
- 選択肢 3不正解
- 記述cにおいて、アルコール常習者で「アセトアミノフェンが代謝されにくくなる」としている点が誤りです。
- 選択肢 4正解
- 記述aおよび記述dの内容がともに手引きの記載に合致しており正しいため、これが正解です。
覚えるポイント
- 食品中に含まれる有効成分の重複や、代謝への影響により相互作用が起こる。
間違えやすいところ
- 外用薬や注射薬であっても、食品成分が代謝等に影響を与える可能性を無視しないこと。
出題の前提:手引き第1章「医薬品の相互作用」食品との相互作用
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.6 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
小児等への医薬品の使用
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児の生理機能 / 血液脳関門 / 誤飲・誤用防止
小児等への医薬品の使用に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
小児は肝臓や腎臓の代謝・排泄機能や血液脳関門が未発達であり、大人と比べて薬物動態や感受性が大きく異なるため、副作用を起こしやすい特徴があります。
解き方
- 小児の消化管・血液脳関門・誤飲防止対策に関する各選択肢を照合する。
- 選択肢2は、血液脳関門が未発達なため成分が「脳に達しやすく副作用を起こしやすい」はずのところを「達しにくく起こしにくい」と逆の記述をしている。
- したがって誤っている選択肢として2を特定する。
- 選択肢 1不正解
- 小児は身体の大きさに対して腸が長く、服用した医薬品の吸収率が相対的に高いため正しい記述です。
- 選択肢 2正解
- 小児は血液脳関門が未発達なため、薬物成分が脳に達しやすく、中枢神経系に影響を与える医薬品で副作用を起こしやすいため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 5歳未満の幼児では嚥下能力が未熟で喉につかえやすいため、注意を促す旨が添付文書に記載されており正しいです。
- 選択肢 4不正解
- 小児の誤飲事故を防ぐため、容易に手が届く場所や目につく場所に医薬品を置かないことが極めて重要であり正しいです。
覚えるポイント
- 小児は血液脳関門が未発達であるため、薬物成分が脳に移行しやすく副作用を起こしやすい。
間違えやすいところ
- 未発達だから「脳に入りにくい」と誤解しやすいが、実際には関門のバリア機能が低いため「脳に入りやすい」。
出題の前提:手引き第1章「小児、高齢者等への配慮」小児
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.6 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
高齢者の医薬品の使用
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 高齢者 / 生理機能の衰え / 嚥下障害
高齢者の医薬品の使用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
高齢者は生理機能の衰えの程度に大きな個人差があり、年齢のみで一律に副作用リスクを評価することは困難です。また基礎疾患や嚥下機能低下への配慮が必要です。
解き方
- 各記述の正誤を検討する。aは基礎疾患の悪化や治療妨げに関する記述で正しい。
- bは喉の筋肉の衰えによる嚥下障害と喉の詰まりに関する記述で正しい。
- cは「生理機能の衰えの度合いは個人差が小さいので、年齢のみから判断は容易」としているが、個人差が大きく年齢のみでの判断は困難であるため誤り。
- dは説明理解に時間がかかることへの特段の配慮に関する記述で正しい。
- 正・正・誤・正となる選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが誤りで記述dが正しいため、この組み合わせは不適当です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせとなっています。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは正しく、記述cは誤りであるため、この組み合わせは不適当です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aは正しく、記述cは誤りであるため、この組み合わせは不適当です。
- 選択肢 5不正解
- 記述cが誤りであるため、すべて正とするこの組み合わせは不適当です。
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覚えるポイント
- 高齢者の生理機能の低下度合いは個人差が大きく、実年齢だけで判断することは困難である。
間違えやすいところ
- 高齢者の生理機能の個人差を「小さい」と誤認しないように注意する。
出題の前提:手引き第1章「小児、高齢者等への配慮」高齢者
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.7 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
妊婦・授乳婦への医薬品の使用等
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 妊婦・授乳婦 / 胎児毒性 / ビタミンA過剰症
妊婦又は妊娠していると思われる女性及び母乳を与える女性(授乳婦)への医薬品の使用等に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
妊婦に対する安全性評価は倫理的観点から臨床試験が行えないため困難であり、便秘薬による子宮収縮やビタミンAの過剰摂取による催奇形性リスク等に十分な注意が必要です。
解き方
- 記述aは乳汁移行しても悪影響が未解明な医薬品もあるとする正しい記述である。
- 記述bは妊婦への安全性評価を「容易である」としており、実際には評価困難であるため誤り。
- 記述cは便秘薬が流産や早産を誘発するおそれがあるとする正しい記述である。
- 記述dはビタミンAの過剰摂取で「先天異常の危険性が高まることはない」としており誤り。
- 正しい組み合わせ(a、c)を選択肢1と特定する。
- 選択肢 1正解
- 記述aおよび記述cがともに正しく、適切な組み合わせとなっています。
- 選択肢 2不正解
- 記述bにおいて胎児への安全性に関する評価を「容易である」としている点が誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bおよび記述dがともに誤りであるため、不適当な組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述dにおいてビタミンAの過剰摂取で先天異常の危険性が高まることはないとしている点が誤りです。
覚えるポイント
- ビタミンAを妊娠前後に過剰摂取すると、胎児の先天異常リスクが高まる。
間違えやすいところ
- 妊婦を対象とした臨床試験は通常実施されないため、安全性評価は極めて困難である。
出題の前提:手引き第1章「小児、高齢者等への配慮」妊婦等
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.7 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医療機関で治療を受けている人等への情報提供
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 受療者への対応 / 相互作用の回避 / 既往歴の確認
医療機関で治療を受けている人等に対し、一般用医薬品を販売する時の情報提供に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
5
解説
処方薬使用中や過去の既往歴がある購入者には適切な受診勧奨や情報提供を行い、一般用医薬品による基礎疾患の悪化や重複投与・相互作用を防止することが重要です。
解き方
- 記述a:処方薬との併用可否は医師・薬剤師への相談を促すことが重要であり正しい。
- 記述b:既往疾患の時期や完治状況を踏まえて情報提供することが重要であり正しい。
- 記述c:受診時に使用中の一般用医薬品の情報を医師や薬剤師等に伝えるよう促すことは正しく適切である。
- 記述d:治療中でなくても特定の症状を悪化させる成分があるため注意が必要であり正しい。
- すべて正しい組み合わせである5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述dも正しいため、dを誤りとするこの選択肢は不適当です。
- 選択肢 2不正解
- 記述cも正しいため、cを誤りとするこの選択肢は不適当です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bも正しいため、bを誤りとするこの選択肢は不適当です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aも正しいため、aを誤りとするこの選択肢は不適当です。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dのすべての記述が正しいため、これが正解となります。
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覚えるポイント
- 処方薬との併用確認は原則として主治医や薬剤師への相談を案内する。
間違えやすいところ
- 現在治療中でない過去の病歴であっても、再発や禁忌事項に関係するため確認が必要である。
出題の前提:手引き第1章「適切な医薬品選択と受診勧奨」
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.8 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
一般用医薬品の役割
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 一般用医薬品の役割 / セルフメディケーション / 自己検査
一般用医薬品の役割に関する次の記述(a~d)のうち、正しいものの個数として適当なものを1つ選びなさい。 a 生活の質(QOL)の改善・向上 b 軽度な疾病に伴う症状の改善 c 健康状態の自己検査 d 生活習慣病等の疾病に伴う症状発現の予防(科学的・合理的に効果が期待できるものに限る。)
解答・解説を表示
解答
4
解説
一般用医薬品の役割には、軽度な症状改善、生活習慣病予防、生活の質(QOL)向上、健康状態の自己検査などが含まれます。
解き方
- 手引きに記載された一般用医薬品の役割と各記述を照合する。
- a(QOL改善・向上)、b(軽度な症状改善)、c(健康状態の自己検査)、d(生活習慣病等の症状発現予防)はすべて該当する。
- 正しい記述は4つ全てであるため、「4つ」を示す選択肢4を正解とする。
- 選択肢 1不正解
- 正しい記述は4つ全てであるため、「1つ」とする本選択肢は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 正しい記述は4つ全てであるため、「2つ」とする本選択肢は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 正しい記述は4つ全てであるため、「3つ」とする本選択肢は誤りです。
- 選択肢 4正解
- 提示されたa、b、c、dの4項目すべてが一般用医薬品の役割として正しいため正解です。
- 選択肢 5不正解
- 正しい記述が4つ存在するため、「正しいものはない」とする本選択肢は誤りです。
覚えるポイント
- 一般用医薬品の役割:軽度な症状改善、生活習慣病予防、QOL改善、自己検査。
間違えやすいところ
- 自己検査薬(妊娠検査薬や尿糖・尿蛋白検査薬など)も一般用医薬品の役割に含まれる。
出題の前提:手引き第1章「医薬品の本質」一般用医薬品の役割
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.8 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品の品質
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の品質 / 使用期限 / 変質・変敗
医薬品の品質に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品は経時変化を免れず、適切な保管が不可欠です。使用期限は未開封状態での期限であり、光(紫外線)によって劣化する成分も存在します。
解き方
- 記述a:適切な保管でも経時変化による品質劣化は避けられないため正しい。
- 記述b:使用期限は「未開封状態」で保管された場合の期限であるため誤り。
- 記述c:光(紫外線)によって分解・劣化する成分も多数存在するため誤り。
- 記述d:変質・変敗した医薬品や基準に適合しない医薬品の販売は禁止されているため正しい。
- 正・誤・誤・正となる選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは正しく、記述cは誤りであるため、この組み合わせは不適当です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせとなっています。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは誤りであり、記述dは正しい記述であるため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bおよび記述cが誤りで、記述dは正しいため不適当です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aは正しく、記述bおよび記述cは誤りであるため不適当です。
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覚えるポイント
- 使用期限は「未開封」状態で適切な保管がなされた場合を前提としている。
間違えやすいところ
- 医薬品は高温や多湿だけでなく、光(紫外線)によっても劣化する。
出題の前提:手引き第1章「医薬品の品質と有効期限」
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.9 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
プラセボ効果(偽薬効果)
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · プラセボ効果 / 偽薬効果 / 初期変化
プラセボ効果(偽薬効果)に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
プラセボ効果は心理的・暗示的要因等により生じる反応であり、主観的な気分の変化だけでなく客観的な測定値の変化として現れることもありますが、不確実なためそれを期待して使用すべきではありません。
解き方
- プラセボ効果の特徴に関する各記述を照合する。
- 選択肢1は「常に客観的に測定可能な変化として現れる」と限定しており、実際には主観的な変化にとどまる場合もあるため誤りである。
- 選択肢2、3、4は手引きの記述通り正しい内容である。
- したがって誤っている選択肢として1を特定する。
- 選択肢 1正解
- プラセボ効果は主観的な変化として現れることも多く、「常に客観的に測定可能」とする記述は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 医薬品使用による効果には本来の薬理作用とプラセボ効果の両方が含まれるため正しいです。
- 選択肢 3不正解
- 望ましい効果だけでなく、副作用様の不都合な症状として現れることもあるため正しいです。
- 選択肢 4不正解
- プラセボ効果は発現が不確実であるため、それを目的として使用されるべきではないとする記述は正しいです。
覚えるポイント
- プラセボ効果は不確実であり、望ましい反応だけでなく不都合な反応(副作用様)も現れる。
間違えやすいところ
- 「常に客観的」や「主観的なものに限られる」などの極端な限定表現に惑わされないこと。
出題の前提:手引き第1章「プラセボ効果」
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.9 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
サリドマイドおよびサリドマイド訴訟
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · サリドマイド訴訟 / 薬害 / 催奇形性 / 副作用情報の収集
サリドマイド製剤及びサリドマイド訴訟に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選択しなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
サリドマイドは催眠鎮静成分として承認され胃腸薬等にも配合されましたが、妊娠初期の服用により血管新生を阻害して胎児に四肢欠損等の重篤な催奇形性を引き起こしました。光学異性体の分離では防げず、本事件を機に国際的な副作用情報収集体制が構築されました。
解き方
- 記述aについて、認知症様症状を来す神経難病はCJD(クロイツフェルト・ヤコブ病)の説明であるため誤りと判断する。
- 記述bについて、催眠鎮静薬や胃腸薬に配合され、血管新生阻害作用があった記述は正銘であるため正しいと判断する。
- 記述cについて、サリドマイドの光学異性体は生体内で速やかに相互変換するため、R体のみを製剤化しても催奇形性を回避できず誤りと判断する。
- 記述dについて、サリドマイド薬害を契機にWHOを中心に国際的な副作用情報収集体制が確立されたため正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- cとdの正誤判断が誤っているため不適である。cは誤、dは正である。
- 選択肢 2不正解
- aの正誤判断が誤っているため不適である。aの記述はCJDに関する内容である。
- 選択肢 3不正解
- a、b、c、d全ての正誤判断が誤っているため不適である。
- 選択肢 4正解
- aは誤、bは正、cは誤、dは正の組み合わせであり、これが正しい。
- 選択肢 5不正解
- a、b、cの正誤判断が誤っているため不適である。
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覚えるポイント
- サリドマイドのR体とS体は体内で相互変換するため分割による催奇形性回避は不可能
間違えやすいところ
- 認知症類似の神経難病という記述をサリドマイドと混同しないように注意する(正しくはCJD)
出題の前提:手引き第1章「薬害の歴史」サリドマイド訴訟
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.10 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
スモン訴訟及びC型肝炎訴訟
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · スモン訴訟 / C型肝炎訴訟 / キノホルム / フィブリノゲン製剤
スモン訴訟及びC型肝炎訴訟に関する次の文章中の( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを選択しなさい。 「スモン訴訟は、整腸剤として販売されていた( a )を使用したことにより、( b )に罹患したことに対する損害賠償訴訟である。 また、C型肝炎訴訟は、出産や手術での大量出血などの際に特定の( c )や血液凝固第Ⅸ因子製剤の投与を受けたことにより、C型肝炎ウイルスに感染したことに対する損害賠償訴訟である。」
解答・解説を表示
解答
1
解説
スモンは整腸剤キノホルム製剤による神経疾患(亜急性脊髄視神経症)です。C型肝炎訴訟は、出産や手術時の止血等に用いられた特定フィブリノゲン製剤や血液凝固第Ⅸ因子製剤の投与によってC型肝炎ウイルスに感染したことに対する損害賠償訴訟です。
解き方
- スモン(SMON)の原因成分と疾患名を確認する。原因はキノホルム製剤、疾患名は亜急性脊髄視神経症(Subacute Myelo-Optico-Neuropathy)である。
- C型肝炎訴訟における原因血液製剤を確認する。出産や手術時の大量出血に用いられた特定フィブリノゲン製剤及び血液凝固第Ⅸ因子製剤である。
- これらを満たす組み合わせ(a:キノホルム製剤、b:亜急性脊髄視神経症、c:フィブリノゲン製剤)の選択肢1を特定する。
- 選択肢 1正解
- aがキノホルム製剤、bが亜急性脊髄視神経症、cがフィブリノゲン製剤であり正しい。
- 選択肢 2不正解
- bの混合性結合組織病は膠原病の一種であり、スモンの正式名称ではないため誤りである。
- 選択肢 3不正解
- a、b、cのすべてが誤った組み合わせである。
- 選択肢 4不正解
- aとcが誤った組み合わせである。インターフェロンは肝炎治療薬である。
- 選択肢 5不正解
- cのインターフェロン製剤は治療薬であり、感染源となった製剤ではないため誤りである。
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覚えるポイント
- スモンは整腸剤キノホルムによる亜急性脊髄視神経症、C型肝炎はフィブリノゲン製剤や第Ⅸ因子製剤が原因
間違えやすいところ
- C型肝炎訴訟の原因医薬品に治療薬であるインターフェロン製剤を選ばないこと
出題の前提:手引き第1章「薬害の歴史」スモン訴訟、C型肝炎訴訟
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.10 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
HIV訴訟に関する記述
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · HIV訴訟 / 血漿 / 血液凝固因子製剤 / 緊急輸入制度
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)訴訟に関する次の文章中の( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを選択しなさい。 「HIV訴訟は、血友病患者が、HIVが混入した原料( a )から製造された( b )製剤の投与を受けたことにより、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。 本訴訟の和解を踏まえ、HIV感染者に対する恒久対策のほか、緊急に必要とされる医薬品を迅速に供給するための「( c )」制度の創設等を内容とする改正薬事法が1996年に成立し、翌年4月に施行された。」
解答・解説を表示
解答
3
解説
HIV訴訟は、血友病患者がHIV汚染された原料血漿から製造された非加熱血液凝固因子製剤の投与により感染した薬害です。和解を踏まえ、1996年改正薬事法により血液製剤の安全確保や緊急に必要とされる医薬品の「緊急輸入」制度が創設されました。
解き方
- 原料血漿から製造された血液凝固因子製剤(非加熱製剤)が血友病患者に投与されて感染が拡大した事実を確認する(a:血漿、b:血液凝固因子)。
- HIV訴訟の和解に伴う1996年薬事法改正で創設された迅速供給のための制度名称を確認する(c:緊急輸入制度)。
- a:血漿、b:血液凝固因子、c:緊急輸入の組み合わせである選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- bが免疫グロブリンとなっている点が誤りである。血友病患者に投与されたのは血液凝固因子製剤である。
- 選択肢 2不正解
- aの血小板、cの緊急命令が誤りである。原料は血漿、創設制度は緊急輸入である。
- 選択肢 3正解
- aが血漿、bが血液凝固因子、cが緊急輸入であり、すべて正しい。
- 選択肢 4不正解
- a、b、cのすべてが誤りである。
- 選択肢 5不正解
- bの免疫グロブリン、cの緊急命令が誤りである。
覚えるポイント
- HIV訴訟=原料血漿から製造された血液凝固因子製剤、1996年薬事法改正で「緊急輸入」制度創設
間違えやすいところ
- 血液成分として「血小板」や「赤血球」と取り違えないこと、また「緊急命令」制度と混同しないこと
出題の前提:手引き第1章「薬害の歴史」HIV訴訟
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.11 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)に関する記述
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD) / ヒト乾燥硬膜 / プリオン / 生物由来製品感染等被害救済制度
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選択しなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
CJDは脳外科手術等で用いられた「ヒト乾燥硬膜」を介して病原体である異常プリオンタンパク質(ウイルスではなくタンパク質)が感染して発症する神経難病です。この訴訟等を契機に「生物由来製品感染等被害救済制度」が創設されました。
解き方
- 記述aを検討:移植されたのはウシ乾燥硬膜ではなく「ヒト乾燥硬膜」であるため誤り。
- 記述bを検討:CJD訴訟等を契機に、PMDAによる生物由来製品感染等被害救済制度が創設されたため正しい。
- 記述cを検討:プリオンはウイルスではなく「タンパク質の一種」であるため誤り。
- 記述dを検討:腹部膨満感や下痢に続き下半身の麻痺が生じるのは「スモン」の症状であり、CJDの症状ではないため誤り。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bが誤、dが正とされており誤りである。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが誤の組み合わせであり正しい。
- 選択肢 3不正解
- aが正、bが誤、cが正とされており誤りである。
- 選択肢 4不正解
- dが正とされており誤りである。dはスモンの症状である。
- 選択肢 5不正解
- bが誤、cが正とされており誤りである。
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覚えるポイント
- CJD原因:ヒト乾燥硬膜、病原体:タンパク質の一種である異常プリオン、救済制度:生物由来製品感染等被害救済制度
間違えやすいところ
- プリオンを「ウイルス」と誤認するひっかけや、ヒト乾燥硬膜を「ウシ乾燥硬膜」とする記述に注意する
出題の前提:手引き第1章「薬害の歴史」CJD訴訟
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.11 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
かぜ(感冒)及びかぜ薬の基本概念
第3章 主な医薬品とその作用 · かぜ(感冒)の原因 / かぜ薬の目的 / 対症療法 / 適切な選択
かぜ(感冒)及びかぜ薬(総合感冒薬)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選択しなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
かぜ(感冒)は鼻腔や咽頭などの急性炎症の総称で、その約8割は多種多様なウイルス感染が原因です。一般用医薬品のかぜ薬はウイルスの増殖抑制や体内排除を目的とするものではなく、諸症状を緩和して体力の消耗を防ぐ対症療法薬です。
解き方
- 記述aを確認:呼吸器症状と全身症状が複合して現れるかぜの一般的な特徴を述べており正しい。
- 記述bを確認:かぜの原因の約8割は細菌ではなく「ウイルス」感染であるため誤り。
- 記述cを確認:かぜ薬が諸症状を緩和するための対症療法薬であることを示しており正しい。
- 記述dを確認:必要のない症状成分を摂取すると副作用リスクが無意味に高まるため、不要な成分が含まれない薬の選択が重要であり正しい。
- 選択肢 1不正解
- aが誤、bが正と判断されており不適である。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正の組み合わせであり正しい。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、bが正、cが誤と判断されており不適である。
- 選択肢 4不正解
- dが誤と判断されており不適である。
- 選択肢 5不正解
- bが正、cが誤と判断されており不適である。
覚えるポイント
- かぜの原因の約8割は「ウイルス」感染(細菌ではない)、かぜ薬は「対症療法薬」
間違えやすいところ
- かぜ薬がウイルスを退治・根本治療すると誤認しないこと
出題の前提:手引き第3章「かぜ薬」
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.12 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
かぜ薬(総合感冒薬)の配合成分
第3章 主な医薬品とその作用 · サイコ / ノスカピン / キキョウ / グリチルリチン酸二カリウム
かぜ薬(総合感冒薬)に配合される成分に関する記述のうち、誤っているものを1つ選択しなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
かぜ薬において去痰成分として配合されるキキョウ(キキョウ科キキョウの根)は、気道粘膜からの分泌を促して痰を希釈・排出させる去痰作用を示します。交感神経を刺激して気管支を拡張させる成分(マオウなど)とは薬理作用の分類が異なります。
解き方
- 選択肢1を確認:サイコ(柴胡)は解熱・消炎作用等を期待して配合されるため正しい。
- 選択肢2を確認:ノスカピンは非麻薬性鎮咳成分で、延髄の咳嗽中枢に作用して鎮咳作用を示すため正しい。
- 選択肢3を確認:キキョウは去痰作用を目的とする生薬であり、気管支拡張作用を期待されるものではないため誤り。
- 選択肢4を確認:グリチルリチン酸二カリウムは抗炎症成分であり、炎症の腫れを緩和する目的で配合されるため正しい。
- 選択肢 1不正解
- サイコは抗炎症・解熱作用等を期待して配合されるため正しい記述である。
- 選択肢 2不正解
- ノスカピンは延髄の咳嗽中枢に作用する鎮咳成分であり正しい記述である。
- 選択肢 3正解
- キキョウは気道粘膜分泌を促す去痰成分であり、気管支拡張作用ではないため誤りである。
- 選択肢 4不正解
- グリチルリチン酸二カリウムは抗炎症作用を示し、腫れを和らげるため正しい記述である。
覚えるポイント
- キキョウ、セネガ、オウヒなどは去痰成分、マオウは気管支拡張成分
間違えやすいところ
- キキョウ(去痰)の作用とマオウ(気管支拡張)の作用の取り違えに注意する
出題の前提:手引き第3章「かぜ薬」配合成分
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.12 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
かぜ薬に用いられる漢方処方製剤の鑑別
第3章 主な医薬品とその作用 · 小青竜湯 / うすい水様の痰 / 気管支炎 / 鼻炎
第1欄の記述に該当する、かぜ薬(総合感冒薬)として用いられる漢方処方製剤を第2欄から選択しなさい。 【第1欄】 体力中等度又はやや虚弱で、うすい水様の痰を伴う咳や鼻水が出るものの気管支炎、気管支喘息、鼻炎、アレルギー性鼻炎、むくみ、感冒、花粉症に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸の弱い人、発汗傾向の著しい人では、悪心、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
小青竜湯は「体力中等度又はやや虚弱」で「うすい水様の痰を伴う咳や鼻水」を伴うアレルギー性鼻炎、花粉症、感冒等に適します。マオウを含むため、体の虚弱な人や胃腸虚弱、発汗過多の人には不向きです。
解き方
- 体力規定(体力中等度又はやや虚弱)と症状特徴(うすい水様の痰を伴う咳や鼻水)を確認する。
- 「うすい水様の痰」「鼻水」「アレルギー性鼻炎」「花粉症」に用いられる漢方処方は小青竜湯であると同定する。
- 選択肢3(小青竜湯)を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 葛根湯は体力中等度以上の者のかぜの初期、肩こり等に適する処方であり不適である。
- 選択肢 2不正解
- 麻黄湯は体力充実してかぜの引き初めで悪寒や発熱、節々の痛みがあるものに適し不適である。
- 選択肢 3正解
- 小青竜湯はうすい水様の痰を伴う咳や鼻水、アレルギー性鼻炎等に適する漢方処方であり正しい。
- 選択肢 4不正解
- 桂枝湯は体力虚弱で汗が出るもののかぜの初期に適する処方であり不適である。
- 選択肢 5不正解
- 麦門冬湯は痰が切れにくく強い咳が出るものに適する処方であり不適である。
覚えるポイント
- 「うすい水様の痰を伴う咳や鼻水」=小青竜湯(花粉症・アレルギー性鼻炎にも頻出)
間違えやすいところ
- 麦門冬湯の「痰が切れにくく強く咳き込む」症状と取り違えないこと
出題の前提:手引き第3章「かぜ薬」漢方処方製剤
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.13 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
かぜ薬(総合感冒薬)の配合成分の作用と採点上の取扱い
第3章 主な医薬品とその作用 · ヨウ化イソプロパミド / アスピリン小児禁忌 / フルスルチアミン塩酸塩 / グアイフェネシン / 全員正解
かぜ薬(総合感冒薬)に配合される成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選択しなさい。 ※本問は、記述cの解釈により正誤の判断が分かれ正しい選択肢が特定できないため、試験実施機関より全員正解として取り扱われた問題である。 a ヨウ化イソプロパミドは、抗コリン作用により鼻汁分泌やくしゃみを抑える作用を示す。 b アスピリン(アスピリンアルミニウムを含む。)は、15歳未満の小児に対しては、いかなる場合も一般用医薬品として使用してはならない。 c フルスルチアミン塩酸塩は、粘膜の健康維持・回復を目的として配合されている場合がある。 d グアイフェネシンは、体内での起炎物質の産生を抑制することで炎症の発生を抑え、腫れを和らげる。
- 1
- a:誤、b:誤、c:正、d:正
- 2
- a:正、b:誤、c:誤、d:正
- 3
- a:正、b:正、c:誤、d:誤
- 4
- a:正、b:正、c:正、d:誤
- 5
- a:誤、b:正、c:正、d:正
解答・解説を表示
解答
全員正解
解説
ヨウ化イソプロパミドは抗コリン成分、アスピリンはライ症候群のリスクから15歳未満禁忌、グアイフェネシンは去痰成分です。フルスルチアミン(ビタミンB1誘導体)はかぜ薬の分類上は主に疲労回復目的とされますが、栄養学的には粘膜の維持にも関わるため、本問では正誤判定に疑義が生じ全員正解となりました。
解き方
- 記述a(抗コリン成分としてのヨウ化イソプロパミド)が正しいことを確認する。
- 記述b(アスピリンの15歳未満小児に対する使用禁止)が正しいことを確認する。
- 記述d(グアイフェネシンは去痰成分であり抗炎症成分ではない)が誤りであることを確認する。
- 記述cについて、出題意図では「ビタミンB1は疲労回復目的(粘膜維持はビタミンC・B2)」として誤り(正答3)を意図していたが、栄養機能基準等との整合性から誤りと断定できないため、全員正解となった経緯を確認する。
- 選択肢 1不正解
- a及びbが正であるため、この組み合わせは不適である。
- 選択肢 2不正解
- bが正、dが誤であるため、この組み合わせは不適である。
- 選択肢 3正解
- 試験作成時の想定解答は3(正・正・誤・誤)であったが、全員正解として取り扱われた。
- 選択肢 4正解
- cを「皮膚・粘膜の健康維持」の一般的効能から正しいと解釈した場合は4が該当し得た。
- 選択肢 5不正解
- aが正、dが誤であるため、この組み合わせは不適である。
覚えるポイント
- グアイフェネシンは去痰成分、アスピリンは15歳未満の小児禁忌(ライ症候群)
間違えやすいところ
- グアイフェネシンを抗炎症成分(トラネキサム酸等)と混同しないこと
出題の前提:手引き第3章「かぜ薬」及び公式発表(令和5年度前半問24の取扱いについて)
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.13 ↗(www.pref.shizuoka.jp) / 前半問24の取扱いについて (PDF 53.0KB) p.1 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
カフェインの作用と適正使用
主な医薬品とその作用 · 眠気防止薬 / カフェイン / 利尿作用 / 依存性
眠気防止薬等に配合されるカフェインに関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
3
解説
カフェインは中枢神経系を興奮させて一時的な眠気や倦怠感を抑える中枢興奮成分です。腎臓においてナトリウムイオンと水分の再吸収を抑制することで利尿作用を示します。反復摂取による依存性や過剰摂取時の副作用があるため用量制限が定められています。
解き方
- 各記述a〜dの作用機序や用量上限に関する正誤を個別に判定する。
- bの利尿作用機序が「再吸収促進」ではなく「再吸収抑制」である点を確認し、組み合わせ3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- dの記述は用量上限として正しいため誤りとする組み合わせは不適です。
- 選択肢 2不正解
- cの依存性に関する注意喚起の記述は正しいため不適です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤(再吸収抑制)、cが正、dが正となり正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aの中枢興奮作用による眠気・倦怠感の抑制に関する記述は正しいため不適です。
- 選択肢 5不正解
- bの利尿作用の機序に関する記述が誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- カフェインの1回摂取上限は200mg、1日摂取上限は500mgである。
- カフェインの利尿作用はナトリウムイオンの再吸収抑制によるものである。
間違えやすいところ
- 腎臓でのナトリウム再吸収を促進すると尿量が減少するため、利尿をもたらすのは再吸収抑制であることを見落としやすい。
出題の前提:手引き第3章 眠気防止薬(カフェインの作用機序・用量上限)
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.14 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
催眠鎮静薬および配合成分の留意点
主な医薬品とその作用 · 催眠鎮静薬 / ブロモバレリル尿素 / 抑肝散 / 抗ヒスタミン成分
眠気を促す薬及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
2
解説
睡眠改善薬や鎮静薬は、一時的な不眠や緊張緩和を目的として使用されます。ブロモバレリル尿素は乱用・依存のおそれがあり、抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬は一時的な睡眠障害の緩和を目的としており慢性的な不眠症状には使用されません。生薬製剤でも長期連用は避ける必要があります。
解き方
- 各記述a〜dの正誤を成分特徴や適応範囲から検討する。
- 抑肝散の構成生薬にダイオウが含まれないこと、睡眠改善薬が慢性不眠を対象としないことを確認する。
- 正しい記述であるaとcの組み合わせを選択する。
- 選択肢 1不正解
- bの抑肝散にはダイオウは配合されていないため誤りであり不適です。
- 選択肢 2正解
- a(依存と乱用)およびc(生薬製剤の併用・連用回避)ともに正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- bとdはともに誤った記述であるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- dの抗ヒスタミン成分は慢性的な不眠を対象としないため誤りであり不適です。
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覚えるポイント
- 抗ヒスタミン成分による睡眠改善薬は一時的な不眠症状の緩和に限定される。
- 抑肝散の構成生薬にダイオウは含まれず、下痢等の副作用注意は該当しない。
間違えやすいところ
- 生薬製剤なら副作用がなく長期連用しても問題ないと誤解しやすい点に注意が必要です。
出題の前提:手引き第3章 催眠鎮静薬(ブロモバレリル尿素、抑肝散、抗ヒスタミン成分)
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.14 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
鎮痛目的の漢方処方製剤の特徴
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 芍薬甘草湯 / 桂枝加朮附湯 / 当帰四逆加呉茱萸生姜湯
鎮痛の目的で用いられる漢方処方製剤に関する記述のうち、誤っているものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
4
解説
解熱鎮痛や筋肉・関節等の疼痛緩和に用いられる漢方処方製剤は、患者の体力や体質(証)に合わせて選択されます。当帰四逆加呉茱萸生姜湯は手足の冷えや下腹部痛等に用いられ、冷え症の人に適する処方です。一方、附子を含む処方はのぼせが強い充実した体力の人には不向きとされます。
解き方
- 各選択肢の漢方処方製剤の適応体質・副作用・不向きとされる状態を照合する。
- 選択肢4において当帰四逆加呉茱萸生姜湯が冷え症の人に不向きとされている矛盾を特定する。
- 選択肢 1不正解
- 芍薬甘草湯は急激な筋肉の痙攣を伴う痛みに適しますが、心疾患のある人では重篤な副作用リスクがあるため使用を避ける必要があり正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 桂枝加朮附湯はブシを含むため、のぼせが強く赤ら顔で体力が充実している人には不向きとされており正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 薏苡仁湯はマオウ等を含み、体の虚弱な人や胃腸の弱い人等には不向きとされており正しい記述です。
- 選択肢 4正解
- 当帰四逆加呉茱萸生姜湯は手足の冷えを感じる人に用いられる処方であり、胃腸虚弱で冷え症の人に不向きとする記述は誤りです。
覚えるポイント
- 当帰四逆加呉茱萸生姜湯は手足の冷えや下腹部痛に適する処方である。
- 芍薬甘草湯は心臓病の診断を受けた人では使用を避ける。
間違えやすいところ
- 冷え症の改善に用いられる当帰四逆加呉茱萸生姜湯を冷え症に不向きと取り違えないように注意が必要です。
出題の前提:手引き第3章 鎮痛の目的で用いられる漢方処方製剤
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.15 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
乗物酔い防止薬の成分特性
主な医薬品とその作用 · 鎮暈薬 / 抗ヒスタミン成分 / プロメタジン塩酸塩 / 呼吸抑制
次の第1欄の記述に該当する鎮暈薬の配合成分として、第2欄から正しいものを1つ選べ。 【第1欄】 抗ヒスタミン成分であり、延髄にある嘔吐中枢への刺激や内耳の前庭における自律神経反射を抑える作用を示す。外国において、乳児突然死症候群や乳児睡眠時無呼吸発作のような致命的な呼吸抑制を生じたとの報告があるため、15歳未満の小児では使用を避ける必要がある。
解答・解説を表示
解答
1
解説
乗り物酔い防止薬に配合される抗ヒスタミン成分のうち、プロメタジン塩酸塩やプロメタジンテオクル酸塩は、外国で乳児突然死症候群等の致命的な呼吸抑制の報告があることから、15歳未満の小児への使用が禁忌とされています。
解き方
- 問題文の作用機序(抗ヒスタミン成分、嘔吐中枢・自律神経反射の抑制)を確認する。
- 15歳未満の小児で致命的な呼吸抑制の報告から使用禁止とされている成分がプロメタジン塩酸塩であることを特定する。
- 選択肢 1正解
- プロメタジン塩酸塩は抗ヒスタミン成分であり、小児における重篤な呼吸抑制のリスクから15歳未満への使用が禁じられています。
- 選択肢 2不正解
- スコポラミン臭化水素酸塩水和物は抗コリン成分であり、記述の抗ヒスタミン成分には該当しません。
- 選択肢 3不正解
- アリルイソプロピルアセチル尿素は鎮静成分であり、記述内容に該当しません。
- 選択肢 4不正解
- ジフェニドール塩酸塩は内耳障害によるめまい等を改善する抗めまい成分であり抗ヒスタミン成分ではありません。
- 選択肢 5不正解
- ジフェンヒドラミンテオクル酸塩は抗ヒスタミン成分ですが、第1欄のような15歳未満使用禁止の呼吸抑制に関する特段の記述成分はプロメタジン塩酸塩です。
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覚えるポイント
- プロメタジン塩酸塩は呼吸抑制のおそれがあるため15歳未満の小児に使用してはならない。
- 抗ヒスタミン成分は延髄の嘔吐中枢への刺激や内耳前庭での自律神経反射を抑制する。
間違えやすいところ
- 同じ抗ヒスタミン成分であるジフェンヒドラミン等と小児禁忌の理由(呼吸抑制報告)を結び違えないように注意が必要です。
出題の前提:手引き第3章 鎮暈薬(乗物酔い防止薬)の配合成分(プロメタジン塩酸塩)
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.15 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
鎮咳去痰薬の配合成分の作用機序
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / マオウ / ゴミシ / ブロムヘキシン塩酸塩 / ジプロフィリン
鎮咳去痰薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
4
解説
鎮咳去痰薬において、マオウは交感神経刺激(アドレナリン作動)により気管支を拡張します。キサンチン系成分のジプロフィリンは気管支平滑筋に直接作用して弛緩させます。去痰成分のブロムヘキシン塩酸塩は分泌促進により痰を希釈し、粘液成分の含量比を調整するのはカルボシステインです。
解き方
- 各記述a〜dの成分と作用機序の正誤を検討する。
- ブロムヘキシン塩酸塩とカルボシステインの作用機序の違いを見分ける。
- 正しい記述であるaとdの組み合わせ(4)を選択する。
- 選択肢 1不正解
- cの粘液成分の比率を調整するのはカルボシステインの説明であり、ブロムヘキシン塩酸塩ではないため不適です。
- 選択肢 2不正解
- bおよびcの双方が誤った記述であるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- bのゴミシに関する作用機序の記述が誤りであるため不適です。
- 選択肢 4正解
- a(マオウの気管支拡張作用)およびd(ジプロフィリンの直接弛緩作用)はともに正しい記述です。
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覚えるポイント
- ジプロフィリンは自律神経系を介さず気管支平滑筋に直接作用して拡張させる。
- 粘液成分の含量比を調整するのはカルボシステインであり、ブロムヘキシンは分泌を促す。
間違えやすいところ
- ブロムヘキシン塩酸塩(分泌促進作用)とカルボシステイン(粘液修復・構成比調整)の作用機序の混同に注意が必要です。
出題の前提:手引き第3章 鎮咳去痰薬の配合成分(マオウ、ジプロフィリン、ブロムヘキシン塩酸塩)
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.16 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
口腔咽喉薬および含嗽薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · 口腔咽喉薬 / 含嗽薬 / セチルピリジニウム塩化物 / クロルフェニラミンマレイン酸塩 / ヨウ素
口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
4
解説
口腔咽喉薬・含嗽薬に配合されるヨウ素系殺菌成分は、ビタミンC等の還元性物質と反応すると脱色され殺菌作用が失われます。セチルピリジニウム塩化物は殺菌消毒成分であり粘膜組織修復成分ではありません。抗ヒスタミン成分は局所適用でも体内に吸収されて眠気等の全身性の副作用を引き起こすことがあります。
解き方
- 各記述a〜dの正誤を判断する。
- aは処方成分(ハッカ水ではなくハッカ油等)や用途の相違、bは殺菌消毒と組織修復の混同、cは局所使用でも副作用が生じるため誤りと判断する。
- dが正しい記述であることを確認し、組み合わせ4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- a、bが誤りでdが正しいため、この組み合わせは不適です。
- 選択肢 2不正解
- b、cが誤りでdが正しいため不適です。
- 選択肢 3不正解
- cは局所作用を目的としていても全身性副作用が現れることがあるため誤りであり不適です。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが誤、cが誤、dが正であり正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤りでdが正しいため不適です。
覚えるポイント
- ヨウ素系殺菌成分はビタミンC等と反応すると脱色し殺菌効果を失う。
- 口腔咽喉薬に配合される抗ヒスタミン成分でも吸収により眠気等の全身性副作用が生じ得る。
間違えやすいところ
- 含嗽薬やトローチなどの局所適用薬であっても、成分が吸収されて内服薬と同様の副作用が生じることを見落としがちです。
出題の前提:手引き第3章 口腔咽喉薬・含嗽薬の配合成分(ヨウ素系、抗ヒスタミン成分、殺菌消毒成分)
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.16 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
胃の薬の配合成分の作用と副作用
主な医薬品とその作用 · 胃の薬 / 酸化マグネシウム / テプレノン / アカメガシワ / ウルソデオキシコール酸
胃の薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
4
解説
胃の薬において、酸化マグネシウムは制酸成分として胃酸を中和します。ウルソデオキシコール酸は利胆作用により胆汁分泌を促進し脂質の消化を助けます。アカメガシワは樹皮を基原とし収れん・整腸作用などを持ち、味覚・嗅覚を刺激する苦味健胃・芳香性健胃生薬とは異なります。
解き方
- 各成分の分類(制酸薬、健胃薬、消化薬、胃粘膜保護薬)と作用機序を確認する。
- 酸化マグネシウムの制酸作用(a)とウルソデオキシコール酸の利胆作用(d)が正しいことを確認する。
- 正しい組み合わせとして4(a、d)を選択する。
- 選択肢 1不正解
- cのアカメガシワに関する記述(味覚・嗅覚刺激による唾液・胃液分泌促進)は誤りであるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- bおよびcが誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- bの記述が誤りであるため不適です。
- 選択肢 4正解
- a(酸化マグネシウムの制酸作用)およびd(ウルソデオキシコール酸の利胆作用)はともに正しい記述です。
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覚えるポイント
- ウルソデオキシコール酸は胆汁分泌を促す利胆成分である。
- 酸化マグネシウムは胃酸を中和する制酸成分として配合される。
間違えやすいところ
- 味覚や嗅覚を刺激して反射的に胃液分泌を促すのはセンブリやケイヒなどの健胃生薬であり、アカメガシワと混同しないように注意が必要です。
出題の前提:手引き第3章 胃の薬(制酸成分、利胆成分、健胃成分)
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.17 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
腸の薬の配合成分の作用機序
主な医薬品とその作用 · 腸の薬 / ベルベリン / 木クレオソート / 乳酸カルシウム / ピコスルファートナトリウム
腸の薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
5
解説
止瀉成分のベルベリンは抗菌・抗炎症作用を持ち、木クレオソートは過剰な腸運動を正常化する止瀉薬として用いられます(瀉下作用はありません)。沈降炭酸カルシウムや乳酸カルシウムなどのカルシウム塩は吸着作用や粘膜保護作用を持ちます。ピコスルファートナトリウムは腸内細菌により分解されて大腸を刺激する瀉下成分です。
解き方
- 記述a〜dについて止瀉薬および瀉下薬の各成分の薬理作用を判定する。
- 木クレオソートが止瀉成分であり、記述bで「瀉下作用」とされている誤りを特定する。
- a(正)、b(誤)、c(正)、d(正)となる組み合わせ5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aは正しく、bは誤りであるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- bが誤りでcが正しいため不適です。
- 選択肢 3不正解
- dは大腸刺激作用の機序として正しいため不適です。
- 選択肢 4不正解
- aが正しく、bが誤りであるため不適です。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが誤(瀉下作用ではなく止瀉作用)、cが正、dが正となり正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 木クレオソートは止瀉薬に配合される成分であり下痢を止める作用をもつ。
- ピコスルファートナトリウムは大腸細菌によって分解されて刺激作用を発揮する。
間違えやすいところ
- 木クレオソートの止瀉作用を瀉下作用(下剤の作用)と読み違えないように注意が必要です。
出題の前提:手引き第3章 腸の薬(止瀉薬・瀉下薬の配合成分)
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.17 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分
第3章 主な医薬品とその作用 · 胃腸鎮痛鎮痙薬 / 抗コリン成分 / パパベリン塩酸塩 / 局所麻酔成分 / ロートエキス
胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
2
解説
胃腸鎮痛鎮痙薬は、抗コリン成分、平滑筋直接作用成分、局所麻酔成分等からなり、それぞれの作用部位や副作用特性(母乳移行による乳児への頻脈影響など)を正しく区別して理解することが不可欠である。
解き方
- 各記述の正誤を判定する:aはメチルベナクチジウム臭化物の抗コリン作用と適応で正、bはパパベリン塩酸塩が胃液分泌抑制を示さないため誤、cはオキセサゼインの局所麻酔作用による鎮痛鎮痙で正、dはロートエキスが乳児に頻脈(脈が速くなる)を起こすおそれがあるため誤。
- 正しい記述の組み合わせ(a、c)に合致する選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは正しいが、記述bはパパベリン塩酸塩に胃液分泌抑制作用はないため誤りである。
- 選択肢 2正解
- 記述aと記述cの双方が正しいため、これが正解の組み合わせである。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは胃液分泌抑制作用はないため誤り、記述dは乳児の脈が「速くなる(頻脈)」おそれがあるため誤りである。
- 選択肢 4不正解
- 記述cは正しいが、記述dは乳児の脈が遅くなるのではなく速くなるおそれがあるため誤りである。
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覚えるポイント
- パパベリン塩酸塩は平滑筋に直接作用するが胃液分泌抑制作用はない
- ロートエキスは母乳移行により乳児の脈が速くなる(頻脈)おそれがある
間違えやすいところ
- 抗コリン成分とパパベリン塩酸塩の作用の違い(胃酸分泌抑制の有無)を混同しやすい
- ロートエキスによる乳児への影響を徐脈(脈が遅くなる)と頻脈で取り違えやすい
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用)「胃腸鎮痛鎮痙薬」
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.18 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
浣腸薬及びその配合成分
第3章 主な医薬品とその作用 · 浣腸薬 / 炭酸水素ナトリウム坐剤 / 急性腹症 / 注入剤の使用方法
浣腸薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
3
解説
浣腸薬は腸管壁刺激や炭酸ガスの発生により排便を促すが、子宮収縮誘発リスクや急性腹症悪化リスク、残液の再利用禁止などの安全使用上の注意点を厳密に把握しておく必要がある。
解き方
- 各記述の正誤を検討する:aは流産・早産の誘発リスクがあり妊婦は避けるべきで正、bは激しい腹痛・悪心嘔吐を伴う急性腹症の悪化リスクで正、cは炭酸水素ナトリウムが浸透圧差ではなく炭酸ガス発生で刺激するため誤(浸透圧差はグリセリン等の特徴)、dは注入剤の残量は雑菌混入等のため再利用せず廃棄すべきであり誤。
- 正・正・誤・誤の並びとなっている選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aは正、cとdは誤りであるため誤った組み合わせである。
- 選択肢 2不正解
- bは正、dは誤りであるため誤った組み合わせである。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤であり、正しい組み合わせである。
- 選択肢 4不正解
- cは炭酸水素ナトリウムの機序が誤り(浸透圧ではなく炭酸ガス発生)であるため不適である。
- 選択肢 5不正解
- aは正、cとdは誤りであるため誤った組み合わせである。
覚えるポイント
- 炭酸水素ナトリウム坐剤は炭酸ガスを発生して排便を促す
- 浣腸注入剤の使い残しは再利用せず破棄する
間違えやすいところ
- 浸透圧差で水分を引き込むグリセリンと、炭酸ガスを発生する炭酸水素ナトリウムを混同しやすい
- 残量を冷蔵保存して再利用できると誤解しやすい
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用)「浣腸薬」
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.18 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
駆虫薬の基本知識
第3章 主な医薬品とその作用 · 駆虫薬 / 対象寄生虫 / 幼虫・虫卵への不活性 / 服用時期
駆虫薬に関する記述のうち、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
2
解説
一般用駆虫薬は回虫・蟯虫を対象とし、宿主への全身吸収を避けて腸管局所で虫体に作用させるため、空腹時服用が原則であり、多剤併用は避ける必要がある。
解き方
- 選択肢1を検討:一般用医薬品の対象は回虫と蟯虫であり、条虫(サナダ虫)は対象外であるため誤り。
- 選択肢2を検討:駆虫薬は腸管内に生息する虫体のみに作用し、虫卵や腸管外の幼虫には及ばないため正しい。
- 選択肢3を検討:駆虫成分が人体に吸収されると副作用が増すため、空腹時に服用するものが多く誤り。
- 選択肢4を検討:副作用が増大するため複数の駆虫薬を併用してはならず誤り。
- 選択肢 1不正解
- 一般用医薬品の駆虫薬が対象とする寄生虫は回虫と蟯虫であり、条虫は対象外であるため誤りである。
- 選択肢 2正解
- 駆虫薬は腸管内の虫体のみに作用し、虫卵や腸管外に潜伏した幼虫には作用しないため正しい。
- 選択肢 3不正解
- 駆虫成分の体内への吸収を抑え腸管内に留めるため、通常は空腹時に服用することとされており誤りである。
- 選択肢 4不正解
- 副作用のリスクが高まるため、複数の駆虫薬を併用してはならない。
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覚えるポイント
- 一般用駆虫薬の対象は回虫と蟯虫(条虫は対象外)
- 駆虫成分の全身吸収を避けるため空腹時に服用する
間違えやすいところ
- 条虫(サナダ虫)まで一般用医薬品の対象に含まれると誤認しやすい
- 食後服用のほうが効果が高いと勘違いしやすい
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用)「駆虫薬」
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.19 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
強心薬及びその配合成分
第3章 主な医薬品とその作用 · 強心薬 / センソ / ゴオウ / リュウノウ / 苓桂朮甘湯
強心薬及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
2
解説
強心薬の成分において、センソは局所麻酔作用による舌の麻痺を避けるため噛まずに服用すること、ゴオウやリュウノウの作用、苓桂朮甘湯の適用・特徴を正確に識別することが求められる。
解き方
- 各記述の正誤を検討する:aはセンソが舌を麻痺させる作用があるため噛まずに水等で服用すべきであり誤、bはゴオウの基原および作用(強心、末梢血管拡張による血圧降下、鎮静等)で正、cはリュウノウの中枢刺激による気つけ作用で正、dは苓桂朮甘湯に強心成分は含まれず(心悸亢進・めまい等に用いられるが強心生薬を含まない)悪心等の副作用記述も誤り。
- 正しい記述(b、c)の組み合わせである選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは、センソ製剤を口中で噛み砕くと舌や口腔粘膜が麻痺するため噛まずに服用すべきであり誤りである。
- 選択肢 2正解
- 記述bと記述cはともに正しく、適切な組み合わせである。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは正しいが、記述dは苓桂朮甘湯に強心作用を示す生薬は含まれておらず誤りである。
- 選択肢 4不正解
- 記述a、記述dともに誤りであるため不適である。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- センソ配合の内服固形製剤は舌の麻痺を防ぐため噛まずに服用する
- ゴオウはウシの胆嚢の結石で強心・血圧降下作用等がある
間違えやすいところ
- センソを口中で噛み砕いて服用すると錯覚しやすい
- 苓桂朮甘湯に強心生薬(センソ等)が含まれていると混同しやすい
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用)「強心薬」
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.19 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
脂質異常症の診断基準値
第3章 主な医薬品とその作用 · 脂質異常症 / LDLコレステロール / HDLコレステロール / トリグリセリド(中性脂肪)
脂質異常症に関する記述について、( a )~( c )の中に入れるべき字句(数値)の正しい組み合わせはどれか。 「医療機関で測定する検査値として、低密度リポタンパク質(LDL)が( a )mg/dL 以上、高密度リポタンパク質(HDL)が( b )mg/dL 未満、中性脂肪が( c )mg/dL 以上のいずれかである状態を、脂質異常症という。」
解答・解説を表示
解答
1
解説
脂質異常症の診断基準において、LDL(悪玉)コレステロールは140mg/dL以上、HDL(善玉)コレステロールは40mg/dL未満、中性脂肪(トリグリセリド)は150mg/dL以上と規定されている。
解き方
- 各空欄に対応する脂質検査の数値を当てはめる:LDLコレステロールは140mg/dL以上、HDLコレステロールは40mg/dL未満、中性脂肪は150mg/dL以上である。
- a=140、b=40、c=150 の組み合わせとなっている選択肢1を選択する。
- 選択肢 1正解
- LDLが140mg/dL以上、HDLが40mg/dL未満、中性脂肪が150mg/dL以上であり、正しく合致している。
- 選択肢 2不正解
- 中性脂肪(c)の基準値は150mg/dL以上であるため、140は誤りである。
- 選択肢 3不正解
- HDL(b)の基準値は40mg/dL未満であるため、50は誤りである。
- 選択肢 4不正解
- LDL(a)は140、中性脂肪(c)は150であるため誤りである。
- 選択肢 5不正解
- a、b、cの数値がいずれも異なっており誤りである。
覚えるポイント
- 脂質異常症の基準値:LDL≧140mg/dL、HDL<40mg/dL、中性脂肪≧150mg/dL
間違えやすいところ
- LDL(140)と中性脂肪(150)の数値を入れ替えて覚えやすい
- HDLの基準値が「未満(40未満)」である点を取り違えやすい
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用)「高コレステロール改善薬」
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.20 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
高コレステロール改善薬及びその配合成分
第3章 主な医薬品とその作用 · 高コレステロール改善薬 / ビタミンB2 / パンテチン / リノール酸 / 大豆油不けん化物
高コレステロール改善薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
1
解説
高コレステロール改善薬の各成分の役割として、ビタミンB2(生合成抑制・異化促進)、パンテチン(リポタンパクリパーゼ活性を高める)、大豆油不けん化物(腸管吸収抑制)などの特有の機序を整理して理解する。
解き方
- 各記述の正誤を検討する:aは高コレステロールに伴う末梢血行障害の緩和目的で正、bはビタミンB2(リボフラビン酪酸エステル等)の作用説明で正、cはパンテチンがリポタンパクリパーゼ活性を「高めて」HDL産生を促すため「低下させて」は誤、dは腸管でのコレステロール吸収を抑えるのは大豆油不けん化物(ソイステロール)等であり、リノール酸はコレステロールと結合して輸送・代謝を促すため誤。
- aが正、bが正、cが誤、dが誤の組み合わせである選択肢1を選択する。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤であり、正しい組み合わせである。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは正しく、記述cは「リポタンパクリパーゼ活性を低下」ではなく「高めて」であるため誤りである。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは正しく、記述cとdは誤りである。
- 選択肢 4不正解
- 記述aとbは正しく、記述dは誤りである。
- 選択肢 5不正解
- 記述bは正しい記述であるため不適である。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- パンテチンはリポタンパクリパーゼ活性を「高める」
- 腸管におけるコレステロール吸収を抑えるのは大豆油不けん化物(ソイステロール)
間違えやすいところ
- パンテチンがリポタンパクリパーゼ活性を低下させると誤認しやすい
- リノール酸と大豆油不けん化物の作用機序を混同しやすい
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用)「高コレステロール改善薬」
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.20 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
貧血用薬(鉄製剤)に配合されるビタミン成分
第3章 主な医薬品とその作用 · 貧血用薬 / 鉄製剤 / ビタミンC / 鉄の吸収促進
貧血用薬(鉄製剤)には、貧血を改善するためビタミン成分が配合されている場合がある。次の1~5で示されるビタミンのうち、鉄が消化管内で吸収されやすい状態に保つことを目的として用いられるものはどれか。
解答・解説を表示
解答
5
解説
貧血用薬において、ビタミンC(アスコルビン酸)は鉄を3価から吸収されやすい2価の鉄に還元・維持する目的で配合され、ビタミンB12や葉酸は赤血球の形成を助ける目的で配合される。
解き方
- 各選択肢のビタミンの役割を照合する:ビタミンCは鉄を消化管内で吸収されやすい状態に保つ作用を持つ。
- ビタミンB6やB12はヘモグロビン産生や赤血球形成に関与するが、消化管内での鉄吸収状態の維持ではない。
- 該当する「ビタミンC」である選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- ビタミンAは夜間視力や皮膚粘膜の維持に関与し、鉄の吸収促進目的ではない。
- 選択肢 2不正解
- ビタミンB1は炭水化物の代謝やエネルギー産生に関与し、鉄の吸収促進目的ではない。
- 選択肢 3不正解
- ビタミンB6はヘモグロビン合成に重要であるが、消化管内での鉄の吸収されやすい状態を保つ目的ではない。
- 選択肢 4不正解
- ビタミンB12は赤血球の形成を助ける目的で配合されるものであり、鉄の消化管吸収を保つ目的ではない。
- 選択肢 5正解
- ビタミンC(アスコルビン酸)は、鉄を消化管内で吸収されやすい状態に保つ作用があるため正しい。
覚えるポイント
- ビタミンCは鉄を吸収されやすい状態(2価の鉄)に保つ
- ビタミンB12と葉酸は正常な赤血球の形成を助ける
間違えやすいところ
- 赤血球形成に関与するビタミンB12・葉酸と、鉄の消化管吸収を助けるビタミンCを混同しやすい
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用)「貧血用薬」
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.21 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
循環器用薬及びその配合成分
第3章 主な医薬品とその作用 · ユビデカレノン / 三黄瀉心湯 / イノシトールヘキサニコチネート / 七物降下湯 / 小児の適用制限
循環器用薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
4
解説
ユビデカレノンは15歳未満の小児向け製品はなく小児への使用を避ける必要があること、漢方処方製剤(三黄瀉心湯、七物降下湯)や末梢血行改善成分(イノシトールヘキサニコチネート等)の効能・特徴を正確に把握する。
解き方
- 各記述の正誤を検討する:aはユビデカレノンについて15歳未満の小児向け製品はなく小児は使用を避けることとされているため誤、bは三黄瀉心湯を鼻血に用いる場合の短期使用と受診勧奨の基準(5~6回使用)で正、cはイノシトールヘキサニコチネートがニコチン酸を遊離して血行改善しビタミンEと併用される記述で正、dは七物降下湯の体力基準・適応と15歳未満使用不可の記述で正。
- 誤・正・正・正の並びとなっている選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは誤りであり、記述dは正しいため不適である。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは誤りであり、記述cは正しいため不適である。
- 選択肢 3不正解
- 記述aは誤りであり、記述bは正しいため不適である。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正であり、正しい組み合わせである。
- 選択肢 5不正解
- 記述aはユビデカレノンに15歳未満向け製品はないため誤りである。
覚えるポイント
- ユビデカレノンは15歳未満の小児向けの製品はない(使用を避ける)
- 三黄瀉心湯は鼻血等に用いられ、短期間(5~6回)で改善がなければ中止する
間違えやすいところ
- ユビデカレノンに小児向け製剤があると誤解しやすい
- 七物降下湯の対象体質(中等度以下・胃腸障害なし)を取り違えやすい
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用)「循環器用薬」
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.21 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
痔の薬及び配合成分
主な医薬品とその作用 · 痔疾用薬 / クロタミトン / 酸化亜鉛 / アラントイン / カイカク
痔の薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 局所への穏やかな刺激によって痒みを抑える効果を期待して、熱感刺激を生じさせるクロタミトンが配合されている場合がある。 b 酸化亜鉛は、粘膜表面に不溶性の膜を形成することによる、粘膜の保護・止血を目的として、外用痔疾用薬に配合されている場合がある。 c 組織修復成分であるアラントインは、痔による肛門部の創傷の治癒を促す効果を期待して、外用痔疾用薬に配合されている場合がある。 d カイカクは、主に麻酔作用を期待して内用痔疾用薬に配合されている場合がある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
痔疾用薬には、かゆみや痛みを抑える局所刺激成分・局所麻酔成分、創傷治癒を促す組織修復成分、止血や保護を担う収れん成分、生薬成分などが目的に応じて適切に配合されています。
解き方
- 記述a、b、cについて、それぞれクロタミトン(温感刺激)、酸化亜鉛(収れん保護・止血)、アラントイン(組織修復)の正しい記述であることを確認する。
- 記述dのカイカクはマメ科エンジュのつぼみ等を基原とする止血・抗炎症生薬であり、局所麻酔成分ではないことから誤りと判断する。
- a:正、b:正、c:正、d:誤の組み合わせである選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aとbが誤りとされているため正しくありません。aとbはいずれも正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- bとcが誤りとされ、dが正とされているため正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- cが誤りとされているため正しくありません。アラントインは組織修復成分として正しいです。
- 選択肢 4正解
- a、b、cが正しく、dが誤りであるため、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤り、dが正とされているため正しくありません。カイカクに局所麻酔作用はありません。
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覚えるポイント
- クロタミトンは温感刺激による鎮痒成分、酸化亜鉛は収れん保護成分、アラントインは組織修復成分です。
間違えやすいところ
- カイカクは止血効果等を期待される生薬であり、リドカインなどの局所麻酔成分と混同しないように注意します。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用(痔疾用薬)」
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.22 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
泌尿器用薬に用いられる漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 泌尿器用薬 / 漢方処方製剤 / 猪苓湯
第1欄の記述は、泌尿器用薬として使用される漢方処方製剤に関するものである。該当する漢方処方製剤を第2欄から1つ選びなさい。 【第1欄】 体力に関わらず使用でき、排尿異常があり、ときに口が渇くものの排尿困難、排尿痛、残尿感、頻尿、むくみに適すとされる。 【第2欄】 1 八味地黄丸 2 竜胆瀉肝湯 3 猪苓湯 4 牛車腎気丸 5 六味丸
解答・解説を表示
解答
3
解説
泌尿器用薬に用いられる漢方処方製剤において、「体力に関わらず使用できる」という体力規定を持つ代表的な処方は猪苓湯であり、排尿痛や残尿感などの排尿異常に用いられます。
解き方
- 第1欄の体力規定が「体力に関わらず使用でき」となっている点を確認する。
- 八味地黄丸・牛車腎気丸・六味丸は「体力中等度以下」、竜胆瀉肝湯は「体力中等度以上」であるため除外する。
- 「体力に関わらず」かつ「排尿異常、ときに口が渇く」に適応する猪苓湯(選択肢3)を正解と決定する。
- 選択肢 1不正解
- 八味地黄丸は体力中等度以下で、疲れやすくて四肢が冷えやすい人などに用いられます。
- 選択肢 2不正解
- 竜胆瀉肝湯は体力中等度以上で、下腹部に熱感や痛みがある人などに用いられます。
- 選択肢 3正解
- 猪苓湯は体力に関わらず使用でき、排尿異常や口渇がある排尿困難、頻尿等に適します。
- 選択肢 4不正解
- 牛車腎気丸は体力中等度以下で、八味地黄丸の証に加えて下肢痛や浮腫を伴う人に適します。
- 選択肢 5不正解
- 六味丸は体力中等度以下で、疲れやすくて尿量減少又は多尿などの症状に適します。
覚えるポイント
- 猪苓湯のキーワードは「体力に関わらず使用できる」「ときに口が渇く」「排尿痛・残尿感」です。
間違えやすいところ
- 八味地黄丸や牛車腎気丸などの補腎剤は「体力中等度以下」に用いるため、体力に関わらず使える猪苓湯と混同しないようにします。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用(その他の泌尿器用薬)」
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.22 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
婦人薬及びその配合成分
主な医薬品とその作用 · 婦人薬 / 温経湯 / エチニルエストラジオール / センキュウ
婦人薬及びその配合成分に関する記述のうち、誤っているものを下から1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
温経湯は体力中等度以下で手足のほてりや唇の乾燥がある月経不順などに用いられる漢方処方製剤ですが、交感神経刺激作用等をもつマオウは構成生薬に含まれていません。
解き方
- 選択肢1について、温経湯の構成生薬にマオウが含まれているかを確認し、含まれていないため誤りと判断する。
- 選択肢2(鎮痛鎮痙作用としてのシャクヤク・ボタンピ)、選択肢3(エチニルエストラジオールの血栓症リスク)、選択肢4(センキュウの作用)が手引きの記述通り正しいことを確認する。
- 誤っているものとして選択肢1を選択する。
- 選択肢 1正解
- 温経湯にマオウは含まれていません。したがって本記述が誤りであり正解です。
- 選択肢 2不正解
- シャクヤクやボタンピは鎮痛・鎮痙作用等を期待して配合されるため、記述として正しいです。
- 選択肢 3不正解
- エチニルエストラジオールは女性ホルモン成分であり、長期連用で血栓症のリスクがあるため正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- センキュウは血行改善や冷え症の緩和、鎮痛等の目的で配合されるため、正しい記述です。
覚えるポイント
- 婦人薬に用いられる漢方処方(当帰芍薬散、加味逍遙散、桂枝茯苓丸、温経湯など)にマオウは含まれません。
間違えやすいところ
- マオウが含まれる漢方薬(葛根湯、麻黄湯、小青竜湯など)と婦人科系漢方処方の生薬構成を混同しないように注意します。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用(婦人薬)」
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.23 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
ビタミン主薬製剤の配合成分
主な医薬品とその作用 · ビタミン主薬製剤 / ビタミンA / ビタミンB12 / 過剰症
次の表は、ある一般用医薬品のビタミン主薬製剤に含まれている主な有効成分の一覧である。この医薬品に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 【2錠中】 ・レチノールパルミチン酸エステル:2.354mg ・チアミン硝酸塩:10mg ・ピリドキシン塩酸塩:15mg ・シアノコバラミン:10μg ・ニコチン酸アミド:25mg ・トコフェロールコハク酸エステルカルシウム:12mg a この製剤はビタミン主薬製剤であり、多く摂取しても過剰症が生じるおそれはない。 b レチノールパルミチン酸エステルは、夜間視力を維持したり、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要である。 c この製剤は、授乳婦の使用を避ける必要がある。 d シアノコバラミンは、赤血球の形成を助け、また、神経機能を正常に保つために重要である。
解答・解説を表示
解答
4
解説
ビタミンAなどの脂溶性ビタミンは体内に蓄積しやすいため過剰症のおそれがあります。一方、ビタミンAは夜間視力や粘膜の維持に重要であり、ビタミンB12(シアノコバラミン)は赤血球形成や神経機能維持に関与します。
解き方
- 記述aについて、脂溶性ビタミン(ビタミンA等)は体内に蓄積して過剰症を起こす危険があるため誤りと判断する。
- 記述bについて、レチノールパルミチン酸エステル(ビタミンA)の機能として夜間視力や皮膚・粘膜機能の維持は正しいと判断する。
- 記述cについて、ビタミンA含有製剤は妊娠前後の過剰摂取に注意が必要であるが、「授乳婦の使用を避ける」必要はないため誤りと判断する。
- 記述dについて、シアノコバラミン(ビタミンB12)の作用として赤血球形成と神経機能維持は正しいと判断する。
- a:誤、b:正、c:誤、d:正の組み合わせである選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- cが正、dが誤りとされているため正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- aが正とされているため正しくありません。脂溶性ビタミンによる過剰症のリスクがあります。
- 選択肢 3不正解
- a、b、cの正誤がすべて逆になっているため正しくありません。
- 選択肢 4正解
- a:誤、b:正、c:誤、d:正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aとcが正、bが誤りとされているため正しくありません。
覚えるポイント
- ビタミンA・D・E・Kは脂溶性ビタミンであり、過剰摂取による蓄積や過剰症(特にAやD)に留意が必要です。
間違えやすいところ
- 妊娠3ヶ月以内または妊娠希望者のビタミンA過剰摂取(1万国際単位/日以上)は禁忌ですが、授乳婦の使用自体が禁忌とされているわけではありません。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用(ビタミン主薬製剤)」
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.23 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
内服アレルギー用薬及び配合成分
主な医薬品とその作用 · 内服アレルギー用薬 / ジフェンヒドラミン塩酸塩 / メキタジン / サイシン / プソイドエフェドリン塩酸塩
内服アレルギー用薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a ジフェンヒドラミン塩酸塩は、母乳を与える女性は使用を避けるか、使用する場合には授乳を避ける必要がある。 b メキタジンは、まれに重篤な副作用として血小板減少を生じることがある。 c 生薬成分であるサイシンは、鼻づまり(鼻閉)への効果を期待して用いられる。 d プソイドエフェドリン塩酸塩は、高血圧の診断を受けた人では症状を悪化させるおそれがあるため、使用を避ける必要がある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
内服アレルギー用薬には抗ヒスタミン成分、交感神経刺激成分、生薬成分などが含まれます。ジフェンヒドラミンは乳児への移行に注意が必要であり、メキタジンの血小板減少、プソイドエフェドリンの血圧上昇などの副作用・禁忌事項が重要です。
解き方
- 記述a:ジフェンヒドラミンは母乳移行により乳児に昏睡等を生じるおそれがあり授乳を避けることとされているため正しい。
- 記述b:メキタジンのまれに生じる重篤な副作用として血小板減少があるため正しい。
- 記述c:生薬サイシン(細辛)は鼻閉(鼻づまり)への効果を期待して用いられるため正しい。
- 記述d:プソイドエフェドリンは交感神経刺激により血圧を上昇させるため高血圧の人は使用を避ける必要があり正しい。
- すべて正(正・正・正・正)である選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- dが誤りとされているため正しくありません。プソイドエフェドリンは高血圧の人で避ける必要があります。
- 選択肢 2不正解
- cが誤りとされているため正しくありません。サイシンは鼻閉の改善を期待して用いられます。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りとされているため正しくありません。メキタジンは血小板減少の副作用が知られています。
- 選択肢 4不正解
- aが誤りとされているため正しくありません。ジフェンヒドラミンは授乳婦の使用に注意が必要です。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dの記述がすべて正しいため、正解の組み合わせです。
覚えるポイント
- メキタジンの重篤な副作用には血小板減少、肝機能障害、ショックなどがあります。
間違えやすいところ
- プソイドエフェドリン塩酸塩は交感神経を刺激して血管収縮・心拍数増加を招くため、高血圧や心臓病の人は禁忌です。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用(鼻炎用内服薬)」
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.24 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
鼻炎及び鼻炎用点鼻薬
主な医薬品とその作用 · 鼻炎用点鼻薬 / フェニレフリン塩酸塩 / テトラヒドロゾリン塩酸塩 / 二次充血 / ベンザルコニウム塩化物
鼻炎と鼻炎用点鼻薬及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを下から1つ選びなさい。 a ヒスタミンの働きを抑えることにより、鼻アレルギー症状の緩和を目的として、フェニレフリン塩酸塩が配合されている場合がある。 b 急性鼻炎は、かぜの随伴症状として現れることが多く、鼻粘膜が刺激に対して敏感になることから、肥満細胞からヒスタミンが遊離してくしゃみや鼻汁等の症状を生じやすくなる。 c テトラヒドロゾリン塩酸塩が配合された点鼻薬は、過度に使用されると鼻粘膜の血管が反応しなくなり、血管が拡張して鼻づまり(鼻閉)がひどくなりやすくなる。 d ベンザルコニウム塩化物などの陽性界面活性成分は、ウイルスによる二次感染を防止することを目的として配合されている場合があるが、カンジダ等の真菌類には効果がない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
アドレナリン作動成分(フェニレフリンやテトラヒドロゾリン等)は血管収縮により鼻づまりを改善しますが、連用・過度使用により反跳性の血管拡張(二次充血)を招きます。陽性界面活性成分は一般細菌や真菌には有効ですがウイルスや結核菌には無効です。
解き方
- 記述a:フェニレフリン塩酸塩はアドレナリン作動成分(血管収縮成分)であり抗ヒスタミン成分ではないため誤り。
- 記述b:急性鼻炎の病態記述として正しい。
- 記述c:局所血管収縮成分の連用による二次充血・鼻閉悪化の記述として正しい。
- 記述d:ベンザルコニウム塩化物は真菌(カンジダ等)には効果があるが、ウイルスには効果がないため誤り。
- 正しい組み合わせ(b、c)である選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りであるため正しくありません。フェニレフリンはアドレナリン作動成分です。
- 選択肢 2正解
- bとcがともに正しい記述であるため、正解です。
- 選択肢 3不正解
- dが誤りであるため正しくありません。ベンザルコニウム塩化物は真菌に有効ですがウイルスには無効です。
- 選択肢 4不正解
- aとdがともに誤りであるため正しくありません。
覚えるポイント
- 点鼻薬の血管収縮成分を連用すると、二次充血(かえって鼻づまりがひどくなる現象)が起こります。
間違えやすいところ
- 陽性界面活性成分(ベンザルコニウムなど)の抗菌スペクトルにおいて、「真菌には有効、ウイルス・結核菌には無効」である点を取り違えないようにします。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用(鼻炎用点鼻薬)」
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.24 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
眼科用薬の分類と使用法
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / 点眼薬 / 洗眼薬 / コンタクトレンズ
眼科用薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 一般用医薬品の点眼薬は、その主たる配合成分から、人工涙液、一般点眼薬、抗菌性点眼薬、アレルギー用点眼薬、緑内障用点眼薬に大別される。 b 点眼薬の1滴の薬液の量は、結膜嚢の容積よりも少ないため、副作用を抑えて、より高い効果を得るには、薬液が結膜嚢内に行き渡るよう一度に数滴点眼することが効果的とされる。 c 洗眼薬は、目の洗浄や眼病予防に用いられるものであり、抗炎症成分や抗ヒスタミン成分が配合されているものはない。 d 1回使い切りタイプとして防腐剤を含まない点眼薬では、ソフトコンタクトレンズ装着時にも使用できるものがある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
点眼薬の1滴(約50μL)は結膜嚢の容積(約30μL)よりも多いため、1滴点眼すれば十分です。また、一般用医薬品に緑内障治療を目的とした点眼薬は存在しません。
解き方
- 記述a:一般用医薬品の点眼薬に緑内障用点眼薬は含まれないため誤りと判断する。
- 記述b:点眼薬1滴の量は結膜嚢の容積より多く、一度に数滴点眼してもあふれて副作用リスクが高まるため誤りと判断する。
- 記述c:洗眼薬にも抗炎症成分や抗ヒスタミン成分が配合された製品が存在するため誤りと判断する。
- 記述d:防腐剤を含まない1回使い切りタイプはソフトコンタクトレンズ装着時にも使用できるものがあるため正しいと判断する。
- a:誤、b:誤、c:誤、d:正の組み合わせである選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aとbが正とされているため正しくありません。緑内障用点眼薬は一般用にはなく、点眼は1回1滴で十分です。
- 選択肢 2不正解
- bとcが正とされているため正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- cが正とされているため正しくありません。洗眼薬にも抗炎症成分等が配合されるものがあります。
- 選択肢 4正解
- a、b、cが誤りで、dのみが正しいため、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aが正、dが誤りとされているため正しくありません。
覚えるポイント
- 点眼薬の1滴は約50μLで結膜嚢の保持量(約30μL)を超えるため、1滴で十分であり数滴さす必要はありません。
間違えやすいところ
- 緑内障は医師の治療を要する疾患であり、一般用医薬品の点眼薬に緑内障用点眼薬は存在しません。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用(眼科用薬)」
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.25 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
目の調節機能改善成分(ネオスチグミンメチル硫酸塩)
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / ネオスチグミンメチル硫酸塩 / コリンエステラーゼ / 毛様体
目の調節機能を改善する配合成分に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 目を酷使すると、目の調節機能が低下し、目の疲れやかすみといった症状を生じるが、ネオスチグミンメチル硫酸塩は、コリンエステラーゼの働きを( a )作用を示し、( b )におけるアセチルコリンの働きを( c )ことで、目の調節機能を改善する効果を目的として用いられる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
ネオスチグミンメチル硫酸塩は可逆的コリンエステラーゼ阻害薬です。アセチルコリンの分解酵素であるコリンエステラーゼを抑えることで、毛様体におけるアセチルコリンの作用を強め(助け)、ピント調節機能を改善します。
解き方
- aの空欄:ネオスチグミンはコリンエステラーゼ活性を「抑える(阻害する)」ため、「抑える」が入る。
- bの空欄:目のピント調節を行っている筋肉組織は「毛様体」であるため、「毛様体」が入る。
- cの空欄:分解が抑えられる結果、アセチルコリンの働きを「助ける(高める)」ことになるため、「助ける」が入る。
- これら(a:抑える、b:毛様体、c:助ける)の組み合わせである選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが「助ける」、bが「水晶体」、cが「抑える」であり、すべて誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが「助ける」、cが「抑える」となっており逆であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが「助ける」となっているため誤りです。酵素の働きを抑える阻害剤です。
- 選択肢 4正解
- a:抑える、b:毛様体、c:助けるとなり、文脈・手引きの内容と完全に一致します。
- 選択肢 5不正解
- bが「水晶体」となっているため誤りです。ピント調節を行う筋肉は毛様体です。
覚えるポイント
- ネオスチグミンメチル硫酸塩=コリンエステラーゼの働きを「抑える」→毛様体のアセチルコリンの働きを「助ける」。
間違えやすいところ
- 水晶体そのものが収縮するのではなく、毛様体(毛様体筋)が収縮・弛緩して水晶体の厚みを変えるため、部位は「毛様体」です。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用(眼科用薬)」
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.25 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
きず口等の殺菌消毒薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · 外用殺菌消毒薬 / オキシドール / エタノール / ポビドンヨード / 逆性石けん
きず口等の殺菌消毒薬に配合される成分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a オキシドール(過酸化水素水)は、作用の持続性が乏しく、組織への浸透性も低い。 b エタノール(消毒用エタノール)は、比較的皮膚刺激性が低く、創傷面の殺菌・消毒に用いる場合は、脱脂綿やガーゼに浸し患部に貼付して使用することとされている。 c ポビドンヨードは、外用薬として用いた場合でも、まれにショック(アナフィラキシー)のような全身性の重篤な副作用を生じることがある。 d ベンゼトニウム塩化物は、石けんと混合すると相乗効果によって殺菌消毒効果が高まる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
創傷面の殺菌消毒薬には、酸化剤、アルコール類、ヨウ素系成分、陽イオン界面活性剤などがあり、それぞれの作用特性、刺激性の有無、併用時の相互作用を正しく把握する必要があります。
解き方
- 記述aについて、オキシドールはカタラーゼにより速やかに分解されるため持続性が低く組織浸透性も低いことを確認する。
- 記述bについて、エタノールは強い刺激性があり創傷面への貼付は不適であるため誤りと判断する。
- 記述cについて、ポビドンヨードの外用でもショック(アナフィラキシー)が起こり得るため正しいと判断する。
- 記述dについて、陽イオン界面活性剤であるベンゼトニウム塩化物は石けんで失活するため誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- cが誤、dが正とされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤、bが正とされているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤の組み合わせであり正しいです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正とされているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤とされているため誤りです。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 陽イオン界面活性剤(逆性石けん)は通常の陰イオン性石けんと併用すると効果が失活します。
間違えやすいところ
- エタノールは正常皮膚の消毒には適しますが、傷口や粘膜には強い刺激となるため貼付してはなりません。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和5年4月版)第3章 外皮用薬(殺菌消毒成分)
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.26 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
外皮用薬の配合成分の作用と注意点
主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / 抗炎症成分 / 冷感刺激成分 / 光線過敏症
外皮用薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものを1つ選べ。 1 イブプロフェンピコノールは、専ら鎮痛作用を期待して、筋肉痛、関節痛、打撲、捻挫等に用いられる。 2 ケトプロフェンは、紫外線により、使用中又は使用後しばらくしてから重篤な光線過敏症が現れることがあるため、野外活動が多い人では、光線過敏症の副作用を生じることのないピロキシカムが配合された製品に変更することが望ましい。 3 ステロイド性抗炎症成分は、広範囲に生じた皮膚症状や、慢性の湿疹・皮膚炎を抑えることを目的として用いられる。 4 皮膚表面に冷感刺激を与え、軽い炎症を起こして反射的な血管の拡張による患部の血行を促したり、知覚神経を麻痺させることによる鎮痛・鎮痒の効果を期待して、メントール、カンフル等が配合されている場合がある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
外皮用薬に用いられる抗炎症成分や冷感刺激成分の個別の特徴、適応疾患、副作用のリスク(ステロイドの全身性副作用やNSAIDsの光線過敏症など)を把握しておく必要があります。
解き方
- 選択肢1について、イブプロフェンピコノールは吹き出物やニキビの抗炎症に用いられ、鎮痛作用はほとんどないため誤りと判断する。
- 選択肢2について、ピロキシカム等他の非ステロイド性抗炎症成分でも光線過敏症を生じる可能性があるため誤りと判断する。
- 選択肢3について、ステロイド外用薬は広範囲や慢性の湿疹には適さず長期連用を避けるべきであるため誤りと判断する。
- 選択肢4について、メントールやカンフルによる冷感刺激および知覚神経麻痺による鎮痛・鎮痒作用の説明が正確であるため正解と判断する。
- 選択肢 1不正解
- イブプロフェンピコノールはにきびや吹き出物の抗炎症薬として用いられ、鎮痛作用はほとんどありません。
- 選択肢 2不正解
- ピロキシカムなど他の非ステロイド性抗炎症成分でも光線過敏症を生じるおそれがあるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- ステロイド成分は広範囲への使用や漫然とした長期連用は避けなければならず誤りです。
- 選択肢 4正解
- メントールやカンフルは冷感刺激を与えて血行を促進し、知覚神経を麻痺させて鎮痛・鎮痒効果を示します。
覚えるポイント
- イブプロフェンピコノールは鎮痛作用がほぼなく、にきび(尋常性ざ瘡)等に用いられます。
間違えやすいところ
- ケトプロフェン以外の外用消炎鎮痛成分でも光線過敏症が起こり得ないわけではありません。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和5年4月版)第3章 外皮用薬
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.26 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
みずむし・たむし及びその治療薬
主な医薬品とその作用 · みずむし・たむし / 白癬菌 / 剤形選択 / 爪白癬
みずむし・たむし及びその治療に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a たむしは、皮膚に常在する黄色ブドウ球菌が繁殖することで起こる疾患である。 b 剤形は、皮膚が厚く角質化している部分には、液剤よりも軟膏が適している。 c 爪に発生する白癬(爪白癬)は難治性のため、医療機関(皮膚科)における全身的な治療(内服抗真菌薬の処方)を必要とする場合が少なくない。 d みずむしやたむしに対する基礎的なケアと併せて、一般用医薬品を2週間位使用しても症状が良くならない場合には、他の一般用医薬品と併用することが望ましい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
みずむし・たむしは皮膚糸状菌(白癬菌)による真菌感染症です。患部の状態(角化型、小水疱型、趾間型など)に応じた適切な剤形の選択や受診勧奨の基準が重要です。
解き方
- 記述aについて、原因は黄色ブドウ球菌ではなく白癬菌(真菌)であるため誤りと判断する。
- 記述bについて、角質化した部位には浸透性の高い液剤が適しており軟膏ではないため誤りと判断する。
- 記述cについて、爪白癬は外用薬が浸透しにくく内服治療が必要となることが多いため正しいと判断する。
- 記述dについて、2週間程度使用しても改善しない場合は他剤を併用せず医療機関を受診すべきであるため誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- aが正、cが誤、dが正とされているため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが誤の組み合わせであり正しいです。
- 選択肢 3不正解
- bが正、cが誤、dが正とされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが正とされているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bが正、cが誤とされているため誤りです。
覚えるポイント
- 角質化して厚くなった皮膚には液剤が適し、びらん・じゅくじゅくした患部には軟膏が適します。
間違えやすいところ
- 爪白癬や陰のう・広範囲の白癬は一般用医薬品での自己治療に適さず受診勧奨が必要です。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和5年4月版)第3章 みずむし・たむし用薬
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.27 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
歯槽膿漏薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · 歯槽膿漏薬 / チョウジ油 / 銅クロロフィリンナトリウム / ビタミンC
歯槽膿漏薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a 外用薬の場合、口腔内に食べ物のかすなどが残っている状態のままでは十分な効果が期待できず、口腔内を清浄にしてから使用することが重要である。 b 銅クロロフィリンナトリウムは、殺菌消毒作用のほか、炎症を起こした歯周組織からの出血を抑える作用を期待して配合される。 c 殺菌消毒作用や抗炎症作用を期待して、チョウジ油(フトモモ科のチョウジの蕾又は葉を水蒸気蒸留して得た精油)が配合されている場合がある。 d コラーゲン代謝を改善して炎症を起こした歯周組織の修復を助け、また、毛細血管を強化して炎症による腫れや出血を抑える効果を期待して、ビタミンAが配合されている場合がある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
歯槽膿漏薬の外用薬は口腔内を清浄にしてから塗布・使用します。生薬成分や各種ビタミン成分の正確な薬効(アスコルビン酸のコラーゲン合成やカルバゾクロム等の止血作用)を識別することが求められます。
解き方
- 記述aについて、外用薬は食後などにブラッシングして清浄にしてから使用するため正しいと判断する。
- 記述bについて、銅クロロフィリンナトリウムは口臭除去や抗炎症等を目的とし、出血を抑える作用(止血成分)ではないため誤りと判断する。
- 記述cについて、チョウジ油の殺菌消毒・抗炎症作用に関する説明が適切であるため正しいと判断する。
- 記述dについて、コラーゲン代謝改善や毛細血管強化による止血効果を期待して配合されるのはビタミンC(アスコルビン酸等)でありビタミンAではないため誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 2正解
- 記述aとcがともに正しいため正解です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bとdがともに誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述dが誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- コラーゲン産生を助け歯周組織修復・毛細血管強化に関わるのはビタミンC(アスコルビン酸)です。
間違えやすいところ
- 銅クロロフィリンナトリウムは消臭・創傷治癒促進等を期待するもので、止血薬ではありません。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和5年4月版)第3章 歯痛・歯槽膿漏薬
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.27 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
口内炎及びその治療薬
主な医薬品とその作用 · 口内炎 / ベーチェット病 / アズレンスルホン酸ナトリウム / シコン
口内炎及びその治療に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a 口内炎は、栄養摂取の偏り、ストレスや睡眠不足、唾液分泌の低下、口腔内の不衛生などが要因となって生じることが多いとされ、通常であれば1~2週間で自然寛解する。 b 口内炎が再発を繰り返す場合には、ベーチェット病などの可能性も考えられるので、医療機関を受診するなどの対応が必要である。 c ステロイド性抗炎症成分であるアズレンスルホン酸ナトリウムは、その含有量によらず長期連用を避ける必要がある。 d シコンは、ムラサキ科のムラサキの葉を基原とする生薬で、患部からの細菌感染を防止することを期待して口内炎用薬に用いられる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
口内炎の基礎知識、再発を繰り返す際の鑑別疾患(ベーチェット病等)、および口内炎治療薬に配合される抗炎症成分(ステロイド性と非ステロイド性の別)や生薬の基原部位を理解することが重要です。
解き方
- 記述aについて、一般的な口内炎の原因と1〜2週間での自然寛解の説明は正しいため正しいと判断する。
- 記述bについて、再発性口内炎はベーチェット病などの全身疾患の疑いがあるため受診勧奨が適切であり正しいと判断する。
- 記述cについて、アズレンスルホン酸ナトリウムは非ステロイド性抗炎症成分であるため誤りと判断する。
- 記述dについて、シコンの基原部位は「葉」ではなく「根」であるため誤りと判断する。
- 選択肢 1正解
- 記述aとbがともに正しいため正解です。
- 選択肢 2不正解
- 記述cが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- 記述cとdがともに誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述dが誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- アズレンスルホン酸ナトリウムは非ステロイド性抗炎症成分です。シコンの基原は「根」です。
間違えやすいところ
- トリアムシノロンアセトニドはステロイド性ですが、アズレンスルホン酸ナトリウムは非ステロイド性です。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和5年4月版)第3章 口内炎用薬
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.28 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
禁煙補助剤及びニコチンの作用・注意事項
主な医薬品とその作用 · 禁煙補助剤 / ニコチン / 相互作用 / 禁忌・注意事項
ニコチン及びニコチンを有効成分とする禁煙補助剤に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a ニコチンは交感神経系を抑制する作用を示し、アドレナリン作動成分が配合された医薬品との併用により、その作用を減弱させるおそれがある。 b 咀嚼剤は、口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が低下するため、コーヒーや炭酸飲料など口腔内を酸性にする食品を摂取した後しばらくは使用を避けることとされている。 c 禁煙補助剤の使用中又は使用直後の喫煙は、血中のニコチン濃度が急激に高まるおそれがあり、避ける必要がある。 d 妊婦又は妊娠していると思われる女性は、速やかに禁煙を達成するため、禁煙補助剤を積極的に使用することが望ましい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
ニコチン製剤はニコチン置換療法に用いられます。ニコチンは交感神経系を興奮させる作用があり、口腔内pHによる吸収変化、併用禁忌・喫煙の禁止、妊婦への禁忌などの基本事項を理解する必要があります。
解き方
- 記述aについて、ニコチンは交感神経系を「興奮」させアドレナリン作動成分の作用を増強させるため誤りと判断する。
- 記述bについて、口腔内が酸性になるとニコチンの非解離型が減り吸収が低下するため、酸性飲料後の使用を避ける記述は正しいと判断する。
- 記述cについて、製剤使用中の喫煙は急性ニコチン中毒を起こすリスクがあるため避ける必要があり正しいと判断する。
- 記述dについて、ニコチンは胎盤通過性があり胎児へ悪影響を与えるため妊婦には使用禁止(禁忌)であり誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 2正解
- 記述bとcがともに正しいため正解です。
- 選択肢 3不正解
- 記述dが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aとdがともに誤りであるため不適切です。
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覚えるポイント
- 禁煙補助剤は妊婦・授乳婦には使用できません。また使用中の喫煙は厳禁です。
間違えやすいところ
- コーヒーや炭酸飲料等の酸性飲料はニコチンの口腔粘膜からの吸収を阻害します。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和5年4月版)第3章 禁煙補助剤
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.28 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
滋養強壮保健薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · 滋養強壮保健薬 / システイン / タウリン / ヘスペリジン / アスパラギン酸ナトリウム
滋養強壮保健薬の配合成分に関する記述のうち、誤っているものを1つ選べ。 1 システインは、骨や歯の形成に必要な栄養素であり、過剰症として高カルシウム血症が知られている。 2 アミノエチルスルホン酸(タウリン)は、筋肉や脳、心臓、目、神経等、体のあらゆる部分に存在し、細胞の機能が正常に働くために重要な物質である。 3 ヘスペリジンは、ビタミン様物質のひとつで、ビタミンCの吸収を助ける等の作用があるとされる。 4 アスパラギン酸ナトリウムは、骨格筋に溜まった乳酸の分解を促す等の働きを期待して用いられる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
滋養強壮保健薬に配合されるアミノ酸類(システイン、タウリン、アスパラギン酸等)やビタミン様物質の体内での役割・特徴を把握することが大切です。
解き方
- 選択肢1について、骨や歯の形成・高カルシウム血症はカルシウム等の説明であり、システインは含硫アミノ酸で皮膚代謝や肝臓での解毒に関与するため誤りと判断する。
- 選択肢2について、アミノエチルスルホン酸(タウリン)の全身分布と細胞機能維持の説明は適切であるため正しいと判断する。
- 選択肢3について、ヘスペリジンはビタミンPとも呼ばれるビタミン様物質でビタミンCの吸収を助けるため正しいと判断する。
- 選択肢4について、アスパラギン酸ナトリウムは乳酸分解促進やエネルギー代謝改善を期待して配合されるため正しいと判断する。
- 選択肢 1正解
- システインは皮膚の代謝正常化等に関わるアミノ酸であり、骨や歯の形成・高カルシウム血症の記述は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- タウリンの生体内分布と機能に関する記述として正しいため誤りではありません。
- 選択肢 3不正解
- ヘスペリジンのビタミンC吸収促進作用に関する記述として正しいため誤りではありません。
- 選択肢 4不正解
- アスパラギン酸ナトリウムの乳酸分解促進作用に関する記述として正しいため誤りではありません。
覚えるポイント
- システインはメラニン生成抑制や角質層代謝に関与する含硫アミノ酸です。
間違えやすいところ
- 過剰症の高カルシウム血症が問題となるのはカルシウム成分やビタミンDです。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和5年4月版)第3章 滋養強壮保健薬
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.29 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
漢方処方製剤の基礎知識
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 中医学 / 病態認識 / 副作用
漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 現代中国で利用されている中医学に基づく薬剤は、中薬と呼ばれ、漢方薬と同じものを指す。 b 全ての漢方処方製剤は、症状そのものの改善を主眼としており、2週間を超えて使用してはならない。 c 漢方の病態認識には虚実、陰陽、気血水、五臓などがある。 d 漢方処方製剤は作用が穏やかであるため、間質性肺炎や肝機能障害のような重篤な副作用は起こらない。
解答・解説を表示
解答
5
解説
漢方医学は日本独自に発展した伝統医学であり、中国の中医学(中薬)とは区別されます。また漢方薬でも間質性肺炎や肝機能障害、偽アルドステロン症等の重篤な副作用が起こり得ます。
解き方
- 記述aについて、漢方薬は日本の伝統医学として発展したものであり現代中国の中薬とは異なるため誤りと判断する。
- 記述bについて、体質改善を目的として比較的長期間(1ヶ月程度)服用されるものもあるため誤りと判断する。
- 記述cについて、虚実、陰陽、気血水、五臓などは漢方の病態認識の基本概念であるため正しいと判断する。
- 記述dについて、漢方処方製剤でも間質性肺炎や肝機能障害などの重篤な副作用は生じるため誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- aが正、cが誤、dが正とされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bが正、cが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが正とされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bが正、dが正とされているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが誤の組み合わせであり正しいです。
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覚えるポイント
- 漢方処方製剤でも間質性肺炎や肝機能障害、偽アルドステロン症等の重大な副作用が起こります。
間違えやすいところ
- 漢方薬と現代中国の中医学による中薬は同一ではなく、処方や運用の考え方に違いがあります。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(令和5年4月版)第3章 漢方処方製剤
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.29 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
消毒薬及びその配合成分に関する記述
第3章 主な医薬品とその作用 · 消毒薬 / クレゾール石ケン液 / エタノール / 次亜塩素酸ナトリウム / 消毒薬の応急処置
消毒薬及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
1
解説
消毒薬各成分の殺菌スペクトルや作用機序、使用上の注意、誤用時の応急処置について正確に理解しているかを問う問題です。有毒ガス発生の組み合わせや目に入ったときの流水洗浄の原則が頻出ポイントです。
解き方
- 記述aについて、クレゾール石ケン液の抗菌スペクトル(ウイルス無効)を確認し、正しいと判断します。
- 記述bについて、エタノールの作用機序がタンパク質変性であることを確認し、正しいと判断します。
- 記述cについて、次亜塩素酸ナトリウムが有毒ガスを生じるのは「酸性」洗浄剤との混合時であるため誤りと判断します。
- 記述dについて、消毒薬が目に入った際に中和剤を用いることは中和熱の危険があるため不可であり、水で洗い流すのが正しいことから誤りと判断します。
- aとbが正しく、cとdが誤りであるため、組み合わせ「1」を選択します。
- 選択肢 1正解
- 記述a、bともに正しいため、この組み合わせが正解となります。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは正しいですが、記述cは「アルカリ性」ではなく「酸性」洗剤・洗浄剤と反応して塩素ガスを生じるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは正しいですが、記述dは目に入った場合に中和剤を用いてはならず多量の水で洗眼するため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述c、dともに誤りであるため不正解です。
答えの内訳
- a:正
- クレゾール石ケン液は、結核菌を含む一般細菌類や真菌類に対して広い殺菌効果を示しますが、大部分のウイルスに対しては殺菌消毒作用を示しません。
- b:正
- エタノールは微生物のタンパク質を変性させることで殺菌消毒作用を発揮します。
- c:誤
- 次亜塩素酸ナトリウムは「酸性」の洗剤・洗浄剤と反応して有毒な塩素ガスが発生します。アルカリ性との反応ではありません。
- d:誤
- 酸性やアルカリ性の消毒薬が誤って目に入った場合、中和熱による組織障害を防ぐため中和剤を用いてはならず、直ちに多量の水で十分に洗い流す必要があります。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 次亜塩素酸ナトリウム+酸性洗剤=塩素ガス発生
- 目に入った薬品の中和処置は禁忌(多量の流水で洗浄)
間違えやすいところ
- 次亜塩素酸ナトリウム自体が強アルカリ性であるため、反応する相手をアルカリ性と誤解しやすい点に注意する。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」消毒薬(公衆衛生用薬)
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.30 ↗(www.pref.shizuoka.jp) / 令和5年度(正答) (PDF 31.4KB) p.1 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
衛生害虫の生態と防除に関する記述
第3章 主な医薬品とその作用 · 衛生害虫 / ハエ / 蚊 / ゴキブリ / ノミ
衛生害虫に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
3
解説
衛生害虫(ハエ、蚊、ゴキブリ、ノミ、トコジラミ等)の生態と防除法、媒介する疾患に関する基本知識を問う設問です。ゴキブリの卵鞘は薬剤透過性が極めて低いことが代表的な出題ポイントです。
解き方
- 各選択肢の衛生害虫に関する記述の妥当性を検討します。
- 選択肢3において、「ゴキブリの卵は医薬品の成分が浸透しやすい殻で覆われている」とあるが、実際は厚い殻(卵鞘)に覆われて薬剤が浸透しにくいため誤りです。
- 誤っている選択肢として3を正答に選びます。
- 選択肢 1不正解
- 記述の通り、ハエ防除は幼虫(ウジ)の段階での防除が基本とされ、有機リン系殺虫剤等が用いられます。
- 選択肢 2不正解
- 記述の通り、ボウフラは成虫にならなければ吸血による病気媒介や痒みなどの害を生じません。
- 選択肢 3正解
- ゴキブリの卵は薬剤が浸透しにくい殻で覆われており、卵に対する燻蒸処理は効果が期待できません。よって記述は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述の通り、ノミは吸血による痒みだけでなく、ペスト菌等の媒介者としての危険性を持っています。
答えの内訳
- 1:正
- ハエの防除では発生源となるウジの駆除が基本となり、有機リン系殺虫成分などが用いられます。
- 2:正
- 蚊の幼虫であるボウフラ自体は吸血せず直接の衛生被害をもたらさないため、成虫にならなければ保健衛生上の有害性はありません。
- 3:誤
- ゴキブリの卵は医薬品成分が浸透しにくい殻(卵鞘)で覆われているため、燻蒸処理等は効きにくく、孵化直後を狙って再処理する必要があります。
- 4:正
- ノミは吸血による激しい痒みをもたらすほか、元来ペストなどの重篤な感染症を媒介する衛生害虫として知られています。
覚えるポイント
- ゴキブリの卵は殻(卵鞘)が薬剤を遮断するため、燻蒸処理は幼虫・成虫を対象に行い、孵化に合わせて再度実施する
間違えやすいところ
- 「浸透しやすい殻」という誤った表現を読み飛ばしてしまうこと。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」衛生害虫の防除
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.30 ↗(www.pref.shizuoka.jp) / 令和5年度(正答) (PDF 31.4KB) p.1 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
殺虫剤の有効成分の作用機序
第3章 主な医薬品とその作用 · 殺虫成分 / ピレスロイド系 / フェノトリン / 除虫菊
除虫菊の成分から開発され、比較的速やかに自然分解して残効性が低いため家庭用殺虫剤に広く用いられ、神経細胞に直接作用して神経伝達を阻害する成分はどれか。
解答・解説を表示
解答
4
解説
殺虫成分には、ピレスロイド系(除虫菊由来、神経軸索に直接作用)、有機リン系(コリンエステラーゼ阻害)、カーバメイト系(可逆的コリンエステラーゼ阻害)、昆虫成長制御剤(変態阻害)などがあり、それぞれの分類と作用機序の対応が重要です。
解き方
- 問題文から「除虫菊の成分から開発」「残効性が低い」「神経細胞に直接作用」というピレスロイド系の特徴を読み取ります。
- 選択肢のうち、ピレスロイド系殺虫成分に分類されるものを探します。
- ジクロルボス・フェニトロチオンは有機リン系、プロポクスルはカーバメイト系、メトプレンは昆虫成長阻害剤であり、フェノトリンがピレスロイド系に該当します。
- したがって正答は4となります。
- 選択肢 1不正解
- ジクロルボスは有機リン系殺虫成分であり、アセチルコリンエステラーゼ阻害作用を示します。
- 選択肢 2不正解
- プロポクスルはカーバメイト系殺虫成分であり、可逆的なコリンエステラーゼ阻害作用を示します。
- 選択肢 3不正解
- メトプレンは昆虫成長制御剤(IGR)であり、幼若ホルモン様作用によって変態を阻害します。
- 選択肢 4正解
- フェノトリンは除虫菊由来のピレスロイド系成分で、神経細胞膜に直接作用して速効性を示し、残効性が低い特徴を持ちます。
- 選択肢 5不正解
- フェニトロチオンは有機リン系殺虫成分であり、コリンエステラーゼ阻害作用を示します。
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覚えるポイント
- ピレスロイド系(〜トリン等):除虫菊由来、神経細胞直接作用、速効性・低残効性
- 有機リン系(〜ボス、〜チオン等):不可逆的コリンエステラーゼ阻害
間違えやすいところ
- 有機リン系(フェニトロチオン等)とピレスロイド系(フェノトリン)の語感を混同しないこと。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」殺虫剤・忌避剤の配合成分
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.31 ↗(www.pref.shizuoka.jp) / 令和5年度(正答) (PDF 31.4KB) p.1 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
妊娠及び一般用妊娠検査薬に関する記述
第3章 主な医薬品とその作用 · 妊娠検査薬 / hCG / 胎児器官形成期 / 偽陽性要因
妊娠及び妊娠検査薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
1
解説
一般用妊娠検査薬は、胎盤の絨毛組織から分泌されるhCG(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)を尿中から検出する検査薬です。適正な使用時期(月経予定日約1週間後以降)や検体条件、偽陽性・偽陰性を生じる要因を正確に把握する必要があります。
解き方
- 記述aについて、器官形成期で影響を受けやすい時期は妊娠初期であるため誤りと判断します。
- 記述bについて、妊娠成立(着床)から1週目前後ではなく、月経予定日の約1週間後(妊娠4〜5週目頃)のhCG濃度を基準としているため誤りと判断します。
- 記述cについて、早朝尿が適するが濃すぎると不正確になり得るという正しい説明であることを確認します。
- 記述dについて、閉経期におけるホルモンバランス変化による偽陽性の可能性について正と判断します。
- a:誤、b:誤、c:正、d:正 の組み合わせである「1」を選択します。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aは「妊娠後期」ではなく「妊娠初期」が胎児器官形成期であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bは「妊娠成立から1週目前後」ではなく「月経予定日の約1週間後」であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- a、bともに誤りであり、dは正しいため不正解です。
- 選択肢 5不正解
- bは誤りであるため不正解です。
答えの内訳
- a:誤
- 胎児の諸器官が形づくられ母体の摂取物の影響を受けやすいのは「妊娠初期(特に器官形成期)」であり、「妊娠後期」ではありません。
- b:誤
- 一般用妊娠検査薬の検出感度は、通常「月経予定日のおよそ1週間後」であり、「妊娠成立(着床)から1週目前後」ではありません。
- c:正
- 検査には尿中hCGが濃縮されやすい早朝尿が適していますが、尿が濃すぎるとかえって正確な判定ができないことがあります。
- d:正
- 閉経期に入っている人では、hCGと構造の似た黄体形成ホルモン(LH)などが高値となること等により、妊娠検査薬で偽陽性を示すことがあります。
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覚えるポイント
- 妊娠検査薬の判定可能時期は通常「月経予定日の約1週間後以降」
- 閉経期やhCG産生腫瘍等では偽陽性となることがある
間違えやすいところ
- 妊娠週数の起算(最終月経初日が0日)と着床時期、月経予定日の関係を誤認しないようにする。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」一般用検査薬(妊娠検査薬)
出典:静岡県『2023年度 静岡県 前半』
令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) p.31 ↗(www.pref.shizuoka.jp) / 令和5年度(正答) (PDF 31.4KB) p.1 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
2023年度 静岡県 前半
参照した公式資料
静岡県が公開した2023年度 静岡県 前半の問題・解答資料です。
- 令和5年度(前半) (PDF 564.9KB) ↗ — www.pref.shizuoka.jp(PDF・32ページ)
- 令和5年度(正答) (PDF 31.4KB) ↗ — www.pref.shizuoka.jp(PDF・1ページ)
- 前半問24の取扱いについて (PDF 53.0KB) ↗ — www.pref.shizuoka.jp(PDF・1ページ)

