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2023年度 長野県 前半の概要
販売従事登録の手続き及び登録事項変更・心身障害の届出
薬事に関する法規と制度 · 販売従事登録 / 変更届 / 登録販売者の届出
販売従事登録の申請及び登録販売者の届出に関する次の記述の正誤について、医薬品医療機器等法の規定に照らし、正しい組合せを1つ選べ。 a 店舗販売業の店舗で勤務する者が販売従事登録を受けようとする場合は、医薬品医療機器等法施行規則に定める様式による申請書を、その者の住所地の都道府県知事に提出しなければならない。 b 登録販売者は、医薬品医療機器等法施行規則に定める登録事項に変更を生じたときは、60日以内に、登録を受けた都道府県知事に変更届を提出しなければならない。 c 登録販売者は、精神の機能の障害を有する状態となり登録販売者の業務の継続が著しく困難になったときは、遅滞なく、登録を受けた都道府県知事にその旨を届け出ることとされている。
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解答
2
解説
登録販売者試験合格後に医薬品の販売等に従事する際は、勤務する薬局または医薬品販売業の店舗等の所在地を管轄する都道府県知事に対して販売従事登録を申請します。本人の住所地ではなく業務を行う場所が基準となります。また、氏名等の登録事項に変更が生じた場合の届出期限は30日以内と規定されています。
解き方
- 記述aについて、申請先が住所地ではなく勤務先の店舗等の所在地の都道府県知事であるかを確認し、誤りと判断します。
- 記述bについて、登録事項変更届の提出期限が60日ではなく30日以内であるかを確認し、誤りと判断します。
- 記述cについて、精神の機能の障害により業務継続が困難となった際の届出義務(遅滞なく届出)が正しいことを確認し、選択肢2を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが「正」とされていますが、登録事項の変更届の提出期限は60日以内ではなく30日以内であるため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが誤、cが正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが「正」とされていますが、申請先は住所地の知事ではなく勤務先の所在地の都道府県知事であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aおよびbが「正」、cが「誤」とされていますが、正しくはaが誤、bが誤、cが正です。
覚えるポイント
- 販売従事登録の申請先は「勤務地(店舗等)の都道府県知事」、登録事項変更届は「30日以内」です。
間違えやすいところ
- 申請先を「本人の住所地の都道府県知事」と誤認しやすいので注意が必要です。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第159条の5(販売従事登録の申請)、第159条の9(登録事項の変更の届出)等
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.4 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品販売業の区分及び許可更新期間・販売形態
薬事に関する法規と制度 · 医薬品販売業の許可区分 / 店舗販売業 / 卸売販売業 / 許可の有効期間
医薬品の販売業に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 店舗による販売又は授与の方法により医薬品を販売できるのは、店舗販売業の許可を受けた者だけである。 b 医薬品の販売業の許可は、店舗販売業、配置販売業又は卸売販売業の許可の3種類に分けられている。 c 医薬品の販売業のうち、一般の生活者に対して医薬品を販売することができるのは、店舗販売業及び配置販売業の許可を受けた者だけである。 d 配置販売業の許可は、5年ごとに、その更新を受けなければ、その期間の経過によって、その効力を失う。
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解答
5
解説
医薬品の販売業の許可は「店舗販売業」「配置販売業」「卸売販売業」の3種類です(医薬品医療機器等法第25条)。薬局は調剤所であるとともに医薬品の販売等も可能であるため、店舗販売を行うことができるのは店舗販売業者に限りません。医薬品販売業の許可の有効期間は一律「6年」です。
解き方
- 記述aについて、薬局開設者も薬局で一般生活者へ対面販売できるため、店舗販売業者だけに限られない点から誤りと判断します。
- 記述bについて、医薬品販売業の許可が店舗・配置・卸売の3種類であるため正しいと判断します。
- 記述cについて、販売業の3区分のうち卸売販売業は一般生活者への販売が認められないため、正しいと判断します。
- 記述dについて、医薬品販売業の許可の更新期間は5年ではなく6年であるため誤りと判断し、選択肢5を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bが誤とされていますが、正しくはaが誤、bが正です。
- 選択肢 2不正解
- aが正、cが誤、dが正とされていますが、正しくはaが誤、cが正、dが誤です。
- 選択肢 3不正解
- bが誤とされていますが、医薬品販売業の区分は店舗・配置・卸売の3種類で正しいため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cが誤、dが正とされていますが、正しくはcが正、dが誤(6年ごとに更新)です。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤であり、正しい組合せです。
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覚えるポイント
- 医薬品販売業の許可は「店舗」「配置」「卸売」の3種で、有効期間は「6年」です。
間違えやすいところ
- 許可の有効期間を「5年」と混同しやすいため、6年であることを確実に記憶します。
出題の前提:医薬品医療機器等法第24条(開設の許可)、第25条(許可の種類)、第26条(許可の更新・6年)等
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.4 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
薬局の定義・業務・分割販売及び名称制限
薬事に関する法規と制度 · 薬局 / 配置販売の禁止 / 分割販売 / 名称の制限
薬局に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 薬局開設者は、配置販売業の許可を受けなくても、配置により医薬品を販売することができる。 b 薬局は、特定の購入者の求めに応じて医薬品の包装を開封して分割販売することができる。 c 医薬品を取り扱う場所であって、薬局として開設の許可を受けていないものについては、病院又は診療所の調剤所を除き、薬局の名称を付してはならない。
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解答
1
解説
薬局開設者は自らの薬局において店舗による販売等は行えますが、配置販売業の許可を受けずに医薬品を配置販売(置き薬)することはできません。また、薬局・店舗販売業では特定の購入者の求めに応じて容器を開封して分割販売(量り売り等)することが認められています。薬局でないものは原則として「薬局」の名称を使用してはなりません。
解き方
- 記述aについて、配置販売を行うには別途配置販売業の許可が必要であるため誤りと判断します。
- 記述bについて、特定の購入者の求めに応じた分割販売は薬局で可能であるため正しいと判断します。
- 記述cについて、薬局開設の許可を受けていない場所は病院・診療所の調剤所を除いて薬局の名称を付してはならないため正しいと判断し、選択肢1を選びます。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bが正、cが正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- 記述cが「誤」とされていますが、医薬品医療機器等法第6条の名称制限の規定に合致しており正しいため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが「正」、bが「誤」とされていますが、正しくはaが誤、bが正です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが「正」、cが「誤」とされていますが、正しくはaが誤、cが正です。
覚えるポイント
- 薬局開設者であっても、配置販売業の許可を受けずに医薬品の配置販売を行うことはできません。
間違えやすいところ
- 薬局開設者がすべての販売形態(配置販売を含む)を無許可で行えると誤解しないよう注意が必要です。
出題の前提:医薬品医療機器等法第2条第12項(薬局の定義)、第6条(名称の制限)、施行規則第158条(分割販売)等
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.5 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
店舗販売業における医薬品の販売及び店舗管理者の要件・遵守事項
薬事に関する法規と制度 · 店舗管理者 / 実務要件 / 兼歴の禁止 / 第一類医薬品の販売者
店舗販売業に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを1つ選べ。 a 第一類医薬品は、薬剤師又は登録販売者により販売又は授与させなければならない。 b 配置販売業において、登録販売者として業務に従事した期間が、過去5年間のうち通算して2年以上(従事期間が月単位で計算して、1か月に80時間以上従事した月が24月以上)ある者は、第二類医薬品又は第三類医薬品を販売する店舗販売業の店舗管理者になることができる。 c 薬剤師が店舗管理者である場合、医療用医薬品の販売又は授与が認められている。 d 店舗管理者は、その店舗の所在地の都道府県知事(その店舗の所在地が保健所を設置する市又は特別区の区域にある場合においては、市長又は区長)の許可を受けた場合を除き、その店舗以外の場所で、業として店舗の管理その他薬事に関する実務に従事する者であってはならない。
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解答
4
解説
店舗販売業において、第一類医薬品を販売できるのは薬剤師のみです。また、店舗販売業で取り扱うことができるのは一般用医薬品および要指導医薬品に限られ、医療用医薬品を販売することはできません。店舗管理者は、原則としてその店舗以外の場所で業として薬事に関する実務に従事してはならない(兼務・兼歴の禁止)とされています。
解き方
- 記述aについて、第一類医薬品の販売・授与を行えるのは薬剤師のみであり登録販売者は不可であるため誤りと判断します。
- 記述bについて、過去5年間のうち通算2年以上(月80時間以上×24月以上)の実務経験を有する登録販売者は第二類・第三類販売店舗の店舗管理者になれるため正しいと判断します。
- 記述cについて、店舗販売業では医療用医薬品の販売は認められていないため誤りと判断します。
- 記述dについて、店舗管理者の兼歴禁止の規定に合致しているため正しいと判断し、選択肢4を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは、第一類医薬品の販売・授与を登録販売者に行わせることはできないため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびcの双方が誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- 記述cは、店舗販売業において医療用医薬品を販売・授与することは認められないため誤りです。
- 選択肢 4正解
- 記述bおよびdがともに正しく、適切な組合せです。
- 選択肢 5不正解
- 記述cが誤りであるため不正解です。
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覚えるポイント
- 店舗販売業では医療用医薬品の販売は不可であり、第一類医薬品を販売できるのは薬剤師に限られます。
間違えやすいところ
- 店舗管理者が薬剤師であっても、店舗販売業の許可範囲を超える医療用医薬品は取り扱えない点を見落としやすいです。
出題の前提:医薬品医療機器等法第26条、第28条(店舗の管理)、施行規則第140条等
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.5 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
第二類医薬品の販売時に購入者へ伝えさせるべき事項
薬事に関する法規と制度 · 第二類医薬品 / 情報提供 / 購入者への伝達事項
店舗販売業者が医薬品医療機器等法施行規則第159条の14第2項第2号の規定に基づき、登録販売者に販売させる際に、第二類医薬品を購入しようとする者に伝えさせなければならない事項のうち、正しいものの組合せを1つ選べ。 a 販売した店舗の電話番号その他連絡先 b 販売した登録販売者の氏名 c 販売した第二類医薬品の使用期限 d 販売した第二類医薬品の有効成分の名称
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解答
1
解説
店舗販売業者が第二類医薬品を登録販売者に販売等させる場合、適切な使用及び相談応需を確保するため、購入しようとする者に対して「店舗の名称」「店舗の電話番号その他連絡先」「販売等を担当した登録販売者の氏名」を伝えさせなければならないと規定されています。
解き方
- 医薬品医療機器等法施行規則第159条の14第2項第2号に定める伝達事項を想起します。
- 店舗の名称・連絡先(a)および販売従事者の氏名(b)が伝達事項に該当することを確認します。
- 使用期限(c)や有効成分の名称(d)は外箱等への法定表示事項ではあるものの、本号の口頭等による伝達義務事項ではないことを確認し、選択肢1を選びます。
- 選択肢 1正解
- a(店舗の連絡先)およびb(登録販売者の氏名)が正しく、規定された伝達事項に合致します。
- 選択肢 2不正解
- dの有効成分の名称は、本号で伝えさせなければならない事項には含まれないため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cの使用期限は、本号で伝えさせなければならない事項には含まれないため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- dの有効成分の名称が含まれているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cおよびdはいずれも本号の伝達義務事項には含まれないため誤りです。
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覚えるポイント
- 第二類医薬品販売時に伝えさせるべき事項は「店舗の名称」「店舗の連絡先」「販売した者の氏名」です。
間違えやすいところ
- 医薬品の外箱に記載する「法定表示事項」と、販売時に「購入者に伝えさせなければならない事項」を混同しないようにします。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第159条の14第2項第2号(第二類医薬品の販売方法)
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.5 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の陳列方法及び指定第二類医薬品の陳列距離
薬事に関する法規と制度 · 医薬品の陳列 / 第一類医薬品の陳列 / 区分陳列 / 指定第二類医薬品
医薬品の陳列に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 薬局開設者は、鍵をかけた陳列設備以外の場所に第一類医薬品を陳列してはならない。 b 店舗販売業者は、第一類医薬品、第二類医薬品及び第三類医薬品が混在しないように陳列しなければならない。 c 薬局開設者は、鍵をかけた陳列設備に陳列する場合又は指定第二類医薬品を陳列する陳列設備から 1.2 メートルの範囲に、医薬品を購入しようとする者が進入することができないよう必要な措置が取られている場合を除き、薬局等構造設備規則に規定する「情報提供を行うための設備」から、7メートル以内の範囲に指定第二類医薬品を陳列しなければならない。 d 店舗販売業者は、医薬品及び化粧品を同一店舗で販売する場合、医薬品と化粧品を区別して陳列しなければならない。
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解答
2
解説
医薬品は第一類・第二類・第三類ごとに混在しないよう区分陳列し、医薬部外品や化粧品等とも区別して陳列しなければなりません。第一類医薬品は「鍵をかけた陳列設備」または「購入者が直接手の触れられない第一類医薬品陳列区画」に陳列します。指定第二類医薬品は、鍵付き設備や進入防止措置(1.2m)がある場合を除き、情報提供設備から「7メートル以内」に陳列する必要があります。
解き方
- 記述aについて、第一類医薬品は鍵付き設備だけでなく「第一類医薬品陳列区画」に陳列することも認められているため誤りと判断します。
- 記述bについて、第一類・第二類・第三類の区分陳列義務に合致しているため正しいと判断します。
- 記述cについて、指定第二類医薬品の情報提供を行うための設備からの距離基準(7メートル以内)および例外規定(鍵付き設備、1.2m以内の進入防止措置)が正確であるため正しいと判断します。
- 記述dについて、医薬品と化粧品等の他の物との区別陳列義務に合致しているため正しいと判断し、選択肢2を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bが誤、cが誤とされていますが、正しくはaが誤、bが正、cが正です。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bおよびdが「誤」とされていますが、いずれも正しい規定であるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- 記述cが「誤」とされていますが、7メートル以内の陳列要件は正しい規定であるため不正解です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが「正」、dが「誤」とされていますが、正しくはaが誤、dが正です。
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覚えるポイント
- 指定第二類医薬品の陳列は情報提供設備から「7メートル以内」、進入防止措置は「1.2メートル」です。
間違えやすいところ
- 第一類医薬品の陳列場所は「鍵をかけた設備」だけに限定されず、「第一類医薬品陳列区画」も認められる点に注意します。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第218条の2(医薬品の陳列)、第218条の4(指定第二類医薬品の陳列)等
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.6 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
特定販売(インターネット等の販売)の対象品目と広告表示義務
薬事に関する法規と制度 · 特定販売 / 要指導医薬品 / 相談応需の義務 / 使用期限の表示
特定販売に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを1つ選べ。 a 薬局開設者は、特定販売により要指導医薬品を販売又は授与することができる。 b 薬局開設者は、特定販売により薬局製造販売医薬品(毒薬及び劇薬であるものを含む。)を販売又は授与することができる。 c 一般用医薬品を購入しようとする者から、対面又は電話により相談応需の希望があった場合、薬局開設者はその薬局において医薬品の販売又は授与に従事する薬剤師又は登録販売者に、対面又は電話により情報提供を行わせなければならない。 d 特定販売を行うことについて、インターネットを利用して広告するときは、特定販売を行う医薬品の使用期限をホームページに見やすく表示しなければならない。
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解答
5
解説
特定販売とは、薬局または店舗以外の場所にいる者に対する医薬品の販売等(郵便等販売・ネット販売)を指します。対象は一般用医薬品および薬局製造販売医薬品(毒薬・劇薬を除く)であり、要指導医薬品は対面販売義務があるため特定販売の対象になりません。また、ウェブサイト広告時には医薬品の使用期限の見やすい表示や、対面・電話等による相談対応の体制確保が義務付けられています。
解き方
- 記述aについて、要指導医薬品は対面販売が義務づけられており特定販売できないため誤りと判断します。
- 記述bについて、薬局製造販売医薬品のうち「毒薬及び劇薬」は特定販売から除外されているため誤りと判断します。
- 記述cについて、購入者等から対面・電話による相談希望があった場合に専門家に情報提供を行わせる義務があるため正しいと判断します。
- 記述dについて、ネット広告において販売する医薬品の使用期限を見やすく表示する義務があるため正しいと判断し、選択肢5を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは、要指導医薬品を特定販売により販売・授与することはできないため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが含まれているため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは、毒薬および劇薬である薬局製造販売医薬品は特定販売の対象外であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが含まれているため不正解です。
- 選択肢 5正解
- 記述cおよびdがともに正しく、適切な組合せです。
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覚えるポイント
- 特定販売の対象に「要指導医薬品」および「毒薬・劇薬」は含まれません。
間違えやすいところ
- 薬局製造販売医薬品すべてが特定販売できるわけではなく、毒薬・劇薬が除外される点に留意します。
出題の前提:医薬品医療機器等法第37条、施行規則第15条の6、第15条の7、別表第1の2(特定販売の広告事項)等
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.6 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
同一販売業者内の店舗間移転における記録事項
薬事に関する法規と制度 · 店舗間移転 / 医薬品の管理記録 / 記録義務事項
店舗販売業者が複数の店舗について許可を受けている場合、当該店舗販売業者内の異なる店舗間で一般用医薬品を移転するとき、移転先及び移転元のそれぞれの店舗ごとに、医薬品医療機器等法施行規則第 288 条第1項に基づき、記録しなければならない事項として、誤っているものを1つ選べ。
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解答
3
解説
同一の薬局開設者または医薬品の販売業者の異なる店舗間で一般用医薬品を移転させる場合、医薬品の流通経路を追跡可能にするため、移転元・移転先の双方で「品名」「数量」「移転先・移転元の場所」「移転の年月日」を記録し、3年間保存しなければなりません。店舗管理者の氏名の記録は求められていません。
解き方
- 医薬品医療機器等法施行規則第288条第1項における店舗間移転時の記録事項を確認します。
- 記録事項には「品名(1)」「数量(2)」「移転先及び移転元の場所並びに移転の年月日(4)」が含まれていることを照合します。
- 「店舗管理者の氏名(3)」は記録義務事項に含まれていないため、これが誤っている肢(選択肢3)であると判断します。
- 選択肢 1不正解
- 品名は施行規則第288条第1項に規定されている記録事項であるため正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 数量は規定されている記録事項であるため正しい記述です。
- 選択肢 3正解
- 店舗管理者の氏名は記録すべき事項に含まれていないため、誤っているものとして正解です。
- 選択肢 4不正解
- 移転先及び移転元の場所並びに移転の年月日は規定されている記録事項であるため正しい記述です。
覚えるポイント
- 店舗間移転の記録事項は「品名」「数量」「移転先・移転元の場所」「移転の年月日」です(管理者の氏名は不要)。
間違えやすいところ
- 譲渡・譲受の記録と混同して、店舗管理者の氏名まで記録義務があると誤認しやすい点に注意します。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第288条第1項(同一開設者内の店舗間移転記録)
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.7 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の定義と範囲
薬事に関する法規と制度 · 医薬品の定義 / 日本薬局方 / 無承認無許可医薬品
医薬品の定義と範囲に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 日本薬局方に収められている物は、すべて医薬品である。 b 日本薬局方に収載されている医薬品は、すべて医療用医薬品であり、一般用医薬品として販売されているものはない。 c 「人又は動物の身体の構造又は機能に影響を及ぼすことが目的とされている物であつて、機械器具等でないもの(医薬部外品、化粧品及び再生医療等製品を除く。)」という医薬品の定義に該当するものとして、無承認無許可医薬品がある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品医療機器等法第2条第1項により、日本薬局方に収められている物はすべて医薬品と定義され、また医薬品的な効能効果等を標榜する物は承認を受けていなくても医薬品の定義に該当し無承認無許可医薬品として規制されます。
解き方
- 記述aについて、法第2条第1項第1号の規定「日本薬局方に収められている物」に該当するため正しいと判断します。
- 記述bについて、日本薬局方収載品にも一般用医薬品(消毒用エタノールや日本薬局方精製水など)が存在するため誤りと判断します。
- 記述cについて、承認を受けていなくても身体の構造・機能に影響を及ぼすことを目的とする物は医薬品の定義に該当し、無承認無許可医薬品として取締り対象となるため正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤り、記述bが正しいとされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- 記述aが正、記述bが誤、記述cが正となっており正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが正、記述cが誤とされているため誤りです。
覚えるポイント
- 日本薬局方に収載されている物はすべて医薬品であり、一般用医薬品として販売されるものもある。
間違えやすいところ
- 日本薬局方収載品は医療用医薬品に限られると誤認しやすいので注意する。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第2条第1項
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.7 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
食品と医薬品の区分
薬事に関する法規と制度 · 食品の定義 / 健康食品 / 無承認無許可医薬品
食品に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 食品安全基本法及び食品衛生法における食品とは、医薬品、医薬部外品及び再生医療等製品以外のすべての飲食物をいう。 b 健康食品は、健康増進法で定義された用語であり、栄養補助食品、サプリメントと呼ばれることもある。 c 外形上、食品として販売等されている製品であっても、その成分本質、効能効果の標榜内容等に照らして医薬品とみなされる場合には、無承認無許可医薬品として、医薬品医療機器等法に基づく取締りの対象となる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
食品衛生法等において食品は医薬品・医薬部外品・再生医療等製品以外の全ての飲食物とされ、いわゆる「健康食品」は法令上の明確な定義がない一般的な呼称です。
解き方
- 記述aについて、食品衛生法における食品の定義と合致しているため正しいと判断します。
- 記述bについて、「健康食品」は健康増進法等の法令で法的に定義された用語ではないため誤りと判断します。
- 記述cについて、形態や標榜等から総合的に医薬品と判断されるものは無承認無許可医薬品として取締りの対象となるため正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 2正解
- 記述aが正、記述bが誤、記述cが正となっており正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが誤、記述bが正とされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤、記述bが正、記述cが誤とされているため誤りです。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 「健康食品」は法令上定義された用語ではなく、広く健康の保持増進に資する食品の俗称である。
間違えやすいところ
- 特定保健用食品などの保健機能食品と混同し、健康食品自体が健康増進法で定義されていると誤解しやすい。
出題の前提:食品安全基本法、食品衛生法、医薬品医療機器等法
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.7 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬部外品及び化粧品の取扱い
薬事に関する法規と制度 · 医薬部外品 / 化粧品 / 効能効果の標榜 / 成分基準
医薬部外品及び化粧品に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 医薬部外品は、その効能効果があらかじめ定められた範囲内であって、成分や用法等に照らして人体に対する作用が緩和であることを要件として、医薬品的な効能効果を表示・標榜することが認められている。 b 医薬部外品を製造販売する場合には、製造販売業の許可が必要であり、厚生労働大臣が基準を定めて指定するものを除き、品目ごとに承認を得る必要がある。 c 人の疾病の診断、治療若しくは予防に使用されること、又は人の身体の構造若しくは機能に影響を及ぼすことを目的とする化粧品は、品目ごとの承認を得る必要がある。 d 化粧品の成分本質(原材料)については、原則として医薬品の成分を配合してはならないこととされており、配合が認められる場合にあっても、添加物として使用されているなど、薬理作用が期待できない量以下に制限されている。
解答・解説を表示
解答
4
解説
化粧品は人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚若しくは毛髪を健やかに保つために使用されるものであり、疾病の予防・治療や身体の構造機能に影響を及ぼす目的を持つことはできません。
解き方
- 記述aについて、医薬部外品の定義および効能効果の標榜範囲に関する説明として正しいと判断します。
- 記述bについて、医薬部外品の製造販売業の許可および品目承認の規定として正しいと判断します。
- 記述cについて、疾病の診断・治療・予防や構造機能影響を目的とする化粧品という概念自体が存在せず、これらは医薬品に該当するため誤りと判断します。
- 記述dについて、化粧品基準に基づく成分規制の説明として正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが正となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤、記述cが正となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤、記述cが正となっているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- 記述aが正、記述bが正、記述cが誤、記述dが正で合致しています。
- 選択肢 5不正解
- 記述cが正、記述dが誤となっているため誤りです。
覚えるポイント
- 化粧品には、医薬品のように疾病の治療・予防や身体構造機能への影響を目的とするものは存在しない。
間違えやすいところ
- 承認を受ければ化粧品でも病気の治療や身体の構造機能への影響を謳えると誤解しないようにする。
出題の前提:医薬品医療機器等法第2条第2項・第3項、化粧品基準
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.8 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
毒薬及び劇薬の管理と取扱い
薬事に関する法規と制度 · 毒薬 / 劇薬 / 保管管理 / 開封販売
毒薬及び劇薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 単に毒性、劇性が強いものだけでなく、薬効が期待される摂取量(薬用量)と中毒のおそれがある摂取量(中毒量)が接近しており安全域が狭いため、その取扱いに注意を要するもの等が指定される。 b 業務上毒薬を取り扱う者は、毒薬を他の物と区別して貯蔵、陳列し、その場所については、かぎを施さなければならない。 c 現在のところ、劇薬で要指導医薬品に該当するものはない。 d 店舗管理者が登録販売者である店舗販売業者は、劇薬の封を開封して販売してはならない。
解答・解説を表示
解答
1
解説
毒薬・劇薬は安全性・危険性の観点から厳格に指定・管理され、毒薬の貯蔵場所には施錠義務があり、また劇薬の開封販売は薬剤師が店舗管理者である店舗販売業者等でなければ行えません。
解き方
- 記述aについて、薬用量と中毒量が接近し安全域が狭いものも指定対象であるため正しいと判断します。
- 記述bについて、毒薬を取り扱う者の義務(他と区別して貯蔵・陳列し、鍵を施す)に合致するため正しいと判断します。
- 記述cについて、一般用医薬品には毒薬・劇薬はないが要指導医薬品には劇薬に該当するものがあるため誤りと判断します。
- 記述dについて、店舗管理者が登録販売者である店舗では劇薬の開封販売を行ってはならないため正しいと判断します。
- 選択肢 1正解
- 記述aが正、記述bが正、記述cが誤、記述dが正で合致しています。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤、記述bが誤、記述cが正とされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが誤、記述cが正、記述dが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述bが誤、記述dが誤とされているため誤りです。
覚えるポイント
- 一般用医薬品に毒薬・劇薬はないが、要指導医薬品には劇薬に該当するものがある。
間違えやすいところ
- 毒薬は「鍵をかける」必要があるが、劇薬は「他と区別」すれば施錠までは法令上義務付けられていないという違いを混同しないようにする。
出題の前提:医薬品医療機器等法第44条、第47条等
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.8 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品及び要指導医薬品の区分と販売
薬事に関する法規と制度 · 一般用医薬品 / 要指導医薬品 / 効能効果の表現 / 卸売販売業者の販売制限
一般用医薬品及び要指導医薬品に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 一般用医薬品及び要指導医薬品は、「薬剤師その他の医薬関係者から提供された情報に基づく需要者の選択により使用されることが目的とされているもの」である。 b 効能効果の表現に関しては、要指導医薬品では通常、診断疾患名(例えば、胃炎、胃・十二指腸潰瘍等)で示されているのに対し、一般用医薬品では、一般の生活者が判断できる症状(例えば、胃痛、胸やけ、むかつき、もたれ等)で示されている。 c 医薬品医療機器等法施行規則に規定された期間を経過し、薬事・食品衛生審議会において、一般用医薬品として取り扱うことが適切であると認められた要指導医薬品は、一般用医薬品に分類される。 d 卸売販売業者は、配置販売業者に対し、一般用医薬品及び要指導医薬品以外の医薬品を販売又は授与してはならない。
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解答
3
解説
一般用医薬品・要指導医薬品の効能効果は生活者が判断できる症状で示され、また配置販売業者が取り扱える医薬品は一般用医薬品に限定されています。
解き方
- 記述aについて、要指導医薬品・一般用医薬品の定義の一部として正しいと判断します。
- 記述bについて、要指導医薬品も需要者の選択により使用されるため、医療用医薬品とは異なり診断疾患名ではなく生活者が判断できる症状で示されるため誤りと判断します。
- 記述cについて、安全性評価期間を経て審議会で適切と認められたものは一般用医薬品へ移行するため正しいと判断します。
- 記述dについて、配置販売業者へは「一般用医薬品以外の医薬品」の販売・授与が禁止されており(要指導医薬品の販売も不可)、記述の表現は誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが正、記述cが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- 記述aが正、記述bが誤、記述cが正、記述dが誤で合致しています。
- 選択肢 4不正解
- 記述cが誤、記述dが正とされているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが誤、記述bが正、記述cが誤、記述dが正とされているため誤りです。
覚えるポイント
- 配置販売業者に対して卸売販売業者が販売・授与できるのは一般用医薬品のみである(要指導医薬品は不可)。
間違えやすいところ
- 要指導医薬品は医師の診断疾患名で効能効果が表示されていると混同しやすいが、生活者が判断できる症状で表現される。
出題の前提:医薬品医療機器等法第2条、第34条等
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.9 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の容器・外箱及び添付文書の記載事項
薬事に関する法規と制度 · 表示事項 / 販売禁止規定 / 邦文表記 / 外部容器の表示
医薬品の容器及び外箱等並びに添付文書等への記載事項に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 法定表示事項として、要指導医薬品には「要指導医薬品」の文字、一般用医薬品には「一般用医薬品」の文字が記載されている。 b 法定表示が適切になされていない医薬品は、販売等してはならないとされており、本規定は製造販売業者だけではなく、薬局及び医薬品の販売業においても適用される。 c 購入者等が読みやすく理解しやすい用語による正確なものでなければならないこととされているが、明瞭に記載されていれば、必ずしも邦文である必要はない。 d 医薬品の容器等が小売りのために包装されている場合において、法定表示が外部の容器を透かして容易に見ることができないときには、その外部の容器にも同様の事項が記載されていなければならない。
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解答
5
解説
医薬品の容器・被包等の法定表示は原則として邦文で明瞭に記載されなければならず、一般用医薬品にはリスク区分に応じた「第1類医薬品」等の表示義務があります。
解き方
- 記述aについて、一般用医薬品には「第1類医薬品」「指定第2類医薬品」「第2類医薬品」「第3類医薬品」と記載され、「一般用医薬品」と記載するわけではないため誤りと判断します。
- 記述bについて、法定表示を欠く医薬品の販売・授与等の禁止は製造販売業者のみならず販売業者等にも適用されるため正しいと判断します。
- 記述cについて、法定表示事項等は邦文で記載されていなければならないため誤りと判断します。
- 記述dについて、外部の容器を透かして容易に見ることができない場合の外部容器への表示義務規定として正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述dが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述bが誤、記述cが正とされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが正、記述bが誤、記述cが正、記述dが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正、記述bが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- 記述aが誤、記述bが正、記述cが誤、記述dが正で合致しています。
覚えるポイント
- 一般用医薬品の容器等には「一般用医薬品」ではなく「第○類医薬品」と区分が記載される。
間違えやすいところ
- 外国語でも明瞭に記載されていればよいと勘違いしやすいが、邦文で記載することが義務付けられている。
出題の前提:医薬品医療機器等法第50条、第51条、第53条等
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.9 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
濫用等のおそれのある医薬品とその販売管理
薬事に関する法規と制度 · 濫用等のおそれのある医薬品 / 指定成分 / 販売時の確認事項
一般用医薬品のうち、濫用等のおそれのあるものとして厚生労働大臣が指定する医薬品(以下、「濫用等のおそれのある医薬品」という。)とその販売に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを1つ選びなさい。 a ブロモバレリル尿素を有効成分として含有する解熱鎮痛薬は、濫用等のおそれのある医薬品である。 b イブプロフェンは、濫用等のおそれのある医薬品の成分に該当する。 c 濫用等のおそれのある医薬品を購入しようとする者が若年者である場合、医薬品医療機器等法施行規則第147条の3の規定により、店舗販売業者は当該店舗において医薬品の販売に従事する薬剤師又は登録販売者に、購入者の氏名及び性別を確認させなければならない。 d 濫用等のおそれのある医薬品を購入しようとする者が、適正な使用のために必要と認められる数量を超えて当該医薬品を購入しようとする場合、店舗販売業者は、当該店舗において医薬品の販売に従事する薬剤師又は登録販売者に、その理由を確認させなければならない。
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解答
3
解説
濫用等のおそれのある医薬品(エフェドリン、コデイン、ジヒドロコデイン、ブロモバレリル尿素、プソイドエフェドリン、メチルエフェドリン等)の販売時には、適正使用数量を超える購入の理由確認や、若年者に対する氏名及び年齢の確認等が義務付けられています。
解き方
- 記述aについて、ブロモバレリル尿素は濫用等のおそれのある医薬品として指定されているため正しいと判断します。
- 記述bについて、イブプロフェンは指定成分に含まれないため誤りと判断します。
- 記述cについて、若年者に対して確認すべき事項は「氏名及び年齢」であり、「性別」ではないため誤りと判断します。
- 記述dについて、適正な使用に必要な数量を超える購入の場合にはその理由を確認させる義務があるため正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが含まれているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述cが含まれているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- 正しい記述の組合せはaとdであり合致しています。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが含まれているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述cが含まれているため誤りです。
覚えるポイント
- 若年者である場合は「氏名及び年齢」を確認する(性別ではない)。
間違えやすいところ
- 濫用等のおそれのある医薬品の指定成分(ブロモバレリル尿素など6成分)と解熱鎮痛成分(イブプロフェンなど)を混同しないようにする。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第147条の3、厚生労働省告示
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.10 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品等適正広告基準
薬事に関する法規と制度 · 適正広告基準 / 漢方処方製剤の広告 / 医師等の推薦広告の禁止 / 他品目との併記
医薬品等適正広告基準に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 漢方処方製剤の効能効果は、配合されている個々の生薬成分が独立して作用しているため、それらの構成生薬の作用を個別に挙げて説明することが適当である。 b 一般用医薬品に関して、医師が推薦している旨の広告を行うことは、一般の生活者の当該医薬品に対する認識に与える影響が大きいことにかんがみて、仮に事実であったとしても、原則として不適当とされている。 c チラシの同一紙面に、医薬品と食品を併せて掲載すること自体は問題ないが、医薬品でない製品について、医薬品的な効能効果があるように見せかけ、一般の生活者に誤認を与えるおそれがある場合には、必要な承認等を受けていない医薬品の広告とみなされることがある。
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解答
4
解説
医薬品等適正広告基準では、漢方処方製剤の効能効果は処方全体として現れるため構成生薬を個別に挙げて説明してはならず、また医薬関係者の推薦広告は事実であっても原則として禁止されています。
解き方
- 記述aについて、漢方処方製剤は個々の生薬の作用ではなく処方全体として作用を発揮するため、個別の生薬作用を挙げて説明するのは不適当とされており、記述は誤りと判断します。
- 記述bについて、医師、薬剤師等の推薦広告は事実であっても原則不適当とされているため正しいと判断します。
- 記述cについて、同一紙面掲載であっても食品が医薬品的な効能効果を持つように誤認させる場合は無承認医薬品の広告とみなされるため正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが正しいとされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが正、記述bおよびcが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- 記述aが誤、記述bが正、記述cが正で合致しています。
覚えるポイント
- 医師等の推薦広告は、仮に事実であっても一般用医薬品の広告表現として原則不適当である。
間違えやすいところ
- 漢方処方製剤の構成生薬を個別に挙げて説明してよいと誤認しやすいが、適正広告基準上は不適当とされる。
出題の前提:医薬品等適正広告基準
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.10 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品医療機器等法第66条(誇大広告等の禁止)の条文穴埋め
薬事に関する法規と制度 · 誇大広告の禁止 / 法第66条第1項
次の文章は、医薬品医療機器等法第66条第1項の規定である。( a )~( c )の中に入る字句の正しい組合せを選択しなさい。 「第六十六条 ( a )、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器又は再生医療等製品の名称、( b )、効能、効果又は性能に関して、明示的であると暗示的であるとを問わず、虚偽又は( c )な記事を広告し、記述し、又は流布してはならない。」
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解答
2
解説
医薬品医療機器等法第66条第1項は虚偽・誇大広告の禁止を規定しており、規制対象は医薬品関係者に限定されず「何人も」と規定されている点が大きな特徴です。
解き方
- 規制対象者が医薬品販売業者に限定されず「何人も」であることを確認する。
- 条文上の対象事項が「名称、製造方法、効能、効果又は性能」であることを確認する。
- 禁止される行為の性質が「虚偽又は誇大」であることを確認して組み合わせを特定する。
- 選択肢 1不正解
- bが「販売方法」、cが「不当」となっており条文の文言と一致しません。正しくは製造方法および誇大です。
- 選択肢 2正解
- aが何人も、bが製造方法、cが誇大であり、法第66条第1項の条文通りで正しいです。
- 選択肢 3不正解
- aが「医薬品の販売業者は」、bが「販売方法」、cが「不当」となっており誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが「医薬品の販売業者は」、bが「販売方法」となっており誤りです。主体は何人にも及びます。
- 選択肢 5不正解
- aが「医薬品の販売業者は」となっている点が誤りです。誇大広告等の禁止は誰に対しても適用されます。
答えの内訳
- a:何人も
- 誇大広告等の禁止は、医薬品の販売業者等に限らず一般人を含むすべての人を対象とするため「何人も」が入ります。
- b:製造方法
- 条文では「名称、製造方法、効能、効果又は性能に関して」と規定されており、製造方法が正解となります。
- c:誇大
- 条文では「虚偽又は誇大な記事を広告し、記述し、又は流布してはならない」と定められており、誇大が入ります。
覚えるポイント
- 法第66条第1項の誇大広告等の禁止は、事業者だけでなく「何人も」が対象となる点。
- 規制対象となる項目は「名称、製造方法、効能、効果又は性能」であること。
間違えやすいところ
- 「医薬品の販売業者」だけに限定された規制であると誤解しやすい点。
- 「不当な記事」ではなく「虚偽又は誇大な記事」という法定文言を取り違える点。
出題の前提:医薬品医療機器等法第66条第1項(虚偽・誇大広告等の禁止)
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.11 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の適正な販売方法に関する正誤判定
薬事に関する法規と制度 · 不当景品類及び不当表示防止法 / 医薬品の授与 / 多量購入への対応 / 抱き合わせ販売
医薬品の適正な販売方法に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組合せを選択しなさい。 a キャラクターグッズ等の景品類を提供して医薬品を販売することは、不当景品類及び不当表示防止法の限度内であれば認められている。 b 医薬品を懸賞や景品として授与することは、原則として認められていない。 c 医薬品を多量に購入する者に対して、医薬品の販売に従事する専門家は積極的に事情を尋ねるなど慎重に対処し、状況によっては販売を差し控えるべきである。 d 異なる複数の医薬品を組み合わせて販売する場合、購入者に対して情報提供を十分に行えば、効能効果が重複する組み合わせでも認められる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品は生命関連製品であるため、安易な購入を促す懸賞・景品としての授与や、重複投与につながる不適切な組合せ販売は制限され、濫用防止のための慎重な確認が求められます。
解き方
- 記述aの景品類提供(グッズ等)が景品表示法の範囲内で認められるか判定する(正しい)。
- 記述bの医薬品自体を景品・懸賞として授与することが原則不可であるか判定する(正しい)。
- 記述cの多量購入者への事情聴取や販売差し控えの妥当性を判定する(正しい)。
- 記述dの効能効果が重複するセット販売の可否を判定する(認められないため誤り)。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤りとされていますが、医薬品を懸賞等として授与することは原則禁止であるため正しく、組合せとして誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤りであり、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aおよびcが誤りとされているため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが誤り、記述dが正しいとされているため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aおよびcが誤り、記述dが正しいとされているため不適切です。
答えの内訳
- a:正
- キャラクターグッズ等の景品類の提供は、景品表示法の限度内であれば認められています。
- b:正
- 医薬品そのものを懸賞や景品として授与することは、医薬品の安易な使用を助長するため原則として認められていません。
- c:正
- 多量購入者等に対しては、濫用防止等の観点から積極的に事情を尋ね、慎重に対処して必要に応じ販売を差し控えるべきです。
- d:誤
- 効能効果が重複する組合せや相互作用の危険がある組合せでのセット販売は、情報提供の有無にかかわらず認められません。
覚えるポイント
- グッズ等の景品提供は景品表示法の範囲内なら可能だが、医薬品自体を景品とすることは原則不可。
- 効能効果が重複する医薬品同士を組み合わせて販売することは認められない。
間違えやすいところ
- 情報提供を十分に行えば、効能重複する医薬品の抱き合わせ販売も認められると誤認する点。
- 医薬品そのものの景品授与と、医薬品購入に伴う一般的なノベルティ景品の提供を混同する点。
出題の前提:医薬品の適正な販売方法(医薬品医療機器等法および関連通知)
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.11 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
行政庁の監視指導及び処分に関する正誤判定
薬事に関する法規と制度 · 薬事監視員 / 立入検査 / 管理者変更命令 / 廃棄・回収命令 / 罰則
医薬品医療機器等法に基づく行政庁の監視指導及び処分に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組合せを選択しなさい。 a 都道府県知事は、薬事監視員に、薬局開設者が医薬品を業務上取り扱う場所に立ち入り、従業員その他の関係者に質問させることができる。 b 都道府県知事は、店舗管理者に薬事に関する法令又はこれに基づく処分に違反する行為があったときは、その店舗販売業者に対して、店舗管理者の変更を命ずることができる。 c 登録販売者が、薬事監視員の質問に対して正当な理由なく答弁しなかったり、虚偽の答弁を行うことは、医薬品医療機器等法に規定する罰則の対象となる。 d 都道府県知事は、医薬品の販売業者に対して、不正表示医薬品について、廃棄、回収その他公衆衛生上の危険の発生を防止するに足りる措置を採るべきことを命ずることができる。
解答・解説を表示
解答
5
解説
行政庁(厚生労働大臣や都道府県知事等)は保健衛生上の危害を防止するため、薬事監視員による立入検査、違反管理者への変更命令、不良・不正医薬品の廃棄・回収命令等の強い権限を有し、検査忌避等には罰則が科されます。
解き方
- 記述aの薬事監視員による立入検査および質問権限の正誤を判定する(正しい)。
- 記述bの都道府県知事による店舗管理者変更命令の権限の正誤を判定する(正しい)。
- 記述cの監視員の質問への不答弁・虚偽答弁が罰則対象となるかの正誤を判定する(正しい)。
- 記述dの不正表示医薬品に対する廃棄・回収命令権限の正誤を判定する(正しい)。
- 全て正(正・正・正・正)である選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りとされていますが、都道府県知事は立入検査・質問を行わせることができるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述bが誤りとされていますが、店舗管理者の変更命令権限は認められているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述cが誤りとされていますが、正当な理由のない答弁拒否や虚偽答弁は罰則の対象となるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述dが誤りとされていますが、公衆衛生上の危険防止措置命令(廃棄・回収等)は出せるため誤りです。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dの記述はいずれも医薬品医療機器等法の規定に合致しており、すべて正しいです。
答えの内訳
- a:正
- 法第69条第2項等の規定に基づき、都道府県知事は薬事監視員に立入検査や質問をさせることができます。
- b:正
- 法第73条の規定に基づき、管理者に違反行為等があった場合、都道府県知事は事業者に対し管理者の変更を命ずることができます。
- c:正
- 薬事監視員の検査の忌避や質問に対する虚偽答弁・正当な理由のない不答弁は、法に定める罰則の対象となります。
- d:正
- 法第70条等の規定に基づき、不正表示医薬品等に対し、都道府県知事は廃棄や回収などの危害防止措置を命ずることができます。
覚えるポイント
- 薬事監視員の立入検査を拒んだり、虚偽答弁を行うと罰則の対象となる。
- 都道府県知事は、法令違反の管理者に対する変更命令や不正医薬品の廃棄・回収命令を下す権限を持つ。
間違えやすいところ
- 行政処分権限が厚生労働大臣のみに専属し都道府県知事にはないと思い込む誤り。
- 管理者の解任命令ではなく「事業者に変更を命ずる」という法的な命令の仕組みを誤認する点。
出題の前提:医薬品医療機器等法第69条、第70条、第73条、第87条(監視指導、監督処分、罰則)
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.12 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の広告規制に関する正誤判定
薬事に関する法規と制度 · 広告の3要件 / 特定疾患の自己治療表現 / 承認前医薬品の広告禁止 / ポスター・チラシ
医薬品の広告に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組合せを選択しなさい。 a 一般用医薬品の販売広告には、店舗販売業の店舗において販売促進のために設置する一般用医薬品のポスターは含まれない。 b 医薬品の広告に該当するか否かについては、顧客を誘引する(顧客の購入意欲を昂進させる)意図が明確であること又は特定の医薬品の商品名(販売名)が明らかにされていることのいずれかの要件を満たす場合に、医薬品の広告に該当するものと判断される。 c 医師による診断・治療によらなければ一般に治癒が期待できない疾患(例えば、がん、糖尿病、心臓病等)について、一般用医薬品により自己治療が可能であるかの広告表現は認められない。 d 承認前の医薬品について、有効性が確認されている場合、その効能又は効果を広告することができる。
解答・解説を表示
解答
5
解説
医薬品広告は「3要件すべて」を満たすものが対象となり、店舗内ポスターも含まれます。また承認前医薬品の広告は例外なく禁止され、医師の診療を要する重篤疾患の自己治療標榜も厳格に禁じられています。
解き方
- 記述aの店頭ポスターが広告に含まれないとする点の正誤を判定する(含まれるため誤り)。
- 記述bの広告該当性の判断基準(いずれかか、全て満たすか)を判定する(すべて満たす必要があるため誤り)。
- 記述cのがんや糖尿病等に対する自己治療可能を標榜する表現の適否を判定する(認められないため正しい)。
- 記述dの承認前医薬品の広告可否を判定する(禁止されているため誤り)。
- 誤・誤・正・誤の組合せ(選択肢5)を特定する。
- 選択肢 1不正解
- aが正、dが正とされていますが、ポスターは広告に含まれ、承認前医薬品の広告は禁止されているため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- a、bが正、cが誤とされており、各判定が誤っています。
- 選択肢 3不正解
- bが正、dが正とされていますが、広告の3要件は全て満たす必要があり、未承認薬の広告は禁止のため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aが正、cが誤、dが正とされており不適切です。
- 選択肢 5正解
- aは誤、bは誤、cは正、dは誤であり、正しい組合せです。
答えの内訳
- a:誤
- 店舗内に設置されるポスターやPOP広告、チラシ等も医薬品の広告に該当します。
- b:誤
- 医薬品の広告該当性は、誘引意図・特定商品の明示・一般人が認知できる状態の「3要件をすべて」満たす場合に判断されます(いずれかではありません)。
- c:正
- がんや糖尿病等の医師の診断・治療によらなければ治癒が期待できない疾患についての自己治療標榜広告は認められません。
- d:誤
- 法第68条により、承認前の医薬品については有効性が確認されているかどうかにかかわらず広告が禁止されています。
覚えるポイント
- 医薬品広告の3要件(誘引意図、商品名の明示、一般人が認知できる状態)は「すべて」満たす必要がある。
- 未承認医薬品の広告は、効能効果が確認されていても一切禁止されている(法第68条)。
間違えやすいところ
- 店舗内のポスターや陳列POPは広告に含まれないと誤認する点。
- 広告該当性の3要件のうち「いずれか」を満たせば広告になると取り違える点。
出題の前提:医薬品医療機器等法第68条、医薬品等適正広告基準
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.12 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の特性・安全性・製造物責任に関する正誤判定
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の本質 / 殺虫剤の人体への影響 / 市販後安全対策 / 製造物責任法(PL法)
医薬品に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組合せを選択しなさい。 a 医薬品が人体に及ぼす作用は複雑、かつ、多岐に渡り、そのすべては解明されていない。 b 殺虫剤のような人体に対して使用されない医薬品は、人の健康に影響を与えることはない。 c 医薬品は、市販後にも、医学・薬学等の新たな知見、使用成績等に基づき、その有効性、安全性等の確認が行われる仕組みになっている。 d 一般用医薬品として販売される製品は、製造物責任法(PL法)の対象となる。
解答・解説を表示
解答
5
解説
医薬品は常にリスクを内在する化学物質であり、人体に直接使用しない殺虫剤等も健康被害を生じ得ます。市販後も安全性情報の収集・評価が継続され、欠陥による損害はPL法の対象となります。
解き方
- 記述aの人体に及ぼす作用の未解明部分に関する記述を判定する(正しい)。
- 記述bの人体に使用しない殺虫剤等が健康に影響を与えないとする記述を判定する(誤り)。
- 記述cの市販後における有効性・安全性確認の仕組みの有無を判定する(正しい)。
- 記述dの一般用医薬品に対するPL法の適用関係を判定する(対象となるため正しい)。
- 正・誤・正・正の組合せ(選択肢5)を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述dが誤りとされていますが、一般用医薬品はPL法の対象となるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびcが誤り、記述bが正しいとされており不適切です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが正、記述cが誤りとされており不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤り、記述bが正しいとされており不適切です。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組合せです。
答えの内訳
- a:正
- 医薬品の生体に対する作用は極めて複雑・多岐にわたり、そのすべてが生理学的・薬理学的に解明されているわけではありません。
- b:誤
- 殺虫剤等の直接人体に使用されない医薬品であっても、誤用や吸入等によって人の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
- c:正
- 医薬品は市販後も使用成績の集積や新たな医学・薬学的知見に基づき、有効性・安全性等の再確認が継続して行われます。
- d:正
- 医薬品は製造物責任法(PL法)における「製造物」に該当するため、一般用医薬品も同法の対象となります。
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覚えるポイント
- 殺虫剤や検査薬など人体に直接適用しない医薬品も人の健康に影響を及ぼし得る。
- 医薬品は製造物責任法(PL法)の対象である。
間違えやすいところ
- 人体に直接散布・服用しない衛生害虫駆除薬は人体リスクがないと錯覚する点。
- 医薬品副作用被害救済制度があるためPL法は適用除外であると誤解する点。
出題の前提:手引き 第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.13 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の効果とリスク評価に関する正誤判定
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 用量-反応関係 / 50%致死量(LD50) / 臨床試験 / GVP・GCP基準
医薬品の効果とリスク評価に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組合せを選択しなさい。 a 医薬品の効果とリスクは、用量と作用強度の関係(用量-反応関係)に基づいて評価される。 b 動物実験により求められる 50%致死量(LD50)は、薬物の毒性の指標として用いられる。 c 動物実験で医薬品の安全性が確認されると、ヒトを対象とした臨床試験が行われる。 d 製造販売後安全管理の基準として、Good Clinical Practice(GCP)が制定されている。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品開発と安全性確保には各種国際的基準が設けられており、臨床試験基準はGCP、製造販売後安全管理基準はGVP、品質管理基準はGMPやGQP等に区分されています。
解き方
- 記述aの用量-反応関係の概念の正誤を判定する(正しい)。
- 記述bのLD50が毒性指標として用いられるかの正誤を判定する(正しい)。
- 記述cの動物実験から臨床試験への移行順序の正誤を判定する(正しい)。
- 記述dの製造販売後安全管理基準の名称を判定する(GVPでありGCPではないため誤り)。
- 正・正・正・誤の組合せ(選択肢2)を導き出す。
- 選択肢 1不正解
- 記述dが正とされていますが、製造販売後安全管理基準はGVPであるため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤であり、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- 記述cが誤り、記述dが正とされているため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aおよびbが誤りとされているため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが誤りとされているため不適切です。
答えの内訳
- a:正
- 薬物の作用強度は投与量に応じて変化するため、効果とリスクは用量-反応関係に基づいて評価されます。
- b:正
- 投与した動物の50%を死亡させる用量であるLD50は、物質の急性毒性の指標として用いられます。
- c:正
- 非臨床試験(動物実験等)で有効性と安全性が確認された後に、ヒトを対象とした臨床試験(治験)へ進みます。
- d:誤
- Good Clinical Practice(GCP)は「臨床試験の実施基準」です。製造販売後安全管理の基準は「Good Vigilance Practice(GVP)」です。
覚えるポイント
- GCP(Good Clinical Practice)=医薬品の臨床試験の実施の基準。
- GVP(Good Vigilance Practice)=製造販売後安全管理の基準。
間違えやすいところ
- GCP(臨床試験基準)とGVP(製造販売後安全管理基準)の英語略称を取り違える点。
- ED50(50%有効量)とLD50(50%致死量)の定義を混同する点。
出題の前提:手引き 第1章 医薬品の効果とリスク評価
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.13 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
食品(保健機能食品等)に関する正誤判定
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 栄養機能食品 / 特定保健用食品 / 機能性表示食品 / 健康食品の相談対応
食品に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを選択しなさい。 a 健康食品は、法的にも、安全性や効果を担保する科学的データの面でも医薬品と同等である。 b 「栄養機能食品」は、身体の健全な成長や発達、健康維持に必要な栄養成分(ビタミン、ミネラルなど)の補給を目的としたもので、国が定めた規格基準に適合したものであれば、その栄養成分の健康機能を表示できる。 c 「特定保健用食品」は、事業者の責任で科学的根拠をもとに疾病に罹患していない者の健康維持及び増進に役立つ機能を商品のパッケージに表示するものとして国に届出された商品であるが、「機能性表示食品」とは異なり国の個別の許可を受けたものではない。 d 一般用医薬品の販売時に健康食品の摂取の有無について確認することは重要で、購入者等の健康に関する意識を尊重しつつも、必要があればそれらの摂取についての指導も行うべきである。
解答・解説を表示
解答
3
解説
保健機能食品には、国の個別許可制である特定保健用食品(トクホ)、国の規格基準に適合させる栄養機能食品、事業者の責任において科学的根拠を届け出る機能性表示食品の3分類があります。
解き方
- 記述aの健康食品が医薬品と同等とする点の正誤を判定する(同等ではないため誤り)。
- 記述bの栄養機能食品の規格基準と機能表示の正誤を判定する(正しい)。
- 記述cの特定保健用食品と機能性表示食品の定義・制度の違いを判定する(説明が逆転しているため誤り)。
- 記述dの医薬品販売時の健康食品聴取および指導の要否を判定する(重要であるため正しい)。
- 正しい記述である(b、d)の組合せ(選択肢3)を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りであるため不適切です(健康食品は医薬品と同等ではありません)。
- 選択肢 2不正解
- aおよびcがいずれも誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3正解
- bとdがともに正しい記述であり、適切な組合せです。
- 選択肢 4不正解
- cが誤りであるため不適切です(特定保健用食品は国の個別許可が必要です)。
答えの内訳
- a:誤
- 健康食品はあくまで食品であり、安全性や効果を担保する科学的データの面でも医薬品と同等ではありません。
- b:正
- 栄養機能食品は国の定めた規格基準に適合していれば、個別の審査を受けることなく栄養成分の機能を表示できます。
- c:誤
- 記述内容は「機能性表示食品」と「特定保健用食品」の説明が逆です。国の個別許可を要するのが特定保健用食品、事業者責任で届出を行うのが機能性表示食品です。
- d:正
- 医薬品との相互作用等を防止するため、健康食品の摂取状況を確認し、必要に応じて助言・指導を行うことが重要です。
覚えるポイント
- 特定保健用食品(トクホ):国の個別許可が必要。
- 機能性表示食品:事業者の責任で科学的根拠を消費者庁へ届出(国の個別許可ではない)。
- 栄養機能食品:国が定めた規格基準に適合すれば届出も不要。
間違えやすいところ
- 特定保健用食品と機能性表示食品の「個別審査・許可」と「届出制」を取り違える点。
- いわゆる健康食品を医薬品と同等のエビデンスがあるものと過信・誤認する点。
出題の前提:手引き 第1章 食品(保健機能食品等)
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.14 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
WHOによる医薬品の副作用の定義穴埋め
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · WHO副作用の定義 / 意図しない反応 / 予防・診断・治療
世界保健機関(WHO)による医薬品の副作用の定義に関する次の記述について、( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組合せを選択しなさい。 「世界保健機関(WHO)の定義によれば、医薬品の副作用とは、「疾病の( a )、診断、治療のため、又は身体の機能を正常化するために、人に通常( b )量で発現する医薬品の有害かつ( c )反応」とされている。」
解答・解説を表示
解答
4
解説
世界保健機関(WHO)の副作用の定義言明は「疾病の予防、診断、治療のため、又は身体の機能を正常化するために、人に通常用いられる量で発現する医薬品の有害かつ意図しない反応」です。
解き方
- 医薬品の使用目的として「疾病の予防、診断、治療」であることからa=「予防」を特定する。
- 過量投与事故と区別するため「通常用いられる量」であることからb=「用いられる」を特定する。
- 予期されるか否かに関わらず目的外の反応であることからc=「意図しない」を特定する。
- 予防・用いられる・意図しないの組合せ(選択肢4)を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが「発見」、bが「用いられない」となっており定義文と異なります。
- 選択肢 2不正解
- aが「発見」、cが「予測できる」となっており定義文と異なります。
- 選択肢 3不正解
- cが「予測できる」となっている点が誤りです。正しくは「意図しない」です。
- 選択肢 4正解
- aが予防、bが用いられる、cが意図しないであり、WHOの定義文と完全に一致します。
- 選択肢 5不正解
- bが「用いられない」、cが「予測できる」となっており定義文と異なります。
答えの内訳
- a:予防
- WHOの副作用定義文において、三位一体の目的として「疾病の予防、診断、治療のため」と規定されています。
- b:用いられる
- 副作用は中毒等の過量投与と区別するため、「人に通常用いられる量」で生じるものと定義されています。
- c:意図しない
- 目的とする薬効以外の反応であるため、「有害かつ意図しない反応」と定義されています。
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覚えるポイント
- WHO副作用定義言明:「予防・診断・治療のため」「通常用いられる量」「有害かつ意図しない反応」。
間違えやすいところ
- 「通常用いられる量」を「通常用いられない量(過量投与等)」と勘違いする点。
- 「意図しない反応」を「予測できない反応」と混同する点(予測可能な副作用も副作用に含まれる)。
出題の前提:手引き 第1章 医薬品の副作用
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.14 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の薬理作用及び副作用の基本特性
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬理作用 / 副作用の早期発見 / 一般用医薬品の安全使用
医薬品の薬理作用及び副作用に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品は期待される主作用だけでなく好ましくない副作用を併せ持ち、一般用医薬品では安全性の確保と重大な健康被害の回避が最優先されます。
解き方
- 記述aからcが医薬品の作用や副作用の自覚症状に関する正しい基本事項であることを確認します。
- 記述dの優先順位について、一般用医薬品では重大な副作用の回避が優先されるべきである点から誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- a、b、cはいずれも正しい記述であり、dのみが誤りであるため適切ではありません。
- 選択肢 2不正解
- aは正しい記述であるため、誤りとする本肢は正答ではありません。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤であり、正しい組み合わせとなっています。
- 選択肢 4不正解
- cは正しく、dは誤りであるため、この組み合わせは不適切です。
- 選択肢 5不正解
- bおよびcはいずれも正しい記述であるため、誤りとする本肢は誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 副作用には血液障害や内臓機能障害のように、初期に自覚症状が明確に現れないものも存在します。
- b:正
- 複数の疾患を抱えている場合、一方の治療薬が生体に及ぼす作用が別の疾患の症状を悪化させることがあります。
- c:正
- 薬物の有効成分が生体の持つ本来の生理機能に影響を及ぼして作用を現すことを薬理作用と呼びます。
- d:誤
- 一般用医薬品の使用においては、治療効果の追求や中断の不利益よりも、重大な副作用を回避することが常に最優先されます。
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覚えるポイント
- 一般用医薬品の使用では、使用中断による不利益の回避よりも重大な副作用の回避が優先される。
間違えやすいところ
- 血液や肝機能等の障害は初期に自覚症状が現れにくいことを見落としやすい。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(医薬品に共通する特性と基本的な知識)
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.15 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品によるアレルギー(アレルゲン・血管性浮腫)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品アレルギー / 添加物アレルギー / 血管性浮腫
医薬品によるアレルギーに関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
1
解説
アレルギーは生体の過剰な免疫応答であり、有効成分だけでなく添加物や外用薬によっても発症し、体調変化によって過去に経験がない人でも起こり得ます。
解き方
- 記述a・b・cについて、添加物のアレルゲン性、未発症者の発症リスク、血管性浮腫の痒みの特徴からそれぞれ誤りと判断します。
- 記述dについて外用薬でもアレルギーが生じることを確認し、正と判定して組み合わせを決定します。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bが誤、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 血管性浮腫は痒みを伴うことが多いとする記述cが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bおよびcは誤りであり、dは正しいため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 添加物もアレルゲンになり得るため記述aは誤りであり、不適当です。
- 選択肢 5不正解
- 記述a、b、cは誤りであり、dは正しいため不適切です。
答えの内訳
- a:誤
- 薬理作用がない添加物であっても、生体の免疫反応によってアレルギーを引き起こす原因物質(アレルゲン)になり得ます。
- b:誤
- 過去にアレルギーを起こした経験がない人であっても、体調不良や抵抗力低下などの変化によって突然アレルギーを発症することがあります。
- c:誤
- 血管性浮腫は皮膚の深い層や粘膜下に局所的な腫れを生じるものであり、蕁麻疹と異なり痒みを伴わないことが多いです。
- d:正
- アレルギーは内服薬のみならず、湿布や軟膏などの外用薬、点眼薬や注射薬などあらゆる適用経路で引き起こされる可能性があります。
覚えるポイント
- 血管性浮腫は皮膚深部や粘膜の局所的な腫れであり、蕁麻疹と違って痒みを生じることは少ない。
間違えやすいところ
- 薬理作用がない添加物はアレルゲンにならないと誤認しやすい。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(医薬品に共通する特性と基本的な知識)
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.15 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の相互作用とその回避策
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 相互作用 / 多剤併用 / 服用前後の注意点
医薬品の相互作用に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
2
解説
複数の医薬品や食品を併用すると体内動態や薬理作用が変化し、作用の増強や副作用のリスクが高まるため、服用中だけでなく使用前後も含めた注意が必要です。
解き方
- 記述aおよびbが医薬品の配合成分の特徴や併用時の受診相談に関する正しい内容であることを確認します。
- 記述cについて、医薬品の影響は使用前後にも持続するため前後の摂取制限も必要である点から誤りと判定します。
- 選択肢 1不正解
- 記述cは使用前後の摂取制限を不要としているため誤りであり、本肢は不適切です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは医師への相談が必要である旨を正しく述べているため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aは複数成分の配合による相互作用の危険性を正しく述べているため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- 記述a・bが正しく、cが誤りであるため不適切です。
答えの内訳
- a:正
- 一般用医薬品には複数の有効成分が含まれるものが多く、他剤と併用すると同一作用や同種成分の重複により作用増強や副作用を招く恐れがあります。
- b:正
- 複数の疾病を治療中の患者が一般用医薬品を併用する場合、治療への悪影響を防ぐため主治医等に事前確認することが不可欠です。
- c:誤
- 医薬品が体内に残存したり生体に影響を与え続けたりするため、使用期間中のみならず使用前後の一定期間も相互作用を招く医薬品や食品の摂取を控える必要があります。
覚えるポイント
- 相互作用の回避には、使用中だけでなく使用前後の一定期間も相互作用物質の摂取を控える必要がある。
間違えやすいところ
- 医薬品の体内代謝や排出には時間を要するため、使用期間終了直後ならすぐに食品や他薬を併用してもよいと誤解しやすい。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(医薬品に共通する特性と基本的な知識)
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.16 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品と食品・嗜好品の相互作用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 食品との相互作用 / アルコールと代謝 / 生薬成分 / 外用薬・注射薬
医薬品と食品との相互作用に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
4
解説
食品やアルコール、ハーブ等に含まれる成分は医薬品の化学反応や肝臓の薬物代謝酵素に影響を及ぼし、内服薬のみならず外用薬等の作用にも相互作用を生じさせます。
解き方
- 記述aはビタミンCによるヨウ素の不活化(減弱)に反するため誤りと判断します。
- 記述bは慢性飲酒者における肝代謝酵素の誘導(代謝活性の上昇)という基本事項に反するため誤りと判断します。
- 記述cおよびdが正しいことを確認し、正しい組み合わせを選択します。
- 選択肢 1不正解
- aとbはどちらも誤った記述であるため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りであり、dのみが正しいため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りであり、cのみが正しいため不適当です。
- 選択肢 4正解
- cとdがともに正しい記述であり、適切な組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- ヨウ素系殺菌消毒成分はビタミンCなどの還元性物質と反応すると還元されて脱色・無効化し殺菌作用が減弱するため、摂取直後の使用は避けるべきです。
- b:誤
- 慢性的な飲酒習慣がある者では肝臓の代謝酵素が誘導されて活性が高まっていることが多く、アセトアミノフェン等の代謝が促されて有害な代謝物が増加する恐れがあります。
- c:正
- ハーブなどの食品として流通する生薬成分を医薬品と合わせて摂取すると、同一あるいは類似成分の重複により効き目や副作用が増強されることがあります。
- d:正
- 内服薬だけでなく外用薬や注射薬であっても、全身循環や酵素代謝を介して食品の成分から影響を受ける可能性があります。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- ヨウ素はビタミンC等で還元されると殺菌作用が失われ、慢性的なアルコール摂取は肝代謝機能を亢進させることがある。
間違えやすいところ
- 外用薬や注射薬は消化管を通らないため食品の影響を一切受けないと錯覚しやすい。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(医薬品に共通する特性と基本的な知識)
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.16 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
小児の年齢区分・生理的特徴と医薬品の取扱い
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児の定義 / 用法用量 / 誤飲事故防止 / 小児の消化管吸収
小児と医薬品に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
1
解説
小児は臓器が未発達で体重あたりの腸管長が長く薬物の吸収率が高いなど大人と生理機能が大きく異なるため、年齢に合わせた専用の用法用量と厳重な保管管理が求められます。
解き方
- 記述aの年齢区分がおおむね7歳以上15歳未満であること、記述cの保管管理の重要性を正と確認します。
- 記述bの成人用量の減量投与の禁止、記述dの小児の腸の相対的長さと吸収率の高さから誤りと判断します。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aが正しく、bとdが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- bは誤りで、cは正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aは正しく、bは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- dは吸収率が相対的に高いとするのが正しいため不適切です。
答えの内訳
- a:正
- 医薬品の添付文書等の記載要領において、小児はおおよその目安として7歳以上15歳未満とされています。
- b:誤
- 小児に対する用法用量が定められていない医薬品を、成人の量を減量して小児に服用させることは極めて危険であり推奨されません。
- c:正
- 誤飲・誤用事故を未然に防ぐため、家庭内では小児の手が届かない場所や目につかない場所に医薬品を保管することが重要です。
- d:誤
- 小児は大人と比べて身体の大きさに対して腸が相対的に長く、服用した医薬品の吸収率が相対的に高くなります。
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覚えるポイント
- 小児は大人に比べて身体の大きさに対して腸が相対的に長く、医薬品の吸収率が相対的に高い。
間違えやすいところ
- 大人用の薬の量を適当に減らして小児に与えても安全であると誤解しやすい。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(医薬品に共通する特性と基本的な知識)
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.17 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
乳幼児に対する医薬品使用上の留意点
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 乳幼児の状態観察 / 誤飲事故時の対応 / 剤形と服用拒否
乳幼児と医薬品に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
1
解説
乳幼児は自覚症状を適切に訴えられないことや誤飲・窒息のリスクが高いことから、保護者による慎重な観察と適切な剤形の選択、事故時の迅速な専門医療連携が重要です。
解き方
- 記述aの保護者による観察の重要性を確認し、正と判定します。
- 記述bの大量誤飲時の専門機関・医療機関への受診対応を確認し、正と判定します。
- 記述cの喉のつかえや苦痛による服用拒否意識の形成を確認し、正と判定します。
- 選択肢 1正解
- a、b、cの記述はいずれも正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述cは正しい内容であるため、誤りとする本肢は不適当です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは正しい内容であるため、誤りとする本肢は不適当です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aは正しい内容であるため、誤りとする本肢は不適当です。
答えの内訳
- a:正
- 乳幼児は自分の体調変化や異常を言葉で表現することが困難なため、使用後は保護者による綿密な観察が必須です。
- b:正
- 乳幼児が医薬品を誤飲・過量摂取した際は中毒の危険があり、専門機関や医療機関への迅速な相談・受診が必要です。
- c:正
- 錠剤やカプセル剤が喉につかえて苦しんだ経験は、その後の医薬品の服用に対する強い拒否意識につながることがあります。
覚えるポイント
- 乳幼児は状態を言語化できないため、服用後の保護者による状態観察が極めて重要である。
間違えやすいところ
- 一般用医薬品の誤飲であれば家庭内での様子見で十分であると軽視しやすい。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(医薬品に共通する特性と基本的な知識)
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.17 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
高齢者における医薬品の生理的特徴と安全使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 誤嚥リスク / 生理機能の個人差 / 服薬管理と周囲の支援
高齢者と医薬品に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
2
解説
高齢者は生理機能の低下に大きな個人差があり、副作用による口渇や誤嚥、服薬管理不良のリスクが高いため、個別に応じた慎重な配慮が求められます。
解き方
- 記述aの口渇に伴う誤嚥誘発リスクが正しいことを確認します。
- 記述bの生理機能の衰えは「個人差が大きい」ため、年齢のみでリスク判断できない点から誤りと判定します。
- 記述cの服薬支援や介護関係者との連携の必要性を正と判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bの個人差が小さいとする点が誤りであるため不適切です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述cは正しい内容であるため、誤りとする本肢は不適当です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aは正しく、bは誤りであるため不適当です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aは正しく、bは誤りであるため不適当です。
答えの内訳
- a:正
- 抗コリン作用等による口渇は嚥下を困難にし、高齢者において気管への誤嚥を誘発する重大な原因となります。
- b:誤
- 生理機能の衰えの度合いには大きな個人差があるため、暦年齢のみから副作用リスクを一律に判断することはできません。
- c:正
- 認知機能の低下や多剤併用により服薬過誤や飲み忘れが起こりやすいため、家族や介護者を含めた周囲の協力と配慮が不可欠です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 高齢者の生理機能の低下は個人差が大きく、年齢だけで副作用リスクを一律に判断できない。
間違えやすいところ
- 高齢者の加齢に伴う変化を一様なものと捉え、個人差が小さいと思い込みやすい。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(医薬品に共通する特性と基本的な知識)
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.18 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品のプラセボ効果の発現機序と性質
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · プラセボ効果の定義 / 関与する要因 / 客観的変化 / 望ましくない反応
医薬品のプラセボ効果に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
2
解説
プラセボ効果は心理的暗示や自然緩解などにより客観的な生理変化をもたらすこともありますが、不確実であり、有害な副作用症状として現れることもあります。
解き方
- 記述a・b・cについて、プラセボ効果の定義、複合的な発現要因、客観的変化と目的外使用の原則からそれぞれ正と確認します。
- 記述dについて、望ましくない副作用様の症状も現れることから誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述dは不都合な反応(副作用)も現れるため誤りであり、本肢は不適切です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aおよびbは正しい定義と要因を述べているため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bおよびcはともに正しいため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aは正しく、dは誤りであるため不適切です。
答えの内訳
- a:正
- 薬理作用に基づかないにもかかわらず、医薬品の使用に伴って結果的または偶発的に現れる作用をプラセボ効果と呼びます。
- b:正
- プラセボ効果は、自然緩解や条件づけ、暗示効果(期待感)などの複合的な心理・生理的要因によって生じます。
- c:正
- プラセボ効果によって血圧や胃酸分泌などの客観的変化が現れることもありますが、不確実であるためこれを目的として使用すべきではありません。
- d:誤
- プラセボ効果によって生じる変化には、望ましい改善効果だけでなく、不都合な有害反応(副作用やノーシーボ効果)も含まれます。
覚えるポイント
- プラセボ効果には望ましい効果だけでなく、不都合な副作用(有害事象)も含まれる。
間違えやすいところ
- プラセボ効果は患者の気の持ちよう(主観)だけで客観的な身体変化は一切生じないと誤解しやすい。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(医薬品に共通する特性と基本的な知識)
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.18 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の品質とその適切な取扱い
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の品質 / 品質低下要因 / 使用期限
医薬品の品質に関する次の記述a~cの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品に配合されている成分には、高温や多湿によって品質の劣化を起こしやすいものが多いが、光(紫外線)によって品質の劣化を起こすものはない。 b 品質が承認等された基準に適合しない医薬品は、販売することができない。 c 一般用医薬品は、家庭における常備薬として購入されることも多いことから、外箱等に記載されている使用期限から十分な余裕をもって販売がなされることが重要である。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品は適切な保管状態で品質が維持されるよう設計されており、高温や多湿だけでなく光(紫外線)によっても成分の分解や変質が起こるため遮光保存が必要なものがあります。また、品質基準を満たさないものの販売は禁止されており、家庭での常備性を考慮して十分な使用期限を残して販売する必要があります。
解き方
- 記述aについて、紫外線等の光によって品質劣化を起こす成分も多数存在するため誤りと判定する。
- 記述bについて、承認等された基準に不適合な医薬品の販売は禁止されているため正しいと判定する。
- 記述cについて、家庭で常備保管される性質上、使用期限に十分な余裕をもって販売することが求められるため正しいと判定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りであるため、すべて正とする本選択肢は不適である。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りで、記述cが正しいため、この組合せは不適である。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが誤りで、記述bが正しいため、この組合せは不適である。
- 選択肢 4正解
- 記述aが誤、bが正、cが正であり、正誤の組合せとして完全に合致している。
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覚えるポイント
- 医薬品の品質は高温・多湿・直射日光(光・紫外線)などにより劣化するため適切な保管が必要である。
間違えやすいところ
- 光によって劣化する成分はないと誤認しがちだが、遮光容器や着色容器が用いられる成分が多数ある。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月)第1章「医薬品の品質」
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.19 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の果たすべき役割
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 一般用医薬品の役割 / セルフメディケーション / QOL
一般用医薬品の役割に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 生活習慣病等の疾病に伴う症状発現の予防(科学的・合理的に効果が期待できるものに限る。) b 生活の質(QOL)の改善・向上 c 健康の維持・増進 d 健康状態の自己検査
解答・解説を表示
解答
1
解説
一般用医薬品の役割には、軽度な症状の改善だけでなく、生活習慣病等の疾病に伴う症状発現の予防、生活の質の改善・向上、健康状態の自己検査(一般用検査薬)、健康の維持・増進などが含まれ、セルフメディケーションを支えています。
解き方
- 記述a~dの各項目が手引きに示される「一般用医薬品の役割」に含まれているか確認する。
- 生活習慣病の症状予防、QOLの改善、健康の維持増進、健康状態の自己検査はいずれも役割として正しく挙げられている。
- したがってa、b、c、dすべてが「正」である組合せ1を選択する。
- 選択肢 1正解
- a、b、c、dのすべての記述が一般用医薬品の役割として正しいため適している。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは科学的・合理的に効果が期待できるものに限って予防の役割も含まれるため誤りではない。
- 選択肢 3不正解
- 記述bの「生活の質(QOL)の改善・向上」も重要な役割の一つであり正しいため不適である。
- 選択肢 4不正解
- 記述cの「健康の維持・増進」も一般用医薬品の役割に含まれるため不適である。
- 選択肢 5不正解
- 記述dの「健康状態の自己検査(一般用検査薬)」も含まれるため不適である。
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覚えるポイント
- 一般用医薬品の役割には症状改善だけでなく生活習慣病予防、QOL向上、自己検査等も含まれる。
間違えやすいところ
- 一般用医薬品は治療目的のみに限られ予防や検査は含まれないと狭く捉えてしまう誤解に注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月)第1章「一般用医薬品の役割」
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.19 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
適切な医薬品選択及び受診勧奨の判断
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 受診勧奨 / セルフメディケーションの限界 / 専門家の役割
適切な医薬品選択及び受診勧奨に関する次の記述a~cの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 高熱や激しい腹痛がある場合など、症状が重いときに、一般用医薬品を使用することは、一般用医薬品の役割にかんがみて、適切な対処といえる。 b 一般用医薬品を一定期間若しくは一定回数使用しても症状の改善がみられない又は悪化したときには、医療機関を受診して医師の診療を受ける必要がある。 c 一般用医薬品の販売等に従事する専門家による情報提供は、必ずしも医薬品の販売に結びつけるのでなく、医療機関の受診を勧めたり、医薬品の使用によらない対処を勧めることが適切な場合がある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
一般用医薬品は軽度な疾患の初期段階を対象とするものであり、重篤な症状がある場合や、一定期間使用しても改善が見られない場合は速やかに医療機関を受診させる必要があります。また、専門家は販売に固執せず、受診勧奨や非薬物療法を案内することも重要です。
解き方
- 記述aについて、高熱や激しい腹痛など症状が重い場合は自己治療の範囲を超えており受診が必要であるため誤りと判断する。
- 記述bについて、一定期間・回数の使用で効果がない又は悪化した場合は医師の診療を受けるべきであるため正しいと判断する。
- 記述cについて、専門家の対応として医薬品の販売に限定せず受診勧奨や生活指導を行うことが適切な場合があるため正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りで、記述bが正しいため不適である。
- 選択肢 2不正解
- 記述bおよびcがいずれも正しいため不適である。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが誤りで、記述cが正しいため不適である。
- 選択肢 4正解
- 記述aが誤、bが正、cが正の正しい組合せとなっている。
- 選択肢 5不正解
- 記述aは一般用医薬品の適切な役割から逸脱しており誤りであるため不適である。
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覚えるポイント
- 症状が重い場合や医薬品使用後も改善しない場合は、安易な継続使用を避け受診勧奨を行う。
間違えやすいところ
- 販売従事者の責務は医薬品を販売することだけと考え、受診勧奨の重要性を見落とすミスに注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月)第1章「適切な医薬品選択と受診勧奨」
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.20 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品販売時におけるコミュニケーション
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · コミュニケーション / セルフメディケーション支援 / 常備薬の確認
一般用医薬品販売時のコミュニケーションに関する次の記述a~cの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 登録販売者は、一般の生活者のセルフメディケーションに対して、第二類医薬品及び第三類医薬品の販売や情報提供を担う観点から、生活者を支援していくという姿勢で臨むことが基本となる。 b 医薬品の販売に従事する専門家は、購入者側に情報提供を受けようとする意識が乏しい場合は、コミュニケーションを図る必要はない。 c 一般用医薬品は家庭における常備薬として購入されることも多いことから、医薬品の販売に従事する専門家は、その医薬品によって対処しようとする症状等が現にあるか把握するよう努めることが望ましい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
登録販売者は購入者のセルフメディケーションを適切に支援する姿勢が求められます。購入者側の情報提供に対する意識が低い場合であっても、不適切な使用を防ぐために積極的な対話を行い、現在現れている症状の有無や常備薬目的かどうか等を確認することが重要です。
解き方
- 記述aについて、第二類・第三類医薬品の販売や情報提供を通じて生活者を支援する基本姿勢として適切であり正と判断する。
- 記述bについて、購入者に意識が乏しい場合でも専門家側から働きかけてコミュニケーションを図る必要があるため誤りと判断する。
- 記述cについて、家庭用常備薬としての購入も想定し現に症状があるのか確認するよう努めることは適切であり正と判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが正、記述bが誤であるため不適である。
- 選択肢 2正解
- 記述aが正、bが誤、cが正の正しい組合せである。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤、記述cが正であるため不適である。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正、記述bが誤であるため不適である。
- 選択肢 5不正解
- 記述aは正しいため不適である。
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覚えるポイント
- 購入者に情報提供を求める意識が低くても、専門家から積極的にコミュニケーションを図る。
間違えやすいところ
- 購入者が質問してこない場合は専門家からの積極的な介入や確認が不要であると誤認しないようにする。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月)第1章「適切な情報提供とコミュニケーション」
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.20 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
サリドマイド及びサリドマイド訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · サリドマイド / 薬害訴訟 / 催奇形性 / 光学異性体
サリドマイド及びサリドマイド訴訟に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a サリドマイドは解熱鎮痛成分として承認され、その鎮痛作用を目的として胃腸薬にも配合された。 b サリドマイド製剤を妊娠している女性が使用した場合、サリドマイドは血液-胎盤関門を通過して胎児に移行する。 c サリドマイドの血管新生を妨げる作用は、光学異性体のうちS体のみが有し、R体にはないが、R体を分離して製剤化しても催奇形性は避けられない。 d サリドマイドによる薬害事件は、世界的にも問題となったため、WHO加盟国を中心に市販後の副作用情報の収集の重要性が改めて認識された。
解答・解説を表示
解答
5
解説
サリドマイドは催眠鎮静成分として承認された薬物であり、妊婦への投与により胎盤を通過して胎児の血管新生を阻害し、四肢欠損等の重篤な奇形を引き起こしました。光学異性体のS体が催奇形性を持ちますが、体内ではR体からS体へと相互変換(ラセミ化)するためR体のみの投与でも催奇形性は回避できません。
解き方
- 記述aについて、承認された効能は「解熱鎮痛」ではなく「催眠鎮静」成分であり、胃腸薬にも鎮静作用目的で配合されたため誤りと判定する。
- 記述bについて、サリドマイドは血液-胎盤関門を通過して胎児へ移行するため正しいと判定する。
- 記述cについて、血管新生阻害作用はS体のみだが、生体内でR体とS体が相互変換するためR体のみを製剤化しても催奇形性を回避できないため正しいと判定する。
- 記述dについて、世界的な被害を受けてWHO主導による国際的な副作用モニタリング体制が構築される契機となったため正しいと判定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが解熱鎮痛成分と誤って記載されているため不適である。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りで、記述bおよびdが正しいため不適である。
- 選択肢 3不正解
- 記述cおよびdが正しいため不適である。
- 選択肢 4不正解
- 記述bおよびcが正しいため不適である。
- 選択肢 5正解
- 記述aが誤、bが正、cが正、dが正であり、完全に一致している。
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覚えるポイント
- サリドマイドは催眠鎮静成分。S体が血管新生阻害作用を持つが体内変換するためR体でも催奇形性を避けられない。
間違えやすいところ
- サリドマイドを解熱鎮痛成分と取り違えたり、R体のみなら安全に使えると誤認したりする点に注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月)第1章「薬害の歴史(サリドマイド)」
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.21 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
スモン及びスモン訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · スモン / キノホルム / 整腸剤 / 医薬品副作用被害救済制度
スモン及びスモン訴訟に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
スモン(亜急性脊髄視神経症)は、整腸剤として販売されていたキノホルム製剤が原因で引き起こされた薬害です。初期には激しい腹痛や下痢などの消化器症状を伴い、次第に下肢のしびれや麻痺、視力障害などの特異な神経症状が生じます。この訴訟を契機として1979年に医薬品副作用被害救済制度が創設されました。
解き方
- 選択肢1の「呼吸器症状を伴う」という部分に着目する。手引きではキノホルムによる症状は「消化器症状を伴う特異な神経症状」とされており、記述が誤りであると特定できる。
- 選択肢2~4の「1979年の全面和解」「医療費公費負担等の救済措置」「1979年の医薬品副作用被害救済制度創設」はいずれも正しい歴史的事実・制度内容である。
- 誤っているものを選択するため、1を正答とする。
- 選択肢 1正解
- キノホルム製剤によるスモンは「消化器症状」を伴う特異な神経症状であるため、「呼吸器症状」とする本記述が誤りであり正解となる。
- 選択肢 2不正解
- 国が早期救済の基本方針に立ち1979年に全面和解が成立した記述は正しい。
- 選択肢 3不正解
- スモン患者への公費負担や介護事業等の恒久対策が講じられている記述は正しい。
- 選択肢 4不正解
- スモン訴訟等を契機として1979年に医薬品副作用被害救済制度が創設された記述は正しい。
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覚えるポイント
- キノホルムは整腸剤であり、スモンは「消化器症状」を伴う神経障害(下肢麻痺・視覚障害等)を起こす。
間違えやすいところ
- キノホルムが整腸剤であることを失念し、消化器症状と呼吸器症状の記述のすり替えを見逃さないようにする。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月)第1章「薬害の歴史(スモン)」
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.21 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
CJD及びCJD訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · クロイツフェルト・ヤコブ病 / ヒト乾燥硬膜 / プリオン / 生物由来製品
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)及びCJD訴訟に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを1つ選びなさい。 a CJDは、次第に認知症に類似した症状が現れ、死に至る重篤な神経難病である。 b CJDは、ウイルスが原因とされ、ウイルス不活化のための十分な化学的処理が行われないまま製品化されたヒト乾燥硬膜を脳外科手術で移植された患者に発生した。 c 国、輸入販売業者及び製造業者を被告として提訴され、2002年に和解が成立した。 d CJD訴訟を受けて、2002年の薬事法改正により、緊急に必要とされる医薬品を迅速に供給するための緊急輸入制度が創設された。
解答・解説を表示
解答
1
解説
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)は、異常プリオンタンパク質が原因となって中枢神経組織がスポンジ状に変性し、認知症様症状を呈して死に至る神経難病です。脳外科手術で用いられたヒト乾燥硬膜の移植によって感染が発生し、訴訟を経て2002年に和解が成立、同年の薬事法改正で生物由来製品の指定や安全管理等の法制度が整備されました。
解き方
- 記述aについて、CJDの主症状(認知症類似症状・死に至る神経難病)の説明として正しいため「正」と判定する。
- 記述bについて、病原体は「ウイルス」ではなく「異常プリオンタンパク質(プリオン)」であるため誤りと判定する。
- 記述cについて、国および輸入販売業者・製造業者を被告として提訴され、2002年に和解が成立しているため正しいと判定する。
- 記述dについて、2002年の薬事法改正で創設・強化されたのは「生物由来製品等の安全確保措置」等であり、緊急輸入制度ではないため誤りと判定する。
- 選択肢 1正解
- aが正、cが正の正しい記述の組合せである。
- 選択肢 2不正解
- 記述dが誤りであるため不適である。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤りであるため不適である。
- 選択肢 4不正解
- 記述bおよびdがともに誤りであるため不適である。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- CJDの病因はウイルスではなく異常プリオンタンパク質であり、ヒト乾燥硬膜移植により発生した。
間違えやすいところ
- CJDの病因を細菌やウイルスと混同したり、2002年薬事法改正の内容を生物由来製品対策以外と混同しないようにする。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月)第1章「薬害の歴史(CJD)」
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.22 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
C型肝炎及びC型肝炎訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · C型肝炎 / 特定フィブリノゲン製剤 / 血液凝固第IX因子製剤 / 感染被害救済
C型肝炎及びC型肝炎訴訟に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a C型肝炎訴訟とは、出産や手術での大量出血などの際に特定のグロブリン製剤や血液凝固第Ⅸ因子製剤の投与を受けたことにより、C型肝炎ウイルスに感染したことに対する損害賠償訴訟である。 b 国及び製薬企業を被告として提訴されたが、未だ全面和解には至っていない。 c 2008年にC型肝炎感染被害者を救済するための給付金の支給に関する特別措置法が制定、施行された。 d 「薬害再発防止のための医薬品行政等の見直しについて(最終提言)」を受け、(独)医薬品医療機器総合機構による感染等被害救済制度が創設された。
解答・解説を表示
解答
4
解説
C型肝炎訴訟は、特定フィブリノゲン製剤や特定血液凝固第IX因子製剤の投与によるウイルス感染被害に対する訴訟です。国および製薬企業を相手取り提訴され、救済に向け2008年に特定フィブリノゲン製剤等による感染被害救済特別措置法が制定・施行されました。なお、PMDAによる感染等被害救済制度は2004年に創設されたものであり、2010年の薬害再発防止の最終提言を契機として創設されたわけではありません。
解き方
- 記述aについて、原因製剤は「グロブリン製剤」ではなく「特定のフィブリノゲン製剤」であるため誤りと判断する。
- 記述bについて、本訴訟は個別の請求や救済手続が継続しており手引きの記載上も未だ全面和解には至っていないと扱われるため正しいと判定する。
- 記述cについて、2008年にC型肝炎特別措置法(特定フィブリノゲン製剤及び特定血液凝固第IX因子製剤によるC型肝炎感染被害者を救済するための特別措置法)が制定・施行されたため正しいと判断する。
- 記述dについて、医薬品医療機器総合機構による感染等被害救済制度は2004年に創設されており、2010年の最終提言を受けて創設されたとする記述は誤りと判定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが特定のフィブリノゲン製剤ではなくグロブリン製剤と記載されているため不適である。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびdが誤りであるため不適である。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが誤りで、bおよびcが正しいため不適である。
- 選択肢 4正解
- 記述aが誤、bが正、cが正、dが誤であり、正しい組合せである。
- 選択肢 5不正解
- 記述bおよびcが正しく、dが誤りであるため不適である。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- C型肝炎訴訟の対象は「特定フィブリノゲン製剤」と「特定血液凝固第IX因子製剤」である。
間違えやすいところ
- HIV訴訟(血液凝固第VIII因子製剤・第IX因子製剤)やグロブリン製剤など、異なる血液製剤と混同しないよう注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月)第1章「薬害の歴史(C型肝炎)」
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.22 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
胃の構造と働き
人体の働きと医薬品 · 消化器系 / 胃液の分泌 / ペプシノーゲン / 胃の運動
胃に関する以下の記述 a ~ d の正誤について、正しい組み合わせを 1 つ選びなさい。 a ペプシンは胃酸によって、タンパク質を消化する酵素であるペプシノーゲンとなり、胃酸とともに胃液として働く。 b 胃粘液に含まれる成分は、小腸におけるビタミンB12の吸収に重要な役割を果たしている。 c 胃は、食道から内容物が送られてくると、その刺激に反応して胃壁の平滑筋が弛緩し、容積が拡がる。 d 胃内に滞留する内容物の滞留時間は、炭水化物主体の食品の場合には比較的長く、脂質分の多い食品の場合には比較的短い。
解答・解説を表示
解答
5
解説
胃は内容物を受け入れると平滑筋が弛緩して容積を広げ、胃液(ペプシノーゲンや胃酸、粘液等)により消化を行います。不活性なペプシノーゲンが強酸性の胃酸によってペプシンへと変換されます。
解き方
- 記述aはペプシノーゲンとペプシンの前後関係が逆であるため誤りと判断します。
- 記述bの内因子とビタミンB12吸収の役割、記述cの胃の弛緩反応はいずれも正しいと判断します。
- 記述dの滞留時間は脂質の方が炭水化物より長いため誤りと判断し、組み合わせ「誤・正・正・誤」の選択肢5を特定します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- 記述a、b、c、dの正誤判定がすべて正答と異なります。
- 選択肢 3不正解
- 記述a、c、dの正誤判定が誤っています。
- 選択肢 4不正解
- 記述bおよびdの正誤判定が誤っています。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤となっており、正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- ペプシノーゲンが胃酸によって活性化されてタンパク質分解酵素であるペプシンとなります。記述は主客が逆です。
- b:正
- 胃粘液に含まれる内因子(成分)は、小腸(回腸)におけるビタミンB12の吸収に不可欠な役割を果たしています。
- c:正
- 胃は食道から食塊などの内容物が送られてくると、胃壁の平滑筋が弛緩して容積が拡がる適応性弛緩が生じます。
- d:誤
- 胃内での滞留時間は、炭水化物主体の食品では比較的短く、脂質分の多い食品では比較的長くなります。
覚えるポイント
- ペプシノーゲンが胃酸でペプシンに活性化される
- 胃内滞留時間は炭水化物が短く脂質が長い
間違えやすいところ
- ペプシンとペプシノーゲンの関係を逆にしてしまうこと
- 脂質と炭水化物の胃内滞留時間の長短を取り違えること
出題の前提:試験問題および手引き「人体の働きと医薬品(消化器系)」
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.23 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
口腔及び食道の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 消化器系 / 歯の構造 / 唾液の作用 / 食道の蠕動運動
口腔及び食道に関する以下の記述 a ~ d の正誤について、正しい組み合わせを 1 つ選びなさい。 a 歯冠の表面は象牙質で覆われ、体で最も硬い部分となっている。 b 唾液によって口腔内はpHがほぼ中性に保たれ、酸による歯の齲蝕を防いでいる。 c 嚥下された飲食物は、食道の運動によるものではなく、重力によって胃に落ち込む。 d 胃液が食道に逆流すると、むねやけが起きる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
歯の最外層は人体で最も硬いエナメル質で保護されています。また、食道は単純な落下管ではなく、蠕動運動によって能動的に食塊を胃へ輸送します。
解き方
- 記述aのエナメル質と象牙質の違いを確認し、誤りと判断します。
- 記述bの唾液の緩衝作用は正しいと判断します。
- 記述cの食道の輸送機能が蠕動運動によるものであることから誤りと判断します。
- 記述dの胃酸逆流による胸やけの記述は正しいと判断し、「誤・正・誤・正」の選択肢3を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 記述aおよびdの正誤判定が誤っています。
- 選択肢 2不正解
- 記述a、b、cの正誤判定が誤っています。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正となっており、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述cおよびdの正誤判定が誤っています。
答えの内訳
- a:誤
- 体の中で最も硬い部分は象牙質ではなく、歯冠の表面を覆う「エナメル質」です。象牙質はその下層にあります。
- b:正
- 唾液の緩衝作用によって口腔内はほぼ中性に保たれ、酸による歯の齲蝕(むし歯)を防止しています。
- c:誤
- 嚥下された飲食物は、重力だけでなく食道の蠕動運動によって胃へと送り込まれます。横たわっていても胃に運ばれます。
- d:正
- 強酸性の胃液が食道へ逆流すると、食道粘膜が刺激を受けて胸やけ(熱感や痛み)を生じます。
覚えるポイント
- 歯冠の最表層はエナメル質(人体で最も硬い)
- 食道の内容物輸送は重力ではなく蠕動運動による
間違えやすいところ
- エナメル質と象牙質の配置や硬さの混同
- 食道における重力任せの落下という思い込み
出題の前提:試験問題および手引き「人体の働きと医薬品(消化器系)」
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.23 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
肝臓の機能と代謝
人体の働きと医薬品 · 消化器系 / 肝臓の代謝機能 / ビリルビン / アルコール代謝
肝臓に関する以下の記述 a ~ d の正誤について、正しい組み合わせを 1 つ選びなさい。 a 肝機能障害や胆管閉塞などを起こすと、ビリルビンが循環血液中に滞留して、黄疸を生じる。 b 小腸で吸収されたブドウ糖は、血液によって肝臓に運ばれてグリコーゲンとして蓄えられる。 c アルコールは、肝臓へと運ばれて一度アセトアルデヒドに代謝されたのち、さらに代謝されて乳酸となる。 d 必須アミノ酸以外のアミノ酸を生合成することができる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
肝臓は栄養分の代謝・貯蔵、胆汁の生成、有害物質の解毒・代謝など多様な機能を持ちます。アルコールはアルコール脱水素酵素等によりアセトアルデヒドを経て酢酸に代謝されます。
解き方
- 記述aの黄疸の発生機序(ビリルビン滞留)は正しいと判断します。
- 記述bのグリコーゲンとしての糖の貯蔵機能は正しいと判断します。
- 記述cのアルコール代謝最終産物は酢酸であるため誤りと判断します。
- 記述dの非必須アミノ酸の合成能は正しいため、「正・正・誤・正」の組み合わせである4を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述a、b、cの正誤判定が誤っています。
- 選択肢 2不正解
- 記述a、c、dの正誤判定が誤っています。
- 選択肢 3不正解
- 記述bの正誤判定が誤っています。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正となっており、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 記述bおよびcの正誤判定が誤っています。
答えの内訳
- a:正
- ビリルビン(胆汁色素)が肝障害や胆管閉塞により血中に滞留すると、皮膚や結膜が黄色くなる黄疸を生じます。
- b:正
- 消化管で吸収されたブドウ糖は門脈を通って肝臓に運ばれ、グリコーゲンとして一時的に貯蔵されます。
- c:誤
- アルコールはアセトアルデヒドに代謝された後、さらに代謝されて最終的には「酢酸」となります(乳酸ではありません)。
- d:正
- 肝臓は体内で合成できない必須アミノ酸以外のアミノ酸を生合成することができます。
覚えるポイント
- アルコールはアセトアルデヒドを経て「酢酸」に代謝される
- 黄疸は赤血球由来のビリルビンが血中に滞留して起こる
間違えやすいところ
- アルコールの代謝産物を乳酸と混同すること
- 必須アミノ酸と非必須アミノ酸の合成可否の取り違え
出題の前提:試験問題および手引き「人体の働きと医薬品(消化器系・肝臓)」
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.24 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
赤血球の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 循環器系 / 赤血球 / ヘモグロビン / 骨髄での産生
赤血球に関する以下の記述 a ~ d の正誤について、正しい組み合わせを 1 つ選びなさい。 a 血液全体の約40%を占め、赤い血色素であるヘモグロビンを含む。 b ヘモグロビンは鉄分と結合したタンパク質で、酸素が多く二酸化炭素の少ないところで酸素分子を放出する性質がある。 c 赤血球はリンパ節で産生される。 d 赤血球の数が少なすぎると、血液は酸素を十分に供給できず、貧血症状が現れる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
赤血球は骨髄で産生され、ヘモグロビンによって酸素運搬を担います。ヘモグロビンは酸素分圧の高い環境で酸素と結合し、低い環境で酸素を切り離します。
解き方
- 記述aの赤血球の割合とヘモグロビン含有は正しいと判断します。
- 記述bのヘモグロビンの酸素結合・解離条件が逆転しているため誤りと判断します。
- 記述cの赤血球産生部位は骨髄であるため誤りと判断します。
- 記述dの貧血に関する記述は正しいと判断し、「正・誤・誤・正」の組み合わせである2を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述cおよびdの正誤判定が誤っています。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正となっており、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bおよびdの正誤判定が誤っています。
- 選択肢 4不正解
- 記述a、b、cの正誤判定が誤っています。
- 選択肢 5不正解
- 記述a、b、dの正誤判定が誤っています。
答えの内訳
- a:正
- 赤血球は血液全体の約40%を占め、内部にヘモグロビンを含み酸素を運搬します。
- b:誤
- ヘモグロビンは、酸素が多く二酸化炭素が少ない肺胞等で酸素と結合し、酸素が少なく二酸化炭素が多い末梢組織で酸素分子を放出します。
- c:誤
- 赤血球はリンパ節ではなく、骨の内部にある「骨髄」で産生されます。
- d:正
- 赤血球数やヘモグロビン量が不足すると全身へ十分な酸素が供給できなくなり、貧血症状(息切れ、動悸、疲労等)が現れます。
覚えるポイント
- ヘモグロビンは酸素分圧の高い肺で酸素と結合し、組織で放出する
- 赤血球は骨髄で産生される
間違えやすいところ
- ヘモグロビンが酸素を結合・放出する環境の取り違え
- 赤血球の産生部位をリンパ節や脾臓と誤解すること
出題の前提:試験問題および手引き「人体の働きと医薬品(循環器系・血液)」
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.24 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
脾臓及びリンパ系の機能
人体の働きと医薬品 · 循環器系 / 脾臓の役割 / リンパ系 / 老朽化赤血球の破壊
脾臓及びリンパ系に関する以下の記述 a ~ d の正誤について、正しい組み合わせを 1 つ選びなさい。 a 脾臓にはリンパ球が増殖、密集するリンパ組織があり、血流中の細菌やウイルス等に対する免疫応答に関与する。 b リンパ液の流れは主に平滑筋の収縮によるものであり、流速は血流に比べて緩やかである。 c 古くなって柔軟性が失われた赤血球は、脾臓の組織に存在するマクロファージによって壊される。 d リンパ節の内部にはリンパ球やマクロファージが密集していて、リンパ液で運ばれてきた細菌やウイルス等は、ここで免疫反応によって排除される。
解答・解説を表示
解答
3
解説
リンパ液の循環推進力は主に周囲の骨格筋の圧迫収縮と弁による逆流防止に依存します。脾臓は血液の濾過器官として老朽赤血球の処理と免疫応答を担います。
解き方
- 記述aの脾臓の免疫機能は正しいと判断します。
- 記述bのリンパ液の流れを生み出す主因は平滑筋ではなく「骨格筋の収縮」であるため誤りと判断します。
- 記述cの老朽赤血球の破壊処理は正しいと判断します。
- 記述dのリンパ節での異物濾過・排除機能は正しいため、「正・誤・正・正」の組み合わせである3を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aおよびbの正誤判定が誤っています。
- 選択肢 2不正解
- 記述b、c、dの正誤判定が誤っています。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正となっており、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bおよびdの正誤判定が誤っています。
答えの内訳
- a:正
- 脾臓には白脾髄と呼ばれるリンパ組織が存在し、血液中の抗原(病原体)に対する免疫応答を行います。
- b:誤
- リンパ管には心臓のようなポンプがなく、主に「骨格筋の収縮」によってリンパ液が押し流されます(平滑筋ではありません)。
- c:正
- 老化して柔軟性を失った赤血球は、脾臓(赤脾髄)のマクロファージによって貪食・破壊されます。
- d:正
- リンパ節にはリンパ球やマクロファージが密集し、リンパ液中の異物や細菌等を濾過・排除する免疫応答を行います。
覚えるポイント
- リンパ液の循環推進力は主に「骨格筋の収縮」による
- 脾臓のマクロファージが古くなった赤血球を破壊する
間違えやすいところ
- リンパ液の推進力を平滑筋の自律運動と誤認すること
- 脾臓の役割(免疫応答・赤血球破壊)の混同
出題の前提:試験問題および手引き「人体の働きと医薬品(循環器系・脾臓・リンパ系)」
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.25 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
筋組織の分類と特徴
人体の働きと医薬品 · 筋骨格系 / 骨格筋・平滑筋・心筋 / 随意筋と不随意筋 / 支配神経
筋組織に関する以下の記述 a ~ d の正誤について、正しい組み合わせを 1 つ選びなさい。 a 筋組織は筋細胞(筋線維)とそれらをつなぐ結合組織からなり、その機能や形態によって、骨格筋、平滑筋、心筋に分類される。 b 骨格筋は、筋線維を顕微鏡で観察すると横縞模様(横紋)が見えるので横紋筋とも呼ばれる。 c 骨格筋は、血管壁、膀胱等に分布し、強い収縮力と持久力を兼ね備えている。 d 随意筋は体性神経系(運動神経)で支配されるのに対して、不随意筋は自律神経系に支配されている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
筋肉は骨格筋(横紋筋・随意筋・体性神経支配)、平滑筋(内臓筋・不随意筋・自律神経支配)、心筋(横紋筋・不随意筋・自律神経支配)に大別されます。
解き方
- 記述aの筋組織の分類は正しいと判断します。
- 記述bの骨格筋が横紋筋であるという説明は正しいと判断します。
- 記述cの内臓や血管壁に分布する筋は平滑筋であるため、骨格筋とする記述は誤りです。
- 記述dの支配神経(随意筋=体性神経系、不随意筋=自律神経系)は正しいため、「正・正・誤・正」の組み合わせである1を選択します。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正となっており、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびdの正誤判定が誤っています。
- 選択肢 3不正解
- 記述a、b、cの正誤判定が誤っています。
- 選択肢 4不正解
- 記述bの正誤判定が誤っています。
答えの内訳
- a:正
- 筋組織は筋細胞と結合組織からなり、形態・機能から骨格筋・平滑筋・心筋の3つに分類されます。
- b:正
- 骨格筋および心筋は、顕微鏡下で横縞模様(横紋)が観察されるため横紋筋と呼ばれます。
- c:誤
- 血管壁や膀胱、胃腸管等に分布するのは「平滑筋」です。骨格筋は骨格に付着して運動を担い、強い収縮力を持ちますが疲労しやすい特徴があります。
- d:正
- 意識して動かせる随意筋(骨格筋)は体性神経系で支配され、意識して動かせない不随意筋(平滑筋・心筋)は自律神経系で支配されます。
覚えるポイント
- 骨格筋=横紋筋・随意筋(体性神経支配)
- 血管壁や内臓=平滑筋・不随意筋(自律神経支配)
間違えやすいところ
- 内臓や血管壁を構成する筋を骨格筋と混同すること
- 心筋が横紋筋でありながら不随意筋である点の見落とし
出題の前提:試験問題および手引き「人体の働きと医薬品(筋骨格系・筋組織)」
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.25 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
中枢神経系の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 中枢神経系 / 脊髄反射 / 血液脳関門 / 小児の薬物移行
中枢神経系に関する以下の記述のうち、正しいものの組合せを 1 つ選びなさい。 a 脊髄は脳と末梢の間で刺激を伝えており、末梢からの刺激はすべて脳を介している。 b 脳の血管は末梢の血管に比べて物質の透過に関する選択性が低く、タンパク質などの大分子や小分子でもイオン化した物質は血液中から脳の組織へ移行しやすい。 c 小児では血液脳関門が未発達のため、循環血液中に移行した医薬品の成分が脳の組織に達しやすい。 d 脳は、知覚、運動、記憶、情動、意思決定等の働きを行っている。
解答・解説を表示
解答
5
解説
中枢神経系は脳と脊髄から成ります。脊髄は反射中枢としても機能します。脳毛細血管には血液脳関門(BBB)が存在し有害物質の侵入を防ぎますが、小児ではこれが未成熟です。
解き方
- 記述aの「すべて脳を介している」は脊髄反射の存在から誤りと判断します。
- 記述bの血液脳関門に関する性質(選択性が低い・移行しやすい)は逆であるため誤りと判断します。
- 記述cの小児における血液脳関門の未発達、および記述dの脳の働きは正しいと判断します。
- 正しい組み合わせ「c、d」である選択肢5を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aとbはいずれも誤った記述です。
- 選択肢 2不正解
- aは誤りで、cは正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- aは誤りで、dは正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- bは誤りで、cは正しい記述です。
- 選択肢 5正解
- cおよびdがともに正しい記述の組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- 末梢からの刺激に対して脳を介さずに脊髄で直接折り返す反射(脊髄反射)が存在するため、「すべて脳を介している」は誤りです。
- b:誤
- 脳血管には血液脳関門があり、透過の選択性が「非常に高く」、高分子やイオン化物質は脳組織へ「移行しにくい」構造になっています。
- c:正
- 小児(特に乳幼児)は血液脳関門が未発達であるため、薬物成分が中枢神経系へ到達しやすく影響を受けやすいです。
- d:正
- 脳は中枢神経系の上位中枢として、知覚、運動、記憶、情動、意思決定などの高次機能を統合しています。
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覚えるポイント
- 脊髄反射は脳を介さずに脊髄レベルで起こる
- 血液脳関門(BBB)は物質透過の選択性が極めて高い
間違えやすいところ
- 「すべて脳を介する」という極端な記述を見逃すこと
- 血液脳関門の選択性の高さを「低い」と読み違えること
出題の前提:試験問題および手引き「人体の働きと医薬品(神経系・中枢神経系)」
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.26 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
骨格系の構造と代謝
人体の働きと医薬品 · 筋骨格系 / 骨の造血機能 / 骨代謝(リモデリング) / 関節軟骨
骨格系に関する以下の記述 a ~ d の正誤について、正しい組み合わせを 1 つ選びなさい。 a 骨には造血機能があり、主に胸骨、肋骨、脊椎、骨盤、大腿骨などの骨髄が担っている。 b 骨は、骨の成長が停止するまでの間に限り、破壊(骨吸収)と修復(骨形成)とが互いに密接な連絡を保ちながら進行し、骨の新陳代謝が行われる。 c 骨組織を構成する有機質(タンパク質及び多糖体)は骨に硬さを与え、無機質(炭酸カルシウム等)は骨の強靱さを保つ。 d 骨の関節面は弾力性に富む柔らかな軟骨層(関節軟骨)に覆われており、これが衝撃を和らげ、関節の動きを滑らかにしている。
解答・解説を表示
解答
2
解説
骨は力学的な支持や運動だけでなく、造血機能や無機質の貯蔵庫としての役割を持ちます。骨代謝(骨吸収と骨形成)は生涯を通じて継続し、無機質が硬度を、有機質が靭性を与えています。
解き方
- 記述aの骨髄における造血機能は正しいと判断します。
- 記述bの「成長が停止するまでの間に限り」は誤りで、骨の新陳代謝は生涯続きます。
- 記述cの有機質と無機質が担う物性の説明が逆転しているため誤りと判断します。
- 記述dの関節軟骨の役割は正しいため、「正・誤・誤・正」の組み合わせである2を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述b、c、dの正誤判定が誤っています。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正となっており、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述cおよびdの正誤判定が誤っています。
- 選択肢 4不正解
- 記述a、b、cの正誤判定が誤っています。
- 選択肢 5不正解
- 記述aおよびbの正誤判定が誤っています。
答えの内訳
- a:正
- 骨髄(胸骨、肋骨、脊椎、骨盤、大腿骨など)では造血機能(赤血球、白血球、血小板の産生)が行われています。
- b:誤
- 骨吸収と骨形成による骨の新陳代謝は、成長停止後も含め生涯にわたって絶え間なく行われています。
- c:誤
- 骨組織において、無機質(リン酸カルシウムや炭酸カルシウム等)が骨に「硬さ」を与え、有機質(コラーゲン等のタンパク質や多糖体)が「強靭さ(しなやかさ)」を保ちます。記述は逆です。
- d:正
- 関節面の関節軟骨は弾力性があり、衝撃を吸収・緩和して関節運動の摩擦を低減します。
覚えるポイント
- 骨の新陳代謝(骨吸収と骨形成)は生涯にわたり行われる
- 無機質が「硬さ」を与え、有機質が「強靭さ(しなやかさ)」を保つ
間違えやすいところ
- 無機質と有機質の機能的役割(硬さと強靭さ)を取り違えること
- 骨代謝が成長期だけで終了すると誤解すること
出題の前提:試験問題および手引き「人体の働きと医薬品(筋骨格系・骨格系)」
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.26 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
目(視覚器)の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 目の構造 / ビタミンA / 房水 / 眼圧
目に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
3
解説
網膜の光受容にはビタミンAから生成されるロドプシンが不可欠であり、眼圧は角膜と水晶体の間を満たす房水によって一定に保たれています。
解き方
- 各記述の正誤を判断する。aはビタミンDではなくビタミンAが正しく誤り。bは皮膚が薄く皮下組織が粗いためむくみ等の症状が現れやすく誤り。
- cの涙液の異物洗浄・感染防御機能、dの房水による眼圧維持はいずれも正しく、正誤の組み合わせ(誤・誤・正・正)から選択肢3を導く。
- 選択肢 1不正解
- a、b、dの正誤判定が誤っているため不適である。
- 選択肢 2不正解
- a、c、dの正誤判定が誤っているため不適である。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正の正しい組み合わせである。
- 選択肢 4不正解
- bとdの正誤判定が逆であるため不適である。
- 選択肢 5不正解
- cの正誤判定が誤っているため不適である。
覚えるポイント
- 夜盲症の予防に関わるのはビタミンAであること、眼瞼は皮膚が薄く全身性のむくみが現れやすい部位であることを覚えましょう。
間違えやすいところ
- 骨の形成に関わるビタミンDと、視細胞の感光に関わるビタミンAの働きを混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」の「感覚器官(目)」の記載に基づく。
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.27 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
末梢神経系(自律神経系)の働きと伝達物質
人体の働きと医薬品 · 自律神経系 / 交感神経 / 副交感神経 / 神経伝達物質
末梢神経系に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
2
解説
自律神経系は交感神経と副交感神経から構成されます。副交感神経節後線維の末端から放出される神経伝達物質はアセチルコリンであり、これが気管支平滑筋を収縮させます。
解き方
- 記述aは自律神経系の構成として正しく、記述bは副交感神経節後線維末端の伝達物質をノルアドレナリンとしており誤り(正しくはアセチルコリン)と判断する。
- 記述cは副交感神経優位時(休息時)に気管・気管支が収縮する記述であり正しく、正・誤・正の選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- bとcの正誤判定が逆になっているため不適である。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正の正しい組み合わせである。
- 選択肢 3不正解
- aとbの正誤判定が逆になっているため不適である。
- 選択肢 4不正解
- bが誤りであるため、すべて正とする本選択肢は不適である。

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覚えるポイント
- 交感神経の節後線維末端は主にノルアドレナリン、副交感神経の節後線維末端はアセチルコリンを放出することを確実に記憶しましょう。
間違えやすいところ
- 交感神経優位で気管支拡張(多くの空気を吸い込む)、副交感神経優位で気管支収縮となる作用の逆転に注意してください。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」の「神経系(自律神経系)」の記載に基づく。
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.27 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の有効成分の吸収部位と特徴
人体の働きと医薬品 · 薬物動態 / 小腸吸収 / 坐剤 / 点鼻薬
医薬品の有効成分の吸収に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
5
解説
経口投与された固形剤の有効成分は主に小腸で吸収されます。また、直腸から吸収される坐剤は肝初回通過効果を一部免れるため内服薬より速やかに全身作用が現れます。
解き方
- aは全身作用における循環血液移行の不可欠性を述べており正。bは吸収部位を大腸としているため誤(正しくは小腸)。
- cは坐剤の作用発現を内服薬より緩やかとしているため誤(正しくは速やか)。dは点鼻薬の鼻粘膜吸収による全身性副作用を述べており正。正・誤・誤・正の5が正答となる。
- 選択肢 1不正解
- b、c、dの正誤判定が誤っているため不適である。
- 選択肢 2不正解
- aとcの正誤判定が誤っているため不適である。
- 選択肢 3不正解
- a、b、cの正誤判定が誤っているため不適である。
- 選択肢 4不正解
- bとdの正誤判定が誤っているため不適である。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正の正しい組み合わせである。
覚えるポイント
- 経口投与薬の主たる吸収部位は小腸(絨毛で表面積が大きい)であり、坐剤は肝初回通過効果を回避しやすく速やかに効果を現します。
間違えやすいところ
- 坐剤は局所的な外用だから吸収が遅いと誤認しがちですが、血流の豊富な直腸静脈から素早く吸収され全身作用を示します。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」の「薬の生体内運命(吸収)」の記載に基づく。
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.28 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の代謝・排泄と体内動態
人体の働きと医薬品 · 肝初回通過効果 / 血漿タンパク質結合 / 腎機能低下 / 排泄経路
医薬品の代謝、排泄に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
1
解説
消化管で吸収された成分は門脈を経て肝臓で一部代謝を受けます(肝初回通過効果)。腎機能低下時は排泄が遅延して血中濃度が上昇し、副作用のリスクが増大します。
解き方
- aは肝初回通過効果の定義として正しく、bは複合体を形成した成分がトランスポーターで輸送され徐々に血中濃度が上昇するとしている点が誤りである。
- cは腎機能低下で排泄が早まるとしているため誤(正しくは排泄が遅れ副作用が出やすい)。dは汗中への排出はないとしているため誤(汗中や乳汁中にも排出される)。正・誤・誤・誤の1を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが誤の正しい組み合わせである。
- 選択肢 2不正解
- dの正誤判定が誤っているため不適である。
- 選択肢 3不正解
- a、b、cの正誤判定が誤っているため不適である。
- 選択肢 4不正解
- bとcの正誤判定が誤っているため不適である。
- 選択肢 5不正解
- a、b、dの正誤判定が誤っているため不適である。
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覚えるポイント
- タンパク質結合型薬物は毛細血管を通過できず薬効を示さないこと、腎機能低下時は排泄遅延により副作用が増加することを覚えましょう。
間違えやすいところ
- 薬物の排泄経路は尿・糞便だけでなく、呼気、汗、唾液、母乳(乳汁)など多様であることを忘れないようにしましょう。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」の「薬の生体内運命(代謝・排泄)」の記載に基づく。
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.28 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の体内での働きと血中濃度変化
人体の働きと医薬品 · 受容体 / 最高血中濃度 / 血中濃度と薬効・副作用
医薬品の体内での働きに関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品は受容体等の標的タンパク質と結合して作用します。血中濃度が過度に高くなると有効域を超えて中毒域に達し、有害な副作用や毒性が発現しやすくなります。
解き方
- 記述a(受容体との結合と機能変化)および記述b(代謝・排泄速度が吸収・分布速度を上回ることで血中濃度が低下)は正しい記述である。
- 記述cは高濃度になると有害な作用が現れにくくなるとしているが、実際には副作用や毒性が現れやすくなるため誤り。正・正・誤の4が正答。
- 選択肢 1不正解
- bとcの正誤判定が逆になっているため不適である。
- 選択肢 2不正解
- aとcの正誤判定が誤っているため不適である。
- 選択肢 3不正解
- aの正誤判定が誤っているため不適である。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが正、cが誤の正しい組み合わせである。
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覚えるポイント
- 用法用量を守らず追加摂取して血中濃度を高くしても薬効は頭打ちとなり、有害な作用(副作用や毒性)が増大します。
間違えやすいところ
- 最高血中濃度到達後は、薬物が消失したのではなく代謝・排泄速度が吸収・分布速度を上回るために濃度が下がる点を整理しましょう。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」の「薬の生体内運命」の記載に基づく。
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.29 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
外用局所に適用する剤形の特徴
人体の働きと医薬品 · 軟膏剤 / 貼付剤 / 外用液剤 / スプレー剤
外用局所に適用する剤形に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
4
解説
軟膏剤は油性基剤で皮膚への刺激が弱く傷等にも適します。一方、クリーム剤は水分を含み刺激があります。外用液剤は患部が乾きやすく、貼付剤は成分が留まり持続性があります。
解き方
- aは軟膏剤を「水分を加えたもの」「刺激が強い」としておりクリーム剤との混同で誤り。bは貼付剤の特徴として正。
- cは外用液剤を乾きにくいとしているが実際は乾きやすいため誤。dはスプレー剤の利点として正しい。正の組み合わせは(b、d)の4である。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りを含んでいるため不適である。
- 選択肢 2不正解
- aとcがいずれも誤りであるため不適である。
- 選択肢 3不正解
- aが誤りを含んでいるため不適である。
- 選択肢 4正解
- bとdが正しい記述の組み合わせである。
- 選択肢 5不正解
- cが誤りを含んでいるため不適である。
覚えるポイント
- 軟膏剤は油性基剤で刺激が少なく患部を保護し、クリーム剤は乳剤性基剤で水分を含み刺激を生じやすい性質を比較して覚えましょう。
間違えやすいところ
- 外用液剤は水分やアルコール等の溶剤が速やかに蒸発するため「患部が乾きやすい」特徴がある点を見落とさないようにしましょう。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」の「剤形ごとの違い、適切な使用方法(外用局所に適用する製剤)」の記載に基づく。
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.29 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
重篤な皮膚障害(SJS及びTEN)
人体の働きと医薬品 · 皮膚粘膜眼症候群(SJS) / 中毒性表皮壊死融解症(TEN) / ライエル症候群
医薬品の副作用として現れる皮膚粘膜眼症候群及び中毒性表皮壊死融解症に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
5
解説
皮膚粘膜眼症候群(SJS:スティーブンス・ジョンソン症候群)と中毒性表皮壊死融解症(TEN:ライエル症候群)は多臓器障害を合併し得る重篤な疾患で、発症予測は極めて困難です。
解き方
- aは致命的な転帰をたどることがあるため正。bはライエル症候群と呼ばれるのは中毒性表皮壊死融解症(TEN)であるため誤。
- cは高熱や発赤等の重篤症状時の服用中止を述べており正。dは原因となる医薬品が多岐にわたり発症予測が極めて困難であるため誤。正・誤・正・誤の5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- a、c、dの正誤判定が誤っているため不適である。
- 選択肢 2不正解
- bとcの正誤判定が誤っているため不適である。
- 選択肢 3不正解
- aの正誤判定が誤っているため不適である。
- 選択肢 4不正解
- aとbの正誤判定が誤っているため不適である。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤の正しい組み合わせである。
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覚えるポイント
- SJS=スティーブンス・ジョンソン症候群、TEN=中毒性表皮壊死融解症(ライエル症候群)の対応関係を正確に整理しましょう。
間違えやすいところ
- SJSとTENは発症の可能性を持つ医薬品が極めて多岐にわたり、事前の発症予測が困難である点に注意してください。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」の「皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症」の記載に基づく。
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.30 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の副作用(偽アルドステロン症)
人体の働きと医薬品 · 偽アルドステロン症 / 低カリウム血症 / グリチルリチン酸 / 甘草
医薬品の副作用として現れる偽アルドステロン症に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
5
解説
偽アルドステロン症はアルドステロン分泌が増加していないにもかかわらず、ナトリウムと水分の貯留、カリウムの排泄促進(低カリウム血症)が生じる病態です。
解き方
- aは電解質の動きが逆(正しくはナトリウム貯留・カリウム排泄)で誤り。bはアルドステロン分泌が増加するわけではないため誤り。
- cは長期服用後に発症することがあるため正。dは甘草を含む食品との併用(相互作用)等で生じるため正。正しい組み合わせは(c、d)の5である。
- 選択肢 1不正解
- aとbがいずれも誤りであるため不適である。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りを含んでいるため不適である。
- 選択肢 3不正解
- aが誤りを含んでいるため不適である。
- 選択肢 4不正解
- bが誤りを含んでいるため不適である。
- 選択肢 5正解
- cとdが正しい記述の組み合わせである。
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覚えるポイント
- 偽アルドステロン症では「体内にナトリウムと水が貯留し、カリウムが排出される(低カリウム血症)」ことを確実に暗記しましょう。
間違えやすいところ
- アルドステロン分泌が実際に亢進する原発性アルドステロン症とは異なり、分泌過剰がないのに生じるから「偽」と呼ぶ点を確認してください。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」の「偽アルドステロン症」の記載に基づく。
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.30 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
消化器系の副作用(消化性潰瘍及びイレウス様症状)
人体の働きと医薬品 · 消化器系の副作用 / 消化性潰瘍 / イレウス様症状
消化器系に現れる医薬品の副作用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを下から1つ選びなさい。 a 消化性潰瘍は、胃のもたれ、食欲低下、胸やけ、吐きけ、胃痛、空腹時にみぞおちが痛くなる、消化管出血に伴って糞便が黒くなるなどの症状が現れる。 b 消化性潰瘍は、自覚症状が乏しい場合もあり、貧血症状(動悸や息切れ等)の検査時や突然の吐血・下血によって発見されることもある。 c イレウス様症状は、医薬品の作用によって腸管運動が亢進した状態で、激しい腹痛、嘔吐、軟便や下痢が現れる。 d イレウス様症状は、小児や高齢者では発症のリスクが低い。
解答・解説を表示
解答
2
解説
消化性潰瘍は自覚症状がないまま進行することがあり、イレウス様症状は腸管運動の低下・麻痺によって生じる重篤な副作用です。
解き方
- 記述a・bの消化性潰瘍の自覚症状および発見の契機について正誤を確認し、ともに正しいと判断します。
- 記述cのイレウス様症状の病態(腸管運動の低下)および記述dのハイリスク群(小児や高齢者はリスクが高い)の誤りを確認し、正答を導き出します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは正しく、記述c・dは誤りであるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは正しく、記述c・dは誤りであるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述cは誤りであるため誤った組み合わせです。
答えの内訳
- a:正
- 消化性潰瘍の自覚症状として、胃痛、胸やけ、吐きけ、黒色便などが挙げられ、記述の内容は適切です。
- b:正
- 消化性潰瘍は自覚症状が乏しい場合があり、貧血症状の検査や突然の吐血・下血で初めて発見されることがあります。
- c:誤
- イレウス様症状は、医薬品の作用等で腸管運動が麻痺して内容物の通過が阻害された状態であり、亢進ではありません。
- d:誤
- イレウス様症状は、普段から便秘傾向のある人や、小児、高齢者において発症リスクが高くなっています。
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覚えるポイント
- イレウス様症状は腸管運動の低下・麻痺により腸内容物が停滞する状態であること。
間違えやすいところ
- イレウス様症状の症状を「下痢」や「腸管運動の亢進」と取り違えないように注意が必要です。
出題の前提:令和5年度登録販売者試験(長野県)前半・試験問題より
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.31 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
皮膚に現れる副作用(接触皮膚炎・光線過敏症・薬疹)
人体の働きと医薬品 · 皮膚の副作用 / 接触皮膚炎 / 光線過敏症 / 薬疹
皮膚に現れる医薬品の副作用に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
アレルギー機序が関与する接触皮膚炎では、感作が成立しているため、原因医薬品に再度接触すると再び同様の皮膚症状を発症します。
解き方
- 各選択肢の皮膚副作用の特徴(接触皮膚炎、光線過敏症、薬疹)を照合します。
- 選択肢2のアレルギー再発性に関する誤り(再度接触した際の発症)を特定します。
- 選択肢 1不正解
- 接触皮膚炎は薬剤が触れた部位にのみ生じ、境界が明瞭であるため正しい記述です。
- 選択肢 2正解
- 再びその医薬品に触れた場合にも再発するため、この記述は誤っており正解となります。
- 選択肢 3不正解
- 光線過敏症は光線照射部位から全身へ広がることがあるため正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- 薬疹は疲労や暴飲暴食などの体調変化が誘因となって発症することがあるため正しい記述です。
- 選択肢 5不正解
- 薬疹は医薬品使用開始後1〜2週間で発症することが多いため正しい記述です。
覚えるポイント
- 接触皮膚炎はアレルギー性の場合、同一物質に再度触れると再発すること。
間違えやすいところ
- 原因薬の使用中止で一旦軽快しても、再使用・再接触で再び発症する点を見落としやすいです。
出題の前提:令和5年度登録販売者試験(長野県)前半・試験問題より
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.31 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
大腸の構造と機能(腸内細菌・糞便の構成)
人体の働きと医薬品 · 消化器系 / 大腸 / 腸内細菌 / 糞便
大腸に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを下から1つ選びなさい。 a 大腸の腸内細菌は、血液凝固や骨へのカルシウム定着に必要なビタミンK等を産生している。 b 腸の内容物は、大腸の運動によって腸管内を通過するに従い、水分と電解質が吸収される。 c 通常、糞便の成分の大半は食物の残滓で、水分は約5%に過ぎない。 d 糞便は通常、直腸に滞留し、S状結腸は空になっている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
大腸では水分と電解質の吸収が行われ、通常糞便の大部分は水分で構成されています。また、糞便はS状結腸に溜まり、直腸は通常空です。
解き方
- 記述a・bの大腸の機能(ビタミンK産生、水分・電解質吸収)が正しいことを確認します。
- 記述cの糞便の構成比(水分が大部分であること)と記述dの滞留部位(通常はS状結腸)の誤りを判定します。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述bは正しく、記述dは誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは正しく、記述cは誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aは正しく、記述cは誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aは正しい記述であるため不適です。
答えの内訳
- a:正
- 大腸の腸内細菌はビタミンKやビタミンB群などを産生しており、記述は正しいです。
- b:正
- 大腸では腸内容物から水分と電解質の吸収が行われるため、記述は正しいです。
- c:誤
- 通常、糞便の成分の約70〜80%は水分であり、食物の残滓は約5%に過ぎません。
- d:誤
- 糞便は通常S状結腸に滞留しており、直腸は空になっています。
覚えるポイント
- 糞便の成分の大半は約70〜80%を占める水分であること。
間違えやすいところ
- 糞便が普段溜まっている場所は「S状結腸」であり、「直腸」は普段空である点を取り違えやすいです。
出題の前提:令和5年度登録販売者試験(長野県)前半・試験問題より
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.32 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
泌尿器系の副作用(排尿障害・膀胱炎様症状・腎障害)
人体の働きと医薬品 · 泌尿器系の副作用 / 抗コリン作用 / 排尿困難 / 膀胱炎様症状 / 腎障害
泌尿器系に現れる医薬品の副作用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを下から1つ選びなさい。 a 交感神経系の機能を抑制する作用がある成分が配合された医薬品を使用すると、膀胱の排尿筋の収縮が抑制され、尿が出にくい、残尿感がある等の症状を生じることがある。 b 膀胱炎様症状では、尿の回数増加(頻尿)、排尿時の疼痛、残尿感等の症状が現れる。 c 排尿困難や尿閉は、前立腺肥大の基礎疾患がある男性にのみ現れる。 d 腎障害では、むくみ(浮腫)、倦怠感、発疹、吐きけ・嘔吐等の症状が現れる。
解答・解説を表示
解答
5
解説
抗コリン作用をもつ成分により排尿筋の収縮が抑制されて排尿困難が起こります。これは前立腺肥大の男性だけでなく誰にでも起こり得る副作用です。
解き方
- 記述aの神経系作用(交感神経抑制ではなく副交感神経抑制/抗コリン作用)の誤りを確認します。
- 記述b(膀胱炎様症状の特徴)と記述d(腎障害の症状)が正しいことを確認します。
- 記述cの限定表現(前立腺肥大の男性にのみ現れるわけではない)の誤りを判定し、正しい組合せを選びます。
- 選択肢 1不正解
- 記述cは誤りであり、記述dは正しいため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述a・cは誤りであり、記述bは正しいため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aは誤りであり、記述b・dは正しいため不適です。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- 膀胱の排尿筋の収縮を抑制して排尿困難を引き起こすのは、「副交感神経系の機能を抑制する作用(抗コリン作用)」のある成分です。
- b:正
- 膀胱炎様症状では、頻尿、排尿痛、残尿感などの症状が現れます。
- c:誤
- 排尿困難や尿閉は、前立腺肥大の男性に限らず、女性や基礎疾患のない人でも現れることがあります。
- d:正
- 腎障害の主な自覚症状として、むくみ、倦怠感、発疹、吐きけ・嘔吐、尿量の変化などが現れます。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 排尿筋の収縮を抑制するのは抗コリン作用(副交感神経抑制)であること。
間違えやすいところ
- 排尿困難が「前立腺肥大の基礎疾患がある男性にのみ生じる」という限定表現に惑わされないように注意が必要です。
出題の前提:令和5年度登録販売者試験(長野県)前半・試験問題より
出典:長野県『2023年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:775KB) p.32 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
2023年度 長野県 前半
参照した公式資料
長野県が公開した2023年度 長野県 前半の問題・解答資料です。
- 試験問題 前半(PDF:775KB) ↗ — www.pref.nagano.lg.jp(PDF・36ページ)
- 正答一覧(PDF:67KB) ↗ — www.pref.nagano.lg.jp(PDF・1ページ)

