公開問題を地域・年度・前半後半で区別しています。地域共通問題を含み、全国の独立した問題を網羅する集計ではありません。受験する地域の最新版の手引きと案内を併せて確認してください。
2023年度 神奈川県 後半の概要
かぜ及びかぜ薬の基本的知識と病態に関する正誤問題
主な医薬品とその作用 · かぜの定義と病原体 / インフルエンザとの鑑別 / 総合感冒薬の対症療法
かぜ(感冒)及びかぜ薬(総合感冒薬)に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを選択してください。 a かぜの約8割は細菌の感染が原因であるが、それ以外にウイルスの感染などがある。 b インフルエンザ(流行性感冒)は、感染力が強く、また重症化しやすいため、かぜとは区別して扱われる。 c かぜ薬は、細菌やウイルスの増殖を抑えたり、体内から除去することにより、咳や発熱などの諸症状の緩和を図るものである。 d かぜの原因となる細菌やウイルスの種類は、季節や時期などによって異なる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
かぜの大部分はウイルス感染によって引き起こされ、総合感冒薬は原因除去ではなく諸症状を和らげる対症療法を目的とします。
解き方
- 記述aとcの病原体比率およびかぜ薬の作用機序(対症療法)の誤りを判定する。
- 記述bのインフルエンザの扱いと記述dの季節性に関する正しい記述を選び出して組合せを特定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りで記述bが正しいため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよび記述cはいずれも誤っているため、選択肢として不適切です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが誤りで記述dが正しいため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 4正解
- 記述bおよび記述dがともに正しいため、正答となります。
- 選択肢 5不正解
- 記述cが誤りで記述dが正しいため、この組合せは誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- かぜの原因の約8割はウイルスの感染によるものであり、細菌による感染は一部に限られます。
- b:正
- インフルエンザは感染力が非常に強く重症化しやすいため、通常のかぜ症候群とは区別して扱われます。
- c:誤
- かぜ薬はウイルスの増殖抑制や体内からの除去を行うものではなく、諸症状の緩和を図る対症療法薬です。
- d:正
- かぜの原因となる病原体(ウイルスや細菌)の種類は、季節や流行時期によって異なります。
覚えるポイント
- かぜの約8割はウイルス感染が原因であること
- かぜ薬は原因物質を殺滅・排除する薬ではないこと
間違えやすいところ
- かぜ薬がウイルスを直接退治すると誤認しやすい点
- インフルエンザを通常のかぜと同一視してしまう点
出題の前提:「試験問題作成に関する手引き(厚生労働省)」第3章 主な医薬品とその作用(かぜ薬)
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.1 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
かぜ薬配合成分の薬理作用と安全性に関する判定
主な医薬品とその作用 · グアイフェネシン / ジヒドロコデインリン酸塩 / アセトアミノフェン / クロルフェニラミンマレイン酸塩
次の表は、ある一般用医薬品のかぜ薬(総合感冒薬)に含まれている成分の一覧である。このかぜ薬に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを選択してください。 【処方内容(3錠中)】 グアイフェネシン 60mg ジヒドロコデインリン酸塩 8mg dl-メチルエフェドリン塩酸塩 20mg アセトアミノフェン 300mg クロルフェニラミンマレイン酸塩 2.5mg 無水カフェイン 25mg リボフラビン 4mg a グアイフェネシンは、鼻汁分泌やくしゃみを抑えることを目的として配合されている。 b ジヒドロコデインリン酸塩は、長期連用や大量摂取によって倦怠感や虚脱感、多幸感等があらわれることがある。 c アセトアミノフェンは、主として中枢作用によって解熱・鎮痛をもたらすため、末梢における抗炎症作用は期待できない。 d クロルフェニラミンマレイン酸塩は、去痰作用を目的として配合されている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
各成分の薬効群(去痰、麻薬性鎮咳、中枢性解熱鎮痛、抗ヒスタミン)に応じた作用機序と副作用を正しく識別します。
解き方
- グアイフェネシン(去痰)とクロルフェニラミン(抗ヒスタミン)の配合目的の取り違えを確認する。
- ジヒドロコデインの依存性・精神作用およびアセトアミノフェンの抗炎症作用の欠如が正しい記述であることを確認する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りで記述bが正しいため、誤った組合せです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りで記述cが正しいため、誤った組合せです。
- 選択肢 3正解
- 記述bおよび記述cがともに正しいため、正答となります。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが正しく記述dが誤りのため、誤った組合せです。
- 選択肢 5不正解
- 記述cが正しく記述dが誤りのため、誤った組合せです。
答えの内訳
- a:誤
- グアイフェネシンは気道粘膜からの分泌を促して痰を排出しやすくする去痰成分です。
- b:正
- ジヒドロコデインリン酸塩などの麻薬性鎮咳成分は、依存性を有し倦怠感や多幸感等をもたらすことがあります。
- c:正
- アセトアミノフェンは主に中枢神経系に作用して解熱鎮痛を示すため、末梢の抗炎症作用は極めて弱いです。
- d:誤
- クロルフェニラミンマレイン酸塩は抗ヒスタミン成分で、くしゃみや鼻汁分泌を抑える目的で配合されます。
覚えるポイント
- アセトアミノフェンは中枢作用が主で抗炎症作用は期待できないこと
- グアイフェネシンは去痰成分、クロルフェニラミンは抗ヒスタミン成分
間違えやすいところ
- アセトアミノフェンをNSAIDsと同様に強い抗炎症作用があると錯覚する誤り
- グアイフェネシンと抗ヒスタミン成分の適応症状を入れ替えて判断する誤り
出題の前提:「試験問題作成に関する手引き(厚生労働省)」第3章 主な医薬品とその作用(かぜ薬)
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.1 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
かぜに用いられる漢方処方製剤の特徴と適応体質
主な医薬品とその作用 · 柴胡桂枝湯 / 香蘇散 / 小青竜湯 / 葛根湯
かぜ(感冒)の症状緩和に用いられる漢方処方製剤に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを選択してください。 a 柴胡桂枝湯は、体力中等度又はやや虚弱で、多くは腹痛を伴い、ときに微熱・寒気・頭痛・吐きけなどのあるものの胃腸炎、かぜの中期から後期の症状に適すとされる。 b 香蘇散は、構成生薬としてカンゾウを含まず、体力虚弱で、神経過敏で気分がすぐれず胃腸の弱いもののかぜの初期、血の道症に適すとされる。 c 小青竜湯は、体力中程度又はやや虚弱で、うすい水様の痰を伴う咳や鼻水が出るものの気管支炎、気管支喘息、鼻炎、アレルギー性鼻炎、むくみ、感冒、花粉症に適すとされる。 d 葛根湯は、体力虚弱で、汗が出るもののかぜの初期に適すとされる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
漢方処方製剤は体力(証)と自汗の有無、構成生薬(カンゾウやマオウの有無)を正確に把握して適応を見極めます。
解き方
- 香蘇散におけるカンゾウ含有の有無(カンゾウを含むため誤り)を判別する。
- 葛根湯の体質区分(体力中等度以上・汗が出ない)を確認し、記述dの誤りを特定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが正しく記述bが誤りのため、誤った組合せです。
- 選択肢 2正解
- 記述aおよび記述cがともに正しいため、正答となります。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤りで記述cが正しいため、誤った組合せです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bおよび記述dはいずれも誤りのため、不適切です。
- 選択肢 5不正解
- 記述cが正しく記述dが誤りのため、誤った組合せです。
答えの内訳
- a:正
- 柴胡桂枝湯は小柴胡湯と桂枝湯を合わせた処方で、かぜの中期から後期、胃腸炎等に適します。
- b:誤
- 香蘇散は構成生薬としてカンゾウ(甘草)を含んでいます。
- c:正
- 小青竜湯はうすい水様の痰や鼻水、気管支炎、アレルギー性鼻炎、花粉症等に適します。
- d:誤
- 葛根湯は「体力中等度以上」で「自然発汗がない(汗が出ない)」もののかぜの初期に適します。
覚えるポイント
- 葛根湯は体力中等度以上で汗が出ないものに用いること
- 香蘇散はカンゾウを含み胃腸虚弱で神経過敏な人に向くこと
間違えやすいところ
- 葛根湯と桂枝湯(体力虚弱で汗が出るもの)の適応体質を取り違える誤り
- 香蘇散がカンゾウを含まないと勘違いする誤り
出題の前提:「試験問題作成に関する手引き(厚生労働省)」第3章 主な医薬品とその作用(かぜ薬・漢方処方製剤)
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.2 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
解熱鎮痛薬の配合成分及び生薬の作用と留意点
主な医薬品とその作用 · サザピリン / アスピリン / ボウイ / シャクヤク
解熱鎮痛薬及びその配合成分等に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを選択してください。 a サザピリンが配合された一般用医薬品の解熱鎮痛薬は、15歳未満の小児に対して使用することができる。 b アスピリンには血液を凝固しにくくさせる作用があり、医療用医薬品として、血栓ができやすい人に対する血栓予防薬の成分としても用いられている。 c ボウイは、ツヅラフジ科のオオツヅラフジの蔓性の茎及び根茎を、通例、横切したものを基原とする生薬で、鎮痛、尿量増加(利尿)等の作用を期待して用いられる。 d シャクヤクは、発汗を促して解熱を助ける作用を期待して配合されている。
解答・解説を表示
解答
2
解説
サリチル酸誘導体の小児禁忌、アスピリンの抗血栓作用、および鎮痛生薬(ボウイ、シャクヤク)の基原と適応を理解します。
解き方
- サザピリンがサリチル酸系であり15歳未満の小児に使用できない点(a=誤)を確認する。
- アスピリンの血栓予防薬としての用途(b=正)、ボウイの基原と作用(c=正)、シャクヤクの鎮痛鎮痙作用(d=誤)を判定する。
- 選択肢 1不正解
- cが誤、dが正とされているため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤で正答の組合せです。
- 選択肢 3不正解
- aが正、bが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが正、bが誤、dが正とされているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bとcが正であるため誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- サザピリンはサリチル酸系成分であり、ライ症候群の発症リスクがあるため15歳未満の小児には使用できません。
- b:正
- アスピリンには血小板凝集抑制作用(抗血栓作用)があり、血栓予防薬としても使用されます。
- c:正
- ボウイはオオツヅラフジの蔓性の茎・根茎を基原とし、鎮痛や利尿などの作用を期待して配合されます。
- d:誤
- シャクヤクは鎮痛鎮痙作用を期待して配合される生薬であり、発汗を促す作用ではありません。
覚えるポイント
- サザピリン・アスピリン等のサリチル酸系は15歳未満の小児禁忌
- シャクヤクは鎮痛鎮痙作用、ボウイは鎮痛・利尿作用
間違えやすいところ
- サザピリンを小児に使用可能と誤認する間違い
- シャクヤクに発汗解熱作用があると混同する間違い
出題の前提:「試験問題作成に関する手引き(厚生労働省)」第3章 主な医薬品とその作用(解熱鎮痛薬)
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.2 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
催眠鎮静薬の成分及び漢方処方製剤の適応
主な医薬品とその作用 · 抗ヒスタミン成分 / ブロモバレリル尿素 / 柴胡加竜骨牡蛎湯 / 酸棗仁湯
眠気を促す薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを選択してください。 a 抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬は、慢性的に続く睡眠障害の緩和に適している。 b ブロモバレリル尿素を含有する催眠鎮静薬は、胎児に障害を引き起こさないため、妊婦の睡眠障害の緩和に適している。 c 柴胡加竜骨牡蛎湯は、体力中等度以上で、精神不安があって、動悸、不眠、便秘などを伴う高血圧の随伴症状(動悸、不安、不眠)、神経症、更年期神経症、小児夜なき、便秘に適すとされる。 d 酸棗仁湯は、体力中等度以下で、心身が疲れ、精神不安、不眠などがあるものの不眠症、神経症に適すとされる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
一般用睡眠改善薬は一時的な不眠に対する対症療法であり、妊婦への催眠鎮静成分の安全性や各漢方の体力を識別します。
解き方
- 睡眠改善薬が慢性的な不眠に適さない点(a=誤)を確認する。
- ブロモバレリル尿素の胎児への催奇形性・毒性リスクから妊婦禁忌である点(b=誤)を判定する。
- 柴胡加竜骨牡蛎湯(体力中等度以上)と酸棗仁湯(体力中等度以下)の記述が適切であることを確認する。
- 選択肢 1不正解
- aおよびbが正とされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bが正、dが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正で正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- aおよびbが正、cが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cおよびdが誤とされているため誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- 抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬(睡眠改善薬)は、一時的な不眠症状の緩和に用いられ、慢性の睡眠障害には適しません。
- b:誤
- ブロモバレリル尿素は胎児障害の危険性があるため、妊婦又は妊娠していると思われる女性は使用を避ける必要があります。
- c:正
- 柴胡加竜骨牡蛎湯は体力中等度以上で、精神不安、動悸、不眠、便秘などを伴う症状に適します。
- d:正
- 酸棗仁湯は体力中等度以下で、心身の疲労や精神不安を伴う不眠症・神経症に適します。
覚えるポイント
- 抗ヒスタミン系睡眠改善薬は「一時的な不眠」に限定され慢性不眠には不可
- ブロモバレリル尿素は妊婦への使用を避けること
間違えやすいところ
- 抗ヒスタミン性睡眠改善薬が慢性の不眠治療に使えると誤解する点
- 柴胡加竜骨牡蛎湯(実証寄り)と酸棗仁湯(虚証寄り)の証を取り違える点
出題の前提:「試験問題作成に関する手引き(厚生労働省)」第3章 主な医薬品とその作用(催眠鎮静薬)
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.3 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
眠気防止薬に配合されるカフェインの薬理と用量
主な医薬品とその作用 · カフェインの作用機序 / カフェインの依存性 / カフェインの用量制限
眠気防止薬の主な有効成分として配合されるカフェインに関する次の記述の正誤について、正しい組合せを選択してください。 a 腎臓におけるナトリウムイオンの再吸収促進作用があり、尿量の増加をもたらす。 b 胃液分泌抑制作用があり、その結果、副作用として胃腸障害(食欲不振、悪心・嘔吐)が現れることがある。 c 反復摂取により依存を形成するという性質がある。 d 眠気防止薬におけるカフェインの1回摂取量はカフェインとして200mg、1日摂取量はカフェインとして500mgが上限とされている。
解答・解説を表示
解答
5
解説
カフェインは脳幹に作用して覚醒を促すとともに、胃液分泌促進、腎臓での再吸収抑制(利尿)、用量上限(200mg/500mg)が定められています。
解き方
- カフェインの腎臓に対する作用(再吸収抑制)と胃液に対する作用(分泌促進)を確認し、aとbが誤りであると判断する。
- 反復摂取による依存性(c=正)と用量上限の数値規定(d=正)を確認する。
- 選択肢 1不正解
- bが正、cが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- dが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aおよびbが正、dが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aおよびbが正、cが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正で正しい組合せです。
答えの内訳
- a:誤
- カフェインは腎臓におけるナトリウムイオン(および水分)の「再吸収抑制」作用により利尿をもたらします。
- b:誤
- カフェインには胃液分泌「亢進(促進)」作用があり、副作用として胃痛や悪心等の胃腸障害が現れます。
- c:正
- カフェインは中枢神経系を刺激し、習慣的な反復摂取によって精神的・身体的依存を形成する性質があります。
- d:正
- 眠気防止薬におけるカフェインの用量上限は、1回量として200mg、1日量として500mgと定められています。
覚えるポイント
- カフェインの1回上限は200mg、1日上限は500mg
- 胃液分泌は亢進(促進)、腎臓では再吸収抑制による利尿
間違えやすいところ
- 腎臓での再吸収を促進すると捉えてしまう誤り
- 胃液分泌を抑えると逆向きに解釈してしまう誤り
出題の前提:「試験問題作成に関する手引き(厚生労働省)」第3章 主な医薬品とその作用(眠気防止薬)
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.3 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)の配合成分の特徴と目的
主な医薬品とその作用 · ジフェニドール塩酸塩 / スコポラミン臭化水素酸塩水和物 / 無水カフェイン / ピリドキシン塩酸塩
次の表は、ある一般用医薬品の鎮暈薬(乗物酔い防止薬)に含まれている成分の一覧である。この鎮暈薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを選択してください。 【成分一覧(1錠中)】 ジフェニドール塩酸塩 16.6mg スコポラミン臭化水素酸塩水和物 0.16mg 無水カフェイン 30.0mg ピリドキシン塩酸塩 5.0mg a ジフェニドール塩酸塩は、内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)の調節作用のほか、内耳への血流を改善する作用を示す。 b スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、消化管からよく吸収され、他の抗コリン成分と比べて脳内に移行しやすいとされる。 c 無水カフェインは、抗めまい成分による眠気の解消を期待して配合されている。 d ピリドキシン塩酸塩は、乗物酔いに伴う頭痛を和らげる作用が期待される。
解答・解説を表示
解答
4
解説
乗物酔い防止薬の成分には、抗めまい成分、中枢抑制型の抗コリン成分、脳の興奮を促すカフェイン、嘔吐を抑えるビタミンB群等があります。
解き方
- ジフェニドール塩酸塩(a=正)およびスコポラミン臭化水素酸塩水和物(b=正)の薬理作用を確認する。
- 無水カフェインの記述における「抗めまい成分による眠気」の誤り(c=誤)と、ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)の目的が吐き気防止であり頭痛改善ではない点(d=誤)を判定する。
- 選択肢 1不正解
- cおよびdが正とされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aおよびbが誤、dが正とされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤、cが正とされているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤で正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、cおよびdが正とされているため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- ジフェニドール塩酸塩は抗めまい成分であり、前庭神経の調節作用や内耳への血流改善作用を示します。
- b:正
- スコポラミン臭化水素酸塩水和物は消化管から速やかに吸収され、中枢(脳内)に移行しやすい抗コリン成分です。
- c:誤
- 抗めまい成分(ジフェニドール等)ではなく、抗ヒスタミン成分等の眠気の解消や頭痛の軽減等を期待してカフェインが配合されます(本製剤には抗ヒスタミン成分は配合されていません)。
- d:誤
- ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)は、中枢の嘔吐中枢への刺激を抑え、吐き気症状を防止・緩和する目的で配合されます。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- スコポラミンは他の抗コリン成分に比べ脳内に移行しやすい
- ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)は吐き気症状の予防・緩和が目的
間違えやすいところ
- 抗めまい成分自身に強い催眠・眠気作用があると誤認する点
- ビタミンB6(ピリドキシン)の作用を頭痛緩和と混同する点
出題の前提:「試験問題作成に関する手引き(厚生労働省)」第3章 主な医薬品とその作用(鎮暈薬)
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.4 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
小児鎮静薬の適応・配合生薬及び使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 小児鎮静薬の適応年齢 / 生薬の相互作用と考え方 / 虚弱体質の改善 / ジャコウの作用
小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)及びその配合成分等に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを選択してください。 a 漢方処方製剤は、用法用量において適用年齢の下限が設けられていない場合にあっても、生後6ヶ月未満の乳児には使用しないこととなっている。 b 小児鎮静薬には、鎮静と中枢刺激のように相反する作用を期待する生薬成分が配合されている場合もあるが、身体の状態によってそれらに対する反応が異なり、総じて効果がもたらされると考えられている。 c 小児鎮静薬は、夜泣き、ひきつけ、疳の虫等の症状を鎮めることを目的とした医薬品であり、小児における虚弱体質の改善は目的としていない。 d ジャコウは、緊張や興奮を鎮め、また、血液の循環を促す作用等を期待して用いられる。
解答・解説を表示
解答
5
解説
小児鎮静薬は夜泣きや疳の虫のほか虚弱体質の改善も目的とし、乳児への漢方薬使用禁忌基準は生後3ヶ月未満です。
解き方
- 乳児の漢方処方製剤の使用制限が生後6ヶ月ではなく生後3ヶ月未満である点(a=誤)を確認する。
- 小児鎮静薬が虚弱体質の改善も目的とする点(c=誤)を把握する。
- 相反する生薬配合の相互作用の考え方(b=正)およびジャコウの作用(d=正)を判定する。
- 選択肢 1不正解
- cが正とされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが正、bが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aおよびcが正、dが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが正、dが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正で正しい組合せです。
答えの内訳
- a:誤
- 漢方処方製剤において適用年齢の下限が設けられていない場合でも、「生後3ヶ月未満」の乳児には使用しないこととされています。
- b:正
- 鎮静と中枢刺激という相反する作用を持つ生薬が複合配合され、生体のバランスを調整して効果を発揮すると考えられています。
- c:誤
- 小児鎮静薬は、夜泣き等の諸症状を鎮めるだけでなく、小児の虚弱体質の改善も目的としています。
- d:正
- ジャコウはシカ科のジャコウジカの雄の香嚢から得られ、中枢の興奮を鎮め、血行を促進する作用等を期待して配合されます。
覚えるポイント
- 漢方処方製剤は「生後3ヶ月未満」の乳児には使用しない
- 小児鎮静薬は疳の虫だけでなく「虚弱体質の改善」も目的とする
間違えやすいところ
- 乳児の漢方禁忌年齢を「生後6ヶ月未満」と混同する誤り
- 小児鎮静薬を対症療法のみと捉え虚弱体質改善の効能を除外する誤り
出題の前提:「試験問題作成に関する手引き(厚生労働省)」第3章 主な医薬品とその作用(小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤)
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.5 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
鎮咳去痰薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / カルボシステイン / アドレナリン作動成分 / コデインリン酸塩
鎮咳去痰薬の配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a カルボシステインは、気管支を拡張させる作用を示し、呼吸を楽にして咳や喘息の症状を鎮めることを目的として用いられる。 b トリメトキノール塩酸塩水和物は、抗炎症作用のほか、気道粘膜からの粘液の分泌を促進することを目的として用いられる。 c メトキシフェナミン塩酸塩は、心臓病、高血圧、糖尿病又は甲状腺機能亢進症の診断を受けた人では、症状を悪化させるおそれがある。 d コデインリン酸塩水和物は、妊娠中に摂取された場合、吸収された成分の一部が血液-胎盤関門を通過して胎児へ移行することが知られている。
解答・解説を表示
解答
5
解説
鎮咳去痰薬には、中枢に作用して咳を鎮める鎮咳成分、気管支を拡張して呼吸を楽にする気管支拡張成分(アドレナリン作動成分等)、痰の排出を促す去痰成分などがあり、各成分の薬理作用と安全性上の注意点を正確に区別することが求められます。
解き方
- 各成分(カルボシステイン、トリメトキノール塩酸塩、メトキシフェナミン塩酸塩、コデインリン酸塩)の薬効分類と作用を確認する。
- アドレナリン作動成分の基礎疾患への影響や、オピオイド系鎮咳成分の胎盤移行性などの安全性情報を照合して正誤を判定する。
- 選択肢 1不正解
- aとbはいずれも誤った記述であるため誤りです。カルボシステインは去痰成分、トリメトキノール塩酸塩水和物は気管支拡張成分です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りでdが正しい記述であるため、組合せとして誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りでcが正しい記述であるため、組合せとして誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bが誤りでdが正しい記述であるため、組合せとして誤りです。
- 選択肢 5正解
- メトキシフェナミン塩酸塩の交感神経刺激によるリスク(c)およびコデインリン酸塩水和物の胎盤通過性(d)ともに正しい記述です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- カルボシステインは粘液修復・去痰成分であり気管支拡張成分ではない。
- コデイン類は胎盤関門を通過するため妊婦への使用に注意を要する。
間違えやすいところ
- カルボシステインなどの去痰成分と、交感神経刺激による気管支拡張成分の作用を混同しないようにする。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」鎮咳去痰薬
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.5 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
鎮咳去痰薬に配合される生薬成分
主な医薬品とその作用 · 生薬 / ゴミシ / キキョウ / セキサン / バクモンドウ
鎮咳去痰薬に配合される生薬成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a ゴミシは、マツブサ科のチョウセンゴミシの果実を基原とする生薬で、鎮咳作用を期待して用いられる。 b キキョウは、ユリ科のジャノヒゲの根の膨大部を基原とする生薬で、鎮咳、去痰、滋養強壮等の作用を期待して用いられる。 c セキサンは、ヒガンバナ科のヒガンバナ鱗茎を基原とする生薬で、去痰作用を期待して用いられる。 d バクモンドウは、ヒメハギ科のイトヒメハギの根を基原とする生薬で、去痰作用を期待して用いられる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
生薬製剤においては、生薬名、基原植物の名称・科名・使用部位、および主な薬効(鎮咳、去痰、滋養強壮等)が正確に対応しているかを把握することが重要です。
解き方
- 各生薬(ゴミシ、キキョウ、セキサン、バクモンドウ)の科名・基原・薬効を照合する。
- キキョウの基原(キキョウ科キキョウの根)とバクモンドウ(ユリ科ジャノヒゲの根の膨大部)、オンジ(ヒメハギ科イトヒメハギの根)の混同を見分ける。
- 選択肢 1不正解
- aは正しいですが、bの「ユリ科のジャノヒゲの根の膨大部」はバクモンドウの基原記述であり、キキョウはキキョウ科の根を基原とするため誤りです。
- 選択肢 2正解
- ゴミシ(マツブサ科チョウセンゴミシの果実・鎮咳作用)およびセキサン(ヒガンバナ科ヒガンバナ鱗茎・去痰作用)の記述はともに正しいです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りでcが正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bとdはいずれも基原の記述が誤っているため誤りです。ヒメハギ科イトヒメハギの根を基原とするのはオンジです。
- 選択肢 5不正解
- cは正しいですが、dのバクモンドウの基原記述が誤りであるため誤りです。
覚えるポイント
- バクモンドウはユリ科ジャノヒゲの根の膨大部。
- オンジはヒメハギ科イトヒメハギの根。
- セキサンはヒガンバナ科ヒガンバナの鱗茎。
間違えやすいところ
- バクモンドウとキキョウ、オンジの基原植物や科名を入れ替えた出題に注意する。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」鎮咳去痰薬(生薬成分)
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.6 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
口腔咽喉薬・含嗽薬及びその配合成分
主な医薬品とその作用 · 口腔咽喉薬 / ポビドンヨード / 駆風解毒散 / セチルピリジニウム塩化物 / アズレンスルホン酸ナトリウム
口腔咽喉薬・うがい薬(含嗽薬)及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a ポビドンヨードが配合された含嗽薬では、まれにショック(アナフィラキシー)のような全身性の重篤な副作用を生じることがある。 b 駆風解毒散は体力に関わらず使用でき、喉が腫れて痛む扁桃炎、扁桃周囲炎に適すとされる。 c セチルピリジニウム塩化物は、喉の粘膜を刺激から保護する目的で配合される。 d アズレンスルホン酸ナトリウムは、炎症を生じた粘膜組織の修復を促す作用を期待して配合されている場合がある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
口腔咽喉薬・含嗽薬に配合される各成分の役割として、殺菌消毒成分(セチルピリジニウム塩化物、ポビドンヨードなど)、抗炎症・組織修復成分(アズレンスルホン酸ナトリウムなど)、漢方処方製剤(駆風解毒散・湯など)の特徴を整理して理解します。
解き方
- ポビドンヨードによるアナフィラキシー様ショックの可能性を確認(正)。
- 駆風解毒散(湯)の体力規定(体力に関わらず)と適応症(喉の腫れ・扁桃炎等)を確認(正)。
- セチルピリジニウム塩化物の主たる薬理作用(殺菌消毒成分)を確認し粘膜保護作用との相違を判定(誤)。
- アズレンスルホン酸ナトリウム水和物の組織修復作用を確認(正)。
- 選択肢 1不正解
- cが誤りであるため選択肢1は不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aは正、cは誤、dは正であるため不適切です。
- 選択肢 3正解
- a:正、b:正、c:誤(セチルピリジニウム塩化物は殺菌消毒成分)、d:正となり、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- aおよびbが正であるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- bは正、cは誤、dは正であるため不適切です。
覚えるポイント
- セチルピリジニウム塩化物(CPC)は殺菌消毒成分である。
- アズレンスルホン酸ナトリウムは粘膜組織の修復を促す。
- 駆風解毒散は体力に関わらず扁桃炎等に用いられる。
間違えやすいところ
- セチルピリジニウム塩化物などの殺菌成分を粘膜保護成分と取り違えないようにする。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」口腔咽喉薬・含嗽薬
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.6 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
止瀉薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · 止瀉薬 / タンニン酸ベルベリン / 天然ケイ酸アルミニウム / 沈降炭酸カルシウム / ロペラミド塩酸塩
止瀉薬の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a タンニン酸ベルベリンは、タンニン酸(収斂作用)とベルベリン(抗菌作用)の化合物であり、消化管内ではタンニン酸とベルベリンに分かれて、それぞれ止瀉に働くことを期待して用いられる。 b 天然ケイ酸アルミニウムは、その抗菌作用により、細菌感染を原因とする下痢の症状を鎮めることを目的として配合される。 c 沈降炭酸カルシウムは、腸管内の異常発酵等によって生じた有害な物質を吸着させることを目的として配合されている場合がある。 d ロペラミド塩酸塩は、腸管の運動を低下させる作用を示し、胃腸鎮痛鎮痙薬との併用は避ける必要がある。
解答・解説を表示
解答
1
解説
止瀉薬には、腸粘膜を覆って保護・収斂する収斂成分、有害物質や腸内ガスを吸着する吸着成分、腸内細菌叢の増殖を抑える抗菌成分、腸管運動を抑制する成分等があり、各成分の作用機序の違いを押さえる必要があります。
解き方
- タンニン酸ベルベリンの解離と作用機序(収斂+抗菌)を確認(正)。
- 天然ケイ酸アルミニウムの作用(吸着作用・保護作用であり抗菌作用ではない)を確認(誤)。
- 沈降炭酸カルシウムの吸着成分としての役割を確認(正)。
- ロペラミド塩酸塩の腸運動抑制作用と胃腸鎮痛鎮痙薬との併用回避(重篤な便秘等のリスク)を確認(正)。
- 選択肢 1正解
- a:正、b:誤(天然ケイ酸アルミニウムは吸着成分・粘膜保護成分)、c:正、d:正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- aは正、bは誤、cは正であるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- aおよびdが正であるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- cおよびdが正であるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- bは誤、cおよびdは正であるため不適切です。
覚えるポイント
- 天然ケイ酸アルミニウム、ヒドロキシナフトエ酸アルミニウム、沈降炭酸カルシウムは吸着成分である。
- ロペラミド塩酸塩と抗コリン成分・胃腸鎮痛鎮痙薬との併用は避ける。
間違えやすいところ
- アルミニウム含有成分(天然ケイ酸アルミニウム等)を抗菌成分と混同しないようにする。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」止瀉薬
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.7 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
胃腸の不調に用いる漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 安中散 / 大黄甘草湯 / ダイオウ / 六君子湯
胃や腸の不調を改善する目的で用いられる漢方処方製剤に関する次の記述の正誤について、正しい組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a 安中散は、体力中等度以下で、腹部は力がなくて、胃痛又は腹痛があって、ときに胸やけや、げっぷ、胃もたれ、食欲不振、吐きけ、嘔吐などを伴うものの神経性胃炎、慢性胃炎、胃腸虚弱に適すとされる。 b 大黄甘草湯は、体力に関わらず使用でき、便秘、便秘に伴う頭重、のぼせ、湿疹・皮膚炎、ふきでもの、食欲不振、腹部膨満、腸内異常発酵、痔などの症状の緩和に適すとされる。 c 構成生薬にダイオウを含む漢方処方製剤では、吸収された成分の一部が乳汁中に移行し、乳児に下痢を生じるおそれがあるため、母乳を与える女性では使用を避けるか、又は使用期間中の授乳を避ける必要がある。 d 六君子湯は、まれに重篤な副作用として、肝機能障害を生じることが知られている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
胃腸症状に用いられる漢方処方製剤は、体力規定(証)や適応症状、構成生薬に由来する注意事項(ダイオウのアントラキノン系成分による乳児の下痢等)、およびまれに生じる重篤な副作用(肝機能障害等)を総合的に理解する必要があります。
解き方
- 安中散の体力(中等度以下、腹部無力)と適応(神経性胃炎等)を確認(正)。
- 大黄甘草湯の体力規定(体力に関わらず)と適応症状を確認(正)。
- ダイオウ含有漢方製剤の授乳婦への注意事項(乳汁移行・乳児の下痢)を確認(正)。
- 六君子湯の重篤な副作用として肝機能障害の記載があることを確認(正)。
- 選択肢 1正解
- a、b、c、dのすべての記述が正しいため、1が正解です。
- 選択肢 2不正解
- a、b、cも正しいため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aおよびbも正しいため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- dも正しいため誤りです(六君子湯はまれに肝機能障害を生じることがあります)。
- 選択肢 5不正解
- b、c、dもすべて正しいため誤りです。
覚えるポイント
- 大黄甘草湯は「体力に関わらず」使用できる便秘薬。
- ダイオウを含む製剤は授乳中の使用を避ける(または授乳を避ける)。
- 安中散は体力中等度以下で胃痛・胸やけ・胃腸虚弱に適する。
間違えやすいところ
- 便秘薬の漢方製剤の体力規定(瀉下薬は実証向けが多いが、大黄甘草湯は体力に関わらず)を誤認しないようにする。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」胃の薬・腸の薬(漢方処方製剤)
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.8 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
胃の薬の配合成分等
主な医薬品とその作用 · 健胃薬 / ロートエキス / センブリ / リュウタン / カルニチン塩化物
胃の薬の配合成分等に関する次の記述のうち、正しいものの組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a ロートエキスは、吸収された成分の一部が母乳中に移行して乳児の脈が遅くなるおそれがある。 b センブリは、味覚を刺激して反射的な唾液や胃液の分泌を促すことにより、弱った胃の働きを高めることを目的として配合されている場合がある。 c リュウタンは、クマ科の Ursus arctos Linné 又はその他近縁動物の胆汁を乾燥したものを基原とする生薬で、苦味による健胃作用を期待して用いられる。 d カルニチン塩化物は、胃の働きの低下や食欲不振の改善を期待して、胃腸薬や滋養強壮保健薬に用いられる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
健胃成分(生薬・苦味健胃成分)、胃粘膜保護・運動促進成分、抗コリン成分などの作用機序と副作用を正確に把握します。抗コリン成分は乳汁移行により乳児の脈拍を速くする(頻脈)おそれがあります。
解き方
- ロートエキスの抗コリン作用による乳児への影響(頻脈=脈が速くなる)を確認(誤)。
- センブリの苦味受容体刺激による反射的分泌亢進作用を確認(正)。
- リュウタン(リンドウ科トウリンドウ等の根・根茎)とユウタン(クマの胆汁)の基原の違いを確認(誤)。
- カルニチン塩化物の消化管運動賦活作用・食欲不振改善作用を確認(正)。
- 選択肢 1不正解
- aは「乳児の脈が遅くなる」ではなく「脈が速くなる(頻脈)」であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りでdが正しいため、組合せとして誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cのクマの胆汁を基原とする生薬はユウタン(熊胆)であり、リュウタン(竜胆)はリンドウ科植物の根・根茎を基原とするため誤りです。
- 選択肢 4正解
- センブリの苦味健胃作用(b)およびカルニチン塩化物の胃機能改善作用(d)ともに正しい記述です。
- 選択肢 5不正解
- cが誤りでdが正しいため、組合せとして誤りです。
覚えるポイント
- ロートエキスなどの抗コリン成分は乳児の脈を「速く」する(頻脈)。
- ユウタンはクマ科動物の胆汁、リュウタンはリンドウ科植物の根・根茎。
間違えやすいところ
- リュウタン(植物生薬)とユウタン(動物生薬)の基原の取り違えに注意する。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」胃の薬
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.8 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分等
主な医薬品とその作用 · 胃腸鎮痛鎮痙薬 / パパベリン塩酸塩 / エンゴサク / オキセサゼイン / ブチルスコポラミン臭化物
胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分等に関する次の記述のうち、正しいものの組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a パパベリン塩酸塩は、胃液分泌を抑える目的で使用される。 b エンゴサクは、ナス科ハシリドコロの根茎及び根を基原とし、鎮痛鎮痙作用を期待して配合される。 c オキセサゼインは、局所麻酔作用のほか、胃液分泌を抑える作用もあるとされている。 d ブチルスコポラミン臭化物については、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)を生じることが知られている。
解答・解説を表示
解答
5
解説
胃腸鎮痛鎮痙薬は、平滑筋に直接作用して痙攣を鎮める成分(パパベリン)、副交感神経の伝達を遮断する抗コリン成分、局所麻酔成分(オキセサゼイン)、および鎮痛鎮痙生薬などからなり、作用機序や重篤な副作用を正しく区別して覚える必要があります。
解き方
- パパベリン塩酸塩の作用(平滑筋直接弛緩による鎮痛鎮痙作用であり胃液分泌抑制ではない)を確認(誤)。
- エンゴサクの基原(ケシ科エンゴサクの塊茎)を確認し、ナス科ハシリドコロ(ロートコン)との違いを判定(誤)。
- オキセサゼインの局所麻酔作用とガストリン分泌抑制等に伴う胃液分泌抑制作用を確認(正)。
- ブチルスコポラミン臭化物のショック(アナフィラキシー)リスクを確認(正)。
- 選択肢 1不正解
- aとbはいずれも誤った記述であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りでdが正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りでcが正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bが誤りでdが正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 5正解
- オキセサゼインの作用(c)およびブチルスコポラミン臭化物のアナフィラキシーショック(d)ともに正しい記述です。
覚えるポイント
- パパベリン塩酸塩は平滑筋に直接作用して痙攣を抑える(抗コリン作用や胃液分泌抑制ではない)。
- エンゴサクはケシ科の塊茎。ナス科ハシリドコロはロートコン。
- オキセサゼインは局所麻酔作用とともに胃液分泌抑制作用を持つ。
間違えやすいところ
- パパベリン塩酸塩を抗コリン成分や胃液分泌抑制成分と混同しないようにする。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」胃腸鎮痛鎮痙薬
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.9 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
強心薬及びその配合成分等
主な医薬品とその作用 · 強心薬 / センソ / ロクジョウ / ゴオウ / シンジュ / 苓桂朮甘湯
強心薬及びその配合成分等に関する次の記述の正誤について、正しい組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a センソ及びロクジョウは、心筋に直接刺激を与え、その収縮力を高める作用(強心作用)を期待して用いられる。 b ゴオウは、ウシ科のウシの胆嚢中に生じた結石を基原とする生薬で、強心作用のほか、末梢血管の拡張による血圧降下、興奮を静める等の作用があるとされる。 c シンジュは、ウグイスガイ科のアコヤガイ等の外套膜組成中に病的に形成された顆粒状物質を基原とする生薬で、鎮静作用等を期待して用いられる。 d 苓桂朮甘湯は、強心作用と尿量増加(利尿)作用が期待される生薬が含まれており、水毒(漢方の考え方で、体の水分が停滞したり偏在して、その循環が悪いことを意味する。)の排出を促す。
解答・解説を表示
解答
2
解説
強心薬に用いられる生薬(センソ、ロクジョウ、ゴオウ、シンジュ等)の作用と基原を把握し、漢方処方製剤(苓桂朮甘湯等)の特徴を確認します。苓桂朮甘湯には強心作用を示す生薬は含まれていません。
解き方
- センソおよびロクジョウの強心作用を確認(正)。
- ゴオウの基原(ウシの胆石)と強心・血圧降下・鎮静作用を確認(正)。
- シンジュの基原(アコヤガイ等の真珠)と鎮静作用等の薬効を確認(正)。
- 苓桂朮甘湯の構成生薬(強心作用のある生薬は含まれず、水分代謝改善・利尿を促す)を確認(誤)。
- 選択肢 1不正解
- dが誤りであるため不適切です。苓桂朮甘湯には強心作用を示す生薬は含まれていません。
- 選択肢 2正解
- a:正、b:正、c:正、d:誤(苓桂朮甘湯に強心作用のある生薬は含まれない)であり、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- aおよびbは正しく、dが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aおよびcは正しく、dが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- bおよびcも正しいため不適切です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 苓桂朮甘湯には強心作用のある生薬は含まれない(水分循環改善・水毒排出)。
- センソ・ロクジョウは強心作用を持つ。
- ゴオウはウシの胆石、シンジュはアコヤガイ等の真珠。
間違えやすいところ
- 動悸・息切れに用いられる漢方処方(苓桂朮甘湯)に「強心成分が含まれる」と誤認しないようにする。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」強心薬
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.9 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
浣腸薬及びその配合成分に関する知識問題
主な医薬品とその作用 · 浣腸薬 / グリセリン / ソルビトール
浣腸薬及びその配合成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a グリセリンが配合された浣腸薬は、グリセリンによる組織修復促進を期待して、肛門や直腸の粘膜に損傷があり出血している場合に使用される。 b グリセリンが配合された浣腸薬を使用すると、排便時に血圧低下を生じて、立ちくらみの症状が現れることがある。 c 注入剤を使用する場合は、薬液の放出部を肛門に差し込み、薬液だまりの部分を絞って、薬液を押し込むように注入する。 d ソルビトールは、直腸内で徐々に分解して炭酸ガスの微細な気泡を発生することで直腸を刺激する作用を期待して用いられる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
浣腸薬は腸管壁を物理的・浸透圧的に刺激して排便を促す薬剤です。グリセリンは腸壁から水分を引き寄せて便を軟化・膨張させるとともに、直腸壁を刺激して排便を起こさせますが、粘膜損傷部位から血中に移行すると溶血を起こす危険があります。
解き方
- 記述aを検討:グリセリン浣腸薬は粘膜損傷・出血時、血中に吸収されて溶血を起こすおそれがあるため禁忌であり、誤りです。
- 記述bを検討:排便時の立ちくらみ(急激な血圧低下等による自律神経反応)は浣腸使用時に注意すべき副作用であり、正しいです。
- 記述cを検討:浣腸注入剤はノズルを差し込み、薬液容器(胴部)を押し絞って注入するため、正しいです。
- 記述dを検討:炭酸ガスの気泡を発生させるのは炭酸水素ナトリウム等であり、ソルビトールは浸透圧による刺激作用であるため誤りです。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りであるため、組合せとして不適当です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りであるため、組合せとして不適当です。
- 選択肢 3正解
- 記述b、cともに正しい記述であり、適切な組合せです。
- 選択肢 4不正解
- 記述dが誤りであるため、組合せとして不適当です。
- 選択肢 5不正解
- 記述dが誤りであるため、組合せとして不適当です。
覚えるポイント
- グリセリン浣腸は直腸粘膜に出血や創傷がある場合は溶血の恐れがあるため使用を避けます。
間違えやすいところ
- ソルビトールと炭酸ガス発生成分(炭酸水素ナトリウム・無水リン酸二水素ナトリウム)の作用機序を取り違えないように注意が必要です。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月版)第3章「浣腸薬」
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.10 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
高コレステロール改善薬の配合成分に関する知識問題
主な医薬品とその作用 · 高コレステロール改善薬 / パンテチン / ソイステロール / ビタミンE / リノール酸
高コレステロール改善薬の配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a パンテチンは、低密度リポタンパク質(LDL)等の異化排泄を促進し、リポタンパクリパーゼ活性を高めて、高密度リポタンパク質(HDL)産生を高める作用があるとされる。 b 大豆油不けん化物(ソイステロール)は、腸管におけるコレステロールの吸収を抑える働きがあるとされる。 c ビタミンEは、コレステロールの生合成抑制と排泄・異化促進作用、過酸化脂質分解作用を有すると言われている。 d リノール酸は、コレステロールと結合して、代謝されやすいコレステロールエステルを形成するとされ、肝臓におけるコレステロールの代謝を促す効果を期待して用いられる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
高コレステロール改善薬は、リポタンパク質の代謝改善、腸管でのコレステロール吸収抑制、末梢血行障害の改善、抗酸化などを通じて血清脂質プロファイルを整えます。各成分の固有の薬理作用を正確に区別することが重要です。
解き方
- 記述aを検討:パンテチンはLDLの異化排泄促進、リポタンパクリパーゼ活性亢進によるHDL産生促進作用を持つため正しいです。
- 記述bを検討:大豆油不けん化物(ソイステロール)は腸管でのコレステロール吸収抑制作用を持つため正しいです。
- 記述cを検討:ビタミンE(トコフェロール酢酸エステル等)は過酸化脂質の生成抑制や血行促進を担い、生合成抑制や異化排泄促進・過酸化脂質分解はポリエンホスファチジルコリン等の説明であるため誤りです。
- 記述dを検討:リノール酸はコレステロールとエステルを形成して代謝を促進するため正しいです。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが誤りで、記述dが正しいため不適当です。
- 選択肢 2正解
- a:正、b:正、c:誤、d:正の組合せが合致します。
- 選択肢 3不正解
- 記述aおよびdが正しいため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aおよびbが正しく、cが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aおよびbが正しいため不適当です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- ビタミンEは過酸化脂質生成抑制、パンテチンはHDL産生促進、ソイステロールは腸管吸収抑制です。
間違えやすいところ
- ビタミンEとポリエンホスファチジルコリン(生合成抑制・異化排泄促進)の作用を取り違えないように注意しましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月版)第3章「高コレステロール改善薬」
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.10 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
貧血用薬及びその配合成分に関する知識問題
主な医薬品とその作用 · 貧血用薬 / 鉄製剤 / 微量元素 / 硫酸銅 / 硫酸マンガン / ビタミンC
貧血用薬及びその配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 貧血の症状がみられる以前から予防的に貧血用薬(鉄製剤)を使用することは適当でない。 b 硫酸銅は、補充した鉄分を利用してヘモグロビンが産生されるのを助ける目的で配合されている場合がある。 c 硫酸マンガンは、骨髄での造血機能を高める目的で配合されている。 d ビタミンCは、消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つことを目的として用いられる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
貧血用薬(鉄製剤)は鉄欠乏状態を改善する目的で用いられます。自己判断での予防的連用は過剰症の原因となるため不適当です。造血には鉄だけでなく、ヘモグロビン合成を助ける銅、代謝・酵素活性に関与するマンガン、骨髄での造血を促すコバルトなどの微量元素や、鉄の吸収を促すビタミンCが協調して働きます。
解き方
- 記述aを検討:鉄過剰による障害を防ぐため、症状のない段階からの予防的使用は適当でなく、正しいです。
- 記述bを検討:硫酸銅は鉄がヘモグロビンに組み込まれるのを助ける微量元素であり、正しいです。
- 記述cを検討:骨髄での造血機能を高める目的で配合される微量元素はコバルト(硫酸コバルト)であり、マンガンは酵素活性化等に関与するため誤りです。
- 記述dを検討:ビタミンC(アスコルビン酸)は鉄を還元して吸収されやすい状態(2価の鉄)に保つため正しいです。
- 選択肢 1正解
- a:正、b:正、c:誤、d:正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- 記述dが正しいため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが正しく、記述cが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aおよびbが正しいため不適当です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aおよびbが正しいため不適当です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 造血機能促進はコバルト、ヘモグロビン産生補助は銅、酵素活性化はマンガンです。
間違えやすいところ
- 硫酸コバルトと硫酸マンガンの配合目的の混同に注意しましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月版)第3章「貧血用薬」
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.11 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
循環器用薬及びその配合成分に関する知識問題
主な医薬品とその作用 · 循環器用薬 / 七物降下湯 / ルチン / ヘプロニカート / ユビデカレノン
循環器用薬及びその配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 七物降下湯は、体力中等度以下で、顔色が悪くて疲れやすく、胃腸障害のないものの高血圧に伴う随伴症状(のぼせ、肩こり、耳鳴り、頭重)に適すとされる。 b ルチンは、ビタミン様物質の一種で、高血圧等における毛細血管の補強、強化の効果を期待して用いられる。 c ヘプロニカートは、ニコチン酸を遊離し、そのニコチン酸の働きによって末梢の血液循環を改善する作用を示すとされる。 d ユビデカレノンは、肝臓や心臓などの臓器に多く存在し、エネルギー代謝に関与する酵素の働きを助ける成分で、摂取された栄養素からエネルギーが産生される際にビタミンB群とともに働く。
解答・解説を表示
解答
1
解説
循環器用薬には、血管補強成分(ルチン等)、末梢血管拡張・血行改善成分(ヘプロニカート等)、エネルギー産生を助けて心筋保護に寄与するユビデカレノン、高血圧随伴症状に対する漢方処方製剤(七物降下湯等)があります。
解き方
- 記述aを検討:七物降下湯の体力規定は「体力中等度以下で、顔色が悪くて疲れやすく、胃腸障害のないもの」であり、正しいです。
- 記述bを検討:ルチンは毛細血管の透過性を抑えて強化・補強するビタミン様物質であり、正しいです。
- 記述cを検討:ヘプロニカートは体内でニコチン酸を遊離し、末梢血行を改善するため正しいです。
- 記述dを検討:ユビデカレノン(コエンザイムQ10)は生体内(心臓等)に存在し、エネルギー産生に関与するため正しいです。
- 選択肢 1正解
- すべての記述(a、b、c、d)が正しいため、適切な組合せです。
- 選択肢 2不正解
- 記述b、c、dも正しいため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- 記述b、dも正しいため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aも正しいため不適当です。
- 選択肢 5不正解
- 記述a、b、cも正しいため不適当です。
覚えるポイント
- 七物降下湯は「胃腸障害のないもの」という適用条件がある点に注意します。
間違えやすいところ
- ルチン(毛細血管補強)とヘプロニカート(ニコチン酸遊離による血行改善)の役割を取り違えないようにしましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月版)第3章「循環器用薬」
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.11 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
痔の薬及びその配合成分等に関する知識問題
主な医薬品とその作用 · 痔の薬 / ステロイド / 殺菌消毒成分 / セイヨウトチノミ / コウカ
痔の薬及びその配合成分等に関する以下の記述のうち、正しいものの組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a プレドニゾロン酢酸エステルが配合された坐剤及び注入軟膏では、その含有量によらず長期連用を避ける必要がある。 b クロルヘキシジン塩酸塩は、痔に伴う痛み・痒みを和らげることを期待して配合されている。 c セイヨウトチノミは、トチノキ科のセイヨウトチノキ(マロニエ)の種子を用いた生薬で、主に抗炎症作用を期待して用いられる。 d コウカは、マメ科のエンジュの蕾を基原とする生薬で、主に止血効果を期待して用いられる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
外用痔疾用薬には局所の炎症を抑えるステロイド成分や生薬成分、患部の清潔を保つ殺菌消毒成分、止血成分などが配合されます。ステロイド成分(プレドニゾロン等)は局所の感染症リスクを高めるため漫然とした長期連用は避ける必要があります。
解き方
- 記述aを検討:プレドニゾロン酢酸エステル配合の外用痔疾用薬は、含有量によらず長期連用を避けることとされており正しいです。
- 記述bを検討:クロルヘキシジン塩酸塩は殺菌消毒成分であり、局所麻酔成分ではないため誤りです。
- 記述cを検討:セイヨウトチノミはトチノキ科マロニエの種子で、抗炎症作用を期待して配合されるため正しいです。
- 記述dを検討:マメ科のエンジュの蕾を基原とし止血効果を期待するのはカイカ(槐花)であり、コウカ(紅花)はキク科のベニバナの花冠であるため誤りです。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 2正解
- 記述a、cともに正しい記述であり、適切な組合せです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bおよびdがともに誤りであるため不適当です。
- 選択肢 5不正解
- 記述dが誤りであるため不適当です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- エンジュの蕾はカイカ(槐花、止血)、キク科ベニバナはコウカ(紅花、血行促進)です。
間違えやすいところ
- カイカ(槐花)とコウカ(紅花)の生薬名・基原・作用の混同に注意しましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月版)第3章「痔の薬」
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.12 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
泌尿器用薬及びその配合成分等に関する知識問題
主な医薬品とその作用 · 泌尿器用薬 / 生薬成分 / 漢方処方製剤 / ウワウルシ / カゴソウ / 竜胆瀉肝湯 / 猪苓湯
泌尿器用薬及びその配合成分等に関する以下の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a サンキライは、クワ科のマグワの樹皮を基原とする生薬で、利尿作用のほかに、経口的に摂取した後、尿中に排出される分解代謝物が抗菌作用を示し、尿路の殺菌消毒効果を期待して用いられる。 b 日本薬局方収載のカゴソウは、煎薬として残尿感、排尿に際して不快感のあるものに用いられる。 c 竜胆瀉肝湯は、体力中等度以上で、下腹部に熱感や痛みがあるものの排尿痛、残尿感、尿の濁り、こしけ(おりもの)、頻尿に適すとされる。 d 猪苓湯は、体力に関わらず使用でき、排尿異常があり、ときに口が渇くものの排尿困難、排尿痛、残尿感、頻尿、むくみに適すとされる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
泌尿器用生薬・漢方処方製剤は、利尿や抗炎症、尿路消毒などの目的で用いられます。尿中に排出された代謝物(アルブチン由来のハイドロキノン)が抗菌作用を示す生薬はツツジ科のウワウルシです。漢方薬では体力や症状(熱感・口渇など)に応じた証の適合が重要です。
解き方
- 記述aを検討:尿路殺菌消毒効果を示す生薬はウワウルシ(ツツジ科)の説明であり、サンキライ(サルトリイバラ科)やソウハクヒ(クワ科)と混同しているため誤りです。
- 記述bを検討:カゴソウ(ウツボグサの花穂)は日本薬局方に収載され、残尿感や排尿不快感の煎薬として用いられるため正しいです。
- 記述cを検討:竜胆瀉肝湯は体力中等度以上、下腹部熱感・痛み等の排尿痛や残尿感に適すため正しいです。
- 記述dを検討:猪苓湯は体力に関わらず使用でき、口渇や排尿異常を伴う排尿困難・残尿感に適すため正しいです。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りで、bとcが正しいため不適当です。
- 選択肢 3正解
- a:誤、b:正、c:正、d:正の組合せが合致します。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤りで、cとdが正しいため不適当です。
- 選択肢 5不正解
- 記述bおよびdが正しいため不適当です。
覚えるポイント
- 尿路消毒作用をもつ生薬はウワウルシ(アルブチンを含む)です。
間違えやすいところ
- ウワウルシとサンキライ、ソウハクヒの生薬の基原・作用を混同しないように整理しましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月版)第3章「その他の泌尿器用薬」
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.12 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
婦人薬及びその配合成分に関する知識問題
主な医薬品とその作用 · 婦人薬 / 女性ホルモン成分 / 温経湯 / 加味逍遙散 / 桃核承気湯 / 五積散
婦人薬及びその配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a エチニルエストラジオールは、人工的に合成された女性ホルモンの一種であり、妊娠中の女性ホルモンの補充のために用いられる。 b 女性の月経や更年期障害に伴う諸症状の緩和に用いられる主な漢方処方製剤として、温経湯、加味逍遙散、柴胡桂枝乾姜湯があり、これらは構成生薬としてカンゾウを含む。 c 桃核承気湯は、体力中等度以上で、のぼせて便秘しがちなものの月経不順、月経困難症、月経痛、月経時や産後の精神不安、腰痛、便秘、高血圧の随伴症状(頭痛、めまい、肩こり)、痔疾、打撲症に適すとされ、構成生薬としてダイオウを含む。 d 五積散は、体力中等度又はやや虚弱で、冷えがあるものの胃腸炎、腰痛、神経痛、関節痛、月経痛、頭痛、更年期障害、感冒に適すとされ、構成生薬としてマオウを含む。
解答・解説を表示
解答
4
解説
女性ホルモン成分(エチニルエストラジオール等)は妊娠中の使用は禁忌です。婦人薬に用いられる漢方処方製剤には、カンゾウやダイオウ、マオウなどの構成生薬を含むものがあり、患者の体力(実証・虚証)や症状に応じた使い分けと配合生薬の留意点への配慮が必要です。
解き方
- 記述aを検討:一般用医薬品の女性ホルモン成分は、妊娠中の女性ホルモン補充を目的としては用いられず(妊婦は禁忌)、誤りです。
- 記述bを検討:温経湯、加味逍遙散、柴胡桂枝乾姜湯はいずれも構成生薬としてカンゾウを含んでいるため正しいです。
- 記述cを検討:桃核承気湯は体力中等度以上で便秘がちなものに適し、瀉下作用を持つダイオウを含むため正しいです。
- 記述dを検討:五積散は冷えを伴う諸症状に適し、構成生薬にマオウやカンゾウを含むため正しいです。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りで、cとdが正しいため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りで、bが正しいため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- 記述cおよびdが正しいため不適当です。
- 選択肢 4正解
- a:誤、b:正、c:正、d:正の組合せが合致します。
- 選択肢 5不正解
- 記述bおよびdが正しいため不適当です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- エチニルエストラジオールなどのホルモン成分は妊婦又は妊娠していると思われる人には使用不可です。
間違えやすいところ
- 女性ホルモン成分が妊娠中のホルモン補充に使えると誤認しないように注意しましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月版)第3章「婦人薬」
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.13 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
内服アレルギー用薬の抗ヒスタミン成分に関する知識問題
主な医薬品とその作用 · 内服アレルギー用薬 / 抗ヒスタミン成分 / メキタジン / ジフェンヒドラミン塩酸塩 / 抗コリン作用
内服アレルギー用薬に用いられる抗ヒスタミン成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 内服薬として摂取された抗ヒスタミン成分は、吸収されて循環血流に入り全身的に作用する。 b メキタジンは、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)、肝機能障害、血小板減少を生じることがある。 c ジフェンヒドラミン塩酸塩は、吸収されたジフェンヒドラミンの一部が乳汁に移行して乳児に昏睡を生じるおそれがあるため、母乳を与える女性は使用を避けるか、使用する場合には授乳を避ける必要がある。 d 抗ヒスタミン成分は、ヒスタミンの働きを抑える作用以外に、抗アドレナリン作用も示すため、起立性低血圧、めまい、ふらつきが現れることがある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
抗ヒスタミン成分はヒスタミン受容体を遮断してアレルギー症状を抑制しますが、中枢移行による眠気、またアセチルコリン受容体遮断(抗コリン作用)による口渇・排尿困難などの副作用を生じます。抗アドレナリン作用による起立性低血圧を主たる作用機序として記載したものは誤りです。
解き方
- 記述aを検討:内服された抗ヒスタミン成分は消化管から吸収されて血流に乗り全身作用を示すため正しいです。
- 記述bを検討:メキタジンはまれに重篤な副作用としてショック、肝機能障害、血小板減少を生じるため正しいです。
- 記述cを検討:ジフェンヒドラミンは乳汁移行により乳児に昏睡を起こすおそれがあるため、授乳を避ける必要があり正しいです。
- 記述dを検討:抗ヒスタミン成分が示す代表的な随伴作用は「抗コリン作用」(口渇、便秘、排尿困難等)であり、「抗アドレナリン作用」とする記述は誤りです。
- 選択肢 1不正解
- 記述dが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびbが正しいため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aおよびcが正しいため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが正しく、dが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 5正解
- a:正、b:正、c:正、d:誤の組合せが合致します。

関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 抗ヒスタミン成分の併有する主な作用は「抗コリン作用」による排尿困難や口渇です。
間違えやすいところ
- 抗ヒスタミン成分の副次的薬理作用(抗コリン作用)を他の受容体遮断作用と取り違えないように注意が必要です。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月版)第3章「内服アレルギー用薬」
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.14 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
内服アレルギー用薬及び鼻炎用内服薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · アレルギー用薬 / 鼻炎用内服薬 / 抗炎症成分 / 抗コリン成分
内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む。)及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
2
解説
内服アレルギー用薬や鼻炎用内服薬には、症状に応じて抗ヒスタミン成分、抗コリン成分、抗炎症成分などが配合されます。皮膚感染症など原因が別にある場合や重篤な疾患に対しては、自己判断での対症療法ではなく専門医への受診を優先する必要があります。
解き方
- 記述aについて、トラネキサム酸の抗炎症作用による鼻粘膜の腫れ等の緩和目的を評価する(正)。
- 記述bについて、皮膚感染症の際にアレルギー用薬で痒み止めを優先することが適切かを判断する(誤)。
- 記述cについて、抗コリン成分の分泌抑制作用及び副交感神経伝達遮断作用を評価する(正)。
- 記述dについて、一般用医薬品にアトピー性皮膚炎の慢性湿疹の治療目的製剤があるかを判断する(誤)。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤りであるため不適切である。皮膚感染症では原因菌への対処が最優先となる。
- 選択肢 2正解
- 記述aおよびcがいずれも正しいため、この組み合わせが正答である。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤りであるため不適切である。対症療法による痒みの緩和を優先してはならない。
- 選択肢 4不正解
- 記述bおよびdがともに誤りであるため不適切である。
- 選択肢 5不正解
- 記述dが誤りであるため不適切である。アトピー性皮膚炎の慢性湿疹治療を目的とする一般用医薬品はない。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 抗コリン成分は鼻腔内の副交感神経伝達を抑えて鼻汁分泌やくしゃみを鎮める。
- アトピー性皮膚炎による慢性湿疹の治療を目的とした一般用医薬品は存在しない。
間違えやすいところ
- 皮膚感染症(たむし等)の症状をアレルギー用薬で一時的に抑えようとして感染を悪化させる誤り。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月版等)
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.14 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
鼻炎用点鼻薬の配合成分とその特徴
主な医薬品とその作用 · 鼻炎用点鼻薬 / アドレナリン作動成分 / 肥満細胞安定化成分 / クロモグリク酸ナトリウム
鼻炎用点鼻薬及びその配合成分に関する記述について、正誤の正しい組み合わせはどれか。 a 鼻炎用点鼻薬は、急性鼻炎、アレルギー性鼻炎又は副鼻腔炎による諸症状のうち、鼻づまり、鼻みず、くしゃみ、頭重の緩和を目的として、鼻腔内に適用される外用液剤である。 b 鼻炎用点鼻薬は、鼻粘膜の充血を和らげる成分が主体となり、抗ヒスタミン成分や抗炎症成分を組み合わせて配合されており、それらは、鼻粘膜から吸収されて循環血流に入り全身的な作用を目的としている。 c アドレナリン作動成分は、副交感神経系を刺激して鼻粘膜を通っている血管を拡張することにより、鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを目的として配合される。 d クロモグリク酸ナトリウムは、肥満細胞からヒスタミンの遊離を抑える作用を示し、花粉、ハウスダスト等による鼻アレルギー症状の緩和を目的として、通常、抗ヒスタミン成分と組み合わせて配合される。
解答・解説を表示
解答
5
解説
鼻炎用点鼻薬は局所の鼻粘膜に直接適用して局所的な充血や分泌過多を改善する外用剤です。アドレナリン作動成分は交感神経を刺激して血管を収縮させることで鼻閉を改善し、クロモグリク酸ナトリウムは肥満細胞膜を安定化させてヒスタミン遊離を抑制します。
解き方
- aを評価:点鼻薬の適応症と製剤形態の記述として正しい(正)。
- bを評価:点鼻薬は局所作用を目的としており、全身作用を目的としているとする記述は誤り(誤)。
- cを評価:アドレナリン作動成分は交感神経系を刺激して血管を収縮させるため誤り(誤)。
- dを評価:クロモグリク酸ナトリウムの抗アレルギー機序と併用配合の記述として正しい(正)。
- 選択肢 1不正解
- aが正、cが誤りであるため不適切である。
- 選択肢 2不正解
- bが誤、dが正であるため不適切である。
- 選択肢 3不正解
- aが正、bが誤、cが誤であるため不適切である。
- 選択肢 4不正解
- cが誤、dが正であるため不適切である。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正の組み合わせであり正答である。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 点鼻薬は局所作用を目的とする外用薬であり全身作用目的ではない。
- アドレナリン作動成分は交感神経刺激により末梢血管を収縮させて鼻充血を抑える。
間違えやすいところ
- アドレナリン作動成分が副交感神経を刺激して血管を拡張させると取り違える誤り。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月版等)
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.15 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
眼科用薬の分類と特徴
主な医薬品とその作用 · 洗眼液 / 抗菌性点眼薬 / 人工涙液
眼科用薬に関する記述について、正誤の正しい組み合わせはどれか。 a 洗眼液は、涙液成分を補うことを目的とするもので、目の疲れや乾き、コンタクトレンズ装着時の不快感等に用いられる。 b 抗菌性点眼薬は、抗菌成分が配合され、結膜炎やものもらい、眼瞼炎等に用いられるものである。 c 人工涙液は、目の洗浄、眼病予防に用いられるもので、主な配合成分として抗菌成分のほか、抗炎症成分、抗ヒスタミン成分等が用いられる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
眼科用薬には目的別に人工涙液(涙液成分の補充)、洗眼薬(目の洗浄・眼病予防)、抗菌性点眼薬(細菌感染による化膿性症状の緩和)、一般点眼薬などがあります。各剤形の主たる効能や成分の混同に注意が必要です。
解き方
- aを評価:「涙液成分を補う」のは洗眼液ではなく人工涙液であるため誤り(誤)。
- bを評価:抗菌性点眼薬は細菌感染による結膜炎やものもらい等に用いられるため正しい(正)。
- cを評価:「目の洗浄、眼病予防」は人工涙液ではなく洗眼薬の説明であるため誤り(誤)。
- 選択肢 1不正解
- aおよびcが誤りであるため不適切である。
- 選択肢 2不正解
- bが正、cが誤であるため不適切である。
- 選択肢 3不正解
- aが誤りであるため不適切である。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが誤の組み合わせであり正答である。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、bが正であるため不適切である。
覚えるポイント
- 洗眼液は目の洗浄や眼病予防(水泳後等)に用いられる。
- 人工涙液は涙液の補充による乾燥や疲れ、不快感の改善に用いられる。
間違えやすいところ
- 人工涙液と洗眼液の目的・定義を取り違えて正と判定してしまう誤り。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月版等)
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.15 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
眼科用薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · スルファメトキサゾール / ホウ酸 / イプシロン-アミノカプロン酸 / アスパラギン酸マグネシウム
眼科用薬の配合成分に関する記述について、正誤の正しい組み合わせはどれか。 a スルファメトキサゾールは、細菌感染による結膜炎やものもらい、眼瞼炎などの化膿性の症状の改善を目的として用いられるが、すべての細菌に対して効果があるわけではない。 b ホウ酸は、洗眼薬として用時水に溶解し、結膜嚢の洗浄・消毒に用いられる。 c イプシロン-アミノカプロン酸は、角膜の乾燥を防ぐことを目的として用いられる。 d アスパラギン酸マグネシウムは、新陳代謝を促し、目の疲れを改善する効果を期待して配合されている場合がある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
眼科用薬にはサルファ系抗菌成分(スルファメトキサゾール)、結膜嚢洗浄成分(ホウ酸)、抗炎症成分(イプシロン-アミノカプロン酸等)、アミノ酸類・代謝賦活成分(アスパラギン酸マグネシウム等)が目的に応じて配合されます。
解き方
- aを評価:スルファメトキサゾールはサルファ剤であり、細菌感染による化膿性症状に用いられるが全細菌に有効ではない(正)。
- bを評価:ホウ酸は用時水に溶解して結膜嚢の洗浄・消毒に用いられる(正)。
- cを評価:イプシロン-アミノカプロン酸は抗炎症成分であり、角膜乾燥防止(コンドロイチン硫酸等)ではない(誤)。
- dを評価:アスパラギン酸マグネシウムは新陳代謝を促し目の疲れを改善するアミノ酸類である(正)。
- 選択肢 1不正解
- cが誤りであるため不適切である。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正の組み合わせであり正答である。
- 選択肢 3不正解
- bが正、cが誤、dが正であるため不適切である。
- 選択肢 4不正解
- aおよびdが正であるため不適切である。
- 選択肢 5不正解
- a、b、dが正でcが誤であるため不適切である。
覚えるポイント
- イプシロン-アミノカプロン酸は抗炎症作用(プラスミン阻害)を期待して配合される。
- スルファメトキサゾールなどのサルファ剤はウイルスや真菌には効果がない。
間違えやすいところ
- イプシロン-アミノカプロン酸を角膜乾燥防止や保湿の成分と誤認する間違い。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月版等)
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.16 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
きず口等の殺菌消毒成分とその抗菌スペクトル
主な医薬品とその作用 · アクリノール / オキシドール / ポビドンヨード / クロルヘキシジングルコン酸塩
きず口等の殺菌消毒成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。 a アクリノールは黄色の色素で、一般細菌類の一部(連鎖球菌、黄色ブドウ球菌などの化膿菌)、真菌に対する殺菌消毒作用を示すが、結核菌、ウイルスに対しては効果がない。 b オキシドールの作用は、過酸化水素の分解に伴って発生する活性酸素による酸化、及び発生する酸素による泡立ちによる物理的な洗浄効果であるため、作用の持続性は乏しく、また、組織への浸透性も低い。 c ポビドンヨードに含まれるヨウ素は、その酸化作用により、結核菌を含む一般細菌類、真菌類に対して殺菌消毒作用を示すが、ウイルスに対しては効果がない。 d クロルヘキシジングルコン酸塩は、一般細菌類、真菌類に対しては比較的広い殺菌消毒作用を示すが、結核菌やウイルスに対する殺菌消毒作用はない。
解答・解説を表示
解答
4
解説
殺菌消毒成分のスペクトルは成分ごとに異なります。ポビドンヨードはウイルスを含む広範な病原体に有効です。アクリノールは一般細菌(化膿菌)に有効ですが真菌・結核菌・ウイルスには無効です。クロルヘキシジンは結核菌やウイルスには無効です。
解き方
- aを評価:アクリノールは真菌には効果がないため誤り(誤)。
- bを評価:オキシドールの活性酸素による酸化と泡立ち洗浄、持続性低下と浸透性の低さは正しい(正)。
- cを評価:ポビドンヨードはウイルスに対しても有効であるため誤り(誤)。
- dを評価:クロルヘキシジングルコン酸塩は結核菌やウイルスには無効であるため正しい(正)。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りであるため不適切である。アクリノールは真菌には作用しない。
- 選択肢 2不正解
- aおよびcがともに誤りであるため不適切である。
- 選択肢 3不正解
- cが誤りであるため不適切である。ポビドンヨードはウイルスにも効果がある。
- 選択肢 4正解
- 記述bおよびdがともに正しいため、この組み合わせが正答である。
- 選択肢 5不正解
- cが誤りであるため不適切である。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- ポビドンヨードは一般細菌、結核菌、真菌、ウイルスのすべてに有効。
- アクリノールは一般細菌(化膿菌)に有効だが、真菌、結核菌、ウイルスには無効。
間違えやすいところ
- アクリノールが真菌にも効くと勘違いする誤り。
- ポビドンヨードがウイルスに無効であると誤認する誤り。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月版等)
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.16 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
外用皮膚用薬の配合成分とその作用機序
主な医薬品とその作用 · ニコチン酸ベンジルエステル / ノニル酸ワニリルアミド / バシトラシン / サリチル酸
皮膚に用いる薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。 a 皮膚に温感刺激を与え、末梢血管を拡張させて患部の血行を促す効果を期待して、ニコチン酸ベンジルエステルが配合されている場合がある。 b ノニル酸ワニリルアミドは、きり傷、擦り傷等の創傷面の痛みや、湿疹、皮膚炎等による皮膚の痒みを和らげる局所麻酔成分として配合されている場合がある。 c バシトラシンは、細菌のDNA合成を阻害することにより抗菌作用を示す。 d サリチル酸は、角質成分を溶解することにより角質軟化作用を示す。
解答・解説を表示
解答
3
解説
外用皮膚用薬には温感刺激成分(カプサイシン、ノニル酸ワニリルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル等)、抗菌成分(バシトラシンは細胞壁合成阻害等)、角質軟化成分(サリチル酸等)など多岐にわたる成分が目的別に用いられます。
解き方
- aを評価:ニコチン酸ベンジルエステルの温感刺激・血行促進作用の記述は正しい(正)。
- bを評価:ノニル酸ワニリルアミドは温感刺激成分であり局所麻酔成分ではないため誤り(誤)。
- cを評価:バシトラシンは細菌の細胞壁合成を阻害する抗菌薬であり、DNA合成阻害ではないため誤り(誤)。
- dを評価:サリチル酸は角質溶解による角質軟化作用を示すため正しい(正)。
- 選択肢 1不正解
- bが誤りであるため不適切である。ノニル酸ワニリルアミドは温感刺激成分である。
- 選択肢 2不正解
- cが誤りであるため不適切である。バシトラシンは細胞壁合成を阻害する。
- 選択肢 3正解
- 記述aおよびdがともに正しいため、この組み合わせが正答である。
- 選択肢 4不正解
- bおよびcがともに誤りであるため不適切である。
- 選択肢 5不正解
- cが誤りであるため不適切である。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- ノニル酸ワニリルアミドは温感刺激成分(局所麻酔成分ではない)。
- バシトラシンは細菌の細胞壁合成を阻害する抗生物質である。
間違えやすいところ
- バシトラシンの作用機序を核酸(DNA)合成阻害やタンパク質合成阻害と混同する誤り。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月版等)
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.17 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
歯痛・歯槽膿漏薬の配合成分と配合目的
主な医薬品とその作用 · オイゲノール / ジブカイン塩酸塩 / グリチルリチン酸二カリウム / カルバゾクロム
歯痛・歯槽膿漏薬の配合成分とその配合目的の組み合わせのうち、正しいものの組み合わせはどれか。 配合成分 / 配合目的 a オイゲノール ―― 炎症を起こした歯周組織の修復を促す作用 b ジブカイン塩酸塩 ―― 齲蝕により露出した歯髄を通っている知覚神経の伝達を遮断して痛みを鎮める作用 c グリチルリチン酸二カリウム ―― 細菌の繁殖を抑える作用 d カルバゾクロム ―― 炎症を起こした歯周組織からの出血を抑える作用
解答・解説を表示
解答
4
解説
歯痛・歯槽膿漏薬において、オイゲノールは歯髄麻酔・防腐、局所麻酔成分(ジブカイン等)は知覚神経の伝達遮断、グリチルリチン酸等は抗炎症、カルバゾクロム等は止血作用を目的として配合されます。
解き方
- aを評価:オイゲノールは歯髄麻酔・殺菌防腐目的であり組織修復ではないため誤り(誤)。
- bを評価:ジブカイン塩酸塩は局所麻酔成分として知覚神経伝達を遮断し除痛するため正しい(正)。
- cを評価:グリチルリチン酸二カリウムは抗炎症成分であり殺菌作用ではないため誤り(誤)。
- dを評価:カルバゾクロムは毛細血管を強化し止血する作用があるため正しい(正)。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りであるため不適切である。組織修復を促す作用はアラントイン等の目的である。
- 選択肢 2不正解
- aおよびcがともに誤りであるため不適切である。
- 選択肢 3不正解
- cが誤りであるため不適切である。グリチルリチン酸二カリウムは抗炎症成分である。
- 選択肢 4正解
- 記述bおよびdがともに正しいため、この組み合わせが正答である。
- 選択肢 5不正解
- cが誤りであるため不適切である。
覚えるポイント
- オイゲノールは齲蝕腔に作用して鎮痛・防腐作用を示す。
- カルバゾクロムは止血(血管強化)作用を示す。
間違えやすいところ
- グリチルリチン酸二カリウムの主作用(抗炎症作用)を殺菌消毒作用と取り違える誤り。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月版等)
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.17 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
口内炎及び口内炎用薬の特徴と受診勧奨
主な医薬品とその作用 · 口内炎 / 自然寛解 / 医薬品の副作用 / 受診勧奨 / ベーチェット病
口内炎及び口内炎用薬の配合成分等に関する記述について、正誤の正しい組み合わせはどれか。 a 口内炎は、通常であれば1~2週間で自然寛解する。 b 一般用医薬品の副作用として口内炎が現れることもあるため、医薬品の販売等に従事する専門家においては、口内炎用薬を使用しようとする人における状況の把握に努めることが重要である。 c 口内炎が再発を繰り返す場合には、ベーチェット病などの可能性も考えられるので、医療機関を受診するなどの対応が必要である。
解答・解説を表示
解答
1
解説
口内炎は通常1〜2週間で自然寛解します。しかし、医薬品の副作用(スティーブンス・ジョンソン症候群の初期症状など)として現れる場合や、ベーチェット病などの全身疾患の部分症状として再発を繰り返す場合があるため、適切な情報把握と受診勧奨が必要です。
解き方
- aを評価:通常の口内炎が1〜2週間で自然寛解するという記述は正しい(正)。
- bを評価:医薬品の副作用として生じる可能性を念頭に使用者の状況把握に努めることは適切である(正)。
- cを評価:再発を繰り返す場合にベーチェット病等の全身性疾患を疑い受診勧奨することは正しい(正)。
- 選択肢 1正解
- a、b、cの記述はいずれも正しいため、この選択肢が正答である。
- 選択肢 2不正解
- aおよびbが正であるため不適切である。
- 選択肢 3不正解
- cが正であるため不適切である。
- 選択肢 4不正解
- bおよびcが正であるため不適切である。
- 選択肢 5不正解
- aが正であるため不適切である。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 通常の口内炎は1〜2週間で自然寛解する。
- 口内炎の再発を繰り返す場合はベーチェット病などを疑い医療機関への受診を勧める。
間違えやすいところ
- 口内炎を単なる局所トラブルと軽視し、重篤な副作用や全身疾患の兆候を見落とす誤り。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月版等)
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.18 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
禁煙補助剤及びその配合成分の特徴
主な医薬品とその作用 · 禁煙補助剤 / ニコチン / 使用上の注意
禁煙補助剤及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを選択せよ。 a 咀嚼剤は、菓子のガムのように噛み、口腔内に放出されたニコチンを唾液とともに徐々に飲み込み摂取するものである。 b 禁煙補助剤は、喫煙を完全に止めたうえで使用することとされている。 c うつ病と診断されたことのある人では、禁煙時の離脱症状により、うつ症状を悪化させることがあるため、禁煙補助剤の使用が効果的である。 d ニコチンは、アドレナリン作動成分が配合された医薬品との併用により、その作用を減弱させるおそれがある。
解答・解説を表示
解答
1
解説
禁煙補助剤(咀嚼剤)は、タバコを完全にやめた上で、ニコチンを口腔粘膜から吸収させて禁煙時の離脱症状を和らげる薬です。唾液を飲み込むと胃痛等の原因となるため噛み方に注意が必要であり、アドレナリン作動成分等との相互作用にも留意します。
解き方
- 記述aについて、咀嚼剤の摂取経路(口腔粘膜吸収であり飲み込まない)を判定する。
- 記述bについて、禁煙補助剤使用時の完全禁煙の必要性を確認する。
- 記述cについて、うつ病既往者への使用の可否(相談事項・慎重投与)を判定する。
- 記述dについて、アドレナリン作動成分との併用による作用増強リスクを確認する。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが誤の組み合わせであり正しい。
- 選択肢 2不正解
- cおよびdの記述が誤りであるため不適切である。
- 選択肢 3不正解
- aの記述が誤りであるため不適切である。
- 選択肢 4不正解
- a、b、dの正誤判定が誤っているため不適切である。
- 選択肢 5不正解
- a、b、cの正誤判定が誤っているため不適切である。

関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 咀嚼剤は噛んだ後に歯茎と頬の間に挟み、口腔粘膜からニコチンを吸収させる。
- ニコチン製剤を使用する際は喫煙を完全に中止しなければならない。
間違えやすいところ
- 菓子のガムのように噛んで唾液ごと飲み込むと誤解しやすい。
- うつ病経験者において禁煙補助剤で症状が悪化するリスクを見落としやすい。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」禁煙補助剤
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.18 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
ビタミン主薬製剤の配合成分
主な医薬品とその作用 · ビタミン主薬製剤 / ビタミンB群 / 脂溶性ビタミン
ビタミン主薬製剤の配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを選択せよ。 a ビタミンB1は、炭水化物からのエネルギー産生に不可欠な栄養素で、神経の正常な働きを維持する作用がある。 b ビタミンDは、下垂体や副腎系に作用してホルモン分泌の調節に関与するとされており、ときに生理が早く来たり、経血量が多くなったりすることがある。 c ビタミンAは、骨の形成を助ける栄養素であり、過剰症として、高カルシウム血症、異常石灰化が知られている。 d ビタミンB2は、脂質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要な栄養素である。
解答・解説を表示
解答
3
解説
ビタミンB1は糖質代謝や神経機能維持に関与し、ビタミンB2は脂質代謝や皮膚・粘膜機能に関与します。ビタミンEはホルモン分泌調節や末梢血行改善、ビタミンDはカルシウム吸収・骨形成に関与し、過剰症として高カルシウム血症が知られます。
解き方
- 記述a(ビタミンB1の作用)が正しいことを確認する。
- 記述bについて、下垂体・副腎系への作用や月経への影響はビタミンE(トコフェロール)の記述であるため誤りと判断する。
- 記述cについて、骨形成促進や過剰症の高カルシウム血症はビタミンDの記述であるため誤りと判断する。
- 記述d(ビタミンB2の脂質代謝・皮膚粘膜への作用)が正しいことを確認する。
- 選択肢 1不正解
- bが誤り(ビタミンEの説明)であるため不適切である。
- 選択肢 2不正解
- cが誤り(ビタミンDの説明)であるため不適切である。
- 選択肢 3正解
- aおよびdの記述がともに正しいため適切である。
- 選択肢 4不正解
- bおよびcともに記述内容が他のビタミンと取り違えられており誤りである。
- 選択肢 5不正解
- cが誤りであるため不適切である。
覚えるポイント
- ビタミンB1は炭水化物(糖質)代謝と神経系維持に働く。
- ビタミンB2は脂質代謝に関与し、不足すると口内炎や口角炎を起こしやすい。
- ビタミンEはホルモン分泌や血行促進に関与し、月経周期に影響することがある。
間違えやすいところ
- ビタミンEの生理作用とビタミンDのカルシウム代謝調節を混同しやすい。
- ビタミンAの夜盲症改善等とビタミンDの骨形成作用を取り違えやすい。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」ビタミン主薬製剤
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.19 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
滋養強壮保健薬の配合成分の作用
主な医薬品とその作用 · 滋養強壮保健薬 / ニコチン酸アミド / グルクロノラクトン / システイン / コンドロイチン硫酸
滋養強壮保健薬の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを選択せよ。 a 皮膚や粘膜などの機能を維持することを助ける栄養素として、ニコチン酸アミドが配合されている場合がある。 b グルクロノラクトンは、骨格筋に溜まった乳酸の分解を促す働きを期待して用いられる。 c ヘスペリジンは、髪や爪などに存在するアミノ酸の一種で、皮膚におけるメラニンの生成を抑えるとともに、皮膚の新陳代謝を活発にしてメラニンの排出を促す働きがあるとされる。 d コンドロイチン硫酸は軟骨組織の主成分で、軟骨成分を形成及び修復する働きがあるとされる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
滋養強壮保健薬には、ビタミンB群やアミノ酸、生薬、軟骨成分などが配合されます。グルクロノラクトンは肝機能・解毒作用を助ける成分であり、アミノ酸としてメラニン生成抑制に関与するのはシステインです。ヘスペリジンはビタミン様物質で血管強化作用等を持ちます。
解き方
- 記述a(ニコチン酸アミドの皮膚粘膜機能維持)が正しいことを確認する。
- 記述bについて、グルクロノラクトンは肝臓での代謝・解毒を助ける成分であり、骨格筋の乳酸分解ではないため誤りと判断する。
- 記述cについて、メラニン生成抑制や新陳代謝促進はシステインの記述であり、ヘスペリジンではないため誤りと判断する。
- 記述d(コンドロイチン硫酸の軟骨形成・修復)が正しいことを確認する。
- 選択肢 1不正解
- bおよびcが誤りでdが正しいため不適切である。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正の組み合わせであり正しい。
- 選択肢 3不正解
- aが正、bおよびcが誤りであるため不適切である。
- 選択肢 4不正解
- aが正、bが誤りであるため不適切である。
- 選択肢 5不正解
- dの記述が正しいため不適切である。
覚えるポイント
- グルクロノラクトンは肝臓の解毒機能を助ける成分である。
- システインはメラニン生成抑制や角質層形成に関わるアミノ酸である。
- コンドロイチン硫酸は関節軟骨などの結合組織を構成する成分である。
間違えやすいところ
- グルクロノラクトンとアスパラギン酸(乳酸分解・代謝促進)の作用を混同しやすい。
- ヘスペリジン(ビタミンP)とシステイン(アミノ酸)の記述を混同しやすい。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」滋養強壮保健薬
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.19 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
漢方処方製剤の基礎知識
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 中医学 / 証 / 一般用漢方製剤承認基準
漢方処方製剤に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを選択せよ。 a 現代中国で利用されている中医学に基づく薬剤は、中薬と呼ばれ、漢方薬と同じものである。 b 漢方処方製剤は、生薬成分を組み合わせて配合された医薬品で、個々の有効成分(生薬成分)の薬理作用を主に考えて、それらが相加的に配合されたものである。 c 漢方処方製剤を利用する場合、患者の「証」に合わないものが選択された場合には、効果が得られないばかりでなく、副作用を生じやすくなる。 d 一般用医薬品に用いることが出来る漢方処方は、現在50処方程度である。
解答・解説を表示
解答
1
解説
漢方医学は古代中国の伝統医学が日本で独自に発展したもので、現代中国の中医学に基づく「中薬」とは用いる処方や概念が異なります。漢方処方は個々の生薬の単なる足し合わせ(相加作用)ではなく、全体としての複合的相互作用を発揮するものです。証に合わない使用は副作用のリスクを高めます。一般用漢方製剤承認基準には200処方以上(294処方)が収載されています。
解き方
- 記述aについて、漢方薬と中国の中薬は独自に発展した別のものであるため誤りと判断する。
- 記述bについて、単なる個々の生薬の相加的配合ではなく、全体としての相互作用・調和を重視するため誤りと判断する。
- 記述cについて、証に合わない漢方薬は効果が出ないだけでなく副作用を生じやすくなるため正しいと判断する。
- 記述dについて、一般用医薬品の漢方処方は200処方以上(294処方)存在するため、50処方程度とする記述は誤りと判断する。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが誤の組み合わせであり正しい。
- 選択肢 2不正解
- aおよびbが正とされているため誤りである。
- 選択肢 3不正解
- b、c、dの正誤判定が誤っているため不適切である。
- 選択肢 4不正解
- aおよびdが正とされているため誤りである。
- 選択肢 5不正解
- cが誤、dが正とされているため不適切である。
覚えるポイント
- 漢方薬は日本独自に発展した伝統医学製剤であり、中国の中薬と同一ではない。
- 漢方処方は生薬の相加作用ではなく、複合的な相互作用により効果を現す。
- 一般用漢方製剤承認基準には200処方以上が定められている。
間違えやすいところ
- 漢方薬を西洋医学のように単一有効成分の寄せ集め(相加作用)と誤解しやすい。
- 漢方薬と中国の中医学・中薬を同一視してしまう誤謬に注意する。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」漢方処方製剤
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.20 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
漢方処方製剤の適用体質・症状と重篤な副作用
主な医薬品とその作用 · 黄連解毒湯 / 防已黄耆湯 / 防風通聖散 / 大柴胡湯 / 清上防風湯 / 副作用
漢方処方製剤の「適用となる症状・体質」と「重篤な副作用」に関する次の記述のうち、誤っているものを選択せよ。
解答・解説を表示
解答
1
解説
黄連解毒湯は体力中等度以上でのぼせ・イライラがある場合(実証)に用いられます。構成生薬はオウレン、オウバク、オウゴン、サンシシであり、カンゾウを含まないため偽アルドステロン症の副作用はありません。選択肢1の体質・症状は補中益気湯のものです。
解き方
- 選択肢1の「体力虚弱で、元気がなく、胃腸の働きが衰えて…」は補中益気湯の適応であり、黄連解毒湯のものではないことを確認する。
- 黄連解毒湯の構成生薬にカンゾウは含まれないため、副作用に「偽アルドステロン症」が生じることも誤りであると判定する。
- 選択肢2(防已黄耆湯)、3(防風通聖散)、4(大柴胡湯)、5(清上防風湯)の適応体質・症状および重篤な副作用がそれぞれ正確であることを確認する。
- 選択肢 1正解
- 適応となる症状・体質は補中益気湯のものであり、黄連解毒湯にはカンゾウが含まれないため偽アルドステロン症も生じず、記述が誤っているため正答となる。
- 選択肢 2不正解
- 防已黄耆湯の体力中等度以下・多汗症・肥満症等の適応および重篤な副作用の記述は正しいため不適切である。
- 選択肢 3不正解
- 防風通聖散の体力充実・太鼓腹・便秘がちな適応およびサンシシ含有による腸間膜静脈硬化症を含む副作用の記述は正しいため不適切である。
- 選択肢 4不正解
- 大柴胡湯の胸脇苦満・実証・常習便秘等の適応および重篤な副作用(カンゾウを含まないため偽アルドステロン症なし)は正しいため不適切である。
- 選択肢 5不正解
- 清上防風湯の赤ら顔・にきび等の適応および副作用(サンシシ含有による腸間膜静脈硬化症等)は正しいため不適切である。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 黄連解毒湯は大柴胡湯と同様にカンゾウを含まない処方である。
- サンシシ(山梔子)を含む処方(黄連解毒湯、防風通聖散、清上防風湯など)の長期連用で腸間膜静脈硬化症に注意する。
間違えやすいところ
- すべての漢方薬にカンゾウが含まれると思い込み、偽アルドステロン症の有無を誤認しやすい。
- 補中益気湯(虚証)と黄連解毒湯(実証)の適応体質を混同しやすい。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」漢方処方製剤
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.21 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
消毒薬の定義と配合成分及び応急処置
主な医薬品とその作用 · 消毒薬 / 殺菌・消毒・滅菌の定義 / エタノール / 次亜塩素酸ナトリウム / 誤飲時の応急処置
消毒薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを選択せよ。 a 殺菌・消毒は、物質中のすべての微生物を殺滅又は除去することであり、滅菌は生存する微生物の数を減らすために行われる処置である。 b エタノールは、アルコール分が微生物のタンパク質を変性させ、それらの作用を消失させることから、殺菌消毒作用を示す。 c 次亜塩素酸ナトリウムは、強い酸化力により一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に対する殺菌消毒作用を示すが、皮膚刺激性が強いため、通常人体の消毒には用いられない。 d 消毒薬を誤って飲み込んだ場合、一般的な家庭における応急処置として、通常は多量の牛乳などを飲ませるが、水は飲ませてはいけない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
「滅菌」はすべての微生物を完全に殺滅・除去することであり、「消毒」は病原微生物の数を減らして感染力を失わせることです。次亜塩素酸ナトリウムは人体には使用せず環境消毒に用いられます。消毒薬の誤飲時には、胃粘膜保護と希釈のため水や牛乳を多量に飲ませる処置が行われます(水も飲ませてよい)。
解き方
- 記述aについて、滅菌(すべてを殺滅除去)と殺菌・消毒(病原微生物の数を減らす等)の定義が逆転しているため誤りと判断する。
- 記述b(エタノールのタンパク質変性による殺菌作用)が正しいことを確認する。
- 記述c(次亜塩素酸ナトリウムの酸化力、抗ウイルス作用、人体直接不使用)が正しいことを確認する。
- 記述dについて、誤飲時は水または牛乳を飲ませて希釈・保護を図るため、「水は飲ませてはいけない」とする記述は誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- aおよびdの記述が誤りであるため不適切である。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤の組み合わせであり正しい。
- 選択肢 3不正解
- cが誤、dが正とされているため不適切である。
- 選択肢 4不正解
- aが正、bが誤とされているため不適切である。
- 選択肢 5不正解
- bおよびcが正しいため不適切である。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 滅菌は「すべての微生物を殺滅・除去」、消毒は「病原微生物を死滅・減少させて感染力をなくす」ことである。
- 次亜塩素酸ナトリウムは刺激性が強く人体消毒には使用できない。
- 消毒薬誤飲時は水又は牛乳を多量に飲ませて医療機関を受診させる。
間違えやすいところ
- 「滅菌」と「消毒」の定義を混同しやすい。
- 誤飲時の応急処置として水を飲ませてはいけないと誤認しやすい(牛乳だけでなく水も可)。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」消毒薬
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.22 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
殺虫剤・忌避剤及び衛生害虫の特徴
主な医薬品とその作用 · 殺虫剤 / 忌避剤 / 衛生害虫 / ハエ / ゴキブリ
殺虫剤・忌避剤及び衛生害虫に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを選択せよ。 a 殺虫剤・忌避剤のうち、原液を用時希釈して用いるもの、長期間にわたって持続的に殺虫成分を放出させる又は一度に大量の殺虫成分を放出させるもの等、取扱い上、人体に対する作用が緩和とはいえない製品については医薬品又は医薬部外品として扱われる。 b 忌避剤は人体に直接使用されるが、虫さされによる痒みや腫れなどの症状を和らげる効果はない。 c ハエの幼虫(ウジ)が人の体内や皮膚などに潜り込み、組織や体液や消化器官内の消化物を食べて直接的な健康被害を与えるハエ蛆症と呼ばれる症状がある。 d ゴキブリの卵は医薬品の成分が浸透しやすい殻で覆われているため、燻蒸処理による殺虫効果は高い。
解答・解説を表示
解答
5
解説
人体に対する作用が緩和とはいえない殺虫剤等は「医薬品」としてのみ扱われ、防除用医薬部外品には該当しません。忌避剤は刺されないようにする予防薬であり、刺された後の症状を鎮める作用はありません。ゴキブリの卵は強固な卵鞘に保護されているため薬剤が浸透せず、燻蒸処理の効果が低いです。
解き方
- 記述aについて、作用が緩和とはいえない製品は「医薬品」としてのみ扱われるため(医薬部外品は含まれない)、誤りと判断する。
- 記述bについて、忌避剤は害虫の接近を防ぐものであり鎮痒消炎作用はないため正しいと判断する。
- 記述c(ハエ蛆症の病態)が正しいことを確認する。
- 記述dについて、ゴキブリの卵は抵抗性の強い殻(卵鞘)に包まれており薬剤が浸透しにくいため、燻蒸処理の効果は低い(誤り)と判断する。
- 選択肢 1不正解
- aが誤、bが正であるため不適切である。
- 選択肢 2不正解
- a、b、c、dの正誤判定が誤っているため不適切である。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、cが正であるため不適切である。
- 選択肢 4不正解
- dが誤りであるため不適切である。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤の組み合わせであり正しい。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 人体に対する作用が緩和とはいえない殺虫剤等は「医薬品」としてのみ認められる。
- ゴキブリの卵(卵鞘)には燻蒸剤が浸透しにくいため、孵化する時期(約3週間後)に再度駆除を行う必要がある。
間違えやすいところ
- 医薬部外品でも一度に大量噴射する製品が認められていると勘違いしやすい。
- ゴキブリの卵にも燻蒸処理が有効であると誤認しやすい。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」殺虫剤・忌避剤
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.23 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
一般用検査薬の目的・特徴と検体採取
主な医薬品とその作用 · 一般用検査薬 / 尿糖・尿蛋白検査薬 / 妊娠検査薬 / 検出感度
一般用検査薬に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを選択せよ。 a 一般の生活者が正しく用いて原因疾患を把握し、一般用医薬品による速やかな治療につなげることを目的として用いられる。 b 検査薬は、対象とする生体物質を特異的に検出するように設計されているが、検体中の対象物質の濃度が極めて低い場合には検出反応が起こらずに陰性の結果が出る場合がある。 c 尿糖検査の場合、原則として早朝尿(起床直後の尿)を検体とし、激しい運動の直後は避ける必要がある。 d 一般的な妊娠検査薬は、月経予定日が過ぎて概ね1週目以降の検査が推奨されている。
解答・解説を表示
解答
4
解説
一般用検査薬は、健康状態の自己把握や早期の受診につなげるためのものであり、自己判断による治療を目的とするものではありません。尿糖検査は食後1〜2時間の尿を検体とし、尿蛋白検査では早朝尿を原則とします。一般的な妊娠検査薬はhCGを検出し、月経予定日の概ね1週間後以降の使用が推奨されます。
解き方
- 記述aについて、一般用検査薬は確定診断や自己治療のためではなく受診勧奨等を目的とするため誤りと判断する。
- 記述bについて、検出感度以下の低濃度では偽陰性となり得るため正しいと判断する。
- 記述cについて、早朝尿を検体とするのは尿蛋白検査であり、尿糖検査は食後等の尿を用いるため誤りと判断する。
- 記述d(一般的な妊娠検査薬の使用時期:月経予定日概ね1週目以降)が正しいことを確認する。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りであるため不適切である。
- 選択肢 2不正解
- aおよびcがともに誤りであるため不適切である。
- 選択肢 3不正解
- cが誤り(尿蛋白検査の検体採取条件)であるため不適切である。
- 選択肢 4正解
- bおよびdの記述がともに正しいため適切である。
- 選択肢 5不正解
- cが誤りであるため不適切である。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 一般用検査薬は疾患の確定診断や治療のためではなく、健康管理や医療機関受診の目安とするものである。
- 尿糖検査は「食後1〜2時間等の尿」、尿蛋白検査は「早朝尿(起床直後)」を検体とする。
間違えやすいところ
- 尿糖検査と尿蛋白検査の検体採取タイミングを取り違えやすい。
- 一般用検査薬で確定診断まで行えると誤解しやすい。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」一般用検査薬
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.23 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
一般用医薬品の添付文書の記載事項
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書 / 記載要領 / 適正使用情報
一般用医薬品(人体に直接使用しない検査薬を除く。)の添付文書に関する記述について、正誤の正しい組合せを1つ選べ。 a 重要な内容が変更された場合には、改訂年月を記載するとともに改訂された箇所を明示することとされている。 b 紙の添付文書の同梱は廃止され、注意事項等情報は電子的な方法により提供されることとなった。 c 添付文書に記載されている適正使用情報は、医薬品の販売等に従事する専門家が正確に理解できるよう、専門的な表現となっている。 d 製造販売業者の名称及び所在地が記載されているが、販売を他社に委託している場合には、販売を請け負っている販社等の名称及び所在地も併せて記載されることがある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
一般用医薬品の添付文書は、一般の生活者が医薬品を適正に使用するために、分かりやすく平易な表現で記載されることが基本原則です。法改正により医療用医薬品では紙の添付文書同梱が原則廃止され電子化されましたが、一般用医薬品では生活者が直接参照できるよう紙の添付文書の同梱が継続されています。
解き方
- 各記述の正誤を一般用医薬品の添付文書作成指針に基づいて個別に判定します。
- 判定結果(a:正、b:誤、c:誤、d:正)に合致する選択肢2を正答として決定します。
- 選択肢 1不正解
- bおよびcの記述が誤りであるため、選択肢1は誤りです。
- 選択肢 2正解
- aは正、bは誤、cは誤、dは正であり、すべての正誤判定が正しいため正解です。
- 選択肢 3不正解
- aおよびdが正しく、cが誤りであるため、選択肢3は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- dの記述は正しいため、選択肢4は誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが正しく、bが誤りであるため、選択肢5は誤りです。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 一般用医薬品の添付文書は一般の生活者向けに平易な表現で書かれており、紙の同梱が維持されています。
間違えやすいところ
- 医療用医薬品の添付文書電子化(紙同梱の原則廃止)と一般用医薬品の取り扱いを混同しないように注意が必要です。
出題の前提:医薬品医療機器等法および一般用医薬品添付文書記載要領
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.24 ↗(www.pref.kanagawa.jp) / 令和5年度登録販売者試験 解答(PDF:69KB) p.2 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
一般用医薬品の外箱・製品表示
医薬品の適正使用と安全対策 · 製品表示 / 外箱記載事項 / 使用期限 / 法定表示事項
一般用医薬品の製品表示の記載に関する記述について、正誤の正しい組合せを1つ選べ。 a 添加物として配合されている成分の記載については、外箱等は記載スペースが限られることから、アレルギーの原因となり得ることが知られているもの等、安全対策上重要なものを記載し、「(これら以外の)添加物成分は、添付文書をご覧ください」としている場合がある。 b 外箱には医薬品医療機器等法の規定による法定表示事項のみが記載され、他の法令に基づく製品表示がなされることはない。 c 専門家への相談勧奨に関する事項については、記載スペースが狭小な場合には、「使用が適さない場合があるので、使用前には必ず医師、歯科医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください」等と記載されている。 d 使用期限の表示については、適切な保存条件の下で製造後3年を超えて性状及び品質が安定であることが確認されている医薬品において法的な表示義務はない。
解答・解説を表示
解答
5
解説
外箱等の表示スペースには制限があるため、添加物は安全対策上重要なものを優先記載し残りを添付文書参照とする配慮が認められています。また、外箱には資源有効利用促進法など他法令に基づく識別マーク等も表示されます。使用期限については、適切な保存条件で製造後3年を超えて品質が安定な医薬品には薬機法上の表示義務はありません。
解き方
- 各記述の正誤を製品表示および薬機法の規定に照らし合わせて確認します。
- bにおいて他法令(容器包装リサイクル関連等)に基づく表示もなされるため「誤」と判断します。
- a、c、dはいずれも正しい記述であるため、正答を5と判定します。
- 選択肢 1不正解
- aの記述は正しいため、選択肢1は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cおよびdの記述は正しいため、選択肢2は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが正しく、bが誤りであるため、選択肢3は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- a、c、dが正しく、bが誤りであるため、選択肢4は誤りです。
- 選択肢 5正解
- aは正、bは誤、cは正、dは正であり、すべての正誤判定が正しいため正解です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 製造後3年を超えて品質が安定な医薬品は、薬機法上の使用期限表示義務はありません(ただし自主的に表示されることが多い)。
間違えやすいところ
- 外箱には薬機法の法定表示だけでなく、容器リサイクル法などの他法令に基づく表示も記載される点を見落とさないようにします。
出題の前提:医薬品医療機器等法第50条等および医薬品表示規定
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.25 ↗(www.pref.kanagawa.jp) / 令和5年度登録販売者試験 解答(PDF:69KB) p.2 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
添付文書のしてはいけないこと(透析療法とアルミニウム)
医薬品の適正使用と安全対策 · してはいけないこと / 透析療法 / アルミニウム脳症 / 制酸成分 / 胃粘膜保護成分
次の医薬品成分等を含有する内服用の胃腸薬である一般用医薬品の添付文書等において、長期間服用した場合に、アルミニウム脳症及びアルミニウム骨症を発症したとの報告があるため、「次の人は使用(服用)しないこと」の項目中に「透析療法を受けている人」と記載することとされている成分として、正しいものの組合せを1つ選べ。 a アルジオキサ b 次没食子酸ビスマス c スクラルファート d アカメガシワ
解答・解説を表示
解答
2
解説
アルミニウムを含む成分(アルジオキサ、スクラルファート、合成ケイ酸アルミニウム、水酸化アルミニウムゲル等)は、腎機能が著しく低下している透析療法中の患者に長期間投与されると体内に蓄積し、アルミニウム脳症やアルミニウム骨症を引き起こすおそれがあるため「透析療法を受けている人」は使用しないこととされています。
解き方
- 提示された成分(a:アルジオキサ、b:次没食子酸ビスマス、c:スクラルファート、d:アカメガシワ)の中からアルミニウムを含有する成分を特定します。
- アルジオキサ(アラントインアルミニウム複合体)とスクラルファート(スクロース硫酸エステルアルミニウム塩)が該当するため、aとcの組合せである選択肢2を選びます。
- 選択肢 1不正解
- bの次没食子酸ビスマスはビスマス製剤であり、アルミニウム脳症の警告対象ではありません。
- 選択肢 2正解
- aのアルジオキサおよびcのスクラルファートはアルミニウムを含む成分であり、ともに透析患者で禁忌とされているため正解です。
- 選択肢 3不正解
- dのアカメガシワは生薬成分であり、アルミニウムを含まないため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bの次没食子酸ビスマスが含まれているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bおよびdはいずれもアルミニウム含有成分ではないため誤りです。
覚えるポイント
- アルジオキサ、スクラルファートなど「アル」が入る胃腸薬成分はアルミニウム含有のため透析患者で禁忌です。
間違えやすいところ
- 次没食子酸ビスマスは精神神経障害の恐れがあるビスマス中毒成分であり、アルミニウム脳症とは原因物質が異なる点に注意します。
出題の前提:一般用医薬品添付文書の「使用上の注意」記載要領
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.25 ↗(www.pref.kanagawa.jp) / 令和5年度登録販売者試験 解答(PDF:69KB) p.2 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
してはいけないこと(牛乳アレルギー)
医薬品の適正使用と安全対策 · してはいけないこと / 牛乳アレルギー / タンニン酸アルブミン / カゼイン
次の医薬品成分のうち、一般用医薬品の添付文書等において、「次の人は使用(服用)しないこと」の項目中に「本剤又は本剤の成分、牛乳によるアレルギー症状を起こしたことがある人」と記載することとされている成分はどれか。
解答・解説を表示
解答
4
解説
タンニン酸アルブミンは止瀉成分として用いられますが、含まれるアルブミンは牛乳のカゼインから精製されているため、牛乳アレルギーのある人が服用すると重篤なアレルギー反応を生じる危険性があります。そのため添付文書の「してはいけないこと」に牛乳アレルギーのある人が明記されています。
解き方
- 各選択肢の成分の特徴と禁忌事項を確認します。
- タンニン酸アルブミンが牛乳由来成分を含む止瀉薬であることを同定し、選択肢4を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 硫酸ナトリウムは塩類下剤等の成分であり、牛乳アレルギーによる禁忌指定はありません。
- 選択肢 2不正解
- リドカインは局所麻酔成分であり、局所麻酔薬アレルギーに関する注意はありますが牛乳アレルギーの対象ではありません。
- 選択肢 3不正解
- ジプロフィリンはキサンチン系中枢興奮成分であり、牛乳アレルギーによる禁忌指定はありません。
- 選択肢 4正解
- タンニン酸アルブミンは牛乳由来のカゼインから作られているため、牛乳アレルギーのある人では禁忌とされており正解です。
- 選択肢 5不正解
- セトラキサート塩酸塩は胃粘膜保護成分であり、血栓のある人等に対する注意はありますが牛乳アレルギーの対象ではありません。

関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- タンニン酸アルブミンとカゼインを含む製剤は「牛乳アレルギー」で禁忌となります。
間違えやすいところ
- 卵アレルギーによる禁忌(リゾチーム塩酸塩など)と牛乳アレルギーによる禁忌(タンニン酸アルブミン)を混同しないように注意します。
出題の前提:一般用医薬品添付文書の「使用上の注意」記載要領
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.26 ↗(www.pref.kanagawa.jp) / 令和5年度登録販売者試験 解答(PDF:69KB) p.2 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
相談すること(基礎疾患等の記載)
医薬品の適正使用と安全対策 · 相談すること / 基礎疾患 / エテンザミド / メチルエフェドリン塩酸塩 / マオウ
一般用医薬品の添付文書等の「相談すること」の項目中に「次の診断を受けた人」と記載することとされている医薬品成分等と基礎疾患等の組合せの正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a サントニン ――― 甲状腺機能亢進症 b エテンザミド ―― 肝臓病 c メチルエフェドリン塩酸塩 ―― 心臓病 d マオウ ―― 貧血
解答・解説を表示
解答
3
解説
エテンザミドなどの非ステロイド性抗炎症成分は肝機能障害や腎障害を悪化させるおそれがあるため「肝臓病、腎臓病」等の診断を受けた人で相談することとされています。また、メチルエフェドリン塩酸塩やマオウなどの交感神経刺激成分は心臓を興奮させ血圧を上昇させるため「心臓病、高血圧、糖尿病、甲状腺機能亢進症」の診断を受けた人で相談することとされています。
解き方
- a: サントニン(回虫駆除薬)に甲状腺機能亢進症の相談記載はないため誤りと判定します。
- b: エテンザミドは肝機能障害を悪化させるおそれがあるため「肝臓病」の診断を受けた人で相談することとされており正と判定します。
- c: メチルエフェドリン塩酸塩は交感神経刺激作用により心拍数を増加させるため「心臓病」で相談することとされており正と判定します。
- d: マオウで注意が必要なのは心臓病、高血圧、甲状腺機能亢進症などであり、「貧血」ではないため誤りと判定します。
- 選択肢 1不正解
- aおよびdが誤りであるため、選択肢1は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤り、bが正しいため、選択肢2は誤りです。
- 選択肢 3正解
- aは誤、bは正、cは正、dは誤であり、正しい組合せであるため正解です。
- 選択肢 4不正解
- bが正しく、dが誤りであるため、選択肢4は誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bおよびcが正しいため、選択肢5は誤りです。

関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- アドレナリン作動成分(メチルエフェドリン、マオウ等)は、心臓病、高血圧、糖尿病、甲状腺機能亢進症で相談することとされています。
間違えやすいところ
- マオウなどの交感神経興奮成分で注意を要する疾患に「貧血」は含まれない点に留意します。
出題の前提:一般用医薬品添付文書の「使用上の注意」記載要領
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.26 ↗(www.pref.kanagawa.jp) / 令和5年度登録販売者試験 解答(PDF:69KB) p.2 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
相談すること(症状の記載)
医薬品の適正使用と安全対策 · 相談すること / 症状 / ロペラミド塩酸塩 / ジフェニドール塩酸塩 / イソプロパミドヨウ化物 / 小児五疳薬
一般用医薬品の添付文書等の「相談すること」の項目中に「次の症状がある人」と記載することとされている医薬品成分等と症状の組合せの正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a ロペラミド塩酸塩 ――― けいれん b ジフェニドール塩酸塩 ―― むくみ c イソプロパミドヨウ化物 ―― 吐き気・嘔吐 d 小児五疳薬 ―― はげしい下痢
解答・解説を表示
解答
5
解説
添付文書の「相談すること」における症状の欄には、原疾患の悪化や副作用の誘発を防ぐための該当症状が記載されます。抗コリン作用を持つ成分(ジフェニドール、イソプロパミド等)は「排尿困難」が対象となります。小児五疳薬は乳幼児の急性胃腸炎による脱水を防ぐため「はげしい下痢」があるときは漫然と使用せず相談することとされています。
解き方
- a: ロペラミド塩酸塩で相談する症状は「発熱を伴う下痢、血便のある人」等であり「けいれん」ではないため誤りと判定します。
- b: ジフェニドール塩酸塩で相談する症状は抗コリン作用による「排尿困難」等であり「むくみ」ではないため誤りと判定します。
- c: イソプロパミドヨウ化物で相談する症状は「排尿困難」等であり「吐き気・嘔吐」ではないため誤りと判定します。
- d: 小児五疳薬は「はげしい下痢」の症状がある人で相談することと記載されているため正と判定します。
- 選択肢 1不正解
- aおよびbが誤りであるため、選択肢1は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aおよびcが誤りであるため、選択肢2は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bの記述が誤りであるため、選択肢3は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bおよびcが誤り、dが正しいため、選択肢4は誤りです。
- 選択肢 5正解
- a、b、cがいずれも誤りで、dのみ正しいため選択肢5が正解です。

関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 小児五疳薬は、脱水等を伴う重篤な疾患を見逃さないため「はげしい下痢」で相談することとされています。
間違えやすいところ
- ジフェニドールやイソプロパミドなど抗コリン作用を持つ成分で注意すべき症状は「排尿困難」であり、むくみや悪心ではありません。
出題の前提:一般用医薬品添付文書の「使用上の注意」記載要領
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.27 ↗(www.pref.kanagawa.jp) / 令和5年度登録販売者試験 解答(PDF:69KB) p.2 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
してはいけないこと(妊婦等)
医薬品の適正使用と安全対策 · してはいけないこと / 妊婦 / ジフェンヒドラミン塩酸塩 / 睡眠改善薬 / オキセサゼイン
次の医薬品成分等のうち、一般用医薬品の添付文書等において、「次の人は使用(服用)しないこと」の項目中に「妊婦又は妊娠していると思われる人」と記載することとされているものの正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物 b ジフェンヒドラミン塩酸塩を主薬とする催眠鎮静薬(睡眠改善薬) c カゼイン d オキセサゼイン
解答・解説を表示
解答
1
解説
ジフェンヒドラミン塩酸塩を主薬とする睡眠改善薬は、妊娠中の胎児への影響等を考慮し妊婦又は妊娠していると思われる人は禁忌となっています。局所麻酔成分であるオキセサゼインも妊娠中の安全性が確立されていないため禁忌に指定されています。一方、デキストロメトルファンは「相談すること」に留まります。
解き方
- a: デキストロメトルファンは「してはいけないこと」ではなく「相談すること」に妊婦が記載されるため誤りと判定します。
- b: ジフェンヒドラミン塩酸塩を主薬とする睡眠改善薬は妊婦禁忌(してはいけないこと)であるため正と判定します。
- c: カゼインは牛乳アレルギーでの禁忌成分であり、妊婦禁忌ではないため誤りと判定します。
- d: オキセサゼインは妊婦禁忌(してはいけないこと)とされているため正と判定します。
- 選択肢 1正解
- aは誤、bは正、cは誤、dは正であり、すべての正誤判定が正しいため正解です。
- 選択肢 2不正解
- cが誤り、dが正しいため、選択肢2は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aおよびcが誤り、bが正しいため、選択肢3は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤り、bおよびdが正しいため、選択肢4は誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bの記述は正しいため、選択肢5は誤りです。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 睡眠改善薬(ジフェンヒドラミン塩酸塩主薬)やオキセサゼインは、妊婦に対して「してはいけないこと(禁忌)」です。
間違えやすいところ
- 多くの一般用医薬品では妊婦は「相談すること」ですが、睡眠改善薬やオキセサゼイン、ヒマシ油など禁忌(してはいけないこと)となる例外を正確に識別する必要があります。
出題の前提:一般用医薬品添付文書の「使用上の注意」記載要領
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.27 ↗(www.pref.kanagawa.jp) / 令和5年度登録販売者試験 解答(PDF:69KB) p.2 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
してはいけないこと(運転操作の回避)
医薬品の適正使用と安全対策 · してはいけないこと / 乗物又は機械類の運転操作 / ピレンゼピン塩酸塩 / スコポラミン臭化水素酸塩
内服用の一般用医薬品の添付文書等の「してはいけないこと」の項目中に「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこと」と記載することとされている成分として、正しいものの組合せを1つ選べ。 a ピレンゼピン塩酸塩水和物 b テオフィリン c スコポラミン臭化水素酸塩水和物 d ウルソデオキシコール酸
解答・解説を表示
解答
2
解説
抗コリン成分(ピレンゼピン、スコポラミンなど)や抗ヒスタミン成分、鎮咳成分の一部は、中枢性の眠気や散瞳に伴う「目のかすみ」「異常なまぶしさ」を引き起こすため、重大な事故を避ける目的で「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこと」が義務付けられています。
解き方
- 提示された成分(a:ピレンゼピン塩酸塩、b:テオフィリン、c:スコポラミン臭化水素酸塩、d:ウルソデオキシコール酸)の薬効群と副作用特性を分析します。
- 抗コリン作用により散瞳・調節麻痺等を起こすaとcを運転禁止成分として選定し、選択肢2を選びます。
- 選択肢 1不正解
- bのテオフィリンは中枢興奮作用を持つキサンチン系成分であり、運転操作の制限対象ではありません。
- 選択肢 2正解
- aのピレンゼピン塩酸塩水和物およびcのスコポラミン臭化水素酸塩水和物は抗コリン成分であり、目のかすみや眠気等の恐れから運転操作を避けることとされており正解です。
- 選択肢 3不正解
- bのテオフィリンが含まれているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bのテオフィリンおよびdのウルソデオキシコール酸は運転禁止成分ではないため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- dのウルソデオキシコール酸は利胆成分であり、運転操作への制限はないため誤りです。
覚えるポイント
- 抗コリン成分(ピレンゼピン、スコポラミン、ロートエキス等)は、目のかすみや眩しさ、眠気が生じるため運転操作が禁止されます。
間違えやすいところ
- 胃腸薬の成分であってもピレンゼピン塩酸塩のように抗コリン作用を持つ成分は運転操作禁止の対象となる点に注意が必要です。
出題の前提:一般用医薬品添付文書の「使用上の注意」記載要領
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.28 ↗(www.pref.kanagawa.jp) / 令和5年度登録販売者試験 解答(PDF:69KB) p.2 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
漢方製剤の連用禁止とうっ血性心不全・心室頻拍
医薬品の適正使用と安全対策 · してはいけないこと / 漢方処方製剤 / 芍薬甘草湯 / 偽アルドステロン症
一般用医薬品の漢方製剤のうち、添付文書の「してはいけないこと」に、うっ血性心不全や心室頻拍等の重篤な心臓・電解質異常の副作用が現れるおそれがあることから、「症状があるときのみの服用にとどめ、連用しないこと」と明記されているものとして、正しい選択肢を1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
4
解説
芍薬甘草湯はシャクヤクとカンゾウで構成され、カンゾウの含有量が多いため、連用すると低カリウム血症を主因とする偽アルドステロン症が急速に悪化し、不整脈や心不全を誘発する危険性があります。
解き方
- 添付文書において「症状があるときのみの服用にとどめ、連用しないこと」と指示されている漢方製剤を特定する。
- カンゾウの大量含有に起因してうっ血性心不全や心室頻拍の副作用報告がある芍薬甘草湯を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 防風通聖散は肥満症等に用いられる漢方処方製剤であり、「症状があるときのみの服用にとどめ、連用しないこと」という特有の記載はありません。
- 選択肢 2不正解
- 響声破笛丸はしわがれ声等に用いられる漢方処方製剤であり、心室頻拍等を理由とした連用禁止の記載対象ではありません。
- 選択肢 3不正解
- 柴胡桂枝湯は胃腸炎やかぜの中期から後期の症状に用いられる漢方処方製剤であり、当該の連用禁止規定には該当しません。
- 選択肢 4正解
- 芍薬甘草湯は、急激な筋肉のけいれんを伴う痛みに頓服的に使用される製剤で、うっ血性心不全や心室頻拍の副作用が現れるおそれがあるため「連用しないこと」とされています。
- 選択肢 5不正解
- 麻子仁丸は便秘に用いられる漢方処方製剤であり、「症状があるときのみの服用にとどめ、連用しないこと」の指定処方ではありません。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 芍薬甘草湯は連用禁忌(うっ血性心不全・心室頻拍・偽アルドステロン症のリスク)
間違えやすいところ
- 同じくカンゾウを含む他の漢方薬と混同しやすいですが、頓服指定で連用禁止が明確に記載されるのは芍薬甘草湯です。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」別表(してはいけないこと・漢方製剤)
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.28 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
使用部位の制限(してはいけないこと)とその理由
医薬品の適正使用と安全対策 · してはいけないこと / 外用薬 / 使用部位の制限 / 添付文書
一般用医薬品の添付文書における「してはいけないこと(次の部位には使用しないこと)」とその理由に関する記述(a~d)の正誤の正しい組合せを1つ選べ。 a 殺菌消毒薬(液体絆創膏)は、湿潤した患部に用いると、分泌液が貯留して症状を悪化させることがあるため、ただれ、化膿している患部には使用しない。 b うおのめ・いぼ・たこ用薬は、角質溶解作用の強い薬剤であり、誤って目に入ると障害を与える危険性があるため、目の周囲には使用しない。 c 外用鎮痒消炎薬(エアゾール剤に限る)は、特定の局所に使用することが一般に困難であり、目などに薬剤が入るおそれがあるため、目の周囲、粘膜等には使用しない。 d みずむし・たむし用薬は、皮膚刺激成分により、強い刺激や痛みを生じるおそれがあるため、目や目の周囲、粘膜(例えば、口腔、鼻腔、膣等)には使用しない。
解答・解説を表示
解答
1
解説
外用薬は皮膜形成による浸出液の貯留、角質溶解成分や刺激成分による眼粘膜障害、エアゾール噴霧による誤入などのリスクに応じて、使用部位の禁忌が定められています。
解き方
- 各記述における薬効群・剤形と、使用禁止部位およびその医学的理由を照合する。
- 液体絆創膏(分泌液貯留)、角質軟化薬(目の障害)、エアゾール剤(誤入リスク)、みずむし薬(粘膜刺激)の記述が全て正しいことを確認する。
- 選択肢 1正解
- a、b、c、dの記述はすべて手引きの記載通りで正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- cの記述は正しいため、cを誤りとする本選択肢は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bおよびdの記述は正しいため、本選択肢は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aおよびcの記述は正しいため、本選択肢は誤りです。
- 選択肢 5不正解
- a、b、cの記述はいずれも正しいため、本選択肢は誤りです。
覚えるポイント
- 液体絆創膏:化膿・ただれ部位は分泌液貯留のため禁忌
- エアゾール剤:局所噴霧が困難で目に入る危険があるため粘膜等禁忌
間違えやすいところ
- 外用鎮痒消炎薬全体ではなく「エアゾール剤」に特有の禁止理由であることを把握しておく必要があります。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」別表(してはいけないこと・使用部位)
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.29 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
かぜ薬の配合成分と服薬指導・保管方法
医薬品の適正使用と安全対策 · 総合感冒薬 / エテンザミド / ライ症候群 / 抗ヒスタミン成分 / 保管方法
ある一般用かぜ薬(成人1日量6カプセル中:アセトアミノフェン500mg、エテンザミド400mg、クロルフェニラミンマレイン酸塩7.5mg、dl-メチルエフェドリン塩酸塩40mg、無水カフェイン120mg/7歳以上15歳未満も服用可)に関する、購入相談時の登録販売者の説明(a~d)のうち、適切なものの組合せを1つ選べ。 a 服用後、眠気等があらわれる成分は本剤に配合されていません。 b カプセル剤のため、冷蔵庫内で保管してください。 c 一定期間又は一定回数服用しても症状の改善がみられない場合は、服用を中止し、医療機関を受診してください。 d 娘さんが水痘(水ぼうそう)もしくはインフルエンザにかかっている又はその疑いのある場合は、服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。
解答・解説を表示
解答
5
解説
抗ヒスタミン成分(クロルフェニラミンマレイン酸塩)は眠気を引き起こし、サリチル酸系解熱鎮痛成分(エテンザミド)は15歳未満の水痘・インフルエンザ患者でライ症候群の発症リスクがあるため相談が必要です。医薬品は直射日光や湿気を避けた室温保存が基本です。
解き方
- 配合成分一覧からクロルフェニラミンマレイン酸塩(抗ヒスタミン薬)の存在を確認し、a(眠気なし)が不適切であることを判定する。
- カプセル剤の保管方法として冷蔵庫保存が結露などの原因となり不適(室温保存)であることを判定し、bを誤りと判断する。
- 漫然連用を避け医療機関を受診する旨(c)およびエテンザミドの小児ライ症候群リスクへの配慮(d)が適切であることを確認する。
- 選択肢 1不正解
- a(クロルフェニラミンマレイン酸塩による眠気がある)およびb(室温保管が基本)がともに誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りであるため、組合せとして不適切です。
- 選択肢 3不正解
- aが誤りであるため、組合せとして不適切です。
- 選択肢 4不正解
- bが誤りであるため、組合せとして不適切です。
- 選択肢 5正解
- cおよびdはいずれも適切な説明であり、正しい組合せです。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- サリチル酸系(エテンザミド等)は15歳未満の水痘・インフルエンザ時にライ症候群予防のため相談が必要
- カプセルや錠剤は吸湿・結露を防ぐため通常は室温保存
間違えやすいところ
- アセトアミノフェン単剤なら15歳未満の水痘時でも使用可能ですが、本剤にはエテンザミドも併方されている点を見落とさないようにします。
出題の前提:手引き「第5章 医薬品の適正使用と安全対策」
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.30 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品の安全性情報提供制度
医薬品の適正使用と安全対策 · PMDA / 医薬品・医療機器等安全性情報 / 緊急安全性情報 / 情報提供体制
医薬品等の安全性情報等に関する記述(a~d)のうち、正しいものの組合せを1つ選べ。 a 独立行政法人医薬品医療機器総合機構のホームページには、一般用医薬品・要指導医薬品の添付文書情報が掲載されている。 b 医薬品の製造販売業者等は、医薬品の有効性及び安全性に関する事項その他医薬品の適正な使用のために必要な情報を収集し、検討するとともに、薬局開設者等に対して、提供するよう努めなければならないが、薬局等に従事する薬剤師や登録販売者は情報提供の対象となっていない。 c 厚生労働省は、医薬品(一般用医薬品を含む)、医療機器等による重要な副作用、不具合等に関する情報をとりまとめ、「医薬品・医療機器等安全性情報」として、広く医薬関係者向けに情報提供を行っている。 d 緊急安全性情報は、医療用医薬品や医家向け医療機器についての情報伝達であり、一般用医薬品についての情報が発出されたことはない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品の適正使用推進のため、PMDAウェブサイトで添付文書情報が公開され、厚労省から「医薬品・医療機器等安全性情報」が広く医療従事者(登録販売者を含む)へ提供されます。過去には一般用医薬品でも緊急安全性情報(イエローレター)が発出されています。
解き方
- PMDAの情報提供ウェブサイトの対象範囲を確認し、aが正しいことを判定する。
- 製薬企業による情報提供の対象に登録販売者等が含まれるため、bを誤りと判定する。
- 厚生労働省の「医薬品・医療機器等安全性情報」の枠組みを確認し、cが正しいことを判定する。
- 緊急安全性情報が一般用医薬品(PPA等)でも発出された事例があることを想起し、dを誤りと判定する。
- 選択肢 1不正解
- bの記述で、薬剤師や登録販売者も情報提供の重要な対象とされているため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aおよびcの記述がともに正しいため、これが正解となります。
- 選択肢 3不正解
- dの記述で、一般用医薬品に関しても緊急安全性情報が発出されたことがあるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bの記述が誤りであるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- dの記述が誤りであるため不適切です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 緊急安全性情報(イエローレター)は一般用医薬品でも発出された歴史がある(例:PPA)
- PMDAのホームページで一般用・要指導医薬品の添付文書を検索・閲覧可能
間違えやすいところ
- 緊急安全性情報は医療用医薬品限定のものではなく、一般用医薬品に対しても発出されることがあります。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」医薬品等の安全性情報等の提供
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.31 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品副作用情報等の収集制度の歴史と概要
医薬品の適正使用と安全対策 · 医薬品・医療機器等安全性情報報告制度 / 副作用モニター制度 / 登録販売者の役割 / 再審査制度
医薬品の副作用情報等の収集に関する記述(a~d)の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 医薬品・医療機器等安全性情報報告制度は、1967年3月より、約3000の医療機関をモニター施設に指定して、厚生省(当時)が直接副作用報告を受ける「医薬品副作用モニター制度」としてスタートした。 b 登録販売者は、医薬品・医療機器等安全性情報報告制度に基づく報告を行う医薬関係者として位置づけられている。 c 2002年7月に薬事法が改正され、医師や薬剤師等の医薬関係者による副作用等の報告が義務化された。 d 医療用医薬品で使用されていた有効成分を一般用医薬品で初めて配合したものについては、10年を超えない範囲で厚生労働大臣が承認時に定める一定期間(概ね8年)、承認後の使用成績等を製造販売業者等が集積し、厚生労働省へ提出する制度(再審査制度)が適用される。
解答・解説を表示
解答
1
解説
1967年に始まった副作用モニター制度は発展を経て、2002年の法改正により医療関係者(登録販売者を含む)からの報告が義務づけられました(法第68条の10第2項)。一般用医薬品の再審査に準ずる安全性確認期間は新有効成分医薬品(医療用)の8年~10年とは異なります。
解き方
- 副作用報告制度の発足(1967年、約3000施設指定)の記述(a)が正しいことを確認する。
- 登録販売者が報告義務のある医薬関係者に含まれること(b)が正しいことを確認する。
- 2002年(平成14年)の法改正により報告が義務化されたこと(c)が正しいことを確認する。
- 一般用医薬品の承認後調査期間の記述(d)が医療用新薬の再審査期間と混同されており誤りであることを判定する。
- 選択肢 1正解
- a、b、cが正しく、dが誤りであるため、正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- cの法改正(義務化)は正しいため、cを誤りとする本選択肢は不適切です。
- 選択肢 3不正解
- a、b、cが正しく、dが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aは正しい歴史的経緯であり、dは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aおよびbが正しいため不適切です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 医薬関係者による副作用報告制度は2002年に法制化・義務化された
- 登録販売者も法に基づく副作用報告を行う医薬関係者に含まれる
間違えやすいところ
- 医療用医薬品の再審査期間(新有効成分で原則8年、最大10年)と一般用医薬品の製造販売後調査の規定を混同しないように注意します。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」副作用情報等の収集
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.32 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
製造販売業者による副作用等の報告期限
医薬品の適正使用と安全対策 · 製造販売業者の報告義務 / 15日以内報告 / 30日以内報告 / 研究報告 / 感染症定期報告
医薬品医療機器等法第68条の10第1項の規定に基づき、医薬品の製造販売業者に義務付けられている副作用等の報告に関する記述(a~d)のうち、正しいものの組合せを1つ選べ。 a 外国における製造、輸入又は販売の中止、回収、廃棄その他の保健衛生上の危害の発生又は拡大を防止するための措置の実施については、30日以内に厚生労働大臣に報告しなければならない。 b 医薬品によるものと疑われる副作用症例の発生のうち、使用上の注意から予測できないもので重篤(死亡を除く)な事例については、15日以内に厚生労働大臣に報告しなければならない。 c 副作用症例・感染症の発生傾向が著しく変化したことを示す研究報告については、30日以内に厚生労働大臣に報告しなければならない。 d 医薬品によるものと疑われる感染症症例の発生のうち、使用上の注意から予測できるもので重篤(死亡を含む)な事例については、30日以内に厚生労働大臣に報告しなければならない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
製造販売業者の副作用等報告では、未知重篤副作用、死亡事例、感染症症例、外国での回収等措置は「15日以内」に報告が義務づけられています。一方、既知重篤(非死亡)の副作用症例や研究報告などは「30日以内」の報告とされています。
解き方
- 外国での製造販売中止・回収等措置の報告期限(15日以内)を確認し、a(30日以内)を誤りと判定する。
- 未知かつ重篤な副作用症例の報告期限(15日以内)を確認し、bを正しいと判定する。
- 副作用等の発生傾向の著しい変化を示す研究報告の期限(30日以内)を確認し、cを正しいと判定する。
- 感染症症例の発生報告(重篤なものは既知・未知を問わず15日以内)を確認し、d(30日以内)を誤りと判定する。
- 選択肢 1不正解
- aの外国での回収・廃棄等措置の報告期限は30日以内ではなく「15日以内」であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3正解
- bおよびcの記述がいずれも正しいため、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- dの感染症症例(重篤)は予測できるものであっても30日ではなく「15日以内」の報告義務があるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- dが誤りであるため不適切です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 外国での回収・販売中止措置:15日以内
- 感染症症例の発生(重篤):既知・未知問わず15日以内
- 研究報告:30日以内
間違えやすいところ
- 感染症症例は、副作用症例と異なり「予測できるもの(既知)」であっても重篤であれば15日以内の報告となる点に注意が必要です。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第228条の20(製造販売業者の副作用等の報告)
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.33 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
副作用情報の評価及び安全対策措置の流れ
医薬品の適正使用と安全対策 · PMDA / 厚生労働大臣 / 薬事・食品衛生審議会 / 安全対策措置
医薬品の副作用情報等の評価及び措置に関する次の文中の( a )~( c )に入る字句の正しい組合せを1つ選べ。 「収集された副作用等の情報は、その医薬品の製造販売業者等において評価・検討され、必要な安全対策が図られる。各制度により集められた副作用情報については、( a )において専門委員の意見を聴きながら調査検討が行われ、その結果に基づき、( b )は、( c )の意見を聴いて、使用上の注意の改訂の指示等を通じた注意喚起のための情報提供や、効能・効果や用法・用量の一部変更、調査・実験の実施の指示、製造・販売の中止、製品の回収等の安全対策上必要な行政措置を講じている。」
解答・解説を表示
解答
5
解説
副作用等の安全対策情報はPMDAが専門的知見に基づき総合的に分析・評価を行い、厚生労働大臣が薬事・食品衛生審議会の諮問・答申を経て行政上の命令や指示(使用上の注意改訂指示等)を発出します。
解き方
- 集められた情報の調査検討を行う専門機関(a)として独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)を特定する。
- 安全対策上の行政措置を実施する権限主体(b)として厚生労働大臣を特定する。
- 厚生労働大臣が意見を聴く審議会組織(c)として薬事・食品衛生審議会を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aは日本製薬団体連合会ではなくPMDA、cは消費者委員会ではなく薬事・食品衛生審議会です。
- 選択肢 2不正解
- aはPMDA、bは厚生労働大臣であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aは都道府県ではなくPMDA、bは都道府県知事ではなく厚生労働大臣です。
- 選択肢 4不正解
- bは厚生労働大臣、cは薬事・食品衛生審議会であるため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aに「独立行政法人医薬品医療機器総合機構」、bに「厚生労働大臣」、cに「薬事・食品衛生審議会」が入る適切な組合せです。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 副作用調査検討:PMDA
- 行政措置実施者:厚生労働大臣
- 意見聴取先:薬事・食品衛生審議会
間違えやすいところ
- 都道府県知事による命令や日本製薬団体連合会などの業界団体と行政機関の役割を混同しないように整理します。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」副作用情報等の評価及び措置
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.33 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬関係者による副作用等報告の留意事項
医薬品の適正使用と安全対策 · 医薬関係者の報告義務 / 報告対象 / 報告様式 / 複数専門家の対応
医薬品医療機器等法第68条の10第2項の規定に基づき、医薬関係者に義務付けられている医薬品の副作用等の報告に関する記述(a~d)の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 安全対策上必要があると認められる場合であっても、医薬品の過量使用や誤用等によるものと思われる健康被害については報告する必要はない。 b 複数の専門家が医薬品の販売等に携わっている場合であっても、当該薬局又は医薬品の販売業において販売等された医薬品の副作用等によると疑われる健康被害の情報に直接接した専門家1名から報告書が提出されれば十分である。 c 報告様式の記入欄すべてに記入がなされる必要はなく、医薬品の販売等に従事する専門家においては、購入者等から把握可能な範囲で報告がなされればよい。 d 医薬品によるものと疑われる、日常生活に支障を来すが入院治療を必要としない程度の健康被害については、報告の対象とならない。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬関係者による安全性情報報告制度では、適正使用だけでなく安全対策上重要な誤用・過量使用の健康被害や、入院に至らなくとも日常生活に支障を来す程度の健康被害も報告対象に含まれます。記入は把握可能な範囲でよく、重複を避けるため直接情報を得た1名が代表して行います。
解き方
- 誤用・過量使用による事例でも安全対策上必要なら報告対象となることを確認し、aを誤りと判定する。
- 複数専門家がいる施設での重複提出を避ける運用(代表1名で十分)を確認し、bを正しいと判定する。
- 報告書式の記入項目について、購入者から把握できた範囲で提出可能であることを確認し、cを正しいと判定する。
- 救済制度(入院相当が要件)と安全性情報報告(日常生活に支障を来す程度でも対象)の基準の違いを確認し、dを誤りと判定する。
- 選択肢 1不正解
- cが正しく、dが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤り、bおよびcが正しいため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- aの記述(報告不要とする点)が誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4正解
- aが誤り、bが正、cが正、dが誤りであり、正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- bおよびcが正しく、dが誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- 誤用・過量使用による健康被害も安全対策上必要なら報告対象
- 日常生活に支障を来す程度の健康被害も報告対象(入院必須ではない)
- 報告は把握できた範囲で記入すればよい
間違えやすいところ
- 副作用被害救済制度の給付対象要件(入院治療を必要とする程度以上)と、安全性情報報告制度の対象基準(日常生活に支障を来す程度)を混同しないように区別します。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」医薬品・医療機器等安全性情報報告制度
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.34 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品副作用被害救済制度における各種給付の種類と内容
医薬品の適正使用と安全対策 · 医薬品副作用被害救済制度 / 給付の種類 / 請求期限
医薬品副作用被害救済制度の各種給付に関する記述(a~d)の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品副作用被害救済制度では、医薬品を適正に使用したにもかかわらず生じた健康被害に対し、医療費、医療手当、障害年金、障害児養育年金、遺族年金、遺族一時金、葬祭料が給付されます。各給付には対象者、給付内容(実費か定額か)、請求期限などの規定が厳密に定められています。
解き方
- 記述aについて、障害児養育年金の対象年齢が「18歳未満」であるか確認し、20歳未満とする誤りを見極める。
- 記述bについて、医療手当が医療費以外の諸経費を補填するための定額支給であり、実費補償ではないことを確認する。
- 記述cについて、遺族年金の受給目的および給付制限期間(最高10年)が正しい記述であることを確認する。
- 記述dについて、遺族一時金には死亡時から5年以内という請求期限があることを確認し、正誤の組み合わせを導き出す。
- 選択肢 1不正解
- aとbがいずれも誤った記述であるため、不正解です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤り、cが正、dが誤りであるため、不正解です。
- 選択肢 3正解
- a(誤)、b(誤)、c(正)、d(誤)の正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bが誤り、cが正、dが誤りであるため、不正解です。
- 選択肢 5不正解
- cは正しい記述であるため、すべて誤りとする本肢は不正解です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 障害児養育年金は18歳未満が対象(20歳未満ではない)
- 医療費は実費補償、医療手当は定額支給
- 遺族年金は最高10年が限度、遺族一時金は死亡から5年以内に請求が必要
間違えやすいところ
- 実費支給される医療費と、諸経費補填として定額支給される医療手当を混同しやすい。
- 障害年金(18歳以上の本人へ支給)と障害児養育年金(18歳未満を養育する人へ支給)の年齢条件を取り違えやすい。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用・安全対策」における医薬品副作用被害救済制度の給付の種類、給付内容及び請求期限の規定に基づく。
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.35 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品副作用被害救済制度の適用範囲と請求手続き
医薬品の適正使用と安全対策 · 医薬品副作用被害救済制度 / 対象除外医薬品 / 適正使用 / 請求手続き
医薬品副作用被害救済制度に関する記述(a~d)の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品副作用被害救済制度は、医薬品を「適正に使用したにもかかわらず」生じた健康被害を対象とします。企業の損害賠償責任が明らかな製品不良や不適正使用による被害は対象から除外されます。また、人体に直接使用する殺菌消毒剤は対象ですが、人体に直接使用しない殺菌消毒剤や一般用検査薬などは対象外です。
解き方
- 記述aについて、製薬企業の損害賠償責任がある製品不良等は救済制度の対象から除外されることを確認する(正)。
- 記述bについて、人体に直接使用する殺菌消毒剤は救済制度の対象に含まれることを確認する(誤)。
- 記述cについて、一般用医薬品による請求では医師の診断書等に加え、販売証明書等が必要であることを確認する(正)。
- 記述dについて、救済対象は「適正使用」に限られ、不適正使用による健康被害は対象外であることを確認する(誤)。
- 選択肢 1不正解
- bとdが誤った記述であるため、すべて正しいとする本肢は不正解です。
- 選択肢 2正解
- a(正)、b(誤)、c(正)、d(誤)の正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aが正、bが誤、cが正であるため、不正解です。
- 選択肢 4不正解
- cが正、dが誤であるため、不正解です。
- 選択肢 5不正解
- aが正、cが正、dが誤であるため、不正解です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 救済制度の対象は適正使用による副作用被害に限られ、不適正使用は対象外
- 人体に直接使用する殺菌消毒剤は対象だが、人体に直接使用しないものは対象外
- 一般用医薬品の請求には販売業者の「販売証明書等」が必要
間違えやすいところ
- 殺菌消毒剤全般が対象外であると誤認しやすいが、人体に直接使用するものは対象となる点に注意する。
- 不適正使用による健康被害も救済されると誤認しやすい。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用・安全対策」における医薬品副作用被害救済制度の対象範囲および請求手続きに関する規定に基づく。
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.35 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
一般用医薬品の安全対策の歴史的経緯
医薬品の適正使用と安全対策 · 安全対策の経緯 / アンプル入りかぜ薬 / PPA / 小柴胡湯 / 間質性肺炎
一般用医薬品の安全対策に関する記述(a~d)のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
一般用医薬品の重大な副作用発生に対して講じられてきた歴史的安全対策(アンプル入りかぜ薬によるショック死亡事故、PPAによる脳出血症例と代替成分への切替え、小柴胡湯とインターフェロン併用による間質性肺炎、一般用かぜ薬による間質性肺炎の注意喚起等)を正確に把握しておく必要があります。
解き方
- 記述aについて、アミノピリン・スルピリン配合のアンプル入りかぜ薬のショック死亡事故による製品回収要請が事実であることを確認する(正)。
- 記述bについて、脳出血の副作用等により代替成分への切替えが指示されたのは「塩酸フェニルプロパノールアミン(PPA)」であり、プソイドエフェドリン塩酸塩は切替え先等の成分であることを確認する(誤)。
- 記述cについて、インターフェロン製剤との併用で間質性肺炎が問題となり禁忌指定されたのは「小柴胡湯」であることを確認する(誤)。
- 記述dについて、一般用かぜ薬による間質性肺炎の発生事例を受け、全般に使用上の注意改訂が指示されたことを確認する(正)。
- 選択肢 1不正解
- bはプソイドエフェドリン塩酸塩ではなく塩酸フェニルプロパノールアミン(PPA)の記述であるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- cは小青竜湯ではなく小柴胡湯の記述であるため不正解です。
- 選択肢 3正解
- aとdの記述がともに正しいため、これが正解となります。
- 選択肢 4不正解
- bおよびcがともに誤った記述であるため不正解です。
- 選択肢 5不正解
- cが誤った記述であるため不正解です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- アンプル入りかぜ薬(アミノピリン等):重篤なショック死亡事故による回収要請
- 塩酸フェニルプロパノールアミン(PPA):脳出血等のリスクからプソイドエフェドリン等への代替切り替え
- 小柴胡湯:インターフェロン製剤との併用により間質性肺炎の死亡例が発生し併用禁忌へ
間違えやすいところ
- 小柴胡湯と小青竜湯を取り違えやすい。
- 代替成分へと切り替えられた原因物質(塩酸フェニルプロパノールアミン)と、切り替え先成分(プソイドエフェドリン塩酸塩等)を取り違えやすい。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用・安全対策」における一般用医薬品の安全対策の歴史的経緯に基づく。
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.36 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品の適正使用のための啓発活動と薬物乱用防止
医薬品の適正使用と安全対策 · 啓発活動 / 薬と健康の週間 / ダメ。ゼッタイ。普及運動 / 医薬品乱用
医薬品の適正使用のための啓発活動等に関する記述(a~d)の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品の適正使用を推進するため、「薬と健康の週間」(10月17日~23日)や「ダメ。ゼッタイ。」普及運動(6月20日~7月19日)などの各種啓発活動が国や自治体、関係団体等により実施されています。また、薬物乱用・依存は違法薬物だけでなく、一般用医薬品(鎮咳去痰薬など)の過量摂取や乱用によっても引き起こされます。
解き方
- 記述aについて、登録販売者がセルフメディケーション普及や適正使用の啓発活動への参加・協力が期待されていることを確認する(正)。
- 記述bについて、「薬と健康の週間」が毎年10月17日~23日の1週間であることを確認する(正)。
- 記述cについて、「ダメ。ゼッタイ。」普及運動が毎年6月20日~7月19日の1ヶ月間であることを確認する(正)。
- 記述dについて、一般用医薬品であっても不適正使用により乱用や依存が生じるため誤りであることを確認する(誤)。
- 選択肢 1正解
- a(正)、b(正)、c(正)、d(誤)の正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- cは正しい記述であるため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- bおよびcが正しく、dが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- aおよびbが正しく、dが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 5不正解
- aおよびcが正しく、dが誤りであるため不正解です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 薬と健康の週間:毎年10月17日~23日の1週間
- 「ダメ。ゼッタイ。」普及運動:毎年6月20日~7月19日(6・26国際麻薬乱用撲滅デー関連)
- 一般用医薬品でも濫用等により薬物依存が生じ得る
間違えやすいところ
- 「薬と健康の週間」と「ダメ。ゼッタイ。普及運動」の実施時期・期間を混同しやすい。
- 薬物乱用は違法薬物に限られると思い込み、一般用医薬品の乱用リスクを見落としやすい。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用・安全対策」における医薬品の適正使用のための啓発活動および乱用防止の記述に基づく。
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 後半』
令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) p.36 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
2023年度 神奈川県 後半
参照した公式資料
神奈川県が公開した2023年度 神奈川県 後半の問題・解答資料です。
- 令和5年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:826KB) ↗ — www.pref.kanagawa.jp(PDF・36ページ)
- 令和5年度登録販売者試験 解答(PDF:69KB) ↗ — www.pref.kanagawa.jp(PDF・2ページ)

