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2023年度 神奈川県 前半の概要
医薬品の本質と安全性確保の仕組み
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の本質 / 製造物責任法 / 市販後安全対策
医薬品の本質に関する次の記述について、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 医薬品が人体に及ぼす作用は複雑、かつ、多岐に渡るが、そのすべてが解明されている。 b 人体に対して使用されない医薬品の殺虫剤であれば、誤って人体がそれに曝されても、健康を害することはない。 c 一般用医薬品として販売される製品は、製造物責任法(平成6年法律第85号)の対象でもある。 d 医薬品は、市販後にも、医学・薬学等の新たな知見、使用成績等に基づき、その有効性、安全性等の確認が行われる仕組みになっている。
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解答
5
解説
医薬品は生命や健康に関わる有用な製品である一方、作用のすべてが解明されているわけではなくリスクも内在するため、市販後も含めた安全管理やPL法による救済措置が重要視されます。
解き方
- 各記述の科学的事実関係および法令上の位置づけを精査する。
- a(すべて解明)およびb(殺虫剤なら健康を害さない)が明白な誤りであることを特定する。
- c(PL法の対象)とd(市販後安全対策)が正しい記述であることを確認し、該当する組合せを選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aおよび記述bはいずれも誤りであるため、この組合せは不適当です。
- 選択肢 2不正解
- 記述cは正しいものの、記述aが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- 記述dは正しいものの、記述aが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- 記述cは正しいものの、記述bが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 5正解
- 記述cおよび記述dがともに正しいため、この組合せが正解です。
答えの内訳
- a:誤
- 医薬品の人体に対する作用は複雑多岐にわたり、すべての作用機序や影響が完全に解明されているわけではありません。
- b:誤
- 人体に直接使用しない殺虫剤などの医薬品であっても、誤って吸入や付着により曝露されれば健康被害を生じる危険性があります。
- c:正
- 一般用医薬品として販売される製品は製造物責任法(PL法)における「製造物」に該当し、同法の損害賠償責任の対象となります。
- d:正
- 医薬品は市販後も使用成績の収集や最新の医学・薬学的知見に基づき、有効性や安全性を再評価・確認する仕組みが整えられています。
覚えるポイント
- 医薬品の作用はすべて解明されておらず、殺虫剤等の人体非直接使用製品でも毒性リスクがあります。
間違えやすいところ
- 製造物責任法(PL法)の対象から医薬品が除外されていると勘違いしないように注意しましょう。
出題の前提:令和5年度登録販売者試験問題・午前問1
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.1 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品の品質保証と販売時の情報提供
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の本質 / 品質保証 / 医薬品医療機器等法 / 製品回収
医薬品の本質に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを選びなさい。 a 一般の生活者においては、一般用医薬品の添付文書や製品表示に記載された内容を見ただけでは、効能効果や副作用等について誤解や認識不足を生じることがある。 b 医薬品は、人の生命や健康に密接に関連するものであるため、高い水準で均一な品質が保証されていなければならない。 c 医薬品医療機器等法では、健康被害の発生の可能性があるときに限り、異物等の混入、変質等がある医薬品を販売等してはならない旨を定めている。 d 医薬品は、製造販売業者による製品回収等の措置がなされることがあるので、医薬品の販売等を行う者においては、製造販売業者等からの情報に日頃から留意しておくことが重要である。
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解答
2
解説
医薬品医療機器等法において不良医薬品の販売等は健康被害の恐れの有無を問わず厳格に禁止されており、生活者の安全を守るための専門的関与と回収情報把握が不可欠です。
解き方
- 記述a・bの内容が生活者の特性および医薬品の品質要求に合致していることを確認する。
- 記述cの「健康被害の発生の可能性があるときに限り」という限定条件が法律の規定に反することを見抜く。
- 記述dの回収情報への留意が販売従事者の重要な責務であることを確認し、「正・正・誤・正」の選択肢を特定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤り、記述cが正しいと判定されているため不適当です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤り、記述cが正しいと判定されているため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤りと判定されているため不適当です。
- 選択肢 5不正解
- 記述cが正しいと判定されているため不適当です。
答えの内訳
- a:正
- 一般の生活者は専門知識が十分でないため、添付文書等を読んだだけでは誤解や認識不足が生じる恐れがあります。
- b:正
- 医薬品は人の生命や健康に直結するため、製剤ごとのバラつきをなくし高い水準で均一な品質が保証されなければなりません。
- c:誤
- 健康被害発生の可能性の有無にかかわらず、異物混入や変質等の不良医薬品を販売・授与することは一律禁止されています。
- d:正
- 不具合による製品回収等に対応できるよう、販売従事者は製造販売業者等からの情報提供に日頃から留意する必要があります。
覚えるポイント
- 異物混入や変質した医薬品は、健康被害の恐れの有無を問わず販売・授与が禁止されています。
間違えやすいところ
- 「健康被害のおそれがあるときに限り」という限定表現を見落として正しい記述と誤認しやすい点に注意しましょう。
出題の前提:令和5年度登録販売者試験問題・午前問2
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.1 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品のリスク評価基準と試験基準(GLP・GCP・GPSP)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 用量反応関係 / 半数致死量 / GLP / GCP / GPSP
医薬品のリスク評価に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを選びなさい。 a 医薬品の投与量と効果の関係は、薬物用量の増加に伴い、効果の発現が検出されない「無作用量」から、最小有効量を経て「治療量」に至る。 b 動物実験により求められる50%致死量(LD50)は、薬物の毒性の指標として用いられる。 c ヒトを対象とした臨床試験の実施の基準には、国際的に Good Laboratory Practice(GLP)が制定されている。 d 医薬品に対しては、製造販売後の調査及び試験の実施の基準として Good Post-marketing Study Practice(GPSP)が制定されている。
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解答
1
解説
医薬品の安全性評価・臨床試験等の信頼性確保のため国際的な各種基準(非臨床GLP、臨床GCP、製造販売後調査GPSP)が制定されています。
解き方
- 用量反応曲線の基本概念(無作用量→最小有効量→治療量)が記述aと合致していることを確認する。
- LD50が毒性の主要な指標であることを記述bで確認する。
- 記述cの「ヒトを対象とした臨床試験基準」がGLP(非臨床基準)ではなくGCPである誤りを特定する。
- 記述dのGPSPの定義が正確であることを確認し、「正・正・誤・正」の組合せを選択する。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- 記述bが誤り、記述cが正しいと判定されているため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが誤り、記述cが正しいと判定されているため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aおよびbが誤りと判定されているため不適当です。
- 選択肢 5不正解
- 記述dが誤りと判定されているため不適当です。
答えの内訳
- a:正
- 投与量と効果の関係では、無作用量から用量を増やすと最小有効量を超えて治療量に達し、さらに増えると中毒量・致死量に至ります。
- b:正
- 動物実験で被験動物の半数を死亡させる投与量(50%致死量:LD50)は、急性毒性の強さを示す指標として用いられます。
- c:誤
- ヒトを対象とした臨床試験の実施基準はGood Clinical Practice(GCP)であり、GLPは非臨床試験(安全性試験)の基準です。
- d:正
- 医薬品の製造販売後における調査および試験の適正な実施基準としてGPSPが定められています。
覚えるポイント
- ヒト対象の臨床試験基準はGCP、非臨床試験基準はGLP、製造販売後調査基準はGPSPです。
間違えやすいところ
- GLP(非臨床試験基準)とGCP(臨床試験基準)の略称と対象を入れ替えたひっかけに注意しましょう。
出題の前提:令和5年度登録販売者試験問題・午前問3
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.2 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
健康食品の法的位置づけと保健機能食品の分類
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 健康食品 / 機能性表示食品 / 特定保健用食品 / 専門家による確認
健康食品に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを選びなさい。 a 健康増進や維持の助けになることが期待されるいわゆる「健康食品」は、あくまで食品であり、医薬品とは法律上区別される。 b 「機能性表示食品」は、事業者の責任で科学的根拠をもとに疾病に罹患していない者の健康維持及び増進に役立つ機能を商品のパッケージに表示するものとして、国の個別の許可を受けたものである。 c 「特定保健用食品」は、身体の生理機能などに影響を与える保健機能成分を含むもので、個別に(一部は規格基準に従って)特定の保健機能を示す有効性や安全性などに関する国の審査を受け、許可されたものである。 d 一般用医薬品の販売時には、健康食品の摂取の有無について確認することが重要である。
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解答
4
解説
保健機能食品のうち特定保健用食品は国の個別許可を要しますが、機能性表示食品は事業者の責任による届出制であり、国の個別許可は不要です。
解き方
- 記述aの健康食品が法律上「食品」である点を確認する(正)。
- 記述bの機能性表示食品が「国の個別許可」ではなく「届出」であることを見抜く(誤)。
- 記述cの特定保健用食品が国の審査・許可を受ける食品であることを確認する(正)。
- 記述dの医薬品との相互作用を考慮した摂取有無の確認の重要性を確認し(正)、「正・誤・正・正」を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが正、記述cが誤と判定されているため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤、記述bが正と判定されているため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- 記述cおよびdが誤と判定されているため不適当です。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが誤、記述bが正と判定されているため不適当です。
答えの内訳
- a:正
- 健康食品と呼ばれるものは法的には食品衛生法上の「食品」であり、医薬品とは厳格に区別されています。
- b:誤
- 機能性表示食品は事業者の責任において消費者庁長官に届け出を行うものであり、国による個別の審査や許可は受けません。
- c:正
- 特定保健用食品(トクホ)は有効性や安全性について国(消費者庁)の個別の審査を受け、許可を受けた食品です。
- d:正
- 健康食品の成分と医薬品の有効成分との相互作用を防ぐため、販売時に摂取状況を確認することが極めて重要です。
覚えるポイント
- 機能性表示食品は消費者庁への「届出」、特定保健用食品(トクホ)は国による「個別の許可」です。
間違えやすいところ
- 機能性表示食品と特定保健用食品(トクホ)における国の関与(届出制か審査・許可制か)を取り違えやすいです。
出題の前提:令和5年度登録販売者試験問題・午前問4
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.2 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品によるアレルギー(過敏反応)の機序と特徴
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · アレルギー / 免疫反応 / 外用薬 / 添加物
アレルギー(過敏反応)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを選びなさい。 a アレルギーには、体質的・遺伝的な要素はない。 b アレルギーは、内服薬だけでなく外用薬等でも引き起こされることがある。 c 医薬品の添加物は、アレルギーを引き起こす原因物質とはならない。 d 普段は医薬品にアレルギーを起こしたことがない人でも、病気等に対する抵抗力が低下している状態などの場合には、思わぬアレルギーを生じることがある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品によるアレルギーは免疫応答の異常であり、有効成分だけでなく添加物も原因になり得ること、遺伝的素因や体調の変動が発症に影響することを理解する必要があります。
解き方
- 記述aの遺伝的素因の有無を検討し、「要素はない」は誤りであると判断する。
- 記述bの外用薬によるアレルギー発症の可能性を確認し、正しいと判断する。
- 記述cの添加物が原因になり得る点から「原因物質とはならない」を誤りと判断する。
- 記述dの体調低下時の思わぬ発症を確認し(正)、「誤・正・誤・正」の組合せを選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが正、記述dが誤と判定されているため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- 記述bが誤りと判定されているため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが正、記述bが誤と判定されているため不適当です。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aおよびcが正しいと判定されているため不適当です。
答えの内訳
- a:誤
- アレルギーの発症には個人の体質的要因や遺伝的素因が関与していることが知られています。
- b:正
- アレルギーは内服薬のみならず、皮膚や粘膜に適用する外用薬や注射薬等でも引き起こされます。
- c:誤
- 有効成分だけでなく、製剤に含まれる着色剤や防腐剤などの添加物も抗原(アレルゲン)となり得ます。
- d:正
- 体調不良や抵抗力低下などの全身状態の変化により、通常時には起きないようなアレルギー症状が現れることがあります。
覚えるポイント
- 医薬品の添加物(黄色4号や保存料等)もアレルギーの原因物質になり得ます。
間違えやすいところ
- 医薬品アレルギーは有効成分だけが原因で起こると限定的に考えてしまうミスに注意しましょう。
出題の前提:令和5年度登録販売者試験問題・午前問5
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.3 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品の副作用の現れ方と対応原則
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 副作用 / 適正使用 / 使用中断の優先 / 自覚症状
医薬品の副作用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを選びなさい。 a 副作用は、眠気や口渇等の比較的よく見られるものから、日常生活に支障を来す程度の健康被害を生じる重大なものまで様々である。 b 医薬品を十分注意して適正に使用した場合であっても、副作用が生じることがある。 c 一般用医薬品の場合は、通常、重大な副作用を回避することよりも、使用を中断することによる不利益を回避することが優先される。 d 副作用は、容易に異変を自覚できるものばかりでなく、明確な自覚症状として現れないこともある。
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解答
1
解説
一般用医薬品の使用時には、適正使用下でも副作用が生じ得ることを念頭に置き、重大な健康被害の回避を最優先として直ちに使用を中断する判断が求められます。
解き方
- 記述a(副作用の多様性)およびb(適正使用下での発現可能性)が正しいことを確認する。
- 記述cの使用継続優先という記述が安全性の基本原則に反している(重大な副作用回避が優先)ことを見抜く。
- 記述dの自覚症状に乏しい副作用の存在を確認し、「正・正・誤・正」の組合せを選択する。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤、記述dが誤と判定されているため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤、記述dが誤と判定されているため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが誤、記述cが正と判定されているため不適当です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが誤、記述cが正と判定されているため不適当です。
答えの内訳
- a:正
- 副作用には口渇や眠気のような軽度の症状から、ショックや皮膚粘膜眼症候群等の重篤なものまで幅広く存在します。
- b:正
- 用法・用量を遵守して適正に使用した場合であっても、予期せぬ副作用の発現を完全に排除することはできません。
- c:誤
- 一般用医薬品の使用において異常が疑われる場合は、重大な副作用を回避するために速やかに使用を中止することが最優先されます。
- d:正
- 肝機能障害など初期には自覚症状が乏しく血液検査値の悪化によって初めて発見される副作用も存在します。
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覚えるポイント
- 一般用医薬品では、重大な副作用を回避することが使用中断の不利益回避よりも常に優先されます。
間違えやすいところ
- 「適正に使用していれば重大な副作用は絶対に起きない」と思い込んでしまう誤りに注意しましょう。
出題の前提:令和5年度登録販売者試験問題・午前問6
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.3 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
一般用医薬品の適正使用と販売時の専門家の役割
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児への不適正使用 / 長期連用 / 依存性成分 / 専門家の関与
医薬品の使用等に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを選びなさい。 a 小児への使用を避けるべき医薬品を「子供だから大人用のものを半分にして飲ませればよい」として服用させるなど、安易に医薬品を使用する場合には、副作用につながる危険性が高い。 b 一般用医薬品を長期連用すると、症状を抑えていることで重篤な疾患の発見が遅れたり、肝臓や腎臓などの器官を傷めたりする可能性がある。 c 一般用医薬品には、習慣性・依存性がある成分を含んでいるものはない。 d 一般用医薬品は、その使用を判断する主体が一般の生活者であることから、その適正な使用を図っていく上で、販売時における専門家の関与が特に重要である。
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解答
2
解説
一般用医薬品には依存性成分を含むものがあり、小児への安易な投与や長期連用などの不適正使用を防止するため専門家の適切な関与が欠かせません。
解き方
- 記述aの小児に対する大人用医薬品の分割投与が危険であることを確認する(正)。
- 記述bの長期連用による原疾患の見逃しや臓器障害リスクを確認する(正)。
- 記述cの「依存性がある成分を含んでいるものはない」という否定表現の誤りを見抜く(コデイン類等が存在)。
- 記述dの専門家関与の必要性を確認し、「正・正・誤・正」の組合せを選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが正、記述dが誤と判定されているため不適当です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤、記述cが正と判定されているため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤りと判定されているため不適当です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aおよびbが誤りと判定されているため不適当です。
答えの内訳
- a:正
- 小児は大人の単なる縮小版ではなく生理機能が異なるため、大人用医薬品を用量調節して与える行為は極めて危険です。
- b:正
- 漫然とした長期連用は背後にある重篤な病気の発見遅延を招くほか、代謝・排泄器官である肝臓や腎臓に障害を与える原因となります。
- c:誤
- 鎮咳去痰薬等に含まれるコデイン類など、一般用医薬品にも習慣性・依存性をもつ成分が配合されているものがあります。
- d:正
- 一般用医薬品は生活者が自己判断で使用するため、不適正使用を防ぎ安全を図る専門家の積極的な情報提供が求められます。
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覚えるポイント
- 一般用医薬品にもコデイン類やエフェドリン類など、乱用や依存の恐れがある成分が存在します。
間違えやすいところ
- 「一般用医薬品=安全で依存性のある成分は一切入っていない」という思い込みに注意しましょう。
出題の前提:令和5年度登録販売者試験問題・午前問7
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.4 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品と食品・アルコールとの相互作用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 体内動態的相互作用 / アルコールと代謝 / 生薬とハーブ / 外用薬の相互作用
医薬品と食品との相互作用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを選びなさい。 a 相互作用には、医薬品が吸収、分布、代謝又は排泄される過程で起こるものと、医薬品が薬理作用をもたらす部位において起こるものがある。 b 酒類(アルコール)をよく摂取する者は、肝臓の代謝機能が高まっていることが多く、アセトアミノフェンでは、通常よりも代謝されやすくなることがある。 c 生薬成分が配合された医薬品と生薬成分が含まれた食品(ハーブ等)を合わせて摂取すると、その医薬品の効き目や副作用を増強させることがある。 d 外用薬であれば、食品の摂取によって、その作用や代謝が影響を受ける可能性はない。
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解答
3
解説
医薬品と食品の相互作用は経口薬だけでなく外用薬でも起こり得ます。成分の代謝や薬理作用部位での協調・拮抗作用に留意する必要があります。
解き方
- 記述aの相互作用の分類(体内動態的および薬力学的)が正しいことを確認する。
- 記述bのアルコール常飲による肝代謝酵素誘導とアセトアミノフェン代謝への影響を確認する(正)。
- 記述cのハーブ等と生薬配合薬の相加作用による作用増強を確認する(正)。
- 記述dの外用薬でも全身循環を経て相互作用を受け得る点から誤りと判断し、「正・正・正・誤」を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが誤、記述dが正と判定されているため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤、記述dが正と判定されているため不適当です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤であり、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが誤りと判定されているため不適当です。
- 選択肢 5不正解
- 記述a、b、cが誤、記述dが正と判定されているため不適当です。
答えの内訳
- a:正
- 相互作用は体内動態(吸収・分布・代謝・排泄)の段階で起きるものと、作用部位(受容体等)での薬力学的なものに大別されます。
- b:正
- 慢性的なアルコール摂取により肝臓の代謝酵素が誘導されると、アセトアミノフェンの代謝が促進され有害な代謝物が増加しやすくなります。
- c:正
- ハーブや健康食品と医薬品の同種成分が重なると、薬効や有害事象が過剰に現れるおそれがあります。
- d:誤
- 外用薬であっても成分が皮膚から血中に吸収されて全身循環に至るため、食品やアルコールの摂取により代謝や作用が影響を受けることがあります。
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覚えるポイント
- 外用薬の成分も血中に移行するため、食品やアルコールとの相互作用が起こる可能性があります。
間違えやすいところ
- 「外用薬は皮膚表面のみに留まるため全身的な相互作用は起きない」と誤信しないように注意しましょう。
出題の前提:令和5年度登録販売者試験問題・午前問8
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.5 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
小児への医薬品の使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児の生理機能 / 血液脳関門 / 年齢区分
小児への医薬品の使用に関する記述a~dについて、正誤の正しい組合せを1つ選びなさい。 a 小児は、大人と比べて身体の大きさに対して腸が長く、服用した医薬品の吸収率が相対的に高い。 b 小児は、血液脳関門が未発達であるため、吸収されて循環血液中に移行した医薬品の成分が脳に達しやすい。 c 小児は、肝臓や腎臓の機能が未発達であるため、医薬品の成分の代謝・排泄に時間がかかり、作用が強く出過ぎたり、副作用がより強く出ることがある。 d 「医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項」(平成29年6月8日付け薬生安発0608第1号厚生労働省医薬・生活衛生局安全対策課長通知別添)において、おおよその目安として、小児は5歳以上、15歳未満との年齢区分が用いられている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
小児は大人と比べて身体の大きさに対する腸の割合が長く、血液脳関門や肝・腎機能が未発達なため、医薬品の吸収や体内動態が成人と大きく異なり副作用リスクが高まります。
解き方
- 小児の消化器・脳・肝臓・腎臓の生理的特徴に関する記述a、b、cが適切であるかを確認する。
- 添付文書等の記載要領における小児の年齢区分の定義(7歳以上15歳未満)と記述dを照合し誤りと判断する。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤の組み合わせであり、正答となります。
- 選択肢 2不正解
- aおよびcの記述は正しいため、誤りとする本肢は不適です。
- 選択肢 3不正解
- bの血液脳関門に関する記述は正しいため、誤りとする本肢は不適です。
- 選択肢 4不正解
- aが正、bが正、dが誤であるため、本肢の組み合わせは不適です。
- 選択肢 5不正解
- cが正、dが誤であるため、本肢の組み合わせは不適です。
覚えるポイント
- 小児の年齢区分はおおよその目安として「7歳以上15歳未満」です。
間違えやすいところ
- 小児の年齢区分を5歳以上や他の年齢区分と混同しないように注意が必要です。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月版)第1章「小児への医薬品の使用」
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.5 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
高齢者への医薬品の使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 高齢者の生理機能 / 誤嚥・嚥下障害 / 高齢者の定義
高齢者への医薬品の使用に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを1つ選びなさい。 a 高齢者は、喉の筋肉が衰えて飲食物を飲み込む力が弱まっている(嚥下障害)場合があり、内服薬を使用する際に喉に詰まらせやすい。 b 一般に高齢者は生理機能が衰えつつあり、特に、肝臓や腎臓の機能が低下していると医薬品の作用が現れにくくなるため、若年時と比べて副作用を生じるリスクは低い。 c 「医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項」(平成29年6月8日付け薬生安発0608第1号厚生労働省医薬・生活衛生局安全対策課長通知別添)において、おおよその目安として75歳以上を「高齢者」としている。 d 高齢者は、医薬品の取り違えや飲み忘れを起こしやすいなどの傾向があり、家族や介護関係者等の理解や協力も含めて、医薬品の安全使用の観点からの配慮が重要となることがある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
高齢者は生理機能の低下により医薬品の代謝・排泄が遅延して血中濃度が上がりやすく副作用が生じやすい上、嚥下機能や服薬管理能力の低下にも配慮が必要です。
解き方
- 高齢者の身体的特徴(嚥下障害や服薬管理の配慮)に関する記述a、dの正誤を判断する。
- 肝腎機能低下に伴う副作用リスクの上昇(bの誤り)および高齢者の目安年齢(65歳以上、cの誤り)を確認する。
- 選択肢 1不正解
- bは肝機能・腎機能の低下により副作用リスクが高まるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cは「75歳以上」ではなく「おおむね65歳以上」が目安となるため誤りです。
- 選択肢 3正解
- 記述aおよびdがともに正しいため、これが正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bおよびcがともに誤った記述であるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- cは高齢者の目安年齢が65歳以上であるため誤りです。
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覚えるポイント
- 添付文書の目安として高齢者は「65歳以上」と定義されています。
間違えやすいところ
- 後期高齢者の「75歳」という医療保険上の区分と手引き上の「65歳以上」を混同しないようにします。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月版)第1章「高齢者への医薬品の使用」
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.6 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
妊婦・授乳婦への医薬品の使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 血液胎盤関門 / ビタミンA / 母乳への移行
妊婦又は妊娠していると思われる女性及び母乳を与える女性(授乳婦)への医薬品の使用に関する記述a~dについて、正誤の正しい組合せを1つ選びなさい。 a ビタミンA含有製剤は、妊娠前後の一定期間に通常の用量を超えて摂取すると胎児に先天異常を起こす危険性が高まるとされている。 b 胎盤には、胎児の血液と母体の血液とが混ざりあう仕組み(血液-胎盤関門)がある。 c 便秘薬のように、配合成分やその用量によっては流産や早産を誘発するおそれがあるものがある。 d 授乳婦が使用した医薬品の成分が乳汁中に移行することはない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
胎盤では母体と胎児の血液が直接混ざり合わずに物質交換が行われており、多くの薬物が胎盤を通過し、また授乳婦が服用した薬物は母乳中へ移行することがあります。
解き方
- ビタミンAの過剰摂取による催奇形性(a)および便秘薬による子宮収縮刺激(c)の記述を正しいと判定する。
- 血液-胎盤関門の構造(直接血液は混ざらないためbは誤り)と乳汁移行の有無(dは誤り)を判断する。
- 選択肢 1不正解
- bは血液が直接混ざり合うわけではないため誤りで、cは正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- aは正しく、dは乳汁中へ移行することがあるため誤りです。
- 選択肢 3正解
- a:正、b:誤、c:正、d:誤の組み合わせが正答となります。
- 選択肢 4不正解
- aが正、bが誤、dが誤であるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- aの記述は正しいため、aを誤りとする本肢は不適です。
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覚えるポイント
- 血液-胎盤関門は母体と胎児の血液が混ざり合う仕組みではありません。
間違えやすいところ
- 胎盤関門があっても完全に薬物の通過を防げるわけではない点に留意します。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月版)第1章「妊婦又は妊娠していると思われる女性及び母乳を与える女性(授乳婦)への医薬品の使用」
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.6 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医療機関で治療を受けている人等への医薬品の使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 相互作用 / 慢性疾患 / 受診勧奨
医療機関で治療を受けている人等への医薬品の使用に関する記述a~dについて、正誤の正しい組合せを1つ選びなさい。 a 生活習慣病等の慢性疾患の種類や程度によっては、一般用医薬品の使用により、その症状が悪化することがある。 b 過去に医療機関で治療を受けていたが、現在、治療を受けていない場合は、一般用医薬品の使用について、特に注意する必要はない。 c 医療機関での治療を特に受けていない場合であっても、医薬品の種類や配合成分等によっては、特定の症状がある人が使用するとその症状を悪化させるおそれがある。 d 医療機関・薬局で交付された薬剤を使用している人については、登録販売者において一般用医薬品との併用の可否を判断することは困難なことが多く、その薬剤を処方した医師若しくは歯科医師又は調剤を行った薬剤師に相談するよう説明する必要がある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
医療機関で治療中の人や過去に治療を受けた既往歴のある人は、基礎疾患の悪化や処方薬との相互作用が生じるおそれがあるため慎重な確認と対応が必要です。
解き方
- 慢性疾患への悪影響(a)および特定の体質・症状への影響(c)、専門家への相談案内(d)の記述をそれぞれ正と判断する。
- 過去の治療歴であっても医薬品使用時に注意が必要であるため、bの記述を誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- cおよびdの記述も正しいため不適です。
- 選択肢 2不正解
- aが正、bが誤であるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- aおよびdも正しいため不適です。
- 選択肢 4不正解
- bは過去の病歴でも注意が必要なため誤り、cとdは正しい記述です。
- 選択肢 5正解
- a:正、b:誤、c:正、d:正の組み合わせが正答となります。
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覚えるポイント
- 現在治療中でなくても、過去の既往歴によって使用を避けるべき医薬品があります。
間違えやすいところ
- 「過去に治療を受けていたが現在は受けていない」場合に注意不要と早合点しないようにします。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月版)第1章「医療機関で治療を受けている人等への医薬品の使用」
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.7 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
プラセボ効果
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · プラセボ効果の定義 / 暗示効果 / 客観的変化
プラセボ効果に関する記述a~dについて、正誤の正しい組合せを1つ選びなさい。 a プラセボ効果とは、医薬品を使用したとき、結果的又は偶発的に薬理作用を生じることをいう。 b プラセボ効果は、時間経過による自然発生的な変化(自然緩解など)は関与していないと考えられている。 c プラセボ効果によってもたらされる反応や変化には、望ましいもの(効果)だけであり、不都合なもの(副作用)はない。 d プラセボ効果は、客観的に測定が可能な変化として現れることはなく、主観的な変化だけが現れる。
解答・解説を表示
解答
5
解説
プラセボ効果は、薬理作用によらない暗示効果や自然経過等によって生じ、主観的な症状だけでなく客観的な測定値の変化や望ましくない副作用としても現れます。
解き方
- プラセボ効果は薬理作用によるものではないため、記述aを誤りと判断する。
- 自然緩解の関与(b誤り)、不都合な副作用の出現(c誤り)、客観的な変化の出現(d誤り)を順次確認する。
- 選択肢 1不正解
- aとdはともに誤った記述であるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- bとcはともに誤った記述であるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- aとcはともに誤った記述であるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- bとdはともに誤った記述であるため不適です。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dのすべての記述が誤り(偽)であるため正答です。
覚えるポイント
- プラセボ効果には望ましくない作用(副作用)や客観的に測定可能な変化も含まれます。
間違えやすいところ
- 「プラセボ効果=思い込みによる主観的な好転のみ」と限定して覚えないように注意します。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月版)第1章「プラセボ効果」
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.8 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品の品質
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 保管・陳列 / 経時変化 / 使用期限
医薬品の品質に関する記述a~dについて、正誤の正しい組合せを1つ選びなさい。 a 医薬品が保管・陳列される場所については、清潔性が保たれるとともに、その品質が十分保持される環境となるよう(高温、多湿、直射日光等の下に置かれることのないよう)留意する必要がある。 b 医薬品は、適切な保管・陳列がなされれば、経時変化による品質の劣化は起こらない。 c 一般用医薬品は、購入後、すぐに使用されるとは限らず、家庭における常備薬として購入されることも多いことから、外箱等に記載されている使用期限から十分な余裕をもって販売等がなされることも重要である。 d 外箱等に記載されている「使用期限」は、開封状態で保管された場合でも品質が保持される期限である。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品は保管環境に留意しても時間の経過に伴う品質劣化を完全に防ぐことはできません。表示の使用期限は「未開封状態」で適切に保管された場合の保証期限です。
解き方
- 保管環境の留意点(a)および常備薬としての期限の余裕(c)が正しいことを確認する。
- 適切な保管下でも経時劣化は起こり得ること(b誤り)、使用期限は未開封が前提であること(d誤り)を判断する。
- 選択肢 1不正解
- aは正しく、bおよびdは誤りのため不適です。
- 選択肢 2正解
- a:正、b:誤、c:正、d:誤の組み合わせが正答となります。
- 選択肢 3不正解
- bは適切に保管しても経時変化による劣化は起こるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cは正しく、dは未開封が前提のため誤りであり不適です。
- 選択肢 5不正解
- aとcが正しく、dが誤りであるため不適です。
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覚えるポイント
- 外箱等に記載されている使用期限は「未開封」状態で適切に保管された場合の期限です。
間違えやすいところ
- 開封後も表示の使用期限まで品質が保持されると誤解しやすい点に注意します。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月版)第1章「医薬品の品質」
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.8 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
一般用医薬品で対処可能な症状等の範囲
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · セルフメディケーション / 受診勧奨 / 対処可能な範囲
一般用医薬品で対処可能な症状等の範囲に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを1つ選びなさい。 a 一般用医薬品の販売等に従事する専門家においては、医薬品の使用によらない対処を勧めることが適切な場合があることにも留意する必要がある。 b 症状が重いとき(例えば、高熱や激しい腹痛がある場合、患部が広範囲である場合等)に、まずは一般用医薬品を使用することが適切な対処である。 c 一般用医薬品を一定期間使用しても症状の改善がみられないときには、医療機関を受診して医師の診療を受ける必要がある。 d 一般用医薬品で対処可能な範囲は、乳幼児や妊婦等、医薬品を使用する人によって変わるものではない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
一般用医薬品で対処可能な範囲は、軽度な症状や初期段階に限られ、対象者の状態や症状の重さに応じて速やかな受診勧奨や医薬品に頼らない生活改善の提案を行う必要があります。
解き方
- 生活習慣の改善等の非薬物療法の提案(a)と改善がみられない場合の受診勧奨(c)を正しいと判断する。
- 重篤な症状時の初期対応(bの誤り)および使用者属性による対処範囲の違い(dの誤り)を確認する。
- 選択肢 1不正解
- bは重い症状がある場合は一般用医薬品を使わず速やかに医療機関を受診すべきため誤りです。
- 選択肢 2正解
- 記述aおよびcがともに正しいため、これが正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bは一般用医薬品を使用するのではなく医療機関を受診すべきため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bおよびdはともに誤った記述であるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- dは乳幼児や妊婦など使用者の状態によって対処可能な範囲が異なるため誤りです。
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覚えるポイント
- 重い症状があるときは一般用医薬品で様子を見るのではなく、医師の診療を受けることが基本です。
間違えやすいところ
- 対処可能な範囲は一律ではなく、年齢や妊娠の有無等の状態により変化することに注意します。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月版)第1章「適切な医薬品選択と受診勧奨」
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.9 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
一般用医薬品の販売時におけるコミュニケーション
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · コミュニケーション / 情報提供 / 購入動機の把握
一般用医薬品の販売時におけるコミュニケーションにおいて、医薬品の販売等に従事する専門家として留意すべき事項に関する記述a~dについて、正誤の正しい組合せを1つ選びなさい。 a 購入者等が、自分自身や家族の健康に対する責任感を持ち、適切な医薬品を選択して、適正に使用するよう、働きかけていくことが重要である。 b 「何のためにその医薬品を購入しようとしているか(購入者等のニーズ、購入の動機)」は、医薬品の販売等に従事する専門家が購入者等から確認しておきたい基本的なポイントの一つである。 c 購入者側に情報提供を受けようとする意識が乏しい場合であっても、購入者側から医薬品の使用状況に係る情報をできる限り引き出し、可能な情報提供を行っていくためのコミュニケーション技術を身につけるべきである。 d 購入者等が、一般用医薬品を使用する状況は随時変化する可能性があるため、販売数量は一時期に使用する必要量とする等、販売時のコミュニケーションの機会が継続的に確保されるよう配慮することが重要である。
解答・解説を表示
解答
1
解説
登録販売者等の専門家は、購入者のセルフメディケーションを支援するため、購入動機等の聞き取りを行い、継続的な相談機会を確保しながら適正使用を促す役割を持ちます。
解き方
- 購入者自身の自己健康管理を促す関わり(a)や購入ニーズの把握(b)が適切であることを確認する。
- 情報提供を望まない相手への傾聴等の対応(c)や過量販売防止・継続的機会確保の配慮(d)が適切であることを確認する。
- 選択肢 1正解
- a、b、c、dのすべての記述が正しいため、これが正答です。
- 選択肢 2不正解
- aは専門家として重要な働きかけであり正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- bは確認すべき重要な基本ポイントであり正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- cは専門家が身につけるべきコミュニケーション技術であり正しい記述です。
- 選択肢 5不正解
- dは継続的コミュニケーションを確保するための重要な配慮であり正しい記述です。
覚えるポイント
- 販売数量を一時期に使用する必要量とすることは、継続的なコミュニケーション機会確保につながります。
間違えやすいところ
- 購入者に聞く意識が乏しい場合でも情報提供を諦めるのではなく、引き出す工夫が求められます。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月版)第1章「適切な医薬品選択と受診勧奨」
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.9 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
サリドマイド及びサリドマイド訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / サリドマイド訴訟 / 副作用被害
サリドマイド及びサリドマイド訴訟に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選択せよ。
解答・解説を表示
解答
1
解説
サリドマイドの催眠鎮静作用はR体に、血管新生阻害などの催奇形性はS体に起因するとされますが、生体内で両異性体は容易に相互変換するため、光学異性体を分離しても催奇形性を避けることはできません。
解き方
- 各記述の正誤を薬害の発生経緯とサリドマイドの化学的性質から判定する。
- a(正)、b(正)、c(誤)、d(正)に一致する選択肢1を特定する。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正であり、本選択肢の組み合わせが正解となります。
- 選択肢 2不正解
- aのサリドマイド胎芽症に関する記述は正しいため、aを誤とする本選択肢は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cの光学異性体分離に関する記述は誤り、dの情報収集体制は正しいため不適です。
- 選択肢 4不正解
- bの胃腸薬への配合は正しく、cは生体内相互変換があるため誤りであり不適です。
- 選択肢 5不正解
- aは正しく、cは誤りであるため、本選択肢の組み合わせは誤りです。
答えの内訳
- a:正
- サリドマイドを妊娠初期の女性が使用したことで、胎児に四肢欠損や耳の障害等の先天異常(胎芽症)が発生しました。
- b:正
- サリドマイド製剤は催眠鎮静成分として承認され、胃腸薬などにも鎮静を目的として広く配合されていました。
- c:誤
- サリドマイドの光学異性体は生体内で相互に変換(ラセミ化)するため、R体のみを製剤化しても副作用を回避できません。
- d:正
- サリドマイド事件は世界規模の薬害となったため、WHO加盟国を中心に市販後の副作用情報収集体制の強化が図られました。
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覚えるポイント
- サリドマイドの光学異性体は体内で相互に反転するため分離製剤化でも催奇形性は防げない。
間違えやすいところ
- 催眠鎮静剤としてのみ販売されていたと誤解しやすいが、胃腸薬にも配合されていた。
出題の前提:手引き「医薬品の歴史・薬害」サリドマイドに関する項目に基づく。
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.10 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
スモン及びスモン訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / スモン訴訟 / キノホルム
スモン及びスモン訴訟に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを選択せよ。
解答・解説を表示
解答
4
解説
スモン(亜急性脊髄視神経症)は整腸剤キノホルムによる神経障害であり、下肢のしびれや視力障害を引き起こしました。この薬害を機に医薬品副作用被害救済基金法が成立し、救済制度が創設されました。
解き方
- 各記述の正誤(a:誤、b:正、c:誤、d:正)を判定する。
- 正しい記述であるbとdの組み合わせ(選択肢4)を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aのキノホルムの薬効群(解熱鎮痛剤ではなく整腸剤)が誤っているため不適です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りであり、cの訴訟状況も全面和解が成立しているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bは正しいですが、cは全面和解が成立しているため誤りであり不適です。
- 選択肢 4正解
- b及びdの記述がともに正しいため、この組み合わせが正解となります。
- 選択肢 5不正解
- dは正しいですが、cは全面和解に達しているため誤りであり不適です。
答えの内訳
- a:誤
- キノホルム製剤は解熱鎮痛剤ではなく、整腸剤として販売・使用されていました。
- b:正
- スモンの原因となったキノホルム製剤は、医療用医薬品のみならず一般用医薬品としても販売されていました。
- c:誤
- スモン訴訟は1979年9月に国及び製薬企業との間で全面和解が成立しています。
- d:正
- スモン訴訟を契機として、1979年に医薬品副作用被害救済制度が創設されました。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- キノホルムは「整腸剤」であり、スモン訴訟を契機に医薬品副作用被害救済制度が創設された。
間違えやすいところ
- キノホルムを解熱鎮痛剤や抗生物質と誤認する間違いが多いので注意する。
出題の前提:手引き「医薬品の歴史・薬害」スモン訴訟に関する項目に基づく。
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.10 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
HIV訴訟の概要と対策
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / HIV訴訟 / 血液製剤
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)訴訟に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選択せよ。
解答・解説を表示
解答
2
解説
HIV訴訟は、血友病患者が加熱処理されない血液凝固因子製剤の投与によりHIVに感染したことに対する国家・企業賠償請求訴訟であり、医薬品の安全確保体制や緊急輸入制度の導入に繋がりました。
解き方
- 各記述の正誤を検討する(原因製剤は血液凝固因子製剤なのでaは誤、b・c・dは正)。
- a(誤)、b(正)、c(正)、d(正)の並びである選択肢2を正答とする。
- 選択肢 1不正解
- aの製剤名が免疫グロブリン製剤とされているため誤り(正しくは血液凝固因子製剤)です。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正であり、正しい組み合わせとなります。
- 選択肢 3不正解
- dの血液製剤の安全確保対策の充実は正しいため、dを誤とする本選択肢は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤り、bが正しいため、本選択肢の組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- b及びcの記述はともに正しいため、本選択肢は誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- 感染の原因となったのは免疫グロブリン製剤ではなく、血友病患者に投与された「血液凝固因子製剤」です。
- b:正
- HIV訴訟は国及び製薬企業を被告として提訴され、その後和解が成立しました。
- c:正
- HIV訴訟を契機として、緊急輸入制度の創設等を含めた薬事法(当時)の改正が行われました。
- d:正
- HIV訴訟を契機に、血液製剤の安全確保対策として検査や問診の充実などの施策が推進されました。
覚えるポイント
- HIV訴訟の原因は非加熱「血液凝固因子製剤」であり、免疫グロブリン製剤ではない。
間違えやすいところ
- 血液製剤の種類(血液凝固因子製剤、免疫グロブリン、アルブミン)を混同しないようにする。
出題の前提:手引き「医薬品の歴史・薬害」HIV訴訟に関する項目に基づく。
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.11 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)及びCJD訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / CJD訴訟 / 生物由来製品感染等被害救済制度
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)及びCJD訴訟に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを選択せよ。
解答・解説を表示
解答
5
解説
CJDは異常プリオンタンパク質が脳内に蓄積する疾患で、脳外科手術に用いられたヒト乾燥硬膜の移植を介して感染しました。これを受けて生物由来製品の安全対策や感染等被害救済制度が設けられました。
解き方
- a(ヒト乾燥硬膜の誤り)、b(プリオンはウイルスではないので誤り)と判定する。
- c(病態の記述で正)、d(救済制度の創設契機で正)より、cとdの組み合わせ(選択肢5)を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- a(ヒト乾燥硬膜)、b(プリオンはタンパク質)がいずれも誤りのため不適です。
- 選択肢 2不正解
- aの移植材料(ウシではなくヒト由来)が誤っているため不適です。
- 選択肢 3不正解
- bの病原体分類(ウイルスではなく異常プリオン)が誤っているため不適です。
- 選択肢 4不正解
- bが誤りであるため、本選択肢の組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5正解
- c及びdの記述がともに正しいため、この組み合わせが正解となります。
答えの内訳
- a:誤
- 原因となったのはウシ乾燥硬膜ではなく、死体由来の「ヒト乾燥硬膜」です。
- b:誤
- 原因病原体とされるプリオンはウイルスではなく、タンパク質性の感染粒子(異常プリオンタンパク質)です。
- c:正
- CJDは認知症に類似した症状が現れ、急速に悪化して死に至る重篤な中枢神経の難病です。
- d:正
- CJD訴訟の和解を契機に、生物由来製品感染等被害救済制度が創設されました。
覚えるポイント
- CJDの原因材料は「ヒト乾燥硬膜」、病原体は「異常プリオンタンパク質」(ウイルスではない)。
間違えやすいところ
- BSE(狂牛病)と混同して移植材料を「ウシ乾燥硬膜」と思い込まないように注意する。
出題の前提:手引き「医薬品の歴史・薬害」CJD訴訟に関する項目に基づく。
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.11 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
消化器系の構造と働き(歯・食道・胃)
人体の働きと医薬品 · 消化器系 / 歯の構造 / 胃適応性弛緩 / ビタミンB12
消化器系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選択せよ。
解答・解説を表示
解答
1
解説
歯は表面が人体で最も硬いエナメル質で保護され内部に象牙質があります。嚥下時は喉頭蓋が閉鎖して誤嚥を防止します。胃では食物受容時に胃適応性弛緩が生じ、内因子を分泌してビタミンB12吸収を促進します。
解き方
- 各記述の正誤を解剖生理の知見に基づき判定する(a:誤、b:誤、c:正、d:正)。
- 該当する組み合わせ(選択肢1)を特定する。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組み合わせとなります。
- 選択肢 2不正解
- aのエナメル質と象牙質の位置関係が誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- bの喉頭蓋の開閉動作が逆(正しくは閉じる)であるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- a及びbが誤り、dが正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- bが誤りであるため、本選択肢の組み合わせは誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- 歯冠の表面はエナメル質で覆われ、その下にある骨状の組織が象牙質です(説明が逆)。
- b:誤
- 嚥下運動が起きるときは、喉頭蓋が反射的に「閉じる」ことで飲食物の気道流入を防ぎます。
- c:正
- 食道から内容物が送られてくると、胃壁の平滑筋が弛緩して容積が拡がる胃適応性弛緩が起こります。
- d:正
- 胃粘液に含まれる成分(内因子)は、小腸でのビタミンB12の吸収に重要な役割を果たしています。
覚えるポイント
- 歯冠の最表面はエナメル質、嚥下時は喉頭蓋が「閉じる」、胃の内因子はビタミンB12吸収に関与。
間違えやすいところ
- 嚥下時に喉頭蓋が「開く」と誤認して気管に食べ物が入るイメージと取り違えやすい。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」消化器系に関する項目に基づく。
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.12 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
消化器系の働き(膵臓・肝臓・大腸・肛門)
人体の働きと医薬品 · 消化器系 / 膵液 / 胆汁酸塩 / 大腸の構造 / 肛門と痔
消化器系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選択せよ。
解答・解説を表示
解答
2
解説
膵臓は三大栄養素すべての分解酵素を分泌します。胆汁酸塩は乳化作用により脂質および脂溶性ビタミンの吸収を助けます。小腸粘膜には絨毛がありますが、大腸には絨毛はなく平滑です。痔の原因は静脈のうっ血です。
解き方
- 各記述の正誤(a:正、b:誤、c:誤、d:誤)を順次判定する。
- a(正)、b(誤)、c(誤)、d(誤)の組み合わせである選択肢2を正答とする。
- 選択肢 1不正解
- aの膵液に関する記述は正しいため、aを誤とする本選択肢は誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが誤であり、正しい組み合わせとなります。
- 選択肢 3不正解
- bは脂質・脂溶性ビタミンが対象で誤り、dもうっ血するのは静脈のため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cは大腸に絨毛はないため誤り、dも動脈ではなく静脈のため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが正しく、b及びcが誤りであるため不適です。
答えの内訳
- a:正
- 膵臓は、炭水化物(アミラーゼ)、タンパク質(トリプシン等)、脂質(リパーゼ)のすべてを消化する酵素を分泌します。
- b:誤
- 胆汁酸塩は「脂質」の微粒子化を促して消化を容易にし、「脂溶性ビタミン」の吸収を助けます。
- c:誤
- 絨毛が存在するのは小腸の内壁粘膜であり、大腸の粘膜には絨毛がありません。
- d:誤
- 肛門周囲に網目状に通ってうっ血の原因となるのは「静脈」(静脈叢)であり、動脈ではありません。
覚えるポイント
- 大腸には「絨毛」がない。肛門でうっ血して痔の原因となるのは「静脈」である。
間違えやすいところ
- 胆汁酸塩の作用対象をタンパク質・水溶性ビタミンと取り違えないこと。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」消化器系に関する項目に基づく。
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.12 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
呼吸器系の構造と呼吸運動
人体の働きと医薬品 · 呼吸器系 / 鼻腔 / 気管と気管支 / 呼吸運動
呼吸器系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選択せよ。
解答・解説を表示
解答
2
解説
空気の通り道は喉頭から気管を経て、左右の肺門で気管支へと分岐します。肺胞および肺実質には筋組織が存在しないため、呼吸運動は横隔膜と肋間筋の協調運動により胸腔容積を変化させて行われます。
解き方
- 気管と気管支の定義(分岐前が気管、枝分かれが気管支)に着目してcを誤と判定する。
- a(正)、b(正)、c(誤)、d(正)の組み合わせである選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- dの呼吸運動に関する記述は正しいため、dを誤とする本選択肢は誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせとなります。
- 選択肢 3不正解
- bは正しく、cは気管と気管支の説明が逆のため誤りであり不適です。
- 選択肢 4不正解
- aおよびbの記述はいずれも正しいため不適です。
- 選択肢 5不正解
- aが正しく、cが誤りであるため、本選択肢の組み合わせは誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 鼻腔内壁には粘液分泌腺が密に分布しており、吸気の加湿や異物捕集のための鼻汁を分泌します。
- b:正
- 喉頭は発声器としての機能を持ち、呼気流によって声帯を振動させることで声を発生させます。
- c:誤
- 喉頭から分岐部までが「気管」、そこから左右の肺内で枝分かれする部分が「気管支」です(名称が逆)。
- d:正
- 肺自体には筋肉組織がないため自力で動けず、横隔膜や肋間筋の収縮・弛緩により胸郭を動かして呼吸します。
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覚えるポイント
- 分岐するまでが「気管」、肺の中で枝分かれするのが「気管支」。肺自体に筋組織はない。
間違えやすいところ
- 「気管」と「気管支」の位置関係の記述が入れ替えられているパターンに気をつける。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」呼吸器系に関する項目に基づく。
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.13 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
循環器系の構造(心臓・血圧・血管)
人体の働きと医薬品 · 循環器系 / 心臓の構造 / 血圧の定義 / 静脈弁 / 門脈
循環器系に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを選択せよ。
解答・解説を表示
解答
5
解説
心臓は血液を集める「心房」と送り出すポンプである「心室」からなります。収縮期血圧が最大血圧です。静脈には逆流防止弁が存在し、消化管から吸収された栄養分を含む静脈血は門脈を経て肝臓に運ばれます。
解き方
- a(心房と心室の役割逆転)、b(収縮時は最大血圧)を誤りと判断する。
- c(静脈弁の存在)、d(門脈系循環)を正しい記述と確認し、cとdの組み合わせ(選択肢5)を選択する。
- 選択肢 1不正解
- a(心室が拍出)およびb(収縮時は最大血圧)の記述がいずれも誤りのため不適です。
- 選択肢 2不正解
- aの心房と心室の働きに関する記述が逆転して誤っているため不適です。
- 選択肢 3不正解
- bの血圧の定義(収縮時は最大血圧)が誤っているため不適です。
- 選択肢 4不正解
- dは正しいですが、bが誤りであるため本選択肢は不適です。
- 選択肢 5正解
- c及びdの記述がともに正しいため、この組み合わせが正解となります。
答えの内訳
- a:誤
- 静脈から心房に血液を集め、心房から心室へ送り、心室から動脈へ血液を拍出します(心房と心室の役割が逆)。
- b:誤
- 心臓が収縮したときの高い血圧を「最大血圧(収縮期血圧)」、弛緩したときの血圧を「最小血圧」といいます。
- c:正
- 四肢を通る静脈には、重力による血液の逆流を防ぐための静脈弁が発達しています。
- d:正
- 胃や腸などの消化管壁を通る毛細血管の大部分は、門脈に集まって肝臓へと流入します。
覚えるポイント
- 血液を拍出するのは「心室」、心臓収縮時が「最大血圧」。消化管の毛細血管は「門脈」へ集まる。
間違えやすいところ
- 心房から拍出すると誤解しやすいので、心室がポンプ室である基本構造を忘れないようにする。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」循環器系に関する項目に基づく。
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.13 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
血液及びリンパ系の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 血漿 / 赤血球 / 白血球 / リンパ系
血液及びリンパ系に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 血漿は、90%以上が水分からなり、アルブミン、グロブリン等のタンパク質のほか、微量の脂質、糖質、電解質を含む。 b 血液の粘稠性は、主として血漿の水分量や血中脂質量で決まり、赤血球の量はほとんど影響を与えない。 c リンパ球は、血液中の白血球の中で最も数が多く、白血球の約60%を占めている。 d リンパ管は、互いに合流して次第に太くなり、最終的に鎖骨の下にある動脈につながるが、途中にリンパ節と呼ばれる結節がある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
血液は血漿成分と血球成分(赤血球、白血球、血小板)から構成され、リンパ系は組織液を回収して最終的に静脈へと戻す循環系の一部です。
解き方
- 各記述a~dの正誤を血液・リンパ系の生理学的知見に基づいて個別に判定する。
- aが正、bが誤、cが誤、dが誤であることを確認し、対応する組み合わせを選択する。
- 選択肢 1不正解
- bとdが誤りであるため正しくありません。
- 選択肢 2正解
- aのみが正しく、b、c、dはいずれも誤りであるため正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- cはリンパ球ではなく好中球が約60%を占めるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aは正しく、dは動脈ではなく静脈につながるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aは正しく、bおよびcは誤りであるため不適切です。
答えの内訳
- a:正
- 血漿の約90%は水分で、アルブミンやグロブリン等のタンパク質のほか、微量の脂質、糖質、電解質等を含んでいます。
- b:誤
- 血液の粘稠性は主として赤血球の量によって左右され、血漿の水分量や血中脂質量も影響を与えます。
- c:誤
- 白血球の中で最も割合が多いのは好中球(約60%)であり、リンパ球は約3分の1(約35%)を占めます。
- d:誤
- リンパ管は最終的に鎖骨下静脈(動脈ではなく静脈)につながり、リンパ液を血液循環へ合流させます。
覚えるポイント
- 好中球は白血球の約60%、リンパ球は約1/3を占めること、リンパ管は鎖骨下静脈に合流することを押さえる。
間違えやすいところ
- リンパ管の合流先を「動脈」と誤認しやすいので「静脈(鎖骨下静脈)」と正しく記憶すること。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月版)第2章「人体の働きと医薬品」
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.14 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
泌尿器系の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 腎臓 / 尿細管 / 副腎 / 尿道
泌尿器系に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 腎小体では、原尿中のブドウ糖やアミノ酸等の栄養分及び血液の維持に必要な水分や電解質が再吸収される。 b 腎臓には内分泌腺としての機能もあり、骨髄における赤血球の産生を促進するホルモンを分泌する。 c 副腎皮質では、自律神経系に作用するアドレナリンとノルアドレナリンが産生・分泌される。 d 女性は尿道が短いため、細菌などが侵入したとき膀胱まで感染を生じやすい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
ネフロンは腎小体(糸球体・ボーマン嚢)と尿細管からなり、糸球体でろ過された原尿から尿細管で有用成分が再吸収されます。副腎は皮質からステロイドホルモン、髄質からカテコールアミンを分泌します。
解き方
- 記述aの再吸収器官(尿細管)とろ過器官(腎小体)の違いを確認する。
- 記述bの内分泌機能(エリスロポエチン)、cの副腎皮質と髄質から分泌されるホルモンの違い、dの尿道の解剖学的特徴を確認する。
- 正しい記述の組み合わせがbとd(選択肢4)であることを導く。
- 選択肢 1不正解
- aは再吸収を行うのが尿細管であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aおよびcがともに誤りの記述です。
- 選択肢 3不正解
- aが誤りであるため正しくありません。
- 選択肢 4正解
- bおよびdの記述がともに正しいため、これが正解の組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- cはアドレナリン等を分泌するのが副腎髄質であるため誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- 原尿中の栄養分や水・電解質が再吸収される部位は腎小体ではなく尿細管です。
- b:正
- 腎臓は赤血球の産生を促進するホルモン(エリスロポエチン)を分泌する内分泌腺機能を有します。
- c:誤
- アドレナリンとノルアドレナリンが産生・分泌されるのは副腎皮質ではなく副腎髄質です。
- d:正
- 女性の尿道は男性に比べて短いため、外部から細菌が侵入しやすく膀胱炎等の感染を起こしやすい構造です。
覚えるポイント
- ろ過は腎小体、再吸収は尿細管。副腎皮質はコルチコイド、副腎髄質はアドレナリン・ノルアドレナリン。
間違えやすいところ
- 副腎皮質と副腎髄質から分泌されるホルモンの混同に注意すること。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月版)第2章「人体の働きと医薬品」
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.14 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
感覚器系(目)の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 虹彩 / 水晶体 / 毛様体 / 結膜と強膜 / 涙器
目に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 水晶体の前には虹彩があり、瞳孔を散大・縮小させて眼球内に入る光の量を調節している。 b 水晶体は、その周りを囲んでいる毛様体の収縮・弛緩によって、遠くの物を見るときには丸く厚みが増し、近くの物を見るときには扁平になる。 c 結膜の充血では白目の部分だけでなく眼瞼の裏側も赤くなるが、強膜が充血したときは眼瞼の裏側は赤くならない。 d 涙器は、涙液を分泌する涙腺と、涙液を鼻腔に導出する涙道からなる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
目は角膜、水晶体、硝子体などの光学的器官と網膜などの受容器官から成り、調節機能は毛様体筋や虹彩筋によって行われます。
解き方
- a(虹彩の明暗調節機能)を正と判定する。
- bの遠近調節における水晶体の厚みの変化(近く=厚い、遠く=薄い)を確認し、記述が逆であるため誤と判定する。
- c(結膜充血と強膜充血の違い)を正、d(涙器の構成)を正と判定する。
- 正・誤・正・正の組み合わせである選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aおよびcは正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bは遠近調節の記述が逆で誤りであり、cおよびdは正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- dが正しいため、この組み合わせは不適切です。
- 選択肢 4正解
- a:正、b:誤、c:正、d:正となり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aは正しく、bは誤りであるため不適切です。
答えの内訳
- a:正
- 虹彩は瞳孔の大きさを変化させて眼球内に入る光の量を調節する絞りの働きをします。
- b:誤
- 毛様体の働きにより、遠くを見るときは水晶体が扁平になり、近くを見るときは丸く厚みが増します。
- c:正
- 結膜は眼瞼の裏側まで覆っているため充血時に赤くなりますが、強膜は眼球本体を包む膜のため充血しても眼瞼の裏側は赤くなりません。
- d:正
- 涙器は、涙液を分泌する涙腺と、涙液を鼻腔に排出する涙道(涙点、涙小管、涙嚢、鼻涙管)から構成されます。
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覚えるポイント
- 近くを見るときは毛様体筋が収縮し水晶体が厚くなる、遠くを見るときは水晶体が扁平になる。
間違えやすいところ
- 遠くを見る時と近くを見る時の水晶体の厚みの変化を逆に覚えがちであるため注意。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月版)第2章「人体の働きと医薬品」
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.15 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
鼻及び耳の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 鼻中隔 / 副鼻腔 / 耳管 / 内耳
鼻及び耳に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 鼻中隔の前部は、毛細血管が少ないことに加えて粘膜が厚いため、傷つきにくく鼻出血を起こしにくい。 b 鼻腔と副鼻腔を連絡する管は非常に狭いため、鼻腔粘膜が腫れると副鼻腔の開口部がふさがりやすくなり、副鼻腔に炎症を生じることがある。 c 小さな子供では、耳管が太く短くて、走行が水平に近いため、鼻腔からウイルスや細菌が侵入し、感染が起こりやすい。 d 内耳は、平衡器官である蝸牛と、聴覚器官である前庭からなり、いずれも内部はリンパ液で満たされている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
鼻腔・副鼻腔・耳管・中耳は粘膜で連通しており、各構造の解剖学的特徴(小児の耳管構造、内耳の蝸牛と前庭の役割)が病態や機能に直結します。
解き方
- aの鼻中隔前部(キーゼルバッハ部位)の特徴が逆(血管豊富・粘膜薄い)であるため誤と判断する。
- b(副鼻腔の開口部閉塞)とc(小児の耳管構造)が正しい記述であることを確認する。
- dの内耳の構成(蝸牛=聴覚、前庭=平衡感覚)の入れ替わりによる誤りを確認する。
- 正しい組み合わせとしてbとc(選択肢3)を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aは鼻出血を起こしやすい部位であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3正解
- bおよびcの記述がともに正しいため、これが正解です。
- 選択肢 4不正解
- dは蝸牛(聴覚)と前庭(平衡感覚)の機能が逆に記載されており誤りです。
- 選択肢 5不正解
- dが誤りであるため不適切です。
答えの内訳
- a:誤
- 鼻中隔の前部は毛細血管が豊富で粘膜が薄いため、傷つきやすく鼻出血を起こしやすい部位(キーゼルバッハ部位)です。
- b:正
- 副鼻腔と鼻腔を結ぶ開口部は狭小であるため、鼻粘膜の腫脹によって塞がりやすく、副鼻腔炎を招きやすいです。
- c:正
- 小児の耳管は成人よりも太く短く、かつ水平に近いため、鼻腔や咽頭の病原体が中耳へ侵入しやすい特徴があります。
- d:誤
- 内耳において、聴覚器官は蝸牛であり、平衡器官は前庭(前庭および半規管)であるため、説明が入れ替わっています。
覚えるポイント
- 蝸牛=聴覚(うずまき管)、前庭・半規管=平衡感覚。小児の耳管は太く短く水平に近い。
間違えやすいところ
- 蝸牛と前庭の役割の混同、および鼻中隔前部が出血しやすいことの取り違えに注意。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月版)第2章「人体の働きと医薬品」
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.15 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
外皮系の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 角質層 / メラノサイト / 毛髪・毛乳頭 / 汗腺
外皮系に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 角質層は、細胞膜が丈夫な線維性のセラミドでできた板状の角質細胞と、ケラチンを主成分とする細胞間脂質で構成されている。 b メラニン色素は、皮下組織にあるメラニン産生細胞(メラノサイト)で産生され、太陽光に含まれる紫外線から皮膚組織を防護する役割がある。 c 毛球の下端のへこんでいる部分を毛乳頭といい、毛乳頭には毛細血管が入り込んで、取り巻く毛母細胞に栄養分を運んでいる。 d 汗腺には、アポクリン腺とエクリン腺の二種類があり、アポクリン腺は手のひらなど毛根がないところも含め全身に分布する。
解答・解説を表示
解答
5
解説
皮膚は表皮、真皮、皮下組織からなり、角質細胞(ケラチン)と細胞間脂質(セラミド等)の構造や、付属器官(毛、汗腺)の役割を正しく把握する必要があります。
解き方
- aの角質細胞(ケラチン)と細胞間脂質(セラミド)の成分の逆転を確認する。
- bのメラノサイトが存在する層(表皮基底層)を確認し、皮下組織ではないため誤と判定する。
- cの毛乳頭と毛母細胞の関係が正しいことを確認する。
- dのエクリン腺とアポクリン腺の分布の違いを確認し、全身に分布するのはエクリン腺であるため誤と判定する。
- 誤・誤・正・誤の組み合わせである選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aおよびbは誤りで、cは正しいため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aおよびdは誤り、cは正しいため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- aはケラチンとセラミドの記述が入れ替わっており誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bおよびdは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 5正解
- a:誤、b:誤、c:正、d:誤となり、正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- 板状の角質細胞はケラチンで満たされており、その間を埋める細胞間脂質の主成分がセラミド等であるため、記述が逆になっています。
- b:誤
- メラノサイト(メラニン産生細胞)が存在するのは皮下組織ではなく、表皮の最下層である基底層です。
- c:正
- 毛球の下端のくぼみである毛乳頭には毛細血管が入り込み、毛母細胞に栄養を供給して毛髪の伸長を支えています。
- d:誤
- 手のひらなど毛根がない場所を含めて全身に分布するのはエクリン腺であり、アポクリン腺は腋窩や陰部等の毛根部に開口します。
覚えるポイント
- 角質細胞=ケラチン、細胞間脂質=セラミド。メラノサイト=表皮基底層。全身の汗腺=エクリン腺。
間違えやすいところ
- アポクリン腺(毛根に開口、局所的)とエクリン腺(全身に分布)の特徴を取り違えやすい。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月版)第2章「人体の働きと医薬品」
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.16 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
骨格系及び筋組織の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 骨の基本構造 / 骨の無機質と有機質 / 平滑筋と横紋筋 / 随意筋と不随意筋
骨格系及び筋組織に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 骨の基本構造は、主部となる骨質、骨質表面を覆う骨膜、骨質内部の骨髄、骨の接合部にある関節軟骨の四組織からなる。 b 骨組織を構成する無機質は骨に硬さを与え、有機質(タンパク質及び多糖体)は骨の強靱さを保つ。 c 平滑筋は、筋線維を顕微鏡で観察すると横縞模様(横紋)が見えるので横紋筋とも呼ばれる。 d 不随意筋は体性神経系で支配されるのに対して、随意筋は自律神経系に支配されている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
骨は無機質と有機質が複合して硬さと弾力性を維持しています。筋肉は形態的に横紋筋と平滑筋に、機能的に随意筋と不随意筋に分類されます。
解き方
- a(骨の4組織構造)およびb(無機質・有機質の役割)が正しいことを確認する。
- cにおいて平滑筋と横紋筋の形態的定義を確認し、誤りであることを判定する。
- dにおいて随意筋(体性神経系)と不随意筋(自律神経系)の支配神経が入れ替わっていることを確認する。
- 正しい組み合わせとしてaとb(選択肢1)を選択する。
- 選択肢 1正解
- aおよびbがともに正しい記述であるため、正解です。
- 選択肢 2不正解
- cは横紋が見られないものが平滑筋であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- dは随意筋と不随意筋の支配神経が逆に記載されており誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cおよびdがともに誤りの記述です。
答えの内訳
- a:正
- 骨は骨質、骨膜、骨髄、関節軟骨の4つの組織から構成されています。
- b:正
- 骨組織の無機質(炭酸カルシウム等)は硬さを与え、有機質(コラーゲン等のタンパク質や多糖体)は骨に強靱さを与えます。
- c:誤
- 平滑筋は横縞模様が見られない筋肉であり、横縞模様が見られるのは骨格筋や心筋(横紋筋)です。
- d:誤
- 自らの意思で動かせる随意筋(骨格筋)は体性神経系に、自らの意思で動かせない不随意筋(平滑筋・心筋)は自律神経系に支配されます。
覚えるポイント
- 随意筋=体性神経系、不随意筋=自律神経系。横紋筋=骨格筋・心筋、平滑筋=内臓筋・血管壁。
間違えやすいところ
- 随意筋/不随意筋と体性神経/自律神経の組み合わせの逆転に注意。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月版)第2章「人体の働きと医薬品」
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.16 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
脳や神経系の働き
人体の働きと医薬品 · 延髄 / 心臓中枢・呼吸中枢 / 体性神経系と自律神経系 / 神経伝達物質
脳や神経系の働きに関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 脊髄には、心拍数を調節する心臓中枢、呼吸を調節する呼吸中枢がある。 b 延髄は、多くの生体の機能を制御する部位であるが、複雑な機能の場合はさらに上位の脳の働きによって制御されている。 c 末梢神経系は、随意運動、知覚等を担う体性神経系と、消化管の運動や血液の循環等のように生命や身体機能の維持のため無意識に働いている機能を担う自律神経系に分類される。 d 副交感神経の節後線維の末端から放出される神経伝達物質はノルアドレナリンである。
解答・解説を表示
解答
3
解説
中枢神経系(脳・脊髄)と末梢神経系(体性神経・自律神経)から成り、延髄は生命維持の中枢、自律神経系(交感神経・副交感神経)は各伝達物質を介して内臓諸器官を拮抗的に調節します。
解き方
- aの心臓中枢・呼吸中枢の局在(延髄)を確認し、脊髄とする記述を誤と判定する。
- b(延髄の上位脳による制御)とc(末梢神経系の分類定義)が正しいことを確認する。
- dの副交感神経節後線維末端の神経伝達物質(アセチルコリン)を確認し、ノルアドレナリンとする記述を誤と判定する。
- 正しい組み合わせとしてbとc(選択肢3)を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aは心臓中枢・呼吸中枢が延髄にあるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3正解
- bおよびcがともに正しい記述であるため正解です。
- 選択肢 4不正解
- dは副交感神経末端から放出される物質がアセチルコリンであるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- dが誤りであるため不適切です。
答えの内訳
- a:誤
- 心拍数を調節する心臓中枢や呼吸中枢が存在するのは脊髄ではなく延髄です。
- b:正
- 延髄は呼吸や循環等の生命維持に関わる自律中枢ですが、より複雑な機能制御は上位の大脳や間脳等と連携して行われます。
- c:正
- 末梢神経系は意思に基づく随意運動等を担う体性神経系と、無意識に内臓機能を調節する自律神経系に分類されます。
- d:誤
- 副交感神経の節後線維末端から放出される神経伝達物質はアセチルコリンであり、ノルアドレナリンは主に交感神経節後線維末端から放出されます。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 呼吸・心臓・血管運動中枢は延髄。副交感神経節後線維末端=アセチルコリン、交感神経節後線維末端=ノルアドレナリン。
間違えやすいところ
- 交感神経と副交感神経の節後線維末端で放出される神経伝達物質を取り違えやすい。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月版)第2章「人体の働きと医薬品」
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.17 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品の吸収、代謝及び投与部位
人体の働きと医薬品 · 非経口投与の全身作用 / 鼻腔粘膜吸収と肝初回通過効果 / 含嗽薬の局所作用 / 皮膚からの吸収
医薬品の有効成分の吸収及び代謝に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 内服以外の用法で使用される医薬品には、適用部位から有効成分を吸収させて、全身作用を発揮させることを目的とするものがある。 b 鼻腔粘膜の下には毛細血管が豊富なため、点鼻薬の成分は循環血液中に移行しやすく、初めに肝臓で代謝を受けて全身に分布する。 c 咽頭の粘膜に適用する含嗽薬(うがい薬)は、その多くが唾液や粘液によって食道へ流れてしまうため、咽頭粘膜からの吸収が原因で全身的な副作用が起こることは少ない。 d 有効成分が皮膚から浸透して体内の組織で作用する医薬品の場合は、浸透する量は皮膚の状態、傷の有無やその程度による影響を受けない。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品の投与部位により吸収経路が異なり、消化管吸収された成分は門脈を経て肝臓を通過しますが、鼻粘膜や口腔粘膜、直腸下部等から吸収された成分は肝初回通過効果を受けずに全身循環に移行します。
解き方
- a(非経口投与による全身作用製剤の存在)を正と判定する。
- bの鼻腔粘膜からの吸収経路(肝初回通過効果を受けない)を確認し、誤と判定する。
- c(含嗽薬の局所性および全身副作用の少なさ)を正と判定する。
- d(皮膚状態による浸透量への影響)を確認し、影響を受けないとする記述を誤と判定する。
- 正・誤・正・誤の組み合わせである選択肢1を選択する。
- 選択肢 1正解
- a:正、b:誤、c:正、d:誤となり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aおよびcは正しく、dは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- aは正しく、bは初めに肝臓を通過しないため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cは正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- bおよびdが誤りであるため不適切です。
答えの内訳
- a:正
- 坐剤や経皮吸収型テープ剤などのように、内服以外でも有効成分を吸収させて全身作用を期待する製剤があります。
- b:誤
- 鼻腔粘膜から吸収された成分は、直接全身の血液循環に入るため、初めに肝臓による代謝(肝初回通過効果)を受けることはありません。
- c:正
- 含嗽薬は主に局所粘膜に対する作用を目的とし、唾液等で流れるため粘膜吸収による全身的副作用は生じにくいです。
- d:誤
- 皮膚からの有効成分の浸透量は、皮膚の状態や角質層の損傷・傷の有無、患部の状態により大きく影響を受けます。
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覚えるポイント
- 鼻腔粘膜・口腔粘膜・直腸下部からの吸収は肝初回通過効果を回避して全身へ循環する。
間違えやすいところ
- 内服薬(消化管吸収)以外の経路でも肝臓を最初に通過すると誤認しないこと。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月版)第2章「人体の働きと医薬品」
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.17 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品の有効成分の代謝及び排泄
人体の働きと医薬品 · 薬物動態 / 肝機能低下 / 腎機能低下 / 排泄経路
医薬品の有効成分の代謝及び排泄に関する記述a〜dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 医薬品の有効成分が代謝を受けると、作用を失ったり(不活性化)、作用が現れたり(代謝的活性化)、あるいは体外へ排泄されやすい脂溶性の物質に変化したりする。 b 肝機能が低下した人では、医薬品を代謝する能力が低いため、一般的には正常な人に比べて全身循環に到達する有効成分の量がより多くなり、効き目が過剰に現れたり、副作用を生じやすくなったりする。 c 医薬品の有効成分は未変化体のままで、あるいは代謝物として、体外に排出されるが、肺から呼気中に排出されることはない。 d 腎機能が低下した人では、正常の人よりも有効成分の尿中への排泄が早まるため、医薬品の効き目が十分に現れず、副作用も生じにくい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
体内に吸収された医薬品は主として肝臓で水溶性の高い物質へ代謝され、主に腎臓から尿中へ排泄されます。肝機能や腎機能の低下は薬効や副作用の増強につながります。
解き方
- 記述aについて、代謝により排泄されやすくなるのは水溶性物質であるため誤りと判断します。
- 記述bについて、肝機能低下に伴う代謝遅延・血中濃度上昇のメカニズムと一致するため正しいと判断します。
- 記述cについて、呼気からの排泄経路も存在するため誤りと判断します。
- 記述dについて、腎機能低下では排泄が遅延して副作用が出やすくなるため誤りと判断します。
- 以上より、a(誤)、b(正)、c(誤)、d(誤)の組合せである選択肢4を選択します。
- 選択肢 1不正解
- aが正となっているため誤りです(水溶性への変化が正)。
- 選択肢 2不正解
- a・cが正、bが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- c・dが正、bが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- a(誤)、b(正)、c(誤)、d(誤)の正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- a・dが正、bが誤となっているため誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- 代謝によって多くの医薬品は体外へ排泄されやすい「水溶性」の物質に変化します。「脂溶性」とする記述は誤りです。
- b:正
- 肝機能が低下すると初回通過効果や全身での代謝能が低下するため、血中濃度が高くなり効き目が過剰になったり副作用が生じやすくなります。
- c:誤
- 揮発性のある成分などは肺から呼気中に排出されることがあるため、「呼気中に排出されることはない」とする記述は誤りです。
- d:誤
- 腎機能が低下すると有効成分や代謝物の尿中への排泄が遅れ、体内蓄積により作用が強く現れたり副作用のリスクが高まります。
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覚えるポイント
- 肝臓での代謝は排泄しやすい水溶性物質への変換が基本です。
- 肝・腎機能の低下時は薬物排泄が遅延し副作用が増加します。
間違えやすいところ
- 「脂溶性の物質に変化」という引っ掛けを見落として正文と誤認しやすいです。
出題の前提:手引き(人体の働きと医薬品 - 薬の生体内運命 - 代謝及び排泄)に基づく出題です。
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.18 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品の体内での働き
人体の働きと医薬品 · 血中濃度 / 最高血中濃度 / 治療域 / 受容体・標的分子
医薬品の体内での働きに関する記述a〜dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 医薬品を十分な間隔をあけずに追加摂取して血中濃度を高くしても、ある濃度以上になるとより強い薬効は得られなくなり、有害な作用(副作用や毒性)も現れにくくなる。 b 有効成分の血中濃度は、ある時点でピーク(最高血中濃度)に達し、その後は低下していくが、これは代謝・排泄の速度が吸収・分布の速度を上回るためである。 c 全身作用を目的とする医薬品の多くは、使用後の一定期間、その有効成分の血中濃度が、最小有効濃度と毒性が現れる濃度域の間の範囲に維持されるよう、使用量及び使用間隔が定められている。 d 循環血液中に移行した有効成分は、血流によって全身の組織・器官へ運ばれて作用するが、多くの場合、標的となる細胞に存在する受容体、酵素、トランスポーターなどのタンパク質と結合し、その機能を変化させることで薬効や副作用を現す。
解答・解説を表示
解答
5
解説
医薬品は最小有効濃度から中毒域までの治療濃度域内に血中濃度が維持されるよう用法用量が定められており、過量投与では副作用や毒性の危険性が高まります。
解き方
- 記述aについて、血中濃度の上昇により有害作用は現れやすくなるため誤りと判断します。
- 記述bについて、最高血中濃度以後の低下理由として吸収・分布より代謝・排泄が上回ることは正しいと判断します。
- 記述cについて、治療域(最小有効濃度と毒性濃度域の間)の維持設計に関する記述であり正しいと判断します。
- 記述dについて、生体内の受容体等のタンパク質との相互作用による薬理作用発現機序として正しいと判断します。
- 以上より、a(誤)、b(正)、c(正)、d(正)の組合せである選択肢5を選択します。
- 選択肢 1不正解
- b・cが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが正、b・dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが正、c・dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- a(誤)、b(正)、c(正)、d(正)の正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- 血中濃度がある水準を超えると薬効の頭打ちが生じるだけでなく、有害な作用(副作用や毒性)が現れやすくなるため誤りです。
- b:正
- 最高血中濃度に達した後に血中濃度が低下するのは、代謝・排泄の速度が吸収・分布の速度を上回るためです。
- c:正
- 医薬品の用法・用量は、血中濃度が最小有効濃度以上かつ中毒域未満の有効域(治療域)に維持されるよう設計されています。
- d:正
- 薬物は血液循環によって運ばれ、標的となる受容体や酵素、トランスポーターなどの生体タンパク質に結合して作用を発揮します。
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覚えるポイント
- 血中濃度が過度に高くなると副作用や毒性のリスクが急増します。
- 最高血中濃度以降は「代謝・排泄速度 > 吸収・分布速度」となります。
間違えやすいところ
- 「有害な作用も現れにくくなる」という不合理な記述を読み流さないように注意が必要です。
出題の前提:手引き(人体の働きと医薬品 - 薬の生体内運命 - 有効成分の血中濃度と作用)に基づく出題です。
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.19 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品の剤形及び適切な使用方法
人体の働きと医薬品 · 錠剤 / トローチ剤 / 外用剤(軟膏・クリーム) / カプセル剤
医薬品の剤形及び適切な使用方法に関する記述a〜dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 錠剤(内服)は、胃や腸で崩壊し、有効成分が溶出することが薬効を発現する前提となるため、例外的な場合を除いて、口中で噛み砕いて服用してはならない。 b トローチ剤は、有効成分が口腔内や咽頭部に行き渡るよう、口中に含み、噛まずにゆっくり溶かすようにして使用される。 c 外用局所に適用する剤形のうち、一般的に適用部位を水から遮断したい場合には、クリーム剤ではなく軟膏剤を用いることが多い。 d カプセル剤は、カプセル内に薬剤を充填した剤形であり、水なしで服用すると、カプセルの原材料として広く用いられているゼラチンが喉や食道に貼り付くことがある。
解答・解説を表示
解答
1
解説
剤形は薬物の有効性・安全性を最大限に発揮できるよう設計されており、錠剤・トローチ・軟膏・カプセルそれぞれの特性に応じた正しい用法で使用する必要があります。
解き方
- 記述aについて、通常の錠剤は噛み砕かず服用することが正しいと判断します。
- 記述bについて、トローチ剤は噛まずにゆっくり溶かすことが正しいと判断します。
- 記述cについて、水からの遮断や保護にはクリーム剤より油性の軟膏剤が適するため正しいと判断します。
- 記述dについて、ゼラチンカプセルが水なしで食道に貼り付くリスクの説明として正しいと判断します。
- すべて正(a:正、b:正、c:正、d:正)である選択肢1を選択します。
- 選択肢 1正解
- a〜dのすべての記述が正しく、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- a・b・dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- b・c・dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- a・bが誤となっているため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 噛み砕いて服用すると消化管内での適切な崩壊・溶出や徐放性・腸溶性が損なわれるため、咀嚼錠等を除き噛み砕いてはなりません。
- b:正
- トローチ剤は口腔や咽頭への局所作用を目的とするため、噛まずに時間をかけて唾液で溶かして使用します。
- c:正
- 軟膏剤は油脂性基剤等により患部を保護・被覆し、水分を遮断したい場合に適しています。
- d:正
- ゼラチンカプセルは水なしで服用すると水分を吸って粘着性を帯び、喉や食道粘膜に貼り付いて潰瘍を生じる危険があります。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- トローチ剤は飲み込まず噛まずにゆっくり溶かす局所適用剤です。
- カプセル剤のゼラチンは水分吸着により食道粘膜に固着しやすいため多めの水で服用します。
間違えやすいところ
- 軟膏剤とクリーム剤の特徴(軟膏は油脂性で保護・水遮断、クリームは乳剤性で展延性・水洗性)を混同しないようにします。
出題の前提:手引き(人体の働きと医薬品 - 薬の生体内運命 - 剤形ごとの違いと使用方法)に基づく出題です。
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.20 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
重篤な皮膚粘膜障害(SJS及びTEN)
人体の働きと医薬品 · 皮膚粘膜眼症候群(SJS) / 中毒性表皮壊死融解症(TEN) / 発症時期 / 初期症状
皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)及び中毒性表皮壊死融解症(TEN)に関する記述a〜dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 皮膚粘膜眼症候群は、発症機序の詳細が不明であり、また、発症の可能性がある医薬品の種類も多いため、発症の予測は極めて困難である。 b 皮膚粘膜眼症候群は、38℃以上の高熱を伴って、発疹・発赤、火傷様の水疱等の激しい症状が比較的短時間のうちに全身の皮膚、口、眼等の粘膜に現れる病態である。 c 皮膚粘膜眼症候群又は中毒性表皮壊死融解症の前兆として、両眼に現れる急性結膜炎(結膜が炎症を起こし、充血、目やに、流涙、痒み、腫れ等を生じる病態)は、皮膚や粘膜の変化とほぼ同時期又は半日〜1日程度先行して生じることが知られている。 d 皮膚粘膜眼症候群と中毒性表皮壊死融解症は、原因医薬品の使用開始後2週間以内に発症することが多く、1ヶ月以上経ってから起こることはない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
SJSおよびTENは、皮膚や粘膜に重篤な壊死・水疱性病変をきたす予後不良の副作用です。原因医薬品投与から2週間以内の発症が多いですが、1ヶ月以上経ってから発症する例もあります。
解き方
- 記述aについて、発症機序不明で予測困難という基本事項と一致するため正しいと判断します。
- 記述bについて、38℃以上の高熱と粘膜・皮膚のびらん・水疱を伴う臨床的特徴として正しいと判断します。
- 記述cについて、両眼の急性結膜炎が半日〜1日先行または同時期に現れる前兆症状として正しいと判断します。
- 記述dについて、1ヶ月以上経ってから発症することもあるため「起こることはない」は誤りと判断します。
- 以上より、a(正)、b(正)、c(正)、d(誤)の組合せである選択肢3を選択します。
- 選択肢 1不正解
- bが誤、dが正となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- a・cが誤、dが正となっているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- a(正)、b(正)、c(正)、d(誤)の正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- b・cが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- a・bが誤となっているため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- SJSは発症機序の詳細が未解明で多種多様な医薬品で生じるため、発症を事前に予測することは極めて困難です。
- b:正
- 高熱(38℃以上)を伴い、紅斑、水疱、びらん等の重篤な症状が皮膚や口・眼の粘膜に急速に現れます。
- c:正
- 両眼の急性結膜炎症状は皮膚病変とほぼ同時期か、半日〜1日程度先行して現れる重要な前兆です。
- d:誤
- 投与後2週間以内の発症が多いものの、1ヶ月以上経過してから発症することもあるため、「起こることはない」とする記述は誤りです。
覚えるポイント
- SJS・TENは投与後2週間以内の発症が多いが、1ヶ月以上経ってから起こることもある。
- 前兆としての「両眼の急性結膜炎」は半日〜1日先行することがある。
間違えやすいところ
- 「1ヶ月以上経ってからは起こらない」という絶対的な否定表現に惑わされないようにします。
出題の前提:手引き(人体の働きと医薬品 - 医薬品の副作用 - 皮膚粘膜眼症候群・中毒性表皮壊死融解症)に基づく出題です。
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.21 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品による肝機能障害
人体の働きと医薬品 · 肝機能障害 / 中毒性・アレルギー性 / 黄疸 / 不可逆的病変
医薬品の副作用として現れる肝機能障害に関する記述a〜dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 医薬品により生じる肝機能障害は、有効成分又はその代謝物の直接的肝毒性が原因で起きる中毒性のものと、有効成分に対する抗原抗体反応が原因で起きるアレルギー性のものに大別される。 b 黄疸は、ビリルビン(黄色色素)が血液中へ排出されず、胆汁中に滞留することにより生じる。 c 軽度の肝機能障害の場合、自覚症状がなく、健康診断等の血液検査(肝機能検査値の悪化)で初めて判明することが多い。 d 肝機能障害が疑われた場合、原因と考えられる医薬品を使用し続けても、不可逆的な病変(肝不全)を生じることはない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
薬物性肝障害は中毒性とアレルギー性に分類されます。黄疸はビリルビンが胆汁中へ排泄されずに血中に滞留することで生じ、投与継続により致死的な肝不全に進展する危険があります。
解き方
- 記述aについて、中毒性とアレルギー性の2分類に関する記述であり正しいと判断します。
- 記述bについて、黄疸はビリルビンが「血液中に滞留」して起こるため、主語と述語の排泄・滞留先が逆転しており誤りと判断します。
- 記述cについて、軽度肝障害は自覚症状に乏しく血液検査で発見されることが多いので正しいと判断します。
- 記述dについて、使用継続により肝不全等の不可逆的病変に至る危険があるため誤りと判断します。
- 以上より、a(正)、b(誤)、c(正)、d(誤)の組合せである選択肢3を選択します。
- 選択肢 1不正解
- bが正となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- a・cが誤、bが正となっているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- a(正)、b(誤)、c(正)、d(誤)の正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- b・dが正、cが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、dが正となっているため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 薬物性肝障害は、直接の毒性による「中毒性」と、免疫反応による「アレルギー性」に大別されます。
- b:誤
- 黄疸は、胆汁中へ排泄されなくなったビリルビンが血液中に滞留・増加することによって生じるため誤りです。
- c:正
- 肝臓は予備能力が高いため初期・軽度では自覚症状が現れにくく、血液検査値(AST、ALT等)の異常で判明することが多いです。
- d:誤
- 原因医薬品の使用を漫然と継続すると重篤化し、不可逆的な病変である劇症肝炎や肝不全に至るおそれがあります。
覚えるポイント
- 黄疸はビリルビンが胆汁中に排泄されず「血液中に滞留」することで全身が黄色く染まる症状です。
- 疑わしい場合は直ちに使用を中止しないと不可逆的な肝不全に移行する危険があります。
間違えやすいところ
- 黄疸の機序で「血液中へ排出されず胆汁中に滞留」という逆の記述に気付かず正文としやすいです。
出題の前提:手引き(人体の働きと医薬品 - 医薬品の副作用 - 肝機能障害)に基づく出題です。
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.22 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
偽アルドステロン症の病態と特徴
人体の働きと医薬品 · 偽アルドステロン症 / グリチルリチン酸 / 低カリウム血症 / 高血圧
医薬品の副作用として現れる偽アルドステロン症に関する記述a〜dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 副腎皮質からのアルドステロン分泌が増加することにより生じる。 b 主な症状に、手足の脱力、血圧上昇、筋肉痛、こむら返り、手足のしびれ、むくみ(浮腫)等がある。 c 病態が進行すると、筋力低下、起立不能、歩行困難、痙攣等を生じる。 d 複数の医薬品や、医薬品と食品との間の相互作用によって起きることがある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
偽アルドステロン症はアルドステロン分泌の増加を伴わずにナトリウム貯留とカリウム喪失が生じる病態で、手足の脱力や浮腫、血圧上昇を招きます。甘草含有製剤等の重複摂取が主な要因です。
解き方
- 記述aについて、アルドステロン分泌が増加しているわけではないため「偽」と呼ばれるので誤りと判断します。
- 記述bについて、低カリウム血症やナトリウム貯留による代表的な初期症状の記述であり正しいと判断します。
- 記述cについて、進行に伴う起立不能や歩行困難、痙攣などの重篤症状として正しいと判断します。
- 記述dについて、医薬品同士や甘草を含む食品との併用・相互作用によって発症するため正しいと判断します。
- 以上より、a(誤)、b(正)、c(正)、d(正)の組合せである選択肢5を選択します。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- b・dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが正、c・dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- a(誤)、b(正)、c(正)、d(正)の正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- 偽アルドステロン症は、副腎皮質からのアルドステロン分泌が増加していないにもかかわらず、アルドステロン過剰と同様の症状を呈する病態です。
- b:正
- 体内にナトリウムと水が貯留しカリウムが排泄されるため、低カリウム血症による筋力脱力・こむら返りや、血圧上昇・浮腫をきたします。
- c:正
- 重症化・進行すると低カリウム血症性のミオパチーが悪化し、高度な筋力低下、起立不能、歩行困難、痙攣などを生じます。
- d:正
- 甘草を含む複数の漢方薬の併用や、甘草抽出物を甘味料として含む食品(菓子類等)との重なりによりリスクが高まります。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 「偽」アルドステロン症は副腎皮質からのアルドステロン分泌増加は伴いません。
- 低カリウム血症(手足の脱力、こむら返り)とナトリウム貯留(血圧上昇、むくみ)が主徴です。
間違えやすいところ
- アルドステロン分泌が増加すると勘違いしやすいので、「分泌増加はない」点を徹底して整理します。
出題の前提:手引き(人体の働きと医薬品 - 医薬品の副作用 - 偽アルドステロン症)に基づく出題です。
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.22 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
血液系・精神神経系等の副作用
人体の働きと医薬品 · 無顆粒球症 / 血小板減少 / 精神神経症状 / 無菌性髄膜炎
医薬品の副作用に関する記述a〜dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 医薬品の使用が原因で血液中の白血球(好中球)が減少し、細菌やウイルスの感染に対する抵抗力が弱くなって、突然の高熱、悪寒、喉の痛み、口内炎、倦怠感等の症状を呈することがある。 b 医薬品の使用が原因で血液中の血小板が減少し、鼻血、歯ぐきからの出血、手足の青あざ(紫斑)等の症状が現れることがある。 c 精神神経症状は、医薬品の大量服用や長期連用、乳幼児への適用外の使用等の不適正な使用がなされた場合に限られ、通常の用法・用量では発生しない。 d 無菌性髄膜炎は、大部分はウイルスが原因と考えられているが、マイコプラズマ感染症やライム病、医薬品の副作用等によって生じることもある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品の副作用は血液障害(白血球減少による易感染性、血小板減少による出血傾向)や無菌性髄膜炎など多岐にわたり、通常の適正使用時であっても発生する可能性があります。
解き方
- 記述aについて、好中球減少(無顆粒球症)による易感染症状の記述として正しいと判断します。
- 記述bについて、血小板減少による出血症状の記述として正しいと判断します。
- 記述cについて、副作用は通常の用法・用量でも起こり得るため「不適正な使用に限られ」は誤りと判断します。
- 記述dについて、無菌性髄膜炎の原因(ウイルス以外に医薬品副作用等もある)として正しいと判断します。
- 以上より、a(正)、b(正)、c(誤)、d(正)の組合せである選択肢4を選択します。
- 選択肢 1不正解
- a・bが誤、cが正となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤、cが正となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- b・dが誤、cが正となっているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- a(正)、b(正)、c(誤)、d(正)の正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- dが誤となっているため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 無顆粒球症(白血球・好中球の著減)では感染防御能が落ち、突然の高熱や咽頭痛、口内炎などが生じます。
- b:正
- 血小板減少症では止血機能が低下し、紫斑(皮下出血)、鼻出血、歯肉出血などが現れます。
- c:誤
- 精神神経症状は不適正使用だけでなく、通常の用法・用量であっても体質や状態等により発生することがあります。
- d:正
- 無菌性髄膜炎はウイルス性が多いですが、細菌・マイコプラズマや医薬品の副作用(NSAIDs等)によっても生じます。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 好中球(白血球)減少:急な高熱、のどの激しい痛み(無顆粒球症)。
- 血小板減少:青あざ、歯ぐき出血、鼻血。
- 副作用は通常用量でも起こり得ます(不適正使用に限定されません)。
間違えやすいところ
- 「〜に限られ、通常用量では発生しない」という極端な限定表現は誤りであることを見抜く必要があります。
出題の前提:手引き(人体の働きと医薬品 - 医薬品の副作用 - 血液系障害・精神神経系障害)に基づく出題です。
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.23 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
循環器系に現れる副作用
人体の働きと医薬品 · うっ血性心不全 / 不整脈 / 動悸 / 心不全の既往
循環器系に現れる副作用に関する記述a〜dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a うっ血性心不全とは、心筋の自動性や興奮伝導の異常が原因で心臓の拍動リズムが乱れる病態である。 b 息切れ、疲れやすい、足のむくみ、急な体重の増加、咳とピンク色の痰などを認めた場合は、うっ血性心不全の可能性が疑われる。 c 医薬品を適正に使用している場合は、動悸(心悸亢進)や一過性の血圧上昇、顔のほてりを生じることはない。 d 心不全の既往がある人は、薬剤による心不全を起こしやすい。
解答・解説を表示
解答
5
解説
うっ血性心不全は心臓のポンプ機能不全による体液貯留・血流うっ滞であり、不整脈(電気伝導異常によるリズム乱れ)とは区別されます。既往歴がある人では特に発症しやすくなります。
解き方
- 記述aについて、心臓のリズム異常の説明は「不整脈」のものであるため誤りと判断します。
- 記述bについて、むくみ・体重増加・息切れ・ピンク色の痰などはうっ血性心不全の典型的徴候であり正しいと判断します。
- 記述cについて、適正使用であっても動悸や血圧変動等の副作用は起こり得るため誤りと判断します。
- 記述dについて、心不全既往者は薬剤性心不全を起こしやすいハイリスク群であるため正しいと判断します。
- 以上より、a(誤)、b(正)、c(誤)、d(正)の組合せである選択肢5を選択します。
- 選択肢 1不正解
- a・cが正、bが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- a・cが正、dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが正、dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- a(誤)、b(正)、c(誤)、d(正)の正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- 心筋の自動性や興奮伝導の異常により拍動リズムが乱れる病態は「不整脈」です。うっ血性心不全は心臓のポンプ機能低下により生じます。
- b:正
- 心不全により血液が滞留すると、下肢の浮腫、急激な体重増加、肺うっ血による息切れやピンク色の泡沫状痰などが生じます。
- c:誤
- 医薬品を適正に使用していても、交感神経刺激作用等によって動悸や一過性の血圧上昇、ほてり等を生じることがあります。
- d:正
- 心機能の予備能が低下しているため、心不全の既往歴がある人は医薬品による心不全を誘発しやすいハイリスク群です。
覚えるポイント
- うっ血性心不全=ポンプ機能低下による循環障害・浮腫・ピンク色の痰。
- 不整脈=心筋の自動性や刺激伝導異常による拍動リズムの乱れ。
間違えやすいところ
- うっ血性心不全と不整脈の定義の入れ替えに注意が必要です。
出題の前提:手引き(人体の働きと医薬品 - 医薬品の副作用 - 循環器系障害)に基づく出題です。
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.23 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品医療機器等法第1条の条文の穴埋め
薬事に関する法規と制度 · 医薬品医療機器等法第1条 / 法の目的 / 指定薬物
医薬品医療機器等法第1条の条文において、空欄( a )〜( c )に入る語句の正しい組合せを選択してください。 「第一条 この法律は、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器及び再生医療等製品(以下「医薬品等」という。)の品質、有効性及び安全性の確保並びにこれらの使用による保健衛生上の危害の発生及び( a )のために必要な規制を行うとともに、( b )の規制に関する措置を講ずるほか、医療上特にその必要性が高い医薬品、医療機器及び再生医療等製品の研究開発の促進のために必要な措置を講ずることにより、( c )を図ることを目的とする。」
解答・解説を表示
解答
5
解説
医薬品医療機器等法第1条は法の目的を定めた根幹規定であり、危害の「発生及び拡大の防止」、「指定薬物」の規制、最終目的である「保健衛生の向上」という正確な用語の把握が必須です。
解き方
- 条文前半の危害に対する表現を確認し、「発生及び拡大の防止」を特定する。
- 中盤の特別な規制対象として「指定薬物」が入ることを確認する。
- 末尾の究極的な目的規定が「保健衛生の向上」であることを確認して選択肢を絞り込む。
- 選択肢 1不正解
- aの「まん延の予防」が誤りであり、正しくは「拡大の防止」です。感染症法等の用語と混同しないよう注意が必要です。
- 選択肢 2不正解
- cの「健康の保持」が誤りであり、正しくは「保健衛生の向上」を図ることを目的としています。
- 選択肢 3不正解
- bの「麻薬及び向精神薬」が誤りであり、条文中の規制措置対象は「指定薬物」です。麻薬等は別法で規制されます。
- 選択肢 4不正解
- aの「まん延の予防」、bの「麻薬及び向精神薬」、cの「健康の保持」のすべての語句が条文と合致していません。
- 選択肢 5正解
- aに「拡大の防止」、bに「指定薬物」、cに「保健衛生の向上」が入る記述は条文通りで正しいです。
覚えるポイント
- 法第1条のキーワード:品質・有効性・安全性の確保、危害の発生及び拡大の防止、指定薬物の規制、保健衛生の向上。
間違えやすいところ
- 「拡大の防止」を「まん延の防止・予防」と誤認しやすい。
- 目的を「国民の健康の保持」などの一般的表現と混同しやすい。
出題の前提:医薬品医療機器等法第1条
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.24 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
登録販売者制度及び販売従事登録に関する記述の正誤
薬事に関する法規と制度 · 登録販売者 / 販売従事登録 / 外部研修
登録販売者及び医薬品医療機器等法第36条の8に規定する販売従事登録に関する記述のうち、正しいものの組合せを選択してください。ただし、厚生労働省令で定める書類の省略に関する規定は考慮しなくてよいこととします。 a 登録販売者とは、一般用医薬品の販売又は授与に従事しようとする者がそれに必要な資質を有することを確認するために都道府県知事が行う試験に合格した者をいう。 b 登録販売者は、住所に変更を生じたときには、30日以内に、その旨を登録を受けた都道府県知事に届け出なければならない。 c 医薬品医療機器等法施行規則第15条の11の3に基づき、薬局開設者は、その薬局において業務に従事する登録販売者に対し、厚生労働大臣に届出を行った者(研修実施機関)が行う研修を毎年度受講させなければならないこととされている。 d 販売従事登録を受けようとする者は、販売従事登録申請書を医薬品の販売又は授与に従事する薬局又は医薬品の販売業の店舗の所在地の都道府県知事(配置販売業にあっては、配置しようとする区域をその区域に含む都道府県の知事)に提出しなければならない。
解答・解説を表示
解答
5
解説
登録販売者とは都道府県知事の販売従事登録を受けた者を指し、試験合格のみでは登録販売者とは名乗れません。また登録販売者名簿の登録事項変更届が必要なのは本籍地都道府県や氏名等の変更であり、住所の変更は対象外です。
解き方
- 記述aについて、登録販売者の定義は「販売従事登録を受けた者」であるため誤りと判断する。
- 記述bについて、登録販売者名簿の登録事項(氏名、生年月日、本籍地都道府県名等)に住所は含まれず変更届は不要であるため誤りと判断する。
- 記述c・dの妥当性を確認し、いずれも規定に沿った正しい記述であることから正答を導く。
- 選択肢 1不正解
- aおよびbはいずれも誤った記述であるため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aは登録販売者の定義に誤りがあるため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bは住所変更に関する届出義務の記述が誤りであるため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bは住所変更が登録事項の変更届の対象外であるため誤りであり、この組合せは不適当です。
- 選択肢 5正解
- cの外部研修の毎年度受講義務、およびdの販売従事登録申請書の提出先はいずれも正しく、適切な組合せです。
覚えるポイント
- 登録販売者名簿の登記事項:本籍地都道府県名、氏名、生年月日、性別、合格した試験等(現住所は含まれない)。
間違えやすいところ
- 試験に合格しただけの状態を登録販売者と混同しやすい。
- 住所変更の際に30日以内の届出が必要と誤認しやすい。
出題の前提:医薬品医療機器等法第36条の8、同法施行規則第15条の11の3、第159条の7等
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.24 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
一般用医薬品及び要指導医薬品の定義と特徴
薬事に関する法規と制度 · 一般用医薬品 / 要指導医薬品 / 効能効果の表現 / 血液検査薬
一般用医薬品及び要指導医薬品に関する記述の正誤について、正しい組合せを選択してください。 a 一般用医薬品及び要指導医薬品における効能効果の表現は、診断疾患名(例えば、胃炎、胃・十二指腸潰瘍等)で示されている。 b 毒薬又は劇薬は、要指導医薬品に該当することがある。 c 卸売販売業者は、配置販売業者に対し、一般用医薬品及び要指導医薬品を販売又は授与することができる。 d 検査薬において、検体の採取に身体への直接のリスクを伴うものであって、血液を検体とするものは、一般用医薬品としては認められていないが、要指導医薬品としては認められているものがある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
一般用医薬品及び要指導医薬品は、一般の生活者が判断可能な症状で効能効果が示され、診断疾患名は原則として用いられません。また、劇薬が要指導医薬品に指定されることはありますが、配置販売業での要指導医薬品の取り扱いや、身体穿刺等のリスクを伴う血液検体検査薬のOTC化は認められていません。
解き方
- a:効能効果は診断疾患名ではなく一般人が判断できる症状で示されるため誤り。
- b:要指導医薬品には「劇薬に該当するもの」が含まれるため正しい。
- c:配置販売業者には要指導医薬品の取り扱いが認められておらず、卸売販売業者が販売・授与することはできないため誤り。
- d:血液を検体とする検査薬は一般用医薬品・要指導医薬品ともに認められていないため誤り。
- 選択肢 1不正解
- aが誤、dが誤であるため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが誤であり、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、bが正、cが誤であるため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bが正、dが誤であるため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、cが誤であるため、この組合せは誤りです。
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覚えるポイント
- 一般用医薬品・要指導医薬品の効能効果は診断疾患名ではなく症状で表現される。
- 血液を検体とする一般用検査薬・要指導医薬品検査薬は認められていない。
間違えやすいところ
- 要指導医薬品には劇薬が含まれ得る点を見落としやすい。
- 配置販売業者に要指導医薬品の販売が認められていると誤認しやすい。
出題の前提:医薬品医療機器等法第4条第5項第4号、第36条の7等
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.25 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
毒薬及び劇薬の取扱いと表示・管理
薬事に関する法規と制度 · 毒薬 / 劇薬 / 譲渡手続き / 表示基準
毒薬及び劇薬に関する記述のうち、正しいものの組合せを選択してください。 a 毒薬又は劇薬を、18歳未満の者その他安全な取扱いに不安のある者に交付することは禁止されている。 b 劇薬を貯蔵、陳列する場所については、かぎを施さなければならない。 c 毒薬は、それを収める直接の容器又は被包に、黒地に白枠、白字をもって、当該医薬品の品名及び「毒」の文字が記載されていなければならない。 d 劇薬を一般の生活者に対して販売する際、譲受人から交付を受ける文書には、当該譲受人の症状の記載は不要である。
解答・解説を表示
解答
5
解説
毒薬・劇薬は生体毒性が強いため厳格な取扱いが義務付けられています。交付制限年齢は14歳未満であり、施錠義務があるのは毒薬のみ(劇薬は他と明確に区別して貯蔵・陳列)です。容器表示は毒薬が「黒地に白枠・白字」、劇薬が「白地に赤枠・赤字」です。
解き方
- a:交付禁止対象は「14歳未満の者」であるため18歳未満とする記述は誤り。
- b:かぎを施さなければならないのは「毒薬」であり、劇薬は区別保管で足りるため誤り。
- c:毒薬の直接の容器等の表示は「黒地に白枠、白字」であるため正しい。
- d:劇薬の譲受文書には品名、数量、使用目的、氏名・住所・職業等の記載が必要だが症状の記載は不要であるため正しい。
- 選択肢 1不正解
- a(14歳未満の誤り)およびb(施錠義務の混同)がいずれも誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りであるため、この組合せは不適当です。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りであるため、この組合せは不適当です。
- 選択肢 4不正解
- bが誤りであるため、この組合せは不適当です。
- 選択肢 5正解
- c(毒薬の表示)およびd(譲受文書の記載事項)はいずれも正しく、適切な組合せです。
覚えるポイント
- 毒薬:黒地に白枠・白字、かぎを施す。
- 劇薬:白地に赤枠・赤字、他と区別(施錠までは義務付けられていない)。
- 毒薬・劇薬の交付制限年齢:14歳未満。
間違えやすいところ
- 交付制限年齢を18歳未満や20歳未満と混同しやすい。
- 劇薬にも施錠義務があると誤認しやすい。
出題の前提:医薬品医療機器等法第44条、第46条、第47条
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.25 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
一般用医薬品のリスク区分の定義と見直し
薬事に関する法規と制度 · 第一類医薬品 / 第二類医薬品 / 第三類医薬品 / リスク区分
一般用医薬品のリスク区分に関する記述のうち、正しいものの組合せを選択してください。 a 第一類医薬品は、その副作用等により日常生活に支障を来す程度の健康被害が生ずるおそれがある医薬品のうち、その使用に関し特に注意が必要なものとして厚生労働大臣が指定するものが含まれる。 b 第二類医薬品は、その成分や使用目的等から、その副作用等により日常生活に支障を来す程度の健康被害が生ずるおそれがあり、保健衛生上のリスクが比較的高い一般用医薬品である。 c 第三類医薬品は、第一類医薬品及び第二類医薬品以外の一般用医薬品で、副作用等により身体の変調・不調が起こるおそれのないものである。 d 第三類医薬品である医薬品の分類が、第一類医薬品又は第二類医薬品に変更されることはない。
解答・解説を表示
解答
1
解説
一般用医薬品は日常生活に支障を来す健康被害のリスク等に応じて第1類から第3類に分類されます。第3類医薬品であっても「日常生活に支障を来す程度ではないが、身体の変調・不調が起こるおそれ」は存在します。また、市販後の知見や安全性情報の集積等に基づき、リスク区分は変更されることがあります。
解き方
- a:第一類医薬品の定義として正しく合致している。
- b:第二類医薬品のリスク評価の定義として正しく合致している。
- c:第三類医薬品は身体の変調・不調が起こるおそれがあるため「おそれのないもの」とする記述は誤り。
- d:リスク区分は安全性情報等に基づき変更(見直し)されることがあるため誤り。
- 選択肢 1正解
- aおよびbはいずれも正しい記述であり、適切な組合せです。
- 選択肢 2不正解
- cは第三類でも身体の変調・不調のリスクがあるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- dはリスク区分が見直され変更されることがあるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cが誤りであるため、この組合せは不適当です。
- 選択肢 5不正解
- cおよびdがいずれも誤りであるため、不適当です。
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覚えるポイント
- 第一類医薬品:特に注意が必要なもの(日常生活に支障を来す程度の健康被害)。
- 第二類医薬品:まれに入院相当以上の健康被害が生じるおそれがあるもの(リスクが比較的高い)。
- 第三類医薬品:身体の変調・不調が起こるおそれがあるもの(日常生活に支障を来すおそれは低い)。
間違えやすいところ
- 第三類医薬品には全く健康被害や身体の不調が起こるおそれがないと誤解しやすい。
- 医薬品のリスク区分は一度決定されると変更されないと誤認しやすい。
出題の前提:医薬品医療機器等法第36条の7第1項
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.26 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品の直接の容器又は被包への法定記載事項
薬事に関する法規と制度 · 法定表示事項 / 容器の記載事項 / 製造販売業者 / 医薬品医療機器等法第50条
医薬品医療機器等法第50条に基づき、医薬品の直接の容器又は被包に記載されていなければならない事項として誤っているものを1つ選択してください。ただし、厚生労働省令で定める表示の特例に関する規定は考慮しなくてよいこととします。
解答・解説を表示
解答
5
解説
医薬品医療機器等法第50条では直接の容器又は被包への記載事項が規定されています。市場への流通責任を負うのは「製造販売業者」であるため、氏名又は名称及び住所の記載が義務付けられているのは「製造販売業者」であり、委託先等の「製造業者」ではありません。
解き方
- 各選択肢が法第50条の法定表示事項に該当するか照合する。
- 選択肢1〜4はすべて法第50条および関連省令に基づく法定記載事項である。
- 選択肢5は「製造業者」となっており、正しくは「製造販売業者」であるため誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- 製造番号又は製造記号は、法第50条第13号に規定される法定記載事項です。
- 選択肢 2不正解
- 指定第二類医薬品における枠の中に「2」の数字の表示は、規定されている正しい記載事項です。
- 選択肢 3不正解
- 配置販売品目以外の一般用医薬品に対する「店舗専用」の表示は、法第50条第6号に基づく法定記載事項です。
- 選択肢 4不正解
- 重量、容量又は個数等の内容量は、法第50条第2号に規定される法定記載事項です。
- 選択肢 5正解
- 直接の容器等に記載すべきは「製造販売業者」の氏名又は名称及び住所であり、「製造業者」とする本肢は誤りです。
覚えるポイント
- 医薬品の直接の容器の法定表示義務者は「製造販売業者」(製造業者ではない)。
- 配置専用・店舗専用の表示区分、リスク区分の表示も必須。
間違えやすいところ
- 製造販売業者と製造業者の違いを見落としやすい。
出題の前提:医薬品医療機器等法第50条第1号
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.26 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬部外品及び化粧品の規制と表示・効能効果
薬事に関する法規と制度 · 医薬部外品 / 化粧品 / 品目承認 / 販売業の許可
医薬部外品及び化粧品に関する記述の正誤について、正しい組合せを選択してください。 a 医薬部外品を製造販売する場合には、厚生労働大臣が基準を定めて指定するものを除き、品目ごとに許可が必要である。 b 医薬部外品を販売する場合には、都道府県知事による販売業の許可が必要である。 c 化粧品の直接の容器又は直接の被包には、「化粧品」の文字の表示が義務付けられている。 d 化粧品において、医薬品的な効能効果を表示・標榜することは、一切認められていない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬部外品の製造販売には「品目ごとの承認」と業態としての「製造販売業許可」が必要です。医薬部外品や化粧品は一般小売店でも許可なく販売できます。また、容器に「医薬部外品」の文字表示は義務付けられていますが「化粧品」の表示義務はなく、化粧品に医薬品的な効能効果を標榜することは一切認められていません。
解き方
- a:品目ごとに必要なのは「許可」ではなく「承認」であるため誤りと判断する。
- b:医薬部外品の販売にあたって販売業の許可は不要であるため誤りと判断する。
- c:容器に「化粧品」の文字の表示義務はないため誤りと判断する(医薬部外品には「医薬部外品」の文字表示義務がある)。
- d:化粧品で医薬品的な効能効果を表示・標榜することは認められていないため正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- aが誤、cが誤、dが正であるため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤、bが誤であるため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが誤、cが誤、dが正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- bが誤、cが誤、dが正であるため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、dが正であるため、この組合せは誤りです。
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覚えるポイント
- 品目ごとに必要なのは「承認」、業態ごとに必要なのは「許可」。
- 医薬部外品・化粧品の販売には「販売業の許可」は不要。
- 「医薬部外品」の文字表示は義務、「化粧品」の文字表示義務はない。
間違えやすいところ
- 品目ごとの承認を「品目ごとの許可」と取り違えやすい。
- 医薬品と同様に医薬部外品や化粧品にも販売業許可が必要と誤解しやすい。
出題の前提:医薬品医療機器等法第12条、第14条、第59条、第61条
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.27 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
食品衛生法及び保健機能食品の基準・表示
薬事に関する法規と制度 · 食品衛生法 / 特別用途食品 / 栄養機能食品 / ビタミンD / マグネシウム
保健機能食品等の食品に関する記述の正誤について、正しい組合せを選択してください。 a 食品衛生法において、食品とは、医薬品及び医薬部外品以外のすべての飲食物であると規定されている。 b 特別用途食品は、乳児、幼児、妊産婦又は病者の発育又は健康の保持若しくは回復の用に供することが適当な旨を医学的・栄養学的表現で記載し、かつ、用途を限定したもので、健康増進法の規定に基づく許可又は承認を受け、「特別の用途に適する旨の表示」をする食品である。 c ビタミンDを栄養成分として含有している栄養機能食品に栄養表示する場合は、「ビタミンDは、皮膚や粘膜の健康維持を助けるとともに、抗酸化作用を持つ栄養素です。」と栄養成分の機能の表示を行わなければならない。 d マグネシウムを栄養成分として含有している栄養機能食品に栄養表示する場合は、「マグネシウムは、骨の形成や歯の形成に必要な栄養素です。マグネシウムは、多くの体内酵素の正常な働きとエネルギー産生を助けるとともに、血液循環を正常に保つのに必要な栄養素です。」と栄養成分の機能の表示を行わなければならない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
食品衛生法において食品とは「医薬品、医薬部外品及び再生医療等製品」を除外したすべての飲食物と規定されています。また栄養機能食品においてビタミンDの機能表示は「腸管でのカルシウムの吸収を促進し、骨の形成を助ける栄養素」、マグネシウムは「骨や歯の形成、体内酵素・エネルギー産生、血液循環の正常維持」と定められています。
解き方
- a:食品衛生法上の食品の除外対象に「再生医療等製品」が抜けているため誤りと判断する。
- b:特別用途食品(健康増進法第43条等に基づく)の定義として正しいため正と判断する。
- c:記述の機能表示内容はビタミンCやビタミンE等のものであり、ビタミンDはカルシウム吸収・骨形成に関する表示であるため誤りと判断する。
- d:マグネシウムの規格基準における栄養機能表示として正確であるため正と判断する。
- 選択肢 1不正解
- aが誤、dが正であるため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正であるため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- bが正であるため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cが誤、dが正であるため、この組合せは誤りです。
覚えるポイント
- 食品衛生法の食品定義:医薬品、医薬部外品及び「再生医療等製品」以外のすべての飲食物。
- ビタミンDの機能表示:腸管でのカルシウムの吸収を促進し、骨の形成を助ける栄養素。
- マグネシウムの機能表示:骨や歯の形成、酵素活性・エネルギー産生、血液循環の維持。
間違えやすいところ
- 食品衛生法の除外規定から「再生医療等製品」を見落としやすい。
- ビタミンDの栄養機能表示を皮膚粘膜維持や抗酸化作用(ビタミンA・C・E等)と取り違えやすい。
出題の前提:食品衛生法第4条第1項、健康増進法第43条、食品表示基準
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.28 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
薬局の定義および開設規制
薬事に関する法規と制度 · 薬局 / 小分け販売 / 医療提供施設
薬局に関する記述のうち、正しいものの組合せとして最も適切なものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
2
解説
薬局は薬剤師が調剤や医薬品供給等を行う医療提供施設であり、無許可の薬局名称使用の禁止やあらかじめの小分け販売の禁止などの厳格な法規制が適用されます。
解き方
- 各記述の正誤を薬局の法的定義や医薬品医療機器等法等の規定に照らして判断する。
- a(正)、b(誤)、c(誤)、d(正)から正しい組合せを選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述bは医薬品をあらかじめ小分けして販売する行為を禁止しているため誤りです。
- 選択肢 2正解
- 記述aおよびdがともに正しいため、選択肢2が正解となります。
- 選択肢 3不正解
- 記述bおよびcの双方が誤った記述となっているため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが誤りであるため、この組合せは不適当です。
- 選択肢 5不正解
- 記述cは薬局開設者が併せて店舗販売業の許可を得る必要はないため誤りです。
覚えるポイント
- 薬局開設者は一般用医薬品の販売等も可能であり、店舗販売業の許可を別途受ける必要はありません。
間違えやすいところ
- 分割販売(量り売り)は購入者の求めに応じて行うものであり、あらかじめ小分けしておく行為は認められません。
出題の前提:医薬品医療機器等法および関係通知(令和5年度試験時点)
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.28 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
薬局における薬剤師不在時間に関する規定
薬事に関する法規と制度 · 薬局 / 薬剤師不在時間 / 調剤室の閉鎖
薬局の薬剤師不在時間に関する記述について、正誤の正しい組合せを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
1
解説
薬剤師不在時間とは調剤に従事する薬剤師がやむを得ず一時的に不在となる時間であり、調剤室の閉鎖や要指導医薬品・第一類医薬品の販売停止などの措置が義務づけられています。
解き方
- 薬剤師不在時間における医薬品販売範囲(要指導・第一類医薬品の販売禁止)を確認する。
- 調剤室の閉鎖や掲示義務、管理薬剤師との連絡体制の要件を確認して各記述の正誤を判定する。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正の正確な組合せを示しています。
- 選択肢 2不正解
- a、c、dが正しく、bが誤りであるため誤った組合せです。
- 選択肢 3不正解
- aは薬剤師不在時間の定義として正しいため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- cおよびdは薬局開設者および管理者の義務として正しいため不適当です。
- 選択肢 5不正解
- bは誤り、cは正しいため不適当です。
覚えるポイント
- 薬剤師不在時間内は要指導医薬品および第一類医薬品を販売・授与することはできません。
間違えやすいところ
- 登録販売者が勤務していても、第一類医薬品の販売は行えず、陳列場所の閉鎖等の措置が必要です。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第1条第2項第2号等(令和5年度試験時点)
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.29 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
店舗販売業の業務範囲と管理者の基準
薬事に関する法規と制度 · 店舗販売業 / 店舗管理者 / 医薬品陳列 / 調剤
店舗販売業に関する記述について、正誤の正しい組合せを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
5
解説
店舗販売業は一般用医薬品等の販売を行う業態であり、調剤の実施は認められず、第一類医薬品販売店舗での管理者要件や陳列設備の距離基準が細かく定められています。
解き方
- 各記述の規定(情報提供設備からの距離、第一類販売時の管理者要件、調剤の可否、要指導医薬品の扱い)を確認する。
- a(誤:7m以内は第一類)、b(誤:薬剤師補佐での管理者は通算3年以上)、c(誤:調剤不可)、d(誤:薬剤師従事なら要指導販売可)よりすべて誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述bおよびdが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびcが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aおよびbが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bおよびcが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dの記述はいずれも誤りであるため、選択肢5が正解です。
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覚えるポイント
- 店舗販売業では、薬剤師が勤務していても処方箋に基づく調剤を行うことはできません。
間違えやすいところ
- 情報提供を行うための設備から7m以内の陳列規制は、第三類医薬品ではなく第一類医薬品が対象です。
出題の前提:医薬品医療機器等法および薬局等構造設備規則(令和5年度試験時点)
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.30 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
配置販売業の許可基準および業務規定
薬事に関する法規と制度 · 配置販売業 / 配置販売品目基準 / 身分証明書 / 店舗販売との区分
配置販売業に関する記述のうち、正しいものの組合せとして最も適切なものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
4
解説
配置販売業は購入者の居宅等に医薬品をあらかじめ預けて消費後に代金を精算する販売形態であり、配置区域ごとの許可や配置販売品目基準の遵守が求められます。
解き方
- 記述a(許可主体)、記述b(品目基準)、記述c(身分証明書の発行元)、記述d(店舗販売との区分)を順に検証する。
- aは配置区域ごとの許可、cは住所地知事の発行であるため誤り。bとdが正しいため選択肢4を導く。
- 選択肢 1不正解
- 記述aおよびcはともに誤りであるため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- 記述cが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 4正解
- 記述bおよびdがともに正しい記述であるため正解です。
- 選択肢 5不正解
- 記述cが誤りであるため不適当です。
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覚えるポイント
- 配置員の身分証明書は、配置に従事する区域ではなく「配置販売業者の住所地の都道府県知事」が発行します。
間違えやすいところ
- 配置販売業の許可は住所地だけでなく、配置しようとする区域をその区域に含む都道府県ごとに必要です。
出題の前提:医薬品医療機器等法第30条~第33条(令和5年度試験時点)
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.30 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
要指導医薬品および一般用医薬品の陳列ルール
薬事に関する法規と制度 · 陳列方法 / 要指導医薬品 / 第一類医薬品 / 閉鎖
薬局における要指導医薬品及び一般用医薬品の陳列に関する記述について、正誤の正しい組合せを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
2
解説
要指導医薬品や第一類医薬品は、一般の購入者が容易に直接手に取れないよう、区画陳列や鍵付き陳列などの陳列基準が義務づけられています。
解き方
- 記述a:要指導医薬品と一般用医薬品(第一類等)は区分して陳列する必要があるため誤りと判断する。
- 記述b、c、dの陳列設備や営業時間外の閉鎖要件、鍵付き陳列設備の特例を確認し、すべて正と判定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは区分陳列が義務づけられているため誤りであり、不適当です。
- 選択肢 2正解
- aが誤、b・c・dが正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは正しい規定であるため、誤とする本選択肢は不適当です。
- 選択肢 4不正解
- 記述cは正しい規定であるため、誤とする本選択肢は不適当です。
- 選択肢 5不正解
- 記述dは正しい規定であるため、誤とする本選択肢は不適当です。
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覚えるポイント
- 要指導医薬品と第一類医薬品は、薬効分類が同じであっても混在させず明確に区別して陳列しなければなりません。
間違えやすいところ
- 鍵をかけた陳列設備に陳列する場合は、第一類医薬品陳列区画の内部に置かなくてもよい特例があります。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第218条の3等(令和5年度試験時点)
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.31 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
店舗販売業における掲示板の掲示事項
薬事に関する法規と制度 · 店舗掲示事項 / 医薬品医療機器等法第29条の4 / 個人情報の取扱い
法第29条の4に基づき、店舗販売業者が店舗の見やすい位置に掲示すべき事項として、正しいものの組合せを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
3
解説
店舗販売業者は、医薬品の区分や勤務者の氏名、苦情相談窓口、個人情報保護措置など、購入者が適切に選択・相談できるよう法定事項を掲示板で見やすく掲示しなければなりません。
解き方
- 法第29条の4および施行規則第147条の11に定められた掲示事項を照合する。
- a(情報提供を行う場所)およびd(販売従事登録番号)は掲示事項に含まれず、bおよびcが含まれることを確認する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは法定の掲示事項として規定されていないため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが含まれているため不適当です。
- 選択肢 3正解
- 記述bおよびcはともに掲示が義務づけられている事項であり、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- 記述dの販売従事登録番号は掲示事項ではないため不適当です。
- 選択肢 5不正解
- 記述dが含まれているため不適当です。
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覚えるポイント
- 勤務する薬剤師・登録販売者の「氏名」は掲示事項ですが、「販売従事登録番号」の掲示までは求められていません。
間違えやすいところ
- 薬局・店舗の構造設備である「情報提供を行う場所」そのものは掲示事項として規定されていません。
出題の前提:医薬品医療機器等法第29条の4、施行規則第147条の11(令和5年度試験時点)
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.31 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
特定販売に関するホームページの表示事項
薬事に関する法規と制度 · 特定販売 / インターネット表示事項 / 使用期限 / 勤務者表示
薬局開設者が特定販売をインターネットで行う際、ホームページに表示すべき事項に関する記述について、正誤の正しい組合せを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
2
解説
特定販売(通信販売等)を行う事業者は、医薬品の適正使用と購入者の選択を支援するため、勤務専門家の情報や営業時間、販売品目の使用期限等をウェブサイト上に明瞭に表示する義務があります。
解き方
- 施行規則第15条の6に規定される特定販売のウェブ表示義務事項を確認する。
- a(写真の表示義務はないため誤)、b(正)、c(正)、d(使用期限の表示は義務であり正)を総合し判断する。
- 選択肢 1不正解
- aが誤、cが正であるため不適当です。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正の正確な組合せを示しています。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、bおよびdが正であるため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、bおよびcが正であるため不適当です。
- 選択肢 5不正解
- dの使用期限表示は必須事項で正しいため不適当です。
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覚えるポイント
- 勤務している薬剤師・登録販売者の「写真」の掲載は法定表示事項として義務づけられていません。
間違えやすいところ
- 特定販売で取り扱う医薬品の「使用期限」は、ホームページ上の必須表示事項の一つです。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第15条の6(令和5年度試験時点)
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.32 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品等の誇大広告等の禁止条文(法第66条)
薬事に関する法規と制度 · 広告規制 / 医薬品医療機器等法第66条 / 誇大広告 / 何人も
医薬品医療機器等法第66条の条文の空欄( a )~( c )に入る字句の正しい組合せを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
1
解説
法第66条は、医薬品等に関して虚偽・誇大な広告を行うことを「何人(だれ)も」に対して包括的に禁止しています。
解き方
- 法第66条第1項~第3項の条文構成を確認する。
- 主体が「何人も」、対象事項が「効能、効果又は性能」、禁止対象が「虚偽又は誇大」な記事であることを確認して選択肢1を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- 条文の規定通り「a:何人も、b:効能、効果又は性能、c:虚偽又は誇大」となっており正しいです。
- 選択肢 2不正解
- cの字句が「不正又は不当」となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが「医薬関係者は」、cが「不正又は不当」となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bの字句が「成分、性状又は品質」となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- a、b、cのすべてが誤った字句となっています。
覚えるポイント
- 第66条の誇大広告等の禁止は、製造販売業者だけでなく「何人も」が対象となります。
間違えやすいところ
- 広告主や医薬関係者だけでなく一般人やアフィリエイター等の関与者全員が規制対象です。
出題の前提:医薬品医療機器等法第66条(令和5年度試験時点)
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.33 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品の広告に関する記述
薬事に関する法規と制度 · 医薬品等の広告規制 / 医薬品等適正広告基準
医薬品の広告に関する記述のうち、正しいものの組合せとして適切なものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品の広告規制では、広告の該当性判断基準(3要件すべてを満たすこと)や、適正広告基準における最大級表現の禁止、一般用医薬品の承認範囲を超えた医療用医薬品の効能標榜禁止などが厳格に定められています。
解き方
- 各記述の正誤を判定する:aは3要件『すべて』を満たす必要があるため誤り、bはPOP広告やチラシ等も広告に含まれるため正しい。
- cは医療用と同一成分でも承認外の効能・用量を標榜できないため誤り、dは最大級表現等の禁止に基づき正しい。
- 正しい記述(b、d)の組合せである選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りであるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびcがともに誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述cが誤りであるため不適です。
- 選択肢 4正解
- 記述bおよびdのいずれも正しいため、この組合せが正答です。
- 選択肢 5不正解
- 記述cが誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- 広告該当性の3要件(顧客誘引性、特定性、認知性)はすべて満たす必要があること。
間違えやすいところ
- 医療用医薬品と同じ有効成分であっても、一般用医薬品で承認されていない効能効果等を標榜することは虚偽・誇大広告となる点に注意する。
出題の前提:医薬品医療機器等法第66条および医薬品等適正広告基準
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.33 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品の広告規制及び措置命令等
薬事に関する法規と制度 · 未承認医薬品等の広告禁止 / 課徴金納付命令 / 医薬品等適正広告基準
医薬品医療機器等法に基づく医薬品の広告に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
法第68条の未承認医薬品等の広告禁止は「何人も」対象であり、違反者には厚生労働大臣又は都道府県知事が措置命令を出せます。一方、課徴金納付命令(法第75条の5の2)の権限を持つのは厚生労働大臣のみです。
解き方
- 記述a:法第68条違反に対する措置命令は厚生労働大臣又は都道府県知事が行えるため「正」。
- 記述b:法第68条は「何人も」を対象としており、関与するすべての人が対象となるため「正」。
- 記述c:課徴金納付命令を行う権限は「厚生労働大臣」にあり、「都道府県知事」は含まれないため「誤」。
- 記述d:公的機関や医師等の推薦・公認等の広告は、仮に事実であっても原則不適当であるため「正」。
- 正・正・誤・正の組み合わせである選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは正、記述cは誤、記述dは正であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述bは正、記述cは誤、記述dは正であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは正、記述cは誤であるため誤りです。
- 選択肢 4正解
- a:正、b:正、c:誤、d:正の組合せであり正しいです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aは正であるため誤りです。
覚えるポイント
- 課徴金納付命令(法第75条の5の2)を行う権限は厚生労働大臣のみにあること。
間違えやすいところ
- 措置命令(法第72条の5等)は厚生労働大臣又は都道府県知事が行えるのに対し、課徴金納付命令は都道府県知事の権限ではない点を取り違えないようにする。
出題の前提:医薬品医療機器等法第68条、第72条の5、第75条の5の2、医薬品等適正広告基準
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.34 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品の適正な販売方法
薬事に関する法規と制度 · 医薬品の販売方法 / 景品付き販売 / 抱き合わせ販売
医薬品の販売方法に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品を景品・懸賞として授与することは認められませんが、景品類を提供して医薬品を販売することは景品表示法の範囲内で認められます。医薬品の組み合わせ販売は情報提供や合理性が必要であり、効能効果が重複する組み合わせは推奨されません。
解き方
- 記述a:医薬品そのものを懸賞や景品として授与することは原則認められていないため「正」。
- 記述b:医薬品販売時に景品類(グッズ等)を提供することは、景品表示法の限度内であれば認められているため「正」。
- 記述c:複数医薬品や他物品の組み合わせ販売は、情報提供が十分行える範囲かつ合理性が必要であるため「正」。
- 記述d:効能効果が重複する医薬品を組み合わせて販売することは、乱用や副作用リスクを高めるため推奨されず「誤」。
- 正・正・正・誤の組合せである選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述cは正、記述dは誤であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは正であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは正、記述cは正、記述dは誤であるため誤りです。
- 選択肢 4正解
- a:正、b:正、c:正、d:誤の組合せであり正しいです。
- 選択肢 5不正解
- 記述a、b、cがいずれも正であるため誤りです。
覚えるポイント
- 医薬品そのものを景品として提供することは不可だが、医薬品の購入者に景品類を提供することは景品表示法の範囲内で可能。
間違えやすいところ
- 「医薬品を景品とする」ことと「医薬品を買った人に景品をあげる」ことの主客を混同しないようにする。
出題の前提:薬事監視指導指針、医薬品医療機器等法適正販売関連通知
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.35 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
行政庁による監視指導及び処分
薬事に関する法規と制度 · 立ち入り検査及び収去 / 管理者の変更命令 / 廃棄等の命令
医薬品医療機器等法に基づく行政庁による店舗販売業者に対する監視指導及び処分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
都道府県知事等は薬事監視員に立入検査を行わせ、試験のために必要な最少分量に限り無償で収去させることができます(すべて収去ではない)。また、不適当な管理者の変更命令や、不良医薬品等の廃棄・回収命令を出すことができます。
解き方
- 記述a:薬事監視員による収去は「試験のために必要な最少分量に限り」行われるものであり、「全て収去させなければならない」とする点は誤り(「誤」)。
- 記述b:店舗管理者に法令違反や不適当な事由があるときは店舗管理者の変更を命ずることができるため「正」。
- 記述c:不正表示・不良医薬品等の廃棄、回収その他公衆衛生上の危険防止措置を命ずることができるため「正」。
- 誤・正・正の組合せである選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述cは正であるため誤りです。
- 選択肢 2正解
- a:誤、b:正、c:正の組合せであり正しいです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aは誤、記述bは正であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aは誤、記述bおよびcは正であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aは誤であるため誤りです。
覚えるポイント
- 薬事監視員による収去は「試験のために必要な最少分量」かつ「無償」で行われる。
間違えやすいところ
- 疑いのある物品をその場で「すべて収去する」のではなく、試験に必要な最少分量に限られるという規定を見落とさないようにする。
出題の前提:医薬品医療機器等法第69条第4項、第70条、第73条
出典:神奈川県『2023年度 神奈川県 前半』
令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) p.36 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
2023年度 神奈川県 前半
参照した公式資料
神奈川県が公開した2023年度 神奈川県 前半の問題・解答資料です。
- 令和5年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:834KB) ↗ — www.pref.kanagawa.jp(PDF・36ページ)
- 令和5年度登録販売者試験 解答(PDF:69KB) ↗ — www.pref.kanagawa.jp(PDF・2ページ)

