公開問題を地域・年度・前半後半で区別しています。地域共通問題を含み、全国の独立した問題を網羅する集計ではありません。受験する地域の最新版の手引きと案内を併せて確認してください。
2023年度 北海道 前半の概要
医薬品の本質に関する正誤判断
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の定義と本質 / 市販後安全対策 / 品質保証
医薬品の本質に関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品は、人の疾病の治療若しくは予防に使用されるものであり、疾病の診断のためには使用されない。 b 医薬品は、人の身体の構造や機能に影響を及ぼすことを目的とする生命関連製品である。 c 医薬品は、市販後にも、医学・薬学等の新たな知見、使用成績等に基づき、その有効性、安全性等の確認が行われる仕組みになっている。 d 医薬品は、人の生命や健康に密接に関連するものであるため、高い水準で均一な品質が保証されていなければならない。
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解答
2
解説
医薬品は人の疾病の診断・治療・予防、または身体の構造・機能に影響を及ぼすことを目的とする生命関連製品であり、市販後も含めた有効性・安全性の確保や均一な品質保証が求められます。
解き方
- 記述aについて、医薬品医療機器等法上の医薬品の定義(診断にも用いられること)と照合して正誤を判定する。
- 記述b、c、dについて、生命関連製品としての特性、市販後調査の仕組み、均一な品質保証の必要性を確認する。
- 各記述の正誤の組み合わせに合致する選択肢を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが正となっているため誤りです。医薬品には診断目的のもの(検査薬や造影剤など)も含まれます。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aが正、bが誤となっているため誤りです。医薬品は身体の構造や機能に影響を及ぼす生命関連製品です。
- 選択肢 4不正解
- aが正、cが誤となっているため誤りです。医薬品は市販後も有効性・安全性の確認が行われます。
- 選択肢 5不正解
- aが正、dが誤となっているため誤りです。医薬品は高い水準で均一な品質が保証されなければなりません。
覚えるポイント
- 医薬品の目的に「診断」が含まれる(診断・治療・予防)。
間違えやすいところ
- 「診断のための薬(造影剤や一般用検査薬など)」も医薬品に含まれる点を見落としやすいです。
出題の前提:手引き(医薬品の本質)および設問資料
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.1 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
医薬品のリスク評価と用量反応関係
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · GCP・GVP・GPSP / 用量反応関係 / 毒性試験
医薬品のリスク評価に関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a ヒトを対象とした臨床試験の実施の基準には、国際的に Good Clinical Practice(GCP)が制定されている。 b 医薬品に対しては、製造販売後の調査及び試験の実施の基準として Good Vigilance Practice(GVP)が制定されている。 c 薬物用量が治療量上限を超えると、やがて効果よりも有害反応が強く発現する「最小致死量」となり、「中毒量」を経て、「致死量」に至る。 d 少量の医薬品の投与でも、発がん作用、胎児毒性や組織・臓器の機能不全を生じる場合がある。
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解答
4
解説
医薬品の用量反応関係では、無作用量から治療量、中毒量、最小致死量、致死量へと推移します。また、製造販売後調査・試験の基準はGPSP、安全管理の基準はGVPです。
解き方
- 記述aのGCP(臨床試験の実施基準)が正しいかを確認する。
- 記述bのGVP(安全管理基準)とGPSP(製造販売後調査等の基準)の定義を識別する。
- 記述cの薬物用量の推移(治療量上限→中毒量→最小致死量→致死量)を確認する。
- 記述dの少量投与における有害作用(発がん性・催奇形性等)の可能性を確認する。
- 選択肢 1不正解
- cが正、dが誤とされているため誤りです。用量は中毒量から最小致死量へ進み、微量でも催奇形性等は生じ得ます。
- 選択肢 2不正解
- aが誤、cが正とされているため誤りです。ヒトを対象とする臨床試験の基準はGCPです。
- 選択肢 3不正解
- bが正とされているため誤りです。製造販売後の調査及び試験の実施基準はGPSPです。
- 選択肢 4正解
- a:正、b:誤、c:誤、d:正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤となっており誤りです。
覚えるポイント
- 用量の推移:無作用量→治療量→中毒量→最小致死量→致死量
- GVP:安全確保、GPSP:製造販売後調査・試験
間違えやすいところ
- 中毒量と最小致死量の順序の入れ替え、GVPとGPSPの混同に注意が必要です。
出題の前提:手引き(医薬品のリスク評価)および設問資料
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.1 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
医薬品の品質管理と保管・陳列
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の品質 / 使用期限 / 保管・陳列
医薬品の品質に関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品を保管・陳列する場所については、清潔性が保たれるとともに、温度や湿度に留意する必要がある。 b 医薬品に表示されている使用期限は、開封・未開封を問わず、製品の品質が保持される期限である。 c 品質が承認された基準に適合しない医薬品や、その全部又は一部が変質・変敗した物質から成っている医薬品は販売が禁止されている。 d 医薬品は、適切な保管・陳列がなされていれば、経時変化による品質の劣化を生じることはない。
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解答
2
解説
医薬品の使用期限は「未開封」の状態で適切に保管された場合に品質が保持される期限です。また、適切に保管されていても経時変化による劣化は起こり得ます。
解き方
- 記述a・cが品質保持および法規制の観点から正しいことを確認する。
- 記述bの使用期限の定義(未開封状態が前提)を確認し、誤りと判断する。
- 記述dの経時変化による劣化(適切に保管していても不可避)を確認し、誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- bが正、cが誤、dが正とされているため誤りです。
- 選択肢 2正解
- a:正、b:誤、c:正、d:誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、bが正とされているため誤りです。保管場所の温湿度への留意は必要です。
- 選択肢 4不正解
- cが誤、dが正とされているため誤りです。不良医薬品は販売禁止です。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、dが正などとされているため誤りです。
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覚えるポイント
- 表示されている使用期限は「未開封」での保管が前提。
間違えやすいところ
- 開封後も記載の使用期限まで品質が保証されると誤認しやすいです。
出題の前提:手引き(医薬品の品質と保管)および設問資料
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.2 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
健康食品と保健機能食品の表示
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 健康食品 / 機能性表示食品 / 栄養機能食品
健康食品に関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a いわゆる健康食品は、その多くが摂取しやすいように錠剤やカプセル等の医薬品に類似した形状で販売されている。 b 栄養機能食品は、身体の健全な成長や発達、健康維持に必要な栄養成分(ビタミン、ミネラルなど)の補給を目的としたものである。 c 古くから特定の食品摂取と健康増進の関連は関心が持たれており、「薬(医)食同源」という言葉もある。 d 機能性表示食品は、疾病に罹患していない者の疾病リスクの低減を図る旨を表示することができる。
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解答
5
解説
保健機能食品のうち、「疾病リスク低減表示」が認められているのは特定保健用食品(特定のリスク低減特保)のみであり、機能性表示食品には疾病リスク低減表示は認められていません。
解き方
- 記述a、b、cの定義や背景が正しい記述であることを確認する。
- 記述dの「疾病リスクの低減を図る旨を表示」が機能性表示食品に認められるかを検証する(特定保健用食品のみ可能)。
- a:正、b:正、c:正、d:誤の組み合わせを選択する。
- 選択肢 1不正解
- dが正とされているため誤りです。疾病リスク低減表示は機能性表示食品ではできません。
- 選択肢 2不正解
- aが誤、dが正とされているため誤りです。健康食品はカプセル等の形状でも販売されます。
- 選択肢 3不正解
- bが誤、dが正とされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cが誤、dが正とされているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- a:正、b:正、c:正、d:誤であり、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 疾病リスク低減表示が可能なのは「特定保健用食品(トクホ)」のみ。
間違えやすいところ
- 機能性表示食品でも疾病リスク低減ができると誤解しやすい点に注意。
出題の前提:手引き(健康食品・保健機能食品制度)および設問資料
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.2 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
アレルギー(過敏反応)の発生機序と要因
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · アレルギー / 免疫反応 / アレルゲン添加物
アレルギー(過敏反応)に関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 通常の免疫反応の場合、炎症やそれに伴って発生する痛み、発熱等は、人体にとって有害なものを体内から排除するための必要な過程である。 b アレルギーには体質的要素はあるが、遺伝的な要素はない。 c アレルゲンとなり得る添加物として、黄色4号(タートラジン)、カゼイン、亜硫酸塩(亜硫酸ナトリウム、ピロ硫酸カリウム等)がある。 d 普段は医薬品にアレルギーを起こしたことがない人でも、病気等に対する抵抗力が低下している状態などの場合には、医薬品がアレルゲンになることがある。
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解答
3
解説
アレルギーは免疫機能の過剰な反応であり、体質的要素のほか遺伝的要素も関与します。また医薬品の有効成分だけでなく添加物(黄色4号やカゼイン等)もアレルゲンとなります。
解き方
- 記述aの通常の免疫反応の防御的役割(炎症・発熱など)を確認する。
- 記述bのアレルギーの要因(体質的要素だけでなく遺伝的要素もある)を確認して誤りと判定する。
- 記述cの添加物(黄色4号、カゼイン、亜硫酸塩)のアレルゲン性を確認する。
- 記述dの体調変化や免疫状態による発症の可能性を確認する。
- 選択肢 1不正解
- bが正、dが誤とされているため誤りです。抵抗力低下時にアレルゲンとなることがあります。
- 選択肢 2不正解
- aが誤、bが正、cが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- a:正、b:誤、c:正、d:正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、dが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cが誤とされているため誤りです。黄色4号等はアレルゲンとなり得ます。
覚えるポイント
- アレルギーには体質的要素だけでなく「遺伝的要素」もある。
間違えやすいところ
- 「遺伝的要素はない」と限定する記述を見落とさないように注意。
出題の前提:手引き(アレルギー・副作用)および設問資料
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.3 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
医薬品の副作用の特性と対応
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 副作用の自覚症状 / 副作用の予測性 / アレルギー歴
医薬品の副作用に関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 一般用医薬品は、通常、その使用を中断することによる不利益よりも、重大な副作用を回避することが優先される。 b 医薬品を使用してアレルギーを起こしたことがある人は、その原因となった医薬品の使用を避ける必要がある。 c 副作用は、容易に異変を自覚できるものばかりであり、血液や内臓機能への影響については直ちに明確な自覚症状が現れる。 d 医薬品が人体に及ぼす作用は、すべてが解明されているわけではないため、十分注意して適正に使用された場合であっても、副作用が生じることがある。
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解答
2
解説
一般用医薬品は対症療法が主であるため副作用回避が中断による不利益に優先します。また、肝機能障害や血液障害などの副作用は初期に自覚症状が明確に現れないことがあります。
解き方
- 記述aの一般用医薬品における使用中断と副作用回避の優先順位を確認する。
- 記述bのアレルギー歴のある医薬品の回避義務を確認する。
- 記述cの血液・内臓への影響に関する自覚症状の現れにくさを確認し、誤りと判断する。
- 記述dの適正使用下における予期せぬ副作用発現の可能性を確認する。
- 選択肢 1不正解
- bが誤とされているため誤りです。アレルギー既往薬は再発防止のため避ける必要があります。
- 選択肢 2正解
- a:正、b:正、c:誤、d:正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- cが正、dが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、cが正とされているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが誤となっており誤りです。
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覚えるポイント
- 血液や内臓機能への副作用は自覚症状が乏しく直ちに明確には現れないことがある。
間違えやすいところ
- 「副作用は全て自覚症状ですぐわかる」という誤った前提に惑わされないように注意。
出題の前提:手引き(副作用の発生機序と対応)および設問資料
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.3 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
医薬品の相互作用の機序と影響
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 相互作用 / 食品・外用薬の影響 / 薬効群の重複
医薬品の相互作用等に関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 相互作用による副作用のリスクを減らす観点から、緩和を図りたい症状が明確である場合には、なるべくその症状に合った成分のみが配合された医薬品が選択されることが望ましい。 b 食品は、外用薬や注射薬の作用や代謝に影響を与えない。 c 解熱鎮痛薬、鎮静薬、鎮咳去痰薬、アレルギー用薬等では、成分や作用が重複することが多く、通常、これらの薬効群に属する医薬品の併用は避けることとされている。 d 医薬品の相互作用は、医薬品が薬理作用をもたらす部位においてのみ起こる。
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解答
4
解説
相互作用は作用部位だけでなく、吸収・分布・代謝・排泄(体内動態)の各段階で発生します。また食品が肝臓の薬物代謝酵素を阻害・誘導することで外用薬等の作用にも影響を与えます。
解き方
- 記述aの適切な医薬品選択(多成分合剤より症状に特化した選択)を確認する。
- 記述bの食品が及ぼす代謝等への影響(注射薬・外用薬も対象になり得る)を検討して誤りと判定する。
- 記述cの薬効群の重複に伴う併用回避の原則を確認する。
- 記述dの相互作用の発生機序(作用部位のみならず体内動態全体で生じる)を確認して誤りと判定する。
- 選択肢 1不正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正とされており誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤、bが正、dが正とされており誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bが正、cが誤とされており誤りです。
- 選択肢 4正解
- a:正、b:誤、c:正、d:誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- cが誤、dが正とされているため誤りです。
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覚えるポイント
- 相互作用は薬理作用の部位だけでなく、吸収・代謝・排泄など体内動態のあらゆる部位で生じる。
間違えやすいところ
- 「外用薬や注射薬なら食品の影響を受けない」という誤解に注意。
出題の前提:手引き(医薬品の相互作用)および設問資料
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.4 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
一般用医薬品の不適正使用と薬物乱用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 不適正使用 / 薬物乱用 / 精神的依存・身体的依存
一般用医薬品の不適正な使用と有害事象に関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 一般用医薬品は、購入者等の誤解や認識不足のために適正に使用されないことがある。 b みだりに他の医薬品や酒類等と一緒に摂取するといった乱用がなされると、過量摂取による急性中毒等を生じる危険性が高くなる。 c 青少年は、薬物乱用の危険性に関する認識や理解が必ずしも十分でなく、好奇心から身近に入手できる薬物を興味本位で乱用することがある。 d 長期連用により精神的な依存がおこり、使用量が増え、購入するための経済的な負担が大きくなる例も見られる。
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解答
1
解説
一般用医薬品の不適正使用には、知識不足による誤用と、快感等を求めて意図的に逸脱使用する「乱用」があります。乱用は急性中毒や依存(精神的・身体的)を招き、経済的・社会的な破綻の原因にもなります。
解き方
- 記述aの誤用・適正使用の認識不足に関する内容を確認する。
- 記述bの併用や過量摂取に伴う急性中毒のリスクを確認する。
- 記述cの青少年における入手容易性と好奇心による乱用リスクを確認する。
- 記述dの依存形成に伴う耐性(使用量増加)および経済的負担の増大を確認する。
- すべて正(正しい)と判定する。
- 選択肢 1正解
- a:正、b:正、c:正、d:正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤とされているため誤りです。認識不足による誤用は実際に発生します。
- 選択肢 3不正解
- bが誤とされているため誤りです。酒類等の併用乱用で急性中毒のリスクは高まります。
- 選択肢 4不正解
- cが誤とされているため誤りです。青少年の興味本位での乱用は問題となっています。
- 選択肢 5不正解
- dが誤とされているため誤りです。依存による過量連用で経済的負担が深刻化する事例があります。
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覚えるポイント
- 一般用医薬品の乱用は耐性・依存(精神的・身体的)を形成し、急性中毒や社会的・経済的悪影響を及ぼす。
間違えやすいところ
- すべて正しい記述である組み合わせを躊躇して誤りを作らないように注意。
出題の前提:手引き(医薬品の不適正使用・乱用)および設問資料
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.4 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
医薬品とアルコールの相互作用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 相互作用 / アルコール代謝 / 代謝産物
医薬品とアルコールの相互作用に関する次の文中の( a )〜( c )に入る字句の正しい組み合わせを選びなさい。 「酒類(アルコール)は、医薬品の吸収や代謝に影響を与えることがある。アルコールは、主として肝臓で代謝されるため、酒類(アルコール)をよく摂取する者では、肝臓の代謝機能が( a )ことが多い。その結果、代謝によって産生する物質(代謝産物)に薬効がある医薬品の場合、作用が( b )、逆に、代謝産物が人体に悪影響を及ぼす医薬品の場合は副作用が( c )なる。」
解答・解説を表示
解答
1
解説
アルコールを常習的に摂取する人では肝臓の代謝機能(酵素活性)が高まっているため、代謝産物が薬効をもたらす場合は作用が強く出過ぎ、有害な代謝産物を生じる場合は副作用が現れやすくなります。
解き方
- アルコール常習者の肝臓の代謝機能の変化を判断する(aは「高まっている」)。
- 代謝機能亢進により、代謝産物に活性がある場合の作用の現れ方を判断する(bは「強く出過ぎたり」)。
- 代謝産物が有害な場合の副作用の傾向を判断する(cは「現れやすく」)。
- 該当する組み合わせ(高まっている/強く出過ぎたり/現れやすく)を選択肢1と特定する。
- 選択肢 1正解
- a「高まっている」、b「強く出過ぎたり」、c「現れやすく」の組み合わせであり、手引きの記述と完全に一致します。
- 選択肢 2不正解
- bが「弱くなり過ぎたり」、cが「現れにくく」となっている点が誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cが「現れにくく」となっている点が誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが「弱まっている」、bが「弱くなり過ぎたり」、cが「現れにくく」となっている点が誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが「弱まっている」となっている点が誤りです。
答えの内訳
- a:高まっている
- 習慣的にアルコールを摂取している人では、肝臓の薬物代謝酵素が誘導され代謝機能が高まっていることが多いです。
- b:強く出過ぎたり
- 代謝産物に薬効がある医薬品(プロドラッグなど)では、代謝が早まることで活性代謝物が急速に産生され、作用が強く出過ぎることがあります。
- c:現れやすく
- 代謝産物が毒性・悪影響を及ぼす医薬品(アセトアミノフェンなど)では、有害な代謝産物が増えるため副作用が現れやすくなります。
覚えるポイント
- 飲酒習慣者は肝代謝機能が高まっているため、代謝産物に薬効があれば作用増大、毒性代謝物なら副作用増大となる。
間違えやすいところ
- アルコールが薬の効き目を弱める場合(未変化体に活性がある場合)と強める場合(代謝産物に活性がある場合)を混同しないようにする。
出題の前提:手引き「医薬品の相互作用と副作用」の項に基づく。
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.5 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
小児等の医薬品使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児の生理機能 / 血液脳関門 / 用法用量 / 服薬指導
小児等の医薬品使用に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 小児は、肝臓や腎臓の機能が未発達であるため、医薬品の成分の代謝・排泄が大人よりも速い。 b 小児は、血液脳関門が未発達であるため、吸収されて循環血液中に移行した医薬品の成分が脳に達しやすく、中枢神経系に影響を与える医薬品で副作用を起こしやすい。 c 小児向けの用法用量が定められていない医薬品の場合、医薬品の販売に従事する専門家は、保護者等に対して、成人用の医薬品の量を減らして小児へ与えるよう説明することが重要である。 d 乳幼児は、医薬品が喉につかえると、大事に至らなくても咳き込んで吐き出し苦しむことになり、その体験から医薬品の服用に対する拒否意識を生じることがある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
小児は臓器や血液脳関門が未発達であるため薬物の代謝・排泄が遅く中枢神経系障害を受けやすい特性を持ちます。小児用量が設定されていない成人用薬を自己判断で減量投与してはなりません。
解き方
- a:小児の代謝・排泄機能は未発達で大人より「遅い」ため誤りと判断する。
- b:小児の血液脳関門は未発達で脳に移行しやすい記述は正と判断する。
- c:成人用医薬品の量を減らして与えることは危険であり禁止されるため誤りと判断する。
- d:誤嚥・嘔吐体験による服薬拒否意識の形成に関する記述は正と判断する。
- 正誤パターン(誤・正・誤・正)より選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが正、cが正、dが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bが誤、cが正とされているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが正、bが誤、cが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cが正、dが誤とされているため誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- 小児は肝臓や腎臓の機能が未発達であるため、代謝・排泄に時間がかかり、体内から消失する速度は大人よりも遅くなります。
- b:正
- 小児は血液脳関門が未発達なため中枢神経系に薬物が移行しやすく、副作用を起こしやすいです。
- c:誤
- 小児用の用法用量が定められていない医薬品を、大人の薬を減量して安易に与えてはならず、使用を避けるよう説明する必要があります。
- d:正
- 喉につかえて苦しんだ体験がトラウマとなり、その後の服薬に対する拒否意識につながることがあります。
覚えるポイント
- 小児は代謝・排泄が「遅い」。大人用を減量して小児に与えてはならない。
間違えやすいところ
- 大人の半量なら小児に飲ませてよいと誤解する人が多いが、用法用量設定のない医薬品の減量投与は不可である。
出題の前提:手引き「小児等の医薬品使用」の項に基づく。
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.5 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
妊婦・授乳婦の医薬品使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 妊婦 / 授乳婦 / 血液胎盤関門 / 瀉下薬
妊婦、妊娠していると思われる女性及び授乳婦に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 一般用医薬品において、多くの場合、妊婦が使用した場合における安全性に関する評価が困難であるため、妊婦の使用については「相談すること」としているものが多い。 b 医薬品の種類によっては、授乳婦が使用した医薬品の成分の一部が乳汁中に移行し、母乳を介して乳児が医薬品の成分を摂取することになる場合がある。 c 胎盤には、胎児の血液と母体の血液とが混ざりあう仕組み(血液-胎盤関門)がある。 d 便秘薬は、配合成分やその用量によって流産や早産を誘発するおそれがある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
胎盤の血液-胎盤関門は母体と胎児の血液を直接混ざり合わせることなく隔てていますが、完全な防御壁ではなく薬物は通過し得ます。便秘薬の中には子宮収縮を誘発し流早産のリスクがあるものがあります。
解き方
- a:妊婦への安全性確認の困難さから「相談すること」が多いという記述は正と判断する。
- b:母乳移行により乳児が成分を摂取する記述は正と判断する。
- c:胎児と母体の血液が「混ざりあう仕組み」という記述は誤りと判断する。
- d:便秘薬の配合成分・用量による流産・早産リスクの記述は正と判断する。
- 正誤パターン(正・正・誤・正)より選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- bが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- cが正、dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが誤となっているため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 妊婦を対象とした臨床試験は困難であり安全性評価が限られるため、多くが「相談すること」とされています。
- b:正
- 移行した薬物成分が母乳中に分泌され、乳児に影響を与えることがあります。
- c:誤
- 血液-胎盤関門において母体の血液と胎児の血液は直接混ざり合うことはなく、物質交換が行われます。
- d:正
- 刺激性瀉下成分などを含む便秘薬は、子宮収縮を促して流産や早産を誘発するおそれがあります。
覚えるポイント
- 血液-胎盤関門で母体血と胎児血は直接混ざり合わない(隔てられている)。
間違えやすいところ
- 血液-胎盤関門によってすべての有害物質が遮断されるわけではないこと、血液そのものは混ざらないことを整理しておく。
出題の前提:手引き「妊婦、授乳婦等の医薬品使用」の項に基づく。
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.6 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
医療機関受診者等への情報提供
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医療機関の治療 / 相互作用 / 慢性疾患 / 登録販売者の責務
医療機関で治療を受けている人等の医薬品使用に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 登録販売者には、医療機関・薬局で交付された薬剤を使用している人について、一般用医薬品との併用の可否を判断することが義務付けられている。 b 一般用医薬品を使用しても、生活習慣病等の慢性疾患が悪化することはない。 c 疾患の程度や購入しようとする一般用医薬品の種類等に応じて、問題を生じるおそれがあれば使用を避けることができるよう情報提供がなされることが重要である。 d 医療機関で治療を受ける際には、使用している一般用医薬品の情報を医療機関の医師や薬局の薬剤師等に伝えるよう購入者等に説明することが重要である。
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解答
2
解説
医療機関で治療中の患者が一般用医薬品を使用する場合、原疾患の悪化や処方薬との相互作用のリスクがあるため、適切な情報提供や主治医・薬剤師への受診・相談勧奨が求められます。
解き方
- a:併用の可否の判断義務があるとする記述は誤りと判断する(医師等の判断に委ねる受診勧奨を行う)。
- b:慢性疾患が悪化することはないとする記述は誤りと判断する。
- c:問題が生じるおそれがある際の情報提供の重要性に関する記述は正と判断する。
- d:医療機関受診時に使用中の一般用医薬品を医師・薬剤師に伝えるよう説明する記述は正と判断する。
- 正誤パターン(誤・誤・正・正)より選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bが正、dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bが正、cが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが正、cが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bが正、dが誤となっているため誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- 処方薬との併用の可否を登録販売者が独断で判断することは義務付けられておらず、主治医や調剤薬剤師に確認・相談するよう促すのが原則です。
- b:誤
- 一般用医薬品の成分が慢性疾患(高血圧や糖尿病等)に影響を与え、病状を悪化させることがあります。
- c:正
- 持病や病状に応じて問題が生じるおそれがある場合、使用を避けるよう情報提供を行うことが重要です。
- d:正
- 受診時には使用中の一般用医薬品や健康食品等の情報を主治医や薬剤師等に伝えるよう説明することが重要です。
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覚えるポイント
- 医療機関の処方薬との併用可否は自己判断・独断せず、主治医や処方医・調剤した薬剤師に確認させる。
間違えやすいところ
- 一般用医薬品であっても高血圧や緑内障、前立腺肥大などの慢性疾患を悪化させる成分が存在する点を見落としやすい。
出題の前提:手引き「医療機関で治療を受けている人等」の項に基づく。
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.6 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
プラセボ効果の定義と特性
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · プラセボ効果 / 心理的要因 / 医薬品の適正使用
プラセボ効果に関する次の文中の( a )〜( c )に入る字句の正しい組み合わせを選びなさい。 「プラセボ効果は、医薬品を使用したこと自体による( a )や、条件付けによる生体反応、時間経過による( b )等が関与して生じると考えられている。プラセボ効果によってもたらされる反応や変化は不確実であり、それを目的として医薬品が( c )。」
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解答
1
解説
プラセボ効果は期待や条件付け、時間経過による自然発生的な変化等が関与して生じますが、結果は不確実であり有害な反応が出ることもあるため、それを目的に医薬品を使用してはなりません。
解き方
- 文章前半の医薬品を使用したこと自体による要因を確認する(aは「楽観的な結果への期待」)。
- 時間経過による要因を確認する(bは「自然発生的な変化」)。
- プラセボ効果を目的とする医薬品使用の可否を確認する(cは「使用されるべきではない」)。
- 適切な組み合わせ(楽観的な結果への期待/自然発生的な変化/使用されるべきではない)を選択肢1と特定する。
- 選択肢 1正解
- a、b、cのすべてが手引きの定義・記述に合致します。
- 選択肢 2不正解
- a、b、cのすべてが誤った語句の組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aが「意図しない作用」となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが「意図しない作用」、bが「代謝産物の増加」となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bが「代謝産物の増加」、cが「使用されるべきである」となっているため誤りです。
答えの内訳
- a:楽観的な結果への期待
- 医薬品を使用したこと自体による暗示効果や「よくなる」という楽観的な結果への期待が要因の一つです。
- b:自然発生的な変化
- 病勢の自然寛解や時間経過による自然発生的な変化(生体の恒常性維持機構など)も関与しています。
- c:使用されるべきではない
- プラセボ効果は不確実であり、望ましくない反応をもたらすこともあるため、それを目的として医薬品が使用されるべきではありません。
覚えるポイント
- プラセボ効果は不確実であり、それを目的として医薬品を使用してはならない。
間違えやすいところ
- プラセボ効果は良い面だけでなく、不都合な症状(偽薬による副作用様症状)として現れることもある点に注意する。
出題の前提:手引き「プラセボ効果」の項に基づく。
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.7 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
一般用医薬品の選択と受診勧奨
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 一般用医薬品の定義 / 受診勧奨 / セルフメディケーション / ドーピング
適切な医薬品選択と受診勧奨に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 一般用医薬品は、医薬品のうち、その効能及び効果において人体に対する作用が著しくないものであって、医薬関係者の選択により使用されることが目的とされているものである。 b 情報提供は必ずしも医薬品の販売に結びつけるのでなく、医療機関の受診を勧めたり、医薬品の使用によらない対処を勧めることが適切な場合がある。 c 一般用医薬品で対処可能な症状等の範囲は、医薬品を使用する人によって変わるものではない。 d 一般用医薬品にも、使用すればドーピングに該当する成分を含んだものがある。
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解答
3
解説
一般用医薬品は生活者が自己の判断で選択使用するものであり、その対処可能範囲は個人の体質や健康状態で変化します。また、かぜ薬等にドーピング禁止成分が含まれる場合があり、必要に応じて受診勧奨を行うことが重要です。
解き方
- a:一般用医薬品は「医薬関係者の選択」ではなく「一般の生活者の選択」により使用されるものなので誤りと判断する。
- b:受診勧奨や医薬品によらない対処を勧めることの適切性に関する記述は正と判断する。
- c:対処可能な症状等の範囲は人によって「変わるものではない」は誤りと判断する。
- d:一般用医薬品にドーピング該当成分が含まれることがある記述は正と判断する。
- 正誤パターン(誤・正・誤・正)より選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが正、cが正、dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bが誤、cが正となっているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが正、bが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cが正、dが誤となっているため誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- 一般用医薬品は、薬剤師その他の医薬関係者から提供された情報に基づき「一般の生活者の選択により使用されることが目的とされている」医薬品です。
- b:正
- 購入者の状態によっては、販売を行わずに医療機関への受診勧奨や生活改善を勧めることが適切です。
- c:誤
- 対処可能な範囲は、医薬品を使用する人の状態(年齢や基礎疾患、妊娠等)によって異なります。
- d:正
- かぜ薬や鼻炎薬等に含まれる生薬やアドレナリン作動成分など、ドーピング禁止物質に指定されている成分があります。
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覚えるポイント
- 一般用医薬品は「一般の生活者の選択」で使用されるもの。対処可能範囲は使用者によって異なる。
間違えやすいところ
- 一般用医薬品のかぜ薬や胃腸薬にも、スポーツ選手が摂取するとドーピング違反になる成分(エフェドリン等)が含まれる。
出題の前提:手引き「適切な医薬品選択と受診勧奨」の項に基づく。
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.7 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
一般用医薬品の役割
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 一般用医薬品の役割 / セルフメディケーション / QOL向上
一般用医薬品の役割に関する次の記述(a〜d)の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 健康の維持・増進 b 軽度な疾病に伴う症状の改善 c 健康状態の自己検査 d 生活の質(QOL)の改善・向上
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解答
1
解説
手引きにおいて一般用医薬品の役割として、①軽度な疾病に伴う症状の改善、②生活習慣病等の疾病に伴う症状発現の予防、③生活の質(QOL)の改善・向上、④健康状態の自己検査、⑤健康の維持・増進などが明記されています。
解き方
- a:健康の維持・増進が一般用医薬品の役割に含まれるか確認し、正と判断する。
- b:軽度な疾病に伴う症状の改善が役割に含まれるか確認し、正と判断する。
- c:健康状態の自己検査が一般用検査薬等の役割として含まれるか確認し、正と判断する。
- d:生活の質の改善・向上が役割に含まれるか確認し、正と判断する。
- 全項目が正(正・正・正・正)である選択肢1を選択する。
- 選択肢 1正解
- a、b、c、dの全てが一般用医薬品の果たすべき役割として正しく記述されています。
- 選択肢 2不正解
- aが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- dが誤とされているため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- ビタミン剤や滋養強壮保健薬等による健康の維持・増進は一般用医薬品の重要な役割の一つです。
- b:正
- かぜ薬や解熱鎮痛薬等による軽度な症状の緩和・改善は一般用医薬品の中心的役割です。
- c:正
- 尿糖・尿タンパク検査薬や一般用妊娠検査薬等を通じた自己検査も一般用医薬品の役割に含まれます。
- d:正
- 症状の緩和等を通じて生活の質(QOL: Quality of Life)を改善・向上させることも役割の一つです。
覚えるポイント
- 一般用医薬品の役割:症状改善、症状発現予防、QOL改善、自己検査、健康の維持・増進。
間違えやすいところ
- 自己検査(一般用検査薬)も一般用医薬品の役割の一部であることを忘れがちなので注意する。
出題の前提:手引き「セルフメディケーションと一般用医薬品の役割」の項に基づく。
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.8 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
高齢者の医薬品使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 高齢者の生理機能 / 高齢者の定義 / 誤嚥・嚥下障害 / コンプライアンス
高齢者の医薬品の使用に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 一般に高齢者は生理機能が衰えつつあり、特に、腎臓の機能が低下していると医薬品の作用が現れにくくなる。 b 添付文書上、おおよその目安として60歳以上を「高齢者」としている。 c 高齢者は、医薬品の取り違えや飲み忘れを起こしやすい等の傾向があるため、家族や周囲の人(介護関係者等)の理解や協力が重要となる。 d 高齢者は、喉の筋肉が衰えて飲食物を飲み込む力が弱まっている(嚥下障害)場合があり、内服薬を使用する際に喉に詰まらせやすい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
高齢者は生理機能の低下により医薬品が体内に滞留しやすく効き目が強く出たり副作用のリスクが高まります。添付文書上の目安は65歳以上とされ、誤嚥や飲み忘れへの配慮が必要です。
解き方
- a:腎機能低下によって作用が「現れにくくなる」ではなく「強く現れやすくなる」ため誤りと判断する。
- b:添付文書上の高齢者の目安は「60歳以上」ではなく「65歳以上」であるため誤りと判断する。
- c:取り違え・飲み忘れ対策として周囲の協力が重要である記述は正と判断する。
- d:嚥下障害による喉の詰まりやすさに関する記述は正と判断する。
- 正誤パターン(誤・誤・正・正)より選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bが正、dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bが正、cが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが正、cが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aが正、cが誤、dが誤となっているため誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- 腎機能が低下していると医薬品の排泄が遅れ、血中濃度が上昇・維持されて作用が強く現れたり副作用が生じやすくなります。
- b:誤
- 医薬品の添付文書等において、おおよその目安として「65歳以上」を高齢者としています。
- c:正
- 視力や記憶力の低下などにより取り違えや飲み忘れが生じやすいため、周囲の理解や協力が重要です。
- d:正
- 加齢に伴い喉の筋肉が衰えて嚥下障害が起こりやすくなり、錠剤やカプセル剤等を喉に詰まらせる危険があります。
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覚えるポイント
- 医薬品の添付文書上の「高齢者」の目安は65歳以上。腎・肝機能低下で作用や副作用が増大する。
間違えやすいところ
- 高齢者の年齢区分(60歳ではなく65歳)と、排泄能低下に伴う血中濃度上昇(効き目が弱まるのではなく強まる)を正確に押さえる。
出題の前提:手引き「高齢者の医薬品使用」の項に基づく。
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.8 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
サリドマイド製剤及びサリドマイド訴訟
医薬品に共通する運動と副作用 · 薬害の歴史 / サリドマイド
サリドマイド製剤及びサリドマイド訴訟に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選べ。 a サリドマイド訴訟は、日本では、国及び製薬企業を被告として提訴され、その後に和解が成立した損害賠償訴訟である。 b サリドマイドの光学異性体のうち、R体には有害作用がないことから、R体のサリドマイドを分離して製剤化すると催奇形性を避けることができる。 c サリドマイド製剤は、一般用医薬品として販売されていたことはない。 d 催眠鎮静成分であるサリドマイドには、血管新生を妨げる作用もある。
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解答
4
解説
サリドマイドは鎮静作用と血管新生阻害作用を持ち、光学異性体の生体内相互変換や胃腸薬への配合歴など薬害の経緯を正確に把握することが重要です。
解き方
- 記述aとdが薬害訴訟の経緯及び薬理作用として正しいことを確認する。
- 記述bの光学異性体の生体内相互変換性、記述cの一般用医薬品としての販売実績から誤りを判定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤りであるため不適です。生体内で光学異性体がラセミ化するため催奇形性は回避できません。
- 選択肢 2不正解
- 記述cが誤り、記述dが正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aは正しく、記述b及びcは誤りであるため不適です。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aは正しく、記述b及びcは誤りであるため不適です。
答えの内訳
- a:正
- サリドマイド訴訟は、国及び製薬企業を被告として提訴され、1974年に和解が成立しました。
- b:誤
- サリドマイドの光学異性体のうちR体には催奇形性がないものの、生体内でR体とS体が相互に変換するため、R体のみを分離して製剤化しても催奇形性を避けることはできません。
- c:誤
- サリドマイド製剤は、催眠鎮静剤としてだけでなく、一般用医薬品の胃腸薬にも配合されて広く販売されていました。
- d:正
- サリドマイドは催眠鎮静作用のほかに血管新生を妨げる作用があり、胎児の四肢などの正常な発育を阻害しました。
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覚えるポイント
- サリドマイドは光学異性体が体内で相互変換するためR体単離でも催奇形性は防げない点
間違えやすいところ
- サリドマイドが医療用医薬品のみで一般用医薬品には存在しなかったと誤認すること
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月版)第1章「薬害の歴史」
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.9 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
スモン訴訟の原因と創設された救済制度
医薬品に共通する運動と副作用 · 薬害の歴史 / スモン訴訟 / 副作用救済制度
以下のスモン訴訟に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下から1つ選べ。 スモン訴訟は、( a )として販売されていたキノホルム製剤を使用したことにより、( b )に罹患したことに対する損害賠償訴訟である。1979年、スモン訴訟等を契機として( c )が創設された。
解答・解説を表示
解答
3
解説
キノホルム製剤による神経障害(亜急性脊髄視神経症)を契機として1979年に医薬品副作用被害救済制度が設立された歴史的背景を理解します。
解き方
- キノホルム製剤の用途が整腸剤であることからaを特定する。
- スモンの日本語疾患名が亜急性脊髄視神経症であることからbを特定する。
- 1979年に創設された制度が医薬品副作用被害救済制度であることからcを決定する。
- 選択肢 1不正解
- bは慢性ではなく亜急性であり、cは生物由来製品感染等被害救済制度ではなく医薬品副作用被害救済制度です。
- 選択肢 2不正解
- cの生物由来製品感染等被害救済制度はCJD訴訟などを契機に2004年に創設された制度のため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが整腸剤、bが亜急性脊髄視神経症、cが医薬品副作用被害救済制度であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aは解熱鎮痛剤ではなく整腸剤であり、bは慢性ではなく亜急性です。
- 選択肢 5不正解
- aは整腸剤、cは医薬品副作用被害救済制度が入るため不適です。
答えの内訳
- a:整腸剤
- キノホルム製剤は整腸剤として販売されていました。
- b:亜急性脊髄視神経症
- スモン(SMON)はSubacute Myelo-Optico-Neuropathyの略で、亜急性脊髄視神経症と呼ばれます。
- c:医薬品副作用被害救済制度
- スモン訴訟等を契機として、1979年に医薬品副作用被害救済制度が創設されました。
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覚えるポイント
- スモンは整腸剤キノホルムによる亜急性脊髄視神経症で1979年に医薬品副作用被害救済制度を創設
間違えやすいところ
- スモンの「亜急性」を「慢性」と取り違えることや創設された被害救済制度の種類を混同すること
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月版)第1章「薬害の歴史」
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.9 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)訴訟の経緯と制度改正
医薬品に共通する運動と副作用 · 薬害の歴史 / HIV訴訟
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)訴訟に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選べ。 a 白血病患者が、HIVが混入した原料血漿から製造された血液凝固因子製剤の投与を受けたことにより、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。 b HIV訴訟を契機に、血液製剤の安全確保対策として検査や献血時の問診の充実が図られた。 c HIV訴訟を契機として、緊急に必要とされる医薬品を迅速に供給するための「緊急輸入」制度の創設等を内容とする改正薬事法が成立した。 d HIV訴訟は、国及び医療機関を被告として、大阪地裁、東京地裁で提訴された。
解答・解説を表示
解答
3
解説
HIV訴訟は血友病患者が血液凝固因子製剤により感染した事件で、国と製薬企業を相手取り提訴され、安全対策や法改正に結びつきました。
解き方
- 記述aの対象疾患(白血病ではなく血友病)を確認し誤りと判断する。
- 記述bおよびcの安全対策や法改正内容が適切であることを確認する。
- 記述dの被告(国及び製薬企業であり、医療機関ではない)を確認し誤りと判定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aとdが誤りで、記述cが正しいため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りで、記述bが正しいため不適です。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aとdが誤りで、記述bとcが正しいため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述dは医療機関ではなく製薬企業が被告であるため誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- HIV訴訟の対象となったのは白血病患者ではなく、血友病患者です。
- b:正
- 血液製剤の安全確保対策として、検査体制の整備や献血時の問診の充実などが図られました。
- c:正
- HIV訴訟を契機として、緊急輸入制度の創設等を盛り込んだ改正薬事法が1996年に成立しました。
- d:誤
- HIV訴訟の被告は国及び製薬企業であり、医療機関ではありません。
覚えるポイント
- HIV訴訟の被害者は血友病患者であり被告は国および製薬企業であること
間違えやすいところ
- 被害者の基礎疾患を白血病と混同することや被告に医療機関が含まれると誤認すること
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月版)第1章「薬害の歴史」
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.10 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)及びCJD訴訟
医薬品に共通する運動と副作用 · 薬害の歴史 / CJD訴訟 / プリオン
以下のクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)及びCJD訴訟に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下から1つ選べ。 CJDは、( a )の一種であるプリオンが原因とされる神経難病である。 CJD訴訟は、( b )外科手術等に用いられていた( c )を介してCJDに罹患したことに対する損害賠償訴訟である。
解答・解説を表示
解答
2
解説
CJDは異常プリオンタンパク質により脳組織がスポンジ状になる変性疾患で、脳外科手術時のヒト乾燥硬膜移植によって感染拡大が生じました。
解き方
- 病原体プリオンがタンパク質であることを想起しaを選択する。
- 硬膜が用いられた手術が脳外科手術であることからbを選択する。
- 原因材料がヒト乾燥硬膜(死体由来)であることからcを特定する。
- 選択肢 1不正解
- プリオンはウイルスではなくタンパク質であり、手術部位は脳です。
- 選択肢 2正解
- aがタンパク質、bが脳、cがヒト乾燥硬膜であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 移植材料はウシではなくヒト乾燥硬膜であるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 手術部位は心臓ではなく脳であるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- aはタンパク質、bは脳、cはヒト乾燥硬膜が入るためすべて誤りです。
答えの内訳
- a:タンパク質
- プリオンはウイルスや細菌ではなく、異常構造をもつタンパク質の一種です。
- b:脳
- 原因となった医療材料は脳外科手術等で用いられていました。
- c:ヒト乾燥硬膜
- 移植に用いられたヒト乾燥硬膜を介してプリオンに感染しました。
覚えるポイント
- CJDの原因物質プリオンはタンパク質であり脳外科手術でのヒト乾燥硬膜が感染源
間違えやすいところ
- プリオンをウイルスと誤認することや硬膜の原料をウシ由来と勘違いすること
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月版)第1章「薬害の歴史」
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.10 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
かぜ(感冒)の病態と配合成分の特徴
主な医薬品とその作用 · かぜ薬 / インフルエンザ / ジヒドロコデインリン酸塩
次の記述は、かぜ(感冒)等に関するものである。正しいものの組み合わせを下から1つ選べ。 a 冬場に発熱や頭痛を伴って悪心・嘔吐や、下痢等の消化器症状が現れた場合、インフルエンザ(流行性感冒)である場合が多い。 b かぜ薬は、ウイルスの増殖を抑えたり、ウイルスを体内から除去するものではなく、咳で眠れなかったり、発熱で体力を消耗しそうなときなどに、それら諸症状の緩和を図る対症療法薬である。 c 小児がインフルエンザにかかった場合、サリチルアミドを選択することが望ましい。 d 鎮咳成分であるジヒドロコデインリン酸塩は依存性があり、12歳未満の小児には使用禁忌となっている。
解答・解説を表示
解答
4
解説
かぜ薬は対症療法薬であり、インフルエンザ時の小児における解熱鎮痛成分の選択や、コデイン類小児禁忌などの安全管理事項を遵守します。
解き方
- 記述aの胃腸症状がインフルエンザではなく感染性胃腸炎等の特徴である点から誤りと判定する。
- 記述bのかぜ薬が対症療法薬であるという基本定義から正しいと判定する。
- 記述cの小児インフルエンザに対するサリチル酸系製剤のライ症候群リスクから誤りと判定する。
- 記述dのジヒドロコデインリン酸塩の12歳未満禁忌を確認し正しいと判定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aおよびcがともに誤りの記述であるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述cが誤りであるため不適です。
- 選択肢 4正解
- 記述bおよびdがともに正しく、適切な組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- 冬場に発熱や頭痛を伴って悪心・嘔吐や下痢等の消化器症状が現れた場合、感冒ではなくウイルス性胃腸炎などである可能性が高いです。
- b:正
- かぜ薬はウイルスの除去ではなく、諸症状を緩和して体力の消耗を防ぐ対症療法薬です。
- c:誤
- サリチルアミドなどのサリチル酸系解熱鎮痛成分は、小児のインフルエンザ時にライ症候群の発症リスクがあるため使用を避ける必要があります。
- d:正
- ジヒドロコデインリン酸塩は依存性があるほか呼吸抑制のリスクがあり、12歳未満の小児には使用禁忌とされています。
覚えるポイント
- ジヒドロコデインリン酸塩は12歳未満禁忌であり小児インフルエンザにサリチル酸系は不可
間違えやすいところ
- 消化器症状を主とする感染症をインフルエンザと混同すること
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月版)第3章「かぜ薬」
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.11 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
かぜ薬の配合成分とその作用・注意点
主な医薬品とその作用 · かぜ薬 / ブロムヘキシン塩酸塩 / 生薬成分
かぜ薬及びその配合成分に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
5
解説
去痰成分であるブロムヘキシン塩酸塩は気道分泌を促して痰の粘性を下げる作用を持ち、抗ヒスタミン薬等の眠気防止にはカフェイン類が用いられます。
解き方
- 選択肢1から4の成分(マオウ、トラネキサム酸、ブロモバレリル尿素、グリチルリチン酸)の作用および注意事項が正しいことを確認する。
- 選択肢5のブロムヘキシン塩酸塩の薬効(去痰作用)と記述(眠気解消)が矛盾していることを指摘し、誤りを選択する。
- 選択肢 1不正解
- マオウはエフェドリン類を含み交感神経刺激作用や依存性があるため正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- トラネキサム酸は血栓形成を助長するおそれがあるため相談事項とされており正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- ブロモバレリル尿素には習慣性・依存性があるため正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- グリチルリチン酸の過量摂取で偽アルドステロン症を生じるため正しい記述です。
- 選択肢 5正解
- ブロムヘキシン塩酸塩は去痰成分であり、眠気解消目的で配合されるものではないため誤りです。
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覚えるポイント
- ブロムヘキシン塩酸塩は粘液溶解・分泌促進作用を有する去痰成分
間違えやすいところ
- 去痰成分であるブロムヘキシンを中枢興奮・眠気防止成分と取り違えること
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月版)第3章「かぜ薬」
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.11 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
化学的に合成された解熱鎮痛成分の薬理作用と副作用
主な医薬品とその作用 · 解熱鎮痛薬 / プロスタグランジン / 副作用機序
以下の化学的に合成された解熱鎮痛成分の作用に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下から1つ選べ。なお、2箇所の( b )内はどちらも同じ字句が入る。 解熱に関しては、プロスタグランジンの産生抑制作用のほか、腎臓における水分の( a )を促して循環血流量を増し、発汗を促進する作用も寄与している。循環血流量の増加は( b )の負担を増大させるため、( b )に障害がある場合は、その症状を悪化させるおそれがある。 プロスタグランジンには胃酸分泌調節作用や胃腸粘膜保護作用もあるが、これらの作用が解熱鎮痛成分によって妨げられると、胃酸分泌が増加するとともに胃壁の血流量が( c )して、胃粘膜障害を起こしやすくなる。そうした胃への悪影響を軽減するため、なるべく空腹時を避けて服用することとなっている場合が多い。
解答・解説を表示
解答
3
解説
解熱鎮痛成分によるプロスタグランジン生合成阻害は、腎血流量変化と水分再吸収による心負担、および胃血流低下による胃粘膜障害をもたらします。
解き方
- 循環血流量を増す作用機序から、腎臓での水分動態が「再吸収」であることを特定する。
- 循環血流量の増加が直接負担をかける臓器が「心臓」であることを確認する。
- 胃粘膜保護の低下に伴う胃壁血流量の変化が「低下」であることを決定する。
- 選択肢 1不正解
- aは排泄ではなく再吸収、cは増加ではなく低下であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aは再吸収であり、bは肝臓ではなく心臓であるため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが再吸収、bが心臓、cが低下であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが排泄となっているため誤りです。循環血流量を増やすのは再吸収の促進です。
- 選択肢 5不正解
- bは心臓、cは低下が入るため誤りです。
答えの内訳
- a:再吸収
- 水分の再吸収を促して循環血流量を増大させます。
- b:心臓
- 循環血流量の増加は心臓の拍出負荷を増大させます。
- c:低下
- プロスタグランジン産生阻害により胃壁の血流量が低下し、防御機能が減弱します。
覚えるポイント
- 解熱鎮痛成分は水分再吸収により心臓に負担をかけ胃壁血流低下で胃粘膜障害を起こす
間違えやすいところ
- 循環血流増大の要因を水分の「排泄」と取り違えることや胃壁血流を「増加」と誤認すること
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月版)第3章「解熱鎮痛薬」
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.12 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
解熱鎮痛薬の適正使用と配合成分
主な医薬品とその作用 · 解熱鎮痛薬 / アスピリン / イソプロピルアンチピリン
解熱鎮痛薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選べ。 a サリチル酸系解熱鎮痛成分において特に留意されるべき点は、ライ症候群の発生が示唆されていることであり、アスピリンは、小児に対しては、いかなる場合も一般用医薬品として使用してはならない。 b イソプロピルアンチピリンは、現在、一般用医薬品で唯一のピリン系解熱鎮痛成分である。 c 頭痛が頻繁に出現して24時間以上続く場合や、一般用医薬品の解熱鎮痛薬を使用しても痛みを抑えられない場合は、自己治療で対処できる範囲を超えていると判断される。 d 頭痛の発症とその程度には、頭痛が起こるのでないかという不安感も含め、心理的な影響が大きいため、解熱鎮痛薬は、頭痛の症状が現れる前に予防的に使用すべきである。
解答・解説を表示
解答
1
解説
解熱鎮痛薬は痛みの発現時に一時的に症状を抑える対症療法薬であり、習慣的な予防投与は避け、重篤症状時は受診を促す必要があります。
解き方
- 記述aのアスピリンの15歳未満小児禁忌(ライ症候群予防)を確認し正と判定する。
- 記述bの一般用医薬品における唯一のピリン系成分がイソプロピルアンチピリンであることを確認し正と判定する。
- 記述cの受診勧奨基準(24時間以上継続等)が適切であることを確認し正と判定する。
- 記述dの予防的使用の禁止ルールから誤りと判定する。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述a及びcが正しく、記述dが誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述a、b、cが正しく、記述dが誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述bは正しく、記述dは予防的投与を推奨していないため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- アスピリンは15歳未満の小児に対してライ症候群の危険性があるため、一般用医薬品ではいかなる場合も使用禁忌です。
- b:正
- イソプロピルアンチピリンは、現在一般用医薬品として承認されている唯一のピリン系解熱鎮痛成分です。
- c:正
- 頭痛が24時間以上続く場合や薬で抑えられない強い痛みは重大な疾患のおそれがあり、受診勧奨が必要です。
- d:誤
- 解熱鎮痛薬は痛みの症状が現れたときに服用する対症療法薬であり、症状が現れる前の予防的服用は不適正使用となります。
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覚えるポイント
- 解熱鎮痛薬の予防的服用は不可であり小児のアスピリン服用は禁忌
間違えやすいところ
- 頭痛発作を抑えるために症状発現前の予防投与が認められていると誤認すること
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月版)第3章「解熱鎮痛薬」
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.13 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
乗物酔い防止薬の配合成分とその目的
主な医薬品とその作用 · 鎮暈薬 / 成分と作用機序
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)に含まれる成分と配合目的との対応関係について、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a ジメンヒドリナート ― 嘔吐中枢への刺激や自律神経反射を抑える b カフェイン ― 中枢神経系を興奮させる c スコポラミン臭化水素酸塩水和物 ― 胃粘膜への麻酔作用で嘔吐刺激を和らげる d ジフェニドール塩酸塩 ― 不安や緊張などの心理的な要因を和らげる
解答・解説を表示
解答
1
解説
鎮暈薬は、乗物酔いによるめまい・吐き気・頭痛等の症状を予防・緩和する医薬品です。抗ヒスタミン成分、抗コリン成分、抗めまい成分、中枢興奮成分、鎮静成分、局所麻酔成分などが目的別に組み合わされて配合されています。
解き方
- 各記述の成分名と配合目的が正しく合致しているか照合する。
- a(ジメンヒドリナート:抗ヒスタミン成分)およびb(カフェイン:中枢興奮成分)が正しいことを確認する。
- c(スコポラミン:抗コリン成分)およびd(ジフェニドール:抗めまい成分)の誤りを除外して正しい組み合わせを選択する。
- 選択肢 1正解
- aおよびbの記述が正しいため、この組み合わせが正解となります。
- 選択肢 2不正解
- dの記述(ジフェニドール塩酸塩が心理的要因を和らげる)が誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- cの記述(スコポラミン臭化水素酸塩水和物が局所麻酔作用を示す)が誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- cおよびdの記述がいずれも誤りであるため不適切です。
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覚えるポイント
- ジフェニドール塩酸塩は内耳前庭から脳への刺激伝達を抑える抗めまい成分です。
- スコポラミン臭化水素酸塩水和物は消化管収縮や副交感神経反射を抑える抗コリン成分です。
間違えやすいところ
- 胃粘膜への局所麻酔作用を持つ成分(アミノ安息香酸エチル等)と抗コリン成分を混同しないようにしましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月版)第3章 鎮暈薬(乗物酔い防止薬)
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.13 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
小児の疳に適応を持つ漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 小児の疳 / 漢方処方製剤
次の漢方処方製剤のうち、小児の疳(夜泣き、かんしゃく等)を適応症とするものの正しい組み合わせを選びなさい。 a 桂枝加朮附湯 b 香蘇散 c 柴胡加竜骨牡蛎湯 d 小建中湯
解答・解説を表示
解答
4
解説
小児の疳(神経過敏、夜泣き、かんのむし等)に用いられる代表的な漢方処方製剤には、柴胡加竜骨牡蛎湯、抑肝散、抑肝散加陳皮半夏、小建中湯などがあります。それぞれの処方の適応症や体力の目安を区別して整理しておく必要があります。
解き方
- 提示された4つの漢方処方の主たる適応症を確認する。
- 桂枝加朮附湯(関節痛・神経痛等)と香蘇散(風邪の初期・胃腸虚弱等)を除外する。
- 柴胡加竜骨牡蛎湯と小建中湯が小児の疳に適応を有することを確認し、正しい選択肢を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- a(桂枝加朮附湯)およびb(香蘇散)は小児の疳の適応ではないため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aの桂枝加朮附湯は関節痛や神経痛などに用いられる処方であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bの香蘇散は胃腸虚弱者の風邪初期などに用いられる処方であるため誤りです。
- 選択肢 4正解
- 柴胡加竜骨牡蛎湯(c)および小建中湯(d)はいずれも小児の疳に適応を有するため正解です。
覚えるポイント
- 小児の疳に用いられる漢方:小建中湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、抑肝散など
- 小建中湯は小児虚弱体質、夜尿症、夜泣きなど幅広く小児に用いられます。
間違えやすいところ
- 香蘇散(かぜ薬系)や桂枝加朮附湯(鎮痛・関節痛系)を小児鎮静の漢方と取り違えないように注意しましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月版)第3章 小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.14 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
鎮咳去痰薬の配合成分と特徴
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / 生薬成分 / 検査値への影響
次の成分を含む鎮咳去痰薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 【配合成分(6錠中)】 テオフィリン 300mg dl-メチルエフェドリン塩酸塩 37.5mg グアイフェネシン 300mg キキョウエキス(原生薬量540mg) 120mg セネガエキス(原生薬量500mg) 30mg カンゾウエキス末(原生薬量756mg) 108mg a メチルエフェドリン塩酸塩は、交感神経系への抑制作用によって、心臓血管系や、肝臓でのエネルギー代謝等にも影響が生じることが考えられる。 b グアイフェネシンは、粘液成分の含量比を調整して痰の切れを良くする。 c セネガの摂取により糖尿病の検査値に影響を生じることがある。 d カンゾウは、抗炎症作用のほか、気道粘膜からの粘液分泌を促す等の作用も期待される。
解答・解説を表示
解答
2
解説
鎮咳去痰薬の配合成分において、アドレナリン作動成分(メチルエフェドリン等)は交感神経刺激により気管支を拡張します。去痰成分には気道分泌を促すもの(グアイフェネシン等)や粘液構成比を整えるもの(カルボシステイン等)など機序が異なります。またセネガやキキョウは尿糖検査値等に影響を与えることがあります。
解き方
- aを検討:メチルエフェドリン塩酸塩は交感神経系に対する「刺激」作用であるため誤りと判断する。
- bを検討:粘液成分の含量比を調整するのはカルボシステイン等であり、グアイフェネシンは分泌促進作用なので誤りと判断する。
- cを検討:セネガのサポニン等は糖尿病検査(尿糖)に影響を与えることがあるため正しいと判断する。
- dを検討:カンゾウは抗炎症作用や去痰(気道粘膜分泌促進)作用を持つため正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- aとbが誤りでdが正しいため、この組み合わせは不適切です。
- 選択肢 2正解
- a:誤、b:誤、c:正、d:正の組み合わせであり、正解です。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りでcが正しいため、この組み合わせは不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aが誤りでcが正しいため、この組み合わせは不適切です。
- 選択肢 5不正解
- bが誤りでdが正しいため、この組み合わせは不適切です。
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覚えるポイント
- グアイフェネシンは気道分泌を促進して痰を薄める分泌促進薬です。
- カルボシステインはムチン比率(粘液成分の含量比)を正常化する去痰成分です。
間違えやすいところ
- エフェドリン類の交感神経「刺激」と「抑制」を取り違えないように注意しましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月版)第3章 鎮咳去痰薬
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.14 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
鎮咳去痰に用いられる漢方処方製剤の鑑別
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / 漢方処方製剤 / 麦門冬湯
第1欄の記述に該当する漢方処方製剤として、第2欄から正しいものを1つ選びなさい。 【第1欄】 体力中等度以下で、痰が切れにくく、ときに強く咳こみ、又は咽頭の乾燥感があるもののから咳、気管支炎、気管支喘息、咽頭炎、しわがれ声に適すとされるが、水様痰の多い人には不向きとされる。まれに重篤な副作用として間質性肺炎、肝機能障害を生じることが知られている。 【第2欄】 1 麻杏甘石湯 2 柴胡桂枝湯 3 麦門冬湯 4 半夏厚朴湯 5 柴朴湯
解答・解説を表示
解答
3
解説
麦門冬湯は気道や喉を潤す作用があり、「体力中等度以下で痰が切れにくく、から咳や咽頭の乾燥感があるもの」に適します。気道を潤す性質があるため、水分が多い「水様痰の多い人には不向き」とされている点が重要な鑑別ポイントです。
解き方
- 問題文の体質・症状キーワード(体力中等度以下、咽頭の乾燥感、から咳、水様痰の多い人には不向き)を抽出する。
- 選択肢の各処方の特徴と比較し、該当する麦門冬湯(選択肢3)を特定する。
- 選択肢 1不正解
- 麻杏甘石湯は「体力中等度以上で、咳が出て、ときに口渇があるものの…」に適する処方です。
- 選択肢 2不正解
- 柴胡桂枝湯は「体力中等度又はやや虚弱で、多くは腹痛を伴い、ときに微熱、寒気、頭痛、吐きけ…」に適する処方です。
- 選択肢 3正解
- 第1欄の記述はすべて麦門冬湯の特徴に一致するため、これが正解です。
- 選択肢 4不正解
- 半夏厚朴湯は「体力中等度をめやすとして、気分がふさいで、咽喉・食道部に異物感があり…」に適する処方です。
- 選択肢 5不正解
- 柴朴湯は「体力中等度をめやすとして、気分がふさいで、咽喉・食道部に異物感があり、ときに動悸、息切れ…」に適する処方です。
覚えるポイント
- 麦門冬湯:体力中等度以下、から咳、咽頭の乾燥感、水様痰の多い人には不向き。
間違えやすいところ
- 麻杏甘石湯は「体力中等度以上」であり、体力の指標が正反対であるため混同に注意しましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月版)第3章 鎮咳去痰薬(漢方処方製剤)
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.15 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
口腔咽喉薬及び含嗽薬の使用法と特徴
主な医薬品とその作用 · 口腔咽喉薬 / 含嗽薬 / 使用上の注意
口腔咽喉薬及び含嗽薬に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
口腔咽喉薬や含嗽薬は局所への作用を主目的としていますが、一部の成分は口腔粘膜や消化管から吸収されて血流に移行するため、全身的な影響やアレルギー、甲状腺機能への影響(ヨウ素系)などの副作用が現れることがあります。
解き方
- 各選択肢の使用法・注意事項の正否を検討する。
- 1、2、4はすべて手引き記載の正しい使用方法・性質である。
- 3は「局所作用を目的としているので全身的影響は生じない」と断定しており、誤りであると特定する。
- 選択肢 1不正解
- トローチ剤やドロップ剤は有効成分を局所に長く留めるため、噛まずにゆっくり溶かす必要があり正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 息を吸いながら噴射すると気道へ誤って吸い込む恐れがあるため、軽く息を吐きながら噴射することが望ましく正しい記述です。
- 選択肢 3正解
- 局所適用であっても成分が吸収されて全身的な影響を生じることがあるため、この記述は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- ポビドンヨード等のヨウ素系成分は銀と反応して変色を起こすことがあるため、正しい記述です。
覚えるポイント
- 外用薬や局所作用薬であっても、粘膜吸収等により全身的な影響(副作用)が生じることがあります。
- 噴射式液剤は「軽く息を吐きながら」使用します。
間違えやすいところ
- 「局所用だから全身への影響はない」という誤認に注意しましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月版)第3章 口腔咽喉薬・含嗽薬
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.15 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
制酸薬の作用と相互作用・使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 制酸薬 / 胃酸分泌抑制成分 / アルミニウム製剤
制酸薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 胃液の分泌亢進による胃酸過多や、それに伴う胸やけ、腹部の不快感、吐きけ等の症状を緩和することを目的とする医薬品である。 b ロートエキスやピレンゼピン塩酸塩は、中和反応によって胃酸の働きを弱める。 c 透析療法を受けている人は、アルミニウムを含む制酸薬の使用を避ける必要がある。 d 胃酸との中和反応を目的とする制酸薬を酸度の高い食品と一緒に使用すると、胃酸に対する中和作用が低下することが考えられるため、炭酸飲料等での服用は適当でない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
制酸薬は胃酸を化学的に中和する成分(炭酸水素ナトリウム、水酸化アルミニウムゲル等)を主体とします。ロートエキスやピレンゼピン塩酸塩は胃液の分泌自体を抑える成分(抗コリン・胃液分泌抑制)であり中和反応ではありません。また、アルミニウム含有成分は透析患者においてアルミニウム脳症等のリスクがあるため禁忌です。
解き方
- aを検討:制酸薬の目的として正しく「正」。
- bを検討:中和反応を示す成分ではなく、アセチルコリン受容体を遮断して胃酸分泌を抑制する成分であるため「誤」。
- cを検討:透析療法受療者におけるアルミニウムの体内蓄積を防ぐため使用を避ける必要があり「正」。
- dを検討:酸度の高い飲料と併用すると中和能が消費されてしまうため炭酸飲料等での服用は適当でなく「正」。
- 選択肢 1不正解
- bが誤りでdが正しいため、この組み合わせは不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aが正しくbが誤りであるため、この組み合わせは不適切です。
- 選択肢 3正解
- a:正、b:誤、c:正、d:正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aおよびdが正しいため、この組み合わせは不適切です。
- 選択肢 5不正解
- cが正しいため、この組み合わせは不適切です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- ピレンゼピン塩酸塩・ロートエキスは中和ではなく「胃液分泌抑制」です。
- 透析療法中の人はアルミニウム含有製剤を使用してはなりません。
間違えやすいところ
- 胃酸を「中和」する成分と、分泌を「抑える」成分の作用機序の違いを混同しないようにしましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月版)第3章 胃腸に作用する薬(制酸薬)
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.16 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
止瀉薬の配合成分とその作用機序・注意点
主な医薬品とその作用 · 止瀉薬 / ロペラミド塩酸塩 / タンニン酸ベルベリン / 木クレオソート
止瀉成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 収斂成分を主体とする止瀉薬は、細菌性の下痢や食中毒のときに使用して腸の運動を鎮めると、かえって状態を悪化させるおそれがある。 b ロペラミド塩酸塩は、中枢神経系を抑制する作用があり、副作用としてめまいや眠気が現れることがある。 c タンニン酸ベルベリンは、牛乳にアレルギーがある人では使用を避ける必要がある。 d 木クレオソートは、過剰な腸管の(蠕動)運動を正常化し、あわせて水分や電解質の分泌も抑える止瀉作用がある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
止瀉薬には腸管の過剰な蠕動を抑える成分、腸粘膜を保護・収斂する成分、殺菌成分などがあります。感染性下痢に対して安易に腸運動を止める成分を使用すると毒素の排泄が遅れる危険があります。また、タンニン酸アルブミンは牛乳由来のカゼインを含むため牛乳アレルギー禁忌ですが、タンニン酸ベルベリンにはその注意はありません。
解き方
- aを検討:細菌性下痢で腸運動を止めると症状悪化の危険があり「正」。
- bを検討:ロペラミド塩酸塩の中枢抑制作用によるめまい・眠気は正しい記述で「正」。
- cを検討:牛乳アレルギーで禁忌なのはタンニン酸アルブミンであり、タンニン酸ベルベリンではないため「誤」。
- dを検討:木クレオソートの作用機序(運動正常化・水分電解質分泌抑制)として正しく「正」。
- 選択肢 1不正解
- cが誤りであるため、すべて正とする選択肢1は不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aが正しくcが誤りであるため、この組み合わせは不適切です。
- 選択肢 3不正解
- bが正しくcが誤りであるため、この組み合わせは不適切です。
- 選択肢 4正解
- a:正、b:正、c:誤、d:正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- cが誤りでdが正しいため、この組み合わせは不適切です。
覚えるポイント
- タンニン酸アルブミン:牛乳アレルギーの人は使用を避ける(カゼインを含むため)。
- タンニン酸ベルベリン:収斂作用と抗菌作用を併せ持つが牛乳アレルギーの禁忌はない。
間違えやすいところ
- 「タンニン酸アルブミン」と「タンニン酸ベルベリン」のアレルギー禁忌の有無を取り違えないようにしましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月版)第3章 腸の薬(止瀉薬)
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.16 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
瀉下成分の分類と作用機序
主な医薬品とその作用 · 瀉下薬 / マルツエキス / センノシド / ヒマシ油 / ビサコジル
瀉下成分に関する記述について、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a マルツエキスは、瀉下薬としては比較的作用が穏やかなため、主に乳幼児の便秘に用いられる。 b センノシドは、大腸に生息する腸内細菌によって分解され、分解生成物が大腸を刺激して瀉下作用をもたらすと考えられている。 c ヒマシ油は、大腸のうち特に結腸や直腸の粘膜を刺激して、排便を促すと考えられている。 d ビサコジルは、小腸でリパーゼの働きによって生じる分解物が、小腸を刺激することで瀉下作用をもたらすと考えられている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
瀉下薬は作用部位や機序により分類されます。マルツエキスは麦芽糖を含み浸透圧作用等で穏やかに排便を促すため乳幼児によく用いられます。センノシドは大腸細菌により活性代謝物に変換されて大腸を刺激します。ヒマシ油は小腸でリパーゼにより分解されてリシノール酸となり小腸を刺激します。ビサコジルは大腸を直接刺激する大腸刺激性瀉下成分です。
解き方
- aを検討:マルツエキスの特徴として正しく「正」。
- bを検討:センノシドの代謝と作用部位(腸内細菌で分解され大腸刺激)として正しく「正」。
- cおよびdを検討:cの「大腸を刺激」はビサコジルの特徴、dの「小腸でリパーゼにより分解され小腸刺激」はヒマシ油の特徴であり、互いに記述が入れ替わっているため「誤」。
- 正しい組み合わせはaとbであると判断する。
- 選択肢 1正解
- aおよびbの記述が正しいため、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 2不正解
- cの記述(ヒマシ油が大腸刺激性であるとする点)が誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- dの記述(ビサコジルが小腸でリパーゼにより分解されるとする点)が誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- cおよびdはいずれも誤った記述であるため不適切です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- ヒマシ油:小腸でリパーゼにより分解、生じたリシノール酸が小腸を刺激する。
- ビサコジル:大腸粘膜を刺激して蠕動を亢進させる大腸刺激性瀉下成分。
間違えやすいところ
- ヒマシ油(小腸刺激性)とビサコジル(大腸刺激性)の作用部位・機序の入れ替えパターンに注意しましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月版)第3章 腸の薬(瀉下薬)
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.17 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
腸の不調に対する医薬品及び受診勧奨
主な医薬品とその作用 · 整腸薬 / 下痢・便秘の受診勧奨 / 刺激性瀉下薬の連用
腸の不調に対する薬や受診勧奨に関する次の記述 a 〜 d の正誤の正しい組み合わせを1つ選べ。 a 整腸薬には、医薬部外品として製造販売されている製品もあるが、配合できる成分やその上限量が定められており、また、効能・効果の範囲も限定されている。 b 下痢に伴って脱水症状を招きやすいため、下痢への対処においては水分・電解質の補給が重要である。 c 刺激性瀉下成分を主体とする瀉下薬は、常用しても効果が弱くなることはないため、継続的に使用するよう説明する。 d 便秘による腹痛が著しい場合や、便秘に伴って吐きけや嘔吐が現れた場合には、急性腹症の可能性があるため、安易に瀉下薬を使用せずに医師の診療を受けるなどの対応が必要である。
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解答
4
解説
整腸薬や止瀉薬、瀉下薬を用いる際は、対症療法としての限界を把握し、連用による耐性・依存性の防止や、重大な基礎疾患を見逃さない受診勧奨基準を理解することが不可欠です。
解き方
- 記述a〜dそれぞれの正誤を判定する。aは医薬部外品の規定として正しい。bは脱水対策として正しい。
- cは刺激性瀉下薬の連用耐性に関する誤りである。dは急性腹症の受診勧奨として正しい。
- したがって、正・正・誤・正の組み合わせである選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが誤っているため誤りの選択肢です。刺激性瀉下薬は常用により効果が低下し習慣化するため連用は推奨されません。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは正しいため誤りの選択肢です。医薬部外品の整腸薬は成分量や効能範囲が限定されています。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは正しいため誤りの選択肢です。下痢時には水分および電解質の補給が最優先されます。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正となっており、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 記述dは正しいため誤りの選択肢です。激しい腹痛や嘔吐を伴う場合は急性腹症の恐れがあり医師の診療が必要です。
答えの内訳
- a:正
- 整腸薬には医薬部外品として販売されるものもありますが、医薬品に比べ配合成分や分量、標榜可能な効能・効果の範囲が制限されています。
- b:正
- 下痢時は腸管からの水分・電解質の喪失が著しく脱水状態を招きやすいため、経口補水液等による水分・電解質の適切な補給が重要です。
- c:誤
- 刺激性瀉下成分を連用すると腸管が刺激に慣れて耐性が生じ、次第に効果が低下して習慣性・依存性を生じるため、継続連用は避ける必要があります。
- d:正
- 激しい腹痛や吐きけ・嘔吐を伴う便秘は、腸閉塞や急性虫垂炎等の急性腹症の疑いがあるため、瀉下薬の服用を避け直ちに受診勧奨を行います。
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覚えるポイント
- 刺激性瀉下薬の連用は腸管の感受性を鈍化させ、薬効低下(耐性)と習慣性を招くため短期間の使用にとどめる。
間違えやすいところ
- 便秘の背景に器質的疾患(急性腹症など)が隠れている場合、安易な下剤投与が腸管穿孔を招く恐れがある点を見落としやすい。
出題の前提:令和5年度 北海道登録販売者試験 午前問33(試験問題および正答一覧)
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.17 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
胃腸鎮痛鎮痙薬の有効成分とその特徴
主な医薬品とその作用 · 胃腸鎮痛鎮痙薬 / 抗コリン成分 / 局所麻酔成分 / 平滑筋直接作用成分
胃腸鎮痛鎮痙薬に関する次の記述 a 〜 d の正誤の正しい組み合わせを1つ選べ。 a 抗コリン成分は、副交感神経の伝達物質と受容体の反応を妨げることで、胃痛、腹痛、さしこみ(疝痛、癪)を鎮める。 b 胃腸鎮痛鎮痙薬に配合される抗コリン成分として、オキセサゼインがある。 c アミノ安息香酸エチルは、メトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるため、6歳未満の小児への使用は避ける必要がある。 d パパベリン塩酸塩は、消化管の平滑筋に直接働いて胃腸の痙攣を鎮める作用を示す。
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解答
2
解説
胃腸鎮痛鎮痙薬には、自律神経系を遮断する抗コリン成分、消化管平滑筋に直接作用する鎮痙成分、および胃粘膜を麻痺させる局所麻酔成分があり、それぞれの薬理作用と安全性上の注意を区別して理解する必要があります。
解き方
- 各記述の作用機序および成分の分類を確認する。aは抗コリン成分の定義として正しい。
- bのオキセサゼインは局所麻酔成分であるため誤り。cのアミノ安息香酸エチルとメトヘモグロビン血症の対象年齢(6歳未満)は正しい。
- dのパパベリン塩酸塩の平滑筋直接作用は正しい。したがって、正・誤・正・正の組み合わせである選択肢2が正解となる。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤り、記述cが正しい記述であるため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aは正しく、記述bは誤りであるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aは正しい記述であるため不正解です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aとdは正しく、記述bは誤りであるため不正解です。
答えの内訳
- a:正
- 抗コリン成分は、副交感神経節後線維から遊離されるアセチルコリンと受容体の結合を阻害し、平滑筋の過度な収縮を抑えて胃痛や腹痛を鎮めます。
- b:誤
- オキセサゼインは抗コリン成分ではなく局所麻酔成分であり、胃粘膜の知覚神経を麻痺させて痛みを抑えるとともに胃液分泌抑制作用も持ちます。
- c:正
- アミノ安息香酸エチルは局所麻酔成分ですが、メトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるため6歳未満の小児には使用禁忌です。
- d:正
- パパベリン塩酸塩は自律神経系を介さず、消化管平滑筋に直接作用して痙攣を緩和する鎮痙成分です。
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覚えるポイント
- オキセサゼインとアミノ安息香酸エチルは胃粘膜に作用する局所麻酔成分であり、抗コリン成分ではない。
間違えやすいところ
- アミノ安息香酸エチルによるメトヘモグロビン血症の禁忌年齢(6歳未満)を、乳児や15歳未満などの他の年齢区分と取り違えないこと。
出題の前提:令和5年度 北海道登録販売者試験 午前問34(試験問題および正答一覧)
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.18 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
浣腸薬の適正使用と成分・剤形の特徴
主な医薬品とその作用 · 浣腸薬 / グリセリン / 溶血反応 / 排便の我慢
浣腸薬に関する次の記述 a 〜 d について、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a 注入剤を注入した後は、できるだけすぐに排便を試みる。 b 注入剤を半量で使用した場合、残量は再利用せず廃棄する。 c 直腸内に適用される医薬品であり、剤形には注入剤(肛門から薬液を注入するもの)のみが存在する。 d 肛門や直腸の粘膜に損傷があり出血しているときにグリセリンが配合された浣腸薬を使用すると、赤血球の破壊(溶血)を引き起こすおそれがある。
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解答
3
解説
浣腸薬は直腸粘膜への刺激等により便意を誘発する外用薬です。十分な排便効果を得るための使用法、感染予防のための衛生管理、出血創からの血中移行に伴う溶血リスクなどを正しく把握することが重要です。
解き方
- 各記述の正誤を検討する。aは直後に排便すると薬液のみが出てしまうため誤り。
- bは感染防止のため残量は再利用せず廃棄するので正しい。
- cは浣腸薬・便秘薬の直腸適用剤形に坐剤も存在するため「注入剤のみ」は誤り。
- dはグリセリンの血流移行による溶血作用に関する記述として正しい。
- 正しいものの組み合わせはbとdであるため、選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りであるため不適です。薬液注入後は便意が強まるまで我慢する必要があります。
- 選択肢 2不正解
- aおよびcが誤りであるため不適です。
- 選択肢 3正解
- bおよびdともに正しい記述であり、正解の組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- cが誤りであるため不適です。直腸適用製剤には注入剤だけでなく坐剤もあります。
答えの内訳
- a:誤
- 注入直後に排便を試みると薬液のみが排出されて効果が得られないため、注入後は便意が十分に強まるまでしばらく我慢する必要があります。
- b:正
- 小児等で注入剤を半量使用した場合、残液は微生物汚染の恐れがあるため保管・再利用せず速やかに廃棄します。
- c:誤
- 浣腸薬(便秘の坐剤等を含む直腸適用製剤)には、肛門から注入する注入剤のほか、固形の坐剤も存在します。
- d:正
- 直腸粘膜に傷や出血がある場合、グリセリンが血中に移行して赤血球を破壊し、溶血や急性腎不全を引き起こす危険があります。
覚えるポイント
- グリセリン浣腸薬は直腸出血時に血中に吸収されると溶血を起こし急性腎不全の危険があるため使用を避ける。
間違えやすいところ
- 浣腸液を注入後すぐに排便してしまい効果が得られないケースが多いため、数分程度便意を我慢する指導を忘れないこと。
出題の前提:令和5年度 北海道登録販売者試験 午前問35(試験問題および正答一覧)
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.18 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
駆虫薬の対象寄生虫と使用上の留意点
主な医薬品とその作用 · 駆虫薬 / 回虫・蟯虫 / ヒマシ油との相互作用 / 駆虫薬の併用禁止
駆虫薬に関する次の記述 a 〜 d の正誤の正しい組み合わせを1つ選べ。 a 一般用医薬品の駆虫薬が対象とする寄生虫は、回虫と条虫である。 b 腸管内に生息する虫体のほか、虫卵にも作用する。 c 駆虫効果を高めるため、複数の駆虫薬を併用することが推奨される。 d ヒマシ油を使用すると腸管内で駆虫成分が吸収されやすくなり、副作用を生じる危険性が高まるため、ヒマシ油との併用は避ける必要がある。
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解答
4
解説
駆虫薬は消化管内の虫体を麻痺または死滅させて体外に排出させる薬です。虫卵には無効であること、複数製剤の併用を避けること、腸管吸収を増大させるヒマシ油との併用を避けることが基本原則です。
解き方
- 記述a〜dの適否を確認する。aは一般用駆虫薬の対象が回虫と蟯虫であるため誤り。
- bは虫卵に作用しないため誤り。cは副作用リスク増大のため併用不可であり誤り。
- dはヒマシ油との併用回避として正しい記述である。
- 誤・誤・誤・正の組み合わせである選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- a、cが誤り、dが正しいため不適です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りであるため不適です。一般用駆虫薬の対象は回虫と蟯虫です。
- 選択肢 3不正解
- b、cが誤りであるため不適です。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが誤、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- a、bが誤りでdが正しいため不適です。
答えの内訳
- a:誤
- 一般用医薬品の駆虫薬が対象とする寄生虫は、回虫および蟯虫(ぎょうちゅう)であり、条虫(サナダムシ)等は対象外です。
- b:誤
- 駆虫薬は腸管内に生息する虫体に作用して排泄を促すものであり、虫卵には効果が及びません。
- c:誤
- 複数の駆虫薬を併用しても駆虫効果が高まることはなく、副作用が現れやすくなるため併用は避けなければなりません。
- d:正
- ヒマシ油は脂溶性成分の吸収を助けるため、駆虫成分が腸管から全身に吸収されて重大な副作用を招く恐れがあり、併用禁忌です。
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覚えるポイント
- 一般用駆虫薬は回虫・蟯虫が対象であり虫卵には無効。ヒマシ油との併用は吸収促進による副作用のため厳禁。
間違えやすいところ
- サナダムシ(条虫)は一般用医薬品の対象外であり、医療機関での治療が必要となる点を取り違えやすい。
出題の前提:令和5年度 北海道登録販売者試験 午前問36(試験問題および正答一覧)
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.19 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
強心作用を示す生薬成分(センソ)の同定
主な医薬品とその作用 · 強心薬 / センソ / 局所麻酔作用
第1欄の記述に該当する生薬成分として、正しいものを第2欄から1つ選べ。 【第1欄】 ヒキガエル科のアジアヒキガエル等の耳腺の分泌物を集めたものを基原とする生薬で、微量で強い強心作用を示す。皮膚や粘膜に触れると局所麻酔作用を示し、内服固形製剤は口中で噛み砕くと舌等が麻痺することがあるため、噛まずに服用することとされている。 【第2欄】 1 センソ 2 ジャコウ 3 ロクジョウ 4 ゴオウ 5 シンジュ
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解答
1
解説
センソ(蟾酥)はヒキガエル科アジアヒキガエル等の毒腺(耳下腺)分泌物から得られる生薬で、ジギタリス様ステロイド骨格(ブファジエノリド類)を含み、強力な心筋収縮力増強作用と局所麻酔作用を有します。
解き方
- 第1欄の基原「ヒキガエル科のアジアヒキガエル等の耳腺の分泌物」および特徴「局所麻酔作用」「噛まずに服用」を確認する。
- 第2欄の各選択肢を照合すると、ヒキガエル由来で局所麻酔性を持つ生薬はセンソである。
- したがって、選択肢1のセンソを選択する。
- 選択肢 1正解
- 記述に合致する生薬はセンソです。強い強心作用と局所麻酔作用を持ち、噛むと舌が麻痺するため噛まずに服用します。
- 選択肢 2不正解
- ジャコウはシカ科のジャコウジカの雄の麝香腺分泌物であり、本問の基原とは異なります。
- 選択肢 3不正解
- ロクジョウはシカ科のマンシュウアカジカまたはマンシュウジカの雄の幼角(まだ角化していない袋角)を基原とします。
- 選択肢 4不正解
- ゴオウはウシ科のウシの胆嚢中に生じた結石を基原とする生薬です。
- 選択肢 5不正解
- シンジュはウグイスガイ科のアコヤガイ等の外套膜組成物から得られる真珠を基原とします。
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覚えるポイント
- センソは「ヒキガエル耳腺分泌物」「強力な強心作用」「局所麻酔作用(噛まずに服用)」「5mg以下制限」が最重要キーワード。
間違えやすいところ
- 動物生薬の基原(センソ=カエル、ジャコウ=シカ、ロクジョウ=シカの角、ゴオウ=ウシの結石)を混同しないように整理する。
出題の前提:令和5年度 北海道登録販売者試験 午前問37(試験問題および正答一覧)
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.19 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
コレステロール改善薬の有効成分と脂質異常症の基準
主な医薬品とその作用 · 脂質異常症の基準値 / ソイステロール / パンテチン / ビタミンE
脂質異常症及び高コレステロール改善薬に関する次の記述 a 〜 d の正誤の正しい組み合わせを1つ選べ。 a 医療機関で測定した低密度リポタンパク質(LDL)の検査値が140mg/dLであった場合、脂質異常症とされる。 b 大豆油不けん化物(ソイステロール)は、コレステロールと結合して代謝されやすいコレステロールエステルを形成するとされ、肝臓におけるコレステロールの代謝を促す効果を期待して用いられる。 c パンテチンは、腸管におけるコレステロールの吸収を抑える働きがあるとされる。 d ビタミンEは、コレステロールからの過酸化脂質の生成を抑えるほか、末梢血管における血行を促進する作用があるとされ、血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害の緩和等を目的として用いられる。
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解答
2
解説
高コレステロール改善薬の各有効成分(大豆油不けん化物、パンテチン、ビタミンEなど)は、腸管吸収抑制、肝臓での代謝改善・異化促進、過酸化脂質抑制と血行促進という異なる作用機序を持ちます。
解き方
- aの脂質異常症の診断基準(LDL 140mg/dL以上)を確認する(正しい)。
- bのソイステロールの作用は「腸管におけるコレステロール吸収抑制」であるため誤り(記述はリノール酸等の説明)。
- cのパンテチンは「肝臓でのリポ蛋白質代謝改善」であり「腸管での吸収抑制」ではないため誤り(ソイステロールと役割が入れ替わっている)。
- dのビタミンEの作用(過酸化脂質生成抑制、血行促進)は正しい。
- したがって、正・誤・誤・正の組み合わせである選択肢2が正解となる。
- 選択肢 1不正解
- 記述b、cが誤り、記述dが正しいため不適です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aは正しく、記述cは誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述a、bの正誤判定が逆であるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが正しく、記述cが誤りであるため不適です。
答えの内訳
- a:正
- 空腹時採血におけるLDLコレステロール値が140mg/dL以上の場合、高LDLコレステロール血症(脂質異常症)と診断されます。
- b:誤
- ソイステロールは腸管からのコレステロール吸収を抑える作用を示します。記述にある「コレステロールエステル形成による代謝促進」はリノール酸等の説明です。
- c:誤
- パンテチンは肝臓におけるリポ蛋白質代謝を改善し、コレステロールの異化排泄を促す作用等を示します。腸管での吸収阻害ではありません。
- d:正
- ビタミンE(酢酸トコフェロール等)は過酸化脂質生成を抑制する抗酸化作用と、末梢血行促進作用を有し、末梢血行障害の緩和に用いられます。
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覚えるポイント
- ソイステロール=腸管での吸収抑制、パンテチン=肝臓での代謝促進・排泄促進、ビタミンE=過酸化脂質抑制・末梢血行促進。
間違えやすいところ
- ソイステロール(大豆油不けん化物)とパンテチンの主たる作用部位(腸管吸収抑制 vs 肝臓代謝改善)の記述の入れ替えに注意する。
出題の前提:令和5年度 北海道登録販売者試験 午前問38(試験問題および正答一覧)
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.20 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
貧血用薬の配合成分とその役割
主な医薬品とその作用 · 鉄製剤 / 銅 / マンガン / コバルト
貧血用薬に関する次の記述 a 〜 d について、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a フマル酸第一鉄は、不足した鉄分を補充することを目的として用いられる。 b 鉄製剤を服用すると便が黒くなることがあるが、使用の中止を要する副作用等の異常ではなく、服用前の便の状況との対比は不要である。 c 銅は、ヘモグロビンの産生過程で、鉄の代謝や輸送に重要な役割を持つため、補充した鉄分を利用してヘモグロビンが産生されるのを助ける目的で、硫酸銅が配合されている場合がある。 d マンガンは、赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンB12の構成成分であり、骨髄での造血機能を高める目的で、硫酸マンガンが配合されている場合がある。
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解答
2
解説
貧血用薬(主として鉄欠乏性貧血治療薬)には、主薬の鉄成分のほか、鉄の利用や造血反応を補助する微量金属(銅、コバルト、マンガン)が配合されます。各金属の特有の役割を正確に把握する必要があります。
解き方
- 記述aのフマル酸第一鉄の目的(鉄分補充)は正しい。
- 記述bの黒色便は、消化管出血等との鑑別が必要であり「対比は不要」は誤り。
- 記述cの銅(硫酸銅)の役割(鉄代謝・輸送・ヘモグロビン産生促進)は正しい。
- 記述dの「ビタミンB12の構成成分」はコバルトであり、マンガンの説明として誤り。
- したがって、正しい組み合わせはaとcであり、選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- bが誤りであるため不適です。黒色便は出血との鑑別のために服用前との対比が不可欠です。
- 選択肢 2正解
- aおよびcがともに正しい記述であり、正解の組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bおよびdともに誤った記述であるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- dが誤りであるため不適です。ビタミンB12の構成元素はコバルトです。
答えの内訳
- a:正
- フマル酸第一鉄は、鉄欠乏性貧血に対して不足している鉄分を直接補うための無機鉄成分として配合されます。
- b:誤
- 鉄製剤服用による黒色便は未吸収の鉄が酸化した無害なものですが、消化管出血に伴うタール便と区別するため、服用前との対比を確認することが重要です。
- c:正
- 銅(硫酸銅等)はヘモグロビン合成において鉄の輸送・代謝に必要なセルロプラスミンの構成成分であり、造血を助けます。
- d:誤
- ビタミンB12の構成成分となる微量元素はコバルトです。マンガンは各種代謝酵素の活性化等に関与する成分です。
覚えるポイント
- ビタミンB12の構成成分となる金属は「コバルト」であり、マンガンではない。
間違えやすいところ
- 鉄剤による便の黒色化は正常な排泄反応であるが、消化管出血による黒色便と区別するために問診・対比が必要であることを見落としやすい。
出題の前提:令和5年度 北海道登録販売者試験 午前問39(試験問題および正答一覧)
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.20 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
ユビデカレノン(コエンザイムQ10)の薬理作用と適正使用
主な医薬品とその作用 · ユビデカレノン / コエンザイムQ10 / 心不全症状の受診勧奨 / 使用期間の目安
ユビデカレノン(コエンザイムQ10)に関する次の記述 a 〜 d について、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a 肝臓や心臓などの臓器に多く存在し、エネルギー代謝に関与する酵素の働きを助ける成分で、摂取された栄養素からエネルギーが産生される際にビタミンB群とともに働く。 b 医薬品的な効能効果が標榜又は暗示されていなければ、食品の素材として流通することが可能である。 c 小児における心疾患による動悸、息切れ、むくみの症状があるような場合にも使用できる一般用医薬品がある。 d 効果がみられるまでには時間がかかるため、症状の改善がみられなくても4週間以上は使用を続けるように説明することが重要である。
解答・解説を表示
解答
1
解説
ユビデカレノン(コエンザイムQ10)は、心筋のエネルギー代謝を改善して軽度な心機能低下による動悸・息切れ等を改善する成分です。小児への適応はなく、短期間で効果が得られない場合は医療機関への受診が必要です。
解き方
- 記述aを確認する。生体内分布とビタミンB群との協調によるエネルギー産生作用の説明として正しい。
- 記述bを確認する。食薬区分上、医薬品的効能効果を標榜しなければ食品素材として流通可能であり正しい。
- 記述cを確認する。小児の心疾患症状を自己治療する一般用医薬品は存在せず(15歳未満使用不可)、誤り。
- 記述dを確認する。数日間使用しても症状改善がみられない場合は漫然と連用せず中止して受診勧奨を行うため誤り。
- 正しい組み合わせはaとbであるため、選択肢1を選択する。
- 選択肢 1正解
- aおよびbがともに正しい記述であり、正解の組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- cが誤りであるため不適です。小児向けのユビデカレノン一般用医薬品はありません。
- 選択肢 3不正解
- dが誤りであるため不適です。効果がないまま漫然と4週間以上使用することは適切ではありません。
- 選択肢 4不正解
- cおよびdがともに誤りであるため不適です。
答えの内訳
- a:正
- ユビデカレノンは生体内の心臓や肝臓に多く存在し、ミトコンドリアでのエネルギー産生酵素を補助しビタミンB群と共に働きます。
- b:正
- ユビデカレノン(コエンザイムQ10)は、医薬品的な効能効果を標榜しない限り、健康食品(いわゆるサプリメント)の原材料として流通可能です。
- c:誤
- 一般用医薬品のユビデカレノン製剤は軽度の心機能低下による症状が対象であり、小児(15歳未満)への使用は認められていません。
- d:誤
- 使用後数日間(一般に数日〜数週間、手引きでは数日間使用しても改善がみられない場合は使用中止)改善がみられない場合は漫然と継続せず医師に相談します。
覚えるポイント
- ユビデカレノンは軽度な動悸・息切れの対症薬であり、15歳未満の小児には使用せず、数日使用しても改善しない場合は受診を勧める。
間違えやすいところ
- 健康食品としても広く普及しているが、一般用医薬品としての対象年齢や受診勧奨期間(数日間の服用で改善しない場合の中止)を混同しやすい。
出題の前提:令和5年度 北海道登録販売者試験 午前問40(試験問題および正答一覧)
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.21 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
痔疾用薬及びその配合成分
主な医薬品とその作用 · 痔疾用薬 / 局所麻酔成分 / 冷感刺激成分 / 収斂成分 / 生薬成分
痔疾用薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a リドカインが配合された痔疾用薬は、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)を生じることがある。 b 局所への穏やかな刺激によって痒みを抑える効果を期待して、熱感刺激を生じさせるカンフルが配合されている場合がある。 c 痔疾患に伴う局所の感染を防止することを目的として、タンニン酸が配合されている場合がある。 d カイカは、シソ科のコガネバナの周皮を除いた根を基原とする生薬で、主に抗炎症作用を期待して用いられる。
解答・解説を表示
解答
5
解説
痔疾用薬は、局所麻酔成分、抗炎症成分、収斂成分、殺菌消毒成分、止血作用等を有する生薬成分などが目的別に組み合わされています。それぞれの作用機序や刺激の種類(冷感・温感)を正確に識別する必要があります。
解き方
- 記述aについて、局所麻酔成分リドカインの重大な副作用としてショック(アナフィラキシー)があるため「正」と判定する。
- 記述bについて、カンフルは冷感刺激成分であり「熱感刺激」とする記述は「誤」と判定する。
- 記述cについて、タンニン酸は収斂成分であり「局所の感染防止」ではないため「誤」と判定する。
- 記述dについて、カイカはマメ科エンジュのつぼみ(オウゴンとの混同)であるため「誤」と判定する。
- 以上より、正・誤・誤・誤の組み合わせである選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述b・cが正となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤、記述bが正となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述dが正となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤、記述c・dが正となっているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが誤の組み合わせであり正しいです。
答えの内訳
- a:正
- リドカイン等の局所麻酔成分では、まれにショック(アナフィラキシー)等の重篤な副作用を生じることがあります。
- b:誤
- カンフルは熱感刺激ではなく、局所への冷感刺激によって痒みを抑える効果(刺激成分)として配合されます。
- c:誤
- タンニン酸は粘膜表面のタンパク質と結合して不溶性の膜を形成する収斂成分であり、殺菌消毒・感染防止を主目的とするものではありません。
- d:誤
- カイカ(槐花)はマメ科のエンジュのつぼみを基原とし、止血作用等を期待して用いられます。シソ科のコガネバナの根はオウゴン(黄芩)です。
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覚えるポイント
- カンフル・メントールは冷感刺激成分、カプサイシンは温感刺激成分。
間違えやすいところ
- カイカ(マメ科エンジュ)とオウゴン(シソ科コガネバナ)の基原を取り違えやすい。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂・令和4年3月改訂)第3章「痔の薬」
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.21 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
泌尿器用薬及びその配合成分
主な医薬品とその作用 · 泌尿器用薬 / カゴソウ / サンキライ / 竜胆瀉肝湯 / 猪苓湯
泌尿器用薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 日本薬局方収載のカゴソウは、煎薬として残尿感、排尿に際して不快感のあるものに用いられる。 b サンキライは、アケビ科のアケビ又はミツバアケビの蔓性の茎を、通例、横切りしたものを基原とする生薬である。 c 竜胆瀉肝湯は、体力中等度以上で、下腹部に熱感や痛みがあるものの排尿痛、残尿感、尿の濁り、こしけ(おりもの)、頻尿に適すとされる。 d 猪苓湯は、体力に関わらず使用でき、排尿異常があり、ときに口が渇くものの排尿困難、排尿痛、残尿感、頻尿、むくみに適すとされる。
解答・解説を表示
解答
5
解説
泌尿器用薬に用いられる生薬成分(カゴソウ、モクツウ、ウワウルシ、サンキライ等)および漢方処方製剤(猪苓湯、竜胆瀉肝湯、牛車腎気丸、八味地黄丸等)の体力規定(証)と適応症状を整理して理解することが重要です。
解き方
- 記述aについて、カゴソウの効能・用い方の記述は正しいため「正」と判定する。
- 記述bについて、アケビ科の蔓性の茎はモクツウの基原であり、サンキライではないため「誤」と判定する。
- 記述cについて、竜胆瀉肝湯の体力(体力中等度以上)および適応症状は正しいため「正」と判定する。
- 記述dについて、猪苓湯の体力(体力に関わらず使用可能)および適応症状は正しいため「正」と判定する。
- 以上より、正・誤・正・正の組み合わせである選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤、記述bが正、記述dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述bが正、記述cが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述a・cが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正の組み合わせであり正しいです。
答えの内訳
- a:正
- 日局カゴソウ(夏枯草)は、シソ科のウツボグサの花穂を基原とし、利尿作用があり煎薬として残尿感・排尿時の不快感に用いられます。
- b:誤
- アケビ科のアケビ又はミツバアケビの蔓性の茎を基原とする生薬はモクツウ(木通)です。サンキライ(山帰来)はサルトリイバラの塊茎です。
- c:正
- 竜胆瀉肝湯は体力中等度以上で、下腹部に熱感や痛みがあるものの排尿痛、残尿感、尿の濁り、こしけ、頻尿に適します。
- d:正
- 猪苓湯は体力に関わらず使用でき、排尿異常があり、ときに口が渇くものの排尿困難、排尿痛、残尿感、頻尿、むくみに適します。
覚えるポイント
- モクツウはアケビ科の茎、サンキライはサルトリイバラ科の塊茎。
間違えやすいところ
- 猪苓湯は「体力に関わらず使用できる」漢方処方製剤である点を見落としやすい。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂・令和4年3月改訂)第3章「その他の泌尿器用薬」
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.22 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
女性の月経とホルモン調節
主な医薬品とその作用 · 女性薬 / 血の道症 / 月経 / 月経不順 / ホルモンバランス
女性の月経に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 血の道症とは、臓器・組織の形態的異常があり、抑うつや寝つきが悪くなる、神経質、集中力の低下等の精神神経症状が現れる病態のことをいう。 b 月経は、子宮の内壁を覆っている膜(子宮内膜)が剥がれ落ち、血液(経血)と共に排出される生理現象である。 c 月経不順とは、加齢とともに卵巣からの女性ホルモンの分泌が減少していき、やがて月経が停止して、妊娠可能な期間が終了することをいう。 d 月経周期には、扁桃体で産生されるホルモンと、卵巣で産生される女性ホルモンが関与する。
解答・解説を表示
解答
4
解説
女性の月経現象は視床下部・下垂体・卵巣が分泌するホルモンによって周期的に調節されています。女性特有の病態である「血の道症」「更年期障害(閉経)」「月経不順」の定義を明確に区別して理解する必要があります。
解き方
- 記述aについて、血の道症は器質的(形態的)異常を伴わないため「誤」と判定する。
- 記述bについて、月経の生理現象の定義として正しいため「正」と判定する。
- 記述cについて、女性ホルモン分泌減少により月経が永久に停止するのは閉経の説明であり「誤」と判定する。
- 記述dについて、内分泌系の中枢は視床下部・下垂体であり扁桃体ではないため「誤」と判定する。
- 以上より、誤・正・誤・誤の組み合わせである選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述dが正となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述a・dが正、記述bが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述a・cが正となっているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが誤の組み合わせであり正しいです。
- 選択肢 5不正解
- 記述a・dが正、記述bが誤となっているため誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- 血の道症は、ホルモンの変動等に伴って精神神経症状や身体症状が現れる病態であり、「臓器・組織の形態的異常」を伴うものではありません。
- b:正
- 月経は、受精卵が着床しなかった場合に子宮内膜が剥がれ落ち、血液(経血)とともに排出される現象です。
- c:誤
- 記述の内容は「閉経(更年期障害)」の説明です。月経不順とは月経周期の乱れや異常を指します。
- d:誤
- 月経周期に関与するホルモンを産生・分泌するのは視床下部や下垂体、および卵巣であり、「扁桃体」ではありません。
覚えるポイント
- 月経周期をコントロールするのは視床下部と下垂体(および卵巣)。
間違えやすいところ
- 閉経の説明を月経不順と混同しないこと。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂・令和4年3月改訂)第3章「婦人薬」
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.22 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
婦人薬として用いられる漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 婦人薬 / 加味逍遙散 / 桃核承気湯 / 五積散 / 当帰芍薬散
婦人薬として用いられる漢方処方製剤に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 加味逍遙散は、まれに重篤な副作用として、肝機能障害、腸間膜静脈硬化症を生じることが知られている。 b 桃核承気湯は、体力中等度以下で、冷え症、貧血気味、神経過敏で、動悸、息切れ、ときにねあせ、頭部の発汗、口の渇きがあるものの更年期障害、血の道症、不眠症、神経症、動悸、息切れ、かぜの後期の症状、気管支炎に適すとされる。 c 五積散は、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸の弱い人、発汗傾向の著しい人では、不向きとされる。 d 当帰芍薬散は、比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴えるものの、月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、血の道症、肩こり、めまい、頭重、打ち身(打撲症)、しもやけ、しみ、湿疹・皮膚炎、にきびに適すとされる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
婦人薬として用いられる漢方処方製剤は、体力(実証・中間証・虚証)と主症状(冷え、貧血傾向、のぼせ、便秘など)によって細かく分類されています。副作用としてサンシシを含む製剤(加味逍遙散など)の腸間膜静脈硬化症も重要です。
解き方
- 記述aについて、加味逍遙散(サンシシ含有)の重篤な副作用として腸間膜静脈硬化症、肝機能障害があるため「正」と判定する。
- 記述bについて、記述されている内容は柴胡桂枝乾姜湯のものであり、桃核承気湯ではないため「誤」と判定する。
- 記述cについて、五積散の注意点(体力の衰えている人、胃腸虚弱、発汗著しい人には不向き)として正しいため「正」と判定する。
- 記述dについて、比較的体力があり打撲症やしもやけ等にも適すのは桂枝茯苓丸であり、当帰芍薬散ではないため「誤」と判定する。
- 正しいものの組み合わせは(a、c)であるため、選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤っているため誤りです。
- 選択肢 2正解
- 記述aと記述cがともに正しいため正解です。
- 選択肢 3不正解
- 記述b・dがともに誤っているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述dが誤っているため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 加味逍遙散にはサンシシが含まれており、長期連用等により腸間膜静脈硬化症を生じるおそれがあるほか、肝機能障害も知られています。
- b:誤
- 本記述は柴胡桂枝乾姜湯の説明です。桃核承気湯は「体力中等度以上で、のぼせて便秘しがちなものの月経不順等」に適します。
- c:正
- 五積散はマオウやカンゾウなどを含み、体の虚弱な人、胃腸の弱い人、発汗傾向の著しい人では不向きとされています。
- d:誤
- 本記述は桂枝茯苓丸の説明です。当帰芍薬散は「体力虚弱で、冷え症で貧血の傾向があり疲労しやすいもの」に適します。
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覚えるポイント
- 当帰芍薬散は虚証(貧血・冷え)、桂枝茯苓丸は比較的体力がある(のぼせ・瘀血)。
間違えやすいところ
- サンシシを含む処方(加味逍遙散など)の腸間膜静脈硬化症を忘れないこと。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂・令和4年3月改訂)第3章「婦人薬」
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.23 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
にきび・吹き出物の要因と外用抗菌成分
主な医薬品とその作用 · 皮膚疾患用薬 / にきび / バシトラシン / フラジオマイシン硫酸塩 / 毛嚢炎
にきび、吹き出物等の要因と基礎的なケア及び抗菌作用を有する配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a バシトラシンは、細菌の細胞壁合成を阻害することにより抗菌作用を示す。 b フラジオマイシン硫酸塩は、細菌のDNA合成を阻害することにより抗菌作用を示す。 c 皮膚常在菌であるにきび桿菌(アクネ菌)が毛穴から侵入し、皮脂腺、汗腺で増殖して生じた吹き出物を毛嚢炎(疔)という。 d 油分の多い化粧品はにきびを悪化させることがあり、基礎的ケアとしては、水性成分主体のものを選択することが望ましい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
外用抗菌成分の作用機序(バシトラシンは細胞壁合成阻害、フラジオマイシンはタンパク質合成阻害、サルファ剤は葉酸合成阻害)と、皮膚感染症(アクネ菌によるにきび、黄色ブドウ球菌等による毛嚢炎・面疔など)の原因菌の差異を把握することが求められます。
解き方
- 記述aについて、バシトラシンは細胞壁合成阻害であるため「正」と判定する。
- 記述bについて、フラジオマイシンはタンパク質合成阻害(DNA合成阻害ではない)であるため「誤」と判定する。
- 記述cについて、アクネ菌によるものはにきびであり、毛嚢炎は主にブドウ球菌によるものであるため「誤」と判定する。
- 記述dについて、にきびの基礎的ケアとして水性成分主体の化粧品選択が望ましいため「正」と判定する。
- 以上より、正・誤・誤・正の組み合わせである選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが正となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述cが正、記述dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正の組み合わせであり正しいです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤、記述cが正となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述a・dが誤、記述bが正となっているため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- バシトラシンは細菌の細胞壁合成を阻害することにより抗菌作用を示します。
- b:誤
- フラジオマイシン硫酸塩(アミノグリコシド系)は、細菌のタンパク質合成を阻害することにより抗菌作用を示します(DNA合成阻害ではありません)。
- c:誤
- アクネ菌が皮脂腺・毛嚢で増殖して生じたものはにきび(尋常性痤瘡)です。毛嚢炎(疔)は主に黄色ブドウ球菌等の化膿菌が毛嚢に感染して生じます。
- d:正
- 油分の多い化粧品は毛穴を塞いでアクネ菌の増殖を促すため、水性成分主体のものを選択することが望ましいとされています。
覚えるポイント
- バシトラシン=細胞壁合成阻害、フラジオマイシン=タンパク質合成阻害。
間違えやすいところ
- アクネ菌による「にきび」と、ブドウ球菌による「毛嚢炎・疔」の定義を混同しやすい。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂・令和4年3月改訂)第3章「皮膚被覆薬、外用殺菌消毒薬、皮膚疾患用薬」
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.23 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
鼻に用いる薬(点鼻薬)の成分
主な医薬品とその作用 · 鼻炎用点鼻薬 / 局所麻酔成分 / 殺菌消毒成分 / アドレナリン作動成分 / 抗アレルギー成分
鼻に用いる薬の成分等に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 鼻粘膜の過敏性や痛みや痒みを抑える目的で、ケトチフェンフマル酸塩が局所麻酔成分として配合されている場合がある。 b 鼻粘膜を清潔に保ち、細菌による二次感染を防止する目的で、ベンゼトニウム塩化物が殺菌消毒成分として配合されている場合がある。 c フェニレフリン塩酸塩は、交感神経系を刺激して鼻粘膜を通っている血管を拡張させることにより、鼻粘膜の充血や腫れを和らげる。 d クロモグリク酸ナトリウムの使用は、医療機関において減感作療法等のアレルギーの治療を受けている人では、治療の妨げとなるおそれがある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
鼻炎用点鼻薬の成分には、血管収縮(アドレナリン作動成分)、抗ヒスタミン・抗アレルギー成分、局所麻酔成分、殺菌消毒成分等があります。アドレナリン作動成分は血管「収縮」作用を示すこと、抗アレルギー成分の相互作用・注意点を正しく押さえましょう。
解き方
- 記述aについて、ケトチフェンフマル酸塩は抗アレルギー成分であり局所麻酔成分ではないため「誤」と判定する。
- 記述bについて、ベンゼトニウム塩化物は二次感染防止目的の殺菌消毒成分であるため「正」と判定する。
- 記述cについて、血管を収縮(拡張ではない)させる作用であるため「誤」と判定する。
- 記述dについて、減感作療法の治療を妨げるおそれがあるため「正」と判定する。
- 以上より、誤・正・誤・正の組み合わせである選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述a・cが正、記述bが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述cが正となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが正、記述dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが誤、記述cが正、記述dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正の組み合わせであり正しいです。
答えの内訳
- a:誤
- ケトチフェンフマル酸塩は抗ヒスタミン成分・肥満細胞安定化作用等を有する抗アレルギー成分であり、局所麻酔成分(リドカイン等)ではありません。
- b:正
- ベンゼトニウム塩化物は陽イオン界面活性剤型の殺菌消毒成分であり、鼻粘膜の細菌による二次感染を防止する目的で配合されます。
- c:誤
- フェニレフリン塩酸塩などのアドレナリン作動成分は、鼻粘膜を通る血管を「収縮」させることで充血や腫れを和らげます(拡張ではありません)。
- d:正
- クロモグリク酸ナトリウムはアレルギー誘発物質の放出を抑えるため、減感作療法等のアレルギー治療効果を妨げるおそれがあります。
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覚えるポイント
- 血管収縮成分(フェニレフリン等)は鼻粘膜血管を「収縮」させて充血を除く。
間違えやすいところ
- アドレナリン作動成分による作用を気管支拡張と混同して血管も「拡張」と誤認しやすい。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂・令和4年3月改訂)第3章「鼻に用いる薬」
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.24 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
点眼薬の正しい使用方法と特徴
主な医薬品とその作用 · 点眼薬 / コンタクトレンズ / 結膜嚢 / 点眼方法
点眼薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a コンタクトレンズをしたままでの点眼は、ソフトコンタクトレンズ、ハードコンタクトレンズに関わらず、添付文書に使用可能と記載されてない限り行うべきでない。 b 一般的に、点眼薬の1滴の薬液量は、結膜嚢の容積より少ない。 c 薬液を結膜嚢内に行き渡らせるため、点眼直後にまばたきを数回行うと効果的である。 d 容器の先端が眼瞼(まぶた)や睫毛(まつげ)に触れないように点眼する。
解答・解説を表示
解答
5
解説
点眼薬の適正使用では、結膜嚢の保持容量を超えた液量はあふれ出ること、点眼後のまばたきは薬液の鼻涙管への流出を早めて全身移行や効果減弱につながること、容器先端の接触による汚染防止が基本原則です。
解き方
- 記述aについて、コンタクトレンズ装着時の使用制限として正しいため「正」と判定する。
- 記述bについて、点眼薬の1滴の量は結膜嚢の容積より「多い(少ないではない)」ため「誤」と判定する。
- 記述cについて、点眼直後のまばたきは薬液を流出させるため推奨されず「誤」と判定する。
- 記述dについて、容器先端が眼瞼や睫毛に触れないように点眼することは正しいため「正」と判定する。
- 以上より、正・誤・誤・正の組み合わせである選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述b・cが正、記述dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤、記述bが正となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述cが正となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤、記述cが正、記述dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正の組み合わせであり正しいです。
答えの内訳
- a:正
- コンタクトレンズ装着時の点眼は、防腐剤の吸着やレンズの変形などを防ぐため、添付文書に使用可能と記載されている場合を除き避ける必要があります。
- b:誤
- 点眼薬の1滴の液量(約30〜50μL)は結膜嚢の容積(約30μL、保持できる液量は約10〜15μL)よりも「多い」ため、1滴点眼すれば十分です。
- c:誤
- 点眼直後にまばたきをすると、薬液が涙道を通って鼻や喉へ流れ出てしまい、効果が低下するため、点眼後は目を静かに閉じます。
- d:正
- 容器の先端がまぶたやまつげ、眼球に触れると、菌や異物が薬液中に混入(汚染)する原因となるため、触れないように点眼します。
覚えるポイント
- 点眼後は目を静かに閉じ、目頭を軽く押さえる(まばたきはしない)。
間違えやすいところ
- 点眼薬の1滴の量は結膜嚢の保持容量よりも多いことを見落としやすい。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂・令和4年3月改訂)第3章「眼科用薬」
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.24 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
眼科用薬の配合成分とその目的
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / コンドロイチン硫酸ナトリウム / ホウ酸 / アラントイン / アズレンスルホン酸ナトリウム
眼科用薬に含まれる成分とその主な配合目的に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを下から1つ選びなさい。 a コンドロイチン硫酸ナトリウムは、細菌感染によるものもらいの症状を改善することを目的として配合される。 b ホウ酸は、抗菌作用による防腐効果を期待して、点眼薬の添加物(防腐剤)として配合されることがある。 c アラントインは、炎症を生じた眼粘膜の組織修復を促す作用を期待して配合される。 d アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)は、角膜の乾燥を防ぐことを目的として配合される。
解答・解説を表示
解答
3
解説
眼科用薬に配合される成分は、抗炎症成分(アズレンスルホン酸ナトリウム、グリチルリチン酸二カリウム等)、組織修復成分(アラントイン等)、角膜保護・保水成分(コンドロイチン硫酸ナトリウム等)、添加物(ホウ酸等)など多岐にわたり、それぞれの薬効分類を正確に対応させる必要があります。
解き方
- 記述aについて、コンドロイチン硫酸ナトリウムは角膜保護成分であり「ものもらいの改善」ではないため「誤」と判定する。
- 記述bについて、ホウ酸は防腐効果等を期待して添加物として配合されるため「正」と判定する。
- 記述cについて、アラントインは組織修復成分であるため「正」と判定する。
- 記述dについて、アズレンスルホン酸ナトリウムは抗炎症成分であり角膜乾燥防止ではないため「誤」と判定する。
- 正しい組み合わせは(b、c)であるため、選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤っているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述a・dがともに誤っているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- 記述bと記述cがともに正しいため正解です。
- 選択肢 4不正解
- 記述dが誤っているため誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- コンドロイチン硫酸ナトリウムは、角膜の乾燥を防ぐ(保水・保護)目的で配合されます。ものもらい等の細菌感染にはサルファ剤(スルファメトキサゾール等)が用いられます。
- b:正
- ホウ酸は、洗眼薬の有効成分や点眼薬の添加物(防腐剤・緩衝剤)として配合されます。
- c:正
- アラントインは組織修復成分であり、炎症を生じた眼粘膜の組織修復を促す目的で配合されます。
- d:誤
- アズレンスルホン酸ナトリウムは抗炎症成分であり、角膜乾燥の防止(保水)ではありません。
覚えるポイント
- アラントイン=組織修復、コンドロイチン=角膜保護・保水、アズレン=抗炎症。
間違えやすいところ
- アズレン(抗炎症)とコンドロイチン(角膜保護)の目的を取り違えやすい。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂・令和4年3月改訂)第3章「眼科用薬」
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.25 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
外用鎮痛消炎薬の配合成分と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · ケトプロフェン / フェルビナク / サリチル酸メチル / 温感刺激成分
皮膚に用いる薬(外用鎮痛消炎薬等)に配合される成分及びその適正使用に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを選択しなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
外用鎮痛消炎薬には局所刺激成分や非ステロイド性抗炎症成分が配合されます。重篤な光線過敏症や入浴前後の過剰な皮膚刺激などのリスクを避けるための適正な使用指導が不可欠です。
解き方
- 各成分(ケトプロフェン、フェルビナク、サリチル酸メチル、ニコチン酸ベンジルエステル)の薬理作用と安全性情報を確認する。
- 記述a、b、cが正しく、入浴直後の貼付を推奨している記述dが誤りであることを判定する。
- 選択肢 1正解
- a、b、cが正しく、dが誤りであるため、この組み合わせが正答となります。
- 選択肢 2不正解
- a及びcの記述が正しいため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bは正しく、dは入浴直後の皮膚のほてり時の貼付を避けるべきであるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- a及びbの記述が正しいため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bは正しく、dは誤った記述であるため選択できません。
答えの内訳
- a:正
- ケトプロフェン貼付剤は光線過敏症を起こすおそれがあるため、使用中及び使用後も当分の間は天候にかかわらず戸外活動を避け、貼付部への紫外線を避ける必要があります。
- b:正
- フェルビナク等の非ステロイド性抗炎症成分は、漫然と使用しても効果は増大せず安全性が未確立であるため、連続して2週間以上の使用を避けることとされています。
- c:正
- サリチル酸メチルは局所刺激により患部の血行を促すとともに、末梢の知覚神経に軽い麻痺を起こすことで鎮痛効果をもたらします。
- d:誤
- ニコチン酸ベンジルエステル等の温感刺激成分が配合された貼付剤は、入浴直後の皮膚がほてっているときに貼付すると強い刺激や痛みを招くため、入浴直後の使用は避ける必要があります。
覚えるポイント
- ケトプロフェン使用中・使用後は紫外線を厳禁、温感貼付剤は入浴直後の貼付を避けること。
間違えやすいところ
- 温感刺激成分は血行を良くするために入浴直後に貼ると良いと誤認しやすいため注意が必要です。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」皮膚に用いる薬(外用鎮痛消炎薬)
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.25 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
角質軟化薬及び角質・かさつき改善成分
主な医薬品とその作用 · オリブ油 / サリチル酸 / イオウ / 医薬部外品の範囲
角質軟化薬及び皮膚の角質化、かさつき等を改善する配合成分に関する記述のうち、正しいものを1つ選択しなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
角質軟化薬や保湿成分には、角質タンパクを溶解するサリチル酸、ケラチンを変性させ水分を保持させる尿素、油分で被膜を形成し保護するオリブ油など、作用機序の異なる様々な成分が存在します。
解き方
- 各成分(オリブ油、サリチル酸、イオウ)の基原、作用機序および適応疾患を確認する。
- 角質軟化薬における医薬部外品の基準(いぼ用は医薬品のみ)に照らし合わせ、正しい記述を1つ特定する。
- 選択肢 1正解
- オリブ油の基原および角質層の乾燥改善という目的の記述は正しいです。
- 選択肢 2不正解
- サリチル酸はケラチンを変質させるのではなく、角質成分を溶解する作用を示します。
- 選択肢 3不正解
- ふけ防止を主目的とした毛髪用薬成分の記述ではなく、にきび用薬等に関する成分です。
- 選択肢 4不正解
- いぼに用いる角質軟化薬は医薬部外品としては認められておらず、医薬品に限定されます。
答えの内訳
- 1:正
- オリブ油はモクセイ科の植物の果実を圧搾して得た脂肪油で、角質層の水分保持量を高めて皮膚の乾燥を改善する目的で用いられます。
- 2:誤
- サリチル酸は角質層を構成するケラチンを変質させるのではなく、角質タンパク質を溶解することにより角質軟化作用を示します(ケラチンを変質させるのは尿素等)。
- 3:誤
- イオウは角質軟化作用や皮脂分泌抑制作用などを期待してにきび治療薬等に配合されますが、頭皮の落屑(ふけ)防止を目的とする毛髪用医薬品の成分ではありません。
- 4:誤
- 角質軟化薬のうち、魚の目やタコ、いぼに用いる製品は医薬品としてのみ認められており、医薬部外品としては認められていません。
覚えるポイント
- サリチル酸は角質溶解、尿素はケラチン変性・水分保持、いぼ治療薬は医薬品限定。
間違えやすいところ
- サリチル酸と尿素の作用機序の違い(溶解かケラチン変性・水分保持か)を取り違えやすいです。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」皮膚に用いる薬(角質軟化薬)
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.26 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
抗真菌作用を有する外皮用薬の特徴と配合成分
主な医薬品とその作用 · クロトリマゾール / ピロールニトリン / 剤形の使い分け / 受診勧奨
抗真菌作用を有する外皮用薬及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものを1つ選択しなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
水虫・たむし用薬では、病態に応じた抗真菌成分の選択に加え、患部の状態(乾燥型か湿潤型か)に応じた適切な剤形選択(軟膏、クリーム、液剤等)が重要となります。
解き方
- 各抗真菌成分(ピロールニトリン、クロトリマゾール等)の作用機序の違いを確認する。
- 軟膏剤の湿潤患部への適否、および湿疹との鑑別が困難な場合の対応を確認し、正しい肢を特定する。
- 選択肢 1不正解
- 患部を酸性にして菌の発育を抑えるのはウンデシレン酸等の説明であり、誤りです。
- 選択肢 2正解
- イミダゾール系抗真菌成分であるクロトリマゾールの作用機序として正しく合致しています。
- 選択肢 3不正解
- 軟膏は刺激が弱く、湿潤している患部やびらん面にも適しているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 湿疹か白癬か判断がつかない場合は自己判断での薬用を避け、受診を勧奨すべきです。
答えの内訳
- 1:誤
- 患部を酸性にすることで皮膚糸状菌の発育を抑えるのはウンデシレン酸や安息香酸等であり、ピロールニトリンは呼吸系や電子伝達系を阻害する抗真菌性抗生物質です。
- 2:正
- クロトリマゾール等のイミダゾール系抗真菌成分は、細胞膜成分(エルゴステロール)の合成を妨げたり膜透過性を変化させて真菌の増殖を抑えます。
- 3:誤
- 軟膏は刺激が少なく皮膚保護作用があるため、じゅくじゅくと湿潤している患部にも適しています(適さないのは液剤などです)。
- 4:誤
- 湿疹か白癬(水虫)かはっきりしない場合に抗真菌薬を使用すると症状を悪化させるおそれがあるため、安易に使用せず医師の診療を受けるよう促す必要があります。
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覚えるポイント
- クロトリマゾールは細胞膜合成阻害、軟膏はじゅくじゅく患部にも使用可能。
間違えやすいところ
- 液剤と軟膏の特徴を取り違え、軟膏が湿潤部に使えないと誤認しやすい点に注意が必要です。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」皮膚に用いる薬(みずむし・たむし用薬)
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.26 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
毛髪用薬及び配合成分の作用と注意点
主な医薬品とその作用 · 円形脱毛症 / カルプロニウム塩化物 / エストラジオール安息香酸エステル / チクセツニンジン
毛髪用薬及びその配合成分に関する記述について、正しいものの組み合わせを選択しなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
毛髪用薬(発毛促進薬)には、局所血管拡張成分、毛根刺激成分、女性ホルモン成分などが用いられます。医薬部外品として認められる効能・効果の範囲や各成分の禁忌・副作用の理解が必要です。
解き方
- 毛髪用薬における医薬品と医薬部外品の効能・効果の範囲の違い(脱毛疾患名は医薬品のみ)を確認する。
- カルプロニウム塩化物のコリン作用性副作用、女性ホルモン成分の禁忌、生薬チクセツニンジンの効能を照合して正誤を判定する。
- 選択肢 1不正解
- aの円形脱毛症は医薬品のみの効能であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- a及びdがともに誤りの記述です。
- 選択肢 3正解
- bとcの記述が正しく、正しい組み合わせとなります。
- 選択肢 4不正解
- dのチクセツニンジンの作用説明が血行促進であり誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cは正しいですがdが誤りであるため選択できません。
答えの内訳
- a:誤
- 円形脱毛症や粃糠性脱毛症などの疾患名を掲げた効能・効果は、医薬部外品では認められておらず、医薬品においてのみ認められています。
- b:正
- カルプロニウム塩化物はアセチルコリン類似のコリン作用を示すため、副作用として局所または全身性の発汗、悪寒、震え、吐き気等が現れることがあります。
- c:正
- エストラジオール安息香酸エステルは女性ホルモン成分であり、胎児への影響等を考慮して妊婦又は妊娠していると思われる女性では使用を避ける必要があります。
- d:誤
- チクセツニンジンはウコギ科のトチバニンジンの根茎を基原とし、毛根周囲の血行を促進して毛生を促進する生薬成分であり、脂質代謝を高める作用ではありません。
覚えるポイント
- 円形脱毛症の効能表示は医薬品限定、カルプロニウム塩化物はコリン作用による発汗等に注意。
間違えやすいところ
- チクセツニンジン等の滋養・血行促進生薬と、皮脂分泌抑制成分の作用を混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」毛髪用薬
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.27 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
禁煙補助剤(ニコチン製剤)の適正使用と相互作用
主な医薬品とその作用 · 禁煙補助剤 / ニコチン置換療法 / 相互作用
喫煙習慣と禁煙補助剤に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が低下するため、ニコチン置換療法として咀嚼剤を用いる際は、コーヒーや炭酸飲料など口腔内を酸性にする食品を摂取した後しばらくは使用を避けることとされている。 b 咀嚼剤は、菓子のガムのように噛むと唾液が多く分泌され、ニコチンが唾液とともに飲み込まれてしまい、吐きけや腹痛等の副作用が現れやすくなるため、ゆっくりと断続的に噛むこととされている。 c 禁煙達成のためには、1年以上の長期間継続して使用すべきである。 d ニコチンは、アドレナリン作動成分が配合された医薬品との併用により、その作用を減弱させるおそれがある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
禁煙補助剤(ニコチン咀嚼剤)は、口腔粘膜からニコチンを吸収させて禁煙時の離脱症状を緩和する対症療法薬です。弱塩基性であるニコチンは酸性下でイオン化して吸収率が著しく低下するため、酸性飲料等の摂取直後の使用は避けます。また急速に咀嚼して飲み込むと消化器系副作用を起こすため、断続的に噛んで頬の粘膜に留める必要があります。依存性を防ぐため長期使用は避け、交感神経刺激薬との併用による血圧上昇・頻脈の増強に注意します。
解き方
- 記述aを検討:ニコチンは口腔内が酸性になると吸収が低下するため、コーヒーや炭酸飲料を摂取した直後は使用を避ける必要があり、正しい記述です。
- 記述bを検討:通常のガムのように連続して噛むと唾液とともに飲み込まれて消化器系の副作用を招くため、ゆっくり断続的に噛む必要があり、正しい記述です。
- 記述cを検討:禁煙補助剤は長期連用を避け、通常3ヶ月程度を限度として段階的に減量するため、「1年以上継続」は誤りです。
- 記述dを検討:ニコチンは交感神経節を刺激するため、アドレナリン作動成分と併用すると作用が「増強」されるおそれがあり、「減弱」とする記述は誤りです。
- 正誤の並び(正・正・誤・誤)に対応する選択肢「3」を正答と決定します。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが誤りであるため不適です。禁煙補助剤は依存性を避けるため長期連用せず、通常は3ヶ月程度を限度とします。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが正しく、記述dが誤りであるため不適です。
- 選択肢 3正解
- a(正)、b(正)、c(誤)、d(誤)の正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが正しく、記述dが誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述a・bが正しく、記述c・dが誤りであるため不適です。

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覚えるポイント
- ニコチン咀嚼剤は酸性食品の直後使用を避け、断続的にゆっくり噛む。
- 禁煙補助剤の使用期間は通常3ヶ月以内とし、長期連用しない。
間違えやすいところ
- ニコチンとアドレナリン作動成分の併用は減弱ではなく作用増強(心拍数増加や血圧上昇)を引き起こす点に注意する。
出題の前提:試験問題の原文および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく。
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.27 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
ビタミン主薬製剤の成分と副作用・注意点
主な医薬品とその作用 · ビタミンB2 / ビタミンA / ビタミンC / ビタミンE
ビタミン成分を含む製剤に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a リボフラビン酪酸エステルを主薬とする製剤を摂取することによって、尿が黄色くなることがある。 b 妊娠3ヶ月以内の妊婦、妊娠していると思われる女性及び妊娠を希望する女性は、胎児に先天異常を起こす危険性が高まるため、ビタミンAの過剰摂取に留意する必要がある。 c アスコルビン酸を主薬とする製剤は、抗酸化作用を示し、しみ、そばかすや歯ぐきからの出血・鼻血の予防に用いられる。 d トコフェロールは、下垂体や副腎系に作用し、ホルモン分泌の調節に関与するとされ、主薬製剤の服用後、ときに生理が早く来たり、経血量が多くなったりすることがある。
解答・解説を表示
解答
1
解説
ビタミン成分は人体の生理機能を円滑に維持するために必須の微量栄養素です。水溶性のビタミンB2(リボフラビン等)は尿中に排泄されて尿を黄色く着色し、ビタミンC(アスコルビン酸)はメラニン生成抑制や毛細血管強化に関わります。脂溶性のビタミンAは過剰摂取により催奇形性リスクが生じ、ビタミンE(トコフェロール)は抗酸化・末梢血行促進のほか内分泌系の調節に関与して月経異常等を引き起こすことがあります。
解き方
- 記述aを検討:リボフラビン(ビタミンB2)は過剰分が尿中に排泄されると鮮黄色を呈するため、正しい記述です。
- 記述bを検討:ビタミンAの大量摂取は胎児奇形のリスクを高めるため、妊娠初期等の女性は過剰摂取に注意が必要であり、正しい記述です。
- 記述cを検討:アスコルビン酸(ビタミンC)は抗酸化作用があり、色素沈着の緩和や毛細血管抵抗性の維持(出血予防)に用いられ、正しい記述です。
- 記述dを検討:トコフェロール(ビタミンE)は下垂体・副腎系に作用してホルモン調節に関わるため、生理が早く来たり経血量が増加することがあり、正しい記述です。
- すべての記述が「正」であるため、選択肢「1」を正答と決定します。
- 選択肢 1正解
- a(正)、b(正)、c(正)、d(正)の全記述が正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは正しいため不適です。リボフラビン酪酸エステルの摂取で尿が黄色くなります。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは正しいため不適です。妊娠3ヶ月以内のビタミンA過剰摂取は先天異常のリスクがあります。
- 選択肢 4不正解
- 記述cは正しいため不適です。アスコルビン酸はしみ・そばかすや出血予防に用いられます。
- 選択肢 5不正解
- 記述dは正しいため不適です。トコフェロール服用後に月経周期や経血量の変化がみられることがあります。
覚えるポイント
- ビタミンB2(リボフラビン)の服用により尿が黄色くなる現象は無害である。
- 妊娠3ヶ月以内のビタミンA過剰摂取は胎児の先天異常リスクがある。
間違えやすいところ
- ビタミンE(トコフェロール)で生理が早く来たり経血量が増加する作用を、ビタミンB群やCと混同しないように注意する。
出題の前提:試験問題の原文および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく。
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.28 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
滋養強壮保健薬の効能・効果及び配合成分
主な医薬品とその作用 · 滋養強壮保健薬 / ヘスペリジン / システイン / ガンマ-オリザノール / タウリン
滋養強壮保健薬及びその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 神経痛、筋肉痛、関節痛、しみ・そばかす等のような特定部位の症状に対する効能・効果は、医薬品にのみ認められている。 b ヘスペリジンはビタミン様物質のひとつで、ビタミンCの吸収を助ける等の作用があるとされ、滋養強壮保健薬のほか、かぜ薬等にも配合されている場合がある。 c システインは、髪の毛や爪などに存在するアミノ酸の一種であり、これが主薬として配合された製剤は、二日酔いの症状の緩和に用いられる。 d タウリンは、米油及び米胚芽油から見出された抗酸化作用を示す成分で、ビタミンE等と組み合わせて配合されている場合がある。
解答・解説を表示
解答
1
解説
滋養強壮保健薬は肉体疲労時や栄養障害時の栄養補給等を主たる目的とします。医薬品では特定部位の症状(関節痛やしみ等)への効能が認められますが、指定医薬部外品では範囲が限定されます。ビタミン様物質であるヘスペリジンは毛細血管補強やビタミンC吸収補助を担い、L-システインは代謝促進により肌あれや二日酔いに用いられます。なお、米油・米胚芽油由来の成分はガンマ-オリザノールであり、タウリン(アミノエチルスルホン酸)とは異なります。
解き方
- 記述aを検討:関節痛やしみ・そばかすなど特定部位の症状に対する効能効果は医薬部外品には認められず、医薬品にのみ認められるため、正しい記述です。
- 記述bを検討:ヘスペリジンはビタミンPとも呼ばれるビタミン様物質で、ビタミンCの吸収を助ける等の目的で配合されるため、正しい記述です。
- 記述cを検討:システインは毛髪・爪に多く含まれる含硫アミノ酸で、アセトアルデヒドの代謝を促進することから二日酔い症状の緩和にも用いられ、正しい記述です。
- 記述dを検討:米油及び米胚芽油から見出された抗酸化作用成分は「ガンマ-オリザノール」であり、タウリンの記述ではないため、誤りです。
- 正誤の並び(正・正・正・誤)より、選択肢「1」を正答と決定します。
- 選択肢 1正解
- a(正)、b(正)、c(正)、d(誤)の正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびcが正しいため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが正しく、記述dが誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正しく、記述dが誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述bおよびcが正しいため不適です。
覚えるポイント
- 米油・米胚芽油から見出された抗酸化成分はガンマ-オリザノール。
- タウリン(アミノエチルスルホン酸)はアミノ酸類似物質で肝機能補助や疲労回復に用いられる。
間違えやすいところ
- ガンマ-オリザノールの基原(米油・米胚芽油)をタウリンの解説とすり替える出題に注意する。
出題の前提:試験問題の原文および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく。
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.29 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
漢方薬・生薬の基本概念と適切な情報提供
主な医薬品とその作用 · 防風通聖散 / 防已黄耆湯 / 漢方の概念 / 証 / 生薬成分
漢方薬に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 防風通聖散は、体力中等度以下で、疲れやすく、汗のかきやすい傾向があるものの肥満に伴う関節の腫れや痛み、むくみ、多汗症、肥満症に適すとされる。 b 生薬成分は、医薬品にのみ含まれているため、食品として流通することはない。 c 漢方の病態認識には虚実、陰陽、気血水、五臓などがあり、このうち陰は「体力虚弱」、陽は「体力が充実」と表現される。 d 漢方薬の購入者等が、「漢方薬は副作用が少ない」などといった誤った考えで使用することのないよう、登録販売者は積極的な情報提供を行うことに努める必要がある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
漢方医学では「証(個人の体質や病態)」に応じた処方が重要です。体力の充実度合いは「虚・実」で表し、熱感や活動性の高まりは「陰・陽」で認識します。防風通聖散は体力充実して便秘がちな実証向け処方であり、虚弱な水太り体質には防已黄耆湯を用います。また生薬は食品や香辛料として流通するものも多く、天然物であっても重篤な副作用があるため、誤解を解く適切な情報提供が求められます。
解き方
- 記述aを検討:問題文の記述は「防已黄耆湯」の適応であり、防風通聖散は体力充実で腹部に皮下脂肪が多い肥満症等に適すため、誤りです。
- 記述bを検討:生薬成分(ショウキョウやケイヒ等)は食品、香辛料、ハーブとしても広く流通しているため、「医薬品にのみ含まれる」とする記述は誤りです。
- 記述cを検討:体力の充実・虚弱を表すのは「実」と「虚」であり、陰・陽ではないため、誤りです。
- 記述dを検討:漢方薬にも重篤な副作用(間質性肺炎や偽アルドステロン症等)が存在するため、「副作用が少ない」という誤解を解く情報提供が必要であり、正しい記述です。
- 正誤の並び(誤・誤・誤・正)より、選択肢「4」を正答と決定します。
- 選択肢 1不正解
- 記述a・bが誤りで、記述dが正しいため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述b・cが誤りで、記述dが正しいため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述cが誤りであるため不適です。「体力虚弱/充実」を示す概念は虚実です。
- 選択肢 4正解
- a(誤)、b(誤)、c(誤)、d(正)の正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが誤りで、記述dが正しいため不適です。

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覚えるポイント
- 体力の充実・低下を表す尺度は「実」と「虚」である。
- 防風通聖散は体力充実(実証)、防已黄耆湯は体力中等度以下(虚証)に用いられる。
間違えやすいところ
- 生薬は食品(香辛料等)としても幅広く流通しており、医薬品専売ではない点を見落とさないようにする。
出題の前提:試験問題の原文および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく。
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.29 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
消毒薬及び殺菌消毒成分の特性と適用範囲
主な医薬品とその作用 · 消毒薬 / クレゾール石ケン液 / 次亜塩素酸ナトリウム / 指定医薬部外品
消毒薬及びその配合成分に関する記述のうち、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 消毒薬による消毒は、生存する微生物の数を減らすために行われる処置であるが、生息条件が整えば消毒薬の溶液中で生存、増殖する微生物もいる。 b 消毒を目的とする製品は医薬部外品として流通可能であるが、手指又は皮膚の消毒を目的とする製品は、医薬部外品としては製造販売されていない。 c クレゾール石ケン液は、一般細菌類、真菌類に対して比較的広い殺菌消毒作用を示すが、結核菌や大部分のウイルスに対する殺菌消毒作用はない。 d 次亜塩素酸ナトリウムは、一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に対する殺菌消毒作用を示し、皮膚刺激性が弱いことから、手指の消毒によく用いられる。
解答・解説を表示
解答
5
解説
殺菌消毒薬は対象となる微生物の種類(一般細菌、結核菌、真菌、ウイルスなど)によって有効性が異なり、また人体に直接適用できるものと器具・環境の消毒に限定されるものに大別されます。
解き方
- 各記述の正誤を判定する:aは消毒薬溶液中で増殖する菌の存在について述べており正しい。
- bの手指・皮膚消毒用の医薬部外品(指定医薬部外品)の存在、cのクレゾール石ケン液の結核菌への有効性、dの次亜塩素酸ナトリウムの人体刺激性を検証する。
- aが正、b・c・dが誤りであることから、正答を「5」と特定する。
- 選択肢 1不正解
- bとcの記述が誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- aは正しい記述であり、bは誤った記述であるため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- dの記述が誤りであるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- aは正しく、cとdは誤りであるため不正解です。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが誤の組み合わせであり正しいです。
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覚えるポイント
- クレゾール石ケン液は一般細菌・真菌に加え結核菌に有効だがウイルスには無効
- 次亜塩素酸ナトリウムは強アルカリ性で皮膚刺激性が強く人体には使用不可
間違えやすいところ
- 次亜塩素酸ナトリウムを手指消毒に使用可能と誤認しやすい点に注意する
- 消毒薬の希釈液中で緑膿菌などが増殖することがある点を見落とさないようにする
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」殺菌消毒薬
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.30 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
衛生害虫の生態及び殺虫剤・忌避剤の基礎知識
主な医薬品とその作用 · 衛生害虫 / ハエ / ゴキブリ / ツツガムシ / 忌避剤
衛生害虫及び殺虫剤・忌避剤に関する記述について、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 忌避剤は、人体に直接使用することで、蚊やノミ等が吸血するのを防止する効果と虫さされによる痒みや腫れなどの症状を和らげる効果を持つ。 b イエバエは、様々な病原体を媒介する衛生害虫であり、幼虫(ウジ)が人の体内や皮膚などに潜り込むことで、人体に直接的な健康被害を与えることがある。 c チャバネゴキブリの殺虫のために使用する空間噴射の燻蒸剤は、成虫、幼虫及び卵の全てに殺虫効果を示す。 d ツツガムシは、ツツガムシ病リケッチアを媒介するダニの一種である。
解答・解説を表示
解答
3
解説
衛生害虫の駆除や忌避を適切に行うには、害虫の生態・媒介疾患、および殺虫剤・忌避剤の薬効や限界(卵殻に対する透過性や効能範囲)を正確に理解する必要があります。
解き方
- aについて判定:忌避剤は害虫の吸血を避ける目的であり、刺された後の痒みや腫れを治療・緩和する効能はないため誤り。
- bについて判定:ハエ幼虫が体内や皮膚に寄生するハエ症を引き起こすことがあり正しい。
- cについて判定:ゴキブリの卵(卵鞘)には殺虫成分が浸透しないため燻蒸剤の効果は及ばず誤り。
- dについて判定:ツツガムシはダニの一種でリケッチアを媒介するため正しい。
- 正誤より正しい組み合わせを「b、d」として3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aは忌避剤にかゆみ等を鎮める効果はないため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aおよびcが誤った記述であるため不正解です。
- 選択肢 3正解
- bおよびdはいずれも正しい記述であり正解です。
- 選択肢 4不正解
- cの燻蒸剤が卵にも効果を示すとする点が誤りであるため不正解です。
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覚えるポイント
- 忌避剤は吸血防止のみで刺された後の鎮痒消炎作用はない
- ゴキブリの卵鞘には燻蒸剤が効かないため孵化時期に再処理が必要
間違えやすいところ
- 忌避剤にかゆみ止め作用が含まれていると誤認しやすい
- 殺虫成分がゴキブリの卵にも透過して殺虫すると勘違いしやすい
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」衛生害虫・殺虫剤・忌避剤
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.30 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
殺虫剤・忌避剤の配合成分と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · ジクロルボス / フェノトリン / メトプレン / ディート
殺虫剤・忌避剤及びその配合成分に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
殺虫成分は神経伝達や成長過程を標的として害虫を死滅させ、忌避成分は害虫の感覚器を攪乱します。人体に対する安全性確保のため、ディートの年齢別使用制限やフェノトリンの適用方法が定められています。
解き方
- 選択肢1〜3の各成分の作用機序・適応を確認する(ジクロルボス、フェノトリン、メトプレンの記述はいずれも正しい)。
- 選択肢4のディートの乳幼児使用基準を確認する:手引きにおいて「生後6ヶ月未満の乳児には使用しないこと」と定められている。
- 選択肢4が誤り(生後6ヶ月未満にも使用できるかのように書かれている)であることを特定する。
- 選択肢 1不正解
- 有機リン系成分のジクロルボスはアセチルコリンエステラーゼを不可逆的に阻害するため正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- フェノトリンはシラミ駆除薬として人体に直接適用される唯一の殺虫成分であるため正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- メトプレンは蛹化を阻害するため、蛹の段階がない不完全変態の害虫やダニには無効であり正しい記述です。
- 選択肢 4正解
- ディートは生後6ヶ月未満の乳児には使用してはならないため、この記述は誤りであり正解選択肢です。
- 選択肢 5不正解
- 顔面への直接噴霧は粘膜刺激や吸入の危険があるため、手のひらに取って塗布する必要があり正しい記述です。
覚えるポイント
- ディートは生後6ヶ月未満の乳児には使用禁止
- ディートは6ヶ月〜2歳未満で1日1回、2歳〜12歳未満で1日1〜3回
間違えやすいところ
- 生後6ヶ月未満でも回数を制限すればディートを使用できると勘違いしやすい
- フェノトリン以外の人体適用可能な殺虫成分が存在すると誤解しやすい
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」殺虫剤・忌避剤
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.31 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
一般用検査薬の検体及び検査結果の留意点
主な医薬品とその作用 · 一般用検査薬 / 尿タンパク検査 / 尿糖検査 / 妊娠検査薬
一般用検査薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 一般用検査薬の検体は、尿、糞便、鼻汁、唾液、涙液などである。 b 尿タンパクを検査する際の採尿は、激しい運動の直後を避ける必要がある。 c 尿糖検査が陽性であっても、高血糖を伴わない場合がある。 d 一般的な妊娠検査薬は、月経予定日の概ね1週間前の検査が推奨されている。
解答・解説を表示
解答
2
解説
一般用検査薬は侵襲のない生体試料(尿など)を検体として健康状態を把握するものであり、運動や食事による偽陽性要因、および検出可能となる適切な使用時期(月経予定日1週間後以降など)を理解することが不可欠です。
解き方
- aを判定:検体は尿、糞便、鼻汁、唾液、涙液等の非侵襲的試料であり正しい。
- bを判定:激しい運動後は生理的タンパク尿が出やすいため避ける必要があり正しい。
- cを判定:腎性糖尿など高血糖を伴わない尿糖陽性例があるため正しい。
- dを判定:一般的な妊娠検査薬は「月経予定日の概ね1週間後以降」の検査が推奨されており「1週間前」は誤り。
- 正・正・正・誤の組み合わせである2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- cは正しく、dは誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤の組み合わせであり正しいです。
- 選択肢 3不正解
- aとbは正しく、dは誤りであるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- aとcは正しく、dは誤りであるため不正解です。
- 選択肢 5不正解
- bとcは正しい記述であるため不正解です。
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覚えるポイント
- 一般用妊娠検査薬の推奨時期は月経予定日の概ね1週間後以降
- 激しい運動直後は生理的タンパク尿が生じやすいため採尿を避ける
間違えやすいところ
- 妊娠検査薬の推奨使用時期を「予定日の1週間前」と「予定日の1週間後」で取り違えやすい
- 尿糖陽性=必ず糖尿病(高血糖)であると思い込みやすい(腎性糖尿の存在を忘れる)
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」一般用検査薬
出典:北海道『2023年度 北海道 前半』
【午前】 (PDF 472KB) p.31 ↗(www.pref.hokkaido.lg.jp)
2023年度 北海道 前半
参照した公式資料
北海道が公開した2023年度 北海道 前半の問題・解答資料です。
- 【午前】 (PDF 472KB) ↗ — www.pref.hokkaido.lg.jp(PDF・31ページ)
- 【解答】 (PDF 49.6KB) ↗ — www.pref.hokkaido.lg.jp(PDF・1ページ)

