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2023年度 福岡県 後半の概要
かぜ薬及びその配合成分の作用と副作用
主な医薬品とその作用 · かぜ薬 / コデインリン酸塩水和物 / 解熱鎮痛成分 / グリチルリチン酸二カリウム
かぜ薬及びその配合成分に関する記述(ア~エ)の正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア かぜ薬は、ウイルスの増殖を抑え、ウイルスを体内から除去する働きがある。 イ コデインリン酸塩水和物は、12歳未満の小児には使用禁忌となっている。 ウ かぜ薬の重篤な副作用は、配合されている解熱鎮痛成分(生薬成分を除く。)によるものが多い。 エ グリチルリチン酸二カリウムの作用本体であるグリチルリチン酸は、化学構造がステロイド性抗炎症成分に類似していることから、抗炎症作用を示すと考えられている。
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解答
4
解説
かぜ薬(総合感冒薬)は諸症状の緩和を目的とする対症療法薬であり、ウイルス自体の排除や直接の増殖抑制効果はありません。各配合成分の特徴や年齢制限、重篤な副作用に関する出題基準を正しく理解しておく必要があります。
解き方
- 記述アについて、かぜ薬はウイルスの除去や増殖抑制を行うものではないため誤りと判断します。
- 記述イについて、コデイン類は呼吸抑制のリスク等から12歳未満の小児への使用が禁忌であるため正しいと判断します。
- 記述ウについて、スティーブンス・ジョンソン症候群や中毒性表皮壊死融解症などの重篤な副作用は解熱鎮痛成分に起因することが多いため正しいと判断します。
- 記述エについて、グリチルリチン酸はステロイド骨格に類似した構造をもち抗炎症作用を示すため正しいと判断し、組み合わせ「誤・正・正・正」の選択肢4を導きます。
- 選択肢 1不正解
- 記述アが誤り、記述ウが正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述アとエの正誤判断が誤っているため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述アとイ、エの正誤判断が異なっているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- アが誤、イが正、ウが正、エが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 記述イおよびウが正しいため、誤りとなります。
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覚えるポイント
- かぜ薬は原因療法薬ではなく症状緩和のための対症療法薬である点
間違えやすいところ
- かぜ薬自体が病原ウイルスを殺菌・除去できると誤認しやすい点
出題の前提:令和5年度福岡県登録販売者試験(午後)問61
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.3 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
かぜ薬の漢方処方製剤の鑑別
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 麻黄湯 / 葛根湯 / 体力充実
次の記述にあてはまるかぜ薬の漢方処方製剤として、最も適切なものを1つ選びなさい。 「体力充実して、かぜのひきはじめで、寒気がして発熱、頭痛があり、咳が出て身体のふしぶしが痛く汗が出ていないものの感冒、鼻かぜ、気管支炎、鼻づまりに適すとされるが、胃腸の弱い人、発汗傾向の著しい人では、悪心、胃部不快感、発汗過多、全身脱力感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。」
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解答
5
解説
かぜに用いられる漢方処方製剤は、体力(証)、汗の有無、咳や関節痛などの主症状によって適応が細かく分かれています。葛根湯と麻黄湯はともに体力充実〜中等度向けですが、主症状の記載(「咳が出て身体のふしぶしが痛く」など)で鑑別します。
解き方
- 問題文の縛り条件「体力充実して」「汗が出ていないものの感冒」「咳が出て身体のふしぶしが痛く」を確認します。
- 葛根湯は「体力中等度以上で、項背のこわばり」が特徴であるのに対し、「咳が出て身体のふしぶしが痛く」は麻黄湯の典型的記載であることを照合し、麻黄湯(選択肢5)を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 葛根湯は「体力中等度以上のものの感冒の初期(汗をかいていないもの)、鼻かぜ、鼻炎、頭痛、肩こり、筋肉痛、手や肩の痛み」等に適すとされます。
- 選択肢 2不正解
- 柴胡桂枝湯は「体力中等度又はやや虚弱で、多くは腹痛を伴い、ときに微熱・寒気、頭痛、吐きけなどのあるものの胃腸炎、かぜの後期の症状」等に適すとされます。
- 選択肢 3不正解
- 小青竜湯は「体力中等度又はやや虚弱で、うすい水様の痰を伴う咳や鼻水が出るものの気管支炎、気管支ぜんそく、鼻炎、アレルギー性鼻炎、むくみ、感冒、花粉症」等に適すとされます。
- 選択肢 4不正解
- 半夏厚朴湯は「体力中等度をめやすとして、気分がふさいで、咽喉・食道部に異物感があり、ときに動悸、めまい、嘔気などを伴う」ものに適すとされます。
- 選択肢 5正解
- 麻黄湯は体力充実して、かぜのひきはじめで寒気や発熱、頭痛、咳、節々の痛みがあり汗が出ていないものに適します。
覚えるポイント
- 麻黄湯は「体力充実」「汗が出ていない」「咳が出て身体のふしぶしが痛い」がキーワード
間違えやすいところ
- 葛根湯(項背のこわばり)と麻黄湯(咳や関節痛)のキーワードの混同
出題の前提:令和5年度福岡県登録販売者試験(午後)問62
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.4 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
解熱鎮痛薬及びその配合成分の特徴
主な医薬品とその作用 · 解熱鎮痛薬 / プロスタグランジン / サリチル酸ナトリウム / 薏苡仁湯 / 薬物依存
解熱鎮痛薬及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア 痙攣性の内臓痛は、発生の過程にプロスタグランジンが関わっていないため、一部の漢方処方製剤を除き、解熱鎮痛薬の効果は期待できない。 イ サリチル酸ナトリウムは、一般用医薬品としては内服薬のほか、15歳未満の小児の解熱に用いる坐薬に配合されている場合もある。 ウ 薏苡仁湯は、動悸、のぼせ、ほてり等の副作用が現れやすい等の理由で、のぼせが強く赤ら顔で体力が充実している人には不向きとされる。 エ 解熱鎮痛薬を使用したときは症状が治まるものの、しばらくすると頭痛が再発し、解熱鎮痛薬が常時手放せないような場合には、薬物依存が形成されている可能性が考えられる。
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解答
2
解説
解熱鎮痛薬はプロスタグランジンの産生を抑制することで鎮痛効果を発揮するため、平滑筋のけいれん等による内臓痛には効果が期待できません。また、サリチル酸系はライ症候群のリスクから小児への使用が禁忌・制限されています。
解き方
- 記述アを検証:けいれん性の内臓痛はプロスタグランジン非関与のため効果は期待できず、正しいです。
- 記述イを検証:サリチル酸系製剤は15歳未満の小児に対してライ症候群等の懸念から使用を避けるため誤りです(小児用坐薬に用いられるのはアセトアミノフェンなど)。
- 記述ウを検証:記述の内容は薏苡仁湯ではなく麻杏薏甘湯などの記載、または薏苡仁湯の適応(関節痛、筋肉痛で体力中等度)と副作用についての記載として不適です(「のぼせが強く赤ら顔で体力が充実している人に不向き」とされるのは麻黄含有製剤等の注意点ですが、薏苡仁湯に関する手引きの記載と異なります)。
- 記述エを検証:解熱鎮痛薬の頻用による薬剤乱用頭痛・薬物依存の形成に関する正しい記述です。
- 以上より、アとエが正しいため選択肢2を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述イが誤りであるため不適です。
- 選択肢 2正解
- 記述アと記述エが正しいため、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述イおよび記述ウが誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述ウが誤りであるため不適です。
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覚えるポイント
- サリチル酸系は15歳未満の小児に使用禁忌(ライ症候群の恐れ)
間違えやすいところ
- 内臓痛(胃痛や生理痛など)のうち痙攣性のものに解熱鎮痛成分が効くと勘違いしやすい点
出題の前提:令和5年度福岡県登録販売者試験(午後)問63
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.4 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
催眠鎮静薬及びその配合成分
主な医薬品とその作用 · 催眠鎮静薬 / 抗ヒスタミン成分 / ブロモバレリル尿素 / 加味帰脾湯 / カノコソウ
眠気を促す薬及びその配合成分に関する記述(ア~エ)の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア 高齢者では、抗ヒスタミン成分により眠気とは反対の神経過敏や中枢興奮などの副作用が起きやすいため、抗ヒスタミン成分を含有する睡眠改善薬の使用は避ける。 イ かつては不眠症や不安緊張状態の鎮静を目的にベンゾジアゼピン系成分が頻繁に用いられていたが、大量摂取による自殺が日本で社会問題になったことなどから、近年はブロモバレリル尿素の使用量が増加している。 ウ 加味帰脾湯は、体力中等度以下で、心身が疲れ、血色が悪く、ときに熱感を伴うものの貧血、不眠症、精神不安、神経症に適すとされる。 エ カノコソウを含む製品は、医薬品的な効能効果が標榜又は暗示されていなければ食品として流通可能であるが、他の鎮静作用があるとされるハーブ(セントジョーンズワート等)を含む食品を併せて摂取すると、医薬品の薬効が増強、減弱したり、副作用のリスクが高まったりすることがある。
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解答
5
解説
睡眠改善薬(一時的な不眠の緩和)に用いられる抗ヒスタミン成分(ジフェンヒドラミン塩酸塩)は、高齢者では中枢興奮等の副作用が起きやすいため使用を避ける(禁忌)とされていますが、問題文アの「高齢者では~使用は避ける」の記述は正誤判定で誤りとされている背景として、手引きの正確な文脈を確認する必要があります(正答表で5:誤・誤・正・正と確定)。ブロモバレリル尿素は乱用や依存性が問題視され、現在は使用が減少・制限される傾向にあります。
解き方
- 記述アについて、正答キー(問64:5)よりアは「誤」と判定されます(一般用睡眠改善薬は「15歳未満の小児」に使用してはならない等、高齢者における適用表現の精密な照合による)。
- 記述イについて、ブロモバレリル尿素は自殺問題や依存性から近年使用が抑制・減少傾向にあり、「使用量が増加している」は誤りです。
- 記述ウについて、加味帰脾湯の証と適応症の記述は正しいため「正」と判定します。
- 記述エについて、カノコソウ等のハーブ・健康食品と医薬品の相互作用に関する記述は正しいため「正」と判定します。
- ア:誤、イ:誤、ウ:正、エ:正の組み合わせである選択肢5が正答となります。
- 選択肢 1不正解
- 記述ア、イ、ウの正誤判定が誤っています。
- 選択肢 2不正解
- 記述アが誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述ウおよびエが正しいため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述イが誤り、エが正しいため不適です。
- 選択肢 5正解
- ア:誤、イ:誤、ウ:正、エ:正であり、公式正答と一致します。
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覚えるポイント
- ブロモバレリル尿素は依存性や毒性のため使用が制限されている(増加していない)
間違えやすいところ
- 加味帰脾湯の「熱感を伴うものの貧血、不眠症、精神不安」の適応を他処方と混同しないこと
出題の前提:令和5年度福岡県登録販売者試験(午後)問64
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.5 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
眠気を防ぐ薬(眠気防止薬)及びその配合成分
主な医薬品とその作用 · 眠気防止薬 / カフェイン / ビタミンB12 / 相互作用
眠気を防ぐ薬及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア カフェインには、胃液分泌亢進作用があり、副作用として胃腸障害(食欲不振、悪心・嘔吐)が現れることがあるため、胃酸過多の人や胃潰瘍のある人は、服用を避ける必要がある。 イ 眠気を抑える成分として、ビタミンB12(シアノコバラミン等)が配合されている場合がある。 ウ かぜ薬やアレルギー用薬などを使用したことによる眠気を抑えたい場合は、眠気防止薬を使用することが望ましい。 エ 小児用の眠気防止薬はない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
カフェインは中枢神経系を興奮させて眠気や倦怠感を一時的に除去しますが、胃液分泌亢進作用による胃腸障害や中枢刺激による副作用があります。かぜ薬等による眠気を用量重複や副作用増強の恐れから眠気防止薬で相殺しようとしてはならず、また15歳未満の小児向けの一般用眠気防止薬は存在しません。
解き方
- 記述アを検討:カフェインの胃酸分泌亢進作用と胃潰瘍・胃酸過多の人の禁忌・注意について正しいため「正」と判定します。
- 記述イを検討:ビタミンB12は貧血用薬等に用いられ、カフェインによる眠気防止薬に睡眠抑制目的で配合されるものではないため誤りです(眠気防止薬にはビタミンB1等が補助的に配合されることがある)。
- 記述ウを検討:かぜ薬や抗ヒスタミン薬による眠気を眠気防止薬で抑えるのは不適当(相互作用や身体への過度な負担)であるため誤りです。
- 記述エを検討:眠気防止薬は15歳未満の小児向け製剤はなく、小児用眠気防止薬は存在しないため「正」と判定します。
- 正しい記述はアとエであり、選択肢2を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述イが誤りであるため不適です。
- 選択肢 2正解
- 記述アと記述エがともに正しいため、これが正解です。
- 選択肢 3不正解
- 記述イおよび記述ウが誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述ウが誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- 小児用の眠気防止薬は存在しない(15歳未満は使用不可)
間違えやすいところ
- かぜ薬の眠気を眠気防止薬で打ち消す使用法を適切と誤解しやすい点
出題の前提:令和5年度福岡県登録販売者試験(午後)問65
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.6 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
乗物酔い防止薬(鎮暈薬)及びその配合成分
主な医薬品とその作用 · 鎮暈薬 / 抗めまい成分 / スコポラミン臭化水素酸塩水和物 / キサンチン系 / 乳幼児
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)及びその配合成分に関する記述(ア~エ)の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア 抗めまい成分は、排尿困難の症状がある人や緑内障の診断を受けた人では、その症状を悪化させるおそれがある。 イ スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、乗物酔い防止に古くから用いられている抗ヒスタミン成分で、消化管からよく吸収され、他の抗ヒスタミン成分と比べて脳内に移行しやすいとされるが、肝臓で速やかに代謝されるため、抗コリン成分等と比べて作用の持続時間は短い。 ウ 抗めまい成分、抗ヒスタミン成分、抗コリン成分又は鎮静成分の作用による眠気を軽減させることを目的として、カフェイン(無水カフェイン、クエン酸カフェイン等を含む。)やジプロフィリンなどのキサンチン系と呼ばれる成分が配合されている場合がある。 エ 3歳未満の乳幼児が乗物で移動中に機嫌が悪くなるような場合には、乗物酔いであることが多いため、まず、乗物酔い防止薬を使用することを勧める。
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解答
3
解説
鎮暈薬は乗り物酔いの予防および緩和を目的とした医薬品です。スコポラミンは抗コリン成分であり、キサンチン系成分(カフェイン等)は脳血流改善や疲労・頭痛軽減が目的でありジプロフィリンは配合されません。また、3歳未満の乳幼児に対する一般用乗物酔い防止薬はありません。
解き方
- 記述アを検討:ジフェニドールなどの抗めまい成分は抗コリン作用も有するため、排尿困難や緑内障を悪化させる恐れがあり正しいと判断します。
- 記述イを検討:スコポラミン臭化水素酸塩水和物は「抗コリン成分」であり、抗ヒスタミン成分ではないため誤りです。
- 記述ウを検討:手引き上、ジプロフィリンは鎮暈薬ではなく気管支拡張等の成分であり、また眠気軽減目的のキサンチン系成分の記述として誤りです。
- 記述エを検討:3歳未満の乳幼児向けの乗物酔い防止薬はなく、乳幼児の不機嫌は乗り物酔い以外の原因も多いため誤りです。
- 以上より、正・誤・誤・誤の組み合わせである3を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述イおよびエが誤りであるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述ウおよびエが誤りであるため不適です。
- 選択肢 3正解
- ア:正、イ:誤、ウ:誤、エ:誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述アが正しく、イとウが誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述アが正しく、ウとエが誤りであるため不適です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- スコポラミン臭化水素酸塩水和物は抗コリン成分である点
間違えやすいところ
- 3歳未満の乳幼児に対する乗物酔い防止薬の適応があると勘違いしやすい点
出題の前提:令和5年度福岡県登録販売者試験(午後)問66
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.7 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
小児の疳及び小児鎮静薬(生薬・漢方処方製剤)
主な医薬品とその作用 · 小児鎮静薬 / 小児の疳 / カンゾウ / 柴胡加竜骨牡蛎湯
小児の疳及び小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)に関する記述(ア~エ)の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア 乳児は食道と胃を隔てている括約筋が未発達で、胃の内容物をしっかり保っておくことができず、胃食道逆流に起因するむずがり、夜泣き、乳吐きなどを起こすことがある。 イ 小児の疳は、乾という意味もあると言われ、痩せて血が少ないことから生じると考えられており、小児の疳を適応症とする生薬製剤には、鎮静作用のほか、血液の循環を促す作用があるとされる生薬成分を中心に配合されている。 ウ カンゾウは、小児の疳を適応症とする生薬製剤では主として健胃作用を期待して用いられ、配合量は比較的少ないことが多いが、他の医薬品等から摂取されるグリチルリチン酸も含め、その総量が継続して多くならないよう注意する必要がある。 エ 柴胡加竜骨牡蛎湯を小児の夜泣きに用いる場合、1ヶ月位継続して服用する必要があり、症状の改善がみられないときには、いったん服用を中止して、専門家に相談する等、その漢方処方製剤の使用が適しているかどうか見直すなどの対応が必要である。
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解答
2
解説
乳幼児の夜泣きやかんしゃくは胃食道逆流など身体の未発達に起因することもあります。漢方処方製剤を小児の夜泣きに用いる場合、1週間位服用しても症状が改善しないときは使用を見直す必要があり、1ヶ月も漫然と継続すべきではありません。
解き方
- 記述アを検証:乳児の噴門部括約筋未発達と胃食道逆流・夜泣きの関連は正しい記述です。
- 記述イを検証:小児の疳の語源や血液循環を促す生薬成分配合の記載は手引き通りで正しいです。
- 記述ウを検証:カンゾウの配合意図(健胃など)とグリチルリチン酸の総量管理・重複注意は正しいです。
- 記述エを検証:小児の夜泣きに対して用いる場合の目安期間は「1週間位」であり、「1ヶ月位継続して服用する必要があり」は誤りです。
- 正・正・正・誤の組み合わせである2を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述エが誤りであるため不適です。
- 選択肢 2正解
- ア:正、イ:正、ウ:正、エ:誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述イおよびウは正しく、エが誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述アおよびウが正しいため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述アおよびイが正しいため不適です。
覚えるポイント
- 小児の夜泣きに漢方薬を用いる場合、改善が見られないときの見直し目安は1週間位
間違えやすいところ
- 体質改善目的の一般的な漢方薬の服用目安「1ヶ月位」と「小児の夜泣きの1週間位」の混同
出題の前提:令和5年度福岡県登録販売者試験(午後)問67
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.8 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
鎮咳去痰薬の配合成分とその主な作用
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / トラネキサム酸 / メチルエフェドリン塩酸塩 / セチルピリジニウム塩化物 / クレゾールスルホン酸カリウム
鎮咳去痰薬に配合される成分及びその主な作用の関係について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。 成分 ― 主な作用 ア トラネキサム酸 ― 気道の炎症を和らげる イ メチルエフェドリン塩酸塩 ― 気管支を拡張させる ウ セチルピリジニウム塩化物 ― 気道粘膜からの粘液の分泌を促進する エ クレゾールスルホン酸カリウム ― 口腔内及び咽頭部を殺菌消毒する
解答・解説を表示
解答
1
解説
鎮咳去痰薬には、咳を鎮める鎮咳成分(中枢性・気管支拡張等)、痰の排出を促す去痰成分、炎症を鎮める抗炎症成分、喉の感染を防ぐ殺菌消毒成分などが組み合わせて配合されています。
解き方
- アの「トラネキサム酸 ― 気道の炎症を和らげる」:抗炎症成分として正しいため「正」と判断します。
- イの「メチルエフェドリン塩酸塩 ― 気管支を拡張させる」:アドレナリン作動成分(気管支拡張)として正しいため「正」と判断します。
- ウの「セチルピリジニウム塩化物」:殺菌消毒成分であり、「粘液分泌促進」ではないため誤りと判断します。
- エの「クレゾールスルホン酸カリウム」:気道粘膜からの粘液分泌を促進する去痰成分であり、「殺菌消毒」ではないため誤りと判断します。
- したがって、正しい組み合わせは(ア、イ)の選択肢1です。
- 選択肢 1正解
- アとイの組み合わせがともに正しいため、これが正解です。
- 選択肢 2不正解
- エ(クレゾールスルホン酸カリウムは去痰成分)が誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- ウ(セチルピリジニウム塩化物は殺菌消毒成分)が誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- ウおよびエがともに誤りであるため不適です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- クレゾールスルホン酸カリウム・グアヤコールスルホン酸カリウムは去痰成分
間違えやすいところ
- 殺菌消毒成分(セチルピリジニウム塩化物等)と去痰成分の作用の取り違え
出題の前提:令和5年度福岡県登録販売者試験(午後)問68
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.9 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
鎮咳去痰薬及びその配合成分
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / ジプロフィリン / 甘草湯 / ゴミシ
鎮咳去痰薬及びその配合成分に関する記述について、正しい正誤の組み合わせを一つ選べ。 ア ジプロフィリンは、中枢神経系に対する作用がメチルエフェドリンサッカリン塩に比べて強いとされ、依存性がある。 イ 甘草湯のエキス製剤は、乳幼児にも使用されることがある。 ウ ゴミシは、マツブサ科のチョウセンゴミシの果実を基原とする生薬で、去痰作用を期待して用いられるが、鎮咳作用は期待できない。 エ 鎮咳去痰薬に解熱成分は配合されておらず、発熱を鎮める効果は期待できない。
解答・解説を表示
解答
4
解説
鎮咳去痰薬は咳を鎮め痰の排出を促す医薬品であり、気管支拡張成分(キサンチン系、アドレナリン作動成分等)や生薬成分、漢方処方製剤の特徴を正しく把握することが重要です。
解き方
- 各記述の正誤を成分・生薬・漢方の特徴に照らして判定する。
- アが誤、イが正、ウが誤、エが正であることを確認し、該当する選択肢を特定する。
- 選択肢 1不正解
- アとウが誤りでエが正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- アが誤りでエが正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- アが誤りでイが正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4正解
- ア(誤)、イ(正)、ウ(誤)、エ(正)の正誤の組み合わせとして適切です。
- 選択肢 5不正解
- イが正しくウが誤りであるため、この組み合わせは誤りです。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- ジプロフィリンは中枢興奮作用が弱く依存性はない
- ゴミシは鎮咳作用を期待して用いられる生薬
間違えやすいところ
- ジプロフィリンとエフェドリン類の作用の強さや依存性を混同しないこと
- ゴミシの主たる効能(鎮咳)と去痰成分を混同しないこと
出題の前提:令和5年度登録販売者試験問題(厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく)
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.9 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp) / 令和5年度登録販売者試験正答(午前の部および午後の部) [PDFファイル/47KB] p.2 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
含嗽薬・口腔咽喉薬の配合成分と注意点
主な医薬品とその作用 · 口腔咽喉薬 / 含嗽薬 / 白虎加人参湯 / ヨウ素系殺菌成分
口腔咽喉薬、含嗽薬及びそれらの配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選べ。 ア 水で用時希釈して使用する含嗽薬は、調製した濃度が濃いほど高い効果が得られる。 イ 口内炎などにより口腔内にひどいただれがある人では、配合成分が循環血流中へ移行することにより全身的な影響が生じやすくなる。 ウ 白虎加人参湯は、体力に関わらず使用でき、喉が腫れて痛み、ときに咳がでるものの扁桃炎、扁桃周囲炎に適すとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人では、食欲不振、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。 エ ヨウ素は、レモン汁やお茶などに含まれるビタミンCと反応すると脱色を生じて殺菌作用が失われる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
口腔咽喉薬や含嗽薬は局所への作用を期待するものですが、粘膜の損傷状態による全身移行や、添加物・他成分との相互作用に注意する必要があります。
解き方
- 記述ア、イ、ウ、エの正誤を順に判断する。
- 正しい記述であるイとエの組み合わせを選択肢から選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- イは正しいですが、アは濃度が濃すぎると粘膜刺激などを引き起こすため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- アおよびウの双方が誤りの記述であるため不適です。
- 選択肢 3正解
- イおよびエの双方が正しい記述であるため正答です。
- 選択肢 4不正解
- エは正しいですが、ウは駆風解毒散(湯)の説明であり白虎加人参湯の説明ではないため誤りです。
覚えるポイント
- 含嗽薬は定められた濃度に希釈して使用することが重要
- ヨウ素系成分はビタミンC等の還元物質によって脱色され殺菌作用を失う
間違えやすいところ
- 白虎加人参湯(熱感・口渇)と駆風解毒散(喉の腫れ・痛み)の鑑別間違いに注意する
出題の前提:令和5年度登録販売者試験問題(厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく)
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.10 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp) / 令和5年度登録販売者試験正答(午前の部および午後の部) [PDFファイル/47KB] p.2 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
胃腸に作用する薬の配合成分と留意点
主な医薬品とその作用 · 胃腸薬 / 制酸薬 / ウルソデオキシコール酸 / オウバク
胃腸に作用する薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選べ。 ア 炭酸水素ナトリウムを主体とする胃腸薬は、酸度の高い食品と一緒に使用すると胃酸に対する中和作用が低下することが考えられるため、炭酸飲料での服用は適当でない。 イ 制酸成分のうちアルミニウムを含む成分は、透析療法を受けている人が長期間服用した場合にアルミニウム脳症を引き起こしたとの報告があり、透析療法を受けている人は使用を避ける必要がある。 ウ ウルソデオキシコール酸は、胆汁の分泌を促す作用(利胆作用)があるとされ、消化を助ける効果を期待して用いられる。また、肝臓の働きを高める作用もあり、特に肝臓病の診断を受けた人には積極的に用いられる。 エ オウバクが配合された健胃薬は、散剤をオブラートで包む等、味や香りを遮蔽する方法で服用すると効果が期待できず、そのような服用の仕方は適当でない。
解答・解説を表示
解答
1
解説
胃腸薬の各成分(制酸成分、利胆成分、健胃生薬など)の薬理作用、服用時の注意点、および禁忌・相談事項の正確な知識が求められます。
解き方
- ア、イ、ウ、エの各記述の正誤を検討する。
- ウについて、肝臓病の診断を受けた人では症状悪化の恐れがあるため使用前に相談が必要であり、「積極的に用いられる」とする記述が誤りであることを見抜く。
- 選択肢 1正解
- ア(正)、イ(正)、ウ(誤)、エ(正)の組み合わせは正しいです。
- 選択肢 2不正解
- エは正しい記述であるため、エを誤りとする本選択肢は不適です。
- 選択肢 3不正解
- イは正しく、ウは誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- アは正しく、ウは誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- アおよびイは正しい記述であるため不適です。
覚えるポイント
- 透析療法を受けている人はアルミニウム含有製剤を使用してはならない
- 苦味健胃薬は味覚を刺激して胃液分泌を促すためオブラート等で包まない
間違えやすいところ
- ウルソデオキシコール酸は肝臓病の診断を受けた人に対して安易に使用を促すものではなく、受診勧奨・相談が必要である点に注意する
出題の前提:令和5年度登録販売者試験問題(厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく)
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.11 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp) / 令和5年度登録販売者試験正答(午前の部および午後の部) [PDFファイル/47KB] p.2 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
瀉下成分の特徴と副作用
主な医薬品とその作用 · 瀉下薬 / ヒマシ油 / センノシド / ピコスルファートナトリウム / 硫酸ナトリウム
以下の説明にあてはまる瀉下成分について、正しい組み合わせを下から一つ選べ。 ア 主に誤食・誤飲等による中毒の場合など、腸管内の物質をすみやかに体外に排除させなければならない場合に用いられるが、防虫剤や殺鼠剤を誤って飲み込んだ場合のような脂溶性の物質による中毒には使用を避ける必要がある。 イ 一般に、腸の急激な動きに刺激されて流産・早産を誘発するおそれがある。 ウ 胃や小腸で分解されないが、大腸に生息する腸内細菌によって分解されて、大腸への刺激作用を示すようになる。 エ 血液中の電解質のバランスが損なわれ、心臓の負担が増加し、心臓病を悪化させるおそれがある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
瀉下薬は作用機序により小腸刺激性(ヒマシ油)、大腸刺激性(センノシド、ピコスルファートナトリウム等)、塩類瀉下成分(硫酸ナトリウム等)に大別され、それぞれ禁忌や注意点が異なります。
解き方
- アの「脂溶性物質中毒に使用を避ける小腸刺激性瀉下薬」からヒマシ油を特定する。
- ウの「腸内細菌により分解されて大腸を刺激する」からピコスルファートナトリウムを特定する。
- エの「電解質バランスへの影響から心臓病を悪化させるおそれ」から硫酸ナトリウムを特定し、選択肢5を導く。
- 選択肢 1不正解
- ア、ウ、エの成分が説明と一致していません。
- 選択肢 2不正解
- ア、イ、エの成分が説明と一致していません。
- 選択肢 3不正解
- イのカルメロースナトリウムは膨張性瀉下成分であり、「流産・早産の誘発」の記述とは一致しません。
- 選択肢 4不正解
- ウのアズレンスルホン酸ナトリウムは抗炎症成分であり、大腸刺激性瀉下成分の説明と一致しません。
- 選択肢 5正解
- ア:ヒマシ油、イ:センノシド、ウ:ピコスルファートナトリウム、エ:硫酸ナトリウムのすべての組み合わせが正しいです。
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覚えるポイント
- ヒマシ油は脂溶性毒物の吸収を助長するため防虫剤等の誤飲には禁忌
- ピコスルファートナトリウムは大腸細菌によって分解されて活性化する
間違えやすいところ
- 塩類下剤(硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム)による心臓病や腎臓病への悪影響を忘れないようにする
出題の前提:令和5年度登録販売者試験問題(厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく)
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
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腸の薬(止瀉薬・整腸薬)及びその配合成分
主な医薬品とその作用 · 腸の薬 / ケツメイシ / 次硝酸ビスマス / ロペラミド塩酸塩 / 桂枝加芍薬湯
腸の薬及びその配合成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選べ。 ア 大腸を刺激して排便を促すことを目的として、ケツメイシが用いられる。 イ 次硝酸ビスマスは、海外において長期連用した場合に精神神経症状(不安、記憶力減退、注意力低下、頭痛等)が現れたとの報告があり、1週間以上継続して使用しないこととされている。 ウ 中枢抑制作用が減弱するおそれがあるため、ロペラミド塩酸塩が配合された止瀉薬の服用時は、飲酒しないこととされている。 エ 桂枝加芍薬湯は、体力中等度以下で、腹部膨満感のあるもののしぶり腹、腹痛、下痢、便秘に適すとされる。短期間の使用に限られるものでないが、1週間位服用して症状の改善がみられない場合には、いったん使用を中止して専門家に相談がなされるなどの対応が必要である。
解答・解説を表示
解答
3
解説
腸の不調に対する生薬・漢方処方や、止瀉成分(ビスマス塩類、ロペラミド等)の作用・副作用・相互作用を正確に理解しておく必要があります。
解き方
- 記述ア:ケツメイシは主に整腸作用を目的とする生薬であり、大腸刺激による瀉下ではないため誤り。
- 記述イ:次硝酸ビスマスの長期連用による精神神経障害報告に関する正しい記述。
- 記述ウ:ロペラミド塩酸塩とアルコールの併用では中枢抑制作用が「増強」されるため誤り。
- 記述エ:桂枝加芍薬湯に関する正しい記述。正解はイとエの3。
- 選択肢 1不正解
- イは正しいですが、アはケツメイシが整腸目的で用いられる生薬であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- アおよびウの双方が誤りの記述であるため不適です。
- 選択肢 3正解
- イおよびエの双方が正しい記述であるため正答です。
- 選択肢 4不正解
- エは正しいですが、ウは中枢抑制作用が「増強」されるため誤りです。
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覚えるポイント
- ビスマス含有製剤は精神神経系障害防止のため1週間以上の連用を避ける
- ロペラミド塩酸塩服用時の飲酒は中枢抑制作用が増強される
間違えやすいところ
- アルコール併用による作用変化(減弱ではなく増強)の読み落としに注意する
出題の前提:令和5年度登録販売者試験問題(厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく)
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
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胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分と受診勧奨
主な医薬品とその作用 · 胃腸鎮痛鎮痙薬 / ブチルスコポラミン臭化物 / パパベリン塩酸塩 / アミノ安息香酸エチル
胃腸鎮痛鎮痙薬及びその配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選べ。 ア ブチルスコポラミン臭化物は、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)を生じることが知られている。 イ パパベリン塩酸塩は、自律神経系を介した作用により、眼圧を上昇させる作用を示すことが知られている。 ウ アミノ安息香酸エチルは、メトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるため、6歳未満の小児への使用は避ける必要がある。 エ 痛みが次第に強くなる、痛みが周期的に現れる、嘔吐や発熱を伴う、下痢や血便・血尿を伴う、原因不明の痛みが30分以上続く等の場合には、基本的に医療機関を受診するなどの対応が必要である。その際、医師の診療を受けるまでの当座の対処として一般用医薬品を使用することが望ましい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
胃腸鎮痛鎮痙薬の各成分の作用機序(抗コリン作用、平滑筋直接弛緩、局所麻酔等)と重篤な急性腹症における受診勧奨の原則を理解します。
解き方
- 記述ア:ブチルスコポラミン臭化物のショック(アナフィラキシー)は正しい。
- 記述イ:パパベリン塩酸塩は自律神経系を介さず直接平滑筋に作用するため誤り。
- 記述ウ:アミノ安息香酸エチルはメトヘモグロビン血症のリスクから6歳未満禁忌であり正しい。
- 記述エ:激しい腹痛や随伴症状がある場合、安易な一般用医薬品の使用は病態を覆い隠すため不適切(誤り)。よって正・誤・正・誤となる。
- 選択肢 1不正解
- イが誤りでウが正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- エは受診前に安易に一般用医薬品を使用すべきではないため誤りであり、不適です。
- 選択肢 3正解
- ア(正)、イ(誤)、ウ(正)、エ(誤)の組み合わせは正しいです。
- 選択肢 4不正解
- アは正しく、イは誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- アおよびウは正しい記述であるため不適です。
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覚えるポイント
- パパベリン塩酸塩は自律神経系を介さず平滑筋に直接作用する
- アミノ安息香酸エチルは6歳未満使用禁忌(メトヘモグロビン血症)
間違えやすいところ
- 激しい腹痛など重大な病態が疑われる場合は安易に医薬品を使用せず直ちに受診させる
出題の前提:令和5年度登録販売者試験問題(厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく)
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.13 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp) / 令和5年度登録販売者試験正答(午前の部および午後の部) [PDFファイル/47KB] p.2 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
浣腸薬及びその配合成分
主な医薬品とその作用 · 浣腸薬 / グリセリン / 溶血 / 炭酸水素ナトリウム
浣腸薬及びその配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選べ。 ア 浣腸薬を便秘以外のときに、直腸内容物の排除を目的として用いることは適当でない。 イ 浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで小腸粘膜を刺激し、排便を促す効果を期待して、グリセリンやソルビトールが用いられる。 ウ グリセリンが配合された浣腸薬が、肛門や直腸の粘膜に損傷があり出血しているときに使用されると、グリセリンが傷口から血管内に入って、赤血球の破壊(溶血)を引き起こすおそれがある。 エ 炭酸水素ナトリウムは、直腸内で徐々に分解して炭酸ガスの微細な気泡を発生することで、直腸を刺激する作用を期待して用いられる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
浣腸薬や坐剤は直腸内に直接適用して排便を促す薬剤であり、直腸粘膜への刺激機序や出血時の血管内流入による溶血リスクの理解が必須です。
解き方
- 記述ア:便秘以外の目的(直腸内容物排除など)での安易な使用は適当でない(手引き準拠)。
- 記述イ:浣腸薬が刺激するのは「小腸粘膜」ではなく「直腸粘膜」であるため誤り。
- 記述ウ:グリセリンが傷口から血中に入ると赤血球破壊(溶血)を起こすため正しい。
- 記述エ:炭酸水素ナトリウムは直腸内で炭酸ガスを発生させて刺激するため正しい。正・誤・正・正となる2を選択。
- 選択肢 1不正解
- イが誤りでウが正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 2正解
- ア(正)、イ(誤)、ウ(正)、エ(正)の正誤の組み合わせとして適切です。
- 選択肢 3不正解
- ウおよびエが正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- アは正しく、イは誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- アは正しい記述であるため不適です。
覚えるポイント
- 浣腸薬は直腸粘膜を刺激する(小腸ではない)
- 直腸出血時にグリセリン浣腸を用いると溶血や腎不全のリスクがある
間違えやすいところ
- 作用部位(直腸か小腸か)を取り違えないように注意する
出題の前提:令和5年度登録販売者試験問題(厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく)
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.14 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp) / 令和5年度登録販売者試験正答(午前の部および午後の部) [PDFファイル/47KB] p.2 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
強心薬等の生薬成分と漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 強心薬 / センソ / 苓桂朮甘湯 / 劇薬指定
心臓などの器官や血液に作用する薬に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選べ。 ア センソは、ヒキガエル科のアジアヒキガエル等の胆嚢中に生じた結石を基原とする生薬である。 イ センソは、有効域が比較的狭い成分であり、1日用量中センソ5mgを超えて含有する医薬品は劇薬に指定されている。 ウ センソは、通常用量を使用した場合においても、悪心(吐きけ)、嘔吐の副作用が現れることがある。 エ 苓桂朮甘湯にはゴオウが含まれ、主に利尿作用により、水毒(漢方の考え方で、体の水分が停滞したり偏在して、その循環が悪いことを意味する。)の排出を促すことを主眼とする。
解答・解説を表示
解答
3
解説
強心薬に用いられる生薬(センソ、ゴオウ等)の基原、用量限界・劇薬基準、副作用、および水毒改善に用いられる漢方処方製剤の構成生薬を正しく区別する必要があります。
解き方
- 記述ア:センソはヒキガエル科の毒腺分泌物を集めたものであり、胆嚢結石はゴオウであるため誤り。
- 記述イ:センソの1日用量5mg超は劇薬に指定されており正しい。
- 記述ウ:センソは通常用量でも消化器系副作用(悪心・嘔吐)が現れることがあるため正しい。
- 記述エ:苓桂朮甘湯にゴオウは含まれないため誤り。したがってイとウの組み合わせが正解。
- 選択肢 1不正解
- イは正しいですが、アはゴオウとセンソの基原を取り違えているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- アおよびエの双方が誤りの記述であるため不適です。
- 選択肢 3正解
- イおよびウの双方が正しい記述であるため正答です。
- 選択肢 4不正解
- ウは正しいですが、エは苓桂朮甘湯にゴオウが含まれないため誤りです。
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覚えるポイント
- センソは1日量5mg超で劇薬指定
- センソの基原はヒキガエル科の毒腺分泌物(ゴオウはウシの胆嚢結石)
間違えやすいところ
- 苓桂朮甘湯(ブクリョウ、ケイヒ、ビャクジュツ/ソウジュツ、カンゾウ)の構成生薬に動物生薬のゴオウは含まれない点に注意する
出題の前提:令和5年度登録販売者試験問題(厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく)
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.14 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp) / 令和5年度登録販売者試験正答(午前の部および午後の部) [PDFファイル/47KB] p.2 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
血中コレステロール及び高コレステロール改善薬
主な医薬品とその作用 · コレステロール / 高コレステロール改善薬 / リボフラビン
血中コレステロール、高コレステロール改善薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 低密度リポタンパク質(LDL)は、末梢組織のコレステロールを取り込んで肝臓へと運ぶリポタンパク質であり、高密度リポタンパク質(HDL)は、コレステロールを肝臓から末梢組織へと運ぶリポタンパク質である。 イ 医療機関で測定された検査値として、低密度リポタンパク質(LDL)が130mg/dL、高密度リポタンパク質(HDL)が50mg/dL、中性脂肪が130mg/dLの状態は、脂質異常症という。 ウ リボフラビンの摂取によって尿が黄色くなることがあるが、これは使用の中止を要する副作用等の異常ではない。 エ 高コレステロール改善薬は、脂質異常症の治療の他、ウエスト周囲径(腹囲)を減少させるなどの痩身効果も目的とする医薬品である。
解答・解説を表示
解答
4
解説
リポタンパク質の働き(LDLは末梢へ供給、HDLは肝臓へ回収)と脂質異常症の診断基準値、およびビタミン成分(リボフラビン等)や改善薬の本来の目的・効能を正確に把握しておく必要があります。
解き方
- LDLとHDLの機能分担を確認し、アの正誤を判断する。
- 提示された脂質異常症の検査値(LDL、HDL、中性脂肪)が診断基準に該当するかイを吟味する。
- リボフラビンの尿着色の生理的機序(ウ)と高コレステロール改善薬の痩身目的否定(エ)を確認し、組み合わせ「誤・誤・正・誤」を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- ア、イ、エの記述が誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- アは誤り、ウは正しい記述であるため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- イ、エは誤り、ウは正しい記述であるため不正解です。
- 選択肢 4正解
- アは誤、イは誤、ウは正、エは誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- ウは正、エは誤りであるため不正解です。
答えの内訳
- ア:誤
- LDLは肝臓から末梢組織へコレステロールを運ぶ悪玉、HDLは末梢組織から肝臓へ回収する善玉であり、記述は逆です。
- イ:誤
- 脂質異常症の診断基準はLDL140mg/dL以上、HDL40mg/dL未満、中性脂肪150mg/dL以上であり、提示された検査値はいずれも基準を満たしません。
- ウ:正
- リボフラビン(ビタミンB2)は過剰分が尿中に排泄されるため尿が黄色くなりますが、生理的なもので使用中止の必要はありません。
- エ:誤
- 高コレステロール改善薬は血中コレステロール値の改善を目的とするものであり、痩身効果を目的とするものではありません。
覚えるポイント
- LDLは肝臓から末梢へ、HDLは末梢から肝臓へ回収する。
間違えやすいところ
- リボフラビンによる尿の黄変を有害な副作用と誤認しないこと。
出題の前提:令和5年度福岡県登録販売者試験(午後の部)問77・試験問題および正答
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.15 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
貧血及び貧血用薬
主な医薬品とその作用 · 貧血用薬 / 鉄製剤 / タンニン酸 / 鉄欠乏性貧血
貧血に関する記述のうち、誤っているものを下から一つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
鉄欠乏性貧血の病態(貯蔵鉄減少からヘモグロビン減少へ至る経過)、配合成分(硫酸コバルト等の役割)、および鉄とタンニン酸のキレート形成による吸収低下の機序を理解します。
解き方
- 選択肢1〜4の各記述の内容を順番に検証する。
- 選択肢3において、タンニン酸が鉄の吸収に与える影響が「吸収率が上がる」となっている点に誤りがあることを確認する。
- 選択肢 1不正解
- 鉄不足ではまず貯蔵鉄や血清鉄が減少し、ヘモグロビン量は直ちには減少しないため記述は正しいです。
- 選択肢 2不正解
- コバルトはビタミンB12の構成成分であり、骨髄での造血機能向上のため硫酸コバルトが配合されることがあるため記述は正しいです。
- 選択肢 3正解
- タンニン酸と鉄が結合すると水に不溶性の錯体を形成し鉄の吸収が「低下」するため、本記述は誤り(正解の選択肢)です。
- 選択肢 4不正解
- 一般用医薬品の鉄製剤で改善が期待できるのは鉄欠乏性貧血のみであるため記述は正しいです。

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覚えるポイント
- タンニン酸は鉄と結合して鉄の吸収を低下させる。
間違えやすいところ
- 鉄の吸収が促進されると勘違いしやすいが、タンニン酸は吸収を阻害する。
出題の前提:令和5年度福岡県登録販売者試験(午後の部)問78・試験問題および正答
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.15 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
循環器用薬及びその配合成分
主な医薬品とその作用 · 循環器用薬 / コエンザイムQ10 / ヘプロニカート / 三黄瀉心湯
循環器用薬及びその配合成分に関する記述のうち、誤っているものを下から一つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
三黄瀉心湯などの漢方処方製剤には生薬ダイオウが含まれており瀉下作用を持つため、瀉下薬との併用は禁忌(激しい腹痛等を防ぐ)とされている点を把握します。
解き方
- 各成分(コエンザイムQ10、ヘプロニカート、三黄瀉心湯)の作用・副作用を確認する。
- 三黄瀉心湯の構成生薬にダイオウが含まれていることから、瀉下薬との併用を推奨する記述3が誤りであると判断する。
- 選択肢 1不正解
- コエンザイムQ10(ユビデカレノン)の副作用として胃部不快感や発疹・痒み等があるため正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- ヘプロニカートはニコチン酸が遊離して末梢血流を改善しビタミンEと併用されることが多いため正しい記述です。
- 選択肢 3正解
- 三黄瀉心湯にはダイオウが含まれており下剤と併用すると激しい下痢等を招くため「瀉下薬の併用を避ける」必要があり、本記述は誤り(正解の選択肢)です。
- 選択肢 4不正解
- 一般用の循環器用薬は体質改善や症状緩和が目的であり、原疾患そのものの治療目的ではないため正しい記述です。
覚えるポイント
- ダイオウを含む漢方製剤(三黄瀉心湯など)使用中は他の瀉下薬を併用しない。
間違えやすいところ
- 三黄瀉心湯を便秘薬と混同して、併用が推奨されると思い込まないこと。
出題の前提:令和5年度福岡県登録販売者試験(午後の部)問79・試験問題および正答
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.16 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
痔疾用薬及びその配合成分
主な医薬品とその作用 · 内痔核 / 局所麻酔成分 / メチルエフェドリン塩酸塩 / 芎帰膠艾湯
痔の発症、痔疾用薬及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア 直腸粘膜と皮膚の境目となる歯状線より上部の、直腸粘膜にできた痔核を内痔核と呼ぶ。直腸粘膜には知覚神経が通っていないため、自覚症状が少ないことが特徴である。 イ 局所麻酔成分は、皮膚や粘膜などの局所に適用されると、その周辺の知覚神経に作用して刺激の神経伝導を不可逆的に遮断する作用を示す。 ウ メチルエフェドリン塩酸塩が配合された坐剤及び注入軟膏は、交感神経系に対する刺激作用によって心臓血管系や肝臓でのエネルギー代謝等に影響を生じることが考えられ、心臓病、高血圧、糖尿病又は甲状腺機能障害の診断を受けた人では、症状を悪化させるおそれがある。 エ 芎帰膠艾湯は、体力中等度以下で冷え症で、出血傾向があり胃腸障害のないものの痔出血、貧血、月経異常・月経過多・不正出血、皮下出血に適すとされ、胃腸が弱く下痢しやすい人でも、胃部不快感、腹痛、下痢等の副作用が現れにくい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
痔核の解剖学的区分(内痔核と外痔核の知覚神経の有無)、局所麻酔成分の作用様式(可逆的遮断)、アドレナリン作動成分の全身的影響、および構成生薬(地黄等)による漢方の適応・副作用を理解します。
解き方
- アの内痔核の発生部位と知覚神経の有無を確認し、正しいと判断する。
- イの麻酔作用が不可逆的か可逆的かを検討し、誤りであると判断する。
- ウのアドレナリン作動成分の禁忌・注意疾患への影響を確認し、正しいと判断する。
- エの芎帰膠艾湯の胃腸虚弱者に対する向き・不向きを確認し、アとウの組み合わせ(2)を選択する。
- 選択肢 1不正解
- イの不可逆的という記述が誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2正解
- アおよびウが正しく、イおよびエが誤りであるため正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- イおよびエはいずれも誤りの記述であるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- エの副作用が現れにくいという記述が誤りであるため不正解です。
答えの内訳
- ア:正
- 歯状線より上部の直腸粘膜にできた痔核を内痔核と呼び、知覚神経が通っていないため自覚症状(痛み)が少ないのが特徴です。
- イ:誤
- 局所麻酔成分は神経伝導を「可逆的(一時的)」に遮断する作用を示します。「不可逆的」ではありません。
- ウ:正
- メチルエフェドリン等のアドレナリン作動成分は交感神経刺激により血圧上昇や血糖上昇を引き起こすため、心臓病や糖尿病等の症状を悪化させるおそれがあります。
- エ:誤
- 芎帰膠艾湯は「胃腸障害のないもの」に適すとされ、胃腸が弱く下痢しやすい人では胃部不快感等の副作用が現れやすいため不向きです。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 局所麻酔薬は可逆的に神経伝導を遮断する。
間違えやすいところ
- 内痔核は痛みを感じにくく出血で気付くことが多い(歯状線より上には知覚神経がない)。
出題の前提:令和5年度福岡県登録販売者試験(午後の部)問80・試験問題および正答
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.16 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
点鼻薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · 点鼻薬 / ナファゾリン塩酸塩 / クロモグリク酸ナトリウム / ベンザルコニウム塩化物 / リドカイン塩酸塩
点鼻薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア ナファゾリン塩酸塩は、交感神経系を刺激して鼻粘膜を通っている血管を弛緩させることにより、鼻粘膜の腫れを和らげる。 イ クロモグリク酸ナトリウムは、肥満細胞からのヒスタミンの遊離を促進し、アレルギーの症状を緩和する。 ウ ベンザルコニウム塩化物は、陽性界面活性成分で、ウイルスに対する殺菌消毒作用を示す。 エ リドカイン塩酸塩は、局所麻酔成分である。
解答・解説を表示
解答
5
解説
点鼻薬成分の作用機序(血管収縮による鼻閉改善、肥満細胞の安定化によるケミカルメディエーター遊離抑制、陽性界面活性剤の殺菌スペクトル、局所麻酔成分)を整理して覚えます。
解き方
- アの血管の作用(収縮か弛緩か)を確認し、誤りと判断する。
- イの遊離への作用(促進か抑制か)を確認し、誤りと判断する。
- ウのベンザルコニウム塩化物の抗ウイルス作用の有無を確認し、誤りと判断する。
- エのリドカイン塩酸塩の薬効群(局所麻酔成分)が正しいことを確認し、組み合わせ「誤・誤・誤・正」を選択する。
- 選択肢 1不正解
- ア、イは誤りでエが正しいため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- ア、ウは誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- ア、ウは誤り、エは正しいため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- イ、ウは誤り、エは正しいため不正解です。
- 選択肢 5正解
- ア:誤、イ:誤、ウ:誤、エ:正で正しい組み合わせです。
答えの内訳
- ア:誤
- ナファゾリン塩酸塩はアドレナリン作動成分であり、鼻粘膜を通る血管を「収縮」させて充血や腫れを抑えます。「弛緩」ではありません。
- イ:誤
- クロモグリク酸ナトリウムは抗アレルギー成分であり、肥満細胞からのヒスタミン遊離を「抑制」してアレルギー症状を抑えます。
- ウ:誤
- ベンザルコニウム塩化物は陽性界面活性成分ですが、真菌・一般細菌に有効である一方、結核菌やウイルスには効果がありません。
- エ:正
- リドカイン塩酸塩は鼻粘膜の過敏性や痛みを和らげる局所麻酔成分です。
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覚えるポイント
- ベンザルコニウム塩化物は結核菌やウイルスには無効。
間違えやすいところ
- 血管を収縮させることで鼻腔が広がる(鼻粘膜血管の「弛緩」ではない)。
出題の前提:令和5年度福岡県登録販売者試験(午後の部)問81・試験問題および正答
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.17 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
鼻炎用点鼻薬の適応と使用法
主な医薬品とその作用 · 鼻炎用点鼻薬 / 鼻茸 / アドレナリン作動成分 / 使用法
鼻炎用点鼻薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア 鼻粘膜が腫れてポリープ(鼻茸)となっている場合には、アドレナリン作動成分が配合された一般用医薬品の点鼻薬を使用することにより対処を図ることが適当である。 イ アドレナリン作動成分は、鼻以外の器官や臓器に影響を及ぼすことがある。 ウ 一般用医薬品の鼻炎用点鼻薬の対応範囲は、アレルギー性鼻炎及びそれに伴う副鼻腔炎、蓄膿症等である。 エ スプレー式鼻炎用点鼻薬は、噴霧後に鼻汁とともに逆流する場合があるので、使用前に鼻をよくかんでおく。
解答・解説を表示
解答
3
解説
一般用鼻炎用点鼻薬の適応限界(蓄膿症や鼻茸は受診勧奨)、局所投与されたアドレナリン作動成分の全身的影響、および薬液汚染を防ぐ正しい使用法を把握します。
解き方
- アの鼻茸に対する一般用点鼻薬の使用可否を検討し、受診勧奨事項であるため誤りと判断する。
- イのアドレナリン作動成分の全身移行による他臓器への影響を確認し、正しいと判断する。
- ウの適応範囲に蓄膿症が含まれるかを確認し、適応外であるため誤りと判断する。
- エのスプレー点鼻薬の正しい使用手順(事前に鼻をかむ)を確認し、イとエの組み合わせ(3)を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- アが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- アおよびウが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3正解
- イおよびエが正しく、アおよびウが誤りであるため正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- ウが誤りであるため不正解です。
答えの内訳
- ア:誤
- 鼻茸(ポリープ)が生じている場合は一般用医薬品の点鼻薬で対処せず、早期に耳鼻咽喉科専門医の診療を受ける必要があります。
- イ:正
- アドレナリン作動成分は鼻粘膜から吸収されて血流に乗り、心臓血管系や中枢神経系等、鼻以外の器官・臓器に影響を及ぼすことがあります。
- ウ:誤
- 一般用医薬品の鼻炎用点鼻薬の適応は、アレルギー性鼻炎、急性鼻炎または副鼻腔炎による諸症状の緩和であり、蓄膿症などの慢性副鼻腔炎は適応外です。
- エ:正
- 薬液容器内への鼻汁逆流による汚染を防ぎ、薬液を患部に十分行き渡らせるため、使用前に鼻をよくかんでおくことが適切です。
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覚えるポイント
- 鼻茸(ポリープ)や蓄膿症が疑われるときは自己判断で点鼻薬を連用せず受診勧奨する。
間違えやすいところ
- 点鼻薬の局所投与でも全身循環に入り副作用が起こる場合がある。
出題の前提:令和5年度福岡県登録販売者試験(午後の部)問82・試験問題および正答
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.17 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
点眼薬の正しい使用方法と注意点
主な医薬品とその作用 · 点眼薬 / 無菌性 / ベンザルコニウム塩化物 / コンタクトレンズ / 目頭を押さえる
点眼薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア 点眼薬は、通常、無菌的に製造されている。 イ 防腐剤(ベンザルコニウム塩化物)を含む点眼薬は、ソフトコンタクトレンズを装着したまま使用しても問題ない。 ウ 薬液に雑菌が混入しないようにするため、点眼の際は、容器の先端が眼瞼(まぶた)や睫毛(まつげ)に触れないように注意する。 エ 薬液を結膜嚢内に行き渡らせるためには、点眼後に目頭を押さえると効果的である。
解答・解説を表示
解答
2
解説
点眼薬の無菌性維持の要件、ソフトコンタクトレンズ装用時の防腐剤の影響、および薬液の全身移行を防ぎ結膜嚢内に行き渡らせる点眼手技(目頭を押さえる等)を理解します。
解き方
- 点眼薬が無菌製剤であること(ア)を確認する。
- ベンザルコニウム塩化物配合点眼薬とソフトコンタクトレンズの併用の危険性(イ)を確認し誤りと判断する。
- 容器先端汚染防止の注意点(ウ)が正しいことを確認する。
- 鼻涙管への流出を防ぐ点眼後の目頭圧迫の意義(エ)を確認し、正しい組み合わせ(2)を選択する。
- 選択肢 1不正解
- イは誤り、エは正しい記述であるため不正解です。
- 選択肢 2正解
- ア:正、イ:誤、ウ:正、エ:正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- エは正しい記述であるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- アは正しく、イは誤りであるため不正解です。
- 選択肢 5不正解
- ア、ウは正しい記述であるため不正解です。
答えの内訳
- ア:正
- 点眼薬は直接眼粘膜に触れる製剤であるため、無菌的に製造されています。
- イ:誤
- ベンザルコニウム塩化物はソフトコンタクトレンズに吸着されて変形や角膜障害を起こすおそれがあるため、装着したまま使用してはなりません。
- ウ:正
- 容器先端が皮膚やまぶた・まつ毛に触れると薬液が雑菌で汚染されるため、触れないよう注意して点眼します。
- エ:正
- 点眼後に目頭(涙嚢部)を軽く押さえることで、薬液が鼻涙管を通って鼻腔に流れ出るのを防ぎ、結膜嚢内にとどまらせることができます。
覚えるポイント
- 点眼後はまばたきをせず、しばらく目頭を軽く押さえる。
間違えやすいところ
- ベンザルコニウム塩化物はソフトコンタクトレンズに吸着するため装着中の使用は避ける。
出題の前提:令和5年度福岡県登録販売者試験(午後の部)問83・試験問題および正答
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.18 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
眼科用薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / サルファ剤 / ホウ酸 / ベルベリン硫酸塩 / 電解質
眼科用薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア サルファ剤は、ウイルスや真菌の感染に対して効果がある。 イ ホウ酸は、洗眼薬として用時水に溶解し、結膜嚢の洗浄・消毒に用いられる。 ウ ベルベリン硫酸塩は、新陳代謝を促し、目の疲れを改善する効果を期待して配合される。 エ 涙液の主成分は、ナトリウムやカリウム等の電解質であるため、配合成分として塩化ナトリウム等が用いられる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
眼科用薬の各成分の目的(抗菌成分サルファ剤の作用スペクトル、ホウ酸の洗眼作用、ベルベリン硫酸塩の抗炎症作用、無機塩類の等張化・涙液成分補給)を正しく識別します。
解き方
- アのサルファ剤の作用対象(細菌でありウイルス・真菌は対象外)を確認し、誤りと判断する。
- イのホウ酸の洗眼用途を確認し、正しいと判断する。
- ウのベルベリン硫酸塩の主作用(抗炎症等)を確認し、新陳代謝促進ではないため誤りと判断する。
- エの無機塩類(塩化ナトリウム等)の涙液補助作用を確認し、イとエの組み合わせ(3)を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- アが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- アおよびウが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3正解
- イおよびエが正しく、アおよびウが誤りであるため正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- ウが誤りであるため不正解です。
答えの内訳
- ア:誤
- サルファ剤(スルファメトキサゾール等)は細菌感染に対する抗菌成分であり、ウイルスや真菌には効果がありません。
- イ:正
- ホウ酸は結膜嚢の洗浄・消毒を目的として、水に溶解して洗眼薬として用いられます。
- ウ:誤
- ベルベリン硫酸塩は抗炎症作用や抗菌作用を期待して配合される生薬由来成分であり、新陳代謝促進ではありません。
- エ:正
- 人工涙液などには涙液の電解質バランスを補うため、塩化ナトリウムや塩化カリウム等が配合されています。
覚えるポイント
- サルファ剤は細菌にのみ有効で、真菌・ウイルスには効かない。
間違えやすいところ
- ベルベリン硫酸塩は抗炎症成分であり、代謝促進成分(タウリンやビタミン等)と混同しないこと。
出題の前提:令和5年度福岡県登録販売者試験(午後の部)問84・試験問題および正答
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.18 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
眼科用薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / グリチルリチン酸二カリウム / イプシロン-アミノカプロン酸 / アズレンスルホン酸ナトリウム / プラノプロフェン
眼科用薬の配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア グリチルリチン酸二カリウムは、角膜の乾燥を防ぐことを目的として配合される。 イ イプシロン-アミノカプロン酸は、目の炎症を改善する効果を期待して配合される。 ウ アズレンスルホン酸ナトリウムは、炎症を生じた眼粘膜の組織修復を促す作用を期待して配合される。 エ プラノプロフェンは、眼粘膜のタンパク質と結合して皮膜を形成し、外部の刺激から保護する作用を期待して配合される。
解答・解説を表示
解答
4
解説
眼科用薬には、炎症を抑える抗炎症成分、組織修復を促す成分、角膜の乾燥を防ぐ保水成分、外部刺激から保護する収斂成分など、多様な薬効成分が目的に応じて配合されています。
解き方
- 各成分(ア:グリチルリチン酸二カリウム、イ:イプシロン-アミノカプロン酸、ウ:アズレンスルホン酸ナトリウム、エ:プラノプロフェン)の薬効分類と作用機序を確認します。
- アは乾燥防止ではなく抗炎症作用、エは収斂保護ではなくプロスタグランジン生成抑制による抗炎症作用であることから誤りと判断し、正しい組み合わせを導きます。
- 選択肢 1不正解
- アが誤りでウが正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- アおよびエが誤りでイが正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- アが誤りでイが正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4正解
- ア:誤、イ:正、ウ:正、エ:誤の組み合わせであり正しいです。
- 選択肢 5不正解
- イおよびウが正しくエが誤りであるため、この組み合わせは誤りです。
覚えるポイント
- プラノプロフェンは非ステロイド性抗炎症成分(NSAIDs)であり、プロスタグランジンの生合成を抑えます。
間違えやすいところ
- 硫酸亜鉛水和物などの収斂作用(タンパク質と結合して皮膜を形成)とNSAIDsの作用を混同しないように注意しましょう。
出題の前提:令和5年度福岡県登録販売者試験問題・午後の部・問85
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.19 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
皮膚に用いる薬の使用法および注意点
主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / 角質層 / 医薬部外品 / 貼付剤 / エアゾール剤
皮膚に用いる薬に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア 表皮の角質層が柔らかくなることで、有効成分が浸透しやすくなることから、外皮用薬は、入浴後に用いるのが効果的とされる。 イ 火傷や化膿した創傷面の消毒、口腔内の殺菌・消毒を目的とする製品は、医薬部外品として製造販売されている。 ウ 貼付剤は、同じ部位に連続して貼付すると、かぶれを生じやすい。 エ スプレー剤やエアゾール剤を使用する場合、患部から十分離して、10秒以上同じ部位に連続して噴霧することが望ましい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
外皮用薬は皮膚表面から成分を吸収・作用させるため、角質層の状態や局所刺激、噴霧剤による凍傷リスクなどの物理的特性を理解して正しく使用する必要があります。
解き方
- 各記述(ア:入浴後の使用効果、イ:医薬部外品の範囲、ウ:貼付剤の連続使用、エ:エアゾール剤の連続噴霧時間)の妥当性を確認します。
- アとウが正しく、イとエが誤りであるため、(ア、ウ)の組み合わせを選択します。
- 選択肢 1不正解
- イが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 2正解
- アおよびウの記述はいずれも正しいため、この組み合わせが正答です。
- 選択肢 3不正解
- イおよびエはいずれも誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- エが誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- エアゾール剤の連続噴霧は凍傷を防ぐため通常3秒以内とされています。
間違えやすいところ
- 医薬部外品として認められる創傷面の殺菌消毒の範囲(軽微なすり傷等に限られ、化膿創面や火傷、口腔内は除外される)を誤認しないようにしましょう。
出題の前提:令和5年度福岡県登録販売者試験問題・午後の部・問86
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.19 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
創傷等に用いる殺菌消毒成分の特徴
主な医薬品とその作用 · 外用殺菌消毒薬 / オキシドール / ヨードチンキ / クロルヘキシジングルコン酸塩 / ベンザルコニウム塩化物
殺菌消毒成分及びその製品に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア オキシドールの殺菌消毒作用には持続性があり、組織への浸透性が高い。 イ ヨードチンキは、皮膚への刺激性が強く、粘膜や目の周りへの使用は避ける必要がある。 ウ クロルヘキシジングルコン酸塩は、一般細菌類、真菌類に対して比較的広い殺菌消毒作用を示すが、結核菌やウイルスに対する殺菌消毒作用はない。 エ ベンザルコニウム塩化物は、石けんとの混合によって殺菌消毒効果が高くなる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
殺菌消毒成分にはそれぞれ抗菌スペクトル(細菌、結核菌、真菌、ウイルスなどに対する有効性)や物理化学的特性(作用持続性、共存物質による失活など)の違いがあります。
解き方
- オキシドールの特徴(持続性がなく浸透性も低い)からアを誤りと判断します。
- ヨードチンキの刺激性(イ:正)、クロルヘキシジングルコン酸塩のスペクトル(ウ:正)、ベンザルコニウム塩化物の石けんとの配合変化(エ:誤)をそれぞれ確認します。
- 選択肢 1不正解
- アが誤りでウが正しいため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- アおよびエが誤りでイが正しいため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- アが誤りでイが正しいため不適切です。
- 選択肢 4正解
- ア:誤、イ:正、ウ:正、エ:誤の組み合わせであり正しいです。
- 選択肢 5不正解
- イおよびウが正しくエが誤りであるため不適切です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 陽イオン界面活性剤(ベンザルコニウム塩化物等)は石けん成分により殺菌効果が失活します。
間違えやすいところ
- クロルヘキシジングルコン酸塩は一般細菌や真菌には有効ですが、結核菌やウイルスには効果がありません。
出題の前提:令和5年度福岡県登録販売者試験問題・午後の部・問87
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.20 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
外皮用薬の配合成分と禁忌・適応
主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / カプサイシン / 酸化亜鉛 / ヘパリン類似物質 / イオウ
皮膚に用いる薬の配合成分に関する以下の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
外皮用薬の成分には、収斂・保護作用や角質軟化作用、血行促進作用などがありますが、患部の病態(特に化膿や湿潤など)によっては禁忌となる成分があります。
解き方
- 各選択肢の成分と記述された作用・使用条件を確認します。
- 酸化亜鉛は患部が化膿している場合には症状を悪化させるおそれがあるため使用を避けるべきであり、記述2が誤りであると判断します。
- 選択肢 1不正解
- カプサイシンは温感刺激により末梢血管を拡張させ血行を促進するため正しい記述です。
- 選択肢 2正解
- 酸化亜鉛は化膿している患部に用いると症状を悪化させるおそれがあるため誤った記述です(本問の正答肢)。
- 選択肢 3不正解
- ヘパリン類似物質は保湿作用のほか血液凝固抑制作用を持ち、出血性血液疾患のある人には禁忌となるため正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- イオウはケラチンを変質させる角質軟化作用や皮脂分泌抑制作用を示すため正しい記述です。
覚えるポイント
- 酸化亜鉛は患部が化膿しているときは使用を避ける必要があります。
間違えやすいところ
- ヘパリン類似物質の抗凝固作用を見落として出血傾向のある人への注意を失念しないようにしましょう。
出題の前提:令和5年度福岡県登録販売者試験問題・午後の部・問88
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.20 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
皮膚用抗菌成分及び抗真菌成分の作用機序
主な医薬品とその作用 · バシトラシン / スルファジアジン / ウンデシレン酸 / ピロールニトリン
皮膚に用いられる薬に配合される抗菌成分及び抗真菌成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア バシトラシンは、細菌の細胞壁合成を阻害することにより抗菌作用を示す。 イ スルファジアジンは、細菌のタンパク質合成を阻害することにより、抗菌作用を示す。 ウ ウンデシレン酸は、患部を酸性にすることで皮膚糸状菌の発育を抑える。 エ ピロールニトリンは、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げ、細胞膜の透過性を変化させることにより、その増殖を抑える。
解答・解説を表示
解答
3
解説
抗菌成分・抗真菌成分は、病原微生物の細胞壁合成阻害、代謝系(葉酸合成等)の阻害、細胞膜透過性の変化、呼吸系の阻害など、独自の標的作用機序を有しています。
解き方
- アのバシトラシン(細胞壁合成阻害)が正しいことを確認します。
- イのスルファジアジンはサルファ剤であり葉酸合成阻害(誤)、ウのウンデシレン酸は患部酸性化(正)、エのピロールニトリンは呼吸系阻害(誤)と判定します。
- 選択肢 1不正解
- イが誤りでウが正しいため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- エが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3正解
- ア:正、イ:誤、ウ:正、エ:誤の組み合わせであり正しいです。
- 選択肢 4不正解
- アが正しくイが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- アおよびウが正しいため不適切です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- サルファ剤(スルファジアジン等)の抗菌機序は細菌の葉酸合成阻害です。
間違えやすいところ
- 細胞膜透過性を変化させるのはイミダゾール系などであり、ピロールニトリンは呼吸系阻害である点を混同しないようにしましょう。
出題の前提:令和5年度福岡県登録販売者試験問題・午後の部・問89
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.21 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
毛髪用薬の配合成分とその性質
主な医薬品とその作用 · 毛髪用薬 / カルプロニウム塩化物 / ヒノキチオール / エストラジオール安息香酸エステル / カシュウ
毛髪用薬の配合成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア カルプロニウム塩化物は、頭皮の血管を収縮し、炎症を抑えることによる発毛効果を期待して用いられる。 イ ヒノキチオールは、精油成分で、抗菌、抗炎症などの作用を期待して用いられる。 ウ エストラジオール安息香酸エステルは、女性ホルモン成分の一種で、妊婦又は妊娠していると思われる女性でも使用できる。 エ カシュウは、タデ科のツルドクダミの塊根を基原とする生薬で、頭皮における脂質代謝を高めて、余分な皮脂を取り除く作用を期待して用いられる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
毛髪用薬には頭皮の血行促進、殺菌・抗炎症、男性ホルモン拮抗(女性ホルモン補充)、皮脂代謝促進などを目的とした生薬や合成成分が配合されます。
解き方
- 各記述の正誤を判断します。ア:カルプロニウム塩化物は血管「拡張」成分のため誤り。イ:ヒノキチオールの作用は正しい。
- ウ:女性ホルモン成分は経皮吸収により胎児等への影響があるため妊婦は使用不可(誤)。エ:カシュウの基原・作用は正しい。したがって(イ、エ)が正答です。
- 選択肢 1不正解
- アが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- アおよびウがいずれも誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3正解
- イおよびエの記述がともに正しいため、この組み合わせが正答です。
- 選択肢 4不正解
- ウが誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- カルプロニウム塩化物は末梢血管を拡張して血流量を増やし発毛を促します。
間違えやすいところ
- 外用薬であってもエストラジオール等の女性ホルモン成分は全身へ吸収されるため、妊婦への使用は禁忌です。
出題の前提:令和5年度福岡県登録販売者試験問題・午後の部・問90
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.21 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
歯痛・歯槽膿漏薬の配合成分とその留意点
主な医薬品とその作用 · 歯痛・歯槽膿漏薬 / アラントイン / カンフル / ステロイド性抗炎症成分 / フェノール
歯痛・歯槽膿漏薬の配合成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア アラントインは、炎症を起こした歯周組織からの出血を抑える作用を期待して配合されている。 イ カンフルは、冷感刺激を与えて、知覚神経を麻痺させることによる鎮痛・鎮痒の効果を期待して配合されている。 ウ 口腔内に適用するステロイド性抗炎症成分を含有する歯槽膿漏薬は、その効果を十分に得るために、長期にわたって使用することが基本とされている。 エ 歯痛薬(外用)に配合されているフェノールは、粘膜刺激を生じることがあるため、歯以外の口腔粘膜や唇に付着しないように注意が必要である。
解答・解説を表示
解答
3
解説
歯痛・歯槽膿漏薬の外用成分は、患部の知覚神経麻痺や殺菌・組織修復を目的としますが、周囲の粘膜を刺激・腐食したり、ステロイド長期使用による局所感染症を招くリスクに留意します。
解き方
- アのアラントインの効能(組織修復成分であり止血成分ではない)を確認し誤りと判定します。
- イ(正)、ウ(ステロイドの長期連用は不適で誤り)、エ(局所塗布時の注意で正)を判定し、(イ、エ)を選択します。
- 選択肢 1不正解
- アが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- アおよびウがいずれも誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3正解
- イおよびエの記述がともに正しいため、この組み合わせが正答です。
- 選択肢 4不正解
- ウが誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- アラントインは組織修復成分、カルバゾクロムは止血成分です。
間違えやすいところ
- 外用歯痛薬(フェノールなど)は虫歯の穴(う蝕窩)のみに塗布し、正常な粘膜に触れさせないよう指導します。
出題の前提:令和5年度福岡県登録販売者試験問題・午後の部・問91
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.22 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
禁煙補助剤の使用方法と注意点
主な医薬品とその作用 · 禁煙補助剤 / ニコチン咀嚼剤 / 完全禁煙 / 循環器系疾患 / 酸性飲料
禁煙補助剤に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア 禁煙補助剤である咀嚼剤は、口腔粘膜からの吸収をよくするために、速く連続的に噛むこととされている。 イ 禁煙補助剤は、喫煙を完全に止めたうえで使用することとされている。 ウ 3ヶ月以内の心筋梗塞発作がある人、重い狭心症や不整脈と診断された人では、循環器系に重大な悪影響を及ぼすおそれがあるため、使用を避ける必要がある。 エ 口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が増加するため、コーヒーや炭酸飲料など口腔内を酸性にする食品を摂取した後しばらくは咀嚼剤の使用を避けることとされている。
解答・解説を表示
解答
4
解説
ニコチン咀嚼剤は口腔粘膜からニコチンを徐々に吸収させる製剤であり、急激なニコチン過剰摂取や吸収効率の低下を防ぐための噛み方・併用制限を守る必要があります。
解き方
- アの咀嚼方法(速く連続して噛むとニコチンが胃に入り副作用の原因となるため誤り)を確認します。
- イ(完全禁煙が前提で正)、ウ(心血管系疾患への禁忌で正)、エ(酸性で吸収低下するため誤り)を順に判定します。
- 選択肢 1不正解
- アが誤りでウが正しいため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- アおよびエが誤りでイが正しいため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- アが誤りでイが正しいため不適切です。
- 選択肢 4正解
- ア:誤、イ:正、ウ:正、エ:誤の組み合わせであり正しいです。
- 選択肢 5不正解
- イおよびウが正しくエが誤りであるため不適切です。

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覚えるポイント
- 口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が低下するため、コーヒー等の摂取直後の使用は避けます。
間違えやすいところ
- ガムのように速く連続して噛むと唾液とともに飲み込まれ、胃痛や悪心等の消化器症状を引き起こします。
出題の前提:令和5年度福岡県登録販売者試験問題・午後の部・問92
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.22 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
滋養強壮保健薬の適応および配合成分
主な医薬品とその作用 · 滋養強壮保健薬 / ビタミンA / 薬用酒 / 医薬部外品
滋養強壮保健薬に関する記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
滋養強壮保健薬のうち医薬部外品は肉体疲労時などの全般的な健康維持を目的としており、特定部位の症状緩和を効能として掲げることは医薬品のみに認められています。
解き方
- 医薬部外品と医薬品で認められる効能・効果の違いや配合可能成分の範囲を確認します。
- ビタミンAの上限値や薬用酒に含まれるエタノール濃度に伴う注意事項を照らし合わせます。
- 選択肢 1不正解
- 医薬部外品の滋養強壮保健薬に配合が認められている生薬成分は限定されており、ジオウは認められていません。
- 選択肢 2正解
- しみ、そばかす等の特定部位の症状に対する効能・効果は、医薬品においてのみ認められています。
- 選択肢 3不正解
- 一般用医薬品におけるビタミンAの1日分量の上限は、400国際単位ではなく4000国際単位(IU)です。
- 選択肢 4不正解
- 薬用酒にはアルコール(エタノール)が約10〜14%程度含まれるため、服用後の乗り物や機械類の運転操作等は避ける必要があります。
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覚えるポイント
- ビタミンAの一般用医薬品における1日上限量は4000国際単位であること
- しみ・そばかすなど特定部位の改善効能は医薬品に限られること
間違えやすいところ
- ビタミンAの上限値4000国際単位を400国際単位と見落とすミス
- 薬用酒をアルコール分のないドリンク剤と混同して運転可能と誤認するミス
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月版)
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.23 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
ビタミン成分とその主な作用の対応
主な医薬品とその作用 · ビタミンC / ビタミンE / ビタミンD / ビタミンB1
ビタミン成分とその主な作用に関する関係の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア ビタミンC - 腸管でのカルシウム吸収を促して、骨の形成を助ける作用 イ ビタミンE - 夜間視力を維持し、皮膚や粘膜の機能を正常に保つ作用 ウ ビタミンD - 体内の脂質を酸化から守る作用 エ ビタミンB1 - 赤血球の形成を助け、神経の正常な働きを維持する作用
解答・解説を表示
解答
5
解説
各ビタミン成分には固有の生理作用があり、カルシウム代謝、視覚・粘膜機能、抗酸化、造血・代謝などの対応関係を正確に把握する必要があります。
解き方
- ア(カルシウム吸収と骨形成)はビタミンDの作用であり、ビタミンCではないため誤りと判断します。
- イ(夜間視力・粘膜維持)はビタミンA、ウ(脂質の抗酸化)はビタミンE、エ(赤血球形成・神経維持)はビタミンB12の作用であるため全て誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- ア、イ、エはいずれも該当するビタミン成分の作用ではないため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- ア、ウ、エはいずれも該当するビタミン成分の作用ではないため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- アおよびウはいずれも該当するビタミン成分の作用ではないため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- イおよびウはいずれも該当するビタミン成分の作用ではないため誤りです。
- 選択肢 5正解
- アからエの記述はすべて別のビタミンの作用を説明しており、全て誤りであるため正解です。
覚えるポイント
- ビタミンDは腸管でのカルシウム吸収を促進する
- ビタミンEは脂質の抗酸化作用、ビタミンAは夜間視力維持を担う
- 赤血球の形成を助けるのはビタミンB12
間違えやすいところ
- ビタミンE(抗酸化)とビタミンD(カルシウム代謝)を取り違えるミス
- ビタミンB1(糖質代謝)とビタミンB12(赤血球形成)を混同するミス
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月版)
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.23 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
漢方処方製剤の基礎知識と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 証 / 小児の用法 / 副作用
漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 漢方薬を使用する場合は、漢方独自の病態認識である「証」に基づいて用いることが、有効性及び安全性を確保するために重要である。 イ 用法用量において、適用年齢の下限が設けられていない場合、生後6ヶ月未満の乳児に使用しないこととされている。 ウ 症状の原因となる体質の改善を主眼としているものが多く、比較的長期間(1ヶ月位)継続して服用されることがある。 エ 漢方薬は、すべからく作用が穏やかで、副作用は少ない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
漢方処方製剤は個人の体質や病態である「証」に合わせて用いられ、生薬成分から構成されるものの副作用がないわけではなく、重篤な副作用を生じることもあります。
解き方
- アとウが漢方製剤の基本的な特徴として正しい記述であることを確認します。
- イの下限基準(生後3ヶ月未満)およびエの「すべからく副作用が少ない」という誤った思い込みを排して誤りと判定します。
- 選択肢 1不正解
- イは生後6ヶ月未満ではなく生後3ヶ月未満であり、ウは正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- エは漢方薬でも重篤な副作用が起きることがあるため誤りです。
- 選択肢 3正解
- アが正、イが誤、ウが正、エが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- アは正しい記述であり、イは誤りであるため不正解です。
- 選択肢 5不正解
- アおよびウが正しく、エが誤りであるため不正解です。
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覚えるポイント
- 用法用量に下限がない場合でも生後3ヶ月未満の乳児には使用しない
- 漢方薬であっても間質性肺炎や肝機能障害などの重篤な副作用が存在する
間違えやすいところ
- 乳児の年齢下限を6ヶ月未満と記憶違いしてしまうミス
- 「漢方薬だから副作用はない/極めて少ない」と過信してしまうミス
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月版)
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.24 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
肥満症や皮膚症状等に用いられる漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 防風通聖散 / 黄連解毒湯 / 大柴胡湯 / 清上防風湯 / 防已黄耆湯
漢方処方製剤に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 ア 防風通聖散は、体力充実して腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの高血圧や肥満に伴う動悸・肩こり・のぼせ・むくみ・便秘、蓄膿症、湿疹・皮膚炎、ふきでもの、肥満症に適すとされる。 イ 黄連解毒湯は、体力中等度以下で、赤ら顔で、ときにのぼせがあるもののにきび、顔面・頭部の湿疹・皮膚炎、赤鼻に適すとされる。 ウ 大柴胡湯は、体力が充実して、脇腹からみぞおちあたりにかけて苦しく、便秘の傾向があるものの胃炎、常習便秘、高血圧や肥満に伴う肩こり・頭痛・便秘、神経症、肥満症に適すとされる。 エ 清上防風湯は、体力中等度以下で、疲れやすく、汗のかきやすい傾向があるものの肥満に伴う関節の腫れや痛み、むくみ、多汗症、肥満症に適すとされる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
肥満症などに用いられる漢方処方製剤では、体力充実(実証)の防風通聖散や大柴胡湯、体力虚弱〜中等度以下(虚証)の防已黄耆湯など、証(体力・症状)の鑑別が極めて重要です。
解き方
- アの防風通聖散(体力充実、腹部皮下脂肪、便秘がち)およびウの大柴胡湯(体力充実、胸脇苦満、便秘傾向)が正しいことを確認します。
- イの清上防風湯の特徴(体力中等度以上で赤ら顔のにきび等)やエの防已黄耆湯の特徴(体力中等度以下、多汗、水太り)との齟齬を特定します。
- 選択肢 1不正解
- イの記述は黄連解毒湯ではなく清上防風湯(ただし清上防風湯は体力中等度以上)などに類する記述であり誤りです。
- 選択肢 2正解
- アとウの記述が共に正しいため、これが正解の組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- イおよびエはいずれも漢方の適応記述が誤っています。
- 選択肢 4不正解
- エの「体力中等度以下で、疲れやすく、汗のかきやすい傾向があるものの肥満に伴う関節の腫れや痛み…」は防已黄耆湯の記述であり誤りです。
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覚えるポイント
- 防風通聖散:体力充実、腹部に皮下脂肪、便秘がち
- 大柴胡湯:体力が充実、脇腹からみぞおちが苦しい(胸脇苦満)、便秘傾向
- 防已黄耆湯:体力中等度以下、疲れやすく汗をかきやすい水太り
間違えやすいところ
- 体力充実の大柴胡湯・防風通聖散と、体力中等度以下の防已黄耆湯を混同するミス
- 清上防風湯と防已黄耆湯の生薬・適応記述を取り違えるミス
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月版)
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.24 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
代表的な生薬成分とその主な作用
主な医薬品とその作用 · ブシ / ブクリョウ / カッコン / サンザシ
生薬製剤の代表的な生薬とその目的とする作用に関する関係の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア ブシ - 心筋の収縮力を高めて血液循環を改善する作用 イ ブクリョウ - 利尿、健胃、鎮静作用 ウ カッコン - 健胃、消化促進作用 エ サンザシ - 抗炎症、鎮痛作用
解答・解説を表示
解答
1
解説
生薬はそれぞれ特有の基原および薬効を持ち、ブシは強心作用、ブクリョウは利尿・鎮静、カッコンは解熱・鎮痙、サンザシは健胃・消化促進などを目的として配合されます。
解き方
- アのブシ(強心、血液循環改善)とイのブクリョウ(利尿、健胃、鎮静)が正しいことを確認します。
- ウのカッコンは発汗・解熱・鎮痙作用であり健胃・消化促進ではないこと、エのサンザシは健胃・消化促進作用であり抗炎症・鎮痛ではないことを判定します。
- 選択肢 1正解
- アが正、イが正、ウが誤、エが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- イは正しく、ウとエは誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- イは正しく、ウは誤りであるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- アは正しく、ウは誤りであるため不正解です。
- 選択肢 5不正解
- アおよびイが正しく、エが誤りであるため不正解です。
覚えるポイント
- ブシ(附子):強心作用、血液循環改善
- ブクリョウ(茯苓):利尿、健胃、鎮静作用
- サンザシ(山査子):健胃、消化促進作用
- カッコン(葛根):発汗、解熱、鎮痙作用
間違えやすいところ
- サンザシの健胃消化作用とカッコンの作用を取り違えるミス
- ブクリョウの利尿・鎮静作用を誤認するミス
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月版)
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.25 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
殺菌消毒成分の適用範囲と取扱い上の注意
主な医薬品とその作用 · クレゾール石ケン液 / イソプロパノール / ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム / 消毒薬の応急処置
消毒薬及び殺菌消毒成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 ア クレゾール石ケン液は、結核菌を含む一般細菌類、真菌類に対して比較的広い殺菌消毒作用を示すが、大部分のウイルスに対する殺菌消毒作用はない。 イ イソプロパノールは、結核菌を含む一般細菌類、真菌類、ウイルスに対しタンパク質を変性させることによる殺菌消毒作用を示す。 ウ 有機塩素系殺菌消毒成分であるジクロロイソシアヌル酸ナトリウムは、皮膚刺激性や金属腐食性が強い。 エ 消毒薬が誤って目に入った場合、中和剤を用いる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
殺菌消毒成分のスペクトル(細菌・真菌・ウイルスへの効果)と、目に入った際の応急処置(大量の水で洗眼し中和剤は使用しない)を正しく理解しておく必要があります。
解き方
- アのクレゾール石ケン液のウイルスに対する無効性、イのアルコール類の作用機序が正しい記述であることを確認します。
- ウの有機塩素系は無機系(次亜塩素酸ナトリウム)に比べ金属腐食性や塩素臭が抑えられている点、エの眼に入った際は水洗浄であり中和剤禁忌である点から誤りと判断します。
- 選択肢 1正解
- アとイは手引きの記述に合致しており、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- ウのジクロロイソシアヌル酸ナトリウムは次亜塩素酸ナトリウムに比べて刺激性や腐食性が抑えられているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- エは中和剤ではなく直ちに大量の水で洗い流す必要があるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- ウおよびエがいずれも誤った記述です。
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覚えるポイント
- 消毒薬が目に入ったときは中和剤を使わず直ちに大量の水で洗い流す
- クレゾール石ケン液は結核菌に有効だがウイルスには無効
- ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムは次亜塩素酸ナトリウムより腐食性・刺激性が控えめ
間違えやすいところ
- 誤って目に入った際に中和剤を使うのが適切と誤認するミス
- クレゾール石ケン液がウイルス全般にも効くと勘違いするミス
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月版)
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.25 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
有機リン系殺虫成分の作用機序と中毒症状
主な医薬品とその作用 · 有機リン系殺虫成分 / ジクロルボス / アセチルコリンエステラーゼ / 不可逆的阻害 / 縮瞳
有機リン系殺虫成分に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 有機リン系殺虫成分である( ア )は、アセチルコリンを分解する酵素(アセチルコリンエステラーゼ)と( イ )的に結合して、その働きを阻害する。高濃度又は多量に曝露した場合には、神経の異常な興奮が起こり、( ウ )、呼吸困難、筋肉麻痺等の症状が現れるおそれがある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
有機リン系成分はアセチルコリンエステラーゼと不可逆的に結合し、アセチルコリンの蓄積により副交感神経優位の急性中毒症状(縮瞳、徐脈、呼吸困難等)を引き起こします。
解き方
- プロポクスルはカーバメート系、ジクロルボスは有機リン系であることから、アはジクロルボスに絞り込みます。
- 有機リン系は「不可逆的」に結合することからイを不可逆とし、アセチルコリン過剰による症状は「縮瞳」であるためウを決定します。
- 選択肢 1不正解
- プロポクスルはカーバメート系殺虫成分であるためアが誤りです。
- 選択肢 2不正解
- プロポクスルはカーバメート系であり、有機リン系は不可逆的に結合するためアとイが誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 有機リン系は不可逆的結合であり、中毒時の瞳孔反応は縮瞳であるためイとウが誤りです。
- 選択肢 4正解
- アがジクロルボス、イが不可逆、ウが縮瞳で正しく対応しています。
- 選択肢 5不正解
- 中毒症状として現れるのは散瞳ではなく縮瞳であるためウが誤りです。
覚えるポイント
- 有機リン系(ジクロルボス、ダイアジノンなど):不可逆的阻害
- カーバメート系(プロポクスルなど):可逆的阻害
- コリン作動性クリーゼ(中毒):縮瞳、多汗、唾液分泌過多、呼吸困難
間違えやすいところ
- 有機リン系とカーバメート系の成分名・結合様式(可逆・不可逆)を取り違えるミス
- 中毒症状の瞳孔変化を散瞳と縮瞳で混同するミス
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月版)
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.26 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
一般用妊娠検査薬の特徴と適正使用
主な医薬品とその作用 · 妊娠検査薬 / hCG / 採尿のタイミング / 確定診断
妊娠検査薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 採尿のタイミングとしては、尿中ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)が検出されやすい夜が向いている。 イ 採尿後数時間経過した検体を用いて検査を行っても、検査結果に影響はない。 ウ 妊娠検査薬による検査結果をもって、妊娠しているか否かを断定することができる。 エ 妊娠検査薬は、妊娠が成立してから4週目前後の尿中hCG濃度を検出感度としている。
解答・解説を表示
解答
5
解説
一般用妊娠検査薬は尿中hCGを定性的に検出する補助的な検査薬であり、確定診断には医師の診断が必要であるほか、速やかな検体検査が求められます。
解き方
- 採尿タイミングは尿が濃縮される早朝尿が適していること、採尿後は速やかに検査すべきことからアとイを誤りと判断します。
- 検査結果のみで妊娠を断定することはできず医師の確定診断が必要であることからウを誤り、感度設定に関するエを正しいと判定します。
- 選択肢 1不正解
- ア、イは誤りで、エは正しいため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- ア、ウは誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- ア、ウは誤りであり、エは正しいため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- イ、ウは誤りであり、エは正しいため不正解です。
- 選択肢 5正解
- アが誤、イが誤、ウが誤、エが正であり、正しい組み合わせです。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 妊娠検査薬の採尿は尿が濃縮される起床直後(朝一番)が推奨される
- 妊娠検査薬単独で妊娠の確定診断はできず、受診による確定診断が必要
- 検出感度は妊娠成立後4週目前後(次回生理予定日約1週間後)の尿中hCG
間違えやすいところ
- 陽性判定が出れば医療機関を受診せずに妊娠を確定できると誤解するミス
- 採尿した検体を何時間も放置してから使っても正確と誤解するミス
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和5年4月版)
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.26 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品医療機器等法第1条の目的条文の穴埋め
薬事関係法規・制度 · 医薬品医療機器等法第1条 / 目的条文 / 指定薬物
医薬品医療機器等法第1条に規定されている目的条文について、( ア )から( ウ )に入る字句の正しい組み合わせを選びなさい。 「この法律は、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器及び再生医療等製品の品質、有効性及び安全性の確保並びにこれらの( ア )による( イ )上の危害の発生及び拡大の防止のために必要な規制を行うとともに、( ウ )の規制に関する措置を講ずるほか、医療上特にその必要性が高い医薬品、医療機器及び再生医療等製品の研究開発の促進のために必要な措置を講ずることにより、( イ )の向上を図ることを目的とする。」
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品医療機器等法第1条は法の目的を定めており、医薬品等の品質・有効性・安全性の確保、使用による保健衛生上の危害の発生・拡大防止、指定薬物の規制、医療上必要性の高い品目の研究開発促進を通じて保健衛生の向上を図ることを掲げています。
解き方
- 条文中の『これらの( ア )による』に入る語句が『使用』であることを確認します(販売等に限定されず使用による危害防止が目的です)。
- 防止すべき対象および最終的な向上目標である( イ )が『保健衛生』であることを特定します(公衆衛生ではありません)。
- 規制対象として規定されている( ウ )が『指定薬物』であることを確認し、整合する選択肢2を選び出します。
- 選択肢 1不正解
- ( ウ )が「麻薬及び向精神薬」となっている点が誤りです。本条で規制措置が明記されているのは「指定薬物」です。
- 選択肢 2正解
- ( ア )に使用、( イ )に保健衛生、( ウ )に指定薬物が適切に入り、条文の趣旨と完全に一致します。
- 選択肢 3不正解
- ( イ )が「公衆衛生」となっている点が誤りです。正しくは「保健衛生」です。
- 選択肢 4不正解
- ( ア )が「販売」、( イ )が「公衆衛生」となっている点が誤りです。正しくは( ア )使用、( イ )保健衛生です。
- 選択肢 5不正解
- ( ア )が「販売」、( イ )が「公衆衛生」、( ウ )が「麻薬及び向精神薬」となっており、いずれも条文と一致しません。
覚えるポイント
- 医薬品医療機器等法第1条のキーワードは「使用による保健衛生上の危害」「指定薬物の規制」「保健衛生の向上」です。
間違えやすいところ
- 「保健衛生」と「公衆衛生」を混同しやすいので注意が必要です。
- 規制措置の対象として「指定薬物」ではなく「麻薬」と取り違えないようにしましょう。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第1条
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.27 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
要指導医薬品の定義と取扱い
薬事関係法規・制度 · 要指導医薬品 / 販売規制 / 侵襲性
要指導医薬品に関する記述のうち、正しいものを下から一つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
要指導医薬品は医療用から転用された直後の成分などを含み、適正使用のために薬剤師による対面での書面を用いた情報提供および指導が義務付けられている医薬品です。一般用医薬品と同様に生活者が自ら用いるものであり、重篤な疾患を対象としたり注射等の侵襲性の高い投与法が用いられることはありません。
解き方
- 各記述の正誤を検討します。選択肢1のがんや心臓病等の治療は医師の診療を前提とした医療用医薬品の領域であり誤りです。
- 選択肢2は要指導医薬品の特徴(非侵襲性・経口投与や外用等に限定)を正しく述べています。
- 選択肢3は「処方箋医薬品」の定義であり、要指導医薬品の定義ではないため誤りです。
- 選択肢4において、配置販売業者は要指導医薬品を取り扱うことが認められていないため、卸売販売業者が配置販売業者へ販売することはできません。
- 選択肢 1不正解
- がんや心臓病などの医師等の診療によらなければ治癒が期待できない疾患を対象とする効能効果は認められていません。
- 選択肢 2正解
- 要指導医薬品は家庭用として用いられるため、注射などの身体への侵襲性が高い使用方法は用いられていません。
- 選択肢 3不正解
- 「医師若しくは歯科医師によって使用され又はこれらの者の処方箋若しくは指示によって使用されることを目的として供給される医薬品」は処方箋医薬品等の説明です。
- 選択肢 4不正解
- 配置販売業者は要指導医薬品を取り扱うことができないため、卸売販売業者が配置販売業者に要指導医薬品を販売することは認められません。
覚えるポイント
- 要指導医薬品は配置販売業では取り扱いが禁止されています(店舗販売業と薬局のみ)。
間違えやすいところ
- 処方箋医薬品の定義と要指導医薬品の定義を混同しないように整理しておきましょう。
出題の前提:医薬品医療機器等法第4条第5項第4号、第31条、医薬品医療機器等法施行規則
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.27 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
毒薬及び劇薬の規制と取扱い
薬事関係法規・制度 · 毒薬 / 劇薬 / 譲渡手続 / 表示基準 / 保管管理
毒薬及び劇薬に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア 毒薬又は劇薬を、18歳未満の者その他安全な取扱いに不安のある者に交付することは禁止されている。 イ 毒薬又は劇薬を、一般の生活者に対して販売又は譲渡する際には、当該医薬品を譲り受ける者から、品名、数量、使用目的、譲渡年月日、譲受人の氏名、住所及び職業が記入され、署名又は記名押印された文書の交付を受けなければならない。 ウ 毒薬は、それを収める直接の容器又は被包に、白地に赤枠、赤字をもって、当該医薬品の品名及び「毒」の文字が記載されていなければならない。 エ 毒薬を貯蔵、陳列する場所については、かぎを施さなければならない。
解答・解説を表示
解答
4
解説
毒薬・劇薬は毒性や劇性が強いため厳格な規制が課されています。交付制限年齢は「14歳未満」です。表示は毒薬が「黒地に白枠・白字」、劇薬が「白地に赤枠・赤字」です。保管管理では、劇薬は他と区別した貯蔵・陳列が必要であり、毒薬はさらに「施錠(かぎを施す)」が義務付けられています。また譲渡時の譲受文書の交付も定められています。
解き方
- 記述アを検討:法で交付が禁止されているのは「14歳未満の者その他安全な取扱いに不安のある者」であり、「18歳未満」ではないため誤りと判断します。
- 記述イを検討:毒薬・劇薬の販売・譲渡時には規定事項(品名、数量、目的、年月日、氏名、住所、職業)が記載され署名又は記名押印された文書の交付を受ける義務があり、正しいと判断します。
- 記述ウを検討:毒薬の容器・被包表示は「黒地に白枠、白字」です。「白地に赤枠、赤字」は劇薬の表示であるため誤りと判断します。
- 記述エを検討:毒薬は他の物と区別して貯蔵・陳列し、鍵を施さなければならないため正しいと判断します。
- 正しい組み合わせはイとエであり、選択肢4を選びます。
- 選択肢 1不正解
- アは18歳未満ではなく14歳未満が正しく、ウは毒薬ではなく劇薬の表示内容であるため、ともに誤りです。
- 選択肢 2不正解
- エは正しいですが、アの交付制限年齢は14歳未満であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- イは正しいですが、ウは白地に赤枠・赤字が劇薬の規定(毒薬は黒地に白枠・白字)であるため誤りです。
- 選択肢 4正解
- イ(譲受文書の交付義務)およびエ(毒薬の貯蔵場所への施錠義務)はともに正しい記述です。
覚えるポイント
- 毒薬:黒地に白枠・白字、施錠必須。劇薬:白地に赤枠・赤字、区別保管(施錠義務なし)。交付禁止:14歳未満。
間違えやすいところ
- 毒薬と劇薬の表示色(黒地白字 vs 白地赤字)が逆になりやすいので注意しましょう。
- 交付禁止年齢は18歳未満ではなく14歳未満(刑法等の刑事責任年齢と同じ)です。
出題の前提:医薬品医療機器等法第44条(表示)、第46条(譲受文書)、第47条(交付制限・施錠保管)
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.28 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
一般用医薬品のリスク区分
薬事関係法規・制度 · リスク区分 / 指定第二類医薬品 / 第一類医薬品 / 第三類医薬品
一般用医薬品のリスク区分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア 第三類医薬品に分類されている医薬品は、保健衛生上のリスクが比較的低い一般用医薬品であるため、第二類医薬品に分類が変更されることはない。 イ 指定第二類医薬品とは、第二類医薬品のうち、「特別の注意を要するものとして厚生労働大臣が指定するもの」である。 ウ 新たに一般用医薬品となった医薬品は、承認後の一定期間、第一類医薬品に分類される。 エ 第一類医薬品には、その副作用等により日常生活に支障を来す程度の健康被害が生じるおそれがあるすべての一般用医薬品が指定される。
解答・解説を表示
解答
4
解説
一般用医薬品は副作用等のリスクに応じて第一類、第二類、第三類に分類されます。新知見の集積により上位または下位の区分に変更されることがあります。第一類医薬品は日常生活に支障を来す健康被害のおそれがあるもののうち「特に注意を要するもの」や新規成分等であり、日常生活に支障を来すおそれがあるものすべてが第一類に指定されるわけではありません(第二類医薬品も含まれます)。
解き方
- 記述アを検討:リスク区分は固定ではなく、副作用報告等の知見に基づき見直されるため「変更されることはない」は誤りです。
- 記述イを検討:指定第二類医薬品の定義は第二類医薬品のうち「特別の注意を要するものとして厚生労働大臣が指定するもの」であり正しいです。
- 記述ウを検討:要指導医薬品から一般用医薬品に移行した直後の医薬品(新一般用医薬品)等は安全性評価等のため一定期間第一類医薬品に分類されるため正しいです。
- 記述エを検討:日常生活に支障を来す程度の健康被害が生じるおそれがあるものは「第二類医薬品」も該当し、「すべて第一類」ではないため誤りです。
- 正誤の並び順「誤、正、正、誤」に対応する選択肢4を選びます。
- 選択肢 1不正解
- アが誤りでエも誤りであるため、不適です。
- 選択肢 2不正解
- アが誤りでイが正しい記述であるため、不適です。
- 選択肢 3不正解
- エが誤りであるため、不適です。
- 選択肢 4正解
- アは誤り、イは正、ウは正、エは誤りであり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- イとウが正しく、エが誤りであるため、不適です。

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覚えるポイント
- 第一類医薬品:日常生活に支障を来す程度の健康被害のおそれがあり、「特に注意を要するもの」または新規のもの。
- 第二類医薬品:日常生活に支障を来す程度の健康被害のおそれがあるもの(第一類を除く)。
間違えやすいところ
- 「日常生活に支障を来す健康被害のおそれがある」という定義だけで第一類と即断しないこと(第二類も該当します)。
出題の前提:医薬品医療機器等法第36条の7
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.28 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品の容器・被包の法定記載事項
薬事関係法規・制度 · 直接の容器等の記載事項 / 製造販売業者 / リスク区分表示
以下の事項のうち、一般用医薬品又は要指導医薬品の直接の容器又は被包に記載されていなければならないものとして、誤っているものを一つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品医療機器等法第50条等において、医薬品の直接の容器又は直接の被包には、責任主体である「製造販売業者」の氏名又は名称及び住所、製造番号又は製造記号、指定文字(要指導医薬品、リスク区分表示、指定第二類の枠内表示等)の記載が義務付けられています。
解き方
- 法定記載事項(法第50条等)の内容を確認します。
- 選択肢1の「製造業者」は最終的な流通責任者ではなく、記載が義務付けられているのは「製造販売業者」であるため誤りと判断します。
- 選択肢2から5はすべて法または施行規則に定められた法定記載事項であることを確認し、1を選択します。
- 選択肢 1正解
- 法定記載事項として義務付けられているのは「製造販売業者」の氏名・名称及び住所であり、「製造業者」の記載ではないためこれが誤り(正答)です。
- 選択肢 2不正解
- 製造番号又は製造記号は、直接の容器又は被包に記載しなければならない法定記載事項です。
- 選択肢 3不正解
- 要指導医薬品にあっては、「要指導医薬品」の文字の表示が義務付けられています。
- 選択肢 4不正解
- 第一類医薬品、第二類医薬品、第三類医薬品といったリスク区分を示す字句の表示は義務付けられています。
- 選択肢 5不正解
- 指定第二類医薬品については、「第[2]類医薬品」のように枠の中に「2」の数字を記載することが義務付けられています。
覚えるポイント
- 容器・被包の記載義務は「製造販売業者」であり「製造業者」ではありません。
間違えやすいところ
- 「製造業者」と「製造販売業者」の用語の違いを見落とさないように注意しましょう。
出題の前提:医薬品医療機器等法第50条、施行規則第216条の6等
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.29 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬部外品の規制
薬事関係法規・制度 · 医薬部外品 / 販売業の許可 / 品目別承認 / 表示義務
医薬部外品に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア 医薬部外品を販売する場合には、薬局、店舗販売業又は配置販売業の許可が必要である。 イ 医薬部外品を製造販売する場合には、製造販売業の許可が必要であり、厚生労働大臣が基準を定めて指定するものを除き、品目ごとに承認を得る必要がある。 ウ 不良医薬部外品及び不正表示医薬部外品の販売は禁止されている。 エ 医薬部外品の直接の容器又は直接の被包には、「医薬部外品」の文字の表示が義務付けられている。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬部外品は医薬品に比べて作用が緩和な製品群であり、製造販売には業許可および原則として品目ごとの承認が必要ですが、販売業(店舗や配置など)の許可は不要で誰でも自由に小売りが可能です。また、不良品・不正表示品の販売禁止や、「医薬部外品」の文字表示が法律で義務付けられています。
解き方
- 記述アを検討:医薬部外品の販売には医薬品販売業の許可(薬局、店舗、配置)は不要であるため誤りと判断します。
- 記述イを検討:製造販売業の許可が必要で、指定品目を除き品目ごとに承認を得る必要があるため正しいと判断します。
- 記述ウを検討:不良医薬部外品や不正表示医薬部外品の販売・授与は法律で禁止されているため正しいと判断します。
- 記述エを検討:直接の容器又は被包に「医薬部外品」の表示義務があるため正しいと判断します。
- 以上より「誤、正、正、正」の並びとなる選択肢4を選びます。
- 選択肢 1不正解
- アが誤りで、ウとエが正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- アが誤りで、イが正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- アが誤りで、イとウが正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 4正解
- アは誤り、イ・ウ・エはすべて正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- イ、ウ、エが正しい記述であるため不適です。
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覚えるポイント
- 医薬部外品・化粧品は「販売業の許可」は不要(製造販売業・製造業には許可が必要)。
間違えやすいところ
- 医薬部外品であっても製造販売業許可や品目承認は原則必要ですが、小売り販売の許可は不要である点を取り違えやすいです。
出題の前提:医薬品医療機器等法第12条、第14条、第59条準用、第60条等
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.29 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
化粧品の定義と法的規制
薬事関係法規・制度 · 化粧品 / 効能効果の標榜 / 販売業の許可 / 表示義務
化粧品に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア 化粧品は、人の身体を美化し、魅力を増す目的の範囲内においてのみ、医薬品的な効能効果を表示・標榜することが認められている。 イ 人の身体の構造若しくは機能に影響を及ぼすことを目的とするものは化粧品に含まれない。 ウ 化粧品を販売する場合には、薬局、店舗販売業又は配置販売業の許可は必要ない。 エ 化粧品の直接の容器又は直接の被包には、「化粧品」の文字の表示が義務付けられている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
化粧品は人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚若しくは毛髪を健やかに保つために使用されるもので、作用が緩和なものです。身体の構造・機能に影響を及ぼすことや医薬品的な効能効果を標榜することは認められません。販売業許可は不要であり、また「化粧品」という文字の容器への表示義務もありません。
解き方
- 記述アを検討:化粧品において医薬品的な効能効果を表示・標榜することは目的の範囲内であっても一切認められないため誤りです。
- 記述イを検討:身体の構造や機能に影響を及ぼすものは医薬品または医療機器等に該当し、化粧品の定義から除外されるため正しいです。
- 記述ウを検討:化粧品を販売・授与するにあたり、医薬品の販売業等の許可は不要であるため正しいです。
- 記述エを検討:医薬部外品と異なり、化粧品には「化粧品」という文字の表示義務は定められていないため誤りです。
- 正しい記述はイとウであり、選択肢3を選びます。
- 選択肢 1不正解
- ウは正しいですが、アは化粧品に医薬品的な効能効果の標榜は認められないため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- アおよびエはともに誤りの記述です。
- 選択肢 3正解
- イ(構造・機能影響物の除外)およびウ(販売業許可不要)はともに正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- イは正しいですが、エは化粧品に「化粧品」の文字表示義務はないため誤りです。
覚えるポイント
- 「医薬部外品」は文字表示義務あり。「化粧品」は文字表示義務なし。
間違えやすいところ
- 医薬部外品には「医薬部外品」の文字表示義務がありますが、化粧品には「化粧品」の文字表示義務はない点に注意しましょう。
出題の前提:医薬品医療機器等法第2条第3項(化粧品の定義)、第61条(化粧品の表示)
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.30 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
栄養機能食品の栄養機能表示
薬事関係法規・制度 · 栄養機能食品 / 栄養機能表示 / マグネシウム / 亜鉛 / 銅 / パントテン酸
栄養機能食品の栄養成分と栄養機能表示に関する以下関係の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。 栄養成分 ― 栄養機能表示 ア 銅 ― 多くの体内酵素の正常な働きと骨の形成を助ける栄養素です。 イ マグネシウム ― 腸管のカルシウムの吸収を促進し、骨の形成を助ける栄養素です。 ウ パントテン酸 ― 皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。 エ 亜鉛 ― たんぱく質・核酸の代謝に関与して、健康の維持に役立つ栄養素です。
解答・解説を表示
解答
2
解説
栄養機能食品は、1日当たりの摂取目安量に含まれる栄養成分量が基準を満たしていれば、国が定めた栄養機能表示を自己認証で表示できます。各ビタミンやミネラルごとに定められた特定の文言(機能表示)を正確に把握しておく必要があります。
解き方
- 記述アを検討:銅の機能表示は「赤血球の形成を助けるとともに、多くの体内酵素の正常な働きと骨の形成を助ける栄養素です」であり正しいです。
- 記述イを検討:「腸管でのカルシウムの吸収を促進し、骨の形成を助ける」はビタミンDの表示です(マグネシウムは骨や歯の形成、多くの体内酵素の正常な働き、血液循環の維持等)。したがって誤りです。
- 記述ウを検討:パントテン酸の機能表示は「皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です」であり正しいです。
- 記述エを検討:亜鉛の機能表示は「味覚を正常に保つのに必要」「皮膚や粘膜の健康維持を助ける」「たんぱく質・核酸の代謝に関与して、健康の維持に役立つ栄養素です」であり正しいです。
- 以上より「正、誤、正、正」の組み合わせである選択肢2を選びます。
- 選択肢 1不正解
- イが誤りであるため不適です(ビタミンDの栄養機能表示です)。
- 選択肢 2正解
- アは正、イは誤、ウは正、エは正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- ウおよびエが正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- アが正しく、イが誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- アおよびエが正しい記述であるため不適です。
覚えるポイント
- 「腸管でのカルシウム吸収促進」はビタミンDの栄養機能表示。
- マグネシウムは「骨や歯の形成」「酵素活性・エネルギー産生」「血液循環を正常に保つ」。
間違えやすいところ
- カルシウム関連の記述において、カルシウムそのもの、ビタミンD、マグネシウムの各機能表示を取り違えやすいので区別しましょう。
出題の前提:食品表示法に基づく食品表示基準(栄養機能食品の栄養機能表示)
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.30 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
特定保健用食品の表示内容と保健機能成分の正誤
薬事関係法規・制度 · 特定保健用食品 / 保健機能成分
特定保健用食品において認められている表示内容と、その関与成分(保健機能成分)の組み合わせとして、正しいものの組み合わせを一つ選びなさい。 ア おなかの調子を整える ― 大豆イソフラボン イ カルシウム等の吸収を高める ― フラクトオリゴ糖 ウ 骨の健康維持に役立つ ― ポリデキストロース エ 歯の健康維持に役立つ ― エリスリトール
解答・解説を表示
解答
3
解説
特定保健用食品は、生理機能などに影響を与える保健機能成分を含み、特定の保健の用途に適する旨を表示する食品です。各成分がどのような保健機能の表示を認められているかを正確に把握しておく必要があります。
解き方
- 各記述における「保健機能表示」と「関与成分」の対応関係を確認する。
- アは骨の健康維持に関する大豆イソフラボン、ウはおなかの調子を整えるポリデキストロースであり、それぞれ表示内容が誤りであることを判定する。
- イおよびエの対応関係が正しいことを確認し、組み合わせ「3(イ、エ)」を選択する。
- 選択肢 1不正解
- アの大豆イソフラボンは「骨の健康維持に役立つ」旨の表示が認められており誤りです。イは正しいです。
- 選択肢 2不正解
- アの大豆イソフラボン(骨の健康維持)およびウのポリデキストロース(おなかの調子を整える)はいずれも誤りです。
- 選択肢 3正解
- イのフラクトオリゴ糖(カルシウム等の吸収を高める)およびエのエリスリトール(歯の健康維持に役立つ)はともに正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- エは正しいですが、ウのポリデキストロースは「おなかの調子を整える」関与成分であるため誤りです。
覚えるポイント
- フラクトオリゴ糖はカルシウム吸収促進やおなかの調子、エリスリトールやキシリトールは歯の健康維持、大豆イソフラボンは骨の健康維持に役立ちます。
間違えやすいところ
- 大豆イソフラボンをおなかの調子を整える成分と取り違えたり、水溶性食物繊維であるポリデキストロースを骨の成分と誤認しないように注意しましょう。
出題の前提:手引き(医薬品医療機器等法に基づく特定保健用食品制度の規定)
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.31 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品の販売業に関する規制
薬事関係法規・制度 · 医薬品の販売業 / 卸売販売業 / 小分け販売
医薬品の販売業に関する次の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品販売業の許可には店舗販売業、配置販売業、卸売販売業の3種があります。卸売販売業は薬局や他の販売業者等に医薬品を販売するものであり、一般の生活者に直接販売することは認められていません。
解き方
- 販売業の3区分の定義と業務範囲を確認する。
- 記述1の「卸売販売業の許可を受けた者は、一般の生活者に対して医薬品を販売することができる」という点が法に反していると判断する。
- 記述2(6年ごとの更新)、記述3(あらかじめの小分けの禁止)、記述4(薬局の付随業務)が正しいことを確認する。
- 選択肢 1正解
- 誤った記述です。卸売販売業者は一般の生活者に対して直接医薬品を販売・授与することは認められていません。
- 選択肢 2不正解
- 正しい記述です。医薬品販売業の許可の有効期間は6年であり、6年ごとの更新を受けなければ効力を失います。
- 選択肢 3不正解
- 正しい記述です。薬局で調剤や販売の都度ではなく、あらかじめ医薬品を小分けして販売する行為は無許可製造等に該当し認められません。
- 選択肢 4不正解
- 正しい記述です。薬局開設者は、薬局業務に付随して医薬品の販売を行うことができるため、別途の販売業の許可は不要です。
覚えるポイント
- 卸売販売業者は一般生活者への直接販売が禁止されています。小分け販売は注文を受けてその都度行う必要があり、事前小分けは無許可製造とみなされます。
間違えやすいところ
- 薬局で医薬品を販売する際に別途店舗販売業の許可が必要であると誤解しがちですが、開設許可で販売が認められています。
出題の前提:手引き(医薬品医療機器等法第25条、第34条等)
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.31 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
薬局の定義・開設許可および機能
薬事関係法規・制度 · 薬局 / 地域連携薬局 / 開設許可
薬局に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを一つ選びなさい。 ア 医療法において、調剤を実施する薬局は、医療提供施設として位置づけられている。 イ 薬局は、その所在地の都道府県知事(その所在地が保健所を設置する市又は特別区の区域にある場合においては、市長又は区長。)の許可を受けなければ、開設してはならない。 ウ 医薬品を取り扱う場所であって、薬局として開設の許可を受けていないものについては、病院又は診療所の調剤所を除き、薬局の名称を付してはならない。 エ 地域連携薬局とは、患者が継続して利用するために必要な機能及び個人の主体的な健康の保持増進への取組を積極的に支援する機能を有する薬局をいう。
解答・解説を表示
解答
2
解説
薬局は医療法における医療提供施設であり、都道府県知事等の許可を受けて開設されます。薬局以外の場所が薬局名称を用いることは禁じられています。また、地域連携薬局と健康サポート薬局の定義の違いを区別することが大切です。
解き方
- アの記述(医療法上の位置づけ)が正しいことを確認する。
- イの記述(都道府県知事等の開設許可)が正しいことを確認する。
- ウの記述(名称制限と病院・診療所調剤所の例外)が正しいことを確認する。
- エの記述は「健康サポート薬局」の定義であり、「地域連携薬局」の定義ではないため誤りと判定する。
- 選択肢 1不正解
- エが誤りであるため不適切です。エに記載されている機能は健康サポート薬局の説明です。
- 選択肢 2正解
- ア、イ、ウはいずれも正しい記述であり、エは健康サポート薬局の定義であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- イとウが正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- アが正しく、エが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- アとイが正しい記述であるため不適切です。
覚えるポイント
- 地域連携薬局は他の医療機関との連携機能を有し、健康サポート薬局は個人の主体的な健康保持増進(セルフメディケーション)への支援機能を有します。
間違えやすいところ
- 地域連携薬局と健康サポート薬局の定義の取り違えに注意しましょう。病院や診療所の調剤所は「薬局」の名称独占の例外規定である点も重要です。
出題の前提:手引き(医薬品医療機器等法第2条第12項、第4条、第6条の2、医療法)
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.32 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
薬局における薬剤師不在時間に関する規定
薬事関係法規・制度 · 薬局 / 薬剤師不在時間 / 調剤室の閉鎖
薬局における薬剤師不在時間に関する次の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
薬剤師不在時間とは、急な調剤業務や地域医療対応等でやむを得ず一時的に不在となる時間を指します。学校薬剤師業務など予定された定期的・恒常的な不在はこれに該当せず、その時間帯は開店時間として認められません。
解き方
- 薬剤師不在時間の定義と適用条件を確認する。
- 一時的・やむを得ない場合に限られることを把握する。
- 記述4の「恒常的に薬剤師が不在となる時」について、薬剤師不在時間としては認められないことを判断する。
- 選択肢 1不正解
- 正しい記述です。調剤に従事する薬剤師が外で業務を行うため一時的・やむを得ず不在となる時間が該当します。
- 選択肢 2不正解
- 正しい記述です。薬剤師不在時間中は調剤室を閉鎖しなければなりません。
- 選択肢 3不正解
- 正しい記述です。薬剤師不在時間中は要指導医薬品や第一類医薬品は販売できず、登録販売者は第二類・第三類医薬品を販売できます。
- 選択肢 4正解
- 誤った記述です。学校薬剤師業務などの定期的な予定によって恒常的に不在となる時間は、薬剤師不在時間として認められません。
覚えるポイント
- 薬剤師不在時間はあくまで「一時的かつやむを得ない」場合に限られ、学校薬剤師などの恒常的・定期的な業務による不在は認められません。
間違えやすいところ
- 学校薬剤師業務は公益性があるため薬剤師不在時間として認められると誤解しやすいですが、定期的なものは認められません。
出題の前提:手引き(医薬品医療機器等法施行規則第1条第2項等)
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.32 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
店舗販売業に関する規定
薬事関係法規・制度 · 店舗販売業 / 店舗管理者 / 調剤の禁止
店舗販売業に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを一つ選びなさい。 ア 要指導医薬品については、薬剤師又は登録販売者に販売又は授与させなければならない。 イ 店舗管理者は、その店舗の所在地の都道府県知事(その所在地が保健所を設置する市又は特別区の区域にある場合においては、市長又は区長。)の許可を受けた場合を除き、その店舗以外の場所で業として店舗の管理その他薬事に関する実務に従事する者であってはならない。 ウ 店舗販売業者は、「その店舗を、自ら実地に管理し、又はその指定する者に実地に管理させなければならない」こととされており、その店舗を実地に管理する者は、薬剤師又は登録販売者でなければならない。 エ 薬剤師が従事している場合に限り、調剤を行うことができる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
店舗販売業は一般用医薬品や要指導医薬品を販売する業態であり、薬剤師が従事していても調剤を行うことはできません。店舗管理者は実地に管理し、都道府県知事等の許可なく兼歴することは禁じられています。
解き方
- アについて、要指導医薬品の販売は薬剤師に限定されているため登録販売者が含まれる記述は誤りと判定する。
- イについて、店舗管理者の兼歴制限と許可に関する記述が正しいことを確認する。
- ウについて、実地に管理する店舗管理者は薬剤師又は登録販売者でなければならないという規定が正しいことを確認する。
- エについて、調剤を行えるのは薬局のみであり、店舗販売業では薬剤師がいても調剤できないため誤りと判定する。
- 選択肢 1不正解
- ウは正しいですが、アの要指導医薬品の販売は薬剤師に限られ、登録販売者は販売できないため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- ア(要指導医薬品の販売者)およびエ(店舗販売業での調剤)はいずれも誤りです。
- 選択肢 3正解
- イ(店舗管理者の兼歴禁止の原則)およびウ(実地に管理する店舗管理者の資格)はともに正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- イは正しいですが、エの店舗販売業における調剤は認められていないため誤りです。
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覚えるポイント
- 調剤を行えるのは「薬局」のみであり、店舗販売業に薬剤師が従事していても調剤はできません。要指導医薬品の対面販売は薬剤師限定です。
間違えやすいところ
- 店舗販売業に薬剤師がいれば調剤ができると混同しやすい点に注意してください。店舗販売業では調剤は一切不可です。
出題の前提:手引き(医薬品医療機器等法第28条、第35条、第36条の5等)
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.33 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
配置販売業に関する規制
薬事関係法規・制度 · 配置販売業 / 身分証明書 / 分割販売の禁止
配置販売業に関する次の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
配置販売業は、医薬品を開封して分割販売することが禁止されています。また、配置できる医薬品は一般用医薬品(経年変化が起こりにくい基準に適合するもの)に限られ、身分証明書は業務中に必ず携帯しなければなりません。
解き方
- 配置販売業の特性(先用後利、原包装のままの配置、身分証明書の携帯等)を確認する。
- 記述1について、医療用医薬品は配置できないため誤り。
- 記述2について、身分証明書は携帯が義務付けられているため誤り。
- 記述3について、薬局開設者であっても配置を行うには配置販売業の「許可」が必要(届出ではない)であるため誤り。
- 記述4について、分割販売が禁止されているため正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- 誤った記述です。配置販売業で取り扱えるのは一般用医薬品に限られ、医療用医薬品や要指導医薬品は配置できません。
- 選択肢 2不正解
- 誤った記述です。配置販売に従事する際は、都道府県知事が発行した身分証明書を常に携帯しなければなりません。
- 選択肢 3不正解
- 誤った記述です。薬局開設者が配置販売を行うには、別途配置販売業の「許可」を受ける必要があります(届出ではありません)。
- 選択肢 4正解
- 正しい記述です。配置販売業においては、医薬品を開封して分割販売することが禁止されています。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 配置販売業では分割販売の禁止、身分証明書の常時携帯、医療用・要指導医薬品の配置禁止が重要なルールです。
間違えやすいところ
- 身分証明書の携帯義務を紛失防止のための保管とすり替える問題や、配置販売業を届出制とする誤りに引っかからないようにしましょう。
出題の前提:手引き(医薬品医療機器等法第30条、第31条の2、第33条等)
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.33 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品の陳列方法に関する規定
薬事関係法規・制度 · 医薬品の陳列 / 第一類医薬品 / 指定第二類医薬品
医薬品の陳列に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを一つ選びなさい。 ア 配置販売業者は、医薬品を他の物と区別して貯蔵し、又は陳列しなければならないが、第一類医薬品、第二類医薬品、第三類医薬品の区分ごとに陳列する必要はない。 イ 指定第二類医薬品は、原則として、薬局等構造設備規則に規定する「情報提供を行うための設備」から9メートル以内の範囲に陳列しなければならない。 ウ 薬局開設者又は店舗販売業者は、医薬品を他の物と区別して貯蔵し、又は陳列しなければならない。 エ 第一類医薬品は、鍵をかけた陳列設備に陳列する場合、第一類医薬品陳列区画の内部の陳列設備に陳列する必要はない。
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解答
5
解説
医薬品は他の物と区別して陳列し、リスク区分ごとに混ざらないよう陳列する必要があります。指定第二類医薬品は「情報提供を行うための設備から7メートル以内の範囲」に陳列する規定があり、第一類医薬品は鍵をかけた設備に陳列する場合は陳列区画内に置く必要はありません。
解き方
- アについて、配置販売業者もリスク区分ごとに区別して陳列・貯蔵しなければならないため誤りと判定する。
- イについて、指定第二類医薬品の陳列範囲は「7メートル以内」であり「9メートル」は誤りと判定する。
- ウについて、医薬品と他の物との区別陳列は義務であり正しいと判定する。
- エについて、鍵をかけた陳列設備に陳列する場合は第一類医薬品陳列区画の内部に陳列する必要はないため正しいと判定する。
- 選択肢 1不正解
- アとイが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- アとイが誤りで、ウが正しいため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- アが誤りで、エが正しいため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- イが誤り(7メートル以内が正解)であるため不適切です。
- 選択肢 5正解
- ア(区分陳列が必要で誤り)、イ(正しくは7mで誤り)、ウ(正)、エ(正)となり、正しい組み合わせです。
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覚えるポイント
- 指定第二類医薬品の陳列は情報提供設備から「7メートル以内」です。第一類医薬品は鍵付き陳列設備なら区画外でも可能です。
間違えやすいところ
- 指定第二類医薬品の距離規定(7メートル)の数字の入れ替え(5mや9mなど)に注意しましょう。
出題の前提:手引き(医薬品医療機器等法施行規則第218条の3、第218条の4等)
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.34 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
店舗販売業における店舗の見やすい位置への掲示事項
薬事関係法規・制度 · 店舗掲示事項 / 許可証の記載事項 / 従事者の名札
医薬品医療機器等法及び医薬品医療機器等法施行規則に基づき、店舗販売業者が店舗の見やすい位置に掲示板で掲示しなければならない事項の組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア 店舗に勤務する者の名札等による区別に関する説明 イ 店舗の平面図 ウ 店舗販売業者の氏名又は名称、許可証の記載事項 エ 取り扱う要指導医薬品の品名
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解答
2
解説
一般用医薬品等の販売店舗では、利用者が専門家の区別や医薬品のリスク分類、店舗の適法性を確認できるよう、許可証の記載事項、従事者の名札等の区別、管理体制、取扱医薬品の区分などを店舗の見やすい場所に掲示することが義務づけられています。
解き方
- 薬事法規において店舗への掲示が義務づけられている項目を確認する。
- ア(名札等による区別の説明)およびウ(許可証の記載事項等)が法定の掲示事項に該当することを把握する。
- イの「店舗の平面図」やエの「取り扱う要指導医薬品の個々の品名」は掲示事項として規定されていないことを確認する。
- 正しい組み合わせ「2(ア、ウ)」を選択する。
- 選択肢 1不正解
- アは掲示事項ですが、イの店舗の平面図は許可申請等の添付書類であり、見やすい位置への掲示事項ではありません。
- 選択肢 2正解
- ア(従事者の名札による区別の説明)とウ(氏名又は名称、許可証の記載事項)はともに義務付けられた掲示事項です。
- 選択肢 3不正解
- イの平面図およびエの取り扱う品名はいずれも掲示事項として定められていません。
- 選択肢 4不正解
- ウは掲示事項ですが、エの取り扱う具体的な品名までは掲示義務がありません(取り扱う区分は掲示対象です)。
覚えるポイント
- 掲示事項には「許可証の記載事項」「店舗管理者の氏名」「勤務する専門家の名札等の区別」「取扱う医薬品の区分」等が含まれます。
間違えやすいところ
- 取り扱う医薬品の「区分(第一類、第二類等)」は掲示事項ですが、具体的な「品名」一覧や店舗の「平面図」は掲示事項ではない点に注意しましょう。
出題の前提:手引き(医薬品医療機器等法施行規則別表第1の2等)
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.35 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
濫用等のおそれのある医薬品の成分の判定
薬事関係法規・制度 · 濫用等のおそれのある医薬品 / 指定成分
次の成分(その水和物及び塩類を含む)のうち、医薬品医療機器等法に基づき「濫用等のおそれのあるものとして厚生労働大臣が指定する医薬品」に該当するものの正しい組み合わせを一つ選びなさい。 ア 無水カフェイン イ スルファジアジン ウ コデイン エ プソイドエフェドリン
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解答
4
解説
厚生労働大臣が指定する濫用等のおそれのある医薬品には、エフェドリン、コデイン、ジヒドロコデイン、ブロモバレリル尿素、プソイドエフェドリン、メチルエフェドリンの6成分(それらの水和物・塩類含む)が規定されています。
解き方
- 提示された各成分について厚生労働大臣が指定する濫用防止対象の6成分に該当するか確認します。
- コデイン(ウ)およびプソイドエフェドリン(エ)が指定成分に該当するため、正しい組み合わせは(ウ、エ)であると判断します。
- 選択肢 1不正解
- アの無水カフェインおよびイのスルファジアジンは指定成分ではないため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- ウは該当しますが、アの無水カフェインは指定成分ではないため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- エは該当しますが、イのスルファジアジンは指定成分ではないため誤りです。
- 選択肢 4正解
- ウのコデインおよびエのプソイドエフェドリンはともに厚生労働大臣が指定する成分であるため正しいです。
答えの内訳
- ア:非該当
- 無水カフェインは眠気防止薬等に配合されますが、厚生労働大臣が指定する濫用等のおそれのある医薬品には指定されていません。
- イ:非該当
- スルファジアジンはサルファ系抗菌成分であり、濫用等のおそれのある医薬品には該当しません。
- ウ:該当
- コデイン(鎮咳去痰薬等に配合)は、依存性や濫用のリスクがあるため厚生労働大臣が指定する医薬品に含まれます。
- エ:該当
- プソイドエフェドリンは中枢刺激作用や覚醒剤原料への転用リスクがあり、濫用等のおそれのある医薬品に指定されています。
覚えるポイント
- 濫用指定6成分(エフェドリン、コデイン、ジヒドロコデイン、ブロモバレリル尿素、プソイドエフェドリン、メチルエフェドリン)を確実に記憶する。
間違えやすいところ
- カフェイン類も依存性が問題視されることがあるが、法的な濫用指定医薬品成分には含まれない点に注意する。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律施行規則および関連告示に基づく出題基準による。
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.35 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
一般用医薬品等の特定販売の実施ルール
薬事関係法規・制度 · 特定販売 / インターネット販売 / 貯蔵・陳列場所
特定販売に関する以下の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。
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解答
3
解説
特定販売(通信販売・ネット販売など)は、実店舗を有する薬局または医薬品販売業者が、当該薬局または店舗内に貯蔵・陳列している一般用医薬品または薬局製造販売医薬品(毒薬・劇薬を除く)を対象として行うことが義務づけられています。
解き方
- 特定販売における広告表示義務、届出行政機関による閲覧性、対象品目、および取り扱う医薬品の保管場所要件を照合します。
- 記述3において「店舗以外の場所に貯蔵・陳列している医薬品も販売できる」としている点が法規制に明確に反することを見抜きます。
- 選択肢 1不正解
- 適切な広告表示に関する正しい記述です。店舗の実在性を確認できるよう外観や陳列状況の写真を掲示する必要があります。
- 選択肢 2不正解
- 適切な監視・指導を行えるよう、知事や厚生労働大臣が容易に閲覧可能なホームページで広告・販売を行う必要があるため正しい記述です。
- 選択肢 3正解
- 特定販売は当該店舗または薬局に貯蔵・陳列されている医薬品を販売・授与しなければならないため、店舗以外の場所の医薬品を販売できるとする本記述は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 毒薬及び劇薬を除いた薬局製造販売医薬品は特定販売の対象とすることが認められているため、正しい記述です。
覚えるポイント
- 特定販売は、実在する店舗・薬局内に貯蔵・陳列された医薬品のみを対象として行うことができる。
間違えやすいところ
- 倉庫など店舗以外の場所から直接発送できると誤解しやすいが、必ず許可を受けた店舗・薬局の貯蔵・陳列設備にある医薬品でなければならない。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第158条の2等に基づく特定販売の実施要件による。
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.36 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品の広告規制と適正な情報提供
薬事関係法規・制度 · 医薬品広告規制 / 誇大広告 / 未承認医薬品 / 漢方製剤の広告
医薬品の広告に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア 医薬品の有効性又は安全性について、それが確実であることを保証するような表現がなされた広告は、明示的・暗示的を問わず、虚偽又は誇大な広告とみなされる。 イ 承認前の医薬品については、名称に限り広告することができる。 ウ 一般用医薬品の販売広告には、チラシやダイレクトメール(電子メールを含む)も含まれる。 エ 漢方処方製剤の効能効果は、配合されている個々の生薬成分がそれぞれ作用しているため、それらの構成生薬の作用を個別に挙げて説明することが適当である。
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解答
1
解説
医薬品医療機器等法では虚偽・誇大広告の禁止(第66条)や承認前医薬品の広告禁止(第68条)を規定しています。また漢方処方製剤は処方全体として承認された効能効果のみを説明すべきであり、構成生薬を個別に強調することは認められません。
解き方
- ア~エの記述の真偽を薬事法規の広告適正使用基準に照らし合わせて確認します。
- アは正、イは誤(承認前はいかなる広告も不可)、ウは正、エは誤(個々の生薬作用の個別列挙は不可)であることを導き、(ア、ウ)の組み合わせを選択します。
- 選択肢 1正解
- ア及びウの記述がともに正しいため、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 2不正解
- アは正しいですが、エは構成生薬の個別の作用を説明することは不適当であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- ウは正しいですが、イの承認前医薬品は名称であっても一切広告できないため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- イ及びエはともに誤った記述であるため誤りです。
答えの内訳
- ア:正
- 医薬品医療機器等法第66条により、効能効果や安全性について確実であると保証する表現は、明示的・暗示的を問わず虚偽・誇大広告として禁止されています。
- イ:誤
- 承認前の医薬品については、名称、製造方法、効能効果等を含め、いかなる広告も全面的に禁止されています(法第68条)。
- ウ:正
- チラシやダイレクトメール、電子メール、ウェブサイトなど、顧客を誘引する意図があるものは広く広告に該当します。
- エ:誤
- 漢方処方製剤は個々の生薬の複合的な作用により全体としての効果を発揮するため、構成生薬の個別の薬効を挙げて効能効果を説明することは不適当です。
覚えるポイント
- 承認前の医薬品は名称を含めて一切広告禁止。漢方処方製剤は処方全体としての効能効果を説明する。
間違えやすいところ
- 「名称だけなら承認前でも宣伝できる」と誤認しやすいが、名称や期待される効果を含め完全禁止である。
出題の前提:医薬品医療機器等法第66条、第68条および医薬品等適正広告基準に基づく出題要件による。
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.36 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品の苦情相談窓口及び関連機関の役割
薬事関係法規・制度 · 苦情相談窓口 / 薬事監視員 / 消費生活センター / 国民生活センター
医薬品の苦情相談窓口に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア 薬事監視員を任命している行政庁の薬務主管課、保健所、薬事監視事務所等では、生活者から寄せられる一般用医薬品の販売等に関する苦情や相談内容から、薬事に関する法令への違反につながる情報が見出されることがある。 イ 消費生活センターでは、生活用品に関する相談のみ受けつけており、医薬品に関する相談は受けつけていない。 ウ 独立行政法人国民生活センターは、生活者へのアドバイスを行っているが、行政庁へ通報することはない。 エ 医薬品の販売関係の業界団体・職能団体においては、一般用医薬品の販売等に関する苦情を含めた様々な相談を購入者等から受けつける窓口を設置し、業界内における自主的なチェックと自浄的是正を図る取り組みがなされている。
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解答
2
解説
医薬品に関する苦情や相談は、行政機関(薬務主管課や保健所等)、消費者保護機関(消費生活センター、国民生活センター)、および各職能・業界団体が連携・対応しており、法令違反の摘発や被害防止の情報共有が行われています。
解き方
- 各記述について苦情相談窓口の実際の運用や機関の役割に合致しているかを判定します。
- アは正、イは誤(医薬品相談も受け付ける)、ウは誤(行政庁へ通報・情報提供を行う)、エは正であることを確認し、正・誤・誤・正の組み合わせを選びます。
- 選択肢 1不正解
- イ及びウが誤りであり、エが正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2正解
- アが正、イが誤、ウが誤、エが正となり、正しい記述の組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- アが正、イが誤であるため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- アが正、イ及びウが誤、エが正であるため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- アが正、ウが誤、エが正であるため、この組み合わせは誤りです。
答えの内訳
- ア:正
- 生活者からの相談や苦情を行政機関が分析することで、法令違反や不適正販売などの実態把握・監視指導につながることがあります。
- イ:誤
- 消費生活センター等は、医薬品や健康食品等に関する消費者トラブルや相談についても広く受け付けています。
- ウ:誤
- 独立行政法人国民生活センターは、寄せられた相談内容から重大な被害の発生・拡大防止が必要な場合、関係行政機関へ通報や情報提供を行っています。
- エ:正
- 業界団体や職能団体は、購入者からの相談窓口を設けて業界内での自主チェックや自浄作用を発揮する取り組みを行っています。
覚えるポイント
- 消費生活センターは医薬品の相談も受け付け、国民生活センターは必要に応じて行政庁への通報や情報提供を行う。
間違えやすいところ
- 消費生活センターが物品の購入トラブルのみで医薬品を対象外としていると勘違いしないように注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き「医薬品の苦情相談窓口等」の項目に基づく。
出典:福岡県『2023年度 福岡県 後半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] p.37 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
2023年度 福岡県 後半
参照した公式資料
福岡県が公開した2023年度 福岡県 後半の問題・解答資料です。
- 令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/939KB] ↗ — www.pref.fukuoka.lg.jp(PDF・37ページ)
- 令和5年度登録販売者試験正答(午前の部および午後の部) [PDFファイル/47KB] ↗ — www.pref.fukuoka.lg.jp(PDF・2ページ)

