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2023年度 福岡県 前半の概要
医薬品の本質と基本的な特性
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の本質 / 医療用医薬品と一般用医薬品 / 人体への作用 / 添付文書の理解
医薬品に関する以下の記述のア〜エについて、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 医薬品は、人の疾病の診断、治療若しくは予防に使用されること、又は人の身体の構造や機能に影響を及ぼすことを目的とする製品である。 イ 一般的に、医療用医薬品は、一般用医薬品と比べて保健衛生上のリスクが相対的に低い。 ウ 医薬品が人体に及ぼす作用は、複雑、かつ、多岐に渡り、そのすべては解明されていない。 エ 専門家ではない一般の生活者においても、医薬品の添付文書や製品表示に記載された内容を見ることで、効能効果や副作用等について理解が可能であり、誤解や認識不足を生じることはない。
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解答
2
解説
医薬品は人の生命や健康に直接影響を与えるものであり、使用目的やリスクの所在、作用の複雑性、一般生活者への情報提供の必要性を正しく理解することが基本となります。
解き方
- 記述ア・ウの内容が医薬品の定義および作用の多岐性・未解明性に合致しているかを確認します。
- 記述イにおける医療用医薬品と一般用医薬品のリスクの高低関係、記述エの生活者の認識に関する記述の誤りを判定します。
- 選択肢 1不正解
- イが正、ウが誤となっているため誤りの組み合わせです。医療用医薬品の方がリスクは相対的に高く、作用の全ては解明されていません。
- 選択肢 2正解
- アが正、イが誤、ウが正、エが誤となっており、すべての正誤判定が正しく合致しています。
- 選択肢 3不正解
- ウが誤となっているため誤りです。医薬品が人体に及ぼす作用は複雑多岐であり、全ては解明されていません。
- 選択肢 4不正解
- アが誤、イが正となっているため誤りです。医薬品の定義としてアは正しく、イはリスクの高低が逆です。
- 選択肢 5不正解
- アが誤、エが正となっているため誤りです。生活者が誤解や認識不足を生じる可能性はあるため専門家の関与が必要です。
覚えるポイント
- 医療用医薬品は一般用医薬品よりも保健衛生上のリスクが相対的に高いです。
間違えやすいところ
- 添付文書を読めば生活者が完璧に理解できると誤認しがちですが、誤解や認識不足が生じることがあります。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(医薬品に共通する特性と基本的な知識)
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.3 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品の品質と専門家の役割・法的位置づけ
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 情報把握義務 / 品質保証 / 適切な情報提供 / 製造物責任法(PL法)
医薬品及びその販売に従事する専門家に関する以下の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
4
解説
医薬品は高度な品質保証と適正使用のための情報提供が求められる製品であり、医薬品医療機器等法のみならず製造物責任法(PL法)の対象でもあります。
解き方
- 各肢を読み、販売専門家の継続的な学習努力、品質保証水準、購入者への分かりやすい説明義務の正しさを確認します。
- 選択肢4において、一般用医薬品が製造物責任法(PL法)の対象外とされている記述の誤りを判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述は適切です。医薬品に関する新たな情報に対応するため、専門家は常に新しい情報の把握に努める必要があります。
- 選択肢 2不正解
- 記述は適切です。人の生命や健康に密接に関連するため、医薬品には高い水準で均一な品質が要求されます。
- 選択肢 3不正解
- 記述は適切です。購入者が適正に使用できるよう、専門用語を平易な言葉で説明する姿勢が求められます。
- 選択肢 4正解
- 誤った記述です。医薬品医療機器等法の対象製品であっても製造物責任法(PL法)の対象から除外されることはありません。
覚えるポイント
- 医薬品も製造物責任法(PL法)における「製造物」に該当し、責任の対象となります。
間違えやすいところ
- 薬機法があるからPL法は適用されないと勘違いしやすいですが、両方とも適用されます。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(医薬品に共通する特性と基本的な知識)
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.4 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品のリスク評価基準(GLP・GVP・GPSP・GCP)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · GLP / GVP / GPSP / GCP
医薬品のリスク評価の基準及びその内容の関係について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 [リスク評価基準] ア Good Laboratory Practice(GLP) イ Good Vigilance Practice(GVP) ウ Good Post-marketing Study Practice(GPSP) エ Good Clinical Practice(GCP) [内容] アに対応する記載:医薬品の安全性に関する非臨床試験の基準 イに対応する記載:ヒトを対象とした臨床試験の実施の基準 ウに対応する記載:製造販売後の調査及び試験の実施の基準 エに対応する記載:製造販売後安全管理の基準
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解答
2
解説
医薬品の安全性・有効性を確保するため、非臨床試験から臨床試験、市販後の安全管理や調査に至るまで、国際的・国内的に各段階に応じた実施基準(GxP)が定められています。
解き方
- 各略称の頭文字と意味(GLP: Laboratory/非臨床、GCP: Clinical/臨床、GVP: Vigilance/安全管理、GPSP: Post-marketing Study/製造販売後調査)を対応させます。
- 表中の組み合わせを確認し、アとウが正しく、イとエが入れ替わっていることを特定します。
- 選択肢 1不正解
- イのGVPは製造販売後安全管理基準であり、「臨床試験の実施の基準(GCP)」ではないため誤りです。
- 選択肢 2正解
- ア(GLP=非臨床試験基準)とウ(GPSP=製造販売後調査及び試験の実施基準)の組み合わせが正しいです。
- 選択肢 3不正解
- イとエの定義が互いに入れ替わっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- エのGCPはヒトを対象とした臨床試験の実施基準であり、「製造販売後安全管理基準(GVP)」ではないため誤りです。
覚えるポイント
- GLP=非臨床試験、GCP=臨床試験、GVP=安全管理、GPSP=製造販売後調査です。
間違えやすいところ
- GVP(安全管理)とGCP(臨床試験)の用語の混同に注意しましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(医薬品のリスク評価)
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.4 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
いわゆる健康食品の定義と制度
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 健康食品 / 相互作用 / 保健機能食品 / 機能性表示食品 / 形状規制
いわゆる健康食品に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から1つ選びなさい。 ア 健康食品は、医薬品との相互作用で薬物治療の妨げになることがあるため、一般用医薬品の販売時に健康食品の摂取の有無について確認することは重要である。 イ 保健機能食品は、一定の基準のもと健康増進の効果等を表示することができる健康食品である。 ウ 機能性表示食品は、事業者の責任で科学的根拠をもとに疾病に罹患していない者の健康維持及び増進に役立つ機能を商品のパッケージに表示するものとして、国の個別の許可を受けたものである。 エ 錠剤やカプセル等の医薬品に類似した形状で健康食品を販売することは禁止されている。
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解答
1
解説
健康食品は医薬品と異なり食品に分類されますが、薬物代謝酵素などに影響を与え医薬品と相互作用を示すことがあります。また、保健機能食品制度の各区分(トクホ、栄養機能食品、機能性表示食品)の特徴の違いを理解することが重要です。
解き方
- 記述ア(医薬品との相互作用と確認の重要性)およびイ(保健機能食品の概要)が正しいことを確認します。
- 記述ウの「国の個別の許可を受けた」という点が機能性表示食品(届出制)に合致せず特定保健用食品の説明であることを判定します。
- 記述エの形状規制に関して、現在は錠剤・カプセル剤型も認められていることから誤りであると判断します。
- 選択肢 1正解
- アとイがともに正しく、適切な組み合わせとなっています。
- 選択肢 2不正解
- ウが含まれているため誤りです。機能性表示食品は事業者の責任で届出を行うものであり、国の個別審査・許可は受けません。
- 選択肢 3不正解
- エが含まれているため誤りです。健康食品を錠剤やカプセル等の形状で販売することは禁止されていません。
- 選択肢 4不正解
- ウとエの双方が誤りの記述であるため不適切です。
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覚えるポイント
- 特定保健用食品は「国の個別許可」、機能性表示食品は「事業者の責任による届出」です。
間違えやすいところ
- 機能性表示食品と特定保健用食品(トクホ)の許可要件の違いを混同しないようにしましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(健康食品)
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.5 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
セルフメディケーションの意義と税制
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · セルフメディケーション / セルフメディケーション税制 / スイッチOTC医薬品 / 多職種連携
セルフメディケーションに関する以下の記述のア〜エについて、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 地域住民の健康相談を受け、一般用医薬品の販売や必要に応じて医療機関の受診を勧める登録販売者の業務は、セルフメディケーションの推進に欠かせないものである。 イ 平成29年1月に、適切な健康管理の下で医療用医薬品からの代替を進める観点から、条件を満たした場合にスイッチOTC医薬品の購入の対価について、一定の金額をその年分の総所得金額等から控除するセルフメディケーション税制が導入された。 ウ 腰痛や肩こり、風邪やアレルギーの諸症状に対応する一般用医薬品は、セルフメディケーション税制の対象外である。 エ セルフメディケーションを的確に推進するために、一般用医薬品の販売等を行う登録販売者は、薬剤師や医師、看護師など地域医療を支える医療スタッフあるいは行政などとも連携をとって、地域住民の健康維持・増進、生活の質(QOL)の改善・向上などに携わることが望まれる。
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解答
2
解説
セルフメディケーションとは「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」であり、登録販売者は専門職種間の連携や税制を含む適正な情報提供を通じて地域医療に貢献します。
解き方
- 記述ア、イ、エがセルフメディケーションの定義、税制導入の趣旨、地域医療連携として正しいことを確認します。
- 記述ウのセルフメディケーション税制対象品目について、日常的な諸症状に対応するスイッチOTC医薬品が対象であるため「対象外」とする記述を誤りと判定します。
- 選択肢 1不正解
- ウが正となっているため誤りです。対象外ではなく、それらの症状に対応する一般用医薬品の多くが税制対象です。
- 選択肢 2正解
- ア(正)、イ(正)、ウ(誤)、エ(正)の組み合わせが正しいです。
- 選択肢 3不正解
- イとエが誤となっているため誤りです。平成29年に税制が導入され、医療スタッフとの連携も推進されています。
- 選択肢 4不正解
- アが誤、ウが正となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- アとイが誤となっているため誤りです。
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覚えるポイント
- セルフメディケーション税制は医療用から転用されたスイッチOTC医薬品の購入費等が対象です。
間違えやすいところ
- セルフメディケーション税制の対象に風邪薬や消炎鎮痛薬が含まれないと誤解しないように注意しましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(セルフメディケーション)
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.6 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品の薬理作用と副作用・アレルギー
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 主作用と副作用 / アレルギー / 自覚症状 / 受診勧奨
医薬品に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から1つ選びなさい。 ア 通常、薬物は単一の薬理作用を持ち、単独の薬物が主成分である医薬品を併用せずに使用した場合には、期待される反応のみが現れる。 イ 普段は医薬品にアレルギーを起こしたことがない人でも、病気に対する抵抗力が低下している状態などの場合には、医薬品がアレルゲンになることがあり、思わぬアレルギーを生じることがある。 ウ 副作用は、眠気や口渇等、容易に異変を自覚できるものばかりである。 エ 登録販売者は、購入者等から副作用の発生の経過を十分に聴いて、その後の適切な医薬品の選択に資する情報提供を行うほか、副作用の状況次第では、購入者等に対して、速やかに適切な医療機関を受診するよう勧奨する必要がある。
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解答
3
解説
医薬品は期待される主作用だけでなく好ましくない副作用を併せ持ちます。体調低下時のアレルギー発現や自覚症状に乏しい副作用の存在を考慮した適切な受診勧奨が必要です。
解き方
- 記述ア(薬物の作用の単一性)および記述ウ(自覚症状の容易さ)の誤りを指摘します。
- 記述イ(免疫低下時のアレルギー発現)および記述エ(受診勧奨を含めた専門家の対応)が適切であることを確認します。
- 選択肢 1不正解
- アが含まれているため誤りです。薬物は単一の作用のみを持つとは限らず、副作用を伴うことがあります。
- 選択肢 2不正解
- アとウが含まれているため誤りです。自覚症状が明確でない重篤な副作用も存在します。
- 選択肢 3正解
- イとエがともに正しく、適切な組み合わせとなっています。
- 選択肢 4不正解
- ウが含まれているため誤りです。副作用には初期の自覚症状に乏しいものも多くあります。
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覚えるポイント
- 医薬品の作用は多岐にわたり、自覚症状が乏しい重篤な副作用も存在します。
間違えやすいところ
- 単一成分の薬なら期待される効果しか出ないという誤解に注意しましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(医薬品の副作用)
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.7 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品の適正使用と薬物乱用・連用の影響
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 適正使用 / 薬物乱用 / 便秘薬の連用 / 人体に直接使用されない医薬品
医薬品の適正使用に関する以下の記述のア〜エについて、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 医薬品が適正に使用されなければ、症状の悪化などの好ましくない結果を招く危険性が高くなる。 イ 医薬品を必要以上に大量購入しようとする者がいた場合は、薬物乱用のおそれがあるため、慎重に対処する必要がある。 ウ 便秘薬を長期連用することで、重篤な疾患の発見が遅れることがある。 エ 人体に直接使用されない医薬品については、使用する人の誤解や認識不足によって使い方や判断を誤っても、副作用につながることはない。
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解答
1
解説
医薬品は用法・用量を遵守して適正に使用されることで効果を発揮します。大量購入による乱用防止、漫然とした連用による原疾患の発見遅れ防止、直接人体に使用しない製剤の適正な取扱いに留意が必要です。
解き方
- 記述ア、イ、ウの内容が手引きの記載に一致しており正しいことを確認します。
- 記述エにおいて、人体に直接使用されない医薬品でも吸入事故や検査結果の誤認などによる健康被害につながり得るため、誤りであると判定します。
- 選択肢 1正解
- ア(正)、イ(正)、ウ(正)、エ(誤)の組み合わせが正しいです。
- 選択肢 2不正解
- ウが誤となっているため誤りです。便秘薬の長期連用で腸閉塞等の重篤な疾患の発見が遅れることがあります。
- 選択肢 3不正解
- イが誤、エが正となっているため誤りです。不自然な大量購入には乱用の恐れがあり対処が必要です。
- 選択肢 4不正解
- アが誤、エが正となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- アとイが誤となっているため誤りです。
覚えるポイント
- 人体に直接使用されない検査薬や殺虫剤でも、誤用により健康危害を生じることがあります。
間違えやすいところ
- 便秘薬の連用は単に効かなくなるだけでなく、原疾患の発見遅れにつながる重大な問題があります。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(医薬品の不適正な使用と副作用)
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.8 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品の相互作用と成分の重複
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 相互作用 / 成分重複 / 受診治療中の併用 / 適した成分の選択
医薬品の相互作用に関する以下の記述のア〜エについて、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 相互作用により医薬品の作用が増強すれば、作用が強く出過ぎたり、副作用が発生しやすくなる。 イ かぜ薬、解熱鎮痛薬、鎮静薬、鎮咳去痰薬、アレルギー用薬では、成分や作用が重複することが多い。 ウ 医療機関で治療を受け、処方された医薬品を使用している人は、その治療が優先されることが望ましいため、一般用医薬品を併用してはならない。 エ 相互作用による副作用のリスクを減らす観点から、緩和を図りたい症状が明確である場合には、なるべくその症状に合った成分のみが配合された医薬品が選択されることが望ましい。
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解答
2
解説
複数の医薬品を併用すると、成分や薬理作用の重複により効果の増強や副作用の増大を招く危険があります。特定の症状のみを緩和したい場合は、不要な成分を含まない単一成分等の製品を選択することが望ましいです。
解き方
- 記述ア、イ、エが医薬品の相互作用や成分重複の基本原則に沿っており正しいことを確認します。
- 記述ウの「一般用医薬品を併用してはならない」という一律禁止の記述が誤り(医師等に相談の上で判断する)であることを判定します。
- 選択肢 1不正解
- ウが正、エが誤となっているため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 2正解
- ア(正)、イ(正)、ウ(誤)、エ(正)となっており、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- イが誤、ウが正となっているため誤りです。かぜ薬やアレルギー薬では解熱鎮痛成分や抗ヒスタミン成分が重複しやすいです。
- 選択肢 4不正解
- アが誤となっているため誤りです。作用増強により副作用は出やすくなります。
- 選択肢 5不正解
- アとイが誤となっているため誤りです。
覚えるポイント
- 医療機関受診中の人は一律併用禁止ではなく、医師・薬剤師への事前相談が求められます。
間違えやすいところ
- 症状が明確なときは総合感冒薬のような総合薬よりも、その症状に応じた単剤の選択が推奨されます。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(医薬品の相互作用)
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.9 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品と食品の相互作用(飲み合わせ)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品と食品の相互作用 / アルコール / カフェイン / 外用薬の影響
医薬品と食品との飲み合わせ(相互作用)に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
4
解説
医薬品と食品の相互作用は、内服薬だけでなく外用薬でも全身性の吸収がある製剤では起こり得ます。食品中に含まれる薬理活性成分や代謝酵素に影響を与える成分により、薬効の減弱や副作用の増強が生じます。
解き方
- 内服薬だけでなく外用薬でも有効成分が循環血流へ移行し得る性質を確認する。
- 食品成分が体内動態(吸収・代謝・排泄)に与える影響を検討し、外用薬には影響しないとする記述を誤りと判定する。
- 選択肢 1不正解
- 医薬品と食品の相互作用は一般に「飲み合わせ」と呼ばれ、主に経口摂取された医薬品と食品の間で想定されます。
- 選択肢 2不正解
- 習慣的なアルコール摂取により肝臓の薬物代謝酵素が誘導されると、医薬品の代謝が亢進して効き目が低下することがあります。
- 選択肢 3不正解
- 総合感冒薬に含まれる無水カフェイン等とコーヒー等のカフェインが重複すると、過剰摂取による副作用リスクが高まります。
- 選択肢 4正解
- 外用薬であっても吸収された有効成分が血流を巡るため、食品によって代謝や作用が影響を受ける可能性があります。
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覚えるポイント
- 外用薬でも血中へ移行する成分は食品との相互作用を受けることがある
間違えやすいところ
- 外用薬だから局所作用のみで食品の影響を一切受けないと即断してしまうこと
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」医薬品の相互作用と飲み合わせ
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.9 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
小児及び高齢者の医薬品使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児の薬物動態 / 小児の用法用量 / 高齢者の生理機能 / 高齢者の服薬管理
小児及び高齢者の医薬品の使用に関する記述のア~エの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 小児は、肝臓や腎臓の機能が未発達であるため、医薬品の成分の代謝・排泄に時間がかかり、作用が強く出過ぎたり、副作用が成人より強く出ることがある。 イ 成人用の医薬品を小児に与える際は、副作用の発生を防ぐため、量を減らして与えるように保護者に対して説明がなされることが望ましい。 ウ 一般に高齢者は生理機能が衰えつつあり、特に、腎臓の機能が低下していると医薬品の作用が減弱し、十分な効果が得られないことがある。 エ 高齢者では、手先の衰えのため医薬品を容器や包装から取り出すことが難しい場合や、医薬品の取り違えや飲み忘れを起こしやすいなどの傾向がある。
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解答
3
解説
小児は臓器が未発達なため成人用製剤を安易に減量投与してはなりません。また高齢者では腎排泄能の低下により血中濃度が持続し、作用や副作用が増強・遷延しやすくなります。
解き方
- 小児の生理機能の特徴と、成人用医薬品の分割・減量投与の禁止事項を照合する。
- 高齢者の腎機能低下に伴う薬物排泄遅延と血中濃度上昇(作用増強)の機序を理解し、正誤を判定する。
- 選択肢 1不正解
- イとウの記述が誤りであり、エの記述は正しいため選択肢1は不適切です。
- 選択肢 2不正解
- ウは作用が減弱するのではなく増強・遷延するため誤りであり、選択肢2は不適切です。
- 選択肢 3正解
- アは正、イは誤(小児用ではない成人用薬の減量使用は不可)、ウは誤(作用が増強・遷延する)、エは正で正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- アは正しく、イとウが誤りであるため選択肢4は不適切です。
- 選択肢 5不正解
- アとエは正しい記述であるため、すべて誤りとする選択肢5は不適切です。
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覚えるポイント
- 成人用医薬品を減量して小児に飲ませてはならない
- 高齢者は排泄低下により医薬品の作用・副作用が増強しやすい
間違えやすいところ
- 腎機能低下により医薬品が効きにくくなる(作用減弱)と勘違いしやすい
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」小児、高齢者等への配慮
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.10 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
妊婦及び授乳婦の医薬品使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 妊婦への配慮 / 胎盤関門 / ビタミンAの過剰摂取 / 授乳婦と母乳移行
妊婦及び授乳婦の医薬品の使用に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 ア 妊婦が一般用医薬品を使用する際には、妊婦の状態を通じて胎児に影響を及ぼすことがないよう配慮する必要があり、そもそも一般用医薬品による対処が適当かどうかを含めて慎重に考慮されるべきである。 イ 妊婦が医薬品を使用した場合に、医薬品の成分がどの程度胎児へ移行するかは、未解明のことも多い。 ウ ビタミンB2含有製剤は、妊娠前後の一定期間に通常の用量を超えて摂取すると、胎児に先天異常を起こす危険性が高まる。 エ 授乳婦が使用した医薬品の成分の一部は、乳汁中に移行することが知られているが、授乳婦の体内で代謝されるため、乳児への悪影響はない。
解答・解説を表示
解答
1
解説
胎児への医薬品移行性には未解明な点が多く、妊婦への投与は慎重でなければなりません。妊娠前後のビタミンA過剰摂取は催奇形性リスクを高め、また授乳婦が摂取した薬物は母乳を通じて乳児に悪影響を与えることがあります。
解き方
- 各記述の正誤を検討する。アとイは手引き記載の通り正しい。
- ウのビタミン名(ビタミンAが催奇形性と関連)とエの乳児への移行・影響リスクを確認し、誤りを除外する。
- 選択肢 1正解
- アとイはいずれも手引きの記述に合致しており正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- ウで先天異常のリスクが高まるのはビタミンA(レチノール)であり、ビタミンB2ではないため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- エで乳汁中に移行した医薬品成分によって乳児に悪影響が生じることがあるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- ウとエはともに誤った記述であるため不適切です。
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覚えるポイント
- 妊娠前後の過剰摂取で先天異常リスクがあるのはビタミンA
- 授乳婦の服用薬は母乳へ移行し乳児に影響を及ぼす場合がある
間違えやすいところ
- ビタミンAと他の水溶性ビタミン(B群など)を取り違えて覚えること
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」妊婦、授乳婦等への配慮
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.11 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
プラセボ効果の定義と特徴
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · プラセボ効果 / 薬理作用によらない作用 / 客観的測定
プラセボ効果に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 医薬品を使用したとき、結果的又は偶発的に( ア )によらない作用を生じることをプラセボ効果という。プラセボ効果は、医薬品を使用したこと自体による楽観的な結果への期待や、条件付けによる生体反応、( イ )による自然発生的な変化等が関与して生じると考えられている。プラセボ効果は、客観的に測定可能な変化として( ウ )。
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解答
4
解説
プラセボ効果とは、医薬品自体の本来の「薬理作用」によらない作用を指します。期待感や「時間経過」による自然変動などが関与し、主観的変化のみならず血圧等の「客観的に測定可能な変化として現れることがある」とされています。
解き方
- プラセボ効果の基本定義から「ア=薬理作用」を特定する。
- 関与する要因から「イ=時間経過」、および客観的変化として「ウ=現れることがある」を当てはめる。
- 選択肢 1不正解
- アは相互作用ではなく薬理作用、イは加齢ではなく時間経過、ウは現れることがあるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- アは薬理作用、イは時間経過が正しい字句であるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- アが相互作用となっているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- ア:薬理作用、イ:時間経過、ウ:現れることがある、の組み合わせが正確です。
- 選択肢 5不正解
- イは時間経過、ウは現れることがある、が正しい字句です。
覚えるポイント
- プラセボ効果は「薬理作用」によらない作用
- プラセボ効果は客観的に測定可能な変化として現れることがある
間違えやすいところ
- プラセボ効果は心理的な思い込みにすぎず客観的な測定値は変化しないと誤解すること
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」プラセボ効果
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.12 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品の品質と保管
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 品質の劣化 / 使用期限の定義 / 変質・変敗医薬品の販売禁止 / 経時変化
医薬品の品質に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 ア 医薬品に配合されている成分のうち、添加物成分は高温や多湿、光(紫外線)等によって品質の劣化を起こさない。 イ 医薬品の外箱に表示されている「使用期限」は、開封・未開封にかかわらず、高温多湿を避け、直射日光の当たらない場所で保管された場合に品質が保持される期限のことである。 ウ その全部又は一部が変質・変敗した物質から成っている医薬品は、販売が禁止されている。 エ 医薬品は、適切な保管・陳列がなされたとしても、経時変化による品質の劣化は避けられない。
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解答
4
解説
医薬品は主薬のみならず添加物も環境変化で劣化します。表示の使用期限は「未開封状態」での品質保証期限であり、開封後は早めに使い切る必要があります。変質・変敗医薬品の販売は法で禁止されています。
解き方
- アについて、添加物成分も光や湿度等で変質・劣化するため誤りと判断する。
- イについて、「開封・未開封にかかわらず」ではなく「未開封」が前提であるため誤りと判断する。
- ウおよびエの手引き記述の妥当性を確認し、正しい組み合わせをウ・エと決定する。
- 選択肢 1不正解
- アおよびイはいずれも誤った記述であるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- アが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- イが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4正解
- 変質・変敗物の販売禁止(ウ)と経時劣化の不可避性(エ)はいずれも正しい記述です。
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覚えるポイント
- 医薬品の使用期限は「未開封」で適切に保管された場合の期限
- 添加物も主薬と同様に環境要因で劣化する
間違えやすいところ
- 開封後でも外箱記載の使用期限まで品質が保証されると誤解すること
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」医薬品の品質
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.12 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
一般用医薬品の役割と販売時の対応
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · ドーピング規制成分 / 自己検査薬の役割 / 受診勧奨 / 販売に結びつけることの是非
一般用医薬品に関する記述のア~エの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 一般用医薬品には、スポーツ競技者が使用すればドーピングに該当する成分を含んだものがある。 イ 一般用医薬品の役割の一つとして、健康状態の自己検査が挙げられる。 ウ 一般用医薬品の販売等に従事する専門家は、購入者等に対して常に科学的な根拠に基づいた正確な情報提供を行い、医薬品の販売に必ず結びつけることが期待されている。 エ 一般用医薬品を一定期間又は一定回数使用しても症状の改善がみられない場合や、症状が悪化した場合には、医療機関を受診する必要がある。
解答・解説を表示
解答
1
解説
一般用医薬品の販売員(専門家)は、単に医薬品を売ることだけを目的とするのではなく、生活者の状態に応じて医療機関への受診勧奨を行ったり、医薬品を使用しない選択肢を助言したりする役割を担っています。
解き方
- ドーピング成分(ア)、自己検査の役割(イ)、改善しない場合の受診勧奨(エ)が正しいことを確認する。
- ウにおいて「医薬品の販売に必ず結びつけることが期待されている」という記述が専門家の倫理として不適切(誤り)であることを確認する。
- 選択肢 1正解
- ア:正、イ:正、ウ:誤(販売に必ず結びつける必要はない)、エ:正となり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- イは一般用医薬品の役割として正しく、ウは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- イは正しい記述であるため、イを誤とする選択肢3は不適切です。
- 選択肢 4不正解
- アおよびエが正しいため、これらを誤とする選択肢4は不適切です。
- 選択肢 5不正解
- アが正しく、ウが誤りであるため選択肢5は不適切です。
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覚えるポイント
- 専門家の役割には「販売しないこと(受診勧奨など)」も含まれる
- 一般用医薬品にもドーピング禁止物質に該当する成分が含まれる
間違えやすいところ
- 店舗の売上や情報提供の成果として医薬品の販売を成立させることが常に正しいと誤認すること
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」一般用医薬品の役割、適切な選択と受診勧奨
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.13 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
登録販売者のコミュニケーション姿勢
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 購入者とのコミュニケーション / 使用者の特定 / 情報提供の工夫
一般用医薬品を販売する際の登録販売者の姿勢に関する記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
登録販売者は、購入者が品目を決めている場合や代理購入の場合、情報提供を受けにくい状況であっても、適切な使用を確保するために丁寧なコミュニケーションと確認を行う義務と役割があります。
解き方
- 選択肢1(決めているから不要)、2(常に当人使用と決めつける)、4(意識が乏しければ提供不要)の誤りを順次判定する。
- 購入者が話しやすい雰囲気づくりを重視する選択肢3を正答とする。
- 選択肢 1不正解
- あらかじめ品目を決めている場合であっても、誤った選択や禁忌がないか等の状況確認と適切な情報提供が必要です。
- 選択肢 2不正解
- 購入者が家族などの代理で購入している場合も多いため、実際の使用者が誰であるかを確認する必要があります。
- 選択肢 3正解
- 会話しやすい雰囲気をつくり、使用者の状態や使用目的などを自発的に引き出すコミュニケーションが求められます。
- 選択肢 4不正解
- 購入者側の意識が乏しい場合でも、分かりやすい説明を工夫するなどして安全な使用に必要な情報提供に努める必要があります。
覚えるポイント
- 購入者本人が使用者とは限らない(代理購入の可能性に留意)
- 購入者が品目を決めていても状況確認は省略しない
間違えやすいところ
- 購入を急いでいる客には確認や情報提供を一切しなくてよいと勘違いすること
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」適切な情報提供とコミュニケーション
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.13 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
購入者への基本的な確認事項
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 情報収集の項目 / アレルギー歴 / 症状の把握 / 配慮が必要な対象者 / 使用時期
医薬品の販売等に従事する専門家が購入者へ確認する基本的な事項に関する記述のア~エの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア その医薬品を使用する人が過去にアレルギーや医薬品による副作用等の経験があるか。 イ 症状等がある場合、いつ頃から症状があるか、その原因や患部等の特定はなされているか。 ウ 小児や高齢者、妊婦等の配慮が必要な人の使用が想定されるか。 エ その医薬品がすぐに使用される状況にあるか。
解答・解説を表示
解答
1
解説
一般用医薬品を適正かつ安全に使用してもらうため、アレルギー歴・副作用歴、発症時期や部位、使用者の属性(小児・高齢者・妊婦等)、および直ちに使用するのか常備用なのか等の使用状況の確認が必須です。
解き方
- ア~エの各項目について、手引きに示されている販売時の確認事項と対比する。
- ア(アレルギー・副作用歴)、イ(時期・部位)、ウ(配慮が必要な人)、エ(使用時期・常備目的か)のすべてが適切な確認項目であると確認する。
- 選択肢 1正解
- ア、イ、ウ、エのすべてが購入者への基本的な確認事項として正しく、選択肢1が正解です。
- 選択肢 2不正解
- エの「その医薬品がすぐに使用される状況にあるか(直ちに使用か常備か)」も重要な確認事項であるため誤とするのは不適切です。
- 選択肢 3不正解
- イ、ウ、エはいずれも確認すべき基本事項であり、誤とするのは不適切です。
- 選択肢 4不正解
- アおよびウも確認すべき基本事項であり、誤とするのは不適切です。
- 選択肢 5不正解
- アおよびイも確認すべき基本事項であり、誤とするのは不適切です。
覚えるポイント
- 「直ちに使用するか、常備用か」も確認すべき重要事項に含まれる
- 使用者の背景(アレルギー、小児・妊婦・高齢者など)を漏れなく把握する
間違えやすいところ
- 「すぐに使用される状況にあるか」は確認項目ではないと除外してしまうこと
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」適切な情報提供とコミュニケーション
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.14 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
一般用医薬品の大量・連用購入者に対する販売時の対応
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の適正使用 / 購入者への情報提供 / 受診勧奨 / 乱用防止
成人女性が店舗販売業に来店し、1本120mL入り(1日最大服用量60mL)の鎮咳去痰シロップ剤を10本まとめて購入しようとした。女性によると、1週間前にも同一製品を購入して服用しているが、咳症状が続いているためまとめ買いを希望しているという。この購入者に対する登録販売者の対応として、最も適切でないものを1つ選びなさい。
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解答
2
解説
一般用医薬品を一定期間使用しても症状が改善しない場合は医療機関の受診を勧奨すべきであり、また依存性成分を含む鎮咳去痰薬の大量購入や頻回購入には薬物乱用防止の観点から理由の確認が必要です。
解き方
- 購入者の状況(1週間前から連用しても症状が持続していること、一度に10本という大量購入であること)を把握する。
- 連用・大量購入の背景にある乱用リスクや背景疾患を考慮し、確認や受診勧奨を行わずに漫然と販売する選択肢2を不適切と判定する。
- 選択肢 1不正解
- 鎮咳去痰薬にはコデイン類など妊婦への使用に注意が必要な成分が含まれる場合があるため、妊娠の有無の確認は適切な対応です。
- 選択肢 2正解
- 1週間の使用で改善しない咳に対する大量購入であり、乱用や基礎疾患の悪化の恐れがあるため、確認なしにそのまま販売してはなりません。
- 選択肢 3不正解
- 併用薬や食品との相互作用によって薬効が減弱している可能性を考慮して併用状況を確認することは適切な対応です。
- 選択肢 4不正解
- 一般用医薬品を5〜6日程度使用しても症状の改善がみられない場合は、重篤な呼吸器疾患の可能性もあるため受診勧奨が適切です。
覚えるポイント
- 一般用医薬品の連用で症状が改善しない場合は速やかに医療機関の受診を勧奨する。
間違えやすいところ
- 以前から使用経験がある購入者であっても、大量購入や長期連用時には確認を怠ってはならない。
出題の前提:試験問題の記載および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.14 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
サリドマイドおよびサリドマイド訴訟の概要
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / サリドマイド / 催眠鎮静薬 / 血液-胎盤関門 / 血管新生
サリドマイド及びサリドマイド訴訟に関する次の文章について、( ア )〜( ウ )に入る字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 「サリドマイド訴訟は、( ア )等として販売されたサリドマイド製剤を妊娠している女性が使用したことにより、出生児に先天異常(サリドマイド胎芽症)が発生したことに対する損害賠償訴訟である。妊娠している女性が摂取した場合、サリドマイドは( イ )を通過して胎児に移行する。サリドマイドの副作用により胎児の( ウ )が妨げられると細胞分裂が正常に行われず、器官が十分に成長しないことから先天異常が発生する。」
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解答
5
解説
サリドマイドは催眠鎮静剤や胃腸薬として販売され、妊娠初期の服用により血液-胎盤関門を通過した成分が胎児の血管新生を阻害して四肢欠損等の催奇形性を引き起こしました。
解き方
- サリドマイドの薬効群が催眠鎮静剤や胃腸薬であることを想起し、アを「催眠鎮静剤」に絞り込む。
- 母体から胎児への移行部位であるイを「血液-胎盤関門」、催奇形性の主機序であるウを「血管新生」の阻害と同定する。
- 選択肢 1不正解
- アの解熱鎮痛剤が誤りです。サリドマイドは催眠鎮静剤等として販売されました。
- 選択肢 2不正解
- ウの運動が誤りです。妨げられるのは胎児の「血管新生」です。
- 選択肢 3不正解
- アの解熱鎮痛剤、およびイの血液-脳関門がともに誤りです。
- 選択肢 4不正解
- イの血液-脳関門、およびウの運動が誤りです。
- 選択肢 5正解
- アが催眠鎮静剤、イが血液-胎盤関門、ウが血管新生であり、すべての組み合わせが正しいです。
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覚えるポイント
- サリドマイドは催眠鎮静成分であり、血液-胎盤関門を通過して胎児の血管新生を阻害する。
間違えやすいところ
- 血液-脳関門と血液-胎盤関門を取り違えないように注意する。
出題の前提:試験問題の記載および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.15 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
薬害訴訟の原因となった一般用医薬品
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / スモン訴訟 / キノホルム製剤 / 一般用医薬品
過去に一般用医薬品として販売され、医薬品等による副作用等にかかる訴訟の原因となったものとして、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
主な薬害訴訟のうち、サリドマイド製剤とキノホルム製剤は一般用医薬品としても販売されていました。血液製剤やヒト乾燥硬膜は医療用医薬品等です。
解き方
- 挙げられている各医薬品が問題となった薬害訴訟とその販売形態(一般用か医療用か)を確認する。
- キノホルム製剤は整腸剤として一般用医薬品としても流通しスモンを引き起こしたため、正答と判断する。
- 選択肢 1正解
- キノホルム製剤は整腸剤として一般用医薬品でも販売され、スモン訴訟の原因となりました。
- 選択肢 2不正解
- インスリン製剤は糖尿病治療に用いられる医療用医薬品であり、薬害訴訟の主な対象ではありません。
- 選択肢 3不正解
- フィブリノゲン製剤はC型肝炎訴訟の原因となった血液凝固因子製剤(医療用医薬品)です。
- 選択肢 4不正解
- ヒト乾燥硬膜はCJD(クロイツフェルト・ヤコブ病)訴訟の原因となった医療機器・医薬品です。
- 選択肢 5不正解
- 血液凝固第IX因子製剤はHIV訴訟およびC型肝炎訴訟の原因となった医療用医薬品です。
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覚えるポイント
- 主な薬害のうち、一般用医薬品としても販売されていたのはサリドマイドとキノホルムである。
間違えやすいところ
- C型肝炎やHIVの原因となった血液製剤を一般用医薬品と混同しないようにする。
出題の前提:試験問題の記載および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.15 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
薬害訴訟と原因医薬品等の正誤判定
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / スモン訴訟 / HIV訴訟 / CJD訴訟 / C型肝炎訴訟
医薬品等による副作用等にかかる訴訟とその原因となった医薬品等に関する記述(ア〜エ)の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア スモン訴訟 — ヒト乾燥硬膜 イ ヒト免疫不全ウイルス(HIV)訴訟 — 血液凝固因子製剤 ウ クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)訴訟 — キノホルム製剤 エ C型肝炎訴訟 — プリオン
解答・解説を表示
解答
4
解説
スモン訴訟はキノホルム、HIV訴訟は血液凝固因子製剤、CJD訴訟はヒト乾燥硬膜(プリオン感染)、C型肝炎訴訟は血液凝固因子製剤(HCV混入)が原因です。
解き方
- 各訴訟名と原因物質の対応関係を照合する。
- アはキノホルムであるため誤、イは血液凝固因子製剤で正、ウはヒト乾燥硬膜で誤、エはフィブリノゲン製剤等の血液凝固因子製剤で誤と判別する。
- 選択肢 1不正解
- アとエが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- アとウが誤りで、イが正しいため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- アとエが誤りで、イが正しいため不正解です。
- 選択肢 4正解
- アが誤、イが正、ウが誤、エが誤となっており、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- イが正、ウとエが誤りであるため不正解です。
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覚えるポイント
- スモン=キノホルム、HIV=血液凝固因子製剤、CJD=ヒト乾燥硬膜、C型肝炎=フィブリノゲン製剤等の対応を徹底する。
間違えやすいところ
- CJDの病原体であるプリオンと、C型肝炎の病原体であるHCV(C型肝炎ウイルス)を混同しないように注意する。
出題の前提:試験問題の記載および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.16 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
消化器系の働き(唾液、胃液、膵臓、胆汁)
人体の働きと医薬品 · 消化器系 / プチアリン / ペプシン / 膵液 / 胆汁酸塩
消化器系に関する記述(ア〜エ)の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 唾液には、デンプンを分解する消化酵素が含まれている。 イ ペプシノーゲンは、胃酸によって、タンパク質を消化する酵素であるペプシンとなり、胃酸とともに胃液として働く。 ウ 膵臓は、炭水化物及び脂質を消化する酵素の供給を担っており、タンパク質の消化には関与していない。 エ 胆汁に含まれる胆汁酸塩(コール酸、デオキシコール酸等の塩類)は、脂質の消化を容易にし、また、脂溶性ビタミンの吸収を助ける。
解答・解説を表示
解答
2
解説
膵臓は炭水化物(アミラーゼ)、脂質(リパーゼ)だけでなく、タンパク質を消化する酵素(トリプシノーゲン等)も分泌するため三大栄養素すべての消化に関与します。
解き方
- ア:唾液アミラーゼ(プチアリン)がデンプンを分解するため正しいと判断する。
- イ:ペプシノーゲンは胃酸によりペプシンとなってタンパク質を分解するため正しいと判断する。
- ウ:膵臓はタンパク質分解酵素(トリプシン等)も分泌するため誤りと判断する。
- エ:胆汁酸塩は脂質の乳化および脂溶性ビタミンの吸収を助けるため正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- ウが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2正解
- アが正、イが正、ウが誤、エが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- イとエが正しいため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- アとエが正しく、ウが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 5不正解
- アとイが正しいため不正解です。
覚えるポイント
- 膵液は炭水化物・脂質・タンパク質の三大栄養素すべてを消化する酵素を含む。
間違えやすいところ
- 胆汁自体には消化酵素は含まれず、胆汁酸塩による乳化作用で消化を助ける点に注意する。
出題の前提:試験問題の記載および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.17 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
肝臓の生理機能と代謝・貯蔵
人体の働きと医薬品 · 消化器系 / 肝臓 / グリコーゲン / 解毒作用 / ビタミン貯蔵 / アミノ酸代謝
肝臓に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 ア 小腸で吸収されたブドウ糖は、血液によって肝臓に運ばれてグリコーゲンとして蓄えられる。 イ 肝臓は、消化管等から吸収された、又は体内で生成した、滞留すると生体に有害な物質を、肝細胞内の酵素系の働きで代謝して無毒化し、又は体外に排出されやすい形にする。 ウ 肝臓は、脂溶性ビタミンの貯蔵臓器であるが、水溶性ビタミンを貯蔵することはできない。 エ 肝臓は、必須アミノ酸を生合成している。
解答・解説を表示
解答
1
解説
肝臓は糖のグリコーゲンとしての貯蔵、有害物質の解毒代謝、脂溶性ビタミンやビタミンB12等の貯蔵、非必須アミノ酸の生合成など多彩な機能を担っています。
解き方
- ア:ブドウ糖をグリコーゲンとして貯蔵するため正しいと判断する。
- イ:有害物質の代謝・無毒化(解毒作用)を担うため正しいと判断する。
- ウ:肝臓は脂溶性ビタミンだけでなく水溶性ビタミン(ビタミンB12等)も貯蔵するため誤りと判断する。
- エ:必須アミノ酸は生体内で生合成できないため食事から摂取する必要があり、誤りと判断する。
- 選択肢 1正解
- アとイがともに正しく、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- エが誤り(必須アミノ酸は生体内で生合成できない)であるため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- ウが誤り(水溶性ビタミンであるビタミンB12等も貯蔵する)であるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- ウとエがともに誤りであるため不正解です。
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覚えるポイント
- 必須アミノ酸は体内(肝臓)で合成できず、食事からの摂取が不可欠である。
間違えやすいところ
- 肝臓が貯蔵できるのは脂溶性ビタミンだけでなく、水溶性ビタミンのビタミンB12等も含まれる。
出題の前提:試験問題の記載および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.17 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
呼吸器系(肺および肺胞)の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 呼吸器系 / 肺 / 肺胞 / 呼吸運動 / ガス交換
肺に関する記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
肺自体には自ら運動する筋組織がなく、呼吸筋(横隔膜や肋間筋)によって受動的に拡張・収縮します。肺胞壁はガス交換を容易にするため極めて薄くできています。
解き方
- 選択肢1:肺には筋組織がない(呼吸運動は横隔膜や肋間筋による)ため誤りと判断する。
- 選択肢2:気管支の末端のブドウの房状の球状袋部分が肺胞であるため正しいと判断する。
- 選択肢3:肺胞壁は厚くなく非常に薄いため誤りと判断する。
- 選択肢4:ガス交換では酸素が血液中に拡散し、二酸化炭素が肺胞気中に拡散するため逆であり誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- 肺自体には筋組織がなく、横隔膜や肋間筋等の収縮・弛緩によって呼吸運動が行われます。
- 選択肢 2正解
- 気管支が細かく枝分かれした末端の球状の袋部分を肺胞といい、正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- ガス交換を効率よく行うため、肺胞の壁は非常に薄くできています。
- 選択肢 4不正解
- 肺胞気中の酸素が血液中に拡散し、血液中の二酸化炭素が肺胞気中へ拡散するため、記述は逆です。
覚えるポイント
- 肺胞の壁はガス交換のため非常に薄く、肺自体には筋肉が存在しない。
間違えやすいところ
- 肺胞でのガス交換の方向(酸素を取り込み、二酸化炭素を排出する)を取り違えないように注意する。
出題の前提:試験問題の記載および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.18 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
赤血球の性状・産生とヘモグロビン
人体の働きと医薬品 · 循環器系 / 赤血球 / 骨髄 / ヘモグロビン / 貧血
赤血球に関する次の文章について、( ア )〜( ウ )に入る字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 「赤血球は、中央部がくぼんだ円盤状の細胞で、血液全体の約( ア )を占めている。赤血球は( イ )で産生されるが、赤血球の数が少なすぎたり、赤血球中の( ウ )量が欠乏すると、血液は酸素を十分に供給できず、疲労や血色不良などの貧血症状が現れる。」
解答・解説を表示
解答
1
解説
赤血球は血球成分の主成分であり血液全体の約40%を占め、骨髄で産生されます。内部に鉄を含むヘモグロビンを有し、酸素運搬を担っています。
解き方
- 赤血球の体積割合(ヘマトクリット値)が約40%であることを想起し、アを「40%」に絞る。
- 赤血球の産生場所であるイを「骨髄」、酸素結合タンパク質であるウを「ヘモグロビン」と同定する。
- 選択肢 1正解
- アが40%、イが骨髄、ウがヘモグロビンであり、すべて正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- イの脾臓(破壊の場)およびウのフィブリン(血液凝固に関与)が誤りです。
- 選択肢 3不正解
- アの60%およびイの脾臓が誤りです。
- 選択肢 4不正解
- アの80%およびウのフィブリンが誤りです。
- 選択肢 5不正解
- アの80%が誤りです。赤血球は血液全体の約40%を占めます。
覚えるポイント
- 赤血球は血液全体の約40%を占め、骨髄で産生され、脾臓で破壊される。
間違えやすいところ
- 産生場所(骨髄)と破壊場所(脾臓)を混同しないようにする。
出題の前提:試験問題の記載および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.18 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
泌尿器系の構造と排尿の生理機能
人体の働きと医薬品 · 泌尿器系 / 腎臓 / 副腎 / 排尿機構
泌尿器系に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
尿の貯留時には排尿筋が弛緩して膀胱括約筋が収縮し、排尿時には排尿筋が収縮して膀胱括約筋が弛緩するという相反的な調節機構を正しく理解することが重要です。
解き方
- 各選択肢の解剖学的部位および生理作用(腎臓、副腎髄質、膀胱・尿道括約筋)の記述内容を確認する。
- 排尿時における排尿筋と膀胱括約筋の収縮・弛緩の協調運動の向きを照合し、誤りである肢3を特定する。
- 選択肢 1不正解
- 腎臓は体液量やイオンバランスを調節し、レニン等の分泌とともに血圧を一定に保つ役割を持ちます。
- 選択肢 2不正解
- 副腎髄質からはカテコールアミンであるアドレナリンとノルアドレナリンが産生・分泌されます。
- 選択肢 3正解
- 排尿時には排尿筋が収縮し、膀胱括約筋が弛緩することで尿が押し出されるため、本記述は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 加齢に伴い括約筋の調節機能低下や膀胱容量の減少が生じ、頻尿や尿失禁を招きやすくなります。
覚えるポイント
- 排尿時は膀胱壁(排尿筋)が収縮し、出口(膀胱括約筋)が緩む(弛緩する)
間違えやすいところ
- 蓄尿時と排尿時における排尿筋と括約筋の収縮・弛緩の組み合わせを混同しやすい
出題の前提:手引き(人体の働きと医薬品・泌尿器系)
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.19 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
感覚器官(眼・鼻・耳・平衡感覚)の構造と疾患
人体の働きと医薬品 · 感覚器官 / 夜盲症 / 副鼻腔炎 / 耳管 / 動揺病
感覚器官に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 目で光を感じる反応にはビタミンCが不可欠であるため、ビタミンCが不足すると夜間視力の低下(夜盲症)が生じる。 イ 鼻腔と副鼻腔が連絡する管は非常に狭いため、鼻腔粘膜が腫れると副鼻腔の開口部がふさがりやすくなり、副鼻腔に炎症を生じることがある。 ウ 小さな子供は、耳管が太く短くて、走行が水平に近いため、鼻腔からウイルスや細菌が侵入して感染が起こりやすい。 エ 乗物酔い(動揺病)は、乗り物に乗っているとき反復される加速度刺激や動揺によって、平衡感覚が混乱して生じる身体の変調である。
解答・解説を表示
解答
3
解説
眼の光受容にはビタミンAが必須であること、小児の耳管構造の解剖学的特徴、副鼻腔と鼻腔の連絡管の閉塞機序を正確に整理して判別します。
解き方
- 記述アについて、夜盲症に関与するビタミンがビタミンAであることを確認し、誤りと判断する。
- 記述イ、ウ、エの解剖学的および生理的説明(副鼻腔の開口部閉塞、小児耳管の特徴、動揺病の成因)が正しいことを確認し、組み合わせ3を導く。
- 選択肢 1不正解
- アが誤りであり、ウは正しい記述であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- アが誤りであり、イは正しく、エも正しいため不適当です。
- 選択肢 3正解
- アのみが誤りで、イ、ウ、エが正しいため、この組み合わせが正答です。
- 選択肢 4不正解
- エは動揺病の正しい説明であるため、エを誤りとする本肢は不適当です。
- 選択肢 5不正解
- イおよびウの記述は解剖学的・生理学的に正しいため不適当です。
覚えるポイント
- 夜盲症の防止や光受容に関与するのはビタミンA
- 小児の耳管は太く短く水平に近い
間違えやすいところ
- 夜盲症に関わるビタミンをビタミンCやビタミンB群と取り違えやすい
出題の前提:手引き(人体の働きと医薬品・感覚器官)
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.19 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
外皮系(皮膚の構造と機能)
人体の働きと医薬品 · 外皮系 / 皮膚の構造 / 真皮 / 皮下組織
外皮系に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 ア 皮膚は、表皮、真皮、皮下組織の3層構造からなる。 イ メラニン色素の防護能力を超える紫外線に曝されると、皮膚組織が損傷を受け、たこやうおのめができる。 ウ 表皮には、毛細血管や知覚神経の末端が通っている。 エ 皮下脂肪層は、外気の熱や寒さから体を守るとともに、衝撃から体を保護するほか、脂質としてエネルギー源を蓄える機能がある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
皮膚は外側から表皮・真皮・皮下組織の3層で構成され、血管や神経は真皮に存在し表皮には血管が存在しないこと、また病変の成因を正確に区別します。
解き方
- 記述ア・エが皮膚の層構造および皮下脂肪組織の正常な機能として正しいことを確認する。
- 記述イ(たこ・うおのめの原因は物理刺激)および記述ウ(表皮ではなく真皮に血管・神経が存在)が誤りであることを確認する。
- 選択肢 1不正解
- イは紫外線ではなく物理的な摩擦・圧迫が原因であるため誤りです。
- 選択肢 2正解
- アとエの記述がともに正しいため、適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- イおよびウの記述はいずれも誤りであるため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- ウは毛細血管や知覚神経が通る部位が表皮ではなく真皮であるため誤りです。
覚えるポイント
- 血管・神経が通るのは真皮層であり表皮には通っていない
- 皮下組織は断熱・クッション・エネルギー貯蔵を担う
間違えやすいところ
- 表皮と真皮に存在する組織(血管、神経、付属器官)の所在を混同しやすい
出題の前提:手引き(人体の働きと医薬品・外皮系)
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.20 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
筋組織の種類と生理学的特徴
人体の働きと医薬品 · 筋組織 / 骨格筋 / 平滑筋 / 心筋 / 随意筋
筋組織に関する以下の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
筋組織は骨格筋・平滑筋・心筋の3種に大別され、横紋の有無(横紋筋か平滑筋か)、支配神経(体性神経か自律神経か)、意識による制御(随意筋か不随意筋か)の3軸で分類されます。
解き方
- 肢1が骨格筋の基本的特性(随意筋・体性神経支配)として正しいことを判定する。
- 肢2の疲労物質(グリコーゲンの代謝による乳酸の蓄積)、肢3の心筋の構造(横紋筋である)、肢4の支配神経(骨格筋は体性神経、平滑筋・心筋は自律神経)の誤りを確認する。
- 選択肢 1正解
- 骨格筋は随意筋であり、体性神経系(運動神経)の指令により意識的に収縮させることができます。
- 選択肢 2不正解
- 筋疲労は蓄えられたグリコーゲンの分解に伴い生成する乳酸が蓄積することで起こるため逆です。
- 選択肢 3不正解
- 心筋は平滑筋とは異なり、骨格筋と同様に横縞模様(横紋)を有する横紋筋です。
- 選択肢 4不正解
- 骨格筋は体性神経系に支配され、内臓筋である平滑筋や心筋は自律神経系に支配されます。
覚えるポイント
- 骨格筋:横紋筋・随意筋・体性神経
- 心筋:横紋筋・不随意筋・自律神経
- 平滑筋:平滑筋(横紋なし)・不随意筋・自律神経
間違えやすいところ
- 心筋が平滑筋ではなく骨格筋と同じ横紋筋である点を見落としやすい
出題の前提:手引き(人体の働きと医薬品・筋組織)
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.20 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
中枢神経系の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 神経系 / 中枢神経系 / 視床下部 / 血液脳関門 / 延髄 / 脊髄
中枢神経系に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 ア 脊髄には、自律神経系、ホルモン分泌の調節機能を担う視床下部がある。 イ 小児は、血液脳関門が未発達であるため、循環血液中に移行した医薬品の成分が脳の組織に達しにくい。 ウ 脳は延髄を介して脊髄とつながっており、延髄には、心拍数を調節する心臓中枢、呼吸を調節する呼吸中枢等がある。 エ 脊髄は脊椎の中にあり、脳と末梢の間で刺激を伝えている。
解答・解説を表示
解答
4
解説
脳の各部位(大脳、間脳、脳幹、小脳)の固有の機能と、脳と末梢神経をつなぐ脊髄の役割、血液脳関門のバリア機能の発達段階を正確に押さえます。
解き方
- 記述アについて、自律神経や内分泌の統合中枢である視床下部が存在するのは間脳であるため誤りと判断する。
- 記述イについて、小児の血液脳関門は未発達ゆえに脳へ移行しやすい(達しやすい)ため誤りと判断する。
- 記述ウおよびエが延髄の中枢機能および脊髄の走行・伝導路として正しいことを確認し、組み合わせ4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- アとイはいずれも誤った記述であるため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- アは視床下部の位置が脊髄ではなく間脳であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- イは小児では血液脳関門が未発達で脳組織に成分が達しやすいため誤りです。
- 選択肢 4正解
- 延髄の生命維持中枢に関するウ、および脊髄の構造に関するエがともに正しい記述です。
覚えるポイント
- 視床下部は間脳に存在し、自律神経・内分泌の最高中枢
- 小児は血液脳関門が未発達なため中枢神経系への薬物移行が高い
間違えやすいところ
- 小児の血液脳関門が未発達であることを「薬が通りにくい」と誤読しやすい
出題の前提:手引き(人体の働きと医薬品・神経系)
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.21 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
自律神経系(交感神経刺激時の効果器反応)
人体の働きと医薬品 · 自律神経系 / 交感神経 / 効果器 / 瞳孔 / 心臓 / 消化管 / 排尿筋
交感神経系が副交感神経系より活発に働いたときの効果器とその反応に関する以下関係の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。 効果器 / 反応 ア 目 / 瞳孔収縮 イ 心臓 / 心拍数増加 ウ 腸 / 運動亢進 エ 膀胱 / 排尿筋の弛緩
解答・解説を表示
解答
4
解説
交感神経は「闘争または逃走(活動時)」に優位となり、光を多く取り込むため瞳孔散大、心機能亢進、消化活動の抑制、排尿筋弛緩(尿を溜める)が生じます。
解き方
- 各効果器における交感神経興奮時の反応(目:散大、心臓:心拍数増加、腸:運動低下、膀胱:排尿筋弛緩)を列挙する。
- ア(散大のところ収縮なので誤)、イ(正)、ウ(低下のところ亢進なので誤)、エ(正)の真偽を判定し、4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 瞳孔収縮および排尿筋弛緩の判定が誤っています。
- 選択肢 2不正解
- 交感神経優位で心拍数は増加し、瞳孔は散大するため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- 交感神経優位で瞳孔は散大し、心拍数は増加するため不適当です。
- 選択肢 4正解
- アが誤、イが正、ウが誤、エが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 交感神経優位で心拍数は増加し、腸の蠕動運動は低下するため不適当です。

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覚えるポイント
- 交感神経刺激:瞳孔散大、心拍数増加、消化管運動低下、膀胱排尿筋弛緩(排尿抑制)
間違えやすいところ
- 膀胱壁の排尿筋が弛緩すると排尿が抑制される(蓄尿される)という生理現象を混同しやすい
出題の前提:手引き(人体の働きと医薬品・神経系)
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.21 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品の体内動態(吸収・代謝・排泄)
人体の働きと医薬品 · 薬物動態 / 吸収 / 坐剤 / 初回通過効果 / 血漿タンパク質結合
医薬品の吸収、代謝及び排泄に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア 内服薬の有効成分の消化管からの吸収量や吸収速度は、消化管内容物や他の医薬品の作用によって影響を受ける。 イ 坐剤は、肛門から医薬品を挿入することにより、薄い小腸内壁の粘膜から有効成分を吸収させるものである。 ウ 医薬品の経口投与後、消化管で吸収された有効成分は、消化管の毛細血管から血液中へ移行し、門脈を経由して肝臓で代謝を受ける。 エ 有効成分と血漿タンパク質との複合体は、腎臓で濾過されやすいため、速やかに尿中に排泄される。
解答・解説を表示
解答
2
解説
経口投与薬は消化管吸収後、門脈を経て肝臓で代謝(初回通過効果)を受けること、坐剤は直腸から吸収されること、血漿タンパク結合型薬物は糸球体で濾過されないことを理解します。
解き方
- 記述ア・ウの内容(消化管内容物の影響、門脈を介した肝臓への移行と代謝)が正しいことを確認する。
- 記述イ(坐剤の吸収部位は直腸粘膜)およびエ(タンパク結合型は濾過されにくい)の誤りを特定し、組み合わせ2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 坐剤が吸収されるのは小腸粘膜ではなく直腸粘膜であるため誤りです。
- 選択肢 2正解
- アとウの記述がともに正確であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- イおよびエはいずれも体内動態の記述として誤りです。
- 選択肢 4不正解
- エは血漿タンパク質複合体が糸球体で濾過されにくいため誤りです。
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覚えるポイント
- 坐剤は直腸粘膜から吸収される
- 血漿タンパク質と結合した薬物は糸球体で濾過されない
間違えやすいところ
- 血漿タンパク結合型薬物は分子量が大きくなるため腎濾過されにくいという基本事項を見誤りやすい
出題の前提:手引き(人体の働きと医薬品・薬の生体内運命)
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.22 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
薬の体内動態と血中濃度・薬効・毒性
人体の働きと医薬品 · 血中濃度 / 最小有効濃度 / 最高血中濃度 / プラトー現象 / 副作用・毒性
薬の体内での働きに関する以下の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
薬物血中濃度と薬効の関係には受容体の飽和等による頭打ち(プラトー現象)が存在し、無制限に効果が増強することはありません。過量投与は効果の上乗せなく毒性のみを著しく増大させます。
解き方
- 肢1〜3の血中濃度推移(全身移行、最小有効濃度での発現、最高血中濃度到達後の低下要因)が薬理学的基本原則に合致していることを確認する。
- 肢4について、薬効は一定限度以上には増強しない(プラトー)ため「限りなく薬効は増強され」という記述が誤りであると特定する。
- 選択肢 1不正解
- 血中に移行した薬物成分は全身の循環血流を介して各標的組織・器官に到達します。
- 選択肢 2不正解
- 薬効の発現には血中濃度が最小有効濃度(閾値)を超える必要があります。
- 選択肢 3不正解
- 最高血中濃度到達後は、代謝・排泄速度が吸収・分布速度を上回るため血中濃度が低下します。
- 選択肢 4正解
- 薬効には頭打ち(上限)があるため血中濃度を上げても限りなく増強するわけではなく、誤りです。
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覚えるポイント
- 薬効にはプラトー(上限)があり、無制限に効果が増強することはない
- 過量投与は毒性・副作用のリスクのみを増大させる
間違えやすいところ
- 血中濃度の上昇に伴い薬効も無限に比例して増強すると誤解しやすい
出題の前提:手引き(人体の働きと医薬品・薬の生体内運命)
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.22 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
剤形及び適切な使用方法
人体の働きと医薬品 · 医薬品の剤形 / 使用方法
医薬品の剤形及びその適切な使用方法に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品の各剤形は、有効成分の体内への吸収速度や作用部位、使用者の利便性・安全性を考慮して設計されており、それぞれの特徴に応じた正しい方法で使用する必要があります。
解き方
- 各記述(ア〜エ)における剤形の定義や特徴、使用上の注意点を検討する。
- アが正、イが誤、ウが誤、エが誤であることを判定し、該当する選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- イ、エの記述が誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- ウ、エの記述が誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3正解
- アが正、イが誤、ウが誤、エが誤の正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- アが正、イ、ウが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 5不正解
- アが正、ウ、エが誤りであるため不正解です。
覚えるポイント
- 口腔内崩壊錠は水なしでも服用可能、経口液剤は固形剤より吸収が早く血中濃度が速やかに上昇する、軟膏剤は刺激が弱く浸潤した患部にも適している。
間違えやすいところ
- 軟膏剤とクリーム剤の特徴を取り違えやすいので注意が必要です。クリーム剤は水分が多く刺激になりやすいため浸潤面には不適ですが、軟膏剤は油性基剤で刺激が少ないです。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」の「薬の働く仕組み(剤形と投与方法)」に準拠。
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.23 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)
人体の働きと医薬品 · 重篤な副作用 / 皮膚粘膜眼症候群
皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
2
解説
皮膚粘膜眼症候群(SJS)は、38℃以上の高熱を伴い皮膚や粘膜に重篤な病変が現れる重篤な副作用であり、原因医薬品は多岐にわたり予測が極めて困難で、致命的な転帰をたどることもあります。
解き方
- ア〜エの各記述について、SJSの症状、原因医薬品の特徴、発症時期を確認する。
- アとウが正しく、イ(発症予測は極めて困難)とエ(1ヶ月以上経過して発症することもある)が誤りであることを確認し、2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- イは誤った記述(発症予測は極めて困難)であるため不正解です。
- 選択肢 2正解
- ア、ウともに正しい記述であり、正解です。
- 選択肢 3不正解
- イ、エともに誤った記述であるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- エは誤った記述(1ヶ月以上経過して発症することもある)であるため不正解です。
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覚えるポイント
- 皮膚粘膜眼症候群は多岐にわたる医薬品で発生し発症予測は極めて困難であること、発症時期は2週間以内が多いが1ヶ月以上経過後の発症もあることを覚える。
間違えやすいところ
- 発症時期が2週間以内に限定されていると誤解しやすい点に注意が必要です。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」の「皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群:SJS)」に準拠。
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.23 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
肝機能障害
人体の働きと医薬品 · 肝機能障害 / 副作用
肝機能障害に関する記述のうち、誤っているものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品による肝機能障害が疑われるときは、重篤化を防ぐために速やかに原因医薬品の使用を中止し、医師の診療を受けるなどの適切な対応をとる必要があります。
解き方
- 肝機能障害の分類、自覚症状、黄疸の機序、発症時の対応についての各記述を確認する。
- 記述4において「急にはやめず様子をみる」としている部分が不適切であることを特定する。
- 選択肢 1不正解
- 中毒性のものとアレルギー性のものに大別されるため正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 軽度の場合は自覚症状がなく、検査値異常で初めて判明することが多いため正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 胆汁中へ排泄されるべきビリルビンが血中に滞留して生じる病態であるため正しい記述です。
- 選択肢 4正解
- 肝機能障害が疑われた場合は、直ちに医薬品の使用を中止しなければならないため誤りです。
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覚えるポイント
- 医薬品による重篤な副作用が疑われる場合は、様子を見ず直ちに使用を中止して医療機関を受診することが原則。
間違えやすいところ
- 勝手に服用を継続して重篤化させる対応肢を正しいと誤認しないように注意する。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」の「肝機能障害」に準拠。
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.24 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
精神神経系に現れる副作用
人体の働きと医薬品 · 精神神経系 / 副作用 / 無菌性髄膜炎
精神神経系に現れる副作用に関する記述のうち、誤っているものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
2
解説
一般用医薬品の副作用は、不適正な使用時だけでなく、通常の用法・用量を遵守して使用した場合であっても個人の体質や状態等により発生する可能性があります。
解き方
- 精神神経系に現れる副作用に関する各記述の内容を精査する。
- 記述2の「通常の用法・用量で発生することはない」という断定が誤りであることを判定する。
- 選択肢 1不正解
- 眠気を催す成分を含む医薬品服用後の運転操作等の禁止・注意は正しい記述です。
- 選択肢 2正解
- 精神神経症状は、通常の用法・用量であっても発生することがあるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 無菌性髄膜炎の急性発症や首筋のつっぱり、頭痛、発熱等の症状に関する正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- 循環器作用薬による頭痛・めまい等の出現時の使用中止と医師への受診勧奨は正しい対応です。
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覚えるポイント
- 副作用は適正使用(通常の用法・用量)であっても発生し得ることを理解する。
間違えやすいところ
- 「不適正な使用でのみ発生する」という限定表現を見落とさないように注意する。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」の「精神神経系に現れる副作用」に準拠。
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.24 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
イレウス様症状
人体の働きと医薬品 · イレウス様症状 / 消化器系の副作用
イレウス様症状に関する以下の文章の空欄(ア〜ウ)に入る字句の正しい組み合わせを1つ選べ。 「医薬品の作用によって腸管運動が( ア )すると、激しい腹痛や嘔吐、腹部膨満感等を伴う著しい( イ )が現れる。悪化すると、腸内容物の逆流による嘔吐が原因で脱水症状を呈したり、腸内細菌の異常( ウ )によって全身状態の衰弱が急激に進行する可能性がある。小児や高齢者のほか、普段から( イ )傾向のある人は、発症のリスクが高い。」
解答・解説を表示
解答
5
解説
イレウス様症状(腸閉塞様症状)は、医薬品(抗コリン作用成分など)により腸管運動が麻痺・低下し、著しい便秘や腹部膨満感、腸内容物の停滞による細菌異常増殖などが起こる病態です。
解き方
- 文章中の空欄アについて、イレウス様症状は腸管運動の低下・麻痺によるものであるため「麻痺」が入る。
- 空欄イについて、腸内容物の輸送が停滞するため著しい「便秘」が現れ、普段から便秘傾向のある人でリスクが高い。
- 空欄ウについて、腸内容物が停滞することで腸内細菌が「増殖」し、衰弱が進行する。したがって選択肢5が正解となる。
- 選択肢 1不正解
- アが亢進、イが下痢となっており誤りです。
- 選択肢 2不正解
- アが亢進、ウが減少となっており誤りです。
- 選択肢 3不正解
- イが下痢、ウが減少となっており誤りです。
- 選択肢 4不正解
- イが下痢となっており誤りです。
- 選択肢 5正解
- ア:麻痺、イ:便秘、ウ:増殖の組み合わせが正しく、正解です。
覚えるポイント
- イレウス様症状:腸管運動「麻痺」→著しい「便秘」→腸内細菌の異常「増殖」。
間違えやすいところ
- 激しい腹痛や嘔吐から下痢を連想しがちですが、イレウス様症状は通過障害(便秘)である点に注意が必要です。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」の「イレウス様症状(腸閉塞様症状)」に準拠。
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.25 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品の副作用としての喘息
人体の働きと医薬品 · 喘息 / 副作用 / アスピリン喘息
医薬品の副作用としての喘息に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品による喘息(アスピリン喘息等)は内服薬のみならず坐薬や外用薬でも生じ、短時間で発作が現れます。過去に発作を起こしたことがある人は再発・重症化のリスクが高いため同種医薬品を回避する必要があります。
解き方
- ア〜エの記述を一つずつ確認する。
- ア(発症時間)、イ(外用薬等による誘発)、ウ(成分消失による寛解)、エ(同種医薬品の回避)がいずれも手引きに合致した正確な記述であることを確認し、1を選択する。
- 選択肢 1正解
- ア、イ、ウ、エのすべてが正しい記述であり、正解です。
- 選択肢 2不正解
- イは坐薬や外用薬でも誘発されるため正しく、誤りとした本選択肢は不正解です。
- 選択肢 3不正解
- イ、ウ、エはいずれも正しい記述であるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- ア、ウはいずれも正しい記述であるため不正解です。
- 選択肢 5不正解
- ア、イ、エはいずれも正しい記述であるため不正解です。
覚えるポイント
- 医薬品誘発性喘息は坐薬や貼り薬・塗り薬などの外用薬でも発症し、服用後1時間以内の短時間で発症する。
間違えやすいところ
- 外用薬や坐薬なら全身性の喘息発作を起こさないと誤解しやすいので注意。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」の「呼吸器系に現れる副作用(喘息)」に準拠。
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.26 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
循環器系に現れる副作用
人体の働きと医薬品 · 循環器系 / うっ血性心不全 / 不整脈
循環器系に現れる副作用に関する記述のうち、誤っているものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
1
解説
うっ血性心不全は、心臓のポンプ機能低下により全身に必要な血液を送り出せなくなり、血液が肺や体静脈系に停滞(うっ血)して様々な症状を引き起こす疾患です。
解き方
- うっ血性心不全および不整脈に関する各選択肢を検討する。
- 選択肢1で「全身に必要とされる量以上の血液を心臓から送り出すことで」とある部分が、ポンプ機能低下の定義と逆になっているため誤りと判断する。
- 選択肢 1正解
- うっ血性心不全は「必要な量の血液を送り出せなくなる」状態であるため、「量以上の血液を心臓から送り出す」とする記述は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 息切れ、むくみ、急激な体重増加、ピンク色の痰などはうっ血性心不全の典型的な初期症状であり正しいです。
- 選択肢 3不正解
- 心筋の自動性や興奮伝導の異常による拍動リズムの乱れという不整脈の定義は正しいです。
- 選択肢 4不正解
- 代謝・排泄能低下や薬物相互作用によって血中濃度が上昇し、不整脈リスクが高まるため正しい記述です。
覚えるポイント
- うっ血性心不全=ポンプ機能低下により「血液を十分に送り出せない」状態、初期症状に息切れ・足のむくみ・急な体重増加・ピンク色の痰。
間違えやすいところ
- 「量以上を送り出す」という表現を流し読みして見落とさないように注意する。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」の「循環器系に現れる副作用」に準拠。
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.26 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
皮膚に現れる副作用
人体の働きと医薬品 · 皮膚障害 / 接触皮膚炎 / 光線過敏症 / 薬疹
皮膚に現れる副作用に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
1
解説
皮膚に現れる副作用には接触皮膚炎や光線過敏症、薬疹などがあります。一度アレルギー性の薬疹を生じた人は抗体が形成されているため再発リスクが高く、一般の生活者が自己判断で対症療法を行うことは推奨されません。
解き方
- ア〜エの記述について正誤を判定する。
- ア:光線過敏症の定義として正しい。
- イ:接触皮膚炎と光線過敏症の広がりの違いとして正しい。
- ウ:抗体が形成されていると再発リスクは「高くなる」ため誤り。
- エ:自己判断で対症療法を行うことは推奨されず直ちに使用を中止すべきであるため誤り。
- したがって正しい組み合わせは(ア、イ)の1となる。
- 選択肢 1正解
- ア、イともに正しい記述であり、正解です。
- 選択肢 2不正解
- ウは誤った記述(再発の可能性は高くなる)であるため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- エは誤った記述(自らの判断での対症療法は推奨されない)であるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- ウ、エともに誤った記述であるため不正解です。
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覚えるポイント
- 薬疹の既往がある場合は感作(抗体形成)されているため再度同じ薬を使用すると重篤な発作を起こしやすくなる。
間違えやすいところ
- 「抗体ができるから免疫がついて次回は軽くなる・出にくくなる」と誤解しないよう注意する(アレルギー反応は抗体によって誘発される)。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」の「皮膚に現れる副作用」に準拠。
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.27 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品の適正使用情報の伝達と専門家の役割
医薬品の適正使用・安全対策 · 添付文書の役割 / 情報提供 / 適正使用
医薬品の適正使用に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
一般用医薬品や要指導医薬品は生活者が自己の判断で使用するため、添付文書や外箱の表示は専門用語を避け、一般の生活者が容易に理解できる平易で分かりやすい表現で記載される必要があります。
解き方
- 各選択肢の記述について、一般用医薬品の特性および添付文書等の記載方針と照合する。
- 添付文書の情報が専門的表現で理解しにくいとしている記述3が誤りであると判断する。
- 選択肢 1不正解
- 医薬品は適正な使用のための情報が伴って初めて本来の有効性や安全性を発揮するため、正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 一般用医薬品は専門家からの情報に基づき、生活者自らの判断で使用されるものであるため正しい記述です。
- 選択肢 3正解
- 一般生活者が適正に使用できるよう、添付文書等は専門用語を避けて分かりやすく平易な表現で記載されています。
- 選択肢 4不正解
- 購入者の状況に応じて注意すべき重要事項に焦点を絞り、効果的・効率的に説明することは専門家として適切です。
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覚えるポイント
- 一般用医薬品等の添付文書は生活者が理解できるよう平易な表現で記載される
間違えやすいところ
- 医療用医薬品の添付文書(専門家向け)と一般用医薬品の添付文書(一般生活者向け)の対象読者の違いを混同しないように注意する。
出題の前提:手引き「第5章 医薬品の適正使用・安全対策」I. 医薬品の適正使用情報
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.28 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
一般用医薬品の添付文書の改訂と記載要領
医薬品の適正使用・安全対策 · 添付文書の改訂 / 記載事項 / 薬効名
一般用医薬品の添付文書の記載に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品の添付文書は常に最新の安全性・有効性情報を反映させる必要があるため、定期的な改訂サイクルではなく、新たな知見や報告が得られた時点で随時改訂されます。
解き方
- 添付文書の改訂時期に関する規定を確認する(定期改訂ではなく随時改訂)。
- 「1年に1回改訂がなされている」としている記述1が誤りであると特定する。
- 選択肢 1正解
- 添付文書の改訂は1年に1回などの定期的更新ではなく、新たな知見等に基づき「随時」改訂が行われます。
- 選択肢 2不正解
- 重要な内容が改訂された場合は、改訂年月を記載するとともに改訂箇所を明示することとされています。
- 選択肢 3不正解
- 販売名の上部には、説明文書を必ず読むことや大切に保管すること等の注意喚起文言が記載されています。
- 選択肢 4不正解
- 販売名自体から薬効名が容易に判別できるような製品では、薬効名の記載を省略することが認められています。
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覚えるポイント
- 添付文書の改訂は「1年に1回」ではなく「随時」行われる
間違えやすいところ
- 定期的な見直しが行われる再評価・再審査等の制度と、添付文書の随時改訂を混同しやすい。
出題の前提:手引き「第5章 医薬品の適正使用・安全対策」I. 医薬品の適正使用情報 1. 添付文書の読み方
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.28 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
添付文書の「使用上の注意」の構成と記載内容
医薬品の適正使用・安全対策 · してはいけないこと / 相談すること / 一般用検査薬
一般用医薬品の添付文書における「使用上の注意」に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 「してはいけないこと」、「相談すること」及び「その他の注意」から構成され、適正使用のために重要と考えられる項目が前段に記載されている。 イ 「してはいけないこと」には、守らないと症状が悪化する事項、副作用又は事故等が起こりやすくなる事項について記載されている。 ウ 一般用検査薬では、その検査結果が確定診断となるため、判定が陽性であれば医師の診断を受ける必要はない旨が記載されている。 エ 重篤な副作用として、ショック(アナフィラキシー)、皮膚粘膜眼症候群等が掲げられている医薬品では、アレルギーの既往歴がある人等は注意して使用することとして記載されている。
解答・解説を表示
解答
2
解説
一般用医薬品の使用上の注意は重大なリスクを回避するために階層化されており、禁止事項(してはいけないこと)が最優先で記載されます。また、一般用検査薬はスクリーニング用であり確定診断を行うものではありません。
解き方
- アおよびイの記述が添付文書の標準的な構成・目的に合致していることを確認する(ともに正)。
- ウについて、検査薬の性質(確定診断ではない)から誤りであることを確認する。
- エについて、ショック等の重篤な副作用既往歴は「してはいけないこと」に該当するため誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- ウが正となっているため誤りです(検査薬は確定診断ではありません)。
- 選択肢 2正解
- ア:正、イ:正、ウ:誤、エ:誤の組み合わせであり正しいです。
- 選択肢 3不正解
- イが誤、エが正となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- アが誤、エが正となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- ア、イ、ウの正誤判定がすべて逆になっているため誤りです。
答えの内訳
- ア:正
- 使用上の注意は「してはいけないこと」「相談すること」「その他の注意」からなり、重要項目が前段に配置されます。
- イ:正
- 「してはいけないこと」には、症状悪化や副作用・事故につながる危険な行為が具体的に記載されます。
- ウ:誤
- 一般用検査薬の結果は確定診断ではないため、陽性の場合は医師の診療を受ける必要がある旨が記載されます。
- エ:誤
- 重篤な副作用歴がある成分では「注意して使用する(相談すること)」ではなく、「してはいけないこと」として使用禁止が記載されます。
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覚えるポイント
- 一般用検査薬の結果は確定診断ではなく、陽性時は医師の受診が必要
- アナフィラキシー等の既往歴がある成分は「してはいけないこと(使用禁止)」に分類される
間違えやすいところ
- 重篤な副作用の既往歴を「相談すること」に含めてしまう誤りに注意する。
出題の前提:手引き「第5章 医薬品の適正使用・安全対策」I. 医薬品の適正使用情報 1. 添付文書の読み方
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.29 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
してはいけないこと:透析療法を受けている人
医薬品の適正使用・安全対策 · 透析療法 / 禁忌成分 / スクラルファート / アルミニウム脳症
以下の医薬品又は医薬品成分のうち、一般用医薬品の添付文書の「してはいけないこと」の項において「次の人は使用(服用)しないこと」の項目欄に「透析療法を受けている人」と記載されている成分等として、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
アルミニウムを含有する成分(スクラルファート、合成ケイ酸アルミニウム、アルジオキサ等)は、透析患者において体内にアルミニウムが蓄積し、アルミニウム脳症やアルミニウム骨症を発症するおそれがあるため「してはいけないこと」に指定されています。
解き方
- 各選択肢の成分特性と添付文書の禁忌事項を照合する。
- スクラルファートがアルミニウムを含有する制酸・粘膜保護成分であり、透析患者に禁忌であることを特定する。
- 選択肢 1不正解
- カフェインには「透析療法を受けている人」の使用禁忌指定はありません(心臓病や胃潰瘍等で相談)。
- 選択肢 2不正解
- プソイドエフェドリン塩酸塩は交感神経刺激作用により高血圧、心臓病、甲状腺機能障害等で禁忌となります。
- 選択肢 3正解
- スクラルファートはアルミニウムを含有するため、アルミニウム脳症予防の観点から透析療法受療者に禁忌です。
- 選択肢 4不正解
- 芍薬甘草湯はうっ血性心不全や心臓病の診断を受けた人で禁忌とされています。
- 選択肢 5不正解
- クロルヘキシジングルコン酸塩はアレルギーショック歴のある人等で禁忌とされています。

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覚えるポイント
- アルミニウム含有成分(スクラルファート等)=透析療法を受けている人は使用しないこと
間違えやすいところ
- プソイドエフェドリン等の交感神経興奮成分の禁忌(心臓病・高血圧)と混同しやすい。
出題の前提:手引き「第5章 医薬品の適正使用・安全対策」別表:してはいけないこと
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.30 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
してはいけないこと:喘息を起こしたことがある人
医薬品の適正使用・安全対策 · アスピリン喘息 / 非ステロイド性抗炎症成分 / フェルビナク / インドメタシン
以下の医薬品成分のうち、一般用医薬品の添付文書の「してはいけないこと」の項において「次の人は使用(服用)しないこと」の項目欄に「喘息を起こしたことがある人」と記載されている成分として、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 ア タンニン酸アルブミン イ フェルビナク ウ ジフェンヒドラミン塩酸塩 エ インドメタシン
解答・解説を表示
解答
3
解説
非ステロイド性抗炎症成分(NSAIDs)は、プロスタグランジン生合成抑制に伴いロイコトリエン産生が亢進することで重篤な喘息発作(アスピリン喘息)を誘発するリスクがあるため、外用薬であっても喘息の既往がある人には使用が禁止されています。
解き方
- 提示された成分の薬効分類と禁忌事項を確認する。
- タンニン酸アルブミンは牛乳アレルギー、ジフェンヒドラミン塩酸塩は緑内障や前立腺肥大(相談事項等)に注意する。
- フェルビナクとインドメタシンがNSAIDs外用薬であり、「喘息を起こしたことがある人」が禁忌であることを確認する。
- 選択肢 1不正解
- タンニン酸アルブミンは牛乳アレルギーを持つ人が禁忌であり、喘息による禁忌ではありません。
- 選択肢 2不正解
- アおよびウは「喘息を起こしたことがある人」の禁忌成分には該当しません。
- 選択肢 3正解
- フェルビナク(イ)とインドメタシン(エ)はアスピリン喘息誘発のおそれがあるため喘息既往者は禁忌です。
- 選択肢 4不正解
- ジフェンヒドラミン塩酸塩は抗ヒスタミン成分であり、喘息の禁忌指定ではありません。
覚えるポイント
- フェルビナク、インドメタシン等の外用NSAIDs=喘息を起こしたことがある人は禁忌
間違えやすいところ
- 外用薬であっても全身性作用によりアスピリン喘息を引き起こす可能性がある点を見落としやすい。
出題の前提:手引き「第5章 医薬品の適正使用・安全対策」別表:してはいけないこと
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.30 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
してはいけないこと:妊婦又は妊娠していると思われる人
医薬品の適正使用・安全対策 · 妊婦禁忌 / ヒマシ油 / ジフェンヒドラミン / NSAIDs
一般用医薬品の添付文書における「してはいけないこと」の項において、「次の人は使用(服用)しないこと」の項目欄の「妊婦又は妊娠していると思われる人」に該当する主な成分・薬効群等及びその理由に関する以下の組み合わせについて、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
胎児の動脈管収縮や早期閉鎖、子宮収縮抑制などのリスクは、プロスタグランジン合成阻害作用を持つ非ステロイド性抗炎症成分(NSAIDs)特有の危険性です。
解き方
- 各成分に対する妊婦への禁忌理由を確認する。
- 選択肢2に記載されている胎児動脈管収縮等の理由は解熱鎮痛成分(アスピリンやイブプロフェン等)のものであることを見抜く。
- 選択肢 1不正解
- ヒマシ油類は子宮収縮を誘発し流産・早産を招く危険があるため、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2正解
- 記述の理由は解熱鎮痛成分(アスピリン等)に関するものであり、ジフェンヒドラミンの理由ではないため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 女性ホルモン製剤は胎児の奇形発生リスクが報告されているため、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 局所麻酔成分オキセサゼインは妊娠中の安全性が確立されていないため、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 胎児の動脈管収縮・早期閉鎖や分娩遅延はNSAIDs(アスピリン等)の妊婦禁忌理由
間違えやすいところ
- 催眠鎮静薬(ジフェンヒドラミン)と解熱鎮痛薬の妊婦禁忌理由を取り違えないよう区別する。
出題の前提:手引き「第5章 医薬品の適正使用・安全対策」別表:してはいけないこと
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.31 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
相談すること:胃・十二指腸潰瘍の診断を受けた人
医薬品の適正使用・安全対策 · 胃・十二指腸潰瘍 / 相談すること / ポビドンヨード / 甲状腺機能障害
以下の医薬品成分のうち、一般用医薬品の添付文書の「相談すること」の項において「次の診断を受けた人」の項目欄に「胃・十二指腸潰瘍」と記載されている成分として、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
ポビドンヨードはヨウ素を含む外用・含嗽剤であり、吸収されたヨウ素が甲状腺ホルモン代謝に影響を与えるため「甲状腺機能障害」の診断を受けた人で相談することとされています。
解き方
- 胃・十二指腸潰瘍で「相談すること」とされる成分(解熱鎮痛成分各種、次硝酸ビスマス等)を確認する。
- ポビドンヨードの相談理由が「甲状腺機能障害」であることを確認し、これが誤りであると判断する。
- 選択肢 1不正解
- アスピリン等のサリチル酸系解熱鎮痛薬は胃粘膜を刺激するため胃・十二指腸潰瘍で相談対象です。
- 選択肢 2不正解
- アセトアミノフェンも胃・十二指腸潰瘍の診断を受けた人で相談対象となっています。
- 選択肢 3不正解
- 次硝酸ビスマスは潰瘍部からビスマスが吸収されやすくなるおそれがあるため相談対象です。
- 選択肢 4正解
- ポビドンヨードで相談することに掲げられている基礎疾患は「甲状腺機能障害」です。
- 選択肢 5不正解
- サリチルアミドは解熱鎮痛成分であり、胃・十二指腸潰瘍で相談することとされています。

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覚えるポイント
- ポビドンヨードの相談項目=甲状腺機能障害
- 次硝酸ビスマス=胃・十二指腸潰瘍(潰瘍部位からの吸収懸念)
間違えやすいところ
- 次硝酸ビスマスを胃粘膜保護だから潰瘍でも安全と誤認しやすいが、吸収リスクから相談事項に指定されている。
出題の前提:手引き「第5章 医薬品の適正使用・安全対策」別表:相談すること
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.31 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
使用上の注意における対象者別の配慮と記載事項
医薬品の適正使用・安全対策 · 小児用医薬品 / 飲酒の注意 / 高齢者 / 妊婦
一般用医薬品の添付文書における「使用上の注意」に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
一般用医薬品の添付文書の安全性記載は予防的かつ包括的な観点からなされており、小児用医薬品であってもアルコールとの相互作用等の一般的注意事項が省略されることはありません。
解き方
- 小児用医薬品における「飲酒しないこと」等の記載ルールを確認する。
- 小児用医薬品であっても記載がなされる旨の手引きの記述に基づき、選択肢1が誤りであると判断する。
- 選択肢 1正解
- 小児に使用される医薬品であっても、「服用前後は飲酒しないこと」などの記載が省略されることなく記載されます。
- 選択肢 2不正解
- 妊婦に対する安全性評価は臨床データが限られていることが多いため、相談することとして慎重な対応が求められます。
- 選択肢 3不正解
- 医薬品の適正使用における「高齢者」の定義は、概ね65歳以上を目安としています。
- 選択肢 4不正解
- アレルギー体質や既往歴のある人は発症リスクが高いため、使用前に専門家へ相談することとされています。
覚えるポイント
- 小児用医薬品であっても「服用前後は飲酒しないこと」等の記載はなされる
- 医薬品における高齢者の目安=およそ65歳以上
間違えやすいところ
- 小児は飲酒しないから記載不要だろうと常識的に判断してしまう誤りに注意する。
出題の前提:手引き「第5章 医薬品の適正使用・安全対策」I. 医薬品の適正使用情報 1. 添付文書の読み方
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.32 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
一般用医薬品の保管及び取扱い上の注意
医薬品の適正使用・安全対策 · 保管及び取扱い上の注意 / 剤形別の保管 / 誤飲防止 / 点眼薬の共用禁止
一般用医薬品の「保管及び取扱い上の注意」に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア シロップ剤は、温度変化による変質を防ぐ観点から、開封後も冷蔵庫内での保管ではなく、室温での保管が適当である。 イ 錠剤、カプセル剤、散剤は、冷蔵庫から取り出したときに室温との急な温度差で湿気を帯びるおそれがあるため、冷蔵庫内での保管は不適当である。 ウ 家庭内において、小児が安易に手に取れる場所、又は、まだ手が届かないと思っても、小児の目につくところに医薬品が置かれていた場合に、誤飲事故が多く報告されている。 エ 点眼薬では、複数の使用者間で使い回されると、使用に際して薬液に細菌汚染があった場合に、別の使用者に感染するおそれがあるため、「他の人と共用しないこと」と記載されている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品の保管及び取扱い上の注意は、品質低下や変質、細菌汚染を防ぐとともに、小児による誤飲等の事故を未然に防止するための重要な基準です。
解き方
- シロップ剤は開封後に細菌が繁殖しやすいため、密栓して冷蔵庫などの冷所に保管すべきであり、アは誤りです。
- 錠剤や散剤は急な温度差による結露・吸湿を避けるため冷蔵庫保管は不適当であり、イは正しく、小児の誤飲防止(ウ)や点眼薬の共用防止(エ)も適切な記述です。
- 選択肢 1不正解
- アが誤りでエが正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- アが誤りでイ・ウが正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3正解
- アが誤り、イ・ウ・エが正しい記述であり、適切な組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- ウとエがいずれも正しい記述であるため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- イが正しい記述であるため、この組み合わせは誤りです。
覚えるポイント
- シロップ剤は開封後に冷蔵庫等の冷所に保管する。
- 錠剤・散剤・カプセル剤は結露による吸湿を防ぐため冷蔵庫保管を避ける。
間違えやすいところ
- 「すべての医薬品を冷蔵庫で保管すれば安心」と誤解しやすい点に注意が必要です。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用・安全対策」における保管及び取扱い上の注意に基づく。
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.33 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
緊急安全性情報(イエローレター)の特徴
医薬品の適正使用・安全対策 · 緊急安全性情報 / イエローレター / 安全対策情報
緊急安全性情報に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 ア 医薬品、医療機器又は再生医療等製品について、緊急かつ重大な注意喚起や使用制限に係る対策が必要な状況にある場合に作成される。 イ 厚生労働省からの命令、指示に基づいて作成されるものであり、製造販売業者の自主決定に基づいて作成されることはない。 ウ A4サイズの黄色地の印刷物で、イエローレターとも呼ばれる。 エ 一般用医薬品は人体に対する作用が著しくないものであることから、一般用医薬品に関係する緊急安全性情報は発出されない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
緊急安全性情報(イエローレター)は、医療用・一般用を問わず、医薬品等による重大な健康被害を防止するために迅速に配布・伝達される緊急情報です。
解き方
- ア:緊急かつ重大な注意喚起や使用制限に係る対策が必要な場合に作成されるため正しいです。
- イ:厚生労働省の指示だけでなく製造販売業者の自主決定でも作成されるため誤りです。
- ウ:A4サイズ黄色地でイエローレターと呼ばれるため正しいです。
- エ:一般用医薬品についても過去に小柴胡湯等で発出された実績があり、発出されないとする記述は誤りです。
- 選択肢 1不正解
- イが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 2正解
- アとウがいずれも正しい記述であるため正解です。
- 選択肢 3不正解
- イとエがいずれも誤りであるため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- エが誤りであるため不適当です。

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覚えるポイント
- 緊急安全性情報はA4サイズ黄色地(イエローレター)で原則4週間以内に情報伝達される。
- 製造販売業者の自主決定によっても作成され、一般用医薬品も対象となる。
間違えやすいところ
- 安全性速報(ブルーレター・青色地)と色や位置づけを混同しないように注意する。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用・安全対策」における緊急安全性情報に関する規定に基づく。
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.34 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品・医療機器等の情報提供とPMDAメディナビ
医薬品の適正使用・安全対策 · 医薬品・医療機器等安全性情報 / PMDAメディナビ / 情報提供業務
医薬品・医療機器等の情報提供に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 ア 独立行政法人医薬品医療機器総合機構では、医薬品、医療機器等による重要な副作用、不具合等に関する情報をとりまとめ、「医薬品・医療機器等安全性情報」を発行している。 イ 「医薬品・医療機器等安全性情報」は、厚生労働省及び独立行政法人医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されている。 ウ 独立行政法人医薬品医療機器総合機構では、医薬品・医療機器の安全性に関する特に重要な情報を電子メールで配信する医薬品医療機器情報配信サービス(PMDAメディナビ)を行っている。 エ 医薬品医療機器情報配信サービス(PMDAメディナビ)を利用するには、医師、歯科医師又は薬剤師その他の医薬関係者(登録販売者を含む。)の資格が必要である。
解答・解説を表示
解答
3
解説
厚生労働省やPMDAは医薬品の安全性情報を広く収集・提供しており、PMDAメディナビは医薬関係者だけでなく一般の生活者も登録・利用することができます。
解き方
- ア:「医薬品・医療機器等安全性情報」を発行している主体は厚生労働省であるため誤りです。
- イ:当該安全性情報は厚生労働省およびPMDA双方のホームページに掲載されているため正しいです。
- ウ:PMDAメディナビはPMDAが実施する電子メール配信サービスであり、正しいです。
- エ:PMDAメディナビは医療資格の有無を問わず誰でも無料で登録・利用できるため誤りです。
- 選択肢 1不正解
- アが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- アとエがいずれも誤りであるため不適当です。
- 選択肢 3正解
- イとウがいずれも正しい記述であるため正解です。
- 選択肢 4不正解
- エが誤りであるため不適当です。
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覚えるポイント
- 「医薬品・医療機器等安全性情報」の発行主体は厚生労働省。
- PMDAメディナビは医療関係者だけでなく誰でも登録・利用可能。
間違えやすいところ
- 安全性情報の発行主体を厚生労働省ではなくPMDAと混同しやすい点に注意する。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用・安全対策」における医薬品等の安全性情報提供に基づく。
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.34 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
PMDAホームページの掲載情報
医薬品の適正使用・安全対策 · PMDAホームページ / 掲載情報 / 特定販売業者一覧
以下の情報のうち、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)ホームページに掲載されているものとして、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
PMDAのウェブサイトには添付文書情報や承認審査情報、回収情報等の科学的安全管理情報が広く掲載されていますが、特定販売を行う店舗一覧は厚生労働省のウェブサイトで公表されています。
解き方
- 選択肢1・2・3・5の承認情報、回収情報、患者向ガイド、添付文書情報はすべてPMDAで検索・閲覧可能です。
- 特定販売を行う薬局・店舗販売業者の公表一覧は、自治体が届出を受理して厚生労働省が取りまとめて掲載する情報であるため、4が誤り(解答)となります。
- 選択肢 1不正解
- 医薬品の承認情報はPMDAのウェブサイトに掲載されているため正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 医薬品等の回収情報はPMDAのウェブサイトに掲載されているため正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 患者向医薬品ガイドはPMDAのウェブサイトに掲載されているため正しい記述です。
- 選択肢 4正解
- 特定販売を行う店舗販売業者の一覧はPMDAではなく厚生労働省のホームページに掲載されています。
- 選択肢 5不正解
- 一般用・要指導医薬品の添付文書情報はPMDAのウェブサイトで閲覧可能です。
覚えるポイント
- 特定販売を行う店舗販売業者等の情報一覧は厚生労働省のホームページに掲載される。
間違えやすいところ
- 添付文書情報や回収情報などの安全性データベースと、店舗販売業等の行政届出一覧の掲載サイトを混同しないようにする。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用・安全対策」における情報提供体制に基づく。
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.35 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品等安全性情報報告制度(医薬関係者からの報告)
医薬品の適正使用・安全対策 · 医薬品等安全性情報報告制度 / 副作用報告 / 報告先 / 因果関係
医薬品の副作用等の報告に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 登録販売者は、医薬品の副作用等によるものと疑われる健康被害の発生を知った場合において、保健衛生上の危害の発生又は拡大を防止するため必要があると認めるときは、その旨を都道府県知事に報告しなければならない。 イ 身体に変調を来すが入院治療を必要としない程度の健康被害については、報告の対象とならない。 ウ 健康被害と医薬品との因果関係が明確でない場合は、報告の対象とならない。 エ 安全対策上必要があると認めるときは、医薬品の過量使用や誤用等によるものと思われる健康被害についても報告がなされる必要がある。
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解答
5
解説
医薬品医療機器等法第68条の10第2項に基づき、登録販売者等の医薬関係者は副作用等を厚生労働大臣に報告します。因果関係が未確定なものや軽度の症例、誤用・過量使用による事例も報告対象となります。
解き方
- ア:報告先は都道府県知事ではなく厚生労働大臣(実務上はPMDAへ提出)であるため誤りです。
- イ:必ずしも入院治療を要しない軽微・中等度な健康被害であっても報告対象となり得るため誤りです。
- ウ:因果関係が明確でない場合でも、副作用等による疑いがあれば報告対象となるため誤りです。
- エ:過量使用や誤用による健康被害であっても、安全対策上必要と認められるときは報告する必要があり正しいです。
- 選択肢 1不正解
- ア、イ、ウがいずれも誤りであるため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- ア、イが誤りで、エが正しい記述であるため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- ア、ウが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- イ、ウが誤りで、エが正しい記述であるため不適当です。
- 選択肢 5正解
- ア・イ・ウが誤り、エが正しく、適切な組み合わせです。
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覚えるポイント
- 登録販売者からの副作用報告先は「厚生労働大臣」。
- 因果関係が不明確な場合や、誤用・過量使用による事例も報告対象となる。
間違えやすいところ
- 報告先を「都道府県知事」と誤認しやすい点に注意する。
出題の前提:医薬品医療機器等法第68条の10第2項および手引きの規定に基づく。
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.35 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
企業からの副作用等の報告制度および安全対策措置
医薬品の適正使用・安全対策 · 企業報告制度 / 再審査制度 / 報告期限 / 行政措置
企業からの副作用等の報告制度に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 既存の医薬品と明らかに異なる有効成分が配合された一般用医薬品については、10年を超えない範囲で厚生労働大臣が承認時に定める一定期間(概ね8年)、承認後の使用成績等を製造販売業者等が集積し、厚生労働省へ提出する制度(再審査制度)が適用される。 イ 登録販売者は、医薬品の製造販売業者が行う情報収集に協力するよう努めなければならない。 ウ 集められた副作用情報は、独立行政法人医薬品医療機器総合機構において専門委員の意見を聴きながら調査検討が行われ、その結果に基づき、厚生労働大臣は、薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて、使用上の注意の改訂の指示等を通じた注意喚起のための情報提供や、製品の回収等の安全対策上必要な行政措置を講じている。 エ 製造販売業者は、承認を受けた医薬品によるものと疑われる副作用症例のうち、使用上の注意から予測できない重篤な症例の発生を知ったときは、その旨を30日以内に厚生労働大臣に報告することが義務づけられている。
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解答
1
解説
製造販売業者には副作用症例の報告義務があり、予測できない重篤な副作用症例等は迅速な対策のため15日以内の報告が義務づけられています。
解き方
- ア:新有効成分を含有する一般用医薬品には再審査制度(概ね8年)が適用されるため正しいです。
- イ:登録販売者は製造販売企業の情報収集に協力する努力義務があるため正しいです。
- ウ:PMDAでの調査検討を経て厚生労働大臣が薬事・食品衛生審議会の意見を聴き行政措置を講じるため正しいです。
- エ:使用上の注意から「予測できない重篤な症例」の報告期限は「15日以内」であり、30日以内とする記述は誤りです。
- 選択肢 1正解
- ア、イ、ウが正しく、エが誤りであるため適切な組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- ウが正しくエが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- イが正しい記述であるため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- アとウがいずれも正しい記述であるため不適当です。
- 選択肢 5不正解
- アとイが正しくエが誤りであるため不適当です。
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覚えるポイント
- 使用上の注意から予測できない重篤症例は「15日以内」に報告。
- 予測できる重篤症例や非重篤な未知症例等は「30日以内」に報告。
間違えやすいところ
- 予測できない重篤症例の報告期限(15日以内)と30日以内を混同しないようにする。
出題の前提:医薬品医療機器等法第68条の10第1項および企業からの副作用報告制度に基づく。
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.36 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品副作用被害救済制度の概要と対象範囲
医薬品の適正使用・安全対策 · 医薬品副作用被害救済制度 / 給付費の財源 / 救済対象外
医薬品副作用被害救済制度に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 救済給付業務に必要な費用のうち、事務費については製造販売業者から年度ごとに納付される拠出金が充てられるほか、給付費については、その2分の1相当額が国庫補助により賄われている。 イ 医薬品の不適正な使用による健康被害は、救済給付の対象となる。 ウ 医療機関での治療を要さずに寛解したような軽度の健康被害は、救済給付の対象となる。 エ 無承認無許可医薬品の使用による健康被害は、救済給付の対象とならない。
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解答
5
解説
医薬品副作用被害救済制度は、適正に使用されたにもかかわらず生じた一定水準以上(入院を要する程度等)の健康被害を迅速に救済する公的制度です。
解き方
- ア:給付費の全額が製造販売業者からの拠出金で賄われ、事務費の2分の1相当額に国庫補助が出されるため、記述が逆で誤りです。
- イ:適正使用された場合が対象であり、不適正な使用による被害は対象外であるため誤りです。
- ウ:入院治療を要する程度の医療が行われた場合が対象であり、通院不要で軽度なものは対象とならないため誤りです。
- エ:無承認無許可医薬品や個人輸入医薬品等による健康被害は救済対象とならないため正しいです。
- 選択肢 1不正解
- ア、イ、ウがいずれも誤りであるため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- ア、イが誤りでエが正しい記述であるため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- ア、ウが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- イ、ウが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 5正解
- ア・イ・ウが誤り、エが正しい記述であり適切な組み合わせです。
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覚えるポイント
- 給付費は全額「製造販売業者の拠出金」、国庫補助は「事務費の2分の1」。
- 適正使用・入院加療を必要とする程度の健康被害が対象。
間違えやすいところ
- 拠出金が充てられる対象(給付費)と国庫補助の対象(事務費)を取り違えやすいので注意する。
出題の前提:独立行政法人医薬品医療機器総合機構法および副作用被害救済制度の規定に基づく。
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.37 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品副作用被害救済制度の給付種類と請求期限
医薬品の適正使用・安全対策 · 救済給付の種類 / 請求期限 / 医療費 / 医療手当
医薬品副作用被害救済制度における給付の種類のうち、請求期限が定められているものの組み合わせを1つ選びなさい。 ア 医療費 イ 医療手当 ウ 障害年金 エ 障害児養育年金
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解答
1
解説
救済制度の各給付には請求期限が設定されているもの(医療費、医療手当、遺族年金等)と、設定されていないもの(障害年金、障害児養育年金)があります。
解き方
- ア(医療費)およびイ(医療手当)は、請求に係る医療が行われた日の属する月の翌月初日から「5年以内」に請求する必要があり、請求期限があります。
- ウ(障害年金)およびエ(障害児養育年金)は、支給要件を満たしている限り請求期限は定められていません。
- したがって、請求期限が定められているものはアとイであり、選択肢1が正解となります。
- 選択肢 1正解
- ア(医療費)とイ(医療手当)はいずれも5年の請求期限が定められています。
- 選択肢 2不正解
- ウ(障害年金)には請求期限が定められていないため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- エ(障害児養育年金)には請求期限が定められていないため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- ウとエにはいずれも請求期限が定められていないため不適当です。
覚えるポイント
- 医療費・医療手当:医療が行われた日の属する月の翌月の初日から「5年以内」。
- 障害年金・障害児養育年金:請求期限なし(請求の翌月分から支給)。
間違えやすいところ
- 年金給付(障害年金・障害児養育年金)には請求期限がない点を見落としやすいので注意する。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用・安全対策」における救済給付の請求期限に関する規定に基づく。
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.37 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品副作用被害救済制度の給付対象となる医薬品の判別
医薬品の適正使用・安全対策 · 医薬品副作用被害救済制度 / 対象除外医薬品
次の医薬品のうち、医薬品副作用被害救済制度の対象となるものの組み合わせとして正しいものを1つ選びなさい。 ア 毛髪用薬(発毛剤) イ 精製水(日本薬局方収載医薬品) ウ 禁煙補助剤 エ 一般用検査薬
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解答
2
解説
医薬品副作用被害救済制度では、医薬品を適正に使用したにもかかわらず発生した重篤な副作用による健康被害を迅速に救済することを目的としていますが、人体に直接使用されない一般用検査薬や、健康被害のリスクが極めて低い一部の局方品(精製水、ワセリン等)などは制度の対象除外と規定されています。
解き方
- 各医薬品が救済制度の対象であるか、あるいは対象除外医薬品に該当するかを照合する。
- 毛髪用薬(発毛剤)と禁煙補助剤が対象であり、精製水と一般用検査薬が対象除外であることを確認して正しい組み合わせを選択する。
- 選択肢 1不正解
- アは救済制度の対象ですが、イの精製水は対象除外医薬品に該当するため誤りです。
- 選択肢 2正解
- アの毛髪用薬(発毛剤)およびウの禁煙補助剤はいずれも救済制度の対象となるため正しいです。
- 選択肢 3不正解
- イの精製水およびエの一般用検査薬はいずれも救済制度の対象から除外されているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- ウは救済制度の対象ですが、エの一般用検査薬は対象除外医薬品に指定されているため誤りです。
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覚えるポイント
- 救済制度の対象外となる医薬品には、一般用検査薬、殺虫剤・殺鼠剤、一部の局方品(精製水、ワセリン等)がある。
間違えやすいところ
- 一般用医薬品はすべて対象になると誤認しやすいが、検査薬や直接人体に使用しない製剤は除外される。
出題の前提:令和5年度福岡県登録販売者試験(午前の部)問57・手引き第5章
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.38 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品PLセンターの役割と仕組み
医薬品の適正使用・安全対策 · 医薬品PLセンター / 製造物責任法 / 苦情処理
医薬品PLセンターに関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 医薬品、医薬部外品及び健康食品に関する苦情の相談を受け付けている。 イ 苦情を申し立てた消費者と製造販売元の企業との交渉において、公平・中立な立場で交渉の仲介や調整・あっせんを行う。 ウ 医薬品副作用被害救済制度の対象とならないケースのうち、製品不良など、製薬企業に損害賠償責任がある場合には、医薬品PLセンターへの相談が推奨される。 エ 日本製薬団体連合会において、平成7年7月の製造物責任法(PL法)の施行と同時に医薬品PLセンターが開設された。
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解答
3
解説
医薬品PLセンターは、製造物責任法の施行に伴い日本製薬団体連合会に設置された機関で、医薬品および医薬部外品による健康被害や製品不良等の苦情相談を受け付け、公平・中立な立場で紛争解決のあっせん等を行います。食品である健康食品は対象外です。
解き方
- 対象品目に健康食品が含まれるかを確認し、記述アを誤りと判断する。
- 記述イ(中立な仲介・あっせん)、記述ウ(製薬企業への賠償責任事案の相談)、記述エ(日薬連による平成7年開設)の正誤を確認し、正の組み合わせを選択する。
- 選択肢 1不正解
- アは健康食品が対象外であるため誤り、エは平成7年7月開設で正しいため不適です。
- 選択肢 2不正解
- アは誤り、イとウはいずれも正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 3正解
- アが誤り、イ・ウ・エが正しいため、この組み合わせが正しいです。
- 選択肢 4不正解
- ウおよびエはいずれも正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- イは公平・中立な立場で仲介を行う機関として正しいため不適です。
覚えるポイント
- 医薬品PLセンターの対象は「医薬品」と「医薬部外品」であり、健康食品や化粧品は対象外である。
間違えやすいところ
- 救済制度(公的救済)とPLセンター(製造物責任に基づく民事紛争の仲介)の役割の違いを混同しないようにする。
出題の前提:令和5年度福岡県登録販売者試験(午前の部)問58・手引き第5章
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.38 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
一般用医薬品の安全対策の歴史と措置
医薬品の適正使用・安全対策 · 安全対策の歴史 / 間質性肺炎 / 塩酸フェニルプロパノールアミン / 小柴胡湯
一般用医薬品の安全対策に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 一般用かぜ薬の使用によると疑われる間質性肺炎の発生事例が、2003年5月までに26例報告されたことを受け、厚生労働省は、一般用かぜ薬全般につき使用上の注意の改訂を指示した。 イ アミノピリンは、鼻炎用内服薬、鎮咳去痰薬、かぜ薬等に配合されていたが、2003年8月までに間質性肺炎の副作用症例が複数報告されたことから、プソイドエフェドリン塩酸塩等への切替えが行われた。 ウ 解熱鎮痛成分として塩酸フェニルプロパノールアミンが配合されたかぜ薬の使用による重篤な副作用(ショック)で死亡例が発生し、1965年、厚生省(当時)は関係製薬企業に対し、製品の回収を要請した。 エ 小柴胡湯については、インターフェロン製剤との併用例による間質性肺炎が報告されたことから、1994年1月、インターフェロン製剤との併用を禁忌とする旨の使用上の注意の改訂がなされた。
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解答
2
解説
一般用医薬品の副作用報告等を契機として実施された過去の主な安全対策措置(一般用かぜ薬による間質性肺炎、PPA含有製剤による脳出血と代替成分への切替え、小柴胡湯とインターフェロン製剤の併用禁忌、アミノピリン等の回収要請など)について、成分名・被害内容・年代の対応を正確に理解する必要があります。
解き方
- 記述ア:一般用かぜ薬と間質性肺炎(2003年)の対応を確認し「正」と判断する。
- 記述イ:プソイドエフェドリン塩酸塩等への代替要請がなされたのはPPAであり、アミノピリンではないため「誤」と判断する。
- 記述ウ:1965年にショック死多発により回収要請されたのはアミノピリン・スルピリン等であり、PPAではないため「誤」と判断する。
- 記述エ:小柴胡湯とインターフェロンの併用禁忌(1994年)の対応を確認し「正」と判断する。
- 選択肢 1不正解
- イとウはいずれも成分と対策の組み合わせが誤っており、エは正しいため不適です。
- 選択肢 2正解
- アが正、イが誤、ウが誤、エが正であるため、この組み合わせが正しいです。
- 選択肢 3不正解
- アは正しく、イとウは誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- アおよびエが正しく、イが誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- ウはアミノピリン等に関する内容であり誤りであるため不適です。
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覚えるポイント
- 塩酸フェニルプロパノールアミン(PPA)は脳出血の副作用等からプソイドエフェドリン塩酸塩等へ切り替えられた。
間違えやすいところ
- 1965年のアミノピリン等のショック事例と、2003年のPPA代替要請を入れ替えた出題に注意する。
出題の前提:令和5年度福岡県登録販売者試験(午前の部)問59・手引き第5章
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.39 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品の適正使用啓発活動と「薬と健康の週間」
医薬品の適正使用・安全対策 · 適正使用の啓発活動 / 薬と健康の週間 / 薬物乱用防止
医薬品の適正使用及びその啓発活動に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品の適正使用啓発は、将来を担う小中学生等に対する早期教育が重要視されています。また、毎年10月17日~23日には「薬と健康の週間」が実施され、薬物乱用は一般用医薬品でも起こり得ること、個人だけでなく社会全体に甚大な弊害を及ぼすことの周知が行われています。
解き方
- 各選択肢の記述について手引きの「適正使用のための啓発活動」の記載と照らし合わせる。
- 選択肢2の「薬と健康の週間(10月17日~23日)」の記述が正しいことを確認する。
- 選択肢 1不正解
- 小中学生のうちから医薬品の適正使用に関する適切な知識を身につけさせることが重要とされており、誤りです。
- 選択肢 2正解
- 毎年10月17日~23日は「薬と健康の週間」と定められており、正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 一般用医薬品であっても、大量使用や長期連用によって薬物依存を生じることがあるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 薬物乱用は本人の健康被害にとどまらず、犯罪の誘発など社会的な弊害も生じさせるため誤りです。
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覚えるポイント
- 「薬と健康の週間」は毎年10月17日~23日の1週間である。
間違えやすいところ
- 薬物乱用・依存の対象は違法薬物だけでなく、一般用医薬品(鎮咳去痰薬や解熱鎮痛薬など)も含まれる点を見落としやすい。
出題の前提:令和5年度福岡県登録販売者試験(午前の部)問60・手引き第5章
出典:福岡県『2023年度 福岡県 前半』
令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] p.40 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
2023年度 福岡県 前半
参照した公式資料
福岡県が公開した2023年度 福岡県 前半の問題・解答資料です。
- 令和5年度福岡県登録販売者試験問題(午前の部) [PDFファイル/1.16MB] ↗ — www.pref.fukuoka.lg.jp(PDF・40ページ)
- 令和5年度登録販売者試験正答(午前の部および午後の部) [PDFファイル/47KB] ↗ — www.pref.fukuoka.lg.jp(PDF・2ページ)

