公開問題を地域・年度・前半後半で区別しています。地域共通問題を含み、全国の独立した問題を網羅する集計ではありません。受験する地域の最新版の手引きと案内を併せて確認してください。
2022年度 静岡県 前半の概要
医薬品の本質とリスク
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の本質 / 製造物責任法 / 情報提供の重要性
医薬品の本質に関する次の記述(a~d)の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 医薬品が人体に及ぼす作用は、そのすべてが解明されているわけではない。 b 一般用医薬品は、医療用医薬品と比較すれば保健衛生上のリスクが相対的に高いと考えられている。 c 医薬品は、効能効果、用法用量、副作用等の必要な情報が適切に伝達されて、購入者等が適切に使用することにより、初めてその役割を十分に発揮するものである。 d 一般用医薬品として販売される製品は、製造物責任法(平成6年法律第85号)の対象である。
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解答
2
解説
医薬品は生命や健康に関わる有用な製品である一方、作用のすべてが解明されているわけではなく、常に副作用等の潜在的リスクを伴います。一般用医薬品は医療用医薬品と比べて保健衛生上のリスクは相対的に低いものの、適切な情報提供と使用が不可欠であり、製造物責任法の対象としても位置づけられています。
解き方
- 各記述の正誤を検討する:aは未知の副作用が存在するため正しい、bは医療用医薬品より相対的にリスクが低いため誤り。
- cとdを検討する:適切な情報伝達によって効果を発揮するためcは正、医薬品も製造物責任法の対象であるためdは正。
- 正・誤・正・正となる選択肢を探し、選択肢2を正答と決定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが正、記述bが誤、記述dが正であるため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正となり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが正、記述bが誤、記述cが正であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述dは製造物責任法の対象であるため正しく、誤りとする組み合わせは不適切です。
- 選択肢 5不正解
- 記述bが誤、記述cが正であるため誤りです。
覚えるポイント
- 一般用医薬品のリスクは医療用医薬品に比べて「相対的に低い」とされる点。
- 医薬品は製造物責任法(PL法)の対象製品に含まれる点。
間違えやすいところ
- 一般用医薬品のリスクを医療用医薬品よりも高いと逆にとらえてしまう誤り。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」医薬品の本質
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.2 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
食品と健康食品の分類・表示
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 健康食品 / 機能性表示食品 / 栄養機能食品 / 特定保健用食品
健康食品に関する次の記述(a~d)のうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a 機能性表示食品は、事業者の責任で科学的根拠をもとに、疾患に罹患した者の健康の回復に役立つ効能・効果を商品のパッケージに表示するものとして国に届出された商品である。 b 栄養機能食品は、国が定めた規格基準に適合したものであれば、身体の健全な成長や発達、健康維持に必要な栄養成分(ビタミン、ミネラルなど)の健康機能を表示することができる。 c 特定保健用食品は、身体の生理機能などに影響を与える保健機能成分を含むものであり、特定の保健機能を示す有効性や安全性などに関して、国への届出が必要である。 d いわゆる健康食品は、その多くが摂取しやすいように錠剤やカプセル等の医薬品に類似した形状で販売されており、こうした健康食品においても、誤った使用方法や個々の体質により健康被害を生じた例が報告されている。
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解答
3
解説
保健機能食品には特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品の3つがあります。特定保健用食品は国の個別許可が必要であり、機能性表示食品は事業者の責任で科学的根拠に基づき国へ届出を行うもので、いずれも疾病に罹患していない者を対象としています。また、健康食品であっても健康被害が生じることがあります。
解き方
- 記述aの検討:機能性表示食品は疾病罹患者を対象としたものではないため誤りと判断する。
- 記述bの検討:栄養機能食品は規格基準に適合していれば届け出なしで機能表示が可能なため正しいと判断する。
- 記述cの検討:特定保健用食品は国への「届出」ではなく「個別の許可等の審査」が必要であるため誤りと判断する。
- 記述dの検討:形状に関わらず過剰摂取や体質等で健康被害の報告があるため正しいと判断する。
- 正しい記述の組み合わせはbとdであるため、3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aおよび記述cはいずれも誤った内容を含んでいます。
- 選択肢 2不正解
- 記述bは正しいですが、記述cが国の許可を届出と誤認させており誤りです。
- 選択肢 3正解
- 記述bと記述dがともに正しい内容であり、適切な組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述dは正しいですが、記述aが誤っているため選択できません。
覚えるポイント
- 特定保健用食品(トクホ)は国の個別審査による「許可」が必要。
- 機能性表示食品は国の審査を経ず「事業者の責任で消費者庁へ届出」。
- 保健機能食品は「疾病に罹患していない者」を対象とする。
間違えやすいところ
- 特定保健用食品(トクホ)と機能性表示食品の「許可」と「届出」の制度の違いを取り違える誤り。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」医薬品と食品との違い
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.2 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品のリスク評価と基準
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 用量-反応関係 / 毒性試験 / GPSP / GVP
医薬品のリスク評価に関する次の記述(a~d)の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 医薬品の効果とリスクは、用量と作用強度の関係(用量-反応関係)に基づいて評価される。 b 医薬品は、少量の投与であれば発がん作用、胎児毒性や組織・臓器の機能不全を生じることはない。 c 医薬品は、治療量上限を超えると、効果よりも有害反応が強く発現する「最小致死量」となり、「中毒量」を経て、「致死量」に至る。 d 製造販売後の調査及び試験の実施の基準としてGood Post-marketing Study Practice(GPSP)と製造販売後安全管理の基準としてGood Vigilance Practice(GVP)が制定されている。
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解答
2
解説
医薬品のリスク評価は用量-反応関係に基づきます。投与量が増えると治療量上限を超えて「中毒量」となり、さらに増えると「最小致死量」を経て「致死量」に至ります。また、少量の投与であっても発がん性や催奇形性などの重篤な有害反応を引き起こすことがあります。
解き方
- 記述aの検討:用量-反応関係に基づき効果と安全性が評価されるため正しい。
- 記述bの検討:少量投与であっても発がん作用や胎児毒性を生じることがあるため誤り。
- 記述cの検討:治療量上限を超えた場合の順序は「中毒量」→「最小致死量」→「致死量」であるため誤り。
- 記述dの検討:GPSP(製造販売後調査・試験)とGVP(製造販売後安全管理)の説明として正しい。
- 正・誤・誤・正の組み合わせとなっている選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが正、記述cが誤であるため不適切です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤、記述dが正であるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bおよびcが誤、記述dが正であるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが正、記述bおよびcが誤であるため不適切です。
覚えるポイント
- 用量の推移:無作用量 → 治療量 → 中毒量 → 最小致死量 → 致死量。
- GPSP=製造販売後の調査及び試験の実施基準、GVP=製造販売後安全管理基準。
間違えやすいところ
- 「中毒量」と「最小致死量」の発現順序を逆に覚えるミス。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」医薬品のリスク評価
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.3 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
セルフメディケーションと登録販売者の役割
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · セルフメディケーション / セルフメディケーション税制 / 地域包括ケアシステム
セルフメディケーションに関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選べ。 1 急速に少子高齢化が進む中、持続可能な医療制度の構築に向け、医療費の増加やその国民の負担増大を解決し、健康寿命を延ばすことが日本の大きな課題であり、セルフメディケーションの推進は、その課題を解決する重要な活動のひとつである。 2 セルフメディケーションを的確に推進するうえで、一般用医薬品の販売等を行う登録販売者は、薬剤師や医師、看護師など地域医療を支える医療スタッフあるいは行政などとも連携をとって、地域住民の健康維持・増進、生活の質(QOL)の改善・向上などに携わることが望まれる。 3 少子高齢化の進む社会では、地域包括ケアシステムなどに代表されるように、自分、家族、近隣住民、専門家、行政など全ての人たちで協力して個々の住民の健康を維持・増進していくことが求められ、登録販売者は、その中でも重要な情報提供者である。 4 平成29年1月からは、適切な健康管理の下で医療用医薬品からの代替を進める観点から、全てのスイッチOTC医薬品の購入の対価について、一定の金額をその年分の総所得金額等から控除するセルフメディケーション税制が導入されている。
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解答
4
解説
セルフメディケーションとは「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」です。セルフメディケーション税制(医療費控除の特例)は、適切に健康管理等を行っている個人が、対象となる特定のスイッチOTC医薬品を購入した場合に税制上の控除を受けられる仕組みであり、すべての一般用医薬品やスイッチOTC医薬品が一律に対象となるわけではありません。
解き方
- 記述1〜3の内容を確認し、セルフメディケーションの意義、多職種連携、地域包括ケアシステムにおける登録販売者の役割としていずれも正確であることを確認する。
- 記述4を確認し、「全てのスイッチOTC医薬品」という限定のない表現が誤り(対象となる有効成分を含む特定のスイッチOTC医薬品に限られる)であることを特定する。
- 誤っているものとして選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- セルフメディケーションが医療費適正化や健康寿命延伸に寄与する点に関する正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 登録販売者が他職種や行政と連携して地域住民のQOL向上に貢献すべきとする正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 地域包括ケアシステムの中で登録販売者が情報提供者として期待されている旨の正しい記述です。
- 選択肢 4正解
- セルフメディケーション税制の対象は「特定の有効成分を含むスイッチOTC医薬品」等であり、「全て」ではないため誤りです。
覚えるポイント
- セルフメディケーション税制の対象は「特定の有効成分が配合されたスイッチOTC医薬品等」であり、全品目ではない。
間違えやすいところ
- 「すべてのスイッチOTC」という誇大・全称表現を見落として正しいと判断してしまうミス。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」適切な医薬品選択と受診勧奨
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.3 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
アレルギー(過敏反応)の発生機構と原因
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · アレルギー / 免疫 / アレルゲン / 添加物
アレルギー(過敏反応)に関する次の記述(a~d)の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a アレルギーと遺伝的要素は関連がない。 b アレルギーは、一般的にあらゆる物質によって起こり得るものであり、医薬品の薬理作用等とは関係なく起こり得る。 c アレルギーを引き起こす原因物質(アレルゲン)となり得る添加物として、黄色4号(タートラジン)、亜硫酸塩(亜硫酸ナトリウム等)等が知られている。 d 過去に医薬品でアレルギーを起こしたことがない人であれば、病気等に対する抵抗力が低下している場合であっても、医薬品でアレルギーを生じることはない。
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解答
1
解説
アレルギーは生体の免疫反応が過剰に生じる現象で、体質などの遺伝的要素が関与します。医薬品の薬理作用とは無関係に、主薬のみならず添加物(タートラジンや亜硫酸塩等)によっても生じます。また、過去にアレルギーを起こしたことがない医薬品であっても、抵抗力低下時等に新たにアレルギーを生じる可能性があります。
解き方
- 記述aの検討:アレルギー体質には遺伝的要素も深く関連するため「関連がない」は誤り。
- 記述bの検討:アレルギーはあらゆる物質で起こり得て、薬理作用とは無関係に発現するため正しい。
- 記述cの検討:黄色4号(タートラジン)や亜硫酸塩は代表的なアレルゲン添加物であるため正しい。
- 記述dの検討:過去に発症歴がなくても、免疫や体調の変化によって新たに発症することがあるため誤り。
- 誤・正・正・誤となる選択肢1を選択する。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが正、記述cが誤、記述dが正とされており誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが正、記述bが誤とされており誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述cが誤、記述dが正とされており誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが正、記述bが誤、記述dが正とされており誤りです。
覚えるポイント
- 添加物(黄色4号タートラジン、亜硫酸塩など)もアレルゲンになり得る。
- 過去にアレルギーを起こしたことがなくても、突然発症することがある。
間違えやすいところ
- アレルギー発現は薬理作用の強さに比例すると誤認すること。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」副作用
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.4 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
副作用の認識と対応
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 副作用 / 初期症状 / 自覚症状 / 受診勧奨
副作用に関する次の記述(a~d)の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 副作用とは、日常生活に支障を来す程度の重大でまれに見られる症状をいい、眠気や口渇等の比較的よく見られる症状は含まない。 b 医薬品を使用する人が副作用をその初期段階で認識することにより、副作用の種類に応じて速やかに適切に処置し、又は対応し、重篤化の回避が図られることが重要である。 c 副作用は、明確な自覚症状として現れ、容易に異変を自覚できるものばかりである。 d 登録販売者は、購入者等から副作用の発生の経過を十分に聴いて、その後の適切な医薬品の選択に資する情報提供を行うほか、副作用の状況次第では、購入者等に対して、速やかに適切な医療機関を受診するよう勧奨する必要がある。
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解答
4
解説
副作用とは期待される主作用以外の有害・不要な反応全般を指し、眠気や口渇といった頻度の高い軽微なものから重篤な全身症状まで多岐にわたります。自覚症状が乏しいまま潜行して進行する肝機能障害などの副作用もあるため、初期症状の把握や速やかな医療機関への受診勧奨が重要です。
解き方
- 記述aの検討:眠気や口渇などの軽微・頻発する症状も副作用に該当するため誤り。
- 記述bの検討:重篤化を防ぐには初期段階での発見・対応が極めて重要であるため正しい。
- 記述cの検討:自覚症状がはっきり現れないまま進行する副作用も多いため誤り。
- 記述dの検討:登録販売者による詳細な聞き取りと適切な受診勧奨の重要性を述べており正しい。
- 誤・正・誤・正となる選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが正、記述dが誤とされており誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが正とされており誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが正、記述bが誤、記述cが正、記述dが誤とされており誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aおよびcが正、記述bが誤とされており誤りです。
覚えるポイント
- 眠気や口渇なども立派な副作用の一部である。
- 自覚症状が乏しく、検査値の異常などでしか確認できない副作用も存在する。
間違えやすいところ
- 「副作用=命に関わる重篤な病態のみ」と思い込んで眠気や便秘・口渇を除外してしまうミス。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」副作用
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.4 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
不適正使用による副作用と専門家の情報提供
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 不適正使用 / 専門家の関与 / 対面販売 / 情報提供の工夫
医薬品の不適正な使用と副作用に関する次の記述(a~d)のうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a 一般用医薬品は、その使用を判断する主体が一般の生活者であることから、その適正な使用を図っていく上で、販売時における専門家の関与が特に重要である。 b 人体に直接使用されない医薬品についても、使用する人の誤解や認識不足によって、副作用につながることがある。 c 症状の原因となっている疾病の根本的な治療や生活習慣の改善等がなされないまま、一般用医薬品を使用して症状を一時的に緩和するだけの対処を漫然と続けていても、副作用を招く危険性が増すことはない。 d 医薬品の情報提供は、使用する人に誤認が生じないよう専門用語を正確に用い、相手の理解力や医薬品を使用する状況によって表現を変えることのないよう注意して行う。
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解答
1
解説
一般用医薬品は購入者が自己判断で使用するため、販売時の登録販売者等の専門的なアドバイスが欠かせません。殺虫剤や検査薬など人体に直接用いない医薬品でも誤用により危害が生じる恐れがあります。また、漫然とした連用は症状悪化や副作用の原因となり、情報提供では相手の理解力に応じた平易な言葉選びが必要です。
解き方
- 記述aの検討:一般生活者が自己選択するからこそ専門家のアドバイスが重要であるため正しい。
- 記述bの検討:殺虫剤等の人体に直接使用しない製品でも誤用で事故や副作用が起きるため正しい。
- 記述cの検討:根本治療をせず漫然と使用し続けると副作用や病状悪化を招くため「増すことはない」は誤り。
- 記述dの検討:専門用語をそのまま並べるのではなく相手の理解力に合わせた表現に調整すべきであるため誤り。
- 正しい記述aとbの組み合わせである1を選択する。
- 選択肢 1正解
- 記述aおよび記述bがともに正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述cは漫然使用による副作用リスク増大を否定しており誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述cおよび記述dがいずれも誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述dは専門用語をそのまま使い表現を変えないとしており誤りです。
覚えるポイント
- 情報提供は「相手の理解力や状況に応じて平易な表現」で行う。
- 漫然とした一般用医薬品の使用継続は、疾病の悪化や副作用のリスクを高める。
間違えやすいところ
- 専門用語を正確に使うことが誠実な説明であると誤認し、dを正しいと選んでしまうミス。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」適正使用と副作用防止
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.5 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品の乱用防止と適正使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の乱用 / 依存性成分 / アルコールとの相互作用 / 小児用量
医薬品の使用に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選べ。 1 一般用医薬品には、習慣性・依存性がある成分が含まれているものはない。 2 登録販売者は、一般用医薬品を必要以上に大量購入しようとする者であっても、希望どおりに販売する必要がある。 3 医薬品をみだりに酒類(アルコール)と一緒に摂取するといった乱用がなされると、急性中毒等を生じる危険性が高くなる。 4 小児の用量が設定されていない医薬品であっても、小児に成人の用量の半分以下を服用させれば、副作用につながる危険性はない。
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解答
3
解説
一般用医薬品の中にもコデイン類、エフェドリン類などの依存性成分が含まれる製品があります。過量服用や頻回服用、酒類との併用による乱用は急性中毒や依存症を招く極めて危険な行為です。大量購入を求める者には購入理由を確認し、場合によっては販売を控える等の対応が求められます。また、小児用量のない薬を自己判断で減量して飲ませてはなりません。
解き方
- 記述1の検討:一般用医薬品にも乱用等のおそれのある依存性成分が含有されているため誤り。
- 記述2の検討:大量購入者等に対しては確認を行い乱用の疑いがあれば販売を拒否・制限すべきであるため誤り。
- 記述3の検討:アルコールと医薬品の併用は肝代謝や中枢神経系への影響から急性中毒のリスクを高めるため正しい。
- 記述4の検討:小児用量が設定されていない医薬品を大人の半量として小児へ服用させるのは厳禁であるため誤り。
- 正しい記述として選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 一般用医薬品のかぜ薬や鎮咳去痰薬等にも習慣性・依存性がある成分が含まれるものがあります。
- 選択肢 2不正解
- 不自然な大量購入や頻回購入に対しては、事情を確認し適正な使用のために販売制限等の対応が必要です。
- 選択肢 3正解
- アルコールと一緒に摂取する乱用は、吸収・代謝への影響により急性中毒等を起こす危険性が高く正しいです。
- 選択肢 4不正解
- 小児用量が設定されていない医薬品を自己判断で減量して服用させることは重大な危険を伴い誤りです。
覚えるポイント
- 小児用量が定められていない医薬品を大人の半量等に減量して投与してはならない。
- アルコールと医薬品の同時服用は相互作用・急性中毒のリスクを著しく高める。
間違えやすいところ
- 「子どもの体重は大人の半分だから大人の用量を半分にすれば安全」と誤解すること。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」医薬品の乱用と誤用
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.5 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品と他剤・食品との相互作用
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 相互作用 / 医薬品と食品の相互作用 / 薬物動態
医薬品と他の医薬品や食品との相互作用に関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品の相互作用とは、複数の医薬品を併用した場合に、医薬品の作用が増強することをいい、作用が減弱する場合には、相互作用とはいわない。 b 食品中に医薬品の成分と同じ物質が存在する場合があり、それらを含む医薬品と食品を一緒に服用すると過剰摂取となるものがある。 c 外用薬は、食品によって医薬品の作用や代謝に影響を受ける可能性がある。 d 医薬品の相互作用は、医薬品が吸収される過程で起こることはあるが、排泄される過程で起こることはない。
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解答
1
解説
相互作用とは、複数の医薬品や食品との組み合わせにより、医薬品の作用が増強したり減弱したりする現象を指し、吸収・分布・代謝・排泄などのあらゆる生体内過程や外用薬の適用部位でも生じます。
解き方
- 医薬品相互作用の定義を確認し、作用の増強だけでなく減弱も含まれることを確認する。
- 食品との併用による成分過剰摂取、外用薬に対する全身・局所影響の可能性を評価する。
- 吸収だけでなく代謝や排泄などの各体内動態過程で相互作用が生じうるかを判定する。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤の正しい組み合わせとなっています。
- 選択肢 2不正解
- 記述aを正、bを誤、dを正としているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述cを誤、dを正としているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aを正、bを誤としているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aを正、cを誤、dを正としているため誤りです。
覚えるポイント
- 相互作用には医薬品の作用の増強だけでなく作用の減弱も含まれる。
- 相互作用は吸収、代謝、排泄など生体内動態のあらゆる過程で起こり得る。
間違えやすいところ
- 外用薬だから食品との相互作用は一切起きないと誤認しやすい。
- 相互作用は作用が強くなることだけを指すと勘違いしやすい。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」における医薬品の相互作用に関する記述に基づく。
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.6 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
小児等の生理的特徴と医薬品使用
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児の生理的特徴 / 小児の服薬管理 / 腎機能
小児等と医薬品に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
小児は成人と比較して各臓器や生理機能が未発達であり、肝臓の代謝機能や腎臓の排泄機能が低いため薬物の血中濃度が上昇しやすく、血液脳関門の透過性も高くなっています。
解き方
- 小児の消化管や腸管の形態的特徴(体に対する腸の長さ)と吸収率の関係を確認する。
- 小児の腎臓機能の発達段階を整理し、排泄速度が成人より遅く体内滞留時間が長くなる点を見抜く。
- 血液脳関門の未発達による脳への移行性、服薬時の心理的影響などの記述を確認する。
- 選択肢 1不正解
- 小児は大人に比べて身体の大きさに対して腸が長く、服用薬の吸収率が相対的に高いため正しい記述です。
- 選択肢 2正解
- 腎機能が未発達なため排泄には時間がかかり(排泄が遅い)、速いとする本記述は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 小児は血液脳関門が未発達であり、中枢神経系に成分が移行しやすいため正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- 喉につかえて苦しんだ体験がその後の服薬拒否につながる可能性があるため正しい記述です。
覚えるポイント
- 小児は肝臓や腎臓の機能が未発達であるため、代謝・排泄に時間がかかり体内滞留が長くなる。
- 小児は血液脳関門が未発達であるため、中枢神経系への影響が出やすい。
間違えやすいところ
- 代謝や排泄が未発達であることから「速く排泄される」と正反対に取り違えやすい。
- 小児の腸の相対的な長さと吸収率の高さを見落としやすい。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」の小児等への配慮に関する記述に基づく。
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.6 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
高齢者の生理的特徴と服薬時の配慮
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 高齢者の定義 / 高齢者の服薬配慮 / 基礎疾患
高齢者と医薬品に関する記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 「医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項」(平成29年6月8日付け薬生安発0608第1号厚生労働省医薬・生活衛生局安全対策課長通知別添)では、おおよその目安として、65歳以上を高齢者としている。 b 一般用医薬品の使用によって、基礎疾患の症状が悪化することはない。 c 添付文書や製品表示の文字は、高齢者でも読み取ることが容易であることから、情報提供の際に特段の配慮は必要ない。 d 高齢者では、医薬品の飲み忘れを起こしやすい傾向があり、家族や周囲の人の理解や協力といった配慮が重要である。
解答・解説を表示
解答
2
解説
高齢者は生理機能の低下により医薬品の作用や副作用が現れやすく、複数の基礎疾患や視力・記憶力の低下等を有することが多いため、添付文書の確認や周囲の協力を含めた丁寧な情報提供が必要です。
解き方
- 記載要領における高齢者の定義(おおむね65歳以上)を確認する。
- 基礎疾患に対する一般用医薬品の影響(症状悪化や相互作用のリスク)を検討する。
- 高齢者の身体的・認知特性(文字の読みやすさ、服薬管理・飲み忘れ)と周囲の支援の必要性を確認する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aを誤、cを正としているため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正の正しい組み合わせとなっています。
- 選択肢 3不正解
- 記述bを正、dを誤としているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bを正、cを正、dを誤としているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aを誤、bを正、cを正としているため誤りです。
覚えるポイント
- 医薬品の添付文書記載要領における高齢者の目安年齢はおおむね65歳以上である。
- 高齢者は基礎疾患を抱えていることが多く、一般用医薬品でも基礎疾患の悪化を招く恐れがある。
間違えやすいところ
- 高齢者の年齢目安を70歳や75歳と取り違えやすい。
- 一般用医薬品は作用が穏やかなので基礎疾患に影響しないと過小評価しやすい。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」の高齢者への配慮に関する記述に基づく。
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.7 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
プラセボ効果の特徴と対応
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · プラセボ効果 / 偽薬効果 / 登録販売者の役割
プラセボ効果(偽薬効果)に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品を使用したとき、薬理作用が増大されて生じる作用のことをプラセボ効果という。 b プラセボ効果は、主観的な変化だけでなく、客観的に測定可能な変化として現れることもある。 c プラセボ効果は、確実であり、この効果を目的として登録販売者が医薬品の使用を勧めるべきである。 d プラセボ効果は、条件付けによる生体反応が関与して生じることがある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
プラセボ効果は、有効成分の薬理作用ではなく、服用したこと自体による暗示効果や期待感、条件付けなどの生体反応により現れる作用であり、客観的変化を生じることがある一方で不確実であるため、これを目的とした販売を行ってはなりません。
解き方
- プラセボ効果の発生機序(薬理作用ではない点)を確認し、記述aの適否を判断する。
- プラセボ効果の臨床的現れ方(主観的変化のみならず客観的測定値への影響)を確認する。
- 効果の不確実性と販売者としての倫理的姿勢(プラセボを目的とした販売推奨の否定)を確認する。
- 心理的作用だけでなく条件付けなどの生体反応も関与することを確認し、正しい組み合わせを決定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは薬理作用によるものではないため誤りで、cもプラセボ効果を目的として勧めるべきではないため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述bは正しいですが、記述cはプラセボ効果が不確実でありそれを目的として勧めるべきではないため誤りです。
- 選択肢 3正解
- 記述bおよびdはいずれも手引きの記載に合致した正しい内容です。
- 選択肢 4不正解
- 記述dは正しいですが、記述aはプラセボ効果が薬理作用に基づくものではないため誤りです。
覚えるポイント
- プラセボ効果は主観的変化だけでなく客観的に測定可能な変化として現れることもある。
- プラセボ効果は不確実であり、これを期待して医薬品の使用を勧めるべきではない。
間違えやすいところ
- プラセボ効果は気のせいなどの主観的変化のみで客観的変化は生じないと誤解しやすい。
- 薬理作用が強くなる現象そのものをプラセボ効果と混同しやすい。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」におけるプラセボ効果に関する記述に基づく。
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.7 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
妊婦・授乳婦における医薬品使用の安全性
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 妊婦 / 授乳婦 / ビタミンA / 胎盤関門
妊婦又は母乳を与える女性(授乳婦)と医薬品に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 妊婦が一般用医薬品を使用しようとする場合は、一般用医薬品による対処が適当かどうか慎重に考慮するべきである。 b 一般用医薬品であれば、配合成分やその用量によらず、流産や早産を誘発するおそれはない。 c 通常の医薬品の使用の範囲であれば、吸収された医薬品の一部がどのように乳汁中に移行し、どのような悪影響があるかすべて解明されている。 d ビタミンC含有製剤は、妊娠前後の一定期間に通常の用量を超えて摂取すると、胎児に先天異常を起こす危険性が高まるとされている。
解答・解説を表示
解答
5
解説
妊婦や授乳婦への医薬品使用では、胎盤通過による胎児への影響や乳汁移行による乳児への影響を最小限に抑えるため、特別の配慮と慎重なリスク評価が必要です。
解き方
- 各記述における妊婦・胎児・乳児に対する医薬品のリスクおよび該当成分の記述を確認する。
- 記述aが正、b・c・dがいずれも誤りであることを見極め、該当する選択肢を特定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤りであるため不正解です。一般用医薬品でも子宮収縮等を起こす成分があります。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが正、記述bとcが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが正、記述cとdが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正、記述dが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが誤の組み合わせであり正しいです。
答えの内訳
- a:正
- 妊婦への医薬品使用は胎児への影響を考慮し、一般用医薬品による自己判断の対処が適当かどうか慎重に判断する必要があります。
- b:誤
- 一般用医薬品であっても、配合成分やその用量によっては子宮収縮を促して流産や早産を誘発するおそれがあるものが存在します。
- c:誤
- 母乳中への医薬品の移行や乳児に対する悪影響については、すべてが解明されているわけではありません。
- d:誤
- 妊娠前後の一定期間に過剰摂取することで胎児の先天異常リスクが高まるとされているのは、ビタミンCではなくビタミンAです。
覚えるポイント
- 妊娠前後の過剰摂取で胎児の形態異常リスクがあるのはビタミンAである。
間違えやすいところ
- ビタミンAとビタミンCの過剰摂取リスクを取り違えないように注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第1章 医薬品の適正使用等 妊婦又は妊娠していると思われる女性)
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.8 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
一般用医薬品の役割と対処可能な範囲
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · セルフメディケーション / 小児 / ドーピング
一般用医薬品で対処可能な症状等の範囲に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 一般用医薬品の役割は、疾病に伴う症状の改善であるが、生活習慣病等の疾病に伴う症状発現の予防は含まれない。 b 一般用医薬品で対処可能な範囲は、医薬品を使用する人によって変わってくるものであり、乳幼児は、通常の成人の場合に比べ、その範囲は限られてくることに留意する必要がある。 c 一般用医薬品にも使用すればドーピングに該当する成分を含んだものがあるため、スポーツ競技者から相談があった場合は、専門知識を有する薬剤師などへの確認が必要である。 d 生活習慣病に対しては、一般用医薬品の利用が基本であり、運動療法や食事療法は取り入れる必要はない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
一般用医薬品は生活者のセルフメディケーションを支えるものであり、症状改善だけでなく予防や生活習慣改善の補助としても機能しますが、使用者の特性に応じた範囲の見極めが必須です。
解き方
- 記述a~dの各内容について、手引きに示される一般用医薬品の役割・範囲に照らし合わせて正誤を判定する。
- 正しい記述がbとcの組み合わせであることを確認し、選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aが誤り、bが正しいため不正解です。
- 選択肢 2正解
- b及びcがともに正しい記述であるため正解です。
- 選択肢 3不正解
- cは正しいですが、dが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- a及びdがともに誤りであるため不正解です。
答えの内訳
- a:誤
- 一般用医薬品の役割には、症状の改善だけでなく、生活習慣病等の疾病に伴う症状発現の予防も含まれます。
- b:正
- 対処可能な範囲は対象者により異なり、特に乳幼児は状態が急変しやすいため、一般用医薬品で対応できる範囲は限られます。
- c:正
- かぜ薬等にもドーピング禁止物質が含まれることがあるため、スポーツ競技者からの相談には専門知識を持つ薬剤師等への確認が適切です。
- d:誤
- 生活習慣病に対しては運動療法や食事療法などの生活習慣改善が基本であり、医薬品のみに頼るものではありません。
覚えるポイント
- 生活習慣病の予防も一般用医薬品の役割に含まれるが、生活習慣の改善が治療・管理の基本となる。
間違えやすいところ
- 一般用医薬品にかぜ薬や胃腸薬などの市販薬であってもドーピング規制対象成分が含まれることを見落としやすい。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第1章 適切な医薬品選択と受診勧奨)
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.8 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品の品質と適切な保管・陳列
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の品質 / 変質・変敗 / 使用期限 / 保管環境
一般用医薬品の品質に関する記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 全部又は一部が変質・変敗した物質から成っている医薬品は、販売が禁止されている。 b 医薬品は、高温や光(紫外線)によって品質の劣化を起こしやすいものが多いが、湿度による影響は受けない。 c 一般用医薬品では、薬局又は店舗販売業において購入された後、すぐに使用されるとは限らないことから、外箱等に記載されている使用期限から十分な余裕をもって販売することが重要である。 d 医薬品は、適切な保管・陳列をすれば、経時変化による品質の劣化は起きない。
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解答
4
解説
医薬品は化学物質等で構成されており、温度・湿度・光などの環境要因や経時変化によって劣化しやすいため、適切な品質保持管理と使用期限の管理が義務づけられています。
解き方
- 各記述の正誤を法律・手引きの規定に沿って判定する(a:正、b:誤、c:正、d:誤)。
- 判定した組み合わせ(正・誤・正・誤)と合致する選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが誤、bが正とされており誤りです。
- 選択肢 2不正解
- dが正とされており誤りです。適切な保管下でも経時劣化は起こります。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正とされており誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤で正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- bが正、cが誤、dが正とされており誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 医薬品医療機器等法第56条等により、全部又は一部が変質・変敗した医薬品の販売・授与等は禁止されています。
- b:誤
- 医薬品は高温や光(紫外線)だけでなく、湿気(湿度)によっても分解や吸湿などの品質劣化を受けます。
- c:正
- 購入後に一定期間保管されてから使用されることも想定されるため、使用期限に十分な余裕をもって販売する必要があります。
- d:誤
- 適切な環境下で保管・陳列されていたとしても、時間の経過に伴う経時変化による品質の低下は避けられません。
覚えるポイント
- 医薬品はどれほど適切に保管しても経時変化による劣化を完全に防ぐことはできない。
間違えやすいところ
- 「適切な保管をしていれば劣化しない」とする誤った記述に惑わされないようにする。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第1章 医薬品の品質)
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.9 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
一般用医薬品の販売時のコミュニケーション
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 販売時のコミュニケーション / 専門家の役割 / 情報提供
一般用医薬品の販売時のコミュニケーションに関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品の販売に従事する専門家は、購入者等が、自分自身や家族の健康に対する責任感を持ち、適切な医薬品を選択して、適正に使用するよう、働きかけていくことが重要である。 b 登録販売者には、一般用医薬品の購入者等に対して科学的な根拠に基づいた情報提供ではなく、使用経験者の話に基づく主観的な情報提供を行うことが期待されている。 c 登録販売者は、購入者等の相談に対して、必ずその薬局又は店舗販売業で販売している医薬品で適したものを見つけ出し、販売に結びつけることが重要である。 d 購入者等が、使う人の体質や症状等にあった製品を事前に調べて選択しているのではなく、宣伝広告や販売価格等に基づいて漠然と選択することがあることにも留意しなければならない。
解答・解説を表示
解答
4
解説
一般用医薬品の適正使用を推進するため、専門家は科学的根拠に基づく情報を提供し、単なる販売にこだわらず受診勧奨も含めた的確な助言を行う責務があります。
解き方
- 記述a~dの妥当性を確認し、専門家としての客観的対応・受診勧奨の重要性を考慮して判定する。
- aとdが正しく、bとcが誤りであることを確認し、選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aは正しいですが、bが主観的な情報提供を推奨しているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- b及びcがともに不適切な対応を述べており誤りです。
- 選択肢 3不正解
- dは正しいですが、cが必ず販売に結びつけるとしているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- a及びdの記述が適切であり正解です。
答えの内訳
- a:正
- 購入者自身が自己の健康に責任を持ち適正使用できるよう、専門家が動機づけや適切な情報提供を行うことが重要です。
- b:誤
- 登録販売者などの専門家には、主観的な体験談ではなく科学的根拠に基づいた客観的かつ正確な情報提供が求められます。
- c:誤
- 相談を受けた結果、症状によっては販売せず医療機関の受診勧奨を行うことが最善となる場合もあります。
- d:正
- 購入者が広告や価格のみで安易に選択している可能性があるため、実際の使用者の状況を確認する配慮が必要です。
覚えるポイント
- 登録販売者の役割は医薬品を必ず売ることではなく、必要に応じて受診勧奨を行うことも含まれる。
間違えやすいところ
- 「店舗にある医薬品を必ず販売に結びつける」ことを販売員の模範と錯覚しないように注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第1章 適切な医薬品選択と受診勧奨)
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.9 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
サリドマイド訴訟に関する穴埋め問題
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / サリドマイド訴訟
サリドマイド訴訟に関する次の文章中の( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせとして、最も適切なものを一つ選べ。 「サリドマイド訴訟は、催眠鎮静剤等として販売されたサリドマイド製剤を妊娠している女性が使用したことにより、出生児に先天異常が発生したことに対する損害賠償訴訟である。 サリドマイドは、催眠鎮静成分として承認され、その鎮静作用を目的として( a )にも配合されたが、副作用として( b )を妨げる作用もあった。 サリドマイドによる薬害事件は、日本のみならず世界的にも問題となったため、世界保健機関(WHO)加盟国を中心に( c )の副作用情報の収集の重要性が改めて認識され、各国における副作用情報の収集体制の整備が図られることとなった。」
解答・解説を表示
解答
5
解説
サリドマイドは催眠鎮静成分であり、胃腸薬等にも配合されました。光学異性体のうち一方に血管新生阻害作用があり、胎児に四肢欠損等の重篤な先天異常を引き起こしたため、市販後の安全性情報収集体制が強化されました。
解き方
- サリドマイドが催眠鎮静剤のほかに胃腸薬にも配合されていたことを確認してaを特定します。
- 催奇形性の発生メカニズムとして血管新生を妨げる作用があったことからbを絞り込みます。
- WHO加盟国で市販後の副作用情報収集体制の構築が図られた歴史的経緯に基づきcを選択します。
- 選択肢 1不正解
- aが「歯痛薬」となっている点が誤りで、正しくは胃腸薬です。
- 選択肢 2不正解
- a・b・cのすべてが誤った記述の組み合わせとなっています。
- 選択肢 3不正解
- bの「女性ホルモン分泌」およびcの「市販前」が誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bが「女性ホルモン分泌」となっている点が誤りで、正しくは血管新生です。
- 選択肢 5正解
- a=胃腸薬、b=血管新生、c=市販後であり、すべて適切な組み合わせです。
答えの内訳
- a:胃腸薬
- サリドマイドは催眠鎮静成分としてだけでなく、胃腸薬にも鎮静作用を目的として配合されていました。
- b:血管新生
- サリドマイドには血管新生を妨げる作用があり、胎児の四肢等の血管形成が阻害されて奇形が生じました。
- c:市販後
- 薬害を機に、WHO加盟国を中心に「市販後」における副作用情報の収集体制の重要性が強く認識されました。
覚えるポイント
- サリドマイドは胃腸薬にも配合され、血管新生阻害により胎児奇形を起こしたため市販後調査が重要視された。
間違えやすいところ
- サリドマイドが配合された製剤を催眠鎮静薬のみと考え、胃腸薬を除外してしまう誤り。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」薬害の歴史(サリドマイド訴訟)
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.10 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
スモン及びスモン訴訟に関する正誤判断
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / スモン訴訟 / キノホルム
スモン及びスモン訴訟に関する記述のうち、誤っているものを一つ選べ。
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解答
2
解説
スモン訴訟は、整腸剤キノホルムにより亜急性脊髄視神経症(下肢麻痺、視力障害等)を発症した患者が、国及び製薬企業を被告として提訴した訴訟です。和解に基づき恒久対策や重症者への介護事業などが実施されています。
解き方
- 各選択肢の内容をスモンおよびスモン訴訟の事実関係と照らし合わせます。
- スモン訴訟の被告が「国及び製薬企業」である点に注目し、選択肢2の「薬局開設者を被告として」が誤りであることを判定します。
- 選択肢 1不正解
- キノホルム製剤による亜急性脊髄視神経症に対する訴訟であるため正しい記述です。
- 選択肢 2正解
- 提訴の相手(被告)は「国及び製薬企業」であるため、薬局開設者とする本記述は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- スモン患者への施策として重症患者に対する介護事業等が行われているため正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- キノホルムは一般用医薬品としても流通していた経緯があり、登録販売者の責務として正しい記述です。
覚えるポイント
- スモン訴訟の被告は「国及び製薬企業」であり、薬局開設者ではない。
間違えやすいところ
- 薬害訴訟の被告を薬局や販売者と混同してしまうこと。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」薬害の歴史(スモン訴訟)
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.10 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
HIV訴訟に関する記述の正誤の組み合わせ
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / HIV訴訟 / 医薬品副作用被害救済制度
HIV(ヒト免疫不全ウイルス)訴訟に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを一つ選べ。 a HⅠⅤ訴訟は、国及び製薬企業を被告として提訴された。 b HⅠⅤ訴訟をきっかけに医薬品副作用被害救済制度が創設された。 c HⅠⅤ訴訟の和解を踏まえ、国は、HIV感染者に対する恒久対策として、エイズ治療・研究開発センター及び拠点病院の整備を推進してきた。 d 血液製剤の安全確保対策として検査や献血時の問診の充実が図られた。
解答・解説を表示
解答
5
解説
HIV訴訟は未加熱血液凝固因子製剤による感染被害に関するもので、国と製薬企業が被告です。一方、医薬品副作用被害救済制度の設立契機はスモン訴訟であり、混同しないことが重要です。
解き方
- a:訴訟の被告が国及び製薬企業であるかを確認し「正」と判定します。
- b:医薬品副作用被害救済制度の創設契機はスモン訴訟であるため「誤」と判定します。
- c:恒久対策としての拠点病院整備などの取り組みを確認し「正」と判定します。
- d:血液製剤の安全確保対策(問診・検査の充実)を確認し「正」と判定します。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bが誤、dが正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bが誤、cが正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- dが正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが正、bが誤、cが正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 5正解
- a:正、b:誤、c:正、d:正であり、正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:正
- HIV訴訟は、血友病患者が加熱処理されていない血液凝固因子製剤の投与によりHIVに感染したことに対し、国及び製薬企業を被告として提訴されました。
- b:誤
- 医薬品副作用被害救済制度が創設される契機となったのは、スモン訴訟(キノホルム製剤)です。
- c:正
- 和解を踏まえ、エイズ治療・研究開発センターの設置や全国の拠点病院の整備といった恒久対策が進められました。
- d:正
- 安全な血液製剤の安定供給や安全確保のため、検査技術の向上や献血時問診の充実などの対策が取られました。
覚えるポイント
- 医薬品副作用被害救済制度の創設契機はスモン訴訟である(HIV訴訟ではない)。
間違えやすいところ
- 各種薬害訴訟(サリドマイド、スモン、HIV、CJD)の契機となった制度改革を混同すること。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」薬害の歴史(HIV訴訟)
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.11 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
CJD訴訟に関する記述の正誤判断
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / CJD訴訟 / ヒト乾燥硬膜
CJD(クロイツフェルト・ヤコブ病)訴訟に関する記述のうち、誤っているものを一つ選べ。
解答・解説を表示
解答
1
解説
CJD訴訟は、脳外科手術等で移植された「ヒト乾燥硬膜」を介して異常プリオンタンパク質が感染し、クロイツフェルト・ヤコブ病を発症した薬害事件です。この和解を契機に生物由来製品の規制強化や患者診療録の長期保存が定められました。
解き方
- 各肢に記載された原因物質、病態、法改正、患者診療録等の条件を精査します。
- 選択肢1の「ウシ乾燥硬膜」という記述に着目し、正しくは「ヒト乾燥硬膜」であることを確認して誤りと判断します。
- 選択肢 1正解
- 移植に用いられCJDの原因となったのは「ヒト乾燥硬膜」であるため、「ウシ乾燥硬膜」とする記述は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- プリオン不活化処理が不十分なまま流通・移植されたことが原因であるため正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 異常プリオンタンパク質による中枢神経疾患であり、認知症様症状を呈するため正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- 2002年の薬事法改正により生物由来製品の安全対策強化等が導入されたため正しい記述です。
覚えるポイント
- CJD訴訟の原因製剤は「ヒト乾燥硬膜」である(牛乾燥硬膜ではない)。
間違えやすいところ
- 狂牛病(BSE)のイメージから、硬膜移植の原因をウシ由来と勘違いしてしまうこと。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」薬害の歴史(CJD訴訟)
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.11 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
かぜ及びかぜ薬に関する記述の正誤の組み合わせ
主な医薬品とその作用 · かぜ薬 / アスピリン / ジヒドロコデインリン酸塩
かぜ(感冒)及びかぜ薬(総合感冒薬)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを一つ選べ。 a インフルエンザ(流行性感冒)は、ウイルスの呼吸器感染によるものであるが、感染力が強く、また、重症化しやすいため、かぜとは区別して扱われる。 b アルコールは医薬品の成分の吸収や代謝に影響を与えるため、かぜ薬の服用期間中は、飲酒を控える必要がある。 c 解熱鎮痛成分であるアスピリンを含む一般用医薬品は、15歳未満の小児に対しても安全に使用できる。 d 去痰作用を目的として、かぜ薬にジヒドロコデインリン酸塩が配合されている場合があるが、依存性があることに留意する必要がある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
アスピリン等のサリチル酸系解熱鎮痛成分はライ症候群の危険があるため15歳未満に使用しません。また、ジヒドロコデインリン酸塩は延髄の咳嗽中枢に作用する麻薬性鎮咳成分(咳止め)です。
解き方
- a:インフルエンザとかぜの定義・区別について確認し「正」と判定します。
- b:アルコール併用に関する注意点を確認し「正」と判定します。
- c:アスピリンの15歳未満の小児への禁忌(ライ症候群)から「誤」と判定します。
- d:ジヒドロコデインリン酸塩は去痰薬ではなく鎮咳薬であるため「誤」と判定します。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤であるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- bが正、dが誤であるため不適切です。
- 選択肢 3正解
- a:正、b:正、c:誤、d:誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- cが誤、dが誤であるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aが正、cが誤、dが誤であるため不適切です。
答えの内訳
- a:正
- インフルエンザはウイルス感染症ですが感染力が強く重症化しやすいため、通常のかぜとは区別して扱われます。
- b:正
- アルコールは体内での薬物の吸収や代謝に影響を及ぼし副作用を高める恐れがあるため、服用中の飲酒は避ける必要があります。
- c:誤
- アスピリンはライ症候群の発症リスクがあるため、15歳未満の小児に対しては使用禁忌(使用を避ける)とされています。
- d:誤
- ジヒドロコデインリン酸塩は「鎮咳成分(咳止め)」として配合されるものであり、去痰作用を目的として配合されるわけではありません。
覚えるポイント
- ジヒドロコデインリン酸塩は鎮咳成分(中枢性咳止め)であり去痰成分ではない。
間違えやすいところ
- コデイン類が「鎮咳去痰薬」という分類名に含まれることから、去痰作用目的と誤認してしまうこと。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」かぜ薬
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.12 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
マオウを含む漢方処方製剤の選択
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / かぜ薬 / マオウ(麻黄)
次のかぜ(感冒)の症状緩和に用いられる漢方処方製剤のうち、構成生薬としてマオウを含むものはどれか。
解答・解説を表示
解答
3
解説
かぜに用いられる漢方処方のうち、葛根湯、麻黄湯、小青竜湯、麻杏甘石湯などは構成生薬としてマオウ(麻黄)を含みます。小柴胡湯、半夏厚朴湯、麦門冬湯、香蘇散にはマオウは含まれません。
解き方
- 提示された漢方処方(小柴胡湯、半夏厚朴湯、葛根湯、麦門冬湯、香蘇散)の構成生薬を思い浮かべます。
- 葛根湯にマオウ(エフェドリンを含む生薬)が含有されていることを確認し、選択します。
- 選択肢 1不正解
- 小柴胡湯にはマオウは含まれていません(柴胡、半夏、黄芩、大棗、人参、甘草、生姜)。
- 選択肢 2不正解
- 半夏厚朴湯にはマオウは含まれていません(半夏、厚朴、茯苓、生姜、蘇葉)。
- 選択肢 3正解
- 葛根湯は葛根、麻黄(マオウ)、桂皮、芍薬、甘草、生姜、大棗から構成され、マオウを含みます。
- 選択肢 4不正解
- 麦門冬湯にはマオウは含まれていません(麦門冬、半夏、粳米、大棗、人参、甘草)。
- 選択肢 5不正解
- 香蘇散にはマオウは含まれていません(香附子、蘇葉、陳皮、甘草、生姜)。
覚えるポイント
- かぜの漢方でマオウを含む代表例:葛根湯、麻黄湯、小青竜湯。香蘇散や麦門冬湯はマオウを含まない。
間違えやすいところ
- 虚弱者向けのかぜ薬である香蘇散などにマオウが含まれると勘違いすること。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」かぜ薬(漢方処方製剤)
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.12 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
かぜ薬の配合成分とその配合目的の正誤の組み合わせ
主な医薬品とその作用 · かぜ薬の成分 / 去痰成分 / 抗ヒスタミン成分 / アドレナリン作動成分
かぜ薬(総合感冒薬)の配合成分とその成分を配合する目的との関係の正誤について、正しい組み合わせを一つ選べ。 (配合成分) - (配合目的) a グアイフェネシン - 炎症による腫れを和らげる。 b メキタジン - 痰の切れを良くする。 c アスコルビン酸 - 発熱を鎮め、痛みを和らげる。 d プソイドエフェドリン塩酸塩 - 鼻粘膜の充血を和らげ、気管・気管支を拡げる。
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解答
1
解説
かぜ薬には多様な成分が含まれます。グアイフェネシンは去痰、メキタジンは抗ヒスタミン、アスコルビン酸はビタミン補給、プソイドエフェドリンはアドレナリン作動性(鼻づまり緩和・気管支拡張)という主作用を正しく結びつけます。
解き方
- a:グアイフェネシンが去痰成分(抗炎症ではない)であることを確認し「誤」と判定します。
- b:メキタジンが抗ヒスタミン成分(去痰ではない)であることを確認し「誤」と判定します。
- c:アスコルビン酸がビタミン成分(解熱鎮痛ではない)であることを確認し「誤」と判定します。
- d:プソイドエフェドリン塩酸塩が血管収縮・気管支拡張作用を持つことを確認し「正」と判定します。
- 選択肢 1正解
- a:誤、b:誤、c:誤、d:正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- cが誤、dが正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤、dが正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、dが正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- dが正であるため誤った組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- グアイフェネシンは気道分泌を促進して痰の排出を容易にする「去痰成分」です。
- b:誤
- メキタジンは抗ヒスタミン成分であり、くしゃみや鼻水などのアレルギー症状を抑える目的で配合されます。
- c:誤
- アスコルビン酸(ビタミンC)は、発熱等により消耗されやすいビタミンの補給等を目的として配合されます。
- d:正
- プソイドエフェドリン塩酸塩はアドレナリン作動成分であり、鼻粘膜の血管を収縮させて充血を和らげるとともに気管支を拡張します。
覚えるポイント
- グアイフェネシンは去痰成分、メキタジンは抗ヒスタミン成分である。
間違えやすいところ
- 各成分の薬効群(去痰薬、抗ヒスタミン薬、解熱鎮痛薬)の記述の入れ替えに気づかないこと。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」かぜ薬の配合成分
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.13 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
プロスタグランジンに関する記述の空欄補充
主な医薬品とその作用 · 解熱鎮痛薬 / プロスタグランジン / 痛みの伝達 / 胃粘膜保護
プロスタグランジンに関する次の文章中の( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせとして、最も適切なものを一つ選べ。 「プロスタグランジンはホルモンに似た働きをする物質で、体の各部位で発生した痛みが脳へ伝わる際に、その痛みの感覚を( a )。また、脳の下部にある体温を調節する部位(温熱中枢)に作用して、体温を通常よりも( b )維持するように調節するほか、炎症の発生にも関与する。 プロスタグランジンの作用が( c )と、胃粘膜障害を起こしやすくなる。」
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解答
2
解説
プロスタグランジン(PG)は痛みの感覚を増強(強める)し、温熱中枢で体温設定を高くし発熱をもたらします。一方で胃血流の維持や胃粘液分泌促進等の胃粘膜保護作用も担うため、解熱鎮痛成分によりPG産生が阻害(妨げられる)されると胃腸障害が生じます。
解き方
- プロスタグランジンは痛みの閾値を下げて痛みを強めるため、aには「強めている」が入ります。
- 体温調節において発熱を引き起こす物質であるため、bには「高く」が入ります。
- 胃壁においては胃酸から粘膜を保護する役割があるため、作用が「妨げられる」と胃障害を起こすことからcを決定します。
- 選択肢 1不正解
- aが「弱めている」となっている点が誤りです。
- 選択肢 2正解
- a=強めている、b=高く、c=妨げられる、すべて正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bが「低く」となっている点が誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cが「促進される」となっている点が誤りです。
- 選択肢 5不正解
- a、b、cのすべてが誤った組み合わせです。
答えの内訳
- a:強めている
- プロスタグランジンは発痛物質(ブラジキニン等)の発痛作用を増強し、痛みの感覚を「強めて」います。
- b:高く
- 視床下部の温熱中枢に作用して設定温度を引き上げ、体温を通常よりも「高く」維持させます。
- c:妨げられる
- プロスタグランジンには胃粘膜保護作用もあるため、その作用が「妨げられる」と胃粘膜障害を起こしやすくなります。
覚えるポイント
- プロスタグランジンは痛みを「強め」、体温を「高く」し、その産生が「妨げられる」と胃障害が起きる。
間違えやすいところ
- プロスタグランジンの阻害が胃障害を招く生理的保護作用の機序を反対に捉えてしまうこと。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」解熱鎮痛薬
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.13 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
催眠鎮静薬および睡眠改善薬の配合成分とその留意点
主な医薬品とその作用 · 催眠鎮静薬 / 睡眠改善薬 / 抗ヒスタミン成分 / ブロモバレリル尿素 / アリルイソプロピルアセチル尿素
眠気を促す薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 抗ヒスタミン成分を含有する睡眠改善薬は、小児の疳に積極的に用いられる。 b ブロモバレリル尿素は、胎児に障害を引き起こす可能性があるため、妊婦又は妊娠していると思われる女性は使用を避けるべきである。 c 抗ヒスタミン成分を含有する睡眠改善薬を服用後は、翌日目が覚めたあとであっても、注意力の低下や寝ぼけ様症状、めまい、倦怠感を起こすことがある。 d アリルイソプロピルアセチル尿素を含む催眠鎮静薬の服用時は、飲酒を避ける必要はないが、アルコールが医薬品の効果を妨げることがある。
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解答
2
解説
催眠鎮静薬や睡眠改善薬は中枢神経系を抑制して鎮静や催眠をもたらすため、アルコールとの併用で作用が増強し極めて危険です。また、抗ヒスタミン成分による睡眠改善薬は一時的な不眠を対象としており小児への使用は禁忌です。
解き方
- 各記述の正誤を成分の作用機序や安全性情報に基づいて判定する。
- a(誤)、b(正)、c(正)、d(誤)となる組み合わせを選択肢から特定する。
- 選択肢 1不正解
- aが正、cが誤となっているため不適です。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤の正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤、dが正となっているため不適です。
- 選択肢 4不正解
- bが誤、dが正となっているため不適です。
- 選択肢 5不正解
- aが正、cが誤となっているため不適です。
覚えるポイント
- ブロモバレリル尿素は胎児障害のおそれから妊婦禁忌である。
- 睡眠改善薬は15歳未満の小児には使用できない。
間違えやすいところ
- 催眠鎮静薬服用時の飲酒は、薬効の妨げではなく中枢抑制作用の増強につながる点を混同しやすい。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(精神神経に作用する薬・催眠鎮静薬)
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.14 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
不眠症状等に用いられる漢方処方製剤の鑑別
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 不眠症 / 柴胡加竜骨牡蛎湯 / ダイオウ
第1欄の記述は、不眠等の症状改善を目的とした漢方処方製剤に関するものである。該当する漢方処方製剤は第2欄のどれか。 【第1欄】 体力中等度以上で、精神不安があって、動悸、不眠、便秘などを伴う高血圧の随伴症状(動悸、不安、不眠)、神経症、更年期神経症、小児夜なき、便秘に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱く下痢しやすい人、瀉下薬(下剤)を服用している人では、腹痛、激しい腹痛を伴う下痢の副作用が現れやすい等、不向きとされている。また、構成生薬としてダイオウを含む。 【第2欄】 1 猪苓湯 2 抑肝散 3 芍薬甘草湯 4 加味帰脾湯 5 柴胡加竜骨牡蛎湯
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解答
5
解説
精神不安や不眠に用いられる漢方処方製剤の中で、実証向け(体力中等度以上)であり構成生薬にダイオウを含む代表例は柴胡加竜骨牡蛎湯です。ダイオウを含むため胃腸虚弱や下痢しやすい人、他の瀉下薬を服用中の人には不向きです。
解き方
- 第1欄の体力規定(体力中等度以上)、適応症状(動悸、不眠、便秘等)、構成生薬(ダイオウを含む)を確認する。
- 選択肢の各漢方処方製剤の特徴と照合し、ダイオウを含む実証向けの柴胡加竜骨牡蛎湯を導く。
- 選択肢 1不正解
- 猪苓湯は体力に関わらず使用でき、排尿異常や排尿痛等に用いられる処方でダイオウは含みません。
- 選択肢 2不正解
- 抑肝散は体力中等度をめやすとして神経症や小児夜泣き等に用いられますが、ダイオウは含みません。
- 選択肢 3不正解
- 芍薬甘草湯は体力に関わらず急激な筋肉のけいれん(こむらがえり等)に用いられる処方です。
- 選択肢 4不正解
- 加味帰脾湯は体力中等度以下で心身が疲れ、血色の悪い人の不眠症や神経症等に用いられる処方です。
- 選択肢 5正解
- 柴胡加竜骨牡蛎湯の記述として、体力中等度以上、精神不安、動悸、不眠、ダイオウを含む点などが完全に一致します。
覚えるポイント
- 柴胡加竜骨牡蛎湯は「体力中等度以上」「精神不安・不眠」「ダイオウを含む」がポイントである。
間違えやすいところ
- 同じ精神不安・不眠に用いる加味帰脾湯(虚弱向け)や抑肝散(中等度)と体力の目安を混同しないように注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(精神神経に作用する薬・漢方処方製剤)
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.14 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
乗物酔い防止薬(鎮暈薬)配合成分の作用
主な医薬品とその作用 · 鎮暈薬 / ジメンヒドリナート / スコポラミン臭化水素酸塩 / ジフェニドール塩酸塩 / カフェイン
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)の配合成分とその作用との関係の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 (配合成分) - (作用) a ジメンヒドリナート - 抗ヒスタミン成分であり、延髄にある嘔吐中枢への刺激や内耳の前庭における自律神経反射を抑える。 b スコポラミン臭化水素酸塩水和物 - 局所麻酔成分であり、胃粘膜への麻酔作用によって嘔吐刺激を和らげる。 c ジフェニドール塩酸塩 - 抗めまい成分であり、内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)を調節するほか、内耳への血流を改善する。 d カフェイン - 鎮静成分であり、乗り物酔いの心理的な要因となる不安や緊張を和らげる。
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解答
4
解説
乗物酔い防止薬には、嘔吐中枢や前庭を抑える抗ヒスタミン成分や抗コリン成分、内耳の血流を改善する抗めまい成分、中枢を興奮させてだるさを改善するカフェインなどが組み合わされて配合されます。
解き方
- 各配合成分の薬効分類と作用機序を照合する。
- スコポラミンは抗コリン成分、カフェインは中枢神経興奮成分であることを確認し、a(正)・b(誤)・c(正)・d(誤)を導く。
- 選択肢 1不正解
- aが誤、bが正となっているため不適です。
- 選択肢 2不正解
- dが正となっているため不適です。
- 選択肢 3不正解
- a・cが誤、b・dが正となっているため不適です。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤の正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- b・dが正、cが誤となっているため不適です。
覚えるポイント
- スコポラミン臭化水素酸塩は抗コリン成分であり、消化管運動の抑制や乗り物酔い防止に働く。
- カフェインは中枢神経を興奮させ、眠気やめまい感を抑える目的で配合される。
間違えやすいところ
- 胃粘膜への麻酔作用により嘔吐刺激を和らげる局所麻酔成分(アミノ安息香酸エチル等)と抗コリン成分を取り違えやすい。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(乗物酔い防止薬)
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.15 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
鎮咳去痰薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / ハンゲ / チペピジンヒベンズ酸塩 / メトキシフェナミン塩酸塩 / デキストロメトルファン臭化水素酸塩
鎮咳去痰薬に配合される成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを下から1つ選びなさい。 a ハンゲは、中枢性の鎮咳作用を示す生薬成分として配合されている場合がある。 b チぺピジンヒベンズ酸塩は、非麻薬性鎮咳成分と呼ばれ、延髄の咳嗽中枢に作用する。 c メトキシフェナミン塩酸塩は、自律神経系を介さずに気管支の平滑筋に直接作用して弛緩させ、気管支を拡張させる。 d デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物は、痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少させることで去痰作用を示す。
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解答
1
解説
鎮咳成分は延髄の咳嗽中枢を抑制して咳を鎮めます。アドレナリン作動成分は交感神経刺激を介して気管支平滑筋を弛緩・拡張させ、直接平滑筋に作用するキサンチン系成分とは区別されます。去痰成分は気道分泌の促進や粘液の低分子化により痰を排出しやすくします。
解き方
- 記述aとbが中枢性鎮咳成分・生薬としての正しい記述であることを確認する。
- 記述cは自律神経系を介するアドレナリン作動成分であるため誤り、dは去痰成分ではなく鎮咳成分であるため誤りと判断する。
- 選択肢 1正解
- aとbの記述がともに正しいため正解です。
- 選択肢 2不正解
- cが誤りの記述であるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- cとdがともに誤りの記述であるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- dが誤りの記述であるため不適です。
覚えるポイント
- メトキシフェナミン塩酸塩はアドレナリン作動成分(交感神経を介して気管支拡張)である。
- デキストロメトルファンは非麻薬性鎮咳成分である。
間違えやすいところ
- アドレナリン作動成分(交感神経刺激)とキサンチン系成分(平滑筋への直接作用)の作用機序の違いを混同しやすい。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(呼吸器官に作用する薬・鎮咳去痰薬)
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.15 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
呼吸器官に作用する薬及び配合成分の特徴・注意点
主な医薬品とその作用 · 呼吸器官用薬 / ジプロフィリン / ポビドンヨード / クロルヘキシジングルコン酸塩 / 喘息発作
呼吸器官に作用する薬及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものはどれか。
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解答
2
解説
キサンチン系成分(ジプロフィリン等)は自律神経系を介さず気管支平滑筋を直接弛緩させますが、中枢神経刺激や心臓刺激作用を併せ持つため、てんかんや甲状腺機能障害のある人では禁忌・相談事項となります。喘息発作は一般用医薬品で自己治療すべきではありません。
解き方
- 各選択肢の成分作用・受診勧奨事項を検証する。
- 1はポビドンヨードが殺菌消毒成分であるため誤り、3はひどいただれがある人への使用が不適であるため誤り、4は喘息発作に一般用医薬品で対処すべきでないため誤りと判断する。
- 2のジプロフィリンの悪化リスクに関する記述が正しいと特定する。
- 選択肢 1不正解
- ポビドンヨードは咽喉の殺菌消毒成分であり、粘膜保護成分(グリセリン等)ではありません。
- 選択肢 2正解
- ジプロフィリンは中枢刺激作用等があるため、てんかんや甲状腺機能障害の診断を受けた人で症状を悪化させるおそれがあります。
- 選択肢 3不正解
- 口内や喉にひどいただれがある人では、強い刺激やアレルギー等の恐れがあるため使用を避ける必要があります。
- 選択肢 4不正解
- 喘息発作に対して一般用医薬品で自己対処してはならず、速やかに医師の診療を受ける必要があります。
覚えるポイント
- ジプロフィリン(キサンチン系)は甲状腺機能障害・てんかんのある人で症状悪化のおそれがある。
- 一般用医薬品の鎮咳去痰薬は喘息発作の治療には用いられない。
間違えやすいところ
- 喘息発作に対して一般用医薬品で早期対応してよいと誤認しないように注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(呼吸器官に作用する薬)
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.16 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
呼吸器官に作用する漢方処方製剤の特徴
主な医薬品とその作用 · 呼吸器官用漢方薬 / 麻杏甘石湯 / 響声破笛丸 / 甘草湯 / 白虎加人参湯
呼吸器官に作用する漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 麻杏甘石湯は、体力虚弱で、咳が出て、ときにのどが渇くものの咳、小児喘息、気管支喘息、気管支炎、感冒、痔の痛みに用いられ、胃腸の弱い人に適すとされる。 b 響声破笛丸は、しわがれ声、咽喉不快に適すとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人では、食欲不振、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。 c 甘草湯は、2種類の生薬からなる漢方処方製剤で、激しい咳、咽喉痛、口内炎、しわがれ声に、外用では痔・脱肛の痛みに用いられる。 d 白虎加人参湯は、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸虚弱で冷え症の人では、食欲不振、胃部不快感等の副作用が現れやすく不向きとされる。
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解答
4
解説
呼吸器疾患に用いる漢方処方製剤では、対象の「証」(体力区分)や配合生薬の注意点を正確に把握する必要があります。甘草湯は単一の生薬(カンゾウのみ)で構成される特異な漢方処方製剤です。
解き方
- 各漢方処方製剤の体力の目安と構成生薬の特徴を確認する。
- a(誤:中等度以上)、b(正:響声破笛丸の特徴に合致)、c(誤:1種類の生薬)、d(正:白虎加人参湯の特徴に合致)と判定する。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bが誤となっているため不適です。
- 選択肢 2不正解
- dが誤となっているため不適です。
- 選択肢 3不正解
- a・cが正、bが誤となっているため不適です。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正の正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- bが誤、cが正、dが誤となっているため不適です。
覚えるポイント
- 甘草湯はカンゾウ単一(1種類)の生薬からなる処方である。
- 麻杏甘石湯は体力中等度以上でマオウを含み胃腸虚弱者には不向きである。
間違えやすいところ
- 甘草湯を「芍薬甘草湯」などと混同して複数生薬の処方と誤解しないよう注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(呼吸器官に作用する薬・漢方処方製剤)
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.16 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
胃の薬及びその配合成分の作用と適正使用
主な医薬品とその作用 · 胃の薬 / セトラキサート塩酸塩 / ピレンゼピン塩酸塩 / 健胃薬・漢方処方製剤 / 受診勧奨
胃の薬及びその配合成分に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
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解答
3
解説
一般用医薬品の胃腸薬は一時的な胃の不調の緩和を目的としており、漢方処方製剤も含めて長期間漫然と使用し続けることは避けるべきです。症状が改善しない場合は重大な基礎疾患の可能性を考慮して受診勧奨を行います。
解き方
- 選択肢1、2、4がいずれも手引きの記述に合致した正しい内容であることを確認する。
- 選択肢3において、漢方薬の服用期間の目安が「半年程度」と不適切に長く書かれている点を見つけ、誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- セトラキサート塩酸塩は生体内でトラネキサム酸に代謝されるため、血栓症のリスクがある人では事前の相談が必要です。
- 選択肢 2不正解
- ピレンゼピン塩酸塩は消化液分泌抑制成分ですが、抗コリン作用による排尿困難や動悸、目のかすみを生じることがあります。
- 選択肢 3正解
- 改善が見られないまま半年程度漫然と服用を続けるのは誤りで、1か月位服用しても改善しない場合は医療機関を受診すべきです。
- 選択肢 4不正解
- 一般用医薬品の胃薬は一時的な症状緩和が目的であり、慢性的な症状がある場合は医療機関への受診が推奨されます。
覚えるポイント
- セトラキサート塩酸塩は体内でトラネキサム酸になるため血栓症に注意する。
- 胃腸用漢方製剤でも1か月程度服用して効果がなければ受診勧奨する。
間違えやすいところ
- 漢方薬は作用が穏やかだからといって、効果がないのに半年以上漫然と服用し続けてよいわけではない。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(胃腸に作用する薬)
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.17 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
胃腸薬配合成分の分類と特徴
主な医薬品とその作用 · 健胃成分 / 制酸成分 / カルニチン塩化物 / 合成ヒドロタルサイト / 透析患者禁忌
次の表は、一般用医薬品に含まれている主な有効成分の一覧を示したものである。この医薬品に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを下から1つ選びなさい。 【3包(成人1日服用量)中】 カルニチン塩化物:450mg チンピ乾燥エキス(チンピ1,200mgより抽出):150mg コウボク乾燥エキス(コウボク240mgより抽出):20mg チョウジ末:30mg カンゾウ:150mg 合成ヒドロタルサイト:700mg a 消化酵素が配合されているため、胃の内容物の消化が期待できる。 b カルニチン塩化物は、胃液分泌を促す、胃の運動を高める、胃壁の循環血流を増す等の作用があるとされる。 c 透析療法を受けている人でも安全に服用できる。 d 制酸と健胃のように相反する作用を期待するものが配合されている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
処方内容から各成分の薬効群を判別します。合成ヒドロタルサイトはアルミニウムを含む制酸成分であり透析患者には禁忌です。カルニチン塩化物やチンピ等の生薬は健胃成分であり、胃酸分泌を抑制する制酸作用とは相反する作用を併せ持ちます。
解き方
- 処方表中の各成分(カルニチン塩化物、生薬類、合成ヒドロタルサイト)の効能群を分類する。
- 消化酵素の有無(なし:a誤)、カルニチンの薬効(b正)、アルミニウム含有による透析禁忌(c誤)、制酸と健胃の併用関係(d正)を確認し、bとdの組み合わせを選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aおよびcがともに誤りの記述であるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- cが誤りの記述であるため不適です。
- 選択肢 3正解
- bとdがともに正しい記述であるため正解です。
- 選択肢 4不正解
- aが誤りの記述であるため不適です。
覚えるポイント
- アルミニウムを含む制酸成分(合成ヒドロタルサイト等)は透析療法受療者に禁忌である。
- カルニチン塩化物は胃液分泌促進・胃運動亢進をもたらす健胃成分である。
間違えやすいところ
- チンピ・コウボクなどの生薬やカルニチン塩化物を消化酵素成分と誤認しないように注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(胃腸に作用する薬)
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.17 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
呼吸器官に作用する生薬成分の基原と作用
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / 生薬成分 / キョウニン / オウヒ / セキサン / ミルラ
呼吸器官に作用する薬の生薬成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下の中から1つ選びなさい。 a キョウニンは、体内で分解されて生じた代謝物による去痰作用と抗菌作用を期待して用いられる。 b オウヒは、バラ科のヤマザクラ又はカスミザクラの根を基原とする生薬で、鎮咳作用を期待して用いられる。 c セキサンは、ヒガンバナ科のヒガンバナ鱗茎を基原とする生薬で、去痰作用を期待して用いられる。 d ミルラは、カンラン科のミルラノキ等の植物の皮部の傷口から流出して凝固した樹脂を基原とする生薬で、咽頭粘膜をひきしめる(収斂)作用のほか、抗菌作用も期待して用いられる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
呼吸器官に用いられる生薬は、植物のどの部位(種子、樹皮、鱗茎、樹脂など)を基原としているか、また期待される主作用(中枢性鎮咳、気道分泌促進による去痰、咽喉粘膜の収斂・抗菌など)を正確に区別して理解することが重要です。
解き方
- キョウニンの代謝物(青酸)による作用が鎮咳作用であることを確認し、aを誤りと判定する。
- オウヒの薬用部位が樹皮(サクラ樹皮)であることを確認し、根とするbを誤りと判定する。
- セキサンの基原がヒガンバナの鱗茎で去痰作用を示すこと、ミルラが樹脂で収斂・抗菌作用を示すことを確認し、cとdを正と判定する。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正であり、正しい正誤の組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aを正、cを誤としているため誤った組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aを正、bを正、cを誤、dを誤としているため誤った組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aとbを正、dを誤としているため誤った組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- bを正としているため誤った組み合わせです。
覚えるポイント
- オウヒの薬用部位は樹皮であり根ではないこと、キョウニンは鎮咳作用を示すことを覚えましょう。
間違えやすいところ
- オウヒの基原部位を「根」と混同したり、キョウニンの作用を「去痰・抗菌」と誤認しやすいです。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」呼吸器官に作用する薬(鎮咳去痰薬・生薬成分)
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.18 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
止瀉薬及びその配合成分の作用と安全性
主な医薬品とその作用 · 止瀉薬 / 収斂成分 / タンニン酸アルブミン / ロペラミド塩酸塩 / 吸着成分
止瀉薬及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを下の中から1つ選びなさい。 a 収斂成分を主体とする止瀉薬は、細菌性の下痢や食中毒の時に使用すると、かえって状態を悪化させるおそれがある。 b タンニン酸アルブミンに含まれるアルブミンは、牛乳に含まれるタンパク質(カゼイン)から精製された成分であるため、牛乳にアレルギーがある人では使用を避ける必要がある。 c ロペラミド塩酸塩を含む一般用医薬品は、食べすぎ・飲みすぎによる下痢、寝冷えによる下痢の症状に用いられることを目的としており、15歳未満の小児にも適用がある。 d 天然ケイ酸アルミニウムは、その抗菌作用により、細菌感染を原因とする下痢の症状を鎮めることを目的として配合される。
解答・解説を表示
解答
1
解説
止瀉薬は、腸粘膜を保護・収斂する成分、腸運動を抑制する成分、腸内の有害物質を吸着する成分などに分類されます。細菌性下痢の排出停止リスクや、成分由来のアレルギー(牛乳カゼイン由来のタンニン酸アルブミン)、年齢制限(ロペラミド塩酸塩の小児禁忌)を把握する必要があります。
解き方
- 細菌性下痢に収斂成分等を使用すると病原体の排泄が遅れ病勢悪化の恐れがあることを確認し、aを正とする。
- タンニン酸アルブミンのアルブミンが牛乳カゼイン由来であり牛乳アレルギー禁忌であることを確認し、bを正とする。
- ロペラミド塩酸塩は小児(15歳未満)禁忌であることを確認し、cを誤りとする。
- 天然ケイ酸アルミニウムは吸着成分であり抗菌作用ではないことを確認し、dを誤りとする。
- 選択肢 1正解
- aとbがともに正しい記述であるため正解です。
- 選択肢 2不正解
- cは15歳未満の小児に対して禁忌であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cは小児使用不可、dは抗菌作用ではなく吸着作用であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- dは抗菌作用ではなく吸着作用であるため誤りです。
覚えるポイント
- ロペラミド塩酸塩は15歳未満の小児に使用不可、タンニン酸アルブミンは牛乳アレルギー禁忌です。
間違えやすいところ
- 天然ケイ酸アルミニウムを抗菌成分と誤認したり、吸着作用と混同しやすいので注意が必要です。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」胃腸に作用する薬(止瀉薬)
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.18 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
瀉下薬の配合成分の作用機序と注意点
主な医薬品とその作用 · 瀉下薬 / ヒマシ油 / マルツエキス / センノシド / ジオクチルソジウムスルホサクシネート
瀉下薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものを下の中から1つ選びなさい。
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解答
4
解説
瀉下薬成分には、腸内容物を軟化・膨脹させる膨潤性・界面活性成分(DSS等)、大腸を刺激する大腸刺激性瀉下成分(センノシド等)、小腸を刺激する小腸刺激性瀉下成分(ヒマシ油)、麦芽糖の浸透圧による穏やかな瀉下成分(マルツエキス)などがあり、それぞれの刺激部位や作用機序、使用禁忌が定められています。
解き方
- ヒマシ油は脂溶性物質を溶かして吸収を助けてしまうため誤飲時には禁忌であることを確認し、1を誤りと判定する。
- マルツエキスは作用が穏やかで乳幼児の便秘に用いられる成分であることを確認し、2を誤りと判定する。
- センノシドは大腸細菌によって分解され大腸を刺激することを確認し、3を誤りと判定する。
- DSSの糞便軟化・水分浸透作用の記述を確認し、4を正しいと判定する。
- 選択肢 1不正解
- ヒマシ油は脂溶性物質の吸収を助けて中毒を悪化させるため、脂溶性殺鼠剤等の誤飲時には禁忌です。
- 選択肢 2不正解
- マルツエキスは麦芽糖を主成分とする穏やかな作用の薬であり、乳幼児の便秘に用いられます。
- 選択肢 3不正解
- センノシドは大腸の腸内細菌により活性体に分解され、大腸を刺激して排便を促します。
- 選択肢 4正解
- DSSは糞便中の水分浸透を促進し、便を軟らかくして排便を容易にする界面活性作用成分です。
覚えるポイント
- DSS(ジオクチルソジウムスルホサクシネート)は便を軟らかくする界面活性成分です。
間違えやすいところ
- センノシドの作用部位を「小腸」と誤認したり、ヒマシ油を毒物誤飲時の万能下剤と誤解しやすいです。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」胃腸に作用する薬(瀉下薬)
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.19 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
胃腸鎮痛鎮痙薬の作用機序と成分の分類
主な医薬品とその作用 · 胃腸鎮痛鎮痙薬 / 抗コリン成分 / 局所麻酔成分 / オキセサゼイン
次の1~5で示される成分のうち、抗コリン作用により胃腸鎮痛鎮痙作用を示すものとして誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
5
解説
胃腸鎮痛鎮痙薬には、消化管の副交感神経刺激(アセチルコリン受容体)を遮断して痙攣を抑える「抗コリン成分」と、知覚神経を麻痺させて痛みや胃酸分泌を抑える「局所麻酔成分(オキセサゼインなど)」があります。オキセサゼインは局所麻酔作用を主とします。
解き方
- 各選択肢の成分の薬効分類と作用機序を想起する。
- ブチルスコポラミン臭化物、チキジウム臭化物、ジサイクロミン塩酸塩、ロートエキスはいずれも抗コリン成分であることを確認する。
- オキセサゼインは抗コリン成分ではなく局所麻酔成分であることを確認し、5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- ブチルスコポラミン臭化物は代表的な抗コリン成分です。
- 選択肢 2不正解
- チキジウム臭化物は抗コリン作用により胃腸の痙攣を鎮める成分です。
- 選択肢 3不正解
- ジサイクロミン塩酸塩は抗コリン作用を示す胃腸鎮痛鎮痙成分です。
- 選択肢 4不正解
- ロートエキスはアルカロイド類を含み、抗コリン作用を示します。
- 選択肢 5正解
- オキセサゼインは胃粘膜に対する局所麻酔作用により鎮痛鎮痙作用を示し、抗コリン作用ではありません。
覚えるポイント
- オキセサゼインは局所麻酔成分であり、抗コリン成分ではないことを押さえましょう。
間違えやすいところ
- オキセサゼインを抗コリン成分の一つと混同しないように作用機序を区別しましょう。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」胃腸に作用する薬(胃腸鎮痛鎮痙薬)
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.19 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
強心薬に配合される成分・生薬の作用と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 強心薬 / センソ / 苓桂朮甘湯 / ゴオウ / リュウノウ
心臓などの器官や血液に作用する薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下の中から1つ選びなさい。 a センソは、微量で強い強心作用(心筋に直接刺激を与え、その収縮力を高める作用)を示す生薬であり、通常用量において悪心(吐きけ)、嘔吐の副作用が現れることがある。 b 苓桂朮甘湯には、強心作用の期待されるカンゾウが含まれており、高血圧、心臓病、腎臓病の診断を受けた人でも安全に使用することができる。 c ゴオウは、強心作用のほか、呼吸中枢を刺激して呼吸機能を高めたり、意識をはっきりさせる等の作用があるとされる。 d リュウノウは、中枢神経系の刺激作用による気つけの効果を期待して、強心薬に配合されることがある。
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解答
1
解説
強心薬に配合される生薬(センソ、ゴオウ、ジャコウ、リュウノウ等)は、心筋収縮力を高める作用、血圧調整、中枢刺激(気つけ)などの異なる役割を持ちます。また、カンゾウを含む製剤(苓桂朮甘湯など)は偽アルドステロン症のリスクから高血圧や腎臓病のある人では注意が必要です。
解き方
- センソが強い強心作用を持ち、通常用量でも悪心・嘔吐等の消化器症状を起こしうることを確認し、aを正とする。
- 苓桂朮甘湯に含まれるカンゾウは高血圧や腎臓病等の診断を受けた人では慎重な判断が必要であり「安全に使用できる」は誤りとしてbを誤りとする。
- 呼吸中枢刺激や意識をはっきりさせる記述はジャコウに関するものであり、ゴオウではないためcを誤りとする。
- リュウノウの中枢神経系刺激による気つけ効果を確認し、dを正とする。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aを誤、bを正としているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cを正、dを誤としているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aを誤、bを正、cを誤としているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aを誤、cを正、dを誤としているため誤りです。
覚えるポイント
- 呼吸中枢刺激による気つけ作用はジャコウ、中枢神経刺激による気つけはリュウノウです。
間違えやすいところ
- ゴオウの作用とジャコウの作用(呼吸中枢刺激)を混同しやすいので注意しましょう。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」心臓などの器官や血液に作用する薬(強心薬)
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.20 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
循環器用薬の配合成分(コエンザイムQ10)の同定
主な医薬品とその作用 · 循環器用薬 / ユビデカレノン / コエンザイムQ10
第1欄の記述は、循環器用薬に含まれる成分に関するものである。該当する成分を下(第2欄)の中から1つ選びなさい。 【第1欄】 肝臓や心臓などの臓器に多く存在し、エネルギー代謝に関与する酵素の働きを助ける成分で、摂取された栄養素からエネルギーが産生される際にビタミンB群とともに働く。別名コエンザイムQ10とも呼ばれる。
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解答
4
解説
ユビデカレノンは、生体内のミトコンドリアにおいてエネルギー(ATP)産生に関与する補酵素であり、医薬品ではユビデカレノン、別名としてコエンザイムQ10と呼ばれます。心臓のポンプ機能の改善等を期待して循環器用薬に配合されます。
解き方
- 第1欄の「別名コエンザイムQ10」「エネルギー代謝に関与」という特徴的な説明を確認する。
- 選択肢の中からコエンザイムQ10の医薬品一般的名称である「ユビデカレノン」を特定する。
- 選択肢 1不正解
- ヘプロニカートは末梢の血管を拡張して血流を改善するニコチン酸系成分です。
- 選択肢 2不正解
- イノシトールヘキサニコチネートは末梢血管拡張作用を示すニコチン酸誘導体です。
- 選択肢 3不正解
- ニコチン酸は末梢血行障害の改善等に用いられるビタミン成分です。
- 選択肢 4正解
- ユビデカレノンは別名コエンザイムQ10と呼ばれ、エネルギー産生を助ける成分です。
- 選択肢 5不正解
- ルチンはビタミン様物質(フラボノイド)で、毛細血管の補強作用等を持ちます。
覚えるポイント
- ユビデカレノン=コエンザイムQ10(エネルギー代謝を助ける補酵素)です。
間違えやすいところ
- ヘプロニカートやルチンなど他の末梢血行改善・血管強化成分と名称を混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」心臓などの器官や血液に作用する薬(循環器用薬)
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.20 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
高コレステロール改善薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · 高コレステロール改善薬 / パンテチン / ソイステロール / リボフラビン
高コレステロール改善薬及びその配合成分に関する記述のうち、誤っているものを下の中から1つ選びなさい。
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解答
2
解説
高コレステロール改善薬におけるパンテチンは、善玉コレステロールであるHDL(高密度リポタンパク質)の産生を高め、悪玉コレステロールであるLDL(低密度リポタンパク質)等の異化排泄を促進して血液中の脂質バランスを整えます。
解き方
- 大豆油不けん化物やパンテチンの消化器系副作用に関する記述を確認し、1を正しいと判定する。
- パンテチンの作用機序(LDLの異化排泄促進・リポタンパクリパーゼ活性化によるHDL産生促進)と選択肢2の記述を照合し、LDLとHDLが逆転しているため2を誤りと判定する。
- リボフラビン(ビタミンB2)の代謝関与および尿の黄色化に関する記述を確認し、3と4を正しいと判定する。
- 選択肢 1不正解
- 大豆油不けん化物やパンテチン等により悪心や下痢等の消化器症状が現れることがあります。
- 選択肢 2正解
- 正しくは「低密度リポタンパク質(LDL)等の異化排泄を促進し、高密度リポタンパク質(HDL)産生を高める」です。
- 選択肢 3不正解
- リボフラビンは生体内で活性型となり、脂質代謝等の酵素補酵素として広く機能します。
- 選択肢 4不正解
- リボフラビンによる尿の黄色化は過剰分が排泄される生理現象であり、中止の必要はありません。
覚えるポイント
- パンテチンは「LDL排泄促進・HDL産生促進」であり、悪玉を減らし善玉を増やします。
間違えやすいところ
- HDL(善玉)とLDL(悪玉)の役割・作用の方向性を反対に思い込まないよう注意しましょう。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」高コレステロール改善薬
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.21 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
貧血用薬(鉄製剤)に配合される金属成分の役割
主な医薬品とその作用 · 貧血用薬 / 鉄製剤 / 銅 / コバルト / マンガン
貧血用薬(鉄製剤)に配合される金属成分に関する記述について、( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下の中から1つ選びなさい。なお、同じ記号の( )内には同じ字句が入る。 ( a )は、ヘモグロビンの産生過程で、鉄の代謝や輸送に重要な役割を持つ。補充した鉄分を利用してヘモグロビンが産生されるのを助ける目的で、硫酸( a )が配合されている場合がある。 ( b )は、ビタミンB12の構成成分であり、骨髄での造血機能を高める目的で、硫酸( b )が配合されている場合がある。 ( c )は、糖質・脂質・タンパク質の代謝をする際に働く酵素の構成物質であり、エネルギー合成を促進する目的で、硫酸( c )が配合されている場合がある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
貧血用薬には主成分である鉄(ヘモグロビン構成成分)のほか、造血を助ける金属成分として「銅(ヘモグロビン産生時の鉄代謝・輸送)」「コバルト(ビタミンB12の構成成分・造血機能強化)」「マンガン(酵素構成成分・エネルギー合成促進)」が配合されることがあります。
解き方
- 文中の「鉄の代謝や輸送に重要な役割」から( a )が「銅」であることを特定する。
- 文中の「ビタミンB12の構成成分」から( b )が「コバルト」であることを特定する。
- 文中の「代謝酵素の構成物質でエネルギー合成を促進」から( c )が「マンガン」であることを特定する。
- 組み合わせが「a:銅、b:コバルト、c:マンガン」となっている選択肢5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- bがマンガン、cがコバルトとなっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aがマンガン、cが銅となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aがコバルト、bがマンガン、cが銅となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aがマンガン、bが銅、cがコバルトとなっているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが銅、bがコバルト、cがマンガンで正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 銅は鉄代謝・輸送、コバルトはビタミンB12構成、マンガンは代謝酵素構成です。
間違えやすいところ
- コバルト=ビタミンB12(コバラミン)を結びつけて覚えると混同を防げます。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」貧血用薬
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.21 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
内用痔疾用薬及びその配合成分
主な医薬品とその作用 · 痔疾用薬 / 生薬成分 / 止血成分
内用痔疾用薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
5
解説
内用痔疾用薬は、抗炎症作用や血行改善作用、止血作用等を有する成分のほか、便秘に伴う症状悪化を防ぐための生薬や瀉下成分などが配合されており、各成分の働きを正確に把握することが重要です。
解き方
- aのカルバゾクロムが新陳代謝促進等ではなく、毛細血管を強化する止血成分であることから誤りと判断する。
- bのカイカ(止血効果)、cのセイヨウトチノミ(抗炎症作用)、dの内用痔疾用薬の特徴についての記述が正しいことを確認し、組み合わせを選択する。
- 選択肢 1不正解
- カイカに関する記述bは正しいため、bを誤りとする本肢は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- カルバゾクロムに関する記述aは誤り、カイカに関する記述bは正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aは誤りであり、セイヨウトチノミに関する記述cおよび特徴に関する記述dは正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aは誤りであり、内用痔疾用薬に関する記述dは正しい記述です。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正であり、正しい組み合わせとなっています。
覚えるポイント
- カルバゾクロムは毛細血管を補強・強化して出血を抑える止血成分であること。
間違えやすいところ
- カルバゾクロムとアラントインなどの組織修復・代謝促進成分を取り違えないように注意が必要です。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験問題・正答(静岡県)
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.22 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
外用痔疾用薬及びその配合成分
主な医薬品とその作用 · 痔疾用薬 / 外用薬 / 局所麻酔成分 / 殺菌消毒成分
外用痔疾用薬及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
1
解説
外用痔疾用薬には、ステロイド性抗炎症成分、アドレナリン作動成分、局所麻酔成分、殺菌消毒成分などが組み合わされて配合されており、各成分の薬効群と作用機序の正確な照合が求められます。
解き方
- aのステロイド成分の長期連用回避、bのメチルエフェドリン塩酸塩の血管収縮作用と基礎疾患への注意が正しいことを確認する。
- cのジブカイン塩酸塩(局所麻酔成分)とdのベンザルコニウム塩化物(殺菌消毒成分)の役割説明が互いに入れ替わっていることを見抜き、誤りと判定する。
- 選択肢 1正解
- aおよびbの記述はいずれも正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- cのジブカイン塩酸塩は局所麻酔成分であり、局所の感染防止目的ではないため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cは局所麻酔成分、dのベンザルコニウム塩化物は殺菌消毒成分であり、両方とも説明が誤りです。
- 選択肢 4不正解
- dのベンザルコニウム塩化物は殺菌消毒成分であり、鎮痛鎮痒目的ではないため誤りです。
覚えるポイント
- ジブカイン塩酸塩は局所麻酔成分、ベンザルコニウム塩化物は殺菌消毒成分。
間違えやすいところ
- 局所麻酔成分(痛み・痒みの緩和)と殺菌消毒成分(感染防止)の目的を混同しないようにしましょう。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験問題・正答(静岡県)
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.22 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
婦人薬及びその配合成分
主な医薬品とその作用 · 婦人薬 / サフラン / 女性ホルモン成分
婦人薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
4
解説
婦人薬はホルモンバランスや自律神経系の乱れに伴う諸症状を緩和するものであり、体質改善等を目的として比較的長期間服用されることが多いです。また女性ホルモン成分は血栓症リスク等があるため厳格な管理が必要です。
解き方
- aの内服婦人薬は短期間で急激に効かせるものではないため誤りと判断する。
- bのサフランの月経不順改善作用、dの女性ホルモン成分の血栓症リスク等に関する注意が正しいことを確認する。
- cの妊婦に対する女性ホルモン成分の使用は避けるべきであるため誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- aは誤りであり、bは正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- dの女性ホルモン成分の継続使用時の受診勧奨に関する記述は正しいため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aは誤りであり、cの妊婦への使用推奨も誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- bは正しく、cは誤りであるため本肢は誤りです。
覚えるポイント
- 妊娠中の女性ホルモン成分の使用は避けること、長期連用で血栓症のリスクがあること。
間違えやすいところ
- 婦人薬は速効性を期待する頓服薬ではなく、緩徐に効果が現れるものが多い点に注意しましょう。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験問題・正答(静岡県)
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.23 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
アレルギー用薬及びその配合成分
主な医薬品とその作用 · アレルギー用薬 / アドレナリン作動成分 / 抗コリン成分 / 抗炎症成分
アレルギー用薬及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
4
解説
アレルギー用薬に配合されるプソイドエフェドリン塩酸塩などの中枢興奮作用や、抗コリン成分による副交感神経遮断作用、また内服薬と外用薬の同種成分重複による副作用増強への配慮が不可欠です。
解き方
- aのプソイドエフェドリン塩酸塩の中枢興奮性副作用についての記述を正しいと判定する。
- bの内服薬と点鼻薬の併用は作用・副作用の増強を招くため「特に問題はない」を誤りと判定する。
- cのベラドンナ総アルカロイドは副交感神経系の働きを抑える抗コリン成分であるため「交感神経系」の記述を誤りと判定する。
- dのトラネキサム酸などの抗炎症成分の配合に関する記述を正しいと判定する。
- 選択肢 1不正解
- cのベラドンナ総アルカロイドは副交感神経系を抑制するため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bおよびcはいずれも記述内容が誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bの内服アレルギー用薬と点鼻薬の無秩序な併用は副作用リスクを高めるため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aおよびdの記述はともに正しく、適切な組み合わせです。
覚えるポイント
- 抗コリン成分は「副交感神経系」の働きを抑える(アセチルコリン受容体遮断)。
間違えやすいところ
- 内服薬と外用薬であっても、同種効能・成分が重複する場合は過剰投与となるため併用注意・回避が必要です。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験問題・正答(静岡県)
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.23 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
鼻炎用点鼻薬及びその配合成分
主な医薬品とその作用 · 鼻炎用点鼻薬 / アドレナリン作動成分 / 二次充血 / 抗アレルギー成分
鼻炎用点鼻薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
1
解説
鼻炎用点鼻薬に含まれる血管収縮成分の過度な使用による二次充血・肥厚性鼻炎のリスクや、殺菌消毒成分・抗アレルギー成分(肥満細胞脱顆粒抑制薬)の特徴を正確に区別することが重要です。
解き方
- aのフェニレフリン塩酸塩の連用による二次充血の危険性は正しいと判断する。
- bのセチルピリジニウム塩化物は抗ヒスタミン成分ではなく殺菌消毒成分であるため誤りと判断する。
- cのクロモグリク酸ナトリウムはアレルギー性の諸症状に有効であり、非アレルギー性鼻炎には効果がないため誤りと判断する。
- dのクロルフェニラミンマレイン酸塩が抗ヒスタミン成分として配合される記述を正しいと判断する。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aは正しく、bのセチルピリジニウム塩化物は殺菌消毒成分であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cのクロモグリク酸ナトリウムはアレルギー性でない鼻炎には無効であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aは正しく、bは殺菌消毒成分であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aは正しく、cは誤り、dは正しい記述であるため本肢は誤りです。
覚えるポイント
- クロモグリク酸ナトリウムは肥満細胞からのヒスタミン遊離を抑えるためアレルギー性鼻炎にのみ有効。
間違えやすいところ
- セチルピリジニウム塩化物を抗ヒスタミン成分と混同しないようにしましょう。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験問題・正答(静岡県)
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.24 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
眼科用薬の正しい使用法と副作用
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / 点眼方法 / 結膜嚢 / 副作用
眼科用薬に関する記述のうち、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
4
解説
点眼薬の1滴(約50μL)は結膜嚢の保持量(約30μL)より多く、点眼後は鼻腔への流出と全身吸収を防ぐために目頭を軽く押さえます。また、ソフトコンタクトレンズ装着時は防腐剤が吸着されるため防腐剤無添加のものを用います。
解き方
- 選択肢1:ソフトレンズは防腐剤を吸着・濃縮して角膜障害を起こすため防腐剤無添加を選ぶべきであり誤り。
- 選択肢2:薬液の鼻涙管経由での鼻腔・全身への流出を防ぐには目頭を軽く押さえるのが正しいため誤り。
- 選択肢3:1滴の薬液量(約50μL)は結膜嚢の保持容量(約30μL)よりも多いため誤り。
- 選択肢4:点眼薬でも全身循環に移行して発疹等の全身性副作用を起こすことがあるため正しい。
- 選択肢 1不正解
- ソフトコンタクトレンズには防腐剤(ベンザルコニウム等)が吸着しやすいため、防腐剤不含の製品を用います。
- 選択肢 2不正解
- 薬液が鼻腔内へ流れ込んで全身へ移行するのを防ぐため、点眼後は目頭を軽く押さえるのが適切です。
- 選択肢 3不正解
- 点眼薬の1滴の量は約50μLで、結膜嚢の保持可能容量(約30μL)よりも多くなっています。
- 選択肢 4正解
- 点眼薬の使用であっても、全身性の副作用として皮膚の発疹・発赤・痒み等が生じることがあります。
覚えるポイント
- 点眼薬の1滴(約50μL)>結膜嚢の容量(約30μL)、点眼後は目頭を軽く押さえる。
間違えやすいところ
- 目頭を押さえると点眼薬が外に漏れると誤認し、「押さえない」を正しいと判断しないように注意しましょう。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験問題・正答(静岡県)
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.24 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
眼科用薬の配合成分とその配合目的
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / 血管収縮成分 / 調節機能改善成分 / 抗アレルギー成分 / 抗炎症成分
眼科用薬の配合成分とその配合目的との関係の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
4
解説
眼科用薬の有効成分について、テトラヒドロゾリン(血管収縮)、ネオスチグミン(ピント調節機能改善)、ケトチフェン(抗アレルギー)、プラノプロフェン(非ステロイド性抗炎症)などの主作用を正確に把握しておく必要があります。
解き方
- a(テトラヒドロゾリン塩酸塩:充血除去)、b(ネオスチグミンメチル硫酸塩:ピント調節機能改善)、c(ケトチフェンフマル酸塩:痒み等のアレルギー症状改善)を正しいと判定する。
- dのプラノプロフェンは組織修復成分ではなく、炎症物質の産生を抑える非ステロイド性抗炎症成分であるため誤りと判定する。
- 選択肢 1不正解
- aおよびbはいずれも正しい関係であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bおよびcはいずれも正しく、dは誤りであるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cのケトチフェンフマル酸塩の痒み改善作用は正しいため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aは正しく、dのプラノプロフェンは非ステロイド性抗炎症成分(組織修復ではない)であるため誤りです。
覚えるポイント
- プラノプロフェンは非ステロイド性抗炎症成分(NSAID)、組織修復はアラントインやアズレンスルホン酸ナトリウム。
間違えやすいところ
- プラノプロフェンの抗炎症作用と、アラントイン等の組織修復作用を混同しないようにしましょう。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験問題・正答(静岡県)
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.25 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
外皮用薬及びその配合成分
主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / 酸化亜鉛 / 局所刺激成分 / ステロイド成分 / ケトプロフェン
外皮用薬及びその配合成分に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
2
解説
鎮痛・消炎・血行促進の外用成分において、冷感刺激成分(l-メントール、dl-カンフル等)と局所刺激成分・温感刺激成分(サリチル酸メチル、カプサイシン、トウガラシエキス等)の刺激の分類を正確に区別することが重要です。
解き方
- 選択肢1の酸化亜鉛の収斂・保護作用が正しいことを確認する。
- 選択肢2のサリチル酸メチルについて、「冷感刺激を与え」という点が誤り(冷感刺激ではなく局所刺激・温感系)と判定する。
- 選択肢3のコルチゾン換算0.025mg/g(mL)超過製品の長期連用回避、選択肢4のチアプロフェン酸既往歴者におけるケトプロフェン禁忌が正しいことを確認する。
- 選択肢 1不正解
- 酸化亜鉛は患部タンパク質と結合して保護皮膜を形成する収斂・皮膚保護成分であり正しいです。
- 選択肢 2正解
- サリチル酸メチルは皮膚表面に冷感刺激を与えるのではなく、局所刺激を与えて反射的な血行促進をもたらす成分であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- ステロイド成分をコルチゾン換算で1gまたは1mL中0.025mgを超えて含む製品は長期連用を避ける必要があります。
- 選択肢 4不正解
- チアプロフェン酸でアレルギーを起こしたことがある人はケトプロフェンでも交差アレルギーを起こすおそれがあるため使用を避けます。
覚えるポイント
- サリチル酸メチルやサリチル酸グリコールは局所刺激成分。冷感刺激成分はメントールやカンフル。
間違えやすいところ
- 湿布薬等で冷感タイプに含まれていても、サリチル酸メチル自体は冷感刺激成分ではない点に注意しましょう。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験問題・正答(静岡県)
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.25 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
外皮用薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / 抗炎症成分 / ステロイド / NSAIDs
外皮用薬に配合される成分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a フェルビナクには、殺菌作用があり、皮膚感染症に効果があるため、みずむし、たむし等又は化膿している患部への使用が適している。 b デキサメタゾンは、外用の場合、末梢組織(患部局所)における炎症を抑える作用を示し、特に、痒みや発赤などの皮膚症状を抑えるステロイド性抗炎症成分である。 c インドメタシンを主薬とする外皮用薬は、小児への使用について有効性・安全性が確認されており、11歳未満の小児にも使用できる。 d ウフェナマートは、炎症を生じた組織に働いて、細胞膜の安定化、活性酸素の生成抑制などの作用により、抗炎症作用を示すと考えられている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
外皮用薬に含まれる消炎鎮痛成分にはステロイド性抗炎症成分と非ステロイド性抗炎症成分(NSAIDs等)があり、免疫抑制作用や局所刺激性、小児への適応制限などの安全上の注意点を正しく把握する必要があります。
解き方
- 記述aについて、フェルビナクは非ステロイド性抗炎症成分であり殺菌作用はなく、感染部位や化膿部位には使用を避けるため誤りと判断します。
- 記述bについて、デキサメタゾンは外用の副腎皮質ホルモン(ステロイド性抗炎症成分)であり局所の炎症や痒みを抑えるため正しいと判断します。
- 記述cについて、インドメタシン含有の外皮用薬は小児に対する安全性が確立しておらず、11歳未満(製品によっては15歳未満)には使用できないため誤りと判断します。
- 記述dについて、ウフェナマートは非ステロイド性の抗炎症成分で、細胞膜安定化や活性酸素生成抑制等により作用するため正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが誤りで記述dが正であるため、選択肢1は不適切です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りで記述bが正であるため、選択肢2は不適切です。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正の組み合わせとなっており適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤りで記述bが正であるため、選択肢4は不適切です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが誤りであるため、選択肢5は不適切です。
覚えるポイント
- フェルビナクなどのNSAIDs外用薬は皮膚感染症や化膿部位には使用しないこと。インドメタシンは11歳未満の小児に使用不可。
間違えやすいところ
- ウフェナマートは非ステロイド性抗炎症成分であり、ステロイドではない点に注意が必要です。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和4年3月改訂)
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.26 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
抗真菌作用を有する外皮用薬
主な医薬品とその作用 · みずむし・たむし用薬 / 抗真菌成分 / 剤形選択 / モクキンピ
抗真菌作用を有する外皮用薬及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 一般的に、じゅくじゅくと湿潤している患部には、軟膏が適すとされる。 b ブテナフィン塩酸塩は、菌の呼吸や代謝を妨げることにより、皮膚糸状菌の増殖を抑える。 c 湿疹か皮膚糸状菌による皮膚感染かはっきりしない場合、抗真菌成分が配合された医薬品を使用することが適当である。 d 生薬成分であるモクキンピ(アオイ科のムクゲの幹皮を基原とする生薬)のエキスは、皮膚糸状菌の増殖を抑える作用を期待して用いられる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
みずむし・たむし等に用いる抗真菌薬は患部の状態(乾燥または湿潤)に応じた剤形の使い分けが重要であり、成分ごとの作用機序(細胞膜合成阻害や代謝阻害)や生薬の薬効を正確に理解する必要があります。
解き方
- 患部の性状と剤形について確認します。湿潤・ただれのある患部には刺激が少なく患部を保護する軟膏が適しているため、aは正しいと判断します。
- 抗真菌成分の作用機序を確認します。ブテナフィン塩酸塩は細胞膜の構成成分であるエルゴステロールの生合成阻害により作用し、菌の呼吸や代謝を阻害する成分(トルナフタート等)ではないため、bは誤りです。
- 使用上の注意を確認します。湿疹か白癬菌感染か不明な場合に抗真菌薬を用いると症状を悪化させるおそれがあるため医師等の診療を受けるべきであり、cは誤りです。
- 生薬成分を確認します。モクキンピはアオイ科のムクゲの幹皮を基原とし、抗真菌作用を示すため、dは正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- bはエルゴステロール生合成阻害作用であるため誤りを含みます。
- 選択肢 2不正解
- bとcはいずれも記述内容が誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- cは原因不明な場合に漫然と抗真菌薬を使用すべきではないため誤りを含みます。
- 選択肢 4正解
- aおよびdの記述がいずれも正しいため適切な組み合わせです。
覚えるポイント
- 湿潤した患部には軟膏、角化・乾燥した患部には液剤やクリームが適します。ブテナフィンはエルゴステロール生合成阻害です。
間違えやすいところ
- 菌の呼吸・代謝妨害を行うトルナフタートやシクロピロクスオラミンと、細胞膜合成を阻害するイミダゾール系・アリルアミン系成分を混同しないようにしましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和4年3月改訂)
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.26 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
毛髪用薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · 毛髪用薬 / ヒノキチオール / カルプロニウム塩化物 / 女性ホルモン / カシュウ
毛髪用薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a ヒノキチオールは、ヒノキ科のタイワンヒノキ、ヒバ等から得られた精油成分で、抗菌、抗炎症などの作用を期待して用いられる。 b カルプロニウム塩化物は、末梢組織(適用局所)において抗コリン作用を示し、頭皮の血管を拡張、毛根への血行を促すことによる発毛効果を期待して用いられる。 c 女性ホルモンによる脱毛抑制効果を期待して、女性ホルモン成分の一種であるエストラジオール安息香酸エステルが配合されている場合がある。 d カシュウは、ウコギ科の植物を基原とした生薬で、血行促進、抗炎症などの作用を期待して用いられる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
毛髪用薬には頭皮の血行促進、毛嚢の活性化、抗菌・抗炎症、男性ホルモン拮抗(女性ホルモン補給)などを目的とした多角的な成分が配合されており、各成分の自律神経系への作用や生薬の基原植物の知識が問われます。
解き方
- ヒノキチオールについて確認します。ヒノキ科タイワンヒノキやヒバの精油成分で、抗菌・抗炎症作用を期待して配合されるため、aは正しいです。
- カルプロニウム塩化物について確認します。アセチルコリンに類似したコリン作用(副交感神経刺激様作用)により局所の血管を拡張させるため、「抗コリン作用」とするbは誤りです。
- エストラジオール安息香酸エステルについて確認します。女性ホルモン成分として頭皮の皮脂分泌を抑えたり脱毛を予防する目的で配合されるため、cは正しいです。
- カシュウの基原を確認します。カシュウはタデ科のツルドクダミの塊根を基原とする生薬であり、「ウコギ科」とするdは誤りです。
- 選択肢 1不正解
- カルプロニウム塩化物はコリン作用を示すため、bは誤りです。
- 選択肢 2正解
- aおよびcの記述がともに正しいため適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bおよびdはいずれも誤りの記述であるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- カシュウの基原植物はタデ科であるため、dは誤りです。
覚えるポイント
- カルプロニウム塩化物はコリン作用(アセチルコリン様作用)により血管を拡張させます。カシュウはタデ科ツルドクダミです。
間違えやすいところ
- カルプロニウム塩化物について「抗コリン作用」と出題される引っかけパターンが頻出です。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和4年3月改訂)
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.27 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
歯痛・歯槽膿漏薬の配合成分と配合目的
主な医薬品とその作用 · 歯槽膿漏薬 / 殺菌消毒成分 / 抗炎症成分 / 組織修復成分 / チモール
歯痛・歯槽膿漏薬の配合成分とその配合目的との関係の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 (配合成分) - (配合目的) a イソプロピルメチルフェノール - 歯肉溝での細菌の繁殖を抑える。 b グリチルリチン酸二カリウム - 歯周組織の炎症を和らげる。 c アラントイン - 炎症を起こした歯周組織の修復を促す。 d チモール - 歯の齲蝕(むし歯)により露出した知覚神経の伝達を遮断して痛みを鎮める。
解答・解説を表示
解答
1
解説
外用歯痛・歯槽膿漏薬には、殺菌消毒成分、抗炎症成分、組織修復成分、局所麻酔成分などが目的に応じて配合されます。チモールはフェノール系殺菌消毒成分に分類されます。
解き方
- 成分aのイソプロピルメチルフェノールは殺菌消毒成分であり、歯肉溝での細菌繁殖を抑える目的で配合されるため正です。
- 成分bのグリチルリチン酸二カリウムは抗炎症成分であり、歯周組織の炎症を和らげるため正です。
- 成分cのアラントインは組織修復成分であり、肉芽組織の形成を促して歯周組織の修復を助けるため正です。
- 成分dのチモールは殺菌消毒成分です。露出した知覚神経の伝達を遮断して痛みを鎮めるのは局所麻酔成分(アミノ安息香酸エチル等)であるため、dは誤りです。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤の組み合わせであり正しいです。
- 選択肢 2不正解
- アラントインは組織修復成分として正しいため、cを誤とするのは不適切です。
- 選択肢 3不正解
- グリチルリチン酸二カリウムは抗炎症成分として正しいため、bを誤とするのは不適切です。
- 選択肢 4不正解
- イソプロピルメチルフェノールは殺菌消毒成分として正しいため、aを誤とするのは不適切です。
- 選択肢 5不正解
- チモールは殺菌成分であり知覚神経遮断作用ではないため、dは誤りです。
覚えるポイント
- チモールは殺菌消毒成分。むし歯による知覚神経伝達遮断はアミノ安息香酸エチルなどの局所麻酔成分です。
間違えやすいところ
- オイゲノールやチョウジ油(鎮痛・鎮静)とチモール(殺菌消毒)の作用を混同しないようにしましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和4年3月改訂)
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.27 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
禁煙補助剤及びニコチン
主な医薬品とその作用 · 禁煙補助剤 / ニコチン置換療法 / 相互作用 / 妊婦禁忌
ニコチン及びニコチンを有効成分とする禁煙補助剤に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a ニコチン置換療法は、喫煙を継続しながら徐々に禁煙補助剤に換えていく方法で、離脱症状の軽減を図りながら徐々に摂取量を減らし、最終的にニコチン摂取をゼロにする方法である。 b インスリン製剤を使用している人は、ニコチンがインスリンの血糖降下作用に拮抗して、効果を妨げるおそれがあるため、禁煙補助剤を使用する前にその適否につき、治療を行っている医師又は処方薬を調剤した薬剤師に相談するなどの対応が必要である。 c 妊婦又は妊娠していると思われる女性、母乳を与える女性では、禁煙することが推奨されるので、禁煙補助剤を積極的に使用することが望ましい。 d 咀嚼剤を噛むことにより放出されたニコチンは、主に口腔粘膜から吸収されて循環血液中に移行する。
解答・解説を表示
解答
3
解説
禁煙補助剤は完全禁煙した上で離脱症状を緩和するためにニコチンを補充する製剤であり、喫煙との併用や妊婦・授乳婦への使用は禁忌とされ、インスリン等との相互作用にも注意を要します。
解き方
- 記述aについて、禁煙補助剤を使用する際は完全に喫煙を中止した状態で行う必要があり、「喫煙を継続しながら」使用するわけではないため誤りと判断します。
- 記述bについて、ニコチンはアドレナリン作動性作用によりインスリンの血糖降下作用に拮抗するため、医師・薬剤師への事前相談が必要であり正しいと判断します。
- 記述cについて、ニコチンは胎盤通過性や乳汁移行性があり、胎児や乳児に悪影響を及ぼすため妊婦や授乳婦は使用を避ける必要があり誤りと判断します。
- 記述dについて、ニコチン咀嚼剤から遊離したニコチンは主に口腔粘膜から吸収されて全身循環に入るため正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aおよびcはいずれも誤りの記述であるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- cは妊婦・授乳婦への使用が禁忌であるため誤りを含みます。
- 選択肢 3正解
- bおよびdの記述がともに正しいため適切な組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aは禁煙補助剤使用中の喫煙が禁止されているため誤りを含みます。
覚えるポイント
- 禁煙補助剤の使用中は完全禁煙が原則であり、喫煙の併用は過量摂取となるため不可。妊婦・授乳婦も使用禁止です。
間違えやすいところ
- 禁煙補助剤の咀嚼剤は胃液で吸収されるのではなく、口腔粘膜から吸収させるため、強く噛み続けず頬と歯茎の間に挟む使い方が求められます。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和4年3月改訂)
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.28 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
滋養強壮保健薬の配合成分と配合目的
主な医薬品とその作用 · 滋養強壮保健薬 / ビタミン成分 / ビタミンB1 / ビタミンC / ビタミンE / ビタミンB2
滋養強壮保健薬の配合成分とその配合目的との関係の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 (配合成分) - (配合目的) a チアミン硝化物 - 軟骨成分の形成及び修復 b アスコルビン酸ナトリウム - 歯ぐきからの出血・鼻血の予防 c トコフェロールコハク酸エステル - 手足のしびれ・冷えの症状の緩和 d リボフラビン酪酸エステル - 目の充血、目の痒みの症状の緩和
解答・解説を表示
解答
5
解説
ビタミン成分は生体内での代謝促進や抗酸化、毛細血管の維持など多様な働きを持ち、欠乏時や特定の症状緩和(出血予防、末梢循環障害、粘膜障害)に応じた目的で配合されます。
解き方
- チアミン硝化物(ビタミンB1)について確認します。炭水化物の代謝や神経組織の機能維持に働き、軟骨成分の形成・修復(コンドロイチン硫酸の効能)ではないため、aは誤りです。
- アスコルビン酸ナトリウム(ビタミンC)について確認します。毛細血管の抵抗性を高めコラーゲン生成に関与し、歯ぐきや鼻からの出血予防を目的とするため、bは正です。
- トコフェロールコハク酸エステル(ビタミンE)について確認します。末梢血行を促進し、手足のしびれや冷えの症状を緩和するため、cは正です。
- リボフラビン酪酸エステル(ビタミンB2)について確認します。口内炎や皮膚炎のほか、目の充血や痒みなどの症状緩和を目的とするため、dは正です。
- 選択肢 1不正解
- アスコルビン酸ナトリウムは出血予防の目的として正しいため、bを誤とするのは不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aは誤りで、b・cはいずれも正しいため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- aは誤りで、c・dはいずれも正しいため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- チアミン硝化物の記述aは誤りであり、dは正しいため不適切です。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正の組み合わせであり適切です。
覚えるポイント
- 軟骨成分の形成・修復はコンドロイチン硫酸ナトリウム。チアミン硝化物は神経痛や筋肉痛、疲労回復です。
間違えやすいところ
- ビタミンB群各成分(B1・B2・B6・B12)の具体的な主作用と効能の対応を取り違えないよう整理しておきましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和4年3月改訂)
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.28 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
ビタミンの生理作用
主な医薬品とその作用 · ビタミン主薬製剤 / ビタミンB1 / ビタミンB6 / ビタミンB12 / ビタミンD
ビタミンに関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a ビタミンB1は、夜間視力を維持したり、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要な栄養素である。 b ビタミンB6は、タンパク質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の健康維持、神経機能の維持に重要な栄養素である。 c ビタミンB12は、赤血球の形成を助け、また、神経機能を正常に保つために重要な栄養素である。 d ビタミンDは、腸管でのカルシウム吸収及び尿細管でのカルシウム再吸収を促して、骨の形成を助ける栄養素である。
解答・解説を表示
解答
5
解説
ビタミンは体内機能の維持・調節に不可欠な微量栄養素であり、各ビタミンの特徴的な生理作用(視覚、造血、骨形成、代謝など)を正確に識別できる必要があります。
解き方
- 記述aについて、夜間視力の維持や皮膚・粘膜機能の保持に関与するのはビタミンAであり、ビタミンB1(糖質代謝等)ではないため誤りです。
- 記述bについて、ビタミンB6はアミノ酸・タンパク質の代謝に関わり、皮膚粘膜や神経機能の維持に働くため正しいです。
- 記述cについて、ビタミンB12は赤血球の正常な形成(造血)や末梢神経の機能維持に関与するため正しいです。
- 記述dについて、ビタミンDは腸管でのカルシウム吸収や腎尿細管での再吸収を促進して骨形成を助けるため正しいです。
- 選択肢 1不正解
- ビタミンB6の記述bは正しい内容であるため、bを誤とするのは不適切です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aはビタミンAの説明であるため誤りで、記述bおよびcは正しいため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aは誤りで、記述cおよびdは正しいため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aは誤りで、記述dは正しいため不適切です。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正の組み合わせとなっており適切です。
覚えるポイント
- 夜間視力の維持はビタミンA(レチノール)。ビタミンB1は炭水化物代謝とエネルギー産生です。
間違えやすいところ
- ビタミンB1、B6、B12の役割の違い(B1は糖質、B6はタンパク質、B12は赤血球形成・神経修復)を整理しておきましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和4年3月改訂)
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.29 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
漢方処方製剤・生薬製剤の基礎知識
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 証 / 生薬の基原・薬用部位 / 乳児禁忌 / 重篤な副作用
一般用医薬品として使用される漢方処方製剤・生薬製剤に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 漢方処方製剤を利用する場合、患者の「証」(体質及び症状)に合わない漢方処方が選択されたとしても、副作用を生じにくいとされる。 b 生薬製剤に使用される生薬は、薬用部位とその他の部位、又は類似した基原植物を取り違えると、人体に有害な作用を引き起こすことがある。 c 漢方処方製剤は、用法用量において適用年齢の下限が設けられていない場合は、生後3ヶ月未満の乳児に使用しても問題ない。 d 漢方処方製剤の使用により、間質性肺炎や肝機能障害のような重篤な副作用が起きることがある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
漢方処方製剤は「証」に基づいて選択されるため、証に合わない場合は効果が出ないだけでなく副作用を招きやすくなります。また生薬は薬用部位や基原の厳密な管理が必要であり、生後3ヶ月未満の乳児には使用できません。
解き方
- 記述aについて、患者の「証」に合わない漢方処方を選択すると、期待される効果が得られないばかりか、副作用を生じやすくなるため誤りです。
- 記述bについて、生薬の薬用部位と非薬用部位、あるいは類似基原植物の取り違えは中毒や有害反応につながるため正しいです。
- 記述cについて、適用年齢の下限が定められていない場合であっても、一般に生後3ヶ月未満の乳児には漢方処方製剤を使用してはならないため誤りです。
- 記述dについて、漢方処方製剤であっても間質性肺炎や肝機能障害、偽アルドステロン症などの重篤な副作用が起こり得るため正しいです。
- 選択肢 1不正解
- 証に合わない漢方処方は副作用を生じやすくなるため、aは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aおよびcはいずれも記述内容が誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3正解
- bおよびdの記述がともに正しいため適切な組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 生後3ヶ月未満の乳児には漢方処方製剤を使用しないため、cは誤りです。
覚えるポイント
- 漢方製剤は証に合わないと副作用が生じやすい。生後3ヶ月未満の乳児には一切使用不可。重篤な副作用(間質性肺炎・肝機能障害)も起こり得ます。
間違えやすいところ
- 「漢方薬は天然由来なので副作用がない・起きにくい」という誤認を正す問題が繰り返し出題されます。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和4年3月改訂)
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.29 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
生薬成分の基原と薬効
主な医薬品とその作用 · カッコン / ブシ / サンザシ / モクツウ
生薬成分に関する以下の記述(a~d)について、正誤の正しい組み合わせを1つ選べ。 a カッコンは、マメ科のクズの周皮を除いた根を基原とする生薬で、解熱、鎮痙等の作用を期待して用いられる。 b ブシは生のままでは毒性が高いことから、その毒性を減らし有用な作用を保持する処理を施して使用される。 c サンザシは、健胃、消化促進等の作用を期待して用いられる。 d モクツウは、強壮、強精(性機能の亢進)等の作用を期待して用いられる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
各生薬成分については、基原植物(科名・使用部位)と期待される代表的な薬理作用を正確に対応させて把握することが重要である。
解き方
- 記述a~cについて、カッコン(マメ科クズの根)、ブシ(トリカブトの塊根、減毒処理)、サンザシ(健胃・消化促進)の内容が手引き記載と合致するか確認する。
- 記述dのモクツウの作用(アケビ科、利尿・抗炎症作用)を確認し、強壮・強精を目的とする生薬との違いから誤りと判断する。
- 選択肢 1正解
- a、b、cが正しく、dが誤りであるため、正しい組み合わせである。
- 選択肢 2不正解
- cが誤り、dが正しいとされているため誤りである。サンザシは健胃・消化促進作用を示し、モクツウは強壮・強精作用ではない。
- 選択肢 3不正解
- bが誤り、dが正しいとされているため誤りである。ブシは毒性を減らす処理(減毒)を施して使用される。
- 選択肢 4不正解
- aが誤り、dが正しいとされているため誤りである。カッコンはマメ科クズの周皮を除いた根を基原とする。
- 選択肢 5不正解
- dが正しいとされているため誤りである。モクツウは利尿等の作用を期待して用いられる生薬である。
覚えるポイント
- モクツウはアケビ科のアケビ等の蔓性の茎を基原とし、利尿・抗炎症作用を期待して用いられる生薬である。
間違えやすいところ
- モクツウと強壮・強精作用を持つ生薬(オットセイの陰茎や海馬、反鼻、淫羊藿など)を取り違えないように注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第3章 主な医薬品とその作用)
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.30 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
消毒・滅菌の定義及び消毒薬の特性
主な医薬品とその作用 · 滅菌・消毒の定義 / クレゾール石ケン液 / トリクロロイソシアヌル酸 / 次亜塩素酸ナトリウム
感染症の防止及び消毒薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a 滅菌は生存する微生物の数を減らすために行われる処置であり、また殺菌・消毒は物質中のすべての微生物を殺滅又は除去することである。 b 日本薬局方に収載されているクレゾール石ケン液は、原液を水で希釈して用いられるが、刺激性が強いため、原液が直接皮膚に付着しないようにする必要がある。 c トリクロロイソシアヌル酸等の有機塩素系殺菌消毒成分は、塩素臭や刺激性、金属腐食性が比較的抑えられており、プール等の大型設備の殺菌・消毒に用いられることが多い。 d 次亜塩素酸ナトリウムは、有機物の影響を受けにくいので、使用前に殺菌消毒の対象物を洗浄しなくても十分な効果を示す。
解答・解説を表示
解答
2
解説
微生物の制御において「滅菌」はすべての微生物の死滅・除去を指し、「消毒」は感染力を失わせる程度に減らす処置を指す。また塩素系消毒薬は有機物により不活化されやすい特性を持つ。
解き方
- 記述aの「滅菌(すべての微生物を死滅)」と「殺菌・消毒(生存数を減らす)」の定義が逆になっていることを見抜く。
- 記述dの次亜塩素酸ナトリウムが有機物の影響を「受けやすい」ため事前の洗浄が必要であることを確認し、誤りと判断する。
- 正しい記述であるbとcの組み合わせ「2」を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りで、bが正しいため、この組み合わせは誤りである。
- 選択肢 2正解
- b及びcの記述がともに正しいため、これが正答となる。
- 選択肢 3不正解
- cは正しいが、dが誤りであるため、この組み合わせは誤りである。
- 選択肢 4不正解
- a及びdがともに誤りであるため、この組み合わせは誤りである。
覚えるポイント
- 滅菌は「すべての微生物を殺滅・除去」、消毒は「病原微生物を殺滅・減少させて感染力をなくす」ことである。
間違えやすいところ
- 次亜塩素酸ナトリウムなどの塩素系殺菌消毒薬は有機物の存在により効果が大きく減弱するため、使用前の洗浄が不可欠である点を見落としやすい。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第3章 主な医薬品とその作用)
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.30 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
衛生害虫の防除と殺虫・忌避成分
主な医薬品とその作用 · ハエの媒介 / 忌避剤 / シラミの防除 / ペルメトリン(ピレスロイド系)
衛生害虫と殺虫剤・忌避剤及びその配合成分に関する記述のうち、誤っているものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
2
解説
忌避剤(ディートやイカリジン等)は害虫の感知器を攪乱して吸血行動等を防ぐ薬剤であり、虫さされ治療薬(鎮痒消炎薬)のような抗炎症・鎮痒作用は持たない。
解き方
- 各選択肢を精読し、忌避剤の目的・効能範囲を確認する。
- 選択肢2で「虫さされによる痒みや腫れなどの症状を和らげる効果もある」とされている部分が忌避剤の効能外であると判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述の通り、ハエ類は消化器系感染症の病原菌(赤痢菌、チフス菌、コレラ菌等)を媒介するため正しい記述である。
- 選択肢 2正解
- 忌避剤には虫刺されによる痒みや腫れを鎮める作用はないため、この記述は誤っており正答となる。
- 選択肢 3不正解
- シラミの防除には薬剤(フェノトリン等)のほか、洗髪・散髪や熱湯処理などの物理的方法も有効であるため正しい記述である。
- 選択肢 4不正解
- ペルメトリンはピレスロイド系殺虫成分であり、速やかに分解して安全性が高く家庭用に多用されるため正しい記述である。
覚えるポイント
- 忌避剤は虫を寄せ付けないための予防薬であり、刺された後の症状を治療する効果はない。
間違えやすいところ
- 忌避剤と外用鎮痒消炎薬の作用・目的を混同しないように区別する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第3章 主な医薬品とその作用)
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.31 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
一般用検査薬の特徴と検査の留意点
主な医薬品とその作用 · 体外診断用医薬品の定義 / 尿タンパク検査 / 尿のpH / 偽陰性・偽陽性
一般用検査薬に関する記述のうち、正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
2
解説
一般用検査薬は尿等の検体から成分を検出する体外診断用医薬品(人体に直接使用されないもの)であり、偽陽性・偽陰性の可能性を完全に排除することはできない。尿タンパク検査では安静時である早朝尿を用いる。
解き方
- 選択肢1:体外診断用医薬品は「人体に直接使用されることがない」医薬品であるため誤りと判断する。
- 選択肢2:尿タンパク検査は起床直後の早朝尿を検体とする原則と合致しているため正しいと判断する。
- 選択肢3:通常、尿は「弱酸性」であり、アルカリ性に傾くと正確な判定ができなくなるため誤りと判断する。
- 選択肢4:偽陰性・偽陽性を「完全に排除することはできない」ため誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- 体外診断用医薬品は、人体に直接使用されるものではなく、採取された検体を用いて検査を行う医薬品であるため誤りである。
- 選択肢 2正解
- 尿タンパク検査では、運動などの影響を避けるため、起床直後の早朝尿を検体とすることが原則であり正しい。
- 選択肢 3不正解
- 通常、尿は弱酸性であるが、食事等の影響でアルカリ性に傾くと正しい検査結果が得られないことがあるため記述は誤りである。
- 選択肢 4不正解
- 生体物質を特異的に検出する試薬であっても、偽陰性や偽陽性の可能性を完全に排除することはできないため誤りである。
覚えるポイント
- 通常の尿は弱酸性(pH約6)であり、高アルカリ性尿では尿タンパク検査で偽陽性が出やすくなる。
間違えやすいところ
- 尿糖検査と尿タンパク検査の採取タイミング(尿糖は食後、尿タンパクは早朝尿)の違いを混同しやすい。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第3章 主な医薬品とその作用)
出典:静岡県『2022年度 静岡県 前半』
令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) p.31 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
2022年度 静岡県 前半
参照した公式資料
静岡県が公開した2022年度 静岡県 前半の問題・解答資料です。
- 令和4年度(前半) (PDF 828.8KB) ↗ — www.pref.shizuoka.jp(PDF・32ページ)
- 令和4年度(正答) (PDF 29.6KB) ↗ — www.pref.shizuoka.jp(PDF・1ページ)

