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2022年度 岡山県 前半の概要
医薬品の本質とリスク
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の本質 / リスク評価 / 専門家の役割 / 医薬品医療機器等法
医薬品の本質に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品は、人の疾病の診断、治療若しくは予防に使用されるなど、有用性が認められたものであり、保健衛生上のリスクは伴わない。 b 一般用医薬品については、医療用医薬品と比較すれば保健衛生上のリスクは相対的に低いため、リスク区分の見直しが行われることはない。 c 一般用医薬品の販売には、専門家の関与は必要ない。 d 医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(昭和35年法律第145号)では、異物等の混入、変質等がある医薬品を販売等してはならないと定めている。
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解答
3
解説
医薬品は生命や健康に直接影響を与えるものであり、有用性とともに常に保健衛生上のリスクを内在しています。そのため、医薬品医療機器等法に基づき厳格な品質管理や専門家による適切な情報提供が義務付けられています。
解き方
- 記述aからcについて、医薬品本来のリスク、安全対策に伴う区分の見直し、販売時における専門家の関与の必要性を判定します。
- 記述dについて、医薬品医療機器等法における不良医薬品等の販売禁止規定に合致しているか確認し、組み合わせを選択します。
- 選択肢 1不正解
- aとbが正とされているため誤りです。医薬品にはリスクが伴い、リスク区分の見直しも適宜行われます。
- 選択肢 2不正解
- aが正とされているため誤りです。医薬品は有用性があっても保健衛生上のリスクを常に伴います。
- 選択肢 3正解
- aは誤、bは誤、cは誤、dは正であり、正しい正誤の組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bとcが正とされているため誤りです。リスク区分は見直されることがあり、専門家の関与は不可欠です。
- 選択肢 5不正解
- aとcが正、dが誤とされているため誤りです。不良医薬品の販売等は法律で明確に禁止されています。
覚えるポイント
- 医薬品は有用性とリスクの二面性を持ち、副作用等の保健衛生上のリスクを完全になくすことはできない。
間違えやすいところ
- 一般用医薬品は作用が緩和であってもリスクが皆無ではないため、販売時に専門家の関与が常に求められる点に注意する。
出題の前提:手引き「医薬品の本質」および医薬品医療機器等法第56条
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.1 ↗(www.pref.okayama.jp)
医薬品の基礎知識と開発基準
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 用量反応関係 / 臨床試験の基準 / GCPとGLP / 添付文書
医薬品に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
4
解説
医薬品開発における試験基準として、動物等を用いた非臨床安全性試験の基準にはGLP、人を対象とした臨床試験の基準にはGCPが定められており、厳格に区別されています。
解き方
- 各記述の正誤を確認し、用量反応関係や情報提供に関する記述1〜3が正しいことを確認します。
- 記述4における「臨床試験の基準」と「GLP」の組み合わせに着目し、GCPの誤りであることを見抜きます。
- 選択肢 1不正解
- 記述の通り、医薬品は正しい用法用量を守らなければ健康被害を生じるリスクがあるため正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 添付文書や外箱などの製品表示には適正使用に必要な情報が記載されているため正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 投与量に伴い無作用量、最小有効量、治療量、中毒量へと変化する用量反応関係は正しく説明されています。
- 選択肢 4正解
- 臨床試験の基準はGood Clinical Practice(GCP)であり、GLPは非臨床試験の安全性基準なので誤りの記述です。
覚えるポイント
- 人を対象とする臨床試験の基準はGCP、非臨床における安全性試験基準はGLPである。
間違えやすいところ
- GCP(臨床試験基準)、GLP(非臨床安全性試験基準)、GMP(製造管理及び品質管理基準)の略称を混同しないように整理する。
出題の前提:手引き「医薬品のリスク評価」
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.1 ↗(www.pref.okayama.jp)
健康食品の定義と取扱い
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 健康食品 / 特定保健用食品 / 食品の形態 / 健康被害
いわゆる健康食品に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 古くから特定の食品摂取と健康増進との関連は関心を持たれてきた。 b 「特定保健用食品」は、個別に特定の保健機能を示す有効性や安全性などに関する国の審査を受け、許可されたものである。 c 健康食品においても、誤った使用方法や個々の体質により健康被害を生じることがある。 d 健康食品は、カプセル、錠剤等の医薬品と類似した形状では販売されていない。
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解答
5
解説
健康食品は医薬品とは異なり食品に位置づけられますが、カプセルや錠剤などの形状で流通しており、過剰摂取や体質によって健康被害が生じる恐れがあります。特定保健用食品は国が個別に有効性や安全性を審査して許可しています。
解き方
- 記述a〜cの内容がいずれも健康食品の歴史、特定保健用食品の個別審査認可、健康被害のリスクとして正しいことを確認します。
- 記述dについて、健康食品でもカプセル剤や錠剤の形状が広く認められていることから誤りであると判断します。
- 選択肢 1不正解
- bおよびcが誤とされているため不適切です。特定保健用食品は国の審査を受け、健康被害も起こり得ます。
- 選択肢 2不正解
- aおよびdの正誤判定が誤っているため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- aおよびc、dの正誤判定が誤っているため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aが誤とされているため不適切です。古くから食と健康増進には関心が持たれていました。
- 選択肢 5正解
- aは正、bは正、cは正、dは誤であり、正しい正誤の組み合わせです。
覚えるポイント
- 特定保健用食品は有効性や安全性について国が個別に審査を行い許可している。
間違えやすいところ
- カプセルや錠剤の形状をしていても医薬品ではなく食品として流通している製品が存在する点を見落とさないこと。
出題の前提:手引き「健康食品」
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.2 ↗(www.pref.okayama.jp)
薬理作用とアレルギー
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬理作用 / アレルギー / アレルゲン / 原材料由来のアレルギー
薬理作用やアレルギーに関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品の有効成分である薬物が生体の生理機能に影響を与えることを薬理作用という。 b アレルギーは、医薬品の薬理作用等とは関係なく起こり得るものである。 c 医薬品にアレルギーを起こしたことがない人は、医薬品がアレルギーを引き起こす原因物質(アレルゲン)になることはない。 d 医薬品の中には、鶏卵や牛乳等を原材料として作られているものもあるが、製造工程で除去されるため、それらに対するアレルギーがある人でも使用を避ける必要はない。
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解答
1
解説
アレルギーは免疫反応の異常によって生じるものであり、医薬品自体の薬理作用とは無関係に微量でも発症します。過去に発症したことがない人でも新たに感作されて起こることがあり、原材料(鶏卵、牛乳等)由来のアレルゲンにも注意が必要です。
解き方
- 記述a(薬理作用の定義)および記述b(アレルギーが薬理作用と独立して起こる性質)が正しいことを確認します。
- 記述c(アレルギー未発症者の発症リスク)および記述d(鶏卵・牛乳等の原材料由来アレルギーへの対応)の誤りを指摘し、組み合わせを選びます。
- 選択肢 1正解
- aとbはともに正しい記述であり、適切な組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- cは、過去にアレルギーを起こしたことがない人でもアレルゲンとなる場合があるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- dは、鶏卵や牛乳等にアレルギーがある人は該当する原材料を含む医薬品の使用を避ける必要があるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cが含まれているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- dが含まれているため誤りです。
覚えるポイント
- アレルギーは薬理作用とは無関係に生じ、過去に副作用歴がなくても突然発症することがある。
間違えやすいところ
- 鶏卵(リゾチーム塩酸塩等)や牛乳(タンニン酸アルブミン等)由来の成分はアレルギー患者に禁忌となる場合があることを忘れない。
出題の前提:手引き「医薬品の副作用(アレルギー)」
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.2 ↗(www.pref.okayama.jp)
医薬品の副作用の特性と対応
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 副作用の特性 / 自覚症状 / 受診勧奨 / 専門家の役割
医薬品の副作用に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 副作用は、眠気や口渇等の比較的よく見られるものから、日常生活に支障を来す程度の健康被害を生じる重大なものまで様々である。 b 医薬品が人体に及ぼす作用は、すべてが解明されているわけではないので、十分に注意して適正に使用された場合であっても、副作用が生じることがある。 c 副作用の状況次第では、医薬品の販売等に従事する専門家は購入者等に対して、速やかに適切な医療機関を受診するよう勧奨する必要がある。 d 副作用は、容易に異変を自覚できるものがほとんどであり、継続して使用する場合は、特段の異常が感じられる場合のみ医療機関を受診するよう、医薬品の販売等に従事する専門家から促すことが重要である。
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解答
3
解説
副作用には軽度なものから重篤なものまであり、自覚症状が初期には現れにくいものもあります。適正使用であっても予期せぬ副作用が生じるリスクがあるため、異常が疑われる場合は漫然と使用を継続させず受診勧奨を行うことが求められます。
解き方
- 記述a〜cが副作用の多様性、適正使用下での発現可能性、受診勧奨の必要性について正しく述べていることを確認します。
- 記述dにおいて「容易に自覚できるものがほとんど」「特段の異常のみ受診を促す」という限定的な表現が誤りであることを判定します。
- 選択肢 1不正解
- bおよびcが誤とされているため不適切です。適正使用でも副作用は生じ得ます。
- 選択肢 2不正解
- cが誤、dが正とされているため不適切です。専門家による受診勧奨は極めて重要です。
- 選択肢 3正解
- aは正、bは正、cは正、dは誤であり、正しい正誤の組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、dが正とされているため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aおよびbが誤とされているため不適切です。
覚えるポイント
- 副作用には自覚症状が乏しく不可逆的な障害をもたらすものもあるため、早期発見と適切な受診勧奨が不可欠である。
間違えやすいところ
- 副作用はすべて自覚症状で早期に発見できると思い込まず、血液検査等でのみ判明する肝機能障害などの存在を考慮する。
出題の前提:手引き「副作用」
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.3 ↗(www.pref.okayama.jp)
医薬品の不適正使用と薬物依存
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 不適正使用 / 習慣性・依存性 / 乱用防止 / 青少年の薬物乱用
医薬品の不適正な使用に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 一般用医薬品には習慣性・依存性がある成分を含んでいるものがある。 b 青少年は、薬物乱用の危険性に関する認識や理解が十分であり、特別な注意は必要ない。 c 医薬品の販売等に従事する専門家は、必要以上に大量購入や頻回購入を試みる者等に、積極的に事情を尋ね、状況によっては販売を差し控えるなどの対応をすることが望ましい。 d 薬物依存は、医薬品を乱用した場合に生じることがあり、連続的、あるいは周期的に摂取することへの欲求を常に伴っている行動等に特徴づけられる精神的・身体的な状態のことをいう。
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解答
3
解説
一般用医薬品の中にも依存性や習慣性を持つ成分(鎮咳去痰薬のコデイン類、催眠鎮静薬のブロモバレリル尿素等)が含まれます。特に青少年は乱用の危険性に対する理解が不十分になりやすいため、販売時の適正な確認や販売制限などの対策が不可欠です。
解き方
- 記述a、c、dについて、依存性成分の存在、不自然な大量・頻回購入者への対応、薬物依存の定義が正しいことを確認します。
- 記述bについて、青少年に対する注意の必要性を否定している点が誤りであることを確認し、組み合わせを選びます。
- 選択肢 1不正解
- aおよびdが誤とされているため不適切です。一般用医薬品にも依存性成分が含まれます。
- 選択肢 2不正解
- bが正、cが誤とされているため不適切です。青少年への特別な配慮が必要です。
- 選択肢 3正解
- aは正、bは誤、cは正、dは正であり、正しい正誤の組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、bが正とされているため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aおよびcが誤とされているため不適切です。
覚えるポイント
- 青少年による乱用を未然に防止するため、依存性成分を含む医薬品の複数購入等には積極的に理由を確認する。
間違えやすいところ
- 一般用医薬品だからといって依存性や乱用の恐れがないと誤解しないように注意する。
出題の前提:手引き「不適正な使用と乱用」
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.3 ↗(www.pref.okayama.jp)
医薬品の相互作用の基礎
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 相互作用 / 複方製剤 / 基礎疾患 / 健康食品との併用
医薬品等との相互作用に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 一般用医薬品は、一つの医薬品の中に作用の異なる複数の成分を組み合わせて含んでいることが多い。 b 複数の疾病を有する人では、疾病ごとにそれぞれ医薬品が使用される場合が多く、医薬品同士の相互作用に関して特に注意が必要となる。 c 複数の医薬品を併用した場合は、医薬品の作用が増強したり、減弱したりすることがあるが、いわゆる健康食品を一緒に摂取した場合は、医薬品の作用が増強したり減弱することはない。 d 相互作用は、医薬品が吸収、分布、代謝又は排泄される過程で起こるもので、医薬品が薬理作用をもたらす部位では起こらない。
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解答
1
解説
相互作用は、医薬品の吸収・分布・代謝・排泄という体内動態の各段階だけでなく、作用部位(受容体等)における共力・拮抗によっても引き起こされます。また、医薬品同士のみならず、食品や健康食品との間でも生じます。
解き方
- 記述a(一般用医薬品の複数成分配合)および記述b(複数疾患併用時の相互作用リスク)が正しいことを確認します。
- 記述c(健康食品との相互作用の否定)および記述d(作用部位での相互作用の否定)の誤りを指摘し、正解の選択肢を選びます。
- 選択肢 1正解
- aとbがともに正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- cは、健康食品の摂取によっても医薬品の作用が増強または減弱することがあるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- dは、薬理作用をもたらす部位(受容体等)においても相互作用が起こるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cが含まれているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- dが含まれているため誤りです。
覚えるポイント
- 相互作用は体内動態の過程だけでなく、受容体等の薬理作用をもたらす部位でも起こる。
間違えやすいところ
- 健康食品やサプリメントは医薬品ではないから相互作用が起きないと思い込まないこと。
出題の前提:手引き「相互作用」
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.4 ↗(www.pref.okayama.jp)
医薬品と食品・アルコールの飲み合わせ
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · アルコールとの相互作用 / 代謝産物 / ハーブ / 外用薬の影響
医薬品と食品との飲み合わせに関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 酒類(アルコール)をよく摂取する者では、肝臓の代謝機能が高まっていることが多く、その結果、アセトアミノフェンの薬効が増強することがある。 b 医薬品の代謝によって産生する物質(代謝産物)には薬効があるものがある。 c 食品として流通しているハーブ等の場合は、医薬品と一緒に摂取しても、医薬品の効き目に影響しない。 d 外用薬は、食品によってその作用に影響を受けることはない。
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解答
4
解説
日常的な飲酒者は肝臓の代謝酵素が誘導され、医薬品が速やかに代謝されて薬効が減弱したり、有害な代謝産物が増加して肝障害を招くことがあります。また、ハーブ類(セントジョーンズワート等)や食品成分は外用薬の作用にも影響を及ぼすことがあります。
解き方
- 記述aについて、アルコール常用者では代謝機能亢進によりアセトアミノフェンの薬効が減弱したり毒性が高まるため誤りと判断します。
- 記述bについて、代謝産物自身が薬効を示すもの(プロドラッグ等)があるため正しいと判断します。
- 記述c(ハーブ類による影響)および記述d(外用薬が食品の影響を受けないとする記述)が誤りであることを確認し、誤・正・誤・誤の組み合わせを選びます。
- 選択肢 1不正解
- bが誤、cとdが正とされているため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aとcが正とされているため不適切です。ハーブ等も医薬品の効果に大きく影響します。
- 選択肢 3不正解
- aとdが正、bが誤とされているため不適切です。
- 選択肢 4正解
- aは誤、bは正、cは誤、dは誤であり、正しい正誤の組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- dが正とされているため不適切です。外用薬であっても食品による影響を受ける場合があります。
覚えるポイント
- アルコール常用者では代謝酵素の誘導によりアセトアミノフェンの体内代謝が変化し、肝毒性が高まるリスクがある。
間違えやすいところ
- セントジョーンズワート(西洋オトギリソウ)のように、食品流通しているハーブでも医薬品代謝酵素を誘導して作用を減弱させるものがある点に注意する。
出題の前提:手引き「食品との相互作用」
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.4 ↗(www.pref.okayama.jp)
小児等への医薬品の使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児の生理機能 / 医薬品の吸収・代謝・排泄 / 剤形の注意点
小児等への医薬品の使用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。
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解答
5
解説
小児は成人と比較して身体の大きさに対する腸の割合が長く吸収率が相対的に高いことや、肝・腎機能が未発達で代謝・排泄に時間を要するという生理的特徴があります。
解き方
- 記述aについて、小児は腸管吸収率が相対的に「高い」ため誤りと判断します。
- 記述bについて、小児は肝臓や腎臓の機能が未発達で代謝・排泄が「遅い」ため誤りと判断します。
- 記述c・dについて、誤嚥防止の記載や乳児における受診勧奨優先の原則がいずれも適切であると確認します。
- 選択肢 1不正解
- aとbが誤りでcが正しい記述であるため、正誤の組み合わせとして誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りでcとdが正しい記述であるため、正誤の組み合わせとして誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りでdが正しい記述であるため、正誤の組み合わせとして誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが正となっている点が誤りで、正しくは誤・誤・正・正の組み合わせです。
- 選択肢 5正解
- aは誤、bは誤、cは正、dは正であり、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 小児は吸収率が高く、代謝・排泄が遅いため医薬品の作用が現れやすい。
間違えやすいところ
- 小児の代謝や排泄が活発で早いと誤認しやすいので注意する。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」小児・高齢者等の医薬品の使用
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.5 ↗(www.pref.okayama.jp)
小児等の年齢区分の目安
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 年齢区分 / 乳児 / 幼児 / 小児
「医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項」に示されている年齢区分のおおよその目安について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 乳児:生後4週以上( a )未満 幼児:( a )以上( b )未満 小児:( b )以上( c )未満
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解答
4
解説
医薬品の適正使用における年齢区分として、新生児(生後4週未満)、乳児(生後4週以上1歳未満)、幼児(1歳以上7歳未満)、小児(7歳以上15歳未満)が定められています。
解き方
- 乳児の区分(生後4週以上1歳未満)より、aには「1歳」が入ることを確認します。
- 幼児の区分(1歳以上7歳未満)より、bには「7歳」が入ることを確認します。
- 小児の区分(7歳以上15歳未満)より、cには「15歳」が入ることを確認します。
- 選択肢 1不正解
- aが6か月、bが5歳、cが12歳となっており区分が誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが6か月となっており、正しくは1歳未満です。
- 選択肢 3不正解
- bが5歳、cが12歳となっており区分が誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが1歳、bが7歳、cが15歳であり、すべての区分が正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- bが5歳となっており、正しくは7歳未満です。
覚えるポイント
- 新生児4週未満、乳児1歳未満、幼児7歳未満、小児15歳未満。
間違えやすいところ
- 学校教育法等の就学年齢区分(6歳)と混同しないように注意する。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」小児等の年齢区分
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.5 ↗(www.pref.okayama.jp)
高齢者の医薬品使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 高齢者の生理機能 / 誤嚥のリスク / 服薬管理
高齢者の医薬品使用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
高齢者は生理機能の低下により副作用が現れやすいですが、衰えの程度には顕著な個人差があるため、実年齢のみで一律に副作用リスクを判断することは適切ではありません。
解き方
- 記述aについて、口渇の副作用による嚥下障害や誤嚥リスクへの注意喚起は適切であり「正」と判定します。
- 記述bについて、生理機能の衰えは「個人差が大きい」ため年齢のみでは判断できず「誤」と判定します。
- 記述cについて、飲み忘れ等の服薬管理に家族の協力が必要である点は適切であり「正」と判定します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが正となっている点が誤りです。個人差が大きく年齢のみでは判断できません。
- 選択肢 2不正解
- aとcが正であり、bが誤りであるため正誤判定が逆です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが正、cが誤となっている点が誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが誤となっている点が誤りで、正しくは正です。
覚えるポイント
- 高齢者の生理機能低下の度合いは個人差が大きく、年齢のみでは判断できない。
間違えやすいところ
- 高齢者の衰えの度合いを個人差が小さいと錯覚しないように注意する。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」高齢者の医薬品使用
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.6 ↗(www.pref.okayama.jp)
妊婦の医薬品使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 血液胎盤関門 / 胎児への影響 / 流早産リスク
妊婦又は妊娠していると思われる女性の医薬品使用に関する記述のうち、誤っているものを下から1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
胎盤には母体血液と胎児血液が直接混ざり合わないよう防御する「血液胎盤関門」が存在しますが、すべての物質の通過を阻止できるわけではありません。
解き方
- 選択肢1・3・4の記述がいずれも手引きに合致した正確な記述であることを確認します。
- 選択肢2について、胎盤に存在するバリア機能は「血液脳関門」ではなく「血液胎盤関門」であるため、誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 母体の血圧低下や代謝異常等を介して胎児に間接的影響を与える場合があるため正しい記述です。
- 選択肢 2正解
- 母体と胎児の血液が混ざらない仕組みは血液脳関門ではなく血液胎盤関門であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 妊婦を対象とした臨床試験は倫理的に行えないため、安全性評価は困難であり正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- 瀉下薬などの子宮収縮を誘発する恐れがある成分では流早産の危険があるため正しい記述です。
覚えるポイント
- 胎盤の関門は血液胎盤関門、中枢神経の関門は血液脳関門である。
間違えやすいところ
- 生体内のバリア構造(血液胎盤関門と血液脳関門)の用語を混同しやすい。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」妊婦等への医薬品の使用
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.6 ↗(www.pref.okayama.jp)
医療機関で治療を受けている人の医薬品使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 併用時の注意 / 受診勧奨 / 専門家の役割
医療機関で治療を受けている人の医薬品使用に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを下から1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医療機関で治療中または過去に治療歴のある人は、疾患の悪化や処方薬との相互作用のリスクがあるため、既往歴や受診歴を踏まえた慎重な情報提供と専門医への確認が重要です。
解き方
- 記述aについて、一般用医薬品の使用が治療の妨げになり得るため「正」と判定します。
- 記述bについて、未受診であっても潜在的な疾患が悪化するリスクはあるため「誤」と判定します。
- 記述cについて、医療機関の処方薬との併用可否は主治医や処方薬剤師に相談させるべきであり「誤」と判定します。
- 記述dについて、過去の疾患・治療歴を踏まえて適切に情報提供を行うことは適切であり「正」と判定します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤りであるため、組み合わせとして不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述cが誤りであるため、組み合わせとして不適です。
- 選択肢 3正解
- aとdがともに正しい記述であり、適切な組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bとcがともに誤った記述であるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述cが誤りであるため、組み合わせとして不適です。
覚えるポイント
- 処方薬との併用の可否を登録販売者が安易に独断で判断してはならない。
間違えやすいところ
- 現在治療を受けていない人なら一般用医薬品で悪化しないと誤認しやすい。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」医療機関で治療を受けている人等
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.7 ↗(www.pref.okayama.jp)
プラセボ効果(偽薬効果)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · プラセボ効果の機序 / 自覚的・客観的変化 / プラセボによる副作用
プラセボ効果(偽薬効果)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
プラセボ効果は期待感や条件づけ、自然緩解等によって引き起こされ、望ましい効果だけでなく不都合な反応(副作用)や客観的・生理的な変化としても現れます。
解き方
- 記述aについて、自然緩解などの時間経過による自然発生的な変化が関与することは適切であり「正」と判定します。
- 記述bについて、医薬品使用時の反応には薬理作用とプラセボ効果の双方が含まれるため「正」と判定します。
- 記述cについて、プラセボ効果でも不都合な反応(副作用)は生じ得るため「誤」と判定します。
- 記述dについて、プラセボ効果は客観的に測定可能な変化としても現れるため「誤」と判定します。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bが誤、cとdが正となっている点が誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、cが正となっている点が誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aとbが誤、dが正となっている点が誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、dが正となっている点が誤りです。
覚えるポイント
- プラセボ効果は主観的変化だけでなく客観的変化や副作用としても現れる。
間違えやすいところ
- プラセボ効果には望ましい効果しか生じないと決めつけないようにする。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」プラセボ効果
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.7 ↗(www.pref.okayama.jp)
医薬品の品質と保管
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 保管条件 / 有効成分と添加物 / 経時変化 / 使用期限の定義
医薬品の品質に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを下から1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品は添加物を含めて温度や湿度、光等により経時的に劣化します。表示されている使用期限は「未開封状態」で適切な条件下に保管された場合の品質保持期限です。
解き方
- 記述aについて、高温・多湿・直射日光を避けて清潔に保管することは適切であり「正」と判定します。
- 記述bについて、添加物成分も品質の劣化を起こすため「誤」と判定します。
- 記述cについて、適切な保管であっても経時的な品質劣化は避けられないため「正」と判定します。
- 記述dについて、使用期限は開封状態ではなく「未開封状態」を前提としているため「誤」と判定します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤りであるため、組み合わせとして不適です。
- 選択肢 2正解
- aとcがともに正しい記述であり、適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述dが誤りであるため、組み合わせとして不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが誤りであるため、組み合わせとして不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述dが誤りであるため、組み合わせとして不適です。
覚えるポイント
- 医薬品の使用期限は「未開封状態」で適切に保管された場合の期限である。
間違えやすいところ
- 有効成分だけでなく添加物成分も湿気や熱・光で劣化することに注意する。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」医薬品の品質
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.8 ↗(www.pref.okayama.jp)
セルフメディケーションと一般用医薬品の役割
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · セルフメディケーションの定義 / 受診勧奨の判断 / 一般用医薬品の限界
セルフメディケーション等に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを下から1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
セルフメディケーションにおいて専門家は適切な情報提供を行い、医薬品販売のみを目的とせず受診勧奨を含む助言を行うこと、また重篤な症状や改善しない症状は医師の診療を受けさせることが重要です。
解き方
- 記述aについて、情報提供は必ずしも販売に結びつける必要はなく受診勧奨も含むため「誤」と判定します。
- 記述bについて、WHOによるセルフメディケーションの定義として正確であり「正」と判定します。
- 記述cについて、一般用医薬品を一定期間使用しても改善しない場合は受診が必要であり「正」と判定します。
- 記述dについて、高熱や激しい腹痛等の重い症状に一般用医薬品を用いるのは不適切であり「誤」と判定します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りであるため、組み合わせとして不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りであるため、組み合わせとして不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aとdがともに誤りであるため不適です。
- 選択肢 4正解
- bとcがともに正しい記述であり、適切な組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 記述dが誤りであるため、組み合わせとして不適です。
覚えるポイント
- 専門家の支援は医薬品販売ありきではなく、適切な受診勧奨も含まれる。
間違えやすいところ
- 高熱や激しい腹痛など急性・重篤な症状に一般用医薬品で対処できると誤認しない。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」セルフメディケーション
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.8 ↗(www.pref.okayama.jp)
医薬品販売時のコミュニケーションと情報提供の基本
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · コミュニケーション / 情報提供 / 購入者への対応
医薬品販売時のコミュニケーションに関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 一般用医薬品では、一般の生活者がその選択や使用を判断する主体となる。 b 一般用医薬品の添付文書や製品表示における記載内容は、購入者が容易に理解できるよう簡略化された内容となっているため、熟読を促し、購入者や使用者の個々の状況に応じた情報提供は必要ない。 c 医薬品の販売に従事する専門家による情報提供は、説明した内容が購入者や使用者にどう理解され、行動に反映されているか、などの実情を把握しながら行うことにより、その実効性が高まるものである。
解答・解説を表示
解答
3
解説
一般用医薬品の選択・使用の主体は生活者自身ですが、添付文書の記載事項を十分に理解して適正使用を実践できるよう、専門家が購入者の状況に応じた適切な情報提供やコミュニケーションを行う必要があります。
解き方
- 記述aについて、一般用医薬品は生活者自身が主体的判断で使用するものであるため正しいと判断します。
- 記述bについて、添付文書の確認を促すとともに購入者等の状況に応じた個別の情報提供が必要であるため誤りと判断します。
- 記述cについて、専門家による説明が相手の行動に反映されているかの実情把握が実効性を高めるため正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが正、記述bが誤であるため、誤った組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが正であるため、誤った組み合わせです。
- 選択肢 3正解
- 記述aは正、記述bは誤、記述cは正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述cが正であるため、誤った組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが正、記述bが誤であるため、誤った組み合わせです。
覚えるポイント
- 一般用医薬品の使用主体は生活者自身であり、専門家は個々の状況に応じた情報提供を行わなければならない。
間違えやすいところ
- 添付文書が添付されているからといって専門家からの個別の情報提供が不要になるわけではない点に注意する。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験(午前の部)問題問17および試験問題作成に関する手引き
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.9 ↗(www.pref.okayama.jp)
登録販売者のコミュニケーション技法と配慮事項
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · コミュニケーション / 情報提供の留意点 / 専門用語の扱い
医薬品販売時のコミュニケーションに関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品の販売に従事する専門家においては、購入者や使用者が、適切な医薬品を選択して、適正に使用できるよう、働きかけていくことが重要である。 b 医薬品の情報提供は、使用する人に誤認が生じないよう正確な専門用語を用い、相手によって表現を変えることのないよう注意して行う。 c すぐに医薬品を使用する状況にない場合には、購入者や使用者に対して、実際に使用する際に、販売時になされた情報提供の内容を思い起こしながら、改めて添付文書等に目を通すよう促すことが重要である。 d 購入者側に情報提供を受けようとする意識が乏しい場合は、購入者側から医薬品の使用状況に係る情報を引き出すべきではない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品の適正使用を促すため、専門家は平易で分かりやすい表現を用い、購入者の意向や状況に配慮しつつ必要な情報を引き出し、使用時の添付文書の再確認を促すことが求められます。
解き方
- 記述aおよびcの内容が適正使用の支援および家庭での再確認を促す適切な対応であると判断します。
- 記述bについて専門用語を避け相手に合わせて分かりやすく説明すべき点、記述dについて情報提供意識が乏しい場合でも必要な情報を引き出すべき点を確認し誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤り(専門用語を避け平易な表現を用いるべき)であるため不適当です。
- 選択肢 2正解
- 記述aと記述cがともに正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述dが誤り(意識が乏しくても必要な情報を引き出す配慮が必要)であるため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 5不正解
- 記述dが誤りであるため不適当です。
覚えるポイント
- 情報提供では専門用語を避け平易な言葉を選び、相手の理解度や使用状況に合わせて柔軟に対応する。
間違えやすいところ
- 購入者自身に情報提供を受ける気がなさそうに見えても、漫然と販売せず必要な情報を引き出す工夫が必要である。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験(午前の部)問題問18および試験問題作成に関する手引き
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.9 ↗(www.pref.okayama.jp)
サリドマイド製剤及びサリドマイド訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / サリドマイド訴訟
サリドマイド製剤及びサリドマイド訴訟に関する記述のうち、正しいものはどれか1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
サリドマイドは催眠鎮静成分等として販売され、妊娠初期の服用により胎児に四肢欠損や耳の障害等の重篤な先天異常(催奇形性)を引き起こしました。サリドマイド分子の光学異性体や血管新生阻害作用、そして海外での警告から日本国内での回収措置までの対応の遅れが重要な論点となります。
解き方
- サリドマイド製剤の薬効分類(催眠鎮静剤、一般用胃腸薬等)および販売形態を確認し、選択肢1と2の誤りを判定する。
- サリドマイドの作用機序(血管新生阻害)と、日本における回収対応時期(西ドイツ企業からの勧告は1961年だが日本での出荷停止は1962年9月)を確認し、正しい記述(選択肢3)を特定する。
- 選択肢 1不正解
- サリドマイド製剤は「催眠鎮静剤」や胃腸薬等として販売されたものであり、「糖尿病薬」ではありません。
- 選択肢 2不正解
- サリドマイド製剤は医療用医薬品だけでなく、胃腸薬など一般用医薬品としても販売されていました。
- 選択肢 3正解
- サリドマイドには副作用として血管新生を妨げる作用があり、これが胎児の四肢等の発育不全(催奇形性)を引き起こす要因とされています。
- 選択肢 4不正解
- 西ドイツ企業からの催奇形性の警告・勧告は1961年11月でしたが、日本において出荷停止等の措置が取られたのは翌1962年9月であり、対応の遅れが問題視されました。
覚えるポイント
- サリドマイドは催眠鎮静成分(一般用胃腸薬にも配合)
- 血管新生阻害作用による四肢欠損等の催奇形性
- 1961年の警告に対し日本での販売停止・回収は1962年9月と遅れた
間違えやすいところ
- サリドマイドが医療用だけでなく一般用医薬品としても販売されていた点を見落とすこと
- 西ドイツでの回収勧告の年(1961年)と日本での出荷停止・回収の年(1962年)を混同すること
出題の前提:医薬品登録販売者試験 手引き(第1章「医薬品に共通する特性と基本的な知識」薬害の歴史)
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.10 ↗(www.pref.okayama.jp)
HIV訴訟の原因・被告および恒久対策
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / HIV訴訟
HIV(ヒト免疫不全ウイルス)訴訟に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
4
解説
HIV訴訟は、血友病患者が加熱処理されていない血液凝固因子製剤の投与を受けたことによりHIVに感染したことに対する損害賠償訴訟です。国と製薬企業が被告とされ、和解後は拠点病院の整備や早期治療などの恒久対策が進められました。医薬品副作用被害救済制度の創設契機はスモン訴訟であり、ヒト乾燥硬膜による感染はCJD訴訟です。
解き方
- 記述aについて、ヒト乾燥硬膜による被害はCJD訴訟の内容であるため「誤」と判定する。
- 記述bについて、エイズ治療・研究開発センターや拠点病院の整備等の恒久対策の記述は適切であるため「正」と判定する。
- 記述cについて、医薬品副作用被害救済制度の創設契機となったのはスモン訴訟であるため「誤」と判定する。
- 記述dについて、HIV訴訟の被告は国及び製薬企業であるため「正」と判定する。
- 組み合わせ「誤、正、誤、正」に対応する選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤り、記述bが正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述bが正しく、記述cが誤りであるため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが誤り、記述bが正しく、記述cが誤り、記述dが正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4正解
- aは誤、bは正、cは誤、dは正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 記述dは正しいため、この組み合わせは誤りです。
覚えるポイント
- HIV訴訟:血液凝固因子製剤(非加熱製剤)の投与による感染、被告は国と製薬企業
- ヒト乾燥硬膜による被害はCJD(クロイツフェルト・ヤコブ病)訴訟
- 医薬品副作用被害救済制度の創設契機はスモン訴訟(キノホルム製剤)
間違えやすいところ
- HIV訴訟の原因製剤(血液凝固因子製剤)とCJD訴訟の原因(ヒト乾燥硬膜)を混同すること
- 医薬品副作用被害救済制度創設の契機となったスモン訴訟とHIV訴訟を混同すること
出題の前提:医薬品登録販売者試験 手引き(第1章「医薬品に共通する特性と基本的な知識」薬害の歴史)
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.10 ↗(www.pref.okayama.jp)
消化器系の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 膵臓 / 食道 / 大腸 / 肛門
消化器系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
5
解説
消化器系各器官の解剖学的構造と生理機能を正確に把握することが重要です。膵液は胃酸を中和するため弱アルカリ性を示し十二指腸に分泌されます。また、肛門周囲でうっ血し痔の原因となるのは静脈叢です。
解き方
- aの記述について、膵液の液性(弱アルカリ性)および分泌先(十二指腸)を確認し誤りと判定する。
- bの記述について、食道上下端の括約筋による胃内容物逆流防止の機能を正と判定する。
- cの記述について、通常時における大腸(下行結腸・S状結腸)と直腸の便の滞留状況を確認し正と判定する。
- dの記述について、肛門周囲でうっ血を起こす血管系が動脈ではなく静脈網(静脈叢)であることを確認し誤りと判定する。
- 選択肢 1不正解
- b及びcの記述が正しく、選択肢の正誤判定が一致しないため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aの記述が誤りであるため、この組み合わせは不適切です。
- 選択肢 3不正解
- a及びdの記述が誤りで、bが正しいため、この組み合わせは不適切です。
- 選択肢 4不正解
- cの記述が正しく、dの記述が誤りであるため不適切です。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤であり、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 膵液は弱アルカリ性で十二指腸へ分泌され胃酸を中和する。
- 直腸は通常空であり、便が送られてくると便意が生じる。
間違えやすいところ
- 肛門周囲のうっ血で痔の原因となる血管を動脈と誤認しやすいが、正しくは静脈である点に注意する。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験問題(岡山県)午前の部・問21、厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.11 ↗(www.pref.okayama.jp)
胆嚢及び肝臓の機能
人体の働きと医薬品 · 胆汁 / 腸肝循環 / 肝臓の解剖 / アミノ酸代謝
胆嚢及び肝臓に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを下から1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
肝臓は生体内で最も大きい臓器であり、横隔膜直下に位置します。胆汁酸塩は小腸(回腸)で再吸収されて肝臓に戻る腸肝循環を行います。必須アミノ酸は体内で合成できないため食事から摂取する必要があります。
解き方
- aを検討:胆汁には古くなった赤血球に由来するビリルビンや過剰なコレステロールを排出する役割があり、正しいと判断する。
- bを検討:腸管に分泌された胆汁酸塩の大部分は小腸(回腸)から再吸収されるため、「大腸」とする記述は誤りと判断する。
- cを検討:肝臓は人体最大の臓器で横隔膜の直下に位置するため、正しいと判断する。
- dを検討:必須アミノ酸は生体内で合成できないアミノ酸であるため、肝臓で生合成できるとする記述は誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- bの記述が誤りであるため、この組み合わせは不適切です。
- 選択肢 2正解
- a及びcの記述がともに正しいため、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- dの記述が誤りであるため、この組み合わせは不適切です。
- 選択肢 4不正解
- bの記述が誤りであるため、この組み合わせは不適切です。
- 選択肢 5不正解
- b及びdの記述がともに誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- 胆汁酸塩の大部分は小腸(回腸)から再吸収されて肝臓に戻る(腸肝循環)。
- 必須アミノ酸は体内で生合成できないため食事による摂取が不可欠である。
間違えやすいところ
- 胆汁酸塩の再吸収部位を大腸と混同しやすい点に注意する。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験問題(岡山県)午前の部・問22、厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.11 ↗(www.pref.okayama.jp)
呼吸器系の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 上気道 / 咽頭と喉頭 / 肺胞 / 間質
呼吸器系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
気道のうち鼻腔から咽頭・喉頭までを上気道、気管から気管支までを下気道と呼びます。咽頭は消化管と気道の両方に属しますが、喉頭は気道の一部です。また、肺胞壁はガス交換を効率的に行うため極めて薄くできています。
解き方
- aを検討:鼻腔から気管支までのうち咽頭・喉頭までを上気道と呼ぶため、正しいと判定する。
- bを検討:鼻腔と口腔につながり消化管と気道の両方に属するのは喉頭ではなく「咽頭」であるため、誤りと判定する。
- cを検討:ガス交換を速やかに行うため肺胞の壁は「非常に薄く」できているため、非常に厚いとする記述は誤りと判定する。
- dを検討:肺胞と毛細血管を取り囲んで支持する組織は間質と呼ばれるため、正しいと判定する。
- 選択肢 1不正解
- bの記述が誤りであるため、この組み合わせは不適切です。
- 選択肢 2不正解
- cが誤りでdが正しいため、この組み合わせは不適切です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが正しく、b及びcが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- a及びdが正しく、b及びcが誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- 咽頭は消化管と気道の両方に属し、喉頭は気道のみに属する。
- 肺胞壁はガス交換を容易にするため極めて薄い組織で構成されている。
間違えやすいところ
- 咽頭と喉頭の解剖学的位置と役割の入れ替えに惑わされないように注意する。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験問題(岡山県)午前の部・問23、厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.12 ↗(www.pref.okayama.jp)
循環器系の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 心臓の構造 / 心室と心房の弁 / 動脈硬化 / リンパ系
循環器系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
心臓では、心室の入口(房室弁)と出口(動脈弁)にそれぞれ逆流防止弁が存在し、拍動と連動して交互に開閉します。心房側には逆流防止弁はありません。また、リンパ系には心臓のような駆動ポンプがないため、流速は血流より極めて緩やかです。
解き方
- aを検討:心臓は心筋でできた握りこぶし大の臓器で胸骨後方に位置するため、正しいと判定する。
- bを検討:取り込む側と送り出す側に弁を有するのは心房ではなく「心室」であるため、誤りと判定する。
- cを検討:過剰なコレステロールが内壁に蓄積すると動脈硬化を招き弾力性が損なわれるため、正しいと判定する。
- dを検討:リンパ系にはポンプ器官がなく、リンパ液の流速は血液に比べて緩やかであるため、正しいと判定する。
- 選択肢 1不正解
- bが誤りで、c及びdが正しいため、この組み合わせは不適切です。
- 選択肢 2不正解
- bが誤りで、dが正しいため、この組み合わせは不適切です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが正しく、bが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- a及びcの記述が正しいため不適切です。
覚えるポイント
- 血液を取り込む側と送り出す側の両方に弁があるのは心室である。
- リンパ系には心臓のような固有のポンプ器官が存在しない。
間違えやすいところ
- 弁が2か所にある主室を心房と心室で取り違えやすい点に注意する。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験問題(岡山県)午前の部・問24、厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.12 ↗(www.pref.okayama.jp)
血液の成分と止血の仕組み
人体の働きと医薬品 · 血液 / 白血球 / 止血機構
血液の成分や働きに関する次の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 血液の粘稠性は、主として血中脂質量で決まり、血漿の水分量や赤血球の量はほとんど影響を与えない。 b リンパ球は血管壁を通り抜けて組織の中に入り込むことができ、組織の中ではマクロファージ(貪食細胞)と呼ばれる。 c 種々の白血球が協働して、生体の免疫機能が発揮されることから、感染や炎症が起きても、種類ごとの割合は一定に保たれる。 d 損傷した血管は、血管壁が収縮することで血流を減少させ、大量の血液が流出するのを防ぐ。
解答・解説を表示
解答
5
解説
血液の粘稠性は主に赤血球数や血漿水分量に左右され、単球が血管外でマクロファージとなります。感染時には特定白血球の比率が変動します。
解き方
- 各記述の正誤を検討する。aは赤血球や血漿水分の影響を無視しており誤り。
- bはマクロファージになる細胞が単球であるため誤り。cは感染等で比率が変動するため誤り。dは血管収縮による初期止血機序で正しく、正解は5と決定できる。
- 選択肢 1不正解
- a、b、cが正とされていますが、これらはいずれも誤った記述であるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- aおよびbが正とされていますが、粘稠性の決定要因やマクロファージの起源に関する記述が誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bが正、dが誤とされていますが、実際にはbが誤りでdが正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- cが正とされていますが、感染や炎症時には白血球の種類ごとの比率が変動するため不適です。
- 選択肢 5正解
- a、b、cが誤りで、血管収縮による止血反応を正しく述べているdのみが正しいため正解です。
覚えるポイント
- 血管外に出てマクロファージになるのは単球であること。
間違えやすいところ
- 血液の粘稠性を決める主要因子は赤血球量と血漿水分量である点。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」血液の性状・成分および止血機構に基づく。
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.13 ↗(www.pref.okayama.jp)
眼球の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 目 / 角膜・強膜 / 水晶体 / 眼瞼
目に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 網膜には光を受容する細胞が密集している。 b 強膜は、眼球の外側全体を覆う透明の比較的丈夫な結合組織である。 c 水晶体は、その周りを囲んでいる毛様体の収縮・弛緩によって、近くの物を見るときには扁平になり、遠くの物を見るときには丸く厚みが増す。 d 眼瞼(まぶた)は、眼球を保護するため、皮下組織が多く厚くできており、内出血や裂傷を生じにくい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
強膜は乳白色で不透明な組織であり、透明なのは角膜です。水晶体は近くを見るときに厚みを増し、眼瞼の皮下組織は薄く内出血を生じやすい特徴があります。
解き方
- 記述aは網膜の受容細胞に関する正しい記述であると判断する。
- 記述b(強膜は乳白色)、c(近くを見るとき厚くなる)、d(眼瞼は薄く内出血しやすい)はいずれも誤りであるため、正解を1と導く。
- 選択肢 1正解
- aのみが正しく、b、c、dがいずれも誤りであるため正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- cとdが正とされていますが、水晶体の調節方向と眼瞼組織の解剖学的特徴の記述が誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bが正とされていますが、強膜は透明ではなく乳白色の丈夫な結合組織であるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- aが誤りでcとdが正とされていますが、正誤が完全に逆転しているため不適です。
- 選択肢 5不正解
- bとdが正とされていますが、強膜および眼瞼に関する記述が誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- 近くを見るときは毛様体筋が収縮し水晶体が厚くなること。
間違えやすいところ
- 透明な角膜と白目の部分である強膜(乳白色)を取り違えないように注意する。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」感覚器官(目)の構造と機能に基づく。
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.13 ↗(www.pref.okayama.jp)
耳の構造と平衡感覚
人体の働きと医薬品 · 外耳・中耳・内耳 / 前庭 / 半規管 / 動揺病
耳に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 外耳は側頭部から突出した耳介と、耳介で集められた音を鼓膜まで伝導する外耳道からなる。 b 中耳は外耳と内耳をつなぐ部分で、鼓膜、鼓室、耳小骨、耳管、蝸牛からなる。 c 前庭は、水平・垂直方向の加速度を感知する部分(耳石器官)と、体の回転や傾きを感知する部分(半規管)に分けられる。 d 乗物酔い(動揺病)は、乗り物に乗っているとき反復される加速度刺激や動揺によって、平衡感覚が混乱して生じる身体の変調である。
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解答
2
解説
耳は外耳・中耳・内耳に分かれ、蝸牛および前庭・半規管は内耳に存在します。前庭の耳石器は直線加速度、半規管は回転加速度を感知します。
解き方
- 中耳の構成要素を確認する。蝸牛は内耳の器官であるため、bは誤りである。
- a、c、dの記述がいずれも手引きに合致した正しい内容であることを確認し、正答を2に決定する。
- 選択肢 1不正解
- bが正、dが誤とされていますが、蝸牛は内耳であり、動揺病の説明は正しいため不適です。
- 選択肢 2正解
- a、c、dが正しく、蝸牛を中耳に含めているbのみが誤りであるため正解です。
- 選択肢 3不正解
- bが正、cが誤とされていますが、蝸牛は中耳ではなく内耳に属するため不適です。
- 選択肢 4不正解
- aとdが誤とされていますが、外耳の定義や動揺病の発生要因は正しいため不適です。
- 選択肢 5不正解
- aが誤りでbが正とされていますが、外耳の記述は正しく中耳の構成は誤りです。
覚えるポイント
- 蝸牛・前庭・半規管はすべて「内耳」の構造であること。
間違えやすいところ
- 中耳(鼓膜・鼓室・耳小骨・耳管)と内耳の境界構造を混同しやすい。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」感覚器官(耳)の構造と機能に基づく。
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.14 ↗(www.pref.okayama.jp)
皮膚(外皮系)の構造と汗腺の分類
人体の働きと医薬品 · 体温調節 / 角質層 / 真皮 / 汗腺(エクリン腺・アポクリン腺)
外皮系に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 体温が下がり始めると、皮膚を通っている毛細血管に血液がより多く流れるように血管が開く。 b 角質層は、細胞膜が丈夫な線維性のタンパク質(ケラチン)でできた板状の角質細胞と、セラミド(リン脂質の一種)を主成分とする細胞間脂質で構成されている。 c 真皮には、毛細血管や知覚神経の末端が通っている。 d 汗腺には、腋窩(わきのした)などの毛根部に分布するアポクリン腺と、手のひらなど毛根がないところも含め全身に分布するエクリン腺の二種類がある。
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解答
4
解説
体温低下時には末梢血管が収縮して体温低下を防ぎます。角質層はケラチンとセラミド等、真皮には血管や神経が走り、汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺があります。
解き方
- aを検討する。体温低下時は放熱を防ぐために血管は収縮するので誤りである。
- b、c、dはいずれも外皮系の組織構造および汗腺の特徴として正しいため、正答は4と定まる。
- 選択肢 1不正解
- aが正とされていますが、体温が下がると血管は収縮するため不適です。
- 選択肢 2不正解
- aが正、dが誤とされていますが、正誤が逆転しているため不適です。
- 選択肢 3不正解
- aが正、bが誤とされていますが、角質層の構造記述は正しく血管反応が誤りです。
- 選択肢 4正解
- aのみが誤りで、b、c、dはすべて正しい記述であるため正解です。
- 選択肢 5不正解
- cが誤とされていますが、真皮には毛細血管や知覚神経末端が通っているため不適です。
覚えるポイント
- 体温が下がると血管収縮(熱保持)、上がると血管拡張(熱放散)。
間違えやすいところ
- エクリン腺(全身・毛根なし部位含む)とアポクリン腺(腋窩等の毛根部)の分布の混同。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」外皮系の構造と機能に基づく。
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.14 ↗(www.pref.okayama.jp)
骨格系の組織構成と機能
人体の働きと医薬品 · 骨組織 / 骨髄 / 造血機能 / 関節面
骨格系に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 骨の基本構造は、骨質、骨膜、骨髄、関節軟骨の四組織からなる。 b 骨には造血機能があるが、すべての骨の骨髄で造血が行われるわけではない。 c 骨組織は、炭酸カルシウムやリン酸カルシウム等の無機質からなり、タンパク質等の有機質は存在しない。 d 骨の関節面は弾力性に富む柔らかな骨膜に覆われている。
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解答
2
解説
骨組織は無機質と有機質(コラーゲン等)から構成され、強靭さと柔軟性を備えます。骨の関節面は骨膜ではなく関節軟骨(軟骨組織)で覆われています。
解き方
- 記述a(骨の四組織)およびb(成人の造血部位の限定)が正しいことを確認する。
- 記述cは有機質の存在を否定しており誤り、dは関節面を覆うのが関節軟骨であるため誤りと判断し、正答2を導く。
- 選択肢 1不正解
- aが誤、c・dが正とされていますが、正誤が逆転しているため不適です。
- 選択肢 2正解
- aとbが正しく、cとdが誤りであるため正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤とされていますが、造血を行う赤色骨髄は特定の骨に限られるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、dが正とされていますが、関節面は骨膜ではなく関節軟骨に覆われるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- cとdが正とされていますが、骨組織には有機質が存在し、関節面は関節軟骨であるため不適です。
覚えるポイント
- 骨組織は無機質(カルシウム等)と有機質(コラーゲン等)の両方を含む。
間違えやすいところ
- 骨の表面は骨膜で覆われるが、関節面だけは関節軟骨で覆われる点を見落とさないこと。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」骨格系の構造と機能に基づく。
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.15 ↗(www.pref.okayama.jp)
筋組織の分類と支配神経
人体の働きと医薬品 · 腱 / 骨格筋・平滑筋・心筋 / 横紋筋 / 随意筋・不随意筋
筋組織に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 筋組織は筋細胞(筋線維)と結合組織からできているのに対して、腱は結合組織のみでできているため、伸縮性はあまりない。 b 平滑筋は、筋線維を顕微鏡で観察すると横縞模様が見えるので横紋筋とも呼ばれる。 c 心筋は、筋線維に横縞模様がある不随意筋であり、強い収縮力と持久力を兼ね備えている。 d 随意筋は体性神経系で支配されるのに対して、不随意筋は自律神経系に支配されている。
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解答
2
解説
筋肉のうち横紋筋は骨格筋と心筋であり、内臓や血管壁にある平滑筋には横縞模様がありません。随意筋は体性神経、不随意筋は自律神経の支配を受けます。
解き方
- 記述bを検討する。横縞模様が見えるのは横紋筋(骨格筋・心筋)であり、平滑筋ではないため誤り。
- 記述a、c、dはいずれも筋組織や腱の特性、神経支配として正しいため、正答を2と特定する。
- 選択肢 1不正解
- bが正、dが誤とされていますが、平滑筋に横縞はなく、不随意筋は自律神経支配であるため不適です。
- 選択肢 2正解
- a、c、dが正しく、平滑筋を横紋筋としたbのみが誤りであるため正解です。
- 選択肢 3不正解
- cとdが誤とされていますが、心筋の特性および神経支配の区分は正しいため不適です。
- 選択肢 4不正解
- aが誤でbが正とされていますが、腱の性質は正しく平滑筋の記述が誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aとdが誤とされていますが、腱の特徴や随意筋・不随意筋の支配神経の説明は正しい記述です。
覚えるポイント
- 心筋は「横紋筋」でありながら「不随意筋」であること。
間違えやすいところ
- 骨格筋(横紋・随意)、心筋(横紋・不随意)、平滑筋(平滑・不随意)の整理。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」筋組織の構造と機能に基づく。
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.15 ↗(www.pref.okayama.jp)
中枢神経系(脳・延髄・脊髄)の機能
人体の働きと医薬品 · 脳の代謝 / 血液脳関門 / 延髄 / 脊髄反射
中枢神経系に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 脳において、血液の循環量は心拍出量の約 15%、酸素の消費量は全身の約 20%、ブドウ糖の消費量は全身の約 25%と多い。 b 小児では、血液脳関門が未発達であるため、循環血液中に移行した医薬品の成分が脳の組織に達しやすい。 c 延髄には、心拍数を調節する心臓中枢、呼吸を調節する呼吸中枢等がある。 d 脊髄は、脳と末梢の間で刺激を伝えており、末梢からの刺激に対して常に脳を介して刺激を返している。
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解答
3
解説
脳は代謝が活発で大量の酸素とグルコースを消費します。小児の血液脳関門は未発達です。脊髄は末梢からの刺激に対して脳を介さず反射中枢として働くことがあります。
解き方
- a(循環量約15%、酸素約20%、ブドウ糖約25%)、b(小児の血液脳関門未発達)、c(延髄の自律神経中枢)がすべて正しいことを確認する。
- dは「常に脳を介して」という点が脊髄反射の存在に反して誤りであるため、正答を3と判断する。
- 選択肢 1不正解
- bが誤、dが正とされていますが、小児の関門未発達は正しく、常に脳を介するわけではないため不適です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤とされていますが、脳の血流量・酸素・ブドウ糖消費率の数値は正しいため不適です。
- 選択肢 3正解
- a、b、cが正しく、脊髄反射を考慮すると「常に脳を介して」が誤りとなるdのみ誤りのため正解です。
- 選択肢 4不正解
- cが誤、dが正とされていますが、延髄には心臓・呼吸中枢が存在するため不適です。
- 選択肢 5不正解
- aとbが誤とされていますが、脳の代謝特性および小児の血液脳関門の記述は正しい内容です。
覚えるポイント
- 末梢からの刺激に対し、脳を介さずに脊髄から直接生じる反応を脊髄反射と呼ぶ。
間違えやすいところ
- 脳の消費量割合(血液15%、酸素20%、ブドウ糖25%)の数字を取り違えないこと。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」神経系(中枢神経系)の構造と機能に基づく。
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.16 ↗(www.pref.okayama.jp)
交感神経系の興奮と各器官の作用
人体の働きと医薬品 · 自律神経系 / 交感神経 / 瞳孔 / 気管支 / 肝臓 / 汗腺
交感神経系が活発になっているとき、効果器とその効果器に及ぼす作用について、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 効果器 - 作用 a 目 - 瞳孔収縮 b 気管、気管支 - 拡張 c 肝臓 - グリコーゲンの合成 d 汗腺 - 発汗亢進
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解答
4
解説
交感神経系は「闘争か逃走か」の活動時に優位となり、気管支拡張、瞳孔散大、発汗亢進、エネルギー供給のためのグリコーゲン分解を促します。
解き方
- 各器官の交感神経刺激作用を照合する。目は瞳孔散大(aは誤り)、気管・気管支は拡張(bは正しい)。
- 肝臓はグリコーゲン分解(cは誤り)、汗腺は発汗亢進(dは正しい)となり、正しい組み合わせは(b,d)の4である。
- 選択肢 1不正解
- aの目は瞳孔散大が交感神経の作用であり、瞳孔収縮は副交感神経の作用であるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- aの目が誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- cの肝臓はグリコーゲンの分解を促進して血糖を上げるのが交感神経作用であるため不適です。
- 選択肢 4正解
- 気管・気管支の拡張(b)および発汗亢進(d)が正しいため正解です。
- 選択肢 5不正解
- cの肝臓におけるグリコーゲン合成は副交感神経刺激時の作用であるため不適です。
覚えるポイント
- 交感神経興奮:瞳孔散大、気管支拡張、グリコーゲン分解、発汗亢進。
間違えやすいところ
- 肝臓でのグリコーゲン「合成」と「分解」の作用方向を取り違えやすい。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」自律神経系の働きに基づく。
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.16 ↗(www.pref.okayama.jp)
医薬品の吸収に関する記述
人体の働きと医薬品 · 医薬品の生体内運命 / 薬物の吸収
医薬品の吸収に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 皮膚に適用する医薬品の場合、皮膚表面から循環血液中へ移行する量が少ないため、適用部位以外にアレルギー性の副作用が現れることはない。 b 錠剤、カプセル剤等の固形剤の場合、特殊なものを除き、胃で有効成分が溶出するものが大部分である。 c 坐剤は、肛門から医薬品を挿入して、直腸内壁の粘膜から有効成分を吸収させるものであり、内服の場合よりも全身作用がゆっくり現れる。 d 全身作用を目的としない内服薬であっても、消化管内を通過する間に結果的に吸収されてしまうものがある。
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解答
2
解説
医薬品の吸収部位や投与経路によって体内への移行経路や作用発現の速度、全身的な副作用の生じやすさが異なります。
解き方
- 外用薬でも微量移行によるアレルギーや直腸投与による速やかな全身作用など各経路の特徴を整理します。
- 記述aが誤、bが正、cが誤、dが正であると判定し、該当する組合せを選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2正解
- 記述aは誤、bは正、cは誤、dは正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aとcが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aとdの正誤が逆であるため不正解です。
- 選択肢 5不正解
- 記述cが誤りであるため不正解です。
答えの内訳
- a:誤
- 外用薬であっても微量に吸収された成分が全身を巡ることで適用部位以外にアレルギー性皮膚炎などの副作用が現れることがあります。
- b:正
- 腸溶性製剤等の特殊な剤形を除き、一般的な経口固形製剤は胃内で崩壊して有効成分が溶出します。
- c:誤
- 坐剤は直腸粘膜から吸収され、肝臓を経由せずに大静脈に入るため、内服薬よりも全身作用が速やかに現れます。
- d:正
- 局所作用を目的とする消化管用薬であっても、消化管粘膜を通過する過程で一部が全身循環に吸収される場合があります。
覚えるポイント
- 直腸粘膜からの吸収は肝臓の初回通過効果を一部回避するため内服より全身作用が速やかに現れます。
間違えやすいところ
- 外用剤だから全身的アレルギーは絶対に起きないと誤認しないように注意が必要です。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(人体の働きと医薬品 - 薬がたどる経過)
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.17 ↗(www.pref.okayama.jp)
医薬品の代謝及び排泄に関する記述
人体の働きと医薬品 · 薬物の代謝 / 薬物の排泄 / 初回通過効果
医薬品の代謝及び排泄に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 最近の研究により、小腸などの消化管粘膜や腎臓には、代謝活性がないことが明らかにされている。 b 経口投与後、消化管で吸収された有効成分は、全身循環に入る前に、肝臓に存在する酵素の働きにより代謝を受ける。 c 多くの有効成分は血液中で血漿タンパク質と結合して複合体を形成しているが、血漿タンパク質との結合は速やかかつ可逆的である。 d 腎機能が低下した人では、正常の人よりも有効成分の尿中への排泄が遅れ、血中濃度が下がりにくい。
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解答
5
解説
経口投与された薬物は消化管粘膜や肝臓で代謝を受けたのち全身を循環し、主に腎臓から尿中へ排泄されます。
解き方
- 消化管粘膜や腎臓の代謝能の有無、肝初回通過効果、タンパク結合の可逆性、腎機能低下時の排泄動態を確認します。
- aが誤、bが正、cが正、dが正であることを確認し、一致する選択肢5を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが正とされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述bおよびcが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述a、b、dの正誤判定が誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述a、c、dの正誤判定が誤りです。
- 選択肢 5正解
- 記述aは誤、bは正、cは正、dは正であり、正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- 小腸などの消化管粘膜や腎臓にも薬物代謝酵素が存在し、一定の代謝活性を有していることが知られています。
- b:正
- 経口投与された薬物は門脈を経て肝臓を通過し、全身循環に到達する前に代謝を受けます(初回通過効果)。
- c:正
- 血漿タンパク質と有効成分の結合は速やかかつ可逆的であり、遊離型と結合型の平衡が保たれています。
- d:正
- 腎機能低下時には薬物の尿中排泄が遅延し、血中薬物濃度が長時間高値に維持されて副作用が生じやすくなります。
覚えるポイント
- 肝臓だけでなく消化管粘膜や腎臓にも薬物代謝活性が存在します。
間違えやすいところ
- 薬物代謝酵素は肝臓だけにしか存在しないと思い込まないよう注意が必要です。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(人体の働きと医薬品 - 薬がたどる経過)
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.17 ↗(www.pref.okayama.jp)
医薬品の剤形に関する記述
人体の働きと医薬品 · 剤形の特徴 / トローチ / チュアブル錠 / 貼付剤
医薬品の剤形に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a トローチやドロップは、薬効を期待する部位が口の中や喉である場合が多く、飲み込まずに口の中で舐めて、徐々に溶かして使用する。 b チュアブル錠は、表面がコーティングされているので、噛み砕かずに水などで服用する。 c 外用液剤は、軟膏剤やクリーム剤に比べて、患部が乾きにくいという特徴がある。 d 貼付剤は、適用部位に有効成分が一定時間留まるため、薬効の持続が期待できる。
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解答
2
解説
医薬品は服用しやすさや作用部位・作用持続時間を調整するために目的に応じた適切な剤形が選択・設計されています。
解き方
- 各剤形(トローチ、チュアブル錠、外用液剤、貼付剤)の用法と特徴を照合します。
- 正しい記述であるaとdの組み合わせを選択肢から特定します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2正解
- 記述aとdがともに正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bとcがともに誤りであるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 5不正解
- 記述cが誤りであるため不正解です。
答えの内訳
- a:正
- トローチやドロップ剤は局所作用を期待して口中で徐々に溶解させて使用する製剤です。
- b:誤
- チュアブル錠は水なしで口の中で噛み砕いて服用する錠剤です。
- c:誤
- 外用液剤は水分やアルコール等の揮発により患部が乾きやすい特徴があります。
- d:正
- 貼付剤は患部等の適用部位に一定時間滞留するため、成分の放出が持続して薬効が長続きします。
覚えるポイント
- チュアブル錠は噛み砕いて服用する錠剤であり水がなくても服用可能です。
間違えやすいところ
- チュアブル錠を腸溶錠などのコーティング錠と混同しないようにしましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(人体の働きと医薬品 - 剤形ごとの違い・適切な使用方法)
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.18 ↗(www.pref.okayama.jp)
医薬品の副作用としての肝機能障害に関する記述
人体の働きと医薬品 · 医薬品の副作用 / 肝機能障害 / 黄疸
医薬品の副作用として生じる肝機能障害に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 肝機能障害には、有効成分に対する抗原抗体反応が原因で起きるアレルギー性のものがある。 b 軽度の肝機能障害の場合、自覚症状がなく、健康診断等の血液検査で初めて判明することが多い。 c 黄疸とは、ビリルビンが胆汁中へ排出されず血液中に滞留することにより生じる、皮膚や白眼が黄色くなる病態である。 d 肝機能障害が疑われた時点で、原因と考えられる医薬品の使用を中止し、医師の診療を受けることが重要である。
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解答
5
解説
医薬品による肝機能障害は自覚症状が乏しいことも多く、黄疸などの特有の徴候や異常を早期に発見して服用中止・受診勧奨を行うことが大切です。
解き方
- 肝機能障害の発症機序(アレルギー性含む)、自覚症状の特徴、黄疸の定義、発現時の対応を精査します。
- すべての記述(a, b, c, d)が正しいことを確認し、選択肢5を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 記述bおよびdが誤りとされているため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述a、c、dが誤りとされているため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述a、b、cが誤りとされているため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aおよびdが誤りとされているため不適です。
- 選択肢 5正解
- 記述a、b、c、dのすべてが正しく、適切な組み合わせです。
答えの内訳
- a:正
- 薬物性肝障害には薬物自体やその代謝物の毒性による中毒性肝障害と、免疫反応が関与するアレルギー性肝障害があります。
- b:正
- 初期や軽度の肝機能障害では自覚症状が現れにくく、定期健診の血液検査値の異常で発見されることが少なくありません。
- c:正
- 肝臓の処理機能や排泄障害によってビリルビンが血中に滞留し、皮膚や結膜(白眼)が黄色く着色する病態を黄疸といいます。
- d:正
- 重篤化を防ぐため、肝機能障害が疑われた場合は速やかに原因薬剤の服用を中止し、医師の診察を受ける必要があります。
覚えるポイント
- 黄疸はビリルビンが胆汁中に排泄されず血中に滞留することで皮膚や白眼が黄色くなる症状です。
間違えやすいところ
- 初期の肝障害でも必ず強い倦怠感などの自覚症状が出ると思い込まないようにしましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(人体の働きと医薬品 - 症状からみた主な副作用)
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.18 ↗(www.pref.okayama.jp)
偽アルドステロン症に関する記述
人体の働きと医薬品 · 偽アルドステロン症 / グリチルリチン酸 / 副作用
偽アルドステロン症に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 体内にカリウムが貯留し、体から塩分(ナトリウム)と水が失われることにより生じる病態である。 b 副腎皮質からのアルドステロン分泌が増加することにより生じる。 c 主な症状に、手足の脱力、血圧低下、筋肉痛、こむら返り、倦怠感、手足のしびれ等がある。 d 小柄な人や高齢者で生じやすく、原因医薬品の長期服用後に初めて発症する場合もある。
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解答
5
解説
偽アルドステロン症はアルドステロン分泌増加を伴わずに体内にナトリウムと水が貯留し、カリウムが排泄されることで高血圧や筋力低下などを起こす病態です。
解き方
- 電解質の変動方向(Na貯留・K排泄)と血圧への影響(血圧上昇)を確認します。
- aが誤、bが誤、cが誤、dが正であることを確認し、選択肢5を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述a、c、dの判定がすべて誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびbが誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述c(血圧低下とある点)が誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述a、b、cがすべて誤りであるため不適です。
- 選択肢 5正解
- 記述aは誤、bは誤、cは誤、dは正であり、正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- 体内に塩分(ナトリウム)と水が貯留し、カリウムが排泄されること(低カリウム血症)により生じる病態です。
- b:誤
- 副腎皮質からのアルドステロン分泌が増加していないにもかかわらず、アルドステロン作用が亢進した状態になる病態です。
- c:誤
- ナトリウムと水の貯留に伴い「血圧上昇」を招きます(記述の血圧低下は誤り)。
- d:正
- 高齢者や小柄な人で発症しやすく、医薬品を長期連用した後に初めて発症することもあります。
覚えるポイント
- 偽アルドステロン症ではナトリウムと水が貯留しカリウムが排泄され血圧が上昇します。
間違えやすいところ
- 電解質の動き(ナトリウムとカリウム)の入れ替わりや、血圧上昇を低下と記載する引っかけに注意が必要です。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(人体の働きと医薬品 - 症状からみた主な副作用)
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.19 ↗(www.pref.okayama.jp)
呼吸器系に現れる副作用に関する記述
人体の働きと医薬品 · 喘息 / 間質性肺炎 / 呼吸器系の副作用
呼吸器系に現れる医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 喘息は、原因となる医薬品の使用後、短時間(1時間以内)のうちに鼻水・鼻づまりが現れ、続いて咳、喘鳴及び呼吸困難を生じるものである。 b 間質性肺炎は、一般的に、医薬品の使用開始から1~2時間程度で起きることが多い。 c 間質性肺炎は、症状が一過性に現れ、自然と回復することもあるが、悪化すると肺線維症に移行することがある。 d 喘息は、合併症を起こさない限り、原因となった医薬品の有効成分が体内から消失すれば症状は寛解する。
解答・解説を表示
解答
1
解説
呼吸器系副作用のうち喘息は投与後短時間で発症するのに対し、間質性肺炎は通常1〜2週間程度の期間を経て発症します。
解き方
- 間質性肺炎の発症時期(1〜2週間程度)と喘息の発症時期(1時間以内)を照合します。
- aが正、bが誤、cが正、dが正であることから選択肢1を正答と判定します。
- 選択肢 1正解
- 記述aは正、bは誤、cは正、dは正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが正、bが誤であるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述cが正であるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aおよびdが正であるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが正、bが誤であるため不適です。
答えの内訳
- a:正
- 内服後短時間(1時間以内)に鼻閉等の初期症状に続いて激しい喘息発作(アスピリン喘息等)を生じます。
- b:誤
- 間質性肺炎は医薬品の使用開始から「1~2週間程度」で発症することが一般的です。
- c:正
- 間質性肺炎は一過性で軽快することもありますが、進行すると肺胞壁が厚く線維化して肺線維症に移行することがあります。
- d:正
- 医薬品による喘息発作は、合併症がない限り薬物成分が体内から代謝・排泄されて消失すれば寛解に向かいます。
覚えるポイント
- 間質性肺炎は使用開始から1〜2週間程度で乾性咳嗽や息切れ、発熱などの症状が現れます。
間違えやすいところ
- 間質性肺炎の発症までの期間(1〜2週間)を1〜2時間とする誤りに注意してください。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(人体の働きと医薬品 - 症状からみた主な副作用)
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.19 ↗(www.pref.okayama.jp)
泌尿器系に現れる副作用に関する記述
人体の働きと医薬品 · 腎障害 / 排尿困難 / 膀胱炎様症状
泌尿器系に現れる医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品の副作用による腎障害では、尿量の減少、ほとんど尿が出ない、逆に一時的に尿が増える、むくみ(浮腫)等の症状が現れることがある。 b 交感神経系の機能を抑制する作用がある成分が配合された医薬品を使用すると、尿が出にくい、尿が少ししか出ない、残尿感がある等の症状を生じることがある。 c 医薬品の副作用による排尿困難や尿閉は、男性に現れるが、女性には現れない。 d 医薬品の副作用による膀胱炎様症状には、尿の回数増加、排尿時の疼痛、残尿感等がある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
抗コリン作用を有する医薬品は排尿筋を弛緩させて排尿困難を引き起こし、腎障害では尿量変化や浮腫が現れます。
解き方
- 排尿困難を引き起こす自律神経系の作用機序(抗コリン作用=副交感神経の抑制)を確認します。
- 性別による発症の有無(女性でも起こり得る)や腎障害・膀胱炎様症状の各記述の正誤を判定します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bおよびcが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- 記述a、b、c、dすべての判定が逆になっているため不正解です。
- 選択肢 3正解
- 記述aは正、bは誤、cは誤、dは正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述dが正であるため不正解です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aおよびbの判定が誤りであるため不正解です。
答えの内訳
- a:正
- 腎障害が生じると乏尿や無尿、多尿のほか、体液貯留によるむくみ(浮腫)などの症状がみられます。
- b:誤
- 排尿困難は交感神経系の抑制ではなく、「副交感神経系の機能を抑制する成分(抗コリン成分)」により膀胱排尿筋が弛緩して引き起こされます。
- c:誤
- 前立腺肥大症の既往がある男性に多くみられるものの、女性においても排尿困難や尿閉が現れることがあります。
- d:正
- 医薬品による膀胱炎様症状では、頻尿、排尿時痛、残尿感などの症状が現れます。
覚えるポイント
- 排尿困難は副交感神経を抑制する抗コリン作用によって生じ、女性でも起こり得ます。
間違えやすいところ
- 前立腺肥大症の男性に多いことから女性には起こらないと誤解しないよう注意が必要です。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(人体の働きと医薬品 - 症状からみた主な副作用)
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.20 ↗(www.pref.okayama.jp)
皮膚に現れる副作用に関する記述
人体の働きと医薬品 · 接触皮膚炎 / 光線過敏症 / 薬疹
皮膚に現れる医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 接触皮膚炎は、原因となる医薬品と接触してから発症するまでの時間が様々である。 b 接触皮膚炎は、原因となる医薬品が触れた皮膚の部分にのみ生じる。 c 光線過敏症は、医薬品が触れた部分だけでなく、全身へ広がって重篤化する場合がある。 d 薬疹は、外用薬によって引き起こされるアレルギー反応の一種で、発疹・発赤等の皮膚症状を呈する場合をいい、内服薬では起こらない。
解答・解説を表示
解答
4
解説
接触皮膚炎は接触部位に限定されるのに対し、光線過敏症は全身に広がる場合があり、薬疹は外用薬・内服薬の双方で起こり得ます。
解き方
- 接触皮膚炎の好発部位(接触部のみ)と光線過敏症の波及性、薬疹の原因投与経路を確認します。
- aが正、bが正、cが正、dが誤であることから選択肢4を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述cおよびdの正誤判定が誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびbが正であるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bおよびcが正であるため不適です。
- 選択肢 4正解
- 記述aは正、bは正、cは正、dは誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 記述a、b、dの正誤判定が誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 接触皮膚炎は刺激性接触皮膚炎やアレルギー性接触皮膚炎などがあり、原因物質に接触してから発症までの時間は様々です。
- b:正
- 接触皮膚炎の病変は原則として医薬品が直接接触した皮膚の部位に限定されて現れます。
- c:正
- 光線過敏症は医薬品が塗布された部位だけでなく、全身に広がって重篤化する場合があります。
- d:誤
- 薬疹は医薬品によって引き起こされる皮膚症状全般を指し、外用薬だけでなく内服薬の服用によっても生じます。
覚えるポイント
- 接触皮膚炎は接触部位に限定されますが、光線過敏症は全身へ広がることがあります。
間違えやすいところ
- 薬疹は内服薬では起こらないとする誤った限定表現に惑わされないようにしましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(人体の働きと医薬品 - 症状からみた主な副作用)
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.20 ↗(www.pref.okayama.jp)
医薬品医療機器等法の目的及び責務
薬事に関する法規と制度 · 医薬品医療機器等法第1条(目的) / 専門家の研修 / 関係者の責務
医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(法第1条、関係者の責務等)に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品医療機器等法第1条では、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器及び再生医療等製品の品質・有効性・安全性の確保、危害の発生・拡大防止等のための規制とともに、研究開発の促進が目的として掲げられています。
解き方
- 法第1条における目的規定(医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器等)に対象として化粧品が含まれるかを確認する。
- 店舗管理者の研修受講義務、医薬関係者および国民の責務に関する条文の記述が適正であるか照合する。
- 選択肢 1正解
- 法第1条の目的規定には化粧品も明確に対象として含まれており、対象ではないとする記述は誤り(正答)です。
- 選択肢 2不正解
- 薬局開設者および医薬品の販売業者は、登録販売者に厚生労働大臣へ届出を行った外部研修を毎年度受講させなければなりません。
- 選択肢 3不正解
- 医薬関係者の責務として、適正な使用に関する知識と理解を深め、正確かつ適切な情報の提供に努めることが規定されています。
- 選択肢 4不正解
- 国民の責務として、医薬品等を適正に使用し、有効性及び安全性に関する知識と理解を深めるよう努めることが規定されています。
覚えるポイント
- 医薬品医療機器等法の対象には医薬部外品や化粧品も含まれる
間違えやすいところ
- 薬機法の名称から化粧品や医薬部外品が除外されていると勘違いしやすい点に注意する。
出題の前提:医薬品医療機器等法第1条、第1条の4、第1条の5、薬局並びに店舗販売業及び配置販売業の業務を行う体制を定める省令
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.21 ↗(www.pref.okayama.jp)
販売従事登録の手続き
薬事に関する法規と制度 · 販売従事登録 / 登録販売者名簿 / 登録の消除
販売従事登録に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 都道府県に備えられている登録販売者名簿には、合格の年月は登録されていない。 b 登録販売者は、一般用医薬品の販売又は授与に従事しようとしなくなったときは、30日以内に、登録販売者名簿の登録の消除を申請しなければならない。 c 販売従事登録を受けようとする者は、医薬品の販売等に従事する薬局又は医薬品の販売業の店舗の所在地の都道府県知事に申請書を提出しなければならない。 d 登録販売者がその住所地を他の都道府県に移動したときは、30日以内に、その旨を届け出なければならない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
登録販売者名簿の登記事項には、登録番号・登録年月日、本籍地都道府県名、氏名、生年月日、性別、試験合格年月・合格都道府県が含まれます。一般用医薬品の販売等に従事しなくなったときは30日以内の消除申請が必要です。
解き方
- 名簿の登録事項(試験合格年月など)の正誤を判定する(a:誤)。
- 登録消除の事由と届出期限(従事しなくなったとき、30日以内)を判定する(b:正)。
- 申請先の都道府県知事(従事する薬局・店舗等の所在地)を判定する(c:正)。
- 住所変更が名簿の変更届出事項に該当するかどうかを判定する(d:誤)。
- 選択肢 1不正解
- aとdが正、cが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aは誤、bは正、cは正、dは誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aが正、cが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bが誤、dが正となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが正、bが誤となっているため誤りです。
覚えるポイント
- 販売従事登録は従事する店舗の所在地の都道府県知事に行う
間違えやすいところ
- 住所の変更は登録販売者名簿の変更事項(本籍地都道府県、氏名、生年月日等)に含まれない点に注意する。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第159条の5、第159条の7、第159条の8
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.21 ↗(www.pref.okayama.jp)
医薬品の定義と範囲及び取扱い
薬事に関する法規と制度 · 日本薬局方 / 医薬品の定義 / 無承認無許可医薬品 / 不正表示医薬品
医薬品の定義と範囲及び取扱いに関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 日本薬局方に収められている物は、すべて医薬品である。 b 医薬品とは、人の疾病の診断、治療又は予防に使用されることが目的とされている物であって、機械器具等でないものであり、動物の疾病の診断、治療又は予防に使用されるものは含まれない。 c 医薬品には、無承認無許可医薬品が含まれる。 d 製造販売元の製薬企業、製造業者のみならず、薬局及び医薬品の販売業においても、不正表示医薬品は販売し、授与し、又は販売若しくは授与の目的で貯蔵し、若しくは陳列してはならない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
法第2条第1項における医薬品の定義には日本薬局方収載品、人または動物の疾病の診断・治療・予防を目的とする物などが含まれます。承認を受けていなくても医薬品的な効能効果を標榜する物(無承認無許可医薬品)も医薬品として規制対象になります。
解き方
- 日本薬局方に収められている物がすべて医薬品に該当するか確認する(a:正)。
- 医薬品の定義に「動物の疾病」が含まれるか確認する(b:動物用医薬品も含まれるため誤)。
- 無承認無許可医薬品が医薬品として取り扱われるか判断する(c:正)。
- 不正表示医薬品の販売・陳列等の禁止対象に薬局や販売業が含まれるか確認する(d:正)。
- 選択肢 1不正解
- aが誤、bが正、cが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aは正、bは誤、cは正、dは正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bが正、dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、bが正、dが誤となっているため誤りです。
覚えるポイント
- 医薬品の定義には「人又は動物」の疾病診断・治療・予防目的の物が含まれる
間違えやすいところ
- 無承認無許可医薬品は承認を受けていないから法上の医薬品ではないと誤解しやすい。
出題の前提:医薬品医療機器等法第2条第1項、第55条第2項
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.22 ↗(www.pref.okayama.jp)
一般用医薬品及び要指導医薬品の定義・特性
薬事に関する法規と制度 · 一般用医薬品の定義 / 投与経路(注射剤等) / 劇薬の該当性 / リスク区分の移行
一般用医薬品及び要指導医薬品に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。 a 一般用医薬品及び要指導医薬品は、通常、医療機関を受診するほどではない体調不良や疾病の初期段階において使用されるものである。 b 一般用医薬品の中には、注射等の侵襲性の高い使用方法が用いられているものがある。 c 要指導医薬品及び一般用医薬品には、毒薬又は劇薬に該当するものはない。 d 要指導医薬品に指定された後に、一般用医薬品に分類が変更になることがある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
一般用医薬品及び要指導医薬品は生活者が自己判断で使用するものであり、注射器を用いた投与など侵襲性の高い使用方法のものは認められません。また、要指導医薬品には劇薬に該当するものがありますが、一般用医薬品には毒薬・劇薬は存在しません。
解き方
- 一般用医薬品及び要指導医薬品の使用目的(初期段階等)を検討する(a:正)。
- 一般用医薬品等で注射剤などの使用が認められているか確認する(b:誤)。
- 要指導医薬品に劇薬が含まれるか確認する(c:劇薬指定の要指導医薬品が存在するため誤)。
- スイッチOTC等で要指導医薬品から一般用医薬品へ分類変更されるか確認する(d:正)。
- 選択肢 1不正解
- bが含まれているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cが含まれているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aとdが正しく、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bが含まれているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cが含まれているため誤りです。
覚えるポイント
- 要指導医薬品には劇薬に該当するものがあるが一般用医薬品にはない
間違えやすいところ
- 要指導医薬品と一般用医薬品の両方とも毒薬・劇薬がないと混同しやすい。
出題の前提:医薬品医療機器等法第2条第5項~第7項、第44条
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.22 ↗(www.pref.okayama.jp)
毒薬・劇薬の表示、貯蔵・陳列及び交付制限
薬事に関する法規と制度 · 毒薬の表示 / 劇薬の貯蔵 / 鍵を施す義務 / 交付制限(年齢)
毒薬・劇薬に関する次の表について、( a )~( d )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。 【表の内容】 ・毒薬の直接の容器等の表示:( a )で品名及び「毒」の文字 ・劇薬の直接の容器等の表示:白地に赤枠、赤字で品名及び「劇」の文字 ・毒薬の貯蔵・陳列:他の物と区別する/鍵を施す必要( b ) ・劇薬の貯蔵・陳列:他の物と区別する/鍵を施す必要( c ) ・毒薬・劇薬の交付制限:( d )歳未満の者その他安全な取扱いに不安のある者に交付することは禁止されている
解答・解説を表示
解答
5
解説
医薬品医療機器等法第44条において、毒薬は「黒地に白枠、白字」、劇薬は「白地に赤枠、赤字」と規定されています。毒薬は施錠して保管しなければなりませんが、劇薬は他の物と区別して貯蔵陳列すればよく施錠義務はありません。また、14歳未満への交付は禁止されています。
解き方
- 毒薬の表示形式を特定する(a:黒地に白枠、白字)。
- 毒薬・劇薬の貯蔵場所の施錠義務の有無を特定する(b:毒薬はあり、c:劇薬はなし)。
- 法第47条に基づく交付制限の対象年齢を特定する(d:14歳未満)。
- 選択肢 1不正解
- aが「白地に黒枠、黒字」となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- a、b、c、dのすべてが誤っています。
- 選択肢 3不正解
- cが「あり」、dが「18」となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bが「なし」、dが「18」となっているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- a:黒地に白枠、白字、b:あり、c:なし、d:14の組み合わせが正解です。
覚えるポイント
- 毒薬は「黒地に白枠白字」で施錠必要、劇薬は「白地に赤枠赤字」で施錠不要、交付制限は14歳未満
間違えやすいところ
- 交付制限年齢を18歳未満(民法の成人年齢等)と誤認しやすい。
出題の前提:医薬品医療機器等法第44条、第47条
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.23 ↗(www.pref.okayama.jp)
医薬品の直接の容器等への法定記載事項
薬事に関する法規と制度 · 直接の容器等の記載事項 / 法第50条 / 指定第二類医薬品の表示
医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第50条の規定に基づき、医薬品の直接の容器又は被包に記載しなければならない事項のうち、正しいものの組み合わせはどれか。 a 一般用医薬品のリスク区分を示す字句 b 製造業者の氏名又は名称及び住所 c 指定第二類医薬品にあっては、枠の中に「指定」の文字 d 配置販売品目以外の一般用医薬品にあっては、「店舗専用」の文字
解答・解説を表示
解答
3
解説
法第50条等において直接の容器等への記載事項として、製造販売業者の名称・住所、一般用医薬品のリスク区分、「店舗専用」の表示(配置品目以外の一般用医薬品)などが規定されています。指定第二類医薬品については「二」または「2」の文字を枠で囲みます。
解き方
- 直接の容器の法定記載事項にリスク区分が含まれるか確認する(a:正)。
- 名称等の記載義務者が「製造業者」か「製造販売業者」か確認する(b:製造販売業者のため誤)。
- 指定第二類医薬品の枠内表示文字を確認する(c:「指定」ではなく「2」または「二」であるため誤)。
- 配置専用・店舗専用の表示義務を確認する(d:正)。
- 選択肢 1不正解
- bの記載義務者は「製造販売業者」であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cの枠で囲む文字は「指定」ではなく「2」または「二」であるため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aとdが正しく、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bが含まれているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cが含まれているため誤りです。
覚えるポイント
- 直接の容器に記載するのは「製造業者」ではなく「製造販売業者」
間違えやすいところ
- 指定第二類医薬品の表示で「指定」という文字を枠で囲むと錯覚しやすい(囲むのは「2」の数字)。
出題の前提:医薬品医療機器等法第50条、同法施行規則第212条
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.23 ↗(www.pref.okayama.jp)
医薬部外品及び化粧品の定義・効能効果
薬事に関する法規と制度 · 医薬部外品の定義 / 化粧品の定義 / 化粧品の効能効果の範囲
医薬部外品及び化粧品に関する記述のうち、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬部外品は作用が緩和なもので、定められた範囲内の効能効果を標榜できます(化粧品的な使用目的の「薬用化粧品」も含まれます)。一方、化粧品は人体を清潔にし、美化する目的のもので、身体の構造や機能に影響を及ぼすことは認められません。
解き方
- 医薬部外品に薬用化粧品のような使用目的があるか確認する(1:あるため誤)。
- 医薬部外品の効能効果の表示要件を確認する(2:正)。
- 化粧品の定義において身体の構造・機能への影響が許容されるか確認する(3:認められないため誤)。
- 化粧品で使用感等の広告表示が認められているか確認する(4:認められるため誤)。
- 選択肢 1不正解
- 医薬部外品には「いわゆる薬用化粧品類」など化粧品としての使用目的を有するものもあります。
- 選択肢 2正解
- 医薬部外品は定められた範囲内かつ作用が緩和であることを要件に医薬品的な効能効果を表示できます。
- 選択肢 3不正解
- 人の身体の構造若しくは機能に影響を及ぼすことを目的とするものは医薬品等であり、化粧品には含まれません。
- 選択肢 4不正解
- 化粧品の効能効果として「清涼感を与える」などの使用感等の表現は事実であれば認められています。
覚えるポイント
- 化粧品は身体の構造や機能に影響を及ぼしてはならない
間違えやすいところ
- 薬用化粧品は医薬品医療機器等法上「化粧品」ではなく「医薬部外品」に区分される。
出題の前提:医薬品医療機器等法第2条第2項、第3項、医薬品等適正広告基準
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.24 ↗(www.pref.okayama.jp)
食品の取扱い及び保健機能食品等の区分
薬事に関する法規と制度 · 医薬品の範囲に関する基準(46通知) / 特別用途食品(健康増進法) / 機能性表示食品 / 保健機能食品
食品に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 食品の販売を行う場合は、「医薬品の範囲に関する基準」(昭和46年6月1日付け薬発第476号厚生省薬務局長通知の別紙)に照らして、医薬品に該当する物とみなされることのないよう留意する必要がある。 b 特別用途食品は、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律の規定に基づく許可又は承認を受け、「特別の用途に適する旨の表示」をする食品である。 c 機能性表示食品は、安全性及び機能性に関する審査を受け、消費者庁長官の許可を受けた食品である。 d 特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品を総称して「保健機能食品」という。
解答・解説を表示
解答
2
解説
保健機能食品には特定保健用食品(国の個別審査・許可)、栄養機能食品(規格基準適合)、機能性表示食品(事業者の責任による消費者庁長官への届出)の3つがあります。特別用途食品は健康増進法に基づく許可制度です。
解き方
- 46通知(医薬品の範囲に関する基準)の適用について確認する(a:正)。
- 特別用途食品の根拠法令(健康増進法)を確認する(b:医薬品医療機器等法ではないため誤)。
- 機能性表示食品が「許可制」か「届出制」かを確認する(c:届出制であるため誤)。
- 保健機能食品の3分類(トクホ、栄養機能、機能性表示)を確認する(d:正)。
- 選択肢 1不正解
- aが誤、bが正となっているため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aは正、bは誤、cは誤、dは正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、cが正となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bが正、cが正、dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bが正となっているため誤りです。
覚えるポイント
- 機能性表示食品は消費者庁長官の個別の審査・許可ではなく事前の届出制
間違えやすいところ
- 特定保健用食品(トクホ)の個別審査・許可制度と機能性表示食品の届出制度を混同しやすい。
出題の前提:医薬品の範囲に関する基準(昭和46年通知)、健康増進法、食品表示法
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.24 ↗(www.pref.okayama.jp)
薬局の開設許可と医薬品の販売に関する法規制
薬事に関する法規と制度 · 薬局の定義 / 医薬品販売業 / 登録販売者の業務範囲
薬局に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
3
解説
薬局は調剤の業務を行う場所であると同時に、薬局開設の許可があれば別途店舗販売業の許可を取得しなくても医薬品の販売業を営むことが可能です。ただし、配置販売業など他の販売形態をとる場合は別途許可が必要です。
解き方
- 医薬品医療機器等法における薬局の名称独占および調剤所の例外規定を確認する。
- 薬局開設許可に付随して認められている医薬品販売の範囲と、別業態の許可が必要となる要件を照合して誤りを特定する。
- 選択肢 1不正解
- 医薬品医療機器等法第5条により、薬局開設の許可を受けていない場所は、病院・診療所の調剤所を除き薬局の名称を付してはならないと規定されています。
- 選択肢 2不正解
- 薬局において登録販売者は、一般用医薬品のうち第二類医薬品および第三類医薬品の販売や授与、情報提供、相談応需を行うことができます。
- 選択肢 3正解
- 薬局開設者は薬局開設の許可のみでその薬局において医薬品の販売業を営むことができ、店舗販売業の許可を併せて受ける必要はありません。
- 選択肢 4不正解
- 配置による販売または授与の方法で医薬品を販売しようとする場合には、薬局開設者であっても別途配置販売業の許可を受ける必要があります。
覚えるポイント
- 薬局の開設許可があれば店舗販売業の許可なしで医薬品の販売業を営むことができる。
間違えやすいところ
- 薬局内で一般用医薬品を販売する際に、店舗販売業の重複許可が必要と誤認しないように注意する。
出題の前提:医薬品医療機器等法および手引き(薬事関係法規・薬局)
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.25 ↗(www.pref.okayama.jp)
店舗販売業の許可基準・管理者要件および小分け販売の制限
薬事に関する法規と制度 · 店舗販売業 / 店舗管理者 / 医薬品の小分け販売
店舗販売業に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 店舗販売業の許可は、6年ごとに、その更新を受けなければ、その期間の経過によって、その効力を失う。 b 店舗販売業者は、その店舗における店舗管理者の意見を尊重しなければならない。 c 登録販売者として業務に従事した期間が条件を満たしていれば、店舗管理者を補佐する薬剤師を設置しなくても、登録販売者は、要指導医薬品を販売する店舗の管理者になることができる。 d 店舗販売業の許可を受けた店舗においては、薬剤師が従事している場合に限り、医薬品をあらかじめ小分けし、販売することが認められる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
店舗販売業の許可有効期間は6年です。要指導医薬品を販売する店舗では薬剤師が店舗管理者でなければならず、また薬局と異なり店舗販売業では薬剤師がいてもあらかじめ小分けして販売することは禁止されています。
解き方
- 各記述a~dについて、許可有効期間、管理者の意見尊重義務、管理者資格要件、小分け販売禁止規定を照合する。
- a=正、b=正、c=誤、d=誤の組み合わせを選択する。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤であるため、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bは尊重義務があり正、cは管理者に薬剤師が必要で誤、dは小分け不可で誤です。
- 選択肢 3不正解
- dは店舗販売業であらかじめ医薬品を小分け販売することは認められていないため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aは6年ごとの更新であり正、cは登録販売者が要指導医薬品販売店舗の管理者になれないため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- a、bは正しく、dはあらかじめ小分け販売ができないため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 店舗販売業の許可の有効期間は6年であり、6年ごとに更新を受けなければ効力を失います。
- b:正
- 店舗販売業者は、店舗管理者が医薬品の適正な管理や業務のために述べる意見を尊重しなければなりません。
- c:誤
- 要指導医薬品または第一類医薬品を販売等する店舗では、原則として薬剤師が店舗管理者にならなければならず、登録販売者は要指導医薬品を取り扱う店舗の管理者にはなれません。
- d:誤
- 店舗販売業では、薬剤師が従事している場合であっても、あらかじめ小分け(分割)して販売することは認められていません。
覚えるポイント
- 店舗販売業において薬剤師が従事していても、医薬品をあらかじめ小分けして販売することは認められない。
間違えやすいところ
- 要指導医薬品を販売する店舗において、業務経験年数を満たした登録販売者であっても管理者にはなれない点に注意する。
出題の前提:医薬品医療機器等法第24条第2項、第28条、第35条等
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.25 ↗(www.pref.okayama.jp)
配置販売業の規制と取扱い制限
薬事に関する法規と制度 · 配置販売業 / 身分証明書 / 分割販売の禁止
配置販売業に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。 a 配置販売業者又はその配置員は、その住所地の都道府県知事が発行する身分証明書の交付を受け、かつ、これを携帯しなければ、医薬品の配置販売に従事してはならない。 b 配置販売業者は、要指導医薬品の配置販売については、薬剤師により販売又は授与させなければならない。 c 配置販売業者又はその配置員は、医薬品の配置販売に従事しようとするときは、配置販売業者の氏名及び住所、配置販売に従事する者の氏名及び住所並びに区域及びその期間を、あらかじめ、配置販売に従事しようとする区域の都道府県知事に届け出なければならない。 d 配置販売業では、購入者の求めがある場合に限り、医薬品を開封して分割販売することができる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
配置販売業は購入者の自宅等にあらかじめ医薬品を配置する販売形態です。取扱品目は一般用医薬品に限られ要指導医薬品は扱えません。また、あらかじめ小分け・開封して販売することも禁じられています。従事の際は住所地知事の身分証明書携帯と、配置先区域の知事への事前届出が必要です。
解き方
- 身分証明書の交付元(住所地知事)と事前届出先(区域知事)の規定を確認する(a・cは正しい)。
- 配置販売業における要指導医薬品の取扱い可否および分割販売の可否を確認する(b・dは誤り)。
- 正しい記述であるaとcの組み合わせを選択する。
- 選択肢 1不正解
- bは要指導医薬品の配置販売自体が認められていないため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aおよびcの記述はいずれも正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- dは配置販売業において開封分割販売が一切認められていないため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bは要指導医薬品の取扱い不可、dは開封分割販売不可のためともに誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cは正しいですが、dの分割販売に関する記述が誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 配置販売業者または配置員は、住所地の都道府県知事が発行する身分証明書の交付を受け、携帯しなければ業務に従事できません。
- b:誤
- 配置販売業では一般用医薬品のみを取り扱うことができ、要指導医薬品を取り扱うことは薬剤師であってもできません。
- c:正
- 配置販売に従事しようとするときは、配置販売業者の氏名・住所、従事者の氏名・住所、区域およびその期間をあらかじめ従事する区域の都道府県知事に届け出なければなりません。
- d:誤
- 配置販売業においては、購入者の求めがあっても医薬品を開封して分割販売することは認められていません。
覚えるポイント
- 配置販売業では、要指導医薬品の配置販売や医薬品の開封分割販売は認められない。
間違えやすいところ
- 身分証明書の発行元は「住所地」の知事、事前届出を行う先は「従事区域」の知事であるという管轄の違いを混同しないようにする。
出題の前提:医薬品医療機器等法第30条~第33条
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.26 ↗(www.pref.okayama.jp)
店舗販売業におけるリスク区分に応じた情報提供および対応義務
薬事に関する法規と制度 · 要指導医薬品 / 第一類医薬品 / 第二類医薬品 / 第三類医薬品
店舗販売業者における医薬品のリスク区分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 要指導医薬品の販売後に、購入者から当該要指導医薬品に係る相談があった場合は、その店舗において医薬品の販売又は授与に従事する薬剤師又は登録販売者に、必要な情報提供をさせなければならない。 b 第一類医薬品を購入しようとする者から説明を要しない旨の意思の表明がなくても、販売に従事する薬剤師が、当該第一類医薬品が適正に使用されると認められると判断した場合には、必要な情報提供をせずに販売することが認められている。 c 第二類医薬品を販売又は授与する場合には、その店舗において医薬品の販売又は授与に従事する薬剤師又は登録販売者に、必要な情報提供をさせるよう努めなければならない。 d 第三類医薬品を販売又は授与する場合には、第三類医薬品を購入しようとする者等が、禁忌事項を確認すること及び当該医薬品の使用について薬剤師又は登録販売者に相談することを勧める旨を確実に認識できるようにするために必要な措置を講じなければならない。
解答・解説を表示
解答
5
解説
要指導医薬品の情報提供および相談応需は薬剤師の義務です。第一類医薬品の情報提供の省略には購入者側からの明確な意思表明が必須です。第二類医薬品の情報提供は努力義務であり、禁忌の確認等の措置が義務付けられているのは指定第二類医薬品です。
解き方
- 各リスク区分(要指導、第一類、第二類、第三類・指定第二類)に対する専門家の資格要件と義務規定(義務・努力義務・省略要件)を照合する。
- a=誤、b=誤、c=正、d=誤を判定し、該当する選択肢5を導き出す。
- 選択肢 1不正解
- aは登録販売者が対応できないため誤、cは努力義務であり正、dは指定第二類医薬品の規定のため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aは誤り、bは意思表明が必要であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- dは第三類医薬品ではなく指定第二類医薬品に対する規定であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bは意思表明が必要なため誤り、cは努力義務として正しい記述です。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが誤であり、正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- 要指導医薬品に係る相談があった場合に対応させるのは「薬剤師」でなければならず、登録販売者に行わせることはできません。
- b:誤
- 第一類医薬品の情報提供を省略できるのは、購入者等から「説明を要しない旨の意思の表明」があり、かつ薬剤師が適正に使用されると認められると判断した場合に限られます。
- c:正
- 第二類医薬品の販売・授与時における情報提供は、薬剤師または登録販売者に行わせる「努力義務」とされています。
- d:誤
- 禁忌事項の確認や専門家への相談を促す措置を講じなければならないのは、「指定第二類医薬品」を販売・授与する場合の規定です。
覚えるポイント
- 要指導医薬品は対面・書面による薬剤師の情報提供および相談応需が必須である。
間違えやすいところ
- 禁忌事項の確認を促す措置を講ずべき対象は「指定第二類医薬品」であり、第三類医薬品ではない。
出題の前提:医薬品医療機器等法第36条の6、第36条の9、第36条の10等
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.26 ↗(www.pref.okayama.jp)
医薬品の陳列方法
薬事に関する法規と制度 · 医薬品の陳列 / 指定第二類医薬品 / 第一類医薬品
薬局又は店舗販売業における医薬品の陳列に関する以下の記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 一般用医薬品を陳列する場合は、当該医薬品の薬効分類ごとに区分して陳列しなければならない。 b 第一類医薬品は必ず鍵をかけた陳列設備に陳列しなければならない。 c 指定第二類医薬品を、鍵をかけた陳列設備に陳列する場合、情報提供を行うための設備から7メートル以内の範囲に陳列する必要はない。 d 医薬品を販売する店舗と同一店舗で併せて、食品(保健機能食品を含む。)、医薬部外品、化粧品等の販売が行われる場合には、医薬品と他の物品を区別して貯蔵又は陳列しなければならない。
解答・解説を表示
解答
5
解説
医薬品販売業者等は、一般用医薬品をリスク区分に応じて陳列し、指定第二類医薬品や第一類医薬品については手の届かない陳列や距離の基準を遵守するとともに、他の物品と明確に区別して陳列しなければなりません。
解き方
- 一般用医薬品の区分陳列基準が薬効分類ではなくリスク区分であることを確認し、aを誤と判断する。
- 第一類医薬品の陳列設備における例外(手の触れられない陳列など)を確認し、bを誤と判断する。
- 指定第二類医薬品の陳列要件(7m以内または鍵付陳列等)と他物品との区分陳列規定を確認し、c・dを正と判断する。
- 選択肢 1不正解
- aとbの記述が誤っているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cの記述が正しいため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りでdが正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aとbが誤りで、cとdが正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- 一般用医薬品は、薬効分類ごとではなく、リスク区分(第一類、第二類、第三類医薬品)ごとに区分して陳列しなければなりません。
- b:誤
- 第一類医薬品は、鍵をかけた陳列設備のほか、一般用医薬品を購入しようとする者が直接手の触れられない陳列設備に陳列する方法も認められています。
- c:正
- 指定第二類医薬品は、情報提供を行うための設備から7メートル以内の範囲に陳列するか、鍵をかけた陳列設備等に陳列する必要があります。鍵をかけた陳列設備に陳列する場合は7メートル以内でなくても問題ありません。
- d:正
- 医薬品と食品、医薬部外品、化粧品等を同一店舗で取り扱う場合は、医薬品を他の物品と区別して貯蔵又は陳列しなければなりません。
覚えるポイント
- 一般用医薬品はリスク区分ごとに陳列する
- 指定第二類医薬品は情報提供設備から7m以内又は鍵付き陳列等
間違えやすいところ
- 薬効分類による区分陳列と混同しないようにする
- 第一類医薬品は鍵付き陳列だけでなく「手の届かない設備」も可能である点に注意する
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律施行規則第218条の3、第218条の4等
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.27 ↗(www.pref.okayama.jp)
薬局の見やすい位置への掲示事項
薬事に関する法規と制度 · 掲示板の掲示事項 / 薬局の管理 / 救済制度の解説
薬局開設者が、薬局の見やすい位置に掲示板で掲示しなければならない事項に関する以下の記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 薬局の管理者の氏名 b 勤務する薬剤師又は登録販売者の氏名及び勤務年数 c 勤務する薬剤師又は登録販売者の薬剤師免許証又は販売従事登録証 d 医薬品による健康被害の救済制度に関する解説
解答・解説を表示
解答
4
解説
薬局開設者は、利用者が適切に医薬品を選択・利用できるようにするため、管理者や勤務する専門家の氏名、営業時間、医薬品副作用被害救済制度の解説等を掲示板等により見やすい位置に掲示しなければなりません。
解き方
- 管理者の氏名が必須掲示事項であるためaを正とする。
- 専門家の氏名は掲示事項だが「勤務年数」は不要であるためbを誤とする。
- 「免許証や販売従事登録証」そのものの掲示義務はないためcを誤とする。
- 救済制度に関する解説は掲示事項であるためdを正とする。
- 選択肢 1不正解
- aが正でbが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- cの掲示義務はないため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが正、cが誤、dが正であるため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- bが誤、dが正であるため不正解です。
答えの内訳
- a:正
- 管理者の氏名は、薬局の見やすい位置に掲示しなければならない事項の1つです。
- b:誤
- 勤務する薬剤師又は登録販売者の氏名や担当業務は掲示事項ですが、勤務年数は掲示事項ではありません。
- c:誤
- 勤務する薬剤師又は登録販売者の免許証や販売従事登録証の原本または写しの掲示は義務付けられていません。
- d:正
- 医薬品による副作用等の被害救済制度の概要・解説は、見やすい位置に掲示すべき事項に含まれています。
覚えるポイント
- 掲示事項には管理者の氏名、専門家の氏名、救済制度の解説などが含まれる
- 勤務年数や免許証原本の掲示は義務ではない
間違えやすいところ
- 勤務する専門家の氏名だけでなく勤務年数まで掲示が必要と勘違いしやすい
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律施行規則別表第1の2
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.27 ↗(www.pref.okayama.jp)
特定販売(インターネット販売)における広告の表示事項
薬事に関する法規と制度 · 特定販売 / インターネット広告 / 表示義務事項
店舗販売業者がインターネットを利用して特定販売を行うことについて広告をするとき、ホームページに見やすく表示しなければならない情報のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 一般用医薬品の陳列の状況を示す写真 b 情報提供場所の写真 c 医薬部外品の陳列に関する解説 d 特定販売を行う一般用医薬品の使用期限
解答・解説を表示
解答
3
解説
特定販売(ネット販売等)の広告では、消費者が実店舗の存在や実態、医薬品の品質・安全性を確認できるよう、実店舗の陳列状況の写真や販売する医薬品の使用期限などを正確に表示することが義務付けられています。
解き方
- 特定販売を行う際のウェブサイト表示事項を確認する。
- a(一般用医薬品の陳列状況の写真)とd(特定販売を行う医薬品の使用期限)が表示事項に含まれることを確認する。
- b(情報提供場所の写真)やc(医薬部外品の陳列に関する解説)は法令上の表示事項ではないことを確認する。
- 選択肢 1不正解
- bは表示事項として義務付けられていないため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cは表示事項として義務付けられていないため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aとdはいずれもホームページに表示しなければならない事項であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bは表示事項に含まれないため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cは表示事項に含まれないため誤りです。
覚えるポイント
- 特定販売のサイト表示には薬局・店舗の写真(陳列状況等)と医薬品の使用期限が含まれる
間違えやすいところ
- 特定販売の対象は一般用医薬品や要指導医薬品(特定販売不可)であり、医薬部外品の陳列解説は規定されていない
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律施行規則別表第1の2等
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.28 ↗(www.pref.okayama.jp)
店舗間における一般用医薬品移転時の記録事項
薬事に関する法規と制度 · 店舗間移転 / 医薬品の管理 / 記録義務
複数の店舗について許可を受けている店舗販売業者が、当該業者内の異なる店舗間で一般用医薬品を移転するとき、移転先及び移転元のそれぞれの店舗ごとに、記録しなければならない事項のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 移転先及び移転元の場所並びに移転の年月日 b 医薬品の数量 c 医薬品の製造年月日 d 医薬品のリスク区分
解答・解説を表示
解答
1
解説
同一業者内の異なる店舗間で一般用医薬品を移転する場合、適正な流通管理を確保するため、移転元・移転先の双方において品名、数量、移転年月日、移転先・移転元の場所等を記録しなければなりません。
解き方
- 店舗間での一般用医薬品移転の法定記録事項(品名、数量、移転年月日、移転先・移転元の場所)を確認する。
- a(移転先・移転元の場所及び年月日)とb(数量)が記録事項に該当することを確認する。
- c(製造年月日)とd(リスク区分)は記録事項に含まれないことを確認する。
- 選択肢 1正解
- aとbは移転時に記録すべき必須事項であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- cの医薬品の製造年月日は記録事項ではないため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- dの医薬品のリスク区分は記録事項ではないため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- dは記録事項に含まれないため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cとdはいずれも記録事項に含まれないため誤りです。
覚えるポイント
- 店舗間移転の記録事項は品名、数量、年月日、移転先及び移転元の場所
間違えやすいところ
- 医薬品の製造番号・ロット番号や製造年月日は混同されやすいが、移転の記録事項には含まれない
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律施行規則第146条第2項等
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.28 ↗(www.pref.okayama.jp)
濫用等のおそれのある医薬品の指定と販売規制
薬事に関する法規と制度 · 乱用等のおそれのある医薬品 / 適正使用のための確認事項 / 特定成分
濫用等のおそれのあるものとして厚生労働大臣が指定する医薬品(平成26年厚生労働省告示第252号)に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
2
解説
濫用等のおそれがある成分を含む医薬品を販売する場合、薬局や店舗販売業者等は、適正使用のために必要と認められる数量の販売や、購入者の状況(若年者である場合は氏名・年齢等、他店での購入状況、適正数量を超える場合の購入理由等)を薬剤師または登録販売者に確認させなければなりません。
解き方
- 各記述の正誤を薬機法および関連告示の規定に照らし合わせて判定する。
- 記述a(大量購入等の理由確認)が正しいことを確認する。
- 記述b(若年者に対する確認事項が保護者情報ではない)が誤りであることを確認する。
- 記述c(プソイドエフェドリンが指定成分であること)が正しく、記述d(メチルシステイン塩酸塩は去痰薬であり対象外)が誤りであることから、正解の組み合わせを導く。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは正しいですが、記述bは若年者の確認事項として保護者の氏名・住所ではなく本人の氏名・年齢等を確認するため誤りです。
- 選択肢 2正解
- 記述a、cともに正しい内容であり、この組み合わせが正答となります。
- 選択肢 3不正解
- 記述aは正しいですが、記述dのメチルシステイン塩酸塩は指定医薬品の対象外成分であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bは確認事項が異なり誤り、記述dは対象成分ではないため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述cは正しいですが、記述dのメチルシステイン塩酸塩は指定成分ではないため誤りです。
覚えるポイント
- 濫用指定成分はエフェドリン、コデイン、ジヒドロコデイン、ブロモバレリル尿素、プソイドエフェドリン、メチルエフェドリンの6種です。
- 若年者に対して確認すべき事項は、購入者本人の氏名及び年齢等です。
間違えやすいところ
- メチルエフェドリン(指定成分)とメチルシステイン塩酸塩(去痰成分)を混同しないように注意が必要です。
- 若年者への確認事項を保護者の氏名・住所と誤認するひっかけに注意しましょう。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律施行規則第15条の2等、および平成26年厚生労働省告示第252号
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.29 ↗(www.pref.okayama.jp)
医薬品等の適正広告基準と虚偽・誇大広告の禁止
薬事に関する法規と制度 · 医薬品等適正広告基準 / 承認前医薬品の広告禁止 / 何人も対象 / 確実性の保証の禁止
医薬品の広告及び医薬品等適正広告基準(平成29年9月29日付け薬生発0929第4号厚生労働省医薬・生活衛生局長通知)に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品の広告規制では、承認前の医薬品について広告することを全面的に禁止しています(薬機法第68条)。また、虚偽・誇大広告の禁止(第66条)は「何人も」を対象としており、販売業者だけでなく広告代理店や媒体関係者等も含めすべての人に適用されます。
解き方
- 各選択肢の内容を薬機法の広告規制(第66条、第68条)および適正広告基準と照合する。
- 選択肢1は法第66条に基づく明示的・暗示的を問わない誇大広告禁止の正しい記述であることを確認する。
- 選択肢2は法第68条(承認前医薬品等の広告禁止)に反する記述であるため、これが誤りであると判断する。
- 選択肢3(何人も規制対象)および選択肢4(確実性の保証表現の禁止)が正しい規定であることを確認する。
- 選択肢 1不正解
- 医薬品の効能効果等に関する虚偽・誇大な記事の広告・記述・流布は、明示的・暗示的を問わず禁止されているため正しい記述です。
- 選択肢 2正解
- 承認前の医薬品等については、有効性が確認されている場合であっても何人もその名称や効能効果等を広告してはならないため、誤りの記述(正答)です。
- 選択肢 3不正解
- 広告規制は「何人も」が対象であり、販売業者のみならず広告代理店や製作者など関与するすべての人が対象となるため正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- 使用前・使用後の写真等を用いて、医薬品の効能効果や安全性が確実であると誤認させるような保証表現は認められないため正しい記述です。
覚えるポイント
- 薬機法第68条により、承認前の医薬品等は有効性が確認されていても一切の広告が禁止されています。
- 虚偽誇大広告や承認前医薬品の広告規制は、販売業者に限らず「何人も」が規制対象です。
間違えやすいところ
- 「承認前でも有効性が証明されていれば名称のみ広告可能」という例外規定は存在しない点に注意しましょう。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第66条、第68条、医薬品等適正広告基準
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.29 ↗(www.pref.okayama.jp)
医薬品の販売方法(景品・組み合わせ販売等)
薬事に関する法規と制度 · 医薬品の授与・景品 / 不当景品類及び不当表示防止法 / 組み合わせ販売の要件
医薬品の販売方法に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品を景品や懸賞として授与することは医薬品の安易な使用や乱用を助長するため認められていません。一方、医薬品の購入者に対して景品表示法の範囲内でグッズ等の景品を提供することは可能です。また、複数医薬品の組み合わせ販売は、合理的な理由があり法定表示が外側から容易に確認できるなど一定の要件を満たす場合に認められます。
解き方
- 各記述について医薬品の適正な販売方法に関する基準と照らし合わせて検証する。
- 記述a(医薬品そのものを懸賞・景品として授与することの原則禁止)が正しいと判定する。
- 記述b(景品表示法の範囲内でのグッズ等の景品類提供の許容)が正しいと判定する。
- 記述c(外箱記載事項が外から見えなくてもよいは誤り)および記述d(いかなる場合も認められていないは誤り)を排除し、組み合わせ1を選択する。
- 選択肢 1正解
- 記述aとbがともに正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは正しいですが、記述cは組み合わせ販売時に法定表示事項が外から明瞭に見える必要があるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aは正しいですが、記述dは購入者の利便性等を考慮した一定の合理的な組み合わせ販売が認められているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bは正しいですが、記述cの外側から見えなくてよいとする点が誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述bは正しいですが、記述dのいかなる場合も認められないとする点が誤りです。
覚えるポイント
- 医薬品そのものを景品・賞品として提供することは原則禁止されています。
- 組み合わせ販売を行う場合、個々の医薬品の外箱記載事項が外部の容器から容易に見える状態である必要があります。
間違えやすいところ
- 「医薬品を景品にすること」の禁止と、「医薬品購入時にグッズ等の景品を付けること」の可否を混同しないようにしましょう。
出題の前提:医薬品等の適正な販売方法に関する通知(薬事法関連ガイドライン)
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.30 ↗(www.pref.okayama.jp)
薬機法に基づく行政庁の監視指導及び処分
薬事に関する法規と制度 · 薬事監視員 / 収去の要件 / 構造設備改善命令の対象 / 回収・廃棄等の自主的措置
医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(昭和 35 年法律第 145 号)に基づく行政庁の監視指導及び処分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
4
解説
薬事監視員による収去は試験のために必要な「最少限度の分量」に限られます。構造設備の改善命令は薬局や店舗販売業など構造設備基準が定められている業態が対象であり、店舗を持たない配置販売業は対象外です。また、製造販売業者は危害拡大防止のために命令を待たず自主的に回収等の措置をとる義務があります。
解き方
- 記述aについて、収去は「試験のため必要な最少限度の分量」に限られるため「全て収去させなければならない」は誤りと判断する。
- 記述bについて、配置販売業には構造設備基準の規定がないため改善命令等の対象ではなく誤りと判断する。
- 記述cについて、製造販売業者は命令がなくても自主的に廃棄・回収等を行う責務があるため誤りと判断する。
- 記述dについて、苦情等からの立入検査や指導の実施に関する適切な記述であるため正と判断する。
- 組み合わせ「誤・誤・誤・正」に合致する選択肢4を正解とする。
- 選択肢 1不正解
- 記述aおよびbは誤りであり、記述dは正しいため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは収去の範囲(最少限度に限る)が誤っているため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- 記述b(配置販売業は対象外)およびc(命令がなくても自主的措置が必要)が誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4正解
- 記述a、b、cが誤りで、記述dが正しい記述であり、適切な組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aおよびcは誤りであり、記述dは正しいため不適切です。
覚えるポイント
- 薬事監視員の収去は「無償」かつ「試験のため必要な最少限度」に限られます。
- 配置販売業には構造設備に関する基準が定められていないため、構造設備の改善命令の規定は適用されません。
間違えやすいところ
- 収去できる分量を「全量」と誤認しないように注意しましょう。
- 製造販売業者の回収・廃棄等の措置は行政庁の命令を待たずとも自発的に行う義務がある点を見落とさないようにしましょう。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第69条、第72条、第68条の9等
出典:岡山県『2022年度 岡山県 前半』
令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] p.30 ↗(www.pref.okayama.jp)
2022年度 岡山県 前半
参照した公式資料
岡山県が公開した2022年度 岡山県 前半の問題・解答資料です。
- 令和4年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/473KB] ↗ — www.pref.okayama.jp(PDF・30ページ)
- 令和4年度試験解答 [PDFファイル/66KB] ↗ — www.pref.okayama.jp(PDF・1ページ)

