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2022年度 長野県 後半の概要
かぜ及びかぜ薬の基本的な特徴と役割
主な医薬品とその作用 · かぜ / かぜ薬 / 対症療法
かぜ及びかぜ薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a かぜはウイルス(ライノウイルス、コロナウイルスなど)の感染が原因で、細菌の感染は原因とはならない。 b 急激な発熱を伴う場合や、症状が4日以上続くとき、又は症状が重篤なときは、かぜではない可能性が高い。 c かぜ薬は、ウイルスの増殖を抑えたり、ウイルスを体内から除去するものではなく、咳で眠れなかったり、発熱で体力を消耗しそうなときなどに、それら諸症状の緩和を図る対症療法薬である。
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解答
5
解説
かぜ(感冒)の多くは各種ウイルスによる上気道の急性炎症ですが、細菌感染によって生じるケースもあります。一般用医薬品のかぜ薬は原因病原体を直接叩くものではなく、不快な症状を緩和し安静を保ちやすくするための対症療法薬であることを理解することが重要です。
解き方
- 記述aの病原体に関する内容を確認し、ウイルスだけでなく細菌感染も原因になり得ることから誤りと判断します。
- 記述bの症状経過と受診勧奨の基準を確認し、4日以上の持続や重篤な場合はかぜ以外の疾患を疑うべきであるため正しいと判断します。
- 記述cのかぜ薬の目的を確認し、対症療法薬であるという正確な記述であるため正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りであるため、すべてを「正」とする選択肢1は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述bおよび記述cが正しいため、すべてを「誤」とする選択肢2は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aは誤りであり、記述bは正しい記述であるため選択肢3は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aは誤りであり、記述cは正しい記述であるため選択肢4は誤りです。
- 選択肢 5正解
- 記述aが誤、記述bが正、記述cが正の組み合わせであるため選択肢5が正解です。
答えの内訳
- a:誤
- かぜの原因の約8割はウイルス感染ですが、溶血性連鎖球菌やインフルエンザ菌などの細菌の感染が原因となる場合もあります。
- b:正
- 急激な高熱、4日以上続く発熱や咳、全身状態が著しく不良な場合は、肺炎やインフルエンザなど他の重篤な疾患が疑われます。
- c:正
- 総合感冒薬などのかぜ薬はウイルスの駆除や増殖抑制を行うものではなく、諸症状を緩和して体力の消耗を防ぐ対症療法薬です。
覚えるポイント
- かぜの原因病原体はウイルスが主だが細菌感染もある
- かぜ薬は原因除去ではなく対症療法薬
- 症状が4日以上続く場合は受診を勧奨する
間違えやすいところ
- かぜの原因はウイルスのみであると誤解しやすい点に注意する
- かぜ薬自体がウイルスを直接殺菌・排除すると混同しやすい点に注意する
出題の前提:試験問題の記載内容及び登録販売者試験作成の手引きに準拠
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.4 ↗(www.pref.nagano.lg.jp) / 正答一覧(PDF:19KB) p.1 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
配合かぜ薬の有効成分とその作用機構
主な医薬品とその作用 · イブプロフェン / ヨウ化イソプロパミド / デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物
次の表は、あるかぜ薬に含まれている成分の一覧である。 〔2カプセル中〕 イブプロフェン 200 mg d-クロルフェニラミンマレイン酸塩 1.75 mg ヨウ化イソプロパミド 2.5 mg デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物 24 mg dl-メチルエフェドリン塩酸塩 30 mg 無水カフェイン 37.5 mg このかぜ薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a イブプロフェンは、消化管粘膜の防御機能を低下させるため、胃・十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎又はクローン病の既往歴がある人では再発を招くおそれがある。 b ヨウ化イソプロパミドは、抗コリン作用によって鼻汁分泌やくしゃみを抑えることを目的として配合されている。 c デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物は、延髄の咳嗽中枢に作用して、咳を抑えることを目的として配合されている。
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解答
1
解説
総合感冒薬には目的に応じた複数の有効成分が配合されています。イブプロフェン(抗炎症・解熱鎮痛)は消化管粘膜障害やIBD再発リスクに注意が必要であり、ヨウ化イソプロパミド(抗コリン)は分泌抑制、デキストロメトルファン(中枢性鎮咳)は咳中枢の抑制により効果を発揮します。
解き方
- 記述aのイブプロフェンの薬理作用と消化器系既往歴への影響を照合し、正しいと判断します。
- 記述bのヨウ化イソプロパミドの作用機序(抗コリン作用による鼻汁抑制)を照合し、正しいと判断します。
- 記述cのデキストロメトルファンの作用部位(延髄の咳嗽中枢)と作用を照合し、正しいと判断します。
- 選択肢 1正解
- 記述a、b、cがいずれも正しいため、選択肢1が正解です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよび記述cが正しいため、誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bおよび記述cが正しいため、誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正しいため、誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述bが正しいため、誤りです。
答えの内訳
- a:正
- プロスタグランジン生合成を抑制して胃粘膜防御を弱めるため、胃・十二指腸潰瘍や潰瘍性大腸炎、クローン病の既往がある人では症状の再発を招くおそれがあります。
- b:正
- ヨウ化イソプロパミドは抗コリン成分であり、副交感神経の働きを抑えて鼻汁過多やくしゃみ症状を強力に抑制します。
- c:正
- デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物は非麻薬性の中枢性鎮咳成分で、延髄の咳嗽中枢に直接働いて咳反射を抑えます。
覚えるポイント
- イブプロフェンは潰瘍性大腸炎・クローン病の再発リスクに注意
- ヨウ化イソプロパミドは抗コリン作用による鼻水止め
- デキストロメトルファンは延髄の咳嗽中枢に作用
間違えやすいところ
- アスピリンと異なりイブプロフェンは胃腸疾患の既往でも安全だと過信しないこと
- ヨウ化イソプロパミドを抗ヒスタミン成分と混同しないこと
出題の前提:試験問題の記載内容及び登録販売者試験作成の手引きに準拠
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.5 ↗(www.pref.nagano.lg.jp) / 正答一覧(PDF:19KB) p.1 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
頭痛・高血圧傾向に用いる漢方処方製剤の鑑別
主な医薬品とその作用 · 釣藤散 / 慢性頭痛 / 高血圧傾向
次の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適切なものを1つ選びなさい。 「体力中等度で、慢性に経過する頭痛、めまい、肩こりなどがあるものの慢性頭痛、神経症、高血圧の傾向のあるものに適すとされるが、消化器系の副作用(食欲不振、胃部不快感等)が現れやすい等の理由で、胃腸虚弱で冷え症の人には不向きとされる。」
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解答
4
解説
釣藤散は、中年以降の高血圧傾向を伴う慢性頭痛や神経症に用いられる代表的な処方です。血管拡張や鎮静作用を持つ釣藤鈎を含みますが、胃腸虚弱で冷え症の人には消化器症状の副作用が出やすいため適しません。
解き方
- 問題文の体力規定「中等度」、主訴「慢性に経過する頭痛、めまい、肩こり、高血圧傾向」を確認します。
- 禁忌・不向き事項「胃腸虚弱で冷え症の人には不向き」と一致する処方を各選択肢から検索します。
- 茵蔯蒿湯(黄疸・蕁麻疹等)、麦門冬湯(乾いた咳等)、当帰飲子(かゆみ・乾燥肌等)を除外し、釣藤散を正答と同定します。
- 選択肢 1不正解
- 茵蔯蒿湯は体力充実型で黄疸、肝機能障害、口渇、便秘等に用いられる処方です。
- 選択肢 2不正解
- 麦門冬湯は体力中等度以下で、から咳や気管支炎、咽頭炎等に用いられる処方です。
- 選択肢 3不正解
- 当帰飲子は体力中等度以下で冷え症の人の湿疹や皮膚炎、乾燥肌のかゆみに用いられます。
- 選択肢 4正解
- 釣藤散は問題文の記載(慢性頭痛、高血圧傾向、胃腸虚弱・冷え症には不向き)に合致する処方です。
覚えるポイント
- 釣藤散:体力中等度、慢性頭痛、めまい、肩こり、高血圧傾向
- 釣藤散は胃腸虚弱で冷え症の人には不向き
間違えやすいところ
- 釣藤散と呉茱萸湯(虚弱・冷え症の頭痛)の適応体力・体質の違いを混同しないようにする
出題の前提:試験問題の記載内容及び登録販売者試験作成の手引きに準拠
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.5 ↗(www.pref.nagano.lg.jp) / 正答一覧(PDF:19KB) p.1 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
アスピリンの薬理作用と副作用
主な医薬品とその作用 · アスピリン / アスピリン喘息 / 抗血小板作用 / 肝機能障害
アスピリン(別名アセチルサリチル酸)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a アスピリン喘息は、アスピリン特有の副作用であり、他の解熱鎮痛成分では起こらない。 b アスピリンには、血液を凝固しにくくさせる作用がある。 c アスピリンは、まれに重篤な副作用として肝機能障害を生じることがある。
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解答
5
解説
アスピリン(アセチルサリチル酸)はプロスタグランジン生合成を抑制して解熱鎮痛・抗炎症作用を示します。血小板凝集抑制作用があるため出血傾向に注意が必要であり、アスピリン喘息はNSAIDs共通の交差反応性による重篤な副作用です。
解き方
- 記述aのアスピリン喘息の発生対象を確認し、アスピリン特有ではなく他の解熱鎮痛成分でも起きるため誤りと判断します。
- 記述bのアスピリンの血液凝固への影響を確認し、血小板凝集抑制(抗血栓)作用があるため正しいと判断します。
- 記述cのアスピリンによる重篤な副作用を確認し、まれに肝機能障害を生じることがあるため正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りであるため、選択肢1は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りで記述bが正しいため、選択肢2は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述cが正しいため、選択肢3は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤りで記述b・cが正しいため、選択肢4は誤りです。
- 選択肢 5正解
- 記述aが誤、記述bが正、記述cが正の正しい組合せです。
答えの内訳
- a:誤
- アスピリン喘息はアスピリン特有のものではなく、他の非ステロイド性解熱鎮痛成分(NSAIDs全般)でも誘発されます。
- b:正
- アスピリンは血小板のシクロオキシゲナーゼを不可逆的に阻害し、血小板凝集を抑えて血液を凝固しにくくさせます。
- c:正
- 解熱鎮痛薬の服用により、まれに重篤な副作用として肝機能障害を生じることがあります。
覚えるポイント
- アスピリン喘息は他のNSAIDsでも生じる(アスピリン特有ではない)
- アスピリンは血液を凝固しにくくさせる(抗血小板作用)
間違えやすいところ
- 名称から「アスピリン喘息=アスピリンのみ」と誤認しやすいので注意する
- 血液凝固を促進する作用があると誤解しないこと
出題の前提:試験問題の記載内容及び登録販売者試験作成の手引きに準拠
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.6 ↗(www.pref.nagano.lg.jp) / 正答一覧(PDF:19KB) p.1 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
催眠鎮静薬・抗ヒスタミン成分及び漢方処方製剤の特徴
主な医薬品とその作用 · ブロモバレリル尿素 / ジフェンヒドラミン塩酸塩 / 小児の中枢興奮 / 酸棗仁湯
眠気を促す薬及びその成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを1つ選びなさい。 a 飲酒とともにブロモバレリル尿素を含む催眠鎮静薬を服用すると、その薬効や副作用が減弱されるおそれがある。 b ジフェンヒドラミン塩酸塩などの抗ヒスタミン成分を含有する医薬品を服用後は、自動車の運転等、危険を伴う機械の操作に従事させてはならない。 c 小児及び若年者では、抗ヒスタミン成分により眠気とは反対の神経過敏や中枢興奮などが現れることがある。 d 酸棗仁湯は、症状の原因となる体質の改善を主眼としているため、1週間位服用して症状の改善がみられない場合でも、1ヶ月位服用を継続する必要がある。
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解答
3
解説
催眠鎮静成分と飲酒の併用は中枢抑制作用を相加・相乗的に増強し大変危険です。抗ヒスタミン成分は眠気をもたらすため運転等の機械操作が禁止される一方、小児や若年者では中枢興奮が起こる場合があります。また漢方薬でも短期間(約1週間)改善が見られなければ受診を促します。
解き方
- 記述aの飲酒併用による作用変化を確認し、「減弱」ではなく「増強」されるため誤りと判断します。
- 記述bの抗ヒスタミン成分服用後の運転禁止事項を確認し、正しいと判断します。
- 記述cの抗ヒスタミン成分による小児・若年者の逆説的興奮反応を確認し、正しいと判断します。
- 記述dの酸棗仁湯の服用期間の目安を確認し、1週間位で改善しない場合は中止すべきであるため誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りであるため選択肢1は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよび記述dがともに誤りであるため選択肢2は誤りです。
- 選択肢 3正解
- 記述bおよび記述cがいずれも正しい記述であるため選択肢3が正解です。
- 選択肢 4不正解
- 記述dが誤りであるため選択肢4は誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- アルコールは中枢神経抑制作用を増強するため、催眠鎮静薬の薬効や副作用が「増強」されるおそれがあります。
- b:正
- 抗ヒスタミン成分は中枢神経抑制による眠気や注意力の低下を引き起こすため、運転や危険な機械操作は禁止されています。
- c:正
- 小児や若年者においては、抗ヒスタミン成分に対して奇異反応が生じ、中枢興奮や神経過敏を呈することがあります。
- d:誤
- 酸棗仁湯は、1週間位服用しても症状の改善がみられない場合には漫然と継続せず服用を中止して医師等に相談すべきです。
覚えるポイント
- 催眠鎮静成分+アルコール=中枢抑制作用が増強
- 抗ヒスタミン成分服用後は運転禁止
- 小児・若年者で抗ヒスタミン成分により中枢興奮が生じる場合がある
- 酸棗仁湯は1週間位服用しても改善しない場合は中止
間違えやすいところ
- アルコール併用で作用が弱まると逆の判断をしないこと
- 漢方薬だからといって効果が出ないのに何ヶ月も漫然と継続してはならないこと
出題の前提:試験問題の記載内容及び登録販売者試験作成の手引きに準拠
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.6 ↗(www.pref.nagano.lg.jp) / 正答一覧(PDF:19KB) p.1 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
カフェインの薬理作用・摂取上限および依存性
主な医薬品とその作用 · カフェイン / 中枢興奮作用 / 乳汁移行 / 摂取上限量 / 依存性
カフェインに関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 脳の緊張を低下させることで、眠気防止の効果をもたらす。 b 摂取されたカフェインは、乳汁中に移行しない。 c 眠気防止薬におけるカフェインの 1 回摂取量はカフェインとして 200 mg、1日摂取量はカフェインとして 500 mg が上限とされている。 d 反復摂取により依存を形成するという性質がある。
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解答
3
解説
カフェインはアデノシン受容体拮抗作用等により大脳皮質を刺激し、精神機能や覚醒度を向上させます。1回200mg・1日500mgの摂取上限が定められており、胎児や乳児への影響(乳汁移行)や依存性形成にも十分配慮が必要です。
解き方
- 記述aの覚醒作用機序を確認し、脳の緊張を「低下」ではなく「高める」ため誤りと判断します。
- 記述bの体内動態を確認し、乳汁中に移行するため誤りと判断します。
- 記述cの一般用眠気防止薬の上限量(1回200mg、1日500mg)を確認し、正しいと判断します。
- 記述dの薬物依存性(反復摂取による依存形成)を確認し、正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aおよび記述bが誤りであるため選択肢1は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述bが誤り、記述cおよび記述dが正しいため選択肢2は誤りです。
- 選択肢 3正解
- 記述aが誤、記述bが誤、記述cが正、記述dが正の正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aおよび記述bが誤り、記述cが正しいため選択肢4は誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述cおよび記述dが正しいため選択肢5は誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- カフェインは脳を刺激して中枢神経を興奮させ、脳の緊張・覚醒状態を高めることで眠気防止効果を発揮します。
- b:誤
- カフェインは血液-胎盤関門や乳腺組織を通過し、乳汁中に容易に移行します。
- c:正
- 一般用眠気防止薬におけるカフェインの用量上限は、1回量200mg、1日量500mgと規定されています。
- d:正
- カフェインは習慣性があり、長期・反復継続して多量摂取すると精神的・身体的依存を形成する性質があります。
覚えるポイント
- カフェイン摂取上限:1回200mg、1日500mg
- カフェインは乳汁中に移行する
- カフェインは反復摂取により依存性を形成する
間違えやすいところ
- カフェインが母乳中に移行しないと勘違いしないこと
- 上限数値(1回200mg/1日500mg)の数値を逆に覚えないこと
出題の前提:試験問題の記載内容及び登録販売者試験作成の手引きに準拠
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.7 ↗(www.pref.nagano.lg.jp) / 正答一覧(PDF:19KB) p.1 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)及びその配合成分
主な医薬品とその作用 · 鎮暈薬 / ジフェニドール塩酸塩 / メクリジン塩酸塩 / ジプロフィリン / つわり
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)及びその成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを1つ選びなさい。 a 乗物酔い防止薬には、主として吐きけを抑えることを目的とした成分も含まれるため、つわりに伴う吐きけへの対処として使用することが推奨されている。 b ジフェニドール塩酸塩は、日本においては専ら抗めまい成分として用いられている。 c メクリジン塩酸塩は、他の抗ヒスタミン成分と比べて作用が現れるのが早く持続時間が短い。 d 脳に軽い興奮を起こさせて平衡感覚の混乱によるめまいを軽減させることを目的として、ジプロフィリンが配合されている場合がある。
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解答
3
解説
乗物酔い防止薬は動揺病の予防と緩和を目的とした複合薬です。ジフェニドール塩酸塩(前庭神経系の調節)やジプロフィリン(キサンチン系興奮成分)などが使われます。メクリジン塩酸塩は持続型抗ヒスタミン成分です。妊婦のつわりには使用できません。
解き方
- 記述aのつわりへの使用推奨を確認し、妊婦の自己判断による服用は避けるべきであるため誤りと判断します。
- 記述bのジフェニドール塩酸塩の用途(専ら抗めまい成分)を確認し、正しいと判断します。
- 記述cのメクリジン塩酸塩の作用発現と持続性を確認し、「発現が遅く持続が長い」ため誤りと判断します。
- 記述dのジプロフィリンの配合目的(中枢興奮によるめまい軽減)を確認し、正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りであるため選択肢1は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよび記述cがともに誤りであるため選択肢2は誤りです。
- 選択肢 3正解
- 記述bおよび記述dがともに正しい記述であるため選択肢3が正解です。
- 選択肢 4不正解
- 記述cが誤りであるため選択肢4は誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- 乗物酔い防止薬をつわりに伴う吐き気に対して使用することは適応外であり、妊婦への安全性が確立されていないため推奨されません。
- b:正
- ジフェニドール塩酸塩は内耳障害によるめまい感を抑える成分であり、日本では専ら抗めまい成分として用いられます。
- c:誤
- メクリジン塩酸塩は他の抗ヒスタミン成分と比較して、作用が現れるのが「遅く」「持続時間が長い」のが特徴です。
- d:正
- ジプロフィリン(キサンチン系成分)は脳を穏やかに興奮させて平衡感覚の混乱によるめまいを軽減する目的で配合されます。
覚えるポイント
- 乗物酔い防止薬をつわりに用いてはならない
- ジフェニドール塩酸塩は専ら抗めまい成分
- メクリジン塩酸塩は作用現れるのが遅く持続時間が長い
- ジプロフィリンは脳を興奮させてめまいを軽減
間違えやすいところ
- メクリジン塩酸塩を速効性・短時間型と正反対に覚えないこと
- 吐き気止めが入っているからとつわりへの使用を認めないこと
出題の前提:試験問題の記載内容及び登録販売者試験作成の手引きに準拠
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.7 ↗(www.pref.nagano.lg.jp) / 正答一覧(PDF:19KB) p.1 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
小児鎮静薬の配合生薬の作用と留意点
主な医薬品とその作用 · ジャコウ / レイヨウカク / カンゾウ / 小児の疳
次の表は、ある小児鎮静薬に含まれている成分の一覧である。 〔60 粒中〕 ジャコウ 3.0 mg ゴオウ 12.0 mg レイヨウカク 30.0 mg 牛胆 12.0 mg ニンジン 112.8 mg オウレン 60.0 mg カンゾウ 60.0 mg チョウジ 9.0 mg この小児鎮静薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a ジャコウは、緊張や興奮を鎮め、また血液の循環を促す作用等を期待して用いられる。 b レイヨウカクは、ウシ科のサイカレイヨウ(高鼻レイヨウ)等の角を基原とする生薬で、緊張や興奮を鎮める作用等を期待して用いられる。 c カンゾウは、他の医薬品や一般食品等にも広く用いられているため、購入者に対して、摂取されるグリチルリチン酸の総量が継続して多くならないよう注意を促すことが重要である。
解答・解説を表示
解答
1
解説
小児鎮静薬(小児五疳薬)には、興奮を鎮め血行を改善する動物生薬(ジャコウ、ゴオウ、レイヨウカク等)や健胃・自律神経調整を担う植物生薬(オウレン、カンゾウ等)が含まれます。カンゾウ含有製剤では食品や他剤との重複によるグリチルリチン酸の過剰摂取に配慮する必要があります。
解き方
- 記述aのジャコウの作用(緊張・興奮鎮静、血行促進)を確認し、正しいと判断します。
- 記述bのレイヨウカクの基原動物(サイカレイヨウ等の角)と作用(鎮静)を確認し、正しいと判断します。
- 記述cのカンゾウ及びグリチルリチン酸の重複摂取リスクへの注意喚起を確認し、正しいと判断します。
- 選択肢 1正解
- 記述a、b、cがすべて正しい記述であるため選択肢1が正解です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよび記述bが正しいため選択肢2は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが正しいため選択肢3は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bおよび記述cが正しいため選択肢4は誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aおよび記述cが正しいため選択肢5は誤りです。
答えの内訳
- a:正
- ジャコウはシカ科のジャコウジカの雄の麝香腺分泌物で、鎮静や血行促進などの作用を期待して用いられます。
- b:正
- レイヨウカクはウシ科のサイカレイヨウ等の角を基原とし、小児の疳や夜泣きなどの緊張・興奮を鎮める目的で配合されます。
- c:正
- カンゾウに含まれるグリチルリチン酸は甘味料等としても広く流通しているため、過剰摂取による偽アルドステロン症の防止に注意が必要です。
覚えるポイント
- ジャコウ:ジャコウジカの麝香腺分泌物、鎮静・血行促進
- レイヨウカク:サイカレイヨウ等の角、緊張・興奮を鎮める
- カンゾウ:食品・他剤との重複によるグリチルリチン酸総量に注意
間違えやすいところ
- レイヨウカクの基原をシカ科と誤認しない(ウシ科サイカレイヨウ)
- 小児用薬だからグリチルリチン酸の過剰摂取リスクがないと誤解しないこと
出題の前提:試験問題の記載内容及び登録販売者試験作成の手引きに準拠
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.8 ↗(www.pref.nagano.lg.jp) / 正答一覧(PDF:19KB) p.1 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
鎮咳去痰を目的とする漢方処方製剤のカンゾウ含有の判別
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / 漢方処方製剤 / 生薬成分(カンゾウ)
咳止めや痰を出しやすくする目的で用いられる次の漢方処方製剤のうち、構成生薬としてカンゾウを含まないものはどれか。
解答・解説を表示
解答
2
解説
カンゾウ(甘草)は多くの漢方処方に含まれますが、半夏厚朴湯など一部の処方には含まれていません。偽アルドステロン症のリスク管理の観点からも、カンゾウを含まない処方を正確に把握することが重要です。
解き方
- 各漢方処方製剤の構成生薬を思い浮かべる。
- 麻杏甘石湯は名前に「甘」の字が含まれる通り甘草を含む。
- 五虎湯は麻杏甘石湯に桑白皮を加えた処方で甘草を含む。
- 柴朴湯は小柴胡湯と半夏厚朴湯の合方であり、小柴胡湯由来の甘草を含む。
- 半夏厚朴湯には甘草が含まれないため、正解は2であると判断する。
- 選択肢 1不正解
- 柴朴湯は小柴胡湯と半夏厚朴湯を合わせた処方であり、小柴胡湯の構成生薬にカンゾウが含まれています。
- 選択肢 2正解
- 半夏厚朴湯の構成生薬は半夏、厚朴、茯苓、生姜、蘇葉であり、カンゾウを含みません。
- 選択肢 3不正解
- 五虎湯は麻杏甘石湯に桑白皮を加えた処方であり、構成生薬としてカンゾウを含んでいます。
- 選択肢 4不正解
- 麻杏甘石湯の処方名にある「甘」はカンゾウのことであり、構成生薬としてカンゾウを含んでいます。
覚えるポイント
- 半夏厚朴湯は喉のつかえ感に用いられカンゾウを含まない代表的処方
間違えやすいところ
- 柴朴湯は半夏厚朴湯を含む合方だが小柴胡湯由来でカンゾウを含むため混同に注意
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」呼吸器官に作用する薬(鎮咳去痰薬)
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.8 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
鎮咳去痰薬の配合成分の作用と副作用
主な医薬品とその作用 · コデインリン酸塩 / メチルエフェドリン塩酸塩 / カルボシステイン / トラネキサム酸
鎮咳去痰薬に含まれている成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。 a コデインリン酸塩水和物は、胃腸の運動を低下させる作用を示し、副作用として便秘が現れることがある。 b メチルエフェドリン塩酸塩は、気管支を拡張させる作用を示し、呼吸を楽にして咳や喘息の症状を鎮めることを目的として用いられる。 c カルボシステインは、気道の炎症を和らげることを目的として配合されている。 d トラネキサム酸は、痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少させる。
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解答
1
解説
鎮咳去痰薬の各成分はその薬効群により分類されます。麻薬性鎮咳成分は便秘を引き起こしやすく、アドレナリン作動成分は気管支を拡張します。カルボシステインは粘液修復成分、トラネキサム酸は抗炎症成分であり、それぞれの作用定義を正しく区別して理解する必要があります。
解き方
- 記述aを検証:コデインリン酸塩水和物は腸管運動を抑制し便秘を起こすため正しい。
- 記述bを検証:メチルエフェドリン塩酸塩は交感神経刺激により気管支を拡張するため正しい。
- 記述cを検証:カルボシステインは気道粘膜の分泌を正常化・修復する去痰成分であり「炎症を和らげる」は誤り。
- 記述dを検証:トラネキサム酸は抗炎症成分であり、「粘性タンパク質を溶解・低分子化する」去痰作用の説明は誤り。
- 正・正・誤・誤の組合せである1を選択する。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤の正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- aは正しく、dは誤りであるため誤った選択肢です。
- 選択肢 3不正解
- bは正しく、cとdは誤りであるため誤った選択肢です。
- 選択肢 4不正解
- cとdは誤りであるため誤った選択肢です。
- 選択肢 5不正解
- aとbは正しいため誤った選択肢です。
覚えるポイント
- コデイン類は胃腸運動抑制により便秘を引き起こす
- カルボシステインは粘液修復、トラネキサム酸は抗炎症成分
間違えやすいところ
- カルボシステイン(去痰)とトラネキサム酸(抗炎症)の作用機序の記述のすり替えに注意
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」呼吸器官に作用する薬(鎮咳去痰薬)
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.9 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
口腔咽喉薬及び含嗽薬の特徴と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 口腔咽喉薬 / 含嗽薬 / 噴射剤の使用法 / 局所作用と全身影響
口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。 a 口腔咽喉薬は、口腔内又は咽頭部の粘膜に局所的に作用して、それらの部位の炎症による痛み、腫れ等の症状の緩和を主たる目的とするもので、鎮咳成分や気管支拡張成分、去痰成分は配合されていない。 b 噴射式の液剤は、息を吸いながら噴射することが望ましい。 c 口腔内や咽頭における局所的な作用を目的とする医薬品であるため、全身的な影響を生じることはない。
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解答
5
解説
口腔咽喉薬は局所的な抗炎症・殺菌等を主目的とし、鎮咳成分等は配合されません。噴射剤は気道侵入を防ぐため息を吐くか声を出しながら使用します。また局所用薬であっても一部は粘膜吸収や嚥下により体内循環に入るため全身的影響が生じ得ます。
解き方
- 記述aを検証:口腔咽喉薬は口腔・咽頭の炎症緩和が目的であり、鎮咳・気管支拡張・去痰成分は配合されないため正しい。
- 記述bを検証:息を吸いながら噴射すると薬剤が気管支や肺に入り込むおそれがあるため「声を出しながら又は息を吐きながら」噴射するのが適切であり誤り。
- 記述cを検証:局所適用であっても循環血液中に吸収されて全身的な影響を生じることがあるため「生じることはない」は誤り。
- 正・誤・誤の組合せである5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- bとcが誤りであるため誤った選択肢です。
- 選択肢 2不正解
- aは正しいため誤った選択肢です。
- 選択肢 3不正解
- aは正しく、bは誤りであるため誤った選択肢です。
- 選択肢 4不正解
- aは正しく、cは誤りであるため誤った選択肢です。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが誤、cが誤の正しい組合せです。
覚えるポイント
- 噴射式液剤は息を吸いながらではなく声を出しながら噴射する
- 局所作用目的の医薬品でも全身的な副作用が起こり得る
間違えやすいところ
- 外用や局所適用薬だからといって全身的影響が絶対にないと思い込まないこと
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」口腔咽喉薬、うがい薬(含嗽薬)
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.9 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
強心薬に配合される生薬成分(センソ、リュウノウ、ゴオウ)
主な医薬品とその作用 · 強心薬 / センソ / リュウノウ / ゴオウ
強心薬に含まれている成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。 a 一般用医薬品に含有されるセンソは、1日用量が5mgを超えるよう用法・用量が定められている。 b リュウノウは、中枢神経系の刺激作用による気つけの効果を期待して用いられる。 c ゴオウは、心筋に直接刺激を与え、その収縮力を高める作用(強心作用)を期待して用いられる。
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解答
2
解説
センソはヒキガエル科の毒腺分泌物であり、有効域が狭く劇薬に指定されている成分を含むため、一般用医薬品では1日用量が5mg以下(超えないよう)厳格に制限されています。リュウノウは気つけ、ゴオウは強心作用を期待して配合されます。
解き方
- 記述aを検証:センソは安全性の観点から「1日用量が5mgを超えないよう」定められているため、「5mgを超えるよう」とする記述は誤り。
- 記述bを検証:リュウノウは中枢神経系を刺激して気つけ効果をもたらすため正しい。
- 記述cを検証:ゴオウは心筋の収縮力を高める強心作用等を期待して配合されるため正しい。
- 誤・正・正の組合せである2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りであるため誤った選択肢です。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが正、cが正の正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- aは誤り、bとcは正しいため誤った選択肢です。
- 選択肢 4不正解
- bは正しいため誤った選択肢です。
覚えるポイント
- センソの一般用医薬品における1日用量は5mgを超えないこと
間違えやすいところ
- 「5mg以下(超えないよう)」と「5mgを超えるよう」を取り違えないよう注意
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」強心薬
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.10 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
コレステロールの生理機能と高コレステロール改善薬
主な医薬品とその作用 · コレステロール / 肝臓での代謝 / 高コレステロール改善薬
コレステロール及び高コレステロール改善薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。 a コレステロールは細胞の構成成分で、胆汁酸や副腎皮質ホルモン等の生理活性物質の産生に重要な物質でもある等、生体に不可欠な物質である。 b コレステロールの産生及び代謝は、主として腎臓で行われる。 c 高コレステロール改善薬は、血中コレステロール異常の改善、血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害(手足の冷え、痺れ)の緩和等を目的として使用される医薬品である。
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解答
2
解説
コレステロールは細胞膜、胆汁酸、副腎皮質ホルモンや性ホルモンの原料となる重要物質です。生体内のコレステロール代謝・合成は主として「肝臓」で行われます。
解き方
- 記述aを検証:コレステロールは細胞膜や各種ホルモン、胆汁酸の原料となる必須物質であるため正しい。
- 記述bを検証:コレステロールの産生及び代謝が主として行われる臓器は「肝臓」であり、「腎臓」とする記述は誤り。
- 記述cを検証:高コレステロール改善薬は血中コレステロールの改善やそれに伴う末梢血行障害の緩和を目的とするため正しい。
- 正・誤・正の組合せである2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- bは誤り、cは正しいため誤った選択肢です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正の正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- cは正しいため誤った選択肢です。
- 選択肢 4不正解
- aは正しいため誤った選択肢です。
- 選択肢 5不正解
- aは正しく、bは誤りであるため誤った選択肢です。
覚えるポイント
- コレステロールの産生・代謝は主として「肝臓」で行われる
間違えやすいところ
- 代謝臓器として肝臓と腎臓を入れ替えた出題パターンに引っかからないこと
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」高コレステロール改善薬
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.10 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
貧血用薬(鉄製剤)とその配合成分の働き
主な医薬品とその作用 · 貧血用薬 / 鉄製剤の服用法 / 銅 / コバルト・マンガン
貧血用薬(鉄製剤)及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。 a マンガンは、赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンB12の構成成分である。 b 貧血用薬(鉄製剤)は、消化器系への副作用を軽減するために食前に服用することが望ましい。 c 銅は、ヘモグロビンの産生過程で、鉄の代謝や輸送に重要な役割を持つ。
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解答
4
解説
ビタミンB12の構成元素は「コバルト」です。また鉄製剤は胃粘膜を刺激して悪心・嘔吐等の消化器症状を起こしやすいため、空腹時(食前)ではなく「食後」の服用が原則です。銅はヘモグロビン合成過程で鉄の代謝・輸送に不可欠です。
解き方
- 記述aを検証:ビタミンB12の不可欠な構成成分は「コバルト」であるため、マンガンとする記述は誤り。
- 記述bを検証:鉄製剤は消化器系への負担・副作用を避けるため「食後」に服用することが望ましいため「食前に服用」は誤り。
- 記述cを検証:銅は鉄がヘモグロビンに利用される際の代謝や輸送に関与するため正しい。
- 誤・誤・正の組合せである4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aとbは誤り、cは正しいため誤った選択肢です。
- 選択肢 2不正解
- aとbは誤りであるため誤った選択肢です。
- 選択肢 3不正解
- aは誤り、cは正しいため誤った選択肢です。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが誤、cが正の正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- cは正しいため誤った選択肢です。
覚えるポイント
- ビタミンB12の構成金属はコバルト(マンガンではない)
- 鉄製剤は胃腸障害軽減のため食後に服用する
間違えやすいところ
- 吸収が良いからと空腹時(食前)服用と勘違いしないこと(胃への刺激が強いため食後が基本)
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」貧血用薬(鉄製剤)
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.11 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
循環器用薬の配合成分及び漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · ユビデカレノン / ヘプロニカート / ルチン / 三黄瀉心湯
循環器用薬及びその配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 a ユビデカレノンは、コエンザイムQ10とも呼ばれ、心筋の酸素利用効率を高めて収縮力を高めることによって血液循環の改善効果を示すとされている。 b ヘプロニカートは、ビタミン様物質の一種で、高血圧等における毛細血管の補強、強化の効果を期待して用いられる。 c ルチンは、ニコチン酸が遊離し、そのニコチン酸の働きによって末梢の血液循環を改善する作用を示すとされる。 d 三黄瀉心湯は、構成生薬としてダイオウを含み、本剤を使用している間は、瀉下薬の使用を避ける必要がある。
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解答
2
解説
ユビデカレノンはコエンザイムQ10として心筋のエネルギー産生・酸素利用効率を高めます。ルチンはビタミン様物質で毛細血管を補強します。ヘプロニカートはニコチン酸誘導体で末梢血管を拡張します。三黄瀉心湯はダイオウを含むため他の瀉下薬との併用を避けます。
解き方
- 記述aを検証:ユビデカレノン(コエンザイムQ10)の作用に関する正確な説明であり正しい。
- 記述bを検証:毛細血管の補強・強化を行うビタミン様物質はルチンの説明であり、ヘプロニカートではないため誤り。
- 記述cを検証:体内でニコチン酸が遊離して末梢循環を改善するのはヘプロニカートの説明であり、ルチンではないため誤り。
- 記述dを検証:三黄瀉心湯はダイオウを含むため、瀉下薬の併用を避ける必要があり正しい。
- 正しい組合せ(a、d)である2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- bが誤りであるため誤った組合せです。
- 選択肢 2正解
- aとdの双方が正しいため正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- bとcの双方が誤りであるため誤った組合せです。
- 選択肢 4不正解
- cが誤りであるため誤った組合せです。
覚えるポイント
- ルチンは毛細血管補強(ビタミン様物質)
- ヘプロニカートはニコチン酸が遊離して末梢血行改善
間違えやすいところ
- ルチンとヘプロニカートの作用機序が入れ替えて出題されるパターンに注意
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」循環器用薬
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.11 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
婦人薬に配合される生薬成分及びビタミンの特徴
主な医薬品とその作用 · 婦人薬 / コウブシ / モクツウ / センキュウ / ビタミンB6
婦人薬に配合される成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。 a コウブシは、鎮静、鎮痛のほか、女性の滞っている月経を促す作用を期待して配合されている場合がある。 b モクツウは、滋養強壮作用を目的として配合されている場合がある。 c センキュウは、血行を改善し、血色不良や冷えの症状を緩和するほか、強壮、鎮静、鎮痛等の作用を期待して用いられる。 d ビタミンB6は、血行を促進する作用を目的として配合されている場合がある。
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解答
3
解説
婦人薬では血行改善や通経を目的としてセンキュウやコウブシが用いられます。モクツウはアケビ科の蔓性茎で利尿作用を期待されます。また、末梢血行促進を目的として配合されるビタミンはトコフェロール(ビタミンE)です。
解き方
- 記述aを検証:コウブシ(カヤツリグサ科ハマスゲの根茎)は通経・鎮静・鎮痛の作用があるため正しい。
- 記述bを検証:モクツウは利尿等の作用を期待して用いられる生薬であり滋養強壮目的ではないため誤り。
- 記述cを検証:センキュウはセリ科の植物の根茎で、血行改善、強壮、鎮静、鎮痛作用等があるため正しい。
- 記述dを検証:血行促進を目的として配合されるのはビタミンE(トコフェロール)であり、ビタミンB6ではないため誤り。
- 正・誤・正・誤の組合せである3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- bは誤り、cは正しいため誤った選択肢です。
- 選択肢 2不正解
- cは正しく、dは誤りであるため誤った選択肢です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤の正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- aは正しく、dは誤りであるため誤った選択肢です。
覚えるポイント
- 血行を促進するビタミンはビタミンE(トコフェロール)
- コウブシは月経を促す(通経)作用がある
間違えやすいところ
- ビタミンE(血行改善)とビタミンB6(神経機能・ホルモン調整)の役割混同に注意
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」婦人薬
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.12 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
アレルギーの機序および治療に関する正誤判定
主な医薬品とその作用 · アレルギー / 免疫 / ヒスタミン / 減感作療法
アレルギーに関する以下の記述a~cについて、正誤の正しい組合せを1つ選べ。 a アレルゲンが皮膚や粘膜から体内に入り込むと、その物質を特異的に認識した免疫グロブリン(抗体)によって肥満細胞が刺激され、ヒスタミン等の物質が遊離する。 b 肥満細胞から遊離したヒスタミンは、周囲の器官や組織の表面に分布する特定のタンパク質(受容体)と反応することで、血管収縮、血管透過性低下等の作用を示す。 c アレルゲンに対して徐々に体を慣らしていく治療法を減感作療法という。
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解答
2
解説
即時型アレルギーでは、アレルゲンと特異抗体の結合により肥満細胞からヒスタミンが遊離し、血管拡張や血管透過性亢進を引き起こして諸症状が発現します。
解き方
- 記述aについて、抗体による肥満細胞刺激とヒスタミン遊離の機序を確認し、正しいと判断する。
- 記述bについて、ヒスタミンの作用(血管拡張・血管透過性亢進)と問題文の記述(収縮・低下)を照合し、誤りと判断する。
- 記述cについて、減感作療法の定義を確認し、正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤りであるため不正解です。ヒスタミンは血管拡張・透過性亢進をもたらします。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正の正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aは正しく、記述bは誤りであるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bは誤り、記述cは正しいため不正解です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aおよびcは正しいため不正解です。
答えの内訳
- a:正
- アレルゲンが体内に侵入すると、特異抗体(IgE等)を介して肥満細胞が刺激され、ヒスタミン等のケミカルメディエーターが遊離します。
- b:誤
- ヒスタミンが受容体に結合すると、血管拡張および血管透過性亢進(低下ではない)が生じ、充血や浮腫、鼻水等の症状を引き起こします。
- c:正
- 原因となるアレルゲンを微量から徐々に増量して投与し、体を慣らしていく治療法を減感作療法(アレルゲン免疫療法)と呼びます。
覚えるポイント
- ヒスタミンの作用は血管拡張と血管透過性の亢進である点。
間違えやすいところ
- ヒスタミンの血管作用を「血管収縮」「血管透過性低下」と逆に取り違えやすい点。
出題の前提:試験問題後半 問77(手引き「鼻に用いる薬/アレルギーの機序」に基づく)
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.12 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
内服アレルギー用薬の副作用と留意点に関する正誤判定
主な医薬品とその作用 · メチルエフェドリン塩酸塩 / グリチルリチン酸 / 抗ヒスタミン成分 / 副作用
内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む。)の副作用に関する以下の記述a~cについて、正誤の正しい組合せを1つ選べ。 a メチルエフェドリン塩酸塩は、長期間にわたって連用した場合でも薬物依存につながるおそれはない。 b グリチルリチン酸を大量に摂取すると、偽アルドステロン症を生じるおそれがある。 c 抗ヒスタミン成分は、排尿困難の症状がある人、緑内障の診断を受けた人では、症状の悪化を招くおそれがある。
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解答
4
解説
アレルギー用薬に含まれるアドレナリン作動薬は連用による依存性、抗ヒスタミン薬は抗コリン作用による排尿困難・眼圧上昇、抗炎症薬のグリチルリチン酸は偽アルドステロン症に留意が必要です。
解き方
- 記述aについて、メチルエフェドリンの依存性リスクを確認し、誤りと判断する。
- 記述bについて、グリチルリチン酸と偽アルドステロン症の関連を確認し、正しいと判断する。
- 記述cについて、抗ヒスタミン成分の抗コリン作用による排尿困難・緑内障悪化リスクを確認し、正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りであるため不正解です。メチルエフェドリンには依存性のおそれがあります。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは誤り、記述bは正しいため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aは誤り、記述cは正しいため不正解です。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが正の正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- 記述bおよびcは正しいため不正解です。
答えの内訳
- a:誤
- メチルエフェドリン塩酸塩などのアドレナリン作動成分は、長期間にわたって連用(乱用)された場合に薬物依存につながるおそれがあります。
- b:正
- グリチルリチン酸を大量に摂取すると、体内にナトリウムと水が貯留し、カリウムが排泄されて偽アルドステロン症を生じるおそれがあります。
- c:正
- 抗ヒスタミン成分は抗コリン作用も併せ持つため、排尿困難や眼圧上昇を招き、前立腺肥大や緑内障を悪化させるおそれがあります。
覚えるポイント
- メチルエフェドリンやエフェドリンは乱用等による依存性がある点。
間違えやすいところ
- 抗ヒスタミン成分の抗コリン作用に伴う前立腺肥大(排尿困難)や緑内障の悪化注意を見落としやすい点。
出題の前提:試験問題後半 問78(手引き「内服アレルギー用薬」に基づく)
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.13 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
点鼻薬・鼻に用いる薬の成分と特徴に関する正誤判定
主な医薬品とその作用 · クロモグリク酸ナトリウム / リドカイン塩酸塩 / ベンザルコニウム塩化物 / アドレナリン作動成分
鼻に用いる薬とその成分に関する以下の記述a~dについて、正誤の正しい組合せを1つ選べ。 a ヒスタミンの遊離を抑える成分(抗アレルギー成分)は、アレルギー性でない鼻炎や副鼻腔炎に対しても有効である。 b リドカイン塩酸塩は、鼻粘膜の過敏性や痛みや痒みを抑えることを目的として配合されている場合がある。 c ベンザルコニウム塩化物は、黄色ブドウ球菌又は溶血性連鎖球菌に対して殺菌消毒作用を示すほか、結核菌やウイルスにも効果がある。 d アドレナリン作動成分が配合された点鼻薬は、過度に使用すると鼻粘膜の血管が拡張して二次充血を招き、鼻づまり(鼻閉)がひどくなりやすい。
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解答
5
解説
鼻炎用点鼻薬において、抗アレルギー成分は非アレルギー性病態には無効であり、殺菌成分の抗菌スペクトルや血管収縮薬の連用に伴う二次充血の特性を理解する必要があります。
解き方
- 記述aについて、抗アレルギー成分の適応(非アレルギー性鼻炎等には無効)を確認し、誤りと判断する。
- 記述bについて、局所麻酔成分の目的を確認し、正しいと判断する。
- 記述cについて、第四級アンモニウム塩であるベンザルコニウム塩化物の抗菌スペクトル(結核菌・ウイルスには無効)を確認し、誤りと判断する。
- 記述dについて、血管収縮薬の過度な使用による二次充血・鼻づまり悪化を確認し、正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aおよびdの正誤が誤っているため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- 記述a、b、c、dの正誤がすべて異なっているため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- 記述cが誤りであるため不正解です。結核菌やウイルスには無効です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aおよびcが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正の正しい組合せです。
答えの内訳
- a:誤
- 抗アレルギー成分(クロモグリク酸ナトリウム等)は、アレルギー性ではない鼻炎や副鼻腔炎に対しては効果がありません。
- b:正
- リドカイン塩酸塩等の局所麻酔成分は、鼻粘膜の過敏性や痛痒感を和らげる目的で配合されます。
- c:誤
- ベンザルコニウム塩化物(陽イオン界面活性剤)は、一般細菌には有効ですが、結核菌や大部分のウイルスには効果がありません。
- d:正
- アドレナリン作動成分点鼻薬を頻繁に過度に使用すると、反発性の血管拡張(二次充血)が起こり、かえって鼻づまりが悪化(薬剤性鼻炎)します。
覚えるポイント
- 第四級アンモニウム塩(ベンザルコニウム等)は結核菌やウイルスには無効である点。
間違えやすいところ
- 点鼻のアドレナリン作動成分を使いすぎると血管拡張による二次充血を招く点を見落としやすい。
出題の前提:試験問題後半 問79(手引き「鼻に用いる薬」に基づく)
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.13 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
尿糖・尿タンパク検査薬の取扱いと特徴に関する正誤判定
主な医薬品とその作用 · 一般用検査薬 / 尿糖・尿タンパク検査薬 / 採尿条件 / 尿の液性
尿糖・尿タンパク検査薬に関する以下の記述a~dについて、正誤の正しい組合せを1つ選べ。 a 尿タンパク検査の場合、原則として早朝尿(起床直後の尿)を検体とし、激しい運動の直後の採尿は避ける必要がある。 b 尿糖又は尿タンパクを検出する部分を直接手で触れると、正確な検査結果が得られなくなることがある。 c 通常、尿は弱アルカリ性であるが、食事やその他の影響で弱酸性〜中性に傾くと、正確な検査結果が得られなくなることがある。 d 尿糖・尿タンパク検査薬は、尿中の糖やタンパク質の有無を調べるものであり、その結果をもって直ちに疾患の有無や種類を判断することはできない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
一般用検査薬は病気の確定診断をするものではなく、尿検査薬では採尿のタイミングや尿のpH変動(通常は弱酸性)、検出部への接触防止等に留意する必要があります。
解き方
- 記述aについて、尿タンパク測定時の早朝尿推奨と運動直後回避の条件を確認し、正しいと判断する。
- 記述bについて、試験紙検出部を手で触れることによる偽反応リスクを確認し、正しいと判断する。
- 記述cについて、通常の尿の液性(通常は弱酸性)と食事等による変動(中性〜弱アルカリ性に傾く)を確認し、記述が逆であるため誤りと判断する。
- 記述dについて、尿検査薬は確定診断を行うものではないことを確認し、正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述dが正しいため不正解です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正の正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aおよびdが正しく、cが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正しく、cが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 5不正解
- 記述bが正しく、cが誤りであるため不正解です。
答えの内訳
- a:正
- 激しい運動の直後などは生理的蛋白尿が出やすいため、尿タンパク検査では早朝尿(起床直後の尿)を検体とし激しい運動直後は避けます。
- b:正
- 検査薬の試験紙判定部分(検出部)に直接手で触れると、皮脂や汗などが付着して正確な結果が得られなくなります。
- c:誤
- 通常、尿は弱酸性ですが、食事などの影響で中性〜弱アルカリ性に傾くと正確な判定が得られなくなることがあります(酸性とアルカリ性が逆に記述されています)。
- d:正
- 尿糖・尿タンパク検査薬は定性試験であり、その結果のみで確定診断や疾患の特定を行うことはできません。
覚えるポイント
- 通常の健常人の尿は弱酸性である点(pH変動による偽陰性・偽陽性に注意)。
間違えやすいところ
- 「通常の尿は弱酸性」と「異常時やアルカリ化の注意」を逆にして出題される点に注意。
出題の前提:試験問題後半 問80(手引き「公衆衛生用薬/一般用検査薬」に基づく)
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.14 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
胃に作用する制酸成分の特徴に関する正誤判定
主な医薬品とその作用 · 制酸成分 / メタケイ酸アルミン酸マグネシウム / アルミニウム塩 / 相互作用
胃に作用する制酸を目的とした配合成分に関する以下の記述a~dについて、正誤の正しい組合せを1つ選べ。 a メタケイ酸アルミン酸マグネシウムは、胃酸の中和作用のほか、胃粘膜にゼラチン状の皮膜を形成して保護する作用もあるとされる。 b 制酸成分としてアルミニウムを含む医薬品は、透析療法を受けている人への使用を避ける必要はない。 c 制酸成分を主体とする胃腸薬を炭酸飲料で服用することで、胃酸に対する中和作用が強まる。 d 制酸成分は、かぜ薬や解熱鎮痛薬にも配合されている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
制酸成分は過剰な胃酸を中和し胃粘膜を保護しますが、アルミニウムを含む製剤は透析患者に禁忌であり、酸性飲料や炭酸飲料での服用は避けなければなりません。
解き方
- 記述aについて、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムの作用(中和+皮膜保護)を確認し、正しいと判断する。
- 記述bについて、アルミニウム含有成分の透析患者への禁忌事項を確認し、誤りと判断する。
- 記述cについて、炭酸飲料との相互作用を確認し、誤りと判断する。
- 記述dについて、かぜ薬・解熱鎮痛薬への制酸薬配合目的を確認し、正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが誤りであるため不正解です。炭酸飲料での服用は適しません。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびdが正しく、bが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正の正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bおよびcが誤り、dが正しいため不正解です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aおよびdが正しく、bおよびcが誤りであるため不正解です。
答えの内訳
- a:正
- メタケイ酸アルミン酸マグネシウムは胃酸を中和するとともに、胃粘膜上でゼラチン状の皮膜を形成して粘膜を保護します。
- b:誤
- アルミニウムを含む成分は、透析療法を受けている人では体内に蓄積してアルミニウム脳症等を起こすおそれがあるため、服用を避ける(禁忌)必要があります。
- c:誤
- 炭酸飲料で服用すると、胃酸の中和反応が妨げられたり炭酸ガスにより胃粘膜が刺激されたりするため適切ではありません。
- d:正
- 解熱鎮痛成分などによる胃障害を軽減する目的で、制酸成分がかぜ薬や解熱鎮痛薬に配合されることがあります。
覚えるポイント
- アルミニウム含有制酸成分は透析療法中の人には禁忌(アルミニウム脳症・骨症リスク)である点。
間違えやすいところ
- 炭酸飲料などの酸性飲料で胃腸薬を服用すると中和能が損なわれる点を取り違えやすい。
出題の前提:試験問題後半 問81(手引き「胃の薬/制酸成分」に基づく)
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.15 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
胃に作用する健胃生薬成分の特徴に関する正誤判定
主な医薬品とその作用 · 健胃生薬 / オウレン / ユウタン / ケイヒ / リュウタン
胃に作用する健胃を目的とした生薬成分に関する以下の記述a~dについて、正誤の正しい組合せを1つ選べ。 a オウレンは、香りによる健胃作用を期待して用いられる。 b ユウタンは、苦味による健胃作用を期待して用いられる。 c ケイヒは、香りによる健胃作用を期待して用いられる。 d リュウタンが配合された散剤は、味や香りによる刺激が強いため、オブラートに包む等して服薬することが適切である。
解答・解説を表示
解答
5
解説
健胃生薬には味覚受容器を刺激する苦味健胃生薬(オウレン、センブリ、リュウタン、ユウタン等)と、嗅覚受容器を刺激する芳香性健胃生薬(ケイヒ、チョウジ、ウイキョウ等)があり、オブラート等で遮断してはなりません。
解き方
- 記述aについて、オウレンが苦味健胃薬である点を確認し、誤りと判断する。
- 記述bについて、ユウタンが苦味健胃薬である点を確認し、正しいと判断する。
- 記述cについて、ケイヒが芳香性健胃薬である点を確認し、正しいと判断する。
- 記述dについて、苦味健胃薬をオブラートに包むと効果が減弱することを確認し、誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが正しいため不正解です。ユウタンは苦味健胃薬です。
- 選択肢 2不正解
- 記述cが正しく、dが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aおよびdが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤り、cが正しいため不正解です。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤の正しい組合せです。
答えの内訳
- a:誤
- オウレンは、独特の強い苦味によって味覚神経を刺激し胃液分泌を促す「苦味健胃生薬」です(芳香性ではありません)。
- b:正
- ユウタン(熊胆)は苦味健胃成分として用いられ、苦味刺激によって消化管の運動や分泌を亢進させます。
- c:正
- ケイヒ(桂皮)は精油成分の香り(芳香)によって嗅覚を刺激し、反射的に胃液分泌を促す「芳香性健胃生薬」です。
- d:誤
- 苦味健胃成分・芳香性健胃成分は味や香りの刺激が胃機能を高めるため、オブラートで包んで服用するとその効果が損なわれます。
覚えるポイント
- 苦味健胃薬・芳香性健胃薬はオブラート等で包んで服用してはならない点。
間違えやすいところ
- オウレン(苦味)とケイヒ(芳香)の分類の取り違えに注意。
出題の前提:試験問題後半 問82(手引き「胃の薬/健胃成分」に基づく)
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.15 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
胃腸症状に対する適切な漢方処方製剤の選択
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 六君子湯 / 防風通聖散 / 大柴胡湯 / 葛根湯
30代女性、胃腸の不調を訴えドラッグストアに相談に来られた。状態や症状を確認したところ「体力中等度以下で、胃腸が弱く、食欲がなく、みぞおちがつかえ、疲れやすく、貧血性で手足が冷えやすくて、胃痛があり嘔吐をすることもある」とのことであった。最も推奨すべき漢方処方製剤として適切なものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
4
解説
漢方処方製剤の選択では患者の体力(虚実)および主症状の合致が重要であり、体力虚弱〜中等度以下で胃腸虚弱・心下痞満・食欲不振には六君子湯が適します。
解き方
- 相談者の「体力中等度以下」「胃腸虚弱」「食欲不振・心下痞満・嘔吐・冷え」という特徴を確認する。
- 各選択肢の体力規定を確認する(防風通聖散と大柴胡湯は体力充実、葛根湯は体力中等度以上)。
- 体力中等度以下で胃炎・胃痛等に適する六君子湯(4)を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 防風通聖散は体力充実して腹部に皮下脂肪が多い肥満症・便秘等に適する処方です。
- 選択肢 2不正解
- 葛根湯は体力中等度以上の感冒の初期や肩こり等に適する処方です。
- 選択肢 3不正解
- 大柴胡湯は体力充実して脇腹からみぞおちが苦しく便秘傾向のある人に適する処方です。
- 選択肢 4正解
- 六君子湯は体力中等度以下で胃腸虚弱、食欲不振、みぞおちのつかえ等がある胃痛・消化不良に適します。
覚えるポイント
- 六君子湯は「体力中等度以下」「胃腸が弱い」「食欲不振、みぞおちのつかえ」が指標。
間違えやすいところ
- 大柴胡湯(体力充実)と六君子湯(体力中等度以下)の体力の違いを混同しないこと。
出題の前提:試験問題後半 問83(手引き「胃の薬/主な漢方処方製剤」に基づく)
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.16 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
腸の薬(整腸薬、止瀉薬、瀉下薬)に関する正誤判定
主な医薬品とその作用 · 生菌成分 / タンニン酸アルブミン / 刺激性瀉下成分 / マルツエキス
腸の薬(整腸薬、止瀉薬、瀉下薬)に関する以下の記述a~dについて、正誤の正しい組合せを1つ選べ。 a 腸内細菌のバランスを整えることを目的として、ビフィズス菌等の生菌成分が用いられる。 b タンニン酸アルブミンは、腸粘膜のタンパク質と結合して不溶性の膜を形成し、腸粘膜をひきしめる(収斂)ことにより、腸粘膜を保護することを目的として配合されている場合がある。 c 刺激性瀉下成分が配合された瀉下薬は一般に、流産・早産を誘発するおそれはない。 d マルツエキスは、主成分である麦芽糖が腸内細菌によって分解(発酵)して生じるガスによって便通を促すとされている。
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解答
1
解説
腸疾患用薬において、整腸薬は細菌叢の改善、収斂止瀉薬は粘膜の不溶性被膜形成、刺激性瀉下薬は子宮収縮等のリスク、糖類系瀉下薬は発酵ガスや浸透圧による穏やかな瀉下作用を有します。
解き方
- 記述aについて、生菌成分による整腸目的を確認し、正しいと判断する。
- 記述bについて、タンニン酸アルブミンの収斂・被膜形成作用を確認し、正しいと判断する。
- 記述cについて、刺激性瀉下成分の流産・早産誘発リスク(おそれがある)を確認し、誤りと判断する。
- 記述dについて、マルツエキスの麦芽糖発酵による排便促進機序を確認し、正しいと判断する。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正の正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびdが正しいため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが正しいため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- 記述cが誤り、dが正しいため不正解です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aおよびbが正しく、cが誤りであるため不正解です。
答えの内訳
- a:正
- 腸内フローラの正常化を目的として、ビフィズス菌や乳酸菌等の生菌成分が整腸薬に配合されます。
- b:正
- タンニン酸アルブミンは小腸で徐々に分解され、タンニン酸がタンパク質と結合して不溶性皮膜を作り収斂作用(粘膜保護)を発揮します。
- c:誤
- 刺激性瀉下成分は腸管だけでなく子宮収縮を誘発するおそれがあるため、妊婦等では流産・早産を引き起こす危険性があります。
- d:正
- マルツエキスの主成分である麦芽糖は腸内発酵により炭酸ガスを発生し、その刺激と浸透圧によって穏やかに排便を促します。
覚えるポイント
- 刺激性瀉下薬は子宮収縮を誘発し流産・早産のおそれがあるため妊婦等に注意・禁忌である点。
間違えやすいところ
- マルツエキス(麦芽糖)の作用機序(腸内発酵によるガス発生・浸透圧)の出題を見落としやすい。
出題の前提:試験問題後半 問84(手引き「腸の薬」に基づく)
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.16 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
止瀉薬の配合成分とその注意点
主な医薬品とその作用 · 止瀉薬 / ビスマス / タンニン酸アルブミン / ロペラミド塩酸塩 / ベルベリン
止瀉薬に配合されている成分に関する記述のうち、正しいものの組合せとして適切なものを1つ選びなさい。
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解答
3
解説
止瀉薬の成分には、腸粘膜を保護・収斂する成分や腸内殺菌成分、腸管運動を抑制する成分などがあります。それぞれの安全性や連用制限、アレルギー等の禁忌を正確に把握することが重要です。
解き方
- 各記述における成分の性質、作用機序および使用上の注意点を確認します。
- a(連用制限の期間)とc(改善がみられない場合の受診目安)の誤りを指摘し、bとdが正しいことを判定します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りで記述bが正しいため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよび記述cがともに誤りであるため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 3正解
- 記述b(タンニン酸アルブミンの牛乳アレルギー禁忌)と記述d(殺菌成分による腸内環境悪化の注意)がともに正しいため、これが正解です。
- 選択肢 4不正解
- 記述cが誤りで記述dが正しいため、この組合せは誤りです。
覚えるポイント
- ビスマス製剤は精神神経系障害の報告があるため1週間以上継続して使用しないこととされています。
- タンニン酸アルブミンは牛乳アレルギーの人には使用禁忌です。
間違えやすいところ
- ビスマス製剤の継続使用制限期間(1週間)を1ヶ月と取り違えないようにしましょう。
- ロペラミド塩酸塩は2〜3日間服用しても改善しない場合は漫然と連用せず受診を勧奨します。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験問題・正答(長野県)
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.17 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
瀉下薬の配合成分とその作用機序・注意点
主な医薬品とその作用 · 瀉下薬 / ヒマシ油 / センナ / ピコスルファートナトリウム / DSS
瀉下薬に含まれている成分に関する記述のうち、正しいものの組合せとして適切なものを1つ選びなさい。
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解答
4
解説
瀉下成分には大腸刺激性、小腸刺激性、浸潤性などの種類があり、それぞれの作用部位や体内動態、誤飲時・授乳時の禁忌事項などを理解する必要があります。
解き方
- 記述aのヒマシ油と脂溶性毒物誤飲時の関係、記述bのセンナの乳汁移行性を確認して誤りを判断します。
- 記述cのピコスルファートナトリウムの大腸細菌による分解、記述dのDSSの浸潤作用が正しいことを確認します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aおよび記述bがともに誤りであるため、不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りで記述cが正しいため、不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤りで記述dが正しいため、不適です。
- 選択肢 4正解
- 記述c(大腸細菌による分解・刺激)と記述d(DSSの便中水分浸透作用)がともに正しいため、これが正解です。
覚えるポイント
- ヒマシ油は脂溶性の防虫剤や殺鼠剤を誤飲した際には吸収を助長するため使用を避けます。
- センナの有効成分の一部は乳汁中に移行し、乳児に下痢を起こすおそれがあります。
間違えやすいところ
- ヒマシ油が毒物の速やかな体外排出全般に適していると誤解しやすい点に注意が必要です。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験問題・正答(長野県)
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.17 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分の分類
主な医薬品とその作用 · 胃腸鎮痛鎮痙薬 / 抗コリン成分 / パパベリン塩酸塩 / アミノ安息香酸エチル
次の成分のうち、胃腸鎮痛鎮痙薬に配合される抗コリン成分として正しい組合せを1つ選びなさい。 a メチルベナクチジウム臭化物 b ジサイクロミン塩酸塩 c パパベリン塩酸塩 d アミノ安息香酸エチル
解答・解説を表示
解答
1
解説
胃腸鎮痛鎮痙薬に含まれる成分には、副交感神経の伝達を遮断する抗コリン成分、消化管平滑筋に直接作用する抗痙攣成分(パパベリン塩酸塩)、局所麻酔成分(アミノ安息香酸エチル)などがあります。
解き方
- 提示された4つの成分の薬効分類をそれぞれ確認します。
- aとbが抗コリン成分、cが平滑筋直接作用成分、dが局所麻酔成分であることを判別します。
- 選択肢 1正解
- メチルベナクチジウム臭化物(a)とジサイクロミン塩酸塩(b)はともに抗コリン成分であるため正解です。
- 選択肢 2不正解
- パパベリン塩酸塩(c)は抗コリン成分ではなく、平滑筋に直接作用する成分であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- アミノ安息香酸エチル(d)は抗コリン成分ではなく、局所麻酔成分であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cは平滑筋直接作用成分、dは局所麻酔成分であり、いずれも抗コリン成分ではないため誤りです。
覚えるポイント
- パパベリン塩酸塩は自律神経を介さず平滑筋に直接働いて痙攣を鎮めます。
- アミノ安息香酸エチルは胃粘膜の知覚神経を麻痺させる局所麻酔成分です。
間違えやすいところ
- パパベリン塩酸塩を抗コリン成分と混同しないように区別して覚える必要があります。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験問題・正答(長野県)
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.18 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
痔の病態および痔疾用薬の成分
主な医薬品とその作用 · 痔疾患 / 痔瘻 / カルバゾクロム / 冷感刺激成分 / 痔核
痔及び痔疾用薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 痔瘻は、肛門内部に存在する肛門腺窩に糞便の滓が溜まって炎症・化膿を生じた状態である。 b カルバゾクロムは、毛細血管を補強、強化して出血を抑える働きがあるとされ、止血効果を期待して、内用痔疾用薬に配合される。 c 局所への穏やかな刺激によって痒みを抑える効果を期待して、熱感刺激を生じさせるカンフルが配合される場合がある。 d 痔核は、肛門に存在する細かい血管群が部分的に拡張し、肛門内にいぼ状の腫れが生じたものである。
解答・解説を表示
解答
2
解説
痔の代表的病態である痔核、裂肛、痔瘻の特徴と、外用・内用痔疾用薬に用いられる止血成分や局所刺激成分の性質を正確に把握します。
解き方
- a、dの病態定義を確認し、双方が正しいことを確認します。
- bのカルバゾクロムの止血作用が正しいことを確認します。
- cのカンフルがもたらす刺激は「冷感刺激」であることを確認して誤りと判定します。
- 選択肢 1不正解
- bが正しく、cが誤り、dが正しいため不適です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- bは正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- aが正、cが誤であるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- aが正、cが誤であるため不適です。
覚えるポイント
- カンフル、メントール、ハッカ油は冷感刺激成分です。
- 痔瘻は肛門腺窩に細菌が入り化膿し管が通じたもので、一般用医薬品では治療できません。
間違えやすいところ
- カンフルをクロタミトン(温感刺激・痒み止め)等と混同して熱感刺激としてしまわないように注意しましょう。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験問題・正答(長野県)
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.18 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
泌尿器用薬に用いられる漢方処方製剤の鑑別
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 猪苓湯 / 頻尿 / 排尿痛 / むくみ
次の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適切なものを1つ選びなさい。 「体力に関わらず使用でき、排尿異常があり、ときに口が渇くものの排尿困難、排尿痛、残尿感、頻尿、むくみに適すとされる。」
解答・解説を表示
解答
5
解説
猪苓湯は「体力に関わらず使用でき」、排尿困難、排尿痛、残尿感、頻尿、むくみなどの排尿異常に対して用いられる代表的な利水利尿の漢方処方製剤です。
解き方
- 問題文の体力基準「体力に関わらず広く使用できる」と適応症状「排尿異常、口渇、排尿痛、残尿感、むくみ」を確認します。
- 選択肢の各漢方処方の適応(婦人薬、皮膚用薬、泌尿器用薬など)を比較し、猪苓湯を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 五積散は体力中等度又はやや虚弱で、冷えや更年期障害、胃腸炎等に用いられる漢方です。
- 選択肢 2不正解
- 四物湯は体力虚弱で皮膚が乾燥し、貧血や産後・更年期障害等に用いられます。
- 選択肢 3不正解
- 黄連解毒湯は体力中等度以上で、のぼせ気味で顔面紅潮、不眠や高血圧の随伴症状等に用いられます。
- 選択肢 4不正解
- 清上防風湯は体力中等度以上で、赤ら顔でのぼせがある人のにきび等に用いられます。
- 選択肢 5正解
- 猪苓湯は体力に関わらず使用でき、排尿困難、排尿痛、残尿感、頻尿、むくみに適するため正解です。
覚えるポイント
- 猪苓湯の体力基準は「体力に関わらず広く応用できる」です。
間違えやすいところ
- 頻尿・排尿困難の処方として八味地黄丸(体力虚弱)や牛車腎気丸と混同しないように注意しましょう。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験問題・正答(長野県)
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.19 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
目及び眼科用薬の基礎知識と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / 緑内障 / ソフトコンタクトレンズ / アスパラギン酸カリウム / 充血除去成分
目及び眼科用薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 一般用医薬品の点眼薬には、緑内障の症状改善を目的とした製品がある。 b 1回使い切りタイプとして防腐剤を含まない点眼薬では、ソフトコンタクトレンズ装着時にも使用できるものがある。 c アスパラギン酸カリウムは、新陳代謝を促し、目の疲れを改善する効果を期待して配合されている場合がある。 d 長引く目の充血症状は、目以外の異変を含む、重大な疾患による可能性もあるため、目の充血を除去する眼科用薬を5~6日間使用しても症状の改善がみられない場合には、漫然と使用を継続せず専門家に相談すべきである。
解答・解説を表示
解答
4
解説
一般用点眼薬には緑内障の治療を目的としたものはありません。防腐剤無添加の製剤やアミノ酸成分の特徴、充血が続く場合の受診勧奨ルールを理解することが大切です。
解き方
- aについて、一般用医薬品に緑内障の症状改善を目的とした点眼薬は存在しないため誤りと判断します。
- b(防腐剤不含の1回使い切りとソフトコンタクトレンズ対応)、c(アスパラギン酸カリウムの代謝促進作用)、d(5〜6日間の使用限度と受診勧奨)が正しいことを確認します。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りでb・dが正しいため不適です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りでcが正しいため不適です。
- 選択肢 3不正解
- bおよびcが正しいため不適です。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正の適切な組合せです。
- 選択肢 5不正解
- bおよびdが正しいため不適です。
覚えるポイント
- 一般用医薬品の点眼薬に緑内障を治療・改善する製品はありません。
間違えやすいところ
- 充血除去成分(ナファゾリン等)配合点眼薬を長期連用すると、逆に二次充血を招くことがあります。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験問題・正答(長野県)
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.19 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
眼科用薬の角膜保護・乾燥防止成分
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / 角膜乾燥防止 / コンドロイチン硫酸ナトリウム / ヒアルロン酸ナトリウム
次の成分のうち、角膜の乾燥を防ぐ目的で眼科用薬に配合される成分として正しいものの組合せを1つ選びなさい。 a ベルベリン硫酸塩 b コンドロイチン硫酸ナトリウム c ネオスチグミンメチル硫酸塩 d 精製ヒアルロン酸ナトリウム
解答・解説を表示
解答
4
解説
角膜乾燥防止成分や粘稠化剤として、コンドロイチン硫酸エステルナトリウム(コンドロイチン硫酸ナトリウム)や精製ヒアルロン酸ナトリウム(添加物あるいは有効成分)が用いられます。ベルベリンは抗炎症成分、ネオスチグミンはピント調節機能改善成分です。
解き方
- 提示された各成分の薬効を確認します。
- a(抗炎症)、b(角膜保護・乾燥防止)、c(ピント調節機能改善)、d(粘稠化・乾燥防止)を分類し、bとdのペアを選択します。
- 選択肢 1不正解
- aは抗炎症成分、cはピント調節改善成分であり、乾燥防止目的ではないため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが抗炎症成分であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cがピント調節機能改善成分であるため誤りです。
- 選択肢 4正解
- コンドロイチン硫酸ナトリウム(b)と精製ヒアルロン酸ナトリウム(d)はともに角膜の乾燥を防ぐ目的で用いられるため正解です。
覚えるポイント
- コンドロイチン硫酸ナトリウムは結膜や角膜の乾燥を防ぎます。
- ネオスチグミンメチル硫酸塩はコリンエステラーゼを阻害してピント調節機能を改善します。
間違えやすいところ
- ネオスチグミンメチル硫酸塩を角膜保護成分と混同しないようにしましょう。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験問題・正答(長野県)
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.20 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
皮膚用殺菌消毒成分の特徴と抗菌スペクトル
主な医薬品とその作用 · 皮膚用薬 / 殺菌消毒成分 / アクリノール / ヨードチンキ / イソプロピルメチルフェノール
皮膚に用いられる殺菌消毒成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a アクリノールは、真菌、結核菌、ウイルスに対して殺菌消毒作用を示すが、連鎖球菌、黄色ブドウ球菌に対する殺菌消毒作用はない。 b ヨードチンキは、皮膚刺激性が弱いため、粘膜(口唇等)や目の周りの殺菌消毒に使用される。 c イソプロピルメチルフェノールは、細菌や真菌類のタンパク質を変性させることにより殺菌消毒作用を示す。
解答・解説を表示
解答
3
解説
アクリノールは一般細菌(ブドウ球菌・連鎖球菌等)に有効ですが真菌・ウイルス・結核菌には無効です。ヨードチンキは強い刺激性があるため粘膜や目の周りへの使用は禁忌です。イソプロピルメチルフェノールはタンパク質変性による広範な殺菌性を示します。
解き方
- 記述aのアクリノールの抗菌スペクトル(細菌に有効、真菌・結核菌・ウイルスに無効)を確認し、記述が逆になっているため誤りと判定します。
- 記述bのヨードチンキの刺激性を確認し、粘膜や目の周りへの使用は避けるべきであるため誤りと判定します。
- 記述cのイソプロピルメチルフェノールの作用機序(タンパク質変性)が正しいことを確認します。
- 選択肢 1不正解
- aの抗菌スペクトルに関する記述が逆であるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りでcが正しいため不適です。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが誤、cが正の正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- bは刺激性が強く粘膜に使用できないため不適です。
- 選択肢 5不正解
- bが誤りでcが正しいため不適です。
覚えるポイント
- アクリノールは一般細菌(化膿菌)に効果がありますが、真菌・結核菌・ウイルスには効きません。
- ヨードチンキは皮膚刺激性が強いため、粘膜や目の周りには使用できません。
間違えやすいところ
- アクリノールの抗菌スペクトルを逆にして出題されるパターンに引っかからないようにしましょう。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験問題・正答(長野県)
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.20 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
角質軟化・保湿成分の特徴と作用機序
主な医薬品とその作用 · 皮膚に用いる薬 / 角質軟化薬 / 保湿成分
肌の角質化、かさつき等を改善する配合成分に関する記述について、正しい組合せを1つ選べ。 a サリチル酸は、皮膚の角質層を構成するケラチンを変質させることにより、角質軟化作用を示す。 b 尿素は、角質層の水分保持量を高め、皮膚の乾燥を改善する。 c イオウは、角質成分を溶解することにより、角質軟化作用を示す。
解答・解説を表示
解答
4
解説
角質軟化成分は、角質タンパク質であるケラチンへの作用機序により区別されます。サリチル酸は角質を「溶解」し、イオウはケラチンを「変質」させ、尿素は「ケラチン変質」と「水分保持」により角質を軟化させます。
解き方
- 記述aのサリチル酸の作用機序(溶解か変質か)を確認し、誤りと判断します。
- 記述bの尿素の作用(角質層の水分保持量を高める)を確認し、正しいと判断します。
- 記述cのイオウの作用機序(ケラチン変質か溶解か)を確認し、誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りであるため、組合せとして適切ではありません。
- 選択肢 2不正解
- bが正しい記述であるため、組合せとして適切ではありません。
- 選択肢 3不正解
- aおよびcがともに誤りであるため、不適切です。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが誤であり、正しい組合せです。
答えの内訳
- a:誤
- サリチル酸は、角質層の構成成分であるケラチンを溶解することにより角質軟化作用を示します。変質させるのはイオウ等の説明です。
- b:正
- 尿素は角質層の水分保持能を高めることで皮膚の乾燥を改善するほか、ケラチン変質作用も併せ持ちます。
- c:誤
- イオウは、角質層のケラチンを変質させることにより角質軟化作用を示します。溶解作用ではありません。
覚えるポイント
- サリチル酸はケラチンを溶解し、イオウは変質させる。
間違えやすいところ
- サリチル酸とイオウの角質に対する作用機序(溶解と変質)を取り違えやすい。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験(長野県)後半問93・試験問題および正答一覧
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.21 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
歯痛薬配合成分とその使用目的の正誤
主な医薬品とその作用 · 歯痛薬 / 局所麻酔成分 / 冷感刺激成分 / 生薬成分
歯痛薬に使用される医薬品成分とその使用目的に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを1つ選べ。 a セチルピリジニウム塩化物 - 齲蝕により露出した歯髄を通っている知覚神経の伝達を遮断する b ハッカ油 - 冷感刺激を与えて知覚神経を麻痺させる c ジブカイン塩酸塩 - 齲蝕を生じた部分における細菌の繁殖を抑える d サンシシ - 炎症を抑える
解答・解説を表示
解答
4
解説
外用歯痛薬には、知覚神経を麻痺・遮断する局所麻酔成分(ジブカイン、アミノ安息香酸エチル等)や冷感刺激成分(ハッカ油、カンフル等)、細菌の繁殖を抑える殺菌消毒成分(セチルピリジニウム塩化物等)、抗炎症成分・生薬(サンシシ等)が目的に応じて組み合わされます。
解き方
- 各成分の薬効群(局所麻酔、殺菌消毒、生薬等)と記述の使用目的を照合します。
- a(殺菌消毒成分)とc(局所麻酔成分)の説明が入れ替わっていることを確認し、誤りと判断します。
- bとdが正しい記述であることを確認し、正解を「b、d」と判定します。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りであるため、組合せとして不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aおよびcがともに誤りであるため、不適切です。
- 選択肢 3不正解
- cが誤りであるため、組合せとして不適切です。
- 選択肢 4正解
- bおよびdがともに正しく、適切な組合せです。
- 選択肢 5不正解
- cが誤りであるため、組合せとして不適切です。
答えの内訳
- a:誤
- セチルピリジニウム塩化物は殺菌消毒成分であり、知覚神経の伝達遮断(局所麻酔作用)を目的とするものではありません。
- b:正
- ハッカ油(主成分メントール)は、患部に冷感刺激を与えて知覚神経を麻痺させる目的で配合されます。
- c:誤
- ジブカイン塩酸塩は局所麻酔成分であり、知覚神経の伝達を遮断して痛みを和らげる目的で配合されます。
- d:正
- サンシシ(山梔子)はアカネ科のクチナシの果実を基原とする生薬で、抗炎症作用を期待して配合されます。
覚えるポイント
- ジブカインは局所麻酔成分、セチルピリジニウムは殺菌消毒成分。
間違えやすいところ
- 局所麻酔成分と殺菌消毒成分の記述が相互に入れ替えられる出題パターンに注意する。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験(長野県)後半問94・試験問題および正答一覧
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.21 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
喫煙及び禁煙補助剤の適正使用
主な医薬品とその作用 · 禁煙補助剤 / ニコチン製剤 / 使用上の注意
喫煙及び禁煙補助剤に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a ニコチン置換療法に使用される禁煙補助剤は、大量に使用することで禁煙達成が早まる。 b タバコの煙に含まれるニコチンは、肺胞の毛細血管から血液中に取り込まれると、すみやかに脳内に到達し、覚醒、リラックス効果などをもたらす。 c 脳梗塞・脳出血等の急性期脳血管障害、重い心臓病等の基礎疾患がある人は、禁煙する必要があるため、禁煙補助剤の使用が推奨される。
解答・解説を表示
解答
3
解説
禁煙補助剤(咀嚼剤、パッチ剤等)は、禁煙時の離脱症状を緩和するためにニコチンを計画的に減量・離脱させるものです。ニコチンの心血管系に対する負荷が大きいため、重い心疾患や脳血管障害がある人には使用が禁じられています。
解き方
- 記述aの用量と効果の関係を評価し、過量使用は危険であり誤りと判断します。
- 記述bのニコチンの体内動態と中枢作用を評価し、正しいと判断します。
- 記述cの心血管障害患者における使用の可否を確認し、禁忌であるため誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aが誤り、bが正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが誤であり、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- cが誤りであるため不適切です。
答えの内訳
- a:誤
- 禁煙補助剤を大量に使用しても禁煙達成が早まることはなく、かえってニコチン過量摂取による重篤な副作用を招く危険があります。
- b:正
- 吸煙によるニコチンは肺胞から速やかに血中に吸収されて脳内に到達し、中枢神経系に作用して覚醒やリラックス効果等をもたらします。
- c:誤
- ニコチンは血管収縮や血圧上昇、心拍数増加を招くため、急性期脳血管障害や重い心臓病の患者では使用してはならない(禁忌)とされています。
覚えるポイント
- 急性期脳血管障害や重い心疾患がある人には禁煙補助剤は使用禁忌。
間違えやすいところ
- 「禁煙が必要だから禁煙補助剤が推奨される」と誤認しやすいが、ニコチンの循環器毒性により禁忌となる点に注意する。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験(長野県)後半問95・試験問題および正答一覧
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.22 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
滋養強壮保健薬の成分と処方の特徴
主な医薬品とその作用 · 滋養強壮保健薬 / 十全大補湯 / ニンジン / グルクロノラクトン
滋養強壮保健薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 十全大補湯は、胃腸の弱い人では、胃部不快感の副作用が現れやすい等、不向きとされる。 b ニンジンは、神経系の興奮や副腎皮質の機能亢進等の作用により、外界からのストレス刺激に対する抵抗力や新陳代謝を高めるとされる。 c グルクロノラクトンは、肝臓の働きを助け、肝血流を促進する働きがあり、全身倦怠感や疲労時の栄養補給を目的として配合されている場合がある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
滋養強壮保健薬には、ビタミン類、生薬成分、アミノ酸やグルクロノラクトンなどの代謝促進成分、補益作用のある漢方処方製剤(十全大補湯や補中益気湯等)が配合されます。構成生薬の性質(ジオウによる胃腸障害等)に応じた適応の確認が必要です。
解き方
- 記述aの十全大補湯の構成生薬(ジオウ含有)と胃腸虚弱者への適否を確認し、正しいと判断します。
- 記述bのニンジンの作用機序(ストレス抵抗力や代謝亢進)を確認し、正しいと判断します。
- 記述cのグルクロノラクトンの肝機能改善・血流促進作用を確認し、正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- bおよびcも正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 2正解
- a、b、cのすべてが正しい記述であり、適切な組合せです。
- 選択肢 3不正解
- aおよびbも正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aも正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- すべて正しい記述であるため不適切です。
答えの内訳
- a:正
- 十全大補湯は構成生薬にジオウ(地黄)を含み、胃腸が虚弱で胃部不快感等の副作用が生じやすい人には不向きとされます。
- b:正
- ニンジンは中枢神経系の興奮や副腎皮質機能の亢進等を介して、ストレス刺激への抵抗力や代謝を高める作用があるとされます。
- c:正
- グルクロノラクトンは肝血流を促進し、解毒・代謝作用を助けることで全身倦怠感や疲労時の栄養補給に用いられます。
覚えるポイント
- ジオウを含む処方(十全大補湯など)は胃腸虚弱者には胃もたれ等を起こしやすく不向き。
間違えやすいところ
- グルクロノラクトンが肝臓の働きを助け肝血流を促進する成分であることを失念しやすい。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験(長野県)後半問96・試験問題および正答一覧
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.22 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
漢方処方製剤及び生薬製剤の適正使用と専門家の役割
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 生薬製剤 / 小児の適正使用 / 証の合致
漢方処方製剤及び生薬製剤に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 漢方処方製剤は、用法用量において適用年齢の下限が設けられていない場合であっても、生後3ヶ月未満の乳児には使用しないこととされている。 b 医薬品の販売に従事する専門家は、購入者等が、「漢方薬は副作用が少ない」などといった誤った考えで使用することを避け、適切な医薬品を選択することができるよう、積極的な情報提供を行うことに努める必要がある。 c 漢方処方製剤を利用する場合、患者の「証」に合わないものが選択されても、効果が得られないだけで、副作用を生じることはない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
漢方処方製剤は個人の体質・症状の現れ方(「証」)に合わせて選択されるものであり、証が合わない場合は副作用リスクが増大します。また、生後3ヶ月未満の乳児への使用は禁止されています。
解き方
- 記述aの漢方製剤の乳児(生後3ヶ月未満)への使用制限を確認し、正しいと判断します。
- 記述bの専門家による情報提供と誤解の払拭に関する内容を確認し、正しいと判断します。
- 記述cの「証に合わなくても副作用を生じることはない」という表現を誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- cが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが誤であり、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- bが正、cが誤であるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aが正、cが誤であるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aが正しい記述であるため不適切です。
答えの内訳
- a:正
- 漢方処方製剤は、用法用量に年齢の下限が記載されていない場合であっても、生後3ヶ月未満の乳児には使用しないこととされています。
- b:正
- 「漢方薬は天然物だから副作用がない・少ない」という誤認を正し、適切な医薬品選択のために積極的な情報提供を行う必要があります。
- c:誤
- 漢方処方製剤は「証」に合わないものが用いられると、効果が得られないばかりか、予期せぬ副作用を生じることがあります。
覚えるポイント
- 生後3ヶ月未満の乳児には漢方処方製剤を使用しない。証に合わないと副作用が生じる。
間違えやすいところ
- 「漢方薬は天然由来なので副作用がない」という一般の誤認と混同しないこと。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験(長野県)後半問97・試験問題および正答一覧
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.23 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
婦人薬・瀉下等に用いられる漢方処方製剤の鑑別
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 大黄牡丹皮湯 / 便秘 / 月経不順
次の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適切なものを1つ選べ。 「体力中等度以上で、下腹部痛があって、便秘しがちなものの月経不順、月経困難、月経痛、便秘、痔疾に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱く下痢しやすい人では、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。」
解答・解説を表示
解答
3
解説
大黄牡丹皮湯は体力中等度以上の実証向け処方で、駆瘀血作用とともに強い瀉下作用(ダイオウ、ボウショウ)を持つため、下腹部痛や便秘を伴う月経異常・痔疾等に用いられます。虚弱者や下痢しやすい人には激しい腹痛・下痢を起こすため不向きです。
解き方
- 体力規定(体力中等度以上)および下腹部痛・便秘傾向という主訴を確認します。
- 下痢しやすい人や虚弱者で激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が出やすい(ダイオウ配合の瀉下性)特徴から大黄牡丹皮湯を特定します。
- 選択肢 1不正解
- 苓桂朮甘湯は体力中等度以下でめまい、ふらつき、動悸等がある場合に適した処方です。
- 選択肢 2不正解
- 柴胡桂枝乾姜湯は体力中等度以下で冷え症、貧血気味、神経過敏等に適した処方です。
- 選択肢 3正解
- 設問の体力中等度以上、下腹部痛、便秘傾向、虚弱者・下痢しやすい人に不向きという記述に完全に合致するのは大黄牡丹皮湯です。
- 選択肢 4不正解
- 桂枝茯苓丸は体力中等度以上で肩こり、頭重、のぼせ等がある月経異常等に適しますが、激しい腹痛を伴う下痢の注意書き(ダイオウ含有)はありません。
覚えるポイント
- 大黄牡丹皮湯=体力中等度以上、下腹部痛、便秘、痔疾、虚弱者・下痢しやすい人には不向き。
間違えやすいところ
- 同じく体力中等度以上で婦人病に用いられる桂枝茯苓丸や桃核承気湯と適応文を混同しないようにする。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験(長野県)後半問98・試験問題および正答一覧
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.23 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
殺菌消毒成分の種類と特徴・安全性の比較
主な医薬品とその作用 · 消毒薬 / クレゾール石ケン液 / イソプロパノール / 次亜塩素酸ナトリウム / ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム
殺菌消毒成分及びその取扱い上の注意等に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a クレゾール石ケン液は、結核菌を含む一般細菌類、真菌類に対して比較的広い殺菌消毒作用を示すが、大部分のウイルスに対する殺菌消毒作用はない。 b イソプロパノールのウイルスに対する不活性効果はエタノールよりも高い。 c 次亜塩素酸ナトリウムやサラシ粉などの塩素系殺菌消毒成分は、強い酸化力により一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に対する殺菌消毒作用を示すが、皮膚刺激性が強いため、通常人体の消毒には用いられない。 d ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムは、塩素臭や刺激性、金属腐食性が比較的抑えられており、プール等の大型設備の殺菌・消毒に用いられることが多い。
解答・解説を表示
解答
5
解説
殺菌消毒成分はスペクトル(細菌、結核菌、真菌、ウイルス)と人体への安全性が異なります。アルコール類ではイソプロパノールはエタノールよりウイルス不活化効果が劣ります。塩素系殺菌消毒薬はウイルスにも有効ですが人体への直接使用は不可です。
解き方
- 記述aのクレゾール石ケン液の抗菌スペクトル(ウイルス無効)を確認し、正しいと判断します。
- 記述bのイソプロパノールとエタノールのウイルス不活化効果を比較し、エタノールの方が高いため誤りと判断します。
- 記述cの塩素系殺菌消毒成分の人体使用不可(強い皮膚刺激性)を確認し、正しいと判断します。
- 記述dのジクロロイソシアヌル酸ナトリウムの特徴と用途を確認し、正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- dが正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- bが誤り、cが正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- aが正、bが誤であるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aが正しい記述、bが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組合せです。
答えの内訳
- a:正
- クレゾール石ケン液は結核菌や真菌を含む広範な細菌に有効ですが、大部分のウイルスには不活性です。
- b:誤
- イソプロパノールのウイルスに対する不活性効果はエタノールよりも低く(劣り)、ウイルス全般にはエタノールの方が優れています。
- c:正
- 次亜塩素酸ナトリウム等の塩素系殺菌成分は強力な酸化力でウイルス等に有効ですが、皮膚刺激性が強いため人体の消毒には用いられません。
- d:正
- ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムは塩素臭や刺激性・腐食性が抑えられており、プールや大型設備等の殺菌消毒に汎用されます。
覚えるポイント
- イソプロパノールはエタノールに比べてウイルスに対する効果が劣る。
間違えやすいところ
- イソプロパノールとエタノールのウイルスに対する有効性の優劣を逆にしてしまう間違いに注意する。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験(長野県)後半問99・試験問題および正答一覧
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.24 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
殺虫剤・忌避剤の法的区分と作用特徴
主な医薬品とその作用 · 衛生害虫防除薬 / 忌避剤 / ピレスロイド系成分 / ペルメトリン
殺虫剤・忌避剤に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 殺虫剤・忌避剤のうち、ハエ、ダニ、蚊等の衛生害虫の防除を目的とする殺虫剤・忌避剤は化粧品として、医薬品医療機器等法による規制の対象とされている。 b 忌避剤は人体に直接使用され、蚊、ツツガムシ、トコジラミ(ナンキンムシ)、ノミ等が人体に取り付いて吸血したり、病原細菌等を媒介するのを防止し、また、虫さされによる痒みや腫れなどの症状を和らげる効果もある。 c ペルメトリンは、除虫菊の成分から開発された成分で、比較的速やかに自然分解して残効性が低い。
解答・解説を表示
解答
5
解説
殺虫剤・忌避剤は、人や動物の保健のために衛生害虫を防除する目的のものは医薬品又は医薬部外品に分類されます。忌避剤は吸血等の防止を目的として皮膚に塗布しますが、抗炎症・鎮痒作用はありません。ピレスロイド系成分は速効性があり光や空気で速やかに分解されます。
解き方
- 記述aの法的区分(化粧品ではなく医薬品または医薬部外品)を確認し、誤りと判断します。
- 記述bの忌避剤の効能(刺された後の痒み・腫れを和らげる効果はない)を確認し、誤りと判断します。
- 記述cのペルメトリンの系統(ピレスロイド系)と分解性・残効性の低さを確認し、正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aが誤り、cが正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aおよびbが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- bが誤り、cが正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが誤、cが正であり、正しい組合せです。
答えの内訳
- a:誤
- 衛生害虫の防除を目的とする殺虫剤・忌避剤は、医薬品医療機器等法に基づき「医薬品」又は「医薬部外品」として規制されます(化粧品ではありません)。
- b:誤
- 忌避剤は虫を寄せ付けないためのものであり、すでに刺された後の痒みや腫れなどの症状を和らげる効果はありません。
- c:正
- ペルメトリンは除虫菊の有効成分(ピレトリン)に類似した合成ピレスロイド系成分で、速やかに自然分解して残効性が低い特徴があります。
覚えるポイント
- 忌避剤には虫刺されによる痒みや腫れを鎮める作用はない。
間違えやすいところ
- 衛生害虫防除薬が化粧品に該当すると誤認しないこと。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験(長野県)後半問100・試験問題および正答一覧
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.24 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の適正使用情報の提供に関する記述の正誤
医薬品の適正使用と安全対策 · 医薬品適正使用情報 / セルフメディケーション支援 / PMDA情報提供
医薬品の適正な使用のために必要な情報及びその提供に関する記述について、正しい組合せを選びなさい。 a 一般用医薬品の添付文書や製品表示に記載されている適正使用情報は、一般の生活者に理解しやすい平易な表現で記載されている。 b 登録販売者は、購入者等に対して科学的な根拠に基づいた正確なアドバイスを行い、セルフメディケーションを適切に支援することが期待されている。 c 要指導医薬品は、薬剤師から提供された情報に基づき、一般の生活者が購入し、自己の判断で使用するものである。 d (独)医薬品医療機器総合機構のホームページには、医薬品等の製品回収に関する情報が掲載されている。
解答・解説を表示
解答
4
解説
一般用医薬品や要指導医薬品は生活者が自己の判断で使用するものであるため、提供される情報は平易かつ正確である必要があり、専門家による科学的根拠に基づく助言や公的機関による情報公開が安全対策の基盤となっています。
解き方
- 記述aについて、一般生活者向けの添付文書や表示が平易な表現で記載されているか確認し、「正」と判断する。
- 記述bについて、登録販売者の役割として科学的根拠に基づく助言とセルフメディケーション支援が求められているか確認し、「正」と判断する。
- 記述cについて、要指導医薬品が薬剤師からの情報提供を受けて自己の判断で使用するものか確認し、「正」と判断する。
- 記述dについて、PMDAのホームページにおける医薬品等回収情報の掲載状況を確認し、「正」と判断する。
- a、b、c、dがいずれも「正」である組合せ(選択肢4)を選択する。
- 選択肢 1不正解
- a、b、cがいずれも誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bとdが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- a、b、c、dの記述はすべて正しく、適切な組合せです。
- 選択肢 5不正解
- a、c、dが誤りとされているため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 一般用医薬品の添付文書や外箱等の製品表示は、専門知識を持たない一般生活者が理解できるよう、平易な表現で書かれています。
- b:正
- 登録販売者等の専門家は、科学的根拠に基づいた適切な情報提供・相談応需を行い、生活者のセルフメディケーションを支援する役割を担います。
- c:正
- 要指導医薬品は、薬剤師による対面での情報提供や指導等を受けた上で購入され、使用者自らの判断に基づいて適正に使用されます。
- d:正
- 独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)のウェブサイトでは、医薬品等の回収情報や安全性情報が随時公表されています。
覚えるポイント
- 一般用医薬品・要指導医薬品の適正使用情報は平易な表現で記載される
- PMDAのホームページには製品回収情報や添付文書情報が網羅されている
間違えやすいところ
- 要指導医薬品は薬剤師から提供された情報に基づき自己判断で使用するものであり、医師の指示で使用するものと混同しないように注意する
出題の前提:手引き(医薬品の適正使用と安全対策)に基づく
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.25 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の添付文書に関する記述の正誤
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書 / 記載事項 / 改訂時期
一般用医薬品の添付文書に関する記述のうち、正しいものの組合せを選びなさい。 a 添付文書の内容は、医薬品の有効性・安全性等に係る新たな知見、使用に係る情報に基づき、1年に1回、必ず改訂される。 b 製品の特徴については、医薬品を使用する人に、その製品の概要を分かりやすく説明することを目的として記載されている。 c 添付文書は、実際に使用する人やその時の状態等によって留意されるべき事項が異なってくるため、必要なときにいつでも取り出して読むことができるように保管する必要がある。 d 一般用医薬品のリスク区分の記載は、省略されることがある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
一般用医薬品の添付文書は、医薬品の適正使用を図るための重要文書であり、最新の知見に基づき随時改訂され、使用者がいつでも確認できるように保管されるべきものです。
解き方
- 記述aについて、改訂の頻度が「1年に1回必ず」ではなく「随時」である点から「誤」と判断する。
- 記述bについて、製品の特徴欄の目的が製品概要を分かりやすく説明することである点から「正」と判断する。
- 記述cについて、添付文書をいつでも取り出せるよう保管すべきである点から「正」と判断する。
- 記述dについて、リスク区分の表示義務と省略不可の原則から「誤」と判断する。
- 正しい記述であるbとcの組合せ(選択肢3)を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- aおよびdがともに誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3正解
- bとcはいずれも正しく、適切な組合せです。
- 選択肢 4不正解
- dが誤りであるため不正解です。
答えの内訳
- a:誤
- 添付文書は定期的に「1年に1回必ず」改訂されるものではなく、新たな安全性情報等が得られた際に「随時(必要に応じて速やかに)」改訂されます。
- b:正
- 「製品の特徴」の項目は、医薬品を使用する人にその製品の概要や特徴を分かりやすく説明することを目的として記載されます。
- c:正
- 添付文書は、使用者の体調や状況の変化に応じて確認が必要となるため、医薬品を使い終わるまで手元に保管しておく必要があります。
- d:誤
- 一般用医薬品のリスク区分(第1類、指定第2類、第2類、第3類医薬品)は必須の表示事項であり、記載が省略されることはありません。
覚えるポイント
- 添付文書は定期改訂ではなく新たな安全性知見に基づき随時改訂される
- リスク区分の表示は義務付けられており省略できない
間違えやすいところ
- 「1年に1回改訂される」という固定周期の規定はない点を見落とさないよう注意する
出題の前提:手引き(医薬品の適正使用と安全対策)に基づく
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.25 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
添付文書の使用上の注意に関する記述の正誤
医薬品の適正使用と安全対策 · 使用上の注意 / してはいけないこと / 重篤な副作用の初期症状
一般用医薬品の添付文書の使用上の注意に関する記述について、正しい組合せを選びなさい。 a 一般用黄体形成ホルモンキットは、検査結果が陰性であっても確実に避妊できるものではないので、避妊目的で使用できない旨が記載されている場合がある。 b 小児が使用した場合に特異的な有害作用のおそれがある成分を含有する医薬品では、通常、「次の人は使用(服用)しないこと」の項に「15歳未満の小児」、「6歳未満の小児」等が記載されている。 c 一般的な副作用として記載されている症状には、重篤な副作用の初期症状は含まれていない。
解答・解説を表示
解答
5
解説
添付文書の使用上の注意には、重篤な事故を防止するための「してはいけないこと」や、重篤な副作用の初期症状を見落とさないための注意が体系的に記載されています。
解き方
- 記述aについて、黄体形成ホルモンキットに避妊目的で使用できない旨の記載があるか確認し、「正」と判断する。
- 記述bについて、小児の特異的有害作用に対する年齢制限が「してはいけないこと」に記載されるか確認し、「正」と判断する。
- 記述cについて、一般的な副作用欄に重篤な副作用の初期症状が含まれるか確認し、「含まれていない」とする記述を「誤」と判断する。
- 「正、正、誤」の組合せ(選択肢5)を選択する。
- 選択肢 1不正解
- bが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤り、cが正しいとされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aおよびbが誤り、cが正しいとされているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aは正、bは正、cは誤であり、正しい組合せです。
答えの内訳
- a:正
- 一般用黄体形成ホルモンキット(排卵日予測検査薬)は、排卵日の予測を目的とするものであり、陰性であっても避妊はできないため、避妊目的で使用してはならない旨が記載されています。
- b:正
- 小児に対する特異的な有害作用(ライ症候群、呼吸抑制等)のおそれがある医薬品では、「次の人は使用(服用)しないこと」に年齢制限(15歳未満、6歳未満等)が記載されます。
- c:誤
- 一般的な副作用として記載されている皮膚の痒みや発疹、発熱などの症状には、ショック(アナフィラキシー)や皮膚粘膜眼症候群等の重篤な副作用の初期症状も含まれています。
覚えるポイント
- 黄体形成ホルモンキットは避妊目的に使用してはならない
- 一般的な副作用として記載される症状には重篤な副作用の初期症状も含まれる
間違えやすいところ
- 一般的な副作用と重篤な副作用は別欄に記載されるが、初期症状は一般的な副作用の症状としても現れるため「含まれていない」と誤認しないようにする
出題の前提:手引き(医薬品の適正使用と安全対策)に基づく
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.26 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の保管及び取扱い上の注意に関する記述の正誤
医薬品の適正使用と安全対策 · 保管及び取扱い上の注意 / 小児の誤飲防止 / 危険物表示
一般用医薬品の保管及び取扱い上の注意に関する記述について、正しい組合せを選びなさい。 a 開封後の散剤は、冷蔵庫内で保管することが望ましい。 b 一般用医薬品を小児に使用する場合は、夜間の急な発熱時等にすぐに使えるよう小児の枕元に置くことが望ましい。 c 消毒用アルコールは、危険物に該当するため、その容器に消防法に基づく注意事項が表示されている。 d 開封後の点眼剤は、変質等のおそれがあるため、複数の使用者間で使い回して早く使い切ることが望ましい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品の保管及び取扱い上の注意は、品質の保持、誤用・誤飲の防止、および危険物としての安全確保のために記載されており、それぞれの製剤特性に応じた適切な管理が求められます。
解き方
- 記述aについて、散剤の冷蔵庫保管による結露・吸湿リスクを考慮し、「誤」と判断する。
- 記述bについて、小児の枕元への配置は誤飲事故のリスクを高めるため、「誤」と判断する。
- 記述cについて、消毒用アルコールの危険物該当性と消防法上の表示義務を確認し、「正」と判断する。
- 記述dについて、点眼剤の使い回し(共用)による感染リスクの観点から「誤」と判断する。
- 「誤、誤、正、誤」の組合せ(選択肢4)を選択する。
- 選択肢 1不正解
- bとdが正とされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが正とされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aとbが正、cが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aは誤、bは誤、cは正、dは誤であり、正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- aとdが正、cが誤とされているため誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- 散剤や錠剤などは冷蔵庫からの出し入れによる温度差で結露を生じ、吸湿して変質するおそれがあるため、原則として室温で直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい所に保管します。
- b:誤
- 小児の枕元に置くと誤飲事故を招く危険があるため、小児の手の届かない高所や鍵のかかる場所等に保管する必要があります。
- c:正
- エタノールなどの消毒用アルコールは引火性のある危険物(第四類引火性液体)に該当するため、消防法に基づく「火気厳禁」等の注意事項が表示されています。
- d:誤
- 点眼剤を複数人で共用(使い回し)すると、容器の先端を介して病原体による二次汚染や感染が広がるおそれがあるため、共用してはなりません。
覚えるポイント
- 散剤や錠剤の冷蔵庫保管は結露による吸湿・変質を招くため避ける
- 点眼剤の共用は感染拡大のおそれがあるため厳禁である
- 消毒用エタノール容器には消防法に基づく火気注意等の表示がある
間違えやすいところ
- 「早く使い切るために複数人で使い回す」ことは感染リスクの観点から明確に禁忌である点に注意する
出題の前提:手引き(医薬品の適正使用と安全対策)に基づく
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.26 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の製品表示に関する正誤判断
医薬品の適正使用と安全対策 · 製品表示 / 使用期限 / 保管及び取扱い上の注意
一般用医薬品の製品表示に関する記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 配置販売される医薬品の使用期限の表示は、「配置期限」と記載される場合がある。 b 表示された「使用期限」は、未開封状態で保管された場合に品質が保持される期限であり、いったん開封されたものについては記載されている期日まで品質が保証されない場合がある。 c 1回服用量中 0.01 mL を超えるアルコールを含有する内服液剤(滋養強壮を目的とするもの)については、アルコールを含有する旨及びその分量を記載しなければならない。 d 購入者によっては、購入後すぐ開封せずにそのまま保管する場合や持ち歩く場合があるため、添付文書を見なくても適切な保管がなされるよう、その容器や包装にも保管に関する注意事項が記載されている。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品の外箱や容器等の製品表示には、添付文書を開封せずに保管する場合や携帯時の安全性を考慮し、使用期限や保管上の注意、定められた量を超えるアルコール含有量等の重要事項を記載することが義務付けられています。
解き方
- 記述a・b・dについて、配置期限の表示、未開封状態を前提とする使用期限の定義、外装への保管上の注意事項の記載義務がいずれも正しいことを確認します。
- 記述cについて、アルコール含有の旨および分量の記載が義務付けられている基準値が「0.01mL」ではなく「0.1mL」を超える場合であると判断します。
- a(正)、b(正)、c(誤)、d(正)の並びとなる選択肢2を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述a及びdが正しく、記述cが誤りであるため誤った選択肢です。
- 選択肢 2正解
- a(正)、b(正)、c(誤)、d(正)の組合せであり正しい選択肢です。
- 選択肢 3不正解
- 記述a及びbは正しく、記述cは誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述dは正しいため、dを誤りとする本選択肢は不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述bは正しく、記述cは誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- 内服液剤のアルコール表示基準は1回服用量中「0.1mLを超える」場合です。
間違えやすいところ
- アルコール表示義務の基準値(0.1mL)を0.01mLや1mLと取り違えないように注意が必要です。
出題の前提:手引き(令和4年3月改訂)第5章「医薬品の適正使用・安全対策」医薬品の製品表示
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.27 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
緊急安全性情報(イエローレター)の概要に関する空欄補充
医薬品の適正使用と安全対策 · 緊急安全性情報 / 安全性速報 / 安全対策情報
緊急安全性情報に関する次の記述について、( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 医薬品、医療機器又は再生医療等製品について( a )や使用制限に係る対策が必要な状況にある場合に、厚生労働省からの命令、指示、製造販売業者の自主決定等に基づいて作成される。製造販売業者及び行政当局による報道発表、(独)医薬品医療機器総合機構による医薬品医療機器情報配信サービスによる配信(PMDA メディナビ)、製造販売業者から医療機関や薬局等への直接配布、ダイレクトメール、ファックス、電子メール等による情報提供(( b )以内)等により情報伝達されるものである。A4サイズの印刷物で、( c )とも呼ばれる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
緊急安全性情報(イエローレター)は、医薬品等による重大な健康被害を防止するために緊急かつ重大な注意喚起や使用制限が必要な場合に、1ヶ月以内に医療機関や薬局等へ迅速に直接伝達される制度です。
解き方
- 空欄aについて、緊急安全性情報は「緊急かつ重大な注意喚起」が必要な状況で発出されることを確認します。
- 空欄bについて、医療機関や薬局等への情報提供期間が「1ヶ月以内」であることを確認します。
- 空欄cについて、A4サイズの黄色用紙に印刷されることから「イエローレター」と呼ばれることを確認し、該当する「1」を選びます。
- 選択肢 1正解
- aが「緊急かつ重大な注意喚起」、bが「1ヶ月」、cが「イエローレター」で全て適切です。
- 選択肢 2不正解
- aは「緊急かつ重大な注意喚起」、bは「1ヶ月」であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bの期間は3ヶ月ではなく「1ヶ月以内」であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- a、b、cの記述がすべて安全性速報(ブルーレター)や別の内容と混同しており誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cはブルーレター(安全性速報)ではなく「イエローレター」であるため誤りです。
覚えるポイント
- 緊急安全性情報はイエローレター(1ヶ月以内)、安全性速報はブルーレター(1ヶ月以内)です。
間違えやすいところ
- イエローレターとブルーレター(安全性速報)の対象となる注意喚起の緊急性の度合いを混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き(令和4年3月改訂)第5章「医薬品の適正使用・安全対策」安全性情報等の提供
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.27 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の添付文書情報等に関する正誤判断
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書の電子化 / 添付文書の閲覧方法 / 使用上の注意
医薬品の添付文書情報等に関する記述a~cの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 令和3年8月1日から、医療用医薬品への紙の添付文書の同梱は廃止されたが、一般用医薬品には引き続き紙の添付文書が同梱されている。 b 医療用医薬品の最新の添付文書は、全て厚生労働省のホームページで公表されている。 c 一般用医薬品の添付文書に「使用上の注意」として記載される内容は、配合成分等の記載からある程度読み取ることが可能である。
解答・解説を表示
解答
3
解説
法改正(令和3年8月1日施行)により、医療用医薬品等の紙の添付文書同梱は原則廃止されて電子的な提供へと移行しましたが、一般用医薬品には引き続き紙の添付文書が同梱されています。最新の添付文書情報はPMDA(総合機構)のウェブサイトで公表されています。
解き方
- 記述aについて、令和3年8月1日施行の法改正による紙添付文書同梱廃止の対象は医療用医薬品等であり、一般用医薬品は引き続き紙の添付文書が同梱されるため「正」と判定します。
- 記述bについて、最新の添付文書が公表されているのは厚生労働省ではなく「独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)」のホームページであるため「誤」と判定します。
- 記述cについて、一般用医薬品の「使用上の注意」は配合されている成分やその薬理作用からある程度予測・読み取ることができるため「正」と判定します。
- a(正)、b(誤)、c(正)の組合せである選択肢3を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは正しく、記述bは誤り、記述cは正しいため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述cは正しい内容であるため不適です。
- 選択肢 3正解
- a(正)、b(誤)、c(正)の組み合わせとなっており正しいです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aは正しい内容であるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aは正しく、記述bは誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- 最新添付文書が掲載されるのは「PMDA(総合機構)のホームページ」です。
間違えやすいところ
- 添付文書情報の公表主体を厚生労働省とPMDAで混同しないようにしてください。
出題の前提:手引き(令和4年3月改訂)第5章「医薬品の適正使用・安全対策」添付文書の記載事項
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.28 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
副作用情報等の収集及び報告制度に関する正誤判断
医薬品の適正使用と安全対策 · 製造販売業者の情報収集 / 登録販売者の協力義務 / 要指導医薬品の調査報告
副作用情報等の収集に関する記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品の製造販売業者は、一般用医薬品の市販後においても、常にその品質、有効性及び安全性に関する情報を収集し、医薬関係者に必要な情報を提供することが重要である。 b 登録販売者は、医薬品医療機器等法に基づき、製造販売業者が行う情報収集に協力するよう努めなければならない。 c 医薬品の製造販売業者は、医薬品との関連が否定できない感染症に関する症例情報の報告や研究論文等について、国への報告義務が課されている。 d 要指導医薬品に関して、既存の医薬品と明らかに異なる有効成分が配合されたものについては、一定期間、承認後の使用成績等を製造販売業者等が集積し、厚生労働省へ提出する制度が適用されるが、医療用医薬品で使用されていた有効成分を初めて配合したものについては、安全性に関する調査結果の報告は求められていない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品の市販後安全対策において、製造販売業者には副作用等の情報収集および国への報告が義務付けられており、医薬品関係者(登録販売者等)にはその情報収集への協力努力義務があります。また、新規に要指導医薬品等に配合された成分には使用成績調査等の安全対策が義務付けられています。
解き方
- 記述aについて、市販後における安全性等の情報収集および提供は製造販売業者の重要な責務であるため「正」と判定します。
- 記述bについて、医薬品医療機器等法第68条の2第2項において、薬局開設者や医薬品販売業者等の専門家には情報収集への協力努力義務が規定されているため「正」と判定します。
- 記述cについて、製造販売業者には副作用・感染症症例等の国への報告義務が課されているため「正」と判定します。
- 記述dについて、医療用医薬品で使用されていた有効成分を初めて配合したもの(スイッチOTC等)についても、一定期間の安全性に関する調査結果の報告が義務付けられているため「誤」と判定します。
- 以上より、正・正・正・誤となる選択肢2を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述a及びbが正しいため不適です。
- 選択肢 2正解
- a(正)、b(正)、c(正)、d(誤)の組み合わせであり正しいです。
- 選択肢 3不正解
- 記述cは正しく、記述dは誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aは正しく、記述dは誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述a及びbは正しく、記述dは誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- 登録販売者には製造販売業者が行う安全性情報収集に協力する努力義務があります。
間違えやすいところ
- スイッチOTC医薬品(医療用から転用された成分)であっても市販後の安全性調査報告が求められる点を見落とさないようにしてください。
出題の前提:手引き(令和4年3月改訂)第5章「医薬品の適正使用・安全対策」副作用等報告制度
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.28 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の副作用等報告制度
医薬品の適正使用と安全対策 · 医薬品副作用等報告制度 / 登録販売者の義務 / PMDAへの報告方法
医薬品の副作用等報告に関する記述について、正しい組合せを選びなさい。 a 報告様式は、(独)医薬品医療機器総合機構ホームページから入手できる。 b 報告様式のすべての記入欄に記入しなければ報告書は提出できない。 c 令和3年4月から、ウェブサイトに直接入力することによる電子的な報告が可能となった。 d 複数の専門家が医薬品の販売等に携わっている場合であっても、報告書は、当該薬局又は医薬品の販売業において販売等された医薬品の副作用等によると疑われる健康被害の情報に直接接した専門家1名から提出されれば十分である。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品医療機器等法第68条の10第2項に基づき、医薬品の副作用等を知った薬局開設者や登録販売者等の専門家は、保健衛生上の危害の発生や拡大を防止するため、PMDAを通じて厚生労働大臣へ報告する義務・努力義務が定められています。
解き方
- 各記述の正誤を厚生労働省の手引きの安全性情報報告制度に関する規定に照らし合わせて判定する。
- 判定結果「a:正、b:誤、c:正、d:正」に対応する選択肢3を特定する。
- 選択肢 1不正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが誤となっており、判定と一致しないため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cが誤とされていますが、電子報告システムは令和3年4月より導入されているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aは正、bは誤、cは正、dは正であり、すべての記述の正誤が正しく対応しています。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、bが正となっており、手引きの記載と正誤が逆であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bが正、dが誤となっており、手引きの記載と一致しないため誤りです。
覚えるポイント
- 副作用報告はすべての記入欄が埋まっていなくても速やかに行う必要があります。
間違えやすいところ
- すべての情報が揃うまで報告を保留すべきと誤認しやすい点に注意が必要です。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験問題・厚生労働省試験問題作成の手引き(適正使用)
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.29 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品副作用被害救済制度の対象範囲
医薬品の適正使用と安全対策 · 医薬品副作用被害救済制度 / 給付対象 / 給付対象外
医薬品副作用被害救済制度に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを選びなさい。 a 副作用による疾病のため入院治療が必要と認められる場合であって、やむをえず自宅療養を行った場合も救済給付の対象となる。 b 個人輸入した医薬品の使用による健康被害は救済制度の対象とならない。 c いわゆる健康食品の使用による健康被害は救済制度の対象となる。 d 医薬品を適正に使用して生じた健康被害であって、医療機関での治療を要さず寛解したような軽度なものも救済給付の対象となる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品副作用被害救済制度は、医薬品を適正に使用したにもかかわらず発生した副作用による疾病(入院治療を必要とする程度)、障害、死亡を対象として迅速に救済を行う制度です。個人輸入医薬品や健康食品は対象外です。
解き方
- 各記述の正誤を救済制度の対象疾病の要件および除外対象に照らし合わせて確認する。
- a(正)、b(正)、c(誤)、d(誤)より、正しい組合せである1を選択する。
- 選択肢 1正解
- a、bともに正しい記述であり、適切な組合せです。
- 選択肢 2不正解
- cは誤り(健康食品は医薬品ではないため対象外)であるため選択できません。
- 選択肢 3不正解
- dは誤り(医療機関を受診せず寛解するような軽度な健康被害は対象外)であるため選択できません。
- 選択肢 4不正解
- c、dともに誤った記述であるため選択できません。
覚えるポイント
- 救済制度の対象は入院治療を要する程度の重篤な疾病や日常生活が著しく制限される障害等です。
間違えやすいところ
- 個人輸入薬やいわゆる健康食品も救済制度の対象に含まれると混同しないようにしましょう。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験問題・厚生労働省試験問題作成の手引き(適正使用)
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.29 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品副作用被害救済制度の手続きと給付
医薬品の適正使用と安全対策 · 医薬品副作用被害救済制度 / 給付請求者 / 請求期限 / 判定手続き
医薬品副作用被害救済制度に関する記述について、正しい組合せを選びなさい。 a 給付請求は、健康被害が医薬品の副作用によると判断した医師が(独)医薬品医療機器総合機構に行わなければならない。 b 障害年金の給付には請求期限はない。 c 医療費の給付の請求期限は、医療費の支給の対象となる費用の支払いが行われたときから5年以内である。 d 薬事・食品衛生審議会の諮問・答申を経て、都道府県知事が判定した結果に基づいて各種給付が行われる。
解答・解説を表示
解答
5
解説
救済給付の請求は被害を受けた本人(または遺族)が行い、PMDAが医学的・薬学的な判定を薬事・食品衛生審議会に諮問し、その答申に基づいて厚生労働大臣が判定を行います。医療費・医療手当の請求期限は実費支払時から5年以内です。
解き方
- 各記述の請求権者、給付の請求期限、判定を行う主体(厚生労働大臣)を確認する。
- a(誤)、b(正)、c(正)、d(誤)の組合せである5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bが誤と判定されているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが正、cが誤と判定されているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cが誤、dが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bが誤、dが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- a(誤)、b(正)、c(正)、d(誤)の組み合わせが正確に示されています。
覚えるポイント
- 請求者は被害者本人や遺族であり、判定は都道府県知事ではなく厚生労働大臣が行います。
間違えやすいところ
- 医師が直接請求を行うと誤認しやすいため、請求権者は患者側であることを意識しましょう。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験問題・厚生労働省試験問題作成の手引き(適正使用)
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.30 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品PLセンターの機能と役割
医薬品の適正使用と安全対策 · 医薬品PLセンター / 裁判外紛争解決手続き / 公平・中立な立場
医薬品PLセンターに関する記述について、正しい組合せを選びなさい。 a 医薬品副作用被害救済制度の対象とならないケースのうち、製品不良など、製薬企業に損害賠償責任がある場合には、医薬品PLセンターへの相談が推奨される。 b 消費者の医薬品又は医薬部外品に関する苦情(健康被害以外の損害も含まれる。)の申立てに関して相談を受け付けている。 c 苦情を申し立てた消費者が製造販売元の企業と交渉するに当たって、消費者側の立場に立ち、交渉の仲介や調整・あっせんを行い、裁判によらずに迅速な解決に導くことを目的としている。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品PLセンターは、日本製薬団体連合会によって開設された機関で、医薬品・医薬部外品による損害に関する苦情相談を公平・中立な立場で受け付け、裁判によらず迅速な解決(ADR)を図ることを目的としています。
解き方
- a、b、cの各記述内容を医薬品PLセンターの機能および中立性に関する規定と照合する。
- a(正)、b(正)、c(誤:公平・中立な立場に立つ)より、正しい組合せとして2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- bが誤、cが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aは正、bは正、cは誤(公平・中立な立場)であり、正誤判定が完全に一致しています。
- 選択肢 3不正解
- cは公平・中立な立場をとるため「消費者側の立場に立つ」とする点は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aおよびbは正しい記述であるため、すべて誤りとする選択肢は不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、cが正と判定されているため誤りです。
覚えるポイント
- 医薬品PLセンターは消費者側ではなく「公平・中立な立場」で紛争解決を仲介・あっせんします。
間違えやすいところ
- 消費者の代理人として一方の味方になる機関ではない点を見落とさないようにしましょう。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験問題・厚生労働省試験問題作成の手引き(適正使用)
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.30 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の安全対策の歴史
医薬品の適正使用と安全対策 · 安全対策の歴史 / アンプル入りかぜ薬 / 間質性肺炎 / 小柴胡湯 / フェニルプロパノールアミン
一般用医薬品の安全対策に関する記述 a ~ d について、正誤の正しい組み合わせを1つ選べ。 a 解熱鎮痛成分としてアミノピリン、スルピリンが配合されたアンプル入りかぜ薬の使用による重篤な副作用が発生し、1965 年、厚生省(当時)より関係製薬企業に対してアンプル入りかぜ薬製品の回収が要請された。 b 一般用かぜ薬の使用によると疑われる間質性肺炎の発生事例が複数報告され、その初期症状はかぜの諸症状と区別が難しく、症状が悪化した場合には注意が必要であることから、2003 年6月、厚生労働省より関係製薬企業に対して一般用かぜ薬全般につき使用上の注意の改訂が指示された。 c 小柴胡湯による間質性肺炎に関して、1994 年1月、小柴胡湯とインターフェロン製剤との併用を禁忌とする旨の使用上の注意の改訂がなされたが、それ以降も慢性肝炎患者が小柴胡湯を使用して間質性肺炎を発症し、死亡を含む重篤な転帰に至った例もあったことから、1996 年3月、厚生省(当時)より関係製薬企業に対して緊急安全性情報の配布が指示された。 d エピナスチン塩酸塩は、一般用医薬品の鼻炎用内服薬等に配合されていたが、2003 年8月までに、用法・用量の範囲を超えた使用等による脳出血等の副作用症例が複数報告されたため、厚生労働省より関係製薬企業に対して使用上の注意の改訂等を行うとともに、プソイドエフェドリン塩酸塩(PSE)等への速やかな切替えが指示された。
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解答
1
解説
一般用医薬品の安全対策の歴史的経緯(アンプル入りかぜ薬、一般用かぜ薬による間質性肺炎、小柴胡湯による間質性肺炎、PPAによる脳出血等の対策)について、発生年や措置内容、対象成分の正確な理解が問われます。
解き方
- 記述aを確認:アミノピリン・スルピリン配合のアンプル入りかぜ薬について1965年に製品回収が要請された経緯は正しい。
- 記述bを確認:一般用かぜ薬による間質性肺炎の発生報告を受けて、2003年6月に使用上の注意改訂が指示された経緯は正しい。
- 記述cを確認:小柴胡湯に関して1994年1月のインターフェロン併用禁忌、1996年3月の緊急安全性情報発出という経緯は正しい。
- 記述dを確認:脳出血等の副作用症例報告を受けてプソイドエフェドリン塩酸塩への切替えが指示されたのは「塩酸フェニルプロパノールアミン」であり、エピナスチン塩酸塩ではないため誤り。
- したがって、正・正・正・誤の組み合わせとなる選択肢1を選択する。
- 選択肢 1正解
- a:正、b:正、c:正、d:誤の組み合わせであり正しいです。
- 選択肢 2不正解
- b、cが誤り、dが正とされており誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤り、dが正とされており誤りです。
- 選択肢 4不正解
- a、bが誤り、dが正とされており誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤りとされており誤りです。
覚えるポイント
- PPA(塩酸フェニルプロパノールアミン)は脳出血の副作用報告を受けてプソイドエフェドリン塩酸塩(PSE)等へ切り替えられた。
間違えやすいところ
- PPAとPSEのどちらが代替成分として切り替えられた側なのかを取り違えないこと。
出題の前提:手引き「第5章 医薬品の適正使用・安全対策」の「医薬品の安全対策」参照。
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.31 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の適正使用のための啓発活動
医薬品の適正使用と安全対策 · 啓発活動 / ダメ。ゼッタイ。普及運動 / 薬物乱用防止
医薬品の適正使用のための啓発活動等に関する記述 a ~ c について、正誤の正しい組み合わせを1つ選べ。 a 「6.26 国際麻薬乱用撲滅デー」を広く普及し、薬物乱用防止を一層推進するため、「ダメ。ゼッタイ。」普及運動が実施されている。 b 要指導医薬品や一般用医薬品の乱用をきっかけに、違法な薬物の乱用につながることがある。 c 薬物乱用の危険性や医薬品の適正使用の重要性等に関する知識は、小中学生のうちから啓発することが重要である。
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解答
5
解説
薬物乱用防止のための「ダメ。ゼッタイ。」普及運動や、若年層・小中学生からの啓発、一般用医薬品の乱用がゲートウェイドラッグとして違法薬物乱用につながる危険性に関する知識を正確に理解しておく必要があります。
解き方
- 記述aを確認:「6.26 国際麻薬乱用撲滅デー」の普及と薬物乱用防止の推進のために「ダメ。ゼッタイ。」普及運動が実施されているのは正しい。
- 記述bを確認:市販の一般用医薬品等の乱用が違法薬物の乱用への契機となることがあるため正しい。
- 記述cを確認:薬物乱用の危険性等は早期からの教育が効果的であり、小中学生のうちから啓発することが重要であるため正しい。
- すべて正であるため、選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aとcが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bとcが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- a、b、cの記述はすべて正しく、適切な組み合わせです。
覚えるポイント
- 「ダメ。ゼッタイ。」普及運動は「6.26 国際麻薬乱用撲滅デー」に合わせて実施される。
間違えやすいところ
- 一般用医薬品であっても乱用によって依存症や違法薬物への移行リスクがある点を見落とさないこと。
出題の前提:手引き「第5章 医薬品の適正使用・安全対策」の「医薬品の適正使用のための啓発活動」参照。
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.32 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
添付文書の「してはいけないこと」(禁忌事項)
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書 / してはいけないこと / 催眠鎮静薬 / ケトプロフェン / ブチルスコポラミン臭化物 / 芍薬甘草湯
一般用医薬品の添付文書の「してはいけないこと」に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a 抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬(睡眠改善薬)は、医療機関において不眠症の治療を受けている場合には、その治療を妨げるおそれがあるため、不眠症の診断を受けた人は服用しないよう記載されている。 b ケトプロフェンが配合された外用鎮痛消炎薬は、接触皮膚炎を誘発するおそれがあるため、オキシベンゾン、オクトクリレンを含有する製品(日焼け止め、香水等)によるアレルギー症状(発疹・発赤、かゆみ、かぶれ等)を起こしたことがある人は使用しないよう記載されている。 c ブチルスコポラミン臭化物は、喘息発作を誘発するおそれがあるため、喘息を起こしたことがある人は服用しないよう記載されている。 d 芍薬甘草湯は、肝臓でグリコーゲンを分解して血糖値を上昇させる作用があり、糖尿病を悪化させるおそれがあるため、糖尿病の診断を受けた人は服用しないよう記載されている。
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解答
1
解説
各医薬品成分が禁忌(してはいけないこと)とされる理由・背景となる基礎疾患や病態を正確に理解することが重要です。
解き方
- 記述aを確認:ジフェンヒドラミン等の睡眠改善薬は、医療機関での不眠症治療を妨げるおそれがあるため、不眠症の診断を受けた人は服用しないこととされており正しい。
- 記述bを確認:ケトプロフェン貼付剤等では、紫外線吸収剤(オキシベンゾン、オクトクリレン)に対する過敏症の既往がある人で交差感作による重篤な接触皮膚炎・光線過敏症を起こすおそれがあるため、使用しないこととされており正しい。
- 記述cを確認:ブチルスコポラミン臭化物で「喘息を起こしたことがある人」は禁忌ではなく、喘息発作誘発のおそれがあるのは解熱鎮痛成分(アスピリン等)であるため誤り(ブチルスコポラミン臭化物は心臓病、緑内障、排尿困難等が関連)。
- 記述dを確認:芍薬甘草湯の「してはいけないこと」には心臓病の診断を受けた人が該当し、グリコーゲン分解により血糖値を上昇させる作用があるのはアドレナリン作動成分(プソイドエフェドリン塩酸塩等)であるため誤り。
- したがって、正しい組み合わせは(a、b)の1である。
- 選択肢 1正解
- aとbの内容が共に正しいため正解です。
- 選択肢 2不正解
- dが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- cが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- cとdの両方が誤りであるため不正解です。
覚えるポイント
- ケトプロフェン外用薬はオキシベンゾン・オクトクリレン等に過敏症のある人は使用禁忌。
間違えやすいところ
- 芍薬甘草湯の禁忌は「心臓病」であり、「糖尿病」ではない(糖尿病悪化はアドレナリン作動成分の注意)。
出題の前提:手引き「別表(してはいけないこと)」参照。
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.32 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
「してはいけないこと」と前立腺肥大による排尿困難
医薬品の適正使用と安全対策 · してはいけないこと / 前立腺肥大 / 交感神経刺激作用 / プソイドエフェドリン塩酸塩
交感神経刺激作用により尿の貯留・尿閉を生じるおそれがあるため、一般用医薬品の添付文書の「してはいけないこと」の項の「次の人は服用しないこと」に次の症状のある人として「前立腺肥大による排尿困難」と記載されている成分として、正しいものを1つ選べ。
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解答
3
解説
プソイドエフェドリン塩酸塩などのアドレナリン作動成分は、交感神経を刺激して排尿筋を弛緩・内尿道括約筋を収縮させるため、前立腺肥大に伴う排尿困難がある人が服用すると尿閉をきたす危険があり禁忌と指定されています。
解き方
- 設問の条件「交感神経刺激作用により尿の貯留・尿閉を生じるおそれがある」「してはいけないことの『次の人は服用しないこと』に『前立腺肥大による排尿困難』」を確認する。
- 選択肢を検討する: 1 テオフィリン:キサンチン系成分。 2 カフェイン:中枢興奮成分。 3 プソイドエフェドリン塩酸塩:アドレナリン作動成分であり、交感神経刺激作用により排尿困難・尿閉を悪化させるため該当する。 4 タンニン酸アルブミン:止瀉成分。
- 該当するのはプソイドエフェドリン塩酸塩であるため、3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- テオフィリンはキサンチン系成分であり、本記述には該当しません。
- 選択肢 2不正解
- カフェインは中枢神経刺激薬であり、本記述には該当しません。
- 選択肢 3正解
- プソイドエフェドリン塩酸塩は交感神経刺激作用により尿の貯留・尿閉を起こすおそれがあるため、「前立腺肥大による排尿困難」のある人では「服用しないこと」とされています。
- 選択肢 4不正解
- タンニン酸アルブミンは収斂作用を持つ止瀉薬成分であり、本記述には該当しません。
覚えるポイント
- プソイドエフェドリン塩酸塩は「前立腺肥大による排尿困難」がある人に対して「してはいけないこと(服用しないこと)」に該当する。
間違えやすいところ
- 抗コリン成分の場合は「相談すること」に記載されることが多いが、プソイドエフェドリン塩酸塩の「前立腺肥大による排尿困難」は「してはいけないこと」に位置づけられている点に注意する。
出題の前提:手引き「別表(してはいけないこと)」参照。
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.33 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
添付文書の「してはいけないこと(服用しないこと)」と該当成分
医薬品の適正使用と安全対策 · 使用上の注意 / してはいけないこと / 妊婦 / 授乳婦
一般用医薬品の添付文書における「してはいけないこと」の「次の人は使用(服用)しないこと」に記載することとされている事項と、それに関連する成分に関する組合せについて、正誤の正しい組合せを選びなさい。 事項 - 成分 a 妊婦又は妊娠していると思われる人 - アセトアミノフェン b 出産予定日12週以内の妊婦 - イブプロフェン c 授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けること - センノシド
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解答
5
解説
一般用医薬品の添付文書において、「してはいけないこと」には重篤な副作用や症状悪化を防ぐための禁止事項が記載されます。イブプロフェンは胎児への循環器系への悪影響を避けるため「出産予定日12週以内の妊婦」で禁忌とされ、センノシドは母乳移行による乳児下痢を防ぐため授乳回避が指示されます。一方、アセトアミノフェンは禁忌ではなく「相談すること」に記載されます。
解き方
- 各事項と対応成分の添付文書上の位置づけ(してはいけないことか相談することか)を確認する。
- a(アセトアミノフェンは相談すること)が誤り、b(イブプロフェンは出産予定日12週以内禁忌)が正しい、c(センノシドは授乳回避)が正しいと判定する。
- 「誤、正、正」の組み合わせである選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bが誤、cが誤となっており正誤判定が逆です。
- 選択肢 2不正解
- cのセンノシドに関する記述が誤りとされているため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- aのアセトアミノフェンは「してはいけないこと」ではなく「相談すること」であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが正、bが誤と判定されているため不適切です。
- 選択肢 5正解
- aは誤、bは正、cは正の正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- イブプロフェンは「出産予定日12週以内の妊婦」で服用禁止となることを確実に覚えましょう。
間違えやすいところ
- アセトアミノフェンは妊婦に対して絶対禁忌ではなく「相談すること」に分類される点に注意が必要です。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」の別表(使用上の注意)
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.33 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
添付文書の「相談すること(次の診断を受けた人)」と基礎疾患
医薬品の適正使用と安全対策 · 使用上の注意 / 相談すること / 基礎疾患 / アドレナリン作動成分
一般用医薬品の添付文書の「相談すること」の項の「次の診断を受けた人」に記載されている基礎疾患と、それに関連する成分に関する次の組合せのうち、正しいものの組合せを選びなさい。 基礎疾患 - 成分 a 糖尿病 - メチルエフェドリン塩酸塩 b 緑内障 - イブプロフェン c 肝臓病 - アセトアミノフェン d 胃・十二指腸潰瘍 - ロペラミド塩酸塩
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解答
2
解説
添付文書の「相談すること」の「次の診断を受けた人」欄には、有効成分の作用機序に基づき基礎疾患が悪化するリスクがある場合に記載されます。アドレナリン作動成分(メチルエフェドリン塩酸塩等)は血糖値を上昇させるため「糖尿病」、アセトアミノフェンは肝代謝され肝障害を悪化させるおそれがあるため「肝臓病」の診断を受けた人で相談することとされています。
解き方
- 各基礎疾患と成分の薬理作用・副作用の関連性を確認する。
- a(糖尿病とメチルエフェドリン塩酸塩)は血糖上昇作用により該当し正しい。
- b(緑内障)は抗コリン作用を持つ成分等で記載され、イブプロフェンではないため誤り。
- c(肝臓病とアセトアミノフェン)は肝毒性悪化の懸念から該当し正しい。
- d(胃・十二指腸潰瘍)はNSAIDs等で記載され、ロペラミド塩酸塩ではないため誤り。
- 正しい組み合わせは(a、c)であり、選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- bのイブプロフェンは緑内障ではなく胃・十二指腸潰瘍等の基礎疾患に関連するため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aおよびcの両方が正しい組み合わせとなっています。
- 選択肢 3不正解
- bおよびdの両方が誤った組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- dのロペラミド塩酸塩は胃・十二指腸潰瘍に関連する成分ではないため誤りです。
覚えるポイント
- 交感神経刺激成分(エフェドリン類)は肝臓でグリコーゲン分解を促進して血糖を上昇させるため糖尿病で注意が必要です。
間違えやすいところ
- ロペラミド塩酸塩は止瀉薬成分であり、胃潰瘍ではなく急性の激しい下痢や便秘の悪化などに留意します。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」の「相談すること」に関する別表
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.34 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
アルミニウム含有制酸薬の禁忌(透析療法)
医薬品の適正使用と安全対策 · 使用上の注意 / してはいけないこと / 制酸薬 / 透析療法 / アルミニウム脳症
次の表は、ある制酸薬に含まれている成分の一覧である。 3包中 スクラルファート水和物 1,500 mg メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 1,500 mg 合成ヒドロタルサイト 750 mg コウボク流エキス 0.6 mL ソウジュツ流エキス 0.6 mL 次のうち、この制酸薬の添付文書の「してはいけないこと」の項において、「次の人は服用しないでください」の項目に記載されている事項として、正しいものを選びなさい。
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解答
3
解説
アルミニウムを含む成分(スクラルファート、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、合成ヒドロタルサイト等)は、腎機能が著しく低下した透析療法中の患者が服用すると、体内にアルミニウムが蓄積してアルミニウム脳症やアルミニウム骨症を引き起こすおそれがあるため、添付文書の「してはいけないこと」に「透析療法を受けている人」と記載されます。
解き方
- 配合成分(スクラルファート水和物、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、合成ヒドロタルサイト)を確認し、アルミニウム含有成分であることを把握する。
- アルミニウム含有成分が配合されている場合の「してはいけないこと」の対象疾患・状態を想起する。
- 「透析療法を受けている人」が服用禁止事項として記載されるため、選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 喘息の既往で禁忌となるのはアスピリン等の解熱鎮痛成分などであり、本処方の禁忌事項ではありません。
- 選択肢 2不正解
- 日常的に不眠の人が服用禁止となるのは睡眠改善薬(ジフェンヒドラミン等)であり、制酸薬には該当しません。
- 選択肢 3正解
- アルミニウムを含む成分が配合されているため、「透析療法を受けている人」は服用禁止として記載されます。
- 選択肢 4不正解
- 牛乳アレルギーによる禁忌はタンニン酸アルブミン等に関するものであり、本処方には該当しません。
覚えるポイント
- スクラルファート、合成ヒドロタルサイト、アルミン酸系成分など「アルミニウム」を含む成分は透析患者で禁忌です。
間違えやすいところ
- タンニン酸アルブミン(牛乳アレルギー)やアスピリン(喘息)など、他の代表的な禁忌項目と混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」別表(してはいけないこと)
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.34 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
鎮咳去痰薬の複合処方における「相談すること(次の診断を受けた人)」
医薬品の適正使用と安全対策 · 使用上の注意 / 相談すること / 鎮咳去痰薬 / キサンチン系 / アドレナリン作動成分
次の表は、ある鎮咳去痰薬に含まれている成分の一覧である。 3錠中 ジプロフィリン 225 mg dl-メチルエフェドリン塩酸塩 18.75 mg ノスカピン 30 mg ジフェンヒドラミン塩酸塩 45 mg 次のうち、この鎮咳去痰薬の添付文書の「相談すること」の項において、「次の診断を受けた人」の項目欄に記載されている事項の正誤について、正しい組合せを選びなさい。 a 心臓病 b てんかん c 甲状腺機能障害 d 腎臓病
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解答
4
解説
配合成分ごとの留意事項として、ジプロフィリン(キサンチン誘導体)は心臓刺激作用があるため「心臓病」、中枢興奮作用により痙攣を誘発するおそれがあるため「てんかん」で注意が必要です。またdl-メチルエフェドリン塩酸塩は交感神経刺激作用により「心臓病」「甲状腺機能障害」等の悪化を招くおそれがあり「相談すること」に記載されます。この処方において「腎臓病」の記載対象となる主たる成分は含まれていません。
解き方
- 処方成分(ジプロフィリン、dl-メチルエフェドリン塩酸塩、ノスカピン、ジフェンヒドラミン塩酸塩)を整理する。
- a(心臓病)はジプロフィリンやメチルエフェドリンの影響により記載される(正)。
- b(てんかん)はジプロフィリンの中枢興奮・発作誘発作用により記載される(正)。
- c(甲状腺機能障害)はdl-メチルエフェドリン塩酸塩の交感神経刺激作用等により記載される(正)。
- d(腎臓病)は本処方の「次の診断を受けた人」には該当しない(誤)。
- 組合せとして「正、正、正、誤」となっている選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- てんかん(ジプロフィリン)や甲状腺機能障害(メチルエフェドリン)も記載対象であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 甲状腺機能障害が誤で腎臓病が正と判定されているため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- 心臓病やてんかんが記載対象であり、腎臓病は対象外であるため不適切です。
- 選択肢 4正解
- a(正)、b(正)、c(正)、d(誤)の正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 心臓病や甲状腺機能障害が誤と判定されているため不適切です。
覚えるポイント
- キサンチン系(ジプロフィリン等)は中枢興奮による痙攣誘発リスクから「てんかん」の診断を受けた人で相談事項となります。
間違えやすいところ
- 何でも腎臓病が相談事項に含まれると思い込まず、各成分の特異的な禁忌・相談疾患を区別して整理しましょう。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」の「相談すること」に関する別表
出典:長野県『2022年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:707KB) p.35 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
2022年度 長野県 後半
参照した公式資料
長野県が公開した2022年度 長野県 後半の問題・解答資料です。
- 試験問題 後半(PDF:707KB) ↗ — www.pref.nagano.lg.jp(PDF・36ページ)
- 正答一覧(PDF:19KB) ↗ — www.pref.nagano.lg.jp(PDF・1ページ)

