公開問題を地域・年度・前半後半で区別しています。地域共通問題を含み、全国の独立した問題を網羅する集計ではありません。受験する地域の最新版の手引きと案内を併せて確認してください。
2022年度 関西広域連合 前半の概要
医薬品の本質
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の本質 / 専門家の役割
医薬品の本質に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選べ。
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解答
2
解説
医薬品は人の生命や健康に直接影響を与えるものであり、人体に直接使用されない検査薬や殺虫剤等も含めて適正な取り扱いが求められます。
解き方
- 各記述(a〜d)の正誤を個別に判定する。
- a(正)、b(正)、c(誤)、d(正)に一致する選択肢2を正答とする。
- 選択肢 1不正解
- cが誤り、dが正しいため誤った組み合わせです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bは正しく、cは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aは正しく、cは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- cは誤りであるため、すべて正しいとする本選択肢は不適切です。
覚えるポイント
- 人体に直接使用されない医薬品(検査薬や殺虫剤等)も人の健康に影響を与え得る。
間違えやすいところ
- 人体に直接使用しない検査薬などの医薬品を「健康被害のリスクが皆無」と誤解しやすい。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和4年3月)「医薬品の本質」
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.2 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
医薬品の効果とリスク評価
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 用量-反応関係 / LD50 / GLP
医薬品の効果とリスク評価に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選べ。
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解答
2
解説
医薬品の効果や毒性は用量-反応関係に基づいて評価され、50%致死量(LD50)は薬物の毒性や安全性を測る代表的な指標です。
解き方
- 各記述(a〜d)の正誤を確認する(特にbのLD50の定義に留意)。
- a(正)、b(誤)、c(正)、d(正)の組合せである選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述dが正しいため、dを誤とする本選択肢は不適切です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤(LD50は安全性の指標)、cが正、dが正で正しいです。
- 選択肢 3不正解
- bは誤り、cは正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aは正しく、bは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aは正しく、bは誤り、cは正しいため不適切です。
覚えるポイント
- 50%致死量(LD50)は有効性ではなく「安全性(致死毒性)」の指標である。
間違えやすいところ
- LD50の数値が「有効性の指標」と書かれた引っ掛けに気をつける。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和4年3月)「医薬品の効果とリスク評価」
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.2 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
健康食品の位置づけ
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 健康食品 / 特定保健用食品 / 機能性表示食品
健康食品に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選べ。
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解答
3
解説
健康食品は食品であり、医薬品とは法的位置づけや科学的データの担保水準が異なります。特定保健用食品は国の個別許可を受ける制度です。
解き方
- 各記述の正誤を検討する。特にcの「事業者の責任で届出」は機能性表示食品の特徴である点を見抜く。
- a(正)、b(正)、c(誤)、d(誤)の組み合わせである選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述cは機能性表示食品に関する内容であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述dはいわゆる健康食品が医薬品と同等のデータを持つわけではないため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが正、cが誤(機能性表示食品の記述)、dが誤(同等ではない)で一致します。
- 選択肢 4不正解
- 記述a、bともに正しく、cは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aは正しく、dは誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- 「事業者の責任で科学的根拠をもとに届出」は機能性表示食品(トクホは国の個別許可審査)。
間違えやすいところ
- 特定保健用食品(トクホ:国の審査・許可)と機能性表示食品(事業者の責任で国へ届出)の混同に注意。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和4年3月)「健康食品」
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.3 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
医薬品の副作用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · WHOの副作用定義 / 薬理作用 / 副作用の範囲
医薬品の副作用に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選べ。
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解答
3
解説
医薬品の副作用には疾病の予防に通常用いられる量で生じる有害かつ意図しない反応も含まれ、眠気等の軽微な症状も副作用とみなされます。
解き方
- a(WHO定義では予防も含むため誤)、b(通常複数の作用を持つため誤)、c(正)、d(軽度でも副作用であるため誤)を判定する。
- a(誤)、b(誤)、c(正)、d(誤)に合致する選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述aはWHO定義において予防のための使用も副作用対象に含まれるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは誤り、cは正しく、dは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが誤となり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aおよびbは誤り、cは正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- 記述cは正しく、dは副作用に含まれるため誤りです。
覚えるポイント
- 医薬品は複数の薬理作用を併せ持つことが多く、日常生活に支障を来さない眠気・口渇も副作用に含まれる。
間違えやすいところ
- 「WHOの副作用定義には予防は含まれない」や「軽い症状は副作用ではない」という誤った思い込み。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和4年3月)「医薬品の副作用」
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.3 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
医薬品によるアレルギー
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · アレルギー / 免疫反応 / 添加物アレルギー
アレルギーに関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選べ。
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解答
1
解説
アレルギーは医薬品の有効成分だけでなく、製剤に賦形・安定化のために含まれる添加物によっても引き起こされる免疫反応です。
解き方
- 各記述の正誤を判定する。dにおいて添加物もアレルゲンとなり得る点に注目する。
- a(正)、b(正)、c(正)、d(誤)の組み合わせである選択肢1を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤(添加物もアレルゲンとなる)で正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- cは正しく、dは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- cは典型的なアレルギー症状を正しく述べているため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aおよびbは正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aおよびcは正しく、dは誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- 医薬品の有効成分だけでなく、色素や結合剤などの「添加物」もアレルギーの原因物質になる。
間違えやすいところ
- 「添加物は薬理活性がないのでアレルギーを起こさない」と誤解しやすい点に注意。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和4年3月)「アレルギー(過敏反応)」
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.4 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
一般用医薬品の使用と安全確保
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 適正使用 / 副作用回避 / 受診勧奨
一般用医薬品の使用に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選べ。
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解答
4
解説
一般用医薬品は対症療法が主であり、重大な副作用の回避が最優先されます。漫然と使用を継続させず適時医療機関の受診勧奨を行います。
解き方
- 各記述の正誤を検討する。bの優先事項、dの受診勧奨の要否を確認する。
- a(正)、b(誤)、c(正)、d(誤)の組み合わせである選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述bは誤りであり、記述cは正しいため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- 記述dは漫然連用を防ぐため受診を促す必要があり誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aは正しく、bは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが誤(重大な副作用の回避が優先)、cが正、dが誤(受診勧奨が必要)で正しいです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aは正しく、dは誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- 一般用医薬品の使用では、使用中断の不利益よりも「重大な副作用の回避」が常に優先される。
間違えやすいところ
- 異常を感じなくても症状が改善しないまま継続使用している場合は、受診勧奨が必要となる。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和4年3月)「適正使用の重要性」
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.4 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
一般用医薬品の不適正使用と副作用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 不適正使用 / 乱用 / 臓器障害
一般用医薬品の不適正な使用と副作用に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選べ。
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解答
2
解説
一般用医薬品であっても過量摂取や乱用を繰り返せば、肝機能障害や腎機能障害等の重篤な慢性的臓器障害を引き起こす危険性があります。
解き方
- 各記述の正誤を検討する。特にcの乱用による臓器障害の有無を判断する。
- a(正)、b(正)、c(誤)、d(正)の組み合わせである選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述cは誤りであり、記述dは正しいため不適切です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが誤(乱用で臓器障害は生じ得る)、dが正で正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは正しく、記述cは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aは正しく、記述cは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- 記述cは誤りであるため、すべて正しいとする本選択肢は不適切です。
覚えるポイント
- 一般用医薬品であっても乱用を繰り返すことで慢性的な臓器障害を生じる。
間違えやすいところ
- 「一般用医薬品は作用が穏やかなので慢性臓器障害までは生じない」という誤認に注意。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和4年3月)「不適正な使用と副作用」
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.5 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
医薬品相互作用の基本と対応
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 相互作用 / 薬物動態学的相互作用 / 併用時の判断
他の医薬品との相互作用に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選べ。
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解答
1
解説
医薬品の相互作用には作用の増強だけでなく減弱もあり、医療機関で処方された薬を使用中の場合は勝手に併用可否を判断せず医師・薬剤師への確認を促します。
解き方
- 各記述の正誤を検討する(aは減弱もあるため誤、dは安易に専門家のみで判断せず処方医等へ確認させるため誤)。
- a(誤)、b(正)、c(正)、d(誤)の組み合わせである選択肢1を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- aが誤(減弱することもある)、bが正、cが正、dが誤(処方医や調剤薬剤師に確認が必要)で正解です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは誤り、cは正しく、dは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aは誤り、bは正しいため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述cは正しく、dは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aは誤り、bは正しく、dは誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- 相互作用には「作用の増強」と「作用の減弱」の両面がある。
間違えやすいところ
- 処方薬服用者への併用相談に対し、登録販売者が独断で併用可能と即断することは不適切。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和4年3月)「相互作用」
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.6 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
食品と医薬品の相互作用に関する正誤
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 食品・嗜好品との相互作用 / アルコール / カフェイン / 外用薬・注射薬等の相互作用
食品と医薬品の相互作用に関する記述a〜dの正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a 食品と医薬品の相互作用は、しばしば「飲み合わせ」と表現される。 b 酒類(アルコール)をよく摂取する者は、肝臓の代謝機能が高まっていることが多く、アセトアミノフェンでは、体内から速く消失して、十分な薬効が得られなくなることがある。 c 総合感冒薬とコーヒーを一緒に服用すると、カフェインの過剰摂取になる場合がある。 d 内服薬以外では、食品の摂取によって、医薬品の作用や代謝に影響を受ける可能性はない。
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解答
3
解説
食品や嗜好品に含まれる成分は、医薬品有効成分の吸収・代謝・排泄や薬理作用に影響を与える相互作用を起こすため、服用経路を問わず注意が必要です。
解き方
- 記述a・b・cが医薬品と食品・嗜好品の相互作用に関する正しい説明であることを確認する。
- 記述dの「内服薬以外では影響を受ける可能性はない」が誤りであることを判断し、正・正・正・誤の組合せを選択する。
- 選択肢 1不正解
- cが誤、dが正とされており、正誤が逆であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aとbが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤であり、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- bが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aとcが誤、dが正とされているため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 食品と医薬品の相互作用は、一般に「飲み合わせ」と表現されることがあり正しい記述です。
- b:正
- 日常的にアルコールを摂取している人では肝臓の代謝酵素が誘導され代謝機能が高まっている場合があり、アセトアミノフェンが速く代謝されて十分な薬効が得られなくなることがあります。
- c:正
- 総合感冒薬にはカフェイン類が含まれていることが多く、コーヒーなどカフェインを多く含む飲料と併用すると過剰摂取につながるおそれがあります。
- d:誤
- 内服薬だけでなく、外用薬や注射薬であっても食品の摂取によって血中濃度や代謝、作用に影響を受ける可能性があります。
覚えるポイント
- 外用薬等であっても食品摂取による相互作用の影響を受けることがある点に注意する。
間違えやすいところ
- 「内服薬以外には食品の影響はない」と思い込んでしまう誤りに注意する。
出題の前提:令和4年度 登録販売者試験問題(関西広域連合)前半・問9
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.7 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
小児への医薬品の使用に関する正誤
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児の年齢区分 / 小児の生理機能 / 誤嚥・服薬時の注意点
小児への医薬品の使用に関する記述a〜dの正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a 5歳未満の幼児に使用される錠剤やカプセル剤などの医薬品では、服用時に喉につかえやすいので注意するよう添付文書に記載されている。 b 「医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項」において、新生児とは、おおよその目安として生後4週未満をいう。 c 小児は腎臓の機能が未発達であるため、医薬品の成分の排泄に要する時間が短く、作用が弱くなることがある。 d 小児は、大人と比べて身体の大きさに対して腸が短いため、服用した医薬品の吸収率が相対的に低く、期待する効果が得られない場合がある。
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解答
1
解説
小児は身体の大きさに対する腸の割合や臓器機能(肝代謝・腎排泄)の発達段階が成人とは異なり、薬効や副作用が強く現れやすい特徴があります。
解き方
- 記述aとbが小児の服薬上の注意および年齢区分として適切であることを確認する。
- 記述c(排泄時間)とd(腸の相対的長さと吸収率)の誤りを見極め、正・正・誤・誤を選択する。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤であり、正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- dが正とされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- a、bが誤、c、dが正とされており誤りです。
- 選択肢 5不正解
- a、bが誤、cが正とされており誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 乳幼児(特に5歳未満)は喉に詰まらせやすいため、錠剤やカプセル剤の添付文書には注意喚起が記載されています。
- b:正
- 添付文書等の記載要領において、新生児はおおよその目安として「生後4週未満」と定義されています。
- c:誤
- 小児は腎機能が未発達であるため、医薬品の排泄に要する時間が長くなり、作用が強く現れたり副作用が生じやすくなったりします。
- d:誤
- 小児は大人と比べて身体の大きさに対して腸が長く、粘膜の透過性も高いため、医薬品の吸収率が相対的に高くなります。
覚えるポイント
- 小児は大人に比べて身体の大きさに対して腸が長く、吸収率が相対的に高い。
間違えやすいところ
- 腎機能未発達により排泄時間が「長くなる(体内滞留時間が延びる)」ところを短くなると混同しないこと。
出題の前提:令和4年度 登録販売者試験問題(関西広域連合)前半・問10
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.7 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
高齢者への医薬品の使用に関する正誤
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 高齢者の生理機能 / 基礎疾患 / 副作用・誤嚥リスク
高齢者への医薬品の使用に関する記述a〜dの正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a 高齢者は、持病(基礎疾患)を抱えていることが多いが、一般用医薬品であれば持病の種類によらず、使用可能である。 b 一般に高齢者は生理機能が衰えつつあり、特に腎臓の機能が低下していると医薬品の作用は現れにくい。 c 医薬品の副作用等で口渇が生じた場合、高齢者は誤嚥を誘発しやすくなるので注意が必要である。 d 基礎体力や生理機能の衰えの度合いは個人差が大きく、年齢のみからどの程度副作用を生じるリスクが増大しているかを判断することは難しい。
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解答
5
解説
高齢者では腎代謝機能の低下により医薬品の作用・副作用が増強しやすく、また誤嚥等の偶発的事故を招きやすいため細心の配慮が必要です。
解き方
- 記述a(持病によらず使用可能)とb(腎低下で作用が現れにくい)の誤りを確認する。
- 記述c(口渇による誤嚥誘発)とd(個人差と年齢評価)が正しいことを判断し、誤・誤・正・正を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが正、dが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが正、cが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bが正とされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bが正、cが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組合せです。
答えの内訳
- a:誤
- 一般用医薬品であっても、持病(高血圧、糖尿病、緑内障など)の種類や状態によって使用禁忌や注意が必要な医薬品が存在します。
- b:誤
- 腎機能が低下していると医薬品成分の体外への排泄が遅れ、血中濃度が上昇して作用や副作用が現れやすくなります。
- c:正
- 抗コリン作用等による口渇が生じると唾液分泌が低下し、嚥下障害や誤嚥を誘発しやすくなります。
- d:正
- 高齢者の生理機能の低下の度合いには大きな個人差があり、暦年齢だけから副作用リスクの程度を一律に判断することは困難です。
覚えるポイント
- 高齢者の腎機能低下は医薬品成分の排泄を遅らせ、血中濃度を高めて作用・副作用を増強させる。
間違えやすいところ
- 排泄低下によって作用が「減弱する」と勘違いしないこと。
出題の前提:令和4年度 登録販売者試験問題(関西広域連合)前半・問11
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.8 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
妊婦・授乳婦への医薬品使用に関する正誤
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 血液-胎盤関門 / 妊婦の医薬品安全性 / 瀉下薬と子宮収縮 / 母乳への移行
妊婦又は妊娠していると思われる女性及び母乳を与える女性(授乳婦)への医薬品の使用等に関する記述a〜dの正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a 胎盤には、胎児の血液と母体の血液とが混ざらない仕組み(血液-胎盤関門)がある。 b 一般用医薬品では多くの場合、妊婦に対する安全性の評価は確立されているが、配慮が必要であるため、妊婦の使用については「相談すること」としているものが多い。 c 便秘薬は、配合成分やその用量にかかわらず、流産や早産が誘発されることはない。 d 医薬品の種類によっては、授乳婦が使用した医薬品の成分の一部が乳汁中に移行することが知られている。
解答・解説を表示
解答
4
解説
胎盤関門は完全な遮断壁ではなく多くの薬物が通過し、また妊婦における臨床試験の制限から安全性が未確立なものが多いため慎重な判断が必要です。
解き方
- 記述a(血液-胎盤関門の構造)および記述d(乳汁移行)が正しいことを確認する。
- 記述b(安全性の確立)と記述c(便秘薬と流産・早産リスク)が誤りであることを判断し、正・誤・誤・正を選択する。
- 選択肢 1不正解
- bが正、dが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cが正、dが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、bとcが正とされているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、bが正とされているため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 母体と胎児の血液循環は完全に分離されており、胎盤には血液-胎盤関門が存在します。
- b:誤
- 一般用医薬品の多くは、妊婦を対象とした臨床試験を行えないため安全性の評価は確立されておらず、「相談すること」等とされています。
- c:誤
- 刺激性瀉下成分などを含む便秘薬を大量に使用すると、腸の蠕動運動亢進に伴い子宮収縮を誘発し、流産・早産につながるおそれがあります。
- d:正
- 授乳婦が服用した医薬品成分の一部は血液から母乳(乳汁)中に移行することが知られています。
覚えるポイント
- 一般用医薬品の多くは妊婦に対する安全性の評価が「確立されていない」。
間違えやすいところ
- 血液-胎盤関門があるからといって、全ての薬物が胎児へ移行しないわけではないことに留意する。
出題の前提:令和4年度 登録販売者試験問題(関西広域連合)前半・問12
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.8 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
プラセボ効果に関する正誤
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · プラセボ効果の定義 / 心理的効果 / 自然緩解 / 不都合な反応
プラセボ効果に関する記述a〜dの正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a 医薬品を使用したとき、結果的又は偶発的に薬理作用による作用を生じることをプラセボ効果という。 b プラセボ効果によってもたらされる反応や変化には、望ましいもの(効果)と不都合なもの(副作用)がある。 c プラセボ効果は、主観的な変化と客観的に測定可能な変化が、確実に現れる。 d プラセボ効果は、時間経過による自然発生的な変化(自然緩解など)が関与して生じる場合があると考えられる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
プラセボ効果は薬理作用に依拠せず、使用者の期待や暗示、自然経過等によって生じるため、確実に発現するものではなく不都合な症状として現れることもあります。
解き方
- 記述a(薬理作用によるとする誤り)と記述c(確実に現れるとする誤り)を特定する。
- 記述b(効果と副作用がある)と記述d(自然緩解等の関与)が正しいことを確認し、誤・正・誤・正を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aとcが正、bが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aとcが正、dが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが正、dが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- bが誤、cが正とされているため誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- プラセボ効果は「薬理作用によらない」暗示効果や条件付け等によって生じる心身の反応を指します。
- b:正
- プラセボ効果には、症状改善などの望ましい効果だけでなく、不都合な有害反応(いわゆるノセボ効果)も含まれます。
- c:誤
- プラセボ効果は暗示等の心理要因に左右されるため、常に「確実に」現れるものではありません。
- d:正
- 医薬品使用後の変化には、時間経過に伴う病態の自然緩解などが関与してプラセボ効果として認識される場合があります。
覚えるポイント
- プラセボ効果は「薬理作用によらない」反応であり、「確実に」期待できるものではない。
間違えやすいところ
- プラセボ効果を単に望ましい効果のみと限定して捉え、副作用様の症状が出ないと思い込む誤り。
出題の前提:令和4年度 登録販売者試験問題(関西広域連合)前半・問13
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.9 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
医薬品の品質に関する正誤
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 経時変化と品質 / 添加物の安定性 / 使用期限の定義 / 販売時の配慮
医薬品の品質に関する記述a〜dの正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a 医薬品は、適切な保管・陳列がなされたとしても、経時変化による品質の劣化は避けられない。 b 医薬品に配合されている添加物成分は、高温や多湿、光(紫外線)等による品質の劣化(変質・変敗)を起こさない。 c 医薬品の外箱等に記載されている「使用期限」は、未開封状態で保管された場合に、品質が保持される期限である。 d 一般用医薬品は、購入された後、すぐに使用されるとは限らないため、外箱等に記載されている使用期限から十分な余裕をもって販売することが重要である。
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解答
2
解説
医薬品は未開封・適切保管下でも経時的に劣化するため、添加物を含めた品質管理と使用期限に余裕を持たせた販売が求められます。
解き方
- 記述a、c、dが医薬品の品質管理および使用期限の適切な理解であることを確認する。
- 記述bの「添加物成分は劣化を起こさない」が明確な誤りであることを判断し、正・誤・正・正を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aとdが誤、bが正とされているため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- bが正とされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- dが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aとcが誤、bが正とされているため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 医薬品は化学物質であるため、適切に保管されていても経時的な品質劣化を完全に避けることはできません。
- b:誤
- 有効成分だけでなく、添加物成分も熱や光、湿度によって変質・変敗などの劣化を生じるおそれがあります。
- c:正
- 使用期限とは、未開封状態で規定の保管条件のもと保管された場合に品質が保証される期限です。
- d:正
- 家庭での常備薬等として保管されることを想定し、使用期限に十分な余裕をもって販売することが重要です。
覚えるポイント
- 医薬品の「使用期限」は開封後ではなく『未開封状態』で適切な条件で保管された場合の期限。
間違えやすいところ
- 開封後も表示された使用期限まで品質が保証されると誤認しないこと。
出題の前提:令和4年度 登録販売者試験問題(関西広域連合)前半・問14
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.9 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
一般用医薬品の選択及びセルフメディケーションに関する正誤
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · セルフメディケーションの定義 / 専門家の役割 / 対処可能な範囲の個人差
一般用医薬品の選択及びセルフメディケーションに関する記述a〜dの正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a 一般用医薬品は、医療機関での治療を受けるほどではない体調不良や疾病の初期段階、あるいは日常において、生活者が自らの疾病の治療、予防又は生活の質の改善・向上を図ることを目的として用いられる。 b 身近にある一般用医薬品を利用する「セルフメディケーション」の主役は一般の生活者である。 c 一般用医薬品の販売等に従事する専門家は、購入者等に対して常に科学的な根拠に基づいた正確な情報提供を行い、セルフメディケーションを適切に支援していくことが期待されている。 d 一般用医薬品で対処可能な症状等の範囲は、医薬品を使用する人によって変わるものではない。
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解答
1
解説
セルフメディケーションの主役は生活者であり、専門家は科学的根拠に基づく情報提供を行うが、一般用医薬品で対処可能な範囲は個人の状態によって異なります。
解き方
- 記述a、b、cがセルフメディケーションの理念および専門家の役割として正しいことを確認する。
- 記述dの「使用する人によって変わるものではない」が誤りであることを判断し、正・正・正・誤を選択する。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤であり、正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- cが誤、dが正とされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aとbが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aとcが誤、dが正とされているため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 一般用医薬品は、軽度の体調不良の初期対応や疾病予防、生活の質(QOL)向上を目的として用いられます。
- b:正
- セルフメディケーションの主体(主役)は、医療従事者ではなく自分自身の健康管理を行う「一般の生活者」です。
- c:正
- 専門家は科学的根拠に基づいた正確な情報提供を通して生活者の自主的な健康管理を適切に支援します。
- d:誤
- 一般用医薬品で対処可能な症状の範囲は、使用者の基礎疾患、年齢、健康状態や知識・判断力などによって異なります。
覚えるポイント
- 一般用医薬品で対処可能な範囲は、個々の使用者の状態や基礎疾患等によって異なる。
間違えやすいところ
- セルフメディケーションの主役を販売専門家や医師と取り違えないこと。
出題の前提:令和4年度 登録販売者試験問題(関西広域連合)前半・問15
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.10 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
一般用医薬品販売時のコミュニケーションに関する正誤
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 専門用語の平易化 / 使用者と購入者の相違 / 常備薬の確認 / 継続的なコミュニケーション
一般用医薬品の販売時のコミュニケーションに関する記述a〜dの正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a 医薬品の販売に従事する専門家からの情報提供は、専門用語を分かりやすい平易な表現で説明するだけでなく、説明した内容が購入者にどう理解されているか、などの実情を把握しながら行うことで、その実効性が高まる。 b 一般用医薬品については、必ずしも情報提供を受けた当人が医薬品を使用するとは限らないことを踏まえ、販売時のコミュニケーションを考える必要がある。 c 一般用医薬品は、すぐに使用する必要に迫られて購入されるとは限らず、家庭における常備薬として購入されることも多いため、販売等に従事する専門家においては、その点も把握に努めることが望ましい。 d 購入者が医薬品を使用する状況が変化する可能性は低いため、販売時のコミュニケーションの機会が継続的に確保されるような配慮は必要ない。
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解答
3
解説
一般用医薬品の適正使用には、実際の使用者の確認や購入目的の把握、双方向かつ継続的なコミュニケーションの機会の確保が求められます。
解き方
- 記述a、b、cが販売時の適切なコミュニケーションの基本姿勢であることを確認する。
- 記述dの「継続的な配慮は必要ない」が誤りであることを判断し、正・正・正・誤を選択する。
- 選択肢 1不正解
- cが誤、dが正とされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aとbが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤であり、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- bが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aとcが誤、dが正とされているため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 専門用語を平易にしつつ、購入者が正しく理解しているか確認しながら双方向で進めることが実効性を高めます。
- b:正
- 家族の代理で購入する場合など、窓口に来た人が使用者本人とは限らないため、実際の使用者の状況を確認することが重要です。
- c:正
- 常備薬として購入される場合、保管方法や使用期限、どのような症状のときに使うのかの再確認も含めて把握が必要です。
- d:誤
- 体調や併用薬など状況の変化は起こり得るため、継続的に相談・確認できるコミュニケーション体制を確保することが不可欠です。
覚えるポイント
- 購入者と実際の使用者が異なる場合があるため、誰が使うのかを確認することが必須。
間違えやすいところ
- 一度説明すれば十分であり、継続的なコミュニケーション体制は不要であると誤認しないこと。
出題の前提:令和4年度 登録販売者試験問題(関西広域連合)前半・問16
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.11 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
薬害及び薬害訴訟の歴史と防止
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / C型肝炎訴訟 / 医薬品等行政評価・監視委員会
薬害及び薬害の訴訟に関する記述のうち、正しいものの組合せとして適切な選択肢を一つ選べ。
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解答
3
解説
薬害は単なる副作用被害にとどまらず、医薬品の安全性評価や監視体制の不備、被害拡大防止措置の遅れなどの社会的要因を含んで発生した健康被害です。一般用医薬品の販売従事者もその歴史を深く認識し、被害防止に努める責務があります。
解き方
- 各記述の正誤を薬害の定義および各薬害事件の事実関係に基づいて判定する。
- aは注意使用の有無に関わらず発生・拡大した歴史があるため誤り、cは一般用医薬品(キノホルム)も含まれるため誤り、bとdが正しいことを確認して組合せを選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りでbが正しいため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aおよびcがいずれも誤りであるため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 3正解
- bおよびdの双方が正しい記述であるため、適切な組合せです。
- 選択肢 4不正解
- cが誤りでdが正しいため、この組合せは誤りです。
覚えるポイント
- C型肝炎訴訟を契機に医薬品等行政評価・監視委員会が設置されたこと
- スモンを引き起こしたキノホルムは一般用医薬品としても広く販売されていたこと
間違えやすいところ
- 薬害は医療用医薬品のみで起こると思い込む誤り
- 注意して使用していれば薬害を防げたと誤解する点
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和4年3月)医薬品に共通する特性と基本的な知識・薬害の歴史
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.11 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
サリドマイド及びサリドマイド訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · サリドマイド訴訟 / 催奇形性 / 光学異性体 / 血液-胎盤関門
サリドマイド及びサリドマイド訴訟に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
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解答
3
解説
サリドマイドは催眠鎮静成分等として販売されましたが、妊婦が摂取すると血液-胎盤関門を通過して胎児に移行し、血管新生を妨げる作用によって四肢欠損等のサリドマイド胎芽症を引き起こしました。光学異性体は体内で相互変換するため、一方のみを製剤化しても催奇形性を回避できません。
解き方
- a(胎芽症の症状・損害賠償訴訟)およびb(血液-胎盤関門の通過)の記述が手引きと合致し正しいことを確認する。
- cの「血管新生を促進」は誤りで「血管新生を阻害(妨げる)」であると見抜く。
- dの光学異性体分離による催奇形性の回避は、生体内でのラセミ化(相互変換)により不可であるため誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- cは血管新生を促進ではなく抑制・阻害するため誤りであり、正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- dは生体内で異性体が相互変換するため分離しても薬害を避けられず誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤となり、完全に対応しています。
- 選択肢 4不正解
- aおよびbはいずれも正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが正、dが誤であるため、組合せとして誤りです。
覚えるポイント
- サリドマイドは血管新生を「妨げる」作用により胎芽症を引き起こした
- サリドマイドの光学異性体は生体内で相互に変換(ラセミ化)する
間違えやすいところ
- 血管新生を「促進」と「阻害」で読み違えてしまう点
- 安全な光学異性体のみを単離すれば催奇形性を防げると誤解する点
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和4年3月)医薬品に共通する特性と基本的な知識・薬害の歴史(サリドマイド)
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.12 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
スモン及びスモン訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · スモン訴訟 / キノホルム / 亜急性脊髄視神経症
スモン及びスモン訴訟に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
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解答
5
解説
スモン(亜急性脊髄視神経症)は、整腸剤として販売されていたキノホルム製剤により生じた神経障害です。初期に激しい腹痛を伴う下痢等の消化器症状が現れ、麻痺や歩行困難、視力障害等に至ります。1970年に使用中止等の措置が取られ、現在日本では使用されていません。
解き方
- a(キノホルム製剤による亜急性脊髄視神経症)およびb(消化器症状から下半身麻痺等の症状推移)が正しいことを確認する。
- cについて、キノホルムは日本国内では現在いかなる用途でも使用されていないため誤りと判断する。
- d(治療研究施設整備や介護事業等の救済施策)が正しいことを確認し、正・正・誤・正の5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aおよびdは正しい記述であり、cは誤りであるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- bは正しい初期症状の記述であり、cは誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- aはスモン訴訟に関する正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- bは正しく、cは誤りであるため不適です。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組合せです。
覚えるポイント
- スモンは整腸剤キノホルムが原因で現在は国内で使用されていない
- 初期症状は腹部膨満・腹痛・下痢、次いで下半身の痺れや歩行障害、視力障害が生じる
間違えやすいところ
- キノホルムが特定疾患の治療用として現在も国内使用されていると誤認する点
- スモンの初期症状が神経障害から始まると混同する点
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和4年3月)医薬品に共通する特性と基本的な知識・薬害の歴史(スモン)
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.13 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)及びCJD訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · CJD訴訟 / ヒト乾燥硬膜 / プリオン / 生物由来製品
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)及びCJD訴訟に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
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解答
2
解説
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)は、ウイルスではなくタンパク質の一種である異常プリオンが脳に蓄積して発症する神経難病です。脳外科手術等で移植されたヒト乾燥硬膜を介して感染拡大し、訴訟を経て入院・在宅対策や診療録長期保存、生物由来製品の安全対策強化が図られました。
解き方
- a(ヒト乾燥硬膜の不十分な処理による移植患者の発症)が正しいことを確認する。
- bについて、プリオンはウイルスではなく「タンパク質の一種」であるため誤りと判断する。
- c(入院・在宅対策の充実)およびd(ヒト乾燥硬膜確認のための診療録長期保存)がいずれも和解に基づく施策として正しいことを確認する。
- 選択肢 1不正解
- aおよびdは正しい記述であり、bは誤りであるため不適です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正であり、完全に一致しています。
- 選択肢 3不正解
- bは「ウイルスの一種」とされている点が誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- dは正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- aおよびcはいずれも正しい記述であるため不適です。
覚えるポイント
- CJD病原体のプリオンはウイルスではなくタンパク質の一種である
- ヒト乾燥硬膜移植の確認のため診療録の長期保存措置が講じられた
間違えやすいところ
- プリオンを細菌やウイルスなどの微生物と取り違える誤り
- ヒト乾燥硬膜による薬害をサリドマイドやスモンと混同する点
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和4年3月)医薬品に共通する特性と基本的な知識・薬害の歴史(CJD)
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.13 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
かぜ薬の配合成分の作用と分類
主な医薬品とその作用 · かぜ薬 / アドレナリン作動成分 / 鎮咳成分 / 抗コリン成分
かぜ薬の配合成分に関する文中の( a )~( c )に入る字句の正しい組合せを一つ選べ。 「かぜ薬とは、かぜの諸症状の緩和を目的として使用される医薬品の総称である。その中には、鼻粘膜の充血を和らげ、気管・気管支を拡げる成分として( a )、咳を抑える成分として( b )、及びくしゃみや鼻汁を抑える成分として( c )が配合されているものがある。」
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解答
5
解説
総合感冒薬には各症状に応じた成分が組み合わされています。アドレナリン作動成分は気管支拡張や鼻粘膜充血改善、鎮咳成分は咳の抑制、抗コリン成分は鼻汁分泌抑制を目的として配合されます。
解き方
- 鼻粘膜の充血を和らげ気管・気管支を拡げる成分(アドレナリン作動成分)としてメチルエフェドリン塩酸塩を選択する(グアイフェネシンは去痰成分)。
- 咳を抑える成分(鎮咳成分)としてノスカピンを選択する(イソプロピルアンチピリンは解熱鎮痛成分)。
- くしゃみや鼻汁を抑える成分(抗コリン成分)としてヨウ化イソプロパミドを選択する(エテンザミドは解熱鎮痛成分)。
- a:メチルエフェドリン塩酸塩、b:ノスカピン、c:ヨウ化イソプロパミドの組み合わせ(選択肢5)を正答とする。
- 選択肢 1不正解
- グアイフェネシンは去痰成分、イソプロピルアンチピリンおよびエテンザミドは解熱鎮痛成分であり、文脈に合致しない。
- 選択肢 2不正解
- グアイフェネシンは去痰成分、エテンザミドは解熱鎮痛成分であるため誤りである。
- 選択肢 3不正解
- イソプロピルアンチピリンおよびエテンザミドは解熱鎮痛成分であるため誤りである。
- 選択肢 4不正解
- イソプロピルアンチピリンは解熱鎮痛成分であり、咳を抑える成分ではないため誤りである。
- 選択肢 5正解
- aのメチルエフェドリン塩酸塩、bのノスカピン、cのヨウ化イソプロパミドの組み合わせが全て適切である。
覚えるポイント
- メチルエフェドリンはアドレナリン作動(気管支拡張)、ノスカピンは鎮咳、ヨウ化イソプロパミドは抗コリン(鼻汁抑制)
間違えやすいところ
- グアイフェネシンを気管支拡張薬と誤認しやすいが、気道分泌を促す去痰成分である。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和4年4月)
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.14 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
かぜ薬に含まれる抗炎症成分(グリチルリチン酸・トラネキサム酸)
主な医薬品とその作用 · 抗炎症成分 / グリチルリチン酸二カリウム / トラネキサム酸 / 偽アルドステロン症
かぜ薬に含まれる炎症による腫れを和らげる成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a グリチルリチン酸二カリウムの作用本体であるグリチルリチン酸は、化学構造がステロイド性抗炎症成分に類似していることから、抗炎症作用を示すと考えられている。 b グリチルリチン酸二カリウムは、血栓を起こすおそれのある人に使用する場合は、医師や薬剤師に相談するなどの対応が必要である。 c トラネキサム酸は、体内での起炎物質の産生を抑制することで炎症の発生を抑え、腫れを和らげる。 d トラネキサム酸を大量に摂取すると、偽アルドステロン症を生じるおそれがある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
グリチルリチン酸はステロイド類似構造を持ち、大量摂取で偽アルドステロン症を起こす危険があります。トラネキサム酸は抗プラスミン作用を示し、血栓形成のおそれがあるため血栓のある人には注意が必要です。
解き方
- 記述a:グリチルリチン酸の化学構造はステロイド骨格に類似しており抗炎症作用を示すため「正」。
- 記述b:血栓を起こすおそれのある人に注意が必要なのは抗プラスミン作用のあるトラネキサム酸であるため「誤」。
- 記述c:トラネキサム酸は起炎物質の産生を抑制し炎症・腫れを和らげるため「正」。
- 記述d:大量摂取により偽アルドステロン症を生じるおそれがあるのはグリチルリチン酸等であるため「誤」。
- 以上より、a:正、b:誤、c:正、d:誤となる選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤りで記述cが正しいため、この組合せは不適である。
- 選択肢 2不正解
- 記述dが誤りであるため、この組合せは不適である。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが正しく、記述bが誤りであるため不適である。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤で正しい組合せである。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが正しく、記述dが誤りであるため不適である。
覚えるポイント
- トラネキサム酸は血栓のおそれがある人で注意、グリチルリチン酸は偽アルドステロン症に注意
間違えやすいところ
- トラネキサム酸とグリチルリチン酸の副作用・注意点を取り違えないよう区別する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和4年4月)
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.15 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
かぜの症状緩和に用いる漢方処方製剤の体力規定(証)
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / かぜ薬 / 葛根湯 / 麻黄湯 / 香蘇散 / 小柴胡湯
体力虚弱のもののかぜの症状緩和に用いることができる漢方処方製剤の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a 葛根湯 b 麻黄湯 c 香蘇散 d 小柴胡湯
解答・解説を表示
解答
3
解説
漢方処方製剤では「証(体力や病態の度合い)」が重要です。かぜに用いられる処方のうち、麻黄湯は体力充実、葛根湯は体力中等度以上、小柴胡湯は体力中等度、香蘇散や桂枝湯・柴胡桂枝湯・麻黄附子細辛湯などは体力虚弱な人に適します。
解き方
- aの葛根湯は「体力中等度以上」に適するため、体力虚弱を対象とする記述としては「誤」。
- bの麻黄湯は「体力充実して」かぜの初期に用いられるため「誤」。
- cの香蘇散は「体力虚弱で、神経過敏で、胃腸が弱いものの風邪の初期」などに適するため「正」。
- dの小柴胡湯は「体力中等度」を対象とするため「誤」。
- よって、a:誤、b:誤、c:正、d:誤となり、選択肢3が正しい。
- 選択肢 1不正解
- 葛根湯は体力中等度以上を対象とするためaは誤りである。
- 選択肢 2不正解
- 葛根湯は体力中等度以上、小柴胡湯は体力中等度を対象とするため不適である。
- 選択肢 3正解
- a(誤)、b(誤)、c(正)、d(誤)の組合せであり正しい。
- 選択肢 4不正解
- 葛根湯も麻黄湯も体力虚弱者向けではないため誤りである。
- 選択肢 5不正解
- 香蘇散が体力虚弱者向けであり、小柴胡湯は体力中等度であるため誤りである。
覚えるポイント
- かぜの漢方:体力充実=麻黄湯、体力中等度以上=葛根湯、体力虚弱=香蘇散・桂枝湯
間違えやすいところ
- 葛根湯を誰にでも使えるかぜ薬と誤認しやすいが、体力虚弱者には適さない。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和4年4月)
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.15 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
鎮痛の目的で用いられる漢方処方製剤の効能・効果
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 芍薬甘草湯 / 疎経活血湯 / 麻杏薏甘湯 / 釣藤散
鎮痛の目的で用いられる漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a 芍薬甘草湯は、体力中等度以下で手足が冷えて肩がこり、ときにみぞおちが膨満するものの頭痛、頭痛に伴う吐きけ・嘔吐、しゃっくりに適すとされる。 b 疎経活血湯は、体力中等度で、痛みがあり、ときにしびれがあるものの関節痛、神経痛、腰痛、筋肉痛に適すとされる。 c 麻杏薏甘湯は体力中等度なものの関節痛、神経痛、筋肉痛、いぼ、手足のあれに適すとされる。 d 釣藤散は、体力中等度で、慢性に経過する頭痛、めまい、肩こりなどがあるものの慢性頭痛、神経症、高血圧の傾向のあるものに適すとされる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
鎮痛に用いられる漢方処方製剤の特徴を把握します。芍薬甘草湯は体力に関わらず使用でき「こむらがえり」等に、呉茱萸湯は体力中等度以下で冷え・頭痛・しゃっくり等に、疎経活血湯は関節痛・神経痛等に、麻杏薏甘湯は関節痛・いぼ等に、釣藤散は慢性頭痛・高血圧傾向等に適します。
解き方
- 記述a:「体力中等度以下で手足が冷えて…頭痛、頭痛に伴う吐きけ・嘔吐、しゃっくり」は呉茱萸湯の説明であるため芍薬甘草湯としては「誤」。
- 記述b:疎経活血湯は体力中等度で関節痛、神経痛、腰痛、筋肉痛等に適するため「正」。
- 記述c:麻杏薏甘湯は体力中等度で関節痛、神経痛、筋肉痛、いぼ、手足のあれに適するため「正」。
- 記述d:釣藤散は体力中等度で慢性頭痛、高血圧傾向等に適するため「正」。
- a:誤、b:正、c:正、d:正の組合せである選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りで、c・dが正しいため不適である。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りで、b・dが正しいため不適である。
- 選択肢 3正解
- a(誤)、b(正)、c(正)、d(正)の組合せであり正しい。
- 選択肢 4不正解
- aが誤りで、b・cが正しいため不適である。
- 選択肢 5不正解
- cの麻杏薏甘湯に関する記述は正しいため不適である。
覚えるポイント
- 芍薬甘草湯は「体力に関わらず急激な筋肉の痙攣・こむらがえり」、呉茱萸湯は「頭痛・しゃっくり」
間違えやすいところ
- 芍薬甘草湯と呉茱萸湯の適応症状(しゃっくりや頭痛)を取り違えやすい。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和4年4月)
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.16 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
解熱鎮痛薬の相談と受診勧奨
主な医薬品とその作用 · 解熱鎮痛薬 / 受診勧奨
一般用医薬品の解熱鎮痛薬を購入する際に、受診勧奨が必要と考えられる症状(a~d)の正誤の組み合わせとして正しいものを1つ選びなさい。 a 激しい腹痛や下痢などの消化器症状を伴う発熱 b 1週間以上続く発熱 c 年月の経過に伴って次第に増悪していくような月経痛 d 起床時に関節のこわばりを伴う関節痛
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解答
5
解説
一般用解熱鎮痛薬は一時的な症状緩和を目的としており、重篤な疾患の兆候や器質的疾患、自己免疫疾患が疑われる症状、長期に持続する発熱などに対しては安易な連用を避け、早期に医療機関を受診させる必要があります。
解き方
- 各記述の症状が一般用医薬品で対応可能な一時的症状か、背後に重大な病態が疑われ受診勧奨すべき症状かを判定します。
- 記述a~dのすべてが医療機関での確定診断を優先すべき受診勧奨の適応症状であると確認し、正誤の組み合わせを選びます。
- 選択肢 1不正解
- dの関節のこわばりを伴う関節痛も受診勧奨が必要なため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cの年月の経過に伴って増悪する月経痛も受診勧奨が必要なため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bの1週間以上続く発熱も受診勧奨が必要なため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aの激しい腹痛や下痢を伴う発熱も受診勧奨が必要なため誤りです。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dの記述はいずれも医療機関の受診勧奨が必要な症状であり、正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:正
- 激しい腹痛や下痢などの消化器症状を伴う発熱は、重篤な感染症などの可能性があるため、一般用医薬品での対処ではなく受診勧奨が必要です。
- b:正
- 発熱が1週間以上続く場合は重篤な疾患が疑われるため、速やかに医師の診療を受けるよう促す必要があります。
- c:正
- 月経痛が年月の経過に伴って次第に増悪していく場合は、子宮内膜症などの器質的疾患が疑われるため受診勧奨が適切です。
- d:正
- 起床時に関節のこわばりを伴う関節痛は、関節リウマチなどの自己免疫疾患の疑いがあるため、受診勧奨が必要です。
覚えるポイント
- 起床時の関節のこわばりや年々増悪する月経痛は受診勧奨の対象です。
間違えやすいところ
- 月経痛や関節痛をすべて一般的な痛みとして自己判断で服用継続させないよう注意します。
出題の前提:試験問題の記載および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.16 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
精神神経系に作用する漢方処方製剤の鑑別
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 精神神経用薬 / 加味帰脾湯
次の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適切なものを1つ選びなさい。 「体力中等度以下で、心身が疲れ、血色が悪く、ときに熱感を伴うものの貧血、不眠症、精神不安、神経症に適すとされる。」
解答・解説を表示
解答
1
解説
精神安定や不眠の改善に用いられる漢方処方製剤は、患者の体力(虚実)、血色の良し悪し、精神症状や熱感の有無によって使い分けられます。気血の不足による心身の疲労と貧血傾向、不眠や精神不安を伴う病態には加味帰脾湯が適応となります。
解き方
- 問題文の体質的特徴(体力中等度以下、心身疲労、血色不良、熱感)と適応症状(貧血、不眠症、精神不安、神経症)を抽出します。
- 選択肢の各漢方処方製剤の適応条件と比較し、記述に完全に合致する処方を特定します。
- 選択肢 1正解
- 記述の内容は加味帰脾湯の体力規定および効能効果と合致しており最も適切です。
- 選択肢 2不正解
- 桂枝加竜骨牡蛎湯は体力中等度以下で疲れやすく、興奮しやすいものの神経質、不眠症、小児夜泣き等に適すとされます。
- 選択肢 3不正解
- 抑肝散は体力中等度をめやすとして、神経がたかぶり、怒りやすい、イライラなどがあるものに適すとされます。
- 選択肢 4不正解
- 柴胡加竜骨牡蛎湯は体力中等度以上で、精神不安があって、動悸、不眠、便秘などを伴うものに適すとされます。
- 選択肢 5不正解
- 小建中湯は体力虚弱で、疲労しやすく腹痛があり、血色がすぐれず、ときに動悸、手足のほてり、冷え、ねあせ等に適すとされます。
覚えるポイント
- 加味帰脾湯は「血色不良・貧血・熱感を伴う不眠・精神不安」が特徴です。
間違えやすいところ
- 柴胡加竜骨牡蛎湯(体力中等度以上)と加味帰脾湯(体力中等度以下)の体力の違いを混同しないようにします。
出題の前提:試験問題の記載および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.17 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
一般用医薬品の有効成分とアルコールの相互作用
主な医薬品とその作用 · 相互作用 / アルコール / アセトアミノフェン / 抗ヒスタミン成分
一般用医薬品に含まれる有効成分とアルコールとの相互作用に関する記述(a~d)の正誤の組み合わせとして正しいものを1つ選びなさい。 a アルコールは、アスピリンによる胃腸障害を減弱する。 b アルコールは、解熱鎮痛成分の吸収に影響するが、代謝に影響を与えることはない。 c ジフェンヒドラミン塩酸塩は、アルコールとともに服用すると、薬効や副作用が減弱されるおそれがある。 d アセトアミノフェンは、アルコールとともに服用すると、肝機能障害が起こりやすくなる。
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解答
4
解説
アルコール(エタノール)は胃粘膜への直接刺激作用や中枢神経抑制作用、肝臓の代謝機能に対する修飾作用を持ちます。そのため解熱鎮痛成分の胃腸障害や肝毒性の増強、抗ヒスタミン成分等の中枢抑制作用の増強など、様々な有害な相互作用をもたらします。
解き方
- 各成分とアルコールの相互作用に関する記述の正誤を検討します。
- a(胃障害は増強)、b(代謝にも影響あり)、c(中枢抑制は増強)はいずれも誤り、d(アセトアミノフェンの肝障害誘発)は正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aとbはいずれも誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- bとcはいずれも誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- cは減弱ではなく増強されるため誤りであり、不正解です。
- 選択肢 4正解
- a、b、cが誤りで、dが正しい記述であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aは誤りでdが正しいため不正解です。
答えの内訳
- a:誤
- アルコールは胃粘膜を刺激するため、アスピリンによる胃粘膜障害や潰瘍のリスクを増強(悪化)させます。
- b:誤
- アルコールは肝臓の薬物代謝酵素に影響を及ぼし、医薬品成分の代謝にも影響を与えます。
- c:誤
- ジフェンヒドラミン塩酸塩などの抗ヒスタミン成分とアルコールを併用すると、中枢抑制作用が増強され、強い眠気やふらつき等の副作用が現れやすくなります。
- d:正
- アセトアミノフェンをアルコールとともに摂取すると、有害な代謝産物が増加し、肝機能障害が起こりやすくなります。
覚えるポイント
- アルコールとの併用で中枢抑制作用や胃腸障害、肝障害は「増強」されます。
間違えやすいところ
- 「減弱される」という記述を誤って正しいと思い込まないよう注意が必要です。
出題の前提:試験問題の記載および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.17 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
催眠鎮静薬および睡眠改善薬の特徴と注意事項
主な医薬品とその作用 · 催眠鎮静薬 / 抗ヒスタミン成分 / 使用上の注意
一般用医薬品の催眠鎮静薬及びその配合成分等に関する記述(a~d)の正誤の組み合わせとして正しいものを1つ選びなさい。 a 特段の基礎疾患がない人において、ストレス、疲労、時差ぼけ等の睡眠リズムの乱れが原因の一時的な不眠は、一般用医薬品で対処可能である。 b 入眠障害、熟眠障害、中途覚醒、早朝覚醒等の症状が慢性的に続いている不眠は、抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬により対処可能である。 c 15歳未満の小児では、抗ヒスタミン成分により眠気とは反対の中枢興奮などの副作用が起きやすいため、使用は避ける。 d 妊娠中にしばしば生じる睡眠障害は、ホルモンのバランスや体形の変化等が原因であり、睡眠改善薬の適用対象でない。
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解答
5
解説
抗ヒスタミン成分を主薬とする一般用睡眠改善薬は、一時的な不眠症状を緩和するためのものであり、慢性的な不眠や精神疾患・身体疾患に伴う睡眠障害には使用できません。また小児や妊婦への使用も禁忌となっています。
解き方
- 一般用医薬品の睡眠改善薬の適応範囲(一時的不眠のみ)と受診勧奨対象(慢性不眠など)を整理します。
- 小児での逆説的興奮の危険性および妊婦での不適用を確認し、aが正、bが誤、cが正、dが正と導きます。
- 選択肢 1不正解
- aが誤り、bが正しいとされており不正解です。
- 選択肢 2不正解
- bが正しく、cが誤りとされており不正解です。
- 選択肢 3不正解
- dが誤りとされており不正解です。
- 選択肢 4不正解
- aとcが誤りとされており不正解です。
- 選択肢 5正解
- a、c、dが正しく、bが誤りであるため正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:正
- 一時的な睡眠のリズムの乱れによる軽度の不眠症状の緩和は、一般用の睡眠改善薬(催眠鎮静薬)の適用範囲です。
- b:誤
- 慢性的に続いている不眠症状は睡眠障害やうつ病などの可能性があるため、一般用医薬品の適用対象外であり受診勧奨が必要です。
- c:正
- 小児では抗ヒスタミン成分によって眠気とは逆に神経過敏や興奮などの副作用を生じやすいため、15歳未満の使用は避けることとされています。
- d:正
- 妊娠中の睡眠障害はホルモン動態や母体の体形変化等による生理的な要因が大きく、一般用睡眠改善薬の適用対象ではありません。
覚えるポイント
- 睡眠改善薬は「一時的な不眠」が対象であり、「慢性の不眠」は対象外です。
間違えやすいところ
- 小児への抗ヒスタミン成分投与により中枢興奮が生じやすい点を見落とさないようにします。
出題の前提:試験問題の記載および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.18 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
眠気防止薬のカフェインの作用と副作用
主な医薬品とその作用 · 眠気防止薬 / カフェイン / 薬理作用 / 副作用
眠気防止薬の有効成分として配合されるカフェインに関する記述(a~d)の正誤の組み合わせとして正しいものを1つ選びなさい。 a 脳を興奮させる作用があり、脳が過剰に興奮すると、副作用として振戦(震え)、めまい、不安、頭痛等を生じることがある。 b 心筋を興奮させる作用があり、副作用として、動悸が現れることがある。 c 腎臓におけるナトリウムイオンの再吸収促進作用があり、尿量を減少させる。 d 胃液分泌抑制作用があり、その結果、副作用として胃腸障害(食欲不振・悪心・嘔吐)が現れることがある。
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解答
3
解説
カフェインはアデノシン受容体拮抗作用等を介して大脳皮質を刺激し眠気や倦怠感を抑えます。また心筋収縮力増大・心拍数増加、腎尿細管での電解質・水分の再吸収抑制(利尿作用)、胃液分泌の亢進をもたらします。
解き方
- カフェインの主要な薬理作用(中枢興奮、心筋興奮、利尿、胃液分泌促進)を確認します。
- a(中枢興奮)とb(心筋興奮)が正、c(尿量減少は誤り)とd(胃液抑制は誤り)であることを確認し正解を導きます。
- 選択肢 1不正解
- cは利尿作用(尿量増加)をもたらすため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- dは胃液分泌を促進するため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aとbが正しく、cとdが誤りであるため正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aとbはいずれも正しい記述であるため不正解です。
- 選択肢 5不正解
- aが正しく、dが誤りであるため不正解です。
答えの内訳
- a:正
- カフェインは中枢神経系を興奮させる作用があり、過剰に興奮すると振戦、めまい、不安、頭痛等の副作用を生じることがあります。
- b:正
- カフェインには心筋を直接興奮させる作用があり、心拍数増加や動悸の副作用が現れることがあります。
- c:誤
- カフェインは腎臓におけるナトリウムイオンと水分の再吸収を抑制し、尿量を増加させる利尿作用を示します。
- d:誤
- カフェインは胃液分泌を促進する作用があり、副作用として胃腸障害(胃痛、食欲不振、悪心・嘔吐等)が現れることがあります。
覚えるポイント
- カフェインは胃液分泌を促進し、ナトリウム再吸収を抑制して利尿作用を示します。
間違えやすいところ
- 胃液分泌を「抑制」する、尿量を「減少」させると書かれた逆の記述に注意します。
出題の前提:試験問題の記載および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.18 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
乗物酔い防止薬の配合成分の作用
主な医薬品とその作用 · 乗物酔い防止薬 / アリルイソプロピルアセチル尿素 / アミノ安息香酸エチル / メクリジン塩酸塩 / ジフェニドール塩酸塩
乗物酔い防止薬の配合成分に関する記述(a~d)の正誤の組み合わせとして正しいものを1つ選びなさい。 a 不安や緊張などの心理的要因による影響を和らげることを目的として、アリルイソプロピルアセチル尿素のような鎮静成分が配合されている場合がある。 b アミノ安息香酸エチルは、脳に軽い興奮を起こさせて平衡感覚の混乱によるめまいを軽減させることを目的として用いられる。 c メクリジン塩酸塩は、吐きけの防止・緩和を目的として配合されることがある抗ヒスタミン成分である。 d ジフェニドール塩酸塩は、胃粘膜への麻酔作用によって嘔吐刺激を和らげる。
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解答
4
解説
乗物酔い防止薬には、抗ヒスタミン成分(嘔吐中枢抑制)、抗めまい成分(内耳循環改善・前庭興奮抑制)、局所麻酔成分(胃粘膜麻酔による嘔吐反射遮断)、鎮静成分(不安緩和)、キサンチン系成分(中枢興奮による倦怠感軽減)などが組み合わせて配合されます。
解き方
- 各配合成分の薬効群と主な作用機序を対照します。
- アミノ安息香酸エチル(局所麻酔)とジフェニドール塩酸塩(抗めまい成分)の記述が入れ替わっていることを見抜き、aが正、bが誤、cが正、dが誤と判断します。
- 選択肢 1不正解
- aが正しく、bが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- dは抗めまい成分の記述ではなく胃粘膜麻酔の記述となっているため誤りで、不正解です。
- 選択肢 3不正解
- bとdが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 4正解
- aとcが正しく、bとdが誤りであるため正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aが正しく、bが誤りであるため不正解です。
答えの内訳
- a:正
- 乗物酔いに伴う不安や緊張などの精神的興奮を鎮めるため、アリルイソプロピルアセチル尿素などの鎮静成分が配合されることがあります。
- b:誤
- アミノ安息香酸エチルは局所麻酔成分であり、胃粘膜への麻酔作用により嘔吐刺激を和らげる目的で用いられます。
- c:正
- メクリジン塩酸塩は作用持続時間の長い抗ヒスタミン成分で、延髄の嘔吐中枢を抑制し吐きけの防止・緩和に用いられます。
- d:誤
- ジフェニドール塩酸塩は抗めまい成分であり、内耳への血流を改善するとともに前庭神経系の興奮を抑える作用を示します。
覚えるポイント
- アミノ安息香酸エチルは局所麻酔成分、ジフェニドールは抗めまい成分です。
間違えやすいところ
- アミノ安息香酸エチルとジフェニドール塩酸塩の作用機序の入れ替えに注意します。
出題の前提:試験問題の記載および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.19 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
鎮咳去痰薬(漢方処方製剤及び生薬成分)の鑑別
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / 麻杏甘石湯 / 半夏厚朴湯 / キョウニン / 麦門冬湯
咳止めや痰を出しやすくする目的で用いられる漢方処方製剤及び生薬成分に関する記述(a~d)の正誤の組み合わせとして正しいものを1つ選びなさい。 a 麻杏甘石湯は、体力中等度以上で、咳が出て、ときにのどが渇くものの咳、小児喘息、気管支喘息、気管支炎、感冒、痔の痛みに適すとされる。 b 半夏厚朴湯は、構成生薬としてカンゾウを含むため、摂取されるグリチルリチン酸の総量が継続して多くならないよう注意を促すことが重要である。 c キョウニンは、体内で分解されて生じた代謝物の一部が延髄の呼吸中枢、咳嗽中枢を興奮させる作用を示すとされる。 d 麦門冬湯は、体力中等度で、気分がふさいで、咽喉、食道部に異物感があり、かぜをひきやすく、ときに動悸、めまい、嘔気などを伴うものの小児喘息、気管支喘息、気管支炎、咳、不安神経症、虚弱体質に適すとされる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
鎮咳去痰薬に用いられる漢方処方製剤では、構成生薬にカンゾウやマオウを含むかどうかが安全性上極めて重要です。また生薬キョウニンは杏仁水などの原料となり中枢を鎮静させ咳を鎮めます。
解き方
- 各漢方処方製剤の構成生薬(カンゾウ含有の有無)や主訴を確認します(半夏厚朴湯はカンゾウを含まない)。
- 生薬キョウニンの薬理作用(中枢を鎮静させる)と各記述の整合性を確認し、aのみが正、b・c・dが誤と判断します。
- 選択肢 1不正解
- bは半夏厚朴湯にカンゾウが含まれないため誤りで、不正解です。
- 選択肢 2不正解
- bとdはいずれも誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3正解
- aが正しく、b、c、dがすべて誤りであるため正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが正しく、cとdが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 5不正解
- aが正しく、cが誤りであるため不正解です。
答えの内訳
- a:正
- 麻杏甘石湯は体力中等度以上で、咳が出て、ときにのどが渇くものの小児喘息、気管支喘息、気管支炎、感冒、痔の痛みに適すとされます。
- b:誤
- 半夏厚朴湯はカンゾウを含まない処方(半夏・厚朴・茯苓・生姜・蘇葉で構成)であるため、グリチルリチン酸の総量管理を要する記述は誤りです。
- c:誤
- キョウニンの代謝物(微量の青酸)は、延髄の呼吸中枢・咳嗽中枢を鎮静させる(興奮させるのではない)作用を示します。
- d:誤
- 「気分がふさいで、咽喉、食道部に異物感があり…」という記述は半夏厚朴湯の内容であり、麦門冬湯の説明ではありません。
覚えるポイント
- 半夏厚朴湯にはカンゾウが含まれません。「咽喉・食道部の異物感」がキーワードです。
間違えやすいところ
- キョウニンの中枢「鎮静」を「興奮」とする引っかけに注意します。
出題の前提:試験問題の記載および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.20 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
胃に作用する薬の配合成分と特徴
主な医薬品とその作用 · 胃腸薬 / 利胆成分 / 制酸成分 / 健胃薬 / 胃液分泌抑制成分
胃に作用する薬及びその配合成分に関する記述(a~d)について、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 消化成分のうち、胆汁分泌促進作用があるものは肝臓病の症状を悪化させるおそれがある。 b 制酸成分を主体とする胃腸薬については、酸度の高い食品と一緒に使用すると胃酸に対する中和作用が低下すると考えられている。 c 健胃薬は、炭水化物、脂質、タンパク質等の分解に働く酵素を補う等により、胃の内容物の消化を助けることを目的とする医薬品である。 d ピレンゼピン塩酸塩などの胃液分泌抑制成分は、副交感神経の伝達物質であるアセチルコリンの働きを促進する。
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解答
1
解説
胃腸薬は目的により分類されます。消化薬は消化酵素を補う薬であり、健胃薬は味覚や胃粘膜を刺激して胃液分泌や運動を高める薬です。制酸薬は胃酸を中和し、胃液分泌抑制薬(抗コリン薬等)はアセチルコリンを遮断(抑制)して胃酸分泌を抑えます。
解き方
- 記述a(胆汁分泌促進成分の肝疾患患者への注意)およびb(酸度の高い食品との相互作用)が正しいことを確認します。
- 記述cが健胃薬ではなく消化薬の説明であること、記述dのアセチルコリンの働きを「促進」ではなく「抑制(遮断)」することからcとdが誤りと判定します。
- 選択肢 1正解
- aとbの記述がともに正しいため正解です。
- 選択肢 2不正解
- dはアセチルコリンの働きを抑える(促進ではない)ため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cは消化薬に関する記述であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cとdはいずれも誤りであるため不正解です。
覚えるポイント
- 健胃薬は味覚・嗅覚刺激で胃機能を高める薬、消化薬は消化酵素を補う薬です。
間違えやすいところ
- ピレンゼピン塩酸塩は抗コリン作用により胃酸分泌を「抑制」する薬です。
出題の前提:試験問題の記載および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.20 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
胃の不調に用いられる漢方処方製剤の鑑別
主な医薬品とその作用 · 胃の薬 / 漢方処方製剤 / 安中散 / 六君子湯 / 平胃散 / 人参湯
胃の不調を改善する目的で用いられる漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a 安中散は、体力虚弱で、疲れやすくて手足などが冷えやすいものの胃腸虚弱、下痢、嘔吐、胃痛、腹痛、急・慢性胃炎に適すとされる。 b 六君子湯は、体力中等度以下で、胃腸が弱く、食欲がなく、みぞおちがつかえ、疲れやすく、貧血性で手足が冷えやすいものの胃炎、胃腸虚弱、胃下垂、消化不良、食欲不振、胃痛、嘔吐に適すとされる。 c 平胃散は、体力中等度以上で、胃がもたれて消化が悪く、ときに吐きけ、食後に腹が鳴って下痢の傾向のあるものの食べすぎによる胃のもたれ、急・慢性胃炎、消化不良、食欲不振に適すとされる。 d 人参湯は、体力中等度以下で腹部は力がなくて、胃痛又は腹痛があって、ときに胸やけや、げっぷ、胃もたれ、食欲不振、吐きけ、嘔吐などを伴うものの神経性胃炎、慢性胃炎、胃腸虚弱に適すとされる。
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解答
2
解説
胃腸に用いられる漢方処方製剤は、体力(証)や腹部の自覚症状・付随症状によって明確に使い分けられます。安中散は神経性胃炎や胸やけ・げっぷを伴う胃痛に、人参湯は手足の冷えや下痢を伴う胃腸虚弱に、六君子湯はみぞおちのつかえや貧血性を伴う胃弱に、平胃散は食べすぎによる胃もたれに適応します。
解き方
- 記述aとdの主症状(下痢・手足の冷え vs 胸やけ・げっぷ)を比較し、安中散と人参湯の記述が相互に入れ替わっていることを見抜く。
- 記述b(六君子湯:みぞおちのつかえ、貧血性)および記述c(平胃散:体力中等度以上、食べすぎによる胃もたれ)が正しいことを確認する。
- a:誤、b:正、c:正、d:誤の組み合わせである選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りでbが正しいため誤った選択肢です。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤であり正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- bが正でdが誤であるため誤った選択肢です。
- 選択肢 4不正解
- aが誤でcが正であるため誤った選択肢です。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤であるため誤った選択肢です。
覚えるポイント
- 安中散は「胸やけ・げっぷ・胃痛」、人参湯は「手足の冷え・下痢」、平胃散は「食べすぎ・胃もたれ」がキーワードです。
間違えやすいところ
- 安中散と人参湯はいずれも「体力虚弱・中等度以下で胃痛・腹痛」を対象とするため、冷えや下痢が主か、胸やけ・げっぷが主かで混同しやすい点に注意が必要です。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和4年3月改訂)第3章「胃の薬」漢方処方製剤
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.21 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
整腸薬・止瀉薬の有効成分とその作用機序
主な医薬品とその作用 · 腸の薬 / タンニン酸ベルベリン / トリメブチンマレイン酸塩 / ロペラミド塩酸塩 / 次没食子酸ビスマス
整腸薬又は止瀉薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a タンニン酸ベルベリンは、タンニン酸の抗菌作用とベルベリンの収斂作用による止瀉を期待して用いられる。 b トリメブチンマレイン酸塩は、腸内細菌のバランスを整える作用による整腸を期待して用いられる。 c ロペラミド塩酸塩は、水あたりや食あたりによる下痢の症状に用いることを目的として配合される。 d 次没食子酸ビスマスは、腸粘膜のタンパク質と結合して不溶性の膜を形成し、腸粘膜を引きしめることにより、腸粘膜を保護する。
解答・解説を表示
解答
4
解説
タンニン酸ベルベリンは「ベルベリンの抗菌作用」と「タンニン酸の収斂作用」を併せ持ちます。トリメブチンマレイン酸塩は弱った運動を亢進させ亢進した運動を抑える消化管運動調節薬です。ロペラミド塩酸塩は強力な腸運動抑制薬であり、細菌や毒素の排出を妨げるおそれがあるため食あたり・水あたりには禁忌です。
解き方
- aを検討:タンニン酸が収斂、ベルベリンが抗菌作用であるため記述の主客が逆で誤り。
- bを検討:トリメブチンマレイン酸塩は消化管運動調整成分であり、腸内細菌バランス調整(整腸生菌成分)ではないため誤り。
- cを検討:ロペラミド塩酸塩は食あたり・水あたり等による下痢には適用しない(禁忌)ため誤り。
- dを検討:次没食子酸ビスマスの収斂作用・保護作用の記述は正しく適当。
- a:誤、b:誤、c:誤、d:正となる選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aとcが正となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aとcが正、dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bとcが正、dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- a、b、cが誤で、dのみが正の正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- aとbが正となっているため誤りです。
覚えるポイント
- ロペラミド塩酸塩は強力な止瀉薬であり、食あたり・水あたり・発熱を伴う下痢には使用しません。
間違えやすいところ
- タンニン酸ベルベリンにおける「タンニン酸=収斂」「ベルベリン=抗菌」という対応関係の逆転出題に引っかからないようにしましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和4年3月改訂)第3章「腸の薬」止瀉成分・整腸成分
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.22 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
瀉下薬の配合成分と特徴
主な医薬品とその作用 · 腸の薬 / 瀉下薬 / ピコスルファートナトリウム / センノシド / ヒマシ油 / 水酸化マグネシウム / マルツエキス
瀉下薬の配合成分に関する記述について、誤っているものを一つ選べ。
解答・解説を表示
解答
1
解説
瀉下薬は作用機序により、大腸刺激性(センノシド、ピコスルファートナトリウム等)、小腸刺激性(ヒマシ油)、無機塩類・浸透圧性(酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム等)、膨潤性(プランタゴ・オバタ種子等)、糖類(マルツエキス)などに分類されます。
解き方
- 選択肢1のピコスルファートナトリウムの記述を確認する。水分を吸収して糞便のかさを増す記述は膨潤性瀉下成分のものであり、ピコスルファートナトリウムは大腸細菌によって分解されて大腸を刺激する成分であるため誤りと判断する。
- 選択肢2〜5(センノシドの大腸細菌分解、ヒマシ油のリシノール酸による小腸刺激、無機塩類の浸透圧作用、マルツエキスの発酵ガス作用)が手引きの記述通り正しいことを確認する。
- 誤っているものとして選択肢1を選択する。
- 選択肢 1正解
- ピコスルファートナトリウムは大腸細菌で分解されて大腸を刺激する刺激性瀉下成分であり、膨潤性瀉下成分の説明となっているため誤り(正解の選択肢)です。
- 選択肢 2不正解
- センノシドは大腸細菌によってレインアンスロン等に分解され、大腸を刺激して蠕動運動を促すため正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- ヒマシ油は小腸でリパーゼにより加水分解されて生じるリシノール酸が小腸を刺激するため正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- 無機塩類は腸内容物の浸透圧を高めて水分を引き込み、大腸を刺激して排便を促すため正しい記述です。
- 選択肢 5不正解
- マルツエキスは麦芽糖が発酵して生じる炭酸ガス等の刺激により腸蠕動を促すため正しい記述です。
覚えるポイント
- ピコスルファートナトリウムは大腸細菌によって活性化される「大腸刺激性」瀉下成分です。
間違えやすいところ
- ピコスルファートナトリウムを無機塩類や膨潤性瀉下薬などの機械的瀉下薬と混同しないように整理しておきましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和4年3月改訂)第3章「腸の薬」瀉下成分
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.22 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
胃腸鎮痛鎮痙薬の有効成分とその作用機序・副作用
主な医薬品とその作用 · 胃腸鎮痛鎮痙薬 / ブチルスコポラミン臭化物 / ロートエキス / オキセサゼイン / パパベリン塩酸塩
胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a ブチルスコポラミン臭化物は、鎮痛鎮痙のほか、胃酸過多や胸やけに対する効果も期待して用いられる。 b ロートエキスには、縮瞳による目のかすみや排尿困難といった副作用が現れることがある。 c オキセサゼインは、消化管の粘膜及び平滑筋に対する局所麻酔作用による鎮痛鎮痙効果を期待して用いられる。 d パパベリン塩酸塩は、胃液分泌を抑える作用もあるため、胃酸過多や胸焼けに対する効果も期待して用いられる。
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解答
3
解説
胃腸鎮痛鎮痙薬のうち、ブチルスコポラミン臭化物等の抗コリン成分は胃腸の痙攣を抑えるとともに胃液分泌も抑制します。副作用としては副交感神経遮断により「散瞳(瞳孔拡大)」を招き、目のかすみや羞明を生じます。一方、パパベリン塩酸塩は抗コリン作用ではなく消化管平滑筋に直接作用するため、胃液分泌抑制作用はありません。
解き方
- aを検討:ブチルスコポラミン臭化物は抗コリン作用により鎮痙のほか胃液分泌を抑えるため正しい。
- bを検討:抗コリン成分であるロートエキスによる目のかすみは「散瞳(瞳孔拡大)」によるため、「縮瞳」とする記述は誤り。
- cを検討:オキセサゼインは消化管局所麻酔成分であり、粘膜および平滑筋に対する麻酔作用で鎮痛鎮痙を示すため正しい。
- dを検討:パパベリン塩酸塩は平滑筋に直接働いて鎮痙作用を示すが、胃液分泌抑制作用はないため誤り。
- a:正、b:誤、c:正、d:誤の組合せである選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが正でbが誤であるため誤った選択肢です。
- 選択肢 2不正解
- bが誤、cが正、dが誤であるため誤った選択肢です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤であり正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤であるため誤った選択肢です。
- 選択肢 5不正解
- dが誤であるため誤った選択肢です。
覚えるポイント
- 抗コリン成分の眼の副作用は「散瞳」による目のかすみ・異常なまぶしさです。
間違えやすいところ
- パパベリン塩酸塩は「平滑筋直接作用」であり、抗コリン成分ではないため胃酸分泌抑制作用を持たない点に注意が必要です。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和4年3月改訂)第3章「胃腸鎮痛鎮痙薬」
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.23 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
強心薬に配合される生薬成分の作用と用法
主な医薬品とその作用 · 強心薬 / リュウノウ / ゴオウ / ジャコウ / センソ
一般用医薬品の強心薬の配合成分とその配合目的としての作用及び使用の際の注意事項に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a リュウノウ:中枢神経系の刺激による気つけの効果が期待できる強心成分である。 b ゴオウ:強心作用を示すほか、興奮を静める作用があるとされる。 c ジャコウ:微量で強い強心作用を示すため、1日用量は5mg以下に定められている。 d センソ:強心作用を示すほか、皮膚や粘膜に触れると局所麻酔作用を示すとされる。
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解答
4
解説
強心薬において、センソはヒキガエル科の毒腺分泌物で強い強心作用と局所麻酔作用を持ち、一般用医薬品では1日用量5mg以下と定められています。ゴオウやジャコウも強心作用や鎮静・気つけ作用を持ちます。リュウノウは気つけを目的として配合される成分(芳香開竅成分)です。
解き方
- aを検討:リュウノウは気つけ成分であり、心筋に直接作用する強心成分ではないため誤り。
- bを検討:ゴオウは強心作用のほか、末梢血行改善や興奮を静める作用があるため正しい。
- cを検討:1日用量5mg以下に制限されているのは「センソ」であり、ジャコウではないため誤り。
- dを検討:センソは強心作用のほか、皮膚や粘膜に触れると局所麻酔作用を示すため正しい。
- a:誤、b:正、c:誤、d:正の組合せである選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが誤、bが正、cが誤であるため誤った選択肢です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤でbが正であるため誤った選択肢です。
- 選択肢 3不正解
- cが誤であるため誤った選択肢です。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正であり正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- bが正、cが誤であるため誤った選択肢です。
覚えるポイント
- 1日用量が「5mg以下」に厳格に制限されている生薬は「センソ」です。
間違えやすいところ
- センソの用量基準(5mg以下)を、同じく動物性生薬であるジャコウやゴオウと取り違えないようにしましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和4年3月改訂)第3章「強心薬」強心成分・気つけ成分
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.24 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
高コレステロール改善薬の配合成分とその生化学的作用
主な医薬品とその作用 · 高コレステロール改善薬 / ビタミンB6 / ビタミンE / リノール酸 / 大豆油不けん化物
一般用医薬品の高コレステロール改善薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a ビタミンB6は、酵素によりフラビンアデニンジヌクレオチドへと活性化され、補酵素として働く。 b ビタミンEは、コレステロールからの過酸化脂質の生成を抑えるほか、末梢血管の血行促進作用があるとされる。 c リノール酸は、コレステロールと結合して、代謝されやすいコレステロールエステルを形成するとされ、肝臓におけるコレステロールの代謝を促す効果を期待して用いられる。 d 大豆油不けん化物(ソイステロール)には、低密度リポタンパク質(LDL)等の異化排泄を促進し、リポタンパクリパーゼ活性を高めて、高密度リポタンパク質(HDL)産生を高める作用があるとされる。
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解答
2
解説
ビタミンB2(リボフラビン等)は生体内でFMNやFADに変換されて脂質代謝に関与します。大豆油不けん化物(ソイステロール)は腸管からのコレステロール吸収を抑える成分です。一方、LDLの異化排泄促進やリポタンパクリパーゼ活性亢進によりHDLを増やすのはパンテチンの作用です。
解き方
- aを検討:フラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)を形成するのはビタミンB2であるため誤り。
- bを検討:ビタミンE(トコフェロール)は抗酸化作用による過酸化脂質生成抑制および末梢血行促進を示すため正しい。
- cを検討:リノール酸はコレステロールエステルを形成して肝臓での代謝・排泄を促すため正しい。
- dを検討:LDL異化排泄促進やHDL産生亢進はパンテチンの作用であり、大豆油不けん化物は「コレステロール吸収抑制」であるため誤り。
- a:誤、b:正、c:正、d:誤の組合せである選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが誤でcが正であるため誤った選択肢です。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤であり正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- bが正でdが誤であるため誤った選択肢です。
- 選択肢 4不正解
- bとcが正でdが誤であるため誤った選択肢です。
- 選択肢 5不正解
- aが誤でbが正であるため誤った選択肢です。
覚えるポイント
- 大豆油不けん化物は「吸収抑制」、パンテチンは「LDL異化促進・HDL産生亢進」です。
間違えやすいところ
- 大豆油不けん化物(ソイステロール)とパンテチンの作用機序を取り違えやすいため注意しましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和4年3月改訂)第3章「高コレステロール改善薬」
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.25 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
貧血用薬(鉄製剤)の適正使用と配合成分
主な医薬品とその作用 · 貧血用薬 / 鉄製剤 / 服用方法 / 相互作用 / ビタミン成分
ダイエット中の25歳女性が、最近、疲れやすく血色不良があり、次の成分の一般用医薬品の貧血用薬(鉄製剤)を購入する目的で店舗を訪れた。 1錠中: ・溶性ピロリン酸第二鉄 79.5mg(鉄 10mg) ・アスコルビン酸 50mg ・トコフェロール酢酸エステル 10mg ・シアノコバラミン 50μg ・葉酸 1mg この貧血用薬(鉄製剤)に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a この医薬品を服用した後に便が黒くなることがあるが、服用前から便が黒い場合は貧血の原因として消化管内で出血している場合もあるため、服用前の便の状況との対比が必要である。 b 鉄分の吸収は空腹時のほうが高いとされ、消化器系への副作用を軽減するためにも、この医薬品は食前に服用することが望ましい。 c この医薬品は、緑茶や紅茶で服用すると、鉄の吸収が良くなり、効果が高まることが期待できる。 d この医薬品には、鉄分のほか、正常な赤血球の形成に働くビタミンが配合されている。
解答・解説を表示
解答
5
解説
鉄製剤は胃腸障害(悪心・嘔吐、胃部不快感等)を起こしやすいため、空腹時を避けて「食後」に服用することが基本です。また、タンニン酸を含む緑茶・紅茶・コーヒー等と一緒に服用すると難溶性の結合体を形成して鉄の吸収が阻害されます。シアノコバラミン(ビタミンB12)や葉酸は造血(正常な赤血球形成)に不可欠なビタミンです。
解き方
- aを検討:鉄分によって便が黒色化するが、服用前の黒色便は消化管出血の兆候であるため対比が必要であり正しい。
- bを検討:胃腸障害を軽減するためには「食後」に服用することが推奨されるため誤り。
- cを検討:緑茶や紅茶に含まれるタンニン酸が鉄の吸収を低下させるため「効果が高まる」は誤り。
- dを検討:処方中のシアノコバラミン(B12)と葉酸は赤血球の形成を助けるビタミンであるため正しい。
- a:正、b:誤、c:誤、d:正の組合せである選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- cが誤でdが正であるため誤った選択肢です。
- 選択肢 2不正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正であるため誤った選択肢です。
- 選択肢 3不正解
- aが正、cが誤であるため誤った選択肢です。
- 選択肢 4不正解
- bが誤でdが正であるため誤った選択肢です。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正であり正しい組合せです。
覚えるポイント
- 鉄製剤は胃腸への負担を減らすため「食後」に服用し、お茶などのタンニン酸摂取を避けます。
間違えやすいところ
- 鉄自体の吸収率は空腹時の方が高いものの、副作用軽減のために一般用医薬品では食後服用が原則とされる点に注意が必要です。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和4年3月改訂)第3章「貧血用薬(鉄製剤)」
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.26 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
外用痔疾用薬の配合成分と作用・留意点
主な医薬品とその作用 · 外用痔疾用薬 / リドカイン塩酸塩 / メチルエフェドリン塩酸塩 / アラントイン / 卵黄油
65歳男性で排便に伴う切れ痔の痛みと出血の症状があるため、次の成分の一般用医薬品の外用痔疾用薬を購入する目的で店舗を訪れた。 1個(1.4g)中: ・リドカイン塩酸塩 60mg ・メチルエフェドリン塩酸塩 5mg ・ヒドロコルチゾン酢酸エステル 5mg ・イソプロピルメチルフェノール 2mg ・アラントイン 20mg ・卵黄油 100mg ・ユーカリ油 2mg この外用痔疾用薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a この医薬品に配合されるリドカイン塩酸塩は、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)を生じることがある。 b この医薬品には、交感神経系を刺激する成分が配合されているので、高齢者ではその適否を十分考慮し、使用する場合には慎重な使用がなされることが重要である。 c この医薬品には、血管収縮作用による止血効果を期待して、アラントインが配合されている。 d この医薬品には、粘膜表面に不溶性の膜を形成することによる、粘膜の保護・止血を目的として、卵黄油が配合されている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
外用痔疾用薬において、リドカイン塩酸塩は局所麻酔成分でまれにショックを引き起こします。メチルエフェドリン塩酸塩等のアドレナリン作動成分は血管収縮により止血・腫れを改善しますが、全身性の影響から高血圧や高齢者では慎重な配慮が必要です。アラントインは創傷治癒・組織修復成分です。卵黄油は収斂・保護作用を示します。
解き方
- aを検討:局所麻酔成分であるリドカイン塩酸塩は、まれに重篤なショック(アナフィラキシー)を起こすことがあるため正しい。
- bを検討:メチルエフェドリン塩酸塩はアドレナリン作動成分(交感神経刺激)であり、心血管系への影響等から高齢者では慎重な使用が必要なため正しい。
- cを検討:アラントインは「組織修復成分」であり、血管収縮作用による止血効果を示す成分ではないため誤り。
- dを検討:卵黄油は収斂保護成分として粘膜を保護・止血する目的で配合されるため正しい。
- a:正、b:正、c:誤、d:正の組合せである選択肢1を選択する。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正であり正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- dが正であるため誤った選択肢です。
- 選択肢 3不正解
- aが正、cが誤、dが正であるため誤った選択肢です。
- 選択肢 4不正解
- aが正であるため誤った選択肢です。
- 選択肢 5不正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正であるため誤った選択肢です。
覚えるポイント
- アラントインは傷んだ粘膜組織の修復を促す「組織修復成分」です。
間違えやすいところ
- 血管収縮による止血(メチルエフェドリン等)と、組織修復(アラントイン)の作用を取り違えないようにしましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和4年3月改訂)第3章「痔の薬」外用痔疾用薬
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.27 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
漢方処方製剤(柴胡桂枝乾姜湯の鑑別)
主な医薬品とその作用 · 婦人薬 / 漢方処方製剤 / 柴胡桂枝乾姜湯
次の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適切なものを一つ選べ。 「体力中等度以下で、冷え症、貧血気味、神経過敏で、動悸、息切れ、ときにねあせ、頭部の発汗、口の渇きがあるものの更年期障害、血の道症、不眠症、神経症、動悸、息切れ、かぜの後期の症状、気管支炎に適すとされる。まれに重篤な副作用として、間質性肺炎、肝機能障害を生じることが知られている。」
解答・解説を表示
解答
5
解説
婦人薬等に用いられる漢方処方製剤では、体力基準(虚実)、随伴症状(冷え、のぼせ、貧血、精神不安、発汗など)、適応症の特徴を押さえて鑑別することが求められます。柴胡桂枝乾姜湯は体力中等度以下で、神経過敏、動悸、息切れ、ねあせ、頭部の発汗、口の渇きを伴うものに適します。
解き方
- 体力規定が「体力中等度以下」であることを確認する。
- 「神経過敏」「ねあせ、頭部の発汗、口の渇き」「かぜの後期の症状」などの特徴的キーワードから柴胡桂枝乾姜湯を特定する。
- 選択肢 1不正解
- 温経湯は体力中等度以下で、手足がほてり、唇が乾くものの月経不順や更年期障害等に適します。
- 選択肢 2不正解
- 当帰芍薬散は体力虚弱で、冷え症で貧血の傾向があり疲労しやすいものの月経不順や更年期障害等に適します。
- 選択肢 3不正解
- 桂枝茯苓丸は体力中等度以上で、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴えるものに適します。
- 選択肢 4不正解
- 四物湯は体力虚弱で、冷え症、皮膚が乾燥して色つやが悪く、胃腸障害のないものの月経不順等に適します。
- 選択肢 5正解
- 柴胡桂枝乾姜湯の適応症状(体力中等度以下、冷え症、貧血気味、神経過敏、ねあせ、頭部の発汗、かぜの後期等)と一致します。
覚えるポイント
- 柴胡桂枝乾姜湯は体力中等度以下、神経過敏、頭部の発汗、口渇、かぜの後期に用いられる。
間違えやすいところ
- 桂枝茯苓丸(中等度以上)や当帰芍薬散・四物湯(体力虚弱)と体力基準や特徴的症状を混同しやすい。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」婦人薬(漢方処方製剤)
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.28 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
鎮咳去痰薬の配合成分と服薬指導
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / ジヒドロコデインリン酸塩 / 運転操作 / 授乳婦
車で通勤する30歳女性が、仕事中に咳がひどく、周りに迷惑がかからないように咳を鎮めたいため、次の成分(60mL中:ジヒドロコデインリン酸塩30mg、グアイフェネシン170mg、クロルフェニラミンマレイン酸塩12mg、無水カフェイン62mg)の一般用医薬品の鎮咳去痰薬を購入する目的で店舗を訪れた。この女性に対する登録販売者の対応に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a この医薬品は12歳未満の小児には使用できないことから、本人が使用することを確認した。 b 授乳中の人は、この医薬品を服用しないか、服用する場合は授乳を避ける必要があると購入者に説明した。 c この医薬品には、鎮咳成分、去痰成分及び抗ヒスタミン成分が含まれることを説明した。 d この医薬品を服用した後は、乗物又は機械類の運転操作を避けるよう説明した。
解答・解説を表示
解答
1
解説
コデイン系成分(ジヒドロコデインリン酸塩等)は呼吸抑制のリスクから12歳未満に使用不可であり、母乳へ移行するため授乳婦は服用を避けるか授乳を避ける必要があります。また、ジヒドロコデインやクロルフェニラミンなどの眠気を催す成分を含むため、服用後の乗物・機械類の運転操作は禁止されています。
解き方
- 処方成分(ジヒドロコデインリン酸塩、グアイフェネシン、クロルフェニラミン、カフェイン)の薬効群と禁忌・注意事項を整理する。
- a(12歳未満禁忌)、b(授乳回避)、c(各成分の効能)、d(運転回避)の正誤を判定し、全て正であることを確認する。
- 選択肢 1正解
- 記述a、b、c、dのすべてが正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- aおよびbも正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- a、b、cも正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cおよびdも正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bおよびdも正しい記述であるため誤りです。
覚えるポイント
- ジヒドロコデインは12歳未満禁忌、授乳婦は服用回避または授乳中止、服用後の運転操作禁止。
間違えやすいところ
- 車通勤の相談者に対して眠気を催す成分(ジヒドロコデイン、抗ヒスタミン薬)の運転制限を見落とさないよう注意する。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」鎮咳去痰薬、医薬品等の注意事項
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.29 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
鼻炎用内服薬の配合成分とその特徴
主な医薬品とその作用 · 鼻炎用内服薬 / プソイドエフェドリン塩酸塩 / ベラドンナ総アルカロイド / クレマスチンフマル酸塩 / フェニレフリン塩酸塩
一般用医薬品の鼻炎用内服薬に配合されている成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a プソイドエフェドリン塩酸塩が配合されている場合は、長期間にわたって連用した場合、薬物依存につながるおそれがある。 b 鼻腔における副交感神経の働きを抑えることで、鼻汁の分泌やくしゃみを抑えることを目的として、ベラドンナ総アルカロイドが配合されている場合がある。 c クレマスチンフマル酸塩が配合されている場合は、抗ヒスタミン作用以外にコリン作用(アセチルコリンに類似した作用)も示すため、使用には注意が必要である。 d 鼻粘膜の血管を拡張させることによって鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを目的として、フェニレフリン塩酸塩が配合されている場合がある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
鼻炎用内服薬において、プソイドエフェドリン塩酸塩は交感神経刺激作用により長期連用で依存を生じるおそれがあります。ベラドンナ総アルカロイドは副交感神経を遮断(抗コリン作用)して鼻汁等を抑えます。クレマスチン等の抗ヒスタミン成分は抗コリン作用を併せ持ちます。フェニレフリンは血管収縮作用により充血を除去します。
解き方
- a:プソイドエフェドリンの長期連用による依存性を確認(正)。
- b:ベラドンナ総アルカロイドの副交感神経抑制作用(抗コリン作用)を確認(正)。
- c:抗ヒスタミン成分が示すのはコリン作用ではなく抗コリン作用であるため誤りと判断。
- d:アドレナリン作動成分は血管収縮作用により鼻粘膜充血を改善するため拡張は誤りと判断。
- 選択肢 1不正解
- bが誤、cが正となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- b、c、dの正誤判定が誤っています。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤であり正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、cおよびdが正となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、dが正となっているため誤りです。
覚えるポイント
- 抗ヒスタミン成分は抗コリン作用を併せ持つ。アドレナリン作動成分は血管「収縮」作用を示す。
間違えやすいところ
- 「抗コリン作用」と「コリン作用(類似作用)」の用語の違いに注意する。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」鼻炎用内服薬
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.30 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
アレルギー用薬及びアレルギー症状の治療
主な医薬品とその作用 · アレルギー用薬 / 受診勧奨 / 点鼻薬との併用 / 減感作療法
一般用医薬品のアレルギー用薬及びアレルギー症状の治療に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a 鼻炎用内服薬と鼻炎用点鼻薬は、同じ成分または同種の作用を有する成分が重複することもあり、医薬品の販売等に従事する専門家はそれらが併用されることのないよう注意が必要である。 b アトピー性皮膚炎が疑われる場合やその診断が確定している場合は、医師の受診を勧めることが重要である。 c 皮膚感染症による湿疹の痒み症状に対しては、アレルギー用薬を使用して症状の緩和を図るのではなく、皮膚感染症そのものへの対処を優先する必要がある。 d 医療機関での検査によりアレルゲンを厳密に特定した場合は、医師の指導の下、減感作療法が行われることがある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
アレルギー用薬の使用にあたっては、内服薬と外用薬(点鼻薬等)の間で抗ヒスタミン成分やアドレナリン作動成分等の同種成分が重複し副作用リスクが増大するため併用を避ける必要があります。また、アトピー性皮膚炎や感染性皮膚疾患では医師による治療や原因疾患への対処を優先し、原因療法として医療機関での減感作療法が存在します。
解き方
- 各記述の内容を手引きの記載と照らし合わせる。
- a(内服と点鼻の成分重複への注意)、b(アトピー性皮膚炎への受診勧奨)、c(皮膚感染症への優先対応)、d(減感作療法の実施)のすべてが正であることを確認する。
- 選択肢 1不正解
- aおよびdも正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bも正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 3正解
- 記述a、b、c、dのすべてが正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- bおよびdも正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aおよびcも正しい記述であるため誤りです。
覚えるポイント
- 内服薬と点鼻薬の成分重複に注意する。アトピー性皮膚炎は一般用医薬品で対処せず受診勧奨する。
間違えやすいところ
- 皮膚感染症に伴う湿疹・痒みに対して抗アレルギー薬で対症療法を優先してはならない。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」アレルギー用薬
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.31 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
鼻炎用点鼻薬の配合成分と注意点
主な医薬品とその作用 · 鼻炎用点鼻薬 / クロモグリク酸ナトリウム / クロルフェニラミンマレイン酸塩 / テトラヒドロゾリン塩酸塩 / アドレナリン作動成分
一般用医薬品の鼻炎用点鼻薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a クロモグリク酸ナトリウムは、肥満細胞からヒスタミンの遊離を抑えることにより、鼻アレルギー症状を緩和することを目的として、配合されている場合がある。 b クロルフェニラミンマレイン酸塩は、肥満細胞から遊離したヒスタミンとヒスタミン受容体との結合を妨げることにより、鼻アレルギー症状を緩和することを目的として、配合されている場合がある。 c テトラヒドロゾリン塩酸塩は、鼻粘膜を通っている血管を拡張させる作用を示すため、鼻粘膜症状の緩和を目的として配合されている場合がある。 d アドレナリン作動成分を含む鼻炎用点鼻薬は、長期連用は避けることとされており、3日間位使用しても症状の改善がみられない場合には、使用を中止して医療機関を受診するなどの対応が必要である。
解答・解説を表示
解答
1
解説
クロモグリク酸ナトリウムはケミカルメディエーター遊離抑制成分、クロルフェニラミンマレイン酸塩は抗ヒスタミン成分です。テトラヒドロゾリン塩酸塩等のアドレナリン作動成分は血管を収縮させて鼻粘膜の充血・腫れを和らげますが、過度に使用・長期連用すると反応性が低下して逆に二次充血(リバウンド)を招くため、連用を避け3日間程度使用しても改善しない場合は受診勧奨が必要です。
解き方
- a:クロモグリク酸ナトリウムの遊離抑制作用を確認(正)。
- b:クロルフェニラミンマレイン酸塩の受容体拮抗作用を確認(正)。
- c:テトラヒドロゾリン塩酸塩は血管「収縮」作用であるため記述を誤りと判定。
- d:アドレナリン作動成分を含む点鼻薬の使用期間(3日間位)と長期連用回避の注意を確認(正)。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正であり正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、cが正となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aおよびbが誤、cが正となっているため誤りです。
覚えるポイント
- アドレナリン作動性点鼻薬は血管を収縮させる。連用による二次充血に注意し3日間程度で受診勧奨。
間違えやすいところ
- テトラヒドロゾリンの血管作用を「拡張」と取り違えないようにする。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」鼻炎用点鼻薬
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.32 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
眼科用薬の基本知識と点眼方法
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / 緑内障 / 結膜嚢の容積 / 防腐剤 / 点眼方法
眼科用薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a 一般用医薬品の点眼薬には、緑内障の症状を改善できるものはない。 b 点眼薬は、結膜嚢(結膜で覆われた眼瞼の内側と眼球の間の空間)に適用するものであるが、1滴の薬液量は結膜嚢の容積の50%程度に設定されている。 c 点眼薬は無菌的に製造されるが、法の規定により必ず防腐剤が配合されている。 d 点眼後は、しばらくまばたきを繰り返して、薬液を結膜嚢内に行き渡らせるとよい。
解答・解説を表示
解答
5
解説
一般用点眼薬に緑内障治療薬はありません。結膜嚢の容積(約30μL)に対して点眼薬の1滴は約30〜50μLであり容積以上です。防腐剤を含まない1回使いきりタイプ等も存在するため防腐剤配合は義務ではありません。点眼後はまばたきをせず、静かに目を閉じて目頭(涙嚢部)を軽く押さえるのが正しい使用方法です。
解き方
- a:一般用医薬品に緑内障改善薬はないことを確認(正)。
- b:点眼薬1滴の液量は結膜嚢の容積よりも多い(あふれる程度)ため50%は誤りと判定。
- c:防腐剤フリーの点眼薬も市販されているため必須規定は誤りと判定。
- d:点眼直後にまばたきをすると鼻涙管へ流出するため誤りと判定。
- 選択肢 1不正解
- bが正となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤、bおよびcが正となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、cおよびdが正となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、dが正となっているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが誤であり正しい組合せです。
覚えるポイント
- 点眼後はまばたきをせず目を閉じ目頭を軽く押さえる。1滴の液量は結膜嚢の容積以上。
間違えやすいところ
- 点眼後にまばたきをして薬液を行き渡らせるという誤った常識を選ばないようにする。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」眼科用薬
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.33 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
眼科用薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / ネオスチグミンメチル硫酸塩 / ケトチフェンフマル酸塩 / パンテノール / イプシロン-アミノカプロン酸
一般用医薬品の眼科用薬に配合される成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a ネオスチグミンメチル硫酸塩は、毛様体におけるアセチルコリンの働きを抑えることで、目の調節機能を改善する効果を目的として用いられる。 b ヒスタミンの働きを抑えることにより、目の痒みを和らげることを目的として、ケトチフェンフマル酸塩が配合されている場合がある。 c パンテノールは、結膜の充血を改善するのに必須なビタミン成分である。 d イプシロン-アミノカプロン酸は、目の乾きを改善する有効成分として眼科用薬に用いられる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
ネオスチグミンメチル硫酸塩はコリンエステラーゼの分解作用を阻害してアセチルコリンの働きを高め、ピント調節機能を改善します。ケトチフェンフマル酸塩は抗アレルギー・抗ヒスタミン成分です。パンテノールは組織修復を助けるビタミン成分、イプシロン-アミノカプロン酸は抗炎症作用を示し目の炎症を鎮めます。
解き方
- a:ネオスチグミンメチル硫酸塩はアセチルコリンの分解を抑え「働きを高める」ため誤りと判断。
- b:ケトチフェンフマル酸塩の抗ヒスタミン・抗アレルギー作用を確認(正)。
- c:パンテノールは結膜充血改善に必須な成分ではないため誤りと判断。
- d:イプシロン-アミノカプロン酸は目の乾きではなく「抗炎症成分」であるため誤りと判断。
- 選択肢 1不正解
- aが正となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- a、c、dの正誤判定が誤っています。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが誤であり正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- aおよびcが正、bが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bが誤、cおよびdが正となっているため誤りです。
覚えるポイント
- ネオスチグミンメチル硫酸塩はアセチルコリンの働きを「助ける(強める)」。イプシロン-アミノカプロン酸は抗炎症成分。
間違えやすいところ
- アセチルコリンの働きを抑える(抗コリン)と高める(コリンエステラーゼ阻害)を混同しないようにする。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」眼科用薬
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.33 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
鎮痛消炎貼付剤の配合成分と適応
主な医薬品とその作用 · 鎮痛消炎薬 / サリチル酸グリコール / トコフェロール酢酸エステル / メントール / 貼付剤の使い分け
次の成分を含む鎮痛消炎貼付剤に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 100g中:サリチル酸グリコール2.0g、トコフェロール酢酸エステル1.0g、メントール1.0g a サリチル酸グリコールは、局所刺激により患部の血行を促し、また末梢の知覚神経に軽い麻痺を起こすことにより、鎮痛作用をもたらす。 b トコフェロール酢酸エステルは、患部局所の血行を促す目的で配合されているが、血液凝固を抑える働きもあるため、血友病などの出血性血液疾患の診断を受けた人では使用を避ける。 c メントールは、冷感刺激成分であり、患部の血行を促す効果や鎮痛・鎮痒効果を期待して配合されている。 d 本剤は、打撲や捻挫などの急性の腫れや熱感を伴う症状には適さない。
解答・解説を表示
解答
4
解説
サリチル酸グリコールは知覚神経を麻痺させ痛みを鎮めます。トコフェロール酢酸エステルはビタミンEとして末梢の血行を促します(出血性血液疾患で使用を避けるのはヘパリン類似物質等です)。メントールは冷感刺激により血行促進・鎮痛鎮痒効果を示し、本剤のような冷感刺激成分配合貼付剤は急性の腫れや熱感を伴う打撲・捻挫に適します。
解き方
- a:サリチル酸グリコールの作用機序(知覚神経の軽い麻痺による鎮痛)を確認(正)。
- b:出血性血液疾患で避けるべき成分はヘパリン類似物質であり、ビタミンEではないため誤りと判断。
- c:メントールの冷感刺激作用、血行促進、鎮痛鎮痒作用を確認(正)。
- d:冷感タイプの消炎鎮痛貼付剤は急性の打撲・捻挫に適しているため「適さない」は誤りと判断。
- 選択肢 1不正解
- bおよびdが正、cが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bが正となっているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤であり正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- aおよびcが誤、bおよびdが正となっているため誤りです。
覚えるポイント
- ヘパリン類似物質は出血性血液疾患の人は使用を避ける。急性の腫れ・熱感には冷感刺激貼付剤が適する。
間違えやすいところ
- ビタミンE(トコフェロール酢酸エステル)とヘパリン類似物質の注意事項を混同しないようにする。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」外皮用薬(鎮痛消炎薬)
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.34 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
外皮用薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / 紫雲膏 / ナファゾリン塩酸塩 / サリチル酸 / イブプロフェンピコノール
外皮用薬及びその配合成分に関する次の記述について、正しいものの組み合わせとして適切なものを1つ選べ。 a 紫雲膏は、ひび、あかぎれ、しもやけ、うおのめ、あせも、ただれ、外傷、火傷、痔核による疼痛、肛門裂傷、湿疹・皮膚炎に適すとされる。 b ナファゾリン塩酸塩は、創傷面に浸透して、血管を収縮させることによって創傷面からの出血を抑制する効果がある。 c サリチル酸は、皮膚の角質層を構成するケラチンを変質させることにより、角質軟化作用を示す。 d イブプロフェンの誘導体であるイブプロフェンピコノールは、吹き出物に伴う皮膚の発赤や腫れを抑えるほか、鎮痛作用も期待して配合される。
解答・解説を表示
解答
1
解説
外皮用薬に配合される各成分の作用機序や適用、漢方処方製剤・生薬製剤の特徴を正確に把握することが重要である。特に角質軟化成分ではケラチンを変質させるのか溶解させるのかの違い、非ステロイド性抗炎症成分では鎮痛作用の有無などの差異が問われる。
解き方
- 記述a・b・c・dそれぞれの内容を手引きの記載事項と照合して正誤を判定する。
- a(紫雲膏の効能)とb(ナファゾリン塩酸塩の血管収縮・止血作用)が正しく、c(ケラチン溶解と変質の混同)とd(鎮痛作用の有無)が誤りであることから、選択肢1を選択する。
- 選択肢 1正解
- 記述aと記述bはいずれも正しく、正しい組み合わせの選択肢である。
- 選択肢 2不正解
- 記述cのサリチル酸はケラチンを変質させるのではなく溶解させる成分であるため誤りである。
- 選択肢 3不正解
- 記述dのイブプロフェンピコノールには抗炎症作用はあるが鎮痛作用はないため誤りである。
- 選択肢 4不正解
- 記述cおよび記述dはいずれも誤った記述を含んでいるため選択肢として適さない。
覚えるポイント
- サリチル酸はケラチンを溶解し、イオウはケラチンを変質させて角質を軟化させる。
間違えやすいところ
- イブプロフェンピコノールは吹き出物の炎症を抑えるが、鎮痛作用は持たない。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和4年3月改訂)第3章 主な医薬品とその作用(外皮用薬)
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.35 ↗(www.kouiki-kansai.jp) / 令和4年度 登録販売者試験 解答 (PDFファイル: 67.5KB) p.1 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
外皮用薬の使用上の注意と剤形
主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / 貼付剤 / スプレー剤 / 剤形選択 / 温感刺激成分
外皮用薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 貼付剤は、同じ部位に連続して貼付すると、かぶれ等を生じやすくなる。 b スプレー剤やエアゾール剤は、できるだけ吸入しないよう、口や鼻から遠ざけ、患部の至近距離から噴霧することが望ましい。 c 一般的に、じゅくじゅくと湿潤している患部には、有効成分の浸透性が高い液剤が適している。 d 温感刺激成分が配合された外皮用薬は、貼付部位をコタツ等の保温器具で温めると強い痛みを生じやすくなるほか、いわゆる低温やけどを引き起こすおそれがある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
外皮用薬は剤形ごとの特徴や患部の状態(乾燥・湿潤)に応じた適切な使い分けが必要である。また、貼付剤の連続使用によるかぶれ、噴霧剤の至近距離使用による凍傷リスク、温感刺激成分と保温器具併用による熱傷リスクなど、安全使用上の留意点を理解しておくことが求められる。
解き方
- 各記述について、剤形の特性や使用上の注意点と照らし合わせて正誤を判定する。
- aが正、bが誤(至近距離は凍傷の危険があり不適)、cが誤(湿潤患部には軟膏が適し液剤は刺激が強いため不適)、dが正となり、4が導かれる。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤りで記述dが正しいため、この組み合わせは誤りである。
- 選択肢 2不正解
- 記述cが誤りで記述dが正しいため、この組み合わせは誤りである。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが正しく記述bが誤りであるため、この組み合わせは誤りである。
- 選択肢 4正解
- 記述aは正、bは誤、cは誤、dは正であり、正しい正誤の組み合わせである。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが正しく記述bが誤りであるため、この組み合わせは誤りである。
覚えるポイント
- スプレー剤の至近距離噴霧は凍傷の恐れがあり、湿潤患部に液剤を使うと激しい刺激となる。
間違えやすいところ
- 温感刺激成分を貼った部位をコタツ等で温めると強い痛みや低温やけどを招く。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和4年3月改訂)第3章 主な医薬品とその作用(外皮用薬)
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.35 ↗(www.kouiki-kansai.jp) / 令和4年度 登録販売者試験 解答 (PDFファイル: 67.5KB) p.1 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
毛髪用薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · 毛髪用薬 / カルプロニウム塩化物 / エストラジオール安息香酸エステル / ヒノキチオール / カシュウ
毛髪用薬の配合成分とその配合目的としての作用に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a カルプロニウム塩化物:アセチルコリンに類似した作用により、頭皮の血管拡張と毛根への血行を促進する。 b エストラジオール安息香酸エステル:女性ホルモンの作用により、脱毛を抑制する。 c ヒノキチオール:頭皮の脂質代謝を高め、余分な皮脂を取り除く。 d カシュウ:頭皮の血行を促進し、炎症を抑制する。
解答・解説を表示
解答
1
解説
毛髪用薬(外用発毛促進薬など)には、血行促進成分、局所刺激成分、抗炎症成分、殺菌成分、皮脂分泌抑制成分などが配合される。カルプロニウム塩化物はアセチルコリン様作用で血管を拡張し、女性ホルモン成分は脱毛抑制に働く。一方、ヒノキチオールは殺菌・抗炎症作用、カシュウは頭皮の脂質代謝促進・皮脂除去作用を担う。
解き方
- 各配合成分の薬理作用および配合目的を手引きの記載と照合する。
- a(カルプロニウム塩化物)は正、b(エストラジオール安息香酸エステル)は正、c(ヒノキチオールは殺菌等で誤り)、d(カシュウは脂質代謝・皮脂除去等で誤り)と判断し、1を選択する。
- 選択肢 1正解
- 記述aと記述bは正しく、記述cと記述dは誤りであり、正しい正誤の組み合わせである。
- 選択肢 2不正解
- 記述dのカシュウは血行促進や抗炎症ではなく脂質代謝改善等であるため誤りである。
- 選択肢 3不正解
- 記述bのエストラジオール安息香酸エステルに関する記述は正しいため誤りである。
- 選択肢 4不正解
- 記述aおよび記述bは正しく、記述cおよび記述dは誤りであるため不適である。
- 選択肢 5不正解
- 記述aおよび記述bは正しいため、この組み合わせは誤りである。
覚えるポイント
- ヒノキチオールは殺菌・抗菌・抗炎症成分、カシュウは余分な皮脂を取り除く生薬成分である。
間違えやすいところ
- カルプロニウム塩化物はコリン作動作用により末梢血管を拡張し血行を促進する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和4年3月改訂)第3章 主な医薬品とその作用(毛髪用薬)
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.36 ↗(www.kouiki-kansai.jp) / 令和4年度 登録販売者試験 解答 (PDFファイル: 67.5KB) p.1 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
歯槽膿漏薬及び口内炎用薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · 歯槽膿漏薬 / 口内炎用薬 / セチルピリジニウム塩化物 / イソプロピルメチルフェノール / グリチルレチン酸 / アズレンスルホン酸ナトリウム
歯槽膿漏薬及び口内炎用薬の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a セチルピリジニウム塩化物は、歯槽膿漏薬において細菌の繁殖を抑えることを目的として配合されている。 b イソプロピルメチルフェノールは、炎症を起こした歯周組織からの出血を抑える作用を期待して配合されている。 c グリチルレチン酸は、歯周組織や口腔粘膜の炎症を和らげることを目的として配合されている。 d アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)は、口内炎時の口腔粘膜の組織修復を促す作用を期待して配合される。
解答・解説を表示
解答
5
解説
歯槽膿漏薬や口内炎用薬には、殺菌消毒成分、抗炎症成分、組織修復成分、止血成分などが目的に応じて配合される。イソプロピルメチルフェノールは殺菌消毒作用を示し、止血作用を示すのはカルバゾクロムなどである。アズレンスルホン酸ナトリウムは抗炎症および組織修復を促す。
解き方
- 記述aからdの配合成分とその目的・作用を手引きに照らして判定する。
- aは殺菌消毒成分として正、bは止血ではなく殺菌消毒成分であるため誤、cは抗炎症成分として正、dは組織修復成分として正と判断し、5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは正しく記述bは誤りであるため、この組み合わせは誤りである。
- 選択肢 2不正解
- 記述bが誤りで記述cが正しいため、この組み合わせは誤りである。
- 選択肢 3不正解
- 記述dのアズレンスルホン酸ナトリウムに関する記述は正しいため誤りである。
- 選択肢 4不正解
- 記述aは正しく記述bは誤りであるため、この組み合わせは誤りである。
- 選択肢 5正解
- 記述aは正、bは誤、cは正、dは正であり、正しい正誤の組み合わせである。
覚えるポイント
- イソプロピルメチルフェノールは殺菌消毒成分、カルバゾクロムは止血成分である。
間違えやすいところ
- アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)には組織修復を促す作用がある。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和4年3月改訂)第3章 主な医薬品とその作用(歯槽膿漏薬、口内炎用薬)
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.37 ↗(www.kouiki-kansai.jp) / 令和4年度 登録販売者試験 解答 (PDFファイル: 67.5KB) p.1 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
禁煙補助剤の作用機序および使用上の留意点
主な医薬品とその作用 · 禁煙補助剤 / ニコチン製剤 / 相互作用 / 使用方法
一般用医薬品の禁煙補助剤に関する記述のうち、正しいものの組み合わせとして適切なものを一つ選べ。 a 禁煙補助剤は、鎮咳去痰薬、鼻炎用薬、痔疾用薬等のアドレナリン作動成分が配合された医薬品と併用すると、これら併用された医薬品の作用を増強させるおそれがある。 b 咀嚼剤は、ゆっくりと断続的に噛むことにより口腔内に放出されたニコチンが、主として腸管から吸収されて循環血液中に移行することにより効果を発揮する。 c 咀嚼剤は、口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が低下するため、コーヒーや炭酸飲料を摂取した後しばらくは使用を避ける。 d 禁煙補助剤の使用開始から1~2週間の間に、血中ニコチン濃度の上昇によって生じるニコチン離脱症状(イライラ感、集中困難、落ち着かない等)が現れることがある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
禁煙補助剤は、禁煙に伴うニコチン離脱症状(イライラ感や集中困難など)を軽減するために少量のニコチンを補給する製剤です。咀嚼剤(ガム剤)から放出されたニコチンは、主に口腔粘膜から速やかに吸収されるよう設計されています。口腔内が酸性に傾くとニコチンの吸収効率が著しく低下するため、酸性の飲料(コーヒーや炭酸飲料など)を摂取した直後の使用は避けなければなりません。また、ニコチンは交感神経系を刺激するため、アドレナリン作動成分との併用により心血管系への作用が増強するリスクがあります。
解き方
- 各記述の正誤を判定する。a:ニコチンはアドレナリン作動成分の血圧上昇作用等を増強させるおそれがあるため正しい。
- b:咀嚼剤は消化管ではなく口腔粘膜からニコチンを吸収させるため誤り。
- c:酸性環境下ではニコチンの非解離型比率が低下し粘膜吸収が落ちるため正しい。
- d:ニコチン離脱症状はニコチン摂取の減少(血中濃度低下)に伴い生じるため誤り。
- 正誤の組み合わせ(a:正、b:誤、c:正、d:誤)から、正しい選択肢「2(a、c)」を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aは正しい記述ですが、bが誤りのため選択肢1は不適です。
- 選択肢 2正解
- aおよびcの記述がともに正しいため、選択肢2が正答となります。
- 選択肢 3不正解
- bおよびdの記述がともに誤りであるため、選択肢3は不適です。
- 選択肢 4不正解
- cは正しい記述ですが、dが誤りのため選択肢4は不適です。
覚えるポイント
- 咀嚼剤は口腔粘膜から吸収させるため、強く噛み続けず断続的に噛んで頬と歯茎の間に挟むこと。
- 酸性飲料(コーヒー・炭酸飲料等)の摂取直後はニコチンの吸収が低下するため使用を避けること。
間違えやすいところ
- 咀嚼剤を通常のガムのように連続して噛んで飲み込んでしまい、唾液と一緒に胃に流れて胃痛や悪心を引き起こす誤り。
- 離脱症状を「ニコチン製剤の過剰摂取」による副作用と混同し、血中ニコチン濃度の上昇が原因であると勘違いしやすい。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂・令和4年3月改訂)主な医薬品とその作用「禁煙補助剤」
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.37 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
ビタミン主薬製剤の作用と適応症
主な医薬品とその作用 · ビタミンB1 / チアミン / エネルギー産生 / 脚気
ビタミン主薬製剤に配合されるビタミン成分のうち、次の記述にあてはまる最も適切なものを一つ選べ。 「炭水化物からのエネルギー産生に不可欠な栄養素で、神経の正常な働きを維持する作用や、腸管運動を促進する働きがある。 その主薬製剤は、神経痛、筋肉痛・関節痛(肩・腰・肘・膝痛、肩こり、五十肩など)、手足のしびれ、便秘、眼精疲労(慢性的な目の疲れ及びそれに伴う目のかすみ・目の奥の痛み)の症状の緩和、脚気症状の緩和に用いられる。」
解答・解説を表示
解答
2
解説
ビタミンB1(チアミン等)は、生体内で補酵素チアミン二リン酸となり、糖質(炭水化物)からエネルギー(ATP)を産生する糖代謝経路において不可欠な役割を果たします。欠乏するとエネルギー不足や乳酸などの代謝産物の蓄積を招き、神経炎や筋肉痛、腱反射低下、浮腫、心不全を伴う脚気を引き起こします。また、アセチルコリンの合成に関わり腸管運動を正常に維持する働きがあるため、便秘の改善にも効果を示します。
解き方
- 問題文のキーとなる特徴を抽出する:「炭水化物からのエネルギー産生に不可欠」「神経機能の維持」「腸管運動の促進」「脚気症状の緩和」。
- 各ビタミン成分の主な作用と照合する:ビタミンAは視覚維持・皮膚粘膜、ビタミンB2は脂質代謝、ビタミンB6はアミノ酸代謝、ビタミンB12は赤血球形成・末梢神経修復。
- 炭水化物(糖質)代謝補酵素であり脚気の適応を持つビタミンB1(選択肢2)を正答として同定する。
- 選択肢 1不正解
- ビタミンAは夜盲症の防止や皮膚・粘膜の乾燥予防等に用いられる脂溶性ビタミンであり、本問の記述には該当しません。
- 選択肢 2正解
- ビタミンB1は糖質代謝補酵素として神経や筋肉の働きを保ち、腸管運動促進や脚気症状の緩和に適応を持つため適切です。
- 選択肢 3不正解
- ビタミンB2は主に脂質代謝に関与し、口角炎や口内炎、皮膚炎などの症状緩和に用いられるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- ビタミンB6は主にアミノ酸(タンパク質)の代謝に関与し、口内炎や湿疹、手足のしびれの緩和に用いられるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- ビタミンB12は赤血球の形成や末梢神経修復に関与し、巨赤芽球性貧血の予防や末梢神経痛の緩和に用いられるため不適です。
覚えるポイント
- ビタミンB1=炭水化物(糖質)代謝、エネルギー産生、神経機能維持、腸管運動促進、脚気。
- ビタミンB2=脂質代謝、口内炎・口角炎。
- ビタミンB6=タンパク質・アミノ酸代謝。
間違えやすいところ
- 末梢神経症状を緩和するビタミンとしてB1、B6、B12が混同されやすいが、「炭水化物代謝」と「脚気」のキーワードからB1を特定する。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂・令和4年3月改訂)主な医薬品とその作用「滋養強壮保健薬(ビタミン成分)」
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.38 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
滋養強壮保健薬の配合成分及び生薬成分の作用
主な医薬品とその作用 · 滋養強壮保健薬 / ヘスペリジン / ハンピ / グルクロノラクトン / タウリン
滋養強壮保健薬の配合成分及び生薬成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a ヘスペリジンは、ビタミン様物質のひとつで、骨格筋に溜まった乳酸の分解を促す等の働きを期待して、滋養強壮保健薬に配合されている場合がある。 b ハンピは、強壮、血行促進、性機能の亢進等の作用を期待して用いられる。 c グルクロノラクトンは、肝臓の働きを助け、肝血流を促進する働きがあるとされる。 d アミノエチルスルホン酸(タウリン)は、筋肉にのみ存在し、細胞の機能が正常に働くために重要な物質である。
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解答
2
解説
滋養強壮保健薬には様々なビタミン様物質、生薬、代謝改善成分が配合されます。 ・ヘスペリジンはビタミンPとも呼ばれるビタミン様物質で、毛細血管の補強や血流改善、ビタミンCの作用補強等に関わります(乳酸分解を促すのはアスパラギン酸など)。 ・ハンピ(反鼻)はクサリヘビ科のマムシの皮や内臓を除いて乾燥させた生薬で、滋養強壮や血行促進に用いられます。 ・グルクロノラクトンは肝臓の解毒作用を助け、肝血流量を増加させる働きがあります。 ・タウリン(アミノエチルスルホン酸)は骨格筋のみならず、心臓、肝臓、脳、網膜など全身の広範な組織に存在し、細胞の浸透圧調整や機能維持を担っています。
解き方
- aを判定:骨格筋に溜まった乳酸の分解を促す等の記述はアスパラギン酸ナトリウム等の特徴であり、ヘスペリジンの説明ではないため誤り。
- bを判定:ハンピ(マムシ)は強壮、血行促進、性機能亢進などを期待して用いられるため正しい。
- cを判定:グルクロノラクトンは肝血流の促進および肝機能改善を助けるため正しい。
- dを判定:アミノエチルスルホン酸(タウリン)は筋肉だけでなく心臓や肝臓など生体内に広く存在するため、「筋肉にのみ存在」とする点が誤り。
- 正誤パターン(誤・正・正・誤)に合致する選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aが正となっているため誤りです(aは誤り)。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤であり、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤、dが正となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが正、cが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが正、cが誤、dが正となっているため誤りです。
覚えるポイント
- ヘスペリジンはビタミンCの吸収促進や毛細血管の透過性抑制に関与するビタミン様物質。
- アミノエチルスルホン酸(タウリン)は筋肉だけでなく、脳・心臓・肝臓など全身の組織に広く分布する。
間違えやすいところ
- 「〜にのみ存在する」という限定的な表現がある選択肢は誤りである可能性が高く、タウリンの生体内分布を筋肉限定と誤認しないこと。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂・令和4年3月改訂)主な医薬品とその作用「滋養強壮保健薬」
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.38 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
漢方の特徴および漢方薬使用の基本原則
主な医薬品とその作用 · 漢方薬 / 証 / 生薬製剤 / 伝統医学
漢方の特徴・漢方薬使用における基本的な考え方に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a 漢方薬とは、古来に中国において発展してきた伝統医学で用いる薬剤全体を概念的に広く表現する時に用いる言葉である。 b 現代では、一般用医薬品の漢方処方製剤として、処方に基づく生薬混合物の浸出液を濃縮して調製された乾燥エキス製剤を散剤等に加工したもののみが、市販されている。 c 漢方薬を使用する場合、漢方独自の病態認識である「証」に基づいて用いることが、有効性及び安全性を確保するために重要である。 d 漢方の病態認識には、虚実、陰陽、気血水、五臓などがある。
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解答
2
解説
漢方医学は、古代中国から伝来した伝統医学が日本において独自の発展を遂げた伝統医学体系であり、そこで用いられる薬剤処方を「漢方薬」と呼びます(現代中国医学で用いられる薬剤は中薬等と称されます)。また、一般用医薬品の漢方処方製剤には、乾燥エキスを加工した散剤・顆粒剤・錠剤のほか、生薬を煮出す煎剤(ティーバッグ等)や丸剤なども市販されています。漢方薬は個人の体質や病態のバランスを示す「証」に合わせて選択され、その病態認識には虚実、陰陽、気血水、五臓等の概念が用いられます。
解き方
- aを判定:古代中国の伝統医学そのものを指すのではなく、日本において発展した独自の医学体系に基づく処方を「漢方」と呼ぶため誤り。
- bを判定:一般用漢方処方製剤にはエキス剤のほか、煎剤(生薬混合物を煮出して用いるもの)や丸剤等も存在するため、「乾燥エキス製剤を加工したもののみ」は誤り。
- cを判定:漢方薬は個々の病態・体質である「証」に応じて処方を選択することが有効性・安全性の基本となるため正しい。
- dを判定:漢方の病態認識として虚実、陰陽、気血水、五臓などが用いられるため正しい。
- 正誤パターン(誤・誤・正・正)より選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aおよびbが正となっているため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- cが誤となっているため誤りです(cは正しい記述)。
- 選択肢 4不正解
- aおよびbが正、cおよびdが誤となっているため不適です。
- 選択肢 5不正解
- aが正、dが誤となっているため不適です。
覚えるポイント
- 漢方薬は中国医学が日本に導入され独自に発展した処方体系(中国の伝統薬は「中薬」)。
- 漢方製剤の剤形にはエキス製剤だけでなく、煎剤(ティーバッグ状など)や丸剤も認められている。
間違えやすいところ
- 市販の漢方薬は粉薬(エキス顆粒)ばかりという印象から、「乾燥エキス製剤のみ」という記述を誤って正としてしまうこと。
- 「漢方薬」を中国伝統医学の薬全般を指す言葉と混同してしまうこと。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂・令和4年3月改訂)主な医薬品とその作用「漢方処方製剤(総論)」
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.39 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
肥満症やむくみに用いられる漢方処方製剤の鑑別
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 防已黄耆湯 / 肥満症
次の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適切なものを1つ選べ。 「体力中等度以下で、疲れやすく、汗のかきやすい傾向があるものの肥満に伴う関節の腫れや痛み、むくみ、多汗症、肥満症(筋肉にしまりのない、いわゆる水ぶとり)に適すとされる。」
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解答
5
解説
肥満症に用いられる代表的な漢方処方製剤には「防已黄耆湯」と「防風通聖散」があります。防已黄耆湯は体力中等度以下で色白・多汗・むくみ傾向の「水太り」に用いられ、防風通聖散は体力充実して腹部に皮下脂肪が多い「便秘がちな太鼓腹」の肥満に用いられます。体力(虚実)の違いを見極めることが鑑別の基本です。
解き方
- 問題文の体質要件「体力中等度以下」「疲れやすく、汗のかきやすい傾向」を確認します。
- 症状要件「むくみ、多汗症、肥満症(筋肉にしまりのない、いわゆる水ぶとり)」から防已黄耆湯を特定します。
- 選択肢 1不正解
- 黄連解毒湯は、体力中等度以上で、のぼせ気味で顔面紅潮し、精神不安、不眠などの症状を伴うものに適します。
- 選択肢 2不正解
- 清上防風湯は、体力中等度以上で、赤ら顔でときに化膿しやすいにきび・湿疹などに適します。
- 選択肢 3不正解
- 防風通聖散は、体力充実して、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの肥満症などに適します。
- 選択肢 4不正解
- 大柴胡湯は、体力充実して、脇腹からみぞおちあたりにかけて苦しく、便秘の傾向があるものの肥満症等に適します。
- 選択肢 5正解
- 防已黄耆湯は、体力中等度以下で疲れやすく、水太りやむくみ、関節の腫れや痛みがある肥満症に適します。
覚えるポイント
- 防已黄耆湯=体力中等度以下、疲れやすい、汗かき、水ぶとり
- 防風通聖散=体力充実、腹部に皮下脂肪、便秘がち
間違えやすいところ
- 防風通聖散(実証向け)と防已黄耆湯(虚証向け)の体力基準の取り違えに注意する。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用(その他の生薬・漢方処方製剤)」の記載に基づく。
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.39 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
消毒薬および殺菌消毒成分の特徴と取扱い上の注意
主な医薬品とその作用 · 消毒薬 / エタノール / 塩素系殺菌消毒成分 / クレゾール石ケン液
消毒薬、殺菌消毒成分及びその取扱い上の注意に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a 酸性やアルカリ性の消毒薬が目に入った場合は、中和剤を使って早期に十分な時間(15分間以上)洗眼するのがよい。 b サラシ粉などの塩素系殺菌消毒成分は、強い酸化力により、一般細菌類、真菌類に対し殺菌消毒作用を示すが、大部分のウイルスに対する作用はない。 c エタノールは、微生物のタンパク質の変性作用を有し、結核菌を含む一般細菌類のみならず、真菌類に対しても殺菌消毒作用を示す。 d クレゾール石ケン液の原液は、結核菌を含む一般細菌類、真菌類、大部分のウイルスに対して殺菌消毒作用を示す。
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解答
3
解説
殺菌消毒成分の殺菌スペクトル(細菌・結核菌・真菌・ウイルスへの有効性)と誤用時の応急処置を把握する必要があります。目に入った場合は化学反応熱を防ぐため中和剤を用いず速やかに大量の流水で洗浄します。塩素系はウイルスにも有効ですが、クレゾール石ケン液はウイルスには効果がありません。
解き方
- 記述a:目に入った場合に中和剤を用いるのは誤りで、直ちに流水で15分以上洗眼するため「誤」と判定します。
- 記述b:次亜塩素酸ナトリウムやサラシ粉などの塩素系成分はウイルスにも有効であるため「誤」と判定します。
- 記述c:エタノールはタンパク質変性作用を持ち、結核菌や真菌にも有効であるため「正」と判定します。
- 記述d:クレゾール石ケン液はウイルスに対する効果はなく、また希釈して用いるため「誤」と判定します。
- 選択肢 1不正解
- aが「正」となっているため誤りです(目に入った場合は中和剤を使わず大量の水で洗い流します)。
- 選択肢 2不正解
- aが「正」、cが「誤」、dが「正」となっているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- a:誤、b:誤、c:正、d:誤の組合せであり正しいです。
- 選択肢 4不正解
- a・bが「正」となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cが「誤」、dが「正」となっているため誤りです。
覚えるポイント
- 目に入った時は中和剤を使わず大量の水で15分以上洗眼する
- 塩素系殺菌消毒成分はウイルスにも有効
- クレゾール石ケン液は結核菌に有効だがウイルスには無効
間違えやすいところ
- 酸・アルカリが目に入った際に中和剤で中和しようとすると中和熱で障害が悪化するため禁忌である点を見落としやすい。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用(消毒薬)」の記載に基づく。
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.40 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
殺虫剤・忌避剤の適正使用と配合成分
主な医薬品とその作用 · 殺虫剤 / 忌避剤 / ディート
殺虫剤・忌避剤及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a 忌避剤は、衛生害虫が疾病を媒介するのを防止する効果に加え、虫さされによる痒みなどの症状を和らげる効果を有する。 b 野外など医薬部外品の殺虫剤(蚊取り線香など)の効果が十分には期待できない場所では、忌避剤を用いて蚊による吸血の防止を図る。 c ディートを含有する忌避剤は、生後6ヶ月未満の乳児については、顔面への使用を避け、1日の使用限度(1日1回)を守って使用する必要がある。 d スプレー剤となっている忌避剤を顔面に使用する場合は、直接顔面に噴霧せず、いったん手のひらに噴霧してから必要な場所に塗布する等の対応が必要である。
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解答
4
解説
忌避剤は害虫を人体に近づけないようにする目的で用いられるものであり、虫さされによる痒み等の症状を治療する効果はありません。代表的な成分であるディートは、小児に対する使用上の注意(生後6ヶ月未満は使用しない、6ヶ月以上2歳未満は1日1回など)が定められており、顔面へ塗布する際は吸入等を防ぐため手のひらに取って塗布します。
解き方
- 記述a:忌避剤には刺された後の痒みを抑える効果はないため「誤」と判定します。
- 記述b:野外など殺虫成分が拡散してしまう場所では忌避剤を用いるのが適切であるため「正」と判定します。
- 記述c:ディートは生後6ヶ月未満の乳児には使用しないこととされているため「誤」と判定します。
- 記述d:スプレー剤を顔面へ使用する際は、目や粘膜への付着・吸入を防ぐため手に取って塗布するため「正」と判定します。
- 選択肢 1不正解
- aが「正」、bが「誤」、cが「正」、dが「誤」となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが「正」、bが「誤」となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cが「正」となっているため誤りです(生後6ヶ月未満の乳児にはディートは使用できません)。
- 選択肢 4正解
- a:誤、b:正、c:誤、d:正の組合せであり正しいです。
- 選択肢 5不正解
- bが「誤」、cが「正」となっているため誤りです。
覚えるポイント
- ディートの年齢制限:生後6ヶ月未満には使用しない
- ディート:6ヶ月以上2歳未満は1日1回、2歳以上12歳未満は1日1〜3回
- スプレーの顔面使用は手のひらに噴霧してから塗る
間違えやすいところ
- 生後6ヶ月未満の乳児でも回数を守れば使えると誤認しないように注意する。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用(殺虫剤・忌避剤)」の記載に基づく。
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.40 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
一般用検査薬における妊娠検査薬の原理と取扱い
主な医薬品とその作用 · 妊娠検査薬 / ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン / 一般用検査薬
一般用検査薬の妊娠検査薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a 妊娠検査薬は、通常、実際に妊娠が成立してから4週目前後の尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン濃度を検出感度としている。 b 一般的な妊娠検査薬は、月経予定日を過ぎて概ね1週目以降に検査することが推奨されている。 c 妊娠検査薬の検出反応は、検出対象となる物質と特異的に反応する抗体や酵素を用いたものであるため、検査操作を行う場所の室温が極端に高温の場合には影響を受けるが、室温が極端に低温の場合には影響を受けにくい。 d 経口避妊薬や更年期障害治療薬などのホルモン剤を使用している人では、妊娠していなくても検査結果が陽性となることがある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
一般用妊娠検査薬は、尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)を特異的な抗体(免疫反応)によって検出します。通常、妊娠が成立(受精・着床)してから約4週目前後(月経予定日のおよそ1週後)の尿中濃度を検出感度として設計されています。抗原抗体反応や酵素反応を利用しているため、高温のみならず極端な低温でも正しい反応が得られないおそれがあります。
解き方
- 記述a:妊娠成立から4週目前後の尿中hCG濃度を検出感度としているため「正」と判定します。
- 記述b:検査時期は通常、月経予定日を過ぎて概ね1週目以降であるため「正」と判定します。
- 記述c:検出反応は極端に高温でも極端に低温でも影響を受けるため「誤」と判定します。
- 記述d:ホルモン剤等の使用や異常妊娠などにより偽陽性を示すことがあるため「正」と判定します。
- 選択肢 1不正解
- aが「誤」、cが「正」、dが「誤」となっているため誤りです。
- 選択肢 2正解
- a:正、b:正、c:誤、d:正の組合せであり正しいです。
- 選択肢 3不正解
- bが「誤」、cが「正」、dが「誤」となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが「誤」となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bが「誤」、cが「正」となっているため誤りです。
覚えるポイント
- 妊娠検査薬の検出対象:hCG(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)
- 使用時期:月経予定日を過ぎて概ね1週目以降(妊娠4週目前後)
- 酵素・抗体を用いる検査薬は極端な高温・低温の双方で影響を受ける
間違えやすいところ
- 極端な室温の影響について、「低温なら影響を受けにくい」と誤認しやすい点に注意する。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用(人体直接使用適用外一般用検査薬)」の記載に基づく。
出典:関西広域連合『2022年度 関西広域連合 前半』
令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) p.41 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
2022年度 関西広域連合 前半
参照した公式資料
関西広域連合が公開した2022年度 関西広域連合 前半の問題・解答資料です。
- 令和4年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 984.4KB) ↗ — www.kouiki-kansai.jp(PDF・41ページ)
- 令和4年度 登録販売者試験 解答 (PDFファイル: 67.5KB) ↗ — www.kouiki-kansai.jp(PDF・1ページ)

