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2022年度 神奈川県 後半の概要
かぜ(感冒)の病態とかぜ薬の基本的な役割
主な医薬品とその作用 · かぜの病因 / 総合感冒薬の役割 / ウイルス性胃腸炎との鑑別
かぜ(感冒)及びかぜ薬(総合感冒薬)の病態と特徴に関する次の記述(a~d)について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 冷気や乾燥、アレルギーのような非感染性の要因は、かぜの原因とならない。 b かぜ薬は、ウイルスの増殖を抑えたり、ウイルスを体内から除去するものである。 c かぜの約8割はウイルス(ライノウイルス、コロナウイルス、アデノウイルスなど)の感染が原因である。 d 冬場に、発熱や頭痛を伴って悪心・嘔吐や、下痢等の消化器症状が現れた場合はかぜではなく、ウイルスが消化器に感染したことによるウイルス性胃腸炎である場合が多い。
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解答
5
解説
かぜ(感冒)はウイルスのほか冷気・乾燥などの非感染性要因でも生じます。一般用医薬品のかぜ薬はウイルスの除去・抑制ではなく諸症状を緩和する対症療法薬です。
解き方
- 記述aについて、冷気や乾燥、アレルギー等の非感染性要因もかぜの症状を引き起こす原因となり得るかを確認して誤りと判断します。
- 記述bについて、一般用医薬品のかぜ薬は抗ウイルス作用を持つか、それとも諸症状の緩和(対症療法)にとどまるかを確認して誤りと判断します。
- 記述cおよびdについて、かぜの原因微生物の大半がウイルスである点、冬場の消化器症状を伴う病態がウイルス性胃腸炎である点を確認してともに正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aとbが誤り、cが正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤り、dが正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤り、cとdが正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cが正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5正解
- a:誤、b:誤、c:正、d:正の組み合わせであり、これが正しいです。
覚えるポイント
- かぜ薬は原因ウイルスを退治するものではなく、症状を抑える対症療法薬である。
- かぜの病因の約8割はウイルス感染であるが、冷気や乾燥などの非感染性要因でも生じる。
間違えやすいところ
- かぜ薬をウイルスを死滅させる根本治療薬と誤解しやすい点に注意する。
- 発熱・頭痛に嘔吐・下痢を伴う冬場の症状は通常のかぜではなくウイルス性胃腸炎が疑われる。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験実施要領・厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.1 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
かぜ(感冒)に用いられる漢方処方製剤の鑑別
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 麻黄湯 / 葛根湯 / 小柴胡湯 / 柴胡桂枝湯 / 小青竜湯
かぜ(感冒)の症状の緩和に用いられる漢方処方製剤に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを1つ選びなさい。 a 麻黄湯は、体力充実して、かぜのひきはじめで、寒気がして発熱、頭痛があり、咳が出て身体のふしぶしが痛く汗が出ていないものの感冒、鼻かぜ、気管支炎、鼻づまりに適すとされる。 b 柴胡桂枝湯は、体力中等度で、ときに脇腹(腹)からみぞおちあたりにかけて苦しく、食欲不振や口の苦味があり、舌に白苔がつくものの食欲不振、吐きけ、胃炎、胃痛、胃腸虚弱、疲労感、かぜの後期の諸症状に適すとされる。 c 小青竜湯は、体力虚弱で、汗が出るもののかぜの初期に適すとされる。 d 葛根湯は、体力中等度以上のものの感冒の初期(汗をかいていないもの)、鼻かぜ、鼻炎、頭痛、肩こり、筋肉痛、手や肩の痛みに適すとされる。
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解答
2
解説
感冒に用いる漢方処方は体力(実証・虚証)や発汗の有無、症状の時期(初期か後期か)によって適応が細かく分かれています。代表的な方剤の縛り表現と主症状を整理して判別します。
解き方
- 記述aを検討:麻黄湯は「体力充実」「汗が出ていない」「関節痛・咳」に適応し、正しい記述です。
- 記述bを検討:「ときに脇腹からみぞおちあたりにかけて苦しく、舌に白苔」は小柴胡湯の特徴であり、柴胡桂枝湯ではないため誤りと判断します。
- 記述cを検討:「体力虚弱で、汗が出るもののかぜの初期」は桂枝湯の特徴であり、うすい水様の痰・鼻水を伴う小青竜湯の説明ではないため誤りと判断します。
- 記述dを検討:葛根湯は「体力中等度以上」「感冒の初期(汗をかいていないもの)」「肩こり」などに適応し、正しい記述です。
- 正しい記述はaとdの組み合わせ(選択肢2)であることを導きます。
- 選択肢 1不正解
- aは正しいですが、cは小青竜湯ではなく桂枝湯などの説明であるため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aの麻黄湯とdの葛根湯の記述がともに正しいため、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 3不正解
- bは小柴胡湯、cは桂枝湯などの説明であり、ともに誤りです。
- 選択肢 4不正解
- dは正しいですが、bは小柴胡湯の説明であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- dは正しいですが、cが誤りであるため不正解です。
覚えるポイント
- 麻黄湯:体力充実、汗が出ていない、咳、関節痛・ふしぶしの痛み。
- 葛根湯:体力中等度以上、汗をかいていない、項背部のこり(肩こり)。
- 小柴胡湯:体力中等度、胸脇苦満(脇腹からみぞおちにかけて苦しい)、舌に白苔。
- 桂枝湯:体力虚弱、自然発汗(汗が出る)のあるかぜの初期。
間違えやすいところ
- 柴胡桂枝湯と小柴胡湯の構成・適応の違い(柴胡桂枝湯は多くは腹痛を伴う)を取り違えやすい。
- 発汗のない初期に用いる葛根湯・麻黄湯と、発汗のある初期に用いる桂枝湯の鑑別を混同しやすい。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験実施要領・厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.1 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
化学的に合成された解熱鎮痛成分の作用機序
主な医薬品とその作用 · 解熱鎮痛薬 / プロスタグランジン / 循環血流量 / 腎血流量 / 胃粘膜障害
化学的に合成された解熱鎮痛成分の作用に関する次の文章の空欄( a )〜( c )に入る語句の正しい組み合わせを選びなさい。 「解熱に関しては、中枢神経系におけるプロスタグランジンの産生抑制作用のほか、腎臓における水分の再吸収を促して循環血流量を( a )、発汗を促進する作用も寄与している。 また、末梢におけるプロスタグランジンの産生抑制は、腎血流量を( b )ため、腎機能に障害があると、その症状を悪化させる可能性がある。 プロスタグランジンには胃酸分泌調節作用や胃腸粘膜保護作用もあるが、これらの作用が解熱鎮痛成分によって妨げられると、胃酸分泌が増加するとともに胃壁の血流量が( c )、胃粘膜障害を起こしやすくなる。」
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解答
3
解説
解熱鎮痛成分はプロスタグランジン(PG)の生合成を抑制して解熱・鎮痛をもたらします。解熱機序には循環血流量の増加と発汗促進が関わります。一方、PGは腎血流や胃粘膜血流を維持する役割も担っているため、PG産生抑制により腎血流量の減少や胃壁血流量の低下が生じ、副作用の原因となります。
解き方
- 解熱作用に伴う循環血流量の変化を確認し、水分再吸収により血流量を「増す」ことを特定する。
- 末梢でのプロスタグランジン産生抑制が腎血流に与える影響を考え、血管拡張抑制により「減少させる」ことを特定する。
- 胃粘膜におけるプロスタグランジン抑制の影響を確認し、胃壁血流量が「低下して」胃粘膜障害につながることを特定する。
- 選択肢 1不正解
- bが「減少させる」、cが「低下して」となるべきところ、いずれも「増加」となっており誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aは「増し」、bは「減少させる」、cは「低下して」が正しいため、全ての組み合わせが誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが「増し」、bが「減少させる」、cが「低下して」となっており、手引きの記述に合致する正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- cが「低下して」となるべきところ、「増加して」となっており誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが「増し」となるべきところ、「減らし」となっており誤りです。
答えの内訳
- a:増し
- 解熱鎮痛成分は、腎臓での水分再吸収を促して循環血流量を「増し」、皮膚血管を拡張・発汗を促進して熱を放散させます。
- b:減少させる
- 末梢におけるプロスタグランジン(PG)産生抑制により、腎血流量を「減少させる」ため、腎機能障害を悪化させる恐れがあります。
- c:低下して
- PGの産生抑制によって胃粘膜保護作用が妨げられ、胃酸分泌の増加とともに胃壁の血流量が「低下して」、胃粘膜障害を引き起こします。
覚えるポイント
- 解熱時は腎臓で水分再吸収を促して循環血流量を「増し」、発汗を促進する。
- PG産生抑制により「腎血流量は減少」「胃壁血流量は低下」する。
間違えやすいところ
- 解熱作用における循環血流量の変化を「減らす」と勘違いしやすいので注意が必要です。
- 胃障害の機序において血流量が「増加」すると誤認しないように整理しておきましょう。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験実施要項および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.2 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
解熱鎮痛薬の配合成分の特徴と副作用
主な医薬品とその作用 · 解熱鎮痛薬 / アセトアミノフェン / 鎮静成分 / ピリン系 / 筋弛緩成分
解熱鎮痛薬の配合成分に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
5
解説
アセトアミノフェンは主に中枢神経系に作用して解熱・鎮痛作用を示し、末梢における抗炎症作用は極めて弱い特徴があります。そのため胃粘膜への刺激が少なく、小児にも比較的安全に使用されます。他の解熱鎮痛成分(NSAIDs等)が末梢のプロスタグランジン生合成を抑制して抗炎症作用を併せ持つのと対比して出題されます。
解き方
- 各選択肢の成分の薬効群・作用部位・副作用を確認する。
- アセトアミノフェンの作用部位が「末梢」ではなく「主に中枢神経系」であることを照合し、誤りである選択肢5を特定する。
- 選択肢 1不正解
- メトカルバモールは骨格筋弛緩成分であり、消化器系の副作用として悪心・嘔吐、食欲不振、胃部不快感などが現れることがあります。
- 選択肢 2不正解
- ブロモバレリル尿素やアリルイソプロピルアセチル尿素などの鎮静成分は、連用により依存性を生じるおそれがあるため注意が必要です。
- 選択肢 3不正解
- コンドロイチン硫酸ナトリウムは軟骨組織の成分であり、関節痛や肩こり痛などの改善を促す補助成分として配合されることがあります。
- 選択肢 4不正解
- イソプロピルアンチピリンはピリン系の解熱鎮痛成分で、解熱・鎮痛作用は比較的強いものの抗炎症作用が弱いため、他成分と組み合わされます。
- 選択肢 5正解
- アセトアミノフェンは末梢作用ではなく、主に中枢神経系に作用して解熱・鎮痛効果を示し、抗炎症作用はほとんどありません。
覚えるポイント
- アセトアミノフェンは主に「中枢神経系」に作用する(抗炎症作用は極めて弱い)。
- ブロモバレリル尿素とアリルイソプロピルアセチル尿素は反復連用により「依存性」がある。
間違えやすいところ
- アセトアミノフェンがNSAIDsと同様に末梢での抗炎症作用を持つと混同しないように注意する。
- ピリン系成分(イソプロピルアンチピリン)の抗炎症作用は「弱い」点を「強い」と記憶違いしやすい。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験実施要項および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.2 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
眠気防止薬に配合されるカフェインの作用と安全性
主な医薬品とその作用 · 眠気防止薬 / カフェイン / 薬理作用 / 体内動態
眠気防止薬の主な有効成分として配合されるカフェインに関する記述について、正しい組合せを1つ選べ。 a カフェインの作用として、腎臓におけるナトリウムイオン(同時に水分)の再吸収抑制があり、尿量の増加(利尿)をもたらす。 b カフェインによる眠気や倦怠感を抑える効果は一時的であるため、連用に関する注意喚起はなされていない。 c カフェインの血中濃度が最高血中濃度の半分に低減するのに要する時間は、通常の成人が約3.5時間であるのに対して、乳児では約80時間と非常に長い。 d カフェインが含まれている医薬品、医薬部外品、食品を同時に摂取するとカフェインが過量となり、中枢神経系や循環器系等への作用が強く現れるおそれがある。
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解答
3
解説
カフェインは中枢神経系を興奮させて覚醒効果をもたらすほか、心機能亢進や腎血流量・尿量増加作用を示します。疲労を回復させる成分ではなく一時的な眠気や倦怠感を緩和する対症療法薬であるため連用は避け、過量摂取による中毒症状に配慮が必要です。
解き方
- 記述a〜dそれぞれの内容について、カフェインの作用機構、使用上の注意、体内半減期の年齢差を検証する。
- 連用に関する記述bのみが誤りであり、a、c、dが正しい記述であることを確認して正答番号を選択する。
- 選択肢 1不正解
- bの記述が誤りであるため、すべて正としている本選択肢は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aは正、bは誤、dは正であるため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- bは誤、cは正であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aおよびcは正であるため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- カフェインは腎臓においてナトリウムイオンおよび水分の再吸収を抑制し、尿量を増大させる利尿作用を持ちます。
- b:誤
- カフェインの効果は一時的であり疲労を根本的に解消するものではないため、「短期間の服用にとどめ、連用しないこと」などの注意喚起がなされています。
- c:正
- カフェインの血中濃度半減期は成人が約3.5時間であるのに対し、代謝酵素系が未発達な乳児では約80時間と極めて長くなります。
- d:正
- 他のカフェイン含有医薬品や栄養ドリンク、コーヒーなどの食品を併用すると過量摂取となり、中枢神経系や心臓・血管系への過度の刺激作用が現れる危険があります。
覚えるポイント
- カフェインの血中半減期は成人で約3.5時間、乳児で約80時間であること。
- カフェインは疲労を回復させるものではなく一時的な覚醒であるため連用を避けること。
間違えやすいところ
- 乳児の代謝能力の低さ(半減期が約80時間と著しく長いこと)に関する数値を成人の数値と混同しないように注意する。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂・令和4年3月一部改訂)の第3章「眠気防止薬」の記述に基づく。
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.3 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
乗物酔い(動揺病)および鎮暈薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · 鎮暈薬 / 動揺病 / 抗ヒスタミン成分 / 局所麻酔成分
乗物酔い(動揺病)及び鎮暈薬(乗物酔い防止薬)とその配合成分に関する記述について、正しい組合せを1つ選べ。 a 3歳未満では、乗物酔いが起こることはほとんどないとされている。 b 副作用が強く現れるおそれがあるので、鎮暈薬とかぜ薬やアレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む。)等との併用は避ける必要がある。 c 抗めまい成分、抗ヒスタミン成分、抗コリン成分及び鎮静成分には、いずれも眠気を促す作用がある。 d アミノ安息香酸エチルは、胃粘膜への麻酔作用によって嘔吐刺激を和らげ、乗物酔いに伴う吐きけを抑えることを目的として配合されている場合がある。
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解答
1
解説
乗物酔いは視覚や内耳の前庭系からの過度な刺激が自律神経失調を引き起こす病態です。鎮暈薬には嘔吐中枢や前庭を鎮める成分、自律神経の乱れを抑える成分、胃粘膜を局所麻酔して反射性嘔吐を抑える成分などが配合されており、各成分の重複作用や併用禁忌の理解が不可欠です。
解き方
- 記述a〜dそれぞれを医薬品手引きの基準に照らし合わせて真偽を判定する。
- 乳幼児の動揺病感受性、他剤との併用による副作用重複、各主成分の眠気作用、アミノ安息香酸エチルの薬理作用のすべてが「正」であると確認する。
- 選択肢 1正解
- 記述a、b、c、dのすべてが正しい記述であり、正しい選択肢です。
- 選択肢 2不正解
- dのアミノ安息香酸エチルの作用も正しいため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cの各配合成分が眠気を促す作用を持つことも正しいため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bのかぜ薬やアレルギー用薬との併用を避けることも正しいため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aの3歳未満で乗物酔いがほとんど起こらないことも正しいため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 3歳未満の乳幼児では、前庭小脳系などの平衡感覚器官や自律神経系が未発達であるため、乗物酔いが起こることはほとんどないとされています。
- b:正
- かぜ薬やアレルギー用薬などには抗ヒスタミン成分や抗コリン成分が含まれており、鎮暈薬と併用すると副作用(眠気や口渇、排尿困難など)が増強するおそれがあります。
- c:正
- 鎮暈薬に配合される抗めまい成分、抗ヒスタミン成分、抗コリン成分、鎮静成分はいずれも中枢抑制等による眠気を促す作用を有しています。
- d:正
- アミノ安息香酸エチルは局所麻酔成分であり、胃粘膜の感覚を鈍らせて延髄の嘔吐中枢への刺激伝達を抑え、吐きけを和らげる目的で配合されます。
覚えるポイント
- 3歳未満の乳幼児は乗物酔いがほとんど起こらないため、一般用鎮暈薬には3歳未満を対象とするものはないこと。
- 鎮暈薬の多くの有効成分(抗ヒスタミン、抗コリン、抗めまい、鎮静成分)には眠気を促す作用があること。
間違えやすいところ
- アミノ安息香酸エチルを抗ヒスタミン成分や中枢性鎮嘔成分と取り違えないこと(局所麻酔薬である)。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂・令和4年3月一部改訂)の第3章「乗物酔い薬(鎮暈薬)」に基づく。
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.3 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
小児の疳および小児鎮静薬(生薬製剤・漢方処方製剤)
主な医薬品とその作用 · 小児鎮静薬 / 小児の疳 / 生薬製剤 / 漢方処方製剤
小児の疳及び小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)に関する記述について、正しい組合せを1つ選べ。 a 小児鎮静薬は、鎮静作用のほか、血液の循環を促す作用があるとされる生薬成分を中心に配合されている。 b 身体的な問題がなく生じる夜泣き、ひきつけ、疳の虫等の症状が、成長に伴って自然に改善することはまれである。 c 小児鎮静薬は、症状の原因となる体質の改善を主眼としているものが多く、比較的長期間(1ヶ月位)継続して服用されることがある。 d 漢方処方製剤のうち、用法用量において適用年齢の下限が設けられていないものは、生後1ヶ月から使用できる。
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解答
3
解説
小児の疳(夜泣き、かんしゃく、ひきつけ等)は中枢神経系が未発達な時期の一過性の症状であり、自然に治まるのが一般的です。生薬製剤・漢方処方製剤は体質改善を目指して1ヶ月程度継続使用される場合がありますが、生後3ヶ月未満の乳児には漢方処方製剤を使用できません。
解き方
- 記述a〜dを小児の疳と小児鎮静薬の規定に照らし合わせて分析する。
- aは生薬成分の特徴として正しく、bは「自然に改善することはまれ」が誤り(自然に治まるのが通常)。
- cは体質改善目的で1ヶ月位継続されるため正しく、dは「生後1ヶ月から」ではなく「生後3ヶ月未満は使用不可」であるため誤り。
- したがって正誤は「正・誤・正・誤」となり、選択肢3を特定する。
- 選択肢 1不正解
- bおよびdが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- aが正であり、dが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤の組合せであり、正しい選択肢です。
- 選択肢 4不正解
- cは正しい記述であるため不正解です。
- 選択肢 5不正解
- aが正、bが誤であるため不正解です。
答えの内訳
- a:正
- 小児鎮静薬は、鎮静作用に加えて血液の循環を促す作用があるとされる生薬成分(チョウトウコウ、ジャコウ、ゴオウなど)を中心に配合されています。
- b:誤
- 身体的な問題がない小児の夜泣きや疳の虫等の症状は、神経機能の発達に伴って成長とともに自然に改善・治まるのが通常です。
- c:正
- 小児鎮静薬は体質改善を目的とするものが多く、1ヶ月位の比較的長期間にわたって継続服用されることがあります。
- d:誤
- 用法用量において適用年齢の下限が設けられていない漢方処方製剤であっても、生後3ヶ月未満の乳児には使用しないこととされています。
覚えるポイント
- 小児の疳の虫や夜泣きは成長に伴い自然に改善するのが通常であること。
- 用法用量に年齢下限が記載されていない漢方処方製剤でも、生後3ヶ月未満の乳児には使用不可であること。
間違えやすいところ
- 漢方製剤の乳児への使用制限について、「生後1ヶ月未満」と「生後3ヶ月未満」を取り違えやすいので注意する。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂・令和4年3月一部改訂)の第3章「小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)」に基づく。
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.4 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
鎮咳去痰薬の配合成分および漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / 麻薬性鎮咳成分 / アドレナリン作動成分 / 麦門冬湯
鎮咳去痰薬及びその配合成分に関する記述について、正しい組合せを1つ選べ。 a コデインリン酸塩水和物、ジヒドロコデインリン酸塩は、胃腸の運動を低下させる作用も示し、副作用として便秘が現れることがある。 b デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物は、麻薬性鎮咳成分とも呼ばれ、長期連用や大量摂取によって倦怠感や虚脱感、多幸感等が現れることがあり、薬物依存につながるおそれがある。 c トリメトキノール塩酸塩水和物は、交感神経系を刺激することで気管支を拡張させ、咳や喘息の症状を鎮めることを目的として用いられる。 d 麦門冬湯は、体力中等度以下で、痰が切れにくく、ときに強く咳こみ、又は咽頭の乾燥感があるもののから咳、気管支炎、気管支喘息、咽頭炎、しわがれ声に適すとされる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
鎮咳成分には延髄の咳中枢に働く中枢性鎮咳成分(麻薬性・非麻薬性)や気管支を広げる交感神経刺激成分があります。モルヒネ類似の麻薬性成分(コデイン類)は依存性や便秘の副作用を示しますが、デキストロメトルファンは非麻薬性鎮咳成分に分類されます。
解き方
- 記述a〜dについて各成分の薬理・副作用・漢方の適応を照合する。
- aはコデイン類の便秘作用で正、bはデキストロメトルファンが非麻薬性であるため誤、cはアドレナリン作動成分の気管支拡張作用で正、dは麦門冬湯の適応体質・症状として正しい。
- 「正・誤・正・正」の組合せとなっている選択肢2を正答と決定する。
- 選択肢 1不正解
- bは誤りであり、cおよびdは正しいため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正の組合せであり、正解です。
- 選択肢 3不正解
- aは正であり、bは誤りであるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- aおよびcは正、bは誤りであるため不正解です。
- 選択肢 5不正解
- aおよびcは正しい記述であるため不正解です。
答えの内訳
- a:正
- コデインリン酸塩やジヒドロコデインリン酸塩はオピオイド受容体に作用して胃腸運動を抑制するため、副作用として便秘が起こりやすくなります。
- b:誤
- デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物は「非麻薬性」の鎮咳成分です。麻薬性鎮咳成分として依存性等の注意が必要なのはコデイン類です。
- c:正
- トリメトキノール塩酸塩水和物はアドレナリン作動成分(交感神経刺激成分)であり、気管支平滑筋のβ2受容体を刺激して弛緩・拡張させ、咳や喘息を鎮めます。
- d:正
- 麦門冬湯は体力中等度以下で、痰が切れにくく乾燥感を伴う激しい咳やから咳、気管支喘息などに適する漢方処方製剤です。
覚えるポイント
- コデインリン酸塩・ジヒドロコデインリン酸塩は麻薬性鎮咳成分であり、便秘や依存性に注意すること。
- デキストロメトルファン臭化水素酸塩、ノスカピン、チペピジンヒベンズ酸塩は非麻薬性鎮咳成分であること。
間違えやすいところ
- デキストロメトルファンをコデイン類と同じ麻薬性鎮咳成分と誤認しないように分類を正確に覚える。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂・令和4年3月一部改訂)の第3章「鎮咳去痰薬」に基づく。
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.5 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
去痰成分の作用機序
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / 去痰成分 / カルボシステイン / ブロムヘキシン塩酸塩
鎮咳去痰薬に用いられる痰の切れを良くする成分(去痰成分)に関する記述のうち、正しいものの組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a グアイフェネシンは、粘液成分の含量比を調整し痰の切れを良くする。 b エチルシステイン塩酸塩は、気道粘膜からの粘液の分泌を促進させる。 c カルボシステインは、痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少させる。 d ブロムヘキシン塩酸塩は、気道粘膜からの粘液分泌促進作用・溶解低分子化作用・線毛運動促進作用を示す。
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解答
5
解説
去痰成分は作用機序によって分類されます。気道粘膜からの分泌を促進して痰を薄める分泌促進成分(グアイフェネシンなど)、痰の構成成分である粘性タンパク質を分解して粘稠度を下げる粘液溶解成分(エチルシステイン塩酸塩など)、粘液成分の分泌比率を正常化して痰を排出しやすくする粘液修復成分(カルボシステイン)、および分泌促進・溶解低分子化・線毛運動促進を併せ持つ成分(ブロムヘキシン塩酸塩)の特徴を整理して把握することが重要です。
解き方
- 各記述の成分名と作用機序の記述を照らし合わせます。
- a:グアイフェネシンは気道分泌促進薬であり、粘液成分の含量比調整ではないため誤りです。
- b:エチルシステイン塩酸塩は粘液溶解作用(粘性タンパク質分解)を示し、分泌促進ではないため誤りです。
- c:カルボシステインに関する手引きの記述(粘液成分の含量比調整、痰の粘性タンパク質溶解・低分子化等)のうち、粘性を減少させる記述として適切です。
- d:ブロムヘキシン塩酸塩は分泌促進・溶解低分子化・線毛運動促進作用を併せ持ち、記述は正しいです。
- 正しい記述はcとdであるため、組合せ5を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aとbはいずれも誤った記述であるため、誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤った記述であるため、誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤った記述であるため、誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bが誤った記述であるため、誤りです。
- 選択肢 5正解
- cとdの記述がいずれも正しいため、これが正解です。
覚えるポイント
- グアイフェネシンは気道粘膜からの分泌を促進する成分です。
- エチルシステイン塩酸塩は粘性タンパク質を分解・低分子化する成分です。
- ブロムヘキシン塩酸塩は分泌促進・溶解低分子化・線毛運動促進を併せ持ちます。
間違えやすいところ
- カルボシステインとエチルシステイン塩酸塩の作用機序の記述を混同しないように注意します。
出題の前提:令和4年度神奈川県登録販売者試験(午後)問69・厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.5 ↗(www.pref.kanagawa.jp) / 令和4年度登録販売者試験 解答(PDF:68KB) p.2 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
口腔咽喉薬・うがい薬及び配合成分
主な医薬品とその作用 · 口腔咽喉薬 / 含嗽薬 / 桔梗湯 / デカリニウム塩化物
口腔咽喉薬・うがい薬(含嗽薬)及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 噴射式の液剤では、軽く息を吐きながら噴射することが望ましい。 b 桔梗湯は、体力に関わらず使用でき、喉が腫れて痛み、ときに咳がでるものの扁桃炎、扁桃周囲炎に適すとされる。 c デカリニウム塩化物は、炎症を生じた粘膜組織の修復を促す作用を期待して用いられる。 d 含嗽薬の使用後すぐに食事を摂ることで、殺菌消毒効果が増強される。
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解答
4
解説
口腔咽喉薬や含嗽薬(うがい薬)の適正な使用方法と有効成分の作用を把握する必要があります。噴射式液剤は気管に入らないよう軽く息を吐きながら噴射します。漢方処方の桔梗湯は体力に関わらず喉の腫れ・痛みに用いられます。デカリニウム塩化物は殺菌消毒成分であり組織修復成分(アズレンスルホン酸ナトリウムなど)ではありません。また、含嗽薬の使用直後に食事を摂ると有効成分が洗い流されて効果が減弱します。
解き方
- 各記述の正誤を順に判定します。
- a:息を吸いながら噴射すると気管支や肺に入ってしまうおそれがあるため、軽く息を吐きながら噴射するのが望ましく、正しい記述です。
- b:桔梗湯は体力に関わらず使用でき、喉が腫れて痛み、扁桃炎などに適すとされており、正しい記述です。
- c:デカリニウム塩化物は殺菌消毒成分であり、組織修復成分ではないため誤りです。
- d:含嗽薬の使用直後に飲食すると薬液が洗い流されて殺菌消毒効果が薄れるため、誤りです。
- 正・正・誤・誤の並びである「4」を選択します。
- 選択肢 1不正解
- cとdが誤っているため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- bは正しく、cは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- aは正しく、cとdは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤で正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- aとbは正しく、dは誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- 噴射式液剤は気管への吸入を防ぐため「軽く息を吐きながら」噴射します。
- デカリニウム塩化物やセチルピリジニウム塩化物は殺菌消毒成分です。
- 組織修復成分の代表例はアズレンスルホン酸ナトリウムです。
間違えやすいところ
- 含嗽薬の使用後はしばらく飲食を控えるのが基本であり、直後の食事で効果が増強されることはありません。
出題の前提:令和4年度神奈川県登録販売者試験(午後)問70・厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.6 ↗(www.pref.kanagawa.jp) / 令和4年度登録販売者試験 解答(PDF:68KB) p.2 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
胃の薬及びその配合成分の作用
主な医薬品とその作用 · 胃の薬 / ピレンゼピン塩酸塩 / ユウタン / スクラルファート / 安中散
胃の薬及びその配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを下から1つ選びなさい。 a ピレンゼピン塩酸塩は、消化管の運動にはほとんど影響を与えずに胃液の分泌を抑える作用を示すとされる。 b ユウタンは、クマ科のUrsus arctos Linné又はその他近縁動物の舌を乾燥したものを基原とする生薬で、香りによる健胃作用を期待して用いられる。 c スクラルファートは、炭水化物、脂質、タンパク質、繊維質等の分解に働く酵素を補うことを目的として用いられる。 d 安中散は、体力中等度以下で、腹部は力がなくて、胃痛又は腹痛があって、ときに胸やけや、げっぷ、胃もたれ、食欲不振、吐きけ、嘔吐などを伴うものの神経性胃炎、慢性胃炎、胃腸虚弱に適するとされる。
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解答
3
解説
胃の薬には、胃酸分泌を抑える胃液分泌抑制成分、胃粘膜を保護・修復する胃粘膜保護成分、消化を助ける消化成分、苦味や芳香で胃機能を高める健胃生薬、ならびに体質や症状に応じた漢方処方製剤などがあり、それぞれの作用機序や基原を正確に把握することが重要です。
解き方
- 記述aの正誤を判定する:ピレンゼピン塩酸塩は胃液分泌抑制成分で、消化管運動への影響が少ないため正しい。
- 記述bの正誤を判定する:ユウタンの基原は「胆嚢(胆汁)」であり、「舌」ではないため誤り。
- 記述cの正誤を判定する:スクラルファートは胃粘膜保護修復成分であり、消化酵素の補給ではないため誤り。
- 記述dの正誤を判定する:安中散の体力中等度以下、腹部軟弱、神経性胃炎・慢性胃炎等の適応の記述は正しい。
- 正しい記述の組合せ(a、d)に対応する選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤っているため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述cが誤っているため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 3正解
- 記述aおよび記述dの双方が正しいため、この組合せが正解です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bおよび記述cの双方が誤っているため、誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述bが誤っているため、この組合せは誤りです。
覚えるポイント
- ピレンゼピン塩酸塩は消化管運動に影響を与えず胃液分泌を抑える。
- ユウタンはヒグマ等の「胆嚢」を基原とする苦味健胃成分である。
- スクラルファートは胃粘膜保護・修復成分である。
間違えやすいところ
- ユウタンの基原(胆嚢)を他の動物生薬の部位と混同しないようにする。
- スクラルファート(粘膜保護)とジアスターゼ等の消化酵素成分を混同しやすい。
出題の前提:手引き(医薬品の適正使用と安全対策/主な医薬品とその作用)に準拠した出題。
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.6 ↗(www.pref.kanagawa.jp) / 令和4年度登録販売者試験 解答(PDF:68KB) p.2 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
腸の薬の配合成分とその作用機序
主な医薬品とその作用 · 腸の薬 / タンニン酸ベルベリン / 沈降炭酸カルシウム / センノシド / 次硝酸ビスマス
腸の薬の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを下から1つ選びなさい。 a タンニン酸ベルベリンは、タンニン酸(収斂作用)とベルベリン(抗菌作用)の化合物であり、消化管内ではタンニン酸とベルベリンに分かれて、それぞれ止瀉に働くことを期待して用いられる。 b 沈降炭酸カルシウムは、腸管内の異常発酵等によって生じた有害な物質を吸着させることを目的として配合されている場合がある。 c センノシドは、大腸に生息する腸内細菌によって分解され、分解生成物が大腸を刺激して瀉下作用をもたらすと考えられている。 d 次硝酸ビスマスは、細菌感染による下痢の症状を鎮めることを目的として用いられる。
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解答
2
解説
止瀉薬(下痢止め薬)および瀉下薬(便秘薬)の各成分には固有の作用機序があります。収斂成分であるビスマス製剤は腸粘膜を保護・収斂しますが、細菌感染性下痢では病原体や毒素の排出を遅らせて症状を悪化させるおそれがあるため用いてはならず、細菌感染による下痢を目的として使用することはありません。
解き方
- 記述aの正誤を判定する:タンニン酸の収斂作用とベルベリンの抗菌作用を併せ持ち、消化管内で分解されて止瀉に働くため正しい。
- 記述bの正誤を判定する:沈降炭酸カルシウムは吸着成分として異常発酵物質等を吸着するため正しい。
- 記述cの正誤を判定する:センノシドは大腸の腸内細菌により活性代謝物に変換され刺激性瀉下作用を示すため正しい。
- 記述dの正誤を判定する:次硝酸ビスマスなどの収斂成分は細菌性下痢で毒素排出を妨げるため適さず、細菌感染による下痢を鎮める目的では用いられないため誤り。
- a:正、b:正、c:正、d:誤の組合せである選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述dが誤りであるため、すべて正とする選択肢1は誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤の組合せであり、正しいです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bおよびcが正しいため、これらを誤りとする選択肢3は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正しく、記述dが誤りであるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述a、b、cが正しく、記述dが誤りであるため誤りです。
覚えるポイント
- タンニン酸ベルベリンは収斂作用と抗菌作用を併せ持つ。
- センノシドは腸内細菌によって分解されて大腸を刺激する。
- 次硝酸ビスマスは細菌性下痢には使用を避ける(毒素排泄阻害)。
間違えやすいところ
- ビスマス製剤に抗菌性があると誤解し、感染性下痢に使えると思い込まないこと。
出題の前提:手引き(医薬品の適正使用と安全対策/主な医薬品とその作用)に準拠した出題。
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.7 ↗(www.pref.kanagawa.jp) / 令和4年度登録販売者試験 解答(PDF:68KB) p.2 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
腸の薬及びその配合成分の作用
主な医薬品とその作用 · 瀉下薬 / ピコスルファートナトリウム / ジュウヤク / 麻子仁丸 / マルツエキス
腸の薬及びその配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 a 麻子仁丸は、体力中等度以上で、下腹部痛があって、便秘しがちなものの月経不順、月経困難、月経痛、便秘、痔疾に適すとされる。 b ピコスルファートナトリウムは、胃や小腸では分解されないが、大腸に生息する腸内細菌によって分解されて、大腸への刺激作用を示すようになる。 c ジュウヤク(ドクダミ科のドクダミの花期の地上部を基原とする生薬)は、大腸刺激による瀉下作用を期待して配合されている場合がある。 d マルツエキスは、腸内容物に水分を浸透しやすくする作用があり、水分不足に起因する便秘に効果がある。
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解答
3
解説
便秘に用いられる医薬品や生薬・漢方処方製剤は、大腸刺激や浸透圧調整、発酵によるガス発生などそれぞれ作用機序や対象となる体力・症状が異なります。
解き方
- 記述aの麻子仁丸の特徴と記載内容(桃核承気湯のもの)を比較して誤りと判定する。
- 記述bのピコスルファートナトリウムが大腸細菌で分解されて作用する機序が正しいことを確認する。
- 記述cのジュウヤクの基原と大腸刺激による瀉下作用が正しいことを確認する。
- 記述dのマルツエキスの作用機序(糖の発酵・ガス発生)と記載内容(DSSなどの浸潤作用)を比較して誤りと判断し、b・cの組合せを選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りで記述bが正しいため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りで記述cが正しいため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 3正解
- 記述bおよび記述cはともに正しい記述であり、適切な組合せです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bは正しいですが、記述dが誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述cは正しいですが、記述dが誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- ピコスルファートは大腸細菌で分解されて刺激作用を示す。
- マルツエキスは麦芽糖の発酵ガスによる腸管運動亢進で乳幼児便秘に用いる。
間違えやすいところ
- 下腹部痛や月経異常に伴う便秘に適すのは桃核承気湯であり、麻子仁丸と混同しないようにする。
- 水分を浸透しやすくするのはジオクチルソジウムスルホサクシネート(DSS)である点に注意する。
出題の前提:試験問題記載の条件および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.7 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
胃腸鎮痛鎮痙薬及びその配合成分の作用と副作用
主な医薬品とその作用 · 胃腸鎮痛鎮痙薬 / 受診勧奨 / オキセサゼイン / パパベリン塩酸塩
胃腸鎮痛鎮痙薬及びその配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 a 痛みが次第に強くなる、痛みが周期的に現れる、嘔吐や発熱を伴う等の場合は、胃腸鎮痛鎮痙薬を用い、受診勧奨はしなくてよい。 b 胃腸鎮痛鎮痙薬に配合されている成分は、胃腸以外に対する作用も示すものがほとんどであり、複数の胃腸鎮痛鎮痙薬が併用された場合、泌尿器系や循環器系、精神神経系などに対する作用(副作用)が現れやすくなる。 c オキセサゼインは、局所麻酔作用のほか、胃液分泌を抑える作用もあるとされ、胃腸鎮痛鎮痙薬と制酸薬の両方の目的で使用される。 d パパベリン塩酸塩は、消化管の平滑筋に直接働いて胃腸の痙攣を鎮める作用を示すが、抗コリン成分と異なり、眼圧を上昇させる作用はない。
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解答
3
解説
胃腸鎮痛鎮痙薬は消化管運動の異常亢進を抑える薬ですが、全身性副作用や重篤疾患のマスキングを避けるための適正使用知識が不可欠です。
解き方
- 記述aの急激な激痛・発熱・嘔吐を伴う腹痛は重篤な急性腹症が疑われ受診勧奨が必要であるため誤りと判断する。
- 記述bの複数薬併用による抗コリン作用等の全身副作用増強について正しいと確認する。
- 記述cのオキセサゼインが局所麻酔作用と胃液分泌抑制作用を併せ持つことを確認し正しいと判定する。
- 記述dのパパベリン塩酸塩も眼圧上昇作用を持ち緑内障で悪化のおそれがあるため「眼圧を上昇させる作用はない」は誤りと判断し、bとcを選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りで記述bが正しいため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りで記述cが正しいため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 3正解
- 記述bおよび記述cはともに正しい記述であり、適切な組合せです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bは正しいですが、記述dが誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述cは正しいですが、記述dが誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- オキセサゼインは局所麻酔作用と胃液分泌抑制作用の両方を持つ。
- パパベリン塩酸塩は抗コリン成分ではないが眼圧上昇作用がある。
間違えやすいところ
- 強い痛みや周期的疼痛、発熱・嘔吐を伴う腹痛では安易に鎮痛鎮痙薬を使わず直ちに受診勧奨する。
- パパベリン塩酸塩は平滑筋直接作用だが、眼圧上昇を起こし緑内障の人に注意が必要である点を見落としやすい。
出題の前提:試験問題記載の条件および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.8 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
浣腸薬及びその配合成分の留意点
主な医薬品とその作用 · 浣腸薬 / グリセリン / 炭酸水素ナトリウム / 使用上の注意
浣腸薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。 a グリセリンが配合された浣腸薬を、肛門や直腸の粘膜に損傷があり出血しているときに使用すると、グリセリンが傷口から血管内に入って、赤血球の破壊(溶血)を引き起こすおそれがある。 b 浣腸薬は、繰り返し使用することで直腸の感受性が高まり、効果が強くなる。 c 炭酸水素ナトリウムは、浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで直腸粘膜を刺激し、排便を促す効果を期待して用いられる。 d 注入剤で半量等を使用した場合は、残量を再利用せずに廃棄する。
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解答
2
解説
浣腸薬は直腸への局所刺激により速やかな排便を促しますが、粘膜出血時の溶血リスクや連用による感受性低下(慣れ)、配合成分特有の作用メカニズムを理解して使用する必要があります。
解き方
- 記述a:グリセリンが損傷部から血管に入ると溶血を起こすため正しいと判定する。
- 記述b:繰り返し連用すると直腸の感受性が低下して効果が弱くなる(慣れが生じる)ため誤りと判定する。
- 記述c:浸透圧差で水分を取り込むのはグリセリン等であり、炭酸水素ナトリウムは炭酸ガス(二酸化炭素)を発生して刺激するため誤りと判定する。
- 記述d:注入剤の使い残しは汚染の恐れがあるため再利用せず廃棄することが正しいため正と判定し、正・誤・誤・正の組合せ(2)を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが誤り、記述dが正しいため、この組合せは不適です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが正、記述bが誤、記述cが誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正、記述bが誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが正しいため、すべて誤とする本選択肢は不適です。
覚えるポイント
- グリセリン浣腸は直腸粘膜出血時に血管内へ入ると赤血球の溶血を引き起こすおそれがある。
- 炭酸水素ナトリウム坐剤は炭酸ガスを発生させて直腸粘膜を刺激する。
間違えやすいところ
- 浣腸薬を繰り返し使うと感受性は低下して効果が弱くなる点を取り違えないこと。
- 使用後に残った薬液を保存・再利用してはならず、必ず廃棄すること。
出題の前提:試験問題記載の条件および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.8 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
強心薬及びその配合成分の基原と作用
主な医薬品とその作用 · 強心薬 / ロクジョウ / シンジュ / センソ / リュウノウ
強心薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。 a ロクジョウは、シカ科のジャコウジカの雄の麝香腺分泌物を基原とする生薬で、強心作用のほか、呼吸中枢を刺激して呼吸機能を高めたり、意識をはっきりさせる等の作用があるとされる。 b シンジュは、ウグイスガイ科のアコヤガイ、シンジュガイ又はクロチョウガイ等の外套膜組成中に病的に形成された顆粒状物質を基原とする生薬で、鎮静作用等を期待して用いられる。 c センソは、ヒキガエル科のアジアヒキガエル等の耳腺の分泌物を集めたものを基原とする生薬で、有効域が比較的狭く、一般用医薬品では1日用量が5mg以下となるよう用法・用量が定められており、それに従って適正に使用される必要がある。 d リュウノウは、中枢神経系の刺激作用による気つけの効果を期待して用いられる。
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解答
5
解説
強心薬に配合される生薬成分は、心筋の収縮力を高める強心成分のほか、中枢興奮による気つけ成分、精神的緊張を和らげる鎮静成分等から構成され、各成分の基原と適正用量の厳格な把握が求められます。
解き方
- 記述a:ジャコウジカの雄の麝香腺分泌物を基原とするのは「ジャコウ」であり、ロクジョウはシカの幼角であるため誤りと判断する。
- 記述b:シンジュ(真珠)はアコヤガイ等の外套膜中に病的に形成された顆粒状物質で鎮静作用があるため正しいと判断する。
- 記述c:センソはヒキガエルの耳腺分泌物等で、一般用医薬品の1日用量は5mg以下と定められているため正しいと判断する。
- 記述d:リュウノウは中枢神経系の刺激作用による気つけ効果を期待して配合されるため正しいと判断し、誤・正・正・正の組合せ(5)を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りであるため、すべて正とする本選択肢は不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りで、記述bおよび記述dが正しいため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが誤りで、記述bおよび記述cが正しいため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述cおよび記述dが正しいため不適です。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正であり、正しい組合せです。
覚えるポイント
- ロクジョウはシカの幼角、ジャコウはジャコウジカの雄の麝香腺分泌物。
- センソは一般用医薬品における1日用量が5mg以下と厳格に制限されている。
間違えやすいところ
- ロクジョウとジャコウの基原・作用を取り違えないように注意する。
- センソの配合上限量(1日5mg以下)の数値を正確に把握しておく。
出題の前提:試験問題記載の条件および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.9 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
コレステロール及びリポタンパク質の代謝と性質
主な医薬品とその作用 · コレステロール / リポタンパク質 / HDL / LDL
コレステロール及びリポタンパク質に関する記述のうち、正しいものの組合せとして最も適切なものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
コレステロールは細胞膜や胆汁酸、副腎皮質ホルモンなどの材料となる必須の脂質であり、主として肝臓で生合成および代謝されます。水に不溶であるため、血中では血漿タンパク質と結合してリポタンパク質を形成して運搬されます。末梢組織へコレステロールを運ぶLDLが増加し、余剰なコレステロールを肝臓へ回収するHDLが低下すると動脈硬化を促進します。
解き方
- 記述aの代謝器官を確認する。コレステロールの生合成・代謝の中心は腎臓ではなく肝臓であるため誤りと判断する。
- 記述bの血中輸送形態を確認する。水に溶けにくいため血漿タンパク質と結合したリポタンパク質として血中に存在するため正しいと判断する。
- 記述cのHDLとLDLの役割・リスクを確認する。悪玉とされるLDLが多く、善玉とされるHDLが少ない場合に生活習慣病リスクが高まるため誤りと判断する。
- 記述dの自覚症状の有無を確認する。脂質異常の初期段階では自覚症状がなく健康診断等で発見されることが多いため正しいと判断する。
- 正しい記述の組み合わせ(b、d)に対応する選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aにおいてコレステロールの産生・代謝器官を腎臓としている点が誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- 記述a(腎臓ではなく肝臓)および記述c(HDLとLDLのリスク関係が逆)がともに誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- 記述cにおいてHDLが多くLDLが少ない場合に危険性が高まるとしている点が逆で誤りであるため不正解です。
- 選択肢 4正解
- 記述bおよび記述dはいずれも手引きの記載に合致しており正しいため、この組合せが正解です。
- 選択肢 5不正解
- 記述cにおいてLDLとHDLのリスク関連の記述が逆転して誤っているため不正解です。
覚えるポイント
- コレステロールの産生・代謝は「肝臓」で行われる(腎臓ではない)。
- LDLは末梢へコレステロールを運ぶ、HDLは余剰コレステロールを回収する。
間違えやすいところ
- HDL(善玉)とLDL(悪玉)の役割や疾患リスクとの相関を取り違えやすいので注意する。
- コレステロール代謝の中心臓器を腎臓と混同しないようにする。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和4年3月改訂)第3章「コレステロール改善薬」
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.9 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
高コレステロール改善薬とその配合成分
主な医薬品とその作用 · ポリエンホスファチジルコリン / リボフラビン酪酸エステル / ソイステロール / 高コレステロール改善薬の目的
高コレステロール改善薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a ポリエンホスファチジルコリンは、腸管におけるコレステロールの吸収を抑える働きがあるとされる。 b ビタミンB2(リボフラビン酪酸エステル等)は、コレステロールの生合成抑制と排泄・異化促進作用、中性脂肪抑制作用、過酸化脂質分解作用を有すると言われている。 c 大豆油不けん化物(ソイステロール)は、悪心(吐きけ)、胃部不快感、胸やけ、下痢等の消化器系の副作用が現れることがある。 d 高コレステロール改善薬は、ウエスト周囲径(腹囲)を減少させるなどの痩身効果を目的とした医薬品である。
解答・解説を表示
解答
4
解説
高コレステロール改善薬は、血中コレステロール値の改善を目的とする医薬品であり、ウエスト周囲径の減少等の痩身効果を目的とするものではありません。ポリエンホスファチジルコリンは肝臓でのコレステロール代謝・異化排泄を促しHDLを増加させます。一方、大豆油不けん化物(ソイステロール)は腸管からのコレステロール吸収を抑制します。
解き方
- 記述aを検証:腸管でのコレステロール吸収抑制はソイステロールの作用であり、ポリエンホスファチジルコリンの主作用ではないため誤りと判断する。
- 記述bを検証:ビタミンB2(リボフラビン酪酸エステル等)は生合成抑制、異化排泄促進、中性脂肪抑制、過酸化脂質分解作用を有するため正しいと判断する。
- 記述cを検証:大豆油不けん化物(ソイステロール)の副作用として悪心、胃部不快感、胸やけ、下痢などが生じることがあるため正しいと判断する。
- 記述dを検証:高コレステロール改善薬は痩身(ダイエット)を目的とした医薬品ではないため誤りと判断する。
- 正誤の並び(誤、正、正、誤)に合致する選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aおよび記述dが誤り、記述cが正しいため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤り、記述bが正しいため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述dにおいて痩身効果を目的とした医薬品としている点が誤りであるため不正解です。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤であり、正確な組合せを示しています。
- 選択肢 5不正解
- 記述b、cが正しく、記述dが誤りであるため不正解です。
覚えるポイント
- ソイステロール(大豆油不けん化物)=腸管におけるコレステロール吸収抑制。
- ポリエンホスファチジルコリン=コレステロールの異化排泄促進、HDL増加。
- 高コレステロール改善薬は「痩身目的」で使用してはならない。
間違えやすいところ
- ポリエンホスファチジルコリンとソイステロールの作用機序(腸管吸収抑制か異化促進か)を混同しやすい。
- 生活習慣病関連薬を痩身薬と誤解しないよう注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和4年3月改訂)第3章「コレステロール改善薬」
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.10 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
貧血用薬(鉄製剤)及びその配合成分の作用・服薬指導
主な医薬品とその作用 · 貧血用薬 / 鉄製剤 / ビタミンB6 / 硫酸コバルト / 服薬指導
貧血用薬(鉄製剤)及びその配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せとして最も適切なものを1つ選びなさい。 a ビタミンB6は、消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つことを目的として用いられる。 b 貧血の症状がみられる以前から予防的に貧血用薬(鉄製剤)を使用することが適当である。 c 鉄分の吸収は空腹時のほうが高いとされているが、消化器系への副作用を軽減するために、鉄製剤は、食後に服用することが望ましい。 d 硫酸コバルトは、骨髄での造血機能を高める目的で配合されている場合がある。
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解答
5
解説
鉄製剤は鉄欠乏性貧血の改善に用いられます。鉄の吸収は空腹時の方が高いものの、胃部不快感や悪心などの消化器系副作用を避けるため食後に服用することが望ましいとされています。貧血の症状が現れる前からの予防的使用は適当ではありません。成分として、ビタミンC(アスコルビン酸)は還元により鉄の吸収を促し、硫酸コバルトは骨髄の造血機能を高める目的で配合されます。
解き方
- 記述aのビタミンB6の役割を確認する。消化管内で鉄を吸収されやすい状態に保つのはアスコルビン酸(ビタミンC)等であり、ビタミンB6はヘモグロビン合成に関わるため誤りと判断する。
- 記述bの予防的使用の適否を確認する。一般用医薬品の貧血用薬は予防目的での使用は適当でないため誤りと判断する。
- 記述cの服薬タイミングと副作用の関係を確認する。空腹時の方が吸収は良いが胃腸障害軽減のために食後服用が推奨されるため正しいと判断する。
- 記述dの硫酸コバルトの作用を確認する。コバルトはビタミンB12の構成成分となり、骨髄での造血機能を高める目的で配合されるため正しいと判断する。
- 正しい記述の組合せ(c、d)に該当する選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aおよび記述bはともに誤っている記述であるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aにおいてビタミンB6の作用をビタミンC(アスコルビン酸)等の作用と混同しているため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bにおいて症状が出る前から予防的に使用することが適当としている点が誤りであるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが誤りで記述dが正しいため、この組合せは不正解です。
- 選択肢 5正解
- 記述cおよび記述dはいずれも正しい記述であり、適切な組合せです。
覚えるポイント
- 鉄製剤は胃腸障害軽減のため「食後」に服用する。
- 鉄の吸収を高めるのは「ビタミンC(アスコルビン酸)」。
- 骨髄での造血機能を高めるのは「硫酸コバルト」。
間違えやすいところ
- 空腹時のほうが吸収率が高いからといって空腹時服用を推奨するのは誤り(胃腸障害防止が優先)。
- 一般用医薬品の鉄製剤を貧血の「予防」として常用してよいと誤認しない。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和4年3月改訂)第3章「貧血用薬(鉄製剤)」
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.10 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
循環器用薬の配合成分及び漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · ルチン / コウカ / ユビデカレノン / 三黄瀉心湯
循環器用薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a ルチンは、ニコチン酸が遊離し、そのニコチン酸の働きによって末梢の血液循環を改善する作用を示すとされる。 b 日本薬局方収載のコウカを煎じて服用する製品は、冷え症及び血色不良に用いられる。 c ユビデカレノンは、心筋の酸素利用効率を高めて収縮力を高めることによって、血液循環の改善効果を示すとされる。 d 三黄瀉心湯は、体力中等度以上で、のぼせ気味で顔面紅潮し、精神不安、みぞおちのつかえ、便秘傾向などのあるものの高血圧の随伴症状(のぼせ、肩こり、耳なり、頭重、不眠、不安)、鼻血、痔出血、便秘、更年期障害、血の道症に適すとされる。
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解答
3
解説
循環器用薬において、ルチンはビタミン様物質として毛細血管の透過性を抑え血管壁を強化します。一方、ヘプロニカート等のニコチン酸誘導体は遊離したニコチン酸により末梢血管を拡張します。ユビデカレノン(コエンザイムQ10)は心筋のエネルギー産生・酸素利用効率を高めて収縮力を改善します。漢方処方製剤の三黄瀉心湯はダイオウ、オウレン、オウゴンからなり、実証(体力中等度以上)ののぼせや高血圧随伴症状、便秘等に用いられます。
解き方
- 記述aを検証:ニコチン酸が遊離して末梢血流を改善するのはヘプロニカートなどのニコチン酸誘導体であり、ルチンは毛細血管補強作用であるため誤りと判断する。
- 記述bを検証:日局コウカを煎じて服用する製品は冷え症や血色不良に用いられるため正しいと判断する。
- 記述cを検証:ユビデカレノンは心筋の酸素利用効率を高め、心収縮力を改善する作用を有するため正しいと判断する。
- 記述dを検証:三黄瀉心湯の適応体力(体力中等度以上)、症状(のぼせ、顔面紅潮、便秘傾向、精神不安、高血圧随伴症状等)の記載は正確であるため正しいと判断する。
- 正誤の並び(誤、正、正、正)に合致する選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りで、記述cが正しいため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りで、記述bおよび記述dが正しいため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正であり、正確な組合せを示しています。
- 選択肢 4不正解
- 記述cにおけるユビデカレノンの作用説明は正しいため、cを誤りとする本選択肢は不正解です。
- 選択肢 5不正解
- 記述b、c、dはいずれも正しい記述であるため不正解です。
覚えるポイント
- ルチン=ビタミン様物質、毛細血管を補強・脆弱性を改善。
- ヘプロニカート=ニコチン酸が遊離して末梢血管拡張。
- ユビデカレノン=心筋の酸素利用効率・収縮力を高める。
間違えやすいところ
- ルチンとヘプロニカート・イノシトールヘキサニコチネートの作用機序を取り違えない。
- 三黄瀉心湯の体質要件(体力中等度以上)を虚弱者向けと勘違いしない。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和4年3月改訂)第3章「循環器用薬」
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.11 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
痔及び痔疾用薬の配合成分に関する正誤判断
主な医薬品とその作用 · 痔疾用薬 / 裂肛と痔瘻 / 外用薬の全身性影響 / 酸化亜鉛 / ビタミンE
痔及び痔疾用薬とその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 裂肛は、肛門内部に存在する肛門腺窩と呼ばれる小さなくぼみに糞便の滓が溜まって炎症・化膿を生じた状態である。 b 外用痔疾用薬は、局所に適用されるものであるため、全身的な影響を生じることはない。 c 酸化亜鉛は、知覚神経に作用して刺激の神経伝導を可逆的に遮断する作用を示す。 d 肛門周囲の末梢血管の血行を改善する作用を期待してビタミンE(トコフェロール酢酸エステル)が配合されている場合がある。
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解答
2
解説
痔疾患には痔核、裂肛(切れ痔)、痔瘻(あな痔)があります。外用痔疾用薬の成分は局所作用を目的としますが、粘膜から吸収されて全身性副作用を生じる可能性があるほか、収斂成分やビタミン成分の各薬理作用を正確に区別して理解する必要があります。
解き方
- 記述aの病態定義を確認し、肛門腺窩の化膿は痔瘻であり裂肛ではないため誤りと判断します。
- 記述bの外用痔疾用薬の生体内動態を確認し、粘膜吸収による全身影響を否定しているため誤りと判断します。
- 記述cの酸化亜鉛の薬効分類を照合し、局所麻酔成分ではなく収斂保護成分であるため誤りと判断します。
- 記述dのトコフェロール酢酸エステルの作用を確認し、末梢血行改善作用として正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- a、b、cがいずれも誤りで、dが正しいため不適です。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが誤、cが誤、dが正となり、正しい正誤の組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- cは誤りで、dは正しいため不適です。
- 選択肢 4不正解
- aは裂肛ではなく痔瘻の説明であり誤りのため不適です。
- 選択肢 5不正解
- bとcは誤りで、dのみ正しいため不適です。
覚えるポイント
- 裂肛は皮膚の裂傷、肛門腺窩の化膿は痔瘻(肛門周囲膿瘍)です。
間違えやすいところ
- 酸化亜鉛は局所麻酔作用ではなく収斂・皮膚保護作用を持ちます。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験問題(神奈川県・午後)問81
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.11 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
婦人薬に用いられる漢方処方製剤におけるカンゾウの有無
主な医薬品とその作用 · 婦人薬 / 漢方処方製剤 / カンゾウ / 当帰芍薬散
婦人薬として使用される次の漢方処方製剤のうち、カンゾウを含まないものを1つ選びなさい。
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解答
1
解説
婦人薬として頻用される漢方処方製剤において、構成生薬にカンゾウ(甘草)が含まれているかどうかは、偽アルドステロン症などの重複副作用を防ぐ上で極めて重要な鑑別点となります。代表的な三大婦人薬のうち、当帰芍薬散はカンゾウを含まない処方です。
解き方
- 提示された5つの漢方処方製剤の生薬構成を想起します。
- 当帰芍薬散(トウキ、シャクヤク、センキュウ、ソウジュツ/ビャクジュツ、ブクリョウ、タクシャ)にカンゾウが含まれないことを確認します。
- 他の加味逍遙散、桃核承気湯、柴胡桂枝乾姜湯、五積散にはカンゾウが含まれていることを確認します。
- 選択肢 1正解
- 当帰芍薬散にはカンゾウが含まれていないため、これが正解です。
- 選択肢 2不正解
- 加味逍遙散には構成生薬としてカンゾウが含まれています。
- 選択肢 3不正解
- 桃核承気湯には構成生薬としてカンゾウが含まれています。
- 選択肢 4不正解
- 柴胡桂枝乾姜湯には構成生薬としてカンゾウが含まれています。
- 選択肢 5不正解
- 五積散には構成生薬としてカンゾウが含まれています。
覚えるポイント
- 三大婦人薬の中で、当帰芍薬散だけがカンゾウを含まない処方です。
間違えやすいところ
- 加味逍遙散や桂枝茯苓丸などの他の主要な婦人薬との構成生薬の相違を混同しないように注意します。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験問題(神奈川県・午後)問82
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.12 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
鼻炎用点鼻薬の配合成分とその作用に関する正誤判断
主な医薬品とその作用 · 鼻炎用点鼻薬 / フェニレフリン塩酸塩 / クロルフェニラミンマレイン酸塩 / セチルピリジニウム塩化物 / リドカイン
鼻炎用点鼻薬の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a フェニレフリン塩酸塩は、交感神経系を刺激して鼻粘膜を通っている血管を収縮させることにより、鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを目的として配合されている。 b クロルフェニラミンマレイン酸塩は、ヒスタミンの働きを抑えることにより、くしゃみや鼻汁等の症状を緩和することを目的として配合されている。 c セチルピリジニウム塩化物は、鼻粘膜の過敏性や痛みや痒みを抑えることを目的として配合されている。 d リドカインは、黄色ブドウ球菌、溶血性連鎖球菌又はカンジダ等の真菌類に対する殺菌消毒作用を示す。
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解答
4
解説
鼻炎用点鼻薬には、鼻粘膜の充血を改善するアドレナリン作動成分、アレルギー症状を抑える抗ヒスタミン成分、二次感染を防ぐ殺菌消毒成分、刺激や痛みを和らげる局所麻酔成分などが配合されます。それぞれの成分名と薬効群の対応を正しく区別する必要があります。
解き方
- 記述aのフェニレフリン塩酸塩の血管収縮による充血除去作用が正しいことを確認します。
- 記述bのクロルフェニラミンマレイン酸塩の抗ヒスタミン作用によるくしゃみ・鼻汁緩和が正しいことを確認します。
- 記述cのセチルピリジニウム塩化物が殺菌消毒成分であり、痛みの抑制ではないことを確認し誤りと判定します。
- 記述dのリドカインが局所麻酔成分であり、殺菌消毒作用ではないことを確認し誤りと判定します。
- 選択肢 1不正解
- aは正しく、cとdは誤りであるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- dは殺菌消毒作用ではなく局所麻酔作用であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aとbは正しく、cは誤りであるため不適です。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤で正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aとbは正しく、dは誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- リドカインは局所麻酔成分、セチルピリジニウム塩化物は殺菌消毒成分です。
間違えやすいところ
- 成分名とその薬効群(局所麻酔成分と殺菌消毒成分)の記述が入れ替わっている点に注意します。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験問題(神奈川県・午後)問83
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.12 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
点眼薬の分類、使用方法及び留意点に関する正誤判断
主な医薬品とその作用 · 点眼薬 / コンタクトレンズ装着時の点眼 / 点眼方法 / 緑内障
点眼薬に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 一般用医薬品の点眼薬は、その主たる配合成分から、人工涙液、一般点眼薬、アレルギー用点眼薬、コンタクトレンズ装着液に大別される。 b コンタクトレンズをしたままでの点眼は、ソフトコンタクトレンズ、ハードコンタクトレンズに関わらず、添付文書に使用可能と記載されてない限り行うべきでない。 c 点眼後は、しばらく眼瞼(まぶた)を閉じて、薬液を結膜嚢内に行き渡らせる。その際、目尻を押さえると、薬液が鼻腔内へ流れ込むのを防ぐことができ、効果的とされている。 d 一般用医薬品の点眼薬には、緑内障の症状を改善できるものもあり、目のかすみが緑内障による症状であった場合には改善効果が期待できる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
点眼薬は結膜嚢内に適用する局所外用薬です。鼻涙管への流出を防ぎ全身吸収を抑えるためには点眼後に「目頭(鼻涙管の開口部付近)」を軽く押さえる必要があります。また、一般用医薬品に緑内障を治療・改善できる成分は存在せず、コンタクトレンズ装着時の使用可否も添付文書の記載に従う必要があります。
解き方
- 記述aを確認し、コンタクトレンズ装着液は点眼薬の分類に含まれないため誤りと判断します。
- 記述bを確認し、添付文書に使用可能と記載されていない限りコンタクトレンズ装着時の点眼は避けるべきであるため正しいと判断します。
- 記述cを確認し、鼻腔への流出防止のために押さえるべき部位は目尻ではなく「目頭」であるため誤りと判断します。
- 記述dを確認し、一般用医薬品には緑内障の症状を改善できる点眼薬は存在しないため誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aは誤りであるため、組み合わせとして不適です。
- 選択肢 2不正解
- a、c、dがいずれも誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- cとdはいずれも誤りであるため不適です。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- bが正しく、dが誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- 点眼後に薬液の鼻腔への流出を防ぐために押さえるのは「目頭」です。
間違えやすいところ
- 一般用点眼薬で緑内障を改善できるものは存在しない点に注意します。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験問題(神奈川県・午後)問84
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.13 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
眼科用薬の配合成分の作用と適応
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / 配合成分 / 血管収縮成分 / アミノ酸成分 / 抗菌成分
眼科用薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a コンドロイチン硫酸ナトリウムは、炎症を生じた眼粘膜の組織修復を促す作用を期待して配合されている。 b スルファメトキサゾールは、ウイルスや真菌の感染による結膜炎やものもらい(麦粒腫)、眼瞼炎などの化膿性の症状の改善を目的として用いられる。 c ナファゾリン塩酸塩は、結膜を通っている血管を収縮させて目の充血を除去することを目的として配合されている。 d アスパラギン酸カリウムは、新陳代謝を促し、目の疲れを改善する効果を期待して配合されている。
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解答
5
解説
眼科用薬には角膜乾燥を防ぐ成分、充血を除去する血管収縮成分、新陳代謝を促すアミノ酸成分、細菌感染を防ぐ抗菌成分など多様な成分が用いられ、各成分の正しい薬効と適応微生物を区別して理解する必要があります。
解き方
- 各記述の成分(コンドロイチン硫酸ナトリウム、スルファメトキサゾール、ナファゾリン塩酸塩、アスパラギン酸カリウム)の主たる薬効および適応を確認する。
- 記述a(組織修復ではなく角膜保護・保水)と記述b(ウイルス・真菌ではなく細菌感染)が誤りであることを判定する。
- 記述c(血管収縮による充血除去)と記述d(新陳代謝促進による眼精疲労改善)が正しいことを確認し、選択肢5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aとbはいずれも誤った記述であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cは正しいですが、aが誤った記述であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- dは正しいですが、aが誤った記述であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cは正しいですが、bが誤った記述であるため誤りです。
- 選択肢 5正解
- cとdはいずれも正しい記述であり、適切な組合せです。
覚えるポイント
- コンドロイチン硫酸ナトリウムは結膜や角膜の乾燥を防ぐ目的で用いられる
- スルファメトキサゾールは細菌に対する合成抗菌成分でありウイルスや真菌には無効
- ナファゾリン塩酸塩はアドレナリン作動成分として血管収縮・充血除去に働く
間違えやすいところ
- 眼粘膜の組織修復を促すアラントインやアズレンスルホン酸ナトリウムとコンドロイチン硫酸ナトリウムの作用を混同しやすい
- サルファ剤がウイルスや真菌にも有効であると誤認しやすい
出題の前提:手引き(令和4年3月改訂)第3章「眼科用薬」の配合成分とその作用に関する出題基準
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.13 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
外皮用薬の使用法と副作用
主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / 剤形別の使用法 / 局所性の副作用
外皮用薬に関する記述のうち、正しいものの組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a スプレー剤やエアゾール剤は、至近距離から同じ部位に5秒以上連続して噴霧することが望ましい。 b 外皮用薬は、表皮の角質層が柔らかくなることで有効成分が浸透しやすくなることから、入浴後に用いるのが効果的とされる。 c 外皮用薬は、局所性の副作用として、適用部位に発疹・発赤、痒み等があらわれることがある。 d 軟膏剤やクリーム剤は、薬剤を容器から直接指に取り、患部に塗布したあと、また指に取って、繰り返し塗布することが望ましい。
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解答
4
解説
外皮用薬は皮膚患部に直接作用させる医薬品であり、剤形に応じた適切な使用法を守ること、患部や容器への細菌汚染を防ぐこと、入浴後の角質軟化による浸透性の変化や局所性副作用を正しく理解することが重要です。
解き方
- 記述aを検証:スプレー剤やエアゾール剤を至近距離から連続噴霧すると凍傷の危険等があるため誤り。
- 記述bを検証:入浴後は角質層が水分を含んで軟化し浸透性が高まるため効果的とされ正しい。
- 記述cを検証:適用部位に発疹・発赤、痒み等の局所性副作用が現れることがあるため正しい。
- 記述dを検証:患部に触れた指を直接容器に戻すと薬剤が汚染されるため誤り。
- 正しい記述はbとcであるため選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- bは正しいですが、aが誤った記述であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cは正しいですが、aが誤った記述であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aとdはいずれも誤った記述であるため誤りです。
- 選択肢 4正解
- bとcはいずれも正しい記述であり、適切な組合せです。
- 選択肢 5不正解
- cは正しいですが、dが誤った記述であるため誤りです。
覚えるポイント
- エアゾール剤等の噴霧は凍傷を防ぐため至近距離からの連続噴霧を避ける
- 入浴後は角質層が柔らかくなり外皮用薬の有効成分が浸透しやすい
- 指で患部に触れた後は容器内の薬剤汚染を防ぐため再び指を入れてはいけない
間違えやすいところ
- エアゾール剤を至近距離から噴霧しても問題ないと誤認しやすい
- 容器から直接指で取って患部に塗った後、同じ指で繰り返し容器から取る行為を衛生的と誤解しやすい
出題の前提:手引き(令和4年3月改訂)第3章「皮膚に用いる薬」の一般的な使用法及び副作用に関する出題基準
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.14 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
きず口等の殺菌消毒成分の特徴と作用機序
主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / 殺菌消毒成分 / アクリノール / ポビドンヨード / オキシドール / ベンザルコニウム塩化物
きず口等の殺菌消毒薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a アクリノールは、真菌、結核菌、ウイルスに対する殺菌消毒作用を示すが、連鎖球菌、黄色ブドウ球菌に対しては効果がない。 b ポビドンヨードは、ヨウ素をポリビニルピロリドン(PVP)と呼ばれる担体に結合させて水溶性とし、徐々にヨウ素が遊離して殺菌作用を示す。 c オキシドールの作用は持続的で、組織への浸透性は高い。 d ベンザルコニウム塩化物は、石けんとの混合によって殺菌消毒効果が低下するので、石けんで洗浄した後に使用する場合には、石けんを十分に洗い流す必要がある。
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解答
4
解説
殺菌消毒成分にはそれぞれ抗菌スペクトルや作用機序・持続性、他剤との相互作用(石けん等の界面活性剤との相互不活化)に固有の特徴があり、各成分の特性を正確に識別する必要があります。
解き方
- 記述aを検証:アクリノールは黄色ブドウ球菌等の一般細菌に有効であるが、真菌・結核菌・ウイルスには無効であるため記述は誤り。
- 記述bを検証:ポビドンヨードはPVPとヨウ素の複合体で、徐々に遊離するヨウ素により持続的な殺菌力を発揮するため正しい。
- 記述cを検証:オキシドールはカタラーゼにより速やかに分解されて酸素を放出し、作用は一過性で浸透性も低いため記述は誤り。
- 記述dを検証:陽イオン界面活性剤であるベンザルコニウム塩化物は陰イオンである石けんで失活するため、十分洗い流す必要があり正しい。
- 組合せとして「誤、正、誤、正」に対応する選択肢4を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りであるため適切ではありません。
- 選択肢 2不正解
- aが誤、bが正、cが誤であるため適切ではありません。
- 選択肢 3不正解
- cが誤りであるため適切ではありません。
- 選択肢 4正解
- aは誤、bは正、cは誤、dは正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- bが正、cが誤、dが正であるため適切ではありません。
覚えるポイント
- アクリノールは一般細菌(ブドウ球菌や連鎖球菌)に有効で真菌・結核菌・ウイルスには無効
- オキシドールの殺菌作用は一過性で組織浸透性は低い
- ベンザルコニウム塩化物は石けんと混ざると殺菌効果が低下する
間違えやすいところ
- アクリノールの抗菌スペクトル(有効な菌と無効な病原体)を取り違えやすい
- オキシドールを持続的・高浸透性と誤解しやすい
出題の前提:手引き(令和4年3月改訂)第3章「きず口等の殺菌消毒成分」に関する出題基準
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.14 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
外皮用薬に用いられるステロイド性抗炎症成分
主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / ステロイド性抗炎症成分 / 使用上の注意 / コルチゾン換算量
外皮用薬に用いられるステロイド性抗炎症成分に関する記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
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解答
2
解説
ステロイド性抗炎症成分は副腎皮質ホルモンと類似の骨格を持ち強力な抗炎症作用を示しますが、局所の免疫能を低下させるため細菌・真菌・ウイルス感染患部への使用は避け、広範囲や長期連用を防止する基準(コルチゾン換算量等)が定められています。
解き方
- 各選択肢の記述内容を手引きのステロイド性抗炎症成分の基準に照らして検討する。
- 選択肢1:感染症を悪化させるため水痘・みずむし・たむし等への使用は避けるべきであり不適。
- 選択肢2:コルチゾン換算で1g又は1mL中0.025mgを超える製品は長期連用を避ける必要があり適切。
- 選択肢3:ケトプロフェンは非ステロイド性抗炎症成分(NSAIDs)であるため不適。
- 選択肢4:広範囲や慢性の症状は自己判断で使用せず受診を促すべきであり不適。
- 選択肢5:NSAIDsは非ステロイド性抗炎症成分の略称であるため不適。
- 正しい記述である選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- ステロイドは局所免疫を低下させ感染症を悪化させるため、水痘、みずむし、たむし等には使用できません。
- 選択肢 2正解
- コルチゾンに換算して1g又は1mL中0.025mgを超えて含有する製品では、特に長期連用を避ける必要があります。
- 選択肢 3不正解
- ケトプロフェンは非ステロイド性抗炎症成分(NSAIDs)であり、ステロイド性抗炎症成分ではありません。
- 選択肢 4不正解
- ステロイド性抗炎症薬は広範囲の病変や慢性の湿疹・皮膚炎を対象とするものではなく、漫然とした連用は避けるべきです。
- 選択肢 5不正解
- NSAIDsは非ステロイド性抗炎症薬の略称であり、ステロイド性抗炎症成分は該当しません。
覚えるポイント
- コルチゾン換算で1g又は1mL中0.025mg超を含む製剤は特に長期連用を避ける
- ステロイドは皮膚感染症(水痘・みずむし・たむし・化膿部位)への使用は禁忌
- ケトプロフェン・フェルビナク・インドメタシン等はNSAIDs(非ステロイド性)
間違えやすいところ
- ステロイド成分とNSAIDs(非ステロイド性抗炎症成分)の名称や分類を取り違えやすい
- コルチゾン換算の基準値(0.025mg)を覚え違えやすい
出題の前提:手引き(令和4年3月改訂)第3章「ステロイド性抗炎症成分」に関する出題基準
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.15 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
外皮用薬の配合成分の作用と注意点
主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / 抗炎症成分 / 冷感・温感刺激成分 / ヘパリン類似物質
外皮用薬の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a フェルビナクは、プロスタグランジンの産生を抑える作用を示す。 b ユーカリ油は、皮膚に温感刺激を与え、末梢血管を拡張させて患部の血行を促す効果を期待して配合されている。 c クロタミトンは、皮膚に軽い灼熱感を与えることで痒みを感じにくくさせる効果を期待して配合されている場合がある。 d ヘパリン類似物質は、血液凝固を抑える働きがあるため、出血性血液疾患(血友病、血小板減少症、紫斑症など)の診断を受けた人では、使用を避ける必要がある。
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解答
1
解説
外皮用薬には炎症を抑えるNSAIDs、局所を刺激して血行改善や知覚鈍麻をもたらす冷感・温感刺激成分、保湿や血行促進作用をもつ成分などが配合され、各成分の作用機序と禁忌を正確に区別することが求められます。
解き方
- 各記述における有効成分の作用機序や分類(冷感刺激・温感刺激など)および使用禁忌を確認する。
- a(正)、b(誤:冷感刺激)、c(正)、d(正)の正誤判定から合致する選択肢を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正の正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- cとdの記述が誤りとなっているため不適です。
- 選択肢 3不正解
- bが正、cが誤となっているため不適です。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが誤となっているため不適です。
- 選択肢 5不正解
- aが誤となっているため不適です。
答えの内訳
- a:正
- フェルビナクは非ステロイド性抗炎症成分(NSAIDs)であり、シクロオキシゲナーゼを阻害してプロスタグランジンの生合成を抑える作用を示します。
- b:誤
- ユーカリ油はメントールやカンフルと同様に冷感刺激成分であり、皮膚に温感刺激を与える成分はカプサイシンやトウガラシエキスなどです。
- c:正
- クロタミトンは皮膚に軽い灼熱感を与えることで痒み受容器を麻痺・鈍麻させ、痒みを感じにくくさせる局所刺激成分として配合されます。
- d:正
- ヘパリン類似物質は血液凝固抑制作用を持つため、血友病や血小板減少症、紫斑症などの出血性血液疾患の患者では出血傾向を助長するおそれがあり使用を避けます。
覚えるポイント
- ユーカリ油・メントールは冷感刺激成分、カプサイシン・ノニル酸ワニリルアミドは温感刺激成分です。
間違えやすいところ
- クロタミトンは抗ヒスタミン成分ではなく、軽い灼熱感を与えて痒みを鈍麻させる局所刺激成分である点に注意します。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」外皮用薬(抗炎症成分、局所刺激成分、皮膚軟化薬等)
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.15 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
みずむし・たむし用薬の配合成分とその作用機序
主な医薬品とその作用 · みずむし・たむし用薬 / 抗真菌成分 / イミダゾール系 / 生薬成分
みずむし・たむし用薬の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a ミコナゾール硝酸塩は、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げたり、細胞膜の透過性を変化させることにより、その増殖を抑える。 b ブテナフィン塩酸塩は、患部を酸性にすることで、皮膚糸状菌の発育を抑える。 c シクロピロクスオラミンは、皮膚糸状菌の細胞膜に作用して、その増殖・生存に必要な物質の輸送機能を妨げ、その増殖を抑える。 d モクキンピ(アオイ科のムクゲの幹皮を基原とする生薬)のエキスは、皮膚糸状菌の増殖を抑える作用を期待して用いられる。
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解答
2
解説
抗真菌成分は皮膚糸状菌の細胞膜形成阻害(イミダゾール系、ベンジルアミン系、アリルアミン系等)、膜輸送機能阻害(シクロピロクスオラミン)、酸性環境形成(ウンデシレン酸類)など、それぞれ異なる作用機序によって効果を発揮します。
解き方
- 各抗真菌成分の分類および固有の作用機序(細胞膜合成阻害、物質輸送阻害、患部酸性化など)を照合する。
- a(正)、b(誤:酸性化はウンデシレン酸)、c(正)、d(正)から正しい組合せを特定する。
- 選択肢 1不正解
- bの記述が正となっているため不適です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正の正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、bが正、cが誤となっているため不適です。
- 選択肢 4不正解
- cとdの記述が誤となっているため不適です。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、bが正、dが誤となっているため不適です。
答えの内訳
- a:正
- ミコナゾール硝酸塩などのイミダゾール系抗真菌成分は、皮膚糸状菌の細胞膜構成成分(エルゴステロール)の生合成阻害や細胞膜透過性変化によって増殖を抑制します。
- b:誤
- ブテナフィン塩酸塩はベンジルアミン系抗真菌成分です。患部を酸性にすることで皮膚糸状菌の発育を抑えるのはウンデシレン酸やウンデシレン酸亜鉛です。
- c:正
- シクロピロクスオラミンは皮膚糸状菌の細胞膜に作用し、アミノ酸などの必須物質の細胞内への輸送機能を阻害して増殖・生存を抑えます。
- d:正
- モクキンピ(木槿皮)はアオイ科のムクゲの幹皮を基原とする生薬で、皮膚糸状菌の増殖を抑える抗真菌作用を期待して配合されます。
覚えるポイント
- 患部を酸性にして菌の発育を抑えるのはウンデシレン酸類(ウンデシレン酸、ウンデシレン酸亜鉛)です。
間違えやすいところ
- ブテナフィン塩酸塩(ベンジルアミン系)とウンデシレン酸類の作用機序を混同しないように整理します。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」みずむし・たむし用薬(抗真菌作用の機序、配合成分)
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.16 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
歯痛・歯槽膿漏薬の配合成分の作用
主な医薬品とその作用 · 歯痛・歯槽膿漏薬 / 局所麻酔成分 / 止血成分 / 生薬成分
歯痛・歯槽膿漏薬の配合成分等に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a サンシシは、アカネ科のクチナシの果実を基原とする生薬で、局所麻酔作用を期待して用いられる。 b オイゲノールは、齲蝕(むし歯)を生じた部分における細菌の繁殖を抑えることを目的として用いられる。 c ミルラは、血行を促進することを目的として用いられる。 d カルバゾクロムは、炎症を起こした歯周組織からの出血を抑える作用を期待して歯槽膿漏薬に配合されている場合がある。
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解答
5
解説
歯痛・歯槽膿漏薬には、局所麻酔成分、殺菌消毒成分、抗炎症成分、止血成分、組織修復成分、生薬成分などが目的別に配合されており、個々の成分の適応と主な作用を把握することが重要です。
解き方
- 各記述の生薬・有効成分の基原と期待される主作用を確認する。
- a(誤:サンシシは抗炎症)、b(正)、c(誤:ミルラは収斂・消炎)、d(正:止血)を総合して選択肢を判定する。
- 選択肢 1不正解
- aの記述が正となっているため不適です。
- 選択肢 2不正解
- cが正、dが誤となっているため不適です。
- 選択肢 3不正解
- aが正、bが誤、cが正となっているため不適です。
- 選択肢 4不正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤となっているため不適です。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正の正しい組合せです。
答えの内訳
- a:誤
- サンシシ(山梔子)は抗炎症作用等を期待して配合される生薬であり、局所麻酔作用を期待して用いられる生薬ではありません(局所麻酔作用にはアミノ安息香酸エチルやチョウジ油などがあります)。
- b:正
- オイゲノールは、齲蝕(むし歯)を生じた部分における細菌の繁殖を抑える殺菌消毒・防腐作用や鎮痛作用を目的として用いられます。
- c:誤
- ミルラはカンラン科の植物の樹脂を基原とし、組織修復や収斂・消炎作用等を期待して配合されます。血行促進を目的とする成分はトコフェロール酢酸エステルなどです。
- d:正
- カルバゾクロムは毛細血管の透過性亢進を抑制して抵抗性を高め、炎症を起こした歯周組織からの出血を抑える止血成分として配合されます。
覚えるポイント
- カルバゾクロムは毛細血管を強化して出血を抑える止血成分です。
間違えやすいところ
- ミルラ(収斂・消炎)とビタミンE誘導体(トコフェロール酢酸エステル:血行促進)の作用を混同しないようにします。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」歯痛・歯槽膿漏薬(殺菌消毒成分、止血成分、生薬成分)
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.16 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
禁煙補助剤の特徴と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 禁煙補助剤 / ニコチン置換療法 / 剤形別の特徴 / 相互作用・禁忌
禁煙補助剤及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a ニコチン置換療法とは、喫煙習慣を継続したまま禁煙補助剤を使用し、その後、徐々に喫煙を減らしていく方法である。 b 禁煙補助剤には、1日1回皮膚に貼付することによりニコチンが皮膚を透過して血中に移行するパッチ製剤がある。 c ニコチンは、インスリンの血糖降下作用に拮抗して、インスリン製剤の効果を妨げるおそれがある。 d 咀嚼剤は、口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が低下するため、コーヒーや炭酸飲料など口腔内を酸性にする食品を摂取した後、しばらくは使用を避けることとされている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
禁煙補助剤(ニコチン製剤)は、喫煙を完全に止めた状態で離脱症状を抑えつつ段階的に減量離脱を図る医薬品であり、重篤な副作用や相互作用(喫煙との併用禁忌、インスリン拮抗など)や剤形に応じた服薬指導が重要です。
解き方
- ニコチン置換療法の基本原則(完全禁煙が前提)を確認する。
- パッチ製剤の用法、ニコチンによるインスリン拮抗作用、咀嚼剤のpH依存的な吸収特性を検証する。
- a(誤)、b(正)、c(正)、d(正)から合致する選択肢を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正の正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- aが正、bが誤、dが誤となっているため不適です。
- 選択肢 3不正解
- aが正、bが誤、cが誤となっているため不適です。
- 選択肢 4不正解
- cの記述が誤となっているため不適です。
- 選択肢 5不正解
- bとdの記述が誤となっているため不適です。
答えの内訳
- a:誤
- ニコチン置換療法は、喫煙を完全に中止した上で禁煙補助剤を使用し、離脱症状を和らげながら徐々に製剤の使用量を減らす方法です。喫煙しながらの使用はニコチン過量摂取となるため禁忌です。
- b:正
- 禁煙補助剤には咀嚼剤(ガム製剤)のほかに、1日1回皮膚に貼付してニコチンを経皮吸収させるパッチ製剤があります。
- c:正
- ニコチンは副腎皮質からのアドレナリン分泌等を介して血糖上昇作用を示し、インスリンの血糖降下作用に拮抗してインスリン製剤の効果を妨げるおそれがあります。
- d:正
- ニコチン咀嚼剤は口腔粘膜から吸収されるため、口腔内が酸性になると吸収率が低下します。そのためコーヒーや炭酸飲料などを摂取した直後は使用を避ける必要があります。
覚えるポイント
- 禁煙補助剤を使用する際は、完全に喫煙を中止しなければなりません(喫煙併用は禁忌)。
間違えやすいところ
- 咀嚼剤は酸性飲料(コーヒーや炭酸飲料)摂取直後だとニコチンの吸収が低下する点を忘れないようにします。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」禁煙補助剤(ニコチン置換療法、使用上の注意、相互作用)
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.17 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
滋養強壮保健薬の配合成分の作用
主な医薬品とその作用 · 滋養強壮保健薬 / タウリン / グルクロノラクトン / エルゴカルシフェロール / インヨウカク
滋養強壮保健薬の配合成分等に関する次の記述のうち、正しいものの組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a アミノエチルスルホン酸(タウリン)は、肝臓機能を改善する働きがあるとされる。 b グルクロノラクトンは、生体におけるエネルギーの産生効率を高めるとされ、骨格筋に溜まった乳酸の分解を促す等の働きを期待して用いられる。 c エルゴカルシフェロールは、髪や爪、肌などに存在するアミノ酸の一種で、皮膚におけるメラニンの生成を抑えるとともに、皮膚の新陳代謝を活発にしてメラニンの排出を促す働きがあるとされる。 d インヨウカクは、強壮、血行促進、強精(性機能の亢進)等の作用を期待して用いられる。
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解答
3
解説
滋養強壮保健薬に配合されるアミノ酸、生薬、ビタミン等はそれぞれ固有の薬理作用や生体機能支援効果を有しています。
解き方
- 記述aについて、タウリンの肝機能改善作用を確認し、正しいと判断します。
- 記述bについて、グルクロノラクトンとアスパラギン酸塩の作用の違いを確認し、誤りと判断します。
- 記述cについて、エルゴカルシフェロール(ビタミンD2)とシステインの記述を識別し、誤りと判断します。
- 記述dについて、インヨウカク(イカリソウ)の強壮・強精作用を確認し、正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは正しいですが、記述bが誤っているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは正しいですが、記述cが誤っているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- 記述a、dともに正しく、適切な組合せです。
- 選択肢 4不正解
- 記述b、cともに誤っているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述dは正しいですが、記述cが誤っているため誤りです。
覚えるポイント
- タウリンは肝機能改善、アスパラギン酸塩は乳酸分解・エネルギー産生、システインはメラニン生成抑制と肌の代謝を促します。
間違えやすいところ
- エルゴカルシフェロールはビタミンD2であり、メラニン関連の記述はシステイン(アミノ酸)である点を見落とさないようにします。
出題の前提:手引き「滋養強壮保健薬の配合成分」
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.17 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
ビタミン成分含有の滋養強壮保健薬の適応と特徴
主な医薬品とその作用 · ビタミン主薬製剤 / ビタミンB2 / ビタミンB6 / 尿の黄変
次の表は、ある一般用医薬品の滋養強壮保健薬に含まれている成分の一覧である。この滋養強壮保健薬に関する記述のうち、正しいものの組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 【2錠中】 リボフラビンリン酸エステルナトリウム 38mg ピリドキシン塩酸塩 50mg チアミン硝化物 20mg ニコチン酸アミド 40mg パントテン酸カルシウム 20mg a ビタミンB12が含まれている。 b ピリドキシン塩酸塩は、タンパク質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の健康を維持する。 c 服用により、尿が黄色くなることがある。 d 主に虚弱体質、妊娠・授乳期の骨歯の脆弱予防に用いられる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
ビタミン各成分の別名(B1=チアミン、B2=リボフラビン、B6=ピリドキシン等)とそれぞれの主な生理作用および排泄時の特徴を正しく理解しておく必要があります。
解き方
- 処方成分を確認し、ビタミンB12(シアノコバラミン等)が含まれていないためaを誤りと判定します。
- ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)のタンパク質代謝関与と皮膚・粘膜維持作用からbを正しいと判定します。
- リボフラビン(ビタミンB2)の排泄に伴い尿が黄色くなる現象からcを正しいと判定します。
- 骨歯の脆弱予防はカルシウム主薬製剤の効能・効果であるためdを誤りと判定します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りで、記述bは正しいため組合せとして誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りで、記述cは正しいため組合せとして誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述a、dともに誤っているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- 記述b、cともに正しい内容であり、適切な組合せです。
- 選択肢 5不正解
- 記述cは正しいですが、記述dが誤っているため誤りです。
覚えるポイント
- リボフラビン(ビタミンB2)の服用によって尿が黄色くなることは正常な排泄反応です。
間違えやすいところ
- パントテン酸カルシウムはビタミンB群の一種としての配合であり、骨歯の脆弱予防を目的とするカルシウム主薬製剤とは異なります。
出題の前提:手引き「ビタミン主薬製剤」
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.18 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
漢方処方製剤の適応症状と重篤な副作用
主な医薬品とその作用 · 大柴胡湯 / 清上防風湯 / 茵蔯蒿湯 / 黄連解毒湯 / 漢方の重篤な副作用
次の漢方処方製剤の「適用となる症状・体質」と「重篤な副作用」の記述のうち、正しいものの組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a 大柴胡湯:体力中等度以下で、疲れやすく、汗のかきやすい傾向があるものの肥満に伴う関節の腫れや痛み、むくみ、多汗症、肥満症/肝機能障害、間質性肺炎、腸間膜静脈硬化症 b 清上防風湯:体力中等度以上で、赤ら顔で、ときにのぼせがあるもののにきび、顔面・頭部の湿疹・皮膚炎、赤鼻(酒さ)/肝機能障害、偽アルドステロン症、腸間膜静脈硬化症 c 茵蔯蒿湯:体力中等度以上で口渇があり、尿量少なく、便秘するものの蕁麻疹、口内炎、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみ/肝機能障害 d 黄連解毒湯:体力中等度以下で、顔色が悪くて疲れやすく、胃腸障害のないものの高血圧に伴う随伴症状(のぼせ、肩こり、耳鳴り、頭重)/肝機能障害、間質性肺炎、偽アルドステロン症
解答・解説を表示
解答
3
解説
漢方処方製剤は体質(証)や適用症状が明確に規定されており、配合生薬(カンゾウやサンシシなど)に応じた重篤な副作用を把握することが不可欠です。
解き方
- 大柴胡湯は体力充実した人向け(記述の内容は防已黄耆湯)であるためaを誤りと判定します。
- 清上防風湯は体力中等度以上で赤ら顔のにきび等に適し、カンゾウとサンシシを含むためbを正しいと判定します。
- 茵蔯蒿湯は体力中等度以上で口渇・便秘等に適し、重篤な副作用として肝機能障害があるためcを正しいと判定します。
- 黄連解毒湯は体力中等度以上でカンゾウを含まない(偽アルドステロン症は生じない)ためdを誤りと判定します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りで、記述bは正しいため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りで、記述cは正しいため誤りです。
- 選択肢 3正解
- 記述b、cともに正しく、適切な組合せです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bは正しいですが、記述dが誤っているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述cは正しいですが、記述dが誤っているため誤りです。
覚えるポイント
- 黄連解毒湯はカンゾウを含まないため偽アルドステロン症を起こさず、体力中等度以上に用いられます。
間違えやすいところ
- サンシシを含む漢方製剤(清上防風湯、加味逍遙散など)の長期連用で腸間膜静脈硬化症を生じる点を見落としがちです。
出題の前提:手引き「漢方処方製剤」
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.19 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
生薬成分の基原と効能・効果
主な医薬品とその作用 · 生薬成分 / アセンヤク / サンザシ / ソウハクヒ / ヨクイニン
生薬成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a アセンヤクは、アカネ科の Uncaria gambir Roxburgh の葉及び若枝から得た水製乾燥エキスを基原とする生薬で、整腸作用を期待して配合されている場合がある。 b サンザシは、バラ科のヤマザクラ又はカスミザクラの樹皮を基原とする生薬で、鎮痛、抗菌等の作用を期待して用いられる。 c ソウハクヒは、クワ科のマグワの根皮を基原とする生薬で、尿路の殺菌消毒効果を期待して配合されている場合がある。 d ヨクイニンは、イネ科のハトムギの種皮を除いた種子を基原とする生薬で、肌荒れやいぼに用いられる。
解答・解説を表示
解答
5
解説
各生薬成分は特定の植物や動物等の部位を基原としており、それぞれ固有の薬効が規定されています。
解き方
- アセンヤクの基原(アカネ科ガンビールノキ)と整腸作用を確認し、aを正と判定します。
- ヤマザクラ等の樹皮はオウヒ(桜皮)の記述であり、サンザシではないためbを誤と判定します。
- ソウハクヒはクワ科マグワの根皮ですが、抗炎症・利尿等の作用であり、尿路殺菌作用(ウワウルシ)ではないためcを誤と判定します。
- ヨクイニンの基原(ハトムギの種皮を除いた種子)といぼ・肌荒れへの効能を確認し、dを正と判定します。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが誤りで、記述dが正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤りで、記述dが正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正しく、記述bおよびcが誤りであるため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正であり正しい組合せです。
覚えるポイント
- ヨクイニンはハトムギ由来で肌荒れ・いぼに、オウヒはサクラ樹皮由来で鎮咳等に用いられます。
間違えやすいところ
- 尿路殺菌作用を期待される生薬はツツジ科のウワウルシであり、ソウハクヒと混同しないようにします。
出題の前提:手引き「生薬成分」
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.20 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
消毒薬および配合成分の殺菌スペクトルと取扱い
主な医薬品とその作用 · 消毒薬 / クロルヘキシジン / イソプロパノール / クレゾール石ケン液 / 塩素系殺菌剤
消毒薬及びその配合成分等に関する次の記述の正誤について、正しい組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a クロルヘキシジングルコン酸塩は、一般細菌類、真菌類に対して比較的広い殺菌消毒作用を示す。 b イソプロパノールは、結核菌を含む一般細菌類、真菌類に対して殺菌消毒作用を示すが、ウイルスに対する不活性効果はない。 c クレゾール石ケン液は、結核菌を含む一般細菌類、真菌類に対して比較的広い殺菌消毒作用を示す。 d ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルは、酸性の洗剤・洗浄剤と反応して有毒な塩素ガスが発生するため、混ざらないように注意する。
解答・解説を表示
解答
1
解説
消毒薬成分ごとに有効な微生物の範囲(殺菌スペクトル)が異なり、使用上の安全に関する注意点も異なります。
解き方
- クロルヘキシジングルコン酸塩は一般細菌や真菌に有効(結核菌・ウイルス・芽胞には無効)であるためaを正と判定します。
- イソプロパノールはウイルスに対しても不活性化効果を示すためbを誤と判定します。
- クレゾール石ケン液は結核菌を含む細菌・真菌に有効(ウイルス・芽胞には無効)であるためcを正と判定します。
- 酸性洗剤と反応して有毒な塩素ガスを発生するのは次亜塩素酸ナトリウム等の塩素系消毒薬であり、界面活性剤の記述ではないためdを誤と判定します。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤であり正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- 記述bが誤りで、記述cが正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが正しく、記述dが誤りであるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正しく、記述bが誤りであるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述dが誤っているため誤りです。
覚えるポイント
- イソプロパノールはウイルスにも有効であり、クレゾール石ケン液は結核菌に有効だがウイルスには無効です。
間違えやすいところ
- 塩素ガス発生の注意は次亜塩素酸ナトリウム等の塩素系殺菌消毒成分に対するものであり、界面活性剤と混同しないようにします。
出題の前提:手引き「消毒薬」
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.20 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
消毒薬全般の特徴と各成分の性質
主な医薬品とその作用 · 消毒薬 / 指定医薬部外品 / 微生物の抵抗性 / エタノール / 次亜塩素酸ナトリウム
消毒薬及びその配合成分等に関する次の記述のうち、正しいものの組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a 手指又は皮膚の殺菌・消毒を目的とする消毒薬は、医薬品としてのみ製造販売されている。 b 生息条件が整えば消毒薬の溶液中で生存、増殖する微生物もいる。 c エタノールは、脱脂による肌荒れを起こしやすい。 d 次亜塩素酸ナトリウムやサラシ粉は、強い酸化力により一般細菌類、真菌類に対して殺菌消毒作用を示すが、ウイルスに対する不活性効果はない。
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解答
3
解説
手指等の消毒薬には指定医薬部外品も存在し、消毒薬溶液中での微生物汚染リスクやエタノールの脱脂作用、塩素系消毒薬の広範な抗ウイルス効果を理解する必要があります。
解き方
- 手指等の消毒薬には指定医薬部外品として認められている製品もあるため記述aを誤りと判定します。
- 低濃度や不適切な管理下では消毒薬液中で生存・増殖する菌があるため記述bを正しいと判定します。
- エタノールには皮脂を奪う脱脂作用があり肌荒れを招きやすいため記述cを正しいと判定します。
- 次亜塩素酸ナトリウムやサラシ粉はウイルスに対しても強い不活性化効果を示すため記述dを誤りと判定します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りで、記述bは正しいため組合せとして誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りで、記述cは正しいため組合せとして誤りです。
- 選択肢 3正解
- 記述b、cともに正しく、適切な組合せです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bは正しいですが、記述dが誤っているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述cは正しいですが、記述dが誤っているため誤りです。
覚えるポイント
- 次亜塩素酸ナトリウムはノロウイルス等のウイルスにも強い殺菌・不活性化効果を示します。
間違えやすいところ
- 手指消毒薬は医薬品だけでなく「指定医薬部外品」としても広く流通している点に注意します。
出題の前提:手引き「消毒薬」
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.21 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
衛生害虫の生態と殺虫剤・忌避剤の取扱い
主な医薬品とその作用 · 衛生害虫 / ノミ / シラミ / 蒸散剤 / ディート
衛生害虫及び殺虫剤・忌避剤に関する次の記述の正誤について、正しい組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a ノミは、元来、ペスト等の病原細菌を媒介する衛生害虫である。 b シラミは、散髪や洗髪、入浴による除去、衣服の熱湯処理などの物理的方法では防除できないため、医薬品による防除が必要である。 c 蒸散剤は、容器中の医薬品を煙状又は霧状にして一度に全量放出させるものである。 d ディートを含有する忌避剤(医薬品及び医薬部外品)は、生後6ヶ月未満の乳児について、顔面への使用を避け、1日の使用限度(1日1回)を守って使用する必要がある。
解答・解説を表示
解答
1
解説
衛生害虫の媒介疾患や防除方法、ならびに剤形ごとの特徴やディート製剤の年齢制限について理解することが重要です。
解き方
- ペスト菌はペストノミなどによって媒介される歴史があり、記述aを正と判定します。
- シラミは熱湯処理や洗髪・散髪などの物理的方法が極めて有効であるため記述bを誤と判定します。
- 煙状・霧状で全量放出させるのはくん煙剤や全量噴射式エアゾール剤であり、蒸散剤は徐々に揮散させるものであるため記述cを誤と判定します。
- ディートは生後6ヶ月未満の乳児には使用しないこととされているため記述dを誤と判定します。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが誤であり正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが正しく、記述bおよびcが誤りであるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述cが誤っているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正しく、記述dが誤りであるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述bおよびdが誤っているため誤りです。
覚えるポイント
- ディートは生後6ヶ月未満の乳児には「使用しない」、6ヶ月以上2歳未満は「1日1回」など段階的な使用制限があります。
間違えやすいところ
- シラミに対しては熱湯消毒(55℃以上10分間など)や梳き櫛などの物理的防除法も併せて推奨されます。
出題の前提:手引き「衛生害虫の防除」「忌避剤」
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.21 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
一般用検査薬の取扱いと検査時の留意点
主な医薬品とその作用 · 一般用検査薬 / 妊娠検査薬 / 尿糖・尿タンパク検査薬 / 尿のpH
一般用検査薬等に関する次の記述の正誤について、正しい組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a 一般用検査薬は、薬局においてのみ取り扱うことが認められている。 b 尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)の検出反応は、温度の影響を受けない。 c 尿糖検査の場合、原則として早朝尿(起床直後の尿)を検体とし、尿タンパク検査の場合、食後2~3時間を目安に採尿を行う。 d 通常、尿は弱アルカリ性であるが、食事その他の影響で弱酸性~中性に傾くと、正確な検査結果が得られなくなることがある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
一般用検査薬の販売制度(店舗販売業でも販売可能)、抗原抗体反応や酵素反応の温度依存性、尿糖・尿タンパクの検体採取タイミングおよび尿pHの基礎知識を理解します。
解き方
- 一般用検査薬(OTC検査薬)は薬局だけでなく店舗販売業でも販売可能であるためaを誤と判定します。
- 抗原抗体反応を利用したhCG検出は温度の影響を受けるためbを誤と判定します。
- 尿糖は食後2〜3時間、尿タンパクは早朝尿(起床直後)を検体とするのが原則であり逆であるためcを誤と判定します。
- 通常の尿は弱酸性であり、アルカリ性に傾くと正確な判定ができなくなることがあるためdを誤と判定します。
- 選択肢 1不正解
- 記述a、b、cはいずれも誤りであるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述a、b、dはいずれも誤りであるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは誤りであるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述c、dはともに誤りであるため誤りです。
- 選択肢 5正解
- すべての記述(a、b、c、d)が誤りであり正しい組合せです。
覚えるポイント
- 通常、健常人の尿は弱酸性(pH約6)であり、尿糖検査は「食後2〜3時間」、尿タンパク検査は「早朝尿」が原則です。
間違えやすいところ
- 体外診断用医薬品のうち一般用検査薬は、薬局だけでなく店舗販売業でも取り扱いが可能です。
出題の前提:手引き「一般用検査薬」
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.22 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
一般用医薬品の添付文書に関する基本事項
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書の改訂 / 薬効名 / 養生訓 / 添付文書の電子化
一般用医薬品(人体に直接使用しない検査薬を除く。)の添付文書等に関する記述について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 添付文書の内容は、医薬品の有効性・安全性等に係る新たな知見、使用に係る情報に基づき、1年に1回定期的に改訂がなされている。 b 販売名に薬効名が含まれているような場合には、薬効名の記載は省略されることがある。 c 病気の予防・症状の改善につながる事項(いわゆる「養生訓」)は、一般の生活者に分かりやすく示すために、必ず記載しなければならない。 d 令和3年8月1日から、医療用医薬品への紙の添付文書の同梱を廃止し、注意事項等情報は電子的な方法により提供されることとなったが、一般用医薬品等の消費者が直接購入する製品は、引き続き紙の添付文書が同梱される。
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解答
2
解説
一般用医薬品の添付文書は、医薬品の適正使用を図るための重要文書であり、最新の知見や安全性情報に基づき随時改訂されます。医療用医薬品とは異なり、一般の購入者が直接手に取る製品には引き続き紙の添付文書が同梱されます。
解き方
- 記述aについて、添付文書の改訂は「1年に1回の定期改訂」ではなく「随時改訂」であるため誤りと判断します。
- 記述bについて、販売名から薬効が明確に読み取れる場合は薬効名の記載を省略できるため正しいと判断します。
- 記述cについて、養生訓などの生活指導事項は必要に応じて記載されるものであり「必ず記載」ではないため誤りと判断します。
- 記述dについて、令和3年8月施行の改正法により医療用医薬品等の紙添付文書同梱原則廃止後も、一般用医薬品等は紙同梱が維持されているため正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aが誤り、cが誤り、dが正であるため誤った組合せです。
- 選択肢 2正解
- aが誤り、bが正、cが誤り、dが正であり、正しい記述の組合せです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤りで、bおよびdが正であるため誤った組合せです。
- 選択肢 4不正解
- bが正で、cが誤りであるため誤った組合せです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤りであるため誤った組合せです。
覚えるポイント
- 添付文書は定期改訂ではなく新たな知見に基づき「随時改訂」される。
- 一般用医薬品には引き続き紙の添付文書が同梱される。
間違えやすいところ
- 定期的な1年ごとの改訂と誤認しやすいが、安全性情報等が出た段階で随時改訂される点に注意する。
出題の前提:令和4年度神奈川県登録販売者試験(午後)問101・「試験問題の作成に関する手引き」
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.23 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
添付文書の「使用上の注意」の記載方法
医薬品の適正使用と安全対策 · 使用上の注意 / その他の注意 / 副作用の記載 / 漢方処方製剤の長期連用
一般用医薬品(人体に直接使用しない検査薬を除く。)の添付文書等における「使用上の注意」に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 使用上の注意は、枠囲い、文字の色やポイントを替えるなど他の記載事項と比べて目立つように記載されている。 b 「その他の注意」の項目には、容認される軽微な症状について、「次の症状が現れることがある」として記載されている。 c 副作用については、まず一般的な副作用について関係部位別に症状が記載され、そのあとに続けて、まれに発生する重篤な副作用について副作用名ごとに症状が記載されている。 d 漢方処方製剤では、ある程度の期間継続して使用されることにより効果が得られるとされているものが多いが、長期連用する場合には、専門家に相談する旨が記載されている。
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解答
1
解説
添付文書の「使用上の注意」は、誤用や重大な副作用を防ぐために視覚的に強調して記載されます。「してはいけないこと」「相談すること」「その他の注意」に分かれ、副作用症状は一般的な症状から重篤な症状の順に分かりやすく整理されています。
解き方
- 記述aについて、使用上の注意は利用者の注意を喚起するため、枠囲みや文字装飾で目立たせる工夫がされているため正しいと判断します。
- 記述bについて、「その他の注意」には臨床上許容される軽微かつ一過性の症状が「次の症状が現れることがある」として記載されるため正しいと判断します。
- 記述cについて、副作用の記載順序は関係部位別の一般的副作用のあとに「まれに重篤な症状が起こることがある」として病態ごとに記載されるため正しいと判断します。
- 記述dについて、漢方処方製剤であっても長期間漫然と使用することは避け、長期連用時は専門家に相談する旨が記載されているため正しいと判断します。
- 選択肢 1正解
- 記述a、b、c、dのすべてが正しく、正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- aおよびdも正しいため誤った組合せです。
- 選択肢 3不正解
- b、c、dも正しいため誤った組合せです。
- 選択肢 4不正解
- aおよびbも正しいため誤った組合せです。
- 選択肢 5不正解
- cも正しいため誤った組合せです。
覚えるポイント
- 副作用欄は「部位別の一般的副作用」の後に「まれに生じる重篤な副作用」が記載される。
- 漢方製剤を長期連用する際は医師、薬剤師又は登録販売者に相談する旨が明記されている。
間違えやすいところ
- 「その他の注意」を重要度の高い禁止事項と混同しないよう区別する。
出題の前提:令和4年度神奈川県登録販売者試験(午後)問102・「試験問題の作成に関する手引き」
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.24 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
添付文書の記載内容と保管・相談窓口
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書の表現 / 保管及び取扱い上の注意 / 点眼薬の共用 / 相談窓口
一般用医薬品(人体に直接使用しない検査薬を除く。)の添付文書等に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 添付文書の記載は、専門的な表現でなされており、一般の生活者には理解しにくいものになっている。 b 保管及び取扱い上の注意として、錠剤、カプセル剤、散剤等では、開封後は冷蔵庫内に保管する旨の記載がされている。 c 点眼薬では、複数の使用者間で使い回されると、万一、使用に際して薬液に細菌汚染があった場合に、別の使用者に感染するおそれがあるため、他の人と共用しない旨の記載がされている。 d 製造販売元の製薬企業において購入者等からの相談に応じるための窓口担当部門の名称、電話番号、受付時間等が記載されている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
一般用医薬品の添付文書は一般消費者が自らの判断で正しく使用できるよう、分かりやすい平易な表現で書かれています。また、湿気による劣化を防ぐため錠剤等は冷蔵庫保管を避け、点眼薬の二次感染防止や問い合わせ窓口の記載が義務付けられています。
解き方
- 記述aについて、一般用医薬品の添付文書は一般の生活者に分かりやすい平易な用語・表現で記載されているため誤りと判断します。
- 記述bについて、錠剤や散剤等を冷蔵庫に入れると出し入れの温度差で結露し品質劣化を招くため、冷蔵庫保管を推奨する記載は誤りと判断します(通常は直射日光を避け湿気の少ない涼しい所に保管)。
- 記述cについて、点眼薬の共用による病原体の二次感染を防ぐため共用禁止の注意が記載されており正しいと判断します。
- 記述dについて、製造販売元の相談窓口の名称、電話番号、受付時間等の記載が求められているため正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aおよびbが誤りで、dが正であるため誤った組合せです。
- 選択肢 2不正解
- bが誤りで、dが正であるため誤った組合せです。
- 選択肢 3正解
- aが誤り、bが誤り、cが正、dが正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- cが正であるため誤った組合せです。
- 選択肢 5不正解
- aおよびbが誤りで、cが正であるため誤った組合せです。
覚えるポイント
- 固形製剤(錠剤・カプセル剤・散剤)は結露による湿気を避けるため冷蔵庫保管は適さない。
- 添付文書は一般の生活者に理解しやすい平易な表現で記載される。
間違えやすいところ
- 冷所保存の指示がある特定の製剤以外は、冷蔵庫に入れると結露で吸湿・劣化しやすくなる点を見落としやすい。
出題の前提:令和4年度神奈川県登録販売者試験(午後)問103・「試験問題の作成に関する手引き」
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.25 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
「してはいけないこと」における15歳未満の小児
医薬品の適正使用と安全対策 · 小児の禁忌 / ライ症候群 / サリチル酸系製剤 / 抗ヒスタミン成分
次の医薬品成分のうち、一般用医薬品の添付文書等において、「次の人は使用(服用)しないこと」の項目中に、「15歳未満の小児」と記載することとされている成分として、正しいものの組合せを1つ選びなさい。 a アセトアミノフェン b チペピジンヒベンズ酸塩 c サザピリン d プロメタジンメチレンジサリチル酸塩
解答・解説を表示
解答
5
解説
アスピリンやサザピリン等のサリチル酸系解熱鎮痛成分は、水痘やインフルエンザ流行期の小児においてライ症候群の発症リスクがあるため15歳未満の小児に使用できません。また、プロメタジンメチレンジサリチル酸塩などのプロメタジン類は、乳児突然死症候群等のリスクや中枢神経抑制作用から15歳未満の小児には禁忌となっています。
解き方
- 成分a(アセトアミノフェン)を確認する。小児用解熱鎮痛薬としても広く用いられており、15歳未満の小児すべてに使用禁止とはされていないため除外します。
- 成分b(チペピジンヒベンズ酸塩)を確認する。小児用の鎮咳去痰薬等にも使用される非麻薬性鎮咳成分であり、15歳未満禁忌ではないため除外します。
- 成分c(サザピリン)を確認する。サリチル酸系解熱鎮痛成分であり、ライ症候群の発症リスクがあるため「15歳未満の小児」は使用しないこととされているため該当します。
- 成分d(プロメタジンメチレンジサリチル酸塩)を確認する。抗ヒスタミン成分のうちプロメタジンを含む成分は、乳幼児突然死症候群等の懸念などから「15歳未満の小児」は使用しないこととされているため該当します。
- したがって、正しい組合せは「c、d」(選択肢5)となります。
- 選択肢 1不正解
- アセトアミノフェンおよびチペピジンヒベンズ酸塩は小児にも用いられる成分です。
- 選択肢 2不正解
- アセトアミノフェンは15歳未満禁忌ではありません。
- 選択肢 3不正解
- チペピジンヒベンズ酸塩は15歳未満禁忌ではありません。
- 選択肢 4不正解
- チペピジンヒベンズ酸塩は15歳未満禁忌ではありません。
- 選択肢 5正解
- サザピリンおよびプロメタジンメチレンジサリチル酸塩はともに「15歳未満の小児」に使用してはいけない成分です。
覚えるポイント
- サリチル酸系(アスピリン、サザピリン等)はライ症候群リスクにより15歳未満禁忌。
- プロメタジンメチレンジサリチル酸塩などのプロメタジン含有製剤は15歳未満禁忌。
間違えやすいところ
- アセトアミノフェンは小児にも使える代表的な解熱鎮痛薬であるため、15歳未満禁忌と誤解しないよう注意する。
出題の前提:令和4年度神奈川県登録販売者試験(午後)問104・「試験問題の作成に関する手引き」
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.25 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
使用上の注意(してはいけないこと:前立腺肥大による排尿困難)
医薬品の適正使用と安全対策 · してはいけないこと / プソイドエフェドリン塩酸塩 / 前立腺肥大による排尿困難
一般用医薬品の添付文書等の「してはいけないこと(次の人は使用[服用]しないこと)」の項目中に、「次の症状がある人」として「前立腺肥大による排尿困難」と記載することとされている成分等として、正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
4
解説
交感神経刺激成分や抗コリン成分は尿道・膀胱括約筋の緊張を高め排尿障害を悪化させるリスクを持ちます。特にプソイドエフェドリン塩酸塩は鼻粘膜充血除去作用が強い一方、排尿困難を急激に悪化させる危険が高いため「してはいけないこと」に指定されています。
解き方
- 各選択肢の成分について添付文書の「してはいけないこと」欄の対象者を確認する。
- マオウ等の交感神経興奮成分は「相談すること」に分類されるものが多いが、プソイドエフェドリン塩酸塩は「してはいけないこと」の「前立腺肥大による排尿困難」に該当することを判断する。
- 選択肢 1不正解
- マオウは「相談すること」の項目において「排尿困難」のある人として記載されます。
- 選択肢 2不正解
- カフェインは「前立腺肥大による排尿困難」でしてはいけないことの対象とはなっていません。
- 選択肢 3不正解
- フェニレフリン塩酸塩は点鼻薬や内服薬において「相談すること」の排尿困難等に該当します。
- 選択肢 4正解
- プソイドエフェドリン塩酸塩は「してはいけないこと」の対象に「前立腺肥大による排尿困難」が規定されています。
- 選択肢 5不正解
- トリメトキノール塩酸塩水和物は気管支拡張成分であり、「してはいけないこと」の「前立腺肥大による排尿困難」には該当しません。
覚えるポイント
- プソイドエフェドリン塩酸塩:してはいけないことに「前立腺肥大による排尿困難」
間違えやすいところ
- マオウや抗コリン成分の「相談すること(排尿困難)」とプソイドエフェドリン塩酸塩の「してはいけないこと」を混同しないように注意する。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験(神奈川県)午後・問105
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.26 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
使用上の注意(授乳中の人は服用しないか、授乳を避けること)
医薬品の適正使用と安全対策 · してはいけないこと / 授乳婦 / ダイオウ / ロートエキス
一般用医薬品の添付文書等において、「次の人は使用(服用)しないこと」の項目中に、「授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けること」と記載することとされているものの正しい組合せを1つ選べ。 a ダイオウが配合された内服薬 b ウルソデオキシコール酸が配合された健胃薬 c ロートエキスが配合された内服薬 d カンゾウが配合されたかぜ薬
解答・解説を表示
解答
2
解説
母乳中に移行して乳児に影響を与える恐れがある成分(アントラキノン系瀉下成分:ダイオウ・センナ、抗コリン成分:ロートエキス)は、「授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けること」と記載されます。
解き方
- 記述a〜dの成分について母乳移行性および「してはいけないこと」の規定を検討する。
- ダイオウ(a)およびロートエキス(c)が該当し、ウルソデオキシコール酸(b)やカンゾウ(d)は該当しないため、(a、c)の組合せを選択する。
- 選択肢 1不正解
- ウルソデオキシコール酸(b)は該当しないため誤りです。
- 選択肢 2正解
- ダイオウ(a)およびロートエキス(c)が正しく該当します。
- 選択肢 3不正解
- カンゾウ(d)は授乳を避ける旨の「してはいけないこと」には該当しないため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- ウルソデオキシコール酸(b)が含まれるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- ウルソデオキシコール酸(b)およびカンゾウ(d)はともに該当しないため誤りです。
覚えるポイント
- 授乳を避けること:ダイオウ・センナ(乳児の下痢)、ロートエキス(乳児の頻脈等)
間違えやすいところ
- カンゾウ(偽アルドステロン症)やウルソデオキシコール酸と、乳汁移行を起こす成分を混同しないようにする。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験(神奈川県)午後・問106
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.26 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
使用上の注意(乗物又は機械類の運転操作をしないこと)
医薬品の適正使用と安全対策 · してはいけないこと / 運転操作の回避 / 抗ヒスタミン成分 / 催眠鎮静成分
一般用医薬品の添付文書等において、「してはいけないこと」の項目中に、「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこと」と記載することとされているものの正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a ポリエンホスファチジルコリンが配合された高コレステロール改善薬 b オキセサゼインが配合された胃腸鎮痛鎮痙薬 c ジフェンヒドラミン塩酸塩が配合されたかぜ薬 d ブロモバレリル尿素が配合された解熱鎮痛薬
解答・解説を表示
解答
1
解説
抗ヒスタミン成分や催眠鎮静成分、抗コリン成分などは、中枢神経系を抑制して眠気や注意力低下を引き起こすため、添付文書の「してはいけないこと」に「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこと」が記載されます。
解き方
- 各成分について眠気等の副作用による運転操作禁止の有無を確認する。
- a(ポリエンホスファチジルコリン:誤)、b(オキセサゼイン:局所麻酔成分であり運転操作禁止ではない:誤)、c(ジフェンヒドラミン塩酸塩:抗ヒスタミン成分で正)、d(ブロモバレリル尿素:鎮静成分で正)と判断する。
- 選択肢 1正解
- aは誤、bは誤、cは正、dは正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- aが正、dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- b(オキセサゼイン)が正となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aおよびbが正、dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが正、cが誤となっているため誤りです。
覚えるポイント
- 運転操作をしないこと:抗ヒスタミン成分、鎮静成分、抗コリン成分等(オキセサゼインは含まれない)
間違えやすいところ
- 胃腸鎮痛鎮痙薬の中で、ロートエキス等の抗コリン成分は運転禁止であるが、局所麻酔成分オキセサゼインは運転禁止の対象外である点に注意する。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験(神奈川県)午後・問107
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.27 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
使用上の注意(してはいけないこと:大量に使用[服用]しないこと)
医薬品の適正使用と安全対策 · してはいけないこと / 大量使用の禁止 / センナ / 瀉下薬
一般用医薬品の添付文書等において、「してはいけないこと」の項目中に、「大量に使用(服用)しないこと」と記載することとされている成分等として、正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
4
解説
刺激性瀉下薬(センナ、センノシド、ダイオウ等)や制酸薬(炭酸水素ナトリウム等)、外用痔疾用薬・浣腸薬などの一部成分は、過剰使用による急激な腸管蠕動や電解質失調などを防ぐため、「してはいけないこと」に「大量に使用(服用)しないこと」が規定されています。
解き方
- 提示された5つの選択肢について、「してはいけないこと」欄の注意書きを検討する。
- センナが刺激性瀉下成分として「大量に服用しないこと」に該当することを特定する。
- 選択肢 1不正解
- イブプロフェンには「大量に服用しないこと」という固有の記載項目はありません。
- 選択肢 2不正解
- ジプロフィリンには「大量に服用しないこと」という記載項目はありません。
- 選択肢 3不正解
- トラネキサム酸には「大量に服用しないこと」という記載項目はありません。
- 選択肢 4正解
- センナは腸管への強い刺激や激しい下痢・電解質異常を防ぐため、「してはいけないこと」に「大量に服用しないこと」と記載されます。
- 選択肢 5不正解
- カフェインには「短期間の服用にとどめ、連用しないこと」などの記載はありますが、「大量に服用しないこと」ではありません。
覚えるポイント
- 大量に使用(服用)しないこと:センナ、ダイオウ、センノシド、炭酸水素ナトリウム、硫酸マグネシウム等
間違えやすいところ
- カフェインの「連用しないこと」とセンナ等の「大量に服用しないこと」を取り違えないように注意する。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験(神奈川県)午後・問108
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.27 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
切り傷の化膿に対する受診勧奨と外用薬の適正使用
医薬品の適正使用と安全対策 · 外用鎮痛消炎薬の留意点 / 受診勧奨 / 化膿部位への対応
一般用医薬品を購入するために訪れた35歳男性から「薬指の先の切り傷にインドメタシン配合外用薬を使っていたが治らず、化膿して水仕事の際の痛みがひどい」との相談を受けた。登録販売者の対応として適切なものの組合せを選べ。 a インドメタシンが配合された外用薬の使用を中止するように勧める。 b 殺菌消毒薬(液体絆創膏)を使用するように勧める。 c プレドニゾロン酢酸エステルが配合された外用薬を使用するように勧める。 d 医療機関(外科又は皮膚科)を受診するように勧める。
解答・解説を表示
解答
3
解説
非ステロイド性抗炎症成分(インドメタシン等)やステロイド成分は皮膚感染症を悪化させるため、化膿部位や傷口には使用できません。また、既に化膿している傷口への液体絆創膏の密封も不適であり、速やかに医療機関を受診させることが基本原則です。
解き方
- 相談者の主訴(切り傷の化膿、インドメタシン使用)を確認し、不適切な薬物使用を中止させる対応(a)を判断する。
- 化膿部位に対して液体絆創膏(b)やステロイド外用薬(c)を使用することは症状を悪化させるため不適切と判断する。
- 感染症(化膿)が起きているため、専門の医療機関(外科や皮膚科)への受診勧奨(d)が適切であると導く。
- 選択肢 1不正解
- 記述bの液体絆創膏は、化膿している患部に塗布すると細菌を閉じ込めて化膿を悪化させるおそれがあるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- 記述cのプレドニゾロン酢酸エステル(ステロイド成分)は免疫抑制作用により細菌感染症(化膿)を悪化させるため使用してはならず不適切です。
- 選択肢 3正解
- インドメタシン外用薬の中止を勧め(a)、化膿しているため医療機関受診を勧める(d)組合せが正解です。
- 選択肢 4不正解
- 記述cのステロイド成分の塗布を勧める対応が含まれているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述bおよびcの化膿部位への外用薬使用は悪化を招くため不適切であり、誤りです。
覚えるポイント
- ステロイド外用薬やNSAIDs外用薬は化膿部位・傷口には使用しない
- 化膿している傷口に液体絆創膏による密封は不可
間違えやすいところ
- 化膿した傷口に消毒目的で液体絆創膏を勧めてしまう誤り
- 炎症があるからとステロイド外用薬を化膿部位に使用してしまう誤り
出題の前提:手引き「第5章 医薬品の適正使用・安全対策」別表(してはいけないこと、相談すること)及び受診勧奨の考え方に基づく。
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.28 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
イブプロフェン等配合の解熱鎮痛薬における使用上の注意
医薬品の適正使用と安全対策 · イブプロフェン / してはいけないこと / 相談すること
次の表に示す成分(2錠中:イブプロフェン150mg、アリルイソプロピルアセチル尿素60mg、無水カフェイン80mg)を含有する解熱鎮痛薬の添付文書において、「使用上の注意」の項目中に記載することとされている事項の正しい組合せを選べ。 a 15歳未満の小児は使用しないこと。 b 服用前後は飲酒しないこと。 c てんかんの診断を受けた人は、服用前に専門家に相談すること。 d 緑内障の診断を受けた人は、服用前に専門家に相談すること。
解答・解説を表示
解答
1
解説
イブプロフェンはライ症候群等の発生リスクや小児に対する安全性が確立されていないため15歳未満の小児は禁忌です。また解熱鎮痛薬服用時の飲酒は消化管出血のリスクを高め、アリルイソプロピルアセチル尿素などの鎮静成分の作用を相互に増強するため禁止されています。
解き方
- 成分(イブプロフェン、アリルイソプロピルアセチル尿素、無水カフェイン)を確認する。
- イブプロフェンが含まれるため「15歳未満の小児は使用しないこと」が該当(aは正しい)。
- 解熱鎮痛薬および鎮静成分含有薬として「服用前後は飲酒しないこと」が該当(bは正しい)。
- てんかんの相談(c)はジプロフィリン等、緑内障の相談(d)は抗コリン成分等に該当するため、本製剤には該当しないと判断する。
- 選択肢 1正解
- a(15歳未満の小児の使用禁止)およびb(服用前後の飲酒禁止)はいずれも本製剤の使用上の注意(してはいけないこと)に該当し、正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- 記述cの「てんかんの診断を受けた人」はジプロフィリン等で記載される相談事項であり、本製剤には記載されません。
- 選択肢 3不正解
- 記述cが誤りであるため、この組合せは不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述dの「緑内障の診断を受けた人」は抗コリン成分等が配合されている場合に記載される相談事項であり、本製剤には記載されません。
- 選択肢 5不正解
- 記述cおよびdは本製剤の配合成分に該当しない注意喚起であるため誤りです。
覚えるポイント
- イブプロフェン:15歳未満の小児に使用しない(してはいけないこと)
- 解熱鎮痛薬+鎮静成分:服用前後の飲酒を避ける(してはいけないこと)
間違えやすいところ
- カフェインからてんかんを連想してしまう誤り(ジプロフィリンがてんかんの相談事項)
- 解熱鎮痛薬全般に緑内障の注意があると混同する誤り(抗コリン成分配合薬に該当)
出題の前提:手引き「第5章 医薬品の適正使用・安全対策」別表(してはいけないこと、相談すること)に基づく。
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.28 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
添付文書「相談すること」における基礎疾患・症状の組合せ
医薬品の適正使用と安全対策 · 相談すること / 次の症状がある人 / ロートエキス / ロペラミド塩酸塩
医薬品成分と、一般用医薬品の添付文書等において「相談すること」の項目中に「次の症状がある人」として記載することとされている症状の組合せの正誤について、正しい組合せを選べ。 a ビサコジル ―― けいれん b ロートエキス ―― 排尿困難 c ジフェニドール塩酸塩 ―― むくみ d ロペラミド塩酸塩 ―― 急性のはげしい下痢又は腹痛・腹部膨満感・吐きけ等の症状を伴う下痢
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品の添付文書における「相談すること(次の症状がある人)」では、抗コリン成分(ロートエキス等)による排尿困難の悪化や、強い止瀉薬(ロペラミド塩酸塩)による感染性下痢症の症状悪化リスクなどを防止するため、あらかじめ該当症状の有無を確認することが定められています。
解き方
- a:ビサコジルの相談症状は「はげしい腹痛、吐き気・嘔吐」であり、「けいれん」ではないため誤りと判断する。
- b:ロートエキスは抗コリン作用により尿閉を誘発するおそれがあるため「排尿困難」が記載され、正しいと判断する。
- c:ジフェニドール塩酸塩の相談症状は抗コリン作用に関連する「排尿困難」等であり、「むくみ」(偽アルドステロン症関連等)ではないため誤りと判断する。
- d:ロペラミド塩酸塩は細菌性下痢等の症状悪化を避けるため「急性のはげしい下痢又は腹痛・腹部膨満感・吐きけ等の症状を伴う下痢」が記載され、正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- aが「正」となっているため誤りです(ビサコジルの相談症状ははげしい腹痛、吐き気・嘔吐など)。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正の組合せであり、正解です。
- 選択肢 3不正解
- aが正、bが誤、dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- a、b、c、dの判定がすべて異なっており誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bが誤、cが正となっているため誤りです。
覚えるポイント
- ロートエキス:排尿困難のある人は相談すること
- ロペラミド塩酸塩:急性のはげしい下痢等の症状がある人は相談すること
間違えやすいところ
- ジフェニドール塩酸塩の抗コリン様作用による排尿困難とむくみの混同
- 瀉下薬ビサコジルに対する相談症状(激しい腹痛・嘔吐)と神経症状(けいれん)の混同
出題の前提:手引き「第5章 医薬品の適正使用・安全対策」別表(相談すること - 次の症状がある人)に基づく。
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.29 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
グリセリン配合浣腸薬における「相談すること」の基礎疾患
医薬品の適正使用と安全対策 · グリセリン / 浣腸薬 / 相談すること / 心臓病
次の基礎疾患等のうち、グリセリンが配合された浣腸薬の添付文書等において、「相談すること」の項目中に「次の診断を受けた人」として記載することとされているものの正誤について、正しい組合せを選べ。 a 貧血 b 心臓病 c 腎臓病 d 糖尿病
解答・解説を表示
解答
4
解説
グリセリン浣腸薬を使用すると、排便時のいきみや急激な腸管刺激によって血圧変動や心拍動の変化が起こり、心臓病の症状を悪化させるおそれがあるため、「相談すること」の「次の診断を受けた人」として「心臓病」が掲げられています。
解き方
- グリセリン配合浣腸薬の添付文書「相談すること」の対象基礎疾患を確認する。
- 「次の診断を受けた人」として記載されている基礎疾患は「心臓病」のみである(bは正)。
- 貧血(a)、腎臓病(c)、糖尿病(d)は「相談すること(次の診断を受けた人)」には記載されていないため誤りと判断する(なお「重篤な腎臓病」は「してはいけないこと」に記載)。
- したがって、a:誤、b:正、c:誤、d:誤となる選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 貧血、腎臓病、糖尿病は該当しないため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 心臓病が誤となっており、貧血や腎臓病が正となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 腎臓病や糖尿病は該当しないため誤りです。
- 選択肢 4正解
- グリセリン浣腸薬の「相談すること」における「次の診断を受けた人」は「心臓病」のみであるため、この組合せが正解です。
- 選択肢 5不正解
- 心臓病が誤、糖尿病が正となっているため誤りです。
覚えるポイント
- グリセリン浣腸薬の「相談すること」:心臓病の診断を受けた人
- グリセリン浣腸薬の「してはいけないこと」:連用しないこと、重篤な腎臓病の人
間違えやすいところ
- 重篤な腎臓病は「してはいけないこと」であり、「相談すること」の診断ではない点を見落とす誤り
- 浸透圧や血圧への影響から糖尿病や貧血が含まれると誤認する誤り
出題の前提:手引き「第5章 医薬品の適正使用・安全対策」別表(相談すること - 次の診断を受けた人)に基づく。
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.29 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
漢方処方製剤の「使用上の注意(相談すること)」における相互作用
医薬品の適正使用と安全対策 · 漢方処方製剤 / 小柴胡湯 / インターフェロン製剤 / 相互作用
一般用医薬品の漢方処方製剤のうち、添付文書の「相談すること」の項目中にある「次の医薬品を使用(服用)している人」として「インターフェロン製剤で治療を受けている人」と記載されている処方製剤として、正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
5
解説
一般用医薬品の小柴胡湯は、インターフェロン製剤と併用されることで間質性肺炎があらわれやすくなることが知られており、添付文書において併用に関する注意喚起(相談すること)が規定されています。
解き方
- インターフェロン製剤との相互作用によって重篤な間質性肺炎が問題視された代表的な漢方処方製剤を想起する。
- 選択肢の中からインターフェロン製剤との併用に注意が必要な小柴胡湯を正答として特定する。
- 選択肢 1不正解
- 小青竜湯の添付文書には、インターフェロン製剤で治療を受けている人を「相談すること」とする記載はありません。マオウやカンゾウ等の含有に伴う注意が主となります。
- 選択肢 2不正解
- 防風通聖散の添付文書には、下剤(ダイオウ等を含む)の併用回避などの注意喚起はありますが、インターフェロン製剤の使用者を相談対象とする記載はありません。
- 選択肢 3不正解
- 八味地黄丸の添付文書には、胃腸の弱い人やのぼせが強く赤ら顔で体力の充実している人などの注意喚起がありますが、インターフェロン製剤に関する特異的な記載はありません。
- 選択肢 4不正解
- 芍薬甘草湯はカンゾウの含有量が多いため心臓病の人や連用の制限等に注意が必要ですが、インターフェロン製剤に関する記載はありません。
- 選択肢 5正解
- 小柴胡湯は、インターフェロン製剤との併用により間質性肺炎が発現しやすくなるおそれがあるため、「次の医薬品を使用(服用)している人」としてインターフェロン製剤が記載されています。
覚えるポイント
- 小柴胡湯とインターフェロン製剤の併用は間質性肺炎の危険性があるため相談することの対象。
間違えやすいところ
- 他の生薬成分を含む漢方処方(柴胡を含む他製剤や芍薬甘草湯等)と混同しないよう注意する。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」漢方処方製剤の使用上の注意
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.30 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
一般用医薬品の外箱・添付文書等における製品表示
医薬品の適正使用と安全対策 · 製品表示 / アルコール含有内服液剤 / 保管及び取扱い上の注意 / 使用期限 / 高圧ガス保安法
一般用医薬品の製品表示の記載に関する以下の記述(a〜d)について、正誤の正しい組合せを1つ選べ。 a 1回服用量中0.1mLを超えるアルコールを含有する内服液剤(滋養強壮を目的とするもの)については、アルコールを含有する旨及びその分量が記載されている。 b 「保管及び取扱い上の注意」の項のうち、医薬品の保管に関する事項については、購入者が製品を開封して添付文書に目を通すことが重要であるため、その容器や包装には記載されていない。 c 適切な保存条件の下で製造後2年を超えて性状及び品質が安定であることが確認されている医薬品には、使用期限の法的な表示義務はない。 d エアゾール製品には、医薬品医療機器等法の規定による法定表示事項のほか、高圧ガス保安法に基づく「高温に注意」等の注意事項が表示されている。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品の外箱や容器には、誤用防止や適正保管の観点から重要な注意事項が法的に表示されます。使用期限は製造後3年を超えて性状及び品質が安定なものを除き表示義務があり、アルコール含有量や高圧ガス保安法に基づく表示も定められています。
解き方
- 記述a:滋養強壮内服液剤で1回服用量中0.1mL超のアルコール含有時の表示義務を確認(正しい)。
- 記述b:保管に関する事項が外箱や直接の容器等にも記載される原則を確認(誤り)。
- 記述c:使用期限の法的な表示義務が免除される年数基準を確認(2年ではなく3年であり、誤り)。
- 記述d:エアゾール製品に対する高圧ガス保安法上の「高温に注意」等の義務付けを確認(正しい)。
- 正誤の並び「正・誤・誤・正」から選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- bおよびcの記述が誤りであるため、すべて正としている本選択肢は誤りです。
- 選択肢 2正解
- aは正、bは誤(外箱等にも記載される)、cは誤(「2年」ではなく「3年」)、dは正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- cは誤りであり、dは正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- aは正しい記述であり、bは誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- aおよびdが正しい記述であり、bが誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- 使用期限の表示義務免除は「製造後3年を超えて安定」な場合であり、2年ではない。
間違えやすいところ
- 「保管及び取扱い上の注意」は開封後のみならず購入・保管時にも重要であるため容器や外箱にも表示される点を見落としやすい。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」製品表示の記載事項
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.30 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品等の緊急安全性情報(イエローレター)の基本事項
医薬品の適正使用と安全対策 · 緊急安全性情報 / イエローレター / 情報伝達方法 / 配布期間
医薬品等の緊急安全性情報に関する以下の記述(a〜d)について、正誤の正しい組合せを1つ選べ。 a 厚生労働省からの命令、指示、製造販売業者の自主決定等に基づいて作成される。 b 独立行政法人医薬品医療機器総合機構による医薬品医療機器情報配信サービスによる配信、製造販売業者から医療機関や薬局等への直接配布、ダイレクトメール、ファックス、電子メール等による情報提供(1ヶ月以内)等により情報伝達されるものである。 c ブルーレターとも呼ばれる。 d 医療用医薬品や医家向け医療機器についての情報伝達であり、一般用医薬品に関する緊急安全性情報が発出されたことはない。
解答・解説を表示
解答
5
解説
緊急安全性情報(イエローレター)は、重篤な健康被害を防止するために緊急に安全対策を図る必要がある場合に作成され、1か月以内に直接配布等の迅速な手段で伝達されます。安全性速報(ブルーレター)とは明確に区別されます。
解き方
- 記述a:緊急安全性情報の作成契機(厚労省からの命令・指示、自主決定)を確認(正しい)。
- 記述b:PMDAの配信サービスや1か月以内の直接配布等の伝達手段を確認(正しい)。
- 記述c:緊急安全性情報の通称を確認(イエローレターであり、ブルーレターは安全性速報であるため誤り)。
- 記述d:過去に一般用医薬品(小柴胡湯による間質性肺炎等)で発出された実績を確認(誤り)。
- 正誤の並び「正・正・誤・誤」に合致する選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aは正しく、dは誤りであるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- bは正しく、cおよびdは誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- aは正しく、dは誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- aは正しく、cは誤りであるため不適です。
- 選択肢 5正解
- aは正、bは正、cは誤(ブルーレターではなくイエローレター)、dは誤(一般用医薬品でも発出事例あり)であり、正しい組合せです。
覚えるポイント
- 緊急安全性情報はイエローレター(A4黄色紙、1か月以内に情報伝達)、安全性速報はブルーレター(A4青色紙)。
間違えやすいところ
- 一般用医薬品では緊急安全性情報が出されたことがないと思い込みやすいが、過去に小柴胡湯による事例がある。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」安全性情報の伝達
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.31 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品の副作用情報等の収集、評価及び措置に関する制度
医薬品の適正使用と安全対策 · 副作用情報収集 / 医薬品・医療機器等安全性情報報告制度 / 再審査制度 / 製造販売後調査
医薬品の副作用情報等の収集、評価及び措置に関する以下の記述(a〜d)について、正誤の正しい組合せを1つ選べ。 a 医薬品・医療機器等安全性情報報告制度は、都道府県が全ての医薬関係者から副作用報告を受ける「医薬品副作用モニター制度」としてスタートした。 b 既存の医薬品と明らかに異なる有効成分が配合された医薬品については、5年を超えない範囲で厚生労働大臣が承認時に定める一定期間、再審査制度が適用される。 c 製造販売業者には、医療用医薬品で使用されていた有効成分を要指導医薬品で初めて配合したものについては、承認後一律で5年間、安全性に関する調査及び調査結果の厚生労働省への報告が求められている。 d 収集された副作用等の情報は、その医薬品の製造販売業者等において評価・検討され、必要な安全対策が図られる。
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解答
3
解説
医薬品の市販後における安全性確保のため、医療関係者からの報告(安全性情報報告制度)や製造販売業者の安全性情報収集・再審査制度・製造販売後調査などが法律に基づいて多角的に実施されています。
解き方
- 記述a:安全性情報報告制度の前身である「医薬品副作用モニター制度」は国が指定した施設で開始されたものであり都道府県ではない(誤り)。
- 記述b:新有効成分含有医薬品の再審査期間は原則8年などであり「5年を超えない範囲」ではない(誤り)。
- 記述c:要指導医薬品等に課される市販後調査は一律5年間ではなく、厚生労働大臣が承認時に定める期間(原則3年等)である(誤り)。
- 記述d:収集された副作用等の情報は製造販売業者において評価・検討され必要な措置が講じられる(正しい)。
- 正誤の並び「誤・誤・誤・正」に合致する選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- a、b、cがいずれも誤った記述であるため、すべて正とする本選択肢は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aおよびbは誤りで、dは正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 3正解
- aは誤、bは誤、cは誤、dは正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- cは誤りで、dは正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- aおよびcは誤りで、dは正しい記述であるため不適です。
覚えるポイント
- 医薬品副作用モニター制度は国(厚生省)が指定した施設から開始された制度である。
間違えやすいところ
- 要指導医薬品の調査期間や再審査期間の年数(一律5年間ではない点)を取り違えやすい。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」副作用情報等の収集、評価及び措置
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.31 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
製造販売業者による副作用等の報告義務(報告期限)
医薬品の適正使用と安全対策 · 副作用報告制度 / 医薬品医療機器等法第68条の10第1項 / 15日報告
医薬品医療機器等法第68条の10第1項に基づき、医薬品の製造販売業者が行う副作用等の報告において、15日以内に厚生労働大臣へ報告することとされている事項について、正しい正誤の組合せを1つ選べ。 a 医薬品によるものと疑われる副作用症例のうち、使用上の注意から予測できるもので、死亡に至った国内事例 b 医薬品によるものと疑われる副作用症例のうち、使用上の注意から予測できないもので、非重篤な国内事例 c 医薬品によるものと疑われる副作用症例のうち、発生傾向の変化が保健衛生上の危害の発生又は拡大のおそれを示すもので、重篤(死亡含む)な国内事例 d 医薬品によるものと疑われる感染症症例のうち、使用上の注意から予測できないもので、非重篤な国内事例
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品製造販売業者による副作用・感染症報告(法第68条の10第1項)では、緊急性の高い症例は15日以内、その他の特定症例は30日以内に報告が義務づけられています。未知・重篤な事例、死亡事例、保健衛生上の危害拡大のおそれがある傾向変化、および全ての感染症症例は15日以内の迅速な報告が必要です。
解き方
- 副作用症例の報告期限について、未知(予測不能)かつ重篤、既知(予測可能)の死亡、および傾向変化による重篤症例が15日以内であることを確認する。
- 未知の非重篤症例は30日以内報告であるため、記述bが誤りであると判定する。
- 感染症症例は未知・既知や重篤・非重篤にかかわらず一律15日以内報告であるため、記述dが正しいと判定する。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正の正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bは30日以内報告であるため誤りであり、dは15日以内報告で正しいため誤った組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bは30日以内報告で誤り、cは15日以内報告で正しいため誤った組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aは15日以内報告で正しく、bは誤りのため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aおよびdは15日以内報告で正しいため誤った組み合わせです。
覚えるポイント
- 感染症症例は重篤・非重篤、既知・未知を問わずすべて15日以内報告である。
間違えやすいところ
- 「未知・非重篤」の副作用症例は15日ではなく30日以内報告である点を見落としやすい。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験実施要領・手引き(医薬品の適正使用と安全対策)
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.32 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬関係者による副作用等報告制度の基準と手続
医薬品の適正使用と安全対策 · 医薬品医療機器等法第68条の10第2項 / 安全性情報報告制度 / 電子報告
医薬品医療機器等法第68条の10第2項に基づき、医薬関係者に義務付けられている医薬品の副作用等の報告に関する次の記述について、正しい正誤の組合せを1つ選べ。 a 医薬品との因果関係が必ずしも明確でない場合であっても、報告の対象となり得る。 b 安全対策上必要があると認めるときは、医薬品の過量使用や誤用等によるものと思われる健康被害についても、報告がなされる必要がある。 c 保健衛生上の危害の発生又は拡大防止の観点から、報告の必要性を認めた日から起算して、15日以内に報告しなければならない。 d ウェブサイトに直接入力することによる電子的な報告が可能である。
解答・解説を表示
解答
5
解説
医薬関係者(医師、歯科医師、薬剤師、登録販売者等)による副作用報告は、医薬品の使用による副作用等の発生を知った場合において保健衛生上の危害拡大防止のために「速やかに」行わなければなりません。製造販売業者と異なり厳格な「○日以内」という期限は明記されていません。
解き方
- 医薬関係者からの副作用等報告は、因果関係が不明確な場合や誤用等による健康被害も対象となることを確認する(a・bは正)。
- 報告期限に関して、医薬関係者からの報告には「15日以内」といった期日の定めはなく「速やかに報告する」とされているためcを誤りと判断する。
- 現在は電子的な入力システムによる報告ルートも整備されているためdを正と判断する。
- 選択肢 1不正解
- aおよびbは正しく、cは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- dはウェブサイトからの電子報告が可能であり正しいため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- aは正しく、cは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- bは正しく、cは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正の正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 医薬関係者の副作用等報告には「15日以内」という確定的な期日制限はなく「速やか」に行う。
間違えやすいところ
- 製造販売業者に課される「15日以内・30日以内」の報告期限を、医薬関係者の報告義務と混同しないよう注意する。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験実施要領・手引き(医薬品の適正使用と安全対策)
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.33 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品副作用被害救済制度の対象範囲と給付要件
医薬品の適正使用と安全対策 · 医薬品副作用被害救済制度 / 給付対象外品目 / 適正使用
医薬品副作用被害救済制度に関する次の記述について、正しい正誤の組合せを1つ選べ。 a 医療機関での治療を要さずに寛解したような軽度のものについても救済給付の対象となる。 b 一般用医薬品のうち殺虫剤・殺鼠剤、殺菌消毒剤(人体に直接使用するものを除く。)、一般用検査薬、一部の日本薬局方収載医薬品(精製水、ワセリン等)は、救済制度の対象とならない。 c 個人輸入により入手された医薬品による重篤な健康被害は、救済制度の対象となる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品副作用被害救済制度は、適正に使用されたにもかかわらず生じた健康被害に対して、迅速な救済を図る公的制度です。対象となるのは入院治療を要する程度の医療を受けた場合や日常生活に著しい制限を受ける程度の障害、死亡であり、対象外となる医薬品や使用法(個人輸入、法定対象外品目など)が定められています。
解き方
- 救済給付の対象となる健康被害の重篤度を確認し、入院を要しない軽度の症例は除外されるためaを誤りと判断する。
- 殺虫剤・殺鼠剤、人体に直接使用しない消毒薬、一般用検査薬、精製水やワセリンなどの対象除外医薬品を確認し、bを正と判断する。
- 個人輸入により入手された医薬品は承認された医薬品の適正使用による被害とは認められず対象外であるため、cを誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- aは誤り、bは正しく、cは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aは誤り、bは正しいため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- cは対象外であり誤っているため不適切です。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが誤の正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- bは正しく、cは誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- 救済制度の対象は「入院治療を必要とする程度」以上の被害であり、個人輸入医薬品は対象外。
間違えやすいところ
- 外用薬の一部(精製水、ワセリン等)や一般用検査薬、人体に直接使用しない殺菌消毒剤は制度対象外であることを見落としやすい。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験実施要領・手引き(医薬品の適正使用と安全対策)
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.33 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品PLセンターの役割と対象範囲
医薬品の適正使用と安全対策 · 医薬品PLセンター / 製造物責任法 / 裁判外紛争解決手続(ADR)
医薬品PLセンターに関する次の記述について、正しい正誤の組合せを1つ選べ。 a 医薬品副作用被害救済制度の対象とならないケースのうち、製品不良など、製薬企業に損害賠償責任がある場合には、「医薬品PLセンター」への相談が推奨される。 b 医薬品、医薬部外品及び医療機器に関する苦情の相談を受け付けている。 c 消費者の代理人として、裁判を迅速に終了させることを目的としている。
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解答
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解説
医薬品PLセンターは日本製薬団体連合会が開設した相談窓口で、医薬品および医薬部外品のPL法(製造物責任法)に基づく健康被害等の苦情相談や紛争解決(ADR)を公平・中立な立場で行います。医療機器は対象外であり、消費者の代理人として裁判に関与する機関ではありません。
解き方
- 製造物責任に関わる相談先として医薬品PLセンターが推奨される記述aを正と判断する。
- 相談を受け付ける対象品目は「医薬品」および「医薬部外品」に限定され、医療機器は含まれないため記述bを誤りと判断する。
- 医薬品PLセンターは中立的な立場でのあっせんを行う裁判外紛争解決機関であり、一方の代理人ではないため記述cを誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- bおよびcが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- bは医療機器が対象外のため誤りであり、不適切です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが誤の正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aは正しく、bは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aは正しく、cは誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- 医薬品PLセンターの対象は「医薬品」「医薬部外品」のみで、医療機器は対象外。
間違えやすいところ
- 医薬品PLセンターは消費者の代理人ではなく、公平・中立な裁判外紛争解決(ADR)機関である。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験実施要領・手引き(医薬品の適正使用と安全対策)
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 後半』
令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) p.34 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
2022年度 神奈川県 後半
参照した公式資料
神奈川県が公開した2022年度 神奈川県 後半の問題・解答資料です。
- 令和4年度登録販売者試験問題(午後)(PDF:666KB) ↗ — www.pref.kanagawa.jp(PDF・34ページ)
- 令和4年度登録販売者試験 解答(PDF:68KB) ↗ — www.pref.kanagawa.jp(PDF・2ページ)

