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2022年度 神奈川県 前半の概要
医薬品の本質(情報伝達・生命関連性・検査薬)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の本質 / 生命関連製品 / 一般用医薬品の添付文書 / 一般用検査薬
医薬品の本質に関する次の記述のうち、正しいものの組合せとして正しいものを1つ選べ。 a 一般用医薬品は、効能効果、用法用量、副作用等の情報を購入者等に適切に伝達するため、添付文書や製品表示に必要な情報が記載されている。 b 医薬品は、人の疾病の診断、治療若しくは予防に使用されること、又は人の身体の構造や機能に影響を及ぼすことを目的とする生命関連製品である。 c 一般用医薬品は、一般の生活者が自ら選択し、使用するものであり、添付文書を見れば、効能効果や副作用等について誤解や認識不足を生じることはない。 d 検査薬の検査結果については、正しい解釈や判断がなされなくても、適切な治療を受ける機会を失うおそれはない。
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解答
1
解説
医薬品は人の生命や健康に直接影響を与える生命関連製品であり、添付文書等に記載された情報であっても一般の生活者には誤解や認識不足が生じる可能性があります。また検査薬の結果の誤認は治療の遅れにつながるリスクを有します。
解き方
- 記述aおよびbが医薬品の定義・特性に関する正しい記述であることを確認する。
- 記述c(誤解を生じることはない)およびd(機会を失うおそれはない)の否定表現・断定表現の誤りを見極める。
- aとbが正しい組合せである選択肢1を選択する。
- 選択肢 1正解
- aおよびbがともに正しい記述であるため、これが正解の選択肢です。
- 選択肢 2不正解
- cは「添付文書を見れば誤解や認識不足を生じることはない」としており誤りです。
- 選択肢 3不正解
- dは「適切な治療を受ける機会を失うおそれはない」としており誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cが誤りの記述であるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- cおよびdの双方が誤りの記述であるため不適切です。
覚えるポイント
- 医薬品は生命関連製品であり、専門家による分かりやすい情報提供が不可欠であること。
間違えやすいところ
- 添付文書があれば生活者が常に正しく理解できると誤認しないように注意する。
出題の前提:令和4年度神奈川県登録販売者試験問題・午前(問題1)
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.1 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品の本質(PL法・リスク・情報提供・薬効と副作用)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の本質 / 製造物責任法(PL法) / 保健衛生上のリスク / 専門家の情報提供 / 有益な効果と副作用
医薬品の本質に関する次の記述の正誤について、正しい組合せとして正しいものを1つ選べ。 a 一般用医薬品として販売される製品は、製造物責任法の対象ではない。 b 一般用医薬品は、医療用医薬品と比較して保健衛生上のリスクは相対的に高い。 c 一般用医薬品には、添付文書や製品表示に必要な情報が記載されているので、販売時に専門家が専門用語を分かりやすい表現で伝えるなどの情報提供を行う必要はない。 d 医薬品が人体に及ぼす作用は複雑、かつ、多岐に渡り、必ずしも期待される有益な効果(薬効)のみをもたらすとは限らない。
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解答
3
解説
一般用医薬品も製造物責任法(PL法)の対象である「製造物」に含まれます。また、医療用医薬品に比べて保健衛生上のリスクは相対的に低く抑えられていますが、作用が多岐にわたり好ましくない反応(副作用)を生じる可能性があるため、専門家による適切な情報提供が必要です。
解き方
- aがPL法の対象外ではないため「誤」と判定する。
- bのリスクの高低関係(一般用医薬品は医療用に比べ相対的に低い)を確認し「誤」と判定する。
- cの専門家による情報提供の必要性を確認し「誤」と判定する。
- dの人体に及ぼす複合的な作用に関する記述を確認し「正」と判定する。
- 組合せが「誤・誤・誤・正」となる選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- bとcが「正」と判定されており誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bが「正」と判定されており誤りです。
- 選択肢 3正解
- a:誤、b:誤、c:誤、d:正の正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- aが「正」、dが「誤」と判定されており誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aとcが「正」と判定されており誤りです。
覚えるポイント
- 一般用医薬品はPL法の対象であり、リスクは医療用医薬品より相対的に低い。
間違えやすいところ
- 一般用医薬品は市販されているためPL法の対象外であると勘違いしないこと。
出題の前提:令和4年度神奈川県登録販売者試験問題・午前(問題2)
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.1 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品のリスク評価(GCP・LD50・GVP・用量反応関係)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品のリスク評価 / GCP / 致死量(LD50) / GVP / 用量-反応関係
医薬品のリスク評価に関する次の記述の正誤について、正しい組合せとして正しいものを1つ選べ。 a ヒトを対象とした臨床試験の実施の基準には、国際的に Good Clinical Practice(GCP)が制定されている。 b LD50とは、動物実験により求められる50%中毒量のことであり、薬物の毒性の指標として用いられる。 c Good Vigilance Practice(GVP)とは、医薬品に対する製造販売後の調査及び試験の実施の基準である。 d 医薬品の効果とリスクは、用量と作用強度の関係(用量-反応関係)に基づいて評価される。
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解答
3
解説
医薬品のリスク評価において、GCPは臨床試験基準、GPSPは製造販売後調査・試験基準、GVPは製造販売後安全管理基準です。またLD50は「50%致死量(Lethal Dose 50)」を指し、薬物の毒性指標として用いられます。
解き方
- aのGCP(臨床試験の実施の基準)が正しいことを確認する(正)。
- bのLD50が「50%中毒量」ではなく「50%致死量」であることを確認する(誤)。
- cのGVPが「製造販売後安全管理基準」であり、「調査及び試験の実施の基準(GPSP)」ではないことを確認する(誤)。
- dの用量-反応関係に基づく効果とリスクの評価について正しいことを確認する(正)。
- 以上より「正・誤・誤・正」である選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- b(致死量と中毒量の混同)およびc(GVPとGPSPの混同)が誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aは正しく、bおよびcが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3正解
- a:正、b:誤、c:誤、d:正の正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- aおよびdが正しく、cが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aおよびdが正しく、bが誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- LD50は50%致死量、GVPは製造販売後安全管理基準、GPSPが製造販売後の調査及び試験の実施基準。
間違えやすいところ
- LD(Lethal Dose)をTD(Toxic Dose:中毒量)と取り違えないようにする。
出題の前提:令和4年度神奈川県登録販売者試験問題・午前(問題3)
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.2 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
健康食品の特性と栄養機能食品の審査
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 健康食品 / 保健機能食品 / 栄養機能食品 / 健康被害と受診勧奨
健康食品に関する次の記述の正誤について、正しい組合せとして正しいものを1つ選べ。 a 健康食品は、法的にも、安全性や効果を担保する科学的データの面でも医薬品とは異なることを十分理解しておく必要がある。 b 健康食品は、その多くが摂取しやすいように錠剤やカプセル等の医薬品に類似した形状で販売され、誤った使用方法や個々の体質により健康被害を生じた例も報告されている。 c 栄養機能食品は、特定の保健機能を示す有効性や安全性などに関する国の審査を受け、許可されたものである。 d 一般用医薬品の販売時にも健康食品の摂取の有無について確認することは重要で、購入者等の健康に関する意識を尊重しつつも、必要があればそれらの摂取についての指導も行うべきである。
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解答
1
解説
保健機能食品のうち、特定保健用食品(トクホ)は有効性・安全性について国の審査を受け個別に許可されたものですが、栄養機能食品は国が定めた規格基準を満たしていれば国の個別審査や届出なしで栄養成分の機能を表示できます。
解き方
- aおよびbが健康食品に関する適切な記述であることを確認する(正・正)。
- cについて、国の個別審査と許可が必要なのは特定保健用食品であり、栄養機能食品ではないことを確認する(誤)。
- dについて、医薬品販売時の健康食品摂取確認と指導の必要性を確認する(正)。
- 「正・正・誤・正」となる選択肢1を選択する。
- 選択肢 1正解
- a:正、b:正、c:誤、d:正の正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- dが「誤」と判定されているため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- bが「誤」、cが「正」と判定されているため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aおよびbが「誤」と判定されているため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aおよびbが「誤」、cが「正」と判定されているため不適切です。
覚えるポイント
- 栄養機能食品は国の規格基準に適合すれば審査不要。個別審査・許可が必要なのは特定保健用食品。
間違えやすいところ
- 特定保健用食品と栄養機能食品の制度上の相違(審査・許可の要否)を混同しないこと。
出題の前提:令和4年度神奈川県登録販売者試験問題・午前(問題4)
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.3 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
アレルギー(過敏反応)の原因と素因
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · アレルギー(過敏反応) / 医薬品添加物 / 外用薬のアレルギー / 体質的・遺伝的素因
アレルギー(過敏反応)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せとして正しいものを1つ選べ。 a アレルゲン(アレルギーを引き起こす原因物質)となり得る医薬品の添加物としては黄色4号(タートラジン)、カゼイン、亜硫酸塩(亜硫酸ナトリウム等)等が知られている。 b 外用薬では、アレルギーは引き起こされない。 c 医薬品の中には、鶏卵や牛乳等を原材料として作られているものがあるため、それらに対するアレルギーがある人では使用を避けなければならない場合もある。 d アレルギーには、体質的・遺伝的な要素はない。
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解答
1
解説
医薬品のアレルギーは有効成分だけでなく添加物(着色料の黄色4号等)や原材料(鶏卵、牛乳等)によっても引き起こされます。また内服薬だけでなく外用薬でも生じ、体質的・遺伝的な要素も関与します。
解き方
- aの添加物によるアレルギーの記述が正しいことを確認する(正)。
- bの外用薬によるアレルギー発生の可能性を確認し、誤りと判定する(誤)。
- cの原材料(鶏卵や牛乳)によるアレルギー注意の記述が正しいことを確認する(正)。
- dの体質的・遺伝的要素の有無を確認し、誤りと判定する(誤)。
- 組合せ「正・誤・正・誤」となる選択肢1を選択する。
- 選択肢 1正解
- a:正、b:誤、c:正、d:誤の正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- bが「正」、cが「誤」と判定されているため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- aが「誤」と判定されているため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aが「誤」、bおよびdが「正」と判定されているため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aおよびcが「誤」、bおよびdが「正」と判定されているため不適切です。
覚えるポイント
- 外用薬でもアレルギーは生じる。アレルギーの背景には体質的・遺伝的素因が存在する。
間違えやすいところ
- 外用薬は全身に入らないためアレルギーが起きないと誤解しないようにする。
出題の前提:令和4年度神奈川県登録販売者試験問題・午前(問題5)
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.3 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品の副作用の定義と現れ方
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 副作用の定義(WHO) / 自覚症状と副作用 / 相互作用・基礎疾患への影響
医薬品の副作用に関する次の記述のうち、正しいものの組合せとして正しいものを1つ選べ。 a 世界保健機関(WHO)の定義によれば、医薬品の副作用とは、「疾病の予防、診断、治療のため、又は身体の機能を正常化するために、人に通常用いられる量で発現する医薬品の有害かつ意図しない反応」とされている。 b 眠気や口渇等の比較的よく見られる症状は、副作用といわない。 c 副作用は、血液や内臓機能への影響等のように、明確な自覚症状として現れないこともある。 d 複数の疾病を有する人の場合、ある疾病に対して使用された医薬品の作用により、別の疾病の症状が悪化することはない。
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解答
2
解説
WHOの定義において副作用は通常用いられる量で生じる有害かつ意図しない反応とされ、日常的に見られる眠気や口渇も副作用です。また自覚症状が乏しい肝機能障害等もあり、既存疾患を悪化させる場合もあります。
解き方
- aのWHOによる副作用の定義が正しいことを確認する。
- bの「眠気や口渇等は副作用といわない」という記述の誤りを判定する。
- cの自覚症状を伴わない副作用(検査値異常等)が存在することを確認する(正)。
- dの「別の疾病の症状が悪化することはない」という断定記述の誤りを判定する。
- 正しい記述aとcの組合せである選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- bは「眠気や口渇等の症状は副作用といわない」としているため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aおよびcがともに正しい記述であるため、これが正解です。
- 選択肢 3不正解
- dは「別の疾病の症状が悪化することはない」としているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- bおよびdがともに誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- 眠気や口渇などの軽微に見える症状も医薬品の立派な副作用である。
間違えやすいところ
- 自覚症状がなくても検査値異常等として進行する重大な副作用を見落とさないこと。
出題の前提:令和4年度神奈川県登録販売者試験問題・午前(問題6)
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.4 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品の適正使用と薬物乱用防止
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の適正使用 / 漫然とした使用の危険性 / 用量遵守 / 青少年の薬物乱用
医薬品の適正使用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せとして正しいものを1つ選べ。 a 選択された一般用医薬品が適切ではなく、症状が改善しないまま使用し続けている場合には、副作用を招く危険性が増すことがある。 b 医薬品を本来の目的以外の意図で、定められた用量を意図的に超えて服用してもよい。 c 青少年は、薬物乱用の危険性に関する認識や理解が十分であり、薬物を興味本位で乱用することはない。
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解答
5
解説
医薬品は適正に使用されない場合、期待される薬効が得られないばかりか副作用のリスクが増大します。目的外の使用や過量服用は厳禁であり、特に青少年に対しては乱用の危険性に関する適切な啓発が求められます。
解き方
- aの不適切な継続使用による副作用リスク増大について確認する(正)。
- bの「意図的に超えて服用してもよい」という誤った記述を判定する(誤)。
- cの「青少年が興味本位で乱用することはない」という誤った記述を判定する(誤)。
- 組合せ「正・誤・誤」となる選択肢5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- bが「正」と判定されているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cが「正」と判定されているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが「誤」、bが「正」と判定されているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが「誤」と判定されているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- a:正、b:誤、c:誤の正しい組合せです。
覚えるポイント
- 医薬品を定められた目的・用法用量以外で使用することは乱用につながり極めて危険である。
間違えやすいところ
- 改善しないのに漫然と使い続けると重大な副作用や治療遅れを招く点に注意する。
出題の前提:令和4年度神奈川県登録販売者試験問題・午前(問題7)
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.4 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品の代謝及び食品・アルコールとの相互作用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 注射薬と食品の相互作用 / アルコールと薬物代謝酵素 / 食品成分との過剰摂取 / ハーブ類との相互作用
医薬品の代謝及び医薬品と食品との相互作用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せとして正しいものを1つ選べ。 a 注射薬の作用や代謝は、食品によって影響を受けることはない。 b 酒類(アルコール)をよく摂取する者では、肝臓の代謝機能が高まっていることが多く、アセトアミノフェンは通常よりも体内から速く消失することがある。 c ビタミンA等のように、食品中に医薬品の成分と同じ物質が存在するために、それらを含む医薬品と食品を一緒に服用すると過剰摂取となるものがある。 d 生薬成分が配合された医薬品と生薬成分が含まれた食品(ハーブ等)を合わせて摂取すると、その医薬品の効き目や副作用を増強させることがある。
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解答
4
解説
注射薬であっても血中に移行した後の代謝や排泄過程が食品成分(代謝酵素の誘導や阻害等)によって影響を受けることがあります。また、アルコール常用者では代謝酵素の誘導により薬物の体内消失が速まる場合があり、食品中のビタミンやハーブ成分との重複・相乗作用にも注意が必要です。
解き方
- aについて、注射薬でも食品(代謝酵素への影響等)によって作用・代謝が影響を受けるため「誤」と判定する。
- bについて、アルコール常用者における肝代謝機能亢進とアセトアミノフェンの速やかな消失を確認し「正」と判定する。
- cについて、食品(レバー等)とビタミンA製剤の併用による過剰摂取リスクを確認し「正」と判定する。
- dについて、生薬含有医薬品とハーブ食品の併用による効き目・副作用増強を確認し「正」と判定する。
- 組合せ「誤・正・正・正」となる選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが「正」、dが「誤」と判定されているため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aが「正」、cが「誤」と判定されているため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- aが「正」、bが「誤」と判定されているため不適切です。
- 選択肢 4正解
- a:誤、b:正、c:正、d:正の正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- aが「正」と判定されているため誤りです。
覚えるポイント
- 注射薬であっても、血中移行後の代謝・排泄が食品によって影響を受けることがある。
間違えやすいところ
- 経口投与ではない注射薬は食品との相互作用が一切ないと誤認しないこと。
出題の前提:令和4年度神奈川県登録販売者試験問題・午前(問題8)
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.5 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
小児と医薬品の特徴
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児の薬理学的特性 / 年齢区分
小児と医薬品に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a 「医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項」(平成29年6月8日付け薬生安発0608第1号厚生労働省医薬・生活衛生局安全対策課長通知別添)において、小児という場合は、おおよその目安として7歳以上、15歳未満の年齢区分が用いられている。 b 成人用の医薬品の量を減らして小児へ与えれば、副作用等が発生する危険性はない。 c 小児は、大人と比べて身体の大きさに対して腸が短く、服用した医薬品の吸収率が相対的に低い。 d 小児は、血液脳関門が未発達であるため、吸収されて循環血液中に移行した医薬品の成分が脳に達しやすい。
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解答
3
解説
小児は各器官の生理機能が未発達であり、大人と比べて身体の大きさに対する腸の長さや血液脳関門の透過性などの薬物動態が異なります。そのため、単に成人の服用量を減量するだけでは安全性を確保できません。
解き方
- 記述aの年齢区分(小児は7歳以上15歳未満)を確認し、正しいと判断します。
- 記述bの成人用医薬品の減量投与に関する危険性の有無を確認し、誤りと判断します。
- 記述cの小児の腸の相対的な長さと吸収率を確認し、誤りと判断します。
- 記述dの小児における血液脳関門の透過性・発達度合いを確認し、正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは正しいですが、記述bが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは正しいですが、記述cが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3正解
- 記述a、dともに正しい記述であり、適切な組合せです。
- 選択肢 4不正解
- 記述b、cともに誤りであるため不正解です。
- 選択肢 5不正解
- 記述dは正しいですが、記述cが誤りであるため不正解です。
覚えるポイント
- 医薬品添付文書上の年齢区分:新生児(生後4週未満)、乳児(生後4週以上1歳未満)、幼児(1歳以上7歳未満)、小児(7歳以上15歳未満)
- 小児は体格に対して腸が長く吸収率が高い、血液脳関門が未発達で中枢副作用が起こりやすい
間違えやすいところ
- 小児の腸は大人の体格比で「短い」のではなく「長い」ため、吸収率が高くなる点を取り違えやすいです。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験問題(午前)問9・試験問題作成に関する手引き
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.5 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
乳幼児と医薬品に関する知識
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 乳幼児の服薬 / 年齢区分 / 誤飲事故
乳幼児と医薬品に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 医薬品が喉につかえると、咳き込んで吐き出し苦しむことになり、その体験から乳幼児に医薬品の服用に対する拒否意識を生じさせることがある。 b 一般に乳幼児は、容態が変化した場合に、自分の体調を適切に伝えることが難しい。 c 「医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項」(平成29年6月8日付け薬生安発0608第1号厚生労働省医薬・生活衛生局安全対策課長通知別添)において、おおよその目安として生後4週以上、2歳未満を「乳児」としている。 d 乳幼児が誤って薬を大量に飲み込んだ誤飲事故の場合には、一般用医薬品であっても応急処置等について関係機関の専門家に相談し、又は様子がおかしいようであれば医療機関に連れて行くなどの対応をする必要がある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
乳幼児は服薬拒否や誤飲、体調変化の訴えが難しい等の特徴があります。添付文書の記載要領において「乳児」は生後4週以上1歳未満、「幼児」は1歳以上7歳未満と定義されています。
解き方
- 記述aの服薬時の苦痛体験と拒否意識に関する記述を検討し、適切(正)と判断します。
- 記述bの乳幼児の体調表現の難しさに関する記述を検討し、適切(正)と判断します。
- 記述cの「乳児」の定義(2歳未満ではなく1歳未満)を確認し、不適(誤)と判断します。
- 記述dの誤飲事故への対応手順を確認し、適切(正)と判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよび記述dが正しいため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aおよび記述bが正しく、記述cが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが正しく、記述cが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正で正しい組合せです。
覚えるポイント
- 添付文書における年齢区分:乳児=生後4週以上1歳未満、幼児=1歳以上7歳未満
- 医薬品誤飲時は日本中毒情報センター等の専門機関や医療機関へ迅速に相談・受診する
間違えやすいところ
- 乳児の範囲を「2歳未満」と勘違いしやすいですが、2歳未満ではなく「1歳未満」です。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験問題(午前)問10・試験問題作成に関する手引き
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.6 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
高齢者と医薬品に関する知識
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 高齢者の定義 / 生理機能の低下 / 相談対応
高齢者と医薬品に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 「医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項」(平成29年6月8日付け薬生安発0608第1号厚生労働省医薬・生活衛生局安全対策課長通知別添)において、おおよその目安として70歳以上を「高齢者」としている。 b 高齢者は、若年時と比べて医薬品の副作用を生じるリスクが高くなるが、基礎体力や生理機能の衰えの度合いは個人差が大きく、年齢のみから一概にどの程度リスクが増大しているかを判断することは難しい。 c 一般用医薬品の販売等に際しては、実際にその医薬品を使用する高齢者の個々の状況に即して、適切に情報提供や相談対応がなされることが重要である。
解答・解説を表示
解答
4
解説
添付文書等の記載要領における「高齢者」はおおよその目安として65歳以上を指します。加齢に伴う生理機能低下には大きな個人差があるため、実情に即した情報提供が必要です。
解き方
- 記述aの高齢者の年齢目安(70歳以上ではなく65歳以上)を確認し、誤りと判断します。
- 記述bの生理機能の衰えの個人差とリスク判定の困難さについて、正しいと判断します。
- 記述cの高齢者個々の状況に合わせた情報提供・相談対応の重要性について、正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りで、記述cが正しいため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが正しいため不正解です。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが正の正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- 記述b、cともに正しいため不正解です。
覚えるポイント
- 添付文書等の記載要領における「高齢者」の目安は65歳以上
- 高齢者は肝機能・腎機能の低下により医薬品が体内に長く滞留し、副作用が起こりやすい
間違えやすいところ
- 高齢者の基準年齢を後期高齢者の75歳や70歳と混同しないよう注意が必要です(目安は65歳以上)。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験問題(午前)問11・試験問題作成に関する手引き
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.6 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
受診中の人等への一般用医薬品販売時の留意点
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医療機関で治療中の人 / 相互作用 / 専門家の役割
医療機関で治療を受けている人等が一般用医薬品を使用する場合に、医薬品の販売等に従事する専門家として留意すべきことに関する記述のうち、誤っているものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
4
解説
一般用医薬品は、医療機関を受診していない人であっても副作用等のリスクが常に存在するため、個人の体質や健康状態に応じた適正使用の指導が不可欠です。
解き方
- 各肢の内容を順次確認します。1・2・3・5はいずれも手引きに合致した正しい配慮事項です。
- 肢4は「治療を受けていない場合は注意する必要はない」としており、医薬品の潜在的リスクを否定する明白な誤りです。
- 選択肢 1不正解
- 生活習慣病等の慢性疾患がある場合、併用により症状悪化や治療阻害を招く恐れがあるため正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 過去の既往歴や治癒時期の確認とそれに応じた情報提供は重要であるため正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 処方薬との相互作用の判断は困難な場合が多く、処方医や調剤薬剤師への相談を促すことが重要であるため正しい記述です。
- 選択肢 4正解
- 治療を受けていない人であっても、体質やアレルギー、適正使用上の注意が必要であるため誤った記述です。
- 選択肢 5不正解
- 医療機関受診時に使用中の一般用医薬品を医療従事者に伝えるよう説明することは重要であるため正しい記述です。
覚えるポイント
- 受診中でなくとも一般用医薬品の適正使用には常に注意が必要
- 処方薬服用者には処方した医師・調剤薬剤師への相談を促す
間違えやすいところ
- 医療機関にかかっていないからといって、安全性が保証されて注意が不要になるわけではありません。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験問題(午前)問12・試験問題作成に関する手引き
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.7 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
プラセボ効果(偽薬効果)の基本概念
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · プラセボ効果の機序 / プラセボ効果の目的外性 / 好ましくない反応
プラセボ効果(偽薬効果)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 医薬品を使用したときにもたらされる反応や変化には、薬理作用によるもののほか、プラセボ効果によるものも含まれる。 b プラセボ効果は、医薬品を使用したこと自体による楽観的な結果への期待(暗示効果)や、条件付けによる生体反応、時間経過による自然発生的な変化(自然緩解など)等が関与して生じると考えられている。 c 医薬品は、薬理作用のほか、プラセボ効果を目的として使用されるべきである。 d プラセボ効果によってもたらされる反応や変化には、不都合なもの(副作用)はない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
プラセボ効果は暗示効果や自然緩解などによる反応ですが、偶発的・不確実なものであり、医薬品をプラセボ効果目的で使用してはなりません。また、プラセボ効果によって好ましくない不都合な症状(ノセボ効果)が出ることもあります。
解き方
- 記述aの医薬品使用による変化にプラセボ効果が含まれる点を確認し、正と判断します。
- 記述bのプラセボ効果の発生要因(期待、条件付け、自然緩解など)を確認し、正と判断します。
- 記述cのプラセボ効果を目的とした使用の可否について、誤りと判断します。
- 記述dのプラセボ効果に伴う不都合な反応(副作用的症状)の有無を確認し、誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが正しく、記述cが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤で正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aおよび記述bが正しく、記述cが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正しく、記述cおよび記述dが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 5不正解
- 記述dが誤りであるため不正解です。
覚えるポイント
- 医薬品はプラセボ効果を目的として使用されるべきではない
- プラセボ効果には望ましい反応だけでなく不都合な反応(副作用)も生じ得る
間違えやすいところ
- 「偽薬だから副作用などの悪影響は生じない」と誤認しやすいですが、不都合な症状も現れることがあります。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験問題(午前)問13・試験問題作成に関する手引き
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.7 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品の品質とその保持
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の品質低下要因 / 使用期限の定義 / 不良医薬品の販売禁止
医薬品の品質に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a 医薬品に配合されている成分には、高温や多湿によって品質の劣化(変質・変敗)を起こしやすいものが多いが、光(紫外線)による劣化を起こすものはない。 b 外箱等に表示されている「使用期限」は、開封の有無にかかわらず製品の品質が保持される期限である。 c 品質が承認等された基準に適合しない医薬品や、その全部又は一部が変質・変敗した物質から成っている医薬品は、販売が禁止されている。 d 医薬品は、適切な保管・陳列がなされなければ、効き目が低下したり、人体に好ましくない作用をもたらす物質を生じることがある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
医薬品は熱、湿気、光(紫外線)等によって品質が劣化します。外箱の「使用期限」は未開封状態で適切に保管された場合の期限であり、変質した不良医薬品の販売は法律で禁止されています。
解き方
- 記述aの紫外線による劣化の有無を検討し、「劣化を起こすものはない」は誤りと判断します。
- 記述bの使用期限の定義を確認し、「開封の有無にかかわらず」は誤り(未開封状態を指す)と判断します。
- 記述cの変質・変敗医薬品の販売禁止規定を確認し、正しいと判断します。
- 記述dの保管・陳列不備による薬効低下や有害物質生成リスクを確認し、正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述a、bともに誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 5正解
- 記述c、dともに正しく、適切な組合せです。
覚えるポイント
- 表示の使用期限は「未開封状態」で適切に保管された場合の期限である
- 医薬品は熱・湿気だけでなく光(紫外線)によっても分解・変質する
間違えやすいところ
- 使用期限を開封後も有効な期限と誤解しないように注意が必要です。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験問題(午前)問14・試験問題作成に関する手引き
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.8 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
セルフメディケーションにおける一般用医薬品の役割
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 一般用医薬品の役割 / 中間報告書 / セルフメディケーション
一般用医薬品承認審査合理化等検討会中間報告書「セルフメディケーションにおける一般用医薬品のあり方について」(平成14年11月)において、一般用医薬品の役割とされている次の事項の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 重度な疾病に伴う症状の改善 b 生活習慣病等の疾病に伴う症状発現の予防(科学的・合理的に効果が期待できるものに限る。) c 健康の維持・増進 d 生活の質(QOL)の改善・向上
解答・解説を表示
解答
4
解説
セルフメディケーションにおける一般用医薬品の役割は「軽度な疾病に伴う症状の改善」「生活習慣病等の症状発現予防」「健康の維持・増進」「生活の質(QOL)の改善・向上」等と定義されており、重度な疾病の治療は対象外です。
解き方
- 記述aについて、対象は「重度な疾病」ではなく「軽度な疾病」であるため誤りと判断します。
- 記述bの生活習慣病予防に関する記載について、正と判断します。
- 記述cの健康の維持・増進に関する記載について、正と判断します。
- 記述dの生活の質(QOL)の改善・向上に関する記載について、正と判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りで、記述bおよび記述dが正しいため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りで、記述cが正しいため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが正しいため不正解です。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正で正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- 記述cが正しいため不正解です。
覚えるポイント
- 一般用医薬品の役割は「軽度な疾病に伴う症状の改善」であり、「重度」ではない
- 生活習慣病の予防や健康増進、QOLの改善・向上も役割に含まれる
間違えやすいところ
- 「重度な疾病」という文言を見落として「症状の改善」だけで正と判断しないよう注意が必要です。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験問題(午前)問15・試験問題作成に関する手引き
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.8 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
一般用医薬品の選択及びセルフメディケーションの支援
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · ドーピング / 専門家の役割 / 使用者に応じた対処範囲
一般用医薬品の選択及びセルフメディケーションに関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 一般用医薬品にも、使用すればドーピングに該当する成分を含んだものがあるため、スポーツ競技者から相談があった場合は、専門知識を有する薬剤師などへの確認が必要である。 b 一般用医薬品の販売等に従事する専門家においては、購入者等に対して常に科学的な根拠に基づいた正確な情報提供を行い、セルフメディケーションを適切に支援していくことが期待されている。 c 一般用医薬品で対処可能な範囲は、医薬品を使用する人によって変わってくるものであるため、乳幼児や妊婦等では、通常の成人の場合に比べ、対処可能な範囲が限られてくる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
セルフメディケーションにおいて専門家は、科学的根拠に基づいた正確な情報提供を行い、スポーツ競技者のドーピング防止や、乳幼児・妊婦など配慮が必要な使用者に対する適切なトリアージ・受診勧奨を行う役割を担っています。
解き方
- 記述aの一般用医薬品中のドーピング禁止物質と専門家確認の必要性を検討し、正と判断します。
- 記述bの科学的根拠に基づいた情報提供と適切な支援の役割について検討し、正と判断します。
- 記述cの使用者特性(乳幼児や妊婦等)による対処可能範囲の限定について検討し、正と判断します。
- 選択肢 1正解
- a、b、cすべて正しい記述であり、適切な組合せです。
- 選択肢 2不正解
- 記述cが正しいため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aおよび記述bが正しいため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正しいため不正解です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aおよび記述cが正しいため不正解です。
覚えるポイント
- かぜ薬や胃腸薬などの一般用医薬品にもドーピング禁止物質が含まれる場合がある
- 乳幼児や妊婦、高齢者では一般用医薬品で対処可能な範囲が限られ、受診勧奨が優先される場合がある
間違えやすいところ
- 一般用医薬品は誰でも自由に安全に使用できると考えず、使用者ごとに対応可能な限界がある点を理解しておく必要があります。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験問題(午前)問16・試験問題作成に関する手引き
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.9 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
一般用医薬品の販売時のコミュニケーション
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 購入者等への情報提供 / コミュニケーション技術 / 適正使用
一般用医薬品の販売時のコミュニケーションにおいて、医薬品の販売等に従事する専門家として留意すべき事項に関する記述について、正しいものの組み合わせを一つ選べ。
解答・解説を表示
解答
1
解説
一般用医薬品の販売時には、購入者側の状況や使用目的を把握し、個々の状態に適した情報提供を行うとともに、必要以上の大量購入を防止してコミュニケーションの機会を継続的に確保することが求められる。
解き方
- 記述aについて、情報提供を受けようとする意識が乏しい購入者に対しても情報提供技術を身につけて対応すべきか判断する。
- 記述bについて、販売数量を一時使用の必要量に留めるなど継続的な機会を確保する配慮の要否を判断する。
- 記述cおよびdについて、購入品目をあらかじめ決めている場合や状況確認の範囲に関する記述の妥当性を評価する。
- 選択肢 1正解
- aとbがともに正しい記述であるため、選択肢1が正解である。
- 選択肢 2不正解
- cはあらかじめ品目を決めている場合でも状況把握に努める必要があるため誤りであり、不適切である。
- 選択肢 3不正解
- dは一般用医薬品だけでなく医療用医薬品や健康食品等の使用状況も含めて把握する必要があるため誤りであり、不適切である。
- 選択肢 4不正解
- cが誤りの記述であるため不適切である。
- 選択肢 5不正解
- cとdの双方が誤りの記述であるため不適切である。
覚えるポイント
- 購入者があらかじめ品目を決めている場合でも、使用者の状況や適正使用の確認を行う必要がある。
間違えやすいところ
- 購入者の自己決定を尊重するあまり、事前の確認や状況把握を省略してよいと誤認しないように注意する。
出題の前提:試験問題の記載内容(手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」)
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.9 ↗(www.pref.kanagawa.jp) / 令和4年度登録販売者試験 解答(PDF:68KB) p.1 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
サリドマイド及びサリドマイド訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害 / サリドマイド / 催奇形性 / サリドマイド胎芽症
サリドマイド及びサリドマイド訴訟に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを一つ選べ。
解答・解説を表示
解答
2
解説
サリドマイドは睡眠鎮静剤や胃腸薬として一般用医薬品等にも配合されていたが、妊娠初期の服用により胎児の血管新生阻害などを介して四肢欠損や耳の障害等のサリドマイド胎芽症を引き起こし、薬害訴訟へと発展した。
解き方
- 記述aについて、サリドマイド胎芽症の症状(四肢欠損、耳の障害等)と訴訟の概要を確認する。
- 記述bについて、海外からの警告後に日本国内で直ちに出荷停止や回収が行われたか対応時期を確認する。
- 記述cについて、サリドマイドが有する血管新生阻害作用の有無を確認する。
- 記述dについて、サリドマイド製剤が一般用医薬品として販売されていたか否かを確認する。
- 選択肢 1不正解
- bは海外からの警告後も直ちに回収措置等がとられず対応が遅れたため誤りであり、不適切である。
- 選択肢 2正解
- aとcがともに正しい記述であるため、選択肢2が正解である。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りであるため不適切である。
- 選択肢 4不正解
- bおよびdがともに誤りであるため不適切である。
- 選択肢 5不正解
- dはサリドマイド製剤が一般用医薬品としても販売されていたため誤りであり、不適切である。
覚えるポイント
- サリドマイドは血管新生妨害作用があり、一般用医薬品(胃腸薬等)としても販売されていた。
間違えやすいところ
- 日本での対応は海外の警告直後ではなく、出荷停止や回収までに長期間を要したという歴史的経緯を取り違えないこと。
出題の前提:試験問題の記載内容(手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」)
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.10 ↗(www.pref.kanagawa.jp) / 令和4年度登録販売者試験 解答(PDF:68KB) p.1 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
スモン訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害 / スモン訴訟 / キノホルム / 医薬品副作用被害救済制度
スモン訴訟に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを一つ選べ。
解答・解説を表示
解答
2
解説
整腸剤キノホルム製剤による亜急性脊髄視神経症(スモン)被害に対して提起されたスモン訴訟は全面和解が成立しており、これを契機に医薬品副作用被害救済制度が創設され、各種恒久対策が講じられている。
解き方
- 記述aのキノホルム製剤と亜急性脊髄視神経症の関係を確認する。
- 記述bのスモン患者に対する各種公費負担や介護事業などの救済施策の内容を確認する。
- 記述cのスモン訴訟における和解成立の有無(全面和解が成立済みか)を確認する。
- 記述dの医薬品副作用被害救済制度創設の契機となった点を確認する。
- 選択肢 1不正解
- dは医薬品副作用被害救済制度創設の契機となった正しい記述であるため不適切である。
- 選択肢 2正解
- a(正)、b(正)、c(誤)、d(正)の組み合わせとなっており正解である。
- 選択肢 3不正解
- a、bが正であり、cが誤りであるため不適切である。
- 選択肢 4不正解
- aが正、cが誤りであるため不適切である。
- 選択肢 5不正解
- bが正、cが誤、dが正であるため不適切である。
覚えるポイント
- スモン訴訟は全面和解が成立しており、医薬品副作用被害救済制度の創設の契機となった。
間違えやすいところ
- 現在も和解が成立していないと誤解しやすいが、スモン訴訟は既に全面和解が成立している。
出題の前提:試験問題の記載内容(手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」)
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.10 ↗(www.pref.kanagawa.jp) / 令和4年度登録販売者試験 解答(PDF:68KB) p.1 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
HIV訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害 / HIV訴訟 / 血液凝固因子製剤 / 改正薬事法
HIV(ヒト免疫不全ウイルス)訴訟に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを一つ選べ。
解答・解説を表示
解答
2
解説
HIV訴訟は非加熱血液凝固因子製剤の投与によりHIVに感染した血友病患者等が提起した損害賠償訴訟であり、東京・大阪地裁で和解が成立した。時系列としてサリドマイド訴訟やスモン訴訟よりも後に起きた薬害事件である。
解き方
- 記述aの国及び製薬企業を被告として東京地裁・大阪地裁で提訴され和解が成立した事実を確認する。
- 記述bの各薬害訴訟の時系列(サリドマイド・スモン訴訟とHIV訴訟の前後関係)を確認する。
- 記述cの和解を踏まえた緊急輸入制度の創設等の改正薬事法の成立・施行を確認する。
- 選択肢 1不正解
- aは正しく、bは誤りであるため不適切である。
- 選択肢 2正解
- a(正)、b(誤)、c(正)の組み合わせとなっており正解である。
- 選択肢 3不正解
- bは誤り、cは正しい記述であるため不適切である。
- 選択肢 4不正解
- aは正しい記述であるため不適切である。
- 選択肢 5不正解
- aおよびcが正しい記述であるため不適切である。
覚えるポイント
- 薬害の発生順はサリドマイド・スモン訴訟が先であり、HIV訴訟やC型肝炎訴訟はその後である。
間違えやすいところ
- HIV訴訟の後にサリドマイドやスモンが起こったとする記述の時系列の逆転を見落としやすい。
出題の前提:試験問題の記載内容(手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」)
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.11 ↗(www.pref.kanagawa.jp) / 令和4年度登録販売者試験 解答(PDF:68KB) p.1 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
消化器系の構造と働き(消化管・唾液・小腸)
人体の働きと医薬品 · 消化器系 / 消化管の長さ / ペプシノーゲン / 唾液 / 小腸の区分
消化器系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを一つ選べ。
解答・解説を表示
解答
5
解説
消化管は口腔から肛門まで約9mあり、唾液にはリゾチーム等の殺菌成分が含まれる。ペプシンはタンパク質を消化する酵素であり、空腸と回腸の間には明確な境界線は存在しない。
解き方
- 記述aの成人の消化管全体の長さ(約9m)が正しいか確認する。
- 記述bのペプシノーゲンから活性化されるペプシンの消化対象(炭水化物ではなくタンパク質)を確認する。
- 記述cの唾液に含まれる成分と口腔粘膜の保護・殺菌等の作用を確認する。
- 記述dの小腸(空腸と回腸)の境界の有無(明確な境目はない)を確認する。
- 選択肢 1不正解
- bは誤り、cは正しい記述であるため不適切である。
- 選択肢 2不正解
- dは明確な境目がないため誤りであり、不適切である。
- 選択肢 3不正解
- aは正、dは誤りであるため不適切である。
- 選択肢 4不正解
- aは正、bは誤りであるため不適切である。
- 選択肢 5正解
- a(正)、b(誤)、c(正)、d(誤)の組み合わせとなっており正解である。
覚えるポイント
- ペプシンは胃酸によって活性化されタンパク質を消化する酵素である(炭水化物ではない)。
間違えやすいところ
- 空腸と回腸の間に明確な境界線があると誤認しやすいが、肉眼的な境目はない。
出題の前提:試験問題の記載内容(手引き「第2章 人体の働きと医薬品」)
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.12 ↗(www.pref.kanagawa.jp) / 令和4年度登録販売者試験 解答(PDF:68KB) p.1 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
消化器系の構造と働き(胃・食道・消化の形態)
人体の働きと医薬品 · 胃の構造 / 胃内滞留時間 / 食道括約筋 / 化学的消化と機械的消化
消化器系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを一つ選べ。
解答・解説を表示
解答
2
解説
胃の内容物の滞留時間は脂質分の多い食品の方が炭水化物主体の食品よりも長い。食道上下の括約筋による逆流防止や、化学的・機械的消化の区分は消化器官の基本的機能である。
解き方
- 記述aの空腹時における胃の形状(扁平に縮んでいる)を確認する。
- 記述bの食品の種類ごとの胃内滞留時間(炭水化物よりも脂質分の方が長い)を比較する。
- 記述cの食道上端・下端の括約筋による逆流防止作用を確認する。
- 記述dの化学的消化と機械的消化の定義と具体例を確認する。
- 選択肢 1不正解
- aは空の状態で扁平に縮んでいるため正しい記述であり、不適切である。
- 選択肢 2正解
- a(正)、b(誤)、c(正)、d(正)の組み合わせとなっており正解である。
- 選択肢 3不正解
- bは誤り、cとdは正しい記述であるため不適切である。
- 選択肢 4不正解
- aとcは正しい記述であるため不適切である。
- 選択肢 5不正解
- dは正しい記述であるため不適切である。
覚えるポイント
- 胃内滞留時間は脂質が最も長く、炭水化物は比較的短い。
間違えやすいところ
- 炭水化物の方が胃にとどまる時間が長いと逆にとらえてしまう誤りに注意する。
出題の前提:試験問題の記載内容(手引き「第2章 人体の働きと医薬品」)
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.12 ↗(www.pref.kanagawa.jp) / 令和4年度登録販売者試験 解答(PDF:68KB) p.1 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
肝臓及び胆汁の機能
人体の働きと医薬品 · 肝臓の代謝機能 / ビタミンの貯蔵 / ビリルビン / コレステロールの排出
肝臓及び胆汁に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを一つ選べ。
解答・解説を表示
解答
5
解説
小腸で吸収されたブドウ糖は肝臓でグリコーゲンとして蓄えられる。肝臓は脂溶性ビタミンだけでなくビタミンB6やB12等の水溶性ビタミンも貯蔵可能であり、胆汁はヘモグロビン分解物であるビリルビンやコレステロールを排出する。
解き方
- 記述aの糖代謝について、小腸から運ばれる形態(ブドウ糖)と肝臓での貯蔵形態(グリコーゲン)の記述を確認する。
- 記述bの水溶性ビタミン(B6、B12等)の肝臓での貯蔵可否を確認する。
- 記述cの胆汁色素ビリルビンがヘモグロビンの老廃物である点を確認する。
- 記述dの胆汁による余剰コレステロール等の排出機能を評価する。
- 選択肢 1不正解
- aは吸収されたブドウ糖がグリコーゲンとして蓄えられるため誤りで、cは正しいため不適切である。
- 選択肢 2不正解
- aは誤り、dは正しい記述であるため不適切である。
- 選択肢 3不正解
- bは水溶性ビタミンB群も貯蔵できるため誤りで、cは正しいため不適切である。
- 選択肢 4不正解
- aとbが誤り、cとdが正しいため不適切である。
- 選択肢 5正解
- a(誤)、b(誤)、c(正)、d(正)の組み合わせとなっており正解である。
覚えるポイント
- 肝臓は脂溶性ビタミン(A、D)だけでなく、ビタミンB6やB12などの水溶性ビタミンも貯蔵する。
間違えやすいところ
- ブドウ糖とグリコーゲンの主語と目的語が入れ替わっている記述の引っ掛けに注意する。
出題の前提:試験問題の記載内容(手引き「第2章 人体の働きと医薬品」)
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.13 ↗(www.pref.kanagawa.jp) / 令和4年度登録販売者試験 解答(PDF:68KB) p.1 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
大腸及び肛門の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 排便反射 / 大腸の吸収機能 / 腸内細菌とビタミンK / 歯状線
大腸及び肛門に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを一つ選べ。
解答・解説を表示
解答
3
解説
大腸では水分や電解質が吸収されて糞便が形成され、直腸への刺激により便意が生じる。腸内細菌が産生するのは血液凝固等に関与するビタミンK等であり、肛門の直腸粘膜と皮膚の境目には歯状線が存在する。
解き方
- 記述aの便意が生じるメカニズム(直腸へ糞便が送られた刺激)を確認する。
- 記述bの大腸での水分および各種電解質の吸収作用を確認する。
- 記述cの腸内細菌が産生するビタミン(ビタミンEではなくビタミンKやビタミンB群など)を確認する。
- 記述dの直腸粘膜と皮膚の境界にある歯状線の特徴を確認する。
- 選択肢 1不正解
- bとdが正しく、cが誤りであるため不適切である。
- 選択肢 2不正解
- aは正しい記述であるため不適切である。
- 選択肢 3正解
- a(正)、b(正)、c(誤)、d(正)の組み合わせとなっており正解である。
- 選択肢 4不正解
- cは誤り、dは正しい記述であるため不適切である。
- 選択肢 5不正解
- aおよびbは正しい記述であるため不適切である。
覚えるポイント
- 腸内細菌が産生し、血液凝固や骨へのカルシウム定着に必要なのは「ビタミンK」である。
間違えやすいところ
- 血液凝固に関わるビタミンをビタミンEと取り違えないように注意する。
出題の前提:試験問題の記載内容(手引き「第2章 人体の働きと医薬品」)
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.13 ↗(www.pref.kanagawa.jp) / 令和4年度登録販売者試験 解答(PDF:68KB) p.1 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
呼吸器系の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 喉頭 / 咽頭 / 間質 / 鼻汁の成分
呼吸器系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 喉頭の大部分と気管から気管支までの粘膜は線毛上皮で覆われており、吸い込まれた粉塵、細菌等の異物は、気道粘膜から分泌される粘液にからめ取られる。 b 咽頭は、喉頭と気管の間にある軟骨に囲まれた円筒状の器官で、軟骨の突起した部分がいわゆる「のどぼとけ」である。 c 肺胞と毛細血管を取り囲んで支持している組織を間質という。 d 鼻汁にはコルチゾンが含まれ、気道の防御機構の一つとなっている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
呼吸器系は異物の侵入を防ぐ線毛上皮や粘液、リゾチームなどの防御機構を備えています。また、咽頭・喉頭・気管・肺胞・間質といった解剖学的区分と構造の特徴を正しく把握することが重要です。
解き方
- 気道粘膜の線毛運動と異物排出機構に関する記述aが正しいかを確認する。
- 「のどぼとけ」を形成する器官が咽頭か喉頭かを判別し、記述bの誤りを見極める。
- 肺胞を取り囲む支持組織である間質の定義(記述c)および鼻汁に含まれる殺菌成分(記述d)の正誤を判定する。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤というすべての判断が合致しています。
- 選択肢 2不正解
- b(喉頭の説明を咽頭としている)およびd(リゾチームをコルチゾンとしている)の判断が誤っています。
- 選択肢 3不正解
- aが正であるのに対して誤とし、bが誤であるのに対して正としているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aとcが正しい記述であるため、すべてを誤りとする本選択肢は不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aが正、dが誤であるため、正誤の組み合わせが合致しません。
覚えるポイント
- 甲状軟骨による「のどぼとけ」は喉頭に存在します。
- 鼻汁に含まれる殺菌性物質はリゾチームです。
間違えやすいところ
- 咽頭(消化管と呼吸器の合流部)と喉頭(発声や気管への入口)の役割を取り違えやすいので注意が必要です。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の呼吸器系の構造と機能に基づく出題です。
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.14 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
血液の成分と機能
人体の働きと医薬品 · 血漿 / 赤血球 / アルブミン / 血液の機能
血液に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 血液は、血漿と血球からなり、酸素や栄養分を全身の組織に供給し、二酸化炭素や老廃物を肺や腎臓へ運ぶ。 b 赤血球は、中央部がくぼんだ円盤状の細胞で、血液全体の約70%を占め、赤い血色素(ヘモグロビン)を含む。 c アルブミンは、血液の浸透圧を保持する(血漿成分が血管から組織中に漏れ出るのを防ぐ)働きがあるほか、ホルモンや医薬品の成分等と複合体を形成して、それらが血液によって運ばれるときに代謝や排泄を受けにくくする。 d 血液は、ホルモンを運搬することによって体内各所の器官・組織相互の連絡を図る役割がある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
血液は有形成分(血球)約40%と液体成分(血漿)約60%から成ります。赤血球は血球の大部分を占めますが血液全体では約40%です。血漿中のアルブミンは膠質浸透圧の維持や薬物結合タンパク質として機能します。
解き方
- 記述aの血液の基本的構成と運搬機能が正しいことを確認する。
- 記述bの赤血球が占める割合を検討し、「血液全体の約70%」という数値が誤り(正しくは血液全体の約40%)であることを見抜く。
- 記述cのアルブミンの膠質浸透圧保持および薬物結合能、記述dのホルモン運搬機能を正と判定する。
- 選択肢 1不正解
- a、c、dが正で、bが誤であるため、正誤の判定が異なります。
- 選択肢 2不正解
- cおよびdは正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bは血液全体の約40%であり誤、cは正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正という判定が完全に一致しています。
- 選択肢 5不正解
- aが正、bが誤、dが正であるため誤りです。
覚えるポイント
- 赤血球は血液全体の約40%(血球の約99%)を占めます。
- アルブミンは膠質浸透圧の維持と薬物等の運搬を担います。
間違えやすいところ
- 赤血球の割合について「血球中の割合(約99%)」と「血液全体に占める割合(約40%)」を混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の循環器系(血液成分)に関する記載に基づきます。
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.14 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
血液の有形成分と止血・免疫機構
人体の働きと医薬品 · 二酸化炭素の運搬 / 血液凝固 / グロブリン / 単球と好中球
血液に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 二酸化炭素の多くはヘモグロビンと結合し、末梢組織から肺へ運ばれる。 b 血管の損傷部位では、血小板から放出される酵素によって血液を凝固させる一連の反応が起こり、血漿タンパク質の一種であるフィブリンが傷口で重合して、線維状のフィブリノゲンとなる。 c グロブリンは、その多くが、免疫反応において、体内に侵入した細菌やウイルス等の異物を特異的に認識する抗体としての役割を担う。 d 単球は、白血球の約60%を占めており、強い食作用を持ち、組織の中ではマクロファージ(貪食細胞)と呼ばれている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
二酸化炭素の運搬形態の大半は重炭酸イオンです。血液凝固では水溶性のフィブリノゲンが不溶性のフィブリンへと重合します。白血球の構成比では好中球が最多(約60%)で、単球は約5%です。
解き方
- 記述aの二酸化炭素の主たる運搬経路(血漿中に重炭酸イオンとして溶解)を確認し、誤りと判定する。
- 記述bの凝固因子の名称変化(フィブリノゲン→フィブリン)の主客が逆になっている点から誤りと判定する。
- 記述cの免疫グロブリン(抗体)の記述を正、記述dの白血球の構成比率(好中球約60%、単球約5%)から誤りと判定する。
- 選択肢 1不正解
- aおよびbはいずれも誤った記述であるため選べません。
- 選択肢 2不正解
- a、b、dがいずれも誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- cが正であり、dが誤であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bはフィブリノゲンとフィブリンの記述が逆転しているため誤りです。
覚えるポイント
- フィブリノゲン(可溶性)がフィブリン(線維状不溶性)に重合して血栓を作ります。
- 白血球の約60%を占める最強の食作用細胞は好中球です。
間違えやすいところ
- 酸素の運搬(ヘモグロビン)と二酸化炭素の運搬(主に血漿中の重炭酸イオン)を混同しがちです。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の血液成分および止血・免疫機構に基づきます。
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.15 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
循環器系(血管・リンパ系・脾臓)
人体の働きと医薬品 · リンパ液の循環 / 脾臓の機能 / 血管の定義 / 静脈の構造
循環器系に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a リンパ液の流れは主に平滑筋の収縮によるものであり、流速は血流に比べて緩やかである。 b 脾臓の主な働きは、脾臓内を流れる血液から古くなった赤血球を濾し取って処理することである。 c 心臓から拍出された血液を送る血管を動脈、心臓へ戻る血液を送る血管を静脈という。 d 静脈にかかる圧力は比較的高いため、血管壁は動脈よりも厚い。
解答・解説を表示
解答
4
解説
動脈は心臓から送り出される高い圧力に耐えるため壁が厚く弾力性があり、静脈は内圧が低いため壁が薄く逆流防止弁を備えます。リンパ液は主に骨格筋の収縮等の外圧によって極めて緩やかに流れます。
解き方
- リンパ液の駆動力について確認する(平滑筋収縮ではなく骨格筋の収縮などによるため記述aは誤り)。
- 脾臓の機能として老朽赤血球の捕捉・破壊があることを確認し、記述bを正と判定する。
- 動脈と静脈の定義を確認し、記述cを正と判定する。
- 静脈の血圧と壁の厚さについて確認し、内圧は低く壁は動脈より薄いため記述dを誤りと判定する。
- 選択肢 1不正解
- aは平滑筋ではなく主に骨格筋の収縮等によるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが含まれているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aおよびdがいずれも誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4正解
- bおよびcがともに正しい記述であるため正解です。
- 選択肢 5不正解
- dは静脈の圧力が低く壁が薄いため誤りです。
覚えるポイント
- 血管壁は動脈のほうが厚く、静脈は薄くて逆流防止弁(静脈弁)があります。
- 脾臓は古い赤血球を濾過・破壊する働きを持ちます。
間違えやすいところ
- 動脈と静脈の壁の厚さや圧力の関係を反対に覚えてしまわないよう注意しましょう。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の循環器系(血管・リンパ系・脾臓)に基づきます。
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.15 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
目の構造と機能
人体の働きと医薬品 · ビタミンA / 水晶体と焦点調節 / 房水 / 網膜 / 眼筋
目に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
眼球の遠近調節はレンズの役割を果たす水晶体の厚み変化により行われます。硝子体は眼球内部を満たすゼリー状の透明組織で眼球の形状を保持します。血管のない角膜や水晶体には房水が栄養供給を行います。
解き方
- 選択肢1のビタミンAと夜盲症の関係を確認し、正しいと判定する。
- 選択肢2の焦点調節を行う器官を確認し、硝子体ではなく「水晶体」であるためこれが誤りであると特定する。
- 選択肢3(房水の機能)、4(網膜と視神経の構造)、5(眼筋の数と強膜への付着)が正しい記述であることを確認する。
- 選択肢 1不正解
- 記述通り正しく、ビタミンA欠乏により夜盲症が引き起こされます。
- 選択肢 2正解
- 焦点調節を行うのは硝子体ではなく水晶体であるため、本記述は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述通り正しく、血管のない角膜や水晶体には房水から栄養が供給されます。
- 選択肢 4不正解
- 記述通り正しく、視細胞の情報が視神経として束になり脳へ伝達されます。
- 選択肢 5不正解
- 記述通り正しく、眼球は6本の眼筋により強膜を介して動かされます。
覚えるポイント
- 遠近のピント調節を行うレンズは水晶体(毛様体筋が厚みを制御)です。
- 硝子体は眼球の形状を保つゲル状の組織です。
間違えやすいところ
- 水晶体と硝子体の名称や役割を取り違えやすいため、位置と機能をしっかり整理しましょう。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の感覚器系(目)の構造と機能に基づきます。
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.16 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
脳や神経系の構造と働き
人体の働きと医薬品 · 血液脳関門 / 自律神経系 / 脳の代謝量 / 脊髄反射
脳や神経系の働きに関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 脳の血管は、末梢に比べて物質の透過に関する選択性が高く、タンパク質などの大分子や小分子でもイオン化した物質は血液中から脳の組織へ移行しにくい。 b 副交感神経系が活発になると、肝臓でのグリコーゲンの分解が促進される。 c 脳における細胞同士の複雑かつ活発な働きのため、脳において、血液の循環量は心拍出量の約15%、酸素の消費量は全身の約20%、ブドウ糖の消費量は全身の約25%と多い。 d 脊髄は脊椎の中にあり、脳と末梢の間で刺激を伝えるほか、末梢からの刺激の一部に対して脳を介さずに刺激を返す場合があり、これを脊髄反射と呼ぶ。
解答・解説を表示
解答
1
解説
脳には血液脳関門(BBB)が存在し有害物質の移行を防ぎます。交感神経系は活動時に優位となり、肝臓でのグリコーゲン分解を促進して血糖値を上げます(副交感神経はグリコーゲン合成)。脳は心拍出量の約15%、酸素の約20%、ブドウ糖の約25%を消費します。
解き方
- 記述aの血液脳関門の透過特性(水溶性・イオン化物質・大分子は通りにくい)を確認し正と判定する。
- 記述bのグリコーゲン分解を促進する神経系を確認し、副交感神経ではなく交感神経であるため誤りと判定する。
- 記述cの脳における血液循環量・酸素・ブドウ糖消費率の数値を照合し正と判定する。
- 記述dの脊髄の機能および脊髄反射の定義を確認し正と判定する。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正であり、完全に一致しています。
- 選択肢 2不正解
- aが正、bが誤、cが正であるため判定が異なります。
- 選択肢 3不正解
- cは正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aおよびdが正で、bが誤であるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- bが誤、cとdが正であるため誤りです。
覚えるポイント
- 交感神経はエネルギーを消費する方向(グリコーゲン分解)に働きます。
- 脳の消費割合:血流約15%、酸素約20%、ブドウ糖約25%です。
間違えやすいところ
- 交感神経と副交感神経が各種臓器に及ぼす作用(異化と同化)を反対に認識しやすいので整理が必要です。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の中枢神経系および自律神経系の記載に基づきます。
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.16 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品有効成分の吸収
人体の働きと医薬品 · 消化管吸収 / 坐剤と初回通過効果 / 点眼薬の鼻粘膜吸収 / 徐放性製剤
医薬品の有効成分の吸収に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 一般に、消化管からの吸収は、濃度の高い方から低い方へ受動的に拡散していく現象である。 b 一般に、坐剤の有効成分は、直腸内壁の粘膜から吸収され、循環血液中に入り、初めに肝臓で代謝を受けてから全身に分布する。 c 点眼薬は、鼻涙管を通って鼻粘膜から吸収されることがある。 d 内服薬の中には、服用後の作用を持続させるため、有効成分がゆっくりと溶出するように作られているものもある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
内服薬の多くは消化管から受動拡散により吸収され、門脈を経て肝臓で初回通過効果を受けます。一方、坐剤は直腸粘膜から吸収され、静脈叢を経て下大静脈に直接移行するため、初めに肝臓を通らずに全身循環へ達します。
解き方
- 記述aの消化管吸収の基本様式(受動拡散)が正しいことを確認する。
- 記述bの坐剤の体内動態を確認し、直腸から吸収された成分は初めに肝臓を通らない(初回通過効果を避ける)ため誤りと判定する。
- 記述cの点眼薬が鼻涙管を経て鼻粘膜から吸収され全身作用を示す可能性を確認し正と判定する。
- 記述dの持続性製剤(徐放性製剤)の設計意図を確認し正と判定する。
- 選択肢 1不正解
- bは坐剤が肝臓の初回通過効果を回避できる特徴に反するため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- a、c、dが正で、bが誤であるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- cおよびdは正しい記述であるため選べません。
- 選択肢 4不正解
- aおよびdが正しいため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正という正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 直腸粘膜(坐剤)からの吸収は肝臓の初回通過効果を回避できます。
- 点眼薬は鼻涙管を通って鼻粘膜から吸収されることがあります。
間違えやすいところ
- 坐剤の吸収経路を内服薬(経口投与)と同様に門脈経由・肝臓初回通過と混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の薬の生体内運命(吸収)に基づきます。
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.17 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
口腔粘膜から吸収される医薬品成分
人体の働きと医薬品 · 口腔粘膜吸収 / 舌下錠 / ニトログリセリン / ニコチン
次の医薬品成分のうち、口腔粘膜からの吸収によって効果を発揮する医薬品に用いられている成分として、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a アセトアミノフェン b ニトログリセリン c アスピリン d ニコチン
解答・解説を表示
解答
4
解説
口腔粘膜からの吸収は、内服(胃・小腸吸収)に比べて効果発現が速く、肝臓での初回通過効果を回避できる特徴があります。狭心症発作時のニトログリセリン(舌下錠・スプレー)や禁煙補助剤のニコチン(咀嚼剤)が代表的です。
解き方
- 提示された各成分の投与経路と剤形を想起する。
- アセトアミノフェンおよびアスピリンは一般に内服され、胃や小腸から吸収されることを確認する。
- ニトログリセリン(舌下投与)およびニコチン(口腔内咀嚼による口腔粘膜吸収)が口腔粘膜から吸収されることを確認し、bとdの組み合わせを選択する。
- 選択肢 1不正解
- アセトアミノフェンは主に胃腸で吸収される内服薬として用いられるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- アセトアミノフェンおよびアスピリンはともに消化管から吸収される成分であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- アスピリンは消化管から吸収されるため誤りです。
- 選択肢 4正解
- ニトログリセリン(舌下錠等)とニコチン(禁煙補助咀嚼剤等)が該当するため正解です。
- 選択肢 5不正解
- アスピリンが含まれているため誤りです。
覚えるポイント
- 口腔粘膜から吸収される代表例:ニトログリセリン(舌下錠)、ニコチン(咀嚼剤)。
- 口腔粘膜吸収は全身循環に速やかに達し、肝初回通過効果を避けることができます。
間違えやすいところ
- トローチなどの口腔内局所作用薬と、口腔粘膜から吸収されて全身作用を示す薬を混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の薬の生体内運命(剤形と吸収経路)に基づきます。
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.17 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品の有効成分の代謝及び排泄
人体の働きと医薬品 · 代謝 / 排泄 / 薬物動態
医薬品の有効成分の体内における代謝及び排泄に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 腎機能が低下した人では、正常な人に比べて有効成分の尿中への排泄が早まるため、医薬品の効き目が十分に現れず、副作用も生じにくい。 b 多くの有効成分は血液中で血漿タンパク質と結合して複合体を形成しており、血漿タンパク質との結合は、速やかかつ不可逆的である。 c 消化管で吸収される有効成分を含む医薬品を経口投与した場合、肝機能が低下した人では、正常な人に比べて全身循環に到達する有効成分の量がより少なくなり、効き目が現れにくくなる。 d 小腸などの消化管粘膜にも、代謝活性があることが明らかにされている。
解答・解説を表示
解答
4
解説
経口投与された医薬品成分は消化管で吸収され、門脈を経由して肝臓で代謝を受けた後に全身循環へ移行し、最終的に腎臓等から排泄されます。肝機能や腎機能が低下すると代謝・排泄が滞り作用が増強します。
解き方
- 記述a〜dそれぞれの代謝・排泄に関する正誤を個別に判定する。
- 判定結果「a:誤、b:誤、c:誤、d:正」に一致する選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが正、dが誤とされているため誤りです。腎機能低下により排泄は遅延し、小腸粘膜にも代謝活性が存在します。
- 選択肢 2不正解
- bが正、dが誤とされているため誤りです。血漿タンパク質との結合は可逆的であり、小腸粘膜にも代謝活性があります。
- 選択肢 3不正解
- cが正、dが誤とされているため誤りです。肝機能低下時は全身循環に到達する有効成分量が増加します。
- 選択肢 4正解
- a、b、cがいずれも誤りで、dのみが正しい記述であるため正解となります。
- 選択肢 5不正解
- dが誤とされているため誤りです。消化管粘膜にも代謝酵素が存在し、代謝活性を示します。
答えの内訳
- a:誤
- 腎機能が低下していると有効成分の尿中への排泄が遅延するため、血中濃度が上昇・維持されて効き目が強く現れたり副作用が生じやすくなったりします。
- b:誤
- 有効成分と血漿タンパク質との結合は可逆的であり、遊離型の有効成分が消費されると複合体から解離して平衡が保たれます。
- c:誤
- 肝機能が低下すると肝臓での初回通過効果による代謝能が低下するため、全身循環に到達する有効成分の量は増加し、効き目が現れやすくなります。
- d:正
- 主たる代謝器官は肝臓ですが、小腸などの消化管粘膜にも薬物代謝酵素が存在し、一定の代謝活性を示すことが知られています。
覚えるポイント
- 血漿タンパク質との結合は可逆的であり、肝・腎機能低下では薬効や副作用が増強しやすい。
間違えやすいところ
- 不可逆的結合と誤認しやすい点や、肝機能低下により全身に届く薬物量が減ると勘違いしやすい点に注意。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の薬の体内での働き(代謝、排泄)に関する記述。
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.18 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品の体内での働きと血中濃度
人体の働きと医薬品 · 血中濃度 / 最小有効濃度 / 最高血中濃度 / 治療域
医薬品の体内での働きに関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 循環血液中に移行した有効成分は、多くの場合、標的となる細胞に存在する受容体、酵素、トランスポーターなどのタンパク質と結合し、その機能を変化させることで薬効や副作用を現す。 b 血中濃度はある時点でピーク(最高血中濃度)に達し、その後は低下していくが、これは吸収・分布の速度が代謝・排泄の速度を上回るためである。 c 医薬品が効果を発揮するためには、有効成分がその作用の対象である器官や組織の細胞外液中あるいは細胞内液中に、一定以上の濃度で分布する必要がある。 d 全身作用を目的とする医薬品の多くは、使用後の一定期間、その有効成分の血中濃度が、最小有効濃度と毒性が現れる濃度域の間の範囲に維持されるよう、使用量及び使用間隔が定められている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品の血中濃度推移において、吸収速度が代謝・排泄速度を上回っている間は上昇し、両者の速度が等しくなった時点でピーク(最高血中濃度)に達し、その後代謝・排泄速度が上回ることで低下します。
解き方
- 記述a〜dそれぞれの生体内薬物動態に関する記述の真偽を精査する。
- bにおいてピーク後の低下要因の説明(速度の優劣)が逆であることを確認し、組み合わせを選択する。
- 選択肢 1不正解
- bが正とされているため誤りです。血中濃度低下時は代謝・排泄の速度が吸収・分布の速度を上回っています。
- 選択肢 2不正解
- aが誤、bが正とされているため誤りです。有効成分は標的タンパク質に作用して薬効等を発揮します。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正となっており、正しい記述の組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bが正、cが誤とされているため誤りです。薬効発現には標的組織における一定以上の濃度分布が必要です。
- 選択肢 5不正解
- bが正、dが誤とされているため誤りです。用法用量は最小有効濃度と毒性域の間に血中濃度を保つよう設計されています。
答えの内訳
- a:正
- 循環血液中に移行した医薬品成分は、受容体や酵素などの標的タンパク質と結合することで薬効や副作用を生じさせます。
- b:誤
- 最高血中濃度に達した後に血中濃度が低下するのは、代謝・排泄の速度が吸収・分布の速度を上回るためです。
- c:正
- 十分な薬効を発現するためには、作用部位の細胞外液中や細胞内液中に一定以上の濃度(有効濃度)で分布する必要があります。
- d:正
- 全身作用を示す医薬品は、最小有効濃度以上で中毒域未満の安全な濃度域(治療域)を維持するように用量や投与間隔が設定されています。
覚えるポイント
- 最高血中濃度到達後は「代謝・排泄速度 > 吸収・分布速度」となって血中濃度が減少する。
間違えやすいところ
- 血中濃度低下の局面でどちらの速度が上回っているかの主語と述語を逆に読み違えやすい点に注意。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の体内での働き(薬物血中濃度時間曲線)に関する記述。
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.19 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品の剤形とその特徴
人体の働きと医薬品 · 剤形 / 口腔内崩壊錠 / チュアブル錠 / 経口液剤
医薬品の剤形に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 一般的に、錠剤(内服)は、胃や腸で崩壊し、有効成分が溶出することが薬効発現の前提となる。 b 口腔内崩壊錠は、薬効を期待する部位が口の中や喉に対するものである場合が多く、飲み込まずに口の中で舐めて、徐々に溶かして使用する。 c 経口液剤は、既に有効成分が液中に溶けたり分散したりしているため、服用後、比較的速やかに消化管から吸収されるという特徴がある。 d チュアブル錠は、口の中で舐めたり噛み砕いたりして服用する剤形であり、水なしでも服用できる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
経口投与される製剤には固形製剤や液剤があり、錠剤・カプセル剤の崩壊・溶出の仕組み、唾液で崩壊する口腔内崩壊錠、噛み砕いて服用するチュアブル錠、局所作用を期待するトローチ剤などの特徴を区別することが肝要です。
解き方
- 記述bの内容がトローチ剤などの特徴であり、口腔内崩壊錠の特徴と異なることを見抜く。
- 記述a、c、dが各剤形の特徴として正しいことを確認し、正誤組み合わせを決定する。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正で正解です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤とされているため誤りです。固形錠剤の薬効発現には崩壊と溶出が不可欠です。
- 選択肢 3不正解
- cおよびdが誤とされているため誤りです。液剤の吸収の速さ、チュアブル錠の水なし服用の特徴は正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、bが正とされているため誤りです。bに記載された用途・使用法はトローチ剤等のものです。
- 選択肢 5不正解
- bが正、cが誤とされているため誤りです。口腔内崩壊錠は唾液で速やかに崩壊する製剤です。
答えの内訳
- a:正
- 経口投与される固形製剤(錠剤)は、体内の水分によって崩壊し、成分が溶出することで吸収可能となります。
- b:誤
- 口の中で舐めて徐々に溶かす製剤はトローチ剤等の説明です。口腔内崩壊錠は唾液で速やかに崩壊し、水なしでも飲み込める全身作用等の製剤です。
- c:正
- 経口液剤はすでに有効成分が液中に溶解・分散しているため、固形製剤のような崩壊プロセスの必要がなく速やかに吸収されます。
- d:正
- チュアブル錠は口の中で噛み砕くか舐めて服用できるように工夫された製剤であり、水なしでも服用が可能です。
覚えるポイント
- 口腔内崩壊錠は唾液で速やかに崩壊する錠剤。口の中で徐々に溶かす局所作用型はトローチ剤。
間違えやすいところ
- 口腔内崩壊錠とトローチ剤の定義・使用法を混同しないように整理する。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の剤形ごとの違い・適切な使用法に関する記述。
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.20 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
ショック(アナフィラキシー)の特徴と症状
人体の働きと医薬品 · ショック / アナフィラキシー / アレルギー反応 / 副作用
ショック(アナフィラキシー)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 発症後の進行が非常に速やかな(通常、2時間以内に急変する。)ことが特徴である。 b 医薬品が原因物質である場合、以前にその医薬品によって蕁麻疹等のアレルギーを起こしたことがある人で起きる可能性が高い。 c 生体異物に対する即時型のアレルギー反応の一種である。 d 発症すると病態は急速に悪化することが多く、適切な対応が遅れるとチアノーゼや呼吸困難等を生じ、死に至ることがある。
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解答
1
解説
アナフィラキシーショックは即時型アレルギー反応により全身性に化学伝達物質が放出され、短時間(通常2時間以内)で血圧低下や呼吸不全などの致命的な病態を引き起こすため迅速な緊急対応が必要です。
解き方
- ショック(アナフィラキシー)の発症速度、既往歴との関連、免疫機構、重篤性に関する記述a〜dを精査する。
- 記述a〜dの全てが正確であると確認し、選択肢1を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- a、b、c、dの記述がすべて正しいため正解となります。
- 選択肢 2不正解
- aが誤とされているため誤りです。アナフィラキシーは通常2時間以内に急変する進行の速さが特徴です。
- 選択肢 3不正解
- bが誤とされているため誤りです。以前にアレルギーを起こした経験がある人は発症リスクが高くなります。
- 選択肢 4不正解
- cが誤とされているため誤りです。アナフィラキシーは典型的な即時型アレルギー反応です。
- 選択肢 5不正解
- dが誤とされているため誤りです。呼吸困難やチアノーゼにより死に至ることがあります。
答えの内訳
- a:正
- ショック(アナフィラキシー)は発症後の進行が極めて速やかであり、通常は医薬品投与後2時間以内に急激な症状の変化が現れます。
- b:正
- 過去に同じ医薬品や類似薬で蕁麻疹などのアレルギー反応を経験したことがある人は、重篤なアナフィラキシーを起こすリスクが高くなります。
- c:正
- アナフィラキシーはIgE抗体などが関与する生体異物に対する即時型アレルギー反応の代表例です。
- d:正
- 血圧低下、血管浮腫、気管支攣縮などによるチアノーゼや呼吸困難を急速に引き起こし、適切な救命処置が行われないと死に至る危険性があります。
覚えるポイント
- ショック(アナフィラキシー)は通常2時間以内に急変する即時型アレルギー反応。
間違えやすいところ
- 遅延型アレルギーとの混同や、急変までの時間感覚(通常2時間以内)の誤認に注意。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の重篤な副作用(ショック・アナフィラキシー)に関する記述。
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.20 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
偽アルドステロン症の病態と症状
人体の働きと医薬品 · 偽アルドステロン症 / グリチルリチン酸 / 電解質異常 / 低カリウム血症
偽アルドステロン症に関する以下の文章の空欄( a )〜( d )に入る字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 体内に( a )と水が貯留し、体から( b )が失われることによって生じる病態である。( c )からのアルドステロン分泌が増加していないにもかかわらずこのような状態となることから、偽アルドステロン症と呼ばれている。 主な症状に、手足の脱力、( d )、筋肉痛、こむら返り、倦怠感、手足のしびれ、頭痛、むくみ(浮腫)、喉の渇き、吐きけ・嘔吐等があり、病態が進行すると、筋力低下、起立不能、歩行困難、痙攣等を生じる。
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解答
2
解説
偽アルドステロン症は、甘草(グリチルリチン酸)等の過剰摂取などによって副腎皮質ホルモンであるアルドステロンの分泌増加がないにもかかわらず、体内にナトリウムと水が貯留しカリウムが排泄され、血圧上昇やむくみ、筋障害を呈する病態です。
解き方
- 貯留する電解質がナトリウム(a)、排泄・消失する電解質がカリウム(b)であることを特定する。
- アルドステロンを分泌する臓器が「副腎皮質」(c)、水分貯留等に伴い生じる主要症状が「血圧上昇」(d)であることを当てはめ、選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aとbが入れ替わっているため誤りです。体内に貯留するのはナトリウムで、失われるのがカリウムです。
- 選択肢 2正解
- aにナトリウム、bにカリウム、cに副腎皮質、dに血圧上昇が入り正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aとbが逆であり、dが血圧低下となっているため誤りです。循環血液量が増加して血圧は上昇します。
- 選択肢 4不正解
- cが副腎髄質、dが血圧低下となっているため誤りです。アルドステロンは副腎皮質から分泌され、症状は血圧上昇です。
- 選択肢 5不正解
- a、b、c、dのすべてが誤っています。正しくはナトリウム貯留、カリウム排泄、副腎皮質、血圧上昇です。
答えの内訳
- a:ナトリウム
- アルドステロン様作用により、腎尿細管でのナトリウムと水の再吸収(貯留)が促進されます。
- b:カリウム
- ナトリウムの再吸収に伴い、尿中へカリウムの排泄が促進されて体外へ失われます(低カリウム血症)。
- c:副腎皮質
- アルドステロンは本来、副腎皮質から分泌されるホルモン(鉱質コルチコイド)です。
- d:血圧上昇
- 体内へのナトリウムと水の貯留による循環血液量の増加などから、血圧上昇が生じます。
覚えるポイント
- 偽アルドステロン症:ナトリウムと水が貯留、カリウムが排泄、副腎皮質、血圧上昇。
間違えやすいところ
- ナトリウムとカリウムの出入りの逆転、副腎皮質と副腎髄質の混同に注意。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の偽アルドステロン症の病態機序に関する記述。
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.21 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
精神神経系に現れる副作用
人体の働きと医薬品 · 精神神経系副作用 / 無菌性髄膜炎 / 中枢神経症状
精神神経系に現れる医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 精神神経症状は、医薬品の大量服用や長期連用、乳幼児への適用外の使用等の不適正な使用がなされた場合に限らず、通常の用法・用量でも発生することがある。 b 医薬品の副作用が原因の無菌性髄膜炎は、同じ医薬品を使用しても再発することはない。 c 精神神経障害では、中枢神経系が影響を受け、物事に集中できない、落ち着きがなくなる等のほか、不眠、不安、震え(振戦)、興奮、眠気、うつ等の精神神経症状を生じるがある。 d 心臓や血管に作用する医薬品の使用により、頭痛やめまい、浮動感、不安定感等が生じることがある。
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解答
3
解説
医薬品による精神神経系の副作用には、中枢神経機能の変調や脳血管循環の変動、免疫学的機序による無菌性髄膜炎などがあり、原因物質への再暴露により再発するリスクが存在します。
解き方
- 記述a〜dそれぞれの精神神経系副作用に関する正誤を判定する。
- bにおいて「再発することはない」という記述が誤りであることを特定し、選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- bが正とされているため誤りです。原因薬物を再度投与すると無菌性髄膜炎は再発することがあります。
- 選択肢 2不正解
- aが誤、bが正とされているため誤りです。適正使用であっても精神神経系副作用は発生します。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正となっており正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bが正、cが誤とされているため誤りです。精神神経障害において不眠や振戦等の症状が現れます。
- 選択肢 5不正解
- bが正、dが誤とされているため誤りです。循環器用薬等により頭痛やめまいが生じることは正しいです。
答えの内訳
- a:正
- 精神神経症状は誤用や乱用等の不適正使用時だけでなく、体質や体調等により通常の用法・用量での適正使用時にも発生することがあります。
- b:誤
- 医薬品副作用による無菌性髄膜炎は、過去に発症歴がある人が原因となった同一医薬品を再度使用すると再発する可能性があります。
- c:正
- 中枢神経系に影響が及ぶことで、集中力低下、情緒不安定、不眠、振戦、興奮、眠気などの多様な精神神経症状が現れます。
- d:正
- 心臓や血管系に作用する医薬品により脳血流が変化する等の影響で、頭痛、めまい、浮動感、ふらつき等を生じることがあります。
覚えるポイント
- 医薬品による無菌性髄膜炎は、同じ医薬品の再使用により再発する。
間違えやすいところ
- 「再発することはない」などの絶対的否定表現を見落とさないように注意。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の精神神経系に現れる副作用(無菌性髄膜炎等)に関する記述。
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.21 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
循環器系及び泌尿器系に現れる副作用
人体の働きと医薬品 · 心不全 / 不整脈 / 排尿困難 / 尿閉
循環器系及び泌尿器系に現れる医薬品の副作用に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 心不全の既往がある人は、薬剤による心不全を起こしやすい。 b 不整脈の発症リスクは、代謝機能の低下によって高まることがあるので、腎機能や肝機能の低下、併用薬との相互作用等に留意するべきである。 c 排尿困難や尿閉の症状が現れるのは、前立腺肥大の基礎疾患のある男性に限られる。 d 排尿困難や尿閉の症状は、多くの場合、原因となる医薬品の使用を中止するだけでは改善しにくい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
抗コリン作用等を有する医薬品は膀胱括約筋の収縮や排尿筋の弛緩を招き、排尿障害を引き起こします。また心血管系作用薬や電解質変動により心不全・不整脈のリスクが高まります。
解き方
- 記述a〜dそれぞれの記述の正確性を評価する。
- c(対象者の限定)およびd(中止後の回復性)が誤りであることを確認し、正しい組み合わせ(a、b)を選択肢1から選ぶ。
- 選択肢 1正解
- aおよびbがともに正しい記述であるため正解です。
- 選択肢 2不正解
- cが誤りです。排尿困難・尿閉は前立腺肥大症の男性に限らず女性などでも生じます。
- 選択肢 3不正解
- dが誤りです。多くの場合、原因薬物の使用を中止すれば症状は改善します。
- 選択肢 4不正解
- cが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 5不正解
- dが誤りであるため不正解です。
答えの内訳
- a:正
- 心不全の既往歴がある患者は心臓の予備能が低下しているため、医薬品の副作用による心不全を発症しやすい状態にあります。
- b:正
- 肝機能や腎機能の低下、相互作用による代謝遅延で薬物血中濃度が高くなると、心筋への過剰な作用から不整脈リスクが増加します。
- c:誤
- 抗コリン成分等による排尿困難や尿閉は前立腺肥大の男性に好発しますが、女性や基礎疾患のない人でも発症することがあります。
- d:誤
- 医薬品の副作用による排尿困難や尿閉は、多くの場合、原因となる医薬品の使用を中止すれば速やかに回復・改善します。
覚えるポイント
- 排尿困難や尿閉は男性の前立腺肥大に限らない。中止により速やかに改善することが多い。
間違えやすいところ
- 「男性に限られる」「薬物中止だけでは改善しない」という誤った限定・断定表現に惑わされないこと。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の循環器系・泌尿器系に現れる副作用に関する記述。
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.22 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
皮膚に現れる副作用
人体の働きと医薬品 · 接触皮膚炎 / 光線過敏症 / 薬疹 / 皮膚粘膜眼症候群
皮膚に現れる医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 接触皮膚炎は、原因と考えられる医薬品の使用を中止すれば症状は治まり、再びその医薬品に触れても再発することはない。 b 外用薬による光線過敏症が現れた場合は、原因と考えられる医薬品の使用を中止して、皮膚に医薬品が残らないよう十分に患部を洗浄し、遮光して速やかに医師の診療を受ける必要がある。 c 薬疹は、あらゆる医薬品で起きる可能性があり、特に、発熱を伴って眼や口腔粘膜に異常が現れた場合は、急速に皮膚粘膜眼症候群や、中毒性表皮壊死融解症等の重篤な病態へ進行することがある。 d 薬疹は、それまで薬疹を経験したことがない人であっても、暴飲暴食や肉体疲労が誘因となって現れることがある。
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解答
5
解説
外用薬や内服薬による皮膚症状(接触皮膚炎、光線過敏症、薬疹など)はアレルギー的素因のほか全身の健康状態にも影響を受けます。特に粘膜病変や発熱を伴う場合は重篤な全身性皮膚疾患を警戒する必要があります。
解き方
- 記述aの「再びその医薬品に触れても再発することはない」が誤りであることを確認する。
- 記述b、c、dがそれぞれ副作用の対処法・危険な兆候・発症要因として正しいことを確認し、選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが正とされているため誤りです。接触皮膚炎は原因物質に再接触すると再発します。
- 選択肢 2不正解
- aが正、b・c・dが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが正、b・dが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bおよびcが誤とされているため誤りです。光線過敏症の洗浄・遮光対応や重篤化の徴候は正しい記述です。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正となっており、正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- 接触皮膚炎はアレルギー性機序等の場合、感作が成立しているため再び同じ医薬品に触れると再発します。
- b:正
- 光線過敏症では原因薬剤の中止、付着薬剤の十分な洗浄除去、紫外線の遮光を行ったうえで速やかに受診することが重要です。
- c:正
- 薬疹はほぼすべての医薬品で生じる可能性があり、発熱や粘膜症状(眼・口唇等)を伴う場合はSJSやTENなど重篤な皮膚障害への進行が疑われます。
- d:正
- 過去に発症歴がなくても、体調悪化や免疫低下、暴飲暴食、過労・ストレスなどが誘因となって薬疹を発症することがあります。
覚えるポイント
- 接触皮膚炎は再接触で再発する。粘膜病変+発熱を伴う薬疹はSJSやTENの危険信号。
間違えやすいところ
- 一度治れば二度と接触皮膚炎が起こらないと誤認しないこと。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の皮膚に現れる副作用に関する記述。
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.22 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品医療機器等法第1条の5(医薬関係者の責務)
薬事に関する法規と制度 · 医薬関係者の責務 / 医薬品医療機器等法第1条の5
医薬品医療機器等法第1条の5第1項の条文の抜粋における( a )〜( c )に入る字句の正しい組み合わせを選びなさい。 「医師、歯科医師、薬剤師、( a )その他の医薬関係者は、医薬品等の有効性及び安全性その他これらの( b )に関する知識と理解を深めるとともに、これらの使用の対象者及びこれらを購入し、又は譲り受けようとする者に対し、これらの( b )に関する事項に関する( c )な情報の提供に努めなければならない。」
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品医療機器等法第1条の5は医薬関係者の責務を定めた条文であり、医師、歯科医師、薬剤師、獣医師その他の医薬関係者が医薬品等の有効性・安全性および適正な使用に関する知識と理解を深め、購入者等に正確かつ適切な情報を提供する責務を規定しています。
解き方
- 条文に列挙されている医薬関係者の資格を確認し、aが獣医師であることを特定する。
- 条文が求める理解の対象(b)が「適正な使用」、情報提供の質(c)が「正確かつ適切」であることを確認する。
- 選択肢 1正解
- aに「獣医師」、bに「適正な使用」、cに「正確かつ適切」が入る組み合わせであり、条文通り正解です。
- 選択肢 2不正解
- 法第1条の5第1項に明記された職能は「医師、歯科医師、薬剤師、獣医師」であり、提供すべき情報は「正確かつ適切」です。
- 選択肢 3不正解
- aは獣医師であり、bは「適正な使用」であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aは獣医師、bは適正な使用、cは正確かつ適切であるためすべて誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aの獣医師は正しいですが、bは「適正な使用」、cは「正確かつ適切」であるため誤りです。
覚えるポイント
- 法第1条の5第1項の列記は「医師、歯科医師、薬剤師、獣医師」である点
間違えやすいところ
- 登録販売者試験であるため医薬関係者の例示に登録販売者を選んでしまうミス
出題の前提:医薬品医療機器等法第1条の5第1項
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.23 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品の定義と規制範囲
薬事に関する法規と制度 · 医薬品の定義 / 無承認無許可医薬品 / 不正表示医薬品
医薬品に関する記述a〜dの正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 動物の疾病の治療に使用されることが目的とされている医薬品は、医薬品医療機器等法の規制対象外である。 b 医薬品には、検査薬や殺虫剤、器具用消毒薬のように、人の身体に直接使用されないものもある。 c 薬局及び医薬品の販売業においては、不正表示医薬品を販売の目的で陳列してはならない。 d 「やせ薬」を標榜した「無承認無許可医薬品」は、医薬品医療機器等法第2条第1項で定義する医薬品に含まれる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品医療機器等法第2条第1項において、医薬品は人だけでなく動物の疾病の診断・治療・予防に使用される物等も含まれます。また、医薬品的な効能効果を標榜している物は無承認無許可であっても法定義上の医薬品とみなされ、無承認医薬品の製造・販売等の禁止規定の適用を受けます。
解き方
- 記述aについて、動物用医薬品も同法の対象(農林水産大臣所管等)となるため誤りと判断する。
- 記述bについて、殺虫剤や体外診断用医薬品などは人体に直接使用されない医薬品もあるため正しいと判断する。
- 記述cについて、不正表示医薬品の販売目的陳列等の禁止(法第55条第2項)より正しいと判断する。
- 記述dについて、無承認であっても医薬品的な効能効果を標榜する製品は医薬品の定義に該当し取り締まり対象となるため正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bが誤、cが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- dが誤となっているため誤りです(無承認無許可医薬品も客観的に医薬品の定義に該当します)。
- 選択肢 3不正解
- aが正、bが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aが正、cが誤、dが誤となっているため誤りです。
覚えるポイント
- 無承認無許可医薬品であっても医薬品的な目的・効能を標榜すれば法定義の医薬品に該当する
間違えやすいところ
- 動物用医薬品が医薬品医療機器等法の対象外であると誤認すること
出題の前提:医薬品医療機器等法第2条第1項、第55条第2項
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.23 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
生物由来製品の定義と指定
薬事に関する法規と制度 · 生物由来製品 / 指定要件 / 対象品目
生物由来製品に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 人に由来するものを原料又は材料として製造されるものはない。 b 医薬品、医薬部外品、化粧品又は医療機器が指定の対象となる。 c 保健衛生上特別の注意を要するものとして、厚生労働大臣が薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて指定する。 d 製品の使用によるアレルギーの発生リスクに着目して指定されている。
解答・解説を表示
解答
4
解説
生物由来製品は、人その他の生物(植物を除く)に由来する原料・材料を用いた医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器のうち、保健衛生上の特別の注意を要するものとして厚生労働大臣が薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて指定する製品です。感染症等の病原体リスクに着目して指定されます。
解き方
- aを評価:人に由来する原料(血液製剤等)も含まれるため誤り。
- bを評価:医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器が指定の対象となるため正しい。
- cを評価:厚生労働大臣が薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて指定するため正しい。
- dを評価:感染症のリスク等に着目して指定されるものでありアレルギーではないため誤り。
- 正しい組み合わせ(b、c)を選択肢4と特定する。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- aおよびdが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4正解
- bとcがともに正しい記述であるため正解です。
- 選択肢 5不正解
- dが誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- 生物由来製品の対象は医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器の4種
間違えやすいところ
- 植物由来の成分が含まれると誤解すること(植物は除かれる)
出題の前提:医薬品医療機器等法第2条第10項
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.24 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
毒薬及び劇薬の規制と取扱い
薬事に関する法規と制度 · 毒薬 / 劇薬 / 譲渡手続き / 開封販売
毒薬及び劇薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 一般用医薬品には、毒薬に該当するものはないが、劇薬に該当するものはある。 b 毒薬又は劇薬は、14歳以上の者であっても交付が禁止される場合がある。 c 劇薬を一般の生活者に対して販売する際、譲受人から交付を受ける文書には、当該医薬品の使用期間の記載が必要である。 d 店舗管理者が薬剤師以外である場合、店舗販売業者は、劇薬を開封して販売してはならない。
解答・解説を表示
解答
5
解説
一般用医薬品には毒薬や劇薬に該当するものはありません。毒薬・劇薬は14歳未満の者や安全な取扱いに不安がある者への交付が禁止されています。また、劇薬を一般に販売する際の譲受文書には品名、数量、使用目的、譲受人の氏名・住所・職業等の記載が必要ですが、使用期間の記載は義務付けられていません。店舗管理者が薬剤師でない場合、劇薬の開封販売は禁止されています。
解き方
- aを評価:一般用医薬品には毒薬も劇薬も存在しないため誤り。
- bを評価:14歳以上であっても安全な取扱いに不安があると認められる者等には交付が禁じられているため正しい。
- cを評価:譲受人から交付を受ける文書の記載事項に使用期間は含まれないため誤り。
- dを評価:店舗管理者が薬剤師以外の店舗販売業者では、劇薬を開封して販売してはならないため正しい。
- 正しい組み合わせは(b、d)であると判断する。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aおよびcが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- aが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- cが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 5正解
- bとdがともに正しい記述であるため正解です。
覚えるポイント
- 一般用医薬品には毒薬も劇薬も該当するものはない
間違えやすいところ
- 劇薬の譲受文書記載事項に「使用期間」が含まれると誤認すること
出題の前提:医薬品医療機器等法第44条、第46条、第47条、第37条
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.24 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品の法定表示事項
薬事に関する法規と制度 · 法定表示事項 / 日本薬局方 / 指定第二類医薬品 / 配置販売
一般用医薬品及び要指導医薬品の法定表示事項として、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 日本薬局方に収載されている医薬品については、「日本薬局方」の文字等 b 配置販売品目にあっては、「配置」の文字 c 配置販売品目以外の一般用医薬品にあっては、「店舗限定」の文字 d 指定第二類医薬品にあっては、枠の中に「2」の数字
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品医療機器等法第50条等において直接の容器・被包への法定表示が義務付けられています。日本薬局方収載医薬品には「日本薬局方」等の文字、指定第二類医薬品には「第[2]類医薬品」のように「2」を四角枠または丸枠で囲む表示、配置販売品目には「配置用」の文字の表示が義務付けられています。「店舗限定」という法定表示はありません。
解き方
- aを評価:日本薬局方収載医薬品には「日本薬局方」等の文字の表示が定められており正しい。
- bを評価:配置販売品目は「配置用」の文字であるため「配置」は誤り。
- cを評価:店舗限定という法定表示義務は存在しないため誤り。
- dを評価:指定第二類医薬品は「2」の数字を枠(丸枠・四角枠)で囲んで表示するため正しい。
- 正しい組み合わせは(a、d)であると判断する。
- 選択肢 1不正解
- bの配置販売品目の表示は「配置用」であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cの「店舗限定」という法定表示義務はないため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aとdがともに正しい表示事項の記述であるため正解です。
- 選択肢 4不正解
- bおよびcがともに誤りであるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- bが誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- 配置販売品目に記載すべき文字は「配置」ではなく「配置用」である点
間違えやすいところ
- 指定第二類医薬品の数字の囲み枠の表示規定を見落とすこと
出題の前提:医薬品医療機器等法第50条、同法施行規則第213条等
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.25 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬部外品の定義と規制
薬事に関する法規と制度 · 医薬部外品の定義 / 製造販売業許可 / 直接の容器への表示
医薬部外品に関する記述a〜dの正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 医薬部外品には、衛生害虫類(ねずみ、はえ、蚊、のみその他これらに類する生物)の防除を目的とする物がある。 b 医薬部外品には、あせも、ただれ等の防止を目的とする物がある。 c 医薬部外品を業として製造販売する場合には、医薬品医療機器等法に基づき、医薬部外品の製造販売業の許可を受ける必要がある。 d 医薬部外品の直接の容器又は直接の被包には、医薬品医療機器等法に基づき「医薬部外品」の文字の表示が義務付けられている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬部外品は人体に対する作用が緩和な物で、吐き気その他の不快感やあせも・ただれ等の防止、衛生害虫の防除等を目的とするものなどが該当します。製造販売には医薬部外品製造販売業許可が必要であり、直接の容器や被包には「医薬部外品」の文字表示が義務付けられています。
解き方
- aを評価:ねずみ・はえ・蚊・のみ等の衛生害虫類の防除目的の物は医薬部外品の定義に含まれるため正。
- bを評価:あせも、ただれ等の防止目的の物は医薬部外品に含まれるため正。
- cを評価:業として製造販売する場合は製造販売業の許可が必要であるため正。
- dを評価:直接の容器・被包に「医薬部外品」の文字表示義務があるため正。
- すべて正(正・正・正・正)を選択肢1と特定する。
- 選択肢 1正解
- a、b、c、dのすべてが正しい記述であるため正解です。
- 選択肢 2不正解
- dは義務付けられているため正であり、誤とする本選択肢は不適切です。
- 選択肢 3不正解
- cは許可を受ける必要があるため正であり、誤とする本選択肢は不適切です。
- 選択肢 4不正解
- bは医薬部外品の目的に含まれるため正であり、誤とする本選択肢は不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aは医薬部外品の定義に合致するため正であり、誤とする本選択肢は不適切です。
覚えるポイント
- 衛生害虫の防除を目的とする製品も医薬部外品に含まれる
間違えやすいところ
- 医薬部外品の販売業には許可が不要だが、製造販売業には許可が必要である点を混同すること
出題の前提:医薬品医療機器等法第2条第2項、第12条、第59条
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.25 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
保健機能食品等のマーク識別
薬事に関する法規と制度 · 特別用途食品 / 食品のマーク / 健康増進法
提示されたマークが表示されている食品として、正しいものを選びなさい(円形の中に「消費者庁許可」の文字と人と皿・スプーンを模した図案が描かれ、下部に区分欄があるマーク。なお、マーク中の「区分」の記載は考慮しない)。
解答・解説を表示
解答
2
解説
特別用途食品は、乳児、幼児、妊産婦、病者等の発育や健康の保持・回復に適するという特別の用途の表示をする食品です。消費者庁の許可マークがあり、特定保健用食品(バンザイした人のシルエット)を除く特別用途食品には、丸の中に人とボウル・スプーンを抽象化した図案と「消費者庁許可」が記載されたマークが使用されます。
解き方
- 問題画像に表示されたマークの図柄(消費者庁許可の円形マーク)を確認する。
- 特定保健用食品(トクホ)のマーク(両手を広げてバンザイしている人物のマーク)とは異なることを確認する。
- 特別用途食品(特定保健用食品を除く)の統一マークに合致すると判断する。
- 選択肢 1不正解
- 特定保健用食品のマークは人が両手を上げて伸びをしているようなシルエットマークです。
- 選択肢 2正解
- 図示されているマークは特別用途食品(特定保健用食品を除く。)の許可マークです。
- 選択肢 3不正解
- 栄養機能食品には国が定めた統一マークは存在しません。
- 選択肢 4不正解
- 栄養補助食品は法的な分類ではなく、公的なマークもありません。
- 選択肢 5不正解
- 機能性表示食品は事業者の責任で届出を行うものであり、消費者庁の許可マークはありません。
覚えるポイント
- 特定保健用食品のマークと特別用途食品のマークの違い
間違えやすいところ
- 栄養機能食品や機能性表示食品に許可マークがあると誤認すること
出題の前提:健康増進法第43条、特別用途食品の表示許可基準
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.26 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
薬局の定義・機能・認定制度
薬事に関する法規と制度 · 薬局の定義 / 地域連携薬局 / 専門医療機関連携薬局 / 健康サポート薬局
薬局に関する記述のうち、誤っているものを選びなさい。
解答・解説を表示
解答
5
解説
薬局の機能認定制度において、「地域連携薬局」は入退院時の医療機関との情報連携や在宅医療への対応等、地域包括ケアに資する薬局です。一方、「傷病の区分ごと(がん等)」に他の医療提供施設と連携して専門的な薬学的管理を行う薬局は「専門医療機関連携薬局」と定義されています。
解き方
- 選択肢1〜4の記述が医薬品医療機器等法の規定(第2条第12項、第6条の2、第6条の3等)に合致していることを確認する。
- 選択肢5の要件「専門的な薬学的知見に基づく指導」「傷病の区分ごとに」を確認する。
- これは「地域連携薬局」ではなく「専門医療機関連携薬局」の定義・認定要件であるため、5が誤りと判定する。
- 選択肢 1不正解
- 法第2条第12項における薬局の定義通りの正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 薬局は調剤だけでなく、要指導医薬品や一般用医薬品の販売を行うことができます。
- 選択肢 3不正解
- 法第6条の規定通り、薬局開設の許可を受けていない場所には病院・診療所の調剤所を除き薬局の名称を付してはなりません。
- 選択肢 4不正解
- 健康サポート薬局の定義・要件として正しい記述です。
- 選択肢 5正解
- 記述の内容は「地域連携薬局」ではなく「専門医療機関連携薬局」に関するものであるため誤り(これが問題の正答)です。
覚えるポイント
- 傷病の区分ごとに専門的な薬学的知見に基づき認定されるのは「専門医療機関連携薬局」
間違えやすいところ
- 「地域連携薬局」と「専門医療機関連携薬局」の認定要件の混同
出題の前提:医薬品医療機器等法第6条の2、第6条の3
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.26 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
店舗販売業の許可基準と店舗管理者の義務
薬事に関する法規と制度 · 店舗販売業 / 店舗管理者 / 許可の有効期間
店舗販売業に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 薬剤師が従事していても調剤を行うことはできない。 b 店舗販売業の許可は、5年ごとに、その更新を受けなければ、その期間の経過によって、その効力を失う。 c 店舗管理者は、その店舗の所在地の都道府県知事(その店舗の所在地が保健所を設置する市又は特別区の区域にある場合においては、市長又は区長。)の許可を受けた場合を除き、その店舗以外の場所で業として店舗の管理その他薬事に関する実務に従事する者であってはならない。 d 店舗販売業者は、その店舗管理者の意見を尊重するとともに、法令遵守のために措置を講ずる必要があるときは、当該措置を講じ、かつ、講じた措置の内容(措置を講じない場合にあっては、その旨及びその理由)を記録し、これを適切に保存しなければならない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
店舗販売業は一般用医薬品または要指導医薬品を販売・授与する業態であり、調剤を行うことはできません。許可有効期間は6年であり、店舗管理者の兼歴制限や事業者の法令遵守体制が義務付けられています。
解き方
- 店舗販売業における調剤可否と許可有効期間(6年)を確認する。
- 店舗管理者の専任義務および店舗販売業者の管理者意見尊重義務の規定を照合する。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤り、記述cが正しいため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- 記述bが誤り、記述dが正しいため不適当です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正であるため正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aおよびdが正しいため不適当です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aおよびcが正しく、記述bが誤りであるため不適当です。
答えの内訳
- a:正
- 店舗販売業では薬剤師が従事している場合であっても調剤を行うことは認められていません。
- b:誤
- 医薬品の販売業の許可の有効期間は6年であり、5年ではありません。
- c:正
- 店舗管理者は知事等の許可を受けた兼務の例外を除き、他の場所で薬事実務に従事してはなりません。
- d:正
- 店舗販売業者は管理者の意見を尊重し、法令遵守のための措置状況を適切に記録・保存する義務があります。
覚えるポイント
- 医薬品販売業の許可の有効期間は6年であること。
間違えやすいところ
- 店舗販売業に薬剤師がいても調剤室等の要件を満たした薬局ではないため調剤は不可である点。
出題の前提:医薬品医療機器等法第24条第2項(許可の有効期間6年)、第26条、第28条(店舗管理者の義務等)
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.27 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
配置販売業の業務範囲と遵守事項
薬事に関する法規と制度 · 配置販売業 / 身分証明書 / 分割販売の禁止
配置販売業に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 配置販売業者は、一般用医薬品のうち経年変化が起こりにくいこと等の基準(配置販売品目基準(平成21年厚生労働省告示第26号))に適合するもの以外の医薬品を販売してはならない。 b 配置販売業者又はその配置員は、その住所地の都道府県知事が発行する身分証明書の交付を受け、かつ、これを携帯しなければ、医薬品の配置販売に従事してはならない。 c 配置販売業者が店舗による販売又は授与の方法で医薬品を販売等しようとする場合には、別途、薬局の開設又は店舗販売業の許可を受ける必要がある。 d 配置販売業者は、特定の購入者の求めに応じて医薬品の包装を開封して分割販売することができる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
配置販売業は、医薬品をあらかじめ購入者の家庭等に預けておき、後日使用分を精算する「先用後利」を基本とする業態です。取り扱い品目は配置販売品目基準に適合するものに限られ、分割販売は一切認められていません。
解き方
- 配置販売品目基準と身分証明書携帯の法的要件を確認する。
- 店舗販売との違いおよび開封分割販売の禁止規定を照合する。
- 選択肢 1不正解
- 記述bおよびcが正しいため不適当です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤であるため正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述cが正しく、記述dが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正しく、記述dが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aおよびbが正しいため不適当です。
答えの内訳
- a:正
- 配置販売品目基準に適合する経年変化が起こりにくい一般用医薬品のみを取り扱うことができます。
- b:正
- 配置販売に従事する者は、住所地の都道府県知事が発行する身分証明書の交付を受け携帯しなければなりません。
- c:正
- 配置販売業は配置による販売形態であるため、店舗販売を行う場合は店舗販売業等の許可が別途必要です。
- d:誤
- 配置販売業者は、医薬品を開封して分割販売(量り売りなど)することは禁止されています。
覚えるポイント
- 配置販売業では医薬品の分割販売(開封販売)が禁止されていること。
間違えやすいところ
- 身分証明書の発行元は「営業区域の知事」ではなく「その者の住所地の都道府県知事」である点。
出題の前提:医薬品医療機器等法第30条、第31条、第32条、第37条
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.28 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品のリスク区分に応じた情報提供等の義務
薬事に関する法規と制度 · 情報提供の義務 / 要指導医薬品 / 第一類医薬品 / お薬手帳
薬局開設者が従事者に行わせる医薬品のリスク区分に応じた情報提供等に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 要指導医薬品を販売する場合は、その薬局において医薬品の販売又は授与に従事する薬剤師に、書面を用いて、必要な情報を提供させなければならない。 b 第一類医薬品を販売する場合は、その薬局において医薬品の販売又は授与に従事する薬剤師又は登録販売者に、書面を用いて、必要な情報を提供させなければならない。 c 第一類医薬品を使用しようとする者が薬剤服用歴その他の情報を一元的かつ経時的に管理できる手帳を所持しない場合は、その所持を勧奨させなければならない。 d 第二類医薬品を販売する場合は、その薬局において医薬品の販売又は授与に従事する薬剤師又は登録販売者に、書面を用いて、必要な情報を提供させなければならない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
要指導医薬品および第一類医薬品の情報提供は薬剤師による対面等の義務(第一類は特定販売時の書面電磁的方法を含む)であり、登録販売者は関与できません。お薬手帳の確認・所持勧奨義務は要指導医薬品に規定されています。第二類医薬品の情報提供は努力義務です。
解き方
- リスク区分ごとの情報提供の実施主体(薬剤師のみか、登録販売者も可能か)を確認する。
- 情報提供が法的義務(書面必須)か努力義務か、および手帳勧奨の対象区分を照合する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが正しく、記述bが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが正しく、記述cおよびdが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが誤であるため正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bおよびdが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 5不正解
- 記述cおよびdが誤りであるため不適当です。
答えの内訳
- a:正
- 要指導医薬品の販売時には、薬剤師に対面・書面による情報提供および薬学的知見に基づく指導を行わせなければなりません。
- b:誤
- 第一類医薬品の情報提供は薬剤師が行わなければならず、登録販売者に行わせることはできません。
- c:誤
- 手帳を所持しない場合にその所持を勧奨させなければならないと規定されているのは要指導医薬品です。
- d:誤
- 第二類医薬品の情報提供は努力義務であり、書面を用いて行わせる義務はありません。
覚えるポイント
- 第一類医薬品の情報提供は薬剤師に限定され、第二類医薬品の情報提供は努力義務であること。
間違えやすいところ
- お薬手帳の提示確認や未所持時の所持勧奨が義務付けられているのは「要指導医薬品」である点。
出題の前提:医薬品医療機器等法第36条の6、第36条の10、法施行規則第158条の11等
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.29 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
第一類医薬品の販売記録事項
薬事に関する法規と制度 · 第一類医薬品 / 販売記録 / 法定記載事項
医薬品医療機器等法施行規則第146条第3項の規定に基づき、店舗販売業者が第一類医薬品を販売したときに、書面に記載しなければならない事項として、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
薬局開設者または店舗販売業者が第一類医薬品を販売等したときは、品名、数量、販売日時、情報提供を行った薬剤師の氏名、購入者等が情報を理解したことの確認結果等を書面に記載し、2年間保存しなければなりません。購入者の職業は記載事項ではありません。
解き方
- 法施行規則第146条第3項に規定される第一類医薬品の販売記録事項を列挙する。
- 選択肢の中で記載事項として規定されていないものを特定する。
- 選択肢 1不正解
- 品名は販売記録の法定記載事項に含まれます。
- 選択肢 2不正解
- 数量は販売記録の法定記載事項に含まれます。
- 選択肢 3不正解
- 販売日時は販売記録の法定記載事項に含まれます。
- 選択肢 4正解
- 購入者の職業は法定記載事項として定められておらず誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 情報提供内容を理解したことの確認結果は法定記載事項に含まれます。
覚えるポイント
- 第一類医薬品の販売記録事項には購入者の職業は含まれず、記録の保存期間は2年間であること。
間違えやすいところ
- 購入者の氏名や連絡先等は必要に応じて確認される事項だが「職業」は記載義務事項ではない点。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第146条第3項(第一類医薬品の販売等の記録)
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.29 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
店舗における法定掲示事項
薬事に関する法規と制度 · 店舗の見やすい場所への掲示 / 店舗販売業 / 販売制度の概要
医薬品医療機器等法第29条の4の規定に基づき、店舗販売業者が、当該店舗の見やすい場所に掲示しなければならない事項として、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 要指導医薬品、第一類医薬品、第二類医薬品及び第三類医薬品の定義並びにこれらに関する解説 b 個人情報の適正な取扱いを確保するための措置 c 勤務する薬剤師の免許番号又は登録販売者の販売従事登録番号 d 複数の店舗について店舗販売業の許可を受けている場合、許可を受けている全ての店舗の名称及び所在地
解答・解説を表示
解答
1
解説
店舗販売業者は店舗の見やすい場所に、許可証記載事項、店舗管理者および勤務する薬剤師・登録販売者の氏名、取り扱う医薬品の区分、各リスク区分の定義・解説、濫用防止措置、個人情報の取扱い、苦情相談窓口等を掲示しなければなりません。
解き方
- 店舗の掲示事項に関する法令(法第29条の4、施行規則)の規定を確認する。
- 資格者の番号掲示や全店舗掲示の要否を検討し、正誤を判定する。
- 選択肢 1正解
- aおよびbが正しく、掲示事項として適切な組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述cは免許番号や登録番号までは求められていないため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述dは当該店舗の事項であり、全店舗の掲示は不要のため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述cが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 5不正解
- 記述cおよびdがともに誤りであるため不適当です。
答えの内訳
- a:正
- 医薬品の各リスク区分の定義および解説は、店舗の見やすい場所への掲示事項です。
- b:正
- 個人情報の適正な取扱いを確保するための措置は、制度の概要として掲示事項に含まれます。
- c:誤
- 勤務する薬剤師・登録販売者の氏名は掲示事項ですが、免許番号や登録番号は不要です。
- d:誤
- 掲示すべきは「当該店舗」の許可証記載事項等であり、全店舗の情報ではありません。
覚えるポイント
- 勤務する薬剤師・登録販売者の氏名は掲示するが、免許番号や登録番号は掲示事項ではないこと。
間違えやすいところ
- 個人情報の適正な取扱いを確保するための措置も掲示事項に含まれている点を見落としやすい。
出題の前提:医薬品医療機器等法第29条の4、医薬品医療機器等法施行規則第147条の11(見やすい場所への掲示)
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.30 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
薬局における特定販売の規制と要件
薬事に関する法規と制度 · 特定販売 / 薬局製造販売医薬品 / 表示義務
医薬品医療機器等法に基づく薬局における特定販売に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 特定販売を行うことについてインターネットを利用して広告する場合は、ホームページに特定販売を行う医薬品の使用期限を表示しなければならない。 b 特定販売を行うことについてインターネットを利用して広告する場合は、ホームページに現在勤務している薬剤師又は登録販売者の別、その氏名及び写真を表示しなければならない。 c 特定販売を行う場合は、当該薬局以外の場所に貯蔵し、又は陳列している医薬品を販売又は授与することができる。 d 薬局製造販売医薬品(毒薬及び劇薬であるものを除く。)は、特定販売の方法により販売することができる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
特定販売(通信販売等)は、薬局または店舗に貯蔵・陳列されている医薬品を対象に行われます。インターネット表示には使用期限や専門家の氏名等が必要ですが写真は必須ではありません。また一般用医薬品のほか、毒薬・劇薬を除く薬局製造販売医薬品も対象となります。
解き方
- 特定販売におけるインターネット上の表示事項(使用期限、専門家の氏名等)を確認する。
- 販売対象となる医薬品の貯蔵場所要件および対象医薬品の範囲(薬局製造販売医薬品含む)を照合する。
- 選択肢 1不正解
- 記述bの写真表示は義務付けられていないため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述cの別場所での貯蔵・陳列医薬品の販売は認められておらず誤りです。
- 選択肢 3正解
- aおよびdが正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bの写真表示義務が誤りであるため不適当です。
- 選択肢 5不正解
- 記述cが誤りであるため不適当です。
答えの内訳
- a:正
- 特定販売の広告をインターネットで行う場合、医薬品の使用期限の表示が義務付けられています。
- b:誤
- 専門家の氏名や区分の表示は必要ですが、顔写真の表示までは義務付けられていません。
- c:誤
- 特定販売であっても、当該薬局内に貯蔵・陳列している医薬品を販売しなければなりません。
- d:正
- 薬局製造販売医薬品(毒薬及び劇薬を除く)は、特定販売により販売することが認められています。
覚えるポイント
- 特定販売では当該薬局・店舗に貯蔵・陳列されている医薬品のみ販売可能であること。
間違えやすいところ
- 薬剤師や登録販売者の写真の掲載は法令上の義務事項ではない点。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第15条の6、第15条の7、別表第1の2(特定販売の広告事項)
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.30 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
濫用等のおそれのある医薬品の確認事項
薬事に関する法規と制度 · 濫用等のおそれのある医薬品 / 確認事項 / 若年者確認
濫用等のおそれのあるものとして厚生労働大臣が指定する医薬品を販売する場合、医薬品医療機器等法施行規則第15条の2の規定に基づき、薬局開設者が薬剤師又は登録販売者に必ず確認させなければならない事項の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 当該医薬品を使用しようとする者の他の薬局開設者等からの当該医薬品及び当該医薬品以外の濫用等のおそれのある医薬品の購入等の状況 b 当該医薬品を購入しようとする者が若年者である場合にあっては、当該者の氏名及び年齢 c 当該医薬品を購入しようとする者が、適正な使用のために必要と認められる数量を超えて当該医薬品を購入しようとする場合は、その理由 d 当該医薬品を購入しようとする者の住所
解答・解説を表示
解答
5
解説
濫用等のおそれのある医薬品の販売時には、購入数量、他店での購入状況、若年者の場合の氏名・年齢、複数購入や大量購入時の理由等を確認しなければなりません。住所の確認は義務付けられていません。
解き方
- 法施行規則第15条の2(指定医薬品の販売時の確認事項)を確認する。
- 他店購入状況、若年者の氏名・年齢、適正量超過の理由が該話し、住所は該当しないことを判定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述a、b、cが正しいため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびbが正しく、dが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- 記述cが正しいため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが正しく、dが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤であるため正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:正
- 他店からの同種医薬品の購入状況を確認させなければなりません。
- b:正
- 若年者(高校生・中学生等)である場合は、氏名および年齢を確認させなければなりません。
- c:正
- 適正使用に必要な数量を超える購入申し込みがある場合は、その理由を確認させなければなりません。
- d:誤
- 購入者の住所は法令で必ず確認させなければならない事項には含まれていません。
覚えるポイント
- 若年者に対しては氏名・年齢(学校名等含む)を確認するが、一般購入者の住所は法定確認事項ではないこと。
間違えやすいところ
- 第一類医薬品の記録事項や劇薬譲受書記載事項と、濫用指定医薬品の確認事項を混同しないこと。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第15条の2(店舗販売業における準用は第146条の2)
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.31 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
濫用等のおそれのある医薬品の指定成分
薬事に関する法規と制度 · 濫用等のおそれのある医薬品 / 厚生労働大臣指定成分 / エフェドリン
次の成分(その水和物及びそれらの塩類を含む。)を有効成分として含有する製剤のうち、濫用等のおそれのあるものとして厚生労働大臣が指定する医薬品(平成26年厚生労働省告示第252号)に該当するものの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a エフェドリン b ケトプロフェン c ノスカピン d イブプロフェン
解答・解説を表示
解答
4
解説
濫用等のおそれのある医薬品として指定されている成分は、エフェドリン、コデイン、ジヒドロコデイン、ブロモバレリル尿素、プソイドエフェドリン、メチルエフェドリンの6成分(塩類等含む)です。
解き方
- 指定されている6種類の成分(エフェドリン、コデイン、ジヒドロコデイン、ブロモバレリル尿素、プソイドエフェドリン、メチルエフェドリン)を思い出す。
- 提示された4つの成分から該当するエフェドリンのみを正と判定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが正しく、記述bおよびcが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- 記述bおよびdは指定成分ではないため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- 記述cは指定成分ではないため不適当です。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが誤であるため正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが正しく、記述cおよびdが誤りであるため不適当です。
答えの内訳
- a:正
- エフェドリンは厚生労働大臣が指定する濫用等のおそれのある医薬品の指定成分です。
- b:誤
- ケトプロフェンは非ステロイド性抗炎症成分であり、指定成分ではありません。
- c:誤
- ノスカピンは非麻薬性鎮咳成分であり、指定成分には含まれません。
- d:誤
- イブプロフェンは解熱鎮痛成分であり、指定成分ではありません。
覚えるポイント
- 濫用等のおそれのある指定医薬品はエフェドリン・プソイドエフェドリン・メチルエフェドリン・コデイン・ジヒドロコデイン・ブロモバレリル尿素の6成分。
間違えやすいところ
- 咳止め成分でもノスカピンやデキストロメトルファン(本問出題時点告示)は指定対象外である点。
出題の前提:平成26年厚生労働省告示第252号(濫用等のおそれのあるものとして厚生労働大臣が指定する医薬品)
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.31 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品の広告規制に関する正誤判断
薬事に関する法規と制度 · 医薬品の広告規制 / 誇大広告の禁止 / 課徴金制度 / 漢方処方製剤の広告
医薬品の広告に関する次の記述(a〜d)の正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品の製造販売業者に限っては、承認前の医薬品の名称に関する広告を行うことができる。 b 医薬品の効能、効果又は性能について、医師その他の者がこれを保証したものと誤解されるおそれがある記事を広告してはならない。 c 厚生労働大臣が医薬品の名称、製造方法、効能、効果又は性能に関する虚偽・誇大な広告を行った者に対して、課徴金を納付させる命令を行う課徴金制度がある。 d 漢方処方製剤の効能効果は、配合されている個々の生薬成分が相互に作用しているため、それらの構成生薬の作用を個別に挙げて説明することが望ましい。
解答・解説を表示
解答
5
解説
医薬品医療機器等法において医薬品の適正使用と安全確保を図るため、承認前の医薬品の広告は何人に対しても禁止されており、虚偽・誇大広告や医師等による保証誤認広告も厳格に禁じられています。違反に対しては課徴金納付命令が課される制度が存在します。
解き方
- 各記述の正誤(承認前医薬品の広告禁止対象、保証誤認広告の禁止、虚偽誇大広告への課徴金制度、漢方処方製剤の表示上の留意点)を確認する。
- aが誤、bが正、cが正、dが誤であることを判定し、該当する選択肢5を導き出す。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bが誤、cが誤となっているため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aが正、cが誤となっているため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aが正、bが誤、dが正となっているため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- cが誤、dが正となっているため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤であり、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 承認前医薬品の広告は製造販売業者も含めて何人も禁止されている点
- 漢方処方製剤の広告では個々の生薬の作用を抜き出して説明してはならない点
間違えやすいところ
- 製造販売業者であれば承認前でも広告可能であると誤認してしまうこと
- 課徴金制度は医薬品の広告規制には存在しないと思い込んでしまうこと
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第66条から第68条、第75条の5の2
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.32 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品の適正な販売方法等に関する正誤判断
薬事に関する法規と制度 · 医薬品の販売方法 / 乱用防止 / 景品・懸賞の制限 / 配置販売業 / 組み合わせ販売
医薬品の販売方法等に関する次の記述(a〜d)の正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品を多量に購入する者に対しても、プライバシーに配慮し、積極的に事情を尋ねることは避けるべきである。 b 医薬品を懸賞や景品として授与することは、原則として認められていない。 c 配置販売業において、医薬品を先用後利によらず現金売りを行うことは、顧客の求めに応じたものであれば医薬品医療機器等法違反には当たらない。 d 組み合わせ販売においては、個々の医薬品等の外箱等に記載された医薬品医療機器等法に基づく記載事項が、組み合わせ販売のため使用される容器の外から見えない状態でも販売することが認められる。
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解答
2
解説
医薬品の販売にあたっては保健衛生上の危害を防止するため適正な販売方法が求められます。乱用のおそれがある大量購入への積極的確認、安易な使用を助長する懸賞・景品としての授与の原則禁止、業態の許可範囲の遵守(配置販売業での現金売り禁止)、法定表示事項の視認性確保が義務付けられています。
解き方
- 記述a:乱用防止のため多量購入者へ事情を尋ねる義務があることを確認し「誤」と判断する。
- 記述b:景品や懸賞としての医薬品授与は安易な使用を招くため原則禁止であることから「正」と判断する。
- 記述c:配置販売業者が先用後利によらず顧客に現金売りを行うことは認められないため「誤」と判断する。
- 記述d:組み合わせ販売では外側から個々の法定表示事項が見えない状態で販売することは不可であるため「誤」と判断する。
- 選択肢 1不正解
- aが正、cが正となっているため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aが正、bが誤、dが正となっているため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- dが正となっているため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- bが誤、cが正、dが正となっているため誤りの組み合わせです。
覚えるポイント
- 配置販売業者による現金売りは配置販売業の趣旨に反し違法となる点
- 医薬品を懸賞・景品として授与することは原則禁止されている点
間違えやすいところ
- 顧客からの要望があれば配置販売業者でも現金売りが可能と誤解すること
- 組み合わせ販売の外装で内側の表示が見えなくても問題ないと誤認すること
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律、医薬品等の適正な販売方法に関する通知
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.32 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
薬事監視員および行政処分に関する記述の正答判定
薬事に関する法規と制度 · 薬事監視員 / 立入検査 / 業務体制整備命令 / 構造設備改善命令
医薬品医療機器等法に基づく行政庁による監視指導及び処分に関する次の記述(a〜d)のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 厚生労働大臣、都道府県知事、保健所を設置する市の市長及び特別区の区長は、その職員のうちから薬事監視員を命じ、監視指導を行わせている。 b 薬局開設者や医薬品の販売業者が、薬事監視員による立入検査や収去を拒んだり、妨げたり、忌避した場合については、罰則の規定が設けられている。 c 厚生労働大臣は、薬局開設者又は医薬品の販売業者に対して、一般用医薬品の販売等を行うための業務体制が基準(体制省令)に適合しなくなった場合において、その業務体制の整備を命ずることができる。 d 都道府県知事は、配置販売業者に対して、その構造設備が基準に適合せず、又はその構造設備によって不良医薬品を生じるおそれがある場合においては、その構造設備の改善を命ずることができる。
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解答
1
解説
行政庁(厚生労働大臣、都道府県知事、保健所設置市長・特別区長)は薬事監視員を任命して立入検査等の監視指導を行い、忌避等には罰則があります。また、薬局や店舗販売業者等の業務体制整備命令は都道府県知事等の権限であり、構造設備基準を持たない配置販売業には構造設備改善命令は適用されません。
解き方
- 記述aとbが薬事監視員の職務権限および立入検査忌避に対する罰則として正しいことを確認する。
- 記述cの業務体制整備命令の命令権者が「都道府県知事等」であるため誤りと判断する。
- 記述dの構造設備改善命令は店舗等を持たない「配置販売業」には適用されないため誤りと判断する。
- 正しい組み合わせが「a、b」(選択肢1)であることを導き出す。
- 選択肢 1正解
- aとbの記述はともに法規定に合致しており、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- cの業務体制整備命令の権限者は都道府県知事等であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- dの配置販売業には構造設備改善命令の規定がないため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cが誤りの記述を含んでいるため不適当です。
- 選択肢 5不正解
- cとdはともに誤りの記述であるため不適当です。
覚えるポイント
- 配置販売業には店舗等の構造設備基準が存在しないため構造設備改善命令の対象外となる点
- 業務体制整備命令を発出する主体は都道府県知事等である点
間違えやすいところ
- 業務体制整備命令の権限者を厚生労働大臣と混同すること
- 配置販売業に対しても店舗と同様に構造設備改善命令が出せると誤認すること
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第69条、第72条の2、第77条
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.33 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品の苦情・相談窓口に関する正誤判断
薬事に関する法規と制度 · 消費者団体 / 独立行政法人国民生活センター / 業界団体・職能団体 / 相談窓口
一般の生活者からの医薬品の苦情及び相談に関する次の記述(a〜d)の正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 生活者からの苦情等は、消費者団体等の民間団体にも寄せられることがあるが、これらの団体では生活者へのアドバイスは行ってはならないとされている。 b 消費者団体等の民間団体では、必要に応じて行政庁への通報や問題提起を行っている。 c 独立行政法人国民生活センターは、寄せられた苦情等の内容から、薬事に関する法令への違反、不遵守につながる情報が見出された場合には、医薬品医療機器等法に基づき立入検査によって事実関係を確認のうえ、必要な指導、処分等を行っている。 d 医薬品の販売関係の業界団体・職能団体においては、一般用医薬品の販売等に関する相談を受けつける窓口を、行政庁の許可を受けることなく設置してはならないとされている。
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解答
3
解説
一般の生活者からの苦情や相談は消費生活センターや国民生活センター、各種民間団体、業界団体等に寄せられます。民間団体や国民生活センターは生活者への助言や行政機関への情報提供を行いますが、医薬品医療機器等法に基づく立入検査や行政処分の権限を行使できるのは薬事監視員および行政庁(国・自治体)に限られます。
解き方
- 記述a:民間団体でも生活者への助言やアドバイスを行っていることから「誤」と判断する。
- 記述b:民間団体が行政庁への通報や問題提起を行っていることは適切であり「正」と判断する。
- 記述c:国民生活センターには医薬品医療機器等法に基づく立入検査や処分の権限はないため「誤」と判断する。
- 記述d:業界団体の自主的な相談窓口設置に行政庁の許可は求められないため「誤」と判断する。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bが誤、dが正となっているため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aが正、cが正となっているため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正となっているため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- bが誤、cが正となっているため誤りの組み合わせです。
覚えるポイント
- 国民生活センターには医薬品医療機器等法に基づく立入検査や処分の権限はない点
- 業界団体や民間団体の相談窓口は自主的な活動であり行政の事前許可は不要である点
間違えやすいところ
- 国民生活センターを法的な立入権限・処分権限を持つ行政機関と誤認すること
- 消費者団体などの民間団体が生活者へアドバイスをしてはならないと誤解すること
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(第4章 薬事関係法規・制度)「苦情相談窓口」
出典:神奈川県『2022年度 神奈川県 前半』
令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) p.33 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
2022年度 神奈川県 前半
参照した公式資料
神奈川県が公開した2022年度 神奈川県 前半の問題・解答資料です。
- 令和4年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:802KB) ↗ — www.pref.kanagawa.jp(PDF・38ページ)
- 令和4年度登録販売者試験 解答(PDF:68KB) ↗ — www.pref.kanagawa.jp(PDF・2ページ)

