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2022年度 愛媛県 後半の概要
かぜ薬の配合成分と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · かぜ薬 / アセトアミノフェン / dl-メチルエフェドリン塩酸塩 / トラネキサム酸
次の成分(アセトアミノフェン900mg、d-クロルフェニラミンマレイン酸塩3.5mg、デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物48mg、dl-メチルエフェドリン塩酸塩60mg、無水カフェイン75mg、ヘスペリジン60mg、トラネキサム酸420mg/9錠中)を含むかぜ薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。
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解答
2
解説
かぜ薬に配合される各成分の作用機序および副作用の特徴を正確に把握することが重要です。抗ヒスタミン成分は眠気を誘発し、アドレナリン作動成分は交感神経刺激により血圧上昇等をもたらします。またトラネキサム酸は血栓を安定化させる抗プラスミン作用を持ちます。
解き方
- 処方成分から抗ヒスタミン成分(d-クロルフェニラミンマレイン酸塩)やアドレナリン作動成分(dl-メチルエフェドリン塩酸塩)等の作用を確認する。
- 各記述の正誤を判定し、正しい組み合わせを選択する。
- 選択肢 1不正解
- aは正しいですが、bはd-クロルフェニラミンマレイン酸塩(抗ヒスタミン成分)による眠気があるため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aはインフルエンザ流行期におけるアセトアミノフェンの推奨として正しく、cは交感神経刺激作用を持つdl-メチルエフェドリン塩酸塩の注意点として正しいです。
- 選択肢 3不正解
- aは正しいですが、dのトラネキサム酸は血液を凝固しにくくするのではなく、血栓を分解しにくくする作用(抗プラスミン作用)であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bは眠気を促す成分が含まれているため誤りで、cは正しい記述です。
- 選択肢 5不正解
- cは正しいですが、dはトラネキサム酸の作用機序の説明が誤っています。
覚えるポイント
- トラネキサム酸は血栓溶解を抑える(線溶抑制)ため血栓症の人に注意が必要です。
間違えやすいところ
- トラネキサム酸を抗凝固作用と混同しないように注意します。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験問題(愛媛県・午後)問1に基づく
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.1 ↗(www.pref.ehime.jp)
かぜ薬の配合成分と配合目的
主な医薬品とその作用 · かぜ薬 / 抗ヒスタミン成分 / 鎮咳成分 / 気管支拡張成分 / ビタミン様物質
問1のかぜ薬に配合されている成分とその配合目的に関する記述について、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a d-クロルフェニラミンマレイン酸塩 ― くしゃみや鼻汁を抑える b デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物 ― 咳を抑える c dl-メチルエフェドリン塩酸塩 ― 炎症による腫れを和らげる d ヘスペリジン ― 気管・気管支を広げる
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解答
1
解説
各有効成分がどの症状の緩和を目的として配合されているかを対応付けます。dl-メチルエフェドリン塩酸塩は気管支を拡張させて咳を鎮める目的であり、ヘスペリジンはビタミン様物質としてビタミンCの吸収を助ける等の目的で配合されます。
解き方
- 配合成分と対応する効能・配合目的を照らし合わせる。
- a(抗ヒスタミン)とb(非麻薬性鎮咳)が正しいことを確認し、cとdの誤りを特定する。
- 選択肢 1正解
- a(抗ヒスタミン成分:くしゃみ・鼻汁の抑制)及びb(鎮咳成分:咳の抑制)はともに正しい配合目的です。
- 選択肢 2不正解
- aは正しいですが、cのdl-メチルエフェドリン塩酸塩の目的は気管支拡張による鎮咳であり、腫れを和らげることではありません。
- 選択肢 3不正解
- aは正しいですが、dのヘスペリジンは気管・気管支を広げる成分ではありません。
- 選択肢 4不正解
- bは正しいですが、cの配合目的が誤っています。
- 選択肢 5不正解
- cとdはともに配合目的が誤っています。
覚えるポイント
- dl-メチルエフェドリン塩酸塩は気管支拡張、ヘスペリジンはビタミン様物質です。
間違えやすいところ
- 抗炎症作用と気管支拡張作用の目的を取り違えないようにします。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験問題(愛媛県・午後)問2に基づく
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.1 ↗(www.pref.ehime.jp)
かぜの症状緩和に用いられる漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 葛根湯 / 麻黄湯 / 柴胡桂枝湯 / 小青竜湯
かぜの症状緩和に用いられる漢方処方製剤に関する記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 葛根湯は、体力中等度以上のものの感冒の初期(汗をかいていないもの)、鼻かぜ、肩こり、筋肉痛等に適すとされる。 b 麻黄湯は、胃腸の弱い人や発汗傾向の著しい人の鼻かぜ、気管支炎に適すとされる。 c 柴胡桂枝湯は、体力中等度又はやや虚弱で、多くは腹痛を伴い、ときに微熱・寒気・頭痛・吐きけなどのあるものの胃腸炎に適すとされ、副作用として膀胱炎様症状が現れることがある。 d 小青竜湯は、体力が充実して、粘性のある痰を伴う咳や鼻水が出るものの気管支喘息、鼻炎等に適すとされる。
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解答
5
解説
漢方処方製剤では、体力(証)や症状の特徴(発汗の有無、痰の性状など)が適用判断において重要です。麻黄湯は体力充実して発汗していない人向けであり、小青竜湯はうすい水様の痰や鼻水に用いられます。また柴胡桂枝湯では稀に膀胱炎様症状が現れることがあります。
解き方
- 各漢方処方の適応証(体力・汗の有無・痰の性状)と副作用を確認する。
- aが正、bが誤、cが正、dが誤であることを判定する。
- 選択肢 1不正解
- cは正しく、dは「粘性のある痰」ではなく「うすい水様の痰」であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bは麻黄湯が胃腸の弱い人や発汗傾向の著しい人には適さないため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aは葛根湯の正しい説明であり、誤りではありません。
- 選択肢 4不正解
- aが正しく、bとdが誤りであるため適切ではありません。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤であり、正しい正誤の組み合わせです。
覚えるポイント
- 麻黄湯は体力充実で無汗向け、小青竜湯はうすい水様の痰・鼻水向けです。
間違えやすいところ
- 小青竜湯の分泌物の特徴を「粘性のある痰」と取り違えないようにします。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験問題(愛媛県・午後)問3に基づく
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.2 ↗(www.pref.ehime.jp)
解熱鎮痛成分の働き及び副作用
主な医薬品とその作用 · 解熱鎮痛薬 / プロスタグランジン / 長期連用 / アスピリン喘息
解熱鎮痛成分の働き及び副作用に関する記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 大部分の解熱鎮痛成分による解熱作用は、末梢神経系におけるプロスタグランジンの産生抑制作用のほか、腎臓における水分の再吸収を促して循環血流量を増し、発汗を促進する作用も寄与している。 b 心臓病、腎臓病等の基礎疾患がない場合でも、解熱鎮痛薬を長期連用することにより、自覚症状がないまま徐々に臓器の障害が進行するおそれがある。 c アルコールは、解熱鎮痛成分の吸収や代謝に影響を与え、副作用を起こしやすくするおそれがあるため、解熱鎮痛薬の服用期間中は、飲酒を避けることとされている。 d いわゆる「アスピリン喘息」は、アスピリン特有の副作用であり、他の解熱鎮痛成分では生じない。
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解答
4
解説
解熱作用は視床下部の温熱中枢でのプロスタグランジン産生抑制により体温調節機能が働くことで生じます。またアスピリン喘息はアスピリン以外の解熱鎮痛成分(NSAIDs等)でも共通して誘発されるおそれがあります。
解き方
- 解熱作用の機序(中枢性のプロスタグランジン抑制)からaの誤りを判断する。
- アスピリン喘息がアスピリン単独の特異的副作用ではないことからdの誤りを判断する。
- 選択肢 1不正解
- a及びdが誤りであるため、組み合わせとして不適です。
- 選択肢 2不正解
- aおよびdは誤りで、bおよびcは正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- aは腎臓における水分の再吸収を促す等の記述が誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤であり、正しい正誤の組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- bおよびcが正しいため、すべて誤りとする選択肢は不適です。
覚えるポイント
- アスピリン喘息はアスピリン以外の解熱鎮痛成分でも発症します。
間違えやすいところ
- アスピリン喘息という名称からアスピリン特有と勘違いしないようにします。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験問題(愛媛県・午後)問4に基づく
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.2 ↗(www.pref.ehime.jp)
解熱鎮痛成分の特徴と安全性
主な医薬品とその作用 · アスピリン / エテンザミド / アセトアミノフェン / イブプロフェン
解熱鎮痛成分に関する記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a アスピリンは、ピリン系と呼ばれる解熱鎮痛成分であり、ショック等の重篤な副作用のほか、ピリン疹とよばれる薬疹が現れることがある。 b エテンザミドは、痛みの発生を抑える働きが作用の中心となっている他の解熱鎮痛成分に比べ、痛みが神経を伝わっていくのを抑える働きが強い。 c アセトアミノフェンは、他の解熱鎮痛成分に比べ、胃腸障害を起こしやすく、空腹時には服用しないこととされている。 d イブプロフェンは、アスピリン等に比べて胃腸への悪影響が少なく、一般用医薬品においても15歳未満の小児に使用することができる。
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解答
5
解説
アスピリンはサリチル酸系解熱鎮痛成分であり、一般用医薬品のピリン系成分はイソプロピルアンチピリンです。アセトアミノフェンは末梢のプロスタグランジン抑制が弱いため胃腸障害が少なく小児にも用いられます。イブプロフェンは一般用医薬品では15歳未満への使用が禁忌です。
解き方
- アスピリンの系統分類(サリチル酸系)を確認しaを誤りと判定する。
- エテンザミドの特徴(痛みの伝達抑制が強い)からbを正しいと判定する。
- アセトアミノフェンの胃腸障害の少なさからcを誤りと判定する。
- イブプロフェンの年齢制限(15歳未満使用不可)からdを誤りと判定する。
- 選択肢 1不正解
- aおよびcが誤りであるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 正しい記述はbのみであり、a、c、dは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- dのイブプロフェンは15歳未満の小児に使用できないため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bが正しく、cおよびdが誤りであるため不適です。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが誤であり、正しい正誤の組み合わせです。
覚えるポイント
- アスピリンはサリチル酸系、一般用医薬品のイブプロフェンは15歳未満禁忌です。
間違えやすいところ
- アスピリンとピリン系(イソプロピルアンチピリン)を混同しないようにします。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験問題(愛媛県・午後)問5に基づく
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.3 ↗(www.pref.ehime.jp)
鎮痛に用いられる漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 桂枝加朮附湯 / 薏苡仁湯 / 芍薬甘草湯 / 疎経活血湯
鎮痛の目的で用いられる漢方処方製剤に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
4
解説
疼痛に用いられる漢方製剤の鑑別では、各処方の体力基準と特徴的な主訴を整理することが大切です。疎経活血湯は体力中等度で関節痛・神経痛・腰痛等に用いられます。下肢の冷えが強く下腹部痛を伴うのは当帰四逆加呉茱萸生姜湯の特徴です。
解き方
- 各選択肢の漢方処方製剤の証(体力基準)と適応症状を確認する。
- 4の記述が疎経活血湯ではなく当帰四逆加呉茱萸生姜湯のものであることを見抜く。
- 選択肢 1不正解
- 桂枝加朮附湯に関する記述として体力虚弱・冷え・関節痛等の適応は正しいです。
- 選択肢 2不正解
- 薏苡仁湯は体力中等度向けであり、体の虚弱な人には不向きとされるため正しいです。
- 選択肢 3不正解
- 芍薬甘草湯は体力に関わらず使用でき、こむらがえり等の急激な筋肉痙攣に用いられるため正しいです。
- 選択肢 4正解
- この記述は当帰四逆加呉茱萸生姜湯のものであり、疎経活血湯の説明として誤っています。
覚えるポイント
- 疎経活血湯は体力中等度、当帰四逆加呉茱萸生姜湯は冷えと下腹部痛が特徴です。
間違えやすいところ
- 疎経活血湯と当帰四逆加呉茱萸生姜湯の適応症状を混同しやすいです。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験問題(愛媛県・午後)問6に基づく
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.3 ↗(www.pref.ehime.jp)
眠気を促す薬及び眠気を防ぐ薬
主な医薬品とその作用 · 酸棗仁湯 / 催眠鎮静薬 / カフェイン / 眠気防止薬
眠気を促す薬及び眠気を防ぐ薬に関する記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 酸棗仁湯は、体力中等度以下で、心身が疲れ、精神不安、不眠などがあるものの不眠症、神経症に適すとされる。 b 不眠症の診断がなされた人でも、薬物治療が行われていなければ、一般用医薬品である催眠鎮静薬の使用を避ける必要はない。 c カフェインには、反復摂取により依存を形成するという性質があるため、「短期間の服用にとどめ、連用しないこと」という注意喚起がなされている。 d 眠気防止薬は、一時的に精神的な集中を必要とするときに、眠気や倦怠感を除去する目的で使用されるものであり、小児用としても認められている一般用医薬品がある。
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解答
3
解説
一般用催眠鎮静薬は一時的な不眠症状の緩和を目的としており、医師から不眠症と診断されている人は使用対象外です。また眠気防止薬(カフェイン主薬)は依存性や小児の中枢刺激リスク等の観点から小児用の製剤は認められていません。
解き方
- 酸棗仁湯の証・適応症状を確認してaを正しいと判定する。
- 不眠症の診断を受けた人の対応を確認してbを誤りと判定する。
- カフェインの依存性と連用禁止の注意喚起からcを正しいと判定する。
- 眠気防止薬の対象年齢(小児用は存在しない)からdを誤りと判定する。
- 選択肢 1不正解
- aは正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- bおよびdは誤りで、aおよびcが正しい記述です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが正しく、bとdが誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- bは誤りで、cは正しい記述であるため不適です。
覚えるポイント
- 眠気防止薬(カフェイン製剤)に小児用として認められた一般用医薬品はありません。
間違えやすいところ
- 不眠症の診断を受けた人は薬物治療の有無にかかわらず医師に相談が必要です。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験問題(愛媛県・午後)問7に基づく
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.4 ↗(www.pref.ehime.jp)
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)の成分と特徴
主な医薬品とその作用 · ジフェニドール塩酸塩 / スコポラミン臭化水素酸塩水和物 / 局所麻酔成分 / 適用年齢
鎮暈薬に関する記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a ジフェニドール塩酸塩は、内耳にある前庭と脳を結ぶ神経の調節作用のほか、内耳への血流を改善する作用を示す。 b スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、他の抗コリン成分と比べて脳内に移行しにくいとされている。 c 胃粘膜への麻酔作用によって嘔吐刺激を和らげ、乗物酔いに伴う吐きけを抑えることを目的として、アリルイソプロピルアセチル尿素のような局所麻酔成分が配合されている場合がある。 d 3歳未満では、乗物酔いが起こることはほとんどないとされており、3歳未満を対象とした乗物酔い防止薬はない。
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解答
1
解説
スコポラミン臭化水素酸塩は中枢(脳内)に移行しやすい抗コリン成分です。アリルイソプロピルアセチル尿素は鎮静成分であり、胃粘膜への局所麻酔成分としてはアミノ安息香酸エチル等が該当します。また乳幼児(3歳未満)は乗物酔いを生じにくいため防止薬はありません。
解き方
- ジフェニドール塩酸塩の作用(前庭神経調節・血流改善)からaを正しいと判定する。
- スコポラミン臭化水素酸塩の脳内移行性(移行しやすい)からbを誤りと判定する。
- アリルイソプロピルアセチル尿素の薬効分類(鎮静成分)からcを誤りと判定する。
- 乗物酔い防止薬の対象年齢(3歳未満対象はない)からdを正しいと判定する。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正であり、正しい正誤の組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bは脳内に移行しやすいため誤りで、dは正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- aはジフェニドール塩酸塩の正しい説明であるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- aが正しく、bとcが誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- dは3歳未満を対象とした製剤がないため正しい記述であり不適です。
覚えるポイント
- スコポラミンは脳内移行しやすく、3歳未満用の乗物酔い薬はありません。
間違えやすいところ
- アリルイソプロピルアセチル尿素(鎮静成分)を局所麻酔成分と誤認しないようにします。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験問題(愛媛県・午後)問8に基づく
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.4 ↗(www.pref.ehime.jp)
鎮咳去痰薬の配合成分と注意点
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / ジヒドロコデインリン酸塩 / グアイフェネシン / 乱用等のおそれのある医薬品
次の成分(60mL中:ジヒドロコデインリン酸塩 30mg、グアイフェネシン 170mg、クロルフェニラミンマレイン酸塩 12mg、無水カフェイン 62mg)を含む咳止め・痰を出しやすくする薬(鎮咳去痰薬)に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。 a 一般の生活者が、本剤に加えて乗物酔い防止薬を購入しようとした場合、含まれる成分が重複する可能性はないため注意を促す必要はない。 b グアイフェネシンは、気道粘膜からの粘液の分泌を促進する作用を示す。 c ジヒドロコデインリン酸塩は、血液-胎盤関門を通過しないため、妊娠中の女性でも使用することができる。 d 本剤を長期連用や大量摂取することによって多幸感が現れることがあり、薬物依存につながるおそれがある。
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解答
4
解説
鎮咳去痰薬に配合される抗ヒスタミン成分やカフェインは乗物酔い防止薬等と重複しやすく、またコデイン類は血液-胎盤関門を通過し依存性もあるため注意が必要です。
解き方
- 各記述a~dの正誤を成分の薬理作用と安全性に基づいて確認する。
- aは抗ヒスタミン成分等の重複があるため誤り、bは分泌促進作用で正しいと判断する。
- cは胎盤関門を通過するため誤り、dは依存性・多幸感のリスクがあり正しいと判断し、bとdの組み合わせ(4)を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りであるため不正解です。乗物酔い防止薬と抗ヒスタミン成分等が重複する可能性があります。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびcが誤りであるため不正解です。ジヒドロコデインリン酸塩は胎盤関門を通過します。
- 選択肢 3不正解
- 記述cが誤りであるため不正解です。妊婦又は妊娠していると思われる女性は相談すること等とされています。
- 選択肢 4正解
- 記述b(去痰作用)と記述d(多幸感・薬物依存)はともに正しいため、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 5不正解
- 記述cが誤りであるため不正解です。ジヒドロコデインリン酸塩は血液-胎盤関門を通過します。
覚えるポイント
- ジヒドロコデインリン酸塩は依存性や胎盤通過性があり妊婦等に注意が必要です。
間違えやすいところ
- コデイン類が血液-胎盤関門を「通過しない」と誤認しないように注意しましょう。
出題の前提:試験問題の記載内容及び登録販売者試験の手引き(第3章 主な医薬品とその作用)
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.5 ↗(www.pref.ehime.jp) / 令和4年登録販売者試験解答 [PDFファイル/50KB] p.1 ↗(www.pref.ehime.jp)
鎮咳去痰に用いられる漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 甘草湯 / 五虎湯 / 半夏厚朴湯 / 麦門冬湯
咳止め・痰を出しやすくする目的で用いられる漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 甘草湯は、激しい咳、口内炎等に用いられるほか、外用として痔・脱肛の痛みにも用いられる。 b 五虎湯は、構成生薬にマオウを含まないため、心臓病、高血圧、糖尿病等の基礎疾患を有する者でも使用することができる。 c 半夏厚朴湯は、咽喉・食道部に異物感があり、ときに動悸、めまいなどを伴う不安神経症、神経性胃炎、咳等に適すとされる。 d 麦門冬湯は、体力中等度以下で、痰が切れにくく、ときに強く咳こみ、又は咽頭の乾燥感があるものの気管支炎、咽頭炎等に適すとされる。
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解答
4
解説
五虎湯は麻杏甘石湯に桑白皮を加えた処方であり、マオウを含有するため循環器系疾患等のある人では慎重な使用が必要です。
解き方
- a~dの記述について、各漢方処方製剤の効能・特徴・構成生薬を確認する。
- 甘草湯の外用(痔・脱肛の痛み)は正しい(a:正)。
- 五虎湯はマオウを含むため、誤り(b:誤)。
- 半夏厚朴湯(のどの異物感)と麦門冬湯(からぜき・咽頭乾燥)の記述は正しい(c:正、d:正)。よって4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが「誤」、bが「正」、cが「誤」となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bが「正」、c・dが「誤」となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cが「誤」となっているため誤りです。半夏厚朴湯はのどの異物感や咳等に適します。
- 選択肢 4正解
- a:正、b:誤、c:正、d:正の正しい組み合わせとなっています。
- 選択肢 5不正解
- aが「誤」、dが「誤」となっているため誤りです。
覚えるポイント
- 五虎湯・麻黄湯・小青竜湯などはマオウを含む代表的な咳止めの漢方製剤です。
間違えやすいところ
- 五虎湯にマオウが含まれないと勘違いしないようにしましょう。
出題の前提:試験問題の記載内容及び登録販売者試験の手引き(第3章 主な医薬品とその作用)
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.5 ↗(www.pref.ehime.jp) / 令和4年登録販売者試験解答 [PDFファイル/50KB] p.1 ↗(www.pref.ehime.jp)
胃に作用する薬の配合成分とその配合目的
主な医薬品とその作用 · 健胃薬 / 消化薬 / 胃粘膜保護成分 / 胃液分泌抑制成分
胃に作用する薬の配合成分とその配合目的に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。 【配合成分】 ― 【配合目的】 a テプレノン ― 胃酸を中和する b リパーゼ ― 脂質の分解に働く酵素を補う c ロートエキス ― 過剰な胃液の分泌を抑える d センブリ ― 胃粘膜の炎症を和らげる
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解答
3
解説
テプレノンは胃粘膜保護・修復成分であり制酸成分ではありません。センブリは苦味健胃生薬であり、味覚神経を刺激して胃液分泌を促す成分です。
解き方
- 各配合成分の薬効群・作用機序を確認する。
- テプレノンは胃粘膜保護成分(中和ではないためaは誤り)。
- リパーゼは消化酵素(脂質分解)で正しい(bは正)。
- ロートエキスは抗コリン作用による胃液分泌抑制で正しい(cは正)。
- センブリは苦味健胃生薬(抗炎症ではないためdは誤り)。正しいのはbとcであるため3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りです。テプレノンは胃粘膜保護・修復成分です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りです。テプレノンは制酸成分ではありません。
- 選択肢 3正解
- b(リパーゼは脂質分解酵素)とc(ロートエキスは胃液分泌抑制)がともに正しく、正解です。
- 選択肢 4不正解
- dが誤りです。センブリは苦味により胃機能を高める健胃成分です。
- 選択肢 5不正解
- dが誤りです。センブリは胃粘膜の抗炎症を目的とする生薬ではありません。
覚えるポイント
- テプレノンは胃粘膜保護・修復、センブリは苦味健胃生薬です。
間違えやすいところ
- 制酸成分(炭酸水素ナトリウム等)と胃粘膜保護成分(テプレノン等)を混同しないようにしましょう。
出題の前提:試験問題の記載内容及び登録販売者試験の手引き(第3章 主な医薬品とその作用)
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.6 ↗(www.pref.ehime.jp) / 令和4年登録販売者試験解答 [PDFファイル/50KB] p.1 ↗(www.pref.ehime.jp)
胃に作用する薬の作用と留意点
主な医薬品とその作用 · 制酸薬 / 健胃生薬 / ピレンゼピン塩酸塩 / H2ブロッカー
胃に作用する薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 制酸成分を主体とする胃腸薬は、酸度の高い食品と一緒に使用すると胃酸に対する中和作用が低下することが考えられるため、炭酸飲料等での服用は適当でない。 b オウバク、ゲンチアナ及びユウタン等の生薬成分が配合された健胃薬は、苦味の強い製剤が多いため、一般の生活者に対してはオブラートで包む等、味を遮蔽する方法で服用するよう指導することが望ましい。 c ピレンゼピン塩酸塩は、抗コリン作用を示すため、排尿困難や動悸等の副作用を生じることがある。 d 胃液分泌を抑制することを目的として、ヒスタミンの働きを抑える成分が配合された医薬品は、H1ブロッカーと呼ばれている。
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解答
2
解説
苦味健胃生薬は味覚刺激により胃液分泌を促すためオブラートで味を遮蔽してはいけません。また、胃酸分泌を抑えるヒスタミン遮断薬はH2ブロッカーです。
解き方
- a:制酸薬は酸度の高い飲料と飲むと効果が落ちるため適切でない(正しい)。
- b:苦味健胃生薬は苦味を感じることで効果を発揮するためオブラート等で包まない(誤り)。
- c:ピレンゼピン塩酸塩は抗コリン作用による副作用(排尿困難や動悸等)がある(正しい)。
- d:胃液分泌抑制を目的とするヒスタミン受容体拮抗成分は「H2ブロッカー」であるため誤り。よって「正・誤・正・誤」の2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- cが「誤」、dが「正」となっているため誤りです。
- 選択肢 2正解
- a:正、b:誤、c:正、d:誤の正しい組み合わせとなっています。
- 選択肢 3不正解
- aが「誤」、bが「正」となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが「誤」、dが「正」となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが「誤」、bが「正」、cが「誤」となっているため誤りです。
覚えるポイント
- 苦味健胃薬は味覚刺激が重要であるため、オブラート等で味を遮蔽してはいけません。
間違えやすいところ
- アレルギー等に用いるH1ブロッカーと、胃酸分泌を抑えるH2ブロッカーを混同しないようにしましょう。
出題の前提:試験問題の記載内容及び登録販売者試験の手引き(第3章 主な医薬品とその作用)
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.6 ↗(www.pref.ehime.jp) / 令和4年登録販売者試験解答 [PDFファイル/50KB] p.1 ↗(www.pref.ehime.jp)
腸の薬の配合成分とその配合目的
主な医薬品とその作用 · 整腸薬 / 止瀉薬 / 瀉下薬 / ラクトミン / 次没食子酸ビスマス
腸の薬の配合成分とその配合目的に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。 【配合成分】 ― 【配合目的】 a ラクトミン ― 腸内細菌のバランスを整える b 木クレオソート ― 分解物が小腸を刺激して瀉下作用をもたらす c 次没食子酸ビスマス ― 腸粘膜を保護する d カルメロースナトリウム ― 発酵により生じるガスによって便通を促す
解答・解説を表示
解答
2
解説
木クレオソートは過剰な腸運動を正常化する止瀉成分です(分解物が小腸を刺激するのはヒマシ油)。カルメロースナトリウムは腸内で水分を吸収して便容積を増大させる膨張性瀉下成分です。
解き方
- a:ラクトミン(乳酸菌)は腸内細菌のバランスを整える(正しい)。
- b:木クレオソートは腸の運動を抑制・殺菌する止瀉薬であり、小腸刺激の瀉下薬ではない(誤り)。
- c:次没食子酸ビスマスは収斂作用により腸粘膜を保護する(正しい)。
- d:カルメロースナトリウムは水分を吸収して膨張し便容積を増大させる成分(誤り)。正しいのはaとcであるため2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- bが誤りです。木クレオソートは止瀉薬の成分です。
- 選択肢 2正解
- a(ラクトミンの整腸作用)とc(次没食子酸ビスマスの粘膜保護作用)が正しく、正解です。
- 選択肢 3不正解
- dが誤りです。カルメロースナトリウムは水分を吸って便の容積を増やす膨張性瀉下成分です。
- 選択肢 4不正解
- bが誤りです。分解物が小腸を刺激して瀉下作用を示すのはヒマシ油の説明です。
- 選択肢 5不正解
- dが誤りです。発酵により生じるガス等で便通を促す作用ではありません。
覚えるポイント
- 木クレオソートは止瀉薬、次没食子酸ビスマスは収斂・腸粘膜保護成分です。
間違えやすいところ
- ヒマシ油(小腸刺激性)と木クレオソート(止瀉)の作用を取り違えないようにしましょう。
出題の前提:試験問題の記載内容及び登録販売者試験の手引き(第3章 主な医薬品とその作用)
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.7 ↗(www.pref.ehime.jp) / 令和4年登録販売者試験解答 [PDFファイル/50KB] p.1 ↗(www.pref.ehime.jp)
腸の薬の作用機序と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · トリメブチンマレイン酸塩 / 収斂成分 / ビサコジル / ヒマシ油
腸の薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a トリメブチンマレイン酸塩は、消化管運動が低下しているときは亢進的に、運動が亢進しているときは抑制的に働く作用があるとされる。 b 収斂成分を主体とする止瀉薬については、細菌性の下痢や食中毒のときに使用して腸の運動を鎮めると、かえって状態を悪化させるおそれがある。 c ビサコジルは、空腸や回腸の粘膜を刺激して排便を促すと考えられている。 d ヒマシ油は、主に誤食・誤飲等による中毒の場合などに用いられ、防虫剤や殺鼠剤を誤って飲み込んだ場合にも使用することができる。
解答・解説を表示
解答
5
解説
ビサコジルは大腸粘膜を直接刺激して排便を促します。また、ヒマシ油は油溶性の毒物(殺鼠剤のリン化亜鉛など)を溶かして吸収を促進させる恐れがあるため使用してはなりません。
解き方
- a:トリメブチンマレイン酸塩の消化管運動調節作用についての記述は正しい(正)。
- b:細菌性下痢や食中毒で止瀉薬を用いて腸運動を止めると毒素排出が遅れて悪化するおそれがある(正)。
- c:ビサコジルは大腸を刺激する成分であり、空腸や回腸ではないため誤り(誤)。
- d:ヒマシ油は防虫剤や殺鼠剤の中毒に対しては吸収を促進するため使用禁忌である(誤)。正・正・誤・誤の5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- bが「誤」、c・dが「正」となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが「誤」、dが「正」となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bが「誤」、cが「正」となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが「誤」、c・dが「正」となっているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- a:正、b:正、c:誤、d:誤の正しい組み合わせとなっています。
覚えるポイント
- ヒマシ油は脂溶性毒物(殺鼠剤・防虫剤等)の誤飲時には吸収を促進するため禁忌です。
間違えやすいところ
- ビサコジルは小腸(空腸・回腸)ではなく「大腸」を刺激して排便を促します。
出題の前提:試験問題の記載内容及び登録販売者試験の手引き(第3章 主な医薬品とその作用)
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.7 ↗(www.pref.ehime.jp) / 令和4年登録販売者試験解答 [PDFファイル/50KB] p.1 ↗(www.pref.ehime.jp)
便秘等に用いられる漢方処方製剤の鑑別
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 大黄甘草湯 / 瀉下薬 / 虚弱者禁忌
以下の腸の不調を改善する目的で用いられる漢方処方製剤に関する記述について、あてはまるものはどれか。 「便秘、便秘に伴う頭重、のぼせ、湿疹・皮膚炎、ふきでもの(にきび)、食欲不振(食欲減退)などの症状の緩和に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱く下痢しやすい人では、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。」
解答・解説を表示
解答
3
解説
大黄甘草湯は体力に関わらず便秘やその随伴症状に用いられますが、ダイオウを含むため胃腸虚弱者や下痢しやすい人には不向きとされています。
解き方
- 問題文の適応症状(便秘、便秘に伴う頭重・のぼせ・湿疹等)と不向きな人(虚弱者、下痢しやすい人)を確認する。
- 桂枝加芍薬湯は下痢・便秘を繰り返す過敏性腸症候群等、六君子湯は胃腸虚弱・胃もたれ等に適する。
- 大黄牡丹皮湯は体力中等度以上で下腹部痛等がある便秘に用いられる。
- 体力規定の記載がなく便秘全般に用いられ、虚弱者に不向きとされるのは大黄甘草湯であるため3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 桂枝加芍薬湯は体力中等度以下で腹部膨満感のあるしぶり腹や腹痛等に適します。
- 選択肢 2不正解
- 六君子湯は体力中等度以下で胃腸が弱く食欲不振や胃もたれ等がある場合に適します。
- 選択肢 3正解
- 問題文の記述は「大黄甘草湯」の適応症及び注意点に合致するため正解です。
- 選択肢 4不正解
- 大黄牡丹皮湯は「体力中等度以上で、下腹部痛があるものの便秘」等に適します。
覚えるポイント
- 大黄甘草湯はダイオウとカンゾウで構成され、体力に関わらず便秘に広く用いられます。
間違えやすいところ
- 大黄牡丹皮湯(体力中等度以上)との体力基準の違いに留意しましょう。
出題の前提:試験問題の記載内容及び登録販売者試験の手引き(第3章 主な医薬品とその作用)
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.8 ↗(www.pref.ehime.jp) / 令和4年登録販売者試験解答 [PDFファイル/50KB] p.1 ↗(www.pref.ehime.jp)
胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分と注意点
主な医薬品とその作用 · パパベリン塩酸塩 / オキセサゼイン / 抗コリン成分 / 胃腸鎮痛鎮痙薬の適用
胃腸鎮痛鎮痙薬やその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。 a パパベリン塩酸塩は、消化管の平滑筋に直接働いて胃腸の痙攣を鎮める作用を示す。 b 消化管の粘膜及び平滑筋に対する麻酔作用による鎮痛鎮痙の効果を期待して、オキセサゼインのような局所麻酔成分が配合されている場合がある。 c 抗コリン成分のうち、ジサイクロミン塩酸塩は、副交感神経系の働きを抑える作用が消化管に限定される。 d 下痢を伴う腹痛については、下痢よりも腹痛への対処が優先されるため、胃腸鎮痛鎮痙薬の適用となる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
抗コリン成分の副交感神経遮断作用は消化管に限定されず全身に及びます。また、下痢を伴う腹痛は主に下痢への対処(整腸・止瀉)が優先されます。
解き方
- a:パパベリン塩酸塩は平滑筋直接作用による鎮痙作用を示す(正しい)。
- b:オキセサゼインは局所麻酔作用により胃粘膜・平滑筋に作用して鎮痛鎮痙を示す(正しい)。
- c:ジサイクロミン塩酸塩を含む抗コリン成分は消化管に限定されず全身的な副作用を生じる(誤り)。
- d:下痢に伴う腹痛は下痢への対処が優先され、安易な胃腸鎮痛鎮痙薬の連用は適さない(誤り)。よって1を選択する。
- 選択肢 1正解
- a(パパベリンの平滑筋直接作用)とb(オキセサゼインの局所麻酔作用)はともに正しく、正解です。
- 選択肢 2不正解
- cが誤りです。抗コリン作用は消化管に限定されず、口渇や散瞳、排尿困難等の全身作用が現れます。
- 選択肢 3不正解
- dが誤りです。下痢を伴う腹痛では、下痢への対処が優先されます。
- 選択肢 4不正解
- cが誤りです。ジサイクロミン塩酸塩の作用は消化管に限定されません。
- 選択肢 5不正解
- dが誤りです。下痢を伴う腹痛に対して胃腸鎮痛鎮痙薬を優先適用するのは不適切です。
覚えるポイント
- パパベリン塩酸塩は自律神経を介さず平滑筋に直接作用して痙攣を鎮めます。
間違えやすいところ
- 抗コリン成分の作用が消化管に限定されると誤認しないように注意しましょう。
出題の前提:試験問題の記載内容及び登録販売者試験の手引き(第3章 主な医薬品とその作用)
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.8 ↗(www.pref.ehime.jp) / 令和4年登録販売者試験解答 [PDFファイル/50KB] p.1 ↗(www.pref.ehime.jp)
浣腸薬及び駆虫薬の配合成分と特徴
主な医薬品とその作用 · 浣腸薬 / 駆虫薬 / グリセリン / パモ酸ピルビニウム
浣腸薬及び駆虫薬に関する以下の記述 a~d の正誤の正しい組み合わせを選びなさい。 a グリセリンが配合された浣腸薬では、排便時に血圧上昇を生じる場合がある。 b 炭酸水素ナトリウムを主薬とする坐剤は、炭酸水素ナトリウムが直腸内で分解され、浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで直腸粘膜を刺激し、排便を促す。 c 駆虫薬は、腸管内の寄生虫を駆除するために用いられ、一般用医薬品の駆虫薬が対象とする寄生虫は、条虫と蟯虫である。 d パモ酸ピルビニウムは、蟯虫の呼吸や栄養分の代謝を抑えて殺虫作用を示すとされている。
解答・解説を表示
解答
4
解説
浣腸薬や駆虫薬は、それぞれの有効成分が発現する刺激機序や作用対象となる寄生虫の種類を正確に把握しておく必要があります。
解き方
- グリセリン浣腸薬による副作用(急激な血圧低下や立ちくらみ)や炭酸ガスの作用機序を確認する。
- 一般用医薬品の駆虫薬が対象とする寄生虫(回虫・蟯虫)およびパモ酸ピルビニウムの作用機序を確認して正誤を判定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述 a が誤りであるため不適です。グリセリン浣腸では排便時に急激な血圧低下を生じることがあります。
- 選択肢 2不正解
- 記述 a, c が誤りで記述 d が正しい組み合わせと一致しないため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述 b, c が誤りであるため不適です。炭酸水素ナトリウムは炭酸ガスを発生させて刺激します。
- 選択肢 4正解
- aは血圧低下、bは炭酸ガス発生、cは回虫と蟯虫が対象であるため誤りであり、dのみ正しく適切な組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 記述 a, b, c が誤りで記述 d が正しいため不適です。
覚えるポイント
- 一般用医薬品の駆虫薬が対象とするのは回虫と蟯虫であり、条虫は対象外です。
間違えやすいところ
- グリセリン浣腸による排便時の迷走神経反射や立ちくらみは血圧低下によるものであり、血圧上昇ではありません。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」排便を促す薬、駆虫薬
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.9 ↗(www.pref.ehime.jp)
強心薬の定義と配合成分
主な医薬品とその作用 · 強心薬 / センソ / 用量制限
強心薬に関する以下の記述について、( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを選びなさい。 強心薬は、疲労やストレス等による( a )の心臓の働きの乱れについて、心臓の働きを整えて、動悸や息切れ等の症状の改善を目的とする医薬品である。心筋に作用して、その収縮力を高めるとされる代表的な成分として( b )があり、一般用医薬品では、1日用量が( c )以下となるように用法・用量が定められている。
解答・解説を表示
解答
5
解説
一般用医薬品の強心薬は軽度の心臓機能の乱れを整えるものであり、劇薬に指定されているセンソは1日最大用量が5mg以下と定められています。
解き方
- 一般用医薬品の適用対象が「軽度」の症状であることを確認する。
- 心筋の収縮力を高める代表的な生薬成分が「センソ」であること、その1日用量上限が「5mg」であることを当てはめる。
- 選択肢 1不正解
- センソの1日上限用量は「5mg」であり、「5µg」ではないため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 心筋に直接作用して収縮力を高める成分はセンソであり、用量単位も誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 一般用医薬品の対象は「軽度」であり、センソの用量単位も「5mg」であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 一般用強心薬の対象は「軽度」であり、心収縮力を高める成分は「センソ」であるため誤りです。
- 選択肢 5正解
- a:軽度、b:センソ、c:5mgの組み合わせがすべて正しいため正解です。
覚えるポイント
- センソはヒキガエル科の毒腺分泌物で、強心作用を示し1日用量は5mg以下と規定されています。
間違えやすいところ
- センソの用量を「5µg」とマイクログラム単位に混同しないよう注意が必要です。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」強心薬
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.9 ↗(www.pref.ehime.jp)
コレステロール及び高コレステロール改善薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · LDL / 大豆油不けん化物 / リボフラビン / ガンマ-オリザノール
コレステロール及び高コレステロール改善薬の配合成分に関する以下の記述 a~d の正誤の正しい組み合わせを選びなさい。 a 低密度リポタンパク質(LDL)は、末梢組織のコレステロールを取り込んで肝臓へと運ぶ働きがある。 b 大豆油不けん化物は、腸管におけるコレステロールの吸収を抑える働きがあるとされる。 c リボフラビンは、酵素により活性化され、コレステロールの生合成抑制と排泄・異化促進作用、中性脂肪抑制作用、過酸化脂質分解作用を示すと言われている。 d ガンマ-オリザノールは、血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害の緩和等を目的として用いられる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
リポタンパク質の役割(LDLは肝臓から末梢へ、HDLは末梢から肝臓へ)と、高コレステロール改善薬に含まれる各成分の作用機序を整理します。
解き方
- LDLとHDLの体内でのコレステロール輸送方向の違いを確認し、aを誤りと判断する。
- 大豆油不けん化物、リボフラビン、ガンマ-オリザノールの各薬効に関する記述 b, c, d がすべて正しいことを確認する。
- 選択肢 1不正解
- 記述 b, d が正しいため、誤りとする本選択肢は不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述 c, d が正しいため、誤りとする本選択肢は不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述 a は誤りで、記述 b は正しいため不適です。末梢から肝臓へ運ぶのはHDLです。
- 選択肢 4正解
- aのみ誤り(HDLの説明と混同)で、b、c、dはすべて正しいため適切な組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 記述 a が誤りで、記述 b, c が正しいため不適です。
覚えるポイント
- LDLは肝臓から末梢組織へコレステロールを運ぶ悪玉、HDLは末梢組織から回収する善玉です。
間違えやすいところ
- LDLとHDLの輸送方向の定義を取り違えやすいので注意しましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」高コレステロール改善薬
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.10 ↗(www.pref.ehime.jp)
貧血及び貧血用薬の成分・使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 貧血用薬 / ヘモグロビン / 硫酸コバルト / 服薬指導
貧血及び貧血用薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 鉄分は、赤血球が酵素を運搬する上で重要なヘモグロビンの産生に不可欠なミネラルである。 b 貧血用薬には、骨髄の造血機能を高める目的で硫酸コバルトが配合されている場合がある。 c 鉄製剤の消化器系への副作用を軽減するには、食後に服用することが望ましい。 d 鉄製剤の服用の前後 30 分にアルミニウムを含む製剤を摂取すると、アルミニウムと反応して鉄の吸収が悪くなることがある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
貧血用薬(鉄製剤)は胃粘膜を刺激して胃部不快感や悪心等の副作用を起こしやすいため食後に服用します。また、タンニン酸を含有する飲食物との相互作用に注意します。
解き方
- 記述 a の「酵素を運搬」が「酸素を運搬」の誤りであることを見抜く。
- 記述 b(硫酸コバルトの造血機能向上)および記述 c(食後服用による胃腸障害軽減)が正しいことを確認する。
- 記述 d の服用前後30分に避けるべき成分が「タンニン酸(緑茶や紅茶など)」であることを確認し、アルミニウムは誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述 a は赤血球が「酵素」ではなく「酸素」を運搬するため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述 a が誤りであるため不適です。
- 選択肢 3正解
- 記述 b と c はいずれも正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述 d は服用の前後30分に控えるべきものが「タンニン酸」であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述 d が誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- ヘモグロビンは酸素を運搬します。鉄製剤はタンニン酸と結合して吸収が低下するためお茶やコーヒーでの服用は避けます。
間違えやすいところ
- 問題文の「酵素」と「酸素」の語句のすり替えを見落とさないようにしましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」貧血用薬
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.10 ↗(www.pref.ehime.jp)
痔の薬の配合成分とその配合目的
主な医薬品とその作用 · 痔疾用薬 / アミノ安息香酸エチル / タンニン酸 / セチルピリジニウム塩化物 / グリチルレチン酸
痔の薬の配合成分とその配合目的に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a アミノ安息香酸エチル ― 局所麻酔成分 b タンニン酸 ― 局所刺激成分 c セチルピリジニウム塩化物 ― 組織修復成分 d グリチルレチン酸 ― 抗炎症成分
解答・解説を表示
解答
3
解説
痔の薬に配合される各成分(局所麻酔、収斂、殺菌消毒、抗炎症など)の薬効分類と成分名を正しく対応づけることが重要です。
解き方
- アミノ安息香酸エチルが局所麻酔成分であることを確認する(aは正しい)。
- タンニン酸は「収斂成分」、セチルピリジニウム塩化物は「殺菌消毒成分」であるため、bとcは誤りと判断する。
- グリチルレチン酸が抗炎症成分であることを確認する(dは正しい)。
- 選択肢 1不正解
- タンニン酸は局所刺激成分ではなく、粘膜のタンパク質を凝固させる収斂成分であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- セチルピリジニウム塩化物は組織修復成分ではなく殺菌消毒成分であるため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aのアミノ安息香酸エチル(局所麻酔)およびdのグリチルレチン酸(抗炎症)は正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- タンニン酸は収斂成分であり局所刺激成分ではないため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- セチルピリジニウム塩化物は殺菌消毒成分であるため誤りです。
覚えるポイント
- タンニン酸は収斂成分、アラントイン等は組織修復成分、セチルピリジニウムは殺菌消毒成分です。
間違えやすいところ
- タンニン酸(収斂)やセチルピリジニウム塩化物(殺菌消毒)の作用分類を誤解しやすいです。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」痔の薬
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.11 ↗(www.pref.ehime.jp)
泌尿器用薬の生薬及び漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 泌尿器用薬 / ウワウルシ / ブクリョウ / 猪苓湯 / 竜胆瀉肝湯
泌尿器用薬として用いられる配合成分及び漢方処方製剤に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
生薬の基原と薬効の正しい対応、および泌尿器用漢方処方(猪苓湯、竜胆瀉肝湯等)の特徴や構成生薬(カンゾウの有無等)を理解します。
解き方
- 選択肢 2 の「ツツジ科のクマコケモモの葉を基原とし、尿路殺菌効果を持つ」生薬はウワウルシであり、ブクリョウ(サルノコシカケ科マツホドの菌核)ではないと判断する。
- 他の選択肢 1, 3, 4 の記述が手引きの記載通り正しいことを確認する。
- 選択肢 1不正解
- ウワウルシ及びカゴソウは日本薬局方収載の生薬で、煎薬として残尿感や排尿不快感等に用いられる正しい記述です。
- 選択肢 2正解
- クマコケモモの葉を基原とし抗菌作用を示すのは「ウワウルシ」です。ブクリョウはサルノコシカケ科のマツホドの菌核であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 猪苓湯は体力に関わらず使用でき、排尿痛や残尿感、むくみ等に適すとされる正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- 竜胆瀉肝湯はカンゾウを含み、高齢者や高血圧等の基礎疾患がある人では偽アルドステロン症のリスクが高いため慎重な使用を要する正しい記述です。
覚えるポイント
- ウワウルシはツツジ科クマコケモモの葉で、アルブチンが代謝されてハイドロキノンとなり尿路殺菌作用を示します。
間違えやすいところ
- ウワウルシとブクリョウの基原や主たる作用の違いを取り違えないようにしましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」その他の泌尿器用薬
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.11 ↗(www.pref.ehime.jp)
月経及び婦人薬の適用対象・概念
主な医薬品とその作用 · 婦人薬 / 月経周期 / 更年期障害 / 血の道症 / 月経前症候群
月経及び婦人薬の適用対象となる体質・症状に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 女性の月経は、種々のホルモンの複雑な相互作用によって調節されており、視床下部や下垂体で産生されるホルモンと、卵巣で産生される女性ホルモンが月経周期に関与する。 b 閉経の前後の移行的な時期は更年期(閉経周辺期)と呼ばれ、体内の女性ホルモンの量の変動が一時的に無くなる。 c 血の道症は、月経、妊娠などの生理現象や、流産、人工妊娠中絶などを原因とする異常生理によって起こるとされ、範囲が更年期障害よりも広く、年齢的に必ずしも更年期に限らない。 d 月経前症候群は、月経の約 10~3日前に現れ、一般的には月経終了と共に消失する腹部膨満感、頭痛、乳房痛などの身体症状や感情の不安定、抑うつなどの精神症状を主体とするものをいう。
解答・解説を表示
解答
1
解説
女性ホルモンの分泌調節や、更年期(ホルモン変動が大きくなる時期)、血の道症、月経前症候群(月経開始に伴い消失)の定義を正しく把握します。
解き方
- 記述 a(月経周期のホルモン調節機序)および c(血の道症の定義と年齢的範囲)が正しいことを確認する。
- 記述 b の「変動が一時的に無くなる」は誤りで、急激な減少や大きな変動が起こる点を確認する。
- 記述 d の月経前症候群の症状消失時期は「月経終了時」ではなく「月経開始(発来)とともに消失」であるため誤りと判断する。
- 選択肢 1正解
- 記述 a と c はいずれも正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 月経前症候群(PMS)は月経の開始とともに症状が減退・消失するため、記述 d は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 更年期には卵巣機能の低下により女性ホルモンの分泌が急減し大きく変動するため、記述 b は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述 b, d がともに誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述 d が誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- 月経前症候群(PMS)の症状は、月経開始とともに消失するのが特徴です。
間違えやすいところ
- 更年期におけるホルモン変動の消失ではなく激しい変動、PMSの消失時期(月経開始時)の誤認に注意します。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」婦人薬
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.12 ↗(www.pref.ehime.jp)
婦人薬の成分及び漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 婦人薬 / 女性ホルモン成分 / 桂枝茯苓丸 / 当帰芍薬散 / 温経湯 / 生薬成分
婦人薬に関する以下の記述 a~d の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 女性ホルモン成分は膣粘膜又は外陰部に適用されるものがあり、これらの成分は適用部位から吸収されて循環血液中に移行する。 b 漢方処方製剤である桂枝茯苓丸や当帰芍薬散の使用は短期間にとどめ、1週間程度使用しても症状の改善が見られない場合には、医師の診療を受けるなどの対応が必要である。 c 漢方処方製剤として用いられる温経湯、加味逍遙散は構成生薬としてマオウを含む。 d 血行を改善し、血色不良や冷えの症状の緩和を期待してセンキュウ・トウキ・ジオウが用いられ、女性の滞っている月経を促す作用を期待してサフラン・コウブシが用いられる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
婦人薬に用いられる漢方処方製剤は体質改善を目的として比較的長期間(1ヶ月程度)服用される点や、各生薬の効能を正確に把握します。
解き方
- 女性ホルモン外用成分が粘膜等から吸収されて全身循環に移行することを確認(aは正)。
- 桂枝茯苓丸や当帰芍薬散などの婦人薬漢方は、効果判定の目安が「1ヶ月位」であるため、1週間程度とするbを誤りと判断する。
- 温経湯や加味逍遙散にマオウは含まれないため、cを誤りと判断する。
- センキュウ・トウキ・ジオウ(血行改善・冷え緩和)やサフラン・コウブシ(月経促進)の役割を確認(dは正)。
- 選択肢 1不正解
- 女性ホルモン成分は外用部位から吸収され循環血中に入るため a は正しく、b, c は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 温経湯や加味逍遙散にマオウは含まれず、また d は正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 婦人薬の漢方処方は通常1ヶ月位服用して様子を見るため b は誤りで、d は正しい記述です。
- 選択肢 4正解
- a:正、b:誤(1ヶ月程度)、c:誤(マオウは含まない)、d:正の組み合わせで適切です。
- 選択肢 5不正解
- 記述 a は正しく、記述 b は誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- 婦人薬の漢方処方製剤(当帰芍薬散、加味逍遙散、桂枝茯苓丸等)は、1ヶ月位服用しても症状がよくならない場合は相談とされています。
間違えやすいところ
- かぜ薬や鎮痛薬の漢方(短期間の服用)と、体質改善を目的とする婦人薬の漢方の服用期間の目安を混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」婦人薬
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.12 ↗(www.pref.ehime.jp)
内服アレルギー用薬の漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / アレルギー用薬 / 十味敗毒湯 / 辛夷清肺湯 / 消風散
内服アレルギー用薬に用いられる漢方処方製剤に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせとして適切なものを1つ選びなさい。 a 茵蔯蒿湯や辛夷清肺湯は、いずれも構成生薬としてカンゾウを含む。 b 十味敗毒湯は化膿性皮膚疾患・急性皮膚疾患の初期に適すとされる。 c 葛根湯加川芎辛夷の構成生薬であるマオウは、中枢神経系に対する作用が比較的強いとされ、依存性がある成分である。 d 体力中等度以上の人に適応される処方として、皮膚の症状を主とする人には辛夷清肺湯が、鼻の症状を主とする人には消風散がある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
アレルギー症状に用いられる漢方処方製剤では、皮膚疾患向け(十味敗毒湯、消風散など)と鼻炎・副鼻腔炎向け(辛夷清肺湯、葛根湯加川芎辛夷など)の鑑別や、カンゾウやマオウを含むかどうかの構成生薬の把握が重要です。
解き方
- 各記述の正誤を判定する。aは茵蔯蒿湯・辛夷清肺湯ともにカンゾウを含まないため誤り。
- bの十味敗毒湯の適応(化膿性皮膚疾患・急性皮膚疾患の初期)は正しい。
- dは辛夷清肺湯が鼻症状、消風散が皮膚症状に適すため記述が逆で誤り。
- 消去法および組み合わせからbとcが正しいとされる「3」を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aの茵蔯蒿湯および辛夷清肺湯はいずれも構成生薬にカンゾウを含まないため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aはカンゾウを含まないため誤りで、dも適応症状が逆であるため誤りです。
- 選択肢 3正解
- bが正しく、aとdが明らかに誤りであるため、bとcの組み合わせが正答となります。
- 選択肢 4不正解
- dは皮膚症状向けが消風散、鼻症状向けが辛夷清肺湯であり、記述が逆転しているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- dの適応症に関する記述が誤っているため、正しい組み合わせではありません。
覚えるポイント
- 茵蔯蒿湯と辛夷清肺湯はカンゾウを含まない漢方処方製剤として頻出。
- 辛夷清肺湯は鼻づまりなどの鼻症状、消風散は湿疹・皮膚炎などの皮膚症状に用いる。
間違えやすいところ
- 漢方処方の適応(鼻炎用か皮膚用か)を取り違えやすいので注意する。
出題の前提:試験実施要項に準拠(令和4年度登録販売者試験・愛媛県午後問25)
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.13 ↗(www.pref.ehime.jp)
点鼻薬の概要と適応・主成分
主な医薬品とその作用 · 鼻炎用点鼻薬 / アドレナリン作動成分 / 急性鼻炎
点鼻薬に関する以下の記述について、( a )及び( b )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを選びなさい。 「鼻炎用点鼻薬は、( a )、アレルギー性鼻炎又は副鼻腔炎による諸症状のうち、鼻づまり、鼻みず(鼻汁過多)、くしゃみ、頭重(頭が重い)の緩和を目的として、鼻腔内に適用される外用液剤である。鼻炎用内服薬との主な違いとしては、( b )が主体となっていることである。」
解答・解説を表示
解答
5
解説
鼻炎用点鼻薬は、急性鼻炎、アレルギー性鼻炎又は副鼻腔炎の諸症状の緩和に用いられます。慢性鼻炎は一般用点鼻薬の対象外です。また内服薬が抗ヒスタミン成分主体であるのに対し、点鼻薬は局所の鼻閉改善を目的としたアドレナリン作動成分(血管収縮薬)が主体です。
解き方
- 空欄aについて検討する。一般用点鼻薬の効能は急性鼻炎であり、慢性鼻炎ではないため「急性鼻炎」が入る。
- 空欄bについて検討する。内服薬(抗ヒスタミン成分主体)との違いとして、点鼻薬は血管収縮作用をもつ「アドレナリン作動成分」が主体となる。
- a=急性鼻炎、b=アドレナリン作動成分の組み合わせである選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- bには点鼻薬の主体である「アドレナリン作動成分」が入るため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aは慢性鼻炎ではなく「急性鼻炎」、bは抗ヒスタミン成分ではなく「アドレナリン作動成分」です。
- 選択肢 3不正解
- bの内服薬との主な違いは、点鼻薬では「アドレナリン作動成分」が主体である点です。
- 選択肢 4不正解
- aの点鼻薬の適応は慢性鼻炎ではなく「急性鼻炎」であるため誤りです。
- 選択肢 5正解
- a=急性鼻炎、b=アドレナリン作動成分であり、手引きの記述と合致して正しいです。
覚えるポイント
- 鼻炎用点鼻薬の対象は急性鼻炎であり、慢性鼻炎は対象とならない。
- 鼻炎用内服薬は抗ヒスタミン成分主体、点鼻薬はアドレナリン作動成分主体である。
間違えやすいところ
- 鼻炎用点鼻薬の適応に慢性鼻炎が含まれると誤認しやすいので注意する。
出題の前提:試験実施要項に準拠(令和4年度登録販売者試験・愛媛県午後問26)
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.13 ↗(www.pref.ehime.jp)
点鼻薬配合成分の作用と特徴
主な医薬品とその作用 · ナファゾリン塩酸塩 / クロルフェニラミンマレイン酸塩 / ベンゼトニウム塩化物 / リドカイン塩酸塩
次の成分を含む点鼻薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせとして適切なものを1つ選びなさい。 【1mL中】 ナファゾリン塩酸塩 0.5mg クロルフェニラミンマレイン酸塩 5.0mg リドカイン塩酸塩 3.0mg ベンゼトニウム塩化物 0.2mg a 副交感神経系を刺激して鼻粘膜を通っている血管を収縮させることにより、鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを目的としてナファゾリン塩酸塩が配合されている。 b 肥満細胞から遊離するヒスタミンの働きを抑えることにより、くしゃみや鼻汁等の症状の緩和を目的としてクロルフェニラミンマレイン酸塩が配合されている。 c 殺菌消毒成分として配合されているベンゼトニウム塩化物は界面活性成分であり、黄色ブドウ球菌、溶血性連鎖球菌や、結核菌に対する効果がある。 d 鼻粘膜の過敏性や痛みや痒みを抑えることを目的として、リドカイン塩酸塩が配合されている。
解答・解説を表示
解答
4
解説
ナファゾリン塩酸塩などのアドレナリン作動成分は「交感神経系」を刺激して血管収縮を促します。ベンゼトニウム塩化物等の陽イオン界面活性成分は一般細菌や真菌には有効ですが、結核菌やウイルスには殺菌効果を示しません。
解き方
- aを検討する。ナファゾリン塩酸塩は副交感神経系ではなく交感神経系を刺激するため誤り。
- bを検討する。クロルフェニラミンマレイン酸塩はヒスタミンの作用を抑え、くしゃみや鼻汁を緩和するため正しい。
- cを検討する。ベンゼトニウム塩化物は結核菌やウイルスには効果がないため誤り。
- dを検討する。リドカイン塩酸塩は局所麻酔成分であり、鼻粘膜の過敏性や痛みを抑えるため正しい。
- 正しい記述はbとdであり、選択肢4が正解となる。
- 選択肢 1不正解
- aは副交感神経系ではなく「交感神経系」を刺激するため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りであるため、正しい組み合わせではありません。
- 選択肢 3不正解
- cのベンゼトニウム塩化物は結核菌に対する殺菌効果を持たないため誤りです。
- 選択肢 4正解
- bおよびdの記述がともに正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- cの記述が誤っているため、正しい組み合わせではありません。
覚えるポイント
- アドレナリン作動成分は交感神経系を刺激して局所の血管を収縮させる。
- ベンゼトニウム塩化物・ベンザルコニウム塩化物などの陽イオン界面活性成分は結核菌・ウイルスに無効。
間違えやすいところ
- 交感神経系と副交感神経系の作用の混同に注意する。
- 陽イオン界面活性剤の殺菌スペクトル(結核菌・ウイルスには効かない)を忘れないようにする。
出題の前提:試験実施要項に準拠(令和4年度登録販売者試験・愛媛県午後問27)
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.14 ↗(www.pref.ehime.jp)
眼科用薬の基本と適用部位
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / 適用部位 / 点眼薬の分類 / 洗眼薬
眼科用薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 眼科用薬は、目の疲れやかすみ、痒みなど一般的に自覚される症状の緩和を目的として、角膜に適用する外用薬である。 b 一般用医薬品の点眼薬は、その主たる配合成分から、人工涙液、一般点眼薬、抗菌性点眼薬、アレルギー用点眼薬に大別される。 c 洗眼薬は、目の洗浄、眼病予防に用いられるもので、主な配合成分として涙液成分のほか、抗炎症成分、抗ヒスタミン成分等が用いられる。 d 目の症状には視力の異常、目(眼球、眼瞼等)の外観の変化、目の感覚の変化等があり、これらの症状が現れた時、目以外の病気による可能性もあり、その場合には特に脳が原因であることが多く知られている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
点眼薬は眼瞼と眼球の間の「結膜嚢」に適用する外用薬であり、直接角膜につけるものではありません。また、目の異常は目自体の病気だけでなく、脳などの他臓器疾患の徴候として現れることがあります。
解き方
- aを検討する。点眼薬は角膜ではなく結膜嚢に適用するため「誤」。
- bを検討する。点眼薬の分類(人工涙液、一般点眼薬、抗菌性点眼薬、アレルギー用点眼薬)は正しいので「正」。
- cを検討する。洗眼薬の配合成分(涙液成分、抗炎症成分、抗ヒスタミン成分など)の記述は正しいので「正」。
- dを検討する。目の症状が脳疾患等の目以外の原因による場合がある記述は正しいので「正」。
- a:誤、b:正、c:正、d:正の並びである選択肢1を選択する。
- 選択肢 1正解
- aのみが誤りで、b、c、dはすべて正しいため適切な組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aは結膜嚢への適用であるため誤りであり、b、c、dが正しいため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aは誤りであり、dは正しいため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aは誤りで、bおよびcは正しいため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- cは正しい記述であるため、cが誤りとなっている本選択肢は不適切です。
覚えるポイント
- 点眼薬は角膜ではなく「結膜嚢」に適用する。
- 目の異常の原因として、脳疾患等の重大な基礎疾患が隠れていることがある。
間違えやすいところ
- 点眼薬を角膜に直接点眼・適用すると誤解しやすいので注意する。
出題の前提:試験実施要項に準拠(令和4年度登録販売者試験・愛媛県午後問28)
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.14 ↗(www.pref.ehime.jp)
眼科用薬の配合成分とその作用機序
主な医薬品とその作用 · クロモグリク酸ナトリウム / テトラヒドロゾリン塩酸塩 / アラントイン / スルファメトキサゾール
眼科用薬の配合成分に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
3
解説
クロモグリク酸ナトリウムは、肥満細胞からのケミカルメディエーター(ヒスタミン等)の遊離を抑える抗アレルギー成分(肥満細胞膜安定化薬)です。すでに遊離されたヒスタミンの受容体結合を抑えるクロルフェニラミン等の抗ヒスタミン成分と区別する必要があります。
解き方
- 選択肢1を検討する。テトラヒドロゾリンはアドレナリン作動成分であり、眼圧上昇を起こして緑内障を悪化させることがあるため正しい。
- 選択肢2を検討する。アズレンスルホン酸ナトリウムやアラントインは組織修復成分であるため正しい。
- 選択肢3を検討する。クロモグリク酸ナトリウムは抗アレルギー成分であり、ヒスタミン遊離抑制作用を示すため、抗ヒスタミン成分とする記述は誤り。
- 選択肢4を検討する。サルファ剤(スルファメトキサゾール等)は細菌感染による結膜炎等に用いられるため正しい。
- 誤っている記述である3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- テトラヒドロゾリン塩酸塩は血管収縮作用により眼圧を上昇させ、緑内障を悪化させるおそれがあるため正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- アズレンスルホン酸ナトリウムやアラントインは組織修復作用を期待して配合されるため正しい記述です。
- 選択肢 3正解
- クロモグリク酸ナトリウムは抗ヒスタミン成分ではなく「抗アレルギー成分」であり、ヒスタミンの遊離を抑制するため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- スルファメトキサゾール等のサルファ剤は抗菌作用をもち、化膿性疾患の改善に用いられるため正しい記述です。
覚えるポイント
- クロモグリク酸ナトリウムは抗アレルギー成分(ケミカルメディエーター遊離抑制)。
- クロルフェニラミンマレイン酸塩やケトチフェンフマル酸塩が抗ヒスタミン成分。
間違えやすいところ
- 抗アレルギー成分(遊離抑制)と抗ヒスタミン成分(受容体遮断)の分類を混同しないようにする。
出題の前提:試験実施要項に準拠(令和4年度登録販売者試験・愛媛県午後問29)
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.15 ↗(www.pref.ehime.jp)
皮膚に用いる薬の使用法と注意点
主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / 軟膏・クリーム / スプレー剤 / 貼付剤
皮膚に用いる薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせとして適切なものを1つ選びなさい。 a 外皮用薬は、表皮の角質層が柔らかくなることで有効成分が過剰に浸透するおそれがあるため、入浴後の使用は好ましくないとされている。 b 軟膏剤やクリーム剤は、容器から直接指に取り、患部に塗布したあと、また指に取ることを繰り返すと、容器内に雑菌が混入するおそれがあるため、いったん手の甲などに必要量を取ってから患部に塗布することが望ましい。 c スプレー剤やエアゾール剤は、患部に近づけて、同じ部位に連続して噴霧することが望ましい。 d テープ剤やパップ剤といった貼付剤を同じ部位に連続して貼付すると、かぶれ等が生じやすくなる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
外皮用薬は患部を清潔にし、入浴後などの角質層が柔らかい状態のときに使用すると有効成分が浸透しやすくなります。スプレー剤等は凍傷を防ぐため患部から10cm程度離して噴霧し、貼付剤は皮膚呼吸の妨げやかぶれを防ぐため貼り替え時に位置を少しずらすなどの配慮が必要です。
解き方
- aを検討する。入浴後は皮膚が柔らかくなり有効成分の浸透が良くなるため、好ましくないとする記述は誤り。
- bを検討する。容器内の雑菌汚染を防ぐため、手の甲等に取ってから塗布するのは正しい。
- cを検討する。スプレー剤等を患部に近づけて同一部位へ連続噴霧すると凍傷の危険があるため誤り。
- dを検討する。同一部位への連続貼付は皮膚かぶれの原因となるため正しい。
- 正しい組み合わせはbとdであり、選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aの入浴後の使用が好ましくないとする記述は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aおよびcの記述がともに誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- cのスプレー剤を患部に近づけて連続噴霧することが望ましいとする記述は誤りです。
- 選択肢 4正解
- bとdの記述がいずれも正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- cの記述が誤りであるため、正しい組み合わせではありません。
覚えるポイント
- 外皮用薬は入浴後の角質層が柔らかく血行が良いときに塗布すると効果的。
- エアゾール剤・スプレー剤を同一部位に連続噴霧すると凍傷を起こすおそれがある。
間違えやすいところ
- 入浴後の塗布が禁止・好ましくないと誤認しないように注意する。
出題の前提:試験実施要項に準拠(令和4年度登録販売者試験・愛媛県午後問30)
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.15 ↗(www.pref.ehime.jp)
外皮用薬の成分とその作用
主な医薬品とその作用 · 角質軟化薬 / バシトラシン / オキシコナゾール硝酸塩 / カルプロニウム塩化物
皮膚に用いる薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a ウイルスが原因であるいぼに用いる角質軟化薬は医薬品としてのみ認められており、いぼが広範囲にわたって生じたり、外陰部や肛門周囲に生じた場合に使用できる。 b バシトラシンは、細菌のタンパク質合成を阻害することにより抗菌作用を示す。 c オキシコナゾール硝酸塩はイミダゾール系の抗真菌薬と呼ばれ、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げたり、細胞膜の透過性を変化させることにより、真菌の増殖を抑える。 d 毛髪用薬に配合されているカルプロニウム塩化物は末梢組織においてアセチルコリンに類似した作用を示し、頭皮の血管を拡張、毛根への血行を促すことによる発毛効果を期待して用いられる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
いぼのうち、外陰部や肛門周囲のものや広範囲のものは一般用医薬品の対象外です。また抗菌成分の作用機序として、バシトラシンは「細胞壁合成阻害」、クロラムフェニコールは「タンパク質合成阻害」に分類されます。
解き方
- aを検討する。外陰部や肛門周囲のいぼ、広範囲のいぼには一般用角質軟化薬は使用できないため「誤」。
- bを検討する。バシトラシンは細胞壁合成を阻害する抗菌薬であり、タンパク質合成阻害ではないため「誤」。
- cを検討する。オキシコナゾール硝酸塩はイミダゾール系抗真菌成分として細胞膜の合成阻害・透過性変化を起こすため「正」。
- dを検討する。カルプロニウム塩化物はコリン様作用により血管を拡張させ発毛を促進するため「正」。
- a:誤、b:誤、c:正、d:正の組み合わせである選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aは使用できない部位であるため誤りで、cは正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- bのバシトラシンは細胞壁合成阻害であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aおよびbが誤りで、cが正しいため不適切です。
- 選択肢 4正解
- aとbが誤り、cとdが正しい記述であり、完全に対応しています。
- 選択肢 5不正解
- aは誤りで、dは正しい記述であるため不適切です。
覚えるポイント
- バシトラシンは「細胞壁合成阻害」、クロラムフェニコールは「タンパク質合成阻害」。
- カルプロニウム塩化物はアセチルコリン様作用で頭皮血管を拡張させる。
間違えやすいところ
- 抗菌薬の作用機序(細胞壁合成阻害かタンパク質合成阻害か)の入れ替えに注意する。
出題の前提:試験実施要項に準拠(令和4年度登録販売者試験・愛媛県午後問31)
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.16 ↗(www.pref.ehime.jp)
皮膚用薬の抗炎症成分(ステロイド・非ステロイド)
主な医薬品とその作用 · ヒドロコルチゾン酢酸エステル / ウフェナマート / ステロイド性抗炎症成分 / 使用上の注意
皮膚に用いる薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせとして適切なものを1つ選びなさい。 a ヒドロコルチゾン酢酸エステルはステロイド性抗炎症成分であり、外用の場合は痒みや発赤などの皮膚症状を抑えることを目的として用いられる。 b 非ステロイド性抗炎症成分であるウフェナマートは、筋肉痛、関節痛、打撲、捻挫等による鎮痛を目的として用いられる。 c ステロイド性抗炎症成分をコルチゾンに換算して1g又は1mL中0.025mgを超えて含有する製品では、長期連用を避ける必要がある。 d ステロイド性抗炎症成分は、末梢組織の免疫機能を増強させる作用を示し、細菌、真菌、ウイルス等による皮膚感染時に使用される。
解答・解説を表示
解答
2
解説
ステロイド性抗炎症成分は強力な抗炎症作用をもつ一方、免疫機能を抑制(低下)させるため感染部位への使用は避け、高濃度製剤(コルチゾン換算1g/1mL中0.025mg超)では長期連用を避けます。非ステロイド性のウフェナマートは湿疹や皮膚炎に用いられる皮膚用消炎成分です。
解き方
- aを検討する。ヒドロコルチゾン酢酸エステルはステロイド外用成分として皮膚の炎症・痒みを抑えるため正しい。
- bを検討する。ウフェナマートは湿疹・皮膚炎に用いる消炎成分であり、筋肉痛や捻挫の鎮痛薬ではないため誤り。
- cを検討する。コルチゾン換算0.025mg超を含有するステロイド製剤は長期連用を避ける必要があるため正しい。
- dを検討する。ステロイドは免疫機能を低下させるため、感染部位に使用すると感染を悪化させるおそれがあり誤り。
- 正しい組み合わせはaとcであり、選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- bのウフェナマートは筋肉痛や捻挫の鎮痛目的ではなく湿疹・皮膚炎に用いるため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aおよびcの記述がともに正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- dのステロイド成分は免疫機能を低下させるため感染部位には使用できず誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bの適応に関する記述が誤っているため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- dの免疫機能を増強し感染時に使用できるとする記述が誤りです。
覚えるポイント
- ステロイド外用薬は局所の免疫を低下させるため、感染症(水虫、ヘルペス、化膿部位等)には使用しない。
- ウフェナマートは外用鎮痛消炎薬(筋肉痛等)ではなく皮膚炎・湿疹用の鎮痒消炎薬。
間違えやすいところ
- ウフェナマート(皮膚炎用)とインドメタシン・フェルビナク等の筋肉関節痛用NSAIDsを混同しないようにする。
出題の前提:試験実施要項に準拠(令和4年度登録販売者試験・愛媛県午後問32)
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.16 ↗(www.pref.ehime.jp)
歯痛・歯槽膿漏薬の配合成分と病態
主な医薬品とその作用 · 歯痛薬 / 歯槽膿漏薬 / 歯周病の病態
歯痛・歯槽膿漏及びそれらに用いられる薬に関する記述のうち、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
2
解説
歯周炎は歯肉炎が進行して歯槽骨などの支持組織に炎症が波及した状態です。外用歯痛薬は齲蝕による歯痛を一時的に和らげるもので、親知らずの萌出痛には効果がなく、局所麻酔成分や抗炎症成分の区別も重要です。
解き方
- 各記述の病態定義および薬の適用範囲と成分の薬効分類を照合する。
- 記述2が歯肉溝の細菌繁殖から歯周炎への進展を正しく説明していることを確認する。
- 選択肢 1不正解
- ジブカイン塩酸塩やアミノ安息香酸エチル(テーカイン)は局所麻酔成分であり、抗炎症成分ではありません。
- 選択肢 2正解
- 歯肉溝で細菌が繁殖して生じる炎症が歯周組織全体へ広がると歯周炎(歯槽膿漏)となります。
- 選択肢 3不正解
- 外用歯痛薬は齲蝕による歯痛に用いられるものであり、親知らずの伸長による痛みには効果がありません。
- 選択肢 4不正解
- カミツレは抗炎症作用等を期待して配合される生薬成分であり、止血作用を期待する成分ではありません。
覚えるポイント
- 外用歯痛薬はむし歯の穴に塗布・充填するもので親知らずの伸長痛には無効
間違えやすいところ
- ジブカインやテーカインなどの局所麻酔成分を抗炎症成分と混同しないようにする
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和4年4月)
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.17 ↗(www.pref.ehime.jp)
禁煙補助剤の作用機序と相互作用
主な医薬品とその作用 · 禁煙補助剤 / ニコチン / 相互作用
禁煙補助剤に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。 「禁煙補助剤は、ニコチン置換療法に使用される、ニコチンを有効成分とする医薬品であり、咀嚼剤とパッチ製剤がある。禁煙補助剤は口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が低下するため、( a )などを摂取した後しばらくは使用を避ける必要がある。また、( b )系を興奮させる作用を示すため、( c )が配合された医薬品(鎮咳去痰薬、痔疾用薬等)との併用により、その作用を増強させるおそれがある。」
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解答
1
解説
ニコチンは弱塩基性薬物であるため口腔内が酸性(コーヒーや炭酸飲料の摂取後)になるとイオン形が増加して吸収が低下します。またニコチンは交感神経系を刺激するため、アドレナリン作動成分との併用で心血管系等への刺激作用が増強します。
解き方
- 口腔内を酸性にしてニコチンの吸収を低下させる飲食物(コーヒーや炭酸飲料)を確認する。
- ニコチンの神経興奮作用(交感神経系)および増強懸念のある併用成分(アドレナリン作動成分)を同定し、1を選択する。
- 選択肢 1正解
- aにコーヒー、bに交感神経、cにアドレナリン作動成分が入る組み合わせが正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- ニコチンが興奮させるのは副交感神経ではなく交感神経系です。
- 選択肢 3不正解
- 牛乳は口腔内を酸性にして吸収を低下させる代表例ではなく、また併用注意成分はアドレナリン作動成分です。
- 選択肢 4不正解
- 興奮させるのは交感神経系であり、抗コリン成分ではなくアドレナリン作動成分との併用注意です。
- 選択肢 5不正解
- 併用により作用を増強させるおそれがあるのは抗コリン成分ではなくアドレナリン作動成分です。
覚えるポイント
- 禁煙補助剤は酸性飲料(コーヒー・炭酸飲料等)の摂取直後は吸収低下のため使用を避ける
間違えやすいところ
- ニコチンが刺激・興奮させる自律神経系を副交感神経と取り違えないようにする
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和4年4月)
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.17 ↗(www.pref.ehime.jp)
滋養強壮保健薬の成分と医薬部外品
主な医薬品とその作用 · 滋養強壮保健薬 / 医薬部外品 / 漢方処方製剤 / ヘスペリジン
滋養強壮保健薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 医薬部外品の保健薬の効能・効果の範囲は、滋養強壮、虚弱体質の改善、病中・病後の栄養補給、筋肉痛に限定されている。 b カシュウ、ゴオウ、ゴミシ、ジオウ、ロクジョウ等の生薬成分は、医薬部外品の保健薬に認められている成分である。 c 滋養強壮に用いられる漢方処方製剤として、十全大補湯、補中益気湯があり、いずれも構成生薬としてカンゾウが含まれる。 d ヘスペリジンはビタミン様物質のひとつで、ビタミンDの働きを助ける作用があるとされ、滋養強壮保健薬のほか、かぜ薬等にも配合されている。
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解答
2
解説
医薬部外品の滋養強壮保健薬では認められる効能・効果や配合可能な生薬成分が厳格に限定されています。十全大補湯や補中益気湯はカンゾウを含み、ヘスペリジンはビタミンCの作用を助けるビタミン様物質です。
解き方
- a:筋肉痛は医薬部外品保健薬の効能に含まれないため誤りと判断する。
- b:ゴオウやロクジョウ等の生薬は医薬品のみに認められ医薬部外品には認められないため誤りと判断する。
- c:十全大補湯・補中益気湯はともにカンゾウを含むため正しいと判断する。
- d:ヘスペリジンはビタミンCの働きを助ける成分でありビタミンDではないため誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- bは医薬部外品には認められていない生薬成分であるため誤りです。
- 選択肢 2正解
- a誤、b誤、c正、d誤の組み合わせが正解です。
- 選択肢 3不正解
- aとbが誤りであり、cは正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- aとdはいずれも誤った記述です。
- 選択肢 5不正解
- aとdは誤りで、cは正しい記述です。
覚えるポイント
- ヘスペリジン(ビタミンP)はビタミンCの働きを助ける成分
間違えやすいところ
- ゴオウやロクジョウなどの強壮生薬が医薬部外品に認められていると誤解しないこと
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和4年4月)
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.18 ↗(www.pref.ehime.jp)
肥満症に用いられる漢方処方製剤の鑑別
主な医薬品とその作用 · 肥満症薬 / 防已黄耆湯 / 防風通聖散 / 大柴胡湯
肥満症又は肥胖症に用いられる漢方処方製剤に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
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解答
4
解説
肥満症に適応のある主要な漢方処方製剤(防已黄耆湯・防風通聖散・大柴胡湯)について、防已黄耆湯と防風通聖散はカンゾウを含みますが、マオウを含むのは防風通聖散のみであり、大柴胡湯にはマオウもカンゾウも含まれません。
解き方
- 防已黄耆湯、防風通聖散、大柴胡湯の体質・適応症の記述(1〜3)が手引きと合致することを確認する。
- 構成生薬において大柴胡湯にマオウが含まれるかを確認し、含まれないため4が誤りであると判断する。
- 選択肢 1不正解
- 防已黄耆湯は体力虚弱・水太り体質(体力中等度以下)の肥満症等に適する正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 防風通聖散は体力充実で腹部に皮下脂肪が多い便秘がちな肥満症等に適する正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 大柴胡湯は体力充実で脇腹からみぞおちにかけて苦しい(胸脇苦満)肥満症等に適する正しい記述です。
- 選択肢 4正解
- 大柴胡湯の構成生薬にマオウは含まれていません(防風通聖散にはマオウが含まれます)。
覚えるポイント
- 大柴胡湯にはマオウもカンゾウも含まれない
間違えやすいところ
- 防風通聖散と大柴胡湯の構成生薬を混同しないように注意する
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和4年4月)
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.18 ↗(www.pref.ehime.jp)
公衆衛生用薬(消毒薬)の定義と各成分の特徴
主な医薬品とその作用 · 消毒薬 / 殺菌消毒 / 滅菌 / 塩素系殺菌消毒成分 / クレゾール石ケン液
消毒薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。 a 殺菌・消毒は生存する微生物の数を減らすために行われる処置であり、また滅菌は物質中のすべての微生物を殺滅又は除去することである。 b 消毒薬が微生物を死滅させる仕組み及び効果は、殺菌消毒成分の種類、濃度、温度、時間、消毒対象物の汚染度、微生物の種類や状態などによって異なる。 c 次亜塩素酸ナトリウムやサラシ粉などの有機塩素系殺菌消毒成分は、強い酸化力により一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に対する殺菌消毒作用を示すが、皮膚刺激性が強いため、通常人体の消毒には用いられない。 d クレゾール石ケン液は微生物のタンパク質を変性させ、それらの作用を消失させることから、結核菌を含む一般細菌類、真菌類、大部分のウイルスに対する殺菌消毒作用を示す。
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解答
1
解説
殺菌・消毒と滅菌の定義、消毒効果に影響を与える諸要因を理解することが基礎です。次亜塩素酸ナトリウムやサラシ粉は「無機」塩素系であり、クレゾール石ケン液は結核菌を含む細菌・真菌に有効ですが、ウイルスには無効です。
解き方
- aとbの定義および消毒効果の要因に関する記述が正しいことを確認する。
- cの次亜塩素酸ナトリウム・サラシ粉が無機塩素系であること、dのクレゾール石ケン液がウイルスには効果がないことから両者を誤りと判断する。
- 選択肢 1正解
- aおよびbはいずれも正しい記述であり、適切な組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 次亜塩素酸ナトリウムやサラシ粉は有機塩素系ではなく「無機塩素系」殺菌消毒成分であるためcは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- クレゾール石ケン液はウイルスに対して効果を示さないためdは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cが無機塩素系を誤って有機塩素系としているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cとdはいずれも誤った記述です。
覚えるポイント
- クレゾール石ケン液は結核菌に有効だがウイルスには効果がない
間違えやすいところ
- 次亜塩素酸ナトリウム(無機塩素系)とジクロルイソシアヌル酸ナトリウム(有機塩素系)を混同しない
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和4年4月)
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.19 ↗(www.pref.ehime.jp)
殺虫剤・忌避剤の配合成分と作用機序
主な医薬品とその作用 · 殺虫剤 / 有機リン系 / ピレスロイド系 / カーバメイト系 / 昆虫成長制御剤
殺虫剤の配合成分とその作用機序に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。 【配合成分】 a ジクロルボス ― アセチルコリンエステラーゼと不可逆的に結合して働きを阻害する b ペルメトリン ― 直接の殺虫作用ではなく、昆虫の脱皮や変態を阻害する c プロポクスル ― アセチルコリンエステラーゼと可逆的に結合して働きを阻害する d ピリプロキシフェン ― 神経細胞に直接作用して神経伝達を阻害する
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解答
2
解説
有機リン系成分(ジクロルボス等)はアセチルコリンエステラーゼと不可逆的に結合し、カーバメイト系成分(プロポクスル等)は可逆的に結合して阻害します。ピレスロイド系(ペルメトリン等)は神経細胞膜に作用し、昆虫成長制御剤(ピリプロキシフェン等)は変態や脱皮を阻害します。
解き方
- 各殺虫成分の系統(有機リン系、ピレスロイド系、カーバメイト系、昆虫成長制御剤)を特定する。
- a(不可逆的阻害)とc(可逆的阻害)が正しい記述であり、bとdの作用機序が入れ替わっていることを確認する。
- 選択肢 1不正解
- ペルメトリンはピレスロイド系であり、神経細胞に作用して神経伝達を阻害するためbは誤りです。
- 選択肢 2正解
- aとcの作用機序の記述はいずれも正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bはピレスロイド系の作用機序として誤っています。
- 選択肢 4不正解
- bとdはいずれも作用機序の説明が誤っています。
- 選択肢 5不正解
- ピリプロキシフェンは昆虫成長制御成分であり、昆虫の変態を阻害するためdは誤りです。
覚えるポイント
- 有機リン系はアセチルコリンエステラーゼと不可逆的結合、カーバメイト系は可逆的結合
間違えやすいところ
- ピレスロイド系成分と昆虫成長制御剤(IGR)の作用機序を混同しないようにする
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和4年4月)
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.19 ↗(www.pref.ehime.jp)
一般用検査薬の定義と使用検体
主な医薬品とその作用 · 一般用検査薬 / 体外診断用医薬品 / 偽陰性 / 検体
一般用検査薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。 a 専ら疾病の診断に使用されることが目的とされる医薬品のうち、人体に直接使用されることのないものを体外診断用医薬品という。 b 検体中に対象物質が存在しているにもかかわらず、その濃度が検出感度以下のため検査結果が陰性となった場合を偽陽性という。 c 一般用検査薬は、尿糖・尿タンパク検査、妊娠検査、悪性腫瘍や遺伝性疾患の検査に使用されるものがある。 d 一般用検査薬の検査に用いる検体は尿、糞便、鼻汁、唾液、涙液など採取に際して侵襲(採血や穿刺等)のないもののみである。
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解答
3
解説
一般用検査薬は人体に直接使用されない体外診断用医薬品のうち、侵襲のない検体(尿など)を用いて自己検査するものです。悪性腫瘍等の重大な疾患の診断目的のものは一般用検査薬として認められておらず、対象物質があるのに陰性と出る現象は偽陰性です。
解き方
- a:体外診断用医薬品の定義として正しいことを確認する。
- b:検出感度以下で陰性となるのは「偽陰性」であるため誤りと判断する。
- c:悪性腫瘍や遺伝性疾患を調べる一般用検査薬は認められていないため誤りと判断する。
- d:採取に侵襲のない検体のみが用いられるため正しいと判断し、aとdの組み合わせ3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 対象物質が存在するのに結果が陰性となるのは「偽陰性」であるためbは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 悪性腫瘍や遺伝性疾患の検査は一般用検査薬の対象外であるためcは誤りです。
- 選択肢 3正解
- aおよびdはいずれも正しい記述であり、適切な組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bおよびcはいずれも誤った記述です。
- 選択肢 5不正解
- cは悪性腫瘍等を対象に含むとしているため誤りです。
覚えるポイント
- 一般用検査薬の対象検体は尿など採取に侵襲(採血等)のないものに限られる
間違えやすいところ
- 偽陽性(陰性であるべきなのに陽性)と偽陰性(陽性であるべきなのに陰性)を取り違えない
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和4年4月)
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.20 ↗(www.pref.ehime.jp)
尿糖・尿タンパク検査薬の使用法と判定条件
主な医薬品とその作用 · 尿糖検査薬 / 尿タンパク検査薬 / 中間尿 / 尿の液性
尿糖・尿タンパク検査薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 検査結果に影響を与える要因として、採尿のタイミングがあり、原則として、尿糖検査は食直前の尿を、尿タンパクの検査は早朝尿(起床直後の尿)を検体とする。 b 尿糖値に異常を生じる要因は、一般に高血糖と結びつけて捉えられることが多いが、腎性糖尿等のように高血糖を伴わない場合もある。 c 採尿は、尿道や外陰部等に付着した細菌や分泌物を含めて検査するため、出始めの尿を採取する。 d 通常、尿は弱アルカリ性であるが、食事その他の影響で中性~弱酸性に傾くと、正確な検査結果が得られなくなることがある。
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解答
4
解説
尿糖検査は食後2〜3時間等の尿を、尿タンパク検査は早朝尿を検体とします。雑菌等の混入を避けるため中間尿を採取します。通常の尿は弱酸性ですが、アルカリ性に傾くと正確な検査結果が得られなくなることがあります。
解き方
- a:尿糖検査は食後(2〜3時間等)の尿を検体とするため食直前とする記述は誤りと判断する。
- b:高血糖を伴わずに尿糖が出る腎性糖尿等があるため正しいと判断する。
- c:尿道口等の分泌物を避けるため出始めを捨て中間尿を採取するため誤りと判断する。
- d:通常の尿は弱酸性であり、アルカリ性に傾くと影響が出るため記述の液性が逆で誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- aおよびcはいずれも誤った記述です。
- 選択肢 2不正解
- a、c、dがいずれも誤った記述です。
- 選択肢 3不正解
- dは尿の通常の液性(弱酸性)が誤って弱アルカリ性と記載されているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- a誤、b正、c誤、d誤の組み合わせが正解です。
- 選択肢 5不正解
- aとdは誤りで、bは正しい記述です。
覚えるポイント
- 採尿時は出始めを避けて中間尿を採取し、通常の尿は弱酸性である
間違えやすいところ
- 尿糖検査の採尿タイミング(食後)と尿タンパク検査(早朝尿)を取り違えない
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和4年4月)
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.20 ↗(www.pref.ehime.jp)
一般用医薬品の添付文書の記載事項
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書の記載事項 / 改訂時期 / リスク区分 / 薬効名
一般用医薬品(人体に直接使用しない検査薬を除く。)の添付文書に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 作用機序の記載が義務づけられている。 b 販売名に薬効名が含まれているような場合には(例えば、「〇〇胃腸薬」など)、薬効名の記載は省略されることがある。 c 医薬品の有効性・安全性等に係る新たな知見、使用に係る情報に基づき、2年に1回の改訂が義務づけられている。 d リスク区分の記載は省略されることがある。
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解答
1
解説
一般用医薬品の添付文書には、一般の生活者が理解しやすいよう必要な事項が記載されており、薬効名やリスク区分、改訂時期などに明確な規定が定められています。
解き方
- 記述aを判定:一般用医薬品の添付文書では作用機序の記載は義務づけられていないため「誤」。
- 記述bを判定:販売名から薬効が明らかな場合は薬効名の記載を省略できるため「正」。
- 記述cを判定:改訂は「少なくとも1年に1回」行われるため、2年に1回という記述は「誤」。
- 記述dを判定:リスク区分は重要事項であり、記載を省略することはできないため「誤」。
- 正しい組み合わせ(誤、正、誤、誤)は選択肢1である。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが誤の正しい組み合わせである。
- 選択肢 2不正解
- a及びcが正となっているため誤りである。
- 選択肢 3不正解
- c及びdが正となっているため誤りである。
- 選択肢 4不正解
- a及びdが正、bが誤となっているため誤りである。
- 選択肢 5不正解
- bが誤、cが正となっているため誤りである。
覚えるポイント
- 添付文書の改訂確認は「少なくとも1年に1回」であり、「2年に1回」ではない。
間違えやすいところ
- リスク区分の記載は省略できず、必ず記載しなければならない点を見落としやすい。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(医薬品の適正使用と安全対策)
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.21 ↗(www.pref.ehime.jp)
一般用医薬品の添付文書に関する記述
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書の記載項目 / 有効成分の分量 / 添加物 / 検査薬
一般用医薬品の添付文書に関する記述のうち、誤っているものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
4
解説
一般用医薬品の添付文書には、適正使用のために有効成分の名称およびその分量を正確に記載することが義務づけられており、分量の省略は認められていません。
解き方
- 選択肢1〜3の適否を確認:適応症としての記載、添加物の自主表示および用途名記載、一般用検査薬の陽性時の受診勧奨記載はいずれも正しい。
- 選択肢4を確認:有効成分の名称だけでなくその分量も記載必須であり省略は認められないため、これが誤りであると判断する。
- 選択肢 1不正解
- 効能又は効果は「適応症」等として記載される場合があるため正しい記述である。
- 選択肢 2不正解
- 業界自主申し合わせにより添加物の記載が行われ、一部は用途名で記載されるため正しい記述である。
- 選択肢 3不正解
- 一般用検査薬は確定診断できないため、陽性時は速やかに医師の診断を受ける旨が記載されるため正しい記述である。
- 選択肢 4正解
- 有効成分の分量は省略することが認められていないため、誤った記述であり本問の正解である。
覚えるポイント
- 有効成分の名称と分量は添付文書に必ず記載され、分量の省略は不可である。
間違えやすいところ
- 添加物の記載は自主申し合わせに基づくものであるが、有効成分の分量省略と混同しないようにする。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(医薬品の適正使用と安全対策)
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.21 ↗(www.pref.ehime.jp)
使用上の注意(してはいけないこと:牛乳アレルギー)
医薬品の適正使用と安全対策 · タンニン酸アルブミン / 牛乳アレルギー / してはいけないこと
一般用医薬品の添付文書の使用上の注意において、「次の人は使用(服用)しないこと」の項目中に、「本剤又は本剤の成分、牛乳によるアレルギー症状を起こしたことがある人」と記載することとされている成分として、正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
2
解説
タンニン酸アルブミンは、牛乳のタンパク質(カゼイン)から精製されたアルブミンを含んでいるため、牛乳アレルギーの既往がある人が服用すると重篤なアレルギー症状を引き起こす危険性があります。
解き方
- 問題文中の「牛乳によるアレルギー症状を起こしたことがある人」が禁忌となる成分を想起する。
- タンニン酸アルブミンは牛乳由来のカゼインを含有するため、この注意喚起が該当する。
- したがって選択肢2が正解である。
- 選択肢 1不正解
- 酸化マグネシウムは制酸・瀉下成分であり、牛乳アレルギーによる禁忌項目はない。
- 選択肢 2正解
- タンニン酸アルブミンは牛乳由来のカゼインを含むため、牛乳アレルギーがある人は使用してはならない。
- 選択肢 3不正解
- アスピリンはアスピリン喘息等の既往者などが禁忌であるが、牛乳アレルギーは該当しない。
- 選択肢 4不正解
- オキセサゼインは局所麻酔成分であり、牛乳アレルギーによる禁忌項目はない。
覚えるポイント
- タンニン酸アルブミン=牛乳アレルギーのある人は「使用(服用)しないこと」。
間違えやすいところ
- 鶏卵アレルギー(塩化リゾチーム等)と牛乳アレルギー(タンニン酸アルブミン)を混同しないようにする。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(医薬品の適正使用と安全対策)
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.22 ↗(www.pref.ehime.jp)
ケトプロフェンの光線過敏症
医薬品の適正使用と安全対策 · ケトプロフェン / 光線過敏症 / 外用鎮痛消炎薬
ある一般用医薬品を薬局で購入し、使用した者が、以下の症状を訴えている。この者が購入した一般用医薬品に含まれていたと考えられる医薬品の成分として正しいものを1つ選べ。 【症状】 肘が痛かったので、この貼付剤を使っていたが、貼付した部位に沿って、かぶれ症状が現れた。購入する際に登録販売者の方に、「使用中と貼付後も当分の間は、貼付部を紫外線に当てないように」と言われていたが、暑かったので半袖になって、貼付部をサポーター等で覆わずに一日外出していた。
解答・解説を表示
解答
3
解説
ケトプロフェンを含有する外用薬は、紫外線に当たることで光線過敏症を起こすおそれがあり、使用中だけでなく使用後当分の間(概ね4週間程度)も紫外線に当てないよう遮光する必要があります。
解き方
- 問題文の事例を確認:「肘の痛みに対する貼付剤」「貼付部位のかぶれ」「使用中および貼付後も紫外線に当てない注意」から、光線過敏症が強く懸念される成分を特定する。
- 選択肢の成分を照合:ロペラミド(止瀉薬)、アセトアミノフェン(内服解熱鎮痛成分等)、メキタジン(抗ヒスタミン成分)に対し、ケトプロフェンは外用鎮痛消炎成分であり光線過敏症の副作用が知られている。
- したがって選択肢3が正答である。
- 選択肢 1不正解
- ロペラミドは止瀉成分であり、肘の痛みに対する貼付剤には配合されない。
- 選択肢 2不正解
- アセトアミノフェンは内服の解熱鎮痛成分であり、事例の貼付剤による光線過敏症の注意喚起には該当しない。
- 選択肢 3正解
- ケトプロフェン貼付剤は光線過敏症を起こしやすく、使用中および使用後も紫外線を避ける必要があるため正しい。
- 選択肢 4不正解
- メキタジンは抗ヒスタミン成分であり、事例のような外用貼付剤の光線過敏症の主たる注意対象ではない。
覚えるポイント
- ケトプロフェン貼付剤=光線過敏症に注意(使用中および使用後も紫外線を避ける)。
間違えやすいところ
- 他の消炎鎮痛貼付剤(インドメタシンやフェルビナクなど)に比べ、特にケトプロフェンで光線過敏症の注意が厳格である点に着目する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(医薬品の適正使用と安全対策)
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.22 ↗(www.pref.ehime.jp)
使用上の注意の記載(成分ごとの注意)
医薬品の適正使用と安全対策 · グリチルリチン酸 / カンゾウ / ポビドンヨード / ビタミンA / ビスマス製剤
一般用医薬品の添付文書における使用上の注意の記載に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a 1日用量がグリチルリチン酸として 40mg 以上、又はカンゾウとして1g以上含有する漢方生薬製剤は、偽アルドステロン症を生じるおそれがあるため、「短期間の服用にとどめ、連用しないこと」とされている。 b ポビドンヨードが配合された含嗽薬は、ヨウ素の体内摂取が増える可能性があり、疾患の治療に影響を及ぼすおそれがあるため、「肝臓病の診断を受けた人」は「相談すること」とされている。 c ビタミンA主薬製剤は、妊娠3ヶ月前から妊娠3ヶ月までの間に栄養補助剤から1日 10,000 国際単位以上のビタミンAを継続的に摂取した婦人から生まれた児に、先天異常(口裂、耳・鼻の異常等)の発生率の増加が認められたとの研究報告があるため、「妊娠3ヶ月以内の妊婦、妊娠していると思われる人又は妊娠を希望する人」は「相談すること」とされている。 d 次硝酸ビスマスが配合された止瀉薬は、乳汁中に移行する可能性があるため、「授乳中の人」は「相談すること」とされている。
解答・解説を表示
解答
2
解説
グリチルリチン酸高用量製剤の連用注意、およびビタミンA製剤の妊娠前後における過剰摂取と胎児奇形の関連による相談事項は適切に添付文書に反映されています。一方、ヨウ素製剤は甲状腺への影響、ビスマス製剤は乳児の血液脳関門が未発達であることによる服用中の授乳回避が求められます。
解き方
- 記述aを判定:グリチルリチン酸40mg以上又はカンゾウ1g以上は「連用しないこと」とされており「正」。
- 記述bを判定:ポビドンヨードは甲状腺ホルモンの産生に影響するため「甲状腺機能障害」であり「誤」。
- 記述cを判定:ビタミンAの過剰摂取による先天異常リスクと妊娠3ヶ月以内の相談注意は「正」。
- 記述dを判定:次硝酸ビスマス配合の止瀉薬は「授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けること(してはいけないこと)」であるため「誤」。
- 正しい組み合わせはaとcの選択肢2である。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤っているため誤りである。
- 選択肢 2正解
- 記述aおよび記述cともに正しいため、これが正解である。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤っているため誤りである。
- 選択肢 4不正解
- 記述bおよび記述dがともに誤っているため誤りである。
- 選択肢 5不正解
- 記述dが誤っているため誤りである。
覚えるポイント
- ポビドンヨードは「甲状腺機能障害」、次硝酸ビスマスは「授乳を避けること(してはいけないこと)」である。
間違えやすいところ
- ビスマス製剤が「相談すること」ではなく「してはいけないこと(服用を避けるか授乳を避ける)」に分類されている点を取り違えやすい。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(医薬品の適正使用と安全対策)
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.23 ↗(www.pref.ehime.jp)
使用上の注意(してはいけないこと:成分・処方ごとの理由)
医薬品の適正使用と安全対策 · 大黄甘草湯 / ステロイド外用薬 / セトラキサート塩酸塩 / スクラルファート
一般用医薬品の添付文書における使用上の注意の記載に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a 大黄甘草湯は、徐脈又は頻脈を引き起こし、心臓病の症状を悪化させるおそれがあるため、「心臓病の診断を受けた人」は「服用しないこと」とされている。 b ステロイド性抗炎症成分が配合された外用痔疾用薬(坐薬及び注入軟膏)は、副腎皮質の機能低下を生じるおそれがあるため、「長期連用しないこと」とされている。 c セトラキサート塩酸塩が配合された内服薬は、出血傾向を増悪させるおそれがあるため、「血液凝固異常の診断を受けた人」は、「相談すること」とされている。 d スクラルファートが配合された胃腸鎮痛鎮痙薬は、長期間服用した場合に、アルミニウム脳症及びアルミニウム骨症を発症したとの報告があるため、「透析療法を受けている人」は「服用しないこと」とされている。
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解答
4
解説
ステロイド性抗炎症成分の坐薬等は全身性の副腎皮質機能低下等を防ぐため長期連用を避け、アルミニウムを含むスクラルファート等は透析患者での体内蓄積(アルミニウム脳症・骨症)を防ぐため禁忌となっています。
解き方
- 記述aを判定:徐脈・頻脈等による心臓病悪化の禁忌はセンソ等強心生薬の説明であり、大黄甘草湯ではないため「誤」。
- 記述bを判定:ステロイド配合外用痔疾用薬は副腎皮質の機能低下等のおそれから「長期連用しないこと」とされ「正」。
- 記述cを判定:セトラキサート塩酸塩はトラネキサム酸に分解されるため血栓症等への注意(血栓を安定化)であり、出血傾向増悪ではないため「誤」。
- 記述dを判定:スクラルファートはアルミニウムを含むため、透析療法を受けている人はアルミニウム脳症等の懸念から「服用しないこと」とされ「正」。
- したがって正しい組み合わせはbとdの選択肢4である。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤っているため誤りである。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよび記述cが誤っているため誤りである。
- 選択肢 3不正解
- 記述cが誤っているため誤りである。
- 選択肢 4正解
- 記述bおよび記述dがともに正しいため、これが正解である。
- 選択肢 5不正解
- 記述cが誤っているため誤りである。
覚えるポイント
- アルミニウム含有成分(スクラルファート、合成ケイ酸アルミニウム等)=透析患者は服用しないこと。
間違えやすいところ
- セトラキサート塩酸塩は体内でトラネキサム酸を生じるため、血栓症を悪化させるおそれがある(止血方向に働く)ことを見落としやすい。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(医薬品の適正使用と安全対策)
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.23 ↗(www.pref.ehime.jp)
使用上の注意(してはいけないこと:成分ごとの禁忌対象)
医薬品の適正使用と安全対策 · イブプロフェン / スコポラミン臭化水素酸塩水和物 / アミノ安息香酸エチル / アセトアミノフェン
一般用医薬品の添付文書における使用上の注意の記載に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a イブプロフェンは、胎児の動脈管の収縮・早期閉鎖、子宮収縮の抑制等のおそれがあるため、「出産予定日 12 週以内の妊婦」は「服用しないこと」とされている。 b スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、目のかすみ、異常なまぶしさ等を生じることがあるため、「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこと」とされている。 c アミノ安息香酸エチルは、メトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるため、「6歳未満の小児」は「服用しないこと」とされている。 d アセトアミノフェンは、外国において、ライ症候群の発症との関連性が示唆されているため、「15 歳未満の小児」は「服用しないこと」とされている。
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解答
4
解説
イブプロフェンの妊娠末期禁忌、抗コリン成分による運転操作の禁止、アミノ安息香酸エチルの乳幼児禁忌(メトヘモグロビン血症)は添付文書の重要規定です。また、ライ症候群は主にサリチル酸系成分で指摘されており、アセトアミノフェンは小児にも用いられます。
解き方
- 記述aを判定:イブプロフェンは「出産予定日12週以内の妊婦」は服用しないこととされており「正」。
- 記述bを判定:スコポラミン臭化水素酸塩水和物は散瞳によるまぶしさ・目のかすみから運転操作を避ける必要があり「正」。
- 記述cを判定:アミノ安息香酸エチルはメトヘモグロビン血症の危険があるため「6歳未満の小児」は服用しないこととされており「正」。
- 記述dを判定:ライ症候群との関連が示唆されているのはアスピリン等のサリチル酸系成分であり、アセトアミノフェンではないため「誤」。
- 正(a)、正(b)、正(c)、誤(d)の組み合わせである選択肢4が正解となる。
- 選択肢 1不正解
- a及びbが誤、dが正とされているため誤りである。
- 選択肢 2不正解
- aが誤とされているため誤りである。
- 選択肢 3不正解
- b及びcが誤とされているため誤りである。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤であり、正しい組み合わせである。
- 選択肢 5不正解
- a及びcが誤、dが正とされているため誤りである。
覚えるポイント
- アミノ安息香酸エチル=メトヘモグロビン血症(6歳未満禁忌)。ライ症候群=アスピリン等。
間違えやすいところ
- アセトアミノフェンは小児の解熱鎮痛に広く用いられる成分であり、ライ症候群による15歳未満禁忌ではない。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(医薬品の適正使用と安全対策)
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.24 ↗(www.pref.ehime.jp)
使用上の注意(薬効群全体での「長期連用しないこと」)
医薬品の適正使用と安全対策 · 長期連用しないこと / 薬効群ごとの注意 / 鼻炎用点鼻薬 / 解熱鎮痛薬
一般用医薬品の添付文書の使用上の注意において、含有する成分によらず、「してはいけないこと」の項目中に、「長期連用しないこと」と記載することとされている薬効群として、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a 胃腸薬 b 鼻炎用点鼻薬 c 解熱鎮痛薬 d ビタミン主薬製剤(いわゆるビタミン剤)
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解答
3
解説
一般用医薬品のうち、症状の一時的な緩和を目的とし、長期連用により二次充血や臓器障害などの健康被害を招くおそれがある薬効群(鼻炎用点鼻薬、解熱鎮痛薬など)では、配合成分によらず「長期連用しないこと」が記載されます。
解き方
- 成分によらず「長期連用しないこと」が義務づけられている薬効群を確認する。
- 鼻炎用点鼻薬(リバウンドによる二次充血等を防止)および解熱鎮痛薬(内臓障害等の防止)が該当する。
- 胃腸薬やビタミン主薬製剤は成分によらず一律に「長期連用しないこと」とされる薬効群ではない。
- したがって、bとcの組み合わせである選択肢3が正解である。
- 選択肢 1不正解
- aの胃腸薬は成分によらず長期連用禁止とされる薬効群ではない。
- 選択肢 2不正解
- a及びdは成分によらず長期連用禁止とされる薬効群ではない。
- 選択肢 3正解
- 鼻炎用点鼻薬(b)と解熱鎮痛薬(c)は含有成分によらず「長期連用しないこと」と記載される。
- 選択肢 4不正解
- dのビタミン主薬製剤は成分によらず長期連用禁止とされる薬効群ではない。
- 選択肢 5不正解
- dのビタミン主薬製剤が含まれるため誤りである。
覚えるポイント
- 含有成分によらず「長期連用しないこと」=鼻炎用点鼻薬、解熱鎮痛薬、浣腸薬など。
間違えやすいところ
- 胃腸薬にも一部の成分(制酸剤等)で連用注意があるが、薬効群全体として一律に記載されるわけではない点に注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(医薬品の適正使用と安全対策)
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.24 ↗(www.pref.ehime.jp)
医薬品の剤形と保管方法(シロップ剤の冷蔵保管)
医薬品の適正使用と安全対策 · 医薬品の適正使用 / 剤形別の保管方法
次の医薬品の剤形のうち、開封後は冷蔵庫内での保管が望ましいとされているものとして正しいものを1つ選びなさい。
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解答
2
解説
シロップ剤は水分や糖分を多く含むため、開封後は雑菌が繁殖しやすくなります。変質を防ぐため開封後は冷蔵庫等の冷所に保管することが推奨されます。一方、錠剤や散剤、カプセル剤は冷蔵庫から出し入れする際の結露によって吸湿や変質を招くため、冷蔵保管は不適切です。
解き方
- 提示された各剤形(錠剤、シロップ剤、カプセル剤、散剤)の保管上の特性と変質要因を確認する。
- 水分や糖分を含み開封後の雑菌繁殖を防ぐために冷蔵保管が望ましいとされる剤形(シロップ剤)を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 錠剤は冷蔵庫から取り出した際の温度差により結露を生じ、吸湿して劣化する恐れがあるため室温の乾燥した場所で保管します。
- 選択肢 2正解
- シロップ剤は水分や糖分が多く開封後に細菌等の微生物が繁殖しやすいため、開封後は冷蔵庫などの冷暗所で保管することが望ましいです。
- 選択肢 3不正解
- カプセル剤はゼラチン等の被膜が湿気や急激な温度変化に弱く、冷蔵庫内での保管は結露による品質低下の原因となるため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- 散剤は非常に湿気を帯びやすいため、出し入れの結露を避ける目的から冷蔵庫ではなく室温の乾燥した冷暗所に密栓して保管します。
覚えるポイント
- シロップ剤は開封後に変質しやすいため冷蔵保管が望ましいですが、固形製剤は結露による吸湿を避けるため室温保管が基本です。
間違えやすいところ
- 冷暗所保存という文言から錠剤や粉薬も冷蔵庫に入れがちですが、結露による劣化の恐れがあるため誤りです。
出題の前提:手引き「第5章 医薬品の適正使用・安全対策」の「保管及び取扱い上の注意」に準拠。
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.25 ↗(www.pref.ehime.jp)
一般用医薬品の製品表示に関する規制と記載事項
医薬品の適正使用と安全対策 · 製品表示 / 消防法に基づく表示 / 使用期限の表示義務
一般用医薬品の製品表示に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 可燃性ガスを噴射剤としているエアゾール製品や消毒用アルコール等、危険物に該当する製品は、消防法(昭和23年法律第186号)に基づく「火気厳禁」等の製品表示がなされている。 b 容器や包装には、添付文書を見なくても適切な保管がなされるよう、保管に関する注意事項が記載されている。 c 1回服用量中0.1mLを超えるアルコールを含有する内服液剤(滋養強壮を目的とするもの)については、アルコールを含有する旨及びその分量が記載されている。 d 適切な保存条件の下で製造後2年を超えて性状及び品質が安定であることが確認されている医薬品においては、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(昭和35年法律第145号)上は、使用期限の表示義務はない。
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解答
5
解説
一般用医薬品の直接の容器等の製品表示には、薬機法に基づく事項だけでなく、高圧ガスや危険物に該当する場合の消防法等に基づく表示義務(火気厳禁等)が課されます。また、適切な保存条件で製造後3年を超えて品質が安定な医薬品は薬機法上の使用期限表示義務はありません(ただし流通上は自主表示が一般的です)。
解き方
- 各記述の正誤を検討する。aは消防法の危険物・高圧ガス表示に関する正しい記述。
- bは容器や外箱への保管注意事項の表示に関する正しい記述。
- cはアルコールを1回量0.1mL超含有する内服液剤の表示義務に関する正しい記述。
- dは使用期限の法的表示義務の免除要件が「3年を超えて安定」である点と照合し、2年とする本記述は誤りと判定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aおよびcが正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは正しく、記述dは誤りであるため、この組み合わせは不適当です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bは正しく、記述dは誤りであるため、この組み合わせは不適当です。
- 選択肢 5正解
- aは正、bは正、cは正、dは誤(正しくは製造後3年)であり、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 薬機法で使用期限の表示義務が免除されるのは、適切な保存条件の下で製造後「3年」を超えて性状および品質が安定な医薬品です。
間違えやすいところ
- 使用期限の法定免除基準である「3年」を「2年」や「5年」と誤認しないように注意が必要です。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第50条、手引き第5章「製品表示」に準拠。
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.25 ↗(www.pref.ehime.jp)
緊急安全性情報(イエローレター)及び安全性速報(ブルーレター)の特徴
医薬品の適正使用と安全対策 · 緊急安全性情報 / 安全性速報 / 医薬品の安全対策
緊急安全性情報及び安全性速報に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 緊急安全性情報、安全性速報ともに、製造販売業者の自主決定に基づいて作成することはできない。 b 緊急安全性情報は、A4サイズの青色地の印刷物で、ブルーレターとも呼ばれる。 c 安全性速報は、製造販売業者から医療機関や薬局等への直接配布や、電子メール等により情報伝達される。 d 一般用医薬品に関係する緊急安全性情報が発出されたことがある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
緊急安全性情報(イエローレター)はA4判黄色地で、厚生労働省の指示や製造販売業者の自主決定により緊急かつ重大な注意喚起のために作成されます。安全性速報(ブルーレター)はA4判青色地で発出されます。伝達方法は直接配布やDM、電子メール等があり、過去に一般用医薬品(小柴胡湯による間質性肺炎等)を対象としたイエローレターが発出された実績があります。
解き方
- 記述aを検討:厚労省の指示だけでなく製造販売業者の自主決定に基づく場合もあるため誤り。
- 記述bを検討:緊急安全性情報は黄色地のイエローレター(青色地は安全性速報・ブルーレター)であるため誤り。
- 記述cを検討:直接配布やファクシミリ、電子メール等で速やかに伝達されるため正しい。
- 記述dを検討:一般用医薬品の小柴胡湯等で緊急安全性情報が発出された事例があるため正しい。
- 正しい組み合わせはcとd(選択肢5)と導かれる。
- 選択肢 1不正解
- aとbはともに誤った記述であるため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- bが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 5正解
- cおよびdが正しい記述であり、適切な組み合わせです。
覚えるポイント
- 緊急安全性情報は黄色地(イエローレター・1か月以内伝達)、安全性速報は青色地(ブルーレター・1か月以内伝達)です。
間違えやすいところ
- イエローレターとブルーレターの色および名称の対応を逆に覚えてしまう誤りに注意しましょう。
出題の前提:手引き「第5章 医薬品の適正使用・安全対策」の「医薬品の安全性情報」に準拠。
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.26 ↗(www.pref.ehime.jp)
医薬品の市販後安全対策(再審査制度・生物由来製品の感染症定期報告)
医薬品の適正使用と安全対策 · 市販後安全対策 / 再審査制度 / 製造販売後調査 / 生物由来製品感染症定期報告
医薬品の安全対策に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 製造販売業者等は、副作用等の情報収集を行う義務がある。 b 一般用医薬品について、既存の医薬品と明らかに異なる有効成分が配合されたものについては、10年を超えない範囲で厚生労働大臣が承認時に定める一定期間(概ね8年)、承認後の使用成績等を製造販売業者等が集積し、厚生労働省へ提出する再審査制度が適用される。 c 医療用医薬品で使用されていた有効成分を初めて配合した要指導医薬品については、安全性が確認されているため、承認後の安全性に関する調査が製造販売業者に求められることはない。 d 血液製剤等の生物由来製品を製造販売する企業に対して、当該製品又は当該製品の原料又は材料による感染症に関する最新の論文や知見に基づき、当該企業が製造販売する生物由来製品の安全性について評価し、その成果を定期的に国へ報告する制度を導入している。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品の製造販売後安全管理において、製薬企業は副作用等の情報収集・評価が義務づけられています。新有効成分を含有する医薬品には再審査制度(10年以内の大臣指定期間・概ね8年)が適用され、一般用から転用された要指導医薬品に対しても製造販売後調査等の安全性調査が求められます。生物由来製品については感染症定期報告制度が設けられています。
解き方
- 記述aを検討:製造販売業者等は副作用等の収集・分析・評価・報告が義務付けられており正しい。
- 記述bを検討:新規有効成分の一般用医薬品には再審査制度(概ね8年)が適用されるため正しい。
- 記述cを検討:要指導医薬品でも製造販売後調査等により安全性の再確認が行われるため「求められることはない」は誤り。
- 記述dを検討:生物由来製品感染症定期報告制度に関する正確な記述であり正しい。
- 正・正・誤・正の配列である選択肢2が正解となる。
- 選択肢 1不正解
- 記述aおよびbが正しいため不適当です。
- 選択肢 2正解
- aは正、bは正、cは誤、dは正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bおよびdが正しいため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bは正しく、記述cは誤りであるため不適当です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aは正しく、記述cは誤りであるため不適当です。
覚えるポイント
- 医療用からスイッチされた要指導医薬品であっても、一般用としての安全性を確認するために製造販売後調査等の実施が求められます。
間違えやすいところ
- 医療用医薬品で実績がある成分だからといって、一般用医薬品・要指導医薬品としての市販後調査が不要になるわけではありません。
出題の前提:手引き「第5章 医薬品の適正使用・安全対策」の「医薬品の市販後安全対策」に準拠。
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.26 ↗(www.pref.ehime.jp)
薬機法第68条の10第2項に基づく副作用等報告制度の概要
医薬品の適正使用と安全対策 · 副作用等報告制度 / 医薬関係者の責務 / PMDAへの報告
医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(昭和35年法律第145号)第68条の10第2項の規定に基づく医薬品の副作用等の報告に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 登録販売者は、報告を行う医薬関係者として位置づけられている。 b 医薬品の副作用等によるものと疑われる健康被害の発生を知った場合において、保健衛生上の危害の発生又は拡大を防止するため必要があると認めるときは、その旨を厚生労働大臣に報告しなければならないとされているが、実務上は報告書を保健所に提出することとされている。 c 医薬品との因果関係が必ずしも明確でない場合であっても報告の対象となり得る。
解答・解説を表示
解答
5
解説
薬機法第68条の10第2項に基づき、医師、薬剤師、登録販売者等の医薬関係者は、副作用等による健康被害の発生を知った場合、保健衛生上の危害拡大防止のために厚生労働大臣へ報告する義務があります。実務上の報告書の提出先は総合機構(PMDA)です。また、因果関係が完全には確立していなくても、疑わしい事例であれば広く報告の対象とされます。
解き方
- 記述aを検討:登録販売者は医薬関係者として法第68条の10第2項の報告主体に含まれるため正しい。
- 記述bを検討:法文上は厚生労働大臣への報告と規定されているが、実務上の提出先は保健所ではなくPMDA(総合機構)であるため誤り。
- 記述cを検討:因果関係が明確でない疑い事例も迅速な安全対策のために広く報告対象となるため正しい。
- 正・誤・正となる選択肢5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述bは誤りで、記述cが正しいため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- 記述cが正しいため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aは正しく、記述bが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正しいため不適当です。
- 選択肢 5正解
- aは正、bは誤(提出先はPMDA)、cは正であり、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 医薬関係者の副作用等報告において、実務上の提出窓口は「総合機構(PMDA)」です。
間違えやすいところ
- 実務上の提出先を自治体の「保健所」や「都道府県薬務主管課」と取り違えないように注意してください。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第68条の10第2項、同法施行規則第228条の20に準拠。
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.27 ↗(www.pref.ehime.jp)
医薬関係者による副作用等報告の手続きと方法
医薬品の適正使用と安全対策 · 副作用等報告制度 / 電子的報告 / 報告様式の記入項目
医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(昭和35年法律第145号)第68条の10第2項の規定に基づく医薬品の副作用等の報告に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 複数の専門家が医薬品の販売等に携わっている場合、当該薬局又は医薬品の販売業において販売等された医薬品の副作用等によると疑われる健康被害の情報に接したすべての専門家から報告書が提出される必要がある。 b 報告様式の記入欄のすべてに記入がなされる必要はなく、医薬品の販売等に従事する専門家においては、購入者等から把握可能な範囲で報告がなされればよい。 c 医薬関係者は、医薬品の副作用等によるものと疑われる健康被害の発生を知ったときは、その旨を30日以内に厚生労働大臣に報告することが義務づけられている。 d 本報告は、令和3年4月から、ウェブサイトに直接入力することによる電子的な報告が可能となった。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬関係者からの副作用報告では、複数の専門家が同一事例に接した場合は代表者が報告して重複を防ぎます。報告様式は購入者から聴取・把握できた範囲の記載で足り、迅速な報告が優先されます。また、製薬企業に対するような明確な日数制限(15日以内や30日以内)の規定はなく速やかに行うものとされ、令和3年4月からはPMDAウェブサイトからの電子報告システムが運用開始されました。
解き方
- 記述aを検討:重複提出を避けるため施設等の代表者から報告すれば足りるため誤り。
- 記述bを検討:全ての欄を埋める必要はなく、把握可能な範囲で記入して提出すればよいため正しい。
- 記述cを検討:医薬関係者の報告義務には30日以内という期限設定はない(速やかに行う)ため誤り。
- 記述dを検討:令和3年4月よりウェブサイトからの直接入力による電子報告が可能となったため正しい。
- 正しい組み合わせはbとd(選択肢4)である。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- aおよびcが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- cが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 4正解
- bおよびdが正しい記述であり、適切な組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- cが誤りであるため不適当です。
覚えるポイント
- 令和3年4月より副作用報告はウェブサイトからの電子報告が可能となりました。把握可能な範囲で速やかに報告します。
間違えやすいところ
- 製造販売業者に課されている報告期限(15日や30日)を医薬関係者の報告期限と混同しないようにしてください。
出題の前提:手引き「第5章 医薬品の適正使用・安全対策」の「医薬品副作用等報告制度」に準拠。
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.27 ↗(www.pref.ehime.jp)
医薬品副作用被害救済制度の仕組みと手続き
医薬品の適正使用と安全対策 · 医薬品副作用被害救済制度 / 給付請求手続き / 判定機関 / 財源
医薬品副作用被害救済制度に関する記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品副作用被害救済制度は、適正に使用したにもかかわらず発生した重篤な副作用被害者を救済する公的制度です。請求は被害を受けた本人または遺族が行います。医学的・薬学的判定は薬事・食品衛生審議会の答申を経て「厚生労働大臣」が行い、それに基づいてPMDAから給付が支給されます。給付費の全額は「許可製造販売業者」からの拠出金で賄われ、事務費の2分の1に国庫補助が充てられます。
解き方
- 選択肢1を検討:医学的判定を行うのは総合機構ではなく厚生労働大臣(薬事・食品衛生審議会へ諮問)であるため誤り。
- 選択肢2を検討:健康被害を受けた本人またはその遺族(家族)が請求を行うため正しい。
- 選択肢3を検討:給付費ではなく「事務費」の2分の1が国庫補助であるため誤り(給付費は全額拠出金)。
- 選択肢4を検討:拠出金を納付するのは「製造業者」ではなく「製造販売業者」であるため誤り。
- 正しい記述である選択肢2を正答とする。
- 選択肢 1不正解
- 薬事・食品衛生審議会に諮問・答申を経て判定を行うのは「厚生労働大臣」であり、PMDAはその判定に基づいて支給決定を行います。
- 選択肢 2正解
- 救済給付の請求は、健康被害を受けた本人(死亡の場合は遺族)が行うこととされています。
- 選択肢 3不正解
- 国庫補助により賄われるのは救済給付業務の「事務費」の2分の1相当額であり、給付費全額は企業拠出金で賄われます。
- 選択肢 4不正解
- 拠出金を納付する義務があるのは医薬品の「製造業者」ではなく「製造販売業者」です。
覚えるポイント
- 救済制度の判定は厚生労働大臣が行います。給付費は製造販売業者の拠出金、事務費の2分の1に国庫補助が充てられます。
間違えやすいところ
- 判定主体(厚労大臣)と請求窓口・支給実施主体(PMDA)の役割分担を混同しないように整理しましょう。
出題の前提:独立行政法人医薬品医療機器総合機構法第15条〜第20条、手引き第5章に準拠。
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.28 ↗(www.pref.ehime.jp)
医薬品副作用被害救済制度の給付対象範囲と除外対象
医薬品の適正使用と安全対策 · 救済給付の支給対象 / 対象外となる事例 / 軽度被害 / 個人輸入医薬品
医薬品副作用被害救済制度の救済給付の支給対象範囲に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 医療機関での治療を要さずに寛解したような軽度なものについては救済給付の対象とならない。 b 製薬企業に損害賠償責任がある場合にも救済制度の対象となる。 c 一般用検査薬は、救済制度の対象とならない。 d 個人輸入により入手された医薬品は、救済制度の対象とならない。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品副作用被害救済制度の対象は、医薬品を適正使用したにもかかわらず生じた入院治療を要する程度の疾病や障害、死亡です。入院を要さない軽度な被害は対象外です。また、製薬企業に損害賠償責任がある場合(PL法等)、法定予防接種による健康被害、人体に直接使用しない一般用検査薬、日本で未承認の個人輸入医薬品なども給付の対象から除外されます。
解き方
- 記述aを検討:入院治療を必要とする程度の重篤な健康被害が対象であり、治療を要さず寛解した軽度なものは対象外となるため正しい。
- 記述bを検討:製品欠陥等で製薬企業に損害賠償責任が明らかな場合は制度の対象外となるため誤り。
- 記述cを検討:一般用検査薬などの体外診断用医薬品は対象外であるため正しい。
- 記述dを検討:無承認無許可医薬品や個人輸入医薬品による被害は救済制度の対象外であるため正しい。
- 正・誤・正・正の配列である選択肢1が正解となる。
- 選択肢 1正解
- aは正、bは誤、cは正、dは正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびdが正しいため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは誤りで、記述cが正しいため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aは正しく、記述bが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 5不正解
- 記述cおよびdが正しいため不適当です。
覚えるポイント
- 救済制度の対象は入院治療を要する以上の重篤な被害です。個人輸入医薬品、一般用検査薬、企業の損害賠償責任がある場合は対象外です。
間違えやすいところ
- すべての医薬品による副作用が救済対象になるわけではなく、対象除外医薬品や適用外条件(個人輸入・軽度・損害賠償責任等)が存在します。
出題の前提:手引き「第5章 医薬品の適正使用・安全対策」の「医薬品副作用被害救済制度」に準拠。
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.28 ↗(www.pref.ehime.jp)
医薬品副作用被害救済制度の給付種類と請求期限
医薬品の適正使用と安全対策 · 医薬品副作用被害救済制度 / 請求期限
医薬品副作用被害救済制度の給付の種類のなかで、請求期限が定められていないものとして正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品副作用被害救済制度における各給付には請求期限が定められていますが、障害年金及び障害児養育手当については支給要件を満たす限り請求期限の定めがありません。
解き方
- 各給付の種類における請求期限の規定を確認する。
- 医療費・医療手当は費用の支払が行われた時から5年以内、遺族年金・葬祭料は死亡時から原則5年以内であるのに対し、障害年金には請求期限がないことを特定する。
- 選択肢 1不正解
- 医療費の請求期限は、医療手当とともに医療費の支払が行われた時から5年以内と定められています。
- 選択肢 2不正解
- 医療手当の請求期限は、医療費の支払が行われた時から5年以内と定められています。
- 選択肢 3正解
- 障害年金および障害児養育手当には法令上の請求期限が定められていません。
- 選択肢 4不正解
- 遺族年金の請求期限は、死亡の時から原則として5年以内と定められています。
- 選択肢 5不正解
- 葬祭料の請求期限は、死亡の時から原則として5年以内と定められています。
覚えるポイント
- 障害年金と障害児養育手当には請求期限がない。
間違えやすいところ
- 医療費・医療手当や遺族関係の給付(5年以内)と混同しないよう注意する。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験問題(愛媛県・午後)問57
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.29 ↗(www.pref.ehime.jp)
医薬品PLセンターの概要と業務内容
医薬品の適正使用と安全対策 · 医薬品PLセンター / 製造物責任法 / 裁判外紛争解決手続き
医薬品PLセンターに関する次の記述a~cの正誤の組み合わせとして、正しいものを1つ選びなさい。 a 医薬品副作用被害救済制度の対象とならないケースのうち、製品不良など、製薬企業に損害賠償責任がある場合には、「医薬品PLセンター」への相談が推奨される。 b 日本製薬団体連合会において、平成7年の製造物責任法(平成6年法律第85号)の施行と同時に開設された。 c 消費者が、医薬品又は医薬部外品に関する苦情について製造販売元の企業と交渉するに当たって、消費者側の立場で、交渉の仲介や調整・あっせんを行う。
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解答
5
解説
医薬品PLセンターは、製造物責任法の施行に伴い日本製薬団体連合会に開設された公的な裁判外紛争解決機関であり、消費者側や企業側に偏ることなく公平・中立な立場で紛争解決を図ります。
解き方
- 記述aの救済制度の対象外(製品不良等の製薬企業に賠償責任がある場合)の相談先として適切か判断する(正)。
- 記述bの開設母体(日本製薬団体連合会)と開設時期(平成7年の製造物責任法施行と同時)を確認する(正)。
- 記述cの仲介・あっせんの立場が「中立的立場」か「消費者側」かを確認する(「公正・中立な立場」であるため誤)。
- 正・正・誤の組み合わせである選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが正、cが誤であるため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bが正であるため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aが正、bが正、cが誤であるため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bが正、cが誤であるため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 5正解
- aは正、bは正、cは誤であり、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 医薬品PLセンターは消費者側ではなく「公正・中立な立場」で仲介・あっせんを行う。
間違えやすいところ
- 消費者の相談窓口であることから消費者側の味方として交渉すると誤解しやすい。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験問題(愛媛県・午後)問58
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.29 ↗(www.pref.ehime.jp)
一般用医薬品の安全対策の歴史
医薬品の適正使用と安全対策 · サリチルアミド / 小柴胡湯 / スイッチOTC医薬品 / 間質性肺炎
一般用医薬品の安全対策に関する次の記述a~dのうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 解熱鎮痛成分としてサリチルアミドが配合されたアンプル入りかぜ薬の使用による重篤な副作用で、複数の死亡例が発生したことを踏まえ、1965年、厚生省(当時)は関係製薬企業に対して、アンプル入りかぜ薬製品の回収を要請した。 b 小柴胡湯とインターフェロン製剤との併用例による急性膵炎が報告されたことから、1994年1月、インターフェロン製剤との併用を禁忌とする旨の使用上の注意の改訂がなされた。 c いわゆるスイッチOTC医薬品等、承認基準に合致しない医薬品については、製薬企業が承認申請を行うに際してより詳細な資料の提出が要求され、有効性、安全性及び品質に関して厳格な審査が行われる。 d 2003年5月までに、一般用かぜ薬の使用によると疑われる間質性肺炎の発生事例が計26例報告され、同年6月に厚生労働省は一般用かぜ薬全般につき使用上の注意の改訂を指示することとした。
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解答
5
解説
一般用医薬品の安全性対策の歴史において、過去の重大な副作用事例(アンプル入りかぜ薬によるショック死、小柴胡湯による間質性肺炎、一般用かぜ薬による間質性肺炎など)の背景と措置を正確に把握しておく必要があります。
解き方
- 記述a:アンプル入りかぜ薬の回収要請の契機となった成分はアミノピリンやスルピリン等であり、誤り。
- 記述b:小柴胡湯とインターフェロン製剤の併用で報告された重篤な副作用は「間質性肺炎」であり、誤り。
- 記述c:スイッチOTC医薬品等の一般用医薬品承認基準に合致しない医薬品は、詳細な申請資料による厳格な審査が行われるため正しい。
- 記述d:2003年5月までに一般用かぜ薬による間質性肺炎が計26例報告され、同年6月に使用上の注意改訂が指示された記述は正しい。
- 正しい組み合わせはcとd(選択肢5)となる。
- 選択肢 1不正解
- aとbはいずれも記述内容に誤りがあります。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りで、cは正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りで、cは正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- bが誤りで、dは正しい記述です。
- 選択肢 5正解
- c、dともに正しい記述であり、適切な組み合わせです。
覚えるポイント
- 小柴胡湯とインターフェロン製剤の併用禁忌の理由は「間質性肺炎」。
間違えやすいところ
- アンプル入りかぜ薬の問題となった成分をサリチルアミドと混同しない(正しくはアミノピリン、スルピリン等)。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験問題(愛媛県・午後)問59
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.30 ↗(www.pref.ehime.jp)
塩酸フェニルプロパノールアミン(PPA)の安全対策
医薬品の適正使用と安全対策 · フェニルプロパノールアミン / 脳出血 / 高血圧症 / プソイドエフェドリン塩酸塩
塩酸フェニルプロパノールアミン(PPA)含有医薬品に関する以下の記述について、( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 日本では、2003年8月までに、PPAが配合された一般用医薬品による( a )等の副作用症例が複数報告され、それらの多くが用法・用量の範囲を超えた使用又は禁忌とされている( b )患者の使用によるものであった。そのため、厚生労働省から関係製薬企業等に対して、使用上の注意の改訂、情報提供の徹底等を行うとともに、代替成分として( c )等への速やかな切替えにつき指示がなされた。
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解答
2
解説
塩酸フェニルプロパノールアミン(PPA)はアドレナリン作動成分として血管収縮作用を有するため、高血圧患者や過剰摂取において脳出血等のリスクがあり、安全対策としてプソイドエフェドリン塩酸塩等への代替が進められました。
解き方
- PPAによる重篤な副作用症例が「脳出血」であることを特定する(a=脳出血)。
- 禁忌とされていた基礎疾患が「高血圧症」であることを特定する(b=高血圧症)。
- 代替成分として指定・推奨されたアドレナリン作動成分が「プソイドエフェドリン塩酸塩」であることを確認する(c=プソイドエフェドリン塩酸塩)。
- すべての語句が合致する選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aは「脳出血」、bは「高血圧症」であるため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aに脳出血、bに高血圧症、cにプソイドエフェドリン塩酸塩が正しく入ります。
- 選択肢 3不正解
- bは「高血圧症」、cは「プソイドエフェドリン塩酸塩」であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aは「脳出血」であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cは「プソイドエフェドリン塩酸塩」であるため誤りです。
覚えるポイント
- PPAによる重大な副作用は「脳出血」、代替成分は「プソイドエフェドリン塩酸塩」。
間違えやすいところ
- PPAの代替成分を鎮咳成分であるデキストロメトルファンと取り違えないこと。
出題の前提:令和4年度登録販売者試験問題(愛媛県・午後)問60
出典:愛媛県『2022年度 愛媛県 後半』
令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] p.30 ↗(www.pref.ehime.jp)
2022年度 愛媛県 後半
参照した公式資料
愛媛県が公開した2022年度 愛媛県 後半の問題・解答資料です。
- 令和4年登録販売者試験問題(午後) [PDFファイル/523KB] ↗ — www.pref.ehime.jp(PDF・30ページ)
- 令和4年登録販売者試験解答 [PDFファイル/50KB] ↗ — www.pref.ehime.jp(PDF・1ページ)

