公開問題を地域・年度・前半後半で区別しています。地域共通問題を含み、全国の独立した問題を網羅する集計ではありません。受験する地域の最新版の手引きと案内を併せて確認してください。
2021年度 静岡県 前半の概要
医薬品の本質と適正使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の本質 / 専門家の役割 / 品質の保証 / 製品回収
医薬品に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 人体に対して使用されない医薬品であっても、人の健康に影響を与えることがある。 b 添付文書や製品表示に記載された効能効果や副作用等を見ただけでは、誤解や認識不足が生じることがあるため、医薬品の販売等に従事する専門家は、一般用医薬品の購入者に対し、専門用語を分かりやすい表現で伝えるなどの適切な情報提供を行う必要がある。 c 医薬品は、人の生命や健康に密接に関連するものであるため、高い水準で均一な品質が保証されていなければならない。 d 製造販売業者による製品回収等の措置がなされることもあるので、医薬品の販売等を行う者は、製造販売業者等からの情報に日頃から留意しておくことが重要である。
解答・解説を表示
解答
5
解説
医薬品は人の生命や健康に直接的・間接的に関わる製品であり、品質保証、適正な情報提供、製造販売業者等との情報連携が不可欠とされています。
解き方
- 記述aについて、殺虫剤や検査薬など人体に直接使用しない医薬品も人の健康に影響を与え得ることを確認し「正」と判断します。
- 記述bについて、専門用語を平易に伝えて購入者の誤解を防ぐ情報提供の必要性を確認し「正」と判断します。
- 記述c・dについて、厳格な品質管理基準と回収情報の把握の重要性を確認し、いずれも「正」と判断します。
- 選択肢 1不正解
- dの記述も正しいため、dを「誤」とする本選択肢は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cの記述も正しいため、cを「誤」とする本選択肢は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bの記述も正しいため、bを「誤」とする本選択肢は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aの記述も正しいため、aを「誤」とする本選択肢は誤りです。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dのすべての記述が正しいため、この組み合わせが正解です。
覚えるポイント
- 人体に直接使用されない検査薬や殺虫剤等も医薬品に含まれ、人の健康に影響を与えます。
間違えやすいところ
- 人体に直接使わない医薬品は健康に影響しないと早合点して誤りと判断しないよう注意します。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」医薬品の本質、適正使用
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.2 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品のリスク評価
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品のリスク評価 / 半数致死量(LD50) / 毒性試験 / GCP
医薬品のリスク評価に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a LD50とは、動物実験により求められる最小致死量のことであり、薬物の毒性の指標として用いられる。 b 少量の医薬品の投与であれば、長期投与をしても慢性的な毒性が発現することはない。 c 新規に開発される医薬品のリスク評価は、薬効‐薬理試験や一般薬理作用試験の他に、医薬品毒性試験法ガイドラインに沿って、単回投与毒性試験などの毒性試験が厳格に実施されている。 d ヒトを対象とした新規医薬品開発に関連する臨床試験(治験)は、国際的に制定されたGood Clinical Practice(GCP)に準拠した手順により行われ、安全な治療量を設定することがその目標の1つである。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品のリスク評価は、非臨床試験(毒性試験法ガイドライン等)及びヒトを対象とする治験(GCP準拠)により厳格に行われます。
解き方
- 記述aの「最小致死量」は誤りで、正しくは「50%致死量(半数致死量)」であると判断します。
- 記述bの「慢性的な毒性が発現することはない」は誤りで、少量長期投与でも蓄積毒性が発現し得ると判断します。
- 記述c及びdの非臨床試験と臨床試験(GCP準拠)に関する記載が正しいことを確認します。
- 選択肢 1不正解
- a(最小致死量ではなく半数致死量)とb(少量でも慢性毒性は発現し得る)がともに誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りであるため、正しい組み合わせではありません。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りであるため、正しい組み合わせではありません。
- 選択肢 4正解
- c及びdの記述がいずれも正しいため、この組み合わせが正解です。
覚えるポイント
- LD50は投与群の50%(半数)が死亡する量であり、最小致死量ではありません。
間違えやすいところ
- 少量の医薬品であっても体内に蓄積されて慢性毒性を生じる場合があることを見落とさないようにします。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」医薬品のリスク評価
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.2 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
健康食品の取扱いと表示制度
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 健康食品 / 栄養機能食品 / 特定保健用食品 / 機能性表示食品
一般的に「健康食品」と呼ばれる健康増進や維持の助けとなる食品に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a 健康食品の誤った使用法により健康被害が生じることがある。 b 「栄養機能食品」については、「特定の保健機能の表示」、例えばキシリトールを含む食品に対して「虫歯の原因になりにくい食品です」などの表示が許可されている。 c 医薬品を扱う者は、健康食品は、法的にも、また安全性や効果を担保する科学的データの面においても、医薬品とは異なるものであることを認識し、消費者に指導・説明を行わなくてはならない。 d 「機能性表示食品」には、機能性関与成分によって、疾病のリスクの低減並びに健康の維持及び増進に資する特定の保健の目的が期待できる旨を科学的根拠に基づいて容器包装に表示する食品が含まれる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
保健機能食品には特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品の3分類があり、疾病リスク低減表示は特定保健用食品のみに限定されています。
解き方
- 記述a及びcについて、健康被害リスクと医薬品との本質的相違を踏まえた説明義務を確認し、ともに「正」と判断します。
- 記述bの具体例(キシリトール等)は個別許可を受ける「特定保健用食品」の説明であるため「誤」と判断します。
- 記述dの「疾病のリスクの低減」表示は機能性表示食品では認められていないため「誤」と判断します。
- 選択肢 1不正解
- bは栄養機能食品ではなく「特定保健用食品」の説明であるため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aとcがともに正しい記述であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- b及びdがともに誤りの記述であるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- dは機能性表示食品では疾病リスク低減の表示は認められていないため誤りです。
覚えるポイント
- 機能性表示食品では「疾病リスク低減表示」を行うことは認められていません。
間違えやすいところ
- 特定保健用食品と栄養機能食品、機能性表示食品のそれぞれの表示可能範囲を混同しないように整理します。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」健康食品の取扱い
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.3 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
アレルギー(過敏反応)の特性
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · アレルギー / アレルゲン / 添加物 / 過敏反応
アレルギー(過敏反応)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a アレルギー症状は、蕁麻疹や湿疹、かぶれ等の皮膚症状、血管性浮腫のようなやや広い範囲にわたる腫れ等が生じることが多い。 b 医薬品によるアレルギーは、内服薬によって引き起こされるものであり、外用薬によって引き起こされることはない。 c アレルギーは、医薬品の薬理作用と関係して起こるため、薬理作用がない添加物がアレルギーを引き起こす原因物質(アレルゲン)となることはない。 d 普段は医薬品にアレルギーを起こしたことがない人でも、病気等に対する抵抗力が低下している状態などの場合には、医薬品がアレルゲンになることがあり、思わぬアレルギーを生じることがある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品アレルギーは投与経路(内服・外用)に関わらず発現し、有効成分だけでなく添加物もアレルゲンとなり得ます。
解き方
- 記述aについて、アレルギーの皮膚症状や血管性浮腫の発生状況を確認し「正」と判断します。
- 記述bについて、外用薬の局所適用や経皮吸収でもアレルギーは生じるため「誤」と判断します。
- 記述cについて、アレルギーは薬理作用とは無関係に生じる免疫反応であり、添加物も原因になり得るため「誤」と判断します。
- 記述dについて、体調や抵抗力の変化により新たに発症することがあるため「正」と判断します。
- 選択肢 1不正解
- aが正しく、cが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2正解
- a:正、b:誤、c:誤、d:正の組み合わせが正しいため正解です。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りで、dが正しいため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- b及びcが誤りで、dが正しいため不正解です。
- 選択肢 5不正解
- aが正しく、bが誤りであるため不正解です。
覚えるポイント
- 医薬品の添加物(賦形剤、着色料等)もアレルゲンになり得ます。
間違えやすいところ
- アレルギーは薬理作用による副作用と同一視しがちですが、免疫反応であり薬理作用とは無関係に生じます。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」アレルギー(過敏反応)
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.3 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
WHOによる医薬品の副作用の定義
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 副作用の定義 / WHOの定義 / 適正使用
医薬品の副作用に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選べ。 世界保健機関(WHO)の定義によれば、医薬品の副作用とは、「疾病の予防、診断、治療のため、又は身体の機能を( a )するために、人に( b )量で発現する医薬品の有害かつ( c )反応」とされている。
解答・解説を表示
解答
4
解説
WHOの副作用の定義は「身体の機能を正常化するために、人に通常用いられる量で発現する医薬品の有害かつ意図しない反応」と定められています。
解き方
- 空欄aには機能の調整を意味する「正常化」が入ることを確認します(「向上」ではない)。
- 空欄bには過量投与ではなく適正使用量を表す「通常用いられる」が入ることを確認します(「用いられる最大」ではない)。
- 空欄cには予期せぬ反応を表す「意図しない」が入ることを確認し、選択肢4を導きます。
- 選択肢 1不正解
- aは「正常化」、bは「通常用いられる」、cは「意図しない」が正しいため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aは「正常化」、bは「通常用いられる」が入るため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bは「通常用いられる」が入るため誤りです。
- 選択肢 4正解
- a、b、cのすべての空欄に正しい語句が当てはまっています。
- 選択肢 5不正解
- cは「重篤な」ではなく「意図しない」が入るため誤りです。
覚えるポイント
- WHOの定義:身体機能の「正常化」、人に「通常用いられる」量、「有害かつ意図しない」反応。
間違えやすいところ
- 最大用量での反応と誤解しやすいですが、「通常用いられる量」で生じる反応と定義されています。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」副作用
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.4 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品の適正使用と有害事象・副作用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児への適応 / 腎機能障害・肝機能障害 / 薬物依存 / 用法用量
医薬品の使用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 小児への使用を避けるべき医薬品を小児に服用させる場合は、大人用の用量を半分にして服用させれば有害事象につながる危険性はない。 b 医薬品の使用による腎機能障害の主な症状に、全身の倦怠感、黄疸、発熱、発疹、皮膚の掻痒感、吐きけがある。 c 適正な使用がなされる限りは安全かつ有効な医薬品であっても、乱用された場合には薬物依存を生じることがある。 d 医薬品は、その目的とする効果に対して副作用が生じる危険性が最小限になるよう、使用する量や使い方が定められている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
禁忌の医薬品は減量しても小児に投与してはならず、黄疸や全身倦怠感などは腎障害ではなく肝機能障害の代表的症状です。
解き方
- 記述aについて、小児禁忌の医薬品を半量にして服用させても有害事象の危険があるため「誤」と判断します。
- 記述bについて、黄疸や皮膚の掻痒感、倦怠感などは「肝機能障害」の主症状であるため「誤」と判断します。
- 記述cについて、適正使用では安全な医薬品も乱用によって薬物依存を生じ得るため「正」と判断します。
- 記述dについて、用法・用量は効果最大・副作用最小を目指して設定されているため「正」と判断します。
- 選択肢 1不正解
- aとbが誤りで、cとdが正しいため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- bは肝機能障害の説明であり誤りで、dが正しいため不正解です。
- 選択肢 3正解
- a:誤、b:誤、c:正、d:正の組み合わせが正しいため正解です。
- 選択肢 4不正解
- cが正しいため、cを誤りとする本選択肢は不正解です。
- 選択肢 5不正解
- aが誤りで、cとdが正しいため不正解です。
覚えるポイント
- 黄疸、皮膚の掻痒感、全身倦怠感は「肝機能障害」の典型的な症状です。
間違えやすいところ
- 大人用の薬の量を減らせば小児にも安全に使えると錯覚しないように注意します。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」適正使用、副作用
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.4 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品の相互作用と食品との飲み合わせ
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 併用禁忌・重複 / 配合成分の選択 / アルコールとの相互作用 / ハーブ・生薬
医薬品と他の医薬品や食品との相互作用、飲み合わせに関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a かぜ薬、解熱鎮痛薬、鎮静薬、鎮咳去痰薬等では、成分や作用が重複することが多く、これらの薬効群に属する医薬品の併用によって副作用を招く危険性が増すことがある。 b 緩和を図りたい症状が明確である場合でも、他の医薬品との相乗効果を期待して、多くの成分が配合された医薬品が選択されることが望ましい。 c 酒類(アルコール)は主として肝臓で代謝されるため、アルコールをよく摂取する者では、医薬品の代謝機能が高まっていることがある。 d 食品(ハーブ等)として流通している生薬成分が、医薬品の作用に影響を与えることはない。
解答・解説を表示
解答
4
解説
症状が明確な場合は最小限の成分を含む医薬品を選ぶのが原則であり、食品やハーブも薬物代謝酵素などに影響して相互作用を生じます。
解き方
- 記述aについて、同種作用を有する薬効群の併用による重複と副作用増強のリスクを確認し「正」と判断します。
- 記述bについて、緩和したい症状が明確な場合は必要最小限の成分が配合された医薬品を選ぶべきであるため「誤」と判断します。
- 記述cについて、日常的飲酒者では肝臓の代謝酵素が誘導され医薬品代謝機能が高まることがあるため「正」と判断します。
- 記述dについて、セントジョーンズワート等のハーブ成分も医薬品の作用に影響を与えるため「誤」と判断します。
- 選択肢 1不正解
- aが正しく、bが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- dが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- aが正しく、bが誤りで、cが正しいため不正解です。
- 選択肢 4正解
- a:正、b:誤、c:正、d:誤の組み合わせが正しいため正解です。
- 選択肢 5不正解
- bが誤り、cが正しいため不正解です。
覚えるポイント
- 食品やハーブ(健康茶、サプリメント含む)も医薬品の体内動態に大きく影響します。
間違えやすいところ
- 多くの成分が入っている総合薬のほうが常に望ましいと誤認しないようにします。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」相互作用・飲み合わせ
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.5 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
高齢者の生理的特徴と医薬品使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 高齢者の特徴 / 生理機能の個人差 / 嚥下障害 / アドヒアランス
高齢者と医薬品に関する記述のうち、誤っているものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
2
解説
高齢者では肝臓・腎臓の機能や基礎体力の低下度合いに著しい個人差があり、年齢のみで一律に判断することはできません。
解き方
- 各選択肢を精読し、高齢者の身体的・認知的特徴と適正使用の留意点を確認します。
- 選択肢2について、生理機能の衰えは「個人差が大きい」ため、「年齢のみから判断することが容易である」とする記述は明白な誤りであると判断します。
- 選択肢 1不正解
- 高齢者は複数の慢性疾患を抱えていることが多く、記述の通り正しい内容です。
- 選択肢 2正解
- 生理機能や体力の衰えは個人差が極めて大きいため、年齢のみで判断することはできず、本記述が誤り(解答すべき選択肢)です。
- 選択肢 3不正解
- 加齢に伴う嚥下機能低下により喉の詰まりを生じやすいため、記述の通り正しい内容です。
- 選択肢 4不正解
- 認知機能の低下などにより服薬管理に周囲の支援が必要となることがあり、記述の通り正しい内容です。
覚えるポイント
- 高齢者の生理機能の低下度合いは「個人差が大きい」ため、年齢のみで判断してはなりません。
間違えやすいところ
- 「個人差が小さい」「年齢だけで容易に判断できる」という表現を見逃さないようにします。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」高齢者への配慮
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.5 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品の使用上の注意における年齢区分
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児等の年齢区分 / 使用上の注意
医薬品の使用上の注意において用いられる年齢区分に関する記述について、( a )〜( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを選びなさい。 「医薬品の使用上の注意において、乳児、幼児、小児という場合には、おおよその目安として、乳児は( a )未満、幼児は( b )未満、小児は( c )未満という年齢区分が用いられている。」
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品の適正使用においては、年齢に応じた生理機能の違いを考慮して投与量を設定するため、乳児・幼児・小児の基準年齢が明確に定められています。
解き方
- 乳児の年齢区分が「1歳未満」であることを確認します。
- 幼児が「7歳未満」、小児が「15歳未満」であることを照合し、組み合わせとして3を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 幼児は5歳未満ではなく7歳未満、小児は12歳未満ではなく15歳未満です。
- 選択肢 2不正解
- 幼児は5歳未満ではなく7歳未満が正しい定義となります。
- 選択肢 3正解
- 乳児は1歳未満、幼児は7歳未満、小児は15歳未満であり、すべて正確な記述です。
- 選択肢 4不正解
- 乳児は3歳未満ではなく1歳未満であり、小児は12歳未満ではなく15歳未満です。
- 選択肢 5不正解
- 乳児は3歳未満ではなく1歳未満、幼児は5歳未満ではなく7歳未満です。
覚えるポイント
- 乳児は1歳未満、幼児は7歳未満、小児は15歳未満、新生児は生後4週未満です。
間違えやすいところ
- 学校保健安全法などの区分と混同して幼児を6歳未満や小児を12歳未満と誤認しないようにします。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(医薬品の使用上の注意における年齢区分)
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.6 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
小児等への医薬品の使用に関する注意点
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児の体内動態 / アスピリンとライ症候群 / 小児への配慮
小児等への医薬品の使用に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
小児は臓器の機能が成人に比べて未発達であるため、薬物動態が成人と異なり、体内から成分が消失するまでに時間がかかりやすく血中濃度が上昇しやすい特性があります。
解き方
- 小児の代謝・排泄能が未発達であることから、血中滞留時間が長くなり作用が増強される点を確認します。
- 選択肢1の「排泄に要する時間が短く、作用が弱くなる」という記述が誤りであると判断します。
- 選択肢 1正解
- 小児は代謝・排泄機能が未発達なため、代謝・排泄に要する時間は長くなり、作用が強く現れやすいため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 錠剤の大きさなど形状が小児の服用に適さない場合、誤嚥防止等の観点から小児への使用を控える注意喚起がなされます。
- 選択肢 3不正解
- 乳幼児は自覚症状を適切に言語化できないため、保護者等による客観的な観察が不可欠です。
- 選択肢 4不正解
- アスピリンなどのサリチル酸系解熱鎮痛成分は、小児のウイルス性疾患においてライ症候群を引き起こすリスクがあるため小児への使用が禁忌となっています。
覚えるポイント
- 小児は代謝・排泄機能が未発達であり、薬が体内に長く留まり効きすぎたり副作用が出やすいです。
間違えやすいところ
- 代謝排泄能力が低いため作用時間が「短くなる」と逆に覚えてしまう誤りに注意します。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(小児等の医薬品使用)
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.6 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
妊婦・授乳婦への医薬品の使用に関する適否
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 妊婦への配慮 / ビタミンAの催奇形性 / 母乳移行 / 添付文書の記載
妊婦又は妊娠していると思われる女性及び母乳を与える女性(授乳婦)への医薬品の使用等に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 妊娠の有無やその可能性については、購入者側にとって他人に知られたくない場合もあることから、一般用医薬品の販売等において専門家が情報提供や相談対応を行う際には、十分に配慮することが必要である。 b ビタミンAを含有する医薬品は、妊娠前後の一定期間に通常の用量を超えて摂取すると、胎児に先天異常を起こす危険性が高まるとされている。 c 医薬品の種類によっては、授乳婦が使用した医薬品の成分の一部が乳汁中に移行することが知られており、母乳を介して乳児が医薬品の成分を摂取することになる場合がある。 d 一般用医薬品においては、多くの場合、妊婦が使用した場合における安全性に関する評価がされているため、妊婦の使用の可否について、添付文書等に明示されている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
妊婦に対する臨床試験は倫理的観点から実施が難しく、多くの場合で安全性評価が確立されていないため、一般用医薬品の使用に際しては胎児毒性や催奇形性のリスクを考慮して慎重な対応が求められます。
解き方
- aのプライバシーへの配慮、bのビタミンA過剰投与による先天異常リスク、cの乳汁移行の記述が正しいことを確認します。
- dについて、妊婦における安全性評価は確立していないことが多い点から誤りと判断します。
- 選択肢 1正解
- a、b、cは正しく、dは誤りであるため、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- cは正しく、dは誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- bは正しく、dは誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- aは正しく、dは誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- dは一般用医薬品において安全性評価が確立されていないことが多いため誤りです。
覚えるポイント
- 妊婦に対する安全性評価は多くの場合確立しておらず、安易な使用を避け医師等への相談を促します。
間違えやすいところ
- ビタミンAは脂溶性ビタミンであり過剰症(催奇形性)がある点を見落とさないようにします。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(妊婦・授乳婦への医薬品使用)
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.7 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医療機関で治療を受けている人等の医薬品使用
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 基礎疾患と一般用医薬品 / 相互作用 / 専門家による情報提供
医療機関で治療を受けている人等の医薬品の使用に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 生活習慣病等の慢性疾患を持ち、治療を受けながら日常生活を送る生活者が、一般用医薬品を使用することによってその症状が悪化したり、治療が妨げられることはない。 b 一般用医薬品の購入者等が、過去に医療機関で治療を受けていた(今は治療を受けていない)という場合、登録販売者は、購入者等に対し使用の可否を適切に判断することができるよう情報提供することが重要である。 c 医療機関・薬局で交付された薬剤を使用している人が一般用医薬品を購入する場合、登録販売者は、その薬剤を処方した医師若しくは歯科医師又は調剤を行った薬剤師に相談するよう説明する必要がある。 d 医療機関での治療を特に受けていない場合であれば、一般用医薬品の使用について注意する必要はない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医療用医薬品を使用中の患者が一般用医薬品を併用すると、相互作用や疾患の悪化を招くおそれがあるため、主治医や薬剤師への確認を促すとともに、過去の治療歴も踏まえた適切な情報提供を行う必要があります。
解き方
- aについて、一般用医薬品の使用により慢性疾患が悪化することがあるため誤りと判定します。
- b及びcの記述が登録販売者の役割として適切であることを確認します。
- dについて、受診歴がなくても一般用医薬品には固有のリスクがあり注意が必要なため誤りと判定します。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りの記述であるため不適です。
- 選択肢 2正解
- b及びcともに正確な記述であり、適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- dが誤りの記述であるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- a及びdともに誤りの記述であるため不適です。
覚えるポイント
- 医療機関受診中の患者には処方医や調剤薬剤師への相談を促し、過去の疾患歴にも留意します。
間違えやすいところ
- 「現在治療を受けていない」場合でも過去の既往歴が医薬品選択に影響を与える点に留意します。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(医療機関で治療を受けている人等)
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.7 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
プラセボ効果(偽薬効果)の機序と特徴
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · プラセボ効果 / 暗示効果 / 副作用様反応
プラセボ効果(偽薬効果)に関する記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
プラセボ効果は薬理作用に基づかない反応ですが、主観的変化のみならず客観的な生体反応や不都合な副作用(ノセボ効果など)も生じることがあり、これを主目的として医薬品を使用することは避けるべきとされています。
解き方
- プラセボ効果の発生に関与する要因(暗示効果、条件付け、自然緩解等)を確認します。
- 選択肢2が正確な機序を述べており、主観的変化のみに限られず副作用も生じること、プラセボ目的の使用は不適切であることを踏まえて判断します。
- 選択肢 1不正解
- 主観的な変化だけでなく、血圧や脈拍などの客観的・生理的な変化が現れることもあります。
- 選択肢 2正解
- 暗示効果や条件付け、自然緩解などが複雑に関与して生じるという手引きの記述に合致しています。
- 選択肢 3不正解
- プラセボ効果を主たる目的として一般用医薬品を使用することは推奨されず、適切ではありません。
- 選択肢 4不正解
- 望ましい効果だけでなく、不都合な反応や副作用に類似した症状が現れることもあります。
覚えるポイント
- プラセボ効果には望ましい効果だけでなく、不都合な有害反応も含まれます。
間違えやすいところ
- 「主観的な変化のみ」とする限定表現や「副作用は含まれない」という誤認に注意します。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(プラセボ効果)
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.8 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
一般用医薬品販売時のコミュニケーション
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 情報提供の基本姿勢 / 非言語的情報 / 購入者の主体性
一般用医薬品販売時における、医薬品の販売等に従事する専門家と購入者等とのコミュニケーションに関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 一般用医薬品については、必ずしも情報提供を受けた当人が医薬品を使用するとは限らないことを踏まえ、販売時のコミュニケーションを考える必要がある。 b 医薬品の販売等に従事する専門家からの情報提供は、説明した内容が購入者等にどう理解されているかなどの実情を把握しながら行うことにより、その実効性が高まる。 c 情報提供を受ける購入者等が医薬品を使用する本人で、かつ、現に症状等がある場合には、言葉によるコミュニケーションから得られる情報のほか、その人の状態や様子全般から得られる情報も、状況把握につながる重要な手がかりとなる。 d 一般用医薬品の選択や使用を判断する主体は専門家であるため、購入者に対して、専門家として指示するという姿勢で臨むことが基本となる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
セルフメディケーションにおいて医薬品の選択や使用を決定する主体は一般の生活者であり、登録販売者は専門的な知見から適切な選択ができるよう情報を提供し支援する姿勢が求められます。
解き方
- a、b、cが専門家としての適切なコミュニケーション手法であると判断します。
- dについて、主体が「生活者(購入者)」であり「専門家が一方的に指示する」姿勢は不適切であるため誤りと見極めます。
- 選択肢 1正解
- a、b、cが正しく、dが誤りであるため正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- cは正しく、dは誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- bは正しく、dは誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- aは正しく、dは誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- dは主客が逆転しており誤りです。
覚えるポイント
- 医薬品を選択・使用する決定主体は購入者(生活者自身)です。
間違えやすいところ
- 専門家が一方的に「指示」するのではなく、自発的な判断を「支援」するという基本姿勢を把握します。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(適切な医薬品選択と受診勧奨)
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.8 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
一般用医薬品で対処可能な症状等の範囲
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 一般用医薬品の役割 / 受診勧奨 / 対処可能な範囲
一般用医薬品で対処可能な症状等の範囲に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 体調の不調や軽度の症状等について一般用医薬品を使用して対処した場合において、一定期間若しくは一定回数使用しても症状の改善がみられない又は悪化したときには、医療機関を受診して医師の診療を受ける必要がある。 b 一般用医薬品は、医療機関での治療を受けるほどではない体調の不調や疾病の初期段階、あるいは日常において、生活者が自らの疾病の治療、予防又は生活の質の改善・向上を図ることを目的としている。 c 一般用医薬品で対処可能な範囲は、医薬品を使用する人によって変わってくるものであり、例えば、通常の成人では、乳幼児や妊婦の場合に比べ、その範囲は限られてくる。 d 症状が重いとき(例えば、高熱や激しい腹痛がある場合、患部が広範囲である場合等)における一般用医薬品の使用は、一般用医薬品の役割にかんがみて、適切な対処といえる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
一般用医薬品は軽度な不調のセルフケアを目的としており、重篤な症状や改善が見られない場合には医療機関の受診が必要であり、また乳幼児や妊婦などは安全確保のため対処可能範囲が成人よりも狭くなります。
解き方
- aの受診勧奨の必要性、bの一般用医薬品の定義・目的が正しいことを確認します。
- cの成人と乳幼児・妊婦の範囲の比較が逆転している点(誤り)を見極めます。
- dの高熱や激痛など重篤症状での使用が不適切である点(誤り)を確認し、1を選択します。
- 選択肢 1正解
- a、bが正しく、c、dが誤りであるため正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aは正しく、cは誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- aは正しく、c及びdは誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- aは正しく、dは誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- bは正しい記述であるため不適です。
覚えるポイント
- 乳幼児や妊婦は通常の成人に比べて一般用医薬品で対処できる範囲が限られます。
間違えやすいところ
- 高熱や激しい腹痛など重篤な兆候がある場合には一般用医薬品を使用せず直ちに受診勧奨を行う必要があります。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(一般用医薬品の役割と対処可能な範囲)
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.9 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
薬害訴訟(HIV訴訟の概要)
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · HIV訴訟 / 血友病 / 血液凝固因子製剤
HIV(ヒト免疫不全ウイルス)訴訟に関する記述について、( a )〜( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを選びなさい。 「HIV訴訟とは、( a )患者が、HIVが混入した( b )から製造された( c )製剤の投与を受けたことにより、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。」
解答・解説を表示
解答
4
解説
HIV訴訟は、血友病患者への非加熱血液凝固因子製剤の投与によって多数のHIV感染被害を生じさせた薬害事件であり、血液製剤の安全対策や感染症報告制度の導入へとつながりました。
解き方
- 対象となった基礎疾患が「血友病」であることを特定します。
- 製剤の原材料が「原料血漿」、投与された薬剤が「血液凝固因子製剤」であることを確認し、4を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 疾患は白血病ではなく血友病であり、成分も血小板やアルブミンではありません。
- 選択肢 2不正解
- 原材料は血小板ではなく原料血漿です。
- 選択肢 3不正解
- 患者の疾患は血友病であり、製剤は血液凝固因子製剤です。
- 選択肢 4正解
- aが血友病、bが原料血漿、cが血液凝固因子であり、すべて正確な組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 原因となった製剤はアルブミンではなく血液凝固因子製剤です。
覚えるポイント
- HIV訴訟は血友病患者に対する原料血漿由来の血液凝固因子製剤投与が原因です。
間違えやすいところ
- C型肝炎訴訟(フィブリノゲン製剤や第IX因子製剤投与による一般患者の感染)と混同しないように注意します。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(薬害の歴史・HIV訴訟)
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.9 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
スモン及びスモン訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / スモン訴訟 / キノホルム
スモン及びスモン訴訟に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a スモン訴訟とは、催眠鎮静剤として販売されたキノホルム製剤を使用したことにより、副作用が発生したことに対する損害賠償訴訟である。 b スモンはその症状として、激しい腹痛を伴う下痢、下半身の痺れ、歩行困難等が現れるが、麻痺が上半身に拡がることはない。 c スモン患者に対しては、施術費及び医療費の自己負担分の公費負担や、重症患者に対する介護事業等が講じられている。 d スモン訴訟は、各地の地裁及び高裁において和解が勧められているが、いまだ全面和解には至っていない。
解答・解説を表示
解答
5
解説
スモン(亜急性脊髄視神経症)は整腸剤キノホルム製剤の副作用により発生した神経障害であり、1979年に全面和解が成立して以降、公費負担等の救済措置が継続されています。
解き方
- キノホルム製剤の本来の適応(整腸剤)および症状の広がり(上半身や視神経へ拡大)を確認してaとbを誤りと判断します。
- 患者に対する救済措置(施術費・医療費自己負担分の公費負担等)と、1979年に全面和解が成立している歴史的事実を確認してcを正、dを誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aは整腸剤の誤り、cは公費負担等の救済措置が正しく、dは既に全面和解しているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bは麻痺が上半身や視力障害に拡がることがあるため誤り、cは正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- aは催眠鎮静剤ではなく整腸剤として販売されていたため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bの症状拡大の否定およびdの未和解とする記述がいずれも誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが誤であり、正しい組み合わせとなっています。
覚えるポイント
- スモンの原因薬は整腸剤キノホルムであり、1979年に全面和解が成立したこと。
間違えやすいところ
- キノホルムを催眠鎮静剤や睡眠薬と混同しやすい点に注意する。
出題の前提:厚生労働省「試験問題作成に関する手引き(平成30年3月)」第1章IV(薬害の歴史)
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.10 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
CJD訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / CJD訴訟 / 生物由来製品
CJD(クロイツフェルト・ヤコブ病)訴訟に関する記述について、( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。なお、同じ記号の( )内には同じ字句が入る。 ( a )外科手術等に用いられた( b )乾燥硬膜を介してCJDに罹患したことに対する損害賠償訴訟である。CJDは、( c )の一種であるプリオンが原因とされ、プリオンが( a )の組織に感染し、次第に認知症に類似した症状が現れ、死に至る重篤な神経難病である。
解答・解説を表示
解答
1
解説
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)は異常プリオンタンパク質が脳組織に感染して生じる神経難病で、脳外科手術に用いられたヒト乾燥硬膜を介して感染が拡大しました。
解き方
- 乾燥硬膜が用いられた手術対象およびプリオンが感染する臓器組織を特定し、aが「脳」であることを確認します。
- 原因となった乾燥硬膜の由来生物が「ヒト」であり、病原物質プリオンが「タンパク質」の一種であることを当てはめます。
- 選択肢 1正解
- aに脳、bにヒト、cにタンパク質が入り、手引きの記述と正確に一致します。
- 選択肢 2不正解
- aは脳外科手術であり、cのプリオンはウイルスではなくタンパク質であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cのプリオンは核酸を持たない感染性タンパク質粒子であり、ウイルスではないため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aは心臓ではなく脳であり、原因製品はウシではなくヒト乾燥硬膜です。
- 選択肢 5不正解
- bの乾燥硬膜の由来はウシではなくヒト(死体由来)であるため誤りです。
覚えるポイント
- CJDの原因物質プリオンはタンパク質であり、ヒト乾燥硬膜移植によって感染したこと。
間違えやすいところ
- プリオンを病原微生物であるウイルスや細菌と誤解しないようにする。
出題の前提:厚生労働省「試験問題作成に関する手引き(平成30年3月)」第1章IV(薬害の歴史)
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.10 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
サリドマイド及びサリドマイド訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / サリドマイド / 催奇形性 / 光学異性体
サリドマイドに関する記述について、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a サリドマイド訴訟は、妊娠している女性がサリドマイド製剤を使用したことにより、出生児に四肢欠損、耳の障害等の先天異常(サリドマイド胎芽症)が発生したことに対する損害賠償訴訟である。 b サリドマイド製剤は、当時、貧血用薬として承認されたが、副作用として血管新生を促進する作用があった。 c サリドマイドの光学異性体のうち、R体のサリドマイドを分離して製剤化しても、催奇形性は避けられない。 d サリドマイド製剤は、西ドイツ(当時)において、催奇形性について発せられた警告により、製品が回収された翌月から、日本でも回収が行われた。
解答・解説を表示
解答
2
解説
サリドマイドは鎮静作用等を目的とした医薬品でしたが、血管新生抑制作用等により胎児奇形を引き起こしました。光学異性体は体内で相互変換するため催奇形性を分離できません。
解き方
- a(胎芽症の内容)およびc(光学異性体の体内での相互変換と催奇形性)の正誤を確認し、ともに正しいと判断します。
- b(本来の薬効は催眠鎮静成分等、作用は血管新生の阻害)およびd(西ドイツ回収から約1年遅れて対応)の誤りを確認します。
- 選択肢 1不正解
- bは貧血用薬ではなく催眠鎮静成分等として承認され、血管新生を妨げる作用があるため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aとcが正しく、正しい組み合わせとなっています。
- 選択肢 3不正解
- b及びdの記述がいずれも誤りです。
- 選択肢 4不正解
- dは西ドイツでの回収着手から約1年遅れて日本で回収されたため誤りです。
覚えるポイント
- サリドマイドのR体・S体は生体内で相互変換するため、光学異性体の分離では催奇形性を回避できない。
間違えやすいところ
- 血管新生を「促進」ではなく「妨げる(阻害する)」作用である点を取り違えないこと。
出題の前提:厚生労働省「試験問題作成に関する手引き(平成30年3月)」第1章IV(薬害の歴史)
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.11 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
薬害防止の取組みと法改正
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / HIV訴訟 / 緊急輸入制度 / 感染症報告
第1欄の記述は、医薬品の副作用等による健康被害の再発防止に向けた取組みに関するものである。( )の中に入れるべき字句として正しいものを第2欄から1つ選びなさい。 【第1欄】 ( )訴訟を踏まえ、医薬品副作用被害救済・研究振興調査機構(当時)との連携による承認審査体制の充実、製薬企業に対し従来の副作用報告に加えて感染症報告の義務づけ、緊急に必要とされる医薬品を迅速に供給するための「緊急輸入」制度の創設等を内容とする改正薬事法が1996年に成立し、翌年4月に施行された。 【第2欄】 1 SJS(スティーブンス・ジョンソン症候群) 2 スモン 3 HIV(ヒト免疫不全ウイルス) 4 サリドマイド 5 CJD(クロイツフェルト・ヤコブ病)
解答・解説を表示
解答
3
解説
血液凝固因子製剤によるHIV感染被害を契機として、1996年に感染症報告の義務づけや緊急輸入制度の創設を含む薬事法改正が行われました。
解き方
- 1996年成立の法改正内容(感染症報告の義務づけ、緊急輸入制度創設、承認審査体制の充実)を確認します。
- 生物由来製品による感染被害対策として創設された背景から、対象となる訴訟がHIV訴訟であることを導きます。
- 選択肢 1不正解
- SJSは重篤な皮膚粘膜疾患名であり、本法改正の直接の契機となった薬害訴訟ではありません。
- 選択肢 2不正解
- スモン訴訟等を契機に創設されたのは1979年の医薬品副作用被害救済制度などです。
- 選択肢 3正解
- HIV訴訟の和解等を踏まえて1996年に感染症報告の義務づけや緊急輸入制度を含む薬事法改正が成立しました。
- 選択肢 4不正解
- サリドマイド訴訟は催奇形性に関する薬害であり、感染症報告等の改正契機ではありません。
- 選択肢 5不正解
- CJD訴訟等を契機として創設されたのは、2002年薬事法改正における生物由来製品指定や安全対策です。
覚えるポイント
- 1996年薬事法改正(感染症報告義務づけ・緊急輸入制度創設)の契機はHIV訴訟。
間違えやすいところ
- 2002年改正(生物由来製品の安全対策徹底)の契機となったCJD訴訟と年・内容を混同しないこと。
出題の前提:厚生労働省「試験問題作成に関する手引き(平成30年3月)」第1章IV(薬害の歴史)
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.11 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
配合成分とその配合目的の対応
主な医薬品とその作用 · 鎮静成分 / 胃粘膜保護成分 / 制酸成分 / 骨格筋弛緩成分
医薬品の配合成分とその配合目的との関係について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a アリルイソプロピルアセチル尿素 ― 気道粘膜からの粘液の分泌を促進する。 b トロキシピド ― 内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)の調節作用のほか、内耳への血流を改善する。 c メタケイ酸アルミン酸マグネシウム ― 胃酸の中和作用のほか、胃粘膜にゼラチン状の皮膜を形成して保護する。 d メトカルバモール ― 骨格筋の緊張をもたらす脊髄反射を抑制する。
解答・解説を表示
解答
3
解説
メタケイ酸アルミン酸マグネシウムは制酸作用と胃粘膜保護作用を併せ持ち、メトカルバモールは脊髄反射を抑制して筋肉の緊張を和らげる骨格筋弛緩成分です。
解き方
- a(アリルイソプロピルアセチル尿素は鎮静成分)およびb(トロキシピドは胃粘膜保護・修復成分)の作用を照合し、ともに誤りと判断します。
- c(メタケイ酸アルミン酸マグネシウムの胃粘膜保護・制酸)およびd(メトカルバモールの脊髄反射抑制による筋緊張緩和)が正しいことを確認します。
- 選択肢 1不正解
- aとbはいずれも配合目的の説明が異なるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bは内耳血流改善ではなく胃粘膜保護修復成分であるため誤りです。
- 選択肢 3正解
- a誤、b誤、c正、d正の正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- cのメタケイ酸アルミン酸マグネシウムの作用記述は正しいため不適です。
- 選択肢 5不正解
- aが誤りであり、cおよびdが正しいため不適です。
覚えるポイント
- メトカルバモールは中枢性の骨格筋弛緩成分であり、脊髄反射を抑制して筋肉の緊張をほぐす。
間違えやすいところ
- トロキシピド(胃粘膜保護)とジフェニドール塩酸塩(前庭神経の調節・めまい抑制)を混同しないように注意する。
出題の前提:厚生労働省「試験問題作成に関する手引き(平成30年3月)」第3章I(かぜ薬・解熱鎮痛薬)、第3章II(胃腸薬)
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.12 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
アスピリンの特徴と副作用
主な医薬品とその作用 · 解熱鎮痛成分 / アスピリン / プロスタグランジン / 胃腸障害
アスピリン(別名アセチルサリチル酸)に関する記述について、( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 アスピリンは、プロスタグランジンの産生を( a )する( b )解熱鎮痛成分であり、他の解熱鎮痛成分に比較して胃腸障害を( c )。
解答・解説を表示
解答
5
解説
アスピリンはプロスタグランジン産生を抑制することで解熱・鎮痛作用を示すサリチル酸系解熱鎮痛成分であり、胃粘膜保護作用も減弱させるため胃腸障害を起こしやすい特徴があります。
解き方
- 解熱鎮痛成分が痛みを抑える機序(プロスタグランジン産生「抑制」)からaを判断します。
- アスピリン(アセチルサリチル酸)の系統が「サリチル酸系」であることを確認してbを特定します。
- アスピリンは胃粘膜障害が強く現れる特徴があるため、cが「起こしやすい」であることを導きます。
- 選択肢 1不正解
- プロスタグランジンの産生を促進するのではなく抑制するためaが誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aの促進およびcの起こしにくいとする記述が誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aの促進およびbのアスピリンをピリン系とする記述が誤りです。
- 選択肢 4不正解
- アスピリンはピリン系ではなくサリチル酸系であり、胃腸障害を起こしやすいため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aに抑制、bにサリチル酸系、cに起こしやすいが入り正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- アスピリンはサリチル酸系でありピリン系ではない。胃粘膜保護を行うプロスタグランジンも抑えるため胃腸障害を起こしやすい。
間違えやすいところ
- 「アスピリン」という名称からピリン系と誤解しやすい点に注意する。
出題の前提:厚生労働省「試験問題作成に関する手引き(平成30年3月)」第3章I(解熱鎮痛薬)
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.12 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
アセトアミノフェンの特徴
主な医薬品とその作用 · かぜ薬 / アセトアミノフェン / 解熱鎮痛成分 / 重篤な副作用
第1欄の記述は、かぜ薬(総合感冒薬)の配合成分に関するものである。該当する配合成分として正しいものを第2欄から1つ選びなさい。 【第1欄】 主として中枢作用によって解熱・鎮痛をもたらすため、末梢における抗炎症作用は期待できない。その分、他の解熱鎮痛成分のような胃腸障害は少なく、空腹時に服用できる製品もある。まれに重篤な副作用として皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症、急性汎発性発疹性膿疱症、間質性肺炎、腎障害、肝機能障害を生じることがあり、特に定められた用量を超えて使用した場合や、日頃から酒類(アルコール)をよく摂取する人で起こりやすい。 【第2欄】 1 アセトアミノフェン 2 イブプロフェン 3 ジアスターゼ 4 デキストロメトルファン臭化水素酸塩 5 プロザイム
解答・解説を表示
解答
1
解説
アセトアミノフェンは中枢に作用して解熱鎮痛をもたらすため抗炎症作用はほとんどなく胃腸障害が少ない反面、過量投与やアルコール飲用者において肝障害のリスクが高まります。
解き方
- 主として中枢作用で解熱鎮痛をもたらし、末梢での抗炎症作用が期待できない解熱鎮痛成分の特徴を確認します。
- 胃腸障害が比較的少なく空腹時服用可能な製品があり、アルコール摂取者で重篤な副作用が起きやすい特徴からアセトアミノフェンを特定します。
- 選択肢 1正解
- 主として中枢作用を示し抗炎症作用がなく、アルコール摂取で肝機能障害等のリスクが高まる記述に合致します。
- 選択肢 2不正解
- イブプロフェンは強い抗炎症作用を示し、胃腸障害も起こりやすいため記述と合致しません。
- 選択肢 3不正解
- ジアスターゼは炭水化物消化酵素であり、解熱鎮痛作用はありません。
- 選択肢 4不正解
- デキストロメトルファン臭化水素酸塩は中枢性の非麻薬性鎮咳成分です。
- 選択肢 5不正解
- プロザイムはタンパク質消化酵素であり、解熱鎮痛成分ではありません。
覚えるポイント
- アセトアミノフェンは末梢の抗炎症作用を示さないため胃腸障害が少ないが、肝機能障害等の副作用に注意が必要である。
間違えやすいところ
- NSAIDs(イブプロフェン等)と異なり、抗炎症作用を持たない点を見落とさないこと。
出題の前提:厚生労働省「試験問題作成に関する手引き(平成30年3月)」第3章I(かぜ薬)
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.13 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
配合成分の特徴と歴史的背景
主な医薬品とその作用 · トラネキサム酸 / エテンザミド / ACE処方 / 炭酸水素ナトリウム / ブロモバレリル尿素
医薬品の配合成分に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a トラネキサム酸は、かぜ薬(総合感冒薬)に配合されるほか、医療用医薬品において血栓ができやすい人に対する血栓予防薬の成分としても用いられている。 b 解熱鎮痛成分であるエテンザミドは、他の解熱鎮痛成分と組み合わせて配合されることが多く、例えば、アクリノール、カイニン酸、エテンザミドの組み合わせは、それぞれの頭文字から「ACE処方」と呼ばれる。 c 炭酸水素ナトリウムは、直腸内で徐々に分解して炭酸ガスの微細な気泡を発生することで直腸を刺激する作用が期待され、坐剤として用いられることがある。 d ブロモバレリル尿素は、不眠症や不安緊張状態の鎮静を目的に使用されることがあるが、その大量摂取による自殺が日本で社会問題になった。
解答・解説を表示
解答
1
解説
トラネキサム酸は抗プラスミン作用による抗炎症・止血成分、ACE処方はアセトアミノフェン・カフェイン・エテンザミドの頭文字であり、ブロモバレリル尿素は乱用や自殺が社会問題となった鎮静成分です。
解き方
- a(トラネキサム酸は血栓を溶解するプラスミンを阻害するため、血栓症予防ではなく血栓を悪化させるリスクがある)を誤りと判断します。
- b(ACE処方の頭文字はAcetaminophen、Caffeine、Ethenzamide)を誤りと判断します。
- c(炭酸水素ナトリウム坐剤による二酸化炭素発生刺激)およびd(ブロモバレリル尿素による過去の乱用・自殺の社会問題)が正しいことを確認します。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aは血栓予防薬ではなく血栓傾向を強めるため誤り、cは坐剤として正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- a及びbが誤りであり、c及びdが正しいため不適です。
- 選択肢 4不正解
- a、bが誤りでdが正しいため不適です。
- 選択肢 5不正解
- bのACE処方の構成成分説明が誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- ACE処方は「アセトアミノフェン」「カフェイン」「エテンザミド」の3成分配合。
間違えやすいところ
- トラネキサム酸を血栓予防薬と取り違えないこと(血栓を安定化・増加させる方向に働く)。
出題の前提:厚生労働省「試験問題作成に関する手引き(平成30年3月)」第3章I(かぜ薬・解熱鎮痛薬・鎮静薬)、第3章II(浣腸薬・坐剤)
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.13 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
鎮咳成分の分類(麻薬性鎮咳成分)
第3章 主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / 麻薬性鎮咳成分 / 依存性
次の記述において示される医薬品の配合成分のうち、依存性があり、麻薬性鎮咳成分と呼ばれるものとして正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
2
解説
鎮咳成分には延髄の咳嗽中枢に作用して咳を鎮める中枢性鎮咳成分があり、オピオイド受容体に作用し依存性・習慣性を有する麻薬性鎮咳成分と、それらの性質が極めて少ない非麻薬性鎮咳成分に分類されます。
解き方
- 各選択肢の鎮咳成分が麻薬性か非麻薬性かを確認する。
- コデインリン酸塩やジヒドロコデインリン酸塩が麻薬性鎮咳成分に該当することを判定する。
- 選択肢 1不正解
- チペピジンヒベンズ酸塩は非麻薬性鎮咳成分です。
- 選択肢 2正解
- ジヒドロコデインリン酸塩は依存性がある麻薬性鎮咳成分に該当します。
- 選択肢 3不正解
- クロペラスチン塩酸塩は非麻薬性鎮咳成分です。
- 選択肢 4不正解
- ジメモルファンリン酸塩は非麻薬性鎮咳成分です。
- 選択肢 5不正解
- ノスカピンは非麻薬性鎮咳成分です。
覚えるポイント
- 麻薬性鎮咳成分:コデインリン酸塩水和物、ジヒドロコデインリン酸塩(依存性に注意)。
間違えやすいところ
- ノスカピンやデキストロメトルファンなどは中枢性ですが非麻薬性鎮咳成分です。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和3年版対応)
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.14 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品成分と副作用の対応
第3章 主な医薬品とその作用 · クロルヘキシジン / コデイン / ジプロフィリン / ピレンゼピン
医薬品の配合成分とその副作用との関係の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a クロルヘキシジングルコン酸塩 ― まれにショック(アナフィラキシー)のような全身性の重篤な副作用を生じることがある。 b コデインリン酸塩 ― 分娩時服用により新生児に呼吸抑制が現れたとの報告がある。 c ジプロフィリン ― 心臓刺激作用を示し、動悸が現れることがある。 d ピレンゼピン塩酸塩 ― 胃腸の運動を亢進させる作用を示し、下痢が現れることがある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品成分ごとの薬理作用とそれによって引き起こされる代表的な副作用の特徴を正確に理解しておく必要があります。
解き方
- a: 外用殺菌消毒薬等のクロルヘキシジンのアナフィラキシーリスクを判定(正)。
- b: コデインリン酸塩の胎盤通過と新生児呼吸抑制の注意を判定(正)。
- c: キサンチン系であるジプロフィリンの心臓刺激作用・動悸を判定(正)。
- d: 抗コリン作用を示すピレンゼピン塩酸塩の消化管運動に対する作用(運動抑制により便秘傾向)を判定(誤)。
- 選択肢 1不正解
- aおよびbの記述が正しいため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bおよびcが正しく、dが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- cの記述が正しいため誤りです。
- 選択肢 4正解
- a:正、b:正、c:正、d:誤の正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aが正しく、dが誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- ピレンゼピン塩酸塩は胃酸分泌を特異的に抑制する抗コリン成分であり、消化管運動抑制による便秘に注意。
間違えやすいところ
- 抗コリン作用による消化管運動の抑制(便秘)と、コリン作動による亢進(下痢)を混同しない。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和3年版対応)
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.14 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品の使用上の注意・禁忌事項
第3章 主な医薬品とその作用 · アミノ安息香酸エチル / ジヒドロコデインリン酸塩 / イブプロフェン / ロートエキス
医薬品の使用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 10歳未満の子供は、アミノ安息香酸エチルの使用を避ける必要があるとされている。 b 14歳未満の子供は、ジヒドロコデインリン酸塩を使用しないよう注意喚起がされている。 c 出産予定日12週以内の妊婦は、イブプロフェンを服用しないこととされている。 d 授乳中の人は、ロートエキスの使用を避けるか、使用期間中の授乳を避ける必要がある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品の添付文書における使用上の注意(してはいけないこと・相談すること)に記載される対象年齢や妊婦・授乳婦への制限事項は厳格に規定されています。
解き方
- a: アミノ安息香酸エチルの禁忌年齢(6歳未満)を確認し、10歳未満ではないため誤りと判定。
- b: ジヒドロコデインリン酸塩の小児禁忌年齢(12歳未満)を確認し、14歳未満ではないため誤りと判定。
- c: イブプロフェンの妊婦禁忌時期が出産予定日12週以内であることを確認(正)。
- d: ロートエキスの授乳婦に対する注意(乳汁移行・乳児の頻脈等、授乳を避ける)を確認(正)。
- 選択肢 1不正解
- aとbが誤りで、cとdが正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- bが誤りで、dが正しい記述です。
- 選択肢 3正解
- a:誤、b:誤、c:正、d:正の正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- cの記述が正しいため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤りで、cとdが正しいため誤りです。
覚えるポイント
- アミノ安息香酸エチル:6歳未満禁忌。コデイン類:12歳未満禁忌。イブプロフェン:出産予定日12週以内の妊婦禁忌。
間違えやすいところ
- 小児禁忌の年齢区分(15歳未満、12歳未満、6歳未満)の取り違えに注意。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和3年版対応)
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.15 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
駆虫薬サントニンと併用を避ける成分
第3章 主な医薬品とその作用 · 駆虫薬 / サントニン / ヒマシ油 / 相互作用
次の1~5で示される医薬品の配合成分のうち、使用するとサントニンが吸収されやすくなり、副作用を生じる危険性が高まることから、サントニンとの併用を避ける必要があるものとして正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
5
解説
サントニン等の駆虫薬は腸管内で虫体に局所的に作用させることが目的であり、脂溶性成分であるため油類(ヒマシ油等)と併用すると血中に吸収されて中枢神経系などの重篤な副作用を引き起こすリスクが高まります。
解き方
- サントニンが腸管内で作用すべき駆虫薬であることを確認する。
- 脂溶性物質を溶かして吸収を高めてしまう瀉下薬成分(ヒマシ油)を特定する。
- 選択肢 1不正解
- カフェインは中枢興奮作用を示しますが、サントニンの吸収を促進する配合成分ではありません。
- 選択肢 2不正解
- スクラルファートは胃粘膜保護成分であり、該当しません。
- 選択肢 3不正解
- ビサコジルは大腸刺激性瀉下成分ですが、サントニンの吸収を助長する油性成分ではありません。
- 選択肢 4不正解
- ビタミンCは水溶性ビタミンであり、該当しません。
- 選択肢 5正解
- ヒマシ油はサントニンを溶解して腸管からの吸収を高め、中毒・副作用を起こす危険があるため併用禁忌です。
覚えるポイント
- サントニン × ヒマシ油:併用不可(サントニンの吸収が促進されて中毒を引き起こす)。
間違えやすいところ
- 同じ瀉下薬でもビサコジルやセンナではなく、油性下剤であるヒマシ油が禁忌です。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和3年版対応)
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.15 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
鎮咳去痰薬の配合成分(気管支拡張成分)
第3章 主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / アドレナリン作動成分 / メトキシフェナミン塩酸塩
第1欄の記述は、鎮咳去痰薬として使用される医薬品の配合成分に関するものである。該当する配合成分として正しいものを第2欄から1つ選べ。 【第1欄】 交感神経系への刺激作用によって、心臓血管系や、肝臓でのエネルギー代謝等にも影響が生じることが考えられるため、心臓病、高血圧、糖尿病又は甲状腺機能障害の診断を受けた人では、使用する前にその適否につき、医師又は薬剤師に相談するべきである。
解答・解説を表示
解答
5
解説
気管支拡張成分(アドレナリン作動成分)は、気管支平滑筋のβ2受容体を刺激して気管支を拡張させますが、αやβ1受容体への刺激や肝臓のグリコーゲン分解促進を介して心血管系や代謝系に影響するため、心臓病、高血圧、糖尿病、甲状腺機能障害の人は相談することとされています。
解き方
- 第1欄の記述が「交感神経刺激作用」「心臓病・高血圧・糖尿病・甲状腺機能障害の診断を受けた人への相談」であることから、アドレナリン作動性気管支拡張成分の説明であることを確認する。
- 選択肢からアドレナリン作動成分であるメトキシフェナミン塩酸塩を選択する。
- 選択肢 1不正解
- アルジオキサは胃粘膜保護・修復成分です。
- 選択肢 2不正解
- イソプロピルアンチピリンはピリン系解熱鎮痛成分です。
- 選択肢 3不正解
- トリメブチンマレイン酸塩は胃腸運動調節成分です。
- 選択肢 4不正解
- メチルシステイン塩酸塩は粘液溶解作用を示す去痰成分です。
- 選択肢 5正解
- メトキシフェナミン塩酸塩はアドレナリン作動性の気管支拡張成分であり、記述と合致しています。
覚えるポイント
- メトキシフェナミン塩酸塩、マオウ、エフェドリン類:アドレナリン作動成分で心臓病、高血圧、糖尿病、甲状腺機能障害は相談。
間違えやすいところ
- 去痰成分であるメチルシステイン塩酸塩などと名前の語頭を混同しない。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和3年版対応)
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.16 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
ビタミン成分の作用と特徴
第3章 主な医薬品とその作用 · ビタミンB1 / ビタミンE / リボフラビン酪酸エステル / ビタミンB12 / ビタミンC
ビタミン成分に関する記述のうち、誤っているものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
2
解説
トコフェロール(ビタミンE)は抗酸化作用により過酸化脂質の生成を抑え末梢血行を改善します。一方、リボフラビン酪酸エステル(ビタミンB2誘導体)は酵素によりFADへと変換され、コレステロールの生合成抑制や異化排泄促進作用を示します。
解き方
- 1: チアミン硝化物(ビタミンB1)がエネルギー代謝に関与し、倦怠感改善目的で眠気防止薬に配合される記述を判定(正)。
- 2: FADへ活性化されコレステロール合成を抑制する成分がリボフラビン(B2)であり、ビタミンEの説明ではないことを判定(誤)。
- 3: シアノコバラミン(ビタミンB12)が赤血球形成に関与し貧血用薬に用いられる記述を判定(正)。
- 4: アスコルビン酸(ビタミンC)が鉄の吸収を促進する目的で貧血用薬に配合される記述を判定(正)。
- 選択肢 1不正解
- チアミン硝化物は眠気による倦怠感を和らげる補助成分として配合されます。
- 選択肢 2正解
- 記述の内容はリボフラビン酪酸エステル(ビタミンB2)の説明であり、トコフェロール酢酸エステル(ビタミンE)ではないため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- シアノコバラミン(ビタミンB12)は赤血球の正常な形成に寄与します。
- 選択肢 4不正解
- アスコルビン酸は鉄を還元して吸収を良くする目的で貧血用薬に配合されます。
覚えるポイント
- リボフラビン(B2)→ 体内でFADに変換され脂質代謝・コレステロール生合成抑制に関与。
間違えやすいところ
- ビタミンE(過酸化脂質の生成抑制・末梢血行改善)とビタミンB2(脂質代謝改善)の役割を混同しない。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和3年版対応)
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.16 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
浣腸薬(グリセリン製剤)の使用法と注意
第3章 主な医薬品とその作用 · 浣腸薬 / グリセリン / 溶血 / 使用方法
グリセリンが配合された浣腸薬の説明に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a 本剤を人肌程度に温めておくと、注入時に不快感を生じることが少ない。 b 排便能力が低下している人は、便秘の予防のために本剤を繰り返し使用する必要がある。 c 効果を十分に得るために、薬液を注入した後すぐに排便を試みるとよい。 d 痔出血の症状があるときは、本剤の使用により赤血球の破壊(溶血)を引き起こす、また、腎不全を起こすおそれがあり、使用前に治療を行っている医師等に相談する必要がある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
グリセリン浣腸薬は、直腸壁の水分を引き出して刺激し排便を促します。体温程度に温めると不快感を軽減できます。注入直後は薬液だけが排出されるため便意が強まるまで少し待つ必要があります。連用すると耐性が生じ排便機能が低下します。出血がある場合はグリセリンが循環血中に入り溶血・重篤な腎不全を起こす危険があります。
解き方
- a: 人肌程度への加温による不快感軽減を確認(正)。
- b: 予防目的の連用は効果減弱や依存を招くため不適切(誤)。
- c: 注入後すぐに排便すると薬液のみが排出され効果が出ないため誤り(誤)。
- d: 痔出血等からの吸収による溶血・急性腎不全のリスクを確認(正)。
- 選択肢 1不正解
- cが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- bおよびcが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4正解
- aおよびdの記述が正しいため、これが正解です。
覚えるポイント
- グリセリン浣腸:出血創からの吸収で「溶血」「急性腎不全」を引き起こすおそれ。直後に排便せず少し我慢する。
間違えやすいところ
- 注入後すぐ排便すると効果が不十分になる点、および連用してはならない点を見落とさない。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和3年版対応)
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.17 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
貧血用薬(鉄製剤)の服用・相談対応
第3章 主な医薬品とその作用 · 貧血用薬 / 鉄製剤 / タンニン酸 / 受診勧奨
貧血用薬(鉄製剤)に係る相談を受けたときの対応に関する記述のうち、正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
2
解説
鉄製剤は胃粘膜を刺激して胃部不快感や吐き気などの消化器症状を誘発しやすいため、空腹時を避けて食後に服用します。タンニン酸を含む緑茶等は鉄と結合して吸収を阻害するため服用の前後30分は避けます。効果がみられない場合は漫然と他剤に変更せず、重大な疾患の可能性を考慮して医療機関の受診を勧めます。
解き方
- 1: 複数の鉄製剤併用は過剰摂取となり危険であるため除外。
- 2: 食後服用により消化管への刺激症状を軽減できることを確認(正)。
- 3: 緑茶に含まれるタンニン酸が鉄の吸収を妨げるため不適切。
- 4: 2週間使用しても改善しない場合は他剤変更ではなく医療機関受診を勧奨すべきであり不適切。
- 選択肢 1不正解
- 複数の鉄製剤を併用すると過剰摂取となり危険です。
- 選択肢 2正解
- 胃腸障害を軽減するために食後に服用することが望ましいです。
- 選択肢 3不正解
- 緑茶等に含まれるタンニン酸が鉄と結合して吸収を阻害するため、服用の前後30分は摂取を避ける必要があります。
- 選択肢 4不正解
- 2週間程度使用しても改善しない場合は、他の疾患の可能性があるため医療機関の受診を促します。
覚えるポイント
- 鉄製剤:胃腸障害を避けるため「食後」服用。タンニン酸(緑茶・紅茶等)との同時摂取は避ける。
間違えやすいところ
- 効果が出ないときに「別のOTCに変更」とするのは誤りで、原則として「受診勧奨」です。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和3年版対応)
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.17 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
サリチルアミド配合かぜ薬の相談対応
主な医薬品とその作用 · かぜ薬 / サリチルアミド / ライ症候群 / アスピリン喘息
14歳の子供にサリチルアミドが配合されたかぜ薬を使用したいと相談を受けたときの対応に関する記述について、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 本剤は、ウイルスを体内から除去し、かぜの諸症状を緩和する作用があると説明した。 b インフルエンザにかかっている時は、使用を避ける必要があると説明した。 c 本剤の代わりに、副作用の少ないイブプロフェンが配合されたかぜ薬を使用するよう提案した。 d 使用者が過去にアスピリン喘息を発症していないか確認した。
解答・解説を表示
解答
3
解説
一般用のかぜ薬はウイルスの増殖抑制や除去を行うものではなく、諸症状の緩和(対症療法)を目的とします。サリチルアミドなどのサリチル酸系解熱鎮痛成分は、15歳未満の小児におけるインフルエンザや水痘罹患時のライ症候群との関連が示唆されているほか、プロスタグランジン産生抑制に伴うアスピリン喘息の既往者に禁忌・注意が必要です。また、イブプロフェンも15歳未満の小児には使用できません。
解き方
- 各記述の正誤を検討する:aはかぜ薬がウイルスを除去するわけではないため誤り。
- bはサリチル酸系製剤と小児のライ症候群の関連による回避指示であり正しい。
- cはイブプロフェンも15歳未満の小児には使用できないため誤り。
- dは非ステロイド性抗炎症成分共通のアスピリン喘息の確認であり正しい。
- 正しい記述の組み合わせは(b、d)であるため、選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述aがかぜ薬の作用としてウイルス除去を挙げており誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよび15歳未満に使用できないイブプロフェンを勧める記述cがともに誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3正解
- 記述b(インフルエンザ時の回避)と記述d(アスピリン喘息の確認)がともに正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述cが15歳未満の小児に対してイブプロフェンを提案しており誤りであるため不正解です。
覚えるポイント
- サリチル酸系製剤(サリチルアミド、エテンザミド等)は小児のインフルエンザ・水痘時にライ症候群のリスクがあるため使用を避ける。
間違えやすいところ
- イブプロフェンは一般用医薬品では15歳未満の小児に対して使用禁忌となっている点を忘れないように注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第3章 主な医薬品とその作用:かぜ薬、解熱鎮痛薬)
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.18 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
生薬成分の基原と作用
主な医薬品とその作用 · 生薬成分 / チョウジ / ゴミシ / チョウトウコウ / ハンゲ / バクモンドウ / ボウイ
生薬成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a ゴミシは、フトモモ科のチョウジの蕾を基原とする生薬で、香りによる健胃作用を期待して用いられる。 b チョウトウコウは、アカネ科のカギカズラ、ウンカリア・シネンシス又はウンカリア・マクロフィラの通例とげを基原とする生薬で、神経の興奮・緊張緩和を期待して用いられる。 c ハンゲは、ユリ科のジャノヒゲの根の膨大部を基原とする生薬で、鎮咳、去痰、滋養強壮等の作用を期待して用いられる。 d ボウイは、ツヅラフジ科のオオツヅラフジの蔓性の茎及び根茎を、通例、横切したものを基原とする生薬で、鎮痛、尿量増加(利尿)等の作用を期待して用いられる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
生薬の基原植物・科名・薬用部位および薬効の正確な把握が必要です。ゴミシはマツブサ科のチョウセンゴミシの果実が基原です(チョウジの説明と入れ替わり)。ハンゲはサトイモ科のカラスビシャクのコルク層を除いた塊茎が基原であり、ジャノヒゲの根の膨大部を基原とするのはバクモンドウです。
解き方
- aを判定:フトモモ科チョウジの蕾はチョウジ(丁字)であり、ゴミシではないため誤り。
- bを判定:アカネ科カギカズラ等の通例とげを基原とし鎮静作用を示すのはチョウトウコウであり正しい。
- cを判定:ユリ科ジャノヒゲの根の膨大部を基原とするのはバクモンドウであり、ハンゲではないため誤り。
- dを判定:ツヅラフジ科オオツヅラフジの蔓性の茎・根茎を基原とし利尿・鎮痛作用を示すのはボウイであり正しい。
- 組み合わせ「誤、正、誤、正」となっている選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- cが誤り、dが正しい記述であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤り、bが正しい記述であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正であり、完全に一致します。
- 選択肢 4不正解
- aが誤り、bが正しい記述であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aはチョウジの説明であり誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- バクモンドウ(ユリ科ジャノヒゲの根の膨大部)とハンゲ(サトイモ科カラスビシャクの塊茎)の混同に注意する。
間違えやすいところ
- チョウジの基原説明をゴミシと取り違えないように基原科名(フトモモ科とマツブサ科)を整理しておく。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第3章 主な医薬品とその作用:胃腸薬、鎮咳去痰薬、生薬成分)
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.18 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
カンゾウの成分と副作用・含有漢方処方
主な医薬品とその作用 · 生薬成分 / カンゾウ / グリチルリチン酸 / 偽アルドステロン症 / 漢方処方製剤
カンゾウに関する記述について、( a )〜( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを選びなさい。なお、同じ記号の( )内には同じ字句が入る。 カンゾウは、マメ科のウラルカンゾウ又はグリキルリザ・グラブラの根及びストロンで、ときには周皮を除いたもの(皮去りカンゾウ)を基原とする生薬であり、含有する( a )による抗炎症作用のほか、気道粘膜からの分泌を促す等の作用も期待される。 カンゾウを大量に摂取すると( a )の大量摂取につながり、( b )を起こすおそれがあるため、( c )等のカンゾウを含有する医薬品には、注意が必要である。
解答・解説を表示
解答
1
解説
カンゾウ(甘草)の主成分はグリチルリチン酸です。グリチルリチン酸の過剰摂取は腎臓の尿細管においてコルチゾールからコルチゾンへの不活性化を阻害し、アルドステロン受容体を刺激してナトリウム蓄積・カリウム排泄を促進することで偽アルドステロン症(高血圧、むくみ、筋力低下等)を引き起こします。また、漢方処方製剤においてカンゾウを含まない処方(半夏厚朴湯、呉茱萸湯など)と含む処方(麻黄湯など)の区別が頻出です。
解き方
- 空欄aを特定する:カンゾウに含まれ抗炎症作用を示す成分は「グリチルリチン酸」である(トラネキサム酸は生合成生薬成分ではない)。
- 空欄bを特定する:グリチルリチン酸の大量摂取によって起こる重篤な副作用は「偽アルドステロン症」であり、血圧上昇を招く(血圧低下ではない)。
- 空欄cを特定する:提示された漢方処方(麻黄湯、半夏厚朴湯、呉茱萸湯)のうち、カンゾウを含むのは「麻黄湯」(半夏厚朴湯と呉茱萸湯はカンゾウを含まない代表的処方)。
- したがって、a:グリチルリチン酸、b:偽アルドステロン症、c:麻黄湯 の組み合わせである選択肢1を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- aがグリチルリチン酸、bが偽アルドステロン症、cがカンゾウを含む麻黄湯となっており正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 半夏厚朴湯はカンゾウを含まない代表的な漢方処方製剤であるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 偽アルドステロン症では血圧上昇が生じるため、血圧低下とする記述は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- カンゾウの主成分はトラネキサム酸ではなく、半夏厚朴湯はカンゾウを含まないため不適です。
- 選択肢 5不正解
- カンゾウの主成分はグリチルリチン酸であり、呉茱萸湯はカンゾウを含まない処方であるため不適です。
覚えるポイント
- 半夏厚朴湯と呉茱萸湯はカンゾウを含まない代表的な漢方処方製剤として頻出。
間違えやすいところ
- 偽アルドステロン症の症状は「血圧上昇」と「低カリウム血症」であり、血圧低下と取り違えないこと。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第3章 主な医薬品とその作用:漢方処方製剤、生薬成分)
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.19 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
キク科ベニバナを基原とする生薬成分
主な医薬品とその作用 · 生薬成分 / コウカ / 婦人薬 / 冷え症
第1欄の記述は、生薬成分に関するものである。該当する生薬成分として正しいものを第2欄から1つ選びなさい。 【第1欄】 キク科のベニバナの管状花をそのまま又は黄色色素の大部分を除いたもので、ときに圧縮して板状としたものを基原とする生薬であり、末梢の血行を促して鬱血を除く作用があるとされる。日本薬局方収載のこの生薬成分を煎じて服用する製品は、冷え症及び血色不良に用いられる。 【第2欄】 1 ウイキョウ 2 オウヒ 3 オウレン 4 コウカ 5 セキサン
解答・解説を表示
解答
4
解説
コウカ(紅花)はキク科のベニバナ(Carthamus tinctorius)の管状花をそのまま又は黄色色素の大部分を除いたもので、血行を改善して鬱血を除く作用(活血去瘀作用)があり、婦人薬や煎剤として冷え症や血色不良などに用いられます。
解き方
- 問題文の基原を確認する:「キク科のベニバナの管状花」を基原とする生薬を特定する。
- ベニバナを基原とする生薬はコウカ(紅花)である。
- 他の選択肢の基原と照合する:ウイキョウはセリ科ウイキョウの果実、オウヒはバラ科ヤマザクラ等の樹皮、オウレンはキンポウゲ科オウレンの根茎、セキサンはヒガンバナ科ヒガンバナの鱗茎である。
- したがって、第1欄の記述に合致するのは「コウカ」であるため選択肢4を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- ウイキョウはセリ科のウイキョウの果実を基原とする芳香性健胃生薬であるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- オウヒはバラ科のヤマザクラ等の樹皮を基原とする去痰生薬であるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- オウレンはキンポウゲ科のオウレン等の根茎を基原とする苦味健胃・整腸生薬であるため不適です。
- 選択肢 4正解
- コウカはキク科ベニバナの管状花を基原とし、末梢血行促進、冷え症・血色不良に用いられる生薬です。
- 選択肢 5不正解
- セキサンはヒガンバナ科のヒガンバナの鱗茎を基原とする去痰生薬であるため不適です。
覚えるポイント
- コウカ(紅花)はキク科ベニバナの花が基原で、血行促進・冷え症改善に用いられる。
間違えやすいところ
- 科名と生薬名の組み合わせ(キク科=コウカ、セリ科=ウイキョウ、キンポウゲ科=オウレン等)を混同しないように整理する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第3章 主な医薬品とその作用:婦人薬、生薬成分)
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.19 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
漢方処方製剤のマオウ(麻黄)含有の有無
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 生薬成分 / マオウ
次の漢方処方製剤のうち、構成生薬にマオウ(麻黄)が含まれていないものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
マオウ(麻黄)はエフェドリン類を含み、交感神経刺激作用を示すため、高血圧や心臓病、甲状腺機能障害等の基礎疾患がある人では注意が必要です。どの漢方処方にマオウが含まれているかを把握することは安全管理上不可欠です。
解き方
- 提示された漢方処方製剤(葛根湯、小青竜湯、五虎湯、麦門冬湯、薏苡仁湯)の構成生薬を確認します。
- 麦門冬湯以外の処方にはマオウが含まれており、麦門冬湯のみマオウを含まないことを判別します。
- 選択肢 1不正解
- 葛根湯はカッコン、マオウ、タイソウ、ケイヒ、シャクヤク、カンゾウ、ショウキョウから構成され、マオウを含みます。
- 選択肢 2不正解
- 小青竜湯はハンゲ、カンキョウ、カンゾウ、ケイヒ、ゴミシ、サイシン、シャクヤク、マオウから構成され、マオウを含みます。
- 選択肢 3不正解
- 五虎湯はセッコウ、キョウニン、マオウ、カンゾウ、ソウハクヒから構成され、マオウを含みます。
- 選択肢 4正解
- 麦門冬湯はバクモンドウ、ハンゲ、コウベイ、タイソウ、ニンジン、カンゾウから構成されており、マオウは含まれていません。
- 選択肢 5不正解
- 薏苡仁湯はヨクイニン、トウキ、シャクヤク、マオウ、ケイヒ、ソウジュツ(又はビャクジュツ)、カンゾウから構成され、マオウを含みます。
覚えるポイント
- 咳や気管支症状に用いる鎮咳去痰薬のうち、麦門冬湯にはマオウが含まれない。
間違えやすいところ
- 呼吸器系や関節炎・筋肉痛に用いられる処方はマオウを含むものが多いため、麦門冬湯や麻黄附子細辛湯などの成分構成を正確に覚える。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験出題基準(静岡県)
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.20 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
漢方処方製剤とその作用(効能・効果)
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 小建中湯 / 芍薬甘草湯 / 平胃散 / 抑肝散加陳皮半夏
漢方処方製剤とその作用との関係について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 小建中湯 ― かぜの症状を緩和する。 b 芍薬甘草湯 ― 痛みを鎮める。 c 平胃散 ― 胃の不調を改善する。 d 抑肝散加陳皮半夏 ― 痰を出しやすくする。
解答・解説を表示
解答
2
解説
各漢方処方製剤は固有の「証」や主たる作用(効能・効果)を持ちます。小建中湯は滋養強壮・虚弱改善、芍薬甘草湯は鎮痛・鎮痙、平胃散は健胃・消化機能調整、抑肝散加陳皮半夏は精神神経症状の緩和に用いられます。
解き方
- 記述aについて、小建中湯はかぜ薬ではなく虚弱体質や疲労倦怠、腹痛等に用いられる処方であるため誤りと判断します。
- 記述bについて、芍薬甘草湯は急激な筋肉痙攣を伴う疼痛(こむらがえり等)を鎮めるため正しいと判断します。
- 記述cについて、平胃散は食べ過ぎ、胃もたれ、消化不良等の胃の不調改善に用いられるため正しいと判断します。
- 記述dについて、抑肝散加陳皮半夏は神経がたかぶる人の神経症、不眠症、小児夜泣き等に用いられるため誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aが誤り、cが正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤の組み合わせであり、正しいです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤り、dが正しいとされており、不適切です。
- 選択肢 4不正解
- b、c、dの正誤が正しくありません。
- 選択肢 5不正解
- a、b、cの正誤が正しくありません。
覚えるポイント
- 抑肝散および抑肝散加陳皮半夏は催眠鎮静・小児鎮静(神経症・不眠)に分類される。
間違えやすいところ
- 名称に「半夏」が含まれる処方をすべて鎮咳去痰薬と混同しないようにする。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験出題基準(静岡県)
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.20 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
鎮痛を目的とする漢方処方製剤(疎経活血湯)
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 疎経活血湯 / 関節痛・神経痛
第1欄の記述に該当する鎮痛目的の漢方処方製剤として、第2欄から正しいものを1つ選びなさい。 【第1欄】 体力中等度で痛みがあり、ときにしびれがあるものの関節痛、神経痛、腰痛、筋肉痛に適すとされるが、消化器系の副作用(食欲不振、胃部不快感等)が現れやすい等の理由で、胃腸が弱く下痢しやすい人には不向きとされる。 【第2欄】 1 香蘇散 2 柴胡加竜骨牡蛎湯 3 疎経活血湯 4 白虎加人参湯 5 麻杏甘石湯
解答・解説を表示
解答
3
解説
疎経活血湯は、血行を改善して経絡を通じさせ痛みを和らげる漢方処方製剤です。地黄などの生薬を含み消化器への負担があるため、胃腸が弱く下痢しやすい人には不向きとされています。
解き方
- 第1欄の「体力中等度で痛みがあり、ときにしびれがあるものの関節痛、神経痛、腰痛、筋肉痛」「胃腸が弱く下痢しやすい人には不向き」という特徴を確認します。
- 選択肢の処方の効能を確認し、関節痛・神経痛等に用いられ胃腸障害の注意がある「疎経活血湯」に一致することを特定します。
- 選択肢 1不正解
- 香蘇散は体力虚弱で神経過敏な人のかぜの初期や血の道症等に用いられる処方であり、該当しません。
- 選択肢 2不正解
- 柴胡加竜骨牡蛎湯は精神不安、動悸、不眠等に伴う高血圧や神経症に用いられる処方であり、該当しません。
- 選択肢 3正解
- 疎経活血湯は、体力中等度で痛みやしびれがある関節痛、神経痛、腰痛に適し、胃腸が弱い人には不向きとされる処方です。
- 選択肢 4不正解
- 白虎加人参湯は体力が中等度以上で熱感や激しい口渇がある人の皮膚炎や口渇等に用いられる処方であり、該当しません。
- 選択肢 5不正解
- 麻杏甘石湯は体力中等度又はやや強固で、咳や気管支喘息等に用いられる処方であり、該当しません。
覚えるポイント
- 疎経活血湯は「痛み・しびれ・関節痛・腰痛」「胃腸虚弱・下痢しやすい人には不向き」。
間違えやすいところ
- 関節痛等に用いられる処方(防已黄耆湯、桂枝加朮附湯など)との体力(証)や適応症状の違いを整理しておく。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験出題基準(静岡県)
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.21 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
三黄瀉心湯の効能・注意点
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 三黄瀉心湯 / ダイオウ / 使用上の注意
三黄瀉心湯に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 本剤は、胃の不調を改善する目的で用いられる。 b 高血圧の患者は、本剤を使用できない。 c 本剤を使用している間は、瀉下薬の使用を避ける必要がある。 d 本剤は、ダイオウを含むため、母乳を与える女性では使用を避けるか、又は使用期間中の授乳を避ける必要がある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
三黄瀉心湯(サンオウシャシントウ)は、サンシシ、オウゴン、オウレン、ダイオウ(処方によりサンシシを除く三味)などを含み、体力中等度以上でのぼせや精神不安、高血圧の随伴症状(のぼせ、肩こり等)、便秘等に用いられます。ダイオウを含有するため、他の瀉下薬との併用を避けることや、授乳を避けることが求められます。
解き方
- 記述aについて、本剤は高血圧随伴症状や精神不安、便秘等に用いられ、胃の不調改善目的ではないため誤りと判断します。
- 記述bについて、高血圧に伴うのぼせや肩こり等の症状に用いられる処方であり、「使用できない」とするのは誤りと判断します。
- 記述cについて、ダイオウを含むため、瀉下作用が強く現れすぎるのを防ぐ目的で他の瀉下薬との併用を避ける必要があり、正しいと判断します。
- 記述dについて、ダイオウ中のアントラキノン系成分が乳汁中に移行し乳児の下痢を引き起こすおそれがあるため、授乳を避ける必要があり、正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- a、b、c、dすべての正誤判定が正解と逆になっています。
- 選択肢 2不正解
- bが誤り、dが正しいため、この組み合わせは不適切です。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- cが正しい記述であるため、誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤りで、c、dが正しいため、不適切です。
覚えるポイント
- ダイオウを含む漢方処方製剤は、瀉下薬の併用回避と授乳の回避が必要。
間違えやすいところ
- 高血圧の随伴症状(のぼせ、肩こり等)に用いられる処方を、「高血圧患者には禁忌」と早合点しない。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験出題基準(静岡県)
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.21 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
痔及び痔疾用薬の特徴と相互作用
主な医薬品とその作用 · 痔疾用薬 / 外用薬と内服薬の併用
痔及び痔疾用薬に関する記述について、正しい正誤の組み合わせを1つ選びなさい。 a 痔は、肛門付近の血管が鬱血し、肛門に負担がかかることによって生じる肛門の病気の総称で、その主な病態としては、痔核、裂肛、痔瘻がある。 b 一般用医薬品の痔疾用薬には、肛門部又は直腸内に適用する外用薬(外用痔疾用薬)と内服して使用する内用薬(内用痔疾用薬)がある。 c 外用痔疾用薬は、痔核(いぼ痔)又は裂肛(切れ痔)による痛み、痒み、腫れ、出血等の緩和、患部の消毒を目的とする坐剤、軟膏剤(注入軟膏を含む。)又は外用液剤である。 d 外用痔疾用薬の坐剤及び注入軟膏は、成分が循環血流中に入ることはないため、痔疾用薬の成分と同種の作用を有する成分を含む内服薬の併用による影響はない。
解答・解説を表示
解答
4
解説
痔は肛門部の血行障害や組織損傷により生じる疾患群であり、外用薬の坐剤や注入軟膏から吸収された有効成分は局所にとどまらず一部が血流循環に乗るため内服薬との重複や相互作用に注意が必要です。
解き方
- 各記述a~dの正誤を順に確認する。a(痔の定義と主な病態)、b(外用薬と内服薬の区分)、c(外用薬の適用対象と剤形)はいずれも手引きの記述通りで「正」。
- dについて、坐剤や注入軟膏の成分は直腸粘膜等から吸収されて循環血流に入るため、同種作用成分を含む内服薬と併用すると副作用のリスクが高まり「誤」と判定する。
- したがって「正、正、正、誤」の組み合わせである選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aおよびbの記述が正しい内容であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bおよびcの記述が正しく、dの記述が誤っているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cの記述が正しい内容であるため誤りです。
- 選択肢 4正解
- a:正、b:正、c:正、d:誤の組み合わせであり正しいです。
- 選択肢 5不正解
- aの記述が正しく、dの記述が誤っているため誤りです。
覚えるポイント
- 痔の主病態は痔核・裂肛・痔瘻の3つで、坐剤等の外用成分も直腸から血流に吸収される。
間違えやすいところ
- 坐剤や軟膏などの外用薬は全身循環に移行しないと誤認しやすい点に注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第3章 主な医薬品とその作用)
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.22 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
生薬成分(ウワウルシ)の特徴
主な医薬品とその作用 · 生薬成分 / その他の泌尿器用薬 / ウワウルシ
次の生薬成分のうち、ツツジ科のクマコケモモの葉を基原とし、利尿作用のほかに、尿路の殺菌消毒効果を期待して用いられるものとして正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
ウワウルシはツツジ科のクマコケモモの葉を基原とし、成分中のアルブチンが体内で分解されて生じるハイドロキノンが尿路で殺菌消毒作用を示します。
解き方
- 問題文にある基原「ツツジ科のクマコケモモの葉」および薬効「利尿・尿路殺菌消毒効果」を確認する。
- 提示された生薬の基原を照合し、クマコケモモの葉であるウワウルシ(選択肢4)を正解として選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- カゴソウはシソ科のウツボグサの花穂を基原とする利尿作用を期待する生薬です。
- 選択肢 2不正解
- ブクリョウはサルノコシカケ科のマツホドの菌核を基原とする利尿作用等をもつ生薬です。
- 選択肢 3不正解
- モクツウはアケビ科のアケビ又はミツバアケビのつる性の茎を基原とする生薬です。
- 選択肢 4正解
- ウワウルシはツツジ科のクマコケモモの葉を基原とし、利尿・尿路殺菌消毒を期待して用いられます。
- 選択肢 5不正解
- ソウハクヒはクワ科のマグワの根皮を基原とする利尿・血圧降下作用等をもつ生薬です。
覚えるポイント
- ウワウルシ=ツツジ科クマコケモモの葉=尿路の殺菌消毒・利尿作用。
間違えやすいところ
- 同じ泌尿器用薬の生薬(カゴソウ、モクツウ、ブクリョウ)と基原植物を混同しないようにする。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第3章 主な医薬品とその作用)
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.22 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
婦人薬の適用対象及び配合成分
主な医薬品とその作用 · 婦人薬 / 女性ホルモン成分 / トウキ
婦人薬の適用対象となる体質・症状及び婦人薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 更年期(閉経周辺期)においては、月経周期が不規則になるほか、不定愁訴として血の道症(臓器・組織の形態的異常がなく、抑鬱や寝つきが悪くなる、神経質、集中力の低下等の精神神経症状が現れる病態)の症状が起こることがある。 b 女性ホルモン成分の長期連用により血栓症を生じるおそれがあり、また、乳癌や脳卒中などの発生確率が高まる可能性がある。 c 女性ホルモン成分は、妊婦又は妊娠していると思われる女性に対して安心して使用できる。 d 鎮静、鎮痛のほか、女性の滞っている月経を促す作用を期待して、カヤツリグサ科のハマスゲの根茎を基原とする生薬であるトウキが配合される場合がある。
解答・解説を表示
解答
1
解説
女性ホルモン成分は血栓症や悪性腫瘍のリスクがあるため長期連用を避け、妊婦には禁忌です。また生薬の基原植物と名称の正しい対応(トウキはセリ科、ハマスゲはコウブシ)の理解が必要です。
解き方
- 記述aは更年期と血の道症に関する正しい記述であると判定する。
- 記述bは女性ホルモン成分の長期連用によるリスク(血栓症、乳癌等)について正しい記述であると判定する。
- 記述cは妊婦・妊娠の可能性がある女性には女性ホルモン成分は使用を避けるべきであるため誤りと判定する。
- 記述dのカヤツリグサ科ハマスゲの根茎を基原とする生薬は「コウブシ(香附子)」であり、トウキはセリ科トウキ等の根であるため誤りと判定する。
- 以上より、正しい組み合わせは(a, b)である選択肢1となる。
- 選択肢 1正解
- aとbの双方が正しい記述であるため正解です。
- 選択肢 2不正解
- cは妊婦又は妊娠していると思われる女性に使用してはならず誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cおよびdはともに誤った記述です。
- 選択肢 4不正解
- dのカヤツリグサ科ハマスゲを基原とする生薬はコウブシであり誤りです。
覚えるポイント
- カヤツリグサ科ハマスゲ=コウブシ、セリ科トウキ=トウキ。女性ホルモン成分は妊婦禁忌。
間違えやすいところ
- コウブシとトウキの基原植物を取り違えないように注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第3章 主な医薬品とその作用)
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.23 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
鼻炎用内服薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · 鼻炎用内服薬 / ケトチフェン / 抗ヒスタミン成分
鼻炎用内服薬及びその配合成分に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
抗アレルギー成分や抗ヒスタミン成分は、ヒスタミンが受容体に結合するのを阻害したり、肥満細胞からの化学伝達物質の遊離を抑えることでアレルギー症状を緩和します。
解き方
- 選択肢1(抗炎症成分としてのグリチルリチン酸二カリウム)、3(抗コリン成分としてのヨウ化イソプロパミド)、4(内服アドレナリン作動成分の全身作用)が手引きに沿った正しい記述であることを確認する。
- 選択肢2を確認すると「ヒスタミンが受容体と反応するのを促す」「働きを助ける」と記述されており、正しくは「反応するのを妨げる」であるため誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- グリチルリチン酸二カリウムは抗炎症成分として鼻粘膜の炎症や腫れを和らげるため配合されます。
- 選択肢 2正解
- ケトチフェンはヒスタミンの受容体結合を遮断(妨害)し、また遊離を抑える成分であるため「促す」「助ける」とする記述は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- ヨウ化イソプロパミドは抗コリン成分として副交感神経の働きを抑え鼻汁やくしゃみを抑制します。
- 選択肢 4不正解
- 内服のアドレナリン作動成分は消化管から吸収されて全身に作用を及ぼします。
覚えるポイント
- ケトチフェンは抗アレルギー・抗ヒスタミン作用を持ち、ヒスタミンの受容体結合を「妨げる」。
間違えやすいところ
- 「妨げる」と「促す」という正反対の記述のひっかけに注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第3章 主な医薬品とその作用)
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.23 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
鼻炎用点鼻薬の配合成分と配合目的
主な医薬品とその作用 · 鼻炎用点鼻薬 / ナファゾリン塩酸塩 / リドカイン塩酸塩
鼻炎用点鼻薬の配合成分とその配合目的との関係のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a クロモグリク酸ナトリウム - 鼻粘膜を清潔に保ち、細菌による二次感染を防止する。 b ナファゾリン塩酸塩 - 鼻粘膜の充血や腫れを和らげる。 c リドカイン塩酸塩 - 鼻粘膜の過敏性や痛みや痒みを抑える。 d ベンゼトニウム塩化物 - 結核菌やウイルスを殺菌・不活化する。
解答・解説を表示
解答
2
解説
点鼻薬にはアドレナリン作動成分(血管収縮による鬱血除去)、局所麻酔成分、抗アレルギー成分、殺菌消毒成分などが組み合わされます。ベンゼトニウム塩化物等の陽イオン界面活性成分は一般細菌や真菌に有効ですが、結核菌やウイルスには効果がありません。
解き方
- a:クロモグリク酸ナトリウムは抗アレルギー成分(肥満細胞からのヒスタミン遊離抑制)であり、殺菌による二次感染防止ではないため誤り。
- b:ナファゾリン塩酸塩はアドレナリン作動成分で、血管収縮により鼻粘膜の充血や腫れを和らげるため正しい。
- c:リドカイン塩酸塩は局所麻酔成分で、鼻粘膜の過敏性を抑え痛みや痒みを和らげるため正しい。
- d:ベンゼトニウム塩化物は陽イオン界面活性成分であり、結核菌やウイルスには無効であるため誤り。
- 正しい組み合わせは(b, c)であり、選択肢2が該当する。
- 選択肢 1不正解
- aのクロモグリク酸ナトリウムは抗アレルギー成分であり記述の目的と合致しないため誤りです。
- 選択肢 2正解
- bおよびcの配合目的の組み合わせはいずれも正しく、正解です。
- 選択肢 3不正解
- dのベンゼトニウム塩化物は結核菌やウイルスに対する効果はなく誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aおよびdの双方が誤った組み合わせです。
覚えるポイント
- ベンゼトニウム・ベンザルコニウムは陽イオン界面活性剤で結核菌・ウイルスには無効。
間違えやすいところ
- 殺菌消毒成分であってもすべての病原体に効くわけではない点に注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第3章 主な医薬品とその作用)
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.24 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
点眼薬の正しい使用法と留意点
主な医薬品とその作用 · 点眼薬 / 使用方法 / 副作用
点眼薬の使用に関する記述について、正しい正誤の組み合わせを1つ選びなさい。 a 点眼の際に容器の先端が眼瞼(まぶた)や睫毛(まつげ)に触れると、雑菌が薬液に混入して汚染を生じる原因となるため、触れないように注意しながら1滴ずつ正確に点眼する。 b 人工涙液は、涙液成分を補うことを目的とするもので、目の疲れや乾き、コンタクトレンズ装着時の不快感等に用いられる。 c 点眼薬の使用によって、全身性の副作用が現れることはない。 d コンタクトレンズをしたままでの点眼は、ソフトコンタクトレンズ、ハードコンタクトレンズに関わらず、添付文書に使用可能と記載されてない限り行うべきでない。
解答・解説を表示
解答
5
解説
点眼薬は局所投与薬ですが、鼻涙管を通って鼻粘膜や消化管から吸収されることで全身性の副作用が生じる可能性があるため、点眼後はしばらく目頭を軽く押さえるなどの配慮が推奨されます。
解き方
- a:先端がまつ毛や瞼に触れると汚染の原因となるため触れないように点眼する。正しい。
- b:人工涙液は涙液成分を補い、目の乾きやコンタクト時の不快感に用いられる。正しい。
- c:点眼薬の成分も鼻涙管等を経て全身へ吸収され、全身性の副作用を来すことがあるため「現れることはない」は誤り。
- d:コンタクト装着時の点眼は、レンズの種類に関わらず使用可能の記載がない限り避けるべきである。正しい。
- 正誤の並びは「正、正、誤、正」となり、選択肢5が正解となる。
- 選択肢 1不正解
- aは正しく、cは誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- bは正しく、cは誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- aは正しい記述であるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- bおよびdは正しい記述であるため不正解です。
- 選択肢 5正解
- a:正、b:正、c:誤、d:正の組み合わせであり正解です。
覚えるポイント
- 点眼薬でも鼻涙管を通って全身循環に移行し、全身性副作用を起こすことがある。
間違えやすいところ
- 点眼薬は眼局所のみに作用し全身作用・副作用はないと誤認しないように注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第3章 主な医薬品とその作用)
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.24 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
眼科用薬の配合成分とその役割
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / ヒドロキシプロピルメチルセルロース / アズレンスルホン酸ナトリウム
眼科用薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a ヒドロキシプロピルメチルセルロースは、結膜や角膜の乾燥を防ぐことを期待して配合される。 b スルファメトキサゾールナトリウムは、目の疲れを改善することを期待して配合される。 c アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)は、炎症を生じた眼粘膜の組織修復を促す作用を期待して配合される。 d ホウ酸は、眼粘膜のタンパク質と結合して皮膜を形成し、外部の刺激から保護する作用を期待して配合される。
解答・解説を表示
解答
1
解説
眼科用薬において、高分子成分(メチルセルロース等)は粘性を保ち乾燥を防ぎ、アズレンスルホン酸ナトリウムは組織修復を促します。スルファメトキサゾールは細菌感染症(結膜炎やものもらい)に用いるサルファ剤です。
解き方
- a:ヒドロキシプロピルメチルセルロースは粘稠化剤等として涙液を保持し乾燥を防ぐ。正しい。
- b:スルファメトキサゾールナトリウムはサルファ系抗菌成分であり、ものもらいや結膜炎等の細菌感染に用いられ、目の疲れの改善ではないため誤り。
- c:アズレンスルホン酸ナトリウムは炎症を生じた組織の修復を促す作用があるため正しい。
- d:タンパク質と結合して皮膜を形成し保護する収斂作用をもつのは硫酸亜鉛水和物などであり、ホウ酸は洗眼や防腐目的等で用いられるため誤り。
- 正しい組み合わせは(a, c)である選択肢1となる。
- 選択肢 1正解
- aとcの双方が正しい記述であるため正解です。
- 選択肢 2不正解
- bのスルファメトキサゾールは抗菌成分であり誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bおよびdはともに誤った記述です。
- 選択肢 4不正解
- dのタンパク質と結合して皮膜を形成する収斂作用は硫酸亜鉛等の説明であり誤りです。
覚えるポイント
- スルファメトキサゾールはサルファ系抗菌成分。アズレンスルホン酸ナトリウムは組織修復成分。
間違えやすいところ
- ホウ酸の役割(洗眼・防腐)と硫酸亜鉛の収斂作用を混同しないようにする。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第3章 主な医薬品とその作用)
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.25 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
殺菌消毒成分(アクリノール)の特徴
主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / 殺菌消毒成分 / アクリノール
次の記述に該当するきず口等の殺菌消毒成分として、正しいものを1つ選びなさい。 「黄色の色素で、一般細菌類の一部(連鎖球菌、黄色ブドウ球菌などの化膿菌)に対する殺菌消毒作用を示すが、真菌、結核菌、ウイルスに対しては効果がない。比較的刺激性が低く、創傷患部にしみにくい。衣類等に付着すると黄色く着色し、脱色しにくくなることがある。」
解答・解説を表示
解答
5
解説
アクリノールはアクリジン色素系の殺菌消毒成分であり、創傷患部にしみにくい特徴がありますが、衣類に付着すると黄色く染まりやすい性質があります。抗菌スペクトルは化膿菌中心で真菌やウイルスには無効です。
解き方
- 問題文の特徴「黄色の色素」「化膿菌(連鎖球菌、黄色ブドウ球菌)に有効」「真菌・結核菌・ウイルスには無効」「しみにくい」「衣類に黄色く着色」を確認する。
- 選択肢の中から黄色色素系殺菌消毒成分であるアクリノール(選択肢5)を同定する。
- 選択肢 1不正解
- オキシドールは過酸化水素水であり、無色の液体で泡(酸素)を発生させて洗浄・消毒します。
- 選択肢 2不正解
- ベンザルコニウム塩化物は陽イオン界面活性成分であり、無色の成分です。
- 選択肢 3不正解
- エタノールはアルコール系殺菌消毒成分であり、無色で刺激性があります。
- 選択肢 4不正解
- ヨウ素系殺菌消毒成分(ポビドンヨード等)は暗赤褐色〜黒褐色であり、ウイルスや真菌にも広範な効果を示します。
- 選択肢 5正解
- アクリノールは黄色の色素性成分で、化膿菌に作用し衣類を着色させる特徴があり記述と完全に合致します。
覚えるポイント
- アクリノール=黄色色素、化膿菌に有効、真菌・ウイルス無効、衣類が黄色に着色。
間違えやすいところ
- ヨウ素系(褐色、真菌・ウイルス等にも有効)とアクリノール(黄色、化膿菌中心、ウイルス等無効)の違いを混同しないようにする。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第3章 主な医薬品とその作用)
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.25 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
外皮用薬及びその配合成分の作用と注意点
主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / ヘパリン類似物質 / ステロイド性抗炎症成分 / ケトプロフェン / ポリエチレンスルホン酸ナトリウム
外皮用薬及びその配合成分に関する次の記述(a~d)の正誤の組み合わせとして正しいものを1つ選びなさい。 a ヘパリン類似物質には、血液凝固を抑える働きがあるため、出血しやすい人、出血が止まりにくい人、出血性血液疾患(血友病、血小板減少症等)の診断を受けた人では、使用を避ける必要がある。 b ステロイド性抗炎症成分が配合された一般用医薬品の外皮用薬を使用して症状が抑えられた場合には、長期間にわたって使用することが適切である。 c 紫外線により、使用中又は使用後しばらくしてから重篤な光線過敏症が現れることがあるため、ケトプロフェンが配合された外皮用薬を使用している間及び使用後も当分の間は、天候にかかわらず、戸外活動を避けるとともに、日常の外出時も塗布部を衣服、サポーター等で覆い、紫外線に当たるのを避ける必要がある。 d きり傷、擦り傷等の創傷面の痛みや、あせも、虫さされ等による皮膚の痒みを和らげることを目的として、局所麻酔成分であるポリエチレンスルホン酸ナトリウムが配合されている場合がある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
外皮用薬は成分ごとの薬理作用、適応、禁忌を正しく把握することが重要です。抗炎症成分や血行促進成分はそれぞれ全身性または局所性の特有のリスクを有します。
解き方
- 各記述における成分名とその薬理作用・注意点を照合する。
- a(正)、b(誤:長期連用不可)、c(正)、d(誤:局所麻酔成分ではない)と正誤を判定し、該当する選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bが誤であるため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- dが誤であるため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aが正、bが誤、cが正であるため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤であり、正しい正誤の組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- bが誤、cが正、dが誤であるため誤りの組み合わせです。
答えの内訳
- a:正
- ヘパリン類似物質は血液凝固抑制作用や血行促進作用を持つため、血友病や血小板減少症等の出血性血液疾患がある人では使用を避ける必要があります。
- b:誤
- ステロイド性抗炎症成分を含む外皮用薬は、局所の免疫能低下や皮膚菲薄化などの副作用を防ぐため、症状改善後の長期連用は避けなければなりません。
- c:正
- ケトプロフェンは重篤な光線過敏症を引き起こす恐れがあるため、使用中および使用後もしばらくの間は天候を問わず患部への紫外線を遮断する必要があります。
- d:誤
- ポリエチレンスルホン酸ナトリウムは抗炎症や血行促進を目的として用いられる成分であり、局所麻酔成分(リドカインなど)ではありません。
覚えるポイント
- ヘパリン類似物質は血液凝固を抑制するため出血性血液疾患では禁忌となる。
- ケトプロフェンは使用中および使用後も紫外線を避ける必要がある。
間違えやすいところ
- ステロイド外用薬を症状改善後も予防目的等で漫然と長期連用してもよいと誤認すること。
- ポリエチレンスルホン酸ナトリウムを局所麻酔成分と取り違えること。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験出題の手引き(第3章 主な医薬品とその作用 外皮用薬)
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.26 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
抗菌成分及び抗真菌成分の作用機序
主な医薬品とその作用 · 皮膚疾患用薬 / 抗菌成分 / 抗真菌成分 / バシトラシン / 作用機序
抗菌作用を示す成分及び抗真菌作用を示す成分に関する記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
皮膚疾患に用いられる外用抗感染症薬は、作用対象が「細菌」なのか「真菌(カビ・白癬菌など)」なのか、さらに細胞壁合成阻害、タンパク質合成阻害、細胞膜機能障害などのどの機序によるものかを明確に区別して理解する必要があります。
解き方
- 各選択肢に挙げられた成分が「抗菌成分」か「抗真菌成分」かを確認する。
- 各成分の作用機序(細胞壁阻害、タンパク合成阻害、細胞膜合成阻害など)と対象微生物の記述が一致しているかを検証する。
- バシトラシンが細菌の細胞壁合成阻害作用を示す正しい記述であると判断する。
- 選択肢 1不正解
- オキシコナゾール硝酸塩はイミダゾール系の抗真菌成分であり、真菌の細胞膜構成成分であるエルゴステロールの生合成を抑えることで抗真菌作用を示します。
- 選択肢 2不正解
- クロラムフェニコールは抗菌成分であり、細菌のタンパク質合成を阻害して増殖を抑制します。皮膚糸状菌(真菌)に対する作用ではありません。
- 選択肢 3正解
- バシトラシンは抗生物質(抗菌成分)であり、細菌の細胞壁合成を阻害することにより抗菌作用を発揮するため正しいです。
- 選択肢 4不正解
- ピロールニトリンは抗真菌成分であり、白癬菌などの呼吸や代謝を阻害して抗真菌作用を示します。細菌のタンパク質合成阻害ではありません。
覚えるポイント
- バシトラシンは細菌の細胞壁合成を阻害する抗菌成分である。
- クロラムフェニコールは細菌のタンパク質合成を阻害する抗菌成分である。
- イミダゾール系(オキシコナゾール等)は真菌の細胞膜合成を阻害する抗真菌成分である。
間違えやすいところ
- 抗菌薬(細菌対象)と抗真菌薬(白癬菌等の真菌対象)を取り違えて覚えること。
- 細胞壁合成阻害(バシトラシン等)とタンパク質合成阻害(クロラムフェニコール等)の機序を混同すること。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験出題の手引き(第3章 主な医薬品とその作用 皮膚疾患用薬)
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.26 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
歯痛・歯槽膿漏薬及びその配合成分の作用と特徴
主な医薬品とその作用 · 歯痛薬 / 歯槽膿漏薬 / 外用薬と内服薬
歯痛・歯槽膿漏薬及びその配合成分に関する次の記述(a~d)の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 外用の歯痛薬は、口腔内に食べ物のかすなどが残っている状態のままでは十分な効果が期待できず、口腔内を清浄にしてから使用することが重要である。 b 銅クロロフィリンナトリウムは、炎症を起こした歯周組織の修復を促す作用のほか、歯肉炎に伴う口臭を抑える効果も期待して配合される。 c クロルヘキシジングルコン酸塩は、歯肉溝での細菌の繁殖を抑えることを目的として配合される。 d 歯槽膿漏薬は、歯肉等の患部に局所的に適用することを目的としているため、外用薬のみで内服薬はない。
解答・解説を表示
解答
4
解説
歯痛薬や外用歯槽膿漏薬は患部に有効成分を直接作用させるため、事前にブラッシング等で口腔内を清潔にすることが基本です。また、歯槽膿漏薬には患部に塗布・塗擦する外用薬だけでなく、抗炎症成分やビタミン類などを全身的に補給する内服薬も存在します。
解き方
- 記述a:外用歯痛薬の使用前に食べかすを除去し口腔内を清浄にする必要性について正誤を判定します。
- 記述b:組織修復成分である銅クロロフィリンナトリウムの作用(歯周組織修復・口臭抑制)について確認します。
- 記述c:殺菌消毒成分であるクロルヘキシジングルコン酸塩の目的(歯肉溝での細菌繁殖抑制)について確認します。
- 記述d:歯槽膿漏薬の剤形として外用薬だけでなく内服薬も存在するかどうかを検証し、正答の組み合わせを導きます。
- 選択肢 1不正解
- 記述aおよびbが誤りとされていますが、いずれも正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述bおよびcが誤り、dが正とされていますが、正しくはb・cが正でdが誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述cが誤りとされていますが、クロルヘキシジングルコン酸塩の殺菌作用に関する記述は正しいため不適です。
- 選択肢 4正解
- a、b、cは全て正しく、dは内服歯槽膿漏薬も存在するため誤りであり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが誤り、dが正とされていますが、正しくはaが正でdが誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- 銅クロロフィリンナトリウムは組織修復促進と口臭抑制を併せ持つ成分です。
- 歯槽膿漏薬には患部に塗る外用薬だけでなく内服薬も存在します。
間違えやすいところ
- 歯槽膿漏薬は外用薬しかないと思い込み、内服薬の存在を見落とす誤りに注意が必要です。
出題の前提:試験問題の記載および厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.27 ↗(www.pref.shizuoka.jp) / 令和3年度(正答) (PDF 29.7KB) p.1 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
一般用医薬品の禁煙補助剤の使用上の注意と禁忌
主な医薬品とその作用 · 禁煙補助剤 / ニコチン / 使用上の注意 / 禁忌
一般用医薬品の禁煙補助剤に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 脳梗塞・脳出血等の急性期脳血管障害、重い心臓病等の基礎疾患がある人(3か月以内の心筋梗塞発作がある人、重い狭心症や不整脈と診断された人)では、禁煙補助剤の使用を避ける必要がある。 b 甲状腺機能障害の診断を受けた人では、禁煙補助剤を使用する前にその適否につき、治療を行っている医師又は処方薬を調剤した薬剤師に相談するなどの対応が必要である。 c 速やかな禁煙の達成のため、禁煙補助剤のうち咀嚼剤は、1度に2個以上使用する。 d 妊婦又は妊娠していると思われる女性は、禁煙補助剤を積極的に使用することが望ましい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
禁煙補助剤に含まれるニコチンは、アドレナリン作動性神経系を興奮させて心血管系や内分泌系に影響を与えます。そのため重い心血管系疾患や甲状腺疾患等の既往・合併がある人では使用に重大なリスクを伴います。また、胎児毒性があるため妊婦には禁忌であり、過量摂取を防ぐため咀嚼剤の1回使用量(1個)が厳格に定められています。
解き方
- 記述a:急性期脳血管障害や重い心臓病がある人における使用回避(禁忌)の妥当性を検討します(正)。
- 記述b:甲状腺機能障害の診断を受けた人における事前相談の必要性を確認します(正)。
- 記述c:咀嚼剤の1回あたりの適切な使用個数(1度に2個以上は不可)を検証します(誤)。
- 記述d:妊婦又は妊娠していると思われる女性に対する使用可否(使用を避ける・禁忌)を検証し(誤)、正しい選択肢を選びます。
- 選択肢 1正解
- 記述aとbはともに正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述cは、咀嚼剤を1度に2個以上使用するとニコチン過量摂取の危険があるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述dは、胎児への悪影響を避けるため妊婦等は使用してはならないとされており誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述cおよびdはともに誤った内容であるため不適です。
覚えるポイント
- 禁煙補助剤(ニコチン製剤)の咀嚼剤は1回1個のみ使用し、2個以上の同時使用は厳禁です。
- ニコチンは胎児障害のリスクや母乳移行があるため、妊婦や授乳婦は使用を避けます。
間違えやすいところ
- 禁煙補助剤はタバコを吸うより安全だと誤解し、妊婦に推奨できると考えてしまう誤りに注意が必要です。
出題の前提:試験問題の記載および厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.27 ↗(www.pref.shizuoka.jp) / 令和3年度(正答) (PDF 29.7KB) p.1 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
ビタミンD及びビタミンD主薬製剤の作用と過剰症
主な医薬品とその作用 · ビタミン成分 / ビタミンD / 骨歯の発育 / くる病
ビタミンD及びビタミンD主薬製剤に関する次の記述について、( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを選びなさい。 「ビタミンDは、( a )での( b )吸収及び尿細管での( b )再吸収を促して、骨の形成を助ける栄養素である。ビタミンD主薬製剤は、骨歯の発育不良、( c )の予防、また妊娠・授乳期、発育期、老年期のビタミンDの補給に用いられる。 ビタミンDの過剰症としては、高( b )血症、異常石灰化が知られている。」
解答・解説を表示
解答
5
解説
ビタミンD(エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール等)は腸管におけるカルシウムの吸収促進と腎臓の尿細管におけるカルシウム再吸収を促して骨の形成を助けます。欠乏すると小児ではくる病、成人では骨軟化症を起こし、過剰摂取では高カルシウム血症や組織の異常石灰化を招きます。
解き方
- ビタミンDが作用して吸収・再吸収を促す無機質はカルシウムであり、吸収部位は腸管であるため、aは「腸管」、bは「カルシウム」と定まります。
- ビタミンD欠乏によって生じる骨疾患は「くる病」であり、脚気(ビタミンB1欠乏症)ではないため、cは「くる病」となります。
- a=腸管、b=カルシウム、c=くる病の組み合わせである選択肢5を選択します。
- 選択肢 1不正解
- カルシウムが吸収される主な消化管部位は胃ではなく腸管であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- ビタミンDが主に関与するのはカルシウム代謝であり、脚気はビタミンB1欠乏による症状であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- ビタミンDが吸収・再吸収を促すのはマグネシウムではなくカルシウムであり、脚気はビタミンB1欠乏症のため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 脚気はビタミンB1の欠乏によって生じる末梢神経障害・心不全疾患であるため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aに「腸管」、bに「カルシウム」、cに「くる病」が入り、すべての組み合わせが正しいため正解です。
覚えるポイント
- ビタミンDは腸管からのCa吸収促進とくる病予防に関与し過剰症は高Ca血症である。
間違えやすいところ
- ビタミンB1欠乏症(脚気)とビタミンD欠乏症(くる病・骨軟化症)の混同に注意する。
出題の前提:試験問題の記載(厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」ビタミン主薬製剤の項)に基づく。
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.28 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
滋養強壮保健薬の配合成分とその特徴
主な医薬品とその作用 · 滋養強壮保健薬 / グルクロノラクトン / ハンピ / システイン / ガンマ-オリザノール
滋養強壮保健薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a グルクロノラクトンは、軟骨組織の主成分であり、軟骨成分を形成及び修復する働きがある。 b ハンピは、クロウメモドキ科のナツメの果実を基原とする生薬で、神経系の興奮や副腎皮質の機能亢進等の作用により、外界からのストレス刺激に対する抵抗力や新陳代謝を高める。 c システインが主薬として配合された製剤は、しみ・そばかす・日焼けなどの色素沈着症、全身倦怠、二日酔い、にきび、湿疹、蕁麻疹、かぶれ等の症状の緩和に用いられる。 d ガンマ-オリザノールは、米油及び米胚芽油から見出された抗酸化作用を示す成分である。
解答・解説を表示
解答
3
解説
滋養強壮保健薬において、グルクロノラクトンは肝臓の解毒・代謝を助ける成分です。コンドロイチン硫酸ナトリウムは軟骨組織の主要成分です。ハンピはクサリヘビ科のマムシの皮と内臓を除いて乾燥した生薬です。システインはメラニン生成抑制や肝臓でのアセトアルデヒド代謝に関わり、ガンマ-オリザノールは米油等由来の抗酸化成分です。
解き方
- 記述aを判定:軟骨組織の主成分であり修復等を担うのはコンドロイチン硫酸等であり、グルクロノラクトンは肝機能補助作用であるため「誤」と判断します。
- 記述bを判定:クロウメモドキ科ナツメの果実を基原とする生薬はタイソウ(大棗)であり、ハンピ(反鼻)はマムシが基原であるため「誤」と判断します。
- 記述cを判定:アミノ酸成分であるシステインは、メラニン産生抑制や解毒作用により皮膚症状や二日酔い、全身倦怠に用いられるため「正」と判断します。
- 記述dを判定:ガンマ-オリザノールは米油・米胚芽油由来で抗酸化作用を示し自律神経失調等にも用いられるため「正」と判断します。
- したがって組み合わせは「誤・誤・正・正」となり、選択肢3が正解となります。
- 選択肢 1不正解
- aとbが誤りで、cとdが正しいため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bは誤りで、dが正しいため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aは誤、bは誤、cは正、dは正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- cのシステインに関する記述は正しいため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aは誤りで、cとdが正しいため誤りです。
覚えるポイント
- グルクロノラクトンは肝機能補助、ハンピはマムシ基原、システインはメラニン・二日酔い対策。
間違えやすいところ
- 動物生薬であるハンピと植物生薬(タイソウ等)の基原混同に注意する。
出題の前提:試験問題の記載(厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」滋養強壮保健薬の項)に基づく。
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.28 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
漢方処方製剤の基礎知識と用語の理解
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 肝陽上亢 / 証 / 副作用
漢方処方製剤に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
漢方処方製剤の添付文書等の効能効果では、一般生活者に理解しやすいよう漢方用語を平易な表現に置き換えています。例えば「肝陽上亢」は「頭痛、頭重、のぼせ、肩こり、めまいなど」といった症状に置き換えられます(「胃腸虚弱で」に該当する概念は脾胃虚弱などです)。また漢方薬でも間質性肺炎や肝機能障害等の重篤な副作用が生じることがあります。
解き方
- 選択肢1の検討:漢方処方製剤でも間質性肺炎や肝機能障害などの重大な副作用が報告されているため記述は正しい。
- 選択肢2の検討:市販の漢方製剤の多くは乾燥エキス製剤(顆粒・細粒・錠剤等)ですが、軟エキス剤や刻み生薬(煎剤用)、丸剤等も存在するため記述は正しい。
- 選択肢3の検討:「肝陽上亢」は頭部に熱や気が上った状態(のぼせ、頭痛、めまい等)を表す表現として対応付けられており、「胃腸虚弱で」ではないため記述は誤りである。
- 選択肢4の検討:漢方薬は使用者の「証」に合わせて適切に選択する必要があり、専門家による助言が不可欠であるため記述は正しい。
- 誤っているものは選択肢3であると決定します。
- 選択肢 1不正解
- 間質性肺炎や肝機能障害などの重篤な副作用が起きることがあり、正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 乾燥エキス製剤以外にも軟エキス剤、刻み生薬混合物、丸剤などが存在するため正しい記述です。
- 選択肢 3正解
- 「肝陽上亢」は「のぼせ、頭痛、めまい」等の症状として表現されるため、誤った記述です。
- 選択肢 4不正解
- 購入者の「証」に合った漢方処方の選択を支援することは専門家の重要な役割であり正しい記述です。
覚えるポイント
- 肝陽上亢は「のぼせ、頭痛、肩こり、めまい」などと平易に表現される。
間違えやすいところ
- 漢方薬だから副作用がない、という誤認や漢方用語の対応ミスに注意する。
出題の前提:試験問題の記載(厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」漢方処方製剤の項)に基づく。
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.29 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
漢方処方製剤の鑑別(防風通聖散)
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 防風通聖散 / 肥満症 / 配合生薬
第1欄の記述は、カンゾウ、マオウ及びダイオウを含む漢方処方製剤に関するものである。該当する漢方処方製剤として正しいものを第2欄から1つ選びなさい。 【第1欄】 体力が充実して、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの高血圧や肥満に伴う動悸・肩こり・のぼせ・むくみ・便秘、蓄膿症、湿疹・皮膚炎、ふきでもの、肥満症に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱く下痢しやすい人、発汗傾向の著しい人では、激しい腹痛に伴う下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。 【第2欄】 1 十全大補湯 2 防風通聖散 3 大柴胡湯 4 清上防風湯 5 黄連解毒湯
解答・解説を表示
解答
2
解説
防風通聖散は体力充実で腹部に皮下脂肪が多く便秘がちな者の肥満症、動悸、肩こり、のぼせ等に用いられます。構成生薬にカンゾウ、マオウ、ダイオウを含み、胃腸が弱く下痢しやすい人や発汗傾向の著しい人、体力虚弱者には不向きとされます。大柴胡湯はダイオウを含みますがマオウ・カンゾウを含みません。
解き方
- 体力充実(実証)で腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの肥満症に適するという特徴を確認します。
- 構成生薬としてカンゾウ、マオウ、ダイオウをすべて含む肥満症関連の処方は防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)に該当します。
- 第2欄の選択肢2「防風通聖散」を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 十全大補湯は体力虚弱な気血両虚に用いられる処方で、マオウやダイオウを含みません。
- 選択肢 2正解
- 体力充実で腹部に皮下脂肪が多い肥満症に用いられ、カンゾウ・マオウ・ダイオウを含む防風通聖散の記述として合致します。
- 選択肢 3不正解
- 大柴胡湯はダイオウを含みますが、カンゾウおよびマオウを含みません。
- 選択肢 4不正解
- 清上防風湯は赤ら顔でにきびなどがある場合に用いられますが、ダイオウやマオウを含みません。
- 選択肢 5不正解
- 黄連解毒湯はオウレン、オウゴン、オウバク、サンシシからなり、カンゾウ・マオウ・ダイオウのいずれも含まないため誤りです。
覚えるポイント
- 防風通聖散:体力充実、腹部皮下脂肪、便秘、マオウ・ダイオウ・カンゾウ含有。
間違えやすいところ
- 同じ実証向けの大柴胡湯(カンゾウ・マオウ無含有)との生薬構成の混同に注意する。
出題の前提:試験問題の記載(厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」漢方処方製剤の項)に基づく。
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.29 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
生薬成分の基原と効能
主な医薬品とその作用 · 生薬成分 / サンザシ / カッコン / ショウマ / サイコ
生薬成分の基原や主な作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a サンザシは、バラ科のサンザシ又はオオミサンザシの偽果をそのまま、又は縦切若しくは横切したものを基原とする生薬で、健胃、消化促進等の作用を期待して用いられる。 b カッコンは、マメ科のクズの周皮を除いた根を基原とする生薬で、解熱、鎮痙等の作用を期待して用いられる。 c ショウマは、セリ科のボウフウの根及び根茎を基原とする生薬で、発汗、解熱、鎮痛、鎮痙等の作用を期待して用いられる。 d サイコは、セリ科のミシマサイコの根を基原とする生薬で、抗炎症、鎮痛等の作用を期待して用いられる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
生薬は植物等の薬用部位を乾燥・加工したものであり、基原となる植物の科名、植物名、薬用部位、および主な薬効(解熱、鎮痛、健胃、抗炎症等)を正しく結びつけて記憶することが基本です。
解き方
- 各記述の生薬名、基原植物(科名・植物名・部位)、期待される効能が一致しているかを確認する。
- ショウマの基原はキンポウゲ科のサラシナショウマ等であり、セリ科のボウフウではないことからcを誤りと判断し、正しい組み合わせを特定する。
- 選択肢 1不正解
- aが正、cが誤であるため誤りです。サンザシは健胃消化、ショウマはキンポウゲ科が基原です。
- 選択肢 2正解
- a(正)、b(正)、c(誤:ショウマではなくボウフウの説明)、d(正)の組み合わせであり正しいです。
- 選択肢 3不正解
- bが正、cが誤であるため誤りです。カッコンはマメ科のクズの根で解熱鎮痙作用を持ちます。
- 選択肢 4不正解
- aが正であるため誤りです。サンザシはバラ科の偽果を基原とし、消化促進作用があります。
- 選択肢 5不正解
- bが正、cが誤であるため誤りです。ショウマの基原はキンポウゲ科サラシナショウマ等の根茎です。
覚えるポイント
- ショウマはキンポウゲ科、ボウフウとサイコはセリ科が基原です。
間違えやすいところ
- ショウマとボウフウの発汗・解熱生薬同士で基原植物を取り違えないように注意が必要です。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用・生薬成分)の基原および作用の記述に基づく。
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.30 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
消毒薬及び殺菌消毒成分の特徴
主な医薬品とその作用 · 消毒薬 / ポリアルキルポリアミノエチルグリシン塩酸塩 / イソプロパノール / 次亜塩素酸ナトリウム
消毒薬及び殺菌消毒成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a ポリアルキルポリアミノエチルグリシン塩酸塩は、有機塩素系殺菌消毒成分であり、塩素臭や刺激性、金属腐食性が比較的抑えられており、プール等の大型設備の殺菌・消毒に用いられることが多い。 b イソプロパノールのウイルスに対する不活性効果は、エタノールよりも低い。 c 消毒薬が微生物を死滅させる仕組み及び効果は、殺菌消毒成分の種類、濃度、温度、時間、消毒対象物の汚染度によって異なるが、微生物の種類や状態の影響を受けない。 d 次亜塩素酸ナトリウムは、有機物の影響を受けやすいので、殺菌消毒の対象物を洗浄した後に使用した方が効果的である。
解答・解説を表示
解答
3
解説
殺菌消毒成分は、その化学構造や作用機序によって抗菌・抗ウイルススペクトルや有機物の影響度が異なります。また消毒効果は対象となる微生物の種類(芽胞の有無、エンベロープの有無等)や状態によって大きく左右されます。
解き方
- 記述aのポリアルキルポリアミノエチルグリシン塩酸塩の分類(両性界面活性剤)と有機塩素系の特徴を比較して正誤を判定する。
- 記述bのアルコール類の比較(エタノールとイソプロパノールのウイルス不活性化能)を判定する。
- 記述cの消毒効果に微生物の種類や状態が影響するかどうかを判断する。
- 記述dの塩素系消毒薬に対する有機物(タンパク質等)の影響を判定し、正しい組み合わせを選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aとcはいずれも誤りです。大型設備に用いられる有機塩素系はジクロルイソシアヌル酸ナトリウム等です。
- 選択肢 2不正解
- bは正しいですが、cは微生物の種類や状態(芽胞形成など)の影響を強く受けるため誤りです。
- 選択肢 3正解
- b(イソプロパノールはエタノールよりウイルス不活性化が劣る)とd(次亜塩素酸ナトリウムは有機物で失活しやすい)が正しく適切です。
- 選択肢 4不正解
- dは正しいですが、aは両性界面活性成分に関する分類の誤りを含むため不適です。
覚えるポイント
- 次亜塩素酸ナトリウムは有機物の存在で著しく効果が低下するため、事前洗浄が不可欠です。
間違えやすいところ
- ポリアルキルポリアミノエチルグリシン塩酸塩を塩素系殺菌消毒成分と誤解しないよう注意が必要です。
出題の前提:手引き(公衆衛生用薬・消毒薬)の作用機序および注意点の記述に基づく。
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.30 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
殺虫剤・忌避剤及び衛生害虫の生態と被害
主な医薬品とその作用 · 衛生害虫 / ハエ症 / 忌避剤 / 殺虫剤
殺虫剤・忌避剤及び衛生害虫に関する記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
衛生害虫は病原体の媒介(機械的媒介または生物学的媒介)や直接的刺咬・寄生による健康被害を引き起こします。殺虫剤や忌避剤には医薬品と防除用医薬部外品があり、忌避剤は刺されるのを防ぐもので刺された後の痒みを鎮める効能はありません。
解き方
- 各選択肢の衛生害虫の媒介疾患・被害内容および殺虫剤・忌避剤の制度上の位置づけを精査する。
- ハエ幼虫が人体組織等に寄生する「ハエ症」の記述が正しいことを確認する。
- 選択肢 1不正解
- 殺虫剤・忌避剤には、人体に対する作用の度合い等に応じて医薬品として製造販売されているものもあります。
- 選択肢 2不正解
- 忌避剤は害虫の吸血等を防ぐものであり、刺された後の痒みや腫れを和らげる効能はありません。
- 選択肢 3正解
- ハエの幼虫が組織や体液、消化管内の消化物を摂取して生じる病態は「ハエ症」と呼ばれ、正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- 日本紅斑熱(マダニ)や発疹チフス(シラミ)等のリケッチアを媒介するのはマダニやシラミ等であり、ゴキブリではありません。
覚えるポイント
- 忌避剤には刺された後の炎症や痒みを鎮める治療効果はありません。
間違えやすいところ
- リケッチアを媒介する害虫(ダニ・シラミ)と、消化器系細菌を機械的に媒介するゴキブリを混同しないようにします。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用・殺虫剤・忌避剤)の記述に基づく。
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.31 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
一般用検査薬の使用上の注意と限界
主な医薬品とその作用 · 一般用検査薬 / 妊娠検査薬 / 尿糖・尿タンパク検査薬 / 擬陽性・擬陰性
一般用検査薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 一般的な妊娠検査薬は、月経予定日が過ぎて概ね1週目以降の検査が推奨されている。 b 生体から採取された検体には予期しない妨害物質や化学構造がよく似た物質が混在することがあるが、添付文書等にしたがって使用することで、擬陰性・擬陽性を完全に排除することが可能である。 c 尿糖・尿タンパク検査薬や妊娠検査薬では、採取した尿を放置すると、雑菌の繁殖等によって尿中の成分の分解が進み、検査結果に影響を与えるおそれがあるので、なるべく採尿後速やかに検査することが望ましい。 d 一般用検査薬には、悪性腫瘍、心筋梗塞や遺伝性疾患の診断を行えるものがある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
一般用検査薬は、健康管理や早期受診の目安とするスクリーニングのためのものであり、確定診断を行うものではありません。検体中の妨害物質などにより偽陽性・偽陰性を完全に排除することはできず、悪性腫瘍や重篤疾患の診断を対象とするものは認められていません。
解き方
- 妊娠検査薬の適切な使用時期(生理予定日概ね1週後以降)と検体の速やかな測定の必要性を確認し、aとcを正と判断する。
- 偽陰性・偽陽性の完全排除の可否(b)および一般用検査薬の適応対象(d)を検討し、それぞれ誤りであることを確認する。
- 選択肢 1不正解
- bは誤りです。どれほど正しく操作しても、検体中の干渉物質等による偽陽性・偽陰性を完全に排除することはできません。
- 選択肢 2正解
- a(妊娠検査薬の推奨時期)とc(採尿後速やかな検査の必要性)はともに正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- bおよびdはいずれも誤りです。悪性腫瘍や心筋梗塞の診断を行う一般用検査薬は存在しません。
- 選択肢 4不正解
- cは正しいですが、dは一般用検査薬の対象外疾患(医療機関での確定診断が必要)であるため誤りです。
覚えるポイント
- 一般用検査薬はスクリーニング用であり、悪性腫瘍等の重大な疾患の診断には用いられません。
間違えやすいところ
- 「完全に排除できる」という極端な記述は誤りであることが多い点に留意します。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用・一般用検査薬)の記述に基づく。
出典:静岡県『2021年度 静岡県 前半』
令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) p.31 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
2021年度 静岡県 前半
参照した公式資料
静岡県が公開した2021年度 静岡県 前半の問題・解答資料です。
- 令和3年度(前半) (PDF 623.0KB) ↗ — www.pref.shizuoka.jp(PDF・32ページ)
- 令和3年度(正答) (PDF 29.7KB) ↗ — www.pref.shizuoka.jp(PDF・1ページ)

