公開問題を地域・年度・前半後半で区別しています。地域共通問題を含み、全国の独立した問題を網羅する集計ではありません。受験する地域の最新版の手引きと案内を併せて確認してください。
2021年度 岡山県 前半の概要
医薬品の本質とリスクの理解
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の本質 / 生命関連製品 / 医薬品情報の集積
医薬品に関する次の記述a~cの正誤の組み合わせとして、正しいものを1つ選びなさい。 a 人体に対して直接使用されない医薬品は、人の健康に影響を与えることはない。 b 医薬品は、人の疾病の診断、治療若しくは予防に使用されること、又は人の身体の構造や機能に影響を及ぼすことを目的とする生命関連製品であるが、使用に際して保健衛生上のリスクを伴わないものである。 c 医薬品の有効性、安全性等に関する情報は、知見の積み重ねによって集積されていく。
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解答
4
解説
医薬品は人の生命や健康に直接影響を与える生命関連製品であり、適正に使用された場合でも副作用などの保健衛生上のリスクを完全には排除できません。また、殺虫剤や検査薬など人体に直接使用されない医薬品であっても健康に影響を及ぼす可能性があります。
解き方
- 記述aについて、殺虫剤等の散布や体外診断用医薬品の判定結果の誤りなどが間接的に人の健康に重大な影響を及ぼし得ることから誤りと判断します。
- 記述bについて、医薬品は生命関連製品であり使用に際して固有のリスクを伴うものであるため誤りと判断します。
- 記述cについて、医薬品の情報は開発段階だけでなく市販後の知見の蓄積によって集積されるため正しいと判断し、組み合わせが「誤・誤・正」となる選択肢4を特定します。
- 選択肢 1不正解
- aとbが誤っているため、すべて正しいとする本選択肢は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りであるため、aを正しいとする本選択肢は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤りでcが正しいため、本選択肢の正誤の組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが誤り、bが誤り、cが正しく、正しい組み合わせとなっています。
- 選択肢 5不正解
- bが誤りでcが正しいため、本選択肢の正誤の組み合わせは誤りです。
覚えるポイント
- 医薬品は直接使用・間接使用を問わず人の健康に影響を与え、常に保健衛生上のリスクを伴います。
間違えやすいところ
- 直接人体に使用しない衛生害虫駆除薬や検査薬は健康に無関係であると誤解しやすい点に注意が必要です。
出題の前提:厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」第1章(医薬品の本質)
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.1 ↗(www.pref.okayama.jp)
医薬品の特性と品質・安全性
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 市販後安全対策 / 適切な情報伝達 / 医薬品医療機器等法における品質 / 微量投与時のリスク
医薬品に関する次の記述a~dの正誤の組み合わせとして、正しいものを1つ選びなさい。 a 一般用医薬品は、医療用医薬品と比較し、保健衛生上のリスクが相対的に低いため、市販後の有効性、安全性に関する情報の収集は不要とされている。 b 医薬品は、効能効果、用法用量、副作用等の必要な情報が適切に伝達されることを通じて、購入者が適切に使用することにより、初めてその役割を十分に発揮するものである。 c 医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(昭和35年法律第145号)では、健康被害の発生の可能性があるときに限り、異物等の混入、変質等があってはならない旨を定めている。 d 少量の医薬品の投与であっても発がん作用、胎児毒性や組織・臓器の機能不全を生じる場合がある。
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解答
4
解説
医薬品は物質としての有効成分と、それを適切に使用するための正確な情報が一体となって機能を発揮します。また、品質確保については危害発生の可能性の有無にかかわらず厳格に管理される必要があり、市販後も継続的な安全情報の収集が求められます。
解き方
- 記述aについて、市販後も新たな副作用や安全情報の収集・評価は不可欠であるため誤りと判断します。
- 記述bについて、適切な情報提供と使用が医薬品の役割発揮の前提となるため正しいと判断します。
- 記述cについて、法規上は健康被害の発生の可能性の有無にかかわらず、異物の混入や変質等のない均一な品質が義務づけられているため誤りと判断します。
- 記述dについて、少量投与であっても催奇形性や発がん性等の不可逆的毒性が現れる場合があるため正しいと判断し、正誤が「誤・正・誤・正」となる選択肢4を導きます。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りであるため、本選択肢は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述bが正しく、cが誤りであるため、本選択肢は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが誤りで、b及びdが正しいため、本選択肢は誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが誤り、bが正、cが誤り、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 記述b及びdが正しく、cが誤りであるため、本選択肢は誤りです。
覚えるポイント
- 異物混入や変質の禁止は健康被害の可能性の有無を問わず絶対的に適用されます。
間違えやすいところ
- 「健康被害の可能性があるときに限り」という限定条件を見落として正しいと判断してしまう間違いが多いです。
出題の前提:厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」第1章(医薬品の効能効果と安全性、医薬品の品質確保)
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.1 ↗(www.pref.okayama.jp)
医薬品のリスク評価基準と試験法
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · GLPとGCPの区別 / 毒性試験の種類 / 食品と医薬品の安全性基準
新規に開発される医薬品のリスク評価に関する次の記述a~cの正誤の組み合わせとして、正しいものを1つ選びなさい。 a ヒトを対象とした臨床試験における効果と安全性の評価基準として、国際的に Good Laboratory Practice(GLP)が制定されている。 b 薬効-薬理試験や一般薬理作用試験の他に、単回投与毒性試験、反復投与毒性試験、生殖・発生毒性試験、遺伝毒性試験、がん原性試験などの毒性試験が厳格に実施されている。 c 医薬品と食品に要求されている安全性基準は同一である。
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解答
3
解説
医薬品の開発では非臨床試験基準のGLPと臨床試験基準のGCPが厳格に区別されて運用されます。また、食品は日常的に多量を生涯摂取するため原則として有害性が認められないことが求められますが、医薬品は治療上の有益性がリスクを上回るか(ベネフィット・リスク評価)で評価され、安全性基準は異なります。
解き方
- 記述aについて、ヒトを対象とする臨床試験の基準はGCPであり、GLPは動物実験等の非臨床試験の基準であるため誤りと判断します。
- 記述bについて、単回・反復投与毒性試験、生殖発生毒性試験、遺伝毒性試験、がん原性試験などの多面的な毒性試験が実施されるため正しいと判断します。
- 記述cについて、医薬品は治療目的で使用され副作用のリスクを伴う一方、食品は無害であることが前提とされ安全性基準は同一ではないため誤りと判断します。
- 以上の判断から「誤・正・誤」となり、選択肢3が正解と求まります。
- 選択肢 1不正解
- bが正しく、cが誤りであるため、本選択肢は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りで、bが正しい記述であるため、本選択肢は誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが誤り、bが正、cが誤りであり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤りであるため、本選択肢は誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cが誤りであるため、本選択肢は誤りです。
覚えるポイント
- GLPは非臨床(実験室)試験基準、GCPはヒトを対象とする臨床試験基準です。
間違えやすいところ
- GLP(Laboratory:非臨床)とGCP(Clinical:臨床)の頭文字と対象を取り違える誤りが見られます。
出題の前提:厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」第1章(医薬品のリスク評価)
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.2 ↗(www.pref.okayama.jp)
健康食品の定義と取り扱い上の留意点
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 健康食品による健康被害 / 医薬品との相違点 / 健康食品の形状
いわゆる健康食品に関する次の記述a~cの正誤の組み合わせとして、正しいものを1つ選びなさい。 a 医薬品の誤った使用法により健康被害が生じることがあるが、いわゆる健康食品でも誤った使用法により健康被害が生じることがある。 b 医薬品を扱う者は、いわゆる健康食品が法的にも、また安全性や効果を担保する科学的データの面でも医薬品とは異なるものであることを認識し、消費者に指導・説明を行わなくてはならない。 c いわゆる健康食品には、カプセル、錠剤等の医薬品と類似した形状のものはない。
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解答
2
解説
いわゆる健康食品は食品に分類され、医薬品のような科学的データに基づく品質・有効性・安全性の担保はありません。カプセルや錠剤等の医薬品類似の形状であっても医薬品ではなく、過剰摂取等によって健康被害を生じることがあります。
解き方
- 記述aについて、健康食品でも過剰摂取やアレルゲン、含有成分の相互作用等により健康被害が生じ得るため正しいと判断します。
- 記述bについて、医薬品販売従事者は健康食品が医薬品とは法的位置付けやエビデンス面で異なることを理解して説明する必要があるため正しいと判断します。
- 記述cについて、法改正等によりサプリメント等としてカプセルや錠剤形状の健康食品が多く流通しているため誤りと判断します。
- 正誤の組み合わせが「正・正・誤」である選択肢2を選択します。
- 選択肢 1不正解
- aが正しく、cが誤りであるため、本選択肢は誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが誤りであり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aとbが正しく、cが誤りであるため、本選択肢は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが正しい記述であるため、本選択肢は誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bが正しく、cが誤りであるため、本選択肢は誤りです。
覚えるポイント
- 健康食品は食品であり、錠剤やカプセル状のものも多数存在し過剰摂取で被害を生じ得ます。
間違えやすいところ
- 錠剤やカプセル形状のものは医薬品に限られると誤認しないように注意が必要です。
出題の前提:厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」第1章(健康食品)
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.2 ↗(www.pref.okayama.jp)
医薬品の副作用の定義と対応
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · WHOによる副作用の定義 / 副作用の初期覚知と重篤化回避 / 副作用の発現機序と範囲
医薬品の副作用に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 世界保健機関(WHO)の定義によれば、医薬品の副作用とは、「疾病の予防、診断、治療のため、又は身体の機能を正常化するために、人に通常用いられる量で発現する医薬品の有害かつ意図しない反応」とされている。 b 医薬品を使用する人が副作用をその初期段階で認識することにより、副作用の種類に応じて速やかに適切に処置し、又は対応し、重篤化の回避が図られることが重要である。 c 医薬品が人体に及ぼす作用は、ほぼ解明されているため、十分注意して適正に使用すれば、副作用が生じることはない。 d 副作用には、眠気や口渇等の軽度なものは含まれない。
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解答
1
解説
医薬品の副作用は、通常用量で発現する有害かつ意図しない反応と定義されます。人体への作用はすべて解明されているわけではなく、適正に使用しても副作用の発現をゼロにはできません。眠気や口渇等の軽度な自覚症状も副作用に含まれ、初期発見による重篤化防止が肝要です。
解き方
- 記述aについて、世界保健機関(WHO)の副作用の定義に合致しているため正しいと判断します。
- 記述bについて、初期症状を早期に捉えて投与中止等の適切な対応を行うことが重篤化防止に必須であるため正しいと判断します。
- 記述cについて、医薬品の人体への作用機序は未解明な部分も多く、適正使用でも副作用が生じ得るため誤りと判断します。
- 記述dについて、軽度な症状であっても有害・意図しない反応であれば副作用に含まれるため誤りと判断し、正しい組み合わせである(a,b)の選択肢1を特定します。
- 選択肢 1正解
- a及びbが正しい記述であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- cが誤りの記述であるため、本選択肢は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- dが誤りの記述であるため、本選択肢は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cが誤りの記述であるため、本選択肢は誤りです。
- 選択肢 5不正解
- c及びdがいずれも誤りであるため、本選択肢は誤りです。
覚えるポイント
- 適正な使用であっても副作用は生じ得ること、軽微な眠気・口渇等も副作用に含まれることを押さえます。
間違えやすいところ
- 「適正に使用すれば副作用は防げる」「命に関わる重篤なものだけが副作用である」と捉える誤認に注意します。
出題の前提:厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」第1章(副作用)
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.3 ↗(www.pref.okayama.jp)
医薬品によるアレルギー(過敏反応)の病態と特徴
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 添加物によるアレルギー / アレルギー症状の発現部位 / 外用薬のアレルギー / 体調変化とアレルギー発現
アレルギー(過敏反応)に関する次の記述a~dの正誤の組み合わせとして、正しいものを1つ選びなさい。 a 医薬品の有効成分だけでなく、基本的に薬理作用がない添加物も、アレルギーを引き起こす原因物質となり得る。 b アレルギーにより体の各部位に生じる炎症等の反応をアレルギー症状といい、流涙や眼の痒み等の結膜炎症状、鼻汁やくしゃみ等の鼻炎症状等を生じることが多い。 c 外用薬では、アレルギーは引き起こされない。 d 普段は医薬品にアレルギーを起こしたことがない人でも、病気等に対する抵抗力が低下している状態などの場合には、思わぬアレルギーを生じることがある。
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解答
1
解説
アレルギーは医薬品の有効成分のみならず、結合剤・着色料・防腐剤等の添加物によっても生じます。経口薬だけでなく外用薬(貼付剤や軟膏等)の局所適用でも接触皮膚炎や全身性アレルギーが惹起されることがあり、個人の体調や抵抗力の低下によっても発症リスクが変動します。
解き方
- 記述aについて、添加物もアレルゲン(抗原)となり得るため正しいと判断します。
- 記述bについて、皮膚症状や呼吸器・結膜炎症状など全身の様々な部位に症状が現れるため正しいと判断します。
- 記述cについて、外用薬でも皮膚炎や重篤な過敏反応を生じるため誤りと判断します。
- 記述dについて、疲労や病気等で抵抗力が低下していると思わぬアレルギー症状が発現することがあるため正しいと判断し、組み合わせ「正・正・誤・正」の選択肢1を導きます。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- a及びbが正しく、cが誤りであるため、本選択肢は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cが誤りで、dが正しい記述であるため、本選択肢は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- b及びdが正しく、cが誤りであるため、本選択肢は誤りです。
- 選択肢 5不正解
- a、b、dが正しい記述であるため、本選択肢は誤りです。
覚えるポイント
- 有効成分だけでなく添加物もアレルゲンとなり得ること、外用薬でもアレルギーは生じることを徹底します。
間違えやすいところ
- 添加物は薬理作用がないためアレルギーも起こさないと誤解しやすい点に留意します。
出題の前提:厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」第1章(アレルギー)
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.3 ↗(www.pref.okayama.jp)
不適正な医薬品使用と薬物依存
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 不適正使用の分類 / 小児に対する不適正使用 / 一般用医薬品の習慣性・依存性
医薬品の不適正な使用と有害事象に関する次の記述a~cの正誤の組み合わせとして、正しいものを1つ選びなさい。 a 医薬品の不適正な使用は、概ね、使用する人の誤解や認識不足に起因するものと、医薬品を本来の目的以外の意図で使用するものに大別することができる。 b 小児への使用を避けるべき医薬品を「子供だから大人用のものを半分にして飲ませればよい」として服用させるなど、安易に医薬品を使用する場合には、有害事象につながる危険性が高い。 c 一般用医薬品にも習慣性・依存性がある成分を含んでいるものがあるが、一般用医薬品による薬物依存は一度形成されても、容易に離脱することができる。
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解答
4
解説
医薬品の不適正使用には、知識不足や誤解によるものと、多量摂取など本来の治療目的以外を意図した濫用があります。小児は身体機能が未成熟であるため大人の用量を分割して安易に投与してはなりません。また、一般用医薬品であっても依存性薬物が含まれる製剤があり、依存が形成されると容易には離脱できません。
解き方
- 記述aについて、使用者の認識不足に起因するものと、濫用等の意図的な目的外使用に大別されるため正しいと判断します。
- 記述bについて、小児に対する大人用医薬品の減量投与等の安易な使用は深刻な有害事象のリスクを高めるため正しいと判断します。
- 記述cについて、一般用医薬品による依存であっても精神的・身体的依存が形成されると離脱は容易ではなく困難を極めるため誤りと判断します。
- 正誤が「正・正・誤」となる選択肢4を正答として導出します。
- 選択肢 1不正解
- bが正しい記述であるため、本選択肢は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが正しく、cが誤りであるため、本選択肢は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが正しく、cが誤りであるため、本選択肢は誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが正、cが誤りであり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- bが正しく、cが誤りであるため、本選択肢は誤りです。
覚えるポイント
- 小児への大人用薬の減量投与は厳禁であり、薬物依存は一般用医薬品であっても容易には離脱できません。
間違えやすいところ
- 一般用医薬品は作用が穏やかなので、依存が生じても簡単にやめられると思い込む誤りに注意します。
出題の前提:厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」第1章(不適正な使用と副作用等)
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.4 ↗(www.pref.okayama.jp)
食品や他剤との相互作用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · ハーブ・生薬と医薬品の併用 / アルコールによる代謝酵素への影響 / 外用薬・注射薬の相互作用 / 複数疾病治療時の注意点
医薬品等の相互作用に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 生薬成分が配合された医薬品と食品(ハーブ等)として流通している生薬成分を合わせて摂取すると、その医薬品の効き目や副作用を増強させることがある。 b 酒類(アルコール)をよく摂取する者では、肝臓の代謝機能が高まっていることが多い。その結果、アセトアミノフェンなどでは、通常よりも代謝されやすくなり、体内から医薬品が速く消失して十分な薬効が得られなくなることがある。 c 外用薬や注射薬は内服薬と異なり、食品によってその作用や代謝に影響を受けることはない。 d 複数の疾病を有する人では、疾病ごとにそれぞれ医薬品が使用されるが、医薬品同士の相互作用に関しては特に注意する必要はない。
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解答
1
解説
医薬品の相互作用は内服薬同士のみならず、外用薬や注射薬、さらには食品や嗜好品(ハーブ、アルコール等)との間でも起こります。常習飲酒者は肝臓の薬物代謝酵素が誘導されており、薬物の代謝が促進されて薬効が低下したり、有害な代謝産物が増加して肝障害を招く危険があります。
解き方
- 記述aについて、医薬品中の生薬成分と食品としてのハーブ成分が重複・相乗して作用や副作用が増強することがあるため正しいと判断します。
- 記述bについて、習慣的飲酒者では肝代謝能が高まり、アセトアミノフェン等の代謝が速まって効果が減弱することがあるため正しいと判断します。
- 記述cについて、外用薬や注射薬であっても血中に移行・循環するため、食品との間で作用や代謝に影響を受けることがあり誤りと判断します。
- 記述dについて、複数疾患による多剤併用時には重複投薬や相互作用の危険が高まるため細心の注意が必要であり誤りと判断し、正しい組み合わせである(a,b)の選択肢1を導きます。
- 選択肢 1正解
- a及びbが正しい記述であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- cが誤りの記述であるため、本選択肢は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- dが誤りの記述であるため、本選択肢は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cが誤りの記述であるため、本選択肢は誤りです。
- 選択肢 5不正解
- c及びdがいずれも誤りの記述であるため、本選択肢は誤りです。
覚えるポイント
- アルコール常飲者は肝代謝酵素が誘導されアセトアミノフェンの効き目が低下することがあります。
間違えやすいところ
- 外用薬なら全身に影響せず食品との相互作用もないと決めつける間違いに注意が必要です。
出題の前提:厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」第1章(他の医薬品や食品との相互作用)
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.4 ↗(www.pref.okayama.jp)
小児の医薬品使用に関する留意点
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児の生理機能 / 医薬品の吸収 / 血液脳関門
小児が医薬品を使用する際の留意事項に関する文章の空欄( a )~( c )に入る語句の正しい組み合わせを選びなさい。 「小児は大人と比べて、身体の大きさに対して腸が( a )、服用した医薬品の吸収率が相対的に( b )。また、血液脳関門が未発達であるため、( c )に影響を与える医薬品で副作用を起こしやすい。」
解答・解説を表示
解答
5
解説
小児は器官の構造や生理機能が未発達であり、成人に比べて体重あたりの腸管長が長く医薬品の吸収率が高いこと、血液脳関門が未成熟で中枢神経系への影響が出やすいことなどの特徴を理解する必要があります。
解き方
- 小児の消化管の特徴として、体格に対して腸が「長く」、吸収率が「高い」ことを確認する。
- 小児の中枢神経系への影響として、血液脳関門の未発達により「中枢神経系」に作用する成分で副作用を起こしやすいことを確認する。
- a:長く、b:高い、c:中枢神経系の組み合わせである選択肢5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- cが末梢神経系となっている点が誤りです。未発達な血液脳関門を通過して影響を受けるのは中枢神経系です。
- 選択肢 2不正解
- aが短く、bが低いとなっている点が誤りです。身体の大きさに対して腸は長く、吸収率は高くなります。
- 選択肢 3不正解
- aが短く、cが末梢神経系となっている点が誤りです。正しくは腸が長く、影響を受けるのは中枢神経系です。
- 選択肢 4不正解
- bが低いとなっている点が誤りです。腸管が相対的に長いため、医薬品の吸収率は相対的に高くなります。
- 選択肢 5正解
- a:長く、b:高い、c:中枢神経系の組み合わせが正しく、手引きの記述に完全に合致します。
答えの内訳
- a:長く
- 小児は成人と比較して体格に対する腸の長さが相対的に長くなっています。
- b:高い
- 腸が相対的に長いことなどから、服用した医薬品成分の吸収率が相対的に高くなります。
- c:中枢神経系
- 小児は血液脳関門が未発達であるため、中枢神経系に移行しやすく副作用が生じやすいです。
覚えるポイント
- 小児は体格に対して腸が長く医薬品の吸収率が高い。
- 小児は血液脳関門が未発達なため中枢神経系に作用する薬の副作用が出やすい。
間違えやすいところ
- 成人に比べて消化機能が低いため吸収率も「低い」と勘違いしやすい。
- 血液脳関門の未発達と結びつく器官を「末梢神経系」と取り違えないように注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(医薬品に共通する特性と基本的な知識 - 小児等の医薬品の使用)
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.5 ↗(www.pref.okayama.jp)
高齢者の医薬品使用に関する記述の正誤
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 高齢者の医薬品使用 / 生理機能の低下 / 基礎疾患
高齢者の医薬品の使用に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを選びなさい。 a 一般に高齢者は生理機能が衰えつつあり、腎臓の機能が低下していると医薬品の作用が弱く現れるため、副作用のリスクは低くなる。 b 医薬品の使用上の注意においては、おおよその目安として65歳以上を「高齢者」としている。 c 高齢者は、持病(基礎疾患)を抱えていることが多く、一般用医薬品の使用によって持病(基礎疾患)の症状が悪化する場合がある。 d 高齢者は、年齢からどの程度副作用のリスクがあるか容易に判断できる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
高齢者は加齢に伴い肝臓や腎臓などの生理機能が低下し、薬効が増強して副作用が生じやすくなります。また、個人差が非常に大きく年齢のみでの一律な判断はできない点や、基礎疾患への配慮が不可欠です。
解き方
- 記述aの腎機能低下時の作用とリスクを検討し、排泄遅延により作用が強く出てリスクが高まるため誤りと判断する。
- 記述bの高齢者の年齢目安が「65歳以上」であることを確認し、正しいと判断する。
- 記述cの持病(基礎疾患)への影響を確認し、症状悪化の危険があるため正しいと判断する。
- 記述dの年齢によるリスク判断について、生理機能の低下には大きな個人差があり容易に判断できないため誤りと判断する。
- 以上より「誤・正・正・誤」の組み合わせである選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bが誤となっているため誤りです。腎機能低下時は作用が増強し、高齢者の目安は65歳以上です。
- 選択肢 2不正解
- a、c、dの正誤が誤っています。腎機能低下でリスクは高まり、基礎疾患悪化の恐れがあり、年齢だけで判断できません。
- 選択肢 3正解
- aは誤、bは正、cは正、dは誤であり、正しい正誤の組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- b、cが誤、dが正となっているため誤りです。bとcは正しく、dは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- dが正となっているため誤りです。生理機能の個人差が大きいため年齢のみで容易に判断できません。
答えの内訳
- a:誤
- 腎機能が低下すると有効成分の排泄が遅れ、体内濃度が高まるため医薬品の作用が強く現れやすく副作用リスクが高くなります。
- b:正
- 医薬品の使用上の注意等において、おおよその目安として「65歳以上」を高齢者と位置づけています。
- c:正
- 高齢者は基礎疾患を抱えていることが多く、一般用医薬品の併用等により基礎疾患が悪化することがあります。
- d:誤
- 生理機能の衰えの度合いには大きな個人差があるため、実年齢のみから副作用リスクの程度を容易に判断することはできません。
覚えるポイント
- 高齢者の目安はおおよそ65歳以上。
- 腎機能低下により排泄が遅れ、作用が強く現れて副作用リスクが高まる。
- 高齢者の生理機能低下には個人差が大きく年齢だけで容易に判断できない。
間違えやすいところ
- 腎機能や肝機能が衰えると薬が効きにくくなる(作用が弱くなる)と誤認しやすい。
- 実年齢だけで機械的に副作用のリスクを測れると誤解しやすい。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(医薬品に共通する特性と基本的な知識 - 高齢者等の医薬品の使用)
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.5 ↗(www.pref.okayama.jp)
妊婦等の医薬品使用に関する記述の正誤
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 妊婦等の医薬品使用 / 血液-胎盤関門 / ビタミンAの催奇形性
妊婦又は妊娠していると思われる女性の医薬品の使用に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 妊娠の有無やその可能性については、購入者側にとって他人に知られたくない場合もあることから、一般用医薬品の販売等において専門家が情報提供や相談対応を行う際には、十分配慮することが必要である。 b 胎盤には、胎児の血液と母体の血液が混ざらない仕組み(血液‐胎盤関門)があるため、医薬品の成分が胎児に移行することはない。 c 妊娠前後の一定期間に、通常の用量を超えてビタミンA含有製剤を摂取すると、胎児に先天異常を起こす危険性が高まるとされている。 d 一般用医薬品において、多くの場合、妊婦が使用した場合におけるリスクに関する評価がなされているため、安全性が確立されている。
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解答
2
解説
医薬品成分の多くは血液-胎盤関門を通過して胎児へ移行するリスクがあり、妊婦に対する安全性試験の実施は倫理的に困難であるため安全性は確立されていません。またビタミンAの催奇形性やプライバシー配慮への理解が問われます。
解き方
- 記述aのプライバシー配慮について確認し、適切であるため正しいと判断する。
- 記述bの胎盤関門について、医薬品成分の胎児移行を完全に防ぐものではないため誤りと判断する。
- 記述cのビタミンAの催奇形性リスクについて確認し、正しいと判断する。
- 記述dの一般用医薬品の妊婦に対する安全性について、安全性が確立されているわけではないため誤りと判断する。
- 正しい記述はaとcであり、組み合わせとして選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- bが含まれているため誤りです。血液-胎盤関門があっても医薬品成分は胎盤を通過して胎児に移行します。
- 選択肢 2正解
- aおよびcが正しい記述であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- dが含まれているため誤りです。一般用医薬品の多くは妊婦に対する安全性が確立されていません。
- 選択肢 4不正解
- bが含まれているため誤りです。血液-胎盤関門は医薬品成分の移行を完全に遮断するものではありません。
- 選択肢 5不正解
- dが含まれているため誤りです。妊婦に対する十分な臨床試験は実施できず安全性が確立されているとはいえません。
答えの内訳
- a:正
- 妊娠の有無や可能性はプライバシーに関わるため、情報提供や相談対応時に十分な配慮が必要です。
- b:誤
- 血液-胎盤関門は完全な関門ではなく、母体血中の多くの医薬品成分が胎盤を通過して胎児へ移行します。
- c:正
- 妊娠前後の一定期間におけるビタミンAの過剰摂取は、胎児の先天異常リスクを高めることが知られています。
- d:誤
- 一般用医薬品の多くは妊婦を対象とした臨床試験を行えないため、使用時の安全性は確立されていません。
覚えるポイント
- 血液-胎盤関門があっても多くの医薬品成分は胎児へ移行する。
- 妊娠前後のビタミンAの大量摂取は胎児の先天異常(催奇形性)の危険がある。
- 一般用医薬品の多くは妊婦に対する安全性が確立されていない。
間違えやすいところ
- 血液-胎盤関門によって胎児への薬物移行が完全に遮断されていると思い込まないように注意する。
- 市販薬だから妊婦でも安全性が確立されていると誤認しないようにする。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(医薬品に共通する特性と基本的な知識 - 妊婦又は妊娠していると思われる女性)
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.6 ↗(www.pref.okayama.jp)
プラセボ効果に関する記述の正誤
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · プラセボ効果 / 偽薬効果 / 自律神経系・免疫系への影響
プラセボ効果(偽薬効果)に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを選びなさい。 a 医薬品を使用したとき、結果的又は偶発的に薬理作用によらない作用を生じることをプラセボ効果という。 b プラセボ効果は、主観的な変化だけでなく、客観的に測定可能な変化として現れることもある。 c 一般用医薬品の使用によってもたらされる望ましい反応がプラセボ効果と思われるときは、それを期待して使用を継続するべきである。
解答・解説を表示
解答
5
解説
プラセボ効果は暗示効果や自然緩解、条件づけなどが関与し、主観的変化のみならず客観的な生理的反応も示しますが、それを目的に医薬品の使用を継続することは推奨されません。
解き方
- 記述aのプラセボ効果の定義を確認し、薬理作用によらない作用であるため正しいと判断する。
- 記述bの発現形式について、客観的に測定可能な生理的変化として現れることもあるため正しいと判断する。
- 記述cの対応について、プラセボ効果を期待して安易に使用を継続すべきではないため誤りと判断する。
- 以上より「正・正・誤」の組み合わせである選択肢5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- cが正となっているため誤りです。プラセボ効果を期待して医薬品の使用を継続することは避けるべきです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤となっているため誤りです。プラセボ効果の定義として薬理作用によらない作用という説明は正しいです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤、cが正となっているため誤りです。客観的測定可能な変化も生じ、継続使用は推奨されません。
- 選択肢 4不正解
- a、b、cすべての正誤が誤っています。
- 選択肢 5正解
- aは正、bは正、cは誤であり、正しい正誤の組み合わせです。
答えの内訳
- a:正
- 医薬品使用時に薬理作用によらず偶発的または結果的に生じる作用をプラセボ効果といいます。
- b:正
- プラセボ効果は自律神経系や免疫系を介して、血圧や生化学的検査値など客観的に測定可能な変化としても現れます。
- c:誤
- プラセボ効果を期待して安易に使用を継続することは、不確実な効果に頼って本来の治療機会を逃す等につながるため不適切です。
覚えるポイント
- プラセボ効果は心理的暗示だけでなく、客観的測定可能な身体的変化も現れる。
- プラセボ効果を期待して安易に医薬品の使用を継続してはならない。
間違えやすいところ
- プラセボ効果は「気のせい」のような主観的変化しか起こらないと誤解しやすい。
- 望ましい効果が出ているならプラセボ効果であっても薬を使い続けてよいと考えてしまう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(医薬品に共通する特性と基本的な知識 - プラセボ効果)
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.6 ↗(www.pref.okayama.jp)
医薬品の品質に関する記述の正誤
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の品質管理 / 保管環境 / 使用期限
医薬品の品質に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを選びなさい。 a 医薬品を保管・陳列する場所については、清潔性が保たれるとともに、温度や湿度に留意する必要がある。 b 医薬品は、適切な保管・陳列がなされなければ、医薬品の効き目が低下したり、人体に好ましくない作用をもたらす物質を生じることがある。 c 医薬品に表示されている「使用期限」は、開封・未開封を問わず、製品の品質が保持される期限である。 d 一般用医薬品は、購入された後、すぐに使用されるとは限らず、家庭における常備薬として購入されることも多いことから、外箱等に記載されている使用期限から十分な余裕をもって販売等がなされることが重要である。
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解答
3
解説
医薬品は光、熱、湿度などにより容易に変質・劣化するため厳格な管理が不可欠です。また表示されている使用期限はあくまで「未開封状態で適切に保管された場合」を指す点に注意します。
解き方
- 記述aの保管・陳列場所の環境条件(清潔、温湿度)を確認し、正しいと判断する。
- 記述bの不適切な保管による影響(効果低下、有害物質の発生)を確認し、正しいと判断する。
- 記述cの使用期限の条件を確認し、「未開封状態」での期限であるため開封・未開封を問わずとする記述を誤りと判断する。
- 記述dの一般用医薬品の販売時の留意点(常備薬としての余裕期間)を確認し、正しいと判断する。
- 以上より「正・正・誤・正」の組み合わせである選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aが誤となっているため誤りです。保管場所の清潔性や温度・湿度への留意は必須事項です。
- 選択肢 2不正解
- a、bが誤、cが正となっているため誤りです。使用期限は未開封時の期限です。
- 選択肢 3正解
- aは正、bは正、cは誤、dは正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- b、dが誤となっているため誤りです。保管状態による変質リスクや販売時の期限の余裕は適切な記述です。
- 選択肢 5不正解
- cが正、dが誤となっているため誤りです。使用期限は開封後まで保証するものではありません。
答えの内訳
- a:正
- 医薬品の変質や劣化を防ぐため、清潔性の保持や温度・湿度への留意が必要です。
- b:正
- 不適切な保管環境では、有効成分の分解による薬効低下や有害な分解生成物の発生が起こり得ます。
- c:誤
- 医薬品に記載された使用期限は、「未開封」の状態で適切な保存条件に保管された場合の期限です。
- d:正
- 家庭での常備薬としての保管も考慮し、販売時には使用期限に十分な余裕があることが求められます。
覚えるポイント
- 医薬品の使用期限は「未開封」で適切な条件で保管された場合の期限である。
- 一般用医薬品は常備薬としての需要もあるため、使用期限に十分な余裕をもって販売する。
間違えやすいところ
- 一度開封した医薬品でも、外箱に書かれた使用期限まで品質が保証されると誤解しやすい。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(医薬品に共通する特性と基本的な知識 - 医薬品の品質)
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.7 ↗(www.pref.okayama.jp)
一般用医薬品の定義に関する法文穴埋め
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 一般用医薬品の定義 / 医薬品医療機器等法第4条第5項第4号
医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第4条第5項第4号に規定されている一般用医薬品の定義に関する文章の空欄( a )~( c )に入る語句の正しい組み合わせを選びなさい。 「医薬品のうち、その効能及び効果において人体に対する作用が( a )ものであって、薬剤師その他の医薬関係者から提供された情報に基づく( b )の選択により使用されることが目的とされているもの(( c )を除く。)をいう。」
解答・解説を表示
解答
4
解説
薬機法第4条第5項第4号において、一般用医薬品は「効能及び効果において人体に対する作用が著しくないものであって、薬剤師その他の医薬関係者から提供された情報に基づく需要者の選択により使用されることが目的とされているもの(要指導医薬品を除く)」と規定されています。
解き方
- 法文の「作用が( a )もの」について、一般用医薬品の特性である「著しくない」を特定する。
- 「( b )の選択により」について、使用・購入する側である「需要者」を特定する。
- 括弧書きの除外規定「( c )を除く」について、法文の定義通り「要指導医薬品」を特定する。
- 以上より、a:著しくない、b:需要者、c:要指導医薬品の組み合わせである選択肢4を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aが著しい、bが供給者、cが薬局医薬品となっており、すべて誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが著しい、bが供給者となっている点が誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cが薬局医薬品となっている点が誤りです。一般用医薬品の定義条項から除外されるのは要指導医薬品です。
- 選択肢 4正解
- a:著しくない、b:需要者、c:要指導医薬品の組み合わせであり、条文と一致します。
- 選択肢 5不正解
- bが供給者、cが薬局医薬品となっている点が誤りです。
答えの内訳
- a:著しくない
- 一般用医薬品は、医療用医薬品等と比較して人体に対する作用が「著しくない」ものが対象となります。
- b:需要者
- 購入者や使用者自身、すなわち「需要者」の主体的選択により使用されることが目的とされています。
- c:要指導医薬品
- 薬機法第4条第5項第4号の定義規定において、一般用医薬品から除かれるのは「要指導医薬品」です。
覚えるポイント
- 一般用医薬品:作用が著しくない、需要者の選択により使用、要指導医薬品を除く。
間違えやすいところ
- 選択するのが「供給者(販売側)」ではなく「需要者(購入・使用側)」であることを見落としやすい。
- 除外される医薬品を「薬局医薬品」と取り違えないよう注意する。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第4条第5項第4号
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.7 ↗(www.pref.okayama.jp)
セルフメディケーションに関する記述の正誤
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · セルフメディケーションの定義 / 受診勧奨 / 登録販売者の役割
セルフメディケーションに関する記述について、正誤の正しい組み合わせを選びなさい。 a 世界保健機関(WHO)によれば、セルフメディケーションとは、「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てする」こととされている。 b 高熱や激しい腹痛がある場合など、症状が重いときであっても、対処としてまずは一般用医薬品を使用するよう勧めることが適切である。 c 登録販売者は、購入者に対して常に科学的な根拠に基づいた正確な情報提供を行い、セルフメディケーションを適切に支援していくことが期待されている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
セルフメディケーションは軽度な身体の不調を自ら手当てするものですが、症状が重い場合や原因が判然としない場合は一般用医薬品の対処の範囲を超えており、適切な受診勧奨が最優先されます。
解き方
- 記述aのWHOのセルフメディケーション定義を確認し、正しいと判断する。
- 記述bの高熱や激しい腹痛への対処について、一般用医薬品を勧めるのではなく医療機関の受診を勧奨すべきであるため誤りと判断する。
- 記述cの登録販売者の情報提供・支援姿勢について確認し、正しいと判断する。
- 以上より「正・誤・正」の組み合わせである選択肢1を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- aは正、bは誤、cは正であり、正しい正誤の組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤、bが正、cが誤となっており、すべて正誤が逆です。
- 選択肢 3不正解
- bが正となっているため誤りです。症状が重いときは受診勧奨が優先されます。
- 選択肢 4不正解
- cが誤となっているため誤りです。登録販売者には科学的根拠に基づく情報提供による支援が期待されています。
- 選択肢 5不正解
- aが誤となっているため誤りです。WHOの定義の記述は正しいです。
答えの内訳
- a:正
- 世界保健機関(WHO)によるセルフメディケーションの定義に正確に一致しています。
- b:誤
- 高熱や激しい腹痛などの重い症状や原因不明の症状がある場合は、一般用医薬品を勧めず速やかに医師の受診を勧めるべきです。
- c:正
- 登録販売者には科学的根拠に基づいた適切な情報提供を通じて、需要者のセルフメディケーションを支援する役割があります。
覚えるポイント
- セルフメディケーションは「軽度な不調を自分で手当てする」こと。
- 激しい症状や原因不明の症状には安易に薬を勧めず、受診勧奨を行う。
間違えやすいところ
- どのような症状であってもまず一般用医薬品を試すのがセルフメディケーションであると勘違いしやすい。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(医薬品に共通する特性と基本的な知識 - セルフメディケーションと適正使用)
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.8 ↗(www.pref.okayama.jp)
一般用医薬品販売時のコミュニケーション
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 購入者等への情報提供 / コミュニケーション / 受診状況の確認
一般用医薬品の販売時のコミュニケーションに関する記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a すぐに医薬品を使用する状況にない場合には、購入者等に対して、実際に使用する際に、販売時になされた情報提供の内容を思い起こしながら、改めて添付文書等に目を通すよう促すことが重要である。 b 購入しようとする医薬品を使用する人が、医療機関で治療を受けているかどうかを確認することは重要ではない。 c 購入者側に情報提供を受けようとする意識が乏しい場合にあっては、コミュニケーションをとらなくてもよい。 d 登録販売者においては、購入者が自分自身や家族の健康に対する責任感を持ち、適切な医薬品を選択して、適正に使用しようとするよう、働きかけていくことが重要である。
解答・解説を表示
解答
3
解説
一般用医薬品の販売においては、購入者の状態や意欲に応じた適切なコミュニケーションを積極的に図り、医療機関の受診状況や併用薬の確認を行うとともに、適正使用に向けた動機づけを行うことが求められます。
解き方
- 記述aのすぐに使用しない購入者への配慮(使用時の添付文書確認の促し)を確認し、正しいと判断する。
- 記述bの医療機関での治療の有無の確認について、相互作用等を防ぐために極めて重要であるため誤りと判断する。
- 記述cの情報提供意識が乏しい購入者への対応について、意識が乏しい場合でも工夫してコミュニケーションをとる必要があるため誤りと判断する。
- 記述dの適正使用に向けた責任感を促す働きかけについて確認し、正しいと判断する。
- 正しい記述はaとdであり、組み合わせとして選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- bが含まれているため誤りです。医療機関の治療有無の確認は必須かつ重要です。
- 選択肢 2不正解
- cが含まれているため誤りです。購入者側の意識が乏しい場合でもコミュニケーションをとる必要があります。
- 選択肢 3正解
- aおよびdが正しい記述であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bおよびcはともに誤った記述です。
- 選択肢 5不正解
- cが含まれているため誤りです。購入者側に任せきりにせず積極的なコミュニケーションが求められます。
答えの内訳
- a:正
- 購入後すぐに使用しない常備薬等の場合、使用直前に添付文書を改めて確認するよう促すことは極めて重要です。
- b:誤
- 医療機関での治療内容や処方薬との相互作用・重複を防ぐため、受診の有無を確認することは重要です。
- c:誤
- 購入者に情報提供を受ける意識が乏しい場合であっても、適切なコミュニケーションを通じて必要な情報を伝える工夫が求められます。
- d:正
- 購入者が健康への責任感を持ち、適正使用を行えるよう主体性を促す働きかけを行うことが登録販売者の役割です。
覚えるポイント
- すぐに使わない場合でも使用時に添付文書を読むよう促す。
- 医療機関での受診・治療状況の確認は相互作用防止のために重要。
- 相手に聞く気がなくても、安全確保のためコミュニケーションを放棄してはならない。
間違えやすいところ
- 購入者が急いでいる、または聞きたがらなければ一切コミュニケーションをとらなくてよいと考えてしまう。
- 病院にかかっているかどうかはプライベートなことなので確認しなくてよいと誤認しやすい。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(医薬品に共通する特性と基本的な知識 - 適切な情報提供とコミュニケーション)
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.8 ↗(www.pref.okayama.jp)
サリドマイドおよびサリドマイド訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / サリドマイド / 光学異性体
サリドマイドに関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 妊娠している女性がサリドマイド製剤を使用したことにより、出生児に四肢欠損、耳の障害等の先天異常が発生したことに対する損害賠償訴訟である。 b 1961年11月、西ドイツ(当時)のレンツ博士がサリドマイド製剤の催奇形性について警告を発し、日本では、同年中に速やかに販売停止及び回収措置が行われた。 c サリドマイドの光学異性体のうち、R体には有害作用がないことから、R体のサリドマイドを分離して製剤化すると催奇形性を避けることができる。 d サリドマイドは当時、催眠鎮静薬のほか、胃腸薬にも配合されていた。
解答・解説を表示
解答
5
解説
サリドマイドは催眠鎮静薬や胃腸薬として販売されましたが、妊婦の服用により胎児に四肢欠損等の催奇形性を引き起こしました。光学異性体のR体とS体は生体内でラセミ化(相互変換)するため、R体のみを投与しても副作用を防ぐことはできません。
解き方
- 記述a〜dの正誤を各薬害の歴史的事実および薬理的知見に照らし合わせて判定する。
- bの対応時期の遅れ、cの光学異性体の生体内相互変換の知識から正誤を特定し、組み合わせ「正、誤、誤、正」を選択する。
- 選択肢 1不正解
- bとdの正誤判定が誤っています(bは誤、dは正)。
- 選択肢 2不正解
- aとcの正誤判定が誤っています(aは正、cは誤)。
- 選択肢 3不正解
- b、c、dの正誤判定が誤っています(b・cは誤、dは正)。
- 選択肢 4不正解
- aとbの正誤判定が誤っています(aは正、bは誤)。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正の組み合わせであり正しいです。
覚えるポイント
- サリドマイドの光学異性体は体内で相互変換するためR体のみでも催奇形性は防げない
間違えやすいところ
- 日本でのサリドマイド回収はレンツ警告の同年中ではなく翌年(1962年)秋まで遅れた点に注意する
出題の前提:試験問題の記載内容及び登録販売者試験「試験問題の作成に関する手引き」に基づく。
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.9 ↗(www.pref.okayama.jp)
スモン訴訟とその契機
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / スモン訴訟 / キノホルム / 医薬品副作用被害救済制度
スモン訴訟に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 スモン訴訟は、( a )として販売されていたキノホルム製剤を使用したことにより、( b )に罹患したことに対する損害賠償訴訟である。1979年、スモン訴訟等を契機として( c )が創設された。
解答・解説を表示
解答
3
解説
キノホルム製剤は整腸剤として販売されていましたが、下肢のしびれや麻痺、視力障害等を引き起こす亜急性脊髄視神経症(スモン)を多発させました。この薬害訴訟の和解等を契機として、1979年に医薬品副作用被害救済制度が創設されました。
解き方
- キノホルム製剤の薬効区分が整腸剤であることからaを決定する。
- スモンの正式名称である「亜急性脊髄視神経症」からbを決定し、創設された制度「医薬品副作用被害救済制度」からcを決定する。
- 選択肢 1不正解
- bは「亜急性」であり、cはスモン等を契機に創設された「医薬品副作用被害救済制度」であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cの「感染等被害救済制度」はHIV訴訟等を契機に創設された生物由来製品感染等被害救済制度などを指すため誤りです。
- 選択肢 3正解
- a(整腸剤)、b(亜急性脊髄視神経症)、c(医薬品副作用被害救済制度)のすべての組み合わせが正しいです。
- 選択肢 4不正解
- aは整腸剤、bは亜急性脊髄視神経症であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aは整腸剤、cは医薬品副作用被害救済制度であるため誤りです。
覚えるポイント
- スモンはキノホルム(整腸剤)による亜急性脊髄視神経症で、医薬品副作用被害救済制度の契機となった
間違えやすいところ
- 慢性脊髄視神経症ではなく「亜急性」である点に注意する
出題の前提:試験問題の記載内容及び登録販売者試験「試験問題の作成に関する手引き」に基づく。
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.9 ↗(www.pref.okayama.jp)
HIV訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / HIV訴訟 / 血液凝固因子製剤
HIV訴訟に関する記述のうち、誤っているものを下から1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
HIV訴訟は、血友病患者が非加熱血液凝固因子製剤によってHIVに感染したことに対する訴訟です。国および製薬企業を被告として提訴され、和解成立後にエイズ治療研究開発センターの設置、緊急輸入制度の創設、血液製剤の安全確保策などの制度改革が行われました。
解き方
- HIV訴訟における被告が「国及び製薬企業」である点を確認する。
- 選択肢2が「国を唯一の被告として」と誤った記述になっていることを見抜く。
- 選択肢 1不正解
- HIV訴訟の定義・概要として正しい記述です。
- 選択肢 2正解
- HIV訴訟は国だけでなく製薬企業も被告として提訴されたため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 恒久対策としてエイズ治療研究開発センターや拠点病院が整備された記述は正しいです。
- 選択肢 4不正解
- 血液製剤の安全確保対策や緊急輸入制度の創設などが行われた記述は正しいです。
覚えるポイント
- HIV訴訟の被告は「国及び製薬企業」の双方である
間違えやすいところ
- 国のみが訴えられたと勘違いしやすいが、販売した製薬企業も共同被告である
出題の前提:試験問題の記載内容及び登録販売者試験「試験問題の作成に関する手引き」に基づく。
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.10 ↗(www.pref.okayama.jp)
CJD(クロイツフェルト・ヤコブ病)訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / CJD訴訟 / ヒト乾燥硬膜 / プリオン
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a CJD訴訟は、脳外科手術等に用いられたフィブリノゲン製剤を介して、CJDに罹患したことに対する損害賠償訴訟である。 b CJDは、ウイルスの一種であるプリオンが原因とされる。 c CJDは、次第に認知症に類似した症状が現れ、死に至る重篤な神経難病である。 d CJD訴訟は現在も和解が成立していない。
解答・解説を表示
解答
5
解説
CJDは異常プリオンタンパク質(ウイルスではない)によって中枢神経系が侵される重篤な神経難病です。CJD訴訟は、脳外科手術等で移植されたヒト乾燥硬膜を介して感染したことに対する損害賠償訴訟で、2002年に和解が成立しました。
解き方
- aの原因物質が「ヒト乾燥硬膜」である(フィブリノゲン製剤はC型肝炎訴訟)ため誤りと判断する。
- bの病原体が「タンパク質の一種であるプリオン」(ウイルスではない)であるため誤りと判断する。
- cの症状・病態の記述が正しいことを確認する。
- dの和解状況について、2002年に成立済みであるため誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- cとdの判定が誤っています(cは正、dは誤)。
- 選択肢 2不正解
- bの判定が誤っています(プリオンはウイルスではなくタンパク質)。
- 選択肢 3不正解
- aとdの判定が誤っています(aは誤、dは誤)。
- 選択肢 4不正解
- a、b、cの判定が誤っています(aは誤、bは誤、cは正)。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが誤の組み合わせであり正しいです。
覚えるポイント
- CJDの原因物質はヒト乾燥硬膜、病原体は異常プリオンタンパク質(ウイルスではない)
間違えやすいところ
- フィブリノゲン製剤(C型肝炎訴訟)とヒト乾燥硬膜(CJD訴訟)を混同しない
出題の前提:試験問題の記載内容及び登録販売者試験「試験問題の作成に関する手引き」に基づく。
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.10 ↗(www.pref.okayama.jp)
消化器系の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 消化器系 / 消化管 / 歯 / 唾液腺 / 食道
消化器系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 消化管は、胃から肛門まで続く管で、平均的な成人で全長約9mある。 b 歯槽骨の中に埋没している歯の部分を歯根、歯頸(歯肉線のあたり)を境に口腔に露出する部分を歯冠という。 c 唾液腺は、唾液を分泌し、食物を湿潤させてかみ砕きやすくし、また、咀嚼物を滑らかにして嚥下を容易にする。 d 食道は喉もとから上腹部のみぞおち近くまで続く、直径1〜2cmの管状の器官で、消化液の分泌腺がある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
消化管は口腔から始まり咽頭、食道、胃、小腸、大腸を経て肛門に至る全長約9mの管です。食道は内容物を胃へ送る運動器であり、粘液を分泌しますが消化液の分泌腺は存在しません。
解き方
- aの消化管の始点が「胃から」ではなく「口腔から」であるため誤りと判断する。
- bの歯冠と歯根の構造定義が正しいことを確認する。
- cの唾液腺の役割に関する記述が正しいことを確認する。
- dの食道に「消化液の分泌腺がある」という点が誤り(消化液の分泌腺はない)と判断する。
- 選択肢 1不正解
- aの正誤判定が誤っています(aは誤)。
- 選択肢 2不正解
- a、b、cの正誤判定が誤っています(aは誤、b・cは正)。
- 選択肢 3不正解
- a、b、dの正誤判定が誤っています(a・dは誤、bは正)。
- 選択肢 4不正解
- cとdの正誤判定が誤っています(cは正、dは誤)。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤の組み合わせであり正しいです。
覚えるポイント
- 消化管は口腔から肛門までで約9m、食道には消化液の分泌腺はない
間違えやすいところ
- 食道粘膜から粘液は分泌されるが、消化酵素等の消化液は分泌されない点に注意する
出題の前提:試験問題の記載内容及び登録販売者試験「試験問題の作成に関する手引き」に基づく。
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.11 ↗(www.pref.okayama.jp)
消化器系の各器官(胃・小腸・膵臓・肝臓)
人体の働きと医薬品 · 消化器系 / 胃 / 小腸 / 膵臓 / 肝臓
消化器系に関する記述のうち、誤っているものを下から1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
内分泌腺は、産生したホルモンを導管ではなく直接「血液中」に分泌する器官です。膵臓のランゲルハンス島から分泌されるインスリンやグルカゴンも血中に放出されて血糖値をコントロールします。
解き方
- 各選択肢の器官と機能の記述を照合する。
- 選択肢3において、内分泌腺ホルモンの分泌先が「リンパ液中」とされている点に着目し、「血液中」の誤りであると判断する。
- 選択肢 1不正解
- 胃粘膜の表面にある微細な孔(胃小窩)と胃腺からの胃酸分泌の記述は正しいです。
- 選択肢 2不正解
- 小腸内壁の輪状のひだと絨毛によるビロード状構造の記述は正しいです。
- 選択肢 3正解
- ホルモンはリンパ液中ではなく血液中に分泌されるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 肝臓がビタミンA、DやビタミンB群の貯蔵臓器であるという記述は正しいです。
覚えるポイント
- 内分泌腺から分泌されるホルモンは「血液中」に直接分泌される
間違えやすいところ
- リンパ液中ではなく血液中への分泌であることを見落としやすい
出題の前提:試験問題の記載内容及び登録販売者試験「試験問題の作成に関する手引き」に基づく。
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.11 ↗(www.pref.okayama.jp)
膵液・胆汁・肝臓・肛門の機能
人体の働きと医薬品 · 消化器系 / 膵液 / 胆汁 / グリコーゲン / 肛門括約筋
消化器系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 膵液は弱アルカリ性であり、胃で酸性となった内容物を中和するのに重要である。 b 胆汁には、古くなった赤血球や過剰のコレステロール等を排出する役割がある。 c 肝臓に蓄えられたグリコーゲンは、ブドウ糖が重合してできた高分子多糖で、血糖値が下がったときなど、必要に応じてブドウ糖に分解されて血液中に放出される。 d 肛門周囲は肛門括約筋で囲まれており、排便を意識的に調節することができない。
解答・解説を表示
解答
4
解説
膵液は弱アルカリ性で胃酸を中和します。胆汁はビリルビンやコレステロールの排泄経路でもあります。肝臓はグリコーゲンを貯蔵・分解して血糖を維持します。肛門括約筋のうち外肛門括約筋は随意筋であり、排便を意識的に抑えることが可能です。
解き方
- a、b、cの膵液の中和作用、胆汁の排出作用、グリコーゲンの血糖調節機能がそれぞれ正しいことを確認する。
- dの肛門括約筋について、排便は意識的に調節可能(随意調節できる)であるため誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- cの判定が誤っています(cは正)。
- 選択肢 2不正解
- bとdの判定が誤っています(bは正、dは誤)。
- 選択肢 3不正解
- a、b、c、dすべての正誤判定が誤っています。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤の組み合わせであり正しいです。
- 選択肢 5不正解
- aとcの判定が誤っています(a・cはともに正)。
覚えるポイント
- 外肛門括約筋により排便は意識的に調節(我慢)することができる
間違えやすいところ
- 内肛門括約筋(不随意筋)と外肛門括約筋(随意筋)があるため、全体として排便を意識的に調節できないわけではない
出題の前提:試験問題の記載内容及び登録販売者試験「試験問題の作成に関する手引き」に基づく。
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.12 ↗(www.pref.okayama.jp)
呼吸器系の器官と構造
人体の働きと医薬品 · 呼吸器系 / 咽頭 / 喉頭 / 鼻腔 / 肺胞
呼吸器系に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 咽頭の後壁には扁桃があり、粘膜表面は平らである。 b 喉頭は、咽頭と気管の間にある軟骨に囲まれた円筒状の器官で、軟骨の突起した部分がいわゆる「のどぼとけ」である。 c 鼻腔の内壁には粘液分泌腺が多く分布し、鼻汁を分泌する。鼻汁にはリゾチームが含まれ、気道の防御機構の一つとなっている。 d 肺の内部は気管支が細かく枝分かれし、末端はブドウの房のような構造となっており、その球状の袋部分を間質という。
解答・解説を表示
解答
4
解説
喉頭軟骨(甲状軟骨)の隆起がのどぼとけを形成します。鼻汁には抗菌作用をもつリゾチームが含まれます。一方、咽頭扁桃の表面は凹凸(くぼみ)があり、気管支末端のブドウの房状の袋は「肺胞」と呼ばれ、その周囲の結合組織を「間質」と呼びます。
解き方
- aの扁桃表面が「平ら」であるか確認し、くぼみがあるため誤りと判断する。
- b(喉頭と甲状軟骨)およびc(鼻汁とリゾチーム)が正しい記述であることを確認する。
- dの球状の袋部分は「肺胞」であり、「間質」ではないため誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- aが含まれているため誤りです(aは誤り)。
- 選択肢 2不正解
- aが含まれているため誤りです(aは誤り)。
- 選択肢 3不正解
- aとdが含まれているため誤りです(a・dともに誤り)。
- 選択肢 4正解
- bとcの記述が正しいため正解です。
- 選択肢 5不正解
- dが含まれているため誤りです(dは誤り)。
覚えるポイント
- 気管支末端の球状の袋は肺胞、その支持組織が間質である
間違えやすいところ
- 肺胞と間質の混同、扁桃表面の凹凸(平らではない)を見落としやすい
出題の前提:試験問題の記載内容及び登録販売者試験「試験問題の作成に関する手引き」に基づく。
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.12 ↗(www.pref.okayama.jp)
循環器系(心臓及び血管系)の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 心臓 / 静脈 / 門脈
心臓及び血管系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 心臓は、心筋でできた握りこぶし大の袋状の臓器で、胸骨の後方に位置する。 b 心臓の右側部分(右心房、右心室)は、肺でガス交換が行われた血液を全身に送り出す。 c 静脈は皮膚表面近くを通っている部分が多く、皮膚の上から透けて見える。静脈にかかる圧力は比較的低いため、血管壁は動脈よりも薄い。 d 消化管壁を通っている毛細血管の大部分は、門脈と呼ばれる血管に集まって膵臓に入る。
解答・解説を表示
解答
1
解説
心臓は左右の心房・心室からなるポンプで、右心系が肺循環、左心系が体循環を担います。消化管から吸収された物質を含む血液は門脈を通って肝臓へ運ばれます。
解き方
- 心臓の左右の役割を確認し、全身へ血液を送り出すのは左心室であることを判別する。
- 消化管毛細血管からの血流が集まる門脈の流入先が肝臓であることを確認する。
- 選択肢 1正解
- 記述a、cが正しく、記述b、dが誤りであるため、この組み合わせが正解となります。
- 選択肢 2不正解
- 記述bが正、記述cが誤りとなっているため誤った組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述dが正となっているため誤った組み合わせです。門脈が流入するのは肝臓です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤、記述b・dが正となっているため誤った組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 記述a、cが誤り、記述dが正となっているため誤った組み合わせです。
答えの内訳
- a:正
- 心臓は心筋でできた握りこぶし大の袋状の臓器で、胸骨の後方に位置しており正しい記述です。
- b:誤
- 肺でガス交換が行われた血液を全身に送り出すのは心臓の左側部分(左心室)であり、右側部分は全身から集まった血液を肺へ送り出します。
- c:正
- 静脈は皮膚表面近くを通るものが多く、血圧が低いため血管壁は動脈よりも薄く弾力性に乏しい構造となっており正しい記述です。
- d:誤
- 消化管壁を通っている毛細血管の大部分は、門脈と呼ばれる血管に集まって肝臓に入ります。膵臓ではありません。
覚えるポイント
- 全身へ血液を送り出すのは左心室、門脈が集まる先は肝臓です。
間違えやすいところ
- 右心系と左心系の役割の混同や、門脈の流入先を膵臓と誤認しやすい点に注意が必要です。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験問題(午前の部)問25
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.13 ↗(www.pref.okayama.jp)
腎臓の構造と機能単位(ネフロン)
人体の働きと医薬品 · 糸球体 / ボウマン嚢 / ネフロン / 腎小体
腎臓に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。なお、2箇所の( a )、( b )内はいずれも同じ字句が入る。 「腎臓に入る動脈は細かく枝分かれして、毛細血管が小さな球状になった( a )を形成する。( a )の外側を袋状の( b )が包み込んでおり、これを腎小体という。( b )から1本の尿細管が伸びて、腎小体と尿細管とで腎臓の基本的な機能単位である( c )を構成している。」
解答・解説を表示
解答
2
解説
腎臓の基本機能単位であるネフロンは、血液を濾過する腎小体(糸球体とボウマン嚢)と、再吸収や分泌を行う尿細管から構成されています。
解き方
- 毛細血管が球状になった構造が糸球体(a)、それを包む袋がボウマン嚢(b)であることを特定する。
- 腎小体と尿細管を合わせた基本機能単位の名称がネフロン(c)であることを特定する。
- 選択肢 1不正解
- aとbが逆に配置されているため誤りです。毛細血管塊が糸球体、袋がボウマン嚢です。
- 選択肢 2正解
- aが糸球体、bがボウマン嚢、cがネフロンで全て正しく対応しています。
- 選択肢 3不正解
- cのネフローゼは腎疾患の名称であり、腎臓の機能単位はネフロンであるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aとbが逆であり、かつcがネフローゼとなっているため誤りです。
答えの内訳
- a:糸球体
- 毛細血管が小さな球状の塊になった構造は糸球体です。
- b:ボウマン嚢
- 糸球体の外側を包み込んでいる袋状の構造はボウマン嚢であり、糸球体とボウマン嚢を合わせて腎小体と呼びます。
- c:ネフロン
- 腎小体とそこから伸びる尿細管とで構成される腎臓の基本的な機能単位はネフロン(腎単位)です。ネフローゼは疾患群の名称です。
覚えるポイント
- 糸球体+ボウマン嚢=腎小体、腎小体+尿細管=ネフロンです。
間違えやすいところ
- 構造単位のネフロンと疾患名であるネフローゼ(ネフローゼ症候群)を混同しないように注意します。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験問題(午前の部)問26
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.13 ↗(www.pref.okayama.jp)
感覚器系(眼球)の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 角膜 / 水晶体 / 房水 / 硝子体
眼球に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 角膜や水晶体には血液によって栄養分や酸素が供給されている。 b 角膜と水晶体の間は、組織液で満たされ、眼圧を生じさせている。 c 水晶体から網膜までの眼球内は房水で満たされている。 d 水晶体は近くの物を見るときには丸く厚みが増し、遠くの物を見るときには扁平になる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
眼球の透明組織である角膜や水晶体には血管がなく、房水が代謝を担います。眼球後方の空間は硝子体が満たし、ピント調節は毛様体による水晶体の厚み変化で行われます。
解き方
- 角膜や水晶体への栄養供給経路が血液(血管)ではなく房水であることを確認する。
- 眼球内部の空間区分において、角膜と水晶体の間が房水、水晶体と網膜の間が硝子体であることを整理する。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りであるため不正解です。角膜や水晶体に血管は通っていません。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- cが誤りであるため不正解です。水晶体から網膜の間を満たすのは硝子体です。
- 選択肢 4正解
- bとdの記述がいずれも正しいため、これが正解の組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- cが誤りであるため不正解です。
答えの内訳
- a:誤
- 角膜や水晶体には血管が通っておらず、房水によって栄養分や酸素が供給されています。
- b:正
- 角膜と水晶体の間は房水と呼ばれる組織液で満たされており、これが眼圧を生じさせて形状を維持しています。
- c:誤
- 水晶体から網膜までの眼球内を満たしているのは透明なゼリー状組織である硝子体です。房水ではありません。
- d:正
- 毛様体の働きにより、水晶体は近くを見るときに丸く厚みが増し、遠くを見るときに扁平になります。
覚えるポイント
- 角膜・水晶体には血管がないため房水が栄養供給し、眼球後方は硝子体で満たされます。
間違えやすいところ
- 角膜・水晶体に血管が存在すると誤認したり、房水と硝子体の存在する部位を混同しやすいです。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験問題(午前の部)問27
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.14 ↗(www.pref.okayama.jp)
感覚器系(耳)の構造と平衡感覚
人体の働きと医薬品 · 外耳 / 中耳 / 耳管 / 内耳 / 前庭
耳に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 外耳は、側頭部から突出した耳介と、耳介で集められた音を鼓膜まで伝導する外耳道からなる。 b 中耳は外耳と内耳をつなぐ部分で、鼓膜、鼓室、耳小骨、耳管からなる。 c 小さな子供では、耳管が太く短くて、走行が水平に近いため、鼻腔からウイルスや細菌が侵入し感染が起こりやすい。 d 内耳の前庭のうち、水平・垂直方向の加速度を感知する部分を半規管といい、体の回転や傾きを感知する部分を耳石器官という。
解答・解説を表示
解答
1
解説
耳は外耳・中耳・内耳に分かれ、内耳は聴覚を担う蝸牛と、平衡感覚を担う前庭(耳石器官:直線加速度、半規管:回転加速度)から構成されます。
解き方
- 外耳・中耳の解剖学的構成要素および小児の耳管の特徴が正しいことを確認する。
- 前庭の半規管(回転運動)と耳石器官(直線加速度・傾き)の感知機能が逆転していることを見抜く。
- 選択肢 1正解
- a、b、cが正しく、dが誤りであるため、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bとcが誤りとなっているため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- bが誤り、dが正となっているため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- aが誤り、dが正となっているため不正解です。
- 選択肢 5不正解
- aとcが誤り、dが正となっているため不正解です。
答えの内訳
- a:正
- 外耳は耳介と外耳道からなり、音を鼓膜まで集めて伝導する部位であり正しい記述です。
- b:正
- 中耳は外耳と内耳をつなぐ部位で、鼓膜、鼓室、耳小骨、耳管から構成されており正しい記述です。
- c:正
- 乳幼児・小児では耳管が太く短く水平に走行しているため、鼻腔からの病原体が中耳へ侵入しやすい特徴があります。
- d:誤
- 水平・垂直方向の加速度を感知するのは耳石器官であり、体の回転や傾き(回転加速度等)を感知するのは半規管です。記述が逆になっています。
覚えるポイント
- 半規管は「回転」、耳石器官は「水平・垂直方向の加速度(傾き)」を感知します。
間違えやすいところ
- 半規管と耳石器官の役割の逆転記述に気付かず正誤判定を誤ることが多いです。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験問題(午前の部)問28
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.14 ↗(www.pref.okayama.jp)
外皮系(毛・皮膚・汗腺)の構造と特徴
人体の働きと医薬品 · 毛球 / 毛乳頭 / 表皮 / 真皮 / 汗腺 / 立毛筋
外皮系に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 毛根の最も深い部分を毛球といい、毛球の下端のへこんでいる部分を毛乳頭という。 b 真皮は最も外側にある角質層と生きた表皮細胞の層に分けられる。また、真皮には、毛細血管や知覚神経の末端が通っている。 c 汗腺には、腋窩(わきのした)などの毛根部に分布するエクリン腺と、手のひらなど毛根がないところも含め全身に分布するアポクリン腺の二種類がある。 d 毛根を鞘状に包んでいる毛包には、立毛筋と皮脂腺がつながっている。立毛筋は、気温や感情の変化などの刺激により収縮する。
解答・解説を表示
解答
2
解説
皮膚は外側から表皮・真皮・皮下組織で構成されます。汗腺には全身に分布するエクリン腺と、腋窩等に局在するアポクリン腺があります。
解き方
- 表皮(角質層・生きた表皮細胞層)と真皮の定義を正しく区別する。
- エクリン腺(全身・温熱性発汗)とアポクリン腺(腋窩など・芳香腺起源)の分布を対比して誤りを見抜く。
- 選択肢 1不正解
- bが誤りであるため不正解です。角質層があるのは表皮です。
- 選択肢 2正解
- aとdの記述が正しく、bとcが誤りであるため正解です。
- 選択肢 3不正解
- bとcの記述がともに誤りであるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- bが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 5不正解
- cが誤りであるため不正解です。
答えの内訳
- a:正
- 毛根の最も深い部分を毛球、毛球下端のへこみを毛乳頭といい正しい記述です。
- b:誤
- 角質層と生きた表皮細胞の層に分けられるのは「表皮」です。真皮は線維性結合組織からなる層です。
- c:誤
- 全身に分布するのはエクリン腺であり、腋窩などの毛根部に分布するのはアポクリン腺です。記述が逆になっています。
- d:正
- 毛包には立毛筋と皮脂腺がつながり、立毛筋は寒冷や感情の刺激で収縮して鳥肌を生じさせるため正しい記述です。
覚えるポイント
- エクリン腺は全身(手掌含む)、アポクリン腺はわきの下などの毛根部に存在します。
間違えやすいところ
- 表皮と真皮の層構造の違い、およびエクリン腺とアポクリン腺の分布の逆転に注意しましょう。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験問題(午前の部)問29
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.15 ↗(www.pref.okayama.jp)
骨格系及び筋組織の構造と生理
人体の働きと医薬品 · 骨代謝 / 無機質と有機質 / 筋組織 / 腱 / 骨格筋 / 横紋筋
骨格系及び筋組織に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 骨吸収と骨形成とが互いに密接な連絡を保ちながら進行し、これが繰り返されることで骨の新陳代謝が行われる。 b 無機質は骨に硬さを与え、有機質(タンパク質及び多糖体)は骨の強靭さを保つ。 c 筋組織は筋細胞と結合組織からできているのに対して、腱は結合組織のみでできている。 d 骨格筋は、筋線維を顕微鏡で観察すると横縞模様が見えるので横紋筋とも呼ばれる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
骨は無機質と有機質の複合材料で代謝を繰り返します。骨格筋は随意筋であり横紋筋に分類され、腱などの結合組織を介して骨に付着します。
解き方
- 骨吸収と骨形成による骨の新陳代謝の仕組みを確認する。
- 骨の硬さ(無機質)と強靭さ(有機質)の分担、筋組織と腱の組織構造の違い、骨格筋=横紋筋の特徴を一つずつ判定する。
- 選択肢 1正解
- a、b、c、dの記述がすべて正しいため、選択肢1が正解です。
- 選択肢 2不正解
- dも正しいため誤りです。骨格筋は横紋筋です。
- 選択肢 3不正解
- b、c、dも正しいため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aおよびcも正しいため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aおよびbも正しいため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 破骨細胞による骨吸収と骨芽細胞による骨形成が繰り返され骨の新陳代謝(骨リモデリング)が行われるため正しい記述です。
- b:正
- 骨の無機質(炭酸カルシウム等)は硬さを与え、有機質(コラーゲン等のタンパク質や多糖体)は強靭さを保つため正しい記述です。
- c:正
- 筋組織は筋細胞と結合組織からなる一方、骨と筋を繋ぐ腱は筋細胞を含まず強靭な結合組織のみで構成されるため正しい記述です。
- d:正
- 骨格筋は顕微鏡下で明暗の横縞模様が観察されるため横紋筋と呼ばれており正しい記述です。
覚えるポイント
- 骨の無機質=硬さ、有機質=強靭さ(しなやかさ)。腱は結合組織のみから成ります。
間違えやすいところ
- 無機質と有機質の機能の取り違えや、腱に筋細胞が含まれると誤解しないよう確認が必要です。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験問題(午前の部)問30
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.15 ↗(www.pref.okayama.jp)
薬物の生体内運命(吸収・代謝・分布)
人体の働きと医薬品 · 消化管吸収 / 坐剤 / 直腸上部と直腸下部 / 血漿タンパク結合 / 経皮吸収
有効成分の吸収及び代謝に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 消化管における有効成分の吸収量や吸収速度は、消化管内容物や他の医薬品の作用によって影響を受ける。 b 坐剤の有効成分が直腸上部から吸収された場合、肝臓で代謝を受けないため、全身へ分布する有効成分の量は減少しない。 c 循環血液中において、有効成分と血漿タンパク質との結合は緩やかかつ不可逆的である。 d 皮膚に適用する医薬品(塗り薬、貼り薬等)は、加齢等により皮膚のみずみずしさが低下すると、有効成分が浸潤・拡散しにくくなる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
直腸静脈叢のうち下部は下大静脈へ直行し初回通過効果を免れますが、上部は門脈へ流入し肝代謝を受けます。また薬物と血漿タンパク質の結合は可逆的平衡です。
解き方
- 直腸上部からの吸収経路(門脈経由→肝代謝あり)と直腸下部(大静脈経由→肝代謝回避)の違いを判別する。
- 血漿タンパク結合が可逆的であること、皮膚の水分量低下が外用薬の透過性に影響することを確認する。
- 選択肢 1不正解
- cが正、dが誤りとなっているため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りとなっているため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- bとcが正、dが誤りとなっているため不正解です。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正となっており、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、bとcが正となっているため不正解です。
答えの内訳
- a:正
- 消化管内容物の有無や他の医薬品との相互作用などにより、医薬品の吸収量や吸収速度は影響を受けるため正しい記述です。
- b:誤
- 直腸上部から吸収された有効成分は門脈を経由して肝臓を通過するため代謝を受けます。肝臓を迂回するのは直腸下部から吸収された場合です。
- c:誤
- 循環血液中における有効成分と血漿タンパク質との結合は緩やかかつ「可逆的」です。不可逆的ではありません。
- d:正
- 加齢に伴い皮膚の水分保持能力やみずみずしさが低下すると、外用薬の有効成分が浸潤・拡散しにくくなるため正しい記述です。
覚えるポイント
- 直腸上部=門脈を経て肝臓へ行く(代謝を受ける)。タンパク結合=可逆的。
間違えやすいところ
- 直腸上部と直腸下部の血流ルートを取り違えたり、可逆的と不可逆的の表現を見落としやすいです。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験問題(午前の部)問31
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.16 ↗(www.pref.okayama.jp)
自律神経系(交感神経系)の作用と効果器の反応
人体の働きと医薬品 · 自律神経系 / 交感神経系 / 気管支 / 唾液腺 / 胃 / 目
効果器と交感神経系による作動の組み合わせとして、誤っているものを下から1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
交感神経系は活動時(闘争や逃走)に働き、瞳孔散大、気管支拡張、心機能亢進、消化管機能低下(血管収縮・運動低下)などの反応を引き起こします。
解き方
- 活動時における交感神経系の生体防御・運動促進反応(呼吸量増大など)を想起する。
- 気管・気管支に対して交感神経が拡張に働き、収縮ではないことを確認して誤りを選択する。
- 選択肢 1不正解
- 交感神経系刺激により、少量の粘性の高い唾液が分泌されるため正しい組み合わせです。
- 選択肢 2正解
- 交感神経系刺激により気管・気管支は「拡張」するため、収縮とする本肢は誤っており正解となります。
- 選択肢 3不正解
- 交感神経系刺激により胃の血管は収縮し、消化活動が抑制されるため正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 交感神経系刺激により散瞳筋が収縮し、瞳孔散大が生じるため正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 交感神経刺激=気管支「拡張」、副交感神経刺激=気管支「収縮」です。
間違えやすいところ
- 交感神経優位時の気管支の反応(空気を取り込みやすくするため拡張)を収縮と混同しないようにします。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験問題(午前の部)問32
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.16 ↗(www.pref.okayama.jp)
剤形の特徴と体内動態
人体の働きと医薬品 · 剤形 / 薬の体内動態 / トランスポーター
医薬品の剤形の違いや適切な使用方法及び薬の体内での働きに関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 錠剤は一定の大きさがある固形製剤であるため、高齢者、乳幼児等の場合、飲み込みにくいことがある。 b 有効成分の血中濃度はある時点でピークに達し、その後は低下していくが、これは代謝・排泄の速度が吸収・分布の速度と同じになるからである。 c 錠剤(内服)は、例外的な場合を除いて、口中で噛み砕いて服用してはならないが、特に腸内での溶解を目的として錠剤表面をコーティングしているものの場合等は、厳に慎まなければならない。 d トランスポーターは細胞膜の脂質二重層を貫き、埋め込まれて存在する膜貫通タンパク質で、細胞膜の外側から内側へ極性物質を非選択的に運ぶ。
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解答
3
解説
内服製剤は設計された部位で適切に溶解・吸収されるよう工夫されているため、指示通りの服用方法を守る必要があります。また、血中濃度は吸収速度と代謝・排泄速度のバランスにより変化し、物質の細胞膜透過に関わるトランスポーターは特異的な輸送機構を有します。
解き方
- 各記述の正誤を判定する:aは錠剤の形状による嚥下の困難さについての記述であり正しい。bは血中濃度が低下する理由として代謝・排泄速度が吸収・分布速度を上回るためであり誤り。
- cは腸溶性コーティング等を破壊してはならない記述であり正しい。dはトランスポーターが選択的に物質を運ぶため非選択的とする記述は誤り。
- 正・誤・正・誤の組み合わせとなっている選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが誤り、記述dが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述a、b、cの正誤判定が誤っているため不適切です。
- 選択肢 3正解
- a:正、b:誤、c:正、d:誤の組み合わせであり正しいです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述a、b、dの正誤判定が誤っているため不適切です。
覚えるポイント
- 血中濃度がピークに達した後は代謝・排泄速度が吸収・分布速度を上回る
- トランスポーターは生体膜を横断して特定の物質を選択的に能動輸送する
間違えやすいところ
- 最高血中濃度到達時(ピーク時)と濃度低下時での体内動態の速度関係の混同
- 腸溶錠を噛み砕くことによる効果減弱や胃粘膜障害リスクの見落とし
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」の薬の体内での働き及び剤形と使用方法に基づく。
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.17 ↗(www.pref.okayama.jp)
経口投与剤形の特徴
人体の働きと医薬品 · 剤形 / ドロップ剤 / 顆粒剤 / シロップ剤
医薬品の剤形とその特徴に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 錠剤 ― 有効成分の苦味や刺激性を口中で感じやすい。 b ドロップ ― 飲み込まずに口の中で舐めて、徐々に溶かして使用する。 c 顆粒剤 ― 表面がコーティングされているものがあるので、噛み砕かずに水などで食道に流し込む。 d シロップ剤 ― 粘りがあるため、消化管からの吸収に時間を要する。
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解答
3
解説
剤形は有効成分の性質(味や刺激性、溶解性)や目的とする体内吸収速度、適用対象者の服薬しやすさに応じて設計されています。錠剤は味や刺激性を抑える工夫がなされ、シロップ剤等の液剤は固形製剤よりも消化管からの吸収が速やかです。
解き方
- 各記述の特徴を確認する:aは錠剤が苦味や刺激性を感じにくく設計されるため誤り。
- bはドロップ剤(トローチ剤等と同様)が口中で舐めて溶かす剤形であるため正しい。
- cは顆粒剤がコーティングされた粒を含む場合があり噛まずに水で流し込む必要があるため正しい。
- dはシロップ剤が液剤であり固形製剤と比べて吸収が速いため誤り。
- 正しい記述であるbとcの組み合わせを選択肢3として選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤っているため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびdの両方が誤っているため不適当です。
- 選択肢 3正解
- 記述bおよびcはいずれも正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述dが誤っているため不適当です。
- 選択肢 5不正解
- 記述dが誤っているため不適当です。
覚えるポイント
- シロップ剤は既に溶解している液剤であるため固形製剤よりも吸収が速い
- 錠剤や糖衣錠、カプセル剤は苦味や刺激性を感じにくくする利点がある
間違えやすいところ
- シロップ剤の粘度が高いことから胃腸での吸収が遅いと誤認すること
- 顆粒剤を噛み砕いて服用してもよいと思い込むこと
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」の医薬品の剤形とその特徴に基づく。
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.17 ↗(www.pref.okayama.jp)
外用局所適用剤形の特徴
人体の働きと医薬品 · 軟膏剤 / クリーム剤 / 外用液剤 / スプレー剤
外用局所に適用する剤形の特徴に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 適用部位を水から遮断したい場合には、クリーム剤を用いることが多い。 b 患部が乾燥していたり患部を水で洗い流したい場合等には軟膏剤を用いることが多い。 c 外用液剤は、軟膏剤やクリーム剤に比べて、患部が乾きやすい。 d スプレー剤は広範囲に適用する場合に適している。
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解答
4
解説
外用局所適用剤形では、基剤の性質によって患部の状態に応じた使い分けがされます。油性の軟膏剤は患部を保護・水から遮断する目的等に適し、乳化性のクリーム剤は水で洗い流しやすい特徴を持ちます。外用液剤は速乾性があり、スプレー剤は広範囲への塗布に適します。
解き方
- aを検討する:水から遮断したい場合に適しているのは油脂性基剤の軟膏剤であるため、クリーム剤とする記述は誤り。
- bを検討する:水で洗い流したい場合に用いるのは乳化性基剤のクリーム剤であるため、軟膏剤とする記述は誤り。
- cを検討する:外用液剤は水分やアルコールが蒸発しやすく患部が乾きやすいため正しい。
- dを検討する:スプレー剤は噴霧により広い面積に素早く適用できるため正しい。
- 誤・誤・正・正の組み合わせである選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aおよびbが誤り、記述cが正しい記述であるため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびdの正誤判定が誤っているため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- 記述dが正であるため不適当です。
- 選択肢 4正解
- a:誤、b:誤、c:正、d:正の組み合わせであり正しいです。
- 選択肢 5不正解
- 記述bおよびcの正誤判定が誤っているため不適当です。
覚えるポイント
- 軟膏剤は油性基剤で患部の保護や水からの遮断に適する
- クリーム剤は乳化性基剤で水で洗い流しやすい特徴がある
間違えやすいところ
- 軟膏剤とクリーム剤の基剤の物理的性質(水からの遮断性や水洗性)の逆転
- 外用液剤が軟膏剤やクリーム剤に比べて乾きにくいと勘違いすること
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」の局所に適用する外用剤形の特徴に基づく。
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.18 ↗(www.pref.okayama.jp)
医薬品の副作用の基本認識
人体の働きと医薬品 · 副作用 / 受診勧奨 / 重篤副作用疾患別対応マニュアル / 相互作用
医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 一般に、重篤な副作用は発生頻度が高く、医薬品の販売等に従事する専門家にとっても遭遇する機会が多いので自然と知識が身につく。 b 購入者等に対して、一般用医薬品による副作用と疑われる症状について医療機関の受診を勧奨する際に、当該一般用医薬品の添付文書等を見せて説明するなどの対応をすることが望ましい。 c 重篤副作用疾患別対応マニュアルが対象とする重篤副作用疾患の中には、一般用医薬品によって発生する副作用は含まれない。 d 一般用医薬品による副作用は、医薬品服用時のアルコール飲用等が原因で起きる場合がある。
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解答
4
解説
重篤な副作用は発生頻度が低いため、専門家は日頃から意識して知識を習得しておく必要があります。重篤副作用疾患別対応マニュアルは一般用医薬品による副作用も対象としており、受診勧奨時には添付文書を持参させる等の配慮が求められます。
解き方
- 記述aを検討:重篤な副作用は発生頻度が低く遭遇機会が少ないため、日頃から意識して知識を身につける必要があり誤り。
- 記述bを検討:受診勧奨時に使用医薬品の添付文書を持参・提示させて医師に伝えることは適切であり正しい。
- 記述cを検討:一般用医薬品でもスティーブンス・ジョンソン症候群などの重篤な副作用を生じる可能性があり、マニュアルの対象に含まれるため誤り。
- 記述dを検討:アルコール等との相互作用や不適正使用が副作用の誘因となるため正しい。
- 誤・正・誤・正の組み合わせである選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述a、b、c、dすべての正誤判定が逆であるため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- 記述dが誤りと判定されているため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが正、記述bおよびdが誤りと判定されているため不適当です。
- 選択肢 4正解
- a:誤、b:正、c:誤、d:正の組み合わせであり適切です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aおよびcが正と判定されているため不適当です。
覚えるポイント
- 重篤な副作用は発生頻度が稀であるため意識的な学習が不可欠
- 受診勧奨時は添付文書等の持参を促し医師に情報伝達できるようにする
間違えやすいところ
- 一般用医薬品には重篤な副作用が存在しないと誤認すること
- 重篤副作用疾患別対応マニュアルが医療用医薬品のみを対象としていると思い込むこと
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」の医薬品の副作用の概要に基づく。
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.18 ↗(www.pref.okayama.jp)
重篤な皮膚粘膜障害(SJS・TEN)
人体の働きと医薬品 · スティーブンス・ジョンソン症候群 / 中毒性表皮壊死融解症 / 副作用
重篤な皮膚粘膜障害に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 皮膚粘膜眼症候群は、発症機序の詳細は不明であり、発症の可能性がある医薬品の種類も多いため、発症の予測は極めて困難である。 b 皮膚粘膜眼症候群は、最初に報告をした医師の名前にちなんでライエル症候群とも呼ばれ、口や眼の粘膜への水疱等の激しい症状は認められないが、38℃以上の高熱を伴って広範囲の皮膚に発赤が生じる病態である。 c 中毒性表皮壊死融解症は、皮膚症状が軽快した後も眼や呼吸器等に障害が残ったりする重篤な疾患であるが、皮膚粘膜眼症候群は重篤化することはない。 d 皮膚粘膜眼症候群及び中毒性表皮壊死融解症は、いずれも原因医薬品の使用開始後2週間以内に発症することが多いが、1ヶ月以上経ってから起こることもある。
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解答
2
解説
皮膚粘膜眼症候群(SJS)および中毒性表皮壊死融解症(TEN)は、医薬品により惹起される重篤な皮膚粘膜障害です。ライエル症候群はTENの別名であり、SJS・TENともに高熱や粘膜の水疱・びらん等を伴い重篤化・致死的な経過をたどることがあります。
解き方
- 記述aを検討:発症機序が詳細不明で医薬品種類も多いため予測が極めて困難である記述は正しい。
- 記述bを検討:ライエル症候群はTENの別名であり、またSJSでも口や眼の粘膜への激しい症状を伴うため誤り。
- 記述cを検討:SJSも重篤化して後遺症を残したり失明や死に至ることがあるため「重篤化することはない」とする記述は誤り。
- 記述dを検討:使用開始後2週間以内の発症が多いが1か月以上経って発症することもあるため正しい。
- 正・誤・誤・正の組み合わせである選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 2正解
- a:正、b:誤、c:誤、d:正の組み合わせであり正しいです。
- 選択肢 3不正解
- 記述a、c、dの正誤判定が誤っているため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- 記述b、c、dの正誤判定が誤っているため不適当です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aおよびbの正誤判定が誤っているため不適当です。
覚えるポイント
- ライエル症候群は中毒性表皮壊死融解症(TEN)の別名
- SJS・TENは主に投与後2週間以内に発症するが1か月以上後のこともある
間違えやすいところ
- スティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)をライエル症候群と混同すること
- SJSは軽症であり重篤化しないと思い込むこと
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」の皮膚粘膜眼症候群及び中毒性表皮壊死融解症に基づく。
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.19 ↗(www.pref.okayama.jp)
精神神経系に現れる副作用
人体の働きと医薬品 · 精神神経系障害 / 無菌性髄膜炎 / 副作用
精神神経系に現れる医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 医薬品の副作用によって中枢神経系が影響を受け、物事に集中できない、落ち着きがなくなる等のほか、うつ等の精神神経症状を生じることがある。 b 精神神経症状は、医薬品の大量服用や長期連用、乳幼児への適用外の使用等の不適正な使用がなされた場合に限って発生する。 c 医薬品の副作用を原因とする無菌性髄膜炎を過去に経験した人であっても、その症状が軽度であった場合には、再度、同じ医薬品を使用しても再発するおそれはない。 d 無菌性髄膜炎は、医薬品の副作用が原因の場合、全身性エリテマトーデス、混合性結合組織病、関節リウマチ等の基礎疾患がある人で発症リスクが高い。
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解答
1
解説
医薬品の副作用による精神神経症状は、通常の用法・用量であっても生じることがあります。また、医薬品性無菌性髄膜炎は自己免疫疾患などの基礎疾患がある患者で発症リスクが高く、一度発症した原因医薬品を再使用すると再発する可能性が極めて高いです。
解き方
- 記述aを検討:中枢神経系が影響を受けて集中力低下やうつ症状等の精神神経症状が生じるため正しい。
- 記述bを検討:通常の用法・用量の適正使用であっても精神神経症状が生じることがあるため「不適正な使用に限って」とする記述は誤り。
- 記述cを検討:軽度であっても過去に無菌性髄膜炎を経験した人が同一医薬品を使用した場合、再発のリスクがあるため誤り。
- 記述dを検討:全身性エリテマトーデスや混合性結合組織病などの基礎疾患がある者でリスクが高いため正しい。
- 正・誤・誤・正の組み合わせである選択肢1を選択する。
- 選択肢 1正解
- a:正、b:誤、c:誤、d:正の組み合わせであり正しいです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびbの正誤判定が誤っているため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- 記述cおよびdの正誤判定が誤っているため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- 記述b、c、dの正誤判定が誤っているため不適当です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aおよびbの正誤判定が誤っているため不適当です。
覚えるポイント
- 精神神経症状は適正使用であっても発症し得る
- 無菌性髄膜炎の既往がある場合は同一成分の再使用を避ける(再発の危険が高い)
間違えやすいところ
- 無菌性髄膜炎は軽症であれば再投与可能と誤解すること
- 精神神経系の副作用が不適正な乱用時のみに起きると錯覚すること
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」の精神神経系に現れる副作用に基づく。
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.19 ↗(www.pref.okayama.jp)
呼吸器系に現れる副作用(間質性肺炎)
人体の働きと医薬品 · 間質性肺炎 / 呼吸器系副作用 / 空咳 / 肺線維症
呼吸器系に現れる副作用に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 間質性肺炎を発症すると、息切れ・息苦しさ等の呼吸困難、( a )、発熱等の症状を呈する。一般的に、医薬品の使用開始から( b )程度で起きることが多い。 症状が一過性に現れ、自然と回復することもあるが、悪化すると( c )に移行することがある。
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解答
5
解説
間質性肺炎は肺胞の壁(間質)に炎症が生じる疾患であり、分泌物が増加しないため痰を伴わない「空咳(からぜき)」を呈します。医薬品投与開始から1〜2週間程度で発現し、悪化すると線維化が進んで肺線維症に至ります。
解き方
- aを特定する:間質性肺炎の特徴的な咳は「空咳(痰の出ない咳)」である。
- bを特定する:医薬品投与開始からの一般的な発症期間は「1~2週間」程度である。
- cを特定する:病変が悪化・進行して移行する病態は「肺繊維症(肺線維症)」である。
- すべてが一致する組み合わせ(空咳、1~2週間、肺繊維症)である選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが「痰のからむ咳」、bが「1~2時間」となっており誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cが「慢性閉塞性肺疾患」となっており誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bが「1~2時間」となっており誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが「痰のからむ咳」、cが「慢性閉塞性肺疾患」となっており誤りです。
- 選択肢 5正解
- a:空咳(痰の出ない咳)、b:1~2週間、c:肺繊維症の組み合わせで正しいです。
覚えるポイント
- 間質性肺炎の咳は痰を伴わない「から咳(乾性咳嗽)」
- 使用開始から1〜2週間程度で起きやすく、悪化すると肺線維症に移行する
間違えやすいところ
- 気管支炎などに典型的な「痰のからむ咳(湿性咳嗽)」と混同すること
- 喘息発作のように数分~数時間で起きるアレルギー性反応と期間を取り違えること
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」の呼吸器系に現れる副作用(間質性肺炎)に基づく。
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.20 ↗(www.pref.okayama.jp)
皮膚に現れる副作用の特徴
人体の働きと医薬品 · 接触皮膚炎 / アレルギー性皮膚炎 / 光線過敏症 / 薬疹
皮膚に現れる副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 接触皮膚炎は、医薬品の接触部位に限定されず、正常な皮膚との境界があいまいなのが特徴である。 b アレルギー性皮膚炎は、医薬品が触れた皮膚の部分にのみ生じる。 c 光線過敏症は、医薬品が触れた部分だけでなく、全身へ広がって重篤化する場合がある。 d 薬疹は、医薬品によって引き起こされるアレルギー反応の一種で、発疹・発赤等の皮膚症状を呈する場合をいう。
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解答
4
解説
接触皮膚炎(刺激性)は外用薬が接触した部位のみに発現し境界が明瞭です。一方、アレルギー性皮膚炎や光線過敏症では、免疫反応等を介して接触部位を超えて全身に拡大することがあります。薬疹は医薬品によるアレルギー等の皮膚病変の総称です。
解き方
- 記述aを検討:接触皮膚炎は物理的・化学的刺激等により接触部位に限定され、正常な皮膚との境界が明瞭であるため誤り。
- 記述bを検討:アレルギー性皮膚炎はアレルギー反応であるため、医薬品が触れた部位を超えて全身に広がる場合があり誤り。
- 記述cを検討:光線過敏症は光線(紫外線等)照射部位から始まって全身へ拡大し重篤化することがあるため正しい。
- 記述dを検討:薬疹は医薬品によって引き起こされる発疹・発赤などの皮膚症状を指すため正しい。
- 誤・誤・正・正の組み合わせである選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aおよびbが正、cが誤りと判定されているため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびdの正誤判定が逆であるため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- 記述cおよびdが誤りと判定されているため不適当です。
- 選択肢 4正解
- a:誤、b:誤、c:正、d:正の組み合わせであり正しいです。
- 選択肢 5不正解
- 記述bおよびcの正誤判定が逆であるため不適当です。
覚えるポイント
- 接触皮膚炎は接触部位に限定され境界が明瞭
- アレルギー性皮膚炎や光線過敏症は接触部位を超えて全身へ広がり得る
間違えやすいところ
- 接触皮膚炎とアレルギー性皮膚炎の病変範囲(局所限定か全身拡大か)の混同
- 光線過敏症が日光の当たった部位のみに限定されると思い込むこと
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」の皮膚に現れる副作用に基づく。
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.20 ↗(www.pref.okayama.jp)
医薬品医療機器等法第1条(目的)の穴埋め問題
薬事に関する法規と制度 · 医薬品医療機器等法の目的 / 条文解釈
次の文章は、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(医薬品医療機器等法)第1条の条文である。( a )〜( c )内に入る語句の正しい組み合わせを選びなさい。 「第1条 この法律は、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器及び( a )の品質、有効性及び安全性の確保並びにこれらの( b )による保健衛生上の危害の発生及び拡大の防止のために必要な規制を行うとともに、( c )の規制に関する措置を講ずるほか、医療上特にその必要性が高い医薬品、医療機器及び( a )の研究開発の促進のために必要な措置を講ずることにより、保健衛生の向上を図ることを目的とする。」
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解答
5
解説
医薬品医療機器等法第1条は、法の目的として規制対象物(医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器、再生医療等製品)の品質・有効性・安全性の確保、使用による危害発生・拡大防止、指定薬物の規制、医療上必要性が高いものの研究開発促進を定めています。
解き方
- 規制対象および開発促進対象として列挙されている( a )が「再生医療等製品」であることを特定します。
- 保健衛生上の危害の発生及び拡大の防止の文脈における( b )が「使用」であることを特定します。
- 特別に規制措置が明記されている( c )が「指定薬物」であることを特定し、組み合わせを決定します。
- 選択肢 1不正解
- aが「生物由来製品」となっている点が誤りです。正しくは「再生医療等製品」です。
- 選択肢 2不正解
- aが「生物由来製品」、bが「販売」、cが「一般用医薬品」となっており全て誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cが「一般用医薬品」となっている点が誤りです。正しくは「指定薬物」です。
- 選択肢 4不正解
- bが「販売」、cが「一般用医薬品」となっている点が誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが「再生医療等製品」、bが「使用」、cが「指定薬物」となっており、条文の規定と完全に合致しています。
覚えるポイント
- 医薬品医療機器等法第1条の対象製品群には「再生医療等製品」が含まれ、特別規制対象として「指定薬物」が明記されています。
間違えやすいところ
- 規制対象として「生物由来製品」を選んでしまう誤りや、「指定薬物」を「一般用医薬品」と混同するミスがみられます。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第1条
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.21 ↗(www.pref.okayama.jp)
登録販売者制度に関する記述の正誤問題
薬事に関する法規と制度 · 登録販売者 / 販売従事登録 / 外部研修
登録販売者に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 登録販売者とは、一般用医薬品の販売又は授与に従事する者がそれに必要な資質を有することを確認するために都道府県知事が行う試験に合格した者であって、医薬品の販売又は授与に従事しようとする者として、都道府県知事の登録を受けた者をいう。 b 二以上の都道府県において、登録販売者として従事しようとする者は、それぞれの薬局又は店舗の所在地の都道府県知事の販売従事登録を受けなければならない。 c 薬局開設者並びに店舗販売業者及び配置販売業者は、自ら登録販売者に対し研修を適切に行うことや、外部の研修実施機関が行う研修(外部研修)を受講させることは求められていない。 d 登録販売者は、販売従事登録の登録事項に変更を生じたときは、30日以内に、登録を受けた都道府県知事にその旨を届け出なければならない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
登録販売者は都道府県知事の試験に合格し販売従事登録を受けた者です。二重登録は禁止されており、1つの都道府県でのみ登録を受けます。また薬局開設者等は継続研修の受講機会を与えることが求められ、登録事項に変更が生じた際は30日以内に届出が必要です。
解き方
- 記述aについて、登録販売者の定義および登録要件が正しいことを確認します。
- 記述bについて、二重登録の禁止規定に反しているため誤りと判断します。
- 記述cについて、事業者は登録販売者に対して継続研修(外部研修含む)を受講させることが求められているため誤りと判断します。
- 記述dについて、変更届出の期限が30日以内であることを確認し、正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aは正しいですが、bは二重登録が禁止されているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aは正しいですが、cは研修を受講させることが求められているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aとdの記述がともに正しいため、この組み合わせが正解となります。
- 選択肢 4不正解
- dは正しいですが、bは二重登録が禁止されているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- dは正しいですが、cは研修を受講させることが求められているため誤りです。
覚えるポイント
- 販売従事登録は二重登録が禁止されており、登録事項変更の届出は「30日以内」に行います。
間違えやすいところ
- 複数の都道府県で勤務する場合にそれぞれ登録が必要と誤解しやすい点に注意が必要です。
出題の前提:医薬品医療機器等法第36条の8、同法施行規則
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.21 ↗(www.pref.okayama.jp)
日本薬局方に関する記述の正誤問題
薬事に関する法規と制度 · 日本薬局方 / 規格・基準 / 医薬品の定義
日本薬局方に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 一般用医薬品として販売されている、又は一般用医薬品の中に配合されているものは一切収載されていない。 b 医薬品の規格・基準を定めたものであり、医薬品の試験方法については、定められていない。 c 日本薬局方に収められている医薬品であって、その性状、品質が日本薬局方で定める基準に適合しないものは販売してはならない。 d 日本薬局方に収められている物は、すべて医薬品である。
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解答
5
解説
日本薬局方は厚生労働大臣が薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて定めた医薬品の規格基準書です。収載されている物はすべて法的な「医薬品」であり、性状・品質の基準に適合しないものの販売等は禁止されています。また一般用医薬品の成分や試験法も広く収載されています。
解き方
- 記述aについて、日本薬局方には一般用医薬品やその配合成分も多数収載されているため誤りと判断します。
- 記述bについて、性状や品質基準だけでなく試験方法についても規定されているため誤りと判断します。
- 記述cについて、基準に適合しない医薬品の販売・授与等は法で禁止されているため正しいと判断します。
- 記述dについて、法第2条第1項第1号により日本薬局方に収められている物はすべて医薬品となるため正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- a(収載されていない)とb(試験方法が定められていない)はともに誤った記述です。
- 選択肢 2不正解
- cは正しいですが、aは一般用医薬品の成分も収載されているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- dは正しいですが、aは一般用医薬品の成分も収載されているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- dは正しいですが、bは試験法も詳細に規定されているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- cとdの記述がともに正しいため、この組み合わせが正解となります。
覚えるポイント
- 日本薬局方に収められている物はすべて医薬品であり、試験法や一般用医薬品の成分も記載されています。
間違えやすいところ
- 日本薬局方は医療用医薬品のみを対象としていると誤解しないよう注意が必要です。
出題の前提:医薬品医療機器等法第2条第1項第1号、第41条、第56条
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.22 ↗(www.pref.okayama.jp)
要指導医薬品に関する記述の正誤問題
薬事に関する法規と制度 · 要指導医薬品 / 適正使用 / 対面指導 / 毒薬・劇薬
要指導医薬品に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 厚生労働大臣が薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて指定し、薬剤師の対面による情報の提供及び薬学的知見に基づく指導が行われる。 b 毒薬又は劇薬に該当するものはない。 c 医師等の診療によらなければ一般に治癒が期待できない疾患(例えば、がん、心臓病等)に対する効能効果が、認められている。 d あらかじめ定められた用量に基づき、適正使用することによって効果を期待するものである。
解答・解説を表示
解答
1
解説
要指導医薬品は、医療用から移行したばかりのスイッチ直後品目や劇薬等が含まれ、薬剤師が対面で指導等を行う必要があります。一般用医薬品と同様に、がんや心臓病など医師の診療によらなければ治癒が期待できない疾患に対する効能効果は認められません。
解き方
- 記述aについて、厚生労働大臣が審議会の意見を聴いて指定し、薬剤師が対面で情報提供・指導を行うため正しいと判断します。
- 記述bについて、要指導医薬品には劇薬に該当するものも含まれるため誤りと判断します。
- 記述cについて、がんや心臓病などの重篤疾患を対象とする効能効果は認められていないため誤りと判断します。
- 記述dについて、あらかじめ定められた用量に基づいて適正使用するものであるため正しいと判断します。
- 選択肢 1正解
- a:正、b:誤、c:誤、d:正の組み合わせが正確です。
- 選択肢 2不正解
- bは劇薬に該当するものがあるため誤り、cは重篤疾患の効能効果は認められないため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cはがんや心臓病等の効能は認められないため誤り、dは正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- aは正しい記述であり、cは誤った記述です。
- 選択肢 5不正解
- aは正しい記述であり、bは劇薬を含むため誤った記述です。
覚えるポイント
- 要指導医薬品には劇薬に該当するものも存在し、一般用医薬品と同様にがん等の効能効果は認められません。
間違えやすいところ
- 要指導医薬品に劇薬は一切ないと誤認しやすい点に注意が必要です。
出題の前提:医薬品医療機器等法第4条第5項第3号
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.22 ↗(www.pref.okayama.jp)
毒薬又は劇薬の管理・指定・表示に関する記述問題
薬事に関する法規と制度 · 毒薬 / 劇薬 / 保管管理 / 表示基準 / 譲渡制限
毒薬又は劇薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 劇薬については、容器等に黒地に白枠、白字をもって、当該医薬品の品名及び「劇」の文字が記載されていなければならない。 b 毒薬とは、毒性が強いものとして厚生労働大臣が薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて指定する医薬品をいう。 c 業務上毒薬又は劇薬を取り扱う者は、それらを他の物と区別して貯蔵、陳列しなければならず、毒薬を貯蔵、陳列する場所については、かぎを施さなければならない。 d 毒薬又は劇薬を、18歳未満の者に交付することは禁止されている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
毒薬は「黒地に白枠・白字」、劇薬は「白地に赤枠・赤字」で表示します。業務上取扱う際は他と区別して貯蔵・陳列し、毒薬の保管場所には施錠が必要です。また、14歳未満の者への交付が禁止されています。
解き方
- 記述aについて、黒地に白枠・白字は毒薬の表示基準(劇薬は白地に赤枠・赤字)であるため誤りと判断します。
- 記述bについて、毒薬の指定手続きおよび定義が正しいため正しいと判断します。
- 記述cについて、他と区別して陳列・貯蔵し、毒薬については施錠が必要であるため正しいと判断します。
- 記述dについて、交付禁止対象は「14歳未満の者」であるため(18歳未満ではない)誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- bは正しいですが、aは毒薬の表示方法を劇薬と誤って記述しているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cは正しいですが、aの表示基準の記述が誤りです。
- 選択肢 3正解
- bとcの記述がともに正しいため、この組み合わせが正解となります。
- 選択肢 4不正解
- bは正しいですが、dは交付禁止年齢が「14歳未満」であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cは正しいですが、dの年齢要件が誤りです。
覚えるポイント
- 毒薬は黒地に白枠白字で施錠保管必須、劇薬は白地に赤枠赤字、交付禁止は14歳未満です。
間違えやすいところ
- 毒薬と劇薬の表示色(黒と赤)の取り違えや、交付禁止年齢(14歳未満と18歳未満)の混同が多く見られます。
出題の前提:医薬品医療機器等法第44条、第46条、第47条
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.23 ↗(www.pref.okayama.jp)
医薬部外品に関する記述の正誤問題
薬事に関する法規と制度 · 医薬部外品 / 販売業許可 / 機械器具 / 法定表示
医薬部外品に関する記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬部外品は人体に対する作用が緩和な物で、販売業の許可は不要であり一般小売店で販売可能です。機械器具等は含まれず(すべて物・製剤)、直接の容器や被包に「医薬部外品」の文字を表示することが義務付けられています。
解き方
- 選択肢1を検討し、医薬部外品の販売には許可が不要であるため誤りと判断します。
- 選択肢2を検討し、医薬部外品には「機械器具等」は含まれないため誤りと判断します。
- 選択肢3を検討し、「医薬部外品」の文字表示は法律で義務付けられているため誤りと判断します。
- 選択肢4を検討し、薬用化粧品類や薬用石けん等が医薬部外品に分類されていることを確認し、正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 医薬部外品の販売に販売業の許可や届出は不要であり、一般小売店で販売できます。
- 選択肢 2不正解
- 医薬部外品の定義に「機械器具等」は含まれません(医薬部外品は機械器具等以外の物です)。
- 選択肢 3不正解
- 直接の容器又は被包に「医薬部外品」の文字を表示することが義務付けられています。
- 選択肢 4正解
- いわゆる薬用化粧品、薬用石けん、薬用歯みがき類などは医薬部外品として承認されています。
覚えるポイント
- 医薬部外品には機械器具等は含まれず、販売業の許可なく誰でも販売可能です。
間違えやすいところ
- 医療機器のように「機械器具」が含まれると勘違いしないよう注意が必要です。
出題の前提:医薬品医療機器等法第2条第2項、第59条準用
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.23 ↗(www.pref.okayama.jp)
化粧品に関する記述の正誤問題
薬事に関する法規と制度 · 化粧品 / 配合成分 / 販売業の届出 / 効能効果の標榜
化粧品に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 成分本質(原材料)については、原則として医薬品の成分を配合してはならないこととされており、配合が認められる場合にあっても、添加物として使用されているなど、薬理作用が期待できない量以下に制限されている。 b 化粧品を販売等する場合には、化粧品販売業の届出が必要である。 c 化粧品とは、人の身体の構造若しくは機能に影響を及ぼすことを目的とするもののうち、人の疾病の診断、治療若しくは予防には使用されないものである。 d 医薬品的な効能効果を表示・標榜することは、一切認められていない。
解答・解説を表示
解答
1
解説
化粧品は人の身体を清潔にし美化する目的のもので、構造・機能に影響を及ぼす目的のものは除外されます。販売業の許可・届出は不要で、医薬品成分の配合は原則禁止、医薬品的な効能効果の標榜も一切禁止されています。
解き方
- 記述aについて、医薬品成分の配合原則禁止と添加物等の例外規定が正しいため正と判断します。
- 記述bについて、化粧品の販売等に許可や届出は不要であるため誤りと判断します。
- 記述cについて、身体の構造や機能に影響を及ぼすことを目的とするものは医薬品等であり化粧品ではないため誤りと判断します。
- 記述dについて、化粧品において医薬品的な効能効果の標榜は一切認められないため正と判断します。
- 選択肢 1正解
- a:正、b:誤、c:誤、d:正の組み合わせが正確です。
- 選択肢 2不正解
- cは化粧品の定義に反するため誤り、dは正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- aは正しい記述であり、bは届出が不要なため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aは正しく、cは化粧品の定義と異なるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bは化粧品を販売するのに届出は不要であるため誤りです。
覚えるポイント
- 化粧品は「身体の構造・機能に影響を与えない」ことが定義の要件であり、販売の届出は不要です。
間違えやすいところ
- 化粧品に製造販売業の許可と販売業(不要)を混同しやすい点に注意が必要です。
出題の前提:医薬品医療機器等法第2条第3項
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.24 ↗(www.pref.okayama.jp)
保健機能食品等に関する記述の正誤問題
薬事に関する法規と制度 · 特別用途食品 / 特定保健用食品 / 機能性表示食品 / 栄養機能食品
保健機能食品等に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 特別用途食品には、農林水産省の許可等のマークが付されている。 b 特定保健用食品とは、個別に生理的機能や特定の保健機能を示す有効性や安全性等に関する審査を受け、許可又は承認を取得したものである。 c 機能性表示食品は、事業者の責任において、科学的根拠に基づいた機能性が表示されており、販売前に安全性及び機能性の根拠に関する情報などが消費者庁長官へ届出されている。 d 栄養機能食品は、1日当たりの摂取目安量に含まれる栄養成分の量が基準に適合しているものであり、栄養表示しようとする場合に、その栄養成分の機能の表示を行わなければならない。
解答・解説を表示
解答
4
解説
特別用途食品の許可は消費者庁長官が行い消費者庁のマークが付されます。保健機能食品には、個別審査を受ける特定保健用食品、事前届出制の機能性表示食品、自己認証制(基準適合で表示義務)の栄養機能食品の3種類があります。
解き方
- 記述aについて、許可等のマークを付す管轄行政庁は「消費者庁」であり農林水産省ではないため誤りと判断します。
- 記述bについて、特定保健用食品は有効性・安全性に関する個別審査を経て許可等を受けるため正と判断します。
- 記述cについて、機能性表示食品は事業者の責任で科学的根拠を販売前に消費者庁長官へ届け出るため正と判断します。
- 記述dについて、栄養機能食品は国の基準に適合していれば届出不要で機能表示を行う制度であるため正と判断します。
- 選択肢 1不正解
- aは「農林水産省」ではなく「消費者庁」のマークであるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cとdはともに正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bとdはともに正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 4正解
- a:誤、b:正、c:正、d:正の組み合わせが正確です。
- 選択肢 5不正解
- aは誤りで、bは正しい記述であるため誤りです。
覚えるポイント
- 特別用途食品および特定保健用食品の所管庁は「消費者庁」であり、農林水産省や厚生労働省ではありません。
間違えやすいところ
- 特定保健用食品(個別審査・許可)と機能性表示食品(事業者責任・事前届出)の違いを混同しないようにしましょう。
出題の前提:健康増進法第43条、食品表示法
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.24 ↗(www.pref.okayama.jp)
医薬品販売業の許可の種別と規制
薬事に関する法規と制度 · 医薬品販売業の許可 / 店舗販売業 / 配置販売業 / 薬局
医薬品の販売業の許可に関する記述のうち、正しいものの組み合わせとして適切なものを1つ選びなさい。 a 医薬品の販売業の許可については、店舗販売業の許可、配置販売業の許可又は薬局の開設許可の3種類に分けられている。 b 医薬品の販売業の許可は、6年ごとに、その更新を受けなければ、許可の期間の経過によって、その効力を失う。 c 店舗販売業は、薬局と異なり、薬剤師が従事していても調剤を行うことはできず、要指導医薬品又は一般用医薬品以外の医薬品の販売等は認められていない。 d 薬局開設者又は店舗販売業者が、配置による販売又は授与の方法で医薬品を販売等しようとする場合には、別途、配置販売業の許可を受ける必要はない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品の販売業の許可は「店舗販売業」「配置販売業」「卸売販売業」の3区分であり、薬局開設許可とは法的に区別されています。許可の有効期間は6年であり、業態に応じた業務範囲の制限や個別の許可取得が義務づけられています。
解き方
- 各記述の法的な正誤を判定し、医薬品販売業の許可の種類(店舗・配置・卸売)を確認します。
- 有効期間が6年であること、店舗販売業の調剤不可・販売医薬品の範囲、配置販売を行う場合の独立した許可義務を照合して組み合わせを特定します。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りでbが正しい記述であるため、誤った組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りでcが正しい記述であるため、誤った組み合わせです。
- 選択肢 3正解
- bとcはいずれも正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bは正しい記述ですが、dが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- cは正しい記述ですが、dが誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- 医薬品販売業の許可の種類は店舗販売業・配置販売業・卸売販売業の3種
- 医薬品販売業の許可の有効期間は6年ごとに更新が必要
間違えやすいところ
- 薬局の開設許可を医薬品販売業の許可の一種と混同しないこと
- 店舗販売業者であっても配置販売を行うには別途配置販売業の許可が必要であることを見落とさないこと
出題の前提:医薬品医療機器等法第24条から第31条(医薬品販売業の許可、有効期間、業態ごとの制限)に基づく。
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.25 ↗(www.pref.okayama.jp)
薬局における医薬品の陳列方法
薬事に関する法規と制度 · 医薬品の陳列 / 要指導医薬品 / 指定第二類医薬品 / 薬局等構造設備規則
薬局における医薬品の陳列方法に関する記述の正誤について、正しい組み合わせとして適切なものを1つ選びなさい。 a 要指導医薬品及び一般用医薬品を混在しないように陳列しなければならない。 b 指定第二類医薬品は、薬局等構造設備規則に規定する「情報提供を行うための設備」から10メートル以内の範囲に陳列しなければならない。 c 要指導医薬品は、薬局等構造設備規則に規定する要指導医薬品陳列区画の内部の陳列設備、かぎをかけた陳列設備、又は要指導医薬品を購入しようとする者等が直接手の触れられない陳列設備に陳列しなければならない。 d 一般用医薬品を販売し、又は授与しない時間は、一般用医薬品を通常陳列し、又は交付する場所を閉鎖しなければならない。
解答・解説を表示
解答
5
解説
医薬品のリスク区分に応じた適正使用と誤認防止のため、要指導医薬品と一般用医薬品の区別陳列や、指定第二類医薬品の情報提供設備から7メートル以内の陳列、販売時間外の陳列区画の閉鎖などが義務づけられています。
解き方
- 各記述の内容をリスク区分ごとの陳列ルールおよび構造設備規則と照合します。
- 指定第二類医薬品の情報提供を行うための設備からの距離制限が「7メートル以内」であることを確認し、正誤を判定します。
- 選択肢 1不正解
- bの陳列範囲は10メートル以内ではなく7メートル以内であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cの要指導医薬品の陳列設備に関する記述は正しいため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aおよびdの記述はいずれも正しいため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aは正しく、bは誤りであるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正であり、すべて正しく判定されています。
覚えるポイント
- 指定第二類医薬品は情報提供を行うための設備から7m以内の範囲に陳列
- 要指導医薬品は陳列区画内やかぎ付き設備、購入者が直接手の触れられない設備に陳列
間違えやすいところ
- 指定第二類医薬品の陳列距離を「10メートル以内」と誤認しやすい
- 販売時間外に一般用医薬品の通常陳列場所を閉鎖する義務の有無を誤答しやすい
出題の前提:薬局並びに店舗販売業及び配置販売業の業務を行う体制を定める省令及び薬局等構造設備規則に基づく。
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.25 ↗(www.pref.okayama.jp)
店舗販売業の管理と従事者の実務証明
薬事に関する法規と制度 · 店舗販売業 / 第一類医薬品 / 実務従事証明 / 店舗管理者
店舗販売業に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
薬局開設者や店舗販売業者は、登録販売者や一般従事者から過去の従事期間や業務内容の証明を求められた場合、速やかに事実に基づき証明書を交付する義務があり、期間経過等を理由に拒絶することは認められません。
解き方
- 店舗販売業に関する法令の各規定(薬剤師による第1類医薬品の販売、従事証明の義務、管理者の兼務禁止、実地管理義務)を照合します。
- 実務従事の証明について、従事した日から一定期間(1年等)経過による証明義務の免除規定は存在しないことを確認し、誤っている肢を特定します。
- 選択肢 1不正解
- 第一類医薬品の販売・授与は薬剤師に行わせる必要があり、正しい記述です。
- 選択肢 2正解
- 過去に従事した者からの従事証明の求めを期間経過により拒否することは認められておらず、誤った記述です。
- 選択肢 3不正解
- 店舗管理者は原則として他店舗等での兼務が禁止されており、知事等の許可がある例外を除き兼務不可とする規定は正しいです。
- 選択肢 4不正解
- 店舗販売業者は自ら実地に管理するか、管理者を指定して実地に管理させる義務があり、正しい記述です。
覚えるポイント
- 実務従事証明書・業務従事証明書の発行を正当な理由なく拒否してはならない
- 店舗管理者は原則としてその店舗以外の場所で業として薬事実務に従事できない
間違えやすいところ
- 従事証明の義務に「退職後1年」等の期限制限があると誤認しやすい
- 店舗管理者の兼務禁止の例外として都道府県知事等の許可がある点を見落としやすい
出題の前提:医薬品医療機器等法第28条、第29条、第36条の10、施行規則に基づく実務従事証明の規定。
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.26 ↗(www.pref.okayama.jp)
配置販売業の許可区域と業務の制限
薬事に関する法規と制度 · 配置販売業 / 配置区域 / 分割販売 / 配置用医薬品の基準
配置販売業に関する記述の正誤について、正しい組み合わせとして適切なものを1つ選びなさい。 a 配置販売業者は、申請者の住所地の都道府県知事から許可を受ければ、全国で配置販売を行うことができる。 b 配置販売業者は、第一類医薬品を配置したときは、品名、数量、配置した日時等の必要な事項を書面に記載しなければならない。 c 医薬品を開封して分割販売することは禁止されている。 d 配置販売業者は、一般用医薬品のうち経年変化が起こりにくいこと等の基準に適合するもの以外の医薬品を販売等してはならない。
解答・解説を表示
解答
4
解説
配置販売業は、配置しようとする区域をその区域に含む都道府県ごとに許可を受ける必要があります。また、あらかじめ包装された医薬品を開封して分割販売することは禁止されており、取り扱う医薬品も経年変化が起こりにくい基準に適合するもの等に限られます。
解き方
- 記述aについて、配置販売業の許可は全国一括ではなく配置する区域の都道府県知事から個別に受ける必要があるため誤りと判定します。
- 記述b(配置時の書面記載事項)、記述c(分割販売の禁止)、記述d(配置用医薬品の基準)が法的に正しいことを確認し、選択肢4を特定します。
- 選択肢 1不正解
- aは全国ではなく都道府県ごとの許可が必要であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りであり、cの分割販売禁止規定は正しいため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- dの経年変化が起こりにくい医薬品基準に関する記述は正しいため不適切です。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- b、c、dはいずれも正しい記述であるため不適切です。
覚えるポイント
- 配置販売業の許可は都道府県ごとに受ける必要がある(全国一括許可ではない)
- 配置販売業では医薬品を開封して分割販売することは禁止されている
- 第一類医薬品を配置したときは品名・数量・日時等に関する書面記録が必要
間違えやすいところ
- 住所地の都道府県で許可を受ければ全国で配置可能と誤認しやすい
- 薬局や店舗販売業で認められる分割販売が配置販売業でも可能と混同しやすい
出題の前提:医薬品医療機器等法第30条、第31条、第37条及び関連省令・告示に基づく。
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.26 ↗(www.pref.okayama.jp)
医薬品のリスク区分に応じた情報提供のルール
薬事に関する法規と制度 · 情報提供 / 第一類医薬品 / 指定第二類医薬品 / 第三類医薬品
薬局開設者又は店舗販売業者が、その薬局又は店舗に従事する薬剤師等に行わせる医薬品のリスク区分に応じた情報提供に関する記述の正誤について、正しい組み合わせとして適切なものを1つ選びなさい。 a 第一類医薬品を販売する際、購入者側から質問等がなければ、書面を用いた情報提供は必要ない。 b 指定第二類医薬品については、薬剤師又は登録販売者による積極的な情報提供の機会がより確保されるよう、陳列方法を工夫する等の対応が求められる。 c 第三類医薬品を販売するにあたっては、販売した薬剤師又は登録販売者の氏名、当該薬局又は店舗の名称及び電話番号その他連絡先を、第三類医薬品を購入しようとする者に伝えさせなければならない。 d 第三類医薬品を販売するにあたっては、法律上の規定は特にないが、購入者から質問等がない場合であっても、薬剤師又は登録販売者に必要な情報提供をさせることが望ましい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
第一類医薬品の販売時には、購入者側からの質問の有無にかかわらず書面を用いた情報提供が義務づけられています。また、医薬品を販売する際は区分にかかわらず担当専門家の氏名や店舗連絡先の伝達が求められ、第三類医薬品でも専門家による積極的な情報提供が望ましいとされています。
解き方
- 記述aについて、第一類医薬品の情報提供は質問がなくても書面で行う義務があるため誤りと判定します。
- 記述b(指定第二類医薬品の陳列工夫)、記述c(専門家氏名や連絡先の伝達)、記述d(第三類医薬品への積極的情報提供の推奨)がそれぞれ正しいことを確認し、組み合わせ1を選択します。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aは書面を用いた情報提供が必須であるため正ではなく誤りです。
- 選択肢 3不正解
- dは質問がなくても必要な情報提供を行うことが望ましいとされており、誤りとする判定は不適切です。
- 選択肢 4不正解
- bおよびcは正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aは誤りでbは正しい記述であるため不適切です。
覚えるポイント
- 第一類医薬品は質問がなくても書面を用いた情報提供が義務
- 医薬品販売時には販売担当専門家の氏名、店舗名称、連絡先を伝えさせる義務がある
- 第三類医薬品でも相談があった場合は義務、相談がなくても情報提供が望ましい
間違えやすいところ
- 質問がない場合は第一類医薬品でも書面提供が不要と勘違いしやすい
- 販売担当者の氏名や店舗連絡先の伝達義務が第三類医薬品には適用されないと誤認しやすい
出題の前提:医薬品医療機器等法第36条の10、同法施行規則第158条の11から第158条の12に基づく。
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.27 ↗(www.pref.okayama.jp)
店舗販売業における掲示板の掲示事項
薬事に関する法規と制度 · 店舗の掲示事項 / 営業時間 / 医薬品の区分 / 名札による区別
店舗販売業者が店舗の見やすい位置に掲示板で掲示しなければならない事項の正誤について、正しい組み合わせとして適切なものを1つ選びなさい。 a 営業時間、営業時間外で相談できる時間及び営業時間外で医薬品の購入又は譲受けの申し込みを受理する時間 b 取り扱う要指導医薬品及び一般用医薬品の区分 c 店舗に勤務する者の名札等による区別に関する説明 d その店舗に勤務する薬剤師の薬剤師免許証又は登録販売者の販売従事登録証
解答・解説を表示
解答
4
解説
一般用医薬品の購入者が適切に選択し相談できるようにするため、営業時間や相談時間、取扱医薬品の区分、勤務者の名札等の区別に関する説明、勤務する専門家の氏名などを店舗の見やすい場所に掲示することが義務づけられています(免許証・登録証の原本等の掲示義務はありません)。
解き方
- 施行規則で定められた店舗の見やすい場所に掲示しなければならない項目を点検します。
- a(営業時間・相談時間等)、b(取扱区分)、c(名札による区別の説明)が掲示事項に該当することを確認します。
- dについて、掲示が求められるのは「薬剤師又は登録販売者の氏名」等であり、「免許証や登録証そのもの」ではないため誤りと判定します。
- 選択肢 1不正解
- aおよびbはいずれも法的に定められた掲示事項であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cは掲示事項であり正しく、dは免許証そのものの掲示義務はないため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bおよびcも正しい掲示事項であるため誤りです。
- 選択肢 4正解
- a、b、cは正しく、dは誤りであるため、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aおよびcは正しく、dは誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- 店舗の掲示事項には「勤務する者の名札等による区別に関する説明」が含まれる
- 掲示が必要なのは「勤務する薬剤師・登録販売者の氏名」等であり、免許証・登録証原本ではない
間違えやすいところ
- 薬剤師免許証や販売従事登録証そのものを額に入れて掲示する義務があると誤解しやすい
- 名札による区別の説明が掲示事項に含まれることを見落としやすい
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則別表第1の2(店舗の掲示事項)に基づく。
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.27 ↗(www.pref.okayama.jp)
特定販売の要件と遵守事項
薬事に関する法規と制度 · 特定販売 / インターネット販売 / 貯蔵場所 / 相談応需体制
特定販売に関する記述の正誤について、正しい組み合わせとして適切なものを1つ選びなさい。 a 特定販売を行うことについてインターネットを利用して広告するときは、都道府県知事及び厚生労働大臣が容易に閲覧することができるホームページで行う必要がある。 b 特定販売を行う場合は、当該薬局又は店舗以外の場所に貯蔵し、又は陳列している一般用医薬品を販売又は授与することができる。 c 特定販売を行うことについて広告をするときは、医薬品の区分ごとに表示する必要はない。 d 特定販売を行う場合であれば、一般用医薬品を購入しようとする者から対面又は電話により相談応需の希望があったとしても、相談に応じなくてもよい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
特定販売(通信販売等)は、許可を受けた薬局または店舗に貯蔵・陳列されている一般用医薬品を販売するものであり、行政機関が閲覧可能なHPでの広告、医薬品の区分ごとの表示、対面・電話・電子メール等での相談応需体制の確保が義務づけられています。
解き方
- 特定販売におけるインターネット広告の要件を確認し、都道府県知事及び厚労大臣が閲覧できるHPで行う必要があるためaを正と判定します。
- 医薬品の保管場所は「店舗等以外の場所」は認められないためbを誤と判定します。
- 広告時の医薬品区分ごとの表示義務、および購入者からの相談(電話・対面等含む)に応じる義務を確認し、cとdを誤と判定します。
- 選択肢 1不正解
- aは正しい記述であり、bおよびcは誤った記述であるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- cは医薬品の区分ごとに表示する必要があるため誤りであり、正とする判定は不適切です。
- 選択肢 3不正解
- bおよびdはいずれも法令に反する内容であり誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aは厚生労働大臣等が容易に閲覧できるHPで行う旨の正しい規定であるため不適切です。
覚えるポイント
- 特定販売は当該薬局・店舗に貯蔵・陳列している一般用医薬品のみが対象
- 広告時は第一類・指定第二類・第二類・第三類などの区分ごとに表示する義務がある
- 対面・電話等による購入者からの相談要請にも必ず応じる必要がある
間違えやすいところ
- 別の倉庫等から直接発送できると誤解しやすい
- ネット販売専門であっても電話や対面での相談対応義務が免除されるわけではない点を見落としやすい
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第15条の6、第142条等(特定販売の実施方法)に基づく。
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.28 ↗(www.pref.okayama.jp)
濫用のおそれのある医薬品の指定成分
薬事に関する法規と制度 · 濫用等のおそれのある医薬品 / ジヒドロコデイン / ブロモバレリル尿素 / 厚生労働省告示
濫用のおそれがあるものとして厚生労働大臣が指定する医薬品(平成26年厚生労働省告示第252号)に該当する有効成分として、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a ジヒドロコデイン(鎮咳去痰薬に限る。) b ブロモバレリル尿素 c 無水カフェイン d ケトプロフェン
解答・解説を表示
解答
1
解説
平成26年厚生労働省告示第252号により、エフェドリン、コデイン、ジヒドロコデイン、ブロモバレリル尿素、プソイドエフェドリン、メチルエフェドリン(いずれも鎮咳去痰薬等に限るもの等を含む)の6成分が濫用のおそれがある医薬品として指定されています。
解き方
- 厚生労働大臣が指定する「濫用等のおそれのある医薬品」の指定6成分(エフェドリン、コデイン、ジヒドロコデイン、ブロモバレリル尿素、プソイドエフェドリン、メチルエフェドリン)を想起します。
- 示された選択肢のうち、a(ジヒドロコデイン)とb(ブロモバレリル尿素)が該当し、c(無水カフェイン)とd(ケトプロフェン)は非該当であることを判定します。
- 選択肢 1正解
- aとbはいずれも指定成分に該当するため、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- cの無水カフェインは濫用のおそれのある医薬品の指定成分ではないため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cの無水カフェインが含まれているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- dのケトプロフェンは非ステロイド性抗炎症成分であり指定成分ではないため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cおよびdのいずれも指定成分ではないため誤りです。
覚えるポイント
- 濫用のおそれがある医薬品の6成分:エフェドリン、コデイン、ジヒドロコデイン、ブロモバレリル尿素、プソイドエフェドリン、メチルエフェドリン
- 原則として1人1包装単位での販売とし、複数購入時は理由の確認が必要
間違えやすいところ
- 依存性がある無水カフェイン等を告示指定成分と混同しやすい
- ジヒドロコデインやコデインは「鎮咳去痰薬に限る」などの限定要件がある点に注意する
出題の前提:平成26年厚生労働省告示第252号(医薬品医療機器等法第36条の10に基づく指定)に基づく。
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.28 ↗(www.pref.okayama.jp)
医薬品の広告規制と適正な広告表現
薬事に関する法規と制度 · 医薬品の広告規制 / 未承認医薬品の広告禁止 / 誇大広告の禁止
医薬品の広告に関する以下の記述(a〜d)の正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 承認前の医薬品の名称、製造方法、効能、効果又は性能に関する広告は禁止されていない。 b 一般用医薬品の販売広告としては、製薬企業等の依頼によりマスメディアを通じて行われるもののほか、薬局、店舗販売業又は配置販売業において販売促進のため用いられるチラシやダイレクトメール(電子メールを含む)、POP広告等も含まれる。 c 漢方処方製剤の効能効果は、配合されている個々の生薬成分の作用を個別に挙げて説明することが推奨されている。 d 何人も、医薬品の効能、効果又は性能に関して、明示的であると暗示的であるとを問わず、誇大な記事を広告してはならない。
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解答
2
解説
医薬品医療機器等法では、何人も承認前の医薬品の広告を行ってはならず(第68条)、虚偽・誇大広告も明示的・暗示的を問わず禁止されています(第66条)。漢方処方製剤は処方全体としての効能効果が承認されているため、構成生薬の個別の薬効を強調して説明することは不適当とされています。
解き方
- 記述aについて、承認前の医薬品等の広告は法第68条で厳格に禁止されているため「誤」と判断します。
- 記述bについて、店頭のPOPやチラシ、電子メール等もすべて広告に該当するため「正」と判断します。
- 記述cについて、漢方製剤の効能効果は個々の生薬作用を個別に説明するのではなく、処方全体として承認された範囲で行うべきであるため「誤」と判断します。
- 記述dについて、明示的・暗示的を問わず何人も誇大な記事を広告してはならないため「正」と判断します。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bが誤、dが誤となっており正誤の組み合わせが誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aが正となっているため誤りです。承認前の医薬品の広告は禁止されています。
- 選択肢 4不正解
- cが正、dが誤となっているため誤りです。個々の生薬の作用を挙げて説明することは推奨されていません。
- 選択肢 5不正解
- bが誤、cが正となっているため誤りです。チラシやPOP広告も販売広告に含まれます。
覚えるポイント
- 承認前の医薬品等の広告は、何人に対しても禁止されている。
間違えやすいところ
- 漢方処方製剤について、構成生薬ごとの効能を個別に標榜してよいと誤認しやすいので注意する。
出題の前提:医薬品医療機器等法第66条・第68条、医薬品等適正広告基準
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.29 ↗(www.pref.okayama.jp)
医薬品の適正な販売方法と配置販売業の規制
薬事に関する法規と制度 · 医薬品の販売方法 / 配置販売業の先用後利 / 医薬品の景品提供制限
医薬品の販売方法に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
2
解説
配置販売業は、あらかじめ医薬品を顧客に預けておき(配置)、後日使用した分だけの代金を精算・回収する「先用後利」の形態をとる業態です。通常の店舗販売業のように、その場で現金の授受により直接医薬品を販売することはできません。
解き方
- 各選択肢の販売方法の適法性を照合します。
- 選択肢2の配置販売業における即時現金販売は、配置販売の定義(あらかじめ配置し事後精算)から逸脱した無許可店舗販売に類する行為となるため誤りであると判断します。
- 選択肢 1不正解
- 医薬品を懸賞や景品として授与することは、安易な使用を助長し保健衛生上の危害につながるため原則認められず、記述は正しいです。
- 選択肢 2正解
- 配置販売業は先用後利による配置販売のみが認められており、その場での現金直売は認められないため、この記述が誤り(正答)です。
- 選択肢 3不正解
- 成分重複や相互作用の危険がある組み合わせ販売・授与は不適当とされており、記述は正しいです。
- 選択肢 4不正解
- 無許可販売への加担を防ぐため、大量購入者には事情を確認し状況に応じて販売を差し控えるべきであり、記述は正しいです。
覚えるポイント
- 配置販売業者は配置による販売のみ認められ、その場での現金直売はできない。
間違えやすいところ
- 顧客から頼まれれば配置員がその場で現金売りしてよいと誤認しやすい点に注意する。
出題の前提:医薬品医療機器等法第30条、配置販売業の業務範囲に関する規定
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.29 ↗(www.pref.okayama.jp)
医薬品等適正広告基準の遵守事項
薬事に関する法規と制度 · 医薬品等適正広告基準 / 最大級表現の禁止 / 他人の推薦広告の制限
医薬品等適正広告基準(平成29年9月29日薬生発0929第4号厚生労働省医薬・生活衛生局長通知)に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 一般用医薬品と同じ有効成分を含有する医療用医薬品の効能効果をそのまま標榜することは、承認されている内容を正確に反映した広告といえる。 b 医薬関係者が医薬品を推薦している旨の広告は、事実であれば不適当な広告となることはない。 c 商品名を連呼する音声広告や、生活者の不安を煽って購入を促す広告等、医薬品が不必要な人にまで使用を促したり、安易な使用を促すおそれがあるものについては、保健衛生上の観点から必要な監視指導が行われている。 d 医薬品の効能効果又は安全性について、最大級の表現又はこれに類する表現等を行うことは不適当とされている。
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解答
5
解説
医薬品等適正広告基準では、一般用医薬品において医療用医薬品の効能効果をそのまま標榜することの禁止、医師等の医薬関係者による推薦広告の禁止(事実であっても不可)、過度な購買意欲の喚起や不安を煽る広告の排除、および「最高」「無類」などの最大級表現の禁止が定められています。
解き方
- 記述aについて、一般用医薬品の承認範囲外である医療用医薬品の効能効果をそのまま標榜することは認められないため「誤」と判断します。
- 記述bについて、医薬関係者等の推薦広告は仮に事実であっても不適当とされているため「誤」と判断します。
- 記述cについて、不安を煽る広告や安易な使用を促すおそれがある広告に対する監視指導の実施は適切であり「正」と判断します。
- 記述dについて、最大級またはこれに類する表現の禁止規定に合致するため「正」と判断します。
- 選択肢 1不正解
- a、bともに誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤り、cが正しいため組み合わせとして不正解です。
- 選択肢 3不正解
- bが誤り、cが正しいため組み合わせとして不正解です。
- 選択肢 4不正解
- bが誤り、dが正しいため組み合わせとして不正解です。
- 選択肢 5正解
- cとdがともに正しく、適切な組み合わせです。
覚えるポイント
- 医薬関係者による推薦広告は、たとえ事実であっても不適当とされる。
間違えやすいところ
- 真実・事実であれば医師などの推薦コメントを広告に使用してもよいと誤認しやすい点に注意する。
出題の前提:医薬品等適正広告基準(平成29年9月29日薬生発0929第4号厚生労働省医薬・生活衛生局長通知)
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.30 ↗(www.pref.okayama.jp)
行政庁の監視指導権限と監督処分
薬事に関する法規と制度 · 薬事監視員 / 報告徴収・立入検査・収去 / 管理者の変更命令
行政庁が行う監視指導及び処分に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品医療機器等法第73条に基づき、都道府県知事等は薬局管理者や店舗管理者等が法令等に違反し管理者として不適当と認めるときは、開設者等に対してその管理者の「変更」を命ずることができますが、民間雇用関係における「解雇」を命ずる処分権限はありません。
解き方
- 行政庁の監督処分(体制整備命令、立入収去、変更命令等)に関する各記述を確認します。
- 選択肢4において、法令上規定されているのは管理者の「変更命令」であって「解雇命令」ではないため、誤り(正答)と判断します。
- 選択肢 1不正解
- 業務体制基準に適合しなくなった場合、業務体制の整備を命ずることができ、記述は正しいです。
- 選択肢 2不正解
- 試験のため必要な最少分量に限り無償で収去させることができ、記述は正しいです。
- 選択肢 3不正解
- 立入検査・質問に対する拒否や虚偽答弁には罰則が設けられており、記述は正しいです。
- 選択肢 4正解
- 命ずることができるのは管理者の「変更」であり、「解雇」を命ずることはできないため誤り(正答)です。
覚えるポイント
- 不適当な管理者に対して行政庁が命ずることができるのは「変更」であり「解雇」ではない。
間違えやすいところ
- 変更命令を解雇命令と混同しないように正確に文言を把握する。
出題の前提:医薬品医療機器等法第69条、第72条の2、第73条
出典:岡山県『2021年度 岡山県 前半』
令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] p.30 ↗(www.pref.okayama.jp)
2021年度 岡山県 前半
参照した公式資料
岡山県が公開した2021年度 岡山県 前半の問題・解答資料です。
- 令和3年度試験問題(午前の部) [PDFファイル/488KB] ↗ — www.pref.okayama.jp(PDF・30ページ)
- 令和3年度試験解答 [PDFファイル/66KB] ↗ — www.pref.okayama.jp(PDF・1ページ)

