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2021年度 長野県 後半の概要
かぜ薬の配合成分とその作用機序
主な医薬品とその作用 · かぜ薬 / 中枢性鎮咳成分 / 抗ヒスタミン成分 / 解熱鎮痛成分
かぜ薬に含まれている成分に関する以下の記述a~dの正誤の組み合わせとして、正しいものはどれか。
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解答
2
解説
かぜ薬には症状に合わせて中枢性鎮咳薬、解熱鎮痛薬、抗ヒスタミン薬、抗炎症薬などが配合されており、各成分の作用部位と特徴を区別することが不可欠です。
解き方
- 記述a~cについて、デキストロメトルファン、アスピリン、メキタジンの正しい作用機序であることを確認する。
- 記述dのチペピジンヒベンズ酸塩が抗炎症酵素ではなく鎮咳成分であることを判断し、正誤の組み合わせを特定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述a及びbが誤りとなっているため不適です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤の正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述b、c、dの正誤が誤っているため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述dが正となっているため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述a、c、dの正誤が誤っているため不適です。
答えの内訳
- a:正
- デキストロメトルファン臭化水素酸塩は、延髄の咳嗽中枢に作用して咳を抑える非麻薬性鎮咳成分です。
- b:正
- アスピリンはプロスタグランジン産生抑制に加え、血小板凝集を抑制して血液を凝固しにくくさせる作用があります。
- c:正
- メキタジンは抗ヒスタミン成分であり、肥満細胞から遊離したヒスタミンが受容体と反応するのを妨げて作用を抑えます。
- d:誤
- チペピジンヒベンズ酸塩は延髄の咳嗽中枢に作用する鎮咳成分です。炎症物質を分解するタンパク質分解酵素の説明ではありません。
覚えるポイント
- アスピリンは血液凝固抑制作用を併せ持つ
- チペピジンヒベンズ酸塩は延髄に作用する中枢性鎮咳成分
間違えやすいところ
- チペピジン等の鎮咳成分をセミアルカリプロティナーゼ等の抗炎症酵素成分と混同しないように注意する。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験問題・長野県(令和3年9月9日実施)
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.4 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
解熱鎮痛薬の配合成分の特徴と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 解熱鎮痛薬 / イブプロフェン / エテンザミド / 制酸成分
イブプロフェン、エテンザミド、ブロモバレリル尿素、無水カフェイン、乾燥水酸化アルミニウムゲルを含む解熱鎮痛薬に関する以下の記述a~dの正誤の組み合わせとして、正しいものはどれか。
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解答
5
解説
NSAIDsは胃粘膜保護に関与するプロスタグランジン産生を阻害するため胃障害リスクがあり、配合される制酸剤の役割や妊娠後期での禁忌期間を正確に理解する必要があります。
解き方
- イブプロフェンの胃粘膜への作用(防御機能の低下)および妊婦の服用禁止期間(出産予定日12週以内)を確認する。
- エテンザミドの鎮痛機序と乾燥水酸化アルミニウムゲルの配合目的が正しいことを判定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述c及びdの正誤が誤っているため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述b及びdの正誤が誤っているため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述a、b、c、dすべての正誤が誤っているため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正となっているため不適です。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤の正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- イブプロフェン等のプロスタグランジン産生抑制は、胃粘膜保護機能を低下させるため胃腸障害を招きやすくします。
- b:正
- エテンザミドは、痛みの発生を抑える成分に比べ、痛みが神経を伝わっていくのを抑える中枢性の働きが強い特徴があります。
- c:正
- 乾燥水酸化アルミニウムゲルは制酸成分であり、解熱鎮痛成分による胃酸刺激や胃腸障害の軽減を目的として配合されます。
- d:誤
- イブプロフェンが配合された製剤は、出産予定日「12週以内」の妊婦が服用禁止とされています。
覚えるポイント
- イブプロフェンは出産予定日12週以内の妊婦は服用不可
- エテンザミドは痛みの神経伝達を抑制する作用が強い
間違えやすいところ
- 禁忌の週数(12週以内)を他の週数と取り違えないように注意する。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験問題・長野県(令和3年9月9日実施)
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.4 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
関節痛・神経痛に用いられる漢方処方製剤の鑑別
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 疎経活血湯 / 関節痛・神経痛
「体力中等度で痛みがあり、ときにしびれがあるものの関節痛、神経痛、腰痛、筋肉痛に適すとされるが、消化器系の副作用(食欲不振、胃部不快感等)が現れやすい等の理由で、胃腸が弱く下痢しやすい人には不向きとされる。」にあてはまる漢方処方製剤として、最も適切なものはどれか。
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解答
1
解説
漢方処方製剤の鑑別では、体力基準(証)と適応症状、さらに副作用等の使用上の注意(胃腸虚弱者への不向きなど)の一致を確認します。
解き方
- 「体力中等度」「関節痛、神経痛、腰痛、筋肉痛」「胃腸が弱く下痢しやすい人には不向き」という条件を整理する。
- 選択肢の各処方の適応(十味敗毒湯=化膿性皮膚疾患、酸棗仁湯=不眠症、辛夷清肺湯=鼻づまり)を比較し、疎経活血湯を選択する。
- 選択肢 1正解
- 体力中等度で関節痛、神経痛等に適し、胃腸が弱く下痢しやすい人には不向きとされるのは疎経活血湯です。
- 選択肢 2不正解
- 十味敗毒湯は、化膿性皮膚疾患・急性皮膚疾患の初期や蕁麻疹等に適する漢方処方です。
- 選択肢 3不正解
- 酸棗仁湯は、体力中等度以下で心身が疲労して眠れないなどの不眠症や神経症に適する漢方処方です。
- 選択肢 4不正解
- 辛夷清肺湯は、体力中等度以上で濃い鼻汁が出てときに熱感を伴う鼻づまりや慢性鼻炎等に適する漢方処方です。
覚えるポイント
- 疎経活血湯は関節痛・神経痛に適するが下痢しやすい人には不向き
- 構成生薬の性質から胃腸障害を起こしやすい
間違えやすいところ
- 関節痛の漢方(桂枝加朮附湯、防已黄耆湯、疎経活血湯など)の間で体力基準や胃腸症状への適否を取り違えないように注意する。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験問題・長野県(令和3年9月9日実施)
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.5 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
催眠鎮静薬の配合成分と留意点
主な医薬品とその作用 · 催眠鎮静薬 / 鎮静成分 / 抗ヒスタミン成分 / 依存性
ブロモバレリル尿素、アリルイソプロピルアセチル尿素、ジフェンヒドラミン塩酸塩を含む催眠鎮静薬に関する以下の記述a~dの正誤の組み合わせとして、正しいものはどれか。
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解答
1
解説
催眠鎮静薬に含まれる鎮静成分(ブロモバレリル尿素等)の依存性や抗ヒスタミン成分の小児での特異な反応、服用時の運転操作等の禁止事項を理解しておく必要があります。
解き方
- 記述a、b、cが各鎮静成分・抗ヒスタミン成分の正確な薬理・注意事項であるかを確認する。
- 記述dの「少量であれば重大な事故を招くおそれはない」という誤った安全主張を排除する。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤の正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述b及びcが誤りとなっているため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述a及びcの正誤が誤っているため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述a、b、dの正誤が誤っているため不適です。
答えの内訳
- a:正
- ブロモバレリル尿素は反復摂取により依存を生じるおそれがあるため、連用を避ける必要があります。
- b:正
- アリルイソプロピルアセチル尿素は脳の興奮を抑え、痛覚を鈍くする作用を示します。
- c:正
- 15歳未満の小児では、ジフェンヒドラミン塩酸塩により神経過敏や中枢興奮などが生じやすいため使用を避けます。
- d:誤
- 少量であっても眠気を催すことがあり、乗り物の運転や機械類の操作による重大な事故を招くおそれがあります。
覚えるポイント
- ブロモバレリル尿素・アリルイソプロピルアセチル尿素は連用により依存を生じるおそれがある
- 小児へのジフェンヒドラミンは中枢興奮等の副作用リスクがある
間違えやすいところ
- 催眠鎮静薬や抗ヒスタミン薬は服用量にかかわらず運転操作等は禁止されていることを見落とさない。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験問題・長野県(令和3年9月9日実施)
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.5 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
精神神経症状等に用いられる漢方処方製剤の鑑別
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 抑肝散加陳皮半夏 / 小児疳症 / 不眠症
「体力中等度をめやすとしてやや消化器が弱いものに幅広く用いることができる。神経がたかぶり、怒りやすい、イライラなどがあるものの神経症、不眠症、小児夜なき、小児疳症、更年期障害、血の道症、歯ぎしりに適すとされる。」にあてはまる漢方処方製剤として、最も適切なものはどれか。
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解答
2
解説
神経の高ぶり、イライラ、小児の夜泣きや疳症、歯ぎしり等に用いられる処方として抑肝散および抑肝散加陳皮半夏の特徴を把握することが重要です。
解き方
- 「やや消化器が弱いもの」「神経が高ぶり怒りやすい」「小児夜泣き、小児疳症、歯ぎしり」という特徴を確認する。
- 選択肢から小児疳症や神経症に対応する抑肝散加陳皮半夏を正答として選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 荊芥連翹湯は、蓄膿症、慢性鼻炎、慢性扁桃炎、にきび等に適する漢方処方です。
- 選択肢 2正解
- 体力中等度をめやすとしてやや消化器が弱く、神経症、不眠症、小児夜泣き、疳症、歯ぎしり等に適するのは抑肝散加陳皮半夏です。
- 選択肢 3不正解
- 薏苡仁湯は、関節痛や筋肉痛等に適する漢方処方です。
- 選択肢 4不正解
- 駆風解毒湯は、咽喉がはれて痛む扁桃炎や咽喉炎に適する漢方処方です。
覚えるポイント
- 抑肝散加陳皮半夏は怒りっぽい・イライラ・小児疳症・歯ぎしりに適する
- 抑肝散に陳皮と半夏を加えることで胃腸がやや弱い人にも適する処方となっている
間違えやすいところ
- 同じ精神症状でも柴胡加竜骨牡蛎湯(体力中等度以上)や桂枝加竜骨牡蛎湯(体力中等度以下)との証の違いを区別する。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験問題・長野県(令和3年9月9日実施)
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.6 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
カフェインの薬理作用と安全性
主な医薬品とその作用 · カフェイン / 眠気防止薬 / 中枢興奮作用 / 胎盤通過性・母乳移行
カフェインに関する以下の記述a~dの正誤の組み合わせとして、正しいものはどれか。
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解答
4
解説
カフェインは中枢神経興奮作用により眠気や倦怠感を一時的に改善しますが、心臓刺激作用や血液-胎盤関門通過性、母乳への移行性があるため使用上の制限が設けられています。
解き方
- 記述a(覚醒作用)、b(心臓病への注意)、c(胎盤通過性)が正しい内容であることを確認する。
- 記述dの乳汁移行に関する記述が誤り(実際には乳汁中へ移行する)であることを判定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤りとなっているため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述a、cの正誤が誤っているため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述b、c、dの正誤が誤っているため不適です。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤の正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 記述a、b、dの正誤が誤っているため不適です。
答えの内訳
- a:正
- カフェインは脳に軽い興奮状態を引き起こし、一時的に眠気や倦怠感を抑える効果があります。
- b:正
- 心筋を興奮させる作用があり、副作用として動悸が現れることがあるため、心臓病のある人は服用を避けます。
- c:正
- カフェインは血液-胎盤関門を通過して胎児に到達することが知られており、妊婦への投与には注意が必要です。
- d:誤
- カフェインは乳汁中へ移行するため、授乳中の女性は服用を避けるか、服用する場合は授乳を避ける必要があります。
覚えるポイント
- カフェインは胎盤を通過し乳汁中にも移行する
- 心臓興奮作用により心臓病の人は服用を避ける
間違えやすいところ
- 「乳汁中には移行しない」という記述は誤りであり、母乳を介して乳児に中枢興奮を起こすおそれがある。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験問題・長野県(令和3年9月9日実施)
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.6 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
鎮暈薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · 鎮暈薬 / 抗コリン成分 / 局所麻酔成分 / キサンチン系成分 / ビタミン成分
鎮暈薬に含まれている成分に関する以下の記述a~dの正誤の組み合わせとして、正しいものはどれか。
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解答
3
解説
乗物酔い防止薬(鎮暈薬)では、中枢の自律神経の乱れを抑える抗コリン成分、胃粘膜麻酔成分、中枢興奮成分、ビタミン成分がそれぞれの役割で配合されています。
解き方
- 記述a(アミノ安息香酸エチル)とc(無水カフェイン)の作用説明が入れ替わっていることを見抜く。
- 記述b(スコポラミン臭化水素酸塩水和物)の作用が正しく、記述d(ピリドキシン塩酸塩)が誤りであることを確認する。
- 選択肢 1不正解
- 記述a、b、dの正誤が誤っているため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述c及びdが正となっているため不適です。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが誤の正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述a、b、cの正誤が誤っているため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが正となっているため不適です。
答えの内訳
- a:誤
- アミノ安息香酸エチルは局所麻酔成分であり、胃粘膜への局所麻酔作用により嘔吐刺激を和らげる目的で配合されます。
- b:正
- スコポラミン臭化水素酸塩水和物は中枢に作用して自律神経の混乱を抑え、末梢では消化管緊張を低下させます。
- c:誤
- 無水カフェインは脳に軽い興奮を起こして平衡感覚の混乱を軽減し、倦怠感を和らげる目的で配合されます。
- d:誤
- ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)は、中枢の興奮を抑えたり代謝を助けて吐きけを抑える目的で配合されます。
覚えるポイント
- アミノ安息香酸エチルは胃粘膜への局所麻酔作用を示す
- スコポラミン臭化水素酸塩は中枢抑制・消化管緊張低下作用を示す
間違えやすいところ
- アミノ安息香酸エチル(局所麻酔)とカフェイン(中枢興奮)の配合目的のすり替えに注意する。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験問題・長野県(令和3年9月9日実施)
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.6 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
小児の疳と小児鎮静薬・漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 小児鎮静薬 / 小児の疳 / 漢方処方製剤 / 乳児への使用制限
小児の疳及び小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)に関する以下の記述a~dの正誤の組み合わせとして、正しいものはどれか。
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解答
4
解説
小児の疳の病態的背景と保護者への助言、小児鎮静に用いられる漢方処方製剤(抑肝散等)と適応外処方(小青竜湯等)、および乳児(生後3ヶ月未満)への使用制限を正しく理解します。
解き方
- 記述a及びbが手引きの「小児の疳」の病態と対処に関する記述と一致していることを確認する。
- 記述cの小青竜湯が鼻炎・気道疾患用であり疳の適応ではないこと、記述dの生後3ヶ月未満の禁忌規定が正しいことを確認する。
- 選択肢 1不正解
- 記述b、c、dの正誤が誤っているため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述a及びdが誤りとなっているため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤りとなっているため不適です。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正の正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 記述a及びcの正誤が誤っているため不適です。
答えの内訳
- a:正
- 身体的な問題がない夜泣きやひきつけ等は、発達段階の一時的な症状として保護者が達観することも重要とされています。
- b:正
- げっぷの不足や啼泣時の空気の飲み込みにより、消化管に過剰な空気が入ることが疳の原因に関連することがあります。
- c:誤
- 小青竜湯は感冒やアレルギー性鼻炎等に用いられる漢方処方製剤であり、小児の疳には適応がありません。
- d:正
- 漢方処方製剤は、用法用量に年齢下限がなくても、生後3ヶ月未満の乳児には使用しないこととされています。
覚えるポイント
- 漢方処方製剤は生後3ヶ月未満の乳児には使用しない
- 小青竜湯は鼻炎・かぜ薬であり小児疳症の適応はない
間違えやすいところ
- 年齢下限が明記されていない漢方処方でも生後3ヶ月未満は使用不可である点を見落とさない。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験問題・長野県(令和3年9月9日実施)
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.7 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
鎮咳去痰薬の配合成分の作用と注意点
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / カルボシステイン / ジヒドロコデインリン酸塩
次の表は、ある鎮咳去痰薬に含まれている成分の一覧である。 〔6錠中〕 ・L-カルボシステイン 750mg ・クレマスチンフマル酸塩 1.34mg ・ジヒドロコデインリン酸塩 30mg ・dl-メチルエフェドリン塩酸塩 75mg ・無水カフェイン 90mg ・セネガ乾燥エキス 36mg この鎮咳去痰薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a L-カルボシステインは、粘液成分の含量比を調整し痰の切れを良くする作用も示す。 b クレマスチンフマル酸塩は、気道粘膜からの粘液の分泌を促進する作用を示す。 c ジヒドロコデインリン酸塩は、交感神経系を刺激して気管支を拡張させる作用を示す。 d 本剤は、15歳未満の小児へ使用してはいけない。
解答・解説を表示
解答
4
解説
鎮咳去痰薬には、中枢に作用して咳を鎮める鎮咳成分、気管支を拡張させる成分、粘液を調整・溶解・分泌促進して排出しやすくする去痰成分、アレルギー反応を抑える抗ヒスタミン成分が目的に応じて配合されます。
解き方
- 各成分の薬効群(去痰薬、抗ヒスタミン薬、中枢性鎮咳薬等)を特定する。
- 記述a~cについて、それぞれの成分本来の作用機序と照合する。
- 記述dについて、ジヒドロコデインリン酸塩の小児に対する禁忌年齢(12歳未満)を確認し、正誤を判定する。
- 選択肢 1不正解
- bのクレマスチンフマル酸塩は抗ヒスタミン成分であり、分泌促進作用ではないため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aは正しい記述であり、dの禁忌対象は12歳未満であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cのジヒドロコデインリン酸塩は咳嗽中枢に作用する成分であり、気管支拡張作用ではないため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aのみが正しく、b、c、dはいずれも誤りであるため、この組合せが正答です。
- 選択肢 5不正解
- aが誤りでb、c、dが正とされており、すべての判定が逆になっているため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- L-カルボシステインは粘液成分の含量比を調整して粘性を低下させ、痰の切れを良くする去痰作用を示します。
- b:誤
- クレマスチンフマル酸塩は抗ヒスタミン成分であり、アレルギー性の咳やくしゃみを抑える作用を示します。粘液分泌促進ではありません。
- c:誤
- ジヒドロコデインリン酸塩は中枢性麻薬性鎮咳成分であり、延髄の咳嗽中枢に作用して咳を鎮めます。気管支拡張作用はアドレナリン作動成分等の特徴です。
- d:誤
- ジヒドロコデインリン酸塩等のコデイン類を含む医薬品において、呼吸抑制のリスクから使用禁忌とされる小児は「12歳未満」です。
覚えるポイント
- ジヒドロコデインリン酸塩やコデインリン酸塩水和物は、呼吸抑制のリスクがあるため12歳未満の小児に使用してはならない。
間違えやすいところ
- コデイン類の小児禁忌を「15歳未満」と誤認しないように「12歳未満」であることを正確に覚える。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和3年版対応)
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.7 ↗(www.pref.nagano.lg.jp) / 正答一覧(PDF:72KB) p.1 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
鎮咳去痰薬の配合成分の薬理・生薬
主な医薬品とその作用 · ジプロフィリン / ハンゲ / セキサン / メチルエフェドリン塩酸塩
鎮咳去痰薬に含まれている成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a ジプロフィリンは自律神経系を介して気管支の平滑筋を弛緩させることにより、気管支を拡張させる。 b ハンゲは中枢性の鎮咳作用を示す生薬成分として配合される場合がある。 c セキサンはヒガンバナ科のヒガンバナ鱗茎を基原とする生薬で、去痰作用を期待して用いられる。 d メチルエフェドリン塩酸塩は、甲状腺機能障害の診断を受けた人では、症状を悪化させるおそれがある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
気管支拡張成分には自律神経(交感神経)を介して作用するアドレナリン作動成分と、自律神経系を介さず平滑筋に直接作用するキサンチン系成分(ジプロフィリン等)があります。
解き方
- 記述aのジプロフィリンの作用機序(自律神経系を介するか直接か)を確認する。
- 記述b・cの生薬(ハンゲ、セキサン)の効能・基原を確認する。
- 記述dのメチルエフェドリン塩酸塩の基礎疾患に対する注意点(甲状腺機能障害)を確認する。
- 選択肢 1不正解
- aは誤り、bとdは正しいため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが誤り、b、c、dがすべて正しいため、この組合せが正答です。
- 選択肢 3不正解
- aは誤り、cは正しい生薬の基原・作用の説明であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- dは甲状腺機能障害で症状を悪化させるおそれがあるため正しい記述です。
- 選択肢 5不正解
- bのハンゲは中枢性鎮咳作用を持つため正しい記述です。
答えの内訳
- a:誤
- ジプロフィリンなどのキサンチン系成分は、自律神経系を介さずに気管支平滑筋に直接作用して弛緩させます。
- b:正
- ハンゲ(半夏)は、延髄の咳嗽中枢に作用して咳を抑える中枢性の鎮咳作用を示す生薬成分です。
- c:正
- セキサン(石蒜)はヒガンバナ科のヒガンバナの鱗茎を基原とし、去痰作用を期待して配合されます。
- d:正
- メチルエフェドリン塩酸塩はアドレナリン作動成分であり、交感神経興奮により甲状腺機能障害の症状を悪化させるおそれがあります。
覚えるポイント
- キサンチン系成分(ジプロフィリン)は「自律神経系を介さずに直接」気管支平滑筋を弛緩させる。
間違えやすいところ
- アドレナリン作動成分(自律神経系を介する)とキサンチン系成分(平滑筋に直接作用する)の作用経路の混同に注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和3年版対応)
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.8 ↗(www.pref.nagano.lg.jp) / 正答一覧(PDF:72KB) p.1 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
鎮咳去痰薬の成分の特徴と副作用
主な医薬品とその作用 · ノスカピン / マオウ / カンゾウ
鎮咳去痰薬に含まれている成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a ノスカピンは、麻薬性鎮咳成分とも呼ばれ、長期連用や大量摂取によって倦怠感や虚脱感、多幸感等が現れることがある。 b マオウは、交感神経系への刺激作用によって、心臓血管系や、肝臓でのエネルギー代謝等にも影響が生じることが考えられる。 c カンゾウを大量に摂取すると、偽アルドステロン症を引き起こすことがある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
中枢性鎮咳成分はオピオイド受容体に作用して咳を鎮めますが、コデイン類のような麻薬性成分と、ノスカピンやデキストロメトルファンなどの非麻薬性成分(習慣性・依存性がないとされるもの)に大別されます。
解き方
- ノスカピンが非麻薬性鎮咳成分であること、習慣性や多幸感等を生じないことを確認する。
- マオウの交感神経刺激作用による循環器系・代謝系への影響を確認する。
- カンゾウの主成分と大量摂取による偽アルドステロン症のリスクを確認する。
- 選択肢 1不正解
- aはノスカピンが非麻薬性であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aは誤り、cは正しい記述であるため選択肢2は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aは誤り、bは正しい記述であるため選択肢3は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bのマオウに関する記述は正しいため選択肢4は誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが誤り、bおよびcが正しいため、この組合せが正答です。
答えの内訳
- a:誤
- ノスカピンは非麻薬性鎮咳成分です。問題文の麻薬性鎮咳成分や依存性・多幸感等に関する記述はコデインリン酸塩水和物等の麻薬性鎮咳成分についてのものです。
- b:正
- マオウはエフェドリン類を含有し、交感神経興奮作用によって心臓血管系や代謝系に影響を及ぼすことがあります。
- c:正
- カンゾウ(甘草)に含まれるグリチルリチン酸の大量摂取や連用により、偽アルドステロン症(低カリウム血症、高血圧、むくみ等)を生じることがあります。
覚えるポイント
- ノスカピン、デキストロメトルファン、チペピジンは「非麻薬性」鎮咳成分である。
間違えやすいところ
- ノスカピンを麻薬性鎮咳成分と混同しないように注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和3年版対応)
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.8 ↗(www.pref.nagano.lg.jp) / 正答一覧(PDF:72KB) p.1 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
強心薬の成分と服用法
主な医薬品とその作用 · 強心薬 / ゴオウ / センソ / ロクジョウ
次の表は、ある強心薬に含まれている成分の一覧である。 〔4粒中〕 ・ゴオウ 2.0mg ・センソ 4.0mg ・ジンコウ末 4.0mg ・ガジュツ末 3.6mg ・ニンジン末 4.4mg ・ユウタン 0.4mg ・カンゾウ末 1.6mg ・オウレンエキス 0.6mg ・ロクジョウ末 1.0mg この強心薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a ゴオウは、ヒキガエル科のシナヒキガエル等の毒腺の分泌物を集めたものを基原とする生薬である。 b センソは、ウシ科のウシの胆嚢中に生じた結石を基原とする生薬である。 c ロクジョウ末は、シカ科のジャコウジカの雄の麝香腺分泌物を基原とする生薬である。 d 本剤は、口内で噛み砕いて服用する必要がある。
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解答
5
解説
強心薬に配合される動物生薬(センソ、ゴオウ、ジャコウ、ロクジョウ)はその基原動物と採取部位が厳密に区別されます。また、センソは局所麻酔作用を有するため噛まずに服用する必要があります。
解き方
- 生薬の基原記述a~cを精査し、ゴオウ(牛の胆石)、センソ(ヒキガエルの分泌物)、ロクジョウ(鹿の幼角)、ジャコウ(麝香腺)の入れ替えを見抜く。
- センソ配合強心薬の服用上の注意点(口内で噛み砕かないこと)を確認する。
- a~dの正誤を判定し、すべて誤りであることを導く。
- 選択肢 1不正解
- a、c、dがいずれも誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- a、bはいずれも基原が入れ替わっており誤りです。
- 選択肢 3不正解
- dの噛み砕いて服用するという記述は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- b、c、dがいずれも誤りであるため不正解です。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dのすべての記述が誤りであるため、この組合せが正答です。
答えの内訳
- a:誤
- ヒキガエル科の毒腺の分泌物は「センソ」の基原です。ゴオウはウシ科のウシの胆嚢中に生じた結石です。
- b:誤
- ウシの胆嚢中に生じた結石は「ゴオウ」の基原です。センソはシナヒキガエル等の耳腺分泌物等です。
- c:誤
- ジャコウジカの雄の麝香腺分泌物は「ジャコウ」の基原です。ロクジョウ(鹿茸)はシカ科のマンシュウアカジカ等の幼角です。
- d:誤
- センソを含有する製剤を口中で噛み砕くと、局所麻酔作用により舌や口唇が麻痺するため、噛まずに服用しなければなりません。
覚えるポイント
- センソを含む丸剤等の強心薬は、口中で噛み砕くと舌や口内が麻痺するため「噛まずに服用」する。
間違えやすいところ
- ゴオウ(牛の結石)とセンソ(ヒキガエルの分泌物)、ジャコウ(麝香腺)とロクジョウ(鹿の角)の基原混同に注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和3年版対応)
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.9 ↗(www.pref.nagano.lg.jp) / 正答一覧(PDF:72KB) p.1 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
高コレステロール改善薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · パンテチン / ソイステロール / ビタミンE / ルチン
高コレステロール改善薬に含まれている成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a パンテチンは、高密度リポタンパク質(HDL)の異化排泄を促進し、リポタンパクリパーゼ活性を高めて、低密度リポタンパク質(LDL)産生を高める作用がある。 b 大豆油不鹸化物(ソイステロール)は、腸管におけるコレステロールの吸収を抑える働きがあるとされる。 c ビタミンEは、コレステロールからの過酸化脂質の生成を抑えるほか、末梢血管における血行を促進する作用があるとされる。 d ルチンは、高血圧等における毛細血管の補強、強化の効果を期待して用いられる。
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解答
5
解説
高コレステロール改善薬は、血中脂質の代謝改善(パンテチン)、腸管からの吸収抑制(大豆油不鹸化物)、過酸化脂質の抑制と末梢血行改善(ビタミンE)、血管補強(ルチン)などを目的とした成分で構成されます。
解き方
- パンテチンの作用機序(LDLの異化排泄促進、HDL産生促進)を確認し、記述aの正誤を判断する。
- 大豆油不鹸化物の作用(コレステロール吸収抑制)を確認する。
- ビタミンEおよびルチンの血管・脂質に対する作用を確認する。
- 選択肢 1不正解
- aはLDLとHDLの作用が逆に記載されており誤りで、c・dは正しいため不適です。
- 選択肢 2不正解
- dのルチンに関する記述は正しいため選択肢2は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aは誤り、bは正しい記述であるため選択肢3は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- b、c、dがいずれも正しい記述であるため選択肢4は誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが誤りで、b、c、dがすべて正しい記述であるため、この組合せが正答です。
答えの内訳
- a:誤
- パンテチンは、低密度リポタンパク質(LDL)等の異化排泄を促進し、リポタンパクリパーゼ活性を高めて高密度リポタンパク質(HDL)産生を高めます。記述はLDLとHDLが入れ替わっています。
- b:正
- 大豆油不鹸化物(ソイステロール)は、腸管におけるコレステロールの吸収を抑制する作用があります。
- c:正
- ビタミンE(トコフェロール等)は、過酸化脂質の生成抑制作用や、末梢血行促進作用を有します。
- d:正
- ルチンはビタミン様物質で、毛細血管を補強・強化する効果を期待して配合されます。
覚えるポイント
- パンテチンは「LDL(悪玉)の排泄を促進」し、「HDL(善玉)の産生を高める」。
間違えやすいところ
- パンテチンの作用におけるHDLとLDLの役割の入れ替え出題に注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和3年版対応)
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.10 ↗(www.pref.nagano.lg.jp) / 正答一覧(PDF:72KB) p.1 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
貧血用薬の成分と服用時の注意
主な医薬品とその作用 · 貧血用薬 / 鉄製剤 / ビタミンC / ビタミンB12 / タンニン酸
次の表は、ある貧血用薬に含まれている成分の一覧である。 〔1錠中〕 ・溶性ピロリン酸第二鉄 79.5mg ・ビタミンC 50mg ・ビタミンE酢酸エステル 10mg ・ビタミンB12 50µg ・葉酸 1mg この貧血用薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 本剤により、便が赤色になることがある。 b ビタミンCは、正常な赤血球の形成を目的として配合されている。 c ビタミンB12は、消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つことを目的として配合されている。 d 服用前後30分はタンニン酸を含む飲食物の摂取を控える。
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解答
4
解説
貧血用薬(鉄製剤)では、鉄の吸収を促す還元剤としてビタミンC、赤血球の形成を助ける成分としてビタミンB12や葉酸が補助的に配合されます。また、吸収阻害を防ぐためタンニン酸含有飲料との併用を避けます。
解き方
- 鉄化合物の排泄による便の着色(黒色)を確認し、記述aを誤りと判断する。
- ビタミンC(鉄の吸収促進)とビタミンB12(赤血球形成)の目的が入れ替わっていることを確認し、b・cを誤りと判断する。
- タンニン酸との相互作用(吸収阻害)を確認し、記述dを正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- bとcの配合目的が逆転しており、dは正しいため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cのビタミンB12は赤血球形成を助ける成分であり、鉄の吸収促進ではないため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aの便の色は黒色であり赤色ではないため誤りです。
- 選択肢 4正解
- a、b、cが誤りで、dのみが正しいため、この組合せが正答です。
- 選択肢 5不正解
- aとbが正とされているため誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- 鉄製剤を服用すると、吸収されなかった鉄が酸化されて便が黒色になります。赤色ではありません。
- b:誤
- ビタミンCは、鉄を還元して消化管内で鉄が吸収されやすい状態(2価の鉄)に保つために配合されます。赤血球形成目的ではありません。
- c:誤
- ビタミンB12や葉酸は、骨髄での正常な赤血球の形成(造血)を助ける目的で配合されます。鉄の吸収促進目的ではありません。
- d:正
- お茶やコーヒー等に含まれるタンニン酸は鉄と結合して不溶性の塩を形成し、鉄の吸収を阻害するため、服用前後30分は摂取を控える必要があります。
覚えるポイント
- 鉄製剤の服用によって便は「黒色」になる(出血による血便との鑑別が必要)。
間違えやすいところ
- ビタミンC(鉄の吸収を助ける)とビタミンB12・葉酸(赤血球の形成を助ける)の役割を取り違えないように注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和3年版対応)
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.10 ↗(www.pref.nagano.lg.jp) / 正答一覧(PDF:72KB) p.1 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
循環器用薬の配合成分の作用
主な医薬品とその作用 · 循環器用薬 / コウカ / ユビデカレノン / ヘプロニカート
循環器用薬及びその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 生薬成分であるコウカは、末梢の血行を促して鬱血を除く作用があるとされる。 b ユビデカレノンは、肝臓や心臓などの臓器に多く存在し、エネルギー代謝に関与する酵素の働きを助ける。 c ヘプロニカートは、ニコチン酸が遊離し、そのニコチン酸の働きによって末梢の血液循環を改善する作用を示すとされる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
循環器用薬には、心筋のエネルギー代謝を高めて心臓の働きを助けるユビデカレノンや、末梢血管を拡張・血行促進して心臓の負担を軽減するニコチン酸誘導体(ヘプロニカート等)や生薬成分が用いられます。
解き方
- コウカの基原および鬱血除去・血行促進作用を確認する。
- ユビデカレノンの生体内局在(心臓・肝臓)とエネルギー産生補助作用を確認する。
- ヘプロニカートの作用機序(ニコチン酸遊離による末梢血行改善)を確認し、全記述の正誤を判定する。
- 選択肢 1不正解
- bおよびcの記述も正しいため、選択肢1は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aのコウカに関する記述は正しいため、選択肢2は誤りです。
- 選択肢 3正解
- a、b、cの記述がいずれも正しいため、この組合せが正答です。
- 選択肢 4不正解
- aおよびcの記述も正しいため、選択肢4は誤りです。
答えの内訳
- a:正
- コウカ(紅花)はキク科のベニバナの管状花を基原とし、末梢血行を促して鬱血を除く作用があります。
- b:正
- ユビデカレノン(コエンザイムQ10)は、心臓や肝臓に多く存在し、エネルギー代謝に関与して心筋の活動を助けます。
- c:正
- ヘプロニカートは体内で代謝されてニコチン酸を遊離し、末梢血管を拡張して血流を改善します。
覚えるポイント
- ヘプロニカートやイノシトールヘキサニコチネートは体内で「ニコチン酸」が遊離して末梢血管を拡張する。
間違えやすいところ
- ユビデカレノンは心筋の収縮力を直接強めるジギタリス様作用ではなく、エネルギー代謝酵素を助ける成分である点に注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和3年版対応)
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.11 ↗(www.pref.nagano.lg.jp) / 正答一覧(PDF:72KB) p.1 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
婦人薬に適する漢方処方製剤の鑑別
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 加味逍遙散 / 婦人薬 / 更年期障害
50歳女性、婦人病の症状に良い漢方処方製剤はないかドラッグストアに相談に来られた。状態や症状を確認したところ、体力は中等度以下でのぼせ感があり、肩がこり、疲れやすく、精神不安やいらだちなどの精神神経症状、ときに便秘の傾向のあるものの冷え症、虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期障害、不眠症があることがわかった。次の漢方処方製剤のうち、最も推奨すべきものはどれか。
解答・解説を表示
解答
2
解説
婦人薬として用いられる漢方処方は、体力の程度(虚実)や「のぼせ」「冷え」「精神神経症状(いらだち、不安等)」「便秘の有無」などの随伴症状によって厳密に使い分けられます。
解き方
- 相談者の体力(中等度以下・虚弱)を確認し、実証向けの処方(桃核承気湯:体力中等度以上)を除外する。
- 特徴的な症状である「精神不安やいらだち」「のぼせ感」「ときに便秘の傾向」から、加味逍遙散の証と一致することを確認する。
- 温清飲(皮膚が枯燥して色浅黒い等)や五積散(胃腸炎、腰痛、頭痛等)の適応との違いを比較して確定する。
- 選択肢 1不正解
- 桃核承気湯は「体力中等度以上」で、のぼせて便秘しがちな人に向く処方であるため不適です。
- 選択肢 2正解
- 加味逍遙散は体力中等度以下で、のぼせ感、肩こり、精神不安やいらだち、ときに便秘傾向がある更年期障害等に適するため推奨されます。
- 選択肢 3不正解
- 温清飲は体力中等度で、皮膚は枯燥して色浅黒く、のぼせる傾向があるものに適するため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 五積散は体力中等度又はやや虚弱で、冷えがあって胃腸炎、腰痛、神経痛等があるものに適するため不適です。
覚えるポイント
- 加味逍遙散は「体力中等度以下」「精神不安・いらだち等の精神神経症状」「ときに便秘」が重要キーワード。
間違えやすいところ
- 桃核承気湯(体力中等度以上・便秘がち)と加味逍遙散(体力中等度以下・ときに便秘)の体力差の判定を取り違えないようにする。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和3年版対応)
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.11 ↗(www.pref.nagano.lg.jp) / 正答一覧(PDF:72KB) p.1 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
鼻炎用内服薬の配合成分とその作用・副作用
主な医薬品とその作用 · 鼻炎用内服薬 / プソイドエフェドリン塩酸塩 / フェニレフリン塩酸塩 / クロルフェニラミンマレイン酸塩 / ベラドンナ総アルカロイド
ある鼻炎用内服薬(4カプセル中:プソイドエフェドリン塩酸塩120mg、フェニレフリン塩酸塩10mg、クロルフェニラミンマレイン酸塩8mg、ベラドンナ総アルカロイド0.4mg、グリチルリチン酸45mg、無水カフェイン100mg)に関する記述a~dの正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a プソイドエフェドリン塩酸塩は、長期間にわたって連用された場合、薬物依存につながるおそれがある。 b フェニレフリン塩酸塩は、鼻腔内の刺激を伝達する副交感神経系の働きを抑えることによって、鼻汁分泌やくしゃみを抑えることを目的として、配合されている。 c クロルフェニラミンマレイン酸塩は、排尿困難や口渇、便秘等を生じさせることがある。 d ベラドンナ総アルカロイドは、交感神経系を刺激して鼻粘膜の血管を収縮させることによって鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを目的として、配合されている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
鼻炎用内服薬には、鼻粘膜の血管を収縮させて充血・腫れを和らげるアドレナリン作動成分(交感神経刺激)、ヒスタミンの働きを抑える抗ヒスタミン成分、副交感神経を遮断して鼻汁分泌を抑える抗コリン成分が目的に応じて組み合わせて配合されます。
解き方
- 記述a:プソイドエフェドリン塩酸塩は交感神経刺激作用に加え、中枢興奮作用があり、連用により依存を生じるおそれがあるため正しい記述です。
- 記述b:フェニレフリン塩酸塩はアドレナリン作動成分であり、副交感神経を抑えるのではなく、交感神経を刺激して血管を収縮させるため誤りです。
- 記述c:クロルフェニラミンマレイン酸塩は抗ヒスタミン成分ですが、抗コリン作用も併せ持つため排尿困難や口渇、便秘等を生じることがあり正しい記述です。
- 記述d:ベラドンナ総アルカロイドは抗コリン成分であり、副交感神経系を抑制して鼻汁分泌やくしゃみを抑える作用を示すため誤りです。
- 選択肢 1不正解
- 記述dが誤りであるため不適です。ベラドンナ総アルカロイドは抗コリン成分です。
- 選択肢 2不正解
- 記述bが誤り、記述cが正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤の組合せであり正しい選択肢です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正、記述dが誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが正、記述bとdが誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- フェニレフリンはアドレナリン作動成分(充血・腫れ改善)、ベラドンナ総アルカロイドは抗コリン成分(鼻汁分泌抑制)です。
間違えやすいところ
- アドレナリン作動成分と抗コリン成分の作用メカニズムを入れ違えて誤認しやすいので注意が必要です。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験(長野県)後半・問77、試験問題PDF 12ページ
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.12 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
内服アレルギー用薬の成分とその留意点・副作用
主な医薬品とその作用 · 内服アレルギー用薬 / モノアミン酸化酵素阻害剤 / 抗ヒスタミン成分 / ブロメライン / メキタジン
内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む。)及びその成分に関する記述a~dの正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 医療機関でセレギリン塩酸塩等のモノアミン酸化酵素阻害剤が処方されて治療を受けている人は、プソイドエフェドリン塩酸塩が配合された鼻炎用内服薬の使用を避ける必要がある。 b 抗ヒスタミン成分は、ヒスタミンの働きのみを選択的に抑えるので、排尿困難の症状がある人、緑内障の診断を受けた人も問題なく使用できる。 c 皮膚や鼻粘膜の炎症を和らげることを目的として、ブロメラインが配合されている場合がある。 d メキタジンについては、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)、肝機能障害、血小板減少を生じることがある。
解答・解説を表示
解答
1
解説
抗アレルギー成分やアドレナリン作動成分、抗炎症酵素成分などは、他の疾患や併用薬との相互作用・重篤な副作用に配慮して適正に使用する必要があります。
解き方
- 記述a:モノアミン酸化酵素阻害剤(セレギリン塩酸塩等)との併用により、プソイドエフェドリン塩酸塩の分解が抑制されて急激な血圧上昇等を招くおそれがあるため正しい記述です。
- 記述b:抗ヒスタミン成分はアセチルコリン受容体も遮断する抗コリン作用を持つため、排尿困難や緑内障を悪化させるおそれがあり誤りです。
- 記述c:ブロメラインはパイナップルの茎等から抽出されたタンパク質分解酵素で、抗炎症作用を目的として配合されるため正しい記述です。
- 記述d:メキタジンはまれに重篤な副作用としてショック、肝機能障害、血小板減少を生じる可能性があるため正しい記述です。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正の正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- 記述bが誤り、記述cおよびdが正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aおよびcが正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正、記述bが誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aおよびdが正しい記述であるため不適です。
覚えるポイント
- 抗ヒスタミン成分は抗コリン作用を併せ持ち、排尿困難や緑内障の患者には使用注意または禁忌となります。
間違えやすいところ
- メキタジンの重篤な副作用に血小板減少が含まれる点を見落としやすいので注意しましょう。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験(長野県)後半・問78、試験問題PDF 12ページ
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.12 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
鼻炎用点鼻薬の成分とその作用・注意点
主な医薬品とその作用 · 鼻炎用点鼻薬 / ナファゾリン塩酸塩 / クロルフェニラミンマレイン酸塩 / ベンザルコニウム塩化物 / リドカイン
ある鼻炎用点鼻薬(1mL中:ナファゾリン塩酸塩0.5mg、クロルフェニラミンマレイン酸塩5.0mg、ベンザルコニウム塩化物0.2mg、リドカイン3.0mg)に関する記述a~dの正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a ナファゾリン塩酸塩は、過度に使用すると鼻粘膜の血管が反応しなくなり、逆に血管が収縮して二次充血を招き、鼻づまり(鼻閉)がひどくなりやすい。 b クロルフェニラミンマレイン酸塩は、肥満細胞からヒスタミンの遊離を抑える作用を示す。 c ベンザルコニウム塩化物は、鼻粘膜の過敏性や痛みや痒みを抑えることを目的として、配合されている。 d リドカインは、鼻粘膜を清潔に保ち、細菌による二次感染を防止することを目的として、配合されている。
解答・解説を表示
解答
2
解説
点鼻薬には局所血管収縮成分、抗ヒスタミン成分、殺菌消毒成分、局所麻酔成分などが配合され、各成分の薬理作用と過剰使用時のリスクを正確に区別することが重要です。
解き方
- 記述a:ナファゾリン塩酸塩などの血管収縮成分は、連用・過度使用により「逆に血管が拡張して」二次充血を招くため「血管が収縮して」とする記述は誤りです。
- 記述b:クロルフェニラミンマレイン酸塩は受容体拮抗作用によりヒスタミンの働きを抑える成分であり、ヒスタミン遊離抑制作用(肥満細胞の安定化)を示すのはクロモグリク酸ナトリウム等であるため誤りです。
- 記述c:ベンザルコニウム塩化物は殺菌消毒成分であり、鼻粘膜の過敏性や痛みを抑える成分ではないため誤りです。
- 記述d:リドカインは局所麻酔成分であり、痛みや痒みを和らげる目的で配合されるもので、二次感染防止の殺菌消毒成分ではないため誤りです。
- 選択肢 1不正解
- a、b、cはいずれも誤った記述であるため不適です。
- 選択肢 2正解
- 記述a、b、c、dのすべてが誤りであり、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- cとdは成分の作用と目的が入れ替わっており誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bはヒスタミン遊離抑制ではなく受容体遮断作用であるため不適です。
覚えるポイント
- 点鼻薬の血管収縮薬の過度使用では「血管拡張による二次充血(リバウンド鼻閉)」が起こります。
間違えやすいところ
- ベンザルコニウム塩化物(殺菌消毒)とリドカイン(局所麻酔)の目的の取り違えに注意が必要です。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験(長野県)後半・問79、試験問題PDF 13ページ
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.13 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用妊娠検査薬の検出ホルモンと使用・保管上の注意
主な医薬品とその作用 · 妊娠検査薬 / ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン / 検体 / 保管方法
妊娠検査薬に関する次の記述について、( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組合せを1つ選びなさい。 妊娠が成立すると、胎児(受精卵)を取り巻く絨毛細胞から( a )が分泌され始める。妊娠検査薬は、尿中の( a )の有無を調べるものであり、検体としては、( b )の尿が向いている。検査薬が( c )に保管されていたりすると、設計どおりの検出感度を発揮できなくなるおそれがある。
解答・解説を表示
解答
1
解説
一般用妊娠検査薬は、胎盤の絨毛細胞から分泌されるヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)を尿中から検出する検査薬です。濃縮された起床直後の尿が適しており、冷温での反応性低下や結露を防ぐため冷蔵庫保管は避けます。
解き方
- ( a )の選定:絨毛細胞から分泌されるのはヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)です。
- ( b )の選定:検体としては、hCG濃度が高く保たれやすい「起床直後(早朝尿)」の尿が向いています。
- ( c )の選定:検査薬は通常「室温」で保管すべきであり、「冷蔵庫内」に保管すると反応速度が落ちたり結露によって正確な判定感度を発揮できなくなるおそれがあります。
- 選択肢 1正解
- a:ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン、b:起床直後、c:冷蔵庫内が入る正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- bは起床直後、cは冷蔵庫内が入るべきであるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cは感度低下の原因となる「冷蔵庫内」が入るため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aはエストラジオールではなくヒト絨毛性性腺刺激ホルモンであるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aはヒト絨毛性性腺刺激ホルモン、bは起床直後であるため誤りです。
覚えるポイント
- 妊娠検査薬の検出対象はhCG(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)、検体は起床直後尿、保管は室温(冷蔵庫保管は避ける)です。
間違えやすいところ
- 「保管されていたりすると感度を発揮できなくなる」という文脈のため、不適切な保管場所である「冷蔵庫内」が入る点を取り違えないようにしましょう。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験(長野県)後半・問80、試験問題PDF 13ページ
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.13 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
胃に作用する薬及び配合成分の分類と作用・注意点
主な医薬品とその作用 · 胃に作用する薬 / 消化薬 / スクラルファート / 健胃成分 / 抗コリン成分
胃に作用する薬及びその配合成分に関する記述a~dの正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 消化薬は、胃液の分泌亢進による胃酸過多や、それに伴う胸やけ、腹部の不快感、吐き気等の症状を緩和することを目的とする医薬品である。 b スクラルファートはアルミニウムを含む成分であるため、透析を受けている人では使用を避ける必要がある。 c 味覚や嗅覚に対する刺激作用による健胃成分として、乾燥酵母やカルニチン塩化物が配合されている場合がある。 d 過剰な胃液の分泌を抑える作用を期待して、副交感神経の伝達物質であるアセチルコリンの働きを抑えるロートエキスやピレンゼピン塩酸塩が配合されている場合がある。
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解答
2
解説
胃に作用する薬は、制酸薬(胃酸中和)、健胃薬(胃機能亢進)、消化薬(消化補助)、胃粘膜保護修復薬、抗コリン薬(胃酸分泌・運動抑制)等に分類され、各成分の作用機序や禁忌を把握する必要があります。
解き方
- 記述a:問題文の記述は「制酸薬」の目的であり、消化薬は消化酵素等により炭水化物・タンパク質・脂質等の分解を促す目的であるため誤りです。
- 記述b:スクラルファートはアルミニウムを含有するため、アルミニウム脳症等のリスクがある透析受療者には禁忌であり正しい記述です。
- 記述c:味覚や嗅覚を刺激して胃液分泌を促す健胃成分は苦味薬・芳香性生薬等であり、乾燥酵母やカルニチン塩化物は味覚・嗅覚刺激によるものではないため誤りです。
- 記述d:ロートエキスやピレンゼピン塩酸塩は抗コリン作用によりアセチルコリンの働きを抑え、胃酸分泌を抑制するため正しい記述です。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが誤り、記述dが正しいため不適です。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正の正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aおよびcが誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aおよびcが誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- アルミニウム含有成分(スクラルファート、合成ヒドロタルサイト等)は透析を受けている人には禁忌です。
間違えやすいところ
- 消化薬(消化促進)と制酸薬(胃酸中和・胃酸過多の改善)の定義を混同しないようにしましょう。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験(長野県)後半・問81、試験問題PDF 14ページ
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.14 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
複合胃腸薬の配合成分とその薬理・注意事項
主な医薬品とその作用 · 胃腸薬 / トリメブチンマレイン酸塩 / ロートエキス / 制酸成分 / メタケイ酸アルミン酸マグネシウム
ある胃腸薬(6錠中:トリメブチンマレイン酸塩300mg、ビオヂアスターゼ2000 120mg、リパーゼAP6 45mg、カンゾウ末150mg、ロートエキス30mg、炭酸水素ナトリウム300mg、沈降炭酸カルシウム600mg、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム240mg)に関する記述a~dの正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a トリメブチンマレイン酸塩は、腸粘膜のタンパク質と結合して不溶性の膜を形成し、腸粘膜をひきしめる(収斂)ことにより、腸粘膜を保護することを目的として配合されている。 b 本剤の服用により母乳が出にくくなることがある。 c 酸度の高い食品と一緒に使用すると胃酸に対する中和作用が低下することが考えられるため、炭酸飲料等での服用は適当でない。 d メタケイ酸アルミン酸マグネシウムは、胃酸の中和作用のほか、胃粘膜にゼラチン状の皮膜を形成して保護する作用もあるとされる。
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解答
1
解説
胃腸薬に含まれる各有効成分の機能(消化管運動調節、制酸、胃粘膜保護、抗コリン作用など)と、それに伴う服用時の注意点(母乳分泌抑制や酸性飲料との相互作用)を正しく理解することが求められます。
解き方
- 記述a:トリメブチンマレイン酸塩は消化管運動調律作用を持つ胃腸運動調整成分であり、収斂成分(タンパク質と結合して被膜形成)ではないため誤りです。
- 記述b:本剤に含まれるロートエキスには抗コリン作用があり、母乳の分泌を抑制することがあるため正しい記述です。
- 記述c:炭酸水素ナトリウムなどの制酸成分が含まれており、炭酸飲料等の酸度の高い食品と併用すると中和能が消費・低下するため正しい記述です。
- 記述d:メタケイ酸アルミン酸マグネシウムは胃酸を中和する作用に加え、胃粘膜に皮膜を形成して保護する作用を有するため正しい記述です。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正の正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- 記述cおよびdが正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが誤り、記述bが正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤り、記述cが正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが誤り、記述dが正しい記述であるため不適です。
覚えるポイント
- トリメブチンマレイン酸塩は腸運動の低下時・亢進時のいずれにも対応する消化管運動調節成分です。
間違えやすいところ
- ロートエキス配合製剤は、母乳が出にくくなるほか、乳児への影響(頻脈等)もあるため授乳婦への注意が必要です。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験(長野県)後半・問82、試験問題PDF 15ページ
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.15 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
止瀉薬及び配合成分の作用・注意点
主な医薬品とその作用 · 止瀉薬 / 木クレオソート / ロペラミド塩酸塩 / 収斂成分 / タンニン酸ベルベリン
止瀉薬及びその配合成分に関する記述a~dの正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 木クレオソートは、殺菌作用のほか、局所麻酔作用もあるとされる。 b ロペラミド塩酸塩は、腸管内の異常発酵等によって生じた有害な物質を吸着させることを目的として用いられる。 c 収斂成分を主体とする止瀉薬は、細菌性の下痢や食中毒のときに使用して腸の運動を鎮めると、かえって状態を悪化させるおそれがある。 d タンニン酸ベルベリンに含まれるベルベリンは、牛乳に含まれるタンパク質から精製された成分である。
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解答
4
解説
止瀉薬には腸運動抑制成分、収斂成分、殺菌成分、吸着成分などがあります。感染性下痢での止瀉薬使用リスクや、生薬由来・牛乳由来などの成分基原の違いを正しく把握します。
解き方
- 記述a:木クレオソートは腸内殺菌作用に加えて局所麻酔作用を有するため正しい記述です。
- 記述b:ロペラミド塩酸塩はオピオイド受容体に作用して腸管運動を抑制する成分であり、有害物質を吸着させる成分(炭酸カルシウムや薬用炭等)ではないため誤りです。
- 記述c:収斂成分などで感染性下痢や食中毒の際に腸運動を止めると、病原菌や毒素の体外排出が妨げられ悪化するおそれがあるため正しい記述です。
- 記述d:ベルベリンはキハダやオウレン等の生薬に含まれるアルカロイド成分であり、牛乳タンパク質から精製された成分(アルブミン)ではないため誤りです。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが正、記述bが誤りであるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述dが誤りであるため不適です。牛乳由来タンパク質はタンニン酸アルブミンのアルブミンです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aおよびcが正、記述bが誤りであるため不適です。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤の正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- 記述bおよびdが誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- ベルベリンは生薬由来の殺菌・抗炎症アルカロイド、タンニン酸アルブミンのアルブミンが牛乳由来タンパク質です。
間違えやすいところ
- ロペラミド塩酸塩は強力な腸管運動抑制作用を持ち、吸着成分(炭酸カルシウム等)とは異なります。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験(長野県)後半・問83、試験問題PDF 16ページ
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.16 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
瀉下薬配合成分の特徴と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 瀉下薬 / マルツエキス / 酸化マグネシウム / ビサコジル / ヒマシ油
瀉下薬の配合成分に関する記述a~dのうち、正しいものの組合せを1つ選びなさい。 a マルツエキスは、主成分である麦芽糖が腸内細菌によって分解(発酵)して生じるガスによって便通を促すとされている。 b 酸化マグネシウムは、腸内容物の浸透圧を高めることにより、糞便中の水分量を減らす作用がある。 c ビサコジルは、大腸のうち特に結腸や直腸の粘膜を刺激して、排便を促すと考えられている。 d ヒマシ油は、瀉下薬としては比較的作用が穏やかなため、主に3歳未満の乳幼児の便秘に用いられる。
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解答
2
解説
瀉下薬には、腸粘膜を刺激する大腸刺激性瀉下成分(ビサコジルやセンナ等)、腸内容物の浸透圧を高めて便を軟化させる無機塩類(酸化マグネシウム等)、発酵・ガス発生を利用する糖類(マルツエキス)、小腸刺激性成分(ヒマシ油)などがあり、年齢や作用の強さに応じた使い分けが必要です。
解き方
- 記述a:マルツエキスは麦芽糖が発酵して生じるガスにより腸運動を促す穏やかな糖類下剤で、主に乳幼児の便秘に用いられるため正しい記述です。
- 記述b:酸化マグネシウムは浸透圧を高めることで腸管内に水分を引き込み、糞便中の水分量を「増大」させて便を軟化させるため誤りです。
- 記述c:ビサコジルは大腸粘膜(特に結腸や直腸)を直接刺激して蠕動運動を亢進させるため正しい記述です。
- 記述d:ヒマシ油は小腸を刺激する作用の激しい瀉下薬であり、急激な下痢や脱水のおそれがあるため3歳未満の乳幼児には使用を避けることとされており誤りです。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤り(水分量を増やす作用)であるため不適です。
- 選択肢 2正解
- aとcがともに正しい記述の組合せです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bおよびdがともに誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述dが誤り(ヒマシ油は激しい作用を示し乳幼児には禁忌)であるため不適です。
覚えるポイント
- ヒマシ油は小腸刺激性の急激・強力な下剤であり、3歳未満の乳幼児には使用を避けます。
間違えやすいところ
- 酸化マグネシウム等の塩類下剤は便の水分を「増やす」ことで排便を促します。「減らす」とある記述に注意してください。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験(長野県)後半・問84、試験問題PDF 16ページ
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.16 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
便秘に用いられる漢方処方製剤の鑑別
主な医薬品とその作用 · 便秘薬 / 漢方処方製剤 / 麻子仁丸
体力中等度以下で、ときに便が硬く塊状なものの便秘、便秘に伴う頭重、のぼせ、湿疹・皮膚炎、ふきでもの(にきび)、食欲不振、腹部膨満、腸内異常醗酵、痔の緩和に適すとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人では激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすい等の理由で不向きとされ、服用中は他の瀉下薬との併用を避ける必要がある漢方処方製剤として、最も適切なものを1つ選べ。
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解答
4
解説
麻子仁丸は、腸を潤す麻子仁や瀉下作用のあるダイオウなどを含み、便が乾燥して硬く塊状になりやすいタイプの便秘に用いられます。ダイオウを含むため胃腸が弱く下痢しやすい人には不向きであり、他の瀉下薬との併用は避けることとされています。
解き方
- 問題文の「体力中等度以下」「便が硬く塊状」「激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすい」「他の瀉下薬を避ける」という特徴を確認する。
- 瀉下成分(ダイオウ等)を含み、大便の乾燥・硬化に適応がある処方として麻子仁丸を特定する。
- 選択肢 1不正解
- 苓桂朮甘湯は、体力中等度以下でめまい、ふらつき、動悸、息切れなどがある場合に用いられる処方であり、便秘薬ではありません。
- 選択肢 2不正解
- 六君子湯は、体力中等度以下で胃腸が弱く、食欲不振、胃もたれなどがある胃炎・胃痛に用いられる健胃・消化器系の処方です。
- 選択肢 3不正解
- 桔梗湯は、体力に関わらず使用でき、咽喉が腫れて痛む扁桃炎や咽喉炎に用いられる処方です。
- 選択肢 4正解
- 麻子仁丸は体力中等度以下で便が硬く塊状の便秘等に適し、ダイオウを含むため他の瀉下薬との併用を避けることとされており、記述に合致します。
覚えるポイント
- 麻子仁丸:体力中等度以下、便が硬く塊状、ダイオウを含むため他の瀉下薬と併用不可。
間違えやすいところ
- 便秘に用いる漢方処方製剤(大黄甘草湯、麻子仁丸、防風通聖散、大柴胡湯など)について、体力の指標(実証・虚証)や便の性状の違いを取り違えないように注意が必要です。
出題の前提:手引き(令和2年4月改訂)第3章 主な医薬品とその作用「腸の薬(瀉下薬・生薬製剤・漢方処方製剤)」
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.17 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分とその注意点
主な医薬品とその作用 · 胃腸鎮痛鎮痙薬 / パパベリン塩酸塩 / オキセサゼイン / ブチルスコポラミン臭化物
胃腸鎮痛鎮痙薬及びその配合成分に関する記述について、正しいものの組合せを1つ選べ。 a パパベリン塩酸塩は、消化管の平滑筋に直接働いて胃腸の痙攣を鎮める作用を示すほか、胃液分泌を抑える作用もある。 b オキセサゼインは、妊娠中や小児における安全性が確立されておらず、妊婦又は妊娠していると思われる女性、15歳未満の小児では、使用を避けることとされている。 c ブチルスコポラミン臭化物は、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)を生じることが知られている。 d 下痢に伴う腹痛については、胃腸鎮痛鎮痙薬を使用することが適当である。
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解答
3
解説
パパベリン塩酸塩は平滑筋に直接作用して痙攣を抑えますが、抗コリン成分とは異なり胃液分泌抑制作用は持ちません。局所麻酔成分であるオキセサゼインは妊婦や15歳未満の小児には使用を避けます。抗コリン成分であるブチルスコポラミン臭化物ではアナフィラキシー様ショックに留意が必要です。また、下痢に伴う腹痛では安易に鎮痛鎮痙薬を用いると腸管運動の低下により病態悪化を招く恐れがあるため不適当です。
解き方
- 記述aの検討:パパベリン塩酸塩は胃液分泌抑制作用を持たないため誤り。
- 記述bの検討:オキセサゼインは妊婦・15歳未満の小児で使用を避けるため正しい。
- 記述cの検討:ブチルスコポラミン臭化物によるショック(アナフィラキシー)の記載は正しく適切。
- 記述dの検討:下痢に伴う腹痛への安易な胃腸鎮痛鎮痙薬の使用は適当でないため誤り。
- 正しい記述はbとcであり、組合せは3である。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りでcが正しいため誤った選択肢です。
- 選択肢 2不正解
- a、dともに誤りであるため誤った選択肢です。
- 選択肢 3正解
- b、cともに正しい記述であるため正解です。
- 選択肢 4不正解
- bは正しいですが、dが誤りであるため誤った選択肢です。
覚えるポイント
- パパベリン塩酸塩:平滑筋に直接作用(抗コリン作用はなく、胃液分泌抑制作用はない)。
- オキセサゼイン:妊婦・15歳未満の小児は使用を避ける。
間違えやすいところ
- パパベリン塩酸塩を抗コリン成分と混同して「胃液分泌を抑える」としてしまう誤りに注意しましょう。
出題の前提:手引き(令和2年4月改訂)第3章 主な医薬品とその作用「胃腸鎮痛鎮痙薬」
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.17 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
浣腸薬及び駆虫薬の配合成分の作用と副作用
主な医薬品とその作用 · 浣腸薬 / グリセリン / 駆虫薬 / サントニン / パモ酸ピルビニウム
浣腸薬及び駆虫薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで直腸粘膜を刺激し、排便を促す効果を期待して、炭酸水素ナトリウムが用いられる。 b グリセリンが配合された浣腸薬では、排便時に血圧低下を生じて、立ちくらみの症状が現れるおそれがある。 c サントニンは、回虫の自発運動を抑える作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。 d パモ酸ピルビニウムは、回虫に痙攣を起こさせる作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。
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解答
1
解説
浣腸薬において、浸透圧差で水分を取り込むのはグリセリンやソルビトールであり、炭酸水素ナトリウムは炭酸ガスを発生させて直腸粘膜を刺激します。グリセリン浣腸は急速な排便刺激に伴う迷走神経反射等により血圧低下・立ちくらみを生じるおそれがあります。駆虫薬では、サントニンが回虫の自発運動抑制、パモ酸ピルビニウムは蟯虫の呼吸・代謝阻害作用を示します。
解き方
- 記述aの検討:浸透圧の差で水分を取り込むのはグリセリン等の説明であり、炭酸水素ナトリウムは微細な炭酸ガスの発生による刺激であるため誤り。
- 記述bの検討:グリセリン浣腸薬による排便時の立ちくらみ(血圧低下)は正しい記述。
- 記述cの検討:サントニンは回虫の自発運動を抑えて排便とともに排出させるため正しい。
- 記述dの検討:パモ酸ピルビニウムは蟯虫の呼吸や代謝に関与する酵素を阻害して駆除する成分であり、回虫に痙攣を起こさせる作用ではないため誤り。
- 正誤パターン「誤、正、正、誤」に合致する選択肢1を選択する。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤で正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- aが正、bが誤、dが正とされており誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cが誤、dが正とされており誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが正、bが誤とされており誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが正、cが誤、dが正とされており誤りです。
覚えるポイント
- 炭酸水素ナトリウム浣腸:炭酸ガス発生により直腸を刺激。
- グリセリン浣腸:浸透圧の差で水分移動、立ちくらみ(血圧低下)注意。
- パモ酸ピルビニウム:蟯虫(ぎょうちゅう)に適用、赤色に着色。
間違えやすいところ
- パモ酸ピルビニウムを「回虫」駆除薬と誤認しやすい点に注意が必要です(蟯虫に特化)。
出題の前提:手引き(令和2年4月改訂)第3章 主な医薬品とその作用「浣腸薬」「駆虫薬」
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.18 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
外用痔疾用薬の配合成分とその作用・使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 外用痔疾用薬 / ステロイド性抗炎症成分 / メチルエフェドリン塩酸塩 / デカリニウム塩化物
外用痔疾用薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 痔に伴う痒みを和らげることを目的として、デカリニウム塩化物が配合されている場合がある。 b ステロイド性抗炎症成分が配合された注入軟膏では、その含有量によらず長期連用を避ける必要がある。 c メチルエフェドリン塩酸塩が配合された坐剤は、交感神経系に対する刺激作用によって心臓血管系や肝臓でのエネルギー代謝等にも影響を生じることが考えられる。 d 痔疾患に伴う局所の感染を防止することを目的として、ジフェンヒドラミンが配合されている場合がある。
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解答
5
解説
外用痔疾用薬において、デカリニウム塩化物やクロルヘキシジン塩酸塩などは殺菌消毒を目的とし、ジフェンヒドラミンやクロルフェニラミンマレイン酸塩は抗ヒスタミン作用により痒みを和らげる目的で配合されます。ステロイド性抗炎症成分は局所免疫能低下等を防ぐため含有量によらず長期連用を避けます。またアドレナリン作動成分(メチルエフェドリン塩酸塩等)は局所吸収により全身性の交感神経刺激症状を及ぼす可能性があります。
解き方
- 記述aの検討:デカリニウム塩化物は殺菌消毒成分であり、痒みを和らげる目的ではないため誤り。
- 記述bの検討:ステロイド性抗炎症成分は含有量に関係なく長期連用を避ける必要があるため正しい。
- 記述cの検討:外用坐剤から吸収されたメチルエフェドリン塩酸塩は全身に移行し循環器系や代謝等に影響を与えることがあるため正しい。
- 記述dの検討:ジフェンヒドラミンは抗ヒスタミン成分で痒みを抑える目的であり、感染防止(殺菌消毒)ではないため誤り。
- 組合せ「誤、正、正、誤」に対応する選択肢5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bが誤、dが正とされており誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが正、cが誤、dが正とされており誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが正、cが誤とされており誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bが誤、dが正とされており誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤で正しい組合せです。
覚えるポイント
- デカリニウム塩化物・セトリミド:殺菌消毒成分。
- ジフェンヒドラミン:抗ヒスタミン成分(鎮痒)。
- 外用ステロイド:含有量によらず長期連用を避ける。
間違えやすいところ
- 殺菌消毒成分(デカリニウム等)と抗ヒスタミン成分(ジフェンヒドラミン等)の配合目的の取り違えに注意しましょう。
出題の前提:手引き(令和2年4月改訂)第3章 主な医薬品とその作用「外用痔疾用薬」
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.18 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
痔疾用薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · 痔疾用薬 / 局所麻酔成分 / 止血成分 / 組織修復成分 / 生薬成分
痔疾用薬の配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a ジブカイン塩酸塩は、毛細血管を補強、強化して出血を抑える働きがある。 b カルバゾクロムは、痔に伴う痛み・痒みを和らげることを目的として用いられる。 c アルクロキサは、痔による肛門部の創傷の治癒を促す効果を期待して用いられる。 d カイカクは、マメ科のエンジュの成熟果実を基原とする生薬で、主に止血効果を期待して用いられる。
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解答
4
解説
痔疾用薬には痛みを抑える局所麻酔成分、創傷を治す組織修復成分、出血を止める止血成分など様々な目的の成分が組み合わされており、各成分の薬効群と生薬の基原・作用を正確に区別して覚える必要があります。
解き方
- 記述aとbについて、ジブカイン塩酸塩が局所麻酔成分、カルバゾクロムが止血成分であるため互いの説明が入れ替わっていることを確認し、ともに誤りと判断します。
- 記述cのアルクロキサ(組織修復成分)と記述dのカイカク(エンジュ果実由来の止血生薬)が正しい記述であることを確認し、組合せ「c、d」を選択します。
- 選択肢 1不正解
- a、bともに誤った記述であるため、正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- aは局所麻酔成分に関する説明ではないため誤り、cは正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- bは止血成分に関する説明ではないため誤り、dは正しい記述です。
- 選択肢 4正解
- c、dともに正しい記述であり、適切な組合せです。
覚えるポイント
- カルバゾクロムは毛細血管を補強・強化する止血成分、ジブカインは局所麻酔成分です。
- カイカクはマメ科エンジュの成熟果実を基原とし止血効果を期待して用いられます。
間違えやすいところ
- カルバゾクロムの止血作用と局所麻酔成分の鎮痛作用を取り違えないようにしましょう。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験の手引き(医薬品の主な成分と作用)
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.19 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
点眼薬の正しい使用方法と注意点
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / 点眼薬の使用法 / コンタクトレンズ
点眼薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 一度に何滴も点眼しても効果が増すわけではない。 b 点眼後は、目頭を押さえると、薬液が鼻腔内へ流れ込むのを防ぐことができる。 c ソフトコンタクトレンズは水分を含みやすく、防腐剤などの配合成分がレンズに吸着されて、角膜に障害を引き起こす原因となるおそれがあるため、全ての製品で、装着したままの点眼は避けることとされている。 d 正確に点眼するため、容器の先端を眼瞼(まぶた)に触れさせながら点眼する。
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解答
3
解説
点眼薬は1滴で結膜嚢を満たすため複数滴の点眼は無駄になり溢れます。点眼後は鼻涙管への流出を防ぐため目頭を押さえます。また雑菌汚染を防ぐため容器先端をまぶたやまつ毛に触れさせてはならず、ソフトコンタクトレンズ使用可と明記された製剤を除き装着時の点眼は避けます。
解き方
- 記述a(1滴で十分)および記述b(目頭を押さえて鼻腔への流出を防ぐ)を正と判断します。
- 記述cは「全ての製品で」という点が誤り(装着したまま使用可能な製品もある)と判断します。
- 記述dは容器の先端が触れると雑菌汚染等の原因となるため誤りと判断します。
- 以上より「正・正・誤・誤」である選択肢3を選択します。
- 選択肢 1不正解
- aが正、cが誤りであるため誤った組合せです。
- 選択肢 2不正解
- bが正であるため誤った組合せです。
- 選択肢 3正解
- a正、b正、c誤、d誤で正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- aが正、cとdが誤りであるため誤った組合せです。
- 選択肢 5不正解
- bが正、cとdが誤りであるため誤った組合せです。
覚えるポイント
- 点眼は原則1滴で十分であり、点眼後は静かに目を閉じ目頭を軽く押さえます。
- 容器の先端がまぶたやまつ毛に触れると薬液が汚染されるため触れさせません。
間違えやすいところ
- コンタクトレンズ装着時の点眼は「全て禁止」ではなく、使用可能と表示された製品は例外です。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験の手引き(眼科用薬の適正な使用法)
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.19 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
眼科用薬の配合成分の作用と副作用
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / アズレンスルホン酸ナトリウム / テトラヒドロゾリン塩酸塩 / コンドロイチン硫酸ナトリウム
次の表は、ある眼科用薬に含まれている成分の一覧である。 〔15 mL中〕 アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン):3 mg テトラヒドロゾリン塩酸塩:3 mg グリチルリチン酸二カリウム:18 mg クロルフェニラミンマレイン酸塩:4.5 mg コンドロイチン硫酸ナトリウム:15 mg この眼科用薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a アズレンスルホン酸ナトリウムは、炎症を生じた眼粘膜の組織修復を促す作用を期待して配合されている。 b テトラヒドロゾリン塩酸塩は、肥満細胞からのヒスタミン遊離を抑える作用を示す。 c コンドロイチン硫酸ナトリウムは、抗菌作用を目的に配合されている。 d この眼科用薬を連用又は頻回に使用すると、異常なまぶしさを感じたり、かえって充血を招くことがある。
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解答
5
解説
アズレンスルホン酸ナトリウムは組織修復成分、テトラヒドロゾリン塩酸塩は血管収縮成分、コンドロイチン硫酸ナトリウムは角膜保護成分です。血管収縮成分の頻回・長期連用は、反跳性の血管拡張による二次充血や散瞳による異常なまぶしさを招くおそれがあります。
解き方
- 記述aのアズレンスルホン酸ナトリウムが組織修復成分であることを確認し「正」と判断します。
- 記述bのテトラヒドロゾリン塩酸塩は血管収縮成分(交感神経刺激)であり、肥満細胞からの遊離抑制ではないため「誤」と判断します。
- 記述cのコンドロイチン硫酸ナトリウムは乾燥防止・角膜保護成分であり、抗菌作用ではないため「誤」と判断します。
- 記述dの血管収縮成分による二次充血や異常なまぶしさは正しい記述であるため「正」と判断します。
- 以上より「正・誤・誤・正」の組合せである5を選択します。
- 選択肢 1不正解
- bとcが誤りで、dが正しいため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aとdが正しく、bが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- aが正しく、cが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- bは血管収縮成分であり肥満細胞からのヒスタミン遊離抑制ではないため誤りです。
- 選択肢 5正解
- a正、b誤、c誤、d正の記述通りの正しい組合せです。
覚えるポイント
- テトラヒドロゾリン塩酸塩などの血管収縮成分は連用によりかえって充血を招くことがあります。
- コンドロイチン硫酸ナトリウムは結膜・角膜の乾燥を防ぐ角膜保護成分です。
間違えやすいところ
- 抗ヒスタミン成分(クロルフェニラミン)や肥満細胞安定化成分と血管収縮成分の作用を混同しないように注意しましょう。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験の手引き(眼科用薬の配合成分)
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.20 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
殺菌消毒薬とその配合成分の性質
主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / 消毒薬 / オキシドール / ヨウ素系殺菌消毒成分 / マーキュロクロム
消毒薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a オキシドール(過酸化水素水)は、一般細菌類、真菌に対する殺菌消毒作用を示すが、結核菌、ウイルスに対しては効果がない。 b ヨウ素系殺菌消毒成分は、外用薬として用いた場合でも、まれにショック(アナフィラキシー)のような全身性の重篤な副作用を生じることがある。 c マーキュロクロムは、ヨードチンキと混合すると不溶性沈殿を生じて殺菌作用が低下するため、ヨードチンキと同時に使用しないこととされている。
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解答
3
解説
オキシドール(過酸化水素)は一般細菌類、真菌、ウイルスに有効ですが作用持続性は弱く、結核菌や芽胞には不確実です。ヨウ素系殺菌消毒成分はまれにショックを引き起こします。マーキュロクロム(有機水銀系)とヨードチンキを混合すると不溶性のヨウ化水銀を生じて効力が低下します。
解き方
- 記述aについて、オキシドールはウイルスに対しても殺菌効果を有するため「ウイルスに対しては効果がない」とする記述を誤りと判断します。
- 記述bについて、外用であってもヨウ素系成分によるショック(アナフィラキシー)が起こり得るため正と判断します。
- 記述cについて、マーキュロクロムとヨードチンキを併用すると沈殿を生じて効果が低下するため同時に使用しないとされている点を確認し、正と判断します。
- 以上より「誤・正・正」である選択肢3を選択します。
- 選択肢 1不正解
- aの記述が誤りであるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- bは外用薬でもショックを起こすことがあるため正しい記述であり、不適切です。
- 選択肢 3正解
- a誤、b正、c正で正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤りで、bとcが正しいため不適切です。
覚えるポイント
- マーキュロクロムとヨードチンキを混ぜると不溶性沈殿を生じ殺菌作用が低下します。
- ヨウ素系殺菌消毒成分は外用薬であってもまれにアナフィラキシー様ショックを生じます。
間違えやすいところ
- オキシドールは一般細菌、真菌、ウイルス等に有効ですが、効果の持続性はありません。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験の手引き(殺菌消毒成分)
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.20 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
外皮用薬及びその配合成分に関する記述の正誤
主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / 剤形の特徴 / 抗炎症成分 / 殺菌消毒成分
外皮用薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a エアゾール剤は、強い刺激を生じるおそれがあるため、目の周囲や粘膜(口唇等)への使用は避けることとされている。 b ヒドロコルチゾンは、非ステロイド性抗炎症成分である。 c 外皮用薬として用いられるポビドンヨードは、口腔咽喉薬や含嗽薬として用いられる場合より高濃度で配合されているため、誤って原液を口腔粘膜に適用しないよう注意する必要がある。 d フェノール(液状フェノール)は、細菌や真菌類のタンパク質を変性させることにより殺菌消毒作用を示し、患部の化膿を防ぐことを目的として用いられる。
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解答
2
解説
外皮用薬は塗布部位や製剤の濃度特性に応じた安全管理が求められます。またステロイド成分の分類や殺菌成分の作用機序を正確に把握することが重要です。
解き方
- 記述aのエアゾール剤の適用部位に関する注意点が適切であるか確認します(正しい)。
- 記述bのヒドロコルチゾンの薬効分類を確認し、ステロイド成分であるため非ステロイド性とする記述を誤りと判定します。
- 記述cのポビドンヨードの外皮用と口腔用の濃度差、記述dのフェノールの作用機序を確認し、それぞれ正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述dが誤りとなっているため不適です。フェノールの殺菌作用に関する記述は正しい内容です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正の正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが誤り、記述bが正となっているため不適です。ヒドロコルチゾンはステロイド成分です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが正、記述cが誤りとなっているため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが誤り、記述bが正となっているため不適です。
答えの内訳
- a:正
- エアゾール剤は噴射剤等による強い刺激を生じるおそれがあるため、目の周囲や粘膜への使用は避ける必要があります。
- b:誤
- ヒドロコルチゾンはステロイド性抗炎症成分(副腎皮質ホルモン)であり、非ステロイド性ではありません。
- c:正
- 外皮用薬のポビドンヨードは口腔咽喉薬等より高濃度で配合されているため、誤って口腔粘膜等に原液を適用しないよう注意が必要です。
- d:正
- フェノール(液状フェノール)は微生物のタンパク質を変性させて殺菌消毒作用を示し、化膿予防の目的で用いられます。
覚えるポイント
- ヒドロコルチゾンやプレドニゾロンはステロイド性抗炎症成分です。
間違えやすいところ
- 外皮用ポビドンヨードはうがい薬用よりも濃度が高いため、原液を口腔粘膜に使用してはいけません。
出題の前提:令和3年度長野県登録販売者試験問題・試験問題作成に関する手引き(厚生労働省)
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.21 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
歯痛薬及び歯槽膿漏薬の成分に関する記述の正誤
主な医薬品とその作用 · 歯痛薬 / 歯槽膿漏薬 / 局所麻酔成分 / 組織修復成分
歯痛薬及び歯槽膿漏薬に含まれている成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 冷感刺激を与えて知覚神経を麻痺させることによる鎮痛・鎮痒の効果を期待して、オイゲノールが配合されている場合がある。 b 炎症を起こした歯周組織からの出血を抑える作用を期待して、銅クロロフィリンナトリウムが配合されている場合がある。 c 歯肉溝での細菌の繁殖を抑えることを目的として、クロルヘキシジングルコン酸塩が配合されている場合がある。 d 炎症を起こした歯周組織の修復を促す作用を期待して、アラントインが配合されている場合がある。
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解答
3
解説
歯痛・歯槽膿漏薬に配合される各成分の作用(局所麻酔、冷感刺激、殺菌消毒、組織修復、止血、口臭防止など)を明確に区別して理解することが必要です。
解き方
- 記述aのオイゲノールが冷感刺激成分か局所麻酔成分かを確認し、冷感刺激によるものではないため誤りと判定します。
- 記述bの銅クロロフィリンナトリウムの主な効能(口臭防止等)を確認し、止血作用ではないため誤りと判定します。
- 記述cのクロルヘキシジングルコン酸塩(殺菌消毒)、記述dのアラントイン(組織修復)が正しいことを確認します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが正となっているため不適です。銅クロロフィリンナトリウムは止血成分ではありません。
- 選択肢 2不正解
- 記述bが正、記述c・dが誤りとなっているため不適です。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正の正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- 記述a・bが正、記述cが誤りとなっているため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが正、記述dが誤りとなっているため不適です。
答えの内訳
- a:誤
- オイゲノールは患部局所の知覚神経を麻痺させる局所麻酔作用を持ちますが、冷感刺激を与える成分ではありません(冷感刺激はメントールやカンフルなど)。
- b:誤
- 銅クロロフィリンナトリウムは歯肉炎に伴う口臭を抑える等の目的で配合されます。出血を抑える止血成分としてはカルバゾクロム等が用いられます。
- c:正
- クロルヘキシジングルコン酸塩は殺菌消毒成分であり、歯肉溝での細菌の繁殖を抑える目的で配合されます。
- d:正
- アラントインは組織修復成分であり、炎症を起こした歯周組織の修復を促す目的で配合されます。
覚えるポイント
- 銅クロロフィリンナトリウムは口臭除去や抗炎症、カルバゾクロムは止血成分です。
間違えやすいところ
- オイゲノールは丁子油に含まれる局所麻酔成分であり、冷感刺激成分(メントール等)とは異なります。
出題の前提:令和3年度長野県登録販売者試験問題・試験問題作成に関する手引き(厚生労働省)
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.21 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
禁煙補助剤とその成分に関する記述の正誤
主な医薬品とその作用 · 禁煙補助剤 / ニコチン / 禁忌 / 相互作用
禁煙補助剤とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 妊婦又は妊娠していると思われる女性は、禁煙することが推奨されるので、積極的に禁煙補助剤を使用することが望ましい。 b 禁煙補助剤を使用するニコチン置換療法は、ニコチンの摂取方法を喫煙以外に換えて離脱症状の軽減を図りながら徐々に摂取量を減らし、最終的にニコチン摂取をゼロにする方法である。 c 咀嚼剤は、大量に使用しても禁煙達成が早まるものでなく、かえってニコチン過剰摂取による副作用のおそれがある。 d アドレナリン作動成分が配合された医薬品(鎮咳去痰薬、鼻炎用薬、痔疾用薬等)との併用により、その作用を減弱させるおそれがある。
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解答
1
解説
禁煙補助剤(ニコチン製剤)はニコチン置換療法に用いられますが、胎児への影響から妊婦は禁忌であり、交感神経系興奮作用による他剤との相互作用にも注意が必要です。
解き方
- 記述aの妊婦への禁煙補助剤の使用可否を確認し、使用禁忌であるため誤りと判定します。
- 記述bのニコチン置換療法の定義、記述cの咀嚼剤の用法上の注意が正しいことを確認します。
- 記述dのアドレナリン作動成分との併用効果を確認し、作用を「増強」させるため減弱とする記述を誤りと判定します。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤の正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが正、記述bが誤り、記述dが正となっているため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述cが誤り、記述dが正となっているため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正、記述b・cが誤りとなっているため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述a・dが正、記述cが誤りとなっているため不適です。
答えの内訳
- a:誤
- ニコチンは胎児に悪影響を及ぼすおそれがあるため、妊婦又は妊娠していると思われる女性は禁煙補助剤を使用してはいけません。
- b:正
- ニコチン置換療法は、喫煙以外の方法でニコチンを補給して離脱症状を抑えつつ徐々に減量し、最終的にゼロにする療法です。
- c:正
- 咀嚼剤(ガム剤)を一度に大量に使用しても禁煙成功率が上がるわけではなく、ニコチン過量摂取の危険が高まります。
- d:誤
- ニコチンは交感神経系を興奮させるため、アドレナリン作動成分と併用するとその作用を「増強」させるおそれがあります(減弱ではありません)。
覚えるポイント
- 禁煙補助剤は妊婦・授乳婦には使用してはいけません(禁忌)。
間違えやすいところ
- ニコチンとアドレナリン作動成分はともに交感神経刺激作用を持つため、作用が「増強」されます。
出題の前提:令和3年度長野県登録販売者試験問題・試験問題作成に関する手引き(厚生労働省)
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.22 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
滋養強壮保健薬とその成分に関する記述の正誤
主な医薬品とその作用 · 滋養強壮保健薬 / ビタミン成分 / アミノ酸成分
滋養強壮保健薬とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a ビタミン成分は、必要以上に多く摂取したからといって適用となっている症状の改善が早まるものではない。 b ビタミンD主薬製剤は、赤血球の形成を助けるため、貧血の緩和に用いられる。 c ビタミンB6主薬製剤は、目の乾燥感、夜盲症(とり目)の症状の緩和に用いられる。 d アミノエチルスルホン酸(タウリン)は肝臓機能を改善する働きがあるとされる。
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解答
5
解説
ビタミン各成分(A、B群、C、D、E等)の主な生理機能や適応症状、およびその他の滋養強壮成分(タウリン等)の作用を正しく対応させて理解する必要があります。
解き方
- 記述aのビタミンの過剰摂取と効果に関する記述を確認し、正しいと判定します。
- 記述bのビタミンDの適応を確認し、貧血改善ではなく骨歯の発育等であるため誤りと判定します。
- 記述cの目の乾燥感・夜盲症に対するビタミンを確認し、ビタミンAであるためビタミンB6とする記述を誤りと判定します。
- 記述dのアミノエチルスルホン酸(タウリン)の肝機能改善作用を確認し、正しいと判定します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが正、記述dが誤りとなっているため不適です。ビタミンDはカルシウム代謝に関与します。
- 選択肢 2不正解
- 記述cが正となっているため不適です。夜盲症の緩和に用いられるのはビタミンAです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが誤り、記述b・cが正となっているため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤り、記述cが正、記述dが誤りとなっているため不適です。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正の正しい組合せです。
答えの内訳
- a:正
- ビタミン成分は適量で効果を発揮するものであり、必要以上に多量摂取しても症状の改善が早まるものではありません。
- b:誤
- ビタミンDは腸管からのカルシウム吸収を助け、骨や歯の発育不良等の緩和に用いられます。赤血球形成を助けるのはビタミンB12や葉酸等です。
- c:誤
- 目の乾燥感や夜盲症(とり目)の緩和に用いられるのはビタミンA主薬製剤です。ビタミンB6は皮膚炎や口角炎等の緩和に用いられます。
- d:正
- アミノエチルスルホン酸(タウリン)は含硫アミノ酸の一種で、肝臓機能を改善する働きがあるとされています。
覚えるポイント
- 夜盲症・目の乾燥感にはビタミンA、骨歯の発育不良やカルシウム吸収にはビタミンDが対応します。
間違えやすいところ
- ビタミンは水溶性であっても多量摂取すれば早く効くわけではなく、過剰摂取のリスクもあります。
出題の前提:令和3年度長野県登録販売者試験問題・試験問題作成に関する手引き(厚生労働省)
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.22 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
漢方薬使用における基本的な考え方に関する記述の正誤
主な医薬品とその作用 · 漢方薬 / 証 / 副作用 / 使用法
漢方薬使用における基本的な考え方に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 漢方薬はすべからく作用が穏やかで、副作用が少ないため、重篤な副作用が起きることはない。 b 漢方処方は、処方全体としての適用性等、その性質からみて処方自体が一つの有効成分として独立したものという見方をすべきものである。 c 漢方薬を使用する場合、漢方独自の病態認識である「証」に基づいて用いることが、有効性及び安全性を確保するために重要である。 d 漢方処方製剤は、症状の原因となる体質の改善を主眼としているものが多く、比較的長期間(1ヶ月位)継続して服用されることがある。
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解答
1
解説
漢方薬は天然由来生薬の複合体であり「証」に基づく選択が基本です。作用が穏やかだからといって副作用がないわけではなく、重篤な副作用の発生にも注意を払う必要があります。
解き方
- 記述aの副作用の有無について確認し、重篤な副作用も発生するため誤りと判定します。
- 記述bの処方自体の独立した有効成分としての見方について確認し、正しいと判定します。
- 記述cの「証」に基づく使用の重要性、記述dの体質改善目的での継続服用について確認し、それぞれ正しいと判定します。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正の正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが正、記述b・dが誤りとなっているため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤りとなっているため不適です。処方全体をひとつの有効成分と捉えます。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正、記述c・dが誤りとなっているため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述c・dが誤りとなっているため不適です。
答えの内訳
- a:誤
- 漢方薬であっても間質性肺炎や肝機能障害、偽アルドステロン症などの重篤な副作用を引き起こすことがあります。
- b:正
- 漢方処方は複数の生薬の相互作用により全体として効果を発揮するため、処方全体が一つの有効成分として独立したものとみなされます。
- c:正
- 漢方薬は個人の体質や病態を示す「証」に合わせて適切に選択することが、効果の確保と副作用防止に不可欠です。
- d:正
- 体質改善を主眼とする漢方処方製剤では、比較的長期間(1ヶ月位)継続して服用されるものがあります。
覚えるポイント
- 漢方薬にも間質性肺炎や肝機能障害などの重篤な副作用が存在します。
間違えやすいところ
- 「自然由来だから副作用がない・安全である」という認識は明確な誤りです。
出題の前提:令和3年度長野県登録販売者試験問題・試験問題作成に関する手引き(厚生労働省)
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.23 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
生薬の基原及び作用に関する記述の正誤
主な医薬品とその作用 · 生薬 / ブシ / カッコン / ブクリョウ / サイコ
生薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a ブシは、鎮痛作用を示し、アスピリンと同様、胃腸障害の副作用を示す。 b カッコンは、サルノコシカケ科のマツホドの菌核で、通例、外層をほとんど除いたものを基原とする生薬で、利尿、健胃、鎮静等の作用を期待して用いられる。 c ブクリョウは、マメ科のクズの周皮を除いた根を基原とする生薬で、解熱、鎮痙等の作用を期待して用いられる。 d サイコは、セリ科のミシマサイコの根を基原とする生薬で、抗炎症、鎮痛等の作用を期待して用いられる。
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解答
2
解説
各生薬の基原植物名・使用部位・科名、および主な薬効を正確に結びつけて記憶することが問われます。特に頻出生薬の入れ替え記述に注意します。
解き方
- 記述aのブシの薬理作用と副作用の特徴を確認し、誤りと判定します。
- 記述bとcを比較し、カッコン(クズの根)とブクリョウ(マツホドの菌核)の説明が入れ替わっていることを見抜いて両者を誤りと判定します。
- 記述dのサイコの基原(セリ科ミシマサイコの根)と効能(抗炎症・鎮痛)が正しいことを確認します。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが正、記述dが誤りとなっているため不適です。記述cはカッコンの説明です。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが誤、cが誤、dが正の正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- 記述a・bが正となっているため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述a・cが正となっているため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述b・cが正、記述dが誤りとなっているため不適です。
答えの内訳
- a:誤
- ブシ(附子)はキンポウゲ科の塊根で鎮痛等の作用を示しますが、アスピリンのようなプロスタグランジン生合成阻害による胃腸障害が典型副作用ではありません(動悸やのぼせ等の中毒症状に注意)。
- b:誤
- サルノコシカケ科のマツホドの菌核を基原とする生薬は「ブクリョウ」の説明です(カッコンではありません)。
- c:誤
- マメ科のクズの周皮を除いた根を基原とし、解熱・鎮痙等の作用を示すのは「カッコン」の説明です(ブクリョウではありません)。
- d:正
- サイコ(柴胡)はセリ科のミシマサイコの根を基原とする生薬で、抗炎症、鎮痛等の作用を期待して用いられます。
覚えるポイント
- カッコンはクズの根、ブクリョウはマツホドの菌核です。
間違えやすいところ
- カッコンとブクリョウのように、基原と効能が相互に入れ替えられて出題されるパターンが多いです。
出題の前提:令和3年度長野県登録販売者試験問題・試験問題作成に関する手引き(厚生労働省)
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.23 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
消毒薬及びその成分に関する記述の正誤
主な医薬品とその作用 · 消毒薬 / 滅菌と消毒の定義 / クレゾール石鹸液 / エタノール / 次亜塩素酸ナトリウム
消毒薬及びその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 消毒は物質中のすべての微生物を殺滅又は除去することである。 b 日本薬局方に収載されているクレゾール石鹸液は、原液を水で希釈して用いられるが、刺激性が強いため、原液が直接皮膚に付着しないようにする必要がある。 c エタノールは脱脂による肌荒れを起こしやすく、皮膚へ繰り返して使用する場合には適さない。 d 次亜塩素酸ナトリウムは、有機塩素系殺菌消毒成分に比べ塩素臭や刺激性、金属腐食性が比較的抑えられており、プール等の大型設備の殺菌・消毒に用いられることが多い。
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解答
5
解説
消毒と滅菌の明確な用語の定義の区別、および各種殺菌消毒成分(クレゾール、エタノール、塩素系殺菌剤など)の適用上の注意点と物性を正確に把握します。
解き方
- 記述aを確認し、すべての微生物の殺滅・除去は「滅菌」であるため誤りと判定します。
- 記述bのクレゾール石鹸液の原液の皮膚刺激性に関する注意が正しいことを確認します。
- 記述cのエタノールの脱脂作用と肌荒れの注意が正しいことを確認します。
- 記述dの次亜塩素酸ナトリウムと有機塩素系の比較を確認し、刺激性や腐食性が抑えられているのは有機塩素系であるため誤りと判定します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが正、記述bが誤りとなっているため不適です。すべての微生物を殺滅するのは滅菌です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが正、記述cが誤り、記述dが正となっているため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤り、記述dが正となっているため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述cが誤り、記述dが正となっているため不適です。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤の正しい組合せです。
答えの内訳
- a:誤
- 物質中のすべての微生物を殺滅又は除去することは「滅菌」の定義です。「消毒」は生存する病原微生物の数を減らして感染力をなくすことを指します。
- b:正
- クレゾール石鹸液は原液の刺激性が非常に強いため、希釈して使用し、原液が皮膚に直接付着しないように取り扱う必要があります。
- c:正
- エタノールは脱脂作用による肌荒れを起こしやすいため、皮膚への反復・高頻度使用には適さないとされています。
- d:誤
- 次亜塩素酸ナトリウムと有機塩素系(ジクロルイソシアヌル酸ナトリウム等)の特徴が逆です。塩素臭や刺激性・金属腐食性が抑えられているのは「有機塩素系」殺菌消毒成分です。
覚えるポイント
- すべての微生物を殺滅・除去するのは「滅菌」、病原微生物を減弱させるのが「消毒」です。
間違えやすいところ
- 有機塩素系殺菌消毒成分は、次亜塩素酸ナトリウムに比べて刺激性や金属腐食性が抑えられています。
出題の前提:令和3年度長野県登録販売者試験問題・試験問題作成に関する手引き(厚生労働省)
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.24 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
殺虫剤の成分の作用機序
主な医薬品とその作用 · 衛生害虫防除薬 / 有機リン系 / カーバメイト系 / アセチルコリンエステラーゼ阻害
殺虫剤に含まれる次の成分のうち、アセチルコリンを分解する酵素と不可逆的に結合してその働きを阻害することにより、殺虫作用を示す正しいものの組合せを1つ選びなさい。 a プロポクスル b ペルメトリン c ダイアジノン d フェニトロチオン
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解答
4
解説
有機リン系殺虫成分(ダイアジノン、フェニトロチオン等)はアセチルコリンエステラーゼと不可逆的に結合して阻害します。一方、カーバメイト系(プロポクスル等)は可逆的に阻害し、ピレスロイド系(ペルメトリン等)は神経細胞膜のナトリウムチャネルに作用します。
解き方
- 問題文の「アセチルコリンを分解する酵素と不可逆的に結合」という作用機序が「有機リン系」であることを特定します。
- 提示された成分の系統を分類します:プロポクスルはカーバメイト系、ペルメトリンはピレスロイド系、ダイアジノンとフェニトロチオンは有機リン系です。
- 有機リン系に該当するcとdの組合せを選択します。
- 選択肢 1不正解
- プロポクスルは可逆的阻害のカーバメイト系、ペルメトリンはピレスロイド系です。
- 選択肢 2不正解
- プロポクスルはカーバメイト系(可逆的結合)であるため該当しません。
- 選択肢 3不正解
- ペルメトリンはピレスロイド系成分であるため該当しません。
- 選択肢 4正解
- ダイアジノン(c)とフェニトロチオン(d)はいずれも不可逆的阻害を示す有機リン系殺虫成分です。
覚えるポイント
- 有機リン系は不可逆的結合、カーバメイト系は可逆的結合によってアセチルコリンエステラーゼを阻害します。
間違えやすいところ
- カーバメイト系(プロポクスル)と有機リン系(ダイアジノン、フェニトロチオン)の結合可逆性を混同しないようにしましょう。
出題の前提:令和3年度長野県登録販売者試験問題・試験問題作成に関する手引き(厚生労働省)
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.24 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の添付文書の基本事項
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書の改訂 / 薬効名 / 受診時の活用
一般用医薬品の添付文書に関する記述(a~d)の正誤の組み合わせとして、正しいものはどれか。 a 最新の情報を提供する必要があるため、毎月1回、定期的に改訂されている。 b 重要な内容が変更された場合には、改訂年月を記載し、改訂された箇所を明記することとされている。 c 販売名に薬効名が含まれているような場合でも、添付文書には、薬効名の記載を省略することができない。 d 医療機関を受診する際には、使用した一般用医薬品の添付文書を持参し、医師や薬剤師に見せて相談がなされることが重要である。
解答・解説を表示
解答
1
解説
一般用医薬品の添付文書は、医薬品医療機器等法に基づき添付が義務付けられている公的文書であり、常に最新情報への随時改訂や重要な改訂箇所の明示が求められます。
解き方
- 記述aについて、添付文書の改訂は定期的(毎月1回)ではなく必要に応じて随時改訂されるため「誤」と判定する。
- 記述bについて、安全性や適正使用に関する重要な変更時は改訂年月を記載し改訂箇所を明示すべきとされているため「正」と判定する。
- 記述cについて、販売名自体に「〇〇胃腸薬」のように薬効名が含まれている場合は薬効名の記載を省略できるため「誤」と判定する。
- 記述dについて、受診時に使用した一般用医薬品の添付文書を医師・薬剤師に提示することは適切な処置のために重要であるため「正」と判定する。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正の正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- cは販売名に薬効名が含まれていれば省略可能であり、dは受診時の持参が推奨されるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aは毎月定期改訂ではなく随時改訂されるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bは重要な内容変更時の明示義務に合致しており正しく、cは省略可能であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aは毎月定期改訂ではなく、bは改訂年月や改訂箇所を明示することとされているため誤りです。
覚えるポイント
- 販売名に薬効名が含まれる場合は添付文書での薬効名記載を省略可能であること
- 添付文書は定期改訂ではなく必要に応じた随時改訂であること
間違えやすいところ
- 「毎月1回定期的に改訂される」を公的文書の義務と混同してしまうこと
- 販売名に薬効名が含まれていても省略不可であると誤認すること
出題の前提:医薬品医療機器等法及び登録販売者試験「試験問題作成に関する手引き」
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.25 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の適正使用情報と専門家の役割
医薬品の適正使用と安全対策 · 適正使用情報 / 専門家の役割 / セルフメディケーション
医薬品及びその適正使用情報に関する記述(a~d)の正誤の組み合わせとして、正しいものはどれか。 a 医薬品は、効能・効果、用法・用量、起こり得る副作用等、その適正な使用のために必要な情報(適正使用情報)を伴って初めて医薬品としての機能を発揮するものである。 b 添付文書や製品表示に記載されている適正使用情報は、薬剤師、登録販売者その他の医薬関係者が一般の生活者へ提供する情報のため、専門的・部分的なものである。 c 一般用医薬品は、薬剤師、登録販売者その他の医薬関係者から提供された情報に基づき、一般の生活者が購入し、自己の判断で使用するものである。 d 医薬品の販売等に従事する専門家は、添付文書や製品表示の記載内容を的確に理解し、購入又は使用する生活者個々の状況に応じた、適切な情報提供を行うことが重要である。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品は適正使用情報を伴って本来の効果と安全性を発揮します。添付文書等の情報は一般的・網羅的であるため、専門家が個々の購入者の状況に応じた適切な情報提供を行う必要があります。
解き方
- 記述aについて、医薬品は適正使用情報を伴って初めて本来の機能を発揮するため「正」と判定する。
- 記述bについて、添付文書や製品表示に記載された情報は「一般的・網羅的」なものであり、「専門的・部分的」ではないため「誤」と判定する。
- 記述cについて、一般用医薬品は専門家から提供された情報をもとに生活者自らの判断で使用されるものであるため「正」と判定する。
- 記述dについて、専門家は添付文書等の記載を理解し購入者の状況に応じた適切な情報提供を行うことが重要であるため「正」と判定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述bの「専門的・部分的」という説明が誤り(正しくは一般的・網羅的)です。
- 選択肢 2不正解
- 記述a及び記述dは適正使用情報の基本原則として正しく、記述bが誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正の正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aおよび記述cは正しい記述であるため誤りです。
覚えるポイント
- 添付文書や製品表示の情報は「一般的・網羅的」であること
- 専門家が介在して個々の状況に合わせた具体的な情報提供を行うこと
間違えやすいところ
- 添付文書の記載内容を「専門的・部分的」と混同してしまうこと
出題の前提:登録販売者試験「試験問題作成に関する手引き」
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.25 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
添付文書の「使用上の注意」の構成
医薬品の適正使用と安全対策 · 使用上の注意 / してはいけないこと / 相談すること
一般用医薬品の添付文書の使用上の注意に関する記述(a~c)の正誤の組み合わせとして、正しいものはどれか。 a 「使用上の注意」、「してはいけないこと」及び「相談すること」の各項目の見出しには、それぞれ統一された標識的マークが付されている。 b 「してはいけないこと」には、守らないと症状が悪化する事項、副作用又は事故等が起こりやすくなる事項について記載されている。 c 「相談すること」には、その医薬品を使用する前に、その適否について専門家に相談した上で適切な判断がなされるべき事項として記載されているが、その医薬品を使用した後に、副作用と考えられる症状を生じた場合等の対応については、記載されていない。
解答・解説を表示
解答
4
解説
一般用医薬品の添付文書の「使用上の注意」は、視覚的に注意を促す標識マークが定められており、「してはいけないこと」や「相談すること」に使用前および使用後の注意事項が整理されています。
解き方
- 記述aについて、「使用上の注意」「してはいけないこと」「相談すること」の見出しには統一された標識的マーク(ピクトグラム)が付されているため「正」と判定する。
- 記述bについて、「してはいけないこと」には守らないと症状が悪化したり副作用・事故が起こりやすくなる事項が記載されるため「正」と判定する。
- 記述cについて、「相談すること」には使用前の適否相談のみならず、使用後に副作用が疑われる症状を生じた際の対応も記載されるため「誤」と判定する。
- 選択肢 1不正解
- aとbは正しく、cは使用後の対応も記載されているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aは統一された標識的マークが付されているため正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- cは使用後の副作用症状時の対応も記載されるため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが正、cが誤の正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- bは「してはいけないこと」の定義として正しいため誤りです。
覚えるポイント
- 「相談すること」には使用前の注意事項と使用後の副作用発現時の対処の両方が記載されること
- 添付文書の見出しには統一された標識的マーク(ピクトグラム)が使用されること
間違えやすいところ
- 「相談すること」は服用前の相談事項だけが書かれていると思い込んでしまうこと
出題の前提:登録販売者試験「試験問題作成に関する手引き」
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.26 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
安全性速報(ブルーレター)の概要
医薬品の適正使用と安全対策 · 安全性速報 / ブルーレター / 医薬品医療機器総合機構
安全性速報に関する次の記述について、( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。 医薬品、医療機器又は再生医療等製品について一般的な使用上の注意の改訂情報よりも迅速な注意喚起や適正使用のための対応の注意喚起が必要な状況にある場合に、( a )からの命令、指示、製造販売業者の自主決定等に基づいて作成される。( b )による医薬品医療機器情報配信サービスによる配信、製造販売業者から医療機関や薬局等への直接の配布、ダイレクトメール、ファクシミリ、電子メール等による情報提供(1か月以内)等により情報伝達されるものである。A4サイズの印刷物で、( c )とも呼ばれる。
解答・解説を表示
解答
5
解説
安全性速報は、一般的な改訂情報よりも迅速な注意喚起が必要な場合に1か月以内に情報伝達される青色の印刷物(ブルーレター)です。一方、より緊急を要する4週間以内伝達のものは緊急安全性情報(イエローレター)です。
解き方
- 空欄aについて、命令・指示を出す主体は国(厚生労働省)であるため「厚生労働省」が入る。
- 空欄bについて、医薬品医療機器情報配信サービスを実施している機関は「(独)医薬品医療機器総合機構(PMDA)」である。
- 空欄cについて、安全性速報はA4サイズの青色の用紙に印刷され「ブルーレター」と呼ばれる(緊急安全性情報はイエローレター)。
- 以上より、a:厚生労働省、b:(独)医薬品医療機器総合機構、c:ブルーレターの組合せを選択する。
- 選択肢 1不正解
- 命令元は厚生労働省であり、配信サービスはPMDA、安全性速報はブルーレターです。
- 選択肢 2不正解
- 命令元は厚生労働省であり、安全性速報の別名はブルーレター(イエローレターは緊急安全性情報)です。
- 選択肢 3不正解
- 安全性速報の別名はブルーレターであり、レッドレターではありません。
- 選択肢 4不正解
- 情報配信サービスを行っているのは各都道府県ではなく(独)医薬品医療機器総合機構です。
- 選択肢 5正解
- aが厚生労働省、bが(独)医薬品医療機器総合機構、cがブルーレターで全て正しい組合せです。
覚えるポイント
- 緊急安全性情報はイエローレター(4週間以内に情報伝達)
- 安全性速報はブルーレター(1か月以内に情報伝達)
間違えやすいところ
- 緊急安全性情報(イエローレター)と安全性速報(ブルーレター)の名称や配布期限(4週間以内と1か月以内)を混同すること
出題の前提:医薬品医療機器等法及び登録販売者試験「試験問題作成に関する手引き」
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.26 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の添付文書の記載事項
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書 / 相談すること / 添加物表示 / 一般用検査薬
一般用医薬品の添付文書に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 抗ヒスタミン薬を服用した際の眠気のように薬理作用から発現が予測され、容認される軽微な症状の持続又は増強がみられた場合には、使用を継続しつつ専門家に相談するよう記載されている。 b 一般用医薬品の添加物として配合されている成分は、医薬品医療機器等法の定めではなく、製薬企業界の自主申し合わせに基づいて記載されている。 c 一般用検査薬では、検査結果が陰性であっても何らかの症状がある場合は、再検査するか又は医師に相談する旨等が記載されている。 d 一般用医薬品を使用した際に生じる軽微な症状のうち容認されるものについては、「次の症状が現れることがある」として記載されている。
解答・解説を表示
解答
5
解説
一般用医薬品の添付文書において、「相談すること」には副作用発現時の対応として、容認される軽微な症状であっても持続や増強が見られた場合には使用を中止して相談する旨が明記されます。また添加物表示は自主申し合わせ、検査薬での陰性時対応など、記載要領に基づく基本事項を理解することが求められます。
解き方
- 記述aについて、軽微な症状であっても持続・増強時は使用を継続するのではなく中止して相談するため誤りと判断します。
- 記述b・c・dについて、添加物の自主表示、検査薬の陰性時の相談指示、容認される症状の記載項目が正しいことを確認します。
- aが誤、bが正、cが正、dが正の組み合わせとなっている選択肢5を選択します。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bが誤、cが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤、dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが正、bが誤、dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正であり正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 症状の持続・増強時は「使用を中止」して相談する
- 一般用医薬品の添加物は製薬企業界の自主申し合わせに基づき記載される
間違えやすいところ
- 「使用を継続しつつ相談する」という誤った記述を見落とさないように注意する
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和3年4月版)
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.27 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の製品表示
医薬品の適正使用と安全対策 · 製品表示 / 外箱表示 / 使用期限 / 外箱への注意記載
一般用医薬品の製品表示に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 使用期限の表示については、適切な保存条件の下で製造後2年を超えて性状及び品質が安定であることが確認されている医薬品において法的な表示義務はないが、流通管理等の便宜上、外箱等に記載されるのが通常となっている。 b 医薬品によっては添付文書の形ではなく、「用法、用量その他使用及び取扱い上必要な注意」の記載を外箱等に行っている場合がある。 c 購入者によっては、購入後すぐに開封せずにそのまま保管する場合や持ち歩く場合があるため、添付文書を見なくても適切な保管がなされるよう、その容器や包装にも、保管に関する注意事項が記載されている。 d 外箱等は記載スペースが限られることから、添加物として配合されている成分の記載については、アレルギーの原因となり得ることが知られているもの等、安全対策上重要なものを記載し、「(これら以外の)添加物成分は、添付文書をご覧ください。」としている場合がある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品医療機器等法において、適切な保存条件の下で製造後3年を超えて性状及び品質が安定であることが確認されている医薬品には使用期限の法的表示義務はありません。外箱や容器には、購入者が開封前でも適切に保管・使用できるよう重要な注意や一部の添加物情報が表示されます。
解き方
- 記述aの使用期限に関する法的表示義務の免除基準が「3年」であることを想起し、2年とする記述を誤りと判定します。
- 記述b・c・dについて、外箱等への用法用量等の記載、容器包装への保管注意記載、添加物の外箱省略表現が正しいことを確認します。
- aが誤、bが正、cが正、dが正となる組合せの選択肢2を選びます。
- 選択肢 1不正解
- bとcが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正であり正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aが正、cとdが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが正、bとdが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが正、cが誤とされているため誤りです。
覚えるポイント
- 法的な使用期限表示義務の免除基準は「製造後3年」である
- 容器や外箱にも開封前の保管に必要な情報が記載される
間違えやすいところ
- 製造後「2年」と「3年」の数字を取り違えないように注意する
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和3年4月版)
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.27 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
保管及び取扱い上の注意における他法令の規定
医薬品の適正使用と安全対策 · 保管及び取扱い上の注意 / 消防法 / 高圧ガス保安法 / 容器表示
添付文書に記載されている「保管及び取扱い上の注意」に関する次の記述について、( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組合せを1つ選びなさい。 可燃性ガスを噴射剤としているエアゾール製品や消毒用アルコール等、危険物に該当する製品における( a )に基づく注意事項や、エアゾール製品に対する( b )に基づく注意事項については、それぞれ法律上、その( c )への表示が義務づけられているが、添付文書において「保管及び取り扱い上の注意」としても記載されている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品であっても、引火性・可燃性の危険物であれば消防法が、高圧ガスを用いたエアゾール製品であれば高圧ガス保安法が適用され、各法令に基づいて直接の容器に安全警告の表示が義務づけられています。添付文書上にも保管及び取扱いの注意として整合した内容が併記されます。
解き方
- 危険物(消毒用アルコール等)の規制法令として消防法(a)を特定します。
- エアゾール製品の噴射ガス等の規制法令として高圧ガス保安法(b)を特定します。
- それら法令で直接の義務付け先となっている表示場所が容器(c)であることを確認します。
- a:消防法、b:高圧ガス保安法、c:容器となる選択肢3を選択します。
- 選択肢 1不正解
- aがガス事業法となっており誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bが毒物劇物取締法、cが被包となっており誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが消防法、bが高圧ガス保安法、cが容器であり正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aとbの法令が逆であり、cも被包となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが毒物劇物取締法、bがガス事業法となっており誤りです。
覚えるポイント
- 危険物(アルコール等)は消防法、エアゾール製品は高圧ガス保安法に基づく
- これらの注意事項は各法律上「容器」への表示が義務づけられている
間違えやすいところ
- 消防法と高圧ガス保安法の対象を取り違えないように注意する
- 「容器」と「被包」を混同しないようにする
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和3年4月版)
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.28 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品PLセンターの機能と目的
医薬品の適正使用と安全対策 · 医薬品PLセンター / 製造物責任法 / 製造販売業者 / ADR(裁判外紛争解決)
医薬品PLセンターに関する次の記述について、( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組合せを1つ選びなさい。 医薬品PLセンターは、日本製薬団体連合会において、平成7年7月の製造物責任法(PL法)の施行と同時に開設された。 消費者が、医薬品または医薬部外品に関する苦情(健康被害以外の損害( a ))について( b )と交渉するに当たって、公平・中立な立場で申立ての相談を受け付け、交渉の仲介や調整・あっせんを行い、( c )な解決に導くことを目的としている。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品PLセンターは日本製薬団体連合会が開設した民間の裁判外紛争解決(ADR)機関です。医薬品または医薬部外品による健康被害だけでなく製品の欠陥による財産的損害(健康被害以外の損害)も対象とし、製造販売元の企業との交渉を中立な立場で仲介して迅速に解決することを目指します。
解き方
- 苦情の対象範囲として健康被害以外の損害「も含まれる」(a)を確認します。
- 交渉相手は医薬品の「製造販売元の企業」(b)であることを確認します(国ではない)。
- 解決手段はADRであるため「裁判によらずに迅速」(c)な解決であることを確認します。
- a:も含まれる、b:製造販売元の企業、c:裁判によらずに迅速となる選択肢2を選択します。
- 選択肢 1不正解
- bが「国」となっているため誤りです。交渉相手は製造販売元の企業です。
- 選択肢 2正解
- aが「も含まれる」、bが「製造販売元の企業」、cが「裁判によらずに迅速」であり正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bが「国」、cが「裁判による法的」となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが「は含まれない」、cが「裁判による法的」となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが「は含まれない」、bが「国」、cが「裁判による法的」となっているため誤りです。
覚えるポイント
- 医薬品PLセンターは裁判外紛争解決手続(ADR)を行う
- 健康被害以外の損害(製品不良による衣服の汚損等)も対象に含まれる
間違えやすいところ
- 救済制度(PMDAと国が関与)と医薬品PLセンター(製薬団体の民間のADR)を混同しないようにする
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和3年4月版)
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.28 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品医療機器等法に規定する副作用等報告制度
医薬品の適正使用と安全対策 · 安全性情報報告制度 / 情報収集の協力義務 / 登録販売者の責務
医薬品医療機器等法に規定する副作用情報等の収集に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品・医療機器等安全性情報報告制度は、医薬品の使用、販売等に携わり、副作用等が疑われる事例に直接に接する医薬関係者からの情報を広く収集することによって、医薬品の安全対策のより着実な実施を図ることを目的としている。 b 登録販売者は、医薬品・医療機器等安全性情報報告制度に基づく報告を行う医薬関係者として位置づけられている。 c 薬局開設者、医療施設の開設者、医薬品の販売業者又は医師、歯科医師、薬剤師その他の医薬関係者(登録販売者を含む。)は、製造販売業者等が行う情報収集に協力するよう努めなければならないこととされている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品の市販後安全対策では、厚生労働大臣への直接報告(安全性情報報告制度)と、製薬企業が実施する市販後調査・情報収集への協力努力義務の両面から情報が収集されます。登録販売者もこれらの報告・協力を行う主体として規定されています。
解き方
- 記述aについて、医薬品・医療機器等安全性情報報告制度の目的と枠組みが正しく述べられているか確認する。
- 記述bについて、登録販売者が報告を行うべき医薬関係者に含まれるか確認する。
- 記述cについて、法第68条の2第2項に基づく製造販売業者等の収集への協力努力義務の規定を確認し、正誤の組み合わせを判断する。
- 選択肢 1正解
- a、b、cの記述はいずれも正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bおよびcが「誤」とされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aおよびbが「誤」とされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cが「誤」とされているため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 本制度は日常業務で副作用疑い事例に接する医薬関係者から広く情報を収集し、安全対策を確実に進める制度です。
- b:正
- 登録販売者は医薬関係者の一員として、副作用等報告を行う主体に明確に位置づけられています。
- c:正
- 法第68条の2第2項に基づき、医薬関係者(登録販売者含む)は製造販売業者の情報収集に協力努力義務があります。
覚えるポイント
- 登録販売者は安全性情報報告制度の報告主体であり、企業の情報収集への協力義務も負う。
間違えやすいところ
- 登録販売者は報告対象外であると誤解しないよう注意する。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」医薬品等安全性情報報告制度より
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.29 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品医療機器等法第68条の10第2項に基づく副作用等報告
医薬品の適正使用と安全対策 · 副作用等報告 / PMDA / 安全性情報受領確認書 / 報告基準
医薬品医療機器等法第68条の10第2項の規定に基づく医薬品の副作用等報告に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 身体の変調・不調、日常生活に支障を来す程度の健康被害(死亡を含む。)であっても、医薬品との因果関係が必ずしも明確でない場合は、報告の対象となり得ない。 b 安全対策上必要があると認められるときは、医薬品の過量使用や誤用等によるものと思われる健康被害について報告がなされる必要がある。 c 報告期限は特に定められていないが、報告の必要性を認めた場合においては、適宜速やかに報告書を(独)医薬品医療機器総合機構に送付することとされている。 d 報告者に対しては、安全性情報受領確認書が交付される。
解答・解説を表示
解答
5
解説
副作用等報告制度は未知の副作用や使用実態を早期に把握するための制度であるため、因果関係が確定していなくても報告が求められます。報告書は独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)に提出され、受領確認書が返送されます。
解き方
- 記述aについて、因果関係が不明確な場合の報告義務・対象範囲を検討し「誤」と判断する。
- 記述bについて、過量使用・誤用事例の報告の要否を確認し「正」と判断する。
- 記述cについて、報告期限の有無と提出先(PMDA)を確認し「正」と判断する。
- 記述dについて、報告後の受領確認書交付の有無を確認し「正」と判断する。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bおよびcが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bおよびdが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが正、bおよびdが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが誤、b、c、dが正であり、正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- 因果関係が必ずしも明確でない場合であっても、副作用等が疑われる事例であれば広く報告の対象となります。
- b:正
- 適正使用の推進や安全対策上必要があると認められるときは、過量使用や誤用等による健康被害も報告対象となります。
- c:正
- 報告期限は定められていませんが、必要性を認めた場合は適宜速やかに総合機構(PMDA)へ提出します。
- d:正
- 報告書を受理した総合機構(PMDA)からは、報告者に対して安全性情報受領確認書が交付されます。
覚えるポイント
- 因果関係が不明確でも報告対象となる。報告先はPMDAで受領確認書が届く。
間違えやすいところ
- 因果関係が医学的に立証されないと報告できないと誤認しやすい。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」医薬品等安全性情報報告制度より
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.29 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品副作用被害救済制度の給付の種類と請求期限
医薬品の適正使用と安全対策 · 救済給付の種類 / 請求期限 / 障害児養育年金
医薬品副作用被害救済制度に関する次の給付の種類のうち、請求期限がないものはどれか。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品副作用被害救済制度における各給付のうち、障害年金と障害児養育年金には請求期限が設けられていません。一方、医療費、医療手当、遺族年金、遺族一時金、葬祭料にはそれぞれ請求期限(原則5年以内)が規定されています。
解き方
- 提示された5つの給付項目(医療費、医療手当、障害児養育年金、遺族一時金、葬祭料)の請求期限の有無を照合する。
- 障害関係の年金給付(障害年金・障害児養育年金)には請求期限がないことを確認する。
- 選択肢 1不正解
- 医療費は支払いが行われた時から5年以内の請求期限があります。
- 選択肢 2不正解
- 医療手当は医療を受けた日の属する月の翌月初日から5年以内の請求期限があります。
- 選択肢 3正解
- 障害児養育年金(および障害年金)には請求期限がありません。
- 選択肢 4不正解
- 遺族一時金は死亡の時から5年以内の請求期限があります。
- 選択肢 5不正解
- 葬祭料は死亡の時から5年以内の請求期限があります。
答えの内訳
- 1:請求期限あり(5年以内)
- 医療費の請求期限は、医療費の支給の対象となる費用の支払いが行われた時から5年以内と定められています。
- 2:請求期限あり(5年以内)
- 医療手当の請求期限は、医療を受けた日の属する月の翌月の初日から5年以内と定められています。
- 3:請求期限なし
- 障害年金および障害児養育年金には法令上の請求期限の定めがありません。
- 4:請求期限あり(5年以内)
- 遺族年金および遺族一時金の請求期限は、死亡の時から5年以内と定められています。
- 5:請求期限あり(5年以内)
- 葬祭料の請求期限は、死亡の時から5年以内と定められています。
覚えるポイント
- 障害年金と障害児養育年金は請求期限なし、その他(医療費・遺族等)は5年以内。
間違えやすいところ
- すべての給付に一律5年の期限があると混同しやすい。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」医薬品副作用被害救済制度より
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.30 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品副作用被害救済制度の支給対象範囲
医薬品の適正使用と安全対策 · 救済給付の対象範囲 / 適正使用 / 健康被害の程度
医薬品副作用被害救済制度の救済給付の支給対象範囲に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを1つ選びなさい。 a 医薬品副作用被害救済制度は、医薬品を適正に使用したにもかかわらず、副作用によって一定程度以上の健康被害が生じた場合に、医療費等の諸給付を行うものである。 b 医薬品の効果があまりなかったことから、添付文書に記載されている用量を超える量を服用したが、用法どおりに服用したことから救済給付の対象となる。 c 救済給付の対象となる健康被害の程度としては、副作用による重い後遺障害(日常生活に著しい制限を受ける程度以上の障害。)が残った場合のみである。 d 医薬品を適正に使用して生じた健康被害であっても、特に医療機関での治療を要さずに寛解したような軽度のものについては給付対象に含まれない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品副作用被害救済制度の給付対象は「適正使用」による健康被害に限られ、用量過剰等の不適正使用は対象外です。また対象となる疾病は「入院治療を必要とする程度」以上であり、軽度の健康被害は含まれません。
解き方
- 記述a:制度の基本原則(適正使用と健康被害に対する諸給付)を確認し正しいと判断する。
- 記述b:用量超過の不適正使用が救済対象になるか確認し誤りと判断する。
- 記述c:疾病(入院治療要)や死亡も含まれるため「重い後遺障害のみ」は誤りと判断する。
- 記述d:入院を要しない軽度の健康被害は対象外であることを確認し正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- bが含まれているため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aとdが正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bとcが含まれているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cが含まれているため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 医薬品を適正に使用したにもかかわらず発生した副作用による一定水準以上の健康被害に対して救済給付が行われます。
- b:誤
- 用法・用量を守らず用量を超えて服用した場合は不適正使用とみなされ、救済給付の対象外となります。
- c:誤
- 後遺障害だけでなく、入院治療を必要とする程度の重篤な疾病や死亡も救済給付の対象に含まれます。
- d:正
- 入院を要さず医療機関での治療も必要としなかった軽度な健康被害は給付対象となりません。
覚えるポイント
- 不適正使用(過量服用等)は対象外。入院治療を要する重篤度が必要。
間違えやすいところ
- 用法を守っていれば用量を超えていても適正使用と認められると勘違いしやすい。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」医薬品副作用被害救済制度より
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.30 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品副作用被害救済制度の対象医薬品
医薬品の適正使用と安全対策 · 救済制度の対象外医薬品 / 対象医薬品
次の医薬品のうち、適正に使用した場合に医薬品副作用被害救済制度の対象とされているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品副作用被害救済制度では、法定除外医薬品(抗がん剤や免疫抑制剤など特定の中毒性・危険性のある医療用医薬品)のほか、局方単味生薬・油脂類(白色ワセリン等)、体外診断用医薬品、殺虫剤・殺鼠剤、人体に直接使用しない殺菌消毒剤などは給付対象外と定められています。一方、人体に直接使用する殺菌消毒剤は対象となります。
解き方
- 救済制度の対象外とされる医薬品群(検査薬、殺虫剤、局方ワセリン等の単純な基剤等)を想起する。
- 人体に直接使用する殺菌消毒剤が対象医薬品に含まれることを確認し、正解を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 日本薬局方白色ワセリンは対象除外医薬品に指定されています。
- 選択肢 2不正解
- 一般用検査薬(体外診断用医薬品)は救済制度の対象外です。
- 選択肢 3不正解
- 殺虫剤・殺鼠剤は救済制度の対象から除外されています。
- 選択肢 4正解
- 人体に直接使用する殺菌消毒剤は救済制度の対象に含まれます。
答えの内訳
- 1:対象外
- 日本薬局方白色ワセリンなどの局方収載の基礎的・単純な外用油脂類等は、救済制度の対象から除外されています。
- 2:対象外
- 一般用検査薬などの体外診断用医薬品は、人体に直接作用しないため救済制度の対象外です。
- 3:対象外
- 殺虫剤や殺鼠剤などの衛生害虫駆除を主目的とする医薬品は、救済制度の対象から除外されています。
- 4:対象
- 人体に直接使用する殺菌消毒剤は、適正使用に伴う重篤な副作用被害が生じた場合に救済給付の対象とされます。
覚えるポイント
- 人体に直接使用する殺菌消毒剤は対象。直接使用しない消毒剤や検査薬・殺虫剤は除外。
間違えやすいところ
- すべての一般用医薬品が救済制度の対象になると誤認しやすい。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」医薬品副作用被害救済制度より
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.30 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の適正使用のための啓発活動
医薬品の適正使用と安全対策 · ダメ。ゼッタイ。普及運動 / 薬物依存 / 薬と健康の週間 / 小中学生への啓発
医薬品の適正使用のための啓発活動等に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 「6・26国際麻薬乱用撲滅デー」を広く普及し、薬物乱用防止を一層推進するため、毎年6月20日から7月19日までの1ヶ月間、国、自治体、関係団体等により、「ダメ。ゼッタイ。」普及運動が実施されている。 b 薬物依存は、違法薬物(麻薬、覚醒剤、大麻等)によるものばかりでなく、一般用医薬品によっても生じ得る。 c 保健衛生の維持向上に貢献することを目的とし、毎年10月17日~23日の1週間を、「薬と健康の週間」として、広報活動やイベント等が実施されている。 d 薬物乱用防止に関する啓発は、小中学生に対して行うと、かえって違法薬物に対する好奇心を刺激することになるため、高校生以上から行うこととされている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品の適正使用啓発として、毎年6月20日~7月19日の「ダメ。ゼッタイ。」普及運動や10月17日~23日の「薬と健康の週間」が実施されています。薬物乱用防止教育は早期教育が重要視され、小中学生に対しても行われます。
解き方
- 記述a:「ダメ。ゼッタイ。」普及運動の期間(6/20~7/19)と趣旨を確認し「正」とする。
- 記述b:一般用医薬品による依存発生の可能性を確認し「正」とする。
- 記述c:「薬と健康の週間」(10/17~10/23)の期間を確認し「正」とする。
- 記述d:啓発対象に小中学生が含まれるかどうかを確認し「誤」とする。
- 選択肢 1不正解
- aが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aおよびbが誤、dが正とされているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- a、b、cが正、dが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- cが誤、dが正とされているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bおよびcが誤、dが正とされているため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 毎年6月20日~7月19日までの1ヶ月間、「ダメ。ゼッタイ。」普及運動が国や自治体等により展開されています。
- b:正
- 乱用・依存は違法薬物のみならず、市販のかぜ薬や鎮咳去痰薬などの一般用医薬品でも生じ得ます。
- c:正
- 毎年10月17日~23日の1週間は「薬と健康の週間」として啓発活動が実施されています。
- d:誤
- 薬物乱用の危険性に関する啓発は、早期からの正しい知識普及のため小中学生に対しても積極的に行われています。
覚えるポイント
- 「ダメ。ゼッタイ。」普及運動は6/20~7/19、「薬と健康の週間」は10/17~10/23。
間違えやすいところ
- 薬物乱用防止教育は好奇心を刺激するため小中学生には行わないと誤解しやすい。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」啓発活動より
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.31 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
添付文書の「してはいけないこと」(アレルギー既往歴)
医薬品の適正使用と安全対策 · 使用上の注意 / アレルギー既往歴 / してはいけないこと
一般用医薬品の添付文書の「次の人は使用(服用)しないこと」の項に記載することとされている事項に関する組合せの正誤のうち、正しい組合せを1つ選びなさい。 [アレルギー既往歴等 - 成分等] a ぜんそくを起こしたことがある人 - ブチルスコポラミン臭化物 b 鶏卵によりアレルギー症状を起こしたことがある人 - リゾチーム塩酸塩 c 牛乳によるアレルギー症状を起こしたことがある人 - カゼインナトリウム d フェノフィブラートを含有する高脂血症治療薬によるアレルギー症状を起こしたことがある人 - ロペラミド塩酸塩
解答・解説を表示
解答
4
解説
アレルギー既往歴に関する「使用(服用)しないこと」の項目では、成分の由来物質や交差反応性に注意が必要です。鶏卵アレルギーに対するリゾチーム塩酸塩、牛乳アレルギーに対するカゼインやタンニン酸アルブミン、アスピリン喘息に対する解熱鎮痛成分、光線過敏症(フェノフィブラート既往等)に対するケトプロフェンなどが該当します。
解き方
- 項目a:ブチルスコポラミン臭化物とぜんそく既往の関係を確認し「誤」と判断する。
- 項目b:鶏卵アレルギーとリゾチーム塩酸塩の関係を確認し「正」と判断する。
- 項目c:牛乳アレルギーとカゼインナトリウムの関係を確認し「正」と判断する。
- 項目d:フェノフィブラート既往とロペラミド塩酸塩の関係を確認し「誤」と判断する(ケトプロフェンが該当)。
- 選択肢 1不正解
- aが正とされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが正、bが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aおよびdが正、bおよびcが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- cが誤とされているため誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- ぜんそくを起こしたことがある人が「してはいけないこと」とされるのは、アスピリン等の解熱鎮痛成分などです。
- b:正
- リゾチーム塩酸塩は鶏卵の卵白由来タンパク質であるため、鶏卵アレルギーの人は使用してはなりません。
- c:正
- カゼインナトリウムは牛乳のタンパク質由来であるため、牛乳アレルギーの人は使用してはなりません。
- d:誤
- フェノフィブラート等の高脂血症薬によるアレルギー既往で禁忌とされるのはケトプロフェン等(外用)です。
覚えるポイント
- 鶏卵=リゾチーム、牛乳=カゼイン・タンニン酸アルブミン、フェノフィブラート=ケトプロフェン。
間違えやすいところ
- ロペラミド塩酸塩は止瀉薬であり、フェノフィブラートとの交差反応禁忌ではない点に注意する。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」別表(してはいけないこと)より
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.31 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
添付文書の「してはいけないこと」(基礎疾患等)
医薬品の適正使用と安全対策 · 使用上の注意 / 基礎疾患 / してはいけないこと
一般用医薬品の添付文書の「次の人は使用(服用)しないこと」の項に記載することとされている事項に関する組合せの正誤のうち、正しい組合せを1つ選びなさい。 [医薬品成分等 - 基礎疾患等] a 芍薬甘草湯 - 高血圧 b プソイドエフェドリン塩酸塩 - 心臓病 c 合成ヒドロタルサイト - 透析療法を受けている人 d ジフェンヒドラミン塩酸塩 - 糖尿病
解答・解説を表示
解答
4
解説
添付文書の「次の人は使用(服用)しないこと」では、重篤な副作用発現や病態悪化を防ぐため特定の基礎疾患を持つ人の使用が禁止されています。芍薬甘草湯は心臓病で禁忌、プソイドエフェドリン塩酸塩は心臓病・高血圧等で禁忌、アルミニウム含有成分(合成ヒドロタルサイト等)は透析療法受療者で禁忌となっています。
解き方
- 項目a:芍薬甘草湯の「してはいけないこと」の基礎疾患が心臓病であることを確認し「誤」とする(高血圧は「相談すること」)。
- 項目b:プソイドエフェドリン塩酸塩が心臓病患者で「してはいけないこと」に該当することを確認し「正」とする。
- 項目c:合成ヒドロタルサイト(アルミニウム含有)が透析療法受療者で禁忌であることを確認し「正」とする。
- 項目d:ジフェンヒドラミン塩酸塩と糖尿病の組み合わせを確認し「誤」とする。
- 選択肢 1不正解
- aが正とされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aおよびdが正、bおよびcが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが正、bが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- cが誤とされているため誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- 芍薬甘草湯で「してはいけないこと」とされる基礎疾患は「心臓病」です(高血圧は「相談すること」)。
- b:正
- プソイドエフェドリン塩酸塩は交感神経興奮作用により心臓に負担をかけるため、心臓病で「してはいけないこと」とされています。
- c:正
- 合成ヒドロタルサイトはアルミニウムを含むため、透析療法を受けている人では「してはいけないこと」に該当します。
- d:誤
- ジフェンヒドラミン塩酸塩の基礎疾患による禁忌に糖尿病は含まれていません(緑内障や排尿困難等で相談すること)。
覚えるポイント
- 芍薬甘草湯の禁忌は心臓病(高血圧は相談)。アルミニウム含有制酸薬は透析禁忌。
間違えやすいところ
- 芍薬甘草湯の甘草による偽アルドステロン症リスクから、高血圧を「してはいけないこと」と混同しやすい。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」別表(してはいけないこと)より
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.32 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
運転操作の回避が求められる医薬品成分
医薬品の適正使用と安全対策 · 使用上の注意 / してはいけないこと / 運転操作の禁止 / 抗コリン成分
眠気、目のかすみ、異常なまぶしさを生じることがあるため、一般用医薬品の添付文書の「してはいけないこと」の項に「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこと」と記載される成分として、正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
2
解説
抗コリン成分は副交感神経の働きを抑えるため、散瞳に伴う目のかすみや異常なまぶしさ、また中枢抑制による眠気等を引き起こします。そのため事故防止の観点から、運転操作の回避が添付文書の「してはいけないこと」に明記されます。
解き方
- 各選択肢の成分の薬効群および主な副作用(散瞳、目のかすみ、眠気など)を確認する。
- 抗コリン成分であるスコポラミン臭化水素酸塩水和物が「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこと」の対象であると判断する。
- 選択肢 1不正解
- テオフィリンはキサンチン系気管支拡張成分であり、中枢興奮作用を示しますが、運転操作の禁止事項には該当しません。
- 選択肢 2正解
- スコポラミン臭化水素酸塩水和物は抗コリン成分であり、散瞳による目のかすみ、異常なまぶしさや眠気を引き起こすため、運転操作をしてはいけません。
- 選択肢 3不正解
- ケトプロフェンは外用の非ステロイド性抗炎症成分であり、光線過敏症などが問題となりますが、目のかすみ等による運転禁止には該当しません。
- 選択肢 4不正解
- センノシドは大腸刺激性瀉下成分であり、下痢や腹痛が生じることがありますが、運転操作の禁止には該当しません。
- 選択肢 5不正解
- スクラルファートは胃粘膜保護成分であり、アルミニウムを含有するため透析患者で禁忌ですが、運転操作の禁止には該当しません。
覚えるポイント
- 抗コリン成分(スコポラミン、ロートエキス等)は散瞳・目のかすみ・眠気のため運転操作禁止。
間違えやすいところ
- 抗ヒスタミン成分だけでなく、抗コリン成分も散瞳や目のかすみ、眠気により運転禁止となる点に注意が必要です。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験の手引き(医薬品の適正使用と安全対策)
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.32 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
アルミニウム脳症・骨症のリスクと長期連用の禁止
医薬品の適正使用と安全対策 · 使用上の注意 / してはいけないこと / 長期連用を避ける成分 / アルミニウム製剤
長期連用によりアルミニウム脳症及びアルミニウム骨症を生じるおそれがあるため、一般用医薬品の添付文書の「してはいけないこと」の項に「長期連用しないこと」と記載される成分として、正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
4
解説
アルミニウムを含む胃腸薬成分(スクラルファート、アルジオキサ、合成ヒドロタルサイトなど)は、腎機能障害時や長期連用によってアルミニウムが蓄積し、アルミニウム脳症やアルミニウム骨症を引き起こすリスクがあります。
解き方
- 選択肢の成分の中からアルミニウムを含有する成分を特定する。
- アルジオキサ(アラントインと水酸化アルミニウムの複合体)が該当し、長期連用禁止の記載対象であることを確認する。
- 選択肢 1不正解
- 次硝酸ビスマスはビスマスを含む成分であり、長期連用により精神神経障害(ビスマス脳症)のおそれがあるため長期連用禁止とされますが、アルミニウムによるものではありません。
- 選択肢 2不正解
- タンニン酸アルブミンは収斂成分(止瀉薬)であり、牛乳アレルギーで禁忌となりますが、アルミニウム脳症に関する記載はありません。
- 選択肢 3不正解
- セミアルカリプロティナーゼは抗炎症酵素製剤であり、卵白やゼラチン等のアレルギーが問題視される成分です。
- 選択肢 4正解
- アルジオキサはアルミニウムを含む成分であり、アルミニウム脳症およびアルミニウム骨症の予防のため「長期連用しないこと」と記載されます。
覚えるポイント
- アルミニウム含有成分(スクラルファート、アルジオキサ等)は透析患者禁忌・長期連用禁止。
間違えやすいところ
- ビスマス製剤(次硝酸ビスマス)による精神神経障害と、アルミニウム製剤によるアルミニウム脳症・骨症を混同しないように整理しましょう。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験の手引き(医薬品の適正使用と安全対策)
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.32 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
乗物酔い防止薬の成分と使用上の注意(相談すること等)
医薬品の適正使用と安全対策 · 乗物酔い防止薬 / ジフェンヒドラミン / ジプロフィリン / 相談すること
ジフェンヒドラミンサリチル酸塩(40mg)およびジプロフィリン(26mg)を含む乗物酔い防止薬を使用できない、または「服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください」とされる人(a〜d)に関する正誤の正しい組合せを1つ選べ。 a てんかんの診断を受けた人 b 前立腺肥大症の診断を受けた人 c 甲状腺機能障害の診断を受けた人 d 緑内障の診断を受けた人
解答・解説を表示
解答
5
解説
抗ヒスタミン成分(ジフェンヒドラミン等)は中枢のけいれん誘発作用(てんかん)、抗コリン作用による排尿困難(前立腺肥大)や眼圧上昇(緑内障)の悪化を招くため相談対象です。キサンチン系(ジプロフィリン)は交感神経刺激様作用により甲状腺機能障害を悪化させるおそれがあります。
解き方
- 配合成分であるジフェンヒドラミンサリチル酸塩(抗ヒスタミン成分)の注意対象(てんかん、前立腺肥大、緑内障)を確認する。
- ジプロフィリン(キサンチン系気管支拡張成分)の注意対象(甲状腺機能障害、てんかんなど)を確認する。
- a, b, c, dのすべてが「使用できない、または相談すること」に該当することを確認し、選択肢5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- てんかん、前立腺肥大症、甲状腺機能障害も相談対象となるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- てんかんおよび緑内障の診断を受けた人も相談対象となるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 甲状腺機能障害および緑内障の診断を受けた人も相談対象となるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- てんかん、前立腺肥大症、緑内障の診断を受けた人も相談対象となるため誤りです。
- 選択肢 5正解
- ジフェンヒドラミン及びジプロフィリンの作用機序・副作用により、a(てんかん)、b(前立腺肥大症)、c(甲状腺機能障害)、d(緑内障)のすべてが相談すること等の対象となります。
覚えるポイント
- 抗ヒスタミン薬:てんかん、前立腺肥大、緑内障は相談対象。キサンチン系:甲状腺機能障害で相談対象。
間違えやすいところ
- ジフェンヒドラミン成分の「てんかん」への影響(発作誘発の可能性)を見落としがちなので注意しましょう。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験の手引き(医薬品の適正使用と安全対策)
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.33 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
配合成分からみたかぜ薬の「してはいけないこと(服用しない人)」
医薬品の適正使用と安全対策 · 使用上の注意 / してはいけないこと / プソイドエフェドリン塩酸塩 / 前立腺肥大
イブプロフェン、トラネキサム酸、プソイドエフェドリン塩酸塩、d-クロルフェニラミンマレイン酸塩、ジヒドロコデインリン酸塩、L-カルボシステイン、無水カフェインを含むかぜ薬の添付文書の「してはいけないこと」において、「次の人は服用しないこと」に記載されている事項として正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
3
解説
プソイドエフェドリン塩酸塩は交感神経刺激作用により尿道括約筋を緊張させ排尿障害を急激に悪化させるため、「前立腺肥大による排尿困難」のある人は服用禁忌(してはいけないこと)に指定されています。一方、抗ヒスタミン成分等の一般的な排尿困難は「相談すること」に分類されます。
解き方
- 処方中のプソイドエフェドリン塩酸塩に着目する。
- プソイドエフェドリン塩酸塩を含有する内服薬では、「前立腺肥大による排尿困難」が「してはいけないこと(服用しないこと)」に該当することを確認する。
- 他の選択肢(高齢者、緑内障など)は「相談すること」に該当することを確認して除外する。
- 選択肢 1不正解
- 高齢者は一般にかぜ薬の添付文書において「相談すること」の項目に記載されます。
- 選択肢 2不正解
- 緑内障と診断を受けた人は、抗ヒスタミン成分等を含むかぜ薬では「相談すること」に記載されます。
- 選択肢 3正解
- プソイドエフェドリン塩酸塩が含まれているため、膀胱括約筋の収縮による排尿障害悪化(尿閉)のおそれから「前立腺肥大による排尿困難」のある人は服用しないこととされています。
- 選択肢 4不正解
- 激しい腹痛又は吐気・嘔吐の症状がある人は、主に胃腸薬や瀉下薬の「相談すること」に記載される項目です。
覚えるポイント
- プソイドエフェドリン塩酸塩:前立腺肥大による排尿困難のある人は「服用しないこと(禁忌)」。
間違えやすいところ
- 前立腺肥大・排尿困難は抗コリン・抗ヒスタミン成分では「相談すること」ですが、プソイドエフェドリン塩酸塩では「してはいけないこと(禁忌)」になる点を取り違えないようにしましょう。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験の手引き(医薬品の適正使用と安全対策)
出典:長野県『2021年度 長野県 後半』
試験問題 後半(PDF:869KB) p.33 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
2021年度 長野県 後半
参照した公式資料
長野県が公開した2021年度 長野県 後半の問題・解答資料です。
- 試験問題 後半(PDF:869KB) ↗ — www.pref.nagano.lg.jp(PDF・36ページ)
- 正答一覧(PDF:72KB) ↗ — www.pref.nagano.lg.jp(PDF・1ページ)

