公開問題を地域・年度・前半後半で区別しています。地域共通問題を含み、全国の独立した問題を網羅する集計ではありません。受験する地域の最新版の手引きと案内を併せて確認してください。
2021年度 長野県 前半の概要
医薬品医療機器等法第1条(目的)の条文穴埋め
薬事に関する法規と制度 · 医薬品医療機器等法の目的 / 条文解釈
医薬品医療機器等法第1条の条文において、( a )から( c )の空欄に入る字句の組み合わせとして正しいものを1つ選びなさい。 第一条 この法律は、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器及び再生医療等製品の品質、有効性及び安全性の確保並びにこれらの使用による保健衛生上の危害の発生及び( a )のために必要な規制を行うとともに、指定薬物の規制に関する措置を講ずるほか、医療上特にその必要性が高い医薬品、医療機器及び再生医療等製品の研究開発の( b )のために必要な措置を講ずることにより、( c )を図ることを目的とする。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品医療機器等法第1条は法律全体の目的を定めており、医薬品等の品質・有効性・安全性の確保、危害発生・拡大の防止、指定薬物規制、必要性の高い医薬品等の研究開発の促進を通じて、最終的に保健衛生の向上を図ることを明記しています。
解き方
- 条文前半の危害に対する規制内容を確認し、発生とともに防止すべき対象が「拡大の防止」であることを特定します。
- 条文中盤の研究開発に関する支援措置として、「促進」のための措置であることを確認します。
- 条文末尾の法の究極の目的が「保健衛生の向上」であることを確認し、該当する組み合わせ(3)を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 空欄bが「信頼の確保」となっている点が誤りで、正しくは「促進」です。
- 選択肢 2不正解
- 空欄cが「健康の保持」となっている点が誤りで、正しくは「保健衛生の向上」です。
- 選択肢 3正解
- aが「拡大の防止」、bが「促進」、cが「保健衛生の向上」で条文の記述と合致します。
- 選択肢 4不正解
- 空欄aが「対策の強化」、空欄cが「健康の保持」となっている点が誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 空欄aが「対策の強化」、空欄bが「信頼の確保」となっている点が誤りです。
覚えるポイント
- 医薬品医療機器等法第1条の最終目的は「保健衛生の向上」であること。
- 危害の「発生及び拡大の防止」、研究開発の「促進」というキーワードを正確に暗記すること。
間違えやすいところ
- 目的の末尾を「国民の健康の保持」や「健康の増進」などの類似フレーズと取り違えるミスが多いです。
出題の前提:医薬品医療機器等法第1条
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.4 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
販売従事登録の申請に関する正誤問題
薬事に関する法規と制度 · 販売従事登録 / 申請手続き / 提出書類
販売従事登録の申請に関する以下の記述a~cの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品の販売業の店舗において販売従事登録を受けようとする者(以下「申請者」という。)は、医薬品医療機器等法施行規則に定める様式第86の2による申請書(以下「申請書」という。)を、医薬品の販売又は授与に従事する店舗の所在地の都道府県知事に提出しなければならない。 b 申請書には、申請者が登録販売者試験に合格したことを証する書類を添えなければならない。 c 申請書には、申請者が成年被後見人又は被保佐人とする登記記録がない旨を証明した書面の写しを添えなければならない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
登録販売者として業務に従事するには、従事する店舗・区域の所在地の都道府県知事への販売従事登録が必要です。申請時には合格証明書のほか、欠格条項に該当しない旨を証明する書類として「登記事項証明書(登記されていないことの証明書)」の原本などを提出しなければなりません。
解き方
- 記述aについて、申請先が「従事する店舗の所在地の都道府県知事」であることを確認し、正しいと判断します。
- 記述bについて、試験合格を証する書類の添付義務を確認し、正しいと判断します。
- 記述cについて、登記記録がない旨を証明した書面は「原本」の提出が求められており、「写し」とする記述を誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが誤りであるため、すべて正としている本選択肢は誤りです。
- 選択肢 2正解
- 記述aは正、記述bは正、記述cは誤(写しではなく原本が必要)であり正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは正しい記述であり、記述cは誤りであるため正しくありません。
- 選択肢 4不正解
- 記述aは正しい記述であり、記述cは誤りであるため正しくありません。
覚えるポイント
- 販売従事登録の申請先は「従事する店舗の所在地の都道府県知事」であること(住所地ではない)。
- 公的な証明書類(登記されていないことの証明書等)は原則「原本」の提出が必要であること。
間違えやすいところ
- 申請書を提出する先を「現住所のある都道府県知事」と誤認してしまうこと。
- 添付書類の「写し(コピー)」で足りると誤解してしまうこと。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第159条の5等
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.4 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
毒薬及び劇薬に関する正誤問題
薬事に関する法規と制度 · 毒薬 / 劇薬 / 表示義務 / 譲渡手続
毒薬及び劇薬に関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 毒薬とは、毒性が強いものとして厚生労働大臣が薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて指定する医薬品をいう。 b 毒薬は、それを収める直接の容器又は被包に、白地に赤枠、赤字をもって、当該医薬品の品名及び「毒」の文字が記載されていなければならない。 c 劇薬を18歳未満の者に交付してはならない。 d 劇薬を一般の生活者に対して販売又は譲渡する際には、当該医薬品を譲り受ける者から、品名、数量、使用目的、譲渡年月日、譲受人の氏名、住所及び職業が記入され、署名又は記名押印された文書若しくは一定の条件を満たした電子的ファイルに記録したものの交付を受けなければならない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
毒薬・劇薬は生体に対する毒性・劇性が強く、取り扱いに厳重な法的規制が課せられています。表示に関して毒薬は「黒地に白枠・白字」、劇薬は「白地に赤枠・赤字」です。また、交付制限は「14歳未満の者その他安全な取扱いをすることについて不安を認める者」と定められています。
解き方
- 記述aの指定手続き(厚生労働大臣が薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて指定)を確認し、正しいと判断します。
- 記述bの表示規定を確認します。「白地に赤枠、赤字」は劇薬の表示であり、毒薬は「黒地に白枠、白字」なので誤りと判断します。
- 記述cの交付制限年齢を確認します。「18歳未満」ではなく「14歳未満」であるため誤りと判断します。
- 記述dの一般生活者への譲受手続き(品名・数量・職業等の法定事項を記載した文書・電子記録の受領)を確認し、正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bが誤、cが誤であるため、本組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが正、cが誤、dが正であるため、本組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3正解
- aは正、bは誤(毒薬は黒地に白枠・白字)、cは誤(14歳未満が交付制限対象)、dは正で合致します。
- 選択肢 4不正解
- cが誤、dが正であるため、本組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bが誤、dが正であるため、本組み合わせは誤りです。
覚えるポイント
- 毒薬表示:黒地に白枠、白字(品名及び「毒」)
- 劇薬表示:白地に赤枠、赤字(品名及び「劇」)
- 毒薬・劇薬の交付禁止対象:14歳未満の者(18歳未満ではない)
間違えやすいところ
- 毒薬と劇薬の表示色(黒地に白枠/白地に赤枠)を互い違いに覚えてしまうこと。
- 交付禁止年齢の「14歳未満」を、労働基準法や成年年齢等の「18歳未満」と混同すること。
出題の前提:医薬品医療機器等法第44条(毒薬及び劇薬の表示)、第46条(毒薬及び劇薬の譲渡手続)、第47条(交付の制限)
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.5 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬部外品及び化粧品に関する正誤問題
薬事に関する法規と制度 · 医薬部外品 / 指定医薬部外品 / 化粧品 / 効能効果の標榜
医薬部外品及び化粧品に関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 指定医薬部外品は、用法用量や使用上の注意を守って適正に使用することが他の医薬部外品と比べて重要であるため、各製品の容器や包装等に識別表示がなされている。 b 医薬部外品の直接の容器又は直接の被包には、「医薬部外品」の文字の表示が義務付けられている。 c 化粧品は、人の身体の構造に影響を及ぼすことを目的とするものである。 d 化粧品は、医薬品的な効能効果を表示・標榜することは一切認められていない。
解答・解説を表示
解答
5
解説
医薬部外品は人体に対する作用が緩和なものであり、容器等への「医薬部外品」の文字表示が義務付けられています。かつて医薬品から移行した「指定医薬部外品」は識別表示が義務付けられています。一方、化粧品は人の身体を清潔にし、美化すること等を目的としており、身体の構造や機能に影響を及ぼすことや医薬品的な効能効果の標榜は認められません。
解き方
- 記述aについて、指定医薬部外品の識別表示義務を確認し、正しいと判断します。
- 記述bについて、医薬部外品の直接の容器等への「医薬部外品」の文字表示義務を確認し、正しいと判断します。
- 記述cについて、化粧品の定義(身体の構造・機能に影響を及ぼさない)と照らし合わせ、影響を及ぼすことを目的とするという記述を誤りと判断します。
- 記述dについて、化粧品における医薬品的な効能効果の標榜禁止規定を確認し、正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが正、記述cが誤であるため、本組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが正であるため、本組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述cが誤、記述dが正であるため、本組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aおよびbが正、記述cが誤であるため、本組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5正解
- aは正、bは正、cは誤(化粧品は構造に影響を与えない)、dは正で正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 医薬部外品:「医薬部外品」の文字表示が義務付けられている。
- 指定医薬部外品:医薬品から移行したもので識別表示がなされる。
- 化粧品:人体に対する作用が緩和で、身体の構造や機能に影響を及ぼす目的のものは含まれない。
間違えやすいところ
- 化粧品の定義において「身体の構造や機能に影響を及ぼす」と誤解すること(それは医薬品や一部の医療機器の範疇)。
- 薬用化粧品(医薬部外品)と混同して、一般化粧品でも医薬品的な効能効果を標榜できると誤解すること。
出題の前提:医薬品医療機器等法第2条第2項(医薬部外品の定義)、第3項(化粧品の定義)、第59条、第61条
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.5 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
保健機能食品および特別用途食品の定義と分類
薬事に関する法規と制度 · 保健機能食品 / 特定保健用食品 / 機能性表示食品 / 特別用途食品
保健機能食品等に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 特定保健用食品は、健康増進法に基づく許可又は承認を受けて、食生活において特定の保健の目的で摂取をする者に対し、その摂取により当該保健の目的が期待できる旨の表示をする食品である。 b 特別用途食品は、乳児、幼児、妊産婦又は病者の発育又は健康の保持若しくは回復の用に供することが適当な旨を医学的・栄養学的表現で記載し、かつ、用途を限定したもので、健康増進法に基づく許可又は承認を受け、特別の用途に適する旨の表示をする食品である。 c 機能性表示食品は、安全性及び機能性に関する審査を受け、消費者庁長官の許可を受けた食品である。 d 特定保健用食品、特別用途食品、機能性表示食品を総称して、保健機能食品という。
解答・解説を表示
解答
3
解説
食品の機能性表示制度において、保健機能食品(特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品)と特別用途食品の定義や、国の許可・承認の要否、届出制の違いを正しく把握することが不可欠です。
解き方
- 特定保健用食品および特別用途食品が健康増進法に基づく許可・承認対象である記述(a・b)を正しいと判定する。
- 機能性表示食品が国の個別許可ではなく事前届出制である点からcを誤りと判定する。
- 保健機能食品を構成する3区分(特定保健用食品・栄養機能食品・機能性表示食品)を確認し、特別用途食品を含めているdを誤りと判定して正答を絞り込む。
- 選択肢 1不正解
- 記述a・bは正しく、記述dは誤りであるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは正しく、記述cは誤りであるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 3正解
- 記述aが正、記述bが正、記述cが誤、記述dが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bは正しく、記述cは誤りであるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 記述dは保健機能食品に特別用途食品が含まれている点が誤りであるため不適です。
答えの内訳
- a:正
- 特定保健用食品は、健康増進法に基づき国の個別審査を経て許可又は承認を受け、特定の保健の目的が期待できる旨を表示する食品です。
- b:正
- 特別用途食品は、乳児、幼児、妊産婦、病者等の発育や健康の保持・回復に適する旨を医学的・栄養学的表現で表示する食品で、健康増進法に基づく許可等を受けます。
- c:誤
- 機能性表示食品は、事業者の責任において科学的根拠に基づき機能性を表示するものであり、消費者庁長官への届出制であって個別の審査や許可を受けたものではありません。
- d:誤
- 保健機能食品は「特定保健用食品」「栄養機能食品」「機能性表示食品」の3つから構成されます。特別用途食品は保健機能食品には含まれません。
覚えるポイント
- 保健機能食品の3分類は「特定保健用食品(トクホ)」「栄養機能食品」「機能性表示食品」である。
- 機能性表示食品は消費者庁長官への事前届出制であり、国の個別審査・許可は受けない。
間違えやすいところ
- 特別用途食品と特定保健用食品の関係(トクホは特別用途食品の1つでもあるが、保健機能食品の3本柱はトクホ・栄養機能・機能性表示)を混同しやすい。
- 機能性表示食品を特定保健用食品と同様に「許可制」と誤認しやすい。
出題の前提:医薬品医療機器等法および健康増進法に基づく食品の区分基準による。
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.6 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品医療機器等法第24条第1項(医薬品の販売等の禁止条文)
薬事に関する法規と制度 · 医薬品医療機器等法第24条 / 医薬品販売業 / 貯蔵・陳列・配置
次の記述は、医薬品医療機器等法第24条第1項の条文の一部である。( )の中に入れるべき字句の正しい組合せを1つ選びなさい。 第二十四条 薬局開設者又は医薬品の販売業の許可を受けた者でなければ、業として、医薬品を販売し、授与し、又は販売若しくは授与の目的で( a )し、若しくは陳列(( b )することを含む。)してはならない。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品医療機器等法第24条第1項は、無許可での医薬品の販売・授与だけでなく、その目的での貯蔵や陳列(配置を含む)を包括的に禁止し、医薬品の流通を厳格に管理する基本条文です。
解き方
- 法第24条第1項の条文構成を確認し、「販売若しくは授与の目的で」に続く行為が「貯蔵」であることを特定する。
- 陳列に含まれる行為として、配置販売業を念頭に置いた「配置」が入ることを照合し、組合せ1を選択する。
- 選択肢 1正解
- aが「貯蔵」、bが「配置」であり、条文の規定と完全に一致します。
- 選択肢 2不正解
- bの「展示」が条文の「配置」と異なるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aの「所持」が条文の「貯蔵」と異なるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aの「所持」およびbの「展示」がいずれも条文と異なるため誤りです。
答えの内訳
- a:貯蔵
- 条文上、「販売若しくは授与の目的で貯蔵し」と規定されています。
- b:配置
- 条文上、「陳列(配置することを含む。)してはならない」と規定されています。
覚えるポイント
- 無許可販売の禁止規定では「販売、授与、貯蔵、陳列(配置を含む)」が対象となる。
間違えやすいところ
- 「貯蔵」を「所持」と混同したり、「配置」を一般的な語句である「展示」と取り違えたりしやすい。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第24条第1項による。
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.6 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品販売業の許可基準・有効期間・小分け販売の取扱い
薬事に関する法規と制度 · 医薬品販売業の許可 / 許可の更新期間 / 分割販売(小分け)
医薬品の販売に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品の販売業の許可のうち、一般の生活者に対して医薬品を販売等することができるのは、店舗販売業及び卸売販売業の許可を受けた者だけである。 b 医薬品の販売業の許可は、5年ごとに、その更新を受けなければ、その期間の経過によって、その効力を失う。 c 医薬品の販売業の許可を受けた者が、医薬品をあらかじめ小分けし、販売する行為は、無許可製造、無許可製造販売に該当するため認められない。
解答・解説を表示
解答
5
解説
医薬品販売業(店舗・配置・卸売)の役割分担、許可の有効期間(6年)、および医薬品の小分け(分割販売)の法的是認範囲の区別を正確に理解しておく必要があります。
解き方
- 生活者への直接販売が認められる業態を確認し、卸売販売業が含まれている記述aを誤りと判定する。
- 許可の有効期間が「6年」である点に基づき、5年と記載されている記述bを誤りと判定する。
- 分割販売において事前の小分けが製造行為(無許可製造・無許可製造販売)に該当するという記述cを正しいと判定し、誤・誤・正の組み合わせを選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aおよびbが誤りであるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述a・b・cのすべての判定が誤っているため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが誤りであるため不適です。
- 選択肢 5正解
- 記述aが誤、記述bが誤、記述cが正であり、正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- 一般の生活者に販売できるのは店舗販売業及び配置販売業です。卸売販売業は薬局や医療機関、他の医薬品販売業者等に販売する業態であり、一般の生活者への直接販売は認められていません。
- b:誤
- 医薬品の販売業の許可の有効期間は「6年」ごとにその更新を受けなければ効力を失います(5年ではありません)。
- c:正
- 注文に応じたその場での分割販売(量り売り)は認められますが、あらかじめ小分けして保管・陳列・販売する行為は製造行為とみなされ、無許可製造・無許可製造販売に該当し禁止されています。
覚えるポイント
- 医薬品販売業の許可の有効期間は「6年」である。
- 一般の生活者に販売できるのは店舗販売業と配置販売業である。
- あらかじめ小分けしてストックする行為は無許可製造等に該当する。
間違えやすいところ
- 毒劇物等の更新期間(5年)や他の許認可と混同して、医薬品販売業の許可有効期間を5年と思い込みやすい。
- 分割販売そのものが全面的に禁止されていると誤解したり、事前小分けが許されていると誤認したりしやすい。
出題の前提:医薬品医療機器等法第24条第2項(許可の有効期間6年)、第25条(販売業の種類)等に基づく。
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.7 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
薬局の位置づけ・名称規制・従事者の販売権限
薬事に関する法規と制度 · 薬局の定義 / 医療提供施設 / 薬局の名称独占除外 / 要指導医薬品の販売
薬局に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 調剤を実施する薬局は、医療法における医療提供施設として位置づけられている。 b 病院又は診療所の調剤所は、薬局として開設の許可を受けなければ、薬局の名称を付してはならない。 c 薬局に勤務する登録販売者は、要指導医薬品の販売等において、購入者等への情報提供や相談対応を行うことができる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
薬局は医療法上の医療提供施設であり、名称の独占が規定されていますが病院・診療所の調剤所には除外規定が存在します。また、要指導医薬品の販売および情報提供は薬剤師の専権事項です。
解き方
- 調剤を行う薬局が医療法上の医療提供施設に該当することを確認し、aを正しいと判定する。
- 医薬品医療機器等法上の名称独占規定において、病院・診療所の調剤所が除外されている条文を想起し、bを誤りと判定する。
- 要指導医薬品の販売・情報提供は登録販売者が行えず薬剤師に限られることから、cを誤りと判定する。
- a:正、b:誤、c:誤となる選択肢3を特定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述bおよびcが誤りであるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述bが誤りであるため不適です。
- 選択肢 3正解
- 記述aが正、記述bが誤、記述cが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正しい内容であるため不適です。
答えの内訳
- a:正
- 調剤を実施する薬局は、医療法第1条の2第2項において、病院や診療所等と並んで医療提供施設として位置づけられています。
- b:誤
- 薬局開設者でなければ薬局の名称を付してはなりませんが、病院又は診療所の調剤所については除外規定があり、薬局開設の許可を受けなくても「薬局」の名称を付すことが認められています。
- c:誤
- 要指導医薬品の販売やそれに伴う対面での情報提供・相談対応は、薬剤師が行わなければならず、登録販売者が行うことはできません。
覚えるポイント
- 病院や診療所の調剤所は、薬局開設許可を受けなくても「薬局」の名称を使用できる(名称独占の例外)。
- 要指導医薬品を販売・情報提供できるのは薬剤師のみである。
間違えやすいところ
- 「薬局」の名称は薬局開設許可を受けた場所以外では絶対に名乗れないと誤解しやすい(調剤所の例外規定を見落としがち)。
- 登録販売者が第二類・第三類だけでなく要指導医薬品や第一類医薬品の情報提供もできると錯覚しやすい。
出題の前提:医療法第1条の2第2項、医薬品医療機器等法第40条(名称の使用制限)等に基づく。
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.7 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
店舗販売業の業務と管理者要件
薬事に関する法規と制度 · 店舗販売業 / 店舗管理者 / 医薬品の販売区分
店舗販売業に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 要指導医薬品又は一般用医薬品以外の医薬品の販売等が認められている。 b 一般用医薬品のうち、第二類医薬品又は第三類医薬品については、薬剤師又は登録販売者に販売又は授与させなければならない。 c 店舗管理者は、その店舗の所在地の都道府県知事にあらかじめ届出をすれば、その店舗以外の場所で業として店舗の管理その他薬事に関する実務に従事することができる。 d 第一類医薬品を販売し、授与する店舗において薬剤師を店舗管理者とすることができない場合には、要件を満たした登録販売者を店舗管理者として置くことに加えて、その店舗管理者を補佐する薬剤師を置かなければならない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
店舗販売業は一般の生活者へ要指導医薬品や一般用医薬品を販売する業態であり、販売できる医薬品の範囲や医薬品区分に応じた専門家の配置義務、店舗管理者の専任および兼歴制限に関する厳格な規定が定められています。
解き方
- 店舗販売業で扱える医薬品の範囲(要指導医薬品・一般用医薬品に限る)を確認して記述aの正誤を判断する。
- 第二類・第三類医薬品の販売担当者(薬剤師または登録販売者)の規定から記述bを判断する。
- 店舗管理者が他店舗等の実務に従事する際の要件が「知事の届出」ではなく「知事の許可」であることを確認して記述cを判断する。
- 第一類医薬品取扱店舗で登録販売者が管理者となる特例要件(補佐する薬剤師の配置義務)を確認して記述dを判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述a(誤)および記述c(誤)の判断が誤っているため不適です。
- 選択肢 2正解
- 記述aが誤、記述bが正、記述cが誤、記述dが正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- 記述b(正)および記述c(誤)の判断が誤っているため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述a(誤)および記述d(正)の判断が誤っているため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述c(誤)および記述d(正)の判断が誤っているため不適です。
答えの内訳
- a:誤
- 店舗販売業において販売・授与が認められているのは要指導医薬品及び一般用医薬品であり、それ以外の医療用医薬品等の販売は認められていません。
- b:正
- 店舗管理者は、一般用医薬品のうち第二類医薬品又は第三類医薬品を、薬剤師又は登録販売者に販売又は授与させなければなりません。
- c:誤
- 店舗管理者は、その店舗の所在地の都道府県知事の「許可」を受けた場合を除き、店舗以外の場所で業として実務に従事することはできません(届出ではありません)。
- d:正
- 第一類医薬品を扱う店舗で薬剤師を管理者にできない場合、実務経験等の要件を満たした登録販売者を管理者とし、補佐する薬剤師を置く必要があります。
覚えるポイント
- 店舗管理者の他所勤務制限の解除には都道府県知事の「許可」が必要であること。
- 店舗販売業では要指導医薬品と一般用医薬品のみが販売可能であること。
間違えやすいところ
- 知事への「事前の届出」で他所の実務に従事できると勘違いしやすい。
- 第一類医薬品を販売する店舗において、登録販売者を店舗管理者とする場合の補佐薬剤師の配置要件を見落としやすい。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律および同法施行規則に基づく店舗販売業の規定。
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.8 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
配置販売業の業務基準と規制
薬事に関する法規と制度 · 配置販売業 / 配置箱の陳列該当性 / 分割販売の禁止 / 配置従事届
配置販売業に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 一般用医薬品のうち経年変化が起こりにくいこと等の基準に適合しない医薬品を販売してはならない。 b 購入者の居宅に常備薬として用いる製品をひと揃い収めた「配置箱」を預けることは、医薬品医療機器等法上、陳列に該当する。 c 医薬品を開封して分割販売することが認められている。 d 医薬品の配置販売に従事するときは、その者の氏名、配置販売に従事する区域その他厚生労働省令で定める事項を、配置販売を始めてから 30 日以内に、配置販売に従事している区域の都道府県知事に届け出なければならない。
解答・解説を表示
解答
4
解説
配置販売業は購入者の家庭に医薬品をあらかじめ配置し、後日使用した分のみ代金を精算する形態をとるため、長期保管に耐えうる製剤基準や、開封販売の禁止、事前届出などの独自規制が課されています。
解き方
- 配置販売業で取り扱える品目(経年変化が起こりにくい基準への適合)を確認して記述aを判断する。
- 配置箱を家庭に預ける行為が「陳列」に含まれることを確認して記述bを判断する。
- 配置販売業における医薬品の分割販売の禁止規定を確認して記述cを判断する。
- 配置販売に従事する際の届出時期が「あらかじめ」である点を確認して記述dを判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述b(正)、記述c(誤)、記述d(誤)の判断が誤っているため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述a(正)および記述d(誤)の判断が誤っているため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述a(正)、記述c(誤)、記述d(誤)の判断が誤っているため不適です。
- 選択肢 4正解
- 記述aが正、記述bが正、記述cが誤、記述dが誤であり、正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- 記述a(正)および記述c(誤)の判断が誤っているため不適です。
答えの内訳
- a:正
- 配置販売業では、経年変化が起こりにくいこと等の厚生労働大臣が定める基準に適合する一般用医薬品以外の医薬品を販売してはなりません。
- b:正
- 配置販売において購入者の居宅に常備薬を納めた配置箱を預ける行為は、法第24条第1項の「陳列(配置することを含む)」に該当します。
- c:誤
- 配置販売業においては、医薬品の直接の容器又は直接の被包を開封して分割販売することは禁止されています。
- d:誤
- 配置販売に従事しようとするときは、従事する区域の都道府県知事に「あらかじめ」届け出なければならず、事後30日以内ではありません。
覚えるポイント
- 配置販売業での分割販売は認められていないこと。
- 配置従事者の届出は「あらかじめ」行う必要があること。
間違えやすいところ
- 配置箱を預ける行為が法律上の「陳列」に該当しないと誤解しやすい。
- 事後30日以内の届出と「事前の届出」を混同しやすい。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第24条、第30条から第33条、並びに同法施行規則に基づく配置販売業の規定。
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.8 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
第一類医薬品販売時の書面記載事項
薬事に関する法規と制度 · 第一類医薬品 / 販売記録 / 法施行規則第146条
店舗販売業者が第一類医薬品を販売したとき、医薬品医療機器等法施行規則第 146 条第3項の規定に基づき、書面に記載しなければならない事項に関する組合せのうち、正しいものはどれか。 a 購入者の氏名 b 数量 c 医薬品の購入者が情報提供の内容を理解したことの確認の結果 d 購入者の症状
解答・解説を表示
解答
3
解説
薬局開設者および店舗販売業者が第一類医薬品を販売・授与した際は、適正使用の確認および追跡性の確保のため、品名、数量、日時、薬剤師氏名、理解確認結果などを書面に記録し、2年間保存することが義務付けられています。
解き方
- 施行規則第146条第3項に定められた第一類医薬品の販売記録の法定記載事項(品名、数量、販売日時、薬剤師の氏名、理解確認結果など)を想起する。
- 提示された各項目(a:購入者の氏名、b:数量、c:理解確認の結果、d:購入者の症状)と法定記載事項を照合する。
- 法定記載事項として正しい「b」と「c」の組合せを選択する。
- 選択肢 1不正解
- aの購入者の氏名は法定の必須記載事項ではないため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aの購入者の氏名、dの症状はいずれも法定の必須記載事項ではないため誤りです。
- 選択肢 3正解
- bの「数量」およびcの「情報提供の内容を理解したことの確認の結果」はともに書面記載事項として正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- dの購入者の症状は法定の必須記載事項ではないため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- dの購入者の症状は法定の必須記載事項ではないため誤りです。
覚えるポイント
- 第一類医薬品の販売記録義務項目:品名、数量、日時、担当薬剤師名、理解確認結果。
- 購入者の氏名や症状は第一類医薬品販売時の法定記載事項には含まれない。
間違えやすいところ
- 濫用等のおそれのある医薬品の確認事項や毒薬等の譲受書記載事項と混同して、購入者の氏名や症状を記載必須事項と勘違いしやすい。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律施行規則第146条第3項。
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.9 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品のリスク区分に応じた情報提供等
薬事に関する法規と制度 · 指定第二類医薬品 / 第一類医薬品 / 要指導医薬品 / 情報提供義務
一般用医薬品を販売する場合のリスク区分に応じた情報提供等に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 指定第二類医薬品は、薬剤師又は登録販売者による積極的な情報提供の機会が確保されるよう、陳列方法を工夫する等の対応が求められる。 b 薬局開設者は、第一類医薬品を販売又は授与する場合は、その薬局において医薬品の販売又は授与に従事する薬剤師又は登録販売者に、書面を用いて、必要な情報を提供させなければならない。 c 薬局開設者は、要指導医薬品を販売するに当たって、薬剤師に販売した薬剤師の氏名、当該薬局の名称及び当該店舗の電話番号その他連絡先を、購入しようとする者へ伝えさせなければならない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品はその安全性・リスクの程度に応じて要指導医薬品、第一類、第二類、第三類に分類され、取り扱うことができる専門家の資格(薬剤師限定か登録販売者も可能か)や情報提供の義務(書面交付義務、対面義務、連絡先の伝達義務など)が法律で明確に区別されています。
解き方
- 指定第二類医薬品の陳列設備や情報提供機会確保のための規定を確認して記述aを判断する。
- 第一類医薬品の情報提供を行う主体が「薬剤師」に限られる点を確認して記述bを判断する。
- 要指導医薬品の販売時における薬剤師氏名および連絡先の伝達義務規定を確認して記述cを判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤りであるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述b(誤)および記述c(正)の判断が誤っているため不適です。
- 選択肢 3正解
- 記述aが正、記述bが誤、記述cが正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- 記述a(正)および記述b(誤)の判断が誤っているため不適です。
答えの内訳
- a:正
- 指定第二類医薬品は、禁忌等の重要事項について専門家による積極的な情報提供が確保できるよう、陳列設備の工夫等の措置が求められています。
- b:誤
- 第一類医薬品の情報提供および販売を行うことができる専門家は「薬剤師」のみであり、登録販売者に書面を用いて情報提供を行わせることはできません。
- c:正
- 要指導医薬品を販売する際には、薬剤師に対面で書面を用いて情報提供を行わせるとともに、販売した薬剤師の氏名や薬局の名称・連絡先を伝えさせなければなりません。
覚えるポイント
- 第一類医薬品および要指導医薬品の情報提供・販売は「薬剤師」のみが可能であること。
- 要指導医薬品販売時には、販売薬剤師の氏名や薬局の名称・連絡先を伝える義務があること。
間違えやすいところ
- 第一類医薬品の情報提供担当者に「登録販売者」が含まれている点を見落として正答と誤認しやすい。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第36条の6、第36条の9、第36条の10及び関係規則。
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.9 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の陳列方法と規制基準
薬事に関する法規と制度 · 医薬品の陳列 / 要指導医薬品 / 第一類医薬品 / 配置販売業
医薬品の陳列に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 薬局開設者又は店舗販売業者は、医薬品医療機器等法の規定により、医薬品を他の物と区別して貯蔵し、又は陳列しなければならない。 b 薬局開設者が要指導医薬品を陳列する場合は、必ずかぎをかけた陳列設備に陳列しなければならない。 c 店舗販売業者が第一類医薬品を陳列する場合は、薬局等構造設備規則に規定する「情報提供を行うための設備」から7メートル以内の範囲に陳列しなければならない。 d 配置販売業者は、医薬品医療機器等法施行規則の規定により、一般用医薬品を陳列する場合には、第一類医薬品、第二類医薬品又は第三類医薬品の区分ごとに陳列しなければならない。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品は他の物と明確に区分して陳列する必要があり、さらにリスク区分に応じた陳列設備や範囲の規制が設けられています。
解き方
- 各記述における医薬品医療機器等法及び施行規則の陳列規定の正誤を判定する。
- 要指導医薬品の陳列方法(鍵付き設備または手の届かない構造等)や、情報提供設備から7メートル以内の対象(指定第二類医薬品)を確認する。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正であり、正しい正誤の組合せとなっている。
- 選択肢 2不正解
- b(鍵付き陳列に限られない)及びc(7m以内は指定第二類医薬品)が誤り、dが正であるため誤りである。
- 選択肢 3不正解
- aは正しく、bは誤り、dは正しい記述であるため誤りである。
- 選択肢 4不正解
- aは正しく、cは誤った記述であるため誤りである。
- 選択肢 5不正解
- bは鍵付き設備以外の方法も認められているため誤りであり、本組合せは不適である。
覚えるポイント
- 情報提供設備から7メートル以内に陳列するのは指定第二類医薬品である。
間違えやすいところ
- 要指導医薬品や第一類医薬品は「鍵をかけた陳列設備」以外にも購入者が直接手の届かない陳列区画に置く方法があることを見落とさないようにする。
出題の前提:医薬品医療機器等法第57条の2、施行規則第218条の3、第149条の4等に基づく。
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.10 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
店舗販売業における掲示事項
薬事に関する法規と制度 · 店舗の掲示板 / 店舗販売業 / 情報提供に関する掲示
店舗販売業者が、店舗の見やすい位置に掲示板で掲示しなければならない事項に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを1つ選べ。 a 個人情報の適正な取扱いを確保するための措置 b 販売を行う一般用医薬品の使用期限 c 指定第二類医薬品の陳列等に関する解説 d 一般用医薬品の陳列の状況を示す写真
解答・解説を表示
解答
2
解説
店舗販売業者は、一般用医薬品の販売制度や相談体制等を消費者に明示するため、規定された管理・運営事項および制度事項を見やすい位置に掲示板で掲示しなければなりません。
解き方
- 医薬品医療機器等法施行規則別表第1の2に規定される掲示事項を把握する。
- a(個人情報の適正な取扱い)とc(指定第二類医薬品の陳列等の解説)が掲示事項に該当し、bの使用期限やdの写真は該当しないことを確認する。
- 選択肢 1不正解
- aは正しいが、bの医薬品の使用期限は掲示板の掲示事項ではないため誤りである。
- 選択肢 2正解
- a及びcはいずれも法令で義務付けられた掲示板への掲示事項であり、正しい組合せである。
- 選択肢 3不正解
- cは正しいが、bの使用期限は掲示事項ではないため誤りである。
- 選択肢 4不正解
- cは正しいが、dの陳列状況を示す写真は特定販売のサイト等に表示する事項であり、店舗の掲示板事項ではないため誤りである。
- 選択肢 5不正解
- b及びdはいずれも店舗の掲示板における掲示事項ではないため誤りである。
覚えるポイント
- 陳列状況を示す写真は特定販売での表示事項であり、店舗の掲示板への掲示事項ではない。
間違えやすいところ
- 店舗の掲示事項と、インターネット等の特定販売における広告・表示事項を混同しないようにする。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第147条の11及び別表第1の2に基づく。
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.10 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
特定販売の実施ルール
薬事に関する法規と制度 · 特定販売 / インターネット販売 / 情報提供
特定販売に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 特定販売を行うことについて広告をするときは、第一類医薬品、指定第二類医薬品、第二類医薬品、第三類医薬品及び薬局製造販売医薬品の区分ごとに表示しなければならない。 b 当該薬局又は店舗に貯蔵し、又は陳列している一般用医薬品又は薬局製造販売医薬品(毒薬及び劇薬であるものを除く。)を販売し、又は授与しなければならない。 c 対面又は電話による相談応需の希望があった場合、薬局又は店舗以外の場所においてインターネットを利用して情報提供を行うことができる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
特定販売は、実店舗に貯蔵・陳列されている医薬品を対象とし、情報提供や相談対応も実店舗内において行われなければなりません。
解き方
- 特定販売における広告の区分表示義務(記述a)の適否を確認する。
- 特定販売対象医薬品が実店舗に貯蔵・陳列されているものに限られる規定(記述b)を確認する。
- 相談対応や情報提供を行う場所は実店舗内でなければならない点(記述c)を確認する。
- 選択肢 1不正解
- cは薬局又は店舗内で行わなければならないため誤りであり、全て正とする本肢は誤りである。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが誤であり、正しい正誤の組合せである。
- 選択肢 3不正解
- bは正しい記述であり、cは誤った記述であるため誤りである。
- 選択肢 4不正解
- aは正しい記述であり、cは誤った記述であるため誤りである。
- 選択肢 5不正解
- a及びbはいずれも正しい記述であるため誤りである。
覚えるポイント
- 特定販売の情報提供や相談応需は、許可を受けた実店舗内で行わなければならない。
間違えやすいところ
- インターネット販売だからといって、店舗外の自宅や事務所から情報提供を行えるわけではない点に注意する。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第149条の2等に基づく特定販売の規定。
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.10 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の譲受・購入等の記録義務
薬事に関する法規と制度 · 医薬品の譲受記録 / 医療用医薬品 / 保存期間 / 事業所間の移転
医薬品の購入等の記録等に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品の流通管理とトレーサビリティを確保するため、医薬品を購入(譲受)した際は品名、数量、ロット番号等を記録し、規定期間保存することが義務付けられています。
解き方
- 医療用医薬品の譲受記録事項(ロット番号等)が正しいかを確認する(選択肢1)。
- 販売記録の保存期間(原則2年間)や、移転時の記録義務の要否(事業所間移転も記録が必要)を確認する。
- 選択肢 1正解
- 医療用医薬品を購入したときは、品名、数量のほかロット番号(製造番号・製造記号)を書面に記載しなければならず正しい。
- 選択肢 2不正解
- 医薬品の販売等に係る書面の保存期間は記載の日から2年間であり、5年間ではないため誤りである。
- 選択肢 3不正解
- 常時取引関係にある場合でも医薬品の品名の記載を省略することは認められていないため誤りである。
- 選択肢 4不正解
- 同一事業者の異なる事業所間における医薬品の移転であっても、その移転に係る記録を作成・保存する必要があるため誤りである。
覚えるポイント
- 医薬品の購入・販売等の書面記録の保存期間は原則として「2年間」である。
間違えやすいところ
- 同一法人の別店舗への在庫移動(事業所間移転)であっても記録作成が義務付けられている点に注意する。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第14条、第146条、第158条に基づく記録・保存義務。
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.11 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
店舗販売業者の遵守事項
薬事に関する法規と制度 · 店舗管理者の遵守事項 / 適正広告 / 情報提供設備
店舗販売業者の遵守事項に関する記述について、正しい組合せを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
1
解説
店舗販売業者は、医薬品の安全かつ適正な使用を確保するため、設備の管理体制の整備、従事者の身分表示(名札の着用)、適正な広告手法の遵守などが法令により義務づけられています。
解き方
- 記述aからdまでの内容が薬事関係法令における店舗販売業者の遵守事項に適合しているか確認する。
- すべての記述(a・b・c・d)が正しいことを確認し、該当する組合せを選択する。
- 選択肢 1正解
- a、b、c、dの記述はいずれも正しく、適切な組合せです。
- 選択肢 2不正解
- cの記述は正しいため、誤りとする本選択肢は不適当です。
- 選択肢 3不正解
- bの記述は正しいため、誤りとする本選択肢は不適当です。
- 選択肢 4不正解
- aの記述は正しいため、誤りとする本選択肢は不適当です。
- 選択肢 5不正解
- a、b、dの記述はいずれも正しいため不適当です。
答えの内訳
- a:正
- 医薬品の適正な管理のため、医薬品の貯蔵設備を設ける区域に立ち入ることができる者を特定することが義務づけられています。
- b:正
- 薬剤師、登録販売者又は一般従事者であることが容易に判別できるよう、店舗に勤務する者に名札を着用させなければなりません。
- c:正
- 医薬品の広告を行う際、医薬品の使用が不適正なものとなるおそれのある事項を表示してはならないと規定されています。
- d:正
- 購入履歴等の情報に基づき自動的に特定の医薬品の購入を勧誘するなど、不適正な使用を誘発するおそれのある方法による広告は禁止されています。
覚えるポイント
- 店舗販売業者は専門家と一般従事者を識別できる名札の着用を義務づけられています。
間違えやすいところ
- 購入履歴等に基づき自動的に購入を促す広告手法は不適正使用防止の観点から禁止されています。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律施行規則等に基づく店舗管理事項
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.11 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
濫用等のおそれのある医薬品の確認事項
薬事に関する法規と制度 · 濫用等のおそれのある医薬品 / 販売時の確認事項
薬局開設者が濫用等のおそれのあるものとして厚生労働大臣が指定する医薬品を販売する場合、薬剤師又は登録販売者に確認させなければならない事項に関する記述について、正しい組合せを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
4
解説
濫用等のおそれのある医薬品を販売する際、薬剤師または登録販売者は、購入者の購入目的や他店での購入状況、適正量を超える購入理由のほか、若年者である場合は氏名および年齢を確認しなければなりません。
解き方
- 確認事項として規定されている内容(理由、他店での購入状況、若年者の氏名・年齢等)を照合する。
- 性別の確認は義務づけられていないためaを誤り、bとcを正しいと判定する。
- 選択肢 1不正解
- aの性別の確認は規定されていないため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りで、cが正しいため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- aが誤りで、bが正しいため不適当です。
- 選択肢 4正解
- aが誤り、bが正、cが正の正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- bの若年者の氏名及び年齢の確認は正しいため不適当です。
答えの内訳
- a:誤
- 購入者の性別は、医薬品医療機器等法施行規則第15条の2において確認すべき事項として規定されていません。
- b:正
- 購入者が若年者(高校生・中学生等)である場合は、氏名及び年齢を確認しなければなりません。
- c:正
- 適正な使用のために必要と認められる数量を超えて購入しようとする場合は、その理由を確認しなければなりません。
覚えるポイント
- 若年者の場合は氏名と年齢の確認が義務づけられていますが、性別の確認は規定されていません。
間違えやすいところ
- 性別は確認事項に含まれない点を見落とさないように注意が必要です。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第15条の2(濫用等のおそれのある医薬品の販売等)
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.12 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
濫用等のおそれのある医薬品の成分
薬事に関する法規と制度 · 濫用等のおそれのある医薬品 / 指定成分
厚生労働大臣が指定する濫用等のおそれのある医薬品として適当でないものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
3
解説
濫用等のおそれのある医薬品として厚生労働大臣が指定している成分は、エフェドリン、コデイン(鎮咳去痰薬に限る)、ジヒドロコデイン(鎮咳去痰薬に限る)、ブロモバレリル尿素、プソイドエフェドリン、メチルエフェドリン(鎮咳去痰薬のうち内用液剤に限る)の6成分です。
解き方
- 厚生労働大臣が指定する濫用等のおそれのある6種類の医薬品成分を確認する。
- 選択肢のうち、アセトアミノフェンが指定成分に該当しないことを見分ける。
- 選択肢 1不正解
- プソイドエフェドリンは厚生労働大臣が指定する成分に該当します。
- 選択肢 2不正解
- コデイン(鎮咳去痰薬に限る)は厚生労働大臣が指定する成分に該当します。
- 選択肢 3正解
- アセトアミノフェンは指定成分に該当しないため、適当でないものとして正解です。
- 選択肢 4不正解
- メチルエフェドリン(鎮咳去痰薬のうち内用液剤に限る)は指定成分に該当します。
- 選択肢 5不正解
- ジヒドロコデイン(鎮咳去痰薬に限る)は指定成分に該当します。
覚えるポイント
- 濫用等のおそれのある指定成分はエフェドリン、コデイン、ジヒドロコデイン、ブロモバレリル尿素、プソイドエフェドリン、メチルエフェドリン(内用液剤)の6つです。
間違えやすいところ
- メチルエフェドリンは『鎮咳去痰薬のうち、内用液剤に限る』という限定条件があります。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第15条の2及び平成26年厚生労働省告示第252号
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.12 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品等適正広告基準
薬事に関する法規と制度 · 医薬品等適正広告基準 / 広告の適正化
医薬品等適正広告基準に関する記述について、正しい組合せを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品等適正広告基準では、虚偽・誇大広告の防止、効能効果の保証表現の禁止、公認・推薦の制限、医師の診断が必要な疾患に関する誇張の禁止などを定め、生活者の適正使用を保護しています。
解き方
- 記述a、c、dが医薬品等適正広告基準の基本原則に沿っており正しいことを確認する。
- 記述bについて、併載自体が全面禁止されているわけではない(明確な区分が必要)ため誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- bの記述が誤りであるため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- bが誤りで、cが正しいため不適当です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正の正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- aが正しく、bが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 5不正解
- aおよびdの記述は正しいため不適当です。
答えの内訳
- a:正
- 医師の診断・治療によらなければ治癒が期待できない疾患について、一般用医薬品で自己治療が可能であるかのような広告表現は認められません。
- b:誤
- チラシ等に医薬品と食品や雑貨等を併せて掲載すること自体は禁止されていませんが、誤認を与えないよう明確に区別して表示する必要があります。
- c:正
- 使用前・使用後の図面や写真等は、効能効果等の保証表現となるものは認められません。
- d:正
- 医療機関や公的機関が推薦している旨の広告は、たとえ事実であっても原則として不適当とされています。
覚えるポイント
- 公的機関等の推薦広告は、仮に事実であっても原則として認められません。
間違えやすいところ
- チラシ紙面で医薬品と他の製品(日用品や食品等)を併載すること自体は、明確に区分されていれば禁止されていません。
出題の前提:医薬品等適正広告基準(昭和55年薬務局長通知、平成29年改正)
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.12 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の本質
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の本質 / 品質保証 / 副作用
医薬品の本質に関する記述について、正しい組合せを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品は人の生命や健康に直接影響を与える生命関連製品であり、均一な品質の確保、市販後の安全性・有効性の継続的検証、および副作用の発現可能性を十分に踏まえた取り扱いが求められます。
解き方
- 記述a、b、cをそれぞれ確認し、手引きの「医薬品の本質」に関する基本事項と一致しているか精査する。
- a、b、cのすべてが正しい記述であるため、選択肢1を選択する。
- 選択肢 1正解
- a、b、cの記述はいずれも正しく、適切な組合せです。
- 選択肢 2不正解
- cの記述は正しいため、誤りとする本選択肢は不適当です。
- 選択肢 3不正解
- bの記述は正しいため、誤りとする本選択肢は不適当です。
- 選択肢 4不正解
- aの記述は正しいため、誤りとする本選択肢は不適当です。
答えの内訳
- a:正
- 医薬品は生命や健康に密接に関連するため、高い水準で均一な品質が保証されていなければなりません。
- b:正
- 医薬品は市販後においても、新たな知見や使用成績等に基づき安全性や有効性の確認が継続して行われます。
- c:正
- 医薬品の人体への作用は複雑多岐であり、すべてが解明されていないため、副作用を生じる可能性があります。
覚えるポイント
- 医薬品は市販後も使用成績等の収集により有効性・安全性の再確認が行われます。
間違えやすいところ
- 承認された医薬品であっても、人体への作用がすべて解明されているわけではありません。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第1章 医薬品の本質)
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.13 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の適正使用と専門家の役割
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 添付文書 / 製品回収 / 情報把握
医薬品に関する記述について、正しい組合せを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品は生命関連製品として有用性が認められている一方で、リスクも内在しています。品質不良や有害事象発生時には回収などの迅速な措置が講じられ、販売専門家は常に最新情報を把握して適正使用を促す責務があります。
解き方
- 各記述の正誤を検討し、製品回収が行われることはないとするcを誤りと判定する。
- a、b、dは適正使用および専門家の責務として正しい記述であることを確認する。
- 選択肢 1不正解
- dの記述は正しいため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- bが正しく、cが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正の正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- aの記述は正しいため不適当です。
- 選択肢 5不正解
- aが正しく、cが誤りであるため不適当です。
答えの内訳
- a:正
- 医薬品は生命関連製品であり、その有用性が認められたものです。
- b:正
- 添付文書や製品表示は、効能効果、用法用量、副作用等の情報が適切に伝達され、適正使用されるために作成されています。
- c:誤
- 製造販売業者等により、品質不良や安全上の問題が判明した場合には製品の回収等の措置が行われます。
- d:正
- 医薬品の販売等に従事する専門家は、安全性情報等の新しい情報の把握に常に努める必要があります。
覚えるポイント
- 品質基準に適合しない場合などには製造販売業者による回収等の措置が講じられます。
間違えやすいところ
- 登録販売者は資格取得後も常に最新の医薬品情報の収集に努める義務があります。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識)
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.13 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品のリスク評価
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 用量-反応関係 / LD50 / 慢性毒性 / 治療量
医薬品のリスク評価に関する記述のうち、誤っているものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
1
解説
薬物の生体に対する作用は、薬物の濃度(暴露量)とそれに曝される時間の掛け合わせ(積)に比例して影響が大きくなります。したがって、用量-反応関係は暴露時間と暴露量との「積」に基づいて評価されます。
解き方
- 記述1の「暴露時間と暴露量との和」という表現に着目する。
- 手引きにおいて「暴露時間と暴露量との積」と定義されているため、記述1を誤りと判断する。
- 選択肢 1正解
- 「和」ではなく「積」で表現されるため、本記述は誤り(正解肢)です。
- 選択肢 2不正解
- 動物実験で求められるLD50は毒性の指標として用いられるため正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 少量であっても長期間の投与により慢性毒性が生じることがあるため正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- 治療量の上限を超えると効果の増大よりも有害反応が強く発現するため正しい記述です。
覚えるポイント
- 用量-反応関係は暴露時間と暴露量の「積」で評価されます。
間違えやすいところ
- 「和」と「積」の入れ替えは試験で極めて頻出の引っ掛けポイントです。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第1章 医薬品のリスク評価)
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.14 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
健康食品の分類と特徴
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 健康食品 / 栄養機能食品 / 機能性表示食品
健康食品に関する記述について、正しい組合せを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
5
解説
健康食品は法的には食品であり、医薬品とは異なります。保健機能食品(特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品)にはそれぞれ定められた機能表示の基準があり、医薬品の専門家はこれらを正確に理解して消費者に説明する責務があります。
解き方
- 記述aからdまでの内容を、保健機能食品の定義および健康食品に対する専門家の役割と照合する。
- すべての記述(a、b、c、d)が正しいことを確認し、該当する組合せを選択する。
- 選択肢 1不正解
- dの記述は正しいため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- cの記述は正しいため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- bの記述は正しいため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- aの記述は正しいため不適当です。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dの記述はいずれも正しく、適切な組合せです。
答えの内訳
- a:正
- 栄養機能食品は、規格基準を満たした各種ビタミン、ミネラルに対して栄養機能の表示をすることができます。
- b:正
- 健康補助食品等の誤った使用法により健康被害を生じた例が報告されています。
- c:正
- 機能性表示食品は、疾病に罹患していない者の健康維持・増進に役立つ旨(疾病リスク低減を除く)を事業者の責任で表示するものです。
- d:正
- 専門家は、健康食品が医薬品とは異なるものであることを認識し、消費者へ適切な指導・説明を行う必要があります。
覚えるポイント
- 機能性表示食品は国の個別審査・許可を受けたものではなく、事業者の責任において届け出る制度です。
間違えやすいところ
- 機能性表示食品では「疾病リスクの低減」に係る表示は認められていません(特定保健用食品の一部でのみ認められる)。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第1章 健康食品)
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.14 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の副作用の定義と特徴
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 副作用の定義 / 自覚症状 / 副作用の範囲
医薬品の副作用に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 世界保健機関(WHO)で定義する医薬品の副作用には、疾病の診断のために、人に通常用いられる量で発現する医薬品の有害かつ意図しない反応は含まれていない。 b 副作用は、血液や内臓機能への影響のように、直ちに明確な自覚症状として現れないこともある。 c 医薬品が人体に及ぼす作用はすべてが解明されているわけではないため、十分に注意して適正に使用された場合であっても、副作用が生じることがある。 d 眠気や口渇等の日常生活に支障を来さない程度で比較的よく見られる症状は、副作用としては扱わない。
解答・解説を表示
解答
1
解説
WHOの定義において、副作用とは医薬品が適正な通常用量で使用された場合に現れる有害かつ意図しない反応のすべてを指し、軽度な症状や無自覚な臓器機能変化も含まれます。
解き方
- 記述aにおいてWHOの定義に通常用量での診断目的等に伴う反応が含まれるか確認し、誤りと判断します。
- 記述b・cの副作用の潜在性や適正使用下での発現性を確認し、正しいと判断します。
- 記述dの眠気や口渇などの軽微な症状も副作用に該当することを確認し、誤りと判断します。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤となっており、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aとdの正誤判定が誤っているため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- b、c、dの正誤判定が誤っているため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aとdの正誤判定が誤っているため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aとcの正誤判定が誤っているため不適切です。
答えの内訳
- a:誤
- WHOの副作用定義には、疾病の予防・診断・治療などの目的で人に通常用いられる用量で生じる有害かつ意図しない反応が含まれます。
- b:正
- 自覚症状が乏しくても、血液検査や内臓機能検査値の異常として進行する副作用が存在します。
- c:正
- 医薬品の体内動態や生体反応は完全には解明されていないため、適正使用であっても副作用が生じる可能性があります。
- d:誤
- 眠気や口渇などの軽微な症状であっても、医薬品の使用に伴って生じる意図しない反応はすべて副作用として扱われます。
覚えるポイント
- WHO定義:通常用量で起こる有害かつ意図しない反応
- 眠気や口渇などの軽微な症状も副作用に含まれる
間違えやすいところ
- 日常生活に支障が出ない程度の軽い症状を副作用ではないと誤認すること
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」医薬品の副作用
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.14 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の不適正使用と有害事象
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 用量超過 / 一般用医薬品の自己判断 / 小児への使用 / 外用薬・検査薬等の誤用
医薬品の不適正な使用と有害事象に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 a 「薬はよく効けばよい」と短絡的に考えて、定められた用量を超える量を服用すると、有害事象につながる危険性が高い。 b 一般用医薬品は、軽度な疾病に伴う症状の改善を図ることを目的として販売者の判断で使用されている医薬品である。 c 一般的に小児への使用を避けるべき医薬品の場合、大人の用量の半分にして使用すれば有害事象につながることはないとされている。 d 人体に直接使用されない医薬品であっても、使用する人の誤解や認識不足によって、使い方や判断を誤り、有害事象につながることがある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品は定められた用法用量を遵守し、使用者の自己責任と専門家の適切な情報提供の下で使用されるべきものであり、安易な減量投与や誤用は重大な健康被害を招きます。
解き方
- 記述aおよびdが医薬品の適正使用と有害事象の発生防止の観点から正しいことを確認します。
- 記述bは「販売者の判断」が誤り(正しくは購入者・生活者自身の判断)であることを見抜きます。
- 記述cは小児に安易に半量投与することは禁忌であることを確認し、誤りと判断します。
- 正解が(a、d)の組合せである3を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤っているため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- 記述cが誤っているため不適切です。
- 選択肢 3正解
- 記述a、dともに正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述b、cともに誤っているため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- 記述bが誤っているため不適切です。
答えの内訳
- a:正
- 定められた用量を超えて過剰に服用すると、血中濃度が高くなり有害事象や中毒症状を招くリスクが極めて高くなります。
- b:誤
- 一般用医薬品は「販売者の判断」ではなく、一般の生活者が「自らの判断」で使用するものです。
- c:誤
- 小児は肝臓や腎臓などの臓器機能が未発達であり、大人の量を安易に半量にして投与しても安全は確保されず有害事象の原因となります。
- d:正
- 殺虫剤などの人体に直接使用しない製品や一般用検査薬でも、誤飲・誤用や結果の誤認によって有害事象を招くことがあります。
覚えるポイント
- 一般用医薬品は生活者が自らの判断で使用するもの
- 小児への使用は大人の半量で安全になるわけではない
間違えやすいところ
- 一般用医薬品を「専門家や販売者の判断で使用される」と書かれた選択肢を誤って正しいと判断してしまうこと
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」医薬品の不適正期使用と有害事象
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.15 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の相互作用と配合成分の選択
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 相互作用の定義 / 単一成分・複合製剤の選択 / 体内動態過程
医薬品の相互作用に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 a 複数の医薬品を併用した場合、又は保健機能食品や、いわゆる健康食品を含む特定の食品と一緒に摂取した場合に、医薬品の作用が増強したり、減弱したりすることを相互作用という。 b 副作用や相互作用のリスクを減らす観点から、緩和を図りたい症状が明確な場合には、なるべくその症状に合った成分のみが配合された医薬品を選択することが望ましい。 c 一般用医薬品は、一つの医薬品の中に作用の異なる複数の成分を組み合わせて含んでいる(配合される)ことが多いが、他の医薬品と併用する場合に、相互作用を注意する必要はない。 d 相互作用は、医薬品が吸収、代謝(体内で化学的に変化すること)及び排泄される過程で起こるもので、分布される過程では起こらない。
解答・解説を表示
解答
1
解説
相互作用は医薬品同士または食品等との間で生じ、吸収・分布・代謝・排泄の全段階で起こり得ます。不要な相互作用を避けるためには必要最小限の成分を含む医薬品の選択が基本です。
解き方
- 記述aの相互作用の定義が医薬品同士および食品との関係を含む正しい内容であることを確認します。
- 記述bの症状に特化した成分製剤を選択することが安全対策として推奨されることを確認します。
- 記述c(相互作用の注意不要)およびd(分布過程で起こらない)の誤りを確認します。
- 正解が(a、b)の組合せである1を選択します。
- 選択肢 1正解
- 記述a、bともに正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述cが誤っているため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- 記述dが誤っているため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述cが誤っているため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- 記述dが誤っているため不適切です。
答えの内訳
- a:正
- 複数の医薬品の併用や食品との併用により作用が増強・減弱する現象を相互作用と呼びます。
- b:正
- 不必要な成分の摂取を避け副作用や相互作用を防ぐため、目的に合致した最小限の成分製剤を選ぶことが推奨されます。
- c:誤
- 一般用医薬品は複数成分を含むものが多く、同種成分や類似成分の重複摂取による相互作用に十分注意する必要があります。
- d:誤
- 相互作用は吸収、分布(血漿タンパク結合の置換など)、代謝、排泄のすべての体内動態過程において発生します。
覚えるポイント
- 相互作用は吸収・分布・代謝・排泄のすべての過程で起こる
- 緩和したい症状が明確な場合は単一・必要最小限の成分製剤を選ぶ
間違えやすいところ
- 血漿タンパク結合の競合置換による分布過程の相互作用を見落とすこと
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」他の医薬品や食品との相互作用、飲み合わせ
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.15 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
食品・嗜好品と医薬品の相互作用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · アルコールと代謝機能 / カフェインの過剰摂取 / 外用薬と食品
医薬品と食品との飲み合わせに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。 a アルコールは、主として肝臓で代謝されるため、酒類(アルコール)をよく摂取する者では、肝臓の代謝機能が低下していて、医薬品が体内から代謝されにくくなっている。 b 総合感冒薬にはカフェインが含まれているものがあり、水ではなくコーヒーで飲むことでカフェインの過剰摂取になることがある。 c 外用薬は食品と吸収される部位が異なるため、食品による医薬品の作用や代謝への影響を考える必要はない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
アルコール常用者は代謝酵素誘導により医薬品代謝が促進される場合があり、また外用薬であっても経皮吸収等により全身循環に移行するため食品との相互作用を考慮する必要があります。
解き方
- 記述aのアルコール日常摂取者における肝代謝機能(通常は酵素誘導で亢進する)を確認し、誤りと判断します。
- 記述bのカフェイン含有医薬品とコーヒー等の併飲リスクを確認し、正しいと判断します。
- 記述cの外用薬でも全身循環を経て食品と相互作用し得る点を確認し、誤りと判断します。
- 正解が「a:誤、b:正、c:誤」となる3を選択します。
- 選択肢 1不正解
- bの正誤判定が誤っているため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- bおよびcの正誤判定が誤っているため不適切です。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが誤となっており、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aおよびbの正誤判定が誤っているため不適切です。
答えの内訳
- a:誤
- 酒類を日常的に摂取している者では、肝臓の代謝酵素が誘導されて代謝能力が高まっていることが多く、医薬品が早く代謝されて効きにくくなることがあります。
- b:正
- かぜ薬等に無水カフェインが配合されている場合、コーヒーやお茶などで服用するとカフェイン過剰による不眠や頭痛などを招くおそれがあります。
- c:誤
- 外用薬であっても成分が血液中に移行して全身に循環するため、食品との相互作用や代謝への影響を考慮する必要があります。
覚えるポイント
- 日常的な飲酒者は肝代謝酵素が誘導されて医薬品の代謝が早まりやすい
- 外用薬であっても全身移行するため食品との相互作用は起こり得る
間違えやすいところ
- 外用薬は局所のみにしか作用せず食品との相互作用は一切起きないと早合点すること
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」他の医薬品や食品との相互作用、飲み合わせ
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.15 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
高齢者における医薬品使用の留意点
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 基礎疾患の悪化 / 副作用としての口渇・誤嚥 / 高齢者の年齢目安 / 生理機能低下とリスク
高齢者の医薬品の使用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。 a 高齢者は持病(基礎疾患)を抱えていることが多いが、医師が経過観察をしているため、一般用医薬品を使用しても基礎疾患の症状が悪化することはない。 b 高齢者は医薬品の副作用で口渇を生じた場合、誤嚥(食べ物等が誤って気管に入り込むこと)を誘発しやすくなるので注意が必要である。 c 医薬品の使用上の注意においては、おおよその目安として65歳以上を「高齢者」としている。 d 高齢者は生理機能が衰えつつあり、特に、肝臓や腎臓の機能が低下していると医薬品の作用が現れにくくなるため、若年時と比べて副作用を生じるリスクが低い。
解答・解説を表示
解答
4
解説
高齢者(概ね65歳以上)は生理機能の低下により医薬品の排泄や代謝が遅延して副作用が出現しやすく、さらに口渇による誤嚥や基礎疾患の悪化にも厳重な注意が必要です。
解き方
- 記述aの一般用医薬品が基礎疾患を悪化させないという記述を誤りと判断します。
- 記述bの口渇が誤嚥リスクを高める点、および記述cの高齢者の目安年齢(65歳以上)を正しいと判断します。
- 記述dの「作用が現れにくく副作用リスクが低い」という記述を誤りと判断します。
- 正解が「a:誤、b:正、c:正、d:誤」の4を選択します。
- 選択肢 1不正解
- aおよびcの正誤判定が誤っているため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- a、b、dの正誤判定が誤っているため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- cおよびdの正誤判定が誤っているため不適切です。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤となっており、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- b、c、dの正誤判定が誤っているため不適切です。
答えの内訳
- a:誤
- 高齢者が一般用医薬品を使用することで基礎疾患が増悪したり、処方薬の治療を妨げたりするおそれがあります。
- b:正
- 抗コリン作用等による口渇が生じると、唾液分泌減少により嚥下運動が障害され、誤嚥を誘発しやすくなります。
- c:正
- 医薬品の使用上の注意における「高齢者」は、一般的な目安として65歳以上を指します。
- d:誤
- 肝機能や腎機能が低下すると代謝・排泄が遅れて血中濃度が上昇し、作用が強く現れ副作用リスクが高くなります。
覚えるポイント
- 高齢者の目安は65歳以上
- 肝・腎機能低下により医薬品が体内に滞留し副作用リスクが高まる
- 抗コリン作用による口渇は高齢者の誤嚥を誘発する
間違えやすいところ
- 高齢者の生理機能低下によって薬効が出にくくなると錯覚すること(正しくは代謝・排泄が遅れて作用が強く長引く)
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」高齢者への配慮
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.16 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
妊婦・授乳婦における医薬品使用の安全性
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 妊婦の安全性評価 / 販売時の配慮 / 母乳への移行 / 胎盤関門の構造
妊婦及び授乳婦の医薬品の使用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。 a 一般用医薬品において、多くの場合、妊婦が使用した場合における安全性に関する評価が困難であるため、妊婦の使用については、添付文書において「相談すること」としているものが多い。 b 妊娠の有無やその可能性について、一般用医薬品の販売等において専門家が情報提供や相談対応を行う際には、配慮する必要はない。 c 医薬品の種類によっては、授乳婦が使用した医薬品の成分の一部が乳汁中に移行することが知られている。 d 胎児は、母体との間に存在する胎盤を通じて栄養分を受け取っており、栄養分とともに母体の血液が胎児の血液に混ざることで母親が使用した医薬品の成分が移行する。
解答・解説を表示
解答
3
解説
妊婦への医薬品使用は胎児奇形や発育障害のリスクがあり、血液胎盤関門を通過する成分に注意が必要です。また母体と胎児の血液は直接混ざることはありません。
解き方
- 記述aの妊婦における「相談すること」の記載状況を確認し、正しいと判断します。
- 記述bの妊娠の有無への配慮不要という記述を誤りと判断します。
- 記述cの母乳中への薬物移行の事実を確認し、正しいと判断します。
- 記述dの「母体の血液が胎児の血液に混ざる」という記述を誤り(血液胎盤関門で分離されている)と判断します。
- 正解が「a:正、b:誤、c:正、d:誤」の3を選択します。
- 選択肢 1不正解
- b、c、dの正誤判定が誤っているため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- a、c、dの正誤判定が誤っているため不適切です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤となっており、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bおよびdの正誤判定が誤っているため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aおよびbの正誤判定が誤っているため不適切です。
答えの内訳
- a:正
- 妊婦を対象とした臨床試験は困難であるため安全性の確定が難しく、添付文書では多くが「相談すること」とされています。
- b:誤
- 胎児への影響を防ぐため、妊娠の有無や可能性に対して専門家が十分に配慮して相談対応を行う必要があります。
- c:正
- 授乳婦が服用した医薬品成分の一部は母乳中に移行し、乳児に影響を及ぼす可能性がある成分が知られています。
- d:誤
- 母体と胎児の血液は直接混ざり合うのではなく、胎盤の血液胎盤関門を介して物質交換が行われます。
覚えるポイント
- 母体の血液と胎児の血液は直接混ざり合わない(血液胎盤関門が存在する)
- 妊婦・授乳婦への販売時は妊娠・授乳の有無へ最大限配慮する
間違えやすいところ
- 胎盤において母体と胎児の血液が直接循環・混合していると誤解すること
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」妊婦又は妊娠していると思われる女性への配慮
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.16 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
プラセボ効果の定義と特性
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · プラセボ効果の定義 / 有害な反応 / 自然緩解 / 使用目的の不当性
プラセボ効果に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。 a 医薬品を使用したとき、結果的又は偶発的に薬理作用によらない作用を生じることをプラセボ効果(偽薬効果)という。 b プラセボ効果によってもたらされる反応や変化は、望ましいもの(効果)のみであり、不都合なもの(副作用)はない。 c プラセボ効果には、自然緩解は全く関与していない。 d プラセボ効果は確実に発現するため、プラセボ効果を目的として医薬品を使用すべきである。
解答・解説を表示
解答
5
解説
プラセボ効果は薬理作用によらない作用であり、好ましい効果だけでなく副作用様の有害な反応も起こり得ます。確実性がなく自然緩解も関与するため、プラセボ効果を主目的とした医薬品使用は不適切です。
解き方
- 記述aのプラセボ効果の基本定義が正しいことを確認します。
- 記述bの不都合な反応(副作用様症状)も生じ得る点を確認し、誤りと判断します。
- 記述cの自然緩解も関与している点を確認し、誤りと判断します。
- 記述dの「確実に発現する」「目的として使用すべき」が誤りであることを確認します。
- 正解が「a:正、b:誤、c:誤、d:誤」の5を選択します。
- 選択肢 1不正解
- a、b、cの正誤判定が誤っているため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- cおよびdの正誤判定が誤っているため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- aおよびdの正誤判定が誤っているため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- b、c、dの正誤判定が誤っているため不適切です。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが誤となっており、正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:正
- 薬理作用に基づかない心理的暗示や条件反射等による心身の変化をプラセボ効果(偽薬効果)と呼びます。
- b:誤
- プラセボ効果には望ましい効果だけでなく、不都合な有害反応(ノーシーボ効果・副作用様症状)も現れます。
- c:誤
- プラセボ効果の発現機序には、心理的作用のほかに時間の経過による自然緩解なども関与しています。
- d:誤
- プラセボ効果は不確実であり、それを目的として医薬品を漫然と使用することは適正使用に反し認められません。
覚えるポイント
- プラセボ効果には好ましくない副作用様の症状も含まれる
- 自然緩解もプラセボ効果に関与している
- プラセボ効果を主目的に医薬品を使用してはならない
間違えやすいところ
- プラセボ効果では望ましい効果(改善)しか起きないと誤解すること
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」プラセボ効果
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.17 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の品質劣化と使用期限の取扱い
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 品質の劣化要因 / 不良医薬品の販売禁止 / 使用期限の定義 / 販売時の期限の余裕
医薬品の品質に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。 a 医薬品に配合されている成分(有効成分及び添加物成分)には、高温や多湿によって品質の劣化(変質・変敗)を起こすものがあるが、光(紫外線)によって品質の劣化を起こすものはない。 b 品質が承認等された基準に適合しない医薬品、その全部又は一部が変質・変敗した物質から成っている医薬品は販売が禁止されている。 c 表示されている「使用期限」は、開封・未開封を問わず、製品の品質が保持される期限である。 d 一般用医薬品は、購入された後、すぐに使用されるとは限らないことから、使用期限から十分な余裕をもって販売等がなされることが重要である。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品は光・熱・湿気等で劣化するため適切な保管が必要です。使用期限は未開封状態での保証期限であり、変質した医薬品の販売は法律で禁止されています。
解き方
- 記述aの光(紫外線)による劣化がないという記述を誤りと判断します。
- 記述bの基準不適合・変質医薬品の販売禁止(薬機法第56条)を確認し、正しいと判断します。
- 記述cの使用期限が「開封後も含む」となっている点を誤り(未開封状態が条件)と判断します。
- 記述dの家庭での保管を考慮し十分な期限の余裕をもって販売する重要性を正しいと判断します。
- 正解が「a:誤、b:正、c:誤、d:正」の3を選択します。
- 選択肢 1不正解
- aおよびdの正誤判定が誤っているため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- a、b、cの正誤判定が誤っているため不適切です。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正となっており、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- cおよびdの正誤判定が誤っているため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- bの正誤判定が誤っているため不適切です。
答えの内訳
- a:誤
- 医薬品の成分は熱や湿気だけでなく、光(紫外線)によっても光分解などの変質・劣化を起こします。
- b:正
- 医薬品医療機器等法第56条等に基づき、基準に適合しない医薬品や変質・変敗した不良医薬品の販売・授与は禁止されています。
- c:誤
- 外箱等に記載されている使用期限は、「未開封」の状態で適切な保存条件のもと保管された場合に品質が保証される期限です。
- d:正
- 購入後に家庭で常備・保管される期間を考慮し、販売時には使用期限まで十分な余裕があるものを供給することが求められます。
覚えるポイント
- 医薬品は光(紫外線)・熱・湿気等によって劣化する
- 使用期限は「未開封」状態で適切に保管された場合の期限である
間違えやすいところ
- 使用期限を開封後も有効な品質保持期間であると混同すること
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」医薬品の品質と有効期限
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.17 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の役割
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 一般用医薬品の役割 / セルフメディケーション
一般用医薬品の役割に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 生活の質(QOL)の改善・向上 b 生活習慣病等の疾病に伴う症状発現の予防(科学的・合理的に効果が期待できるものに限る。) c 健康の維持・増進 d 健康状態の自己検査
解答・解説を表示
解答
4
解説
一般用医薬品は、軽度な疾病に伴う症状の改善だけでなく、生活習慣病の予防や健康維持・増進、QOLの改善・向上、検査薬による自己検査など多面的な役割を担っています。
解き方
- 記述a~dに掲げられた項目が、厚生労働省の「手引き」に示された一般用医薬品の役割に合致するかを照合する。
- a(QOL向上)、b(生活習慣病予防)、c(健康維持・増進)、d(自己検査)がすべて含まれていることを確認し、正誤の組み合わせを選択する。
- 選択肢 1不正解
- a及びdも一般用医薬品の役割に該当するため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bも一般用医薬品の役割(科学的・合理的に効果が期待できるものに限る)に該当するため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- a、b、cもすべて一般用医薬品の役割に該当するため誤りです。
- 選択肢 4正解
- a、b、c、dの記述はいずれも一般用医薬品の役割として正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- b、c、dもすべて一般用医薬品の役割に該当するため誤りです。
覚えるポイント
- 一般用医薬品の役割:症状改善、生活習慣病の症状発現予防、生活の質の改善・向上、健康維持・増進、健康状態の自己検査。
間違えやすいところ
- 一般用医薬品は治療だけにとどまらず、自己検査や予防・健康維持の役割も含む点を見落とさないようにする。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」における一般用医薬品の役割
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.18 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の特性と使用上の留意点
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 一般用医薬品の特性 / 受診勧奨 / 小児・妊婦
一般用医薬品に関する次の記述a~cの正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 重度な疾病に伴う症状の改善は、一般用医薬品の役割である。 b 体調の不調や軽度の症状等について一般用医薬品を使用して対処した場合であっても、一定期間若しくは一定回数使用しても症状の改善が見られない又は悪化したときには、医療機関を受診する必要がある。 c 乳幼児や妊婦等では、通常の成人に比べ、一般用医薬品で対処可能な範囲が限られる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
一般用医薬品は軽度な病状への自己対処(セルフメディケーション)を目的とするものであり、重度な疾患への対処は対象外です。また改善が見られない場合は早期の受診勧奨が必要です。
解き方
- 記述aについて、一般用医薬品の対象が重度な疾病か軽度な症状かを確認する(重度ではないため誤り)。
- 記述bについて、漫然と使用を続けず医療機関を受診すべき基準を確認する(正しい)。
- 記述cについて、乳幼児や妊婦に対する一般用医薬品の適用範囲の制約を確認する(正しい)。
- 選択肢 1正解
- aが誤り、bが正、cが正の組み合わせであり、正しい選択肢です。
- 選択肢 2不正解
- aは一般用医薬品が軽度な疾病を対象とするため誤り、cは対処可能範囲が限られるため正しく、誤った組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤りであるため、すべて正とする本選択肢は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤りで、bが正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- bは正しい記述であるため、bを誤りとする本選択肢は不適切です。
覚えるポイント
- 一般用医薬品は「軽度な疾病に伴う症状の改善」等を目的とし、重度な疾病は医師による治療の対象です。
間違えやすいところ
- 一般用医薬品で一定期間使用しても改善しない場合は漫然と継続せず医療機関を受診させます。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」における一般用医薬品の役割と受診勧奨
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.18 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品販売時のコミュニケーション
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · コミュニケーション / セルフメディケーション支援 / 常備薬
一般用医薬品販売時のコミュニケーションに関する次の記述a~cの正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 医薬品の販売に従事する専門家は、購入者が情報提供を受けようとする意識が乏しい場合は、コミュニケーションを図る必要はない。 b 医薬品の販売に従事する専門家は、一般用医薬品が家庭における常備薬として購入されることも多いことから、その医薬品によって対処しようとする症状等があるか把握するよう努めることが望ましい。 c 登録販売者は、一般の生活者のセルフメディケーションに対して、第二類医薬品及び第三類医薬品の販売や情報提供を担う観点から、生活者を支援していく姿勢で臨むことが基本となる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
購入者が情報提供を求めていないように見える場合でも、専門家側から積極的に働きかけて状況や背景を確認し、適切なセルフメディケーションを支援する姿勢が求められます。
解き方
- 記述aを検討:購入者に情報提供の意識が乏しくても、専門家から積極的なコミュニケーションを図る必要があるため誤り。
- 記述bを検討:常備薬目的の購入であっても、現にある症状等を確認するよう努めることが望ましいため正しい。
- 記述cを検討:登録販売者が第二類・第三類医薬品の販売等を通じて生活者のセルフメディケーションを支援する姿勢が基本であるため正しい。
- 選択肢 1不正解
- aは誤りでcは正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが誤り、bが正、cが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bとcは正しい記述であるため、すべて誤りとする本選択肢は不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aは誤りでbは正しいため、この組み合わせは誤りです。
覚えるポイント
- 購入者に情報提供を受けようとする意識が乏しい場合であっても、専門家側から積極的にコミュニケーションを図る必要があります。
間違えやすいところ
- 常備薬目的の購入だからといって質問や確認を省略してよいわけではない点に注意します。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」における適切な医薬品選択と受診勧奨のためのコミュニケーション
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.19 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
販売時に購入者から確認しておきたい基本ポイント
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 情報収集 / 購入者の確認事項 / 受診状況
一般用医薬品の販売に従事する専門家が購入者から確認しておきたい基本的なポイントに関する次の記述a~dの正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a その医薬品を使用するのは、情報提供を受けている当人か、又はその家族等が想定されるか b 何のためにその医薬品を購入しようとしているか(購入者側のニーズ、購入の動機) c その医薬品を使用する人が医療機関で治療を受けていないか d その医薬品を使用する人として、小児や高齢者、妊婦等が想定されるか
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品の適正使用を確保するためには、使用者本人か家族か、購入の動機や具体的な症状、医療機関での治療の有無、小児・妊婦・高齢者などの対象者特性をあらかじめ確認することが不可欠です。
解き方
- 記述a~dの内容を確認し、手引きの「購入者等から確認しておきたい基本的なポイント」に該当するか検証する。
- a(使用者本人か否か)、b(購入動機・ニーズ)、c(医療機関の受診・治療状況)、d(小児・高齢者・妊婦等の別)のすべてが確認事項に該当することを確認する。
- 選択肢 1不正解
- c及びdも確認すべき基本的なポイントであるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- b及びdも確認すべき基本的なポイントであるため誤りです。
- 選択肢 3正解
- a、b、c、dのすべてが確認すべき基本的なポイントとして正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- a及びcも確認すべき基本的なポイントであるため誤りです。
覚えるポイント
- 確認の基本ポイント:使用者の特定(本人か家族か)、購入動機、現在の症状、医療機関受診・服薬歴、小児・高齢者・妊婦等の該当性、アレルギー歴等。
間違えやすいところ
- 購入者本人が服用するとは限らない(代理購入の可能性がある)ため、使用者の確認は必須です。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」における購入者等から確認しておきたい基本的なポイント
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.19 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
薬害の歴史と安全対策
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害 / 医薬品副作用被害救済制度 / 感染等被害救済制度
薬害に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 医薬品の副作用被害やいわゆる薬害は、医薬品が十分注意して使用されたとしても起こり得るものである。 b 過去の薬害の原因となった医薬品は、医療用医薬品のみである。 c 医薬品副作用被害救済制度は、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)訴訟を契機として創設された。 d CJD(クロイツフェルト・ヤコブ病)訴訟の和解を踏まえ、国は、生物由来製品による感染等被害救済制度の創設を行った。
解答・解説を表示
解答
2
解説
薬害は十分注意して使用されても起こり得ます。キノホルムのように一般用医薬品が原因となった例もあります。医薬品副作用被害救済制度はスモン訴訟、感染等被害救済制度はCJD訴訟が創設の契機です。
解き方
- 記述a:医薬品が十分注意して使用されても副作用被害や薬害は生じ得るため正。
- 記述b:キノホルム製剤は一般用医薬品としても広く販売されていたため誤。
- 記述c:医薬品副作用被害救済制度の創設の契機はスモン訴訟であるため誤(HIV訴訟ではない)。
- 記述d:CJD訴訟の和解を踏まえ、生物由来製品による感染等被害救済制度が創設されたため正。
- 選択肢 1不正解
- bは一般用医薬品も原因となった例があるため誤りで、dは正しい記述です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aは正しく、bとcは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aは正しい記述であり、cは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aは正しく、bは誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- スモン訴訟契機=医薬品副作用被害救済制度(1979年創設)。CJD訴訟契機=生物由来製品感染等被害救済制度(2004年創設)。
間違えやすいところ
- 過去の薬害医薬品は医療用医薬品だけでなく、一般用医薬品(キノホルム等)も含まれます。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」における薬害の歴史
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.20 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
サリドマイドの薬害
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · サリドマイド / 薬害 / 催眠鎮静剤 / 血管新生妨害 / 催奇形性
サリドマイドに関する次の記述について、( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組合せを1つ選びなさい。 サリドマイドは、( a )等として販売されたが、副作用として血管新生を( b )作用もあったことから、妊娠している女性が使用したことにより、出生児に四肢欠損、視聴覚等の感覚器の障害等の( c )が発生した。
解答・解説を表示
解答
1
解説
サリドマイドは催眠鎮静剤や胃腸薬として販売されましたが、光学異性体の片方に血管新生を妨げる作用があり、胎児の発育不全による四肢欠損等の先天異常(フォコメリアなど)を引き起こしました。
解き方
- サリドマイドの当時の効能・用途を確認:催眠鎮静成分(鎮静剤、胃腸薬等)であるため、aは「催眠鎮静剤」。
- 催奇形性の作用機序を確認:血管新生を「妨げる」作用により四肢等の形成不全が生じるため、bは「妨げる」。
- 出生児に生じた障害の種類を確認:生まれつき生じる障害であるため、cは「先天異常」。
- 選択肢 1正解
- a=催眠鎮静剤、b=妨げる、c=先天異常の組み合わせが正しく適切です。
- 選択肢 2不正解
- 血管新生を促進するのではなく妨げる作用であり、後天異常ではなく先天異常であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- サリドマイドは解熱鎮痛剤ではなく、また出生児の障害は後天異常ではなく先天異常であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- サリドマイドは解熱鎮痛剤ではなく、血管新生を促進するわけでもないため誤りです。
覚えるポイント
- サリドマイド:催眠鎮静剤等として販売、血管新生を妨げる作用、妊娠初期の服用により四肢欠損等の先天異常を引き起こした。
間違えやすいところ
- 血管新生を「促進する」と誤認しないこと。血管新生が妨げられることで胎児の器官形成が阻害されました。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」におけるサリドマイド訴訟
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.20 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
スモン及びスモン訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · スモン / キノホルム / 整腸剤 / 亜急性視神経脊髄末梢神経症
スモン及びスモン訴訟に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a スモンの原因は、解熱鎮痛剤として販売されていたキノホルム製剤である。 b スモンは、その原因となる医薬品成分が脳の組織を破壊し、次第に認知症に類似した症状が現れ、死に至る重篤な神経難病である。 c スモン患者に対しては、治療研究施設の整備、治療法の開発調査研究の推進、施術費及び医療費の自己負担分の公費負担、世帯厚生資金貸付による生活資金の貸付及び重症患者に対する介護事業が講じられている。 d スモン訴訟は、各地の地裁及び高裁において和解が勧められているが、いまだ全面和解には至っていない。
解答・解説を表示
解答
4
解説
スモン(亜急性視神経脊髄末梢神経症)は整腸剤キノホルム製剤による神経障害であり、下肢麻痺や視力障害をもたらします。訴訟は1979年に全面和解が成立し、患者への恒久対策や公費負担が講じられています。
解き方
- 記述a:キノホルム製剤は整腸剤として販売されていたため誤り(解熱鎮痛剤ではない)。
- 記述b:脳組織破壊・認知症様症状で死に至るのはCJD(クロイツフェルト・ヤコブ病)の説明であるため誤り。
- 記述c:スモン患者に対する恒久対策の内容として正しい記述であることを確認する。
- 記述d:スモン訴訟は1979年9月に全面和解が成立しているため誤り。
- 選択肢 1不正解
- aとbは誤りで、cは正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aとdは誤りで、cは正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- bとdは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4正解
- aが誤り、bが誤り、cが正、dが誤りであり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- bとdは誤りで、cは正しい記述であるため不適切です。
覚えるポイント
- キノホルム=整腸剤。スモンの症状=初期の腹部症状に続き下肢痺れ、歩行困難、視力障害等。1979年に全面和解成立。
間違えやすいところ
- スモンの症状とCJD(脳組織破壊、認知症様症状、急速に死に至る)の症状を取り違えないように注意します。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」におけるスモン訴訟
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.21 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
HIV訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · HIV訴訟 / 血液凝固因子製剤 / 血友病 / 安全確保対策
HIV訴訟に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 白血病患者が、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が混入した原料血漿から製造された免疫グロブリン製剤の投与を受けたことにより、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。 b 都道府県及び製薬企業を被告として、大阪地裁、東京地裁で提訴された。 c HIV(ヒト免疫不全ウイルス)訴訟の和解を踏まえ、国は、恒久対策の一つとして、エイズ治療研究開発センターを整備した。 d HIV訴訟を契機に、血液製剤の安全確保対策として検査や献血時の問診の充実が図られた。
解答・解説を表示
解答
4
解説
HIV訴訟は、血友病患者がHIV汚染された非加熱血液凝固因子製剤の投与により感染したことに対し、国及び製薬企業を被告として提起された損害賠償請求訴訟です。
解き方
- 記述a:被害を受けたのは「血友病患者」であり投与されたのは「血液凝固因子製剤」であるため誤り(白血病患者・免疫グロブリン製剤ではない)。
- 記述b:被告とされたのは「国」及び「製薬企業」であるため誤り(都道府県ではない)。
- 記述c:和解の恒久対策としてエイズ治療・研究開発センターが整備されたため正しい。
- 記述d:血液製剤の安全確保対策として問診や検査等の充実が図られたため正しい。
- 選択肢 1不正解
- aとbが誤りで、cとdが正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aは誤りで、cは正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bは被告が「国及び製薬企業」であるため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが誤り、bが誤り、cが正、dが正の組み合わせであり、正しい選択肢です。
- 選択肢 5不正解
- bは誤りで、cは正しい記述であるため誤りです。
覚えるポイント
- HIV訴訟:血友病患者、非加熱血液凝固因子製剤、被告は国及び製薬企業。和解後にエイズ治療・研究開発センター整備。
間違えやすいところ
- 被告は「都道府県」ではなく「国及び製薬企業」である点、対象疾患は「白血病」ではなく「血友病」である点に注意します。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」におけるHIV訴訟
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.21 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
咽頭及び食道の構造と働き
人体の働きと医薬品 · 消化器系 / 咽頭 / 食道
咽頭及び食道に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを選びなさい。 a 咽頭は、口腔から食道に通じる食物路と、呼吸器の気道とが交わるところである。 b 飲食物を飲み込む運動(嚥下)が起きるときには、喉頭の入り口にある弁(喉頭蓋)が反射的に開くことにより、飲食物が喉頭や気管に流入せずに食道へと送られる。 c 食道は喉もとから上腹部のみぞおち近くまで続く管状の器官で、消化液を分泌している。 d 食道の上端と下端には括約筋があり、胃の内容物が食道や咽頭に逆流しないように防いでいる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
咽頭は消化管(食物路)と呼吸器(気道)の分岐部に位置し、嚥下時には喉頭蓋が閉じることで気道への流入(誤嚥)を防ぎます。食道は飲食物を胃へと送り込む通路であり、消化液の分泌作用はなく、逆流を防ぐ括約筋を備えています。
解き方
- 記述aの咽頭が食物路と気道の交差点であるかを確認し、正しいと判断します。
- 記述bの嚥下時の喉頭蓋の開閉動作を確認し、閉じる反射であるため誤りと判断します。
- 記述cの食道における消化液分泌の有無を確認し、消化液を分泌しないため誤りと判断します。
- 記述dの食道上下端の括約筋による逆流防止機能を確認し、正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bが誤、dが正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aが正、cが誤であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bが誤であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正であるため誤った組み合わせです。
覚えるポイント
- 嚥下時に喉頭蓋は「閉じる」、食道は「消化液を分泌しない」
間違えやすいところ
- 食道が消化液を分泌すると誤認しないこと。粘液のみで消化液は分泌しません。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の消化器系(咽頭・食道)に関する記載に基づく。
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.22 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
小腸及び膵臓の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 消化器系 / 小腸 / 膵臓 / 消化酵素
小腸及び膵臓に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを選びなさい。 a 十二指腸で分泌される腸液に含まれる成分の働きによって、膵液中のペプシノーゲンがペプシンになる。 b 小腸のうち十二指腸に続く部分の、概ね上部40%が回腸、残り約60%が空腸である。 c 膵液は、弱アルカリ性で、胃で酸性となった内容物を中和するのに重要である。 d 膵臓は、消化腺であるとともに、血糖値を調節するホルモン(インスリン及びグルカゴン)等を血液中に分泌する内分泌腺でもある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
膵液は重炭酸塩を含み弱アルカリ性で、胃から送られてくる酸性内容物を中和します。また膵臓は消化酵素を分泌する外分泌腺と、インスリン等を分泌する内分泌腺の二重の役割を担います。小腸の十二指腸に続く部分は上部40%が空腸、下部60%が回腸です。
解き方
- 記述aのペプシノーゲンが胃で胃酸により活性化される点を確認し、膵液の記述として誤りと判断します。
- 記述bの空腸と回腸の比率(上部40%が空腸、下部60%が回腸)を確認し、名称が逆であるため誤りと判断します。
- 記述cの膵液の液性(弱アルカリ性)と胃内容物の中和作用を確認し、正しいと判断します。
- 記述dの膵臓の内分泌腺(インスリン、グルカゴン)および外分泌腺としての機能を確認し、正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- bが誤であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、cが正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- bが誤、cが正、dが正であるため誤った組み合わせです。
覚えるポイント
- 空腸が上部約40%、回腸が残り約60%。ペプシノーゲンは胃液成分
間違えやすいところ
- 空腸と回腸の順番・割合の入れ替え、ペプシノーゲンとトリプシノーゲンの混同に注意が必要です。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の小腸および膵臓に関する記載に基づく。
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.22 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
大腸及び肛門の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 消化器系 / 大腸 / 腸内細菌 / 肛門
大腸及び肛門に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを選びなさい。 a 大腸の内壁粘膜には絨毛がある。 b 大腸の腸内細菌は、血液凝固や骨へのカルシウム定着に必要なビタミンKを産生している。 c 通常、糞便の成分の大半は、はがれ落ちた腸壁上皮細胞の残骸である。 d 肛門には動脈が細かい網目状に通っていて、それらの血管が鬱血すると痔の原因になる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
小腸には栄養素吸収のため絨毛がありますが、水分吸収が主目的の大腸には絨毛はありません。糞便の大部分は水分です。また、肛門周囲には静脈が網目状に通っており(静脈叢)、この静脈の鬱血が痔の主な原因となります。
解き方
- 記述aの大腸粘膜における絨毛の有無を確認し、大腸には絨毛がないため誤りと判断します。
- 記述bの腸内細菌によるビタミンK産生とその役割を確認し、正しいと判断します。
- 記述cの糞便の組成(大半が水分)を確認し、腸壁細胞残骸が大半とする記述は誤りと判断します。
- 記述dの肛門周囲の血管の種類(静脈叢)を確認し、動脈ではなく静脈であるため誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aが誤であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- c及びdが誤であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、bが正、cが誤であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが誤であり、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 大腸に絨毛はない。便の大半は水分。痔の原因は静脈の鬱血
間違えやすいところ
- 大腸と小腸の形態的差異(絨毛の有無)や、痔の病態における動脈と静脈の取り違えに注意します。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の大腸及び肛門に関する記載に基づく。
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.23 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
呼吸器系の構成と気道
人体の働きと医薬品 · 呼吸器系 / 気道 / 咽頭 / 肺 / 生体防御機構
呼吸器系に関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組合せを選びなさい。 「呼吸を行うための器官系で、鼻腔、( a )、喉頭、気管、気管支、( b )からなる。鼻腔から気管支までの呼気及び吸気の通り道を気道という。呼吸器は、様々な異物、病原物質の侵入経路となるため、幾つもの( c )が備わっている。」
解答・解説を表示
解答
3
解説
呼吸器系はガス交換を行う器官系であり、鼻腔、咽頭、喉頭、気管、気管支、肺で構成されます。外気と直接触れるため、鼻毛、粘液、線毛運動、マクロファージなどの重層的な防御機構(生体防御)が発達しています。
解き方
- 呼吸器系を構成する気道の順序(鼻腔→咽頭→喉頭→気管→気管支→肺)から空欄aが「咽頭」、空欄bが「肺」であることを特定します。
- 異物や病原体の侵入を防ぐ機構として空欄cが「防御機構」であることを特定します。
- 上記すべてを満たす選択肢「3」を選択します。
- 選択肢 1不正解
- bが横隔膜となっているため誤りです。横隔膜は呼吸筋(骨格筋)です。
- 選択肢 2不正解
- aが口腔となっているため誤りです。呼吸器系器官としては咽頭が入ります。
- 選択肢 3正解
- aに「咽頭」、bに「肺」、cに「防御機構」が入り、すべて正確です。
- 選択肢 4不正解
- a、b、cのすべてが誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cが代謝機能となっているため誤りです。
覚えるポイント
- 呼吸器系の構成:鼻腔、咽頭、喉頭、気管、気管支、肺
間違えやすいところ
- 呼吸運動に関与する横隔膜そのものを呼吸器系の構成器官(気道・肺)と混同しないようにします。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の呼吸器系の構成に関する記載に基づく。
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.23 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
循環器系(心臓・血管系)の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 循環器系 / 心臓 / 静脈弁 / 門脈
循環器系に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを選びなさい。 a 心臓の内部は、上部左右の心房、下部左右の心室の4つの空洞に分かれている。 b 血管系は、心臓を中心とする開いた管(開放循環系)である。 c 四肢を通る静脈では、一定の間隔をおいて内腔に向かう薄い帆状のひだ(静脈弁)が発達して血液の逆流を防いでいる。 d 消化管壁を通っている毛細血管の大部分は、門脈と呼ばれる血管に集まって肝臓に入る。
解答・解説を表示
解答
3
解説
ヒトの循環器系は血液が血管内に閉じ込められて循環する「閉鎖循環系」です。心臓は4つの部屋からなり、下肢等の静脈では重力に逆らって流れるため逆流防止の静脈弁があります。消化管から吸収された成分は門脈を通じて肝臓へと集められます。
解き方
- 記述aの心臓の構造(左右の心房、左右の心室の4部屋)を確認し、正しいと判断します。
- 記述bのヒトの循環形態(閉鎖循環系か開放循環系か)を確認し、閉鎖循環系であるため誤りと判断します。
- 記述cの四肢の静脈にある逆流防止構造(静脈弁)を確認し、正しいと判断します。
- 記述dの消化管からの毛細血管が門脈に集まり肝臓に向かう経路を確認し、正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- bが誤、dが正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aが正、bが誤、cが正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが正、bが誤であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- cが正であるため誤った組み合わせです。
覚えるポイント
- 血管系は「閉鎖循環系」。消化管の毛細血管は「門脈」に集まり肝臓へ行く
間違えやすいところ
- ヒトの血管系を無脊椎動物などにみられる「開放循環系」と混同しないようにします。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の循環器系に関する記載に基づく。
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.24 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
血液の成分とその機能
人体の働きと医薬品 · 血液 / 血漿タンパク質 / 赤血球 / 白血球 / 血小板
血液に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを選びなさい。 a 血漿中のアルブミンは、その多くが、免疫反応において、体内に侵入した細菌やウイルス等の異物を特異的に認識する抗体としての役割を担う。 b 赤血球中のヘモグロビンは、鉄分と結合したタンパク質で、酸素量の多いところで酸素分子と結合し、酸素が少なく二酸化炭素が多いところで酸素分子を放出する性質がある。 c 好中球は、白血球の約5%と少ないが、白血球の中で最も大きく、強い食作用を持つ。 d 血管の損傷部位では、血小板から放出される酵素によって血液を凝固させる一連の反応が起こり、血漿タンパク質の一種であるフィブリンが傷口で重合して線維状のフィブリノゲンとなる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
アルブミンは膠質浸透圧の維持や物質輸送を担い、抗体は免疫グロブリンです。好中球は白血球の約60%を占める最多の血球です。血液凝固では、可溶性のフィブリノゲンが酵素反応により線維状の不溶性フィブリンに変化して止血血栓を形成します。
解き方
- 記述aのアルブミンの役割(浸透圧保持・物質運搬)と抗体(グロブリン)の違いを確認し、誤りと判断します。
- 記述bのヘモグロビンの酸素運搬特性(酸素分圧・二酸化炭素分圧に応じた結合・解離)を確認し、正しいと判断します。
- 記述cの好中球の特徴(白血球の約60%)と単球(最大・強い食作用)の違いを確認し、誤りと判断します。
- 記述dの血液凝固カスケードにおけるフィブリノゲンからフィブリンへの変換方向を確認し、逆であるため誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- a、c、dが誤であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、bが正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- cが誤であるため誤った組み合わせです。
覚えるポイント
- 抗体はグロブリン。フィブリノゲンが重合して線維状のフィブリンになる
間違えやすいところ
- フィブリノゲン(前駆体)とフィブリン(線維網)の前後関係を逆に覚えないように注意します。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の血液成分(血漿・血球)に関する記載に基づく。
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.24 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
脾臓及びリンパ系の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 免疫系 / 脾臓 / リンパ液 / リンパ節
脾臓及びリンパ系(リンパ液、リンパ管、リンパ節)に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを選びなさい。 a 脾臓の主な働きは、脾臓内を流れる血液から古くなった赤血球を濾し取って処理することである。 b リンパ系には心臓のようにポンプの働きをする器官がなく、リンパ液の流れは主に骨格筋の収縮によるものであり、流速は血流に比べて緩やかである。 c リンパ管には逆流防止のための弁があって、リンパ液は一定の方向に流れている。 d リンパ節の内部にはリンパ球やマクロファージ(貪食細胞)が密集していて、リンパ液で運ばれてきた細菌やウイルス等は、ここで免疫反応によって排除される。
解答・解説を表示
解答
1
解説
脾臓は古くなった赤血球の破壊処理や免疫応答を行います。リンパ系は循環系から漏出した組織液を回収する開放系で、ポンプ器官を持たず骨格筋の運動等によって緩やかに流れ、逆流防止弁を備えています。リンパ節は濾過装置として免疫細胞が異物を排除します。
解き方
- 記述aの脾臓の機能(老朽赤血球の濾過・処理)を確認し、正しいと判断します。
- 記述bのリンパ液の駆動力(ポンプなし、骨格筋収縮)と流速を確認し、正しいと判断します。
- 記述cのリンパ管の弁構造による一方向流を確認し、正しいと判断します。
- 記述dのリンパ節におけるリンパ球・マクロファージによる病原体排除を確認し、正しいと判断します。
- 選択肢 1正解
- a、b、c、dのすべてが正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- bも正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- b、c、dも正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- a及びcも正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- すべての記述が正しいため誤りです。
覚えるポイント
- リンパ管には弁がある。心臓のようなポンプはなく骨格筋収縮で流れる
間違えやすいところ
- リンパ系に心臓のような自律的拍動ポンプがあると錯覚しないように注意します。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の脾臓及びリンパ系に関する記載に基づく。
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.25 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
泌尿器系の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 泌尿器系 / ネフロン / アルドステロン / 尿
泌尿器系に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを選びなさい。 a ボウマン嚢は、腎小体と尿細管とで構成される腎臓の基本的な機能単位である。 b 副腎皮質ホルモンの一つであるアルドステロンは、体内に塩分と水を貯留し、カリウムの排泄を促す作用があり、電解質と水分の排出調節の役割を担っている。 c 尿は血液が濾過されて作られるため、健康な状態であれば細菌等の微生物は存在しない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
腎臓の構造的・機能的単位はネフロン(腎小体+尿細管)です。腎小体は糸球体とボウマン嚢から成ります。副腎皮質から分泌されるアルドステロンは、遠位尿細管などでナトリウム(塩分)と水分の再吸収を促進し、カリウムの排泄を促進します。
解き方
- 記述aの腎臓の基本単位の名称を確認し、ネフロンの説明であるためボウマン嚢とする記述は誤りと判断します。
- 記述bのアルドステロンの作用機序(Na+・水保持、K+排泄促進)を確認し、正しいと判断します。
- 記述cの健常者の尿が無菌的に生成される性質を確認し、正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aが誤であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが正、cが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、bが正、cが正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bが正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、cが正であるため誤った組み合わせです。
覚えるポイント
- 腎小体+尿細管=ネフロン。アルドステロンはNaと水を貯留しKを排泄
間違えやすいところ
- 「ネフロン」と「ボウマン嚢」や「腎小体」の包含関係を混同しないように整理します。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の泌尿器系に関する記載に基づく。
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.25 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
目(感覚器系)の構造と働き
人体の働きと医薬品 · 目の構造 / 角膜 / 水晶体 / 網膜 / 強膜と結膜
目に関する次の記述のうち、正しいものの組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a 角膜と水晶体の間は、組織液(房水)で満たされ、角膜に一定の圧(眼圧)を生じさせている。 b 網膜には光を受容する細胞(視細胞)が密集していて、個々の視細胞は神経線維につながり、それが束になって眼球の後方で視神経となる。 c 強膜の充血では、白目の部分だけでなく、眼瞼の裏側も赤くなる。 d 角膜に射し込んだ光は、角膜、房水、水晶体、硝子体を透過しながら屈折して網膜に焦点を結ぶが、主に硝子体の厚みを変化させることによって、遠近の焦点調節が行われている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
目の焦点調節は毛様体の働きによって水晶体の厚みを変化させて行われます。また、結膜の充血では白目と眼瞼(まぶた)の裏側の両方が赤くなりますが、強膜の充血では眼瞼の裏側までは赤くなりません。
解き方
- 各記述の正誤を判定する:aは房水の眼圧維持機能であり正しい。bは視細胞と視神経の構造であり正しい。
- cは強膜ではなく結膜の充血の特徴であり誤り。dは焦点調節を行う器官が硝子体ではなく水晶体であるため誤り。
- したがって、正しい記述の組合せはaとbの「1」と特定できる。
- 選択肢 1正解
- a、bともに正しい記述であり、本問の正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- cは結膜充血に関する説明であり、強膜充血では眼瞼の裏側は赤くならないため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bは正しいですが、cが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- bは正しいですが、dは焦点調節を行うのが水晶体であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cおよびdはともに誤った記述であるため不正解です。
覚えるポイント
- 遠近の焦点調節は「水晶体」の厚みを変化させて行われます。
間違えやすいところ
- 結膜の充血と強膜の充血(眼瞼裏側の赤みの有無)を取り違えないように注意しましょう。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の感覚器系(目)の構造と機能に基づきます。
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.26 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
皮膚(外皮系)の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 皮膚の構造 / 表皮 / 真皮 / 皮脂膜
外皮系に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 皮膚は、表皮、真皮、皮下組織の3層構造からなる。 b 表皮は、線維芽細胞とその細胞で産生された線維性のタンパク質からなる結合組織の層で、皮膚の弾力と強さを与えている。 c 真皮には、毛細血管や知覚神経の末端が通っている。 d 皮脂の分泌が低下すると皮膚が乾燥し、皮膚炎や湿疹を起こすことがある。
解答・解説を表示
解答
1
解説
皮膚は外側から表皮、真皮、皮下組織の3層で構成されます。線維芽細胞やコラーゲン線維等の結合組織から成り、弾力や強さを与えている層は表皮ではなく真皮です。
解き方
- a:表皮・真皮・皮下組織の3層構造であり、正しい。
- b:線維芽細胞や線維性タンパク質からなる結合組織層は真皮の特徴であるため、表皮とする記述は誤り。
- c:真皮には毛細血管や知覚神経末端が分布しており、正しい。
- d:皮脂分泌低下によるバリア機能低下で乾燥や皮膚炎を招くため、正しい。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正の正確な組合せです。
- 選択肢 2不正解
- bは真皮の説明であるため誤りであり、cは正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- aは正しく、bは誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- aは正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- bは誤りであり、cおよびdは正しい記述であるため不適です。
覚えるポイント
- 表皮には血管が通っておらず、真皮に毛細血管や知覚神経が通っています。
間違えやすいところ
- 表皮と真皮の機能や組織的特徴(線維芽細胞、コラーゲンなど)の入れ替えに注意してください。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の外皮系の構造と機能に基づきます。
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.26 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
骨格系の構造と働き
人体の働きと医薬品 · 骨代謝 / 無機質と有機質 / 関節軟骨
骨格系に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 骨は生きた組織であり、成長が停止した後も一生を通じて破壊(骨吸収)と修復(骨形成)が行われている。 b 骨組織を構成する無機質は、骨に硬さを与え、有機質(タンパク質及び多糖体)は骨の強靭さを保つ。 c 骨の関節面は弾力性に富む柔らかな骨髄に覆われ、これが衝撃を和らげ、関節の動きを滑らかにしている。
解答・解説を表示
解答
2
解説
骨は骨吸収と骨形成により常に再構築されています。骨無機質は硬さを、有機質(コラーゲン等)は靭性を与えます。関節面を覆って衝撃を和らげるのは軟骨組織(関節軟骨)であり、骨髄は造血を行う骨の内腔組織です。
解き方
- a:骨の代謝(骨吸収と骨形成)は一生行われるため、正しい。
- b:無機質が硬さ、有機質(タンパク質・多糖体)が強靭さを担うため、正しい。
- c:関節面を覆うのは「軟骨組織(関節軟骨)」であり、「骨髄」ではないため誤り。
- 以上より、正・正・誤の「2」を選択する。
- 選択肢 1不正解
- cは骨髄ではなく軟骨組織であるため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが誤の正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- bは正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- aは正しく、cは誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- aおよびbは正しい記述であるため不適です。
覚えるポイント
- 骨の関節面を覆ってクッションとなるのは「軟骨組織」です。
間違えやすいところ
- 造血組織である「骨髄」と関節を保護する「軟骨組織」の混同に気をつけましょう。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の骨格系に関する記述に基づきます。
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.27 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
筋組織の分類と特徴
人体の働きと医薬品 · 腱 / 骨格筋 / 心筋 / 平滑筋
筋組織に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 腱は、筋細胞と結合組織からできており、伸縮性に富む。 b 骨格筋は、自分の意識どおりに動かすことができる随意筋であるが、疲労しやすく、長時間の動作は難しい。 c 不随意筋である心筋は、筋線維を顕微鏡で観察しても骨格筋のような横縞模様(横紋)は見えない。
解答・解説を表示
解答
4
解説
腱は筋細胞を含まない結合組織のみで構成され、筋の力を骨に伝えるため伸縮性はほとんどありません。心筋は自律神経で制御される不随意筋ですが、構造上は骨格筋と同じく横紋(縞模様)を持つ横紋筋です。
解き方
- a:腱は結合組織のみで構成され筋細胞を含まず、伸縮性もほとんどないため誤り。
- b:骨格筋は体性神経支配の随意筋であり、疲労しやすい特性を持つため正しい。
- c:心筋は不随意筋であるが横紋筋であり、顕微鏡で横紋が見えるため誤り。
- 正誤は「誤・正・誤」となり、選択肢4が正解となる。
- 選択肢 1不正解
- aおよびcが誤った記述であるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- aは誤り、bは正しく、cは誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- cは心筋に横紋が存在するため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが誤の正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- bは正しい記述であるため不適です。
覚えるポイント
- 心筋は「不随意筋」かつ「横紋筋」という組み合わせが頻出です。
間違えやすいところ
- 不随意筋だからといって平滑筋(横紋がない)と決めつけないように注意が必要です。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の筋組織の分類と特徴に基づきます。
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.27 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
中枢神経系及び末梢神経系
人体の働きと医薬品 · 自律神経系 / 延髄の機能 / 末梢神経系の区分 / 神経伝達物質
中枢神経系及び末梢神経系に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 通常、交感神経系と副交感神経系は、互いに拮抗して働く。 b 延髄には、心拍数を調節する心臓中枢、呼吸を調節する呼吸中枢等がある。 c 末梢神経系は、随意運動等を担う自律神経系と、生命や身体機能の維持のため無意識に働いている機能を担う体性神経系に分類される。 d 交感神経の節後線維の末端から放出される神経伝達物質は、ノルアドレナリンのみである。
解答・解説を表示
解答
5
解説
末梢神経系は、意志により制御できる運動や感覚を担う「体性神経系」と、無意識下の生体維持を担う「自律神経系」に大別されます。交感神経節後線維末端の神経伝達物質は主にノルアドレナリンですが、汗腺を支配する線維などではアセチルコリンが放出されます。
解き方
- a:交感神経と副交感神経は拮抗支配を行うため正しい。
- b:延髄には心臓中枢・呼吸中枢・血管運動中枢・嚥下中枢などが存在するため正しい。
- c:随意運動を担うのは体性神経系、無意識の調節は自律神経系であり、定義が逆のため誤り。
- d:交感神経節後線維末端からは汗腺刺激等の例外としてアセチルコリンも放出されるため、「のみ」は誤り。
- 選択肢 1不正解
- cおよびdが誤りであるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- aは正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- aおよびbは正しく、cおよびdは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bは正しく、dは誤りであるため不適です。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤の正しい組合せです。
覚えるポイント
- 交感神経の節後線維末端からは、汗腺など一部の例外でアセチルコリンも放出されます。
間違えやすいところ
- 体性神経系(意志による運動・感覚)と自律神経系(無意識の生体機能調節)を取り違えないようにしましょう。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の神経系の構成と機能に基づきます。
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.28 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の体内動態(代謝・排泄)
人体の働きと医薬品 · 医薬品の吸収 / 初回通過効果 / 肝代謝 / 腎排泄
医薬品の代謝、排泄に関する次の記述のうち、正しいものの組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a 腎臓には代謝活性がないことが明らかにされている。 b 消化管で吸収された有効成分は、まず膵臓に存在する酵素の働きにより代謝を受けることになる。 c 経口投与後、消化管で吸収された有効成分は、消化管の毛細血管から血液中へ移行する。 d 循環血液中に存在する有効成分の多くは、未変化体又は代謝物の形で腎臓から尿中に排泄される。
解答・解説を表示
解答
5
解説
経口投与された有効成分は消化管から吸収されて毛細血管に入り、門脈を経てまず肝臓へと運ばれて代謝(初回通過効果)を受けます。また、代謝活性は主として肝臓にありますが、腎臓や小腸粘膜など他の器官にも存在します。その後、腎臓から尿中などへ排泄されます。
解き方
- a:腎臓にも薬物代謝酵素が存在し代謝活性があるため、「代謝活性がない」は誤り。
- b:吸収された成分が門脈を通って最初に到達・代謝されるのは「肝臓」であり、「膵臓」ではないため誤り。
- c:消化管で吸収された薬物は毛細血管から血流中へ移行するため正しい。
- d:循環血液中の成分は未変化体または代謝物として腎臓から尿中に排泄されるため正しい。
- 選択肢 1不正解
- aおよびbはともに誤った記述であるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- aは誤りで、cは正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- aは誤りで、dは正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- bは誤りで、cは正しい記述です。
- 選択肢 5正解
- c、dともに正しい記述であり、正しい組合せです。
覚えるポイント
- 消化管から吸収された薬物が門脈を通って最初に代謝を受ける臓器は「肝臓」です。
間違えやすいところ
- 主代謝臓器が肝臓であることから「腎臓には代謝能が全くない」と誤認しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の薬の体内での働き(代謝・排泄)に基づきます。
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.28 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
局所適用薬の副作用と体内移行
人体の働きと医薬品 · 含嗽薬 / 点眼薬の鼻粘膜吸収 / 局所作用と全身性副作用
医薬品の副作用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 咽頭の粘膜に適用する含嗽薬(うがい薬)は、その多くが唾液や粘液によって食道へ流れてしまうため、咽頭粘膜からの吸収が原因で全身的な副作用が起こることは少ない。 b 眼の粘膜に適用する点眼薬は、鼻涙管を通って鼻粘膜から吸収されることがあるため、眼以外の部位に到達して副作用を起こすことがある。 c 局所作用を目的とする医薬品によって全身性の副作用が生じることはない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
外用薬や点眼薬などの局所適用薬であっても、適用部位の粘膜や毛細血管から吸収されて血流に乗ることで、全身性の副作用を引き起こすことがあります。特に点眼薬は鼻涙管を通って鼻粘膜から吸収されやすい特徴があります。
解き方
- a:含嗽薬は唾液や粘液により洗い流されるため、咽頭粘膜からの吸収による全身性副作用は少ないとされており正しい。
- b:点眼薬は鼻涙管を介して鼻粘膜等から吸収され、全身に循環して副作用を起こすことがあるため正しい。
- c:局所作用を目的とする医薬品であっても、血流への移行等により全身性の副作用が生じることがあるため「生じることはない」は誤り。
- 選択肢 1不正解
- aは正しい記述であり、cは誤りであるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- aおよびbは正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが正、cが誤の正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- bは正しく、cは誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- 点眼薬でも鼻涙管を通って鼻粘膜から吸収され、全身性の副作用を生じることがあります。
間違えやすいところ
- 「局所作用薬だから全身性の副作用は生じない」という絶対的な否定文は誤りです。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の医薬品の副作用(局所作用と全身作用)に基づきます。
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.28 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
交感神経系が効果器に及ぼす反応
人体の働きと医薬品 · 交感神経 / 効果器の反応 / 気管 / 肝臓の糖代謝
交感神経系が効果器に及ぼす反応に関する次の組合せのうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
交感神経系は活動・闘争・逃走に適した状態を作り出します。酸素を多く取り込むため「気管の拡張」、循環を早めるため「心拍数増加」、消化器運動を休めるため「胃の血管収縮」、エネルギー源を供給するため「肝臓でのグリコーゲン分解」を引き起こします。
解き方
- 各効果器に対する交感神経の反応を確認する。
- 1:気管は拡張するため正しい。
- 2:交感神経刺激により肝臓ではグリコーゲンが分解されて血糖が上昇する。「グリコーゲンの合成」は誤り。
- 3:胃腸などの消化管血管は収縮するため正しい。
- 4:心拍数は増加するため正しい。
- 誤っている組合せとして2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 気管の拡張は交感神経系の正しい反応です。
- 選択肢 2正解
- 交感神経興奮時はエネルギーを確保するためにグリコーゲンが「分解」されるため、合成とする本選択肢は誤り(正解)です。
- 選択肢 3不正解
- 胃の血管収縮は交感神経系の正しい反応です。
- 選択肢 4不正解
- 心拍数増加は交感神経系の正しい反応です。
覚えるポイント
- 交感神経刺激時は「グリコーゲン分解(血糖値上昇)」、副交感神経時は「合成」です。
間違えやすいところ
- 活動時にエネルギーを蓄える(合成)のではなく、放出する(分解)という生体反応の目的を意識しましょう。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の自律神経系(効果器と作用)に基づきます。
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.29 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の剤形の特徴
人体の働きと医薬品 · 外用剤 / 口腔内崩壊錠 / チュアブル錠
医薬品の剤形に関する記述a~cについて、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 患部が乾燥していたり患部を水で洗い流したい場合等には、軟膏剤ではなくクリーム剤を用いることが多い。 b 口腔内崩壊錠は、口の中の唾液で速やかに溶ける工夫がなされているため、水なしでも服用することができる。 c チュアブル錠は、口の中で舐めたり噛み砕いたりして服用する剤形であり、水なしで服用することができる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
内用剤や外用剤には使用環境や服用者の状況に応じた様々な工夫が施されており、それぞれの剤形の特徴と適した使用法を正しく理解することが重要です。
解き方
- 記述aについて、クリーム剤の水で洗い流しやすい特性や乾燥患部への適応を確認し、正しいと判断します。
- 記述bおよびcについて、口腔内崩壊錠とチュアブル錠の水なしでの服用可能性に関する特徴を確認し、いずれも正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが正しいため、誤りとする組み合わせは不適当です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびbが正しいため、誤りとする組み合わせは不適当です。
- 選択肢 3不正解
- 記述cが正しいため、誤りとする組み合わせは不適当です。
- 選択肢 4正解
- 記述a、b、cのすべてが正しい記述であり、正解となります。
- 選択肢 5不正解
- すべての記述が正しいため、不適当です。
答えの内訳
- a:正
- クリーム剤は油性基剤に水分を加えた乳剤性基剤であり、患部が乾燥している場合や水で洗い流したい場合に適しています。
- b:正
- 口腔内崩壊錠は唾液によって速やかに崩壊するよう設計されているため、水なしで服用が可能です。
- c:正
- チュアブル錠は口中で舐めたり噛み砕いて服用する剤形であり、水なしでも服用することができます。
覚えるポイント
- 軟膏剤は油性で刺激が少なく患部を保護し、クリーム剤は水で洗い流しやすく乾燥患部に向く
間違えやすいところ
- 口腔内崩壊錠は水なしで服用可能だが、口腔粘膜から吸収されるわけではない点に注意する
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の薬の効き方と剤形に関する記載に基づく。
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.29 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
皮膚粘膜眼症候群及び中毒性表皮壊死融解症
人体の働きと医薬品 · スティーブンス・ジョンソン症候群 / 中毒性表皮壊死融解症 / 重篤な皮膚障害
皮膚粘膜眼症候群(SJS)及び中毒性表皮壊死融解症(TEN)に関する記述a~dについて、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 皮膚粘膜眼症候群の発症の可能性がある医薬品の種類は少ないため、発症を予想することは容易である。 b 中毒性表皮壊死融解症の症例の多くは、皮膚粘膜眼症候群の進展型とみられる。 c 皮膚粘膜眼症候群及び中毒性表皮壊死融解症の発生頻度は、いずれも非常にまれであるとはいえ、一旦発症すると多臓器障害の合併症等により致命的な転帰をたどることがある。 d 皮膚粘膜眼症候群及び中毒性表皮壊死融解症は、いずれも原因医薬品の使用開始後1ヶ月以上経ってから発症することがほとんどである。
解答・解説を表示
解答
5
解説
SJSおよびTENは、広範囲の皮膚や粘膜に重篤なびらん・水疱を引き起こす重症薬疹であり、早期発見と速やかな専門医受診が必須とされます。
解き方
- 記述aについて、発症原因となる医薬品が多岐にわたり予測困難であることを確認し、誤りと判断します。
- 記述bおよびcについて、TENがSJSの進展型とみられること、多臓器障害による致命的転帰の可能性があることを確認し、正と判断します。
- 記述dについて、発症時期は通常2週間以内であることを確認し、誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りで、記述b、cが正、記述dが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りで、記述cが正であるため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- 記述dが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bおよびcが正しく、記述dが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤であり、正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- 発症の可能性がある医薬品の種類は多岐にわたり、発症を事前に予測することは極めて困難です。
- b:正
- 中毒性表皮壊死融解症(TEN)の症例の多くは、皮膚粘膜眼症候群(SJS)の進展型と考えられています。
- c:正
- 発生頻度はまれですが、発症すると多臓器障害の合併症等により死亡に至るなど致命的な転帰をたどることがあります。
- d:誤
- いずれも原因医薬品の使用開始後2週間以内に発症することが多く、1ヶ月以上経ってから発症することはほとんどありません。
覚えるポイント
- SJS・TENは原因薬使用から2週間以内に発症することが多く予測は極めて困難
間違えやすいところ
- 発症時期を「1ヶ月以上経過後」とする記述は誤りで、通常は2週間以内であることに注意する
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の皮膚粘膜眼症候群・中毒性表皮壊死融解症に関する記載に基づく。
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.29 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
消化器系に現れる副作用
人体の働きと医薬品 · イレウス / 消化性潰瘍 / 副作用症状
消化器系に現れる副作用に関する記述a~cについて、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a イレウスとは、医薬品の副作用により胃や十二指腸の粘膜組織が傷害されて、その一部が粘膜筋板を超えて欠損する状態である。 b 消化性潰瘍では、自覚症状が乏しい場合もあり、貧血症状(動悸や息切れ等)の検査時や突然の吐血・下血によって発見されることもある。 c 小児や高齢者のほか、普段から便秘傾向のある人は、イレウス様症状の発症のリスクが高い。
解答・解説を表示
解答
3
解説
消化器系の副作用には粘膜傷害による消化性潰瘍や、腸管運動の麻痺・内容物通過障害によるイレウス様症状があり、それぞれの病態定義を区別して理解する必要があります。
解き方
- 記述aについて、粘膜組織が粘膜筋板を超えて欠損する定義が消化性潰瘍のものであることを確認し、誤りと判断します。
- 記述bについて、自覚症状が乏しい消化性潰瘍の発見契機として貧血や吐血・下血があることを確認し、正しいと判断します。
- 記述cについて、小児・高齢者・便秘傾向のある人がイレウス様症状のリスク因子であることを確認し、正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りであり、記述bが正しいため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りであり、記述cが正しいため不適当です。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが正しいため不適当です。
答えの内訳
- a:誤
- 設問の定義は「消化性潰瘍」のものであり、イレウス(腸閉塞)は腸管内容物の通過が阻害された状態を指します。
- b:正
- 消化性潰瘍は自覚症状に乏しいこともあり、出血に伴う貧血症状や吐血・下血によって初めて発見されることがあります。
- c:正
- 小児や高齢者、普段から便秘傾向のある人は、腸管の運動低下等によるイレウス様症状を発症しやすい高リスク群です。
覚えるポイント
- 粘膜筋板を超えて組織が欠損するのは消化性潰瘍、腸管通過障害はイレウス
間違えやすいところ
- イレウスと消化性潰瘍の定義が入れ替えられて出題されるため混同しないようにする
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の消化器系に現れる副作用に関する記載に基づく。
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.30 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
泌尿器系に現れる副作用
人体の働きと医薬品 · 排尿困難 / 尿閉 / 膀胱炎様症状 / 抗コリン作用
泌尿器系に現れる副作用に関する記述a~cについて、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 交感神経系の機能を抑制する作用がある成分が配合された医薬品を使用すると、膀胱の排尿筋の収縮が抑制され、尿が出にくい、尿が少ししか出ない、残尿感がある等の症状を生じることがある。 b 排尿困難が進行すると、尿意があるのに尿が全く出なくなったり(尿閉)、下腹部が膨満して激しい痛みを感じるようになるが、これらの症状は男性特有の症状である。 c 膀胱炎様症状では、尿の回数増加(頻尿)、排尿時の疼痛、残尿感等の症状が現れる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
排尿困難や尿閉は抗コリン作用等によって副交感神経系の排尿筋収縮が抑制されることで誘発され、男性だけでなく女性にも起こり得ます。
解き方
- 記述aについて、排尿筋収縮を抑制するのは「副交感神経系の機能を抑制する作用」であるため、交感神経系とする本記述は誤りと判断します。
- 記述bについて、尿閉や排尿困難は女性にも発症するため「男性特有」とする記述は誤りと判断します。
- 記述cについて、膀胱炎様症状の具体的徴候(頻尿、疼痛、残尿感)を確認し、正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aおよびbが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- 記述bが誤りで、記述cが正しいため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが誤、cが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 記述cが正しいため不適当です。
答えの内訳
- a:誤
- 膀胱の排尿筋収縮を抑制して排尿困難を生じるのは、「副交感神経系」の機能を抑制する作用(抗コリン作用)によるものです。
- b:誤
- 排尿困難や尿閉は前立腺肥大のある男性で起こりやすいものの、女性でも生じることがあり、男性特有の症状ではありません。
- c:正
- 医薬品による膀胱炎様症状では、頻尿、排尿時痛、残尿感などの症状が現れます。
覚えるポイント
- 排尿困難・尿閉を誘発するのは副交感神経抑制(抗コリン)作用であり男女問わず生じる
間違えやすいところ
- 排尿困難は前立腺肥大症の男性に多いが「男性特有」ではない点に注意する
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の泌尿器系に現れる副作用に関する記載に基づく。
出典:長野県『2021年度 長野県 前半』
試験問題 前半(PDF:641KB) p.30 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
2021年度 長野県 前半
参照した公式資料
長野県が公開した2021年度 長野県 前半の問題・解答資料です。
- 試験問題 前半(PDF:641KB) ↗ — www.pref.nagano.lg.jp(PDF・32ページ)
- 正答一覧(PDF:72KB) ↗ — www.pref.nagano.lg.jp(PDF・1ページ)

