公開問題を地域・年度・前半後半で区別しています。地域共通問題を含み、全国の独立した問題を網羅する集計ではありません。受験する地域の最新版の手引きと案内を併せて確認してください。
2021年度 関西広域連合 前半の概要
医薬品の本質
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の本質 / 有効性と安全性 / 情報伝達
医薬品の本質に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを一つ選びなさい。
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解答
2
解説
医薬品は生命や健康に直接影響を与えるものであり、有効性・安全性に関する情報が正確に伝えられ適正に使用されて初めてその真価を発揮します。また、疾病の治療だけでなく予防にも用いられ、市販後も継続して有効性や安全性の情報収集・評価が行われます。
解き方
- 記述aについて、医薬品は適切な情報伝達と適正使用により十分な役割を発揮するため正しいと判定します。
- 記述bについて、市販後も有効性および安全性の確認(再審査・再評価等)が行われるため誤りと判定します。
- 記述cについて、医薬品は治療のみならず疾病の予防にも使用されるため誤りと判定します。
- 記述dについて、生体に及ぼす薬理作用は多岐にわたり全てが解明されていないため正しいと判定します。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが誤り、記述dが正しいため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正であり、正しい正誤の組合せです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが正しく、記述cが誤りであるため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bは市販後も有効性の確認が行われるため誤りであり、この組合せは不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aは適切に使用されて役割を発揮するため正しく、この組合せは誤りです。
覚えるポイント
- 医薬品は治療だけでなく「予防」にも用いられること
- 有効性・安全性は製造販売後(市販後)も継続して確認・評価されること
間違えやすいところ
- 市販前に有効性が十分に確認されていれば市販後の有効性確認は不要と誤認すること
出題の前提:令和3年度登録販売者試験(関西広域連合・2021年8月29日実施)第1問
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.2 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
医薬品の効果とリスク評価
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 無作用量 / 50%致死量(LD50) / 用量-反応関係 / 毒性評価
医薬品の効果とリスク評価に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを一つ選びなさい。
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解答
5
解説
医薬品の薬効および毒性は、投与量や体内曝露量と生体反応の関係(用量-反応関係)に基づいて評価されます。無作用量は薬効や有害反応が現れない量であり、たとえ少量であっても長期にわたり投与されれば慢性毒性を引き起こす可能性があります。
解き方
- 記述aについて、無作用量は有害反応だけでなく効果も発現しない最大投与量であるため誤りと判定します。
- 記述bについて、50%致死量(LD50)は薬物の急性毒性評価の代表的指標であるため正しいと判定します。
- 記述cについて、少量であっても長期連用により蓄積等で慢性毒性が生じることがあるため誤りと判定します。
- 記述dについて、効果とリスクは曝露時間と曝露量の積で表される用量-反応関係によるため正しいと判定します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りで記述dが正しいため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびcが誤りで記述bおよびdが正しいため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述cは少量でも長期投与で慢性毒性が起こり得るため誤りであり不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤りで記述bが正しいため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正であり、正しい正誤の組合せです。
覚えるポイント
- 無作用量は「薬理効果も有害反応も発現しない」最大投与量であること
- 少量であっても長期連用により慢性毒性を発現する可能性があること
間違えやすいところ
- 無作用量を「効果は出るが有害反応が出ない量」と解釈してしまうこと
出題の前提:令和3年度登録販売者試験(関西広域連合・2021年8月29日実施)第2問
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.3 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
医薬品のリスク評価と各種基準
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · GLP / GCP / GVP / 臨床試験 / 非臨床試験
医薬品のリスク評価に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを一つ選びなさい。
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解答
4
解説
新規医薬品の開発では、食品よりもはるかに厳しい安全基準が要求されます。非臨床試験(動物実験等)の安全基準はGLP、ヒトを対象とする臨床試験の基準はGCP、製造販売後安全管理の基準はGVP、製造販売後調査・試験の基準はGPSPと規定されています。
解き方
- 記述aについて、医薬品には食品よりもはるかに厳格な安全性基準が要求されるため誤りと判定します。
- 記述bについて、GLPは製造販売後ではなく非臨床試験(安全性試験)の実施基準であるため誤りと判定します。
- 記述cについて、ヒト対象の臨床試験基準はGCP(GVPは製造販売後安全管理基準)であるため誤りと判定します。
- 記述dについて、動物実験(非臨床)で安全性を確認した後にヒトでの臨床試験に進むため正しいと判定します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aおよびbが誤り、記述dが正しいため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述bおよびcが誤り、記述dが正しいため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述cが誤り(臨床試験基準はGCP)であるため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが誤、cが誤、dが正であり、正しい正誤の組合せです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが誤り、記述dが正しいため、この組合せは誤りです。
覚えるポイント
- GLP:医薬品非臨床試験の安全性実施基準
- GCP:医薬品の臨床試験の実施基準
- GPSP:製造販売後調査及び試験の実施基準
- GVP:製造販売後安全管理基準
間違えやすいところ
- GLP(非臨床)、GCP(臨床)、GPSP(製造販売後調査)、GVP(製造販売後安全管理)のアルファベット略称を混同すること
出題の前提:令和3年度登録販売者試験(関西広域連合・2021年8月29日実施)第3問
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.3 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
健康食品と保健機能食品制度
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 特定保健用食品 / 栄養機能食品 / 機能性表示食品 / 健康食品
健康食品に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを一つ選びなさい。
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解答
4
解説
食品のうち機能性を表示できる保健機能食品には特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品の3種があります。特定保健用食品は個別の許可を受け特定の保健機能を表示できますが、機能性表示食品には疾病リスク低減表示は認められず、栄養機能食品の対象はビタミンやミネラル等に限られアミノ酸は含まれません。
解き方
- 記述aについて、栄養機能食品の規格基準対象はビタミンやミネラル等であり、アミノ酸は対象外のため誤りと判定します。
- 記述bについて、特定保健用食品は特定の保健機能の表示が国の許可を受けて行われるため正しいと判定します。
- 記述cについて、機能性表示食品では疾病リスク低減を図る旨の表示は認められていないため誤りと判定します。
- 記述dについて、健康食品は法的にも科学的データ面でも医薬品と異なるため適切な指導・説明が必要であり正しいと判定します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aおよびcが誤りで、記述bおよびdが正しいため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りで、記述bが正しいため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述cは機能性表示食品で疾病リスク低減表示ができないため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正であり、正しい正誤の組合せです。
- 選択肢 5不正解
- 記述bが正しく、記述cが誤りであるため、この組合せは誤りです。
覚えるポイント
- 栄養機能食品の対象はビタミン類・ミネラル類であり、アミノ酸は対象外
- 疾病リスク低減表示が認められているのは特定保健用食品(条件付き等)のみで機能性表示食品では不可
間違えやすいところ
- 栄養機能食品にアミノ酸やハーブ等が含まれると誤認すること
- 機能性表示食品でも疾病リスク低減表示ができると勘違いすること
出題の前提:令和3年度登録販売者試験(関西広域連合・2021年8月29日実施)第4問
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.4 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
医薬品の副作用の定義と特徴
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · WHOの副作用定義 / 適正使用と副作用 / 併用・基礎疾患 / 自覚症状
医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを一つ選びなさい。
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解答
1
解説
医薬品は適正に使用された場合でも副作用を発現することがあります。WHOの定義では、通常用いられる量で生じる有害かつ意図しない反応とされます。複数の基礎疾患を有する場合、ある疾患の治療薬が別の疾患を悪化させることがあり、血液検査等でしか把握できない自覚症状の乏しい副作用も存在します。
解き方
- 記述aについて、WHOの副作用定義に関する記述として正確であるため正しいと判定します。
- 記述bについて、十分に注意して適正使用した場合であっても副作用は生じ得るため正しいと判定します。
- 記述cについて、ある疾患の治療薬が併存する他の疾患の症状を悪化させることがあるため誤りと判定します。
- 記述dについて、血液検査値の異常など直ちに明確な自覚症状が現れない副作用もあるため正しいと判定します。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正であり、正しい正誤の組合せです。
- 選択肢 2不正解
- 記述a、b、dが正しく、記述cが誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述cが誤りで記述dが正しいため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bおよびdが正しく、記述cが誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aは正確なWHO定義であるため正しく、この組合せは誤りです。
覚えるポイント
- 医薬品は適正使用であっても副作用を完全に防ぐことはできない
- 肝機能障害や血液障害のように自覚症状が乏しく進行する副作用もある
間違えやすいところ
- 適正に使用していれば副作用は絶対に起こらないと思い込むこと
出題の前提:令和3年度登録販売者試験(関西広域連合・2021年8月29日実施)第5問
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.4 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
免疫及びアレルギー反応
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · アレルギー / 外用薬のアレルゲン / 添加物アレルギー / 免疫応答
免疫及びアレルギーに関する記述の正誤について、正しい組み合わせを一つ選びなさい。
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解答
4
解説
アレルギーは生体の免疫機能が特定の物質に対して過剰に働くことで起こり、内服薬だけでなく外用薬(貼付剤や軟膏等)でも生じます。有効成分だけでなく添加物(着色料や防腐剤、安定化剤等)もアレルゲンとなり得ます。また、アレルギー素因には遺伝的傾向もみられます。
解き方
- 記述aについて、外用薬の接触皮膚炎のように外用薬でもアレルギーは生じるため誤りと判定します。
- 記述bについて、黄色4号、カゼイン、亜硫酸塩等は医薬品添加物としてアレルゲンになり得るため正しいと判定します。
- 記述cについて、アレルギー体質には遺伝的素因があり家族歴の確認が重要なため正しいと判定します。
- 記述dについて、通常の免疫反応に伴う炎症や発熱等は生体防御・異物排除のための反応であるため正しいと判定します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤り、記述bおよびdが正しいため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りで記述bが正しいため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが誤り、記述cおよびdが正しいため不適です。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正であり、正しい正誤の組合せです。
- 選択肢 5不正解
- 記述cは遺伝的素因があるため正しく、この組合せは誤りです。
覚えるポイント
- 外用薬でも接触皮膚炎などのアレルギー反応を引き起こす
- 医薬品の有効成分だけでなく添加物(黄色4号、カゼイン、亜硫酸塩など)もアレルゲンとなる
間違えやすいところ
- 外用薬は全身に入らないためアレルギーは起こらないと誤解すること
出題の前提:令和3年度登録販売者試験(関西広域連合・2021年8月29日実施)第6問
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.5 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
医薬品の適正使用と乱用防止
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 一般用医薬品の乱用 / 依存性 / 離脱困難性 / 専門家の対応
医薬品の適正使用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを一つ選びなさい。
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解答
5
解説
一般用医薬品の中には習慣性や依存性をもつ成分が含まれるものがあり、過量服用や目的外使用などの乱用が問題視されています。薬物依存(精神的・身体的依存)は一度形成されると個人の意思だけで離脱することは極めて困難です。登録販売者等は大量購入・頻回購入者に対して積極的な声かけを行う責任があります。
解き方
- 記述aについて、目的外使用や過量服用、酒類との併用摂取は乱用に該当するため正しいと判定します。
- 記述bについて、咳止め薬や鎮痛薬等に含まれる一部成分には依存性があり乱用されることがあるため正しいと判定します。
- 記述cについて、薬物依存は一度形成されると自力での離脱が極めて困難であるため誤りと判定します。
- 記述dについて、大量購入や頻回購入に対して専門家が事情確認等の適切な対応をとるべきであるため正しいと判定します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aおよびdが正しく、記述cが誤りであるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述bが正しく、記述cが誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが正しいため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bおよびdが正しく、記述cが誤りであるため不適です。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正であり、正しい正誤の組合せです。
覚えるポイント
- 薬物依存は一度形成されると容易に離脱することはできない(専門的治療が必要)
- 大量購入・頻回購入の顧客には積極的に事情を尋ね乱用を防止する
間違えやすいところ
- 一般用医薬品なら依存性が低く容易にやめられると軽く考えてしまうこと
出題の前提:令和3年度登録販売者試験(関西広域連合・2021年8月29日実施)第7問
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.5 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
他の医薬品との相互作用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 体内動態的相互作用 / 薬力学的相互作用 / かぜ薬と抗ヒスタミン薬 / 併用確認
他の医薬品との相互作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを一つ選びなさい。
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解答
5
解説
相互作用には、吸収・代謝・分布・排泄の過程で起きるもの(体内動態的相互作用)と、受容体など作用部位で直接効果が重複・減弱するもの(薬力学的相互作用)があります。かぜ薬とアレルギー用薬は抗ヒスタミン成分等の重複が多く併用を避ける必要があります。また処方薬使用中の一般用医薬品併用は医師・薬剤師への確認が不可欠です。
解き方
- 記述aについて、相互作用は生体内運命(吸収〜排泄)だけでなく作用部位でも起こるため誤りと判定します。
- 記述bについて、かぜ薬と鼻炎薬・アレルギー薬は抗ヒスタミン成分等が重複しやすいため誤りと判定します。
- 記述cについて、目的の症状に合った単一または必要最小限の成分配合薬を選ぶことがリスク低減になるため正しいと判定します。
- 記述dについて、医療機関からの処方薬を服薬中の場合は事前に医師や薬剤師への相談が必要なため正しいと判定します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aおよびbが誤り、記述cおよびdが正しいため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは作用部位でも相互作用が起きるため誤りであり不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤り、記述cおよびdが正しいため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤り、記述dが正しいため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正であり、正しい正誤の組合せです。
覚えるポイント
- 相互作用は薬物動態学的(体内動態)過程でも薬力学的(作用部位)過程でも生じる
- かぜ薬とアレルギー用薬は抗ヒスタミン成分が重複するため併用を避ける
間違えやすいところ
- かぜ薬とアレルギー薬は効能が異なるため重複成分はないと思い込むこと
- 相互作用は体内での代謝や排泄時だけに起こると限定して解釈すること
出題の前提:令和3年度登録販売者試験(関西広域連合・2021年8月29日実施)第8問
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.6 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
医薬品と食品の相互作用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 相互作用 / 食品・アルコールとの相互作用 / 生薬成分・ハーブ
医薬品と食品の相互作用に関する記述について、正しい組合せを1つ選べ。 a 食品には、医薬品の成分と同じ物質が含まれているものがあり、それらを含む医薬品と一緒に服用すると、過剰摂取となる場合がある。 b 酒類をよく摂取すると、肝臓の代謝機能が高まることが多く、代謝によって産生する物質が人体に悪影響を及ぼす医薬品の場合は、副作用が現れやすくなる。 c 医薬品的な効能効果が標榜又は暗示されていなければ、食品(ハーブ等)として流通可能な生薬成分があるが、これが医薬品と相互作用を生じる場合がある。 d 外用薬であれば、食品の摂取によって、その作用や代謝が影響を受ける可能性はない。
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解答
2
解説
食品や嗜好品(酒類・カフェイン等)に含まれる成分は、医薬品成分と同じ作用・排泄経路・代謝酵素を共有することがあり、過剰摂取や代謝酵素の誘導・阻害を通じて作用の増強や副作用を招く可能性があります。
解き方
- 記述a・b・cの妥当性を食品成分、アルコールによる酵素誘導、ハーブ類(セントジョーンズワート等)の相互作用から確認する。
- 記述dについて、外用薬であっても経皮吸収されて血中へ移行した成分は食品の影響を受けるため誤りと判断し、正答の組合せを導き出す。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤りとされ、記述dが正しいとされているため誤りです。酒類の常習摂取は肝代謝酵素を誘導し、毒性代謝物生成を高めることがあります。また外用薬も全身循環に入れば食品の影響を受けます。
- 選択肢 2正解
- a(正)、b(正)、c(正)、d(誤)の組合せであり正しいです。外用薬でも吸収された成分の作用や代謝が食品の影響を受ける場合があります。
- 選択肢 3不正解
- 記述cが誤りとされているため誤りです。ハーブ等として販売される生薬成分(セイヨウオトギリソウなど)も医薬品と相互作用を起こします。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤りとされ、記述dが正しいとされているため誤りです。食品中のカフェインやビタミン等と医薬品の併用で過剰摂取となることがあります。
- 選択肢 5不正解
- 記述a、bが誤りとされ、記述dが正しいとされているため誤りです。
覚えるポイント
- 外用薬であっても、吸収された成分が食品成分によって代謝や作用の影響を受けることがある点に注意する。
間違えやすいところ
- 外用薬は局所にしか作用しないと思い込み、食品との相互作用を完全に否定してしまうミスが多い。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験問題・厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.7 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
小児等への医薬品の使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児等の年齢区分 / 小児の生理機能 / 血液脳関門 / 小児の用量設定
小児等への医薬品の使用に関する記述について、正しい組合せを1つ選べ。 a 医薬品の使用上の注意において、おおよその目安として、乳児は1歳未満、幼児は7歳未満、小児は15歳未満との年齢区分が用いられている。 b 一般に乳幼児は、容態が変化した場合に、自分の体調を適切に伝えることが難しいため、医薬品を使用した後は、保護者等が乳幼児の状態をよく観察することが重要である。 c 小児は成人と比べて、肝臓や腎臓の機能が未発達な一方で、血液脳関門が発達しているため、中枢神経系に影響を与える医薬品で副作用を起こしにくい。 d 医薬品の販売に従事する専門家においては、保護者等に対して、小児用の用法用量が定められていない医薬品については、成人用の医薬品の量の3分の1を目安に減らして小児へ与えるように説明すべきである。
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解答
1
解説
小児は各臓器機能や血液脳関門が未発達であり、医薬品の代謝・排泄能が低く中枢神経系への影響を受けやすいため、小児用の用法用量が定められていない一般用医薬品を安易に減量して服用させてはなりません。
解き方
- 記述aの年齢区分(乳児1歳未満、幼児7歳未満、小児15歳未満)および記述bの保護者による観察の重要性が正しいことを確認する。
- 記述cの血液脳関門の発達状況(未発達であり副作用を起こしやすい)、記述dの成人用量の自己減量投与の不可(小児用量がない場合は安易に与えない)を確認し誤りと判定する。
- 選択肢 1正解
- a(正)、b(正)、c(誤)、d(誤)の正しい組合せです。小児の血液脳関門は未発達であり、大人用の薬を減らして飲ませることは不適当です。
- 選択肢 2不正解
- bが誤り、cとdが正しいとされているため誤りです。乳幼児は症状を言葉で表現しにくいため保護者の観察が極めて重要です。
- 選択肢 3不正解
- aが誤りとされているため誤りです。手引きにおける年齢区分は「新生児:生後4週未満、乳児:1歳未満、幼児:7歳未満、小児:15歳未満」と定義されています。
- 選択肢 4不正解
- bが誤り、cが正しいとされているため誤りです。小児は血液脳関門が未発達なため中枢神経系副作用を起こしやすいです。
- 選択肢 5不正解
- a、bが誤り、c、dが正しいとされているため誤りです。
覚えるポイント
- 小児の年齢区分:新生児(出生後4週未満)、乳児(1歳未満)、幼児(7歳未満)、小児(15歳未満)。小児は血液脳関門が未発達。
間違えやすいところ
- 大人の用量を体重換算などで適当に減量して小児に与えてよいと誤解しないこと。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験問題・厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.8 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
高齢者への医薬品の使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 高齢者の定義 / 嚥下障害 / 生理機能の個人差 / 服薬管理
高齢者への医薬品の使用に関する記述について、正しい組合せを1つ選べ。 a 医薬品の使用上の注意においては、おおよその目安として75歳以上を「高齢者」としている。 b 高齢者は、喉の筋肉が衰えて飲食物を飲み込む力が弱まっている(嚥下障害)場合があるので、内服薬を使用する際に喉に詰まらせやすい。 c 基礎体力や生理機能の衰えの度合いは、年齢と相関するため、副作用の生じるリスクは年齢のみで判断できる。 d 高齢者は、医薬品の取り違えや飲み忘れを起こしやすいなどの傾向があり、家族等の理解や協力も含めた配慮が重要となることがある。
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解答
4
解説
医薬品の使用上の注意において「高齢者」はおおむね65歳以上を指します。加齢による生理機能の低下には大きな個人差があり、年齢のみで一律に副作用リスクを判断することはできません。
解き方
- 記述aの年齢(75歳ではなく一般に65歳以上)を確認し誤りと判定する。
- 記述b(嚥下障害と喉への詰まりやすさ)およびd(服薬管理と家族の協力)が適切であることを確認する。
- 記述cについて、生理機能の衰えには著しい個人差があるため「年齢のみで判断できる」を誤りと判定する。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bが誤、cが正とされているため誤りです。高齢者の目安は65歳以上であり、リスクは個人差があるため年齢のみでは判定できません。
- 選択肢 2不正解
- aが正、bが誤とされているため誤りです。喉の筋肉の衰えにより内服薬を詰まらせやすくなります。
- 選択肢 3不正解
- cが正とされているため誤りです。生理機能の低下には個人差が大きいため年齢のみでリスクを判断することは不適切です。
- 選択肢 4正解
- a(誤)、b(正)、c(誤)、d(正)の正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- bが誤、cが正とされているため誤りです。
覚えるポイント
- 使用上の注意における「高齢者」はおおよその目安として65歳以上。衰えには個人差が大きい。
間違えやすいところ
- 後期高齢者の定義である75歳以上と混同しないように注意する。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験問題・厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.9 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
妊婦・授乳婦への医薬品の使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 妊婦への配慮 / ビタミンAの催奇形性 / 血液-胎盤関門 / 母乳への移行
妊婦又は妊娠していると思われる女性及び母乳を与える女性(授乳婦)への医薬品の使用に関する記述について、正しい組合せを1つ選べ。 a 妊娠の有無やその可能性については、購入者側にとって他人に知られたくない場合もあることから、一般用医薬品の販売等において専門家が情報提供や相談対応を行う際には、十分配慮することが必要である。 b ビタミンAを含有する医薬品は、妊娠前後の一定期間に通常の用量を超えて摂取しても、胎児に先天異常を起こす危険性は低いとされている。 c 胎盤には、栄養補給のために胎児と母体の血液を循環させる仕組み(血液-胎盤関門)があるため、母体が医薬品を使用した場合には、医薬品の成分も容易に胎児に移行される。 d 乳汁中に移行することが知られている医薬品の中には、通常の使用の範囲では具体的な悪影響が判明していないものもある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
胎盤の血液-胎盤関門では母体と胎児の血液が直接混ざり合うことはありませんが、多くの薬物は拡散や能動輸送によって通過し得ます。また、ビタミンAの妊娠前後における過剰摂取は催奇形性リスクを高めることが知られています。
解き方
- 記述aのプライバシー配慮の必要性が正しいことを確認する。
- 記述bについて、ビタミンAの過剰摂取は先天異常(催奇形性)の危険性があるため誤りと判定する。
- 記述cについて、血液-胎盤関門は母体と胎児の血液が直接混ざり合う循環ではなく、関門を介して物質交換が行われるため記述が誤りであると判定する。
- 記述dについて、乳汁移行が知られていても通常使用では具体悪影響が未確認の成分があるという正しい記述を確認し、5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- cが正、dが誤とされているため誤りです。胎盤関門は母体と胎児の血液を循環させる仕組みではありません。
- 選択肢 2不正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤とされているため誤りです。ビタミンAの大量摂取は胎児に先天異常を起こす危険性が高まります。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、cが正とされているため誤りです。プライバシーの配慮は必須です。
- 選択肢 4不正解
- bが正、dが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- a(正)、b(誤)、c(誤)、d(正)の正しい組合せです。
覚えるポイント
- 妊娠3ヶ月前〜妊娠3ヶ月までのビタミンA過剰摂取(10,000 IU/日以上)で胎児奇形リスクが増加する。母体と胎児の血液は直接混ざり合わない。
間違えやすいところ
- 血液-胎盤関門により母体と胎児の血液が直接混ざり合って循環していると勘違いしないこと。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験問題・厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.10 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
プラセボ効果
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · プラセボ効果の定義 / 暗示効果 / 客観的測定 / 使用の不推奨
プラセボ効果に関する記述について、正しい組合せを1つ選べ。 a 医薬品を使用したときにもたらされる反応や変化には、薬理作用によるもののほか、プラセボ効果によるものも含まれている。 b プラセボ効果の発現には、医薬品を使用したこと自体による楽観的な結果への期待(暗示効果)は関与していないと考えられている。 c プラセボ効果は、不確実ではあるが、望ましい反応や効果をもたらすことがあるため、それを目的とした医薬品の使用が推奨される。 d プラセボ効果は、主観的な変化のみで、客観的に測定可能な変化として現れることはない。
解答・解説を表示
解答
5
解説
プラセボ効果は心理的作用(暗示効果など)や自然経過などにより生じ、主観的変化だけでなく客観的生理変化として現れることもあります。しかし効果が不確実であり、有害反応を招くこともあるため、プラセボ効果を主目的とした医薬品の使用は推奨されません。
解き方
- 記述aがプラセボ効果の基本概念として正しいことを確認する。
- 記述b(暗示効果が深く関与する)、記述c(プラセボ目的の使用は推奨されない)、記述d(客観的に測定可能な変化としても現れる)がそれぞれ誤りであることを確認し、5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- bが正とされているため誤りです。プラセボ効果には服用したことによる暗示効果や期待感が関与しています。
- 選択肢 2不正解
- aが誤、b・cが正とされているため誤りです。プラセボ効果を目的とした医薬品使用は推奨されません。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、c・dが正とされているため誤りです。血圧や胃酸分泌など客観的測定可能な変化も現れます。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、dが正とされているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- a(正)、b(誤)、c(誤)、d(誤)の正しい組合せです。
覚えるポイント
- プラセボ効果を目的とした医薬品の使用は推奨されない。客観的測定可能な変化(血圧・胃酸分泌等)としても現れうる。
間違えやすいところ
- プラセボ効果は単なる気のせい(主観的変化のみ)であり客観的な変化は起こらないと勘違いしやすい。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験問題・厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.11 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
医薬品の品質
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の安定性 / 劣化要因(温度・湿度・光) / 経時変化 / 保管環境
医薬品の品質に関する記述について、正しい組合せを1つ選べ。 a 医薬品は、高温や多湿によって品質の劣化を起こしやすいものが多いが、光(紫外線)によって品質の劣化を引き起こすことはない。 b 医薬品の品質が劣化した場合、医薬品の効き目が低下することがあるが、人体に好ましくない作用をもたらす物質が生じることはない。 c 医薬品は、適切な保管・陳列がなされていれば、経時変化による品質の劣化が起こることはない。 d 医薬品が保管・陳列される場所は、清潔性が保たれるとともに、その品質が十分保持される環境となるよう留意される必要がある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品は熱、湿度、光(紫外線)等により変質・分解し、有効成分の低下だけでなく有害物質が生じる恐れがあります。また適切に保管されていても経時変化による品質低下は避けられないため、使用期限が設定されています。
解き方
- 記述a(光でも劣化する)、記述b(有害物質が生じることもある)、記述c(適切に保管しても経時変化は生じる)が誤りであることを確認する。
- 記述d(保管陳列場所の清潔性と環境維持)が正しいことを確認し、選択肢4を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aとcが正とされているため誤りです。光によって分解・変質する医薬品は多く、また適切に保管しても経時劣化は起こります。
- 選択肢 2不正解
- aとcが正、dが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bとcが正、dが誤とされているため誤りです。劣化により有害物質が生じることがあります。
- 選択肢 4正解
- a(誤)、b(誤)、c(誤)、d(正)の正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- aとbが正とされているため誤りです。
覚えるポイント
- 医薬品は適切に保管していても経時変化により劣化するため使用期限がある。劣化によって有害物質が生成することもある。
間違えやすいところ
- 適切な環境下で保管していれば経時変化は一切起こらないと誤信してしまうこと。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験問題・厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.11 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
一般用医薬品の役割とセルフメディケーション
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · セルフメディケーション / 受診勧奨 / 医薬品によらない対処 / 小児・妊婦の対処範囲
一般用医薬品の選択及びセルフメディケーションに関する記述について、正しい組合せを1つ選べ。 a 一般用医薬品の販売等に従事する専門家においては、医薬品の使用によらない対処を勧めることが適切な場合があることにも留意する必要がある。 b 症状が重いとき(例えば、高熱や激しい腹痛等)に、一般用医薬品を使用することは、一般用医薬品の役割にかんがみて、適切な対処とはいえない。 c 一般用医薬品を一定期間若しくは一定回数使用しても症状の改善がみられない場合、医療機関の受診勧奨をする必要がある。 d 一般用医薬品は人体に対する作用が緩和なため、乳幼児や妊婦等では、通常の成人の場合に比べ、対処可能な範囲が広がる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
セルフメディケーションにおいて一般用医薬品は軽度な不調の改善を担いますが、重い症状や一定期間改善しない場合は早期の医療機関受診が必要です。また、乳幼児や妊婦ではリスクが高いため対処可能な範囲はむしろ限定されます。
解き方
- 記述a(休養や生活改善等の非薬物療法の提案)、b(重い症状への一般用医薬品適用の不適当性)、c(改善しない場合の受診勧奨)の正しさを確認する。
- 記述dについて、乳幼児や妊婦では安全確保の観点から対処可能な範囲が限られる(狭まる)ため誤りと判定する。
- 選択肢 1正解
- a(正)、b(正)、c(正)、d(誤)の正しい組合せです。乳幼児や妊婦では自己判断で対処できる範囲は狭くなります。
- 選択肢 2不正解
- cが誤、dが正とされているため誤りです。改善が見られない場合は速やかに受診勧奨を行う必要があります。
- 選択肢 3不正解
- cが誤りとされているため誤りです。漫然と一般用医薬品を使用し続けるべきではありません。
- 選択肢 4不正解
- a、bが誤りとされているため誤りです。生活改善等の指導や、重症時の受診勧奨は登録販売者の重要業務です。
- 選択肢 5不正解
- a、cが誤、dが正とされているため誤りです。
覚えるポイント
- 乳幼児や妊婦等は、状態の急変や胎児への影響等の恐れがあるため、一般用医薬品で対処可能な範囲は成人より狭い(限られる)。
間違えやすいところ
- 作用が緩和だから小児や妊婦にも安全で幅広く使えると誤解しないこと。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験問題・厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.12 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
販売時のコミュニケーション
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 情報提供の手法 / 状態観察 / 常備薬の購入 / 個別の配慮
一般用医薬品の販売時のコミュニケーションに関する記述について、正しい組合せを1つ選べ。 a 医薬品の販売に従事する専門家からの情報提供は、専門用語を使って説明するよう努める必要がある。 b 購入者が医薬品を使用する本人で、かつ、現に症状等がある場合には、その人の状態や様子全般から得られる情報も、状況把握につながる重要な手がかりとなる。 c 家庭における常備薬として購入される場合、すぐには使用されないため、情報提供は不要である。 d 医薬品の適正使用のために必要な情報は、基本的に添付文書や製品表示に記載されているので、購入者側の個々の状況に応じた説明等は避け、購入者に熟読を促すのがよい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
登録販売者は、一般生活者に対して専門用語を避け平易な言葉で説明を行うとともに、個々の利用者の体質や使用状況に配慮した適切な情報提供や助言を行う義務があります。
解き方
- 記述a(専門用語を避け平易な言葉を用いるべき)を誤りと判断する。
- 記述b(本人の顔色や様子などの観察情報は重要手がかり)を正しいと判断する。
- 記述c(常備薬でも使用時を想定した情報提供が必要)、記述d(個々の状況に応じた説明を避けるのではなく行うべき)をそれぞれ誤りと判断し、3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが正とされているため誤りです。一般購入者に伝わりやすいよう専門用語は避けて説明します。
- 選択肢 2不正解
- a・c・dが正、bが誤とされているため誤りです。常備薬でも情報提供は不可欠です。
- 選択肢 3正解
- a(誤)、b(正)、c(誤)、d(誤)の正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- a・cが正、bが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bが誤、c・dが正とされているため誤りです。個々の状況に応じた適切な対応が必要です。
覚えるポイント
- 専門用語を用いず平易な言葉で説明すること。常備薬であっても適切な情報提供が求められる。
間違えやすいところ
- 添付文書に全て書いてあるからといって、個別の状況に応じた説明を省いてよいと誤解しないこと。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験問題・厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.13 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
購入者からの情報収集のポイント
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 情報提供 / コミュニケーション / 相談応需
一般用医薬品の販売等に従事する専門家が、購入者から確認しておきたい基本的なポイントに関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a 何のためにその医薬品を購入しようとしているか(購入者側のニーズ、購入の動機)。 b その医薬品を使用するのは情報提供を受けている当人か、又はその家族等が想定されるか。 c その医薬品を使用する人が医療機関で治療を受けていないか。 d その医薬品を使用する人が過去にアレルギーや医薬品による副作用等の経験があるか。
解答・解説を表示
解答
5
解説
一般用医薬品を適正かつ安全に使用してもらうため、登録販売者等の専門家は、購入の動機・使用者本人かどうか・受診状況や併用薬・アレルギー歴や副作用歴などを確認し、状況に応じた適切な医薬品選択や受診勧奨を行う必要があります。
解き方
- 各記述(a〜d)の内容が一般用医薬品の販売時に確認すべき基本事項に該当するかどうかを照合する。
- a(購入動機)、b(使用者本人か家族か)、c(医療機関の治療有無)、d(アレルギー・副作用歴)のすべてが正しいことを確認し、正解の選択肢(5)を導き出す。
- 選択肢 1不正解
- 記述dが誤りとなっているため不適です。過去のアレルギーや副作用の経験は確認すべき必須の事項です。
- 選択肢 2不正解
- 記述cが誤りとなっているため不適です。医療機関での治療の有無や服用中の薬剤の確認は重要です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤りとなっているため不適です。使用者が本人か家族かによって確認や説明のアプローチが異なります。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤りとなっているため不適です。購入者のニーズや使用目的を把握することは適切な選択の第一歩です。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dの記述はいずれも確認しておくべき基本的なポイントとして正しく、適切な組合せです。
覚えるポイント
- 販売時の確認事項:購入動機、使用者本人か否か、症状・状態、既往歴・受診状況・併用薬、アレルギー・副作用歴など。
間違えやすいところ
- 本人が来店していない代理購入の場合でも使用者の状態や年齢等の確認が必要である点を見落とさないようにする。
出題の前提:令和3年度 関西広域連合 登録販売者試験問題(前半)問17
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.13 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
サリドマイド及びサリドマイド訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / サリドマイド / サリドマイド訴訟
サリドマイド及びサリドマイド訴訟に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a 妊娠している女性が、滋養強壮保健薬として販売されたサリドマイド製剤を使用したことにより、出生児に四肢欠損、耳の障害等の先天異常(サリドマイド胎芽症)が発生した。 b 1961年11月、西ドイツ(当時)のレンツ博士がサリドマイド製剤の催奇形性について警告を発し、日本では、同年中に速やかに販売停止及び回収措置が行われた。 c サリドマイド訴訟は、日本では、国及び製薬企業を被告として提訴され、その後に和解が成立した損害賠償訴訟である。 d この薬害事件をきっかけとして、WHO加盟国を中心に市販後の副作用情報の収集の重要性が改めて認識され、各国における副作用情報の収集体制の整備が図られた。
解答・解説を表示
解答
3
解説
サリドマイドは催眠鎮静薬等として販売され、妊娠初期に服用した女性から四肢欠損や耳の障害等(サリドマイド胎芽症)を有する児が出生しました。レンツ博士の警告後、日本の対応は遅れて被害が拡大し、その反省からWHOを中心に医薬品安全性情報の収集体制が整備されました。
解き方
- 記述aの薬効分類(滋養強壮保健薬ではなく催眠鎮静成分や胃腸薬等)を確認し、「誤」と判断する。
- 記述bの回収時期(同年中ではなく翌年1962年9月であり対応が遅れた)を確認し、「誤」と判断する。
- 記述cの訴訟概要(国および製薬企業を被告、和解成立)を確認し、「正」と判断する。
- 記述dの国際的な影響(WHO主導の副作用情報収集体制の整備)を確認し、「正」と判断する。
- 以上より、a:誤、b:誤、c:正、d:正の組合せである選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aおよびbが「誤」、cおよびdが「正」であるため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bは日本での回収措置が遅れたため「誤」、dは「正」であるため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aは誤、bは誤、cは正、dは正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- cは国および製薬企業を被告とする和解訴訟で正しいため、cを「誤」とする本選択肢は不適です。
- 選択肢 5不正解
- aは誤、cおよびdは正であるため誤りです。
覚えるポイント
- サリドマイドは催眠鎮静成分等として販売された。レンツ警告は1961年11月、日本の回収着手は1962年9月と遅延した。
間違えやすいところ
- サリドマイドの適応(滋養強壮薬ではなく睡眠鎮静剤・胃腸薬)のすり替えや、日本での迅速な回収という誤った記述に注意する。
出題の前提:令和3年度 関西広域連合 登録販売者試験問題(前半)問18
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.14 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
スモン及びスモン訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / キノホルム / スモン訴訟
スモン及びスモン訴訟に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a スモン訴訟とは、解熱鎮痛剤として販売されていたキノホルム製剤を使用したことにより、亜急性脊髄視神経症に罹患したことに対する損害賠償訴訟である。 b キノホルム製剤は、1958年頃から消化器症状を伴う特異な神経症状が報告されるようになったが、日本では1970年に販売が停止された。 c 訴訟の被告である国は、スモン患者の早期救済のためには、和解による解決が望ましいとの基本方針に立ったが、現在も裁判上の全面和解は成立していない。 d 現在、スモン患者に対しては、施術費及び医療費の自己負担分の公費負担、生活資金の貸付等の施策が講じられている。
解答・解説を表示
解答
4
解説
スモン(亜急性脊髄視神経症)は、整腸剤として販売されたキノホルム製剤により引き起こされた薬害です。下肢の痺れや歩行障害、視覚障害などが特徴です。訴訟では国および製薬企業を相手取り、全面和解が成立して恒久的な救済施策が講じられています。
解き方
- 記述aのキノホルムの薬効(解熱鎮痛剤ではなく整腸剤)を確認し、「誤」と判断する。
- 記述bの年代と販売停止時期(1958年頃から報告、1970年に販売停止)を確認し、「正」と判断する。
- 記述cの和解状況(現在も未成立ではなく全面和解が成立済み)を確認し、「誤」と判断する。
- 記述dの公費負担等の救済施策(医療費自己負担分の公費負担や生活資金貸付等)を確認し、「正」と判断する。
- 以上より、a:誤、b:正、c:誤、d:正の組合せである選択肢4を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- a、b、c、dの判定がすべて実際と逆になっています。
- 選択肢 2不正解
- aは解熱鎮痛剤ではなく整腸剤であるため「誤」、bは「正」です。
- 選択肢 3不正解
- cは全面和解が成立しているため「誤」です。
- 選択肢 4正解
- aは誤、bは正、cは誤、dは正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- bは「正」、cは「誤」であるため不適です。
覚えるポイント
- スモンは整腸剤のキノホルム製剤による神経障害(亜急性脊髄視神経症)。1970年販売停止、全面和解が成立している。
間違えやすいところ
- キノホルムを解熱鎮痛薬と誤認しやすい点、およびスモン訴訟の和解が「成立していない」とする引っかけに注意する。
出題の前提:令和3年度 関西広域連合 登録販売者試験問題(前半)問19
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.15 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
HIV訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / HIV訴訟 / 血液製剤
HIV訴訟に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a 悪性貧血患者が、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が混入した原料血漿から製造された貧血用製剤の投与を受けたことにより、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。 b 国及び製薬企業を被告として、大阪地裁、東京地裁で提訴されたが、その後、両地裁で和解が成立した。 c 本訴訟の和解を踏まえ、国は、エイズ治療研究開発センター及び拠点病院の整備、治療薬の早期提供等の取り組みを推進してきている。 d 本訴訟を踏まえ、医薬品の副作用等による健康被害の再発防止に向けた取り組みの一つとして、製薬企業に対し、感染症報告の義務づけ等を内容とする薬事法の改正が行われた。
解答・解説を表示
解答
3
解説
HIV訴訟は、血友病患者が非加熱血液凝固因子製剤の投与によりHIVに感染したことに対する損害賠償訴訟です。大阪・東京の両地裁で和解が成立し、拠点病院の整備や、血液製剤の安全対策・感染症定期報告義務などを盛り込んだ法改正へとつながりました。
解き方
- 記述aの対象疾患および製剤(悪性貧血ではなく血友病、血液凝固因子製剤)を確認し、「誤」と判断する。
- 記述bの提訴先裁判所と結果(国・企業を被告として東京地裁・大阪地裁で提訴、和解成立)を確認し、「正」と判断する。
- 記述cの和解後の恒久対策(エイズ治療研究開発センターや拠点病院の整備等)を確認し、「正」と判断する。
- 記述dの法制度改正(感染症報告義務づけ等の薬事法改正)を確認し、「正」と判断する。
- 以上より、a:誤、b:正、c:正、d:正の組合せである選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aは悪性貧血ではなく血友病であるため「誤」、cおよびdは「正」です。
- 選択肢 2不正解
- aは誤、bは正であるため不適です。
- 選択肢 3正解
- aは誤、bは正、cは正、dは正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- aは誤、bおよびcは正であるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- cは正であるため、cを「誤」とする本選択肢は不適です。
覚えるポイント
- HIV訴訟:血友病患者に対する非加熱血液凝固因子製剤の投与が原因。東京地裁・大阪地裁で和解成立。感染症報告義務化など安全対策が進められた。
間違えやすいところ
- HIVの感染原因を「悪性貧血」や「一般輸血」とすり替える誤謬に注意する(正しくは血友病患者への非加熱血液凝固因子製剤)。
出題の前提:令和3年度 関西広域連合 登録販売者試験問題(前半)問20
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.16 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
かぜ(かぜ症候群)の病態と対処
主な医薬品とその作用 · かぜ薬 / かぜ症候群の病態 / 受診勧奨
かぜ(かぜ症候群)に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a かぜの約8割は、細菌の感染が原因となる。 b 冬場に、発熱や頭痛を伴った悪心・嘔吐や下痢等の消化器症状が現れる場合、ウイルス性胃腸炎である場合が多い。 c 急激な発熱を伴う場合や、症状が4日以上続くとき、又は症状が重篤なときは、かぜではない可能性が高い。 d 発熱、咳、鼻水などのうち、いずれかの症状がはっきりしている場合には、必ずしもかぜ薬(総合感冒薬)が選択されるのが最適とは限らない。
解答・解説を表示
解答
4
解説
かぜ症候群は主にウイルスが鼻や咽頭等に感染して起こる急性の炎症性疾患であり、約8割はウイルス感染に起因します。単一の症状が際立つ場合には、不要な成分の摂取を避けるため特化した単味製剤を選択することが適切です。
解き方
- 各記述の正誤を検討する。aは細菌ではなくウイルスが約8割であるため誤りです。
- b、c、dはいずれも手引きの記述に合致した正しい内容であるため、組合せ「誤・正・正・正」の4を選択します。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bが誤、dが誤とされているため誤りです。aは誤、b・dは正です。
- 選択肢 2不正解
- aが正、bが誤とされているため誤りです。原因の多くはウイルスであり、冬場の嘔吐下痢はウイルス性胃腸炎が疑われます。
- 選択肢 3不正解
- aが正、c・dが誤とされているため誤りです。4日以上続く場合やかぜ以外の重篤な疾患が疑われる場合は受診勧奨が必要です。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- cが誤とされているため誤りです。急激な発熱や症状が4日以上長引くときは、かぜではない可能性が高く受診が推奨されます。
覚えるポイント
- かぜの原因の約8割から9割はウイルス感染(細菌ではない)
- 発熱、咳、鼻水など症状が明確な場合は総合感冒薬より個別対症成分の選択が望ましい
間違えやすいところ
- かぜの原因を細菌と混同しないよう注意する(抗生物質は一般用かぜ薬には含まれず、ウイルスに無効)
出題の前提:試験問題の記載内容および「試験問題作成に関する手引き(厚生労働省)」
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.17 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
かぜ薬の配合成分とその薬効・注意点
主な医薬品とその作用 · かぜ薬 / チペピジンヒベンズ酸塩 / エテンザミド / プソイドエフェドリン塩酸塩 / グアイフェネシン
一般用医薬品のかぜ薬(総合感冒薬)の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a チペピジンヒベンズ酸塩は、気管・気管支を拡げる成分である。 b エテンザミドは、インフルエンザにかかっている15歳未満の小児には使用を避ける必要がある。 c プソイドエフェドリン塩酸塩は、依存性に留意する必要がある。 d 去痰成分として、グアイフェネシンがある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
かぜ薬には多様な有効成分が配合されています。チペピジンヒベンズ酸塩は非麻薬性鎮咳成分(気管支拡張作用ではない)、サリチル酸系解熱鎮痛成分(エテンザミド等)は小児のライ症候群リスクからインフルエンザ等の際の使用回避、アドレナリン作動成分(プソイドエフェドリン等)は依存性や循環器系副作用への注意が必要です。
解き方
- aを判定:チペピジンヒベンズ酸塩は延髄の咳嗽中枢に作用して咳を鎮める非麻薬性鎮咳成分であり、気管支を拡張する成分ではないため誤り。
- bを判定:エテンザミド等のサリチル酸系製剤は、15歳未満のインフルエンザや水痘罹患時にライ症候群発症のリスクがあるため使用を避ける必要があり正しい。
- c・dを判定:プソイドエフェドリン塩酸塩は乱用や依存性に留意が必要で正しく、グアイフェネシンは去痰成分であるため正しい。したがって「誤・正・正・正」の3が正解。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bが誤、dが誤とされているため誤りです。チペピジンは中枢性鎮咳成分であり、エテンザミドは小児のインフルエンザ時に禁忌、グアイフェネシンは去痰成分です。
- 選択肢 2不正解
- aが正、bが誤、cが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- cが誤とされているため誤りです。プソイドエフェドリン塩酸塩は依存性に留意する必要があります。
- 選択肢 5不正解
- bが誤とされているため誤りです。エテンザミドはライ症候群の発症リスクがあるため15歳未満のインフルエンザでは避けます。
覚えるポイント
- チペピジンヒベンズ酸塩は非麻薬性鎮咳成分(気管支拡張ではない)
- エテンザミドやアスピリン等のサリチル酸系は15歳未満の水痘・インフルエンザで禁忌(ライ症候群)
- プソイドエフェドリン塩酸塩は乱用等のおそれのある医薬品成分(依存性あり)
間違えやすいところ
- チペピジンヒベンズ酸塩とメチルエフェドリン(気管支拡張成分)の作用機序を取り違えないように注意する
出題の前提:試験問題の記載内容および「試験問題作成に関する手引き(厚生労働省)」
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.17 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
かぜに用いられる漢方処方製剤の特徴
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 葛根湯 / 麻黄湯 / 小柴胡湯 / 桂枝湯
かぜの症状緩和に用いられる漢方処方製剤に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。 a 葛根湯は、体力中等度以上のものの感冒の初期(汗をかいていないもの)、鼻かぜ、鼻炎、頭痛、肩こり、筋肉痛、手や肩の痛みに適すとされる。 b 麻黄湯は、胃腸の弱い人、発汗傾向の著しい人では、悪心、胃部不快感、発汗過多、全身脱力感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。 c 小柴胡湯は、体力中等度又はやや虚弱で、うすい水様の痰を伴う咳や鼻水が出るものの気管支炎、気管支喘息、鼻炎、感冒、花粉症に適すとされる。 d 桂枝湯は、マオウを含有するため、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)は使用を避ける必要がある。
解答・解説を表示
解答
1
解説
かぜに用いる漢方処方製剤は、体力(証)や発汗の有無、構成生薬の特徴により使い分けられます。麻黄(マオウ)を含む方剤(葛根湯、麻黄湯、小青竜湯など)は交感神経刺激作用により胃腸障害や発汗過多を起こしやすいため体力の衰えている人や胃腸の弱い人等には不向きですが、桂枝湯はマオウを含まず虚弱者のかぜ初期に適します。
解き方
- aを判定:葛根湯は「体力中等度以上、感冒の初期(汗をかいていないもの)等」に適し正しい。
- bを判定:麻黄湯はマオウを多く含み、発汗傾向の著しい人や胃腸の弱い人には不向きであり正しい。
- cを判定:「うすい水様の痰を伴う咳や鼻水」は小青竜湯の記述であり、小柴胡湯ではないため誤り。
- dを判定:桂枝湯はマオウを含んでおらず、体力の衰えている人・虚弱な人のかぜ初期に適するため誤り。正しい組合せは(a、b)の1。
- 選択肢 1正解
- a・bともに正しい記述であり、正答です。
- 選択肢 2不正解
- cが誤り(小青竜湯の効能説明)であるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- dが誤り(桂枝湯はマオウを含まない)であるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- c・dともに誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- 桂枝湯はマオウを含まない(体力虚弱な人向け)
- 小青竜湯は「うすい水様の痰、鼻水、花粉症」がキーワード
- 麻黄湯は体力充実して汗が出ていないかぜの初期に適する
間違えやすいところ
- 小柴胡湯と小青竜湯を取り違えやすい点に注意する
- 葛根湯や麻黄湯と異なり、桂枝湯にはマオウが含まれないことを混同しない
出題の前提:試験問題の記載内容および「試験問題作成に関する手引き(厚生労働省)」
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.18 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
発熱の機序と解熱鎮痛薬の特性
主な医薬品とその作用 · 解熱鎮痛薬 / プロスタグランジン / アセトアミノフェン / 温熱中枢
発熱が起こる仕組み及び解熱鎮痛薬とその配合成分に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。 a 解熱鎮痛薬の効果は、一部の漢方処方製剤を除き、痙攣性の内臓痛には、期待できない。 b アセトアミノフェンは、解熱鎮痛作用の他に、血液を凝固しにくくさせる作用があるため、医療用医薬品の血栓予防成分としても用いられている。 c 解熱鎮痛薬は、なるべく空腹時を避けて服用することとなっている場合が多く、また、服用期間中は、飲酒は避けることとされている。 d プロスタグランジンは、脳の下部にある体温を調節する部位(温熱中枢)に作用して、体温を通常よりも下げる方向に調節する。
解答・解説を表示
解答
2
解説
解熱鎮痛薬は主に末梢でのプロスタグランジン(PG)生合成を抑制して痛みや熱を和らげます。プロスタグランジンは視床下部の温熱中枢に作用して設定温度を「上げる」働きをします。また内臓平滑筋の痙攣痛には鎮痙薬(抗コリン成分等)が適し、解熱鎮痛薬の効果は期待できません。
解き方
- aを判定:解熱鎮痛成分は内臓の痙攣性の痛み(胃痙攣や胆石痛など)には効果が期待できないため正しい。
- bを判定:血液を凝固しにくくさせ血栓予防成分として用いられるのはアスピリン(アセチルサリチル酸)等の記述であり、アセトアミノフェンには抗凝固作用はないため誤り。
- cを判定:胃腸障害を軽減するため空腹時を避け、肝機能負担や胃出血のリスク増大を避けるため飲酒を避けるよう定められており正しい。
- dを判定:プロスタグランジンは温熱中枢に作用して体温の設定温度を「平熱より高い状態に引き上げる」ため誤り。したがって正しい組合せは(a、c)の2。
- 選択肢 1不正解
- bが誤り(アスピリン等の特徴をアセトアミノフェンと混同している)のため不適です。
- 選択肢 2正解
- a・cともに正しい記述であり、正答です。
- 選択肢 3不正解
- b・dともに誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- dが誤り(プロスタグランジンは体温を平熱より上げる方向に調節する)のため不適です。
覚えるポイント
- アスピリンは抗血小板作用(血液凝固抑制)を持つが、アセトアミノフェンにはない
- プロスタグランジンは温熱中枢に働きかけて体温を平熱より高く調節する物質
- 解熱鎮痛薬は痙攣性の内臓痛には効果が期待できない
間違えやすいところ
- 解熱鎮痛薬が下げるのは「プロスタグランジンの作用によって上昇した体温」であり、プロスタグランジン自体が体温を下げるわけではない
出題の前提:試験問題の記載内容および「試験問題作成に関する手引き(厚生労働省)」
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.18 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
解熱鎮痛成分の副作用
主な医薬品とその作用 · 解熱鎮痛薬 / プロスタグランジン / 副作用
一般用医薬品において用いられる解熱鎮痛成分(アセトアミノフェン及び生薬成分を除く。)の副作用に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。 a 循環血流量を増加させる作用があるため、心臓の負担を増大させる可能性がある。 b 腎血流量を減少させる作用があるため、腎機能に障害があると、その症状を悪化させる可能性がある。 c プロスタグランジンの産生を介した胃腸粘膜保護作用があるため、胃粘膜障害は生じにくい。 d アスピリンは、ピリン系の成分ではないため、薬疹等のアレルギー症状が生じることはない。
解答・解説を表示
解答
1
解説
アセトアミノフェン等を除く解熱鎮痛成分(NSAIDs)は、プロスタグランジンの生合成を抑制することで鎮痛・解熱作用を示しますが、腎血流量の低下、水・電解質の貯留による循環血流量増加、胃粘膜保護作用の減弱による胃障害などを引き起こすことがあります。
解き方
- 記述aは、水分や電解質の排泄低下に伴う循環血流量の増加と心臓への負担について述べており正しいと判断します。
- 記述bは、プロスタグランジン抑制による腎血流量の減少と腎障害の悪化について述べており正しいと判断します。
- 記述cは、胃腸粘膜保護作用を持つプロスタグランジンが抑制されるため胃粘膜障害が生じやすくなるため誤りと判断します。
- 記述dは、アスピリンはピリン系ではないものの、薬疹やアスピリン喘息等のアレルギー症状を起こすことがあるため誤りと判断します。
- 選択肢 1正解
- aとbがともに正しい記述であるため正解です。
- 選択肢 2不正解
- cはプロスタグランジンの生合成抑制により胃粘膜障害が生じやすくなるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- dはアスピリンでも薬疹等のアレルギー症状を生じることがあるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cおよびdはともに誤った記述です。
覚えるポイント
- NSAIDsはPG合成阻害により胃粘膜障害や腎血流量低下を引き起こす
- アスピリンは非ピリン系であるがアレルギーや喘息のリスクがある
間違えやすいところ
- アスピリンはピリン系ではないからアレルギーを起こさないと誤認すること
出題の前提:令和3年度 関西広域連合 登録販売者試験問題・正答
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.19 ↗(www.kouiki-kansai.jp) / 令和3年度 登録販売者試験 解答 (PDFファイル: 67.6KB) p.1 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
解熱鎮痛の漢方処方製剤及び生薬成分
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 生薬 / 解熱鎮痛
解熱又は鎮痛の目的で用いられる漢方処方製剤及び生薬成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a 桂枝加朮附湯は、体力中等度で、慢性に経過する頭痛、めまい、肩こりなどがあるものの慢性頭痛、神経症、高血圧傾向のあるものに適すとされる。 b 芍薬甘草湯は、筋肉の痙攣や腹痛、腰痛といった症状があるときのみの服用にとどめ、連用は避ける。 c シャクヤクは古くから「熱さまし」として用いられ、エキスを製剤化した製品には、「感冒時の解熱」の効能・効果がある。 d 生薬成分が解熱又は鎮痛をもたらす仕組みは、化学的に合成された成分と異なるものと考えられている。
解答・解説を表示
解答
5
解説
桂枝加朮附湯は関節痛や神経痛に適し、問題文の記述は釣藤散のものです。芍薬甘草湯は急激な筋肉の痙攣に対して頓服で用い連用を避けます。地竜が「熱さまし(感冒時の解熱)」として知られ、シャクヤクは鎮痛鎮痙等に用いられます。
解き方
- 記述aは、釣藤散の説明であり、桂枝加朮附湯(関節痛、神経痛等に適す)とは異なるため誤りです。
- 記述bは、芍薬甘草湯は症状があるときのみの服用にとどめ連用を避けることとされており正しいです。
- 記述cは、古くから「熱さまし」として感冒時の解熱の効能があるのは地竜であり、シャクヤクではないため誤りです。
- 記述dは、生薬成分の解熱鎮痛の仕組みは化学合成成分と異なる機序と考えられており正しいです。
- 選択肢 1不正解
- aが正、dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが正、bが誤、cが正となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cが正となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが正、bが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- a:誤, b:正, c:誤, d:正 であり正しい組合せです。
覚えるポイント
- 芍薬甘草湯は連用を避けて頓服で使用する
- 地竜は「熱さまし」として用いられる生薬成分
間違えやすいところ
- 釣藤散と桂枝加朮附湯の適応症状を混同すること
出題の前提:令和3年度 関西広域連合 登録販売者試験問題・正答
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.19 ↗(www.kouiki-kansai.jp) / 令和3年度 登録販売者試験 解答 (PDFファイル: 67.6KB) p.1 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
眠気を促す薬及びその配合成分
主な医薬品とその作用 · 催眠鎮静薬 / 抗ヒスタミン成分 / ブロモバレリル尿素
眠気を促す薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a 小児や若年者では、抗ヒスタミン成分により眠気とは反対の神経過敏や中枢興奮などが現れることがある。 b ジフェンヒドラミン塩酸塩は、抗ヒスタミン成分の中でも特に中枢作用が弱い。 c ブロモバレリル尿素は、脳内におけるヒスタミン刺激を低下させることにより眠気を促す。 d ブロモバレリル尿素は、反復摂取により依存が生じることが知られているため、乱用に注意が必要である。
解答・解説を表示
解答
2
解説
抗ヒスタミン成分(ジフェンヒドラミン等)は中枢移行性が高く眠気をもたらしますが、小児等では逆の中枢興奮が現れることがあります。ブロモバレリル尿素は脳の興奮を抑える鎮静成分で依存性・習慣性があります。
解き方
- 記述aは、小児や若年者で神経過敏や中枢興奮が生じる可能性を述べており正しいです。
- 記述bは、ジフェンヒドラミン塩酸塩は抗ヒスタミン成分の中でも中枢作用が「強い」ため誤りです。
- 記述cは、ヒスタミン刺激を低下させるのは抗ヒスタミン成分であり、ブロモバレリル尿素は中枢神経系を抑制する機序であるため誤りです。
- 記述dは、ブロモバレリル尿素に反復摂取による依存性があるため正しいです。
- 選択肢 1不正解
- cが正、dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 2正解
- a:正, b:誤, c:誤, d:正 であり正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、cが正、dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bが正、dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤となっているため誤りです。
覚えるポイント
- ジフェンヒドラミン塩酸塩は中枢作用が強い
- ブロモバレリル尿素は反復摂取で依存性を生じる
間違えやすいところ
- ブロモバレリル尿素の鎮静作用と抗ヒスタミン成分の眠気作用の機序を混同すること
出題の前提:令和3年度 関西広域連合 登録販売者試験問題・正答
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.20 ↗(www.kouiki-kansai.jp) / 令和3年度 登録販売者試験 解答 (PDFファイル: 67.6KB) p.1 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
眠気防止薬とカフェイン
主な医薬品とその作用 · 眠気防止薬 / カフェイン / 使用上の注意
一般用医薬品の眠気防止薬とその配合成分のカフェインに関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a カフェインが含まれている医薬品、医薬部外品、食品を同時に摂取するとカフェインが過量となり、中枢神経系や循環器系等への作用が強く現れるおそれがある。 b カフェインは心筋を興奮させる作用もあるが、心臓病のある人でも服用できる。 c 妊娠中に服用した場合、カフェインが胎児の発達に影響を及ぼす可能性がある。 d カフェインの眠気防止の作用は弱いため、長期反復服用が推奨される。
解答・解説を表示
解答
1
解説
カフェインは中枢神経系を興奮させて眠気や倦怠感を抑えますが、心臓刺激作用があるため心臓病の人では使用を避ける必要があり、胎盤を通過するため妊婦も慎重な判断・制限が必要です。短期間の使用にとどめ連用は避けます。
解き方
- 記述aは、他剤や食品(コーヒー等)との併用による過量摂取リスクについて正しく述べています。
- 記述bは、カフェインは心筋を興奮させるため、心臓病の診断を受けた人では症状を悪化させるおそれがあり「服用を避ける(禁忌または相談)」ため誤りです。
- 記述cは、カフェインが胎盤を通過して胎児の発達に影響を及ぼす可能性があるため正しいです。
- 記述dは、カフェインの眠気防止薬は一時的な眠気の除去に用いるものであり、長期連用・反復服用は避けるべきであるため誤りです。
- 選択肢 1正解
- a:正, b:誤, c:正, d:誤 であり正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤、bが正となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、dが正となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bが正、cが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cが誤、dが正となっているため誤りです。
覚えるポイント
- カフェインは心筋興奮作用があるため心臓病患者では注意・禁忌
- 眠気防止薬は一時的な使用にとどめ連用しない
間違えやすいところ
- 眠気防止薬は作用が弱いため長期反復服用してよいと誤解すること
出題の前提:令和3年度 関西広域連合 登録販売者試験問題・正答
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.20 ↗(www.kouiki-kansai.jp) / 令和3年度 登録販売者試験 解答 (PDFファイル: 67.6KB) p.1 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
乗物酔い防止薬の成分と作用
主な医薬品とその作用 · 乗物酔い防止薬 / ジフェニドール塩酸塩 / 抗ヒスタミン成分
乗物酔い防止薬とその成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a 乗物酔い防止薬には、吐きけを抑える成分も配合されているため、つわりに伴う吐きけへの対処にも使用される。 b ジフェニドール塩酸塩は、アセチルコリン様の作用により、排尿困難や緑内障の症状を悪化させる恐れがある。 c メクリジン塩酸塩は、乗物酔い防止薬に配合される抗ヒスタミン成分である。 d ジプロフィリンは、消化管の緊張を低下させることにより、乗物酔いに伴う吐きけを抑える。
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解答
3
解説
乗物酔い防止薬はつわりには使用されません。ジフェニドール塩酸塩は抗コリン作用(アセチルコリン拮抗作用)を持つため緑内障や排尿困難を悪化させます。ジプロフィリンはキサンチン系成分で脳の血流を改善し揺れによる刺激を緩和します。
解き方
- 記述aは、乗物酔い防止薬をつわりに伴う吐きけに使用することは適当でないため誤りです。
- 記述bは、ジフェニドール塩酸塩は「抗コリン作用(アセチルコリンに拮抗する作用)」を示すため、アセチルコリン様作用という記述は誤りです。
- 記述cは、メクリジン塩酸塩は持続性の抗ヒスタミン成分であり正しいです。
- 記述dは、ジプロフィリンはキサンチン系成分であり、自律神経の興奮を抑えたり脳血流を改善する作用をもち、消化管緊張低下作用ではないため誤りです。
- 選択肢 1不正解
- aが正となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが正、cが誤、dが正となっているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- a:誤, b:誤, c:正, d:誤 であり正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- a及びbが正となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cが誤、dが正となっているため誤りです。
覚えるポイント
- 乗物酔い防止薬はつわりには使用しない
- ジフェニドール塩酸塩は抗コリン作用を示す
間違えやすいところ
- 抗コリン作用を「アセチルコリン様作用」と取り違えること
出題の前提:令和3年度 関西広域連合 登録販売者試験問題・正答
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.21 ↗(www.kouiki-kansai.jp) / 令和3年度 登録販売者試験 解答 (PDFファイル: 67.6KB) p.1 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
小児鎮静薬及びその配合生薬
主な医薬品とその作用 · 小児鎮静薬 / カンゾウ / 小児の疳
小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)及びその配合生薬に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。 a 柴胡加竜骨牡蛎湯を小児の夜泣きに用いる場合は、症状の原因となる体質の改善を主眼としているため、症状の改善がみられるまで比較的長期間(1ヶ月位)継続して服用する必要がある。 b カンゾウを含有する漢方処方製剤を乳幼児に使用する場合、体格の個人差から体重当たりのグリチルリチン酸の摂取量が多くなることがあるので注意する必要がある。 c 小建中湯は、体力中等度をめやすとして幅広く用いることができ、やや消化器が弱く、神経がたかぶり、怒りやすい、イライラなどがあるものの小児虚弱体質、慢性胃腸炎、腹痛、神経質、小児夜尿症、夜なきに適すとされる。 d ゴオウ、ジャコウは、いずれも動物を基原とする生薬で、緊張や興奮を鎮め、また、血液の循環を促す作用等を期待して配合される。
解答・解説を表示
解答
3
解説
小児の夜泣きに漢方薬を用いる場合、1週間位服用しても症状がよくならないときは医師等に相談します。小建中湯は「体力虚弱」な人に適し、柴胡加竜骨牡蛎湯や抑肝散等の特徴と区別します。ゴオウやジャコウは動物性生薬で強心・鎮静等の作用があります。
解き方
- 記述aは、小児の夜泣きに用いる場合、1週間位服用しても症状が改善しないときは中止して相談することとされており誤りです。
- 記述bは、乳幼児では体重当たりのグリチルリチン酸摂取量が多くなり偽アルドステロン症等に注意が必要であるため正しいです。
- 記述cは、小建中湯の体力目安は「体力虚弱」であり、「体力中等度をめやすとして幅広く用いることができ、神経がたかぶり…」という説明(抑肝散等の特徴)とは合致しないため誤りです。
- 記述dは、ゴオウ(牛黄)とジャコウ(麝香)は動物性生薬であり、緊張・興奮を鎮め血液循環を促す作用等があるため正しいです。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- aおよびcがともに誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3正解
- bとdがともに正しい記述であるため正解です。
- 選択肢 4不正解
- cが誤りであるため不正解です。
覚えるポイント
- 小児の夜泣きに用いる漢方処方は1週間位服用しても改善しない場合は受診勧奨
- 小建中湯は体力虚弱な小児の虚弱体質や夜尿症・夜泣きに適す
間違えやすいところ
- 小児の夜泣きに対して体質改善目的で1ヶ月漫然と服用させてよいと考えること
出題の前提:令和3年度 関西広域連合 登録販売者試験問題・正答
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.21 ↗(www.kouiki-kansai.jp) / 令和3年度 登録販売者試験 解答 (PDFファイル: 67.6KB) p.1 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
呼吸器官用薬の配合成分と配合目的
主な医薬品とその作用 · 呼吸器官用薬 / 去痰成分 / 抗ヒスタミン成分
呼吸器官に作用する一般用医薬品に配合される成分とその配合目的としての作用との関係について、正しいものの組合せを一つ選べ。 配合成分 配合目的としての作用 a ブロムヘキシン塩酸塩 - 去痰 b デキストロメトルファン臭化水素酸塩 - 抗炎症 c クロルフェニラミンマレイン酸塩 - 抗ヒスタミン d トラネキサム酸 - 鎮咳
解答・解説を表示
解答
2
解説
ブロムヘキシン塩酸塩は粘液分泌促進等の作用を持つ去痰成分です。デキストロメトルファンは延髄の咳嗽中枢に作用する鎮咳成分です。クロルフェニラミンはアレルギー症状を抑える抗ヒスタミン成分です。トラネキサム酸はプラスミンを抑える抗炎症成分です。
解き方
- a:ブロムヘキシン塩酸塩は去痰成分であり、対応は正しいです。
- b:デキストロメトルファン臭化水素酸塩は非麻薬性鎮咳成分であり、抗炎症作用ではないため誤りです。
- c:クロルフェニラミンマレイン酸塩は抗ヒスタミン成分であり、対応は正しいです。
- d:トラネキサム酸は抗炎症成分であり、鎮咳成分ではないため誤りです。
- 選択肢 1不正解
- bのデキストロメトルファンは鎮咳成分であるため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aおよびcの組み合わせが正しいため正解です。
- 選択肢 3不正解
- bおよびdはともに配合目的との対応が誤りです。
- 選択肢 4不正解
- dのトラネキサム酸は抗炎症成分であるため誤りです。
覚えるポイント
- デキストロメトルファン臭化水素酸塩=鎮咳成分
- トラネキサム酸=抗炎症成分(抗プラスミン作用)
間違えやすいところ
- デキストロメトルファンとトラネキサム酸の作用を取り違えること
出題の前提:令和3年度 関西広域連合 登録販売者試験問題・正答
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.22 ↗(www.kouiki-kansai.jp) / 令和3年度 登録販売者試験 解答 (PDFファイル: 67.6KB) p.1 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
口腔咽喉薬及び含嗽薬の注意事項
主な医薬品とその作用 · 口腔咽喉薬 / 含嗽薬 / 使用法
口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)の一般的な注意事項に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a トローチ剤は、有効成分が口腔内や咽頭部に行き渡るよう、噛み砕いて飲み込むのがよい。 b 口腔内に噴射して使用する外用液剤では、息を吸いながら噴射することが望ましい。 c 用時希釈して使用する含嗽薬は、調製した濃度が濃すぎても薄すぎても効果が十分得られない。 d 一般用医薬品の口腔咽喉薬は、局所的な作用を目的とする医薬品であり、全身的な影響を生じることはない。
解答・解説を表示
解答
5
解説
トローチ剤は口の中で徐々に溶かして局所に長時間作用させるもので噛み砕いてはいけません。スプレー剤は気管に入らないよう息を吐きながら(または声を出しながら)噴射します。含嗽薬は適正濃度で希釈して使用し、局所適用であっても粘膜から吸収されて全身的な影響を生じることがあります。
解き方
- 記述aは、トローチ剤を噛み砕くと有効成分がすぐに流れてしまうため誤りです。
- 記述bは、息を吸いながら噴射すると薬液が気道に入り込むおそれがあるため「声を出しながら」または「息を吐きながら」噴射すべきであり誤りです。
- 記述cは、適切な濃度で使用しないと十分な殺菌消毒効果が得られなかったり刺激が強すぎたりするため正しいです。
- 記述dは、口腔粘膜等から吸収されて全身的な影響やアレルギー等を生じる可能性があるため誤りです。
- 選択肢 1不正解
- aとbが正、cが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- a、b、dが正、cが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが正、cが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- dが正となっているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- a:誤, b:誤, c:正, d:誤 であり正しい組合せです。
覚えるポイント
- トローチ剤は噛み砕かずに口の中で溶かす
- 口腔用スプレーは息を吸いながらではなく息を吐きながら噴射する
間違えやすいところ
- 外用薬・局所用薬だから全身的な影響は絶対に生じないと誤解すること
出題の前提:令和3年度 関西広域連合 登録販売者試験問題・正答
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.22 ↗(www.kouiki-kansai.jp) / 令和3年度 登録販売者試験 解答 (PDFファイル: 67.6KB) p.1 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
鎮咳去痰薬に配合される生薬成分
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / 生薬成分 / 苦味健胃成分
鎮咳又は去痰作用を示す生薬成分の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a キョウニン b バクモンドウ c センブリ d オウバク
解答・解説を表示
解答
1
解説
生薬成分はそれぞれの薬効群ごとに整理して覚える必要があります。鎮咳去痰薬にはキョウニンやバクモンドウなどが用いられ、センブリやオウバクは主に健胃消化薬として用いられます。
解き方
- 各生薬成分の代表的な薬効と配合される医薬品区分を確認する。
- キョウニンとバクモンドウが鎮咳去痰成分であり、センブリとオウバクが苦味健胃成分であることを判別する。
- 選択肢 1正解
- aは正、bは正、cは誤、dは誤であり、正しい組合せとなっています。
- 選択肢 2不正解
- aのキョウニンは鎮咳去痰成分のため誤り、cのセンブリは苦味健胃成分のため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aおよびbは鎮咳去痰成分であり、cおよびdは苦味健胃成分であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aおよびbは鎮咳去痰作用を持ち、dのオウバクは健胃作用が主であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bのバクモンドウも鎮咳去痰作用を示すため、bを誤とする本肢は誤りです。
覚えるポイント
- キョウニン・バクモンドウ・ハンゲ・キキョウは鎮咳去痰薬、センブリ・オウバクは苦味健胃薬です。
間違えやすいところ
- オウバクに含まれるベルベリンなどの止瀉・健胃作用を鎮咳去痰作用と混同しないように注意しましょう。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験問題・厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.23 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
胃に作用する薬とその成分
主な医薬品とその作用 · 制酸薬 / 胃粘膜保護修復薬 / 抗コリン成分
胃に作用する薬に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。 a 制酸成分を主体とする胃腸薬は、炭酸飲料での服用で胃酸に対する中和作用が向上する。 b ロートエキスは、ノルアドレナリンの働きを抑え、過剰な胃液の分泌を抑える。 c テプレノンは、荒れた胃粘膜の修復を促す等の作用を期待して用いられる。 d 制酸成分のうちアルミニウムを含む成分については、長期連用を避ける必要がある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
胃に作用する薬には胃酸中和、胃液分泌抑制、胃粘膜保護修復などの作用機序があります。制酸剤を炭酸飲料等で服用すると酸を中和する能力が減弱し、ロートエキスは副交感神経伝達物質アセチルコリンを遮断して胃液分泌を抑えます。
解き方
- 制酸薬服用時の注意点(炭酸飲料との相互作用)およびロートエキスの作用機序(抗コリン作用)の正誤を確認する。
- テプレノンの効能(胃粘膜修復)およびアルミニウム含有成分の長期連用制限の正誤を確認する。
- 選択肢 1不正解
- aは炭酸飲料が中和作用を低下させるため誤り、bはアセチルコリンの働きを抑えるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りでcが正しいため、この組合せは不適当です。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りでdが正しいため、この組合せは不適当です。
- 選択肢 4正解
- c、dともに正しい記述であり、正しい組合せです。
覚えるポイント
- ロートエキスは抗コリン成分(アセチルコリン拮抗)、アルミニウム含有製剤は透析患者禁忌かつ長期連用禁止です。
間違えやすいところ
- ロートエキスの標的をアドレナリンやノルアドレナリンと入れ替える出題に注意が必要です。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験問題・厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.23 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
止瀉薬の作用機序と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 止瀉薬 / 収斂成分 / タンニン酸アルブミン / ロペラミド塩酸塩
止瀉薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a 収斂成分を主体とする止瀉薬は、腸の運動を鎮める作用があり、細菌性の下痢や食中毒のときの下痢症状を鎮めるのに適している。 b タンニン酸アルブミン配合の止瀉薬は、牛乳にアレルギーがある人では使用を避ける必要がある。 c ロペラミド塩酸塩配合の止瀉薬は、2~3日間使用しても症状の改善がみられない場合には、医師の診療を受けるなどの対応が必要である。 d 抗菌作用を持つベルベリン配合の止瀉薬は、細菌感染による下痢の症状を鎮めることを目的に用いられる場合がある。
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解答
4
解説
感染性の下痢(食中毒等)では、腸管蠕動を抑制したり強い止瀉を行ったりすると病原菌や毒素の排泄を妨げ症状を悪化させるおそれがあります。タンニン酸アルブミンのアルブミンは牛乳由来のカゼインから作られるため牛乳アレルギーでは禁忌です。
解き方
- 細菌性下痢・食中毒時の止瀉薬適応の可否を確認する(aは誤り)。
- タンニン酸アルブミンの禁忌(牛乳アレルギー)、ロペラミド塩酸塩の受診勧奨期間(2~3日)、ベルベリンの抗菌作用を確認する(b, c, dは正しい)。
- 選択肢 1不正解
- aは誤り、bおよびdは正しいため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- aは誤り、bは正しいため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- aは誤り、cは正しいため不適当です。
- 選択肢 4正解
- aが誤り、b、c、dがすべて正しい記述であり、正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- cは正しい記述であるため、cを誤とする本肢は誤りです。
覚えるポイント
- タンニン酸アルブミンは牛乳アレルギー禁忌、ロペラミド塩酸塩は2~3日で改善しない場合受診勧奨です。
間違えやすいところ
- 感染性下痢や食中毒に対して、病原体の排出を妨げるため止瀉薬を安易に使用してはならない点に注意しましょう。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験問題・厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.24 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
胃腸症状に用いる漢方処方製剤の鑑別
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 六君子湯 / 胃腸虚弱
次の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適切なものを一つ選べ。 「体力中等度以下で、胃腸が弱く、食欲がなく、みぞおちがつかえて疲れやすく、貧血症で手足が冷えやすいものの胃炎、胃腸虚弱、胃下垂、消化不良、食欲不振、胃痛、嘔吐に適すとされる。まれに重篤な副作用として、肝機能障害を生じることが知られている。」
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解答
4
解説
六君子湯は四君子湯に二陳湯の生薬を加えた処方で、胃腸虚弱、食欲不振、みぞおちのつかえ、貧血・冷えを伴う症状に適します。重篤な副作用として肝機能障害が知られています。
解き方
- 問題文の証(体力中等度以下、胃腸虚弱、食欲不振、みぞおちのつかえ、貧血で手足が冷えやすい)と副作用(肝機能障害)を抽出する。
- 各選択肢の漢方処方製剤の適応症と比較照合し、六君子湯に一致することを確認する。
- 選択肢 1不正解
- 安中散は、体力中等度以下で腹部は軟で力なく、胃痛・腹痛、胸やけ、げっぷなどを伴う神経性胃炎等に適す処方です。
- 選択肢 2不正解
- 麻子仁丸は、体力中等度以下でときに便秘し、便が硬く塊状なものの便秘に適す瀉下薬です。
- 選択肢 3不正解
- 人参湯は、体力虚弱で手足や底冷え感があり、尿量過多の胃腸虚弱、胃痛、下痢等に適す処方です。
- 選択肢 4正解
- 体力中等度以下で胃腸が弱く食欲不振、みぞおちのつかえ等に適し肝機能障害の副作用があるのは六君子湯です。
- 選択肢 5不正解
- 大黄甘草湯は、体力に関わらず広く応用される便秘症等の瀉下薬です。
覚えるポイント
- 六君子湯は「食欲がなく、みぞおちがつかえて疲れやすく、貧血症で手足が冷えやすい」胃腸薬です。
間違えやすいところ
- 胃腸虚弱に用いる安中散(神経性胃炎・胸やけ)や人参湯(冷え・軟便下痢)と主訴を混同しないようにしましょう。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験問題・厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.24 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
瀉下薬の販売時の対応と注意点
主な医薬品とその作用 · 瀉下薬 / マグネシウム製剤 / ヒマシ油 / センノシド / ビサコジル
瀉下薬を販売する際の対応に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a マグネシウムを含む瀉下薬を販売する際、腎臓病の診断を受けていないか、購入者に確認した。 b 妊娠している可能性がある人に対し、ヒマシ油が主成分である日本薬局方収載の加香ヒマシ油を販売した。 c センノシドを含む瀉下薬の服用中は、授乳を避ける必要があるため、授乳中でないか確認した。 d ビサコジルの腸溶性製剤を販売する際、服用前後1時間以内は、牛乳や制酸成分を含む胃腸薬を飲まないよう説明した。
解答・解説を表示
解答
2
解説
瀉下薬の成分には腎障害による高マグネシウム血症のリスク、ヒマシ油による子宮収縮と流早産リスク、センノシド等の母乳移行による乳児の下痢、腸溶性製剤の胃内早期崩壊を防ぐための制酸成分・牛乳の服用間隔などの注意点があります。
解き方
- マグネシウム製剤の腎疾患に対する注意(aは正)を確認する。
- ヒマシ油の妊婦に対する禁忌(bは誤)を確認する。
- センノシドの授乳中の注意(cは正)およびビサコジル腸溶錠とアルカリ性物質の併用禁止(dは正)を確認する。
- 選択肢 1不正解
- aは正しく、bは妊婦に使用を避けるべきであるため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aは正、bは誤、cは正、dは正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- aは正しく、bは誤り、cは正しいため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- dは正しい記述であるため、dを誤とする本肢は誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bは誤り、cは正しい記述であるため不適当です。
覚えるポイント
- ヒマシ油は子宮収縮を促すため妊婦禁忌、ビサコジル腸溶錠は服用前後1時間の牛乳・制酸剤を避けます。
間違えやすいところ
- ヒマシ油を一般的な植物性便秘薬と混同して妊婦に販売可能と誤認しないように注意しましょう。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験問題・厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.25 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · 胃腸鎮痛鎮痙薬 / ブチルスコポラミン臭化物 / パパベリン塩酸塩 / アミノ安息香酸エチル / オキセサゼイン
胃腸鎮痛鎮痙薬に配合される成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a ブチルスコポラミン臭化物は、服用した後は、乗物又は機械類の運転操作を避ける必要がある。 b パパベリン塩酸塩は、自律神経系を介した作用ではないが、眼圧を上昇させる作用を示すことが知られている。 c アミノ安息香酸エチルは、メトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるため、6歳未満の小児への使用は避ける。 d オキセサゼインは、局所麻酔作用により鎮痛効果を示すが、胃液分泌を抑える作用はない。
解答・解説を表示
解答
1
解説
抗コリン成分やパパベリンは散瞳・眼圧上昇等を引き起こすため運転操作制限や緑内障の注意があります。局所麻酔成分のアミノ安息香酸エチルは小児のメトヘモグロビン血症リスクがあり、オキセサゼインは局所麻酔作用と胃液分泌抑制作用の両方を持ちます。
解き方
- 抗コリン成分(ブチルスコポラミン)の散瞳に伴う運転操作禁止を確認する(aは正)。
- パパベリン塩酸塩の直接性平滑筋弛緩と眼圧上昇作用を確認する(bは正)。
- アミノ安息香酸エチルの6歳未満禁忌(メトヘモグロビン血症)を確認する(cは正)。
- オキセサゼインが局所麻酔作用とともに胃液分泌抑制作用を持つことを確認する(dは誤)。
- 選択肢 1正解
- aは正、bは正、cは正、dは誤であり、正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- cは正しく、dは胃液分泌抑制作用もあるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cのアミノ安息香酸エチルに関する記述は正しいため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- aおよびbはともに正しい記述であるため不適当です。
- 選択肢 5不正解
- aは正しく、dは誤りであるため不適当です。
覚えるポイント
- オキセサゼインは胃粘膜への局所麻酔作用に加え、ガストリン分泌抑制による胃液分泌抑制作用もあります。
間違えやすいところ
- パパベリン塩酸塩は自律神経を介さず直接平滑筋を弛緩させますが、眼圧上昇作用がある点を見落とさないようにしましょう。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験問題・厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.25 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
浣腸薬とその配合成分の注意点
主な医薬品とその作用 · 浣腸薬 / 炭酸水素ナトリウム / グリセリン / 急性腹症
浣腸薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a 浣腸薬は、薬への直腸の感受性を高めるため、繰り返しの使用が望ましいとされている。 b 腹痛が著しい場合や便秘に伴って吐きけや嘔吐が現れた場合には、急性腹症の可能性があり、浣腸薬の配合成分の刺激によってその症状を悪化させるおそれがある。 c 坐剤に配合される炭酸水素ナトリウムは、浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで、直腸粘膜を刺激し排便を促す効果がある。 d グリセリンが配合された浣腸薬を使用すると、排便時に立ちくらみの症状が現れることがある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
浣腸薬を連用すると直腸の感受性が低下していわゆる「浣腸への依存」が生じるため連用を避けます。炭酸水素ナトリウムは炭酸ガス(二酸化炭素)の発生により刺激を与え、浸透圧で水分を取り込むのはグリセリンの作用です。
解き方
- 浣腸薬の連用による直腸感受性の低下(習慣性)を確認する(aは誤り)。
- 激しい腹痛や嘔気嘔吐時の急性腹症リスクを確認する(bは正しい)。
- 炭酸水素ナトリウム坐剤の作用機序(炭酸ガスの発生による刺激)を確認する(cは誤り)。
- グリセリン浣腸使用時の血圧変動に伴う立ちくらみリスクを確認する(dは正しい)。
- 選択肢 1不正解
- aは誤り、bは正しいため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- aおよびcは誤りで、dは正しいため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- aは誤りで、dは正しいため不適当です。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- bは正しく、cは誤りであるため不適当です。
覚えるポイント
- 炭酸水素ナトリウムは炭酸ガス発生で排便促進、グリセリンは浸透圧による水分引き込みと排便時立ちくらみに注意です。
間違えやすいところ
- 炭酸水素ナトリウムの作用機序とグリセリンの浸透圧作用を混同しないようにしましょう。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験問題・厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.26 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
コレステロール及び高コレステロール改善薬
主な医薬品とその作用 · コレステロール / リポタンパク質 / 脂質異常症の基準 / ビタミンE
コレステロール及び高コレステロール改善薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a コレステロールは、血液中では血漿タンパク質と結合したリポタンパク質となって存在する。 b 高密度リポタンパク質(HDL)は、コレステロールを肝臓から末梢組織へと運ぶ役割を担う。 c 医療機関で測定する検査値として、低密度リポタンパク質(LDL)が140mg/dL以上、高密度リポタンパク質(HDL)が40mg/dL未満、中性脂肪が150mg/dL以上のすべてにあてはまる状態が、脂質異常症とされる基準である。 d ビタミンE(トコフェロール酢酸エステル)は、血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害(手足の冷え、痺れ)の緩和等を目的として配合される。
解答・解説を表示
解答
4
解説
HDL(善玉)は末梢から肝臓へコレステロールを運び、LDL(悪玉)は肝臓から末梢へ運びます。脂質異常症の診断基準はLDL140mg/dL以上、HDL40mg/dL未満、中性脂肪150mg/dL以上の「いずれか」に該当する場合です。
解き方
- コレステロールがリポタンパク質として血中を運ばれることを確認する(aは正)。
- HDLとLDLの運搬方向(HDLは末梢から肝臓へ回収)を確認する(bは誤)。
- 脂質異常症の基準が「いずれか」であって「すべて」ではないことを確認する(cは誤)。
- ビタミンEの末梢血行障害緩和作用を確認する(dは正)。
- 選択肢 1不正解
- bは誤りで、dは正しいため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- cは「すべてにあてはまる状態」ではなく「いずれか」であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aは正しく、bおよびcは誤りであるため不適当です。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- aは正しく、bは誤りであるため不適当です。
覚えるポイント
- HDLは末梢から肝臓へ回収、LDLは肝臓から末梢へ運搬。脂質異常症基準はいずれか1つの該当で判定されます。
間違えやすいところ
- 脂質異常症の基準について「すべての条件を満たす必要がある」とする引っかけに注意しましょう。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験問題・厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.27 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
三黄瀉心湯の効能・副作用・構成生薬
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 三黄瀉心湯 / ダイオウ / 瀉下作用
一般用医薬品の三黄瀉心湯に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a 体力中等度以上で、のぼせ気味で顔面紅潮し、精神不安、みぞおちのつかえ、便秘傾向などのあるものの高血圧の随伴症状(のぼせ、肩こり、耳なり、頭重、不眠、不安)、鼻血、痔出血、便秘、更年期障害、血の道症に適すとされる。 b 構成生薬としてダイオウを含む。 c 体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)では、激しい腹痛を伴う便秘の副作用が現れやすいとされる。 d 鼻血の適応に対して用いる場合には、症状の改善がみられるまで、比較的長期間(1ヶ月位)服用が必要である。
解答・解説を表示
解答
1
解説
三黄瀉心湯は体力中等度以上で顔面紅潮やのぼせ、便秘傾向のある実証向けの方剤です。生薬のダイオウ(大黄)を含むため瀉下作用があり、体の虚弱な人では激しい腹痛を伴う下痢を起こすおそれがあります。鼻血や痔出血などの急性出血症状に対しては短期間(5〜6回)の服用で効果を評価します。
解き方
- 記述aについて、三黄瀉心湯の体力規定(中等度以上)や適応症(のぼせ、顔面紅潮、精神不安、鼻血等)を確認し、正しいと判断します。
- 記述bについて、構成生薬にダイオウが含まれるかを確認し、正しいと判断します。
- 記述cについて、ダイオウによる副作用は便秘ではなく下痢であるため、誤りと判断します。
- 記述dについて、鼻血などの急性症状に対する服用期間は1ヶ月ではなく5〜6回程度であるため、誤りと判断します。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤の組み合わせであり正しいです。
- 選択肢 2不正解
- aは正しく、cは激しい腹痛を伴う下痢が現れやすいため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- a・bが正しく、c・dが誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- a・bが正しく、dは長期間ではなく短期間の服用とするため不適です。
- 選択肢 5不正解
- bは構成生薬としてダイオウを含むため正しく、誤りとした本選択肢は不適です。
覚えるポイント
- 三黄瀉心湯はダイオウ含有で虚弱者は下痢注意、鼻血・痔出血には5〜6回服用。
間違えやすいところ
- ダイオウの副作用を便秘と取り違えたり、出血症状に対して長期連用を前提とする誤りに注意。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂)第3章 内服アレルギー用薬・循環器用薬・婦人薬等「三黄瀉心湯」
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.28 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
外用痔疾用注入軟膏の配合成分と作用
主な医薬品とその作用 · 外用痔疾用薬 / リドカイン / プレドニゾロン酢酸エステル / トコフェロール酢酸エステル / アラントイン
次の表は、一般用医薬品の外用痔疾用薬の注入軟膏に含まれている成分の一覧である。 1個(2g)中: リドカイン 60mg プレドニゾロン酢酸エステル 1mg トコフェロール酢酸エステル 50mg アラントイン 20mg これらの成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a 局所の感染を防止することを目的として、殺菌消毒成分が配合されている。 b 配合されている抗炎症成分は、含有量が少ないため、長く使用し続けることができる。 c 痒みを抑える効果を期待して、局所に冷感刺激を生じさせる成分が配合されている。 d 肛門部の創傷の治癒を促す効果を期待して組織修復成分が配合されている。
解答・解説を表示
解答
5
解説
外用痔疾用薬の成分役割を把握します。リドカインは局所麻酔成分、プレドニゾロン酢酸エステルはステロイド性抗炎症成分(長期連用は避ける)、トコフェロール酢酸エステルはビタミンE(血行促進)、アラントインは組織修復成分です。殺菌消毒成分(クロルヘキシジン等)や冷感刺激成分(メントール等)は本処方に含まれていません。
解き方
- 記述aについて、処方中にクロルヘキシジン塩酸塩等の殺菌消毒成分は含まれていないため誤りです。
- 記述bについて、プレドニゾロン酢酸エステルはステロイド成分であり、長期連用は避ける必要があるため誤りです。
- 記述cについて、メントールやカンフル等の冷感刺激成分は含まれていないため誤りです。
- 記述dについて、アラントインは創傷の治癒を促す組織修復成分であるため正しいです。
- 選択肢 1不正解
- aとcは該当成分が配合されていないため誤り、dは正しいため不適です。
- 選択肢 2不正解
- aは殺菌消毒成分が含まれていないため誤りであり不適です。
- 選択肢 3不正解
- cは冷感刺激成分が含まれていないため誤りであり不適です。
- 選択肢 4不正解
- aは殺菌成分なし、bはステロイド長期連用不可のためいずれも誤りです。
- 選択肢 5正解
- a:誤、b:誤、c:誤、d:正の組合せであり正しいです。
覚えるポイント
- アラントインは組織修復成分。ステロイド抗炎症成分は漫然とした長期連用を避ける。
間違えやすいところ
- 含有量が少なくてもステロイド成分の長期連用は認められない点に注意。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂)第3章 痔の薬
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.29 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
婦人薬に適応する漢方処方製剤の鑑別
主な医薬品とその作用 · 婦人薬 / 桃核承気湯 / 桂枝加芍薬湯 / 加味逍遙散 / 当帰飲子
月経不順、月経困難や月経困難症に適すとされる漢方処方製剤の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a 桃核承気湯 b 桂枝加芍薬湯 c 加味逍遙散 d 当帰飲子
解答・解説を表示
解答
2
解説
女性ホルモンの変動等に伴う症状(月経不順、月経困難など)には桃核承気湯、加味逍遙散、当帰芍薬散、桂枝茯苓丸などが用いられます。桂枝加芍薬湯は主に腹痛や下痢・便秘などの胃腸症状、当帰飲子はかゆみを伴う乾燥肌などの皮膚症状に用いられます。
解き方
- aの桃核承気湯は体力中等度以上で月経不順や月経困難症に適応があるため正と判断します。
- bの桂枝加芍薬湯は下腹部痛やしぶり腹などの消化器症状に用いられるため誤と判断します。
- cの加味逍遙散は更年期障害や月経不順、月経困難に適応があるため正と判断します。
- dの当帰飲子は冷え症で皮膚が乾燥する人の湿疹・皮膚炎・かゆみに用いられるため誤と判断します。
- 選択肢 1不正解
- 桂枝加芍薬湯は胃腸鎮痛・整腸の方剤であり、月経不順の適応はないため不適です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤の組合せであり正しいです。
- 選択肢 3不正解
- 当帰飲子は皮膚疾患向けの方剤であり、月経不順には適さないため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 桃核承気湯には月経困難症の適応があるためaが誤りとする本選択肢は不適です。
- 選択肢 5不正解
- 桃核承気湯は適格であり、aを誤りとするため不適です。
覚えるポイント
- 月経不順・月経困難に用いる主要漢方:桃核承気湯、加味逍遙散、桂枝茯苓丸、当帰芍薬散。
間違えやすいところ
- 当帰を含む当帰飲子を婦人薬と混同しやすいが、皮膚乾燥・かゆみの方剤である点に注意。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂)第3章 婦人薬
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.30 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
鼻炎用内服薬の配合成分と注意事項
主な医薬品とその作用 · 鼻炎用内服薬 / 抗ヒスタミン成分 / 抗コリン成分 / アドレナリン作動成分 / MAO阻害剤
次の成分を含む鼻炎用内服薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 2錠中 プソイドエフェドリン塩酸塩 40mg dl-メチルエフェドリン塩酸塩 10mg d-クロルフェニラミンマレイン酸塩 2mg グリチルリチン酸二カリウム 15mg ベラドンナ総アルカロイド 0.2mg 無水カフェイン 25mg a 眠気が促される成分は配合されていない。 b 目のかすみ、異常なまぶしさ等の症状があらわれるおそれがある成分が配合されている。 c 排尿困難が現れることがある成分が配合されている。 d 医療機関でセレギリン塩酸塩等のモノアミン酸化酵素阻害剤が処方されて治療を受けている人は、使用を避ける必要がある成分が、配合されている。
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解答
3
解説
d-クロルフェニラミンマレイン酸塩(抗ヒスタミン成分)は眠気を催します。ベラドンナ総アルカロイド(抗コリン成分)は散瞳による目のかすみ・異常なまぶしさや排尿困難を引き起こします。プソイドエフェドリン塩酸塩は交感神経刺激作用があり、MAO阻害剤との併用により急激な血圧上昇を起こすおそれがあるため禁忌です。
解き方
- 記述aについて、抗ヒスタミン成分のd-クロルフェニラミンマレイン酸塩が眠気を催すため誤りです。
- 記述bについて、抗コリン成分であるベラドンナ総アルカロイドにより散瞳・調節麻痺が起き、目のかすみやまぶしさが生じるため正しいです。
- 記述cについて、抗コリン成分や交感神経刺激成分により排尿困難が生じることがあるため正しいです。
- 記述dについて、プソイドエフェドリン塩酸塩はモノアミン酸化酵素阻害剤との併用で交感神経作用が過剰増強されるため正しいです。
- 選択肢 1不正解
- aは眠気を催す抗ヒスタミン成分が配合されているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aは誤りで、bは正しいため不適です。
- 選択肢 3正解
- a:誤、b:正、c:正、d:正の組合せであり正しいです。
- 選択肢 4不正解
- cは抗コリン成分等により排尿困難を起こし得るため正しく、誤りとする本肢は不適です。
- 選択肢 5不正解
- bは抗コリン成分による異常なまぶしさが生じるため正しく、誤りとする本肢は不適です。
覚えるポイント
- プソイドエフェドリンはMAO阻害剤服用者で禁忌。抗コリン成分は目のかすみ・排尿困難注意。
間違えやすいところ
- カフェイン配合であっても抗ヒスタミン成分による眠気が完全に消失するわけではない点に注意。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂)第3章 鼻炎用点鼻薬・鼻炎用内服薬
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.31 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
スプレー式鼻炎用点鼻薬の適正な使用法と注意点
主な医薬品とその作用 · 鼻炎用点鼻薬 / 使用方法 / 衛生管理 / 交差汚染防止
一般用医薬品のスプレー式鼻炎用点鼻薬に関する、一般的な注意事項の記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a 噴霧の際、使用前に鼻をよくかんでおく。 b 清潔に保つため、薬液が入った容器は、必ずキャップを閉めた状態で保存する。 c 噴霧時に薬液が鼻汁とともに逆流しないよう、容器の先端を鼻腔内に押し付けて使用する。 d 同じ症状の人と共有して使用することは、差し支えない。
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解答
4
解説
点鼻薬を使用する際は、薬剤が鼻腔粘膜に十分届くよう事前に静かに鼻をかみます。容器の先端を鼻腔内に押し付けたり息を強く吸いながら噴霧したりすると鼻汁が逆流して薬液を汚染する原因となるため避けます。また感染症の媒介を防ぐため家族間であっても容器を共用してはなりません。
解き方
- 記述aについて、噴霧前に鼻をよくかんでおくことは正しく適切な使用手順です。
- 記述bについて、汚染防止と清潔保持のため使用後はノズルを拭きキャップを閉めて保管するため正しいです。
- 記述cについて、容器の先端を鼻腔内に押し付けると鼻汁の逆流を招くため誤りです。
- 記述dについて、点鼻器具の共用は病原菌などの感染につながるため誤りです。
- 選択肢 1不正解
- bは正しく、cは鼻汁逆流を招くため誤りであり不適です。
- 選択肢 2不正解
- aは鼻腔内の通りをよくするために正しく、不適です。
- 選択肢 3不正解
- a・bが正しく、c・dが誤りであるため不適です。
- 選択肢 4正解
- a:正、b:正、c:誤、d:誤の組合せであり正しいです。
- 選択肢 5不正解
- bは正しい記述であり、dは共用禁止のため誤りです。
覚えるポイント
- 点鼻薬・点眼薬は二次汚染・感染拡大を防ぐため他者との共用を避ける。
間違えやすいところ
- 薬液逆流を防ぐために容器先端を鼻腔深くに押し付けるのが良いと誤解しやすい点に注意。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂)第3章 鼻炎用点鼻薬
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.32 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
眼科用薬の適用部位と正しい使用方法
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / コンタクトレンズ装着液 / 人工涙液 / 点眼方法
眼科用薬に関する記述について、正しいものを一つ選べ。
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解答
2
解説
眼科用薬は結膜嚢に適用する外用薬です。点眼後はまばたきをすると鼻涙管から薬液が流れ出てしまうため静かにまぶたを閉じ、目頭を軽く押さえます。1回の点眼量は結膜嚢の容量(約30μL)に対して1滴(約50μL)で十分であり、数滴さしてもあふれ出るだけで効果は増しません。人工涙液は涙液成分を補うもので抗菌成分補給ではありません。
解き方
- 選択肢1を検討:適用部位は網膜の内側ではなく「結膜嚢」であるため誤りです。
- 選択肢2を検討:コンタクトレンズ装着液は一定の基準を満たせば医薬部外品として認められているため正しいです。
- 選択肢3を検討:人工涙液は涙液不足を補う目的であり、抗菌作用を補うものではないため誤りです。
- 選択肢4を検討:1滴で結膜嚢の容量を超えるため、一度に数滴点眼しても効果は増さず誤りです。
- 選択肢5を検討:点眼直後のまばたきは薬液が鼻涙管へ流出する原因となるため誤りです。
- 選択肢 1不正解
- 眼科用薬は眼球前方の結膜嚢に適用するものであり、網膜内側ではありません。
- 選択肢 2正解
- 配合成分や規格が基準内のコンタクトレンズ装着液は医薬部外品として承認されています。
- 選択肢 3不正解
- 人工涙液は涙液成分の補充や乾燥・異物感の緩和を目的とし、抗菌作用を補うものではありません。
- 選択肢 4不正解
- 結膜嚢の保持容量は1滴分より小さいため、数滴点眼してもあふれ出るだけで効果は向上しません。
- 選択肢 5不正解
- 点眼直後にまばたきをすると鼻涙管から流れ出て全身吸収や流失を招くため、目を閉じて目頭を押さえます。
覚えるポイント
- 点眼は1滴で十分。点眼後はまばたきをせず、まぶたを閉じて目頭を軽く押さえる。
間違えやすいところ
- まばたきをすると薬が全体に行き渡って効果的であると誤認しやすい点に注意。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂)第3章 眼科用薬
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.32 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
サルファ剤含有点眼薬の特徴と受診勧奨
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / ものもらい / スルファメトキサゾール / サルファ剤 / 受診勧奨
ものもらい(麦粒腫)の症状を改善するために、スルファメトキサゾール含有の点眼薬を購入したいという顧客に対し、登録販売者が行う説明として、正しいものの組合せを一つ選べ。 a この点眼薬には、抗菌作用があるサルファ剤という薬が配合されています。 b この点眼薬は、すべての細菌に対して効果があるわけではありません。 c この点眼薬は、ウイルスには効果がありませんが、真菌には有効な薬です。 d 20日ほど使用しても症状が改善しない場合は、眼科専門医の診療を受けてください。
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解答
1
解説
スルファメトキサゾールは細菌の葉酸合成を阻害して抗菌作用を示すサルファ剤です。細菌性結膜炎や麦粒腫(ものもらい)の原因菌(黄色ブドウ球菌等)には有効ですが、真菌やウイルスには無効です。また一般用点眼薬を3〜4日(または5〜6日)使用しても改善が見られない場合は漫然と使用せず受診勧奨を行います。
解き方
- 記述aについて、スルファメトキサゾールはサルファ系の抗菌成分であるため正しいです。
- 記述bについて、サルファ剤は感受性のある細菌にのみ有効であり、すべての細菌に効くわけではないため正しいです。
- 記述cについて、サルファ剤は真菌やウイルスに対して抗菌活性を持たないため誤りです。
- 記述dについて、点眼薬を20日間も漫然と使用することは不適切であり、3〜4日(長くても5〜6日)改善がなければ受診勧奨するため誤りです。
- 選択肢 1正解
- aおよびbが正しいため、この組合せが正解です。
- 選択肢 2不正解
- cは真菌に効果がないため誤りであり不適です。
- 選択肢 3不正解
- dは使用期間が長すぎる(通常3〜4日使用で受診勧奨)ため誤りであり不適です。
- 選択肢 4不正解
- cとdはいずれも誤った記述であるため不適です。
覚えるポイント
- サルファ剤は細菌に有効だがウイルスや真菌には無効。数日使用で改善なければ受診勧奨。
間違えやすいところ
- サルファ剤が真菌にも効くと誤認したり、2〜3週間の長期使用を容認する誤りに注意。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂)第3章 眼科用薬「抗菌成分」
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.33 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
外皮用薬の使用上の注意と配合成分の特徴
主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / 角質層 / 局所副作用 / オキシドール / スプレー剤の使用法
皮膚に用いる薬に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。 a 外皮用薬は、表皮の角質層が柔らかくなることで有効成分が浸透しやすくなることから、入浴後に用いるのが効果的とされる。 b 外皮用薬の適用部位に現れる発疹・発赤、痒み等の局所性の副作用は、外皮用薬が適応とする症状と区別することが難しい場合がある。 c 一般用医薬品のオキシドール(過酸化水素水)は、真菌に対する殺菌消毒作用を示す。 d スプレー剤やエアゾール剤は、患部に対して至近距離から、同じ部位に連続して5秒以上噴霧することが望ましい。
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解答
1
解説
入浴後は皮膚の角質層が水分を含んで軟化し血行も良いため、外皮用薬の浸透が高まります。外用薬の副作用(かぶれ等)はもともとの皮膚炎の症状と類似し判別しにくいことがあります。オキシドールは一般細菌には有効ですが真菌には効果が期待できません。スプレー剤等を至近距離から連続噴霧すると凍傷を起こす危険があります。
解き方
- 記述aについて、角質層の軟化により浸透が高まるため入浴後の塗布は効果的であり正しいです。
- 記述bについて、接触皮膚炎等の副作用症状は元の皮膚疾患症状と類似して区別が困難な場合があるため正しいです。
- 記述cについて、オキシドールは真菌や芽胞に対する有効性が乏しいため誤りです。
- 記述dについて、至近距離から同じ部位へ連続噴霧すると凍傷の原因となるため誤りです。
- 選択肢 1正解
- aおよびbが正しい記述であるため正解です。
- 選択肢 2不正解
- cのオキシドールは真菌には効果がないため不適です。
- 選択肢 3不正解
- dの連続噴霧は凍傷を引き起こすおそれがあるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- c・dはいずれも誤った記述であるため不適です。
覚えるポイント
- エアゾール・スプレー外用剤は患部から離して噴霧し、同一部位への連続噴霧(凍傷注意)を避ける。
間違えやすいところ
- オキシドールが真菌やウイルスを含む全微生物に有効であると誤解しやすい点に注意。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂)第3章 皮膚に用いる薬
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.33 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
創傷への対応と創傷治癒の考え方
主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / 創傷の応急手当 / 湿潤療法
一般的な創傷への対応に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
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解答
5
解説
創傷の手当てでは、流水による異物・細菌の洗浄が基本であり、水疱の保護や組織修復を阻害しない配慮が求められます。近年は浸出液を保持して治癒を促す湿潤療法(モイストヒーリング)の考え方も普及しています。
解き方
- 火傷における水疱の保護および化膿予防の原則を確認し、記述aを「正」と判定する。
- 殺菌消毒薬の過度な使用による組織障害および皮膚常在菌への影響を確認し、記述bを「正」と判定する。
- 創傷浸出液に含まれる細胞成長因子や表皮再生の役割に基づく湿潤環境の保持を確認し、記述cを「正」と判定する。
- 直接圧迫止血法において患部を心臓より高く挙上する処置の妥当性を確認し、記述dを「正」と判定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述dにおいて、創傷部を心臓より高く挙上して圧迫することは正しい止血法であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述cにおいて、創傷面を乾燥させず浸出液を保つ湿潤療法の考え方は正しいため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bにおいて、殺菌消毒薬の頻回使用が組織修復を遅らせる可能性があることは正しいため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aにおいて、火傷の水疱を破ると感染・化膿のリスクが高まるため破らないことは正しく、誤りです。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dの記述はすべて手引きに合致した正しい内容であり、この組み合わせが正解です。
覚えるポイント
- 火傷の水疱は感染・化膿を防ぐため破らないように保護する。
- 出血時は清潔なガーゼ等を当て、創傷部を心臓より高く保ち圧迫止血する。
間違えやすいところ
- 殺菌消毒薬を何度も繰り返し塗布することが常に治癒を早めると誤認しやすい。
- 浸出液を乾燥させることが創傷治癒の絶対条件であると誤解しやすい。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験(関西広域連合)前半問49
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.34 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
外皮用薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / インドメタシン / ノニル酸ワニリルアミド / 酸化亜鉛 / ヘパリン類似物質
外皮用薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
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解答
5
解説
外皮用薬の成分は、抗炎症(NSAIDs等)、局所刺激(冷感・温感)、収斂・保護、血行促進など目的別に分類されます。ヘパリン類似物質は血行促進・保湿・抗炎症作用を有し、出血性疾患では禁忌となります。
解き方
- インドメタシンの作用機序(プロスタグランジン生合成阻害)を確認し、ヒスタミン受容体遮断ではないため記述aを「誤」と判定する。
- ノニル酸ワニリルアミドの局所刺激作用を確認し、冷感刺激ではなく温感刺激成分であるため記述bを「誤」と判定する。
- 酸化亜鉛のタンパク質沈殿・収斂・保護作用を確認し、記述cを「正」と判定する。
- ヘパリン類似物質の作用(血行促進・抗凝固等)を確認し、血管収縮による止血効果ではないため記述dを「誤」と判定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aおよび記述bは誤りで、記述cは正しいため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aはプロスタグランジン産生抑制であり、ヒスタミン受容体の記述は誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aは誤りであり、記述dは止血ではなく血行促進作用であるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述dにおいてヘパリン類似物質は止血薬ではなく、血行促進作用を持つため不適です。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが誤であり、この組み合わせが正しいです。
覚えるポイント
- ノニル酸ワニリルアミド、カプサイシンは温感刺激成分である。
- ヘパリン類似物質は血液凝固抑制作用・血行促進作用があり、止血作用ではない。
間違えやすいところ
- インドメタシン等の非ステロイド性抗炎症薬と抗ヒスタミン薬の作用機序を混同しやすい。
- ヘパリン類似物質を出血防止用の止血成分と取り違えやすい。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験(関西広域連合)前半問50
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.34 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
毛髪用薬の配合成分とその作用・注意点
主な医薬品とその作用 · 毛髪用薬 / カルプロニウム塩化物 / エストラジオール安息香酸エステル / カシュウ / チクセツニンジン
毛髪用薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
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解答
3
解説
毛髪用薬(発毛促進薬)には、末梢血行促進成分(カルプロニウム塩化物等)、毛嚢機能改善成分、男性ホルモンの過剰な働きを抑える女性ホルモン成分(エストラジオール安息香酸エステル等)、生薬成分が用いられます。ホルモン成分は全身的な影響を避けるため妊婦等は使用前の相談が必要です。
解き方
- カルプロニウム塩化物の主作用(アセチルコリン様作用による局所血管拡張・血行促進)を確認し、記述aを「誤」と判定する。
- エストラジオール安息香酸エステルの注意点(妊婦等は使用前に専門家に相談が必要)を確認し、記述bを「誤」と判定する。
- カシュウの効能(頭皮の脂質代謝を高めて皮脂分泌を抑える等)を確認し、記述cを「正」と判定する。
- チクセツニンジンの効能(血行促進、抗炎症作用等)を確認し、記述dを「正」と判定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは血行促進が主目的であり、記述bは相談が必要であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述bにおいて、妊婦等が相談なしに使用できるとする点は誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正であり、適切な組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述cのカシュウに関する作用説明は正しいため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aは誤りであり、記述cおよびdは正しいため不適です。
覚えるポイント
- カルプロニウム塩化物はアセチルコリン様作用により頭皮の血管を拡張させる。
- エストラジオールなどの女性ホルモン成分は、妊婦又は妊娠していると思われる女性は相談することとされている。
間違えやすいところ
- カルプロニウム塩化物を殺菌成分や抗炎症成分と誤認しやすい。
- 外用薬であっても女性ホルモン成分は経皮吸収により影響を及ぼしうる点を見落としやすい。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験(関西広域連合)前半問51
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.35 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
歯槽膿漏薬の配合成分とその配合目的
主な医薬品とその作用 · 歯槽膿漏薬 / グリチルリチン酸二カリウム / カルバゾクロム / フィトナジオン / 銅クロロフィリンナトリウム
歯槽膿漏薬の配合成分とその配合目的としての作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a グリチルリチン酸二カリウム:歯肉溝での細菌の繁殖を抑える b カルバゾクロム:歯周組織の血行を促す c フィトナジオン(ビタミンK1):歯周組織からの出血を抑える d 銅クロロフィリンナトリウム:歯周組織の修復を促す
解答・解説を表示
解答
4
解説
歯槽膿漏薬には、炎症を鎮める抗炎症成分(グリチルリチン酸二カリウム等)、出血を抑える止血成分(カルバゾクロム、フィトナジオン等)、組織修復を促す成分(銅クロロフィリンナトリウム等)、血行を促進する成分(トコフェロール酢酸エステル等)、殺菌消毒成分などが配合されます。
解き方
- グリチルリチン酸二カリウムの作用(抗炎症作用)を確認し、細菌の繁殖抑制(殺菌)ではないため記述aを「誤」と判定する。
- カルバゾクロムの作用(毛細血管透過性抑制による止血作用)を確認し、血行促進ではないため記述bを「誤」と判定する。
- フィトナジオン(ビタミンK1)の作用(血液凝固因子の産生促進による止血作用)を確認し、記述cを「正」と判定する。
- 銅クロロフィリンナトリウムの作用(肉芽形成促進等の組織修復作用)を確認し、記述dを「正」と判定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aおよびbは誤りで、記述cおよびdが正しいため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは抗炎症成分、記述bは止血成分であり、いずれも作用説明が異なるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aは抗炎症作用であり殺菌作用ではないため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正であり、適切な組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 記述dの銅クロロフィリンナトリウムは組織修復を促す成分として正しいため誤りです。
覚えるポイント
- カルバゾクロムおよびフィトナジオンは止血を目的とする成分である。
- 銅クロロフィリンナトリウム、アラントインは組織修復を促す成分である。
間違えやすいところ
- カルバゾクロムをビタミンEのような血行促進成分と混同しやすい。
- グリチルリチン酸二カリウムを殺菌消毒成分と取り違えやすい。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験(関西広域連合)前半問52
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.35 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
禁煙補助剤の作用機序・使用法・留意点
主な医薬品とその作用 · 禁煙補助剤 / ニコチン置換療法 / 咀嚼剤 / 相互作用
一般用医薬品の禁煙補助剤に関する記述について、正しい組合せを一つ選べ。 a ニコチン置換療法は、喫煙しながら禁煙補助剤を使用し、段階的に喫煙量を減らして、最終的に禁煙に導く方法である。 b 禁煙補助剤には、咀嚼剤とパッチ製剤があり、ニコチンが口腔粘膜から吸収又は皮膚を透過して血中に移行する。 c 咀嚼剤は、ゆっくりと断続的に噛むこととされているが、噛みすぎて唾液が出過ぎたときは、飲み込まずにティッシュ等に吐き出すとよい。 d ニコチンは、インスリンの血糖降下作用に拮抗して、効果を妨げるおそれがあるため、インスリン製剤を使用している人は使用前に医師等に相談する必要がある。
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解答
3
解説
禁煙補助剤は、禁煙時に現れる離脱症状(イライラ等)をニコチンの投与によって緩和し、自力での完全禁煙を支援する医薬品です。喫煙しながら使用するとニコチンが過量摂取となるため完全禁煙が必要です。咀嚼剤は口腔粘膜からの吸収を意図しており、唾液を飲み込みすぎると胃腸障害の原因になるため吐き出す等の対応が指導されます。
解き方
- 記述aの検討:禁煙補助剤使用時は完全禁煙が原則であり、喫煙しながら使用するものではないため誤りです。
- 記述bの検討:咀嚼剤は口腔粘膜吸収、パッチ製剤は経皮吸収により血中に移行するため正しい記述です。
- 記述cの検討:咀嚼剤使用時に多量の唾液を飲み込むと胃痛や吐き気などの消化器症状を招くため、ティッシュ等に吐き出すのは適切であり正しい記述です。
- 記述dの検討:ニコチンは血糖上昇作用等によりインスリンの血糖降下作用に拮抗するため、使用前の受診・相談が必要であり正しい記述です。
- 組合せの特定:誤・正・正・正となる選択肢3を選択します。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bが誤、dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが正、bが誤、cが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正であり、正答の組合せです。
- 選択肢 4不正解
- cが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bが誤となっているため誤りです。
覚えるポイント
- 禁煙補助剤は使用開始と同時に完全禁煙すること(喫煙しながらの使用は不可)。
- ニコチンはインスリンの働きを妨げるため糖尿病治療中の人は要相談。
間違えやすいところ
- 減煙補助剤と誤認して「少しずつタバコを減らしながら使う」と答えてしまう誤り。
- 咀嚼剤で出た唾液をすべて飲み込むのが正しいと誤認する誤り。
出題の前提:試験実施要項に準拠(令和3年度 関西広域連合登録販売者試験問題・正答)
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.36 ↗(www.kouiki-kansai.jp) / 令和3年度 登録販売者試験 解答 (PDFファイル: 67.6KB) p.1 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
滋養強壮保健薬の生薬成分と薬用酒の注意点
主な医薬品とその作用 · 滋養強壮保健薬 / インヨウカク / タイソウ / 薬用酒 / ヨクイニン
滋養強壮保健薬及び配合される生薬成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a インヨウカクは、強壮、血行促進、強精等の作用を期待して用いられる。 b タイソウは、主に強壮作用を期待して配合されている場合がある。 c 数種類の生薬をアルコールで抽出した薬用酒は、手術や出産の直後等の滋養強壮を目的として用いられる。 d ヨクイニンは、肌荒れやいぼに用いられる。
解答・解説を表示
解答
5
解説
滋養強壮保健薬に配合される生薬には、強精・血行促進をもたらすインヨウカク、健胃・強壮等のタイソウ、イボや肌荒れに用いられるヨクイニンなどがあります。アルコールを含む薬用酒は血行を促進し出血を助長するおそれがあるため、手術や出産の直後、活動性の出血がある場合には禁忌・避けるべき事項となります。
解き方
- 記述aの検討:インヨウカク(イカリソウ)は強壮、血行促進、強精等の作用を目的として用いられるため正しい記述です。
- 記述bの検討:タイソウ(ナツメ)は健胃作用のほか、主に強壮作用を期待して配合されるため正しい記述です。
- 記述cの検討:薬用酒はエタノール(アルコール)を含有するため、手術や出産の直後など出血を伴う状態では使用を避ける必要があり、誤りです。
- 記述dの検討:ヨクイニン(ハトムギ)は肌荒れやいぼ(尋常性疣贅等)の改善を目的として用いられるため正しい記述です。
- 組合せの特定:正・正・誤・正となる選択肢5を選択します。
- 選択肢 1不正解
- aが誤、cが正、dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bが誤、cが正となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bが誤、cが正、dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正であり、正答の組合せです。
覚えるポイント
- 薬用酒(アルコール含有)は手術直後や出産直後の出血リスクがある場合には服用を避ける。
- ヨクイニンは皮膚の肌荒れやイボに用いられる。
間違えやすいところ
- 滋養強壮目的であれば出産直後や手術直後でも薬用酒を飲んでよいと勘違いする誤り。
- タイソウやインヨウカクの効能を別異の成分と混同する誤り。
出題の前提:試験実施要項に準拠(令和3年度 関西広域連合登録販売者試験問題・正答)
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.36 ↗(www.kouiki-kansai.jp) / 令和3年度 登録販売者試験 解答 (PDFファイル: 67.6KB) p.1 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
滋養強壮成分と漢方処方の特徴
主な医薬品とその作用 · システイン / ガンマ-オリザノール / 十全大補湯 / 補中益気湯
滋養強壮保健薬とその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a システインは、下垂体や副腎系に作用し、ホルモン分泌の調節に関与するとされ、主薬製剤の服用後、ときに生理(月経)が早く来たり、経血量が多くなったりする。 b ガンマ-オリザノールは、妊娠3ヶ月以内の妊婦、妊娠していると思われる女性および妊娠を希望する女性では、新生児の先天異常の割合が上昇したとの報告があるため、過剰摂取に留意する必要がある。 c 十全大補湯は、胃腸の弱い人では、胃部不快感の副作用が現れやすい等、不向きとされる。 d 補中益気湯は、まれではあるが、重篤な副作用として間質性肺炎や肝機能障害が生じることがある。
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解答
2
解説
ビタミンE(トコフェロール)はホルモン分泌の調節に関与し、生理周期や経血量の変化が起こることがあります。ビタミンAは催奇形性リスクがあるため妊娠前後の過剰摂取に注意が必要です。十全大補湯には地黄(ジオウ)等が含まれ胃腸障害を起こしやすく、補中益気湯などの漢方薬ではまれに間質性肺炎や肝機能障害の重大な副作用が報告されています。
解き方
- 記述aの検討:下垂体や副腎系に作用してホルモン調節に関与し、月経が早く来たり経血量が増加するのはビタミンEの特徴であり、システイン(メラニン生成抑制や代謝促進)ではないため誤りです。
- 記述bの検討:妊娠3ヶ月以内等で新生児の先天異常割合が上昇するのはビタミンAに関する記述であり、ガンマ-オリザノールではないため誤りです。
- 記述cの検討:十全大補湯は虚弱体質向けですが、構成生薬により胃腸の弱い人では胃部不快感等の副作用が出やすいため正しい記述です。
- 記述dの検討:補中益気湯では、まれに重篤な副作用として間質性肺炎や肝機能障害が現れることがあるため正しい記述です。
- 組合せの特定:誤・誤・正・正となる選択肢2を選択します。
- 選択肢 1不正解
- a及びbが正となっているため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正であり、正答の組合せです。
- 選択肢 3不正解
- cが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- a・bが正、c・dが誤と逆転しているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが正、dが誤となっているため誤りです。
覚えるポイント
- ホルモン分泌調節や経血量増加に関わるのはビタミンE(トコフェロール)。
- 妊娠3ヶ月以内の過剰摂取で先天異常リスクがあるのはビタミンA。
間違えやすいところ
- ビタミンEの生理に関する説明をシステインと混同する誤り。
- ビタミンAの催奇形性の注意喚起をガンマ-オリザノールと混同する誤り。
出題の前提:試験実施要項に準拠(令和3年度 関西広域連合登録販売者試験問題・正答)
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.37 ↗(www.kouiki-kansai.jp) / 令和3年度 登録販売者試験 解答 (PDFファイル: 67.6KB) p.1 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
漢方処方製剤の基本的な特徴と考え方
主な医薬品とその作用 · 漢方薬 / 証 / 小児・乳児の用法 / 中医学との違い
漢方の特徴、漢方薬使用時における基本的な考え方に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a 漢方処方製剤は、用法用量において特に適用年齢に定めがない場合は、乳児であっても月齢に関係なく使用できる。 b 漢方薬は、現代中国で利用されている中医学に基づく中薬とは、考え方等が異なっている。 c 漢方処方は、処方全体としての適用性等、その性質からみて処方自体が一つの有効成分として独立したものという見方をすべきものである。 d 漢方処方製剤は、患者の「証」に合わないものが選択された場合、副作用を招きやすくなる。
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解答
4
解説
漢方医学は日本の気候や風土に合わせて独自に発展した伝統医学であり、現代中国の中医学(中薬)とは概念や用法が異なります。漢方処方は複数の生薬の相互作用による全体として一つの有効成分とみなされます。生後3ヶ月未満の乳児には使用せず、患者の「証」に合わない処方を選択すると効果が得られないばかりか副作用を招く原因となります。
解き方
- 記述aの検討:漢方処方製剤は、適用年齢の定めがない場合でも生後3ヶ月未満の乳児には使用しないこととされているため誤りです。
- 記述bの検討:日本の漢方医学は中医学を基礎としつつも日本独自に発展した体系であり、中医学に基づく中薬とは考え方等が異なるため正しい記述です。
- 記述cの検討:漢方処方は単なる生薬の寄せ集めではなく、処方全体が一体となって作用するため処方自体が1つの有効成分として独立したものとみなされ、正しい記述です。
- 記述dの検討:個人の体質や病態を示す「証」に合致しない漢方薬を使用すると効果が出ないだけでなく、副作用を招きやすくなるため正しい記述です。
- 組合せの特定:誤・正・正・正となる選択肢4を選択します。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bが誤、dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが正、bが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが正、cが誤、dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正であり、正答の組合せです。
- 選択肢 5不正解
- cが誤となっているため誤りです。
覚えるポイント
- 漢方処方製剤は生後3ヶ月未満の乳児には使用しない。
- 漢方処方は処方全体が一つの有効成分として独立したものとみなされる。
- 患者の「証」に合わないと効果が出ないだけでなく副作用を招く。
間違えやすいところ
- 「年齢制限が書いてなければ生後すぐの乳児でも使える」と誤認する誤り。
- 日本の漢方薬と中国の中薬をまったく同一のものとみなす誤り。
出題の前提:試験実施要項に準拠(令和3年度 関西広域連合登録販売者試験問題・正答)
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.37 ↗(www.kouiki-kansai.jp) / 令和3年度 登録販売者試験 解答 (PDFファイル: 67.6KB) p.1 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
肥満症等に用いられる漢方処方製剤の特徴と構成生薬
主な医薬品とその作用 · 肥満症 / 防已黄耆湯 / 防風通聖散 / 大柴胡湯 / カンゾウ
肥満症又は肥胖(はん)症に用いられる漢方処方製剤に関する記述について、正誤の正しい組合せを一つ選びなさい。 a 防已黄耆湯は、体力が充実して脇腹からみぞおちあたりにかけて苦しく、便秘の傾向があるものの肥満症に適すとされる。 b 防風通聖散は、体力充実して、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの高血圧や肥満症に適すとされる。 c 大柴胡湯は、体力中等度以下で、疲れやすく、汗のかきやすい傾向があるものの肥満に適すとされる。 d 防已黄耆湯及び防風通聖散は、いずれも構成生薬としてカンゾウを含まない。
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解答
3
解説
肥満症に用いられる主な漢方処方製剤(防風通聖散、大柴胡湯、防已黄耆湯)は、体力(実証・虚証)や症状(便秘、水太り、胸脇苦満など)、および構成生薬におけるカンゾウやダイオウの有無によって明確に区別されます。
解き方
- 記述aとcの体力規定および主症状を確認し、防已黄耆湯(虚証・水太り)と大柴胡湯(実証・胸脇苦満)の記述が入れ替わっていることを判定する。
- 記述bが体力充実・皮下脂肪型肥満・便秘という防風通聖散の適応に合致していることを確認する。
- 記述dについて、防已黄耆湯・防風通聖散はいずれもカンゾウを含む(大柴胡湯は含まない)ことを想起し、誤りであることを判断する。
- 選択肢 1不正解
- aが正となっているため誤りです。aの記述は大柴胡湯に該当します。
- 選択肢 2不正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正とされており、すべて正誤が逆であるため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aは誤、bは正、cは誤、dは誤であり、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- aおよびcの正誤が逆転しており、誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bが誤、cおよびdが正となっているため誤りです。
覚えるポイント
- 大柴胡湯:体力充実、胸脇苦満、便秘傾向。ダイオウを含むがカンゾウは含まない。
- 防風通聖散:体力充実、腹部皮下脂肪、便秘がち。カンゾウ・ダイオウの両方を含む。
- 防已黄耆湯:体力中等度以下(虚証)、疲れやすく汗かき(水太り)。カンゾウを含むがダイオウは含まない。
間違えやすいところ
- 大柴胡湯と防已黄耆湯の体質(実証と虚証)の入れ替えに注意する。
- 大柴胡湯にはカンゾウが含まれないという生薬構成の例外を混同しやすい。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験問題(前半)問57、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.38 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
消毒薬及びその配合成分の特性と取扱い
主な医薬品とその作用 · 消毒薬 / 有機塩素系殺菌消毒成分 / イソプロパノール / 医薬部外品 / 応急処置
消毒薬とその配合成分に関する記述について、正誤の正しい組合せを一つ選びなさい。 a 器具等の殺菌・消毒を目的とする消毒薬は、配合成分やその濃度等があらかじめ定められた範囲内であれば、医薬部外品として流通することが認められている。 b イソプロパノールは、エタノールよりも粘膜刺激性が低いため、粘膜面や傷がある皮膚の殺菌・消毒によく用いられる。 c 有機塩素系殺菌消毒成分は、塩素臭や刺激性、金属腐食性が比較的抑えられており、プール等の大型設備の殺菌・消毒に用いられることが多い。 d アルカリ性の消毒薬が誤って皮膚に付着した場合には、水洗するよりも、できるだけ早く酸で中和することが重要である。
解答・解説を表示
解答
2
解説
消毒薬の法区分において器具等の消毒薬は医薬品に限られます。各消毒成分の物理化学的性質(刺激性や脱脂作用など)や、化学薬品が皮膚に付着した際の応急処置(中和熱の危険があるため大量水洗が原則)を正しく理解する必要があります。
解き方
- 記述aについて、医薬部外品として認められるのは手指・皮膚の消毒等であり、器具等の消毒を目的とするものは医薬品としてのみ認められているため誤りと判定する。
- 記述bについて、イソプロパノールはエタノールより脱脂作用・粘膜刺激性が強いため粘膜や創傷面には使用できず、誤りと判定する。
- 記述cについて、有機塩素系成分(ジクロルイソシアヌル酸ナトリウム等)は次亜塩素酸ナトリウムと比べて塩素臭・腐食性が抑えられプール等に用いられるため正しいと判定する。
- 記述dについて、アルカリ性消毒薬の付着時は中和熱の発生を防ぐため酸で中和せず直ちに大量の水で洗い流す必要があるため誤りと判定する。
- 選択肢 1不正解
- a、b、dが誤り、cが正であるため、組合せとして誤りです。
- 選択肢 2正解
- aは誤、bは誤、cは正、dは誤であり、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- aおよびbが正とされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが正とされているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bおよびdが正とされているため誤りです。
覚えるポイント
- 器具等の殺菌・消毒を目的とするものは医薬品としてのみ認められる(医薬部外品はない)。
- イソプロパノールはエタノールより脱脂作用・粘膜刺激性が強く、粘膜や創傷面には不適。
- 消毒薬が皮膚についた場合は、中和熱を避けるため中和を試みず「大量の水で洗い流す」のが基本。
間違えやすいところ
- 手指消毒薬の医薬部外品基準と、器具等消毒薬の基準を混同しないようにする。
- アルカリ性や酸性の薬品が付着したときに、中和剤をかけると中和熱で皮膚熱傷が悪化するため禁忌である点に注意する。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験問題(前半)問58、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.39 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
殺虫剤・忌避剤の配合成分と使用方法
主な医薬品とその作用 · 公衆衛生用薬 / 殺虫剤・忌避剤 / 有機リン系 / 昆虫成長制御剤
殺虫剤・忌避剤及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを一つ選びなさい。 a 殺虫剤や忌避剤の中には、原液を用時希釈して用いる等、取扱い上、人体に対する作用が緩和とはいえない製品がある。 b 燻蒸にてゴキブリの駆除を行う場合、卵は殺虫剤成分が浸透しない殻で覆われているため、孵化後にもう一度燻蒸処理を行う必要がある。 c メトプレンは、幼若ホルモンに類似した作用を有するため、ダニの駆除に用いられる。 d フェニトロチオンは、シラミの駆除を目的とする場合は、人体に直接適用されるものである。
解答・解説を表示
解答
1
解説
殺虫剤・忌避剤には、原液の希釈が必要で人体への作用が緩和とはいえない医薬品区分製品が含まれます。また、害虫の生態(卵のうのバリア性など)や各成分の作用機序(IGRの昆虫特異性、有機リン系の毒性)を正確に把握して安全に取り扱う必要があります。
解き方
- 各記述の正誤を判定する:aは原液希釈等の高リスク製品に関する正しい記述、bはゴキブリ卵の殻特性と再燻蒸の必要性に関する正しい記述である。
- cのメトプレンは幼若ホルモン様物質(IGR)でハエ・蚊・ノミ・ゴキブリ幼虫の変態を阻害するものであり、ダニ駆除目的ではないため誤り。
- dのフェニトロチオンは有機リン系成分で人体直接適用は不可(シラミ駆除で人体直接適用できるのはフェノトリン)であるため誤り。
- 以上より[a:正、b:正、c:誤、d:誤]の組合せである「1」を選択する。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤の正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- aは正しく、cはダニ駆除ではなく昆虫の変態阻害のため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aとbは正しい記述であり、cとdは誤った記述です。
- 選択肢 4不正解
- aは正しく、フェニトロチオンの人体直接適用は不可であるためdは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bはゴキブリの駆除方法として正しい記述であるため誤りです。
覚えるポイント
- シラミ駆除で人体に直接適用できる殺虫成分はフェノトリン(ピレスロイド系)のみです。
- ゴキブリの卵は卵殻(卵のう)に守られ殺虫成分が浸透しないため、孵化後に再度駆除を行います。
間違えやすいところ
- フェニトロチオンやジクロルボスなどの有機リン系成分を、人体直接適用可能と誤認しないように注意が必要です。
- メトプレンやピリプロキシフェンなどの昆虫成長制御剤(IGR)は昆虫の変態を阻害するもので、ダニ等の蛛形類には効果が期待できません。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験問題・関西広域連合(厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」公衆衛生用薬)
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.39 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
一般用検査薬の定義と販売時の対応
主な医薬品とその作用 · 一般用検査薬 / 検体採取 / 適正使用情報提供
一般用検査薬及びその販売に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを一つ選びなさい。 a 一般の生活者が、自らの健康状態を把握し、医療機関の受診につなげていくためのもので、悪性腫瘍の診断に関するものも販売されている。 b 薬局又は薬局を併設する店舗販売業においてのみ、取り扱うことが認められている。 c 検査に用いる検体として認められるのは、尿や糞便のように、侵襲なく採取できるものである。 d 販売する際、適切な情報提供が求められる事項の一つとして、検査結果に影響を及ぼす物質の説明がある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
一般用検査薬は、生活者が自己の健康管理のために簡易に生体情報を把握し、早期受診へつなげる検査薬です。侵襲のない検体(尿・糞便等)を用い、重大な疾患(悪性腫瘍等)の診断目的のものは除外されています。また一般用医薬品であるため薬局併設以外の店舗販売業でも取り扱いが可能です。
解き方
- 記述aを判定:悪性腫瘍の診断に関するものは一般用検査薬の対象外であるため「誤」。
- 記述bを判定:一般用検査薬は薬局併設に限らず、通常の店舗販売業でも第1類・第2類医薬品の販売ルールに従って販売可能なため「誤」。
- 記述cを判定:検体は尿や糞便等の侵襲性のない生体成分に限られるため「正」。
- 記述dを判定:ビタミンCなど検査結果に影響を与える共存物質(偽陽性・偽陰性の原因)について説明することが求められるため「正」。
- 以上より[a:誤、b:誤、c:正、d:正]となる選択肢「5」を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述aで悪性腫瘍の診断に関するものは一般用検査薬として認められていないため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびbが誤りで、dは正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aおよびbは誤り、cは正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bは薬局併設店に限定されないため誤りであり、cは正しいため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正の正しい組合せです。
覚えるポイント
- 一般用検査薬の検体は尿や糞便、唾液などの非侵襲的な検体に限られます(血液は不可)。
- 悪性腫瘍などの重篤な疾患の確定診断を目的とする一般用検査薬は存在しません。
間違えやすいところ
- 一般用検査薬は店舗販売業でも一般用医薬品の区分に応じて販売可能であり、薬局併設店に限定されていると誤解しないよう注意が必要です。
- 判定に影響を及ぼす食事成分や併用薬(例えば尿潜血や尿糖検査に影響するビタミンCなど)の説明は必須の情報提供項目です。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験問題・関西広域連合(厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」一般用検査薬)
出典:関西広域連合『2021年度 関西広域連合 前半』
令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) p.40 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
2021年度 関西広域連合 前半
参照した公式資料
関西広域連合が公開した2021年度 関西広域連合 前半の問題・解答資料です。
- 令和3年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 384.8KB) ↗ — www.kouiki-kansai.jp(PDF・40ページ)
- 令和3年度 登録販売者試験 解答 (PDFファイル: 67.6KB) ↗ — www.kouiki-kansai.jp(PDF・1ページ)

