公開問題を地域・年度・前半後半で区別しています。地域共通問題を含み、全国の独立した問題を網羅する集計ではありません。受験する地域の最新版の手引きと案内を併せて確認してください。
2021年度 神奈川県 前半の概要
医薬品の本質に関する基礎知識
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の本質 / 医薬品医療機器等法 / 情報提供
医薬品の本質に関する次の記述 a 〜 d について、正誤の正しい組合せを一つ選びなさい。 a 医薬品は、知見の積み重ねによって、有効性、安全性等に関する情報が集積されており、随時新たな情報が付加されるものである。 b 医薬品について、医薬品医療機器等法では、健康被害の発生の可能性がある場合のみ、異物等の混入、変質等があってはならない旨を定めている。 c 医薬品は、効能効果、用法用量、副作用等の必要な情報が適切に伝達されることを通じて、購入者が適切に使用することにより、初めてその役割を十分に発揮するものである。 d 医薬品は、多くの場合、人体に取り込まれて作用し、効果を発現させるものである。
解答・解説を表示
解答
5
解説
医薬品は生命や健康に直接影響を与えるものであるため、高い品質の保持が絶対的に義務づけられています。また、物質としての医薬品単体だけでなく、有効性・安全性・適正使用に関する正確な情報が伴って初めて本来の効果を発揮する特性を持ちます。
解き方
- 記述a:科学的知見の集積と新情報の付加について検討し、正しいと判断します。
- 記述b:医薬品医療機器等法における異物混入や変質等の禁止規定に限定条件があるかを吟味し、誤りと判断します。
- 記述c・d:医薬品の適正使用による効果発現と体内での作用機序について検討し、ともに正しいと判断します。
- 各記述の正誤(a:正, b:誤, c:正, d:正)に合致する選択肢として5を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述cおよびdが誤りとなっているため不適です。医薬品は適切な情報伝達と使用により効果を発揮し、多くが人体に取り込まれて作用します。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤り、記述bが正しいとされており不適です。知見の集積による情報付加は正しく、異物混入禁止は健康被害の可能性の有無を問いません。
- 選択肢 3不正解
- 記述aおよびdが誤りとなっているため不適です。医薬品情報は随時集積・付加され、多くは生体内に吸収等されて作用します。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが正、記述dが誤りとなっており不適です。医薬品の異物混入は健康被害の懸念に関わらず厳格に禁止されています。
- 選択肢 5正解
- 記述a:正、記述b:誤、記述c:正、記述d:正であり、正しい組合せです。
覚えるポイント
- 医薬品は物と情報が一体となって機能する特殊な商品であること
- 異物混入や変質は健康被害の可能性の有無にかかわらず禁止されていること
間違えやすいところ
- 「健康被害の恐れがある場合のみ禁止」という限定表現を見落として正しいと判断してしまう誤り
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(医薬品の本質)
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.1 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品のリスク評価と各種基準
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · リスク評価 / GCP / GVP / 無作用量
医薬品のリスク評価に関する次の記述 a 〜 d について、正誤の正しい組合せを一つ選びなさい。 a 少量の医薬品の投与では、発がん作用、胎児毒性や組織・臓器の機能不全を生じる場合はないとされている。 b ヒトを対象とした臨床試験における効果と安全性の評価基準には、国際的に Good Clinical Practice (GCP)が制定されている。 c 「無作用量」とは、薬物の効果が発現し、有害反応が発現しない最大の投与量のことである。 d 医薬品に対しては、製造販売後の調査及び試験の実施基準として Good Vigilance Practice(GVP)が制定されている。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品の安全性評価においては、用量反応関係だけでなく、微量であっても発がん性や胎児毒性を引き起こすリスクを考慮します。また、開発段階から市販後まで国際的なGLP、GCP、GPSP、GVPなどの適正基準(GXP)が厳格に定められています。
解き方
- 記述a:少量の投与におけるリスクの有無を検討し、少量でも重篤な毒性を生じる場合があるため誤りと判断します。
- 記述b:臨床試験の基準がGood Clinical Practice (GCP)であるかを確認し、正しいと判断します。
- 記述c:無作用量の定義(何らの作用も観察されない最大用量)を確認し、薬効が発現するとしているため誤りと判断します。
- 記述d:GVP(製造販売後安全管理基準)とGPSP(製造販売後調査及び試験の実施基準)の定義を対照し、誤りと判断します。
- 正誤の組合せ(a:誤, b:正, c:誤, d:誤)より4を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述a・cが正、bが誤りとされており誤りです。少量でも発がん性等のリスクは存在し、臨床試験基準はGCPです。
- 選択肢 2不正解
- 記述bが誤、cが正とされており不適です。無作用量は効果も有害反応も発現しない用量です。
- 選択肢 3不正解
- 記述dが正とされており誤りです。製造販売後の調査及び試験の基準はGPSPであり、GVPは安全管理基準です。
- 選択肢 4正解
- 記述a:誤、記述b:正、記述c:誤、記述d:誤であり、正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- 記述a・dが正、bが誤りとされており不適です。発がん性は微量でも生じる可能性があり、GVPは調査試験基準ではありません。
覚えるポイント
- 無作用量はいかなる生体反応も示さない最大投与量であること
- GVPは製造販売後「安全管理基準」、GPSPは製造販売後「調査及び試験の実施基準」であること
間違えやすいところ
- 「無作用量」を「有害反応が出ないで効果だけが出る量」と誤認しやすい点
- GVPとGPSPの略称とその対象業務の混同
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(医薬品のリスク評価)
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.2 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
健康食品の定義と保健機能食品制度
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 健康食品 / 機能性表示食品 / サプリメント / 専門家の役割
健康食品に関する次の記述 a 〜 d について、正誤の正しい組合せを一つ選びなさい。 a 健康増進や維持の助けとなる食品は一般的に「健康食品」と呼ばれ、広く使用されている。 b 健康補助食品(いわゆるサプリメント)には、カプセル、錠剤等の医薬品と類似した形状で発売されているものも多く、誤った使用法により健康被害を生じた例も報告されている。 c 「機能性表示食品」は、疾病に罹患していない者の健康の維持及び増進に役立つ旨又は適する旨(疾病リスクの低減に係るものを除く。)を表示するものである。 d いわゆる健康食品は、安全性や効果を担保する科学的データの面で医薬品とは異なるものであり、医薬品を扱う者にとって、消費者に指導・説明を行う対象ではない。
解答・解説を表示
解答
5
解説
「健康食品」は法的な定義のない一般的な呼称ですが、形状が医薬品に類似したものも多く過剰摂取等の健康被害や医薬品との相互作用を招くことがあります。登録販売者は購入者の健康食品の利用状況も把握し、適切な情報提供・指導を行う責務があります。
解き方
- 記述a:健康食品の一般的呼称に関する記述を確認し、正しいと判断します。
- 記述b:サプリメントの形状と健康被害の報告事例について確認し、正しいと判断します。
- 記述c:機能性表示食品の表示内容の規定(疾病リスク低減を除く未病者の健康維持等)を確認し、正しいと判断します。
- 記述d:医薬品販売従事者が健康食品に関して説明や指導を行うべき対象か検討し、誤りと判断します。
- 組合せ(a:正, b:正, c:正, d:誤)より選択肢5を導きます。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが誤りとされているため不適です。機能性表示食品の表示定義として記述cは正しい内容です。
- 選択肢 2不正解
- 記述bが誤、記述dが正とされており不適です。誤った摂取による被害報告はあり、販売専門家の指導対象にも含まれます。
- 選択肢 3不正解
- 記述aおよびbが誤りとされているため不適です。健康食品の呼称およびサプリメントの健康被害に関する記述は妥当です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤、記述dが正とされており不適です。健康食品は医薬品との相互作用の観点等からも専門家の相談対象です。
- 選択肢 5正解
- 記述a:正、記述b:正、記述c:正、記述d:誤であり、正しい組合せです。
覚えるポイント
- 機能性表示食品は事業者の責任で科学的根拠を届け出るもので、疾病リスク低減表示は含まない(特定保健用食品の一部のみ)
- 登録販売者は健康食品摂取者に対しても助言を行う必要がある
間違えやすいところ
- 「健康食品は食品だから医薬品販売者の指導対象外である」と考えてしまう誤り
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(健康食品)
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.3 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品の副作用のメカニズムと対応
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 副作用 / 主作用 / 受診勧奨 / 自覚症状
医薬品の副作用に関する次の記述 a 〜 d について、正誤の正しい組合せを一つ選びなさい。 a 通常、医薬品は複数の薬理作用を併せ持つため、医薬品を使用した場合には、期待される有益な反応(主作用)以外の反応が現れることがある。 b 眠気や口渇等の比較的よく見られる症状は、副作用とはいわない。 c 一般用医薬品の販売等に従事する専門家は、購入者等から副作用の発生の経過を十分に聴いて、副作用の状況次第では、購入者等に対して、速やかに適切な医療機関を受診するよう勧奨する必要がある。 d 副作用には、直ちに明確な自覚症状として現れないものもある。
解答・解説を表示
解答
1
解説
副作用とは、医薬品の適正使用下において生じる好ましくない反応全般を指します。自覚症状が乏しいまま潜行して悪化する臓器障害(肝機能障害や間質性肺炎など)もあり、軽微な兆候の把握や必要に応じた受診勧奨が不可欠です。
解き方
- 記述a:主作用と副作用の発生機構について確認し、正しいと判断します。
- 記述b:眠気や口渇等の症状が副作用に該当するかを検討し、副作用に含まれるため誤りと判断します。
- 記述c:専門家による副作用の聞き取りと受診勧奨の必要性を確認し、正しいと判断します。
- 記述d:明確な自覚症状を伴わずに進行する副作用の有無を検討し、正しいと判断します。
- 正誤結果(a:正, b:誤, c:正, d:正)より1を選択します。
- 選択肢 1正解
- 記述a:正、記述b:誤、記述c:正、記述d:正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびcが誤りとされており不適です。複数の薬理作用による副作用発現や、専門家による受診勧奨は適正な対応です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが正、cが誤りとされており不適です。眠気や口渇も副作用であり、重大化を防ぐための受診勧奨が必要です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aおよびdが誤り、bが正とされており不適です。副作用には自覚症状に乏しいものも存在します。
- 選択肢 5不正解
- 記述cおよびdが誤りとされており不適です。血液検査値の異常など自覚症状が現れにくい副作用も多く存在します。
覚えるポイント
- 日常的に経験する眠気・口渇・便秘等もすべて医薬品の副作用であること
- 自覚症状に乏しい初期症状を見逃さないよう注意を払うこと
間違えやすいところ
- 眠気や口渇のようなありふれた随伴症状を副作用とみなさないとする誤解
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(医薬品の副作用)
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.3 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品によるアレルギー(過敏反応)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · アレルギー / 外用薬 / 添加物 / 原材料由来アレルゲン
アレルギー(過敏反応)に関する次の記述 a 〜 d について、正誤の正しい組合せを一つ選びなさい。 a 医薬品を使用してアレルギーを起こしたことがある人は、その原因となった医薬品の使用を避ける必要がある。 b 外用薬によって、アレルギーが引き起こされることはない。 c 医薬品の有効成分だけでなく、基本的に薬理作用がない添加物も、アレルギーを引き起こす原因物質(アレルゲン)となり得る。 d 医薬品の中には、鶏卵や牛乳等を原材料として作られているものがあるため、それらに対するアレルギーがある人では使用を避けなければならない場合がある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品アレルギーは免疫機能の過剰反応であり、用量の大小に関係なく発生します。内服薬のみならず外用薬(貼付剤や軟膏など)でも発症し、有効成分だけでなく添加物(着色料、防腐剤等)や由来成分(リゾチーム塩酸塩の鶏卵、タンニン酸アルブミンの牛乳等)もアレルゲンとなります。
解き方
- 記述a:アレルギー既往薬の使用回避の原則を確認し、正しいと判断します。
- 記述b:外用薬によるアレルギー発現の有無を検討し、外用薬でも生じるため誤りと判断します。
- 記述c:医薬品添加物のアレルゲン性について確認し、添加物もアレルゲンになり得るため正しいと判断します。
- 記述d:天然由来原材料(鶏卵・牛乳等)のアレルギーへの影響を確認し、正しいと判断します。
- 組合せ(a:正, b:誤, c:正, d:正)より2を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが正、dが誤りとされており不適です。外用薬でもアレルギーは生じ、食品由来原料への配慮も必須です。
- 選択肢 2正解
- 記述a:正、記述b:誤、記述c:正、記述d:正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- 記述cおよびdが誤りとされており不適です。有効成分以外の添加剤や鶏卵等の原材料も強いアレルゲンになり得ます。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤、bが正とされており不適です。原因薬の再使用は重篤なアレルギーを再発させる恐れがあり厳禁です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aおよびdが誤りとされており不適です。過去にアレルギーを起こした薬物の再投与は避けなければなりません。
覚えるポイント
- 外用薬でも接触皮膚炎等のアレルギーは起こる
- 有効成分だけでなく添加物や原材料(鶏卵、牛乳等)もアレルゲンとなる
間違えやすいところ
- 「外用薬は全身に吸収されないからアレルギーは起きない」という思い込みによる誤認
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(アレルギー)
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.4 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品の適正使用と不適正使用の防止
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児への投与 / 適正使用 / 一般用医薬品の限界 / 人体に直接使用しない医薬品
医薬品の使用等に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを一つ選びなさい。 a 小児への使用を避けるべき医薬品でも、大人用のものを半分にして、小児に服用させれば、有害事象につながらず、安全に使用できる。 b 購入者等の誤解や認識不足による不適正な使用を防ぐため、医薬品の販売等に従事する専門家は、購入者等に対して、正しい情報を適切に伝えていくことが重要となる。 c 症状が一時的に緩和するならば、疾病の根本的な治療や生活習慣の改善等は行わず、漫然と一般用医薬品を使用し続けてもよいとされる。 d 人体に直接使用されない医薬品についても、使用する人の誤解や認識不足によって使い方や判断を誤り、有害事象につながることがある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
一般用医薬品は適切なセルフメディケーションを支えるものであり、小児向け用量が設定されていない成人用薬を分割して与えてはなりません。また殺虫剤や体外診断用医薬品など人体に直接使用しない製品であっても、誤用や判定の誤認が健康被害に直結するため、正しい情報提供が必要です。
解き方
- 記述a:小児に対する成人用医薬品の分割投与の是非を検討し、危険であるため誤りと判断します。
- 記述b:専門家による誤解防止のための適正な情報提供の重要性を確認し、正しいと判断します。
- 記述c:症状緩和を理由とした漫然連用の可否を検討し、根本治療の遅れを招くため誤りと判断します。
- 記述d:検査薬や防疫用殺虫剤など人体に直接使用されない医薬品のリスクを検討し、正しいと判断します。
- 正しい記述の組合せ(b, d)を選択肢4と特定します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが含まれているため不適です。大人用を半量にして小児へ服用させる行為は安全性が担保されず極めて危険です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびcが含まれているため不適です。漫然と一般用医薬品を連用することは推奨されません。
- 選択肢 3不正解
- 記述cが含まれているため不適です。症状が一時的に抑えられても生活習慣の改善や受診を怠るべきではありません。
- 選択肢 4正解
- 記述bおよび記述dがともに正しく、適切な組合せです。
- 選択肢 5不正解
- 記述cが含まれているため不適です。原因療法の放置や不適切な連用は重症化につながります。
覚えるポイント
- 小児への不適切な分割投与は重大な有害事象を招く
- 検査薬や殺虫剤等の直接人体に使用しない医薬品でも誤用リスクが存在する
間違えやすいところ
- 大人の半量を飲ませれば小児でも安全であるという誤った民間俗説
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(適正使用)
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.4 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品の乱用と薬物依存・販売時の対応
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬物乱用 / 薬物依存 / 過量摂取 / 専門家の対応
医薬品の使用等に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを一つ選びなさい。 a 一般用医薬品にも習慣性・依存性がある成分を含んでいるものがあるが、一般用医薬品による薬物依存は一度形成されても、容易に離脱することができる。 b 医薬品は、その目的とする効果に対して副作用が生じる危険性が最小限となるよう、使用する量や使い方が定められている。 c 医薬品は、定められた用量を意図的に超えて服用したり、みだりに他の医薬品や酒類等と一緒に摂取するといった乱用がなされると、過量摂取による急性中毒等を生じる危険性が高くなり、乱用の繰り返しによって慢性的な臓器障害等を生じるおそれもある。 d 医薬品の販売等に従事する専門家は、必要以上の大量購入や頻回購入を試みる購入者であっても、購入者の希望どおりに販売する必要がある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
一般用医薬品の中にも催眠鎮静成分や鎮咳去痰成分などに依存性を持つものがあり、不適切な用量超過や頻回使用により身体的・精神的依存が形成されます。一度依存が成立すると離脱は困難であるため、販売者は大量・頻回購入の動機を確認し、乱用防止に努める義務があります。
解き方
- 記述a:一般用医薬品による依存からの離脱の難易度を検討し、容易に離脱できないため誤りと判断します。
- 記述b:用法・用量設定の基本原則(効果最大・副作用最小)を確認し、正しいと判断します。
- 記述c:乱用による急性中毒や慢性臓器障害のリスクを確認し、正しいと判断します。
- 記述d:大量・頻回購入希望者への対応を検討し、希望通りに販売してはならないため誤りと判断します。
- 正しい記述の組合せ(b, c)より3を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが含まれるため不適です。一般用医薬品の依存性であっても精神的・身体的依存からの離脱は容易ではありません。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが含まれるため不適です。依存形成後は自力での使用中止が極めて困難になります。
- 選択肢 3正解
- 記述bおよび記述cがともに正しく、適切な組合せです。
- 選択肢 4不正解
- 記述dが含まれるため不適です。大量・頻回購入者に対しては積極的な理由確認や販売制限を行わなければなりません。
- 選択肢 5不正解
- 記述dが含まれるため不適です。乱用の恐れがある医薬品を漫然と客の要望通りに売ることは法令上認められません。
覚えるポイント
- 一般用医薬品でも一度形成された薬物依存からの離脱は容易ではない
- 乱用防止のため、不自然な頻回・大量購入には理由確認や販売拒否などの対応が必要
間違えやすいところ
- 「一般用医薬品は市販薬だから依存になっても簡単にやめられる」という誤解
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(医薬品の乱用と薬物依存)
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.5 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品と食品・アルコール等の相互作用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 相互作用 / 食品との併用 / アルコール代謝 / 体内動態
他の医薬品や食品との相互作用に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを一つ選びなさい。 a 食品中に医薬品の成分と同じ物質が存在する場合があり、それらを含む医薬品と食品を一緒に服用すると過剰摂取となるものもある。 b 酒類(アルコール)をよく摂取する者では、肝臓の代謝機能が高まっていることが多く、アセトアミノフェンなどでは、通常よりも代謝されやすくなり、体内から医薬品が速く消失して十分な薬効が得られなくなることがある。 c 食品と医薬品の相互作用は、しばしば「飲み合わせ」と表現され、内服薬以外であれば、食品によって、医薬品の作用や代謝が影響を受ける可能性はない。 d 相互作用は、医薬品が吸収、分布又は排泄される過程で起こることはなく、医薬品が薬理作用をもたらす部位において起こるものである。
解答・解説を表示
解答
1
解説
相互作用は、体内動態的相互作用(消化管吸収の阻害、血漿タンパク結合の置換、肝代謝酵素の誘導・阻害、腎排泄の競合など)と、薬力学的相互作用(受容体での相加・相乗・拮抗作用)の双方により生じます。日常的なアルコール摂取や特定食品の摂取もこれらに大きく関与します。
解き方
- 記述a:食品中の成分と医薬品成分の重複による過量摂取のリスクを確認し、正しいと判断します。
- 記述b:常習的飲酒による肝代謝酵素の誘導と、アセトアミノフェン等の薬効減弱・毒性代謝物生成を確認し、正しいと判断します。
- 記述c:内服薬以外の剤形と食品との相互作用の有無を検討し、外用薬でも生じ得るため誤りと判断します。
- 記述d:相互作用の発生機序(動態学的過程と作用部位の両方)を検討し、吸収・分布・排泄過程でも生じるため誤りと判断します。
- 正しい記述の組合せ(a, b)より1を選択します。
- 選択肢 1正解
- 記述aおよび記述bがともに正しく、適切な組合せです。
- 選択肢 2不正解
- 記述cが含まれるため不適です。内服薬に限らず外用薬等であっても食品による影響を受ける場合があります。
- 選択肢 3不正解
- 記述dが含まれるため不適です。相互作用は作用部位だけでなく吸収・分布・代謝・排泄の過程でも起こります。
- 選択肢 4不正解
- 記述cが含まれるため不適です。食品と医薬品の相互作用は経口剤以外でも考慮が必要です。
- 選択肢 5不正解
- 記述cおよびdが含まれるため不適です。相互作用は体内動態のあらゆる段階で発現します。
覚えるポイント
- 慢性的飲酒者では肝代謝酵素が誘導されアセトアミノフェンの代謝が亢進・薬効低下や肝毒性が懸念される
- 相互作用は作用部位(薬力学的)だけでなく吸収・分布・代謝・排泄(体内動態的)でも起きる
間違えやすいところ
- 「相互作用は作用する受容体部位だけで起こる」という誤認
- 「内服薬以外なら飲み合わせの影響はない」という誤認
出題の前提:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(他の医薬品や食品との相互作用)
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.5 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
小児等への医薬品の使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児等の年齢区分 / 小児の服薬時の注意 / 医薬品の家庭内保管
小児等への医薬品の使用に関する記述のうち、正しいものの組合せを1つ選びなさい。 a 家庭内の医薬品の保管場所については、いつでも取り出せるよう、小児が容易に手に取れる場所や、小児の目につく場所とすることが適切である。 b 医薬品の使用上の注意において、おおよその目安として、乳児は1歳未満、幼児は5歳未満、小児は15歳未満との年齢区分が用いられている。 c 乳児向けの用法用量が設定されている一般用医薬品であっても、乳児は基本的に医師の診療を受けることを優先し、一般用医薬品による対処は最小限(夜間等、医師の診療を受けることが困難な場合)にとどめるのが望ましい。 d 医薬品が喉につかえると、大事に至らなくても咳き込んで吐き出し苦しむことになり、その体験から乳幼児に医薬品の服用に対する拒否意識を生じさせることがある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
小児は器官の機能が未発達であり、医薬品による影響を受けやすいため、年齢区分や誤飲防止・安全な服用に関する明確な基準と配慮が求められます。
解き方
- 各記述の正誤を判定する。aは誤飲防止の観点から誤り、bは幼児の年齢区分(7歳未満)の誤りである。
- cとdは小児に対する適切な対応・配慮として正しいため、正しい組合せである「c、d」を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述a及び記述bはいずれも誤った記述を含んでいるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤った内容を含んでいるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤った内容を含んでいるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが誤った内容を含んでいるため誤りです。
- 選択肢 5正解
- 記述c、記述dともに正しい記述であり、正しい組合せです。
覚えるポイント
- 医薬品の使用上の注意における年齢区分は、新生児(生後4週未満)、乳児(1歳未満)、幼児(7歳未満)、小児(15歳未満)です。
間違えやすいところ
- 幼児の区分を「5歳未満」や「6歳未満」と誤認しやすいので「7歳未満」と正確に覚えます。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」小児等への配慮
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.6 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
高齢者への医薬品の使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 高齢者の定義 / 生理機能の個人差 / 情報提供時の配慮
高齢者への医薬品の使用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 生理機能の衰えの度合いは個人差が小さいので、年齢から副作用のリスク増大の程度を判断できる。 b 高齢者によくみられる傾向として、医薬品の説明を理解するのに時間がかかる場合や、細かい文字が見えづらく、添付文書や製品表示の記載を読み取るのが難しい場合等があり、情報提供や相談対応において、特段の配慮が必要となる。 c 高齢者では、手先の衰えのため医薬品を容器や包装から取り出すことが難しい場合や、医薬品の取り違えや飲み忘れを起こしやすいなどの傾向もあり、家族や周囲の人(介護関係者等)の理解や協力も含めて、医薬品の安全使用の観点からの配慮が重要となることがある。 d 医薬品の使用上の注意においては、おおよその目安として75歳以上を「高齢者」としている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
高齢者は肝機能や腎機能などの生理機能の低下により医薬品の作用が現れやすく、個人差も大きいため画一的な判断を避ける必要があります。
解き方
- 記述aは生理機能の衰えの個人差が「大きい」ため誤りと判定する。
- 記述bとcは高齢者の特性に応じた適切な配慮であり正と判定する。
- 記述dの目安となる年齢は「65歳以上」であるため誤りと判定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述dが「正」となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが「正」、記述bが「誤」となっているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤で正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが「正」、記述cが「誤」となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述a・dが「正」、記述b・cが「誤」となっているため誤りです。
覚えるポイント
- 医薬品の使用上の注意において「高齢者」とは、おおよその目安として65歳以上を指します。
間違えやすいところ
- 医療保険制度の後期高齢者(75歳以上)の基準と混同しないように注意が必要です。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」高齢者への配慮
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.6 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
妊婦・授乳婦への医薬品の使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 血液-胎盤関門 / 便秘薬の影響 / ビタミンAの過剰摂取 / 母乳移行
妊婦又は妊娠していると思われる女性及び母乳を与える女性(授乳婦)への医薬品の使用等に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 胎盤には、胎児の血液と母体の血液とが混ざりあう仕組み(血液-胎盤関門)がある。 b 便秘薬には、配合成分やその用量によっては流産や早産を誘発するおそれがあるものがある。 c 妊娠前後の一定期間に、通常の用量を超えてビタミンA含有製剤を摂取すると、胎児に先天異常を起こす危険性が高まるとされている。 d 医薬品の種類によっては、授乳婦が使用した医薬品の成分の一部が乳汁中に移行することが知られている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
母体と胎児の血液循環は分離されており、胎盤を介して物質交換が行われますが、薬物の移行による胎児への影響や乳汁移行を常に考慮する必要があります。
解き方
- 記述aは母体と胎児の血液が混ざりあうとしているため誤りと判定する。
- 記述b、c、dはそれぞれ手引きの記載通りの内容であり、いずれも正と判定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが「正」、記述cが「誤」となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述b及び記述cが「誤」となっているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正で正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- 記述c及び記述dが「誤」となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが「正」、記述b・dが「誤」となっているため誤りです。
覚えるポイント
- 血液-胎盤関門があっても母体と胎児の血液が直接混ざりあうわけではなく、またすべての薬物の通過を防げるわけではありません。
間違えやすいところ
- 胎盤関門によって母体と胎児の血流が混ざりあうと誤解しないよう注意します。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」妊婦又は妊娠していると思われる女性、授乳婦への配慮
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.7 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
妊婦への医薬品の使用と相談対応
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 睡眠改善薬の妊婦禁忌 / プライバシーへの配慮 / 一般用医薬品の添付文書記載
妊婦又は妊娠していると思われる女性への医薬品の使用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 妊婦が妊娠に伴う不眠症状がある場合、ジフェンヒドラミン塩酸塩を主薬とする催眠鎮静薬(睡眠改善薬)を使用することが推奨される。 b 妊娠の有無やその可能性については、購入者側にとって他人に知られたくない場合もあることから、一般用医薬品の販売等において専門家が情報提供や相談対応を行う際には、十分配慮することが必要である。 c 一般用医薬品において、多くの場合、妊婦が使用した場合における安全性に関する評価が困難であるため、妊婦の使用については「相談すること」としているものが多い。
解答・解説を表示
解答
4
解説
一般用医薬品の多くは妊婦を対象とした臨床試験が行われないため安全性評価が難しく、催眠鎮静薬のように使用を避けるべき医薬品が存在します。
解き方
- 記述aはジフェンヒドラミン塩酸塩等の催眠鎮静薬は妊婦に使用を避けるべき禁忌事項であり、推奨されるわけではないため誤りと判定する。
- 記述bおよびcは適切な配慮事項および実務の現状を示しており正と判定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが「正」、記述b・cが「誤」となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述cが「誤」となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが「誤」となっているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが正で正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが「正」、記述cが「誤」となっているため誤りです。
覚えるポイント
- ジフェンヒドラミン塩酸塩を含む睡眠改善薬は、妊婦又は妊娠していると思われる人では「してはいけないこと(使用しないこと)」とされています。
間違えやすいところ
- 一時的な不眠であっても、妊婦への睡眠改善薬の使用は推奨されず、医師の受診を促すべき点に注意します。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」妊婦又は妊娠していると思われる女性への配慮
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.7 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
プラセボ効果
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · プラセボ効果の定義 / プラセボ効果の要因 / 客観的変化と主観的変化 / プラセボへの対応
プラセボ効果に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを1つ選びなさい。 a 医薬品を使用したとき、結果的又は偶発的に薬理作用によらない作用を生じることをプラセボ効果という。 b プラセボ効果は、医薬品を使用したこと自体による楽観的な結果への期待(暗示効果)や、条件付けによる生体反応、時間経過による自然発生的な変化(自然緩解など)等が関与して生じると考えられている。 c 一般用医薬品の使用によってもたらされる望ましい反応や変化がプラセボ効果と思われるときは、それを期待して使用を継続するべきである。 d プラセボ効果は、客観的に測定が可能な変化として現れることはなく、主観的な変化だけが現れる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
プラセボ効果は心理的要因や自然緩解などにより生じる薬理作用以外の反応であり、主観的変化だけでなく血圧変動等の客観的変化として現れることもあります。
解き方
- 記述aとbはプラセボ効果の定義および発現要因として正しく合致している。
- 記述cはプラセボ効果を期待して漫然と使用を継続すべきではないため誤り。
- 記述dは客観的に測定可能な変化としても現れることがあるため誤り。
- 選択肢 1正解
- 記述a、記述bともに正しく、適切な組合せです。
- 選択肢 2不正解
- 記述cが誤った内容を含んでいるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述dが誤った内容を含んでいるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述cが誤った内容を含んでいるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述dが誤った内容を含んでいるため誤りです。
覚えるポイント
- プラセボ効果によって望ましい効果が得られたとしても、それを期待して医薬品を継続使用すべきではありません。
間違えやすいところ
- プラセボ効果は「主観的変化のみ」と決めつけず、客観的測定値(血圧や脈拍など)にも現れることがある点を見落とさないようにします。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」プラセボ効果
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.8 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品の品質
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 経時変化による品質劣化 / 使用期限の定義 / 保管環境
医薬品の品質に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 医薬品は、適切な保管・陳列がなされれば、経時変化による品質の劣化は起こらない。 b 一般用医薬品は、購入後、すぐに使用されるとは限らず、家庭における常備薬として購入されることも多いことから、外箱等に記載されている使用期限から十分な余裕をもって販売等がなされることも重要である。 c 医薬品の外箱等に表示されている「使用期限」は、未開封状態で保管された場合に品質が保持される期限である。 d 医薬品が保管・陳列される場所については、清潔性が保たれるとともに、その品質が十分保持される環境となるよう(高温、多湿、直射日光等の下に置かれることのないよう)留意する必要がある。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品は化学物質であるため適切な環境で保管しても時間経過に伴う劣化を完全に防ぐことはできず、未開封状態を前提とした使用期限が設定されています。
解き方
- 記述aは適切に保管・陳列されても経時変化による品質の劣化は避けられないため誤りと判定する。
- 記述b、c、dはそれぞれ使用期限および保管環境に関する正しい内容であり正と判定する。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正で正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが「正」、記述cが「誤」となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述c及び記述dが「誤」となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述b及び記述cが「誤」となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが「正」、記述b・dが「誤」となっているため誤りです。
覚えるポイント
- 医薬品の外箱に記載されている使用期限は、「未開封状態で適切な条件下で保管された場合」の品質保証期間です。
間違えやすいところ
- 適切に保管していれば半永久的に劣化しないと誤解しないよう注意します。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」医薬品の品質と保管
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.8 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
一般用医薬品で対処可能な症状等の範囲
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 重篤な症状への対処 / 受診勧奨の基準 / 対処可能範囲の個人差
一般用医薬品で対処可能な症状等の範囲に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 症状が重いとき(例えば、高熱や激しい腹痛がある場合、患部が広範囲である場合等)には、まず、一般用医薬品を使用することが適切な対処である。 b 一般用医薬品を一定期間使用しても症状の改善がみられないときには、医療機関を受診して医師の診療を受ける必要がある。 c 一般用医薬品で対処可能な範囲は、医薬品を使用する人によって変わるものではない。
解答・解説を表示
解答
4
解説
一般用医薬品は軽度な症状の緩和などを目的としており、重篤な症状や原因不明の症状、改善が見られない場合は速やかな受診勧奨が必要です。また対処可能範囲は患者の状態によって異なります。
解き方
- 記述aは重篤な症状に対してまず一般用医薬品で対処することは不適切(受診勧奨が先決)であるため誤りと判定する。
- 記述bは一定期間使用しても改善しない場合の受診勧奨として正と判定する。
- 記述cは使用する人の年齢や基礎疾患等によって対処可能な範囲が異なるため誤りと判定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述a及び記述cが「正」となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述cが「正」となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが「誤」、記述cが「正」となっているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが誤で正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが「正」、記述bが「誤」となっているため誤りです。
覚えるポイント
- 一般用医薬品で対処可能な範囲は、乳幼児・高齢者・妊婦や基礎疾患の有無など、使用する人によって変わります。
間違えやすいところ
- 「一般用医薬品で対処できる症状の範囲は誰でも同一である」と思い込まないように注意します。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」一般用医薬品で対処可能な症状等の範囲
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.9 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
コミュニケーション及び情報提供
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · セルフメディケーション支援 / 使用者の特定 / 情報提供時の表現方法
一般用医薬品の販売時におけるコミュニケーション及び情報提供に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 医薬品の販売に従事する専門家は、生活者のセルフメディケーションに対して支援していくという姿勢で臨むことが基本である。 b 医薬品の販売に従事する専門家は、購入者等が、自分自身や家族の健康に対する責任感を持ち、適切な医薬品を選択して、適正に使用するよう、働きかけていくことが重要である。 c 一般用医薬品の場合、必ずしも情報提供を受けた当人が医薬品を使用するとは限らないことを踏まえ、販売時のコミュニケーションを考える必要がある。 d 医薬品の情報提供は、使用する人に誤認が生じないよう正確な専門用語を用い、相手によって表現を変えることのないよう注意して行う。
解答・解説を表示
解答
2
解説
登録販売者等の専門家はセルフメディケーションを支援し、購入者の理解度や状況に応じた平易で分かりやすい表現を用いて情報提供を行う必要があります。
解き方
- 記述a、b、cは手引きに示された専門家の基本姿勢や実務上の留意点として正と判定する。
- 記述dは画一的に専門用語を使うのではなく、相手に応じて理解しやすい平易な表現を用いるべきであるため誤りと判定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが「誤」、記述dが「正」となっているため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤で正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- 記述a及び記述bが「誤」となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述a及び記述cが「誤」となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述b・cが「誤」、記述dが「正」となっているため誤りです。
覚えるポイント
- 情報提供を行う際は、相手の知識レベルや状況に合わせて分かりやすい表現を選び、専門用語をそのまま用いることは避けます。
間違えやすいところ
- 「正確さを期すために常に専門用語で画一的に説明する」のが適切であると誤解しやすい点に注意します。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」適切な情報提供とコミュニケーション
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.9 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
一般用医薬品販売時のコミュニケーションと情報提供
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 情報提供 / コミュニケーション / 購入動機の確認
一般用医薬品の販売時におけるコミュニケーション及び情報提供に関する記述a~cの正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 購入者等が一般用医薬品を使用する状況は随時変化する可能性があるため、販売数量は一時期に使用する必要量とする等、販売時のコミュニケーションの機会が継続的に確保されるよう配慮することも重要である。 b 購入者側に情報提供を受けようとする意識が乏しい場合であっても、購入者側から医薬品の使用状況に係る情報をできる限り引き出し、可能な情報提供を行っていくためのコミュニケーション技術を身につけるべきである。 c 「何のためにその医薬品を購入しようとしているか(購入者側のニーズ、購入の動機)」は、一般用医薬品の販売等に従事する専門家が購入者から確認しておきたい基本的ポイントのひとつである。
解答・解説を表示
解答
1
解説
登録販売者は単に医薬品を渡すだけでなく、購入者の背景や使用状況を聴き取り、適正使用に必要な情報を適切に提供する責任があります。
解き方
- 記述aについて、漫然とした連用を防ぎ定期的に状態を確認するため、販売数量を一時期の必要量にとどめる配慮は適切であると判断します。
- 記述bについて、購入者の情報提供に対する受動性にかかわらず、専門家側から必要な情報を引き出す技能が求められるため適切と判断します。
- 記述cについて、購入動機や誰がどのような症状で使うかを確認することは情報提供の基本事項であるため適切と判断します。
- 選択肢 1正解
- a、b、cのすべての記述が正しいため、この組合せが正解です。
- 選択肢 2不正解
- bの記述を「誤」としているため誤りです。相手の意識が乏しくても情報を引き出す技術が求められます。
- 選択肢 3不正解
- aおよびcを「誤」としているため誤りです。両者とも適切な対応の記述です。
- 選択肢 4不正解
- すべての記述を「誤」としているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cの記述を「誤」としているため誤りです。購入動機の確認は必須のポイントです。
覚えるポイント
- 販売数量は一時期の必要量にとどめ、継続的な対話機会を確保する。
間違えやすいところ
- 購入者が説明を嫌がる場合に専門家が介入を完全に放棄してよいと誤認しないように注意する。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂)第1章「医薬品の適正使用等」
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.10 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
サリドマイドおよびサリドマイド訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害 / サリドマイド / 光学異性体 / 副作用情報収集
サリドマイド及びサリドマイド訴訟に関する記述a~dの正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a サリドマイド訴訟は、催眠鎮静剤等として販売されたサリドマイド製剤を妊娠している女性が使用したことにより、出生児に四肢欠損、耳の障害等の先天異常(サリドマイド胎芽症)が発生したことに対する損害賠償訴訟である。 b サリドマイド訴訟は、1963年6月に製薬企業を被告として、さらに翌年12月には国及び製薬企業を被告として提訴され、1974年10月に和解が成立した。 c サリドマイドの光学異性体のうち、R体のサリドマイドを分離して製剤化することで催奇形性を避けることができる。 d サリドマイドによる薬害事件は、我が国のみならず世界的にも問題となったため、WHO加盟国を中心に市販後の副作用情報の収集の重要性が改めて認識され、各国における副作用情報の収集体制の整備が図られることとなった。
解答・解説を表示
解答
2
解説
サリドマイドの催奇形性はS体によるものとされますが、生体内でR体とS体が相互に変換するため、R体のみを単離して使用しても催奇形性を回避することはできません。
解き方
- 記述aについて、催眠鎮静薬や胃腸薬として販売されたサリドマイドによる胎芽症(四肢欠損等)をめぐる訴訟であるため「正」と判定します。
- 記述bについて、1963年の提訴から1974年の和解成立という年号の経緯は合致しており「正」と判定します。
- 記述cについて、体内で光学異性体同士が相互変換(ラセミ化)するため、R体のみを投与しても催奇形性は避けられず「誤」と判定します。
- 記述dについて、サリドマイド薬害を契機にWHOを中心に副作用情報収集体制の整備が進められたため「正」と判定します。
- 選択肢 1不正解
- bを誤、cを正、dを誤としており誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- aを誤、cを正としているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- a、b、dが正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cを正、dを誤としているため誤りです。
覚えるポイント
- サリドマイドのR体とS体は生体内で相互変換するため、光学異性体を分離しても催奇形性は回避できない。
間違えやすいところ
- R体に鎮静作用、S体に催奇形性があるという事実から、R体単離で安全に使用できると錯覚しやすい。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂)第1章「薬害の歴史」
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.11 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
HIV訴訟の概要と薬害再発防止策
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害 / HIV訴訟 / 血液製剤 / 恒久対策
HIV訴訟に関する記述a~dのうち、正しいものの組合せを1つ選びなさい。 a HIV訴訟は、血友病患者が、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が混入した原料血漿から製造された免疫グロブリン製剤の投与を受けたことにより、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。 b HIV訴訟を契機として、医薬品の副作用による健康被害の迅速な救済を図るため、医薬品副作用被害救済制度が創設された。 c HIV訴訟の和解を踏まえ、国は、HIV感染者に対する恒久対策として、エイズ治療研究開発センター及び拠点病院の整備や治療薬の早期提供等の様々な取り組みを推進してきている。 d HIV訴訟を契機に、血液製剤の安全確保対策として検査や献血時の問診の充実が図られた。
解答・解説を表示
解答
5
解説
HIV訴訟は非加熱血液凝固因子製剤によって生じた薬害であり、医薬品副作用被害救済制度の創設契機となったのはスモン訴訟(キノホルム製剤)です。
解き方
- 記述aについて、原因となったのは「免疫グロブリン製剤」ではなく「血液凝固因子製剤」であるため誤りと判断します。
- 記述bについて、医薬品副作用被害救済制度の創設(1979年)契機はスモン事件であるため誤りと判断します。
- 記述cについて、拠点病院整備や治療薬の早期提供等の恒久対策が実施されており正しいと判断します。
- 記述dについて、血液製剤の安全確保のために問診や検査体制の充実が図られたため正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aおよびbはともに誤りの記述です。
- 選択肢 2不正解
- aは免疫グロブリン製剤ではなく血液凝固因子製剤であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- bは医薬品副作用被害救済制度の契機がスモンであるため誤りです。
- 選択肢 5正解
- cとdの記述がともに正しいため、この組合せが正解です。
覚えるポイント
- HIV訴訟の原因医薬品は「非加熱血液凝固因子製剤」、医薬品副作用被害救済制度創設の契機は「スモン」。
間違えやすいところ
- 血液製剤関連の記述で免疫グロブリン製剤と血液凝固因子製剤を混同しないようにする。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂)第1章「薬害の歴史」
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.12 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)及びCJD訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害 / CJD訴訟 / プリオン / ヒト乾燥硬膜
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)及びCJD訴訟に関する記述a~cの正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a CJDは、認知症に類似した症状が現れ、死に至る重篤な神経難病である。 b CJD訴訟は、脳外科手術等に用いられていたウシ乾燥硬膜を介してCJDに罹患したことに対する損害賠償訴訟である。 c CJDは、ウイルスの一種であるプリオンが脳の組織に感染することによって発症する。
解答・解説を表示
解答
3
解説
CJDの病因物質であるプリオンはウイルスではなく「タンパク質の一種」であり、CJD訴訟で問題となった医療材料は「ヒト乾燥硬膜」です。
解き方
- 記述aについて、CJDは認知症様症状を呈し死に至る重篤な神経難病であるため「正」と判定します。
- 記述bについて、脳外科手術等で用いられたのは「ヒト乾燥硬膜」であり、ウシ乾燥硬膜ではないため「誤」と判定します。
- 記述cについて、プリオンはウイルスではなく異常化した「タンパク質」であるため「誤」と判定します。
- 選択肢 1不正解
- bおよびcが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- cが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが誤であり、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- aが正、bが誤であるため不正解です。
- 選択肢 5不正解
- aが正、cが誤であるため不正解です。
覚えるポイント
- CJDの原因物質は「タンパク質の一種(プリオン)」、原因となった移植材料は「ヒト乾燥硬膜」。
間違えやすいところ
- プリオンをウイルスや細菌などの微生物と混同しないよう注意する。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂)第1章「薬害の歴史」
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.12 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
消化器系の構造と働き(肝臓・胆汁・膵臓・胃液)
人体の働きと医薬品 · 胆汁酸塩 / 膵臓 / ペプシノーゲン / 肝臓の解剖学的配置
消化器系に関する記述a~dの正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 胆汁に含まれる胆汁酸塩(コール酸、デオキシコール酸等の塩類)は、脂質の消化を容易にし、また、脂溶性ビタミンの吸収を助ける。 b 膵臓は、消化腺であるとともに、血糖値を調節するホルモン(インスリン及びグルカゴン)等を血液中に分泌する内分泌腺でもある。 c ペプシノーゲンは、胃酸によって主に脂質を消化する酵素であるペプシンとなり、胃酸とともに胃液として働く。 d 肝臓は、横隔膜の直上に位置し、胆汁を産生する。
解答・解説を表示
解答
2
解説
ペプシンは胃酸環境下でタンパク質をペプトンに分解する酵素です。また、肝臓は腹腔内の右上部、横隔膜の「直下」に位置しています。
解き方
- 記述aについて、胆汁酸塩は脂質の乳化や脂溶性ビタミンの吸収を助けるため「正」と判定します。
- 記述bについて、膵臓は膵液を分泌する消化腺(外分泌)とホルモンを分泌する内分泌腺を兼ねるため「正」と判定します。
- 記述cについて、ペプシンが消化するのは脂質ではなく「タンパク質」であるため「誤」と判定します。
- 記述dについて、肝臓は横隔膜の「直上(胸腔側)」ではなく「直下(腹腔側)」にあるため「誤」と判定します。
- 選択肢 1不正解
- cおよびdが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤であり、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- bは正、dは誤であるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- aは正、dは誤であるため不正解です。
- 選択肢 5不正解
- aおよびbが正、cが誤であるため不正解です。
覚えるポイント
- ペプシンはタンパク質消化酵素。肝臓の位置は横隔膜の「直下」。
間違えやすいところ
- 横隔膜の直上(心臓や肺がある胸腔)と直下(肝臓などがある腹腔)を取り違えないように注意する。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂)第2章「消化器系」
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.13 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
大腸の構造、機能及び腸内細菌
人体の働きと医薬品 · 大腸の解剖 / 腸内細菌 / 糞便の成分 / ビタミンK
大腸に関する記述a~dのうち、正しいものの組合せを1つ選びなさい。 a 大腸は、盲腸、虫垂、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸からなる管状の臓器で、内壁粘膜に絨毛がある。 b 大腸内には腸内細菌が多く存在し、腸管内の食物繊維(難消化性多糖類)を発酵分解する。 c 通常、糞便の成分の大半は食物の残滓で、そのほか、はがれ落ちた腸壁上皮細胞の残骸(15~20%)や腸内細菌の死骸(10~15%)が含まれ、水分は約5%に過ぎない。 d 大腸の腸内細菌は、血液凝固や骨へのカルシウム定着に必要なビタミンKを産生している。
解答・解説を表示
解答
4
解説
大腸の粘膜には小腸のような絨毛は存在しません。また、通常排出される糞便の成分の大半(約60~70%)は水分です。
解き方
- 記述aについて、絨毛が存在するのは小腸であり、大腸粘膜には絨毛がないため誤りと判断します。
- 記述bについて、大腸内の腸内細菌が食物繊維を発酵分解してエネルギー源などを産生するため正しいと判断します。
- 記述cについて、糞便成分の約60~70%は水分であり、「水分は約5%に過ぎない」とする記述は誤りと判断します。
- 記述dについて、腸内細菌はビタミンKやビタミンB群などを産生して人体に供給しているため正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aは大腸粘膜に絨毛がないため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aおよびcがともに誤りの記述です。
- 選択肢 3不正解
- cは糞便の大部分が水分(約60~70%)であるため誤りです。
- 選択肢 4正解
- bとdの記述がともに正しいため、この組合せが正解です。
- 選択肢 5不正解
- cが誤りの記述であるため不正解です。
覚えるポイント
- 大腸の内壁粘膜には絨毛がない。糞便成分の約60~70%は水分である。
間違えやすいところ
- 小腸粘膜の微絨毛・絨毛と大腸粘膜の構造の違いを混同しやすい。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂)第2章「消化器系」
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.13 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
呼吸器系(喉頭・気管・気管支・肺胞・呼吸運動)
人体の働きと医薬品 · 喉頭 / 声帯 / 気管と気管支 / 肺胞ガス交換 / 呼吸筋
呼吸器系に関する記述a~dのうち、正しいものの組合せを1つ選びなさい。 a 喉頭は、発声器としての役割もあり、呼気で喉頭上部にある声帯を振動させて声が発せられる。 b 喉頭から肺へ向かう気道が左右の肺へ分岐するまでの部分を気管支といい、そこから肺の中で複数に枝分かれする部分を気管という。 c 肺胞の壁を介して、心臓から送られてくる血液から二酸化炭素が肺胞気中に拡散し、代わりに酸素が血液中の赤血球に取り込まれるガス交換が行われる。 d 肺自体に肺を動かす筋組織があるため、自力で膨らんだり縮んだりすることによって、拡張・収縮して呼吸運動が行われている。
解答・解説を表示
解答
2
解説
気道は喉頭から左右分岐部までが「気管」、そこから枝分かれする部分が「気管支」です。肺自体には筋組織がなく、呼吸運動は横隔膜や肋間筋などの働きで行われます。
解き方
- 記述aについて、喉頭には声帯があり呼気により振動して発声するため正しいと判断します。
- 記述bについて、左右分岐前が「気管」、肺内で枝分かれする部分が「気管支」であり、用語の対応が逆であるため誤りと判断します。
- 記述cについて、肺胞壁を挟んで酸素の取込みと二酸化炭素の排出(ガス交換)が行われるため正しいと判断します。
- 記述dについて、肺自体には筋肉がなく自力で膨張・収縮できないため誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- bは気管と気管支の説明が入れ替わっているため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aとcの記述がともに正しいため、この組合せが正解です。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- bおよびdがともに誤りの記述です。
- 選択肢 5不正解
- dは肺自体に筋肉がないため誤りです。
覚えるポイント
- 肺自体には筋肉がないため自力で動けない。呼吸は横隔膜や肋間筋の収縮弛緩による。
間違えやすいところ
- 「気管」と「気管支」の部位・順序を取り違えないように注意する。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂)第2章「呼吸器系」
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.14 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
循環器系(心臓・血管・白血球・リンパ節)
人体の働きと医薬品 · 心房と心室 / 動脈と静脈の構造 / 単球とマクロファージ / リンパ節
循環器系に関する記述a~dのうち、正しいものの組合せを1つ選びなさい。 a 心臓の内部は上部左右の心房、下部左右の心室の4つの空洞に分かれており、心室で血液を集めて心房に送り、心房から血液を拍出する。 b 静脈にかかる圧力は比較的高いため、血管壁は動脈よりも厚い。 c 単球は、血管壁を通り抜けて組織の中に入り込むことができ、組織の中ではマクロファージ(貪食細胞)と呼ばれる。 d リンパ節の内部にはリンパ球やマクロファージ(貪食細胞)が密集していて、リンパ液で運ばれてきた細菌やウイルス等は、ここで免疫反応によって排除される。
解答・解説を表示
解答
5
解説
心臓では心房が血液を受け入れて心室へ送り、心室から全身や肺へ拍出します。高い血圧に耐えるため動脈壁は厚く弾力性があり、静脈壁は薄くなっています。
解き方
- 記述aについて、心房が血液を集めて心室に送り、心室から拍出するため、記述の説明が逆であり誤りと判断します。
- 記述bについて、高圧の血液が流れる動脈のほうが壁が厚く、静脈の壁は薄いため誤りと判断します。
- 記述cについて、白血球の一種である単球は血管外へ遊走してマクロファージとなり貪食能を発揮するため正しいと判断します。
- 記述dについて、リンパ節にはリンパ球やマクロファージが集まり病原体を濾過・排除するため正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aおよびbはともに誤りの記述です。
- 選択肢 2不正解
- aは心房と心室の役割が逆であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bは動脈と静脈の壁の厚さ・圧力関係が逆であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 5正解
- cとdの記述がともに正しいため、この組合せが正解です。
覚えるポイント
- 動脈壁は厚く、静脈壁は薄い。心房で受けて心室から拍出する。
間違えやすいところ
- 単球が組織へ移行してマクロファージになる過程やリンパ節の機能を正しく把握する。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂)第2章「循環器系」
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.14 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
泌尿器系の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 腎臓 / ネフロン / 副腎 / 前立腺
泌尿器系(腎臓、副腎、前立腺など)の構造及び機能に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
1
解説
腎臓は血液を濾過して老廃物を排泄し体内環境を一定に保つ器官です。副腎は皮質(ステロイドホルモン等)と髄質(カテコールアミン等)で分泌するホルモンが異なり、前立腺肥大などの解剖学的特徴も重要です。
解き方
- 尿細管の再吸収機能およびネフロンの構成要素(腎小体+尿細管)を確認する。
- 副腎皮質と副腎髄質から分泌されるホルモンの違いを区別して正誤を判定する。
- 選択肢 1正解
- 記述a、c、dが正しく、記述bが誤りであるため、正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- 記述bは副腎髄質の説明であるため誤りであり、記述cは正しい内容であるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aは正しく、記述bは誤りであり、記述dは正しいため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述a及びcはともに正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述c及びdはともに正しい記述であるため不適です。
答えの内訳
- a:正
- 尿細管では、原尿に含まれるブドウ糖やアミノ酸などの必要な栄養分、水、電解質が血液中へ再吸収されます。
- b:誤
- アドレナリンやノルアドレナリンを産生・分泌するのは副腎髄質であり、副腎皮質ではありません。
- c:正
- ネフロンは腎小体(糸球体とボーマン嚢)と尿細管から構成される腎臓の基本的な機能単位です。
- d:正
- 前立腺は男性のみにあり、尿道を取り囲むように位置するため、加齢に伴い肥大すると尿道を圧迫して排尿困難を引き起こすことがあります。
覚えるポイント
- 副腎皮質はコルチゾールやアルドステロン、副腎髄質はアドレナリンとノルアドレナリンを分泌します。
間違えやすいところ
- 副腎皮質と副腎髄質から分泌されるホルモンを取り違えやすいため注意が必要です。
出題の前提:手引き(人体)の泌尿器系(腎臓、副腎、前立腺の構造と働き)に基づく。
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.15 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
目の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 水晶体 / 眼瞼 / 結膜・強膜 / 涙器
目に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
3
解説
水晶体の厚み調節(ピント合わせ)は毛様体の働きにより、遠くを見るときは薄く(扁平)、近くを見るときは厚くなります。また、涙腺は血流から涙液を作ります。
解き方
- 水晶体のピント調節機構において近くを見るときと遠くを見るときの形状変化を確認する。
- 涙液がリンパ液由来ではなく血液由来である点と結膜・強膜充血の違いを照合する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは水晶体の厚みの変化に関する説明が逆であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りであるため不適です。
- 選択肢 3正解
- 記述b及びcが正しい記述であり、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- 記述dは涙液の原料が血液であるところをリンパ液としており誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述dが誤りであるため不適です。
答えの内訳
- a:誤
- 水晶体は、近くの物を見るときに毛様体の収縮により丸く厚みが増し、遠くを見るときに弛緩して扁平になります。記述は遠近の厚みの変化が逆です。
- b:正
- 眼瞼(まぶた)は皮下組織が緩んでいるため、浮腫(むくみ)など全身的な体調不良や薬の副作用の症状が現れやすい部位です。
- c:正
- 結膜は眼瞼の裏側まで覆っているため結膜充血では眼瞼裏側も赤くなりますが、強膜充血では眼瞼の裏側は赤くなりません。
- d:誤
- 涙腺は上眼瞼の裏側にある分泌腺ですが、涙液はリンパ液からではなく血液から産生されます。
覚えるポイント
- 近くを見るときは毛様筋が収縮して水晶体が厚くなり、遠くを見るときは弛緩して薄くなります。
間違えやすいところ
- 涙液の産生元を「リンパ液」とする引っ掛け記述によく注意してください。正しくは「血液」です。
出題の前提:手引き(人体)の感覚器系(目の構造と働き)に基づく。
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.15 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
鼻及び耳の構造と機能
人体の働きと医薬品 · キーゼルバッハ部位 / 副鼻腔 / 中耳 / 内耳
鼻及び耳に関する次の記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
4
解説
内耳には聴覚を担う蝸牛と、平衡感覚(傾きや加速度)を感知する前庭・半規管が存在し、いずれもリンパ液で満たされています。各受容器の役割を混同しないことが基本です。
解き方
- 鼻中隔前部(鼻出血部位)、副鼻腔の定義、中耳の構成要素をそれぞれ確認する。
- 内耳の蝸牛(聴覚)と前庭(平衡感覚)の役割対応をチェックして正誤を判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述dにおいて蝸牛と前庭の役割が入れ替わっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびcは正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bおよびcは正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 4正解
- 記述a、b、cが正しく、記述dが誤りであるため、正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aおよびbは正しい記述であるため不適です。
答えの内訳
- a:正
- 鼻中隔の前部(キーゼルバッハ部位)は毛細血管が豊富で粘膜が薄いため、外傷等により出血(鼻出血)を起こしやすい特徴があります。
- b:正
- 副鼻腔は、鼻腔に隣接する頭蓋骨内の空洞(前頭洞、上顎洞、篩骨洞、蝶形骨洞)の総称です。
- c:正
- 中耳は外耳と内耳をつなぐ部分であり、鼓膜、鼓室、耳小骨(ツチ骨・キヌタ骨・アブミ骨)、耳管から構成されます。
- d:誤
- 内耳において、蝸牛は聴覚器官であり、前庭(前庭および半規管)は平衡器官です。記述は器官と機能が逆になっています。
覚えるポイント
- 内耳の蝸牛は「音(聴覚)」を感じ、前庭・半規管は「からだの平衡感覚」を感知します。
間違えやすいところ
- 蝸牛を平衡器官、前庭を聴覚器官とする入れ替えの出題パターンが頻出です。
出題の前提:手引き(人体)の感覚器系(鼻および耳の構造と働き)に基づく。
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.16 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
外皮系の構造と機能
人体の働きと医薬品 · メラノサイト / 毛包・毛乳頭 / 立毛筋 / 汗腺(エクリン腺・アポクリン腺)
外皮系に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
3
解説
皮膚は表皮・真皮・皮下組織から成り、メラノサイトは表皮の基底層にあります。汗腺には全身に分布し体温調節を担うエクリン腺と、特定部位の毛根に開口するアポクリン腺があります。
解き方
- メラノサイトが存在する皮膚の層(表皮基底層)を確認し、皮下組織とする記述aを誤りと判定する。
- 毛乳頭および立毛筋の生理機能を検証し、汗腺(エクリン腺とアポクリン腺)の分布の違いを確認する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aはメラノサイトが皮下組織ではなく表皮の基底層にあるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述a及びdがともに誤りであるため不適です。
- 選択肢 3正解
- 記述b及びcが正しい記述であり、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- 記述dは全身に分布する汗腺をエクリン腺ではなくアポクリン腺としているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述dが誤りであるため不適です。
答えの内訳
- a:誤
- メラニン産生細胞(メラノサイト)は皮下組織ではなく、表皮の最下層である基底層に存在します。
- b:正
- 毛球の下端のへこみである毛乳頭には毛細血管が入り込んでおり、毛母細胞へ酸素や栄養分を供給しています。
- c:正
- 立毛筋は寒冷刺激や情動の変化によって自律神経を介して収縮し、毛穴が持ち上がって鳥肌が生じます。
- d:誤
- 手のひらを含めて全身に分布するのはエクリン腺です。アポクリン腺は腋窩や陰部などの特定部位の毛根に開口します。
覚えるポイント
- 全身に広く分布して体温調節を行うのは「エクリン腺」、脇の下などに限局するのは「アポクリン腺」です。
間違えやすいところ
- メラノサイトの所在を「皮下組織」や「真皮」とする出題に注意してください。正しくは「表皮の基底層」です。
出題の前提:手引き(人体)の外皮系の構造と機能に基づく。
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.16 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
骨格系及び筋組織の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 骨組織の構成成分 / 腱と筋組織の構造 / 平滑筋と心筋の特徴
骨格系及び筋組織に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 骨組織を構成する無機質(炭酸カルシウムやリン酸カルシウム等)は骨の強靭さを保つ役割をもち、有機質(タンパク質及び多糖体)は骨に硬さを与える役割をもつ。 b 筋組織は筋細胞と結合組織からできているのに対して、腱は結合組織のみでできている。 c 不随意筋である平滑筋と心筋には、筋線維に骨格筋のような横縞模様がない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
骨組織は無機質が骨に硬さを与え、有機質が強靭さ・弾力性を保ちます。また、心筋と平滑筋はともに自律神経に支配される不随意筋ですが、心筋には骨格筋と同様に横縞模様(横紋)が存在する横紋筋に分類されます。
解き方
- 記述aについて、カルシウム等の無機質が硬さを、コラーゲン等の有機質が柔軟性・強靭さを担うため記述が逆であると判断します。
- 記述bについて、筋組織は筋細胞と結合組織で構成され、腱は膠原線維からなる結合組織のみで構成される正しい記述と確認します。
- 記述cについて、心筋は不随意筋であるが横紋筋であり横縞模様を有するため、誤りであると判断します。
- 以上より、a誤、b正、c誤の組合せを選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが無機質と有機質の役割を逆にしており誤りで、記述bが正しいため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述bが正しく、記述cは心筋に横縞模様(横紋)が存在するため誤りであり不適です。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが誤であり、正しい組合せとなっています。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが無機質(硬さ)と有機質(強靭さ)の役割を逆にしており誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aおよび記述cがいずれも誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- 骨の無機質は硬さ、有機質(タンパク質等)は強靭さ・しなやかさを与える。
- 心筋は不随意筋であるが、平滑筋ではなく横紋筋である。
間違えやすいところ
- 不随意筋だからといって平滑筋と心筋を同一視し、心筋にも横縞模様がないと誤解しやすい点に注意します。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験問題(午前)問29、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.17 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
脳や神経系の働き
人体の働きと医薬品 · 血液脳関門 / 延髄の中枢機能 / 自律神経の神経伝達物質 / 交感神経とグリコーゲン分解
脳や神経系の働きに関する次の記述のうち、正しいものの組合せを1つ選べ。 a 脳の毛細血管が中枢神経の間質液環境を血液内の組成変動から保護するように働く機能を血液脳関門という。 b 脊髄には、心拍数を調節する心臓中枢、呼吸を調節する呼吸中枢がある。 c 交感神経の節後線維の末端から放出される神経伝達物質は、汗腺を支配する交感神経を除き、アセチルコリンである。 d 交感神経系の活動が活発になると、肝臓でのグリコーゲンの分解(ブドウ糖の放出)が促進される。
解答・解説を表示
解答
2
解説
中枢神経系では、血液脳関門が有害物質の侵入を防ぎ間質液環境を維持しています。脳幹の延髄には呼吸や循環(心拍数)を司る生命維持中枢が存在します。また自律神経において、交感神経節後線維の末端からは主にノルアドレナリンが放出され、エネルギー消費(グリコーゲン分解による血糖上昇など)を促進します。
解き方
- 記述aについて、血液脳関門(BBB)の正しい機能説明であることを確認します(正しい)。
- 記述bについて、心拍数や呼吸を調節する自律神経中枢があるのは脊髄ではなく「延髄」であるため誤りと判断します。
- 記述cについて、交感神経節後線維末端の神経伝達物質はノルアドレナリン(汗腺等を除く)であるため、アセチルコリンとする記述を誤りと判断します。
- 記述dについて、交感神経興奮時は肝臓のグリコーゲンが分解されてブドウ糖が血液中に放出されるため正しいと確認します。
- 正しい記述はaとdであり、選択肢2を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 記述bの心臓中枢・呼吸中枢は脊髄ではなく延髄に存在するため不適です。
- 選択肢 2正解
- 記述aおよび記述dがともに正しく、適切な組合せです。
- 選択肢 3不正解
- 記述b(延髄の誤り)および記述c(ノルアドレナリンの誤り)がともに誤っているため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述cが誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- 心臓中枢・呼吸中枢・嚥下中枢・嘔吐中枢は延髄に存在する。
- 交感神経の節後線維末端から放出される神経伝達物質はノルアドレナリン(汗腺支配を除く)。
間違えやすいところ
- 自律神経の節前線維(交感・副交感ともアセチルコリン)と節後線維(交感神経はノルアドレナリン、副交感神経はアセチルコリン)の伝達物質を混同しやすいです。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験問題(午前)問30、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.17 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品の有効成分の吸収
人体の働きと医薬品 · 皮膚からの吸収 / 点眼薬の全身作用 / 消化管吸収(受動拡散)
医薬品の有効成分の吸収に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 有効成分が皮膚から浸透して体内の組織で作用する医薬品の場合は、浸透する量は皮膚の状態、傷の有無やその程度による影響を受けない。 b 眼の粘膜に適用する点眼薬の有効成分は、鼻涙管を通って鼻粘膜から吸収されることがあるため、眼以外の部位に到達して副作用を起こすことがある。 c 一般に、消化管からの吸収は、医薬品成分の濃度の高い方から低い方へ受動的に拡散していく現象ではなく、消化管が積極的に医薬品成分を取り込む現象である。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品の吸収において、皮膚適用薬は角質層のバリア機能が障害(傷や湿疹等)されると透過量が増加します。点眼薬は鼻涙管を経て鼻粘膜から血中に移行することがあります。消化管吸収の大部分は、濃度の高い消化管内から低い血中へ移動する受動拡散によって行われます。
解き方
- 記述aについて、傷や荒れがある皮膚ではバリア機能が低下し吸収が増大するため、「影響を受けない」を誤りと判断します。
- 記述bについて、点眼薬成分が鼻涙管から鼻粘膜へ移行・吸収されて全身作用や副作用を起こすことがあるため、正しいと判断します。
- 記述cについて、一般的な消化管吸収は濃度の高い方から低い方への受動拡散であるため、「積極的に取り込む現象である」を誤りと判断します。
- a誤、b正、c誤の組合せを選択肢2と特定します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aおよび記述cが誤りであるため不適です。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが正、cが誤であり、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが正しく、記述cが誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aおよび記述cが誤りで、記述bが正しい組み合わせであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述bは点眼薬の全身作用・副作用に関する正しい記述であるため不適です。
覚えるポイント
- 消化管からの吸収は、主に濃度の高い方から低い方へ拡散する「受動拡散」による。
- 点眼後は目頭(鼻涙管の開口部付近)を軽く押さえて鼻粘膜からの全身吸収を防ぐ。
間違えやすいところ
- 局所に作用させる外用薬(点眼薬や貼付薬等)であっても、粘膜や傷口からの吸収により全身性の副作用を起こし得る点を見落としやすいです。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験問題(午前)問31、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.18 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
有効成分の代謝及び排泄
人体の働きと医薬品 · 代謝の定義と変化 / 血漿タンパク結合と腎濾過 / 呼気中排泄 / 腎機能低下と排泄速度
医薬品の有効成分の代謝及び排泄に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 代謝とは、物質が体内で化学的に変化することであり、その結果、作用を失ったり(不活性化)、作用が現れたり(代謝的活性化)、あるいは体外へ排泄されやすい水溶性の物質に変化したりする。 b 血漿タンパク質と結合して複合体を形成している有効成分は、排泄の過程において腎臓で濾過されないため、長く循環血液中に留まることになる。 c 医薬品の有効成分は未変化体のままで、あるいは代謝物として、体外に排出されるが、肺から呼気中に排出されることはない。 d 腎機能が低下した人では、正常の人よりも有効成分の尿中への排泄が速まるため、医薬品の効き目が十分に現れず、副作用も生じにくい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品は主に肝臓で代謝(不活性化や水溶性化等)され、腎臓から尿中へ排泄されます。血漿タンパク質と結合した薬物は腎小体(糸球体)を通過できず血中に長く留まります。排泄経路には呼気や汗、便等も含まれます。腎機能低下時には排泄が遅延し、血中濃度が持続・上昇するため副作用が現れやすくなります。
解き方
- 記述aについて、代謝により不活性化、活性化、水溶性物質への変換が起きるため正しいと判断します。
- 記述bについて、複合体を形成したタンパク結合型薬物は糸球体で濾過されず、循環血液中に長く留まるため正しいと確認します。
- 記述cについて、エタノールや精油成分等の揮発性物質は肺から呼気中に排出されることがあるため、「呼気中に排出されることはない」を誤りと判断します。
- 記述dについて、腎機能低下者では尿中排泄が遅延し、作用が増強・持続して副作用が生じやすくなるため、「排泄が速まる」「副作用も生じにくい」を誤りと判断します。
- 組合せとして、a正、b正、c誤、d誤となる1を選択します。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤であり、正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- 記述cは呼気中からも排出されることがあるため誤りであり、本選択肢は不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aおよび記述bが正しく、記述cが誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正しく、記述d(排泄遅延により副作用増大)が誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述bが正しく、記述cおよび記述dが誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- 血漿タンパク質と結合している薬物は糸球体で濾過されない。
- 腎機能低下時は排泄が遅延し、血中濃度が高くなって副作用のリスクが増大する。
間違えやすいところ
- 腎機能低下により薬の排泄が低下する(血中に残る)現象を、「排泄が早くなって効かない」と逆に考えてしまわないように注意します。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験問題(午前)問32、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.18 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
体内における医薬品の作用機序および血中濃度の推移
人体の働きと医薬品 · 血中濃度 / 受容体 / 最高血中濃度 / 治療域
医薬品の体内での働きに関する次の記述のうち、正しいものの組合せを選択しなさい。 a 医薬品を十分な間隔をあけずに追加摂取して血中濃度を高くしても、ある濃度以上になるとより強い薬効は得られなくなり、有害な作用(副作用や毒性)も現れにくくなる。 b 循環血液中に移行した有効成分は、血流によって全身の組織・器官へ運ばれて作用するが、多くの場合、標的となる細胞に存在する受容体、酵素、トランスポーターなどのタンパク質と結合し、その機能を変化させることで薬効や副作用を現す。 c 血中濃度はある時点でピーク(最高血中濃度)に達し、その後は低下していくが、これは吸収・分布の速度が代謝・排泄の速度を上回るためである。 d 全身作用を目的とする医薬品の多くは、使用後の一定期間、その有効成分の血中濃度が治療域に維持されるよう、使用量及び使用間隔が定められている。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品の有効成分は生体内の受容体等の標的タンパク質に結合して作用を示します。血中濃度が一定以上になると薬効は頭打ちになりますが、有害な作用(副作用や毒性)は現れやすくなります。血中濃度が最高血中濃度に達した後に低下していくのは、代謝・排泄の速度が吸収・分布の速度を上回るためです。
解き方
- 記述aを検証する:血中濃度が高くなりすぎると副作用や毒性が現れやすくなるため誤り。
- 記述bを検証する:薬効や副作用の発現機序として正確な記述であり正しい。
- 記述cを検証する:最高血中濃度以降の血中濃度の低下は、代謝・排泄の速度が吸収・分布の速度を上回るためであり、記述の主客が逆転しているため誤り。
- 記述dを検証する:全身作用を目的とする医薬品は治療域を維持するために用法用量が決められており正しい。
- 正しい記述の組合せである(b、d)に対応する選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りであるため不正解です。血中濃度が高くなると有害な作用は現れやすくなります。
- 選択肢 2不正解
- 記述a及び記述cがいずれも誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- 記述cが誤りであるため不正解です。最高血中濃度到達後は代謝・排泄速度が吸収・分布速度を上回ります。
- 選択肢 4正解
- 記述b及び記述dがともに正しい内容であるため、これが正解の選択肢となります。
- 選択肢 5不正解
- 記述cが誤りであるため不正解です。最高血中濃度以降は代謝・排泄が優位となります。
覚えるポイント
- 最高血中濃度以降は「代謝・排泄速度 > 吸収・分布速度」となって血中濃度が低下する。
間違えやすいところ
- 血中濃度が限界を超えた場合に「副作用も頭打ちになる」と誤認しないようにする。有害作用は増大する。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験(神奈川県)午前・問33問題文および解答基準に基づく。
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.19 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品の剤形(カプセル剤・軟膏・クリーム・貼付剤・外用液剤)の特徴
人体の働きと医薬品 · カプセル剤 / 軟膏剤 / クリーム剤 / 貼付剤 / 外用液剤
医薬品の剤形及び適切な使用方法に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを選択しなさい。 a ゼラチンに対してアレルギーを持つ人がいるため、カプセル剤のカプセルの原材料としてゼラチンが使用されることはない。 b 軟膏剤とクリーム剤は、有効成分が適用部位に留まりやすいという特徴があり、一般的には、適用する部位の状態に応じて、適用部位を水から遮断したい場合にはクリーム剤を用い、患部を水で洗い流したい場合には軟膏剤を用いることが多い。 c 貼付剤は、皮膚に貼り付けて用いる剤形であり、薬効の持続が期待できる反面、適用部位にかぶれなどを起こす場合もある。 d 外用液剤は、軟膏剤やクリーム剤に比べて、患部が乾きやすいという特徴がある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
カプセルの原材料にはゼラチンが広く使われており、ゼラチンアレルギーがある人では注意が必要です。油脂性の軟膏剤は患部を水から遮断したい場合に適し、乳剤性のクリーム剤は水で洗い流しやすい特徴を持ちます。貼付剤は局所作用の持続性がある反面かぶれのリスクがあり、外用液剤は乾きやすい特徴を持ちます。
解き方
- 記述aを検証する:カプセルの主原料としてゼラチンが広く用いられているため誤り。
- 記述bを検証する:水を遮断したい場合は油脂性の「軟膏剤」、水で洗い流したい場合は乳剤性の「クリーム剤」を用いるのが適切であり、記述が逆であるため誤り。
- 記述cを検証する:貼付剤は効果が持続しやすい一方、蒸れやかぶれを生じることがあり正しい。
- 記述dを検証する:外用液剤は軟膏やクリームに比べて速やかに乾く特徴があり正しい。
- 正しい記述の組合せである(c、d)に対応する選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述a及び記述bがいずれも誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りであるため不正解です。ゼラチンはカプセル基剤として多用されます。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤りであるため不正解です。軟膏とクリームの性質・使い分けが逆に説明されています。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが誤りであるため不正解です。水から遮断したいときは軟膏を用います。
- 選択肢 5正解
- 記述c及び記述dがともに正しい内容であるため、これが正解の選択肢となります。
覚えるポイント
- 水を遮断・保護するのは「軟膏」、水で洗い流しやすいのは「クリーム」である。
間違えやすいところ
- 軟膏とクリームの基剤特性(油脂性と乳剤性)による使い分けを逆に覚えてしまうミスに注意する。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験(神奈川県)午前・問34問題文および解答基準に基づく。
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.19 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
経口投与される様々な剤形の特徴と適切な服用方法
人体の働きと医薬品 · カプセル剤 / 経口液剤 / チュアブル錠 / 錠剤の服用方法
医薬品の剤形及び適切な使用方法に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを選択しなさい。 a カプセル剤は、カプセル内に散剤や顆粒剤等を充填した剤形であるが、液剤を充填したものはない。 b 経口液剤は、既に有効成分が液中に溶けたり分散したりしているため、服用後、比較的速やかに消化管から吸収されるという特徴がある。 c チュアブル錠は、口の中で舐めたり噛み砕いたりして服用する剤形であり、水なしでも服用できる。 d 錠剤(内服)は、胃や腸で崩壊し、有効成分が溶出することが薬効発現の前提となるため、例外的な場合を除いて、口中で噛み砕いて服用してはならない。
解答・解説を表示
解答
4
解説
カプセル剤には、硬カプセル剤に粉末等を充填するものだけでなく、軟カプセル剤に液体や懸濁液を充填したものもあります。経口液剤は溶解・崩壊の過程が不要なため速やかに吸収されます。チュアブル錠は噛み砕くか舐めて服用するため水なしで服用可能です。通常の錠剤は消化管内での適切な崩壊・溶出を前提として設計されているため、噛み砕かずに水等で服用します。
解き方
- 記述aを検証する:軟カプセル剤など液体を充填したカプセル剤も存在するため「誤」と判断する。
- 記述bを検証する:経口液剤はすでに溶解・分散しているため吸収が比較的速く「正」と判断する。
- 記述cを検証する:チュアブル錠は口中で噛み砕いて服用する剤形であり水なしで服用できるため「正」と判断する。
- 記述dを検証する:錠剤は胃や腸での崩壊・溶出を考慮して設計されているため、原則として噛み砕いてはならず「正」と判断する。
- 正誤の並び「誤、正、正、正」と一致する選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが正とされている点、および記述cが誤とされている点が誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述b、c、dはいずれも正しい記述であるため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- 記述a、b、dの正誤判定が誤っているため不正解です。
- 選択肢 4正解
- a:誤、b:正、c:正、d:正の組合せであり、正しい選択肢です。
- 選択肢 5不正解
- 記述dが誤とされている点が誤りです。錠剤は原則噛み砕いて服用してはなりません。
覚えるポイント
- カプセル剤には液状の成分を充填した「軟カプセル剤」も存在する。
間違えやすいところ
- チュアブル錠(噛み砕く)と口腔内崩壊錠(唾液で溶かす)の特徴を混同しないようにする。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験(神奈川県)午前・問35問題文および解答基準に基づく。
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.20 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
全身的に現れる医薬品の重篤な副作用(アナフィラキシー・SJS・TEN・肝機能障害)
人体の働きと医薬品 · アナフィラキシー / スティーブンス・ジョンソン症候群 / 中毒性表皮壊死融解症 / 薬物性肝障害
全身的に現れる医薬品の副作用に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを選択しなさい。 a ショック(アナフィラキシー)は、生体異物に対する遅延型のアレルギー反応の一種である。 b 皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)を発症する可能性がある医薬品は限られており、発症を予測しやすい。 c 中毒性表皮壊死融解症(TEN)は、38℃以上の高熱を伴って、広範囲の皮膚に発赤が生じ、全身の10%以上に火傷様の水疱、皮膚の剥離、びらん等が認められる。 d 医薬品により生じる肝機能障害は、有効成分又はその代謝物の直接的肝毒性が原因で起きる中毒性のものと、有効成分に対する抗原抗体反応が原因で起きるアレルギー性のものに大別される。
解答・解説を表示
解答
5
解説
ショック(アナフィラキシー)は即時型のアレルギー反応(主にIgE抗体が関与)です。皮膚粘膜眼症候群(SJS)は多種多様な医薬品で発症する可能性があり、事前の発症予測は極めて困難です。中毒性表皮壊死融解症(TEN)は38℃以上の高熱とともに全身の10%以上に及ぶ水疱・表皮剥離を特徴とします。薬物性肝障害は直接的毒性による中毒性と、抗原抗体反応によるアレルギー性に分類されます。
解き方
- 記述aを検証する:アナフィラキシーは遅延型ではなく「即時型」のアレルギー反応であるため誤り。
- 記述bを検証する:SJSは多種多様な医薬品で起こる可能性があり、発症の予測は困難であるため誤り。
- 記述cを検証する:TENの定義(38℃以上の高熱、広範囲の発赤、全身10%以上の火傷様水疱・剥離等)に合致しており正しい。
- 記述dを検証する:肝機能障害の発症機序(中毒性・アレルギー性への分類)として正確であり正しい。
- 正しい記述の組合せである(c、d)に対応する選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述a及び記述bがいずれも誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りであるため不正解です。アナフィラキシーは即時型のアレルギー反応です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤りであるため不正解です。SJSの原因医薬品は多岐にわたり予測は極めて困難です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが誤りであるため不正解です。SJSの発症予測は困難とされています。
- 選択肢 5正解
- 記述c及び記述dがともに正しい内容であるため、これが正解の選択肢となります。
覚えるポイント
- ショック(アナフィラキシー)は「即時型」アレルギー反応である。
間違えやすいところ
- SJSやTENについて「特定の医薬品に限られて発症しやすい」と誤解しないよう注意する。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験(神奈川県)午前・問36問題文および解答基準に基づく。
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.20 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
精神神経系に現れる副作用
人体の働きと医薬品 · 副作用 / 精神神経系 / 無菌性髄膜炎 / 眠気・めまい
精神神経系に現れる医薬品の副作用に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品の大量服用や長期連用、乳幼児への適用外の使用等の不適正な使用がなされた場合に限らず、通常の用法・用量でも発生することがある。 b 眠気を催すことが知られている医薬品を使用した後は、乗物や危険な機械類の運転操作に従事しないよう十分注意することが必要である。 c 無菌性髄膜炎は、医薬品の副作用が原因の場合、早期に原因医薬品の使用を中止した場合でも、予後不良となることがほとんどである。 d 心臓や血管に作用する医薬品により、頭痛やめまい、浮動感(体がふわふわと宙に浮いたような感じ)、不安定感(体がぐらぐらする感じ)等が生じることがある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
精神神経系の副作用は用法用量を遵守していても起こり得ます。無菌性髄膜炎は早期に医薬品の使用を中止すれば予後は比較的良好であることが多く、重篤化を防ぐための早期発見が重要です。
解き方
- 各記述a~dの正誤を「試験問題作成に関する手引き」の記載に基づき個別に判断する。
- 記述cの無菌性髄膜炎における「予後不良となることがほとんど」が誤りであることを確認し、正しい組み合わせ「正・正・誤・正」を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが無菌性髄膜炎の予後について誤っているため、不適です。
- 選択肢 2正解
- 記述a、b、dが正しく、記述cのみが誤りであるため、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤り、記述cが正しいと判定されているため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤り、記述cが正しいと判定されているため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aおよびbが誤りと判定されているため不適です。
覚えるポイント
- 医薬品による無菌性髄膜炎は早期中止で予後良好となることが多いです。
間違えやすいところ
- 無菌性髄膜炎が重篤だからといって予後不良と決めつけないように注意しましょう。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験問題(午前)問37、厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.21 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
消化器系に現れる副作用
人体の働きと医薬品 · 副作用 / 消化器系 / イレウス様症状 / 浣腸剤・坐剤
消化器系に現れる医薬品の副作用に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a イレウス様症状(腸閉塞様症状)が悪化すると、腸内容物の逆流による嘔吐が原因で脱水症状を呈したり、腸内細菌の異常増殖によって全身状態の衰弱が急激に進行する可能性がある。 b 浣腸剤や坐剤の使用によって現れる一過性の症状に、肛門部の熱感等の刺激、異物の注入による不快感、排便直後の立ちくらみなどがある。 c 小児や高齢者のほか、普段から便秘傾向のある人は、イレウス様症状(腸閉塞様症状)の発症リスクが高い。
解答・解説を表示
解答
1
解説
イレウス様症状は腸管運動の麻痺等により生じ、嘔吐による脱水や細菌異常増殖による衰弱を引き起こします。小児・高齢者・便秘傾向者は高リスク群です。浣腸剤や坐剤の刺激や迷走神経反射による立ちくらみも代表的な症状です。
解き方
- 記述aのイレウス様症状の悪化時の病態(嘔吐による脱水、細菌増殖による衰弱)を確認し、正しいと判断する。
- 記述bの外用消化器官製剤使用による一過性症状(肛門熱感、不快感、立ちくらみ)を確認し、正しいと判断する。
- 記述cのイレウス様症状のハイリスク群(小児、高齢者、普段からの便秘傾向者)を確認し、正しいと判断する。
- 選択肢 1正解
- a、b、cのすべての記述が正しいため、この組み合わせが正解となります。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびcも正しいため、誤りと判定している選択肢2は不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aおよびbも正しいため、誤りと判定している選択肢3は不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aも正しいため、誤りと判定している選択肢4は不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述bおよびcも正しいため、誤りと判定している選択肢5は不適です。
覚えるポイント
- イレウス様症状のリスクが高いのは小児、高齢者、普段から便秘傾向のある人です。
間違えやすいところ
- 坐剤・浣腸剤使用後の排便直後の立ちくらみを副作用ではないと誤認しないようにしましょう。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験問題(午前)問38、厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.22 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
呼吸器系に現れる副作用
人体の働きと医薬品 · 副作用 / 呼吸器系 / 間質性肺炎 / 喘息
呼吸器系に現れる医薬品の副作用に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 間質性肺炎の症状は、かぜや気管支炎の症状と区別が難しいことがある。 b 間質性肺炎は、一般的に、医薬品の使用開始から1~2ヶ月程度で起きることが多い。 c これまでに医薬品で喘息発作を起こしたことがある人は、喘息が重症化しやすいので、同種の医薬品の使用を避ける必要がある。 d 喘息は、一般的に、原因となる医薬品を使用後、1~2週間程度で起きることが多い。
解答・解説を表示
解答
2
解説
間質性肺炎は肺胞壁の炎症であり、発症時期は医薬品使用開始から1~2週間程度です。初期症状がかぜ等と類似するため注意を要します。医薬品誘発性喘息は投与後短時間(通常1時間以内)に急激に発症します。
解き方
- 間質性肺炎の初期症状(かぜ等との鑑別の難しさ)と発症時期(1~2週間程度)を確認し、aが正、bが誤と判定する。
- 医薬品誘発性喘息の既往による重症化リスク(回避必要性)と発症時期(短時間・1時間以内)を確認し、cが正、dが誤と判定する。
- 正しい記述の組み合わせである(a、c)を選択肢2から特定する。
- 選択肢 1不正解
- 間質性肺炎の発症は通常1~2週間程度であり1~2ヶ月ではないためbが誤りです。
- 選択肢 2正解
- 記述aとcがともに正しいため、この組み合わせが正解となります。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤っているため、この組み合わせは不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bおよびdの双方が誤っているため、不適です。
- 選択肢 5不正解
- 医薬品による喘息は短時間(1時間以内)で生じるためdが誤りです。
覚えるポイント
- 間質性肺炎は1~2週間程度、医薬品誘発喘息は短時間(1時間以内)に発症します。
間違えやすいところ
- 間質性肺炎の発症期間(1~2週間)と喘息の発症期間(1時間以内)を混同しないようにしましょう。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験問題(午前)問39、厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.22 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
泌尿器系に現れる副作用
人体の働きと医薬品 · 副作用 / 泌尿器系 / 排尿困難 / 膀胱炎様症状
泌尿器系に現れる医薬品の副作用に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 副交感神経系の機能を亢進する作用がある成分が配合された医薬品を使用すると、膀胱の排尿筋の収縮が抑制され、尿が出にくい、尿が少ししか出ない、残尿感がある等の症状を生じることがある。 b 尿意があるのに尿が全く出なくなったり(尿閉)、下腹部が膨満して激しい痛みを感じる症状は、男性に限らず女性においても報告されている。 c 膀胱炎様症状は、尿の回数増加(頻尿)、排尿時の疼痛、残尿感等の症状が現れる。 d 尿勢の低下等の兆候に留意することは、排尿困難の初期段階での適切な対応につながる。
解答・解説を表示
解答
5
解説
副交感神経は排尿筋を収縮させて排尿を促すため、その機能を抑制する抗コリン作用等によって排尿困難が生じます。尿閉は性別を問わず起こり、頻尿や排尿時痛などの膀胱炎様症状や尿勢低下といった初期兆候の把握が重要です。
解き方
- 記述aを検討し、排尿筋収縮を抑制するのは副交感神経機能の「抑制(抗コリン)」であるため誤りと判断する。
- 記述bを検討し、尿閉などの重篤な排尿困難は女性でも報告されているため正しいと判断する。
- 記述c(膀胱炎様症状)およびd(排尿困難の初期兆候への留意)の内容が手引き通り正しいことを確認する。
- 正誤の並びが「誤・正・正・正」となる選択肢5を正解とする。
- 選択肢 1不正解
- 記述aを「正」、記述bを「誤」としており不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述bおよびdを「誤」としており不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bおよびcを「誤」としており不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aを「正」、記述cおよびdを「誤」としており不適です。
- 選択肢 5正解
- 記述aが誤り、記述b、c、dがすべて正しいため、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 排尿困難や尿閉を引き起こすのは副交感神経を「抑制」する成分(抗コリン成分)です。
間違えやすいところ
- 排尿困難・尿閉は前立腺肥大のある男性だけでなく、女性にも起こり得る点に注意しましょう。
出題の前提:令和3年度登録販売者試験問題(午前)問40、厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.23 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品医療機器等法第1条(目的)の条文穴埋め
薬事に関する法規と制度 · 医薬品医療機器等法の目的 / 保健衛生 / 指定薬物
医薬品医療機器等法第1条の条文中の空欄( a )~( c )に入る字句の正しい組合せとして適切なものを1つ選べ。なお、2箇所の( a )内にはどちらも同じ字句が入る。 「この法律は、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器及び再生医療等製品(以下「医薬品等」という。)の品質、有効性及び安全性の確保並びにこれらの使用による( a )上の危害の発生及び( b )のために必要な規制を行うとともに、( c )の規制に関する措置を講ずるほか、医療上特にその必要性が高い医薬品、医療機器及び再生医療等製品の研究開発の促進のために必要な措置を講ずることにより、( a )の向上を図ることを目的とする。」
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品医療機器等法第1条は法の目的を定めた根幹規定であり、品質・有効性・安全性の確保、保健衛生上の危害発生・拡大の防止、指定薬物の規制、ならびに保健衛生の向上を目的として明記しています。
解き方
- 法第1条冒頭の使用による危害防止の対象および究極の目的に対応する語句(保健衛生)を確認する。
- 危害の発生に続く対応語句(拡大の防止)と、特別に規制措置が規定されている薬物(指定薬物)を同定する。
- 選択肢 1不正解
- ( c )に入るのは麻薬ではなく「指定薬物」であるため誤りです。麻薬の規制は麻薬及び向精神薬取締法に定められています。
- 選択肢 2不正解
- ( a )は公衆衛生ではなく「保健衛生」、( b )は「拡大の防止」、( c )は「指定薬物」であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- ( b )はまん延の予防ではなく「拡大の防止」、( c )は「指定薬物」であるため誤りです。
- 選択肢 4正解
- ( a )に「保健衛生」、( b )に「拡大の防止」、( c )に「指定薬物」が正しく入っています。
- 選択肢 5不正解
- ( a )に入る適切な文言は公衆衛生ではなく「保健衛生」であるため誤りです。
覚えるポイント
- 医薬品医療機器等法第1条のキーワードは「保健衛生の向上」「危害の発生及び拡大の防止」「指定薬物の規制」です。
間違えやすいところ
- 「公衆衛生」や「麻薬」と混同しやすいため、第1条の正確な条文表現を暗記しておく必要があります。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第1条
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.25 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
登録販売者及び販売従事登録の規定
薬事に関する法規と制度 · 登録販売者の定義 / 販売従事登録 / 二重登録の禁止 / 消除申請
登録販売者及び医薬品医療機器等法第36条の8に規定する販売従事登録に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 登録販売者とは、一般用医薬品の販売又は授与に従事しようとする者がそれに必要な資質を有することを確認するために都道府県知事が行う試験に合格した者をいう。 b 販売従事登録の登録事項のひとつに、登録販売者試験合格の年月がある。 c 二以上の都道府県の薬局又は店舗において一般用医薬品の販売又は授与に従事しようとする者は、それぞれの薬局又は店舗の所在地の都道府県知事の販売従事登録を受けなければならない。 d 登録販売者は、一般用医薬品の販売又は授与に従事しようとしなくなったときは、30日以内に、登録販売者名簿の登録の消除を申請しなければならない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
登録販売者とは試験合格後に販売従事登録を受けた者を指します。販売従事登録は二重登録が禁止されており、複数の都道府県で従事する場合でも1か所のみで登録します。業務を行わなくなった場合は30日以内の消除申請義務があります。
解き方
- 記述aについて、登録販売者の定義は「試験合格者」ではなく「都道府県知事の販売従事登録を受けた者」であるため誤りと判断する。
- 記述bについて、登録販売者名簿の登録事項に「合格年月及び試験実施地」が含まれるため正しいと判断する。
- 記述cについて、二以上の都道府県知事の登録を受けることは禁止されている(二重登録の禁止)ため誤りと判断する。
- 記述dについて、一般用医薬品の販売等に従事しなくなったときは30日以内に消除申請を行わなければならないため正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが正となっているため誤りです。二重登録は禁止されています。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが正、bが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述a、c、dの正誤が一致していないため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述bおよびdが誤となっているため誤りです。
覚えるポイント
- 登録販売者は「試験合格+販売従事登録」で初めて名乗ることができ、二重登録は禁止されています。
間違えやすいところ
- 試験に合格しただけで登録販売者になれると勘違いしやすいので注意が必要です。
出題の前提:医薬品医療機器等法第4条第5項第1号、第36条の8、施行規則第159条の7、第159条の9
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.25 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品医療機器等法第2条第1項における「医薬品」の定義
薬事に関する法規と制度 · 医薬品の定義 / 日本薬局方 / 構造又は機能への影響
医薬品医療機器等法第2条第1項の条文の一部における空欄( a )~( c )に入る字句の正しい組合せを1つ選べ。 「この法律で「医薬品」とは、次に掲げる物をいう。 一 ( a )に収められている物 二 (省略) 三 ( b )の身体の( c )に影響を及ぼすことが目的とされている物であつて、機械器具等でないもの(医薬部外品、化粧品及び再生医療等製品を除く。)」
解答・解説を表示
解答
2
解説
法第2条第1項第1号は日本薬局方に収載されている物を医薬品と定め、第2号および第3号では「人又は動物」を対象として疾病の診断・治療・予防または「身体の構造若しくは機能に影響を及ぼすこと」を目的とする物(機械器具等や除外品を除く)を規定しています。
解き方
- 法第2条第1項第1号の条文から、( a )が「日本薬局方」であることを特定する。
- 第3号の対象が「人又は動物」であり、及ぼす対象が「構造又は機能」であることを確認して選択肢を絞り込む。
- 選択肢 1不正解
- ( c )は形態ではなく「構造又は機能」であるため誤りです。
- 選択肢 2正解
- 条文に合致しており、( a )日本薬局方、( b )人又は動物、( c )構造又は機能の組合せが正しいです。
- 選択肢 3不正解
- ( b )は人だけでなく「人又は動物」(動物用医薬品も含む)であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- ( a )は「日本薬局方」、( c )は「構造又は機能」であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- ( a )は「日本薬局方」、( b )は「人又は動物」であるため誤りです。
覚えるポイント
- 医薬品の定義には動物用医薬品も含まれるため「人又は動物」が対象となります。
間違えやすいところ
- 対象が「人」のみであると誤解して第3号を見落とさないようにしましょう。
出題の前提:医薬品医療機器等法第2条第1項
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.25 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
要指導医薬品及び医薬品の区分・取扱い
薬事に関する法規と制度 · 要指導医薬品の定義 / 製造業と製造販売業の違い / 店舗販売業での取扱範囲
医薬品に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 要指導医薬品とは、その効能及び効果において人体に対する作用が著しいものであって、適正な使用のために薬剤師の対面による情報の提供及び薬学的知見に基づく指導が行われることが必要なものである。 b 要指導医薬品は、あらかじめ定められた用量に基づき、適正使用することによって効果を期待するものである。 c 医薬品は、製造販売業の許可を受けた者でなければ製造をしてはならない。 d 店舗販売業において、管理者が薬剤師であれば、医療用医薬品の販売又は授与が可能である。
解答・解説を表示
解答
1
解説
要指導医薬品は、人体に対する作用が著しくないものであって、適正使用のために薬剤師の対面指導が必要なものです。製造には「製造業」の許可が必要であり、店舗販売業では管理者が薬剤師であっても医療用医薬品を販売・授与することはできません。
解き方
- 記述aを検討:要指導医薬品の人体に対する作用は「著しい」ではなく「著しくない」ものであるため誤りと判断する。
- 記述bを検討:要指導医薬品や一般用医薬品はあらかじめ定められた用量に基づき適正使用することで効果を期待するものであり正しいと判断する。
- 記述cを検討:医薬品を製造するには「製造業の許可」が必要であり、「製造販売業の許可」ではないため誤りと判断する。
- 記述dを検討:店舗販売業では管理者が薬剤師であっても医療用医薬品を販売・授与することは認められていない(要指導・一般用医薬品のみ)ため誤りと判断する。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが誤であり、正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- 記述bが誤、cが正となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが正、bが誤、dが正となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正、bが誤、cが正となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが正、dが正となっているため誤りです。
覚えるポイント
- 要指導医薬品・一般用医薬品は「人体に対する作用が著しくないもの」と定義されています。
間違えやすいところ
- 「製造業」と「製造販売業」の役割の違い、および店舗販売業で医療用医薬品を取り扱えない点を見落とさないようにしましょう。
出題の前提:医薬品医療機器等法第4条第5項第4号、第12条、第13条、第25条
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.26 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
毒薬及び劇薬の取扱い・表示基準
薬事に関する法規と制度 · 毒薬と劇薬の表示 / 施錠義務 / 交付制限 / 譲渡手続き
毒薬及び劇薬に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを1つ選べ。 a 毒薬又は劇薬は、14歳以上の者であっても交付を禁止される場合がある。 b 劇薬を貯蔵、陳列する場所については、かぎを施さなければならない。 c 毒薬は、それを収める直接の容器又は被包に、白地に赤枠、赤字をもって、当該医薬品の品名及び「毒」の文字が記載されていなければならない。 d 劇薬を一般の生活者に対して販売する際、譲受人から交付を受ける文書には、当該譲受人の症状の記載は不要である。
解答・解説を表示
解答
2
解説
毒薬・劇薬は14歳未満の者や安全な取扱いに不安のある者への交付が禁止されています。施錠義務があるのは毒薬のみで、劇薬は他と区別した保管で足ります。容器の表示は毒薬が「黒地に白枠・白字」、劇薬が「白地に赤枠・赤字」です。生活者への販売文書に「症状」の記載義務はありません。
解き方
- 記述a:14歳未満だけでなく安全な取扱いについて不安があると認められる者にも交付禁止されるため正しいと判断する。
- 記述b:施錠(かぎを施す)義務があるのは毒薬であり、劇薬は他と区別して貯蔵・陳列すればよいため誤りと判断する。
- 記述c:毒薬は「黒地に白枠、白字」で品名及び「毒」の表示であり、白地に赤枠赤字は劇薬の表示であるため誤りと判断する。
- 記述d:文書への記載事項は品名、数量、使用目的、年月日、譲受人の氏名・住所・職業であり、症状は不要であるため正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述bは劇薬に施錠義務を課しているため誤りです(施錠義務があるのは毒薬)。
- 選択肢 2正解
- 記述aおよびdがともに正しく、適切な組合せです。
- 選択肢 3不正解
- 記述b(施錠義務)およびc(容器表示の混同)がともに誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 5不正解
- 記述cが誤りであるため不正解です。
覚えるポイント
- 毒薬=黒地に白枠白字+施錠義務。劇薬=白地に赤枠赤字+区別保管(施錠不要)。
間違えやすいところ
- 毒薬と劇薬の表示色(黒地白字と白地赤字)を取り違えやすいので確実に区別しましょう。
出題の前提:医薬品医療機器等法第44条、第46条、第47条
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.26 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
一般用医薬品のリスク区分の特徴と見直し
薬事に関する法規と制度 · 第一類・第二類医薬品 / 指定第二類医薬品 / 第三類医薬品 / リスク区分の変更
一般用医薬品のリスク区分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 第一類医薬品及び第二類医薬品は、配合されている成分又はその使用目的等に着目して指定されている。 b 第二類医薬品のうち、「特別の注意を要するものとして厚生労働大臣が指定するもの」を「指定第二類医薬品」としている。 c 第一類医薬品及び第二類医薬品以外の一般用医薬品は、全て第三類医薬品に分類される。 d 第三類医薬品に分類されている医薬品について、日常生活に支障を来す程度の副作用を生じるおそれがあることが明らかとなった場合には、第一類医薬品又は第二類医薬品に分類が変更されることがある。
解答・解説を表示
解答
1
解説
一般用医薬品は含有成分等のリスクに応じて第一類〜第三類に分類されます。第二類のうち特別な注意を要するものが指定第二類医薬品であり、第一類・第二類以外が第三類となります。安全性情報等に基づき区分は見直されます。
解き方
- 記述a:配合成分や使用目的等に着目して厚生労働大臣が指定するため正しいと判断する。
- 記述b:第二類医薬品のうち特別の注意を要するものとして厚生労働大臣が指定するものが指定第二類医薬品であるため正しいと判断する。
- 記述c:第一類及び第二類以外の一般用医薬品はすべて第三類医薬品に分類されるため正しいと判断する。
- 記述d:新たな知見や副作用の集積により、必要に応じて上位のリスク区分に変更されることがあるため正しいと判断する。
- 選択肢 1正解
- すべての記述(a、b、c、d)が正しいため、これが正解です。
- 選択肢 2不正解
- 記述bおよびdが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述cが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述a、c、dが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aおよびbが誤とされているため誤りです。
覚えるポイント
- 一般用医薬品のリスク区分は固定されたものではなく、新たな副作用情報等により適宜見直されます。
間違えやすいところ
- 第三類医薬品の定義が「第一類及び第二類以外の一般用医薬品のすべて」である点を見落とさないようにしましょう。
出題の前提:医薬品医療機器等法第36条の7
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.27 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
法第50条に基づく直接の容器等への法定表示事項
薬事に関する法規と制度 · 直接の容器等の記載事項 / 製造販売業者の名称 / 内容量 / 使用期限
医薬品医療機器等法第50条に基づき、全ての医薬品の直接の容器又は直接の被包に記載されていなければならない事項のうち、正しいものの組合せを1つ選べ。ただし、医薬品医療機器等法施行規則で定める表示の特例に関する規定は考慮しなくてよい。 a 使用の期限 b 製造販売業者の氏名又は名称及び住所 c 有効成分の名称及びその分量 d 重量、容量又は個数等の内容量
解答・解説を表示
解答
4
解説
法第50条ではすべての医薬品の直接の容器等に記載すべき事項を規定しています。製造販売業者の氏名・名称及び住所、重量等の内容量は全医薬品必須ですが、使用期限は大臣指定品目等に限られ、有効成分の名称・分量は日本薬局方外の医薬品等に限られます。
解き方
- 記述a:使用期限の記載は厚生労働大臣の指定する医薬品に義務付けられるものであり、全ての医薬品ではないため除外する。
- 記述b:製造販売業者の氏名又は名称及び住所は全医薬品の必須記載事項(第1号)であるため正しいと判断する。
- 記述c:有効成分の名称及び分量は日本薬局方に収載されていない医薬品等に義務付けられるものであり、すべての医薬品ではないため除外する。
- 記述d:重量、容量又は個数等の内容量は全医薬品の必須記載事項(第3号)であるため正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- aの使用期限は「厚生労働大臣の指定するもの」に限られるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aおよびcはいずれも「全ての医薬品」に対する必須記載事項ではないため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cの有効成分の名称・分量は日本薬局方外の医薬品等の要件であり誤りです。
- 選択肢 4正解
- 記述b(製造販売業者氏名・住所)と記述d(内容量)がともに全医薬品の必須記載事項であり正しいです。
- 選択肢 5不正解
- cが含まれているため誤りです。
覚えるポイント
- 使用の期限は「厚生労働大臣が指定する医薬品」等に表示が義務付けられる条件付き事項です。
間違えやすいところ
- 使用期限や有効成分の名称・分量はどの医薬品にも書かれているように思えますが、法律上「全ての医薬品」に一律義務付けられているわけではない点に注意が必要です。
出題の前提:医薬品医療機器等法第50条
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.27 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬部外品及び化粧品の定義と規制
薬事に関する法規と制度 · 医薬部外品の承認 / 化粧品的な効能効果の標榜 / 化粧品の定義 / 医薬品的な効能効果の禁止
医薬部外品及び化粧品に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 医薬部外品を製造販売する場合には、厚生労働大臣が基準を定めて指定するものを除き、品目ごとに許可を得る必要がある。 b 医薬部外品は、化粧品的な効能効果を標榜することができる場合がある。 c 化粧品は、「人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚若しくは毛髪を健やかに保つ」ことを目的としている。 d 化粧品において、医薬品的な効能効果を表示・標榜することは、承認された効能効果であれば、認められる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬部外品を製造販売するには品目ごとの「承認」が必要です(許可ではない)。薬用化粧品等の医薬部外品は化粧品的な効能も併せて標榜可能です。化粧品は作用が緩和なものであり、医薬品的な効能効果を表示・標榜することは一切認められません。
解き方
- 記述a:品目ごとに得る必要があるのは「承認」であり、「許可」ではないため誤りと判断する。
- 記述b:医薬部外品(薬用化粧品や薬用歯みがき類等)には化粧品的な効能効果を標榜できるものがあるため正しいと判断する。
- 記述c:法第2条第3項に規定される化粧品の定義そのものであり正しいと判断する。
- 記述d:化粧品において医薬品的な効能効果を表示・標榜することは認められておらず誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述a(許可ではなく承認)およびd(医薬品的作用の標榜禁止)が誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤であり、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが正、cが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが誤、dが正となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが正、bが誤となっているため誤りです。
覚えるポイント
- 業態には「許可」、品目には「承認」が必要です。化粧品に医薬品的な効能標榜は不可です。
間違えやすいところ
- 品目ごとの「承認」と業態としての「許可」を取り違えやすいので用語をしっかり整理しましょう。
出題の前提:医薬品医療機器等法第2条第2項・第3項、第14条
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.28 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
食品の定義と医薬品該当性の判断基準
薬事に関する法規と制度 · 食品衛生法における食品の定義 / 無承認無許可医薬品の指導取締り / 医薬品の範囲に関する基準
食品及び「医薬品の範囲に関する基準」(昭和46年6月1日付け薬発第476号)に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選べ。 a 食品衛生法において、食品とは、医薬品及び医薬部外品以外のすべての飲食物をいう。 b 服用時期、服用間隔、服用量等の医薬品的な用法用量の記載をしている場合は、調理のために使用方法、使用量等を定めている場合を除き、医薬品に該当する要素とみなされる。 c カプセル剤の形状については、食品である旨が明示されている場合に限り、当該形状のみをもって医薬品への該当性の判断がなされることはない。
解答・解説を表示
解答
5
解説
医薬品と食品の区分は、成分本質、効能効果の標ぼう、用法用量の標ぼう、および形状の4つの要素から総合的に判断されます。食品衛生法上の定義では医薬品、医薬部外品、再生医療等製品を除くすべての飲食物と定められています。
解き方
- 記述aについて、食品衛生法における食品の除外対象に「再生医療等製品」が含まれているかを確認して誤りと判断します。
- 記述bについて、医薬品的な用法用量の記載が医薬品への該当要因とされる基準を確認して正しいと判断します。
- 記述cについて、カプセル剤や錠剤などの剤形であっても食品である旨が表示されていれば形状のみで医薬品とみなされない規定を確認して正しいと判断します。
- 正誤の並びが「誤、正、正」となる選択肢5を導き出します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りであるため不適です。食品の定義には再生医療等製品の除外も含まれます。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りで記述bが正しいため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aおよび記述cの正誤判断が誤っているため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bは正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 5正解
- 記述aが誤り、記述bが正、記述cが正であり、正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- 食品衛生法第4条第1項において、食品とは「医薬品、医薬部外品及び再生医療等製品」を除くすべての飲食物を指します。再生医療等製品が除外対象から抜け落ちているため誤りです。
- b:正
- 服用時期、服用間隔、服用量などの医薬品的な用法用量が明示されているものは、原則として医薬品に該当する要素と判断されます。
- c:正
- カプセル剤や錠剤等の形状であっても、食品である旨が明示されているなど一定の要件を満たす場合は、その形状のみをもって直ちに医薬品と判断されることはありません。
覚えるポイント
- 食品衛生法上の食品から除外されるのは「医薬品」「医薬部外品」「再生医療等製品」の3つです。
間違えやすいところ
- 食品の定義から除外される対象として再生医療等製品を忘れやすいため注意が必要です。
出題の前提:医薬品の範囲に関する基準(昭和46年通知)および食品衛生法第4条第1項に基づく出題。
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.28 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
薬局の開設許可と管理・運営基準
薬事に関する法規と制度 · 薬局の開設許可権者 / 医薬品販売業の併設不要規定 / 薬剤師不在時間
薬局に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。なお、本設問において「薬剤師不在時間」とは、医薬品医療機器等法施行規則第1条第2項で規定されるものとする。 a 薬局は、厚生労働大臣の許可を受けなければ開設してはならない。 b 薬局において医薬品の販売を行うためには、薬局の許可と併せて店舗販売業の許可も受けなければならない。 c 薬局の開店時間のうち、当該薬局において調剤に従事する薬剤師が学校薬剤師の業務やあらかじめ予定されている定期的な業務を行うため、恒常的に薬剤師が不在となる時間を薬剤師不在時間という。 d 薬局開設者は、薬剤師不在時間内は、調剤室を閉鎖するとともに、調剤に従事する薬剤師が不在のため調剤に応じることができない旨等、薬剤師不在時間に係る掲示事項を当該薬局内の見やすい場所及び当該薬局の外側の見やすい場所に掲示しなければならない。
解答・解説を表示
解答
5
解説
薬局の開設許可は都道府県知事等が行います。薬局開設者は医薬品販売業の許可を受けなくても一般用医薬品等を販売でき、調剤に従事する薬剤師が一時的に不在となる薬剤師不在時間には調剤室閉鎖や所定の掲示義務が課されます。
解き方
- 記述aについて、薬局開設の許可権者が都道府県知事(保健所設置市等は市長・区長)であることを確認し誤りと判定します。
- 記述bについて、薬局の開設許可があれば医薬品販売業の許可を重ねて受ける必要はないため誤りと判定します。
- 記述cについて、不在時間は「一時的」なものに限られ「恒常的」な不在は認められないため誤りと判定します。
- 記述dについて、薬剤師不在時間における調剤室閉鎖と内外への掲示義務の規定を確認し正しいと判定します。
- 正誤の並び「誤、誤、誤、正」から選択肢5を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述a、cが誤りで、dが正しいため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述b、cが誤りで、dが正しいため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤りで、dが正しいため不適です。
- 選択肢 5正解
- 記述a、b、cが誤り、記述dが正であり、正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- 薬局の開設許可権者は、薬局の所在地の都道府県知事(保健所設置市又は特別区にあっては市長又は区長)であり、厚生労働大臣ではありません。
- b:誤
- 薬局開設者は、法第25条第1号に基づき、別途店舗販売業の許可を受けることなく医薬品の販売・授与を行うことができます。
- c:誤
- 薬剤師不在時間とは、学校薬剤師業務等のやむを得ない事情により「一時的」に不在となる時間を指し、「恒常的」に不在となる時間は認められません。
- d:正
- 薬剤師不在時間内においては、調剤室の閉鎖、および調剤に応じられない旨等の所定事項を薬局内および薬局外側の見やすい場所に掲示することが義務づけられています。
覚えるポイント
- 薬局開設者は医薬品販売業の許可を別途受けることなく医薬品を販売可能です。
間違えやすいところ
- 薬剤師不在時間はあくまで「一時的な不在」であり、恒常的な不在は認められない点に注意してください。
出題の前提:医薬品医療機器等法第4条、第25条、施行規則第1条第2項および第11条の8に基づく出題。
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.29 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
店舗販売業の業務範囲と管理
薬事に関する法規と制度 · 店舗販売業の許可単位 / 調剤の制限 / リスク区分に応じた販売制限
店舗販売業に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 店舗販売業の許可は、本店が許可を受けていれば、医薬品を販売する支店は新たに許可を受ける必要はない。 b 薬剤師が従事していても調剤を行うことはできない。 c その店舗において薬剤師がいない場合には、登録販売者がいる場合であっても、要指導医薬品及び第一類医薬品の販売を行うことはできない。
解答・解説を表示
解答
4
解説
店舗販売業の許可は店舗ごとに必要であり、調剤を行うことはできません。また、要指導医薬品および第一類医薬品の対面販売・情報提供を行えるのは薬剤師に限られます。
解き方
- 記述aについて、店舗販売業の許可が店舗ごと(施設ごと)に必要である点を確認し、誤りと判断します。
- 記述bについて、店舗販売業では薬剤師がいても調剤は行えない(調剤室を持てない)ため正しいと判断します。
- 記述cについて、薬剤師が不在の店舗では要指導医薬品・第一類医薬品の販売ができないことを確認し正しいと判断します。
- 正誤の並び「誤、正、正」より選択肢4を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは店舗ごとの許可が必要であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りで記述cが正しいため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが誤りで記述bが正しいため不適です。
- 選択肢 4正解
- 記述aが誤り、記述bが正、記述cが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 記述cは正しい記述であるため不適です。
答えの内訳
- a:誤
- 店舗販売業の許可は店舗ごとに受ける必要があります。本店が許可を受けていても、支店で個別に許可を受けなければ医薬品を販売できません。
- b:正
- 店舗販売業は一般用医薬品等を販売する業態であり、薬剤師が勤務していても調剤を行うことは認められていません。
- c:正
- 要指導医薬品および第一類医薬品の販売・授与は薬剤師が行わなければならず、薬剤師が不在で登録販売者のみの場合は販売できません。
覚えるポイント
- 店舗販売業では、薬剤師が勤務していても調剤を行うことはできません(調剤は薬局のみ)。
間違えやすいところ
- 店舗販売業の許可は事業者単位ではなく「店舗ごと」に与えられる点を取り違えないようにしましょう。
出題の前提:医薬品医療機器等法第24条、第26条、第36条の9に基づく出題。
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.30 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
配置販売業の管理と従事者の規制
薬事に関する法規と制度 · 区域管理者 / 取り扱い医薬品の範囲 / 配置従事者身分証明書 / 店舗販売との区分
配置販売業に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 配置販売業者は、その業務に係る都道府県の区域を、自ら管理し、又は当該都道府県の区域において配置販売に従事する配置員のうちから指定したものに管理させなければならない。 b 区域管理者が薬剤師である配置販売業者は、要指導医薬品及び第一類医薬品を販売することができる。 c 配置販売業者又はその配置員は、配置販売に従事しようとする区域の都道府県知事が発行する身分証明書の交付を受け、かつ、これを携帯しなければ、医薬品の配置販売に従事してはならない。 d 配置販売業者が、店舗による販売又は授与の方法で医薬品を販売等しようとする場合には、別途、薬局の開設又は店舗販売業の許可を受ける必要がある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
配置販売業は都道府県ごとの区域管理者の選任が必要です。また、開封販売の制限や、要指導医薬品を取り扱うことができない等の制限があります。身分証明書は配置販売業の許可を受けた都道府県知事から交付を受けます。
解き方
- 記述aについて、区域管理者を選任して区域を管理させる規定を確認し正しいと判定します。
- 記述bについて、配置販売業では要指導医薬品を取り扱えないため誤りと判定します。
- 記述cについて、身分証明書の交付元は「配置販売業の許可を受けた都道府県知事」であるため誤りと判定します。
- 記述dについて、店舗販売を行うには別途店舗販売業等の許可が必要であるため正しいと判定します。
- 正誤の並び「正、誤、誤、正」より選択肢3を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述b、cが誤りで、dが正しいため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述cは「許可を受けた都道府県知事」から交付を受けるため誤りであり、不適です。
- 選択肢 3正解
- 記述aが正、記述bが誤、記述cが誤、記述dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正しく、記述cが誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが正しく、記述bが誤りであるため不適です。
答えの内訳
- a:正
- 配置販売業者は、業務に係る都道府県の区域ごとに、自ら管理し、又は配置員の中から指定した区域管理者に管理させなければなりません。
- b:誤
- 配置販売業では、要指導医薬品を取り扱うことは一切できません(第一類医薬品は薬剤師が管理・情報提供すれば販売可能)。
- c:誤
- 配置従事者身分証明書の交付を受けるべき相手は、配置販売業の許可を受けた都道府県知事であり、「従事しようとする区域の都道府県知事」ではありません。
- d:正
- 配置販売業は購入者の居宅等を訪問して先用後利方式で配置する形態であるため、店舗で販売する場合には別途店舗販売業等の許可が必要です。
覚えるポイント
- 配置販売業では、薬剤師が従事していても「要指導医薬品」を販売することは一切できません。
間違えやすいところ
- 身分証明書を交付するのは「従事する区域」ではなく「配置販売業の許可を受けた」都道府県知事です。
出題の前提:医薬品医療機器等法第30条〜第33条に基づく出題。
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.30 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
第一類医薬品販売時の書面記載・保存事項
薬事に関する法規と制度 · 第一類医薬品の販売記録 / 医薬品医療機器等法施行規則第146条
医薬品医療機器等法施行規則第146条の規定に基づき、店舗販売業者が第一類医薬品を販売し、又は授与したときに書面に記載し、保存しなければならない事項として、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a 販売、授与した日時 b 販売、授与した薬剤師の氏名 c 販売、授与した医薬品の製造番号又は製造記号 d 購入者の氏名
解答・解説を表示
解答
1
解説
店舗販売業者が第一類医薬品を販売した際は、品名、数量、販売日時、情報提供・販売を行った薬剤師の氏名、および購入者の情報提供理解状況などの確認事項を書面に記載し、2年間保存しなければなりません。
解き方
- 施行規則第146条第2項における第一類医薬品の記載・保存事項の規定を確認します。
- 品名、数量、日時、担当薬剤師氏名、確認事項が記録対象であることを照合し、aとbが該当すると判断します。
- 製造番号(ロット番号)や購入者の氏名は義務づけられていないため、cとdを非該当と判断します。
- aとbの組み合わせである選択肢1を選択します。
- 選択肢 1正解
- 販売等の日時(a)および薬剤師の氏名(b)は記載・保存事項であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 製造番号又は製造記号(c)は記載事項に含まれないため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 製造番号又は製造記号(c)は記載事項に含まれないため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 購入者の氏名(d)は記載事項に含まれないため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 製造番号(c)および購入者の氏名(d)のいずれも記載事項に含まれないため誤りです。
答えの内訳
- a:記載・保存事項である
- 第一類医薬品の販売記録において、販売又は授与した日時は記載・保存しなければならない事項に含まれます。
- b:記載・保存事項である
- 販売、授与及び情報提供を行った薬剤師の氏名は、記載・保存しなければならない事項に含まれます。
- c:記載・保存事項ではない
- 販売時の記録事項として品名や数量は必要ですが、「製造番号又は製造記号」の記載までは求められていません。
- d:記載・保存事項ではない
- 毒薬の譲受文書等とは異なり、一般の第一類医薬品販売記録において購入者の氏名の記録は義務づけられていません(購入者等の連絡先や確認事項の記録は努力義務等)。
覚えるポイント
- 第一類医薬品の販売記録事項は「品名、数量、販売日時、薬剤師氏名、確認事項」です。保存期間は2年間です。
間違えやすいところ
- 劇薬譲渡時の譲受文書に必要な「氏名・住所・職業」と、第一類医薬品の販売記録事項を混同しないようにしましょう。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第146条第2項に基づく出題。
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.31 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
リスク区分に応じた情報提供および指導
薬事に関する法規と制度 · 要指導医薬品の情報提供義務 / 第一類医薬品の情報提供の例外 / 指定第二類医薬品の禁忌確認措置 / 第三類医薬品の相談対応義務
薬局開設者が行う医薬品のリスク区分に応じた情報提供に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 要指導医薬品を販売又は授与する場合には、その薬局において医薬品の販売又は授与に従事する薬剤師に、対面により、医薬品医療機器等法施行規則第158条の12第2項で定める事項を記載した書面を用いて、必要な情報を提供させ、必要な薬学的知見に基づく指導を行わせなければならない。 b 第一類医薬品を購入し、又は譲り受ける者から説明を要しない旨の意思の表明があり、薬剤師が、当該第一類医薬品が適正に使用されると認められると判断した場合であっても、情報を提供せずに販売することはできない。 c 指定第二類医薬品を販売又は授与する場合には、当該指定第二類医薬品を購入しようとする者等が、禁忌事項を確認すること及び当該医薬品の使用について薬剤師又は登録販売者に相談することを勧める旨を確実に認識できるようにするために必要な措置を講じなければならない。 d その薬局において第三類医薬品を購入した者から相談があった場合には、医薬品の販売又は授与に従事する薬剤師又は登録販売者をして、その適正な使用のために必要な情報を提供させなければならない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品のリスク区分に応じて専門家による情報提供義務の厳格さが異なります。要指導医薬品は対面・書面による指導が必須で省略不可ですが、一般用の第一類医薬品は購入者の意思表明および薬剤師の確認により情報提供の省略が可能です。また、全区分で相談があった場合の対応は義務です。
解き方
- 記述aについて、要指導医薬品の対面・書面による情報提供・指導義務を確認し正しいと判定します。
- 記述bについて、第一類医薬品は条件を満たせば情報提供の省略が可能であるため誤りと判定します。
- 記述cについて、指定第二類医薬品の禁忌確認・相談推奨の認識措置義務を確認し正しいと判定します。
- 記述dについて、第三類医薬品でも相談があった際の情報提供は法的義務であるため正しいと判定します。
- 正誤の並び「正、誤、正、正」から選択肢3を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤りで記述cが正しいため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述dは正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 3正解
- 記述aが正、記述bが誤、記述cが正、記述dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正しく、記述bが誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述a、cは正しい記述であるため不適です。
答えの内訳
- a:正
- 要指導医薬品は、薬剤師が対面により書面を用いて必要な情報提供と薬学的知見に基づく指導を行うことが義務づけられています。
- b:誤
- 第一類医薬品は、購入者から説明不要の意思表明があり、適正使用されると薬剤師が判断した場合には、情報提供を行わずに販売することができます。
- c:正
- 指定第二類医薬品については、禁忌の確認や専門家への相談を促す旨を確実に認識できるようにするための措置(掲示や注意喚起等)を講じる義務があります。
- d:正
- 第三類医薬品であっても、購入者等から相談があった場合には、薬剤師又は登録販売者が適正使用に必要な情報を提供しなければなりません(法第36条の10第5項)。
覚えるポイント
- 要指導医薬品は情報提供の省略が一切認められませんが、第一類医薬品は適正使用確認を条件に省略が認められています。
間違えやすいところ
- 第三類医薬品の平常時の情報提供は努力義務ですが、相談を受けた場合は義務となる点を見落とさないようにしましょう。
出題の前提:医薬品医療機器等法第36条の6、第36条の10、施行規則第158条の12に基づく出題。
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.31 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
店舗販売業における医薬品の陳列方法
薬事に関する法規と制度 · 要指導医薬品の陳列特例 / 第一類医薬品陳列区画の閉鎖 / 指定第二類医薬品の陳列距離 / リスク区分ごとの混在陳列の禁止
店舗販売業における医薬品の陳列方法等に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 購入しようとする者等が直接手の触れられない陳列設備に要指導医薬品を陳列する場合は、要指導医薬品陳列区画の内部の陳列設備に陳列しなくてもよい。 b 鍵のかからない陳列設備に第一類医薬品を陳列している場合、薬剤師が勤務していない時間は、その第一類医薬品陳列区画を閉鎖しなければならない。 c 第三類医薬品は、薬局等構造設備規則に規定する「情報提供を行うための設備」から7メートル以内の範囲に陳列しなければならない。 d 要指導医薬品、第一類医薬品、第二類医薬品及び第三類医薬品を混在しないように陳列しなければならない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品の陳列は、購入者の安全確保と適正な情報提供を担保するため、リスク区分ごとに区分陳列することが義務づけられています。特に指定第二類医薬品は情報提供設備から7メートル以内の陳列(又は鍵付き等の特例)が求められます。
解き方
- 記述aについて、直接手の触れられない設備にある場合の陳列区画免除規定を確認し正しいと判定します。
- 記述bについて、薬剤師不在時における鍵のかからない陳列区画の閉鎖義務を確認し正しいと判定します。
- 記述cについて、情報提供設備から7m以内の陳列制限が課されるのは指定第二類医薬品であるため誤りと判定します。
- 記述dについて、リスク区分ごとに混在陳列が禁止されている規定を確認し正しいと判定します。
- 正誤の並び「正、正、誤、正」から選択肢2を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが誤りであるため不適です。
- 選択肢 2正解
- 記述aが正、記述bが正、記述cが誤、記述dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述b、dは正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正しく、記述cが誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述a、bが正しく、記述cが誤りであるため不適です。
答えの内訳
- a:正
- 要指導医薬品は、購入者が直接手の触れられない陳列設備(カウンターの内側等)に陳列する場合は、要指導医薬品陳列区画内に陳列する必要はありません。
- b:正
- 鍵をかけることができない陳列設備に第一類医薬品を陳列している場合、薬剤師不在時にはその第一類医薬品陳列区画を閉鎖しなければなりません。
- c:誤
- 情報提供を行うための設備から7メートル以内の範囲に陳列しなければならないのは、「指定第二類医薬品」であり、第三類医薬品ではありません。
- d:正
- 一般用医薬品及び要指導医薬品は、リスク区分ごとに混在しないように分別して陳列しなければなりません。
覚えるポイント
- 情報提供設備から7メートル以内の陳列制限があるのは「指定第二類医薬品」です。
間違えやすいところ
- 7メートル規制の対象が第一類医薬品や第三類医薬品であると誤解しないように注意しましょう。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第218条の3、第218条の4に基づく出題。
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.32 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
店舗販売業における店舗掲示事項
薬事に関する法規と制度 · 店舗の見やすい場所への掲示 / 医薬品医療機器等法施行規則別表第1の2
医薬品医療機器等法に基づき、店舗販売業者が、当該店舗の見やすい位置に掲示板で掲示しなければならない事項として、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a 当該店舗内の情報提供及び指導を行う場所 b 取り扱う要指導医薬品及び一般用医薬品の区分 c 医薬品による健康被害の救済制度に関する解説 d 店舗に勤務する者の氏名及び薬剤師名簿登録番号又は販売従事登録番号
解答・解説を表示
解答
3
解説
店舗販売業者は、店舗の見やすい位置に「管理・運営に関する事項」および「要指導医薬品・一般用医薬品の販売等制度の解説」を掲示板により掲示しなければなりません(施行規則別表第1の2)。
解き方
- 施行規則別表第1の2における掲示事項の項目を確認します。
- 「取り扱う区分」(b)および「健康被害救済制度の解説」(c)が規定項目に含まれることを確認します。
- 「情報提供場所」(a)および「登録番号」(d、必要なのは氏名と資格の別)が規定項目に含まれないことを確認します。
- bとcの組み合わせである選択肢3を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは店舗掲示板の義務的掲示事項ではないため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは掲示事項に含まれないため不適です。
- 選択肢 3正解
- 取り扱う医薬品の区分(b)および救済制度の解説(c)は正しい掲示事項の組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 登録番号(d)の掲示は求められていないため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 登録番号(d)の掲示は求められていないため不適です。
答えの内訳
- a:掲示事項ではない
- 「情報提供を行う場所」そのものの店舗内図面や位置の掲示は、店舗掲示板の必須事項には規定されていません。
- b:掲示事項である
- 「取り扱う要指導医薬品及び一般用医薬品の区分」は、店舗の管理・運営に関する事項として掲示すべき事項です。
- c:掲示事項である
- 「医薬品による健康被害の救済制度に関する解説」は、医薬品制度の解説に関する事項として掲示すべき事項です。
- d:掲示事項ではない
- 勤務者の氏名及び「薬剤師又は登録販売者の別」の掲示は必要ですが、「登録番号」の掲示までは義務づけられていません。
覚えるポイント
- 勤務者について掲示するのは「氏名」と「薬剤師・登録販売者の別」であり、名簿登録番号ではありません。
間違えやすいところ
- 実務で見かける名札の表記や管理台帳と混同して、登録番号まで掲示が必要と判断しないように注意しましょう。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則別表第1の2に基づく出題。
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.32 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
薬局における特定販売の規制と要件
薬事に関する法規と制度 · 特定販売 / 薬局製造販売医薬品 / 陳列場所
医薬品医療機器等法に基づく薬局における特定販売に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
特定販売とは、薬局または店舗以外の場所にいる者に対して一般用医薬品または薬局製造販売医薬品(毒薬及び劇薬を除く)を販売・授与することを指します。貯蔵および陳列は当該薬局等の設備内で行う必要があり、他の場所に保管された医薬品を販売することはできません。
解き方
- 記述aについて、特定販売の対象に毒薬・劇薬を除く薬局製造販売医薬品が含まれるか確認します。
- 記述bについて、濫用等のおそれのある医薬品であっても所定の確認を行えば特定販売自体は禁止されていないことを確認します。
- 記述cについて、特定販売対象の医薬品は当該薬局内の設備に貯蔵・陳列されている必要があることを確認します。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが誤りであるため、組合せとして正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- 記述b及び記述cがともに誤りであるため、不適当です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが誤であり、正しい記述の組合せとなっています。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正しく、記述bが誤りであるため、不適当です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが正しく、記述cが誤りであるため、不適当です。
覚えるポイント
- 特定販売では当該薬局または店舗に現に貯蔵・陳列している医薬品のみを販売できます。
間違えやすいところ
- 濫用等のおそれのある医薬品は確認義務が課されますが特定販売自体は禁止されていません。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第158条の2等の規定に基づきます。
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.33 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
濫用等のおそれのある医薬品の販売時の確認事項
薬事に関する法規と制度 · 濫用等のおそれのある医薬品 / 適正使用の確認 / 若年者の確認事項
店舗販売業者が、一般用医薬品のうち濫用等のおそれがあるものとして厚生労働大臣が指定する医薬品を販売する場合に、薬剤師又は登録販売者に確認させなければならない事項に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
厚生労働大臣が指定する濫用等のおそれのある医薬品を販売する際、薬局開設者や医薬品の販売業者は、適正使用のために購入者の購入状況や数量の理由を確認しなければなりません。若年者(高校生・中学生等)に対しては、住所ではなく「氏名及び年齢」を確認することが義務づけられています。
解き方
- 記述aについて、若年者に確認すべき事項が「氏名及び住所」ではなく「氏名及び年齢」である点を確認します。
- 記述bについて、他店からの同種・関連医薬品の購入・譲受け状況の確認が規定されているか確認します。
- 記述cについて、適正使用に必要な数量を超える購入希望の場合にその理由を確認することが求められているか判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りであるため、組合せとして不適当です。
- 選択肢 2不正解
- 記述a及び記述cの正誤判断が異なっており、不適当です。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが正であり、正しい記述の組合せとなっています。
- 選択肢 4不正解
- 記述bは正しい確認事項であるため、不適当です。
- 選択肢 5不正解
- 記述cは正しい確認事項であるため、不適当です。
覚えるポイント
- 若年者に対して確認すべき基本情報は「氏名及び年齢」であり、住所ではありません。
間違えやすいところ
- 若年者の確認事項を「氏名及び住所」と勘違いしないよう注意が必要です。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第147条の3の規定に基づきます。
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.34 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
医薬品の広告規制と該当性の判断要件
薬事に関する法規と制度 · 医薬品広告の3要件 / 未承認医薬品の広告禁止 / 体験談の規制
医薬品の広告に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品の広告該当性は「顧客を誘引する意図」「特定医薬品の商品名表示」「一般人が認知できる状態」の3要件のすべてを満たす場合に判断されます。また、承認前の医薬品広告は何人にも禁じられており、使用者の体験談であっても不適正使用につながるおそれのある表示は禁止されています。
解き方
- 記述aについて、広告の3要件は「いずれかを満たす」ではなく「すべてを満たす」必要があることを判断します。
- 記述bについて、未承認医薬品の広告は製造販売業者を含め何人も行ってはならない規定を確認します。
- 記述cについて、医薬品に対して食品的・化粧品的な用法を強調することが不適正広告となるか確認します。
- 記述dについて、愛用者の感想等の体験談でも適正使用を誤らせる表現が禁止されているか確認します。
- 選択肢 1不正解
- 記述a及びbが誤り、記述dが正しいため、不適当です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは3要件をすべて満たす必要があるため誤りであり、不適当です。
- 選択肢 3不正解
- 記述c及びdは正しい記述であるため、不適当です。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正であり、正しい記述の組合せとなっています。
- 選択肢 5不正解
- 記述bが誤り、記述cが正しいため、不適当です。
覚えるポイント
- 医薬品広告の該当性は、誘引意図・特定商品名・認知状態の3要件すべてを満たす必要があります。
間違えやすいところ
- 未承認医薬品の広告禁止は何人も対象であり、製造販売業者であっても例外はありません。
出題の前提:医薬品医療機器等法第68条及び医薬品等の広告規制基準に基づきます。
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.35 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
行政庁による監視指導及び処分権限
薬事に関する法規と制度 · 立入検査 / 帳簿書類の検査と物品の収去 / 応急措置命令 / 廃棄・回収命令
医薬品医療機器等法に基づく行政庁による監視指導及び処分に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
5
解説
薬事監視員による立入検査では、帳簿書類の検査や試験のための必要最小限の医薬品等の収去が認められていますが、帳簿書類そのものを収去することはできません。厚生労働大臣や都道府県知事は、危害拡大防止のための応急措置命令や不正表示・不良医薬品の廃棄回収命令などの権限を有しています。
解き方
- 記述aについて、薬事監視員が収去できるのは試験に必要な医薬品等であり、帳簿書類は収去ではなく「検査」対象であることを確認します。
- 記述bについて、厚生労働大臣が危害の発生・拡大防止のために販売一時停止等の応急措置を命ずることができるか確認します。
- 記述cについて、不正表示医薬品や不良医薬品等に対して廃棄や回収等の命令を発することができるか確認します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りであるため、組合せとして不適当です。
- 選択肢 2不正解
- 記述bは正しい規定であるため、不適当です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが誤りで、記述cが正しいため、不適当です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤りで、記述bが正しいため、不適当です。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが正であり、正しい記述の組合せとなっています。
覚えるポイント
- 薬事監視員が収去できるのは試験用医薬品等の現物であり、帳簿書類は検査の対象です。
間違えやすいところ
- 立入検査権限において「帳簿書類の収去」と「医薬品の収去」を混同しないようにします。
出題の前提:医薬品医療機器等法第69条及び第70条の規定に基づきます。
出典:神奈川県『2021年度 神奈川県 前半』
令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) p.36 ↗(www.pref.kanagawa.jp)
2021年度 神奈川県 前半
参照した公式資料
神奈川県が公開した2021年度 神奈川県 前半の問題・解答資料です。
- 令和3年度登録販売者試験問題(午前)(PDF:684KB) ↗ — www.pref.kanagawa.jp(PDF・36ページ)
- 令和3年度登録販売者試験 解答(PDF:62KB) ↗ — www.pref.kanagawa.jp(PDF・2ページ)

