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2021年度 福岡県 後半の概要
かぜ及びかぜ薬の基礎知識
主な医薬品とその作用 · かぜの病態 / 総合感冒薬の適用 / 鑑別すべき疾患
かぜ及びかぜ薬(総合感冒薬)に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 ア かぜは、医学的にはかぜ症候群といい、主に細菌が鼻や喉等に感染して起こる上気道の急性炎症の総称である。 イ かぜとよく似た症状が現れる疾患として、関節リウマチ、肺結核、尿路感染症が挙げられ、症状が4日以上続くとき、又は症状が重篤なときは、かぜではない可能性が高い。 ウ 発熱や頭痛を伴った悪心・嘔吐や下痢などの消化器症状が冬場に現れた場合は、かぜではなく、ウイルスが消化器に感染したことによるウイルス性胃腸炎である場合が多い。 エ 咳の症状がはっきりしているかぜの場合であっても、総合感冒薬を選択するのが最適である。 1(ア、イ) 2(ア、エ) 3(イ、ウ) 4(ウ、エ)
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解答
3
解説
かぜ症候群の約8割はウイルス感染が原因であり、総合感冒薬は原因除去ではなく諸症状の緩和を目的とする対症療法薬です。特定の症状のみが強い場合は単剤を選び、症状が長引く場合は他の重大な疾患を疑う必要があります。
解き方
- 記述アを検証し、病原体の大部分がウイルス(約8割以上)であるため「主に細菌」という点が誤りであることを確認します。
- 記述イを検証し、かぜ症状が4日以上続く場合や重篤な場合は他疾患の疑いがあるため正しいと判断します。
- 記述ウを検証し、冬期の発熱・頭痛を伴う嘔吐・下痢はウイルス性胃腸炎の可能性が高いという正しい記述を確認します。
- 記述エを検証し、特定の症状が突出している場合は総合感冒薬ではなく鎮咳去痰薬等の単剤を選択すべきであるため誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- アが誤りでイが正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- アおよびエの双方が誤りの記述であるため不適です。
- 選択肢 3正解
- イとウの双方が正しい記述であるため、これが正答となります。
- 選択肢 4不正解
- ウは正しいですが、エが誤りの記述であるため不適です。
覚えるポイント
- かぜの主な原因微生物はウイルスであり細菌ではないこと
- 特定の症状が明らかなときは総合感冒薬より症状に合った単剤を選ぶこと
間違えやすいところ
- かぜ薬をウイルスの根本治療薬と混同しやすい点に注意する
- 消化器症状をかぜの主症状と誤認しないように注意する
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」かぜ薬の概要および病態に関する基準
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.3 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
かぜ薬に配合される生薬成分とその作用
主な医薬品とその作用 · 生薬成分 / 解熱作用 / 鎮咳去痰作用
かぜ薬(総合感冒薬)に配合される生薬成分及びその期待される主な作用の関係について、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 成分 ― 作用 ア ジリュウ ― 抗炎症 イ ナンテンジツ ― 鎮咳 ウ キキョウ ― 解熱 エ セネガ ― 去痰 1(ア、ウ) 2(ア、エ) 3(イ、ウ) 4(イ、エ)
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解答
4
解説
生薬の配合目的は基原植物や動物の薬効に基づいて分類されています。ジリュウは解熱、ナンテンジツは鎮咳、キキョウやセネガは気道分泌を促して痰を排出しやすくする去痰作用を主目的として配合されます。
解き方
- 各生薬の主な薬効を整理します(ジリュウ=解熱、ナンテンジツ=鎮咳、キキョウ=去痰、セネガ=去痰)。
- 提示された組み合わせのうち、ア(抗炎症)とウ(解熱)が誤りであることを確認します。
- 正しい組み合わせであるイ(ナンテンジツ―鎮咳)とエ(セネガ―去痰)のペア「4」を選択します。
- 選択肢 1不正解
- アは解熱、ウは去痰が主な作用であるため、ともに誤りです。
- 選択肢 2不正解
- アの作用が解熱作用であるため不適となります。
- 選択肢 3不正解
- ウのキキョウに期待される主な作用は去痰であるため不適です。
- 選択肢 4正解
- イ(ナンテンジツ―鎮咳)およびエ(セネガ―去痰)の組み合わせはいずれも正解です。
覚えるポイント
- ジリュウ(ミミズ)は解熱作用を期待して配合される生薬
- セネガとキキョウは去痰作用を主目的とする生薬
間違えやすいところ
- ジリュウの解熱作用と抗炎症作用を取り違えやすい点
- キキョウを鎮咳成分と誤認しないように去痰作用と結びつける点
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」かぜ薬に配合される生薬成分の基準
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.3 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
かぜ薬の漢方処方製剤の鑑別
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 麻黄湯 / 桂枝湯 / 体力充実
以下の記述にあてはまるかぜ薬の漢方処方製剤として、最も適切なものを下から一つ選びなさい。 「体力充実して、かぜのひきはじめで、寒気がして発熱、頭痛があり、咳が出て身体のふしぶしが痛く汗が出ていないものの感冒、鼻かぜ、気管支炎、鼻づまりに適すとされるが、胃腸の弱い人、発汗傾向の著しい人では、悪心、胃部不快感、発汗過多、全身脱力感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。」 1 桂枝湯 2 麻黄湯 3 小柴胡湯 4 小青竜湯 5 半夏厚朴湯
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解答
2
解説
かぜの初期に用いられる代表的な漢方のうち、麻黄湯は「体力充実して汗が出ていない(無汗)」状態に適合し、桂枝湯は「体力中等度以下で汗が出る(有汗)」状態に適合します。麻黄を多く含むため胃腸の弱い人や多汗傾向の人には不向きです。
解き方
- 設問の条件から「体力充実」「寒気・発熱・関節痛」「汗が出ていない」「胃腸の弱い人や発汗過多には不向き」という特徴を抽出します。
- 桂枝湯は「体力中等度以下・汗が出る」、小青竜湯は「水様の鼻水・痰」、小柴胡湯は「食欲不振・胃炎等」、半夏厚朴湯は「咽頭異物感・不安神経症」であることを確認します。
- 条件に完全に合致するのは麻黄湯(選択肢2)であることを導きます。
- 選択肢 1不正解
- 桂枝湯は体力中等度以下で、自然に汗が出る(有汗)風邪の初期に適するため不適です。
- 選択肢 2正解
- 体力充実、汗が出ていない、関節痛を伴う風邪初期に適する記述として麻黄湯が合致します。
- 選択肢 3不正解
- 小柴胡湯は体力中等度で、みぞおちから季肋部にかけての苦しさや食欲不振を伴う風邪の後期等に適します。
- 選択肢 4不正解
- 小青竜湯は体力中等度又はやや虚弱で、うすい水様の痰や鼻水を伴う鼻炎・気管支炎等に適します。
- 選択肢 5不正解
- 半夏厚朴湯は体力中等度で気分がふさぎ、のどに異物感があるような神経症や咳に適します。
覚えるポイント
- 麻黄湯:体力充実・悪寒発熱・ふしぶしの痛み・無汗
- 桂枝湯:体力中等度以下・自然発汗あり(有汗)
間違えやすいところ
- 葛根湯(中等度以上・肩こり)や桂枝湯(虚弱・有汗)と麻黄湯(充実・無汗)の体質基準の混同
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」かぜ薬の漢方処方製剤の基準
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.4 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
痛み・発熱の発生機序と解熱鎮痛薬の作用
主な医薬品とその作用 · プロスタグランジン / アスピリン喘息 / 解熱鎮痛薬の副作用
痛みや発熱が起こる仕組み及び解熱鎮痛薬の働きに関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア 月経そのものが起こる過程にプロスタグランジンが関わっていないため、月経痛(生理痛)には、解熱鎮痛薬の効能・効果は期待できない。 イ 解熱鎮痛成分は、腎臓における水分の再吸収を促して循環血流量を減らし、発汗を促進する作用に寄与している。 ウ プロスタグランジンには胃酸分泌調節作用や胃腸粘膜保護作用があるが、これらの作用が解熱鎮痛成分によって妨げられると、胃酸分泌が増加するとともに胃壁の血流量が低下して、胃粘膜障害を起こしやすくなるため、解熱鎮痛薬はなるべく空腹時に服用することになっている。 エ アスピリン喘息は、アスピリン特有の副作用ではなく、他の解熱鎮痛成分でも生じる可能性がある。 1(正 正 誤 正) 2(正 誤 正 誤) 3(誤 正 正 誤) 4(誤 誤 正 正) 5(誤 誤 誤 正)
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解答
5
解説
プロスタグランジン(PG)は子宮収縮を促して月経痛に関与し、胃粘膜保護にも関わっています。解熱鎮痛成分はPG合成を抑えることで解熱・鎮痛を示しますが、胃粘膜障害を招くため原則として空腹時を避けて服用します。また、アスピリン喘息はNSAIDs共通の副作用です。
解き方
- アを検証:月経痛にはPGが関与しており、解熱鎮痛薬の適応となるため誤りです。
- イを検証:発汗の促進は視床下部の温熱中枢を介した末梢血管拡張によるものであり、記述内容は誤りです。
- ウを検証:胃障害を起こしやすいため「なるべく空腹時を避けて服用」とすべきであり、空腹時に服用とする記述は誤りです。
- エを検証:アスピリン喘息は他の解熱鎮痛成分でも誘発されるため正しい記述です。
- 選択肢 1不正解
- アおよびイが誤りであるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- アおよびウが誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- イおよびウが誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- ウが誤り(空腹時を避けて服用すべき)であるため不適です。
- 選択肢 5正解
- アが誤、イが誤、ウが誤、エが正の組み合わせであり正解です。
覚えるポイント
- 解熱鎮痛薬は胃粘膜障害を避けるため「空腹時を避けて」服用する
- アスピリン喘息は他の非ステロイド性抗炎症成分でも発症し得る
間違えやすいところ
- 空腹時に服用するという逆の指示に引っかからないこと
- アスピリン喘息がアスピリン単独の特異的反応であると誤解しないこと
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」解熱鎮痛薬の薬理作用及び副作用の基準
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.5 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
サリチル酸系解熱鎮痛成分とライ症候群
主な医薬品とその作用 · サリチル酸系 / ライ症候群 / 15歳未満の使用制限
解熱鎮痛薬に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。なお、同じ記号の( )内には同じ字句が入ります。 アスピリン、サザピリン、エテンザミド等を総称して( ア )系解熱鎮痛成分という。( ア )系解熱鎮痛成分において特に留意されるべき点は、( イ )症候群の発生が示唆されていることである。アスピリン及びサザピリンは、( ウ )歳未満に対しては、いかなる場合も一般用医薬品として使用してはならない。 1 ア: サリチル酸 イ: 過敏性腸 ウ: 18 2 ア: サリチル酸 イ: ライ ウ: 20 3 ア: サリチル酸 イ: ライ ウ: 15 4 ア: ピリン イ: ライ ウ: 18 5 ア: ピリン イ: 過敏性腸 ウ: 15
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解答
3
解説
アスピリン等のサリチル酸系成分は、水痘やインフルエンザなどのウイルス性疾患にかかっている小児への投与で、急性脳症や肝臓の脂肪変性を主徴とする重篤なライ症候群を引き起こすおそれがあります。そのため15歳未満には使用禁止です。
解き方
- 空欄ア:アスピリンやエテンザミドの骨格群から「サリチル酸」系を特定します。
- 空欄イ:サリチル酸系で特に注意を要する小児の重篤副作用として「ライ」症候群を特定します。
- 空欄ウ:アスピリン等の一般用医薬品としての小児禁忌年齢は「15」歳未満であることを確認します。
- ア=サリチル酸、イ=ライ、ウ=15が揃っている選択肢3を選択します。
- 選択肢 1不正解
- イがライ症候群、ウが15歳未満であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- ウの年齢が15歳未満であるため誤りです。
- 選択肢 3正解
- ア=サリチル酸、イ=ライ、ウ=15であり、完全に一致しています。
- 選択肢 4不正解
- アはサリチル酸系でありピリン系ではなく、ウも15歳未満のため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- アはサリチル酸系、イはライ症候群であるため誤りです。
答えの内訳
- ア:サリチル酸
- アスピリン、サザピリン、エテンザミドはサリチル酸誘導体でありサリチル酸系解熱鎮痛成分と総称されます。
- イ:ライ
- 小児がかぜや水痘等に罹患した際、サリチル酸系製剤の使用によってライ症候群の発症リスクが高まることが示唆されています。
- ウ:15
- アスピリンおよびサザピリンは、一般用医薬品では15歳未満の小児に対してはいかなる場合も使用禁忌となっています。
覚えるポイント
- サリチル酸系(アスピリン等)は15歳未満の小児に使用禁忌
- 関連する重篤な副作用はライ症候群(急性脳症・脂肪肝)
間違えやすいところ
- エテンザミドとピリン系(イソプロピルアンチピリン)の分類混同
- 使用制限年齢を18歳未満や20歳未満と取り違える誤り
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」解熱鎮痛薬サリチル酸系成分の基準
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.6 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
解熱鎮痛成分の作用機序と特徴
主な医薬品とその作用 · アセトアミノフェン / イブプロフェン / エテンザミド / 作用機序
解熱鎮痛薬に含まれる成分に関する以下の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。 1 アセトアミノフェンは、主として中枢作用によって解熱・鎮痛をもたらすため、末梢における抗炎症作用は期待できない。 2 イブプロフェンは、アスピリンに比べて胃腸への悪影響が少なく、抗炎症作用も示す。 3 イソプロピルアンチピリンは、解熱・鎮痛作用は比較的強いが、抗炎症作用は弱い。 4 エテンザミドは、痛みが神経を伝わっていくのを抑える働きが作用の中心となっている他の解熱鎮痛成分に比べ、痛みの発生を抑える働きが強いため、作用の仕組みの違いによる相乗効果を期待して、他の解熱鎮痛成分と組み合わせて配合されることが多い。
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解答
4
解説
解熱鎮痛成分は作用部位により特徴が分かれます。多くのNSAIDs(アスピリン等)が末梢での「痛みの発生を抑える」のに対し、エテンザミドは「痛みが神経を伝わるのを抑える(伝導抑制)」働きが強いため、両者を組み合わせることで相乗効果が得られます。
解き方
- 記述1を検証し、アセトアミノフェンの中枢性作用と抗炎症作用の欠如が正確であると確認します。
- 記述2を検証し、イブプロフェンがアスピリンより胃粘膜刺激が比較的少なく抗炎症作用を持つ点を確認します。
- 記述3を検証し、ピリン系であるイソプロピルアンチピリンの特徴(強い解熱鎮痛、弱い抗炎症)が正確であると確認します。
- 記述4を検証し、エテンザミドは「痛みが伝わるのを抑える」側であり、他の成分が「発生を抑える」側であるため、説明が逆転していて誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- アセトアミノフェンに関する正しい記述であるため誤り(正解肢)ではありません。
- 選択肢 2不正解
- イブプロフェンの薬理作用および胃腸への影響に関する正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- イソプロピルアンチピリンの特徴に関する正しい記述です。
- 選択肢 4正解
- エテンザミドは「痛みの伝達を抑える働き」が強く、発生を抑える他の成分と併用されるため記述が逆転しており誤りです。
覚えるポイント
- エテンザミド:痛みの伝達(伝わっていくの)を抑える働きが強い
- 他のNSAIDs:痛みの発生(プロスタグランジン産生)を抑える働きが中心
間違えやすいところ
- エテンザミドの作用点(痛みの伝達抑制)と他のNSAIDs(発生抑制)の関係を逆に覚えてしまう誤り
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」各解熱鎮痛成分の特徴の基準
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.6 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
睡眠改善薬および神経伝達物質・生薬
主な医薬品とその作用 · ヒスタミン / ジフェンヒドラミン塩酸塩 / チャボトケイソウ / 睡眠改善薬の適用
眠気を促す薬や睡眠・覚醒に関わる生体内物質に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア ヒスタミンは、生体内情報伝達物質であり、脳の下部にある睡眠・覚醒に関与する部位で神経細胞の刺激を介して、覚醒の維持や調節を行う働きを担っている。 イ 妊婦又は妊娠していると思われる女性の睡眠障害には、睡眠改善薬が適用される。 ウ ジフェンヒドラミン塩酸塩は、抗ヒスタミン成分の中でも特に中枢作用が強い。 エ チャボトケイソウは、オミナエシ科のカノコソウの根茎及び根を基原とする生薬である。 1(ア、ウ) 2(ア、エ) 3(イ、ウ) 4(イ、エ)
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解答
1
解説
脳内のヒスタミン神経系は覚醒を維持しています。抗ヒスタミン成分(ジフェンヒドラミン等)はこれを遮断して眠気を催します。睡眠改善薬は一時的な不眠を対象とし妊婦には使用不可です。またチャボトケイソウはトケイソウ科の植物です。
解き方
- 記述アを検証し、ヒスタミンが脳内で覚醒維持や調節に関与している正しい記述と確認します。
- 記述イを検証し、睡眠改善薬は妊婦又は妊娠していると思われる女性には禁忌(使用を避ける)であるため誤りと判断します。
- 記述ウを検証し、ジフェンヒドラミン塩酸塩の中枢移行性・中枢作用が特に強い点を確認し正しいと判断します。
- 記述エを検証し、チャボトケイソウはトケイソウ科パッシフロラ(カノコソウはオミナエシ科)であり誤りと判断します。
- 選択肢 1正解
- アとウの双方が正しい記述であるため正解です。
- 選択肢 2不正解
- アは正しいですが、エの生薬基原の記述が誤りです。
- 選択肢 3不正解
- ウは正しいですが、イの妊婦への適用記述が誤りです。
- 選択肢 4不正解
- イとエの双方が誤りの記述であるため不適です。
覚えるポイント
- 睡眠改善薬は妊婦・小児・慢性的な不眠症の患者には使用しない
- チャボトケイソウはトケイソウ科、カノコソウはオミナエシ科
間違えやすいところ
- 妊娠中の不眠にOTC睡眠改善薬が使えると誤解しないこと
- カノコソウとチャボトケイソウの基原植物を取り違えないこと
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」催眠鎮静薬・睡眠改善薬の基準
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.7 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
ブロモバレリル尿素の薬理と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · ブロモバレリル尿素 / 鎮静成分 / 相互作用 / 妊婦への注意
ブロモバレリル尿素に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア 飲酒とともに服用すると、その薬効が増強されるおそれがあるため、服用時には飲酒を避ける必要がある。 イ 解熱鎮痛成分の鎮痛作用を補助する目的で配合されている場合がある。 ウ 脳の興奮を抑え、痛覚を鈍くする作用がある。 エ 胎児に障害を引き起こす可能性があるため、妊婦又は妊娠していると思われる女性は使用を避けるべきである。 1(正 正 正 正) 2(正 正 誤 正) 3(正 誤 正 誤) 4(誤 正 誤 誤) 5(誤 誤 正 正)
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解答
1
解説
ブロモバレリル尿素は中枢神経系を抑制する鎮静成分です。脳の興奮を抑えて痛覚を鈍くするため解熱鎮痛薬の補助としても配合されます。アルコールにより中枢抑制が増強され、催奇形性の懸念から妊婦への投与は禁忌とされています。
解き方
- 記述アを検証し、アルコールとの併用で中枢抑制作用が増強するため飲酒を避けるべきという記述を正と判定します。
- 記述イを検証し、解熱鎮痛成分と併用して痛みの感受性を下げ鎮痛を助ける配合目的を正と判定します。
- 記述ウを検証し、脳の興奮抑制と痛覚鈍麻作用を持つことを正と判定します。
- 記述エを検証し、胎児障害(催奇形性)の可能性があるため妊婦等は使用を避けるべきであることを正と判定します。
- 選択肢 1正解
- ア、イ、ウ、エのすべてが正しい記述であるため正解です。
- 選択肢 2不正解
- ウも正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- イおよびエも正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- ア、ウ、エも正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- アおよびイも正しい記述であるため誤りです。
覚えるポイント
- ブロモバレリル尿素は反復摂取により依存性が生じるおそれがある
- 胎児障害の危険性があるため妊婦または妊娠していると思われる女性は避ける
間違えやすいところ
- 鎮痛薬に鎮静成分が配合される理由(痛覚を鈍くし鎮痛効果を助ける)を見落とさないこと
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」鎮静成分(ブロモバレリル尿素)の基準
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.7 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
カフェインの薬理作用と注意点
主な医薬品とその作用 · カフェイン / 眠気防止薬 / 副作用
カフェインに関する記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
カフェインは中枢神経系を興奮させて一時的な眠気や倦怠感を抑える中枢興奮成分です。腎臓でのナトリウムや水分の再吸収抑制による利尿作用、胃液分泌促進作用、心筋刺激作用(動悸など)を併せ持ちます。
解き方
- 記述ア:大脳皮質を興奮させて一時的に眠気や疲労感を緩和する作用であり、正しい記述です。
- 記述イ:カフェインが再吸収を抑制するのはカリウムイオンではなくナトリウムイオン(同時に水分)であるため、誤りです。
- 記述ウ:胃液の分泌を「抑制」ではなく「促進」するため、胃腸障害(胃酸過多・胃部不快感等)を招くことがあり、誤りです。
- 記述エ:心筋を直接刺激して収縮力を高める作用があり、動悸を招くため心臓病患者では避ける必要があり、正しい記述です。
- 以上より、正しい組み合わせはアとエの「2」と特定されます。
- 選択肢 1不正解
- ウの「胃液分泌抑制作用」が誤り(正しくは胃液分泌促進作用)であるため不適切です。
- 選択肢 2正解
- ア(中枢興奮作用による眠気・倦怠感抑制)とエ(心筋興奮による動悸、心臓病での使用回避)ともに正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- イ(カリウム再吸収抑制ではなくナトリウム再吸収抑制)およびウ(胃液分泌促進)がいずれも誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- イの記述が誤り(抑制されるのはナトリウムイオンの再吸収)であるため不適切です。
覚えるポイント
- カフェインは腎臓でナトリウムイオンの再吸収を抑制して利尿作用をもたらす。
- カフェインは胃液分泌を亢進・促進するため、胃潰瘍の既往歴がある人には注意を要する。
間違えやすいところ
- 利尿作用の機序において、カリウムイオンではなくナトリウムイオンの再吸収抑制である点を混同しないように注意する。
出題の前提:令和3年度福岡県登録販売者試験(午後)問69・試験問題および解答
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.8 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
小児鎮静薬の配合成分と小児の疳
主な医薬品とその作用 · 小児鎮静薬 / 生薬成分 / カンゾウ / 偽アルドステロン症
問題文中に提示された小児鎮静薬(生薬配合処方:ジャコウ、ゴオウ、レイヨウカク、ギュウタン、ニンジン、オウレン、カンゾウ、チョウジ)及び小児の疳に関する記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
カンゾウ(甘草)の有効成分であるグリチルリチン酸を過剰摂取すると、生体内のコルチゾール代謝が阻害され、アルドステロン受容体が活性化されて偽アルドステロン症(低カリウム血症、高血圧、浮腫等)を引き起こします。
解き方
- 記述1の確認:東洋医学において疳(夜泣きやひきつけ等)は身体の虚弱・血液不足(痩せて血が少ない状態)に起因すると捉えられており、正しい記述です。
- 記述2の確認:レイヨウカク(羚羊角)はウシ科サイカレイヨウ等の角で、鎮静・鎮痙作用があり、正しい記述です。
- 記述3の確認:ゴオウ(牛黄)はウシの胆嚢結石等で、強心・血行促進・鎮静等の作用があり、正しい記述です。
- 記述4の確認:偽アルドステロン症の原因物質はグリチルリチン酸であり、アスコルビン酸ではないため誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 小児の疳に関する東洋医学的な病態説明として正しいため、誤りを選ぶ問題の正答肢としては不適切です。
- 選択肢 2不正解
- レイヨウカクの基原および鎮静作用に関する記述として正しいため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- ゴオウの薬理作用(強心、血行促進、鎮静など)に関する記述として正しいため不適切です。
- 選択肢 4正解
- カンゾウの大量摂取により問題となる成分はグリチルリチン酸であり、アスコルビン酸ではないため、この記述が誤り(正答)です。
覚えるポイント
- カンゾウに含まれるグリチルリチン酸の大量摂取・長期連用で偽アルドステロン症のリスクが生じる。
- 小児の疳は「疳の虫」とも呼ばれ、虚弱や血の不足等に起因する神経症状とされる。
間違えやすいところ
- グリチルリチン酸とアスコルビン酸(ビタミンC)の用語混同に惑わされないように注意する。
出題の前提:令和3年度福岡県登録販売者試験(午後)問70・試験問題および解答
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.9 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
呼吸器官の生理と鎮咳去痰薬の剤形
主な医薬品とその作用 · 咳 / 痰 / 咳嗽中枢 / 延髄 / 剤形
呼吸器官や鎮咳去痰薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア 咳は、気管や気管支に何らかの異変が起こったときに、その刺激が中枢神経系に伝わり、視床下部にある咳嗽中枢の働きによって引き起こされる反応である。 イ 呼吸器官に感染を起こしたときは、気道粘膜からの粘液分泌が増え、その粘液に気道に入り込んだ異物や粘膜上皮細胞の残骸などが混じって痰となる。 ウ 気道粘膜に炎症が生じたときにも咳が誘発され、また、炎症に伴って気管や気管支が拡張し喘息を生じることがある。 エ 鎮咳去痰薬には、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、内用液剤、シロップ剤のほか、口腔咽喉薬の目的を兼ねたトローチ剤やドロップ剤がある。
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解答
3
解説
咳嗽中枢は脳幹の「延髄」に存在します。喘息などの呼吸困難は、気道炎症により気管・気管支が「収縮(狭窄)」することで気流制限が生じる病態です。
解き方
- 記述ア:咳嗽中枢が存在するのは「延髄」であり、「視床下部」ではないため誤りです。
- 記述イ:痰の成因に関する正確な説明であり、正しい記述です。
- 記述ウ:気道粘膜の炎症に伴って気管や気管支が「収縮(狭窄)」して喘息を生じるため、「拡張し」とする記述は誤りです。
- 記述エ:トローチ剤やドロップ剤など鎮咳去痰薬と口腔咽喉薬を兼ねる剤形も存在し、正しい記述です。
- 以上より、ア=誤、イ=正、ウ=誤、エ=正となり、選択肢3が正解となります。
- 選択肢 1不正解
- ア(延髄が正しい)とウ(気管支収縮が正しい)が誤り、エが正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- アが誤りでイが正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 3正解
- ア(誤:延髄)、イ(正)、ウ(誤:気管支収縮)、エ(正)の正誤の組み合わせと合致しています。
- 選択肢 4不正解
- エは正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- イが正しくウが誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- 咳嗽中枢・呼吸中枢は「延髄」に存在する(視床下部ではない)。
- 気管支喘息は気管支の攣縮・収縮によって起こる(拡張ではない)。
間違えやすいところ
- 中枢神経系の部位(延髄・視床下部・小脳・大脳など)の役割を取り違えないように確認する。
出題の前提:令和3年度福岡県登録販売者試験(午後)問71・試験問題および解答
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.10 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
鎮咳去痰薬の有効成分とその作用機序
主な医薬品とその作用 · 鎮咳成分 / 去痰成分 / デキストロメトルファンフェノールフタリン塩 / カルボシステイン
鎮咳去痰薬に関する以下の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい。
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解答
4
解説
去痰成分には、粘液分泌促進作用を示すもの(グアヤコールスルホン酸カリウム、クレゾールスルホン酸カリウム等)、粘液溶解・低分子化作用を示すもの(エチルシステイン塩酸塩等)、粘液成分を修復・正常化するもの(カルボシステイン等)、線毛運動を促進するもの(ブロムヘキシン塩酸塩等)などがあります。
解き方
- 選択肢1の検討:クレゾールスルホン酸カリウムは分泌促進成分(分泌を促して痰を排出しやすくする)であり、粘性タンパク質の溶解・低分子化ではないため誤りです。
- 選択肢2の検討:エチルシステイン塩酸塩は粘性タンパク質を溶解・低分子化する成分であり、分泌促進ではないため誤りです。
- 選択肢3の検討:カルボシステインは粘液成分の構成比を修復・調整する成分であり、線毛運動促進作用(ブロムヘキシン塩酸塩などの作用)ではないため誤りです。
- 選択肢4の検討:デキストロメトルファンフェノールフタリン塩はトローチ剤・ドロップ剤に用いられる非麻薬性鎮咳成分であり、正しい記述です。
- 選択肢 1不正解
- クレゾールスルホン酸カリウムは気道粘膜からの粘液分泌を促進する作用を示します。粘性タンパク質溶解作用ではありません。
- 選択肢 2不正解
- エチルシステイン塩酸塩は痰の中の粘性タンパク質を分解・低分子化して粘性を下げる作用を示します。
- 選択肢 3不正解
- カルボシステインは粘液の構成成分(ムチンなど)を正常化・修復する作用を示します。線毛運動促進作用はブロムヘキシン塩酸塩などの説明です。
- 選択肢 4正解
- デキストロメトルファンフェノールフタリン塩は口腔内で徐々に溶けるトローチ剤やドロップ剤に好んで配合される鎮咳成分です。
覚えるポイント
- デキストロメトルファン臭化水素酸塩は内服錠等、デキストロメトルファンフェノールフタリン塩はトローチ・ドロップに用いられる。
- カルボシステイン=粘液修復、エチルシステイン=粘液溶解、ブロムヘキシン=線毛運動促進。
間違えやすいところ
- 去痰成分の4つのタイプ(分泌促進、粘液溶解、粘液修復、線毛運動促進)の成分名の対応を取り違えやすいので整理しておく。
出題の前提:令和3年度福岡県登録販売者試験(午後)問72・試験問題および解答
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.10 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
口腔咽喉薬及び含嗽薬の使用法と留意点
主な医薬品とその作用 · 含嗽薬 / 噴射式液剤 / 適正使用 / 口腔内ただれ
口腔咽喉薬及び含嗽薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア 含嗽薬は、口腔及び咽頭の殺菌・消毒・洗浄、口臭の除去を目的として、用時水に希釈又は溶解してうがいに用いる、又は患部に塗布した後、水でうがいする外用液剤である。 イ 噴射式の液剤では、息を吸いながら噴射すると気管支や肺に入ってしまうおそれがあるため、軽く息を吐いたり、声を出しながら噴射することが望ましい。 ウ 含嗽薬は、調製する濃度が濃いほど効果が十分得られる。 エ 口内炎などにより口腔内にひどいただれがある人でも、全身的な影響が生じるおそれはない。
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解答
2
解説
含嗽薬(うがい薬)は定められた希釈倍率を守ることで適切な殺菌・刺激防止効果が得られます。濃すぎると粘膜刺激を招きます。また、口腔内に酷いただれや傷があると薬液が血中に吸収され全身性副作用を招く恐れがあります。
解き方
- 記述ア:含嗽薬の定義と使用目的・使用法に関する正確な説明であり、正しい記述です。
- 記述イ:吸気時に噴射すると薬液が気管支等に入り刺激となるため、声を出すか息を吐きながら噴射するのが望ましく、正しい記述です。
- 記述ウ:濃度が濃すぎると粘膜を荒らしたり副作用が出やすくなるため、定められた希釈濃度で使用すべきであり、誤りです。
- 記述エ:口腔内にひどいただれがある場合、有効成分が粘膜から吸収されて全身的な副作用を生じるおそれがあるため、誤りです。
- 以上より、ア=正、イ=正、ウ=誤、エ=誤となり、選択肢2が正解です。
- 選択肢 1不正解
- ウ(濃いほど効果的というのは誤り)が「正」となっているため不適切です。
- 選択肢 2正解
- ア(正)、イ(正)、ウ(誤:濃ければ良いわけではない)、エ(誤:全身影響のリスクあり)で合致しています。
- 選択肢 3不正解
- イが正しく、エが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- アが正しく、ウ・エが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- アおよびイが正しい記述であるため不適切です。
覚えるポイント
- 含嗽薬は指示された適正濃度に用時希釈して使用する(濃いほど良いわけではない)。
- 口腔内にひどいただれがあるときは局所からの吸収による全身性影響の恐れがあるため使用前に相談が必要。
間違えやすいところ
- 噴射式液剤は「息を吸いながら」ではなく「息を吐きながら又は声を出しながら」噴射する点に注意する。
出題の前提:令和3年度福岡県登録販売者試験(午後)問73・試験問題および解答
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.11 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
口腔咽喉薬・含嗽薬配合成分の主な作用
主な医薬品とその作用 · アズレンスルホン酸ナトリウム / トラネキサム酸 / ラタニア / デカリニウム塩化物
口腔咽喉薬及び含嗽薬に配合される成分及びその期待される主な作用の関係について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア アズレンスルホン酸ナトリウム ― 喉の粘膜を刺激から保護する。 イ トラネキサム酸 ― 声がれ、喉の不快感、喉の痛みを鎮める。 ウ ラタニア ― 粘膜組織の修復を促す。 エ デカリニウム塩化物 ― 口腔内や喉に付着した細菌等の微生物を死滅させたり、その増殖を抑える。
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解答
3
解説
アズレンスルホン酸ナトリウムは粘膜組織の修復促進および抗炎症作用を持ちます。ラタニアは収斂(しゅうれん)作用を示します。トラネキサム酸は抗炎症作用、デカリニウム塩化物は陽イオン界面活性殺菌成分です。
解き方
- アの確認:アズレンスルホン酸ナトリウムは粘膜組織の修復を促す成分であり、「刺激から保護する(粘膜保護成分)」ではないため不正確/誤りです。
- イの確認:トラネキサム酸は抗炎症成分であり、喉の痛みや声がれ、炎症を鎮める作用があり、正しい組み合わせです。
- ウの確認:ラタニアは収斂作用(引き締め作用)により喉の炎症を抑える生薬であり、「組織修復」ではないため誤りです。
- エの確認:デカリニウム塩化物は殺菌消毒成分であり、細菌等の増殖抑制・死滅を目的とするため正しい組み合わせです。
- 以上より、正しい組み合わせはイとエの「3」です。
- 選択肢 1不正解
- ア(アズレンスルホン酸ナトリウムは組織修復を促す抗炎症成分)が誤りであるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- アおよびウ(ラタニアは収斂成分)がいずれも誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3正解
- イ(トラネキサム酸:抗炎症)およびエ(デカリニウム塩化物:殺菌消毒)ともに正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- ウ(ラタニアは収斂作用)が誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- アズレンスルホン酸ナトリウム=粘膜組織の修復促進・抗炎症。
- ラタニア、ミルラ=収斂作用による抗炎症。
- セチルピリジニウム、デカリニウム、クロルヘキシジン=殺菌消毒。
間違えやすいところ
- アズレンスルホン酸ナトリウムの「組織修復作用」と生薬収斂成分(ラタニア等)の作用説明を混同しないようにする。
出題の前提:令和3年度福岡県登録販売者試験(午後)問74・試験問題および解答
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.11 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
胃腸薬の配合成分とその特徴
主な医薬品とその作用 · 制酸薬 / スクラルファート / アズレンスルホン酸ナトリウム / ピレンゼピン塩酸塩
胃腸薬の配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア 炭酸水素ナトリウムなど制酸成分を主体とする胃腸薬は、胃酸に対する中和作用が低下するため、炭酸飲料での服用は避けるべきである。 イ スクラルファートは、透析を受けている人は使用を避ける必要がある。 ウ アズレンスルホン酸ナトリウムは、消化管内容物中に発生した気泡の分離を促すことを目的として配合されていることがある。 エ ピレンゼピン塩酸塩は、消化管の運動にほとんど影響を与えずに胃液の分泌を抑える作用を示すとされる。
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解答
2
解説
スクラルファートはアルミニウムを含むため透析患者ではアルミニウム脳症等のリスクから禁忌です。消泡作用(気泡分離)を持つのはジメチルポリシロキサン(ジメチコン)です。ピレンゼピン塩酸塩は選択的ムスカリン受容体遮断薬で胃液分泌を抑えます。
解き方
- 記述ア:炭酸飲料自体が酸性であるため制酸成分の中和能が消費・低下し、服用を避けるべきであり、正しい記述です。
- 記述イ:スクラルファートはアルミニウムを含有するため、透析療法を受けている人は使用を避ける必要があり、正しい記述です。
- 記述ウ:消化管内容物中の気泡分離を促す(消泡)目的で配合されるのはジメチルポリシロキサン(ジメチコン)であり、アズレンスルホン酸ナトリウムではないため誤りです。
- 記述エ:ピレンゼピン塩酸塩は消化管運動にほとんど影響を与えずに胃液分泌を抑える抗コリン成分であり、正しい記述です。
- 以上より、ア=正、イ=正、ウ=誤、エ=正となり、選択肢2が正解です。
- 選択肢 1不正解
- ウ(気泡分離はジメチルポリシロキサンの作用)が誤りであるため不適切です。
- 選択肢 2正解
- ア(正)、イ(正)、ウ(誤:消泡成分はジメチルポリシロキサン)、エ(正)で合致しています。
- 選択肢 3不正解
- イが正しく、ウが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- アおよびエが正しいため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- アおよびイが正しく、ウが誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- アルミニウムを含む胃腸薬成分(スクラルファート、合成ケイ酸アルミニウム等)は透析患者に禁忌。
- ジメチルポリシロキサン(ジメチコン)=消化管内の気泡分離を促す消泡成分。
間違えやすいところ
- 胃粘膜保護修復成分(アズレンスルホン酸ナトリウム)と消泡成分(ジメチルポリシロキサン)の作用を取り違えないように注意する。
出題の前提:令和3年度福岡県登録販売者試験(午後)問75・試験問題および解答
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.12 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
瀉下薬配合成分の特徴と注意点
主な医薬品とその作用 · ヒマシ油 / センナ / ダイオウ / ジオクチルソジウムスルホサクシネート
瀉下薬に関する以下の記述のうち、正しいものを下から一つ選びなさい。
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解答
2
解説
大腸刺激性瀉下成分(センナ、センノシド、ダイオウ等)は腸管壁を刺激して蠕動運動を亢進させますが、子宮収縮を誘発する危険があるため妊婦等には適しません。ヒマシ油は小腸刺激性であり、DSSは界面活性作用により便を軟化させます。
解き方
- 選択肢1の検討:ヒマシ油は「小腸」でリパーゼにより分解され(リシノール酸)、小腸を刺激して瀉下作用を示すため「大腸で…大腸を刺激」とする記述は誤りです。
- 選択肢2の検討:センナ配合薬は子宮収縮を誘発し流早産のリスクがあるため、妊婦等は使用を避けるべきであり、正しい記述です。
- 選択肢3の検討:ダイオウは大腸刺激性瀉下成分です。腸管内で水分を吸収して膨張し糞便のかさを増やすのはプランタゴ・オバタ等の膨張性瀉下成分の説明であるため誤りです。
- 選択肢4の検討:ジオクチルソジウムスルホサクシネート(DSS)は界面活性作用により便中に水分を浸透・軟化させる成分(糞便軟化成分)であり、腸内細菌で分解されて刺激作用を示す成分(ピコスルファートナトリウム等の説明)ではないため誤りです。
- 選択肢 1不正解
- ヒマシ油は「小腸」でリパーゼにより分解され、小腸を直接刺激する小腸刺激性瀉下成分です。
- 選択肢 2正解
- センナは大腸刺激性成分であり、子宮収縮を誘発して流早産の危険があるため妊婦等の使用は避ける必要があります。
- 選択肢 3不正解
- ダイオウは大腸刺激性瀉下成分です。水分を吸収してかさを増やすのは膨張性瀉下成分(プランタゴ・オバタ種皮等)です。
- 選択肢 4不正解
- ジオクチルソジウムスルホサクシネート(DSS)は便の表面張力を下げて水分を浸透させる界面活性成分です。腸内細菌により分解されて大腸を刺激するのはピコスルファートナトリウムです。
覚えるポイント
- ヒマシ油は小腸刺激性瀉下薬(リパーゼによりリシノール酸を生じる)。
- センナ・ダイオウは大腸刺激性瀉下薬で、妊婦又は妊娠している女性には使用を避ける。
- ピコスルファートナトリウムは大腸細菌によって分解されて活性化する。
間違えやすいところ
- ヒマシ油(小腸刺激)とセンナ・ダイオウ(大腸刺激)の作用部位の違いを取り違えないように注意する。
出題の前提:令和3年度福岡県登録販売者試験(午後)問76・試験問題および解答
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.12 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
強心薬に配合される生薬成分の作用と注意点
主な医薬品とその作用 · 強心薬 / センソ / ロクジョウ / ジャコウ
強心薬及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
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解答
1
解説
強心薬に配合される動物生薬(センソ、ゴオウ、ロクジョウ、ジャコウなど)は、心筋の収縮力を高める強心作用を持ちますが、それぞれ基原や付随する特徴、副作用、服用時の注意点が異なります。
解き方
- センソの局所麻酔作用および服用時の注意事項(噛まずに服用)を確認します。
- ロクジョウ、ゴオウ、ジャコウの各基原および作用についての記述の正誤を照合します。
- 選択肢 1正解
- センソは局所麻酔作用を有するため、口中で噛み砕くと舌や口腔粘膜が麻痺するおそれがあり、噛まずに水等で服用する必要があります。
- 選択肢 2不正解
- センソは有効域が比較的狭い生薬であり、通常用量であっても悪心や嘔吐などの消化器症状の副作用が現れることがあります。
- 選択肢 3不正解
- ウシ科のウシの胆嚢中に生じた結石を基原とする生薬はゴオウです。ロクジョウはシカ科のマンシュウアカジカ等の雄のまだ角化していない幼角を基原とします。
- 選択肢 4不正解
- ジャコウには強心作用のほか、呼吸中枢を刺激して呼吸機能を高めたり、意識をはっきりさせる作用があります。末梢血管の拡張による血圧低下等の記述は該当しません。
覚えるポイント
- センソはヒキガエル科の毒腺分泌物で局所麻酔作用があり噛まずに服用する。
間違えやすいところ
- ゴオウ(牛の胆嚢結石)とロクジョウ(鹿の幼角)の基原の取り違えに注意する。
出題の前提:試験問題の記載内容及び登録販売者試験「試験問題の作成に関する手引き」に基づく。
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.13 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
高コレステロール改善薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · 高コレステロール改善薬 / ポリエンホスファチジルコリン / パンテチン / ビタミンB2 / 大豆油不鹸化物
高コレステロール改善薬及び脂質異常症に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア ポリエンホスファチジルコリンは、コレステロールと結合して、代謝されやすいコレステロールエステルを形成する。 イ パンテチンは、低密度リポタンパク質(LDL)の異化排泄を促進し、リポタンパクリパーゼ活性を下げて、高密度リポタンパク質(HDL)産生を高める作用がある。 ウ ビタミンB2は、血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害の緩和を目的として用いられる。 エ 大豆油不鹸化物は、腸管でコレステロールの吸収を抑える作用がある。
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解答
3
解説
コレステロール改善薬には、コレステロールの吸収抑制(大豆油不鹸化物)、排泄促進・代謝改善(ポリエンホスファチジルコリン、パンテチン)、末梢血行障害の改善(ビタミンE)などの成分が目的に応じて配合されます。
解き方
- ア:ポリエンホスファチジルコリンの作用(エステル化による代謝促進)を確認(正)。
- イ:パンテチンがリポタンパクリパーゼ活性を「高める」点を確認(誤)。
- ウ:末梢血行障害の緩和に用いられるのはビタミンEである点を確認(誤)。
- エ:大豆油不鹸化物の腸管からのコレステロール吸収抑制作用を確認(正)。
- 組み合わせが「正・誤・誤・正」となる選択肢3を選択します。
- 選択肢 1不正解
- イとウが誤りであるため、すべて正とする選択肢1は不適切です。
- 選択肢 2不正解
- イが誤り、エが正しい記述であるため、選択肢2は不適切です。
- 選択肢 3正解
- アが正、イが誤、ウが誤、エが正であるため、選択肢3が正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- アが正、イが誤りであるため、選択肢4は不適切です。
- 選択肢 5不正解
- ウが誤り、アとエが正しい記述であるため、選択肢5は不適切です。
答えの内訳
- ア:正
- ポリエンホスファチジルコリンは、コレステロールと結合して代謝されやすいコレステロールエステルを形成し、肝臓における代謝を促します。
- イ:誤
- パンテチンはリポタンパクリパーゼ活性を「高めて」血中トリグリセリドを低下させ、HDL産生を高める作用があります(下げて、とする点が誤り)。
- ウ:誤
- 血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害の緩和を目的として配合されるのはビタミンE(トコフェロール)です。ビタミンB2(リボフラビン)は過酸化脂質の分解促進等に関わります。
- エ:正
- 大豆油不鹸化物(ソイステロール)は、腸管からのコレステロールの吸収を抑える作用を示します。
覚えるポイント
- パンテチンはリポタンパクリパーゼ活性を高め、HDL産生を高める。
間違えやすいところ
- ビタミンE(末梢血行障害緩和)とビタミンB2(脂質代謝・過酸化脂質分解)の作用混同に注意。
出題の前提:試験問題の記載内容及び登録販売者試験「試験問題の作成に関する手引き」に基づく。
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.13 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
貧血及び貧血用薬の適正使用と配合成分
主な医薬品とその作用 · 貧血用薬 / 鉄欠乏性貧血 / マンガン / タンニン酸
貧血及び貧血用薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 貧血の症状がみられる以前から予防的に貧血用薬を服用することは、適当である。 イ 鉄分の摂取不足が生じると、初期に血清鉄やヘモグロビン量が減少し、ただちに貧血の症状が現れる。 ウ マンガンは、赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンB12の構成成分であり、骨髄での造血機能を高める目的で、硫酸マンガンが配合されている。 エ 貧血用薬を服用する前後30分にタンニン酸を含む飲食物を摂取すると、タンニン酸と反応して鉄の吸収が促進される。
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解答
5
解説
貧血用薬(鉄製剤)は鉄欠乏状態を改善する対症療法薬であり、予防目的の使用は推奨されません。また体内では貯蔵鉄から順に消費されることや、ビタミンB12の核となるコバルト、鉄の吸収を阻害するタンニン酸との相互作用を正しく把握する必要があります。
解き方
- ア:予防的服用の可否を判定(誤)。
- イ:鉄不足進行プロセス(貯蔵鉄から減少するため直ちには出ない)を判定(誤)。
- ウ:ビタミンB12の構成成分はコバルトであるため誤と判定(誤)。
- エ:タンニン酸は鉄の吸収を妨げるため誤と判定(誤)。
- すべて「誤」である組み合わせ(選択肢5)を選択します。
- 選択肢 1不正解
- ア、イともに誤った記述であるため、選択肢1は不適切です。
- 選択肢 2不正解
- ア、ウ、エすべて誤った記述であるため、選択肢2は不適切です。
- 選択肢 3不正解
- イ、エともに誤った記述であるため、選択肢3は不適切です。
- 選択肢 4不正解
- ウはコバルトに関する説明でありマンガンではないため誤りです。したがって選択肢4は不適切です。
- 選択肢 5正解
- ア、イ、ウ、エのすべてが誤った記述であるため、選択肢5が正解です。
答えの内訳
- ア:誤
- 貧血用薬は、貧血の症状がみられるときに服用するものであり、予防的に服用することは適当ではありません。
- イ:誤
- 鉄分の摂取不足が生じると、まず貯蔵鉄(フェリチン等)が消費され、貯蔵鉄が枯渇した後に血清鉄やヘモグロビンが減少して貧血症状が現れます。
- ウ:誤
- ビタミンB12の構成成分となる無機塩類はコバルトです(硫酸コバルト等)。マンガンは糖質・脂質・タンパク質の代謝等に関与する酵素の活性化を促します。
- エ:誤
- タンニン酸を含む飲食物(緑茶や紅茶、コーヒー等)を摂取すると、タンニン酸と鉄が結合して不溶性の塩を形成し、鉄の吸収が「阻害(低下)」されます。
覚えるポイント
- ビタミンB12の中心金属はコバルトであり、マンガンではない。
間違えやすいところ
- 鉄欠乏時はまず貯蔵鉄が減少し、ヘモグロビン減少や症状発現はその後である点に注意。
出題の前提:試験問題の記載内容及び登録販売者試験「試験問題の作成に関する手引き」に基づく。
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.14 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
内用痔疾用薬の漢方処方製剤の鑑別
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 内用痔疾用薬 / 芎帰膠艾湯 / 乙字湯
次の記述にあてはまる内用痔疾用薬の漢方処方製剤として、最も適切なものを1つ選びなさい。 「体力中等度以下で冷え症で、出血傾向があり胃腸障害のないものの痔出血、貧血、月経異常・不正出血、皮下出血に適すとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人では、胃部不快感、腹痛、下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。」
解答・解説を表示
解答
4
解説
痔疾に用いられる代表的な漢方処方製剤には、体力中等度以上で便秘傾向の人に適する乙字湯と、体力中等度以下で冷え症・出血傾向の人に用いられる芎帰膠艾湯があり、体力規定(証)や出血症状の有無で鑑別します。
解き方
- 体力規定を確認:「体力中等度以下で冷え症」に着目します。
- 主たる効能・症状を確認:「出血傾向があり、痔出血、貧血、月経異常・不正出血、皮下出血」に適する処方を特定します。
- これらに合致する漢方処方製剤として芎帰膠艾湯(選択肢4)を選定します。
- 選択肢 1不正解
- 竜胆瀉肝湯は体力中等度以上で下腹部に熱感や痛みがある排尿痛、残尿感、尿の濁り等に適する処方です。
- 選択肢 2不正解
- 八味地黄丸は体力中等度以下で疲れやすくて四肢が冷えやすく、尿量減少または多尿等に適する処方です。
- 選択肢 3不正解
- 乙字湯は体力中等度以上で大便がかたく便秘傾向のあるものの痔核(いぼ痔)、きれ痔、便秘等に適する処方です。
- 選択肢 4正解
- 記述の内容は芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)の体力規定・効能に完全に合致しています。
覚えるポイント
- 芎帰膠艾湯:体力中等度以下、冷え症、出血傾向のある痔出血や不正出血。
間違えやすいところ
- 痔の漢方として乙字湯(体力中等度以上、便秘傾向)と芎帰膠艾湯(体力中等度以下、出血傾向)を取り違えないように注意。
出題の前提:試験問題の記載内容及び登録販売者試験「試験問題の作成に関する手引き」に基づく。
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.14 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
婦人薬の概要と適用対象および成分
主な医薬品とその作用 · 婦人薬 / 血の道症 / エチニルエストラジオール
婦人薬とその適用対象となる体質・症状等に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 更年期における血の道症の症状とは、臓器・組織の形態的異常があり、抑鬱や寝つきが悪くなる、神経質、集中力の低下等の精神神経症状が現れる病態のことである。 イ 血の道症は、流産、人工妊娠中絶、避妊手術などが原因で起こることもあり、年齢的に必ずしも更年期に限らない。 ウ 婦人薬は、月経及び月経周期に伴って起こる症状を中心として、女性に現れる特有な諸症状の緩和と、保健を主たる目的とする医薬品である。 エ 女性ホルモン成分であるエチニルエストラジオールは、長期連用により血栓症を生じるおそれがあり、また、乳癌や脳卒中などの発生確率が高まる可能性がある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
血の道症は女性ホルモンの変動等に伴って現れる精神不安等の諸症状ですが、明らかな器質的・形態的異常が認められない病態を指します。また、ホルモン補充等に関わる成分には特有の重大な副作用リスクが存在します。
解き方
- ア:「形態的異常があり」とする記述の正誤を判定(器質的異常がないため誤)。
- イ:血の道症の発症契機・年齢層の記述を判定(正)。
- ウ:婦人薬の定義・主たる目的の記述を判定(正)。
- エ:エチニルエストラジオールのリスク(血栓症、乳癌等)の記述を判定(正)。
- 組み合わせが「誤・正・正・正」となる選択肢4を選択します。
- 選択肢 1不正解
- アが誤りであるため、すべて正とする選択肢1は不適切です。
- 選択肢 2不正解
- ウとエは正しい記述であるため、選択肢2は不適切です。
- 選択肢 3不正解
- アが誤りでイが正しい記述であるため、選択肢3は不適切です。
- 選択肢 4正解
- アが誤、イが正、ウが正、エが正であるため、選択肢4が正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- イとウは正しい記述であるため、選択肢5は不適切です。
答えの内訳
- ア:誤
- 更年期における血の道症は、臓器や組織に「形態的異常が認められない」にもかかわらず、精神神経症状や身体症状が現れる病態を指します。
- イ:正
- 血の道症は更年期だけでなく、流産、人工妊娠中絶、避妊手術などが原因でも生じるため、更年期に限られません。
- ウ:正
- 婦人薬は、女性ホルモンの変動等に伴う特有の諸症状の緩和や、女性の保健を目的とする医薬品です。
- エ:正
- エチニルエストラジオールなどの女性ホルモン成分は、長期連用により血栓症や乳癌、脳卒中等の発症リスクを高める可能性があります。
覚えるポイント
- 血の道症は器質的・形態的異常が認められない病態である。
間違えやすいところ
- 「形態的異常がある」と「形態的異常が認められない」の読み落としに注意。
出題の前提:試験問題の記載内容及び登録販売者試験「試験問題の作成に関する手引き」に基づく。
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.15 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
婦人薬に用いられる加味逍遙散の特徴と構成生薬
主な医薬品とその作用 · 婦人薬 / 漢方処方製剤 / 加味逍遙散 / カンゾウ
婦人薬として使用される加味逍遙散に関する記述の( )内に入る字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 「( ア )でのぼせ感があり、肩がこり、疲れやすく、精神不安やいらだちなどの精神神経症状、ときに便秘の傾向のあるものの冷え症、虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期障害、血の道症、不眠症に適すとされるが、胃腸の弱い人では悪心(吐きけ)、嘔吐、胃部不快感、下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。構成生薬として( イ )を含む。」
解答・解説を表示
解答
1
解説
加味逍遙散は三大婦人漢方処方(当帰芍薬散、加味逍遙散、桂枝茯苓丸)の1つで、「体力中等度以下でのぼせ感、精神不安」等に適します。構成生薬にはカンゾウやサンシシなどが含まれますが、マオウやダイオウは含みません。
解き方
- 加味逍遙散の体力規定が「体力中等度以下」であることを確認します(アの候補:体力中等度以下)。
- 加味逍遙散に含まれる生薬を確認します。構成生薬にカンゾウを含み、マオウやダイオウは含まないことを確認します(イ:カンゾウ)。
- 両者が合致する組み合わせである選択肢1を選定します。
- 選択肢 1正解
- アは「体力中等度以下」、イは「カンゾウ」が適切であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 加味逍遙散にマオウは含まれません。
- 選択肢 3不正解
- 加味逍遙散に便秘傾向の記述はありますが、ダイオウは含まれません。
- 選択肢 4不正解
- 加味逍遙散の体力規定は「体力中等度以下」です(体力中等度以上ではありません)。
- 選択肢 5不正解
- 加味逍遙散は体力中等度以下に適し、ダイオウも含まれません。
答えの内訳
- ア:体力中等度以下
- 加味逍遙散の体力規定(証)は「体力中等度以下」です。
- イ:カンゾウ
- 加味逍遙散の構成生薬にはカンゾウが含まれており、マオウやダイオウは含まれません。
覚えるポイント
- 加味逍遙散:体力中等度以下、のぼせ、いらだち等の精神神経症状、カンゾウ含有。
間違えやすいところ
- 便秘傾向という記載から大黄(ダイオウ)が含まれていると誤認しないように注意。
出題の前提:試験問題の記載内容及び登録販売者試験「試験問題の作成に関する手引き」に基づく。
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.15 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
婦人薬に配合される生薬成分及びビタミン成分の作用
主な医薬品とその作用 · 婦人薬 / サンソウニン / オウレン / ソウジュツ / センキュウ / ビタミンE
婦人薬に配合される成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを下から1つ選びなさい。 ア 鎮痛・鎮痙の作用を期待して、サンソウニンが配合されている場合がある。 イ 胃腸症状に対する効果を期待して、オウレン、ソウジュツが配合されている場合がある。 ウ 抗炎症作用を期待して、センキュウが配合されている場合がある。 エ 血行を促進する作用を目的として、ビタミンEが配合されている場合がある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
婦人薬にはホルモンバランスの乱れ等に伴う冷え、のぼせ、胃腸障害、精神不安などの諸症状に対応するため、駆瘀血・血行促進生薬(センキュウ等)、健胃生薬(オウレン、ソウジュツ等)、鎮痛・鎮静生薬、ビタミン類(ビタミンE等)が配合されます。
解き方
- ア:サンソウニンの作用(鎮静・催眠)を確認(誤)。
- イ:オウレン、ソウジュツの胃腸症状に対する作用を確認(正)。
- ウ:センキュウの作用(血行改善・通経・鎮痛等)を確認(誤)。
- エ:ビタミンEの血行促進作用を確認(正)。
- 正しい組み合わせ(イ、エ)となる選択肢3を選択します。
- 選択肢 1不正解
- アが誤りでイが正しい記述であるため、組み合わせとして不適切です。
- 選択肢 2不正解
- ア、ウともに誤った記述であるため、不適切です。
- 選択肢 3正解
- イとエの双方が正しい記述であるため、選択肢3が正解です。
- 選択肢 4不正解
- ウが誤りでエが正しい記述であるため、組み合わせとして不適切です。
答えの内訳
- ア:誤
- サンソウニンは鎮静、催眠等の作用を期待して配合されます。鎮痛・鎮痙作用を期待して配合される生薬にはシャクヤクやボタンピ等があります。
- イ:正
- オウレンやソウジュツは、健胃作用や消化管の調子を整えることで胃腸症状に対する効果を期待して配合されます。
- ウ:誤
- センキュウは血行促進、通経、鎮痛等の作用を期待して配合される生薬です。
- エ:正
- ビタミンE(トコフェロール等)は末梢の血行を促進する作用を期待して婦人薬にも配合されます。
覚えるポイント
- サンソウニンは鎮静、センキュウは血行促進、オウレン・ソウジュツは胃腸症状改善。
間違えやすいところ
- 各生薬がどの主目的(血行・鎮静・健胃・鎮痙)で配合されているかの混同に注意。
出題の前提:試験問題の記載内容及び登録販売者試験「試験問題の作成に関する手引き」に基づく。
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.16 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
アレルギーの症状及びアレルギー用薬の特徴
主な医薬品とその作用 · アレルギー用薬 / 蕁麻疹 / 鼻炎用内服薬 / 抗コリン成分
アレルギーの症状及びアレルギー用薬に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
4
解説
アレルギー反応では肥満細胞からヒスタミンが遊離して症状が起こります。鼻炎用内服薬には、血管収縮により充血や腫れを抑えるアドレナリン作動成分や、鼻汁分泌を抑制する抗コリン成分、ヒスタミンの受容体結合を妨げる抗ヒスタミン成分などが配合されます。
解き方
- 蕁麻疹の原因(物理的刺激、食品中のヒスタミン様物質)についての記述1・2を確認します。
- 内服アレルギー用薬の適応範囲に関する記述3を確認します。
- 鼻炎用内服薬の成分として、鼻汁分泌等を抑えるのは抗コリン成分(副交感神経遮断成分)であり、「コリン作動成分」としている記述4の誤りを特定します。
- 選択肢 1不正解
- 蕁麻疹は温熱や寒冷、機械的圧迫などの物理的刺激でもヒスタミンが遊離して発症するため、記述は正しいです。
- 選択肢 2不正解
- 赤身魚などが傷むとヒスタミン様物質(ヒスタミン等)が生成し、アレルギー様食中毒(蕁麻疹様症状)を起こすことがあるため、記述は正しいです。
- 選択肢 3不正解
- 内服アレルギー用薬は、皮膚症状(湿疹、蕁麻疹、かゆみ等)や鼻炎症状の緩和に用いられる内服薬の総称であるため、記述は正しいです。
- 選択肢 4正解
- 鼻汁分泌やくしゃみを抑えるのは「抗コリン成分」です。「コリン作動成分」と記載されているため誤りであり、本問の正解肢となります。
覚えるポイント
- 鼻汁分泌を抑えるのは「抗コリン成分」(副交感神経抑制)。
間違えやすいところ
- 「抗コリン成分」と「コリン作動成分」を取り違えないよう語尾・語頭を正確に確認する。
出題の前提:試験問題の記載内容及び登録販売者試験「試験問題の作成に関する手引き」に基づく。
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.16 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
内服アレルギー用薬の配合成分とその特徴
主な医薬品とその作用 · 内服アレルギー用薬 / アドレナリン作動成分 / 抗ヒスタミン成分
内服アレルギー用薬に配合される成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
内服アレルギー用薬には、肥満細胞からのヒスタミン遊離や作用を抑える抗ヒスタミン成分のほか、血管収縮により鼻粘膜の充血を改善するアドレナリン作動成分や、炎症を抑える抗炎症成分、粘膜修復を助けるビタミン成分などが組み合わされます。各成分の薬効分類と固有の注意点を正しく把握することが求められます。
解き方
- 記述アおよびイが、メチルエフェドリン塩酸塩の依存性およびプソイドエフェドリン塩酸塩の中枢作用についての正確な記載であることを確認します。
- 記述ウのアゼラスチンがビタミンではなく抗ヒスタミン成分であること、記述エのジフェンヒドラミン塩酸塩が抗炎症成分ではなく抗ヒスタミン成分であることを確認し、誤りと判断します。
- 正しい組み合わせが(ア、イ)となるため、選択肢1を選択します。
- 選択肢 1正解
- アおよびイの記述がともに正しいため、この組み合わせが正解となります。
- 選択肢 2不正解
- アは正しいですが、ウのアゼラスチンは抗ヒスタミン成分でありビタミンではないため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- イは正しいですが、エのジフェンヒドラミン塩酸塩は抗ヒスタミン成分であり抗炎症成分ではないため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- ウはアゼラスチンがビタミンではないため誤りであり、エはジフェンヒドラミン塩酸塩が抗ヒスタミン成分であるため誤りです。
覚えるポイント
- プソイドエフェドリン塩酸塩は中枢興奮作用が強く、不眠や神経過敏に注意が必要です。
- アゼラスチンは第2世代抗ヒスタミン成分であり、ビタミンではありません。
間違えやすいところ
- アゼラスチンやジフェンヒドラミンを抗炎症成分やビタミン成分と混同しないように注意しましょう。
出題の前提:令和3年度福岡県登録販売者試験問題・午後の部問85
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.17 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
皮膚疾患に用いられる漢方処方製剤の鑑別
主な医薬品とその作用 · 皮膚疾患用薬 / 漢方処方製剤 / 十味敗毒湯
体力中等度なものの皮膚疾患で、発赤があり、ときに化膿するものの化膿性皮膚疾患・急性皮膚疾患の初期、蕁麻疹、湿疹・皮膚炎、水虫に適すとされるが、体の虚弱な人、胃腸が弱い人では不向きとされる漢方処方製剤として、最も適切なものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
5
解説
皮膚疾患に用いられる漢方処方製剤は、患者の体力(虚実)や患部の状態(化膿の有無、乾燥の有無、分泌物の多寡)によって使い分けられます。十味敗毒湯は体力中等度で化膿傾向や発赤がある初期の皮膚症状に適しています。
解き方
- 問題文の「体力中等度」「発赤があり、ときに化膿する」「化膿性皮膚疾患・急性皮膚疾患の初期」「蕁麻疹、湿疹・皮膚炎、水虫」という適応条件を確認します。
- 茵蔯蒿湯(口渇・便秘等)、当帰飲子(体力中等度以下・乾燥)、荊芥連翹湯(慢性鼻炎・慢性扁桃炎・蓄膿症等)、葛根湯加川芎辛夷(鼻づまり等)と照らし合わせ、十味敗毒湯に合致することを確認します。
- 選択肢 1不正解
- 茵蔯蒿湯は、体力中等度以上で、口渇があり、尿量減少するものの蕁麻疹、口内炎、湿疹・皮膚炎等に適すとされます。
- 選択肢 2不正解
- 当帰飲子は、体力中等度以下で、冷え症で皮膚が乾燥するものの湿疹・皮膚炎、かゆみ等に適すとされます。
- 選択肢 3不正解
- 荊芥連翹湯は、体力中等度以上で皮膚の色が浅黒く、ときに手足の裏に脂汗をかきやすいものの慢性鼻炎、蓄膿症、にきび等に適すとされます。
- 選択肢 4不正解
- 葛根湯加川芎辛夷は、比較的体力があるものの鼻づまり、慢性鼻炎、蓄膿症等に適すとされます。
- 選択肢 5正解
- 十味敗毒湯は、体力中等度で発赤がありときに化膿する化膿性皮膚疾患や水虫等に適すとされており、問題文の記述に完全に合致敵します。
覚えるポイント
- 十味敗毒湯は「化膿性皮膚疾患・急性皮膚疾患の初期」や「水虫」にも適応があります。
- 当帰飲子は「皮膚乾燥・かゆみ」、茵蔯蒿湯は「口渇・便秘・蕁麻疹」がキーワードです。
間違えやすいところ
- 化膿性皮膚疾患に用いられる生薬製剤で、十味敗毒湯と排膿散及湯や荊芥連翹湯の体力基準(縛り)を混同しないようにしましょう。
出題の前提:令和3年度福岡県登録販売者試験問題・午後の部問86
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.17 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
急性鼻炎及び点鼻薬の特徴と注意点
主な医薬品とその作用 · 鼻炎用点鼻薬 / グリチルリチン酸二カリウム / クロモグリク酸ナトリウム
急性鼻炎及び鼻に用いる薬に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
点鼻薬には、充血を除去するアドレナリン作動成分、肥満細胞の脱顆粒を抑える抗アレルギー成分、アレルギー症状を抑える抗ヒスタミン成分、局所の炎症を鎮める抗炎症成分、痛みやかゆみを和らげる局所麻酔成分などが配合されます。それぞれの主たる作用機序を区別することが重要です。
解き方
- 各選択肢の記述を確認し、選択肢1、2、4がいずれも正しい記述であることを確認します。
- 選択肢3におけるグリチルリチン酸二カリウムの作用説明が、抗炎症作用ではなく局所麻酔成分(リドカイン等)の作用説明になっていることを見抜きます。
- 選択肢 1不正解
- 花粉症による鼻炎は、植物の花粉が原因となるアレルギー性鼻炎(季節性アレルギー性鼻炎)の一つであり、正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- スプレー式点鼻薬は使用前に鼻をかみ、使用後は汚染を防ぐため先端を清潔に拭いてキャップをして保管するため、正しい記述です。
- 選択肢 3正解
- 鼻粘膜の過敏性や痛み・痒みを抑える目的で配合されるのはリドカイン等の局所麻酔成分であり、グリチルリチン酸二カリウムは抗炎症成分であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- クロモグリク酸ナトリウムは抗アレルギー成分であり、アレルギー性以外の鼻炎や副鼻腔炎には無効であるため、正しい記述です。
覚えるポイント
- グリチルリチン酸二カリウムは抗炎症作用を示します。
- 鼻粘膜の過敏性や痛みを抑えるのはリドカイン等の局所麻酔成分です。
間違えやすいところ
- 抗炎症成分の作用と局所麻酔成分の作用を混同しないように整理しておきましょう。
出題の前提:令和3年度福岡県登録販売者試験問題・午後の部問87
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.18 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
眼科用薬及び適切な点眼方法
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / 点眼薬の使用方法 / 副作用
眼科用薬及び点眼方法に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 点眼薬は、結膜嚢に適用するものであるため、通常、無菌的に製造される。 イ 点眼薬は、一度に何滴も点眼することでより効果を得られやすい。 ウ 点眼薬のうち1回使い切りタイプとして防腐剤を含まない製品では、ソフトコンタクトレンズ装着時にも使用できるものがある。 エ 眼科用薬においても、全身性の副作用として、皮膚の発疹、発赤、痒みが現れることがある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
点眼薬は無菌的に製造されます。点眼時は1滴で結膜嚢の容積を満たすため、多量に点眼しても溢れ出るか、鼻涙管を通って全身循環に移行し副作用の原因となるため1滴で十分です。また、点眼成分が全身移行することで全身性の副作用が起きることもあります。
解き方
- 記述ア:点眼薬が無菌製剤であるため正しいと判断します。
- 記述イ:何滴も点眼しても効果は高まらず溢れるだけであるため誤りと判断します。
- 記述ウ:防腐剤無添加の1回使い切りタイプ等にはソフトコンタクトレンズ装着時に使用可能なものがあるため正しいと判断します。
- 記述エ:目からの吸収や鼻涙管移行等により全身性の皮膚症状が現れることがあるため正しいと判断します。
- 正・誤・正・正の組み合わせである選択肢2を選択します。
- 選択肢 1不正解
- イが誤り、ウが正しい記述であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 2正解
- アが正、イが誤、ウが正、エが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- ウおよびエが正しい記述であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- アが正しく、イが誤りであるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- アが正しい記述であるため誤った組み合わせです。
覚えるポイント
- 点眼薬は1滴の量(約30〜50μL)で結膜嚢の保持容量を超えているため、一度に点眼するのは1滴で十分です。
- 点眼後はまばたきをせず、しばらく目を閉じ、目頭(涙嚢部)を軽く押さえると全身への移行を抑えられます。
間違えやすいところ
- 何滴も点眼すると効果が上がるという誤解をしないように注意しましょう。
出題の前提:令和3年度福岡県登録販売者試験問題・午後の部問88
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.18 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
眼科用薬の配合成分とその目的とする作用
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / 配合成分 / リゾチーム塩酸塩 / アラントイン / ホウ酸 / コンドロイチン硫酸ナトリウム
眼科用薬の配合成分とその目的とする作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア リゾチーム塩酸塩 ― 抗炎症作用 イ アラントイン ― 抗菌作用 ウ ホウ酸 ― 結膜嚢の洗浄・消毒 エ コンドロイチン硫酸ナトリウム ― 組織修復
解答・解説を表示
解答
3
解説
眼科用薬における配合成分は、抗炎症(リゾチーム塩酸塩、グリチルリチン酸二カリウム等)、組織修復(アラントイン、アズレンスルホン酸ナトリウム等)、角膜保護(コンドロイチン硫酸ナトリウム等)、洗浄・消毒(ホウ酸等)など、それぞれの目的や薬効が明確に定義されています。
解き方
- アのリゾチーム塩酸塩は抗炎症成分であり正しいと判断します。
- イのアラントインは組織修復を目的とする成分(抗菌ではない)であるため誤りと判断します。
- ウのホウ酸は洗眼薬や点眼薬で結膜嚢の洗浄・消毒に用いられるため正しいと判断します。
- エのコンドロイチン硫酸ナトリウムは角膜の乾燥防止・角膜保護を目的とする成分(組織修復ではない)であるため誤りと判断します。
- 正・誤・正・誤の組み合わせである選択肢3を選択します。
- 選択肢 1不正解
- イおよびエが誤りであるため、すべて正とする本選択肢は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- イが誤りでウが正しいため誤りです。
- 選択肢 3正解
- アが正、イが誤、ウが正、エが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- アが正しく、イが誤りであるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- アおよびウが正しく、エが誤りであるため誤った組み合わせです。
覚えるポイント
- アラントインは「組織修復成分」です。
- コンドロイチン硫酸ナトリウムは「角膜保護成分(保水)」です。
間違えやすいところ
- アラントインを抗菌成分と間違えたり、コンドロイチンを組織修復成分と混同しないように整理しましょう。
出題の前提:令和3年度福岡県登録販売者試験問題・午後の部問89
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.19 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
皮膚用薬及び殺菌消毒成分の特徴と抗菌スペクトル
主な医薬品とその作用 · 外用殺菌消毒薬 / オキシドール / ヨードチンキ / クロルヘキシジングルコン酸塩
皮膚に用いる薬及び殺菌消毒成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 ア 火傷(熱傷)や化膿した創傷面の消毒、口腔内の殺菌・消毒を目的とする製品は、医薬部外品のみ製造販売が認められている。 イ オキシドール(過酸化水素水)は、一般細菌類、真菌類、結核菌、ウイルスに対して殺菌消毒作用を示す。 ウ ヨードチンキは、化膿している部位ではかえって症状を悪化させるおそれがある。 エ クロルヘキシジングルコン酸塩は、一般細菌類、真菌類に対して比較的広い殺菌消毒作用を示すが、結核菌やウイルスに対する殺菌消毒作用はない。
解答・解説を表示
解答
4
解説
外用殺菌消毒成分は、作用機序や有効な微生物の範囲(一般細菌、真菌、結核菌、ウイルス等)が成分ごとに異なります。また、化膿面や深い創傷、熱傷に対しては組織刺激性や治癒遅延に配慮する必要があり、医薬部外品の範囲と医薬品の範囲の区分も厳格に定められています。
解き方
- アの記述:熱傷や化膿創の消毒、口腔内殺菌等の目的は「医薬品としてのみ」認められており、医薬部外品としては認められないため誤りと判断します。
- イの記述:オキシドールは一般細菌類には有効ですが、真菌、結核菌、ウイルスには不活性または効果が乏しいため誤りと判断します。
- ウの記述:ヨードチンキは強い刺激性があり、化膿部位に用いると組織を障害し悪化させるおそれがあるため正しいと判断します。
- エの記述:クロルヘキシジングルコン酸塩は一般細菌や真菌に有効ですが、結核菌やウイルスには無効であるため正しいと判断します。
- 正しい組み合わせ(ウ、エ)である選択肢4を選択します。
- 選択肢 1不正解
- アおよびイがともに誤りであるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- アが誤りでエが正しい記述であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- イが誤りでウが正しい記述であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 4正解
- ウおよびエがともに正しい記述であるため、この組み合わせが正解です。
覚えるポイント
- クロルヘキシジングルコン酸塩は結核菌・ウイルスには効きません。
- オキシドールは一般細菌に有効ですが、組織浸透性が低く作用は一過性です。
間違えやすいところ
- 熱傷や化膿創の消毒目的は「医薬品」でのみ認められている点を見落とさないようにしましょう。
出題の前提:令和3年度福岡県登録販売者試験問題・午後の部問90
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.19 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
皮膚用薬の配合成分(ステロイド・非ステロイド性抗炎症成分等)
主な医薬品とその作用 · ステロイド性抗炎症成分 / ウフェナマート / ケトプロフェン / インドメタシン
皮膚に用いる薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア ステロイド性抗炎症成分をコルチゾンに換算して1g又は1mL中0.025mgを超えて含有する製品では、特に長期連用を避ける必要がある。 イ ブフェキサマクの末梢組織(患部局所)におけるプロスタグランジンの産生を抑える作用については必ずしも明らかにされておらず、炎症を生じた組織に働いて、細胞膜の安定化、活性酸素の生成抑制などの作用により、抗炎症作用を示すと言われている。 ウ インドメタシンには、殺菌作用があり、皮膚感染症に対して効果がある。 エ 非ステロイド性抗炎症成分のケトプロフェンは、妊婦又は妊娠していると思われる女性では、使用を避けるべきである。
解答・解説を表示
解答
2
解説
外用鎮痛消炎薬に用いられるステロイド成分は強力な抗炎症作用を持つ反面、免疫低下による感染症の悪化などの局所副作用や長期連用による全身性副作用があるため用量や使用期間に制限があります。非ステロイド性抗炎症成分(ウフェナマート、インドメタシン、ケトプロフェン等)も作用機序や妊娠中の安全性等に応じた留意事項があります。
解き方
- 記述ア:コルチゾン換算0.025mg/g(mL)超での長期連用回避の注意規定は正しいため正と判断します。
- 記述イ:記載されている作用機序は「ウフェナマート」に関する記述であるため誤りと判断します。
- 記述ウ:インドメタシンは非ステロイド性抗炎症成分であり殺菌作用はなく、むしろ感染部位への使用は症状悪化のおそれがあるため誤りと判断します。
- 記述エ:ケトプロフェン外用剤は胎児動脈管収縮等のおそれがあるため妊婦等では使用を避けるべきとされており正と判断します。
- 正・誤・誤・正の組み合わせである選択肢2を選択します。
- 選択肢 1不正解
- イが誤りでエが正しいため誤った組み合わせです。
- 選択肢 2正解
- アが正、イが誤、ウが誤、エが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- アが正しく、イおよびウが誤りであるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- アが正しく、イが誤りであるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- アおよびエが正しく、ウが誤りであるため誤った組み合わせです。
覚えるポイント
- ウフェナマートは細胞膜の安定化や活性酸素生成抑制等により抗炎症作用を示します。
- ケトプロフェンは光線過敏症のほか、妊婦または妊娠していると思われる女性では使用を避けます。
間違えやすいところ
- インドメタシンなどのNSAIDsに抗菌・殺菌作用があると思い込まないよう注意しましょう。
出題の前提:令和3年度福岡県登録販売者試験問題・午後の部問91
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.20 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
みずむし・たむし用薬及び抗真菌成分の特徴
主な医薬品とその作用 · みずむし・たむし用薬 / 皮膚糸状菌 / 生薬成分 / イミダゾール系抗真菌成分
みずむし及び抗真菌作用を有する配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア みずむしは、皮膚糸状菌という真菌類の一種が皮膚に寄生することによって起こる深在性真菌感染症である。 イ 白癬患部が化膿している場合には、抗菌成分を含んだ外用剤を使用する等、抗真菌薬は、化膿が治まってから使用することが望ましい。 ウ 生薬成分であるモクキンピ(アオイ科のムクゲの幹皮を基原とする生薬)のエキスは、皮膚糸状菌の増殖を抑える作用を期待して用いられる。 エ イミダゾール系抗真菌成分には、主にオキシコナゾール硝酸塩、ビホナゾール、テルビナフィン塩酸塩が含まれる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
みずむし(白癬)は皮膚糸状菌による「表在性真菌感染症」です。患部が化膿している場合は二次感染の治療を優先します。抗真菌成分にはイミダゾール系(オキシコナゾール硝酸塩、ビホナゾール等)、アリルアミン系(テルビナフィン塩酸塩)、モルホリン系(アモロルフィン塩酸塩)などの化学分類があり、各成分の所属を正しく把握する必要があります。
解き方
- 記述ア:みずむしは皮膚の角質層に生じる「表在性」真菌感染症であるため誤りと判断します。
- 記述イ:化膿を伴う場合は細菌感染が起きているため、抗菌薬等で化膿を抑えた後に抗真菌薬を用いるのが適切であり、正しいと判断します。
- 記述ウ:モクキンピ(ムクゲの幹皮)は抗真菌作用をもつ生薬成分として用いられるため正しいと判断します。
- 記述エ:オキシコナゾール硝酸塩やビホナゾールはイミダゾール系ですが、テルビナフィン塩酸塩はアリルアミン系であるため誤りと判断します。
- 誤・正・正・誤の組み合わせである選択肢4を選択します。
- 選択肢 1不正解
- アおよびエが誤りであるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- アが誤りでウが正しいため誤った組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- アが誤りでイが正しいため誤った組み合わせです。
- 選択肢 4正解
- アが誤、イが正、ウが正、エが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- イが正しく、エが誤りであるため誤った組み合わせです。
覚えるポイント
- みずむし(白癬)は「表在性」真菌感染症です。
- テルビナフィン塩酸塩は「アリルアミン系」、ブテナフィン塩酸塩は「ベンジルアミン系」です。
間違えやすいところ
- みずむしを内臓などの「深在性」真菌症と取り違えないように注意しましょう。
- 抗真菌成分の系統分類(イミダゾール系とアリルアミン系等)を混同しないように整理しましょう。
出題の前提:令和3年度福岡県登録販売者試験問題・午後の部問92
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.21 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
イオウ等の作用と角質軟化薬の区分
主な医薬品とその作用 · 皮膚に用いる薬 / イオウ / 角質軟化成分
皮膚に用いる薬の配合成分とその作用に関する次の文章の( ア )から( ウ )に入る字句の正しい組み合わせを1つ選べ。なお、同じ記号の( )内には同じ字句が入る。 「イオウは、皮膚の角質層の( ア )作用を目的として配合される。併せて抗菌、抗真菌作用を期待され、( イ )に配合されている場合もある。 また、( ア )薬のうち、配合成分やその濃度等があらかじめ定められた範囲内である製品については、( ウ )(うおのめ・たこ用剤)として製造販売されている。」
解答・解説を表示
解答
5
解説
イオウは角質を軟化・溶解させる作用や軽度の殺菌・殺真菌作用をもち、にきび用薬や角質軟化薬として用いられます。また、あらかじめ定められた基準内のものは医薬部外品としても認められています。
解き方
- イオウの主な効能である角質軟化作用から( ア )が「角質軟化」であることを特定する。
- イオウが抗菌・抗真菌作用とともに配合される対象疾患から( イ )が「にきび用薬」であると判断する。
- 規定の範囲内にあるうおのめ・たこ用剤の法的区分から( ウ )が「医薬部外品」であることを導く。
- 選択肢 1不正解
- イオウの主作用は水分保持ではなく角質軟化であり、毛髪用薬ではなくにきび用薬に用いられます。また該当する製剤は医薬部外品です。
- 選択肢 2不正解
- アが水分保持となっている点が誤りです。イオウには角質を軟化させる作用があります。
- 選択肢 3不正解
- ウがあらかじめ定められた範囲内の製品は「医薬部外品」となるため、「医薬品」とする記述は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- イのイオウが配合される代表的な製剤は毛髪用薬ではなく「にきび用薬」であるため誤りです。
- 選択肢 5正解
- アに角質軟化、イににきび用薬、ウに医薬部外品が正しく当てはまるため正解です。
答えの内訳
- ア:角質軟化
- イオウは皮膚の角質層を軟化させる作用を目的として配合されます。
- イ:にきび用薬
- イオウは角質軟化作用に加え抗菌・抗真菌作用を期待して、にきび用薬等に配合されます。
- ウ:医薬部外品
- 角質軟化薬のうち成分や濃度があらかじめ定められた範囲内の製品は、医薬部外品(うおのめ・たこ用剤)として製造販売されています。
覚えるポイント
- イオウは角質軟化作用と抗菌作用を併せ持ちにきび用薬に配合されること、規定範囲内の角質軟化薬は医薬部外品となることを覚えます。
間違えやすいところ
- 尿素などの保湿成分による水分保持作用と、イオウやサリチル酸の角質軟化・溶解作用を混同しないように注意します。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」皮膚に用いる薬(角質軟化薬、にきび用薬)
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.21 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
毛髪用薬及び配合成分の作用
主な医薬品とその作用 · 毛髪用薬 / カシュウ / カルプロニウム塩化物 / 脱毛症
毛髪用薬及び頭皮・毛根に作用する配合成分に関する記述のうち、誤っているものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
3
解説
毛髪用薬の生薬・有効成分において、ヒノキチオールはヒノキ科植物由来の精油成分で抗菌・抗炎症作用をもち、カシュウはツルドクダミ由来で頭皮の過剰な皮脂分泌を抑えたり毛根への栄養補給を期待して用いられます。
解き方
- 各選択肢の成分名とその基原・作用についての記述を確認する。
- 選択肢3における「ヒノキ科のタイワンヒノキ、ヒバ等から得られた精油成分」はヒノキチオールの説明であり、カシュウではないことを見出す。
- 誤っている記述として選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 壮年性脱毛症や円形脱毛症などの明確な疾患名を掲げた効能・効果は、医薬品においてのみ認められています。
- 選択肢 2不正解
- 男性ホルモンの過剰な働きが脱毛の一因とされるため、エストラジオール等の女性ホルモン成分が配合されることがあります。
- 選択肢 3正解
- タイワンヒノキ等から得られるのはヒノキチオールです。カシュウはツルドクダミの塊根を基原とする生薬であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- カルプロニウム塩化物はコリン作用を示しますが、アセチルコリンと違ってコリンエステラーゼにより分解されにくいため作用が持続します。
覚えるポイント
- ヒノキチオールはヒノキ科由来の精油成分、カシュウはタデ科ツルドクダミの塊根であることを整理して覚えます。
間違えやすいところ
- ヒノキチオールとカシュウの特徴を混同しやすいので基原と作用をしっかり区別します。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」毛髪用薬
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.22 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
口の中の疾患やそれに用いる薬の正誤
主な医薬品とその作用 · 歯槽膿漏薬 / 口内炎・舌炎 / アスコルビン酸 / 冷感刺激成分
口の中の疾患やそれに用いる薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 ア 歯槽膿漏薬は、歯肉炎、歯槽膿漏の諸症状、歯痛の緩和を目的とする医薬品である。 イ 口内炎や舌炎は、口腔の粘膜上皮に水疱や潰瘍ができて痛み、ときに口臭を伴う。 ウ アスコルビン酸は、コラーゲン代謝を改善して炎症を起こした歯周組織の修復を助け、また、毛細血管を強化して炎症による腫れや出血を抑える効果を期待して配合される場合がある。 エ 歯痛の際に、冷感刺激を与えて知覚神経を麻痺させることによる鎮痛・鎮痒の効果を期待して、メントール、カンフル等の冷感刺激成分が配合されていることがある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
口腔用薬において、歯槽膿漏薬は歯肉炎・歯槽膿漏の諸症状緩和が目的であり、歯痛を緩和する目的のものは外用歯痛薬(歯痛薬)として区別されます。またアスコルビン酸はコラーゲン形成を助けて血管強化と組織修復をもたらします。
解き方
- 記述アを吟味:歯槽膿漏薬に「歯痛の緩和」は含まれないため「誤」と判断する。
- 記述イを吟味:口内炎・舌炎の病態・症状として正しいため「正」と判断する。
- 記述ウを吟味:アスコルビン酸の歯周組織修復および毛細血管強化の働きとして正しいため「正」と判断する。
- 記述エを吟味:冷感刺激成分による鎮痛機序として正しいため「正」と判断する。
- 組み合わせ「誤、正、正、正」に対応する選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- アが正、ウが誤となっているため誤りです(アは誤、ウは正)。
- 選択肢 2不正解
- アが正、イが誤、エが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- アが誤、イが正、ウが正、エが正の正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- エが誤となっているため誤りです(エは正)。
- 選択肢 5不正解
- イとウが誤となっているため誤りです(イ、ウともに正)。
答えの内訳
- ア:誤
- 歯槽膿漏薬は歯肉炎・歯槽膿漏の諸症状の緩和を目的とし、歯痛の緩和を目的とするものではありません(歯痛薬と区別される)。
- イ:正
- 口内炎や舌炎は口腔粘膜上皮に水疱や潰瘍が生じて痛みを伴い、ときに口臭を伴う疾患です。
- ウ:正
- アスコルビン酸(ビタミンC)はコラーゲン代謝の改善による組織修復や、毛細血管の強化による出血抑制等を期待して配合されます。
- エ:正
- メントールやカンフルは冷感刺激を与えて知覚神経を麻痺させる局所鎮痛・鎮痒作用を期待して配合されます。
覚えるポイント
- 歯槽膿漏薬の効能に「歯痛」は含まれず、歯痛の緩和は外用歯痛薬などの適応であることを覚えます。
間違えやすいところ
- 歯周疾患用薬と歯痛薬の目的を混同して、歯槽膿漏薬で歯痛も緩和できると勘違いしやすいです。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」口内炎用薬、歯槽膿漏薬、歯痛・歯槽膿漏薬
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.22 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
滋養強壮保健薬の基準と効能
主な医薬品とその作用 · 滋養強壮保健薬 / ビタミン成分 / 生薬主薬保健薬
滋養強壮保健薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 ア ビタミン成分に関して、1日最大量が既定値を超えるものは、医薬品としてのみ認められている。 イ 滋養強壮保健薬の効能効果として、虚弱体質の改善、病中・病後の栄養補給がある。 ウ ビタミン成分は、多く摂取すればするほど症状の改善が早まるものである。 エ ニンジン、ジオウが既定値以下に配合されている生薬主薬保健薬については、虚弱体質、肉体疲労における滋養強壮の効能が認められている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
滋養強壮保健薬は肉体疲労時や病中病後等の栄養補給、虚弱体質の改善を目的とします。ビタミン成分の配合量上限を超えると医薬品扱いとなり、生薬主薬保健薬では規定量以上の有効成分含有が必要です。
解き方
- 記述アを吟味:ビタミンの既定値超過時の医薬品区分に関する規定は正しいため「正」とする。
- 記述イを吟味:滋養強壮保健薬の効能効果として正しいため「正」とする。
- 記述ウを吟味:過剰摂取で効果が早まることはなく過剰症のリスクがあるため「誤」とする。
- 記述エを吟味:生薬成分は規定値「以上」でなければならないため「誤」とする。
- 正しい組み合わせ(ア、イ)を選択肢1と特定する。
- 選択肢 1正解
- アとイがともに正しい記述であるため正解です。
- 選択肢 2不正解
- エは規定値「以下」ではなく「以上」であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- ウはビタミンを多く摂るほど改善が早まるわけではないため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- ウとエがともに誤った記述であるため誤りです。
答えの内訳
- ア:正
- ビタミン成分の1日最大配合量が既定値を超えるものは、医薬部外品ではなく医薬品としてのみ認められています。
- イ:正
- 滋養強壮保健薬の効能・効果には、虚弱体質の改善や病中・病後などの栄養補給が含まれます。
- ウ:誤
- ビタミン成分は過剰に摂取しても効果が高まるわけではなく、過剰症などの副作用を起こすおそれがあります。
- エ:誤
- 生薬主薬保健薬において、ニンジンやジオウ等の生薬成分が規定値「以上」配合されている場合に滋養強壮等の効能が認められます(「以下」は誤り)。
覚えるポイント
- ビタミンは過剰摂取しても効果は比例せず過剰症の恐れがあること、生薬主薬保健薬は規定値「以上」の配合が必要なことを覚えます。
間違えやすいところ
- 生薬の配合基準における「以上」と「以下」の語句の引っ掛けに注意します。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」滋養強壮保健薬
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.23 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
滋養強壮の漢方処方製剤(十全大補湯)
主な医薬品とその作用 · 滋養強壮保健薬 / 漢方処方製剤 / 十全大補湯
次の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適切なものを1つ選べ。 「体力虚弱なものの病後・術後の体力低下、疲労倦怠、食欲不振、寝汗、手足の冷え、貧血に適すとされるが、胃腸の弱い人では、胃部不快感の副作用が現れやすい等、不向きとされる。まれに重篤な副作用として、肝機能障害を生じることが知られている。」
解答・解説を表示
解答
3
解説
十全大補湯は気血両虚を補う処方で、体力虚弱、病後・術後の衰弱、貧血、手足の冷えなどに適します。構成生薬に地黄等を含むため胃腸虚弱者には不向きとされます。
解き方
- 問題文の体質条件(体力虚弱)および主たる適応(病後・術後の体力低下、疲労倦怠、貧血、手足の冷え)を確認する。
- 黄連解毒湯・大柴胡湯は体力中等度以上(実証向け)、防已黄耆湯は肥満症・多汗、桂枝茯苓丸は瘀血・婦人科症状向けである点と比較する。
- 気血を補う処方である十全大補湯に完全に一致することを確認し、選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 黄連解毒湯は体力中等度以上でのぼせ気味で顔色赤く、イライラ等がある人向けの処方です。
- 選択肢 2不正解
- 防已黄耆湯は体力中等度以下で疲れやすく、汗のかきやすい水太り・肥満症等に適する処方です。
- 選択肢 3正解
- 問題文の「体力虚弱、病後・術後の体力低下、疲労倦怠、食欲不振、寝汗、手足の冷え、貧血」の記述に適合します。
- 選択肢 4不正解
- 桂枝茯苓丸は体力中等度以上でのぼせやすく足冷えする月経異常・更年期障害等に用いられます。
- 選択肢 5不正解
- 大柴胡湯は体力が充実して、上腹部季肋部が張り便秘傾向の人向けの処方です。
覚えるポイント
- 十全大補湯=体力虚弱、病後・術後の体力低下、貧血、手足の冷え、寝汗に適応することを覚えます。
間違えやすいところ
- 補中益気湯(手足の冷えや貧血の記載がない)や人参養栄湯とのキーワードの違いにも留意が必要です。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」滋養強壮保健薬(漢方処方製剤)
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.23 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
衛生害虫及び殺虫剤・忌避剤の正誤
主な医薬品とその作用 · 殺虫剤・忌避剤 / 有機リン系 / 燻蒸剤 / ヒョウヒダニ
衛生害虫及び殺虫剤・忌避剤に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 ア 忌避剤は人体に直接使用されるが、蚊、ツツガムシ等が人体に取り付いて吸血したり、病原細菌等を媒介するのを防止するものであり、虫さされによる痒みや腫れなどの症状を和らげる効果はない。 イ 燻蒸剤は殺虫成分を基剤に混ぜて整形し、加熱したとき又は常温で徐々に揮散するようにしたものである。 ウ 有機リン系殺虫成分は、アセチルコリンを分解する酵素(アセチルコリンエステラーゼ)と不可逆的に結合してその働きを阻害する作用を持つ。 エ ヒョウヒダニ類は、通常は他のダニや昆虫の体液を吸って生きているが、大量発生したときにはヒトが刺されることがある。刺されるとその部位が赤く腫れて痒みを生じる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
忌避剤は吸血予防が目的で抗炎症・鎮痒作用はありません。有機リン系殺虫成分は不可逆的にアセチルコリンエステラーゼを阻害します。ダニ類のうちヒトを刺す可能性があるのはツメダニやイエダニで、ヒョウヒダニは刺しません。
解き方
- 記述アを吟味:忌避剤の効果と目的についての説明として正しいため「正」とする。
- 記述イを吟味:徐々に揮散させるのは蒸散剤であり燻蒸剤ではないため「誤」とする。
- 記述ウを吟味:有機リン系の不可逆的なアセチルコリンエステラーゼ阻害作用として正しいため「正」とする。
- 記述エを吟味:他の虫の体液を吸いヒトを刺すのはツメダニ類であり、ヒョウヒダニ類ではないため「誤」とする。
- 正しい組み合わせ(ア、ウ)を選択肢2と特定する。
- 選択肢 1不正解
- イは蒸散剤の説明であるため誤りです。
- 選択肢 2正解
- アとウがともに正しい記述であるため正解です。
- 選択肢 3不正解
- イとエがともに誤った記述であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- エはツメダニ類に関する説明であるため誤りです。
答えの内訳
- ア:正
- 忌避剤は吸血や病原体媒介を防ぐ目的で皮膚等に塗布するものであり、刺された後の痒みや腫れを鎮める作用はありません。
- イ:誤
- 基剤に混ぜて整形し加熱や常温で徐々に揮散させるのは「蒸散剤」の説明です。燻蒸剤は煙や微粒子を急速に立ち昇らせて充満させる剤形です。
- ウ:正
- 有機リン系殺虫成分は、アセチルコリンエステラーゼと不可逆的に結合してその酵素活性を阻害します。
- エ:誤
- 他のダニの体液を吸いヒトを刺すことがあるのは「ツメダニ類」です。ヒョウヒダニ類はヒトを刺さず、死骸や糞がアレルゲンとなります。
覚えるポイント
- 有機リン系は「不可逆的」、カーバメート系は「可逆的」にコリンエステラーゼを阻害すること、ヒョウヒダニは刺さないことを覚えます。
間違えやすいところ
- 燻蒸剤(急速に煙や微粒子を充満)と蒸散剤(徐々に揮散)の定義の入れ替えに注意します。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」衛生害虫の防除・殺虫剤・忌避剤
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.24 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
一般用検査薬の定義と性質
主な医薬品とその作用 · 一般用検査薬 / 体外診断用医薬品 / 擬陽性 / 専門家の役割
一般用検査薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 ア 専ら疾病の診断に使用されることが目的とされる医薬品のうち、人体に直接使用されることのないものを体外診断用医薬品という。 イ 一般用検査薬を販売する際には、専門的知識を必要としないため購入者の相談に応じる必要はない。 ウ 検体中に対象とする生体物質が存在していないにもかかわらず、検査対象外の物質と非特異的な反応が起こって検査結果が陽性になった場合を擬陽性という。 エ 正しい方法で検体の採取を行い、一般用検査薬を正しく使用すれば、擬陰性・擬陽性を完全に排除することができる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
一般用検査薬(体外診断用医薬品)は疾病の自己診断を目的とせず、受診の目安とするものです。検体採取や操作が正しくても偽陽性・偽陰性を100%排除することは不可能であり、専門家による適切な情報提供が必要です。
解き方
- 記述アを吟味:体外診断用医薬品の定義として正しいので「正」とする。
- 記述イを吟味:相談に応じる必要がないとするのは専門家の役割に反するため「誤」とする。
- 記述ウを吟味:擬陽性の定義として正しいため「正」とする。
- 記述エを吟味:擬陰性・擬陽性を完全に排除することは不可能なため「誤」とする。
- 正しい組み合わせ(ア、ウ)を選択肢2と特定する。
- 選択肢 1不正解
- イは相談に応じる必要がないとしているため誤りです。
- 選択肢 2正解
- アとウがともに正しい記述であるため正解です。
- 選択肢 3不正解
- イとエがともに誤った記述であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- エは擬陽性・擬陰性を完全に排除できるとしているため誤りです。
答えの内訳
- ア:正
- 専ら疾病の診断目的で人体に直接使用されない医薬品は体外診断用医薬品と定義されています。
- イ:誤
- 一般用検査薬であっても適正使用や結果の解釈のため、専門家として購入者からの相談に対応する必要があります。
- ウ:正
- 対象物質が存在しないにもかかわらず、他の物質との非特異的反応等によって陽性結果が出ることを擬陽性といいます。
- エ:誤
- 検査薬には特異度や検出限界等の限界があるため、正しく使用しても擬陰性・擬陽性を完全に排除することはできません。
覚えるポイント
- 検査薬は正しく使用しても擬陽性・擬陰性を完全にゼロにすることはできない点を覚えます。
間違えやすいところ
- 「正しく使用すれば擬陽性を完全に排除できる」という極端な記述を見逃さないように注意します。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」一般用検査薬
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.24 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
妊娠及び妊娠検査薬に関する記述
主な医薬品とその作用 · 妊娠検査薬 / hCG / 偽陽性 / 偽陰性
妊娠及び妊娠検査薬に関する記述のうち、誤っているものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
4
解説
妊娠検査薬は尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)を検出します。高濃度のタンパク尿や糖尿、血液混入がある場合は、非特異反応を起こして妊娠していないのに陽性となる「擬陽性」の原因となります。
解き方
- 選択肢1〜4の内容を確認する。
- 選択肢1、2、3は手引き記載の推奨検査時期や早朝尿の注意点、器官形成期の特徴と一致していることを確認する。
- 選択肢4において「高濃度のタンパク尿や糖尿」が引き起こすのは擬陰性ではなく「擬陽性」であることを確認し、誤りとして選択する。
- 選択肢 1不正解
- 妊娠初期(妊娠12週頃まで)は器官形成期であり、医薬品などの外因性物質の影響を極めて受けやすい時期です。
- 選択肢 2不正解
- 尿中hCG濃度の検出感度の観点から、月経予定日を概ね1週間過ぎた頃からの使用が推奨されています。
- 選択肢 3不正解
- 早朝尿が適していますが、極端に尿が濃縮されていると正確な判定ができないことがあります。
- 選択肢 4正解
- 高濃度のタンパク尿や糖尿、血尿等では、非特異反応により「擬陽性」を示すことがあるため誤りです。
覚えるポイント
- タンパク尿や糖尿などの混入成分は非特異反応により「擬陽性」の原因になることを覚えます。
間違えやすいところ
- hCG分泌がまだ少ない早期検査による「擬陰性」と、不純物等による「擬陽性」を混同しないようにします。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」一般用検査薬(妊娠検査薬)
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.25 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品医療機器等法第1条の目的規定
薬事関係法規・制度 · 医薬品医療機器等法第1条 / 目的規定 / 保健衛生 / 再生医療等製品
医薬品医療機器等法第1条の条文に関する次の記述について、( ア )から( ウ )に入る字句の正しい組み合わせを選択しなさい。 「この法律は、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器及び( ア )の品質、有効性及び安全性の確保並びにこれらの使用による( イ )上の危害の発生及び拡大の防止のために必要な( ウ )を行うとともに、指定薬物の( ウ )に関する措置を講ずるほか、医療上特にその必要性が高い医薬品、医療機器及び( ア )の研究開発の促進のために必要な措置を講ずることにより、( イ )の向上を図ることを目的とする。」
解答・解説を表示
解答
5
解説
医薬品医療機器等法第1条は法律の目的を定めており、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器及び再生医療等製品を対象とし、保健衛生上の危害防止のための規制や研究開発の促進を通じて、保健衛生の向上を図ることを宣言しています。
解き方
- 条文中の対象品目として医療機器に並んで規定されている語句が「再生医療等製品」であることを確認する。
- 条文の危害防止および向上の目的語が「保健衛生」であり、講じる措置が「規制」であることを確認して組み合わせを選択する。
- 選択肢 1不正解
- ウに入る語句は「規制」であり、「監視」ではないため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- イに入る語句は「保健衛生」であり、「公衆衛生」ではないため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- アは「再生医療等製品」、イは「保健衛生」、ウは「規制」であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- アは「再生医療等製品」、ウは「規制」が入るべきであるため誤りです。
- 選択肢 5正解
- アが「再生医療等製品」、イが「保健衛生」、ウが「規制」の組み合わせであり正確です。
覚えるポイント
- 法第1条の目的規定における重要キーワードは「再生医療等製品」「保健衛生」「規制」の3点です。
間違えやすいところ
- 「公衆衛生」や「生物由来製品」といった類似用語と入れ替えて出題されるケースに注意しましょう。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第1条
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.26 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品の定義と範囲
薬事関係法規・制度 · 医薬品の定義 / 日本薬局方 / 無承認無許可医薬品
医薬品の定義と範囲に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせを選択しなさい。 ア 日本薬局方に収められている物は全て医薬品に該当する。 イ 人又は動物の疾病の診断、治療又は予防に使用されることが目的とされる医療用品は医薬品に該当する。 ウ 人又は動物の身体の構造又は機能に影響を及ぼすことが目的とされている物であって、機械器具でないものは全て医薬品に該当する。 エ 「やせ薬」を標榜した健康食品は、医薬品に該当する。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品医療機器等法第2条第1項により、医薬品とは日本薬局方に収められている物、人又は動物の疾病の診断・治療・予防を目的とする物(機械器具等を除く)、身体の構造・機能に影響を及ぼす目的の物(医薬部外品、化粧品、機械器具等を除く)と定義されています。また、食品であっても医薬品的な効能効果を標榜したものは医薬品とみなされます。
解き方
- 各記述の法第2条第1項の定義要件との整合性を確認する。
- イの医療用品が「機械器具等」に該当して除外されること、ウで医薬部外品・化粧品が除外されることを確認し、正誤を判定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述イにおいて、疾病の診断・治療・予防を目的とする医療用品は「機械器具等」に該当するため医薬品からは除外されており、不適です。
- 選択肢 2正解
- 日本薬局方収載品は全て医薬品であり(ア)、医薬品的な効能効果を標榜する無承認食品も医薬品とみなされるため(エ)、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述イおよび記述ウの双方が誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述ウにおいて「医薬部外品及び化粧品を除く」と規定されており、全てが該当するわけではないため不適です。
覚えるポイント
- 日本薬局方に収載されている物はその用途にかかわらずすべて医薬品に該当します。
間違えやすいところ
- 身体の構造や機能に影響を与える物であっても、医薬部外品や化粧品は医薬品から除かれる点を見落としがちです。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第2条第1項
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.26 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
登録販売者の行政手続
薬事関係法規・制度 · 販売従事登録 / 登録事項の変更 / 登録の消除
登録販売者の行政手続に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを選択しなさい。 ア 販売従事登録を受けようとする者は、販売従事登録の申請書を医薬品の販売又は授与に従事する薬局又は医薬品の販売業の店舗の所在地の都道府県知事(配置販売業にあっては、配置しようとする区域をその区域に含む都道府県の知事。)に提出しなければならない。 イ 2以上の都道府県において販売従事登録を受けようと申請した者は、当該申請を行った都道府県知事のうちいずれかの都道府県知事の登録のみを受けることができる。 ウ 登録販売者は、都道府県に備えられている登録販売者名簿の登録事項に変更が生じたときは、50日以内にその旨を届けなければならない。 エ 登録販売者は、一般用医薬品の販売又は授与に従事しようとしなくなったときは、自動的に登録販売者名簿から消除されるため、手続きの必要はない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
登録販売者は、従事する薬局や店舗の所在地の都道府県知事に販売従事登録を申請します。二重登録は禁じられており、登録事項に変更が生じた場合や業務に従事しなくなった場合には、それぞれ30日以内に変更届出や消除申請を行わなければなりません。
解き方
- 申請先自治体の規定(ア)および二重登録禁止規定(イ)の正誤を確認する。
- 登録事項の変更届出期限(ウ:正しくは30日以内)および業務に従事しなくなった場合の消除届出手続(エ:自動消除ではなく30日以内の申請が必要)を確認する。
- 選択肢 1不正解
- ウとエが誤りの記述であるため不適です。
- 選択肢 2正解
- アが正、イが正、ウが誤(正しくは30日以内)、エが誤(自ら登録消除申請を行う必要がある)であり正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- イは二重登録禁止の規定として正しく、ウとエは誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- アは正しい記述であり、ウは誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- アとイは正しく、エは誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- 販売従事登録の変更届および消除申請の届出期限はいずれも「30日以内」です。
間違えやすいところ
- 医薬品販売に従事しなくなっても自動的に名簿消除されるわけではなく、消除の申請手続きが必要です。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第159条の5、第159条の6、第159条の7、第159条の8
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.27 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
一般用医薬品及び要指導医薬品の定義と特徴
薬事関係法規・制度 · 一般用医薬品の定義 / 要指導医薬品 / 効能効果の表現 / 体外診断用医薬品
一般用医薬品及び要指導医薬品に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせを選択しなさい。 ア 一般用医薬品は、「医薬品のうち、その効能及び効果において人体に対する作用が著しくないものであつて、薬剤師その他の医薬関係者から提供された情報に基づく需要者の選択により使用されることが目的とされているもの(要指導医薬品を除く。)」と規定されている。 イ 要指導医薬品には、人体に直接使用されない検査薬であって、血液を検体とするものなど検体の採取に身体への直接のリスクを伴うものがある。 ウ 一般用医薬品及び要指導医薬品は、あらかじめ定められた用量に基づき、適正使用することによって効果を期待するものである。 エ 一般用医薬品及び要指導医薬品の効能効果の表現は、通常、診断疾患名(胃炎、胃・十二指腸潰瘍等)で示されている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
一般用医薬品および要指導医薬品は、作用が著しくないものであり適正使用によって効果を期待するものです。血液等の身体に直接のリスクを伴う検体採取を要する体外診断用医薬品は一般用・要指導医薬品には認められておらず、また効能効果は診断疾患名ではなく一般人が判断しやすい症状名で表現されます。
解き方
- 法第4条第5項第4号における一般用医薬品の定義文(ア)の正確性を確認する。
- 体外診断用医薬品における侵襲的検体(血液等)の制限(イ)および効能効果の表現基準(エ)の誤りを特定する。
- 選択肢 1正解
- アとウの記述が正しい内容であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- エは、一般の生活者が自己判断できるよう症状(胃痛、胸やけ等)で示され、診断疾患名による表現は避けることとされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- イは、採取に身体への直接リスクを伴うものは要指導医薬品・一般用医薬品の検査薬として認められていないため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- イとエの双方が誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- 一般用・要指導医薬品の効能効果は、診断疾患名ではなく購入者が自覚できる「症状」で示されます。
間違えやすいところ
- 要指導医薬品であっても、採血など侵襲的・直接的リスクを伴う検体を用いる検査薬は認められていません。
出題の前提:医薬品医療機器等法第4条第5項第3号・第4号、医薬品等適正広告基準
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.28 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
毒薬及び劇薬の規制
薬事関係法規・制度 · 劇薬の表示 / 毒薬の施錠 / 毒薬・劇薬の譲渡制限
毒薬及び劇薬に関する次の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
毒薬は「黒地に白枠・白字」で品名と「毒」を記載し施錠管理が義務付けられますが、劇薬は「白地に赤枠・赤字」で品名と「劇」を記載し、他の物と区別して貯蔵・陳列します(劇薬の施錠は義務ではない)。また、毒薬・劇薬は14歳未満の者への交付が禁止されています。
解き方
- 各選択肢の規制内容(表示・貯蔵・交付制限・要指導医薬品の劇薬)を照合する。
- 劇薬の容器被包の表示義務(白地に赤枠・赤字)が正確であることを確認し、3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 一般用医薬品に劇薬等はありませんが、要指導医薬品には劇薬に指定されているものが存在します。
- 選択肢 2不正解
- 貯蔵・陳列場所にかぎを施さなければならない義務があるのは毒薬であり、劇薬は他の物と区別して貯蔵・陳列すれば足ります。
- 選択肢 3正解
- 劇薬は、直接の容器又は被包に「白地に赤枠、赤字」で品名及び「劇」と記載する義務があり正しいです。
- 選択肢 4不正解
- 毒薬又は劇薬の交付が禁止されている年齢は「18歳未満」ではなく「14歳未満」です。
覚えるポイント
- 劇薬は「白地に赤枠・赤字で劇」、毒薬は「黒地に白枠・白字で毒」です。年齢制限は「14歳未満」です。
間違えやすいところ
- 施錠義務があるのは毒薬のみであり、劇薬には施錠義務まで課されていない点に注意しましょう。
出題の前提:医薬品医療機器等法第43条、第44条、第46条
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.28 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
一般用医薬品のリスク区分
薬事関係法規・制度 · リスク区分決定者 / 指定第二類医薬品 / リスク区分の見直し
一般用医薬品のリスク区分に関する次の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
一般用医薬品のリスク区分(第一類・第二類・第三類)は、その医薬品の成分や使用目的等を踏まえ、厚生労働大臣が薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて決定・指定します。製薬企業が独自に決定するものではありません。
解き方
- リスク区分の指定権者が誰であるかを確認する。
- 製薬企業ではなく厚生労働大臣が指定・決定するものであるため、1が誤りであると判断する。
- 選択肢 1正解
- リスク区分を決定・指定するのは製造販売業者(製薬企業)ではなく、厚生労働大臣であるため、この記述が誤り(解答として選択すべきもの)です。
- 選択肢 2不正解
- 指定第二類医薬品の定義として正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 安全性情報や副作用の発生動向に応じて、区分は適宜見直しが行われるため正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- 副作用リスクが新たに判明した場合は上位のリスク区分(第一類・第二類)へ変更されることがあるため正しい記述です。
覚えるポイント
- 一般用医薬品のリスク区分の指定・変更権者は「厚生労働大臣」です。
間違えやすいところ
- 製薬企業が自由に区分を設定できると誤解しないようにしましょう。国(厚労省)が規制・指定します。
出題の前提:医薬品医療機器等法第36条の7
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.29 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品の直接の容器等の法定記載事項
薬事関係法規・制度 · 直接の容器等の記載事項 / 製造番号 / 使用期限 / 製造販売業者
次の事項のうち、医薬品の直接の容器又は被包に記載されていなければならないものの組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。 ア 配置販売品目の一般用医薬品にあっては、「店舗専用」の文字 イ 製造番号又は製造記号 ウ 製造業者の氏名又は名称及び住所 エ 適切な保存条件の下で3年を超えて性状及び品質が安定でない医薬品等、厚生労働大臣の指定する医薬品における使用の期限
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品医療機器等法第50条に基づき、直接の容器又は直接の被包には、製造販売業者の氏名・住所、製造番号又は製造記号、指定された医薬品の使用の期限、配置販売品目には「配置用」の文字などが記載されなければなりません。
解き方
- 法第50条の法定記載事項と各記述を対照する。
- アは「配置用」の誤り、ウは「製造業者」ではなく「製造販売業者」の誤りであることを確認し、イとエを正解とする。
- 選択肢 1不正解
- アは「店舗専用」ではなく「配置用」の文字を記載しなければならないため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- アおよびウの双方が誤りであるため不適です。
- 選択肢 3正解
- 製造番号・記号(イ)および指定医薬品の使用の期限(エ)は法定記載事項であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- ウは「製造業者」ではなく「製造販売業者」の氏名又は名称及び住所が記載事項であるため誤りです。
覚えるポイント
- 容器記載義務があるのは「製造販売業者」であり、「製造業者」ではありません。配置用医薬品には「配置用」と記載します。
間違えやすいところ
- 使用の期限はすべての医薬品に記載義務があるわけではなく、3年を超えて性状・品質が安定でないもの等の指定医薬品に義務付けられています。
出題の前提:医薬品医療機器等法第50条
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.29 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬部外品の定義と取扱い
薬事関係法規・制度 · 医薬部外品 / 効能効果の範囲 / 製造販売業許可 / 指定医薬部外品
医薬部外品に関する次の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬部外品は、人体に対する作用が緩和なものとして定められた範囲の目的に使用されます。製造販売には許可が必要ですが、一般の販売には医薬品のような販売業許可は不要です。効能効果は承認を受けたあらかじめ定められた範囲内に限られ、逸脱した医薬品的な効能効果の標榜は禁止されています。
解き方
- 各記述の正誤を医薬部外品の法規規定(法第2条第2項等)と照合する。
- 記述1の「あらかじめ定められた範囲内でなくても〜表示・標榜することが認められている」が明らかな誤りであることを特定する。
- 選択肢 1正解
- 医薬部外品であらかじめ認められた範囲を超えて医薬品的な効能効果を表示・標榜することは認められていないため、この記述が誤り(正解)です。
- 選択肢 2不正解
- 法第2条第2項第1号に規定される医薬部外品の定義に合致しており正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 製造販売には製造販売業の許可が必要ですが、店舗等での販売には医薬品のような販売業の許可は不要であるため正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- 指定医薬部外品には容器等に「指定医薬部外品」の識別表示が義務付けられており正しい記述です。
覚えるポイント
- 医薬部外品はあらかじめ定められた効能効果の範囲内でのみ表示・標榜が認められます。販売業許可は不要です。
間違えやすいところ
- 作用が穏やかであっても、定められた範囲外の効能効果を標榜すると無承認無許可医薬品とみなされます。
出題の前提:医薬品医療機器等法第2条第2項
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.30 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
特別用途食品のマークと食品区分
薬事関係法規・制度 · 特別用途食品 / 食品の表示基準
提示された「消費者庁許可」および人型の図案からなるマークが表示される食品の区分として、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
特別用途食品は乳児、幼児、妊産婦、病者等の発育や健康の保持・回復等に適するという特別な用途の表示を行う食品であり、健康増進法に基づき国の許可を受けることで専用の許可マークを表示できます。
解き方
- 提示された図案が消費者庁許可の記載と特定の人型シルエットからなる特別用途食品の許可標章であることを確認します。
- 特定保健用食品や栄養機能食品等の他の食品区分と識別し、該当する選択肢2を選び出します。
- 選択肢 1不正解
- 特定保健用食品のマークは、バンザイをしているような人を象徴化した別の固有デザインが用いられます。
- 選択肢 2正解
- 提示された円形と人の形を模したマークは、健康増進法に基づいて許可された特別用途食品の許可マークです。
- 選択肢 3不正解
- 栄養機能食品は国の定めた規格基準を満たせば表示できる自己認証制度であり、国の許可マークはありません。
- 選択肢 4不正解
- 機能性表示食品は事業者の責任において科学的根拠を届け出る制度であり、国の個別審査による許可マークはありません。
- 選択肢 5不正解
- いわゆる健康食品には法律上の制度定義や公的な許可マークの規定は存在しません。
覚えるポイント
- 特別用途食品は健康増進法に基づく消費者庁許可の制度であり専用マークが存在する。
間違えやすいところ
- 特定保健用食品のマークと特別用途食品のマークを混同しないようにする。
出題の前提:手引き(医薬品に共通する特性と基本的な知識・薬事関係法規)基準
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.30 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
保健機能食品および特別用途食品の定義と制度
薬事関係法規・制度 · 保健機能食品 / 特定保健用食品 / 機能性表示食品 / 栄養機能食品
保健機能食品等の食品に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
食品の機能性表示制度において、特別用途食品と特定保健用食品は個別の許可を受け、栄養機能食品は基準適合による自己認証、機能性表示食品は販売前60日までの事前届出制となっています。
解き方
- 各記述の正誤を検討します。アは特別用途食品の正確な記述、イは許可不要のため誤りです。
- ウは条件付き特定保健用食品の正確な記述、エは販売後ではなく販売前の事前届出であるため誤りです。したがってアとウが正解です。
- 選択肢 1正解
- 記述アおよびウが正しいため、この組み合わせが正答となります。
- 選択肢 2不正解
- 記述エは届出時期が「販売後」とされており誤りです。販売の60日前までに届け出る必要があります。
- 選択肢 3不正解
- 記述イは栄養機能食品に個別許可を要するとしている点が誤りです。国の規格基準に適合すれば許可は不要です。
- 選択肢 4不正解
- 記述イと記述エの双方が誤りを含んでいるため不適です。
覚えるポイント
- 機能性表示食品は販売前(60日前まで)に届出が必要で、販売後ではない。
間違えやすいところ
- 栄養機能食品に消費者庁長官の個別許可が必要と誤解しやすいので注意する。
出題の前提:手引き(薬事関係法規・制度:医薬品の分類・食品区分)基準
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.31 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
薬局および医薬品販売業の業務範囲と許可
薬事関係法規・制度 · 薬局 / 店舗販売業 / 販売業許可 / 情報提供
薬局及び医薬品の販売業に関する記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
薬局開設者は医薬品販売業の許可を別途受けることなく一般用医薬品の販売が可能であり、第二類・第三類医薬品については登録販売者が情報提供・販売に従事できます。医薬品のあらかじめの小分けは製造に該当し禁止され、販売業の更新期間は6年です。
解き方
- 小分け販売、薬局による一般用医薬品販売、許可の更新年数に関する規定を確認します。
- 第二類・第三類医薬品を薬局で登録販売者が情報提供・販売できるとする記述4が正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 医薬品をあらかじめ小分けして販売することは医薬品の製造行為とみなされ、無許可製造として禁止されています。
- 選択肢 2不正解
- 薬局開設者は、薬局の開設許可があれば別途医薬品販売業の許可を受けなくても医薬品を販売することができます。
- 選択肢 3不正解
- 医薬品販売業の許可の有効期間は「6年」であり、6年ごとに許可の更新を受けなければ失効します。
- 選択肢 4正解
- 薬局において第二類医薬品および第三類医薬品を販売・授与する際、薬剤師だけでなく登録販売者も情報提供を行うことができます。
覚えるポイント
- 医薬品販売業の許可更新は6年ごと(5年ではない)。あらかじめ小分けは製造に該当し不可。
間違えやすいところ
- 薬局開設者が一般用医薬品を販売する際に別途販売業の許可が必要と勘違いしやすい。
出題の前提:医薬品医療機器等法第4条、第24条、第26条等
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.31 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
薬局における薬剤師不在時間の取扱いと規定
薬事関係法規・制度 · 薬剤師不在時間 / 薬局の管理 / 第一類医薬品
医薬品医療機器等法施行規則で規定している薬局の薬剤師不在時間に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
薬剤師不在時間とは調剤に従事する薬剤師が一時的に不在となる時間であり、この間は調剤室および要指導・第一類医薬品陳列区画を閉鎖し、従事者との連絡体制や掲示を行う必要があります。登録販売者であっても第一類医薬品を販売することはできません。
解き方
- 薬剤師不在時間の定義(ア)、管理薬剤師との連絡体制(イ)、調剤室の閉鎖と掲示(ウ)が法令上正しいことを確認します。
- 薬剤師不在時間中に登録販売者が第一類医薬品を販売できるとするエが明白な誤りであることを確認し、正・正・正・誤の組み合わせを選択します。
- 選択肢 1不正解
- エが誤りであるため、すべて正とする選択肢1は不適です。
- 選択肢 2正解
- ア、イ、ウはすべて適正な記述であり、エは誤りであるため正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- イおよびウは体制省令や施行規則に合致した正しい記述であり、誤りとした本選択肢は不適です。
- 選択肢 4不正解
- アおよびウが正しいため、この組み合わせは不適です。
- 選択肢 5不正解
- アおよびイが正しいため、この組み合わせは不適です。
覚えるポイント
- 薬剤師不在時間中は、登録販売者がいても第一類医薬品・要指導医薬品は販売できない。
間違えやすいところ
- 不在時間中でも登録販売者が代行して第一類を販売できると勘違いしないこと。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則、体制省令
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.32 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
店舗販売業の業務範囲および店舗管理者の義務
薬事関係法規・制度 · 店舗販売業 / 店舗管理者 / 調剤の制限 / 実務従事期間
店舗販売業に関する記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
店舗販売業では調剤を行うことができず、薬局の名称を使用することもできません。店舗管理者の要件としての従事期間には一般従事者としての実務経験も合算可能であり、原則としてその店舗専任で管理しなければなりません。
解き方
- 選択肢1(調剤の可否)、選択肢2(薬局名称の制限)、選択肢3(一般従事者期間の算入可否)を検討し、いずれも誤りであることを確認します。
- 選択肢4が法第28条(店舗管理者の義務・兼歴の制限)の規定と完全に合致していることを確認します。
- 選択肢 1不正解
- 調剤を行える場所は薬局に限られており、薬剤師が従事していても店舗販売業において調剤を行うことはできません。
- 選択肢 2不正解
- 薬局開設の許可を受けていない店舗において「薬局」の名称を付すことは法律で禁止されています。
- 選択肢 3不正解
- 過去5年間の実務従事要件には、登録販売者としての業務経験だけでなく、一般従事者として薬剤師または登録販売者の指導下で従事した期間も含めることができます。
- 選択肢 4正解
- 店舗管理者は知事等の許可を受けた場合を除き、その店舗以外の場所で実務に従事する者であってはならないという規定に合致します。
覚えるポイント
- 店舗販売業では薬剤師がいても調剤不可。薬局以外の店舗に「薬局」の名称は付せない。
間違えやすいところ
- 管理者の従事期間要件に一般従事者としての従事期間が含まれないと誤解しやすい。
出題の前提:医薬品医療機器等法第25条、第28条、施行規則第140条等
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.32 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
配置販売業の業務基準および配置従事者の届出・身分証明書
薬事関係法規・制度 · 配置販売業 / 配置従事者 / 身分証明書 / 配置品目
配置販売業に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
配置販売業は経年変化の起こりにくい基準に適合する医薬品のみを扱い、区域知事への事前届出、住所地知事交付の身分証明書の携帯が義務付けられています。また店舗販売業者が配置販売を行うには別途配置販売業の許可が必要です。
解き方
- ア(品目の基準適合性)、イ(配置従事の事前届出)の正誤を確認します。いずれも適正です。
- ウ(身分証明書の発行元が「住所地の知事」である点)、エ(業態ごとの許可取得義務)の記述が正しいことを確認し、すべて正(選択肢1)を導き出します。
- 選択肢 1正解
- ア、イ、ウ、エのすべての記述が法令の規定通り正しいため、選択肢1が正答です。
- 選択肢 2不正解
- イおよびエも正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- アも正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- ア、ウ、エも正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- ア、イ、ウも正しい記述であるため不適です。
覚えるポイント
- 配置員の身分証明書を交付するのは従事区域ではなく「その者の住所地の都道府県知事」である。
間違えやすいところ
- 身分証明書の発行者が配置従事先の都道府県知事であると誤認しやすい。
出題の前提:医薬品医療機器等法第30条、第31条、第32条、第33条
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.33 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
一般用医薬品等のリスク区分に応じた陳列方法
薬事関係法規・制度 · 医薬品の陳列 / 指定第二類医薬品 / 混在陳列の禁止
医薬品のリスク区分に応じた陳列に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
一般用医薬品は第一類、第二類、第三類医薬品のリスク区分ごとに混在させずに区別して陳列しなければなりません。また、指定第二類医薬品は情報提供設備から7m以内に陳列する規定があります。
解き方
- 医薬品陳列の基本原則(他物との区別、販売しない時間の区画閉鎖、指定第二類の7m規定)が正しいことを確認します。
- 「第二類医薬品及び第三類医薬品は、混在して陳列してもかまわない」とする記述4が明確に違反・誤りであると判断します。
- 選択肢 1不正解
- 医薬品は食品や医薬部外品など他の物と区別して貯蔵・陳列しなければならず、記述は正しいです。
- 選択肢 2不正解
- 販売・授与を行わない時間帯は、陳列区画を閉鎖しなければならず、記述は正しいです。
- 選択肢 3不正解
- 指定第二類医薬品は原則として情報提供設備から7メートル以内の範囲に陳列することとされており、記述は正しいです。
- 選択肢 4正解
- 一般用医薬品はリスク区分ごとに区別して陳列しなければならず、混在陳列は認められないため誤り(正答)です。
覚えるポイント
- 第一類、第二類、第三類医薬品は混在陳列が禁止されており、区分ごとに明確に分けて陳列する。
間違えやすいところ
- 登録販売者が扱える第二類と第三類なら混在して陳列してもよいと誤解しないようにする。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第218条の3、第218条の4等
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.33 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
店舗販売業における店舗の見やすい位置への掲示事項
薬事関係法規・制度 · 店舗の掲示事項 / 名札の着用 / 陳列・情報提供の解説
店舗販売業者が医薬品医療機器等法の規定により店舗の見やすい位置に掲示しなければならない事項の組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
店舗販売業では、一般用医薬品および要指導医薬品の定義・解説、情報提供・陳列に関する解説、勤務者の名札等による区別の説明などを店舗内の見やすい位置に掲示することが義務付けられています。
解き方
- 掲示事項の規定を確認します。アは第一類に限らず第二類・第三類を含めた解説が必要であり、また「第一類に限る」とする点が不適です。
- イの「健康食品との区別に関する解説」は法定掲示事項ではありません。
- ウの名札等による区別の説明、エの要指導医薬品の陳列に関する解説は法定掲示事項に合致します。したがってウとエの組み合わせを選びます。
- 選択肢 1不正解
- ア(すべての区分の解説が必要)およびイ(健康食品の区別は掲示義務なし)の双方が不適です。
- 選択肢 2不正解
- アが誤りを含んでいるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- イが掲示義務事項ではないため不適です。
- 選択肢 4正解
- 名札等の区別の説明(ウ)および要指導医薬品の陳列に関する解説(エ)は法定掲示事項であり、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 勤務者の名札等による区別に関する説明や医薬品の陳列・情報提供に関する解説は店舗の見やすい位置の掲示事項である。
間違えやすいところ
- 情報提供に関する解説が「第一類医薬品に限る」と限定されている誤文トラップに注意する。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則別表第1の2(第142条関係)
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.34 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
店舗販売業における医薬品の取引記録事項
薬事関係法規・制度 · 取引記録 / 店舗販売業の管理
店舗販売業者が医薬品を仕入れた(購入若しくは譲り受けた)際、または他の薬局開設者・医薬品販売業者等に医薬品を販売・授与した際に、書面へ記載しなければならない法定事項(常時取引関係にある場合を除く)に該当しないものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
5
解説
医薬品の流通経路を追跡可能(トレーサビリティの確保)にするため、店舗販売業者が医薬品を取引した際は所定事項を書面に記録し、原則として3年間保存する義務が定められています。
解き方
- 取引記録として法定されている事項(品名、数量、製造記号、年月日、相手方の氏名・名称・所在地・連絡先)を確認する。
- 選択肢の中から法定記載事項に含まれていない項目(許可の区分)を誤りとして特定する。
- 選択肢 1不正解
- 品名は取引された医薬品を特定するための必須記載事項として規定されています。
- 選択肢 2不正解
- 数量は在庫管理および流通追跡を行うための必須記載事項として規定されています。
- 選択肢 3不正解
- 購入等の年月日は取引時期を明確にするための必須記載事項として規定されています。
- 選択肢 4不正解
- 相手方の氏名又は名称、住所又は所在地、電話番号等の連絡先は必須記載事項として規定されています。
- 選択肢 5正解
- 取引記録の書面に記載すべき事項として「相手方の許可の区分」は法令上定められていません。
覚えるポイント
- 医薬品取引の記載事項は「品名・数量・製造番号/記号・年月日・相手方の氏名/名称/連絡先」であり3年間保存が必要。
間違えやすいところ
- 相手方が正規の許可業者であることを確認する必要はありますが、書面への義務的記載事項に「許可の区分」は含まれません。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第218条(店舗販売業における書面の記載事項)
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.34 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品の広告規制
薬事関係法規・制度 · 広告規制 / 医薬品医療機器等法第66条
医薬品の広告規制に関する記述のうち、誤っているものを1つ選べ。
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解答
2
解説
医薬品の虚偽・誇大広告や承認前広告の禁止規定は、不適正な広告による健康被害を未然に防ぐため、広告主だけでなく「何人も」これを遵守しなければならないと定められています。
解き方
- 医薬品医療機器等法における広告該当性の3要件および誇大広告等の禁止規定の対象者を確認する。
- 広告規制の対象が「広告の依頼主」に限定されるとする記述を誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- 未承認医薬品の名称、製造方法、効能効果等の広告は法第68条により厳格に禁止されているため正しい記述です。
- 選択肢 2正解
- 広告規制の対象は「何人(なんぴと)も」と規定されており、広告主・依頼主に限られず何人にも適用されるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- チラシ、ダイレクトメール、電子メール、店頭POP広告なども医薬品の広告に該当するため正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- 広告該当性は「顧客を誘引する意図」「特定医薬品の商品名」「一般人が認知できる状態」の3要件をすべて満たすか否かで判定されます。
覚えるポイント
- 医薬品の広告規制は「何人も」対象であり、依頼主・媒体・仲介業者を問わず適用される。
間違えやすいところ
- 広告規制が適用されるのは広告を発注した製薬企業や販売者だけであると限定して解釈してしまう誤りに注意する。
出題の前提:医薬品医療機器等法第66条、第68条、薬事法における医薬品等の広告の該当性について
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.35 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
行政庁による監視指導および処分
薬事関係法規・制度 · 行政処分 / 構造設備改善命令 / 配置販売業
医薬品医療機器等法に基づく行政庁による監視指導及び処分に関する記述のうち、誤っているものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
1
解説
薬局等構造設備規則は物理的な施設を構える薬局や店舗販売業、卸売販売業に適用されるものであり、店舗を持たず配置先を訪問する配置販売業には構造設備の改善命令は適用されません。
解き方
- 各業態における構造設備基準の適用の有無を確認する。
- 配置販売業には構造設備に関する規定がないため、構造設備改善命令の対象とならない点から選択肢1の誤りを特定する。
- 選択肢 1正解
- 配置販売業には構造設備基準が定められていないため、構造設備の改善命令の対象には含まれず誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 厚生労働大臣又は都道府県知事は不良医薬品等について廃棄や回収等の措置を命ずることができるため正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 薬事監視員の質問に対して正当な理由なく答弁を拒否したり虚偽の答弁をした場合は罰金刑の対象となるため正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- 保健衛生上の危害拡大を防止するため、厚生労働大臣は販売の一時停止等の応急措置を命ずることができるため正しい記述です。
覚えるポイント
- 配置販売業は店舗を持たない業態であるため、構造設備規則や構造設備改善命令の対象外である。
間違えやすいところ
- 薬局や店舗販売業に対する構造設備改善命令と混同し、配置販売業にも改善命令が出せると誤認しないように注意する。
出題の前提:医薬品医療機器等法第56条、第69条、第70条、第72条、第87条
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.35 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品の適正な販売方法
薬事関係法規・制度 · 懸賞・景品 / 組み合わせ販売 / 配置販売業の販売形態 / 乱用防止・多量購入
医薬品の販売方法に関する以下の記述(ア〜エ)の正誤の組み合わせとして正しいものを1つ選べ。 ア 医薬品を懸賞や景品として授与することは、原則として認められていない。 イ 購入者の利便性のため異なる複数の医薬品を組み合わせて販売又は授与する場合には、個々の医薬品の外箱等に記載された医薬品医療機器等法に基づく記載事項が、組み合わせ販売のため使用される容器の外から明瞭に見えるようになっている必要がある。 ウ 配置販売業において、医薬品を先用後利によらず現金売りを行うことは、配置による販売行為に当たらず、違反行為となる。 エ 医薬品の販売に従事する専門家は、医薬品を多量に購入する者に対して、積極的に事情を尋ねるなど慎重に対処し、状況によっては販売を差し控えるべきである。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品は生命・健康に関わる製品であるため、安易な消費を誘引する懸賞付き販売の制限、外装表示の視認性確保、許可された業態に応じた販売方法の厳守、乱用防止への配慮などが義務付けられています。
解き方
- 記述ア〜エの内容を法令および適正使用基準に照らして正誤判定する。
- ア(正)、イ(正)、ウ(正)、エ(正)であるため、すべて正の組み合わせを選択する。
- 選択肢 1正解
- ア、イ、ウ、エの記述はすべて正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- イとエの記述も正しいため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- イとウの記述も正しいため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- ア、ウ、エの記述も正しいため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- ア、イ、エの記述も正しいため誤りです。
答えの内訳
- ア:正
- 医薬品を景品や懸賞として提供することは、安易な使用を助長し保健衛生上の支障を生じるおそれがあるため原則として認められていません。
- イ:正
- 組み合わせ販売を行う場合、外箱の法定表示が外側の透明な包装等から見通せるか、あるいは外装自体に同一事項が記載されている必要があります。
- ウ:正
- 配置販売業は「あらかじめ医薬品を預け、後から使用した分を清算する(先用後利)」形態であり、その場での現金売りは無許可店舗販売等として違反となります。
- エ:正
- 医薬品の乱用や過量服薬等を防止するため、不自然な多量購入者に対しては事情を確認し、場合によっては販売を断るなどの慎重な対応が求められます。
覚えるポイント
- 配置販売業におけるその場での「現金売り」は認められず、先用後利による販売でなければならない。
間違えやすいところ
- 配置員が持参した医薬品を顧客が気に入ったからといって、その場で代金を受け取って直接現金販売することは違反行為となります。
出題の前提:医薬品医療機器等法第30条、第50条、厚生労働省医薬食品局長通知「医薬品等の適正な販売方法について」
出典:福岡県『2021年度 福岡県 後半』
令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] p.36 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
2021年度 福岡県 後半
参照した公式資料
福岡県が公開した2021年度 福岡県 後半の問題・解答資料です。
- 令和3年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/616KB] ↗ — www.pref.fukuoka.lg.jp(PDF・36ページ)
- 令和3年度登録販売者試験正答(午前の部および午後の部) [PDFファイル/66KB] ↗ — www.pref.fukuoka.lg.jp(PDF・2ページ)

