公開問題を地域・年度・前半後半で区別しています。地域共通問題を含み、全国の独立した問題を網羅する集計ではありません。受験する地域の最新版の手引きと案内を併せて確認してください。
2020年度 静岡県 前半の概要
医薬品の本質と特性
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の定義 / 市販後安全対策 / 有効性と安全性
医薬品に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを下から1つ選びなさい。
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解答
2
解説
医薬品は人の疾病の診断・治療・予防を目的とし、有効性と安全性が期待される一方でリスクも併せ持ちます。適正な情報提供と市販後の安全確認を通じて適切な使用が図られますが、人体に対する作用のすべてが完全に解明されているわけではありません。
解き方
- 各記述の正誤を判定する:aは「予防に使用されるものはない」が誤り、bは適切に使用されることで役割を発揮するため正、cは市販後調査等の仕組みがあるため正、dは「すべて解明されている」が誤り。
- 正しい記述の組み合わせである(b、c)に対応する選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りであるため不正解です。医薬品にはワクチンや各種予防薬のように疾病の予防を目的とするものも含まれます。
- 選択肢 2正解
- b・cともに正しい記述であり、適切な組み合わせです。医薬品は適正な情報伝達と市販後安全確認により有効性・安全性が確保されます。
- 選択肢 3不正解
- dが誤りであるため不正解です。医薬品が生体に及ぼす作用機序や反応については、いまだ未解明な部分も残されています。
- 選択肢 4不正解
- aおよびdがともに誤りであるため不正解です。
覚えるポイント
- 医薬品の目的に「予防」も含まれること、人体への作用はすべて解明されているわけではないこと
間違えやすいところ
- 医薬品は科学的に開発されているため全作用が完全に解明されていると誤認しやすい点
出題の前提:試験問題の記載内容および「試験問題作成に関する手引き(令和2年4月版)」第1章の基準に基づく。
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.2 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品の副作用の基本概念
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 副作用の定義 / 自覚症状 / 使用中止の判断
医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 副作用は、眠気や口渇等の比較的よく見られるものから、日常生活に支障を来す程度の健康被害を生じる重大なものまで様々である。 b 副作用は、医薬品を十分注意して適正に使用した場合でも生じることがある。 c 副作用は、容易に異変を自覚できるものをいい、直ちに明確な自覚症状として現れないものは、副作用とはいわない。 d 一般用医薬品の使用により、重大な副作用の兆候が現れたときでも、使用中断による不利益を回避するため、基本的に使用を継続する必要がある。
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解答
3
解説
副作用は適正使用下でも発生し得る好ましくない反応であり、自覚症状が乏しい検査値異常等も含まれます。重大な副作用の兆候が現れた場合は、健康被害の拡大を防ぐために直ちに使用を中止して医療機関を受診することが原則です。
解き方
- a〜dの正誤を検討する:a(正)、b(正)、cは直ちに自覚症状が現れないものも副作用に含まれるため誤、dは重大な副作用兆候時は直ちに使用中止すべきであるため誤。
- 「正、正、誤、誤」の組み合わせとなっている選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aとbが誤り、cとdが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bが誤り、dが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- a:正、b:正、c:誤、d:誤の組み合わせであり正しいです。
- 選択肢 4不正解
- cが正と判定されているため誤りです。血液検査等で初めて把握される自覚症状のない副作用も存在します。
- 選択肢 5不正解
- aが誤り、c・dが正と判定されているため誤りです。
覚えるポイント
- 重大な副作用兆候が現れた場合は直ちに使用を中止すること、自覚症状のない異常も副作用であること
間違えやすいところ
- 自己判断で使用を継続し副作用を悪化させてしまう対応を正当と考えてしまう点
出題の前提:試験問題の記載内容および「試験問題作成に関する手引き」第1章に基づく。
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.2 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
一般用医薬品の基本的特徴
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 一般用医薬品の定義 / 保健衛生上のリスク / 専門家の役割
一般用医薬品に関する記述のうち、誤っているものを下から1つ選びなさい。
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解答
2
解説
一般用医薬品は、一般の生活者が自らの判断で購入・使用するものであり、安全性への配慮から医療用医薬品と比較して薬効の強さや保健衛生上のリスクは相対的に低く抑えられています。
解き方
- 各記述の妥当性を確認する:1、3、4は手引き通りの正しい説明である。
- 2の「医療用医薬品と比較して、保健衛生上のリスクが相対的に高い」という記述について、実際には相対的に低いとされている点に着目し誤りと判定する。
- 選択肢 1不正解
- 正しい記述です。一般用医薬品は生活者が自己判断に基づき選択して使用します。
- 選択肢 2正解
- 誤った記述です(正答肢)。一般用医薬品は医療用医薬品と比較してリスクが相対的に低いとされています。
- 選択肢 3不正解
- 正しい記述です。添付文書等への適切な情報の記載が義務づけられています。
- 選択肢 4不正解
- 正しい記述です。専門家は常に有効性・安全性情報の収集・把握に努める必要があります。
覚えるポイント
- 一般用医薬品は医療用医薬品と比較して保健衛生上のリスクが相対的に低いこと
間違えやすいところ
- 「リスクが相対的に高い」と逆の比較表現に気づかず正文と誤認してしまう点
出題の前提:試験問題の記載内容および「試験問題作成に関する手引き」第1章に基づく。
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.3 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
いわゆる健康食品の制度と特徴
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 特定保健用食品 / 機能性表示食品 / 健康食品の誤用リスク
いわゆる健康食品に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a キシリトールを含む特定保健用食品については、「虫歯の原因になりにくい食品です」などの表示が許可されている。 b 健康食品は、一般用医薬品として販売されている。 c 健康補助食品(いわゆるサプリメント)の誤った使用法により、健康被害が生じることがある。 d 「機能性表示食品」には、疾病に罹患していない者の健康の維持及び増進に役立つ旨又は適する旨(疾病リスクの低減に係るものを除く。)が表示されている。
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解答
5
解説
健康食品は法令上の医薬品ではなく「食品」に分類されます。特定保健用食品は個別の許可を受け、機能性表示食品は事業者の責任で機能性を届け出た食品です。過剰摂取等の誤用により健康被害が生じる場合があります。
解き方
- 各記述の正誤を判定する:aはキシリトールの表示として正、bは健康食品は医薬品ではなく食品であるため誤、cは過剰摂取等による健康被害が生じうるため正、dは機能性表示食品の適正な定義であり正。
- 「正、誤、正、正」の組み合わせである選択肢5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aが誤、bが正となっており誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bが正、cが誤となっており誤りです。
- 選択肢 3不正解
- dが誤と判定されているため誤りです。機能性表示食品には疾病リスク低減を除く健康維持増進の旨が表示されます。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、bが正、cが誤となっており誤りです。
- 選択肢 5正解
- a:正、b:誤、c:正、d:正の組み合わせであり正しいです。
覚えるポイント
- 健康食品は医薬品ではなく食品であること、特定保健用食品や機能性表示食品の表示要件
間違えやすいところ
- サプリメントや機能性表示食品を一般用医薬品と混同してしまう点
出題の前提:試験問題の記載内容および「試験問題作成に関する手引き」第1章に基づく。
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.3 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品のリスク評価と各種安全性試験
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 50%致死量(LD50) / 慢性毒性 / GVP / 非臨床試験
医薬品のリスク評価に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 動物実験により求められる50%致死量(LD50)は、薬物の毒性の指標として用いられる。 b 少量の投与であれば、医薬品を長期投与しても慢性的な毒性が発現することはない。 c Good Vigilance Practice(GVP)とは、医薬品に対する製造販売後の調査及び試験の実施基準のことである。 d 新規に開発される医薬品のリスク評価として、薬効-薬理試験、一般薬理作用試験、毒性試験が厳格に実施されている。
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解答
4
解説
医薬品のリスク評価ではLD50などの動物毒性指標や厳格な非臨床試験が用いられます。少量であっても長期投与により体内に蓄積し慢性毒性を生じることがあります。またGVPは製造販売後安全管理基準、GPSPは製造販売後の調査及び試験の実施基準です。
解き方
- 記述の正誤を検討:aはLD50の正しい説明(正)、bは少量でも長期投与で慢性毒性が生じる可能性があるため誤、cはGVPが製造販売後「安全管理基準」であり試験の実施基準(GPSP)ではないため誤、dは開発段階の非臨床試験として正。
- 正しい組み合わせ(a、d)に対応する選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- bが誤りです。少量であっても長期投与によって蓄積され慢性毒性を引き起こすことがあります。
- 選択肢 2不正解
- bおよびcがともに誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- cが誤りです。製造販売後の調査及び試験の実施基準はGPSPであり、GVPは製造販売後安全管理基準です。
- 選択肢 4正解
- aおよびdがともに正しい記述であり、適切な組み合わせです。
覚えるポイント
- GVPは「安全管理基準」、GPSPは「製造販売後の調査及び試験の実施基準」であること
間違えやすいところ
- GVP(安全管理基準)とGPSP(調査・試験実施基準)の頭文字や定義を取り違えること
出題の前提:試験問題の記載内容および「試験問題作成に関する手引き」第1章に基づく。
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.4 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
アレルギー(過敏反応)の発症要因
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · アレルゲン / 既往歴 / 鶏卵アレルギー / 遺伝的要素
アレルギー(過敏反応)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 普段は医薬品にアレルギーを起こしたことがない人でも、病気等に対する抵抗力が低下している状態では、医薬品がアレルゲンになることがある。 b 医薬品を使用してアレルギーを起こしたことがある人は、その原因となった医薬品の使用を避ける必要がある。 c 鶏卵に対するアレルギーがある人は、鶏卵を原材料として作られている医薬品の使用を避けなければならない場合がある。 d アレルギーには体質的・遺伝的な要素があるため、近い親族にアレルギー体質の人がいる場合には、医薬品の使用の際に注意が必要である。
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解答
5
解説
アレルギーは生体の免疫反応が特定の物質に対して過剰に起こる現象です。体調低下時の発症、過去の起因薬の回避、鶏卵由来成分(リゾチーム塩酸塩等)による交叉反応、家族歴・体質的素因の考慮など、幅広い要因に注意が必要です。
解き方
- a〜dの記述を一つずつ確認する:体調悪化によるアレルゲン化(a:正)、既往歴のある医薬品の回避(b:正)、卵由来原料の医薬品の注意(c:正)、家族歴・遺伝的素因の考慮(d:正)。
- すべて正となっている選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- dが誤と判定されているため誤りです。アレルギーには遺伝的・体質的要素があり近親者のアレルギー歴も重要です。
- 選択肢 2不正解
- cが誤と判定されているため誤りです。鶏卵アレルギーがある場合は鶏卵由来医薬品を避ける必要があります。
- 選択肢 3不正解
- bが誤と判定されているため誤りです。アレルギー既往のある原因医薬品の使用は再発防止のため避けます。
- 選択肢 4不正解
- aが誤と判定されているため誤りです。免疫・抵抗力が低下している際には普段起こらないアレルギーを発症することがあります。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dすべて正しい記述の組み合わせです。
覚えるポイント
- 鶏卵由来成分など原材料アレルギーの存在、アレルギーには遺伝的・体質的要素があること
間違えやすいところ
- これまでアレルギーがなかった人はどんな状態でもアレルギーを起こさないと思い込むこと
出題の前提:試験問題の記載内容および「試験問題作成に関する手引き」第1章に基づく。
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.4 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品の適正使用と乱用防止
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の乱用 / 臓器障害 / 依存性成分 / 薬物依存の離脱
医薬品の使用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 医薬品の乱用を繰り返すと、慢性的な臓器障害等を生じるおそれがある。 b 習慣性・依存性がある成分を含んでいる一般用医薬品は、乱用されることがあるので、必要以上の大量購入や頻回購入などを試みる不審な購入者等には慎重に対処する必要がある。 c 医薬品の乱用により、一度、薬物依存が形成されても、そこから離脱することは容易である。 d 定められた用量を超える量を服用するなど、安易に医薬品を使用するような場合には、有害事象につながる危険性が高い。
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解答
2
解説
医薬品を目的外に使用したり過剰摂取する乱用は、精神的・身体的依存を形成します。一度依存が形成されると本人の意志だけで離脱することは極めて困難であり、慢性的な臓器障害などの重大な健康被害をもたらします。
解き方
- 各記述の正誤を確認する:aは臓器障害を引き起こすため正、bは乱用防止対策として正、cは離脱が「容易である」と述べており明らかに誤り、dは適正使用を外れると有害事象リスクが高まるため正。
- 「正、正、誤、正」の組み合わせである選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- cが正、dが誤と判定されているため誤りです。
- 選択肢 2正解
- a:正、b:正、c:誤、d:正の組み合わせであり正しいです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤、cが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、cが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cが正と判定されているため誤りです。薬物依存からの離脱は容易ではありません。
覚えるポイント
- 薬物依存が一度形成されると自力での離脱は極めて困難であること
間違えやすいところ
- 乱用による依存性を軽視し「本人の強い意志があれば容易に離脱できる」と誤認する点
出題の前提:試験問題の記載内容および「試験問題作成に関する手引き」第1章に基づく。
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.5 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品とアルコールの相互作用
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 相互作用 / 肝臓代謝 / 代謝活性化 / 代謝産物の毒性
医薬品とアルコールの相互作用に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 アルコールは、主として( a )で代謝されるため、酒類(アルコール)をよく摂取する者では、その代謝機能が高まっていることが多い。その結果、代謝によって産生する物質(代謝産物)に薬効があるものの場合には、作用が( b )、代謝産物が人体に悪影響を及ぼす医薬品の場合は副作用が( c )なる。
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解答
1
解説
アルコールは主に肝臓の代謝酵素によって代謝されます。常習飲酒者では肝臓の代謝酵素が誘導され代謝が促進されるため、代謝産物が活性体である場合は薬効が強く出過ぎたり、毒性代謝物が生じる場合は副作用が現れやすくなります。
解き方
- 空欄a:アルコールの主たる代謝臓器は「肝臓」である(腎臓ではない)。
- 空欄b:肝臓の代謝機能亢進により、代謝物自身に薬効がある薬剤では分解・活性化が早まり「強く出過ぎたり」する。
- 空欄c:代謝産物に毒性がある場合、毒性物質の生成量が増えるため副作用が「現れやすく」なる。
- a:肝臓、b:強く出過ぎたり、c:現れやすく の並びである選択肢1を選択する。
- 選択肢 1正解
- a:肝臓、b:強く出過ぎたり、c:現れやすく のすべての空欄が正しく埋められています。
- 選択肢 2不正解
- bおよびcが逆の意味(弱まったり、現れにくく)になっており誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cが「現れにくく」となっており誤りです。有害代謝物が増えるため副作用は現れやすくなります。
- 選択肢 4不正解
- aが「腎臓」となっているため誤りです。アルコールの主たる代謝は肝臓で行われます。
- 選択肢 5不正解
- aが腎臓、b・cも逆の内容となっておりすべて誤りです。
覚えるポイント
- 日常的な飲酒で肝臓の代謝能が高まると、代謝産物に起因する作用や毒性が増強されること
間違えやすいところ
- 代謝が高まるとすべての薬効が弱くなると画一的に考えてしまう点(活性代謝物の存在を見落とす)
出題の前提:試験問題の記載内容および「試験問題作成に関する手引き」第1章に基づく。
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.5 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
小児等への医薬品の使用
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児等の定義 / 小児の生理機能 / 血液脳関門 / 受診勧奨
小児等への医薬品の使用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
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解答
5
解説
小児は血液脳関門や肝・腎機能等の生理機能が未発達であり、大人に比べて医薬品の作用や副作用が強く現れやすいため、年齢区分や服用の注意点を正しく把握する必要があります。
解き方
- 記述aの年齢区分(乳児:1歳未満、幼児:7歳未満)が正しいことを確認する。
- 記述bの血液脳関門の未発達による影響(脳に達しやすい)を判断し、誤りとする。
- 記述cの乳児に対する受診優先の原則と、記述dの小児の消化管の特徴(吸収率が高い)の正誤を確認し、正答を導く。
- 選択肢 1不正解
- aが誤、bが正、dが誤となっており、正誤の判定が誤っています。
- 選択肢 2不正解
- bが正、cが誤となっており、正誤の判定が誤っています。
- 選択肢 3不正解
- dが誤となっており、正誤の判定が誤っています。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、bが正、cが誤となっており、正誤の判定が誤っています。
- 選択肢 5正解
- aは正、bは誤、cは正、dは正の組み合わせであり、正しいです。
覚えるポイント
- 乳児は1歳未満、幼児は7歳未満、小児は15歳未満がおおよその目安である。
- 小児は血液脳関門が未発達なため医薬品の成分が中枢神経に達しやすい。
間違えやすいところ
- 血液脳関門が未発達だから「脳に達しにくい」と逆に取り違えないようにする。
出題の前提:試験問題および令和2年度静岡県登録販売者試験正答(前半)に基づく。
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.6 ↗(www.pref.shizuoka.jp) / 令和2年度(正答) (PDF 65.9KB) p.1 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
高齢者における医薬品の使用
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 高齢者の定義 / 生理機能の低下 / 薬効と副作用のリスク
高齢者における医薬品の使用に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。 医薬品の使用上の注意においては、おおよその目安として( a )以上を「高齢者」としている。一般に高齢者は生理機能が衰えつつあり、肝臓や腎臓の機能が低下していると医薬品の作用が( b )、若年時と比べて副作用を生じるリスクが( c )なる。
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解答
1
解説
高齢者は一般に65歳以上を目安とし、肝臓での代謝機能や腎臓での排泄機能の低下により、体内から医薬品が排泄されにくく血中濃度が上昇・維持されやすいため作用や副作用のリスクが高まります。
解き方
- 医薬品の使用上の注意における高齢者の目安年齢(65歳以上)を確認する。
- 肝機能や腎機能の低下に伴い、薬物の作用が強く現れやすくなり副作用リスクが高くなる関係を整理する。
- a=65歳、b=強く現れやすく、c=高くの組み合わせを選択する。
- 選択肢 1正解
- aに65歳、bに強く現れやすく、cに高くが入る適切な組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 代謝・排泄能が低下すると医薬品の作用は「強く現れやすく」なるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 若年時と比べて副作用を生じるリスクは「高く」なるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 高齢者の目安は一般に65歳以上であり、作用も弱くはならず低くもならないため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 使用上の注意における「高齢者」の目安は75歳以上ではなく65歳以上であるため誤りです。
覚えるポイント
- 医薬品の使用上の注意における高齢者の目安はおおよそ65歳以上である。
- 高齢者は肝機能・腎機能の低下により薬が体に残りやすく作用や副作用が強まりやすい。
間違えやすいところ
- 後期高齢者の定義である75歳と混同しないようにする。
出題の前提:試験問題および令和2年度静岡県登録販売者試験正答(前半)に基づく。
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.6 ↗(www.pref.shizuoka.jp) / 令和2年度(正答) (PDF 65.9KB) p.1 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品等の相互作用
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品相互作用 / 併用禁忌・併用注意 / 食品との相互作用
医薬品等の相互作用に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
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解答
1
解説
医薬品を併用した際や食品等と併用した際には、体内動態(吸収・代謝・分布・排泄)や作用部位において作用の増強だけでなく減弱が生じる可能性があり、投与経路によらず相互作用に注意が必要です。
解き方
- 記述aとcの内容が正しい記述であることを確認する。
- 記述bについて、相互作用により作用が増強するだけでなく減弱することもあるため誤りと判断する。
- 記述dについて、外用薬や注射薬であっても食品と相互作用を生じることがあるため誤りと判断する。
- 正しい組み合わせ(a、c)である1を選択する。
- 選択肢 1正解
- a、cともに正しい記述であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bは医薬品の作用が減弱することもあるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bおよびdの双方が誤った記述です。
- 選択肢 4不正解
- dは外用薬や注射薬でも食品との相互作用を生じる場合があるため誤りです。
覚えるポイント
- 相互作用によって薬効が増強されることもあれば減弱されることもある。
- 外用薬や注射薬であっても体内に吸収されれば食品等との相互作用を生じ得る。
間違えやすいところ
- 外用薬だから全身影響や食品との相互作用はないと思い込まない。
出題の前提:試験問題および令和2年度静岡県登録販売者試験正答(前半)に基づく。
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.7 ↗(www.pref.shizuoka.jp) / 令和2年度(正答) (PDF 65.9KB) p.1 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
妊婦及び授乳婦の医薬品使用
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 妊婦の医薬品使用 / 胎盤関門 / 授乳婦と母乳移行 / 添付文書の記載
妊婦及び母乳を与える女性(授乳婦)が医薬品を使用する上で注意すべき事項に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
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解答
5
解説
妊婦・授乳婦の医薬品使用は、胎盤通過による胎児への影響や母乳への移行による乳児への影響を考慮する必要があり、安全性の臨床評価が困難であるため、自己判断を避けて慎重に対処し「相談すること」とされているものが多いです。
解き方
- 記述a(一般用医薬品の使用の慎重な検討)が正しいことを確認する。
- 記述b(母乳中への移行と乳児への影響)が正しいことを確認する。
- 記述c(妊婦に対する安全性評価の困難性)が正しいことを確認する。
- 記述d(妊婦の使用について「相談すること」とされているものが多い)が正しいことを確認する。
- すべて「正」となっている選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- dも正しいため、dを誤とする本選択肢は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cも正しいため、cを誤とする本選択肢は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bも正しいため、bを誤とする本選択肢は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aも正しいため、aを誤とする本選択肢は誤りです。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dのすべてが正しい記述であり、正解です。
覚えるポイント
- 妊婦を対象とした臨床試験は通常行われないため医薬品の安全性評価は困難である。
- 一般用医薬品の多くで、妊婦等の使用に関しては「相談すること」と明記されている。
間違えやすいところ
- 妊婦だけでなく授乳婦でも乳汁移行により乳児へ影響が及ぶことを見落とさない。
出題の前提:試験問題および令和2年度静岡県登録販売者試験正答(前半)に基づく。
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.7 ↗(www.pref.shizuoka.jp) / 令和2年度(正答) (PDF 65.9KB) p.1 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
プラセボ効果(偽薬効果)
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · プラセボ効果 / 暗示効果 / 客観的測定
プラセボ効果(偽薬効果)に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
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解答
4
解説
プラセボ効果は、暗示効果や条件付けなどの心理的要因・生体反応により生じる薬理作用以外の効果であり、主観的な気分の変化にとどまらず、血圧や生化学的検査値など客観的に測定可能な変化としても現れます。
解き方
- プラセボ効果の機序に関する記述1、2、3が適切であることを確認する。
- 記述4の「客観的に測定可能な変化として現れることはない」という限定表現の当否を検討する。
- 実際には客観的に測定可能な変化として現れることもあるため、4を誤りとして選択する。
- 選択肢 1不正解
- プラセボ効果には楽観的な期待などの暗示効果が関与するため正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- プラセボ効果には条件付けによる生体反応も関与するため正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 薬理作用によらない結果的・偶発的な作用を指すため正しい記述です。
- 選択肢 4正解
- 主観的な変化だけでなく客観的に測定可能な変化として現れることもあるため誤りです。
覚えるポイント
- プラセボ効果は客観的に測定可能な生理的変化(血圧変動など)としても発現する。
- プラセボ効果を期待して医薬品を安易に使用することは推奨されない。
間違えやすいところ
- プラセボ効果は「気のせい」だから主観的な感覚だけに限られると誤認しない。
出題の前提:試験問題および令和2年度静岡県登録販売者試験正答(前半)に基づく。
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.8 ↗(www.pref.shizuoka.jp) / 令和2年度(正答) (PDF 65.9KB) p.1 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
セルフメディケーション及び一般用医薬品の役割
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · セルフメディケーション / 受診勧奨 / 医薬専門家の役割
セルフメディケーション及び一般用医薬品に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
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解答
3
解説
一般用医薬品の専門家は、軽度な不調のセルフメディケーションを支援する一方で、高熱や激しい腹痛など重篤な症状が疑われる場合には一般用医薬品を勧めず、速やかに医療機関の受診を勧める(受診勧奨)必要があります。
解き方
- 記述a(専門家の情報提供と支援)が正しいことを確認する。
- 記述b(高熱や激しい腹痛があるときに一般用医薬品を勧める)が受診勧奨の原則に反し誤りであることを確認する。
- 記述c(対象者による対処可能範囲の違い)と記述d(医薬品によらない対処の提案)が正しいことを確認する。
- a:正、b:誤、c:正、d:正である選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- bが誤、dが正であるため、組み合わせとして誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bが誤、cが正であるため、組み合わせとして誤りです。
- 選択肢 3正解
- aは正、bは誤、cは正、dは正の組み合わせであり、正しいです。
- 選択肢 4不正解
- aが正、bが誤であるため、組み合わせとして誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bは誤りであるため、すべて正とする本選択肢は誤りです。
覚えるポイント
- 症状が重いときや原因が不明なときは、医薬品の販売ではなく受診勧奨を優先する。
- 医薬品の使用によらない休養や生活習慣の改善等を助言することも専門家の重要な役割である。
間違えやすいところ
- 何でも医薬品で対処させようとせず、医療機関受診の優先基準を見落とさない。
出題の前提:試験問題および令和2年度静岡県登録販売者試験正答(前半)に基づく。
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.8 ↗(www.pref.shizuoka.jp) / 令和2年度(正答) (PDF 65.9KB) p.1 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
一般用医薬品の品質と保管
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の品質劣化 / 使用期限 / 変質・変敗医薬品の販売禁止
一般用医薬品の品質に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
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解答
4
解説
医薬品は化学物質であるため、温度や湿度のほか光(紫外線)によっても劣化し、適切な保管状態でも時間の経過による劣化は避けられません。表示の使用期限は未開封で適切に保管された場合の基準であり、変質・変敗した医薬品の販売は禁止されています。
解き方
- 記述aについて、光(紫外線)による劣化も起こすため誤りと判断する。
- 記述bについて、使用期限は「未開封」の場合の品質保持期限であるため「開封の有無にかかわらず」は誤りと判断する。
- 記述cについて、適切な保管・陳列をしていても経時変化による品質低下は避けられないため誤りと判断する。
- 記述dについて、基準不適合や変質・変敗医薬品の販売禁止規定に合致するため正と判断する。
- 誤・誤・誤・正の組み合わせである4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- a、bが正、dが誤となっており正誤判定が誤っています。
- 選択肢 2不正解
- b、cが正、dが誤となっており正誤判定が誤っています。
- 選択肢 3不正解
- cが正となっており正誤判定が誤っています。
- 選択肢 4正解
- a:誤、b:誤、c:誤、d:正の組み合わせであり、正しいです。
- 選択肢 5不正解
- aが正、dが誤となっており正誤判定が誤っています。
覚えるポイント
- 「使用期限」は、未開封状態で適切な保管条件のもとで品質が保持される期間である。
- 変質・変敗した医薬品や基準に適合しない医薬品の販売・授与は法で禁止されている。
間違えやすいところ
- 適切に保管していれば経時劣化が一切生じないと誤解しないようにする。
出題の前提:試験問題および令和2年度静岡県登録販売者試験正答(前半)に基づく。
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.9 ↗(www.pref.shizuoka.jp) / 令和2年度(正答) (PDF 65.9KB) p.1 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
薬害の歴史(サリドマイド)
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · サリドマイド訴訟 / サリドマイド胎芽症 / 光学異性体 / 催奇形性
サリドマイドに関する記述のうち、誤っているものはどれか。
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解答
3
解説
サリドマイドはR体とS体の光学異性体が存在しますが、生体内では両者が速やかに相互変換(ラセミ化)するため、たとえ一方の異性体のみを製剤化しても催奇形性を回避することはできません。
解き方
- 記述1の回収遅れ等に関する歴史的経緯が正しいことを確認する。
- 記述2の胎芽症(四肢欠損等)に関する訴訟内容が正しいことを確認する。
- 記述3の光学異性体の性質(生体内で相互変換するため分離しても催奇形性を避けられない)を確認し、本記述が誤りであると判断する。
- 記述4の催眠鎮静成分および胃腸薬への配合という事実が正しいことを確認する。
- 選択肢 1不正解
- 1961年末の勧告から出荷停止・回収までの対応の遅れが問題視された経緯は正しいです。
- 選択肢 2不正解
- 妊婦の使用による四肢欠損や耳の障害等のサリドマイド胎芽症に関する訴訟であり正しいです。
- 選択肢 3正解
- 体内において光学異性体が相互変換するため、一方を分離して製剤化しても催奇形性を避けることはできません。
- 選択肢 4不正解
- 催眠鎮静薬としてだけでなく、鎮静作用を目的として一般用胃腸薬にも配合されていました。
覚えるポイント
- サリドマイドの光学異性体は体内で相互に変換するため一方のみを取り出しても催奇形性は防げない。
- サリドマイドは催眠鎮静薬だけでなく胃腸薬にも配合されていた。
間違えやすいところ
- 「R体が安全でS体を有害として分離すれば安全に使用できる」という誤った選択肢の引っかけに注意する。
出題の前提:試験問題および令和2年度静岡県登録販売者試験正答(前半)に基づく。
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.9 ↗(www.pref.shizuoka.jp) / 令和2年度(正答) (PDF 65.9KB) p.1 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
購入者からの基本情報の確認
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 適切な医薬品選択 / 情報収集
医薬品の販売等に従事する専門家が、購入者から事前に確認しておきたい基本的な事項に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。
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解答
5
解説
一般用医薬品の販売等において、専門家は使用者本人の状態(年齢、受診状況、アレルギー歴等)や併用薬・食品を確認し、安全かつ有効な選択を支援する必要があります。
解き方
- 各記述(医療機関受診の有無、小児・高齢者・妊婦等の対象者属性、他剤・食品との相互作用の有無、既往のアレルギー・副作用歴)が確認事項として適切か検討します。
- 提示された4つの事項はいずれも確認すべき基本項目に該当するため、すべて「正」と判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述dが「誤」となっているため誤りです。アレルギーや副作用歴の確認は必須事項です。
- 選択肢 2不正解
- 記述cが「誤」となっているため誤りです。他の医薬品や食品との相互作用確認は重要です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが「誤」となっているため誤りです。小児や妊婦、高齢者などの確認は適正使用に不可欠です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが「誤」となっているため誤りです。医療機関での治療の有無を確認することは重要です。
- 選択肢 5正解
- 記述a、b、c、dのすべてが正しい内容であり、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 専門家は症状だけでなく、年齢、妊娠、基礎疾患、併用薬、アレルギー・副作用歴を必ず確認します。
間違えやすいところ
- 本人が使用するとは限らないため、使用者が誰であるかを確認することも重要です。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用のための確認事項」に基づく。
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.10 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
スモン訴訟の原因と救済制度
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / スモン / キノホルム
スモン訴訟に関する記述について、( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを選びなさい。 「スモン訴訟は、( a )として販売されていた( b )を使用したことにより、( c )に罹患したことに対する損害賠償訴訟である。スモン訴訟等を契機として、1979年、医薬品の副作用による健康被害の迅速な救済を図るため、医薬品副作用被害救済制度が創設された。」
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解答
4
解説
スモン(Subacute Myelo-Optico-Neuropathy: 亜急性脊髄視神経症)は、整腸剤キノホルムによる神経被害であり、この訴訟を契機に1979年に医薬品副作用被害救済制度が創設されました。
解き方
- スモンの原因となった医薬品の薬効群(a:整腸剤)および有効成分製剤(b:キノホルム製剤)を特定します。
- スモンの正式な病名(c:亜急性脊髄視神経症)を選択肢から照合します。
- 選択肢 1不正解
- cが中毒性表皮壊死融解症となっており誤りです。スモンは亜急性脊髄視神経症です。
- 選択肢 2不正解
- bがペニシリン製剤となっており誤りです。スモンの原因物質はキノホルムです。
- 選択肢 3不正解
- aが解熱鎮痛剤となっており誤りです。キノホルム製剤は整腸剤として販売されていました。
- 選択肢 4正解
- aが整腸剤、bがキノホルム製剤、cが亜急性脊髄視神経症で全て正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- a、b、cのすべてが誤った組み合わせです。
覚えるポイント
- スモン=整腸剤キノホルム=亜急性脊髄視神経症=1979年医薬品副作用被害救済制度の契機。
間違えやすいところ
- サリドマイド(催眠鎮静剤)、HIV(血液凝固因子製剤)、CJD(ヒト乾燥硬膜)と原因物質を混同しないようにします。
出題の前提:手引き「第1章 薬害の歴史 スモン」に基づく。
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.10 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
HIV訴訟の原因と背景
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / HIV訴訟 / 血液製剤
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)及びHIV訴訟に関する記述について、( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを選びなさい。 「HIV訴訟は、( a )患者が、HIVが混入した原料( b )から製造された( c )製剤の投与を受けたことにより、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。HIV訴訟の和解後には、製薬企業に対し、従来の副作用報告に加えて感染症報告が義務づけられ、また、血液製剤の安全確保対策として、検査や献血時の問診の充実が図られた。」
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解答
5
解説
HIV訴訟は、血友病患者が非加熱血液凝固因子製剤(原料は血漿)の投与によりHIVに感染した被害に対する訴訟であり、和解後は感染症報告の義務づけや安全対策の充実が進められました。
解き方
- 被害を受けた主な患者集団(a:血友病患者)を特定します。
- 血液製剤の原料となった成分(b:血漿)を特定します。
- 原因となった製剤の種類(c:血液凝固因子製剤)を特定して組み合わせを選びます。
- 選択肢 1不正解
- cがグロブリンとなっており誤りです。対象となった製剤は血液凝固因子製剤です。
- 選択肢 2不正解
- bが血小板となっており誤りです。血液凝固因子製剤の原料は血漿です。
- 選択肢 3不正解
- aが肝炎、cがグロブリンとなっており誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが肝炎、bが血小板、cがグロブリンとなっておりすべて誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが血友病、bが血漿、cが血液凝固因子で全て正しく適合しています。
覚えるポイント
- HIV訴訟=血友病患者、原料血漿、血液凝固因子製剤、感染症報告の義務づけ。
間違えやすいところ
- C型肝炎訴訟(フィブリノゲン製剤や血液凝固第IX因子製剤による肝炎感染)と混同しないように整理します。
出題の前提:手引き「第1章 薬害の歴史 HIV訴訟」に基づく。
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.11 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)訴訟
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / CJD / プリオン
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。
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解答
3
解説
CJDは脳外科手術等で用いられたヒト乾燥硬膜により、病原体である異常プリオンタンパク質が伝播して発症した致死性の神経難病です。ウイルス感染症ではなく、認知症症状や運動失調等を特徴とします。
解き方
- a:ヒト乾燥硬膜による移植手術でCJDが発生したという記述は正しいと判断します。
- b:腹痛や下痢、下半身の痺れという記述はスモンの症状であるため、誤りと判断します(CJDは精神症状や認知症様症状、運動失調等が生じます)。
- c:CJD訴訟を契機に生物由来製品の安全対策強化や感染等被害救済制度が創設された記述は正しいと判断します。
- d:プリオンはウイルスではなくタンパク質の一種であるため、「ウイルスの一種」とする記述は誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aが誤、bが正となっており誤りです。aは正しく、bはスモンの記述です。
- 選択肢 2不正解
- bが正、cが誤、dが正となっており誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- a、b、dの判定が誤っています。
- 選択肢 5不正解
- dが正となっており誤りです。プリオンはタンパク質でありウイルスではありません。
覚えるポイント
- CJDの原因物質プリオンはタンパク質(ウイルスではない)。ヒト乾燥硬膜が原因。生物由来製品の安全対策強化の契機。
間違えやすいところ
- プリオンをウイルスや細菌と誤解しないこと、スモンの初期症状(腹部症状・下肢の痺れ)と混同しないことが重要です。
出題の前提:手引き「第1章 薬害の歴史 CJD訴訟」に基づく。
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.11 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
かぜの病態とかぜ薬の役割
第3章 主な医薬品とその作用 · かぜ薬 / 感冒の原因 / 重篤な副作用
かぜ(感冒)及びかぜ薬(総合感冒薬)に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。
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解答
3
解説
かぜの原因の約8割はウイルス感染です。一般用のかぜ薬はウイルスを直接排除するものではなく、諸症状を緩和して自然治癒を助ける対症療法薬です。
解き方
- a:かぜの原因の約8割はウイルスであり、「細菌」とする記述は誤りと判断します。
- b:かぜと鑑別を要する類似疾患として喘息、肺炎、急性肝炎、髄膜炎等があるという記述は正しいと判断します。
- c:かぜ薬はウイルス等の増殖抑制や除去を行うものではないため、誤りと判断します。
- d:かぜ薬の重大な副作用としてショック、皮膚粘膜眼症候群、間質性肺炎等がある記述は正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aとcはともに誤った記述です。かぜの原因の多くはウイルスであり、かぜ薬にウイルス排除作用はありません。
- 選択肢 2不正解
- cが誤った記述であるため不適切です。
- 選択肢 3正解
- bとdが正しい記述の組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤った記述であるため不適切です。
覚えるポイント
- かぜの原因の約8割はウイルス。かぜ薬は対症療法薬でありウイルスを排除・増殖抑制する効果はない。
間違えやすいところ
- 抗生物質や抗ウイルス薬と一般用かぜ薬の作用を混同しないようにします。
出題の前提:手引き「第3章 かぜ薬」に基づく。
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.12 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
かぜ薬の配合成分とその配合目的
第3章 主な医薬品とその作用 · 配合成分 / アセトアミノフェン / トラネキサム酸 / ジヒドロコデイン
かぜ薬(総合感冒薬)の配合成分とその成分を配合する目的との関係の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。
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解答
1
解説
かぜ薬には症状に応じて解熱鎮痛成分、抗ヒスタミン成分、抗炎症成分、鎮咳成分、去痰成分などが組み合わせて配合されています。
解き方
- a:アセトアミノフェンは解熱鎮痛成分(発熱や痛みを緩和)であり、鼻汁分泌抑制ではないため「誤」と判断します。
- b:ブロムヘキシン塩酸塩は去痰成分(粘液溶解等)であり、解熱鎮痛ではないため「誤」と判断します。
- c:トラネキサム酸は抗炎症成分であり、炎症による腫れを和らげる目的であるため「正」と判断します。
- d:ジヒドロコデインリン酸塩は中枢性麻薬性鎮咳成分であり、咳を抑える目的であるため「正」と判断します。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正で正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aが正、cが誤となっており誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aとbが正、cとdが誤となっており誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aとbが正、dが誤となっており誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bが正となっており誤りです。ブロムヘキシン塩酸塩は去痰成分です。
覚えるポイント
- アセトアミノフェン=解熱鎮痛、ブロムヘキシン=去痰、トラネキサム酸=抗炎症、ジヒドロコデイン=鎮咳。
間違えやすいところ
- 去痰成分と解熱鎮痛成分の作用目的を取り違えないように注意します。
出題の前提:手引き「第3章 かぜ薬の配合成分」に基づく。
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.12 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
かぜに用いられる漢方処方製剤の鑑別
第3章 主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 葛根湯
次の第1欄の記述に該当するかぜの症状緩和に用いられる漢方処方製剤として、第2欄から正しいものを1つ選びなさい。 【第1欄】 「体力中等度以上のものの感冒の初期(汗をかいていないもの)、鼻かぜ、鼻炎、頭痛、肩こり、筋肉痛、手や肩の痛みに適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸の弱い人、発汗傾向の著しい人では、悪心、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。まれに重篤な副作用として肝機能障害、偽アルドステロン症を生じることが知られている。」
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解答
5
解説
葛根湯は体力中等度以上の感冒初期(汗をかいていない無汗期)、頭痛、肩こり、筋肉痛等に用いられます。マオウやカンゾウを含むため、虚弱者や胃腸虚弱者には不向きで、偽アルドステロン症等に注意が必要です。
解き方
- 第1欄の「体力中等度以上」「感冒の初期(汗をかいていないもの)」「肩こり、筋肉痛」という特徴的キーワードを確認します。
- マオウやカンゾウを含むため体の虚弱な人や発汗傾向の著しい人には不向きである点を確認し、該当する漢方処方製剤(葛根湯)を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 薏苡仁湯(よくいにんとう)は、関節痛や筋肉痛に用いられる処方で、感冒初期を主対象とする記述とは異なります。
- 選択肢 2不正解
- 呉茱萸湯(ごしゅゆとう)は、体力中等度以下で頭痛や嘔吐などを伴う偏頭痛等に用いられます。
- 選択肢 3不正解
- 小柴胡湯(しょうさいことう)は、食欲不振、疲労倦怠感等を伴う感冒の後期の症状等に用いられます。
- 選択肢 4不正解
- 小建中湯(しょうけんちゅうとう)は、体力虚弱な人の疲労倦怠や腹痛、小児の夜尿症等に用いられます。
- 選択肢 5正解
- 記述内容は葛根湯(かっこんとう)の特徴と完全に一致します。
覚えるポイント
- 葛根湯=体力中等度以上、感冒初期(汗をかいていないもの)、肩こり・筋肉痛。マオウ・カンゾウを含む。
間違えやすいところ
- 桂枝湯(体力中等度以下で汗が出る感冒初期)や麻黄湯(体力充実)との体質・発汗状態の違いに注意します。
出題の前提:手引き「第3章 かぜ薬の漢方処方製剤」に基づく。
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.13 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
解熱鎮痛薬及びその配合成分の特徴
第3章 主な医薬品とその作用 · 解熱鎮痛薬 / イブプロフェン / エテンザミド / アスピリン
解熱鎮痛薬及びその配合成分に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
4
解説
NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)であるイブプロフェンは、プロスタグランジンの産生を抑制(阻害)することで鎮痛抗炎症作用を示す一方、胃粘膜保護作用を持つプロスタグランジンも減少させて消化器潰瘍やIBDの再発リスクを高めます。
解き方
- 選択肢1〜3の記述(制酸成分の併用配合、アスピリンの肝機能障害、エテンザミドの神経伝達抑制作用)が正しいか検証します。
- 選択肢4のプロスタグランジン産生に対する作用記述(「促進」か「抑制」か)を確認し、産生を「抑制」するため誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 胃粘膜保護や胃酸中和を目的としてケイ酸アルミニウム等の制酸成分が配合されるため正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- アスピリン等の解熱鎮痛成分では、まれに重篤な副作用として肝機能障害を生じることがあるため正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- エテンザミドは痛みの伝達を抑える中枢性の働きが強く、他の成分と併用されることが多いため正しい記述です。
- 選択肢 4正解
- イブプロフェンはプロスタグランジンの産生を「抑制」することで消化管防御を低下させるため、「促進することで」とする本記述が誤り(正解)です。
覚えるポイント
- NSAIDsはプロスタグランジン産生を「抑制」することで解熱鎮痛効果を発揮し、胃障害を引き起こす。
間違えやすいところ
- プロスタグランジンの「促進」と「抑制」を読み飛ばして正誤を判断し損ねないように注意します。
出題の前提:手引き「第3章 解熱鎮痛薬」に基づく。
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.13 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
催眠鎮静薬及び睡眠改善薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · 催眠鎮静薬 / 睡眠改善薬 / 抗ヒスタミン成分 / 漢方処方製剤
眠気を促す薬及びその配合成分に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
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解答
1
解説
一般用医薬品の睡眠改善薬(抗ヒスタミン成分)は一時的な不眠の症状緩和に用いられるものであり、慢性の不眠には適しません。また小児における使用は禁忌とされています。
解き方
- 各記述の正誤を検討する。aは一時的な不眠に用いられるため誤り、bは抑肝散加陳皮半夏の特徴として正しい。
- cはアリルイソプロピルアセチル尿素の作用および注意点として正しく、dは15歳未満の小児に使用してはならないため誤りと判断する。
- 選択肢 1正解
- 記述a(誤)、b(正)、c(正)、d(誤)の組み合わせとして正しいため正解です。
- 選択肢 2不正解
- 記述a及びdが正とされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが正、記述bが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述cが誤、記述dが正とされているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述a及びdが正、記述bが誤とされているため誤りです。
覚えるポイント
- 抗ヒスタミン成分を主薬とする睡眠改善薬は、慢性的な不眠には適さず一時的な不眠に使用する。
- ジフェンヒドラミン塩酸塩を含む睡眠改善薬は、15歳未満の小児には使用しない。
間違えやすいところ
- 睡眠改善薬を医療用の睡眠薬と同様に慢性の不眠に使用できると誤認しないこと。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用・精神神経に作用する薬)
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.14 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
カフェインの作用及び副作用
主な医薬品とその作用 · 眠気防止薬 / カフェイン / 利尿作用 / 胃腸障害
カフェインに関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
カフェインは中枢神経系を刺激するほか、心筋興奮作用、腎臓でのナトリウム及び水分の再吸収抑制による利尿作用、胃液分泌亢進作用を持ちます。反復摂取により依存を形成することがあります。
解き方
- 記述aとcの正誤を検討する。カフェインは反復摂取で依存を形成するためaは誤り、腎臓でナトリウム再吸収を抑制して尿量を増やすためcは誤りである。
- 記述bとdの正誤を検討する。心筋興奮による動悸(b)、胃液分泌亢進による胃腸障害(d)はいずれも正しく、組み合わせは3となる。
- 選択肢 1不正解
- aは誤り(カフェインは反復摂取により依存を形成する)であるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- aとcの両方が誤り(cは再吸収抑制による尿量増加が正しい)であるため不適です。
- 選択肢 3正解
- b及びdの記述がいずれも正しいため正解です。
- 選択肢 4不正解
- cは誤り(再吸収を抑制し尿量を増加させる)であるため不適です。
覚えるポイント
- カフェインは腎臓におけるナトリウムと水分の再吸収を「抑制」して尿量を増加させる。
- カフェインには反復摂取による依存性がある。
間違えやすいところ
- 利尿作用の機序について、ナトリウムの再吸収を「促進」すると取り違えやすい点に注意する。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用・眠気防止薬)
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.14 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
鎮暈薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · 鎮暈薬 / ジフェニドール塩酸塩 / ジプロフィリン / ピリドキシン塩酸塩
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
乗物酔い防止薬には抗ヒスタミン成分、抗コリン成分、抗めまい成分、キサンチン系成分、ビタミン成分等が配合されます。かぜ薬等との成分重複(抗ヒスタミン成分等)に注意が必要です。
解き方
- 選択肢1:かぜ薬や鼻炎薬等とは抗ヒスタミン成分などが重複するため併用を避ける必要があり、誤り。
- 選択肢2:ジフェニドール塩酸塩の薬理作用(前庭神経の調節・内耳血流改善)として正しく、これが正解。
- 選択肢3:ジプロフィリンは鎮静成分ではなくキサンチン系成分(中枢神経興奮成分)であるため誤り。
- 選択肢4:ピリドキシン塩酸塩はビタミンB6であり、抗コリン成分ではないため誤り。
- 選択肢 1不正解
- 抗ヒスタミン成分など重複する成分が含まれる場合があるため、併用に注意する必要があります。
- 選択肢 2正解
- ジフェニドール塩酸塩は、前庭神経の調節作用や内耳血流改善作用を示す抗めまい成分であり正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- ジプロフィリンは脳に軽い興奮を起こさせてめまいを軽減するキサンチン系成分であり、鎮静成分ではありません。
- 選択肢 4不正解
- ピリドキシン塩酸塩はビタミンB6であり、代謝に関与するビタミン成分です。抗コリン成分ではありません。
覚えるポイント
- ジフェニドール塩酸塩は抗めまい成分(前庭神経調節、内耳血流改善)。
- ジプロフィリンはキサンチン系(中枢興奮成分)。
間違えやすいところ
- ジプロフィリンを鎮静成分と混同しないこと(カフェイン同様のキサンチン系興奮成分)。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用・乗物酔い防止薬)
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.15 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
鎮咳去痰薬の配合成分(去痰成分の作用機序)
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / 去痰成分 / エチルシステイン塩酸塩 / 粘液溶解成分
鎮咳去痰薬の配合成分のうち、痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少させることを主な作用とする成分を1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
去痰成分には、粘性タンパク質を分解・低分子化して粘度を低下させるシステイン系(エチルシステイン、アセチルシステイン、カルボシステイン等)や、分泌を促進するブロムヘキシン等があります。
解き方
- 問題文の「痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少させる」という作用機序(粘液溶解作用)を確認する。
- 選択肢の各成分の薬効群を確認する:1はアドレナリン作動成分、2は抗炎症成分、3は麻薬性鎮咳成分、4はシステイン系去痰成分、5は抗ヒスタミン成分。よって4が正解である。
- 選択肢 1不正解
- メチルエフェドリン塩酸塩は気管支を拡張させて咳を鎮めるアドレナリン作動成分です。
- 選択肢 2不正解
- グリチルリチン酸二カリウムは気道の炎症を和らげる抗炎症成分です。
- 選択肢 3不正解
- ジヒドロコデインリン酸塩は中枢性の麻薬性鎮咳成分です。
- 選択肢 4正解
- エチルシステイン塩酸塩は、痰の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を低下させる去痰成分であり正しいです。
- 選択肢 5不正解
- クロルフェニラミンマレイン酸塩はアレルギー性の咳などを抑える抗ヒスタミン成分です。
覚えるポイント
- エチルシステイン塩酸塩などのシステイン系成分は、ムコタンパク質(粘性タンパク質)を分解・低分子化する。
間違えやすいところ
- ブロムヘキシン(分泌促進・線毛運動亢進)とシステイン系(粘液溶解)の作用機序を混同しないこと。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用・鎮咳去痰薬)
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.15 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
鎮咳去痰に用いられる漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 鎮咳去痰薬 / 麦門冬湯 / 柴朴湯 / 半夏厚朴湯 / 五虎湯
咳止めや痰を出しやすくする目的で用いられる漢方処方製剤に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
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解答
2
解説
半夏厚朴湯はカンゾウを含まない代表的な漢方処方製剤です。麦門冬湯は乾性咳嗽等に適し水様痰の多い人には不向きです。柴朴湯は小柴胡湯と半夏厚朴湯の合方で間質性肺炎等に注意が必要です。五虎湯はマオウを含みます。
解き方
- 記述a:半夏厚朴湯はカンゾウを含まない処方であるため「カンゾウを含み」は誤り。
- 記述b:麦門冬湯は水様痰の多い人には不向きとされており正しい。
- 記述c:柴朴湯はまれに間質性肺炎や肝機能障害を生じることが知られており正しい。
- 記述d:五虎湯はマオウ(麻黄)を含む処方であるため「マオウを含まないため…おそれはない」は誤り。したがってbとcが正しい。
- 選択肢 1不正解
- aが誤り(半夏厚朴湯はカンゾウを含まない)であるため不適です。
- 選択肢 2正解
- b及びcの記述がいずれも正しいため正解です。
- 選択肢 3不正解
- dが誤り(五虎湯はマオウを含む)であるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- a及びdの両方が誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- 半夏厚朴湯はカンゾウを含まない。
- 五虎湯はマオウを含むため高血圧や心臓病等の人は注意が必要。
- 麦門冬湯は水様痰の多い人には不向き。
間違えやすいところ
- 半夏厚朴湯にカンゾウが含まれていると勘違いしやすい。
- 五虎湯(麻杏甘石湯に桑白皮を加えたもの)はマオウを含むことを見落としやすい。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用・鎮咳去痰薬)
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.16 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
口腔咽喉薬及び含嗽薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · 含嗽薬 / 口腔咽喉薬 / クロルヘキシジングルコン酸塩 / ヨウ素系殺菌成分 / ベンゼトニウム塩化物 / アズレンスルホン酸ナトリウム
口腔咽喉薬、うがい薬(含嗽薬)及びそれらの配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
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解答
5
解説
ベンゼトニウム塩化物は陽イオン界面活性成分であり、殺菌消毒を目的として配合されます(粘膜保護成分ではありません)。ヨウ素系成分は甲状腺機能に影響を及ぼすおそれがあり、アズレンスルホン酸ナトリウムは抗炎症・組織修復成分です。
解き方
- 記述a:クロルヘキシジングルコン酸塩は口腔内に傷やひどいただれがある人では強い刺激を生じるおそれがあるため正しい。
- 記述b:ヨウ素系殺菌消毒成分は甲状腺疾患の患者で症状悪化のおそれがあるため医師等への相談が必要であり正しい。
- 記述c:ベンゼトニウム塩化物は殺菌消毒成分であり粘膜保護目的ではないため誤り。
- 記述d:アズレンスルホン酸ナトリウムは粘膜組織の修復を促す作用があるため正しい。したがって正・正・誤・正となる。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤、記述cが正とされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述bが誤、記述cが正とされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述b及びdが誤、記述cが正とされているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- 記述a(正)、b(正)、c(誤)、d(正)の組み合わせとして正しいため正解です。
覚えるポイント
- ベンゼトニウム塩化物・ベンザルコニウム塩化物は殺菌消毒成分(陽イオン界面活性剤)。
- ヨウ素系殺菌成分は甲状腺疾患のある人では相談すること。
間違えやすいところ
- ベンゼトニウム塩化物の作用(殺菌消毒)を粘膜保護作用や抗炎症作用と取り違えないこと。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用・口腔咽喉薬、うがい薬)
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.16 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
胃腸に作用する薬(消化薬、制酸薬、整腸薬)
主な医薬品とその作用 · 消化薬 / 制酸薬 / 整腸薬 / 相互作用
胃腸に作用する薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
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解答
4
解説
消化薬は消化酵素を補う医薬品です。総合胃腸薬等では制酸成分と健胃成分が併せて配合されることが多く、整腸薬には医薬部外品として認められている製品も存在します。また、制酸薬を酸性飲料と併用すると胃酸中和作用が減弱します。
解き方
- 記述a:消化薬の説明として正しく、適切である。
- 記述b:制酸成分と健胃成分は複合胃腸薬などに同時に配合される例が多いため誤り。
- 記述c:整腸薬には指定医薬部外品として製造販売されている製品があるため誤り。
- 記述d:制酸成分は酸度の高い食品(炭酸飲料など)と併用すると中和作用が低下するため正しく、aとdが正解となる。
- 選択肢 1不正解
- cが誤り(整腸薬には医薬部外品として流通しているものがある)であるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- b及びcの両方が誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- bが誤り(制酸成分と健胃成分は同時に配合されることがある)であるため不適です。
- 選択肢 4正解
- a及びdの記述がいずれも正しいため正解です。
覚えるポイント
- 制酸成分と健胃成分は同時に配合されることがある(総合胃腸薬など)。
- 整腸薬には医薬部外品(指定医薬部外品)として販売されているものもある。
間違えやすいところ
- 「制酸薬と健胃薬は目的が異なるため同時に配合されない」と誤認しないようにする。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用・胃腸に作用する薬)
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.17 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
健胃薬の生薬成分及び胃腸の漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 生薬成分 / オウバク / センブリ / 安中散 / 六君子湯
健胃薬に配合される生薬成分及び胃の不調を改善する目的で用いられる漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
5
解説
オウバク(キハダ樹皮)やセンブリ(開花期の全草)は苦味健胃成分です。安中散は神経性胃炎等に適する漢方処方製剤であり、六君子湯は胃腸虚弱等に用いられ、まれに肝機能障害を生じることが知られています。
解き方
- 記述a:オウバクの基原(キハダ等の周皮を除いた樹皮)と苦味健胃作用は正しく、正。
- 記述b:センブリの基原(センブリの開花期の全草)と苦味健胃作用は正しく、正。
- 記述c:安中散の適用(体力中等度以下、腹部筋肉弛緩、胃痛等)は正しく、正。
- 記述d:六君子湯の重大な副作用としての肝機能障害は正しく、正。すべて「正」となる。
- 選択肢 1不正解
- 記述dが誤とされているため誤りです(六君子湯で肝機能障害を生じることは知られています)。
- 選択肢 2不正解
- 記述cが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- 記述a、b、c、dの全てが正しいため正解です。
覚えるポイント
- オウバク:ミカン科キハダの樹皮、苦味健胃。
- センブリ:リンドウ科センブリの開花期の全草、苦味健胃。
- 安中散:体力中等度以下、腹部筋肉が弛緩する傾向、胃痛・胸やけ等。
間違えやすいところ
- オウバク(樹皮)とオウレン(根茎)の基原部位の混同に注意する。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用・胃腸に作用する薬)
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.17 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
腸の薬の配合成分とその配合目的
主な医薬品とその作用 · 瀉下薬 / 止瀉薬 / 整腸薬 / 配合成分
腸の薬に配合される成分とその配合目的との関係について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 (配合成分) - (配合目的) a ピコスルファートナトリウム - 小腸を刺激して排便を促す。 b オウレン - 腸粘膜を保護する。 c 炭酸カルシウム - 抗菌作用により下痢の症状を鎮める。 d ビフィズス菌 - 腸内細菌のバランスを整える。
解答・解説を表示
解答
3
解説
腸の薬には下痢を抑える止瀉薬、排便を促す瀉下薬、腸内環境を整える整腸薬などがあり、各成分の作用部位(小腸・大腸)や作用機序(刺激、吸着、浸透圧、生菌補給等)を正確に識別する必要があります。
解き方
- 各記述の配合成分と配合目的の整合性を確認する(ピコスルファートナトリウムは大腸刺激、炭酸カルシウムは吸着作用)。
- aが誤、bが正、cが誤、dが正と判断し、対応する選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- cが誤り、dが正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤り、bが正しい、cが誤りのため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3正解
- aは誤(大腸を刺激)、bは正、cは誤(吸着作用)、dは正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤り、bが正しく、dが正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤りであるため、この組み合わせは誤りです。
覚えるポイント
- ピコスルファートナトリウムは大腸細菌によって分解され大腸を刺激する瀉下成分です。
- 炭酸カルシウムや沈降炭酸カルシウムは腸内の有害物質や水分を吸着する吸着成分です。
間違えやすいところ
- 小腸刺激性(センナ・センノシド・ダイオウ等ではなくヒマシ油)と大腸刺激性(センナ、ピコスルファート等)を取り違えやすいので注意が必要です。
出題の前提:令和2年度登録販売者試験(静岡県)前半・第3章 問33
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.18 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
腸の不調を改善する漢方処方製剤(大黄甘草湯)
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 瀉下薬 / 大黄甘草湯
第1欄の記述は、腸の不調を改善する目的で用いられ、構成生薬としてカンゾウを含む漢方処方製剤に関するものである。該当する漢方処方製剤は第2欄のどれか。 【第1欄】 体力に関わらず広く応用され、便秘、便秘に伴う頭重、のぼせ、湿疹・皮膚炎、ふきでもの(にきび)、食欲不振(食欲減退)、腹部膨満、腸内異常発酵、痔などの症状の緩和に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱く下痢しやすい人では、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。また、本剤を使用している間は、他の瀉下薬の使用を避ける必要がある。 【第2欄】 1 大黄甘草湯 2 桂枝加芍薬湯 3 七物降下湯 4 白虎加人参湯 5 平胃散
解答・解説を表示
解答
1
解説
大黄甘草湯はダイオウ(瀉下作用)とカンゾウからなる処方で、体力規定がなく「体力に関わらず広く応用」され、便秘および便秘に伴う諸症状に用いられます。瀉下成分を含むため他の瀉下薬との併用を避けます。
解き方
- 問題文の「体力に関わらず広く応用され、便秘、便秘に伴う頭重…」および「他の瀉下薬の使用を避ける」という特徴から瀉下作用のある漢方処方製剤を特定する。
- 選択肢の中で便秘薬として用いられる大黄甘草湯が該当することを確認し、1を選択する。
- 選択肢 1正解
- 大黄甘草湯は体力に関わらず広く用いられる便秘改善の漢方処方製剤であり、記述に完全に一致します。
- 選択肢 2不正解
- 桂枝加芍薬湯は体力中等度以下で腹部膨満感のあるしぶり腹、腹痛、下痢、便秘などに用いられます。
- 選択肢 3不正解
- 七物降下湯は体力中等度以下で顔色が悪くて疲労しやすい人の高血圧随伴症状に用いられます。
- 選択肢 4不正解
- 白虎加人参湯は体力中等度以上で熱感と口渇がある人の皮膚炎やかゆみ、口渇等に用いられます。
- 選択肢 5不正解
- 平胃散は体力中等度以上で胃がもたれて消化不良傾向のある人の胃炎、食欲不振等に用いられます。
覚えるポイント
- 大黄甘草湯の体力基準は「体力に関わらず広く応用」です。
- ダイオウを含む漢方処方製剤を服用中は、他の瀉下薬の併用を避ける必要があります。
間違えやすいところ
- 便秘に用いる漢方処方製剤のうち、麻子仁丸(体力中等度以下)、大黄牡丹皮湯(体力比較的充実)などと体力基準を混同しないように整理しましょう。
出題の前提:令和2年度登録販売者試験(静岡県)前半・第3章 問34
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.18 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分とその副作用
第3章 主な医薬品とその作用 · 胃腸鎮痛鎮痙薬 / パパベリン塩酸塩 / 抗コリン成分 / 生薬成分 / 局所麻酔成分
胃腸鎮痛鎮痙薬に配合される成分に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
胃腸鎮痛鎮痙薬には副交感神経を遮断する抗コリン成分のほか、消化管平滑筋に直接作用するパパベリン塩酸塩、局所麻酔成分、生薬成分などが配合されます。パパベリン塩酸塩は抗コリン成分ではありませんが、眼圧上昇作用を有するため緑内障患者には禁忌・慎重投与とされています。
解き方
- 各選択肢に記載された成分(抗コリン成分、パパベリン塩酸塩、生薬、局所麻酔成分)の作用と特徴を確認する。
- パパベリン塩酸塩の眼圧に対する作用と緑内障への影響についての記述の正誤を判定する。
- 選択肢 1不正解
- メチルベナクチジウム臭化物は抗コリン成分であり、全身的な抗コリン作用により散瞳、口渇、排尿困難などの副作用が現れることがあります。
- 選択肢 2正解
- パパベリン塩酸塩には眼圧を上昇させる作用があるため、緑内障の診断を受けた人では症状を悪化させるおそれがあり、本記述は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- エンゴサク(ケシ科)やシャクヤク(ボタン科)は、鎮痛鎮痙作用を期待して配合される代表的な生薬成分です。
- 選択肢 4不正解
- アミノ安息香酸エチルは局所麻酔成分であり、胃粘膜や平滑筋に直接作用して痛みを和らげる目的で配合されます。
覚えるポイント
- パパベリン塩酸塩は抗コリン成分ではないが眼圧上昇作用があるため緑内障には注意が必要
間違えやすいところ
- パパベリン塩酸塩は平滑筋直接作用型なので眼圧には影響しないと誤認しやすい
出題の前提:手引き(第3章 胃腸鎮痛鎮痙薬)の記載に基づく
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.19 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
強心薬及びその配合成分の作用と注意点
第3章 主な医薬品とその作用 · 強心薬 / センソ / ジャコウ / 劇薬 / 受診勧奨
強心薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 一般に、強心薬を5~6日間使用して症状の改善がみられない場合には、心臓以外の要因、例えば、呼吸器疾患、貧血、高血圧症、甲状腺機能の異常等のほか、精神神経系の疾患も考えられる。 b 強心薬には、心筋を弛緩させる成分が主体として配合されている。 c センソは、有効域が比較的狭い成分であり、1日用量中センソ5mg を超えて含有する医薬品は劇薬に指定されている。 d ジャコウは、強心薬のほか、小児五疳薬にも配合されている場合がある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
強心薬は、疲労等に伴う軽度の心臓の働きの低下に対し、心筋の収縮力を高めて血流を改善する医薬品です。センソのように有効域が狭く過量投与で重篤な副作用を生じる成分や、ジャコウのように中枢神経刺激・呼吸中枢刺激等をもたらす生薬が配合されます。漫然と使用せず5〜6日で改善しない場合は医療機関を受診させます。
解き方
- 記述aについて強心薬の漫然使用の防止および心臓以外の要因に関する記述の正誤を判断する(正)。
- 記述bについて強心薬の主作用が「心筋の収縮力を高める」ことであることを確認する(誤)。
- 記述cについてセンソの有効域の狭さと1日用量5mg超での劇薬指定について確認する(正)。
- 記述dについてジャコウの小児五疳薬への配合の有無を確認する(正)。
- a(正)、b(誤)、c(正)、d(正)となる選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bが誤、dが正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bが誤、cが正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- dが正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが正、bが誤、cが正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 5正解
- aは正、bは誤、cは正、dは正であり、正しい組み合わせとなっています。
覚えるポイント
- センソは1日用量5mg超で劇薬に指定されるため用量管理が極めて重要
間違えやすいところ
- 強心薬は心筋を弛緩させるのではなく、心筋の収縮力を高めて血液循環を改善する
出題の前提:手引き(第3章 強心薬)の記載に基づく
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.19 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
浣腸薬及び坐剤の適正使用と留意点
主な医薬品とその作用 · 浣腸薬 / グリセリン / 排便習慣
浣腸薬に関する記述について、正しいものの組み合わせを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
2
解説
浣腸薬は腸管壁への刺激により排便を促す薬剤であるが、連用すると直腸の感受性が低下して効果が弱くなる「慣れ」が生じやすいため、使用は一時的なものにとどめる必要がある。
解き方
- 記述aについて、浣腸薬の反復使用による耐性(慣れ)の有無を確認する。
- 記述bについて、浣腸薬使用の位置づけと生活習慣改善の重要性を確認する。
- 記述cについて、グリセリンによる急激な排便時の血圧低下と高齢者・心疾患患者のリスクを確認する。
- 記述dについて、坐剤挿入後の適切な排便待機時間を確認し、正誤の組み合わせを導く。
- 選択肢 1不正解
- aが誤り、cが正しいため、この組み合わせは不適である。
- 選択肢 2正解
- b及びcの記述がともに正しいため、この組み合わせが正答となる。
- 選択肢 3不正解
- bが正しく、dが誤りであるため、この組み合わせは不適である。
- 選択肢 4不正解
- a及びdの記述がともに誤りであるため、この組み合わせは不適である。
覚えるポイント
- 浣腸薬を連用すると「慣れ」により効果が低下するため一時的使用にとどめる。
間違えやすいところ
- 坐剤挿入後すぐに排便を試みると薬剤がそのまま排出されて十分な効果が得られない。
出題の前提:令和2年度登録販売者試験問題・試験問題作成に関する手引き(胃腸に作用する薬)
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.20 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
高コレステロール改善薬の配合成分と適正使用
主な医薬品とその作用 · 高コレステロール改善薬 / ソイステロール / ビタミンE
高コレステロール改善薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
4
解説
高コレステロール改善薬は、血中コレステロール値の改善やそれに伴う末梢血行障害の緩和を目的とするものであり、体脂肪の減少や痩身を目的とした医薬品ではない。
解き方
- 記述aについて、1〜3か月使用しても改善がみられない場合の受診勧奨の妥当性を確認する。
- 記述bについて、大豆油不鹸化物(ソイステロール)の腸管でのコレステロール吸収抑制作用を確認する。
- 記述cについて、ビタミンE(酢酸トコフェロール等)の過酸化脂質抑制作用および末梢血行促進作用を確認する。
- 記述dについて、高コレステロール改善薬の本来の効能効果と痩身目的の誤解を確認し、正誤を判定する。
- 選択肢 1不正解
- a、bは正しく、dは誤りであるため誤った組み合わせである。
- 選択肢 2不正解
- b、cは正しく、dは誤りであるため誤った組み合わせである。
- 選択肢 3不正解
- cは正しいため、この組み合わせは誤りである。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤であり、正しい組み合わせである。
- 選択肢 5不正解
- aは正しく、dは誤りであるため誤った組み合わせである。
覚えるポイント
- 高コレステロール改善薬はウエスト周囲径を減らす等の痩身効果を目的とするものではない。
間違えやすいところ
- 大豆油不鹸化物はコレステロールの吸収抑制、パンテチンは排泄促進・合成抑制など成分ごとの作用機序を混同しない。
出題の前提:令和2年度登録販売者試験問題・試験問題作成に関する手引き(コレステロール改善薬)
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.20 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
貧血症状及び貧血用薬(鉄製剤)の作用と留意点
主な医薬品とその作用 · 貧血用薬 / 鉄製剤 / 副作用 / 便の変色
貧血症状及び貧血用薬(鉄製剤)に関する記述について、正しいものの組み合わせを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
4
解説
鉄不足ではまず貯蔵鉄が消費され、それが枯渇して初めてヘモグロビンが減少するため初期には自覚症状が現れにくい。また、一般用医薬品の鉄製剤は予防目的での継続使用には適さない。
解き方
- 記述aについて、鉄分不足時の貯蔵鉄消費過程と貧血症状の出現順序を確認する(初期には現れにくい)。
- 記述bについて、症状が出る前からの予防目的での鉄製剤継続使用の適否を確認する(予防目的の使用は不適)。
- 記述cについて、鉄製剤による黒色便の発生機序と消化管出血の鑑別(服用前からの便色確認)を確認する。
- 記述dについて、鉄製剤の主な副作用である悪心・胃部不快感などの胃腸障害を確認し、正誤を組み合わせる。
- 選択肢 1不正解
- a及びbの記述がともに誤りであるため不適である。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りで、cが正しいため不適である。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りで、dが正しいため不適である。
- 選択肢 4正解
- c及びdの記述がともに正しいため、正答となる。
覚えるポイント
- 鉄製剤服用により便が黒くなるが、服用前からの黒色便は消化管出血の疑いがある。
間違えやすいところ
- 鉄欠乏性貧血は貯蔵鉄が底をついてからヘモグロビン減少に至るため、初期から直ちに動悸・息切れが出るわけではない。
出題の前提:令和2年度登録販売者試験問題・試験問題作成に関する手引き(貧血用薬)
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.21 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
循環器用薬の配合成分及び漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 循環器用薬 / ルチン / ヘプロニカート / 三黄瀉心湯
循環器用薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
1
解説
一般用医薬品の循環器用薬は体質の改善や症状の緩和を目的としており、高血圧や心疾患そのものの治療を目的とするものではない。三黄瀉心湯はダイオウを含むため瀉下薬との併用に注意が必要である。
解き方
- 記述aについて、ルチンの毛細血管補強・強化作用を確認する。
- 記述bについて、ヘプロニカートの末梢血流改善作用とビタミンE配合の意義を確認する。
- 記述cについて、一般用医薬品の循環器用薬の目的(疾患そのものの治療ではなく体質改善や症状緩和)を確認する。
- 記述dについて、三黄瀉心湯の構成生薬にダイオウが含まれるか否か(含まれる)と瀉下薬併用時の注意を確認する。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤であり、正しい組み合わせである。
- 選択肢 2不正解
- aは正しく、cは誤りであるため不適である。
- 選択肢 3不正解
- aは正しく、c・dは誤りであるため不適である。
- 選択肢 4不正解
- a・bは正しく、dは誤りであるため不適である。
- 選択肢 5不正解
- bは正しいため、この組み合わせは不適である。
覚えるポイント
- 三黄瀉心湯には「黄芩・黄連・大黄」が含まれ、瀉下作用を持つダイオウを含むため瀉下薬との併用に注意する。
間違えやすいところ
- 一般用医薬品の循環器用薬を高血圧や心疾患そのものの治療薬と誤解しない。
出題の前提:令和2年度登録販売者試験問題・試験問題作成に関する手引き(循環器用薬)
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.21 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
痔及び痔疾用薬の基礎知識
主な医薬品とその作用 · 痔疾用薬 / 痔の病態 / カルバゾクロム
痔及び痔疾用薬に関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
5
解説
痔は肛門部への負担や生活習慣の乱れが関与して発症します。血管が拡張して瘤状になる「痔核(いぼ痔)」と、粘膜が裂ける「裂肛(切れ痔)」の相違や、細菌の混合感染による痔瘻の進行プロセスを正確に区別して理解することが重要です。
解き方
- aの記述について、いぼ状の腫れが生じる病態は裂肛ではなく痔核であるため誤りと判定します。
- bの記述について、痔が肛門部への過度の負担やストレス等による生活習慣病である点を確認し正しいと判定します。
- cの記述について、カルバゾクロムが止血成分として配合される点を確認し正しいと判定します。
- dの記述について、細菌の混合感染から膿瘍や痔瘻へ進行するリスクを確認し正しいと判定します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤りとされているため正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが正、記述b・cが誤りとされているため正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが正、記述c・dが誤りとされているため正しくありません。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正、記述dが誤りとされているため正しくありません。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正の組み合わせであり適切です。
覚えるポイント
- 裂肛は粘膜の裂け(切れ痔)、痔核は静脈叢のうっ血・いぼ状の腫れ(いぼ痔)です。
間違えやすいところ
- 裂肛と痔核の定義の入れ替えに注意してください。
出題の前提:手引き第3章「痔疾用薬」
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.22 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
泌尿器用薬の漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 牛車腎気丸 / 頻尿・排尿困難
第1欄の記述に該当する泌尿器用薬の漢方処方製剤として、第2欄から最も適切なものを1つ選びなさい。 【第1欄】体力中等度以下で、疲れやすくて、四肢が冷えやすく尿量減少し、むくみがあり、ときに口渇があるものの下肢痛、腰痛、しびれ、高齢者のかすみ目、痒み、排尿困難、頻尿、むくみ、高血圧に伴う随伴症状の改善(肩こり、頭重、耳鳴り)に適すとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人、のぼせが強く赤ら顔で体力の充実している人では、胃部不快感、腹痛、のぼせ、動悸等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
牛車腎気丸は、八味地黄丸に牛膝と車前子を加えた処方で、体力中等度以下で四肢が冷えやすく尿量減少やむくみがある場合の腰痛、しびれ、頻尿、排尿困難等に用いられます。胃腸虚弱者やのぼせが強く赤ら顔の人には不向きです。
解き方
- 体力中等度以下、四肢の冷え、尿量減少、むくみ、下肢痛、しびれ、排尿困難等のキーワードを特定します。
- 選択肢の各漢方処方の適応を照合し、条件に完全に合致する処方として牛車腎気丸を選択します。
- 選択肢 1正解
- 設問の記述は牛車腎気丸の典型的な証および効能効果に関する説明です。
- 選択肢 2不正解
- 猪苓湯は体力に関わらず使用され、排尿痛や残尿感がある場合に適する処方です。
- 選択肢 3不正解
- 当帰芍薬散は体力虚弱で冷え症や貧血傾向がある婦人病やむくみ等に用いられます。
- 選択肢 4不正解
- 葛根湯加川芎辛夷は鼻づまりや慢性鼻炎等に用いられる鼻炎用処方です。
- 選択肢 5不正解
- 十味敗毒湯は化膿性皮膚疾患や急性湿疹等に用いられる皮膚用処方です。
覚えるポイント
- 牛車腎気丸:体力中等度以下、冷え、むくみ、腰痛・しびれ・排尿困難。
間違えやすいところ
- 排尿困難・残尿感に広く使われる猪苓湯(体力不問)との体力規定の違いに注意しましょう。
出題の前提:手引き第3章「泌尿器用薬(漢方処方製剤)」
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.22 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
婦人薬及び月経・更年期の基礎知識
主な医薬品とその作用 · 婦人薬 / 月経前症候群 / 女性ホルモン成分
婦人薬及び月経等に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
月経周期は視床下部・下垂体・卵巣が分泌するホルモンの相互作用で調節されます。月経前症候群(PMS)では身体症状だけでなくイライラや抑うつなどの精神症状も現れます。膣粘膜などの局所適用であっても女性ホルモン成分は循環血流中に吸収・移行します。
解き方
- aを検討し、月経前症候群では身体症状に加え精神症状も現れるため誤りと判断します。
- bを検討し、閉経前後の更年期に女性ホルモン量が大きく変動する点は正解と判断します。
- cを検討し、月経周期のホルモン調節系に関する記述は正しいと判断します。
- dを検討し、膣粘膜適用であっても血中に移行するため「移行することはない」は誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りであるため正しくありません。
- 選択肢 2正解
- 記述bとcの双方が正しいため適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述dが誤りであるため正しくありません。
- 選択肢 4不正解
- 記述aおよびdが誤りであるため正しくありません。
覚えるポイント
- PMSは情緒不安定などの精神症状を伴います。外用女性ホルモンも血中移行します。
間違えやすいところ
- 粘膜適用だからといって全身循環へ移行しないと誤認しないようにしましょう。
出題の前提:手引き第3章「婦人薬」
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.23 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
鼻炎用内服薬の配合成分とその注意点
主な医薬品とその作用 · プソイドエフェドリン塩酸塩 / ジフェンヒドラミン塩酸塩 / クレマスチンフマル酸塩 / ケイガイ
鼻炎用内服薬に配合される成分に関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
5
解説
鼻炎用内服薬には、充血を除去するアドレナリン作動成分、くしゃみや鼻水を抑える抗ヒスタミン成分、抗炎症等の生薬成分が配合されます。抗ヒスタミン成分は抗コリン作用による排尿困難・緑内障悪化リスクや、乳汁移行による乳児昏睡リスクがあるため使用上の注意が設定されています。
解き方
- aを検討し、プソイドエフェドリン塩酸塩の血管収縮作用による充血・腫れ改善の記載が正しいことを確認します。
- bを検討し、ジフェンヒドラミンの乳汁移行と乳児昏睡のリスクによる授乳回避の記載が正しいことを確認します。
- cを検討し、クレマスチンフマル酸塩の抗コリン作用による排尿困難や緑内障悪化の注意が正しいことを確認します。
- dを検討し、生薬ケイガイの基原および鼻閉等に対する薬効の記載が正しいことを確認します。
- 選択肢 1不正解
- 記述dが誤りとされているため正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- 記述cが誤りとされているため正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤りとされているため正しくありません。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤りとされているため正しくありません。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dのすべてが正しい記述であり適切です。
覚えるポイント
- ジフェンヒドラミンは乳汁移行により乳児に昏睡を起こすおそれがあり授乳を避けます。
間違えやすいところ
- 抗ヒスタミン成分にも抗コリン作用があるため緑内障や排尿困難への注意が必要です。
出題の前提:手引き第3章「鼻に用いる薬(鼻炎用内服薬)」
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.23 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
鼻炎の病態と鼻に用いる薬の適正使用
主な医薬品とその作用 · リドカイン塩酸塩 / アレルギー性鼻炎 / 鼻茸(鼻ポリープ) / 鼻炎の合併症
鼻炎及び鼻に用いる薬の配合成分に関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
アレルギー性鼻炎は花粉やハウスダストなどの抗原に対するアレルギー反応により生じます。鼻茸(ポリープ)が生じている場合は一般用医薬品の適応外であり、早期の専門医受診が必要です。また鼻炎が長期化すると副鼻腔炎や中耳炎を併発することがあります。
解き方
- aを検討し、リドカイン塩酸塩(局所麻酔成分)が過敏性や痛みを和らげる目的で配合される点を確認し正と判断します。
- bを検討し、ウイルスや細菌が原因で生じるのは急性鼻炎(感冒等)であり、アレルギー性鼻炎の説明ではないため誤と判断します。
- cを検討し、鼻茸は一般用医薬品で漫然と治療すべきではなく医療機関を受診すべきであるため誤と判断します。
- dを検討し、鼻炎症状が続くことで副鼻腔炎や中耳炎につながる点を確認し正と判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤、記述cが正とされているため正しくありません。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正の組み合わせであり適切です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが正、記述dが誤とされているため正しくありません。
- 選択肢 4不正解
- 記述b・cが正、記述dが誤とされているため正しくありません。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが誤、記述b・cが正とされているため正しくありません。
覚えるポイント
- 鼻茸(ポリープ)がある場合は一般用医薬品で治療せず専門医を受診します。
間違えやすいところ
- ウイルスや細菌感染による急性鼻炎と、抗原によるアレルギー性鼻炎を混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き第3章「鼻に用いる薬」
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.24 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
眼科用薬の配合成分とその作用機序
主な医薬品とその作用 · コンドロイチン硫酸ナトリウム / スルファメトキサゾール / クロモグリク酸ナトリウム / プラノプロフェン
眼科用薬に配合される成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
点眼薬の配合成分において、サルファ剤(スルファメトキサゾール等)は細菌感染に有効ですがウイルスや真菌には無効です。抗アレルギー成分のクロモグリク酸ナトリウムはヒスタミン遊離を「抑制」します。プラノプロフェンはプロスタグランジン産生を阻害する非ステロイド性抗炎症成分です。
解き方
- aを検討し、コンドロイチン硫酸ナトリウムが角膜等の乾燥を防ぐ保水成分であることを確認し正と判断します。
- bを検討し、スルファメトキサゾールは細菌に対して有効であり、真菌やウイルスには効果がないため誤と判断します。
- cを検討し、クロモグリク酸ナトリウムはヒスタミン遊離を「阻害(抑制)」する作用であるため「促進」とする記述は誤と判断します。
- dを検討し、プラノプロフェンが抗炎症作用により目の炎症を改善する成分であることを確認し正と判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが誤りであるため正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- 記述bおよびcが誤りであるため正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤りであるため正しくありません。
- 選択肢 4正解
- 記述aとdの双方が正しいため適切な組み合わせです。
覚えるポイント
- クロモグリク酸ナトリウムは肥満細胞からのヒスタミン遊離を「抑制」します。
間違えやすいところ
- サルファ剤は細菌に効く成分であり、真菌(カビ)やウイルスには無効です。
出題の前提:手引き第3章「眼科用薬」
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.24 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
外皮用薬の剤形と配合成分の特性
主な医薬品とその作用 · インドメタシン / スプレー剤 / カプサイシン / 貼付剤の副作用
外皮用薬及びその配合成分に関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
非ステロイド性抗炎症成分(インドメタシン等)は殺菌作用を持たず、皮膚感染症には悪化させるおそれがあるため使用しません。カプサイシンはトウガラシ由来の「温感」刺激成分であり、局所血行を促進します。スプレー剤は噴射剤や刺激性から粘膜や目周囲を避ける必要があります。
解き方
- aを検討し、インドメタシンは抗炎症鎮痛成分であり殺菌作用はないため誤と判断します。
- bを検討し、スプレー剤の目や粘膜への使用回避の注意事項が正しいことを確認します。
- cを検討し、カプサイシンは冷感刺激ではなく「温感刺激」を与える成分であるため誤と判断します。
- dを検討し、貼付剤の連続貼付によるかぶれのリスクを確認し正と判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが正、記述dが誤とされているため正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが正とされているため正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- 記述a・cが正、記述bが誤とされているため正しくありません。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正の組み合わせであり適切です。
- 選択肢 5不正解
- 記述a・cが正、記述bが誤とされているため正しくありません。
覚えるポイント
- カプサイシンは温感刺激成分、メントールやカンフルは冷感刺激成分です。
間違えやすいところ
- 消炎鎮痛成分を皮膚感染症に使用すると免疫反応が抑えられ症状が悪化します。
出題の前提:手引き第3章「皮膚に用いる薬」
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.25 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
みずむし・たむし用薬の特徴と治療
主な医薬品とその作用 · 抗真菌成分 / シクロピロクスオラミン / 剤形の使い分け / 受診勧奨
みずむし・たむし等の治療及びその治療に用いる薬に関する記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
みずむし薬の剤形選択において、液剤は浸透性が高く角質化した患部に適しますが、亀裂やただれがある患部には刺激となるため軟膏やクリームが用いられます。シクロピロクスオラミンはオキシエチルアミン系成分です。湿疹との鑑別が困難な場合や2週間使用して改善しない場合は医療機関を受診すべきです。
解き方
- 選択肢1を検討し、シクロピロクスオラミンはイミダゾール系ではない(オキシエチルアミン系等)ため誤りと判断します。
- 選択肢2を検討し、湿疹か白癬か判断がつかない場合は自己判断で使用せず医師の診療を受けるべきであるため誤りと判断します。
- 選択肢3を検討し、液剤は浸透性が高く角質化部位に適するという手引きの記述に一致するため正解と判断します。
- 選択肢4を検討し、2週間程度使用しても改善しない場合は自己判断で薬剤変更せず受診勧奨を行うべきであるため誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- シクロピロクスオラミンはオキシエチルアミン系抗真菌成分であり、イミダゾール系ではありません。
- 選択肢 2不正解
- 湿疹と白癬の鑑別がつかない場合は、一般用医薬品を使用せず医療機関を受診することが望ましいです。
- 選択肢 3正解
- 液剤は浸透性が高く、皮膚が厚く角質化している患部に適しているため正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- 2週間位使用しても改善しない場合は別の医薬品に自己判断で切り替えるのではなく、医師の診療を受けるべきです。
覚えるポイント
- 液剤は角質化部位に適し、ただれや亀裂には軟膏やクリームを用います。
間違えやすいところ
- みずむし薬を2週間使っても改善しない場合は、自己判断で別薬へ変更せず受診を勧めます。
出題の前提:手引き第3章「みずむし・たむし用薬」
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.25 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
口内炎及び口内炎用薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · 口内炎用薬 / グリチルレチン酸
口内炎及び口内炎用薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 口内炎は、口腔粘膜に生じる炎症で、口腔の粘膜上皮に水疱や潰瘍ができて痛み、ときに口臭を伴う。 b 一般用医薬品の副作用として口内炎を生じることはない。 c 口内炎は、通常であれば1~2週間で自然寛解するが、一度に複数箇所に発生して食事に著しい支障を来すほどの状態であれば、医療機関を受診するなどの対応が必要である。 d 口腔粘膜の炎症を和らげることを目的として、グリチルレチン酸が配合されている場合がある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
口内炎は口腔粘膜の炎症であり、体調不良のほか医薬品の副作用などでも発症します。通常は短期間で自然治癒しますが、多発や重症例では受診勧奨が必要です。
解き方
- 各記述の正誤を検討する。aは口内炎の定義・症状として正しい。
- bは医薬品の副作用として口内炎が生じることがあるため誤りである。
- cおよびdは口内炎の受診勧奨の目安や配合成分(グリチルレチン酸)の記述として正しいと判定する。
- 選択肢 1不正解
- aが誤、bが正、dが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正の正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、bが正、cが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- dが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bが正、cが誤とされているため誤りです。
覚えるポイント
- 口内炎は医薬品の副作用としても発症し得る点と、グリチルレチン酸の抗炎症作用を押さえましょう。
間違えやすいところ
- 「一般用医薬品の副作用で口内炎は生じない」と思い込みやすいですが、重大な副作用等の兆候として現れることがあります。
出題の前提:手引き(第3章 主な医薬品とその作用 口腔咽喉薬・含嗽薬・口内炎用薬)に基づく。
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.26 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
禁煙補助剤(咀嚼剤)の適正使用
主な医薬品とその作用 · 禁煙補助剤 / ニコチン咀嚼剤
一般用医薬品の禁煙補助剤のうち咀嚼剤に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 菓子のガムのように噛むことで唾液が多く分泌され、ニコチンが唾液とともに飲み込まれてしまい、吐きけや腹痛等の副作用が現れやすくなるため、ゆっくりと断続的に噛むこととされている。 b コーヒーや炭酸飲料など口腔内を酸性にする食品を摂取した後、しばらくは使用を避けることとされている。 c 妊婦又は妊娠していると思われる女性であっても、使用を避ける必要はない。 d 喫煙を完全に止めたうえで使用することとされており、特に、使用中又は使用直後の喫煙は避ける必要がある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
ニコチン咀嚼剤は口腔粘膜からニコチンを吸収させる製剤です。唾液での飲み込みを防ぐためゆっくり断続的に噛み、酸性飲食物を避け、妊婦は禁忌となります。
解き方
- 各記述の正誤を検討する。aは正しい使用方法と副作用防止の理由であり正しい。
- bは酸性食品によりニコチン吸収が低下するため正しく、cは胎児への影響があるため使用禁忌(避ける必要がある)であり誤りである。
- dは過量摂取を防ぐため完全禁煙下で使用すべきであり正しいと判定する。
- 選択肢 1不正解
- aが誤、cが正、dが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bが誤、cが正とされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bが誤、cが正、dが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正の正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- ニコチン咀嚼剤は妊婦への使用禁止、使用前後の酸性飲食物摂取回避、完全禁煙下で使用することを覚えましょう。
間違えやすいところ
- 普通のガムのように噛むと消化管から吸収されて嘔気や腹痛が起きるため、ゆっくり噛んで頬と歯茎の間に挟む使い方を混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き(第3章 主な医薬品とその作用 禁煙補助剤)に基づく。
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.26 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
歯痛・歯槽膿漏薬の特徴と配合成分
主な医薬品とその作用 · 歯痛薬 / 歯槽膿漏薬 / アラントイン
歯痛・歯槽膿漏薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 歯槽膿漏薬は、歯肉炎、歯槽膿漏の諸症状(歯肉からの出血や膿、歯肉の腫れ、むずがゆさ、口臭、口腔内の粘り等)の緩和を目的とする医薬品である。 b 歯痛薬は、歯の齲蝕(むし歯)による歯痛を応急的に鎮め、歯の齲蝕が修復されるのを促す医薬品である。 c アラントインは、炎症を起こした歯周組織の修復を促す作用を期待して配合されている場合がある。 d 内服で用いる歯槽膿漏薬と、同じ又は同種の有効成分が配合された胃腸薬を併用した場合でも、副作用が現れやすくなるおそれはない。
解答・解説を表示
解答
1
解説
歯痛薬は歯科治療までの応急的な鎮痛を目的としており、むし歯そのものを治す修復作用はありません。歯槽膿漏薬の内服薬には抗炎症成分等が含まれるため併用による重複に注意します。
解き方
- 記述a・bの正誤を検討する。aは正しく、bは「齲蝕が修復されるのを促す」が誤りである。
- 記述c・dの正誤を検討する。cは組織修復成分として正しく、dは同種成分の重複で副作用リスクが高まるため誤りである。
- 正しい組み合わせとして(a、c)を選択する。
- 選択肢 1正解
- aおよびcが正しい記述の組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bは歯痛薬にむし歯の修復作用はないため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bおよびdの双方が誤りの記述です。
- 選択肢 4不正解
- dは同種成分を含む胃腸薬との併用で副作用が現れやすくなるため誤りです。
覚えるポイント
- 歯痛薬は齲蝕を根本治療・修復するものではなく応急的な鎮痛薬であることを確認しましょう。
間違えやすいところ
- アラントイン(組織修復)と他の止血成分(カルバゾクロム等)の作用機序を取り違えないように注意しましょう。
出題の前提:手引き(第3章 主な医薬品とその作用 歯痛・歯槽膿漏薬)に基づく。
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.27 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
ビタミン成分の生理機能
主な医薬品とその作用 · ビタミン成分 / ビタミンD / ビタミンB1
ビタミン成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a ビタミンCは、タンパク質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の健康維持、神経機能の維持に重要な栄養素である。 b ビタミンDは、腸管でのカルシウム吸収及び尿細管でのカルシウム再吸収を促して、骨の形成を助ける栄養素である。 c ビタミンEは、夜間視力を維持したり、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要な栄養素である。 d ビタミンB1は、炭水化物からのエネルギー産生に不可欠な栄養素で、神経の正常な働きを維持する作用がある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
各ビタミンには特有の生理作用があります。タンパク質代謝はビタミンB6、骨形成・カルシウム吸収はビタミンD、夜間視力維持はビタミンA、糖質代謝はビタミンB1が担います。
解き方
- 記述aを検討する。タンパク質代謝に関与し皮膚や粘膜、神経機能を維持するのはビタミンB6であり、ビタミンCではないため誤り。
- 記述bを検討する。カルシウムの腸管吸収・腎尿細管再吸収を促進するのはビタミンDの作用であり正しい。
- 記述cを検討する。夜間視力の維持に関与するのはビタミンAであり、ビタミンEではないため誤り。
- 記述dを検討する。炭水化物からのエネルギー産生と神経機能維持はビタミンB1の作用であり正しい。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cが正、dが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正の正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- dが誤とされているため誤りです。
覚えるポイント
- ビタミンA(視力・粘膜)、B1(糖代謝・神経)、B6(タンパク質代謝)、D(カルシウム・骨)、E(抗酸化・血行)の対応を整理しましょう。
間違えやすいところ
- ビタミンB群(B1、B2、B6、B12)それぞれの主要代謝対象(糖、脂質、タンパク質など)を混同しやすいです。
出題の前提:手引き(第3章 主な医薬品とその作用 ビタミン主薬製剤)に基づく。
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.27 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
妊娠初期におけるビタミン成分の過剰摂取への留意
主な医薬品とその作用 · ビタミンA / レチノール酢酸エステル / 妊婦禁忌・注意
1~5で示されるビタミン主薬製剤の配合成分のうち、妊娠3か月以内の妊婦、妊娠していると思われる女性及び妊娠を希望する女性が特に過剰摂取に留意する必要があるものを選びなさい。
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解答
2
解説
ビタミンA(レチノール等)は胎児の発達に必要ですが、妊娠3か月以内の過剰摂取により先天異常(催奇形性)のリスクが高まるため上限量が厳しく設定されています。
解き方
- 提示された各成分のビタミン分類を確認する(フルスルチアミン:B1、レチノール:A、ヒドロキソコバラミン:B12、ピリドキサール:B6、フラビンアデニン:B2)。
- 妊娠3か月以内の妊婦等で催奇形性の過剰摂取リスクが問題となるのはビタミンA(レチノール酢酸エステル)であるため2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- フルスルチアミン塩酸塩はビタミンB1誘導体であり該当しません。
- 選択肢 2正解
- レチノール酢酸エステルはビタミンA成分であり、妊娠初期の過剰摂取で胎児奇形のおそれがあります。
- 選択肢 3不正解
- ヒドロキソコバラミン塩酸塩はビタミンB12成分であり該当しません。
- 選択肢 4不正解
- ピリドキサールリン酸エステルはビタミンB6成分であり該当しません。
- 選択肢 5不正解
- フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウムは活性型ビタミンB2成分であり該当しません。
覚えるポイント
- 妊娠3か月以内のビタミンA過剰摂取は催奇形性リスクがあるため上限(1日10,000国際単位等)に厳重留意が必要です。
間違えやすいところ
- 水溶性ビタミン(B群やC)と脂溶性ビタミン(A、Dなど過剰症が問題となるもの)の注意点を混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き(第3章 主な医薬品とその作用 ビタミン主薬製剤)に基づく。
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.28 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
滋養強壮保健薬の配合成分と漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 十全大補湯 / システイン / タウリン / グルクロノラクトン
滋養強壮保健薬及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 十全大補湯は、体力虚弱で元気がなく、胃腸の働きが衰えて、疲れやすいものの虚弱体質、疲労倦怠、病後・術後の衰弱、食欲不振、寝汗、感冒に適すとされ、まれに重篤な副作用として、間質性肺炎、肝機能障害を生じることが知られている。 b システインは、髪や爪、肌などに存在するアミノ酸の一種で、皮膚におけるメラニンの生成を抑えるとともに、皮膚の新陳代謝を活発にしてメラニンの排出を促す働きがあるとされる。 c アミノエチルスルホン酸(タウリン)は、筋肉や脳、心臓、目、神経等、体のあらゆる部分に存在し、肝臓機能を改善する働きがあるとされる。 d グルクロノラクトンは、米油及び米胚芽油から見出された抗酸化作用を示す成分で、ビタミンE等と組み合わせて配合されている場合がある。
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解答
2
解説
滋養強壮保健薬に含まれるアミノ酸や補酵素成分の作用機序、および用いられる漢方処方(補中益気湯と十全大補湯の違いなど)を正確に識別する必要があります。
解き方
- 記述aを検討する。「元気がなく、胃腸の働きが衰えて…感冒に適す」は補中益気湯の効能説明であり、十全大補湯ではないため誤り。
- 記述bを検討する。システインのメラニン生成抑制と皮膚代謝促進作用に関する記述は正しい。
- 記述cを検討する。アミノエチルスルホン酸(タウリン)の生体内分布と肝機能改善作用に関する記述は正しい。
- 記述dを検討する。米油及び米胚芽油から見出された成分はガンマ-オリザノールであり、グルクロノラクトンではないため誤り。
- 正しい組み合わせとして(b、c)を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aは補中益気湯の説明であるため誤りです。
- 選択肢 2正解
- bおよびcが正しい記述の組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- dはガンマ-オリザノールの説明であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aおよびdの双方が誤りの記述です。
覚えるポイント
- 補中益気湯(感冒の効能あり)と十全大補湯(冷え症・貧血等の効能あり)の鑑別、ガンマ-オリザノールの由来を押さえましょう。
間違えやすいところ
- グルクロノラクトン(肝臓解毒排泄)とガンマ-オリザノール(米油由来・自律神経調整抗酸化)を取り違えやすいです。
出題の前提:手引き(第3章 主な医薬品とその作用 滋養強壮保健薬)に基づく。
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.28 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
漢方及び生薬製剤の基本的概念
主な医薬品とその作用 · 漢方医学 / 生薬製剤 / 小児用法用量
漢方及び漢方処方製剤等に関する記述のうち、誤っているものを選びなさい。
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解答
4
解説
漢方処方製剤は独自の「証(体質や症状の総合的な状態)」に基づいて処方を選択しますが、生薬製剤は西洋医学的な病態・症状に対して生薬成分の薬理作用を期待して用いられます。
解き方
- 選択肢1〜3を確認する。漢方の病態認識(虚実、気血水等)、生後3か月未満使用不可の原則、中薬の定義はいずれも正しい。
- 選択肢4を確認する。「漢方処方製剤と同様に…適した配合を選択するという考え方に基づく」は誤りであり、生薬製剤は西洋医学的な考え方に基づくため4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 漢方の病態認識に関する正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 適用年齢下限がなくても生後3か月未満には使用しないこととされており正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 現代中国の中医学に基づく薬剤は中薬と呼ばれ正しい記述です。
- 選択肢 4正解
- 生薬製剤は漢方医学の証に基づくものではなく西洋医学的な症状適応に基づいているため誤りの記述です。
覚えるポイント
- 漢方処方製剤は「証」に基づいて選択し、生薬製剤は西洋医学的な効能効果に着目して用いる違いを覚えましょう。
間違えやすいところ
- 漢方処方製剤と生薬製剤はどちらも生薬を原料としますが、処方構成の基礎となる医学体系が異なる点に注意が必要です。
出題の前提:手引き(第3章 主な医薬品とその作用 漢方処方製剤・生薬製剤)に基づく。
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.29 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
生薬の基原と主な作用
主な医薬品とその作用 · オウゴン / ボウフウ / ブクリョウ / サイコ
生薬成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a オウゴンは、シソ科のコガネバナの周皮を除いた根を基原とする生薬であり、主に抗炎症作用を期待して用いられる。 b ボウフウは、マメ科のクズの周皮を除いた根を基原とする生薬であり、解熱、鎮痙等の作用を期待して用いられる。 c ブクリョウは、サルノコシカケ科のマツホドの菌核で、通例、外層をほとんど除いたものを基原とする生薬であり、利尿、健胃、鎮静等の作用を期待して用いられる。 d サイコは、キンポウゲ科のハナトリカブト又はオクトリカブトの塊根を減毒加工して製したものを基原とする生薬であり、心筋の収縮力を高めて血液循環を改善する作用を持つ。
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解答
1
解説
生薬の基原植物(科名、植物名、薬用部位)と主な効能を正確に把握することが重要です。クズの根はカッコン、トリカブトの塊根加工品はブシです。
解き方
- 記述aを検討する。オウゴンはシソ科コガネバナの根であり抗炎症作用を期待されるため正しい。
- 記述bを検討する。マメ科クズの根はカッコン(葛根)であり、ボウフウはセリ科の植物であるため誤り。
- 記述cを検討する。ブクリョウはサルノコシカケ科マツホドの菌核で、利尿・健胃・鎮静等の作用を持ち正しい。
- 記述dを検討する。トリカブト類の塊根を減毒加工した生薬はブシ(附子)であり、サイコはセリ科ミシマサイコの根であるため誤り。
- 正しい組み合わせとして(a、c)を選択する。
- 選択肢 1正解
- aおよびcが正しい記述の組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bはカッコンの基原記述であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bおよびdの双方が誤りの記述です。
- 選択肢 4不正解
- dはブシの基原および作用であるため誤りです。
覚えるポイント
- オウゴン=コガネバナ(シソ科)、ブクリョウ=マツホド(菌核)、カッコン=クズ(マメ科)、ブシ=トリカブト(キンポウゲ科)を整理しましょう。
間違えやすいところ
- 科名や植物名と生薬名の組み合わせ、特にキク科、マメ科、セリ科、シソ科の生薬の混同に気をつけましょう。
出題の前提:手引き(第3章 主な医薬品とその作用 主な生薬成分)に基づく。
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.29 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
消毒薬及びその配合成分
主な医薬品とその作用 · 消毒薬 / 次亜塩素酸ナトリウム / クレゾール石鹸液 / 応急処置
消毒薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 殺菌・消毒は、生存する微生物の数を減らすために行われる処置であり、また滅菌は物質中のすべての微生物を殺滅又は除去することである。 b 次亜塩素酸ナトリウムは、強い還元力により一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に対する殺菌消毒作用を示す。 c 消毒薬が誤って皮膚に付着した場合は、流水をかけながら着衣を取り、石鹸を用いて流水で皮膚を十分に(15分間以上)水洗する。 d クレゾール石鹸液は結核菌を含む一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に対する殺菌消毒作用を示す。
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解答
4
解説
殺菌・消毒薬は微生物の殺滅や減少を目的としますが、成分ごとに作用機序や有効な微生物の範囲(スペクトラム)が異なります。次亜塩素酸ナトリウムは強い酸化力でウイルス等に有効ですが、クレゾール石鹸液は結核菌や細菌・真菌に有効であるもののウイルスには無効です。
解き方
- 殺菌・消毒と滅菌の定義を確認し、記述aが正しいと判断します。
- 次亜塩素酸ナトリウムの作用機序が「酸化力」であることを確認し、還元力とする記述bを誤りと判断します。
- 消毒薬が皮膚へ付着した際の応急処置(石鹸を用いた15分間以上の流水洗浄)を確認し、記述cを正しいと判断します。
- クレゾール石鹸液の殺菌スペクトラム(ウイルスには無効)を確認し、記述dを誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが誤り、記述dが正しいとされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが誤り、記述bとdが正しいとされているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤の正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが誤り、記述bが正しいとされているため誤りです。
覚えるポイント
- 次亜塩素酸ナトリウムは「強い酸化力」でウイルス全般に有効
- クレゾール石鹸液は結核菌には有効だが「ウイルスには無効」
間違えやすいところ
- 次亜塩素酸ナトリウムの作用機序を還元力と取り違えやすい
- クレゾール石鹸液がウイルスにも有効であると誤認しやすい
出題の前提:令和2年度登録販売者試験問題・静岡県(前半)問57
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.30 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
衛生害虫殺虫成分の作用機序
主な医薬品とその作用 · 殺虫剤 / 有機リン系殺虫成分 / アセチルコリンエステラーゼ阻害 / フェニトロチオン
次の第1欄の記述は、衛生害虫の防除を目的とする殺虫剤の成分に関するものである。第1欄の作用機序を示す成分として第2欄から正しいものを1つ選びなさい。 【第1欄】 殺虫作用は、アセチルコリンを分解する酵素(アセチルコリンエステラーゼ)と不可逆的に結合してその働きを阻害することによる。この殺虫成分は、ほ乳類や鳥類では速やかに分解されて排泄されるため毒性は比較的低い。ただし、高濃度又は多量に曝露した場合(特に、誤って飲み込んでしまった場合)には、神経の異常な興奮が起こり、縮瞳、呼吸困難、筋肉麻痺等の症状が現れるおそれがある。 【第2欄】 1 フタルスリン 2 フェニトロチオン 3 プロポクスル 4 ディート 5 オルトジクロロベンゼン
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解答
2
解説
殺虫剤の作用機序として、アセチルコリンエステラーゼを阻害する成分には有機リン系とカーバメイト系があります。有機リン系成分(ジクロルボス、ダイアジノン、フェニトロチオン等)は酵素と不可逆的に結合するのに対し、カーバメイト系成分(プロポクスル等)は可逆的に結合します。
解き方
- 問題文から「アセチルコリンエステラーゼと不可逆的に結合して阻害する」という有機リン系殺虫成分の特徴を読み取ります。
- 選択肢に挙げられた成分の分類を確認します(フタルスリンはピレスロイド系、フェニトロチオンは有機リン系、プロポクスルはカーバメイト系、ディートは忌避剤、オルトジクロロベンゼンは有機塩素系)。
- 有機リン系殺虫成分であるフェニトロチオン(選択肢2)を正答として選択します。
- 選択肢 1不正解
- フタルスリンはピレスロイド系殺虫成分であり、神経細胞膜のNaチャネルに作用して脱分極を引き起こします。
- 選択肢 2正解
- フェニトロチオンは有機リン系殺虫成分であり、アセチルコリンエステラーゼと不可逆的に結合して阻害作用を示します。
- 選択肢 3不正解
- プロポクスルはカーバメイト系殺虫成分であり、アセチルコリンエステラーゼと「可逆的」に結合して阻害します。
- 選択肢 4不正解
- ディートは害虫の感知能力を麻痺させて吸血行動を阻止する忌避成分(忌避剤)です。
- 選択肢 5不正解
- オルトジクロロベンゼンは有機塩素系殺虫成分であり、ウジやボウフラの駆除に用いられます。
覚えるポイント
- 有機リン系(フェニトロチオン等)はコリンエステラーゼと「不可逆的」に結合
- カーバメイト系(プロポクスル等)はコリンエステラーゼと「可逆的」に結合
間違えやすいところ
- 有機リン系(不可逆的)とカーバメイト系(可逆的)の結合様式を取り違えやすい
出題の前提:令和2年度登録販売者試験問題・静岡県(前半)問58
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.30 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
衛生害虫と殺虫剤・忌避剤
主な医薬品とその作用 · 衛生害虫 / ゴキブリ / シラミ / ハエ / ツツガムシ / 感染症媒介
衛生害虫と殺虫剤・忌避剤及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 燻蒸処理は、ゴキブリの卵に対して殺虫効果を示さない。 b シラミの防除には、殺虫成分としてフェノトリンが配合されたシャンプーやてんか粉が用いられる。 c ハエの防除の基本は、ウジの防除であり、ウジの防除法としては、通常、有機リン系殺虫成分が配合された殺虫剤が用いられる。 d ツツガムシは、ヒトへの吸血によって皮膚に発疹や痒みを引き起こすほか、日本脳炎、マラリア、黄熱、デング熱等の重篤な病気を媒介する。
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解答
1
解説
衛生害虫の生態とその駆除方法に関する知識が問われます。ゴキブリの卵は卵鞘に包まれているため燻蒸処理が効かず、孵化時期に合わせた再処理が必要です。また、日本脳炎やマラリア、デング熱などを媒介する害虫はカ(蚊)であり、ツツガムシはツツガムシ病(リケッチア感染症)を媒介します。
解き方
- ゴキブリの卵(卵鞘)には燻蒸剤が浸透しないため効果を示さないことを確認し、aを正しいと判断します。
- シラミの駆除に用いられるフェノトリン配合剤(シャンプー・粉末)を確認し、bを正しいと判断します。
- ハエの防除の基本は発生源となる幼虫(ウジ)の駆除であり、有機リン系殺虫成分が用いられることを確認し、cを正しいと判断します。
- 日本脳炎、マラリア、黄熱、デング熱等を媒介するのは蚊(カ)であり、ツツガムシではないため、dを誤りと判断します。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤の正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述cが誤り、記述dが正しいとされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤り、記述dが正しいとされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤り、記述dが正しいとされているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述dが正しいとされているため誤りです。
覚えるポイント
- ゴキブリの卵には燻蒸処理が効かないため3週ほど空けて再処理が必要
- 日本脳炎・デング熱・マラリアを媒介するのは「蚊(カ)」である
間違えやすいところ
- ツツガムシが媒介する疾患(ツツガムシ病)と蚊が媒介する感染症を混同しやすい
出題の前提:令和2年度登録販売者試験問題・静岡県(前半)問59
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.31 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
一般用検査薬の特性と検査意義
主な医薬品とその作用 · 一般用検査薬 / 尿糖・尿タンパク検査薬 / 妊娠検査薬 / hCG
一般用検査薬等に関する記述のうち、誤っているものを下から1つ選びなさい。
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解答
3
解説
一般用検査薬は、尿中の成分を検出して健康状態の把握や早期受診に役立てるものですが、確定診断を行うものではありません。妊娠検査薬における抗原抗体反応や酵素反応は、適正な反応温度(室温など)を外れると正確な判定ができなくなるため、温度管理に注意が必要です。
解き方
- 記述1について、尿糖検査は疾患の確定診断を行うものではないため正しい記述と判断します。
- 記述2について、ホルモン剤の使用によって妊娠していなくてもhCG検査が陽性(偽陽性)を示すことがあるため正しい記述と判断します。
- 記述3について、抗原抗体反応や酵素反応はタンパク質の活性に依存するため温度の影響を受けることを確認し、誤り(正解肢)と判断します。
- 記述4について、尿タンパクの原因疾患(腎機能障害、尿路系疾患)の分類が正しいことを確認します。
- 選択肢 1不正解
- 尿糖の検出のみで疾患の確定診断はできないため、正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- ホルモン剤の影響により偽陽性反応を示すことがあるため、正しい記述です。
- 選択肢 3正解
- 抗原抗体反応や酵素反応は温度の影響を大きく受けるため、「温度の影響を受けない」とする本記述は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 腎機能障害(腎炎等)や尿路系の異常(結石、膀胱炎等)により尿タンパクが陽性となるため、正しい記述です。
覚えるポイント
- 妊娠検査薬の抗体・酵素を用いた反応は「温度の影響を受ける」ため高温多湿を避ける
- 尿糖・尿タンパク検査薬は確定診断を行うものではない
間違えやすいところ
- 抗体や酵素を用いた生化学反応が温度や保存条件の影響を受けないと誤認しやすい
出題の前提:令和2年度登録販売者試験問題・静岡県(前半)問60
出典:静岡県『2020年度 静岡県 前半』
令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) p.31 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
2020年度 静岡県 前半
参照した公式資料
静岡県が公開した2020年度 静岡県 前半の問題・解答資料です。
- 令和2年度(前半) (PDF 434.8KB) ↗ — www.pref.shizuoka.jp(PDF・32ページ)
- 令和2年度(正答) (PDF 65.9KB) ↗ — www.pref.shizuoka.jp(PDF・1ページ)

