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2020年度 岡山県 後半の概要
かぜ薬の配合成分とその目的
主な医薬品とその作用 · かぜ薬 / 配合成分 / 作用機序
かぜ薬に配合される各成分とその主な配合目的の組み合わせとして、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
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解答
5
解説
かぜ薬(総合感冒薬)は、諸症状を緩和するために解熱鎮痛成分、抗ヒスタミン成分、抗コリン成分、鎮咳成分、去痰成分、抗炎症成分などが組み合わされて配合されています。
解き方
- 各記述の成分(トラネキサム酸、グアイフェネシン、エチルシステイン塩酸塩、ヨウ化イソプロパミド)の薬効分類と目的を照合する。
- トラネキサム酸(抗炎症)とグアイフェネシン(去痰)の目的が誤りであり、エチルシステイン塩酸塩(去痰)とヨウ化イソプロパミド(抗コリン)が正しいことを確認して5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aとbはいずれも配合目的が異なっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aのトラネキサム酸は咳を抑えるのではなく炎症や喉の痛みを抑える成分であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bのグアイフェネシンは発熱を鎮める成分ではなく、気道分泌を促して痰を排出しやすくする去痰成分であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bのグアイフェネシンの配合目的が解熱ではなく去痰であるため誤りです。
- 選択肢 5正解
- cのエチルシステイン塩酸塩(去痰)およびdのヨウ化イソプロパミド(抗コリン作用による鼻汁抑制)の組み合わせが正しいため正解です。
覚えるポイント
- トラネキサム酸は抗炎症作用、グアイフェネシンは去痰作用、ヨウ化イソプロパミドは抗コリン作用を持ちます。
間違えやすいところ
- グアイフェネシンを解熱鎮痛成分と混同しないよう注意が必要です。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和2年版)
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.1 ↗(www.pref.okayama.jp)
かぜ及びかぜ薬の基本的な特徴
主な医薬品とその作用 · かぜの病態 / かぜ薬の役割 / 副作用
かぜ及びかぜ薬に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
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解答
2
解説
かぜの根本治療は安静・休養・栄養・水分摂取による自己免疫の回復であり、一般用医薬品のかぜ薬はウイルスの駆除ではなく現れた諸症状を和らげる対症療法を目的としています。
解き方
- 各記述a〜dの正誤を検討する。
- aは治療の基本として正しい。bはかぜ以外の疾患を疑う基準として正しい。cはかぜ薬が対症療法薬であるため誤り。dは代表的な重篤副作用として正しい。
- 正・正・誤・正の組み合わせである2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- cが正となっているため誤りです。かぜ薬に抗ウイルス作用はありません。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正の適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤、cが正、dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、cが正、dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aとbが誤となっているため誤りです。
覚えるポイント
- かぜ薬はウイルスの増殖を抑えたり除去したりするものではなく、諸症状を緩和する対症療法薬です。
間違えやすいところ
- 一般用医薬品のかぜ薬が原因ウイルスを直接退治できると誤認しないようにします。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和2年版)
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.1 ↗(www.pref.okayama.jp)
プロスタグランジンの作用と解熱鎮痛薬
主な医薬品とその作用 · プロスタグランジン / 痛みの増幅 / 解熱鎮痛薬の機序
プロスタグランジンに関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
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解答
3
解説
プロスタグランジン(PG)は炎症に伴って産生され、痛覚刺激に対する感受性を高めて痛みを増幅させるとともに、脳の視床下部にある体温調節中枢に作用して体温を高く保つように働きます。
解き方
- 記述a:プロスタグランジンが痛みの感覚を強めるという内容は正しい。
- 記述b:体温を通常よりも低く維持するのではなく、体温を高く維持するように調節するため誤り。
- 記述c:多くの解熱鎮痛薬はプロスタグランジンの生合成を抑制することで効果を発揮するため正しい。
- よってa:正、b:誤、c:正の3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aおよびcが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤、bが正とされているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正の正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bが正とされているため誤りです。
覚えるポイント
- プロスタグランジンは体温調節中枢に働いて体温を通常より高く設定・維持します。
間違えやすいところ
- プロスタグランジンが体温を下げる物質であると逆に取り違えないように注意します。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和2年版)
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.2 ↗(www.pref.okayama.jp)
解熱鎮痛薬の成分と処方の特徴
主な医薬品とその作用 · イソプロピルアンチピリン / イブプロフェン / 胃粘膜障害 / ACE処方
解熱鎮痛薬の解熱鎮痛成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
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解答
1
解説
解熱鎮痛成分は胃粘膜を保護するプロスタグランジンの産生も抑えるため、胃酸分泌が増加し胃障害を起こしやすくなります。また、ACE処方はアセトアミノフェン(Acetaminophen)、カフェイン(Caffeine)、エテンザミド(Ethenzamide)の組み合わせを指します。
解き方
- a:イソプロピルアンチピリンは唯一のピリン系成分であり正しい。
- b:イブプロフェンは潰瘍性大腸炎やクローン病の既往歴がある人で再発のおそれがあり正しい。
- c:プロスタグランジン産生抑制により胃酸分泌調節が妨げられると胃酸分泌は増加するため誤り。
- d:ACE処方の「A」はアセトアミノフェンであり、アスコルビン酸ではないため誤り。
- 正しい組み合わせはaとbであるため1を選択する。
- 選択肢 1正解
- aおよびbの記述が正しいため正解です。
- 選択肢 2不正解
- cは胃酸分泌が「減少」ではなく「増加」するため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cの胃酸分泌に関する記述が誤りです。
- 選択肢 4不正解
- dのACE処方の「A」はアスコルビン酸ではなくアセトアミノフェンであるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cとdはいずれも誤った記述です。
覚えるポイント
- ACE処方のAはアセトアミノフェン、Cはカフェイン、Eはエテンザミドです。
間違えやすいところ
- 解熱鎮痛成分によるプロスタグランジン抑制で胃酸分泌は「減少」ではなく「増加」します。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和2年版)
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.2 ↗(www.pref.okayama.jp)
一般用検査薬の原理と取扱い
主な医薬品とその作用 · 一般用検査薬 / 擬陰性 / 妊娠検査薬 / 尿糖・尿タンパク検査
一般用検査薬に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
4
解説
一般用検査薬(体外診断用医薬品)は抗原抗体反応や酵素反応を利用しているため、高温や直射日光など保管環境・検査温度の影響を受けやすく、室温に戻して使用するなどの温度管理が必要です。
解き方
- 選択肢1:擬陰性の定義として正しい記述である。
- 選択肢2:一般的な妊娠検査薬の検査時期として正しい記述である。
- 選択肢3:尿糖・尿タンパク同時検査の検体採取および再確認手順として正しい記述である。
- 選択肢4:試薬反応は温度の影響を受けるため、「温度の影響を受けることはない」は誤りである。
- 誤っている選択肢として4を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 対象物質が存在するのに陰性と判定される「擬陰性」の説明として正しいため対象外です。
- 選択肢 2不正解
- 一般的な妊娠検査薬は月経予定日の概ね1週目以降の使用が推奨されており正しいため対象外です。
- 選択肢 3不正解
- 早朝尿で尿糖が出た場合は食後尿で再確認することが推奨されており正しいため対象外です。
- 選択肢 4正解
- 妊娠検査薬の検出反応は抗体等を用いているため温度の影響を受けます。したがってこの記述は誤り(設問に対する正答)です。
覚えるポイント
- 検査薬の試薬反応は温度の影響を受けるため、高温多湿を避けて適切に保管する必要があります。
間違えやすいところ
- 検査薬の反応が生化学的反応であり温度の影響を受けることを見落としがちです。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和2年版)
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.3 ↗(www.pref.okayama.jp)
筋肉の急激な痙攣に用いる漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 芍薬甘草湯 / こむらがえり
「体力に関わらず、筋肉の急激な痙攣を伴う痛みのあるもののこむらがえり、筋肉の痙攣、腹痛、腰痛に適すとされる。」という記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適するものを1つ選びなさい。
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解答
4
解説
芍薬甘草湯はシャクヤクとカンゾウの2生薬から構成され、体力虚実を問わず(体力に関わらず)、急激に起こる筋肉の攣縮や疼痛(こむらがえり等)に対して頓服的によく用いられます。
解き方
- 問題文の縛り(体力規定)「体力に関わらず」および主訴「筋肉の急激な痙攣を伴う痛みのあるもののこむらがえり」に着目する。
- 該当する処方は芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)であるため、4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 桂枝加朮附湯は体力虚弱で汗が出やすく手足の冷えや関節痛・神経痛などがある場合に適するため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 疎経活血湯は体力中等度で関節痛、神経痛、腰痛、筋肉痛などに適するため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 釣藤散は体力中等度で慢性に続く頭痛、めまい、肩こりなどに適するため誤りです。
- 選択肢 4正解
- 体力に関わらず使用でき、急激なこむらがえりや筋肉の痙攣・痛みに適する処方は芍薬甘草湯であるため正しいです。
覚えるポイント
- 芍薬甘草湯は「体力に関わらず」、急激な筋肉の痙攣(こむらがえり)に適します。
間違えやすいところ
- 芍薬甘草湯はカンゾウの含有量が多いため、連用による偽アルドステロン症に特に注意が必要です。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和2年版)
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.3 ↗(www.pref.okayama.jp)
催眠鎮静薬・睡眠改善薬の作用と留意点
主な医薬品とその作用 · 睡眠改善薬 / ヒスタミン / 抗ヒスタミン成分 / 小児禁忌
眠気及び眠気を促す薬に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
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解答
2
解説
一般用医薬品の睡眠改善薬は一時的な不眠症状の緩和を目的としており、慢性的な不眠症状には適しません。また、15歳未満の小児では中枢神経興奮などの副作用が現れやすいため使用禁忌となっています。
解き方
- a:脳内のヒスタミンは覚醒に関与するため、刺激低下により眠気を促す(正しい)。
- b:医療用睡眠薬と区別するため一般用医薬品では「睡眠改善薬」または「睡眠補助薬」と呼ばれる(正しい)。
- c:慢性的な不眠は医療機関の受診が必要であり、睡眠改善薬の対象外である(誤り)。
- d:15歳未満の小児は使用してはならない(減量して使用するのではない)(誤り)。
- したがってa:正、b:正、c:誤、d:誤の2が正解となる。
- 選択肢 1不正解
- bが誤、dが正とされているため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤の適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、dが正とされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、cとdが正とされているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bが誤、cが正とされているため誤りです。
覚えるポイント
- 睡眠改善薬は「一時的な不眠」の緩和に用いられ、慢性不眠や15歳未満の小児は使用対象外です。
間違えやすいところ
- 小児において用量を減らせば睡眠改善薬を使用できると誤解しないように注意します。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和2年版)
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.4 ↗(www.pref.okayama.jp)
小児の疳・夜なきに用いない漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 小児鎮静薬 / 漢方処方製剤 / 五積散
次の漢方処方製剤のうち、小児の疳又は夜なきのいずれにも用いないものを1つ選びなさい。
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解答
2
解説
小児の疳や夜泣きなどの神経症状に用いられる漢方処方製剤には、抑肝散、小建中湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、抑肝散加陳皮半夏、桂枝加竜骨牡蛎湯などがあります。
解き方
- 各漢方処方の効能・適応を確認する。
- 抑肝散、小建中湯、柴胡加竜骨牡蛎湯は小児の夜泣きや疳の適応がある。
- 五積散は慢性的な冷えや消化器・運動器症状に用いられ、小児の疳・夜泣きには用いられないため2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 抑肝散は神経症、不眠症のほか、小児夜泣きや小児疳症に用いられます。
- 選択肢 2正解
- 五積散は冷えや更年期障害、腰痛などに用いられ、小児の疳や夜泣きには用いられないため正解です。
- 選択肢 3不正解
- 小建中湯は小児虚弱体質、疲労倦怠、小児夜泣き、夜尿症などに用いられます。
- 選択肢 4不正解
- 柴胡加竜骨牡蛎湯は精神不安や不眠、小児夜泣きなどに用いられます。
覚えるポイント
- 小児の疳・夜泣きに用いる主な漢方処方:抑肝散、小建中湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、桂枝加竜骨牡蛎湯。
間違えやすいところ
- 名前に「散」がつく漢方薬(五積散と抑肝散)を用途ごとに明確に区別して覚える必要があります。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和2年版)
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.4 ↗(www.pref.okayama.jp)
鎮咳去痰薬の配合成分と特徴
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / コデインリン酸塩 / ジメモルファンリン酸塩 / メチルエフェドリン塩酸塩 / マオウ
鎮咳去痰薬の配合成分に関する以下の記述a〜dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a コデインリン酸塩は、妊娠中に摂取された場合、吸収された成分の一部が血液-胎盤関門を通過して胎児へ移行することが知られている。 b ジメモルファンリン酸塩は、粘液成分の含量比を調整し痰の切れを良くする。 c メチルエフェドリン塩酸塩は、副交感神経系を刺激して気管支を拡張させる作用を示す。 d マオウについては、依存性がある成分であることに留意する必要がある。
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解答
3
解説
鎮咳去痰薬は延髄の咳嗽中枢に作用する鎮咳成分、気管支平滑筋弛緩を促すアドレナリン作動成分、気道分泌を促し痰の粘性を下げる去痰成分等から構成されます。各成分の作用点(中枢・末梢受容体)と依存性などの安全上の注意点を正確に区別することが基本です。
解き方
- 各記述の対象成分(コデイン、ジメモルファン、メチルエフェドリン、マオウ)の分類と作用機序を確認する。
- 記述aが正、bが誤、cが誤、dが正であることを判定し、組み合わせ「正・誤・誤・正」を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤、記述bが正とされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述bが正、記述dが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aは正、bは誤、cは誤、dは正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bおよび記述cが正とされているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述a、記述c、記述dの正誤判定が誤っています。
答えの内訳
- a:正
- コデインリン酸塩水和物はモルヒネと同じ基本構造を持つ麻薬性鎮咳成分で、吸収された成分の一部が血液-胎盤関門を通過して胎児へ移行することが知られています。
- b:誤
- ジメモルファンリン酸塩は非麻薬性の中枢性鎮咳成分であり、延髄の咳嗽中枢に作用して咳を抑えます。痰の粘液成分の含量比を調整する去痰成分ではありません。
- c:誤
- メチルエフェドリン塩酸塩は交感神経系を刺激して気管支を拡張させ、呼吸を楽にして咳を鎮めます。副交感神経系を刺激するわけではありません。
- d:正
- マオウはエフェドリン類を含有しており、交感神経刺激作用のほか中枢興奮作用や反復使用による依存性・乱用に留意が必要です。
覚えるポイント
- ジメモルファンは非麻薬性鎮咳成分、メチルエフェドリンは交感神経刺激による気管支拡張成分です。
間違えやすいところ
- 気管支拡張作用をもたらすアドレナリン作動成分を副交感神経刺激と取り違えないように注意が必要です。
出題の前提:手引き別表・第3章(鎮咳去痰薬)
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.5 ↗(www.pref.okayama.jp)
去痰作用のある生薬成分
主な医薬品とその作用 · 生薬 / 去痰薬 / シャゼンソウ / バクモンドウ
鎮咳去痰薬に配合される去痰作用のある生薬として、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a オウバク b シャゼンソウ c ケイヒ d バクモンドウ
解答・解説を表示
解答
4
解説
呼吸器官に用いる生薬には、気道粘液分泌を促したり粘膜を潤すことで去痰効果を発揮するもの(シャゼンソウ、バクモンドウ、セネガ、キキョウ等)や、気管支平滑筋を弛緩させるもの(マオウ等)があります。生薬ごとの主な適応分類を押さえることが不可欠です。
解き方
- 提示された4つの生薬の薬効分類(健胃薬か去痰薬か等)を照合する。
- オウバクとケイヒが主に健胃薬等に分類され、シャゼンソウとバクモンドウが去痰生薬であることから、bとdの組み合わせを選択する。
- 選択肢 1不正解
- オウバク(a)は主に苦味健胃成分や止瀉成分として用いられるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- オウバク(a)およびケイヒ(c)は去痰目的の生薬ではないため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- ケイヒ(c)は芳香性健胃作用などを期待して用いられる生薬であるため誤りです。
- 選択肢 4正解
- シャゼンソウ(b)とバクモンドウ(d)はいずれも去痰作用を有する生薬であり正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- ケイヒ(c)は去痰作用を主目的とする生薬ではないため誤りです。
答えの内訳
- a:不適
- オウバクはミカン科のキハダの周皮を除いた樹皮を基原とし、主成分ベルベリンにより苦味健胃成分や止瀉成分として用いられます。
- b:適
- シャゼンソウ(車前草)はオオバコ科のオオバコの開花期の全草を基原とし、気道粘膜からの分泌を促す去痰作用を示します。
- c:不適
- ケイヒはクスノキ科のクスノキ属の樹皮で、芳香性健胃作用や発汗解熱作用等を期待して配合されます。
- d:適
- バクモンドウ(麦門冬)はユリ科のジャノヒゲの根の肥大部を基原とし、粘膜の潤いを保ち痰を切れやすくする鎮咳去痰作用を持ちます。
覚えるポイント
- シャゼンソウ(オオバコ)とバクモンドウ(ジャノヒゲ)は去痰作用をもつ代表的な生薬です。
間違えやすいところ
- オウバク(キハダ)やケイヒ(シナモン・クスノキ科)などの健胃生薬と去痰生薬を混同しないように整理しましょう。
出題の前提:手引き別表・第3章(呼吸器官に作用する薬)
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.5 ↗(www.pref.okayama.jp)
口腔咽喉薬及び含嗽薬の特徴と注意事項
主な医薬品とその作用 · 口腔咽喉薬 / 含嗽薬 / リゾチーム塩酸塩 / ポビドンヨード / ヨウ素
口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 口腔咽喉薬及び含嗽薬は、口腔内にひどいただれがある人では、循環血流中への移行による全身的な影響が生じやすくなる。 b リゾチーム塩酸塩が配合された口腔咽喉薬や含嗽薬は、鶏卵アレルギーの既往歴がある人でも使用できる。 c ポビドンヨードが配合された含嗽薬では、その使用によって銀を含有する歯科材料(義歯等)が変色することがある。 d ヨウ素は、レモン汁やお茶などに含まれるビタミンCと反応すると脱色を生じるが、殺菌作用は失われない。
解答・解説を表示
解答
5
解説
含嗽薬や口腔用薬は局所適用を意図していますが、潰瘍面・びらん面からの吸収により全身作用やアレルギーを発現することがあります。また、ヨウ素系殺菌成分は酸化還元反応を受けやすく、強い還元剤の共存で活性が失われる化学的特性を理解する必要があります。
解き方
- 記述a〜dの内容について、使用上の注意や相互作用・成分由来の禁忌事項を確認する。
- aが正、bが誤(鶏卵アレルギー使用不可)、cが正、dが誤(殺菌作用は失われる)と判定する。
- 「正・誤・正・誤」の組み合わせである選択肢5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが正、記述cが誤、記述dが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤、記述bが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述cが誤、記述dが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤、記述dが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aは正、bは誤、cは正、dは誤であり、正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:正
- 口腔内にひどいただれがある人では粘膜バリアが破壊されているため、有効成分が血液中に吸収されて全身的な影響が生じやすくなります。
- b:誤
- リゾチーム塩酸塩は鶏卵白由来のタンパク質であるため、鶏卵アレルギーのある人ではアナフィラキシー等の過敏症状を起こすおそれがあり、使用を避ける必要があります。
- c:正
- ポビドンヨード等のヨウ素系含嗽薬は、銀を含有する歯科材料(義歯や詰め物等)と反応して変色させることがあります。
- d:誤
- ヨウ素はビタミンC(還元物質)と反応すると脱色してヨウ化物イオンに変化し、殺菌作用が失われます。
覚えるポイント
- リゾチーム塩酸塩は鶏卵アレルギーで禁忌、ヨウ素系成分はビタミンCにより還元・脱色されて殺菌作用が失われます。
間違えやすいところ
- ヨウ素とお茶・レモン汁(ビタミンC)の反応において「見た目が脱色しても効果は残る」と誤認しやすいので注意が必要です。
出題の前提:手引き別表・第3章(口腔咽喉薬、含嗽薬)
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.6 ↗(www.pref.okayama.jp)
嘔吐の生理機能と中枢刺激経路
主な医薬品とその作用 · 嘔吐中枢 / 延髄 / 内耳 / 副交感神経
吐きけ及び嘔吐に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選べ。 吐きけや嘔吐は、( a )にある嘔吐中枢の働きによって起こる。嘔吐中枢が刺激される経路はいくつかあるが、消化管での刺激が( b )系を通じて嘔吐中枢を刺激する経路や、内耳の前庭にある( c )の不調によって生じる刺激によって嘔吐中枢を刺激する経路がある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
嘔吐反射は延髄に位置する嘔吐中枢が司令塔となり制御されます。消化管からの求心路(副交感神経/迷走神経系)、内耳前庭・半規管の平衡器官からの入力、化学受容体引き金帯(CTZ)への刺激などが嘔吐中枢を刺激して筋協調運動による嘔吐が生じます。
解き方
- 空欄aについて、嘔吐中枢が存在する部位が「延髄」であることを確認する(中脳を排除)。
- 空欄bについて、消化管からの刺激伝達が「副交感神経」系を介することを確認する。
- 空欄cについて、内耳の前庭にあるのが乗り物酔い等に関与する「平衡器官」であることを確認する(聴覚器官ではない)。
- a:延髄、b:副交感神経、c:平衡器官の組み合わせである選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- bが交感神経、cが聴覚器官となっており誤りです。
- 選択肢 2正解
- a:延髄、b:副交感神経、c:平衡器官の組み合わせであり、手引きの記述に一致して正しいです。
- 選択肢 3不正解
- cが聴覚器官となっており誤りです(前庭にあるのは平衡器官)。
- 選択肢 4不正解
- aが中脳、bが交感神経となっており誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが中脳、cが聴覚器官となっており誤りです。
答えの内訳
- a:延髄
- 嘔吐反射を統合・調節する嘔吐中枢は脳の延髄に存在します。
- b:副交感神経
- 胃や腸管などの消化管粘膜への刺激は、迷走神経などの副交感神経系を介して求心性に嘔吐中枢へ伝えられます。
- c:平衡器官
- 乗り物酔い等による刺激は、内耳の前庭および半規管(平衡器官)から前庭神経核を経て嘔吐中枢へと刺激が伝達されます。
覚えるポイント
- 嘔吐中枢は「延髄」、消化管刺激の求心路は「副交感神経」、内耳前庭にあるのは「平衡器官」です。
間違えやすいところ
- 嘔吐中枢の所在を「中脳」と間違えたり、内耳の感覚器を「聴覚器官」と混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き第2章・第3章(胃腸薬・乗物酔い防止薬の関連生理)
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.6 ↗(www.pref.okayama.jp)
胃の薬の配合成分とその配合目的
主な医薬品とその作用 · 胃の薬 / ピレンゼピン塩酸塩 / スクラルファート / ユウタン / ジメチルポリシロキサン
胃の薬の配合成分とその配合目的に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a ピレンゼピン塩酸塩 ― 消泡 b スクラルファート ― 胃粘膜保護・修復 c ユウタン ― 健胃 d ジメチルポリシロキサン(別名ジメチコン) ― 抗炎症
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解答
3
解説
胃腸薬の配合成分は、制酸、胃酸分泌抑制、胃粘膜保護・修復、健胃(生薬の苦味・芳香)、消化、消泡、抗炎症など多岐にわたります。成分名と作用機構・配合目的を一対一で正確に対応づけて記憶することが重要です。
解き方
- 各配合成分の配合目的を確認する:ピレンゼピン(胃酸分泌抑制)、スクラルファート(粘膜保護・修復)、ユウタン(健胃)、ジメチルポリシロキサン(消泡)。
- 正しい組み合わせがbとcであることを特定し、選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- ピレンゼピン塩酸塩(a)は胃酸分泌抑制成分であり、消泡目的ではないため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- ピレンゼピン塩酸塩(a)が消泡成分とされているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- スクラルファート(b)およびユウタン(c)の配合目的の記述はいずれも正しく、正解の組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- ジメチルポリシロキサン(d)は消泡成分であり、抗炎症目的ではないため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- ジメチルポリシロキサン(d)が抗炎症目的とされているため誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- ピレンゼピン塩酸塩は胃酸分泌抑制成分(抗コリン成分)であり、消泡目的ではありません。
- b:正
- スクラルファートは胃粘膜の荒れた部分に結合して保護膜を形成し、修復を促す胃粘膜保護・修復成分です。
- c:正
- ユウタン(熊胆)はクマ科のクマの胆汁を乾燥させた生薬で、苦味により味覚神経を刺激して胃液分泌を高める健胃生薬です。
- d:誤
- ジメチルポリシロキサン(ジメチコン)は消化管内のガス気泡の表面張力を低下させて破泡させる消泡成分です。
覚えるポイント
- スクラルファートは胃粘膜保護、ユウタンは苦味健胃、ジメチコンは消泡、ピレンゼピンは胃酸分泌抑制です。
間違えやすいところ
- ジメチルポリシロキサン(消泡)とアズレンスルホン酸ナトリウム等の抗炎症成分を入れ替えた出題に注意が必要です。
出題の前提:手引き別表・第3章(胃の薬)
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.7 ↗(www.pref.okayama.jp)
抗コリン作用による副作用の識別
主な医薬品とその作用 · 抗コリン作用 / 副作用 / 胃酸過多 / 排尿困難
以下の症状のうち、抗コリン作用による副作用に含まれないものはどれか1つ選べ。
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解答
1
解説
抗コリン成分は副交感神経節後線維のムスカリン受容体を遮断します。その結果、瞳孔括約筋弛緩による散瞳・散瞳に伴う目のかすみ・眼圧上昇、心拍数増加による動悸、外分泌抑制による口渇や発汗減少、排尿筋弛緩・括約筋収縮による排尿困難、腸管蠕動低下による便秘が生じますが、胃酸分泌は低下します。
解き方
- 抗コリン作用(副交感神経遮断作用)が各器官に及ぼす影響を検討する。
- 排尿困難、目のかすみ、動悸、口渇は典型的な抗コリン作用による副作用であることを確認する。
- 副交感神経が遮断されると胃液・胃酸の分泌は抑制されるため、「胃酸過多」は抗コリン作用の副作用に該当しない(含まれない)と判断する。
- 選択肢 1正解
- 抗コリン成分は胃酸の分泌を抑える方向に働くため、胃酸過多は抗コリン作用の副作用には含まれず正解です。
- 選択肢 2不正解
- 排尿筋が弛緩し尿道括約筋が収縮するため排尿困難を招き、抗コリン作用の代表的副作用です。
- 選択肢 3不正解
- 散瞳や調節麻痺によって生じる目のかすみは抗コリン作用の代表的副作用です。
- 選択肢 4不正解
- 心拍抑制が解除されて頻脈・動悸が引き起こされるため、抗コリン作用の副作用に含まれます。
- 選択肢 5不正解
- 唾液腺からの分泌が減少することにより口渇(のどの渇き)が生じるため、抗コリン作用の副作用に含まれます。
覚えるポイント
- 抗コリン作用による代表的副作用:口渇、便秘、目のかすみ、排尿困難、動悸(胃酸分泌は抑制)。
間違えやすいところ
- 副交感神経が優位なときに胃液分泌が促進されるため、それを遮断する抗コリン作用では胃酸は「抑制」されるという基本作用を逆にとらないようにしましょう。
出題の前提:手引き第2章・第3章(自律神経系に作用する成分・抗コリン成分の副作用)
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.7 ↗(www.pref.okayama.jp)
腸の薬の配合成分と作用機序
主な医薬品とその作用 · 腸の薬 / 止瀉薬 / ロペラミド塩酸塩 / ビスマス / 整腸薬
腸の薬に関する記述のうち、誤っているものはどれか1つ選べ。
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解答
1
解説
ロペラミド塩酸塩はオピオイド受容体に作用して腸管平滑筋の収縮運動を抑制し、水分吸収を促進して下痢を抑える「止瀉薬」です。浸透圧を高めて排便を促す成分は塩類下剤(酸化マグネシウムや硫酸マグネシウム等)であり、作用目的が正反対です。
解き方
- 選択肢1のロペラミド塩酸塩の薬効分類(止瀉薬か瀉下薬か)と記述内容(排便促進)を比較する。
- ロペラミド塩酸塩は強力な止瀉成分であり瀉下作用を持つ成分ではないため、記述1が明白な誤りであると特定する。
- 選択肢2、3、4がそれぞれ収斂作用・殺菌成分・生菌成分の正しい記述であることを確認する。
- 選択肢 1正解
- ロペラミド塩酸塩は腸運動を抑制して下痢を止める止瀉成分であり、浸透圧を高めて排便を促す瀉下薬の作用機序ではないため誤った記述です。
- 選択肢 2不正解
- 次没食子酸ビスマス等のビスマス製剤は収斂作用と有害物質分解・殺菌作用を有するため記述は正しいです。
- 選択肢 3不正解
- ベルベリン、アクリノール、木クレオソートは腸内殺菌成分として下痢の治療に用いられるため記述は正しいです。
- 選択肢 4不正解
- ビフィズス菌や乳酸菌などの生菌成分は腸内細菌叢を整える目的で整腸薬に配合されるため記述は正しいです。
覚えるポイント
- ロペラミド塩酸塩は腸管運動抑制による強力な「下痢止め(止瀉薬)」です。
間違えやすいところ
- 止瀉成分(ロペラミド)と浸透圧性瀉下成分(無機塩類)の真逆の作用を混同しないように確認しましょう。
出題の前提:手引き別表・第3章(腸の薬・止瀉薬)
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.8 ↗(www.pref.okayama.jp)
ヒマシ油の特徴と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 瀉下薬 / 刺激性瀉下成分 / ヒマシ油 / 小腸刺激
瀉下薬の配合成分に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選べ。 刺激性瀉下成分が配合された瀉下薬のうち、ヒマシ油は( a )を刺激し、腸内容物の( b )排除を目的として用いられる。なお、( c )では使用を避けることとされている。
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解答
3
解説
刺激性瀉下成分の大部分(センナ、ダイオウ、ビサコジル等)は大腸刺激性ですが、ヒマシ油は小腸で加水分解されて生じるリシノール酸により小腸を刺激する特殊な成分です。腸内容物の急速な排除をもたらすため、激しい作用への配慮から3歳未満の乳幼児や妊婦等には禁忌とされています。
解き方
- ヒマシ油の刺激部位(a)が刺激性瀉下成分の中で例外的な「小腸」であることを確認する。
- 排除速度(b)が激しい効果を伴う「急速な」排除であることを確認する。
- 年齢制限(c)が「3歳未満の乳幼児」に対する使用回避であることを確認する。
- a:小腸、b:急速な、c:3歳未満の乳幼児の組み合わせである選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aが大腸、bが緩徐な、cが腎臓病の診断を受けた人となっており誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bが緩徐な、cが腎臓病の診断を受けた人となっており誤りです。
- 選択肢 3正解
- a:小腸、b:急速な、c:3歳未満の乳幼児のすべての字句が正確であり正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが大腸、bが緩徐なとなっており誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが大腸となっており誤りです(ヒマシ油は小腸を刺激します)。
答えの内訳
- a:小腸
- ヒマシ油は小腸内でリパーゼにより加水分解されて生じたリシノール酸が小腸を直接刺激します。
- b:急速な
- ヒマシ油は激しい腹痛や下痢を伴って小腸運動を高め、腸内容物の「急速な」排除を目的として用いられます。
- c:3歳未満の乳幼児
- 激しい瀉下作用により脱水や全身衰弱を起こす危険があるため、「3歳未満の乳幼児」では使用を避けることとされています。
覚えるポイント
- ヒマシ油は刺激性瀉下薬の中で唯一「小腸刺激性」であり、「急速な」排除を目的とし「3歳未満の乳幼児」には禁忌です。
間違えやすいところ
- 刺激性瀉下薬の多くが大腸刺激性であるため、ヒマシ油も「大腸」を刺激すると誤解しやすい点に注意が必要です。
出題の前提:手引き別表・第3章(瀉下薬)
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.8 ↗(www.pref.okayama.jp)
胃腸鎮痛鎮痙薬の鎮痙成分
主な医薬品とその作用 · 胃腸鎮痛鎮痙薬 / 局所麻酔成分 / 抗コリン成分
胃腸鎮痛鎮痙薬の鎮痙成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせとして適切な選択肢を1つ選べ。
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解答
1
解説
胃腸鎮痛鎮痙薬に配合される鎮痛鎮痙成分には、副交感神経の働きを抑える抗コリン成分(ブチルスコポラミン臭化物等)や、局所麻酔作用により胃痛等を和らげる成分(オキセサゼイン等)があります。各成分の作用機序や特有の副作用、使用上の注意を把握することが重要です。
解き方
- 各記述の内容について成分ごとの特徴や副作用と整合しているか確認する。
- a(ショック・アナフィラキシー)とb(局所麻酔・胃液分泌抑制)が正しいと判定する。
- c(メトヘモグロビン血症はアミノ安息香酸エチル)とd(レイヨウカクは中枢抑制等)を誤りと判定し、正しい組み合わせを選ぶ。
- 選択肢 1正解
- a、bともに正しい記述であり、正しい組み合わせとして適切です。
- 選択肢 2不正解
- cはアミノ安息香酸エチルの記述であり、ジサイクロミン塩酸塩の説明ではないため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- dのレイヨウカクは主に鎮静・解熱等を目的とする生薬であり、胃腸鎮痛鎮痙薬の鎮痙成分ではないため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cが誤りの記述であるため正解の組み合わせではありません。
- 選択肢 5不正解
- cおよびdの双方が誤りの記述であるため不適切です。
覚えるポイント
- ブチルスコポラミン臭化物は重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)に注意が必要です。
- オキセサゼインは局所麻酔作用に加え胃液分泌抑制作用も持ちます。
間違えやすいところ
- メトヘモグロビン血症の注意があるのはアミノ安息香酸エチルであり、ジサイクロミン塩酸塩と混同しないように注意します。
出題の前提:令和2年度登録販売者試験問題(午後の部・問17)の出題条件に基づく
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.9 ↗(www.pref.okayama.jp)
駆虫薬及びその配合成分
主な医薬品とその作用 · 駆虫薬 / サントニン / カイニン酸
駆虫薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせとして適切な選択肢を1つ選べ。
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解答
5
解説
駆虫薬は腸管内に寄生する虫体を麻痺または死滅させて排便とともに排泄させる薬です。一度に大量に服用しても駆虫効果は上がらず副作用の危険性が高まるため適正使用の指導が必須です。また脂溶性成分の吸収を促進してしまうヒマシ油との併用は禁忌です。
解き方
- 記述aについて過量服用による駆虫効果の増大がないことを確認し誤りと判定する。
- 記述bについてサントニン特有の黄視症や耳鳴り等の副作用記述が正しいことを確認する。
- 記述cについてカイニン酸の作用対象(回虫)と照合し、蟯虫の代謝抑制(ピロビニウムパモ酸塩)との違いから誤りと判定する。
- 記述dについてヒマシ油の併用が禁忌である点を確認し誤りと判定する。
- 選択肢 1不正解
- a、c、dが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- a、cが誤りで、bが正しいため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- dはヒマシ油との併用を避ける必要があるため誤りであり、本選択肢は不適切です。
- 選択肢 4不正解
- bが正しく、c、dが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが誤の組み合わせとなっており正解です。
覚えるポイント
- サントニンは一時的な視覚異常(物が黄色く見える黄視症)を起こすことがあります。
- 駆虫薬使用時にヒマシ油を併用すると駆虫成分が体内に吸収されやすくなるため併用を避けます。
間違えやすいところ
- カイニン酸は回虫の自発運動を麻痺させる成分であり、蟯虫の代謝抑制を目的とするピロビニウムパモ酸塩と混同しやすいです。
出題の前提:令和2年度登録販売者試験問題(午後の部・問18)の出題条件に基づく
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.9 ↗(www.pref.okayama.jp)
強心薬に配合される生薬成分
主な医薬品とその作用 · 強心薬 / ゴオウ / ロクジョウ / センソ
強心作用を期待して用いられる生薬成分に関する穴埋め記述について、( a )〜( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを選べ。
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解答
5
解説
強心薬には動物生薬が多く用いられます。ウシの胆嚢結石である牛黄(ゴオウ)、シカの幼角である鹿茸(ロクジョウ)、ヒキガエルの分泌物である蟾酥(センソ)など、それぞれの基原と代表的な薬理作用(末梢血管拡張、強壮、局所麻酔作用など)を正確に識別する必要があります。
解き方
- 記述aの「ウシ科のウシの胆嚢中に生じた結石」からゴオウを特定する。
- 記述bの「シカ科の雄のまだ角化していない幼角」からロクジョウを特定する。
- 記述cの「ヒキガエル科の毒腺分泌物」「局所麻酔作用」からセンソを特定する。
- aがゴオウ、bがロクジョウ、cがセンソとなっている選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- bのリュウノウはリュウノウジュの樹幹等の生薬でありシカの幼角ではないため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- a、b、cのすべてにおいて対応が一致していません。
- 選択肢 3不正解
- cのジャコウはジャコウジカの雄の香嚢分泌物でありヒキガエルではないため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aがロクジョウ、bがリュウノウとなっており誤りです。
- 選択肢 5正解
- aにゴオウ、bにロクジョウ、cにセンソが入る組み合わせで正しいです。
覚えるポイント
- センソは微量で強い強心作用を示し、局所麻酔作用があるため噛まずに服用します。
- ゴオウはウシの胆嚢結石、ロクジョウはシカの幼角です。
間違えやすいところ
- ジャコウ(ジャコウジカの香嚢)とセンソ(ヒキガエルの毒腺分泌物)の基原を取り違えないようにします。
出題の前提:令和2年度登録販売者試験問題(午後の部・問19)の出題条件に基づく
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.10 ↗(www.pref.okayama.jp)
コレステロール及び高コレステロール改善薬
主な医薬品とその作用 · コレステロール / リポタンパク質 / 高コレステロール改善薬
コレステロール及び高コレステロール改善薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせとして適切な選択肢を1つ選べ。
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解答
4
解説
コレステロールは生体にとって不可欠な脂質であり、疎水性のため血中ではアポタンパク質と結合してリポタンパク質として運搬されます。高コレステロール改善薬は血中コレステロール値の改善を目的とし、痩身目的の医薬品ではありません。ビタミンB2(リボフラビン)配合時には尿が黄色くなる生理的変化が起こります。
解き方
- 記述aについて、LDL異化排泄促進・リポタンパクリパーゼ活性化はパンテチンの作用でありソイステロールではないため誤りと判定する。
- 記述bについて、コレステロールが血漿タンパク質と結合してリポタンパク質として存在する正しい説明と判定する。
- 記述cについて、リボフラビンによる尿の黄変が問題のない着色である正しい記述と判定する。
- 記述dについて、高コレステロール改善薬が痩身効果を目的とするものではないため誤りと判定する。
- 選択肢 1不正解
- aの内容はパンテチンの作用に関する説明であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りであるため正しい組み合わせではありません。
- 選択肢 3不正解
- aおよびdがともに誤りの記述であるため不適切です。
- 選択肢 4正解
- bとcが正しい記述であり、適切な組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- dは高コレステロール改善薬を痩身目的の医薬品と記述しているため誤りです。
覚えるポイント
- 大豆油不鹸化物(ソイステロール)は腸管からのコレステロール吸収を抑える成分です。
- 高コレステロール改善薬はウエスト周囲径を減らす等の痩身薬ではありません。
間違えやすいところ
- リボフラビン(ビタミンB2)による尿の着色は正常な排泄反応であり、副作用による異常ではありません。
出題の前提:令和2年度登録販売者試験問題(午後の部・問20)の出題条件に基づく
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.10 ↗(www.pref.okayama.jp)
貧血及び貧血用薬(鉄製剤)
主な医薬品とその作用 · 貧血 / 鉄製剤 / 使用上の注意
貧血及び貧血用薬(鉄製剤)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせとして適切な選択肢を1つ選べ。
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解答
2
解説
貧血用薬(鉄製剤)は鉄欠乏性貧血に伴う全身症状の改善を目的として使用されます。鉄製剤の服用により便が黒くなることがありますが、これは吸収されなかった鉄が排泄されるためです。また、貧血の症状がない段階から予防的に服用することは適当ではありません。
解き方
- 記述aについて、貧血の一般的な諸症状(疲労、動悸、息切れ等)と整合しているため正しいと判定する。
- 記述bについて、鉄製剤による便色の変化は黒色であり赤色ではないため誤りと判定する。
- 記述cについて、鉄分補給成分としてフマル酸第一鉄等が用いられる正しい記述と判定する。
- 記述dについて、予防的な使用は適当でないため誤りと判定する。
- 選択肢 1不正解
- bは便が黒くなるため誤り、cは正しく、dは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤の組み合わせであり正しいです。
- 選択肢 3不正解
- cは鉄製剤の代表成分に関する正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aが正しく、bが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aが正しく、dが誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- 鉄製剤の服用によって便が黒くなることがありますが異常ではありません。
- 貧血用薬を自己判断で予防的に服用することは不適当です。
間違えやすいところ
- 鉄製剤による便色の変化を「赤くなる」とする出題引っかけに注意します(正しくは黒褐色〜黒色)。
出題の前提:令和2年度登録販売者試験問題(午後の部・問21)の出題条件に基づく
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.11 ↗(www.pref.okayama.jp)
循環器用薬及びその配合成分
主な医薬品とその作用 · 循環器用薬 / イノシトールヘキサニコチネート / 三黄瀉心湯 / コウカ
循環器用薬及びその配合成分に関する記述のうち、誤っているものを1つ選べ。
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解答
3
解説
循環器用薬は高血圧や末梢血行不良に伴う肩こり、のぼせ等の随伴症状の緩和を目的とする補助的な医薬品です。血管を補強・強化する成分(ルチンなど)と、末梢血行を改善する生薬成分(コウカなど)の作用機序の違いを正確に理解する必要があります。
解き方
- 選択肢1のイノシトールヘキサニコチネートの作用記述が正しいことを確認する。
- 選択肢2の三黄瀉心湯の構成生薬ダイオウと併用禁忌の記述が正しいことを確認する。
- 選択肢3のコウカの作用について確認し、毛細血管補強はルチン等のビタミン様物質の説明であるため誤りと判断する。
- 選択肢4の一般用循環器用薬の位置づけ(補助的)が正しいことを確認する。
- 選択肢 1不正解
- 遊離したニコチン酸が末梢血管を拡張して血行を改善する正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- ダイオウを含む漢方製剤であるため、他の瀉下薬との併用を避ける正しい記述です。
- 選択肢 3正解
- コウカは末梢血行促進作用を期待して用いられます。毛細血管の補強・強化はルチン等の作用であるため本記述は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 一般用医薬品による対応は対症・補助的なものであり、受診勧奨が必要とする正しい記述です。
覚えるポイント
- コウカ(キク科ベニバナ)は末梢血管の血行促進を目的とします。
- 毛細血管の補強・強化作用を示すのはルチンです。
間違えやすいところ
- 三黄瀉心湯にはダイオウが含まれるため、瀉下薬との併用を避ける必要がある点を見落とさないようにします。
出題の前提:令和2年度登録販売者試験問題(午後の部・問22)の出題条件に基づく
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.11 ↗(www.pref.okayama.jp)
痔及び痔疾用薬の病態と使用
主な医薬品とその作用 · 痔 / 内痔核 / 痔瘻 / 裂肛
痔及び痔疾用薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせとして適切な選択肢を1つ選べ。
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解答
3
解説
痔には痔核(いぼ痔)、裂肛(切れ痔)、痔瘻(あな痔)の三大疾患があります。歯状線より上部の直腸粘膜には知覚神経が通っていないため内痔核は痛みが少なく出血が主症状となります。一方、肛門上皮に傷が生じるのは裂肛であり、痔瘻は化膿により瘻管が生じる病態です。
解き方
- 記述aの内用痔疾用薬の目的・配合成分(抗炎症、血行改善、瀉下等)が正しいことを確認する。
- 記述bの生活習慣改善による血行促進と予防効果が正しいことを確認する。
- 記述cの「肛門の出口からやや内側の上皮に傷が生じた状態」は裂肛(切れ痔)の説明であり、痔瘻ではないため誤りと判定する。
- 記述dの直腸粘膜の知覚神経と内痔核の自覚症状に関する説明が正しいことを確認する。
- 選択肢 1不正解
- cは裂肛の説明であり痔瘻ではないため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bおよびdは正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正の組み合わせであり正しいです。
- 選択肢 4不正解
- a、bが正しく、cが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- a、bが正しいため不適切です。
覚えるポイント
- 内痔核は知覚神経のない粘膜部にできるため痛みが少なく、外痔核は知覚神経のある皮膚部にできるため激しい痛みを伴います。
- 痔瘻は肛門周囲の化膿によりトンネルが形成された状態です。
間違えやすいところ
- 切れ痔(裂肛)の病態説明を痔瘻(あな痔)と取り違える出題パターンに注意します。
出題の前提:令和2年度登録販売者試験問題(午後の部・問23)の出題条件に基づく
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.12 ↗(www.pref.okayama.jp)
痔疾用薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · 痔疾用薬 / アルクロキサ / ヒドロコルチゾン酢酸エステル / カイカ
痔疾用薬の配合成分に関する記述のうち、誤っているものを1つ選べ。
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解答
3
解説
外用痔疾用薬および内用痔疾用薬には、抗炎症成分、組織修復成分、局所麻酔成分、止血成分、血行改善成分などが目的に応じて配合されます。マメ科のエンジュのつぼみを基原とするカイカや果実を基原とするカイカクは、ルチン等を豊富に含み止血作用を主目的として用いられます。
解き方
- 選択肢1のアルクロキサ(組織修復成分・創傷治癒促進)が正しいことを確認する。
- 選択肢2のヒドロコルチゾン酢酸エステル(ステロイド性抗炎症成分)が正しいことを確認する。
- 選択肢3のカイカ・カイカクの作用を確認し、主たる配合目的は止血作用であるため「抗炎症作用を期待」は誤りと判断する。
- 選択肢4のビタミンE(末梢血行促進・鬱血改善)が正しいことを確認する。
- 選択肢 1不正解
- アルクロキサは肉芽形成を促進し創傷治癒を促す正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- ヒドロコルチゾン酢酸エステルはステロイド性の抗炎症成分として正しい記述です。
- 選択肢 3正解
- カイカやカイカクは主に止血効果を期待して用いられる生薬成分であるため本記述は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- ビタミンEは末梢血行を促し局所の鬱血を改善する目的で配合される正しい記述です。
覚えるポイント
- カイカ(槐花)・カイカク(槐角)は止血作用を期待して用いられます。
- アルクロキサやアラントインは組織修復成分です。
間違えやすいところ
- カイカ・カイカクの止血作用を、抗炎症作用や瀉下作用と混同しないように整理して覚えます。
出題の前提:令和2年度登録販売者試験問題(午後の部・問24)の出題条件に基づく
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.12 ↗(www.pref.okayama.jp)
泌尿器用薬の配合成分(生薬成分)
主な医薬品とその作用 · 泌尿器用薬 / 生薬成分 / ウワウルシ / ソウハクヒ
泌尿器用薬に配合される生薬成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a カゴソウは、アケビ科のアケビ又はミツバアケビの蔓性の茎を、通例、横切りしたものを基原とする生薬である。 b ウワウルシは、利尿作用のほかに、経口的に摂取した後、尿中に排出される分解代謝物が抗菌作用を示し、尿路の殺菌消毒効果を期待して用いられる。 c ソウハクヒは、クワ科のマグワの根皮を基原とする生薬で、煎薬として尿量減少に用いられる。 d ブクリョウは、ツツジ科のクマコケモモの葉を基原とする生薬で、残尿感、排尿に際しての不快感のあるものに用いられる。
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解答
4
解説
泌尿器用薬に配合される生薬には、利尿作用や尿路の殺菌消毒作用などを目的とするものがあります。各生薬の基原植物および薬効の正確な把握が出題のポイントとなります。
解き方
- 記述aを確認:アケビ科植物の蔓性の茎を基原とする生薬はモクツウであり、カゴソウ(シソ科ウツボグサ)ではないため誤りと判断します。
- 記述bを確認:ウワウルシの代謝物(アルブチン由来のハイドロキノン等)が尿路で抗菌作用を示すため正しいと判断します。
- 記述cを確認:ソウハクヒはクワ科マグワの根皮を基原とし、尿量減少等に用いられるため正しいと判断します。
- 記述dを確認:クマコケモモの葉を基原とする生薬はウワウルシであり、ブクリョウ(マツホドの菌核)ではないため誤りと判断します。
- 正しい記述はbとcの組み合わせである選択肢4を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りであるため、組み合わせとして不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りであるため、組み合わせとして不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aおよびdがともに誤りであるため、組み合わせとして不適です。
- 選択肢 4正解
- 記述b、cともに正しい記述であり、適切な組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 記述dが誤りであるため、組み合わせとして不適です。
覚えるポイント
- ウワウルシはツツジ科クマコケモモの葉が基原で尿路殺菌作用を持つ
- モクツウはアケビ科の蔓性の茎が基原で利尿作用を持つ
間違えやすいところ
- ウワウルシとブクリョウの基原植物や部位を混同しないように注意する
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」泌尿器用薬(生薬成分)の項目に基づく。
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.13 ↗(www.pref.okayama.jp)
婦人薬及びその適用対象
主な医薬品とその作用 · 婦人薬 / 血の道症 / 女性ホルモン成分 / エストラジオール
婦人薬及びその適用対象に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 血の道症は、臓器・組織の形態的異常があり、抑鬱や寝つきが悪くなる、神経質、集中力の低下等の精神神経症状が現れる病態で、更年期(閉経周辺期)に限って現れる。 b 婦人薬は、その効能・効果として、血の道症、更年期障害、月経異常及びそれらに随伴する冷え性、月経痛、腰痛、のぼせ、肩こり、めまい、動悸、息切れ等に用いられる。 c 女性ホルモンの一種であるエストラジオールは、母乳を与える女性への使用が推奨されている。
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解答
4
解説
血の道症は女性ホルモンの変動に伴って現れる精神神経症状や身体症状で、器質的異常は認められず更年期以外(月経・妊娠・産後など)にも現れます。また女性ホルモン成分は乳児への影響を考慮し授乳婦への使用は禁忌・回避とされます。
解き方
- 記述aを判定:血の道症は明らかな組織の形態的異常はなく、更年期に限らず月経や産後等でも現れるため「誤」と判断します。
- 記述bを判定:婦人薬の効能・効果および随伴症状に関する正確な記述であるため「正」と判断します。
- 記述cを判定:エストラジオールは乳汁へ移行して乳児に影響を与える恐れがあるため、授乳婦への使用は推奨されず避ける必要があるため「誤」と判断します。
- 正誤の並びが「誤、正、誤」となっている選択肢4を選択します。
- 選択肢 1不正解
- aが誤、bが正、cが誤であるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- aおよびcが誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- bは正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- cは誤った記述であるため不適です。
覚えるポイント
- 血の道症は更年期だけでなく月経期や産後等にも起こる
- 女性ホルモン成分は授乳中の使用を避ける
間違えやすいところ
- 血の道症を更年期障害のみに限定される病態と勘違いしないようにする
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」婦人薬の項目に基づく。
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.13 ↗(www.pref.okayama.jp)
婦人薬の漢方処方製剤(柴胡桂枝乾姜湯)
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 柴胡桂枝乾姜湯 / 婦人薬
以下の記述にあてはまる婦人薬の漢方処方製剤として、最も適するものを1つ選びなさい。 「体力中等度以下で、冷え症、貧血気味、神経過敏で、動悸、息切れ、ときにねあせ、頭部の発汗、口の渇きがあるものの更年期障害、血の道症、不眠症、神経症、動悸、息切れ、かぜの後期の症状、気管支炎に適すとされる。」
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解答
1
解説
婦人薬として用いられる漢方処方製剤は、体力規定(虚実)や特徴的な自覚症状(冷え、のぼせ、発汗の部位、口渇、精神症状など)によって細かく分類されています。
解き方
- 問題文の体力を確認:「体力中等度以下」であることを把握します。
- 特有の症状を確認:「冷え症、貧血気味、神経過敏、ときにねあせ、頭部の発汗、口の渇き」「かぜの後期の症状」などを確認します。
- 桂枝茯苓丸(比較的体力あり)、桃核承気湯(体力中等度以上)、葛根湯(体力中等度以上)は体力規定や適応が合致しません。
- 条件に完全に合致する「柴胡桂枝乾姜湯」を選択肢1より選びます。
- 選択肢 1正解
- 体力中等度以下、ねあせ、頭部の発汗、口の渇き、かぜの後期症状等に適するのは柴胡桂枝乾姜湯です。
- 選択肢 2不正解
- 桂枝茯苓丸は体力中等度な人に適し、下腹部痛や肩こり、のぼせて足冷えなどに用いられます。
- 選択肢 3不正解
- 桃核承気湯は体力中等度以上で、のぼせて便秘しがちな人に適します。
- 選択肢 4不正解
- 葛根湯は体力中等度以上で、発汗がなく悪寒や頭痛、肩こり等がある場合に用いられます。
覚えるポイント
- 柴胡桂枝乾姜湯は体力中等度以下で「頭部の発汗」「ねあせ」「口の渇き」が特徴的キーワード
間違えやすいところ
- 柴胡を含む漢方処方でも柴胡加竜骨牡蛎湯(体力中等度以上)と混同しやすいので体力の違いに注意する
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」婦人薬(漢方処方製剤)の項目に基づく。
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.14 ↗(www.pref.okayama.jp)
内服アレルギー用薬の配合成分と基礎知識
主な医薬品とその作用 · アレルギー用薬 / アドレナリン作動成分 / プソイドエフェドリン塩酸塩 / 抗ヒスタミン成分
アレルギー(過敏反応)及び内服アレルギー用薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 鼻炎用内服薬には、鼻粘膜の充血や腫れを和らげる成分としてアドレナリン抑制成分が含まれるものがある。 b パーキンソン病の治療のためモノアミン酸化酵素阻害剤が処方されて治療を受けている人は、プソイドエフェドリン塩酸塩が配合された鼻炎用内服薬の使用を避ける必要がある。 c アレルゲン(抗原)との接触以外を原因とした蕁麻疹は知られていない。 d 抗ヒスタミン成分として、クレマスチンフマル酸塩、ジフェニルピラリン塩酸塩、ケトチフェンが用いられる。
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解答
4
解説
鼻粘膜の充血改善には血管を収縮させるアドレナリン作動成分が用いられます。交感神経刺激作用を持つプソイドエフェドリンはMAO阻害剤との併用で急激な血圧上昇を起こす恐れがあります。また蕁麻疹には物理的刺激やストレスによる非アレルギー性のものも存在します。
解き方
- 記述aを判定:鼻粘膜の充血を和らげるのはアドレナリン「作動」成分であり、「抑制」成分ではないため誤りと判断します。
- 記述bを判定:プソイドエフェドリン塩酸塩はMAO阻害剤の作用で分解が抑制され血圧上昇等を引き起こすため併用を避ける必要があり、正しい記述です。
- 記述cを判定:蕁麻疹は温度変化や摩擦などの物理的刺激、ストレスなどアレルゲン接触以外でも発症するため誤りと判断します。
- 記述dを判定:クレマスチンフマル酸塩、ジフェニルピラリン塩酸塩、ケトチフェンはいずれも抗ヒスタミン成分であり、正しい記述です。
- 正解としてbとdの組み合わせである選択肢4を選択します。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りであるため、組み合わせとして不適です。
- 選択肢 2不正解
- aおよびcがともに誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- cが誤りであるため、組み合わせとして不適です。
- 選択肢 4正解
- bおよびdともに正しい記述であり、適切な組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- cが誤りであるため、組み合わせとして不適です。
覚えるポイント
- プソイドエフェドリン等の交感神経刺激成分はMAO阻害剤服用者で禁忌
- 蕁麻疹は物理的刺激(寒冷・温熱など)でも生じる
間違えやすいところ
- アドレナリン作動成分と抑制成分を取り違えないように注意する
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」内服アレルギー用薬の項目に基づく。
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.14 ↗(www.pref.okayama.jp)
内服アレルギー用薬の配合成分の作用と注意点
主な医薬品とその作用 · 内服アレルギー用薬 / カンゾウ / プソイドエフェドリン塩酸塩 / メチルエフェドリン塩酸塩 / ベラドンナ総アルカロイド
内服アレルギー用薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 生薬成分として、グリチルリチン酸を含むカンゾウが用いられることがある。 b プソイドエフェドリン塩酸塩は、副作用として不眠や神経過敏が現れることがある。 c メチルエフェドリン塩酸塩には依存性はない。 d 抗コリン成分として、ベラドンナ総アルカロイドが配合されている場合がある。
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解答
2
解説
アレルギー用薬には抗ヒスタミン成分のほか、炎症を抑える生薬成分(カンゾウ等)、血管収縮を促すアドレナリン作動成分、鼻汁分泌を抑える抗コリン成分などが配合されます。メチルエフェドリン塩酸塩等のエフェドリン類には中枢興奮作用と依存性があります。
解き方
- 記述aを判定:抗炎症作用を期待してカンゾウ(グリチルリチン酸を含む)が配合されるため「正」です。
- 記述bを判定:プソイドエフェドリン塩酸塩の中枢神経刺激作用により不眠や神経過敏が生じることがあるため「正」です。
- 記述cを判定:メチルエフェドリン塩酸塩は中枢興奮作用を示し、乱用や依存性を生じるおそれがあるため「誤」です。
- 記述dを判定:鼻汁過多を抑える抗コリン成分としてベラドンナ総アルカロイドが配合されることがあるため「正」です。
- 正誤の組み合わせが「正、正、誤、正」となっている選択肢2を選択します。
- 選択肢 1不正解
- bおよびdも正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aおよびdが正であるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- aが正、cが誤であるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- aおよびbが正、cが誤であるため不適です。
覚えるポイント
- メチルエフェドリン塩酸塩などのエフェドリン系成分には乱用・依存性がある
- プソイドエフェドリンの中枢興奮による不眠・神経過敏に注意
間違えやすいところ
- エフェドリン類に依存性がないと誤解しないように注意する
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」内服アレルギー用薬の項目に基づく。
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.15 ↗(www.pref.okayama.jp)
鼻に用いる薬(点鼻薬)の効能と使用法
主な医薬品とその作用 · 点鼻薬 / クロモグリク酸ナトリウム / ケミカルメディエーター遊離抑制成分
鼻に用いる薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 鼻炎用点鼻薬は、急性鼻炎、アレルギー性鼻炎又は副鼻腔炎による諸症状のうち、鼻づまり、鼻みず、くしゃみ、頭重の緩和を目的として、鼻腔内に適用される外用液剤である。 b スプレー式鼻炎用点鼻薬に関する一般的な注意事項として、噴霧後に鼻汁とともに逆流する場合があるので、使用前に鼻をよくかんでおく必要がある。 c クロモグリク酸ナトリウムは、抗ヒスタミン成分と組み合わせて使用してはならない。 d ヒスタミンの遊離を抑える成分は、アレルギー性ではない鼻炎や副鼻腔炎に対しても有効である。
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解答
2
解説
クロモグリク酸ナトリウムなどの肥満細胞からのケミカルメディエーター(ヒスタミン等)遊離を抑える抗アレルギー成分は、すでに放出されたヒスタミンの作用を抑えるため抗ヒスタミン成分と組み合わせて配合されることが多く、アレルギー性以外の鼻炎には効果が期待できません。
解き方
- 記述aを判定:鼻炎用点鼻薬の適応症状(鼻づまり、鼻みず、くしゃみ、頭重等)に関する正しい記述なので「正」です。
- 記述bを判定:スプレー容器内への逆流を防ぎ薬液を鼻粘膜に行き渡らせるため、使用前に鼻をよくかむ必要があり「正」です。
- 記述cを判定:クロモグリク酸ナトリウムは抗ヒスタミン成分(クロルフェニラミンマレイン酸塩等)と併用されることが多く、「使用してはならない」は「誤」です。
- 記述dを判定:ヒスタミンの遊離を抑える成分はアレルギー機序によらない鼻炎や副鼻腔炎には無効であるため「誤」です。
- 「正、正、誤、誤」の並びとなる選択肢2を選択します。
- 選択肢 1不正解
- bが正、dが誤であるため不適です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- cは誤った記述であるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- aおよびbは正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- aが正、cおよびdが誤であるため不適です。
覚えるポイント
- クロモグリク酸ナトリウムは抗アレルギー成分でありアレルギー性以外の鼻炎には効果がない
- 抗ヒスタミン成分と組み合わせて配合されることが多い
間違えやすいところ
- ヒスタミン遊離抑制成分が急性鼻炎(風邪など)全般に有効であると混同しないこと
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」鼻に用いる薬の項目に基づく。
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.15 ↗(www.pref.okayama.jp)
眼科用薬の適正使用とコンタクトレンズ
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / コンタクトレンズ装着液 / 点眼方法 / ソフトコンタクトレンズ
眼科用薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a コンタクトレンズ装着液は、配合成分としてあらかじめ定められた範囲内の成分のみを含む等の基準に当てはまる製品については、医薬部外品として認められている。 b 一度に何滴も点眼しても効果が増すことはなく、副作用を起こしやすくなることもない。 c ソフトコンタクトレンズは水分を含みやすく、防腐剤などの配合成分がレンズに吸着されて、角膜に障害を引き起こす原因となるおそれがあるため、装着したままの点眼は避けることとされている製品が多い。
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解答
1
解説
点眼薬の1滴の液量は結膜嚢の保持容量よりも多いため、一度に何滴も点眼しても効果は上がらず、余分な液が鼻涙管を通って鼻粘膜などから吸収されて全身性の副作用を引き起こしやすくなります。またソフトコンタクトレンズは防腐剤(ベンザルコニウム塩化物等)を吸着・濃縮し角膜障害を起こす危険があります。
解き方
- 記述aを判定:定められた基準を満たすコンタクトレンズ装着液は医薬部外品として認められているため「正」です。
- 記述bを判定:何滴も点眼すると鼻涙管から吸収され全身性の副作用を生じるリスクが高くなるため「誤」です。
- 記述cを判定:防腐剤がソフトコンタクトレンズに吸着し角膜障害の原因となるため装着時の点眼を避けるものが多く「正」です。
- 「正、誤、正」の並びとなる選択肢1を選択します。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが誤、cが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aが正、bが誤であるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- bは誤った記述であるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- cは正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- aが正、bが誤であるため不適です。
覚えるポイント
- 点眼は1回1滴で十分であり、過剰な点眼は全身性副作用のリスクを高める
- ソフトコンタクトレンズ装着時は防腐剤吸着を避けるため点眼を外すか専用製剤を用いる
間違えやすいところ
- 多滴点眼しても副作用のリスクは変わらないと誤認しないように注意する
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」眼科用薬の項目に基づく。
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.16 ↗(www.pref.okayama.jp)
眼科用薬の配合成分(ビタミン等の機能)
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / ビタミンA / パントテン酸カルシウム / 目の調節機能
眼科用薬の配合成分に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 「( a )は、視細胞が光を感受する反応に関与していることから、視力調整等の反応を改善する効果を期待して用いられる。 自律神経系の伝達物質の産生に重要な成分である( b )等は、目の調節機能の回復を促す効果を期待して用いられる。」
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解答
4
解説
ビタミンA(レチノール等)は網膜の視物質ロドプシンの構成成分として光感受反応に関与します。パントテン酸カルシウムは補酵素Aの構成成分としてアセチルコリン合成を助け、目のピント調節機能の回復を促します。
解き方
- 空欄aの検討:視細胞が光を感受する反応(明暗への順応など)に関与するビタミンは「ビタミンA」です。
- 空欄bの検討:自律神経系の伝達物質(アセチルコリン)の産生に重要で、目の調節機能の回復を促す成分は「パントテン酸カルシウム」です。
- aにビタミンA、bにパントテン酸カルシウムが入る組み合わせである選択肢4を選択します。
- 選択肢 1不正解
- aがビタミンB12(視神経の働きを助ける)となっているため不適です。
- 選択肢 2不正解
- aがビタミンB12、bがアスパラギン酸ナトリウム(組織代謝)となっているため不適です。
- 選択肢 3不正解
- aがビタミンB6となっているため不適です。
- 選択肢 4正解
- aにビタミンA、bにパントテン酸カルシウムが入り、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- bがアスパラギン酸ナトリウムとなっているため不適です。
覚えるポイント
- ビタミンAは視細胞の光感受反応・夜盲症改善に関与
- パントテン酸カルシウムはアセチルコリン産生を介して調節機能回復に関与
間違えやすいところ
- ビタミンB12(神経修復・調節機能)やアスパラギン酸ナトリウム(組織呼吸・代謝促進)の役割と混同しないようにする
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」眼科用薬の項目に基づく。
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.16 ↗(www.pref.okayama.jp)
皮膚に用いる外用薬および殺菌消毒成分の特徴
主な医薬品とその作用 · 外用皮膚用薬 / 殺菌消毒成分 / アクリノール / オキシドール / マーキュロクロム
皮膚に用いる薬に関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a スプレー剤は至近距離から噴霧したり、同じ部位に連続して噴霧すると凍傷を起こすことがある。 b 殺菌消毒成分として用いられるアクリノールは青色の色素で、一般細菌類の一部に対する殺菌消毒作用を示す。 c オキシドールは、作用の持続性があり、また、組織への浸透性も高い。 d マーキュロクロムは、一般細菌類、真菌類に対して比較的広い殺菌消毒作用を示すが、結核菌やウイルスに対する殺菌消毒作用はない。
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解答
4
解説
皮膚に用いる外用殺菌消毒薬は、成分ごとの抗菌スペクトル(細菌・真菌・ウイルス等への有効性)や物理的特性(色調、浸透性、持続性、噴霧剤の凍傷リスク)を正確に把握することが重要です。
解き方
- スプレー剤の噴霧距離と局所冷却に伴う凍傷リスクを確認し、記述aが正しいと判断します。
- アクリノールの色調(黄色)と作用範囲を確認し、記述bが誤りであると判断します。
- オキシドールの持続性と組織浸透性の低さを確認し、記述cが誤りであると判断します。
- マーキュロクロムの抗菌範囲において真菌には効果がないことを確認し、記述dが誤りであると判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bおよびcが誤りであるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが正しく、記述cおよびdが誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述dが誤りであるため不適です。
- 選択肢 4正解
- 記述aのみが正しく、記述b、c、dはいずれも誤りであるため正解です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが正しく、記述b、c、dが誤りであるため不適です。
答えの内訳
- a:正
- スプレー剤は噴射剤の気化熱により局所を急激に冷却するため、至近距離から噴霧したり同一部位へ連続噴霧すると凍傷を起こすおそれがあります。
- b:誤
- アクリノールは黄色の色素であり、黄色ブドウ球菌などの一般細菌類の一部に対して殺菌消毒作用を示します。青色ではありません。
- c:誤
- オキシドール(過酸化水素水)は発生する活性酸素による酸化作用を示しますが、作用の持続性はなく、組織への浸透性も低いです。
- d:誤
- マーキュロクロムは有機水銀系殺菌消毒成分で、一般細菌類の一部(化膿菌等)に作用しますが、真菌、結核菌、ウイルスに対する効果はありません。
覚えるポイント
- アクリノールは黄色色素で衣類に着色しやすい
- オキシドールは持続性がなく浸透性も低い
間違えやすいところ
- マーキュロクロムが真菌にも有効であると誤認しやすい点に注意する
出題の前提:手引き「皮膚に用いる薬(殺菌消毒成分)」
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.17 ↗(www.pref.okayama.jp)
外用消炎鎮痛薬の抗炎症成分
主な医薬品とその作用 · 外用抗炎症成分 / ステロイド成分 / フェルビナク / ケトプロフェン
皮膚に用いる薬の抗炎症成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 主なステロイド性抗炎症成分としては、デキサメタゾン、プレドニゾロン酢酸エステル、ウフェナマートがある。 b ステロイド性抗炎症成分をコルチゾンに換算して1g又は1mL中0.025mgを超えて含有する製品では、特に長期連用を避ける必要がある。 c 非ステロイド性抗炎症成分であるフェルビナクは、皮膚の下層にある骨格筋や関節部まで浸透してプロスタグランジンの産生を抑える作用を示す。 d ケトプロフェンは、フェノフィブラートでアレルギー感作された人でもアレルギーを起こすおそれがほとんどない成分として知られている。
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解答
3
解説
皮膚用抗炎症薬にはステロイド性と非ステロイド性があり、作用強度・長期連用のリスク・交差感作などの副作用特性を明確に識別して選択・指導する必要があります。
解き方
- ウフェナマートが非ステロイド性抗炎症成分であることを確認し、記述aを誤りと判断します。
- ステロイド成分の濃度基準(コルチゾン換算0.025mg/g・mL超)における長期連用回避の注意を確認し、記述bを正しいと判断します。
- フェルビナクの深部組織への浸透性とプロスタグランジン産生抑制作用を確認し、記述cを正しいと判断します。
- ケトプロフェンとフェノフィブラートとの交差感作リスクを確認し、記述dを誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りであるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りであるため不適です。
- 選択肢 3正解
- 記述bとcの双方が正しいため正解です。
- 選択肢 4不正解
- 記述dが誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述dが誤りであるため不適です。
答えの内訳
- a:誤
- ウフェナマートは非ステロイド性抗炎症成分(NSAIDs)であり、ステロイド性抗炎症成分ではありません。
- b:正
- ステロイド性抗炎症成分をコルチゾン換算で1gまたは1mL中0.025mgを超えて含有する製品は、特に長期連用を避ける必要があります。
- c:正
- フェルビナクは皮膚から浸透して骨格筋や関節部でのプロスタグランジン産生を抑制し、消炎鎮痛作用を示します。
- d:誤
- ケトプロフェンは、フェノフィブラート(高脂血症治療薬等)により感作された人において交差感作による重篤な光線過敏症やアレルギーを起こすおそれがあります。
覚えるポイント
- ウフェナマートは非ステロイド性抗炎症成分
- ケトプロフェンはフェノフィブラート等と交差感作を起こす
間違えやすいところ
- ウフェナマートをステロイド成分と混同しないこと
出題の前提:手引き「皮膚に用いる薬(抗炎症成分)」
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.17 ↗(www.pref.okayama.jp)
歯や口中に用いる薬の配合成分と注意点
主な医薬品とその作用 · 歯痛薬 / 歯槽膿漏薬 / セチルピリジニウム塩化物 / カルバゾクロム
歯や口中に用いる薬に関する記述のうち、誤っているものを下から1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
歯槽膿漏薬において、患部に直接塗布する外用薬(殺菌消毒成分、止血成分など)と経口摂取する内用薬(抗炎症成分、組織修復成分など)では配合される成分群の用途や投与経路が異なります。
解き方
- 冷感刺激成分(メントール等)の知覚神経麻痺による鎮痛作用を確認し、選択肢1を正しいと判断します。
- 止血成分(カルバゾクロム)の作用を確認し、選択肢2を正しいと判断します。
- セチルピリジニウム塩化物が外用の殺菌消毒成分であることを確認し、内用薬の抗炎症成分ではないため選択肢3を誤りと判断します。
- 外用歯槽膿漏薬の使用法(口腔清浄後の使用、他の口腔用薬との間隔)を確認し、選択肢4を正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述の通り冷感刺激により知覚神経を麻痺させる目的で配合されます。
- 選択肢 2不正解
- 記述の通りカルバゾクロムは止血作用を期待して外用歯槽膿漏薬に配合されます。
- 選択肢 3正解
- セチルピリジニウム塩化物は外用の殺菌消毒成分であり内用薬の抗炎症目的ではないため誤り(本問の正解)です。
- 選択肢 4不正解
- 外用歯槽膿漏薬の適切な使用方法に関する正しい記述です。
答えの内訳
- 1:正
- メントールやカンフルなどは局所に冷感刺激を与えて知覚神経を麻痺させ、鎮痛・鎮痒効果を示します。
- 2:正
- カルバゾクロムは毛細血管の抵抗性を高めて透過性を抑制し、歯周組織からの出血を抑える目的で配合されます。
- 3:誤
- セチルピリジニウム塩化物は外用殺菌消毒成分であり、内用歯槽膿漏薬で炎症を和らげる目的で配合されるのは抗炎症成分等です。
- 4:正
- 外用歯槽膿漏薬は患部を清潔にしてから塗布し、他の口腔咽喉薬や含嗽薬と併用する際は十分な間隔を空けて使用します。
覚えるポイント
- セチルピリジニウム塩化物(CPC)は殺菌消毒成分(外用)
- カルバゾクロムは止血成分
間違えやすいところ
- 外用専用成分と内用成分の区別を曖昧にしないこと
出題の前提:手引き「歯や口中に用いる薬」
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.18 ↗(www.pref.okayama.jp)
禁煙補助剤の作用および使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 禁煙補助剤 / ニコチン置換療法 / 使用禁忌 / 併用注意
禁煙補助剤に関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a ニコチンを有効成分とする禁煙補助剤は、ニコチン置換療法に使用されるが、咀嚼剤のみが存在する。 b 重い心臓病等の基礎疾患がある人(3ヶ月以内の心筋梗塞発作がある人、重い狭心症や不整脈と診断された人)では、循環器系に重大な悪影響を及ぼすおそれがあるため、使用を避ける必要がある。 c 非喫煙者では、一般にニコチンに対する耐性がないため、吐きけ、めまい、腹痛などの症状が現れやすく、誤って使用することのないよう注意する必要がある。 d 禁煙補助剤を使用する際は、喫煙量を徐々に減らしていくよう指導する。
解答・解説を表示
解答
3
解説
禁煙補助剤(ニコチン置換療法)はタバコを完全にやめた上でニコチン離脱症状を緩和する医薬品であり、製剤形態の多様性、完全禁煙の原則、循環器障害や非喫煙者への禁忌事項を正しく理解する必要があります。
解き方
- 一般用医薬品の禁煙補助剤に咀嚼剤と貼付剤があることを確認し、記述aを誤りと判断します。
- 重篤な心臓疾患患者における循環器系への悪影響・禁忌を確認し、記述bを正しいと判断します。
- 非喫煙者における急性中毒リスク・使用不可を確認し、記述cを正しいと判断します。
- 喫煙との併用禁止(完全禁煙の原則)を確認し、記述dを誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りで記述bおよびcが正しいため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびdが誤りであるため不適です。
- 選択肢 3正解
- 記述aが誤り、bが正、cが正、dが誤りであり正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aおよびdが誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述bが正しく記述dが誤りであるため不適です。
答えの内訳
- a:誤
- ニコチンを有効成分とする禁煙補助剤には、口腔粘膜から吸収させる咀嚼剤(ガム剤)のほか、皮膚から吸収させる貼付剤(パッチ製剤)が存在します。
- b:正
- 重い心臓病等の疾患がある人では、ニコチンによる末梢血管収縮や血圧上昇、心拍数増加により循環器系へ重大な悪影響を及ぼすおそれがあるため禁忌です。
- c:正
- 非喫煙者はニコチン耐性がないため、誤って使用すると急性中毒症状(吐き気、めまい、腹痛等)を引き起こしやすく使用してはなりません。
- d:誤
- 禁煙補助剤を使用する際は完全禁煙が原則であり、喫煙しながら使用するとニコチンの過量摂取となるため、徐々に喫煙量を減らしながら使用する指導は誤りです。
覚えるポイント
- 禁煙補助剤使用時は完全禁煙(徐々に減らすのは不可)
- 製剤には咀嚼剤(ガム)と貼付剤(パッチ)がある
間違えやすいところ
- 減煙目的で使用できると誤認しないこと
出題の前提:手引き「禁煙補助剤」
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.18 ↗(www.pref.okayama.jp)
鼻づまり・慢性鼻炎に用いる漢方処方製剤の鑑別
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 葛根湯加川芎辛夷 / 鼻炎 / 蓄膿症
以下の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適するものを下から1つ選びなさい。 比較的体力のあるものの鼻づまり、蓄膿症、慢性鼻炎に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱い人、発汗傾向の著しい人では、悪心、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
鼻炎関連の漢方処方製剤では、体力充実度(比較的体力がある人向けか虚弱者向けか)や症状の特徴、含有生薬(マオウ等)による適応・不適応の条件から正確に鑑別します。
解き方
- 問題文の体力基準「比較的体力があるもの」および適応症状「鼻づまり、蓄膿症、慢性鼻炎」を確認します。
- 胃腸虚弱者や発汗傾向の著しい人に不向きである特徴から、マオウを含む鼻炎処方を特定します。
- 選択肢の皮膚疾患処方(当帰飲子、消風散、十味敗毒湯)を除外し、葛根湯加川芎辛夷を選定します。
- 選択肢 1正解
- 比較的体力のある人の鼻づまり、蓄膿症、慢性鼻炎に適し、虚弱者等には不向きとされる記述に合致します。
- 選択肢 2不正解
- 当帰飲子は体力中等度以下で皮膚が乾燥する湿疹・皮膚炎・かゆみ等に適する皮膚用処方です。
- 選択肢 3不正解
- 消風散は体力中等度以上で患部に分泌物が多く強い痒みがある湿疹等に適する皮膚用処方です。
- 選択肢 4不正解
- 十味敗毒湯は体力中等度なものの化膿性皮膚疾患・急性皮膚疾患初期等に適する皮膚用処方です。
覚えるポイント
- 葛根湯加川芎辛夷=比較的体力がある、鼻づまり・蓄膿症・慢性鼻炎
- マオウを含むため虚弱者・胃腸虚弱者・発汗過多には不向き
間違えやすいところ
- 皮膚疾患に用いる十味敗毒湯や消風散と混同しないこと
出題の前提:手引き「鼻に用いる薬(漢方処方製剤)」
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.19 ↗(www.pref.okayama.jp)
滋養強壮保健薬の分類と有効成分の作用
主な医薬品とその作用 · 滋養強壮保健薬 / ビタミン様物質 / ヘスペリジン / グルクロノラクトン
滋養強壮保健薬に関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 医薬部外品の保健薬の効能・効果の範囲は、滋養強壮、筋肉痛、神経痛、虚弱体質の改善、病中・病後の栄養補給等に限定されている。 b 微量でビタミンと同様に働く又はビタミンの働きを助ける化合物については「ビタミン様物質」と呼ばれる。 c ヘスペリジンは、米油及び米胚芽油から見出された抗酸化作用を示す成分で、ビタミンE等と組み合わせて配合されている。 d グルクロノラクトンは軟骨組織の主成分で、軟骨成分を形成及び修復する働きがあるとされる。
解答・解説を表示
解答
5
解説
滋養強壮保健薬における医薬品と医薬部外品の効能範囲の違い、ならびにビタミン様物質(ヘスペリジン、ガンマ-オリザノール)やアミノ酸・糖誘導体(グルクロノラクトン、コンドロイチン)の固有の生理機能を正確に把握します。
解き方
- 医薬部外品保健薬の効能に筋肉痛・神経痛が含まれないことを確認し、記述aを誤りと判断します。
- ビタミン様物質の定義を確認し、記述bを正しいと判断します。
- 米油由来の成分がガンマ-オリザノールであること(ヘスペリジンではない)を確認し、記述cを誤りと判断します。
- 軟骨主成分がコンドロイチン硫酸であることを確認し、記述dを誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りで記述bが正しいため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびdが誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述a、c、dが誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが正しく記述cおよびdが誤りであるため不適です。
- 選択肢 5正解
- 記述bのみが正しく、記述a、c、dはいずれも誤りであるため正解です。
答えの内訳
- a:誤
- 筋肉痛や神経痛の緩和等は医薬品のみに認められる効能・効果であり、医薬部外品の効能・効果には含まれません。
- b:正
- 体内で微量でビタミンと同様の働きをしたり、ビタミンの働きを助ける化合物はビタミン様物質と呼ばれます。
- c:誤
- 米油・米胚芽油から見出された抗酸化成分はガンマ-オリザノールです。ヘスペリジンは柑橘類の果皮等から抽出されるビタミン様物質(ビタミンP)です。
- d:誤
- 軟骨組織の主成分で軟骨の形成・修復に関与するのはコンドロイチン硫酸ナトリウムです。グルクロノラクトンは肝臓の解毒作用を助ける成分です。
覚えるポイント
- 筋肉痛・神経痛の緩和は医薬品の効能(医薬部外品は不可)
- ガンマ-オリザノール=米油由来、ヘスペリジン=柑橘類由来
間違えやすいところ
- グルクロノラクトン(肝臓機能改善)とコンドロイチン(関節軟骨成分)を混同しないこと
出題の前提:手引き「滋養強壮保健薬」
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.19 ↗(www.pref.okayama.jp)
専ら器具・設備等に用いられる消毒薬成分
主な医薬品とその作用 · 消毒薬 / 次亜塩素酸ナトリウム / トリクロルイソシアヌル酸 / 器具用消毒薬
以下の消毒薬の成分のうち、専ら器具、設備等の殺菌・消毒に用いられる成分の正しいものの組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 次亜塩素酸ナトリウム b クレゾール石鹸液 c トリクロルイソシアヌル酸 d クロルヘキシジングルコン酸塩
解答・解説を表示
解答
2
解説
殺菌消毒成分は、皮膚や創傷面などの人体に直接適用できるもの(クレゾール石鹸液、クロルヘキシジン等)と、人体への刺激性・毒性から専ら器具・設備や環境の消毒に限定されるもの(塩素系殺菌消毒薬等)に大別されます。
解き方
- 次亜塩素酸ナトリウムが人体に使用できない専ら器具設備用の成分であることを確認します(a該当)。
- クレゾール石鹸液が希釈して手指や皮膚にも使用されることを確認します(b非該当)。
- トリクロルイソシアヌル酸がプール水や器具設備に専ら用いられる塩素系成分であることを確認します(c該当)。
- クロルヘキシジングルコン酸塩が手指・創傷面等に用いられる外用殺菌成分であることを確認します(d非該当)。
- 専ら器具・設備等に用いられる成分としてaとcの組み合わせを選びます。
- 選択肢 1不正解
- クレゾール石鹸液は手指・皮膚にも使用されるため不適です。
- 選択肢 2正解
- 次亜塩素酸ナトリウムおよびトリクロルイソシアヌル酸はいずれも専ら器具・設備等の消毒に用いられる成分であり正解です。
- 選択肢 3不正解
- クレゾール石鹸液が含まれるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- クレゾール石鹸液およびクロルヘキシジングルコン酸塩は人体にも使用されるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- クロルヘキシジングルコン酸塩が含まれるため不適です。
答えの内訳
- a:専ら器具・設備等
- 次亜塩素酸ナトリウムは塩素系殺菌消毒成分であり、腐食性・刺激性が強いため人体(皮膚等)には直接使用できず、専ら器具・設備等の消毒に用いられます。
- b:人体にも使用可
- クレゾール石鹸液は、器具や便所等のほか、希釈して手指や皮膚の消毒にも使用されます。
- c:専ら器具・設備等
- トリクロルイソシアヌル酸は有機塩素系殺菌消毒成分であり、専らプール等の水や器具・設備等の殺菌消毒に用いられます。
- d:人体にも使用可
- クロルヘキシジングルコン酸塩は、手指や皮膚、創傷面の殺菌消毒などに広く用いられます。
覚えるポイント
- 次亜塩素酸ナトリウムとトリクロルイソシアヌル酸は専ら器具・設備用
- クレゾール石鹸液やクロルヘキシジンは手指・皮膚にも使用可能
間違えやすいところ
- クレゾール石鹸液が手指・皮膚に使用できることを見落としやすい
出題の前提:手引き「公衆衛生用薬(殺菌消毒薬)」
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.20 ↗(www.pref.okayama.jp)
衛生害虫の生態と殺虫剤・忌避剤の作用
主な医薬品とその作用 · 衛生害虫 / ゴキブリ / 有機リン系成分 / 忌避剤
殺虫剤・忌避剤及び衛生害虫の種類と防除に関する以下の記述a~cの正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a ゴキブリは、食品にサルモネラ菌、ブドウ球菌等を媒介するほか、アメーバ赤痢等の中間宿主となっている。 b ピレスロイド系殺虫成分として、ペルメトリン、フェンチオン、フェニトロチオンがある。 c 忌避剤は、虫さされによる痒みや腫れなどの症状を和らげる効果を目的として、人体に直接使用される。
解答・解説を表示
解答
1
解説
害虫防除薬では、衛生害虫の媒介する病原体・生態、各殺虫成分の化学的系統分類(ピレスロイド系、有機リン系等)、および忌避剤本来の目的(防虫であり治療ではない)を正確に理解しておく必要があります。
解き方
- ゴキブリの媒介疾患および中間宿主としての病原体を確認し、記述aを正しいと判断します。
- フェンチオン、フェニトロチオンが有機リン系であることを確認し、記述bを誤りと判断します。
- 忌避剤は虫を寄せ付けないための予防製剤であり痒みや腫れの治療目的ではないことを確認し、記述cを誤りと判断します。
- 選択肢 1正解
- 記述aが正しく、記述bおよびcが誤りであるため正解です。
- 選択肢 2不正解
- 記述bが誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bおよびcが誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正しく記述cが誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが正しく記述bが誤りであるため不適です。
答えの内訳
- a:正
- ゴキブリは病原菌(サルモネラ菌、ブドウ球菌等)を媒介するほか、アメーバ赤痢や広東住血線虫等の中間宿主となります。
- b:誤
- ペルメトリンはピレスロイド系ですが、フェンチオンおよびフェニトロチオンは有機リン系殺虫成分です。
- c:誤
- 忌避剤(ディート等)は吸血昆虫等を近づけないことを目的として人体に用いるものであり、刺された後の痒みや腫れを治療する目的ではありません。
覚えるポイント
- フェンチオン、フェニトロチオン、ジクロルボスは有機リン系
- 忌避剤は刺されないように寄せ付けない目的で使う
間違えやすいところ
- 有機リン系成分とピレスロイド系成分の分類混同に注意する
出題の前提:手引き「公衆衛生用薬(殺虫剤・忌避剤)」
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.20 ↗(www.pref.okayama.jp)
医薬品の適正使用情報に関する正誤
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書の改訂 / 情報提供 / 要指導医薬品・一般用医薬品の定義
医薬品の適正使用情報に関する次の記述a〜cの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 要指導医薬品又は一般用医薬品は、薬剤師、登録販売者その他の医薬関係者から提供された情報に基づき、一般の生活者が購入し、自己の判断で使用するものである。 b 医薬品の販売等に従事する専門家は、購入者等への情報提供及び相談対応を行う際に、添付文書や製品表示に記載されている内容を的確に理解した上で、その医薬品を購入し、又は使用する個々の生活者の状況に応じて、記載されている内容から、積極的な情報提供が必要と思われる事項に焦点を絞り、効果的かつ効率的な説明を行うことが重要である。 c 一般用医薬品の添付文書の内容は変わらないものではなく、医薬品の有効性・安全性等に係る新たな知見、使用に係る情報に基づき、必要に応じて随時改訂がされている。
解答・解説を表示
解答
2
解説
一般用医薬品等は生活者が自己判断で使用するものであり、専門家は個々の状況に合わせて要点を絞った効率的・効果的な情報提供を行う必要があります。また添付文書は最新知見に基づき随時改訂されます。
解き方
- 記述aの内容が要指導医薬品及び一般用医薬品の基本的性格に合致しているか確認する。
- 記述bの情報提供における専門家の役割・説明姿勢が適切であるかを判定する。
- 記述cの添付文書の随時改訂に関する規定が正しいかを判定し、全記述が「正」である組み合わせを選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述bおよびcも正しいため、誤りです。
- 選択肢 2正解
- aは正、bは正、cは正であり、すべての記述が正しいです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aおよびbも正しいため、誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aおよびcも正しいため、誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述cも正しいため、誤りです。
覚えるポイント
- 一般用医薬品の添付文書は新たな知見や安全性情報により随時改訂される。
間違えやすいところ
- 添付文書の内容が一度作成されたら恒久的に不変であると誤認しないこと。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第5章 医薬品の適正使用・安全対策)
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.21 ↗(www.pref.okayama.jp)
添付文書の記載に関する正誤
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書の表示 / 高齢者の定義 / 軽微な副作用の対応
一般用医薬品の添付文書の記載に関する次の記述a〜cの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 添付文書の販売名の上部に、「使用にあたって、この説明文書を必ず読むこと。また、必要なときに読めるよう大切に保存すること。」等の文言が記載されている。 b 使用上の注意の記載における「高齢者」とは、およその目安として75歳以上を指す。 c 薬理作用等から発現が予測される軽微な症状がみられた場合に関する記載として、症状の持続又は増強がみられた場合には、使用を自己判断で中止することなく、専門家に相談する旨が記載されている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
添付文書において「高齢者」はおおむね65歳以上を指します。また、予測される軽微な症状であっても持続・増強が見られた場合には、使用を中止して専門家に相談することとされています。
解き方
- 記述aの販売名上部の注意事項記載についての正誤を判断する(正)。
- 記述bの高齢者の年齢定義(およそ65歳以上)と合致しているか確認する(誤:75歳ではない)。
- 記述cの軽微な症状の持続・増強時の対応(使用中止して相談)を確認する(誤:中止することなくではない)。
- 正・誤・誤の組み合わせを選択する。
- 選択肢 1正解
- aは正、bは誤、cは誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは正しいため、誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが正、bとcが誤りであるため、誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正、cが誤りであるため、誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述bおよびcが誤りであるため、誤りです。
覚えるポイント
- 医薬品の添付文書における高齢者の目安はおおむね65歳以上である。
間違えやすいところ
- 後期高齢者の定義である75歳以上と混同しないように注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第5章 医薬品の適正使用・安全対策)
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.21 ↗(www.pref.okayama.jp)
使用上の注意(相談すること)に関する記述
医薬品の適正使用と安全対策 · カンゾウ / 偽アルドステロン症 / アルミニウム製剤
医薬品成分と一般用医薬品の添付文書における使用上の注意の記載に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
3
解説
カンゾウ含有製剤では、腎疾患患者でナトリウムや水分の排泄が遅延し、偽アルドステロン症を生じるリスクが高まります。アルミニウム脳症・骨症のリスクはアルミニウム含有制酸剤等によるものです。
解き方
- 各選択肢の成分と「相談すること」とされる基礎疾患・理由の対応関係を確認する。
- 選択肢3において、カンゾウとアルミニウム脳症の関連付けが誤り(スクラルファート等と混同)であることを見抜く。
- 選択肢 1不正解
- パパベリン塩酸塩に関する抗コリン様作用・眼圧上昇の説明として正しいため、誤りです。
- 選択肢 2不正解
- マオウのエフェドリン様作用によるグリコーゲン分解・血糖値上昇の説明として正しいため、誤りです。
- 選択肢 3正解
- カンゾウで腎臓病が相談対象となる理由は偽アルドステロン症の悪化懸念であり、アルミニウムの記述は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- トラネキサム酸の抗プラスミン作用による血栓溶解抑制・血栓形成リスクの説明として正しいため、誤りです。
覚えるポイント
- カンゾウ含有製剤の腎臓病での注意理由は「偽アルドステロン症」の懸念。
間違えやすいところ
- スクラルファートやケイ酸アルミニウムの注意理由(アルミニウム脳症・骨症)と混同しないこと。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第5章 医薬品の適正使用・安全対策)
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.22 ↗(www.pref.okayama.jp)
使用上の注意(ぜんそくの既往歴による禁忌成分)
医薬品の適正使用と安全対策 · アスピリン喘息 / 解熱鎮痛成分 / 禁忌
一般用医薬品の添付文書の使用上の注意において、「次の人は使用(服用)しないこと」の項目中に、「本剤又は他のかぜ薬、解熱鎮痛薬を使用(服用)してぜんそくを起こしたことがある人」と記載することとされているものとして、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a アセトアミノフェン b タンニン酸アルブミン c アスピリン d ロペラミド塩酸塩
解答・解説を表示
解答
2
解説
アスピリンやアセトアミノフェンなどの解熱鎮痛成分は、解熱鎮痛薬による喘息(アスピリン喘息)を誘発するおそれがあるため、かぜ薬や解熱鎮痛薬で喘息を起こしたことがある人には使用しないこと(禁忌)とされています。
解き方
- 解熱鎮痛薬性喘息(アスピリン喘息)を誘発するため禁忌とされる成分(解熱鎮痛成分)を特定する。
- 提示された成分のうち、アセトアミノフェン(a)とアスピリン(c)がこれに該当することを確認する。
- aとcの組み合わせ(選択肢2)を選択する。
- 選択肢 1不正解
- タンニン酸アルブミン(b)は止瀉成分であり、該当しません。
- 選択肢 2正解
- aのアセトアミノフェンとcのアスピリンの両方が該当し、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- ロペラミド塩酸塩(d)は止瀉薬成分であり、該当しません。
- 選択肢 4不正解
- bもdも解熱鎮痛成分ではないため、該当しません。
- 選択肢 5不正解
- ロペラミド塩酸塩(d)は該当しません。
覚えるポイント
- 解熱鎮痛成分(アスピリン、アセトアミノフェン、イブプロフェン等)はアスピリン喘息の既往で禁忌。
間違えやすいところ
- アセトアミノフェンもアスピリン喘息を誘発する可能性があるため禁忌に含まれる点に注意。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第5章 医薬品の適正使用・安全対策)
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.22 ↗(www.pref.okayama.jp)
使用上の注意(透析療法を受けている人に対する禁忌成分)
医薬品の適正使用と安全対策 · 透析療法 / アルミニウム脳症 / 制酸成分
一般用医薬品の添付文書の使用上の注意において、「次の人は使用(服用)しないこと」の項目中に、「次の診断を受けた人」として、「透析療法を受けている人」と記載することとされているものとして、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a スクラルファート b ジフェンヒドラミン塩酸塩 c ビサコジル d ケイ酸アルミニウム
解答・解説を表示
解答
3
解説
透析療法を受けている人では、アルミニウムが体内に蓄積しやすく、アルミニウム脳症やアルミニウム骨症を引き起こすおそれがあるため、アルミニウムを含有する医薬品(スクラルファート、ケイ酸アルミニウム等)は禁忌とされています。
解き方
- 「透析療法を受けている人」が使用(服用)しないこととされる主因である「アルミニウム含有成分」を列挙する。
- 選択肢中のスクラルファート(a)とケイ酸アルミニウム(d)が該当することを確認する。
- aとdの組み合わせ(選択肢3)を選択する。
- 選択肢 1不正解
- ジフェンヒドラミン塩酸塩(b)は透析療法で禁忌とはされていません。
- 選択肢 2不正解
- ビサコジル(c)は大腸刺激性瀉下成分であり、該当しません。
- 選択肢 3正解
- aのスクラルファートとdのケイ酸アルミニウムはともにアルミニウムを含有し、正しいです。
- 選択肢 4不正解
- ジフェンヒドラミン塩酸塩(b)は該当しません。
- 選択肢 5不正解
- ビサコジル(c)は該当しません。
覚えるポイント
- 透析療法を受けている人に禁忌=アルミニウム含有成分(スクラルファート、ケイ酸アルミニウム等)。
間違えやすいところ
- 合成ヒドロタルサイトやアルミニウム系胃腸薬成分を見落とさないようにする。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第5章 医薬品の適正使用・安全対策)
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.23 ↗(www.pref.okayama.jp)
使用上の注意(6歳未満の小児に対する年齢制限)
医薬品の適正使用と安全対策 · アミノ安息香酸エチル / メトヘモグロビン血症 / 小児禁忌
一般用医薬品の添付文書の使用上の注意において、「次の人は使用(服用)しないこと」の項目中に、「小児における年齢制限」として、「6歳未満の小児」と記載することとされているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
4
解説
アミノ安息香酸エチルは局所麻酔成分ですが、乳幼児・小児ではメトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるため、添付文書の「してはいけないこと」において「6歳未満の小児」への使用が禁止されています。
解き方
- 「6歳未満の小児」に対して「使用しないこと」とされている成分を想起する。
- アミノ安息香酸エチルがメトヘモグロビン血症リスクにより6歳未満禁忌であることを確認する(選択肢4)。
- サリチル酸ナトリウム・アスピリン(15歳未満禁忌)、オキセサゼイン(小児全般で使用を避けるが6歳未満禁忌の規定とは異なる)を区別する。
- 選択肢 1不正解
- サリチル酸系製剤はライ症候群のリスクから15歳未満の小児で禁忌とされています。
- 選択肢 2不正解
- アスピリンはライ症候群のリスクから15歳未満の小児で禁忌とされています。
- 選択肢 3不正解
- オキセサゼインは小児に対する安全性が確立しておらず小児では使用を避けますが、6歳未満禁忌の特定規定ではありません。
- 選択肢 4正解
- アミノ安息香酸エチルはメトヘモグロビン血症のおそれのため「6歳未満の小児」で使用しないこととされています。
覚えるポイント
- アミノ安息香酸エチルはメトヘモグロビン血症リスクのため「6歳未満の小児」禁忌。
間違えやすいところ
- アスピリンなどの「15歳未満」とアミノ安息香酸エチルの「6歳未満」を混同しないこと。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第5章 医薬品の適正使用・安全対策)
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.23 ↗(www.pref.okayama.jp)
添付文書の使用上の注意に関する記述(誤り選択)
医薬品の適正使用と安全対策 · タンニン酸アルブミン / 牛乳アレルギー / 偽アルドステロン症
一般用医薬品の添付文書における使用上の注意の記載に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
3
解説
偽アルドステロン症はカンゾウやグリチルリチン酸の過剰摂取により生じるものであり、タンニン酸アルブミンとは関係ありません。タンニン酸アルブミンは乳汁中のタンパク質(カゼイン)を含むため牛乳アレルギーに関する注意が必要です。
解き方
- 各選択肢の成分と使用上の注意の理由を照合する。
- 選択肢3において、タンニン酸アルブミンと偽アルドステロン症を結びつけている点が明らかに誤りであると判断する。
- 選択肢 1不正解
- ダイオウを含む防風通聖散と他の下剤の併用禁止に関する正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 抗ヒスタミン成分による眠気と運転操作禁止に関する正しい記述です。
- 選択肢 3正解
- タンニン酸アルブミンが偽アルドステロン症を生じるおそれがあるとする記述は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- ジヒドロコデインリン酸塩液剤の乱用防止に関する正しい記述です。
- 選択肢 5不正解
- 芍薬甘草湯の心臓病患者への使用禁止(禁忌)に関する正しい記述です。
覚えるポイント
- 偽アルドステロン症はカンゾウ(グリチルリチン酸)に関連する副作用。
間違えやすいところ
- タンニン酸アルブミンの注意点は「牛乳アレルギー」である。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第5章 医薬品の適正使用・安全対策)
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.24 ↗(www.pref.okayama.jp)
授乳婦の服用注意成分と乳児への懸念症状
医薬品の適正使用と安全対策 · 授乳婦の注意 / ジフェンヒドラミン塩酸塩 / 昏睡
一般用医薬品の添付文書の使用上の注意において、「授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けること」と記載しなければならない主な成分と、それにより乳児に懸念される症状の組み合わせとして、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
4
解説
抗ヒスタミン成分であるジフェンヒドラミン塩酸塩は母乳へ移行し、乳児において神経過敏や昏睡を引き起こすおそれがあります。メトヘモグロビン血症はアミノ安息香酸エチル等で懸念される病態です。
解き方
- 授乳を避けるべき成分と、乳児に懸念される症状の対応関係を確認する。
- センノシド(乳児の下痢)、ロートエキス(乳児の頻脈)、テオフィリン(乳児の神経過敏)は正しい。
- ジフェンヒドラミン塩酸塩による懸念症状は昏睡等であり、メトヘモグロビン血症ではないため誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- センノシドの母乳移行による乳児の下痢に関する記述は正しいです。
- 選択肢 2不正解
- ロートエキスの母乳移行による乳児の頻脈に関する記述は正しいです。
- 選択肢 3不正解
- テオフィリンの母乳移行による乳児の神経過敏に関する記述は正しいです。
- 選択肢 4正解
- ジフェンヒドラミン塩酸塩の移行により懸念されるのは昏睡等であり、メトヘモグロビン血症は誤りです。
覚えるポイント
- ジフェンヒドラミン塩酸塩の母乳移行で乳児に懸念されるのは「昏睡」。
間違えやすいところ
- メトヘモグロビン血症はアミノ安息香酸エチルの副作用であり、混同しやすい。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第5章 医薬品の適正使用・安全対策)
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.24 ↗(www.pref.okayama.jp)
一般用医薬品の製品表示(外箱・容器記載事項)
医薬品の適正使用と安全対策 · 製品表示 / 使用期限 / アルコール含有量
一般用医薬品の製品表示に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選択しなさい。 a 購入者によっては、購入後すぐ開封せずにそのまま保管する場合や持ち歩く場合があるため、添付文書を見なくても適切な保管がなされるよう、その容器や包装にも、保管に関する注意事項が記載されている。 b 適切な保存条件の下で製造後2年を超えて性状及び品質が安定であることが確認されている医薬品においては、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(昭和35年法律第145号)上、使用期限の表示義務はない。 c 1回服用量中0.1mLを超えるアルコールを含有する内服液剤(滋養強壮を目的とするもの)については、アルコールを含有する旨及びその分量が記載されている。 d 表示された「使用期限」は、未開封状態で保管された場合に品質が保持される期限であり、いったん開封されたものについては記載されている期日まで品質が保証されない場合がある。
解答・解説を表示
解答
1
解説
一般用医薬品の外箱や容器(直接の容器・被包)には、購入者が安全に使用・保管できるよう法的に必要な事項(用法用量、使用上の注意、使用期限、アルコール量等)が表示されています。使用期限の法的規定基準(3年)や開封後の取り扱いについての正しい理解が求められます。
解き方
- 記述aの容器・包装への保管注意事項記載の趣旨を確認し、正しい(正)と判断します。
- 記述bの使用期限の表示義務免除基準が「3年」であることを想起し、「2年」とする記述を誤りと判断します。
- 記述cの内服液剤におけるアルコール表示基準(1回服用量中0.1mL超)を確認し、正しい(正)と判断します。
- 記述dの使用期限が「未開封状態」での保証である点を確認し、正しい(正)と判断します。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正であり、本選択肢の組み合わせが正しいです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤、bが正、cが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、bが正、dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cおよびdが誤となっているため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 購入者が開封せずに保管したり携帯したりする場合を考慮し、添付文書だけでなく外箱や容器にも保管上の注意事項が記載されています。
- b:誤
- 適切な保存条件の下で製造後「3年」を超えて性状及び品質が安定であることが確認されている医薬品について、法律上の使用期限の表示義務が免除されます。「2年」ではありません。
- c:正
- 滋養強壮等を目的とする内服液剤で、1回服用量中に0.1mLを超えるアルコールを含有するものには、アルコールを含有する旨およびその分量の表示が定められています。
- d:正
- 外箱や容器に表示されている使用期限は未開封状態での品質保持期限であり、開封後は空気や湿気の影響を受けるため、期限内であっても速やかに使用する必要があります。
覚えるポイント
- 医薬品医療機器等法上で使用期限の表示義務がないのは、製造後3年を超えて安定な医薬品です。
- 1回服用量中0.1mLを超えるアルコールを含有する内服液剤は、アルコール含有の旨と分量の記載が必要です。
間違えやすいところ
- 使用期限表示免除の年数を「2年」や「5年」と誤認しないように注意します。
- 使用期限は開封後も無条件に保証されると勘違いしないようにしましょう。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律、試験問題作成に関する手引き(第5章 医薬品の適正使用・安全対策)
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.25 ↗(www.pref.okayama.jp)
医薬品の保管及び取扱い上の注意
医薬品の適正使用と安全対策 · 保管方法 / 温度変化・結露 / 点眼薬の共用防止
一般用医薬品の保管及び取扱い上の注意に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選択しなさい。 a カプセル剤は変質しやすいため、開封後は冷蔵庫内に保管されるのが望ましいとされている。 b 散剤は、取り出したときに室温との急な温度差で湿気を帯びるおそれがあるため、冷蔵庫内での保管は不適当である。 c 点眼薬は、複数の使用者間で使い回されると、万一、使用に際して薬液に細菌汚染があった場合に、別の使用者に感染するおそれがあるため、他の人と共用してはならない。
解答・解説を表示
解答
4
解説
一般用医薬品は直射日光を避け、なるべく湿気の少ない涼しい場所(室温)に保管することが基本です。冷蔵庫保管は出し入れ時の結露による変質リスクがあり、特に指示がない限りカプセル剤や散剤・錠剤には推奨されません。また、点眼薬等の器具・容器を介した感染防止の観点から他者との共用は禁忌です。
解き方
- 記述aのカプセル剤の冷蔵庫保管の適否について、結露による劣化リスクから不適当である(誤)と判断します。
- 記述bの散剤の冷蔵庫保管について、温度差による吸湿リスクのため不適当である(正)と判断します。
- 記述cの点眼薬の使い回しについて、感染拡大防止のため共用禁止である(正)と判断します。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bが誤、cが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bおよびcが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが正となっているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが正であり、本選択肢の組み合わせが正しいです。
- 選択肢 5不正解
- bが誤となっているため誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- カプセル剤は湿気や乾燥に弱く、冷蔵庫内から出し入れする際の急な温度変化による結露でゼラチンが変質・硬化・破損しやすいため、一般に冷蔵庫保管は不適当です。
- b:正
- 散剤(粉薬)を冷蔵庫に保管すると、取り出した際に急激な温度差によって湿気を帯び、固まったり劣化したりするおそれがあるため冷蔵庫での保管は不適当です。
- c:正
- 点眼時に容器の先端が目や睫毛に触れて薬液が細菌汚染される可能性があり、家族間などであっても共用してはなりません。
覚えるポイント
- 「冷所保存」の明確な指示がない限り、錠剤・カプセル・散剤などの固形製剤は冷蔵庫に入れない(結露による変質防止)。
- 点眼薬は容器先端の接触による細菌汚染と交差感染を防ぐため、共用厳禁です。
間違えやすいところ
- 「カプセル剤は熱に弱いから冷蔵庫で保管すべき」と思い込んで正と判断しないように注意します。
- 家族間なら点眼薬を共用してもよいと誤解しないようにしましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第5章 医薬品の適正使用・安全対策)
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.25 ↗(www.pref.okayama.jp)
一般用医薬品の添付文書の記載事項
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書 / 消費者相談窓口 / 成分・分量 / 養生法
一般用医薬品の添付文書の記載に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選択しなさい。 a 消費者相談窓口として、製造販売業者に許可を与えた都道府県の許可担当部門の名称、電話番号が記載されている。 b 有効成分が不明な場合は、成分及び分量の項目については記載されていない。 c 医薬品の使用のみに頼ることなく、日常生活上、どのようなことに心がけるべきかなどについて、記載されていることがある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
添付文書は医薬品の適正使用を促すための重要文書であり、配合されている有効成分とその分量、用法用量、効能効果、使用上の注意のほか、製造販売業者自身の問い合わせ窓口や、生活上の養生法に関する情報が記載されます。公的機関の相談先ではなく、製造販売業者の責任において情報提供窓口が設けられています。
解き方
- 記述aの相談窓口が都道府県の担当部門か製造販売業者かを確認し、誤りと判断します。
- 記述bの成分記載について、一般用医薬品において有効成分が不明のまま記載されないことはあり得ないため、誤りと判断します。
- 記述cの日常生活上の留意事項(養生法等)の記載有無について、記載されることがあるため正しい(正)と判断します。
- 選択肢 1不正解
- bが正、cが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが正となっているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが誤、cが正であり、本選択肢の組み合わせが正しいです。
- 選択肢 4不正解
- aが正、cが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aおよびbが正となっているため誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- 添付文書の消費者相談窓口には、都道府県の担当部門ではなく、製造販売業者の名称、住所、問い合わせ窓口の電話番号や受付時間等が記載されます。
- b:誤
- 医薬品として承認されている製品において有効成分が不明であることはなく、すべての有効成分の名称および分量が明記されます(生薬末等であっても基原・分量が記載されます)。
- c:正
- 添付文書には、薬の使用だけでなく日常生活における改善点や注意点(休養、保温、食事指導などの養生法)が記載されていることがあります。
覚えるポイント
- 添付文書の相談窓口に記載されるのは「製造販売業者」の窓口(電話番号等)です。
- 承認医薬品の添付文書には、すべての有効成分の名称および分量が記載されます。
間違えやすいところ
- 消費者相談窓口を都道府県薬務課などの行政機関と混同しないように注意します。
- 生薬エキス製剤などで成分名が多様であっても、有効成分の分量記載が免除されるわけではありません。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第5章 医薬品の適正使用・安全対策)
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.26 ↗(www.pref.okayama.jp)
医薬品の安全性情報(緊急安全性情報・安全性速報等)
医薬品の適正使用と安全対策 · 緊急安全性情報(イエローレター) / 安全性速報(ブルーレター) / 医薬品・医療機器等安全性情報
医薬品等の安全性情報に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選択しなさい。 a 緊急安全性情報は、独立行政法人医薬品医療機器総合機構からの命令や指示、製造販売業者の自主決定に基づいて作成される。 b 緊急安全性情報は、医療用医薬品や医家向け医療機器についての情報伝達であり、一般用医薬品に関係する緊急安全性情報が発出されることはない。 c 安全性速報は、A4サイズの黄色地の印刷物で、イエローレターとも呼ばれる。 d 厚生労働省においては、医薬品(一般用医薬品を含む)、医療機器等による重要な副作用、不具合等に関する情報をとりまとめ、「医薬品・医療機器等安全性情報」として、広く医薬関係者向けに情報提供を行っている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品等による重篤な健康被害を防止するための安全対策情報には、緊急安全性情報(イエローレター:厚労省指示等により1か月以内伝達)、安全性速報(ブルーレター)、医薬品・医療機器等安全性情報などがあります。それぞれの発出主体(厚生労働省)、伝達対象、媒体の特徴(用紙色・呼称)を正確に識別することが重要です。
解き方
- 記述aの発令主体を確認し、PMDAではなく「厚生労働省」からの命令・指示等であるため誤りと判断します。
- 記述bの一般用医薬品への適用可否について、一般用医薬品でも発出例があるため誤りと判断します。
- 記述cの用紙色と呼称を確認し、黄色・イエローレターは「緊急安全性情報」であり、安全性速報は青色・ブルーレターであるため誤りと判断します。
- 記述dの「医薬品・医療機器等安全性情報」の概要について確認し、正しい(正)と判断します。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bが誤、cが誤、dが正であり、本選択肢の組み合わせが正しいです。
- 選択肢 2不正解
- aが正、dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bおよびcが正、dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- a、b、cが正となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bが正、dが誤となっているため誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- 緊急安全性情報は、PMDAではなく「厚生労働省」からの命令や指示、又は製造販売業者の自主決定に基づいて作成されます。
- b:誤
- 一般用医薬品に関しても、過去に小柴胡湯による間質性肺炎等で緊急安全性情報が発出された実績があり、「発出されることはない」とする記述は誤りです。
- c:誤
- 安全性速報はA4サイズの「青色地」の印刷物で「ブルーレター」と呼ばれます。黄色地でイエローレターと呼ばれるのは「緊急安全性情報」です。
- d:正
- 厚生労働省は、医薬品や医療機器等による重要な副作用等の情報をとりまとめ、「医薬品・医療機器等安全性情報」として医薬関係者向けに広く発信しています。
覚えるポイント
- 緊急安全性情報=イエローレター(黄色の用紙)、厚労省の指示等により1か月以内に情報伝達。
- 安全性速報=ブルーレター(青色の用紙)、一般的な注意喚起として迅速に伝達。
間違えやすいところ
- 緊急安全性情報の発出指示者を厚生労働省ではなくPMDA(総合機構)と混同しないように注意します。
- イエローレター(緊急安全性情報)とブルーレター(安全性速報)の色の対応を取り違えないようにしましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第5章 医薬品の適正使用・安全対策)
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.26 ↗(www.pref.okayama.jp)
医薬品の安全対策に関する制度
医薬品の適正使用と安全対策 · 副作用モニタリング制度 / 再審査制度 / 医薬関係者の報告制度 / 感染症報告制度
医薬品の安全対策に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 1961年に起こった薬害エイズ事件を契機として、医薬品の安全性に関する問題を世界共通のものとして取り上げる気運が高まり、1968年、世界保健機関(WHO)加盟各国を中心に、各国自らが医薬品の副作用情報を収集、評価する体制(WHO国際医薬品モニタリング制度)を確立することにつながった。 b 一般用医薬品には、承認後の使用成績等を製造販売業者等が集積し、厚生労働省へ提出する制度(再審査制度)は適用されていない。 c 2006年6月の薬事法改正による登録販売者制度の導入に伴い、登録販売者も医薬品・医療機器等安全性情報報告制度に基づく報告を行う医薬関係者として位置づけられている。 d 1979年に創設された副作用・感染症報告制度において、医薬品等との関連が否定できない感染症に関する症例情報の報告や研究論文等について、製造販売業者等に対して国への報告義務を課している。
解答・解説を表示
解答
5
解説
医薬品の市販後安全対策では、サリドマイド薬害を機にWHO国際医薬品モニタリング制度が確立され、国内では再審査制度・再評価制度、企業等による副作用・感染症報告義務、医薬関係者(医師、薬剤師、登録販売者等)による自発的報告制度が整備されています。
解き方
- 記述aの「薬害エイズ事件」はサリドマイド薬害の誤りであるため誤りと判断する。
- 記述bの再審査制度は一般用医薬品にも新有効成分含有製剤等で適用されるため誤りと判断する。
- 記述cの登録販売者の報告制度上の位置づけは正しく、記述dの感染症等に関する製造販売業者等の報告義務も正しいと判断し、正解を5とする。
- 選択肢 1不正解
- a(サリドマイド事件の誤り)およびb(一般用医薬品にも再審査制度が適用される場合があるため誤り)のいずれも誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cは正しい記述ですが、aが「薬害エイズ事件」となっており誤りです(正しくはサリドマイド事件)。
- 選択肢 3不正解
- dは正しい記述ですが、aが「薬害エイズ事件」となっており誤りです(正しくはサリドマイド事件)。
- 選択肢 4不正解
- dは正しい記述ですが、bにおいて一般用医薬品にも再審査制度が適用される場合があるため誤りです。
- 選択肢 5正解
- cおよびdは手引きに沿った正しい記述であり、正しい組合せです。
覚えるポイント
- WHO国際医薬品モニタリング制度の契機はサリドマイド事件(1961年)
- 登録販売者も安全性情報報告制度の報告対象である医薬関係者に含まれる
間違えやすいところ
- サリドマイド事件と薬害エイズ事件などの歴史的背景の取り違えに注意する。
出題の前提:試験問題の原文および厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.27 ↗(www.pref.okayama.jp)
塩酸フェニルプロパノールアミンの安全対策
医薬品の適正使用と安全対策 · 塩酸フェニルプロパノールアミン / 脳出血 / プソイドエフェドリン塩酸塩 / 代替成分
一般用医薬品の安全対策に関する次の記述について、( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを選びなさい。 「塩酸フェニルプロパノールアミンが配合された一般用医薬品による( a )等の副作用症例が複数報告され、それらの多くが用法・用量の範囲を超えた使用又は禁忌とされている( b )患者の使用によるものであった。そのため、厚生労働省から関係製薬企業等に対して、使用上の注意の改訂、情報提供の徹底等を行うとともに、代替成分として( c )等への速やかな切替えにつき指示がなされた。」
解答・解説を表示
解答
5
解説
塩酸フェニルプロパノールアミン(PPA)はアドレナリン作動成分であり、血圧上昇等の副作用から脳出血を引き起こすおそれがあるため、禁忌である高血圧症患者の使用などで重篤な症例が発生し、プソイドエフェドリン塩酸塩への代替措置が取られました。
解き方
- 塩酸フェニルプロパノールアミンの副作用である( a )は「脳出血」に特定する。
- 禁忌対象であった疾患( b )は血管収縮に関連する「高血圧症」に特定する。
- 代替されたアドレナリン作動成分( c )は「プソイドエフェドリン塩酸塩」に特定し、選択肢5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aが間質性肺炎、bが糖尿病となっており誤りです(正しくはaが脳出血、bが高血圧症)。
- 選択肢 2不正解
- aが間質性肺炎となっており誤りです(正しくは脳出血)。
- 選択肢 3不正解
- aが間質性肺炎、bが腎臓病、cがジフェンヒドラミン塩酸塩となっており全て誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bが糖尿病、cがジフェンヒドラミン塩酸塩となっており誤りです。
- 選択肢 5正解
- a「脳出血」、b「高血圧症」、c「プソイドエフェドリン塩酸塩」の組み合わせで正しいです。
答えの内訳
- a:脳出血
- 米国における女性の食欲抑制剤使用に伴う出血性脳卒中のリスク上昇報告等を受け、日本でも脳出血等の副作用症例が報告されました。
- b:高血圧症
- 副作用症例の多くは、禁忌とされていた高血圧症患者の使用や用法・用量を超えた使用によるものでした。
- c:プソイドエフェドリン塩酸塩
- 代替成分としてプソイドエフェドリン塩酸塩等への速やかな切替えが指示されました。
覚えるポイント
- PPA(塩酸フェニルプロパノールアミン)の副作用=脳出血
- PPA使用が禁忌だったのは高血圧症患者
- 代替成分=プソイドエフェドリン塩酸塩
間違えやすいところ
- 小柴胡湯による副作用である「間質性肺炎」と混同しないようにする。
出題の前提:試験問題の原文および厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.27 ↗(www.pref.okayama.jp)
副作用情報等の調査検討体制と行政措置
医薬品の適正使用と安全対策 · PMDA(医薬品医療機器総合機構) / 厚生労働大臣 / 薬事・食品衛生審議会
医薬品の副作用情報等の収集、評価及び措置に関する次の記述について、( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを選びなさい。 「収集された副作用等の情報は、その医薬品の製造販売業者等において評価・検討され、必要な安全対策が図られる。各制度により集められた副作用情報については、( a )において専門委員の意見を聴きながら調査検討が行われ、その結果に基づき、( b )は、( c )の意見を聴いて、使用上の注意の改訂の指示等を通じた注意喚起のための情報提供や、効能・効果や用法・用量の一部変更、調査・実験の実施の指示、製造・販売の中止、製品の回収等の安全対策上必要な行政措置を講じている。」
解答・解説を表示
解答
3
解説
副作用情報の収集・評価の流れにおいて、実務的な調査検討はPMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)が担い、その結果を受けて厚生労働大臣が諮問機関である薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて行政措置(命令・改訂指示等)を下します。
解き方
- 副作用情報を集めて専門委員の意見を聴き調査検討を行う機関( a )は「独立行政法人医薬品医療機器総合機構」と判断する。
- 行政措置を講じる主体( b )は国の行政庁である「厚生労働大臣」と判断する。
- 大臣が行政措置にあたり意見を聴く諮問機関( c )は「薬事・食品衛生審議会」と判断し、選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- a(日本製薬団体連合会)およびc(くすりの適正使用協議会)が誤りです。
- 選択肢 2不正解
- a(日本製薬団体連合会)およびb(都道府県知事)が誤りです。
- 選択肢 3正解
- a「独立行政法人医薬品医療機器総合機構」、b「厚生労働大臣」、c「薬事・食品衛生審議会」の組み合わせで正しいです。
- 選択肢 4不正解
- b(都道府県知事)およびc(くすりの適正使用協議会)が誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cが「くすりの適正使用協議会」となっており誤りです(正しくは薬事・食品衛生審議会)。
答えの内訳
- a:独立行政法人医薬品医療機器総合機構
- 集められた副作用情報の調査検討は、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)において専門委員の意見を聴きながら行われます。
- b:厚生労働大臣
- 調査検討結果に基づき、安全対策上必要な行政措置を講じるのは厚生労働大臣です。
- c:薬事・食品衛生審議会
- 厚生労働大臣は、行政措置を講じるにあたって薬事・食品衛生審議会の意見を聴きます。
覚えるポイント
- 調査検討の実施機関=PMDA(医薬品医療機器総合機構)
- 行政措置の決定・発令=厚生労働大臣
- 大臣が意見を聴く審議会=薬事・食品衛生審議会
間違えやすいところ
- 行政措置を下す権限者を「都道府県知事」と誤認しないようにする。
- 民間の業界団体等である日本製薬団体連合会やくすりの適正使用協議会と混同しないようにする。
出題の前提:試験問題の原文および厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.28 ↗(www.pref.okayama.jp)
医薬品副作用被害救済制度の概要と財源
医薬品の適正使用と安全対策 · 副作用被害救済制度 / 給付費・事務費の財源 / スモン患者健康管理手当
医薬品副作用被害救済制度に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 医薬品を適正に使用したにもかかわらず発生した副作用による被害者の迅速な救済を図るため、製薬企業の社会的責任に基づく公的制度として運営が開始された。 b 救済給付業務に必要な費用のうち、給付費については、独立行政法人医薬品医療機器総合機構法(平成14年法律第192号)第19条の規定に基づいて、製造販売業者から年度ごとに納付される拠出金が充てられるほか、事務費については、その2分の1相当額は国庫補助により賄われている。 c 独立行政法人医薬品医療機器総合機構においては、(公財)友愛福祉財団からの委託を受けて、スモン患者に対する健康管理費用の支給等を行っている。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品副作用被害救済制度は製薬企業の拠出金等により運営される公的制度で、給付費全額は製造販売業者からの拠出金、事務費の1/2は国庫補助です。スモン患者に対する受託業務は、PMDAが国及び製薬企業からの委任により基金を管理し、(公財)友愛福祉財団に対して健康管理手当等の支払事務を委託して行っています。
解き方
- 記述aの「製薬企業の社会的責任に基づく公的制度」は正しいと判断する。
- 記述bの給付費(拠出金)および事務費(1/2国庫補助)の規定は正しいと判断する。
- 記述cは「友愛福祉財団からの委託を受けてPMDAが行う」となっているが、実際はPMDAが友愛福祉財団に委託しているため主客が逆で誤りと判断する。
- 以上より正解の組み合わせは「正・正・誤」(選択肢2)となる。
- 選択肢 1不正解
- aは正しい記述であるため、aを「誤」とする本肢は誤りです。
- 選択肢 2正解
- aは正、bは正、cは誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aおよびbは正しく、cは誤りであるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bは正しい記述であるため、bを「誤」とする本肢は誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cはPMDAが友愛福祉財団に委託しているため誤りであり、すべて「正」とする本肢は誤りです。
覚えるポイント
- 救済給付費=製造販売業者からの拠出金
- 救済事務費=1/2相当額が国庫補助
- スモン患者事業=PMDAが友愛福祉財団に委託して支給を行わせている
間違えやすいところ
- スモン事業におけるPMDAと友愛福祉財団の委託・受託関係の主客の入れ替えに注意する。
出題の前提:試験問題の原文および厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.28 ↗(www.pref.okayama.jp)
医薬品副作用被害救済制度の対象範囲
医薬品の適正使用と安全対策 · 医薬品副作用被害救済制度 / 給付対象の範囲と除外医薬品
医薬品副作用被害救済制度において、適正な使用によって発生した健康被害事例が給付の対象となるものとして正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品副作用被害救済制度は適正に使用された医薬品による副作用被害を迅速に救済する制度ですが、人体に直接使用しない殺菌消毒剤や検査薬、日本薬局方指定品、個人輸入・無承認医薬品は対象から除外されています。
解き方
- 救済制度の対象から除外されている医薬品(一般用検査薬、人体に直接使用されない殺菌消毒剤、日本薬局方指定品等)を確認する。
- 人体に直接使用する殺菌消毒剤は対象除外から外されており、本制度の対象となることを判定する。
- 選択肢 1不正解
- 無承認無許可医薬品は、法に基づく正規の承認等を受けていないため救済制度の対象外です。
- 選択肢 2不正解
- 一般用検査薬は、人体に直接適用されないことなどから救済制度の対象外とされています。
- 選択肢 3不正解
- 個人輸入により入手された医薬品は、日本国内の承認医薬品ではないため救済制度の対象外です。
- 選択肢 4正解
- 殺菌消毒剤のうち、人体に直接使用するものは医薬品副作用被害救済制度の対象となります。
- 選択肢 5不正解
- 日本薬局方ワセリンや精製水などは、厚生労働大臣が指定する除外医薬品に該当するため対象外です。
覚えるポイント
- 人体に直接使用する殺菌消毒剤は対象となり、器具等用消毒剤や検査薬は対象外です。
間違えやすいところ
- 殺菌消毒剤全般が除外されると誤解しがちですが、人体に直接使用するものは対象となります。
出題の前提:手引き「医薬品副作用被害救済制度」における救済対象および除外医薬品の規定
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.29 ↗(www.pref.okayama.jp)
医薬品PLセンターの概要と機能
医薬品の適正使用と安全対策 · 医薬品PLセンター / 製造物責任法 / 健康被害の相談受付
医薬品PLセンターに関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選べ。 a 医薬品副作用被害救済制度の対象とならないケースのうち、製品不良など、製薬企業に損害賠償責任がある場合には、医薬品PLセンターへの相談が推奨される。 b 医薬品PLセンターは、独立行政法人医薬品医療機器総合機構において、平成7年7月の製造物責任法(平成6年法律第85号)の施行と同時に開設された。 c 医薬品PLセンターは、消費者の代理人として、裁判により迅速に解決に導くことを目的としている。 d 医薬品PLセンターは、医薬品又は医療機器に関する苦情(健康被害以外の損害も含まれる)について相談を受け付けている。
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解答
5
解説
医薬品PLセンターは日本製薬団体連合会によって開設された機関で、医薬品・医薬部外品の欠陥による健康被害に関して、中立な立場で裁判によらない裁判外紛争解決(ADR)のあっせん・相談を行います。
解き方
- 各設問文について、開設主体(日薬連)、役割(中立な裁判外紛争解決)、対象品目・損害(医薬品・医薬部外品による健康被害)を吟味する。
- aのみが正しく、b、c、dはいずれも誤りである組み合わせを正答とする。
- 選択肢 1不正解
- aが正しく、dが誤りであるため組み合わせとして不適です。
- 選択肢 2不正解
- cとdが誤りであるため組み合わせとして不適です。
- 選択肢 3不正解
- aが正しく、bとcが誤りであるため組み合わせとして不適です。
- 選択肢 4不正解
- bとcが誤りであるため組み合わせとして不適です。
- 選択肢 5正解
- aは正、bは誤(開設主体はPMDAではなく日薬連)、cは誤(代理人ではなく中立立場のADR)、dは誤(医療機器や健康被害以外の損害は対象外)で正しいです。
覚えるポイント
- 医薬品PLセンターは日薬連が開設し、医薬品・医薬部外品の健康被害について中立立場でADRを行います。
間違えやすいところ
- PMDAが運営していると混同したり、裁判で消費者を代理する機関だと誤解しやすいので注意が必要です。
出題の前提:手引き「医薬品PLセンター」における開設主体、取扱対象及び業務内容
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.29 ↗(www.pref.okayama.jp)
医薬品副作用被害救済制度の給付請求期限
医薬品の適正使用と安全対策 · 医薬品副作用被害救済制度 / 給付の種類 / 請求期限
医薬品副作用被害救済制度による給付の種類のうち、請求期限の定めが設けられていないものはどれか。
解答・解説を表示
解答
1
解説
救済給付のうち、医療費・医療手当は医療を受けた等の時から5年以内、遺族年金・遺族一時金・葬祭料は死亡時から5年以内(一部特例あり)の請求期限がありますが、障害年金と障害児養育年金には請求期限がありません。
解き方
- 医薬品副作用被害救済制度の各給付における請求期限の規定を確認する。
- 医療費・医療手当・遺族年金・葬祭料には5年の期限があり、障害年金には請求期限がないことを特定する。
- 選択肢 1正解
- 障害年金(および障害児養育年金)には法律上の請求期限の制限がありません。
- 選択肢 2不正解
- 医療費の請求期限は、実費の支払いが行われた時から5年以内と定められています。
- 選択肢 3不正解
- 医療手当の請求期限は、請求に係る医療が行われた日の属する月の翌月初日から5年以内です。
- 選択肢 4不正解
- 遺族年金の請求期限は、原則として死亡のときから5年以内と定められています。
- 選択肢 5不正解
- 葬祭料の請求期限は、死亡のときから5年以内と定められています。
覚えるポイント
- 障害年金と障害児養育年金のみ「請求期限なし」、その他(医療費、医療手当、遺族関係、葬祭料)は原則「5年以内」です。
間違えやすいところ
- すべての給付に5年の請求期限があると思い込んでしまい、障害年金を除外してしまわないよう注意が必要です。
出題の前提:手引き「医薬品副作用被害救済制度」における救済給付の請求期限の規定
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.30 ↗(www.pref.okayama.jp)
医薬品の適正使用のための啓発活動と薬物乱用防止
医薬品の適正使用と安全対策 · 薬と健康の週間 / 薬物乱用 / 一般用医薬品の乱用
医薬品の適正使用のための啓発活動に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選べ。 a 医薬品の持つ特質及びその使用・取扱い等について正しい知識を広く生活者に浸透させることにより、保健衛生の維持向上に貢献することを目的とし、毎年10月17日~23日の1週間を「薬と健康の週間」として、国、自治体、関係団体等による広報活動やイベント等が実施されている。 b 薬物乱用や薬物依存は、違法薬物(麻薬、覚醒剤、大麻等)によるものばかりでなく、一般用医薬品によっても生じ得る。 c 薬物乱用は、乱用者自身の健康を害するが、社会的な弊害を生じることはない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
毎年10月17日〜23日は「薬と健康の週間」です。薬物乱用は一般用医薬品でも生じ、本人の心身の健康被害だけでなく犯罪や家庭崩壊などの深刻な社会的弊害を招きます。
解き方
- aの「薬と健康の週間」の日程(10月17日〜23日)が正しいことを確認する。
- bの一般用医薬品による依存・乱用の可能性が正しいことを確認する。
- cの薬物乱用が社会的な弊害を生じないとする点が誤りであることを確認する。
- 選択肢 1不正解
- bの記述が正しいため、この組み合わせは不適です。
- 選択肢 2正解
- aは正、bは正、cは誤(薬物乱用は社会全体に大きな弊害をもたらす)であり正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- cの記述が誤りであるため、この組み合わせは不適です。
- 選択肢 4不正解
- aが正しく、cが誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- aとbが正しく、cが誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- 薬と健康の週間は毎年10月17日〜23日。薬物乱用は市販薬でも起こり社会的弊害も甚大です。
間違えやすいところ
- 「6・26国際麻薬乱用撲滅デー」と「薬と健康の週間(10月)」の実施時期や趣旨を混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「啓発活動」及び「医薬品の乱用・薬物依存」に関する記載
出典:岡山県『2020年度 岡山県 後半』
令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] p.30 ↗(www.pref.okayama.jp)
2020年度 岡山県 後半
参照した公式資料
岡山県が公開した2020年度 岡山県 後半の問題・解答資料です。
- 令和2年度試験問題(午後の部) [PDFファイル/477KB] ↗ — www.pref.okayama.jp(PDF・30ページ)
- 令和2年度試験解答 [PDFファイル/67KB] ↗ — www.pref.okayama.jp(PDF・1ページ)

