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2020年度 長野県 後半の概要
漢方処方製剤の鑑別(小青竜湯)
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / かぜ薬 / 鼻炎用薬
体力中等度又はやや虚弱で、うすい水様の痰を伴う咳や鼻水が出るものの気管支炎、気管支喘息、鼻炎、アレルギー性鼻炎、むくみ、感冒、花粉症に適すとされる漢方処方製剤として最も適切なものを1つ選べ。
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解答
1
解説
漢方処方製剤の出題では、患者の体力(虚実)の目安と特徴的な症状(痰の性質や鼻水の状態など)の組み合わせを正確に把握しておく必要があります。
解き方
- 問題文から「体力中等度又はやや虚弱」「うすい水様の痰を伴う咳や鼻水」というキーワードを抽出する。
- 水様性の分泌物を伴う呼吸器・鼻炎症状に適応する漢方処方製剤として小青竜湯を選択する。
- 選択肢 1正解
- 小青竜湯は体力中等度又はやや虚弱で、うすい水様の痰を伴う咳や鼻水が出るアレルギー性鼻炎、気管支炎、花粉症等に適します。
- 選択肢 2不正解
- 六君子湯は体力中等度以下で、胃腸が弱く、食欲がなく、みぞおちがつかえ、疲れやすいものの胃炎、胃痛、消化不良等に適します。
- 選択肢 3不正解
- 麦門冬湯は体力中等度以下で、痰が切れにくく、ときに強く咳き込み、又は咽頭の乾燥感があるもののから咳、気管支炎等に適します。
- 選択肢 4不正解
- 小建中湯は体力虚弱で、疲労しやすく腹痛があり、血色がすぐれず、ときに動悸、手足のほてり、冷え等を伴う虚弱体質や小児虚弱症等に適します。
覚えるポイント
- 小青竜湯は「うすい水様の痰・鼻水」が最大のキーワードです。
間違えやすいところ
- 麦門冬湯の「痰が切れにくく、から咳」と小青竜湯の「水様の痰」の性状を取り違えないように注意しましょう。
出題の前提:手引き(令和2年版)第3章「主な医薬品とその作用」かぜ薬・鼻炎用薬等
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.4 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
発熱の機序及び解熱鎮痛薬の基礎知識
主な医薬品とその作用 · 解熱鎮痛薬 / プロスタグランジン / アスピリン喘息
発熱が起こる仕組み及び解熱鎮痛薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 解熱鎮痛薬は、発熱や痛みの原因となっている病気や外傷を根本的に治すことができる医薬品(内服薬)の総称である。 b 一般用医薬品の解熱鎮痛薬は、複数の有効成分が配合されている製品が多く、他の解熱鎮痛薬やかぜ薬等が併用されると、同じ成分又は同種の作用を持つ成分が重複して、効き目が強く現れすぎたり、副作用が起こりやすくなったりするおそれがある。 c アスピリン喘息は、アスピリン特有の副作用であり、他の解熱鎮痛成分では生じる可能性はない。 d プロスタグランジンは、脳の下部にある体温を調節する部位(温熱中枢)に作用して、体温を通常よりも高く維持するように調節する働きがある。
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解答
4
解説
解熱鎮痛薬は痛みの原因そのものを治す根本治療薬ではなく対症療法薬です。プロスタグランジン産生を抑制することで効果を発揮しますが、他の非ステロイド性抗炎症成分等でも共通してアスピリン喘息を誘発するリスクがあります。
解き方
- a:解熱鎮痛薬は原因の根治薬ではなく対症療法薬であるため誤りと判断する。
- b:同種作用を持つ成分の重複による過量投与や副作用リスクに関する正しい記述であると判断する。
- c:アスピリン喘息は他の非ステロイド性抗炎症成分等でも生じるため「生じる可能性はない」は誤りと判断する。
- d:プロスタグランジンが視床下部の温熱中枢に作用して体温設定を上昇させる機序は正しいため正と判断する。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤となっており正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- aが正となっており誤りです。解熱鎮痛薬は対症療法薬であり病気や外傷を根本的に治すものではありません。
- 選択肢 3不正解
- bが誤、cが正となっており誤りです。アスピリン喘息は他の解熱鎮痛成分でも起こります。
- 選択肢 4正解
- aは誤、bは正、cは誤、dは正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- cが正、dが誤となっており誤りです。
覚えるポイント
- アスピリン喘息はアスピリン特有ではなく他の解熱鎮痛成分でも誘発されます。
間違えやすいところ
- 解熱鎮痛薬を根本治療薬と誤認しないように注意しましょう。
出題の前提:手引き(令和2年版)第3章「主な医薬品とその作用」解熱鎮痛薬
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.4 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
解熱鎮痛薬の配合成分と注意点
主な医薬品とその作用 · 解熱鎮痛薬 / イブプロフェン / アリルイソプロピルアセチル尿素 / 制酸成分
次の成分一覧を含む解熱鎮痛薬(2錠中:イブプロフェン130mg、アセトアミノフェン130mg、無水カフェイン80mg、アリルイソプロピルアセチル尿素60mg、乾燥水酸化アルミニウムゲル70mg)に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 出産予定日12週以内の妊婦については服用しないこととされている。 b アリルイソプロピルアセチル尿素は、脳に軽い興奮状態を引き起こし、一時的に眠気や倦怠感を抑える効果がある。 c 乾燥水酸化アルミニウムゲルは、解熱鎮痛成分(生薬成分を除く。)による胃腸障害の軽減を目的としている。
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解答
2
解説
イブプロフェンは妊娠末期の胎児動脈管収縮などを引き起こすおそれがあるため出産予定日12週以内の妊婦は禁忌です。アリルイソプロピルアセチル尿素は鎮静成分であり、中枢神経を興奮させて眠気を抑えるのはカフェインの作用です。
解き方
- a:イブプロフェン配合製剤は出産予定日12週以内の妊婦に対して服用禁忌であるため正しいと判断する。
- b:記述の内容は無水カフェインの作用であり、アリルイソプロピルアセチル尿素は鎮痛効果を高める鎮静成分であるため誤りと判断する。
- c:乾燥水酸化アルミニウムゲルは胃酸を中和し解熱鎮痛成分による胃粘膜への負担・胃障害を軽減する目的で配合されるため正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- bが正、cが誤となっており誤りです。
- 選択肢 2正解
- aは正、bは誤、cは正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、bが正となっており誤りです。
- 選択肢 4不正解
- a、cが誤となっており誤りです。
覚えるポイント
- イブプロフェンは出産予定日12週以内の妊婦に「使用しない(禁忌)」とされています。
間違えやすいところ
- アリルイソプロピルアセチル尿素(鎮静成分)と無水カフェイン(中枢興奮成分)の作用を取り違えないようにしましょう。
出題の前提:手引き(令和2年版)第3章「主な医薬品とその作用」解熱鎮痛薬
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.5 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
眠気を促す薬(睡眠改善薬・鎮静薬)の成分と漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 催眠鎮静薬 / ブロモバレリル尿素 / 酸棗仁湯 / 加味帰脾湯
眠気を促す薬及びその成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a ブロモバレリル尿素は、胎児に障害を引き起こす可能性があるため、妊婦又は妊娠していると思われる女性は使用を避けるべきである。 b カノコソウ、チャボトケイソウ等の生薬成分が複数配合されている製品があるが、これら生薬成分のみからなる製品は、通常、長期連用する必要がある場合に用いられる。 c 酸棗仁湯は、症状の原因となる体質の改善を主眼としているため、1週間位服用して症状の改善が認められない場合でも、1ヶ月位服用を継続する必要がある。 d 加味帰脾湯は、体力中等度以下で、心身が疲れ、血色が悪く、ときに熱感を伴うものの貧血、不眠症、精神不安、神経症に適すとされる。
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解答
5
解説
一般用医薬品の睡眠改善薬や鎮静薬は、一時的な不眠や神経過敏症状の緩和に用いられるものであり、生薬製剤であっても長期連用は避ける必要があります。また、漢方処方製剤でも短期間(1週間位)使用して症状の改善が見られない場合は医師等の診療を受ける必要があります。
解き方
- a:ブロモバレリル尿素は胎児障害のリスクがあるため妊婦等は使用を避けるべきであり、正しいと判断する。
- b:生薬のみからなる製品であっても長期連用は避けるべきであるため、「通常、長期連用する必要がある場合に用いられる」は誤りと判断する。
- c:酸棗仁湯は1週間位服用しても症状がよくならない場合は一旦服用を中止して相談することとされているため、1ヶ月位継続を促す記述は誤りと判断する。
- d:加味帰脾湯の体力規定(体力中等度以下)および適応症状(貧血、不眠症、精神不安等)に関する正しい記述であると判断する。
- 選択肢 1不正解
- dが誤となっており正しくありません(加味帰脾湯の説明は正しいです)。
- 選択肢 2不正解
- aが誤、bとcが正となっており誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、bが正となっており誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、cが正となっており誤りです。
- 選択肢 5正解
- aは正、bは誤、cは誤、dは正であり、正しい組合せです。
覚えるポイント
- 鎮静・催眠改善を目的とする生薬製剤であっても漫然とした長期連用は禁物です。
間違えやすいところ
- 漢方処方製剤であっても不眠症に対する酸棗仁湯の服用期間の目安は1週間位であり、改善しないまま1ヶ月漫然と継続させてはいけません。
出題の前提:手引き(令和2年版)第3章「主な医薬品とその作用」眠気を促す薬
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.5 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
眠気防止薬とその配合成分
主な医薬品とその作用 · 眠気防止薬 / カフェイン / ビタミン成分
眠気を防ぐ薬(眠気防止薬)及びその成分に関する記述について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a カフェインには、心筋を興奮させる作用があり、副作用として動悸が現れることがあるため、心臓病のある人は服用を避ける必要がある。 b カフェインには、作用は弱いながら反復摂取により依存を形成するという性質があるため、「短期間の服用にとどめ、連用しないこと」という注意喚起がなされている。 c 一般用医薬品の眠気防止薬におけるカフェインの1回摂取量は、カフェインとして500 mgが上限とされている。 d 眠気による倦怠感を和らげる補助成分として、ビタミンDが配合されている場合がある。
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解答
3
解説
眠気防止薬の主成分であるカフェインは、脳の中枢神経を刺激して眠気や倦怠感を一時的に抑える作用がありますが、心筋興奮作用や反復摂取による依存性があるため用量や連用に厳格な制限が定められています。
解き方
- カフェインの心臓に対する作用(心筋興奮による動悸)および依存性に関する注意事項を確認する。
- 一般用医薬品の眠気防止薬におけるカフェインの摂取用量基準(1回200mg、1日500mg上限)および補助ビタミン成分(ビタミンB群)を照合して各記述の正誤を判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述cおよびdが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- 記述cが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤の正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aおよびbが正しく、dが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが正しく、cおよびdが誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- カフェインの上限量は1回200mg、1日500mgまで。
- 眠気防止薬の補助成分として配合されるのはビタミンB群(B1、B2、B6など)である。
間違えやすいところ
- カフェインの1回摂取上限量(200mg)と1日摂取上限量(500mg)を混同しやすいので注意する。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」眠気を防ぐ薬
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.6 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
乗物酔い防止薬(鎮暈薬)の特徴と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 鎮暈薬 / 使用上の注意 / 禁忌・適応外
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
2
解説
鎮暈薬には眠気を催す抗ヒスタミン成分や抗コリン成分などが含まれており、運転操作の回避や他の中枢抑制成分・重複成分を含む医薬品との併用回避が必要です。また、つわりなどの妊娠に伴う悪心・嘔吐には適用されません。
解き方
- 各選択肢の記述が鎮暈薬の適正使用基準や配合成分の特徴に合致しているか確認する。
- 選択肢2の「つわりに伴う吐きけへの使用」が適正な使用法であるかを検証し、誤りであることを特定する。
- 選択肢 1不正解
- 抗ヒスタミン成分などにより眠気を催すことがあるため、運転操作を控える必要があり、記述として正しいです。
- 選択肢 2正解
- 乗物酔い防止薬はつわりに伴う吐きけを抑える目的で使用することは適当ではないため、誤っている記述としてこれが正解です。
- 選択肢 3不正解
- 乳幼児のぐずりは気圧変化による耳痛などの別要因が考えられるため安易に使用すべきではなく、記述として正しいです。
- 選択肢 4不正解
- 抗ヒスタミン成分や抗コリン成分等が重複して副作用が強く現れるおそれがあるため併用を避ける必要があり、記述として正しいです。
覚えるポイント
- 乗物酔い防止薬はつわりに伴う吐きけには使用しない。
- 抗ヒスタミン成分を含むため、服用後の乗り物・機械類の運転操作は禁止されている。
間違えやすいところ
- 制吐成分が入っているからといって、つわりや消化器疾患の吐き気など乗物酔い以外の吐き気全般に使えると誤認しない。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」鎮暈薬(乗物酔い防止薬)
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.6 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)の配合成分
主な医薬品とその作用 · 鎮暈薬 / 抗ヒスタミン成分 / ジフェニドール塩酸塩 / ニコチン酸アミド
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)に含まれている成分に関する記述について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a ニコチン酸アミドは、不安や緊張などの心理的な要因を和らげることを目的として配合される鎮静成分である。 b ジメンヒドリナートは、延髄にある嘔吐中枢への刺激や内耳の前庭における自律神経反射を抑える作用を示す。 c メクリジン塩酸塩は、他の抗ヒスタミン成分と比べて作用が現れるのが早く、持続時間は短い。 d ジフェニドール塩酸塩は、排尿困難の症状がある人や緑内障の診断を受けた人では、その症状を悪化させるおそれがある。
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解答
4
解説
鎮暈薬には、内耳への血流改善や神経調整を担う抗ヒスタミン成分(ジメンヒドリナート、メクリジン等)や抗めまい成分(ジフェニドール等)、補助成分としてのビタミン類(ニコチン酸アミド等)が配合されます。
解き方
- 各成分(ニコチン酸アミド、ジメンヒドリナート、メクリジン塩酸塩、ジフェニドール塩酸塩)の作用機序および特徴を照合する。
- a(ビタミン成分)、b(嘔吐中枢・前庭反射抑制)、c(メクリジンの作用発現と持続性)、d(抗コリン様作用と禁忌・慎重投与)の各正誤を判定する。
- 選択肢 1不正解
- a、b、c、dの判定がすべて異なっており不適切です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aおよびcが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正の正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- 記述cおよびdの正誤が逆であるため不適切です。
覚えるポイント
- メクリジン塩酸塩は他の抗ヒスタミン成分に比べて作用が現れるのが遅く持続時間が長い。
- ジフェニドール塩酸塩は抗コリン作用を持つため排尿困難や緑内障の症状を悪化させるおそれがある。
間違えやすいところ
- ニコチン酸アミドを鎮静成分と混同しないよう注意する(ニコチン酸アミドはビタミンB群の一種)。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」鎮暈薬(乗物酔い防止薬)
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.7 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
小児の疳及び小児鎮静薬の特徴
主な医薬品とその作用 · 小児鎮静薬 / 生薬成分 / 漢方処方製剤 / 適用年齢
小児の疳及び小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)に関する記述について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 身体的な問題がなく生じる夜泣き、ひきつけ、疳の虫等の症状については、発達段階の一時的な症状と保護者が達観することも重要である。 b 漢方処方製剤は、用法用量において適用年齢の下限が設けられていない場合にあっても、生後3ヶ月未満の乳児には使用しないこととなっている。 c レイヨウカクは、主として健胃作用を期待して用いられる。 d 小児の疳を適応症とする漢方処方製剤として、葛根湯がある。
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解答
1
解説
小児の疳の虫や夜泣きは発達に伴う一時的症状であることも多く、環境調整や保護者の理解が大切です。生後3ヶ月未満への漢方製剤の使用は禁忌であり、生薬や漢方処方は中枢の興奮を鎮めるものが用いられます。
解き方
- 小児の疳に対する保護者の対応(受容・達観)および漢方処方製剤の乳児(生後3ヶ月未満禁忌)に対する共通ルールを確認する。
- レイヨウカクの効能(緊張や興奮を鎮める鎮静作用)と、小児の疳に適応のある漢方処方製剤(抑肝散、小建中湯などであり葛根湯ではない)を確認し正誤を判定する。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤の正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが正しく、cおよびdが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが正しく、cが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正しく、dが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- 記述bが正しく、cおよびdが誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- 用法用量に年齢下限がなくても、漢方処方製剤は生後3ヶ月未満の乳児には使用しない。
- レイヨウカクやジャコウ、ゴオウなどは小児鎮静薬において鎮静や緊張緩和に用いられる。
間違えやすいところ
- 葛根湯は感冒や肩こりなどに用いられる処方であり、小児の疳(夜泣き・ひきつけ)には用いられない。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.7 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
鎮咳去痰薬の配合成分の特徴
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / ジヒドロコデインリン酸塩 / メチルエフェドリン塩酸塩 / ノスカピン / ブロムヘキシン塩酸塩
次の表は、ある鎮咳去痰薬(9錠中:ジヒドロコデインリン酸塩30mg、dl-メチルエフェドリン塩酸塩75mg、ノスカピン60mg、ブロムヘキシン塩酸塩12mg、トラネキサム酸420mg)に含まれている成分の一覧である。この鎮咳去痰薬に関する記述a~dの正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a ジヒドロコデインリン酸塩は、妊娠中に摂取された場合、吸収された成分の一部が血液-胎盤関門を通過して胎児へ移行する。 b メチルエフェドリン塩酸塩は、気管支を拡張させる作用を示し、呼吸を楽にして咳を鎮めることを目的として配合されている。 c ノスカピンは、麻薬性鎮咳成分とも呼ばれ、長期連用や大量摂取によって多幸感が現れることがあり、薬物依存につながるおそれがある。 d ブロムヘキシン塩酸塩は、気道の炎症を和らげることを目的として配合されている。
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解答
1
解説
鎮咳去痰薬には、延髄の咳嗽中枢に作用して咳を鎮める鎮咳成分(麻薬性・非麻薬性)、気管支を拡張するアドレナリン作動成分、痰の排出を促す去痰成分、粘膜の炎症を抑える抗炎症成分などが組み合わされます。各成分の作用機序および特徴的な副作用や依存性の有無を区別して整理することが不可欠です。
解き方
- 記述aについて、ジヒドロコデインリン酸塩が血液-胎盤関門を通過するかを確認し、正しい(正)と判断します。
- 記述bについて、メチルエフェドリン塩酸塩の気管支拡張作用と配合目的を確認し、正しい(正)と判断します。
- 記述cについて、ノスカピンが非麻薬性鎮咳成分であることを確認し、麻薬性とする説明を誤り(誤)と判断します。
- 記述dについて、ブロムヘキシン塩酸塩は去痰成分であり抗炎症作用ではないことを確認し、誤り(誤)と判断します。
- 組合せとして「正・正・誤・誤」である選択肢1を選択します。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤の組み合わせであり正しいです。
- 選択肢 2不正解
- aの記述は正しいため、aを誤とする本肢は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bは正しく、cは誤りであるため本肢は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bは正しく、dは誤りであるため本肢は誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aおよびbが正しく、cおよびdが誤りであるため本肢は誤りです。
答えの内訳
- a:正
- ジヒドロコデインリン酸塩等の麻薬性鎮咳成分は、吸収された一部が血液-胎盤関門を通過して胎児に移行することが知られています。
- b:正
- メチルエフェドリン塩酸塩はアドレナリン作動成分であり、気管支を拡張させて呼吸を楽にし、咳を鎮める目的で配合されます。
- c:誤
- ノスカピンは「非麻薬性」鎮咳成分であり、麻薬性鎮咳成分(コデインリン酸塩水和物やジヒドロコデインリン酸塩など)に関する記述と混同しています。
- d:誤
- ブロムヘキシン塩酸塩は気道分泌を促進し、痰の粘性を低下させて排出しやすくする去痰成分です。気道の炎症を和らげる目的で配合されているのはトラネキサム酸等です。
覚えるポイント
- コデイン・ジヒドロコデインは麻薬性鎮咳成分で依存性や胎児移行に注意が必要
- ノスカピン・デキストロメトルファンは非麻薬性鎮咳成分
- ブロムヘキシン塩酸塩は去痰成分(分泌促進・粘性低下)
間違えやすいところ
- ノスカピンなどの非麻薬性成分と、コデイン類などの麻薬性成分の作用・注意点を混同しやすい。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」呼吸器官に用いる薬(鎮咳去痰薬)
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.8 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
鎮咳去痰薬の配合成分及び漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / ジプロフィリン / グアイフェネシン / セネガ / 甘草湯
鎮咳去痰薬及びその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 自律神経系を介さずに気管支の平滑筋に直接作用して弛緩させ、気管支を拡張させる成分として、ジプロフィリンがある。 b グアイフェネシンは、気道粘膜からの粘液の分泌を促進する作用がある。 c セネガはオオバコ科のオオバコの花期の全草を基原とする生薬で、去痰作用を期待して用いられる。 d 甘草湯は、構成生薬がカンゾウのみからなる漢方処方製剤で、体力に関わらず広く応用でき、激しい咳、口内炎、しわがれ声に用いられる。
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解答
2
解説
気管支拡張成分には自律神経受容体(アドレナリンβ2受容体)を介するものと、直接平滑筋に作用するキサンチン系成分(ジプロフィリン等)があります。また去痰生薬(セネガ、シャゼンソウ等)や漢方処方(甘草湯等)の基原・効能についての正確な理解が求められます。
解き方
- 記述aについて、ジプロフィリンが気管支平滑筋に直接作用することを確認し、正しい(正)と判断します。
- 記述bについて、グアイフェネシンの粘液分泌促進作用を確認し、正しい(正)と判断します。
- 記述cについて、オオバコの花期の全草はシャゼンソウであり、セネガではないため誤り(誤)と判断します。
- 記述dについて、甘草湯の構成生薬(カンゾウ単味)および適応症を確認し、正しい(正)と判断します。
- 「正・正・誤・正」となっている選択肢2を選択します。
- 選択肢 1不正解
- bは正しく、cは誤りであるため本肢は不適です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正であり正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bは正しく、cは誤りであるため本肢は不適です。
- 選択肢 4不正解
- aは正しいため、aを誤とする本肢は不適です。
- 選択肢 5不正解
- aおよびdは正しく、cは誤りであるため本肢は不適です。
答えの内訳
- a:正
- ジプロフィリンはキサンチン系成分であり、自律神経系を介さずに気管支平滑筋に直接作用して弛緩させます。
- b:正
- グアイフェネシンは、気道粘膜からの粘液分泌を促進させて痰の排出を容易にする去痰成分です。
- c:誤
- オオバコ科のオオバコの花期の全草を基原とする生薬は「シャゼンソウ(車前草)」です。セネガはヒメハギ科のセネガの根を基原とします。
- d:正
- 甘草湯はカンゾウのみからなる漢方処方製剤で、体力に関わらず使用でき、激しい咳、咽喉痛、しわがれ声等に適します。
覚えるポイント
- ジプロフィリン:キサンチン系、自律神経を介さず直接気管支平滑筋弛緩
- セネガ:ヒメハギ科セネガの根
- シャゼンソウ:オオバコ科オオバコの花期の全草
- 甘草湯:カンゾウ単味、体力に関わらず激しい咳や喉の痛みに用いる
間違えやすいところ
- 去痰生薬であるセネガ、キキョウ、シャゼンソウ、セキサン等の基原植物の混同に注意が必要です。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」呼吸器官に用いる薬(鎮咳去痰薬)
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.8 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
口腔咽喉薬及び含嗽薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · 口腔咽喉薬 / 含嗽薬 / ポビドンヨード / アズレンスルホン酸ナトリウム / クロルヘキシジン塩酸塩
口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)とその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a ポビドンヨードが配合された含嗽薬では、その使用によって銀を含有する歯科材料(義歯等)が変色することがある。 b アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)は、口腔内や喉に付着した細菌等の微生物を死滅させたり、その増殖を抑えることを目的として用いられる。 c クロルヘキシジン塩酸塩は、炎症を生じた粘膜組織の修復を促す作用を期待して用いられる。
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解答
3
解説
含嗽薬・口腔咽喉薬の成分には、殺菌消毒成分(ヨウ素系、クロルヘキシジン塩酸塩、セチルピリジニウム塩化物等)と抗炎症・組織修復成分(アズレンスルホン酸ナトリウム、グリチルリチン酸二カリウム等)があり、それぞれの主たる作用機序を識別することが重要です。
解き方
- 記述aについて、ポビドンヨードが銀製歯科材料を変色させる性質を確認し、正しい(正)と判断します。
- 記述bについて、アズレンスルホン酸ナトリウムは抗炎症・組織修復成分であり殺菌作用ではないため誤り(誤)と判断します。
- 記述cについて、クロルヘキシジン塩酸塩は殺菌消毒成分であり組織修復作用ではないため誤り(誤)と判断します。
- 「正・誤・誤」となっている選択肢3を選択します。
- 選択肢 1不正解
- bは誤りであるため、本肢は不適です。
- 選択肢 2不正解
- cは誤りであるため、本肢は不適です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが誤であり正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが正、bおよびcが誤であるため本肢は不適です。
答えの内訳
- a:正
- ポビドンヨードはヨウ素を含むため、銀を含有する歯科材料(義歯など)を変色させることがあります。
- b:誤
- アズレンスルホン酸ナトリウムは粘膜組織の修復・抗炎症を目的として用いられます。微生物の殺菌・不活化目的ではありません。
- c:誤
- クロルヘキシジン塩酸塩は殺菌消毒成分であり、粘膜組織の修復を促す作用を期待するものではありません。
覚えるポイント
- ポビドンヨード:銀含有歯科材料を変色させることがある、甲状腺機能障害の人は注意
- アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン):組織修復・抗炎症作用
- クロルヘキシジン塩酸塩:殺菌消毒成分
間違えやすいところ
- 抗炎症・組織修復成分(アズレン等)と殺菌消毒成分(クロルヘキシジン等)の役割の入れ替えに注意が必要です。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」呼吸器官に用いる薬(口腔咽喉薬・含嗽薬)
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.9 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
強心薬及びその配合成分・漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 強心薬 / ジャコウ / ゴオウ / 苓桂朮甘湯 / センソ
強心薬及びその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 心筋に直接刺激を与え、その収縮力を高める作用(強心作用)を期待して、生薬成分であるジャコウが用いられる。 b ゴオウは、ウグイスガイ科のアコヤガイ等の外套膜組成中に病的に形成された顆粒状物質を基原とする生薬で、鎮静作用等を期待して用いられる。 c 苓桂朮甘湯は、構成生薬としてカンゾウを含み、高血圧、心臓病、腎臓病の診断を受けた人では、偽アルドステロン症を生じやすい。 d センソが配合された一般用医薬品では、センソの1日用量が10mg以下となるよう用法・用量が定められている。
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解答
5
解説
強心薬に用いられる動物生薬の基原(ゴオウ:牛の胆嚢結石、シンジュ:貝の外套膜中の真珠、センソ:ヒキガエルの分泌物など)の把握と、毒薬劇薬基準に関わるセンソの用量上限(1日量5mg以下)の数値知識が問われます。
解き方
- 記述aについて、ジャコウの強心作用を確認し、正しい(正)と判断します。
- 記述bについて、アコヤガイ由来はシンジュであり、ゴオウではないため誤り(誤)と判断します。
- 記述cについて、苓桂朮甘湯のカンゾウ含有と偽アルドステロン症リスクを確認し、正しい(正)と判断します。
- 記述dについて、センソの一般用医薬品での1日用量上限は5mg以下(10mgではない)であるため誤り(誤)と判断します。
- 「正・誤・正・誤」となっている選択肢5を選択します。
- 選択肢 1不正解
- dは誤りであるため、本肢は不適です。
- 選択肢 2不正解
- bおよびdは誤りであるため、本肢は不適です。
- 選択肢 3不正解
- aおよびcが正しく、bおよびdが誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- aが正しく、bが誤りであるため不適です。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤であり正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:正
- ジャコウはシカ科のジャコウジカの雄の麝香腺分泌物で、強心作用や呼吸中枢刺激作用等を期待して用いられます。
- b:誤
- ウグイスガイ科のアコヤガイ等の外套膜中に形成されるのは「真珠(シンジュ)」です。ゴオウはウシの胆のう結石を基原とします。
- c:正
- 苓桂朮甘湯は構成生薬にカンゾウを含み、高血圧、心臓病、腎臓病の人は偽アルドステロン症を生じやすいため注意が必要です。
- d:誤
- センソの1日用量は「5mg以下」となるよう定められています(10mgではありません)。劇薬指定基準にも関連する重要な数値です。
覚えるポイント
- センソ:一般用医薬品の1日用量は5mg以下
- ゴオウ:ウシの胆のう中に生じた結石
- シンジュ:ウグイスガイ科のアコヤガイ等の外套膜中に病的に形成された顆粒状物質
- 苓桂朮甘湯:動悸、息切れ等。カンゾウを含むため偽アルドステロン症に注意
間違えやすいところ
- センソの用量上限は5mg以下(10mgと引っかけられることが多い)。
- 動物生薬(ゴオウ、シンジュ、ロクジョウ、ジャコウなど)の基原の入れ替えに注意。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」循環器用薬(強心薬)
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.9 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
高コレステロール改善薬の役割と配合成分
主な医薬品とその作用 · 高コレステロール改善薬 / ソイステロール / 大豆油不鹸化物
高コレステロール改善薬及びその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 高コレステロール改善薬の使用は、食事療法、運動療法の補助的な位置づけである。 b 高コレステロール改善薬は、血中コレステロール異常の改善、血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害(手足の冷え、痺れ)の緩和等を目的として使用される医薬品である。 c 大豆油不鹸化物(ソイステロール)は、悪心(吐きけ)、胃部不快感、胸やけ、下痢等の消化器系の副作用が現れることがある。
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解答
5
解説
一般用医薬品の高コレステロール改善薬は、医療機関での治療が必要な脂質異常症を根本治療するものではなく、生活習慣の改善(食事・運動療法)を基本とした補助薬として位置づけられています。成分特性や副作用も把握する必要があります。
解き方
- 記述aについて、食事・運動療法の補助的な位置づけである記述を確認し、正しい(正)と判断します。
- 記述bについて、高コレステロール改善薬の目的・効能を確認し、正しい(正)と判断します。
- 記述cについて、大豆油不鹸化物(ソイステロール)の消化器系副作用を確認し、正しい(正)と判断します。
- すべて正(正・正・正)である選択肢5を選択します。
- 選択肢 1不正解
- bの記述も正しいため本肢は不適です。
- 選択肢 2不正解
- aの記述も正しいため本肢は不適です。
- 選択肢 3不正解
- bおよびcの記述も正しいため本肢は不適です。
- 選択肢 4不正解
- cの記述も正しいため本肢は不適です。
- 選択肢 5正解
- a、b、cの記述はいずれも正しく、適切な組み合わせです。
答えの内訳
- a:正
- 高コレステロール改善薬は生活習慣病予防の一環であり、食事療法や運動療法が基本で、本剤はその補助的な位置づけです。
- b:正
- 血中コレステロール異常の改善や、それに伴う末梢血行障害(手足の冷えや痺れ)の緩和を効能・効果とします。
- c:正
- 大豆油不鹸化物(ソイステロール)の副作用として、悪心(吐き気)、胃部不快感、胸やけ、下痢等の消化器症状が現れることがあります。
覚えるポイント
- 高コレステロール改善薬は食事療法・運動療法の補助
- 大豆油不鹸化物(ソイステロール):コレステロールの腸管吸収を抑える
- ソイステロールの副作用:胃部不快感、悪心、下痢などの消化器症状
間違えやすいところ
- 一般用医薬品でコレステロール値を直接劇的に下げる単独治療ができると誤解しないこと。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」循環器用薬(高コレステロール改善薬)
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.10 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
貧血及び貧血用薬(鉄製剤)の特徴
主な医薬品とその作用 · 貧血用薬 / 鉄製剤 / タンニン酸 / 鉄欠乏性貧血
貧血及び貧血用薬(鉄製剤)に含まれている成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを1つ選べ。 a 貧血用薬(鉄製剤)の主な副作用として、間質性肺炎を生じることが知られている。 b 貧血のうち、鉄製剤で改善できるのは、鉄欠乏性貧血のみである。 c 貧血用薬(鉄製剤)を服用する前後30分にタンニン酸を含む飲食物(緑茶、紅茶、コーヒー等)を摂取すると、タンニン酸と反応して鉄の吸収が促進される。 d 体の成長が著しい年長乳児や幼児、月経血損失のある女性、鉄要求量の増加する妊婦・母乳を与える女性では、鉄欠乏状態を生じやすい。
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解答
4
解説
貧血用薬(鉄製剤)は、体内の鉄分不足を補う目的で使用されます。鉄はタンニン酸と結合して難溶性の沈殿を生じ吸収が阻害されること、改善できるのは鉄欠乏性貧血に限られることなどの基本知識が問われます。
解き方
- 記述aについて、鉄製剤の主な副作用は消化器症状であり、間質性肺炎ではないため誤り(誤)と判断します。
- 記述bについて、鉄製剤が適応となるのは鉄欠乏性貧血のみであることを確認し、正しい(正)と判断します。
- 記述cについて、タンニン酸は鉄の吸収を「低下・阻害」するため誤り(誤)と判断します。
- 記述dについて、鉄需要が増加する対象者(成長期、月経、妊産婦)の記述を確認し、正しい(正)と判断します。
- 正しい組み合わせはbとd(選択肢4)です。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りでbが正しいため不適です。
- 選択肢 2不正解
- aおよびcがいずれも誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- bは正しいですがcが誤りであるため不適です。
- 選択肢 4正解
- bとdがともに正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- cが誤りでdが正しいため不適です。
答えの内訳
- a:誤
- 鉄製剤の主な副作用は胃部不快感、腹痛、便秘・下痢などの消化器系症状であり、間質性肺炎ではありません。
- b:正
- 貧血には種々の原因がありますが、一般用医薬品の鉄製剤で改善できるのは鉄不足による「鉄欠乏性貧血」のみです。
- c:誤
- タンニン酸と鉄が結合すると不溶性の複合体を形成し、鉄の吸収が「阻害(低下)」されます(促進ではありません)。
- d:正
- 成長期の乳幼児、月経による出血がある女性、妊娠・授乳婦などは鉄要求量が増大するため、鉄欠乏状態に陥りやすいです。
覚えるポイント
- 鉄製剤が有効なのは「鉄欠乏性貧血」のみ
- 服用の前後30分はタンニン酸含有飲料(お茶・コーヒーなど)を避ける(吸収阻害のため)
- 主な副作用は胃腸障害(便が黒くなることもある)
間違えやすいところ
- タンニン酸が鉄の吸収を「促進」すると記載される引っかけが頻出です。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」循環器用薬(貧血用薬)
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.10 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
循環器用薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · 循環器用薬 / コウカ / イノシトールヘキサニコチネート / ユビデカレノン / ルチン
循環器用薬に含まれている成分に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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解答
3
解説
ユビデカレノン(コエンザイムQ10)は心筋のエネルギー代謝を改善し心機能の低下を補いますが、他の強心薬や類似作用を持つ薬との併用は相互作用を避けるため推奨されません。血行改善成分やビタミン様物質の作用も正確に押さえます。
解き方
- 選択肢1のコウカの効能・効果を確認し、正しい記述と判断します。
- 選択肢2のイノシトールヘキサニコチネートの末梢血行改善作用を確認し、正しい記述と判断します。
- 選択肢3について、ユビデカレノンと強心薬との併用は「避けるべき」であり、「推奨される」は誤りであると判断します。
- 選択肢4のルチンの血管強化作用を確認し、正しい記述と判断します。
- 誤っている記述として選択肢3を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述は正しく、誤りを問う問題のため選択肢として不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述は正しく、誤りを問う問題のため選択肢として不適です。
- 選択肢 3正解
- ユビデカレノンと強心薬の併用は推奨されず避けるべきであるため、この記述が誤り(正答)です。
- 選択肢 4不正解
- 記述は正しく、誤りを問う問題のため選択肢として不適です。
答えの内訳
- 1:正
- コウカ(紅花)を煎じて服用する製剤は、末梢血行を促して冷え症や血色不良に用いられます。
- 2:正
- イノシトールヘキサニコチネートは、末梢血管を拡張して血液循環を改善する作用があります。
- 3:誤
- ユビデカレノンは心筋のエネルギー代謝を改善する成分ですが、強心薬との併用により作用が重複・増強し思わぬ副作用を招くおそれがあるため、併用は避ける(推奨されない)とされています。
- 4:正
- ルチン(ビタミンP様物質)は毛細血管を補強・強化する効果を期待して配合されます。
覚えるポイント
- ユビデカレノン:心筋の酸素利用効率・エネルギー産生を高める。強心薬との併用は避ける
- ルチン:毛細血管の補強・強化(ビタミン様物質)
- イノシトールヘキサニコチネート:ニコチン酸誘導体で末梢血行改善
間違えやすいところ
- 効果を高めるために強心薬と併用してよいと誤認しやすい。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」循環器用薬
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.10 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
女性の体質及び婦人薬の基礎知識
主な医薬品とその作用 · 婦人薬 / 月経周期 / エチニルエストラジオール / 血栓症
女性の体質及び婦人薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 女性の月経は、子宮の内壁を覆っている膜(子宮内膜)が剥がれ落ち、血液(経血)と共に排出される生理現象で、一生のうち妊娠可能な期間に、妊娠期間中などを除き、ほぼ毎月、周期的に起こる。 b 人工的に合成された女性ホルモンの一種であるエチニルエストラジオールは、妊娠中の女性ホルモンの補充のために用いられる。 c 女性ホルモン成分の長期連用により血栓症を生じるおそれがある。 d 月経周期は、種々のホルモンの複雑な相互作用によって調節されており、視床下部や下垂体で産生されるホルモンと、卵巣で産生される女性ホルモンが関与する。
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解答
5
解説
婦人薬に配合される合成女性ホルモン(エチニルエストラジオール、エストラジオール等)は更年期障害等に用いられますが、妊婦には禁忌であり、長期連用による血栓症のリスクがあります。月経の発生機序や内分泌支配の基本も理解が必要です。
解き方
- 記述aについて、月経の定義とメカニズムを確認し、正しい(正)と判断します。
- 記述bについて、妊婦への女性ホルモン製剤投与は禁忌であり補充用途ではないため誤り(誤)と判断します。
- 記述cについて、女性ホルモン成分の長期連用による血栓症リスクを確認し、正しい(正)と判断します。
- 記述dについて、視床下部-下垂体-卵巣系によるホルモン調節機構を確認し、正しい(正)と判断します。
- 「正・誤・正・正」となっている選択肢5を選択します。
- 選択肢 1不正解
- dは正しいため、dを誤とする本肢は不適です。
- 選択肢 2不正解
- bは誤りでcおよびdは正しいため不適です。
- 選択肢 3不正解
- aが正しくbが誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- aおよびdが正しくbが誤りであるため不適です。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正であり正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:正
- 月経は子宮内膜が剥離し経血として排出される周期的な生理現象であり、正しい記述です。
- b:誤
- エチニルエストラジオールなどの女性ホルモン成分は、妊婦又は妊娠していると思われる女性では使用を避ける(禁忌)とされており、補充目的で用いることはありません。
- c:正
- エストロゲン等の女性ホルモン成分を長期連用すると、血液凝固能が高まり血栓症を生じるおそれがあります。
- d:正
- 月経周期は、視床下部、下垂体、卵巣から分泌される複数のホルモン相互作用によって緻密に調節されています。
覚えるポイント
- エチニルエストラジオール:合成女性ホルモン(エストロゲン様作用)
- 女性ホルモン成分の長期連用:血栓症のリスク
- 妊婦又は妊娠していると思われる女性は女性ホルモン成分を使用してはならない
間違えやすいところ
- 妊娠中に女性ホルモンを補充できると勘違いしないこと(胎児への悪影響のため禁忌)。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」婦人薬
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.11 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
アレルギーの機序と減感作療法
主な医薬品とその作用 · アレルギーの発生機序 / ヒスタミン / 減感作療法
アレルギーに関する記述a~cについて、正誤の正しい組合せを1つ選びなさい。 a アレルゲンが皮膚や粘膜から体内に入り込むと、肥満細胞を直接刺激し、ヒスタミン等の物質を遊離させる。 b アレルゲンに対して徐々に体を慣らしていく治療法を減感作療法という。 c 肥満細胞から遊離したヒスタミンは、周囲の器官や組織の表面に分布する特定のタンパク質(受容体)と反応することで、血管収縮、血管透過性低下等の作用を示す。
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解答
4
解説
アレルギー反応は、侵入したアレルゲンが肥満細胞表面の特異的抗体(IgE)と結合することで細胞が刺激され、ヒスタミン等の化学伝達物質が放出されて毛細血管拡張や透過性亢進、知覚神経刺激などを引き起こす免疫学的機序に基づいています。
解き方
- 記述aについて、アレルゲンが肥満細胞を直接刺激してヒスタミンを遊離させるのか、抗体を介した反応であるかを確認して誤りと判定する。
- 記述bについて、アレルゲンに体を徐々に慣らしていくアレルギー治療法の名称が減感作療法であるかを確認して正しいと判定する。
- 記述cについて、遊離したヒスタミンが血管等に及ぼす作用(血管拡張や血管透過性亢進)と記述を照らし合わせて誤りと判定する。
- 正誤の並び(a:誤、b:正、c:誤)に一致する選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは抗体を介さずに肥満細胞を直接刺激すると説明しているため誤りであり、正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは誤り、記述bは正しく、記述cはヒスタミンの血管拡張・透過性亢進作用と逆の記載のため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述cは血管透過性亢進・毛細血管拡張を生じるヒスタミンの作用を収縮・低下と記述しているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが誤の組み合わせであり、すべての判定が整合しているためこれが正解です。
答えの内訳
- a:誤
- アレルゲンが直接肥満細胞を刺激するのではなく、生体内に産生された免疫グロブリン(IgE抗体)と結合し、その刺激によって肥満細胞からヒスタミン等の化学伝達物質が遊離します。
- b:正
- アレルゲンを微量から徐々に増量して投与し、体をアレルゲンに慣らして反応を起こしにくくする治療法を減感作療法(アレルゲン免疫療法)と呼びます。
- c:誤
- ヒスタミンが受容体に結合すると、毛細血管の拡張や血管透過性の亢進をもたらすため、「血管収縮、血管透過性低下」とする記述は誤りです。
覚えるポイント
- ヒスタミンの作用は血管拡張と血管透過性亢進である。
- アレルギーでは抗体(IgE)を介して肥満細胞から化学伝達物質が遊離する。
間違えやすいところ
- アレルゲンが肥満細胞を直接刺激してヒスタミンを放出すると誤認しやすい点に注意する。
- ヒスタミンの作用を血管収縮や透過性低下と逆の意味で捉えてしまう誤りに注意する。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂)第3章「主な医薬品とその作用」アレルギー用薬
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.11 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
内服アレルギー用薬とその配合成分
主な医薬品とその作用 · 内服アレルギー用薬 / メチルエフェドリン塩酸塩 / トラネキサム酸 / ジフェンヒドラミン塩酸塩
内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む。)及びその成分に関する記述a~dについて、正誤の正しい組合せを1つ選びなさい。 a メチルエフェドリン塩酸塩は、依存性がある成分であり、長期間にわたって連用された場合、薬物依存につながるおそれがある。 b 一般用医薬品には、アトピー性皮膚炎による慢性湿疹等の治療に用いることを目的とするものはない。 c 皮膚や鼻粘膜の炎症を和らげることを目的として、トラネキサム酸が配合されている場合がある。 d 交感神経系を刺激して鼻粘膜の血管を収縮させることによって鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを目的として、ジフェンヒドラミン塩酸塩が配合されている場合がある。
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解答
1
解説
内服アレルギー用薬には、ヒスタミンの働きを抑える抗ヒスタミン成分、鼻粘膜の充血を除去するアドレナリン作動成分、炎症を鎮める抗炎症成分などが組み合わされて配合されています。各成分の作用機序や注意すべき副作用・依存性を区別して理解することが不可欠です。
解き方
- 記述aについて、メチルエフェドリン塩酸塩の連用による薬物依存リスクを確認して正しいと判定する。
- 記述bについて、一般用医薬品の効能・効果にアトピー性皮膚炎の慢性湿疹治療が含まれるかを確認し、含まれない(正)と判定する。
- 記述cについて、トラネキサム酸の抗炎症目的での配合の妥当性を確認して正しいと判定する。
- 記述dについて、血管収縮作用を示す成分とジフェンヒドラミン塩酸塩(抗ヒスタミン成分)の違いを確認し、誤りと判定する。
- 正誤の組み合わせ(a:正、b:正、c:正、d:誤)から選択肢1を選択する。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤の組み合わせとなっており、正しい選択肢です。
- 選択肢 2不正解
- cは正しく、dは抗ヒスタミン成分と血管収縮成分を混同しているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bは正しく、dは誤りであるため、この組み合わせは不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aは正しく、cも正しいため、この組み合わせは不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aおよびbは正しい記述であるため、この組み合わせは不適切です。
答えの内訳
- a:正
- メチルエフェドリン塩酸塩などのアドレナリン作動成分は、中枢興奮作用等による依存性があり、長期連用により薬物依存につながるおそれがあります。
- b:正
- アトピー性皮膚炎による慢性湿疹等は医師の診療を受けるべき疾患であり、一般用医薬品にはその治療を目的とするものはありません。
- c:正
- トラネキサム酸は抗炎症作用を持ち、鼻粘膜や皮膚の炎症を和らげる目的でアレルギー用薬等に配合されることがあります。
- d:誤
- ジフェンヒドラミン塩酸塩は抗ヒスタミン成分です。交感神経系を刺激して鼻粘膜の血管を収縮させる作用を持つのはプソイドエフェドリン塩酸塩などのアドレナリン作動成分です。
覚えるポイント
- 一般用医薬品にアトピー性皮膚炎の慢性湿疹を治療目的とする製品はない。
- ジフェンヒドラミンは抗ヒスタミン成分、アドレナリン作動成分が血管収縮作用を持つ。
間違えやすいところ
- 抗ヒスタミン成分とアドレナリン作動成分の作用(血管収縮・充血改善)を入れ替えて覚えてしまうミスに注意する。
- メチルエフェドリン塩酸塩の依存性に関する警告を見落とさないようにする。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂)第3章「主な医薬品とその作用」内服アレルギー用薬
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.12 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
鼻に用いる薬(点鼻薬)とその配合成分
主な医薬品とその作用 · 点鼻薬 / ベンザルコニウム塩化物 / リドカイン塩酸塩 / 鼻茸(ポリープ)
鼻に用いる薬及びその成分に関する記述a~dについて、正誤の正しい組合せを1つ選びなさい。 a ベンザルコニウム塩化物は、陽性界面活性成分で、黄色ブドウ球菌、溶血性連鎖球菌又はカンジダ等の真菌類に対する殺菌消毒作用を示すほか、ウイルスに対しても効果がある。 b リドカイン塩酸塩は、鼻粘膜の過敏性や痛み、痒みを抑えることを目的として配合されている場合がある。 c 点鼻薬は局所(鼻腔内)に適用されるものであり、全身的な影響を生じることはない。 d 鼻粘膜が腫れてポリープ(鼻茸)となっている場合には、一般用医薬品により対処を図ることは適当でなく、医療機関による治療(ステロイド性抗炎症成分を含む点鼻薬の処方等)が必要となる。
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解答
4
解説
点鼻薬は局所に噴霧して局所的な効果を期待する外用薬ですが、鼻粘膜は血流が豊富であるため有効成分が吸収されて全身性の作用・副作用が現れることがあります。また、鼻茸などの器質的変化を伴う病態は医療機関での受診が必要です。
解き方
- 記述aについて、ベンザルコニウム塩化物の抗菌スペクトルを確認し、ウイルスに対する効果がないため誤りと判定する。
- 記述bについて、リドカイン塩酸塩が局所麻酔成分として鼻粘膜の過敏性や痛みを抑える目的で使われることを確認して正しいと判定する。
- 記述cについて、外用点鼻薬であっても鼻粘膜から吸収されて全身作用を生じ得ることを確認し、誤りと判定する。
- 記述dについて、鼻茸(ポリープ)への一般用医薬品の適否を確認し、医療機関による治療が必要であるため正しいと判定する。
- 全体の正誤(a:誤、b:正、c:誤、d:正)から選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aおよびcが誤りで、bおよびdが正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aのベンザルコニウム塩化物はウイルスに無効であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bは局所麻酔成分の正しい説明であり、cは全身影響を生じることがあるため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正であり、すべての正誤判定が合致しています。
- 選択肢 5不正解
- cは全身的な影響を生じるため誤りであり、dは正しい記述です。
答えの内訳
- a:誤
- ベンザルコニウム塩化物は陽性界面活性成分で細菌や一部の真菌には有効ですが、ウイルスや結核菌に対する殺菌効果はありません。
- b:正
- リドカイン塩酸塩は局所麻酔成分であり、鼻粘膜の知覚神経を麻痺させて過敏性や痛み、痒みを和らげる目的で配合されます。
- c:誤
- 点鼻薬は局所適用ですが、成分が鼻粘膜の毛細血管から吸収されて血流に乗り、全身的な影響(血圧上昇や眠気等)を生じることがあります。
- d:正
- 鼻粘膜が肥厚して鼻茸(ポリープ)となっている場合は一般用医薬品での自己治療には適さず、耳鼻咽喉科等での専門的治療が必要です。
覚えるポイント
- ベンザルコニウム塩化物などの逆性石けんは結核菌・ウイルスには無効である。
- 点鼻薬の成分も鼻粘膜から吸収されて全身的な影響を及ぼすことがある。
間違えやすいところ
- 外用薬だから全身性の副作用は一切起こらないと誤解しやすい点に注意する。
- ベンザルコニウム塩化物がすべての微生物(ウイルスを含む)に効くと誤認しないようにする。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂)第3章「主な医薬品とその作用」鼻に用いる薬
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.12 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用検査薬の特性と留意点
主な医薬品とその作用 · 一般用検査薬 / 尿検査薬 / 妊娠検査薬 / hCG
一般用検査薬に関する記述a~cについて、正誤の正しい組合せを1つ選びなさい。 a 通常、尿は弱酸性であるが、食事その他の影響で中性~弱アルカリ性に傾くと、尿糖・尿タンパク検査において正確な検査結果が得られなくなることがある。 b 妊娠検査薬は、尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)の有無を調べるものであり、通常、実際に妊娠が成立してから4週目前後の尿中hCG濃度を検出感度としている。 c 一般用検査薬の対象には、遺伝性疾患の診断に関係するものも含まれる。
解答・解説を表示
解答
5
解説
一般用検査薬は、消費者が自ら検体を採取・検査して健康管理に役立てる簡易的な体外診断用医薬品です。重大な疾患(遺伝性疾患や悪性腫瘍等)の診断は医師の確定診断に委ねるべきであるため一般用検査薬の対象からは除外されています。
解き方
- 記述aについて、尿の液性(pH)の変化が尿糖や尿タンパクの検査試薬の反応に及ぼす影響を確認して正しいと判定する。
- 記述bについて、妊娠検査薬が検出するホルモン(hCG)と妊娠成立からの検出感度(約4週目前後)を確認して正しいと判定する。
- 記述cについて、遺伝性疾患の診断が一般用検査薬の対象に含まれるかを確認し、対象外であるため誤りと判定する。
- 組み合わせ(a:正、b:正、c:誤)に合致する選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは尿pHの変動による検査結果への影響を正しく述べているため誤りとする判定は不適切です。
- 選択肢 2不正解
- 記述bは正しく、記述cは一般用検査薬の対象外であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aは正しく、記述cは誤りであるため、この組み合わせは不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述a・bが正しく、cのみが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが正、cが誤の組み合わせであり、すべての正誤判断が正答と一致します。
答えの内訳
- a:正
- 通常は弱酸性の尿が、食事や激しい運動などの影響で中性から弱アルカリ性に傾くと、呈色反応に影響を与えて正確な検査結果が得られなくなることがあります。
- b:正
- 妊娠検査薬は尿中hCGを検出するもので、妊娠が成立してから概ね4週目前後(次回月経予定日の約1週間後)の尿中hCG濃度を検出感度として設計されています。
- c:誤
- 一般用検査薬の対象は健康状態の把握等を目的とするものに限られ、悪性腫瘍や遺伝性疾患などの診断に関係するものは除外されています。
覚えるポイント
- 妊娠検査薬の検出感度は妊娠成立から約4週目前後(次回月経予定日の約1週間後)である。
- 遺伝性疾患や悪性腫瘍の診断に関係する検査は一般用検査薬の対象外である。
間違えやすいところ
- 妊娠週数(最終月経開始日を0週0日とする数え方)と「受精・着床による妊娠成立からの実週数(約4週)」を混同しないようにする。
- 一般用検査薬で遺伝性疾患の診断が可能であると誤認しないようにする。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂)第3章「主な医薬品とその作用」一般用検査薬
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.13 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
消化器用薬の配合成分とその特徴
主な医薬品とその作用 · 制酸成分 / 利胆成分 / 胃粘膜保護修復成分 / アルミニウム塩
消化器に作用する薬及びその成分に関する記述について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 中和反応によって胃酸の働きを弱めること(制酸)を目的として、炭酸水素ナトリウム(重曹)のほか、酸化マグネシウム等のマグネシウムを含む成分が配合されている場合がある。 b ウルソデオキシコール酸は、胆汁の分泌を促す作用(利胆作用)があるとされ、消化を助ける効果を期待して用いられる。 c 胃粘膜保護・修復成分であるアルジオキサは、アルミニウムを含むため、透析を受けている人に推奨される。
解答・解説を表示
解答
3
解説
制酸成分は過剰な胃酸を中和し、利胆成分は胆汁分泌を促進して脂質の消化を助けます。アルミニウムを含む成分は腎不全患者や透析患者において体内に蓄積し、アルミニウム脳症や骨軟化症を起こす恐れがあるため使用が禁じられています。
解き方
- 記述aを確認:制酸成分として炭酸水素ナトリウムや酸化マグネシウムが用いられるため「正」と判定します。
- 記述bを確認:ウルソデオキシコール酸には利胆作用があり、脂質消化を補助するため「正」と判定します。
- 記述cを確認:アルジオキサはアルミニウムを含むため、透析を受けている人には「推奨される」のではなく「服用しないこと(禁忌)」であるため「誤」と判定します。
- 正・正・誤の組み合わせとなっている選択肢3を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが誤りであるため、すべて正しいとする本選択肢は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは中和反応による制酸成分について正しく述べているため、aを誤りとする本選択肢は不適です。
- 選択肢 3正解
- aは正、bは正、cは誤であり、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aおよびbが正しく、cが誤りであるため、本選択肢は不適です。
覚えるポイント
- アルミニウムを含む胃腸薬成分(スクラルファート、アルジオキサ、合成ケイ酸アルミニウム等)は透析患者に禁忌である。
- ウルソデオキシコール酸は肝臓に作用して胆汁分泌を促進する利胆成分である。
間違えやすいところ
- アルミニウム含有成分を透析患者に安全・推奨と誤認しないように注意する。
- マグネシウム化合物(酸化マグネシウム等)が制酸作用のほか緩下作用も併せ持つ点と混同しないようにする。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用(胃腸に作用する薬)」に基づく出題。
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.13 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
止瀉薬の配合成分とその作用機構・注意点
主な医薬品とその作用 · 収斂成分 / タンニン酸アルブミン / 木クレオソート / 牛乳アレルギー
止瀉薬に含まれている成分に関する記述について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 次没食子酸ビスマスは、腸粘膜のタンパク質と結合して不溶性の膜を形成し、腸粘膜をひきしめる(収斂)ことにより、腸粘膜を保護することを目的として用いられる。 b タンニン酸アルブミンは、牛乳にアレルギーがある人では使用を避ける必要がある。 c 木クレオソートは、腸管内の異常発酵等によって生じた有害な物質を吸着させることを目的として用いられる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
収斂成分(ビスマス塩類やタンニン酸アルブミン)はタンパク質と結合して保護膜を作り、腸の炎症・刺激を緩和します。タンニン酸アルブミンは牛乳カゼインから精製されるため牛乳アレルギーには禁忌です。有害物質吸着作用を示すのは吸着成分(沈降炭酸カルシウム、薬用炭等)です。
解き方
- 記述aを確認:次没食子酸ビスマスの収斂作用と腸粘膜保護に関する正確な説明であるため「正」と判定します。
- 記述bを確認:タンニン酸アルブミンは牛乳由来成分を含むため、牛乳アレルギーの人は使用を避ける必要があり「正」と判定します。
- 記述cを確認:木クレオソートは腸内細菌の殺菌や過剰運動の抑制・水分分泌抑制に働き、吸着作用ではないため「誤」と判定します。
- 正・正・誤の組み合わせとなっている選択肢1を選びます。
- 選択肢 1正解
- aは正、bは正、cは誤であり、正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- 記述bが正しく、記述cが誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述cが誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aおよびbが正しく、cが誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aは正しい記述であるため、aを誤りとする本選択肢は不適です。
覚えるポイント
- タンニン酸アルブミンは牛乳アレルギーのある人には使用してはならない。
- 有害物質の吸着を目的とするのは炭酸カルシウムや薬用炭などである。
間違えやすいところ
- 木クレオソートを吸着成分と混同しやすいが、過剰な腸運動の正常化や水分分泌抑制作用等を持つ成分である。
- 次没食子酸ビスマスなどのビスマス製剤は海外で精神神経系障害が報告されており、長期連用を避ける必要がある点も頻出。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用(腸の薬・止瀉薬)」に基づく出題。
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.14 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
ロペラミド塩酸塩の適応・副作用・使用上の注意
主な医薬品とその作用 · ロペラミド塩酸塩 / 止瀉薬 / 小児禁忌 / 食あたり禁忌
ロペラミド塩酸塩が配合された一般用医薬品の止瀉薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 食あたりや水あたりによる下痢の症状に用いられることを目的としており、食べすぎ・飲みすぎによる下痢、寝冷えによる下痢については適用対象ではない。 b 腸管の運動を低下させる作用を示し、胃腸鎮痛鎮痙薬との併用は避ける必要がある。 c 重篤な副作用として、まれにショック(アナフィラキシー)、皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症を生じることがある。 d 15歳未満の小児には適用がない。
解答・解説を表示
解答
5
解説
ロペラミド塩酸塩は腸管壁のオピオイド受容体に作用して腸管運動を強力に抑制し、水分吸収を促進します。感染性の下痢(食あたり・水あたり等)で使用すると病原体や毒素の排泄が遅れ重症化する恐れがあるため禁忌とされています。また、強力な作用と中枢移行のリスクから15歳未満の小児には使用できません。
解き方
- 記述aを確認:ロペラミド塩酸塩は食べすぎ・飲みすぎや寝冷えによる下痢が適応であり、食あたり・水あたりには使用を避けるため「誤」と判定します。
- 記述bを確認:腸管運動抑制作用が重複して便秘や腸閉塞を招く恐れがあるため、胃腸鎮痛鎮痙薬との併用を避ける必要があり「正」と判定します。
- 記述cを確認:まれに起こる重篤な副作用としてショック、スティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)、中毒性表皮壊死融解症(TEN)等があるため「正」と判定します。
- 記述dを確認:一般用医薬品のロペラミド塩酸塩は15歳未満の小児には適用がないため「正」と判定します。
- 誤・正・正・正の組み合わせとなっている選択肢5を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは誤りで、bおよびdは正しいため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述cおよびdは正しいため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aは誤りで、cは正しいため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bおよびdは正しいため不適です。
- 選択肢 5正解
- aは誤、bは正、cは正、dは正であり、正しい組合せです。
覚えるポイント
- ロペラミド塩酸塩は食あたり・水あたり・発熱を伴う下痢には使用しない(細菌・毒素の排出を妨げるため)。
- ロペラミド塩酸塩は15歳未満の小児には使用しない。
- 胃腸鎮痛鎮痙薬との併用は避ける。
間違えやすいところ
- 食あたり・水あたりに効くと逆に覚えてしまわないように注意する(適応は食べすぎ・飲みすぎ・寝冷え)。
- 強い下痢止め効果があるため、小児にも少量なら使えると勘違いしやすいが15歳未満は使用不可である。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用(腸の薬・止瀉薬)」に基づく出題。
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.14 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
瀉下薬に含まれる配合成分の基原と作用機序
主な医薬品とその作用 · センナ / ダイオウ / カサントラノール / カルメロースナトリウム
瀉下薬に含まれている成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a センナは、マメ科のチンネベリセンナ又はアレキサンドリアセンナの小葉を基原とする生薬である。 b ダイオウは、腸内容物の浸透圧を高めることで糞便中の水分量を増す。 c カサントラノールは、吸収された成分の一部が乳汁中に移行することが知られている。 d カルメロースナトリウムは、分解して生じるガスによって便通を促す。
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解答
4
解説
刺激性瀉下成分(ダイオウ、センナ、センノシド、カサントラノール等)は大腸を刺激して排便を促し、一部は乳汁に移行します。無機塩類(酸化マグネシウム等)は浸透圧を高めて水分を保持し、膨張性成分(カルメロースナトリウム、プランタゴ・オバタ等)は腸内で水分を吸って膨潤し便容積を増やします。炭酸ガスを発生させて腸壁を刺激するのは炭酸水素ナトリウム配合の坐剤などです。
解き方
- 記述aを確認:センナはマメ科のチンネベリセンナ等の小葉を基原とする生薬であるため「正」と判定します。
- 記述bを確認:ダイオウは大腸刺激性瀉下成分であり、浸透圧を高める成分(無機塩類)ではないため「誤」と判定します。
- 記述cを確認:カサントラノールは吸収された一部が乳汁移行し乳児に下痢を起こす恐れがあるため「正」と判定します。
- 記述dを確認:カルメロースナトリウムは水分を吸収して便のかさを増す膨張性瀉下成分であり、ガス発生によるものではないため「誤」と判定します。
- 正・誤・正・誤の組み合わせとなっている選択肢4を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは正しく、dは誤りであるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびcが正しく、bおよびdが誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは誤りであるため不適です。
- 選択肢 4正解
- aは正、bは誤、cは正、dは誤であり、正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- 記述cが正しく、dが誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- ダイオウ、センナ、カサントラノールは大腸刺激性瀉下成分で、授乳中の使用に注意が必要(乳汁移行)。
- カルメロースナトリウムは水分を吸収して膨張する膨張性瀉下成分である。
間違えやすいところ
- ダイオウの作用機序を浸透圧性(マグネシウム類)と混同しないようにする。
- 炭酸ガス発生により直腸を刺激する坐剤(炭酸水素ナトリウム等)と、膨張性瀉下成分(カルメロースナトリウム等)を混同しないようにする。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用(腸の薬・瀉下薬)」に基づく出題。
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.15 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
浣腸薬の剤形・使用法・注意事項
主な医薬品とその作用 · 浣腸薬 / 注入剤 / 坐剤 / 使用上の注意
浣腸薬の剤形、使用時の注意点及び禁忌に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
5
解説
浣腸薬は直腸粘膜を局所的に刺激して排便を促す薬剤であり、注入剤や坐剤が存在します。感染予防や直腸刺激による流早産防止のため、適切な使用法と注意事項の遵守が必須です。
解き方
- 各記述の正誤を浣腸薬の剤形、衛生管理、注入手技、妊娠時の注意点から判断する。
- a(正)、b(誤)、c(誤)、d(正)の組み合わせを選択肢から特定する。
- 選択肢 1不正解
- aとdが正しく、cが誤りであるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが正しく、bが誤りであるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bとcが誤り、dが正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cの「できるだけ早く押し込み」は誤りであり、正しくありません。
- 選択肢 5正解
- a(正)、b(誤)、c(誤)、d(正)の正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 注入剤の残液は細菌混入リスクがあるため再利用せず廃棄すること。
間違えやすいところ
- 急激に薬液を注入すると直腸粘膜を傷つけるおそれがあるため、ゆっくり注入します。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」浣腸薬
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.15 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
駆虫薬の特徴と適正使用
主な医薬品とその作用 · 駆虫薬 / 回虫 / 蟯虫 / 服用法
駆虫薬の作用対象、併用時の影響及び服用時期に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
4
解説
一般用駆虫薬は腸管内に寄生する成虫に作用して排泄を促すもので、虫卵には効きません。駆虫成分が体内に過剰吸収されると副作用リスクが高まるため、通常は空腹時に服用します。
解き方
- 虫卵への効果の有無、併用時の作用変化、対象寄生虫の種類、服用タイミングの妥当性を順に検証する。
- a(誤)、b(正)、c(正)、d(正)の組み合わせを選択肢から選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aが誤り、bとdが正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- cは正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- aが誤り、dが正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 4正解
- a(誤)、b(正)、c(正)、d(正)の正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aとcの正誤が逆であるため不適切です。
覚えるポイント
- 駆虫薬は虫卵には効果がないため、孵化の時期を見計らって再服用が必要です。
間違えやすいところ
- 消化管からの全身吸収を抑えて局所作用を高めるため、食後ではなく空腹時に服用します。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」駆虫薬
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.16 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
痔の病態及び痔疾用薬の成分
主な医薬品とその作用 · 内痔核 / 生活習慣 / アラントイン / アドレナリン作動成分
痔の病態及び痔疾用薬の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
2
解説
歯状線より上部に生じる内痔核は知覚神経が通っていないため通常痛みを感じません。痔疾用薬では血管収縮成分で止血を図り、アラントイン誘導体などで傷ついた組織の修復を促します。
解き方
- 内痔核の特徴、生活習慣の改善の重要性、アラントイン誘導体の作用、血管収縮成分の目的を照合する。
- a(誤)、b(正)、c(誤)、d(正)に合致する選択肢を特定する。
- 選択肢 1不正解
- aの内痔核に関する説明は誤りであるため不適切です。
- 選択肢 2正解
- a(誤)、b(正)、c(誤)、d(正)の正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- a、b、c、dすべての正誤判断が逆になっています。
- 選択肢 4不正解
- cが誤り、dが正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- bが正しく、cが誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- 歯状線より上部の内痔核は痛みがなく、下部の外痔核は知覚神経があるため激痛を伴います。
間違えやすいところ
- アルミニウムクロルヒドロキシアラントイネートは鎮痛鎮痒成分ではなく組織修復成分です。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」痔疾用薬
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.16 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
泌尿器用薬の生薬成分の効能
主な医薬品とその作用 · カゴソウ / キササゲ / ソウハクヒ / 利尿生薬
泌尿器用薬に含まれる生薬成分の基原及び主な薬効に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
4
解説
泌尿器用薬における生薬成分のうち、カゴソウ(ウツボグサ)、キササゲ、ソウハクヒ(マグワ)はいずれも利尿作用を期待して配合されます。殺菌消毒作用をもつ生薬にはウワウルシがあります。
解き方
- カゴソウ、キササゲ、ソウハクヒそれぞれの基原植物と期待される薬効(利尿)を確認する。
- キササゲとソウハクヒに「尿路の殺菌消毒効果」とある誤りを排除し、a(正)、b(誤)、c(誤)を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aが正しく、bが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- bとcはいずれも利尿成分であり、殺菌消毒効果ではないため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが正しく、cが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4正解
- a(正)、b(誤)、c(誤)の正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 尿路の殺菌消毒作用をもつ生薬はウワウルシ(ツツジ科クマコケモモの葉)です。
間違えやすいところ
- キササゲやソウハクヒは殺菌ではなく利尿作用を目的として配合されます。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」その他の泌尿器用薬
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.17 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
目及び点眼薬の基礎知識・使用法
主な医薬品とその作用 · 結膜嚢 / 緑内障 / 副作用 / コンタクトレンズ
目及び点眼薬に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
4
解説
点眼薬1滴(約50μL)は結膜嚢の容積(約30μL)より多いため溢れ出ます。点眼薬成分は鼻涙管から全身循環に入り副作用を起こすことがあり、コンタクトレンズ装着時の使用制限も存在します。
解き方
- 点眼液量と結膜嚢の容積の数値を照合し、記述aが誤り(50μLと30μL)であることを確認する。
- 緑内障への影響、全身性副作用の有無、コンタクトレンズ使用時の注意点を検証し、b・c・dが正であることを確認する。
- 選択肢 1不正解
- cとdは正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤り、bとdが正しいため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- aが誤り、cが正しいため不適切です。
- 選択肢 4正解
- a(誤)、b(正)、c(正)、d(正)の正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤り、bが正しい記述であるため不適切です。
覚えるポイント
- 点眼薬1滴は約50μLで、結膜嚢の保持量約30μLを超えるため1回1滴で十分です。
間違えやすいところ
- 点眼薬でも鼻涙管を通って吸収され、皮膚症状など全身性副作用が現れることがあります。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」眼科用薬
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.17 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
眼科用薬の配合成分と作用
主な医薬品とその作用 · ビタミンB6 / L-アスパラギン酸カリウム / ネオスチグミンメチル硫酸塩 / テトラヒドロゾリン塩酸塩
問題表の眼科用薬に含まれる成分の配合目的・作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
5
解説
点眼薬において、ネオスチグミンメチル硫酸塩はピント調節機能改善、ビタミンB6やアミノ酸は組織の新陳代謝促進、血管収縮成分(テトラヒドロゾリン等)は結膜充血の改善を目的とします。
解き方
- 各配合成分の薬理作用と記述内容を照合する(bとdの説明が入れ替わっていることを確認する)。
- a(正)、b(誤)、c(正)、d(誤)の組み合わせを選択肢から選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- bとdが誤った説明であるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aとcが正しく、bが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- aが正しく、dが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- bが誤り、cが正しいため不適切です。
- 選択肢 5正解
- a(正)、b(誤)、c(正)、d(誤)の正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- ネオスチグミンメチル硫酸塩はコリンエステラーゼ阻害により目のピント調節機能を改善します。
間違えやすいところ
- テトラヒドロゾリン塩酸塩はアドレナリン作動成分であり、新陳代謝促進ではなく血管収縮成分です。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」眼科用薬
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.18 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
角質化疾患の病態及び角質軟化成分
主な医薬品とその作用 · 胼胝(たこ) / 疣贅(いぼ) / 鶏眼(うおのめ) / イオウ
肌の角質化及びそれを改善する配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
3
解説
たこは角質層が外側へ肥厚して芯がなく通常無痛です。ウイルス性のいぼは自然寛解することがあります。角質軟化成分であるイオウはケラチンを変質させて剥離を促し、うおのめ・たこ用薬には医薬部外品も存在します。
解き方
- たこの病態特徴(芯がなく無痛)およびウイルス性いぼの経過(自然寛解)を確認する。
- うおのめ用薬の区分(医薬部外品もある)とイオウの作用(ケラチン変質)を照合し、a(正)、b(正)、c(誤)、d(正)を特定する。
- 選択肢 1不正解
- aとdは正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- cが誤り、dが正しいため不適切です。
- 選択肢 3正解
- a(正)、b(正)、c(誤)、d(正)の正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bが正しく、cが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aとbが正しく、cが誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- うおのめは中心に硬い芯(角質柱)があり痛みを伴いますが、たこには芯がありません。
間違えやすいところ
- 角質軟化薬のうおのめ・たこ用製品は医薬品専有ではなく、一部は医薬部外品も認められています。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」皮膚被覆薬、角質軟化薬
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.18 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
頭皮・毛根に作用する成分の薬理
主な医薬品とその作用 · カシュウ / エストラジオール安息香酸エステル / カルプロニウム塩化物 / チクセツニンジン
頭皮・毛根に作用する配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
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解答
1
解説
毛髪用薬において、カシュウは頭皮の脂質代謝改善、チクセツニンジンは毛根賦活・血行促進、カルプロニウム塩化物は局所血管拡張、エストラジオール誘導体は男性ホルモン拮抗による脱毛抑制を目的とします。
解き方
- カシュウ(脂質代謝改善)とチクセツニンジン(毛根賦活)の役割記述が逆になっていることを見抜く。
- 女性ホルモン成分とコリン作動性血行促進成分(カルプロニウム)が正しいことを確認し、a(誤)、b(正)、c(正)、d(誤)を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- a(誤)、b(正)、c(正)、d(誤)の正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aとdの生薬の作用説明が入れ替わっており誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤り、cが正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aとdが誤り、bが正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- bは正しい記述であるため不適切です。
覚えるポイント
- カルプロニウム塩化物はコリン作動作用により頭皮血管を拡張させて血行を促します。
間違えやすいところ
- カシュウは脂質代謝を高めて皮脂を除く作用、チクセツニンジンは血行促進・毛根賦活作用です。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」毛髪用薬
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.19 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
歯槽膿漏薬の配合成分と配合目的
主な医薬品とその作用 · 歯槽膿漏薬 / 殺菌消毒成分 / 止血成分
歯槽膿漏薬に含まれている成分とその主な配合目的の正誤の組合せとして、正しいものを1つ選べ。 成分 ― 主な配合目的 a セチルピリジニウム塩化物 ― 殺菌消毒作用 b イソプロピルメチルフェノール ― 抗炎症作用 c チモール ― 組織修復作用 d カルバゾクロム ― 止血作用
解答・解説を表示
解答
2
解説
歯槽膿漏薬には、歯肉炎・歯槽膿漏の原因菌の増殖を抑える殺菌消毒成分、炎症を抑える抗炎症成分、出血を抑える止血成分、歯肉の修復を促す組織修復成分などが配合されます。
解き方
- 各成分(殺菌消毒成分、止血成分など)の主な作用と薬効分類を確認する。
- イソプロピルメチルフェノールとチモールは殺菌消毒成分であることを識別する。
- a正、b誤、c誤、d正となる選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aは殺菌消毒作用で正しく、bは抗炎症作用ではなく殺菌消毒作用であるため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正の正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- aは正しく、cのチモールは組織修復ではなく殺菌消毒作用、dは正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cのチモールは組織修復成分ではなく殺菌消毒成分であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- b、cの配合目的が誤りであり、dは止血成分で正しいため誤りです。
覚えるポイント
- イソプロピルメチルフェノールとチモールは殺菌消毒成分に分類される。
- カルバゾクロムは毛細血管を補強して出血を抑える止血成分である。
間違えやすいところ
- チモールやイソプロピルメチルフェノールを組織修復成分や抗炎症成分と混同しやすい点に注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和2年版)第3章 主な医薬品とその作用
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.19 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
口内炎及び口内炎用薬の成分・漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 口内炎 / グリチルレチン酸 / シコン / 茵蔯蒿湯
口内炎、口内炎用薬の成分及び口内炎に用いる漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 口内炎の再発を繰り返す場合には、ベーチェット病などの可能性も考えられるので、医療機関を受診するなどの対応が必要である。 b グリチルレチン酸は、患部の殺菌消毒を目的として配合される。 c シコンは、ムラサキ科のムラサキの根を基原とする生薬で、組織修復促進、抗菌などの作用を期待して用いられる。 d 茵蔯蒿湯は、体力中等度以上で口渇があり、尿量少なく、便秘するものの蕁麻疹、口内炎、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみに適すとされる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
口内炎用薬には抗炎症成分(グリチルレチン酸等)、組織修復成分・生薬(アラントイン、シコン等)が用いられます。再発を繰り返す口内炎はベーチェット病などの基礎疾患が疑われるため受診勧奨が必要です。
解き方
- aについて、再発性口内炎と全身性疾患(ベーチェット病等)の受診勧奨の正当性を判断する(正)。
- bについて、グリチルレチン酸の薬効(抗炎症作用であり殺菌消毒ではない)を確認する(誤)。
- cのシコンの基原と効能、dの茵蔯蒿湯の適応を確認する(ともに正)。
- 正・誤・正・正の組合せである選択肢1を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正の正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- aおよびcの記述が正しいため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bは殺菌消毒作用ではなく抗炎症作用であり誤り、dは適応の記述として正しいため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bは抗炎症成分で誤り、cはシコンの正確な説明で正しいため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aは正しく、bは抗炎症作用のため誤りです。
覚えるポイント
- グリチルレチン酸は抗炎症作用を示す成分である。
- 再発を繰り返す口内炎はベーチェット病などの可能性を考慮し医療機関を受診させる。
間違えやすいところ
- グリチルレチン酸を殺菌消毒成分と取り違えないように注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和2年版)第3章 主な医薬品とその作用
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.20 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
禁煙補助剤及びニコチンの作用・使用法
主な医薬品とその作用 · 禁煙補助剤 / ニコチン / 咀嚼剤の使用方法
禁煙補助剤及びその成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 咀嚼剤は、口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が増加するため、コーヒーや炭酸飲料など口腔内を酸性にする食品を摂取した後、しばらくは使用を避けることとされている。 b ニコチンは、交感神経系を興奮させる作用を示す。 c 咀嚼剤は、菓子のガムのように噛み、唾液を多く分泌させながら使用することが望ましい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
ニコチン咀嚼剤は口腔粘膜からニコチンを吸収させる製剤です。口腔内が酸性になると吸収が低下するため飲食直後の使用は避けます。また、通常のガムのように急速に噛むと唾液とともに飲み込まれ胃部不快感の原因となるため、ゆっくり噛んで歯肉と頬の間に挟んで使用します。
解き方
- aについて、口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が低下する点を確認する(誤)。
- bについて、ニコチンが副腎皮質や交感神経節に作用して交感神経系を興奮させる作用を確認する(正)。
- cについて、咀嚼剤の正しい使用法(ゆっくり噛み、歯肉と頬の間に保持する)を確認する(誤)。
- 誤・正・誤となる選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aは吸収が低下するため誤り、bは交感神経系を興奮させるため正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- aは「増加する」が誤りで、cは菓子のガムのように噛むと吸収効率が悪くなり副作用の原因となるため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが誤の正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- aは吸収低下のため誤り、bは正しく、cは誤りであるため不正解です。
- 選択肢 5不正解
- cは菓子のガムのように噛むのではなく、ゆっくり噛んで頬と歯茎の間に挟んでおく必要があり誤りです。
覚えるポイント
- ニコチンは口腔内が酸性になると吸収が低下する。
- 咀嚼剤はゆっくり噛み、味がなくなったら歯肉と頬の間に挟んでおく。
間違えやすいところ
- 口腔内が酸性でニコチンの吸収が「増加する」と誤解しやすい点に注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和2年版)第3章 主な医薬品とその作用
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.20 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
滋養強壮保健薬のビタミン等の成分
主な医薬品とその作用 · 滋養強壮保健薬 / ビタミンA / ビタミンB群 / ヘスペリジン
滋養強壮保健薬に含まれている成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a ビタミンAは、夜間視力を維持したり、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要な栄養素である。 b ビタミンB2は、炭水化物からのエネルギー産生に不可欠な栄養素で、神経の正常な働きを維持する作用がある。 c ナイアシンは、皮膚や粘膜などの機能を維持することを助ける栄養素として配合される場合がある。 d ヘスペリジンは、ビタミン様物質のひとつで、ビタミンCの吸収を助ける等の作用があるとされる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
ビタミンAは夜間視力や粘膜の維持、ビタミンB1は炭水化物からのエネルギー産生と神経機能の維持、ビタミンB2は脂質代謝や皮膚粘膜の健康維持、ナイアシンは皮膚・粘膜機能維持、ヘスペリジン(ビタミンP)は毛細血管強化やビタミンCの吸収促進に働きます。
解き方
- aについて、ビタミンAの視力維持・粘膜機能維持作用を確認する(正)。
- bについて、炭水化物の代謝に関与するのはビタミンB1(チアミン)であり、ビタミンB2(リボフラビン)ではないことを確認する(誤)。
- cのナイアシン、dのヘスペリジンの記述の正誤を確認する(ともに正)。
- 正・誤・正・正となる選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aは正しい記述であり、bはビタミンB1の説明であるため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正の正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- cのナイアシンに関する記述は正しいため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aおよびdの記述が正しいため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aは正しく、bは誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- 炭水化物のエネルギー産生と神経機能維持はビタミンB1(チアミン)である。
- ビタミンB2(リボフラビン)は主に脂質代謝や皮膚・粘膜の維持に関与する。
間違えやすいところ
- ビタミンB1とビタミンB2の働きの混同に注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和2年版)第3章 主な医薬品とその作用
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.21 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
生薬成分の基原と薬効
主な医薬品とその作用 · 生薬成分 / レンギョウ / ショウマ / ボウフウ
生薬成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a レンギョウは、モクセイ科のレンギョウ又はシナレンギョウの果実を基原とする生薬で、鎮痛、抗菌等の作用を期待して用いられる。 b ショウマは、キンポウゲ科のサラシナショウマ、フブキショウマ、コライショウマ又はオオミツバショウマの果実を基原とする生薬で、血行促進、強心等の作用を期待して用いられる。 c ボウフウは、バラ科のサンザシ又はオオミサンザシの偽果をそのまま、又は縦切若しくは横切したものを基原とする生薬で、健胃、消化促進等の作用を期待して用いられる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
レンギョウはモクセイ科の果実を基原とする消炎・抗菌生薬です。ショウマはキンポウゲ科の根茎を基原とする解熱・消炎生薬です。サンザシはバラ科の偽果を基原とする健胃・消化促進薬であり、ボウフウはセリ科の根・根茎を基原とする発汗・鎮痛生薬です。
解き方
- aについて、レンギョウの基原(モクセイ科の果実)と作用を確認する(正)。
- bについて、ショウマの薬用部位は果実ではなく根茎であり、作用も血行促進・強心ではないことを確認する(誤)。
- cについて、記述はサンザシの内容でありボウフウではないことを確認する(誤)。
- 正・誤・誤となる選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- bおよびcの記述が誤っているため不適です。
- 選択肢 2不正解
- aは正しく、cはサンザシの説明であるため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが誤の正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- aは正しく、bは根茎が基原で作用も異なるため誤りです。
覚えるポイント
- ショウマの基原はキンポウゲ科のサラシナショウマ等の「根茎」である。
- バラ科のサンザシ・オオミサンザシの偽果は「サンザシ」である。
間違えやすいところ
- 生薬名と基原部位(果実か根茎か)の取り違えに注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和2年版)第3章 主な医薬品とその作用
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.21 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
漢方処方製剤の鑑別(大柴胡湯)
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 大柴胡湯 / 肥満症
次の記述にあてはまる漢方処方製剤として、正しいものを1つ選べ。 「体力が充実して脇腹からみぞおちあたりにかけて苦しく、便秘の傾向があるものの胃炎、常習便秘、高血圧や肥満に伴う肩こり・頭痛・便秘、神経症、肥満症に適すとされるが、体の虚弱な人、胃腸が弱く下痢しやすい人では、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。」
解答・解説を表示
解答
3
解説
大柴胡湯は体力充実型(胸脇苦満、便秘傾向)に用いられる処方で、構成生薬にダイオウを含むため、虚弱な人や胃腸が弱く下痢しやすい人には不向きです。防已黄耆湯は体力中等度以下で水太り傾向の人に用いられます。
解き方
- 体質の条件(体力が充実、脇腹からみぞおちにかけて苦しい=胸脇苦満、便秘傾向)を抽出する。
- ダイオウを含み、体の虚弱な人や胃腸が弱く下痢しやすい人に不向きである特徴を確認する。
- 該当する処方として大柴胡湯(選択肢3)を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 防已黄耆湯は「体力中等度以下で、疲れやすく、汗のかきやすい傾向があるものの肥満に伴う関節の腫れや痛み、むくみ、多汗症、肥満症(水ぶとり)」に適します。
- 選択肢 2不正解
- 乙字湯は体力中等度以上で大便がかたく、便秘傾向のあるものの痔核(いぼ痔)、きれ痔、便秘等に適します。
- 選択肢 3正解
- 体力充実で胸脇苦満があり、便秘傾向の胃炎や高血圧随伴症状、肥満症に適する大柴胡湯の正確な説明です。
- 選択肢 4不正解
- 安中散は体力中等度以下で、腹部は力がなくて、胃痛又は腹痛があるものの神経性胃炎、慢性胃炎等に適します。
覚えるポイント
- 大柴胡湯は「体力充実」「胸脇苦満(脇腹からみぞおちの苦しさ)」「便秘傾向」がキーワードである。
間違えやすいところ
- 肥満症に用いられる処方として防已黄耆湯(体力中等度以下)と混同しないよう注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和2年版)第3章 主な医薬品とその作用
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.22 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
殺菌消毒成分の特徴と注意点
主な医薬品とその作用 · 殺菌消毒成分 / アクリノール / ヨードチンキ / 消毒用エタノール
外用殺菌消毒成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a アクリノールは、黄色の色素で、真菌や結核菌に対して効果がない。 b ヨードチンキは、ヨウ素及びヨウ化カリウムをエタノールに溶解させたもので、化膿している部位の消毒に適している。 c 消毒用エタノールは、皮膚刺激性が弱いため、粘膜(口唇等)や目の周りへの使用に適している。
解答・解説を表示
解答
4
解説
アクリノールは一般細菌(特に化膿菌)に有効ですが、真菌や結核菌、ウイルスには無効です。ヨードチンキや消毒用エタノールは局所刺激性が強いため、粘膜(口唇等)や目の周囲、深い傷や化膿している部位への使用は避けます。
解き方
- aについて、アクリノールが真菌や結核菌に効果がないことを確認する(正)。
- bについて、ヨードチンキは刺激性が強く化膿部位には適さないことを確認する(誤)。
- cについて、消毒用エタノールは刺激性が強く粘膜や目の周りへの使用に適さないことを確認する(誤)。
- 正・誤・誤となる選択肢4を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- bおよびcの記述が誤っているため不適です。
- 選択肢 2不正解
- aは正しく、bは化膿部位に適さないため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aは正しく、cは粘膜や目の周りへの使用に適さないため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが誤、cが誤の正しい組合せです。
覚えるポイント
- アクリノールは黄色の色素性殺菌成分で、真菌・結核菌・ウイルスには効かない。
- エタノールやヨードチンキは刺激性が強いため、粘膜や化膿部位には使用しない。
間違えやすいところ
- 「エタノールは安全だから粘膜にも使える」と誤解しないよう注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和2年版)第3章 主な医薬品とその作用
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.22 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
衛生害虫用殺虫剤の成分と分類
主な医薬品とその作用 · 殺虫剤 / ピレスロイド系 / 有機リン系 / オキサジアゾール系
殺虫剤に配合される成分とその分類の組合せの正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 成分 ― 分類 a ペルメトリン ― ピレスロイド系 b メトキサジアゾン ― 有機リン系 c オルトジクロロベンゼン ― オキサジアゾール系 d ジクロルボス ― カーバメイト系
解答・解説を表示
解答
5
解説
殺虫成分の分類:ペルメトリン・フェノトリン等はピレスロイド系、ジクロルボス・ダイアジノン等は有機リン系、メトキサジアゾンはオキサジアゾール系、プロポクスル等はカーバメイト系、オルトジクロロベンゼンは有機塩素系に分類されます。
解き方
- aのペルメトリンがピレスロイド系であることを確認する(正)。
- bのメトキサジアゾンがオキサジアゾール系であることを確認する(誤)。
- cのオルトジクロロベンゼンが有機塩素系であることを確認する(誤)。
- dのジクロルボスが有機リン系であることを確認する(誤)。
- 正・誤・誤・誤となる選択肢5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aはピレスロイド系で正しく、bは有機リン系ではなくオキサジアゾール系であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- b、c、dの分類がいずれも異なっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aは正しく、cのオルトジクロロベンゼンは有機塩素系であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cは有機塩素系、dは有機リン系であり誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが誤の正しい組合せです。
覚えるポイント
- ジクロルボスは有機リン系殺虫成分である。
- メトキサジアゾンはオキサジアゾール系殺虫成分である。
間違えやすいところ
- ジクロルボスを有機塩素系やカーバメイト系と混同しやすい点に注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(令和2年版)第3章 主な医薬品とその作用
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.22 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
透析療法を受けている人が使用(服用)してはいけない成分
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書の記載事項 / してはいけないこと / 透析療法
一般用医薬品の添付文書の「してはいけないこと」の項において、「次の人は使用(服用)しないこと」の項目欄に「透析療法を受けている人」と記載されている成分として、最も適切なものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
透析療法を受けている患者は腎機能が極度に低下しているため、体外へ排泄されにくいアルミニウムなどの重金属やミネラル成分が体内に蓄積しやすく、重篤な障害(アルミニウム脳症や骨軟化症など)を招くおそれがあります。そのためアルミニウムを含む胃腸薬成分は「してはいけないこと」に指定されています。
解き方
- 提示された各成分のうち、アルミニウムを含有する成分を特定します。
- スクラルファートはアルミニウムを含む制酸・粘膜保護成分であるため、「透析療法を受けている人」の使用(服用)が禁忌とされていると判断します。
- 選択肢 1不正解
- カフェインは中枢神経刺激成分であり、「透析療法を受けている人」が「してはいけないこと」に指定されている成分ではありません。胃潰瘍や心臓病等の人が「相談すること」に該当します。
- 選択肢 2不正解
- クロルヘキシジングルコン酸塩は殺菌消毒成分であり、過去にアナフィラキシー様症状を起こしたことがある人などが禁忌となりますが、透析療法を受けている人に関する指定ではありません。
- 選択肢 3不正解
- 芍薬甘草湯は心臓病の診断を受けた人が「してはいけないこと」に指定されていますが、透析療法を受けている人を直接の禁忌対象とする記述ではありません。
- 選択肢 4正解
- スクラルファートにはアルミニウムが含まれており、透析患者ではアルミニウム脳症等を招くおそれがあるため、「透析療法を受けている人」は使用しないこととされています。
覚えるポイント
- アルミニウム含有成分(スクラルファート、ケイ酸アルミン酸マグネシウム等)は透析療法中の人で禁忌となります。
間違えやすいところ
- 芍薬甘草湯(心臓病で禁忌)やアスピリン(胃潰瘍・喘息で禁忌)など、禁忌となる疾患の組み合わせを取り違えないように注意しましょう。
出題の前提:試験実施時の医薬品適正使用基準および添付文書記載要領に基づく。
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.23 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
ぜんそくを起こしたことがある人が使用してはいけない成分
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書の記載事項 / してはいけないこと / アスピリン喘息 / 消炎鎮痛成分
一般用医薬品の添付文書の「してはいけないこと」の項において、「次の人は使用(服用)しないこと」の項目欄に「ぜんそくを起こしたことがある人」と記載されている成分として、正しいものの組合せを1つ選びなさい。 a プソイドエフェドリン塩酸塩 b ピロキシカム c フェルビナク d ピレンゼピン塩酸塩水和物
解答・解説を表示
解答
3
解説
非ステロイド性抗炎症成分(NSAIDs)は、シクロオキシゲナーゼを阻害してプロスタグランジン産生を抑制する一方、ロイコトリエン合成経路が亢進して気管支収縮を引き起こすため、外用剤であっても喘息発作を誘発する危険性があります。そのため、既往のある人では禁忌とされています。
解き方
- 提示された4つの成分から、プロスタグランジン生合成抑制作用を持つ非ステロイド性消炎鎮痛成分を抽出します。
- ピロキシカム(b)とフェルビナク(c)が該当するため、正しい組合せは(b、c)の「3」と判断します。
- 選択肢 1不正解
- プソイドエフェドリン塩酸塩は交感神経刺激成分であり禁忌対象は高血圧や心臓病、甲状腺機能障害等です。ピロキシカムのみが該当するため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- フェルビナクは該当しますが、プソイドエフェドリン塩酸塩は喘息の既往を禁忌とする成分ではないため誤りです。
- 選択肢 3正解
- ピロキシカム(b)とフェルビナク(c)は非ステロイド性消炎鎮痛成分であり、アスピリン喘息を誘発するおそれがあるため「ぜんそくを起こしたことがある人」は禁忌とされています。
- 選択肢 4不正解
- ピロキシカムは該当しますが、ピレンゼピン塩酸塩水和物は抗コリン作用を有する胃酸分泌抑制成分であり、禁忌または相談対象は緑内障等であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- フェルビナクは該当しますが、ピレンゼピン塩酸塩水和物は該当しないため誤りです。
覚えるポイント
- インドメタシン、フェルビナク、ピロキシカム等の外用消炎鎮痛成分も、アスピリン喘息を誘発するため喘息既往者は禁忌です。
間違えやすいところ
- 外用剤であれば全身性の喘息発作は生じないと誤認しやすい点に注意が必要です。
出題の前提:試験実施時の一般用医薬品添付文書(使用上の注意)記載要領に基づく。
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.23 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
「胃・十二指腸潰瘍」の診断を受けた人が相談することとされている成分
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書の記載事項 / 相談すること / 胃・十二指腸潰瘍
一般用医薬品の添付文書の「相談すること」の項において、「次の診断を受けた人」の項目欄に「胃・十二指腸潰瘍」と記載されている成分として、正しいものの組合せを1つ選びなさい。 a ジフェニドール塩酸塩 b エテンザミド c 次硝酸ビスマス d ジプロフィリン
解答・解説を表示
解答
3
解説
解熱鎮痛成分は胃粘膜保護作用のあるプロスタグランジンを減少させて胃障害を悪化させるため、また次硝酸ビスマスは潰瘍面からビスマスが吸収されて精神神経障害を起こす危険があるため、胃・十二指腸潰瘍の診断を受けた人では慎重な判断が必要(相談すること)とされています。
解き方
- 各成分と「胃・十二指腸潰瘍」の関連を確認します。
- エテンザミド(b)は胃障害悪化、次硝酸ビスマス(c)は潰瘍部からのビスマス吸収のおそれにより「相談すること」に該当します。
- ジフェニドール塩酸塩(a)は緑内障や排尿困難、ジプロフィリン(d)は甲状腺機能障害やてんかん等が関連するため、正しい組合せは(b、c)の「3」です。
- 選択肢 1不正解
- ジフェニドール塩酸塩は抗コリン作用をもつため緑内障や排尿困難が相談事項であり、胃・十二指腸潰瘍ではありません。
- 選択肢 2不正解
- ジフェニドール塩酸塩(緑内障・排尿困難)およびジプロフィリン(てんかん・甲状腺機能障害等)は該当しません。
- 選択肢 3正解
- エテンザミド(胃粘膜刺激による悪化)および次硝酸ビスマス(潰瘍面からのビスマス吸収による中毒の危険)は、胃・十二指腸潰瘍で「相談すること」に記載されます。
- 選択肢 4不正解
- 次硝酸ビスマスは該当しますが、ジプロフィリンは胃・十二指腸潰瘍の項目には該当しないため誤りです。
覚えるポイント
- 次硝酸ビスマスは、潰瘍部位から血中に移行してビスマス脳症等のリスクがあるため、胃・十二指腸潰瘍の人は相談することに記載されています。
間違えやすいところ
- エテンザミドなどの解熱鎮痛成分は「してはいけないこと(禁忌)」ではなく、一般用医薬品では既往歴や診断歴に応じて「相談すること」に分類されることが多い点を確認しましょう。
出題の前提:試験実施時の一般用医薬品添付文書(使用上の注意)記載要領に基づく。
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.23 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
添付文書の使用上の注意の記載構成と内容
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書の構成 / 使用上の注意 / してはいけないこと / 相談すること
一般用医薬品の添付文書の「使用上の注意」に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 「してはいけないこと」、「相談すること」及び「その他の注意」から構成され、適正使用のために重要と考えられる項目が前段に記載されている。 b 「相談すること」には、その医薬品を使用する前に、その適否について専門家に相談した上で適切な判断がなされるべき事項について記載されているが、その医薬品を使用したあとに、副作用と考えられる症状等が生じた場合の対応については、記載されていない。 c 「してはいけないこと」には、守らないと症状が悪化する事項、副作用又は事故等が起こりやすくなる事項について記載されている。
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解答
3
解説
添付文書の「使用上の注意」は、安全確保の観点から重要度の高い「してはいけないこと」が冒頭に置かれ、次いで「相談すること」、「その他の注意」と続きます。「相談すること」には使用前の確認事項だけでなく、使用後に副作用の兆候が現れた際の中止と相談の指示も含まれます。
解き方
- 記述aを検討:構成と重要項目の記載順序について述べており、正しいです。
- 記述bを検討:「使用したあとに生じた副作用等の対応は記載されていない」とありますが、実際には使用後の対応(中止して持参相談)も詳しく記載されるため、誤りです。
- 記述cを検討:「してはいけないこと」の定義として正しく、適切です。
- したがって「正・誤・正」となり、選択肢3が正解です。
- 選択肢 1不正解
- bが誤りであるため、すべて正としている本肢は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bが誤りであり、cは正しいため本肢は誤りです。
- 選択肢 3正解
- aは正、bは「使用後の副作用への対応も記載されている」ため誤、cは正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- aが正しい記述であるため本肢は誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aおよびcが正しい記述であるため本肢は誤りです。
覚えるポイント
- 「相談すること」には、使用前の専門家への相談事項(体質・既往歴等)だけでなく、使用後に副作用が疑われた場合の中止・相談対応も明記されます。
間違えやすいところ
- 「相談すること」が服用前のことだけに限られると早合点しないように注意しましょう。
出題の前提:試験実施時の医薬品等の適正使用・安全対策ガイドラインに基づく。
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.24 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
運転操作をしないこととされる抗コリン成分
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書の記載事項 / してはいけないこと / 運転操作の中止 / 抗コリン成分
一般用医薬品の添付文書の「してはいけないこと」の項において、眠気、目のかすみ、異常なまぶしさを生じることがあるため、「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこと」と記載されている成分として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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解答
4
解説
抗コリン成分(スコポラミン臭化水素酸塩水和物やロートエキスなど)は副交感神経を遮断するため、散瞳(瞳孔散大)に伴う目のかすみや異常なまぶしさ、中枢性の眠気を引き起こすことがあります。そのため、危険を伴う乗物や機械類の運転操作を避けるよう添付文書に記載されます。
解き方
- 眠気だけでなく「目のかすみ、異常なまぶしさ」を引き起こす薬効群(抗コリン成分等)を想起します。
- 選択肢の中から抗コリン成分である「スコポラミン臭化水素酸塩水和物」を選び出します。
- 選択肢 1不正解
- ピコスルファートナトリウムは大腸刺激性瀉下成分であり、散瞳や異常なまぶしさを生じることはないため運転操作の禁止事項はありません。
- 選択肢 2不正解
- インドメタシンは非ステロイド性消炎鎮痛成分であり、目のかすみや異常なまぶしさを理由とする運転操作の禁止はありません。
- 選択肢 3不正解
- センノシドは生薬由来の瀉下成分であり、散瞳や視覚症状を理由とする運転操作禁止の対象ではありません。
- 選択肢 4正解
- スコポラミン臭化水素酸塩水和物は抗コリン成分であり、副交感神経の遮断により目のかすみや異常なまぶしさ、眠気を引き起こすため運転操作が禁止されています。
覚えるポイント
- 抗コリン成分(ロートエキス、スコポラミン等)は「目のかすみ」「異常なまぶしさ」「眠気」により運転操作が禁止されます。抗ヒスタミン成分は主に「眠気」による運転禁止です。
間違えやすいところ
- 単に「眠気」だけでなく「目のかすみ、異常なまぶしさ」が明記されている場合は、抗コリン成分を優先して判断します。
出題の前提:試験実施時の一般用医薬品添付文書(使用上の注意)記載要領に基づく。
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.24 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
「相談すること」の症状と関連成分・薬効群
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書の記載事項 / 相談すること / 次の症状のある人
一般用医薬品の添付文書の「相談すること」の項において、「次の症状のある人」の項目欄に記載される症状と、それに関連する「主な成分・薬効群」に関する次の組合せのうち、正しいものを1つ選びなさい。 a 高熱 - かぜ薬 b 吐き気・嘔吐 - 瀉下薬 c むくみ - ジフェンヒドラミン塩酸塩 d 口内のひどいただれ - ロートエキス
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解答
1
解説
一般用医薬品の「相談すること」にある「次の症状のある人」の欄には、その症状が重大な原疾患の兆候である可能性や、薬剤の使用によって症状が悪化する危険性があるものが列挙されています。かぜ薬の高熱や、瀉下薬における悪心・嘔吐などが典型例です。
解き方
- aを検討:かぜ薬において高熱がある人は、インフルエンザや肺炎等の可能性があるため「相談すること」に該当します(正しい)。
- bを検討:瀉下薬において激しい腹痛や吐き気・嘔吐がある人は、急性腹症(虫垂炎等)のおそれがあるため「相談すること」に該当します(正しい)。
- cを検討:むくみはグリチルリチン酸等の偽アルドステロン症関連成分が該当し、抗ヒスタミン成分のジフェンヒドラミン塩酸塩ではないため誤りです。
- dを検討:口内のひどいただれは含嗽薬(ポビドンヨード等)やトローチ等に関連する項目であり、ロートエキスではないため誤りです。
- したがって(a、b)の「1」が正解です。
- 選択肢 1正解
- a(高熱とかぜ薬)およびb(吐き気・嘔吐と瀉下薬)の組合せはいずれも添付文書の「相談すること」に記載される正しい内容です。
- 選択肢 2不正解
- aは正しいですが、cの「むくみ」はグリチルリチン酸等の甘草成分に関連する注意であり誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bは正しいですが、dの「口内のひどいただれ」は含嗽薬等に関する注意であり、ロートエキス(排尿困難等)ではないため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cおよびdは共に関連成分・薬効群の対応が誤っています。
覚えるポイント
- 瀉下薬の「はげしい腹痛、吐き気・嘔吐」は急性腹症の可能性を疑うため相談対象となります。
間違えやすいところ
- 「むくみ」は偽アルドステロン症(甘草・グリチルリチン酸)の兆候として覚えるべき代表項目です。
出題の前提:試験実施時の一般用医薬品添付文書(使用上の注意)記載要領に基づく。
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.24 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
妊婦等が「してはいけないこと」とされる理由
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書の記載事項 / してはいけないこと / 妊婦 / ヒマシ油 / オキセサゼイン
一般用医薬品の添付文書の「してはいけないこと」の項において、「次の人は使用(服用)しないこと」の項目欄に「妊婦又は妊娠していると思われる人」と記載されている「主な成分・薬効群」と、その理由に関する組合せの正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a オキセサゼイン - 妊娠中における安全性は確立されていないため b ヒマシ油類 - 腸の急激な動きに刺激されて流産・早産を誘発するおそれがあるため c センノシド - 子宮収縮が抑制されるため
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解答
2
解説
妊婦への投与禁忌には、胎児毒性や催奇形性の懸念(安全性未確立)によるものと、強い腸刺激に伴って子宮収縮が反射的に誘発され流産・早産を引き起こす危険性によるものがあります。センノシドは大腸刺激により子宮収縮を誘発・促進するおそれがある成分ですが、「してはいけないこと」ではなく「相談すること」とされています。
解き方
- 記述aを検討:オキセサゼインは局所麻酔作用のある胃腸薬成分で、妊婦に対する安全性が確立されていないため禁忌であり、正しいです。
- 記述bを検討:ヒマシ油類は小腸を急激に刺激し、子宮収縮を反射的に誘発して流早産のおそれがあるため禁忌であり、正しいです。
- 記述cを検討:センノシドは子宮収縮を「抑制」ではなく「誘発(促進)」するおそれがあり、また一般用医薬品では「相談すること」に記載されるため、誤りです。
- 正誤は「正・正・誤」となり、選択肢2が正解です。
- 選択肢 1不正解
- cが誤りであるため、すべて正としている本肢は誤りです。
- 選択肢 2正解
- aは正、bは正、cは「子宮収縮を誘発するおそれがあるため」であり抑制ではないため誤りとなり、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- bは正しい記述であり、cが誤りであるため本肢は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aは正しい記述であるため本肢は誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが正しく、cが誤りであるため本肢は誤りです。
覚えるポイント
- ヒマシ油は妊婦で「してはいけないこと(禁忌)」、センノシドやダイオウは「相談すること」に区分されます。
間違えやすいところ
- 瀉下成分による子宮への影響は子宮収縮の「誘発・促進(流早産のリスク)」であり、「抑制」ではない点を取り違えないようにしましょう。
出題の前提:試験実施時の一般用医薬品添付文書(使用上の注意)記載要領に基づく。
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.25 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の外箱等の製品表示
医薬品の適正使用と安全対策 · 製品表示 / 外箱の記載事項 / アルコール含有内服液剤 / 消防法
一般用医薬品の製品表示に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 購入者等が購入後に製品を開封し、添付文書を見て初めて、自分にとって適当な製品でなかったことが分かるといった事態等を防ぐため、添付文書の内容の一部が外箱等にも記載されている。 b 1回服用量中 0.1mLを超えるアルコールを含有する内服液剤(滋養強壮を目的とされているもの)は、アルコールを含有する旨及びその分量が記載されている。 c 製品の外箱等に、「使用にあたって添付文書をよく読むこと」等、添付文書の必読に関する事項が記載されている。 d 医薬品医療機器等法に基づく表示だけでなく、消毒用アルコール等、危険物に該当する製品には消防法に基づく注意事項等、他法令に基づく表示も記載されている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
外箱等の表示は、購入者が使用前に適切な選択を行えるよう添付文書の重要事項が抜粋記載されるとともに、法的な義務表示や他法令(高濃度エタノール等に対する消防法の危険物表示、高圧ガス保安法等)に基づく注意事項も併せて記載されます。
解き方
- 記述aを検討:購入前の情報提供として添付文書の要点が外箱等に記載されるため、正しいです。
- 記述bを検討:滋養強壮内服液剤等で1回量中0.1mLを超えるアルコールを含む場合の表示義務規定に合致しており、正しいです。
- 記述cを検討:外箱等に添付文書の必読を促す表示が義務づけられているため、正しいです。
- 記述dを検討:消毒用エタノールなど引火性液体は消防法の危険物に該当し、所定の注意事項が表示されるため、正しいです。
- すべての記述が「正」であるため、選択肢1が正解です。
- 選択肢 1正解
- 記述a、b、c、dはすべて適切であり、正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- cおよびdも正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bは0.1mLを超えるアルコール含有内服液剤の表示基準として正しいため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- a、b、dも正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- a、b、cも正しい記述であるため誤りです。
覚えるポイント
- 内服液剤におけるアルコールの表示基準値は「1回服用量中0.1mL超」です。
間違えやすいところ
- 消防法や高圧ガス保安法など、医薬品医療機器等法以外の他法令に基づく表示も医薬品の外箱等に記載されることを見落とさないようにしましょう。
出題の前提:試験実施時の医薬品医療機器等法および関連法令に基づく外箱等表示基準に基づく。
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.25 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品等に係る安全性情報に関する記述の正誤
医薬品の適正使用と安全対策 · 医薬品等安全性情報 / PMDAメディナビ
医薬品等に係る安全性情報に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを選びなさい。 a (独)医薬品医療機器総合機構では、医薬品医療機器情報配信サービス(PMDAメディナビ)を行っているが、このサービスは医療関係者のみ利用可能である。 b 医薬品・医療機器等安全性情報には、一般用医薬品による重篤な副作用に関する記事が掲載されたことはない。 c 医薬品・医療機器等安全性情報は、厚生労働省及び(独)医薬品医療機器総合機構ホームページで閲覧が可能である。
解答・解説を表示
解答
5
解説
厚生労働省およびPMDA(医薬品医療機器総合機構)が発信する安全性情報は、医療従事者だけでなく広く一般国民にもアクセス可能となっており、一般用医薬品に関連する注意喚起も含まれます。
解き方
- 記述aについて、PMDAメディナビは医療関係者限定ではなく誰でも登録・利用可能であるため「誤」と判断します。
- 記述bについて、医薬品・医療機器等安全性情報には一般用医薬品による重篤な副作用等に関する記事も掲載されているため「誤」と判断します。
- 記述cについて、同情報は厚労省やPMDAの公式ホームページで閲覧できるため「正」と判断します。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bが正、cが誤となっているため誤りです。正しくはa:誤、b:誤、c:正です。
- 選択肢 2不正解
- aが正となっているため誤りです。PMDAメディナビは医療従事者限定ではありません。
- 選択肢 3不正解
- bが正となっているため誤りです。安全性情報には一般用医薬品に関する内容も掲載されます。
- 選択肢 4不正解
- bが正、cが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- a:誤、b:誤、c:正の正しい組み合わせとなっています。
覚えるポイント
- PMDAメディナビは一般の人も誰でも登録可能で、安全性情報には一般用医薬品も含まれます。
間違えやすいところ
- PMDAの配信サービスは専門家限定であると勘違いしやすい点に注意が必要です。
出題の前提:医薬品医療機器等法及び関連通知に基づく出題基準
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.26 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の購入者等に対する情報提供に関する正誤
医薬品の適正使用と安全対策 · 情報提供 / 添付文書の改訂 / PMDA情報提供
一般用医薬品の購入者等に対する情報提供に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを選びなさい。 a (独)医薬品医療機器総合機構では、一般の購入者が添付文書の内容について、事前に閲覧できる環境の整備として、一般用医薬品の添付文書情報をホームページへ掲載している。 b 製薬企業は、添付文書集を作成し、医薬関係者に提供しなければならない。 c 添付文書や外箱表示の記載内容が改訂された場合、改訂された内容が反映されていない製品が流通することはない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品の適正使用を図るため、PMDAホームページで一般用医薬品の添付文書が公開されています。改訂が生じた場合でも市場在庫の切り替えには一定期間を要するため、店頭での最新情報提供が重要です。
解き方
- 記述aについて、PMDAホームページでは一般用医薬品の添付文書情報が閲覧可能に提供されているため「正」と判断します。
- 記述bについて、医療用医薬品とは異なり、一般用医薬品で製薬企業に添付文書集の作成・提供義務は課されていないため「誤」と判断します。
- 記述cについて、改訂直後は改訂前の表示の製品が店頭や流通段階に残ることがあるため「誤」と判断します。
- 選択肢 1不正解
- bが正となっているため誤りです。一般用医薬品の添付文書集の作成提供義務はありません。
- 選択肢 2正解
- a:正、b:誤、c:誤の正しい組み合わせとなっています。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、cが正となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、bが正となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bとcが正となっているため誤りです。
覚えるポイント
- 添付文書の改訂があっても、流通在庫には改訂前の記載製品が存在し得るため確認が必要です。
間違えやすいところ
- 改訂時にすべての既存流通品が即座に回収・切り替えされると誤認しやすい点に注意します。
出題の前提:医薬品医療機器等法及び関連通知に基づく出題基準
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.26 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品医療機器等法に規定する副作用情報等の報告に関する正誤
医薬品の適正使用と安全対策 · 安全性定期報告 / 安全性情報報告制度 / 製造販売業者の報告義務
医薬品医療機器等法に規定する副作用情報等の報告に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを選びなさい。 a 医療用医薬品で使用されていた有効成分を一般用医薬品で初めて配合したものについては、承認条件として承認後の一定期間、安全性に関する調査及び調査結果の報告が求められている。 b 登録販売者は、医薬品・医療機器等安全性情報報告制度に基づく報告を行う医薬関係者として位置づけられている。 c 化粧品は、人体に対する作用が緩和であることから、化粧品の製造販売業者による厚生労働大臣(情報の整理を(独)医薬品医療機器総合機構に行わせることとした場合は、(独)医薬品医療機器総合機構)への副作用等の報告は、努力義務となっている。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品医療機器等法に基づく副作用等報告において、製造販売業者による報告は義務付けられています。医薬関係者(登録販売者を含む)による報告制度も法定されており、情報収集と安全確保が図られています。
解き方
- 記述aについて、新効能・新配合・新規スイッチ成分等の承認後の安全性定期報告義務に関する内容であり「正」と判断します。
- 記述bについて、登録販売者は医薬品・医療機器等安全性情報報告制度の対象たる医薬関係者に含まれるため「正」と判断します。
- 記述cについて、製造販売業者の副作用等報告は法第68条の10第1項に基づく義務であり、化粧品であっても努力義務ではないため「誤」と判断します。
- 選択肢 1不正解
- cが正となっているため誤りです。製造販売業者からの報告は努力義務ではなく法的義務です。
- 選択肢 2正解
- a:正、b:正、c:誤の正しい組み合わせとなっています。
- 選択肢 3不正解
- bが誤、cが正となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aおよびbが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤となっているため誤りです。
覚えるポイント
- 製造販売業者による副作用等の報告は「義務」であり、医薬関係者による報告も法に規定されています。
間違えやすいところ
- 化粧品だからといって製造販売業者の報告義務が努力義務に緩和されるわけではない点に注意します。
出題の前提:医薬品医療機器等法第68条の10第1項・第2項
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.27 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
製造販売業者による副作用等報告(15日以内報告)
医薬品の適正使用と安全対策 · 製造販売業者の報告期限 / 15日以内報告 / 副作用等報告
医薬品医療機器等法第68条の10第1項の規定に基づき、医薬品の製造販売業者が、その製造販売した医薬品について行う副作用等の報告のうち、15日以内に厚生労働大臣に報告することとされている事項に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを選びなさい。 a 医薬品によるものと疑われる副作用症例のうち、使用上の注意から予測できるもので、死亡に至った事例 b 医薬品によるものと疑われる感染症症例のうち、使用上の注意から予測できないもので、重篤(死亡を含む)な事例 c 副作用症例・感染症の発生傾向が著しく変化したことを示す研究報告 d 承認を受けた効能若しくは効果を有しないことを示す研究報告
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品の製造販売業者による副作用等の報告期限は緊急性等に応じて15日以内と30日以内に区分されています。未知・既知を問わず死亡事例や、未知の重篤事例等は15日以内の迅速な報告が求められます。
解き方
- 記述aについて、予測できる(既知)副作用症例であっても「死亡」に至った事例は15日以内報告に該当するため「正」と判断します。
- 記述bについて、予測できない(未知)重篤(死亡含む)感染症症例は15日以内報告に該当するため「正」と判断します。
- 記述cについて、副作用症例・感染症の発生傾向の著しい変化等を示す研究報告は30日以内報告であるため除外します。
- 記述dについて、承認を受けた効能効果を有しないことを示す研究報告は30日以内報告であるため除外します。
- したがって正しい組合せは(a、b)の1となります。
- 選択肢 1正解
- aとbのいずれも15日以内の報告期限が定められている事項であり正しいです。
- 選択肢 2不正解
- cは30日以内報告事項であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- dは30日以内報告事項であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cは30日以内報告事項であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cおよびdはいずれも30日以内報告事項であるため誤りです。
覚えるポイント
- 研究報告(発生傾向の変化や効果を有しないこと等)は30日以内報告、未知の重篤症例や既知の死亡症例は15日以内報告です。
間違えやすいところ
- 研究報告と症例報告の期限(15日と30日)を混同しないように整理して覚える必要があります。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第228条の20(製造販売業者等の副作用等の報告)
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.27 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬関係者が行う医薬品副作用等報告に関する正誤
医薬品の適正使用と安全対策 · 医薬関係者による副作用報告 / 報告様式 / 保健所への連絡
医薬品医療機器等法第68条の10第2項の規定に基づき、医薬関係者が行う医薬品の副作用等の報告に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを選びなさい。 a 報告に関する様式はなく、購入者等から副作用の症状等を可能な限り聞き取り、任意の方法で報告すればよい。 b 安全対策上必要があると認めるときは、医薬品の過量使用や誤用等によるものと思われる健康被害についても、報告する必要がある。 c 無承認無許可医薬品又は健康食品によると疑われる健康被害については、最寄りの保健所に連絡することとなっている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬関係者による安全性情報報告制度では、所定の報告書様式が定められています。適正使用によるものだけでなく過量使用や誤用等による健康被害も安全対策上必要な場合は報告対象となります。
解き方
- 記述aについて、医薬関係者からの副作用報告には所定の報告様式(電子申請様式等を含む)が定められているため「誤」と判断します。
- 記述bについて、過量使用や誤用による健康被害であっても安全対策上必要と認められれば報告対象となるため「正」と判断します。
- 記述cについて、無承認無許可医薬品やいわゆる健康食品による健康被害の疑いは最寄りの保健所に情報提供・連絡するため「正」と判断します。
- 選択肢 1不正解
- aが正、cが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cが誤となっているため誤りです。保健所への連絡が適切です。
- 選択肢 3正解
- a:誤、b:正、c:正の正しい組み合わせとなっています。
- 選択肢 4不正解
- aが正、bが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bが誤となっているため誤りです。
覚えるポイント
- 報告には所定の様式があること、無承認医薬品等の健康被害は最寄りの保健所に連絡することを覚えておきます。
間違えやすいところ
- 副作用報告は適正使用された場合のみが対象であると勘違いしやすい(過量使用や誤用によるものも必要に応じて対象)点に注意します。
出題の前提:医薬品医療機器等法第68条の10第2項及び関連通知
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.28 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
脳出血の副作用と代替成分への切替え指示
医薬品の適正使用と安全対策 · 塩酸フェニルプロパノールアミン / プソイドエフェドリン塩酸塩 / 安全性速報・自主回収等
次の記述にあてはまる一般用医薬品の成分として、正しいものを選びなさい。 「鼻みず、鼻づまり等の症状の緩和を目的として、鼻炎用内服薬、鎮咳去痰薬、かぜ薬等に配合されていたが、この成分が配合された一般用医薬品による脳出血等の副作用症例が複数報告されたことから、厚生労働省から関係製薬企業等に対して、使用上の注意の改訂、情報提供の徹底等を行うとともに、代替成分としてプソイドエフェドリン塩酸塩等への速やかな切替えにつき指示がなされた。」
解答・解説を表示
解答
4
解説
塩酸フェニルプロパノールアミン(PPA)はアドレナリン作動成分として用いられていましたが、脳出血等のリスクが問題視され、代替成分(プソイドエフェドリン塩酸塩等)への切替え措置が取られました。
解き方
- 問題文の「鼻炎用内服薬等に配合」「脳出血等の副作用症例」「プソイドエフェドリン塩酸塩等への切替え指示」というキーワードを確認します。
- これに合致する成分は塩酸フェニルプロパノールアミン(PPA)であるため、選択肢4を選択します。
- 選択肢 1不正解
- アミノピリンは解熱鎮痛成分であり、無顆粒球症等の副作用で問題となりましたが本問の記述には該当しません。
- 選択肢 2不正解
- ジフェンヒドラミン塩酸塩は抗ヒスタミン成分であり、該当しません。
- 選択肢 3不正解
- クロルフェニラミンマレイン酸塩は抗ヒスタミン成分であり、該当しません。
- 選択肢 4正解
- 塩酸フェニルプロパノールアミンに関する正確な記述です。
覚えるポイント
- フェニルプロパノールアミン(PPA)=脳出血の報告によりプソイドエフェドリン塩酸塩等への切替え指示。
間違えやすいところ
- プソイドエフェドリン塩酸塩そのものと切替え対象となった成分を混同しないようにします。
出題の前提:過去の安全対策・行政措置の経緯
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.28 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
薬物乱用防止に関する記述の正誤
医薬品の適正使用と安全対策 · 薬物乱用防止 / 「ダメ。ゼッタイ。」普及運動 / 適正使用
薬物乱用防止に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを選びなさい。 a 薬物乱用や薬物依存は、麻薬や覚醒剤等の違法薬物によるものばかりではない。 b 薬物乱用防止を一層推進するため、「ダメ。ゼッタイ。」普及運動が実施されている。 c 薬物乱用は、乱用者自身の健康を害するだけではなく、社会的な弊害を生じるおそれが大きい。
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解答
5
解説
薬物乱用は違法薬物だけでなく一般用医薬品の乱用(オーバードーズ等)も含まれます。心身の健康被害のみならず社会問題を引き起こすため、啓発活動(「ダメ。ゼッタイ。」普及運動など)が展開されています。
解き方
- 記述aについて、一般用医薬品や一般の化学物質の乱用・依存も存在するため「正」と判断します。
- 記述bについて、国や自治体・関係団体による「ダメ。ゼッタイ。」普及運動が行われているため「正」と判断します。
- 記述cについて、家族関係の破綻や犯罪の誘発など社会的な弊害も大きいため「正」と判断します。
- すべての記述が「正」であるため、選択肢5を選択します。
- 選択肢 1不正解
- aが誤となっているため誤りです。一般用医薬品等の乱用も含まれます。
- 選択肢 2不正解
- bが誤となっているため誤りです。「ダメ。ゼッタイ。」普及運動は実施されています。
- 選択肢 3不正解
- aとcが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bとcが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- a、b、cのすべてが正しく適切な組み合わせです。
覚えるポイント
- 薬物乱用は違法薬物に限らず一般医薬品の過量服用等も該当し、社会的弊害ももたらします。
間違えやすいところ
- 薬物乱用とは違法薬物のみを指すと狭く捉えてしまわないようにします。
出題の前提:薬物乱用防止啓発および適正使用推進に関する基準
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.28 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品副作用被害救済制度の概要に関する正誤
医薬品の適正使用と安全対策 · 副作用被害救済制度 / 給付の判定 / 対象除外医薬品 / 拠出金
医薬品副作用被害救済制度に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを選びなさい。 a 医薬品副作用被害救済制度は、医薬品を適正に使用したにもかかわらず発生した副作用による被害者の迅速な救済を図るため、製薬企業の社会的責任に基づく公的制度として1980年5月より運営が開始された。 b 健康被害を受けた本人又は家族への給付は、医学的薬学的判断を要する事項について薬事・食品衛生審議会の諮問・答申を経て、厚生労働大臣が判定した結果に基づいて行われる。 c 要指導医薬品を適正に使用したにもかかわらず副作用による一定の健康被害が生じた場合、すべて救済制度の対象となる。 d 救済給付業務に必要な費用のうち、給付費については、医薬品製造販売業者から年度ごとに納付される拠出金が充てられる。
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解答
3
解説
医薬品副作用被害救済制度は、医薬品を適正に使用したにもかかわらず発生した重篤な健康被害を迅速に救済する公的制度です。給付費は製薬企業の拠出金によって賄われ、厚生労働大臣の判定(審議会への諮問)に基づきPMDAから支給されます。
解き方
- 記述aについて、1980年5月より運営開始された製薬企業の社会的責任に基づく公的制度であり「正」と判断します。
- 記述bについて、医学的薬学的判定は薬事・食品衛生審議会の諮問・答申を経て厚生労働大臣が行うため「正」と判断します。
- 記述cについて、対象除外医薬品に指定されているものや、入院を要しない軽度の健康被害などは対象とならないため「すべて対象」とする記述は「誤」と判断します。
- 記述dについて、給付費は製造販売業者からの拠出金が充てられ、事務費は国庫補助が充てられるため「正」と判断します。
- 以上より、正、正、誤、正の組み合わせである3が正答です。
- 選択肢 1不正解
- aおよびbが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bが誤、cが正となっているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- a:正、b:正、c:誤、d:正の正しい組み合わせとなっています。
- 選択肢 4不正解
- dが誤となっているため誤りです。給付費は製造販売業者からの拠出金で賄われます。
- 選択肢 5不正解
- aとdが誤、cが正となっているため誤りです。
覚えるポイント
- 救済制度の給付費は全額製薬企業からの拠出金で賄われ、事務費の半分は国庫補助です。すべての要指導医薬品・一般用医薬品が対象となるわけではありません。
間違えやすいところ
- 「すべての健康被害が対象となる」といった極端な表現は見落とさずに誤りと見抜く必要があります。
出題の前提:独立行政法人医薬品医療機器総合機構法に基づく救済制度
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.29 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
添付文書の「相談すること」(交感神経刺激成分とMAO阻害剤の相互作用)
医薬品の適正使用と安全対策 · 使用上の注意 / 相談すること / プソイドエフェドリン塩酸塩 / 相互作用
一般用医薬品の添付文書の「相談すること」の項において、「モノアミン酸化酵素阻害剤(セレギリン塩酸塩等)で治療を受けている人」と記載されている成分として、正しいものを1つ選びなさい。
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解答
2
解説
交感神経系を興奮させるアドレナリン作動成分は、カテコールアミン等のモノアミンを分解する酵素を阻害する薬剤(セレギリン塩酸塩等のMAO阻害剤)と併用されると、血中濃度や交感神経作用が著しく増強され、急激な血圧上昇などの重大な副作用を招く危険があるため注意喚起されています。
解き方
- 各選択肢の成分の薬効群・作用機序と相互作用の対象を確認する。
- アドレナリン作動成分であるプソイドエフェドリン塩酸塩がモノアミン酸化酵素阻害剤の記載対象であることを確認して正答を導く。
- 選択肢 1不正解
- テオフィリンはキサンチン系の気管支拡張成分であり、モノアミン酸化酵素阻害剤との併用注意の記載対象ではありません。
- 選択肢 2正解
- プソイドエフェドリン塩酸塩はアドレナリン作動成分であり、MAO阻害剤との併用で交感神経興奮が増強して急激な血圧上昇を招くおそれがあるため該当します。
- 選択肢 3不正解
- ブロメラインはタンパク分解酵素を主成分とする抗炎症成分であり、MAO阻害剤に関する記載対象ではありません。
- 選択肢 4不正解
- ピコスルファートナトリウムは大腸刺激性の瀉下成分であり、MAO阻害剤に関する記載対象ではありません。
覚えるポイント
- プソイドエフェドリン塩酸塩はセレギリン塩酸塩等のMAO阻害剤との併用で血圧急上昇のリスクがあるため相談することとされています。
間違えやすいところ
- 中枢興奮や気管支拡張を示すテオフィリンやカフェインと、MAO阻害剤の併用注意対象であるプソイドエフェドリンを混同しないように注意しましょう。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」添付文書の記載事項(使用上の注意)
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.29 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品副作用被害救済制度の対象医薬品
医薬品の適正使用と安全対策 · 医薬品副作用被害救済制度 / 給付対象品目 / 除外医薬品
適正に使用したにもかかわらず副作用によって一定以上の健康被害が生じた場合に、医薬品副作用被害救済制度の給付対象となる医薬品等として、正しいものを1つ選びなさい。
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解答
5
解説
医薬品副作用被害救済制度では、適法に販売・使用された医薬品の副作用による健康被害を救済しますが、人体に直接使用しない殺虫剤・殺鼠剤・一般用検査薬や、重篤な健康被害の発生頻度が極めて低い日本薬局方ワセリン等の指定医薬品、および無承認無許可医薬品は対象から除外されています。
解き方
- 救済制度の対象外(除外医薬品)として指定されている品目(検査薬、殺虫剤・殺鼠剤、局方ワセリン等の特定品目、無承認無許可品など)を整理する。
- 選択肢の中で除外医薬品に指定されていない外用痔疾用薬が救済対象であることを特定する。
- 選択肢 1不正解
- 一般用検査薬は人体に直接適用されない体外診断用の性格を持つため、救済制度の対象外(除外医薬品)とされています。
- 選択肢 2不正解
- 無承認無許可医薬品は医薬品医療機器等法に基づく適法な医薬品ではないため、救済制度の対象外です。
- 選択肢 3不正解
- 一般用医薬品の殺虫剤や殺鼠剤は、人体の疾病予防・治療を目的としないため救済制度の対象から除外されています。
- 選択肢 4不正解
- 日本薬局方収載のワセリンなどの一部の基礎製剤・生薬製剤は、厚生労働大臣が指定する除外医薬品とされています。
- 選択肢 5正解
- 外用痔疾用薬は除外医薬品に該当せず、適正使用された場合の副作用被害救済制度の対象となります。
覚えるポイント
- 救済制度の除外医薬品には、検査薬、殺虫剤・殺鼠剤、消毒薬の一部、局方精製水や局方ワセリン等が含まれます。
間違えやすいところ
- 一般用医薬品であってもすべての品目が対象になるわけではなく、検査薬や殺虫剤、局方ワセリンなどの適用除外品目がある点を失念しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」医薬品副作用被害救済制度の対象と除外医薬品
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.29 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品PLセンターの概要と機能
医薬品の適正使用と安全対策 · 医薬品PLセンター / 製造物責任法 / 裁判外紛争解決手続(ADR)
医薬品PLセンターに関する次の記述a~dの正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a (独)医薬品医療機器総合機構において、製造物責任法の施行と同時に開設された。 b 医薬品副作用被害救済制度の対象とならないケースのうち、製品不良など、製薬企業に損害賠償責任がある場合には、医薬品PLセンターへの相談が推奨される。 c 苦情を申し立てた消費者が製造販売元の企業と交渉するに当たって、裁判による解決に導くことを目的としている。 d 医薬品及び医療機器に関する苦情を受け付けている。
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解答
5
解説
医薬品PLセンターは、製造物責任法(PL法)の施行に合わせて日本製薬団体連合会により設置された機関です。医薬品または医薬部外品に関する消費者の苦情・紛争について、中立的な立場で裁判外紛争解決(ADR)業務を行い、迅速な解決を目指します。医療機器は対象に含まれません。
解き方
- 記述a:開設機関が「PMDA」ではなく「日本製薬団体連合会」であるため誤りと判断する。
- 記述b:企業の賠償責任が問題となる製品不良案件の相談先として適切であるため正しいと判断する。
- 記述c:裁判ではなく「裁判によらない解決(ADR)」を目的とするため誤りと判断する。
- 記述d:対象は医薬品と医薬部外品であり「医療機器」は含まれないため誤りと判断する。
- 正誤の組み合わせ(誤、正、誤、誤)に対応する選択肢5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bが誤、dが正となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bが誤、cが正、dが正となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cが正となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが正、bが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aは誤、bは正、cは誤、dは誤であり、正しい組合せです。
答えの内訳
- a:誤
- 医薬品PLセンターを開設したのは日本製薬団体連合会(日薬連)であり、PMDAではありません。
- b:正
- 救済制度の対象外であっても、製品の欠陥など製薬企業に賠償責任があるケースでは医薬品PLセンターへの相談が推奨されます。
- c:誤
- 医薬品PLセンターは、裁判によらない迅速な解決(裁判外紛争解決手続:ADR)を図ることを目的としています。
- d:誤
- 医薬品PLセンターの対象は医薬品および医薬部外品であり、医療機器は対象外です。
覚えるポイント
- 医薬品PLセンターは「日本製薬団体連合会」が設置し、対象は「医薬品・医薬部外品」のみで「裁判によらない解決(ADR)」を図ります。
間違えやすいところ
- PMDA(総合機構)が開設したと混同したり、医療機器まで対象に含まれると誤認したりしないよう注意が必要です。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」医薬品PLセンター
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.30 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
インターフェロン製剤との併用禁忌(小柴胡湯)
医薬品の適正使用と安全対策 · 小柴胡湯 / インターフェロン製剤 / 間質性肺炎 / 安全対策の歴史
インターフェロン製剤との併用例による間質性肺炎が報告されたことから、1994年1月、インターフェロン製剤との併用を禁忌とする旨の使用上の注意の改訂がなされた漢方処方製剤として、正しいものを1つ選びなさい。
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解答
5
解説
小柴胡湯は、インターフェロン製剤と併用することで間質性肺炎の発症リスクが高まることが判明し、1994年1月に併用禁忌に指定されました。さらに1996年には小柴胡湯単独使用でも間質性肺炎による死亡例が報告され、緊急安全性情報が発出された経緯があります。
解き方
- 問題文に示された年(1994年1月)、副作用(間質性肺炎)、併用相手(インターフェロン製剤)を確認する。
- これらの安全対策の契機となった代表的な漢方処方製剤が「小柴胡湯」であることを特定する。
- 選択肢 1不正解
- 大柴胡湯は胸脇苦満や便秘等に用いられる柴胡剤ですが、本件のインターフェロン製剤併用禁忌の対象ではありません。
- 選択肢 2不正解
- 黄連解毒湯はのぼせや不眠などに用いられる製剤であり、本件の改訂対象ではありません。
- 選択肢 3不正解
- 防已黄耆湯は肥満症や水太りなどに用いられる処方であり、本件の改訂対象ではありません。
- 選択肢 4不正解
- 防風通聖散は肥満症や便秘などに用いられる処方であり、本件の改訂対象ではありません。
- 選択肢 5正解
- 小柴胡湯は、インターフェロン製剤との併用による間質性肺炎の発症が報告されたため、1994年1月に併用禁忌の改訂がなされた製剤です。
覚えるポイント
- 小柴胡湯は1994年1月にインターフェロン製剤との「併用禁忌」、1996年3月に間質性肺炎に関する緊急安全性情報(イエローレター)が配布されました。
間違えやすいところ
- 同じ柴胡を含む「大柴胡湯」や、他の解熱・抗炎症漢方と混同しないように正確に小柴胡湯を記憶しましょう。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」医薬品の副作用等による主な安全対策(小柴胡湯)
出典:長野県『2020年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:585KB) p.30 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
2020年度 長野県 後半
参照した公式資料
長野県が公開した2020年度 長野県 後半の問題・解答資料です。
- 試験問題 午後(PDF:585KB) ↗ — www.pref.nagano.lg.jp(PDF・32ページ)
- 正答一覧(PDF:64KB) ↗ — www.pref.nagano.lg.jp(PDF・1ページ)

