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2020年度 宮城県 前半の概要
医薬品の本質に関する記述の正誤判定
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の本質 / 一般用医薬品の特性 / 検査薬の健康影響
医薬品の本質に関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 検査薬は、人体に対して直接使用されないため、人の健康に影響を与えることはない。 b 一般に、医療用医薬品の方が一般用医薬品よりも副作用発現などのリスクが高い。 c 医薬品の販売を行う者は、製造販売業者等からの情報に日頃から留意しておくことが重要である。 d 一般用医薬品は、必要な情報が添付文書や製品表示に記載されている。
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解答
3
解説
医薬品は生命や健康に直結する製品であり、人体に直接使用しない検査薬であっても判定結果の誤り等を通じて健康に重大な影響を及ぼし得ます。また、一般用医薬品は生活者自らの判断で使用されるため添付文書等への情報提供が不可欠であり、医療用医薬品と比較して作用やリスクが穏やかなものが基本とされています。
解き方
- 記述aの検討:検査薬でも不適切な使用等で誤った判断につながり、間接的に健康影響を与えるため誤りであると判断します。
- 記述bの検討:医療用医薬品は一般用医薬品よりも薬効や副作用リスクが高い傾向にあるため正しいと判断します。
- 記述c・dの検討:販売者の最新情報の把握および製品記載の重要性について、それぞれ正しい記述であると確認します。
- 各記述の正誤(誤・正・正・正)に対応する選択肢「3」を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが「誤」となっているため誤りです(一般に医療用医薬品の方が副作用等のリスクが高いです)。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが「正」、b・c・dが「誤」となっているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正の正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述cおよびdが「誤」となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが「正」、cが「誤」となっているため誤りです。
覚えるポイント
- 検査薬も健康状態の把握に関わるため、間接的に健康被害へつながるおそれがある。
間違えやすいところ
- 「人体に直接触れない・投与されないから安全」と誤解しやすいが、検査薬も医薬品として人の健康に影響を及ぼし得る。
出題の前提:手引き「医薬品の本質」に準拠した出題。
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.1 ↗(www.pref.miyagi.jp)
医薬品の投与量と薬効・毒性の関係
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 用量反応関係 / 中毒量・致死量 / 致死量指標(LD50)
以下の投与量と効果又は毒性に関する記述について、( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 治療量上限を超えると、効果よりも有害反応が強く発現する( a )となり、( b )に至る。動物実験により求められる( c )は薬物の毒性の指標として用いられる。
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解答
2
解説
薬物は投与量に応じて無作用量、有効量(治療量)、中毒量、致死量へと変化します。安全域を評価する急性毒性の指標としては、被験動物の50%が死亡する投与量である50%致死量(LD50:Lethal Dose 50)が広く用いられます。
解き方
- 治療量の上限を超えた段階で有害反応が強く発現する用量を特定します(a=中毒量)。
- 中毒量をさらに超えた最悪の段階を特定します(b=致死量)。
- 動物実験で毒性の指標として用いられる代表的な記号を特定します(c=LD50)。
- 組み合わせが一致する選択肢「2」を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aが無作用量、cがLD100となっているため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aに中毒量、bに致死量、cにLD50が入る正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aが無作用量、bが中毒量となっているため順序が誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが依存量、cがLD100となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cがLD100となっているため誤りです(毒性の指標には通常LD50が用いられます)。
覚えるポイント
- 用量の推移:無作用量 → 最小有効量 → 治療量 → 中毒量 → 致死量。毒性指標はLD50。
間違えやすいところ
- 毒性の指標を100%死亡させるLD100と混同しないよう注意が必要です(標準は半数致死量のLD50)。
出題の前提:手引き「医薬品の投与量と効果・毒性」に基づく出題。
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.1 ↗(www.pref.miyagi.jp)
医薬品等の品質・安全性基準の略称
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品等の基準 / GPSP / 各種基準(GxP)の定義
第1欄の記述は、「医薬品等の基準」に関するものである。( )の中に入れるべき字句は第2欄のどれか。 【第1欄】 医薬品製造販売後の調査及び試験の実施の基準は、( )という。 【第2欄】 1 GVP 2 GPSP 3 GCP 4 GLP 5 GMP
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解答
2
解説
医薬品の信頼性を確保するため、各段階に応じた基準(GxP)が定められています。GLPは安全性非臨床試験、GCPは臨床試験、GMPは製造管理および品質管理、GVPは製造販売後安全管理、GPSPは製造販売後調査・試験の基準です。
解き方
- 問題文の「製造販売後の調査及び試験の実施の基準」を確認します。
- 略称の意味を確認します:GPSP(Post-marketing Study Practice)が合致します。
- 対応する選択肢「2」を選択します。
- 選択肢 1不正解
- GVPは「製造販売後安全管理の基準(Good Vigilance Practice)」です。
- 選択肢 2正解
- GPSPは「製造販売後の調査及び試験の実施の基準(Good Post-marketing Study Practice)」であり正しいです。
- 選択肢 3不正解
- GCPは「医薬品の臨床試験の実施の基準(Good Clinical Practice)」です。
- 選択肢 4不正解
- GLPは「安全性非臨床試験の実施の基準(Good Laboratory Practice)」です。
- 選択肢 5不正解
- GMPは「製造管理及び品質管理の基準(Good Manufacturing Practice)」です。
覚えるポイント
- GPSPの「S」はStudy(調査・試験)、GVPの「V」はVigilance(警戒・安全監視)と覚える。
間違えやすいところ
- 製造販売後安全管理基準(GVP)と製造販売後調査・試験基準(GPSP)を取り違えやすい。
出題の前提:薬機法に基づく各種実施基準(GxP)の定義に準拠。
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.2 ↗(www.pref.miyagi.jp)
健康食品等の定義と表示に関する記述の正誤判定
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 健康食品 / 特定保健用食品 / 機能性表示食品 / 医薬品と食品の違い
健康食品等に関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 特定保健用食品の例として、キシリトールを含む食品がある。 b 機能性表示食品は、「疾病に罹患した者の健康の維持及び増進に役立つ」旨を表示してよい。 c 健康食品は、法的にも、また安全性や効果を担保する科学的データの面でも医薬品と同等である。 d 食品は、例外を除き、身体構造や機能に影響する効果を表示することができない。
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解答
2
解説
食品は医薬品とは異なり、身体の構造や機能に影響を与える効果を原則として標榜できません。機能性表示食品や特定保健用食品などの保健機能食品は例外的に特定の機能性表示が認められていますが、あくまで疾病に罹患していない者(未病者を含む)を対象としており、罹患者を対象とした表示は認められません。
解き方
- 記述aの検討:キシリトールを含む食品(虫歯の原因になりにくい等)は特定保健用食品の例として実在するため「正」と判断します。
- 記述bの検討:機能性表示食品の対象は疾病に罹患していない者であり、「疾病に罹患した者」を対象とする表示は不可のため「誤」と判断します。
- 記述cの検討:健康食品は法的位置づけも科学的担保の基準も医薬品と同等ではないため「誤」と判断します。
- 記述dの検討:食品は原則として身体構造や機能に影響する表示はできないため「正」と判断します。
- 「正・誤・誤・正」となる選択肢「2」を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが「正」となっているため誤りです(疾病罹患者を対象とする表示は認められません)。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正の正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが「誤」、cが「正」となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述a・dが「誤」、b・cが「正」となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述a・dが「誤」、bが「正」となっているため誤りです。
覚えるポイント
- 機能性表示食品は疾病に罹患していない者(未病者を含む)が対象であり、疾病の治療・予防効果は表示できない。
間違えやすいところ
- 保健機能食品であっても「食品」であるため、医薬品のような病気の治療・罹患者向けの効能効果の標榜はできない。
出題の前提:手引き「健康食品」に関する項目に準拠。
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.2 ↗(www.pref.miyagi.jp)
酒類(アルコール)と医薬品の相互作用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 相互作用 / アルコール / 肝臓の代謝酵素誘導
酒類(アルコール)に関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 酒類(アルコール)は、医薬品の吸収に影響を与えることがある。 b アルコールは、主として腎臓で代謝されるため、酒類(アルコール)をよく摂取する人は、その代謝機能が高まっていることが多い。 c 酒類(アルコール)をよく摂取する者では、アセトアミノフェンの薬効が十分に得られないことがある。 d 酒類(アルコール)をよく摂取する者では、代謝産物に薬効がある医薬品を服用した際に、作用が強く出過ぎる場合がある。
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解答
1
解説
アルコールは主として肝臓で代謝されます。習慣的な飲酒により肝臓の薬物代謝酵素が誘導されると、通常体内から速やかに代謝・不活性化される薬物(アセトアミノフェン等)の薬効が減弱する一方、代謝物が活性を示す医薬品(プロドラッグ等)では効果が強く出過ぎる危険があります。
解き方
- 記述aの検討:アルコールは胃粘膜血流や吸収速度に影響を与えるため「正」と判断します。
- 記述bの検討:アルコールは主に「肝臓」で代謝されるため、「腎臓」とする記述は「誤」です。
- 記述cの検討:代謝酵素の誘導によりアセトアミノフェンが速やかに分解され、十分な薬効が得られないことがあるため「正」です。
- 記述dの検討:代謝産物に薬効がある薬物は代謝が促進されることで効果が急激かつ強く現れることがあるため「正」です。
- 「正・誤・正・正」の組み合わせである選択肢「1」を選びます。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正の正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが「誤」、bが「正」となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aおよびdが「誤」となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aおよびdが「誤」、bが「正」となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述bが「正」、cが「誤」となっているため誤りです。
覚えるポイント
- アルコールの主たる代謝器官は「肝臓」。常習飲酒者では肝臓の代謝酵素が活性化されている。
間違えやすいところ
- 排泄器官である「腎臓」と代謝器官である「肝臓」の役割を取り違えないように注意する。
出題の前提:手引き「相互作用(飲食物との相互作用)」に準拠。
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.3 ↗(www.pref.miyagi.jp)
医薬品の副作用に関する基本的認識
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 副作用の定義と対応 / 適正使用と副作用の関係 / 医薬品情報の提供
医薬品の副作用に関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 一般用医薬品を使用中に重大な副作用の兆候が現れた場合は、基本的に使用を中止するべきである。 b 一般用医薬品を販売する際、不安をあおらないために副作用に関する情報は知らせるべきではない。 c 市販された一般用医薬品の効果や副作用などは、すべて解明済みである。 d 医薬品は使用方法に従って十分に注意して使用していれば副作用が生じることはない。
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解答
5
解説
医薬品は適正に使用された場合であっても、体質や体調等により副作用が予期せず発現することがあります。また、市販後であってもすべての作用・副作用が解明されているわけではありません。重大な副作用の兆候があるときは速やかに使用を中止し、販売者も適切な注意喚起・情報提供を行う必要があります。
解き方
- 記述aの検討:重大な副作用の兆候が現れた場合は直ちに使用を中止すべきであるため「正」です。
- 記述bの検討:購入者の安全確保のため副作用に関する情報も適切に伝える必要があるため「誤」です。
- 記述cの検討:医薬品の効果や副作用は市販後も未解明の部分が存在するため「誤」です。
- 記述dの検討:適正に使用していても副作用が生じる可能性をゼロにはできないため「誤」です。
- 「正・誤・誤・誤」の組み合わせである選択肢「5」を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 記述bおよびdが「正」となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述cおよびdが「正」となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが「誤」、b・c・dが「正」となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが「誤」、cが「正」となっているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが誤の正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 適正使用していても副作用は生じ得る。市販後も未知の副作用が発見されることがある。
間違えやすいところ
- 「用法用量を守っていれば副作用は絶対に生じない」という誤った思い込みに注意する。
出題の前提:手引き「副作用」に関する項目に準拠。
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.3 ↗(www.pref.miyagi.jp)
医薬品の不適正な使用と有害事象
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 不適正使用 / 有害事象 / 漫然使用の危険性 / 購入者への情報提供
医薬品の不適正な使用と有害事象に関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品は、適正な使用がなされなければ、有害事象を招く危険性が高くなる。 b 人体に直接使用されない医薬品についても、使用する人の誤解や認識不足によって、有害事象につながることがある。 c 症状の原因となっている疾病の根本的な治療や生活習慣の改善等がなされないまま、一般用医薬品を使用して症状を一時的に緩和するだけの対処を漫然と続けていても、有害事象を招く危険性が増すことはない。 d 医薬品の説明は、購入者の理解力に即してなされるべきである。
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解答
5
解説
一般用医薬品による対症療法を漫然と続けると、根本的な原因疾患の発見や治療の遅れを招き、結果として重篤な有害事象を招く危険性が高くなります。また医薬品に関する説明は購入者側の理解力や状況に合わせて分かりやすく行う必要があります。
解き方
- 記述aの検討:不適正な使用は有害事象リスクを高めるため「正」です。
- 記述bの検討:殺虫剤や検査薬など人体に直接使用しない医薬品も、誤使用等で有害事象につながるため「正」です。
- 記述cの検討:漫然とした使用は有害事象のリスクを増大させるため、「増すことはない」とする記述は「誤」です。
- 記述dの検討:購入者の理解度に応じて説明すべきであるため「正」です。
- 「正・正・誤・正」の組み合わせである選択肢「5」を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが「正」、dが「誤」となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが「誤」、cが「正」となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが「誤」、cが「正」となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述cが「正」となっているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正の正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 一般用医薬品の漫然とした継続使用は、原疾患の悪化や副作用のリスクを高めるため不適正使用となる。
間違えやすいところ
- 「症状を一時的に抑えているだけなら安全」と考えがちだが、重大疾患の見落としにつながるため漫然使用は避ける。
出題の前提:手引き「不適正な使用と有害事象」に準拠。
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.4 ↗(www.pref.miyagi.jp)
薬物依存および医薬品の適正使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬物依存 / 医薬品の乱用 / 青少年の薬物乱用
次の記述a~dは、医薬品の不適正な使用と有害事象に関するものである。正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 薬物依存から離脱することは容易である。 b 医薬品をみだりに酒類と一緒に摂取するといった乱用がなされると、急性中毒等を生じる危険性が高くなる。 c 医薬品は、使用する量が定められていない。 d 青少年は、好奇心から身近に入手できる薬物を興味本位で乱用することがあるので、注意が必要である。
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解答
4
解説
薬物依存は身体的・精神的な依存性を伴い、個人の意志の力だけで離脱することは極めて困難です。また、一般用医薬品には適正な使用量・使用回数が厳格に定められており、酒類との併用や過量服薬などの乱用は急性中毒等の重大な健康被害を引き起こします。特に青少年における身近な薬物の乱用防止への配慮が求められます。
解き方
- 記述aの検討:薬物依存からの離脱は極めて困難であるため「誤」と判断します。
- 記述bの検討:アルコールとの併用等の乱用は急性中毒を招く危険が高いため「正」と判断します。
- 記述cの検討:医薬品は定められた用法・用量(使用量)があるため「誤」と判断します。
- 記述dの検討:青少年が身近な一般用医薬品を興味本位で乱用することが問題となっており「正」と判断します。
- 正しい記述の組み合わせ(b、d)に対応する選択肢「4」を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aおよびcはいずれも誤った記述です。
- 選択肢 2不正解
- aは誤りで、dは正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- bは正しいですが、cは誤った記述です。
- 選択肢 4正解
- bとdがともに正しい記述の組み合わせです。
覚えるポイント
- 薬物依存からの離脱は容易ではない。精神的依存と身体的依存が形成される。
間違えやすいところ
- 一般用医薬品であっても依存性成分を含むものがあり、乱用によって依存が形成される点に注意する。
出題の前提:手引き「医薬品の乱用と薬物依存」に準拠。
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.4 ↗(www.pref.miyagi.jp)
小児の生理機能と医薬品の影響
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児の体内動態 / 血液脳関門 / 肝機能・腎機能
小児と医薬品に関する次の記述a〜dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 大人に比べて身体の大きさに対して腸が長く、服用した医薬品の吸収率が相対的に高い。 b 一般的に血液脳関門が未発達であるため、医薬品の成分が脳に達しにくい。 c 一般的に肝臓の機能が未発達であるため、医薬品の成分の代謝に時間がかかる。 d 一般的に腎臓の機能が未発達であるため、医薬品の成分の排泄が大人よりも速い。
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解答
3
解説
小児は成人と比較して各器官の生理機能が未発達です。腸が相対的に長いため吸収率が高い一方、血液脳関門が未完成で薬物が脳へ移行しやすく、肝臓の代謝能や腎臓の排泄能も低いため作用が強く現れやすくなります。
解き方
- 記述aについて、小児の腸管長と医薬品の吸収率の関係が正しいか確認します。
- 記述bについて、小児の血液脳関門の透過性と薬物の脳への移行しやすさを判断します。
- 記述cおよびdについて、小児の肝機能・腎機能の発達度合いと代謝・排泄速度を判定し、正しい組み合わせを選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤り(脳に達しやすい)であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが正、記述bが誤、記述dが誤であるため不適です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正、記述dが誤(排泄は遅い)であるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述bが誤、記述cが正、記述dが誤であるため不適です。
答えの内訳
- a:正
- 小児は成人と比較して身体の大きさに対して腸が相対的に長く、服用した医薬品の吸収率が相対的に高くなります。
- b:誤
- 小児は血液脳関門が未発達であるため、医薬品成分が脳に達しやすく、中枢神経系への副作用が現れやすくなります。
- c:正
- 小児は肝臓の代謝酵素活性が未発達であるため、医薬品成分の代謝に時間がかかり、体内にとどまる時間が長くなります。
- d:誤
- 小児は腎臓の機能が未発達であるため、医薬品成分の排泄に時間がかかり、大人よりも排泄は遅くなります。
覚えるポイント
- 小児は吸収率が高く、脳に達しやすく、肝代謝・腎排泄が遅いという特徴を覚えます。
間違えやすいところ
- 血液脳関門が未発達だから脳に入りにくいと逆に取り違えないよう注意が必要です。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」小児等の医薬品への反応
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.5 ↗(www.pref.miyagi.jp)
乳幼児の医薬品使用上の注意と年齢区分
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児の年齢区分 / 誤飲事故への対応 / 服薬行動
乳幼児と医薬品に関する次の記述a〜dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品が喉につかえると、咳き込んで吐き出し苦しむことになり、その体験から乳幼児に医薬品の服用に対する拒否意識を生じさせることがある。 b 一般に乳幼児は、容態が変化した場合に、自分の体調を適切に伝えることが難しい。 c 医薬品の使用上の注意において、乳児という場合には、おおよその目安として2歳未満のことをいう。 d 乳幼児が誤って薬を大量に飲み込んだ場合には、一般用医薬品であっても応急処置等について関係機関の専門家に相談する必要がある。
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解答
5
解説
医薬品の適正使用における小児の年齢区分は、新生児(生後4週未満)、乳児(1歳未満)、幼児(7歳未満)、小児(15歳未満)と定められています。また、乳幼児は自覚症状を表現できないため誤飲等の事故時には迅速な専門機関への相談が不可欠です。
解き方
- 記述aおよびbについて、乳幼児の服薬心理と体調伝達の特徴を確認し正しいと判定します。
- 記述cについて、手引き上の年齢区分「乳児(1歳未満)」に照合し誤りであると判断します。
- 記述dについて、医薬品誤飲時の対応(専門家相談の必要性)を確認し、5を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが誤り(乳児は1歳未満)であるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが正、記述dが正であるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述a・bが正、記述cが誤であるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが正、記述cが誤、記述dが正であるため不適です。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:正
- 喉につかえて吐き出し苦しんだ経験がトラウマとなり、その後の服薬拒否につながることがあります。
- b:正
- 乳幼児は言葉で十分に症状を訴えられないため、保護者等が状態を注意深く観察する必要があります。
- c:誤
- 医薬品の使用上の注意における年齢区分では、「乳児」はおおよその目安として1歳未満を指します。2歳未満ではありません。
- d:正
- 誤飲事故が起きた際は、一般用医薬品であっても自己判断せず、中毒情報センターや医師等に相談することが求められます。
覚えるポイント
- 乳児は1歳未満、幼児は7歳未満、小児は15歳未満という区分基準を暗記します。
間違えやすいところ
- 乳児を2歳未満と混同しないよう注意が必要です(2歳未満は用法用量の個別規定などで登場することがあるため混同しやすい)。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」小児等の医薬品への反応
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.5 ↗(www.pref.miyagi.jp)
高齢者と医薬品の適正使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 高齢者の定義 / 生理機能の個人差 / 情報提供の重要性
高齢者と医薬品に関する次の記述a〜dのうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品の使用上の注意においては、おおよその目安として75歳以上を「高齢者」としている。 b 一般用医薬品の販売等に際しては、実際にその医薬品を使用する高齢者の個々の状況に即して、適切に情報提供がなされることが重要である。 c 高齢者の基礎体力や生理機能の衰えの度合いは個人差が極めて小さい。 d 高齢者の年齢のみから、一概にどの程度、副作用のリスクが増大しているかを判断することは難しい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品の使用上の注意における高齢者は概ね65歳以上とされています。加齢に伴い肝・腎機能の低下や持病による多剤併用が増えますが、その機能低下や健康状態の程度には大きな個人差が存在します。
解き方
- 記述aの年齢目安(65歳以上か75歳以上か)を検討し、誤りと判断します。
- 記述bおよびdの高齢者に対する個別配慮や年齢のみでの一律判断の難しさが適切か確認します。
- 記述cの「個人差が極めて小さい」という記述を誤りと見極め、正解の組み合わせ(b、d)を導きます。
- 選択肢 1不正解
- 記述aおよびcの双方が誤りであるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤り(正しくは65歳以上)であるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述cが誤り(個人差は極めて大きい)であるため不適です。
- 選択肢 4正解
- bとdがともに正しい記述であり、適切な組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- 医薬品の使用上の注意において、「高齢者」はおおよその目安として65歳以上を指します。
- b:正
- 高齢者は併用薬や持病、身体機能の衰えなど個人差が大きいため、個々の状況に即した情報提供が不可欠です。
- c:誤
- 高齢者における生理機能や基礎体力の衰えの度合いは、個人差が極めて大きいのが特徴です。
- d:正
- 生理機能の衰えには大きな個人差があるため、実年齢の数字のみから副作用リスクを一概に判断することは困難です。
覚えるポイント
- 医薬品の使用上の注意における「高齢者」の目安は65歳以上であること、衰えには大きな個人差があることを覚えます。
間違えやすいところ
- 後期高齢者の75歳と医薬品区分上の高齢者(65歳)を混同しないようにします。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」高齢者への配慮
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.6 ↗(www.pref.miyagi.jp)
母体と胎児の物質移行機構(血液-胎盤関門)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 血液胎盤関門 / 胎盤 / 妊婦への薬物移行
第1欄の記述は、母体と胎児に関するものである。( )の中に入れるべき字句として正しいものは第2欄のどれか。なお、( )内はすべて同じ字句が入る。 第1欄 胎児は、誕生するまでの間は、母体との間に存在する( )を通じて栄養分を受け取っている。( )には、胎児の血液と母体の血液とが混ざらない仕組み【血液‐( )関門】がある。母体が医薬品を使用した場合に、血液‐( )関門によって、どの程度医薬品の成分の胎児への移行が防御されるかは、未解明のことも多い。 第2欄:1 羊水、2 肝臓、3 胎盤、4 子宮内膜、5 臍帯
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解答
3
解説
胎盤は母体と胎児の間で栄養や酸素の供給、老廃物の排出を担う器官です。母体血液と胎児血液が直接混合しないよう「血液-胎盤関門」が存在しますが、すべての化学物質や医薬品の移行を完全に防げるわけではありません。
解き方
- 文章中の「母体との間に存在する」「母体血液と胎児血液が混ざらない仕組み」に該当する器官を同定します。
- 【血液‐( )関門】という用語から、該当する語句が「胎盤」であることを確認します。
- 選択肢 1不正解
- 羊水は胎児を保護する液体であり、血液関門を構成する組織ではありません。
- 選択肢 2不正解
- 肝臓は代謝器官であり、母体と胎児の血液接触を隔てる器官ではありません。
- 選択肢 3正解
- 文脈および【血液‐胎盤関門】という定着した専門用語として「胎盤」が正解です。
- 選択肢 4不正解
- 子宮内膜に着床して形成される母児間代謝器官は「胎盤」です。
- 選択肢 5不正解
- 臍帯(へその緒)は胎児と胎盤をつなぐ血管の束であり、血液関門そのものではありません。
覚えるポイント
- 母体と胎児の間にある物質交換器官は「胎盤」、その関門機能は「血液-胎盤関門」と呼びます。
間違えやすいところ
- 臍帯(へその緒)と胎盤の役割を混同しないように整理しておきます。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」妊婦又は妊娠していると思われる女性
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.6 ↗(www.pref.miyagi.jp)
医薬品の品質変化と使用期限
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の品質 / 変質・変敗 / 使用期限の定義
医薬品の品質に関する次の記述a〜dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 配合されている成分(有効成分及び添加物成分)には、高温や多湿、光(紫外線)等によって品質の劣化(変質・変敗)を起こしやすいものが多い。 b 適切な保管・陳列がなされなければ、医薬品の効き目が低下したり、人体に好ましくない作用をもたらす物質を生じることがある。 c 適切な保管・陳列がなされた場合、経時変化による品質の劣化は避けられる。 d 表示されている使用期限は、未開封状態で保管された場合に品質が保持される期限である。
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解答
3
解説
医薬品は化学物質等で構成されており、物理的・化学的要因によって経時変化を生じます。適切な環境で保管陳列しても時間の経過に伴う自然劣化は避けられないため、未開封状態を前提とした使用期限が設定されています。
解き方
- 記述aおよびbについて、環境要因による変質や薬効低下の危険性を確認し「正」と判定します。
- 記述cについて、「適切な保管・陳列がなされれば経時劣化を完全に避けられるか」を検討し「誤」と判断します。
- 記述dの使用期限の定義(未開封状態前提)を確認し、正しい組み合わせ(3)を特定します。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが誤り、記述dが正であるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびbが正、記述cが誤であるため不適です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが正であるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが正、記述cが誤、記述dが正であるため不適です。
答えの内訳
- a:正
- 医薬品の成分は温度、湿度、光(紫外線)などの環境要因によって劣化や分解を起こしやすいものが多数あります。
- b:正
- 保管状態が不適切だと有効成分の分解による薬効低下や、有害な分解生成物の生成を招くことがあります。
- c:誤
- 適切な保管・陳列がなされていても、経時変化による品質の劣化を完全に避けることはできません。
- d:正
- 医薬品のパッケージに記載されている使用期限は、「未開封状態」で適正に保管された場合に品質が担保される期間です。
覚えるポイント
- 適切な保管を行っていても経時劣化は避けられないこと、使用期限は「未開封状態」での期限であることを押さえます。
間違えやすいところ
- 開封後であっても記載された使用期限まで品質が保持されると誤認しないように注意します。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」適切な保管・陳列
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.7 ↗(www.pref.miyagi.jp)
一般用医薬品の定義と役割
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 一般用医薬品の定義 / セルフメディケーション / 一般用検査薬
一般用医薬品に関する次の記述a〜dのうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品のうち、その効能及び効果において人体に対する作用が著しいものである。 b 薬剤師その他の医薬関係者から提供された情報に基づく需要者の選択により使用されることが目的とされているものである。 c その役割の中には、健康状態の自己検査は含まれない。 d 生活者が自らの疾病の治療、予防又は生活の質の改善・向上を図ることを目的としている。
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解答
3
解説
一般用医薬品は、医薬品医療機器等法において「人体に対する作用が著しくないものであって、薬剤師その他の医薬関係者から提供された情報に基づく需要者の選択により使用されることが目的とされているもの」と定義されています。
解き方
- 記述aの「作用が著しい」という部分を法令定義(作用が著しくないもの)に照らして誤りと判断します。
- 記述bおよびdが一般用医薬品の法的定義および目的に合致していることを確認します。
- 記述cの「健康状態の自己検査は含まれない」が一般用検査薬の存在と矛盾するため誤りと判定し、3を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤り(作用が著しくないもの)であるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびcがともに誤りであるため不適です。
- 選択肢 3正解
- bとdがともに正しい記述であり、適切な組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述cが誤り(自己検査も含まれる)であるため不適です。
答えの内訳
- a:誤
- 一般用医薬品は「人体に対する作用が著しくないもの」と定義されています(作用が著しいものは要指導医薬品や医療用医薬品等)。
- b:正
- 法第4条第5項第4号において、専門家の情報提供に基づき「需要者の選択により使用されることが目的とされているもの」と規定されています。
- c:誤
- 一般用医薬品の役割には、尿糖・尿タンパク検査薬などの一般用検査薬による「健康状態の自己検査」も含まれます。
- d:正
- 生活者が自己の健康管理のために自らの疾病治療・予防やQOL改善・向上を図ることが目的とされています。
覚えるポイント
- 一般用医薬品は「人体に対する作用が著しくないもの」であることを確実に覚えます。
間違えやすいところ
- 「作用が著しい」という文言を見落として正解と判断してしまわないよう注意が必要です。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」一般用医薬品の役割・定義
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.7 ↗(www.pref.miyagi.jp)
セルフメディケーションと専門家の対応
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · セルフメディケーション / 専門家の役割 / 受診勧奨
セルフメディケーションに関する次の記述a〜dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a セルフメディケーションの主役は一般の生活者である。 b 一般用医薬品の販売等に従事する専門家においては、購入者等に対して常に科学的な根拠に基づいた正確な情報提供を行うべきである。 c 情報提供は必ず医薬品の販売に結びつけるべきである。 d 医療機関の受診を勧めたり(受診勧奨)、医薬品の使用によらない対処を勧めることが適切な場合がある。
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解答
3
解説
WHOにおいてセルフメディケーションは「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」とされています。販売者は単に医薬品を売るだけでなく、受診勧奨や生活改善など医薬品販売を伴わない適切な助言を行う責務があります。
解き方
- 記述aおよびbについて、セルフメディケーションの主体者および専門家の果たすべき役割を確認し「正」と判定します。
- 記述cについて、「必ず販売に結びつけるべき」という営利本位の姿勢が誤りであることを判断します。
- 記述dの受診勧奨の適切性を認め、3を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが正、記述cが誤、記述dが正であるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびbが正、記述cが誤であるため不適です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bおよびdが正であるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが正であるため不適です。
答えの内訳
- a:正
- セルフメディケーションの主役は一般の生活者自身であり、自身の健康に責任を持って自発的に取り組みます。
- b:正
- 専門家は科学的根拠に基づいた正確な知識・情報を生活者に提供し、適切なセルフメディケーションを支援します。
- c:誤
- 情報提供の結果として、医薬品の購入を控えさせたり受診を勧めたりすることも重要であり、必ずしも販売に結びつける必要はありません。
- d:正
- 生活習慣の改善を勧めたり、重篤な疾患が疑われる場合に受診勧奨を行ったりすることが適切な場合が多々あります。
覚えるポイント
- 専門家の対応は医薬品の販売ありきではなく、受診勧奨や非薬物療法の提案も重要な職責です。
間違えやすいところ
- セルフメディケーションの主役を医師や薬剤師などの専門家であると誤認しないようにします。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」セルフメディケーション
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.8 ↗(www.pref.miyagi.jp)
一般用医薬品販売時の購入者対応と登録販売者の役割
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 登録販売者の販売範囲 / 購入者の購買行動 / 専門家による働きかけ
一般用医薬品の販売時に関する次の記述a〜dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 登録販売者は、すべての一般用医薬品の販売、情報提供等を担っている。 b 購入者側は、使う人の体質や症状等にあった製品を事前に調べて選択しているのではなく、宣伝広告や販売価格等に基づいて漠然と選択していることが少なくない。 c 登録販売者は、購入者等が適切な医薬品を選択して適正に使用しようとするよう、働きかけていくことが重要である。 d 一般用医薬品は、すぐに使用する場合に限り購入される。
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解答
2
解説
登録販売者が取り扱えるのは第二類・第三類医薬品です(第一類医薬品は薬剤師のみ)。一般用医薬品の購入者は広告や価格等で安易に選択したり家庭用常備薬として購入したりすることが多いため、専門家による適切な関与と確認が求められます。
解き方
- 記述aについて、登録販売者が第一類医薬品を取り扱えない点から「誤」と判断します。
- 記述bおよびcについて、生活者の購買傾向とそれに対する専門家の積極的な働きかけの重要性を確認し「正」と判定します。
- 記述dについて、常備薬としての事前購入需要があるため「誤」と判断し、2を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤、記述bが正、記述cが正、記述dが誤であるため不適です。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが正、記述dが誤であるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤、記述cが正であるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが誤、記述bが正であるため不適です。
答えの内訳
- a:誤
- 登録販売者が販売・情報提供を担うのは第二類医薬品および第三類医薬品であり、第一類医薬品やすべての一般用医薬品ではありません。
- b:正
- 購入者は必ずしも自身に合った製品を厳密に調べているわけではなく、広告や価格、知名度等で漠然と購入を決めている場合が少なくありません。
- c:正
- 生活者が誤った選択をしないよう、症状や状態に応じた適切な医薬品の選択と適正使用を積極的に働きかけることが重要です。
- d:誤
- 一般用医薬品は家庭の常備薬として購入される場合もあり、直ちに使用する場合に限定されません。
覚えるポイント
- 登録販売者が販売できるのは第2類・第3類医薬品であり、「すべての」一般用医薬品ではない点に注意します。
間違えやすいところ
- 「すぐに使用する場合に限り購入される」という限定表現(常備薬の存在の見落とし)に注意します。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」適切な医薬品選択と受診勧奨
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.8 ↗(www.pref.miyagi.jp)
サリドマイド製剤と薬害に関する正誤判断
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · サリドマイド訴訟 / 血管新生阻害 / 光学異性体
サリドマイドに関する次の文中の空欄( a )~( c )に入る字句の正しい組み合わせを選びなさい。なお、2箇所の( b )内には共通の字句が入る。 「サリドマイド製剤は、日本において1958年に( a )等として販売されたが、副作用として血管新生を( b )作用があり、妊娠している女性が使用したところ、胎児に移行し、その胎児に先天性異常が発生した。なお、サリドマイドの血管新生を( b )作用は、サリドマイドの光学異性体のうち( c )体のみが有するとされている。」
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解答
4
解説
サリドマイドは鎮静・催眠成分として発売されましたが、胎児の血管新生を阻害する作用(特にS体による催奇形性)により、四肢欠損などの重篤な胎児奇形を引き起こしました。光学異性体のうちR体は鎮静作用を有しますが、体内では可逆的に相互変換するため、ラセミ体はもちろん異性体単体を投与しても催奇形性を回避できません。
解き方
- 販売当時の主たる効能・用途が催眠鎮静剤であることを確認し、空欄aを特定する。
- 胎児奇形を引き起こしたメカニズムが血管新生を「妨げる」作用であることを確認し、空欄bを特定する。
- 光学異性体のうち催奇形性(血管新生阻害)を持つのがS体であることを確認し、空欄cを特定して選択肢を絞り込む。
- 選択肢 1不正解
- 催奇形性を示す血管新生阻害作用を有するのはR体ではなくS体であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- サリドマイドは催眠鎮静剤として販売され、血管新生を妨げる(阻害する)作用を示すため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- サリドマイドは催眠鎮静剤であり、血管新生を阻害し、催奇形性を有するのはS体であるため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが催眠鎮静剤、bが妨げる、cがS体であり、すべての組み合わせが正しい記述です。
- 選択肢 5不正解
- 販売当時の用途は催眠鎮静剤であり、血管新生阻害を示すのはS体であるため誤りです。
覚えるポイント
- サリドマイド:催眠鎮静剤、血管新生阻害、催奇形性はS体
間違えやすいところ
- 催奇形性を持つ光学異性体をR体と取り違えないように注意する。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」薬害の歴史(サリドマイド訴訟)
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.9 ↗(www.pref.miyagi.jp)
スモン訴訟とキノホルム製剤に関する記述の正誤
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · スモン / キノホルム / 薬害訴訟
亜急性脊髄視神経症(スモン)とその訴訟に関する以下の記述a~dについて、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a スモンの原因は、整腸剤として販売されていたキノホルム製剤を使用したことによるものである。 b スモンの症状として、初期に腹部の膨満感から激しい腹痛を伴う下痢を生じる。 c キノホルム製剤は、我が国では現在アメーバ赤痢治療に限定して販売されている。 d スモン訴訟をひとつの契機として、医薬品副作用モニター制度が創設された。
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解答
1
解説
スモンは整腸剤キノホルムによる神経障害で、下痢・腹痛に続いて下半身の麻痺や視力障害を呈します。訴訟を機に、1979年に「医薬品副作用被害救済基金法」が制定されました。医薬品副作用モニター制度は1967年にスタートした制度です。
解き方
- 記述aについて、原因物質が整腸剤キノホルムであることを確認し、正しいと判断する。
- 記述bについて、初期症状が腹部膨満感や激しい腹痛を伴う下痢であることを確認し、正しいと判断する。
- 記述cについて、キノホルムは日本国内で販売中止・回収されており現在販売されていないことを確認し、誤りと判断する。
- 記述dについて、スモン訴訟を契機に創設されたのは医薬品副作用被害救済制度であることを確認し、誤りと判断する。
- 選択肢 1正解
- aとbの記述がともに正しいため、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- dは医薬品副作用被害救済制度の創設と混同しており誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cは現在キノホルム製剤が販売されていないため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cおよびdがともに誤った記述であるため不適です。
覚えるポイント
- スモン:整腸剤キノホルム、初期は腹痛・下痢、副作用被害救済制度創設の契機
間違えやすいところ
- 医薬品副作用被害救済制度(1979年)と医薬品副作用モニター制度(1967年)の契機を混同しないようにする。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」薬害の歴史(スモン訴訟)
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.9 ↗(www.pref.miyagi.jp)
HIV訴訟の概要に関する正誤判断
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · HIV訴訟 / 血友病 / 血液凝固因子製剤
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)訴訟に関する次の文中の空欄( a )~( c )に入る字句の正しい組み合わせを選びなさい。 「( a )患者が、HIVが混入した原料血漿から製造された( b )の投与を受けたことにより、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。( c )を被告として、1989年5月に大阪地裁、同年10月に東京地裁で提訴された。その後、和解勧告が行われ、1996年3月に両地裁で和解が成立した。」
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解答
5
解説
HIV訴訟は、血友病患者への非加熱血液凝固因子製剤の投与によって多数の感染者を出した事件をめぐり、国及び製薬企業の法的責任を問うたものです。この和解を契機に、安全確保対策の強化や医薬品等行政評価・監視委員会の設置などが進められました。
解き方
- 対象となった基礎疾患が「血友病」であることを確認し、空欄aを特定する。
- 原因となった製剤が「血液凝固因子製剤(非加熱製剤)」であることを確認し、空欄bを特定する。
- 訴訟の被告が「国及び製薬企業」であることを確認し、空欄cを特定する。
- 選択肢 1不正解
- 基礎疾患は血友病、製剤は血液凝固因子製剤、被告は国及び製薬企業であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 被告は医療機関単独ではなく国及び製薬企業であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 患者は血友病患者であり、製剤は血液凝固因子製剤であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 基礎疾患は白血病ではなく血友病であるため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが血友病、bが血液凝固因子製剤、cが国及び製薬企業であり、すべて正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- HIV訴訟:血友病患者、血液凝固因子製剤、国及び製薬企業が被告
間違えやすいところ
- 原因製剤をアルブミン製剤と混同しないようにする。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」薬害の歴史(HIV訴訟)
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.10 ↗(www.pref.miyagi.jp)
CJD訴訟と薬事法改正に関する穴埋め
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · CJD / ヒト乾燥硬膜 / プリオン / 生物由来製品
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)とその訴訟に関する次の文中の空欄( a )~( c )に入る語句の正しい組み合わせを選びなさい。なお、2箇所の( c )内には共通の字句が入る。 「脳外科手術等に用いられていた( a )を介してCJDに罹患したことに対する損害賠償訴訟である。CJDは、( b )の一種であるプリオンが原因とされ、プリオンが脳の組織に感染し、次第に認知症に類似した症状が現れ、死に至る重篤な神経難病である。本訴訟をひとつの契機として、2002年に行われた薬事法改正に伴い、( c )製品の安全対策強化や( c )製品による感染等被害救済制度の創設等がなされた。」
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解答
2
解説
CJDは異常プリオンタンパク質によって引き起こされる遅発性神経変性疾患です。脳外科手術で用いられたヒト乾燥硬膜からの感染被害を受け、2002年の薬事法改正で「生物由来製品」の指定制度や感染等被害救済制度が創設されました。
解き方
- 原因となった移植材料が「ヒト乾燥硬膜」であることを確認し、空欄aを絞り込む。
- 病原体プリオンがウイルスや細菌ではなく「タンパク質」であることを確認し、空欄bを特定する。
- 2002年薬事法改正で創設・強化された区分が「生物由来」製品であることを確認し、空欄cを特定する。
- 選択肢 1不正解
- 2002年の薬事法改正で安全対策や救済制度が創設されたのは生物由来製品であるため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aがヒト乾燥硬膜、bがタンパク質、cが生物由来であり、記述がすべて正しいです。
- 選択肢 3不正解
- プリオンはウイルスではなくタンパク質であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 移植に用いられたのはウシではなくヒト乾燥硬膜であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 移植材料はヒト乾燥硬膜であり、プリオンはタンパク質、対策区分は生物由来製品であるため誤りです。
覚えるポイント
- CJD訴訟:ヒト乾燥硬膜、プリオン(タンパク質)、生物由来製品の安全対策・救済制度
間違えやすいところ
- プリオンをウイルスや細菌と誤解しないようにする。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」薬害の歴史(CJD訴訟)
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.10 ↗(www.pref.miyagi.jp)
かぜ等の病態と基本的な対処に関する正誤
主な医薬品とその作用 · かぜの症状 / インフルエンザ / かぜ薬の役割
かぜ等に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a インフルエンザ(流行性感冒)は、細菌の呼吸器感染によるものであるが、感染力が強く、また重症化しやすいため、かぜとは区別して扱われる。 b 冬場に発熱や頭痛を伴って悪心・嘔吐や、下痢等の消化器症状が現れた場合は、かぜではなくウイルス性胃腸炎である場合が多い。 c かぜは、生体に備わっている免疫機構によってウイルスが消滅すれば自然に治癒するため、安静にして休養し、栄養・水分を十分に摂ることが基本である。 d かぜ薬は、ウイルスの増殖を抑え、ウイルスを体内から除去する。
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解答
1
解説
かぜ(風邪症候群)やインフルエンザはウイルス感染による疾患です。一般用医薬品のかぜ薬は、諸症状を和らげる対症療法薬であり、ウイルス自体の排除や増殖抑制を行う抗ウイルス薬ではありません。自然治癒には安静と十分な休養・水分補給が重要です。
解き方
- 記述a:インフルエンザの病原体はインフルエンザ「ウイルス」であり、細菌ではないため「誤」と判定する。
- 記述b:冬場に発熱や嘔吐・下痢を伴う消化器症状はノロウイルス等によるウイルス性胃腸炎が疑われるため「正」と判定する。
- 記述c:かぜの治癒は生体の自己免疫によるため、安静・休養・栄養水分補給が基本であり「正」と判定する。
- 記述d:一般用かぜ薬は症状を緩和する対症療法薬であり、ウイルス排除・抑制効果はないため「誤」と判定する。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- cは正しく、dはウイルスの直接除去ができないため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bとcは正しい記述であり、dは誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- aはインフルエンザがウイルス感染であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aは誤りであり、bは正しい記述であるため不適です。
覚えるポイント
- かぜ薬は対症療法薬(ウイルスを排除・増殖抑制するものではない)
- インフルエンザはウイルス性
間違えやすいところ
- かぜ薬がウイルスを直接殺菌・排除すると誤解しないようにする。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」かぜ薬
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.11 ↗(www.pref.miyagi.jp)
かぜ薬の配合成分と薬効分類に関する正誤
主な医薬品とその作用 · 去痰成分 / 抗炎症成分 / 漢方処方製剤 / 抗ヒスタミン成分
かぜ薬の配合成分及び漢方処方製剤に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 解熱鎮痛成分に、ブロムヘキシン塩酸塩、エチルシステイン塩酸塩がある。 b アドレナリン作動成分に、グリチルリチン酸二カリウムがある。 c 単独でかぜの症状緩和に用いられる漢方処方製剤に、加味逍遙散、桃核承気湯がある。 d 抗ヒスタミン成分に、クロルフェニラミンマレイン酸塩、クレマスチンフマル酸塩、ジフェンヒドラミン塩酸塩がある。
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解答
4
解説
かぜ薬には多様な有効成分が目的別に配合されます。ブロムヘキシン等は気道分泌を促進する去痰成分、グリチルリチン酸は抗炎症成分、加味逍遙散や桃核承気湯は婦人薬領域の漢方処方製剤です。クロルフェニラミン等はくしゃみ・鼻水を抑える抗ヒスタミン成分です。
解き方
- 記述a:ブロムヘキシン塩酸塩、エチルシステイン塩酸塩は去痰成分であるため誤りと判断する。
- 記述b:グリチルリチン酸二カリウムは抗炎症成分であるため誤りと判断する。
- 記述c:加味逍遙散や桃核承気湯は主に婦人病・便秘等に用いられる漢方処方製剤であり、かぜ薬ではないため誤りと判断する。
- 記述d:挙げられている成分はすべて抗ヒスタミン成分であるため正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- a、b、cはいずれも配合目的・分類の記述が誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cの加味逍遙散等は婦人薬等の漢方処方製剤であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aおよびbはいずれも成分の分類が異なり誤りです。
- 選択肢 4正解
- a、b、cが誤りで、dのみが正しいため、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- bおよびcが誤りであり、dが正しい記述であるため不適です。
覚えるポイント
- ブロムヘキシン:去痰成分
- グリチルリチン酸:抗炎症成分
- 加味逍遙散・桃核承気湯:婦人薬等
間違えやすいところ
- 各成分の代表的な薬効群を取り違えないように整理しておく。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」かぜ薬の配合成分
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.11 ↗(www.pref.miyagi.jp)
解熱鎮痛成分の作用と副作用に関する不適当選択肢の特定
主な医薬品とその作用 · 解熱鎮痛薬 / エテンザミド / イブプロフェン / イソプロピルアンチピリン / ライ症候群
解熱鎮痛成分に関する以下の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
4
解説
小児のインフルエンザや水痘罹患時にライ症候群(急性脳症・肝脂肪変性)の発生リスクが高まるのはサリチル酸系成分(アスピリン、サザピリン、エテンザミドなど)です。イソプロピルアンチピリンはピリン系成分であり、重篤なアレルギー(ピリン疹等)に留意が必要ですが、ライ症候群との関連は示唆されていません。
解き方
- 選択肢1:エテンザミドはサリチル酸系であり15歳未満のインフルエンザ等の小児に使用禁忌(ライ症候群予防)であるため正しいと判断する。
- 選択肢2:アセトアミノフェンの中枢作用機序および胃腸障害の少なさについての記述であり正しいと判断する。
- 選択肢3:イブプロフェンのSLE・混合性結合組織病患者での無菌性髄膜炎リスクについての記述であり正しいと判断する。
- 選択肢4:ライ症候群との関連が指摘されているのはサリチル酸系製剤であり、イソプロピルアンチピリンではないため誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- エテンザミドはサリチル酸系解熱鎮痛成分であり、小児の水痘・インフルエンザ罹患時にはライ症候群の懸念から使用を避ける必要があるため正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- アセトアミノフェンは中枢性に作用し末梢の抗炎症作用は弱く、胃腸障害が少ないため正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- イブプロフェンは全身性エリテマトーデス(SLE)等の膠原病患者で無菌性髄膜炎を起こしやすいため正しい記述です。
- 選択肢 4正解
- ライ症候群の発生が示唆されているのはサリチル酸系成分であり、ピリン系であるイソプロピルアンチピリンではないため誤り(これが正解)です。
覚えるポイント
- ライ症候群:アスピリン、サザピリン、エテンザミドなどのサリチル酸系成分
間違えやすいところ
- ピリン系成分(イソプロピルアンチピリン)とサリチル酸系成分の禁忌・副作用特徴を混同しないようにする。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」解熱鎮痛薬
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.12 ↗(www.pref.miyagi.jp)
鎮痛に用いられる漢方処方製剤の鑑別
主な医薬品とその作用 · 呉茱萸湯 / 頭痛 / 漢方処方製剤
第1欄の記述に該当する漢方処方製剤として、第2欄から正しいものを1つ選びなさい。 【第1欄】 「体力中等度以下で手足が冷えて肩がこり、ときにみぞおちが膨満するものの頭痛、頭痛に伴う吐き気・嘔吐、しゃっくりに適すとされる。」
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解答
3
解説
呉茱萸湯は体力中等度以下で冷え症があり、手足が冷えて頭痛や激しい吐き気・嘔吐、しゃっくりを伴う症状に用いられます。釣藤散は高血圧傾向や中年以降の慢性頭痛に、芍薬甘草湯は急激な筋肉の痙攣(こむらがえり)に用いられます。
解き方
- 問題文の証(体力中等度以下、手足の冷え、肩こり)と主訴(頭痛、頭痛に伴う吐き気・嘔吐、しゃっくり)を確認する。
- 頭痛に伴う悪心・嘔吐やしゃっくりを特徴とする処方が呉茱萸湯であることを同定する。
- 選択肢 1不正解
- 芍薬甘草湯は体力に関わらず、急激に起こる筋肉の痙攣を伴う痛みに用いられます。
- 選択肢 2不正解
- 釣藤散は体力中等度で慢性頭痛やめまい、肩こりなどがあり高血圧傾向のある人に適します。
- 選択肢 3正解
- 呉茱萸湯は体力中等度以下で手足が冷え、頭痛に伴う吐き気・嘔吐、しゃっくり等に適する漢方処方製剤です。
- 選択肢 4不正解
- 疎経活血湯は体力中等度で関節痛や神経痛、腰痛等に用いられます。
- 選択肢 5不正解
- 桂枝加朮附湯は体力虚弱で手足が冷え、関節痛や神経痛等がある人に適します。
覚えるポイント
- 呉茱萸湯:体力中等度以下、冷え、頭痛に伴う吐き気・嘔吐・しゃっくり
間違えやすいところ
- 同じ頭痛に用いられる釣藤散(高血圧傾向、慢性頭痛)と症状特徴を混同しないようにする。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」解熱鎮痛薬(漢方処方製剤)
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.12 ↗(www.pref.miyagi.jp)
催眠鎮静薬・睡眠改善薬の作用と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 催眠鎮静薬 / 睡眠改善薬 / ブロモバレリル尿素 / ジフェンヒドラミン塩酸塩
眠気を促す薬に関する記述のうち、正しいものはどれか。
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解答
4
解説
一般用医薬品の睡眠改善薬(ジフェンヒドラミン塩酸塩等)は、一時的な不眠症状の緩和を目的としており、慢性的な不眠や妊娠に伴う睡眠障害は対象外です。また、反復連用による依存性やアルコールとの相互作用にも厳重な注意が必要です。
解き方
- 各選択肢について、一般用医薬品としての適用対象および配合成分の安全性・注意事項を照合する。
- 妊娠中の不眠は生理的要因によるもので睡眠改善薬の適応とならないことを確認し、正答を判断する。
- 選択肢 1不正解
- ブロモバレリル尿素は反復摂取によって依存を生じるおそれがあるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 飲酒とともにジフェンヒドラミン塩酸塩を服用すると中枢神経抑制作用が増強されるため併用してはなりません。
- 選択肢 3不正解
- 慢性的な不眠症状は医療機関での診療が必要であり、一般用医薬品の適用対象外であるため誤りです。
- 選択肢 4正解
- 妊娠中の睡眠障害は体型変化やホルモンバランスの変化等が原因であり、睡眠改善薬の適用対象ではありません。
覚えるポイント
- 睡眠改善薬は一時的な不眠(寝つきが悪い、眠りが浅い)のみが対象で、慢性不眠や妊婦は対象外です。
間違えやすいところ
- アルコール(寝酒)と睡眠改善薬の併用は中枢抑制作用が強く現れるため禁忌とされています。
出題の前提:令和2年度宮城県登録販売者試験問題 午前 問25(厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく)
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.12 ↗(www.pref.miyagi.jp)
眠気防止薬の特徴および成分(カフェイン)の性質
主な医薬品とその作用 · 眠気防止薬 / カフェイン / 適正使用 / 受診勧奨
眠気を防ぐ薬に関する以下の記述について、正しいものの組み合わせはどれか。 a 15歳未満の小児に使用してよい。 b カフェインには、作用は弱いながら反復摂取により依存を形成するという性質があるため、「短期間の服用にとどめ、連用しないこと」という注意喚起がなされている。 c カフェインの眠気防止に関連しない作用として、肝臓におけるナトリウムイオンの再吸収抑制があり、尿量の増加(利尿)をもたらす。 d 十分な睡眠をとっていても、眠気防止薬の使用では抑えられない眠気が続くような場合には、医療機関を受診するなどの対応が必要である。
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解答
3
解説
カフェインは中枢神経系を刺激して眠気や疲労感を一時的に緩和しますが、15歳未満の小児には使用できません。また、腎臓の尿細管でナトリウムと水分の再吸収を抑制して利尿をもたらします。連用による依存性や深刻な疾患に伴う眠気にも留意が必要です。
解き方
- 記述a:眠気防止薬のカフェインは15歳未満への使用が禁じられているため「誤」と判定する。
- 記述b:カフェインの依存形成性による短期間服用・連用禁止の注意喚起は正しいため「正」と判定する。
- 記述c:利尿作用は「肝臓」ではなく「腎臓」における再吸収抑制によるため「誤」と判定する。
- 記述d:十分な睡眠下でも抑えられない眠気は基礎疾患等の可能性があり受診勧奨が必要なため「正」と判定する。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りでbが正しいため、この組み合わせは不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aおよびcがいずれも誤りであるため、この組み合わせは不適切です。
- 選択肢 3正解
- bとdの記述がともに正しいため、これが正解となります。
- 選択肢 4不正解
- cが誤りでdが正しいため、この組み合わせは不適切です。
覚えるポイント
- カフェインの利尿作用は「腎臓」の尿細管におけるナトリウムイオン再吸収抑制によります。
間違えやすいところ
- 眠気防止薬は15歳未満の小児には使用できません(かぜ薬等の複合薬中の配合とは制限が異なります)。
出題の前提:令和2年度宮城県登録販売者試験問題 午前 問26(厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく)
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.13 ↗(www.pref.miyagi.jp)
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)の配合成分の作用
主な医薬品とその作用 · 鎮暈薬 / ジフェニドール塩酸塩 / ジメンヒドリナート / スコポラミン臭化水素酸塩水和物
鎮暈薬及びその配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a ジフェニドール塩酸塩は、内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)の調節作用のほか、内耳への血流を改善する作用を示す。 b ジメンヒドリナートは、延髄にある嘔吐中枢への刺激や内耳の前庭における自律神経反射を抑える作用を示す。 c スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、肝臓で速やかに代謝されてしまうため、抗ヒスタミン成分と比べて作用の持続時間は短い。 d 吐き気の防止に働くことを期待して、ビタミンAが補助的に配合されている場合がある。
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解答
1
解説
乗物酔い防止薬(鎮暈薬)には、自律神経反射を抑制する抗コリン成分、延髄の嘔吐中枢を抑える抗ヒスタミン成分、前庭神経の調節・血流改善を促す抗めまい成分、中枢興奮成分、ビタミンB群(B6やニコチン酸アミド等)が配合されます。
解き方
- 記述a:ジフェニドール塩酸塩の前庭神経調節・内耳血流改善作用は正しいため「正」と判定する。
- 記述b:ジメンヒドリナート(抗ヒスタミン成分)の延髄嘔吐中枢や前庭自律神経反射抑制は正しいため「正」と判定する。
- 記述c:スコポラミン臭化水素酸塩水和物は肝代謝が速く作用持続時間が短い記述は正しいため「正」と判定する。
- 記述d:吐き気防止目的で補助的に配合されるビタミンはビタミンB6(ピリドキシン塩酸塩等)であり、ビタミンAではないため「誤」と判定する。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤の正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aおよびbは正しい記述であり、dは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- cは正しい記述であり、dは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- bは正しい記述であり、dは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aは正しい記述であるため不適切です。
覚えるポイント
- 鎮暈薬に配合される補助ビタミンは、吐き気防止のビタミンB6や血行促進のニコチン酸アミド等です。
間違えやすいところ
- スコポラミンは抗コリン成分ですが、肝臓で速やかに代謝されるため抗ヒスタミン成分より作用持続時間が短いです。
出題の前提:令和2年度宮城県登録販売者試験問題 午前 問27(厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく)
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.13 ↗(www.pref.miyagi.jp)
小児鎮静薬の目的と成分(カンゾウ)の注意点
主な医薬品とその作用 · 小児鎮静薬 / 疳の虫 / カンゾウ / 偽アルドステロン症
小児鎮静薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 夜泣き、ひきつけ、疳の虫等の症状を鎮めることを目的とする医薬品であり、小児における虚弱体質の改善は目的としていない。 b 保護者側の安眠等を図ることを優先して使用すべきである。 c カンゾウは、小児の疳を適応症とする生薬製剤では主として健胃作用を期待して用いられている。 d カンゾウを含有する漢方処方製剤を乳幼児に使用する場合、体格の個人差から体重当たりのグリチルリチン酸の摂取量が多くなることがあるので留意される必要がある。
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解答
2
解説
小児鎮静薬は夜泣きや疳の虫等の神経症状の緩和に加え、虚弱体質の改善も目的とします。安易に保護者の都合を優先して服用させるべきではありません。カンゾウは小児の疳向けの生薬製剤では健胃作用を期待して配合されるほか、グリチルリチン酸の過剰摂取による偽アルドステロン症にも注意が必要です。
解き方
- 記述a:小児鎮静薬は虚弱体質の改善も目的としているため「誤」と判定する。
- 記述b:保護者の安眠等の都合を優先して使用してはならないため「誤」と判定する。
- 記述c:小児の疳を適応症とする生薬製剤のカンゾウは主として健胃作用を期待して用いられるため「正」と判定する。
- 記述d:乳幼児は体重当たりのグリチルリチン酸摂取量が多くなりやすいため「正」と判定する。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りでcが正しいため不適切です。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正の正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りでcが正しいため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aとbは誤りでdは正しいため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- dは正しい記述であるため不適切です。
覚えるポイント
- 小児鎮静薬は症状の緩和だけでなく、虚弱体質の改善も目的としています。
間違えやすいところ
- 小児の疳に対する生薬製剤におけるカンゾウは「健胃作用」を期待して配合されています。
出題の前提:令和2年度宮城県登録販売者試験問題 午前 問28(厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく)
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.14 ↗(www.pref.miyagi.jp)
鎮咳去痰薬の定義と配合成分の作用・副作用
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / メチルエフェドリン塩酸塩 / トラネキサム酸 / ジヒドロコデインリン酸塩
次の記述は、鎮咳去痰薬及びその配合成分に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。 a メチルエフェドリン塩酸塩は、副交感神経系を刺激して気管支を拡張させる作用を示し、呼吸を楽にして咳や喘息の症状を鎮めることを目的として用いられる。 b トラネキサム酸は、痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少させる。 c ジヒドロコデインリン酸塩は、副作用として便秘が現れることがある。 d 鎮咳去痰薬は、咳を鎮める、痰の切れを良くする、また、喘息症状を和らげることを目的とする医薬品の総称である。
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解答
4
解説
アドレナリン作動成分(メチルエフェドリン等)は「交感神経系」を刺激して気管支を拡張させます。トラネキサム酸は抗炎症成分(プラスミン阻害)です。コデイン類はオピオイド受容体に作用して消化管運動を低下させるため便秘を招きやすい特徴があります。
解き方
- 記述a:メチルエフェドリン塩酸塩は「交感神経系」を刺激するため「誤」と判定する。
- 記述b:粘性タンパク質を溶解・低分子化するのはエチルシステイン等の去痰成分であり、トラネキサム酸は抗炎症成分のため「誤」と判定する。
- 記述c:ジヒドロコデインリン酸塩の副作用としての便秘は正しいため「正」と判定する。
- 記述d:鎮咳去痰薬の定義記述は正しいため「正」と判定する。
- 選択肢 1不正解
- aおよびbはいずれも誤りであるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りでcが正しいため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りでdが正しいため不適切です。
- 選択肢 4正解
- cとdの記述がともに正しいため、これが正解となります。
覚えるポイント
- エフェドリン類は「交感神経系」を刺激して気管支平滑筋を弛緩・拡張させます。
間違えやすいところ
- 粘性タンパク質を溶解・低分子化するのはシステイン系(エチルシステイン等)の去痰成分です。
出題の前提:令和2年度宮城県登録販売者試験問題 午前 問29(厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく)
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.14 ↗(www.pref.miyagi.jp)
口腔咽喉薬・含嗽薬の成分と適切な使用法
主な医薬品とその作用 · 口腔咽喉薬 / 含嗽薬 / ポビドンヨード / 医薬部外品
口腔咽喉薬、含嗽薬及びその配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a ヨウ素系殺菌消毒成分が口腔内に使用される場合、結果的にヨウ素の摂取につながり、扁桃腺におけるホルモン産生に影響を及ぼす可能性がある。 b 咽頭の粘膜に付着したアレルゲンによる喉の不快感等の症状を鎮めることを目的として、口腔咽喉薬に抗ヒスタミン成分を配合する場合は、咳に対する薬効を標榜することができる。 c 有効成分が生薬成分、グリチルリチン酸二カリウム、セチルピリジニウム塩化物等のみからなり、効能・効果が「痰、喉の炎症による声がれ、喉の不快感」の製品は、医薬部外品として扱われている。 d 含嗽薬は、水で用時希釈又は溶解して使用するものが多いが、調製した濃度が濃ければ濃いほど効果が大きい。
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解答
5
解説
ヨウ素系成分は甲状腺ホルモン産生に影響を及ぼします。口腔咽喉薬に抗ヒスタミン成分を配合しても咳への効能は標榜できません。含嗽薬は指示された濃度で用いることが重要であり、過度に濃くすると粘膜を刺激したり正常な防御機能を損なうおそれがあります。
解き方
- 記述a:影響を及ぼすのは「扁桃腺」ではなく「甲状腺」であるため「誤」と判定する。
- 記述b:口腔咽喉薬において咳に対する薬効の標榜は認められていないため「誤」と判定する。
- 記述c:一定の生薬や抗炎症・殺菌成分等からなり、限定的な効能を示す製品は医薬部外品として扱われるため「正」と判定する。
- 記述d:調製濃度が濃すぎると粘膜刺激等の悪影響があるため「誤」と判定する。
- 選択肢 1不正解
- aとdは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- bは誤りでcが正しいため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- a、b、dは誤りでcが正しいため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- bとdは誤りでcが正しいため不適切です。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが誤の正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- ヨウ素系殺菌消毒成分が影響を与えるのは「甲状腺」ホルモン産生です(扁桃腺ではありません)。
間違えやすいところ
- 口腔咽喉薬に抗ヒスタミン成分が配合されていても、咳に対する効能・効果は標榜できません。
出題の前提:令和2年度宮城県登録販売者試験問題 午前 問30(厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく)
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.15 ↗(www.pref.miyagi.jp)
胃腸薬(制酸薬・健胃薬・消化薬)の役割と適正使用
主な医薬品とその作用 · 消化薬 / 制酸薬 / 健胃薬 / 医薬部外品
制酸薬、健胃薬及び消化薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 消化薬は、炭水化物、脂質、タンパク質等の分解に働く酵素を補う等により、胃や腸の内容物の消化を助けることを目的とする医薬品である。 b 制酸薬の配合成分として、胃酸の働きを強めるもの、胃液の分泌を促すものなどが用いられる。 c 消化不良、胃痛、胸やけなど症状がはっきりしている場合は、症状に合った成分のみが配合された製品を選択することが望ましい。 d 医薬部外品の健胃薬、消化薬は、人体に対する作用が緩和なものとして、配合できる成分やその上限量が定められている。
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解答
2
解説
制酸薬は胃酸を中和して過度な胃酸による胃粘膜刺激を抑える薬です。胃酸分泌を促すのは健胃薬等の目的です。症状が明らかなときは単一または目的に特化した成分を選び、医薬部外品は作用が緩和なものとして基準・上限が定められています。
解き方
- 記述a:消化酵素を補い内容物の消化を助ける消化薬の定義は正しいため「正」と判定する。
- 記述b:制酸薬は過剰な胃酸を中和・抑制するものであり、胃酸の働きを強めるものではないため「誤」と判定する。
- 記述c:症状が明確な場合は原因・症状に合った成分のみの製品を選ぶことが望ましいため「正」と判定する。
- 記述d:医薬部外品の健胃薬・消化薬は作用が緩和で成分や上限量が定められているため「正」と判定する。
- 選択肢 1不正解
- a、c、dが正しくbが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正の正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bは誤りでcは正しい記述のため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aは正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- bは誤りでdは正しい記述のため不適切です。
覚えるポイント
- 制酸薬は過剰な胃酸を「中和」し、胃粘膜への攻撃を和らげることを目的とします。
間違えやすいところ
- 健胃薬(味覚・嗅覚を刺激して胃液分泌促進)と制酸薬(胃酸を中和)の作用の違いを混同しないようにしましょう。
出題の前提:令和2年度宮城県登録販売者試験問題 午前 問31(厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく)
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.16 ↗(www.pref.miyagi.jp)
胃粘膜保護・修復成分とアルミニウムの注意点
主な医薬品とその作用 · 胃粘膜保護・修復成分 / アルジオキサ / スクラルファート / アルミニウム脳症
胃粘膜保護・修復成分に関する記述について、( )の中に入れるべき正しい字句はどれか。なお、( )内はすべて同じ字句が入る。 「アルジオキサ、スクラルファートは( )を含む成分であるため、透析を受けている人では使用を避ける必要がある。透析治療を受けていない人でも、長期連用は避ける必要がある。また、腎臓病の診断を受けた人では、( )が体内に貯留しやすいため、使用する前にその適否につき、治療を行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談がなされるべきである。」
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解答
4
解説
アルジオキサやスクラルファートはアルミニウムを含有しており、腎機能が低下している人や透析患者では排泄が遅れて体内にアルミニウムが蓄積し、アルミニウム脳症や骨軟化症を起こすおそれがあります。
解き方
- 問題文で挙げられている「アルジオキサ」「スクラルファート」の化学的特徴(金属塩構造)を確認する。
- 透析患者に禁忌となり、腎機能低下時に体内に貯留しやすい成分が「アルミニウム」であることを特定する。
- 選択肢 1不正解
- アルジオキサやスクラルファートに含まれる金属は銅ではないため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- 鉄製剤(貧血用薬)等に関する記述ではなく、胃粘膜保護成分の金属塩として不適切です。
- 選択肢 3不正解
- 硫酸亜鉛水和物などの亜鉛成分に関する記述ではないため不適切です。
- 選択肢 4正解
- アルジオキサおよびスクラルファートはいずれもアルミニウムを含む成分です。
- 選択肢 5不正解
- ビタミンB12(コバラミン)等のコバルトではなく不適切です。
覚えるポイント
- アルジオキサ、スクラルファート、ケイ酸アルミン酸マグネシウムなどは「アルミニウム含有」で透析患者禁忌です。
間違えやすいところ
- 透析を受けていない人であっても、アルミニウム含有製剤の長期連用は避ける必要があります。
出題の前提:令和2年度宮城県登録販売者試験問題 午前 問32(厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく)
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.16 ↗(www.pref.miyagi.jp)
止瀉成分の作用機序と配合成分
主な医薬品とその作用 · 胃腸に作用する薬 / 止瀉薬 / 収斂成分 / 吸着成分
止瀉成分に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
4
解説
止瀉成分には、腸粘膜を保護する収斂成分、腸内細菌を抑える殺菌・抗菌成分、腸運動を抑制する成分、有害物質を吸着する吸着成分などがあり、それぞれの作用機序を正確に把握することが重要です。
解き方
- 各選択肢に記載された成分名と説明されている薬理作用を照合する。
- カオリンや薬用炭の主作用は有害物質の吸着であり、蠕動運動抑制や分泌抑制ではないことから選択肢4が誤りであると判断する。
- 選択肢 1不正解
- 次硝酸ビスマスや次没食子酸ビスマスは、腸粘膜のタンパク質と結合して被膜を形成し腸粘膜をひきしめる収斂作用を示します。
- 選択肢 2不正解
- ロペラミド塩酸塩は腸運動を強く低下させるため、抗コリン作用等で同様に腸管運動を抑える胃腸鎮痛鎮痙薬との併用は避けます。
- 選択肢 3不正解
- タンニン酸ベルベリンは腸管内で収斂作用のタンニン酸と抗菌作用のベルベリンに解離して効果を発揮するため正しい記述です。
- 選択肢 4正解
- カオリンや薬用炭は腸管内の異常発酵によるガスや毒素、水分を物理的に吸着する成分であり、蠕動運動の正常化や分泌抑制作用とする記述は誤りです。
覚えるポイント
- カオリンや薬用炭は吸着作用により下痢を改善する生薬成分である。
間違えやすいところ
- 収斂成分(ビスマス・タンニン酸等)と吸着成分(カオリン・薬用炭)の作用機序を取り違えやすい。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(胃腸に作用する薬・止瀉薬)
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.17 ↗(www.pref.miyagi.jp)
腸の不調を改善する漢方処方製剤の特徴
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 瀉下薬 / 桂枝加芍薬湯 / 麻子仁丸
腸の不調を改善する目的で用いられる漢方処方製剤に関する記述について、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 桂枝加芍薬湯は、構成生薬としてカンゾウを含み、体力中等度以下で腹部膨満感のある人のしぶり腹に適すとされる。 b 大黄甘草湯は、構成生薬としてダイオウを含み、体力中等度以上で、下腹部痛があって、便秘しがちなものの月経不順、月経困難、月経痛、便秘、痔疾に適すとされる。 c 大黄牡丹皮湯は、構成生薬としてダイオウを含み、体力に関わらず広く応用され、便秘、腹部膨満、腸内異常発酵の症状の緩和に適すとされる。 d 麻子仁丸は、構成生薬としてダイオウを含み、体力中等度以下で、ときに便が硬く塊状なものの便秘に適すとされる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
瀉下薬や整腸に用いられる漢方処方製剤では、構成生薬(特にダイオウ・カンゾウの有無)と、適する体力基準・体質的特徴(証)の対応が問われます。
解き方
- 各記述の体力基準としぶり腹・硬い便・婦人科随伴症状などの適応症状を照合する。
- aは桂枝加芍薬湯として正しく、dは麻子仁丸として正しい。bは大黄甘草湯ではなく桃核承気湯等の特徴、cは大黄牡丹皮湯ではなく大黄甘草湯の特徴であるため誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- aは正しいですが、bは大黄甘草湯ではなく桃核承気湯などの特徴を述べているため誤りです。
- 選択肢 2正解
- a(桂枝加芍薬湯の記述)とd(麻子仁丸の記述)はともに正しいため、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 3不正解
- bは桃核承気湯などの記述であり、cは大黄甘草湯の記述であるため、ともに誤りです。
- 選択肢 4不正解
- dは正しいですが、cは大黄甘草湯の記述であるため誤りです。
覚えるポイント
- 麻子仁丸は体力中等度以下で便が硬く塊状の便秘に適し、桂枝加芍薬湯はしぶり腹に適する。
間違えやすいところ
- 大黄甘草湯(体力関わらず)と大黄牡丹皮湯(比較的体力がある)の対象体力の違いを混同しやすい。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(腸の薬・漢方処方製剤)
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.17 ↗(www.pref.miyagi.jp)
胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分と注意点
主な医薬品とその作用 · 胃腸鎮痛鎮痙薬 / アミノ安息香酸エチル / 抗コリン成分 / オキセサゼイン
胃腸鎮痛鎮痙薬及びその配合成分に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
胃腸鎮痛鎮痙薬は胃腸の痙攣痛を抑えますが、急性腹症を見落とす危険がある重篤な症状では受診勧奨が必要です。また、局所麻酔成分であるアミノ安息香酸エチルには小児への注意点があります。
解き方
- 選択肢1から4の成分分類、副作用、使用上の注意を確認する。
- アミノ安息香酸エチルのメトヘモグロビン血症による6歳未満小児の禁忌記述が正確であることを確認する。
- 選択肢 1正解
- アミノ安息香酸エチルはメトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるため、6歳未満の小児には使用を避けることとされており正しいです。
- 選択肢 2不正解
- 抗コリン作用が重複すると排尿困難(尿閉)や口渇、便秘、散瞳による眩しさなどの副作用が現れやすくなります。
- 選択肢 3不正解
- 激しい痛み、周期的疼痛、発熱や嘔吐を伴う場合は虫垂炎やイレウス等の急性疾患が疑われるため胃腸薬で対処せず医療機関へ受診勧奨します。
- 選択肢 4不正解
- オキセサゼインは抗コリン成分ではなく局所麻酔成分に分類されるため誤りです。
覚えるポイント
- アミノ安息香酸エチルはメトヘモグロビン血症のリスクから6歳未満小児には使用を避ける。
間違えやすいところ
- オキセサゼインは局所麻酔成分であるが、抗コリン成分と混同しやすい。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(胃腸鎮痛鎮痙薬)
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.18 ↗(www.pref.miyagi.jp)
駆虫薬の特徴と寄生虫感染症
主な医薬品とその作用 · 駆虫薬 / 回虫 / 蟯虫 / ヒマシ油
駆虫薬等に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 駆虫薬は、一度に多く服用すると駆虫効果が高まる。 b 回虫や蟯虫の感染は、その感染経路から、通常、衣食を共にする家族全員にその可能性がある。 c 駆除した虫体や腸管内に残留する駆虫成分の排出を促すために併用される瀉下薬として、ヒマシ油が最適である。 d 回虫は、肛門から這い出してその周囲に産卵するため、肛門部の痒みやそれに伴う不眠、神経症を引き起こすことがある。
解答・解説を表示
解答
1
解説
駆虫薬は腸管内に寄生する虫体に直接作用させるため、腸からの吸収を避ける必要があります。また、回虫と蟯虫の生態の違いや併用禁忌となる瀉下薬を把握しておくことが重要です。
解き方
- 記述a:用法用量を超えて服用しても駆虫効果は上がらず中毒の危険が増すため「誤」。
- 記述b:家族内伝播が起きやすいため「正」。
- 記述c:ヒマシ油は駆虫成分を溶かして体内吸収を促進し中毒を起こすため「誤」。
- 記述d:夜間に肛門周囲に這い出て産卵し掻痒を引き起こすのは蟯虫であるため「誤」。
- 以上より「誤・正・誤・誤」の組み合わせである1を選択する。
- 選択肢 1正解
- a(誤)、b(正)、c(誤)、d(誤)の正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bは正しく、cは誤り(ヒマシ油は併用禁忌)であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- dは回虫ではなく蟯虫の記述であるため誤りであり、この組み合わせは不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aは過量服用で効果は高まらず、dは蟯虫の説明であるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aおよびcはいずれも誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- ヒマシ油は駆虫成分の吸収を促進し副作用を増大させるため駆虫薬と併用してはならない。
間違えやすいところ
- 夜間に肛門部へ産卵して痒みを起こす寄生虫は「回虫」ではなく「蟯虫」である。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(駆虫薬)
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.18 ↗(www.pref.miyagi.jp)
強心薬の成分・用語及び生薬の特徴
主な医薬品とその作用 · 強心薬 / センソ / ジャコウ / 気つけ
強心薬等に関する次の記述について、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 白虎加人参湯は、体力中等度以下で、めまい、ふらつきがあり、ときにのぼせや動悸があるものの立ちくらみ、めまい、頭痛、耳鳴り、動悸、息切れ、神経症、神経過敏に適すとされる。 b ジャコウは、シカ科のマンシュウアカジカ又はマンシュウジカの雄のまだ角化していない、若しくは、わずかに角化した幼角を基原とする生薬で、強心作用の他、強壮、血行促進等の作用があるとされる。 c 気つけとは、心臓の働きの低下による一時的なめまい、立ちくらみ等の症状に対して、意識をはっきりさせたり、活力を回復させたりする効果のことである。 d センソは、有効域が比較的狭い成分であり、1日用量中センソ5mgを超えて含有する医薬品は劇薬に指定されている。
解答・解説を表示
解答
4
解説
強心薬は心臓の拍出力を高めたり抹消循環を改善する医薬品です。センソは劇薬基準(1日5mg超)が定められており、動物生薬の基原(ジャコウとロクジョウの違い等)の正確な区別が求められます。
解き方
- 記述a:記載されている証や適応は苓桂朮甘湯のものであり、白虎加人参湯ではないため誤り。
- 記述b:シカの角化していない幼角を基原とするのはロクジョウであり、ジャコウ(ジャコウジカの香嚢)ではないため誤り。
- 記述c:気つけの定義として正しく「正」。
- 記述d:センソは有効域が狭く1日用量中5mg超で劇薬となるため「正」。
- したがって(c、d)の組み合わせである4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- a(苓桂朮甘湯の説明)およびb(ロクジョウの説明)はともに誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤り(苓桂朮甘湯の説明)であるため不適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤り(ロクジョウの説明)であるため不適切な組み合わせです。
- 選択肢 4正解
- c(気つけの定義)およびd(センソの劇薬指定基準)がともに正しいため正解です。
覚えるポイント
- センソは1日用量中5mgを超えて含有する医薬品は劇薬に指定される。
間違えやすいところ
- ジャコウ(ジャコウジカの香嚢分泌物)とロクジョウ(シカの幼角)の基原を混同しやすい。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(強心薬)
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.19 ↗(www.pref.miyagi.jp)
高コレステロール改善薬の作用と成分
主な医薬品とその作用 · 高コレステロール改善薬 / コレステロール / パンテチン / ガンマ-オリザノール
高コレステロール改善薬及びコレステロールに関する以下の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
高コレステロール改善薬に用いられる有効成分には、パンテチン(リポタンパクリパーゼ活性化)、大豆油不鹸化物(コレステロール吸収抑制)、ビタミンE(過酸化脂質生成抑制)、ガンマ-オリザノール(自律神経調整を介したコレステロール合成抑制等)があり、各成分固有の作用機序の区別が必須です。
解き方
- 選択肢1、2、4の内容が手引きの一般的な記述に適合していることを確認する。
- 選択肢3のリポタンパクリパーゼ活性化・異化排泄促進作用はパンテチンの説明であり、ガンマ-オリザノールではないと判断する。
- 選択肢 1不正解
- 脂質異常症の初期段階では自覚症状が現れないため正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 高コレステロール改善薬の主たる目的および適応症に関する正しい記述です。
- 選択肢 3正解
- LDLの異化排泄促進やリポタンパクリパーゼ活性亢進によるHDL産生促進はパンテチンの作用機序であるため、ガンマ-オリザノールとする記述は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 大豆油不鹸化物(ソイステロール)の主な副作用として消化器症状が挙げられており正しいです。
覚えるポイント
- パンテチンはリポタンパクリパーゼ活性を高めてHDL産生を促し、LDL等の異化排泄を促進する。
間違えやすいところ
- パンテチンの作用機序をガンマ-オリザノールの作用機序と取り違えやすい。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(高コレステロール改善薬)
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.19 ↗(www.pref.miyagi.jp)
貧血用薬(鉄製剤)の使用法と注意点
主な医薬品とその作用 · 貧血用薬 / 鉄製剤 / 相互作用 / 腸溶性製剤
貧血用薬(鉄製剤)に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 食生活を改善し、かつ鉄製剤の使用を2週間程度続けても症状の改善がみられない場合には、鉄製剤の使用を漫然と継続することは適当でない。 b 貧血の症状がみられる以前から予防的に鉄製剤を使用するべきである。 c 複数の貧血用薬と併用すると、胃腸障害や便秘等の副作用が起こりやすくなる。 d 胃への負担を軽減するため、腸溶性とした製品もある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
一般用医薬品の鉄製剤は鉄欠乏性貧血の改善を目的とし、症状がない段階での予防的使用は推奨されません。また過剰摂取による消化器症状を防ぐため併用を避け、胃刺激軽減のために腸溶性コーティングが施されることがあります。
解き方
- 記述a:2週間程度使用しても改善しない場合は受診勧奨が必要であり「正」。
- 記述b:貧血用薬を症状のないうちから予防目的で使用することは適当でないため「誤」。
- 記述c:鉄の過剰摂取につながり胃部不快感や便秘・下痢等のリスクが高まるため「正」。
- 記述d:胃粘膜刺激を避けるため腸溶性製剤があるため「正」。
- したがって「正・誤・正・正」の組み合わせである2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aは正しく、bは誤りであるため不適切な組み合わせです。
- 選択肢 2正解
- a(正)、b(誤)、c(正)、d(正)の正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りであるため不適切な組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aは正しく、bは誤り、dは正しいため不適切な組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- cおよびdはいずれも正しい記述であるため不適切な組み合わせです。
覚えるポイント
- 一般用医薬品の貧血用薬(鉄製剤)を症状がない段階から予防的に服用してはならない。
間違えやすいところ
- 鉄製剤は胃への負担を減らすため腸溶錠があるが、これを噛み砕いて服用してはならない。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(貧血用薬)
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.20 ↗(www.pref.miyagi.jp)
漢方処方製剤・三黄瀉心湯の適応と注意点
主な医薬品とその作用 · 循環器用薬 / 漢方処方製剤 / 三黄瀉心湯 / ダイオウ
循環器用薬の漢方処方製剤である三黄瀉心湯に関する次の記述について、( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 「体力中等度以上で、( a )気味で顔面紅潮し、精神不安、みぞおちのつかえ、便秘傾向などのあるものの高血圧の随伴症状、鼻血、痔出血、便秘、更年期障害、血の道症に適すとされるが、体の虚弱な人、胃腸が弱く下痢しやすい人、だらだら出血が長引いている人では不向きとされる。 構成生薬として( b )を含む。 ( c )に用いる場合には、漫然と長期の使用は避け、5~6回使用しても症状の改善がみられないときは、いったん使用を中止する。」
解答・解説を表示
解答
5
解説
三黄瀉心湯は、ダイオウ、オウレン、オウゴンの三つの黄色の生薬から構成され、熱を冷まして炎症や出血を鎮める方剤です。鼻血などの急性症状に用いる場合は短期間(5〜6回)の使用にとどめます。
解き方
- 空欄a:顔面紅潮や高血圧随伴症状を伴う実証向けの方剤であるため「のぼせ」が入る。
- 空欄b:三黄瀉心湯はダイオウ(大黄)、オウレン(黄連)、オウゴン(黄芩)からなるため「ダイオウ」が入る。
- 空欄c:5〜6回の使用で効果を見極める急性の出血性疾患である「鼻血」(または痔出血)が入る。
- 以上より、のぼせ・ダイオウ・鼻血の組み合わせである5が正解と決定する。
- 選択肢 1不正解
- 更年期障害への使用時は1か月程度服用して様子を見るため、5〜6回で中止を判断するcには該当しません。
- 選択肢 2不正解
- aは「のぼせ」であり、bは三黄瀉心湯の構成生薬である「ダイオウ」が入るため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aは「のぼせ」、cは「鼻血」が入るため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bはマオウではなく「ダイオウ」であり、cは更年期障害ではなく「鼻血」であるため誤りです。
- 選択肢 5正解
- a:のぼせ、b:ダイオウ、c:鼻血のすべての組み合わせが正しいです。
覚えるポイント
- 三黄瀉心湯は鼻血や痔出血等の急性の症状に用いる場合、5〜6回服用しても症状改善がなければ使用を中止する。
間違えやすいところ
- 三黄瀉心湯の構成生薬にマオウやカンゾウは含まれない(ダイオウ・オウレン・オウゴンのみ)。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(循環器用薬・漢方処方製剤)
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.20 ↗(www.pref.miyagi.jp)
外用痔疾用薬の配合成分と作用
主な医薬品とその作用 · 外用痔疾用薬 / 局所麻酔成分 / 血管収縮成分 / 殺菌消毒成分 / 組織修復成分
ある外用痔疾用薬に配合されている成分(ヒドロコルチゾン酢酸エステル5mg、テトラヒドロゾリン塩酸塩1mg、リドカイン60mg、l-メントール10mg、アラントイン20mg、トコフェロール酢酸エステル60mg、クロルヘキシジン塩酸塩5mg)に関する記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a リドカインは、局所の感染を防止することを目的として配合される殺菌消毒成分である。 b テトラヒドロゾリン塩酸塩は、血管収縮作用による止血効果を期待して配合されるアドレナリン作動成分である。 c クロルヘキシジン塩酸塩は、肛門部の創傷の治癒を促す効果を期待して配合される組織修復成分である。 d アラントインは、痛みや痒みを和らげることを目的として配合される局所麻酔成分である。
解答・解説を表示
解答
5
解説
外用痔疾用薬には、局所の炎症、痛み・痒み、出血、細菌感染、組織損傷などの多様な症状に対応するため、抗炎症成分、局所麻酔成分、血管収縮成分、殺菌消毒成分、組織修復成分などが組み合わされて配合されています。各成分の薬効分類と作用機序を正確に結びつけて把握することが必要です。
解き方
- 各記述の成分名と説明されている薬効分類・作用機序を照合する。
- リドカインは局所麻酔成分(aは誤)、テトラヒドロゾリン塩酸塩はアドレナリン作動成分(bは正)、クロルヘキシジン塩酸塩は殺菌消毒成分(cは誤)、アラントインは組織修復成分(dは誤)と判定する。
- 正誤の組み合わせ「誤・正・誤・誤」に該当する選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bが誤となっているため誤りです。リドカインは局所麻酔成分、テトラヒドロゾリンはアドレナリン作動成分です。
- 選択肢 2不正解
- dが正となっているため誤りです。アラントインは組織修復成分であり局所麻酔成分ではありません。
- 選択肢 3不正解
- aとcが正となっているため誤りです。クロルヘキシジンは殺菌消毒成分です。
- 選択肢 4不正解
- a、c、dの判定がすべて誤っているため不適です。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが誤となっており、正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- リドカインは局所の知覚神経に作用して痛みや痒みを和らげる局所麻酔成分であり、殺菌消毒成分ではありません。
- b:正
- テトラヒドロゾリン塩酸塩はアドレナリン作動成分であり、局所の血管を収縮させて充血や腫れを抑え、止血効果を示します。
- c:誤
- クロルヘキシジン塩酸塩は殺菌消毒成分であり、肛門部の細菌感染を防ぐ目的で配合されます。組織修復成分ではありません。
- d:誤
- アラントインは組織修復成分であり、肉芽形成を促して傷の治りを早める目的で配合されます。局所麻酔成分ではありません。
覚えるポイント
- リドカインは局所麻酔成分、アラントインは組織修復成分、クロルヘキシジンは殺菌消毒成分、テトラヒドロゾリンはアドレナリン作動成分です。
間違えやすいところ
- アラントイン(組織修復)とリドカイン(局所麻酔)の薬効分類を取り違えやすいので注意が必要です。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」外用痔疾用薬の配合成分
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.21 ↗(www.pref.miyagi.jp)
内服アレルギー用薬の配合成分の分類
主な医薬品とその作用 · 内服アレルギー用薬 / 抗ヒスタミン成分 / 抗コリン成分 / 抗炎症成分
次の内服アレルギー用薬に配合される成分のうち、抗ヒスタミン成分ではないものの組み合わせとして、正しいものを1つ選びなさい。 a ヨウ化イソプロパミド b アゼラスチン c ブロメライン d メキタジン
解答・解説を表示
解答
2
解説
内服アレルギー用薬には、主たる抗アレルギー・抗ヒスタミン成分のほかに、分泌抑制のための抗コリン成分(ヨウ化イソプロパミド等)、炎症を抑える抗炎症成分(トラネキサム酸、ブロメライン等)、交感神経を刺激して血管を収縮させるアドレナリン作動成分などが併せて配合されます。
解き方
- 各成分の薬効群を確認する。aのヨウ化イソプロパミドは抗コリン成分、bのアゼラスチンは抗ヒスタミン成分、cのブロメラインは抗炎症成分、dのメキタジンは抗ヒスタミン成分である。
- 問題は「抗ヒスタミン成分ではないもの」を求めているため、該当するのはaとcである。
- 選択肢2(a、c)を選択する。
- 選択肢 1不正解
- bのアゼラスチンは抗ヒスタミン成分であるため誤りです。
- 選択肢 2正解
- a(抗コリン成分)とc(抗炎症成分)はいずれも抗ヒスタミン成分ではないため正しいです。
- 選択肢 3不正解
- bもdも抗ヒスタミン成分であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- dのメキタジンは抗ヒスタミン成分であるため誤りです。
答えの内訳
- a:抗ヒスタミン成分ではない
- ヨウ化イソプロパミドは抗コリン成分であり、鼻汁分泌を抑制する目的で配合されます。
- b:抗ヒスタミン成分である
- アゼラスチン(アゼラスチン塩酸塩)は、ヒスタミン受容体を遮断する抗ヒスタミン成分です。
- c:抗ヒスタミン成分ではない
- ブロメラインはパイナップルの茎等に含まれるタンパク分解酵素であり、炎症による腫れを和らげる抗炎症成分です。
- d:抗ヒスタミン成分である
- メキタジンはヒスタミンH1受容体を遮断する抗ヒスタミン成分です。
覚えるポイント
- ヨウ化イソプロパミドは抗コリン成分、ブロメラインは抗炎症成分(タンパク分解酵素)です。
間違えやすいところ
- アレルギー薬に配合される補助成分(抗コリン成分、抗炎症成分)をすべて抗ヒスタミン成分と混同しないように整理しましょう。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」内服アレルギー用薬
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.22 ↗(www.pref.miyagi.jp)
婦人薬の漢方処方製剤の鑑別(温清飲)
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 婦人薬 / 温清飲 / 四物湯 / 黄連解毒湯
次の第1欄の記述に該当する漢方処方製剤として、正しいものを第2欄から1つ選びなさい。 第1欄: 体力中等度で皮膚はかさかさして色つやが悪く、のぼせるものの月経不順、月経困難、血の道症、更年期障害、神経症、湿疹・皮膚炎に適すとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人では胃部不快感、下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。 第2欄: 1 桂枝茯苓丸 2 柴胡桂枝乾姜湯 3 温清飲 4 四物湯 5 当帰芍薬散
解答・解説を表示
解答
3
解説
温清飲は、血行不良・貧血傾向を改善する「四物湯」と炎症・熱感を冷ます「黄連解毒湯」を合方した処方です。体力中等度で「皮膚はかさかさして色つやが悪く、のぼせるもの」の月経不順、更年期障害、神経症、湿疹・皮膚炎などに適します。地黄や黄連等を含むため、胃腸が弱く下痢しやすい人には不向きとされています。
解き方
- 問題文の証と症状を確認する。「体力中等度」「皮膚はかさかさして色つやが悪く、のぼせるもの」「胃腸が弱く下痢しやすい人では不向き」。
- 桂枝茯苓丸は体力中等度以上で赤ら顔・下腹部痛など、柴胡桂枝乾姜湯は体力中等度以下で冷え症・動悸など、四物湯は皮膚乾燥だがのぼせの記載がない、当帰芍薬散は体力虚弱で冷え・貧血傾向である。
- 「皮膚がかさかさして色つやが悪く、のぼせるもの」に合致するのは温清飲であるため、選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 桂枝茯苓丸は、体力中等度以上でのぼせやすく肩こり、頭重、下腹部痛などがあるものの月経不順等に適します。
- 選択肢 2不正解
- 柴胡桂枝乾姜湯は、体力中等度以下で冷え症、貧血気味、神経過敏、動悸、息切れなどがあるものに適します。
- 選択肢 3正解
- 温清飲は、体力中等度で皮膚はかさかさして色つやが悪く、のぼせるものの月経不順、湿疹・皮膚炎等に適し、胃腸虚弱な人には不向きです。
- 選択肢 4不正解
- 四物湯は、体力虚弱で冷え症、皮膚が乾燥して色つやが悪いものに適しますが、「のぼせるもの」の記述はありません。
- 選択肢 5不正解
- 当帰芍薬散は、体力虚弱で冷え症、貧血の傾向があり疲労しやすいものに適します。
覚えるポイント
- 温清飲=体力中等度、「皮膚がかさかさして色つやが悪く、のぼせる」、「湿疹・皮膚炎」、胃腸虚弱で不向き。
間違えやすいところ
- 四物湯(体力虚弱・冷え)と温清飲(体力中等度・皮膚かさかさ・のぼせ)の体格・症状の違いを混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」婦人薬(漢方処方製剤)
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.22 ↗(www.pref.miyagi.jp)
鼻炎用点鼻薬の配合成分と注意点
主な医薬品とその作用 · 鼻炎用点鼻薬 / アドレナリン作動成分 / 抗炎症成分 / 抗アレルギー成分 / 二次充血
鼻炎用点鼻薬の配合成分に関する記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a ナファゾリン塩酸塩は、ヒスタミンの働きを抑える作用を示す。 b グリチルリチン酸二カリウムは、鼻粘膜の炎症を和らげることを目的として配合される場合がある。 c アドレナリン作動成分が配合された点鼻薬は、過度に使用されると鼻粘膜の血管が反応しなくなり、鼻づまり(鼻閉)がひどくなりやすい。 d クロモグリク酸ナトリウムは、アレルギー性でない鼻炎や副鼻腔炎に対しても有効である。
解答・解説を表示
解答
5
解説
鼻炎用点鼻薬では、局所の血管収縮により鼻づまりを速やかに改善するアドレナリン作動成分(過度連用で二次充血・肥厚性鼻炎を惹起する)、炎症を鎮める抗炎症成分、アレルギー反応の発生自体を抑える抗アレルギー成分(アレルギー性疾患にのみ有効)などが目的に応じて配合されています。
解き方
- 記述aを検討:ナファゾリン塩酸塩はアドレナリン作動性血管収縮成分であるため誤り。
- 記述bを検討:グリチルリチン酸二カリウムは抗炎症成分であるため正しい。
- 記述cを検討:アドレナリン作動成分の過度使用によるリバウンド(二次充血・鼻づまり悪化)の記述であり正しい。
- 記述dを検討:クロモグリク酸ナトリウムは肥満細胞からの化学伝達物質遊離抑制薬であり、アレルギー性以外の鼻炎等には無効であるため誤り。
- したがって正誤は「誤・正・正・誤」となり、選択肢5が正解である。
- 選択肢 1不正解
- aが正となっているため誤りです。ナファゾリン塩酸塩はアドレナリン作動成分です。
- 選択肢 2不正解
- bが誤、dが正となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが正、cが誤、dが正となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正となっているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤で正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- ナファゾリン塩酸塩はアドレナリン作動成分であり、鼻粘膜の血管を収縮させて充血や鼻づまりを改善します。ヒスタミンの働きを抑える成分ではありません。
- b:正
- グリチルリチン酸二カリウムは抗炎症成分であり、鼻粘膜の炎症を和らげる目的で配合されます。
- c:正
- アドレナリン作動成分を連用・過度に使用すると、血管が反応しなくなってかえって充血(二次充血)を招き、鼻づまり(鼻閉)が悪化することがあります。
- d:誤
- クロモグリク酸ナトリウムは肥満細胞からのヒスタミン遊離を抑える抗アレルギー成分であり、アレルギー性でない鼻炎や副鼻腔炎には効果がありません。
覚えるポイント
- アドレナリン作動点鼻薬の連用は二次充血による鼻づまり悪化を招きます。クロモグリク酸ナトリウムはアレルギー性でない鼻炎には無効です。
間違えやすいところ
- クロモグリク酸ナトリウムがアレルギー性以外の一般的な細菌感染性鼻炎や副鼻腔炎にも効くと誤解しないように注意しましょう。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」鼻炎用点鼻薬
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.23 ↗(www.pref.miyagi.jp)
点眼薬の使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 点眼薬 / 使用方法 / 結膜嚢 / 目頭の圧迫 / 保管方法
点眼薬の使用にあたっての一般的な注意に関する記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 容器の先端が眼瞼(まぶた)や睫毛(まつげ)に触れないように点眼する。 b 結膜嚢内に行き渡らせることにより効果が増すため、一度に何滴も点眼する。 c 開封されてから長期間を経過した製品は、使用期限内であっても使用を避けるべきである。 d 点眼後は、目頭を押さえると、薬液が鼻腔内へ流れ込むのを防ぐことができ、効果的とされる。
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解答
3
解説
点眼薬は眼の結膜嚢に適用する無菌製剤です。結膜嚢の保持容量は数マイクロリットルから数十マイクロリットル程度と極めて小さいため、1滴の点眼で十分に満たされます。容器先端の接触防止、点眼後の目頭圧迫による鼻涙管への流出防止、開封後の汚染防止などの適切な取り扱いが必要です。
解き方
- 記述aを検討:容器の先端がまつげやまぶたに触れないようにすることは汚染防止の基本であり正しい。
- 記述bを検討:一度に何滴も点眼しても保持できず溢れ出るため誤り。
- 記述cを検討:開封後は雑菌混入の可能性があるため、期限内でも長期間経過したものは避けるべきであり正しい。
- 記述dを検討:目頭を押さえて鼻腔への流出を防ぐことは推奨される手技であり正しい。
- 正誤の組み合わせは「正・誤・正・正」となり、選択肢3が正解である。
- 選択肢 1不正解
- cとdが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤、bが正となっているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正で正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bが正、cが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、bが正となっているため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 点眼容器の先端が眼瞼や睫毛に触れると、目やにや雑菌によって薬液が汚染される恐れがあるため、触れないように点眼します。
- b:誤
- 結膜嚢の容積は限られており、一度に何滴も点眼しても溢れ出るだけで効果は増さず、むしろ全身性の副作用リスクが高まります。通常は1滴で十分です。
- c:正
- 点眼薬の使用期限は未開封時のものであり、開封後は空気中の雑菌等により汚染されるリスクがあるため、長期間経過したものは使用を避けるべきです。
- d:正
- 点眼後に軽く目を閉じ、目頭(涙嚢部)を押さえると、薬液が鼻涙管を通って鼻腔内へ流れ込むのを防ぎ、眼所での局所滞留と効果を高めることができます。
覚えるポイント
- 点眼は1回1滴で十分であり、点眼後は目を静かに閉じて目頭(涙嚢部)を軽く押さえます。
間違えやすいところ
- 「何滴も点眼すると効き目が高まる」と誤認しやすいですが、結膜嚢の容量を超えて溢れるだけです。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」眼科用薬(一般的な注意)
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.23 ↗(www.pref.miyagi.jp)
眼科用薬の特徴と配合成分・受診勧奨
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / 受診勧奨 / ホウ酸 / 無菌性 / 緑内障
眼科用薬及びその配合成分に関する記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 点眼薬を一定期間使用して症状の改善がみられない場合には、副作用の可能性も考慮し、漫然と使用を継続せずに、専門家に相談すべきである。 b 結膜や角膜の乾燥を防ぐことを目的として、ホウ酸が配合される。 c 点眼薬は、結膜嚢に使用するものであり、通常、無菌的に製造されている。 d 目のかすみが緑内障による症状であった場合、配合されている成分によっては、緑内障の悪化につながるおそれがある。
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解答
3
解説
眼科用薬は無菌的に製造され、一定期間使用しても改善しない場合は受診勧奨が必要です。また、配合成分には防腐剤(ホウ酸やベンザルコニウム塩化物等)や乾燥防止成分(コンドロイチン硫酸等)があり、抗コリン成分を含む製剤では緑内障の悪化リスクに留意する必要があります。
解き方
- 記述aを検討:症状改善が見られない場合の漫然連用の中止と専門家への相談は適切であり正。
- 記述bを検討:ホウ酸は防腐やpH調整・緩衝剤、洗浄消毒として配合され、乾燥防止(コンドロイチン等)ではないため誤。
- 記述cを検討:点眼薬は結膜嚢に使用され無菌的に製造されているため正。
- 記述dを検討:目のかすみの原因が緑内障の場合、配合成分(抗コリン成分等)によって眼圧が上昇し悪化するおそれがあるため正。
- 正誤の組み合わせは「正・誤・正・正」となり、選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- cとdが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤、bが正となっているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正で正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bが正、cが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、bが正となっているため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 点眼薬を一定期間使用しても改善しない場合は、重大な疾患の可能性や副作用も考慮し、漫然と続けず専門家に相談すべきです。
- b:誤
- ホウ酸は防腐剤や緩衝剤(pH調整等)、洗眼薬での洗浄・消毒等の目的で用いられます。乾燥を防ぐ目的で配合されるのはコンドロイチン硫酸ナトリウム等です。
- c:正
- 点眼薬は眼の結膜嚢に直接適用されるため、眼感染症を防ぐ目的から通常、無菌的に製造されています。
- d:正
- 抗コリン作用のある成分などが配合されている場合、散瞳によって眼圧が上昇し、緑内障を悪化させる恐れがあります。
覚えるポイント
- 点眼薬は無菌製剤です。ホウ酸は防腐や緩衝剤等であり、乾燥防止成分(コンドロイチン等)ではありません。
間違えやすいところ
- ホウ酸を角膜保護・乾燥防止成分と誤認しないように、各添加剤・成分の主たる目的を整理しておきましょう。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」眼科用薬
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.24 ↗(www.pref.miyagi.jp)
眼科用薬の配合成分の作用機序
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / ネオスチグミンメチル硫酸塩 / 硫酸亜鉛水和物 / 水溶性アズレン / ビタミン成分
眼科用薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a ネオスチグミンメチル硫酸塩は、コリンエステラーゼの働きを抑える作用を示し、毛様体におけるアセチルコリンの働きを助けることで、目の調節機能を改善する効果を目的として用いられる。 b アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)は、結膜や角膜の乾燥を防ぐことを目的として用いられる。 c 硫酸亜鉛水和物は、眼粘膜のタンパク質と結合して皮膜を形成し、外部の刺激から保護する作用を期待して配合されている場合がある。 d ビタミンB6は、視細胞が光を感受する反応に関与していることから、視力調整等の反応を改善する効果を期待して用いられる。
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解答
2
解説
眼科用薬の各成分の役割:ネオスチグミンメチル硫酸塩はコリンエステラーゼ阻害によるピント調節機能改善、硫酸亜鉛水和物は収斂作用による粘膜保護、アズレンスルホン酸ナトリウムは抗炎症、ビタミンAは視細胞の光感受性維持、ビタミンB6はアミノ酸代謝・組織代謝促進です。
解き方
- 記述aを検討:ネオスチグミンメチル硫酸塩はコリンエステラーゼを阻害してアセチルコリンの分解を抑え、ピント調節機能を改善するため正しい。
- 記述bを検討:水溶性アズレンは抗炎症成分であり、乾燥防止ではないため誤り。
- 記述cを検討:硫酸亜鉛水和物はタンパク変性・皮膜形成による収斂成分であり正しい。
- 記述dを検討:光受容反応に関与するのはビタミンAであり、ビタミンB6ではないため誤り。
- 正しいものの組み合わせはaとcであるため、選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- bが誤り(アズレンは抗炎症成分)であるため不適です。
- 選択肢 2正解
- aおよびcの記述はいずれも正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bもdも記述が誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- dが誤り(光感受に関与するのはビタミンA)であるため不適です。
答えの内訳
- a:正
- ネオスチグミンメチル硫酸塩はコリンエステラーゼ阻害作用により毛様体のアセチルコリンを増加させ、ピント調節機能を改善します。
- b:誤
- アズレンスルホン酸ナトリウムは抗炎症成分であり、炎症を鎮める目的で用いられます。乾燥防止目的ではありません。
- c:正
- 硫酸亜鉛水和物は収斂成分であり、タンパク質と結合して被膜を形成し、結膜等の粘膜を保護して炎症を抑えます。
- d:誤
- 視細胞が光を感受する反応に関与するのはビタミンAです。ビタミンB6は目の組織代謝を活発にする目的で配合されます。
覚えるポイント
- ネオスチグミン=コリンエステラーゼ阻害(ピント調節改善)、硫酸亜鉛=収斂・皮膜形成、ビタミンA=光感受性改善。
間違えやすいところ
- ビタミンA(ロドプシン合成・光感受)とビタミンB6(アミノ酸代謝・代謝促進)の役割を混同しやすいので注意しましょう。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」眼科用薬の配合成分
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.24 ↗(www.pref.miyagi.jp)
きず口等の殺菌消毒成分の抗菌スペクトルと作用
主な医薬品とその作用 · 殺菌消毒薬 / アクリノール / ポビドンヨード / チモール / クロルヘキシジングルコン酸塩
きず口等の殺菌消毒成分に関する記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a アクリノールは、真菌、結核菌及びウイルスに対して殺菌・消毒作用を示す。 b ヨウ素系殺菌消毒成分(ポビドンヨードやヨードチンキ)は、結核菌を含む一般細菌類、真菌類、ウイルスに対して殺菌・消毒作用を示す。 c チモールは、細菌や真菌類のタンパク質を変性させることにより殺菌・消毒作用を示す。 d クロルヘキシジングルコン酸塩は、結核菌やウイルスに対する殺菌・消毒作用はない。
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解答
4
解説
皮膚殺菌消毒成分の殺菌スペクトル:ポビドンヨードなどのヨウ素系成分は細菌・真菌・ウイルス・結核菌に広く有効です。一方、アクリノールやクロルヘキシジンは一般細菌に有効ですが、結核菌やウイルスには効果がありません。チモールはタンパク質変性作用を有します。
解き方
- 記述aを検討:アクリノールは化膿菌等の一般細菌に有効だが、真菌・結核菌・ウイルスには無効であるため誤り。
- 記述bを検討:ポビドンヨード等のヨウ素系成分は結核菌や真菌、ウイルスにも有効であるため正しい。
- 記述cを検討:チモールはタンパク変性作用により殺菌効果を示すため正しい。
- 記述dを検討:クロルヘキシジングルコン酸塩は結核菌やウイルスに効果がないため正しい。
- したがって正誤は「誤・正・正・正」となり、選択肢4が正解である。
- 選択肢 1不正解
- aが正、cとdが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが正、cが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが正、bが誤、dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正で正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- bとcが誤となっているため誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- アクリノールは黄色ブドウ球菌等の一般細菌(特に化膿菌)に対して効果がありますが、真菌、結核菌、ウイルスには効果がありません。
- b:正
- ヨウ素系殺菌消毒成分は、一般細菌類だけでなく、結核菌、真菌類、ウイルスに対しても広い殺菌消毒スペクトルを有します。
- c:正
- チモールはフェノール系殺菌消毒成分であり、細菌や真菌類のタンパク質を変性させることで殺菌消毒作用を発揮します。
- d:正
- クロルヘキシジングルコン酸塩は一般細菌類に有効ですが、結核菌やウイルス、芽胞に対する殺菌作用はありません。
覚えるポイント
- アクリノールとクロルヘキシジンは結核菌やウイルスには無効です。ヨウ素系製剤は広いスペクトル(結核菌・真菌・ウイルスにも有効)を持ちます。
間違えやすいところ
- アクリノールが広範囲の病原微生物(結核菌・ウイルス)に効くと誤認しないように殺菌スペクトルを整理しましょう。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」外用殺菌消毒薬
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.25 ↗(www.pref.miyagi.jp)
創傷への対応と注意点
主な医薬品とその作用 · 外用薬 / 創傷の応急処置 / 熱傷の手当て
一般的な創傷や熱傷への対応に関する次の記述 a 〜 d の正誤の組み合わせとして、正しいものを1つ選びなさい。 a 出血しているときは、創傷部に清潔なガーゼやハンカチ等を当てて圧迫し、止血するが、このとき、創傷部を心臓より高くして圧迫すると、止血効果が高い。 b 火傷(熱傷)の場合は、できるだけ早く、水道水などで熱傷部を冷やすことが重要である。 c 火傷(熱傷)による水疱(水ぶくれ)は、ただちに滅菌した器具で破り内容物を取り除く必要がある。 d 殺菌消毒成分により組織修復が妨げられて、かえって治癒しにくくなったり、状態を悪化させることがある。
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解答
4
解説
創傷の応急手当では血流を抑える体位と圧迫が基本となり、熱傷では早期冷却が最優先されます。水疱の膜は天然の保護被覆となるため意図的に破らず、また過度な消毒薬の使用は皮膚組織の再生を阻害するため注意が必要です。
解き方
- 出血や熱傷に対する一般的な応急処置の正当性を確認する。
- 水疱の処置および殺菌消毒成分が創傷治癒に与える影響の正誤を判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤りとされているため不適です。熱傷時は直ちに冷却することが重要です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤り、記述cが正しいとされているため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aやdが誤りとされているため不適です。
- 選択肢 4正解
- 記述a、b、dは正しく、記述cは誤りであるため、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 5不正解
- 水疱を破るとした記述cが正しく、記述dが誤りとされているため不適です。
覚えるポイント
- 熱傷の水疱は細菌感染のリスクがあるため破らずに保護する
間違えやすいところ
- 消毒薬は塗れば塗るほど良いと誤解しがちだが、肉芽形成など組織修復を阻害する場合がある
出題の前提:令和2年度宮城県登録販売者試験問題・手引き(外用痔疾用薬・外用殺菌消毒薬)
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.25 ↗(www.pref.miyagi.jp)
歯槽膿漏薬の配合成分と配合目的
主な医薬品とその作用 · 歯槽膿漏薬 / 外用薬 / 殺菌消毒成分 / 組織修復成分
歯槽膿漏薬の配合成分と配合目的の組み合わせについて、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a イソプロピルメチルフェノール ― 歯肉溝での細菌の繁殖を抑える b チョウジ油 ― 歯周組織からの出血を抑える c ビタミンE ― 歯周組織の血行を促す d 銅クロロフィリンナトリウム ― 炎症を起こした歯周組織の修復を促す
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解答
1
解説
歯槽膿漏薬には、原因菌を抑える殺菌消毒成分、炎症や出血を抑える抗炎症・止血成分、血行を促進して組織の代謝を助けるビタミン成分、荒れた歯肉の修復を促す組織修復成分などが配合目的に応じて組み合わされます。
解き方
- 各有効成分の薬理作用と配合目的を突き合わせる。
- チョウジ油の作用が止血ではなく局所麻酔・鎮痛作用であることを見抜く。
- 選択肢 1正解
- aは殺菌成分、bは鎮痛(局所麻酔)成分、cは血行促進成分、dは組織修復成分であり、正・誤・正・正の組み合わせが正しいです。
- 選択肢 2不正解
- bが正しくcが誤りとされているため不適です。
- 選択肢 3不正解
- cとdが誤りとされているため不適です。
- 選択肢 4不正解
- aが誤りとされているため不適です。
- 選択肢 5不正解
- aやcが誤りとされているため不適です。
覚えるポイント
- チョウジ油(オイゲノール)は止血ではなく局所麻酔・鎮痛成分
間違えやすいところ
- 止血成分(カルバゾクロム等)と生薬由来の局所麻酔成分(チョウジ油)を混同しないように注意する
出題の前提:令和2年度宮城県登録販売者試験問題・手引き(歯槽膿漏薬)
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.26 ↗(www.pref.miyagi.jp)
歯痛及び口内炎に関する注意点
主な医薬品とその作用 · 歯痛薬 / 口内炎用薬 / ステロイド性抗炎症成分 / 受診勧奨
歯痛及び口内炎に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
一般用医薬品の歯痛薬は歯科治療を受けるまでの応急処置として用いられます。また、ステロイド性抗炎症成分が配合された口内炎用薬は、局所の易感染性を高めるリスクがあるため長期連用は禁忌であり、症状が改善しない場合は悪性腫瘍や全身疾患を疑い受診勧奨します。
解き方
- 各選択肢の記述について、歯痛薬および口内炎用薬の目的・使用上の注意と照らし合わせる。
- ステロイド配合薬の長期連用の可否に関する誤りを見出す。
- 選択肢 1不正解
- 歯痛の主な原因に関する正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 外用歯痛薬は齲蝕による歯痛を一時的に鎮める応急薬であり、正しい記述です。
- 選択肢 3正解
- ステロイド成分の長期連用は口腔内感染症等のリスクがあるため不適であり、これが誤った記述です。
- 選択肢 4不正解
- 長期間改善しない難治性の口内炎は口腔癌などの腫瘍性病変の可能性があるため、受診勧奨が適切です。
覚えるポイント
- ステロイド性抗炎症成分を含む外用薬は長期連用を避ける
間違えやすいところ
- 口内炎用薬だからといってステロイドの副作用が出ないと軽視しないこと
出題の前提:令和2年度宮城県登録販売者試験問題・手引き(歯痛薬・口内炎用薬)
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.26 ↗(www.pref.miyagi.jp)
禁煙補助剤の相互作用と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 禁煙補助剤 / ニコチン / 相互作用 / 喫煙との併用禁忌
禁煙補助剤の相互作用に関する記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
ニコチンは弱塩基性薬物であり、口腔内が酸性になるとイオン化して粘膜からの吸収が低下します。また、ニコチンは交感神経節を刺激するため、アドレナリン作動成分との併用で交感神経興奮作用が増強し、心血管系疾患やその治療薬に重大な影響を与えます。
解き方
- 禁煙補助剤(ニコチン製剤)の体内動態と口腔内pHの関係を照らし合わせる。
- アドレナリン作動薬との相加・相乗的な副作用リスク、および喫煙併用時の危険性を確認する。
- 選択肢 1不正解
- 口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が「低下」するため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 作用が減弱するのではなく、交感神経興奮作用が重複して過度の血圧上昇や動悸などの副作用が現れやすくなります。
- 選択肢 3正解
- 使用中または使用直後の喫煙は体内ニコチン濃度が過剰になる危険があるため避けるべきであり、正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- ニコチンは心血管系に負担を与え、心臓病治療薬の作用にも影響を及ぼすため誤りです。
覚えるポイント
- コーヒーや炭酸飲料の摂取後は口腔内が酸性化しニコチンの吸収が低下する
間違えやすいところ
- ニコチンガム使用中に煙草を吸っても問題ないと勘違いしないこと(過剰投与となる)
出題の前提:令和2年度宮城県登録販売者試験問題・手引き(禁煙補助剤)
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.27 ↗(www.pref.miyagi.jp)
各種ビタミンの主な生理機能
主な医薬品とその作用 · ビタミン主薬製剤 / ビタミンA / ビタミンB群 / ビタミンE
ビタミンに関する次の記述 a 〜 d について、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a ビタミンAは、夜間視力を維持し、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要な栄養素である。 b ビタミンB1は、炭水化物からのエネルギー産生に不可欠な栄養素である。 c ビタミンB12は、脂質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要な栄養素である。 d ビタミンEは、タンパク質の代謝に関与し、神経機能の維持に重要な栄養素である。
解答・解説を表示
解答
1
解説
ビタミンAは視物質ロドプシンの構成成分となり夜間視力を維持します。ビタミンB1はチアミンとして糖質(炭水化物)代謝の補酵素となります。脂質代謝や皮膚粘膜の維持はビタミンB2(リボフラビン)、タンパク質代謝に関与するのはビタミンB6(ピリドキシン)、抗酸化作用や末梢循環改善はビタミンE(トコフェロール)の機能です。
解き方
- ビタミンAおよびB1の作用について記述が正確であることを確認する。
- ビタミンB12およびビタミンEの生理作用と記述を比較し、誤りであることを判断する。
- 選択肢 1正解
- aとbが正しい記述であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- cはビタミンB2などの説明であり誤りです。
- 選択肢 3不正解
- dはビタミンB6などの説明であり誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cもdも他のビタミンの機能と混同されており誤りです。
覚えるポイント
- ビタミンB1は糖質代謝、B2は脂質代謝、B6はタンパク質代謝
間違えやすいところ
- ビタミンB12(赤血球形成・神経機能維持)とB2やB6の働きを取り違えないようにする
出題の前提:令和2年度宮城県登録販売者試験問題・手引き(滋養強壮保健薬・ビタミン成分)
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.27 ↗(www.pref.miyagi.jp)
滋養強壮保健薬の配合成分とその働き
主な医薬品とその作用 · 滋養強壮保健薬 / アミノ酸成分 / ヘスペリジン / コンドロイチン硫酸ナトリウム
滋養強壮保健薬の配合成分に関する次の記述 a 〜 d の正誤の組み合わせとして、正しいものを1つ選びなさい。 a システインは、腎臓においてアルコールを分解する酵素の働きを助けている。 b アスパラギン酸ナトリウムは、乳酸の分解を促す働きを期待して用いられる。 c ヘスペリジンは、ビタミンCの吸収を助ける作用があるとされている。 d コンドロイチン硫酸ナトリウムは、関節痛、筋肉痛等の改善を促す作用を期待してビタミンB1等と組み合わせて配合されている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
システインは含硫アミノ酸で、肝臓においてアセトアルデヒドと結合して無毒化を助けます。アスパラギン酸塩は生体内のエネルギー代謝を改善し乳酸の分解を促進します。ヘスペリジン(ビタミンP)は毛細血管透過性を抑えビタミンCの吸収を助け、コンドロイチン硫酸は軟骨や結合組織の保持に関与します。
解き方
- システインの代謝補助作用が働く臓器(肝臓か腎臓か)を判別する。
- アスパラギン酸、ヘスペリジン、コンドロイチン硫酸の配合目的が正しいことを確認する。
- 選択肢 1不正解
- aが正しくbやdが誤りとされているため不適です。
- 選択肢 2不正解
- aが正しくbやcが誤りとされているため不適です。
- 選択肢 3正解
- aは誤り(肝臓が正しい)、b・c・dは正しい記述であり、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 4不正解
- cが誤りとされているため不適です。
- 選択肢 5不正解
- bやdが誤りとされているため不適です。
覚えるポイント
- システインは肝臓での代謝酵素を助け、アセトアルデヒドを解毒する
間違えやすいところ
- アルコール代謝の主要臓器は「肝臓」であり腎臓ではない点を見落とさないこと
出題の前提:令和2年度宮城県登録販売者試験問題・手引き(滋養強壮保健薬・その他の成分)
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.28 ↗(www.pref.miyagi.jp)
ビタミンDの作用機序と過剰症
主な医薬品とその作用 · ビタミンD / カルシウム代謝 / 脂溶性ビタミン / 過剰症
ビタミンDに関する次の文章の( a )〜( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 「ビタミンDは、( a )でのカルシウム吸収及び( b )でのカルシウム再吸収を促して、骨の形成を助ける栄養素である。 ビタミンDの過剰症として、高カルシウム血症、( c )が知られている。」
解答・解説を表示
解答
1
解説
活性型ビタミンDは消化管(小腸・腸管)上皮細胞からのカルシウムとリンの吸収を促進するとともに、腎臓の近位・遠位尿細管でのカルシウム再吸収を促進して血中カルシウム濃度を維持します。過剰になると骨以外の軟部組織にカルシウムが沈着する異常石灰化や高カルシウム血症をきたします。
解き方
- カルシウムが吸収される部位(腸管)と再吸収される部位(腎臓の尿細管)を特定する。
- ビタミンDの過剰症として特徴的な症状(高カルシウム血症、組織の異常石灰化)を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- aが腸管、bが尿細管、cが異常石灰化であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bは肝臓ではなく尿細管、cは高ビリルビン血症ではなく異常石灰化です。
- 選択肢 3不正解
- cが高ビリルビン血症とされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- a、b、cのすべてが誤った組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aが腎臓、bが肝臓とされており不適です。
覚えるポイント
- ビタミンD過剰症:高カルシウム血症と軟部組織の異常石灰化
間違えやすいところ
- 吸収は「腸管」、再吸収は「尿細管(腎臓)」である点を取り違えないようにする
出題の前提:令和2年度宮城県登録販売者試験問題・手引き(滋養強壮保健薬・ビタミンD)
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.28 ↗(www.pref.miyagi.jp)
漢方処方製剤の特徴と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 証 / 小児への使用 / 間質性肺炎
漢方処方製剤に関する次の記述 a 〜 d の正誤の組み合わせとして、正しいものを1つ選びなさい。 a 漢方処方は、処方全体としての適用性等、その性質からみて処方自体が一つの有効成分として独立したものという見方をすべきものである。 b 患者の「証」に合った漢方処方が選択されれば、効果が期待でき、間質性肺炎のような重篤な副作用が起こることはない。 c 用法用量において適用年齢の下限が設けられていない場合であっても、生後6ヶ月未満の乳児には使用しないこととされている。 d 症状の原因となる体質の改善を主眼としているものが多く、比較的長期間(1ヶ月位)継続して服用されることがある。
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解答
4
解説
漢方薬は個々の生薬の複合体全体が作用を発揮するため処方自体が1つの有効成分とみなされます。証に適した処方であっても間質性肺炎や肝機能障害などの重大な副作用は起こり得ます。また、下限年齢が明記されていない漢方薬であっても、生後3ヶ月未満の乳児には使用しないことと定められています。
解き方
- 漢方処方の概念(全体で1つの有効成分)と体質改善目的の長期服用の正当性を確認する。
- 証が合致しても副作用がゼロにはならない点、および使用不可の月齢(生後3ヶ月未満)を確認し正誤を判断する。
- 選択肢 1不正解
- cが正しくdが誤りとされているため不適です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りとされているため不適です。
- 選択肢 3不正解
- bが正しいとされているため不適です。証に合っていても副作用のリスクは存在します。
- 選択肢 4正解
- a・dは正しく、b・cは誤りであるため、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 5不正解
- aやdが誤りとされているため不適です。
覚えるポイント
- 漢方処方製剤は用法用量に年齢下限がなくても「生後3ヶ月未満」には使用しない
間違えやすいところ
- 「証が合っていれば副作用は絶対に起こらない」という誤認に注意する
出題の前提:令和2年度宮城県登録販売者試験問題・手引き(漢方処方製剤)
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.29 ↗(www.pref.miyagi.jp)
殺虫成分の特徴と作用機序
主な医薬品とその作用 · 衛生害虫用薬 / 殺虫成分 / 有機リン系 / オキサジアゾール系
殺虫成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせとして適切なものを1つ選びなさい。
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解答
1
解説
殺虫成分は、害虫の神経伝達物質であるアセチルコリンを分解するアセチルコリンエステラーゼの働きを阻害するタイプや、神経細胞膜の興奮を直接乱すタイプなどがあります。有機リン系はアセチルコリンエステラーゼと不可逆的に結合し、オキサジアゾール系やカーバメイト系は可逆的に結合します。シラミ駆除薬として人体に直接適用されるのはピレスロイド系のフェノトリンです。
解き方
- 各記述の殺虫成分の分類と作用機序(可逆・不可逆、適用対象)を確認する。
- 記述aとbが正しく、記述c(フェンチオンではなくフェノトリン)とd(一部防疫用として認可)が誤りであることを判定する。
- 選択肢 1正解
- a(有機リン系のダイアジノンは不可逆的結合)およびb(オキサジアゾール系のメトキサジアゾンは可逆的結合)の記述はともに正しいです。
- 選択肢 2不正解
- aは正しいですが、cはシラミ駆除に用いられ人体に直接適用されるのはピレスロイド系のフェノトリンであり、フェンチオンは有機リン系であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bは正しいですが、dは有機塩素系殺虫成分について、特定用途の防疫用として一部品目が認められているため「すべての品目が使用されていない」は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- c(フェンチオンではなくフェノトリン)およびd(防疫用に一部品目が存続)はともに誤りです。
覚えるポイント
- 人体に直接使用可能な殺虫成分はフェノトリン(ピレスロイド系)のみです。
間違えやすいところ
- 有機リン系は不可逆的阻害、オキサジアゾール系・カーバメイト系は可逆的阻害という違いを混同しないようにしましょう。
出題の前提:日本国厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に基づき出題されています。
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.29 ↗(www.pref.miyagi.jp)
代表的な衛生害虫の生態と防除
主な医薬品とその作用 · 衛生害虫 / ツツガムシ / ノミ / トコジラミ
代表的な衛生害虫に関する記述のうち、正しいものの組み合わせとして適切なものを1つ選びなさい。
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解答
2
解説
衛生害虫は感染症の病原体を媒介したり、吸血・刺咬によって皮膚炎を引き起こしたり、糞や死骸が吸入性アレルゲンとなって健康被害をもたらします。ノミは吸血による激しい痒みだけでなくペスト菌等の媒介者となり、トコジラミ(ナンキンムシ)の防除にはハエやゴキブリと同様の殺虫剤(有機リン系やピレスロイド系など)が使用可能です。
解き方
- 衛生害虫ごとの生態、媒介する病原体、アレルギー原因性を確認する。
- 記述a(ツツガムシ病)とc(ダニアレルゲン)が正しく、記述b(ペスト菌を媒介する)とd(同様の殺虫剤が使える)が誤りであることを判定する。
- 選択肢 1不正解
- aは正しいですが、bはノミがペスト菌や発疹熱などの病原細菌を媒介することがあるため誤りです。
- 選択肢 2正解
- a(ツツガムシはリケッチアを媒介)およびc(ケナガコナダニ等の死骸・糞はアレルゲンとなる)はともに正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- bは病原細菌を媒介するため誤りであり、dはトコジラミの防除にハエや蚊、ゴキブリと同様の殺虫剤が使用できるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cは正しいですが、dはトコジラミに通常の殺虫剤が使用できないとする点が誤りです。
覚えるポイント
- ノミは吸血による痒みだけでなくペスト菌などの病原細菌を媒介します。
間違えやすいところ
- トコジラミの防除にはハエ・蚊・ゴキブリと同様の殺虫成分が用いられるため、専用薬しか効かないと誤認しないようにしましょう。
出題の前提:日本国厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に基づき出題されています。
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.30 ↗(www.pref.miyagi.jp)
一般用検査薬の特徴と擬陽性・擬陰性
主な医薬品とその作用 · 一般用検査薬 / 検体採取 / 非侵襲性 / 擬陽性
一般用検査薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせとして適切なものを1つ選びなさい。
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解答
5
解説
一般用検査薬は、生活者が自ら検体を採取して健康状態を把握し、早期受診につなげるための医薬品です。侵襲を伴う検体採取(採血や穿刺など)は認められておらず、尿や唾液など非侵襲的な検体が用いられます。また、検査薬は生化学的反応を利用するため、対象外の物質との交叉反応などにより、正しく使用しても擬陽性や擬陰性を完全に排除することはできません。
解き方
- 一般用検査薬における検体の範囲(非侵襲性)、使用目的、判定用語を確認する。
- 記述a、b、cが正しい記述であり、記述d(擬陽性・擬陰性を完全に排除できるとする点)が誤りであることを判定する。
- 選択肢 1不正解
- aは非侵襲的検体を用いるため正しく、cは擬陽性の正しい定義であり、dは完全排除が不可能なため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bは健康状態把握と早期受診を目的とするため正しく、dは完全排除が不可能なため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aおよびbは正しい記述であり、全体として不適切です。
- 選択肢 4不正解
- cは擬陽性の正しい定義であり、dは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 5正解
- a、b、cは正しく、dは「正しく使用しても擬陰性・擬陽性を完全に排除することはできない」ため誤りです。
覚えるポイント
- 一般用検査薬では採血などの侵襲性のある検体採取は認められていません。
間違えやすいところ
- 取扱説明書通りに正しく検査しても、擬陽性や擬陰性を100%完全に防ぐことは不可能です。
出題の前提:日本国厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に基づき出題されています。
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.30 ↗(www.pref.miyagi.jp)
尿糖・尿タンパク検査用薬の取扱い
主な医薬品とその作用 · 一般用検査薬 / 尿糖検査 / 尿タンパク検査 / 中間尿
尿糖・尿タンパク検査及びその検査薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせとして適切なものを1つ選びなさい。
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解答
3
解説
尿糖・尿タンパク検査薬は、尿中の糖やタンパクの有無を調べるスクリーニング用の検査薬であり、確定診断を行うものではありません。尿成分は食事や激しい運動、ストレスなどの影響を受けます。出始めの尿は雑菌や分泌物が混入しやすいため中間尿を採取します。尿糖検査では食後2〜3時間の尿を、尿タンパク検査では早朝尿(起床直後の尿)を検体とすることが原則です。
解き方
- 尿採取時の注意点(中間尿の採取)と検査薬の性質(確定診断はできない)を確認する。
- 記述bとdが正しく、記述a(食事等の影響を受ける)とc(食後尿は尿糖の原則)が誤りであることを判定する。
- 選択肢 1不正解
- aは尿が食事や運動等の影響を大きく受けるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aは食事等の影響を受けるため誤りであり、cは食後2〜3時間の尿を検体とするのは尿糖検査であるため誤りです。
- 選択肢 3正解
- b(雑菌混入を防ぐため中間尿を採取)およびd(検査結果のみで直ちに疾患を特定・判断できない)はともに正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- cは尿タンパク検査の検体が原則として早朝尿(起きてすぐの尿)であるため誤りです。
覚えるポイント
- 尿糖検査は食後2〜3時間、尿タンパク検査は起床直後の早朝尿を検体とします。
間違えやすいところ
- 出始めの尿ではなく、途中の「中間尿」を採取して検査することを忘れないようにしましょう。
出題の前提:日本国厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に基づき出題されています。
出典:宮城県『2020年度 宮城県 前半』
午前(PDF:445KB) p.31 ↗(www.pref.miyagi.jp)
2020年度 宮城県 前半
参照した公式資料
宮城県が公開した2020年度 宮城県 前半の問題・解答資料です。
- 午前(PDF:445KB) ↗ — www.pref.miyagi.jp(PDF・31ページ)
- 解答(PDF:54KB) ↗ — www.pref.miyagi.jp(PDF・1ページ)

