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2020年度 関西広域連合 前半の概要
医薬品の本質
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の本質 / 品質保証 / 市販後安全対策
医薬品の本質に関する記述 a~d の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 一般用医薬品は、効能効果、用法用量、副作用等の情報を適切に伝達するため、添付文書や製品表示に必要な情報が記載されている。 b 法では、健康被害の発生の可能性の有無にかかわらず、医薬品に異物等の混入、変質等があってはならない旨を定めている。 c 医薬品は、市販後にも、医学・薬学等の新たな知見、使用成績等に基づき、その有効性、安全性等の確認が行われる。 d 医薬品は、人の生命や健康に密接に関連するものであるため、高い水準で均一な品質が保証されていなければならない。
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解答
5
解説
医薬品は人の生命や健康に直接影響を与える製品であるため、厳格な品質管理、市販後の継続的な有効性・安全性の再評価、適正使用情報の適切な提供が義務づけられています。
解き方
- 各記述の正誤を検討し、医薬品の品質・情報伝達・市販後評価の規定と照らし合わせます。
- a、b、c、dのすべてが正しい記述であることを確認し、該当する選択肢5を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述dは正しい記述であるため、dを誤とする本選択肢は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述cは正しい記述であるため、cを誤とする本選択肢は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは正しい記述であるため、bを誤とする本選択肢は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aは正しい記述であるため、aを誤とする本選択肢は誤りです。
- 選択肢 5正解
- 記述a、b、c、dのすべてが正しく、正しい組合せとなります。
覚えるポイント
- 医薬品は市販後も有効性・安全性の確認が継続して行われます。
間違えやすいところ
- 健康被害発生の有無にかかわらず、異物混入や変質は法律で禁止されています。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(医薬品の本質)
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.2 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
医薬品の特性とリスク
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の本質 / 生命関連製品 / 副作用
医薬品の本質に関する記述について、正しいものの組合せを選びなさい。 a 一般用医薬品の保健衛生上のリスクは、医療用医薬品と同等であると考えられている。 b 医薬品は、人の疾病の診断、治療若しくは予防に使用されること、又は人の身体の構造や機能に影響を及ぼすことを目的とする生命関連製品である。 c 人体に使用されない医薬品は、人の健康に影響を与えることはない。 d 医薬品が人体に及ぼす作用は、複雑、かつ、多岐に渡り、好ましくない反応(副作用)を生じる場合もある。
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解答
3
解説
医薬品は生命関連製品であり主作用だけでなく副作用も生じます。人体に直接使用されない検査薬や殺虫剤等も使用法次第で健康に影響を与えます。
解き方
- 記述aおよびcについて誤りの要素を特定します(一般用は医療用と比べリスクは限定的、人体に直接使用しない検査薬等も間接的に健康に影響する)。
- 記述bとdが正しいことを確認し、組合せ「b、d」を選択肢3として決定します。
- 選択肢 1不正解
- aは誤りです。一般用医薬品は医療用医薬品と比べて保健衛生上のリスクは相対的に低いと考えられています。
- 選択肢 2不正解
- aおよびcはともに誤りです。検査薬などの人体に使用されない医薬品も、誤った判定などにより間接的に人の健康に影響を与えます。
- 選択肢 3正解
- bおよびdはともに正しい記述であり、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- cは誤りです。殺虫剤や検査薬など人体に直接使用されないものも人の健康に影響を及ぼすことがあります。
覚えるポイント
- 人体に直接使用されない一般用検査薬や殺虫剤等も人の健康に影響を及ぼし得ます。
間違えやすいところ
- 一般用医薬品のリスクは医療用医薬品と同等ではなく、相対的に低く抑えられています。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(医薬品の本質)
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.2 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
医薬品のリスク評価
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · リスク評価 / 50%有効量 / 中毒量・致死量
医薬品のリスク評価に関する記述について、正しいものの組合せを選びなさい。 a 医薬品は、少量の投与でも発がん作用、胎児毒性や組織・臓器の機能不全を生じる場合がある。 b 動物実験により求められる50%有効量は、薬物の毒性の指標として用いられる。 c 新規に開発される医薬品のリスク評価は、医薬品毒性試験法ガイドラインに沿って、反復投与毒性試験や生殖・発生毒性試験などの毒性試験が厳格に実施されている。 d 医薬品は、治療量上限を超えると、効果よりも有害反応が強く発現する「最小致死量」となり、「中毒量」を経て、「致死量」に至る。
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解答
2
解説
投与量と生体反応には用量反応関係があり、用量の増加に伴い無作用量から治療量、中毒量、最小致死量、致死量へと至ります。動物実験では毒性指標として半数致死量(LD50)などが用いられます。
解き方
- 記述bの「50%有効量」は有効性(薬効)の指標であり毒性指標ではないため誤りと判断します。
- 記述dの容量推移は「治療量上限 → 中毒量 → 最小致死量 → 致死量」の順であるため誤りと判断します。
- 記述aとcが正しいことを確認し、選択肢2を選びます。
- 選択肢 1不正解
- bが誤りです。50%有効量(ED50)は薬効の指標であり、毒性の指標には50%致死量(LD50)などが用いられます。
- 選択肢 2正解
- aおよびcはともに正しい記述であり、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- bおよびdはともに誤りです。治療量上限を超えるとまず中毒量となり、次に最小致死量、致死量へと至ります。
- 選択肢 4不正解
- dが誤りです。投与量の増加に伴う推移は、中毒量から最小致死量を経て致死量に至ります。
覚えるポイント
- 50%有効量(ED50)は有効性の指標、50%致死量(LD50)は毒性の指標です。
間違えやすいところ
- 用量の進行順序は「治療量 → 中毒量 → 最小致死量 → 致死量」の順です。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(医薬品のリスク評価)
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.3 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
健康食品の定義と制度区分
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 健康食品 / 保健機能食品 / 機能性表示食品 / 特定保健用食品
健康食品に関する記述 a~d の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 栄養機能食品については、各種ビタミンに対して「栄養機能の表示」ができる。 b 健康補助食品の中には、錠剤等の医薬品と類似した形状で発売されているものも多く、誤った使用法により健康被害が発生した例も報告されている。 c 機能性表示食品は、疾病に罹患している者の健康の維持及び増進に役立つ旨又は適する旨を表示することができる。 d 健康増進法に基づく許可又は承認を受けた特定保健用食品であるキシリトールを含む食品については、[虫歯の原因になりにくい食品です]などの表示をすることができる。
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解答
2
解説
保健機能食品(特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品)は食品であり、機能性表示食品は疾病に罹患していない者(未成年者、妊産婦等を除く)を対象としています。
解き方
- 記述cの対象者を確認します。機能性表示食品は「疾病に罹患していない者」を対象としており、「疾病に罹患している者」を対象とする表示は認められないため誤りです。
- a、b、dの記述が手引きに合致していることを確認し、「正 正 誤 正」となる選択肢2を選択します。
- 選択肢 1不正解
- cが誤り、dが正しいため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 2正解
- aは正、bは正、cは誤、dは正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- dは正しいため、dを誤とする本選択肢は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aおよびbは正しく、cは誤りであるため本選択肢は誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aは正しいため、aを誤とする本選択肢は誤りです。
覚えるポイント
- 機能性表示食品は疾病に罹患していない者(未成年者や妊産婦を除く)を対象とした制度です。
間違えやすいところ
- 食品である健康食品に疾病の治療や罹患者向けの機能を表示することはできません。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(健康食品)
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.3 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
WHOによる医薬品の副作用の定義
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · WHOの定義 / 副作用 / 適正使用
世界保健機関(WHO)の定義によれば、医薬品の副作用とは、「疾病の予防、診断、( a )のため、又は身体の機能を正常化するために、人に( b )で発現する医薬品の有害かつ( c )反応」とされている。空欄 a~c に入る字句の正しい組み合わせを選びなさい。
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解答
1
解説
WHOの副作用の定義では、通常の用量で発現する有害かつ意図しない反応を指しており、過量投与による有害事象とは区別されています。
解き方
- 医薬品の目的として「予防、診断、治療」という定型的な表現からaに「治療」を同定します。
- 副作用の定義における用法・用量は「人に通常用いられる量」であることからbを決定します。
- 結果として生じる反応は「有害かつ意図しない反応」であることからcを「意図しない」とし、選択肢1を選択します。
- 選択肢 1正解
- aに「治療」、bに「通常用いられる量」、cに「意図しない」が入る正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- bは「通常用いられる量」、cは「意図しない」が入るべきであるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cは「重篤な」ではなく「意図しない」が入るため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aは「健康」ではなく「治療」が入るため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- a、b、cのすべてが適切でないため誤りです。
覚えるポイント
- WHOの定義では「人に通常用いられる量で発現する有害かつ意図しない反応」とされています。
間違えやすいところ
- 過剰投与による有害作用はWHOの副作用の基本定義とは異なります。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(副作用)
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.4 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
アレルギー(過敏反応)の特性
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · アレルギー / 免疫 / アレルゲン / 遺伝的要素
アレルギーに関する記述について、誤っているものを一つ選びなさい。
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解答
4
解説
アレルギーは免疫系の異常反応であり、薬理作用とは無関係に微量でも生じます。体質や遺伝的素因、体調の変化(抵抗力低下等)が大きく影響します。
解き方
- 各選択肢を精読し、アレルギーの一般的特性と照合します。
- 選択肢4は「遺伝的な要素は関連がない」と記載されていますが、アレルギー体質には遺伝的素因が関与するため誤りであると判断します。
- 選択肢 1不正解
- アレルギーは免疫反応に基づくため、医薬品の薬理作用とは無関係に起こり得ます。記述は正しいです。
- 選択肢 2不正解
- 着色料や賦形剤などの医薬品添加物もアレルゲンとなり得ます。記述は正しいです。
- 選択肢 3不正解
- 体調不良や病気などで抵抗力が低下している際には、普段生じないアレルギー反応が現れることがあります。記述は正しいです。
- 選択肢 4正解
- アレルギーには遺伝的な素因(体質)が関連するため、「関連がない」とする本記述は誤り(正答)です。
- 選択肢 5不正解
- 鶏卵アレルギー(リゾチーム等)や牛乳アレルギー(タンニン酸アルブミン等)で使用を避ける医薬品があります。記述は正しいです。
覚えるポイント
- アレルギー体質は遺伝的な要素が関与することが知られています。
間違えやすいところ
- 薬理作用のない添加物であってもアレルギーの原因物質になり得ます。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(アレルギー)
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.4 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
医薬品の副作用の現れ方と対応
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 副作用の早期発見 / 自覚症状 / 使用中止の判断
医薬品の副作用に関する記述 a~d の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 医薬品の副作用は、眠気や口渇等の比較的よく見られるものはあるが、日常生活に支障を来すような健康被害を生じる重大なものはない。 b 医薬品が人体に及ぼす作用は、すべては解明されていないため、十分注意して適正に使用された場合であっても、副作用が生じることがある。 c 一般用医薬品の場合は、通常、重大な副作用を回避することよりも、使用を中断することによる不利益を回避することが優先される。 d 医薬品の副作用は、直ちに明確な自覚症状として現れ、容易に異変を自覚できるものばかりである。
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解答
3
解説
一般用医薬品でもスティーブンス・ジョンソン症候群などの重篤な副作用が起こり得ます。副作用の兆候が現れた場合は、重大な副作用を回避するために直ちに使用を中止することが最優先されます。
解き方
- 記述aは重大な副作用が存在するため誤りです。
- 記述bは作用機序が未解明な部分もあり適正使用下でも副作用が生じ得るため正しい記述です。
- 記述cは重大な副作用の回避が常に優先されるため誤りです。
- 記述dは自覚症状が明確に現れない副作用もあるため誤りです。
- これらより「誤 正 誤 誤」の選択肢3を選択します。
- 選択肢 1不正解
- aは誤りであるため、この組合せは不適です。
- 選択肢 2不正解
- a、c、dが誤りでbが正しいため、この組合せは不適です。
- 選択肢 3正解
- aは誤、bは正、cは誤、dは誤であり、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- aおよびcは誤りであるため、この組合せは不適です。
- 選択肢 5不正解
- bは正しく、cおよびdは誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- 一般用医薬品の使用においては、重大な副作用の回避が使用中断による不利益の回避よりも優先されます。
間違えやすいところ
- 副作用はすべて直ちに明確な自覚症状として現れるわけではなく、自覚しにくいものもあります。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(副作用)
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.5 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
医薬品の適正使用と乱用防止
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 適正使用 / 薬物乱用 / 専門家の役割 / 青少年の乱用防止
医薬品の適正使用に関する記述 a~d の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 症状に適切ではない一般用医薬品を選択し、改善しないまま使用し続けた場合、有害事象を招く危険性が増加する。 b 使用する人の誤解や認識不足に起因する不適正な使用を防止するには、医薬品の販売に従事する専門家が、購入者に正しい情報を適切に伝えていくことが重要である。 c 適正な使用がなされる限りは安全かつ有効な医薬品であっても、乱用された場合には薬物依存を生じることがある。 d 青少年は、薬物乱用の危険性に関する認識や理解が必ずしも十分でなく、好奇心から身近に入手できる薬物を興味本位で乱用することがある。
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解答
5
解説
一般用医薬品は適切な選択と用法・用量の遵守が不可欠であり、誤用や乱用は依存症や健康被害を引き起こします。販売専門家による適正な情報提供と注意喚起が重要です。
解き方
- 記述a~dの内容を手引きの「適正使用」および「薬物乱用」の項目に照らして正誤確認します。
- すべての記述が正しいことを確認し、「正 正 正 正」となっている選択肢5を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述dは正しい記述であるため、dを誤とする本選択肢は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述cは正しい記述であるため、cを誤とする本選択肢は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは正しい記述であるため、bを誤とする本選択肢は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aは正しい記述であるため、aを誤とする本選択肢は誤りです。
- 選択肢 5正解
- 記述a、b、c、dのすべてが正しく、正しい組合せです。
覚えるポイント
- 一般用医薬品であっても、乱用により精神的・身体的な薬物依存を生じるおそれがあります。
間違えやすいところ
- 青少年は薬物乱用の危険性に対する認識が不十分になりやすく、身近な薬物でも興味本位で乱用に至ることがあります。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(適正使用と乱用防止)
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.5 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
他の医薬品や食品との相互作用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 相互作用 / アルコール / 併用注意
他の医薬品や食品との相互作用に関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組合せを一つ選びなさい。 a 相互作用は、医薬品が薬理作用をもたらす部位において起こり、医薬品が吸収、代謝、分布又は排泄される過程で起こることはない。 b 酒類(アルコール)をよく摂取する者では、肝臓の代謝機能が高まっていることが多く、アセトアミノフェンの薬効が強く現れることがある。 c 一般用医薬品は、一つの医薬品の中に作用の異なる複数の成分を組み合わせて含んでいることが多く、他の医薬品と併用した場合に、同様な作用を持つ成分が重複することがある。 d 注射薬の作用や代謝は、食品によって影響を受ける可能性はない。
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解答
3
解説
医薬品の相互作用は、作用部位のみならず体内における吸収・分布・代謝・排泄の各過程でも発生します。また、経口薬だけでなく注射薬であっても食品との相互作用を受けることがあります。
解き方
- 記述aについて、相互作用は薬理作用をもたらす部位だけでなく吸収・代謝・分布・排泄の過程でも生じるため誤りと判断します。
- 記述bについて、日常的な飲酒習慣により肝臓の代謝酵素が誘導されるとアセトアミノフェンの代謝が促進され、通常より薬効が出にくくなったり肝障害などの毒性が出やすくなるため誤りと判断します。
- 記述cについて、一般用医薬品には複数の有効成分が配合されていることが多く、併用によって同種成分が重複するリスクがあるため正しいと判断します。
- 記述dについて、食品の成分が全身の代謝酵素に影響を与える場合など、注射薬であっても食品との相互作用を受けることがあるため誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが「正」となっているため誤った選択肢です。相互作用は吸収や代謝などの体内動態過程でも起こります。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびdが「正」と判定されているため誤りです。注射薬であっても食品の影響を受けます。
- 選択肢 3正解
- 記述aは誤、bは誤、cは正、dは誤であり、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aおよびbが「正」と判定されているため誤りです。アセトアミノフェンの薬効が強く現れるわけではありません。
- 選択肢 5不正解
- 記述cが「誤」、dが「正」となっているため誤った選択肢です。
覚えるポイント
- 医薬品相互作用は体内動態過程(吸収・分布・代謝・排泄)と薬力学的作用部位の双方で生じる
- 飲酒者におけるアセトアミノフェンは効果減弱や肝毒性リスク増大に注意が必要
間違えやすいところ
- 注射薬は消化管を通らないため食品の影響を一切受けないと誤解しやすい点に注意
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(医薬品に共通する特性と基本的な知識・相互作用)
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.6 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
小児等への医薬品の使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児の定義 / 生理的特徴 / 血液脳関門
小児等への医薬品の使用に関する以下の記述について、正しいものの組合せを一つ選びなさい。 a 医薬品の使用上の注意において、小児という場合には、おおよその目安として、7歳以上18歳未満をいう。 b 小児は、大人と比べて血液脳関門が未発達であるため、吸収されて循環血液中に移行した医薬品の成分が脳に達しにくい。 c 小児は、大人と比べて身体の大きさに対して腸が長く、服用した医薬品の吸収率が相対的に高い。 d 乳児は状態が急変しやすく、一般用医薬品の使用の適否が見極めにくいため、基本的には医師の診療を受けることが優先される。
解答・解説を表示
解答
4
解説
小児は器官の成熟が不十分であり、大人とは異なる生理特性を持ちます。小児の年齢区分(小児は15歳未満など)や、血液脳関門の未発達により薬物が脳へ移行しやすい点などを理解しておく必要があります。
解き方
- 記述aについて、医薬品の使用上の注意における小児とはおおむね15歳未満を指すため誤りと判断します。
- 記述bについて、小児は血液脳関門が未発達であるため中枢へ薬物成分が移行しやすく達しやすいため誤りと判断します。
- 記述cについて、身体に対する腸の相対的な長さや吸収率の高さに関する正しい記述であると判断します。
- 記述dについて、乳児(1歳未満)は状態が急変しやすいため医師の診療が優先されるという正しい記述であると判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述a(小児の年齢定義が誤り)と記述b(血液脳関門通過性の記述が誤り)が含まれているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りであるため誤った選択肢です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤りであるため誤った選択肢です。
- 選択肢 4正解
- 記述cと記述dはいずれも正しく、適切な組合せです。
覚えるポイント
- 小児の年齢目安:新生児(出生後4週未満)、乳児(1歳未満)、幼児(7歳未満)、小児(15歳未満)
- 小児は血液脳関門が未発達なため中枢神経系への影響が生じやすい
間違えやすいところ
- 未発達だから脳に達しにくいと逆向きに考えてしまう誤りに注意する
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(小児等の医薬品の使用)
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.6 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
高齢者への医薬品の使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 高齢者の生理機能 / 肝機能・腎機能の低下 / 適正使用
高齢者への医薬品の使用に関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組合せを一つ選びなさい。 a 高齢者の基礎体力や生理機能の衰えの度合いは個人差が大きく、年齢のみから若年時と比べて一概にどの程度副作用を生じるリスクが増大しているかを判断することは難しい。 b 高齢者は、細かい文字が見えづらく、添付文書や製品表示の記載を読み取るのが難しい場合等があり、情報提供や相談対応において特段の配慮が必要となる。 c 高齢者は、特に、肝臓や腎臓の機能が低下していると医薬品の作用が強く現れやすく、若年時と比べて副作用を生じるリスクが高くなる。 d 一般用医薬品は作用が比較的穏やかであり、高齢者が複数の医薬品を長期間使用しても副作用を生じるリスクは低い。
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解答
3
解説
高齢者は生理機能の低下により医薬品の代謝・排泄が遅延し、血中濃度が高まりやすくなります。一般用医薬品であっても複数の併用や長期使用により副作用リスクが高まります。
解き方
- 記述aについて、高齢者の生理機能衰退度合いには大きな個人差があるため正しいと判断します。
- 記述bについて、視力低下等により添付文書の確認が困難になりやすいため特段の配慮が必要という記述は正しいと判断します。
- 記述cについて、肝・腎機能の低下によって薬効や副作用が強く現れやすいため正しいと判断します。
- 記述dについて、一般用医薬品でも高齢者の長期連用や多剤併用は副作用リスクが高まるため誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが「誤」、dが「正」となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびbが「誤」となっているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- 記述a:正、b:正、c:正、d:誤であり、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが「誤」となっているため誤りです。高齢者への情報提供には特段の配慮が必要です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが「誤」、dが「正」となっているため誤りです。
覚えるポイント
- 高齢者の生理機能低下(肝血流量減少・糸球体濾過量低下など)による血中濃度上昇
- 一般用医薬品であっても多剤併用・長期連用によるリスクは高い
間違えやすいところ
- 一般用医薬品だから安全で長期使用しても高齢者へのリスクが低いと思い込まないこと
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(高齢者への医薬品の使用)
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.7 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
妊婦・授乳婦への医薬品の使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 妊婦 / 授乳婦 / 血液胎盤関門 / 母乳移行
妊婦又は妊娠していると思われる女性及び母乳を与える女性(授乳婦)への医薬品の使用に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選びなさい。 a 流産や早産を誘発するおそれがある一般用医薬品はない。 b 妊婦が使用した場合における安全性に関する評価が困難であるため、一般用医薬品においては、妊婦の使用については「相談すること」としているものが多い。 c 医薬品の種類によっては、授乳婦が使用した医薬品の成分の一部が乳汁中に移行することが知られている。 d 妊婦が医薬品を使用した場合に、血液-胎盤関門によって、医薬品成分の胎児への移行がどの程度防御されるかは、全て解明されている。
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解答
3
解説
胎盤には母体血と胎児血を隔てる血液胎盤関門がありますが、すべての物質の移行を防ぐわけではなく、その防御機構は完全には解明されていません。また瀉下成分など子宮収縮を促す医薬品も存在します。
解き方
- 記述aについて、センナやヒマシ油などの刺激性瀉下成分は子宮収縮を促し流産・早産を誘発するおそれがあるため誤りと判断します。
- 記述bについて、臨床試験の実施困難さから妊婦への安全性評価が難しく「相談すること」とされるものが多いため正しいと判断します。
- 記述cについて、母体が服用した薬物の一部が乳汁へ移行することは広く知られているため正しいと判断します。
- 記述dについて、血液-胎盤関門による防御機序はすべて解明されているわけではないため誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りであるため誤った選択肢です。子宮収縮を促すおそれのある医薬品が存在します。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびdが誤りであるため誤った選択肢です。
- 選択肢 3正解
- 記述bと記述cがともに正しく、適切な組合せです。
- 選択肢 4不正解
- 記述dが誤りであるため誤った選択肢です。移行防御の機構は未解明な部分があります。
覚えるポイント
- 血液胎盤関門は完全な関門ではなく多くの薬物が移行し得る
- 刺激性瀉下成分など流産・早産を誘発するおそれのある一般用医薬品がある
間違えやすいところ
- 血液胎盤関門がすべての薬物移行を完全に防いでいると誤解しないこと
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(妊婦又は妊娠していると思われる女性及び母乳を与える女性への医薬品の使用)
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.7 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
プラセボ効果の定義と特徴
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · プラセボ効果 / 自然緩解 / プラセボの留意点
プラセボ効果に関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組合せを一つ選びなさい。 a プラセボ効果とは、医薬品を使用したとき、結果的又は偶発的に薬理作用によらない作用を生じることをいう。 b プラセボ効果によってもたらされる反応や変化には、望ましいもの(効果)と不都合なもの(副作用)とがある。 c プラセボ効果には、時間経過による自然発生的な変化(自然緩解など)は関与しないと考えられている。 d 一般用医薬品の使用によりもたらされた望ましい反応や変化が、プラセボ効果と思われるときは、購入者に対して使用の継続を勧めるとよい。
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解答
1
解説
プラセボ効果は心理的効果や自然緩解などが関与して現れる薬理作用によらない反応です。主観的・客観的な好ましい反応だけでなく好ましくない反応(副作用様)も現れますが、これを期待して使用継続を勧めるべきではありません。
解き方
- 記述aについて、薬理作用によらない結果的・偶発的な作用というプラセボ効果の定義通りであり正しいと判断します。
- 記述bについて、望ましい効果だけでなく不都合な反応(副作用様症状)も起こり得るため正しいと判断します。
- 記述cについて、プラセボ効果には時間経過による自然緩解なども関与していると考えられるため誤りと判断します。
- 記述dについて、プラセボ効果を期待して不要な医薬品の継続使用を勧めることは不適切であるため誤りと判断します。
- 選択肢 1正解
- 記述a:正、b:正、c:誤、d:誤であり、正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- 記述dが「正」となっているため誤りです。プラセボ効果と思われる場合に使用継続を勧めるのは不適切です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが「誤」となっているため誤りです。プラセボ効果には不都合な反応も存在します。
- 選択肢 4不正解
- 記述aおよびbが「誤」、cおよびdが「正」となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが「誤」、cが「正」となっているため誤りです。
覚えるポイント
- プラセボ効果には心理的要因のほか自然緩解等の自然発生的変化も関与する
- プラセボ効果を目的として安易に医薬品の使用継続を推奨してはならない
間違えやすいところ
- プラセボ効果は「望ましい効果」のみであり副作用は生じないと誤認しやすい
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(プラセボ効果)
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.8 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
医薬品の品質と適切な保管・陳列
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 品質保持 / 使用期限 / 保管・陳列 / 変質・変敗
医薬品の品質に関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組合せを一つ選びなさい。 a 品質が承認等された基準に適合しない医薬品、その全部又は一部が変質・変敗した物質から成っている医薬品は販売が禁止されている。 b 高温や多湿、光(紫外線)等によって品質の劣化(変質・変敗)を起こしやすい一般用医薬品には、「保管期限」が表示されている。 c 一般用医薬品は、購入された後、すぐに使用されるとは限らず、家庭における常備薬として購入されることも多いことに留意して、販売等がなされることが重要である。 d 医薬品は、適切な保管・陳列がなされなければ、効き目が低下したり、人体に好ましくない作用をもたらす物質を生じることがある。
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解答
2
解説
医薬品は適正な保管条件下で品質が保証されます。外箱等に記載されるのは「保管期限」ではなく「使用期限」です。変質・変敗した医薬品は薬機法により販売等が禁じられています。
解き方
- 記述aについて、基準不適合や変質・変敗した医薬品の販売は法律で禁止されているため正しいと判断します。
- 記述bについて、表示されている用語は「保管期限」ではなく「使用期限」であるため誤りと判断します。
- 記述cについて、家庭用常備薬として長期間保管される可能性を考慮して販売対応することが重要であるため正しいと判断します。
- 記述dについて、保管環境不良により有効成分の分解や有害物質の生成、薬効低下が起こるため正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが「誤」、bが「正」となっているため誤りです。
- 選択肢 2正解
- 記述a:正、b:誤、c:正、d:正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが「正」となっているため誤りです。表示されるのは「使用期限」です。
- 選択肢 4不正解
- 記述dが「誤」となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが「誤」となっているため誤りです。
覚えるポイント
- 医薬品の外箱に表示されているのは「保管期限」ではなく「使用期限」である
- 変質・変敗した医薬品や基準に適合しない医薬品の販売等は薬機法で禁止されている
間違えやすいところ
- 「保管期限」という似た用語のすり替えに注意する
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(医薬品の品質)
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.8 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
一般用医薬品の役割と対処可能な範囲
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 一般用医薬品の役割 / QOL向上 / 自己検査薬
一般用医薬品で対処可能な症状等の範囲に関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組合せを一つ選びなさい。 a 生活の質(QOL)の改善・向上効果は期待できない。 b 重篤な疾病に伴う症状の改善には適切とはいえない。 c 生活習慣病等の疾病に伴う症状発現を予防する。(科学的・合理的に効果が期待できるものに限る。) d 健康を維持・増進するが、健康状態の自己検査はできない。
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解答
1
解説
一般用医薬品は軽度な症状の改善だけでなく、QOLの改善・向上、生活習慣病の予防、検査薬による健康状態の自己把握など幅広い役割を持ちます。ただし重篤な疾病の改善には適しません。
解き方
- 記述aについて、一般用医薬品は生活の質(QOL)の改善・向上も期待できるため誤りと判断します。
- 記述bについて、一般用医薬品は重篤な疾病に伴う症状の改善には適さないため正しいと判断します。
- 記述cについて、科学的・合理的に効果が期待できるものに限り生活習慣病予防等の役割を持つため正しいと判断します。
- 記述dについて、尿糖・尿蛋白検査薬や一般用妊娠検査薬など自己検査を行うための検査薬もあるため誤りと判断します。
- 選択肢 1正解
- 記述a:誤、b:正、c:正、d:誤であり、正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが「正」、bが「誤」となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aおよびdが「正」となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが「正」となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述cが「誤」、dが「正」となっているため誤りです。
覚えるポイント
- 一般用医薬品の役割:軽度な症状の緩和、QOLの改善・向上、生活習慣病の予防、健康状態の自己検査
- 重篤な疾患への自己判断による対処は適当でない
間違えやすいところ
- 一般用医薬品は自己検査ができない(検査薬は別物である)と誤認しないこと
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(一般用医薬品で対処可能な症状等の範囲)
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.9 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
一般用医薬品販売時のコミュニケーション
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 専門家の役割 / 情報提供 / コミュニケーション
一般用医薬品の販売時のコミュニケーションに関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組合せを一つ選びなさい。 a 医薬品の販売に従事する専門家は、生活者のセルフメディケーションに対して支援していくという姿勢で臨むことが基本である。 b 購入者があらかじめ購入する医薬品を決めている場合は、医薬品の販売に従事する専門家は、購入者側の個々の状況把握に努める必要はない。 c 医薬品の販売に従事する専門家が購入者側の状況を把握するため購入者に尋ねる場合は、一般用医薬品の使用状況のみを簡潔に確認するよう努める必要がある。 d 購入者側に情報提供を受けようとする意識が乏しく、症状のある購入者とコミュニケーションが成立しがたい場合には、購入者の状態や様子全体から状況把握することで十分である。
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解答
5
解説
医薬品販売の専門家は、購入者のセルフメディケーションを支援する姿勢が求められます。購入者が品名を指定していても状況把握に努め、一般用医薬品だけでなく医療用医薬品の使用状況やアレルギー歴なども含めて確認し、一方的な観察だけで十分と済ませてはなりません。
解き方
- 記述aについて、生活者のセルフメディケーションを適切に支援していく姿勢が基本であるため正しいと判断します。
- 記述bについて、商品を指定して購入する場合であっても不適正使用を防ぐため状況把握に努める必要があるため誤りと判断します。
- 記述cについて、医療用医薬品の使用歴や体質・アレルギー歴なども確認が必要であり、一般用医薬品のみの確認では不十分なため誤りと判断します。
- 記述dについて、外見や様子からの観察だけでなく、積極的な声かけや工夫をして十分な情報提供・状況把握を行う努力が必要であるため「十分である」は誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが「正」となっているため誤りです。あらかじめ決めている場合でも状況把握が必要です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが「誤」となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが「誤」となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが「誤」、dが「正」となっているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- 記述a:正、b:誤、c:誤、d:誤であり、正しい組合せです。
覚えるポイント
- 購入者が指名買いする場合であっても状況把握に努めることが必要
- 併用薬の確認は一般用医薬品に限らず医療用医薬品等も含めて行う
間違えやすいところ
- 顧客に話す気がない場合に外見観察だけで「十分」と判断してしまう誤りに注意する
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(適切な医薬品選択と受診勧奨)
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.9 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
サリドマイド及びサリドマイド訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害 / サリドマイド / 光学異性体
サリドマイド及びサリドマイド訴訟に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a サリドマイド製剤は、使用した男性の精子形成能に異常を起こし、サリドマイド胎芽症が発生した。 b サリドマイドには光学異性体があり、一方の異性体には鎮静作用、もう一方の異性体には血管新生を妨げる作用がある。 c 日本では、西ドイツ(発生当時)企業から勧告や警告が発せられていたにもかかわらず、出荷・販売停止、回収措置などが遅れ、問題視された。 d サリドマイド訴訟は、我が国では製薬企業のみが被告として提訴された。
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解答
3
解説
サリドマイドは催眠鎮静成分等として販売されたが、妊娠初期の女性が服用することで血管新生を阻害し、四肢欠損等のサリドマイド胎芽症を引き起こした。日本における訴訟は国と製薬企業双方を相手取り提訴された。
解き方
- 各記述の正誤を判断する:aは男性ではなく妊娠中の女性の服用が原因のため誤。
- bはサリドマイドの光学異性体(鎮静作用と血管新生阻害作用)に関する正確な記述で正。
- cは西ドイツでの警告等にもかかわらず日本での回収等の対応が遅れた事実で正。
- dは被告が製薬企業だけでなく国も含まれていたため誤。
- 正誤の並び「誤、正、正、誤」に合致する選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aとdが正とされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが正、cが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤の組合せであり正しいです。
- 選択肢 4不正解
- cが誤、dが正とされているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bが誤とされているため誤りです。
覚えるポイント
- サリドマイドは妊娠初期の女性の服用で胎児奇形を生じ、訴訟は国と製薬企業双方が被告となった。
間違えやすいところ
- 男性側の異常ではなく、妊婦の服用による胎児の催奇形性である点に注意する。
出題の前提:令和2年度登録販売者試験・厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.10 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
スモン及びスモン訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害 / スモン / キノホルム / 医薬品副作用被害救済制度
スモン及びスモン訴訟に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a スモン訴訟とは、催眠鎮静剤として販売されていたキノホルム製剤を使用したことにより、亜急性脊髄視神経症に罹患したことによる損害賠償訴訟である。 b スモンはその症状として、初期には腹部の膨満感から激しい腹痛を伴う下痢を生じ、次第に下半身の痺れや脱力、歩行困難等が現れる。 c スモン訴訟は国及び製薬企業を被告として提訴されたが、早期救済のために、各地の地裁及び高裁で和解が勧められ、1979年に全面和解が成立した。 d スモン訴訟等を契機として、医薬品副作用被害救済制度が創設された。
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解答
3
解説
スモン(亜急性脊髄視神経症)は整腸剤として販売されていたキノホルム製剤により発症した神経難病である。この訴訟を契機として1979年に医薬品副作用被害救済制度が創設された。
解き方
- aを判断:キノホルムは「催眠鎮静剤」ではなく「整腸剤」であるため誤。
- bを判断:初期の腹部症状から下半身の知覚・運動障害等に至る症状経過は正。
- cを判断:国および製薬企業を被告として提訴され、1979年に全面和解が成立したため正。
- dを判断:スモン訴訟を契機に医薬品副作用被害救済制度が創設されたため正。
- 組合せとして「誤、正、正、正」の3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bが誤、dが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが正、bが誤、cが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正の適切な組合せです。
- 選択肢 4不正解
- cが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bが誤とされているため誤りです。
覚えるポイント
- キノホルムは整腸剤であり、催眠鎮静剤ではない。スモンを契機に副作用被害救済制度が創設された。
間違えやすいところ
- キノホルムの薬効群(整腸剤)とサリドマイドの薬効群(催眠鎮静薬等)を取り違えないこと。
出題の前提:令和2年度登録販売者試験・厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.10 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
HIV訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害 / HIV訴訟 / 血友病 / 血液凝固因子製剤
HIV訴訟に関する次の記述について、( )に入れるべき字句の正しい組合せを一つ選べ。 HIV訴訟は、( a )患者が、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が混入した原料( b )から製造された( c )製剤の投与を受けたことにより、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。
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解答
5
解説
HIV訴訟は、血友病患者がHIVに汚染された輸入原料血漿から製造された非加熱血液凝固因子製剤の投与を受けたことで感染したことに対する国家・企業賠償訴訟である。
解き方
- 対象患者(a)を特定:血友病患者である。
- 原料(b)を特定:血漿(けっしょう)である。
- 製剤の種類(c)を特定:血液凝固因子製剤である。
- したがって、a:血友病、b:血漿、c:血液凝固因子となる5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが白血病となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが白血病、bが血小板、cが免疫グロブリンとなっており誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bが血小板となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bが血小板、cが免疫グロブリンとなっているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが血友病、bが血漿、cが血液凝固因子であり正しいです。
覚えるポイント
- HIV訴訟=血友病患者、原料血漿、血液凝固因子製剤(非加熱製剤)。
間違えやすいところ
- 患者を「白血病」、原料を「血小板」や「全血」、製剤を「免疫グロブリン」とする誤りに注意。
出題の前提:令和2年度登録販売者試験・厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.11 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)及びCJD訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害 / CJD / プリオン / ヒト乾燥硬膜 / 生物由来製品感染等被害救済制度
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)及びCJD訴訟に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a CJD訴訟とは、脳外科手術に用いられていたヒト乾燥硬膜を介してCJDに罹患したことに対する損害賠償訴訟である。 b CJDは、細菌でもウイルスでもないリン脂質の一種であるプリオンが原因とされた。 c CJDは、プリオンが脳の組織に感染し、次第に認知症に類似した症状が現れ、死に至る神経難病である。 d CJD訴訟を契機として、生物由来製品による感染等被害救済制度が創設された。
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解答
3
解説
CJDの原因物質とされるプリオンはタンパク質性病原体(タンパク質の一種)である。ヒト乾燥硬膜を介した感染事例による訴訟を契機に、生物由来製品感染等被害救済制度が創設された。
解き方
- aを判断:脳外科手術時のヒト乾燥硬膜移植による感染被害に関する訴訟であり正。
- bを判断:プリオンは「リン脂質」ではなく「タンパク質」の一種であるため誤。
- cを判断:脳組織を冒し、認知症様症状を呈して死に至る難病であり正。
- dを判断:CJD訴訟などを契機に生物由来製品感染等被害救済制度が創設されたため正。
- 以上より、「正、誤、正、正」となる3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- bが正、dが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bが正、cが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正の組合せで正しいです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、bが正とされているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bが正とされているため誤りです。プリオンはタンパク質です。
覚えるポイント
- プリオンはリン脂質ではなく「タンパク質」の一種である。
間違えやすいところ
- プリオンの物質分類(タンパク質)をリン脂質や核酸などと入れ替える引っかけに注意。
出題の前提:令和2年度登録販売者試験・厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.11 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
かぜ薬の基本的な性質と成分
主な医薬品とその作用 · かぜ薬 / マオウ / プソイドエフェドリン / 解熱鎮痛成分
かぜ薬に関する記述について、正しいものを一つ選べ。
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解答
5
解説
一般用のかぜ薬はウイルスの駆除ではなく対症療法を目的とする。マオウ(麻黄)はエフェドリンを含有し、プソイドエフェドリン等と同様に気管支拡張や交感神経興奮作用をもたらす。
解き方
- 選択肢1の吟味:かぜ薬はウイルスの増殖を抑えるものではなく症状を緩和する対症療法薬であるため誤り。
- 選択肢2の吟味:インフルエンザはインフルエンザ「ウイルス」による感染症であり、インフルエンザ菌(細菌)ではないため誤り。
- 選択肢3の吟味:不要な副作用を避けるため、現れている症状に応じた成分のみが含まれる薬を選ぶべきであり誤り。
- 選択肢4の吟味:グアイフェネシンは去痰成分であり解熱鎮痛成分ではないため誤り。
- 選択肢5の吟味:マオウはエフェドリン類を含みプソイドエフェドリン塩酸塩と同様の作用を示すため正しい。
- 選択肢 1不正解
- 一般用かぜ薬はウイルスの増殖を抑制するものではなく、諸症状の緩和を目的とするため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- インフルエンザはインフルエンザ「ウイルス」が原因であり、インフルエンザ「菌」ではないため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 単一の症状であれば必要最小限の成分が配合された医薬品を選択するのが適切であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- グアイフェネシンは去痰成分であり、解熱鎮痛成分ではないため誤りです。
- 選択肢 5正解
- マオウは交感神経刺激作用(気管支拡張等)を持ち、プソイドエフェドリン塩酸塩と同様の作用を示すため正しいです。
覚えるポイント
- インフルエンザの原因はウイルスである(インフルエンザ菌ではない)。マオウはエフェドリンを含む。
間違えやすいところ
- インフルエンザ「菌」とインフルエンザ「ウイルス」を混同しないようにする。
出題の前提:令和2年度登録販売者試験・厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.12 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
かぜに用いられる漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 柴胡桂枝湯 / 香蘇散 / 小青竜湯 / 葛根湯
かぜの症状緩和に用いられる漢方処方製剤に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。 a 柴胡桂枝湯は、体力中等度又はやや虚弱で、多くは腹痛を伴い、ときに微熱・寒気・頭痛・吐きけ等を伴うもののかぜの中期から後期の症状に適すとされる。 b 構成生薬としてカンゾウを含む香蘇散は、体力虚弱で、胃腸が弱く神経過敏で気分がすぐれないもののかぜのひきはじめに適すとされる。 c 小青竜湯は、体力充実して、かぜのひきはじめで、寒気がして発熱、頭痛があり、体のふしぶしが痛く汗が出ていないものの感冒等に適すとされる。 d 葛根湯は、頭痛、肩こりにも効果があり、カンゾウが配合されていないことから安心して利用できる漢方処方製剤の一つである。
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解答
1
解説
柴胡桂枝湯はかぜの中期から後期、香蘇散は体力虚弱で神経過敏な人のかぜの初期に用いられる。葛根湯はカンゾウやマオウを含む。
解き方
- aを判断:柴胡桂枝湯は体力中等度〜やや虚弱、腹痛や微熱を伴うかぜの中期〜後期に適し正しい。
- bを判断:香蘇散は体力虚弱、胃腸虚弱・神経過敏で気分がすぐれないかぜ初期に適し、カンゾウを含むため正しい。
- cを判断:設問の記述は麻黄湯(または葛根湯の充実した状態)に該当し、小青竜湯(薄い水様の痰や鼻水)ではないため誤り。
- dを判断:葛根湯にはカンゾウが配合されているため、「配合されていない」とする記述は誤り。
- したがって、正しい組合せはa、bである1を選択する。
- 選択肢 1正解
- aとbがともに正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- dに誤りがあるため不適切です。葛根湯にはカンゾウが含まれます。
- 選択肢 3不正解
- cに誤りがあるため不適切です。記述は麻黄湯のものです。
- 選択肢 4不正解
- cとdがともに誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- 葛根湯にはカンゾウとマオウが含まれている。小青竜湯は水溶性の鼻水・痰が特徴。
間違えやすいところ
- 葛根湯にカンゾウが含まれていないと思い込まないこと。
出題の前提:令和2年度登録販売者試験・厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.12 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
かぜ薬及び解熱鎮痛薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · プロスタグランジン / 抗ヒスタミン成分 / コデイン類 / 解熱鎮痛薬
かぜ薬及び解熱鎮痛薬又はそれらの配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a 多くの解熱鎮痛薬には、体内におけるプロスタグランジンの産生を促す成分が配合されている。 b 解熱鎮痛薬は、発熱や痛みの原因となっている病気や外傷を根本的に治すものである。 c 抗ヒスタミン成分のクロルフェニラミンマレイン酸塩は、くしゃみや鼻水を抑えることを目的として配合されている。 d ジヒドロコデインリン酸塩は、副作用である下痢に注意を要する。
解答・解説を表示
解答
5
解説
解熱鎮痛成分は発熱や痛みを引き起こすプロスタグランジンの産生を抑制して症状を緩和する対症療法薬である。コデイン類は腸管運動を抑制するため便秘の副作用に注意を要する。
解き方
- aを判断:プロスタグランジン産生を「抑える(阻害する)」ため誤り。
- bを判断:原因を根本的に治すものではなく、対症療法薬であるため誤り。
- cを判断:クロルフェニラミンマレイン酸塩はくしゃみや鼻水を抑える抗ヒスタミン成分であり正。
- dを判断:ジヒドロコデインリン酸塩の消化器系副作用は「便秘」であり、下痢ではないため誤り。
- 正誤の並び「誤、誤、正、誤」に合致する5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bが正、cが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが正とされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが正、cが誤、dが正とされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- dが正とされているため誤りです(コデインの副作用は便秘)。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが誤の組合せで正しいです。
覚えるポイント
- 解熱鎮痛薬はプロスタグランジン産生を「抑える」。コデイン類の副作用は「便秘」。
間違えやすいところ
- コデイン類の腸管への作用で下痢ではなく便秘が生じる点を見落としやすい。
出題の前提:令和2年度登録販売者試験・厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.13 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
解熱鎮痛薬・かぜ薬成分の副作用
主な医薬品とその作用 · アスピリン喘息 / トラネキサム酸 / ショック(アナフィラキシー) / 副作用
かぜ薬又は解熱鎮痛薬に配合される成分(漢方処方成分・生薬成分を除く)の副作用に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。 a アスピリン喘息は、アスピリン以外の解熱鎮痛成分によっても生じることがある。 b トラネキサム酸の代表的な副作用として、口渇が知られている。 c 使用上の注意には、成分によらず、副作用としてショック(アナフィラキシー)が起こることがあると記載されている。 d 解熱鎮痛成分を長期連用しても、副作用が起こることはない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
アスピリン喘息は他の非ステロイド性抗炎症成分(NSAIDs)でも誘発される。かぜ薬等の使用上の注意には重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)が記載されている。
解き方
- aを判断:アスピリン喘息はアスピリン以外の解熱鎮痛成分(他のNSAIDs)でも起こるため正。
- bを判断:口渇は抗ヒスタミン成分や抗コリン成分等で見られる副作用であり、トラネキサム酸の代表的副作用ではないため誤り。
- cを判断:かぜ薬や解熱鎮痛薬等の使用上の注意にはショック(アナフィラキシー)の記載があるため正。
- dを判断:長期連用により消化性潰瘍や腎機能障害等の副作用リスクが高まるため誤り。
- 正の記述の組合せはa、cであるため、2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- bに誤りがあるため不適切です。
- 選択肢 2正解
- aとcがともに正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- bとdがともに誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- dに誤りがあるため不適切です。長期連用で副作用が生じ得ます。
覚えるポイント
- アスピリン喘息は他の解熱鎮痛成分でも生じる(交差反応性)。
間違えやすいところ
- 「アスピリン喘息」という名称からアスピリン特有の反応と誤解しないこと。
出題の前提:令和2年度登録販売者試験・厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.13 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
頭痛・冷え・吐きけに適する漢方処方製剤の鑑別
主な医薬品とその作用 · 解熱鎮痛薬 / 漢方処方製剤 / 呉茱萸湯
50歳代の女性で、「体力中等度以下で、手足が冷え、肩もこっており、頭痛とともに吐きけもする」という状態に適している漢方処方製剤として、正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
4
解説
頭痛や痛みに用いられる漢方処方製剤は、体力(虚実)や冷え、随伴症状(吐きけ、関節痛、こむらがえり等)によって明確に使い分けられます。
解き方
- 問題文の条件「体力中等度以下」「手足が冷え」「頭痛とともに吐きけ」を確認する。
- 各漢方処方製剤の適応症と体力を照合し、条件に合致する呉茱萸湯を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 疎経活血湯は、体力中等度で、関節痛、神経痛、腰痛、筋肉痛などに適すとされる処方です。
- 選択肢 2不正解
- 桂枝加朮附湯は、体力虚弱で、汗が出、手足が冷えてこわばり、ときに尿量が少ないものの関節痛、神経痛に適すとされる処方です。
- 選択肢 3不正解
- 麻杏薏甘湯は、体力中等度又はやや充実しているものの関節痛、神経痛、筋肉痛などに適すとされる処方です。
- 選択肢 4正解
- 呉茱萸湯は、体力中等度以下で、手足が冷えて肩がこり、頭痛、頭痛に伴う吐きけ・嘔吐などに適すとされる処方です。
- 選択肢 5不正解
- 芍薬甘草湯は、体力に関わらず、急激におこる筋肉のけいれんを伴う疼痛(こむらがえり等)や胃痛・腹痛に適すとされる処方です。
覚えるポイント
- 呉茱萸湯:体力中等度以下、手足の冷え、頭痛・吐きけ
間違えやすいところ
- 同じ頭痛でも、釣藤散(中等度、慢性頭痛)や呉茱萸湯(冷えと吐きけ)で病態が異なる点に注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(厚生労働省)
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.14 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬
主な医薬品とその作用 · 催眠鎮静薬 / 抗ヒスタミン成分 / ジフェンヒドラミン
抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬(睡眠改善薬)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 脳内におけるヒスタミン刺激を低下させることにより眠気を促す。 b 小児に使用しても副作用が生じる恐れはない。 c 慢性的な睡眠障害の人を対象とするものではない。 d 抗ヒスタミン成分を含有する医薬品を服用後は、一度目覚めた後であれば、眠気やだるさを感じても、自動車の運転を避ける必要はない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
抗ヒスタミン成分(ジフェンヒドラミン塩酸塩等)を主薬とする催眠鎮静薬は、中枢のヒスタミン受容体を遮断して一時的な不眠症状を緩和する目的で用いられます。
解き方
- aのヒスタミン刺激低下による催眠作用機序が正しいことを確認する。
- bの小児への安全性(15歳未満使用不可、神経興奮等)の誤りを判定する。
- cの対象(慢性不眠ではなく一時的な不眠)が正しいことを確認する。
- dの翌朝以降の自動車等の運転操作に関する注意点(眠気等が残る場合は避ける)の誤りを判定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述bとcの正誤が正しくありません。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤であり、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- 記述cとdの正誤が正しくありません。
- 選択肢 4不正解
- 記述aとdの正誤が正しくありません。
- 選択肢 5不正解
- 記述aの正誤が正しくありません。
覚えるポイント
- 抗ヒスタミン系睡眠改善薬は一時的な不眠の緩和に用いられ、15歳未満の小児には使用しない。
間違えやすいところ
- 翌朝起きた後でも、薬効が持ち越されて眠気やだるさを感じる場合は乗り物の運転を避ける必要がある。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(厚生労働省)
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.14 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
精神不安・不眠に用いられる生薬及び漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 鎮静薬 / 生薬成分 / 漢方処方製剤
精神不安、不眠等の精神神経症状の改善を期待して用いられる生薬及び漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a チャボトケイソウ、ホップ、チョウトウコウ、カノコソウの生薬成分は、神経の興奮・緊張緩和を目的として製品に複数配合されることがある。 b 神経症、不眠症に用いられる抑肝散加陳皮半夏は、やや消化器が弱い人には不向きである。 c 酸棗仁湯は体力中等度以上で、心身が疲れ、精神不安、不眠などがあるものの不眠症に適すとされる。 d 桂枝加竜骨牡蛎湯は体力中等度以上で、精神不安があるものの神経症や不眠症に適すとされる。
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解答
4
解説
精神不安や不眠に用いる漢方処方製剤(酸棗仁湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、抑肝散、抑肝散加陳皮半夏など)は、多くが体力中等度以下や体力虚弱向けです。
解き方
- aの鎮静生薬(チャボトケイソウ、ホップ等)の記述が正しいことを確認する。
- bの抑肝散加陳皮半夏(消化器が弱い人向けに陳皮・半夏を加えた)の適応を確認し、不向きとする記述を誤りと判断する。
- cの酸棗仁湯の体力を確認し、「体力中等度以上」ではなく「体力中等度以下」であるため誤りと判断する。
- dの桂枝加竜骨牡蛎湯の体力を確認し、「体力中等度以上」ではなく「体力中等度以下」であるため誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述a、b、cの正誤が正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- 記述cの正誤が正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- 記述b、c、dの正誤が正しくありません。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが誤であり、正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aの正誤が正しくありません。
覚えるポイント
- 酸棗仁湯・桂枝加竜骨牡蛎湯はともに「体力中等度以下」に適する。
間違えやすいところ
- 抑肝散加陳皮半夏は、抑肝散の適応者のうち「胃腸がやや弱い(消化器が弱い)者」に適するよう調整された処方である。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(厚生労働省)
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.15 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
催眠鎮静薬とアルコールの相互作用
主な医薬品とその作用 · 催眠鎮静薬 / 相互作用 / ブロモバレリル尿素
眠気を促す薬とアルコールの相互作用に関する記述について、( a )・( b )の中に入れるべき字句の正しい組合せを1つ選べ。 「寝つきが悪いときの処置としてアルコールが摂取されることがあるが、飲酒とともに( a )などを含む催眠鎮静薬を服用すると、その鎮静効果が( b )されるおそれがあるため、服用時には飲酒を避ける必要がある。」
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解答
5
解説
催眠鎮静薬(ブロモバレリル尿素やアリルイソプロピルアセチル尿素等)とアルコールはいずれも中枢神経抑制作用を持つため、併用によって中枢抑制作用(鎮静効果)が相互に増強され、過度の鎮静や呼吸抑制など重篤な有害事象を招く恐れがあります。
解き方
- 催眠鎮静薬に配合される鎮静成分として、エテンザミド(解熱鎮痛成分)やカフェイン(中枢興奮成分)ではなくブロモバレリル尿素を特定する。
- アルコールとの中枢抑制作用の相互作用により、効果が相乗的に「増強」されることを確認する。
- 選択肢 1不正解
- エテンザミドは解熱鎮痛成分であり、また効果は減弱ではなく増強されます。
- 選択肢 2不正解
- エテンザミドは鎮静成分ではなく解熱鎮痛成分です。
- 選択肢 3不正解
- カフェインは中枢神経を興奮させる眠気防止成分です。
- 選択肢 4不正解
- 鎮静効果は減弱するのではなく、中枢抑制が相乗して増強されます。
- 選択肢 5正解
- ブロモバレリル尿素とアルコールを同時に摂取すると、中枢神経抑制作用が相乗して鎮静効果が増強されるため正しい記述です。
覚えるポイント
- 催眠鎮静薬+アルコール = 中枢神経抑制の「増強」
間違えやすいところ
- アルコールによる肝代謝誘導で作用が減弱すると誤認せず、中枢神経系への直接抑制の相乗作用(増強)に注目する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(厚生労働省)
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.15 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
カフェインの薬理作用及び安全性
主な医薬品とその作用 · 眠気防止薬 / カフェイン / 使用上の注意
眠気防止薬の有効成分であるカフェインに関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a カフェインには、脳に軽い興奮状態を引き起こす作用がある。 b カフェインは、尿量の減少をもたらす。 c 小児用の眠気防止薬として、無水カフェインを用いる。 d 授乳中の女性がカフェインを摂取すると、その一部が乳汁中に移行する。
解答・解説を表示
解答
2
解説
カフェインは脳幹や大脳皮質を刺激して興奮状態をもたらし眠気を抑えるとともに、腎臓で水分の再吸収を抑制して利尿作用(尿量増加)を示します。乳児への移行や過剰刺激への配慮から、授乳中の連用回避や小児(15歳未満)への使用禁止が定められています。
解き方
- aの大脳皮質等の刺激作用(軽い興奮状態)が正しいことを確認する。
- bの腎臓に対する作用(利尿作用=尿量増加)により「尿量の減少」が誤りであることを判定する。
- cの眠気防止薬の対象年齢(小児用はなく15歳未満使用不可)から誤りと判定する。
- dの乳汁移行性を確認し、正しいと判定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述cとdの正誤が正しくありません。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- 記述a、b、cの正誤が正しくありません。
- 選択肢 4不正解
- 記述aとbの正誤が正しくありません。
- 選択肢 5不正解
- 記述aとcの正誤が正しくありません。
覚えるポイント
- カフェインは利尿作用(尿量増加)があり、眠気防止薬は小児(15歳未満)に使用してはならない。
間違えやすいところ
- カフェインは乳汁中に移行するため、授乳中の女性は多量摂取や連用を避ける必要がある。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(厚生労働省)
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.16 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
乗物酔い防止薬の成分と作用
主な医薬品とその作用 · 乗物酔い防止薬 / ジフェニドール塩酸塩 / 抗コリン成分 / 局所麻酔成分
乗物酔い防止薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 乗物の運転操作をするときは、乗物酔い防止薬の使用を控える必要がある。 b ジフェニドール塩酸塩は、排尿困難や緑内障の症状を悪化させるおそれがある。 c ジメンヒドリナートは、抗コリン成分である。 d スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、胃粘膜への局所麻酔作用により嘔吐刺激を和らげる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
乗物酔い防止薬には抗ヒスタミン成分、抗コリン成分、中枢神経興奮成分、局所麻酔成分などが配合されます。成分の薬効群(抗ヒスタミン成分か抗コリン成分か等)およびその副作用(眠気、排尿困難、眼圧上昇)を正確に把握することが重要です。
解き方
- aの運転操作時の注意(眠気等が生じるため運転を避ける)が正しいことを確認する。
- bのジフェニドール塩酸塩の抗コリン様作用に伴う禁忌・慎重投与(排尿困難、緑内障)が正しいことを確認する。
- cのジメンヒドリナートの分類を確認し、抗コリン成分ではなく抗ヒスタミン成分であるため誤りと判断する。
- dのスコポラミン臭化水素酸塩水和物の薬理作用を確認し、抗コリン成分(中枢抑制・末梢抑制)であり局所麻酔作用ではないため誤りと判断する。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤であり、正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aとcの正誤が正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- 記述a、b、c、dのすべての正誤が正しくありません。
- 選択肢 4不正解
- 記述a、b、dの正誤が正しくありません。
- 選択肢 5不正解
- 記述bの正誤が正しくありません。
覚えるポイント
- ジメンヒドリナートは抗ヒスタミン成分、スコポラミン臭化水素酸塩は抗コリン成分。
間違えやすいところ
- ジフェニドール塩酸塩は自律神経障害調整作用・内耳血流改善作用のほか抗コリン様作用を有するため、緑内障・排尿困難の人は相談することに指定されている。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(厚生労働省)
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.16 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
メチルエフェドリン塩酸塩の相談すべき基礎疾患
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / アドレナリン作動成分 / 使用上の注意 / 基礎疾患
気管支拡張成分のメチルエフェドリン塩酸塩を使用する前に、その適否につき、医師又は薬剤師に相談がなされるべき基礎疾患の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 甲状腺機能障害 b 糖尿病 c 高血圧 d 心臓病
解答・解説を表示
解答
3
解説
アドレナリン作動成分(エフェドリン、メチルエフェドリン、プソイドエフェドリン等)は交感神経系を興奮させるため、気管支を広げる一方で、心機能亢進(心臓病悪化)、末梢血管収縮(高血圧悪化)、肝臓でのグリコーゲン分解促進(糖尿病での血糖値上昇)、甲状腺機能亢進症状の悪化を引き起こす恐れがあります。
解き方
- メチルエフェドリン塩酸塩がアドレナリン作動成分であることを確認する。
- アドレナリン作動成分が交感神経を刺激して悪化させる可能性がある基礎疾患(高血圧、心臓病、甲状腺機能障害、糖尿病)を網羅的に照合する。
- a、b、c、dのすべてが相談すべき基礎疾患(すべて「正」)であると判定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aとdも相談すべき基礎疾患であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述b(糖尿病)も相談すべき基礎疾患であるため誤りです。
- 選択肢 3正解
- a、b、c、dのすべてがアドレナリン作動成分の使用前に相談すべき基礎疾患に該当し、すべて正です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bとdも相談すべき基礎疾患であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aとcも相談すべき基礎疾患であるため誤りです。
覚えるポイント
- アドレナリン作動成分で相談する4大疾患:心臓病、高血圧、糖尿病、甲状腺機能障害。
間違えやすいところ
- 抗コリン成分(緑内障、排尿困難)とアドレナリン作動成分(高血圧、糖尿病、心臓病、甲状腺)の対象疾患を混同しないようにする。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(厚生労働省)
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.17 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
咳・痰・喉の不快感に用いられる生薬及び漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / 生薬成分 / 漢方処方製剤
咳、痰及び喉の不快感に用いられる医薬品の生薬成分及び漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a トウキは、去痰作用を期待して用いられる。 b ヨクイニンは、去痰作用を期待して用いられる。 c 麦門冬湯は、体力中等度以下で、痰が切れにくく、ときに強く咳こみ、又は咽頭の乾燥感があるもののから咳、気管支炎、気管支喘息、咽頭炎、しわがれ声に適すとされる。 d 駆風解毒湯は、体力に関わらず、喉が腫れて痛む扁桃炎、扁桃周囲炎に適すとされる。水又はぬるま湯に溶かしてうがいしながら少しずつゆっくり服用するとよい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
鎮咳去痰に用いられる生薬成分(キキョウ、セネガ、オンジ、セキダツなど)と、皮膚薬等に用いられる生薬(ヨクイニン)や婦人薬等に用いられる生薬(トウキ)の識別が求められます。また、麦門冬湯(から咳・乾燥)や駆風解毒湯(咽頭痛・うがいしながら服用)の特徴的な用法・適応も頻出です。
解き方
- aのトウキの作用(血行促進、婦人薬等)を確認し、去痰ではないため誤りと判断する。
- bのヨクイニンの作用(肌あれ、いぼ等)を確認し、去痰ではないため誤りと判断する。
- cの麦門冬湯の体力(中等度以下)、症状(から咳、咽頭の乾燥感)が正しいことを確認する。
- dの駆風解毒湯の適応(扁桃炎等の喉の腫れ・痛み)および特異的な服用法(うがいしながら服用)が正しいことを確認する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aとdの正誤が正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- 記述bとdの正誤が正しくありません。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- 記述a、b、cの正誤が正しくありません。
- 選択肢 5不正解
- 記述aとcの正誤が正しくありません。
覚えるポイント
- 駆風解毒湯(散)は喉の痛みに用いられ、ぬるま湯等に溶かして「うがいしながら少しずつ服用」する。
間違えやすいところ
- 去痰生薬(キキョウ、セネガ、オンジ等)と他領域生薬(トウキ、ヨクイニン等)の名前や効能を混同しない。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(厚生労働省)
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.17 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
咽喉・食道部の異物感や咳に適した漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / 漢方処方製剤 / 半夏厚朴湯
35歳女性が咳と咽喉・食道部の異物感の症状で相談に来店した。体力は中等度で、虚弱体質ではなく、比較的神経質で胃腸が弱く、足のむくみがある。この女性に最も推奨すべき漢方処方製剤として最も適切なものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
1
解説
漢方処方製剤を選択する際は、患者の体力(虚・実・中等度)や精神状態、主訴となる特異的な随伴症状(咽喉・食道部の異物感やつかえ感など)を総合的に照合して合致するものを選定します。
解き方
- 相談者の状態(体力中等度、神経質、咽喉・食道部の異物感、咳)を確認する。
- 「咽喉・食道部に異物感」を特徴とし、体力中等度をめやすとする半夏厚朴湯が合致すると判断する。
- 選択肢 1正解
- 半夏厚朴湯は、体力中等度をめやすとして、気分がふさいで咽喉・食道部に異物感がある不安神経症、咳等に適した処方であり正しいです。
- 選択肢 2不正解
- 柴朴湯は小児喘息、気管支喘息、気管支炎、咳などに用いられますが、小柴胡湯と半夏厚朴湯の合方であり、設問の訴えに対してまず単独で推奨される第一選択としては半夏厚朴湯が最適です。
- 選択肢 3不正解
- 麻杏甘石湯は、体力中等度またはやや強固な人で、激しい咳や小児喘息、気管支炎などに適し、咽喉・食道部の異物感を主訴とするものには適しません。
- 選択肢 4不正解
- 神秘湯は、体力中等度またはやや痩せていて胸苦しさがある小児喘息や気管支喘息などに適する処方です。
- 選択肢 5不正解
- 五虎湯は、体力中等度以上で激しい咳や小児喘息などに適する処方であり、設問の症状には適しません。
覚えるポイント
- 半夏厚朴湯:体力中等度、気分がふさぐ、咽喉・食道部の異物感(梅核気)
間違えやすいところ
- 半夏厚朴湯と柴朴湯の使い分け。気管支喘息などの明確な喘息症状がない場合は半夏厚朴湯が基本となります。
出題の前提:令和2年度登録販売者試験問題(前半)問33
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.18 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
胃に作用する薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · 制酸薬 / 健胃成分 / 胃粘膜保護修復成分 / 抗コリン成分
胃に作用する薬に関する記述について、正しいものの組合せを1つ選べ。 a メタケイ酸アルミン酸マグネシウムは、胃酸の中和作用のほか、胃粘膜を保護する作用もある。 b 乾燥酵母やカルニチン塩化物は、健胃成分として配合される場合がある。 c アルジオキサやスクラルファートは、健胃成分である。 d ピレンゼピン塩酸塩は、ノルアドレナリンの働きを抑える。
解答・解説を表示
解答
1
解説
胃の薬は、胃酸を中和する制酸成分、味覚・嗅覚刺激や消化を助ける健胃成分、胃粘膜を保護修復する成分、アセチルコリンを遮断して胃酸分泌を抑える胃液分泌抑制成分などに分類されます。
解き方
- 各記述の成分分類と作用機序を照合する。
- aは制酸作用と胃粘膜保護作用を有するため正しい。
- bは健胃成分として配合されるため正しい。
- cは胃粘膜保護・修復成分であり健胃成分ではないため誤り。
- dはアセチルコリンを遮断する成分でありノルアドレナリンではないため誤り。
- 正解の組合せ(a, b)を選択する。
- 選択肢 1正解
- a、bともに正しい記述の組合せです。
- 選択肢 2不正解
- cのアルジオキサやスクラルファートは胃粘膜保護・修復成分であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- dのピレンゼピン塩酸塩はアセチルコリン受容体を遮断する抗コリン成分であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cおよびdの双方が誤りであるため不正解です。
覚えるポイント
- ピレンゼピン塩酸塩:副交感神経のアセチルコリン受容体を遮断して胃酸分泌を抑制
間違えやすいところ
- ピレンゼピン塩酸塩を交感神経系(ノルアドレナリン遮断)と混同しないこと。
出題の前提:令和2年度登録販売者試験問題(前半)問34
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.18 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
胃腸の不調に用いられる生薬及び漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 健胃生薬 / 安中散 / 大黄甘草湯 / 生薬成分の授乳婦への影響
胃腸の不調を改善する目的で用いられる生薬及び漢方処方製剤に関する記述について、正しいものの組合せを1つ選べ。 a オウバク、オウレン、センブリ等の生薬成分が配合されている健胃薬は、苦くて非常に飲みにくいので、散剤をオブラート等で包んで飲むとよい。 b 安中散は、体力中等度以下で腹部筋肉が弛緩する傾向にあり、胃痛又は腹痛があって、ときに胸やけや、げっぷ、食欲不振、吐きけなどを伴うものの神経性胃炎、慢性胃炎、胃腸虚弱に適するとされる。 c 大黄甘草湯は体力に関わらず広く応用され、便秘、便秘に伴う頭重、のぼせ、湿疹・皮膚炎、ふきでもの、食欲不振、腹部膨満、腸内異常発酵、痔などの症状の緩和に適すとされる。 d センナ、ダイオウが配合された瀉下薬は生薬由来であるため、授乳中の女性でも安心して使用できる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
苦味健胃生薬は味覚を刺激して反射的に胃液分泌を促すためオブラートで包むのは不適切です。またダイオウやセンナの成分(センノシド等)は母乳へ移行して乳児に下痢を引き起こすおそれがあります。
解き方
- a: 苦味健胃成分は味覚受容体を介して効果を発揮するためオブラートは不適であり誤り。
- b: 安中散の体力基準・適応症の記述は正確であり正しい。
- c: 大黄甘草湯の「体力に関わらず」と適応症の記述は正確であり正しい。
- d: センナ・ダイオウは乳汁移行し乳児の下痢を引き起こすため授乳中は避ける必要があり誤り。
- 正しい組合せは(b, c)と判断する。
- 選択肢 1不正解
- aは苦味健胃薬をオブラートで包んで服用すると苦味による胃液分泌促進効果が得られなくなるため誤りです。
- 選択肢 2正解
- bとcの記述はともに手引きの記載に合致しており正しいです。
- 選択肢 3不正解
- dのセンナやダイオウに含まれる成分は母乳に移行して乳児に下痢を起こすおそれがあるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cは正しいですが、dが誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- 苦味健胃生薬:味覚・嗅覚を刺激して胃液分泌を促すためオブラート等で包まない
間違えやすいところ
- 生薬だから授乳中も安心と誤認しないこと(センナ・ダイオウは母乳移行し乳児に下痢を起こす)。
出題の前提:令和2年度登録販売者試験問題(前半)問35
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.19 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
止瀉成分の特徴と注意点
主な医薬品とその作用 · 止瀉薬 / タンニン酸アルブミン / ロペラミド塩酸塩 / 収斂成分
止瀉成分に関する記述について、正しいものを1つ選べ。
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解答
2
解説
止瀉薬の各成分には固有の作用機序や禁忌があります。タンニン酸アルブミンは牛乳由来のカゼインを含有するためアレルギーに注意が必要です。また感染性下痢に腸運動抑制薬を使用すると病態が悪化します。
解き方
- 各選択肢の成分の記述を確認する。
- 1: ビスマス製剤は妊婦には使用を避けるべきであるため誤り。
- 2: タンニン酸アルブミンはショック等の重篤な副作用のおそれがあり正しい。
- 3: ロペラミド塩酸塩は食あたり・水あたりには使用を避けるため誤り。
- 4: ベルベリンは抗菌作用・収斂作用等であり吸着成分ではないため誤り。
- 5: 収斂成分は腸粘膜を引き締める(収斂させる)ことで保護するため誤り。
- 選択肢 1不正解
- 次硝酸ビスマス等のビスマスを含む成分は、胎児への移行等のおそれがあり妊婦には使用を避けることとされています。
- 選択肢 2正解
- タンニン酸アルブミンは、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)を生じることがあります。
- 選択肢 3不正解
- ロペラミド塩酸塩は強力な腸運動抑制作用を持つため、病原菌等の排泄を妨げる食あたりや水あたりによる下痢には適用されません。
- 選択肢 4不正解
- ベルベリンは抗菌作用や抗炎症作用・収斂作用を示す成分であり、有害物質の吸着成分(炭酸カルシウム等)ではありません。
- 選択肢 5不正解
- 収斂成分は腸粘膜のタンパク質と結合して不溶性の皮膜を形成し、粘膜を引き締める(収斂)ことにより保護します。弛緩させるのではありません。
覚えるポイント
- タンニン酸アルブミン:牛乳アレルギー禁忌、ショック(アナフィラキシー)に注意
間違えやすいところ
- ロペラミド塩酸塩は食あたり・水あたりによる下痢には使用してはならない(菌や毒素の排出を遅らせるため)。
出題の前提:令和2年度登録販売者試験問題(前半)問36
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.19 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
瀉下成分の種類と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 瀉下薬 / ヒマシ油 / 刺激性瀉下成分 / 無機塩類 / マルツエキス
瀉下成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a ヒマシ油は、妊婦や3歳未満の乳幼児では使用を避けることとされている。 b 刺激性瀉下成分が配合された瀉下薬は一般に、腸の急激な動きに刺激されて流産・早産を誘発するおそれがある。 c 無機塩類は、腸内容物の浸透圧を下げることで糞便中の水分量を増やす。 d マルツエキスは、主に乳幼児の便秘に用いられるが、水分不足に起因する便秘には効果は期待できない。
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解答
5
解説
無機塩類瀉下成分(酸化マグネシウムや硫酸マグネシウム等)は、腸管から吸収されにくく、腸内容物の浸透圧を高めることで周囲の組織から水分を引き寄せて便を軟化・増大させます。
解き方
- a: ヒマシ油は妊婦・3歳未満の乳幼児で禁忌・避けることとされており正。
- b: 刺激性瀉下成分は子宮収縮を誘発し流早産のおそれがあるため正。
- c: 浸透圧を「下げる」ではなく「高める」ことで水分を引き寄せるため誤。
- d: マルツエキスは主に乳幼児の便秘に用いられるが水分不足による便秘には効果が期待できないため正。
- 正誤パターン「正 正 誤 正」より5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- bが誤とされているため不正解です(刺激性瀉下薬は流産・早産誘発のおそれがあります)。
- 選択肢 2不正解
- bが誤、cが正とされているため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、bが正とされているため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- a、bが誤とされているため不正解です。
- 選択肢 5正解
- a:正、b:正、c:誤、d:正の組合せであり正しいです。
覚えるポイント
- 無機塩類(マグネシウム塩等):腸内容物の浸透圧を「高める」ことで水分を移行させる
間違えやすいところ
- 浸透圧を「高める」と「下げる」の取り違えに注意。周囲から水分を引き込むため浸透圧を高めます。
出題の前提:令和2年度登録販売者試験問題(前半)問37
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.20 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
一般用医薬品の連用制限と受診勧奨の期間
主な医薬品とその作用 · 適正使用 / 受診のめやす / 貧血用薬 / 強心薬 / 高コレステロール改善薬
症状の改善がみられないときに、継続使用が適当でないとされる一般用医薬品とその使用期間の関係について、a~dの正誤の正しい組合せを1つ選べ。 a フマル酸第一鉄を含有する貧血用薬:1~3ヶ月 b ポリエンホスファチジルコリンを含有する高コレステロール改善薬:5~6日間 c センソを含有する強心薬:5~6日間 d ユビデカレノンを含有する循環器用薬:1~3ヶ月
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解答
5
解説
一般用医薬品は漫然と使用を継続せず、成分や効能ごとに設定された目安期間(数日~数週間程度)使用しても改善が見られない場合は医師の診療を受ける必要があります。
解き方
- a: 貧血用薬(フマル酸第一鉄等)は「2週間位」使用しても改善しない場合は受診すべきであり誤り。
- b: 高コレステロール改善薬は生活習慣改善とともに「1~2ヶ月程度」使用して効果を評価するため「5~6日間」は短すぎて誤り。
- c: センソ等を含む強心薬は「5~6日間」使用しても症状改善がない場合は受診が必要であり正しい。
- d: ユビデカレノンを含有する循環器用薬は「数日間(5~6日)」使用しても症状がよくならない場合は受診が必要であり「1~3ヶ月」は誤り。
- 判定は a:誤, b:誤, c:正, d:誤 となり、選択肢5が合致する。
- 選択肢 1不正解
- aおよびbが正とされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが正とされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aおよびdが正とされ、cが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- dが正とされているため誤りです。ユビデカレノン製剤は5~6日間使用しても改善しない場合は受診が必要です。
- 選択肢 5正解
- a:誤、b:誤、c:正、d:正誤の判定が「誤 誤 正 誤」であり正しい組合せです。
覚えるポイント
- 強心薬(センソ含有等):5~6日間服用しても改善しない場合は受診勧奨
間違えやすいところ
- 高コレステロール改善薬は短期間ではなく1~2ヶ月、逆に心臓・循環器用薬は数日~5~6日で見極めます。
出題の前提:令和2年度登録販売者試験問題(前半)問38
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.20 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
心臓等の器官や血液に作用する薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · リュウノウ / パンテチン / ビタミンB12 / ヘプロニカート
心臓などの器官や血液に作用する薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a リュウノウは、中枢神経系の刺激作用による気つけの効果を期待して用いられる。 b パンテチンは、腸管におけるコレステロールの吸収を抑える作用を示す。 c ビタミンB12は、消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つことを目的として用いられる。 d ヘプロニカートは、末梢の血液循環を改善する作用を示すとされる。
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解答
5
解説
心臓病薬・コレステロール改善薬・貧血用薬の各成分の薬理作用を正確に区別します。パンテチンは脂質代謝改善、ビタミンCは還元作用による鉄吸収促進、ビタミンB12は赤血球生成補助です。
解き方
- a: リュウノウは中枢神経刺激による気つけ作用を期待して強心薬に配合されるため正。
- b: 腸管でのコレステロール吸収抑制は大豆油不けん化物等の作用であり、パンテチンは脂質代謝改善成分であるため誤。
- c: 消化管内で鉄を還元して吸収されやすい状態に保つのはビタミンC(アスコルビン酸)であり、ビタミンB12ではないため誤。
- d: ヘプロニカートは末梢の血行を改善する作用があり正。
- a:正, b:誤, c:誤, d:正 より選択肢5を導出する。
- 選択肢 1不正解
- cが正、dが誤とされているため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤、bが正とされているため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、cが正とされているため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- bが正とされているため不適切です。
- 選択肢 5正解
- a:正、b:誤、c:誤、d:正 であり正しい組合せです。
覚えるポイント
- 鉄の吸収促進:ビタミンC(アスコルビン酸)
- 赤血球生成:ビタミンB12・葉酸
間違えやすいところ
- ビタミンB12(赤血球形成)とビタミンC(鉄の還元による吸収促進)の作用の取り違えに注意。
出題の前提:令和2年度登録販売者試験問題(前半)問39
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.21 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
貧血用薬(鉄製剤)に配合されるビタミン成分
主な医薬品とその作用 · 貧血用薬 / 鉄製剤 / ビタミン成分
貧血の改善を目的として、貧血用薬(鉄製剤)に配合されるビタミン成分について、a~dの正誤の正しい組合せを1つ選べ。 a ビタミンB1 b ビタミンB2 c ビタミンB6 d ビタミンC
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解答
5
解説
貧血用薬には鉄分の補給だけでなく、ヘモグロビン合成に不可欠なビタミンB6、赤血球の形成を助けるビタミンB12や葉酸、鉄の還元を助けて吸収率を高めるビタミンCなどが配合されます。
解き方
- a: ビタミンB1は主に神経機能や糖質代謝に関与し、貧血用薬の配合ビタミンではないため誤。
- b: ビタミンB2は皮膚粘膜の健康維持や脂質代謝に関与し、貧血用薬の主たるビタミンではないため誤。
- c: ビタミンB6はヘモグロビン産生に必要なビタミンとして配合されるため正。
- d: ビタミンCは鉄の吸収を促進する目的で配合されるため正。
- 判定は a:誤, b:誤, c:正, d:正 となり、選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aのビタミンB1が正とされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aおよびbが正、dが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cが誤とされているため誤りです。ビタミンB6はヘモグロビン産生に必要です。
- 選択肢 4不正解
- bが正、cが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- a:誤、b:誤、c:正、d:正 であり正しい組合せです。
覚えるポイント
- 貧血用薬に配合されるビタミン:B6(ヘモグロビン合成)、B12・葉酸(赤血球形成)、C(鉄吸収促進)、E(過酸化脂質増加防止)
間違えやすいところ
- ビタミンB群の中でもB1やB2は貧血改善の目的では鉄製剤に通常配合されない点に注意。
出題の前提:令和2年度登録販売者試験問題(前半)問40
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.21 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
婦人薬(漢方処方製剤)の選択
主な医薬品とその作用 · 婦人薬 / 漢方処方製剤 / 桂枝茯苓丸
比較的体力がある40歳代の女性で、肩こりやのぼせ、月経不順、ひどい月経痛があり、月経前に症状が悪化する場合に適した漢方処方製剤として最も適切なものを1つ選べ。
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解答
4
解説
婦人薬として用いられる漢方処方製剤は、患者の体力(虚・実)や冷え・のぼせの有無、付随する腹痛や精神症状等の特徴によって使い分けられます。
解き方
- 相談者の体力(比較的体力がある)と主訴(のぼせ、肩こり、月経痛、月経前悪化)を確認します。
- 実証・瘀血向け処方である桂枝茯苓丸が該当することを選択肢から判断します。
- 選択肢 1不正解
- 当帰芍薬散は、体力虚弱で冷え症や貧血傾向があり、浮腫などを伴う場合に適した処方です。
- 選択肢 2不正解
- 柴胡桂枝乾姜湯は、体力中等度以下で冷え症、貧血気味、神経過敏などのある場合に適しています。
- 選択肢 3不正解
- 桂枝加芍薬湯は、体力中等度以下で腹部膨満感や腹痛がある胃腸症状等に適した処方です。
- 選択肢 4正解
- 桂枝茯苓丸は、比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、のぼせて足冷えなどを訴える月経不順や月経痛等に適しています。
- 選択肢 5不正解
- 猪苓湯は、体力に関わらず排尿異常、残尿感、排尿痛などのある場合に用いられる処方です。
覚えるポイント
- 桂枝茯苓丸は比較的体力がある(実証寄り)人の月経異常・のぼせ・下腹部痛に適します。
間違えやすいところ
- 虚証向きの当帰芍薬散や加味逍遙散と体力基準を取り違えないように注意しましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」婦人薬・漢方処方製剤
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.22 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
アレルギーの仕組みと蕁麻疹
主な医薬品とその作用 · アレルギー / 肥満細胞 / ヒスタミン / 蕁麻疹
アレルギーに関する記述について、正誤の正しい組合せを1つ選べ。 a アレルゲンが体内に入り込むと、その物質を特異的に認識した免疫アルブミンにより肥満細胞が刺激される。 b アレルギーの発症に関わるマスト細胞は、肥満細胞ともいい、肥満症にも関与している。 c 肥満細胞から遊離したヒスタミンは、血管拡張や血管透過性亢進等の作用を示し、アレルギー症状を引き起こす。 d 蕁麻疹については、アレルゲンとの接触以外に、皮膚への物理的な刺激によって生じるものも知られている。
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解答
3
解説
アレルギーは生体の免疫反応が過剰に現れる現象であり、抗体(免疫グロブリン)と結合した肥満細胞からヒスタミン等の化学伝達物質が遊離して症状を引き起こします。
解き方
- 抗体タンパク質は免疫グロブリン(IgEなど)であり、免疫アルブミンではないことを確認します。
- 肥満細胞は顆粒を多く抱えた形態に由来する名称であり、肥満症とは無関係であることを確認します。
- ヒスタミンの薬理作用および物理的刺激による蕁麻疹の正誤を判定します。
- 選択肢 1不正解
- aが正、dが誤とされているため誤りの組合せです。
- 選択肢 2不正解
- bが正、dが誤とされているため誤りの組合せです。
- 選択肢 3正解
- aは免疫アルブミンではなく免疫グロブリン(IgE等)のため誤り、bは肥満症とは関係がないため誤り、cおよびdは正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- a・bが正、cが誤とされているため誤りの組合せです。
- 選択肢 5不正解
- aが正、cが誤とされているため誤りの組合せです。
覚えるポイント
- マスト細胞(肥満細胞)の名称は形態由来であり、メタボ等の肥満症とは関係ありません。
間違えやすいところ
- 免疫グロブリンを血清アルブミン等と混同しないよう区別して覚えましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」アレルギー用薬
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.22 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
皮膚のかゆみ相談への対応
主な医薬品とその作用 · 抗ヒスタミン成分 / 日光蕁麻疹 / 茵蔯蒿湯 / 受診勧奨
登録販売者が顔、首、手の甲などに痒みがある顧客から相談を受ける際の対応について、正しいものの組合せを1つ選べ。 a 眠くならない飲み薬を希望されたので、ヒスタミンの作用を抑える働きのあるメキタジンを含有する製品を推奨した。 b 「屋外で作業をすると症状が出ることが多い」と言っておられるので、アレルギーの一種である日光蕁麻疹の可能性も考えた。 c 漢方薬を希望されたので、体質や体力と症状を確認し、茵蔯蒿湯を推奨した。 d 漢方処方製剤ではない一般用医薬品のアレルギー用薬を販売したが、4週間続けて使用しても症状の改善がみられない場合には、医師の診療を受けるようお願いした。
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解答
2
解説
抗ヒスタミン成分には眠気の副作用があり、一般用のアレルギー用薬を一定期間(5〜6日間)使用しても改善しない場合は受診勧奨が必要です。
解き方
- 抗ヒスタミン薬であるメキタジンは眠気を生じる可能性があるため、aを誤りと判断します。
- 屋外での発症は日光蕁麻疹が疑われ、茵蔯蒿湯は蕁麻疹に適応があるため、bとcを正しい対応と判断します。
- 一般用アレルギー用薬の使用限度は5〜6日間程度であり、4週間放置することは不適切と判断します。
- 選択肢 1不正解
- aが含まれているため誤りです。メキタジンには眠気を引き起こす副作用があります。
- 選択肢 2正解
- bの日光蕁麻疹の考慮、およびcの蕁麻疹等に適応のある茵蔯蒿湯の確認・推奨は正しい対応です。
- 選択肢 3不正解
- dが含まれているため誤りです。改善が見られない場合の受診目安は5〜6日程度です。
- 選択肢 4不正解
- dが含まれているため誤りです。4週間漫然と継続させるのは不適切です。
覚えるポイント
- 内服のアレルギー用薬は5〜6日間の使用で改善しない場合、医療機関を受診させます。
間違えやすいところ
- メキタジンは中枢抑制が比較的少ないとされる場合もありますが、眠気は生じ得るため運転等は禁止されます。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」アレルギー用薬・相談対応
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.23 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
鼻炎用点鼻薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · ナファゾリン塩酸塩 / フェニレフリン塩酸塩 / グリチルリチン酸二カリウム / リドカイン塩酸塩
鼻炎用点鼻薬に含まれる成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a ナファゾリン塩酸塩は、アドレナリン作動成分であり、鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを目的として用いられる。 b フェニレフリン塩酸塩が配合された点鼻薬は、過度に使用されると鼻粘膜の血管が反応しなくなり、逆に鼻づまり(鼻閉)がひどくなりやすい。 c グリチルリチン酸二カリウムは、アレルギー性鼻炎にも用いられるが、かぜ薬や胃薬、鎮咳去痰薬などにも含まれている可能性があるので、総摂取量が継続して過剰にならないよう注意を促す必要がある。 d リドカイン塩酸塩は、鼻粘膜の神経伝導を不可逆的に遮断することで鼻汁の分泌を抑える。
解答・解説を表示
解答
1
解説
局所麻酔成分(リドカイン等)は知覚神経の伝導を「可逆的」に遮断して過敏性を抑えるものであり、不可逆的な遮断(神経破壊)を行うものではありません。
解き方
- 血管収縮成分(ナファゾリン、フェニレフリン)の作用と過度使用によるリバウンド(二次充血)を確認し、a・bを正と判定します。
- グリチルリチン酸の重複摂取による偽アルドステロン症のリスクを確認し、cを正と判定します。
- リドカインの神経遮断は可逆的であるため、dを誤りと判定します。
- 選択肢 1正解
- a・b・cは正しく、dは不可逆的ではなく可逆的に神経伝導を遮断するため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cが誤、dが正とされているため誤りの組合せです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤、dが正とされているため誤りの組合せです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、dが正とされているため誤りの組合せです。
- 選択肢 5不正解
- すべて正とされているため誤りです(dは誤り)。
覚えるポイント
- 点鼻薬の血管収縮成分の連用はリバウンド(肥厚性鼻炎・二次充血)を招きます。
間違えやすいところ
- 局所麻酔薬の神経伝導遮断は「可逆的」であり、「不可逆的」という表現に注意しましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」鼻に用いる薬(点鼻薬)
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.23 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
眼科用薬の分類と目的
主な医薬品とその作用 · コンタクトレンズ装着液 / 人工涙液 / 抗菌性点眼薬 / 一般点眼薬
眼科用薬に関する記述について、正しいものの組合せを1つ選べ。 a コンタクトレンズ装着液の中には、医薬部外品として認められているものもある。 b 人工涙液は、主として結膜充血症状の改善に用いられる。 c 抗菌性点眼薬は、結膜炎(はやり目)やものもらい(麦粒腫)、眼瞼炎(まぶたのただれ)等に用いられる。 d 一般点眼薬は、主として、目の洗浄に用いられる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
眼科用薬には一般点眼薬、人工涙液、抗菌性点眼薬、洗眼薬、コンタクトレンズ用剤などがあり、用途・目的がそれぞれ明確に定義されています。
解き方
- コンタクトレンズ装着液には医薬部外品があるため、aを正しいと判断します。
- 人工涙液は涙液不足やドライアイに伴う諸症状に用いられ、結膜充血の改善ではないためbを誤りと判断します。
- 抗菌性点眼薬の適応症状を確認し、cを正しいと判断します。
- 目の洗浄に主として用いられるのは洗眼薬であるため、dを誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- bが含まれているため誤りです。人工涙液は主として涙液の補充に用いられます。
- 選択肢 2正解
- aの装着液の区分、およびcの抗菌性点眼薬の適応症の記述はいずれも正しいです。
- 選択肢 3不正解
- bおよびdが含まれているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- dが含まれているため誤りです。目の洗浄を主目的とするのは洗眼薬です。
覚えるポイント
- 人工涙液は涙液成分を補うもので、血管収縮剤による充血改善とは異なります。
間違えやすいところ
- 一般点眼薬と洗眼薬の機能(点眼による局所治療か、洗浄・異物除去か)を取り違えないようにしましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」眼科用薬
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.24 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
点眼薬の相談対応と受診勧奨
主な医薬品とその作用 · 緑内障 / 受診勧奨 / 目の激しい痛み / アレルギー歴
点眼薬に関して相談を受けた際の登録販売者の対応に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 緑内障の改善を希望する人には、一般用医薬品には希望に添える薬剤はないので、医療機関を受診し、専門医の診療を受けるように促した。 b 目の痛みが激しいと訴える人には、抗炎症成分や組織修復成分を含有する点眼薬を勧めた。 c 視力の異常を訴える人には、アドレナリン作動成分含有の点眼薬を勧めた。 d 鶏卵によるアレルギーがある人には、グリチルリチン酸二カリウムを含有する点眼剤を勧めてはいけない。
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解答
3
解説
一般用医薬品には緑内障の治療薬は存在せず、激しい眼痛や急激な視力変化などの危険徴候がみられる場合は直ちに医療機関へ受診勧奨します。
解き方
- 緑内障は一般用医薬品の対象外であるため、aを受診勧奨として正と判断します。
- 激しい眼痛や視力障害は角膜損傷や急性緑内障発作などの重大な病態が疑われるため、一般用点眼薬を勧めず受診勧奨すべきであり、bとcを誤りと判断します。
- 鶏卵アレルギーで禁忌となる点眼成分はリゾチーム塩酸塩であり、グリチルリチン酸二カリウムではないためdを誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- bが正とされているため誤りです。激しい眼の痛みは受診勧奨の対象です。
- 選択肢 2不正解
- bおよびdが正とされているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aは正しく、激痛(b)や視力異常(c)は直ちに受診勧奨すべきであり、鶏卵アレルギーで避けるのはリゾチーム塩酸塩(d)であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、c・dが正とされているため誤りの組合せです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、cが正とされているため誤りの組合せです。
覚えるポイント
- 激しい目の痛みや視力低下・異常は、点眼薬の販売を行わず速やかに受診勧奨します。
間違えやすいところ
- 鶏卵アレルギーで避けるべき成分はリゾチーム塩酸塩であり、他の抗炎症成分と混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」眼科用薬・相談対応
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.24 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
きず口等の殺菌消毒成分
主な医薬品とその作用 · ヨウ素系殺菌成分 / ベンザルコニウム塩化物 / 消毒用エタノール / オキシドール
きず口等の殺菌消毒成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a ヨウ素の殺菌力は、石鹸と併用すると低下する。 b ベンザルコニウム塩化物は、結核菌を含む一般細菌類、真菌類、ウイルスに対して殺菌消毒作用を示す。 c 消毒用エタノールは、手指・皮膚の消毒、器具類の消毒のほか、粘膜(口唇等)の消毒にも適している。 d オキシドールの作用は、持続性に乏しく、組織への浸透性も低い。
解答・解説を表示
解答
5
解説
殺菌消毒成分は物質ごとに有効菌スペクトルや組織刺激性が異なり、陽イオン界面活性剤(ベンザルコニウム等)やエタノールの適用部位・制限を正しく把握する必要があります。
解き方
- ヨウ素成分は石鹸分によって不活化されるため、aを正と判定します。
- ベンザルコニウム塩化物は結核菌やウイルス、真菌には無効または効果が低いため、bを誤りと判定します。
- 消毒用エタノールは強い刺激性があるため粘膜や損傷皮膚には適さず、cを誤りと判定します。
- オキシドール(過酸化水素)は分解が速く浸透性が低いため、dを正と判定します。
- 選択肢 1不正解
- cが正、dが誤とされているため誤りの組合せです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤、b・cが正とされているため誤りの組合せです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、cが正とされているため誤りの組合せです。
- 選択肢 4不正解
- bが正、dが誤とされているため誤りの組合せです。
- 選択肢 5正解
- aとdは正しく、bは結核菌やウイルス等に無効なため誤り、cは粘膜への使用が適さないため誤りです。
覚えるポイント
- ベンザルコニウム塩化物は結核菌・真菌・ウイルスには効力を示しません。
間違えやすいところ
- 消毒用エタノールは刺激が強いため、粘膜(口唇や目の周りなど)には禁忌です。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」皮膚に用いる薬(きず口等の殺菌消毒成分)
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.25 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
外皮用薬の非ステロイド性抗炎症成分
主な医薬品とその作用 · 非ステロイド性抗炎症成分 / ケトプロフェン / ピロキシカム / アスピリン喘息
外皮用薬として用いられる非ステロイド性抗炎症成分(NSAIDs)に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 分子内に副腎皮質ホルモンと共通する化学構造を持つ。 b 小児への使用についても有効性・安全性が確認されており、ケトプロフェンを主薬とする外皮用薬では、小児向けの製品が市販されている。 c ピロキシカムの副作用として光線過敏症が生じることがある。 d 喘息の既往歴がある人では、使用を避ける必要がある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
非ステロイド性抗炎症成分(NSAIDs)はプロスタグランジン合成を阻害して抗炎症作用を示しますが、アスピリン喘息の誘発や光線過敏症などの重篤な副作用に注意が必要です。
解き方
- 副腎皮質ホルモン(ステロイド)骨格を持たないからこそ「非ステロイド性」と呼ばれるため、aを誤りと判断します。
- ケトプロフェン外用薬は小児に対して安全性等が確立しておらず使用禁忌であるため、bを誤りと判断します。
- ピロキシカムやケトプロフェンでは光線過敏症の副作用が知られており、cを正と判断します。
- 外用NSAIDsであっても吸収されてアスピリン喘息を誘発するおそれがあるため、dを正と判断します。
- 選択肢 1不正解
- a・bが正、c・dが誤とされているため誤りの組合せです。
- 選択肢 2不正解
- bが正、dが誤とされているため誤りの組合せです。
- 選択肢 3正解
- aはステロイド構造を持たないため誤り、bはケトプロフェンが小児禁忌のため誤り、cの光線過敏症とdの喘息患者への注意は正しいです。
- 選択肢 4不正解
- cが誤とされているため誤りの組合せです。
- 選択肢 5不正解
- aが正、c・dが誤とされているため誤りの組合せです。
覚えるポイント
- 外用NSAIDsであっても皮膚から吸収されて全身作用(喘息発作等)を誘発することがあります。
間違えやすいところ
- ケトプロフェンは光線過敏症や接触皮膚炎のリスクがあり、15歳未満の小児向け製品は存在しません。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」皮膚に用いる薬(非ステロイド性抗炎症成分)
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.25 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
皮膚疾患用薬の抗菌成分の作用機序
主な医薬品とその作用 · 皮膚疾患用薬 / 外用抗菌成分 / 作用機序
皮膚疾患に用いる代表的な抗菌成分のうち、細菌のタンパク質合成を阻害することにより抗菌作用を示す成分の正しい組合せを一つ選べ。 a クロラムフェニコール b 硫酸フラジオマイシン c スルファジアジン d バシトラシン
解答・解説を表示
解答
1
解説
外用抗菌薬は標的となる病原細菌の増殖を抑えるため、細胞壁合成阻害、タンパク質合成阻害、核酸代謝阻害など成分ごとに異なる作用機序を有しています。
解き方
- 各成分の抗菌作用機序を整理する(クロラムフェニコール・フラジオマイシン:タンパク質合成阻害、スルファジアジン:葉酸合成阻害、バシトラシン:細胞壁合成阻害)。
- タンパク質合成阻害に該当するaとbの組合せを選択肢から探す。
- 選択肢 1正解
- aのクロラムフェニコールとbの硫酸フラジオマイシンは、ともに細菌のリボソームに作用してタンパク質合成を阻害するため正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- cのスルファジアジンはサルファ剤であり、細菌の葉酸合成(代謝系)を阻害するため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- dのバシトラシンは細菌の細胞壁合成を阻害する機序をもつため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cのスルファジアジンは葉酸合成阻害、dのバシトラシンは細胞壁合成阻害であるため誤りです。
覚えるポイント
- クロラムフェニコールと硫酸フラジオマイシンはタンパク質合成阻害
- バシトラシンは細胞壁合成阻害、サルファ剤は葉酸合成阻害
間違えやすいところ
- バシトラシンと硫酸フラジオマイシンの作用機序を混同しやすいので注意する。
出題の前提:手引き(令和2年版基準)皮膚疾患用薬・殺菌消毒成分の抗菌作用機序に基づく。
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.26 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
みずむし・たむし等治療薬の病原体と抗真菌成分の作用
主な医薬品とその作用 · みずむし・たむし用薬 / 白癬菌 / ブテナフィン塩酸塩
みずむし・たむし等とその治療に関する記述について、( a )、( b )の中に入れるべき字句の正しい組合せを一つ選べ。 みずむし、たむし等は、( a )という真菌類の一種が皮膚に寄生することによって起こる表在性真菌感染症である。スリッパやタオルなどを介して、他の保菌者やペットから感染することも多い。 ブテナフィン塩酸塩は、( a )の( b )を構成する成分の産生を妨げることにより、その増殖を抑える。
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解答
4
解説
みずむし・たむしは真菌(カビ)の一種である白癬菌が角質層に寄生する疾患であり、抗真菌成分の多くは真菌特有の細胞膜構成成分(エルゴステロール)の生合成を阻害して抗真菌作用を示します。
解き方
- みずむし・たむしを引き起こす原因病原体を特定する(白癬菌)。
- イミダゾール系やベンジルアミン系(ブテナフィン塩酸塩等)の作用点を確認する(真菌の細胞膜成分の生合成阻害)。
- aに白癬菌、bに細胞膜が入る組合せを選択する。
- 選択肢 1不正解
- アクネ菌はにきび(尋常性痤瘡)の原因となる細菌であり、真菌ではないため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- アクネ菌は細菌であり、またブテナフィン塩酸塩が阻害するのは細胞壁ではなく細胞膜成分の合成です。
- 選択肢 3不正解
- ブテナフィン塩酸塩が産生を妨げるのは真菌の「細胞壁」ではなく「細胞膜」の構成成分です。
- 選択肢 4正解
- みずむし・たむしの原因菌は白癬菌であり、ブテナフィン塩酸塩は細胞膜を構成する成分(エルゴステロール)の産生を阻害するため正しいです。
- 選択肢 5不正解
- 黄色ブドウ球菌は化膿性皮膚疾患などの原因となる細菌であり、真菌ではないため誤りです。
覚えるポイント
- みずむし・たむしの病原菌は白癬菌(真菌)
- 抗真菌成分は真菌の細胞膜(エルゴステロール)の生合成を阻害する
間違えやすいところ
- 植物や細菌の細胞壁と真菌の細胞膜の構成阻害を混同しないようにする。
出題の前提:手引き(令和2年版基準)みずむし・たむし用薬の項に基づく。
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.26 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
口内炎及び歯痛・歯槽膿漏に関する病態と医薬品
主な医薬品とその作用 · 口内炎用薬 / 歯痛・歯槽膿漏薬 / 茵蔯蒿湯
口内炎及び歯痛・歯槽膿漏に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a 口内炎は、疱疹ウイルスの口腔内感染や医薬品の副作用が原因となって生じる場合がある。 b 漢方処方製剤である茵蔯蒿湯は、口内炎治療に用いられる場合がある。 c 歯槽膿漏は、歯肉炎が重症化して、炎症が歯周組織全体に広がったものである。 d 歯痛薬は、歯の齲蝕による歯痛を応急的に鎮めることを目的とする一般用医薬品であり、齲蝕自体を修復する作用はない。
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解答
5
解説
口腔領域の疾患において、口内炎はウイルス感染や薬剤性など多因性があり茵蔯蒿湯等の漢方が用いられること、歯槽膿漏は歯周病の進行形であること、歯痛薬は対症療法薬であって虫歯修復作用はないことを理解する必要があります。
解き方
- 記述aを判定:ヘルペスウイルス感染や薬剤副作用による口内炎があるため正しい。
- 記述bを判定:茵蔯蒿湯は体力中等度以上で口内炎等に適応があるため正しい。
- 記述cを判定:歯周病において歯肉炎が進行して歯周組織全体に波及したものが歯槽膿漏(歯周炎)であるため正しい。
- 記述dを判定:外用歯痛薬は痛みの緩和を目的とし齲蝕病巣の修復能はないため正しい。
- すべて「正」である組合せ5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- dは齲蝕自体を修復する作用はないとする記述であり正しいため、dを誤りとする本選択肢は不適切です。
- 選択肢 2不正解
- cは歯肉炎が重症化して歯周組織全体に広がったとする正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- bの茵蔯蒿湯は口内炎に用いられるため正しい記述であり、誤りとする本選択肢は不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aの口内炎の原因に関する記述は正しいため、aを誤りとする本選択肢は不適切です。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dのすべての記述が正しいため、正正正正の組合せが適切です。
覚えるポイント
- 口内炎に適応のある漢方製剤:茵蔯蒿湯、半夏瀉心湯、黄連湯など
- 歯痛薬は齲蝕自体の修復はできない(応急処置にとどまる)
間違えやすいところ
- 歯痛薬を使えば虫歯が治ると購入者が誤解しやすいため、受診勧奨を指導する。
出題の前提:手引き(令和2年版基準)口内炎用薬、歯痛・歯槽膿漏薬の項に基づく。
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.27 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
禁煙補助剤(咀嚼剤)の適正使用と相談対応
主な医薬品とその作用 · 禁煙補助剤 / ニコチン咀嚼剤 / 使用上の注意
a~dは登録販売者と禁煙補助剤(咀嚼剤)の購入者との会話である。購入者からの相談に対する登録販売者の適切な説明の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a 購入者:コーヒーを飲んだ後に使用してもよいですか。 登録販売者:口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が低下するため、コーヒーを飲んだ後しばらくは使用を避けてください。 b 購入者:菓子のガムと同じように噛んで使用してもよいですか。 登録販売者:唾液が十分に分泌されるように、連続的にしっかり噛んで使用してください。 c 購入者:うつ病で通院しているのですが、使用してもよいですか。 登録販売者:症状を悪化させることがあるため、使用は避けてください。 d 購入者:早期に禁煙を達成したいので、1度に2個以上使用してもよいですか。 登録販売者:大量に使用しても禁煙達成が早まるものではありません。かえってニコチン過剰摂取による副作用のおそれがありますので、1度に2個以上の使用は避けてください。
解答・解説を表示
解答
1
解説
ニコチン咀嚼剤は口腔粘膜からニコチンを吸収させる製剤であり、口腔内pHの変化で吸収が左右されるほか、急激に噛むと唾液とともに飲み込まれて副作用を生じやすくなるため独特の使用法を守る必要があります。
解き方
- aを判定:弱アルカリ性で吸収が促進され、酸性飲料(コーヒーや炭酸等)では吸収が低下するため直後の使用は避けるよう説明するのは正しい。
- bを判定:菓子のガムのように連続的に噛むとニコチンが急激に遊離して胃を刺激するため、ゆっくり噛んで歯肉と頬の間に挟むのが正しく、登録販売者の説明は誤り。
- cを判定:うつ病等の精神疾患患者では症状悪化を招く恐れがあるため使用を避けるよう説明するのは正しい。
- dを判定:1度に2個以上使用しても禁煙効果は上がらず過量投与による副作用のリスクがあるため使用を避ける説明は正しい。
- 組合せ(正、誤、正、正)から選択肢1を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正となり、正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- dの説明は正しいため、dを誤とする本選択肢は不適切です。
- 選択肢 3不正解
- aは正しく、bは誤りであるため本選択肢は不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aとcの説明は正しいため、これらを誤とする本選択肢は不適切です。
- 選択肢 5不正解
- bは誤りで、cは正しいため本選択肢は不適切です。
覚えるポイント
- ニコチン咀嚼剤はピリッとした味を感じるまでゆっくり噛み、頬と歯茎の間に挟む
- コーヒーや炭酸飲料などの後は口腔内が酸性になり吸収が低下するため避ける
- うつ病などの診断を受けた人は使用を避ける(禁忌)
間違えやすいところ
- ガムのように噛み続けると唾液とともに胃へ流れ込み、胃部不快感や悪心の原因となる。
出題の前提:手引き(令和2年版基準)禁煙補助剤・咀嚼剤の使用方法及び留意事項に基づく。
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.28 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
滋養強壮保健薬の目的と配合成分
主な医薬品とその作用 · 滋養強壮保健薬 / ロクジョウ / 脂溶性ビタミン
滋養強壮保健薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a 滋養強壮保健薬は、体調の不調を生じやすい状態や体質の改善、特定の栄養素の不足による症状の改善などを目的として用いられる。 b 筋肉痛や関節痛の改善を促す作用を期待し、コンドロイチン硫酸ナトリウムとビタミンB1が配合されている保健薬が販売されている。 c ロクジョウが配合された滋養強壮保健薬は、ロクジョウの含有量により医薬部外品である場合もある。 d 脂溶性ビタミンが配合された滋養強壮保健薬を摂取する場合は、過剰摂取とならないように注意する。
解答・解説を表示
解答
2
解説
滋養強壮保健薬には医薬品と指定医薬部外品があり、配合可能な成分の範囲や上限量が厳密に定められています。ロクジョウなどの動物生薬は医薬部外品への配合が認められていません。
解き方
- aを判定:滋養強壮保健薬の目的として正しい。
- bを判定:コンドロイチン硫酸ナトリウムとビタミンB1の組み合わせ製品は実在し、記述は正しい。
- cを判定:ロクジョウが配合された製品は医薬品に限られ、医薬部外品としては認められないため誤り。
- dを判定:ビタミンAやD等の脂溶性ビタミンは体内に蓄積しやすいため過剰摂取への注意が必要であり正しい。
- 組合せ(正、正、誤、正)から選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- cが誤りでdが正しいため、本選択肢は不適切です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- dの過剰摂取に関する注意は正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aおよびbの記述が正しいため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aの記述が正しいため不適切です。
覚えるポイント
- ロクジョウ(鹿茸)は医薬品にのみ配合可能で、医薬部外品には認められない
- 脂溶性ビタミン(A、Dなど)は体内に蓄積するため過剰摂取に注意が必要
間違えやすいところ
- ニンジンなどは医薬部外品でも認められるが、動物生薬(ロクジョウ、ゴオウ等)は医薬部外品には認められない点を混同しない。
出題の前提:手引き(令和2年版基準)滋養強壮保健薬の配合成分と医薬部外品の範囲に基づく。
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.29 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
ビタミンB2(リボフラビン等)の特徴と作用
主な医薬品とその作用 · ビタミンB2 / リボフラビン酪酸エステル / 尿の着色
ビタミンB2に関する記述について、( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組合せを一つ選べ。 ( a )に関与し、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要な栄養素である。ビタミンB2主薬製剤は、( b )などが主薬として配合された製剤で、口角炎や口内炎の症状の緩和に有効である。ビタミンB2の摂取により、尿が( c )色になることがある。
解答・解説を表示
解答
1
解説
ビタミンB2(リボフラビン)は脂質代謝や細胞の再生を助け、皮膚や粘膜の正常維持に不可欠です。排泄時に蛍光性をもつため尿が黄色に着色する特徴があります。
解き方
- aの生理作用を確認する(脂質の代謝に関与)。
- bのビタミンB2成分名を確認する(リボフラビン、リボフラビン酪酸エステル等。アスコルビン酸はビタミンC)。
- cの尿着色変化を確認する(黄色に着色)。
- すべてが一致する組合せ1を選択する。
- 選択肢 1正解
- aに脂質の代謝、bにリボフラビン酪酸エステル、cに黄色が正しく入るため適切です。
- 選択肢 2不正解
- アスコルビン酸はビタミンCであり、ビタミンB2の代謝により尿は黄色になるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- アスコルビン酸はビタミンCであり、尿の色は赤ではなく黄色となるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 主薬成分として挙げられているアスコルビン酸はビタミンCであるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- ビタミンB2は脂質代謝に関与し、尿は黄色に着色するため誤りです。
覚えるポイント
- ビタミンB2=リボフラビン=脂質代謝・口内炎=尿が黄色になる
- アスコルビン酸はビタミンC(抗酸化・コラーゲン生成)
間違えやすいところ
- ビタミンB1(炭水化物代謝)、ビタミンB2(脂質代謝)、ビタミンB6(アミノ酸・タンパク質代謝)の関与する栄養素の対応を整理しておく。
出題の前提:手引き(令和2年版基準)ビタミン主薬製剤・ビタミンB2の項に基づく。
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.29 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
漢方処方製剤の基礎知識と特徴
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 証 / 漢方医学と中医学
漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a すべての漢方処方製剤は、作用が穏やかで、長期間(1ヶ月位)継続して服用しないと効果が得られない。 b 漢方処方製剤を利用する場合、「証」の概念を良く理解し、漢方処方製剤が使用される人の体質と症状を十分に踏まえ、処方が選択されることが重要となる。 c すべての漢方処方製剤は、処方に基づく生薬混合物の浸出液を濃縮して調製された乾燥エキス製剤を散剤等に加工して市販されている。 d 漢方薬は、現代中国で利用されている中医学に基づく薬剤と同じものである。
解答・解説を表示
解答
3
解説
漢方医学は古代中国から伝来した伝統医学をもとに日本独自に発展した医学体系であり、患者個々の「証」に合わせて処方を選択します。即効性のある処方やエキス剤以外の剤形(煎剤、丸剤等)も存在します。
解き方
- aを判定:かぜ初期の葛根湯やこむらがえりの芍薬甘草湯のように即効性を期待する処方もあるため誤り。
- bを判定:漢方では体質や病態を示す「証」に合わせて処方を選ぶことが重要であるため正しい。
- cを判定:乾燥エキス剤だけでなく、煎薬(ティーバッグ等)や丸剤、軟エキス等も市販されているため「すべて」とする記述は誤り。
- dを判定:日本の漢方薬は日本独自に発展したものであり、現代中国の中医学で用いられる中薬製剤等とは異なるため誤り。
- 誤・正・誤・誤の組合せ3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aは漢方薬には頓服や短期で効果を示すものもあるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- a、c、dはいずれも誤りで、bが正しいため不適切です。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが誤であり、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- aは誤り、bは正しいため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- bは正しく、cとdは誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- 漢方薬は即効性のある処方(芍薬甘草湯、麻黄湯など)もある
- 漢方製剤にはエキス剤のほか、煎剤や丸剤なども存在する
- 漢方医学は日本独自に発展したもので、現代中国の中医学とは異なる
間違えやすいところ
- 「漢方薬=すべて穏やかで長期連用が必要」という先入観を持たないようにする。
出題の前提:手引き(令和2年版基準)漢方処方製剤の特徴・基本的な考え方に基づく。
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.30 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
生薬及び漢方処方製剤の副作用・相互作用
主な医薬品とその作用 · 腸間膜静脈硬化症 / マオウ / カンゾウ / 小柴胡湯とインターフェロン
生薬及び漢方処方製剤の副作用に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a 加味逍遙散又は黄連解毒湯の長期服用で、まれに副作用として腸間膜静脈硬化症が起こることが知られている。 b かぜ薬の葛根湯、麻黄湯、小青竜湯には、構成生薬としてマオウが含まれており、その副作用によって心臓病、高血圧や甲状腺機能障害の診断を受けた人では、症状を悪化させるおそれがある。 c カンゾウは多くの漢方処方製剤に配合されており、また甘味料として一般食品等にも広く用いられるため、摂取されるグリチルリチン酸の総量が継続して多くならないよう注意が必要である。 d 小柴胡湯は、インターフェロン製剤で治療を受けている人では、間質性肺炎の副作用が現れるおそれが高まるため、使用を避ける必要がある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
漢方処方製剤であっても副作用は存在し、サンシシ含有製剤の長期服用による腸間膜静脈硬化症、マオウ含有製剤の交感神経刺激作用、カンゾウによる偽アルドステロン症、小柴胡湯とインターフェロンの併用による間質性肺炎など重大な注意点があります。
解き方
- aを判定:サンシシを含む加味逍遙散や黄連解毒湯の長期服用で腸間膜静脈硬化症が知られており正しい。
- bを判定:マオウに含まれるエフェドリン類により循環器系や甲状腺機能障害を悪化させるおそれがあり正しい。
- cを判定:カンゾウ(グリチルリチン酸)の重複摂取による偽アルドステロン症等のリスクがあり正しい。
- dを判定:小柴胡湯とインターフェロン製剤の併用は間質性肺炎のリスクが高まり禁忌であるため正しい。
- すべて正の組合せ3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aおよびdの記述も正しいため、これらを誤りとする本選択肢は不適切です。
- 選択肢 2不正解
- bのマオウに関する基礎疾患悪化の記述は正しいため不適切です。
- 選択肢 3正解
- a、b、c、dのすべてが正しい記述であるため適切です。
- 選択肢 4不正解
- bおよびdの記述も正しいため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aおよびcの記述も正しいため不適切です。
覚えるポイント
- サンシシ(山梔子)含有漢方の長期投与=腸間膜静脈硬化症
- マオウ=交感神経刺激(心臓病、高血圧、甲状腺機能障害に注意)
- カンゾウ=グリチルリチン酸による偽アルドステロン症
- 小柴胡湯+インターフェロン=間質性肺炎(併用禁忌)
間違えやすいところ
- 漢方薬は天然由来なので副作用がないという誤解をしないよう注意する。
出題の前提:手引き(令和2年版基準)生薬・漢方処方製剤の副作用および相互作用に基づく。
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.31 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
殺菌消毒成分の特徴(次亜塩素酸ナトリウム・サラシ粉)
主な医薬品とその作用 · 公衆衛生用薬 / 殺菌消毒薬 / 次亜塩素酸ナトリウム / サラシ粉
次の記述に該当する殺菌消毒成分の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 「皮膚刺激性が強いため、通常人体の消毒には用いられず、器具や設備等の殺菌・消毒に用いられる成分で、一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に対する殺菌消毒作用を示す。金属腐食性がある。酸性の洗剤と反応して有毒な塩素ガスを発生する。」 a サラシ粉 b クレゾール石鹸液 c 次亜塩素酸ナトリウム d クロルヘキシジングルコン酸塩
解答・解説を表示
解答
3
解説
塩素系殺菌消毒成分(次亜塩素酸ナトリウム、サラシ粉)は、細菌類・真菌類・ウイルス全般に強い殺菌効果を持ちますが、刺激性が強く人体消毒には用いず器具や環境消毒に限定されます。また、金属腐食性があり、酸性物質と混ざると有毒な塩素ガスを発生します。
解き方
- 問題文の特徴(人体消毒不可、ウイルス全般に有効、金属腐食性、酸性洗剤と反応して塩素ガス発生)から塩素系殺菌消毒成分を同定する。
- 提示された成分の中から、塩素系であるサラシ粉(a)および次亜塩素酸ナトリウム(c)を「正」とし、フェノール系のクレゾール石鹸液(b)とビグアナイド系のクロルヘキシジングルコン酸塩(d)を「誤」と判断する。
- 選択肢 1不正解
- サラシ粉(a)は問題文に該当するため「正」であり、クレゾール石鹸液(b)は該当しないため「誤」です。
- 選択肢 2不正解
- クレゾール石鹸液(b)は該当せず、次亜塩素酸ナトリウム(c)は該当し、クロルヘキシジングルコン酸塩(d)は該当しないため誤りです。
- 選択肢 3正解
- サラシ粉(a)と次亜塩素酸ナトリウム(c)が塩素系殺菌消毒成分として記述に合致し、bとdは合致しないため正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- サラシ粉(a)および次亜塩素酸ナトリウム(c)の正誤判定が逆であり、クレゾール石鹸液(b)とクロルヘキシジングルコン酸塩(d)も誤りです。
- 選択肢 5不正解
- クロルヘキシジングルコン酸塩(d)はビグアナイド系成分であり、問題文の塩素ガス発生やウイルス全般への効果には該当しません。
覚えるポイント
- 次亜塩素酸ナトリウムとサラシ粉は塩素系殺菌消毒成分であり、酸性洗剤との混触で有毒な塩素ガスを発生する。
間違えやすいところ
- クレゾール石鹸液は結核菌に有効だがウイルスには無効であり、塩素系成分ではないため塩素ガスは発生しない。
出題の前提:試験問題の記載および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」の公衆衛生用薬・殺菌消毒薬の解説に基づく。
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.32 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
殺虫剤及び忌避剤の配合成分と特徴
主な医薬品とその作用 · 衛生害虫防除薬 / 有機リン系殺虫成分 / ピレスロイド系殺虫成分 / 有機塩素系殺虫成分
殺虫剤及び忌避剤に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a 殺虫剤・忌避剤は衛生害虫の防除を目的とするもので、人体に対する作用が緩和な製品については医薬部外品として製造販売されている。 b ハエの幼虫(ウジ)の防除の目的に、有機リン系殺虫成分が配合された殺虫剤の使用は有効である。 c アタマジラミの防除にはメトキサジアゾンが配合されたシャンプーやてんか粉が用いられる。 d 有機塩素系殺虫成分(DDT等)は、かつて広く使用されたが、残留性や体内蓄積性の問題から、現在ではオルトジクロロベンゼンが使用されているのみである。
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解答
2
解説
殺虫剤・忌避剤において、アタマジラミの防除にはピレスロイド系のフェノトリンが用いられます。メトキサジアゾンはオキサジアゾール系殺虫成分であり、抵抗性ゴキブリ等の防除(燻煙剤等)に用いられます。
解き方
- 各記述の正誤を検討する。aは防除用医薬部外品に関する正しい記述である。
- bはウジやボウフラの防除に有機リン系成分が用いられるため正しい記述である。
- cはシラミ防除に用いられる成分がフェノトリン(ピレスロイド系)であるため誤りである。
- dは有機塩素系殺虫成分で現在認められているのがオルトジクロロベンゼンのみであるため正しい記述である。
- したがって、正・正・誤・正の組合せである選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- cが誤りでdが正しいため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 2正解
- a(正)、b(正)、c(誤)、d(正)となっており正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- bはウジ駆除に有機リン系が有効であるため正しく、cは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aは防除用医薬部外品として認められており正しいため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cの記述(アタマジラミの防除成分)が誤っているため、すべて正とする本肢は誤りです。
覚えるポイント
- シラミ(アタマジラミ・ケジラミ)駆除にはフェノトリン(粉末・シャンプー)を用いる。
間違えやすいところ
- メトキサジアゾンはオキサジアゾール系殺虫成分で、ピレスロイド系抵抗性害虫に用いられ、シラミ用ではない。
出題の前提:試験問題の記載および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」の殺虫剤・忌避剤の解説に基づく。
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.32 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
一般用検査薬の基本的特徴と検体基準
主な医薬品とその作用 · 一般用検査薬 / 検体 / 侵襲性 / 体外診断用医薬品
一般用検査薬に関する記述について、誤っているものを一つ選べ。 1 検査に用いる検体は、採取に際して侵襲のないことが原則であるが、自己血糖測定においては、必要量が微量であるため、穿刺血が検体として認められている。 2 悪性腫瘍に関わる検査項目については、現在一般用検査薬の対象とされていない。 3 販売時には薬剤師や登録販売者により検査薬の使い方や保管上の注意についてわかり易く説明することが求められる。 4 検体中の対象物質の濃度が低い場合には検出反応が起こらずに陰性の結果が出ることがある。
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解答
1
解説
一般用検査薬は、生活者が自ら検体を採取して健康状態を把握するものであり、検体は採取に際して身体への侵襲がないこと(尿や唾液など)が原則です。血液を検体とする体外診断用医薬品は一般用としては認められていません。
解き方
- 選択肢1を確認する。穿刺血を検体とする血糖測定は医療機器・医療用体外診断用医薬品等の枠組みであり、一般用検査薬としては認められていないため、これが誤り(正解)となる。
- 選択肢2~4がいずれも手引きに合致した正しい記述であることを確認する。
- 選択肢 1正解
- 一般用検査薬において血液を検体とするものは認められておらず、侵襲のない検体に限られるため、本記述は誤りであり正解です。
- 選択肢 2不正解
- 悪性腫瘍など確定診断に高度な医療判断を要する疾患は一般用検査薬の対象とされていないため、記述は正しいです。
- 選択肢 3不正解
- 検査薬を適正に使用し誤判定を防ぐため、専門家によるわかりやすい説明が求められるため、記述は正しいです。
- 選択肢 4不正解
- 測定対象物質の濃度が検出感度未満である場合には反応が起きず陰性となる(偽陰性を含む)ため、記述は正しいです。
覚えるポイント
- 一般用検査薬の検体は侵襲のないもの(尿など)に限られ、血液検体は認められていない。
間違えやすいところ
- 自己血糖測定用の穿刺器具や測定器は薬局等で扱われるが、体外診断用医薬品ではなく医療機器に分類される。
出題の前提:試験問題の記載および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」の一般用検査薬の解説に基づく。
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.33 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
妊娠検査薬の使用時期と取り扱い
主な医薬品とその作用 · 一般用検査薬 / 妊娠検査薬 / hCG / 使用時期 / 保管方法
妊娠検査薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a 一般的な妊娠検査薬は、月経予定日を過ぎて概ね4週目以降に検査することが推奨されている。 b 経口避妊薬などのホルモン剤を使用している人では、妊娠していなくても検査結果が陽性となることがある。 c 検体としては、尿中hCG(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)が検出されやすい起床直後の尿が向いているが、尿が濃すぎると、かえって正確な結果が得られないこともある。 d 尿中hCGの検出反応は、hCGと特異的に反応する抗体や酵素を用いた反応であるため、検査薬は使用直前まで冷蔵庫内に保管するように説明して販売する。
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解答
3
解説
一般用妊娠検査薬は、尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)を検出するもので、月経予定日を過ぎて概ね1週目以降の検査が推奨されます。抗原抗体反応を利用するため高温多湿を避け室温で保管し、冷蔵庫保管は結露による性能低下を招くため避けます。
解き方
- aの判定:月経予定日を過ぎて概ね「1週目以降」に検査するため、「4週目以降」は誤りである。
- bの判定:ホルモン剤の使用等によりhCG様物質やホルモンバランスの変化で偽陽性となることがあるため正しい。
- cの判定:起床直後の尿が向くが、濃すぎると抗原過剰等で正確な結果が得られないことがあるため正しい。
- dの判定:妊娠検査薬は通常「室温」で保管するため、「使用直前まで冷蔵庫内」は誤りである。
- よって、a(誤)、b(正)、c(正)、d(誤)の組合せである3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが誤り、cが正しく、dが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りであり、cは正しい記述であるため不適当です。
- 選択肢 3正解
- a(誤)、b(正)、c(正)、d(誤)となっており、正解の組合せです。
- 選択肢 4不正解
- cは正しく、dは冷蔵庫保管ではなく室温保管が適切であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bはホルモン剤服用などで偽陽性が起こり得るため正しく、本肢は不適当です。
覚えるポイント
- 一般用妊娠検査薬の推奨使用時期は月経予定日を過ぎて概ね1週目以降であり、室温で保管する。
間違えやすいところ
- 生物由来の抗体や酵素を用いる検査薬であっても、一般用は結露を防ぐため冷蔵庫ではなく室温保管する。
出題の前提:試験問題の記載および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」の妊娠検査薬の解説に基づく。
出典:関西広域連合『2020年度 関西広域連合 前半』
令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) p.33 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
2020年度 関西広域連合 前半
参照した公式資料
関西広域連合が公開した2020年度 関西広域連合 前半の問題・解答資料です。
- 令和2年度 登録販売者試験問題(前半) (PDFファイル: 356.1KB) ↗ — www.kouiki-kansai.jp(PDF・33ページ)
- 令和2年度 登録販売者試験 解答 (PDFファイル: 52.3KB) ↗ — www.kouiki-kansai.jp(PDF・1ページ)

