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2020年度 福岡県 後半の概要
かぜ薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · かぜ薬 / 抗ヒスタミン成分 / 鎮咳去痰成分
かぜ薬に配合される成分及びその期待される主な作用の関係について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 成分 ― 主な作用 ア カルビノキサミンマレイン酸塩 ― 抗ヒスタミン イ ブロムヘキシン塩酸塩 ― 殺菌 ウ チペピジンヒベンズ酸塩 ― 解熱鎮痛 エ ノスカピン ― 鎮咳
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解答
2
解説
かぜ薬(総合感冒薬)には、発熱・痛み、くしゃみ・鼻水、咳、痰などの多様な症状に対応するため、解熱鎮痛成分、抗ヒスタミン成分、鎮咳成分、去痰成分などが組み合わされて配合されています。各成分の薬効群の分類と作用を正確に把握することが重要です。
解き方
- 各成分(ア〜エ)の薬効分類と主な期待される作用を確認する。
- ア(抗ヒスタミン)とエ(鎮咳)が正しく、イ(去痰)とウ(鎮咳)が誤りであることを判定する。
- 正しい組み合わせである「ア、エ」に対応する選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- アは正しい記述ですが、イのブロムヘキシン塩酸塩は気道分泌を促す去痰成分であり、殺菌作用ではないため誤りです。
- 選択肢 2正解
- カルビノキサミンマレイン酸塩は抗ヒスタミン作用、ノスカピンは延髄の咳嗽中枢に作用する鎮咳作用を示し、ともに正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- イのブロムヘキシン塩酸塩は去痰成分、ウのチペピジンヒベンズ酸塩は延髄の咳嗽中枢に作用する鎮咳成分であり、いずれも作用の記述が誤りです。
- 選択肢 4不正解
- エは正しい記述ですが、ウのチペピジンヒベンズ酸塩は鎮咳成分であり、解熱鎮痛作用ではないため誤りです。
覚えるポイント
- ブロムヘキシン塩酸塩は気道分泌促進による去痰成分です。
- チペピジンヒベンズ酸塩およびノスカピンは非麻薬性鎮咳成分です。
間違えやすいところ
- チペピジンヒベンズ酸塩を解熱鎮痛成分と混同しないように注意しましょう。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用)かぜ薬の配合成分
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.3 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
かぜ薬の処方構成と配合成分の作用
主な医薬品とその作用 · かぜ薬 / 配合成分 / 対症療法
あるかぜ薬(9錠中:アセトアミノフェン 900mg、クロルフェニラミンマレイン酸塩 7.5mg、デキストロメトルファン臭化水素酸塩 48mg、dl-メチルエフェドリン塩酸塩 60mg、ヘスペリジン 45mg、カンゾウエキス 187.5mg、ショウキョウ末 150mg、無水カフェイン 75mg)に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 ア クロルフェニラミンマレイン酸塩は、抗ヒスタミン作用を有し、くしゃみや鼻汁を抑える作用を示す。 イ デキストロメトルファン臭化水素酸塩は、咳を抑える作用を示す。 ウ ヘスペリジンは、疲労回復作用のあるビタミンB1であり、痰の排出を容易にする作用を示す。 エ かぜ薬は、細菌やウイルスの増殖を抑えたり、体内から取り除いたりすることにより、咳や発熱などの諸症状の緩和を図るものである。
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解答
1
解説
かぜ薬は、かぜに伴う諸症状を緩和する対症療法薬であり、ウイルスの増殖抑制や体内からの除去を直接の目的とするものではありません。配合成分の特徴(抗ヒスタミン成分、鎮咳成分、ビタミン様物質等)を正確に理解する必要があります。
解き方
- 記述ア、イ、ウ、エの正誤を判定する。
- アは抗ヒスタミン成分による鼻症状緩和で正、イは中枢性鎮咳成分で正である。
- ウはヘスペリジン(ビタミン様物質)の説明として誤り、エはかぜ薬の基本的意義の説明として誤りである。
- 正しい組み合わせである「ア、イ」が選択肢1に該当する。
- 選択肢 1正解
- アのクロルフェニラミンマレイン酸塩(抗ヒスタミン成分)およびイのデキストロメトルファン臭化水素酸塩(鎮咳成分)の記述はともに正しいです。
- 選択肢 2不正解
- アは正しいですが、エのかぜ薬はウイルスを排除・増殖抑制するものではなく症状を緩和する対症療法薬であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- イは正しいですが、ウのヘスペリジンはビタミンPとも呼ばれるビタミン様物質であり、ビタミンB1や去痰作用の記述は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- ウはヘスペリジンがビタミンB1ではないため誤りであり、エもかぜ薬の定義としてウイルスの駆除ではないため誤りです。
覚えるポイント
- かぜ薬はウイルスの増殖抑制や除去を行うものではなく対症療法薬です。
- ヘスペリジンはビタミン様物質(ビタミンP)であり、ビタミンCの吸収促進等の目的で配合されます。
間違えやすいところ
- かぜ薬が病原体そのものを退治すると誤認しないように注意しましょう。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用)かぜ薬の概要・成分
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.4 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
解熱鎮痛薬の配合成分とその特徴
主な医薬品とその作用 · 解熱鎮痛薬 / アスピリン / アセトアミノフェン / ACE処方
解熱鎮痛薬に含まれる成分に関する記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
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解答
4
解説
アセトアミノフェンは中枢に作用して解熱鎮痛をもたらし、胃腸障害が比較的少なく抗炎症作用は極めて弱い特徴があります。一方、アスピリンやサザピリンはサリチル酸系解熱鎮痛成分であり、プロスタグランジン産生抑制による胃腸障害を起こしやすいです。ACE処方はアセトアミノフェン・カフェイン・エテンザミドの頭文字です。
解き方
- アスピリンは胃粘膜を荒らしやすく胃腸障害を起こしやすい成分であることを確認し、1を排除する。
- サザピリンはサリチル酸系でありピリン系ではない(ピリン系はイソプロピルアンチピリン)ことを確認し、2を排除する。
- ACE処方のAはアセトアミノフェン(Acetaminophen)であることを確認し、3を排除する。
- アセトアミノフェンは中枢性解熱鎮痛作用を示し末梢の抗炎症作用は期待できないという4が正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- アスピリンは胃粘膜を保護するプロスタグランジンの産生を抑制するため、胃腸障害を起こしやすいとされています。
- 選択肢 2不正解
- サザピリンはサリチル酸系解熱鎮痛成分であり、ピリン系成分(一般用医薬品ではイソプロピルアンチピリンのみ)ではありません。
- 選択肢 3不正解
- ACE処方の「A」はアスピリンではなく、アセトアミノフェン(Acetaminophen)の頭文字です。
- 選択肢 4正解
- アセトアミノフェンは主に中枢作用により体温調節中枢や痛覚閾値を調節し、末梢での抗炎症作用はほとんど期待できません。
覚えるポイント
- ACE処方:アセトアミノフェン(A)、カフェイン(C)、エテンザミド(E)
- サザピリン・エテンザミド・アスピリンはサリチル酸系、イソプロピルアンチピリンはピリン系です。
間違えやすいところ
- 「ピリン」と名前に付くサザピリンをピリン系と誤解しないよう注意が必要です。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用)解熱鎮痛薬の配合成分
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.5 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
脂質異常症とコレステロール改善薬の記述
主な医薬品とその作用 · コレステロール改善薬 / 脂質異常症 / パンテチン / 生活習慣病予防
コレステロールに関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 脂質異常症とは、医療機関で測定する検査値として、低密度リポタンパク質(LDL)が40mg/dL以上、高密度リポタンパク質(HDL)が140mg/dL未満、中性脂肪が180mg/dL以上のいずれかがあてはまる状態をいう。 イ 高コレステロール改善薬は、結果的に生活習慣病の予防につながるものであるが、ウエスト周囲径(腹囲)を減少させるなどの痩身効果を目的とする医薬品ではないため、医薬品の販売に従事する専門家は、購入者に対してその旨を説明する等、正しい理解を促すことが重要である。 ウ コレステロールの産生及び代謝は、主として脾臓で行われる。 エ パンテチンは、コレステロールからの過酸化脂質の生成を抑えるほか、末梢血管における血行を促進する作用があるとされ、血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害(手足の冷え、痺れ)の緩和等を目的として用いられる。
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解答
4
解説
脂質異常症の診断基準値(LDL 140mg/dL以上、HDL 40mg/dL未満、トリグリセライド 150mg/dL以上)やコレステロールが肝臓で産生・代謝される生理機能、高コレステロール改善薬の各有効成分(パンテチン、ビタミンEなど)の作用機序を正確に区別して理解する必要があります。
解き方
- アの検査値を確認:LDLは140mg/dL以上、HDLは40mg/dL未満、中性脂肪は150mg/dL以上が基準であり、記述の数値は誤り(誤)。
- イの痩身効果の否定と適正使用説明の必要性は正しい(正)。
- ウのコレステロールの産生・代謝部位は肝臓であり、脾臓ではない(誤)。
- エの過酸化脂質の生成抑制・末梢血行促進作用はビタミンE(トコフェロール)の作用であり、パンテチンの説明ではない(誤)。
- 配列「誤 正 誤 誤」に対応する選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- ア(検査値の誤り)およびウ(肝臓が正しい)の判定が誤っています。
- 選択肢 2不正解
- ア、イ、エの判定がいずれも誤っています。
- 選択肢 3不正解
- エはパンテチンではなくビタミンEに関する作用であるため「誤」となり、不適切です。
- 選択肢 4正解
- アは誤、イは正、ウは誤、エは誤の組み合わせであり、正しい選択肢です。
- 選択肢 5不正解
- イが正であり、ウが誤であるため、不適切です。
覚えるポイント
- 脂質異常症基準:LDL≧140mg/dL、HDL<40mg/dL、中性脂肪≧150mg/dL
- コレステロールの産生および代謝は主として「肝臓」で行われます。
- 過酸化脂質生成抑制・末梢血行促進はビタミンE(トコフェロール)の作用です。
間違えやすいところ
- LDLとHDLの基準値の数字(140と40)が入れ替わって出題されるパターンに注意しましょう。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用)コレステロール改善薬
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.5 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
眠気防止薬におけるカフェインの用量上限
主な医薬品とその作用 · 眠気防止薬 / カフェイン / 用量制限
カフェインに関する以下の記述について、( )の中に入れるべき数字の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 カフェインは、脳に軽い興奮状態を引き起こし、一時的に眠気や倦怠感を抑える効果があり、眠気防止薬におけるカフェインの1回摂取量はカフェインとして( ア )mg、1日摂取量はカフェインとして( イ )mgが上限とされている。
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解答
2
解説
カフェインは大脳皮質に作用して精神機能を亢進させ、眠気や倦怠感を緩和しますが、過剰摂取による副作用(動悸、不眠、胃障害など)を防止するため、一般用医薬品の眠気防止薬では1回摂取量200mg、1日摂取量500mgの上限が規定されています。
解き方
- 眠気防止薬におけるカフェインの用量基準を想起する。
- 1回摂取量の上限は200mg(ア)、1日摂取量の上限は500mg(イ)であることを特定する。
- アが200、イが500となっている組み合わせである選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 1回20mg、1日50mgは眠気防止薬の用量上限として過小であり誤りです。
- 選択肢 2正解
- 眠気防止薬におけるカフェインの摂取量上限は、1回量として200mg、1日量として500mgと定められており正しいです。
- 選択肢 3不正解
- 1回量は200mgで正しいですが、1日量の上限は500mgであるため800mgは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 1回量500mg、1日量1000mgはいずれも上限値を超過しており誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 1回量500mg、1日量2000mgはいずれも規定量を超過しており誤りです。
覚えるポイント
- カフェイン(眠気防止薬)の上限値:1回量200mg、1日量500mg。
間違えやすいところ
- 1回量と1日量の数値を混同したり、他の成分の用量基準と取り違えないようにしましょう。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用)眠気防止薬
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.6 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
鎮静薬・睡眠改善薬及びその配合成分
主な医薬品とその作用 · 睡眠改善薬 / 鎮静薬 / カノコソウ / ブロモバレリル尿素
眠気を促す薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 妊娠中にしばしば生じる睡眠障害は、ホルモンのバランスや体型の変化等が原因であり、睡眠改善薬の適用対象ではない。 イ 生薬成分のみからなる鎮静薬は、作用が緩和なため、複数の鎮静薬を併用することが推奨される。 ウ カノコソウは、アカネ科のカノコソウの茎を基原とする生薬で、神経の興奮緩和を期待して配合される。 エ ブロモバレリル尿素は、反復して摂取すると依存を生じることが知られており、この成分が配合された医薬品は、本来の目的から逸脱した使用(乱用)がなされることがある。
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解答
3
解説
一般用医薬品の睡眠改善薬は一時的な不眠症状の緩和に用いられ、妊娠中の睡眠障害や慢性的な不眠症は適用対象外です。また、鎮静薬の併用は避けるべきであり、ブロモバレリル尿素などの鎮静成分は反復摂取による薬物依存に注意を要します。生薬カノコソウはオミナエシ科の根及び根茎を基原とします。
解き方
- 記述ア:妊婦の睡眠障害はホルモンバランスや体型変化が原因で適用対象外であり、正と判定する。
- 記述イ:生薬成分であっても複数の鎮静薬の併用は推奨されず避けるべきであり、誤と判定する。
- 記述ウ:カノコソウはオミナエシ科のカノコソウの根及び根茎が基原であり、アカネ科・茎ではないため誤と判定する。
- 記述エ:ブロモバレリル尿素は反復摂取で依存性を生じ乱用のおそれがあるため、正と判定する。
- ア(正)、イ(誤)、ウ(誤)、エ(正)の組み合わせである選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- イ(併用推奨は誤り)、ウ(基原の科と部位が誤り)、エ(依存性ありで正しい)の判定が誤っています。
- 選択肢 2不正解
- ウのカノコソウはオミナエシ科の根・根茎を基原とするため「誤」であり、不適切です。
- 選択肢 3正解
- アは正、イは誤、ウは誤、エは正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- アが誤、イが正、ウが正となっており不適切です。
- 選択肢 5不正解
- アおよびエが正であるため、すべて誤りとする本肢は不適切です。
覚えるポイント
- 妊婦の睡眠障害は睡眠改善薬の適用外です。
- ブロモバレリル尿素は反復摂取による依存性(乱用)のおそれがあります。
- カノコソウ:オミナエシ科の根および根茎。
間違えやすいところ
- 生薬製剤だからといって他の鎮静薬と併用してよいわけではない点に注意しましょう。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用)催眠鎮静薬・睡眠改善薬
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.6 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
かぜに用いられる漢方処方製剤の構成生薬
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / かぜ薬 / カンゾウ / マオウ
かぜの症状の緩和に用いられる漢方処方製剤のうち、構成生薬としてカンゾウ及びマオウの両方を含むものを1つ選びなさい。
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解答
2
解説
かぜに用いられる漢方処方製剤のうち、マオウ(交感神経刺激作用、偽アルドステロン症や心疾患等での注意)とカンゾウ(偽アルドステロン症の注意)を含む処方の判別は頻出です。小青竜湯、葛根湯、麻黄湯などはカンゾウとマオウの両方を含みます。
解き方
- 各選択肢の漢方処方の構成生薬におけるマオウとカンゾウの含有を確認する。
- 1(麦門冬湯)、3(小柴胡湯)、4(桂枝湯)、5(香蘇散)はカンゾウを含むがマオウを含まない。
- 2(小青竜湯)はマオウとカンゾウの両方を含む漢方処方製剤である。
- したがって選択肢2が正解となる。
- 選択肢 1不正解
- 麦門冬湯はカンゾウを含みますが、マオウは含まれていません。
- 選択肢 2正解
- 小青竜湯は、カンゾウ(甘草)とマオウ(麻黄)の両方を構成生薬として含みます。
- 選択肢 3不正解
- 小柴胡湯はカンゾウを含みますが、マオウは含まれていません。
- 選択肢 4不正解
- 桂枝湯はカンゾウを含みますが、マオウは含まれていません。
- 選択肢 5不正解
- 香蘇散はカンゾウを含みますが、マオウは含まれていません。
覚えるポイント
- マオウ+カンゾウを含む代表的かぜ薬:葛根湯、麻黄湯、小青竜湯。
- 桂枝湯、香蘇散、麦門冬湯、小柴胡湯にはマオウは含まれません。
間違えやすいところ
- 桂枝湯は葛根湯と生薬構成が似ていますが、マオウとカッコンが含まれない点に注意しましょう。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用)かぜ薬・漢方処方製剤
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.7 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分とその特徴
主な医薬品とその作用 · 胃腸鎮痛鎮痙薬 / 抗コリン成分 / パパベリン塩酸塩 / オキセサゼイン
胃腸鎮痛鎮痙薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア ジサイクロミン塩酸塩は、交感神経の伝達物質であるノルアドレナリンと受容体の反応を促進することで、消化管の運動や胃液の分泌を抑える。 イ パパベリン塩酸塩は、消化管の平滑筋に直接働いて胃腸の痙攣を鎮める作用を示すほか、胃液分泌を抑える作用もある。 ウ オキセサゼインは、眼圧を上昇させる作用を示すことが知られており、緑内障の診断を受けた人では、症状の悪化を招くおそれがある。 エ 鎮痛鎮痙の効果を期待して局所麻酔成分が配合されている場合があるが、痛みが感じにくくなることで重大な消化器疾患や状態の悪化等を見過ごすおそれがあり、長期間にわたって漫然と使用することは避けることとされている。
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解答
5
解説
抗コリン成分(ジサイクロミン塩酸塩等)は副交感神経のアセチルコリン受容体を遮断して鎮痙・胃液抑制を示します。パパベリン塩酸塩は平滑筋直接作用により痙攣を鎮めますが胃液分泌抑制作用はありません。局所麻酔成分であるオキセサゼインは抗コリン作用を示さず眼圧への影響はありませんが、重大疾患の見過ごしを防ぐため長期連用は避けます。
解き方
- ア:ジサイクロミンは抗コリン成分であり、副交感神経のアセチルコリン遮断によるため誤り(誤)。
- イ:パパベリン塩酸塩は平滑筋直接作用のみで胃液分泌抑制作用はないため誤り(誤)。
- ウ:オキセサゼインは局所麻酔成分で抗コリン作用はなく、眼圧上昇は招かないため誤り(誤)。
- エ:局所麻酔成分配合薬の長期漫然使用を避ける旨の注意点は適切である(正)。
- 組み合わせ「誤 誤 誤 正」である選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- アとイを正、エを誤としているため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- アとウを正としているため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- イとウを正としているため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- イとウを正、エを誤としているため不適切です。
- 選択肢 5正解
- ア、イ、ウはいずれも誤りであり、エのみが正しい記述であるため適切な組み合わせです。
覚えるポイント
- パパベリン塩酸塩は平滑筋に直接作用するが、胃液分泌抑制作用はありません。
- オキセサゼインは局所麻酔成分であり、抗コリン作用を持たないため眼圧上昇は生じません。
間違えやすいところ
- オキセサゼインを抗コリン成分と混同して緑内障禁忌と早合点しないように注意しましょう。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用)胃腸鎮痛鎮痙薬
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.7 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
乗り物酔い防止薬(鎮暈薬)の配合成分
主な医薬品とその作用 · 鎮暈薬 / 局所麻酔成分 / 抗コリン成分 / 抗ヒスタミン成分 / 抗めまい成分
乗り物酔い防止薬(鎮暈薬)に配合される成分に関する記述について、正しい正誤の組み合わせを一つ選びなさい。 ア アミノ安息香酸エチルは、胃粘膜への麻酔作用によって嘔吐刺激を和らげ、乗り物酔いに伴う吐き気を抑える。 イ スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、乗り物酔い防止に古くから用いられている抗コリン成分であり、消化管から吸収されにくく、他の抗コリン成分と比べて脳内に移行しにくいとされている。 ウ ジメンヒドリナートは、脳に軽い興奮を起こさせて平衡感覚の混乱によるめまいを軽減させる。 エ ジフェニドール塩酸塩は、内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)の調節作用のほか、内耳への血流を改善する作用を示す。
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解答
3
解説
乗り物酔い防止薬には、嘔吐中枢への刺激伝達を抑える抗コリン成分、延髄の嘔吐中枢や前庭を抑える抗ヒスタミン成分、内耳の血流を改善し前庭神経を調節する抗めまい成分、胃粘膜麻酔成分、中枢興奮成分などが目的別に配合されます。
解き方
- 記述アについて、アミノ安息香酸エチルが局所麻酔作用により胃粘膜からの嘔吐刺激を和らげることを確認し「正」と判定します。
- 記述イについて、スコポラミン臭化水素酸塩水和物は消化管からよく吸収され、脳内へ移行しやすい性質を持つことを確認し「誤」と判定します。
- 記述ウについて、ジメンヒドリナートは抗ヒスタミン成分であり、脳に軽い興奮を起こすのはカフェイン類であるため「誤」と判定します。
- 記述エについて、ジフェニドール塩酸塩の前庭神経調節作用および内耳血流改善作用を確認し「正」と判定します。
- 選択肢 1不正解
- イとウの記述が誤っているため、不適です。
- 選択肢 2不正解
- ウの記述が誤っているため、不適です。
- 選択肢 3正解
- アが正、イが誤、ウが誤、エが正の組み合わせであり、正しいです。
- 選択肢 4不正解
- アが正、イとウが誤であるため、不適です。
- 選択肢 5不正解
- アとエの記述が正しいため、不適です。
覚えるポイント
- スコポラミン臭化水素酸塩水和物は消化管吸収が良く、中枢移行性が高い(移行しにくいではない)。
- ジフェニドール塩酸塩は前庭神経の調節作用と内耳への血流改善作用を持つ。
間違えやすいところ
- ジメンヒドリナートを中枢興奮成分(カフェイン等)と混同しないように注意する。
- アミノ安息香酸エチルは6歳未満への使用が禁忌(メトヘモグロビン血症のリスク)である点も頻出。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂)第3章「主な医薬品とその作用」Ⅲ-2 鎮暈薬(乗物酔い防止薬)
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.8 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
鎮咳去痰薬の配合成分と副作用
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / 気管支拡張成分 / 去痰成分 / 鎮咳成分 / 副作用
鎮咳去痰薬に配合される成分に関する記述について、正しい正誤の組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア メチルエフェドリン塩酸塩は、交感神経系を刺激して気管支を拡張させる作用を示し、呼吸を楽にして咳や喘息の症状を鎮める。 イ メチルシステイン塩酸塩は、痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少させる。 ウ ノスカピン塩酸塩は、モルヒネと同じ基本構造を持ち、依存性がある成分であり、麻薬性鎮咳成分とも呼ばれる。 エ ジヒドロコデインリン酸塩は、胃腸の運動を亢進させる作用を示し、副作用として下痢が現れることがある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
鎮咳去痰薬の気管支拡張成分は交感神経刺激により気管支を広げ、去痰成分は気道分泌促進や粘性タンパク質低分子化で喀出を容易にします。コデイン類は麻薬性鎮咳成分で便秘等の副作用があり、ノスカピンやデキストロメトルファンは非麻薬性鎮咳成分です。
解き方
- 記述アについて、メチルエフェドリン塩酸塩の気管支拡張による鎮咳・喘息改善作用を確認し「正」と判定します。
- 記述イについて、メチルシステイン塩酸塩が粘性タンパク質を溶解・低分子化する作用を持つことを確認し「正」と判定します。
- 記述ウについて、ノスカピンは非麻薬性でありモルヒネ骨格・依存性を持たないことを確認し「誤」と判定します。
- 記述エについて、ジヒドロコデインリン酸塩は胃腸運動を低下させ「便秘」を招くため「誤」と判定します。
- 選択肢 1不正解
- ウの記述が誤っているため、不適です。
- 選択肢 2正解
- アが正、イが正、ウが誤、エが誤の組み合わせであり、正しいです。
- 選択肢 3不正解
- イが正、エが誤であるため、不適です。
- 選択肢 4不正解
- アが正、エが誤であるため、不適です。
- 選択肢 5不正解
- アとイが正、ウが誤であるため、不適です。
覚えるポイント
- ノスカピン、デキストロメトルファンは非麻薬性鎮咳成分(依存性なし)。
- コデイン・ジヒドロコデインは麻薬性鎮咳成分で、消化管運動を低下させて便秘を起こしやすい。
間違えやすいところ
- 麻薬性鎮咳成分と非麻薬性鎮咳成分の区別を混同しやすい。
- オピオイド系成分による消化管副作用が「下痢」ではなく「便秘」である点を取り違えやすい。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂)第3章「主な医薬品とその作用」Ⅱ-2 鎮咳去痰薬
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.9 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
鎮咳去痰薬に配合される生薬成分
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / 生薬 / 基原 / キキョウ / バクモンドウ
鎮咳去痰薬に配合される生薬成分に関する以下の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。
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解答
3
解説
生薬の出題では、科名・基原部位・薬効の対応が頻出されます。キキョウはキキョウ科キキョウの根で去痰作用を持ち、バクモンドウはユリ科ジャノヒゲの根の膨大部で鎮咳・去痰・滋養強壮等の作用を示します。
解き方
- 各選択肢の生薬の基原植物名・科名・使用部位・主な作用を確認します。
- 選択肢1のゴミシ(マツブサ科チョウセンゴミシ果実・鎮咳)は正しい記述です。
- 選択肢2のオウヒ(バラ科ヤマザクラ等樹皮・去痰)は正しい記述です。
- 選択肢3について、ユリ科ジャノヒゲの根の膨大部は「バクモンドウ」であり、キキョウではないため誤りと判定します。
- 選択肢4のキョウニン(バラ科ホンアンズ等種子・代謝物が呼吸中枢等を鎮静)は正しい記述です。
- 選択肢 1不正解
- ゴミシ(マツブサ科チョウセンゴミシ果実・鎮咳)に関する記述として正しいです。
- 選択肢 2不正解
- オウヒ(バラ科ヤマザクラ等樹皮・去痰)に関する記述として正しいです。
- 選択肢 3正解
- ユリ科ジャノヒゲの根の膨大部を基原とするのはバクモンドウです。キキョウはキキョウ科キキョウの根が基原であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- キョウニン(バラ科アンズ類種子・中枢鎮静作用)に関する記述として正しいです。
覚えるポイント
- キキョウ:キキョウ科キキョウの根(サポニンによる去痰作用)。
- バクモンドウ:ユリ科ジャノヒゲの根の膨大部(鎮咳・去痰・滋養強壮)。
間違えやすいところ
- キキョウとバクモンドウの基原(キキョウ科の根 vs ユリ科ジャノヒゲの根の膨大部)を取り違えないようにする。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂)第3章「主な医薬品とその作用」Ⅱ-2 鎮咳去痰薬(生薬成分)
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.9 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
口腔咽喉薬及び含嗽薬の使用法と配合成分
主な医薬品とその作用 · 口腔咽喉薬 / 含嗽薬 / ポビドンヨード / アズレンスルホン酸ナトリウム / 使用上の注意
口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)とその配合される成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア ヨウ素は、レモン汁やお茶などに含まれるビタミンCと反応すると、殺菌作用が増強されるため、ヨウ素系殺菌消毒成分が配合された含嗽薬では、そうした食品を摂取した直後の使用が望ましい。 イ 噴射式の液剤は、口腔の奥まで届くように、息を吸いながら噴射することが望ましい。 ウ 含嗽薬の使用後すぐに食事を摂ると、殺菌消毒効果が薄れやすい。 エ アズレンスルホン酸ナトリウムは、炎症を生じた粘膜組織の修復を促す作用を示す。
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解答
5
解説
ヨウ素系殺菌消毒成分は酸化作用により殺菌効果を発揮するため、ビタミンC等の還元剤に触れると効果が減弱します。噴射式液剤は気道吸入事故を防ぐため息を吐きながら噴射し、含嗽薬の局所効果を維持するため使用直後の飲食は避けます。
解き方
- 記述アについて、ヨウ素はビタミンC等と反応すると酸化力が失われ殺菌力が低下するため「誤」と判定します。
- 記述イについて、噴射式液剤は気管支や肺へ入るのを防ぐため息を吸いながらではなく声を出しながら等で使用するため「誤」と判定します。
- 記述ウについて、含嗽薬使用直後の飲食は殺菌成分が洗い流されて効果が薄れるため「正」と判定します。
- 記述エについて、アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)の抗炎症・粘膜修復作用を確認し「正」と判定します。
- 選択肢 1不正解
- アとイが誤、ウが正であるため、不適です。
- 選択肢 2不正解
- アの記述が誤っているため、不適です。
- 選択肢 3不正解
- アが誤、ウとエが正であるため、不適です。
- 選択肢 4不正解
- イが誤、エが正であるため、不適です。
- 選択肢 5正解
- アが誤、イが誤、ウが正、エが正の組み合わせであり、正しいです。
覚えるポイント
- ヨウ素はビタミンC(アスコルビン酸)等の還元物質と反応すると殺菌作用が低下する。
- 噴射式液剤は「息を吸いながら」ではなく「声を出しながら」噴射する。
間違えやすいところ
- 「ビタミンCで殺菌力が増強される」という逆のひっかけに注意する。
- 「奥まで届くように息を吸いながら」という誤った使い方を正解と誤認しやすい。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂)第3章「主な医薬品とその作用」Ⅱ-3 口腔咽喉薬、うがい薬(含嗽薬)
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.10 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
胃に作用する薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · 胃の薬 / 制酸成分 / 健胃成分 / 胃液分泌抑制成分 / 胃粘膜保護成分
胃に作用する薬の配合成分及びその主な作用との関係について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。 成分 / 主な作用 ア 酸化マグネシウム - 中和反応によって胃酸の働きを弱める。 イ センブリ - 消化管内容物中に発生した気泡の分離を促す。 ウ ピレンゼピン塩酸塩 - 炭水化物、脂質、タンパク質、繊維質の分解に働く酵素を補う。 エ アルジオキサ - 胃粘液の分泌を促す、胃粘膜を覆って胃液による消化から保護する。
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解答
2
解説
胃に作用する薬には、胃酸を中和する制酸薬(無機塩類)、胃液分泌を抑える抗コリン成分・胃液分泌抑制薬、胃粘膜を保護・修復する成分、味覚刺激等で胃機能を高める健胃成分、消化酵素を補う消化薬などがあります。
解き方
- アの酸化マグネシウムは胃酸を化学的に中和する制酸成分であり、記述は正しいと判断します。
- イのセンブリは苦味によって味覚神経を刺激し胃液分泌を高める健胃成分であり、気泡分離(消泡成分)ではないため誤りと判断します。
- ウのピレンゼピン塩酸塩はアセチルコリン受容体を遮断して胃液分泌を抑制する成分であり、消化酵素の補充ではないため誤りと判断します。
- エのアルジオキサは胃粘膜保護修復成分であり、胃粘液分泌促進や粘膜被覆作用を持つため正しいと判断します。
- 正しいものの組み合わせである「ア、エ(選択肢2)」を選択します。
- 選択肢 1不正解
- イが誤りであるため、不適です。
- 選択肢 2正解
- アとエの組み合わせが正しいため、これが正解です。
- 選択肢 3不正解
- イとウの双方が誤りであるため、不適です。
- 選択肢 4不正解
- ウが誤りであるため、不適です。
覚えるポイント
- 酸化マグネシウム:制酸成分(中和反応)。
- アルジオキサ:胃粘膜保護・修復成分。
- ピレンゼピン塩酸塩:胃液分泌抑制成分(抗コリン作用)。
- センブリ:苦味健胃成分。
間違えやすいところ
- ジメチルポリシロキサン(消泡成分)の作用とセンブリ(健胃成分)を混同しないようにする。
- ピレンゼピン塩酸塩を消化酵素成分と取り違えないようにする。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂)第3章「主な医薬品とその作用」Ⅲ-1 胃の薬
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.10 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
止瀉薬に配合される成分
主な医薬品とその作用 · 止瀉薬 / 収斂成分 / タンニン酸アルブミン / オウレン / ビスマス製剤 / 木クレオソート
止瀉薬に配合される成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア タンニン酸アルブミンは、腸粘膜のタンパク質と結合して不溶性の膜を形成し、腸粘膜をひきしめる(収斂)ことにより、腸粘膜を保護することを目的として用いられる。 イ オウレンは、収斂作用のほか、抗菌作用、抗炎症作用も期待して用いられる。 ウ 次没食子酸ビスマスは、細菌感染による下痢の症状を鎮めることを目的として用いられる。 エ 木クレオソートは、有害な物質を吸着させることを目的として用いられる。
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解答
1
解説
止瀉薬の収斂成分(タンニン酸アルブミン等)は腸粘膜のタンパク質と結合して保護膜を形成します。オウレン・オウバクはベルベリンを含み抗菌・抗炎症作用とともに収斂作用も併せ持ちます。ビスマス製剤は細菌性下痢では病勢悪化の恐れから使用が避けられます。
解き方
- 記述アについて、タンニン酸アルブミンの収斂保護作用を確認し「正しい」と判定します。
- 記述イについて、手引きのオウレンの記載(収斂作用、抗菌作用、抗炎症作用)を確認し「正しい」と判定します。
- 記述ウについて、ビスマス製剤は細菌感染による下痢では病原菌の排出を妨げ悪化させる恐れがあり使用を避けるため「誤り」と判定します。
- 記述エについて、有害物質吸着成分は炭酸カルシウムや薬用炭等であり、木クレオソート(過剰な蠕動運動抑制・水分分泌抑制等)ではないため「誤り」と判定します。
- 正しい組み合わせ「ア、イ(選択肢1)」を選択します。
- 選択肢 1正解
- アとイの記述が正しいため、これが正解です。
- 選択肢 2不正解
- エが誤りであるため、不適です。
- 選択肢 3不正解
- ウが誤りであるため、不適です。
- 選択肢 4不正解
- ウとエの双方が誤りであるため、不適です。
覚えるポイント
- オウバク・オウレン:抗菌・抗炎症作用のほか、収斂作用も期待される。
- ビスマス製剤(次硝酸ビスマス、次没食子酸ビスマス):細菌性下痢には使用を避ける(禁忌)。
- 吸着成分:炭酸カルシウム、沈降炭酸カルシウム、薬用炭。
間違えやすいところ
- ビスマス製剤が抗菌作用を一部持つことから「細菌感染による下痢に用いる」と誤認しやすいが、細菌性下痢には使用禁忌である点に注意する。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂)第3章「主な医薬品とその作用」Ⅲ-3 止瀉薬・整腸薬
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.11 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
瀉下薬の配合成分とその作用機序
主な医薬品とその作用 · 瀉下薬 / 大腸刺激性瀉下成分 / 膨張性瀉下成分 / ビサコジル / センノシド
瀉下薬に配合される成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア ビサコジルは、大腸のうち特に結腸や直腸の粘膜を刺激することで排便を促し、また、結腸での水分の吸収を抑えて、糞便のかさを増大させる働きがあるとされている。 イ ダイオウは、授乳中の女性が服用すると、吸収された成分の一部が乳汁中に移行し、乳児に下痢を生じさせるおそれがある。 ウ カルメロースナトリウムは、腸管内で水分を吸収して腸内容物に浸透し、糞便のかさを増やすとともに糞便を柔らかくすることを目的として用いられる。 エ センノシドは、小腸でリパーゼの働きによって生じる分解物が、小腸を刺激することで瀉下作用をもたらすと考えられている。
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解答
1
解説
大腸刺激性瀉下成分(センノシド、ダイオウ、ビサコジル等)は大腸の蠕動運動を促します。センノシドやダイオウは大腸内細菌で活性化され、乳汁中への移行性もあります。膨張性瀉下成分(カルメロース等)は水分を保持して便のかさを増やします。ヒマシ油は小腸でリパーゼにより分解されて小腸を刺激します。
解き方
- 記述アについて、ビサコジルが結腸・直腸粘膜刺激および水分吸収抑制により作用することを確認し「正」と判定します。
- 記述イについて、ダイオウ成分が乳汁中に移行して乳児に下痢を起こすおそれがあることを確認し「正」と判定します。
- 記述ウについて、カルメロースナトリウムが腸管内で水分を吸って膨張し便を軟化・増量することを確認し「正」と判定します。
- 記述エについて、小腸でリパーゼにより分解されて小腸を刺激するのはヒマシ油であり、センノシドは大腸で作用するため「誤」と判定します。
- 選択肢 1正解
- アが正、イが正、ウが正、エが誤の組み合わせであり、正しいです。
- 選択肢 2不正解
- ウの記述が正しいため、不適です。
- 選択肢 3不正解
- イとウが正、エが誤であるため、不適です。
- 選択肢 4不正解
- アが正、エが誤であるため、不適です。
- 選択肢 5不正解
- アとイの記述が正しいため、不適です。
覚えるポイント
- ヒマシ油:小腸でリパーゼにより加水分解(リシノール酸生成)され小腸を刺激。
- センノシド・ダイオウ:大腸内細菌により分解され大腸を刺激。乳汁移行に注意。
- カルメロースナトリウム:膨張性瀉下成分。
間違えやすいところ
- センノシド(大腸刺激性)の作用機序とヒマシ油(小腸刺激性)の作用機序の入れ替えに注意する。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂)第3章「主な医薬品とその作用」Ⅲ-4 瀉下薬(便秘薬)
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.11 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
強心薬及び配合生薬・漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 強心薬 / センソ / 苓桂朮甘湯 / ロクジョウ / リュウノウ / 生薬の基原
強心薬及びその配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。 ア センソは、ヒキガエル科のシナヒキガエル等の毒腺の分泌物を集めたものを基原とする生薬で、有効域が比較的狭く、一般用医薬品では1日用量が5mg以下となるよう用法・用量が定められている。 イ 苓桂朮甘湯は、強心作用が期待される生薬は含まれず、主に尿量増加(利尿)作用により、水毒(漢方の考え方で、体の水分が停滞したり偏在して、その循環が悪いことを意味する。)の排出を促すことを主眼とする。 ウ ロクジョウは、シカ科のジャコウジカの雄の麝香腺分泌物を基原とする生薬で、強心作用のほか、呼吸中枢を刺激して呼吸機能を高めたり、意識をはっきりさせる作用があるとされる。 エ リュウノウは、ウグイスガイ科のアコヤガイ、シンジュガイ又はクロチョウガイ等の外套膜組成中に病的に形成された顆粒状物質を基原とする生薬で、鎮静作用等を期待して用いられる。
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解答
2
解説
強心薬に用いられる生薬には、心筋収縮力を高めるセンソ(1日用量5mg以下)、強心・呼吸促進作用のあるジャコウ、強壮作用のあるロクジョウ、中枢刺激・気付けのリュウノウ、鎮静作用のシンジュなどがあります。苓桂朮甘湯は強心成分を含まず利尿によって心臓の負担を減らします。
解き方
- 記述アについて、センソの基原(ヒキガエル科の毒腺分泌物)および1日用量5mg以下を確認し「正」と判定します。
- 記述イについて、苓桂朮甘湯には強心生薬が含まれず利尿(水毒排出)が主眼であることを確認し「正」と判定します。
- 記述ウについて、ジャコウジカの雄の麝香腺分泌物は「ジャコウ」であり、ロクジョウ(シカ科の雄の幼角)ではないため「誤」と判定します。
- 記述エについて、アコヤガイ等の外套膜中に形成された顆粒状物質は「シンジュ」であり、リュウノウではないため「誤」と判定します。
- 選択肢 1不正解
- ウの記述が誤っているため、不適です。
- 選択肢 2正解
- アが正、イが正、ウが誤、エが誤の組み合わせであり、正しいです。
- 選択肢 3不正解
- イが正、エが誤であるため、不適です。
- 選択肢 4不正解
- アが正、エが誤であるため、不適です。
- 選択肢 5不正解
- アとイが正、ウが誤であるため、不適です。
覚えるポイント
- センソ:ヒキガエルの毒腺分泌物。有効域が狭く1日用量5mg以下。
- ジャコウ:ジャコウジカ雄の麝香腺分泌物。呼吸中枢刺激・強心。
- ロクジョウ:マンシュウアカジカ等の雄のまだ角化していない幼角。
- シンジュ:アコヤガイ等の外套膜中に形成された顆粒状物質(真珠)。
- リュウノウ:リュウノウジュの樹幹空隙に析出する精油結晶。
間違えやすいところ
- ロクジョウとジャコウの動物基原・分泌物を混同しないようにする。
- リュウノウとシンジュの基原を混同しないようにする。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂)第3章「主な医薬品とその作用」Ⅳ 強心薬
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.12 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
小児鎮静薬(生薬製剤・漢方処方製剤)の作用と留意点
主な医薬品とその作用 · 小児鎮静薬 / 漢方処方製剤 / 適用年齢 / 構成生薬
小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)に関する記述について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 症状の原因となる体質の改善を主眼としているものが多く、鎮静作用のほか、血液の循環を抑制する作用があるとされている生薬成分を中心に配合されている。 イ 柴胡加竜骨牡蛎湯や抑肝散を小児の夜泣きに用いる場合、作用が比較的緩和なため、長期間(3ヶ月間位)服用して様子をみることが望ましい。 ウ 用法用量において適用年齢の下限が設けられていない漢方処方製剤は、生後1ヶ月の乳児に使用することができる。 エ カンゾウについては、小児の疳を適応症とする生薬製剤では主として健胃作用を期待して用いられる。
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解答
5
解説
小児の疳(夜泣き、ひきつけ等)に対する生薬・漢方処方製剤は、体質改善や血液循環促進・健胃を目的とした生薬が組み合わされています。乳児への安全管理として生後3ヶ月未満は使用不可であり、夜泣きに対する漢方薬は1週間程度の服用で見極める必要があります。
解き方
- 記述アについて、配合生薬の作用が血液循環の促進であるか抑制であるかを確認し、誤りと判断します。
- 記述イについて、小児の夜泣きに対する漢方処方製剤の服用期間の目安(1週間位)を確認し、3ヶ月間は誤りと判断します。
- 記述ウについて、年齢下限のない漢方薬であっても生後3ヶ月未満の乳児には使用できない基準を確認し、誤りと判断します。
- 記述エについて、小児鎮静薬におけるカンゾウの主たる期待作用が健胃作用である点を確認し、正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- ア、イ、ウはいずれも誤った記述であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- アは血液循環の促進であるため誤り、エは健胃作用で正しいため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- イは漫然と3ヶ月間服用するのではなく1週間位が目安のため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- ウは生後3ヶ月未満への使用が禁じられているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- ア、イ、ウが誤りで、エのみが正しい組み合わせです。
答えの内訳
- ア:誤
- 血液の循環を「抑制する」のではなく、「促進する」作用があるとされる生薬成分を中心に配合されています。
- イ:誤
- 夜泣きに用いる場合は1週間位服用しても症状が改善しないときは使用を中止して専門家に相談すべきです。3ヶ月間も漫然と継続しません。
- ウ:誤
- 用法用量に下限が設けられていない場合であっても、生後3ヶ月未満の乳児には使用しないこととされています。
- エ:正
- 小児の疳を適応症とする生薬製剤におけるカンゾウは、主として健胃作用を期待して配合されています。
覚えるポイント
- 夜泣きへの漢方薬の使用期間の目安は1週間位(小児の疳一般では1ヶ月位)
- 生後3ヶ月未満の乳児には漢方処方製剤を使用しない
間違えやすいところ
- 小児鎮静薬のカンゾウは甘味付けや鎮痛ではなく健胃作用を期待して配合される点を見落としやすいです。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用・小児鎮静薬)に基づく。
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.13 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
貧血用薬に配合される微量金属成分の役割
主な医薬品とその作用 · 貧血用薬 / 微量金属 / 銅 / コバルト / マンガン
貧血用薬に配合される鉄以外の金属成分に関する以下の記述について、( ア )~( ウ )の中に入る字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ( ア )は、ヘモグロビンの産生過程で、鉄の代謝や輸送に重要な役割を持つ。補充した鉄分を利用してヘモグロビンが産生されるのを助ける目的で、硫酸( ア )が配合される場合がある。( イ )は、赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンB12の構成成分であり、骨髄での造血機能を高める目的で、硫酸( イ )が配合されている場合がある。( ウ )は、糖質・脂質・タンパク質の代謝をする際に働く酵素の構成物質であり、エネルギー合成を促進する目的で、硫酸( ウ )が配合されている場合がある。
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解答
1
解説
貧血用薬には主たる鉄分のほか、赤血球・ヘモグロビンの生合成を多角的に支援する金属成分が配合されます。鉄の輸送・代謝を助ける銅、ビタミンB12の構成元素であるコバルト、三大栄養素代謝酵素の構成成分となるマンガンの作用機序を正確に区別して覚えます。
解き方
- 空欄アの「鉄の代謝や輸送に重要な役割」「ヘモグロビン産生を助ける」から硫酸銅を特定します。
- 空欄イの「ビタミンB12の構成成分」「造血機能を高める」から硫酸コバルトを特定します。
- 空欄ウの「代謝酵素の構成物質」「エネルギー合成を促進」から硫酸マンガンを特定します。
- ア:銅、イ:コバルト、ウ:マンガンの並びになっている選択肢1を選択します。
- 選択肢 1正解
- ア=銅、イ=コバルト、ウ=マンガンであり、記述と完全に合致します。
- 選択肢 2不正解
- イとウの組み合わせが逆になっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- アがマンガン、ウが銅となっており逆であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- アがコバルト、イがマンガン、ウが銅となっており誤りです。
- 選択肢 5不正解
- アがコバルト、イが銅となっており誤りです。
答えの内訳
- ア:銅
- ヘモグロビン産生過程で鉄の代謝や輸送に関与し、鉄利用を助ける金属成分は銅(硫酸銅)です。
- イ:コバルト
- ビタミンB12(シアノコバラミン等)の中心金属であり、造血機能を高める成分はコバルト(硫酸コバルト)です。
- ウ:マンガン
- 糖質・脂質・タンパク質の代謝酵素の構成成分となり、エネルギー合成を促進する微量金属はマンガン(硫酸マンガン)です。
覚えるポイント
- 銅=鉄の輸送・代謝・ヘモグロビン合成促進
- コバルト=ビタミンB12の構成成分・造血機能向上
- マンガン=三大栄養素代謝の酵素構成・エネルギー合成促進
間違えやすいところ
- コバルト(ビタミンB12)とマンガン(三大栄養素代謝酵素)の働きを取り違えやすいです。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用・貧血用薬)に基づく。
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.14 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
痔の病態および痔疾用薬配合生薬・止血成分
主な医薬品とその作用 · 痔の病態 / 痔核 / 裂肛 / カイカ / カルバゾクロム
痔及び痔疾用薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 痔核は、肛門内部に存在する肛門腺窩と呼ばれる小さなくぼみに糞便の滓が溜まって炎症・化膿が生じた状態をいう。 イ 裂肛は、肛門の出口からやや内側の上皮に傷が生じた状態をいう。 ウ カイカは、マメ科のエンジュの蕾を基原とする生薬で、主に止血効果を期待して用いられる。 エ カルバゾクロムは、毛細血管を補強、強化して出血を抑える働きがあるとされ、止血効果を期待して配合されている場合がある。
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解答
3
解説
痔の三主徴(痔核・裂肛・痔瘻)の病態定義を正確に区別することが必須です。痔核は静脈叢のうっ血による瘤、裂肛は粘膜の裂傷、痔瘻は肛門腺窩の細菌感染・化膿による管の形成です。止血成分としてはカルバゾクロムや生薬カイカが用いられます。
解き方
- 記述アを検討:肛門腺窩の化膿は痔瘻の定義であり、痔核ではないため誤りと判断します。
- 記述イを検討:裂肛は硬い便などにより肛門上皮に傷が生じたものであり、正しいと判断します。
- 記述ウを検討:カイカはエンジュの蕾を基原とする止血生薬であり、正しいと判断します。
- 記述エを検討:カルバゾクロムは毛細血管補強・止血成分であり、正しいと判断します。
- ア=誤、イ=正、ウ=正、エ=正 の組み合わせ(選択肢3)を選択します。
- 選択肢 1不正解
- アが正となっているため誤りです(アは痔瘻の説明)。
- 選択肢 2不正解
- アが正、イが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- アのみが誤りで、イ、ウ、エはいずれも正しいため正解です。
- 選択肢 4不正解
- エが誤となっているため誤りです(カルバゾクロムは止血成分)。
- 選択肢 5不正解
- イとウが誤となっているため誤りです。
答えの内訳
- ア:誤
- 肛門腺窩に便の滓が溜まり化膿して瘻管を形成するのは「痔瘻(あな痔)」の説明です。痔核はいぼ痔です。
- イ:正
- 裂肛(切れ痔)は肛門の出口からやや内側の上皮に傷が生じた状態であり、記述は正しいです。
- ウ:正
- カイカ(槐花)はマメ科のエンジュの蕾を基原とし、毛細血管強化による止血作用を期待して配合されます。
- エ:正
- カルバゾクロムは毛細血管を補強・強化して血管透過性を抑制し、止血効果を期待して配合されます。
覚えるポイント
- 痔核=いぼ痔(静脈叢のうっ血)
- 裂肛=切れ痔(肛門上皮の裂傷)
- 痔瘻=あな痔(肛門腺窩の感染・化膿)
- カイカ(エンジュの蕾)とカルバゾクロム=毛細血管補強による止血
間違えやすいところ
- 痔核と痔瘻の病態説明を取り違える出題が頻出するため注意が必要です。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用・痔の薬)に基づく。
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.15 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
外用痔疾用薬の配合成分とその薬効分類
主な医薬品とその作用 · 外用痔疾用薬 / アラントイン / デカリニウム塩化物 / 酸化亜鉛 / テトラヒドロゾリン塩酸塩
外用痔疾用薬に配合される成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア アラントインは、組織修復成分であり、痔による肛門部の創傷の治癒を促す目的で用いられる。 イ デカリニウム塩化物は、アドレナリン作動成分であり、血管収縮作用による止血効果を目的として用いられる。 ウ 酸化亜鉛は、粘膜表面に不溶性の膜を形成することによる、粘膜の保護・止血を目的として用いられる。 エ テトラヒドロゾリン塩酸塩は、痔に伴う痛み・痒みを和らげることを目的として用いられる。
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解答
2
解説
外用痔疾用薬には、組織修復成分(アラントイン等)、殺菌消毒成分(デカリニウム塩化物、クロルヘキシジン等)、収斂保護成分(酸化亜鉛、タンニン酸等)、血管収縮成分(テトラヒドロゾリン、フェニレフリン等)、局所麻酔成分(リドカイン等)などが症状に合わせて配合されます。
解き方
- 記述アを検討:アラントインは組織修復成分であり正しいと判断します。
- 記述イを検討:デカリニウム塩化物は殺菌消毒成分であり、アドレナリン作動成分ではないため誤りと判断します。
- 記述ウを検討:酸化亜鉛はタンパク質と結合して被膜を形成する収斂保護成分であり、正しいと判断します。
- 記述エを検討:テトラヒドロゾリン塩酸塩は血管収縮成分であり、痛み・痒みの緩和(局所麻酔や抗ヒスタミン)ではないため誤りと判断します。
- ア=正、イ=誤、ウ=正、エ=誤(選択肢2)を選択します。
- 選択肢 1不正解
- イとエが正となっているため誤りです。
- 選択肢 2正解
- アとウが正、イとエが誤りであり正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- ウが誤となっているため誤りです(酸化亜鉛は収斂成分)。
- 選択肢 4不正解
- アが誤、イが正となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- アが誤、エが正となっているため誤りです。
答えの内訳
- ア:正
- アラントインは組織修復成分であり、創傷の治癒を促す目的で配合されます。
- イ:誤
- デカリニウム塩化物は殺菌消毒成分であり、アドレナリン作動成分ではありません。
- ウ:正
- 酸化亜鉛は収斂成分であり、粘膜表面に不溶性の被膜を形成して保護・止血作用を示します。
- エ:誤
- テトラヒドロゾリン塩酸塩はアドレナリン作動成分であり、血管収縮による止血・充血除去を目的とします。局所麻酔成分ではありません。
覚えるポイント
- アラントイン=組織修復成分
- デカリニウム塩化物=殺菌消毒成分
- 酸化亜鉛=収斂保護成分
- テトラヒドロゾリン塩酸塩=アドレナリン作動成分(血管収縮・止血)
間違えやすいところ
- デカリニウム塩化物(殺菌消毒成分)と交感神経刺激成分を取り違えないように注意が必要です。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用・外用痔疾用薬)に基づく。
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.16 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
女性の生理的機能および月経関連症状(血の道症・PMS)
主な医薬品とその作用 · 月経周期 / 更年期・閉経 / 血の道症 / 月経前症候群
月経及び婦人薬の適用対象となる体質・症状に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 月経周期は、種々のホルモンの複雑な相互作用によって調節されており、乳腺で産生されるホルモンと、卵巣で産生される女性ホルモンが月経周期に関与する。 イ 加齢とともに卵巣からの女性ホルモンの分泌が減少していき、やがて月経が停止して、妊娠可能な期間が終了することを更年期という。 ウ 血の道症とは、臓器・組織の形態的異常がなく、抑鬱や寝つきが悪くなる、神経質、集中力の低下等の精神神経症状が現れる病態のことをいう。 エ 月経の約3~10日前に現れ、月経開始と共に消失する腹部膨満感、頭痛、乳房痛などの身体症状や感情の不安定、興奮、抑鬱などの精神症状を主体とするものを、血の道症の中でも特に月経前症候群という。
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解答
4
解説
月経周期は視床下部・下垂体・卵巣系のホルモン相互作用により支配されます。閉経(月経の永久的停止)と更年期(閉経を挟む前後約10年間の期間)の用語の定義の違い、および血の道症と月経前症候群(PMS)の臨床的特徴を正しく理解します。
解き方
- 記述ア:ホルモン分泌部位が乳腺となっているため誤りと判断します(正しくは視床下部・下垂体)。
- 記述イ:月経が停止して妊娠可能期間が終了することは「閉経」であり、「更年期」ではないため誤りと判断します。
- 記述ウ:血の道症における精神神経症状等の病態説明であり、正しいと判断します。
- 記述エ:月経前3~10日に発症し月経開始とともに消失する月経前症候群(PMS)の説明であり、正しいと判断します。
- ア=誤、イ=誤、ウ=正、エ=正(選択肢4)を選択します。
- 選択肢 1不正解
- アとイが正、ウが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- アが正、エが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- イが正、エが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- アとイが誤り、ウとエが正しいため正解です。
- 選択肢 5不正解
- ウが誤となっているため誤りです。
答えの内訳
- ア:誤
- 月経周期に関与するのは「視床下部や下垂体」で産生されるホルモンと卵巣ホルモンであり、乳腺ではありません。
- イ:誤
- 月経が停止して妊娠可能な期間が終了することは「閉経」の定義です。更年期とは閉経の前後の移行期間(約10年間)を指します。
- ウ:正
- 血の道症は、ホルモンバランスの変動等に伴い、器質的異常がないにもかかわらず精神神経症状や身体症状が現れる病態です。
- エ:正
- 月経の約3~10日前に始まり月経開始とともに減退・消失する心身の不調は、月経前症候群(PMS)の正確な記述です。
覚えるポイント
- 月経周期=視床下部・下垂体ホルモンと卵巣ホルモンの相互作用
- 閉経=月経停止・妊娠可能期間の終了
- 更年期=閉経前後の約10年間
- PMS=月経前3~10日に発症し月経開始で消失
間違えやすいところ
- 「閉経」と「更年期」の定義を混同する引っ掛け問題に注意が必要です。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用・婦人薬)に基づく。
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.17 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
婦人薬漢方処方製剤の鑑別(温清飲)
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 婦人薬 / 温清飲 / 副作用
以下の記述にあてはまる婦人薬の漢方処方製剤として、最も適切なものを1つ選びなさい。 「体力中等度で皮膚はかさかさして色つやが悪く、のぼせるものの月経不順、月経困難、血の道症、更年期障害、神経症、湿疹・皮膚炎に適すとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人では胃部不快感、下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。まれに重篤な副作用として、肝機能障害を生じることが知られている。」
解答・解説を表示
解答
1
解説
温清飲は、四物湯(補血)と黄連解毒湯(清熱)を合わせた処方で、体力中等度で皮膚が乾燥して色つやが悪く、のぼせ傾向のある月経不順や更年期障害、湿疹・皮膚炎に用いられます。構成生薬の地黄等により胃腸障害を起こしやすく、まれに重篤な副作用として肝機能障害があります。
解き方
- 問題文の体力規定「体力中等度」および主徴「皮膚はかさかさして色つやが悪く、のぼせる」を確認します。
- 適応症「湿疹・皮膚炎」および注意事項「胃腸が弱く下痢しやすい人では不向き」「まれに重篤な副作用として肝機能障害」を確認します。
- これらの特徴から、温清飲(四物湯+黄連解毒湯)であると特定し、選択肢1を選びます。
- 選択肢 1正解
- 体力中等度、皮膚がかさかさして色つやが悪くのぼせる、湿疹・皮膚炎、肝機能障害の記載は温清飲の典型的な特徴です。
- 選択肢 2不正解
- 四物湯は体力虚弱で皮膚が乾燥して色つやが悪く、胃腸障害のない人向けですが、黄連解毒湯の要素(清熱・のぼせ・皮膚炎)は単体では弱いです。
- 選択肢 3不正解
- 温経湯は「体力中等度以下で手足がほてり、唇が乾くもの」に適し、皮膚炎等の記載はありません。
- 選択肢 4不正解
- 五苓散は「体力に関わらず、口渇や尿量減少」等に用いられる利水剤です。
- 選択肢 5不正解
- 大柴胡湯は「体力充実して、脇腹からみぞおちにかけて苦しく便秘傾向」の人に適します。
覚えるポイント
- 温清飲=体力中等度、皮膚かさかさ色つや不良+のぼせ、湿疹・皮膚炎、肝機能障害注意
間違えやすいところ
- 「手足がほてり唇が乾く」温経湯や、「皮膚が乾燥」する四物湯とキーワードを混同しやすいです。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用・婦人薬・漢方処方製剤)に基づく。
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.17 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
アレルギー発症の分子メカニズム(肥満細胞とヒスタミン)
主な医薬品とその作用 · アレルギー機序 / 肥満細胞 / 受容体 / ヒスタミン / 血管拡張
アレルギーの症状の仕組みに関する以下の記述について、( ア )~( ウ )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 アレルゲンが皮膚や粘膜から体内に入り込むと、その物質を特異的に認識した免疫グロブリン(抗体)によって( ア )が刺激され、細胞間の刺激の伝達を担う生理活性物質であるヒスタミンやプロスタグランジン等の物質が遊離する。( ア )から遊離したヒスタミンは、周囲の器官や組織の表面に分布する特定の( イ )(受容体)と反応することで、( ウ )、血管透過性亢進(血漿タンパク質が組織中に漏出する)等の作用を示す。
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解答
5
解説
アレルギー(特にI型アレルギー)では、肥満細胞表面のIgE抗体にアレルゲンが結合することで細胞内の顆粒からヒスタミン等の化学伝達物質が遊離します。ヒスタミンは標的細胞表面の受容体タンパク質(H1受容体)に結合し、血管拡張や血管透過性亢進、平滑筋収縮などを引き起こします。
解き方
- アレルゲン刺激によりヒスタミンを遊離する細胞は「肥満細胞」であることを確認します(ア=肥満細胞)。
- 受容体(レセプター)の化学的本体は「タンパク質」であることを確認します(イ=タンパク質)。
- ヒスタミンが血管に及ぼす主な作用は「血管拡張」および「血管透過性亢進」であることを確認します(ウ=血管拡張)。
- ア=肥満細胞、イ=タンパク質、ウ=血管拡張 の並びである選択肢5を選択します。
- 選択肢 1不正解
- アが脂肪細胞となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- アが脂肪細胞、イが炭水化物、ウが血管収縮となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- イが炭水化物、ウが血管収縮となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- ウが血管収縮となっているため誤りです(正しくは血管拡張)。
- 選択肢 5正解
- ア=肥満細胞、イ=タンパク質、ウ=血管拡張であり完全に正しいです。
答えの内訳
- ア:肥満細胞
- 抗体(IgE)が結合して刺激を受け、ヒスタミンを遊離(脱顆粒)するのは肥満細胞(マスト細胞)です。脂肪細胞ではありません。
- イ:タンパク質
- 生体内の受容体(レセプター)は、特定の生理活性物質を特異的に認識して結合するタンパク質です。
- ウ:血管拡張
- 遊離したヒスタミンがH1受容体に結合すると、微小血管の拡張および血管透過性亢進を引き起こします(充血や浮腫の原因)。
覚えるポイント
- ヒスタミンを蓄え遊離する=肥満細胞(マスト細胞)
- 受容体の本体=タンパク質
- ヒスタミンの作用=血管拡張・血管透過性亢進(局所充血・腫脹)
間違えやすいところ
- 「肥満細胞」と「脂肪細胞」を混同する誤り、血管を「収縮」させると誤解するパターンが頻出です。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用・アレルギー用薬)に基づく。
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.18 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
アレルギー用薬の配合成分とその作用機序・注意点
主な医薬品とその作用 · アレルギー用薬 / 抗ヒスタミン成分 / 授乳婦 / ベラドンナ総アルカロイド / トラネキサム酸
アレルギー用薬の配合成分に関する以下の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
3
解説
アレルギー用薬の配合成分には、中枢抑制による眠気を生じる抗ヒスタミン成分(ジフェンヒドラミン等)、副交感神経を遮断して鼻汁・分泌を抑える抗コリン成分(ベラドンナ総アルカロイド等)、プラスミン活性を阻害して抗炎症作用を示すトラネキサム酸などがあります。交感神経系刺激成分(アドレナリン作動成分)と抗コリン成分の作用機序の違いを明確に理解します。
解き方
- 選択肢1:抗ヒスタミン成分の中枢神経抑制作用(ヒスタミンによる覚醒作用を遮断)により眠気が促されるため正しい記述です。
- 選択肢2:ジフェンヒドラミン塩酸塩は母乳へ移行し乳児に昏睡や興奮等を起こすおそれがあるため、授乳を避ける必要があり正しい記述です。
- 選択肢3:ベラドンナ総アルカロイドは「副交感神経系」を遮断する抗コリン成分であり、「交感神経系に作用」は誤りであると判断します。
- 選択肢4:トラネキサム酸は抗炎症作用を持ち、皮膚や粘膜の炎症緩和目的で配合されるため正しい記述です。
- 誤っているものとして選択肢3を選択します。
- 選択肢 1不正解
- ヒスタミンは脳内で覚醒維持に関与するため、それを抑えることで眠気が生じます。記述は正しいです。
- 選択肢 2不正解
- 母乳中に移行して乳児に悪影響を与えるおそれがあるため、服用を避けるか授乳を避ける必要があります。記述は正しいです。
- 選択肢 3正解
- ベラドンナ総アルカロイドは副交感神経系(コリン受容体)に作用する抗コリン成分であるため、「交感神経系」とする記述は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- トラネキサム酸は抗プラスミン作用による抗炎症成分として配合されるため正しい記述です。
覚えるポイント
- ベラドンナ総アルカロイド=抗コリン成分(副交感神経の働きを抑える)
- ジフェンヒドラミン塩酸塩=授乳婦は使用を避ける(または授乳を避ける)
間違えやすいところ
- 抗コリン成分(副交感神経抑制)とアドレナリン作動成分(交感神経刺激)の対象自律神経を取り違えやすいです。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用・アレルギー用薬・抗コリン成分)に基づく。
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.18 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
鼻炎及び鼻に用いる薬の適正使用と病態
主な医薬品とその作用 · アレルギー性鼻炎 / 点鼻薬 / アドレナリン作動成分 / 二次充血
鼻炎及び鼻に用いる薬に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア アレルギー性鼻炎は、鼻腔内に付着したウイルスや細菌が原因となって生じる鼻粘膜の炎症で、かぜ症候群の随伴症状として現れることが多い。 イ アドレナリン作動成分が配合された点鼻薬は、過度に使用されると鼻粘膜の血管が反応しなくなり、逆に血管が拡張して二次充血を招き、鼻づまり(鼻閉)がひどくなりやすい。 ウ 一般用医薬品の鼻炎用点鼻薬の適応範囲は、急性又はアレルギー性の鼻炎及びそれに伴う副鼻腔炎並びに蓄膿症である。 エ かぜ症候群等に伴う鼻炎症状の場合、鼻炎が続くことで副鼻腔炎や中耳炎などにつながることもあるため、そのような症状の徴候に対しても注意する必要がある。
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解答
4
解説
鼻炎用点鼻薬に含まれる血管収縮成分(アドレナリン作動成分)を過剰連用すると、リバウンドによる二次充血(肥厚性鼻炎)を招くため使用法に厳格な注意が必要です。また一般用医薬品の適応範囲と重症疾患の鑑別が問われます。
解き方
- 記述アについて、ウイルスや細菌感染が原因となるのは急性鼻炎であるため誤りと判断します。
- 記述イについて、アドレナリン作動成分の過度使用による血管拡張・二次充血の説明が適切であるため正しいと判断します。
- 記述ウについて、一般用点鼻薬の適応範囲に蓄膿症は含まれないため誤りと判断します。
- 記述エについて、鼻炎から副鼻腔炎や中耳炎に波及する注意点として適切であるため正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- アが誤り、エが正しい記述であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- アが誤り、イが正しい記述であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- ウは一般用点鼻薬の適応に蓄膿症が含まれないため誤りであり、選択肢3は不適切です。
- 選択肢 4正解
- アが誤、イが正、ウが誤、エが正の組み合わせであり、これが正解となります。
- 選択肢 5不正解
- イとエが正しく、ウが誤りであるため不適切な組み合わせです。
覚えるポイント
- 点鼻薬のアドレナリン作動成分の連用は二次充血(リバウンド)を起こす
- 一般用点鼻薬に蓄膿症の適応はない
間違えやすいところ
- 花粉等のアレルゲンによるアレルギー性鼻炎と、感染性の急性鼻炎を混同しないこと
- 内服の漢方処方等に見られる蓄膿症適応と、点鼻薬の適応を混同しないこと
出題の前提:試験問題の原文および厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に基づく出題
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.19 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
点眼薬の正しい使用方法と特徴
主な医薬品とその作用 · 点眼薬 / 結膜嚢 / 点眼方法 / コンタクトレンズ / 緑内障
点眼薬に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 点眼薬の1滴の薬液量は、結膜嚢の容積より少ないため、薬液が結膜嚢内に行き渡るよう一度に数滴点眼することが効果的とされる。 イ 点眼後に目頭を押さえることで、薬液が鼻腔内へ流れ込むのを防ぐことができ、効果的とされる。 ウ 1回使い切りタイプとして防腐剤を含まない点眼薬では、ソフトコンタクトレンズ装着時に使用できるものがある。 エ 一般用医薬品の点眼薬には、緑内障を改善できるものもある。
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解答
4
解説
点眼薬は1滴の容量が結膜嚢の容積を超えるため、1滴を確実に点眼し、鼻涙管への流出を防ぐために目頭(鼻涙管の開口部)を軽く押さえるのが基本です。また一般用医薬品で緑内障を治療することはできません。
解き方
- 記述アについて、1滴の量は結膜嚢の容積より多く、数滴点眼する必要はないため誤りと判断します。
- 記述イについて、点眼後に目頭を押さえて鼻腔や全身への移行を防ぐのは正しい使用法であるため正と判断します。
- 記述ウについて、防腐剤フリーの1回使い切りタイプ等にはソフトコンタクトレンズ装着時使用可能なものがあるため正と判断します。
- 記述エについて、一般用点眼薬には緑内障を改善できるものは存在しないため誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- アが誤りであり、ウが正しいため組み合わせとして不適切です。
- 選択肢 2不正解
- アとエが誤りであり、イが正しいため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- エは一般用医薬品に緑内障改善薬はないため誤りであり、選択肢3は不適切です。
- 選択肢 4正解
- アが誤、イが正、ウが正、エが誤の正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- イとウが正しく、エが誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- 点眼薬は1回1滴で十分(結膜嚢容積約30μLに対し1滴は約50μL)
- 一般用医薬品に緑内障を改善するものはない
間違えやすいところ
- 一度に数滴差した方が効果的であると誤認しないこと
- 防腐剤(ベンザルコニウム等)を含む点眼薬はソフトコンタクトレンズに吸着し変質させるため原則併用不可
出題の前提:試験問題の原文および厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に基づく出題
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.20 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
眼科用薬の配合成分とその作用機序
主な医薬品とその作用 · プラノプロフェン / スルファメトキサゾール / テトラヒドロゾリン塩酸塩 / ネオスチグミンメチル硫酸塩
眼科用薬に配合される成分に関する記述について、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 ア プラノプロフェンは、非ステロイド性抗炎症成分であり、炎症の原因となる物質の生成を抑える作用を示し、目の炎症を改善する。 イ スルファメトキサゾールは、ウイルスによる結膜炎やものもらい(麦粒腫)、眼瞼炎などの化膿性の症状を改善する。 ウ テトラヒドロゾリン塩酸塩は、結膜を通っている血管を収縮させることにより目の充血を除去する。 エ ネオスチグミンメチル硫酸塩は、コリンエステラーゼの働きを活発にすることで、目の調節機能を改善する。
解答・解説を表示
解答
2
解説
眼科用薬の各成分の薬理機序として、血管収縮作用(充血除去)、抗炎症作用(プロスタグランジン生成抑制)、抗コリンエステラーゼ作用(アセチルコリン分解抑制による毛様体筋の調節改善)、抗菌作用(細菌とウイルスの違い)の正確な理解が必要です。
解き方
- 記述ア:プラノプロフェンは非ステロイド性抗炎症成分(NSAIDs)であり正と判定します。
- 記述イ:スルファメトキサゾールはサルファ系抗菌薬であり、細菌感染症に有効でウイルスには効果がないため誤と判定します。
- 記述ウ:テトラヒドロゾリン塩酸塩はアドレナリン作動成分として血管収縮により充血を改善するため正と判定します。
- 記述エ:ネオスチグミンメチル硫酸塩はコリンエステラーゼの働きを「阻害する(抑える)」ことで作用するため誤と判定します。
- 選択肢 1不正解
- イはウイルスではなく細菌による感染に有効であるため誤りです。
- 選択肢 2正解
- アとウがともに正しい記述であり、適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- イとエがいずれも誤った記述であるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- エはコリンエステラーゼの働きを「活発にする」ではなく「抑える」であるため誤りです。
覚えるポイント
- ネオスチグミンメチル硫酸塩はコリンエステラーゼの働きを抑えて目のピント調節を改善する
- スルファメトキサゾールはサルファ剤(細菌に有効、ウイルスには無効)
間違えやすいところ
- コリンエステラーゼを「活発にする」と「阻害する」を取り違えないこと
- 抗菌薬(抗生物質・サルファ剤)がウイルス疾患に効くと誤認しないこと
出題の前提:試験問題の原文および厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に基づく出題
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.20 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
外皮用薬の配合成分とその特徴
主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / ステロイド / イブプロフェンピコノール / クロタミトン / デキサメタゾン
外皮用薬の配合成分に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
4
解説
外用消炎鎮痛・抗炎症成分にはステロイド性抗炎症成分(プレドニゾロン、デキサメタゾン等)と非ステロイド性抗炎症成分(イブプロフェンピコノール等)があり、ステロイドは免疫抑制作用に伴う易感染性に注意を要します。
解き方
- 選択肢1:イブプロフェンピコノールは吹き出物等の抗炎症目的で用いられ外用鎮痛作用は期待されないため正しい記述です。
- 選択肢2:ステロイド成分の局所免疫低下に伴う皮膚感染等の副作用説明として正しい記述です。
- 選択肢3:クロタミトンは温感刺激(灼熱感)によるかゆみ麻痺作用を持つため正しい記述です。
- 選択肢4:デキサメタゾンは代表的なステロイド性抗炎症成分であるため、「非ステロイド性」とする記述は誤りです。
- 選択肢 1不正解
- イブプロフェンピコノールは吹き出物等に用いられる抗炎症成分であり、外用での鎮痛作用は期待されません。
- 選択肢 2不正解
- ステロイド外用薬は免疫抑制作用により細菌・真菌・ウイルス等の感染症を誘発・悪化させることがあります。
- 選択肢 3不正解
- クロタミトンは温感神経を刺激して軽い灼熱感を与えることで痒みを抑える成分です。
- 選択肢 4正解
- デキサメタゾンはステロイドホルモン骨格を有するステロイド性抗炎症成分であり、非ステロイド性ではないため誤り(正解の選択肢)です。
覚えるポイント
- デキサメタゾン、プレドニゾロン、ヒドロコルチゾンはステロイド成分
- イブプロフェンピコノールは非ステロイド性抗炎症成分(外用で鎮痛作用はほぼなし)
間違えやすいところ
- デキサメタゾンやトリアムシノロンアセトニド等を非ステロイド系と取り違えないこと
出題の前提:試験問題の原文および厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に基づく出題
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.21 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
外皮用薬の配合成分とその主な作用・機序
主な医薬品とその作用 · 抗真菌薬 / 抗菌薬 / サルファ剤 / ウンデシレン酸
外皮用薬に配合される成分及びその主な作用に関する関係の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 配合成分 - 主な作用 ア ビホナゾール - 皮膚糸状菌の細胞壁を構成する成分の産生を抑制する。 イ 硫酸フラジオマイシン - 細菌の細胞壁合成を阻害する。 ウ スルフイソキサゾール - 細菌のDNA合成を阻害する。 エ ウンデシレン酸 - 患部を酸性にし、皮膚糸状菌の発育を抑制する。
解答・解説を表示
解答
4
解説
抗真菌薬と抗菌薬の作用機序の違い(細胞膜合成阻害、タンパク質合成阻害、細胞壁合成阻害、核酸合成阻害等)を正確に識別することが求められます。イミダゾール系は「細胞膜」、アミノグリコシド系は「タンパク質合成」がターゲットです。
解き方
- アについて、ビホナゾールは細胞壁ではなく真菌の「細胞膜」の構成成分(エルゴステロール)の生合成を抑制するため誤りと判断します。
- イについて、硫酸フラジオマイシン(アミノグリコシド系)は「タンパク質合成」を阻害するため誤りと判断します(細胞壁合成阻害はペニシリン系やセフェム系等)。
- ウについて、スルフイソキサゾール(サルファ剤)は葉酸合成阻害を介して細菌のDNA合成を阻害するため正と判断します。
- エについて、ウンデシレン酸は患部を酸性にして白癬菌の発育を抑えるため正と判断します。
- 選択肢 1不正解
- アとイが誤り、ウが正しいため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- アが誤り、エが正しいため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- イが誤り、エが正しいため不適切です。
- 選択肢 4正解
- アが誤、イが誤、ウが正、エが正の正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- ウは正しいため、誤りとする本選択肢は不適切です。
覚えるポイント
- イミダゾール系(ビホナゾール等)=細胞膜構成成分(エルゴステロール)の合成阻害
- フラジオマイシン=アミノグリコシド系(タンパク質合成阻害)
- ウンデシレン酸=患部を酸性化して発育抑制
間違えやすいところ
- 真菌の細胞膜(エルゴステロール)と細胞壁を混同しないこと
- 抗菌薬の作用点(細胞壁合成阻害とタンパク質合成阻害)を取り違えないこと
出題の前提:試験問題の原文および厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に基づく出題
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.21 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
傷口等の殺菌消毒薬の配合成分と取り扱い
主な医薬品とその作用 · マーキュロクロム / 消毒用エタノール / ベンザルコニウム塩化物 / レゾルシン
傷口等の殺菌消毒薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア マーキュロクロム液はヨードチンキと混合すると不溶性沈殿を生じて殺菌作用が低下する。 イ 消毒用エタノールは、皮膚刺激性が強いため、患部表面を軽く清拭するにとどめ、脱脂綿やガーゼに浸して患部に貼付することは避けるべきとされる。 ウ ベンザルコニウム塩化物は、石鹸との混合により殺菌消毒効果が低下する。 エ レゾルシンは細菌や真菌類のタンパク質を変性させることにより殺菌消毒作用を示す。
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解答
1
解説
殺菌消毒薬は成分ごとの配合変化や使用上の注意(ヨウ素と有機水銀の沈殿、逆性石鹸と普通石鹸の不活化、アルコールの刺激性と貼付禁忌、フェノール誘導体等の作用機序)を正確に把握する必要があります。
解き方
- 記述ア:マーキュロクロムとヨードチンキの併用でヨウ化水銀等の沈殿を生じ効果が低下するため正と判断します。
- 記述イ:消毒用エタノールは脱脂・刺激作用があるため患部への湿布・貼付は避けるべきであり正と判断します。
- 記述ウ:ベンザルコニウム塩化物は陽イオン界面活性剤のため、陰イオンの石鹸が残っていると失活するため正と判断します。
- 記述エ:レゾルシンはフェノール系成分であり、タンパク質変性による殺菌作用を示すため正と判断します。
- 選択肢 1正解
- ア、イ、ウ、エのすべてが正しい記述であり、選択肢1が正解です。
- 選択肢 2不正解
- ウも正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- イ、ウ、エも正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- アとエも正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- ア、イ、ウも正しい記述であるため不適切です。
覚えるポイント
- マーキュロクロム(赤チン)+ヨードチンキ=不溶性沈殿を生じ効果低下
- ベンザルコニウム塩化物(逆性石鹸)は普通の石鹸で失活する
- エタノールの湿布・貼付は強い刺激性があるため避ける
間違えやすいところ
- ベンザルコニウム塩化物が石鹸と相乗効果を発揮すると勘違いしないこと
出題の前提:試験問題の原文および厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に基づく出題
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.22 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
歯痛薬及び歯槽膿漏薬の配合成分とその用途
主な医薬品とその作用 · フェノール / カミツレ / リゾチーム塩酸塩 / グリチルリチン酸二カリウム
歯痛薬及び歯槽膿漏薬に用いる成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア フェノールは、齲蝕を生じた部分における細菌の繁殖を抑えることを目的として外用の歯痛薬に用いられる。 イ カミツレは、抗炎症、抗菌などの作用を期待して内服の歯槽膿漏薬に用いられる。 ウ リゾチーム塩酸塩は、歯肉溝での細菌の繁殖を抑えることを目的として内服の歯槽膿漏薬に用いられる。 エ グリチルリチン酸二カリウムは、歯周組織の炎症を和らげることを目的として外用の歯槽膿漏薬に用いられる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
歯槽膿漏薬には外用薬と内服薬があり、それぞれに配合される生薬・有効成分の分類(抗炎症、殺菌消毒、組織修復、止血など)とその剤形適用を正確に区別する必要があります。
解き方
- 記述ア:フェノールは齲蝕部(虫歯窩)の殺菌消毒目的で外用歯痛薬に配合されるため正と判断します。
- 記述イ:カミツレは歯肉炎・歯槽膿漏の「外用」歯槽膿漏薬(塗布薬)に配合される生薬のため誤と判断します。
- 記述ウ:リゾチーム塩酸塩は抗炎症成分であり、炎症や腫れを和らげる目的で配合され、殺菌・細菌繁殖抑制目的ではないため誤と判断します。
- 記述エ:グリチルリチン酸二カリウムは抗炎症成分として外用歯槽膿漏薬に用いられるため正と判断します。
- 選択肢 1不正解
- イとウが誤った記述であるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- イが誤り、エが正しいため不適切です。
- 選択肢 3正解
- アが正、イが誤、ウが誤、エが正の正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- アが正しく、イが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- ウが誤り、アとエが正しいため不適切です。
覚えるポイント
- カミツレ、ミルラ、ラタニアなどは外用歯槽膿漏薬に配合される生薬
- リゾチーム塩酸塩は抗炎症作用を目的として内服薬に配合される
間違えやすいところ
- カミツレを内服の歯槽膿漏薬配合生薬と混同しないこと
- リゾチームを殺菌消毒成分と取り違えないこと(抗炎症成分)
出題の前提:試験問題の原文および厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に基づく出題
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.23 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
口内炎及び口内炎用薬の生薬成分と受診勧奨
主な医薬品とその作用 · 口内炎 / シコン / グリチルレチン酸 / ベーチェット病
口内炎及び口内炎用薬に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
3
解説
口内炎に用いる生薬(シコン等)の正確な基原部位と薬効(組織修復促進作用等)、および口内炎が繰り返される場合の基礎疾患(ベーチェット病等の自己免疫疾患)の鑑別・受診勧奨の知識が必要です。
解き方
- 選択肢1:口内炎の典型的な臨床症状(粘膜上皮の水疱・潰瘍、疼痛、口臭)の記述であり正しいと判断します。
- 選択肢2:グリチルレチン酸は抗炎症成分として配合されるため正しい記述です。
- 選択肢3:シコンの基原部位は「根」であり「葉」ではないため誤りと判断します。
- 選択肢4:口内炎が多発・難治性・再発性の場合はベーチェット病等の疑いがあるため医療機関受診勧奨が適切です。
- 選択肢 1不正解
- 口内炎は口腔粘膜に水疱や潰瘍が生じ、疼痛や口臭を伴うことがあるため正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- グリチルレチン酸は口腔粘膜の炎症を和らげる抗炎症成分として正しく配合されます。
- 選択肢 3正解
- シコンはムラサキ科ムラサキの「根」を基原とし、組織修復促進等を期待して用いられるため、「葉」とする本記述は誤り(正解の選択肢)です。
- 選択肢 4不正解
- 再発を繰り返す難治性の口内炎はベーチェット病等の全身性疾患の兆候の可能性があるため受診勧奨が必要です。
覚えるポイント
- シコン(紫根)の基原部位は「根」(組織修復促進作用)
- 難治性・再発性の口内炎=ベーチェット病などを疑い受診勧奨
間違えやすいところ
- シコン(紫根)の基原を葉や全草と混同しないこと(名前の通り「根」)
出題の前提:試験問題の原文および厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に基づく出題
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.23 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
禁煙補助剤(ニコチン製剤)の禁忌・使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 禁煙補助剤 / ニコチン / 使用上の注意
禁煙補助剤(咀嚼剤・貼付剤)に関する記述ア~エの正誤の組み合わせとして、正しいものを1つ選びなさい。 ア 重い狭心症や不整脈と診断された人は、使用を避ける必要がある。 イ うつ病と診断されたことのある人は、使用を避ける必要がある。 ウ 妊娠していると思われる女性は、使用を避ける必要がある。 エ 3ヶ月以内の心筋梗塞発作がある人は、使用を避ける必要がある。
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解答
1
解説
禁煙補助剤に含まれるニコチンは、自律神経節や中枢神経に作用してアドレナリンやドパミンの遊離を促すため、心血管系疾患や精神疾患の既往がある人、妊婦には重大な危険を及ぼすおそれがあり、使用が厳しく制限されています。
解き方
- 循環器系障害(重篤な心疾患、3ヶ月以内の心筋梗塞、不整脈等)への使用制限を確認し、アとエを正しいと判定する。
- 精神神経系への影響(うつ病等の既往)および胎児への毒性(妊婦等)の禁忌事項を確認し、イとウを正しいと判定する。
- すべて「正」となっている選択肢1を選択する。
- 選択肢 1正解
- ア、イ、ウ、エの記述はいずれも正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- イのうつ病の診断歴、エの3ヶ月以内の心筋梗塞既往も避けるべき禁忌事項であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- イのうつ病歴、ウの妊婦等の使用禁止も正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- アの心疾患、ウの妊婦、エの心筋梗塞既往はすべて避けるべき事項として正しいため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- ア、イ、エの記述もすべて避けるべき対象として正しいため誤りです。
答えの内訳
- ア:正
- ニコチンは交感神経系を興奮させ血圧上昇や心拍数増加を招くため、重い狭心症や不整脈のある人は使用を避ける必要があります。
- イ:正
- 禁煙達成時に離脱症状としてうつ症状が悪化することがあるため、うつ病と診断されたことのある人は使用を避ける(禁忌)とされています。
- ウ:正
- ニコチンは胎盤を通過して胎児へ移行し、流早産や発育遅延等のリスクを高めるため、妊婦または妊娠していると思われる女性は使用を避けます。
- エ:正
- 急性期(3ヶ月以内)の心筋梗塞発作の既往がある人は、循環器系への重大な負荷を避けるため、禁煙補助剤を使用してはならないとされています。
覚えるポイント
- 禁煙補助剤は3ヶ月以内の心筋梗塞、重い心疾患、うつ病、妊婦等は使用不可(禁忌)。
間違えやすいところ
- うつ病の既往が禁忌に含まれることを見落として「誤」と判断しやすい点に注意する。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂・令和2年度試験)「禁煙補助剤」の項に基づく。
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.24 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
滋養強壮保健薬の適正使用と特徴
主な医薬品とその作用 · 滋養強壮保健薬 / 薬用酒 / ビタミン成分 / 医薬部外品
滋養強壮保健薬に関する記述ア~エの正誤の組み合わせとして、正しいものを1つ選びなさい。 ア 数種類の生薬をアルコールで抽出した薬用酒は、出産直後で出血を伴っている人の滋養強壮に用いられる。 イ 滋養強壮保健薬に配合される脂溶性ビタミンは、過剰摂取により過剰症を生じるおそれがある。 ウ ビタミン等の補給を目的とするものとして医薬部外品の保健薬があるが、神経痛、しみ・そばかす等のような特定部位の症状に対する効能・効果について認められている医薬部外品はない。 エ 滋養強壮保健薬は漫然と使用を継続することなく、症状によっては医療機関を受診する等、適切な対処が図られることが重要である。
解答・解説を表示
解答
3
解説
滋養強壮保健薬は疲労回復や栄養補給を目的としますが、エタノールを含む薬用酒の禁忌(出血時)や脂溶性ビタミンの過剰症、医薬部外品における効能の制限など、各成分の特性とリスクに応じた適正使用が不可欠です。
解き方
- 記述ア:出血を伴う場合の薬用酒の使用禁忌について確認し、「誤」と判断する。
- 記述イ:脂溶性ビタミンが体内に蓄積することによる過剰症のリスクを確認し、「正」と判断する。
- 記述ウ:医薬部外品の保健薬と医薬品の効能表示の範囲の差異を確認し、「正」と判断する。
- 記述エ:漫然連用の防止と受診勧奨の原則を確認し、「正」と判断する。
- 組み合わせとして「誤・正・正・正」である選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- アが出血を伴う人に薬用酒を用いるとしているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- アが正、イが誤、エが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- アが誤、イが正、ウが正、エが正の組み合わせで適切です。
- 選択肢 4不正解
- ウとエが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- イとウが誤とされているため誤りです。
答えの内訳
- ア:誤
- 薬用酒にはアルコールが含まれており、血行促進によって出血を助長するおそれがあるため、手術直後や出産直後で出血を伴っている人には使用を避ける必要があります。
- イ:正
- ビタミンAやビタミンDなどの脂溶性ビタミンは体内に蓄積しやすいため、過剰摂取により頭痛や嘔吐、骨の異常などの過剰症を生じるおそれがあります。
- ウ:正
- 医薬部外品のビタミン含有保健薬は肉体疲労時等のビタミン補給に限られ、神経痛やしみ等の特定部位症状を改善する効能は認められていません。
- エ:正
- 滋養強壮保健薬を一定期間使用しても症状の改善がみられない場合は、重大な疾患が潜んでいる可能性があるため漫然と使用せず受診勧奨が必要です。
覚えるポイント
- 薬用酒は出血を伴う人(手術直後・出産直後等)には適さない(禁忌)。
間違えやすいところ
- 医薬部外品でも神経痛やしみなどの特定効能を標榜できると勘違いしないように注意する。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂・令和2年度試験)「滋養強壮保健薬」の項に基づく。
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.24 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
滋養強壮保健薬の配合成分と目的とする作用
主な医薬品とその作用 · 滋養強壮保健薬 / アミノ酸・ペプチド成分 / 軟骨成分 / 生体成分
滋養強壮保健薬に配合される成分と目的とする作用の関係について、正しいものの組み合わせを下から1つ選びなさい。 ア アミノエチルスルホン酸(タウリン) - 肝臓機能を改善する。 イ アスパラギン酸ナトリウム - 肝臓の働きを助け、肝血流を促進する。 ウ コンドロイチン硫酸ナトリウム - 関節痛、筋肉痛等の改善を促す。 エ グルクロノラクトン - 乳酸の分解を促す。
解答・解説を表示
解答
2
解説
滋養強壮成分には、肝機能・解毒に関与するもの(タウリン、グルクロノラクトン等)、代謝改善・疲労回復に関与するもの(アスパラギン酸等)、結合組織・関節機能に関与するもの(コンドロイチン硫酸等)があり、各成分固有の作用を正しく結びつける必要があります。
解き方
- アミノエチルスルホン酸(タウリン)の作用が肝機能改善であることを確認(アは正)。
- アスパラギン酸ナトリウム(乳酸分解等)とグルクロノラクトン(肝機能・解毒能維持、血流促進)の説明が入れ替わっていることを確認(イ・エは誤)。
- コンドロイチン硫酸ナトリウムが関節痛・筋肉痛等の改善を目的とすることを確認(ウは正)。
- アとウの組み合わせである選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- イの説明はグルクロノラクトン等の記述と混同されているため誤りです。
- 選択肢 2正解
- アおよびウの組み合わせが正しいため正解です。
- 選択肢 3不正解
- イとエはいずれも作用の説明が入れ替わっており誤りです。
- 選択肢 4不正解
- エの説明はアスパラギン酸塩などの乳酸分解促進と混同されており誤りです。
答えの内訳
- ア:正
- アミノエチルスルホン酸(タウリン)は、肝臓で胆汁酸と結合して排泄を促す等により肝機能を改善する目的で配合されます。
- イ:誤
- アスパラギン酸ナトリウムは生体内のエネルギー産生に関与し、乳酸の分解を促すなどの疲労回復・代謝改善を目的として配合されます。
- ウ:正
- コンドロイチン硫酸ナトリウムは軟骨組織の構成成分であり、関節軟骨の保水性・弾力性を保持し、関節痛・筋肉痛等の改善を促す目的で配合されます。
- エ:誤
- グルクロノラクトンは、肝臓の解毒作用(グルクロン酸抱合)を助け、肝血流を促進する等の目的で配合されます。
覚えるポイント
- タウリン・グルクロノラクトンは肝機能・解毒、アスパラギン酸は乳酸分解・代謝促進。
間違えやすいところ
- グルクロノラクトンとアスパラギン酸の作用記述の入れ替えを見落としやすい。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂・令和2年度試験)「滋養強壮保健薬の配合成分」に基づく。
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.25 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
漢方処方製剤の基礎理論と特徴
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / エキス製剤 / 証 / 中医学との相違
漢方処方製剤に関する記述について、正しいものの組み合わせを下から1つ選びなさい。 ア 漢方処方製剤の多くは、処方に基づく生薬混合物の浸出液を濃縮して調製された乾燥エキス製剤を散剤等に加工して市販されている。 イ 現代中国で利用されている中医学に基づく薬剤は、中薬と呼ばれ、漢方薬と同じである。 ウ 漢方処方製剤は、患者の「証」に合ったものが選択されれば、効果が期待できるが、合わないものが選択されたとしても、副作用を招きにくいとされている。 エ 漢方処方は処方全体としての適用性等、その性質からみて処方自体が一つの有効成分として独立したものという見方をすべきものである。
解答・解説を表示
解答
2
解説
日本の漢方医学は中国の伝統医学を基にしつつ独自に発展した体系であり、処方全体を1つの有効成分として捉えます。体質・病態(証)に合致して初めて十分な効果と安全性が得られ、証に合わない使用は副作用のリスクとなります。
解き方
- 記述ア:一般用漢方エキス製剤の製造・流通形態を確認し、「正」と判断する。
- 記述イ:中薬と漢方薬の歴史的・理論的な相違を確認し、「誤」と判断する。
- 記述ウ:証に合わない漢方薬の投与が副作用を引き起こすことを確認し、「誤」と判断する。
- 記述エ:漢方処方自体を1つの有効成分とみなす考え方を確認し、「正」と判断する。
- 正しい記述の組み合わせである「ア、エ」(選択肢2)を選択する。
- 選択肢 1不正解
- ウは証に合わないと副作用を招きやすいため誤りです。
- 選択肢 2正解
- アとエの記述がともに正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- イとウの記述はいずれも誤りです。
- 選択肢 4不正解
- イの中薬と漢方薬が同じであるとする記述が誤りです。
答えの内訳
- ア:正
- 市販の漢方処方製剤の多くは、生薬混合物の水性浸出液を濃縮乾燥させた乾燥エキスを顆粒剤や散剤、錠剤等に製剤化したものです。
- イ:誤
- 現代中国の中医学に基づく「中薬」と、日本の伝統医学として日本独自に発展した「漢方薬」は処方内容や使用理論等で相違があり、同一ではありません。
- ウ:誤
- 漢方処方製剤は患者の「証」に合わないものが用いられた場合、期待する効果が得られないばかりか、かえって副作用を招きやすくなります。
- エ:正
- 漢方処方は個々の構成生薬が相互作用し合う総合的な処方全体として有効性・安全性が認められており、処方全体が1つの独立した有効成分として扱われます。
覚えるポイント
- 漢方処方製剤は処方全体が1つの有効成分であり、証に合わないと副作用を招きやすい。
間違えやすいところ
- 漢方薬は生薬だから証が合わなくても副作用が出ないと誤認しないこと。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂・令和2年度試験)「漢方処方製剤」の項に基づく。
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.25 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
肥満症等に用いられる漢方処方製剤(防風通聖散)
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 防風通聖散 / 構成生薬 / 使用上の注意
漢方処方製剤に関する以下の記述について、( ア )~( ウ )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 ( ア )は、体力充実して、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの高血圧や肥満に伴う動悸・肩こり・のぼせ・むくみ・便秘、蓄膿症、湿疹・皮膚炎、ふきでもの、肥満症に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱く下痢しやすい人、発汗傾向の著しい人では、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。また、( イ )に対する適用はない。構成生薬としてカンゾウ、マオウ、( ウ )を含む。
解答・解説を表示
解答
2
解説
防風通聖散は体力充実した実証の肥満症に用いられる18種類の生薬からなる処方で、マオウ、カンゾウ、ダイオウを含みます。下剤成分(ダイオウ)を含むため虚弱者や胃腸の弱い人には不向きであり、小児への適応はありません。
解き方
- 体力充実、腹部皮下脂肪、便秘傾向という証から処方名(ア)を「防風通聖散」と同定する(防已黄耆湯は虚証・水肥満)。
- 作用が強力で小児に対する適応がないことから(イ)を「小児」と判断する。
- 瀉下作用を持ち激しい腹痛や下痢の注意喚起に関わる構成生薬(ウ)を「ダイオウ」と判断する。
- ア=防風通聖散、イ=小児、ウ=ダイオウとなる選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 防已黄耆湯は体力虚弱で色白・水太りの人に用いられるため誤りです。
- 選択肢 2正解
- アが防風通聖散、イが小児、ウがダイオウの組み合わせであり正解です。
- 選択肢 3不正解
- 大柴胡湯は常習便秘や胃炎等に用いられますが、構成生薬にマオウを含みません。
- 選択肢 4不正解
- 防風通聖散にはダイオウが含まれており、カッコンではないため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- アが防已黄耆湯となっているため誤りです。
答えの内訳
- ア:防風通聖散
- 「体力充実して、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がち」な実証タイプの肥満症等に適する漢方処方は防風通聖散です。
- イ:小児
- 防風通聖散は作用が強く小児に対する適用(安全性が確立された用法用量)はありません。
- ウ:ダイオウ
- 防風通聖散の構成生薬には、瀉下作用を持つダイオウが含まれ、マオウ、カンゾウも含有されています。
覚えるポイント
- 防風通聖散:体力充実、皮下脂肪、便秘、マオウ・カンゾウ・ダイオウ配合、小児適応なし。
間違えやすいところ
- 肥満症に使われる防風通聖散(実証)と防已黄耆湯(虚証)の特徴を混同しないようにする。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂・令和2年度試験)「漢方処方製剤(肥満症・高血圧)」に基づく。
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.26 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
消毒薬に用いられる成分の性質と注意点
主な医薬品とその作用 · 消毒薬 / 塩素系消毒薬 / 界面活性剤 / クレゾール石鹸液 / アルコール
消毒薬に用いられる成分に関する以下の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
塩素系殺菌消毒薬(次亜塩素酸ナトリウム等)は強アルカリ性で、酸性物質と混ざると有毒な塩素ガスを遊離します。一方、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルは非イオン界面活性剤(有機系殺虫剤や洗浄成分等)であり、塩素ガスは発生しません。
解き方
- 記述1の「酸性洗浄剤と反応して有毒な塩素ガスが発生する」物質が次亜塩素酸ナトリウム等の塩素系成分であるかを確認し、記述1が誤りであると特定する。
- 記述2(塩素系の強い皮膚刺激性と人体消毒不可)、記述3(イソプロパノールとエタノールの抗ウイルス効果の差異)、記述4(クレゾール石鹸液のスペクトルとウイルス無効)が正しいことを確認する。
- 選択肢 1正解
- 塩素ガスを発生するのは次亜塩素酸ナトリウムなどの塩素系成分であるため、本記述は誤り(正解)です。
- 選択肢 2不正解
- 次亜塩素酸ナトリウムは激しい皮膚刺激性・腐食性があるため人体消毒には用いず、正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- イソプロパノールはエタノールに比べて一部の親油性ウイルスを除きウイルス不活化効果が低く、正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- クレゾール石鹸液は結核菌を含む細菌・真菌に有効ですが、ウイルスには効果がなく、正しい記述です。
覚えるポイント
- 酸と混ざって有毒な塩素ガスを生じるのは「次亜塩素酸ナトリウム」である。
間違えやすいところ
- 界面活性剤の名称と塩素系漂白・消毒成分の名称を取り違えないように注意する。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂・令和2年度試験)「公衆衛生用薬(殺菌消毒薬)」に基づく。
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.26 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
忌避剤及び殺虫剤の成分と適正使用
主な医薬品とその作用 · 殺虫剤 / オキサジアゾール系 / ピレスロイド系 / 昆虫成長阻害剤 / 薬剤抵抗性
忌避剤及び殺虫剤に関する記述ア~エの正誤の組み合わせとして、正しいものを1つ選びなさい。 ア メトプレンは、有機塩素系殺虫成分であり、ボウフラの防除の目的で使用される。 イ メトキサジアゾンは、アセチルコリンエステラーゼの阻害によって殺虫作用を示す。 ウ ピレスロイド系殺虫成分のうち、ペルメトリンは唯一人体に直接適用される殺虫成分である。 エ 殺虫剤使用に当たっては、殺虫作用に対する抵抗性が生じるのを避けるため、同じ殺虫成分を長期間連用することが望ましい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
殺虫成分はその作用機序によりピレスロイド系(神経脱分極持続)、有機リン系・オキサジアゾール系(コリンエステラーゼ阻害)、昆虫成長阻害成分(変態阻止)等に大別されます。人体直接適用成分(フェノトリン)の把握や抵抗性対策(連用回避)が重要です。
解き方
- 記述ア:メトプレンは昆虫成長阻害剤(I済/IGR)であるため「誤」と判断する。
- 記述イ:メトキサジアゾンはオキサジアゾール系でAChE阻害作用を持つため「正」と判断する。
- 記述ウ:人体直接適用のシラミ駆除薬はフェノトリンであるため「誤」と判断する。
- 記述エ:抵抗性を防ぐためには連用を避ける必要があるため「誤」と判断する。
- 組み合わせとして「誤・正・誤・誤」である選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- ア、ウ、エが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- アが正、イが誤、ウが正とされているため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- アが正、イが誤、エが正とされているため不正解です。
- 選択肢 4正解
- アが誤、イが正、ウが誤、エが誤の組み合わせであり正解です。
- 選択肢 5不正解
- イが誤、ウが正とされているため不正解です。
答えの内訳
- ア:誤
- メトプレンは有機塩素系ではなく、昆虫成長阻害成分(幼若ホルモン様物質)であり、蛹化や羽化を妨げることでボウフラ等の防除に用いられます。
- イ:正
- メトキサジアゾンはオキサジアゾール系殺虫成分であり、有機リン系と同様にアセチルコリンエステラーゼの働きを阻害して神経伝達を麻痺させます。
- ウ:誤
- 人体に直接適用される(アタマジラミ等の駆除)ピレスロイド系殺虫成分は「フェノトリン」であり、ペルメトリンではありません。
- エ:誤
- 同じ殺虫成分を長期間連用すると害虫に薬剤抵抗性が生じやすくなるため、作用機序の異なる殺虫剤をローテーションして使用することが望ましいです。
覚えるポイント
- 人体に直接適用されるシラミ駆除殺虫成分はフェノトリン。メトプレンは昆虫成長阻害成分。
間違えやすいところ
- 人体直接適用のフェノトリンと他のピレスロイド系(ペルメトリン等)を取り違えやすい。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂・令和2年度試験)「害虫の防除・殺虫成分」に基づく。
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.27 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
一般用検査薬の原理と検査の実施時期
主な医薬品とその作用 · 一般用検査薬 / 検体 / 擬陽性 / 妊娠検査薬 / 尿糖・尿タンパク
一般用検査薬に関する以下の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
一般用検査薬は非侵襲的に採取可能な生体試料(尿等)を用います。妊娠検査薬は胎盤から分泌されるヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)を検出しますが、早期すぎる検査では偽陰性となるため、月経予定日の約1週間後以降に行う必要があります。
解き方
- 記述1、2、3がそれぞれ検体の非侵襲性、擬陽性の定義、尿タンパク異常の原因疾患として正しいことを確認する。
- 記述4の妊娠検査薬の推奨時期を確認する。月経予定日直後ではなく「月経予定日のおよそ1週間後以降」であるため、記述4が誤り(正答)と判断する。
- 選択肢 1不正解
- 一般用検査薬の検体は採取に侵襲性のない尿や糞便等に限られており、正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 対象物質が存在しないのに他の物質との反応等で陽性反応を示すことを擬陽性といい、正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 尿タンパク異常は腎疾患のほか膀胱炎等の尿路系疾患でも生じ、正しい記述です。
- 選択肢 4正解
- 一般的な妊娠検査薬は「月経予定日のおよそ1週間後以降」に使用するため、本記述は誤り(正解)です。
覚えるポイント
- 一般的な一般用妊娠検査薬の使用時期は「月経予定日の約1週間後以降」。
間違えやすいところ
- 生理予定日当日や直後に使用できると誤認すると、hCG濃度不足による偽陰性を招く。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂・令和2年度試験)「一般用検査薬(妊娠検査薬)」に基づく。
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.27 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品医療機器等法の目的と関係者の責務
薬事関係法規・制度 · 医薬品医療機器等法第1条 / 法目的 / 関係者の責務
医薬品医療機器等法の総則に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品医療機器等法第1条(目的)では、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器及び再生医療等製品の品質、有効性及び安全性の確保等を定めています。また、関係者の責務として、医薬関係者の情報提供努力義務や国民の適正使用努力義務、販売従事者の自己研鑽が求められています。
解き方
- 法第1条に規定される法の目的対象(医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器、再生医療等製品)を確認する。
- 選択肢1が「再生医療等製品は対象ではない」と記述している点に着目し、誤りであると判断する。
- 選択肢 1正解
- 医薬品医療機器等法の目的には「再生医療等製品」も明記されており、規制の対象に含まれているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 法第1条の5第1項に規定されている医薬関係者の責務に関する正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 法第1条の6に規定されている国民の責務(適正使用と知識・理解の向上努力)に関する正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- 購入者等へ正確・適切な情報提供を行うため、登録販売者自身が日々研鑽に努める必要があるとする正しい記述です。
覚えるポイント
- 法第1条の対象には再生医療等製品も含まれることを確実に覚える。
間違えやすいところ
- 法律名に「再生医療等製品」が入っていないことから、対象外であると誤認しやすい。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第1条、第1条の5、第1条の6
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.28 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品及び医療機器の定義と規制
薬事関係法規・制度 · 医薬品の定義 / 医療機器の定義 / 無承認無許可医薬品
医薬品及び医療機器に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品医療機器等法において、医薬品には体外診断用医薬品のように人体に直接使用されないものも含まれます。また、疾病の診断・治療・予防を目的とする物は医療機器等も該当するため、すべてが医薬品となるわけではありません。日本薬局方収載品はすべて医薬品であり、無承認医薬品の販売等は厳しく禁止されています。
解き方
- 各記述の正誤を判定する:アは体外診断用医薬品等の存在から「直接使用される物」に限られないため誤り、イは器具器械等(医療機器)も含まれるため「すべて医薬品」は誤り。
- ウ(薬局方収載品は医薬品)およびエ(無承認医薬品販売に対する罰則)が正しいことを確認し、組み合わせ「ウ、エ」を選択する。
- 選択肢 1不正解
- アおよびイの記述がともに誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- アの記述が誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- イの記述が誤りであるため不正解です。
- 選択肢 4正解
- ウ(日本薬局方収載品はすべて医薬品)およびエ(未承認医薬品販売に対する懲役・罰金等の罰則)がともに正しい記述です。
覚えるポイント
- 日本薬局方に収められている物はすべて医薬品として扱われる。
間違えやすいところ
- 体外診断用医薬品のように人に直接使用されない医薬品もある点を見落としやすい。
出題の前提:医薬品医療機器等法第2条第1項、第4項、第55条第2項、第84条
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.28 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
要指導医薬品及び一般用医薬品の定義と特徴
薬事関係法規・制度 · 要指導医薬品 / 一般用医薬品 / 毒薬・劇薬 / 適正使用
要指導医薬品及び一般用医薬品に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 要指導医薬品は、薬剤師の対面による情報の提供及び薬学的知見に基づく指導が必要なものである。 イ 一般用医薬品には、医師等の診療によらなければ一般に治癒が期待できない疾患(例えば、がん、心臓病等)に対する効能効果が認められているものがある。 ウ 定められた期間を経過し、薬事・食品衛生審議会において、一般用医薬品として取り扱うことが適切であると認められた要指導医薬品は、その分類が一般用医薬品に変更される。 エ 一般用医薬品には、毒薬又は劇薬に該当するものはない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
要指導医薬品は薬剤師による対面での情報提供および指導が義務づけられています。一定期間の安全性評価を経て審議会で適切と認められれば一般用医薬品へ移行します。一般用医薬品は生活者が自己判断で使用するものであり、毒薬・劇薬に指定されるものや医師の診療によらなければ治癒が期待できない疾患を対象とするものはありません。
解き方
- 各記述の正誤を確認:アは要指導医薬品の対面義務で正、イは一般用医薬品の対象範囲外であり誤、ウは一般用医薬品への移行手続きで正、エは一般用医薬品に毒薬・劇薬は存在しないため正。
- 正・誤・正・正の組み合わせである選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- イが正となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- イが正、ウとエが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- ア:正、イ:誤、ウ:正、エ:正の正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- アが誤、イが正、エが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- アとウが誤となっているため誤りです。
覚えるポイント
- 一般用医薬品には毒薬・劇薬に該当するものは一切存在しない。
間違えやすいところ
- 要指導医薬品には劇薬に該当するものがあるが、一般用医薬品には毒薬も劇薬もない点を区別する。
出題の前提:医薬品医療機器等法第2条第5項、第6項、第44条
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.29 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品の容器・外箱等への法定記載事項及び販売規制
薬事関係法規・制度 · 容器・被包の記載事項 / リスク区分表示 / 不適正表示医薬品の販売禁止
医薬品の容器(直接の容器又は被包)又は外箱等(外部の容器又は被包)への記載に関する記述について、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品の直接の容器・被包および外箱等には、製造販売業者情報、内容量、リスク区分などの法定記載事項が義務づけられています。また虚偽・誤解を招く表示は禁じられています。法定表示が適切になされていない医薬品は、製造販売業者だけでなく販売業者であっても販売・授与が禁止されており違反には罰則が科されます。
解き方
- 容器や外箱への法定表示項目(製造販売業者氏名・住所、内容量、リスク表示)および虚偽記載の禁止を確認する(1、2、3は正しい)。
- 法第56条の販売禁止規定を確認し、販売業者も表示不備の医薬品を販売してはならず罰則対象となるため、選択肢4が誤りであると判断する。
- 選択肢 1不正解
- 法第50条に規定されている法定表示事項であり正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 一般用医薬品の外箱等にはリスク区分の識別表示を記載する義務があるため正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 法第54条により虚偽・誤解を招くおそれのある事項の記載は禁止されているため正しい記述です。
- 選択肢 4正解
- 表示が不適切な医薬品を販売・授与することは法第56条により禁止されており、販売業者も罰せられるため誤りです。
覚えるポイント
- 表示不備のある医薬品は、製造販売業者だけでなく販売業者も販売・授与が禁止されている。
間違えやすいところ
- 表示の責任は製造販売業者にのみあり販売業者は免責されると誤解しやすい。
出題の前提:医薬品医療機器等法第50条、第54条、第56条
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.29 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
化粧品の定義と法的取扱い
薬事関係法規・制度 · 化粧品の定義 / 化粧品の販売業許可 / 成分本質 / 製造販売承認と届出
化粧品に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ア 化粧品とは、「人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚若しくは毛髪を健やかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされている物で、人の身体の構造又は機能に影響を及ぼすもの」をいう。 イ 化粧品は、販売業の許可がなくても販売することができる。 ウ 化粧品を製造販売する場合は、必ず厚生労働大臣の承認を受けなければならない。 エ 化粧品の成分本質(原材料)には、原則として医薬品の成分を配合してはならないが、配合が認められる場合であっても、配合できる量は薬理作用を期待できない量以下に制限されている。
解答・解説を表示
解答
4
解説
化粧品は人の身体の構造や機能に影響を及ぼさないことを目的とする物です。化粧品の販売には販売業許可は不要です。製造販売にあたっては、承認基準が定められている品目等を除き、原則として品目ごとに事前の製造販売届出を行えばよく、必ず承認が必要なわけではありません。原材料には原則として医薬品成分は配合不可であり、例外的に認められる場合も薬理作用を期待できない量以下と制限されています。
解き方
- アの定義を確認:「構造又は機能に影響を及ぼすもの」ではなく「影響を及ぼすことを目的としないもの」であるため「誤」。
- イを確認:化粧品販売業の許可制度は存在せず、誰でも販売できるため「正」。
- ウを確認:化粧品は原則として届出制であり、「必ず厚生労働大臣の承認を受けなければならない」は「誤」。
- エを確認:医薬品成分の配合制限規定として正しいため「正」。
- ア:誤、イ:正、ウ:誤、エ:正の選択肢4を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- アとウが正となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- アが正、エが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- アが正、イが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- ア:誤、イ:正、ウ:誤、エ:正の正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- イが誤、ウが正、エが誤となっているため誤りです。
覚えるポイント
- 化粧品は「身体の構造・機能に影響を及ぼすことを目的としない」ものであり、販売業許可は不要。
間違えやすいところ
- 化粧品の製造販売は届出が基本であり、「必ず厚生労働大臣の承認が必要」という記述に惑わされないようにする。
出題の前提:医薬品医療機器等法第2条第3項、第12条、第14条、化粧品基準
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.30 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
薬局及び店舗販売業の業務運営規則
薬事関係法規・制度 · 薬剤師不在時間 / 分割販売(小分け) / 要指導医薬品の販売制限
薬局及び店舗販売業に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
薬局における医薬品の分割販売は、購入者の具体的な求めに応じて容器から取り出して小分け・販売するものであり、あらかじめ不特定多数への販売目的で小分け・包装しておくことは「製造」に該当するため禁止されています。また、薬剤師不在時間に関する掲示・連絡体制の整備や、薬剤師不在時の要指導医薬品販売禁止が義務づけられています。
解き方
- 選択肢1および2が薬剤師不在時間に関する規定(調剤室閉鎖、掲示、管理者との連絡体制確保)に合致していることを確認する。
- 選択肢3を確認し、あらかじめ小分けする行為は製造行為とみなされ禁止されているため、これが誤り(正解)であると特定する。
- 選択肢4が要指導医薬品の対面販売義務(薬剤師不在時は販売不可)に合致していることを確認する。
- 選択肢 1不正解
- 施行規則第1条第2項等に定められた薬剤師不在時間の適正な管理・掲示義務に関する正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 薬剤師不在時間中に管理薬剤師と勤務従事者が連絡を取れる体制の維持が求められており正しい記述です。
- 選択肢 3正解
- 事前の小分けは医薬品の製造とみなされるため、注文を受けずにあらかじめ小分けしておくことは認められず誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 要指導医薬品は薬剤師による対面販売が必要であるため、薬剤師不在時には販売できず正しい記述です。
覚えるポイント
- 分割販売は購入者の求めに応じてその都度行う必要があり、事前の小分けは禁止されている。
間違えやすいところ
- 薬局であっても製造業許可がなければ事前の小分け(製造行為)はできない点に注意する。
出題の前提:医薬品医療機器等法第36条の5、第36条の6、法施行規則第1条第2項、分割販売に関する通知
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.30 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
要指導医薬品及び一般用医薬品の販売時の情報提供義務
薬事関係法規・制度 · 要指導医薬品の情報提供 / 第一類医薬品の情報提供 / 販売時の確認事項
要指導医薬品又は一般用医薬品の販売時における情報提供等に関する記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
要指導医薬品の販売時には、乱用防止や適正使用のため、使用者本人であるか、他の店舗等で購入していないか等を薬剤師に確認させる必要があります。また、第一類医薬品等の販売時には、書面による情報提供を行うだけでなく、購入者が内容を「理解したことの確認」を行わなければ販売してはならず、販売した専門家(薬剤師等)の氏名を伝える必要があります。
解き方
- 1を検討:使用者の確認は必須義務であるため誤り。
- 2を検討:他の店舗等での購入状況の確認は法令上の確認事項として定められているため正しい。
- 3を検討:伝えるべきは薬局開設者の氏名ではなく「情報提供を行った薬剤師の氏名」等であるため誤り。
- 4を検討:理解したことの確認を省略することは認められていないため誤り。
- 選択肢 1不正解
- 購入者が使用者本人であるかどうかの確認を薬剤師に行わせる必要があるため誤りです。
- 選択肢 2正解
- 他店での購入状況や併用薬等の確認を薬剤師に行わせることが義務づけられているため正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 購入者に伝えるべきなのは「販売・情報提供を行った薬剤師の氏名等」であり、薬局開設者の氏名ではないため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 書面交付だけでなく、相手方が内容を「理解したことの確認」を行うことが必須とされているため誤りです。
覚えるポイント
- 第一類医薬品や要指導医薬品の販売時は、説明した内容を購入者が理解したことを確認する必要がある。
間違えやすいところ
- 薬局開設者の氏名ではなく、実際に情報提供を行った薬剤師の氏名を伝える点を取り違えやすい。
出題の前提:医薬品医療機器等法第36条の6、第36条の10、法施行規則第158条の4、第159条の14
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.31 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
要指導医薬品及び一般用医薬品の陳列方法
薬事関係法規・制度 · 医薬品の区別陳列 / 第一類医薬品陳列区画 / 指定第二類医薬品の陳列
薬局及び店舗販売業における要指導医薬品及び一般用医薬品の販売又は陳列等に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 ア 要指導医薬品と第一類医薬品は、区別せずに陳列することができる。 イ 医薬品は他の物と区別して陳列しなければならない。 ウ 指定第二類医薬品は、かぎをかけた陳列設備に陳列する場合や、陳列設備から7メートルの範囲に医薬品の購入者等が進入することができないような必要な措置がとられている場合を除き、情報提供を行うための設備から1.2メートル以内の範囲に陳列しなければならない。 エ 第一類医薬品は、かぎをかけた陳列設備、又は第一類医薬品を購入しようとする者等が直接手の触れられない陳列設備に陳列する場合を除き、第一類医薬品陳列区画の内部の陳列設備に陳列しなければならない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品は食品や医薬部外品等と区別して陳列しなければならず、要指導医薬品と一般用医薬品も区別して陳列します。第一類医薬品は第一類医薬品陳列区画内または鍵付き設備・手が届かない設備に陳列します。指定第二類医薬品は、鍵付き設備等を除き、情報提供設備から「7メートル以内」の範囲に陳列しなければならず、「陳列設備から1.2メートル以内に進入できない措置」等が例外措置にあたります。
解き方
- アの確認:要指導医薬品と一般用医薬品(第一類医薬品含む)は明確に区分して陳列しなければならないため誤り。
- イの確認:医薬品を他の物(食品・化粧品等)と区別して陳列することは法令上の基本原則であり正しい。
- ウの確認:指定第二類医薬品は「情報提供設備から7メートル以内」に陳列する必要があり、選択肢の「1.2メートル以内」と「7メートル以内進入不可措置」の数値適用が逆転しているため誤り。
- エの確認:第一類医薬品の陳列規定として正しいため正しい。
- 正しい記述の組み合わせ「イ、エ」を選択する。
- 選択肢 1不正解
- アが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- アおよびウが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3正解
- イおよびエが正しい記述であり、適切な組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- ウが誤りであるため不正解です。
覚えるポイント
- 指定第二類医薬品は情報提供設備から7メートル以内の範囲に陳列する。
間違えやすいところ
- 指定第二類医薬品の「7メートル以内陳列」と「1.2メートル以内進入防止措置」の数字を混同しやすい。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第218条の3、第218条の4、第219条
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.31 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
店舗における掲示事項
薬事関係法規・制度 · 店舗販売業 / 掲示事項 / リスク区分
店舗販売業者が医薬品のリスク区分に応じた情報提供や相談対応の実効性を担保するため、店舗の見やすい場所に掲示しなければならない事項として、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
薬局や店舗販売業では、購入者が医薬品を適切に選択・使用できるよう、リスク区分の定義や情報提供、陳列方法、医薬品副作用被害救済制度の解説、管理者の氏名、苦情相談窓口などを店舗の見やすい場所に掲示することが義務付けられています。
解き方
- 店舗販売業における法定掲示事項(医薬品のリスク区分ごとの定義・情報提供・陳列・救済制度・個人情報管理等の解説)を確認する。
- 選択肢の中で、店舗掲示事項として規定されていない「医薬品・医療機器等安全性情報報告制度に関する解説」を誤りとして特定する。
- 選択肢 1不正解
- 要指導医薬品および各リスク区分の医薬品の定義と解説は、法令で定められた必須の掲示事項です。
- 選択肢 2不正解
- 要指導医薬品や一般用医薬品の情報提供に関する解説は、購入者が理解を深めるために掲示すべき事項です。
- 選択肢 3正解
- 医薬品・医療機器等安全性情報報告制度に関する解説は、店舗の法定掲示事項には定められていないため誤り(正解)です。
- 選択肢 4不正解
- 医薬品による健康被害の救済制度(医薬品副作用被害救済制度等)に関する解説は、法定掲示事項に含まれます。
- 選択肢 5不正解
- 購入者の相談応需や販売記録等に関連し、個人情報の適正な取扱いを確保するための措置は掲示事項に含まれます。
覚えるポイント
- 店舗掲示事項には「副作用被害救済制度の解説」は含まれるが「安全性情報報告制度の解説」は含まれない。
間違えやすいところ
- 医薬品副作用被害救済制度と安全性情報報告制度を混同しやすいので区別して覚える。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律施行規則別表第1の2
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.32 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
販売従事登録の手続きと要件
薬事関係法規・制度 · 販売従事登録 / 登録の消除 / 欠格事由
登録販売者の販売従事登録に関する記述ア~エの正誤の組み合わせとして、正しいものを1つ選びなさい。 ア 麻薬、大麻、あへん又は覚醒剤の中毒者は登録販売者になることはできない。 イ 二以上の都道府県において登録販売者として医薬品の販売に従事しようとする者は、それぞれの都道府県知事の登録を受ける必要がある。 ウ 登録販売者が死亡したときは、戸籍法による死亡の届出義務者は、30日以内に、登録販売者名簿の登録の消除を申請しなければならない。 エ 登録販売者は、転居により住所を変更したときは、30日以内に、その旨を登録地の都道府県知事に届け出なければならない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
登録販売者として一般用医薬品の販売に従事するには、いずれか一つの都道府県知事の販売従事登録を受けなければならず、二重登録は禁止されています。登録事項は氏名、生年月日、本籍地都道府県等であり、住所は登録事項に含まれないため住所変更の届出は不要です。
解き方
- 記述ア:麻薬・大麻・あへん・覚醒剤中毒者は欠格事由に該当するため登録を受けられない(正)。
- 記述イ:二重登録は禁止されており、2以上の都道府県で従事する場合でもいずれか1つの都道府県知事の登録のみ受ける(誤)。
- 記述ウ:死亡時の登録消除申請は、戸籍法による届出義務者が30日以内に行わなければならない(正)。
- 記述エ:登録販売者名簿の登録事項に変更が生じた場合の届出義務はあるが、住所は登録事項ではないため届出不要である(誤)。
- 選択肢 1不正解
- イとエの記述が誤っているため、すべて正とする本肢は誤りです。
- 選択肢 2正解
- アが正、イが誤、ウが正、エが誤となっており、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- ウは正しく、エは誤りであるため、本肢の組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- アは正しく、イは誤りであるため、本肢の組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- アとウが正しく、エが誤りであるため、本肢の組み合わせは誤りです。
覚えるポイント
- 販売従事登録名簿の登録事項には「住所」は含まれず、住所変更に伴う届出は不要。
間違えやすいところ
- 本籍地都道府県や氏名の変更は30日以内に届出が必要だが、住所変更は不要である点を取り違えないように注意する。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律施行規則第71条~第77条
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.32 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
登録販売者及び店舗管理者の要件
薬事関係法規・制度 · 店舗管理者 / 実務経験 / 兼歴禁止
登録販売者に関する記述ア~エの正誤の組み合わせとして、正しいものを1つ選びなさい。 ア 登録販売者試験の合格証を携帯すれば、登録販売者として勤務できる。 イ 登録販売者が店舗管理者になるために必要な従事期間は、連続して2年以上あることが必要である。 ウ 第二類医薬品又は第三類医薬品のみを販売する店舗販売業の店舗管理者は、登録販売者でなければならない。 エ 店舗管理者である登録販売者は、その店舗の所在地の都道府県知事の許可を受けなければ、その店舗以外の場所で業として店舗の管理その他薬事に関する実務に従事してはならない。
解答・解説を表示
解答
5
解説
登録販売者として業務を行うには試験合格だけでなく販売従事登録を受ける必要があります。また、店舗管理者はその店舗を実質的に管理するため、都道府県知事の許可を受けない限り他店舗等で薬事実務に兼従事することはできません。
解き方
- 記述ア:合格証の携帯のみでは不可であり、販売従事登録証の交付を受ける必要がある(誤)。
- 記述イ:管理要件としての従事期間は過去5年間のうち「通算して」2年以上であり、「連続して」である必要はない(誤)。
- 記述ウ:第二類・第三類医薬品を販売する店舗の店舗管理者は、登録販売者だけでなく薬剤師を充てることも可能である(誤)。
- 記述エ:店舗管理者は知事の許可を受けなければ他の場所で業として薬事実務に従事してはならない(正)。
- 選択肢 1不正解
- ア、イ、ウのいずれも誤りであるため、不適当です。
- 選択肢 2不正解
- アは誤りでエは正しいため、不適当です。
- 選択肢 3不正解
- イは誤りであるため、不適当です。
- 選択肢 4不正解
- ウは誤りでエは正しいため、不適当です。
- 選択肢 5正解
- アが誤、イが誤、ウが誤、エが正となっており、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 店舗管理者の実務要件は「連続」ではなく「通算」であり、第二類・第三類販売店舗の管理者は薬剤師でもよい。
間違えやすいところ
- 第二類・第三類医薬品のみを扱う店舗でも薬剤師が管理者になれることを見落としやすい。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第28条、同法施行規則第140条等
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.33 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
毒薬及び劇薬の定義と表示基準
薬事関係法規・制度 · 毒薬 / 劇薬 / 法的表示
毒薬及び劇薬に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
毒薬と劇薬は安全域が極めて狭く重大な危害を及ぼすおそれがあるため、容器等への表示基準が厳格に定められています。毒薬は「黒地に白枠、白字」、劇薬は「白地に赤枠、赤字」で品名および区分を明記しなければなりません。
解き方
- 毒薬・劇薬の定義・交付制限(14歳未満への交付禁止、安全使用に不安のある者への交付禁止等)を確認する。
- 毒薬と劇薬の表示規定(毒薬:黒地に白枠白字、劇薬:白地に赤枠赤字)と選択肢4の記述を照合し、劇薬の表示が「赤地に白枠白字」と誤って記載されていることを見抜く。
- 選択肢 1不正解
- 法第44条第1項における毒薬の定義通りの正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 薬用量と中毒量が接近し安全域が狭いことも指定の要件であり、正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 14歳未満の者への交付禁止に加え、不当使用のおそれがある者への交付も禁止されており、正しい記述です。
- 選択肢 4正解
- 劇薬は「白地に赤枠、赤字」で表示しなければならず、「赤地に白枠、白字」とする本記述は誤り(正解)です。
覚えるポイント
- 毒薬は「黒地に白枠・白字」、劇薬は「白地に赤枠・赤字」。
間違えやすいところ
- 毒薬と劇薬の配色を逆に覚えたり、劇薬を「赤地に白字」と誤認しやすい。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第44条第2項
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.33 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
毒薬・劇薬譲渡時の文書記載事項
薬事関係法規・制度 · 毒薬 / 劇薬 / 文書交付 / 譲受書
毒薬又は劇薬を販売又は譲渡する際に、医薬品医療機器等法第46条第1項の規定に基づき、譲り受ける者から交付を受ける文書(譲受書)に記載されていなければならない事項として、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
5
解説
毒薬又は劇薬を販売・譲渡する際、譲受人から交付を受ける文書(譲受書)には、品名、数量、使用の目的、譲渡の年月日、並びに「譲受人」の氏名、住所及び職業を記載し、押印等を受けなければなりません。
解き方
- 法第46条第1項に規定されている文書記載事項(品名、数量、使用目的、譲渡年月日、譲受人の氏名・住所・職業)を確認する。
- 選択肢の各項目を比較し、「譲渡人の氏名」は譲受書への記載事項として規定されていないことを確認する。
- 選択肢 1不正解
- 使用の目的は譲受書に記載が義務付けられている項目です。
- 選択肢 2不正解
- 譲受人の氏名は譲受書に記載が義務付けられている項目です。
- 選択肢 3不正解
- 譲受人の住所は譲受書に記載が義務付けられている項目です。
- 選択肢 4不正解
- 譲受人の職業は譲受書に記載が義務付けられている項目です。
- 選択肢 5正解
- 譲渡人の氏名は、譲受人から受け取るべき譲受書の記載事項には含まれないため誤り(正解)です。
覚えるポイント
- 譲受書に記載するのは「譲受人」の氏名・住所・職業であり、譲渡人ではない。
間違えやすいところ
- 「譲受人(買い手)」と「譲渡人(売り手)」を取り違えないように注意する。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第46条第1項
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.34 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
特別用途食品の分類
薬事関係法規・制度 · 特別用途食品 / 食品衛生法 / 健康増進法
以下に挙げるもののうち、健康増進法に基づく「特別用途食品」に該当しないものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
特別用途食品は、乳児、幼児、妊産婦、病者等の発育や健康の保持・回復に適するという特別の用途の表示をする食品で、消費者庁の個別審査と許可が必要です。病者用、妊産婦用、乳児用、えん下困難者用食品などが含まれます。
解き方
- 特別用途食品の制度と分類(病者用食品、妊産婦用食品、乳児用食品、えん下困難者用食品、特定保健用食品)を確認する。
- 「いわゆる健康食品」は法令上の制度区分ではなく、特別用途食品に該当しないことを特定する。
- 選択肢 1不正解
- 病者用食品は特別用途食品の代表的な分類の一つです。
- 選択肢 2不正解
- 妊産婦、授乳婦用食品は特別用途食品の区分の一つです。
- 選択肢 3正解
- いわゆる健康食品は法令上の特別用途食品の区分には含まれないため正解です。
- 選択肢 4不正解
- 乳児用食品(調製粉乳等)は特別用途食品の区分の一つです。
- 選択肢 5不正解
- えん下困難者用食品は特別用途食品の区分の一つです。
覚えるポイント
- 特別用途食品には病者用・妊産婦用・乳児用・えん下困難者用・特定保健用食品がある。
間違えやすいところ
- 「いわゆる健康食品」という名称は法令に基づく定義ではない点に注意する。
出題の前提:健康増進法第43条
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.34 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
保健機能食品の表示制度
薬事関係法規・制度 · 特定保健用食品 / 栄養機能食品 / 機能性表示食品
保健機能食品に関する記述ア~エの正誤の組み合わせとして、正しいものを1つ選びなさい。 ア 食生活において特定の保健の目的で摂取をする者に対し、その摂取により当該保健の目的が期待できる旨を表示するには、個別に生理的機能や特定の保健機能を示す有効性や安全性等に関する審査を受け、許可又は承認を取得することが必要である。 イ 特定保健用食品について、現行の許可の際に必要とされる有効性の科学的根拠のレベルに達しないものの、一定の有効性が確認されるものについては、限定的な科学的根拠である旨の表示をすることを条件として許可されている。 ウ 栄養機能食品における栄養成分の機能表示に関しては、消費者庁長官の許可は要さないが、その表示と併せて、当該栄養成分を摂取する上での注意事項を適正に表示することが求められている。 エ 機能性表示食品は、特定の保健の目的が期待できる(健康の維持及び増進に役立つ)という食品の機能性を表示することはできるが、消費者庁長官の個別の許可を受けたものではない。
解答・解説を表示
解答
1
解説
保健機能食品には特定保健用食品(トクホ)、栄養機能食品、機能性表示食品があります。トクホは国の個別審査と許可が必要(条件付き特定保健用食品制度も存在)、栄養機能食品は規格基準への適合(許可不要)、機能性表示食品は事業者の責任で消費者庁長官に届出を行う制度(国の個別審査・許可は不要)です。
解き方
- 記述ア:特定の保健の目的が期待できる旨(特定保健用食品)を表示するには国の個別審査・許可等が必要である(正)。
- 記述イ:根拠レベルが限定的でも有効性が確認されるものは「条件付き特定保健用食品」として許可される(正)。
- 記述ウ:栄養機能食品は国の許可は不要だが、規格基準に基づく注意表示等の適正表示が義務づけられている(正)。
- 記述エ:機能性表示食品は科学的根拠を事業者が届け出るものであり、国の個別許可を受けたものではない(正)。
- 選択肢 1正解
- ア、イ、ウ、エのすべてが正しい記述であり、適切な選択肢です。
- 選択肢 2不正解
- ウも正しいため、ウを誤とする本肢は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- イ、ウ、エも正しいため、本肢は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- アとエも正しいため、本肢は誤りです。
- 選択肢 5不正解
- アとイも正しいため、本肢は誤りです。
覚えるポイント
- 機能性表示食品は事前届出制であり消費者庁長官の個別審査・許可は受けない。
間違えやすいところ
- 条件付き特定保健用食品の存在や、栄養機能食品に個別許可が不要である点を取り違えやすい。
出題の前提:健康増進法第43条、食品表示法第4条
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.35 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
濫用等のおそれのある医薬品の指定成分
薬事関係法規・制度 · 濫用等のおそれのある医薬品 / 施行規則第15条の2 / 指定成分
医薬品医療機器等法施行規則第15条の2の規定に基づき、厚生労働大臣が指定する「濫用等のおそれのある医薬品」の有効成分に該当しないものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
5
解説
法に基づき指定されている「濫用等のおそれのある医薬品」の成分は、①エフェドリン、②コデイン(鎮咳去痰薬に限る)、③ジヒドロコデイン(鎮咳去痰薬に限る)、④ブロモバレリル尿素、⑤プソイドエフェドリン、⑥メチルエフェドリン(鎮咳去痰薬のうち内服液剤に限る)の6品目(水和物・塩類含む)です。
解き方
- 施行規則第15条の2に基づく濫用等のおそれのある医薬品の6つの指定成分を想起する。
- 選択肢の各成分を照合し、鎮痛鎮静成分として多用される「アリルイソプロピルアセチル尿素」は指定成分に含まれない(指定されているのはブロモバレリル尿素)ことを特定する。
- 選択肢 1不正解
- エフェドリンは濫用等のおそれのある医薬品として指定されている成分です。
- 選択肢 2不正解
- メチルエフェドリン(鎮咳去痰薬の内服液剤に限る)は指定されている成分です。
- 選択肢 3不正解
- プソイドエフェドリンは指定されている成分です。
- 選択肢 4不正解
- コデイン(鎮咳去痰薬に限る)は指定されている成分です。
- 選択肢 5正解
- アリルイソプロピルアセチル尿素は指定成分ではないため正解です(催眠鎮静成分で指定されているのはブロモバレリル尿素)。
覚えるポイント
- 指定されているのはブロモバレリル尿素であり、アリルイソプロピルアセチル尿素は含まれない。
間違えやすいところ
- 催眠鎮静成分であるブロモバレリル尿素とアリルイソプロピルアセチル尿素を取り違えやすい。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律施行規則第15条の2
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.35 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品等の広告該当性と適正広告基準
薬事関係法規・制度 · 医薬品等適正広告基準 / 不適正な広告表現
医薬品等の広告に関する記述のうち、医薬品等適正広告基準等に照らして適切でないものの組み合わせとして正しいものを1つ選びなさい。 ア 商品名を連呼する音声広告 イ 医薬品について、食品的又は化粧品的な用法が強調されている広告 ウ 化粧品について、その製造販売届書に記載されている効能又は効果の記載 エ 薬局で販売している医薬品の品目一覧
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品等の広告は、国民の健康への影響を考慮して医薬品等適正広告基準等により厳格に規制されています。過度な連呼による購買意欲の煽動や、医薬品の本来の目的から逸脱する食品的・化粧品的表現は不適正とみなされます。
解き方
- 記述ア〜エの内容が医薬品等適正広告基準に違反・不適正とされるか確認する。
- ア(過度な連呼)とイ(食品的・化粧品的な強調)が不適切であり、ウとエは適法・適切であると判定する。
- 不適切な組み合わせとして「ア、イ」を選択肢から特定する。
- 選択肢 1正解
- アおよびイはいずれも医薬品等の適正広告基準に照らして不適切とされている表現であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- ウは製造販売届書に記載された正規の効能効果の範囲内であり適切であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- エの単なる取扱品目のリスト表示は不当な誘引等の広告基準違反に当たらず適切であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- ウもエも不適切とはいえず、いずれも適切な取り扱いであるため誤りです。
覚えるポイント
- 医薬品広告において商品名の連呼や、食品的・化粧品的な使用法の強調は不適正広告となる。
間違えやすいところ
- 取扱医薬品の品目一覧表示を、購入意欲を煽る違法な広告と誤認しないように注意する。
出題の前提:医薬品等適正広告基準および厚生労働省関連通知の規定に基づく。
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.36 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
一般用医薬品の広告規制
薬事関係法規・制度 · 医薬品等適正広告基準 / 効能効果の保証表現禁止 / 推薦広告の制限
一般用医薬品の広告に関する以下の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品医療機器等法第66条に基づき、医薬品の効能、効果又は性能に関して著しく事実に反する誇大な表示や、医師等による保証と誤認されるおそれのある広告表現は、いかなる媒体や作成主体であっても固く禁じられています。
解き方
- 各選択肢の記述が医薬品医療機器等法および医薬品等適正広告基準に適合しているかを検討する。
- 選択肢1の「有効性が確実であることを保証する広告ができる」という記述が明白に法令・基準違反であることを確認する。
- 選択肢 1正解
- チラシやパンフレット等の媒体に関わらず、医薬品の有効性を保証するような表現は一切禁止されているため、誤った記述として正答となります。
- 選択肢 2不正解
- 医師等の医薬関係者や医療機関が公認・推薦している旨の広告は、事実であっても一般人を誤認させるおそれがあるため不適当とされており、正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 医薬品は人の生命・健康に関わる製品であるため、品位を保ち節度ある表現が求められるとされており、正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- 使用前後の図面や写真等を用いて効能効果を保証するような表現を行うことは認められておらず、正しい記述です。
覚えるポイント
- 医薬品広告では、誰が作成した広告媒体であっても効能効果の保証表現は禁止される。
間違えやすいところ
- 医薬関係者の推薦が事実であれば広告に記載できると誤認しやすいが、事実であっても禁止されている。
出題の前提:医薬品医療機器等法第66条および医薬品等適正広告基準に基づく。
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.36 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
医薬品の適正な販売方法
薬事関係法規・制度 · 店舗販売業の業務 / 適正な販売・授与 / 転売防止 / 乱用防止
店舗販売業者による一般の生活者に対する医薬品の適正な販売又は授与の方法として、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品は適正使用が確保されなければ健康被害を生じるおそれがあるため、販売業者は購入者の使用目的や購入数量を確認し、転売目的や乱用のおそれがある場合には販売を控えるなど適正な管理を行う義務があります。
解き方
- 医薬品の販売・授与における適正使用の確保および不正防止の観点から各選択肢の行為を検証する。
- 不要な併用販売(選択肢1)、景品授与(選択肢3)、多量購入への不確認(選択肢4)がいずれも不適正であることを確認する。
- 転売目的が疑われる者への販売拒絶(選択肢2)が適正な販売行動であることを特定する。
- 選択肢 1不正解
- 在庫処分を理由に効能効果が重複する医薬品を抱き合わせ販売することは、乱用や副作用リスクを高めるため不適切です。
- 選択肢 2正解
- 業として転売すると推定される者への販売を行わないことは、医薬品の不正流通を防ぎ適正な流通を確保する観点から正しい行動です。
- 選択肢 3不正解
- 医薬品を景品として安易に授与することは、医薬品の適正使用を損なうため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 多量購入者に対しては乱用や転売防止等のために理由を確認する必要があり、事情を尋ねないことは不適切です。
覚えるポイント
- 転売目的や乱用目的が疑われる購入者に対しては、医薬品を販売してはならない。
間違えやすいところ
- 店舗販売業者は客の求めがあれば無条件で販売しなければならないと誤解しないようにする。
出題の前提:医薬品医療機器等法および薬局並びに店舗販売業取締要領・適正販売ガイドラインに基づく。
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.37 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
行政庁による監視指導および処分
薬事関係法規・制度 · 立入検査 / 緊急命令 / 改善命令 / 薬事監視員
医薬品医療機器等法に基づく行政庁による監視指導及び処分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 なお、本設問において、「都道府県知事」とは、「都道府県知事(薬局又は店舗販売業にあっては、その薬局又は店舗の所在地が保健所設置市又は特別区の区域にある場合においては、市長又は区長)」とする。 ア 都道府県知事は、医薬品の販売業者が、医薬品医療機器等法の規定を遵守しているかどうかを確かめるために必要があると認めるときは、薬事監視員に、その医薬品の販売業者が医薬品を業務上取り扱う場所に立ち入らせ、従業員その他の関係者に質問させることができる。 イ 厚生労働大臣は、医薬品による保健衛生上の危害の発生又は拡大を防止するため必要があると認めるときは、薬局開設者又は医薬品の販売業者に対して、医薬品の販売又は授与を一時停止すること、その他保健衛生上の危害の発生又は拡大を防止するための応急措置を採るべきことを命ずることができる。 ウ 都道府県知事は、店舗販売業者に対して、その構造設備が薬局等構造設備規則に適合せず、又はその構造設備によって不良医薬品を生じるおそれがある場合は、その構造設備の改善を命ずることができる。 エ 薬剤師や登録販売者を含む従業員が、薬事監視員の質問を受けた際に、その答弁が医薬品の販売業者に不利益になる際には、答弁の拒否を行うことは認められている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品医療機器等法では、医薬品の安全確保のため行政庁(厚生労働大臣や都道府県知事等)に立入検査、緊急命令、構造設備の改善命令等の監督権限を付与しています。立入検査における薬事監視員の正当な質問に対して、関係者が答弁を拒むことは認められません。
解き方
- 記述ア:都道府県知事による薬事監視員の立入検査・質問権限(法第69条)について正誤を判定する(正)。
- 記述イ:厚生労働大臣による危害防止のための緊急命令・一時停止命令(法第70条等)について正誤を判定する(正)。
- 記述ウ:構造設備の改善命令(法第72条)について正誤を判定する(正)。
- 記述エ:薬事監視員の質問に対する答弁拒否が認められるか判定する(拒絶は不可で罰則対象のため誤)。
- 「正、正、正、誤」の組み合わせを選択する。
- 選択肢 1正解
- アが正、イが正、ウが正、エが誤の正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- イは厚生労働大臣に認められた正当な権限であり、エの答弁拒否は認められないため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- イ、ウは正しく、エは答弁拒否が認められないため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- アは知事の立入検査権限として正しく、エは答弁拒否が認められないため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- ア、イ、ウはすべて正しい規定であるため誤りです。
覚えるポイント
- 薬事監視員の立入検査や質問に対して正当な理由なく拒否・忌避・妨害したり虚偽の陳述をすると罰則を受ける。
間違えやすいところ
- 自分や事業者に不利益となる場合であっても、薬事監視員に対する質問検査の拒否権は認められていない。
出題の前提:医薬品医療機器等法第69条、第70条、第72条および第87条に基づく。
出典:福岡県『2020年度 福岡県 後半』
令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] p.38 ↗(www.pref.fukuoka.lg.jp)
2020年度 福岡県 後半
参照した公式資料
福岡県が公開した2020年度 福岡県 後半の問題・解答資料です。
- 令和2年度福岡県登録販売者試験問題(午後の部) [PDFファイル/631KB] ↗ — www.pref.fukuoka.lg.jp(PDF・38ページ)
- 令和2年度登録販売者試験正答(午前の部および午後の部) [PDFファイル/68KB] ↗ — www.pref.fukuoka.lg.jp(PDF・2ページ)

