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2019年度 長野県 後半の概要
かぜ及びかぜ薬の基本的な特徴と目的
主な医薬品とその作用 · かぜ薬 / かぜ症候群 / 対症療法
かぜ及びかぜ薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a かぜは単一の疾患ではなく、医学的にはかぜ症候群といい、主にウイルスが鼻や喉などに感染して起こる上気道の急性炎症の総称である。 b 急激な発熱を伴う場合や、かぜとよく似た症状が4日以上続くとき、又は症状が重篤なときは、かぜでない可能性が高い。 c かぜ薬とは、かぜの諸症状の緩和を目的として使用される医薬品の総称であり、総合感冒薬とも呼ばれる。 d かぜ薬は、ウイルスの増殖を抑えたり、ウイルスを体内から除去することで効果を発揮する。
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解答
1
解説
かぜ(かぜ症候群)は多数のウイルス感染による上気道炎症の総称です。一般用のかぜ薬は諸症状を和らげる対症療法薬であり、原因ウイルスを直接排除する抗ウイルス薬ではありません。
解き方
- 記述a、b、cを検討し、かぜの医学的定義、受診勧奨が必要な症状期間、かぜ薬の定義として正しいことを確認する。
- 記述dについて、かぜ薬にウイルス排除・抑制作用があるか検討し、対症療法にとどまるため誤りであると判断する。
- 選択肢 1正解
- a(正)、b(正)、c(正)、d(誤)の正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bは4日以上続く場合やかぜでない可能性が高いとする記載が正しく、dは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- aは正しい記述であり、dは誤った記述であるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- cは総合感冒薬の定義として正しく、dは対症療法であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aとcはいずれも正しい記述であるため不適切です。
覚えるポイント
- かぜ薬はウイルスの除去や増殖抑制ではなく、諸症状を緩和する対症療法薬である。
間違えやすいところ
- かぜ薬自体に抗ウイルス作用があると思い込んでしまう誤りに注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成30年3月改訂)第3章「かぜ薬」
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.4 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
かぜ薬の配合成分とその薬効分類
主な医薬品とその作用 · かぜ薬の配合成分 / アドレナリン作動成分 / 去痰成分 / 鎮咳成分
あるかぜ薬の配合成分一覧(イブプロフェン、プソイドエフェドリン塩酸塩、L-カルボシステイン、d-クロルフェニラミンマレイン酸塩、ジヒドロコデインリン酸塩、無水カフェイン)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a プソイドエフェドリン塩酸塩は、アドレナリン作動成分である。 b L-カルボシステインは、去痰成分である。 c ジヒドロコデインリン酸塩は、気管支拡張成分である。
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解答
1
解説
かぜ薬には多様な有効成分が組み合わされています。プソイドエフェドリンは交感神経刺激による血管収縮成分、カルボシステインは粘液修復去痰成分、ジヒドロコデインは中枢性鎮咳成分に分類されます。
解き方
- プソイドエフェドリン塩酸塩がアドレナリン作動薬(鼻閉改善)であることを確認する(aは正)。
- L-カルボシステインが気道粘膜調整・粘液正常化作用を持つ去痰成分であることを確認する(bは正)。
- ジヒドロコデインリン酸塩は麻薬性鎮咳成分であり、気管支拡張成分ではないことを確認する(cは誤)。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが誤の組み合わせであり正しいです。
- 選択肢 2不正解
- bは去痰成分として正しく、cは鎮咳成分であり気管支拡張成分ではないため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aはアドレナリン作動成分で正しく、cは気管支拡張成分ではないため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aおよびbはいずれも正しい記述であるため不適切です。
覚えるポイント
- ジヒドロコデインリン酸塩は麻薬性鎮咳成分であり、気管支拡張成分ではない。
間違えやすいところ
- コデイン類を気管支拡張成分(メチルエフェドリン等)と混同しないようにする。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成30年3月改訂)第3章「かぜ薬」
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.4 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
催眠鎮静薬・睡眠改善薬の成分と特徴
主な医薬品とその作用 · 睡眠改善薬 / 抗ヒスタミン成分 / ブロモバレリル尿素 / 生薬成分
眠気を促す薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬は、睡眠改善薬として一時的な睡眠障害の緩和に用いられるものである。 b 小児及び若年者では、抗ヒスタミン成分により眠気とは反対の神経過敏や中枢興奮などが現れることがある。 c ブロモバレリル尿素は、脳の興奮を抑え、痛覚を鈍くする作用がある。 d 神経の興奮・緊張緩和を期待してホップが配合されている製品がある。
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解答
3
解説
抗ヒスタミン成分(ジフェンヒドラミン等)は一時的な不眠改善に用いられますが、若年者では逆の興奮作用が出ることがあります。ブロモバレリル尿素は中枢抑制・鎮痛補助作用を示し、ホップなどの生薬も鎮静目的に配合されます。
解き方
- 記述aについて、抗ヒスタミン主薬の睡眠改善薬が一時的な睡眠障害緩和目的であることを確認する(正)。
- 記述bについて、小児や若年者における中枢興奮・神経過敏の逆説的反応を確認する(正)。
- 記述cについて、ブロモバレリル尿素の鎮静作用と痛覚鈍化作用を確認する(正)。
- 記述dについて、生薬ホップが緊張緩和や鎮静を目的として配合されることを確認する(正)。
- 選択肢 1不正解
- a、c、dもすべて正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- dのホップに関する記述も正しいため誤りです。
- 選択肢 3正解
- a、b、c、dのすべてが正しい記述であるため正解です。
- 選択肢 4不正解
- bとcも正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- a、b、dもすべて正しい記述であるため誤りです。
覚えるポイント
- 睡眠改善薬の抗ヒスタミン成分は、小児・若年者で神経過敏や興奮を起こすことがある。
間違えやすいところ
- 抗ヒスタミン成分は小児にも眠気だけを促すと誤認しないように注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成30年3月改訂)第3章「催眠鎮静薬」
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.5 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
解熱鎮痛成分の作用機序と特徴
主な医薬品とその作用 · 解熱鎮痛成分 / アセトアミノフェン / イソプロピルアンチピリン / アスピリン / サザピリン
解熱鎮痛成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを1つ選びなさい。 a アセトアミノフェンには血液を凝固しにくくさせる作用があり、医療用医薬品として、血栓ができやすい人に対する血栓予防薬の成分としても用いる。 b イソプロピルアンチピリンは、解熱及び鎮痛の作用は比較的強いが、抗炎症作用は弱いため、他の解熱鎮痛成分と組み合わせて配合される。 c イブプロフェンはアスピリンに比べて胃腸への悪影響が大きく、胃腸に対する副作用に注意が必要である。 d サザピリンは、15 歳未満の小児に対しては、いかなる場合も一般用医薬品として使用してはならない。
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解答
4
解説
アスピリンやサザピリンなどのサリチル酸系成分はライ症候群のリスクから15歳未満禁忌であり、血小板凝集抑制作用を持ちます。ピリン系のイソプロピルアンチピリンは抗炎症作用が弱く他剤と併用されます。
解き方
- 記述aを確認し、血栓予防として抗血小板作用を示すのはアスピリンでありアセトアミノフェンではないため誤りと判断する。
- 記述bを確認し、イソプロピルアンチピリンは解熱鎮痛は強いが抗炎症が弱く他剤併用されるため正しいと判断する。
- 記述cを確認し、胃腸障害はアスピリンの方がイブプロフェンより大きいため記述の比較が逆で誤りと判断する。
- 記述dを確認し、サザピリンはサリチル酸系であり15歳未満の小児には禁忌であるため正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- aは血栓予防薬として用いられるアスピリンの説明であり誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aとcはいずれも誤った記述であるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- cはイブプロフェンの方がアスピリンより胃腸への悪影響が小さいため誤りです。
- 選択肢 4正解
- bとdが正しい記述の組み合わせであるため正解です。
- 選択肢 5不正解
- cが誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- サリチル酸系(アスピリン、サザピリン等)はライ症候群予防のため15歳未満禁忌。
間違えやすいところ
- 抗血小板作用(血液凝固抑制)を持つのはアセトアミノフェンではなくアスピリンである。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成30年3月改訂)第3章「解熱鎮痛薬」
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.5 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
カフェインの薬理作用と安全性
主な医薬品とその作用 · カフェイン / 眠気防止薬 / 中枢興奮 / 乳汁移行 / 依存性
カフェインに関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 脳の緊張を低下させることで、眠気防止の効果をもたらす。 b 反復摂取により依存を形成するという性質がある。 c 摂取されたカフェインは、乳汁中に移行しない。 d 食品中のカフェインは、眠気防止薬に配合されているカフェインと異なるため、同時に摂取しても問題とならない。
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解答
3
解説
カフェインは大脳皮質を直接刺激して精神運動興奮を高め、眠気や疲労感を軽減します。血液脳関門や胎盤・母乳へ容易に移行し、反復摂取による精神的依存の形成や過剰摂取による副作用に注意が必要です。
解き方
- 記述aについて、カフェインは脳の緊張を低下させるのではなく中枢神経系を興奮させるため誤りと判断する。
- 記述bについて、習慣性や依存性を形成する性質があるため正しいと判断する。
- 記述cについて、乳汁中へ移行して乳児に興奮等を生じさせる恐れがあるため「移行しない」は誤りと判断する。
- 記述dについて、コーヒー等の食品中カフェインも同一成分であり併用により過剰摂取となるため誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- aとcはいずれも誤った記述であるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- a、c、dがいずれも誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが誤の正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aとdはいずれも誤った記述であるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- bは依存性を形成する性質があり正しい記述であるため不適切です。
覚えるポイント
- カフェインは母乳中に移行し、食品との重複摂取により過剰摂取となる。
間違えやすいところ
- カフェインが脳の興奮を抑えてリラックスさせると勘違いしないこと。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成30年3月改訂)第3章「眠気防止薬」
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.5 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)の特徴と注意点
主な医薬品とその作用 · 鎮暈薬 / つわり / ジフェニドール塩酸塩 / 適応年齢 / 運転操作の制限
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)及びその成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを1つ選びなさい。 a 主として吐きけを抑えることを目的とした成分も配合されるが、つわりに伴う吐きけへの対処として使用することは適当でない。 b ジフェニドール塩酸塩は、白内障の診断を受けた人では、その症状を悪化させるおそれがあるため、使用前に治療を行っている医師等に相談することが望ましい。 c 3歳未満では乗物酔いが起こることはほとんどないとされており、3歳未満の乳幼児向けの製品はない。 d 眠気を促す成分は入っていないため、服用後の車の運転は問題ない。
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解答
2
解説
乗物酔い防止薬は平衡感覚の混乱や自律神経反射を抑える目的で配合されます。3歳未満では未発達のため乗り物酔いはほとんど起こらず製品もありません。抗コリン・抗ヒスタミン作用に伴い、緑内障悪化や眠気・運転制限が生じます。
解き方
- 記述aを確認し、妊娠中のつわりに安易に使用してはならないため正しいと判断する。
- 記述bを確認し、抗コリン作用様症状により悪化するのは白内障ではなく「緑内障」であるため誤りと判断する。
- 記述cを確認し、3歳未満の乗り物酔いはほとんどなく対応製品もないため正しいと判断する。
- 記述dを確認し、抗ヒスタミン成分や鎮静成分により眠気が出るため運転禁止であり誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- bは白内障ではなく緑内障の誤りであるため不適切です。
- 選択肢 2正解
- aとcが正しい記述の組み合わせであるため正解です。
- 選択肢 3不正解
- dは眠気を催すため服用後の運転操作は不可であり誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bとdはいずれも誤った記述であるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- dが誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- 乗物酔い防止薬は眠気を引き起こすため、服用後の運転操作は禁止されている。
間違えやすいところ
- 眼圧上昇により症状が悪化するのは白内障ではなく「緑内障」である。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成30年3月改訂)第3章「鎮暈薬(乗物酔い防止薬)」
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.6 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
小児鎮静薬(生薬製剤・漢方処方製剤)の特徴
主な医薬品とその作用 · 小児鎮静薬 / 小児の疳 / 小建中湯 / ジャコウ
小児の疳及び小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 身体的な問題がなく生じる夜泣き、ひきつけ、疳の虫等の症状が、成長に伴って自然に改善することはまれである。 b 漢方処方製剤は、1歳未満の乳児には使用しないこととなっている。 c 漢方処方製剤として、小建中湯がある。 d ジャコウは、主として健胃作用を期待して用いられるが、グリチルリチン酸の摂取量には注意が必要である。
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解答
5
解説
小児の疳(夜泣きや癇癪など)は中枢神経の発達段階で一時的に生じ、成長とともに自然に改善することが多いです。漢方処方製剤(小建中湯や抑肝散等)が用いられ、用法用量に乳児が設定されているものもあります。
解き方
- 記述aについて、小児の疳等の症状は成長に伴って自然に治まることが多い(稀ではない)ため誤りと判断する。
- 記述bについて、1歳未満であっても医師の診療を優先しつつ服用可能な漢方処方製剤があるため誤りと判断する。
- 記述cについて、小建中湯は小児虚弱体質や夜尿症、小児の疳等に用いられる漢方処方製剤であり正しいと判断する。
- 記述dについて、ジャコウは芳香開竅薬(中枢興奮や強心など)であり健胃やグリチルリチン酸とは無関係なため誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- aは自然に改善することが多いとされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- a、b、dがいずれも誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- bは誤りで、cが正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aとdが誤りで、cが正しいため不適切です。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが誤の正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 小児の疳の症状は、成長に伴って自然に治まる(改善する)ことが多い。
間違えやすいところ
- カンゾウ(甘草)のグリチルリチン酸と、動物性生薬のジャコウ(麝香)を混同しない。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成30年3月改訂)第3章「小児鎮静薬」
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.6 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)の配合成分の分類
主な医薬品とその作用 · 鎮暈薬の配合成分 / 抗めまい成分 / 抗コリン成分 / 抗ヒスタミン成分 / 鎮静成分
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)に含まれている成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a ジフェニドール塩酸塩は、抗ヒスタミン成分である。 b スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、抗コリン成分である。 c ジメンヒドリナートは、局所麻酔成分である。 d アリルイソプロピルアセチル尿素は、鎮静成分である。
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解答
1
解説
鎮暈薬には、内耳神経を抑制する抗めまい成分(ジフェニドール)、中枢の興奮や嘔吐中枢を抑える抗コリン成分(スコポラミン)や抗ヒスタミン成分(ジメンヒドリナート)、中枢抑制の鎮静成分(アリルイソプロピルアセチル尿素等)が目的別に配合されます。
解き方
- ジフェニドール塩酸塩の薬効分類を検討し、抗めまい成分(抗ヒスタミン成分ではない)と確認する(aは誤)。
- スコポラミン臭化水素酸塩水和物がアセチルコリン受容体を遮断する抗コリン成分であることを確認する(bは正)。
- ジメンヒドリナートが抗ヒスタミン成分(ジフェンヒドラミンとテオフィリン誘導体の塩)であり、局所麻酔成分ではないことを確認する(cは誤)。
- アリルイソプロピルアセチル尿素が脳の興奮を抑える鎮静成分であることを確認する(dは正)。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正の正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aは抗めまい成分、bは抗コリン成分であり誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aは抗ヒスタミン成分ではなく抗めまい成分であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aとcはいずれも薬効群の記述が誤っています。
- 選択肢 5不正解
- bとdは正しい記述であるため不適切です。
覚えるポイント
- ジフェニドール塩酸塩は抗めまい成分、ジメンヒドリナートは抗ヒスタミン成分である。
間違えやすいところ
- 局所麻酔成分(アミノ安息香酸エチル)と抗ヒスタミン成分(ジメンヒドリナート)の混同に注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成30年3月改訂)第3章「鎮暈薬(乗物酔い防止薬)」
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.6 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
鎮咳去痰薬の配合成分とその薬理作用
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / ノスカピン / トリメトキノール塩酸塩 / デキストロメトルファン臭化水素酸塩 / グリチルリチン酸二カリウム
鎮咳去痰薬に含まれる成分に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a ノスカピンは、延髄の咳嗽中枢に作用して咳を抑える。 b トリメトキノール塩酸塩は、交感神経系を刺激して気管支を拡張させる。 c デキストロメトルファン臭化水素酸塩は、気道粘膜からの粘液の分泌を促進することを目的として配合される。 d グリチルリチン酸二カリウムは、気道の炎症を和らげる。
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解答
2
解説
鎮咳成分は延髄の咳嗽中枢に作用して咳を抑え、気管支拡張成分(交感神経刺激成分など)は気管支を広げて呼吸を楽にします。去痰成分は粘液分泌を促したり痰を溶解して排出しやすくし、抗炎症成分は気道の炎症を鎮めます。
解き方
- 記述a:ノスカピンは非麻薬性の中枢性鎮咳成分であるため「正」と判定します。
- 記述b:トリメトキノール塩酸塩はアドレナリン作動成分(気管支拡張成分)であるため「正」と判定します。
- 記述c:デキストロメトルファン臭化水素酸塩は中枢性鎮咳成分であり、分泌促進の去痰成分ではないため「誤」と判定します。
- 記述d:グリチルリチン酸二カリウムは抗炎症成分であり気道の炎症を抑えるため「正」と判定します。
- 全体の正誤の組合せが「正、正、誤、正」となる選択肢2を選択します。
- 選択肢 1不正解
- dの記述が誤りとなっているため不適です。グリチルリチン酸二カリウムには抗炎症作用があります。
- 選択肢 2正解
- a(正)、b(正)、c(誤)、d(正)の組合せであり正しいです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤り、cが正となっており不適です。デキストロメトルファンは鎮咳成分です。
- 選択肢 4不正解
- aおよびbが誤りとなっているため不適です。
- 選択肢 5不正解
- a、b、cの正誤判断がすべて誤っているため不適です。
覚えるポイント
- ノスカピン・デキストロメトルファンは延髄の咳嗽中枢を抑制する鎮咳成分である。
間違えやすいところ
- デキストロメトルファンを去痰成分(グアイフェネシンやカルボシステイン等)と混同しないよう注意する。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」鎮咳去痰薬の項に準拠。
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.7 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
鎮咳去痰に用いられる漢方処方製剤及び生薬成分
主な医薬品とその作用 · 麦門冬湯 / キョウニン / セキサン / 漢方処方製剤 / 生薬
咳止めや痰を出しやすくする目的で用いられる漢方処方製剤及び生薬成分に関する記述について、正誤の正しい組合せを1つ選びなさい。 a 麦門冬湯は、体力中等度で、気分がふさいで、咽喉、食道部に異物感があり、かぜをひきやすく、ときに動悸、めまい、嘔気などを伴うものの小児喘息、気管支喘息、気管支炎、咳、不安神経症に適すとされるが、むくみの症状のある人等には不向きとされる。 b キョウニンは、バラ科のホンアンズ、アンズ等の種子を基原とする生薬で、体内で分解されて生じた代謝物の一部が延髄の呼吸中枢、咳嗽中枢を鎮静させる作用を示すとされる。 c セキサンは、ヒガンバナ科のヒガンバナ鱗茎を基原とする生薬で、去痰作用を期待して用いられる。
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解答
4
解説
麦門冬湯は「体力中等度以下で、から咳や気管支炎」に適し、咽喉・食道部の異物感や不安神経症を伴う記述は半夏厚朴湯のものです。キョウニン(杏仁)やセキサン(石蒜)の基原および薬理作用の知識が必要です。
解き方
- 記述a:「咽喉、食道部に異物感があり…不安神経症に適す」は半夏厚朴湯の特徴であるため、麦門冬湯とする記述は「誤」です。
- 記述b:キョウニンはアンズ等の種子で、分解生成物により呼吸中枢・咳嗽中枢を鎮静させるため「正」です。
- 記述c:セキサンはヒガンバナ科のヒガンバナの鱗茎を基原とし、去痰作用を期待して用いられるため「正」です。
- したがって組合せは「誤、正、正」となり、選択肢4が正解となります。
- 選択肢 1不正解
- bおよびcの記述は正しいため不適です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りでbが正しいため不適です。
- 選択肢 3不正解
- aが誤りでcが正しいため不適です。
- 選択肢 4正解
- a(誤)、b(正)、c(正)の組合せであり正しいです。
覚えるポイント
- 咽喉・食道部の異物感(つかえ感)は半夏厚朴湯の特徴的縛りである。
間違えやすいところ
- 麦門冬湯は痰が切れにくい咳やから咳に用いられる処方であり、半夏厚朴湯と混同しないようにする。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」鎮咳去痰薬(漢方・生薬)に準拠。
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.7 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
口腔咽喉薬及び含嗽薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · 口腔咽喉薬 / 含嗽薬 / トラネキサム酸 / グリセリン / ミルラ
口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)に含まれている成分に関する記述について、正誤の正しい組合せを1つ選びなさい。 a 口腔内や喉に付着した細菌等の微生物を死滅させたり、その増殖を抑えることを目的として、トラネキサム酸が用いられる。 b 喉の粘膜を刺激から保護する成分として、グリセリンが配合されている場合がある。 c 咽頭粘膜をひきしめる(収斂)作用のほか、抗菌作用を期待してミルラが用いられる。
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解答
3
解説
口腔咽喉薬において、トラネキサム酸は抗炎症成分(プラスミン阻害)です。殺菌消毒成分にはポビドンヨードやセチルピリジニウム等があります。ミルラは収斂・抗菌作用を持つ生薬成分です。
解き方
- 記述a:トラネキサム酸は抗炎症作用を示し、殺菌消毒作用を目的としたものではないため「誤」と判定します。
- 記述b:グリセリン等の粘滑成分は粘膜を物理的刺激から保護するため「正」と判定します。
- 記述c:ミルラ(没薬)は咽頭粘膜の収斂作用や抗菌作用を期待して用いられる生薬であるため「正」と判定します。
- 組合せ「誤、正、正」より、選択肢3を選択します。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りでcが正しいため不適です。
- 選択肢 2不正解
- bおよびcは正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 3正解
- a(誤)、b(正)、c(正)の組合せであり正しいです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤りでbが正しいため不適です。
覚えるポイント
- トラネキサム酸は抗炎症成分であり、殺菌消毒成分ではない。
間違えやすいところ
- 抗炎症成分とうがい薬の殺菌成分の目的を混同しない。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」口腔咽喉薬・含嗽薬の項に準拠。
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.8 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
強心薬とその配合成分
主な医薬品とその作用 · 強心薬 / センソ / ゴオウ / 苓桂朮甘湯
強心薬及びその成分に関する記述について、正誤の正しい組合せを1つ選びなさい。 a 強心薬は、疲労やストレス等による軽度の心臓の働きの乱れを整えて、動悸や息切れ等の症状の改善を目的とする医薬品である。 b 1日用量中センソ1mgを超えて含有する医薬品は、劇薬に指定されている。 c ゴオウは、強心作用のほか、末梢血管の拡張による血圧降下、興奮を静める等の作用があるとされる。 d 苓桂朮甘湯には、強心作用が期待される生薬が配合されている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
センソは毒性が強いため、1日用量5mgを超えて含有する製剤は劇薬に指定されています。苓桂朮甘湯は水滞による動悸・息切れに用いられますが、構成生薬に直接の強心成分は含まれません。
解き方
- 記述a:強心薬の目的として正しいため「正」と判定します。
- 記述b:センソが劇薬に指定されるのは1日用量「5mg」を超える場合であるため、「1mg」とする本記述は「誤」です。
- 記述c:ゴオウは牛の胆嚢中の結石で、強心作用や血圧降下作用等があるため「正」です。
- 記述d:苓桂朮甘湯は自律神経調整や水分代謝を整える処方で強心生薬は配合されていないため「誤」です。
- 組合せ「正、誤、正、誤」より、選択肢3を選択します。
- 選択肢 1不正解
- bおよびdが誤りであるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- aが正しく、bおよびdが誤りであるため不適です。
- 選択肢 3正解
- a(正)、b(誤)、c(正)、d(誤)の組合せであり正しいです。
- 選択肢 4不正解
- cは正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- aが正しく、bが誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- センソの一般用医薬品における1日最大配合量は5mgであり、これを超えると劇薬である。
間違えやすいところ
- センソの劇薬基準量(5mg)と1mgなどの数字を混同しないようにする。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」強心薬の項に準拠。
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.8 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
高コレステロール改善薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · 高コレステロール改善薬 / リボフラビン / パンテチン / 大豆油不鹸化物 / リノール酸
高コレステロール改善薬に含まれている成分に関する記述について、正誤の正しい組合せを1つ選びなさい。 a リボフラビンの摂取によって尿が黄色くなった場合、使用を中止する必要がある。 b パンテチンは、低密度リポタンパク質(LDL)等の異化排泄を促進し、リポタンパクリパーゼ活性を高めて、高密度リポタンパク質(HDL)産生を高める作用があるとされる。 c 大豆油不鹸化物(ソイステロール)には、腸管におけるコレステロールの吸収を抑える働きがあるとされる。 d リノール酸は、コレステロールと結合して、代謝されやすいコレステロールエステルを形成するとされ、肝臓におけるコレステロールの代謝を促す効果を期待して用いられる。
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解答
3
解説
リボフラビン(ビタミンB2)の摂取による尿の黄色化は生理的排泄によるものであり問題ありません。パンテチン、大豆油不鹸化物、リノール酸などの脂質代謝改善作用を正確に把握しておく必要があります。
解き方
- 記述a:尿が黄色くなるのはビタミンB2の吸収・排泄に伴うものであり、使用中止の理由にはならないため「誤」と判定します。
- 記述b:パンテチンはLDLの異化排泄を促し、リポタンパクリパーゼを活性化してHDL産生を高めるため「正」です。
- 記述c:大豆油不鹸化物は小腸からのコレステロール吸収を抑制するため「正」です。
- 記述d:リノール酸はコレステロールエステルを形成して肝臓での代謝を促進するため「正」です。
- 正誤の組合せは「誤、正、正、正」となり、選択肢3が正解です。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りでcが正しいため不適です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りでcおよびdが正しいため不適です。
- 選択肢 3正解
- a(誤)、b(正)、c(正)、d(正)の組合せであり正しいです。
- 選択肢 4不正解
- bおよびcは正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- aが誤りでbおよびdが正しいため不適です。
覚えるポイント
- ビタミンB2(リボフラビン)による尿の黄色変化は継続使用に問題のない生理現象である。
間違えやすいところ
- 副作用による尿の異常と、水溶性ビタミン排泄に伴う無害な尿着色を混同しないようにする。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」高コレステロール改善薬の項に準拠。
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.9 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
貧血及び貧血用薬の成分
主な医薬品とその作用 · 貧血 / 鉄欠乏性貧血 / 悪性貧血 / ビタミンB12 / ビタミンB6
貧血及び貧血用薬に含まれている成分に関する記述について、正誤の正しい組合せを1つ選びなさい。 a 鉄分の摂取不足を生じても、初期には貯蔵鉄や血清鉄が減少するのみで、ただちに貧血の症状は現れない。 b ビタミンB12が不足して生じる巨赤芽球貧血は、悪性貧血と呼ばれている。 c ビタミンB6 は、消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つことを主な目的として用いられる。
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解答
2
解説
貧血用薬において、ビタミンCは鉄の還元を促して吸収されやすい状態に保つ目的で配合されます。ビタミンB6はヘモグロビン合成に不可欠な成分です。ビタミンB12や葉酸の欠乏による巨赤芽球貧血は悪性貧血と呼ばれます。
解き方
- 記述a:鉄不足の初期では貯蔵鉄等が消費され、赤血球数やヘモグロビンが保たれるため直ちには症状が出ないことから「正」と判定します。
- 記述b:ビタミンB12の不足による巨赤芽球貧血は悪性貧血と呼ばれるため「正」と判定します。
- 記述c:消化管内で鉄の吸収を促すのはビタミンCの説明であり、ビタミンB6ではないため「誤」と判定します。
- 正誤の組合せは「正、正、誤」となり、選択肢2が正解です。
- 選択肢 1不正解
- bが正しく、cが誤りであるため不適です。
- 選択肢 2正解
- a(正)、b(正)、c(誤)の組合せであり正しいです。
- 選択肢 3不正解
- aが正しく、cが誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- aおよびbは正しい記述であるため不適です。
覚えるポイント
- 消化管内で鉄を吸収されやすい状態(2価の鉄)に還元・保持するのはビタミンCである。
間違えやすいところ
- ビタミンB6(ヘモグロビン合成に関与)とビタミンC(鉄の吸収促進)の作用を取り違えやすい。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」貧血用薬の項に準拠。
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.9 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
ユビデカレノン(コエンザイムQ10)の作用と特徴
主な医薬品とその作用 · ユビデカレノン / コエンザイムQ10 / ビタミンB群 / 小児用医薬品
ユビデカレノンに関する記述について、正誤の正しい組合せを1つ選びなさい。 a 肝臓や心臓などの臓器に多く存在し、エネルギー代謝に関与する酵素の働きを助ける成分である。 b 摂取された栄養素からエネルギーが産生される際に主にビタミンCとともに働く。 c 医薬品的な効能効果が標榜又は暗示されていなければ、食品(いわゆる健康食品)の素材として流通させることが可能である。 d 15 歳未満の小児向けのユビデカレノンを含有する一般用医薬品も存在する。
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解答
4
解説
ユビデカレノン(コエンザイムQ10)は心筋や肝臓のミトコンドリアでエネルギー産生酵素を助ける補酵素で、ビタミンB群とともに働きます。15歳未満への適用はなく、食品素材としても利用が認められています。
解き方
- 記述a:心臓や肝臓に多く存在しエネルギー代謝を助けるため「正」です。
- 記述b:エネルギー産生に関与する補酵素として「ビタミンB群」とともに働くため、ビタミンCとする記述は「誤」です。
- 記述c:効能効果を標榜しなければいわゆる健康食品素材として流通可能であるため「正」です。
- 記述d:一般用医薬品のユビデカレノン製剤は15歳未満の小児向けには存在しないため「誤」です。
- 組合せ「正、誤、正、誤」より、選択肢4を選択します。
- 選択肢 1不正解
- bおよびdが誤り、cが正しいため不適です。
- 選択肢 2不正解
- aが正しく、bが誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- aおよびcが正しく、dが誤りであるため不適です。
- 選択肢 4正解
- a(正)、b(誤)、c(正)、d(誤)の組合せであり正しいです。
- 選択肢 5不正解
- aおよびcが正しく、bが誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- ユビデカレノンはビタミンB群とともにエネルギー産生を助ける(15歳未満の小児向け医薬品はない)。
間違えやすいところ
- ビタミンCではなくエネルギー代謝に関わる「ビタミンB群」である点に注意する。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」滋養強壮保健薬の項に準拠。
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.10 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
婦人薬として用いられる漢方処方製剤の鑑別
主な医薬品とその作用 · 温清飲 / 漢方処方製剤 / 婦人薬 / 皮膚乾燥
次の記述にあてはまる婦人薬として用いられる漢方処方製剤として、正しいものを1つ選びなさい。 「体力中等度で皮膚はかさかさして色つやが悪く、のぼせるものの月経不順、月経困難、血の道症、更年期障害、神経症、湿疹・皮膚炎に適すとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人では胃部不快感、下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。まれに重篤な副作用として、肝機能障害を生じることが知られている。」
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解答
2
解説
温清飲は四物湯(血虚を改善)と黄連解毒湯(熱を冷ます)を合方した処方で、皮膚が乾燥して色つやが悪く、のぼせのある月経異常や更年期障害、湿疹・皮膚炎に用いられます。構成生薬により胃腸障害が起こりやすいとされます。
解き方
- 問題文の特徴「体力中等度」「皮膚はかさかさして色つやが悪く、のぼせる」「月経不順、湿疹・皮膚炎」を確認します。
- 五虎湯・小青竜湯は鎮咳・鼻炎等に用いられる処方です。
- 補中益気湯は虚弱体質の疲労倦怠などに用いられます。
- 当帰芍薬散は体力虚弱で冷えや貧血傾向のある人に用いられ、皮膚のかさかさ・のぼせの特徴とは異なります。
- 提示された条件に合致するのは温清飲であるため、選択肢2を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 五虎湯は咳や気管支喘息等に用いられる処方です。
- 選択肢 2正解
- 温清飲の体質・適応症状に関する説明と完全に一致します。
- 選択肢 3不正解
- 補中益気湯は体力虚弱で元気がなく胃腸の働きが衰えている場合に用いられます。
- 選択肢 4不正解
- 小青竜湯は鼻水、うすい水様の痰を伴う咳などに用いられます。
- 選択肢 5不正解
- 当帰芍薬散は体力虚弱で冷え症や貧血傾向のあるものに適します。
覚えるポイント
- 温清飲:体力中等度、皮膚がかさかさして色つやが悪くのぼせる、月経異常や湿疹・皮膚炎。
間違えやすいところ
- 冷えを伴う当帰芍薬散(体力虚弱)や加味逍遙散等と体力・皮膚状態のキーワードを混同しないようにする。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」婦人薬(漢方処方製剤)に準拠。
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.10 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
内服アレルギー用薬の配合成分の分類
主な医薬品とその作用 · 内服アレルギー用薬 / 抗ヒスタミン成分 / 抗コリン成分 / アドレナリン作動成分
内服アレルギー用薬に配合される次の成分のうち、抗ヒスタミン成分に分類されるものの正しい組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a ベラドンナ総アルカロイド b フェニレフリン塩酸塩 c メキタジン d ジフェンヒドラミン塩酸塩
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解答
5
解説
内服アレルギー用薬には、ヒスタミン受容体を遮断してくしゃみや鼻汁を抑える抗ヒスタミン成分、副交感神経を遮断して鼻汁分泌を抑える抗コリン成分、血管を収縮させて鼻粘膜の充血や鬱血を改善するアドレナリン作動成分などが目的に応じて配合されます。
解き方
- 提示された成分の薬効群(抗ヒスタミン成分、抗コリン成分、アドレナリン作動成分)を分類します。
- a(抗コリン成分)とb(アドレナリン作動成分)を除外し、cとdが抗ヒスタミン成分であることを確認します。
- cとdの組合せである選択肢5を選択します。
- 選択肢 1不正解
- ベラドンナ総アルカロイドは抗コリン成分、フェニレフリン塩酸塩はアドレナリン作動成分であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- メキタジンは抗ヒスタミン成分ですが、ベラドンナ総アルカロイドは抗コリン成分であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- メキタジンは抗ヒスタミン成分ですが、フェニレフリン塩酸塩はアドレナリン作動成分であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- ジフェンヒドラミン塩酸塩は抗ヒスタミン成分ですが、フェニレフリン塩酸塩はアドレナリン作動成分であるため誤りです。
- 選択肢 5正解
- メキタジン及びジフェンヒドラミン塩酸塩はともに抗ヒスタミン成分であるため正しいです。
覚えるポイント
- メキタジンやジフェンヒドラミンはヒスタミン受容体を遮断する抗ヒスタミン成分です。
間違えやすいところ
- フェニレフリン(血管収縮)やベラドンナ(抗コリン)を抗ヒスタミン成分と混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」の内服アレルギー用薬の配合成分に基づく出題です。
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.10 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
アレルギー用薬に含まれる成分の作用機序・分類
主な医薬品とその作用 · アレルギー用薬 / 抗ヒスタミン成分 / 抗コリン成分 / クレマスチンフマル酸塩
アレルギー用薬に含まれている成分に関する次の記述(a、b、c)の正誤の正しい組合せを1つ選びなさい。 a クレマスチンフマル酸塩は、抗ヒスタミン成分である。 b ヨウ化イソプロパミドは、抗炎症成分である。 c アゼラスチンは、アドレナリン作動成分である。
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解答
4
解説
アレルギー用薬における各成分の作用区分を正確に把握することが重要です。クレマスチンフマル酸塩やアゼラスチンは抗ヒスタミン作用を持ち、ヨウ化イソプロパミドは抗コリン作用により鼻汁分泌を抑えます。
解き方
- 記述aを検証:クレマスチンフマル酸塩は抗ヒスタミン成分であり正しいです。
- 記述bを検証:ヨウ化イソプロパミドは抗コリン成分であり、「抗炎症成分」とする記述は誤りです。
- 記述cを検証:アゼラスチンは抗ヒスタミン成分(肥満細胞からの遊離抑制等も併せ持つ)であり、「アドレナリン作動成分」とする記述は誤りです。
- 以上より、正・誤・誤の組合せである選択肢4を選択します。
- 選択肢 1不正解
- ヨウ化イソプロパミドは抗コリン成分、アゼラスチンは抗ヒスタミン成分であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- クレマスチンフマル酸塩は抗ヒスタミン成分であり、ヨウ化イソプロパミドは抗コリン成分であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- クレマスチンフマル酸塩は抗ヒスタミン成分であり、アゼラスチンはアドレナリン作動成分ではないため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが誤、cが誤の正しい組合せです。
覚えるポイント
- ヨウ化イソプロパミドは抗コリン成分、アゼラスチンは抗ヒスタミン成分(第2世代)です。
間違えやすいところ
- ヨウ化イソプロパミドを抗炎症成分や抗ヒスタミン成分と混同しないように注意しましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」の内服アレルギー用薬の配合成分に基づく出題です。
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.11 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
鼻炎用点鼻薬に含まれる成分の作用
主な医薬品とその作用 · 鼻炎用点鼻薬 / ナファゾリン塩酸塩 / クロモグリク酸ナトリウム / ケトチフェン / リドカイン
鼻炎用点鼻薬に含まれている成分に関する次の記述(a、b、c、d)の正誤の正しい組合せを1つ選びなさい。 a ナファゾリン塩酸塩は、交感神経系を刺激して鼻粘膜を通っている血管を収縮させることにより、鼻粘膜の充血や腫れを和らげる。 b クロモグリク酸ナトリウムは、肥満細胞からのヒスタミンの遊離を抑える。 c ケトチフェンは、鼻粘膜を清潔に保ち、細菌による二次感染を防止する。 d リドカインは、鼻粘膜の過敏性や痛みや痒みを抑える。
解答・解説を表示
解答
2
解説
鼻炎用点鼻薬には、アドレナリン作動成分(ナファゾリン等)、抗アレルギー成分(クロモグリク酸等)、抗ヒスタミン成分(ケトチフェン等)、局所麻酔成分(リドカイン等)、殺菌消毒成分(ベンザルコニウム等)などが配合されます。
解き方
- 記述aを検証:ナファゾリン塩酸塩はアドレナリン作動成分で、血管を収縮させて充血・腫れを和らげるため正しいです。
- 記述bを検証:クロモグリク酸ナトリウムは肥満細胞膜を安定化し、ヒスタミン遊離を抑える抗アレルギー成分であるため正しいです。
- 記述cを検証:ケトチフェン(フマル酸塩)は抗ヒスタミン・抗アレルギー成分であり、二次感染防止の殺菌作用を目的とした記述は誤りです。
- 記述dを検証:リドカインは局所麻酔成分であり、鼻粘膜の過敏性や痛み、痒みを抑えるため正しいです。
- 正・正・誤・正の組合せである選択肢2を選択します。
- 選択肢 1不正解
- リドカインは局所麻酔成分として鼻粘膜の痛みや痒みを抑えるため、dは正です。
- 選択肢 2正解
- aは正、bは正、cは誤、dは正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- クロモグリク酸ナトリウムの記述bは正、ケトチフェンの記述cは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- ナファゾリン塩酸塩の記述a、クロモグリク酸ナトリウムの記述bはともに正です。
- 選択肢 5不正解
- ケトチフェンは抗ヒスタミン成分であり、二次感染防止(殺菌消毒)成分ではないため誤りです。
覚えるポイント
- ケトチフェンは抗アレルギー・抗ヒスタミン成分、殺菌消毒成分はベンザルコニウム塩化物等です。
間違えやすいところ
- ケトチフェンを殺菌消毒成分と取り違えないように注意しましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」の鼻炎用点鼻薬の配合成分に基づく出題です。
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.11 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用妊娠検査薬の特徴と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 妊娠検査薬 / ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン / 検査時期 / 擬陽性
妊娠検査薬に関する次の記述(a、b、c)の正誤の正しい組合せを1つ選びなさい。 a 一般的な妊娠検査薬は、月経予定日が過ぎて概ね1週目以降の検査が推奨されている。 b 検査薬が高温になる場所に放置されたり、冷蔵庫内に保管されていたりすると、設計どおりの検出感度を発揮できなくなるおそれがある。 c 検査結果が擬陽性を示す場合として、高濃度のタンパク尿や糖尿がある。
解答・解説を表示
解答
1
解説
妊娠検査薬は尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)を検出する体外診断用医薬品です。hCG濃度が十分に高くなる月経予定日1週間後以降の検査が推奨され、高熱・冷蔵保管を避け室温保管すること、高蛋白尿や糖尿等で擬陽性を示すことがある点に留意します。
解き方
- 記述aを検証:一般用妊娠検査薬の推奨検査時期は、月経予定日を過ぎて概ね1週目以降であるため正しいです。
- 記述bを検証:抗体を用いた試薬であるため、高温放置や冷蔵庫保管により検出感度が変化するおそれがあり室温保存が基本であるため正しいです。
- 記述cを検証:高度の糖尿や蛋白尿、血尿などがあると、妊娠していなくても陽性(擬陽性)を示すことがあるため正しいです。
- 全て正(正・正・正)の組合せである選択肢1を選択します。
- 選択肢 1正解
- a、b、cのすべてが正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 保管方法に関する記述b、擬陽性に関する記述cもともに正しいため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 推奨検査時期に関する記述a、保管方法に関する記述bも正しいため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 推奨検査時期に関する記述a、擬陽性に関する記述cも正しいため誤りです。
覚えるポイント
- 妊娠検査薬は室温保存とし、冷蔵庫保管や高温放置を避ける必要があります。
間違えやすいところ
- 冷蔵庫で保管したほうが品質が保たれると誤解しやすいですが、室温保存が原則です。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」の一般用検査薬(妊娠検査薬)に基づく出題です。
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.11 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
胃の薬(制酸薬、消化薬、健胃薬)の目的と定義
主な医薬品とその作用 · 胃の薬 / 制酸薬 / 消化薬 / 健胃薬
胃の薬に関する次の記述(a、b、c)の正誤の正しい組合せを1つ選びなさい。 a 制酸薬は、胃液の分泌亢進による胃酸過多や、それに伴う胸やけ、腹部の不快感、吐きけ等の症状を緩和することを目的とする医薬品である。 b 消化薬は、炭水化物、脂質、タンパク質等の分解に働く酵素を補う等により、胃や腸の内容物の消化を助けることを目的とする医薬品である。 c 健胃薬は、弱った胃の働きを高めることを目的とする医薬品である。
解答・解説を表示
解答
1
解説
胃に作用する薬には、過剰な胃酸を中和・抑制する「制酸薬」、消化酵素を補って食物の分解を助ける「消化薬」、味覚・嗅覚刺激等によって胃液分泌や胃運動を高める「健胃薬」などがあり、それぞれ明確な目的があります。
解き方
- 記述aを検証:制酸薬の定義と使用目的(過剰な胃酸を中和し、胸やけ等の症状を緩和する)と一致しており正しいです。
- 記述bを検証:消化薬の定義(炭水化物・脂質・タンパク質等を分解する消化酵素を補う)と一致しており正しいです。
- 記述cを検証:健胃薬の定義(胃の運動や分泌を活発にして弱った胃の働きを高める)と一致しており正しいです。
- 全て正(正・正・正)の組合せである選択肢1を選択します。
- 選択肢 1正解
- a、b、cのすべてが正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 健胃薬の記述cも正しいため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 制酸薬の記述aも正しいため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aおよびbも正しいため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- すべての記述が正しいため誤りです。
覚えるポイント
- 制酸薬は胃酸中和、消化薬は酵素補充、健胃薬は胃の運動・分泌の賦活を目的とします。
間違えやすいところ
- 消化薬(酵素)と健胃薬(生薬等の苦味・芳香による刺激)の作用機序を取り違えないようにしましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」の胃の薬(制酸薬、健胃薬、消化薬)に基づく出題です。
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.12 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
胃の薬に含まれる成分の作用と副作用・注意点
主な医薬品とその作用 · 胃粘膜保護・修復成分 / セトラキサート塩酸塩 / ピレンゼピン塩酸塩 / ソファルコン / アルジオキサ
胃の薬に含まれている成分に関する次の記述(a、b、c、d)の正誤の正しい組合せを1つ選びなさい。 a セトラキサート塩酸塩は、血栓を起こすおそれのある人では、生じた血栓が分解されにくくなることが考えられる。 b ピレンゼピン塩酸塩を、排尿困難の症状がある人が使用すると、症状の悪化を招くおそれがある。 c ソファルコンは、まれに重篤な副作用として肝機能障害を生じることがある。 d アルジオキサは、透析を受けている人への使用を避ける必要がある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
セトラキサート塩酸塩は生体内でトラネキサム酸に代謝されるため抗プラスミン作用による血栓溶解阻害があり、ピレンゼピンは抗コリン作用を有し、ソファルコンには肝機能障害の注意があり、アルジオキサはアルミニウムを含むため透析患者で禁忌となります。
解き方
- 記述aを検証:セトラキサート塩酸塩は体内でトラネキサム酸を生じるため、血栓症の既往等がある人では血栓が分解されにくくなるおそれがあり正しいです。
- 記述bを検証:ピレンゼピン塩酸塩は選択的抗コリン作用を示しますが、排尿障害や緑内障を悪化させるおそれがあるため正しいです。
- 記述cを検証:ソファルコンの重篤な副作用として、まれに肝機能障害が生じることがあるため正しいです。
- 記述dを検証:アルジオキサはアルミニウムを含有するため、アルミニウム脳症等を防ぐため透析治療中の人は使用を避ける必要があり正しいです。
- 全て正(正・正・正・正)の組合せである選択肢5を選択します。
- 選択肢 1不正解
- a(セトラキサート)及びd(アルジオキサ)の記述も正しいため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- b(ピレンゼピン)、c(ソファルコン)、d(アルジオキサ)の記述も正しいため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- ピレンゼピン塩酸塩に関する記述bも正しいため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述a、b、cもすべて正しいため誤りです。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dのすべてが正しい記述です。
覚えるポイント
- セトラキサートはトラネキサム酸に変化するため血栓に注意が必要です。
- アルミニウム含有成分(アルジオキサ、スクラルファート等)は透析患者で使用を避けます。
間違えやすいところ
- ピレンゼピン塩酸塩は胃酸分泌抑制成分ですが、抗コリン作用に基づく排尿困難・緑内障の注意が必要です。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」の胃の薬に含まれる成分およびその安全性に基づく出題です。
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.12 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
胃の不調に用いられる漢方処方製剤の使い分け
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 平胃散 / 六君子湯 / 安中散 / 人参湯
胃の不調を改善する目的で用いられる漢方処方製剤に関する次の記述(a、b、c、d)の正誤の正しい組合せを1つ選びなさい。 a 平胃散は、体力中等度以下で腹部筋肉が弛緩する傾向にあり、胃痛又は腹痛があって、ときに胸やけなどを伴うものの慢性胃炎や胃腸虚弱に適すとされる。 b 六君子湯は、体力中等度以上で、胃がもたれて消化が悪く、食後に腹が鳴って下痢の傾向のある人における食べすぎによる胃のもたれ、急・慢性胃炎、消化不良等に適すとされる。 c 安中散は、体力中等度以下で、胃腸が弱く、食欲がなく、みぞおちがつかえて疲れやすく、貧血性で手足が冷えやすいものの胃炎や消化不良等に適すとされる。 d 人参湯は、体力虚弱で、疲れやすくて手足などが冷えやすいものの胃腸虚弱、下痢、嘔吐、胃痛、腹痛、急・慢性胃炎に適すとされる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
胃腸症状に用いる漢方処方製剤は体質(証)と症状で区別されます。平胃散は「体力中等度以上で胃がもたれて…」、安中散は「体力中等度以下で腹部筋肉が弛緩…」、六君子湯は「体力中等度以下で食欲がなく、みぞおちがつかえ…」、人参湯は「体力虚弱で手足が冷えやすいもの」に適します。
解き方
- 記述aを検証:記述内容は安中散のものであり、平胃散とする本記述は誤りです。
- 記述bを検証:記述内容は平胃散のものであり、六君子湯とする本記述は誤りです。
- 記述cを検証:記述内容は六君子湯のものであり、安中散とする本記述は誤りです。
- 記述dを検証:体力虚弱で疲れやすく手足が冷えやすいものの胃腸虚弱や下痢等に適すのは人参湯であり、本記述は正しいです。
- 誤・誤・誤・正の組合せである選択肢4を選択します。
- 選択肢 1不正解
- aは安中散に関する記述であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bは平胃散に関する記述であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cは六君子湯に関する記述であるため誤りです。
- 選択肢 4正解
- a、b、cは説明が入れ替わっており誤りで、dのみが正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- 人参湯に関する記述dが正しいため誤りです。
覚えるポイント
- 平胃散:体力中等度以上、食べすぎによる胃のもたれ。
- 安中散:体力中等度以下、腹部筋肉が弛緩、胃痛・胸やけ。
- 六君子湯:体力中等度以下、食欲不振、みぞおちのつかえ。
- 人参湯:体力虚弱、手足の冷え、胃腸虚弱・下痢。
間違えやすいところ
- 各処方の体力基準(中等度以上か以下か虚弱か)とキーワード(食べすぎ、腹部筋肉弛緩、みぞおちのつかえ、手足の冷え)を取り違えないように整理しましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」の胃の不調に用いられる漢方処方製剤に基づく出題です。
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.13 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
腸に作用する薬の配合成分とその特徴
主な医薬品とその作用 · 腸の薬 / 整腸薬 / 止瀉薬 / トリメブチンマレイン酸塩 / ロペラミド塩酸塩 / 沈降炭酸カルシウム
腸に作用する薬に含まれている成分に関する次の記述(a、b、c)の正誤の正しい組合せを1つ選びなさい。 a ロペラミド塩酸塩は、海外において長期連用した場合に不安や記憶力減退等の精神神経症状が現れたとの報告があり、1週間以上継続して使用しないこととされている。 b トリメブチンマレイン酸塩は、重篤な副作用として肝機能障害を生じることがある。 c 沈降炭酸カルシウムは、腸管の運動を低下させる作用を示し、胃腸鎮痛鎮痙薬との併用を避ける必要がある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
腸管の運動を調整する成分や止瀉成分の特徴を把握する必要があります。ビスマス製剤は精神神経症状の報告により1週間以上の連用が禁止されています。トリメブチンマレイン酸塩は消化管運動調律作用を示しますが肝機能障害に注意が必要です。ロペラミド塩酸塩は腸管運動を強力に抑えるため抗コリン薬等との併用を避けます。
解き方
- 記述aを検証:精神神経症状が現れた報告があり1週間以上の継続使用を避けるのは「次没食子酸ビスマス等のビスマス製剤」であり、ロペラミド塩酸塩とする記述は誤りです。
- 記述bを検証:トリメブチンマレイン酸塩は、まれに重篤な副作用として肝機能障害を生じることが知られており正しいです。
- 記述cを検証:腸管運動を低下させる作用を示し、胃腸鎮痛鎮痙薬との併用を避ける必要があるのは「ロペラミド塩酸塩」であり、沈降炭酸カルシウム(吸着・収斂作用)とする記述は誤りです。
- 誤・正・誤の組合せである選択肢2を選択します。
- 選択肢 1不正解
- aはビスマス製剤に関する記述であり、bが正しいため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aは誤、bは正、cは誤の正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- 沈降炭酸カルシウムには腸管運動抑制作用はなく、cは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- トリメブチンマレイン酸塩の肝機能障害に関する記述bが正しいため誤りです。
覚えるポイント
- ビスマス製剤:精神神経症状(不安、記憶力減退等)の報告があり1週間以上連用しない。
- トリメブチンマレイン酸塩:消化管運動調律、まれに肝機能障害。
間違えやすいところ
- ロペラミド塩酸塩とビスマス製剤の副作用・注意点を混同しないように注意しましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」の腸の薬(止瀉薬・整腸薬)に基づく出題です。
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.13 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
瀉下薬の配合成分とその安全性・注意点
主な医薬品とその作用 · 瀉下薬 / センナ / ダイオウ / ヒマシ油 / 無機塩類瀉下薬
瀉下薬に含まれている成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを下から1つ選びなさい。 a センナは、流産・早産を誘発するおそれがある。 b ダイオウは、吸収された成分の一部が乳汁中に移行し、乳児に下痢を生じさせるおそれがあり、母乳を与える女性では使用を避けるか、又は使用期間中の授乳を避ける必要がある。 c ヒマシ油は、主に誤食・誤飲等による中毒の場合など、腸管内の物質をすみやかに体外に排除させなければならない場合に用いられるが、防虫剤等を誤って飲み込んだ場合に使用すると、防虫剤等に含まれる脂溶性物質がヒマシ油に溶け出して、中毒症状を増悪させるおそれがある。 d 硫酸マグネシウムは、血液中の電解質のバランスが損なわれ、心臓の負担が増加し、心臓病を悪化させるおそれがある。
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解答
1
解説
瀉下薬は成分ごとに作用機序や注意すべき副作用・禁忌が異なります。大腸刺激性生薬(センナ・ダイオウ等)は子宮収縮による流早産リスクや乳汁移行に注意が必要です。小腸刺激性のヒマシ油は脂溶性毒物の吸収を促すため誤飲中毒への適応が限定され、無機塩類のマグネシウム塩は腎機能障害者における高マグネシウム血症に注意を要します。
解き方
- 記述aを検討:センナの大腸刺激作用に伴う子宮収縮誘発リスクの記述は正しいと判断します。
- 記述bを検討:ダイオウ成分のアントラキノン誘導体が乳汁移行して乳児の下痢を招く記述は正しいと判断します。
- 記述cを検討:ヒマシ油が脂溶性物質を溶解して毒性吸収を高める禁忌の記述は正しいと判断します。
- 記述dを検討:硫酸マグネシウムは腎臓病患者での高マグネシウム血症が問題であり、心臓病悪化の記述は誤りと判断します。
- 以上より「正・正・正・誤」の組合せを選択肢1と決定します。
- 選択肢 1正解
- a、b、cが正しく、dが誤りであるため、正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- b、cが正しく、dが誤りであるため誤った組合せです。
- 選択肢 3不正解
- a、cが正しいため誤った組合せです。
- 選択肢 4不正解
- a、bが正しく、dが誤りであるため誤った組合せです。
- 選択肢 5不正解
- dの記述が誤りであるため誤った組合せです。
覚えるポイント
- センナ・センノシドは子宮収縮を促すため妊婦禁忌。
- ダイオウは乳汁移行して乳児に下痢を起こすため授乳婦は使用や授乳を避ける。
- ヒマシ油は脂溶性殺虫剤・防虫剤の中毒には吸収を助長するため使用禁忌。
間違えやすいところ
- 無機塩類瀉下薬(硫酸マグネシウム等)で注意すべき基礎疾患は腎臓病であり、心臓病(ナトリウム制限等)と混同しやすい点に注意が必要です。
出題の前提:令和元年度登録販売者試験問題・長野県(午後)問85
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.14 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
胃腸鎮痛鎮痙薬の成分とその特徴・副作用
主な医薬品とその作用 · 胃腸鎮痛鎮痙薬 / アミノ安息香酸エチル / オキセサゼイン / パパベリン塩酸塩 / ロートエキス
胃腸鎮痛鎮痙薬に含まれている成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを下から1つ選びなさい。 a アミノ安息香酸エチルは、メトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるため、6歳未満の小児への使用は避ける必要がある。 b オキセサゼインは、局所麻酔作用のほか、胃液分泌を抑える作用もあるとされ、胃腸鎮痛鎮痙薬と制酸薬の両方の目的で使用される。 c 抗コリン成分であるパパベリン塩酸塩は、副作用として、自律神経系を介して眼圧を上昇させる作用を示す。 d ロートエキスは、吸収された成分の一部が母乳中に移行して乳児の脈が速くなるおそれがあるため、母乳を与える女性では使用を避けるか、又は使用期間中の授乳を避ける必要がある。
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解答
4
解説
胃腸鎮痛鎮痙薬には、副交感神経伝達を遮断する抗コリン成分(ロートエキス等)、消化管平滑筋に直接作用して痙攣を鎮める直接作用成分(パパベリン塩酸塩)、胃粘膜の知覚神経を麻痺させる局所麻酔成分(アミノ安息香酸エチル、オキセサゼイン)などがあります。それぞれの薬理作用の違いと特有の安全性上の注意点を整理して把握することが重要です。
解き方
- 記述aを検討:アミノ安息香酸エチルのメトヘモグロビン血症リスクと6歳未満禁忌は正しい記述です。
- 記述bを検討:オキセサゼインの局所麻酔作用およびガストリン分泌抑制(胃液分泌抑制)作用の記述は正しいです。
- 記述cを検討:パパベリン塩酸塩は抗コリン成分ではなく平滑筋直接作用成分であり、自律神経を介した眼圧上昇も示さないため誤りです。
- 記述dを検討:ロートエキスのアルカロイド成分の乳汁移行による乳児頻脈リスクと授乳回避の記述は正しいです。
- a:正、b:正、c:誤、d:正となり、選択肢4が正解です。
- 選択肢 1不正解
- aが正しく、cが誤りであるため誤った組合せです。
- 選択肢 2不正解
- cが誤りで、dが正しいため誤った組合せです。
- 選択肢 3不正解
- bが正しく、cが誤りであるため誤った組合せです。
- 選択肢 4正解
- a:正、b:正、c:誤、d:正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- cが誤りであるため誤った組合せです。
覚えるポイント
- アミノ安息香酸エチルはメトヘモグロビン血症のおそれがあり6歳未満使用不可。
- パパベリン塩酸塩は抗コリン成分ではなく、平滑筋に直接作用する鎮痙成分。
- ロートエキスは母乳に移行して乳児の頻脈を起こすため授乳を避ける。
間違えやすいところ
- パパベリン塩酸塩をロートエキス等の抗コリン成分と混同し、散瞳や眼圧上昇の副作用があると誤認しないように注意が必要です。
出題の前提:令和元年度登録販売者試験問題・長野県(午後)問86
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.14 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
浣腸薬及び坐剤の適正使用と成分
主な医薬品とその作用 · 浣腸薬 / グリセリン / ビサコジル / 使用上の注意
浣腸薬とその成分に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
浣腸薬や便秘用坐剤は、局所的に直腸を刺激して排便を促す外用薬です。グリセリンは粘膜の創傷面から吸収されると溶血および急性腎不全を引き起こす危険があります。連用すると直腸粘膜の感受性が低下して効果が弱くなる(習慣性)ため連用を避けます。また、坐剤挿入後すぐに排便すると薬効が十分に発揮されず製剤だけが排出されてしまうため、便意が強まるまで少し我慢する必要があります。
解き方
- 選択肢1を検討:直腸粘膜損傷・出血時のグリセリン吸収による溶血・腎不全の記述は正しく、これが正解となります。
- 選択肢2を検討:繰り返し使用すると直腸の感受性が「低下」して効果が「弱くなる」ため誤りと判断します。
- 選択肢3を検討:炭酸ガスを発生するのは炭酸水素ナトリウム等(炭酸水素ナトリウム・無水リン酸二水素ナトリウム配合剤)であり、ビサコジルは大腸粘膜刺激成分であるため誤りと判断します。
- 選択肢4を検討:坐剤挿入直後に排便すると坐剤のみが排出されてしまうため、十分な便意が生じるまで待つ必要があり、誤りと判断します。
- 選択肢 1正解
- 直腸粘膜に損傷・出血がある場合、グリセリンが血中に移行して溶血および重篤な腎不全を起こす危険性があり、正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 繰り返し連用すると直腸の感受性が低下し、効果が減弱(効きにくくなる)するため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 直腸内で炭酸ガスを発生させて刺激するのは炭酸水素ナトリウム等であり、ビサコジルは大腸刺激成分であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 挿入直後に排便を試みると坐剤のみが排出されてしまうため、十分な便意が生じるまで待つ必要があり誤りです。
覚えるポイント
- グリセリン浣腸薬は直腸粘膜の損傷・出血がある場合、溶血・腎不全のリスクがあるため使用を避ける。
- 浣腸薬の連用は直腸の感受性低下(慣れ)を招き、効果が減弱する。
- 炭酸ガスを発生する坐剤は炭酸水素ナトリウム等の配合製剤。
間違えやすいところ
- 坐剤挿入後はすぐ排便するのではなく、薬剤が作用して便意が十分に強まるまで数分〜十数分程度待つ必要がある点を見落としやすいです。
出題の前提:令和元年度登録販売者試験問題・長野県(午後)問87
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.15 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
駆虫薬の配合成分とその作用機序・副作用
主な医薬品とその作用 · 駆虫薬 / カイニン酸 / パモ酸ピルビニウム / サントニン / ピペラジンリン酸塩
駆虫薬に含まれている成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを下から1つ選びなさい。 a カイニン酸は、回虫に痙攣を起こさせる作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。 b パモ酸ピルビニウムは、アセチルコリン伝達を妨げて、回虫及び蟯虫の運動筋を麻痺させる作用を示す。 c サントニンは、蟯虫の呼吸や栄養分の代謝を抑えて殺虫作用を示す。 d ピペラジンリン酸塩は、副作用として痙攣、倦怠感、眠気、食欲不振、下痢、便秘等 が現れることがある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
一般用医薬品の駆虫薬は消化管内の寄生虫(回虫・蟯虫)を駆除する薬です。カイニン酸はマクリに含まれる成分で回虫に痙攣を起こさせます。サントニンは回虫の中枢を興奮させた後に自発運動を抑えます。ピペラジンリン酸塩はアセチルコリン伝達を妨げて虫体の運動筋を弛緩麻痺させます。パモ酸ピルビニウムは蟯虫の呼吸や代謝を妨げて殺虫的に作用します。
解き方
- 記述aを検討:カイニン酸が回虫に痙攣を起こさせて排便とともに排出させる記述は正しいです。
- 記述bを検討:アセチルコリン伝達を妨げて運動筋を麻痺させるのはピペラジンリン酸塩の説明であり、パモ酸ピルビニウムの説明ではないため誤りです。
- 記述cを検討:呼吸や栄養分の代謝を抑えて殺虫作用を示すのはパモ酸ピルビニウムの説明であり、サントニンの説明ではないため誤りです。
- 記述dを検討:ピペラジンリン酸塩の副作用として痙攣、倦怠感、眠気、食欲不振、下痢、便秘等が現れる記述は正しいです。
- a:正、b:誤、c:誤、d:正となり、選択肢2が正解です。
- 選択肢 1不正解
- bが誤りで、dが正しいため誤った組合せです。
- 選択肢 2正解
- a:正、b:誤、c:誤、d:正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- aが正しく、bが誤りであるため誤った組合せです。
- 選択肢 4不正解
- aが正しく、b、cが誤りであるため誤った組合せです。
- 選択肢 5不正解
- cが誤りであるため誤った組合せです。
覚えるポイント
- カイニン酸は海人草(マクリ)成分で回虫に痙攣を起こさせる。
- ピペラジンリン酸塩はアセチルコリン伝達阻害により虫体の運動筋を弛緩・麻痺させる。
- パモ酸ピルビニウムは蟯虫の呼吸・代謝を抑制して駆除する(尿や便が赤染する)。
- サントニンは回虫の自発運動を抑制する。
間違えやすいところ
- パモ酸ピルビニウム(代謝阻害・殺虫・蟯虫対象)とピペラジンリン酸塩(神経伝達遮断・筋麻痺・排便排出)の作用機序が入れ替えて出題されやすいので整理が必要です。
出題の前提:令和元年度登録販売者試験問題・長野県(午後)問88
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.15 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
外用痔疾用薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · 外用痔疾用薬 / 収斂成分 / 組織修復成分 / 冷感・温感刺激成分
外用痔疾用薬に含まれている成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 粘膜の保護・止血を目的として、硫酸アルミニウムカリウムが配合されている場合がある。 b 肛門周囲の末梢血管の血行を改善する作用を期待してビタミンA油、傷の治りを促す作用を期待してビタミンE(トコフェロール酢酸エステル)が配合されている場合がある。 c 痔による肛門部の創傷の治癒を促す効果を期待して、アルミニウムクロルヒドロキシアラントイネートが配合されている場合がある。 d 局所への穏やかな刺激によって痒みを抑える効果を期待して、熱感刺激を生じさせるカンフル、冷感刺激を生じさせるクロタミトンが配合されている場合がある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
外用痔疾用薬には局所の鬱血改善、創傷治癒促進、収斂・止血、局所刺激による鎮痒など多彩な作用機序の成分が組み合わされており、各成分の役割と特性を正確に区別して理解する必要があります。
解き方
- 記述aの硫酸アルミニウムカリウムの収斂・止血作用を確認し「正」と判定する。
- 記述bのビタミンA油とビタミンE(トコフェロール)の作用の記述が入れ替わっていることを確認し「誤」と判定する。
- 記述cのアラントイン系成分の組織修復作用を確認し「正」と判定する。
- 記述dのカンフル(冷感刺激)とクロタミトン(温感刺激等)の組み合わせの誤りを確認し「誤」と判定する。
- 正・誤・正・誤の組み合わせとなっている選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤り、記述cが正しいため誤った組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述bおよびdが誤りであるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aおよびcが正しく、記述bが誤りであるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正しく、記述dが誤りであるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤であり、正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:正
- 硫酸アルミニウムカリウム(ミョウバン)は収斂成分であり、粘膜表面のタンパク質を凝固させて保護膜を形成し、粘膜保護・止血を目的として配合されます。
- b:誤
- 肛門周囲の末梢血管の血行を改善するのはビタミンE(トコフェロール酢酸エステル)であり、皮膚や粘膜の組織修復・上皮形成を促すのがビタミンA油であるため、説明が逆になっています。
- c:正
- アルミニウムクロルヒドロキシアラントイネート(アラントイン誘導体)は、痔による患部組織の修復を促す成分として配合されます。
- d:誤
- カンフルは冷感刺激成分であり、クロタミトンは温感刺激(熱感刺激)成分または鎮痒成分であるため、刺激の種類に関する説明が逆になっています。
覚えるポイント
- ビタミンEは末梢血行促進、ビタミンAは上皮形成・組織修復を担う。
- カンフルやメントールは冷感刺激、クロタミトンやカプサイシン等は温感刺激(熱感刺激)を生じる。
間違えやすいところ
- ビタミンAとビタミンEの主作用を取り違えやすいので注意する。
- 刺激成分の冷感・温感の性質を逆に記憶しがちである点に注意する。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」の外用痔疾用薬に関する記載に基づく。
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.16 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
点眼薬の適正使用と製剤的特徴
主な医薬品とその作用 · 点眼薬 / 無菌性 / 点眼方法 / コンタクトレンズ装着時の使用
点眼薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 結膜嚢に適用するものであるため、通常、無菌的に製造されている。 b 一度に何滴も点眼しても効果が増すわけではなく、むしろ薬液が鼻腔内へ流れ込み、鼻粘膜や喉から吸収されて、副作用を起こしやすくなる。 c コンタクトレンズをしたままでの点眼は、ソフトコンタクトレンズ、ハードコンタクトレンズに関わらず、どんな点眼薬でも可能である。
解答・解説を表示
解答
3
解説
点眼薬は結膜嚢という極めて繊細かつ容量の限られた部位(約30μL)に適用するため、厳格な無菌管理、適正な滴数(通常1回1滴)、およびコンタクトレンズとの相互作用への配慮が不可欠です。
解き方
- 記述aの点眼薬が無菌製剤として製造される基準を確認し「正」と判定する。
- 記述bの結膜嚢の保持容量と鼻涙管への流出による全身吸収リスクを確認し「正」と判定する。
- 記述cのコンタクトレンズ装着下での点眼制限(防腐剤の吸着等)を確認し「誤」と判定する。
- 正・正・誤の組み合わせである選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが無菌的製造のため「正」、記述cが制限があるため「誤」です。
- 選択肢 2不正解
- 記述bは薬液流出に伴う全身副作用の説明として正しいため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが正、cが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aおよびbが正しいため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 点眼薬は眼球表面の結膜嚢に直接適用されるため、眼感染症を防ぐ目的から通常は無菌的に製造されています。
- b:正
- 点眼薬は1滴で結膜嚢の容量を満たすため、多量に点眼すると鼻涙管を通って鼻腔や咽頭に流れ込み、全身性副作用を引き起こしやすくなります。
- c:誤
- コンタクトレンズ装着時の点眼は、防腐剤(ベンザルコニウム塩化物等)のレンズ吸着やレンズの変形・変質を招くため、対応製品を除きレンズを外して使用する必要があります。
覚えるポイント
- 結膜嚢の保持量は約30μLであり、点眼薬の1滴(約50μL)で十分満たされる。
- ソフトコンタクトレンズは防腐剤(ベンザルコニウム等)を吸着しやすいため、対応製品以外は外して点眼する。
間違えやすいところ
- 何滴も点眼すると効果が高くなると誤認しやすいが、溢れて鼻粘膜等から全身へ移行するリスクが高まる。
- ハードレンズならすべて可、あるいは全点眼薬が装用時使用可能と誤解しないようにする。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」の点眼薬に関する記載に基づく。
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.16 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
点眼薬の配合成分とその薬理作用
主な医薬品とその作用 · 点眼薬 / 抗ヒスタミン成分 / 抗炎症成分 / ビタミン成分
次の表は、ある点眼薬に含まれている成分の一覧である。 クロルフェニラミンマレイン酸塩 0.03% グリチルリチン酸二カリウム 0.25% イプシロン-アミノカプロン酸 1.0% テトラヒドロゾリン塩酸塩 0.03% タウリン 1.0% パンテノール 0.1% この目薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a クロルフェニラミンマレイン酸塩は、肥満細胞からのヒスタミン遊離を抑える作用を示し、アレルギー症状の緩和を目的として、通常、抗ヒスタミン成分と組み合わせて配合される。 b イプシロン-アミノカプロン酸は、炎症の原因となる物質の生成を抑える作用を示し、目の炎症を改善する効果を期待して用いられる。 c パンテノールは、目の調節機能の回復を促す効果を期待して用いられる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
点眼薬に配合される抗ヒスタミン成分(受容体遮断)、抗アレルギー成分(ケミカルメディエーター遊離抑制)、抗炎症成分、ピント調節機能改善成分(コリンエステラーゼ阻害)、ビタミン類のそれぞれの固有の役割を正確に峻別する必要があります。
解き方
- 記述aのクロルフェニラミンマレイン酸塩について、ヒスタミン受容体拮抗成分であり遊離抑制成分ではないことを確認し「誤」と判定する。
- 記述bのイプシロン-アミノカプロン酸の抗炎症作用を確認し「正」と判定する。
- 記述cのパンテノール(代謝・組織修復)と目のピント調節機能改善成分(ネオスチグミンメチル硫酸塩)の差異を確認し「誤」と判定する。
- 誤・正・誤の組み合わせとなっている選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aおよびcが誤りであるため誤った選択肢です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りであるため誤った選択肢です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aおよびcが誤りであるため誤った選択肢です。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 記述bが正しいため誤った選択肢です。
答えの内訳
- a:誤
- クロルフェニラミンマレイン酸塩自身が抗ヒスタミン成分であり、ヒスタミン受容体を遮断することで作用します。肥満細胞からの遊離抑制作用を示すのは抗アレルギー成分(クロモグリク酸ナトリウム等)です。
- b:正
- イプシロン-アミノカプロン酸は抗プラスミン作用等により炎症原因物質の生成を抑制する抗炎症成分であり、目の充血や炎症を鎮める目的で配合されます。
- c:誤
- パンテノールはプロビタミンB5であり、組織修復や新陳代謝を促進する成分です。目の調節機能の回復を促すのはネオスチグミンメチル硫酸塩です。
覚えるポイント
- クロルフェニラミンは抗ヒスタミン成分(受容体遮断)、クロモグリク酸は抗アレルギー成分(遊離抑制)。
- パンテノールは組織修復・代謝促進、ネオスチグミンメチル硫酸塩はピント調節機能改善。
間違えやすいところ
- 抗ヒスタミン成分と肥満細胞安定化(ケミカルメディエーター遊離抑制)成分の作用点を混同しやすい。
- パンテノールを目調節機能回復成分(ネオスチグミンメチル硫酸塩)と混同しないようにする。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」の点眼薬成分に関する記載に基づく。
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.17 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
殺菌消毒成分の特徴と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 外用殺菌消毒薬 / アクリノール / ヨウ素系殺菌薬 / ベンザルコニウム塩化物
殺菌消毒成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a アクリノールは、黄色の色素で、一般細菌類の一部(連鎖球菌、黄色ブドウ球菌などの化膿菌)に対する殺菌消毒作用を示すが、真菌、結核菌に対しては効果がない。 b ヨードチンキの作用は、ヨウ素の分解に伴って発生する活性酸素による酸化、及び発生する酸素の泡立ちによる物理的な洗浄効果であるため、作用の持続性は乏しい。 c ポビドンヨードは、ヨウ素及びヨウ化カリウムをエタノールに溶解させたもので、皮膚刺激性が強く、粘膜(口唇等)や目の周りへ使用は避ける必要がある。 d ベンザルコニウム塩化物は、石鹸との混合によって殺菌消毒効果が低下するので、石鹸で洗浄した後に使用する場合には、石鹸を十分に洗い流す必要がある。
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解答
2
解説
殺菌消毒成分は各成分ごとに抗菌スペクトル(細菌・真菌・ウイルス・結核菌などへの有効性)、作用機構(酸化・膜障害・タンパク変性など)、共存物質(石鹸や有機物)による影響や刺激性の強さが大きく異なります。
解き方
- 記述aのアクリノールの抗菌スペクトル(化膿菌に有効、結核菌・真菌に無効)を確認し「正」と判定する。
- 記述bの酸素の泡立ちによる物理的洗浄作用がオキシドールの特徴であることを確認し「誤」と判定する。
- 記述cの「ヨウ素とヨウ化カリウムをエタノールに溶解」がヨードチンキの定義であることを確認し「誤」と判定する。
- 記述dの逆性石鹸(ベンザルコニウム塩化物)と普通石鹸の配合による失活作用を確認し「正」と判定する。
- 正・誤・誤・正の組み合わせである選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが正しく、記述bが誤りであるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述cが誤り(ヨードチンキの説明が混入)であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bおよびcが誤り、記述dが正しいため誤った組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aおよびdが正しく、記述bが誤りであるため誤った組み合わせです。
答えの内訳
- a:正
- アクリノールは黄色色素性の殺菌消毒成分で、ブドウ球菌や連鎖球菌などの化膿菌には有効ですが、真菌や結核菌、ウイルスには無効です。
- b:誤
- 発生期の酸素の泡立ちによる酸化・物理的洗浄効果を示すのはオキシドール(過酸化水素水)の特徴であり、ヨードチンキの説明ではありません。
- c:誤
- ヨウ素およびヨウ化カリウムをエタノールに溶解させたものはヨードチンキです。ポビドンヨードはヨウ素を高分子物質(ポリビニルピロリドン)に結合させて刺激性を低減させた水溶性複合体です。
- d:正
- 陽イオン界面活性剤であるベンザルコニウム塩化物は、陰イオン界面活性剤である石鹸と混ざると不活化されて殺菌効果が大幅に低下するため、石鹸を十分に洗い流してから使用する必要があります。
覚えるポイント
- アクリノールは黄色色素で化膿菌に有効、真菌・結核菌・ウイルスには無効。
- オキシドールは過酸化水素由来の活性酸素と気泡の物理洗浄作用を持つ。
- ベンザルコニウム塩化物(陽イオン界面活性剤)は石鹸(陰イオン界面活性剤)で効果が減弱する。
間違えやすいところ
- ヨードチンキ(エタノール含有、刺激強い)とポビドンヨード(ポリマー複合体、水溶性・刺激緩和)の特徴を混同しやすい。
- オキシドールとヨウ素系製剤の作用メカニズムを取り違えないように注意する。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」の外用殺菌消毒薬に関する記載に基づく。
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.17 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
外皮用薬の成分(ステロイド性及び非ステロイド性抗炎症成分)
主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / 副腎皮質ホルモン / ステロイド性抗炎症成分 / 非ステロイド性抗炎症成分
外皮用薬とその成分に関する記述について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a デキサメタゾン、フェルビナクは、ステロイド性抗炎症成分に分類される。 b ステロイド性抗炎症成分は、外用の場合は末梢組織(患部局所)における炎症を抑える作用を示し、特に、痒みや発赤などの皮膚症状を抑える。 c ステロイド性抗炎症成分は、末梢組織の免疫機能を低下させる作用を示すことから、水痘(水疱瘡)、みずむし、たむし等又は化膿している患部については症状を悪化させるおそれがある。 d 分子内に副腎皮質ホルモンと共通する化学構造を持たず、プロスタグランジンの産生を抑える作用を示す成分を非ステロイド性抗炎症成分(NSAIDs)という。
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解答
5
解説
外皮用薬に用いられるステロイド性抗炎症成分(プレドニゾロン、デキサメタゾン等)は患部局所の強い抗炎症作用を示しますが、局所の免疫機能を低下させるため感染症患部には禁忌です。一方、フェルビナクやケトプロフェンなどはプロスタグランジン産生を抑制する非ステロイド性抗炎症成分(NSAIDs)に分類されます。
解き方
- 記述aについて、デキサメタゾンはステロイド性抗炎症成分ですが、フェルビナクは非ステロイド性抗炎症成分(NSAIDs)であるため誤りと判断します。
- 記述b、c、dについて、ステロイド性抗炎症成分の局所抗炎症作用・易感染性(免疫低下による悪化リスク)、およびNSAIDsの定義はいずれも手引きの記述通りで正しいと判断します。
- したがって、aが誤、b・c・dが正の組合せである選択肢5を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述cおよびdが誤りとなっているため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが正、記述bおよびdが誤りとなっているため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが正、記述cおよびdが誤りとなっているため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが誤りとなっているため不適です。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正であり、正しい組合せです。
覚えるポイント
- ステロイドは局所免疫を低下させるため水痘・みずむし・化膿部位には禁忌
- フェルビナク、インドメタシン、ピロキシカム等は非ステロイド性抗炎症成分
間違えやすいところ
- フェルビナクをステロイド性抗炎症成分と混同しないよう注意する
出題の前提:令和元年度登録販売者試験(長野県)午後・問93
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.18 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
歯槽膿漏薬とその配合成分
主な医薬品とその作用 · 歯槽膿漏薬 / 殺菌消毒成分 / 止血成分 / 生薬成分
歯槽膿漏薬とその成分に関する記述について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 外用薬では、歯肉溝での細菌の繁殖を抑えることを目的として、セチルピリジニウム塩化物が配合されている場合がある。 b 炎症を起こした歯周組織からの出血を抑える作用を期待して、カルバゾクロムが配合されている場合がある。 c 内服薬では、歯周組織の血行を促す効果を期待して、チョウジ油が配合されている場合がある。
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解答
2
解説
歯槽膿漏薬の外用薬には殺菌消毒成分(セチルピリジニウム塩化物等)や抗炎症・止血成分(カルバゾクロム等)が配合されます。チョウジ油は外用歯痛薬や外用歯槽膿漏薬等で局所麻酔・殺菌作用等を期待して外用で用いられる生薬成分であり、内服薬の血行促進成分ではありません(内服で血行を促すのはビタミンEなどです)。
解き方
- 記述aを検討:セチルピリジニウム塩化物は殺菌消毒成分として外用歯槽膿漏薬に配合されるため正しい記述です。
- 記述bを検討:カルバゾクロムは毛細血管を補強して出血を抑える止血成分として配合されるため正しい記述です。
- 記述cを検討:チョウジ油は外用薬に配合される精油成分(局所麻酔・鎮痛・殺菌等)であり、内服歯槽膿漏薬で血行促進を目的として用いられる成分ではないため誤りです。
- aが正、bが正、cが誤であるため、選択肢2を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが誤りであるため不適です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが誤であり、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが正、記述cが誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正、記述cが誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- カルバゾクロムは微小血管を強化して止血する成分
- チョウジ油は外用歯痛薬等に用いられる外用成分
間違えやすいところ
- チョウジ油を内服歯槽膿漏薬の成分と誤認しないようにする
出題の前提:令和元年度登録販売者試験(長野県)午後・問94
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.18 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
禁煙補助剤とその成分(ニコチン製剤)
主な医薬品とその作用 · 禁煙補助剤 / 咀嚼剤 / ニコチン / 相互作用・禁忌
禁煙補助剤とその成分に関する記述について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a うつ病と診断されたことのある人は、禁煙時の離脱症状により、うつ症状を悪化させることがあるため、使用を避ける必要がある。 b 使用中又は使用直後の喫煙は、避ける必要がある。 c ニコチンは交感神経系を抑制させる作用を示し、アドレナリン作動成分が配合された医薬品との併用により、その作用を減弱させるおそれがある。
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解答
3
解説
禁煙補助剤(ニコチン製剤)は禁煙時の離脱症状を緩和する薬です。禁煙に伴う離脱症状でうつ症状が悪化するおそれがあるため、うつ病経験者は使用を避けます。また使用中の喫煙はニコチン過量摂取となるため避けます。ニコチンは交感神経系を「興奮(刺激)」させるため、アドレナリン作動成分との併用により作用を「増強」させるおそれがあります。
解き方
- 記述aを検討:うつ病と診断されたことのある人は禁煙時の離脱症状でうつ症状が悪化することがあるため使用を避ける(禁忌)とされており、正しいです。
- 記述bを検討:禁煙補助剤の使用中または使用直後の喫煙は体内ニコチン濃度が急上昇して中毒症状を起こす危険があるため避ける必要があり、正しいです。
- 記述cを検討:ニコチンは交感神経系を刺激(興奮)し、アドレナリン作動成分の作用を増強させるおそれがあるため、「抑制」「減弱」とする記述は誤りです。
- aが正、bが正、cが誤の組合せである選択肢3を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤、記述cが正となっているため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述bが誤となっているため不適です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが正、cが誤であり、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤、記述cが正となっているため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが誤となっているため不適です。
覚えるポイント
- ニコチンは交感神経系を興奮(刺激)させる
- アドレナリン作動成分との併用で作用が増強する
- うつ病と診断されたことのある人は使用を避ける
間違えやすいところ
- ニコチンが交感神経系を抑制・減弱させると誤解しないよう注意する
出題の前提:令和元年度登録販売者試験(長野県)午後・問95
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.19 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
滋養強壮保健薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · 滋養強壮保健薬 / ビタミンB1 / ビタミンD / システイン / ビタミンA / アミノエチルスルホン酸(タウリン)
滋養強壮保健薬に含まれている成分に関する記述について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a ビタミンB1の過剰症として、高カルシウム血症、異常石灰化が知られている。 b システインは、肝臓においてアルコールを分解する酵素の働きを助け、アセトアルデヒドと直接反応して代謝を促す働きがあるとされる。 c ビタミンAは、夜間視力を維持したり、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要な栄養素である。 d アミノエチルスルホン酸(タウリン)は、肝臓機能を改善する働きがあるとされる。
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解答
4
解説
ビタミンB1は水溶性ビタミンで炭水化物からのエネルギー産生に関与します。高カルシウム血症や組織の異常石灰化を招く過剰症が知られているのは脂溶性のビタミンDです。アミノ酸成分のシステインはアセトアルデヒドと直接結合して代謝を促し、タウリンは肝機能を改善します。ビタミンAは視覚伝達や皮膚・粘膜機能維持に必須です。
解き方
- 記述aを検討:高カルシウム血症や異常石灰化はビタミンDの過剰症であり、ビタミンB1ではないため誤りです。
- 記述bを検討:システインはアルコール代謝酵素を助け、アセトアルデヒドと反応して代謝を促進するため正しい記述です。
- 記述cを検討:ビタミンAは夜間視力の維持や皮膚・粘膜の健康維持に必須の栄養素であるため正しい記述です。
- 記述dを検討:アミノエチルスルホン酸(タウリン)は肝臓機能を改善する働きがあるとされるため正しい記述です。
- aが誤、b・c・dが正の組合せである選択肢4を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが正、記述bおよびcが誤りとなっているため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが正、記述b・c・dが誤りとなっているため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述cおよびdが誤りとなっているため不適です。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが正となっているため不適です。
覚えるポイント
- 高カルシウム血症・異常石灰化はビタミンDの過剰症
- システインはアセトアルデヒドと直接反応して代謝を促進
- タウリン(アミノエチルスルホン酸)は肝機能改善作用をもつ
間違えやすいところ
- 水溶性ビタミン(B1など)と脂溶性ビタミン(D・Aなど)の過剰症を混同しない
出題の前提:令和元年度登録販売者試験(長野県)午後・問96
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.19 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
皮膚用薬に用いられる漢方処方製剤の鑑別
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 清上防風湯 / にきび・皮膚炎
次の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適切なものはどれか。 「体力中等度以上で、赤ら顔でときにのぼせがあるもののにきび、顔面・頭部の湿疹・皮膚炎、赤鼻(酒さ)に適すとされる。」
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解答
1
解説
清上防風湯は頭部や顔面の熱を冷まして皮膚の炎症を抑える処方であり、体力中等度以上で赤ら顔やのぼせを伴うにきびや皮膚炎等に用いられます。
解き方
- 体質の特徴(体力中等度以上、赤ら顔、のぼせ)と症状(にきび、顔面・頭部の皮膚炎、赤鼻)を確認する。
- 提示された各漢方処方製剤の適応症状と照合し、清上防風湯(選択肢1)を特定する。
- 選択肢 1正解
- 清上防風湯は、体力中等度以上で赤ら顔、ときにのぼせがあるもののにきびや赤鼻(酒さ)等に適するため正解です。
- 選択肢 2不正解
- 防風通聖散は、体力充実して腹部に皮下脂肪が多く便秘がちなものの肥満症や高血圧の随伴症状等に適するため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 大柴胡湯は、体力充実して脇腹からみぞおちにかけて苦しく便秘傾向があるものの胃炎や高血圧に伴う症状等に適するため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 防己黄耆湯は、体力中等度以下で疲れやすく汗のかきやすい水太り体質(肥満症や関節痛)に適するため誤りです。
覚えるポイント
- 清上防風湯は「体力中等度以上」「赤ら顔・のぼせ」「顔面のにきび・赤鼻」がキーワードです。
間違えやすいところ
- 同じく「防風」を含む防風通聖散は肥満症・便秘に対する処方であり、適応が大きく異なるため混同しないよう注意が必要です。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂)第3章 主な医薬品とその作用
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.19 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
生薬の基原・薬用部位および作用
主な医薬品とその作用 · 生薬 / ブシ / サンザシ / 薬用部位
生薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。 a ブシは、マメ科のクズの周皮を除いた根を基原とする生薬で、解熱、鎮痙等の作用を期待して用いられる。 b サンザシは、バラ科のサンザシ又はオオミサンザシの偽果を基原とする生薬で、健胃、消化促進等の作用を期待して用いられる。 c 生薬は、薬用部位とその他の部位を取り違えると、期待する効果が得られないばかりでなく、人体に有害な作用を引き起こすことがある。
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解答
4
解説
生薬は天然由来の薬用資源であり、基原植物や動物、使用する部位(薬用部位)によって成分や作用・安全性が大きく異なるため正確な識別が重要です。
解き方
- 記述aの基原(マメ科クズの根はカッコン、ブシはキンポウゲ科の塊根)を確認し誤りと判定する。
- 記述bのサンザシの基原(バラ科の偽果)と健胃・消化促進作用が正しいことを確認する。
- 記述cの薬用部位の取り違えによる有効性・安全性のリスクに関する記述が正しいことを確認し、正誤の組み合わせ(誤・正・正)を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが誤り、bが正しい記述であるため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤り、bとcが正しい記述であるため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤り、cが正しい記述であるため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが「誤」、bが「正」、cが「正」であり、正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- cが正しい記述であるため、この組合せは誤りです。
覚えるポイント
- マメ科クズの根はカッコン、ブシはキンポウゲ科ハナトリカブト等の塊根を弱毒処理したものです。
間違えやすいところ
- 生薬名と基原植物の名前、および薬用部位(根、塊根、果実、偽果など)を取り違えやすいため正確に整理して覚えましょう。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂)第3章 主な医薬品とその作用
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.20 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
消毒薬とその成分の特性
主な医薬品とその作用 · 公衆衛生用薬 / 消毒薬 / エタノール / 次亜塩素酸ナトリウム / クレゾール石鹸液
消毒薬及びその成分に関する記述のうち、正しいものの組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a 微生物の種類によっては、生息条件が整えば消毒薬の溶液中で生存、増殖するものがある。 b 次亜塩素酸ナトリウムは、プラスチックやゴム製品を劣化させないが、金属を腐食させる。 c エタノールは、結核菌を含む一般細菌類、ウイルスに対する殺菌消毒作用を示す。 d 日本薬局方に収載されているクレゾール石鹸液は、原液のまま用いる。
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解答
2
解説
消毒薬は対象とする微生物の種類(一般細菌、結核菌、真菌、ウイルス等)や使用部位・対象物によって適した成分や濃度が異なります。また、強い酸化性を持つ成分による材質劣化や、希釈調製時の取り扱い、消毒液中での抵抗性菌の増殖リスクを正しく理解しておく必要があります。
解き方
- 各記述の正誤を検討する:aは消毒薬溶液中での微生物生存・増殖に関する記述で正しい。
- bは次亜塩素酸ナトリウムの材質への影響について検討し、プラスチックやゴム製品も劣化させるため誤りと判断する。
- cはエタノールの殺菌スペクトルに関する記述で正しく、dはクレゾール石鹸液の用法(水で希釈して使用)について検討し原液使用は誤りと判断する。
- 正しい記述はaとcの組合せであるため、選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは正しいですが、記述bの「プラスチックやゴム製品を劣化させない」が誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2正解
- 記述a、cともに正しい内容であり、正しい記述の組合せとして適切です。
- 選択肢 3不正解
- 記述cは正しいですが、記述bはプラスチックやゴム製品も劣化させるため誤りであり、不正解です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bおよび記述dのいずれも誤った内容を含んでいるため不正解です。
- 選択肢 5不正解
- 記述cは正しいですが、記述dのクレゾール石鹸液は水で希釈して用いるため誤りであり、不正解です。
覚えるポイント
- 次亜塩素酸ナトリウムは金属を腐食させるだけでなく、プラスチックやゴム製品も劣化させます。
- クレゾール石鹸液は原液ではなく、希釈して使用します。
間違えやすいところ
- 次亜塩素酸ナトリウムが金属のみに作用しプラスチックやゴムを劣化させないと誤認しやすい点に注意が必要です。
出題の前提:令和元年度登録販売者試験問題・正答(長野県)
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.20 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
殺虫剤及び忌避剤の適正使用と特徴
主な医薬品とその作用 · 衛生害虫防除薬 / 殺虫剤 / 忌避剤 / ディート
殺虫剤及び忌避剤に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 忌避剤は、虫さされによる痒みや腫れなどの症状を和らげる効果を目的として、人体に直接使用される。 b 殺虫剤使用に当たっては、同じ殺虫成分を長期間連用せず、いくつかの殺虫成分を順番に使用していくことが望ましい。 c ディートを含有する忌避剤は、生後6ヶ月未満の乳児への使用を避けることとされている。 d 誤って殺虫用医薬品を飲み込んだ場合には、その製品が何系の殺虫成分を含むものかを医師に伝えて診療を受けるなどの対応が必要である。
解答・解説を表示
解答
1
解説
忌避剤は蚊などの害虫を近づけない(刺されない)ように予防する目的で皮膚に直接塗布または噴霧する薬剤であり、刺された後の症状を鎮める外用薬(鎮痒消炎薬等)とは目的が異なります。また、殺虫剤の連用による害虫の薬剤抵抗性の獲得防止や、小児におけるディートの月齢・年齢に応じた使用制限等の安全管理が重要です。
解き方
- 記述aを検証:忌避剤は虫を寄せ付けないためのものであり、刺された後の痒みや腫れを和らげる目的ではないため誤り。
- 記述bを検証:害虫の薬剤抵抗性獲得を防ぐため、異なる殺虫成分を順番に使用することが推奨されるため正しい。
- 記述cを検証:ディート含有の忌避剤は、生後6ヶ月未満の乳児への使用を避けることとされているため正しい。
- 記述dを検証:誤飲時には適切な処置を行うため、有機リン系やピレスロイド系など成分系統を医師に伝える必要があり正しい。
- 正誤の並び(a:誤、b:正、c:正、d:正)に合致する選択肢1を選択する。
- 選択肢 1正解
- aが誤り、b、c、dがすべて正しい記述であり、正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- b及びcの記述はいずれも正しいため、これらを誤りとする本選択肢は不正解です。
- 選択肢 3不正解
- b及びdの記述はいずれも正しいため、これらを誤りとする本選択肢は不正解です。
- 選択肢 4不正解
- aは誤りで、b及びcは正しい記述であるため不正解です。
- 選択肢 5不正解
- aは誤りで、c及びdは正しい記述であるため不正解です。
覚えるポイント
- ディート含有製剤は生後6ヶ月未満の乳児には使用を避けます。
- 忌避剤は害虫の吸血等を防ぐ予防目的であり、刺された後の治療薬ではありません。
間違えやすいところ
- 忌避剤をかゆみ止めなどの治療薬と混同しないよう注意が必要です。
出題の前提:令和元年度登録販売者試験問題・正答(長野県)
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.20 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の適正な使用のために必要な情報
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書の改訂 / 記載表現 / 副作用の記載順序
医薬品の適正な使用のために必要な情報に関する記述について、正しい組合せを1つ選べ。 a 添付文書の内容は、医薬品の有効性・安全性等に係る新たな知見、使用に係る情報に基づき、3年に1回定期的に改訂がなされる。 b 要指導医薬品の添付文書や製品表示に記載されている適正使用情報は、その適切な選択、適正な使用を図る上で特に重要であるため、医師、薬剤師、登録販売者等の専門家だけが理解できるような表現で記載されている。 c 副作用については、まず、まれに発生する重篤な副作用について副作用名ごとに症状が記載され、そのあとに続けて、一般的な副作用について発現部位別に症状が記載されている。
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解答
3
解説
一般用医薬品や要指導医薬品の添付文書は、一般の生活者が自ら理解して適正に使用できるよう平易な言葉で分かりやすく記載され、新たな安全性等の知見が得られた際は定期的な年数設定ではなく随時速やかに改訂されます。
解き方
- 記述aについて:添付文書の改訂は定期的な年数ごとではなく、新たな知見や使用情報に基づいて随時速やかに行われます。
- 記述bについて:一般の購入者や使用者が正しく理解して医薬品を選択・使用できるように、平易で分かりやすい表現が用いられます。
- 記述cについて:副作用の記載順序は、まず一般的な副作用が発現部位別に記載され、その後にまれに発生する重篤な副作用が副作用名ごとに記載されます。
- 以上より、a・b・cのすべてが誤りであるため、組合せとして「3」を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは定期改訂ではなく随時速やかに改訂されるため誤りです。したがって選択肢1は不適切です。
- 選択肢 2不正解
- 記述bは専門家向けではなく一般の使用者にも理解できる表現であるため誤りです。したがって選択肢2は不適切です。
- 選択肢 3正解
- 記述a、b、cはすべて誤りであるため、この組合せが正答です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bおよびcはどちらも誤りの内容であるため、選択肢4は不適切です。
- 選択肢 5不正解
- 記述a、b、cのすべてが正しくないため、選択肢5は不適切です。
覚えるポイント
- 添付文書は定期改訂ではなく「随時速やか」に改訂される。
- 副作用の記載順は「一般的な副作用(部位別)」のあとに「重篤な副作用(副作用名ごと)」。
間違えやすいところ
- 添付文書の改訂期間を「数年に1回定期的」と覚えないように注意する。
- 重篤な副作用が先に来ると誤解しやすいが、実際は一般的な副作用が前段である。
出題の前提:医薬品医療機器等法および試験問題作成に関する手引き(第5章 医薬品の適正使用・安全対策)
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.21 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の添付文書の構成と記載事項
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書の法定記載事項 / 重篤な副作用の初期症状 / 使用上の注意の構成
一般用医薬品の添付文書に関する記述について、正しい組合せを1つ選べ。 a 医薬品には、それに添付する文書又はその容器若しくは被包に、「用法、用量その他使用及び取扱い上の必要な注意」等の記載が義務づけられている。 b 一般的な副作用として記載されている症状には、重篤な副作用の初期症状であるものも含まれている。 c 使用上の注意は、「してはいけないこと」、「相談すること」及び「その他の注意」から構成され、適正使用のために重要と考えられる項目が前段に記載されている。
解答・解説を表示
解答
4
解説
一般用医薬品の添付文書には法令上必要な注意等の記載が義務づけられており、「使用上の注意」欄には重要度順に「してはいけないこと」「相談すること」「その他の注意」が配置され、一般的な副作用の中に重篤な副作用の初期症状が含まれます。
解き方
- 記述aについて:医薬品医療機器等法第52条により、添付文書又は容器・被包への用法・用量、使用及び取扱い上の注意等の記載が義務づけられており正しいです。
- 記述bについて:発疹や発熱などの一般的な副作用症状が、ショックや皮膚粘膜眼症候群等の重篤な副作用の初期症状である場合があるため正しいです。
- 記述cについて:使用上の注意は「してはいけないこと」「相談すること」「その他の注意」から成り、より重要度の高い項目が前段に置かれるため正しいです。
- 以上より、a・b・cのすべてが「正」であるため、組合せとして「4」を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは法令で義務づけられている正しい内容であるため、選択肢1は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述bは重篤な副作用の初期症状も含まれる正しい内容であるため、選択肢2は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述cは使用上の注意の構成および記載順序として正しいため、選択肢3は誤りです。
- 選択肢 4正解
- 記述a、b、cのすべてが正しいため、この組合せが正答です。
覚えるポイント
- 使用上の注意の順序は「してはいけないこと」→「相談すること」→「その他の注意」。
- 軽微に見える一般的な症状が重篤な副作用の初期症状である場合がある。
間違えやすいところ
- 「してはいけないこと」と「相談すること」の優先順位を取り違えないよう確認する。
出題の前提:医薬品医療機器等法第52条および試験問題作成に関する手引き(第5章 医薬品の適正使用・安全対策)
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.21 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の保管及び取扱い上の注意
医薬品の適正使用と安全対策 · 容器の移し替え / 剤形別の保管(カプセル剤・シロップ剤) / 医薬品の変質防止
一般用医薬品の保管及び取扱い上の注意に関する記述について、正しい組合せを1つ選べ。 a 医薬品を別の容器に移し替えることは、誤用の原因となるおそれがある。 b カプセル剤は、散剤と異なり、一般的に冷蔵庫内から取り出したときに湿気を帯びるおそれがないため、冷蔵庫内での保管が望ましい。 c 医薬品は、適切な保管がなされないと化学変化や雑菌の繁殖等が生じることがある。 d シロップ剤は、一般的に変質しやすいため、開封後は冷蔵庫内での保管が望ましい。
解答・解説を表示
解答
5
解説
医薬品は品質保持と事故防止のため元の容器に密栓して室温・遮光・防湿保管するのが基本であり、冷蔵庫保管は取り出し時の結露による吸湿・変質の恐れがありますが、シロップ剤など開封後に変質しやすいものは冷蔵庫保管が推奨されます。
解き方
- 記述aについて:別の容器に移し替えると中身の誤認や誤飲事故、品質変化を招くため「正」です。
- 記述bについて:カプセル剤を冷蔵庫で保管すると、室温に取り出した際に結露して湿気を帯び、カプセル皮膜が軟化・変質する恐れがあるため「誤」です。
- 記述cについて:直射日光や湿度、高温など適切な保管がなされないと有効成分の分解や雑菌繁殖が生じるため「正」です。
- 記述dについて:シロップ剤は糖分が多く微生物が繁殖・変質しやすいため、開封後は冷蔵庫内での保管が望ましく「正」です。
- 以上より、a(正)、b(誤)、c(正)、d(正)の組合せである「5」を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤りで、c・dが正しいため、選択肢1は不適切です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびcが正しいため、選択肢2は不適切です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが正しく、bが誤りであるため、選択肢3は不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述dが正しいため、選択肢4は不適切です。
- 選択肢 5正解
- a(正)、b(誤)、c(正)、d(正)の組合せとなっており正答です。
覚えるポイント
- カプセル剤や錠剤・散剤は冷蔵庫から出した際の結露(湿気)で変質するため冷蔵庫保管は避ける。
- シロップ剤は開封後に変質しやすいため冷蔵庫保管が望ましい。
間違えやすいところ
- すべての医薬品を冷暗所=冷蔵庫と混同しないようにする(結露による吸湿リスクがある)。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第5章 医薬品の適正使用・安全対策)
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.22 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の添付文書の「してはいけないこと」
医薬品の適正使用と安全対策 · 外用剤の使用部位制限 / 光線過敏症 / してはいけないことの理由
一般用医薬品の添付文書の「してはいけないこと」の項に関する次の記述のうち、適当でないものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
4
解説
外用剤の添付文書における「してはいけないこと」は、有効成分の薬理作用や剤形の物理的特性により生じる重篤な副作用や症状悪化を防ぐために規定されています。光線過敏症のリスクによる遮光・戸外活動の回避はケトプロフェン等に特徴的な注意です。
解き方
- 選択肢1の確認:液体絆創膏は被膜により密閉されるため、浸出液の貯留や化膿悪化を招くことから「ただれ、化膿している患部」には使用しないとされ適当です。
- 選択肢2の確認:みずむし・たむし用薬は刺激が強いため「目の周囲、粘膜」には使用しないとされ適当です。
- 選択肢3の確認:うおのめ・いぼ・たこ用薬(サリチル酸等)は角質溶解作用が強く目に入ると危険なため「目の周囲」には使用しないとされ適当です。
- 選択肢4の確認:使用中の光線過敏症のため日光照射や戸外活動を避ける必要があるのは「ケトプロフェン」などであり、抗菌成分である「バシトラシン」には該当しないため誤り(適当でない)です。
- 適当でないものを求める設問であるため、「4」を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述内容は添付文書の「してはいけないこと」の記載として適切です。
- 選択肢 2不正解
- 記述内容は添付文書の「してはいけないこと」の記載として適切です。
- 選択肢 3不正解
- 記述内容は添付文書の「してはいけないこと」の記載として適切です。
- 選択肢 4正解
- 使用中に光線過敏症の恐れがあるため戸外活動を避けると記載されるのはケトプロフェン等であり、バシトラシンではないため不適当です。
覚えるポイント
- 外用薬で光線過敏症・戸外活動を避けるといえば「ケトプロフェン」。
- 液体絆創膏は「ただれ、化膿、湿潤した患部」には使わない(被膜で分泌液が溜まるため)。
間違えやすいところ
- 抗生物質・抗菌薬(バシトラシンなど)と消炎鎮痛薬(ケトプロフェン)の禁忌理由を取り違えない。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第5章 別表:してはいけないこと)
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.22 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
添付文書の標識的マーク
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書の標識的マーク / 相談すること
一般用医薬品の添付文書に記載されている次の標識的マーク(説明書を広げて読んでいる人物のピクトグラムの右横に、右上がりの斜線枠が付されたマーク)の斜線部分に入るべき字句として、最も適切なものを1つ選べ。
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解答
3
解説
一般用医薬品の添付文書における安全性情報の視認性を高めるため、統一された標識的マークが規定されており、「してはいけないこと」には禁止を表すマーク(白抜きのバツ印)、「相談すること」には注意喚起を促すピクトグラム(説明書を開いて見ている人物)が配置されます。
解き方
- 問題の図示された標識的マークを確認します。左側に「説明書を手に持って読んでいる人物」のピクトグラムが描かれています。
- このマークは、購入者や使用者が医師・薬剤師・登録販売者等に事前に確認すべき事柄を示す「相談すること」の標識的マークです。
- したがって、斜線部分に入る字句は「相談すること」であり、選択肢3が正解となります。
- 選択肢 1不正解
- 「してはいけないこと」のマークは、黒地に白抜きの「×」印が描かれた標識的マークです。
- 選択肢 2不正解
- 「使用上の注意」という標識的マークの規定はありません。
- 選択肢 3正解
- 人物が説明書を読んでいるマークの右枠に入る字句は「相談すること」であり、最も適切です。
- 選択肢 4不正解
- 「効能・効果」に関するこのような標識的マークは規定されていません。
- 選択肢 5不正解
- 「用法・用量」に関するこのような標識的マークは規定されていません。
覚えるポイント
- 「してはいけないこと」=黒地に白抜きの「×」マーク。
- 「相談すること」=説明書を読んでいる人物のピクトグラム。
間違えやすいところ
- 「してはいけないこと」と「相談すること」のマークの意匠を混同しないようにする。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第5章 医薬品の適正使用・安全対策)
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.22 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品等に係る安全性情報
医薬品の適正使用と安全対策 · 緊急安全性情報(イエローレター) / 安全性速報(ブルーレター) / 医薬品医療機器情報配信サービス
医薬品等に係る安全性情報に関する記述について、正しい組合せを1つ選べ。 a 安全性速報は、A4サイズの黄色地の印刷物で、イエローレターとも呼ばれる。 b 厚生労働省は、医薬品(一般用医薬品を含む)、医療機器等による重要な副作用、不具合等に関する情報をとりまとめている。 c 厚生労働省は、医薬品・医療機器の安全性に関する特に重要な情報を電子メールにより配信する医薬品医療機器情報配信サービスを行っている。
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解答
2
解説
安全性速報は青色地の「ブルーレター」であり、黄色地の「イエローレター」は緊急安全性情報です。また、医薬品等の重要な副作用情報をとりまとめるのは厚生労働省ですが、電子メール等による情報配信サービス(PMDAメディナビ)を実施しているのは総合機構(PMDA)です。
解き方
- 記述aについて:A4サイズ黄色地(イエローレター)は「緊急安全性情報」であり、「安全性速報」はA4サイズ青色地(ブルーレター)であるため誤りです。
- 記述bについて:厚生労働省は医薬品や医療機器等による重要な副作用・不具合等の情報をとりまとめ、情報提供(医薬品・医療機器等安全性情報)を行っているため正しいです。
- 記述cについて:医薬品医療機器情報配信サービス(PMDAメディナビ)を行っている主体は「独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)」であり、厚生労働省ではないため誤りです。
- 以上より、a(誤)、b(正)、c(誤)の組合せである「2」を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは安全性速報ではなく緊急安全性情報の説明であり誤りです。
- 選択肢 2正解
- a(誤)、b(正)、c(誤)の組合せとなっており正答です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが正しく、記述cが誤りであるため、選択肢3は不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aおよびcが誤りであるため、選択肢4は不適切です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが誤りであるため、選択肢5は不適切です。
覚えるポイント
- 緊急安全性情報=A4黄色地=イエローレター。
- 安全性速報=A4青色地=ブルーレター。
- 情報配信サービス(PMDAメディナビ)を行うのは「PMDA(総合機構)」。
間違えやすいところ
- イエローレター(緊急安全性情報)とブルーレター(安全性速報)の名称と用紙の色を逆にして覚えないようにする。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第5章 医薬品の適正使用・安全対策)
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.23 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の添付文書情報
医薬品の適正使用と安全対策 · PMDAホームページでの閲覧 / 外箱表示情報の活用 / 改訂内容と流通在庫
一般用医薬品の添付文書情報に関する記述について、正しい組合せを1つ選べ。 a 一般の購入者が添付文書の内容について、購入前に閲覧できる環境の整備として、(独)医薬品医療機器総合機構のホームページに順次掲載している。 b 添付文書情報が事前に閲覧できる環境が整っていない場合は、製品表示から読み取れる適正使用情報を有効に活用し、購入者等に適切な情報を提供することが一層重要である。 c 添付文書や外箱表示の記載内容が改訂された場合、改訂された内容が反映されていない製品が流通することはない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
一般用医薬品の添付文書情報はPMDAホームページで一般に公開されていますが、添付文書等の記載内容が改訂された際も、改訂前に製造・出荷された旧版の製品が市場に流通在庫として残る場合があります。
解き方
- 記述aについて:購入者が事前に添付文書情報を確認できるよう、PMDA(医薬品医療機器総合機構)のウェブサイトで順次掲載されており正しいです。
- 記述bについて:事前にネット等で確認できない環境では、外箱等の製品表示の適正使用情報を活用して登録販売者等が適切に情報提供することが重要であり正しいです。
- 記述cについて:改訂が行われても流通在庫として旧記載内容の製品が店頭や市場に流通していることがあるため、「流通することはない」とする記述は誤りです。
- 以上より、a(正)、b(正)、c(誤)の組合せである「2」を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが正しい内容であるため、選択肢1は不適切です。
- 選択肢 2正解
- a(正)、b(正)、c(誤)の組合せとなっており正答です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが正しく、cが誤りであるため、選択肢3は不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが正しく、cが誤りであるため、選択肢4は不適切です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aおよびbが正しいため、選択肢5は不適切です。
覚えるポイント
- PMDAホームページで一般用医薬品の添付文書情報が閲覧可能。
- 添付文書が改訂されても、改訂前の製品が流通在庫として残っている場合がある。
間違えやすいところ
- 改訂と同時に市場の全製品が一斉に切り替わるわけではない点に注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第5章 医薬品の適正使用・安全対策)
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.23 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
副作用情報等の収集
医薬品の適正使用と安全対策 · 安全性情報報告制度の対象者 / 報告の要件 / 製造販売後調査(PMS)
副作用情報等の収集に関する記述について、正しい組合せを1つ選べ。 a 医薬品・医療機器等安全性情報報告制度に基づく報告を行う医薬関係者には、薬局開設者、医師、歯科医師又は薬剤師等を含み、登録販売者は含まれていない。 b 医薬品の副作用等によるものと疑われる健康被害が発生した場合において、医薬関係者は、いかなる場合であっても、その旨を厚生労働大臣に報告しなければならない。 c 医療用医薬品で使用されていた有効成分を一般用医薬品で初めて配合したものについては、承認条件として承認後の一定期間、安全性に関する調査及び調査結果の報告が求められている。
解答・解説を表示
解答
5
解説
医薬品・医療機器等安全性情報報告制度における「医薬関係者」には登録販売者も含まれ、保健衛生上の危害の発生・拡大を防止するため「必要があると認めるとき」に厚生労働大臣へ報告を行います。新規配合された成分等には一定期間の市販後調査が義務づけられています。
解き方
- 記述aについて:医薬品・医療機器等安全性情報報告制度の対象となる医薬関係者には、医師、歯科医師、薬剤師だけでなく「登録販売者」も含まれるため誤りです。
- 記述bについて:法令上の報告要件は「保健衛生上の危害の発生又は拡大を防止するため必要があると認めるとき」であり、「いかなる場合であっても」義務づけられるわけではないため誤りです。
- 記述cについて:医療用から一般用へ初めて転用(スイッチ等)された有効成分等については、承認条件として一定期間の安全性調査(製造販売後調査)と報告が求められるため正しいです。
- 以上より、a(誤)、b(誤)、c(正)の組合せである「5」を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが「いかなる場合であっても」となっているため誤りです。したがって選択肢1は不適切です。
- 選択肢 2不正解
- 記述cが正しい内容であるため、選択肢2は不適切です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aおよびbが誤りで、cが正しいため、選択肢3は不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aおよびbが誤りであるため、選択肢4は不適切です。
- 選択肢 5正解
- a(誤)、b(誤)、c(正)の組合せとなっており正答です。
覚えるポイント
- 安全性情報報告制度の報告者に「登録販売者」も含まれる。
- 報告は「必要があると認めるとき」に行う(軽微な既知の事象等で無制限に行うものではない)。
間違えやすいところ
- 登録販売者は報告義務者に含まれないと勘違いしないように注意する。
出題の前提:医薬品医療機器等法第68条の10第2項および試験問題作成に関する手引き(第5章 医薬品の適正使用・安全対策)
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.24 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品PLセンターの役割と位置づけ
医薬品の適正使用と安全対策 · 医薬品PLセンター / 製造物責任法 / 苦情処理
医薬品PLセンターに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。 a 製品不良など、製薬企業に損害賠償責任がある場合には、医薬品PLセンターへの相談が推奨される。 b 医薬品PLセンターは、日本製薬団体連合会において、製造物責任法の施行と同時に開設された。 c 医薬品PLセンターは、消費者が医薬品又は医薬部外品に関する苦情について製造販売元の企業と交渉するに当たって、消費者側の立場に立って交渉の仲介や調整・あっせんを行う。
解答・解説を表示
解答
5
解説
医薬品PLセンターは、医薬品や医薬部外品による健康被害に関する製造物責任法関連の苦情につき、中立的な第三者機関として交渉の仲介・調整・あっせんを行います。
解き方
- 記述aについて、医薬品等の製品不良などで企業に損害賠償責任が生じる場合の相談窓口として正しいか確認します。
- 記述bについて、開設母体(日本製薬団体連合会)および開設時期(製造物責任法施行と同時)の整合性を確認します。
- 記述cについて、医薬品PLセンターは中立的立場であるため「消費者側の立場に立って」という表現が誤りであることを判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが中立的な立場ではなく「消費者側の立場に立って」となっているため誤りです。組合せ1は不適切です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびbが正しいため、全て誤りとする組合せ2は不適切です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが正しく、記述cが誤りであるため、組合せ3は不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bは正しい記述であるため、記述bを誤りとする組合せ4は不適切です。
- 選択肢 5正解
- 記述aは正、記述bは正、記述cは誤であり、正しい組合せです。
答えの内訳
- a:正
- 製薬企業に損害賠償責任がある製品不良等の健康被害については、医薬品PLセンターへの相談が推奨されています。
- b:正
- 医薬品PLセンターは、日本製薬団体連合会において製造物責任法(PL法)の施行(平成7年7月)と同時に開設されました。
- c:誤
- 医薬品PLセンターは公平・中立な立場で苦情処理のあっせんや仲介を行う機関であり、消費者側の立場に立つわけではありません。
覚えるポイント
- 医薬品PLセンターは公平・中立な立場で申し立ての調整・あっせんを行う組織です。
間違えやすいところ
- 消費者の味方として代理交渉を行う機関であると誤認しないように注意しましょう。
出題の前提:手引き「第5章 医薬品の適正使用・安全対策」医薬品PLセンター
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.24 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の副作用等報告制度
医薬品の適正使用と安全対策 · 副作用等報告制度 / PMDA / 保健所
医薬品の副作用等報告に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。 a 医薬品との因果関係が必ずしも明確でない副作用であっても報告の対象となり得る。 b 無承認無許可医薬品又は健康食品によると疑われる健康被害については、最寄りの保健所に連絡をすることとなっている。 c 医薬品安全性情報報告書の様式は、(独)医薬品医療機器総合機構のホームページから入手できる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品・医療機器等安全性情報報告制度では、因果関係が不明確な副作用疑い事例も幅広く収集されます。健康食品等の被害は保健所へ報告します。
解き方
- 記述aの因果関係が不明確な場合の報告義務・対象について確認し、対象となるため正と判断します。
- 記述bの無承認無許可医薬品や健康食品による健康被害の連絡先が保健所であるか確認し、正と判断します。
- 記述cの報告書様式の入手先がPMDAホームページであるか確認し、正と判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述cは正しい内容であるため、cを誤りとする組合せ1は不適切です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびbはともに正しい内容であるため、組合せ2は不適切です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは正しい内容であるため、bを誤りとする組合せ3は不適切です。
- 選択肢 4正解
- 記述a、b、cのいずれも正しい内容であり、組合せ4が正解です。
- 選択肢 5不正解
- 記述a、b、cはいずれも正しいため、全て誤りとする組合せ5は不適切です。
答えの内訳
- a:正
- 医薬品等との因果関係が必ずしも明確でない場合であっても、副作用等の疑いがある健康被害として広く報告対象となります。
- b:正
- 無承認無許可医薬品やいわゆる健康食品による健康被害情報については、最寄りの保健所に情報提供・連絡を行うこととされています。
- c:正
- 医薬品安全性情報報告書の様式は、総合機構(PMDA)のウェブサイトからダウンロード等で入手可能です。
覚えるポイント
- 医薬品の副作用報告は因果関係が明確でなくても行い、健康食品等の健康被害は最寄りの保健所へ連絡します。
間違えやすいところ
- 因果関係が医学的に完全に証明されてからでないと報告できないと誤認しやすいです。
出題の前提:手引き「第5章 医薬品の適正使用・安全対策」医薬品等安全性情報報告制度
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.24 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品副作用被害救済制度の概要と給付
医薬品の適正使用と安全対策 · 副作用被害救済制度 / 対象除外医薬品 / 遺族年金
医薬品副作用被害救済制度に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品副作用被害救済制度は、医薬品を適正に使用したにもかかわらず生じた副作用による健康被害を迅速に救済する公的制度ですが、一般用検査薬や殺虫剤等は対象外です。
解き方
- 救済制度の対象から除外されている医薬品を確認します(殺虫剤・殺鼠剤、一般用検査薬など)。
- 選択肢1の「一般用検査薬は救済制度の対象となる」という記述が誤りであることを特定します。
- 選択肢 1正解
- 一般用検査薬は人体に直接適用されるものではないため、救済制度の対象から除外されており、誤った記述です。
- 選択肢 2不正解
- 遺族年金は生計維持者の死亡時に遺族の生活立て直し等を目的として給付され、給付限度は最高10年間と正しいです。
- 選択肢 3不正解
- 救済事業はPMDAが運営しており、請求に関する相談窓口が設置されているため正しいです。
- 選択肢 4不正解
- 本制度は製薬企業の社会的責任に基づく公的制度として1980年に運営が開始されたため正しいです。
覚えるポイント
- 一般用検査薬や殺虫剤・殺鼠剤、精製水、ワセリンなどは副作用被害救済制度の対象外です。
間違えやすいところ
- すべての一般用医薬品が救済制度の対象になると誤認しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「第5章 医薬品の適正使用・安全対策」医薬品副作用被害救済制度
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.25 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品副作用被害救済制度の判定手続き
医薬品の適正使用と安全対策 · 救済制度 / 薬事・食品衛生審議会 / 厚生労働大臣
医薬品副作用被害救済制度に関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組合せはどれか。 健康被害を受けた本人又は家族の給付請求を受けて、その健康被害が医薬品の副作用によるものかどうか、医薬品が適正に使用されたかどうかなど、医学的薬学的判断を要する事項について( a )の諮問・答申を経て、( b )が判定した結果に基づいて、医療費、障害年金、遺族年金等の各種給付が行われる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
給付請求を受けた総合機構(PMDA)は調査を行い、厚生労働大臣に判定を申し出ます。大臣は薬事・食品衛生審議会への諮問・答申を経て判定し、その判定に基づいてPMDAが給付を行います。
解き方
- 文中の「医学的薬学的判断を要する事項について諮問・答申を行う機関」として薬事・食品衛生審議会(a)を特定します。
- 審議会の答申を経て給付の判定を下す主体として厚生労働大臣(b)を特定します。
- 選択肢 1不正解
- aが総合機構、bが薬事・食品衛生審議会となっており不適切です。
- 選択肢 2不正解
- 判定を行うのは都道府県知事ではなく厚生労働大臣であるため不適切です。
- 選択肢 3正解
- aに薬事・食品衛生審議会、bに厚生労働大臣が入り、正確な組合せです。
- 選択肢 4不正解
- 諮問先が都道府県知事となっており不適切です。
- 選択肢 5不正解
- 諮問先であるaが総合機構となっているため不適切です。
答えの内訳
- a:薬事・食品衛生審議会
- 医学的薬学的判断を要する事項について厚生労働大臣が諮問・答申を受ける機関は薬事・食品衛生審議会です。
- b:厚生労働大臣
- 審議会の答申を経て副作用被害救済の適否を判定するのは厚生労働大臣です。
覚えるポイント
- 諮問・答申は薬事・食品衛生審議会、判定は厚生労働大臣、給付業務はPMDA(総合機構)です。
間違えやすいところ
- 判定を行う主体をPMDAや都道府県知事と混同しないように注意しましょう。
出題の前提:手引き「第5章 医薬品の適正使用・安全対策」医薬品副作用被害救済制度の仕組み
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.25 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の適正使用及び啓発活動
医薬品の適正使用と安全対策 · 啓発活動 / ダメ。ゼッタイ。普及運動 / 薬と健康の週間 / 登録販売者
医薬品の適正使用及びその啓発活動に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。 a 薬物乱用防止を一層推進するため、「ダメ。ゼッタイ。」普及運動が実施されている。 b 保健衛生の維持向上に貢献することを目的とし、「薬と健康の週間」として、広報活動やイベント等が実施されている。 c 医薬品の大量摂取やアルコールとの同時摂取による急性中毒から転倒、昏睡、死亡にいたった事例が報告されている。 d 登録販売者は、適切なセルフメディケーションの普及定着、医薬品の適正使用の推進のため、啓発活動に参加、協力することが期待される。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品の適正使用啓発のために国や関係団体等により各種キャンペーンが実施されており、登録販売者等の専門家も主体的に関わることが求められています。
解き方
- 記述aの「ダメ。ゼッタイ。」普及運動の趣旨を確認し、正しいと判断します。
- 記述bの「薬と健康の週間」に関する記述を確認し、正しいと判断します。
- 記述cの乱用や過量服薬による危険性に関する記述を確認し、正しいと判断します。
- 記述dの登録販売者の社会的役割と啓発活動への協力姿勢について確認し、正しいと判断します。
- 選択肢 1正解
- a、b、c、dの記述はいずれも正しく、適切な組合せです。
- 選択肢 2不正解
- 記述dは正しい内容であるため、dを誤りとする組合せ2は不適切です。
- 選択肢 3不正解
- 記述cは正しい内容であるため、cを誤りとする組合せ3は不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bは正しい内容であるため、bを誤りとする組合せ4は不適切です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aは正しい内容であるため、aを誤りとする組合せ5は不適切です。
答えの内訳
- a:正
- 麻薬・覚醒剤等の薬物乱用防止を推進する運動として「ダメ。ゼッタイ。」普及運動が広く展開されています。
- b:正
- 毎年10月17日〜23日には、医薬品の正しい知識と重要性を啓発する「薬と健康の週間」が実施されています。
- c:正
- 一般用医薬品であっても大量摂取やアルコールとの併用により急性中毒、昏睡、死亡に至る重篤な事例が報告されています。
- d:正
- 登録販売者は地域保健衛生の専門家として、セルフメディケーションや医薬品の適正使用に関する啓発活動への参加・協力が期待されています。
覚えるポイント
- 「ダメ。ゼッタイ。」運動や「薬と健康の週間」など適正使用啓発活動への積極的な参加が求められます。
間違えやすいところ
- 一般用医薬品の過量摂取では重大な中毒事故は起こらないと油断しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「第5章 医薬品の適正使用・安全対策」適正使用のための啓発活動
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.25 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
基礎疾患等と使用上の注意(相談すること)
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書 / 相談すること / 酸化マグネシウム / マオウ
一般用医薬品の添付文書の「相談すること」の項において、「次の診断を受けた人」の項目欄に記載される基礎疾患等と、それに関連する成分等に関する次の組合せのうち、正しいものの組合せはどれか。 基礎疾患等 - 成分等 a 貧血 - エテンザミド b 腎臓病 - 酸化マグネシウム c 心臓病 - マオウ d 高血圧 - アスピリン
解答・解説を表示
解答
3
解説
基礎疾患の悪化を防ぐため、添付文書の「相談すること」の項には注意すべき基礎疾患名と該当する有効成分が定められています。
解き方
- 各成分と基礎疾患の対応関係を精査します。
- 酸化マグネシウムは高マグネシウム血症のリスクから「腎臓病」の人で相談することとなりbは正しいです。
- マオウは交感神経刺激作用により血圧上昇や動悸を招くため「心臓病」の人で相談することとなりcは正しいです。
- bとcの組合せである選択肢3を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りであるため、(a、c)は不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aおよびdが誤りであるため、(a、d)は不適切です。
- 選択肢 3正解
- b(腎臓病-酸化マグネシウム)とc(心臓病-マオウ)が正しく、適切な組合せです。
- 選択肢 4不正解
- dが誤りであるため、(b、d)は不適切です。
- 選択肢 5不正解
- dが誤りであるため、(c、d)は不適切です。
答えの内訳
- a:誤
- エテンザミドなどの解熱鎮痛成分において「次の診断を受けた人」として記載されるのは胃・十二指腸潰瘍などであり、貧血ではありません。
- b:正
- 酸化マグネシウムは腎機能障害のある人ではマグネシウムの排泄が遅れ、高マグネシウム血症を生じるおそれがあるため「腎臓病」の記載があります。
- c:正
- マオウに含まれるエフェドリン等の交感神経興奮作用により心臓に負担をかけるため、「心臓病」と診断された人は相談することとされています。
- d:誤
- アスピリンにおいて「次の診断を受けた人」に高血圧は直接該当せず、胃・十二指腸潰瘍や血液疾患・肝腎障害等が主な対象です。
覚えるポイント
- 酸化マグネシウム等のマグネシウム含有製剤は「腎臓病」、マオウ・エフェドリン類は「心臓病」「高血圧」等で相談します。
間違えやすいところ
- エテンザミドやアスピリン等の解熱鎮痛成分と「貧血」や「高血圧」を結びつける誤りに注意しましょう。
出題の前提:手引き「第5章 医薬品の適正使用・安全対策」別表(基礎疾患等と主な成分)
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.26 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
モノアミン酸化酵素阻害剤併用時の相談事項
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書 / 相談すること / プソイドエフェドリン塩酸塩 / MAO阻害剤
一般用医薬品の添付文書の「相談すること」の項において、「モノアミン酸化酵素阻害剤(セレギリン塩酸塩等)で治療を受けている人」と記載されている成分は、次のうちどれか。
解答・解説を表示
解答
5
解説
プソイドエフェドリン塩酸塩などのアドレナリン作動成分は、モノアミン酸化酵素阻害剤の併用下でカテコールアミンの分解が抑制され、急激な血圧上昇や重篤な交感神経刺激症状を引き起こす危険性があります。
解き方
- 設問の「モノアミン酸化酵素阻害剤(セレギリン塩酸塩等)で治療を受けている人」が相談することとされる対象成分を確認します。
- プソイドエフェドリン塩酸塩がこれに該当するため、選択肢5を正解と判断します。
- 選択肢 1不正解
- テオフィリン(キサンチン系)にはモノアミン酸化酵素阻害剤に関するこの特定の注意記載はありません。
- 選択肢 2不正解
- フェルビナクは外用消炎鎮痛成分であり、MAO阻害剤との相互作用注意はありません。
- 選択肢 3不正解
- ブロメラインは抗炎症酵素製剤であり、該当しません。
- 選択肢 4不正解
- ピコスルファートナトリウムは大腸刺激性瀉下成分であり、該当しません。
- 選択肢 5正解
- プソイドエフェドリン塩酸塩は体内のカテコールアミン代謝に影響を及ぼし急激な血圧上昇を起こすおそれがあるため該当します。
覚えるポイント
- モノアミン酸化酵素(MAO)阻害剤で治療中の人は、プソイドエフェドリン塩酸塩含有製剤で相談することとされています。
間違えやすいところ
- カフェインやテオフィリンなどのキサンチン誘導体と混同しないように注意しましょう。
出題の前提:手引き「第5章 医薬品の適正使用・安全対策」別表(相互作用・基礎疾患等の注意)
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.26 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
運転操作等の禁止(してはいけないこと)
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書 / してはいけないこと / 運転操作 / スコポラミン臭化水素酸塩水和物
一般用医薬品の添付文書の「してはいけないこと」の項において、「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこと」と記載されている成分は、次のうちどれか。
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解答
2
解説
抗コリン成分や抗ヒスタミン成分、催眠鎮静成分等は、中枢抑制による眠気や散瞳に伴う視覚障害(目のかすみ・まぶしさ)を引き起こすため、服用後の運転操作が禁止されています。
解き方
- 提示された各成分の薬効群および副作用プロファイルを確認します。
- スコポラミン臭化水素酸塩水和物は抗コリン成分であり、目のかすみや異常なまぶしさ、眠気を起こすため運転操作禁止に該当すると判断します。
- 選択肢 1不正解
- インドメタシン(外用等のNSAIDs)には、乗物等の運転操作を禁止する記載はありません。
- 選択肢 2正解
- スコポラミン臭化水素酸塩水和物は抗コリン作用により散瞳(目のかすみ・異常なまぶしさ)や眠気を起こすため該当します。
- 選択肢 3不正解
- 合成ヒドロタルサイトは制酸成分であり、運転操作を禁止する記載はありません。
- 選択肢 4不正解
- 無水カフェインは中枢興奮作用を示し、眠気防止等に用いられるため運転操作の禁止には該当しません。
覚えるポイント
- 抗コリン成分(スコポラミン、ロートエキス等)は目のかすみや異常なまぶしさ、眠気のため運転操作が禁止されます。
間違えやすいところ
- カフェインのように覚醒させる成分と混同したり、外用薬の禁忌と混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「第5章 医薬品の適正使用・安全対策」別表(してはいけないこと:運転操作の禁止)
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.26 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
してはいけないこと(牛乳アレルギー)
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書 / 使用上の注意 / タンニン酸アルブミン / 牛乳アレルギー
一般用医薬品の添付文書における「してはいけないこと」の「次の人は使用(服用)しないこと」の項目欄に、「本剤又は本剤の成分、牛乳によるアレルギー症状を起こしたことがある人」と記載されている成分として、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
タンニン酸アルブミンは、牛乳の主要タンパク質であるカゼインから精製されたアルブミンとタンニン酸が結合した止瀉成分です。そのため、牛乳アレルギーを有する人には禁忌(してはいけないこと)に指定されています。
解き方
- 問題文に示された「牛乳によるアレルギー症状を起こしたことがある人」を禁忌とする成分の条件を確認します。
- 選択肢の中から牛乳(乳カゼイン)由来のタンパク質成分を含んでいる止瀉薬成分(タンニン酸アルブミン)を特定します。
- 選択肢 1不正解
- 亜硫酸ナトリウムは酸化防止剤等として用いられますが、「牛乳によるアレルギー症状を起こしたことがある人」が禁忌となる成分ではありません。
- 選択肢 2正解
- タンニン酸アルブミンは牛乳由来のカゼインを含むため、「本剤又は本剤の成分、牛乳によるアレルギー症状を起こしたことがある人」は服用しないこととされています。
- 選択肢 3不正解
- ヒアルロン酸ナトリウムは保湿・粘膜保護等に用いられる多糖類であり、牛乳アレルギーによる禁忌の対象成分ではありません。
- 選択肢 4不正解
- リドカインは局所麻酔成分であり、局所麻酔薬に対する過敏症の既往がある人が使用禁忌となりますが、牛乳アレルギーによるものではありません。
- 選択肢 5不正解
- ホウ酸は殺菌消毒や洗眼などに用いられる成分であり、牛乳アレルギーによる禁忌の対象成分ではありません。
覚えるポイント
- タンニン酸アルブミンは牛乳由来のカゼインを含むため牛乳アレルギーの人は使用禁止
間違えやすいところ
- 鶏卵アレルギーを理由に使用禁忌となるリゾチーム塩酸塩(現在は配合除外)との混同に注意
出題の前提:医薬品医療機器等法に基づく一般用医薬品の添付文書記載要領・手引き別表
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.26 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
してはいけないこと(妊婦等)
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書 / してはいけないこと / 妊婦・妊娠していると思われる人
一般用医薬品の添付文書の「してはいけないこと」の項において、「次の人は使用(服用)しないこと」の項目欄に「妊婦又は妊娠していると思われる人」と記載されている主な成分・薬効群と、その理由に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
5
解説
妊婦に対して禁忌とされる成分は、大腸刺激による子宮収縮の誘発(瀉下成分)、胎児への器官形成障害・催奇形性の危険(女性ホルモン成分等)、妊娠期の安全性未確立(一部の胃腸鎮痛鎮痙薬など)といった理由に基づいています。
解き方
- 各成分と妊婦に対する禁忌理由の記述の正誤を判定します。
- aは子宮収縮を「抑制」ではなく「誘発(促進)」するため誤りです。
- b、c、dはいずれも手引きに合致した正しい内容であり、組合せ「誤、正、正、正」を選択します。
- 選択肢 1不正解
- d(オキセサゼイン)が誤りとなっているため不適切です。オキセサゼインは妊娠中の安全性が確立されていないため妊婦等に使用禁忌です。
- 選択肢 2不正解
- aが正、bが誤り、dが誤りとなっているため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- aが正、cが誤り、dが誤りとなっているため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aが正、bが誤り、cが誤りとなっているため不適切です。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正であり、正しい組合せです。
覚えるポイント
- センノシドやダイオウなどの刺激性瀉下成分は子宮収縮を「誘発」するため流早産のおそれがある
間違えやすいところ
- センノシドが子宮収縮を「抑制」すると書かれている引っかけを見落としやすい
出題の前提:手引き別表「してはいけないこと(妊婦又は妊娠していると思われる人)」
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.27 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
制酸薬と基礎疾患(相談すること)
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書 / 相談すること / 制酸薬 / アルミニウム含有成分 / 腎臓病
ある制酸薬(3包中:スクラルファート水和物1500mg、ケイ酸アルミン酸マグネシウム1125mg、ロートエキス30mg、アズレンスルホン酸ナトリウム6mg、L-グルタミン400mg、合成ヒドロタルサイト270mg)の添付文書の「相談すること」の項において、「次の診断を受けた人」の項目欄に記載されている事項として、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
アルミニウムやマグネシウムを含む無機制酸成分は、腎臓の機能が低下している人では排泄が遅延し、体内に蓄積して高マグネシウム血症やアルミニウム脳症・骨疾患を引き起こすおそれがあるため、腎臓病の診断を受けた人は相談することとされています。
解き方
- 処方中の成分(スクラルファート、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、合成ヒドロタルサイト等)に着目します。
- これらの成分に共通して排泄障害による蓄積リスクが問題となる基礎疾患(腎臓病)を特定します。
- 選択肢 1正解
- アルミニウムやマグネシウムを含む制酸成分が配合されており、排泄低下による体内蓄積を防ぐため「腎臓病」の診断を受けた人は相談することに記載されています。
- 選択肢 2不正解
- 処方中の成分にてんかんを悪化させるものは含まれておらず、相談することの対象疾患ではありません。
- 選択肢 3不正解
- 処方中の成分に血糖値へ直接悪影響を及ぼす成分は含まれておらず、糖尿病は該当しません。
- 選択肢 4不正解
- 本剤は制酸・胃粘膜修復を目的とする医薬品であり、胃・十二指腸潰瘍の診断を受けた人が相談することの項目欄に記載されるわけではありません。
覚えるポイント
- アルミニウムやマグネシウムを含む胃腸薬成分は腎機能障害者で蓄積しやすいため腎臓病は相談すること
間違えやすいところ
- 胃の薬であることから胃・十二指腸潰瘍を選んでしまう誤りに注意
出題の前提:手引き別表「相談すること(次の診断を受けた人)」
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.27 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
芍薬甘草湯の注意(鬱血性心不全・心室頻拍)
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書 / してはいけないこと / 芍薬甘草湯 / 鬱血性心不全 / 心室頻拍 / 連用しないこと
鬱血性心不全、心室頻拍の副作用が現れることがあるため、一般用医薬品の添付文書において、「症状があるときのみの服用にとどめ、連用しないこと」と記載されている漢方製剤として、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
芍薬甘草湯は急激におこる筋肉のけいれんを伴う疼痛に対して頓服的に用いる処方です。多量のカンゾウ(甘草)が配合されており、連用によって重篤な偽アルドステロン症や低カリウム血症に伴う鬱血性心不全、心室頻拍が現れるおそれがあるため、添付文書の「してはいけないこと」に「連用しないこと」と記載されています。
解き方
- 副作用として「鬱血性心不全、心室頻拍」があり、「連用しないこと」と規定されている漢方処方を想起します。
- 芍薬と多量の甘草のみで構成され、こむらがえり等に用いられる「芍薬甘草湯」を特定します。
- 選択肢 1正解
- 芍薬甘草湯は、鬱血性心不全や心室頻拍の重大な副作用が報告されているため、「症状があるときのみの服用にとどめ、連用しないこと」とされています。
- 選択肢 2不正解
- 大黄牡丹皮湯は体力中等度以上で下腹部痛などがある便秘等に用いられますが、「連用しないこと(鬱血性心不全・心室頻拍)」の記載対象ではありません。
- 選択肢 3不正解
- 柴胡加竜骨牡蛎湯は精神不安や不眠等に用いられる漢方処方であり、本問の注意記載の対象ではありません。
- 選択肢 4不正解
- 黄連解毒湯はのぼせぎみで顔面紅潮し精神不安等がある場合に用いられますが、本問の注意記載の対象ではありません。
覚えるポイント
- 芍薬甘草湯は鬱血性心不全・心室頻拍の副作用があるため連用しないこと
間違えやすいところ
- 同じく甘草を含む他の漢方処方と混同せず、鬱血性心不全・心室頻拍の副作用と短期間の頓服使用が特徴的な芍薬甘草湯を結びつける
出題の前提:手引き別表「してはいけないこと(連用しないこと)」
出典:長野県『2019年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:726KB) p.28 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
2019年度 長野県 後半
参照した公式資料
長野県が公開した2019年度 長野県 後半の問題・解答資料です。
- 試験問題 午後(PDF:726KB) ↗ — www.pref.nagano.lg.jp(PDF・32ページ)
- 正答一覧(PDF:73KB) ↗ — www.pref.nagano.lg.jp(PDF・1ページ)

