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2019年度 宮城県 前半の概要
医薬品の本質と安全性・品質管理
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の本質 / 副作用 / 生命関連製品 / 品質保証
医薬品に関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 医薬品が人体に及ぼす作用は複雑、かつ、多岐に渡り、そのすべてが解明されていないため、好ましくない反応(副作用)を生じる場合がある。 b 一般用医薬品は、医療用医薬品と比較してリスクが相対的に低いと考えられるため、添付文書や製品表示に副作用の情報は記載されていない。 c 医薬品は、人の疾病の診断、治療若しくは予防に使用されること、又は人の身体の構造や機能に影響を及ぼすことを目的とする生命関連製品である。 d 医薬品は、人の健康に密接に関連するものであるため、高い水準で均一な品質が保証されていなければならない。
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解答
5
解説
医薬品は人の生命や健康に直接影響を与える生命関連製品であり、たとえ一般用医薬品であっても期待される有効性とともに副作用のリスクが存在します。そのため、添付文書等に副作用情報が詳細に記載され、高い水準で均一な品質管理が義務づけられています。
解き方
- 記述aについて、医薬品の作用機序の未解明部分と副作用発生の関連性を判定する(正)。
- 記述bについて、一般用医薬品における副作用情報の添付文書等への記載義務を判定する(誤)。
- 記述cおよびdについて、医薬品の定義、生命関連製品としての性質、品質保証基準の妥当性を確認する(ともに正)。
- a(正)、b(誤)、c(正)、d(正)の組み合わせを満たす選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述cおよびdも正しいため、誤った組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが正しく、bが誤りであるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤りで、dが正しいため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正しいため、誤った組み合わせです。
- 選択肢 5正解
- 記述a、c、dは正しく、記述bは誤りであるため正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 医薬品は生命関連製品であり、一般用医薬品であっても副作用情報の記載は必須である。
間違えやすいところ
- 一般用医薬品は作用が穏やかであるため副作用情報の記載が免除されていると誤認しやすい点に注意する。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂版)第1章「医薬品の本質」
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.1 ↗(www.pref.miyagi.jp)
医薬品のリスク評価と安全性基準
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品のリスク評価 / GCP / 用量-反応関係 / 安全性基準
医薬品のリスク評価に関する記述a~dのうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a ヒトを対象とした臨床試験における効果と安全性の評価基準には、国際的に Good Vigilance Practice(GVP)が制定されている。 b 一般に、少量の医薬品の投与により、胎児毒性や組織・臓器の機能不全を生じることはない。 c 医薬品の効果とリスクは、薬物曝露時間と曝露量との積で表現される用量‐反応関係に基づいて評価される。 d 医薬品は、食品よりもはるかに厳しい安全性基準が要求されている。
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解答
4
解説
ヒトを対象とした臨床試験の基準はGood Clinical Practice(GCP)です。医薬品のリスク評価は曝露時間と曝露量の積で表される用量-反応関係に基づいて行われ、微量でも胎児毒性等を起こす場合があるため、食品に比べて非常に厳格な安全基準が課されています。
解き方
- 記述aの臨床試験基準がGVP(製造販売後安全管理基準)ではなくGCPであることから誤りと判断する。
- 記述bの少量投与における胎児毒性や臓器機能不全の発現リスクについて確認し、生じることがあるため誤りと判断する。
- 記述cの用量-反応関係の評価方法(曝露時間と曝露量の積)が正しいことを確認する。
- 記述dの医薬品と食品の安全性基準の差異について、医薬品の方がはるかに厳しいことを確認する(正)。
- 正しい記述cとdの組み合わせ(4)を選択する。
- 選択肢 1不正解
- a(GVPではなくGCP)とb(少量でも生じる場合がある)はいずれも誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りで、cは正しいため、この組み合わせは不適切です。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りで、dは正しいため、この組み合わせは不適切です。
- 選択肢 4正解
- cおよびdはいずれも正しい記述であるため正解です。
覚えるポイント
- ヒトを対象とする臨床試験の基準はGCP(Good Clinical Practice)である。
間違えやすいところ
- GVP(製造販売後安全管理基準)やGLP(非臨床試験基準)とGCPを混同しやすい点に注意する。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂版)第1章「医薬品のリスク評価」
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.1 ↗(www.pref.miyagi.jp)
食品と医薬品の区分および保健機能食品の表示
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 健康食品 / 栄養機能食品 / 機能性表示食品 / サプリメント
食品に関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a いわゆる健康食品は、「花粉症を改善する効果がある」と表示することができる。 b 「栄養機能食品」は、各種ビタミン、ミネラルに対して「栄養機能の表示」ができる。 c 「機能性表示食品」は、疾病に罹患していない者の健康の維持及び増進に役立つ旨又は適する旨(疾病リスクの低減に係るものを除く。)を表示できる。 d 健康補助食品(いわゆるサプリメント)の中には、医薬品と類似した形状で発売されているものも多いが、健康被害を生じた例は報告されていない。
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解答
3
解説
食品は医薬品と異なり、疾病の治療や予防効果などの医薬品的効能効果を標榜することはできません。保健機能食品制度(特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品)により一定の機能表示が認められているものの、健康食品やサプリメントの過剰摂取等による健康被害事例も報告されています。
解き方
- 記述aについて、いわゆる健康食品による医薬品的な効能効果(花粉症改善等)の標榜可否を判断する(誤)。
- 記述bについて、栄養機能食品においてビタミンやミネラル等の栄養機能表示が可能であるかを確認する(正)。
- 記述cについて、機能性表示食品の表示範囲(疾病リスク低減を除く健康維持増進効果)を確認する(正)。
- 記述dについて、サプリメント等による健康被害報告の有無を確認する(被害報告例はあるため誤)。
- a(誤)、b(正)、c(正)、d(誤)の組み合わせである選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは食品で疾病改善効果を標榜できないため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは誤り、bは正しく、dは健康被害の報告例があるため誤りです。
- 選択肢 3正解
- a(誤)、b(正)、c(正)、d(誤)の正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aとdが誤り、cが正しいため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- 記述bおよびcは正しいため不適切です。
覚えるポイント
- 機能性表示食品は疾病リスクの低減に係る表示は認められていない(特定保健用食品のみ一部許可)。
間違えやすいところ
- いわゆる健康食品であっても効果が科学的に確認されていれば治療効果を記載できると誤解しないこと。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂版)第1章「健康食品等の食品」
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.2 ↗(www.pref.miyagi.jp)
医薬品の副作用と専門家の受診勧奨
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の副作用 / 自覚症状 / 使用中止 / 受診の勧奨
医薬品の副作用に関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 医薬品は、十分注意して適正に使用された場合であっても、副作用を生じることがある。 b 副作用は、異変を容易に自覚できるものばかりである。 c 通常、一般用医薬品は、重大な副作用が少ないため、副作用の兆候が現れたとしても基本的に使用を継続する。 d 一般用医薬品の販売等に従事する専門家においては、副作用の状況次第では、購入者等に対して、速やかに適切な医療機関を受診するよう勧奨する必要がある。
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解答
3
解説
医薬品は適正使用であっても副作用が生じる可能性を排除できません。副作用には自覚症状が乏しいまま血液検査等でしか検出されない重篤なものもあり、初期兆候が現れた場合は直ちに使用を中止し、必要に応じて医師の診療を受けるよう促す(受診勧奨を行う)ことが重要です。
解き方
- 記述aについて、適正使用下での副作用発生の可能性を確認する(正)。
- 記述bについて、自覚症状が乏しい副作用(肝機能障害等)も存在することを確認する(誤)。
- 記述cについて、副作用の兆候が現れた際の使用継続の是非を判断する(直ちに使用中止すべきなので誤)。
- 記述dについて、専門家による受診勧奨の必要性を確認する(正)。
- a(正)、b(誤)、c(誤)、d(正)の組み合わせを選択肢3と特定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述bは、自覚症状が現れにくい副作用もあるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述cは副作用の兆候があれば直ちに使用を中止すべきであるため誤りです。
- 選択肢 3正解
- a(正)、b(誤)、c(誤)、d(正)の正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正しく、bおよびcが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが正しく、bおよびcが誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- 副作用の兆候が現れた場合は、原則として直ちに使用を中止し、症状に応じて速やかに受診勧奨を行う。
間違えやすいところ
- 自覚症状のない副作用はないと思い込んだり、一般用医薬品なら使用継続してもよいと誤解しないこと。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂版)第1章「副作用」
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.2 ↗(www.pref.miyagi.jp)
医薬品のアレルギー(過敏反応)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · アレルギー / 免疫 / 添加物 / 外用薬
アレルギーに関する記述a~dのうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a アレルギーには、体質的・遺伝的な要素がある。 b 医薬品の中には、鶏卵や牛乳等を原材料として作られているものがあるため、それらに対するアレルギーがある人では使用を避けなければならない場合がある。 c 普段、医薬品にアレルギーを起こしたことがない人であれば、医薬品の成分がアレルゲンになることはない。 d 外用薬によって、アレルギーが引き起こされることはない。
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解答
1
解説
アレルギーは生体の免疫反応が特定の抗原(アレルゲン)に対して過剰に起こる現象で、体質的・遺伝的要素が関与します。これまでアレルギーを起こしたことがない人でも突然発症することがあり、内服薬だけでなく外用薬(接触皮膚炎等)や原材料(鶏卵・牛乳由来成分等)でも引き起こされます。
解き方
- 記述aのアレルギーにおける体質的・遺伝的要素の関与を判定する(正)。
- 記述bのリゾチーム塩酸塩(鶏卵)やタンニン酸アルブミン(牛乳)などの原材料によるアレルギー制限を確認する(正)。
- 記述cについて、未経験者であっても新たにアレルゲンとなり得るかを確認する(起こり得るので誤)。
- 記述dについて、外用薬によるアレルギー発症の有無を判定する(生じるため誤)。
- 正しい組み合わせとしてaとbのペア(選択肢1)を選択する。
- 選択肢 1正解
- aおよびbはいずれも正しい記述であるため正解です。
- 選択肢 2不正解
- 記述dは外用薬でも接触皮膚炎等のアレルギーが起こるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述cは過去にアレルギー歴がなくても発症することがあるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述cおよびdはいずれも誤った記述です。
覚えるポイント
- 過去に経験がなくてもアレルギーは生じる可能性があり、外用薬でもアレルギー反応は起こる。
間違えやすいところ
- 外用薬は全身への影響が少ないためアレルギーを起こさないと誤認しやすい点に注意する。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂版)第1章「アレルギー(過敏反応)」
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.3 ↗(www.pref.miyagi.jp)
医薬品の不適正使用と有害事象および依存性
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 不適正使用 / 大量購入・頻回購入 / 用量超過 / 習慣性・依存性
医薬品の不適正な使用と有害事象に関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 一般用医薬品は、購入者等の誤解や認識不足のために適正に使用されないことがあるため、販売時における専門家の関与が特に重要である。 b 医薬品の販売等に従事する専門家においては、必要以上の大量購入や頻回購入などを試みる不審な購入者等には慎重に対処する必要があり、積極的に事情を尋ねることが望ましい。 c 医薬品は多く飲めば早く効くため、定められた用量を超える量を服用しても、有害事象につながる危険性はない。 d 一般用医薬品には、習慣性のある成分は含まれていない。
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解答
5
解説
医薬品は用法用量を守って初めて安全性と有効性が確保されます。過量摂取しても効果が早く現れることはなく有害事象のリスクが急増します。また、一般用医薬品にも習慣性・依存性のある成分(コデイン類、鎮静成分等)が含まれる製品があるため、乱用防止に向けて専門家の積極的な関与や確認が求められます。
解き方
- 記述aについて、専門家による販売時の適正使用支援の重要性を判断する(正)。
- 記述bについて、大量・頻回購入者に対する事情確認や慎重な対応の妥当性を確認する(正)。
- 記述cについて、定められた用量を超える服用の危険性を判定する(有害事象リスクが増大するため誤)。
- 記述dについて、一般用医薬品における習慣性(依存性)成分の有無を確認する(含まれているものがあるため誤)。
- a(正)、b(正)、c(誤)、d(誤)となる選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが正しく、cが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが正しく、cが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- 記述dは習慣性のある成分を含む製品があるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aおよびbが正しいため不適切です。
- 選択肢 5正解
- a(正)、b(正)、c(誤)、d(誤)の正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 一般用医薬品にも依存性・習慣性成分(コデイン類やブロモバレリル尿素等)が含まれる製品が存在する。
間違えやすいところ
- たくさん飲めば効き目が強くなったり早く治ったりすると誤認して用量超過服用をしてしまうこと。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂版)第1章「不適正な使用と乱用」
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.3 ↗(www.pref.miyagi.jp)
医薬品と食品の相互作用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 相互作用 / アルコール / カフェイン / 生薬・ハーブ / 外用薬・注射薬
医薬品と食品の相互作用に関する記述a~dのうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a 酒類(アルコール)をよく摂取する者は、一般的に、アセトアミノフェンが通常よりも代謝されにくい。 b カフェインのように、食品中に医薬品の成分と同じ物質が存在する場合、それを含む医薬品と食品を一緒に服用すると過剰摂取になることがある。 c 食品(ハーブ等)として流通している生薬成分等については、生薬成分が配合された医薬品の効き目や副作用を増強させることはない。 d 外用薬や注射薬であっても、食品によって医薬品の作用や代謝に影響を受ける可能性がある。
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解答
3
解説
食品と医薬品の間でも相互作用が生じます。アルコール常用者では肝代謝酵素が誘導されアセトアミノフェンの代謝が促進されて有害代謝物による肝障害リスクが高まります。また、内服薬だけでなく外用薬や注射薬も血中に移行した成分が食品成分の影響を受け得ます。
解き方
- 記述aについて、アルコール常用者におけるアセトアミノフェンの代謝動態を確認する(代謝されやすくなり有害代謝物が増加するため誤)。
- 記述bについて、食品由来カフェインと医薬品中カフェインの重複による過剰摂取リスクを判定する(正)。
- 記述cについて、ハーブ等の食品成分による生薬製剤の効き目や副作用の増強の有無を判定する(増強されることがあるため誤)。
- 記述dについて、内服薬以外の外用薬・注射薬における食品との相互作用の可能性を確認する(影響を受けることがあるため正)。
- 正しい記述であるbとdの組み合わせ(選択肢3)を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは代謝が促進されて肝毒性が生じやすくなるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびcはいずれも誤った記述です。
- 選択肢 3正解
- bおよびdはいずれも正しい記述であるため正解です。
- 選択肢 4不正解
- 記述cはハーブ等でも医薬品と相互作用を起こすため誤りです。
覚えるポイント
- アルコール常用者ではアセトアミノフェンの代謝が促進され、肝毒性を生じる有害代謝物が増加する。
間違えやすいところ
- 外用薬や注射薬は消化管を通らないため食品との相互作用は一切受けないと誤解しないこと。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂版)第1章「他の医薬品や食品との相互作用」
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.4 ↗(www.pref.miyagi.jp)
小児の生理的特徴と医薬品の使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児の生理的特徴 / 血液脳関門 / 年齢区分 / 小児用用法用量
小児と医薬品に関する以下の記述のうち、正しいものを1つ選べ。
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解答
1
解説
小児は器官の成熟が不完全であり、血液脳関門の未発達により中枢神経作用成分の影響を受けやすく、また肝臓の代謝機能や腎臓の排泄機能も未熟なため血中濃度が上昇しやすい特徴があります。年齢区分において「小児」は15歳未満を指し、小児用用法用量がない医薬品を自己判断で減量投与してはなりません。
解き方
- 記述1の小児における血液脳関門および肝機能・腎機能の未発達と副作用発現リスクの関係を確認する(正)。
- 記述2の乳児における状態急変リスクを確認する(用法用量があっても急変しやすいため誤)。
- 記述3の使用上の注意における小児の年齢区分を確認する(15歳未満であるため誤。7歳未満は幼児)。
- 記述4の小児用用法用量のない医薬品の減量投与の適否を判断する(安易な減量投与は不可のため誤)。
- 唯一正しい記述である1を選択する。
- 選択肢 1正解
- 小児の血液脳関門や肝・腎機能の未発達に関する記述として正しく適切です。
- 選択肢 2不正解
- 乳児は用法用量が定められていても体調が急変しやすいため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 使用上の注意における小児のおおよその目安は15歳未満であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 小児用用法用量がない医薬品を大人用から減量して服用させてはならないため誤りです。
覚えるポイント
- 医薬品の使用上の注意における小児はおおむね15歳未満を指す(乳児:1歳未満、幼児:7歳未満)。
間違えやすいところ
- 小児向けの用量設定がない医薬品でも、大人の半量などに減らせば小児に飲ませてよいと誤認すること。
出題の前提:手引き(平成30年3月改訂版)第1章「小児等の注意すべき配慮」
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.4 ↗(www.pref.miyagi.jp)
高齢者の生理的特徴と医薬品の使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 高齢者 / 生理機能の低下 / 使用上の注意
高齢者と医薬品に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
4
解説
高齢者は加齢に伴い肝臓や腎臓などの生理機能が低下し、薬物の代謝・排泄が遅延して副作用が出やすくなります。医薬品の添付文書等の使用上の注意では、一般に65歳以上をおおよその目安として「高齢者」と定めています。
解き方
- 加齢に伴う生理機能の低下や誤嚥リスクなどの記述の正誤を各選択肢で検討する。
- 医薬品の使用上の注意における「高齢者」の年齢区分の目安が65歳以上であることを確認し、誤りである選択肢を特定する。
- 選択肢 1不正解
- 高齢者は肝機能や腎機能が低下していることが多く、医薬品の代謝や排泄が遅れて血中濃度が上昇しやすいため正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 嚥下障害によって錠剤やカプセル剤などを喉に詰まらせたり誤嚥したりする危険性が高いため正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 視力低下や認知機能の変化等により、薬の飲み間違いや飲み忘れが起こりやすくなるため正しい記述です。
- 選択肢 4正解
- 医薬品の使用上の注意において高齢者とされる年齢の目安は「65歳以上」であるため、75歳以上とする本記述は誤りです。
覚えるポイント
- 使用上の注意における「高齢者」の定義の目安は原則として65歳以上です。
間違えやすいところ
- 医療保険制度上の後期高齢者(75歳以上)と混同しないように注意しましょう。
出題の前提:試験問題の記載内容および手引き(第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識)に基づく。
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.4 ↗(www.pref.miyagi.jp)
妊婦・授乳婦における医薬品使用上の留意点
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 妊婦 / 授乳婦 / 血液胎盤関門 / 催奇形性
妊婦若しくは妊娠していると思われる女性又は母乳を与える女性(授乳婦)に関する記述について、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 母体が医薬品を使用した場合に、血液—胎盤関門によって、医薬品の成分の胎児への移行がどの程度防御されるかは、全て解明されている。 b ビタミンA含有製剤を、妊娠前後の一定期間に通常の用量を超えて摂取すると胎児に先天異常を起こす危険性が高まるとされている。 c 便秘薬の中には、配合成分やその用量によっては流産や早産を誘発するおそれがあるものがある。 d 授乳婦が使用した医薬品の成分は、乳汁中に移行することはない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
妊婦が使用した医薬品成分は血液胎盤関門を通過して胎児に移行する可能性があり、その防御機構は完全には解明されていません。また、授乳婦が服用した成分の一部は乳汁中に移行して乳児に影響を与えることがあります。
解き方
- 各記述の正誤を判定する:aは未解明な点が多いため誤り、bはビタミンAの過剰摂取リスクで正しい、cは子宮収縮を促す成分があるため正しい、dは乳汁移行があるため誤り。
- 正しい記述であるbとcの組み合わせを選択肢から選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが含まれているため不適です。胎盤関門による胎児への移行防御機構はすべて解明されているわけではありません。
- 選択肢 2不正解
- 記述aと記述dの双方が誤りであるため不適です。
- 選択肢 3正解
- 記述b、cともに正しい記述であり、適切な組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述dが含まれているため不適です。医薬品成分は乳汁中に移行することがあります。
覚えるポイント
- 妊娠前後のビタミンA大量摂取は催奇形性のリスクが高まります。
間違えやすいところ
- 血液胎盤関門は完全なバリアではなく、多くの薬物が胎児へ移行する可能性がある点に留意が必要です。
出題の前提:試験問題の記載内容および手引き(第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識)に基づく。
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.5 ↗(www.pref.miyagi.jp)
医療機関受診者等に対する配慮
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 受診者 / 相互作用 / 情報提供
医療機関で治療を受けている人等に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 生活習慣病等の慢性疾患を持ち、治療を受けながら日常生活を送る生活者が一般用医薬品を使用することによって、症状が悪化したり、治療が妨げられることがある。 b 医療機関・薬局で交付された薬剤を使用している人が一般用医薬品を購入する場合、登録販売者は、その薬剤を処方した医師又は調剤を行った薬剤師に相談するよう説明する必要がある。 c 過去に医療機関で治療を受けていた(今は治療を受けていない)という場合、登録販売者は、一般用医薬品の購入者等が使用の可否を適切に判断することができるよう情報提供することが重要である。 d 医療機関での治療を特に受けていない場合、一般用医薬品の使用について、特に注意する必要はない。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医療機関で治療中の患者が一般用医薬品を併用すると、処方薬との相互作用や基礎疾患の悪化を招く恐れがあります。また治療中でない人であっても、体質や年齢、アレルギー歴などに応じた注意が不可欠です。
解き方
- a、b、cの記述が登録販売者の適切な対応・留意事項として正しいことを確認する。
- dについて、治療を受けていない人でも副作用リスクや適正使用への配慮が必要であるため誤りと判断する。
- 正・正・正・誤の組み合わせを選択する。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤となっており、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- cが誤、dが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤、dが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤と判定されているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- a、b、cが誤、dが正と判定されているため誤りです。
覚えるポイント
- 医療機関を受診していない人でも、小児・高齢者・アレルギー体質など医薬品使用上の注意点は存在します。
間違えやすいところ
- 現在治療を受けていない過去の病歴(既往歴)も医薬品選択において重要であることを見落とさないようにしましょう。
出題の前提:試験問題の記載内容および手引き(第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識)に基づく。
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.5 ↗(www.pref.miyagi.jp)
医薬品の適切な保管と品質管理
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の品質 / 保管管理 / 使用期限
医薬品の品質に関する記述について、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品に配合されている成分が、光(紫外線)によって品質の劣化を引き起こすことはない。 b 医薬品が保管・陳列される場所については、清潔性が保たれるよう留意する必要がある。 c 一般用医薬品は、家庭における常備薬として購入されることも多いことから、外箱等に記載されている使用期限から十分な余裕をもって販売等がなされることが重要である。 d 医薬品の外箱等に表示されている使用期限は、開封・未開封を問わず、品質が保持される期限である。
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解答
3
解説
医薬品は光(紫外線)や温度、湿度等により変質・劣化するため適切な保管環境が必要です。また、製品に記載された使用期限は「未開封」の状態で適切に保管された場合に品質が保証される期限です。
解き方
- aを検討:光により変質・分解する成分があるため誤り。
- b・cを検討:清潔保持や常備薬としての余裕ある使用期限での販売は適切であるため正しい。
- dを検討:使用期限は「未開封状態」での期限であり「開封後」は該当しないため誤り。
- 正しい組み合わせとしてbとc(選択肢3)を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは光(紫外線)による劣化があるため誤りであり、不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびdがともに誤りであるため不適です。
- 選択肢 3正解
- 記述b、cともに正しい記述であり、適切な組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述dは開封後の期限ではないため誤りであり、不適です。
覚えるポイント
- 外箱等に表示されている使用期限は「未開封」で適切に保管された場合を前提としています。
間違えやすいところ
- 開封後も表示の使用期限まで品質が保たれると誤認しないようにしましょう。
出題の前提:試験問題の記載内容および手引き(第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識)に基づく。
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.6 ↗(www.pref.miyagi.jp)
セルフメディケーションと専門家の役割
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · セルフメディケーション / 受診勧奨 / 情報提供
一般用医薬品の選択及びセルフメディケーションに関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 近年、専門家による適切なアドバイスの下、身近にある一般用医薬品を利用するセルフメディケーションの考え方がみられるようになってきている。 b 症状が重いとき(例えば、高熱や激しい腹痛がある場合、患部が広範囲である場合等)に、一般用医薬品を使用することは、一般用医薬品の役割にかんがみて、適切な対処とはいえない。 c 一般用医薬品を一定期間若しくは一定回数使用しても、症状の改善がみられない又は悪化したときには、医療機関を受診して医師の診療を受ける必要がある。 d セルフメディケーションの主役は、一般の生活者であるため、専門家からの情報提供は、単に専門用語をわかりやすい平易な表現で説明するだけでよい。
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解答
5
解説
セルフメディケーションでは生活者自らが健康管理を行いますが、重篤な症状や漫然とした使用は避け、必要に応じて医療機関受診を促す必要があります。専門家は単に用語を言い換えるだけでなく、相手の理解度や意図を把握しながら実践的なコミュニケーションを行うことが求められます。
解き方
- a、b、cについて、セルフメディケーションの基本理念および受診勧奨の基準として正しいことを確認する。
- dについて、単に平易な表現で説明するだけでなく、生活者の状況に応じた双方向のコミュニケーションが必要であるため誤りと判断する。
- 正・正・正・誤の組み合わせを選択する。
- 選択肢 1不正解
- cが誤、dが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤と判定されているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aおよびbが誤と判定されているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- b、cが誤、dが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤となっており、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 一般用医薬品を一定期間使用しても症状が改善しない場合は、漫然と使用を続けず医療機関を受診させます。
間違えやすいところ
- 情報提供は一方的な平易な説明にとどまらず、購入者等の実情を把握する対話が必要である点に注意しましょう。
出題の前提:試験問題の記載内容および手引き(第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識)に基づく。
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.6 ↗(www.pref.miyagi.jp)
一般用医薬品販売時のコミュニケーション
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · コミュニケーション / 情報収集 / 継続的な関与
一般用医薬品の販売時のコミュニケーションに関する記述について、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 購入者等が適切な医薬品を選択し適正に使用していくために、登録販売者は、可能な限り、購入者側の個々の状況の把握に努めることが重要となる。 b 一般用医薬品の場合、必ずしも情報提供を受けた当人が医薬品を使用するとは限らないことを踏まえ、販売時のコミュニケーションを考える必要がある。 c 情報提供を受ける購入者等が医薬品を使用する本人で、かつ、現に症状等がある場合は、言葉によるコミュニケーションから得られる情報以外は、状況把握につながる重要な手がかりとならない。 d 購入者等が医薬品を使用する状況は随時変化する可能性があるが、販売後のコミュニケーションの機会を継続的に確保する必要はない。
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解答
1
解説
医薬品販売のコミュニケーションでは、使用者本人か代理人かを確認し、個々の状態を的確に把握することが大切です。また、言葉以外の情報(表情、顔色、動作など)も観察し、販売後も必要に応じて相談できる関係を維持することが求められます。
解き方
- aおよびbが適切な販売時コミュニケーションの姿勢として正しいことを確認する。
- cを検討:表情や顔色など非言語的コミュニケーションも重要であるため誤り。
- dを検討:販売後も継続的に相談機会を確保することが望まれるため誤り。
- 正しい組み合わせとしてaとb(選択肢1)を選択する。
- 選択肢 1正解
- 記述a、bともに正しい記述であり、適切な組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述cは言葉以外の観察も重要な手がかりとなるため誤りであり、不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述dは販売後の継続的なコミュニケーション機会の確保が必要であるため誤りであり、不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述c、dがともに誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- 言葉による情報だけでなく、本人の表情や様子など言葉以外の情報も重要な判断材料です。
間違えやすいところ
- 購入者本人が使用者とは限らない(代理購入の可能性)点を常に意識する必要があります。
出題の前提:試験問題の記載内容および手引き(第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識)に基づく。
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.7 ↗(www.pref.miyagi.jp)
購入者に対する確認ポイント
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 情報提供 / 購入者の確認事項 / 適正使用
医薬品の販売等に従事する専門家が購入者に確認しておきたい基本的なポイントに関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 何のためにその医薬品を購入しようとしているか(購入者側のニーズ、購入の動機)。 b その医薬品を使用する人が医療機関で治療を受けていないか。 c その医薬品を使用する人が相互作用や飲み合わせで問題を生じるおそれのある他の医薬品や食品を摂取していないか。 d その医薬品を使用する人が過去にアレルギーや医薬品による副作用等の経験があるか。
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解答
4
解説
一般用医薬品を適正かつ安全に使用してもらうため、専門家は購入動機(ニーズ)、医療機関受診の有無、他剤や食品との併用状況、アレルギー歴・副作用歴などを総合的に確認する必要があります。
解き方
- 提示された4項目(購入目的、受診の有無、併用薬や食品、アレルギー・副作用歴)が全て基本的な確認ポイントに該当するか検討する。
- すべて正しい(正・正・正・正)の組み合わせを選択肢4と特定する。
- 選択肢 1不正解
- c、dも確認すべき必須事項であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- b、dも確認すべき必須事項であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- a、dも確認すべき必須事項であるため誤りです。
- 選択肢 4正解
- a、b、c、dすべてが確認すべき基本的なポイントであり、全て正となっています。
- 選択肢 5不正解
- a、b、cも確認すべき必須事項であるため誤りです。
覚えるポイント
- 購入動機、受診状況、併用薬・食品、既往歴・アレルギー歴の4つは販売時の基本確認事項です。
間違えやすいところ
- 食品(サプリメント等)との飲み合わせも確認対象であることを忘れないようにしましょう。
出題の前提:試験問題の記載内容および手引き(第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識)に基づく。
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.7 ↗(www.pref.miyagi.jp)
薬害の歴史とサリドマイド事件
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害 / サリドマイド訴訟 / 催奇形性 / 安全対策
薬害及びサリドマイドに関する記述について、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 薬害は、医薬品が十分注意して使用されていれば、起こることはない。 b サリドマイド訴訟とは、催眠鎮静剤等として販売されたサリドマイド製剤を妊娠している女性が使用したことにより、出生児に四肢欠損、耳の障害等の先天異常が発生したことに対する損害賠償訴訟である。 c 1961年11月、西ドイツのレンツ博士がサリドマイド製剤の催奇形性について警告を発し、我が国では、同年中に販売停止及び回収措置が行われるなど、迅速な対応が行われた。 d サリドマイドによる薬害事件によって、世界保健機関加盟国を中心に市販後の副作用情報の収集の重要性が改めて認識され、各国における副作用情報の収集体制の整備が図られることとなった。
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解答
3
解説
薬害は適正に使用されていても予期せぬ副作用や社会体制の不備等によって生じることがあります。サリドマイド事件では西ドイツの警告後、日本での回収措置が1962年9月まで遅れたことが問題視され、これを契機に世界的に市販後副作用情報収集体制が確立されました。
解き方
- aを検討:適正使用されていても薬害は生じる可能性があるため誤り。
- bを検討:サリドマイド訴訟の概要として催眠鎮静剤と先天異常(四肢欠損等)が正しく示されているため正しい。
- cを検討:我が国での対応は速やかではなく、1962年9月まで回収等の措置が遅れたため誤り。
- dを検討:WHOを中心とする市販後副作用情報収集体制の整備の契機となったため正しい。
- 正しい記述であるbとdの組み合わせを選択肢3と決定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは、医薬品が十分注意して使用されていても薬害は起こり得るため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびcが誤りであるため不適です。
- 選択肢 3正解
- 記述b、dともに正しい記述であり、適切な組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述cは、我が国での回収措置等の対応が遅れた(1962年9月)ため誤りです。
覚えるポイント
- サリドマイド事件における日本の対応は、西ドイツのレンツ警告(1961年11月)から約10ヶ月遅れた1962年9月でした。
間違えやすいところ
- 「十分注意して使用していれば薬害は絶対に起こらない」という誤った前提に惑わされないようにしましょう。
出題の前提:試験問題の記載内容および手引き(第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識)に基づく。
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.8 ↗(www.pref.miyagi.jp)
サリドマイドの薬理作用と催奇形性
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害 / サリドマイド / 光学異性体
サリドマイドに関する次の記述のうち、正しい記述の組み合わせとして最も適切なものを1つ選べ。 a サリドマイド製剤を妊娠している女性が摂取しても、サリドマイドが血液―胎盤関門を通過して胎児に移行することはない。 b 胎児は、サリドマイドによって血管新生が妨げられると細胞分裂が正常に行われず、器官が十分に成長しない。 c 血管新生を妨げる作用は、サリドマイドの光学異性体のうち、一方の異性体(S体)のみが有する作用であり、もう一方の異性体(R体)にはないとされている。 d 鎮静作用は、S体のみが有するとされている。
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解答
3
解説
サリドマイドは催眠鎮静成分として開発されましたが、胎盤を通過して胎児の血管新生を阻害し、四肢欠損等の重篤な先天異常を引き起こしました。光学異性体のうちS体に血管新生阻害作用があり、R体に鎮静作用があるとされていますが、生体内で相互に変換するためR体のみを分離して使用しても催奇形性を防ぐことはできません。
解き方
- 記述aについて、サリドマイドは血液―胎盤関門を通過して胎児へ移行するため誤りと判定します。
- 記述bおよびcについて、血管新生阻害作用による催奇形性はS体に特異的であるため正しいと判定します。
- 記述dについて、鎮静作用を有するのはR体であるため誤りと判定し、正しい組み合わせ(b、c)を選択します。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りであるため不正解です。サリドマイドは血液―胎盤関門を容易に通過します。
- 選択肢 2不正解
- aおよびdが誤りであるため不正解です。鎮静作用を持つのはR体です。
- 選択肢 3正解
- b、cともに正しい記述であるため、この組み合わせが正答となります。
- 選択肢 4不正解
- dが誤りであるため不正解です。催奇形性がS体、鎮静作用がR体とされています。
覚えるポイント
- サリドマイドの催奇形性はS体、鎮静作用はR体に由来し、体内で相互変換します。
間違えやすいところ
- 光学異性体(S体・R体)の作用の割り当てを逆に取り違えないように注意しましょう。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」のサリドマイドに関する項目に基づきます。
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.8 ↗(www.pref.miyagi.jp)
スモン(亜急性脊髄視神経症)とキノホルム製剤
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害 / スモン / キノホルム / 医薬品副作用被害救済制度
亜急性脊髄視神経症(スモン)に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 症状として、初期には腹部の膨満感から激しい腹痛を伴う下痢を生じ、次第に下半身の痺れや脱力、歩行困難等が現れる。 b 原因は、整腸剤として販売されていたキノホルム製剤を使用したことによるものである。 c 視覚障害から失明に至ることはない。 d スモン訴訟を一つの契機として、医薬品の副作用による健康被害の迅速な救済を図るため、医薬品副作用被害救済制度が創設された。
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解答
1
解説
スモン(亜急性脊髄視神経症)は、整腸剤として販売されていたキノホルム製剤により引き起こされた薬害です。腹部症状に続いて下肢の痺れや歩行困難、視神経障害による失明が生じました。この訴訟を契機として1979年に医薬品副作用被害救済制度が創設されました。
解き方
- 記述aおよびbについて、初期症状としての腹部症状や原因物質キノホルムの記述は正解と判断します。
- 記述cについて、視覚障害から失明に至ることがあるため「失明に至ることはない」は誤りと判断します。
- 記述dについて、救済制度創設の契機となった点は正解と判断し、正・正・誤・正の選択肢1を特定します。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bが正、cが誤、dが正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bが正であるため誤った組み合わせです。キノホルム製剤が原因です。
- 選択肢 4不正解
- aおよびdが正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aが正、cが誤であるため誤った組み合わせです。
覚えるポイント
- スモンは整腸剤キノホルムが原因で、失明に至ることもあり、副作用被害救済制度創設の契機となりました。
間違えやすいところ
- キノホルムが整腸剤として用いられていたことを見落として他の疾患原因と混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」のスモンに関する項目に基づきます。
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.9 ↗(www.pref.miyagi.jp)
HIV訴訟と血液製剤の安全対策
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害 / HIV訴訟 / 血液製剤 / 感染症報告
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)訴訟及びその後の取り組みに関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a HIV訴訟とは、白血病患者が、HIVの混入した原料血漿から製造された血液凝固因子製剤の投与により、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。 b HIV訴訟の和解を踏まえ、国は、HIV感染者に対する恒久対策として、エイズ治療研究開発センター及び拠点病院の整備や治療薬の早期提供等の様々な取り組みを推進してきている。 c HIV感染再発防止の取り組みの一つである感染症報告は、製薬企業に対して義務づけられていない。 d 血液製剤の安全確保対策として、検査や献血時の問診の充実が図られるとともに、薬事行政組織の再編、情報公開の推進、健康危機管理体制の確立等がなされた。
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解答
5
解説
HIV訴訟は、血友病患者がHIV汚染された非加熱血液凝固因子製剤を投与されて感染した薬害です。和解後の再発防止策として、血液製剤の安全確保や薬事行政の再編、製薬企業に対する感染症報告の義務づけなどの制度改革が行われました。
解き方
- 記述aについて、対象は白血病患者ではなく「血友病患者」であるため誤りと判断します。
- 記述bについて、エイズ治療研究開発センターの整備等の恒久対策に関する記述は正しいと判断します。
- 記述cについて、感染症報告は製薬企業等に義務づけられているため誤りと判断します。
- 記述dについて、血液製剤の安全対策や組織再編に関する記述は正しいと判断し、選択肢5を選びます。
- 選択肢 1不正解
- cが誤りであるため不正解です。感染症報告は製薬企業に義務づけられています。
- 選択肢 2不正解
- aが誤り、bとdが正しいため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- aが誤り、bが正しいため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- aとcが誤り、dが正しいため不正解です。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- HIV訴訟の対象は血友病患者であり、再発防止策として感染症報告が製薬企業に義務づけられました。
間違えやすいところ
- 血友病患者と白血病患者を混同しないように確認しましょう。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」のHIV訴訟に関する項目に基づきます。
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.9 ↗(www.pref.miyagi.jp)
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)の特徴と背景
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害 / クロイツフェルト・ヤコブ病 / プリオン / ヒト乾燥硬膜
次の記述は、クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。 a CJD訴訟とは、脳外科手術等に用いられていたウシ乾燥硬膜を介してCJDに罹患したことに対する訴訟である。 b ウイルスの一種であるプリオンが原因とされている。 c プリオンが脳の組織に感染し、次第に認知症に類似した症状が現れ、死に至る重篤な神経難病である。 d プリオン不活化のための十分な化学的処理が行われないまま製品として流通し、脳外科手術で移植された患者にCJDが発生した。
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解答
4
解説
CJDは異常プリオン蛋白質が脳組織に蓄積して発症する致死性の神経変性疾患です。薬害CJD訴訟は、脳外科手術等で用いられた「ヒト乾燥硬膜」を介して感染が拡大したものであり、病原体であるプリオンはウイルスではなくタンパク質の一種です。
解き方
- 記述aについて、移植されたのはウシ乾燥硬膜ではなく「ヒト乾燥硬膜」であるため誤りと判断します。
- 記述bについて、プリオンはウイルスではなく「タンパク質の一種」であるため誤りと判断します。
- 記述cおよびdについて、プリオン感染による神経難病の特徴と、不活化処理が不十分な硬膜移植による発生原因の記述は正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aおよびbが誤りであるため不正解です。ウシではなくヒト硬膜、ウイルスではなくタンパク質です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りであるため不正解です。ヒト乾燥硬膜が原因材料です。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りであるため不正解です。プリオンはウイルスではありません。
- 選択肢 4正解
- c、dともに正しい記述であるため、この組み合わせが正答です。
覚えるポイント
- CJDの原因物質プリオンはタンパク質であり、薬害の原因はヒト乾燥硬膜です。
間違えやすいところ
- プリオンをウイルスや細菌などの病原微生物と混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」のCJD訴訟に関する項目に基づきます。
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.10 ↗(www.pref.miyagi.jp)
解熱鎮痛薬の作用機序と服用時の留意点
主な医薬品とその作用 · 解熱鎮痛薬 / プロスタグランジン / 適正使用
解熱鎮痛薬に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。
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解答
3
解説
解熱鎮痛薬の主たる有効成分は、シクロオキシゲナーゼを阻害してプロスタグランジン(PG)の生合成を抑制することにより、鎮痛・解熱・抗炎症作用を示します。胃腸粘膜障害などの副作用を防ぐため、原則として空腹時を避けて服用し、アルコールとの併用や坐薬・内服薬の重複投与は避ける必要があります。
解き方
- 選択肢1について、アルコールは副作用の増強等の危険があるため併用厳禁であり誤りと判断します。
- 選択肢2について、胃腸障害を軽減するため「なるべく空腹時を避けて服用」するため誤りと判断します。
- 選択肢3について、プロスタグランジン産生抑制が基本作用であるため正しいと判断します。
- 選択肢4について、過剰投与となるため坐薬と内服の併用は避けるべきであり誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- アルコールとの併用は胃粘膜障害や副作用のリスクを高めるため避ける必要があります。
- 選択肢 2不正解
- 胃粘膜を保護し胃腸障害を予防するため、通常は空腹時を避けて服用します。
- 選択肢 3正解
- 解熱鎮痛成分の多くはプロスタグランジンの生合成を抑制することで作用を示します。
- 選択肢 4不正解
- 成分の過剰摂取につながり重大な副作用のリスクが高まるため、併用は避けます。
覚えるポイント
- 解熱鎮痛成分はプロスタグランジン産生を抑制し、胃粘膜保護のため空腹時を避けて服用します。
間違えやすいところ
- 坐薬と内服薬を同時に使用すると相乗効果ではなく過量投与になる点に注意しましょう。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」の解熱鎮痛薬に関する項目に基づきます。
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.10 ↗(www.pref.miyagi.jp)
かぜ薬配合成分における依存性成分
主な医薬品とその作用 · かぜ薬 / 依存性成分 / アリルイソプロピルアセチル尿素 / コデインリン酸塩
次のかぜ薬に配合される成分のうち、依存性がある成分として正しいものの組み合わせはどれか。 a アセトアミノフェン b アリルイソプロピルアセチル尿素 c コデインリン酸塩 d エチルシステイン塩酸塩
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解答
3
解説
一般用医薬品のかぜ薬や鎮痛薬、鎮咳去痰薬に含まれる成分の中には、連用により精神的・身体的依存を生じるものがあります。鎮静成分のブロモバレリル尿素やアリルイソプロピルアセチル尿素、鎮咳成分のコデインリン酸塩やジヒドロコデインリン酸塩などが該当します。
解き方
- 各成分の性質を整理します:a(解熱鎮痛)、b(鎮静・依存性あり)、c(鎮咳・依存性あり)、d(去痰・依存性なし)。
- 依存性がある成分として「b」と「c」を特定し、該当する選択肢3を選びます。
- 選択肢 1不正解
- アセトアミノフェンには依存性がないため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- アセトアミノフェンおよびエチルシステイン塩酸塩には依存性がないため不正解です。
- 選択肢 3正解
- アリルイソプロピルアセチル尿素とコデインリン酸塩はいずれも依存性があるため正解です。
- 選択肢 4不正解
- エチルシステイン塩酸塩はシステイン系去痰成分であり依存性はありません。
覚えるポイント
- かぜ薬中の鎮静成分(ブロモバレリル尿素、アリルイソプロピルアセチル尿素)やコデイン類には依存性があります。
間違えやすいところ
- エチルシステイン塩酸塩のような去痰成分と麻薬性鎮咳成分の性質を混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」のかぜ薬の配合成分に関する項目に基づきます。
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.11 ↗(www.pref.miyagi.jp)
かぜ薬の配合成分とその薬効群
主な医薬品とその作用 · かぜ薬 / エテンザミド / 抗ヒスタミン成分 / アドレナリン作動成分
かぜ薬に配合される成分に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
3
解説
かぜ薬は複合製剤であり、発熱・痛みを抑える解熱鎮痛成分、くしゃみ・鼻水を抑える抗ヒスタミン成分、咳を鎮め気管支を広げるアドレナリン作動成分、痛みの緩和を助ける鎮静成分などが症状に合わせて配合されています。
解き方
- 選択肢1について、クロルフェニラミンマレイン酸塩は抗ヒスタミン成分であるため誤りと判断します。
- 選択肢2について、メチルエフェドリン塩酸塩はアドレナリン作動成分(気管支拡張成分)であるため誤りと判断します。
- 選択肢3について、エテンザミドは解熱鎮痛成分であるため正しいと判断します。
- 選択肢4について、ブロモバレリル尿素は鎮静成分であるため誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- クロルフェニラミンマレイン酸塩は抗ヒスタミン成分であり、くしゃみや鼻水を抑えます。
- 選択肢 2不正解
- メチルエフェドリン塩酸塩は気管支拡張作用を持つアドレナリン作動成分です。
- 選択肢 3正解
- エテンザミドは発熱や頭痛、関節痛などを和らげる解熱鎮痛成分です。
- 選択肢 4不正解
- ブロモバレリル尿素は脳の興奮を抑え痛みを和らげる鎮静成分です。
覚えるポイント
- エテンザミドは解熱鎮痛成分、ブロモバレリル尿素は鎮静成分、クロルフェニラミンは抗ヒスタミン成分です。
間違えやすいところ
- エフェドリン類(交感神経刺激・気管支拡張)と抗コリン成分の作用機序を取り違えないようにしましょう。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」のかぜ薬の配合成分に関する項目に基づきます。
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.11 ↗(www.pref.miyagi.jp)
かぜ薬配合成分における副作用(眠気)
主な医薬品とその作用 · かぜ薬 / 抗ヒスタミン成分 / ジフェンヒドラミン塩酸塩 / 眠気
次の1~5で示されるかぜ薬に配合される成分のうち、眠気を引き起こすものはどれか。
解答・解説を表示
解答
1
解説
抗ヒスタミン成分(ジフェンヒドラミン、クロルフェニラミン等)は、くしゃみや鼻汁を抑える一方で、血液脳関門を通過して中枢のヒスタミン受容体を遮断するため、眠気や注意力低下を引き起こします。そのため、服用後の乗り物や機械類の運転操作が禁止されています。
解き方
- 各成分の薬効と主な副作用を分類します。
- 1のジフェンヒドラミン塩酸塩は抗ヒスタミン成分で中枢抑制作用(眠気)を有します。
- 2は去痰成分、3は解熱鎮痛成分、4はビタミン、5は制酸成分・胃粘膜保護成分であり、主たる作用として強い眠気は引き起こさないため、正解を1と決定します。
- 選択肢 1正解
- 抗ヒスタミン作用に伴い、脳内の中枢神経活動が抑制されて眠気を引き起こします。
- 選択肢 2不正解
- ブロムヘキシン塩酸塩は気道分泌を促進する去痰成分であり、眠気の主因とはなりません。
- 選択肢 3不正解
- アセトアミノフェンは解熱鎮痛成分であり、通常単独で強い眠気をもたらすことはありません。
- 選択肢 4不正解
- ビタミンB1は消耗した体力を補う補給成分であり、眠気は生じません。
- 選択肢 5不正解
- ケイ酸アルミニウムは胃粘膜を保護し胃酸を中和する成分であり、眠気を引き起こしません。
覚えるポイント
- 抗ヒスタミン成分(ジフェンヒドラミン等)は中枢抑制により眠気を引き起こすため運転操作が禁止されます。
間違えやすいところ
- かぜ薬全体で眠気が出ると捉えず、どの成分(抗ヒスタミン成分や鎮静成分)が眠気を引き起こすか区別しましょう。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」のかぜ薬の配合成分に関する項目に基づきます。
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.11 ↗(www.pref.miyagi.jp)
精神不安・不眠に用いる漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 催眠鎮静薬 / 酸棗仁湯 / 抑肝散 / 加味帰脾湯 / 柴胡加竜骨牡蛎湯
神経質、精神不安、不眠等の症状改善に用いられる漢方処方製剤に関する記述について、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 酸棗仁湯は、比較的短期間服用されることが多い。 b 抑肝散は、心不全を引き起こす可能性がある。 c 加味帰脾湯は、体力中等度以上の人に適すとされる。 d 柴胡加竜骨牡蛎湯は、胃腸が弱く下痢しやすい人では不向きとされている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
精神不安や不眠に用いられる漢方処方製剤は、各処方の適応となる体力傾向(証)や服用期間、重大な副作用、配合生薬による注意点を正確に把握して選択する必要があります。
解き方
- 各記述の正誤を判定する。aは長期間(1ヶ月位)服用されるため誤り、bは重大な副作用に心不全があり正しい、cは体力中等度以下に適すため誤り、dは下痢しやすい人には不向きで正しい。
- 正しい記述の組み合わせ(b、d)に対応する選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aは比較的長期間(1ヶ月位)服用される漢方処方であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aは比較的長期間服用され、cの加味帰脾湯は体力中等度以下に適すためともに誤りです。
- 選択肢 3正解
- bの抑肝散による心不全のリスク、dの柴胡加竜骨牡蛎湯が胃腸の弱い人に不向きである旨はともに正しいです。
- 選択肢 4不正解
- cの加味帰脾湯は体力中等度以下で心身疲労や貧血傾向がある人に適すため誤りです。
覚えるポイント
- 酸棗仁湯は不眠症などに比較的長期間(1ヶ月位)服用される処方です。
- 柴胡加竜骨牡蛎湯は体力中等度以上で精神不安等に適しますが、軟便・下痢をしやすい人には適しません。
間違えやすいところ
- 酸棗仁湯を急性期用の短期間服用製剤と誤認しないように注意が必要です。
出題の前提:平成30年3月改訂手引きに基づく出題
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.11 ↗(www.pref.miyagi.jp)
カフェインの作用と適正使用
主な医薬品とその作用 · カフェイン / 眠気防止薬 / 相互作用 / 副作用
カフェインに関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 脳に軽い興奮状態を引き起こし、一時的に眠気や倦怠感を抑える効果がある。 b 「短期間の服用にとどめ、連用しないこと」という注意喚起がなされている。 c 乳児は肝臓が未発達なため、代謝にはより多くの時間を要する。 d 胃酸過多の人や胃潰瘍のある人、心臓病のある人は、服用を避ける。
解答・解説を表示
解答
1
解説
カフェインは中枢神経系を興奮させて一時的な覚醒作用をもたらしますが、連用による依存や過剰摂取による循環器系・消化器系への負荷、小児での代謝遅延などのリスクを伴います。
解き方
- 記述a〜dの内容をカフェインの薬理作用と安全性情報に照らして正誤判定する。
- すべて正しい内容であるため、「正・正・正・正」の組み合わせである1を選択する。
- 選択肢 1正解
- a、b、c、dの記述はすべて正しいため正解です。
- 選択肢 2不正解
- aはカフェインの代表的な中枢興奮作用の説明であり正しいため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bの連用禁止やcの乳児における代謝遅延の記述は正しいため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- a、b、cの記述はいずれも正しいため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cおよびdの記述も正しいため誤りです。
覚えるポイント
- カフェインは乳児の肝臓代謝機能が未発達なため排泄に長時間を要し、母乳への移行も問題となります。
- 胃潰瘍や心臓病、胃酸過多のある人はカフェインの刺激作用により悪化の恐れがあるため服用を避けます。
間違えやすいところ
- カフェイン含有製剤は連用しても問題ないと誤解しやすいですが、短期間の服用にとどめる必要があります。
出題の前提:平成30年3月改訂手引きに基づく出題
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.12 ↗(www.pref.miyagi.jp)
乗物酔い防止薬の配合成分と注意点
主な医薬品とその作用 · 乗物酔い防止薬 / 鎮暈薬 / ジメンヒドリナート / アミノ安息香酸エチル / カフェイン
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a つわりに伴う吐きけへの対処として使用することは適当でない。 b 抗ヒスタミン成分による眠気は、カフェインの配合によって解消される。 c ジメンヒドリナートは、専ら乗物酔い防止薬に配合される抗ヒスタミン成分である。 d アミノ安息香酸エチルが配合されている場合には、6歳未満への使用は避ける必要がある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
乗物酔い防止薬は動揺病の予防や緩和に用いられますが、抗ヒスタミン成分による眠気をカフェインで完全に打ち消すことはできず、妊婦のつわりへの転用も避ける必要があります。
解き方
- 記述a〜dをそれぞれ確認する。aは正しい、bはカフェインで眠気が完全に解消されるわけではないため誤り、cは正しい、dはメトヘモグロビン血症の恐れから6歳未満使用禁止で正しい。
- 「正・誤・正・正」となる選択肢3を特定する。
- 選択肢 1不正解
- bは誤りであり、dは正しいため選択肢1は不適です。
- 選択肢 2不正解
- aおよびcは正しい記述であるため選択肢2は不適です。
- 選択肢 3正解
- a、c、dが正しく、bが誤りであるため正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aおよびdは正しい記述であるため選択肢4は不適です。
- 選択肢 5不正解
- bは誤りで、cは正しい記述であるため選択肢5は不適です。
覚えるポイント
- カフェインを併用しても抗ヒスタミン成分による眠気が完全に解消されるわけではありません。
- アミノ安息香酸エチルはメトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるため6歳未満の小児には使用できません。
間違えやすいところ
- つわりの吐き気に一般用乗物酔い防止薬を使用できると誤解しないよう注意が必要です。
出題の前提:平成30年3月改訂手引きに基づく出題
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.12 ↗(www.pref.miyagi.jp)
鎮咳去痰薬の作用機序と配合成分
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / ジヒドロコデインリン酸塩 / デキストロメトルファン臭化水素酸塩 / グアイフェネシン / カルボシステイン
鎮咳去痰薬に関する記述について、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a ジヒドロコデインリン酸塩は、非麻薬性鎮咳成分と呼ばれる。 b デキストロメトルファン臭化水素酸塩は、中枢神経系に作用して咳を抑える成分である。 c グアイフェネシンは、痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少させる。 d カルボシステインは、粘液成分の含量比を調整し痰の切れを良くする。
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解答
3
解説
鎮咳去痰薬では、中枢に作用して咳を抑える鎮咳成分(麻薬性・非麻薬性)と、分泌促進や粘液修復、粘液溶解など異なる作用機序を持つ去痰成分を区別して理解することが重要です。
解き方
- 各記述を照合する。aは麻薬性鎮咳成分であるため誤り、bは非麻薬性の中枢性鎮咳成分で正しい、cは気道分泌促進作用であり粘性タンパク質溶解はブロムヘキシン等のため誤り、dは粘液修復作用で正しい。
- 正しい記述の組み合わせ(b、d)に該当する選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aのジヒドロコデインリン酸塩は麻薬性鎮咳成分であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aは麻薬性成分であり、cのグアイフェネシンは気道分泌促進成分であるためともに誤りです。
- 選択肢 3正解
- bのデキストロメトルファンの中枢作用、dのカルボシステインの粘液修復作用はともに正しいです。
- 選択肢 4不正解
- cの痰の粘性タンパク質を溶解・低分子化する作用はブロムヘキシン塩酸塩などの説明であり誤りです。
覚えるポイント
- ジヒドロコデインリン酸塩やコデインリン酸塩は麻薬性鎮咳成分に分類されます。
- カルボシステインはムチン比率を是正する粘液修復成分、ブロムヘキシンは粘液溶解成分です。
間違えやすいところ
- グアイフェネシンを粘液溶解成分と混同しやすいですが、気道分泌を促す分泌促進成分です。
出題の前提:平成30年3月改訂手引きに基づく出題
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.12 ↗(www.pref.miyagi.jp)
鎮咳去痰薬に配合される生薬成分
主な医薬品とその作用 · 生薬成分 / ゴミシ / セキサン / オンジ / オウヒ
鎮咳去痰薬の生薬成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a ゴミシは、去痰作用を期待して用いられる。 b セキサンは、去痰作用を期待して用いられる。 c オンジは、鎮咳作用を期待して用いられる。 d オウヒは、去痰作用を期待して用いられる。
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解答
2
解説
生薬成分には中枢を介して咳を鎮める鎮咳作用を持つものと、気道分泌を促進して痰の排出を助ける去痰作用を持つものがあり、それぞれの主たる薬効を正確に分類して覚える必要があります。
解き方
- 生薬の作用を判定する。ゴミシは鎮咳(aは誤)、セキサンは去痰(bは正)、オンジは去痰(cは誤)、オウヒは去痰(dは正)。
- 正誤の配列「誤・正・誤・正」に合致する選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- cのオンジは去痰作用を期待して用いられるため誤りです。
- 選択肢 2正解
- a(誤:鎮咳)、b(正:去痰)、c(誤:去痰)、d(正:去痰)となり正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aのゴミシは中枢性鎮咳作用を期待して用いられるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bのセキサンおよびdのオウヒは去痰作用を期待して用いられるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aは鎮咳作用、cは去痰作用であり、それぞれの記述の正誤が逆です。
覚えるポイント
- ゴミシ(五味子)は中枢性鎮咳作用を期待して用いられます。
- セキサン、オンジ、オウヒはいずれも去痰作用を期待して用いられます。
間違えやすいところ
- オンジやキキョウ、セキサンなどの去痰生薬を鎮咳作用と混同しないよう注意が必要です。
出題の前提:平成30年3月改訂手引きに基づく出題
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.13 ↗(www.pref.miyagi.jp)
咽喉薬の抗炎症成分
主な医薬品とその作用 · 口腔咽喉薬 / トラネキサム酸 / 殺菌消毒成分 / 抗炎症成分
喉の腫れの症状を鎮めることを目的として用いられる成分として、最も適切なものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
口腔咽喉薬には、原因菌の増殖を抑える殺菌消毒成分と、腫れや痛みを抑える抗炎症成分が配合されます。トラネキサム酸は抗炎症成分に分類されます。
解き方
- 提示された各成分の薬効群を確認する。1、2、4、5は殺菌消毒成分である。
- 3のトラネキサム酸は抗炎症作用を持ち、喉の腫れを鎮める目的に合致するため3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- デカリニウム塩化物は口腔内の細菌に対する殺菌消毒成分です。
- 選択肢 2不正解
- クロルヘキシジングルコン酸塩は殺菌消毒成分です。
- 選択肢 3正解
- トラネキサム酸は抗プラスミン作用により炎症や腫れを鎮める抗炎症成分です。
- 選択肢 4不正解
- クロルヘキシジン塩酸塩は殺菌消毒成分です。
- 選択肢 5不正解
- ベンゼトニウム塩化物は陽イオン界面活性型の殺菌消毒成分です。
覚えるポイント
- トラネキサム酸は抗プラスミン作用により喉の腫れ・痛みを抑える抗炎症成分です。
- クロルヘキシジンやデカリニウム、ベンゼトニウムは殺菌消毒成分です。
間違えやすいところ
- 殺菌消毒成分と抗炎症成分の役割を混同しないように整理が必要です。
出題の前提:平成30年3月改訂手引きに基づく出題
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.13 ↗(www.pref.miyagi.jp)
ヨウ素系殺菌消毒成分の注意点と影響器官
主な医薬品とその作用 · 含嗽薬 / 口腔咽喉薬 / ポビドンヨード / ヨウ素 / 甲状腺疾患
第1欄の記述の空欄( )の中に入る臓器として、第2欄から最も適するものを1つ選びなさい。 第1欄: ヨウ素系殺菌消毒成分が口腔内に使用される場合、結果的にヨウ素の摂取につながり、( )におけるホルモン産生に影響を及ぼす可能性がある。( )疾患の診断を受けた人では、その治療に悪影響(治療薬の効果減弱など)を生じるおそれがあるため、使用する前にその適否につき、治療を行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談がなされるべきである。 第2欄: 1 肝臓 2 腎臓 3 膵臓 4 副腎 5 甲状腺
解答・解説を表示
解答
5
解説
ポビドンヨード等のヨウ素系成分は口腔内使用により一部が体内に吸収され、甲状腺ホルモンの産生に影響を与えるため、甲状腺疾患患者では使用前に専門家への相談が必要です。
解き方
- 第1欄の文章でヨウ素の摂取によりホルモン産生に直接影響を受ける臓器を同定する。
- ヨウ素を原料としてホルモンを分泌する「甲状腺」が該当するため、選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 肝臓は甲状腺ホルモンの産生部位ではないため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 腎臓は排泄器官であり、ヨウ素を取り込んでホルモン産生を行う主たる器官ではありません。
- 選択肢 3不正解
- 膵臓はインスリン等を分泌しますが、ヨウ素を原料とするホルモン産生器官ではありません。
- 選択肢 4不正解
- 副腎はステロイドホルモン等を産生し、ヨウ素とは直接関連しません。
- 選択肢 5正解
- ヨウ素は甲状腺ホルモンの構成成分であるため、甲状腺疾患患者では影響を及ぼすおそれがあります。
覚えるポイント
- ヨウ素系殺菌消毒成分は甲状腺ホルモン産生に影響するため、甲状腺疾患の人は相談することとされています。
間違えやすいところ
- ヨウ素の影響を受ける内分泌器官として副腎や膵臓と混同しないように注意します。
出題の前提:平成30年3月改訂手引きに基づく出題
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.13 ↗(www.pref.miyagi.jp)
透析療法受療者における使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 胃腸薬 / 胃粘膜保護・修復成分 / アルジオキサ / アルミニウム脳症 / 禁忌
次の胃粘膜保護・修復成分のうち、透析療法を受けている人では使用を避ける必要があるものとして、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
アルミニウムを含む胃粘膜保護成分や制酸成分は、腎機能が著しく低下している透析療法中の患者において排泄されず体内に蓄積し、アルミニウム脳症等の重篤な障害を引き起こす危険があります。
解き方
- 各選択肢の成分構造・金属元素の含有を確認する。
- アルジオキサ(アルミニウム含有)を同定し、透析患者が避けるべき成分として選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- アズレンスルホン酸ナトリウムはアルミニウムを含まないため透析患者での使用禁忌には該当しません。
- 選択肢 2正解
- アルジオキサはアルミニウムを含有するため、透析療法を受けている人ではアルミニウム脳症等防止のため使用を避けます。
- 選択肢 3不正解
- ソファルコンは生薬クララ由来の成分でアルミニウムを含みません。
- 選択肢 4不正解
- テプレノンは胃粘液分泌促進成分でアルミニウムを含みません。
- 選択肢 5不正解
- メチルメチオニンスルホニウムクロライドはビタミンUとも呼ばれ、アルミニウムを含みません。
覚えるポイント
- アルジオキサやスクラルファートなどアルミニウムを含む成分は、透析患者では使用を避ける(禁忌)とされています。
間違えやすいところ
- 胃粘膜保護成分のうち、どれにアルミニウムが含まれているかを正確に判別できるように整理が必要です。
出題の前提:平成30年3月改訂手引きに基づく出題
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.14 ↗(www.pref.miyagi.jp)
健胃成分の特徴
主な医薬品とその作用 · 胃腸に作用する薬 / 健胃成分 / 生薬成分
健胃成分に関する以下の記述(a~d)について、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 日本薬局方収載のセンブリ末は、健胃薬のほか止瀉薬としても用いられる。 b 生薬成分が配合された健胃薬は、散剤をオブラートで包む等、味や香りを遮蔽する方法で服用すると効果が期待できる。 c カルニチン塩化物は、胃の働きの低下や食欲不振の改善を期待して、胃腸薬や滋養強壮保健薬に用いられる。 d 胆汁末や動物胆(ユウタンを含む。)は、心臓の働きを高める作用もある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
生薬系の健胃成分は、独特の味や香りによって味覚や嗅覚を刺激し、反射的に胃液の分泌を促すため、オブラート等で包んで味や香りを遮蔽して服用することは適しません。
解き方
- 各記述の正誤を判定する:aは正しい記述、bは遮蔽すると効果が減弱するため誤り、cは正しい記述、dは心臓ではなく消化酵素の活性化・消化を助ける成分であるため誤り。
- 正しい組み合わせ(a、c)に該当する選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが「味や香りを遮蔽する方法で服用すると効果が期待できる」としているため誤りです。
- 選択肢 2正解
- 記述aおよび記述cはいずれも正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bおよび記述dはいずれも誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述dが「心臓の働きを高める作用もある」としているため誤りです(消化管の働きを助ける成分です)。
覚えるポイント
- センブリ末は健胃薬のほか止瀉薬としても用いられる。
- 健胃生薬は味や香りの刺激が反射的に胃液分泌を促すためオブラート使用は不適。
間違えやすいところ
- 健胃薬を苦いからとオブラートで包むと効果が落ちる点を見落としやすい。
出題の前提:令和元年度宮城県登録販売者試験 午前・問33(厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」胃の薬)
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.14 ↗(www.pref.miyagi.jp)
腸の薬の目的と特徴
主な医薬品とその作用 · 胃腸に作用する薬 / 整腸薬 / 瀉下薬 / 止瀉薬
腸の薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 整腸薬は、腸の調子や便通を整える(整腸)、腹部膨満感、軟便、便秘に用いられることを目的とする医薬品である。 b 瀉下薬は、便秘症状及び便秘に伴う肌荒れ、頭重、のぼせ、吹き出物、食欲不振、腹部膨満、腸内異常発酵、痔の症状の緩和、又は腸内容物の排除に用いられることを目的とする医薬品である。 c 止瀉薬は、下痢、食あたり、吐き下し、水あたり、下り腹、軟便に用いられることを目的とする医薬品である。 d 整腸薬は、医薬部外品として製造販売されている製品もあるが、それらは人体に対する作用が緩和なものとして、配合できる成分やその上限量が定められていない。
解答・解説を表示
解答
1
解説
腸に作用する薬効群(整腸薬・瀉下薬・止瀉薬)にはそれぞれ固有の効能・効果があり、医薬部外品として販売される整腸薬であっても配合可能な有効成分やその上限量は定められています。
解き方
- 記述a、b、cは手引きにおける整腸薬、瀉下薬、止瀉薬の各目的の正確な記述であるため「正」。
- 記述dは「配合できる成分やその上限量が定められていない」とあるが、実際は安全確保のため定められているので「誤」。
- 「正・正・正・誤」の組み合わせである選択肢1を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤の組み合わせであり正しいです。
- 選択肢 2不正解
- a、bが誤、dが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cが誤、dが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- b、cが誤、dが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤と判定されているため誤りです。
覚えるポイント
- 医薬部外品の整腸薬でも配合できる成分や配合上限量は厳格に定められている。
間違えやすいところ
- 医薬部外品だからといって成分制限がないわけではない点に注意する。
出題の前提:令和元年度宮城県登録販売者試験 午前・問34(厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」腸の薬)
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.14 ↗(www.pref.miyagi.jp)
高コレステロール改善薬の役割
主な医薬品とその作用 · 脂質異常症 / コレステロール改善薬 / セルフメディケーション
生活習慣の改善と高コレステロール改善薬に関する以下の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
高コレステロール改善薬は、食事療法や運動療法の補助として血清高コレステロール状態を改善するための医薬品であり、いわゆるダイエット・痩身を目的としたものではありません。
解き方
- 選択肢1、2、4を手引きの記載と照らし合わせ、生活習慣改善の重要性、補助的位置づけ、改善がみられない場合の受診勧奨期間(1~3ヶ月)がいずれも正しいことを確認する。
- 選択肢3の「ウエスト周囲径(腹囲)を減少させるなどの痩身効果を目的とする医薬品である」という誤りを見出し、正答とする。
- 選択肢 1不正解
- 食事療法や運動療法などの生活習慣改善が重要であるため、記述として正しいです。
- 選択肢 2不正解
- 医薬品の使用は生活習慣改善の補助的位置づけであるため、記述として正しいです。
- 選択肢 3正解
- 高コレステロール改善薬は痩身(ダイエット)を目的とする医薬品ではないため、記述として誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 1~3ヶ月使用しても改善がみられない場合は遺伝性疾患等の疑いがあり受診勧奨が必要となるため、記述として正しいです。
覚えるポイント
- 高コレステロール改善薬は痩身(ダイエット)目的で使用するものではない。
間違えやすいところ
- コレステロール低下と体脂肪減少・痩身を同一視しないように注意する。
出題の前提:令和元年度宮城県登録販売者試験 午前・問35(厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」高コレステロール改善薬)
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.15 ↗(www.pref.miyagi.jp)
貧血用薬(鉄製剤)の服用と特徴
主な医薬品とその作用 · 貧血用薬 / 鉄製剤 / 服用方法 / 副作用
貧血用薬(鉄製剤)に関する以下の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
鉄製剤は空腹時や食前に服用すると胃粘膜を直接刺激して悪心・胃痛などの消化器症状が出やすいため、胃内容物がある食後等に服用することが推奨されます。
解き方
- 選択肢1:鉄欠乏性貧血への鉄分補充目的であり正しい。
- 選択肢2:吸収されなかった鉄分が酸化されて便が黒くなることがあり正しい。
- 選択肢3:銅(硫酸銅等)はヘモグロビン産生を助ける微量元素として配合されるため正しい。
- 選択肢4:胃腸障害の軽減には「食後」の服用が望ましく、「食前」とする記述は誤り。
- 選択肢 1不正解
- 鉄製剤の基本的作用であり、記述として正しいです。
- 選択肢 2不正解
- 排泄された鉄により便が黒褐色化することがあるため、記述として正しいです。
- 選択肢 3不正解
- 銅は鉄の代謝やヘモグロビン合成に不可欠な成分として配合されるため、記述として正しいです。
- 選択肢 4正解
- 胃腸障害等の消化器系副作用を軽減するためには「食後」に服用するため、記述として誤りです。
覚えるポイント
- 鉄製剤は胃腸障害を予防・軽減するため「食後」に服用する。
- 未吸収の鉄によって便が黒くなることがある。
間違えやすいところ
- 吸収を高めるために食前服用が望ましいと誤認しやすいが、副作用軽減のために食後服用が推奨される。
出題の前提:令和元年度宮城県登録販売者試験 午前・問36(厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」貧血用薬)
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.15 ↗(www.pref.miyagi.jp)
胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · 胃腸鎮痛鎮痙薬 / 抗コリン成分 / パパベリン塩酸塩 / オキセサゼイン
胃腸鎮痛鎮痙薬に配合される成分に関する以下の記述(a~d)について、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 抗コリン成分は、胃痛、腹痛、さしこみ(疝痛、癪)を鎮める(鎮痛鎮痙)効果を期待して使用される。 b パパベリン塩酸塩は、消化管の平滑筋に直接働いて胃液分泌を抑える作用を示す。 c ブチルスコポラミン臭化物は、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)を生じることが知られている。 d オキセサゼインは、胃液分泌を抑える作用はない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
胃腸鎮痛鎮痙薬において、パパベリン塩酸塩は平滑筋に直接作用して痙攣を鎮めますが胃液分泌抑制作用はなく、オキセサゼインは局所麻酔作用とともに胃液分泌抑制作用も併せ持ちます。
解き方
- 記述a:抗コリン成分の鎮痛鎮痙効果に関する正確な記述であり「正」。
- 記述b:パパベリン塩酸塩は平滑筋に直接働いて痙攣を鎮める成分であり、胃液分泌を抑える作用はないため「誤」。
- 記述c:ブチルスコポラミン臭化物ではまれにショック(アナフィラキシー)が起こることが知られているため「正」。
- 記述d:オキセサゼインは局所麻酔作用のほかに胃液分泌抑制作用も持つため「誤」。
- 正しい組み合わせ(a、c)に該当する選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが「胃液分泌を抑える作用を示す」としているため誤りです。
- 選択肢 2正解
- 記述aおよび記述cはいずれも正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bおよび記述dはいずれも誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述dが「胃液分泌を抑える作用はない」としているため誤りです(抑制作用があります)。
覚えるポイント
- パパベリン塩酸塩は平滑筋に直接作用するが胃液分泌抑制作用はない。
- オキセサゼインは局所麻酔作用と胃液分泌抑制作用の両方を持つ。
間違えやすいところ
- オキセサゼインに胃液分泌抑制作用があることを見落としやすい。
出題の前提:令和元年度宮城県登録販売者試験 午前・問37(厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」胃腸鎮痛鎮痙薬)
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.15 ↗(www.pref.miyagi.jp)
駆虫薬の対象と注意点
主な医薬品とその作用 · 駆虫薬 / 回虫 / 蟯虫 / 併用禁忌
駆虫薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 一般用医薬品の駆虫薬が対象とする寄生虫は、回虫と吸虫である。 b 再度駆虫を必要とする場合には、1ヵ月以上間隔を置いてから使用することとされている。 c 複数の駆虫薬を併用すると駆虫効果が高まる。 d 消化管からの駆虫成分の吸収は好ましくない全身作用(頭痛、めまい等の副作用)を生じる原因となる。
解答・解説を表示
解答
5
解説
一般用医薬品の駆虫薬は消化管内の回虫および蟯虫を駆除する薬であり、体内に吸収されず腸管内で作用することが求められます。複数製剤の併用は副作用の危険が高まるため避ける必要があります。
解き方
- 記述a:一般用医薬品の駆虫薬が対象とする寄生虫は「回虫」と「蟯虫(ぎょうちゅう)」であり、吸虫ではないため「誤」。
- 記述b:再度駆虫する場合は、虫卵が孵化する期間を考慮して「1ヶ月以上」間隔を置くため「正」。
- 記述c:複数の駆虫薬を併用しても効果は高まらず副作用のリスクが増すため併用してはならず「誤」。
- 記述d:駆虫薬は消化管内で作用すべきもので、吸収されると中枢神経等の副作用を生じる原因となるため「正」。
- 「誤・正・誤・正」の組み合わせである選択肢5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤となっており誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが正となっており誤りです(一般用駆虫薬の対象は回虫と蟯虫です)。
- 選択肢 3不正解
- cが正、dが誤となっており誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bが誤、cが正となっており誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正の組み合わせであり正しいです。
覚えるポイント
- 一般用駆虫薬の対象は「回虫」と「蟯虫(ぎょうちゅう)」。
- 複数の駆虫薬の併用は禁止(副作用が増強する)。
- 再使用する場合は1ヶ月以上間隔を空ける。
間違えやすいところ
- 吸虫や条虫(サナダムシ)も一般用医薬品で駆除できると誤解しやすい。
出題の前提:令和元年度宮城県登録販売者試験 午前・問38(厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」駆虫薬)
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.16 ↗(www.pref.miyagi.jp)
毛細血管補強成分(ルチン)
主な医薬品とその作用 · 循環器用薬 / ルチン / 毛細血管補強 / ビタミン様物質
第1欄の記述に該当する配合成分として、第2欄から正しいものを1つ選びなさい。 【第1欄】 ビタミン様物質の一種で、高血圧等における毛細血管の補強、強化の効果を期待して用いられる。
解答・解説を表示
解答
5
解説
ルチンはフラボノイド骨格を持つビタミン様物質(ビタミンP)であり、脆弱化した毛細血管を強化し透過性を抑制する働きがあります。
解き方
- 問題文の記述「ビタミン様物質の一種」「毛細血管の補強、強化」を確認する。
- 各選択肢を照合する:1は生薬、2はコエンザイムQ10(心筋代謝改善)、3・4は末梢血行改善成分、5が毛細血管補強のビタミン様物質であるルチンに該当する。
- したがって選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- コウカはキク科のベニバナの管状花で、末梢の血行を促す生薬成分です。
- 選択肢 2不正解
- ユビデカレノンは心筋の酸素利用効率を高め、心機能の低下を改善する成分です。
- 選択肢 3不正解
- ヘプロニカートは末梢血管を拡張して血流量を増やす末梢血行改善成分です。
- 選択肢 4不正解
- イノシトールヘキサニコチネートはニコチン酸が遊離して末梢血管を拡張する成分です。
- 選択肢 5正解
- ルチンはビタミン様物質の一種で、毛細血管の補強・強化を目的として配合されます。
覚えるポイント
- ルチン=ビタミン様物質・毛細血管補強成分。
間違えやすいところ
- ユビデカレノン(心機能改善)や末梢血行改善成分(ヘプロニカート等)と混同しやすい。
出題の前提:令和元年度宮城県登録販売者試験 午前・問39(厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」循環器用薬)
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.16 ↗(www.pref.miyagi.jp)
脂質異常症の診断基準値
主な医薬品とその作用 · 脂質異常症 / コレステロール / 中性脂肪 / 基準値
脂質異常症に関する次の文章の( )の中に入れるべき数値として、正しいものを1つ選びなさい。 医療機関で測定する検査値として、LDLが140mg/dL 以上、HDLが40mg/dL 未満、中性脂肪が( )mg/dL 以上のいずれかである状態を、脂質異常症という。
解答・解説を表示
解答
5
解説
日本動脈硬化学会の診断基準に基づく手引きの記載では、空腹時採血においてLDLコレステロール140mg/dL以上、HDLコレステロール40mg/dL未満、中性脂肪(トリグリセライド)150mg/dL以上のいずれかを満たす状態を脂質異常症と定義しています。
解き方
- 問題文の基準値を確認する:LDLコレステロールが140mg/dL以上(高LDLコレステロール血症)、HDLコレステロールが40mg/dL未満(低HDLコレステロール血症)。
- 空欄である中性脂肪の基準値(高トリグリセライド血症)を想起すると「150」mg/dL以上である。
- 数値「150」に該当する選択肢5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 40はHDLコレステロールの基準値(40mg/dL未満)の数値です。
- 選択肢 2不正解
- 50は脂質異常症の基準数値ではありません。
- 選択肢 3不正解
- 130は境界域高LDLコレステロール血症などの値であり、中性脂肪の診断基準値ではありません。
- 選択肢 4不正解
- 140は高LDLコレステロール血症の基準値(140mg/dL以上)です。
- 選択肢 5正解
- 中性脂肪(トリグリセライド)の基準値は「150」mg/dL以上であり正しいです。
覚えるポイント
- 脂質異常症の数値:LDL 140以上、HDL 40未満、中性脂肪(トリグリセライド)150以上。
間違えやすいところ
- LDLの「140」と中性脂肪の「150」の数値を混同しやすい。
出題の前提:令和元年度宮城県登録販売者試験 午前・問40(厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」高コレステロール改善薬)
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.17 ↗(www.pref.miyagi.jp)
外用痔疾用薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · 外用痔疾用薬 / 局所麻酔成分 / 抗炎症成分 / 収斂成分
外用痔疾用薬の配合成分に関する記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
5
解説
外用痔疾用薬には局所麻酔、抗炎症、抗ヒスタミン、収斂、殺菌消毒などの各成分が目的に応じて配合されており、それぞれの作用機序を正確に区別することが求められます。
解き方
- 記述aのリドカインが局所麻酔成分として疼痛緩和に用いられるかを確認し、正しいと判断する。
- 記述bのグリチルレチン酸の抗炎症作用の強さを検討し、ステロイドと異なり緩和な作用であるため誤りと判断する。
- 記述cのジフェンヒドラミンが抗ヒスタミン成分として痒み緩和に用いられることを確認し、正しいと判断する。
- 記述dのタンニン酸の主作用を確認し、感染防止ではなく収斂作用であるため誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述bおよびdが誤りであるため不適切である。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが正しく、bが誤りであるため不適切である。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが正しく、dが誤りであるため不適切である。
- 選択肢 4不正解
- 記述bは強力な作用ではないため誤りであり、不適切である。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤の正しい組み合わせである。
覚えるポイント
- グリチルレチン酸は非ステロイド性抗炎症成分で作用は比較的緩和です。
間違えやすいところ
- タンニン酸は収斂成分であり、殺菌消毒成分による感染防止作用と混同しないようにしましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成30年3月改訂)
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.17 ↗(www.pref.miyagi.jp)
女性の月経および関連症状の病態
主な医薬品とその作用 · 月経 / 血の道症 / 月経前症候群 / 内分泌系
女性の月経や病態に関する記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
4
解説
月経は子宮内膜の剥離・排出現象であり、視床下部や下垂体、卵巣から分泌されるホルモンによって調節されます。血の道症や閉経等の定義を正確に把握することが重要です。
解き方
- 記述aの血の道症について、臓器・組織の形態的異常は認められない機能的病態であるため誤りと判断する。
- 記述bの記述内容が月経前症候群ではなく閉経の定義であるため誤りと判断する。
- 記述cの月経周期調節ホルモンについて、扁桃体ではなく視床下部や下垂体が関与するため誤りと判断する。
- 記述dの子宮内膜の剥離と経血排出という月経の定義を確認し、正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤り、記述dが正しい記述であるため不適切である。
- 選択肢 2不正解
- 記述b、cが誤りで、記述dが正しい記述であるため不適切である。
- 選択肢 3不正解
- 記述a、bが誤りで、記述dが正しい記述であるため不適切である。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが誤、cが誤、dが正の正しい組み合わせである。
- 選択肢 5不正解
- 記述cは扁桃体ではなく視床下部・下垂体であるため誤りであり不適切である。
覚えるポイント
- 血の道症は臓器・組織に形態的な異常が認められない病態を指します。
間違えやすいところ
- 月経周期のホルモン分泌調節中枢は視床下部・下垂体であり扁桃体ではありません。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成30年3月改訂)
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.18 ↗(www.pref.miyagi.jp)
婦人薬の相互作用と受診勧奨
主な医薬品とその作用 · 婦人薬 / 相互作用 / 生薬成分 / 受診勧奨
婦人薬の相互作用、受診勧奨に関する記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
4
解説
婦人薬は多種の生薬成分を含むものが多く、他の医薬品との重複による副作用の増強に注意が必要です。また長期連用せず受診勧奨を行うことが求められます。
解き方
- 記述aの目安期間(1ヶ月位)と改善が見られない場合の受診勧奨について確認し、正しいと判断する。
- 記述bの複数の生薬配合による相互作用・作用増強のリスクを確認し、正しいと判断する。
- 記述cの更年期における器質的疾患の鑑別と治療優先の必要性を確認し、正しいと判断する。
- 記述dの痔の薬等との配合生薬重複に対する生活者の認識不足への対応を確認し、正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aおよびcも正しい記述であるため不適切である。
- 選択肢 2不正解
- 記述bおよびcも正しい記述であるため不適切である。
- 選択肢 3不正解
- 記述dも正しい記述であるため不適切である。
- 選択肢 4正解
- すべての記述a、b、c、dが正しく、適切な組み合わせである。
- 選択肢 5不正解
- 記述a、b、dも正しい記述であるため不適切である。
覚えるポイント
- 婦人薬を1ヶ月位使用しても症状が改善しない場合は医療機関を受診させます。
間違えやすいところ
- 痔の薬と更年期障害の薬のように効能が異なっても生薬が重複することがあります。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成30年3月改訂)
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.18 ↗(www.pref.miyagi.jp)
内服アレルギー用薬の作用機序と成分
主な医薬品とその作用 · 内服アレルギー用薬 / 抗ヒスタミン成分 / 肥満細胞 / 運転操作の注意
内服アレルギー用薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
3
解説
アレルギー反応では肥満細胞からヒスタミン等の化学伝達物質が遊離します。抗ヒスタミン成分はその受容体結合を遮断しますが、中枢抑制による眠気をもたらします。
解き方
- 記述aのヒスタミン等の遊離細胞を確認し、好中球ではなく肥満細胞であるため誤りと判断する。
- 記述bの内服アレルギー用薬の主体が抗ヒスタミン成分である点を確認し、正しいと判断する。
- 記述cのプソイドエフェドリン塩酸塩の薬効群を確認し、抗ヒスタミン成分ではなくアドレナリン作動成分であるため誤りと判断する。
- 記述dのクロルフェニラミンマレイン酸塩服用時の乗物・機械類運転操作の回避を確認し、正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りであるため不適切である。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびcが誤りであるため不適切である。
- 選択肢 3正解
- 記述bとdが正しい内容であり、適切な組み合わせである。
- 選択肢 4不正解
- 記述cが誤りであるため不適切である。
覚えるポイント
- ヒスタミンを遊離するのは肥満細胞(マスト細胞)です。
間違えやすいところ
- プソイドエフェドリンは交感神経を刺激するアドレナリン作動成分です。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成30年3月改訂)
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.19 ↗(www.pref.miyagi.jp)
内服アレルギー用薬に用いられる漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 内服アレルギー用薬 / 漢方処方製剤 / 荊芥連翹湯 / 葛根湯加川芎辛夷
内服アレルギー用薬に用いられる主な漢方処方製剤に関する記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
3
解説
アレルギー症状に用いられる漢方処方製剤は、皮膚症状を主とする処方と鼻症状を主とする処方に大別され、それぞれの適応体質やまれに現れる重篤な副作用の把握が必要です。
解き方
- 記述aの皮膚症状に適する漢方処方(茵蔯蒿湯、十味敗毒湯、消風散、当帰飲子)を確認し、正しいと判断する。
- 記述bの鼻症状に適する漢方処方(葛根湯加川芎辛夷、小青竜湯、荊芥連翹湯、辛夷清肺湯)を確認し、正しいと判断する。
- 記述cの荊芥連翹湯の重大な副作用として肝機能障害、間質性肺炎があることを確認し、正しいと判断する。
- 記述dの葛根湯加川芎辛夷の体力目安(比較的体力がある)と適応症状を確認し、正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述dも正しい記述であるため不適切である。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびbも正しい記述であるため不適切である。
- 選択肢 3正解
- すべての記述a、b、c、dが正しく、適切な組み合わせである。
- 選択肢 4不正解
- 記述bおよびcも正しい記述であるため不適切である。
- 選択肢 5不正解
- 記述a、c、dも正しい記述であるため不適切である。
覚えるポイント
- 荊芥連翹湯はまれに重篤な副作用として間質性肺炎や肝機能障害を引き起こします。
間違えやすいところ
- 葛根湯加川芎辛夷は「比較的体力がある」人に適した処方です。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成30年3月改訂)
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.19 ↗(www.pref.miyagi.jp)
点鼻薬の配合成分と受診勧奨
主な医薬品とその作用 · 鼻炎用点鼻薬 / 殺菌消毒成分 / アドレナリン作動成分 / 抗アレルギー成分
鼻に用いる薬の成分及び受診勧奨に関する記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
4
解説
点鼻薬は急性鼻炎やアレルギー性鼻炎等の一時的緩和を目的とし、血管収縮成分や殺菌消毒成分、肥満細胞を安定化する抗アレルギー成分などが配合されます。
解き方
- 記述aの点鼻薬の適応を確認し、蓄膿症などの慢性疾患ではなく急性・アレルギー性鼻炎が対象であるため誤りと判断する。
- 記述bの二次感染防止を目的としたベンゼトニウム塩化物等の配合を確認し、正しいと判断する。
- 記述cのフェニレフリン塩酸塩の作用機序を確認し、血管を「拡張」ではなく「収縮」させるため誤りと判断する。
- 記述dのクロモグリク酸ナトリウムによる重篤なアナフィラキシー様症状を確認し、正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aおよびcが誤りであるため不適切である。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤り、dが正しい記述であるため不適切である。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが正しい記述であるため不適切である。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正の正しい組み合わせである。
- 選択肢 5不正解
- 記述bおよびdが正しく、cが誤りであるため不適切である。
覚えるポイント
- 血管収縮成分(フェニレフリン等)は鼻粘膜血管を収縮させて充血を除去します。
間違えやすいところ
- 点鼻薬の適応は急性鼻炎やアレルギー性鼻炎等であり、蓄膿症等の慢性疾患は対象外です。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成30年3月改訂)
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.20 ↗(www.pref.miyagi.jp)
眼科用薬の配合成分とその作用(解なし設問)
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / 充血除去成分 / 角膜保護成分 / 抗アレルギー成分
眼科用薬の配合成分に関する記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ(※公式発表で正解肢なしとして全員正解等で処理された設問)。
- 1
- a:正、b:正、c:誤、d:誤
- 2
- a:正、b:正、c:誤、d:正
- 3
- a:正、b:誤、c:正、d:誤
- 4
- a:誤、b:正、c:正、d:誤
- 5
- a:誤、b:誤、c:誤、d:正
解答・解説を表示
解答
解なし
解説
眼科用薬の配合成分は血管収縮(充血除去)、角膜保護、抗アレルギー、防腐・等張化などの目的ごとに分類されます。各成分の適応症を正確に把握する必要があります。
解き方
- 記述aのナファゾリン塩酸塩が血管収縮成分として充血除去に用いられることを確認し、正しいと判断する。
- 記述bのコンドロイチン硫酸ナトリウムは角膜保護成分であり、細菌感染改善ではないため誤りと判断する。
- 記述cのクロモグリク酸ナトリウムは抗アレルギー成分であり、細菌感染改善ではないため誤りと判断する。
- 記述dのホウ酸は防腐・緩衝剤等であり、乾燥防止を直接の目的とする成分ではないため誤りと判断する。
- 正しい組み合わせ「正 誤 誤 誤」が選択肢のいずれにも含まれないため、「解なし」と結論づける。
- 選択肢 1不正解
- 記述bは細菌感染用ではなく角膜保護成分であるため誤りであり、正答の組み合わせになり得ない。
- 選択肢 2不正解
- 記述bおよびdが誤りであるため正答の組み合わせになり得ない。
- 選択肢 3不正解
- 記述cは細菌感染用ではなく抗アレルギー成分であるため誤りであり、正答になり得ない。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正しく、bおよびcが誤りであるため正答になり得ない。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが正しく、dが誤りであるため正答になり得ない。
覚えるポイント
- クロモグリク酸ナトリウムはヒスタミン遊離を抑える抗アレルギー成分です。
間違えやすいところ
- コンドロイチン硫酸ナトリウムは角膜乾燥防止・保護成分であり、抗菌作用はありません。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成30年3月改訂)
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.20 ↗(www.pref.miyagi.jp) / 解答(PDF:55KB) p.1 ↗(www.pref.miyagi.jp)
皮膚に用いる薬の適正使用と副作用
主な医薬品とその作用 · 皮膚用薬 / 殺菌消毒薬 / 非ステロイド性抗炎症成分 / ステロイド性抗炎症成分
皮膚に用いる薬に関する記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
1
解説
外皮用薬でも局所副作用や全身性の副作用(喘息誘発等)に注意が必要です。またステロイド成分は広範囲や慢性疾患への漫然とした長期連用を避ける必要があります。
解き方
- 記述aの局所性副作用(発疹・発赤・痒み等)を確認し、正しいと判断する。
- 記述bの外用殺菌消毒薬の適応(小創傷面の化膿防止、皮膚消毒)を確認し、正しいと判断する。
- 記述cの非ステロイド性抗炎症成分とアスピリン喘息等の既往を確認し、喘息発作誘発のおそれがあるため誤りと判断する。
- 記述dの外皮用ステロイドの適応を確認し、広範囲や慢性の湿疹・皮膚炎への使用は避けるべきであるため誤りと判断する。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤の正しい組み合わせである。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが正しく、dが誤りであるため不適切である。
- 選択肢 3不正解
- 記述cは喘息の既往者には使用を避ける必要があるため誤りであり不適切である。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが正しく、cおよびdが誤りであるため不適切である。
- 選択肢 5不正解
- 記述aおよびbが正しいため不適切である。
覚えるポイント
- 外皮用ステロイド製剤は広範囲への使用や慢性の湿疹等への長期連用は避けます。
間違えやすいところ
- 非ステロイド性抗炎症成分は外用薬であっても喘息発作を誘発するリスクがあります。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成30年3月改訂)
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.21 ↗(www.pref.miyagi.jp)
皮膚用薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / 角質軟化成分 / 保湿成分
皮膚に用いる薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a サリチル酸は角質成分を溶解することにより角質軟化作用を示す。 b 尿素は角質層の水分保持量を高め、皮膚の乾燥を改善することを目的として用いられる。 c グリセリンは皮膚の角質層を構成するケラチンを変質させることにより、角質軟化作用を示す。 d ヘパリン類似物質は抗菌作用を有し、化膿性皮膚疾患に用いられる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
皮膚用薬の成分ごとの作用機序を正確に区別することが重要です。サリチル酸は角質溶解作用、尿素は保水および角質軟化作用を示します。一方、グリセリンは保湿成分でありケラチンを変質させる作用はなく、ヘパリン類似物質は血行促進・保湿作用を有し抗菌作用はありません。
解き方
- 記述aについて、サリチル酸は角質成分を溶解して角質軟化作用を示すため正しいと判断します。
- 記述bについて、尿素は角質層の水分保持能を高めて皮膚の乾燥を改善するため正しいと判断します。
- 記述cについて、ケラチンを変質させて角質軟化作用を示すのはイオウ等であり、グリセリンは保湿成分であるため誤りと判断します。
- 記述dについて、ヘパリン類似物質は保湿・血行促進成分であり抗菌作用はないため誤りと判断します。
- 選択肢 1正解
- a及びbの記述がともに正しいため、これが正解となります。
- 選択肢 2不正解
- cの記述はグリセリンではなくイオウ等に関する説明であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- dのヘパリン類似物質に抗菌作用はなく化膿性皮膚疾患には適さないため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- c及びdの記述がいずれも誤りであるため不正解です。
覚えるポイント
- サリチル酸は角質溶解作用、イオウは角質変質作用、尿素・グリセリンは保湿作用を持つ。
間違えやすいところ
- ヘパリン類似物質は抗炎症・血行促進・保湿作用であり、抗生物質のような抗菌作用はない点に注意する。
出題の前提:手引き「皮膚に用いる薬(外皮用薬)」の角質軟化成分・保湿成分に基づく。
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.21 ↗(www.pref.miyagi.jp)
抗真菌成分の作用機序
主な医薬品とその作用 · みずむし・たむし用薬 / 抗真菌成分 / 細胞膜合成阻害
第1欄の記述に該当する抗真菌成分として、第2欄から正しいものを1つ選びなさい。 【第1欄】 ( )は、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げることにより、その増殖を抑える。 【第2欄】 1 バシトラシン 2 テルビナフィン塩酸塩 3 ピロールニトリン 4 スルファジアジン 5 クロラムフェニコール
解答・解説を表示
解答
2
解説
抗真菌成分には、真菌の細胞膜合成を阻害するもの(イミダゾール系、アリルアミン系、モルホリン系等)や、呼吸・代謝を阻害するもの(ピロールニトリン等)があります。抗菌薬(抗生物質・サルファ剤)との分類混同にも留意します。
解き方
- 問題文の「細胞膜を構成する成分の産生を妨げる抗真菌成分」を確認します。
- 選択肢の中から抗真菌成分かつ細胞膜構成成分の生合成阻害に該当するテルビナフィン塩酸塩を特定します。
- バシトラシン、スルファジアジン、クロラムフェニコールは細菌に対する抗菌成分であり、ピロールニトリンは呼吸阻害等であるため除外します。
- 選択肢 1不正解
- バシトラシンは細菌の細胞壁合成を阻害する抗菌成分(抗生物質)です。
- 選択肢 2正解
- テルビナフィン塩酸塩はアリルアミン系抗真菌成分であり、真菌の細胞膜構成成分の産生を妨げて増殖を抑えます。
- 選択肢 3不正解
- ピロールニトリンは抗真菌成分ですが、菌の呼吸系・代謝系を阻害して発育を抑える作用機序です。
- 選択肢 4不正解
- スルファジアジンは細菌の葉酸合成を阻害するサルファ系抗菌成分です。
- 選択肢 5不正解
- クロラムフェニコールは細菌のタンパク質合成を阻害する抗生物質です。
覚えるポイント
- テルビナフィン塩酸塩やブテナフィン塩酸塩は細胞膜構成成分の合成阻害による抗真菌成分。
間違えやすいところ
- 外皮用薬において抗真菌成分と細菌感染に対する抗生物質・サルファ剤を混同しないようにする。
出題の前提:手引き「みずむし・たむし用薬」の抗真菌成分の記述に基づく。
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.22 ↗(www.pref.miyagi.jp)
みずむし薬の剤形選択と受診勧奨
主な医薬品とその作用 · みずむし・たむし用薬 / 剤形の選択 / 使用上の注意
みずむし等に対する剤形の選択及び抗真菌作用を有する配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 皮膚が厚く角質化している部分には、クリーム剤が適している。 b 液剤は有効成分の浸透性が高いが、患部に対する刺激が強い。 c 患部が化膿している場合には、抗菌成分を含んだ外用剤を使用する等、化膿が治まってから使用することが望ましい。 d 湿疹か皮膚糸状菌による皮膚感染かはっきりしない場合には、抗真菌成分が配合された医薬品を使用すべきである。
解答・解説を表示
解答
3
解説
みずむし薬の剤形は患部の状態に応じて選択されます。角質が厚い部位には液剤が適し、刺激が強い性質があります。患部が化膿しているときはまず化膿の治療を優先し、湿疹か真菌感染か不明な場合は安易に抗真菌薬を使用せず受診勧奨を行います。
解き方
- 記述aについて、角質化して厚くなっている部分に適している剤形は液剤であるため誤りと判断します。
- 記述bについて、液剤は浸透性が高い反面、アルコール等により刺激が強いため正しいと判断します。
- 記述cについて、化膿している患部に抗真菌薬を直接塗布せず化膿が治まってから使用するため正しいと判断します。
- 記述dについて、湿疹か白癬か判別できない場合は皮膚科専門医を受診すべきであり誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aの厚く角質化している部分に適するのは液剤であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- a及びdの双方が誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3正解
- b及びcの記述がともに正しいため、これが正解となります。
- 選択肢 4不正解
- dの原因不明な皮膚症状には抗真菌薬を漫然と使用せず受診勧奨すべきであるため誤りです。
覚えるポイント
- 厚い角質には液剤、じくじく患部には軟膏剤が適し、化膿時は化膿治療を優先する。
間違えやすいところ
- 湿疹に対して自己判断で抗真菌薬を使用すると症状を悪化させるおそれがある。
出題の前提:手引き「みずむし・たむし用薬」の剤形の選択および受診勧奨に基づく。
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.22 ↗(www.pref.miyagi.jp)
歯槽膿漏薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · 歯槽膿漏薬 / 殺菌消毒成分 / 組織修復成分 / 止血成分
歯槽膿漏薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 炎症を起こした歯周組織からの出血を抑える作用を期待して、トコフェロールコハク酸エステルカルシウムが用いられる。 b 歯肉溝での細菌の繁殖を抑えることを目的として、セチルピリジニウム塩化物が配合されている場合がある。 c 歯周組織の炎症を和らげることを目的として、フィトナジオンが用いられる。 d 炎症を起こした歯周組織の修復を促す作用を期待して、アラントインが配合されている場合がある。
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解答
4
解説
歯槽膿漏薬において、各成分の薬効群の対応を正確に把握する必要があります。トコフェロール(ビタミンE)は血行促進、セチルピリジニウム塩化物は殺菌消毒、フィトナジオン(ビタミンK1)は止血、アラントインは組織修復を目的とします。
解き方
- 記述aについて、トコフェロールコハク酸エステルカルシウムは血行促進を目的とするため誤りと判断します。
- 記述bについて、セチルピリジニウム塩化物は殺菌消毒成分として歯肉溝での細菌増殖を抑えるため正しいと判断します。
- 記述cについて、フィトナジオンは止血成分であり炎症緩和目的ではないため誤りと判断します。
- 記述dについて、アラントインは歯周組織の修復を促す組織修復成分であるため正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- a及びcが誤り、bが正しい記述であるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りで、b及びdが正しいため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- bが正しく、cが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 4正解
- a:誤、b:正、c:誤、d:正の組み合わせであり正解です。
- 選択肢 5不正解
- cが誤りで、dが正しいため不正解です。
覚えるポイント
- 歯槽膿漏薬のフィトナジオン・カルバゾクロムは止血、トコフェロールは血行促進。
間違えやすいところ
- フィトナジオンを抗炎症成分と誤認したり、ビタミンE製剤を出血防止と混同しない。
出題の前提:手引き「歯槽膿漏薬」の配合成分とその作用に基づく。
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.23 ↗(www.pref.miyagi.jp)
口内炎用薬の配合成分と注意点
主な医薬品とその作用 · 口内炎用薬 / 抗炎症成分 / 組織修復成分 / ステロイド性抗炎症成分
口内炎用薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 口腔粘膜の炎症を和らげることを目的として、グリチルリチン酸ニカリウムが用いられる。 b 患部からの細菌感染を防止することを目的として、クロルヘキシジン塩酸塩が配合されている場合がある。 c 口腔粘膜の炎症には、ステロイド性抗炎症薬の長期連用が推奨される。 d 口腔粘膜の組織修復を促す作用を期待して、アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)が配合されている場合がある。
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解答
2
解説
口内炎用薬には抗炎症成分(グリチルリチン酸ニカリウム等)、殺菌消毒成分(クロルヘキシジン塩酸塩等)、組織修復成分(アズレンスルホン酸ナトリウム等)が配合されます。ステロイド性抗炎症成分は局所免疫力を低下させカンジダ症等を誘発する恐れがあるため長期連用は避ける必要があります。
解き方
- 記述aについて、グリチルリチン酸ニカリウムは抗炎症作用を示し口内炎の炎症を和らげるため正しいと判断します。
- 記述bについて、クロルヘキシジン塩酸塩は殺菌消毒成分として二次感染防止に用いられるため正しいと判断します。
- 記述cについて、ステロイド性抗炎症成分の長期連用は推奨されず避けるべきであるため誤りと判断します。
- 記述dについて、アズレンスルホン酸ナトリウムは組織修復を促す作用を期待して配合されるため正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aは正しい記述であり、cは誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2正解
- a:正、b:正、c:誤、d:正の組み合わせであり正解です。
- 選択肢 3不正解
- bは正しい記述であるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- cは誤りで、dは正しい記述であるため不正解です。
- 選択肢 5不正解
- a及びdは正しく、cは誤りであるため不正解です。
覚えるポイント
- 口腔用ステロイド成分は真菌感染などを防ぐため長期連用を避ける。
間違えやすいところ
- ステロイド外用薬を炎症が強いからといって長期継続使用してもよいと誤解しない。
出題の前提:手引き「口内炎用薬」の配合成分および使用上の注意に基づく。
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.23 ↗(www.pref.miyagi.jp)
禁煙補助剤とニコチンの作用
主な医薬品とその作用 · 禁煙補助剤 / ニコチン / 剤形 / 妊婦への使用禁忌
ニコチン及び禁煙補助剤に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 禁煙補助剤は、ニコチンを有効成分とする医薬品で、カプセル剤とパッチ製剤がある。 b パッチ製剤は、1日1回皮膚に貼付することによりニコチンが皮膚を透過して血中に移行する。 c タバコの煙に含まれるニコチンは、脳の情動を司る部位に働いてリラックス効果などをもたらす。 d 禁煙補助剤のニコチン量は極めて少量のため、妊婦にも使用可能である。
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解答
3
解説
禁煙補助剤の一般用医薬品の剤形には咀嚼剤(ガム剤)と貼付剤(パッチ製剤)があります。ニコチンは胎盤関門を通過して胎児に毒性を及ぼすため妊婦には禁忌です。また中枢神経の情動部位に作用して覚醒やリラックス効果をもたらします。
解き方
- 記述aについて、禁煙補助剤の剤形は咀嚼剤(ガム)とパッチ製剤でありカプセル剤はないため誤りと判断します。
- 記述bについて、パッチ製剤は1日1回貼付して経皮的にニコチンを血中移行させるため正しいと判断します。
- 記述cについて、ニコチンは情動を司る脳部位に作用しリラックス効果等をもたらすため正しいと判断します。
- 記述dについて、ニコチンは胎児障害や流早産のリスクがあるため妊婦には使用不可(禁忌)であり誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aの一般用医薬品の禁煙補助剤にカプセル剤は存在しないため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- a及びdの記述がともに誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3正解
- b及びcの記述がともに正しいため、これが正解となります。
- 選択肢 4不正解
- dの禁煙補助剤は妊婦への使用が禁忌とされているため誤りです。
覚えるポイント
- 禁煙補助剤の剤形は咀嚼剤と貼付剤であり、妊婦・授乳婦には使用禁忌。
間違えやすいところ
- 市販の禁煙補助剤に内服カプセル剤があると思い込まないよう注意する。
出題の前提:手引き「禁煙補助剤」の剤形、作用機序および使用上の注意に基づく。
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.24 ↗(www.pref.miyagi.jp)
ビタミン主薬製剤の適応症
主な医薬品とその作用 · 滋養強壮保健薬 / ビタミン主薬製剤 / ビタミンの効能効果
ビタミン主薬製剤に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a ビタミンA主薬製剤は、骨歯の発育不良、くる病の予防に用いられる。 b ビタミンB1主薬製剤は、口角炎、口唇炎、口内炎、皮膚炎、にきびなどの症状の緩和に用いられる。 c ビタミンC主薬製剤は、しみ、そばかす、日焼けによる色素沈着の症状の緩和、歯ぐきからの出血の予防に用いられる。 d ビタミンE主薬製剤は、肩・首すじのこり、手足のしびれ・冷え、しもやけの症状の緩和に用いられる。
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解答
4
解説
各ビタミン主薬製剤の主たる効能・効果を正確に整理します。骨歯発育不良・くる病予防はビタミンD、口角炎・口唇炎・にきび等の粘膜皮膚症状はビタミンB2、色素沈着・歯ぐき出血予防はビタミンC、末梢血行改善はビタミンEの主薬製剤が該当します。
解き方
- 記述aについて、骨歯の発育不良・くる病の予防を目的とするのはビタミンD主薬製剤であるため誤りと判断します。
- 記述bについて、口角炎・口唇炎・口内炎・にきび等の緩和を目的とするのはビタミンB2主薬製剤であるため誤りと判断します。
- 記述cについて、色素沈着の緩和や歯ぐきからの出血予防にビタミンC主薬製剤が用いられるため正しいと判断します。
- 記述dについて、末梢循環障害に伴う手足の冷えや肩こり・しもやけの緩和にビタミンE主薬製剤が用いられるため正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- a(ビタミンDの記述)及びb(ビタミンB2の記述)はともに誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aの記述が誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- bの記述が誤りであるため不正解です。
- 選択肢 4正解
- c及びdの記述がともに正しいため、これが正解となります。
覚えるポイント
- ビタミンDは骨歯・くる病、ビタミンB2は口内炎・皮膚炎、ビタミンCは色素沈着・出血予防、ビタミンEは血行促進。
間違えやすいところ
- ビタミンB1(神経痛・筋肉痛・脚気)とビタミンB2(口内炎・皮膚炎)の適応症の混同に注意する。
出題の前提:手引き「滋養強壮保健薬(ビタミン主薬製剤)」の効能・効果に基づく。
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.24 ↗(www.pref.miyagi.jp)
漢方処方製剤の適応と特徴の判別
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 大柴胡湯 / 清上防風湯 / 防已黄耆湯 / 黄連解毒湯
代表的な漢方処方製剤に関する次の記述について、適用となる症状・体質を示す製剤の名称の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 体力が充実して脇腹からみぞおちあたりにかけて苦しく、便秘の傾向があるものの胃炎、常習便秘、高血圧や肥満に伴う肩こり・頭痛・便秘、神経症、肥満症に適すとされる。 b 体力中等度以上で、赤ら顔でときにのぼせがあるもののにきび、顔面・頭部の湿疹・皮膚炎、赤鼻(酒さ)に適すとされる。 c 体力中等度以下で、疲れやすく、汗のかきやすい傾向があるものの肥満に伴う関節痛、むくみ、多汗症、肥満(筋肉にしまりのない、いわゆる水ぶとり)に適すとされる。 d 体力中等度以上で、のぼせぎみで顔色赤く、いらいらして落ち着かない傾向のあるものの鼻出血、不眠症、神経症、胃炎、二日酔い、血の道症、めまい、動悸、更年期障害、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみ、口内炎に適すとされる。
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解答
4
解説
漢方処方製剤の鑑別では、体力基準(実証・虚証)と特徴的キーワード(胸脇苦満、赤ら顔・にきび、水ぶとり・多汗、のぼせ・いらいら・鼻出血等)を組み合わせて判断します。
解き方
- 記述aは「体力充実、脇腹からみぞおちにかけて苦しい(胸脇苦満)、便秘傾向」より大柴胡湯と同定します。
- 記述bは「体力中等度以上、赤ら顔、にきび、顔面・頭部の湿疹、赤鼻」より清上防風湯と同定します。
- 記述cは「体力中等度以下、疲れやすく汗のかきやすい、いわゆる水ぶとり」より防已黄耆湯と同定します。
- 記述dは「体力中等度以上、のぼせぎみで顔色赤く、いらいら、鼻出血、不眠症」より黄連解毒湯と同定します。
- 選択肢 1不正解
- aが大柴胡湯、bが清上防風湯等に対応していないため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- aが大柴胡湯、cが防已黄耆湯等に対応していないため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- aが大柴胡湯、dが黄連解毒湯等に対応していないため不正解です。
- 選択肢 4正解
- a:大柴胡湯、b:清上防風湯、c:防已黄耆湯、d:黄連解毒湯の組み合わせであり正解です。
覚えるポイント
- 大柴胡湯=胸脇苦満・便秘、清上防風湯=赤ら顔・にきび、防已黄耆湯=水ぶとり・多汗、黄連解毒湯=のぼせ・いらいら・鼻出血。
間違えやすいところ
- 防已黄耆湯(虚証・水ぶとり)と大柴胡湯(実証・便秘肥満)の体質基準を取り違えないようにする。
出題の前提:手引き「漢方処方製剤」の各製剤の体力・効能効果に基づく。
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.25 ↗(www.pref.miyagi.jp)
生薬成分の基原と薬効
主な医薬品とその作用 · 生薬 / 漢方生薬成分
生薬成分の基原(薬用部位等)および期待される効果に関する記述a~dに該当する生薬の名称として、正しい組み合わせを1つ選べ。 a キンポウゲ科のハナトリカブト又はオクトリカブトの塊根を減毒加工して製したものを基原とする生薬であり、心筋の収縮力を高めて血液循環を改善する作用を持つ。 b マメ科のクズの周皮を除いた根を基原とする生薬で、解熱、鎮痙等の作用を期待して用いられる。 c サルノコシカケ科のマツホドの菌核で、通例、外層をほとんど除いたものを基原とする生薬で、利尿、健胃、鎮静等の作用を期待して用いられる。 d アケビ科のアケビ又はミツバアケビの蔓性の茎を、通例、横切りしたものを基原とする生薬で、利尿作用を期待して用いられる。
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解答
3
解説
生薬成分の鑑別では、植物・菌類の科名、基原植物・菌類名、使用される薬用部位(根、菌核、蔓性の茎など)、加工方法(減毒処理など)、および代表的な薬効(強心、解熱、利尿、鎮静等)を結びつけて正しく整理することが不可欠です。
解き方
- 記述aのキンポウゲ科ハナトリカブト等の塊根を減毒加工した強心・血行改善薬が生薬ブシであると同定します。
- 記述bのマメ科クズの周皮を除いた根で解熱・鎮痙に用いられる生薬がカッコンであると同定します。
- 記述cのサルノコシカケ科マツホドの菌核で利尿・鎮静等に用いられる生薬がブクリョウであると同定します。
- 記述dのアケビ科アケビ等の蔓性の茎で利尿に用いられる生薬がモクツウであると同定し、該当する選択肢3を選出します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aがブクリョウ、bがモクツウ、cがブシ、dがカッコンとなっており対応が誤っています。
- 選択肢 2不正解
- 記述aがモクツウ、bがブクリョウ、cがカッコン、dがブシとなっており対応が誤っています。
- 選択肢 3正解
- aはブシ、bはカッコン、cはブクリョウ、dはモクツウであり、すべての対応が正しいです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aがカッコン、bがブシ、cがモクツウ、dがブクリョウとなっており対応が誤っています。
覚えるポイント
- ブシ:キンポウゲ科ハナトリカブト等の塊根(減毒)で強心・血液循環改善。
- カッコン:マメ科クズの根で解熱・鎮痙。
- ブクリョウ:サルノコシカケ科マツホドの菌核で利尿・鎮静。
- モクツウ:アケビ科の蔓性の茎で利尿。
間違えやすいところ
- ブクリョウ(菌核)とチョレイ(菌核)の基原植物や部位の混同。
- カッコン(クズの根)とカンゾウ(マメ科ウラルカンゾウ等の根・根茎)の混同。
出題の前提:手引き第3章「主な医薬品とその作用」における生薬製剤・漢方処方製剤の基原および効能・効果に基づく。
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.25 ↗(www.pref.miyagi.jp)
殺菌消毒薬の作用と特徴
主な医薬品とその作用 · 殺菌消毒薬 / 次亜塩素酸ナトリウム / 消毒薬の特性
消毒薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 消毒薬が微生物を死滅させる仕組み及び効果は、殺菌消毒成分の種類、濃度、温度、時間、消毒対象物の汚染度、微生物の種類や状態などによって異なる。 b クレゾール石鹸液は、結核菌を含む一般細菌類、真菌類に対して比較的広い殺菌消毒作用を示すが、大部分のウイルスに対する殺菌消毒作用はない。 c イソプロパノールは、結核菌を含む一般細菌類、真菌類に対して殺菌消毒作用を示すが、ウイルスに対する殺菌消毒作用はない。 d 次亜塩素酸ナトリウムは強い酸化力により、一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に対して殺菌消毒作用を示す。
解答・解説を表示
解答
4
解説
殺菌消毒成分は、作用機序や対象微生物スペクトル(一般細菌、結核菌、真菌、ウイルスなどに対する有効性)が異なります。塩素系(次亜塩素酸ナトリウム)は広範な不活化効果を持ち、アルコール系やフェノール系はウイルスに対する有効性が限定されます。
解き方
- 記述aの消毒効果を規定する諸条件(濃度・温度・時間・汚染度等)の正当性を確認し、正しいと判定します。
- 記述bのクレゾール石鹸液のスペクトル(結核菌・真菌には有効、ウイルスには無効)が正しいことを確認します。
- 記述cのイソプロパノールについて、一部のウイルスに対して効果を有するため「ウイルスに対する殺菌消毒作用はない」が誤りであると判定します。
- 記述dの次亜塩素酸ナトリウムの強い酸化力と広範なスペクトル(ウイルス全般に有効)が正しいことを確認し、組み合わせ4を選択します。
- 選択肢 1不正解
- cが正、dが誤と判定されているため誤りです(実際にはcが誤、dが正)。
- 選択肢 2不正解
- bが誤、cが正と判定されているため誤りです(実際にはbが正、cが誤)。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、cが正、dが誤と判定されているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正の正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- a、b、cがすべて誤と判定されているため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 消毒薬の効果は濃度や作用温度、作用時間、対象微生物の種類や有機物汚染度により左右されます。
- b:正
- クレゾール石鹸液は結核菌を含む一般細菌・真菌に有効ですが、ウイルスには効果がありません。
- c:誤
- イソプロパノールはウイルスに対する作用がエタノールよりやや劣るものの、一部のウイルスには有効であり「作用はない」とする記述は誤りです。
- d:正
- 次亜塩素酸ナトリウムは強い酸化作用により、細菌・真菌のみならずウイルス全般にも高い効果を示します。
覚えるポイント
- 次亜塩素酸ナトリウム:酸化作用により一般細菌、真菌、ウイルス全般に有効。
- クレゾール石鹸液:結核菌・真菌に有効だがウイルスには無効。
- イソプロパノール:一部のウイルスに対しても効果がある(エタノールよりウイルス不活化作用は劣る)。
間違えやすいところ
- エタノールやイソプロパノールがすべてのウイルスに完全に無効であると誤解すること。
- クレゾール石鹸液がウイルス全般に有効であると誤認すること。
出題の前提:手引き第3章「公衆衛生用薬」の殺菌消毒薬における各成分の作用機序・適用対象に基づく。
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.26 ↗(www.pref.miyagi.jp)
殺虫剤・防虫剤の作用機序と成分
主な医薬品とその作用 · 殺虫剤 / 有機リン系 / ピレスロイド系 / カーバメート系 / 昆虫成長阻害薬
殺虫剤に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a ジクロルボスは、アセチルコリンエステラーゼと不可逆的に結合してその働きを阻害する。 b ペルメトリンは、神経細胞に間接的に作用して神経伝達を阻害する。 c プロポクスルは、アセチルコリンエステラーゼと不可逆的に結合して、その働きを阻害する。 d メトプレンは、幼虫が蛹になるのを妨げる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
殺虫成分には、アセチルコリンエステラーゼを不可逆的に阻害する有機リン系、可逆的に阻害するカーバメート系、神経細胞膜に直接作用するピレスロイド系、昆虫の変態を妨げる昆虫成長制御成分(幼若ホルモン様作用など)があります。
解き方
- 記述aのジクロルボスが有機リン系成分であり、アセチルコリンエステラーゼを不可逆的に阻害することを確認して正と判断します。
- 記述bのペルメトリン(ピレスロイド系)は神経細胞膜に直接作用するため、「間接的に作用して」という記述を誤りと判断します。
- 記述cのプロポクスル(カーバメート系)は可逆的に阻害するため、「不可逆的に結合して」を誤りと判断します。
- 記述dのメトプレンは幼若ホルモン様作用で蛹化を阻害することを確認して正と判断し、選択肢2を選出します。
- 選択肢 1不正解
- cが正、dが誤と判定されているため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正であり正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、cが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bおよびcが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、bが正、dが誤と判定されているため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- ジクロルボスなどの有機リン系殺虫成分は、アセチルコリンエステラーゼと不可逆的に結合して阻害します。
- b:誤
- ペルメトリンなどのピレスロイド系成分は、神経細胞の膜に直接作用して神経伝達を阻害します。
- c:誤
- プロポクスルなどのカーバメート系殺虫成分は、アセチルコリンエステラーゼと可逆的に結合して阻害します。
- d:正
- メトプレンは昆虫成長制御成分(幼若ホルモン様物質)であり、幼虫が蛹になるのを妨げる作用を持ちます。
覚えるポイント
- 有機リン系(ジクロルボス等):アセチルコリンエステラーゼを不可逆的に阻害。
- カーバメート系(プロポクスル等):アセチルコリンエステラーゼを可逆的に阻害。
- ピレスロイド系(ペルメトリン等):神経細胞膜に直接作用。
- 昆虫成長制御成分(メトプレン等):蛹化を妨げる。
間違えやすいところ
- 有機リン系(不可逆)とカーバメート系(可逆)の結合様式の混同。
- ピレスロイド系が「直接作用」であることを「間接的」と誤認すること。
出題の前提:手引き第3章「公衆衛生用薬」の殺虫剤・忌避剤の配合成分と作用機序に基づく。
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.26 ↗(www.pref.miyagi.jp)
一般用妊娠検査薬の特徴と判定
主な医薬品とその作用 · 一般用検査薬 / 妊娠検査薬 / hCG
一般的な妊娠検査薬に関する記述について、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a 高濃度タンパク尿や糖尿の場合、非特異的な反応が生じて擬陽性を示すことがある。 b 検査の時期は、月経予定日が過ぎて概ね1週目以降に行うことが推奨されている。 c 経口避妊薬を使用している人は、尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモンが検出されることはない。 d 検査結果が陽性の場合、妊娠が確定される。
解答・解説を表示
解答
1
解説
一般用妊娠検査薬は、胎盤の絨毛組織から分泌されるヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)を尿中で検出する抗体反応を利用しています。十分なホルモン量に達する月経予定日1週間後以降の使用が推奨されますが、確定診断を行うものではなく、異常尿等で偽陽性・偽陰性を生じる可能性があります。
解き方
- 記述aについて、高濃度のタンパク尿や糖尿などで非特異的反応が起き擬陽性となることがあるため正と判断します。
- 記述bについて、通常は月経予定日から概ね1週間以降の検査が推奨されているため正と判断します。
- 記述cについて、経口避妊薬を服用していても妊娠が成立していればhCGは分泌・検出されるため誤りと判断します。
- 記述dについて、一般用妊娠検査薬の陽性判定は妊娠の確定診断ではなく、確定には医師による診察が必要であるため誤りと判断します。
- 正の組み合わせ(a、b)を含む選択肢1を選択します。
- 選択肢 1正解
- aとbの記述がともに正しいため、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 2不正解
- dの「妊娠が確定される」は誤りであるため選べません。
- 選択肢 3不正解
- cの「検出されることはない」は誤りであるため選べません。
- 選択肢 4不正解
- cとdの記述がともに誤りであるため選べません。
覚えるポイント
- 妊娠検査薬の推奨時期:月経予定日から概ね1週間後以降。
- 検出物質:尿中ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)。
- 陽性結果が出ても確定診断ではなく、速やかに専門医を受診する必要がある。
間違えやすいところ
- 検査薬で陽性が出ればそのまま妊娠確定と誤認すること。
- 経口避妊薬の服用でhCGの分泌や検出が完全に阻害されると誤解すること。
出題の前提:手引き第3章「一般用検査薬」における妊娠検査薬の作用機序および判定上の留意点に基づく。
出典:宮城県『2019年度 宮城県 前半』
午前(PDF:447KB) p.27 ↗(www.pref.miyagi.jp)
2019年度 宮城県 前半
参照した公式資料
宮城県が公開した2019年度 宮城県 前半の問題・解答資料です。
- 午前(PDF:447KB) ↗ — www.pref.miyagi.jp(PDF・27ページ)
- 解答(PDF:55KB) ↗ — www.pref.miyagi.jp(PDF・1ページ)

