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2019年度 関西広域連合 後半の概要
小腸の構造と消化吸収の働き
人体の働きと医薬品 · 小腸 / 消化器系 / 三大栄養素の消化
小腸の構造及び消化吸収の働きに関する記述について、正誤の正しい組み合わせを一つ選べ。 a 小腸は、全長6~7mの臓器で3部分に分かれ、その部分は、回腸、十二指腸、空腸の順に長い。 b 炭水化物とタンパク質は、消化酵素によってそれぞれ二糖類、アミノ酸に分解されて吸収される。 c 小腸の運動によって、内容物が消化液と混和されながら、大腸へと送られ、その間に消化と栄養分の吸収が行われる。 d 脂質(トリグリセリド)は、消化酵素(リパーゼ)の作用によって分解を受ける。
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解答
5
解説
小腸は胃に続く十二指腸、空腸、回腸からなる消化吸収の中心器官であり、三大栄養素は消化酵素によって最小単位(単糖類、アミノ酸、モノグリセリド・脂肪酸)まで分解されてから吸収されます。
解き方
- 各記述の正誤を小腸の解剖学的知識および栄養素の最終分解産物の観点から確認する。
- aは長さの順序が誤り、bは炭水化物の吸収形態が単糖類であるため誤り、cとdは正しいと判定し、組み合わせ「誤・誤・正・正」を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aとbが正しくcとdが誤りとされており不適です。
- 選択肢 2不正解
- aが正しいとされているため不適です。小腸の部位の長さ順が誤っています。
- 選択肢 3不正解
- bが正しくcとdが誤りとされており不適です。
- 選択肢 4不正解
- aが正しくdが誤りとされているため不適です。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正の組み合わせであり適切です。
答えの内訳
- a:誤
- 小腸は十二指腸、空腸、回腸の順に連なっており、長さは十二指腸が約25cm、残りの約5分の2が空腸、約5分の3が回腸であるため、長さ順は回腸、空腸、十二指腸となります。
- b:誤
- 炭水化物は単糖類(ブドウ糖等)まで分解されて初めて吸収されます。二糖類の状態では吸収されません。
- c:正
- 小腸の蠕動運動や分節運動により、内容物は消化液と混和されながら大腸へと運ばれ、消化と栄養分の吸収が行われます。
- d:正
- 脂質(トリグリセリド)は胆汁酸により乳化された後、膵液中の消化酵素であるリパーゼの作用によってモノグリセリドや遊離脂肪酸へと分解されます。
覚えるポイント
- 小腸の長さ順は回腸>空腸>十二指腸(約25cm)
- 炭水化物の吸収形態は単糖類
間違えやすいところ
- 炭水化物が二糖類で吸収されると誤認しやすい点に注意が必要です。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品 - 消化器系」に準拠。
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.2 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
呼吸器系の構成と呼吸運動
人体の働きと医薬品 · 呼吸器系 / 気道 / 肺 / ガス交換
呼吸器系に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを一つ選べ。 a 咽頭は消化管と気道の両方に属する。 b 気道のうち、咽頭・喉頭までを上気道、気管から気管支までを中気道、肺を下気道という。 c 肺自体には肺を動かす筋組織がないため、横隔膜や肋間筋によって拡張・収縮して呼吸運動が行われている。 d 肺では、肺胞の壁を介して、心臓から送られてくる血液から二酸化炭素が肺胞気中に拡散し、代わりに酸素が血液中の赤血球に取り込まれるガス交換が行われる。
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解答
1
解説
呼吸器系は気道(鼻腔から気管支)と肺からなり、鼻腔から喉頭までが上気道、気管から下部が下気道に区分されます。肺自体には筋組織がないため胸郭の運動により換気を行います。
解き方
- 気道の区分(上気道・下気道)および肺の運動メカニズムを確認する。
- a、c、dが正しい記述であり、中気道という架空の区分を含むbのみが誤りであると判断する。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正の組み合わせであり適切です。
- 選択肢 2不正解
- bが正、dが誤と判定されているため不適です。
- 選択肢 3不正解
- bが正、cとdが誤と判定されているため不適です。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、bが正と判定されているため不適です。
- 選択肢 5不正解
- aが誤と判定されているため不適です。
答えの内訳
- a:正
- 咽頭は消化管と気道の両方に共通する通路であり、飲食物と空気の両方が通過します。
- b:誤
- 気道は鼻腔から喉頭までを上気道、気管から気管支、肺胞までを下気道と区分し、「中気道」という区分は存在しません。
- c:正
- 肺自体には自ら動く筋肉組織がないため、横隔膜や肋間筋の収縮・弛緩によって胸郭を広げたり狭めたりして呼吸運動を行っています。
- d:正
- 肺胞壁の毛細血管網を介して、血中から二酸化炭素が肺胞気中に拡散し、吸気中の酸素が赤血球に取り込まれる外呼吸(ガス交換)が行われます。
覚えるポイント
- 気道は上気道と下気道に大別され、中気道という区分はない
- 肺自体には自力で動く筋肉がない
間違えやすいところ
- 気管・気管支を中気道と呼ぶと錯覚しないように注意します。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品 - 呼吸器系」に準拠。
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.2 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
循環器系の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 循環器系 / 肝臓の代謝 / 血圧 / 心臓の弁
循環器系に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。 a 消化管では生体に悪影響を及ぼす物質が取り込まれることがあるため、吸収された物質は、代謝や解毒を受けた後に全身を循環する。 b 毛細血管の血管壁を通して酸素と栄養分が血液中から組織へ運び込まれ、それと交換に窒素や老廃物が血液中に取り込まれる。 c 心臓が収縮したときの血圧を最大血圧、弛緩したときの血圧を最小血圧という。 d 心臓の上部左右の心房には、血液を取り込む側と送り出す側にそれぞれ弁があり、拍動と協調して交互に開閉する。
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解答
2
解説
消化管で吸収された栄養・物質は門脈経由で肝臓に入り初回通過効果等を受けます。心臓では心室の入口・出口に逆流を防ぐ弁が存在します。
解き方
- 記述a〜dの各正誤を判定する。
- aは正しい(門脈と肝臓の役割)。bは窒素ではなく二酸化炭素なので誤り。cは血圧の定義として正しい。dは心房ではなく心室の説明であるため誤り。
- 正しい組み合わせ(a、c)を選択する。
- 選択肢 1不正解
- bの交換物質として窒素が含まれている点が誤りです。
- 選択肢 2正解
- aおよびcがともに正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bおよびdがともに誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- dの弁が存在する部位(心室)の記述が心房となっており誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 消化管で吸収された物質は門脈を通ってまず肝臓に集まり、代謝や解毒を受けた後に全身循環へと送られます。
- b:誤
- 組織へ運ばれた酸素や栄養分と交換に取り込まれるのは「二酸化炭素や老廃物」であり、窒素ではありません。
- c:正
- 心室が収縮して血液が送り出されるときの高い血圧を最大血圧(収縮期血圧)、心室が弛緩したときの血圧を最小血圧(拡張期血圧)と呼びます。
- d:誤
- 血液を取り込む側と送り出す側にそれぞれ弁があるのは、下部の「心室」です。心房ではありません。
覚えるポイント
- 毛細血管で交換されるのは酸素と二酸化炭素・老廃物
- 血液を取り込む側と送り出す側に弁があるのは心室
間違えやすいところ
- 心房と心室の構造上の役割を取り違えやすいため注意が必要です。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品 - 循環器系」に準拠。
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.3 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
血液の成分と機能
人体の働きと医薬品 · 血液成分 / アルブミン / ヘモグロビン / 免疫グロブリン / 好中球
血液に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを一つ選べ。 a アルブミンは、血液の浸透圧を保持する働きがあるほか、ホルモンや医薬品の成分等と複合体を形成して、それらが血液によって運ばれるときに代謝や排泄を受けにくくする。 b ヘモグロビンは鉄分と結合した細胞で、肺胞の毛細血管で酸素分子と結合し、末梢組織の毛細血管で酸素分子を放出する性質がある。 c 免疫グロブリンは、免疫反応において、体内に侵入した細菌やウイルス等の異物を特異的に認識する抗体としての役割を担う。 d 好中球は白血球の約3分の1を占め、細菌やウイルス等の異物を認識したり、それらに対する抗体を産生する。
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解答
2
解説
血液は血球成分(赤血球、白血球、血小板)と液体成分である血漿から成ります。血漿タンパク質にはアルブミンや抗体となる免疫グロブリンなどがあります。
解き方
- 血液各成分の定義・特徴(血漿タンパク、赤血球内タンパク、白血球分画)を吟味する。
- aは正しい。bはヘモグロビンが「細胞」ではなくタンパク質であるため誤り。cは正しい。dは好中球の割合(約60%)と機能(貪食)が誤っており誤り。
- 正・誤・正・誤の組み合わせを選択する。
- 選択肢 1不正解
- bが正、cが誤と判定されているため不適です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤の正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、bが正、dが正と判定されているため不適です。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、dが正と判定されているため不適です。
- 選択肢 5不正解
- cが誤、dが正と判定されているため不適です。
答えの内訳
- a:正
- 血漿タンパク質の大部分を占めるアルブミンは、血液の膠質浸透圧の維持や、薬物等と結合して運搬・保護する役割を担います。
- b:誤
- ヘモグロビンは赤血球の中に含まれる複合タンパク質であり、「細胞」そのものではありません。
- c:正
- 免疫グロブリンはガンマグロブリンとも呼ばれるタンパク質で、特定の抗原を認識して結合する抗体として働きます。
- d:誤
- 好中球は白血球の約60%を占め、強い食作用(貪食)を持ちます。異物を認識し抗体を産生するのはリンパ球(B細胞等)です。
覚えるポイント
- ヘモグロビンはタンパク質(赤血球が細胞)
- 抗体を産生するのはリンパ球、好中球は貪食作用で白血球の約6割
間違えやすいところ
- 好中球とリンパ球の比率・働きの違いを混同しないように整理が必要です。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品 - 循環器系(血液)」に準拠。
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.3 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
腎臓の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 腎臓 / ビタミンD活性化 / 心拍出量と腎血流量 / エリスロポエチン
腎臓に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを一つ選べ。 a 食品から摂取あるいは体内で生合成されたビタミンDは、腎臓で活性型ビタミンDに転換されて、骨の形成や維持の作用を発揮する。 b 心臓から拍出される血液の50~70%が腎臓に流れ込んでいる。 c 尿細管では水分と電解質のみが再吸収される。 d 腎臓には内分泌腺としての機能があり、骨髄における赤血球の産生を促進するホルモンを分泌する。
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解答
3
解説
腎臓は血液濾過・尿生成による老廃物排泄だけでなく、水分・電解質バランスの調整、エリスロポエチン等のホルモン分泌、ビタミンD活性化といった重要な機能を担います。
解き方
- 腎臓の生理機能(代謝変換、血流割合、再吸収物質、内分泌機能)を確認する。
- aは正しい。bは血流量割合(正しくは20〜25%)が過大で誤り。cは「のみ」が誤り(グルコース等も再吸収される)。dは正しい(エリスロポエチンの分泌)。
- 組み合わせ「正・誤・誤・正」を選択する。
- 選択肢 1不正解
- bが正、dが誤と判定されているため不適です。
- 選択肢 2不正解
- cが正、dが誤と判定されているため不適です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正の正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、bが正と判定されているため不適です。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、cが正と判定されているため不適です。
答えの内訳
- a:正
- ビタミンDは肝臓を経て腎臓で活性型ビタミンDに転換され、腸管からのカルシウム吸収を促して骨の形成や維持に関与します。
- b:誤
- 心臓から拍出される血液の約20〜25%が腎臓に流れ込みます。50〜70%ではありません。
- c:誤
- 尿細管では水分や電解質のほか、ブドウ糖(グルコース)やアミノ酸などの必要な栄養分も再吸収されます。
- d:正
- 腎臓には内分泌機能があり、骨髄での赤血球産生を促進するホルモンであるエリスロポエチンなどを分泌します。
覚えるポイント
- 腎血流量は心拍出量の約20〜25%
- 尿細管ではブドウ糖やアミノ酸も再吸収される
- 赤血球産生ホルモンはエリスロポエチン
間違えやすいところ
- 尿細管で再吸収される物質を水分と電解質だけと限定してしまう点に注意します。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品 - 泌尿器系(腎臓)」に準拠。
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.4 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
感覚器官の病態と機能
人体の働きと医薬品 · 雪眼炎 / 眼精疲労 / 鼻炎 / 乗り物酔い / 前庭・半規管
感覚器官に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを一つ選べ。 a 雪眼炎は、紫外線を含む光に長時間曝されることにより、網膜の上皮が損傷を起こした状態である。 b 眼精疲労は、眼筋の疲労や、毛様体の疲労、涙液の供給不足等により生じ、全身症状を伴わない生理的な目の疲れである。 c 鼻炎は、鼻腔の粘膜に炎症を起こして腫れた状態であり、鼻汁過多や鼻閉(鼻づまり)などの症状が生じる。 d 乗り物酔いは、蝸牛で感知する平衡感覚が混乱して生じる身体の変調である。
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解答
5
解説
感覚器官(目・鼻・耳)の構造と疾患病態の理解が問われます。内耳において平衡覚を司るのは前庭系(前庭・半規管)、聴覚を司るのは蝸牛です。
解き方
- 目(雪眼炎・眼精疲労)、鼻(鼻炎)、耳(平衡器官)に関する各記述の正誤を検討する。
- aは角膜の誤り、bは眼疲労(疲れ目)との混同で誤り、cは正しく、dは前庭・半規管と蝸牛の混同で誤りである。
- 誤・誤・正・誤の組み合わせを選択する。
- 選択肢 1不正解
- a, b, dが正しいとされているため不適です。
- 選択肢 2不正解
- a, bが正しくcが誤りとされているため不適です。
- 選択肢 3不正解
- bが正しいとされているため不適です(全身症状を伴うものが眼精疲労)。
- 選択肢 4不正解
- b, dが正しくcが誤りとされているため不適です。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが誤の正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- 雪眼炎は紫外線によって「角膜」の上皮細胞が損傷を受ける障害であり、網膜ではありません。
- b:誤
- 眼精疲労は休息や睡眠をとっても回復せず、頭痛や肩こり等の全身症状を伴う状態を指します。全身症状を伴わない一時的なものは「疲れ目(眼疲労)」です。
- c:正
- 鼻炎は鼻腔粘膜の炎症によって充血・腫脹が生じ、鼻水(鼻汁過多)や鼻づまり(鼻閉)を引き起こします。
- d:誤
- 乗り物酔いは、内耳の前庭(耳石器)や半規管が受ける加速度・回転刺激の乱れによって生じます。蝸牛は聴覚を担う器官です。
覚えるポイント
- 雪眼炎は角膜上皮の障害
- 眼精疲労は睡眠等で回復せず全身症状を伴う
- 平衡覚は前庭と半規管、蝸牛は聴覚
間違えやすいところ
- 眼疲労(疲れ目)と眼精疲労の違い、蝸牛と前庭・半規管の機能分担の混同に注意します。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品 - 感覚器官」に準拠。
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.4 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
皮膚及び皮膚付属器の機能
人体の働きと医薬品 · 角質層 / アポクリン腺 / 立毛筋 / 皮膚毛細血管と体温調節
皮膚又は皮膚の付属器とその機能の記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。 a 角質層:角質細胞と細胞間脂質で構成された表皮の最も外側にある層で、皮膚のバリア機能を担っている。 b アポクリン腺:全身に分布しており、体温が上がり始めると汗を分泌し、その蒸発時の気化熱を利用して体温を下げる。 c 立毛筋:気温や感情の変化などの刺激により収縮し、毛穴が隆起するいわゆる「鳥肌」を生じさせる。 d 皮膚の毛細血管:体温が下がり始めると、血管は弛緩し、放熱を抑えることにより体温を一定に保っている。
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解答
2
解説
皮膚は表皮・真皮・皮下組織からなり、汗腺(エクリン腺・アポクリン腺)や血管網、立毛筋が体温調節や生体防御に寄与します。
解き方
- 器官と機能の対応(a:角質層、b:汗腺の種類、c:立毛筋、d:血管による体温調節)を評価する。
- aとcが正しく、b(エクリン腺と混同)とd(収縮と弛緩の逆転)が誤りであると判断する。
- 正しい組み合わせ(a、c)を選択する。
- 選択肢 1不正解
- bの記述はエクリン腺に関する説明であるため不適です。
- 選択肢 2正解
- aとcがともに正しい記述であり、適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bおよびdがともに誤りの記述であるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- dの寒冷時の血管反応(正しくは収縮)が誤っているため不適です。
答えの内訳
- a:正
- 角質層は角質細胞とセラミド等の細胞間脂質から構成され、体外からの異物侵入や水分の蒸発を防ぐバリア機能を果たします。
- b:誤
- 全身に分布して体温調節のための汗を分泌するのは「エクリン腺」です。アポクリン腺は腋窩や陰部等に分布します。
- c:正
- 毛包に付着する立毛筋は、寒冷や恐怖・興奮などの自律神経刺激によって収縮し、鳥肌を生じさせます。
- d:誤
- 体温が下がり始めると、熱放散を防ぐために皮膚の毛細血管は「収縮」します(弛緩ではありません)。
覚えるポイント
- 全身分布・体温調節の汗腺はエクリン腺
- 体温低下時は血管が収縮して放熱を抑制
間違えやすいところ
- エクリン腺とアポクリン腺の機能差、寒冷刺激時の血管の収縮と拡張を逆に覚えやすい点に注意します。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品 - 皮膚」に準拠。
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.5 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
筋組織の分類と特徴
人体の働きと医薬品 · 骨格筋 / 平滑筋 / 横紋筋 / 随意筋 / 自律神経支配
筋組織に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組合せを一つ選べ。 顕微鏡で観察すると横縞模様が見える( a )は、随意筋である。一方、( b )神経系に支配されている( c )は、血管壁や膀胱等に分布する意識的にコントロールできない筋で、比較的弱い力で持続的に収縮する特徴がある。
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解答
1
解説
筋組織は骨格筋(横紋筋・随意筋・体性運動神経支配)、心筋(横紋筋・不随意筋・自律神経支配)、平滑筋(平滑筋・不随意筋・自律神経支配)の3種類に分類されます。
解き方
- 前文の「横縞模様(横紋)」「随意筋」から、aには骨格筋が入ることを特定する。
- 後文の「意識的にコントロールできない」「血管壁や膀胱等に分布」「弱い力で持続的に収縮」から、支配神経bは自律神経、筋肉cは平滑筋であることを特定する。
- a:骨格筋、b:自律、c:平滑筋の組み合わせを選択する。
- 選択肢 1正解
- a:骨格筋、b:自律、c:平滑筋のすべての空欄が正しく埋まる組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bが体性、cが心筋とされており文脈に適合しないため不適です。
- 選択肢 3不正解
- aに平滑筋が入るとしており、随意筋である点と矛盾するため不適です。
- 選択肢 4不正解
- aに心筋(不随意筋)、cに骨格筋が入るとしており不適です。
- 選択肢 5不正解
- aの心筋は随意筋ではないため不適です。
答えの内訳
- a:骨格筋
- 横紋(横縞模様)があり、体性運動神経支配を受けて意識的に動かすことができる随意筋は骨格筋です(心筋も横紋筋ですが不随意筋です)。
- b:自律
- 内臓や血管などの運動をコントロールする無意識の調節は、自律神経系によって行われます。
- c:平滑筋
- 血管壁や胃腸・膀胱等の内臓に分布し、横紋を持たず、自律神経に支配されて持続的に収縮する不随意筋は平滑筋です。
覚えるポイント
- 骨格筋:横紋筋・随意筋・体性神経支配
- 心筋:横紋筋・不随意筋・自律神経支配
- 平滑筋:明暗の縞なし・不随意筋・自律神経支配
間違えやすいところ
- 心筋が横紋筋であるものの不随意筋であること、内臓・血管壁の筋が平滑筋であることを正確に区別します。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品 - 筋組織」に準拠。
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.5 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
中枢神経系の構造と働き
人体の働きと医薬品 · 中枢神経系 / 血液脳関門 / 視床下部 / 延髄
中枢神経系に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a 脳の血管は、末梢に比べて物質の透過に関する選択性が高く、タンパク質などの大分子やイオン化した物質は、血液中から脳の組織へ移行しにくい。 b 中枢神経系は、脳と脊髄から構成されており、人間の身体の個々の部位の動きを総合的に制御している。 c 脳の下部(視床下部)には、心臓中枢や呼吸中枢が存在する。 d 延髄は、ホルモン分泌の調節機能を担っている。
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解答
1
解説
中枢神経系は脳と脊髄から成り立っており、有害物質の侵入を防ぐ血液脳関門の性質や、視床下部(自律神経・内分泌調整)および延髄(呼吸・心臓中枢)などの脳各部位の機能を正しく区別して理解することが重要です。
解き方
- 血液脳関門による物質透過の選択性と、中枢神経系が脳および脊髄から構成されている点を確認します。
- 延髄(心臓・呼吸中枢等)と視床下部(自律神経・ホルモン分泌調節)の機能が入れ替わっていないかを判別します。
- 選択肢 1正解
- aとbが正しく、cとdが誤りであるため、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bは正しく、cとdは誤りであるため、組み合わせとして不適です。
- 選択肢 3不正解
- aは正しく、cとdは誤りであるため、組み合わせとして不適です。
- 選択肢 4不正解
- bは正しく、cは誤りであるため、組み合わせとして不適です。
- 選択肢 5不正解
- aとbは正しく、cとdは誤りであるため、組み合わせとして不適です。
答えの内訳
- a:正
- 脳の毛細血管には血液脳関門があり、高分子やイオン化した物質は通過しにくいため正しい記述です。
- b:正
- 中枢神経系は脳と脊髄から構成され、全身の各部位の働きを総合的に制御しているため正しい記述です。
- c:誤
- 心臓中枢や呼吸中枢が存在するのは視床下部ではなく延髄であるため誤った記述です。
- d:誤
- 自律神経系やホルモン分泌の統合的な調節機能を担っているのは延髄ではなく視床下部であるため誤った記述です。
覚えるポイント
- 延髄には心臓中枢や呼吸中枢が存在し、視床下部にはホルモン分泌や自律神経の調節機能があります。
間違えやすいところ
- 視床下部と延髄の中枢機能を逆に取り違えて覚えてしまう間違いに注意が必要です。
出題の前提:令和元年度登録販売者試験(関西広域連合)午後 問69
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.6 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
末梢神経系の分類と自律神経の働き
人体の働きと医薬品 · 末梢神経系 / 体性神経系 / 自律神経系 / 交感神経系 / 副交感神経系
末梢神経系に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a 末梢神経系は、体性神経系と自律神経系からなる。 b 全身に広く分布する汗腺を支配する交感神経線維の末端では、例外的にアセチルコリンが放出される。 c 交感神経系が活発になると、唾液分泌が亢進し、気管や気管支は収縮する。 d 副交感神経が働くと、瞳孔収縮、心拍数の減少、胃液分泌や腸運動の亢進等が起こる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
末梢神経系の構成を把握し、交感神経と副交感神経が各器官に及ぼす拮抗的な生理作用と、汗腺支配交感神経末端からアセチルコリンが放出される例外事項を整理して理解します。
解き方
- 末梢神経系の体性神経系と自律神経系への大別、および汗腺支配交感神経の神経伝達物質の例外性を確認します。
- 交感神経興奮時の気管支拡張・唾液分泌低下、および副交感神経興奮時の瞳孔収縮や心拍数減少などを判定します。
- 選択肢 1正解
- a、b、dが正しく、cが誤りであるため、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- a、b、dは正しく、cは誤りであるため、組み合わせとして不適です。
- 選択肢 3不正解
- cは誤りで、dは正しい記述であるため、組み合わせとして不適です。
- 選択肢 4不正解
- bは正しく、cは誤りで、dは正しいため、組み合わせとして不適です。
- 選択肢 5不正解
- aは正しく、記述の組み合わせとして誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 末梢神経系は、意志により制御できる体性神経系と、内臓等を自律的に支配する自律神経系に大別されるため正しい記述です。
- b:正
- 交感神経節後線維の末端では通常ノルアドレナリンが放出されますが、汗腺支配線維では例外的にアセチルコリンが放出されるため正しい記述です。
- c:誤
- 交感神経系が活発になると唾液分泌は抑制(低下)され、気管・気管支は拡張するため誤った記述です。
- d:正
- 副交感神経が優位になると瞳孔収縮、心拍数減少、消化液分泌や腸運動の亢進が生じるため正しい記述です。
覚えるポイント
- 交感神経興奮時は気管支が拡張し、発汗を促す汗腺支配の交感神経末端では例外的にアセチルコリンが分泌されます。
間違えやすいところ
- 交感神経刺激で気管支が収縮すると誤解したり、汗腺の神経伝達物質をノルアドレナリンと混同しがちです。
出題の前提:令和元年度登録販売者試験(関西広域連合)午後 問70
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.6 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
内服薬の消化管吸収
人体の働きと医薬品 · 内服薬 / 消化管吸収 / 小腸 / 受動拡散
内服薬の吸収に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a 有効成分は主に小腸で吸収される。 b 有効成分の吸収量や吸収速度は、消化管内容物や、他の医薬品の作用による影響を受ける。 c 全身作用を現すには、一般に注射薬と比べある程度の時間が必要である。 d 消化管では、医薬品濃度の低い方から高い方へ能動的に吸収される。
解答・解説を表示
解答
2
解説
内服薬は経口投与後に消化管内で溶解し、主に小腸粘膜から濃度勾配に従った受動拡散によって吸収されるため、消化管内容物や他の薬剤の影響を受け、注射薬よりも効果発現に時間を要します。
解き方
- 内服薬の主要な吸収部位(小腸)および内容物や併用薬による吸収への影響の有無を確認します。
- 注射薬との作用発現時間の比較、ならびに消化管粘膜を通過する吸収機序(受動的拡散)の正誤を判断します。
- 選択肢 1不正解
- bは正しく、dは誤りであるため、組み合わせとして不適です。
- 選択肢 2正解
- a、b、cが正しく、dが誤りであるため、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- cは正しいため、記述の組み合わせとして誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aは正しく、dは誤りであるため、組み合わせとして不適です。
- 選択肢 5不正解
- aおよびbは正しく、dは誤りであるため、組み合わせとして不適です。
答えの内訳
- a:正
- 内服薬の有効成分の大部分は、広い吸収表面積と豊かな血流を持つ小腸で吸収されるため正しい記述です。
- b:正
- 胃内容物の有無や消化管の運動状態、併用医薬品との相互作用によって吸収量や吸収速度が変動するため正しい記述です。
- c:正
- 内服薬は消化管内での崩壊・溶解および吸収を経て全身循環に入るため、直接血中に投与される注射薬に比べ時間を要し正しいです。
- d:誤
- 消化管における医薬品の吸収は、主に濃度の高い方から低い方へと拡散する受動拡散により行われるため誤った記述です。
覚えるポイント
- 消化管からの薬物吸収は、主に濃度の高い方から低い方への受動的な拡散によって行われます。
間違えやすいところ
- 消化管吸収がエネルギーを消費する能動輸送によって濃度勾配に逆らって行われると誤認しないように注意します。
出題の前提:令和元年度登録販売者試験(関西広域連合)午後 問71
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.7 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
薬の体内動態と肝臓による代謝
人体の働きと医薬品 · 代謝 / 門脈 / 肝臓 / 初回通過効果
薬の代謝に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組合せを一つ選べ。 経口投与された医薬品の多くは、その有効成分が消化管の毛細血管から血液中に移行する。その後全身循環に入る前に、( a )を経由して、( b )に存在する酵素の働きで代謝を受ける。
解答・解説を表示
解答
3
解説
経口投与された薬物の多くは消化管粘膜から吸収された後、門脈を通って肝臓に運ばれ、肝臓の薬物代謝酵素により初回通過効果(全身循環に入る前の代謝)を受けます。
解き方
- 消化管の毛細血管から吸収された血液が肝臓へと流れ込む血管が「門脈」であることを同定します。
- 薬物を代謝する主要な酵素群が存在し、初回通過効果を担う臓器が「肝臓」であることを選択します。
- 選択肢 1不正解
- 消化管から肝臓へ送る血管は下大静脈ではなく門脈であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 経由する血管は門脈であり、代謝を行う主要臓器は膵臓ではなく肝臓であるため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aに門脈、bに肝臓が正しく入る組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 経由する血管は門脈であり、主要な代謝臓器は脾臓ではないため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 代謝を行う主要臓器は膵臓ではなく肝臓であるため誤りです。
答えの内訳
- a:門脈
- 消化管の毛細血管から吸収された有効成分を含む血液は、門脈を通って肝臓へ流入するため、aには「門脈」が入ります。
- b:肝臓
- 全身循環に移行する前に多くの医薬品代謝酵素が存在する主要代謝臓器は肝臓であるため、bには「肝臓」が入ります。
覚えるポイント
- 経口投与された医薬品は、消化管から吸収された後、門脈を経由して肝臓で代謝(初回通過効果)を受けます。
間違えやすいところ
- 消化管毛細血管からの流入先を下大静脈としたり、代謝を担う主要臓器を膵臓や脾臓と混同しないようにします。
出題の前提:令和元年度登録販売者試験(関西広域連合)午後 問72
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.7 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
口腔粘膜からの吸収を利用する医薬品成分
人体の働きと医薬品 · 薬の生体内運命 / 有効成分の吸収 / 口腔粘膜適用剤
口腔粘膜からの吸収によって効果を発揮する医薬品として用いられている成分の正しい組合せを一つ選べ。 a ニコチン b アスピリン c ニトログリセリン d アセトアミノフェン
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解答
2
解説
口腔粘膜からの吸収は、肝臓を経由する初回通過効果を回避して速やかに全身循環へ移行させたい場合や、消化管での分解を避ける目的で利用されます。
解き方
- 各記述の成分が口腔粘膜吸収を意図した製剤(舌下錠や咀嚼剤など)で用いられているか確認する。
- ニコチン(咀嚼剤)とニトログリセリン(舌下錠)は口腔粘膜吸収製剤の代表例であり、正しい組合せは「a、c」(選択肢2)と決定する。
- 選択肢 1不正解
- aは正しいですが、bのアスピリンは経口投与されて主に小腸から吸収される成分であるため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aのニコチン(禁煙補助咀嚼剤)およびcのニトログリセリン(狭心症用舌下錠)は、いずれも口腔粘膜から吸収されて効果を発揮するため正しいです。
- 選択肢 3不正解
- bのアスピリンおよびdのアセトアミノフェンは、いずれも通常の経口投与で胃や腸から吸収される内服薬成分であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cは正しいですが、dのアセトアミノフェンは主に小腸から吸収される内服薬成分であるため誤りです。
覚えるポイント
- 口腔粘膜吸収の代表例:ニトログリセリン(狭心症の舌下錠)、ニコチン(禁煙補助の咀嚼剤)。
間違えやすいところ
- アスピリンやアセトアミノフェンなどの一般的な解熱鎮痛薬は消化管(小腸)から吸収されるため混同しないこと。
出題の前提:令和元年度登録販売者試験(2019年8月25日実施・関西広域連合)
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.8 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
皮膚粘膜眼症候群(SJS)及び中毒性表皮壊死融解症(TEN)
人体の働きと医薬品 · 重篤な副作用 / スティーブンス・ジョンソン症候群 / 中毒性表皮壊死融解症
皮膚粘膜眼症候群(SJS)と中毒性表皮壊死融解症(TEN)に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a 両疾患ともに、38℃以上の高熱を伴って、火傷様の水疱が生じる。 b 両疾患ともに、発生頻度は人口100万人当たり年間100人程度である。 c 中毒性表皮壊死融解症の多くは、皮膚粘膜眼症候群の進展型とみられる。 d 両疾患ともに、原因医薬品の使用開始後、1か月以上経たなければ発症しない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
SJSおよびTENは、発熱や皮膚・粘膜の広範な病変(水疱・びらん)を生じる極めて重篤な皮膚疾患であり、TENの多くはSJSの進展型と考えられています。
解き方
- 記述a:両疾患ともに38℃以上の高熱と火傷様の水疱等を伴うため「正」。
- 記述b:発生頻度はSJSが人口100万人当たり年間1〜6人、TENが1〜2人程度であり「誤」。
- 記述c:TENの多くはSJSの進展型とみなされるため「正」。
- 記述d:原因医薬品の使用開始後2週間以内に発症することが多く「1か月以上経たなければ発症しない」は「誤」。
- 以上より「正・誤・正・誤」の組合せ(選択肢3)を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aは正しく、bは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- bは誤り、cは正しく、dは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤であり、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- aは正しく、bは誤り、cは正しく、dは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- dは2週間以内に発症することが多いため誤りであり、正としている本選択肢は不適切です。
覚えるポイント
- SJS・TENの頻度は極めてまれ(人口100万人当たり年間1〜6人程度)。
- 発症時期は医薬品使用開始後2週間以内のことが多い。
間違えやすいところ
- TENは独立した別疾患ではなく、多くはSJSの進展型と考えられている点を忘れないこと。
出題の前提:令和元年度登録販売者試験(2019年8月25日実施・関西広域連合)
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.8 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
アルドステロン及び偽アルドステロン症
人体の働きと医薬品 · 電解質代謝 / 偽アルドステロン症 / グリチルリチン酸
アルドステロン及び偽アルドステロン症に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a 偽アルドステロン症は、アルドステロンの分泌が増加していないにもかかわらず、体からカリウムが失われることによって生じる病態である。 b 偽アルドステロン症の疑いが生じたら、医薬品の販売等に従事する専門家は医薬品の使用者に対し、直ちに原因と考えられる医薬品の使用を中止し、速やかに医師の診療を受けるよう勧めることが重要である。 c 甘草湯のようなグリチルリチン酸を含む漢方処方製剤では、偽アルドステロン症の発症に注意するべきである。 d 副腎髄質からのアルドステロン分泌が増加すると、むくみや血圧上昇がみられる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
アルドステロンは副腎皮質から分泌される電解質コルチコイドで、腎臓でのナトリウム再吸収とカリウム排泄を促進します。偽アルドステロン症はアルドステロン分泌が増加していないにもかかわらず同様の病態(低カリウム血症、血圧上昇等)が生じるものです。
解き方
- 記述a:アルドステロン分泌増加がないのにカリウム排泄が進む病態であるため「正」。
- 記述b:疑いが生じた場合は直ちに使用を中止して受診勧奨を行うため「正」。
- 記述c:カンゾウ(グリチルリチン酸)を含む製剤で偽アルドステロン症に注意が必要であるため「正」。
- 記述d:アルドステロンを分泌するのは副腎皮質(髄質ではない)であるため「誤」。
- 以上より「正・正・正・誤」の組合せ(選択肢1)を選択する。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤(副腎髄質ではなく副腎皮質)であり、正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- cはグリチルリチン酸含有製剤で注意が必要であるため正しく、dは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- bは専門家による受診勧奨として正しく、dは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aは偽アルドステロン症の定義として正しく、dは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- dにおいてアルドステロンは副腎皮質から分泌されるため誤りであり、すべて正とする本選択肢は不適切です。
覚えるポイント
- アルドステロンは副腎「皮質」から分泌(髄質はアドレナリン・ノルアドレナリン)。
- グリチルリチン酸(カンゾウ)の過剰摂取で偽アルドステロン症(低カリウム血症・高血圧・むくみ)が誘発される。
間違えやすいところ
- 副腎皮質と副腎髄質の分泌ホルモンの入れ替え問題に注意すること。
出題の前提:令和元年度登録販売者試験(2019年8月25日実施・関西広域連合)
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.9 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
精神神経系に現れる副作用(無菌性髄膜炎)
人体の働きと医薬品 · 精神神経系副作用 / 無菌性髄膜炎 / 基礎疾患と再発
精神神経系に現れる副作用のうち、無菌性髄膜炎に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。 a 無菌性髄膜炎は、大部分はウイルスが原因と考えられているが、マイコプラズマ感染症やライム病、医薬品の副作用等によって生じることもある。 b 医薬品の副作用が原因の場合、全身性エリテマトーデス、混合性結合組織病、関節リウマチ等の基礎疾患がある人で発症リスクが高い。 c 多くの場合、発症は緩やかで、頭痛、めまい、浮動感、不安定感の症状が現れる。 d 過去に軽度の症状を経験した人の場合、再度、同じ医薬品を使用しても再発することはない。
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解答
1
解説
医薬品による無菌性髄膜炎(主に解熱消炎鎮痛薬などによる)は、全身性エリテマトーデス(SLE)等の自己免疫性疾患を有する者でリスクが高く、急激に発症し、同一医薬品の再投与で容易に再発します。
解き方
- 記述a:ウイルス感染が主因だが、医薬品等によっても生じるため「正」。
- 記述b:全身性エリテマトーデス(SLE)や混合性結合組織病等の基礎疾患がある人でリスクが高いため「正」。
- 記述c:発症は「急速」で、激しい頭痛、発熱、悪心・嘔吐、項部硬直などが現れるため「誤」。
- 記述d:過去に経験した人は再投与により「容易に再発する」ため「誤」。
- 正しいものの組合せは「a、b」(選択肢1)となる。
- 選択肢 1正解
- aとbの記述がいずれも正しいため、これが正解となります。
- 選択肢 2不正解
- aは正しいですが、cは発症が急速であり、症状も激しい頭痛や発熱、項部硬直等であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bは正しいですが、dは再使用によって再発するため「再発することはない」は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cおよびdはいずれも誤った記述です。
覚えるポイント
- 無菌性髄膜炎は急激に発症し、激しい頭痛、発熱、悪心・嘔吐、項部硬直を呈する。
- 自己免疫疾患(SLEや混合性結合組織病など)の患者で好発し、同薬再使用で再発する。
間違えやすいところ
- 発症速度を「緩やか」とする誤文や、再使用で「再発しない」とする誤文に注意すること。
出題の前提:令和元年度登録販売者試験(2019年8月25日実施・関西広域連合)
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.9 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
消化器系の副作用(消化性潰瘍・イレウス様症状等)
人体の働きと医薬品 · 副作用 / 消化器系 / 消化性潰瘍 / イレウス様症状
消化器系に現れる副作用に関する記述について、正しい組合せを一つ選びなさい。 a 消化性潰瘍は、自覚症状が乏しい場合もあり、貧血症状(動悸や息切れ等)の検査時や突然の吐血・下血によって発見されることがある。 b 浣腸剤や坐剤の使用によって現れる一過性の症状に、排便直後の立ちくらみなどがある。 c イレウス様症状では、腹痛などの症状のために水分や食物の摂取が抑制され、嘔吐がない場合でも脱水状態となることがある。 d イレウス様症状は、普段から便秘傾向にある人だけが発症リスクが高く、小児や高齢者はなりにくい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
消化管の副作用には、胃腸粘膜が傷害される消化性潰瘍や、腸管運動が著しく低下して閉塞状態を呈するイレウス様症状などがあります。特に小児や高齢者、既往・基礎疾患のある人はリスクが高くなります。
解き方
- 各記述の正誤を判定する:aは消化性潰瘍の特徴(自覚症状に乏しく突然の吐血等で判明することがある)で正。
- bは浣腸剤・坐剤使用後の自律神経反射等に伴う一過性の立ちくらみ症状で正。
- cはイレウス様症状で水分摂取が抑制され嘔吐がなくとも脱水となり得るため正。
- dは小児や高齢者で生じやすい病態であるため誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述cは正しい内容であり、記述dは誤りであるため適切ではありません。
- 選択肢 2不正解
- 記述aとbは正しい内容であるため適切ではありません。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤であり、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bは正しい内容であるため適切ではありません。
- 選択肢 5不正解
- 記述aとcは正しく、dは誤りであるため適切ではありません。
覚えるポイント
- イレウス様症状は小児や高齢者、普段から便秘傾向のある人で発症リスクが高い。
間違えやすいところ
- 高齢者や小児は薬の作用や副作用を受けにくく発症しにくいと誤認しないように注意する。
出題の前提:試験問題の原文および公式正答に基づき作成。
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.10 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
呼吸器系の副作用(間質性肺炎)
人体の働きと医薬品 · 副作用 / 呼吸器系 / 間質性肺炎
呼吸器系に現れる副作用のうち、間質性肺炎に関する記述について、正しい組合せを一つ選びなさい。 a 間質性肺炎は、気管支又は肺胞が細菌に感染して炎症を生じたものである。 b 間質性肺炎を発症すると、肺胞と毛細血管の間のガス交換効率が低下して血液に酸素を十分取り込むことができず、体内は低酸素状態になる。 c 間質性肺炎を発症すると、息切れ・息苦しさ等の呼吸困難、空咳(痰の出ない咳)、発熱等の症状を呈する。 d 一般的に、間質性肺炎は医薬品の使用開始から1〜2か月程度経ってから起きることが多い。
解答・解説を表示
解答
2
解説
間質性肺炎は、肺胞の壁や周囲の支持組織(間質)に炎症が生じる病態で、一般的な細菌感染による肺炎(肺胞腔内の炎症)とは異なります。ガス交換が障害されて低酸素状態となり、空咳や息切れが生じ、発症は投与開始から1〜2週間程度が多いです。
解き方
- 各記述の正誤を検討する:aは細菌感染による気管支・肺胞腔の炎症ではないため誤。
- bは間質の炎症により肺胞と毛細血管間のガス交換が障害され低酸素状態となるため正。
- cは空咳(痰の出ない咳)、呼吸困難、発熱などが典型症状であるため正。
- dは発症時期が通常「1〜2週間程度」であるため「1〜2か月程度」は誤。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは誤りで、記述bは正しいため適切ではありません。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤であり、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは正しく、記述dは誤りであるため適切ではありません。
- 選択肢 4不正解
- 記述aは誤りで、記述cは正しいため適切ではありません。
- 選択肢 5不正解
- 記述aとdは誤りで、記述bとcは正しいため適切ではありません。
覚えるポイント
- 間質性肺炎は乾性咳嗽(空咳)が特徴で、発症時期は医薬品使用開始から1〜2週間程度が多い。
間違えやすいところ
- 細菌感染による肺炎と間質性肺炎の病態・好発発症時期(1〜2か月ではなく1〜2週間)を混同しないようにする。
出題の前提:試験問題の原文および公式正答に基づき作成。
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.11 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
循環器系の副作用(鬱血性心不全・不整脈)
人体の働きと医薬品 · 副作用 / 循環器系 / 鬱血性心不全 / 不整脈
循環器系に現れる副作用に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組合せを一つ選びなさい。 ( a )とは、全身が必要とする量の血液を心臓から送り出すことができなくなり、肺に血液が貯留して、種々の症状を示す疾患である。 ( b )とは、心筋の自動性や興奮伝導の異常が原因で心臓の拍動リズムが乱れる病態で、めまい、立ちくらみ、全身のだるさ(疲労感)、動悸、息切れ、胸部の不快感、脈の欠落等の症状が現れる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
鬱血性心不全は心臓のポンプ機能が低下して肺や全身に鬱血をきたす状態を指し、不整脈は刺激生成(自動性)や興奮伝導の異常によって拍動リズムが乱れる病態を指します。
解き方
- aの文章「心臓から血液を送り出すことができなくなり、肺に血液が貯留して種々の症状を示す疾患」から「鬱血性心不全」を特定する。
- bの文章「心筋の自動性や興奮伝導の異常が原因で心臓の拍動リズムが乱れる病態」から「不整脈」を特定する。
- a=鬱血性心不全、b=不整脈の組合せである選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aの記述は狭心症ではなく鬱血性心不全に関する説明です。
- 選択肢 2不正解
- aは心筋梗塞ではなく鬱血性心不全、bは狭心症ではなく不整脈の説明です。
- 選択肢 3正解
- aに鬱血性心不全、bに不整脈が入る正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- bの記述は心筋梗塞ではなく不整脈に関する説明です。
- 選択肢 5不正解
- aは不整脈ではなく鬱血性心不全、bは心筋梗塞ではなく不整脈の説明です。
覚えるポイント
- 鬱血性心不全は心拍出量低下と肺や全身の鬱血、不整脈は自動性・興奮伝導異常による脈の乱れ。
間違えやすいところ
- 虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)とポンプ機能不全(心不全)や調律異常(不整脈)の定義を混同しない。
出題の前提:試験問題の原文および公式正答に基づき作成。
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.11 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
泌尿器系の副作用(排尿困難・膀胱炎様症状)
人体の働きと医薬品 · 副作用 / 泌尿器系 / 排尿困難 / 膀胱炎様症状
泌尿器系に現れる副作用に関する記述について、正しい組合せを一つ選びなさい。 a 副交感神経系の機能を抑制する作用がある成分が配合された医薬品を使用すると、尿が出にくい、尿が少ししか出ない、残尿感がある等の症状を生じることがある。 b 医薬品による排尿困難や尿閉は、前立腺肥大の基礎疾患がある男性のみに現れる。 c 初期段階で適切な対応が図られるよう、尿勢の低下等の兆候に留意することが重要である。 d 尿の回数増加(頻尿)、排尿時の疼痛、残尿感等の膀胱炎様症状が現れることがある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
抗コリン作用(副交感神経抑制)をもつ成分は膀胱の排尿筋を弛緩させ、排尿困難や尿閉を引き起こすことがあります。基礎疾患のない男性や女性でも発症し、また薬剤により頻尿や排尿痛などの膀胱炎様症状が現れることもあります。
解き方
- 各記述の正誤を検討する:aは抗コリン成分等により排尿困難・残尿感が生じるため正。
- bは排尿困難・尿閉が「前立腺肥大の男性のみ」ではなく女性や基礎疾患のない人にも起こるため誤。
- cは早期対応のため尿勢の低下などの初期症状への留意が重要であるため正。
- dは医薬品の副作用として膀胱炎様症状(頻尿、排尿痛、残尿感など)が報告されているため正。
- 選択肢 1不正解
- 記述aとdは正しく、bは誤りであるため適切ではありません。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aとcは正しく、bは誤りであるため適切ではありません。
- 選択肢 4不正解
- 記述dは正しい内容であるため適切ではありません。
- 選択肢 5不正解
- 記述bは誤りで、記述cは正しいため適切ではありません。
覚えるポイント
- 排尿困難・尿閉は前立腺肥大症の男性に多いが、女性や基礎疾患のない男性でも起こり得る。
間違えやすいところ
- 「〜のみに現れる」といった限定表現に注意し、前立腺肥大症患者以外でも発症する点を見落とさない。
出題の前提:試験問題の原文および公式正答に基づき作成。
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.12 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
医薬品医療機器等法第1条(目的)
薬事に関する法規と制度 · 医薬品医療機器等法 / 法の目的 / 法第1条
次の記述は、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第1条の条文である。( )の中に入れるべき字句の正しい組合せを一つ選びなさい。なお、2箇所の( a )内は、いずれも同じ字句が入る。 この法律は、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器及び( a )(以下「医薬品等」という。)の品質、有効性及び安全性の確保並びにこれらの使用による保健衛生上の危害の発生及び拡大の防止のために必要な規制を行うとともに、( b )の規制に関する措置を講ずるほか、医療上特にその必要性が高い医薬品、医療機器及び( a )の( c )の促進のために必要な措置を講ずることにより、保健衛生の向上を図ることを目的とする。
解答・解説を表示
解答
5
解説
医薬品医療機器等法第1条では、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器及び再生医療等製品を対象とし、保健衛生上の危害防止のための規制を行うとともに、指定薬物の規制措置、及び医療上必要性の高いものの研究開発促進措置を講ずることが定められています。
解き方
- 法第1条で定義される「医薬品等」の対象を確認する:医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器及び「再生医療等製品」であるため、aは再生医療等製品。
- 規制措置の対象を確認する:講ずる措置として挙げられているのは「指定薬物」の規制であるため、bは指定薬物。
- 促進措置の内容を確認する:「研究開発」の促進であるため、cは研究開発。
- a=再生医療等製品、b=指定薬物、c=研究開発の組合せである5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- cに入る語句は製品化ではなく「研究開発」です。
- 選択肢 2不正解
- aは生物由来製品ではなく再生医療等製品、bは危険ドラッグではなく「指定薬物」です。
- 選択肢 3不正解
- aに入る語句は生物由来製品ではなく「再生医療等製品」です。
- 選択肢 4不正解
- bは指定薬物、cは研究開発が入るため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aに再生医療等製品、bに指定薬物、cに研究開発が入る正しい組合せです。
覚えるポイント
- 法第1条:医薬品等の定義には再生医療等製品が含まれ、規制措置は指定薬物、促進措置は研究開発。
間違えやすいところ
- 「指定薬物」を俗称である「危険ドラッグ」と誤答しないよう法律上の定義用語を覚える。
出題の前提:試験問題の原文および公式正答に基づき作成。
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.13 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
要指導医薬品の定義と取扱い
薬事に関する法規と制度 · 要指導医薬品 / 対面販売 / 店舗販売業 / 配置販売業
要指導医薬品に関する記述について、正しい組合せを一つ選びなさい。 a 要指導医薬品は、通常、医療機関を受診するほどではない体調の不調や疾病の初期段階に使用されるものである。 b 要指導医薬品には、生物由来の原材料が用いられているものがあり、生物由来製品として指定されたものもある。 c 要指導医薬品は、販売の際、適正な使用のために薬剤師の対面による情報の提供及び薬学的知見に基づく指導が必要である。 d 店舗販売業及び配置販売業は、要指導医薬品を販売することができる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
要指導医薬品は、スイッチ直後等で特に適正な使用のために慎重な取扱いが必要な医薬品であり、薬剤師による対面での情報提供および薬学的知見に基づく指導が義務付けられています。なお、生物由来製品に指定されたものはなく、配置販売業での取扱いは認められていません。
解き方
- 記述a:受診するほどではない体調不良や初期段階に使用される医薬品(一般用医薬品と同様の目的)であり正。
- 記述b:現在のところ生物由来製品として指定された要指導医薬品(一般用医薬品も含む)は存在しないため誤。
- 記述c:薬剤師による対面の情報提供及び薬学的指導が義務付けられているため正。
- 記述d:配置販売業では要指導医薬品を販売できないため誤。
- 正・誤・正・誤の組合せ(選択肢4)を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述bは誤りで、記述cは正しいため適切ではありません。
- 選択肢 2不正解
- 記述dは配置販売業で販売できないため誤りであり、適切ではありません。
- 選択肢 3不正解
- 記述aは正しく、記述bは誤りであるため適切ではありません。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤であり、正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aは正しく、記述dは誤りであるため適切ではありません。
覚えるポイント
- 生物由来製品に指定された要指導医薬品・一般用医薬品は存在しない。配置販売業は要指導医薬品を取り扱えない。
間違えやすいところ
- 店舗販売業では薬剤師がいれば要指導医薬品を扱えるが、配置販売業では一切扱えない点に注意する。
出題の前提:試験問題の原文および公式正答に基づき作成。
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.13 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
一般用医薬品の定義とリスク区分
薬事に関する法規と制度 · 一般用医薬品 / 指定第二類医薬品 / リスク区分 / 用法用量
一般用医薬品に関する記述について、正しい組合せを一つ選びなさい。 a 第二類医薬品のうち、「特別の注意を要するものとして厚生労働大臣が指定するもの」を「指定第二類医薬品」という。 b 一般用医薬品では、注射等の侵襲性の高い使用方法は用いられていない。 c 一般用医薬品は、その保健衛生上のリスクに応じて区分されており、そのリスク区分は変更されることはない。 d 一般用医薬品は、あらかじめ定められた用量に基づき、適正使用することによって効果を期待するものである。
解答・解説を表示
解答
1
解説
一般用医薬品は生活者が自己の判断で使用するものであり、侵襲性の高い注射剤などは含まれません。副作用リスクに応じて第一類・第二類(指定第二類含む)・第三類に区分されますが、新たな知見や副作用報告等に基づいて見直し(リスク区分の変更)が行われます。
解き方
- 記述a:指定第二類医薬品の定義通りであり正。
- 記述b:注射等の侵襲性の高い使用方法は一般用医薬品では用いられないため正。
- 記述c:新たな知見等によりリスク区分は見直される(変更されることがある)ため「変更されることはない」は誤。
- 記述d:あらかじめ定められた用量に基づき適正使用することで効果を期待するものであり正。
- 正・正・誤・正の組合せ(選択肢1)を選択する。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- 記述a、b、dは正しく、記述cは誤りであるため適切ではありません。
- 選択肢 3不正解
- 記述cは誤りで、記述dは正しいため適切ではありません。
- 選択肢 4不正解
- 記述bは正しく、記述cは誤りであるため適切ではありません。
- 選択肢 5不正解
- 記述aは正しい内容であるため適切ではありません。
覚えるポイント
- 一般用医薬品のリスク区分は固定されたものではなく、安全性等の情報収集により変更されることがある。
間違えやすいところ
- リスク区分が一度決まったら永久に変更されないと誤認しないようにする。
出題の前提:試験問題の原文および公式正答に基づき作成。
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.14 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
毒薬及び劇薬の規制・表示基準
薬事に関する法規と制度 · 毒薬 / 劇薬 / 法定表示 / 譲渡制限
毒薬又は劇薬に関する記述について、誤っているものを一つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
毒薬は「黒地に白枠、白字」をもって品名及び「毒」の文字を記載します。劇薬は「白地に赤枠、赤字」をもって品名及び「劇」の文字を記載します。また、一般用医薬品には毒薬・劇薬に該当するものはありません。
解き方
- 選択肢1の確認:法第47条により14歳未満の者その他安全な取扱いに不安のある者への交付は禁止されており正しい。
- 選択肢2の確認:毒薬の法定表示は「黒地に白枠、白字」である。「白地に黒枠、黒字」は誤り。
- 選択肢3の確認:一般用医薬品には毒薬・劇薬に該当するものはないため正しい。
- 選択肢4の確認:厚生労働大臣が薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて指定するため正しい。
- 誤っているものは選択肢2である。
- 選択肢 1不正解
- 法第47条に規定されている交付制限の正しい記述です。
- 選択肢 2正解
- 毒薬は「黒地に白枠、白字」で記載する必要があり、白地に黒枠・黒字とする本記述は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 一般用医薬品には毒薬又は劇薬に該当するものはないため正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- 薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて厚生労働大臣が指定するため正しい記述です。
覚えるポイント
- 毒薬の表示は「黒地に白枠、白字(毒)」、劇薬の表示は「白地に赤枠、赤字(劇)」。
間違えやすいところ
- 毒薬(黒地に白文字)と劇薬(白地に赤文字)の表示色を逆に覚えないように注意する。
出題の前提:試験問題の原文および公式正答に基づき作成。
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.14 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
要指導医薬品及び一般用医薬品の容器等の法定記載事項
薬事に関する法規と制度 · 医薬品の直接の容器等の記載事項 / 法第50条 / 指定第二類医薬品の表示
医薬品医療機器等法第50条の規定により、要指導医薬品及び一般用医薬品の直接の容器又は直接の被包に記載されていなければならない事項について、正しいものの組合せを一つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
法第50条に基づき医薬品の直接の容器又は直接の被包には、製造販売業者の氏名又は名称及び住所、製造番号又は製造記号、指定第二類医薬品の表示(枠の中に「2」の数字)などの法定記載事項の表示が義務づけられています。
解き方
- 各記述の事項が法第50条で規定される容器等の記載事項と一致するかを確認する。
- a(製造業者ではなく製造販売業者)とc(製造年月日は義務ではない)が誤りであることを判定する。
- 正しい記述であるbとdの組み合わせ(選択肢4)を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aの記載事項は「製造販売業者」の氏名又は名称及び住所であり製造業者ではないため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aは製造販売業者の誤りであり、cの製造年月日は法定記載事項ではない(使用期限等の表示)ため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cの製造年月日は法第50条に規定された法定記載事項ではないため誤りです。
- 選択肢 4正解
- 製造番号又は製造記号(b)および指定第二類医薬品の枠の中に「2」の数字(d)はともに法定記載事項であり正しいです。
覚えるポイント
- 法定記載事項は「製造販売業者」の氏名・名称であり、「製造業者」ではないこと
- 使用の期限は適切に表示されるが「製造年月日」そのものの記載義務はないこと
間違えやすいところ
- 製造販売業者と製造業者を混同しやすい点に注意すること
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第50条
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.15 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
医薬部外品の定義と販売規制
薬事に関する法規と制度 · 医薬部外品 / 販売業の許可 / 防除用医薬部外品 / 表示義務
医薬部外品に関する記述について、誤っているものを一つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬部外品は人体に対する作用が緩和なものであり、製造業や製造販売業には許可・承認が必要ですが、一般小売店での販売に際しては医薬品販売業のような販売業の許可は必要ありません。
解き方
- 医薬部外品の販売に許可が必要かどうか法令上の取扱いを確認する。
- 医薬部外品の販売は許可制ではなく、一般の小売店でも自由に販売できることを確認する。
- 記述1が誤りであると判断する。
- 選択肢 1正解
- 医薬部外品の販売には販売業の許可は不要であるため、この記述が誤っており正解となります。
- 選択肢 2不正解
- 衛生害虫類の防除を目的とする医薬部外品には「防除用医薬部外品」の表示が義務付けられており正しいです。
- 選択肢 3不正解
- 人体に対する作用が緩和であることを要件にあらかじめ定められた範囲の効能効果を表示・標榜可能であり正しいです。
- 選択肢 4不正解
- 医薬部外品の直接の容器又は被包には「医薬部外品」の文字の表示が義務づけられており正しいです。
覚えるポイント
- 医薬部外品および化粧品を販売・授与する行為には販売業の許可は不要であること
間違えやすいところ
- 製造販売業の許可と販売業の許可を混同しないように注意すること
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第2条第2項、第59条等
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.15 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
化粧品の定義、製造販売及び表示
薬事に関する法規と制度 · 化粧品 / 効能効果の範囲 / 製造販売承認・届出 / 容器等の表示
化粧品に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選びなさい。 a 人の身体の構造若しくは機能に影響を及ぼすことを目的としているものは、化粧品に含まれない。 b 化粧品は、「人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚若しくは毛髪を健やかに保つ」の範囲内で定められた効能効果のみ表示・標榜することができる。 c 化粧品を業として製造販売する場合には、製造販売業の許可を受けた者が、あらかじめ品目ごとに届出を行う必要がある。ただし、厚生労働大臣が指定する成分を含有する化粧品である場合は、品目ごとの承認を得る必要がある。 d 化粧品の直接の容器又は直接の被包には、「化粧品」の文字の表示が義務付けられている。
解答・解説を表示
解答
2
解説
化粧品は人の身体を清潔、美化する目的のもので、身体の構造・機能に影響を及ぼすものは除外されます。品目ごとに原則として届出制(特定成分含有時は承認制)ですが、直接の容器等に「化粧品」と表示する義務はありません。
解き方
- a:身体の構造・機能に影響を及ぼす目的のものは医薬品等に該当し化粧品に含まれないため正しいと判断する。
- b:化粧品で標榜可能な効能効果の範囲(56項目)の定義通りであり正しいと判断する。
- c:品目ごとの届出制および厚生労働大臣指定成分を含有する場合の品目別承認の規定通りであり正しいと判断する。
- d:医薬部外品とは異なり「化粧品」という文字の記載義務はないため誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- bは正しく、dは誤りであるため、組合せ1は不適です。
- 選択肢 2正解
- a:正、b:正、c:正、d:誤となり、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- cは正しい記述であるため、組合せ3は不適です。
- 選択肢 4不正解
- aは正しく、dは誤りであるため、組合せ4は不適です。
- 選択肢 5不正解
- a、bともに正しいため、組合せ5は不適です。
覚えるポイント
- 化粧品の直接の容器等に「化粧品」の文字を表示する義務はないこと
- 医薬部外品には「医薬部外品」の文字の表示義務があること
間違えやすいところ
- 医薬部外品と化粧品で文字の表示義務の違いを混同しやすいので整理すること
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第2条第3項、第61条等
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.16 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
保健機能食品等の食品に関する規制と定義
薬事に関する法規と制度 · 保健機能食品 / 機能性表示食品 / 特別用途食品 / 健康食品の標榜
保健機能食品等の食品に関する記述について、誤っているものを一つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
機能性表示食品は、安全性及び機能性の根拠に関する情報を事業者の責任において販売前に消費者庁長官へ届け出る制度であり、国の個別審査による許可(特定保健用食品のような許可)ではありません。
解き方
- 機能性表示食品の制度趣旨と手続きを確認する。
- 機能性表示食品は「消費者庁長官への届出」であり、「厚生労働大臣の許可」ではないことを確認する。
- 記述1が誤りであると特定する。
- 選択肢 1正解
- 国の許可ではなく消費者庁長官への届出であるため、記述1が誤っており正解となります。
- 選択肢 2不正解
- 許可等のない健康食品で特定保健の用途を標榜すると医薬品的な効能効果を暗示するとみなされ正しく記述されています。
- 選択肢 3不正解
- 健康増進法等に基づき、健康の保持増進効果について虚偽誇大表示は禁止されており正しいです。
- 選択肢 4不正解
- 特別用途食品の定義として医学的・栄養学的表現により用途を限定したものであり正しいです。
覚えるポイント
- 機能性表示食品は「消費者庁長官への届出制」であり「国の許可制」ではないこと
- 特定保健用食品(トクホ)は有効性や安全性について「消費者庁長官の許可」が必要であること
間違えやすいところ
- 特定保健用食品(個別許可)と機能性表示食品(届出)の手続きを混同しないこと
出題の前提:食品表示法、健康増進法、医薬品医療機器等法関連通知
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.16 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
医薬品の販売業の許可基準及び遵守事項
薬事に関する法規と制度 · 医薬品販売業の許可 / 卸売販売業 / 許可の有効期間 / 実地管理
医薬品の販売業に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選びなさい。 a 薬局開設者又は医薬品の販売業の許可を受けた者でなければ、業として、医薬品を販売し、授与し、又は販売若しくは授与の目的で貯蔵し、若しくは陳列してはならない。 b 卸売販売業者は、業として一般の生活者に対して直接医薬品の販売等を行うことができる。 c 医薬品の販売業の許可は、6年ごとに、その更新を受けなければ、その期間の経過によって、その効力を失う。 d 店舗販売業者は、その店舗を、自ら実地に管理し、又はその指定する者に実地に管理させなければならない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品販売業には店舗販売業、配置販売業、卸売販売業の3種があります。許可の有効期間は6年です。卸売販売業は薬局や他の医薬品販売業者等に医薬品を卸す業態であり、一般生活者への直接販売は認められていません。
解き方
- a:法第24条第1項の販売業等の無許可販売等の禁止規定通りであり正しい。
- b:卸売販売業者は一般の生活者への直接販売ができないため誤り。
- c:販売業許可の有効期間は6年(法第26条第3項等)であり正しい。
- d:店舗の構造や管理に関する実地管理義務(法第28条等)に合致し正しい。
- 選択肢 1不正解
- bは誤り、c・dは正しいため組合せ1は不適です。
- 選択肢 2正解
- a:正、b:誤、c:正、d:正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- aは正しく、bは誤りであるため組合せ3は不適です。
- 選択肢 4不正解
- dは正しい記述であるため組合せ4は不適です。
- 選択肢 5不正解
- aは正しい記述であるため組合せ5は不適です。
覚えるポイント
- 卸売販売業は薬局開設者や医療機関・他の販売業者等に販売する業態であり、一般生活者への小売りは禁止されていること
- 医薬品販売業の許可の有効期間は6年であること
間違えやすいところ
- 卸売販売業者が一般消費者に販売できると誤認しないこと
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第24条、第26条、第28条、第34条等
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.17 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
薬局における薬剤師不在時間の取扱い
薬事に関する法規と制度 · 薬局 / 薬剤師不在時間 / 登録販売者の販売範囲 / 陳列区画の閉鎖
薬局における薬剤師不在時間に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選びなさい。 a 開店時間のうち、当該薬局において調剤に従事する薬剤師が当該薬局以外の場所においてその業務を行うため、やむを得ず、かつ、一時的に当該薬局において薬剤師が不在となる時間を薬剤師不在時間という。 b あらかじめ予定されている定期的な業務によって恒常的に薬剤師が不在となる時間であっても、調剤に応じることができない旨を掲示することで、薬剤師不在時間と認められる。 c 薬剤師不在時間内に登録販売者が販売できる医薬品は、第二類医薬品又は第三類医薬品である。 d 薬剤師不在時間内は、薬局開設者は、要指導医薬品陳列区画又は第一類医薬品陳列区画を閉鎖しなければならない。(鍵をかけた設備に陳列する場合を除く。)
解答・解説を表示
解答
5
解説
薬局において調剤に従事する薬剤師が当該薬局以外の場所で地域医療の業務等を行うため、やむを得ず一時的に不在となる時間を「薬剤師不在時間」といいます。恒常的に不在となる時間は認められず、この時間中は要指導・第一類医薬品の陳列区画を閉鎖し、登録販売者は第二類・第三類医薬品のみ販売できます。
解き方
- a:薬剤師不在時間の定義として「一時的に不在となる時間」であり正しい。
- b:恒常的に不在となる時間は薬剤師不在時間として認められないため誤り。
- c:薬剤師不在時間内に登録販売者が販売できるのは第二類・第三類医薬品であるため正しい。
- d:要指導医薬品陳列区画や第一類医薬品陳列区画の閉鎖義務(鍵付き設備を除く)があり正しい。
- 選択肢 1不正解
- aは正しく、bは誤りであるため組合せ1は不適です。
- 選択肢 2不正解
- bは誤り、cは正しいため組合せ2は不適です。
- 選択肢 3不正解
- dは正しい記述であるため組合せ3は不適です。
- 選択肢 4不正解
- aは正しく、bは誤りであるため組合せ4は不適です。
- 選択肢 5正解
- a:正、b:誤、c:正、d:正であり、正しい組合せです。
覚えるポイント
- 薬剤師不在時間は一時的な不在に限られ、恒常的な不在は認められないこと
- 薬剤師不在時間内は要指導医薬品・第一類医薬品の陳列区画を閉鎖しなければならないこと
間違えやすいところ
- 掲示をすれば定期的に恒常的な不在時間が認められると誤認しないこと
出題の前提:薬局並びに店舗販売業及び配置販売業の業務を行う体制を定める省令第1条等
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.18 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
店舗販売業における業務範囲と管理者責任
薬事に関する法規と制度 · 店舗販売業 / 要指導医薬品の販売者 / 調剤の禁止 / 店舗管理者の義務
店舗販売業に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選びなさい。 a 店舗販売業の許可があっても、薬剤師でなければ要指導医薬品を販売することはできない。 b 薬剤師が従事していても調剤を行うことはできない。 c 薬剤師が従事していれば、登録販売者が第一類医薬品を販売することができる。 d 店舗管理者は、保健衛生上支障を生ずるおそれがないよう、その店舗に勤務する他の従業者を監督するなど、その店舗の業務につき、必要な注意をしなければならない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
店舗販売業では調剤を行うことはできず、要指導医薬品および第一類医薬品を販売できるのは薬剤師に限られます。登録販売者は第二類・第三類医薬品のみ販売可能であり、薬剤師が従事している場合でも第一類医薬品を登録販売者が販売することはできません。
解き方
- a:店舗販売業における要指導医薬品の販売者は薬剤師に限られるため正しい。
- b:調剤を行えるのは薬局開設者のみであり店舗販売業では不可のため正しい。
- c:第一類医薬品の販売等は薬剤師自らが行う必要があり登録販売者は行えないため誤り。
- d:法第29条に基づく店舗管理者の従業員監督および遵守事項であり正しい。
- 選択肢 1不正解
- cは誤り、dは正しいため組合せ1は不適です。
- 選択肢 2正解
- a:正、b:正、c:誤、d:正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- bは正しく、cは誤りであるため組合せ3は不適です。
- 選択肢 4不正解
- aは正しく、cは誤りであるため組合せ4は不適です。
- 選択肢 5不正解
- cは誤った記述であるため組合せ5は不適です。
覚えるポイント
- 店舗販売業では薬剤師がいても調剤を行うことはできないこと
- 登録販売者は薬剤師の指示や同席があっても第一類医薬品や要指導医薬品を自ら販売できないこと
間違えやすいところ
- 薬剤師が店舗にいれば登録販売者が第一類医薬品を販売できると勘違いしやすい点
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第25条、第29条、第36条の9等
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.18 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
指定第二類医薬品の陳列基準
薬事に関する法規と制度 · 指定第二類医薬品の陳列 / 情報提供を行うための設備 / 離隔距離 / 進入防止措置
指定第二類医薬品の陳列に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組合せを一つ選びなさい。 「指定第二類医薬品は、薬局等構造設備規則に規定する『( a )』から( b )メートル以内の範囲に陳列しなければならない。ただし、次の場合を除く。 ・鍵をかけた陳列設備に陳列する場合 ・指定第二類医薬品を陳列する陳列設備から( c )メートルの範囲に、医薬品を購入しようとする者等が進入することができないよう必要な措置が取られている場合」
解答・解説を表示
解答
3
解説
指定第二類医薬品は、適正使用のために専門家が情報提供等を行いやすいよう、「情報提供を行うための設備」から7メートル以内の範囲に陳列することが義務づけられています。ただし、鍵をかけた陳列設備とする場合や陳列設備から1.2メートル以内に購入者等が進入できない措置を取る場合は例外となります。
解き方
- 基準となる設備名称(a)が「情報提供を行うための設備」であることを確認する。
- 陳列距離(b)が「7」メートル以内であることを確認する。
- 進入防止措置の距離(c)が「1.2」メートル以内であることを確認する。
- これらが全て合致する組合せ3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 距離bは7メートル、距離cは1.2メートルであるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 設備aは「情報提供を行うための設備」、距離bは7メートルであるため不適です。
- 選択肢 3正解
- aが情報提供を行うための設備、bが7メートル、cが1.2メートルで全て正しいです。
- 選択肢 4不正解
- 基準設備aは「第一類医薬品陳列区画」ではなく「情報提供を行うための設備」であるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 距離cは3.2メートルではなく1.2メートルであるため不適です。
覚えるポイント
- 指定第二類医薬品の陳列設備は「情報提供を行うための設備」から7メートル以内
- 進入禁止措置をとる場合の離隔距離は1.2メートル以内
間違えやすいところ
- 第1類医薬品陳列区画からの距離と勘違いしないこと
- 7メートルと1.2メートルの数値を混同しないこと
出題の前提:薬局等構造設備規則、薬事法施行規則等
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.19 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
店舗における掲示板の掲示事項
薬事に関する法規と制度 · 店舗販売業 / 掲示事項 / 医薬品販売
店舗販売業者が、当該店舗の見やすい位置に掲示板で掲示しなければならない事項として、正しいものの組合せを1つ選べ。 a 店舗の管理者の氏名 b 店舗に勤務する者の名札等による区別に関する説明 c 第三類医薬品を除く、要指導医薬品、第一類医薬品及び第二類医薬品の定義及びこれらに関する解説 d 健康食品による健康被害の救済制度に関する解説
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品医療機器等法施行規則に基づき、店舗販売業者は購入者が適切な情報を得られるよう、管理者の氏名、勤務者の区別、全区分の医薬品の解説、医薬品副作用被害救済制度等を見やすい位置に掲示しなければなりません。
解き方
- 提示された各項目が法令で規定された掲示事項と合致しているか確認する。
- cは第三類医薬品が含まれるべき点、dは対象が健康食品ではなく医薬品副作用被害救済制度である点から誤りであることを判断し、正しいaとbの組合せを選ぶ。
- 選択肢 1正解
- aとbの記述がともに正しく、適切な組合せです。
- 選択肢 2不正解
- cは第三類医薬品を除くとされている点が誤りです。
- 選択肢 3不正解
- dは健康食品ではなく医薬品副作用被害救済制度に関する解説であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cおよびdはともに誤った記述を含んでいます。
覚えるポイント
- 掲示板には要指導医薬品および第一類から第三類までの全区分に関する定義・解説を掲示する。
間違えやすいところ
- 救済制度の解説を健康食品に関するものと混同しないよう注意する。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律施行規則別表第1の2
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.19 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
特定販売の規制と遵守事項
薬事に関する法規と制度 · 特定販売 / 一般用医薬品 / 情報提供
特定販売に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 特定販売を行うことについてインターネットを利用して広告するときは、都道府県知事及び厚生労働大臣が容易に閲覧することができるホームページで行う必要がある。 b 特定販売を行う場合は、当該薬局又は店舗以外の場所に貯蔵し、又は陳列している一般用医薬品を販売又は授与することができる。 c 特定販売を行うことについて広告をするときは、医薬品の区分ごとに表示する必要はない。 d 特定販売を行う場合であれば、一般用医薬品を購入しようとする者から対面又は電話により相談応需の希望があったとしても、相談に応じなくてもよい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
特定販売(インターネット等による医薬品の販売)では、販売する医薬品は許可を受けた薬局・店舗に現に貯蔵・陳列されているものに限られ、適切な広告表示および購入者等からの相談応需体制の確保が義務付けられています。
解き方
- 各記述の特定販売に関する法令要件(広告方法、医薬品の所在、区分表示、相談体制)の正誤を確認する。
- aが正、b・c・dが誤であることを確認し、該当する選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aは正しく、bおよびcは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- cは医薬品の区分ごとに表示する必要があるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bおよびdは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが誤で正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- aは正しい記述であるため不適切です。
覚えるポイント
- 特定販売であっても、購入者からの電話や対面による相談要請には必ず応じなければならない。
間違えやすいところ
- 特定販売を行う薬局や店舗以外の倉庫等から直接発送することは認められていない。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律施行規則第158条の2ほか
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.20 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
乱用等のおそれのある医薬品の成分
薬事に関する法規と制度 · 乱用等のおそれのある医薬品 / 指定成分 / コデイン / プソイドエフェドリン
濫用等のおそれのあるものとして厚生労働大臣が指定する医薬品(平成26年厚生労働省告示第252号)の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a イソプロピルアンチピリン b 無水カフェイン c ジヒドロコデイン(鎮咳去痰薬に限る。) d プソイドエフェドリン
解答・解説を表示
解答
4
解説
厚生労働大臣が指定する濫用等のおそれのある医薬品成分は、エフェドリン、コデイン(鎮咳去痰薬に限る)、ジヒドロコデイン(鎮咳去痰薬に限る)、ブロモバレリル尿素、プソイドエフェドリン、メチルエフェドリン(鎮咳去痰薬に限る)の6成分及びその塩類です。
解き方
- 厚生労働省告示で指定されている6種類の成分を確認する。
- aとbは該当せず、cとdが該当することを確認し、選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aとbは指定成分ではないため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aは非該当、dは指定成分に該当するため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aは非該当、cは指定成分に該当するため誤りです。
- 選択肢 4正解
- a誤、b誤、c正、d正で正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- dも指定成分に該当するため誤りです。
覚えるポイント
- 乱用等のおそれのある成分は6成分(エフェドリン、コデイン、ジヒドロコデイン、ブロモバレリル尿素、プソイドエフェドリン、メチルエフェドリン)を確実に暗記する。
間違えやすいところ
- コデイン、ジヒドロコデイン、メチルエフェドリンは「鎮咳去痰薬に限る」という条件が付いている点に注意する。
出題の前提:平成26年厚生労働省告示第252号
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.20 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
医薬品の広告規制
薬事に関する法規と制度 · 医薬品の広告 / 誇大広告の禁止 / 何人規制 / POP広告
医薬品の広告に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 承認された医薬品については、誇大広告等の禁止が法で規定されているが、承認前の医薬品については、法に基づく広告の禁止の規定はない。 b 医薬品の販売広告に関する規制は、法に定められているため、他の法律の規制は適用されない。 c 法では、医薬品の誇大広告等の禁止は、広告等の依頼主だけでなく、その広告等に関与するすべての人が対象となる。 d POP広告(小売店に設置されているポスター、ディスプレーなどによる店頭・店内広告)は、医薬品の広告に該当しない。
解答・解説を表示
解答
5
解説
医薬品医療機器等法において、誇大広告等の禁止(第66条)および承認前医薬品の広告の禁止(第68条)は、「何人も」対象とする何人規制であり、新聞やテレビ広告だけでなく店頭のPOP広告等もすべて規制の対象に含まれます。
解き方
- 承認前医薬品の広告禁止規定の有無を検討する(aは誤)。
- 医薬品広告に対する他法規制の適用有無を検討する(bは誤)。
- 誇大広告規制の対象範囲が「何人」であるかを確認する(cは正)。
- POP広告が広告の定義に含まれるかを確認する(dは誤)。
- 選択肢 1不正解
- aおよびbは誤りで、cは正しいため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aは法第68条により承認前広告が禁止されているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aは誤り、cは正しいため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- dはPOP広告も医薬品の広告に該当するため誤りです。
- 選択肢 5正解
- a誤、b誤、c正、d誤で正しい組合せです。
覚えるポイント
- 誇大広告および承認前医薬品の広告規制は広告主だけでなく「何人も」処罰の対象となる。
間違えやすいところ
- 店頭のPOP広告やディスプレーであっても医薬品の広告規制を受けることを忘れないようにする。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第66条、第68条
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.21 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
医薬品の販売方法に関する遵守事項
薬事に関する法規と制度 · 販売方法 / 抱き合わせ販売 / 景品授与 / 配置販売業
医薬品の販売方法等に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 効能効果が重複する医薬品を組合わせて販売することは、購入者の利便性のため、推奨されている。 b 薬局及び店舗販売業において、許可を受けた薬局又は店舗以外の場所に医薬品を販売若しくは授与の目的で貯蔵又は陳列する行為は、一般用医薬品に限り認められている。 c 医薬品を懸賞や景品として授与することは、原則として認められていない。 d 配置販売業において、医薬品を先用後利によらず現金売りを行うことは、配置による販売行為に当たらないため、取締りの対象となる。
解答・解説を表示
解答
5
解説
医薬品はその特性から適正使用が強く求められ、安易な使用を助長する抱き合わせ販売や景品としての授与は認められません。また、許可を受けた場所以外での貯蔵・陳列や、業態定義(配置販売業での現金売り等)に反する販売方法は固く禁止されています。
解き方
- aの効能重複の組み合わせ販売について適否を確認する(不適当、誤)。
- bの許可を受けた場所以外での貯蔵陳列の可否を確認する(不可、誤)。
- cの懸賞・景品としての授与の取扱いを確認する(原則不可、正)。
- dの配置販売業における現金売りの取扱いを確認する(違反行為であり取締り対象、正)。
- 選択肢 1不正解
- aは誤り、dは正しいため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aは誤り、cは正しいため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- bは一般用医薬品であっても認められないため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bは誤り、cは正しいため不適切です。
- 選択肢 5正解
- a誤、b誤、c正、d正で正しい組合せです。
覚えるポイント
- 配置販売業者が先用後利(預けて使った分だけ精算)ではなくその場で現金売りを行うことは違反となる。
間違えやすいところ
- 許可を受けた店舗以外の場所(トラックの荷台等)での医薬品の貯蔵・陳列は一般用医薬品であっても禁止されている。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第25条、第30条ほか
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.21 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
配置員に対する業務停止命令等の行政処分
薬事に関する法規と制度 · 配置販売業 / 配置員 / 業務停止命令 / 都道府県知事
法第74条の規定に基づく業務停止命令に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組合せを1つ選べ。なお、2箇所の( c )内は、いずれも同じ字句が入る。 ( a )は、配置販売業の配置員が、その業務に関し、薬事に関する法令又はこれに基づく処分に違反する行為があったときは、その( b )に対して、( c )を定めてその配置員による配置販売の業務の停止を命ずることができ、また、必要があるときは、その配置員に対しても、( c )を定めてその業務の停止を命ずることができる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
法第74条第2項において、都道府県知事は、配置員が法令等に違反したときは、その配置販売業者に対し、期間を定めてその配置員による配置販売の業務の停止を命ずることができ、必要に応じて配置員本人に対しても期間を定めて業務停止を命ずることができます。
解き方
- 法第74条第2項の条文構成を確認する。
- 主語(a)は配置販売業の許可・監視を行う「都道府県知事」であることを特定する。
- 業務停止を命ぜられる相手方(b)は雇用主である「配置販売業者」であることを特定する。
- 定める対象(c)は停止の「期間」であることを特定し、選択肢1を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- aに都道府県知事、bに配置販売業者、cに期間が入り、条文と一致します。
- 選択肢 2不正解
- bは区域管理者ではなく配置販売業者、cは区域ではなく期間です。
- 選択肢 3不正解
- cは区域ではなく期間であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aは厚生労働大臣ではなく都道府県知事です。
- 選択肢 5不正解
- a、b、cのすべてが不適切です。
覚えるポイント
- 配置員の業務停止命令を発するのは厚生労働大臣ではなく都道府県知事である。
間違えやすいところ
- 業務の停止を命ずる対象は「区域管理者」ではなく「配置販売業者」および「配置員」本人である。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第74条第2項
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.22 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
医薬品等適正広告基準の規定
薬事に関する法規と制度 · 医薬品等適正広告基準 / 効能効果の標榜 / 推薦広告 / 漢方処方製剤
医薬品等適正広告基準に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 一般用医薬品で、その医薬品と同じ有効成分を含有する医療用医薬品の効能効果をそのまま標榜することは、承認されている内容を正確に反映した広告といえない。 b 「いくら飲み続けても副作用がない」という事実に反する広告表現は、虚偽誇大な広告に該当する。 c 特定の医薬品について、医師等の医薬関係者が推薦している旨の広告については、事実であれば原則として問題はない。 d 漢方処方製剤の効能効果は、配合されている個々の生薬成分が相互に作用しているため、それらの構成生薬の作用を個別に挙げて説明することは不適当である。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品等適正広告基準では、承認された効能効果を逸脱した表現や「副作用がない」等の誇大表現を禁じています。また、医薬関係者等の推薦は一般人の医薬品選択に大きな影響を与えるため、事実であっても原則として禁止されています。
解き方
- a:同一成分であっても一般用医薬品で未承認の医療用の効能効果標榜は不適当(正)。
- b:副作用がないとする表現は虚偽誇大広告に該当する(正)。
- c:医薬関係者の推薦広告は事実であっても原則禁止されている(誤)。
- d:漢方処方製剤における生薬個別の作用標榜は不適当(正)。正誤判定から選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- cは誤り、dは正しいため不適切です。
- 選択肢 2正解
- a正、b正、c誤、d正で正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- bは正しく、cは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aは正しく、cは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- cは事実であっても原則禁止されているため誤りです。
覚えるポイント
- 医薬関係者(医師、歯科医師、薬剤師等)の推薦広告は、事実であっても原則として禁止されている。
間違えやすいところ
- 「事実であれば推薦広告を行ってもよい」という誤った解釈に惑わされないように注意する。
出題の前提:医薬品等適正広告基準第10(医薬関係者等の推せん)ほか
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.23 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
生活者からの苦情・相談と関係機関の役割
薬事に関する法規と制度 · 相談窓口 / 薬事監視員 / 消費者団体 / 消費生活センター
一般の生活者からの医薬品の苦情及び相談に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 医薬品の販売関係の業界団体・職能団体においては、一般用医薬品の販売等に関する苦情を含めた様々な相談を購入者等から受けつける窓口を設置し、自主的なチェックと自浄的是正を図る取り組みがなされている。 b 薬事監視員を任命している行政庁の薬務主管課、保健所等では、生活者からの苦情等の内容から、薬事に関する法令への違反、不遵守につながる情報が見出された場合には、立入検査等によって事実関係を確認のうえ、問題とされた薬局開設者又は医薬品の販売業者等に対して、必要な指導、処分等を行っている。 c 生活者からの苦情等は、消費者団体等の民間団体にも寄せられることがあるが、それらの団体等では、生活者へのアドバイスのほか、必要に応じて行政庁への通報や問題提起を行っている。 d 消費生活センターでは、生活用品に関する相談のみを受けつけており、医薬品に関する相談は受けつけていない。
解答・解説を表示
解答
1
解説
生活者からの苦情や相談は、販売関係団体、行政庁、消費者団体、消費生活センター等で広く受け付けられており、それぞれの役割に応じて相談応需、指導処分、情報収集、注意喚起等が行われています。
解き方
- 販売関係業界団体(a)、行政庁・保健所(b)、民間消費者団体(c)の活動内容が正しいか確認する。
- 消費生活センターにおける医薬品相談の受付状況(d)を確認し、生活用品のみでなく医薬品も対象であるため誤りと判断する。
- a正、b正、c正、d誤の組合せである選択肢1を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- a正、b正、c正、d誤で正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- cは正しく、dは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- cは正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aおよびbは正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aは正しく、dは誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- 消費生活センター(国民生活センター)は生活用品全般だけでなく医薬品に関する相談も受け付けている。
間違えやすいところ
- 消費生活センターが医薬品を取り扱わないと誤解しないように注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成30年3月)第4章
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.24 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
一般用医薬品の添付文書の記載事項
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書 / 記載要領 / 保管方法
一般用医薬品の添付文書に関する次の記述について、正しいものの組み合わせを一つ選べ。 a 添付文書中、販売名の上部に、「使用にあたって、この説明文書を必ず読むこと。また、必要なときに読めるよう大切に保存すること。」等の文言が記載されている。 b 添付文書の内容は、医薬品の有効性・安全性等に係る新たな知見、使用に係る情報に基づき、必ず1年に1回、改訂される。 c 添付文書は、実際に使用する人やその時の状態によって留意されるべき事項が異なってくるため、必要なときにいつでも取り出して読むことができるように保管する。 d 薬効名とは、その医薬品の薬効又は性質が簡潔な分かりやすい表現で示されたもので、販売名に薬効名が含まれているような場合であっても、薬効名は必ず記載されている。
解答・解説を表示
解答
2
解説
一般用医薬品の添付文書は医薬品の適正使用を確保するための重要文書であり、販売名上部の注意喚起文や薬効名の記載ルール、随時改訂の原則が定められています。
解き方
- 各記述の正誤を検討する。aは正しい(販売名上部に説明文書を必ず読むこと等の注意喚起が記載される)。
- bは誤り(定期的・一律に1年に1回改訂されるのではなく、新たな知見等に基づき随時改訂される)。
- cは正しい(使用者がいつでも確認できるよう大切に保管する必要がある)。
- dは誤り(販売名から薬効が容易に推測できる場合には薬効名の記載を省略できる)。よって正解は2(a、c)となる。
- 選択肢 1不正解
- aは正しい記述ですが、bは「必ず1年に1回改訂される」としている点が誤りです。添付文書は定期改訂ではなく随時改訂されます。
- 選択肢 2正解
- aとcの記述がともに正しい内容であるため、この組合せが正解となります。
- 選択肢 3不正解
- cは正しい記述ですが、bが「必ず1年に1回改訂される」としているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cは正しい記述ですが、dは「薬効名は必ず記載されている」としている点が誤りです(販売名から容易に推測可能な場合は省略可能)。
覚えるポイント
- 添付文書の改訂は「1年に1回」ではなく「随時」行われる点に注意する。
間違えやすいところ
- 販売名から効能が推測できる場合でも薬効名の記載が必須であると誤認しやすい。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」添付文書の記載要領および保管に関する項目に基づく。
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.25 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
添付文書の「使用上の注意」の記載
医薬品の適正使用と安全対策 · 使用上の注意 / してはいけないこと / 相談すること
一般用医薬品の添付文書の「使用上の注意」に関する次の記述について、正しいものの組み合わせを一つ選べ。 a 「してはいけないこと」の項目には、守らないと症状が悪化する事項、副作用又は事故等が起こりやすくなる事項について記載されている。 b 「医師又は歯科医師の治療を受けている人」は、自己判断で一般用医薬品が使用されると、治療の妨げとなることがあるため、「相談すること」の項目に記載されている。 c 重篤な副作用として、ショック(アナフィラキシー)、喘息等が掲げられている医薬品では、「本剤又は本剤の成分によりアレルギー症状を起こしたことがある人は注意して使用すること」と記載されている。 d 小児に使用される医薬品においては、小児では通常当てはまらない「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこと」等の記載はされない。
解答・解説を表示
解答
1
解説
「使用上の注意」において「してはいけないこと」は重篤な症状悪化や事故を防ぐ事項、「相談すること」は併用や体質等により専門家への事前確認が必要な事項を記載します。
解き方
- 記述a・bの確認:a(症状悪化や副作用等の防止)は正しく、b(治療の妨げを防ぐための相談事項)も正しい。
- 記述cの確認:アレルギー既往歴がある人は「注意して使用すること」ではなく「服用(使用)しないこと(してはいけないこと)」に記載されるため誤り。
- 記述dの確認:小児専用の医薬品であっても、自転車等の運転操作に該当し得るため「運転操作をしないこと」等の注意事項は記載されるので誤り。よって正解は1。
- 選択肢 1正解
- aとbの記述がともに正しいため、この選択肢が正答となります。
- 選択肢 2不正解
- aは正しいですが、cは既往者に対し「注意して使用」ではなく「使用しないこと」と記載されるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bは正しいですが、cは重篤なアレルギー症状の既往者は「使用しないこと」に該当するため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cとdはともに誤りです。小児向け医薬品であっても乗物・機械類の運転操作禁止等の注意喚起は省略されません。
覚えるポイント
- ショック等の重篤なアレルギー歴がある成分は「注意して使用」ではなく「使用しないこと」に記載される。
間違えやすいところ
- 小児用医薬品には乗り物や機械の運転操作に関する注意記載が不要であると誤認しやすい。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」添付文書の「使用上の注意」記載要領に基づく。
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.25 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
添付文書における「成分及び分量」の記載
医薬品の適正使用と安全対策 · 成分及び分量 / 添加物 / 一般的名称
一般用医薬品の添付文書における「成分及び分量」に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを一つ選べ。 a 添加物として配合されている成分も、積極的な薬効を期待しているので、成分及び分量が記載されている。 b 医薬品の添加物として配合されている成分には、アレルギーの原因となり得ることが知られているものもあり、アレルギーの既往歴がある人では使用を避ける必要がある。 c 有効成分の名称は、一般的名称のあるものについては、その一般的名称が記載されている。 d 尿や便が着色することがある旨の注意など、配合成分に関連した使用上の注意事項がある場合には、成分及び分量の項目に続けて、これと区別して記載されている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品の「成分及び分量」欄には有効成分(一般的名称等)が記載され、添加物は薬効を期待するものではありませんがアレルギー等の観点から記載されます。
解き方
- aを判定:添加物は薬効を期待するものではないため「積極的な薬効を期待している」という記述は誤り。
- bを判定:添加物がアレルギー等の原因となることがあるため既往歴のある人は使用を避ける必要があり、正しい。
- cを判定:有効成分の名称は一般的名称がある場合は一般的名称を記載するため正しい。
- dを判定:尿や便の着色等の成分由来の注意事項は、成分及び分量欄に続けて区別して記載するため正しい。したがって組合せは「誤・正・正・正」となる。
- 選択肢 1不正解
- aは添加物に積極的な薬効を期待しているとしているため誤り、b・dは正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- aは誤りで、b及びcは正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが誤り、bが正、cが正、dが正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- cは有効成分に一般的名称がある場合はその名称を記載するため正しい記述であり、誤りとした本肢は不適切です。
- 選択肢 5不正解
- bはアレルギー既往歴に関する正しい記述であるため、誤りとした本肢は不適切です。
覚えるポイント
- 添加物は医薬品の形状保持等の目的で配合され、薬効を期待するものではない。
間違えやすいところ
- 添加物にも主薬効を期待して配合されていると勘違いしやすい。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」添付文書の記載要領(成分及び分量)に基づく。
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.26 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
一般用医薬品の保管及び取扱い上の注意
医薬品の適正使用と安全対策 · 保管及び取扱い上の注意 / 誤用防止 / 点眼薬
一般用医薬品の保管及び取扱い上の注意に関する次の記述について、正しいものの組み合わせを一つ選べ。 a 危険物に該当する消毒用エタノールの容器には、消防法に基づく注意事項が表示されている。 b 医薬品を旅行や勤め先等へ携行するために別の容器へ移し替えると、中身がどんな医薬品であったか分からなくなってしまい、誤用の原因となるおそれがある。 c シロップ剤は、室温との急な温度差で変質するおそれがあるため、冷蔵庫内で保管をしてはならない。 d 点眼薬は、開封後長期間保存すると変質するおそれがあるため、家族間で共用し、できる限り早目に使い切ることが重要である。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品の品質保持や誤用・事故防止のため、容器の移し替え防止、消防法等の関連法規の遵守、点眼薬の共用禁止などの保管取扱いルールが定められています。
解き方
- 記述aの検討:消毒用エタノールなど危険物に該当するものは消防法に基づく表示(火気厳禁等)がなされるため正しい。
- 記述bの検討:他の容器への移し替えは誤用や品質変化の原因となるため避けるべきであり、正しい。
- 記述cの検討:シロップ剤は細菌等が繁殖しやすいため、開栓後は冷蔵庫等に保管することが望ましいとされており「冷蔵庫内で保管をしてはならない」は誤り。
- 記述dの検討:点眼薬は感染予防の観点から家族間であっても共用してはならないため誤り。よって正解は1(a、b)。
- 選択肢 1正解
- aとbがともに正しい記述であるため、この組合せが正答です。
- 選択肢 2不正解
- aは正しいですが、cはシロップ剤の保管に関して誤った説明を含んでいるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- bは正しいですが、cはシロップ剤の冷蔵庫保管を不当に否定しているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cとdはいずれも誤りです。特に点眼薬の共用は感染防止のため絶対に避けるべき事項です。
覚えるポイント
- 点眼薬は容器の先端に触れたり病原体を媒介するリスクがあるため家族間でも共用厳禁。
間違えやすいところ
- 使い切るためなら家族間で点眼薬を共用してもよいと誤認しやすい。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」保管及び取扱い上の注意に基づく。
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.26 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
医薬品の使用期限に関する規制と定義
医薬品の適正使用と安全対策 · 使用期限 / 表示義務 / 配置販売
医薬品の使用期限に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを一つ選べ。 a 開封された状態で保管された場合に品質が保持される期限である。 b すべての医薬品について、使用期限の表示に関する法的な表示義務がある。 c 配置販売される医薬品では、使用期限の代わりに「消費期限」と記載される。 d 外部の容器又は被包及び添付文書に記載しなければならない。
解答・解説を表示
解答
5
解説
医薬品の使用期限は「未開封の状態で適正に保管された場合に品質が保持される期限」であり、適切な条件下で3年以上性状・品質が安定なものには法的な表示義務はありません。
解き方
- aを判定:使用期限は「開封された状態」ではなく「未開封(未開栓)の状態」での品質保持期限であるため誤り。
- bを判定:3年を超えて安定な医薬品については法的な表示義務はない(ただし流通上の観点から自主表示される)ため誤り。
- cを判定:配置販売される医薬品には「配置期限」と記載される(「消費期限」ではない)ため誤り。
- dを判定:添付文書への使用期限記載は法的義務事項ではない(容器や外箱等の表示事項)ため誤り。したがって全て誤り(5)となる。
- 選択肢 1不正解
- b及びcを「正」としているため誤りです(法的な義務対象は限定され、配置品目は「配置期限」です)。
- 選択肢 2不正解
- aを「正」としている点およびcを「正」としている点が誤りです。
- 選択肢 3不正解
- a、b、dを「正」としているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aを「正」としている点が誤りです(未開封状態で保管された期限です)。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dの記述はいずれも誤りであり、正しい組合せです。
覚えるポイント
- 使用期限は「未開封」かつ「適切な保存条件下」での品質保証期限である。
間違えやすいところ
- すべての医薬品に使用期限の法的表示義務があると誤認しやすい(3年超安定品は義務除外)。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」使用期限の表示等に基づく。
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.27 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
医薬品の外箱に記載しなければならない項目
医薬品の適正使用と安全対策 · 外箱の記載事項 / 法定記載事項 / 出題不備(解なし)
医薬品の外箱に記載しなければならない項目の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a 効能・効果 b 剤形の形や色に関する事項 c 用法・用量 d 保管に関する注意事項
- 1
- a:正、b:誤、c:正、d:誤
- 2
- a:正、b:誤、c:正、d:正
- 3
- a:正、b:正、c:誤、d:誤
- 4
- a:誤、b:正、c:正、d:正
- 5
- a:誤、b:正、c:誤、d:正
解答・解説を表示
解答
解なし
解説
医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第50条及び第51条により、直接の容器または外部の容器・被包に記載しなければならない事項が定められています。
解き方
- 法第50条・第51条等の法定表示事項(外箱への記載事項)と添付文書記載事項(法第52条)を照らし合わせる。
- 設問の記述(a〜d)について、設問設定や各選択肢の正誤パターンの整合性に不備があり、正解となる選択肢が用意されていなかったため、主催者より「解なし」と公表された。
- 選択肢 1不正解
- 出題不備のため、いずれの選択肢も公式正答として成立しません(公式発表は「解なし」)。
- 選択肢 2不正解
- 出題不備のため、いずれの選択肢も公式正答として成立しません(公式発表は「解なし」)。
- 選択肢 3不正解
- 出題不備のため、いずれの選択肢も公式正答として成立しません(公式発表は「解なし」)。
- 選択肢 4不正解
- 出題不備のため、いずれの選択肢も公式正答として成立しません(公式発表は「解なし」)。
- 選択肢 5不正解
- 出題不備のため、いずれの選択肢も公式正答として成立しません(公式発表は「解なし」)。
覚えるポイント
- 法第50条の法定表示事項と法第52条の添付文書記載事項の違いを整理しておく。
間違えやすいところ
- 用法・用量や効能・効果が法第50条(容器・外箱の法定記載事項)に直接義務付けられていると混同しやすい。
出題の前提:医薬品医療機器等法第50条、第51条、第52条及び公式正答発表(解なし扱い)に基づく。
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.27 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
副作用情報の評価及び措置(PMDAと厚生労働大臣の役割)
医薬品の適正使用と安全対策 · 安全対策措置 / PMDA / 厚生労働大臣
医薬品の副作用情報の評価及び措置に関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを一つ選べ。 各制度により集められた副作用情報については、( a )において専門委員の意見を聴きながら調査検討が行われ、その結果に基づき、( b )は、薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて、使用上の注意の改訂の指示等を通じた注意喚起のための情報提供や、効能・効果や用法・用量の一部変更、調査・実験の実施の指示、製造・販売の中止、製品の回収等の安全対策上必要な行政措置を講じている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
収集された副作用情報は(独)医薬品医療機器総合機構(PMDA)で専門委員の意見を聴き調査検討され、その結果を受けて厚生労働大臣が安全対策上の行政措置を実施します。
解き方
- 文章の役割分担を確認する:副作用情報の整理・調査検討を行う機関は「(独)医薬品医療機器総合機構(PMDA)」であるため、aは(独)医薬品医療機器総合機構となる。
- 行政措置を講じる主体を確認する:行政命令や改訂指示などの公権力を行使する主体は「厚生労働大臣」であるため、bは厚生労働大臣となる。よって3が正解。
- 選択肢 1不正解
- 副作用情報の専門的調査検討はPMDAが行い、行政措置は厚生労働大臣が講じるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- 調査検討を担うのはPMDAであり、行政措置を講じるのは厚生労働大臣であるため不適切です。
- 選択肢 3正解
- aが(独)医薬品医療機器総合機構、bが厚生労働大臣であり、正確な組合せです。
- 選択肢 4不正解
- 日本製薬団体連合会は業界団体であり、副作用情報の調査検討を行う主体ではありません。
- 選択肢 5不正解
- 行政措置を講じる主体は業界団体ではなく厚生労働大臣であるため誤りです。
覚えるポイント
- 専門的な調査検討はPMDA、審議会意見を聴いて行政措置を行うのは厚生労働大臣。
間違えやすいところ
- PMDAが行政措置を命令できると勘違いしやすい(行政処分権限は厚生労働大臣)。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」副作用情報の評価及び措置に基づく。
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.28 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
製造販売業者等が行う安全性等の調査
医薬品の適正使用と安全対策 · 製造販売後安全管理 / 情報収集義務 / スイッチOTC
医薬品の製造販売業者等が行う安全性等の調査に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを一つ選べ。 a 登録販売者は、製造販売業者等が行う情報収集に協力するよう努めなければならない。 b 一般用医薬品では、承認後の副作用等の発現状況等の調査は求められていない。 c 医療用医薬品で使用されていた有効成分を一般用医薬品で初めて配合したものについては、承認条件として承認後の一定期間(概ね3年)、安全性に関する調査及び調査結果の報告が求められている。 d 製造販売業者は、副作用等の情報収集の義務を負う。
解答・解説を表示
解答
3
解説
製造販売業者は医薬品の副作用等の情報収集義務を負っており、スイッチOTC医薬品等の承認後調査(概ね3年)の実施や、登録販売者等の専門家への協力要請が規定されています。
解き方
- aを判定:薬局開設者や登録販売者等の医薬関係者は情報収集に協力するよう努める義務(努力義務)があり、正しい。
- bを判定:一般用医薬品であっても製造販売後安全管理基準等に基づき承認後の副作用発現状況調査が求められるため誤り。
- cを判定:新規のスイッチOTC等では承認条件として一定期間(概ね3年)の安全性調査および報告が義務付けられており、正しい。
- dを判定:製造販売業者は副作用等の情報収集を行う義務を法的に負っているため正しい。したがって「正・誤・正・正」の3となる。
- 選択肢 1不正解
- bは一般用医薬品でも副作用発現状況調査が求められるため誤りであり、dは正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- bは誤りで、cは承認条件としての調査報告(概ね3年)に関する正しい記述です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- aの登録販売者の協力努力義務は正しいため、これを誤りとした本肢は不適切です。
- 選択肢 5不正解
- bは一般用医薬品でも調査が求められるため誤りであり、全て正とする本肢は不適切です。
覚えるポイント
- 新規スイッチOTC等の安全性調査期間の目安は「概ね3年」である。
間違えやすいところ
- 一般用医薬品は承認された後は副作用発現調査が不要であると誤認しやすい。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」製造販売業者等による安全性等の調査に基づく。
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.28 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
医薬品・医療機器等安全性情報報告制度
医薬品の適正使用と安全対策 · 安全性情報報告制度 / 副作用報告
医薬品・医療機器等安全性情報報告制度に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a 医薬品との因果関係が明確な健康被害のみ報告する。 b 医薬部外品又は化粧品による健康被害も、自発的な情報協力が要請されている。 c 健康食品による健康被害も任意に報告する。 d 安全対策上必要がある医薬品の過量使用や誤用等による健康被害も報告する。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品・医療機器等安全性情報報告制度は、医薬品等による副作用等を広く収集して安全対策に資するための制度であり、因果関係が必ずしも明確でない事例や誤用等による健康被害も収集対象とされています。
解き方
- 各記述における報告対象の適否(因果関係の有無、医薬部外品・化粧品、健康食品、誤用による被害)を確認する。
- 記述aが誤、bが正、cが誤、dが正であることを導き、合致する選択肢を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述a、b、cが誤りを含む組合せのため不適となります。
- 選択肢 2不正解
- 記述a、bが誤りを含む組合せのため不適となります。
- 選択肢 3不正解
- 記述cが正となっているため不適となります。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- 記述b、cが誤りを含む組合せのため不適となります。
覚えるポイント
- 因果関係が明確でなくても、疑いがある時点で速やかに報告することが求められます。
間違えやすいところ
- 健康食品は医薬品等安全性情報報告制度の対象外である点に注意が必要です。
出題の前提:令和元年度登録販売者試験問題・正答(午後・問109)
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.29 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
医薬品副作用被害救済制度の概要と財源
医薬品の適正使用と安全対策 · 副作用被害救済制度 / 拠出金 / 給付請求
医薬品の副作用被害の救済制度に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a サリドマイド事件等を踏まえ、1979年に医薬品副作用被害救済基金法が制定され、副作用被害に関する救済制度が創設された。 b 医薬品副作用被害救済制度とは、医薬品を適正に使用したにもかかわらず副作用による一定の健康被害が生じた場合について、医療費などの給付を行い、被害者の迅速な救済を図るものである。 c 医薬品による副作用被害が明らかな場合には、被害を受けた本人や家族の申請がなくても、厚生労働大臣は、医療費等の各種給付を行うことができる。 d 副作用被害の救済給付に必要な費用は、製造販売業者及び製造業者からの拠出金が充てられる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品副作用被害救済制度は、医薬品を適正に使用したにもかかわらず発生した重篤な健康被害を迅速に救済する公的制度で、健康被害を受けた本人や遺族の請求に基づいて各種給付が行われます。
解き方
- 記述aとbが制度の創設経緯および救済の目的として正しいことを確認する。
- 記述cの請求手続き(請求主義)およびdの費用負担者(製造販売業者)の誤りを判定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが正となっているため不適となります。
- 選択肢 2不正解
- 記述dが正となっているため不適となります。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤であり、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- 記述a、b、cの判定が誤っているため不適となります。
- 選択肢 5不正解
- 記述a、dの判定が誤っているため不適となります。
覚えるポイント
- 救済給付の費用は許可医薬品製造販売業者から納付される拠出金が充てられます。
間違えやすいところ
- 給付は申請主義であり、厚生労働大臣等が職権で自動的に給付することはありません。
出題の前提:令和元年度登録販売者試験問題・正答(午後・問110)
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.29 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
健康被害救済制度の対象範囲と救済業務
医薬品の適正使用と安全対策 · 救済制度の対象除外 / 生物由来製品感染等被害救済制度 / スモン訴訟
医薬品の副作用等による健康被害の救済に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a 生物由来製品感染等被害救済制度は、2004年4月1日以降に生物由来製品を適正に使用したにもかかわらず、それにより生じた感染等による疾病、障害又は死亡について、医療費等の給付が行われる制度である。 b (独)医薬品医療機器総合機構は、国や製薬企業からの委託を受けて、裁判上の和解が成立したスモン患者に対する健康管理手当や介護費用の支払業務も行っている。 c 医薬品副作用被害救済制度は、製品不良等の製薬企業に損害賠償責任がある場合の健康被害についても救済対象になる。 d 無承認無許可医薬品や個人輸入により入手された医薬品による健康被害については、救済制度の対象から除外されている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品副作用被害救済制度は、製薬企業に損害賠償責任がある場合(無過失責任とは異なる民事責任)や、無承認無許可医薬品・個人輸入医薬品による被害は救済対象外としています。
解き方
- 記述a(生物由来製品感染等被害救済制度の開始時期等)、b(PMDAの委託業務)、d(対象除外要件)が正しいことを確認する。
- 記述cの製薬企業に損害賠償責任がある場合の適用除外規定を照合し、誤りと判定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述a、c、dの判定が誤っているため不適となります。
- 選択肢 2不正解
- 記述b、c、dの判定が誤っているため不適となります。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- 記述b、dの判定が誤っているため不適となります。
- 選択肢 5不正解
- 記述dが正であるため不適となります。
覚えるポイント
- 製造物責任等の損害賠償責任が明らかに認められる場合は救済制度の対象から除外されます。
間違えやすいところ
- PMDAは救済給付業務のほか、スモン患者に対する健康管理手当等の受託給付業務も実施しています。
出題の前提:令和元年度登録販売者試験問題・正答(午後・問111)
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.30 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
医薬品副作用被害救済制度の適用条件と対象除外品目
医薬品の適正使用と安全対策 · 救済給付の条件 / 給付対象外品目 / 適正使用
医薬品副作用被害救済制度に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。 a 医薬品の販売等に従事する専門家は、医療用医薬品による副作用被害についてのみ、救済事業を運営する(独)医薬品医療機器総合機構の相談窓口を紹介すべきである。 b 救済給付の対象になるには、添付文書や外箱等に記載された用法・用量や使用上の注意に従って使用されたことが基本となる。 c 救済給付の対象となる健康被害の程度は、入院を必要とする程度の医療を受ける場合や重い後遺障害が残った場合である。 d 一般用医薬品のうち、殺虫剤や殺鼠剤、一般用検査薬は、救済制度の対象にはならない。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品副作用被害救済制度は要指導医薬品や一般用医薬品も対象となります。ただし、適正使用されたこと、入院加療以上の健康被害であること、人体に直接使用しない殺虫剤や検査薬等の除外医薬品でないことが要件です。
解き方
- 一般用医薬品も救済制度の対象に含まれるため、記述aを誤りと判定する。
- 適正使用の原則(b)、重篤性の程度基準(c)、対象除外品目(d)が正しいことを確認する。
- 選択肢 1不正解
- 記述dが誤りとなっているため不適となります。
- 選択肢 2不正解
- 記述a、b、dの判定が誤っているため不適となります。
- 選択肢 3不正解
- 記述a、b、cの判定が誤っているため不適となります。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- 記述b、dの判定が誤っているため不適となります。
覚えるポイント
- 殺虫剤、殺鼠剤、一般用検査薬などは副作用被害救済制度の対象外です。
間違えやすいところ
- 医療用医薬品だけでなく、一般用医薬品や要指導医薬品も救済の対象に含まれます。
出題の前提:令和元年度登録販売者試験問題・正答(午後・問112)
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.31 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
医薬品の適正使用のための啓発活動
医薬品の適正使用と安全対策 · 啓発活動 / 薬と健康の週間 / ダメ。ゼッタイ。普及運動 / 薬物乱用防止
医薬品の適正使用のための啓発活動に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを一つ選びなさい。 a 登録販売者には、薬剤師とともに、適切なセルフメディケーションの普及定着、医薬品の適正使用の推進のための啓発活動に積極的に参加、協力することが期待されている。 b 「薬と健康の週間」は、医薬品の持つ特質など正しい知識を生活者に浸透させるために、国、自治体、関係団体等が取り組んでいる。 c 「ダメ。ゼッタイ。」普及運動は、「6・26国際麻薬乱用撲滅デー」を広く普及し、薬物乱用防止を推進するため、国、自治体、関係団体等が取り組んでいる。 d 薬物乱用や薬物依存は、違法薬物(麻薬、覚せい剤、大麻等)によってのみ引き起こされるのではなく、一般用医薬品によっても生じ得る。
解答・解説を表示
解答
5
解説
医薬品の適正使用啓発活動には「薬と健康の週間」や「ダメ。ゼッタイ。」普及運動があり、一般用医薬品も乱用や依存の対象となり得ます。
解き方
- 記述a〜cについて、登録販売者の役割、薬と健康の週間、ダメ。ゼッタイ。普及運動の主旨を確認し、いずれも正しいと判定する。
- 記述dについて、一般用医薬品でも薬物乱用や薬物依存が生じるため正しいと判定する。
- すべて正しい組み合わせである選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- dの記述は正しいため、dを誤りとする本選択肢は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cの記述は正しいため、cを誤りとする本選択肢は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bの記述は正しいため、bを誤りとする本選択肢は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aの記述は正しいため、aを誤りとする本選択肢は誤りです。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dのすべての記述が正しいため、この組み合わせが正正解です。
答えの内訳
- a:正
- 登録販売者や薬剤師は、医薬品の専門家として適正使用の啓発やセルフメディケーションの普及定着活動への積極的な参加が期待されています。
- b:正
- 「薬と健康の週間」は、毎年10月17日〜23日に実施され、医薬品の正しい知識を普及啓発する活動として国や自治体等が推進しています。
- c:正
- 「ダメ。ゼッタイ。」普及運動は、6月26日の「国際麻薬乱用撲滅デー」を契機に、薬物乱用防止を目的に展開されている公的啓発運動です。
- d:正
- 薬物乱用は違法薬物のみならず、市販の一般用医薬品の過量服用や目的外使用によっても引き起こされ、乱用・依存を生じることがあります。
覚えるポイント
- 薬と健康の週間は医薬品の適正使用啓発、ダメ。ゼッタイ。普及運動は麻薬乱用撲滅デー推進活動です。
間違えやすいところ
- 薬物乱用は違法薬物だけに限らず、一般用医薬品の目的外・過量使用も該当することを忘れないようにしましょう。
出題の前提:手引き「第5章 医薬品の適正使用・安全対策」の「医薬品の適正使用のための啓発活動」に基づく。
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.32 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
使用上の注意における「してはいけないこと」の対象成分
医薬品の適正使用と安全対策 · してはいけないこと / カフェイン / 芍薬甘草湯 / プソイドエフェドリン塩酸塩 / スクラルファート
一般用医薬品の使用上の注意における主な成分と「次の人は使用(服用)しないこと」の関係の正誤について、正しい組み合わせを一つ選びなさい。 [主な成分] - [次の人は使用(服用)しないこと] a カフェイン - 激しい腹痛又は吐き気・嘔吐の症状がある人 b 芍薬甘草湯 - 高血圧の診断を受けた人 c プソイドエフェドリン塩酸塩 - 糖尿病の診断を受けた人 d スクラルファート - 透析療法を受けている人
解答・解説を表示
解答
4
解説
添付文書の「してはいけないこと」には、重篤な副作用や症状の悪化を避けるため、禁忌となる基礎疾患や症状が成分ごとに厳格に定められています。
解き方
- 各成分と禁忌項目の対応を照合する:カフェインは胃酸過多・心臓病・胃潰瘍、芍薬甘草湯は心臓病であるため、aとbは誤りである。
- プソイドエフェドリン塩酸塩は糖尿病、スクラルファート(アルミニウム含有)は透析療法が禁忌であるため、cとdは正しい。
- したがって「誤・誤・正・正」の組み合わせである選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aおよびbが誤りで、cおよびdが正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りで、dが正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤りで、cが正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- dのスクラルファートは透析患者に対して禁忌であるため、dを誤りとする本選択肢は不適当です。
答えの内訳
- a:誤
- 「激しい腹痛又は吐き気・嘔吐の症状がある人」がしてはいけないこととされるのは瀉下薬成分(ヒマシ油やセンナ等)であり、カフェインではありません。
- b:誤
- 芍薬甘草湯で「してはいけないこと」とされているのは「心臓病の診断を受けた人」です。高血圧の人は「相談すること」に該当します。
- c:正
- プソイドエフェドリン塩酸塩は交感神経刺激作用によりグリコーゲン分解を促進して血糖値を上昇させるため、糖尿病の人は「してはいけないこと」とされています。
- d:正
- スクラルファートはアルミニウムを含む胃腸薬成分であり、アルミニウム脳症等のリスクがあるため透析療法を受けている人は「してはいけないこと」とされています。
覚えるポイント
- プソイドエフェドリン塩酸塩は糖尿病・前立腺肥大等で禁忌、アルミニウム含有製剤は透析療法受療者で禁忌です。
間違えやすいところ
- 芍薬甘草湯の「してはいけないこと」は高血圧ではなく「心臓病」である点に注意しましょう(高血圧は相談すること)。
出題の前提:手引き「第5章 医薬品の適正使用・安全対策」別表「使用上の注意(記載要領)してはいけないこと」に基づく。
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.33 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
イブプロフェンの「してはいけないこと」
医薬品の適正使用と安全対策 · イブプロフェン / 使用上の注意 / してはいけないこと / アスピリン喘息 / 小児禁忌
一般用医薬品の使用上の注意において、イブプロフェン(以下、本剤)を成分とする内服薬で、「次の人は服用しないこと」とされている対象について、正しいものの組合せを一つ選びなさい。 a 本剤又は本剤の成分により胃・十二指腸潰瘍にかかったことがある人 b 本剤又は他の解熱鎮痛薬、かぜ薬を服用して、ぜんそくを起こしたことがある人 c 心臓病、腎臓病、肝臓病の診断を受けたことのある人 d 15歳未満の小児
解答・解説を表示
解答
3
解説
イブプロフェン等の解熱鎮痛成分はプロスタグランジン産生を抑制するため、喘息発作(アスピリン喘息)の誘発リスクや小児でのライ症候群等の安全上の理由から禁忌が設定されています。
解き方
- イブプロフェンの添付文書において「服用しないこと」とされる対象を確認する。
- 胃・十二指腸潰瘍や心臓病・腎臓病・肝臓病の診断を受けたことがある人は「相談すること」に分類されるため、aとcは該当しない。
- 他の解熱鎮痛薬等で喘息を起こしたことがある人(b)と、15歳未満の小児(d)は「服用しないこと」に該当する。
- bとdの組み合わせである選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aの「胃・十二指腸潰瘍にかかったことがある人」は「相談すること」に該当するため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aおよびcはともに「相談すること」に該当するため誤りです。
- 選択肢 3正解
- b(ぜんそく発症歴のある人)およびd(15歳未満の小児)はいずれも「してはいけないこと」に該当するため正しいです。
- 選択肢 4不正解
- cの「心臓病、腎臓病、肝臓病の診断を受けたことのある人」は「相談すること」に該当するため誤りです。
覚えるポイント
- イブプロフェン内服薬は15歳未満の小児およびアスピリン喘息の既往者に対して服用禁忌(してはいけないこと)です。
間違えやすいところ
- 胃・十二指腸潰瘍の既往や心臓病・腎臓病などは「相談すること」であり、「してはいけないこと」と混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「第5章 医薬品の適正使用・安全対策」別表「してはいけないこと(イブプロフェン)」に基づく。
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.33 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
透析療法を受けている人の服用禁忌成分
医薬品の適正使用と安全対策 · してはいけないこと / 透析療法 / アルミニウム製剤 / アルミニウム脳症
一般用医薬品の使用上の注意において、透析療法を受けている人は使用(服用)しないことと記載されている成分について、正しいものの組合せを一つ選びなさい。 a 水酸化アルミニウムゲル b セトラキサート塩酸塩 c ジメチルポリシロキサン d 合成ヒドロタルサイト
解答・解説を表示
解答
2
解説
アルミニウムを含む制酸薬・胃腸薬成分は、腎機能が高度に低下した透析患者において体内に蓄積しやすく、アルミニウム脳症や骨症を引き起こす危険があるため禁忌とされています。
解き方
- 透析療法を受けている人が禁忌となる成分が「アルミニウムを含む成分」であることを想起する。
- 提示された成分のうち、アルミニウムを含む成分を特定する:水酸化アルミニウムゲル(a)および合成ヒドロタルサイト(d)が該当する。
- セトラキサート塩酸塩(b)やジメチルポリシロキサン(c)はアルミニウムを含まないため透析禁忌には該当しない。
- したがってaとdの組み合わせである選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- セトラキサート塩酸塩(b)は透析療法を受けている人の禁忌成分ではないため誤りです。
- 選択肢 2正解
- 水酸化アルミニウムゲル(a)と合成ヒドロタルサイト(d)はともにアルミニウムを含有するため、透析療法中の禁忌に該当し正解です。
- 選択肢 3不正解
- セトラキサート塩酸塩(b)およびジメチルポリシロキサン(c)はいずれも透析禁忌ではないため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- ジメチルポリシロキサン(c)は消泡成分であり透析禁忌ではないため誤りです。
覚えるポイント
- スクラルファート、合成ヒドロタルサイト、アルミニウムゲルなど「アルミニウム」を含む胃腸薬成分は透析患者に禁忌です。
間違えやすいところ
- 合成ヒドロタルサイトのように名前に「アルミニウム」が明記されていない複合化合物を見落とさないようにしましょう。
出題の前提:手引き「第5章 医薬品の適正使用・安全対策」別表「してはいけないこと(アルミニウムを含む成分)」に基づく。
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.34 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
アスピリンの使用上の注意(妊婦への禁忌)
医薬品の適正使用と安全対策 · アスピリン / 使用上の注意 / してはいけないこと / 妊娠期間の延長 / 胎児の動脈管収縮
アスピリンの添付文書の「してはいけないこと」に関する記述において、空欄( a )~( c )に入る語句の正しい組合せとして適切なものを1つ選べ。 「アスピリンは、妊娠期間の( a )、胎児の動脈管の( b )・早期閉鎖、子宮収縮の抑制、分娩時出血の増加のおそれがあるため、出産予定日( c )週以内の妊婦に対して、使用(服用)しないこととされている。」
解答・解説を表示
解答
3
解説
プロスタグランジンは子宮収縮や胎児動脈管の開存維持に重要な生理活性物質です。アスピリンなど解熱鎮痛成分がその合成を阻害すると、妊娠期間の延長、胎児の動脈管収縮・早期閉鎖、分娩時の出血増加等を引き起こすため、出産予定日12週以内の妊婦には使用禁止とされています。
解き方
- プロスタグランジン阻害による妊娠や分娩への影響(子宮収縮抑制に伴う妊娠期間の延長、分娩時出血の増加)を確認し、aに「延長」を当てはめます。
- 胎児循環における動脈管への影響(プロスタグランジン減少による動脈管の収縮・早期閉鎖)を確認し、bに「収縮」を当てはめます。
- アスピリン製剤で服用が禁止される妊娠後期(出産予定日12週以内)の基準時期を確認し、cに「12」を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 動脈管は拡張ではなく「収縮」・早期閉鎖のおそれがあるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 子宮収縮の抑制により妊娠期間は短縮ではなく「延長」するため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが延長、bが収縮、cが12週以内であり、すべて正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- 妊娠期間は「延長」、動脈管は「収縮」、期間は出産予定日「12」週以内であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 動脈管は「収縮」であり、対象期間は出産予定日「12」週以内であるため誤りです。
覚えるポイント
- アスピリンは出産予定日12週以内の妊婦に対して「妊娠期間の延長」「胎児動脈管収縮」のおそれがあるため禁忌
間違えやすいところ
- 妊娠期間の「短縮」や動脈管の「拡張」と取り違えないこと、また「12週」と他の週数を混同しないよう注意する。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」使用上の注意(してはいけないこと)
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.34 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
運転操作の禁止(眠気を生じる成分)
医薬品の適正使用と安全対策 · 使用上の注意 / 運転操作の禁止 / コデインリン酸塩水和物 / 鎮咳成分 / 眠気
一般用医薬品の使用上の注意に関する記述のうち、添付文書に「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこと」と記載されている成分として正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
2
解説
中枢神経系を抑制して眠気を催すおそれのある成分(抗ヒスタミン成分、麻薬性鎮咳成分であるコデイン類、鎮静成分など)を含有する医薬品では、事故を防止するため添付文書の「してはいけないこと」に「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこと」と明記されます。
解き方
- 各選択肢の成分の薬効群および中枢作用(特に眠気の誘発リスク)を確認します。
- コデインリン酸塩水和物は麻薬性鎮咳成分で中枢抑制作用による眠気を引き起こすため、運転操作禁止の対象であることを特定します。
- 選択肢 1不正解
- インドメタシンは非ステロイド性抗炎症成分であり、外用剤を中心に用いられ運転操作禁止の記載対象ではありません。
- 選択肢 2正解
- コデインリン酸塩水和物は中枢抑制による眠気を催すことがあるため、服用後の運転操作の禁止が記載されています。
- 選択肢 3不正解
- スクラルファートは胃粘膜保護成分(アルミニウム含有)であり、運転操作禁止の記載対象ではありません。
- 選択肢 4不正解
- アスピリンは解熱鎮痛成分であり、単体で眠気による運転操作禁止の対象とはされていません。
- 選択肢 5不正解
- グリチルリチン酸二カリウムは抗炎症成分であり、運転操作禁止の記載対象ではありません。
覚えるポイント
- コデインリン酸塩やジヒドロコデインリン酸塩は眠気を生じるため運転操作禁止の対象
間違えやすいところ
- 解熱鎮痛成分(アスピリンやインドメタシン)や胃薬成分(スクラルファート)と、中枢抑制作用のある鎮咳去痰成分を混同しないこと。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」使用上の注意(運転操作の禁止)
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.34 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
連用禁止の成分(ビスマスによる精神神経症状)
医薬品の適正使用と安全対策 · ビスマス / 使用上の注意 / してはいけないこと / 連用禁止 / 精神神経症状
一般用医薬品の連用に関する注意について、海外において長期連用した場合に精神神経症状が現れたとの報告があるため、「1週間以上継続して服用しないこと」とされている成分として正しいものを1つ選べ。
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解答
4
解説
次硝酸ビスマス等のビスマス含有止瀉薬は、海外において長期連用により痙攣や記憶障害などの精神神経症状(ビスマス脳症)が報告された経緯があります。このため、添付文書の「してはいけないこと」に「1週間以上継続して服用しないこと(短期間の服用にとどめる)」と記載されています。
解き方
- 設問の条件である「精神神経症状の報告」「1週間以上継続して服用しないこと」という制限事項を確認します。
- ビスマス含有製剤の特徴的な連用注意の理由と合致することを照合し、4を選択します。
- 選択肢 1不正解
- ステロイド性抗炎症外用成分は長期連用を避けますが、海外での精神神経症状報告による1週間服用制限の主因ではありません。
- 選択肢 2不正解
- アルミニウムを含む成分は透析患者への投与禁忌(アルミニウム脳症等)が主要な注意点であり、本設問の記述とは異なります。
- 選択肢 3不正解
- グリチルリチン酸を含む成分の長期連用で問題となるのは「偽アルドステロン症」です。
- 選択肢 4正解
- ビスマスを含む成分は、海外において長期連用で精神神経症状が報告されたため「1週間以上継続して服用しないこと」とされています。
- 選択肢 5不正解
- カフェインを含む成分は短期間の服用にとどめる注意や連用制限がありますが、精神神経症状の報告を理由とする「1週間以上継続して服用しないこと」の指定成分ではありません。
覚えるポイント
- ビスマス含有成分=海外で長期連用により精神神経症状の報告があり「1週間以上継続して服用しないこと」
間違えやすいところ
- アルミニウム製剤の「透析療法を受けている人の禁忌」と、ビスマス製剤の「長期連用による精神神経症状での1週間連用制限」を取り違えやすい。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」使用上の注意(してはいけないこと・連用しないこと)
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.35 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
添付文書の「相談すること」(基礎疾患と成分)
医薬品の適正使用と安全対策 · 使用上の注意 / 相談すること / ポビドンヨード / フェニレフリン塩酸塩 / マオウ / ジプロフィリン
一般用医薬品の添付文書で、「相談すること」とされている基礎疾患と主な医薬品成分の関係について、各記述(a~d)の正誤の正しい組合せを1つ選べ。 [基礎疾患] [成分] a 甲状腺疾患 - ポビドンヨード b 高血圧 - フェニレフリン塩酸塩 c 肝臓病 - マオウ d てんかん - ジプロフィリン
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解答
2
解説
医薬品成分が生体の各器官に及ぼす作用に応じ、特定の基礎疾患を有する人への注意喚起が定められています。 ・ヨウ素系殺菌成分(ポビドンヨード等):甲状腺ホルモン代謝に影響を与えるため甲状腺疾患。 ・アドレナリン作動成分(フェニレフリン、マオウ等):末梢血管収縮等により血圧を上昇させるため高血圧や心臓病等。 ・キサンチン系成分(ジプロフィリン):中枢神経興奮作用により発作を誘発するおそれがあるためてんかん。
解き方
- a:ポビドンヨード等のヨウ素含有製剤は甲状腺ホルモン生合成に影響を及ぼすため「甲状腺疾患」で相談することとされており、正しい(正)と判定します。
- b:フェニレフリン塩酸塩はアドレナリン作動成分であり、血管収縮作用により血圧を上昇させるため「高血圧」で相談することとされており、正しい(正)と判定します。
- c:マオウは交感神経刺激作用により高血圧、心臓病、甲状腺機能障害、糖尿病等で相談することとされていますが、「肝臓病」ではないため誤り(誤)と判定します。
- d:ジプロフィリンは中枢興奮作用により痙攣を誘発するおそれがあるため、「てんかん」で相談することとされており、正しい(正)と判定します。
- したがって「正、正、誤、正」の並びである選択肢2が正解となります。
- 選択肢 1不正解
- aが正、cが誤、dが正であるため誤った組合せです。
- 選択肢 2正解
- a:正、b:正、c:誤、d:正の組合せであり正しいです。
- 選択肢 3不正解
- bが正、cが誤、dが正であるため誤った組合せです。
- 選択肢 4不正解
- aが正であるため誤った組合せです。
- 選択肢 5不正解
- bが正、cが誤であるため誤った組合せです。
覚えるポイント
- ジプロフィリン=てんかん、ポビドンヨード=甲状腺疾患、アドレナリン作動成分=高血圧・心臓病等で相談すること
間違えやすいところ
- マオウに含まれるエフェドリン類による注意(高血圧、心臓病、甲状腺機能障害、糖尿病)と、他の成分による基礎疾患注意(肝臓病など)を混同しないこと。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」使用上の注意(相談すること・基礎疾患)
出典:関西広域連合『2019年度 関西広域連合 後半』
令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) p.35 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
2019年度 関西広域連合 後半
参照した公式資料
関西広域連合が公開した2019年度 関西広域連合 後半の問題・解答資料です。
- 令和元年度 登録販売者試験問題(午後) (PDFファイル: 355.8KB) ↗ — www.kouiki-kansai.jp(PDF・35ページ)
- 令和元年度 登録販売者試験 解答 (PDFファイル: 36.7KB) ↗ — www.kouiki-kansai.jp(PDF・1ページ)

