公開問題を地域・年度・前半後半で区別しています。地域共通問題を含み、全国の独立した問題を網羅する集計ではありません。受験する地域の最新版の手引きと案内を併せて確認してください。
2018年度 静岡県 前半の概要
医薬品の本質と基本特性
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の本質 / 医薬品の作用機序 / 人体以外への使用
医薬品に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品は人の生命や健康に直接影響を与えるものであり、人体に取り込まれて薬理作用を発現するものや、検査薬・殺虫剤のように人体に直接使用されないものなど多岐にわたります。
解き方
- 各選択肢の記述が医薬品の基本的な特性や使用形態と合致しているか確認する。
- 選択肢2の人体への取り込みと薬理作用の発現に関する記述に明確な誤りがあることを見極める。
- 選択肢 1不正解
- 医薬品は開発・市販後の知見の積み重ねを通じて、有効性や安全性に関する情報が継続的に集積されます。
- 選択肢 2正解
- 多くの医薬品は生体内(人体)に取り込まれて生理機能等に作用し、目的の効果を発現させます。
- 選択肢 3不正解
- 医薬品の人体に対する作用機序や生体反応は極めて複雑・多岐にわたり、現代医学でもその全てが完全に解明されているわけではありません。
- 選択肢 4不正解
- 人体に直接使用されない器具等の消毒薬、殺虫剤・殺鼠剤、体外診断用医薬品などの医薬品も存在します。
覚えるポイント
- 医薬品には内服等で生体内に取り込まれるものと、検査薬や殺虫剤のように人体に直接用いないものがある。
間違えやすいところ
- 「医薬品=すべて人体に投与するもの」と思い込み、人体に対して使用されない医薬品の存在を見落とす誤り。
出題の前提:試験問題の記載および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.3 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
いわゆる健康食品の特徴と法的区分
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 健康食品 / 特定保健用食品 / 健康被害 / 医薬品との識別
いわゆる健康食品に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 特定保健用食品については、「特定の保健機能の表示」、例えばキシリトールを含む食品に対して「虫歯の原因になりにくい食品です」などの表示が許可されている。 b いわゆる健康食品には、カプセル、錠剤等の医薬品と類似した形状のものはない。 c 医薬品を扱う者は、いわゆる健康食品が法的にも、また安全性や効果を担保する科学的データの面でも医薬品とは異なるものであることを認識し、消費者に指導・説明を行わなくてはならない。 d いわゆる健康食品は、健康増進や維持の助けとなることを目的としているため、健康被害を生じることはない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
いわゆる健康食品は食品衛生法等に基づく食品であり、医薬品とは法的根拠や安全性・有効性の科学的担保が根本的に異なります。過剰摂取や不適切な利用により健康被害を生じる可能性もあります。
解き方
- a〜dの各記述について、食品と医薬品の相違点や制度の基準に合致するか正誤を判定する。
- aが正、bが誤、cが正、dが誤となる組み合わせ(選択肢3)を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bが誤であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bが誤、cが正、dが誤であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 3正解
- aは正、bは誤、cは正、dは誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- dが誤であるため誤った組み合わせです。
覚えるポイント
- 健康食品でも錠剤・カプセル剤の形状のものは存在し、不適切な摂取により健康被害が生じる可能性がある。
間違えやすいところ
- 健康食品は健康維持を目的としているから安全で健康被害は生じないと誤信してしまう点。
出題の前提:試験問題の記載および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.3 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品のリスク評価と安全性試験基準
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 用量-反応関係 / 非臨床試験 / GLP / GCP
医薬品のリスク評価に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品の効果とリスクは、薬物曝露時間と曝露量との積で表現される用量-反応関係に基づいて評価される。 b 少量の投与であれば医薬品を長期投与しても慢性的な毒性が発現することはない。 c 薬効-薬理試験、一般薬理作用試験、単回投与毒性試験、反復投与毒性試験、生殖・発生毒性試験、遺伝毒性試験、がん原性試験などが厳格に実施されている。 d ヒトを対象とした臨床試験における効果と安全性の評価基準として、国際的に Good Laboratory Practice(GLP)が制定されている。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品の効果と毒性は曝露時間と曝露量の積(用量-反応関係)により評価されます。開発過程では非臨床試験(GLP基準)や臨床試験(GCP基準)などの厳格な安全基準が適用されます。
解き方
- 各記述の用量-反応関係、慢性毒性、毒性試験の種類、試験実施基準(GLP/GCP)の内容を確認する。
- aが正、bが誤、cが正、dが誤であることを確認し、aとcの組み合わせを選択する。
- 選択肢 1不正解
- bの記述(少量投与なら長期投与でも慢性毒性は発現しない)は誤りです。
- 選択肢 2正解
- aおよびcの記述がともに正確であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bおよびd(GLPは非臨床試験の基準であり臨床試験基準はGCP)はともに誤りです。
- 選択肢 4不正解
- dの記述(ヒトを対象とした臨床試験基準がGLPであるとする点)が誤りです。
覚えるポイント
- GLPは医薬品の安全性非臨床試験の基準、GCPはヒトを対象とした臨床試験の実施基準。
間違えやすいところ
- 非臨床試験基準のGLP(Laboratory)と臨床試験基準のGCP(Clinical)を取り違えるミス。
出題の前提:試験問題の記載および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.4 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品の副作用の定義と対応
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 副作用 / アレルギー / 軽微な副作用 / 初期対応
医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品の副作用には、アレルギー(過敏反応)によるものがある。 b 複数の疾病を有する人の場合、ある疾病のために使用された医薬品の作用が、その疾病に対して薬効をもたらす一方、別の疾病に対しては症状を悪化させることがある。 c 副作用には日常生活に支障を来す程度の健康被害を生じる重大なものが含まれ、眠気や口渇等は含まれない。 d 医薬品を使用する人が副作用をその初期段階で認識することにより、副作用の種類に応じて速やかに適切に処置し、又は対応し、重篤化の回避が図られることが重要である。
解答・解説を表示
解答
5
解説
副作用には重大な健康被害だけでなく、眠気や口渇などの不快・有害な症状もすべて含まれます。初期症状を早期に把握して対処し、重篤化を防ぐことが重要です。
解き方
- a、b、c、dの各記述について、医薬品の副作用に関する正しい知識と照合する。
- cにおいて眠気や口渇が含まれないとしている点が明白な誤りであり、a・b・dは正しいと判定する。
- 選択肢 1不正解
- aが正、cが誤、dが正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bが正、cが誤であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aが正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bが正、cが誤、dが正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 5正解
- aは正、bは正、cは誤、dは正であり、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 副作用には重篤な健康被害のみならず、眠気や口渇などの自覚症状・軽微な有害反応も広く含まれる。
間違えやすいところ
- 重大な健康被害のみを副作用とみなし、日常的な眠気や口渇を副作用から除外してしまう誤解。
出題の前提:試験問題の記載および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.4 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品によるアレルギー(過敏反応)の特徴と症状
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · アレルギー(過敏反応) / 副作用
アレルギー(過敏反応)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a アレルギーは、一般的にあらゆる物質によって起こり得るものである。 b 外用薬では、アレルギーは引き起こされない。 c 医薬品の使用においては、鶏卵や牛乳等に対するアレルギーがある人への配慮は必要ない。 d 体の各部位に生じる炎症であるアレルギー症状として、流涙や眼の痒み等の結膜炎症状、鼻汁やくしゃみ等の鼻炎症状、蕁麻疹や湿疹、かぶれ等の皮膚症状等が見られる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
アレルギー(過敏反応)は通常有害でない物質に対しても生体の免疫機構が過剰に反応して生じるものであり、内服薬だけでなく外用薬でも生じ、食品由来の成分を含む医薬品に対してもアレルギー歴の確認が不可欠です。
解き方
- 記述aおよびdが医薬品によるアレルギーの一般特性および代表的症状として正しいことを確認する。
- 記述bの外用薬では起きないとする点、記述cの食物アレルギーへの配慮が不要とする点の誤りを見抜く。
- 正・誤・誤・正の組み合わせとなっている選択肢2を正答と判定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが正、記述cが誤であるため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤、記述dが正であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bとcが誤、記述dが正であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが正、記述bとcが誤であるため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- アレルギーは生体の免疫反応に起因するため、一般的にあらゆる物質によって起こり得るものです。
- b:誤
- 外用薬であっても皮膚や粘膜から成分が吸収されたり局所で免疫反応が誘発されたりしてアレルギーを引き起こすことがあります。
- c:誤
- 医薬品の添加物や有効成分には鶏卵や牛乳等に由来するものがあるため、これらにアレルギーがある人への配慮が必要です。
- d:正
- アレルギー症状として、結膜炎症状、鼻炎症状、皮膚症状(蕁麻疹や湿疹、かぶれ等)などが全身の各部位に現れます。
覚えるポイント
- 外用薬でもアレルギーは生じること、食品由来成分(鶏卵・牛乳等)に対するアレルギー歴にも配慮が必要であることを押さえる。
間違えやすいところ
- 「外用薬だから全身症状やアレルギーは出ない」と思い込む誤りに注意する。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 II 医薬品の安全性 2 アレルギー(過敏反応)」に基づく。
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.5 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
登録販売者の情報提供および購入者への対応
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 専門家の対応 / 適切な情報提供 / 受診勧奨
医薬品の販売に従事する登録販売者が購入者に行った対応に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品を継続して使用する場合には、特段の異常が感じられなくても医療機関を受診するよう伝えた。 b 医薬品の必要以上の大量購入や頻回購入などを試みる購入者に対し事情を尋ねた上で、販売を差し控えた。 c 誤解や認識不足による不適正な使用や、それに起因する有害事象の発生の防止を図るため、購入者の理解力や医薬品を使用する状況等に即して説明した。 d 医薬品を使用する前に添付文書や製品表示を必ず読むよう伝えた。
解答・解説を表示
解答
5
解説
登録販売者は、一般用医薬品の安全で適正な使用を確保するため、購入者の状況に応じた説明、添付文書確認の指導、漫然連用時の受診勧奨、不自然な多量購入への販売制限など、適切な介入と対応を行う責務があります。
解き方
- 記述a~dの対応が、医薬品の適正使用推進および濫用防止の観点からいずれも適切であるか検証する。
- 記述a(受診勧奨)、b(大量購入への販売自粛)、c(理解度に即した説明)、d(添付文書等の確認励行)がすべて正であることを確認する。
- すべて正となっている選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述dが誤とされているため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- 記述cが誤とされているため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤とされているため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤とされているため不適切です。
- 選択肢 5正解
- 記述a、b、c、dのすべてが適切であり、正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:正
- 漫然とした連用を防ぎ重大な病変を見逃さないため、一定期間使用しても改善しない場合や継続使用の際は受診を勧奨することが適切です。
- b:正
- 濫用や不適正使用を防止するため、不自然な大量・頻回購入者には理由を確認し、必要に応じて販売を差し控える対応が適切です。
- c:正
- 購入者の理解力や状況に合わせた平易で的確な情報提供を行うことは、不適正使用や有害事象の防止のために重要です。
- d:正
- 医薬品を使用する前には添付文書や製品表示を必ず確認するよう購入者に伝えることが適切です。
覚えるポイント
- 不審な大量購入や頻回購入には事情を確認した上で販売を差し控えること、継続使用時には医療機関の受診を促すことが重要である。
間違えやすいところ
- 自覚症状の異常がないからといって長期漫然使用を放置してよいと誤認しないこと。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 IV 適切な医薬品選択と受診勧奨」に基づく。
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.5 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品の相互作用と飲食・食品との関係
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 相互作用 / アルコールとの相互作用 / 食品・ハーブ
相互作用に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 酒類(アルコール)が医薬品の吸収や代謝に影響を与えることはない。 b 相互作用を回避するには、ある医薬品を使用している期間やその前後を通じて、その医薬品との相互作用を生じるおそれのある医薬品や食品の摂取を控えなければならないのが通常である。 c ハーブ等として流通している食品が、医薬品の効き目や副作用を増強させることがある。 d 複数の疾病を有する人では、疾病ごとにそれぞれ医薬品が使用されるので、医薬品同士の相互作用に関しては特に注意する必要はない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
相互作用は複数の医薬品併用時だけでなく、食品、嗜好品(酒類・カフェイン等)、ハーブとの間でも起こります。回避のためには使用中だけでなく服用前後の摂取制限にも留意する必要があります。
解き方
- 記述aについて、アルコールは薬物動態や薬効に大きく影響するため「影響を与えることはない」は誤りと判断する。
- 記述bおよびcが、相互作用の回避法および食品・ハーブの影響に関する正しい記述であることを確認する。
- 記述dについて、複数疾患での併用時は相互作用のリスクが高まるため「注意する必要はない」は誤りと判断する。
- 正しい記述の組み合わせである(b、c)が含まれる選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 2正解
- 記述bおよびcがともに正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述dが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aおよびdがともに誤りであるため不適切です。
答えの内訳
- a:誤
- 酒類(アルコール)は肝臓の代謝酵素に影響を与えたり、中枢神経系を抑制したりして医薬品の吸収・代謝や作用に重大な影響を与えます。
- b:正
- 医薬品やその代謝物が体内に残存している期間を考慮し、服用期間中およびその前後を通じて相互作用を生じる物質の摂取を控える必要があります。
- c:正
- セントジョーンズワートなどのハーブ類や健康食品が、薬物代謝酵素を誘導・阻害するなどして医薬品の薬効や副作用を増強・減弱させることがあります。
- d:誤
- 複数の疾病で異なる医薬品が併用される場合、医薬品同士が互いに作用を増強または減弱させるリスクが高まるため、特に注意が必要です。
覚えるポイント
- アルコールは薬物代謝酵素の誘導や阻害、中枢抑制の増強を引き起こす。またセントジョーンズワート等のハーブも相互作用の原因となる。
間違えやすいところ
- 食品やハーブなら医薬品と相互作用しないという思い込みに注意する。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 II 医薬品の安全性 4 相互作用、飲み合わせ」に基づく。
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.6 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
WHOによる医薬品の副作用の定義
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 副作用の定義 / WHO / 穴埋め問題
医薬品の副作用に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 世界保健機関(WHO)の定義によれば、医薬品の副作用とは、「疾病の予防、( a )、治療のため、又は身体の機能を正常化するために、人に( b )用いられる量で発現する医薬品の有害( c )意図しない反応」とされている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
世界保健機関(WHO)による副作用の定義は、「疾病の予防、診断、治療のため、又は身体の機能を正常化するために、人に通常用いられる量で発現する医薬品の有害かつ意図しない反応」と定められています。
解き方
- 空欄aについて、疾病の予防・診断・治療の文脈から「診断」が入ることを特定する。
- 空欄bについて、過量投与(薬物乱用・中毒)を除くため「通常」用いられる量であることを確認する。
- 空欄cについて、有害性および意図しないことの並列条件である「かつ」を選択する。
- a:診断、b:通常、c:かつ の組み合わせである選択肢1を正答と判定する。
- 選択肢 1正解
- aに「診断」、bに「通常」、cに「かつ」が入り、WHOの副作用定義と完全に合致します。
- 選択肢 2不正解
- aは「診断」、bは「通常」が入るため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aは「診断」、bは「通常」、cは「かつ」が入るため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bは「通常より多く」ではなく「通常」が入るため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cは「又は」ではなく「かつ」が入るため誤りです。
答えの内訳
- a:診断
- WHOの定義における医薬品の使用目的に入る語句は「診断」です(予防、診断、治療)。
- b:通常
- 過量投与による中毒等と区別するため、「人に通常用いられる量」と規定されています。
- c:かつ
- 副作用の反応の条件として「有害かつ意図しない反応」と定義されています。
覚えるポイント
- WHOの副作用定義の3要素:「疾病の予防、診断、治療」「人に通常用いられる量」「有害かつ意図しない反応」を正確に暗記する。
間違えやすいところ
- 通常量ではなく「通常より多い量」と混同しないこと(通常より多い量は過量投与・中毒域となる)。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 II 医薬品の安全性 1 副作用」に基づく。
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.6 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
小児の生理的特徴と医薬品の影響
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児への配慮 / 小児の生理的特徴 / 血液脳関門
小児が医薬品を使用する際の生理的特徴と影響に関する次の文中の( a )~( c )に入る正しい語句の組み合わせとして最も適切なものを1つ選びなさい。 「小児は大人と比べて、身体の大きさに対して腸が( a )、服用した医薬品の吸収率が相対的に( b )。また、血液脳関門が未発達であるため、( c )に影響を与える医薬品で副作用を起こしやすい。」
解答・解説を表示
解答
2
解説
小児は消化管や肝臓・腎臓などの臓器が未発達であり、大人に比べて身体の大きさに対する腸の長さが長く医薬品の吸収率が相対的に高くなります。また、中枢神経系を保護する血液脳関門も未発達なため、薬毒物が脳へ到達しやすく副作用のリスクが増大します。
解き方
- 小児の消化器官の特徴として、体格に比して腸が「長く」、医薬品の吸収率が相対的に「高い」ことを確認します。
- 小児の血液脳関門は未発達であるため、脳や脊髄などの「中枢神経系」に作用する成分で副作用を起こしやすい点を確認します。
- a=長く、b=高い、c=中枢神経系となる組み合わせ(選択肢2)を選択します。
- 選択肢 1不正解
- aが「短く」、bが「低い」となっているため誤りです。小児の腸は体格比で長く、吸収率は高くなります。
- 選択肢 2正解
- 小児の腸は体格比で「長く」、吸収率は「高い」、未発達な血液脳関門により「中枢神経系」に影響が出やすいため適切です。
- 選択肢 3不正解
- aが「短く」、cが「末梢神経系」となっているため誤りです。血液脳関門の未発達により影響を受けるのは中枢神経系です。
- 選択肢 4不正解
- bが「低い」となっているため誤りです。小児では医薬品の吸収率が相対的に高くなります。
- 選択肢 5不正解
- cが「末梢神経系」となっているため誤りです。未発達な血液脳関門を通過して影響を受けるのは中枢神経系です。
覚えるポイント
- 小児は体格に対して腸が長く医薬品の吸収率が高い
- 小児は血液脳関門が未発達のため中枢神経系への副作用が出やすい
間違えやすいところ
- 小児の身体が小さいため腸も短いと誤認すること
- 血液脳関門の未発達と影響を受ける部位を末梢神経系と取り違えること
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」における小児の生理機能の特徴に基づく。
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.7 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
小児に対する医薬品使用上の注意点
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児への配慮 / 剤形ごとの注意点 / 誤飲防止 / 受診勧奨
小児における医薬品の使用にあたって重要な事項に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
小児に対する医薬品の投与では、年齢や発達段階に応じた適切な剤形の選択が必要です。カプセル剤や錠剤などは本来の放出制御や粘膜保護の機能を損なうため、原則として外したり砕いたりして服用させてはならず、乳幼児にはシロップ剤やドライシロップ等の適切な剤形を用います。
解き方
- 各選択肢の記述について小児の使用上の留意点と照らし合わせます。
- 乳幼児の自己表現の難しさや保護者の観察の重要性(記述1)、誤飲事故防止の保管管理(記述2)、乳児における受診勧奨の原則(記述4)はいずれも正しい記述です。
- 記述3について、カプセル剤を勝手に外して中身を飲ませることは不適正使用にあたり誤りであると判断します。
- 選択肢 1不正解
- 乳幼児は体調変化を言語等で適切に伝えることが難しいため、保護者が観察を行う必要があります。記述は正しいです。
- 選択肢 2不正解
- 誤飲事故を防止するため、小児の手の届く場所や目につく場所に医薬品を置かないことが基本です。記述は正しいです。
- 選択肢 3正解
- カプセル剤を外して中身を飲ませると適切な薬効が得られなかったり消化管粘膜を荒らしたりするため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 容態が急変しやすい乳児では医師の診療が優先され、一般用医薬品の使用は夜間などやむを得ない場合に限られます。
覚えるポイント
- カプセル剤やコーティング錠を自己判断で開封・粉砕して飲ませてはならない
- 乳児の体調不良は急変しやすいため医師の受診を最優先とする
間違えやすいところ
- 飲み込みにくい乳児に対してカプセルを開けて飲ませてよいと誤解すること
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」における小児への医薬品使用の注意に基づく。
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.7 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
高齢者の生理的特徴と医薬品使用
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 高齢者への配慮 / 嚥下障害 / 加齢による機能低下
高齢者における医薬品の使用に関する次の記述について、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品の使用上の注意においては、おおよその目安として70歳以上を「高齢者」としている。 b 複数の医薬品が長期間にわたって使用される場合には、副作用を生じるリスクが低い。 c 喉の筋肉が衰えて飲食物を飲み込む力が弱まっている(嚥下障害)場合があり、内服薬を使用する際に喉に詰まらせやすい。 d 手先の衰えのため医薬品を容器や包装から取り出すことが難しい場合がある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品の使用上の注意における「高齢者」はおおむね65歳以上を指します。高齢者では加齢に伴い肝臓や腎臓の機能低下、嚥下機能や手先の運動機能の衰え、慢性疾患による多剤併用などが生じやすく、医薬品の副作用リスクが高まります。
解き方
- aの高齢者の年齢定義を確認します。目安は「65歳以上」であり、70歳以上とする記述は誤りです。
- bの多剤併用について確認します。複数の医薬品を長期使用すると相互作用や副作用のリスクは「高くなる」ため誤りです。
- cの嚥下障害に関する記述は正しく、喉に詰まらせやすいため注意が必要です。
- dの手先の衰えに関する記述も正しいです。よって正しい組み合わせは(c、d)となります。
- 選択肢 1不正解
- a(65歳以上が目安)とb(副作用リスクは高くなる)がともに誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aは「70歳以上」ではなく「65歳以上」がおおよその目安であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bは複数の医薬品を長期併用する場合に副作用リスクが「高くなる」ため誤りです。
- 選択肢 4正解
- cの嚥下障害に関する記述と、dの包装からの取り出しに関する記述はともに正しいです。
覚えるポイント
- 使用上の注意における「高齢者」の目安は原則として65歳以上
- 高齢者は肝機能・腎機能低下や多剤併用により副作用リスクが高まる
間違えやすいところ
- 高齢者の基準年齢を70歳以上や75歳以上と取り違えること
- 多剤併用によって副作用リスクが低くなると誤認すること
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」における高齢者の特性に基づく。
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.8 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
慢性疾患・妊婦・授乳婦における医薬品使用
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 妊婦・授乳婦への配慮 / 基礎疾患 / 血液-胎盤関門 / 母乳への移行
医薬品の使用に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 生活習慣病等の慢性疾患の種類や程度によっては、一般用医薬品の有効性や安全性に影響を与えることがある。 b 過去に医療機関で治療を受けていた(今は治療を受けていない)かどうかについては、一般用医薬品の使用にあたって考慮する必要はない。 c 母体が医薬品を使用した場合に、血液-胎盤関門によって、どの程度医薬品の成分の胎児への移行が防御されるかは、未解明のことも多い。 d 母乳を与える女性(授乳婦)が使用した医薬品の成分が、乳汁中に移行することはない。
解答・解説を表示
解答
4
解説
一般用医薬品の選択時には、現在の基礎疾患だけでなく過去の治療歴(既往歴)も考慮する必要があります。また、胎盤関門による胎児への防御能には未解明な点が多く、授乳婦が服用した医薬品成分の一部が母乳中に移行して乳児に影響を与えることがあります。
解き方
- a:慢性疾患は医薬品の作用や排泄に影響し安全性・有効性を変化させるため正しい記述です。
- b:過去の疾患や治療歴(薬物アレルギー歴や臓器障害の既往など)も確認・考慮する必要があるため誤りです。
- c:血液-胎盤関門による防御機序は完全ではなく未解明な部分も多いため正しい記述です。
- d:多くの医薬品成分が血液から母乳中へ移行する可能性があるため「移行することはない」は誤りです。
- 以上より、正・誤・正・誤となる選択肢4を選択します。
- 選択肢 1不正解
- cが誤、dが正と判定されているため誤りです(cは正、dは誤)。
- 選択肢 2不正解
- aが誤と判定されているため誤りです(aは正)。
- 選択肢 3不正解
- a、b、c、dの判定がすべて逆になっているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤で正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、bが正と判定されているため誤りです。
覚えるポイント
- 過去の治療歴(既往歴)も医薬品選択において重要である
- 血液-胎盤関門はすべての薬毒物を防ぐわけではなく未解明な点が多い
- 授乳婦の医薬品成分は乳汁へ移行する可能性がある
間違えやすいところ
- 過去に治癒した病歴なら一般用医薬品使用時に全く考慮しなくてよいと考えること
- 母乳中には医薬品成分が移行しないと誤解すること
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」における妊婦・授乳婦および基礎疾患の取り扱いに基づく。
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.8 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
プラセボ効果の定義と特性
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · プラセボ効果 / 暗示効果 / 自然緩解
医薬品の使用に関する次の記述について、( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。なお、同じ記号の( )には、同じ字句が入る。 「医薬品を使用したとき、結果的又は偶発的に薬理作用によらない作用を生じることを( a )という。( a )は、医薬品を使用したこと自体による楽観的な結果への期待(暗示効果)や、条件付けによる生体反応、時間経過による自然発生的な変化(自然緩解など)等が関与して生じると考えられている。( a )によってもたらされる反応や変化は( b )、それを目的として医薬品が( c )。」
解答・解説を表示
解答
1
解説
プラセボ効果(偽薬効果)とは、薬理作用に基づかない心理的効果(暗示効果)や自然緩解などによって生じる心身の変化を指します。効果や発現の有無は不確実であり、本来の有効成分による薬理効果を担保するものではないため、プラセボ効果を主たる目的として医薬品を使用してはなりません。
解き方
- 薬理作用によらない作用、暗示効果や自然緩解により生じる反応の用語として( a )に「プラセボ効果」が入ることを確認します。
- プラセボ効果による変化は個人差が大きく一定しないため、( b )には「不確実であり」が入ります。
- 効果が不確実である以上、それを目的として医薬品が販売・使用されてはならないため、( c )には「使用されるべきではない」が入ります。
- したがって、選択肢1が正しい組み合わせです。
- 選択肢 1正解
- aがプラセボ効果、bが不確実であり、cが使用されるべきではないとなり、すべて手引きの記述に合致し正しいです。
- 選択肢 2不正解
- aは副作用ではなく、cも使用されるべきであるとなっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aは相互作用ではなくプラセボ効果であり、b・cも文意と逆のため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aの定義は副作用ではなくプラセボ効果についての記述であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cが「使用されるべきである」となっているため誤りです。プラセボ効果を期待して医薬品を使用してはなりません。
覚えるポイント
- プラセボ効果は薬理作用によらない反応(暗示効果、自然緩解等)
- プラセボ効果は不確実であり、それを目的として医薬品を使用してはならない
間違えやすいところ
- プラセボ効果を有効に活用して医薬品を販売・使用してよいと勘違いすること
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」におけるプラセボ効果の解説に基づく。
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.9 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品の保管及び品質保持の個数問題
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 保管及び取扱い上の注意 / 品質保持 / 使用期限
医薬品の保管及び品質保持に関する次の記述について、正しいものはいくつあるか選びなさい。 a 適切な保管・陳列がなされなければ、医薬品の効き目が低下したり、人体に好ましくない作用をもたらす物質を生じることがある。 b 医薬品は、適切な保管・陳列がなされたとしても、経時変化による品質の劣化は避けられない。 c 表示されている「使用期限」は、開封前、開封後を問わずに品質が保持される期限である。 d 医薬品は、高温、多湿、直射日光等の下に置かれることのないよう留意する必要がある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品は化学物質等で構成されており、適切な環境下で保管していても経時的な劣化を完全に防ぐことはできません。表示された「使用期限」は、記載された保存条件下で未開封のまま適切に保管された場合に品質が担保される期限であり、開封後は速やかに使用する必要があります。
解き方
- aの正誤判定:不適切な保管で分解産物が生じ毒性を示したり力価が落ちたりするため正しいです。
- bの正誤判定:適切な管理下でも経時的な品質劣化は避けられないため正しいです。
- cの正誤判定:使用期限は「未開封」で適切に保管された場合の期限であり、開封後には当てはまらないため誤りです。
- dの正誤判定:高温・多湿・直射日光は医薬品の分解を早める要因となるため避ける必要があり、正しいです。
- 正しい記述はa、b、dの「3つ」となるため、選択肢3を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 正しい記述はa、b、dの3つあるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 正しい記述はa、b、dの3つあるため誤りです。
- 選択肢 3正解
- a、b、dの3つの記述が正しく、cのみが誤りであるため適切です。
- 選択肢 4不正解
- cの記述が誤りであるため、4つすべてが正しいわけではありません。
- 選択肢 5不正解
- a、b、dの3つが正しいため誤りです。
覚えるポイント
- 医薬品の使用期限は「未開封状態で適切に保管された場合」の保証期限である
- 適切な保管を行っても経時的な品質劣化は避けられない
間違えやすいところ
- 使用期限は開封後であっても記載期日まで有効であると誤認すること
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」における医薬品の品質保持・保管管理に基づく。
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.9 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品販売における専門家の適切な対応
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 情報提供 / 受診勧奨 / コミュニケーション
一般用医薬品の販売に従事する専門家の対応に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
一般用医薬品の販売に従事する専門家は、単に医薬品を販売するのではなく、購入者の状態や症状の重重度を見極めて適切に受診勧奨を行う必要があります。また、情報提供の際は平易な言葉遣いとともに、相手が正しく理解し適正使用を行えるよう双方向で把握・対話することが求められます。
解き方
- 選択肢1を検討:激しい腹痛など重い症状には重大な疾患が潜んでいる可能性が高いため、安易に整腸剤で様子見を勧めるのではなく医療機関への受診を促すべきであり誤りです。
- 選択肢2を検討:一定期間・一定回数服用しても改善が見られない場合は漫然と継続せず医療機関を受診するよう促すべきであり誤りです。
- 選択肢3を検討:必要性がない場合や受診が必要な場合は販売しない判断も重要であり、「必ず販売に結びつける」姿勢は誤りです。
- 選択肢4を検討:説明内容の理解度や行動への反映状況を確認しながら情報提供を行うことは理想的な対応であり正しいです。
- 選択肢 1不正解
- 激しい腹痛などの重篤な症状が疑われる場合は、自己判断での内服を勧めず医療機関へ受診勧奨すべきです。
- 選択肢 2不正解
- 一定期間使用しても改善が見られない場合は漫然と継続させず、使用を中止して受診を勧める必要があります。
- 選択肢 3不正解
- 医薬品の販売が不要と判断される場合もあるため、常に販売に結びつけようとすることは不適切です。
- 選択肢 4正解
- 専門用語を平易に説明するだけでなく、理解や服薬行動の実情を把握しながら情報提供を行うのは適切な対応です。
覚えるポイント
- 症状が重い場合や原因不明の激しい痛みは受診勧奨を優先する
- 医薬品の販売を目的化せず、情報提供を通じて適正使用や受診を促す
間違えやすいところ
- 登録販売者の職務を「商品を必ず販売すること」と誤認すること
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」における適切な情報提供と受診勧奨に基づく。
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.10 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
販売時のコミュニケーションと購入者への対応
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · コミュニケーション / 適正使用 / 販売数量の配慮
一般用医薬品の販売時のコミュニケーションに関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 購入者が健康への高い関心を有する生活者として参加意識を持って、医薬品を使用する状況等について自らの意志で伝えてもらえるよう促していくことが重要である。 b 購入者等が医薬品を使用する状況は随時変化する可能性があるため、販売数量は一時期に使用する必要量とする等、販売時のコミュニケーションの機会が継続的に確保されるよう配慮することが重要である。 c 医薬品の販売に従事する専門家が、可能な限り、購入者側の個々の状況の把握に努めることが重要である。 d 購入者側に情報提供を受けようとする意識が乏しく、コミュニケーションが成立しがたい場合は、添付文書を読むよう伝えるのみで支障ない。
解答・解説を表示
解答
4
解説
一般用医薬品の適正使用を推進するためには、購入者が自発的に状態を伝えられる関係性を築き、必要最小限の数量の販売等を通じて継続的なコミュニケーション機会を設けることが大切です。相手の関心が薄い場合であっても、単に添付文書を読むよう伝えるだけで済ませず、必要な情報が伝わるよう専門家側から働きかける努力が求められます。
解き方
- a:購入者が自らの健康に関心を持ち主体的に状態を伝えるよう促すことは適切です(正)。
- b:使用状況の変化に対応し継続的な対話機会を維持するため、販売数量を一時期の必要量にとどめる配慮は適切です(正)。
- c:個々の購入者の使用背景や体質等の状況把握に努めることは専門家として不可欠です(正)。
- d:購入者側の意識が乏しい場合でも添付文書を読むよう促すだけで終わらせず、専門家からの積極的なアプローチや工夫が必要であるため誤りです(誤)。
- 正・正・正・誤の組み合わせである選択肢4を選択します。
- 選択肢 1不正解
- a、bが正、dが誤であるため組み合わせが誤りです。
- 選択肢 2不正解
- b、cが正、dが誤であるため組み合わせが誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cが正であるため組み合わせが誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aが正、dが誤であるため組み合わせが誤りです。
覚えるポイント
- 購入者に情報提供を受ける意識が乏しい場合でも添付文書を読むよう促すだけで済ませてはならない
- コミュニケーションの機会を継続的に確保するため必要量に応じた数量を販売する
間違えやすいところ
- 購入者が急いでいる場合や聞き入れない場合に添付文書を読むよう伝えるだけで十分と判断すること
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」におけるコミュニケーションの重要性に基づく。
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.10 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
一般用医薬品の定義と情報提供を行う専門家
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品医療機器等法 / 一般用医薬品の定義 / 薬剤師
医薬品医療機器等法第4条第5項第4号で規定される一般用医薬品の定義において、( )の中に入れるべき字句として正しいものはどれか。 「医薬品のうち、その効能及び効果において人体に対する作用が著しくないものであって、( )その他の医薬関係者から提供された情報に基づく需要者の選択により使用されることが目的とされているもの(要指導医薬品を除く。)をいう。」
解答・解説を表示
解答
2
解説
一般用医薬品は、作用が著しくないものであり、薬剤師その他の医薬関係者から提供された情報に基づいて生活者が自らの判断と選択で使用する医薬品として法律上定義されています。
解き方
- 医薬品医療機器等法第4条第5項第4号における一般用医薬品の定義条文を確認します。
- 条文中の「( 薬剤師 )その他の医薬関係者から提供された情報に基づく」という文言と合致する選択肢2を選定します。
- 選択肢 1不正解
- 医師は処方箋を交付する専門家であり、条文の空欄の文言には当てはまりません。
- 選択肢 2正解
- 条文通り「薬剤師その他の医薬関係者」が正しい字句となります。
- 選択肢 3不正解
- 登録販売者は「その他の医薬関係者」に含まれますが、法律上の空欄位置に入る固有の字句は「薬剤師」です。
- 選択肢 4不正解
- 製造業者は医薬品の製造を担う主体であり、生活者へ情報提供を行う医薬関係者の例示ではありません。
- 選択肢 5不正解
- 製造販売業者は医薬品を市場に流通させる責任者であり、条文の該当空欄には当てはまりません。
覚えるポイント
- 一般用医薬品の法的定義文は「薬剤師その他の医薬関係者から提供された情報に基づく」と規定されている。
間違えやすいところ
- 登録販売者試験だからといって空欄に「登録販売者」が入ると誤認しないように注意する。
出題の前提:医薬品医療機器等法第4条第5項第4号の定義規定に基づきます。
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.11 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
薬害HIV訴訟とその和解に伴う安全対策
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害 / HIV訴訟 / 感染症報告 / 誓いの碑
HIV訴訟に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a HIV訴訟の和解を踏まえ、製薬企業に対し、従来の副作用報告に加えて感染症報告が義務づけられた。 b HIV訴訟の和解を踏まえ、血液製剤の安全確保対策として、検査や献血時の問診の充実が図られた。 c HIV訴訟の和解を踏まえ、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染者に対する恒久対策として、エイズ治療研究開発センター及び拠点病院が整備された。 d 1996年3月に大阪地裁・東京地裁での和解が成立した後、医薬品の安全性・有効性の確保に最善の努力を重ねていくことを銘記した「誓いの碑」が建立された。
解答・解説を表示
解答
5
解説
HIV訴訟の和解を契機として、感染症報告の義務化、血液製剤の安全性向上対策、エイズ治療研究開発センター等の恒久対策の整備、厚生省(当時)前庭への「誓いの碑」の建立など、抜本的な安全確保対策が講じられました。
解き方
- 各記述におけるHIV訴訟和解後の安全対策・恒久対策・記念碑の建立事項を確認します。
- a(感染症報告義務化)、b(問診や検査の充実)、c(拠点病院・エイズ治療研究開発センター整備)、d(誓いの碑建立)がいずれも正しいことを判定し、選択肢5を選びます。
- 選択肢 1不正解
- dの記述も正しいため、dを誤りとする本肢は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cの記述も正しいため、cを誤りとする本肢は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bの記述も正しいため、bを誤りとする本肢は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aの記述も正しいため、aを誤りとする本肢は誤りです。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dの記述はいずれも正しく、適切な組み合わせです。
覚えるポイント
- HIV訴訟和解により感染症報告の義務化や恒久対策整備、「誓いの碑」建立が行われた。
間違えやすいところ
- 誓いの碑が建立された契機をスモン訴訟やサリドマイド訴訟と取り違えないように注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」のHIV訴訟に関する記述に基づきます。
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.11 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
サリドマイド訴訟とその歴史的経緯・光学異性体
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害 / サリドマイド / 催奇形性 / 光学異性体
サリドマイドに関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。 a サリドマイド訴訟は、催眠鎮静剤等として販売されたサリドマイド製剤を妊娠している女性が使用したことにより、出生児に四肢欠損、視聴覚等の感覚器や心肺機能の障害等の先天異常が発生したことに対する損害賠償訴訟である。 b 1961年11月、西ドイツのレンツ博士がサリドマイド製剤の催奇形性について警告を発し、日本でも翌月から回収が行われた。 c 血管新生を妨げる作用は、サリドマイドの光学異性体のうち、一方の異性体(S体)のみが有する作用であり、もう一方の異性体(R体)にはないため、R体のサリドマイドを分離して製剤化すれば催奇形性を避けることができる。 d サリドマイドによる薬害事件により、WHO加盟国を中心に市販後の副作用情報の収集の重要性が改めて認識された。
解答・解説を表示
解答
4
解説
サリドマイドは催眠鎮静成分等として販売されましたが、妊娠初期の使用で胎児に重篤な四肢欠損等を引き起こしました。光学異性体のうちR体のみを投与しても生体内でS体に相互変換(ラセミ化)するため催奇形性は回避できません。また、日本ではレンツ警告後も対応が遅れ、回収着手までに約10ヶ月を要しました。
解き方
- 記述aを確認:サリドマイドによる四肢欠損等の先天異常に対する訴訟であり正しいです。
- 記述bを確認:西ドイツでは翌月回収されましたが、日本では対応が遅れて1962年9月まで回収が遅延したため誤りです。
- 記述cを確認:生体内でR体とS体が相互に変換するため、R体のみを分離しても催奇形性を避けることはできず誤りです。
- 記述dを確認:国際的な副作用情報収集体制(WHOの国際医薬品モニタリング制度)の構築契機となったため正しいです。
- 正しい記述はaとdであり、選択肢4が正答となります。
- 選択肢 1不正解
- cは生体内での光学異性体のラセミ化を考慮しておらず誤りです。
- 選択肢 2不正解
- b(日本での回収の遅れ)およびcの双方が誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bは日本の回収着手時期についての記述が誤りです。
- 選択肢 4正解
- aおよびdの記述がともに正しく、適切な組み合わせです。
覚えるポイント
- サリドマイドの光学異性体は体内で相互変換するため、片方を分離しても催奇形性は防げない。
間違えやすいところ
- 西ドイツのレンツ警告(1961年11月)後、日本でも直ちに回収されたと誤解しやすいが、日本では約10ヶ月遅れた。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」のサリドマイド訴訟に基づきます。
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.12 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品による薬害事件の歴史と原因物質
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害 / クロイツフェルト・ヤコブ病 / プリオン / スモン
薬害に関する記述について、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
1
解説
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)は、ヒト乾燥硬膜の移植等を通じて感染したプリオン病(遅発性ウイルス感染症と総称されることもあるが、病原体自体はウイルスではなく異常プリオンタンパク質)による重篤な中枢神経系疾患です。
解き方
- 記述1の病原体を確認:CJDの原因は「プリオン」であり、「ウイルスで汚染された」とする記述は誤りです。
- 記述2・3・4がそれぞれ手引きの正確な記述と合致していることを確認します。
- 誤っている選択肢として1を選択します。
- 選択肢 1正解
- 病原体はウイルスではなく異常プリオンタンパク質(プリオン)であるため、誤っている記述としてこれが正答です。
- 選択肢 2不正解
- 生物由来製品による感染等被害救済制度の創設経緯として正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 登録販売者等の専門家が果たすべき薬害再発防止の責務として正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- 整腸剤キノホルムによるスモンの初期症状および神経症状の経過として正しい記述です。
覚えるポイント
- CJD(クロイツフェルト・ヤコブ病)の病原体は「異常プリオンタンパク質(プリオン)」である。
間違えやすいところ
- CJDを遅発性ウイルス感染症と呼ぶ慣例から病原体をウイルスと誤認しないように注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」のCJD訴訟に基づきます。
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.12 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
かぜ(感冒)の要因と特徴およびインフルエンザの区別
主な医薬品とその作用 · かぜ症候群 / ウイルス / インフルエンザ
かぜに関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。 a 「かぜ」(感冒)は単一の疾患ではなく、医学的にはかぜ症候群といわれている。 b 非感染性であるアレルギーや冷気、乾燥は、かぜの要因にはあたらない。 c かぜの原因となるウイルスは、20種類程度といわれており、それぞれ活動に適した環境があるため、季節や時期などによって原因となるウイルスの種類は異なる。 d インフルエンザ(流行性感冒)は、感染力が強く、また、重症化しやすいため、かぜとは区別して扱われる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
かぜ(かぜ症候群)は上気道の急性炎症の総称であり、原因ウイルスの種類は200種類以上存在します。また、冷気や乾燥、アレルギー等の非感染性要因も誘因・症状の原因となり得ます。インフルエンザは感染力や重症化リスクが高いため通常のかぜとは明確に区別されます。
解き方
- 記述aを確認:単一の疾患ではなく「かぜ症候群」と呼ばれるため正しいです。
- 記述bを確認:冷気や乾燥、アレルギー等の非感染性の要因もかぜの要因(誘因・原因)に含まれるため誤りです。
- 記述cを確認:かぜの原因ウイルスは「200種類以上」存在するため「20種類程度」とする記述は誤りです。
- 記述dを確認:インフルエンザは感染力が強く重症化しやすいためかぜと区別して扱われ、正しいです。
- 正しい記述はaとdであり、選択肢4を選定します。
- 選択肢 1不正解
- cは原因ウイルスの数が200種類以上であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bおよびcの双方が誤りの記述です。
- 選択肢 3不正解
- bは非感染性要因を要因にあたらないとしているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aおよびdの記述がともに正しく、適切な組み合わせです。
覚えるポイント
- かぜの原因ウイルスは200種類以上存在し、冷気や乾燥などの非感染性要因も関与する。
間違えやすいところ
- 原因ウイルスの「200種類以上」という数値を「20種類程度」とする誤文パターンに注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き「第3章 主な医薬品とその作用」のかぜ薬に基づきます。
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.13 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
かぜ薬配合成分とその作用の対応
主な医薬品とその作用 · かぜ薬 / ジフェンヒドラミン / セネガ / コデインリン酸塩 / グリチルリチン酸二カリウム
かぜ薬の配合成分とその作用との関係の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 (配合成分) - (作用) a ジフェンヒドラミン塩酸塩 - 抗ヒスタミン作用 b セネガ - 抗コリン作用 c コデインリン酸塩 - 去痰作用 d グリチルリチン酸二カリウム - 抗炎症作用
解答・解説を表示
解答
1
解説
ジフェンヒドラミン塩酸塩は抗ヒスタミン成分、セネガは気道分泌を促す去痰生薬成分、コデインリン酸塩は延髄の咳嗽中枢に作用する麻薬性鎮咳成分、グリチルリチン酸二カリウムは抗炎症成分です。
解き方
- aを判定:ジフェンヒドラミン塩酸塩はくしゃみや鼻水を抑える抗ヒスタミン成分であり「正」です。
- bを判定:セネガは生薬由来の去痰成分であり、抗コリン作用ではないため「誤」です。
- cを判定:コデインリン酸塩は中枢性の鎮咳成分であり、去痰作用ではないため「誤」です。
- dを判定:グリチルリチン酸二カリウムは喉の腫れなどを抑える抗炎症成分であり「正」です。
- 正・誤・誤・正の配列である選択肢1を選定します。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤、cが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、bが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cが正、dが誤と判定されているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、bが正、dが誤と判定されているため誤りです。
覚えるポイント
- セネガは去痰生薬、コデインリン酸塩は鎮咳成分(咳嗽中枢抑制)である。
間違えやすいところ
- コデインリン酸塩を去痰成分と混同したり、セネガを抗コリン成分と取り違えたりしないように注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き「第3章 主な医薬品とその作用」のかぜ薬の配合成分に基づきます。
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.13 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
プロスタグランジンの作用機序と解熱鎮痛薬の働き
主な医薬品とその作用 · 解熱鎮痛薬 / プロスタグランジン / 温熱中枢 / 月経痛
痛みや発熱が起こる仕組み及び解熱鎮痛薬の働きに関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a プロスタグランジンはホルモンに似た働きをする物質で、体の各部位で発生した痛みが脳へ伝わる際に、そのシグナルを増幅することで痛みの感覚を強めている。 b プロスタグランジンには、脳の下部にある体温を調節する部位(温熱中枢)に作用して、体温を通常よりも高く維持するように調節する働きがある。 c 解熱鎮痛薬は、発熱や痛みの原因となっている病気や外傷を根本的に治すことができる医薬品(内服薬)の総称である。 d 月経そのものが起こる過程にプロスタグランジンは関わっていないため、月経痛(生理痛)には、解熱鎮痛薬の効能・効果が期待できない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
プロスタグランジンは痛みのシグナルを増幅し、視床下部の温熱中枢に作用して発熱を誘発する生体物質です。また子宮を収縮させる働きがあるため月経痛の主要因となります。解熱鎮痛薬は対症療法薬であり、発熱や痛みの根本的な病因を治療するものではありません。
解き方
- 記述aを判定:プロスタグランジンは痛みの感覚を増幅するため「正」です。
- 記述bを判定:温熱中枢に作用して体温を高く維持するように働くため「正」です。
- 記述cを判定:解熱鎮痛薬は対症療法薬であり、根本的に治すものではないため「誤」です。
- 記述dを判定:月経時に分泌されるプロスタグランジンが子宮を過剰に収縮させて月経痛を引き起こすため、解熱鎮痛薬の効能対象であり「誤」です。
- 正・正・誤・誤の組み合わせである選択肢3を選定します。
- 選択肢 1不正解
- aとbが誤、cとdが正とされており全て逆のため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bが誤、dが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- cは対症療法薬であるため根本治療薬ではなく誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、cとdが正と判定されているため誤りです。
覚えるポイント
- 解熱鎮痛薬はプロスタグランジンの産生を抑える対症療法薬であり、病気や外傷の根本治療薬ではない。
間違えやすいところ
- 解熱鎮痛薬が根本原因を取り除く医薬品であると誤認しないように注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き「第3章 主な医薬品とその作用」の解熱鎮痛薬に基づきます。
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.14 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
解熱鎮痛薬の配合成分とその特徴
主な医薬品とその作用 · 解熱鎮痛成分 / サリチルアミド / アセトアミノフェン / イソプロピルアンチピリン / シャクヤク
解熱鎮痛薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。 a サリチルアミドは、水痘(水疱瘡)又はインフルエンザにかかっている15歳未満の小児に対して使用しても問題はない。 b アセトアミノフェンは、主として中枢作用によって解熱・鎮痛をもたらすため、末梢における抗炎症作用は期待できない。 c イソプロピルアンチピリンは、ピリン系解熱鎮痛成分として用いられている。 d シャクヤクは、ツヅラフジ科のオオツヅラフジの蔓性の茎及び根茎を、通例、横切したものを基原とする生薬で、鎮痛、尿量増加(利尿)等の作用を期待して用いられる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
アセトアミノフェンは中枢に作用して解熱鎮痛効果を発揮しますが末梢の抗炎症作用はほとんど示しません。イソプロピルアンチピリンは一般用医薬品唯一のピリン系成分です。サリチルアミドは小児のライ症候群のリスクからインフルエンザ等で禁忌であり、オオツヅラフジを基原とする生薬はボウイ(防已)です。
解き方
- 記述aを確認:サリチルアミドはライ症候群の発症リスクがあるため15歳未満の小児には使用を避ける必要があり「誤」です。
- 記述bを確認:アセトアミノフェンは中枢作用が主で末梢の抗炎症作用は期待できないため「正」です。
- 記述cを確認:イソプロピルアンチピリンはピリン系解熱鎮痛成分であるため「正」です。
- 記述dを確認:オオツヅラフジを基原とする生薬はボウイであり、シャクヤク(ボタン科)の説明ではないため「誤」です。
- 正しい記述はbとcであり、選択肢2を選定します。
- 選択肢 1不正解
- aは小児のライ症候群リスクを考慮しておらず誤りです。
- 選択肢 2正解
- bおよびcの記述がともに正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- dはボウイ(防已)に関する基原記述であり誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aおよびdの双方が誤りの記述です。
覚えるポイント
- アセトアミノフェンは抗炎症作用が極めて弱く、イソプロピルアンチピリンはピリン系成分である。
間違えやすいところ
- ツヅラフジ科のオオツヅラフジを基原とする生薬はボウイ(防已)であり、シャクヤク(ボタン科)と混同しないようにする。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き「第3章 主な医薬品とその作用」の解熱鎮痛成分及び生薬成分に基づきます。
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.14 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
眠気を促す薬及びその配合成分の特徴と注意点
主な医薬品とその作用 · 催眠鎮静薬 / ブロモバレリル尿素 / 加味帰脾湯 / 睡眠改善薬の留意事項
眠気を促す薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
2
解説
睡眠改善薬は一時的な不眠症状を緩和する目的で用いられますが、妊婦や小児への使用は適さず、胎児毒性を持つ成分やアルコールとの相互作用に厳重な注意が必要です。
解き方
- 妊婦の不眠に対する睡眠改善薬の適応可否およびブロモバレリル尿素の禁忌事項を確認する。
- 加味帰脾湯の体質(証)や適応症状、および生薬製剤使用時におけるアルコール摂取の影響を判定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが正、記述bが誤であるため、組み合わせとして誤りです。
- 選択肢 2正解
- 記述aが正、記述bが誤、記述cが正、記述dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aおよびcが誤とされているため、組み合わせとして誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述dが誤とされているため、組み合わせとして誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述bが正、記述cが誤とされているため、組み合わせとして誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 妊婦の睡眠障害はホルモンバランスや体型の変化等による生理的要因が多いため、一般用医薬品の睡眠改善薬の適用対象とはされません。
- b:誤
- ブロモバレリル尿素は胎児に障害を引き起こす可能性があるため、妊婦または妊娠していると思われる女性は使用を避ける必要があります。
- c:正
- 加味帰脾湯は体力中等度以下で心身が疲れ、血色が悪く熱感を伴う貧血、不眠症、精神不安、神経症等に適した漢方処方製剤です。
- d:正
- 生薬製剤や漢方処方製剤では飲酒を避ける旨の特段の記載がない場合もありますが、アルコールは睡眠の質を低下させ効果を妨げます。
覚えるポイント
- ブロモバレリル尿素は胎児障害のリスクがあるため妊婦等は使用を避ける
- 睡眠改善薬は一時的な不眠が対象であり慢性的な不眠や妊婦には適応しない
間違えやすいところ
- ブロモバレリル尿素が妊婦にも安全に使用できると誤認しやすい
- 生薬製剤や漢方処方製剤なら飲酒と併用しても睡眠改善に問題ないと誤認しやすい
出題の前提:試験問題の記載および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく。
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.15 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
めまい及び乗物酔い防止薬(鎮暈薬)の注意点
主な医薬品とその作用 · 鎮暈薬 / 乗物酔い防止薬の年齢制限 / つわりへの対処 / めまいの受診勧奨
めまい(眩暈)及び鎮暈薬(乗物酔い防止薬)に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
3
解説
乗物酔い防止薬には抗ヒスタミン成分等の眠気を誘発する成分が含まれるため運転操作は避け、また発症しにくい3歳未満の乳幼児向け製品は存在しません。
解き方
- 乗物酔い防止薬使用時の運転操作への影響やつわりへの適用の可否を確認する。
- 自律神経系の発達と乗物酔いの起こりやすさに関する年齢基準(3歳未満)を適用して誤りを見つける。
- 選択肢 1不正解
- 抗ヒスタミン成分などによる眠気や注意力低下が生じるため、運転操作時の使用は控える必要があります。
- 選択肢 2不正解
- つわりに伴う吐きけは妊娠によるものであり、乗物酔い防止薬を自己判断で使用することは適当ではありません。
- 選択肢 3正解
- 自律神経系が未発達で乗物酔いがほとんど起こらず、一般用医薬品が存在しない対象年齢は「3歳未満」です。
- 選択肢 4不正解
- 日常的に度々生じるめまいは重大な疾患が潜んでいる可能性があるため、基本的に医療機関の受診が必要です。
覚えるポイント
- 3歳未満は自律神経系が未発達で乗物酔いがほとんど起きず、一般用医薬品の防止薬もない
- 乗物酔い防止薬を服用後は眠気が生じるため乗物の運転操作をしてはならない
間違えやすいところ
- 一般用医薬品の乗物酔い防止薬の年齢下限を6歳未満と3歳未満で取り違えやすい
- つわりによる吐き気に鎮暈薬の制吐成分を使用してよいと誤認しやすい
出題の前提:試験問題の記載および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく。
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.15 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
小児の疳に適応する生薬製剤・漢方処方製剤及び配合成分
主な医薬品とその作用 · 小児鎮静薬 / 生薬成分 / 漢方処方製剤
小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせとして最も適切なものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
3
解説
小児鎮静薬は、疳の虫と呼ばれる夜泣き、ひきつけ、落ち着きがない等の症状に対して、体質改善や神経の高ぶりを鎮める目的で用いられます。生薬成分であるゴオウは緊張・興奮を鎮め、血液循環を促す作用があり、カンゾウは主として健胃作用を期待して配合されます。また、疳の改善には体質改善を主眼として1ヶ月位継続服用することがあります。
解き方
- 各記述の正誤を判定する。aは小児鎮静薬が体質改善を主眼として1ヶ月位継続服用される場合があるため誤り。
- bのゴオウ、dのカンゾウに関する記述内容が手引きの記載と合致し正しいことを確認する。
- cの呉茱萸湯は主に頭痛等に用いられる漢方処方製剤であり、小児の疳の適応ではないため誤りと判定する。以上より正しい組み合わせは(b、d)であると判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは「継続して服用されることはない」としている点が誤りで、記述cの呉茱萸湯も誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- 記述bは正しい記述ですが、記述cの呉茱萸湯は小児の疳ではなく頭痛等に用いられるため誤りであり、組み合わせとして不正解です。
- 選択肢 3正解
- 記述b(ゴオウの作用)と記述d(カンゾウの健胃作用)の双方が正しいため、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 4不正解
- 記述dは正しいですが、記述aは小児鎮静薬が1ヶ月位継続服用されることがあるため誤りであり、不正解です。
覚えるポイント
- 小児鎮静薬は体質改善を主眼として1ヶ月位継続服用されることがある。
- 小児鎮静薬におけるカンゾウは主として健胃作用を期待して配合される。
間違えやすいところ
- カンゾウを小児鎮静薬の文脈でも抗炎症作用のみと勘違いしやすい。
- 呉茱萸湯(頭痛や冷え等)と小児の疳に用いる漢方処方(柴胡加竜骨牡蛎湯、抑肝散等)を混同しやすい。
出題の前提:試験問題の記載及び厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく。
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.16 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
鎮咳去痰薬の配合成分とその作用機序
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / ブロムヘキシン塩酸塩 / トラネキサム酸 / 鎮咳成分
鎮咳去痰薬に配合される代表的な成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせとして最も適切なものを1つ選べ。 a ノスカピンは、モルヒネと同じ基本構造を持ち、依存性がある成分であり、麻薬性鎮咳成分とも呼ばれる。 b デキストロメトルファン臭化水素酸塩は、交感神経系を刺激して気管支を拡張させる作用を示し、呼吸を楽にして咳や喘息の症状を鎮めることを目的として用いられる。 c ブロムヘキシン塩酸塩は、気道粘膜からの分泌促進作用・溶解低分子化作用・線毛運動促進作用を示す。 d トラネキサム酸は、気道の炎症を和らげることを目的として、配合される場合がある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
鎮咳去痰薬の配合成分は作用部位によって分類されます。ノスカピンやデキストロメトルファンは中枢性非麻薬性鎮咳成分であり、モルヒネのような依存性や気管支拡張作用は持ちません。去痰成分のブロムヘキシン塩酸塩は分泌促進・溶解低分子化・線毛運動促進の3つの作用を併せ持ちます。トラネキサム酸は抗炎症成分として気道の炎症緩和を期待して配合されます。
解き方
- 記述a:ノスカピンはアヘンアルカロイド系ですが、モルヒネと同じ基本構造は持たず依存性もない「非麻薬性鎮咳成分」であるため誤りと判断する。
- 記述b:デキストロメトルファン臭化水素酸塩は延髄の咳嗽中枢を抑制する中枢性鎮咳成分であり、気管支拡張作用を示す成分(アドレナリン作動成分等)ではないため誤りと判断する。
- 記述c:ブロムヘキシン塩酸塩の去痰作用(分泌促進、溶解低分子化、線毛運動促進)の説明として正しいため正と判断する。
- 記述d:トラネキサム酸は抗炎症作用を示し気道の炎症を抑える目的で配合されるため正と判断する。正誤は「誤、誤、正、正」となり選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述a・bは誤りで、c・dは正しいため、この組み合わせは不正解です。
- 選択肢 2不正解
- 記述bは交感神経刺激による気管支拡張ではなく延髄の咳嗽中枢抑制作用であるため誤りであり、不正解です。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正の組み合わせとなっており、正しい選択肢です。
- 選択肢 4不正解
- 記述cのブロムヘキシン塩酸塩の作用に関する記述は正しいため、誤としている本選択肢は不正解です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aは非麻薬性鎮咳成分であるため誤りであり、またdも正しいため、本選択肢は不正解です。
覚えるポイント
- ノスカピン・デキストロメトルファンは非麻薬性の中枢性鎮咳成分である。
- ブロムヘキシン塩酸塩は分泌促進、溶解低分子化、線毛運動促進の複合作用を持つ去痰成分である。
間違えやすいところ
- アヘンアルカロイド由来のノスカピンを麻薬性(コデイン類)と混同しやすい。
- デキストロメトルファンをアドレナリン作動性の気管支拡張成分と誤認しやすい。
出題の前提:試験問題の記載及び厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく。
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.16 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
鎮咳去痰薬に用いられる漢方処方製剤のカンゾウ含有の有無
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / 漢方処方製剤 / カンゾウ
次の鎮咳去痰薬として用いられる漢方処方製剤のうち、構成生薬にカンゾウを含んでいないものはどれか。
解答・解説を表示
解答
4
解説
漢方処方製剤の多くにはカンゾウが含まれており、甘草の過剰摂取による偽アルドステロン症などの副作用に留意する必要があります。しかし、半夏厚朴湯など一部の処方にはカンゾウが含まれておらず、試験でも頻出の識別点となっています。
解き方
- 各選択肢の漢方処方製剤について、カンゾウ(甘草)が含まれているかどうかを確認する。
- 半夏厚朴湯にはカンゾウが含まれていないため、これが該当することを見極める。
- 選択肢 1不正解
- 柴朴湯は小柴胡湯と半夏厚朴湯の合方であり、構成生薬にカンゾウを含んでいます。
- 選択肢 2不正解
- 神秘湯はキョウニン、マオウ、チンピ、コウボク、サイコ、ショウキョウ、カンゾウからなり、カンゾウを含んでいます。
- 選択肢 3不正解
- 五虎湯は麻杏甘石湯に桑白皮を加えた処方であり、構成生薬にカンゾウを含んでいます。
- 選択肢 4正解
- 半夏厚朴湯はハンゲ、コウボク、ブクリョウ、ショウキョウ、ソヨウの5生薬からなり、カンゾウを含んでいません。
- 選択肢 5不正解
- 麦門冬湯はバクモンドウ、ハンゲ、コウベイ、タイソウ、ニンジン、カンゾウからなり、カンゾウを含んでいます。
覚えるポイント
- 半夏厚朴湯は構成生薬にカンゾウもマオウも含まない代表例です。
間違えやすいところ
- 柴朴湯は半夏厚朴湯と小柴胡湯の合方であるため、カンゾウを含んでいる点に注意しましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成30年3月)
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.17 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
口腔咽喉薬及び含嗽薬に用いられる配合成分
主な医薬品とその作用 · 口腔咽喉薬 / 含嗽薬 / ポビドンヨード / ヨウ素系殺菌消毒成分
口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)に用いられる配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a ヨウ素系殺菌消毒成分が口腔内に使用されても、甲状腺におけるホルモン産生に影響を及ぼす可能性はない。 b 摂取されたヨウ素の一部が乳汁中に移行することが知られているため、母乳を与える女性では、ヨウ素系殺菌消毒成分が配合されたものの使用に留意される必要がある。 c ポビドンヨードが配合された含嗽薬では、その使用によって銀を含有する歯科材料(義歯等)が変色することがある。 d ヨウ素は、レモン汁やお茶などに含まれるビタミンCと反応すると殺菌作用が増強される。
解答・解説を表示
解答
1
解説
ヨウ素系殺菌消毒成分(ポビドンヨードなど)は、口腔内での使用により甲状腺機能に影響を与える可能性があり、乳汁移行や歯科材料の変色、ビタミンC等の還元性物質との反応による殺菌作用低下などの特性を持ちます。
解き方
- 記述aを判定:口腔内使用であってもヨウ素が吸収され甲状腺ホルモン産生に影響を及ぼすおそれがあるため「誤」。
- 記述bを判定:ヨウ素の一部は乳汁中に移行するため授乳婦の使用に留意が必要であり「正」。
- 記述cを判定:銀を含有する歯科材料(義歯等)を変色させることがあるため「正」。
- 記述dを判定:ビタミンCと反応するとヨウ素が還元されて殺菌作用が低下(消失)するため「誤」。
- 正誤の並び(誤、正、正、誤)に対応する選択肢1を選択する。
- 選択肢 1正解
- a:誤、b:正、c:正、d:誤の組み合わせは正しい判断です。
- 選択肢 2不正解
- 記述a及びdが正とされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述cが誤、dが正とされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正、bが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述a及びdが正、cが誤とされているため誤りです。
覚えるポイント
- ヨウ素はビタミンC(アスコルビン酸)などの強い還元作用をもつ物質と反応すると脱色され殺菌作用が低下します。
間違えやすいところ
- ヨウ素系含嗽薬は局所使用であっても一部吸収されるため、甲状腺疾患のある人や妊婦・授乳婦には注意が必要です。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成30年3月)
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.17 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
胃腸に作用する薬及びその配合成分の働き
主な医薬品とその作用 · 胃腸薬 / 消化薬 / 健胃成分 / スクラルファート / 抗コリン成分
胃腸に作用する薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 消化薬は、胃液の分泌亢進による胃酸過多や、それに伴う胸やけ、腹部の不快感、吐きけ等の症状を緩和することを目的とする医薬品である。 b 味覚や嗅覚に対する刺激作用による健胃成分として、乾燥酵母やカルニチン塩化物が配合されている場合がある。 c スクラルファートはアルミニウムを含む成分であるため、透析を受けている人では使用を避ける必要がある。 d 過剰な胃液の分泌を抑える作用を期待して、副交感神経の伝達物質であるアセチルコリンの働きを抑えるロートエキスやピレンゼピン塩酸塩が配合されている場合がある。
解答・解説を表示
解答
1
解説
胃腸薬は作用機序によって分類されます。消化薬は炭水化物・脂質・タンパク質等の消化を助ける薬であり、胃酸過多を抑えるのは制酸薬です。健胃成分のうち苦味・芳香性生薬は味覚や嗅覚を刺激して反射的に胃液分泌を促しますが、乾燥酵母やカルニチン塩化物は消化機能を直接高める成分です。
解き方
- 記述aを判定:胃酸過多や胸やけを緩和するのは制酸薬の目的であり、消化薬ではないため「誤」。
- 記述bを判定:味覚や嗅覚を刺激する健胃成分は苦味生薬(センブリ等)や芳香性生薬(ケイヒ等)であり、乾燥酵母やカルニチン塩化物ではないため「誤」。
- 記述cを判定:スクラルファートはアルミニウムを含むため、アルミニウム脳症等を防ぐ目的で透析療法中の人は使用を避ける必要があり「正」。
- 記述dを判定:ロートエキスやピレンゼピン塩酸塩は抗コリン作用により胃液分泌を抑制するため「正」。
- 正誤の組み合わせとして「誤・誤・正・正」である選択肢1を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- a:誤、b:誤、c:正、d:正の組み合わせは正しく合致しています。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが正、cが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述a及びbが正、c及びdが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述a及びbが正、dが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述bが正とされているため誤りです。
覚えるポイント
- アルミニウムを含む制酸成分・胃粘膜保護成分(スクラルファート等)は透析療法中の人に禁忌です。
間違えやすいところ
- 消化薬(消化酵素配合など)と制酸薬(出過ぎた酸の中和)の定義を混同しないようにしましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成30年3月)
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.18 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
瀉下薬の配合成分とその作用部位・機序
主な医薬品とその作用 · 瀉下薬 / ヒマシ油 / ピコスルファートナトリウム / カルメロースナトリウム / マルツエキス
瀉下薬の配合成分に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
2
解説
刺激性瀉下成分には小腸刺激性と大腸刺激性があります。ヒマシ油は小腸でリパーゼにより加水分解されて小腸を刺激します。一方、ピコスルファートナトリウムやセンナ、センノシドは大腸の腸内細菌によって分解されて大腸粘膜を刺激します。
解き方
- 各成分の作用部位(小腸か大腸か)および作用機序を確認する。
- 選択肢2のピコスルファートナトリウムは小腸ではなく「大腸」で腸内細菌により分解されて作用するため、これが誤りであると判断する。
- 選択肢 1不正解
- ヒマシ油は小腸でリパーゼの作用によりリシノール酸等に分解され、小腸を直接刺激するため正しい記述です。
- 選択肢 2正解
- ピコスルファートナトリウムは小腸では分解されず、大腸で腸内細菌によって分解されて大腸への刺激作用を示すため、誤りの記述です。
- 選択肢 3不正解
- カルメロースナトリウムは膨張性瀉下成分であり、水分を吸収して膨らみ糞便のかさを増やして柔らかくするため正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- マルツエキスは主成分の麦芽糖が腸内細菌によって発酵分解し、生じるガスや有機酸により腸管蠕動を促すため正しい記述です。
覚えるポイント
- ピコスルファートナトリウムは大腸刺激性瀉下成分で、大腸の腸内細菌によって分解されて活性化します。
間違えやすいところ
- ヒマシ油は「小腸刺激性」、ピコスルファートナトリウムやセンノシドは「大腸刺激性」です。作用部位の違いを明確に区別しましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成30年3月)
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.18 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
胃腸鎮痛鎮痙薬の適用と受診勧奨
第3章 主な医薬品とその作用 · 胃腸鎮痛鎮痙薬 / 受診勧奨 / 反復性臍疝痛
胃腸鎮痛鎮痙薬の使用及び医療機関への受診勧奨に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 腎臓や尿路の病気が疑われる血尿を伴う側腹部の痛みは、胃腸鎮痛鎮痙薬の適用となる症状である。 b 原因不明の腹痛が30分以上続く場合は、医師の診療を受けるまでの当座の対処として、安易に胃腸鎮痛鎮痙薬を使用することは好ましくない。 c 下痢に伴う腹痛については、基本的に下痢への対処が優先され、胃腸鎮痛鎮痙薬の適用となる症状でない。 d 小児では、内臓に異常がないにもかかわらず、へその周りに激しい痛み(ときに吐きけを伴う)が繰り返し現れることがあり(反復性臍疝痛)、数時間以内に自然寛解する場合が多いが、長時間頻回に腹痛を訴えるような場合には、医療機関に連れて行くなどの対応が必要である。
解答・解説を表示
解答
5
解説
胃腸鎮痛鎮痙薬は胃腸の痙攣や過度の緊張に伴う痛みを鎮める薬ですが、重篤な疾患の症状を覆い隠す恐れがあるため原因不明の激しい腹痛等には安易に使用せず受診勧奨を行います。
解き方
- 各記述の正誤を検討する。血尿を伴う側腹部痛は腎・尿路結石等の疑いがあり胃腸鎮痛鎮痙薬の適用外であるためaは誤り。
- 原因不明の腹痛での安易な使用回避(bは正)、下痢に伴う腹痛の下痢対処優先(cは正)、小児の反復性臍疝痛の受診判断(dは正)を確認する。
- a(誤)、b(正)、c(正)、d(正)の組み合わせを選択肢から特定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが「誤」となっているため誤りです。原因不明の腹痛への安易な使用は好ましくありません。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが「正」、記述cが「誤」となっているため誤りです。血尿を伴う痛みは適用外です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが「正」、記述cとdが「誤」となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが「正」、記述dが「誤」となっているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 血尿を伴う側腹部痛や原因不明の腹痛は安易な鎮痛鎮痙薬の使用を避け医師の診療を優先する。
間違えやすいところ
- 下痢に伴う腹痛は鎮痛鎮痙薬で痛みを止めるのが第一選択であると誤認しやすい点に注意する。
出題の前提:試験問題の原文および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づき解答・解説を作成。
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.19 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
浣腸薬及びその配合成分の作用と安全性
第3章 主な医薬品とその作用 · 浣腸薬 / グリセリン / ビサコジル / 溶血
浣腸薬及びその配合成分に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
浣腸薬において、浸透圧の差を利用して水分を引き込み直腸粘膜を刺激するのはグリセリンであり、ビサコジルは直腸粘膜への直接刺激により蠕動運動を促します。
解き方
- 浣腸薬の各配合成分(グリセリン、ビサコジル)の排便促進メカニズムを確認する。
- 浸透圧差を利用する作用はグリセリンの記述であり、ビサコジルとする選択肢3が誤りであると判断する。
- 選択肢 1不正解
- 浣腸薬の定義および剤形(注入剤、坐剤)に関する正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 冷たい薬液を注入すると不快感や腹痛の原因となるため、人肌程度に温めておくのは正しい記述です。
- 選択肢 3正解
- 浸透圧の差により水分を取り込んで直腸粘膜を刺激するのはグリセリンの作用であり、ビサコジルではないため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 直腸粘膜損傷部からグリセリンが血中に移行すると溶血や腎不全を引き起こす恐れがあるため正しい記述です。
覚えるポイント
- 浸透圧差による直腸粘膜刺激はグリセリン、直接の粘膜刺激はビサコジルの作用である。
間違えやすいところ
- グリセリンとビサコジルの薬理作用の機序を取り違えて覚えてしまうこと。
出題の前提:試験問題の原文および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づき解答・解説を作成。
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.19 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
駆虫薬及びその配合成分の作用と注意点
第3章 主な医薬品とその作用 · 駆虫薬 / 回虫 / 蟯虫 / ヒマシ油 / サントニン / パモ酸ピルビニウム
駆虫薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 一般用医薬品の駆虫薬が対象とする寄生虫は、回虫と蟯虫である。 b 駆除した虫体や腸管内に残留する駆虫成分の排出を促すため、瀉下薬であるヒマシ油が併用される。 c サントニンは、アセチルコリン伝達を妨げて、回虫及び蟯虫の運動筋を麻痺させる作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。 d パモ酸ピルビニウムは、蟯虫の呼吸や栄養分の代謝を抑えて殺虫作用を示すとされる。また、赤~赤褐色の成分で、尿や糞便が赤く着色することがある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
一般用駆虫薬の対象は回虫と蟯虫です。ヒマシ油の併用は駆虫成分の体内吸収を促進し中毒を起こす危険があり禁忌です。サントニンは回虫にのみ有効で蟯虫には効果がありません。
解き方
- 記述a:一般用駆虫薬の対象は回虫と蟯虫であり正しい。
- 記述b:ヒマシ油は脂溶性駆虫成分の体内吸収を助けて副作用を高めるため併用禁忌であり誤り。
- 記述c:サントニンは回虫の自発運動を抑える成分で蟯虫には無効であり、神経伝達遮断による麻痺作用の説明はピペラジン等に該当するため誤り。
- 記述d:パモ酸ピルビニウムの蟯虫駆除作用および排泄物の赤色着色に関する記述は正しい。
- 「正 誤 誤 正」の組み合わせを選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが「誤」となっているため誤りです。対象寄生虫は回虫と蟯虫です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが「正」、記述dが「誤」となっているため誤りです。ヒマシ油の併用は避けます。
- 選択肢 4不正解
- 記述bとcが「正」、記述dが「誤」となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが「誤」、記述bとcが「正」となっているため誤りです。
覚えるポイント
- ヒマシ油は駆虫成分の吸収を促進し毒性を高めるため併用してはならない。
間違えやすいところ
- サントニンが回虫のみに効き蟯虫には効かないことを見落とさないようにする。
出題の前提:試験問題の原文および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づき解答・解説を作成。
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.20 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
強心薬の生薬成分の基原
第3章 主な医薬品とその作用 · 強心薬 / ゴオウ / センソ / ジャコウ / ロクジョウ
強心薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a ゴオウは、ウシ科のウシの胆嚢中に生じた結石を基原とする生薬である。 b センソは、シカ科のマンシュウアカジカ又はマンシュウジカの雄のまだ角化していない、若しくは、わずかに角化した幼角を基原とする生薬である。 c ジャコウは、シカ科のジャコウジカの雄の麝香腺分泌物を基原とする生薬である。 d ロクジョウは、ヒキガエル科のシナヒキガエル等の毒腺の分泌物を集めたものを基原とする生薬である。
解答・解説を表示
解答
1
解説
強心生薬の基原動物と部位の組み合わせを正確に把握する必要があります。センソはヒキガエルの毒腺分泌物、ロクジョウはシカの幼角が基原です。
解き方
- a(ゴオウ:ウシの胆嚢結石)は正しい。
- b(センソの記述にシカの幼角が記載)はロクジョウの説明であり誤り。
- c(ジャコウ:ジャコウジカ雄の麝香腺分泌物)は正しい。
- d(ロクジョウの記述にヒキガエルの毒腺分泌物が記載)はセンソの説明であり誤り。
- 正しいものの組み合わせである(a、c)を選択する。
- 選択肢 1正解
- aとcの記述が正しいため、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bはロクジョウの基原に関する記述であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bとdはいずれも基原が入れ替わっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- dはセンソの基原に関する記述であるため誤りです。
覚えるポイント
- センソはヒキガエルの分泌物、ロクジョウはシカの幼角である。
間違えやすいところ
- センソとロクジョウの基原生物・部位の記述を取り違えるミスに注意する。
出題の前提:試験問題の原文および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づき解答・解説を作成。
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.20 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
コレステロールの生体内代謝と脂質異常症
第3章 主な医薬品とその作用 · コレステロール / リポタンパク質 / LDL / HDL / 脂質異常症
コレステロールに関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a コレステロールは、胆汁酸や副腎皮質ホルモン等の生理活性物質の産生に重要な物質であり、コレステロールの産生及び代謝は、主として腎臓で行われる。 b コレステロールは水に溶けにくい物質であるため、血液中では血漿タンパク質と結合したリポタンパク質となって存在する。 c 血液中のリポタンパク質のうち、低密度リポタンパク質(LDL)が少なく、高密度リポタンパク質(HDL)が多いと、心臓病や肥満、動脈硬化症等の生活習慣病につながる危険性が高くなる。 d 脂質異常症とは、低密度リポタンパク質(LDL)が140㎎/dL以上、高密度リポタンパク質(HDL)が40㎎/dL未満、中性脂肪が150㎎/dL以上のすべてを満たす状態をいう。
解答・解説を表示
解答
5
解説
コレステロールの産生・代謝は主として肝臓で行われます。血中ではリポタンパク質として運搬され、LDLが多くHDLが少ないと動脈硬化等のリスクが高まります。脂質異常症はいずれかの基準を満たす状態を指します。
解き方
- 記述a:コレステロールの産生・代謝は「肝臓」で行われるため誤り(腎臓ではない)。
- 記述b:水に溶けにくいため血漿タンパク質と複合体を形成してリポタンパク質として血中に存在し正しい。
- 記述c:生活習慣病リスクが高まるのは「LDLが多く、HDLが少ない」場合であるため誤り。
- 記述d:提示された検査値基準の「いずれか」を満たす状態を指すため、「すべてを満たす」とする記述は誤り。
- 「誤 正 誤 誤」の組み合わせを選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが「正」、記述bが「誤」、記述dが「正」となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述bが「誤」、記述cが「正」となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述dが「正」となっているため誤りです。すべてを満たす必要はありません。
- 選択肢 4不正解
- 記述aとcが「正」、記述bが「誤」となっているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが誤であり、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- コレステロールの代謝器官は肝臓であり、脂質異常症はいずれかの項目に該当すれば診断される。
間違えやすいところ
- 脂質異常症の基準において「すべてを満たす」と「いずれかを満たす」を取り違える点に注意する。
出題の前提:試験問題の原文および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づき解答・解説を作成。
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.21 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
貧血用薬の配合成分とその目的
第3章 主な医薬品とその作用 · 貧血用薬 / 硫酸コバルト / 硫酸銅 / 葉酸 / 硫酸マンガン
貧血用薬の配合成分に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
貧血用薬における各成分の配合目的を把握します。鉄の吸収促進・維持はビタミンC、赤血球の形成促進はビタミンB12や葉酸、ヘモグロビン合成補助は銅、造血機能刺激はコバルト、エネルギー代謝促進はマンガンが担います。
解き方
- 各選択肢の成分と配合目的を照合する。
- 選択肢1(コバルト:造血機能)、選択肢2(銅:ヘモグロビン産生補助)、選択肢4(マンガン:エネルギー合成促進)は正しい。
- 選択肢3(葉酸:鉄の吸収を保つ)はビタミンCの役割と混同しており誤りであると判断する。
- 選択肢 1不正解
- コバルトは赤血球の産生(造血機能)を刺激する作用があり正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 銅はヘモグロビン合成に不可欠な微量金属であり正しい記述です。
- 選択肢 3正解
- 鉄の吸収を高めるのはビタミンC等であり、葉酸は赤血球の形成を助ける成分であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- マンガンは糖質・脂質・タンパク質代謝に関与しエネルギー合成を促進するため正しい記述です。
覚えるポイント
- 鉄の吸収を助けるのはビタミンC、赤血球を作るのを助けるのは葉酸・ビタミンB12である。
間違えやすいところ
- 微量金属(コバルト、銅、マンガン)の各配合目的を取り違えやすいので注意する。
出題の前提:試験問題の原文および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づき解答・解説を作成。
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.21 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
痔の薬及びその配合成分の作用と使用上の注意
第3章 主な医薬品とその作用 · 痔の薬 / 内用痔疾用薬 / 外用痔疾用薬 / リドカイン / ステロイド性抗炎症成分
痔の薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 内用痔疾用薬は、比較的緩和な抗炎症作用、血行改善作用を目的とする成分のほか、瀉下・整腸成分等が配合されたもので、外用痔疾用薬と併せて用いると効果的なものである。 b 外用痔疾用薬のうち坐剤は、成分が直腸粘膜から吸収されて循環血流中に入ることはない。 c リドカインが配合された注入軟膏は、皮膚や粘膜などの局所に適用されると、その周辺の知覚神経に作用して刺激の伝達を不可逆的に遮断する作用を示すが、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)を生じることがある。 d ステロイド性抗炎症成分が配合された坐剤及び注入軟膏では、その含有量によらず長期連用を避ける必要がある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
坐剤は直腸粘膜から成分が吸収され全身作用を示すことがあります。局所麻酔成分は神経伝達を「可逆的」に遮断します。ステロイド成分を含む製剤は含有量によらず長期連用を避けます。
解き方
- 記述a:内用痔疾用薬の配合目的と外用薬併用に関する記述は正しい。
- 記述b:直腸粘膜から吸収されて全身血流に入る可能性があるため誤り。
- 記述c:局所麻酔成分(リドカイン)は刺激伝達を「可逆的」に遮断するため、「不可逆的に」とする記述は誤り。
- 記述d:ステロイド含有製剤は含有量にかかわらず長期連用を避ける必要があり正しい。
- 「正 誤 誤 正」の組み合わせを選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが「誤」、記述cが「正」となっているため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが「正」、記述dが「誤」となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bとcが「正」、記述dが「誤」となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが「誤」、記述bとcが「正」となっているため誤りです。
覚えるポイント
- 局所麻酔薬の神経伝達遮断作用は「可逆的」である(麻酔が切れると感覚が戻る)。
間違えやすいところ
- 外用坐剤であっても直腸粘膜から吸収されて血流に乗るリスクがあることを見落とさない。
出題の前提:試験問題の原文および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づき解答・解説を作成。
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.22 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
外用痔疾用薬の配合成分の目的と注意点
第3章 主な医薬品とその作用 · 外用痔疾用薬 / アミノ安息香酸エチル / メチルエフェドリン塩酸塩 / クロタミトン / タンニン酸
外用痔疾用薬の配合成分に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
外用痔疾用薬の各成分の役割を整理します。クロタミトンは温感刺激によって痒みを鎮める鎮痒成分であり、感染防止(殺菌消毒)を目的とする成分ではありません。
解き方
- 各成分の薬効群と目的を確認する。
- アミノ安息香酸エチル(局所麻酔)、メチルエフェドリン塩酸塩(血管収縮・止血)、タンニン酸(収斂・保護)の記述は正しい。
- クロタミトンは温感刺激による鎮痒成分であり、感染防止を目的とする記述は誤りであると判断する。
- 選択肢 1不正解
- アミノ安息香酸エチルは局所麻酔成分であり、痛み・痒みを鎮めるため正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- アドレナリン作動成分による血管収縮・止血作用と全身性の副作用に関する正しい記述です。
- 選択肢 3正解
- クロタミトンは温感刺激による鎮痒作用を目的とする成分であり、感染防止ではないため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- タンニン酸はタンパク質を変性させて被膜を形成する収斂成分であり正しい記述です。
覚えるポイント
- クロタミトンは温感刺激による鎮痒成分、殺菌消毒成分ではない。
間違えやすいところ
- クロタミトンの主作用を抗菌・抗真菌や殺菌消毒作用と取り違えてしまうこと。
出題の前提:試験問題の原文および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づき解答・解説を作成。
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.22 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
泌尿器用薬の漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 六味丸 / 漢方処方製剤 / 泌尿器用薬
第1欄の記述に該当する泌尿器用薬の漢方処方製剤として、第2欄から正しいものを1つ選べ。 【第1欄】 体力中等度以下で、疲れやすくて尿量減少又は多尿で、ときに手足のほてり、口渇があるものの排尿困難、残尿感、頻尿、むくみ、痒み、夜尿症、しびれに適すとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人では、胃部不快感、腹痛、下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。 【第2欄】 1 猪苓湯 2 茵蔯蒿湯 3 当帰飲子 4 麻子仁丸 5 六味丸
解答・解説を表示
解答
5
解説
泌尿器用薬として用いられる漢方処方製剤には、八味地黄丸、牛車腎気丸、六味丸、猪苓湯などがあります。八味地黄丸から桂皮と附子を除いた六味丸は、手足のほてりや口渇を伴う体力中等度以下の人の排尿異常やむくみ等に用いられます。
解き方
- 第1欄の体力規定(体力中等度以下)、随伴症状(手足のほてり、口渇)、適応症状(排尿困難、残尿感、夜尿症、しびれ等)を確認します。
- 選択肢の各漢方処方製剤の適応・体力規定と照合し、条件に完全に合致する六味丸を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 猪苓湯は体力に関わらず使用でき、排尿異常や排尿痛、残尿感等に適すとされますが、手足のほてりや口渇、夜尿症、しびれに関する記述とは合致しません。
- 選択肢 2不正解
- 茵蔯蒿湯は体力中等度以上で口渇があり、尿量減少するものの、便秘、黄疸、口内炎、皮膚のかゆみ等に適すとされる瀉下作用を持つ漢方処方製剤です。
- 選択肢 3不正解
- 当帰飲子は体力中等度以下で冷え症や皮膚が乾燥する人の湿疹・皮膚炎、かゆみ等に用いられる皮膚用薬の漢方処方製剤です。
- 選択肢 4不正解
- 麻子仁丸は体力中等度以下で便が硬く便秘傾向のあるものの便秘や便秘に伴う頭重等に適すとされる瀉下薬です。
- 選択肢 5正解
- 第1欄の記述は六味丸の体力規定、適応症状、使用上の留意点(胃腸障害の注意)と正確に一致しています。
覚えるポイント
- 六味丸は八味地黄丸からケイヒ・ブシを除いた処方で、手足のほてりや口渇がある排尿トラブルに用いられます。
間違えやすいところ
- 八味地黄丸(冷えがある人向け)と六味丸(手足のほてりがある人向け)の随伴症状の違いを取り違えないようにしましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」泌尿器用薬(漢方処方製剤)
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.23 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
婦人薬の適用と配合成分
主な医薬品とその作用 · 血の道症 / 婦人薬 / 女性ホルモン成分
婦人薬の適用対象となる体質・症状と婦人薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 血の道症とは、臓器・組織の形態的異常がなく、抑鬱や寝つきが悪くなる、神経質、集中力の低下等の精神神経症状が現れる病態であり、更年期(閉経周辺期)に限って現れる。 b 婦人薬は、月経及び月経周期に伴って起こる症状を中心として、女性に現れる特有な諸症状(血行不順、自律神経系の働きの乱れ、生理機能障害等の全身的な不快症状)の緩和と、保健を主たる目的とする医薬品である。 c 妊娠中の女性ホルモンの補充を目的として、女性ホルモン成分の使用が推奨されている。 d 女性ホルモン成分の長期連用により血栓症を生じるおそれがあり、また、乳癌や脳卒中などの発生確率が高まる可能性もあるため、継続して使用する場合には、医療機関を受診するよう促すべきである。
解答・解説を表示
解答
3
解説
血の道症は月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性ホルモンの変動に伴って現れる精神神経症状や身体症状を指し、更年期に限定されません。また女性ホルモン成分は、妊婦又は妊娠していると思われる女性では使用を避ける(禁忌)とされています。
解き方
- 記述aを検討:血の道症は更年期だけでなく月経や産後等にも現れるため誤り。
- 記述bを検討:婦人薬の目的と定義についての正しい記述。
- 記述cを検討:妊娠中に一般用医薬品の女性ホルモン成分を使用することは推奨されず使用を避ける必要があるため誤り。
- 記述dを検討:血栓症や乳癌、脳卒中リスク等の注意点に関する正しい記述。
- 正誤の並び(誤、正、誤、正)に対応する選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- cが正、dが誤となっているため誤りです(cは誤、dは正です)。
- 選択肢 2不正解
- aが正、bが誤、cが正となっているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aは誤、bは正、cは誤、dは正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが正となっているため誤りです(血の道症は更年期に限定されません)。
覚えるポイント
- 血の道症は更年期だけでなく、月経・妊娠・出産・産後などのホルモン変動期全般に生じます。
間違えやすいところ
- 女性ホルモン成分を妊娠中の補充目的で使用できると誤認しないように注意しましょう(使用不可です)。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」婦人薬
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.23 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
婦人薬におけるダイオウ含有処方
主な医薬品とその作用 · ダイオウ / 桃核承気湯 / 婦人薬 / 構成生薬
構成生薬としてダイオウを含有する医薬品については、妊婦又は妊娠していると思われる女性、授乳婦における使用に関して留意する必要がある。 次の1~5で示される婦人薬のうち、構成生薬としてダイオウを含有する医薬品にあたるものはどれか。 1 温経湯 2 桂枝茯苓丸 3 柴胡桂枝乾姜湯 4 桃核承気湯 5 加味逍遙散
解答・解説を表示
解答
4
解説
ダイオウ(大黄)は子宮収縮を誘発して流早産を招くおそれや、母乳中に移行して乳児に下痢を起こすおそれがあるため、妊婦や授乳婦では使用に注意・配慮が必要です。婦人薬でダイオウを含む代表的な漢方処方に桃核承気湯があります。
解き方
- 設問の各漢方処方製剤の構成生薬を想起します。
- 温経湯、桂枝茯苓丸、柴胡桂枝乾姜湯、加味逍遙散にはダイオウが含まれていません。
- 桃核承気湯にはトウニン、ケイヒ、ダイオウ、ボウショウ、カンゾウが含まれており、ダイオウを含有するため4を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 温経湯の構成生薬にダイオウは含まれていません。
- 選択肢 2不正解
- 桂枝茯苓丸の構成生薬(ケイヒ、ブクリョウ、ボタンピ、トウニン、シャクヤク)にダイオウは含まれていません。
- 選択肢 3不正解
- 柴胡桂枝乾姜湯の構成生薬にダイオウは含まれていません。
- 選択肢 4正解
- 桃核承気湯は構成生薬としてダイオウを含有しており、正しい選択肢です。
- 選択肢 5不正解
- 加味逍遙散の構成生薬(トウキ、シャクヤク、ビャクジュツ、ブクリョウ、サイコ、ボタンピ、サンシシ、カンゾウ、ショウキョウ、ハッカ)にダイオウは含まれていません。
覚えるポイント
- 桃核承気湯はダイオウを含むため、便秘がちな実証の婦人トラブルに用いられ、妊婦・授乳婦には注意が必要です。
間違えやすいところ
- 婦人薬の三大処方(当帰芍薬散、加味逍遙散、桂枝茯苓丸)にはダイオウが含まれないことを確認しておきましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」婦人薬(漢方処方製剤)
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.24 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
アレルギー用薬及び配合成分
主な医薬品とその作用 · アレルギー用薬 / メチルエフェドリン塩酸塩 / ケイガイ / プソイドエフェドリン塩酸塩
アレルギー(過敏反応)及びアレルギー用薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a 皮膚症状が治まると喘息が現れるというように、種々のアレルギー症状が連鎖的に現れる場合は、一般用医薬品によって一時的な対処を図るよりも、医療機関で総合的な診療を受けた方がよい。 b メチルエフェドリン塩酸塩は、血管収縮作用により痒みを鎮める効果を期待して、アレルギー用薬に用いられることがある。 c ケイガイは、モクレン科のタムシバ等の蕾を基原とする生薬で、鎮静、鎮痛の作用を期待してアレルギー用薬に用いられることがある。 d プソイドエフェドリン塩酸塩は依存性のない成分であり、長期連用が推奨される。
解答・解説を表示
解答
1
解説
アドレナリン作動成分(メチルエフェドリン塩酸塩等)は血管収縮により鼻閉や痒みを緩和します。プソイドエフェドリン塩酸塩などの交感神経刺激成分は中枢興奮や依存性のおそれがあるため長期連用は避けます。生薬シンイはモクレン科植物の蕾、ケイガイはシソ科植物の花穂・全草が基原です。
解き方
- 記述aを検討:アレルギーマーチのように症状が連鎖する場合は医療機関での総合診療が推奨されるため正しい。
- 記述bを検討:メチルエフェドリン塩酸塩は気管支拡張等のほか血管収縮による痒み抑制目的でも用いられるため正しい。
- 記述cを検討:モクレン科のタムシバ等の蕾を基原とする生薬はシンイであり、ケイガイはシソ科であるため誤り。
- 記述dを検討:プソイドエフェドリン塩酸塩は依存性のおそれがあり長期連用は避けなければならないため誤り。
- a・bが正しいため、選択肢1を選択する。
- 選択肢 1正解
- aとbの双方が正しい記述であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- cはケイガイではなくシンイ(辛夷)に関する基原の説明であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- c及びdはともに誤った記述であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- dはプソイドエフェドリン塩酸塩に依存性があり連用を避けるべき成分であるため誤りです。
覚えるポイント
- モクレン科のタムシバ等の蕾はシンイ(辛夷)、シソ科のケイガイ(荊芥)と混同しないよう区別します。
間違えやすいところ
- エフェドリン類(メチルエフェドリン、プソイドエフェドリン)には依存性・濫用のおそれがある点を見落とさないようにしましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」鼻に用いる薬・アレルギー用薬
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.24 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
鼻炎用点鼻薬及びその配合成分の作用と注意点
主な医薬品とその作用 · 鼻炎用点鼻薬 / アドレナリン作動成分 / 抗アレルギー成分 / 殺菌消毒成分
鼻炎用点鼻薬及びその配合成分に関する次の記述(a~d)の正誤の組み合わせとして、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
2
解説
鼻炎用点鼻薬は各成分の薬理作用(抗アレルギー、血管収縮、殺菌消毒等)と使用上の注意(リバウンド現象やアレルギー適応の限定)を正確に区別して理解することが重要です。
解き方
- 記述aの点鼻スプレーの使用手順と鼻汁逆流防止に関する正誤を判定する。
- 記述bのベンゼトニウム塩化物の薬効区分(殺菌消毒成分)を確認し誤りを判定する。
- 記述cのクロモグリク酸ナトリウムがアレルギー性鼻炎に限定される点を確認し誤りを判定する。
- 記述dのアドレナリン作動薬の過度な使用による二次充血(リバウンド)を確認し正解の組み合わせを導く。
- 選択肢 1不正解
- aが誤、cが正とされているため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bが正、dが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bが正、cが正、dが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、bが正、cが正とされているため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- スプレー式鼻炎用点鼻薬は、使用前に鼻をよくかんでおかないと噴霧後に鼻汁とともに薬液が容器内へ逆流するおそれがあります。
- b:誤
- ベンゼトニウム塩化物は陽イオン界面活性剤型の殺菌消毒成分であり、局所麻酔成分ではありません。
- c:誤
- クロモグリク酸ナトリウムは肥満細胞からのヒスタミン遊離を抑える抗アレルギー成分であり、アレルギー性ではない鼻炎には無効です。
- d:正
- ナファゾリン塩酸塩等の血管収縮成分は過度に使用すると血管反応性が低下し、かえって二次充血による鼻づまりを悪化させます。
覚えるポイント
- クロモグリク酸ナトリウムは肥満細胞からの化学伝達物質遊離を抑えるため、アレルギー性鼻炎のみに有効です。
- ナファゾリン塩酸塩などの血管収縮薬を連用すると、リバウンドによる二次充血で鼻閉が悪化します。
間違えやすいところ
- ベンゼトニウム塩化物をリドカイン等の局所麻酔成分と混同しないように注意が必要です。
出題の前提:手引き平成30年3月版(第3章 鼻に用いる薬)に基づく。
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.25 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
点眼薬の正しい使用方法と注意点
主な医薬品とその作用 · 点眼薬 / 適正使用 / 結膜嚢 / コンタクトレンズ
点眼薬に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
2
解説
点眼薬の1滴の液量は約30〜50μLであり、結膜嚢の保持能力(約20〜30μL)を上回るため、1回に点眼するのは1滴で十分です。一度に多量に点眼すると鼻涙管を通じて全身循環に移行し、副作用の原因となります。
解き方
- 選択肢1の容器先端の接触汚染防止に関する記述が正しいことを確認する。
- 選択肢2における1滴の量と結膜嚢の容積関係、点眼滴数に関する記述が誤りであることを確認する。
- 選択肢3の点眼後のまぶたの閉じ方や目頭を押さえる手技が正しいことを確認する。
- 選択肢4の防腐剤無添加タイプとソフトコンタクトレンズ装用時の可否に関する記述が正しいことを確認する。
- 選択肢 1不正解
- 容器の先端がまぶたやまつ毛に触れると雑菌や目やにが逆流して汚染の原因となるため、触れないように点眼するのが適切です。
- 選択肢 2正解
- 点眼薬の1滴の量は結膜嚢の容積よりも多く、1回に数滴点眼しても溢れて無駄になるだけでなく全身性副作用のリスクを高めるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- 点眼後に目を閉じて目頭(涙嚢部)を軽く押さえることで、薬液が鼻涙管を通って鼻腔に流出するのを防ぎ、十分な効果が得られます。
- 選択肢 4不正解
- ベンザルコニウム塩化物等の防腐剤を含まない使い切りタイプの点眼薬には、ソフトコンタクトレンズ装着時にも使用可能なものがあります。
覚えるポイント
- 点眼薬は1回1滴で十分であり、多くさしても効果は増大せず副作用のリスクが高まります。
- 点眼後はまばたきをせず、静かに目を閉じて目頭を軽く押さえるのが基本手技です。
間違えやすいところ
- 点眼後にパチパチとまばたきをすると薬液が鼻涙管へ流れ出てしまうため、目を閉じて保持するのが正しい方法です。
出題の前提:手引き平成30年3月版(第3章 眼科用薬)に基づく。
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.25 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
眼科用薬の配合成分の作用と目的
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / アズレンスルホン酸ナトリウム / 抗ヒスタミン成分 / 血管収縮成分 / 収れん成分
眼科用薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下の中から1つ選びなさい。 a 炎症を生じた眼粘膜の組織修復を促す作用を期待して、アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)が配合されている場合がある。 b ヒスタミンの働きを抑えることにより、目の痒みを和らげることを目的として、クロルフェニラミンマレイン酸塩が配合されている場合がある。 c 結膜を通っている血管を収縮させて目の充血を除去することを目的として、テトラヒドロゾリン塩酸塩が配合されている場合がある。 d 眼粘膜のタンパク質と結合して皮膜を形成し、外部の刺激から保護する作用を期待して、硫酸亜鉛水和物が配合されている場合がある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
眼科用薬には、組織修復成分(アズレン等)、抗ヒスタミン成分(クロルフェニラミン等)、充血除去を目的とする血管収縮成分(テトラヒドロゾリン等)、および粘膜保護・炎症改善を図る収れん成分(硫酸亜鉛水和物等)が各目的に応じて配合されます。
解き方
- 記述aについて、アズレンスルホン酸ナトリウムが組織修復を促す成分であるか確認し「正」と判定する。
- 記述bについて、クロルフェニラミンマレイン酸塩が抗ヒスタミン作用により痒みを抑えるか確認し「正」と判定する。
- 記述cについて、テトラヒドロゾリン塩酸塩が血管収縮作用により結膜充血を除去するか確認し「正」と判定する。
- 記述dについて、硫酸亜鉛水和物が収れん作用により眼粘膜を保護するか確認し「正」と判定する。
- a〜dの全てが「正」である組み合わせの選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- dの記述も正しいため、誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cの記述も正しいため、誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bの記述も正しいため、誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aの記述も正しいため、誤りです。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dの記述はいずれも正しく、適切な組み合わせです。
答えの内訳
- a:正
- アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)は、炎症を生じた眼粘膜の組織修復を促す成分として配合されます。
- b:正
- クロルフェニラミンマレイン酸塩は抗ヒスタミン成分であり、ヒスタミンの働きを抑えて目の痒みを和らげます。
- c:正
- テトラヒドロゾリン塩酸塩はアドレナリン作動成分であり、結膜の血管を収縮させて充血を除去する目的で配合されます。
- d:正
- 硫酸亜鉛水和物は収れん成分であり、眼粘膜のタンパク質と結合して皮膜を形成し、刺激から保護する作用を示します。
覚えるポイント
- 硫酸亜鉛水和物はタンパク質と結合して皮膜を形成する収れん成分である。
- テトラヒドロゾリン塩酸塩は血管収縮により充血を除去する成分である。
間違えやすいところ
- 硫酸亜鉛水和物を抗菌成分や抗ヒスタミン成分と混同しないように注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成30年3月版)第3章「眼科用薬」
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.26 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
きず口等の殺菌消毒薬の配合成分の特徴
主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / 殺菌消毒薬 / アクリノール / オキシドール / ヨードチンキ / 消毒用エタノール
きず口等の殺菌消毒薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを下の中から1つ選びなさい。 a アクリノールは、比較的刺激性が高く、創傷患部にしみやすい。 b オキシドール(過酸化水素水)は、組織への浸透性は高いが、刺激性がない。 c ヨードチンキは、化膿している部位に使用された場合、かえって症状を悪化させるおそれがある。 d エタノール(消毒用エタノール)は、皮膚刺激性が強いため、患部表面を軽く清拭するにとどめ、脱脂綿やガーゼに浸して患部に貼付することは避けるべきとされる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
きず口等の外皮用殺菌消毒薬は成分ごとに刺激性や組織浸透性が異なります。アクリノールは刺激性が低くしみにくい一方、オキシドールは組織浸透性が低く刺激性があり、ヨードチンキやエタノールは強い刺激性を持つため使用部位や使用法(貼付の禁止等)に留意が必要です。
解き方
- 記述aについて、アクリノールは「刺激性が低く、しみにくい」ため「誤」と判定する。
- 記述bについて、オキシドールは「組織への浸透性は低く、刺激性がある」ため「誤」と判定する。
- 記述cについて、ヨードチンキは化膿部位への使用で症状悪化のおそれがあるため「正」と判定する。
- 記述dについて、エタノールは患部への脱脂綿・ガーゼの貼付を避ける必要があるため「正」と判定する。
- 正しい組み合わせ(c、d)である選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aとbはともに誤りの記述であるため、不正解です。
- 選択肢 2不正解
- bは誤りの記述であるため、不正解です。
- 選択肢 3正解
- cとdの記述はいずれも正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aは誤りの記述であるため、不正解です。
答えの内訳
- a:誤
- アクリノールは黄色色素系殺菌消毒成分であり、比較的刺激性が低く、傷にしみにくい特徴があります。
- b:誤
- オキシドール(過酸化水素水)は、作用が一時的で組織への浸透性は低く、また刺激性があります。
- c:正
- ヨードチンキは強い刺激性や組織傷害性があるため、化膿している部位に用いると組織を傷め症状を悪化させるおそれがあります。
- d:正
- エタノールは強い皮膚刺激性・脱水作用を示すため、脱脂綿やガーゼに浸して患部に湿布・貼付することは避けるべきとされています。
覚えるポイント
- アクリノールは刺激性が低く、創傷患部にしみにくい。
- オキシドールは組織への浸透性が低く、作用は一時的である。
- エタノールは刺激性が強いため、ガーゼ等で患部に貼付しない。
間違えやすいところ
- アクリノールとオキシドールの刺激性や組織浸透性の有無を取り違えやすいので注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成30年3月版)第3章「きず口等の殺菌消毒薬」
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.26 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
外皮用薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / ステロイド性抗炎症成分 / 組織修復成分 / 局所麻酔成分
外皮用薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選べ。 a ヒドロコルチゾンは、末梢組織(患部局所)における炎症を抑える作用を示すが、副作用として、細菌、真菌、ウイルス等による皮膚感染(みずむし・たむし等の白癬症、にきび、化膿症状)や持続的な刺激感が現れることがある。 b デキサメタゾンは、副腎皮質ホルモン(ステロイドホルモン)に共通する化学構造を持たない非ステロイド性抗炎症成分である。 c きり傷、擦り傷等の創傷面の痛みや、あせも、虫さされ等による皮膚の痒みを和らげることを目的として、ポリエチレンスルホン酸ナトリウム等の局所麻酔成分が配合されている場合がある。 d 損傷皮膚の組織の修復を促す作用を期待して、アラントインが配合されている場合がある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
外皮用薬においてステロイド性抗炎症成分は免疫抑制作用により局所感染症を誘発・悪化させるリスクがあり、非ステロイド性抗炎症成分や局所麻酔成分、組織修復成分との薬効群の区別が重要です。
解き方
- 各記述a〜dの成分名とその薬理作用・副作用の正誤を判定する。
- a(正)、b(誤:ステロイド)、c(誤:血行促進・抗炎症)、d(正)の組み合わせを照合する。
- 選択肢 1不正解
- aが誤、cが正とされているため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aは正、bは誤、cは誤、dは正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bが正、dが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bおよびcが正、dが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、bおよびcが正とされているため誤りです。
覚えるポイント
- デキサメタゾンはステロイド性抗炎症成分、アラントインは組織修復成分です。
間違えやすいところ
- ポリエチレンスルホン酸ナトリウムを局所麻酔成分と混同しないように注意します。
出題の前提:平成30年度登録販売者試験問題・静岡県(前半問49)
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.27 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
毛髪用薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · 毛髪用薬 / カルプロニウム塩化物 / ヒノキチオール / チクセツニンジン
毛髪用薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組合せを下から1つ選べ。 a ヒノキチオールは、抗菌、血行促進、抗炎症などの作用を期待して用いられる。 b カルプロニウム塩化物は、末梢組織(適用局所)において抗コリン作用を示し、頭皮の血管を拡張、毛根への血行を促すことによる発毛効果を期待して用いられる。 c チクセツニンジンは、ウコギ科のトチバニンジンの根茎を、通例、湯通ししたものを基原とする生薬で、血行促進、抗炎症などの作用を期待して用いられる。 d クロトリマゾールは、女性ホルモン成分の一種であり、脱毛抑制効果を期待して用いられる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
毛髪用薬では、血行促進・血管拡張を目的とするコリン作動成分(カルプロニウム塩化物)や殺菌・抗炎症生薬、脱毛抑制に関わる女性ホルモン成分(エストラジオール等)の特徴を正しく識別する必要があります。
解き方
- 記述a〜dについて、成分の作用機序や分類が合致しているか確認する。
- bのカルプロニウム塩化物は抗コリン作用ではなくコリン作用(アセチルコリン様作用)であるため誤りと判断する。
- dのクロトリマゾールはイミダゾール系抗真菌成分であり女性ホルモンではないため誤りと判断する。
- 正しい記述であるaとcの組み合わせを選択する。
- 選択肢 1不正解
- bが含まれているため誤りです。カルプロニウム塩化物はコリン作用を示します。
- 選択肢 2正解
- aおよびcともに正しい記述であり、適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bおよびdはともに誤った記述であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- dが含まれているため誤りです。クロトリマゾールは抗真菌成分です。
覚えるポイント
- カルプロニウム塩化物はアセチルコリンに類似した副交感神経刺激(コリン)作用を示します。
間違えやすいところ
- カルプロニウム塩化物を「抗コリン作用」と取り違える出題パターンに注意します。
出題の前提:平成30年度登録販売者試験問題・静岡県(前半問50)
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.27 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
歯痛・歯槽膿漏薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · 歯痛薬 / 歯槽膿漏薬 / フェノール / ジブカイン塩酸塩 / セチルピリジニウム塩化物
歯痛・歯槽膿漏薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選べ。 a フェノールは、歯痛薬(外用)に配合されている場合があるが、粘膜刺激を生じることがあるため、歯以外の口腔粘膜や唇に付着しないように注意が必要である。 b ジブカイン塩酸塩は、歯の齲蝕(むし歯)により露出した歯髄を通っている知覚神経の伝達を遮断して痛みを鎮めることを目的として、歯痛薬(外用)に用いられる。 c セチルピリジニウム塩化物は、歯肉溝での細菌の繁殖を抑えることを目的として、歯槽膿漏薬に配合されている場合がある。 d 歯槽膿漏薬は、患部局所に適用する外用薬のほか、内服で用いる歯槽膿漏薬もあるが、内服薬と外用薬を併せて用いることは避けなければならない。
解答・解説を表示
解答
1
解説
歯痛外用薬の局所麻酔成分や殺菌消毒成分の特性を理解するとともに、歯槽膿漏に対する外用薬(局所殺菌・抗炎症)と内服薬(全身的抗炎症・組織修復)は併用可能であることを理解します。
解き方
- a、b、cの各成分(フェノール、ジブカイン塩酸塩、セチルピリジニウム塩化物)の作用と注意事項の正誤を検討する。
- dの内服歯槽膿漏薬と外用歯槽膿漏薬の併用可否を確認する(併用は避けなければならないではなく、併せて用いると効果的である)。
- 正・正・正・誤の組み合わせを選択する。
- 選択肢 1正解
- aは正、bは正、cは正、dは誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- cが誤、dが正とされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤、dが正とされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、dが正とされているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- dが正とされているため誤りです。併用を避ける必要はありません。
覚えるポイント
- 歯槽膿漏薬は内服薬と外用薬を併せて用いると効果的です。
間違えやすいところ
- 外用薬と内服薬の併用が禁止されていると誤認しないようにします。
出題の前提:平成30年度登録販売者試験問題・静岡県(前半問51)
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.28 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
口内炎及び口内炎用薬
主な医薬品とその作用 · 口内炎用薬 / ベーチェット病 / ステロイド性抗炎症成分 / 殺菌消毒成分
口内炎及び口内炎用薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを下から1つ選べ。 a 医薬品の副作用として口内炎を生じることはない。 b 口内炎の再発を繰り返す場合には、ベーチェット病などの可能性も考えられるので、医療機関を受診するなどの対応が必要である。 c 口内炎用薬は、口腔内に適用されるため、ステロイド性抗炎症成分が配合されている場合であっても、長期連用を避ける必要はない。 d 口内炎用薬には、患部からの細菌感染を防止することを目的として、クロルヘキシジン塩酸塩等の殺菌消毒成分が配合されている場合がある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
口内炎は全身疾患の部分症状や副作用として現れることがあり、口内炎用薬にステロイド性抗炎症成分が含まれる場合は局所感染症を招くおそれがあるため長期連用を避けます。
解き方
- aの正誤:抗がん剤をはじめ多くの医薬品の副作用で口内炎は生じるため誤り。
- bの正誤:再発性アフタ性口内炎はベーチェット病等の基礎疾患の可能性があるため正しい。
- cの正誤:口腔用ステロイドであっても感染誘発等のため長期連用は避ける必要があり誤り。
- dの正誤:クロルヘキシジン塩酸塩等の殺菌成分は患部感染予防目的で配合されるため正しい。
- 正しい記述の組み合わせ(b, d)を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが含まれているため誤りです。医薬品の副作用で口内炎が生じることはあります。
- 選択肢 2不正解
- aおよびcが含まれているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- bおよびdはともに正しい記述であり、適切な組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- cが含まれているため誤りです。ステロイド配合薬の長期連用は避ける必要があります。
覚えるポイント
- ステロイド性抗炎症成分配合の口内炎用薬でも長期連用は避ける必要があります。
間違えやすいところ
- 外用・局所投与だからといってステロイドを漫然と長期連用してよいと誤認しないようにします。
出題の前提:平成30年度登録販売者試験問題・静岡県(前半問52)
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.28 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
禁煙補助剤(ニコチン製剤)の適正使用と相互作用
主な医薬品とその作用 · 禁煙補助剤 / ニコチン / インスリン / アドレナリン作動成分
ニコチン及びニコチンを有効成分とする禁煙補助剤に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを下から1つ選べ。 a 咀嚼剤は、大量に使用しても禁煙達成が早まるものでなく、かえってニコチン過剰摂取による副作用のおそれがある。 b 妊婦又は妊娠していると思われる女性、母乳を与える女性では、禁煙することが推奨されるので、禁煙補助剤を積極的に使用することが望ましい。 c インスリン製剤を使用している人は、ニコチンがインスリンの血糖降下作用に拮抗して、効果を妨げるおそれがあるため、禁煙補助剤を使用する前に、治療を行っている医師又は処方薬を調剤した薬剤師に相談するなどの対応が必要である。 d 禁煙補助剤に配合されるニコチンは、アドレナリン作動成分が配合された医薬品(鎮咳去痰薬、鼻炎用薬、痔疾用薬等)との併用により、その作用を減弱させるおそれがある。
解答・解説を表示
解答
1
解説
ニコチンは自律神経節の受容体を刺激し交感神経興奮作用を示します。妊婦・授乳婦には禁忌であり、インスリンの降下作用の減弱やアドレナリン作動成分との相互増強作用に注意が必要です。
解き方
- aの正誤:過量摂取は中毒を招き禁煙達成は早まらないため正しい。
- bの正誤:妊婦・授乳婦は使用を避ける(禁忌)ため誤り。
- cの正誤:インスリン作用への拮抗による血糖管理不良のリスクがあるため正しい。
- dの正誤:アドレナリン作動成分の作用を減弱ではなく増強させるため誤り。
- 正しい組み合わせであるaとcを選択する。
- 選択肢 1正解
- aおよびcはともに正しい記述であり、適切な組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bが含まれているため誤りです。妊婦や授乳婦は禁煙補助剤を使用してはなりません。
- 選択肢 3不正解
- bおよびdはともに誤った記述であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- dが含まれているため誤りです。アドレナリン作動成分の作用を増強させます。
覚えるポイント
- 妊婦・授乳婦はニコチン製剤を使用してはならず、非薬物療法での禁煙が原則です。
間違えやすいところ
- ニコチンとアドレナリン作動成分の併用は「減弱」ではなく「増強」となる点に注意します。
出題の前提:平成30年度登録販売者試験問題・静岡県(前半問53)
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.29 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
滋養強壮保健薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · 滋養強壮保健薬 / タウリン / グルクロノラクトン / ヘスペリジン / ガンマ-オリザノール
滋養強壮保健薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選べ。 a アミノエチルスルホン酸(タウリン)は、肝臓機能を改善する働きがあるとされる。 b グルクロノラクトンは、軟骨組織の主成分で、軟骨成分を形成及び修復する働きがあるとされる。 c ヘスペリジンは、ビタミン様物質のひとつで、ビタミンCの吸収を助ける等の作用があるとされる。 d ガンマ-オリザノールは、米油及び米胚芽油から見出された抗酸化作用を示す成分であるため、同様の作用を有するビタミンEと組み合わせて配合することは避けることとされる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
滋養強壮保健薬に配合されるアミノ酸、ビタミン様物質、肝機能補助成分、生体成分(コンドロイチンなど)それぞれの生理作用と配合目的を正確に区別します。
解き方
- aの正誤:タウリンは肝臓機能改善などの働きがあり正しい。
- bの正誤:グルクロノラクトンは解毒機能補助であり、軟骨成分の記述はコンドロイチンのものであるため誤り。
- cの正誤:ヘスペリジンはビタミンPとも呼ばれビタミンC吸収を助けるため正しい。
- dの正誤:ガンマ-オリザノールはビタミンEと併せて配合されることが多く、避けるとする記述は誤り。
- 正・誤・正・誤となる選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- cが誤、dが正とされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aおよびcが誤、bおよびdが正とされているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aは正、bは誤、cは正、dは誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、bが正とされているため誤りです。
覚えるポイント
- グルクロノラクトンは肝臓の解毒作用を助け、コンドロイチンは関節・軟骨の成分です。
間違えやすいところ
- ガンマ-オリザノールとビタミンEは相乗的な効果を期待して併用される配合例が多い点に留意します。
出題の前提:平成30年度登録販売者試験問題・静岡県(前半問54)
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.29 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
ビタミン主薬製剤の配合成分と配合目的
主な医薬品とその作用 · ビタミン主薬製剤 / エルゴカルシフェロール / リボフラビン酪酸エステル / ビスチアミン硝酸塩 / アスコルビン酸
滋養強壮保健薬のうち、ビタミン主薬製剤の配合成分とその配合目的との関係の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選べ。 (配合成分) - (配合目的) a エルゴカルシフェロール - くる病の予防 b リボフラビン酪酸エステル - 目の充血、目の痒みの症状の緩和 c ビスチアミン硝酸塩 - 月経不順の症状の緩和 d アスコルビン酸ナトリウム - 脚気の症状の緩和
解答・解説を表示
解答
3
解説
ビタミン成分(Dは骨形成・くる病予防、B2は皮膚・粘膜・目の症状緩和、B1は神経痛・脚気改善、Cはメラニン色素生成抑制、Eは末梢血行障害・月経不順改善など)の適応症状を整理して覚えます。
解き方
- a:エルゴカルシフェロールはビタミンDであり、カルシウム吸収促進・くる病予防目的であるため正。
- b:リボフラビン酪酸エステルはビタミンB2であり、口角炎や目の充血・痒みの緩和目的であるため正。
- c:ビスチアミン硝酸塩はビタミンB1誘導体であり、月経不順緩和はビタミンE等の目的であるため誤。
- d:アスコルビン酸ナトリウムはビタミンCであり、脚気緩和はビタミンB1の目的であるため誤。
- 組み合わせ(正・正・誤・誤)である選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aおよびbが誤、cおよびdが正とされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bが誤、dが正とされているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aは正、bは正、cは誤、dは誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- cが正とされているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、cおよびdが正とされているため誤りです。
覚えるポイント
- ビタミンB1(チアミン)は脚気・神経痛、ビタミンE(トコフェロール)は月経不順・末梢血行障害に適応があります。
間違えやすいところ
- アスコルビン酸(ビタミンC)の欠乏症(壊血病)とチアミン(ビタミンB1)の欠乏症(脚気)を取り違えないようにします。
出題の前提:平成30年度登録販売者試験問題・静岡県(前半問55)
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.30 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
一般用漢方処方製剤の特徴と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 証 / 重篤な副作用 / 生薬の重複 / 相互作用
一般用医薬品として使用される漢方処方製剤に関する記述のうち、正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
2
解説
漢方薬は個人の体質や症状に応じた「証」に基づいて選択されます。合わない処方は効果が出ないだけでなく副作用を招きやすくなり、間質性肺炎等の重大な副作用や構成生薬の重複・相互作用への注意が不可欠です。
解き方
- 選択肢1の検討:証に合わない漢方処方が選択された場合、副作用を招きやすくなるため誤り。
- 選択肢2の検討:漢方処方製剤でも間質性肺炎や肝機能障害等の重篤な副作用が生じるため正しい。
- 選択肢3の検討:同種の生薬(カンゾウ等)を含む製剤の併用は過量摂取となり副作用リスクが高まるため誤り。
- 選択肢4の検討:医療用医薬品との相互作用が存在するため誤り。
- 正しい記述である2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 証に合わない漢方処方が選択された場合、効果が得られないばかりか副作用を招きやすくなります。
- 選択肢 2正解
- 漢方処方製剤であっても、間質性肺炎や肝機能障害などの重篤な副作用が生じるおそれがあります。
- 選択肢 3不正解
- 同一生薬を含む処方の併用は、成分の過剰摂取につながり副作用のリスクを高めるため避ける必要があります。
- 選択肢 4不正解
- 漢方処方製剤と医療用医薬品の間にも相互作用が存在するため誤りです。
覚えるポイント
- 漢方処方製剤でも間質性肺炎や肝機能障害などの重篤な副作用が起こり得ます。
間違えやすいところ
- 「漢方薬は生薬だから副作用がなく安全」という誤った思い込みを正す必要があります。
出題の前提:平成30年度登録販売者試験問題・静岡県(前半問56)
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.30 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
感染症の予防と消毒薬の基礎知識
第3章 主な医薬品とその作用 · 公衆衛生用薬 / 消毒薬 / 滅菌と消毒
感染症の防止及び消毒薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
3
解説
滅菌はすべての微生物を完全に殺滅または除去する処理であり、消毒は生存する微生物の数を減らして感染力を失わせる処理です。消毒薬はその成分により対応できる病原体(細菌・真菌・ウイルス・芽胞等)のスペクトルや使用に適した対象が大きく異なります。
解き方
- 滅菌と消毒の定義を確認し、記述aが逆転しているため誤りであると判定します。
- クレゾール石鹸液の抗菌スペクトルを確認し、ウイルスには無効であるため記述bが誤りであると判定します。
- 有機塩素系消毒薬の特徴および消毒効果に影響する環境要因を確認し、記述cとdが正しいと判断して組み合わせを選択します。
- 選択肢 1不正解
- aとbが正とされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bが正、dが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正の正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- cが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが正、cとdが誤とされているため誤りです。
覚えるポイント
- 滅菌は全微生物の死滅・除去、消毒は感染力を失わせるレベルまで数を減らすことです。
- クレゾール石鹸液は一般細菌・真菌・結核菌に有効ですが、ウイルスには無効です。
間違えやすいところ
- 滅菌と消毒の用語の厳密な定義を逆に混同しないように注意が必要です。
- クレゾール石鹸液が結核菌に有効なことからウイルス全般にも効くと勘違いしやすいです。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」消毒薬の意義・配合成分
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.31 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
衛生害虫の防除と殺虫剤・忌避剤
第3章 主な医薬品とその作用 · 衛生害虫 / 殺虫剤 / 忌避剤 / ディート
衛生害虫と殺虫剤・忌避剤及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
1
解説
衛生害虫の防除には医薬品(殺虫成分)だけでなく物理的防除が有効です。忌避剤は吸血昆虫などを近づけないためのものであり、刺された後の鎮痒消炎作用はありません。ディートは乳児(生後6ヶ月未満)には使用してはなりません。
解き方
- シラミ防除における物理的除去法の有用性を確認し、選択肢1が適切であることを判定します。
- 忌避剤に虫さされ症状(痒み・腫れ)の緩和作用はないことを確認し、選択肢2を除外します。
- ディートの年齢制限(生後6ヶ月未満は使用しない)を確認し、選択肢3を除外します。
- カーバメイト系の作用機序(アセチルコリンエステラーゼ阻害)を確認し、選択肢4を除外します。
- 選択肢 1正解
- シラミの防除には、散髪、洗髪、入浴、衣服の熱湯処理(60℃以上で10分程度)などの物理的方法が効果的です。
- 選択肢 2不正解
- 忌避剤は害虫の接近を防ぐものであり、刺された後の痒みや腫れを和らげる効果はありません。
- 選択肢 3不正解
- ディート配合製剤は、生後6ヶ月未満の乳児には使用してはならないとされています。
- 選択肢 4不正解
- カーバメイト系殺虫成分は、アセチルコリンエステラーゼの働きを阻害することで殺虫作用を示します。
覚えるポイント
- ディートは生後6ヶ月未満には使用不可、6ヶ月以上2歳未満は1日1回、2歳以上12歳未満は1日1〜3回です。
- カーバメイト系・有機リン系はどちらもアセチルコリンエステラーゼ阻害作用を示します。
間違えやすいところ
- 忌避剤に虫さされの治療効果(鎮痒消炎作用)まであると誤認しないようにしましょう。
- ディートの乳児に対する使用制限を「回数を減らせば使える」と誤解しやすい点に注意が必要です。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」衛生害虫の防除・殺虫剤・忌避剤
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.31 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
一般用検査薬の基本的特徴と検体採取の注意点
第3章 主な医薬品とその作用 · 一般用検査薬 / 体外診断用医薬品 / 尿検査薬
一般用検査薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
3
解説
体外診断用医薬品は専ら疾病の診断に使用され、人体に直接使用されない医薬品です。一般用検査薬は尿などを検体として測定しますが、採尿時の運動や食事によるpH変化などの影響を受けやすく、妨害物質による擬陽性や擬陰性のリスクを完全には排除できません。
解き方
- 体外診断用医薬品の定義を確認し、人体に直接使用されないものであるためaを誤りと判断します。
- 激しい運動直後は生理的蛋白尿が生じる可能性があるためbを正しいと判断します。
- 通常尿は弱酸性であり、アルカリ性に傾くと正確に測定できないためcを誤りと判断します。
- 生体検体の特性として擬陽性・擬陰性を完全排除できないためdを正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aとcはともに誤りの記述であるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- cが誤りの記述であるため不適切です。
- 選択肢 3正解
- bとdが正しい記述の組み合わせであるため適切です。
- 選択肢 4不正解
- aが誤りの記述であるため不適切です。
覚えるポイント
- 体外診断用医薬品は「人体に直接使用されることのない」医薬品です。
- 通常、尿は弱酸性ですが、食後等に中性〜アルカリ性に傾くことがあります。
間違えやすいところ
- 尿の通常の液性を「弱アルカリ性」と記述する引っかけパターンに注意が必要です。
- 一般用検査薬が確定診断を行えるものと混同しないように留意してください。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」一般用検査薬
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.32 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
妊娠検査薬の検査時期と検出物質
第3章 主な医薬品とその作用 · 一般用検査薬 / 妊娠検査薬 / hCG
妊娠検査薬に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。 一般的な妊娠検査薬は、( a )が過ぎて概ね1週目以降の検査が推奨されている。検体としては、尿中( b )が検出されやすい( c )に採取した尿が向いている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
一般用妊娠検査薬は、受精卵が着床して胎盤が形成される過程で絨毛組織から分泌されるヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)を尿中から検出します。通常、月経予定日を約1週間過ぎた時期以降に、濃度が高く検出されやすい早朝尿(起床直後の尿)を検体として用います。
解き方
- 検査の推奨時期を確認し、排卵予定日ではなく「月経予定日」を過ぎて概ね1週目以降であることからaを決定します。
- 検出対象ホルモンが胎盤絨毛から分泌される「ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)」であることを確認してbを特定します。
- ホルモン濃度が濃縮され最も検出されやすい検体採取タイミングが「早朝(起床直後)」であることを確認しcを決定します。
- 選択肢 1正解
- aが月経予定日、bがヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)、cが早朝(起床直後)であり正解です。
- 選択肢 2不正解
- a、b、cのすべてが誤った字句の組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- b(エストラジオール)及びc(就寝前)が誤りです。
- 選択肢 4不正解
- c(就寝前)が誤りです。起床直後の早朝尿が適しています。
- 選択肢 5不正解
- aが「排卵予定日」となっているため誤りです。
覚えるポイント
- 妊娠検査薬の検出対象はヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)です。
- 検査時期は「月経予定日が過ぎて概ね1週目以降」、検体は「早朝(起床直後)」の尿が推奨されます。
間違えやすいところ
- 検査推奨時期の基準を「月経予定日」ではなく「排卵予定日」や「最終月経開始日」と誤認しやすいです。
- 検体採取の最適なタイミングを「就寝前」と取り違えないよう注意が必要です。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」妊娠検査薬
出典:静岡県『2018年度 静岡県 前半』
平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) p.32 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
2018年度 静岡県 前半
参照した公式資料
静岡県が公開した2018年度 静岡県 前半の問題・解答資料です。
- 平成30年度(前半) (PDF 666.1KB) ↗ — www.pref.shizuoka.jp(PDF・34ページ)
- 平成30年度(正答) (PDF 44.8KB) ↗ — www.pref.shizuoka.jp(PDF・1ページ)

